宇宙で宇宙飛行士なおすすめアニメランキング 9

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの宇宙で宇宙飛行士な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月30日の時点で一番の宇宙で宇宙飛行士なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

90.7 1 宇宙で宇宙飛行士なアニメランキング1位
プラネテス - ΠΛΑΝΗΤΕΣ(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (3122)
15598人が棚に入れました
時代は2070年代(2075年以降)。人類は宇宙開発を進め、月面でのヘリウム3の採掘など、資源開発が商業規模で行われている。火星には実験居住施設もあり、木星・土星への有人探査計画も進んでいる。
毎日、地上と宇宙とを結ぶ高々度旅客機は軌道上と宇宙とを往復し、宇宙ステーションや月面には多くの人たちが生活し、様々な仕事をしている。しかし、長い宇宙開発の歴史の影で生まれたスペースデブリ(宇宙空間のゴミ。廃棄された人工衛星や、ロケットの残骸など)は軌道上にあふれ、実際にたびたび旅客機と衝突事故を起こすなど、社会問題となっていた。
主人公のハチマキは宇宙で働くサラリーマン。主な仕事は宇宙のゴミ「デブリ」の回収作業。いつか自分個人の宇宙船を所有することを夢みている。ゴミ拾いは大事な仕事だと自分を納得させつつ、当初の夢と現実の狭間でこのまま現実を受け入れるか、それとも夢を追い求めるか思い悩む。

声優・キャラクター
田中一成、ゆきのさつき、折笠愛、子安武人、岡田吉弘、後藤哲夫、伊藤舞子、加門良、渡辺久美子、檜山修之、倉田雅世、若本規夫、小林恭治
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

リアルな未来

NHKの本気。

宇宙のゴミ拾い、デブリ課。
みんなにははんぱもの扱いされていますが、縁の下の力持ち。
この仕事がないと世の中が成り立ちません。
そんな職場で働く宇宙サラリーマンの物語です。


すばらしい作品です。
教育現場に取り入れて欲しいくらいですね。
教科で言うと、社会、理科、道徳でしょうか。
楽しみながら見られて、自然に勉強になる、そんな作品。


1話1話に強いメッセージ性があります。

・生と死
・命の重さ
・愛と嫉妬
・夢と決意
・口先と実践
・孤独とつながり
・世界情勢と格差社会
・政治と陰謀

最も大きなものを強いて挙げるなら、{netabare}「愛」{/netabare}ですね。

空に見える星と星は、近くにあるように見えて、実際は遠くにある。
間にあるのは冷たく残酷な空間だけ。
しかし、{netabare}その星々を遠くから見ていくと、星系を作り、銀河を作り、宇宙を作る。
人は孤独であるように見えて、すべて「宇宙の一部分」に過ぎない。
そして、それをつなぎ止めているモノが「愛」。
田名部は口先だけではなく、それを証明しようとした{/netabare}……と。


そして、名言のオンパレードです。
好きなものをいくつか。
{netabare}
・「愛で人が救えるの? じゃいますぐ救って見せてよ!」
・「星々の間には暗くて冷たくて残酷な宇宙が広がっている」
・「船には港が必要だ。いつまでも待ってくれる港が」
・「孤独も苦痛も、もったいないんだよ、テメーなんかにやれるかよ!」
・「愛の反対は無関心」
・「国をあるべき姿に戻すべきなんだ」「国? 習ったよ! 地球ってそういうもので分けられてるんだってね! 私、月生まれの月育ちなの、ここから見える? おじさんの国は?」「確かに……確かに見えないな、そんなものは」
そして、
{netabare}
・しりとりで「『け』『結婚しよう』」「『う』『うん』」「お前の負け!」
{/netabare}
最高の演出でした。
{/netabare}

序盤は1話編成のオムニバス形式でキャラクターの紹介をしていきます。
ギャグを交えつつも後々のテーマや展開につながる伏線をちりばめていきます。

中盤に入って加速。
シリアスな展開が始まり、物語が本格的に動き始めます。
みんなが現実と夢の間で葛藤。

終盤はハラハラドキドキ、そして、感動の展開でした。

終わりに近づくほど盛り上がり、伏線もしっかり回収しています。
場面場面で感動させるのではなく、物語全体を通して心を動かしてくれます。


また、無駄な人物がほぼいません。
1話かぎりのネタキャラだろうと思ったら、あとでちゃんと出てきて活躍してくれます。


そして、なにより宇宙空間での描写がお見事です。

・重力の強さによって、歩き方やモノの散らばり方、移動距離が異なる
・空気のない月面では砂ほこりが風に舞って巻き上がったりしない
・宇宙でモノが衝突しても全く音がしない
・通信をするときに時差の描写がある
・宇宙線や重力差による体への負担もしっかり練り込まれている

JAXA(日本版のNASA)が協力しているので、そういったリアリティが徹底されているんですね。


名作と呼ぶにふさわしい作品だと思います。
キャラデザが苦手な人はいるかもしれないですが、一度は見てほしいアニメです。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 153

九条 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

近未来の宇宙を彷彿させるヒューマンドラマ。

宇宙開発に伴い発生するデブリと呼称される宇宙に漂うゴミが社会問題となった近未来SF系作品であり
オムニバス形式で進行していく、夢や人生についての一連の人間模様には言葉に出来ないものがある。
手に汗握る見所満載のヒューマンドラマを筆頭に、物語・演出・音楽など総合的に完成度は非常に高い。
滑り出しからグイグイと引き込まれる構成ではないが、原作・アニメを問わず、素晴らしい出来栄えであり
原作コミック・アニメーションとSF界至高の星雲賞をダブル受賞(風の谷のナウシカ以来の快挙)を達成。

環境問題のみならず、格差・人種差別・テロ・国際紛争など、現代社会が内包する問題点を示唆しており
あらゆる角度から喚起している。風刺や皮肉も随所に込められており、深いメッセージ性が読み取れる。
SFのジャンル枠とは、別個に設けられている普遍的な日常や哲学的なニュアンスの挟み方も秀逸であり
少し詰め込み過ぎであるが、消化不良に至らなかったのは脚本と演出の歯車が噛み合った成果である。

宇宙という真空空間を現実的に表現するための無音演出や無重力空間における動作など高次元であり
作風的には地味であるが、派手さがなくとも、徐々に世界観に引き込まれる神秘的な魅力を放っている。
最終話は鳥肌が止まらず、感無量の一言であり、これぞ、超が付く名作であると言っても過言ではない。
各キャラを深く掘り下げる場面や巧妙な伏線等もあり、知らぬ間に夢中にさせるテクニックは絶妙であり
中盤から終盤にかけてのハチマキの「夢」、タナベの「愛」に対する熱い想いは、琴線に触れるであろう。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 89

こなぱんだ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

リアリティあふれるSFヒューマンドラマ☆名作認定!!!

ランキング上位にあり、噂でも良い作品と聞いていたので、期待して見ていました!
結果・・・・期待通りの名作でした!!

キャラクターデザインなど多少好みはあるとは思うのですが、物語というより世界観がとてもリアリティあふれる内容で凄く見入ってしまいました!

SFなのですが、確実に近い未来に問題になるであろうスペースデブリ(宇宙ゴミ)を題材にしていて本当に、未来の世界を見ているかのようでした!

見る前はデブリの話ばかりなのかと思っていたのですが、人類の宇宙への更なる挑戦から、それに阻止しようとする組織の出現など本当に現実感があって、それプラス、ヒロインや仲間達との関係などもアニメらしからぬほどのものでした!!

SFアニメに必要な要素は、「夢と勇気」をご覧になられる方々に与えることと私は思っているのですが、この作品は見事に両方を与えてもらいました♪(ノ´∀`*)

これは数あるSF作品のなかでもかなり上位に入ってくる名作だと私は思います(ノ´∀`*)//

ただ・・・最初の辺りはヒロインを見ていて少しイライラする部分があったかな(^_^;)
でも最終的にはそんなのは全部吹っ飛んでしまいました笑

SF好きでまだ見ていないという方がおられましたら騙されたと思ってご覧になられて下さい!!

この作品はもっと評価されるべきだとも思うな(ヽ'ω`)!

投稿 : 2024/11/30
♥ : 72

79.4 2 宇宙で宇宙飛行士なアニメランキング2位
宇宙兄弟(TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (1081)
5949人が棚に入れました
2006年7月9日、月に飛翔するUFOに遭遇し「2人で宇宙飛行士になろう」と約束した南波六太(なんば むった)、日々人(ひびと)兄弟。時は流れ2025年、その時に交わした約束通り日々人はNASAの宇宙飛行士となって月に向かおうとしていた。その一方、弟の悪口を言った上司に頭突きして自動車開発会社を退職(リストラ)し無職となった六太。再就職もうまく行かず、意気消沈していた六太の元に、事情を聞いた日々人からメールが届く。「あの日のテープを聴け。」メールに書かれているまま、幼い日に録音したテープを聴く六太。するとそこには、六太が置き去りにしていた「約束」が鮮明に刻まれていた。

声優・キャラクター
平田広明、沢城みゆき、池田昌子、KENN
ネタバレ

ポロム さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

やっぱり・・大好きなアニメ (やっと観終わったので追記)

スカパーアニマックスで視聴
平日に毎日一話ずつ観ていたので全99話観るのに半年程掛かった。

観終わるまで長く楽しめたことと、
一人一人掘り下げられた実際本当に居そうなキャラクターと濃いストーリーが心に響いた。
展開やテンポは若干ゆっくりだけど丁寧な印象。
話の中でも細かい伏線があったりして、後になって「そうだったんだ」と、何回か驚かされることがあった。

<キャラクター性>
まず、全話観て嫌いなキャラクターが居なかった。
回想シーンやキャラの成長を描くのが上手くて
どのキャラも生きてる!って感じで人間らしい。
思わず共感し自分のように感じさせるのがさすがだと思った。

好きなキャラ一人一人名前を挙げてたらキリがないので
主なキャラの南波兄弟を例に挙げたい。

「兄とは常に弟の先に行かねばならない」と長男ゆえのプライドで
生き方も不器用で割と繊細。弟の日々人がバカにされたり何かあると
仕事の上司にさえ頭突きをして会社をクビになるほどの熱きハートの持ち主の「南波六太」と
対照的な弟の「南波日々人」は才能に恵まれ人望も熱く
生き方も器用だが肝心の何かが抜けていると言われるほど大雑把だけど兄思い。
見た目も性格も生き方もこんなに違う兄弟がとても仲良しで
お互いを思いやり、お互いを知り尽くし信頼関係が出来てる。
家族だけど、時に友達みたいで助け合ったりするのが素敵
この物語の魅力の殆どはこの兄弟からきている気がする。

<感想>
あまりにも印象的なエピソードが多く
正直文字制限に引っかかりそうで書ききれない。
兄弟が宇宙を目指すキッカケとなったエピソードや
アメリカヒューストン生活や、六太の宇宙飛行士選抜試験、
どれも大好きだけど、今回はつい今日観た「日々人の月面着陸エピソード」の感想を残したい。

<ここから44話までの超絶ネタバレ>
{netabare}月面をバギーで走行する日々人とダミアン。
誤って深い谷底へ落ちてしまう。
朦朧とする意識の中で誰よりも尊敬するブライアンJから言われた言葉を思い出す
「自分が死んだらどうなるか・・天国と地獄はあると思うか?」
その問いに日々人は「ない」と答える。
「天国も地獄も生きているうちに見るものだ」と。この言葉に痺れました。

一緒に落ちたダミアンの宇宙服は音声機能と体温調節機能が故障していた。
ダミアンを抱え谷を登ろうとした時に日々人は落下してしまう。
その際に酸素タンクを破損してしまう。
         のこり・・・80分の命。
救助が来るまでの時間を想定しても助からないかもしれないと不安が頭を過る。
じっとしていられない日々人はダミアンを連れ
太陽光が当たる安全な場所へ移動した。

その時点で残り酸素残量10分。
日々人は重く受け止めて一人で月面を歩くことを選ぶ。
満天の星空を眺めながら死ぬのも良いかと谷底を眺めると
月に着陸した時に見た不思議な光を見つけた
(これが伏線だったと気づいた)
どうせ死ぬなら謎の光の正体を知りたいと光の方へ歩く。

そこにいたのは・・ブライアンだった。
正確に言うと置き土産の「小さなブライアン」だったけど
「兄弟で宇宙へ行く」と南波兄弟と同じ夢を持ってたブライアンJの想いだった。
私はこのシーンでお鼻が痛くなって思わず涙が出た。
だけど、左手を見て口にくわえてるものを見ると
夢中で観てたせいか「柿の種 わさび味」が気づいたら大量に消費してた。
・・これじゃあ涙も出るな・・と・・・!!
実際、胸がいっぱいになった。(わさびのせいで頭も痛かった)

宇宙で「ブライアン」ともう一度出会い
酸素が切れ、死を覚悟した日々人の前に偶然にもブライアンと同じ名の
酸素生成ローバー「BRIANー03」が現れる。
そして、その回の44話の題名が「3人の宇宙飛行士」の理由を視聴者は知る。
一人目は、誰より尊敬する宇宙飛行士で月面に人形を置いてくれたブライアンJ。
二人目は指揮をとって「BRIANー03」を届けてくれた吾妻。
三人目は日々人の兄で一番の理解者でブライアンの行き先を示した六太。
結果、題名の「3人の宇宙飛行士」が日々人を救った。
だけどそれまでに希望を見失わなかった日々人は凄い。

自分自身の不器用な生き方が六太と似ていたので
つい六太にばかり共感していたが、
今回で日々人の人生観や考え方にふれて更に好きになった。
こうして、「兄弟で月面に立つ」という夢がまた一歩近くなり
再度約束を交わすシーンが爽やかだった。{/netabare}

<追記>{netabare}
一度44話まで観て感極まって感想を書いたけれども
44話以降は六太にしっかりとした目標が出来たことと、
宇宙飛行士という役割が出来たからか、話の進みが少し穏やかになった。

後半が原作ストックに追いついたせいか、あらすじやミスターヒビットで本編が短くなったのが少し残念だったけれど、
話の展開も宇宙飛行士になるまでの選抜試験のようなドキドキから変わって
日々人が月面の事故からPDになり、克服するため周りの人達に支えられたり
仲間達との絆をとても感じて後半も良いストーリーだった。 {/netabare}

<まとめ>
このアニメを観るまで私は宇宙に興味がありませんでした。
全く無いと言ったら嘘になりますが、何より「知らなかったから」だと思います。
作中でも野口聡一さんが説いた「3次元蟻」の話がありますが、
一般常識や固定観念にとらわれていては解決策が見つからないのと一緒です。

「宇宙に人間が行くということも、単に遠くの星に行くだけではなく、
今、私たちが地上で抱えている問題を新しい視点で解くことができる」
この言葉に私は今まで固定観念に囚われた「2次元蟻」だったと知りました。
これは私のひとつの考えですが、宇宙に興味がある人も、ない人も
「好奇心がくすぐられる、視野が広がるアニメ」だと思います。

このアニメを観てから、宇宙飛行士の大変さや宇宙の神秘さ不思議さに惹かれ
飛行機に乗ると「宇宙チャンネル」で宇宙飛行士の宇宙生活を楽しんで観るようになりました。

人生、落ち込むことも楽しいこともいっぱいあるからこそ
諦めずに未知へのチャレンジ精神を忘れないようにしたい、と
南波兄弟を見るとまだ知らない宇宙に想いを馳せながらそう思いました。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 71

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

7話まで視聴  弟へのライバル心と絆の深さ

1話からずっと欠かさず観てきて、毎回どこかしらで泣きのツボ。
兄である六太のとぼけたコミカルさは健在だけれど、
弟のほうの魅力も、ここ数回で増してきた。
両親もすごく暖かく物分りが良すぎるほどで、
宇宙飛行士になる夢も加え、僕から見たらこの家族こそが
理想や夢に思えてならなかったりする。

それでも嫌味に映らないのは、脚本のうまさなのかもなぁ。
だって、恵まれすぎてるでしょ?どう考えたって。
でもね、逆に言えば・・ああいった前向きで朗らかな人々だからこそ、
自然と幸運に恵まれるものなんだよなとも思うのだよね。
リアルに、自分の周囲で大成功を修めた人たち見渡すと、
揃いも揃って楽観的でポジティブな面と、内面に少しだけ繊細さを
持ち合わせている人たちがほとんどだから。
そう、まるで六太や日々人のように(笑)

けど、良い部分ばかり描いているわけじゃなく、現実的な
厳しさも、しっかり描かれていることに好感が持てる。

4クール構成ということで、1年間の放送だから
まだまだ先は長いけれど、1兄弟のサクセスストーリーを
今後も楽しみに見守っていきたいと思う。

(以下、2話まで視聴後の感想)
============================================

原作とともに同時進行で視聴中。

まだ2話までしか進んでいないながら、すでに何度も泣かされている。
六太のコミカルさと、彼の弟であり先に宇宙飛行士になった日々人の
兄想いでさわやかな雰囲気、シャロンおばさんの素敵な教えと、
兄弟達を程良い距離感であたたかく見守る両親。

つまらないことでリストラに遭ってしまった六太だけれど、
彼の身近な存在はとにかくみんな、あたたかく、やさしい。

子供の頃のまっすぐで何事にも熱心だった彼と、
今のちょっと自信喪失ぎみな彼を対比させつつ、
夢を叶えていく楽しさと、希望を持つことの重大さを、
子どもにもわかりやすい描き方で表現しながら、
大人にとっては熱いものがこみ上げてくる展開が
本当ににうまいなと思った。

また、JAXAで相当取材を重ねたのか、いろんな面がとてもリアル。
宇宙飛行士になるということが、ただの綺麗ごとばかり並べた夢物語に
ならず、JAXA側、試験を受ける側の両方の事情や厳しさなども
しっかり描き込まれているところが良い。

映画化もされ、ほぼ同時公開のようだけれど、
個人的にはアニメ版のほうがやっぱりいいなぁと
映画を観ないうちから確信しているw

とりあえず今期、僕にとっては『坂道のアポロン』と並んで
1番を争うほどの期待が大きい作品。
なので当然、今後も視聴続行決定。


なお、☆評価とレヴューは最終回終了後に再編集させていただきます。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 43

こなぱんだ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

兄弟の絆、夢を諦めないことの大切さを教えてくれる☆

ある時UFOを目撃した兄(南波六太)と弟(日々人)、そして二人は一緒に宇宙飛行士になろうと約束をする。

弟は月を目指し、
そして「兄とは常に弟の先を行ってなければならない。それが兄としての務め」
兄は弟よりも先、火星に行くことを約束する。

そして十数年後、弟の日々人は夢を叶え宇宙飛行士になった。でも兄、六太は・・・

お話はこのような流れで始まります☆

主人公は兄弟共になのですが、主に兄目線で進んでいきます☆

多分どのような展開かはすぐにお察しになられると思いますが、まさに兄のサクセスストーリーが序盤は続きます。

その後は、二人の夢に関してのお話になっていきます☆

まだ原作も完結していませんのであらすじ紹介はこれぐらいにしておきます。


この作品の良いところですが、一つは設定の忠実さです。
ほぼノンフィクションと言っても良いぐらいの世界観で、本当にリアルに語られているところばかりです☆

宇宙飛行士選抜試験の内容や訓練、月の設定やNASAの設定など、どれもが一部を除いて本当に存在するお話、又は存在したお話です(゜o゜)

二つ目は、兄弟の絆、登場キャラクターたちと主人公たちの関わり、全キャラが相応に重要な設定である点です☆

とくに二つ目はこの作品に面白さ、感動、笑い、涙を与えてくれものです!!

そんなリアルで細かい設定がいっぱいの作品ですが、
全く難しくなく、ギャグも満載で本当に面白いです(*^。^*)☆

そして、「夢」というものがどういう物かを教えてくれます。


私の中では子供に見せたいアニメTOP3には確実に入ります(*^。^*)!!!

実写版も去年公開されていますが、正直あれは別物です...

ですので、映画ではなくアニメを見て下さい!
漫画を読まれても良いのですが、アニメは原作に忠実に作られている上に、ナイスチョイスの声優さんと凄くいいBGMがより一層楽しませてくれます!!

宇宙が好きな方はもちろんですが、サクセス系やリアリティ系、ヒューマン系が好きな人、それに夢や希望を持った方たちにも是非見てもらいたいです(*^。^*)☆☆☆

とりあえず1話を見てください♪それで面白さが伝わる…はずです(笑)

何話か忘れてしまいましたが、宇宙飛行士の野口聡一さんご本人が本人役で出られた時に語られたお話がとても印象深く残っています☆★



余談ですが、兄・六太で一度は声を出して笑ってしまうと思います(笑)

投稿 : 2024/11/30
♥ : 43

89.7 3 宇宙で宇宙飛行士なアニメランキング3位
彼方のアストラ(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (990)
3905人が棚に入れました
宇宙への往来が当たり前になった近未来で、9名の少年少女たちが惑星キャンプへと旅立つ。宇宙旅行に胸を躍らせながら出発した彼らを待ち受ける、予想外の事態とは……!?

声優・キャラクター
細谷佳正、水瀬いのり、武内駿輔、黒沢ともよ、木野日菜、松田利冴、内山昂輝、早見沙織、島﨑信長
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

私たちは変わることができる、そして人生は続く

アニメーション制作:Lerche
監督:安藤正臣、シリーズ構成:海法紀光
キャラクターデザイン・メイン総作画監督:黒澤桂子、
音楽:横山克、信澤宣明、原作:篠原健太

子供たちだけで惑星キャンプが行われる時代。
ケアード・ハイスクールのB5班は、
無人の惑星で5日間過ごす野外学習に出かけた。
9人の少年少女たちは、惑星マクパで降ろされ、
楽しい日々を過ごすはずだった。
しかし、彼らの前に謎の球体が現れ、事態は急変する。

集英社のウェブコミック配信サイト『ジャンプ+』で
連載された作品。口コミなどで評判が広がり、
『マンガ大賞2019』の大賞を受賞した。
宇宙という舞台、子供たちだけの冒険、
陰謀がうごめく背景、9人全員が抱える事情、
惑星でのサバイバルなど、様々な要素のある
エンターテインメント作品となっている。

原作漫画は完結しているため、
1クール12話、しかも1話と12話を
1時間ずつを使う特別編にすることで、
5巻分を余すところなくアニメ化している。
{netabare}無料開放の漫画を少し読んでみると、
原作に忠実に作られているだけでなく、
宇宙空間に飛ばされたアリエスを
カナタが助けるシーンでは、全員が手をつないで
ふたりを救助するという改変も行っている。
(漫画では、このシーンは残されたワイヤーに
戻り、それを辿って帰還している。
1度ワイヤーを巻き取って、再度、別の誰かが
助けに行けばいいなどの意見もあるだろうが、
ここは全員で手をつなぐという行為に意味があったわけで、
良改変だったと個人的には思う){/netabare}

SFの部分では突っ込みどころが多く、
アニメが終了した後にSNSなどで大論争が巻き起こり、
作者が降臨する事態にまで陥った。
ある意味、SF要素のある人気作の宿命だ。
ただ、この作品はSFを見せようとするものでないことは
明らかで、批判する人の気持ちは分かるが、
そこについて深く突っ込み過ぎるのは違和感がある。
この作品において、SFのリアリティは枝葉の部分に過ぎない。

では、どこを重視しているかというと、
9人の子供たちが抱えている問題と、
その悩みを解消するために、仲間が相手のことを
思いやり、本当に大切なものを得ることについてだ。
9人の子供たちは、それぞれ幼少期から、
大きな喪失感を抱えながら生きてきた。
旅を続けるなかで、一人ひとりが体験してきた背景を
各々が理解しながら、解決していく構成になっている。
9人もいるキャラクター全員の過去について、
しっかり語っているため、彼らが失い続けてきたものに
思いを巡らせることができる。
だから、そこから彼らが何かを獲得する様子に
カタルシスを感じられるのだ。
それがこの作品の最大の見どころだろう。

舞台装置としては、孤島の閉鎖空間での
ミステリーと同様の形を取りながら、
それだけに止まらない群像劇として、
最初から最後までしっかりとまとめられている。
{netabare}特に11話『CONFESSION』での回想から
カナタの怒りにつながる流れは素晴らしい。
カナタ役・細谷佳正の演技は、抜群の説得力がある。
反重力シューズを履いてきて、
ワームホールを飛び越すという展開からの
決着の付け方も完璧だった。
この回は、夏クールの私が観た全話のなかでも
出色の出来だったと思う。{/netabare}

9人の少年少女たちは、数ヵ月の旅の間に、
自分の支えになる原点を獲得することができた。
アストラ号で過ごした日々は、
何事にも代えがたい時間として
今後の人生の支えになるに違いない。

引きこもりや親子断絶などが、
もはや当たり前になった現代において、
子供たちの心に響く物語に思える。
ここではないどこかに行けば変われるかもしれない。
行動すれば誰かとの出会いによって、
人生が動くかもしれない。
親から愛されない境遇にあったとしても、
生きていていいのだ。

そして、人は絶対に変わることができる。
(2019年10月19日初投稿)

投稿 : 2024/11/30
♥ : 93
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

判別可能なキャラ達と金太郎飴的な惑星群

原作未読

漫画の評判がいいから、が視聴動機。
全12話ただし初回と最終回が1時間枠だったので実質14話分のボリュームです。
序盤はもの珍しい細谷佳正さんのハイテンション演技を堪能することから。SF興味なくともこの一点で “ 買い ” かもしれません。2~3話経過してからはBパートの引きが良く毎話楽しみながらの完走です。

ざっとあらすじ:子供たちだけでどっかの惑星で5日間自活してこよう!スケール大きめの林間学校に意気揚々と出発したらトラブルに巻き込まれて帰ってこられなくなりました的なやつです。

キャストは多め。性格ははっきりとキャラ毎に別れており、キャラ回というよりキャラパートを設けてあまり尺を使わずにさらっと紹介。それでいて不思議と名前は覚えていられました。
{netabare}みんな多かれ少なかれ境遇は一緒だよ、との本作の特徴を活かしこのへんばっさり切りましたね。英断だと思います。{/netabare}


カナタ・ホシジマ(CV細谷佳正):リーダー 十種競技選手 アツい!
アリエス・スプリング(CV水瀬いのり):天然ドジっ子に見えて意外と有能
ザック・ウォーカー(CV武内駿輔):頭脳明晰鉄面皮 キトリーと幼馴染
キトリー・ラファエリ(CV黒沢ともよ):医者の娘 フニシアの姉 基本ガヤ
フニシア・ラファエリ(CV木野日菜):最年少 キトリーの妹 パペットマペット
ルカ・エスポジト(CV松田利冴):政治家の子 僕っ子亜種「オイラっ子」
シャルス・ラクロワ(CV島﨑信長):貴族出身 なんというかムツゴロウさん
ユンファ・ルー(CV(早見沙織):国民的歌手の娘 超内向的隠れ美人
ウルガー・ツヴァイク(CV内山昂輝):教頭の息子 本人はアウトロー志向

ポリーナ・リヴィンスカヤ(CV生天目仁美):ゲスト ポリ姉


途中経過時点ではおおむね今期多かった中間層上位 ( 自分比 ) の作品という見立て。完走は苦にならずそこそこ面白いが一皮むけてないといった「惜しい!」作品の一つ。
ただしそれは物語の全容が明らかになってくるまででした。起承転結の転から加速しきっちりまとめてゴールイン!一気に観るのがいいと思います。

引っ掛かったところ先に述べとくと、全12話のけっこうな部分を占める各惑星描写についてもっとエンタメに振り切って欲しかったな~ということですかね。


※各惑星の簡易説明

{netabare}惑星マクパ:当初目的地
惑星ヴィラヴァース:最初に訪れた惑星。肉食恐竜みたいなのとにょっきーん植物が脅威
惑星シャムーア:脅威のない草食動物。毒胞子まき散らすポールツリーが脅威
惑星アリスペード:リゾート惑星。地震と津波が脅威
惑星イクリス:自転してない過酷な環境。超獰猛な可動性植物が脅威
惑星ガレム:最後の惑星。わりと平和

一覧すると、植物らしきものが脅威だよというパターンが被りヴァリエーションに乏しい。{/netabare}

いきなり遠くの宇宙空間に放り出され、かくかくしかじかで食糧の備蓄量を見据えながら惑星を中継して帰還するという一大作戦決行中の若者たちです。

 未知の惑星にどんなものを持ってくるか?

これがいってみれば想定の範囲内。観てるこちら側の斜め上をいくようなタイプの惑星が登場してたら、

 本当に生還できるのか?

SFサバイブもののドキドキワクワク感はさらに増したことでしょう。
{netabare}そしてサバイバルパートが際立てば際立つほど第9話「全容見えてきました!」回との目線ずらしが奏功してたと思います。サバイバルと見せかけてサスペンスでしたの落差で評価は爆上がりしてたことでしょう。{/netabare}


この引っ掛かり以外は気にならず、中盤までゆるやかに右肩上がりで面白くなっていくストーリーだったと思います。サバイバルという題材と+αの謎{netabare}(「裏切者は誰だ?」){/netabare}を早々に提示してくれたおかげで、なにがなんだかよくわからないまま後半に種明かしみたいな不親切設計でもありませんでした。
起承転結の構成も手堅く、転からの終盤はオチも含めて意外性と納得感のある内容。このへん詳細は本編で!

ジャンプ連載だったわりには、下手に引っ張らず撒いた伏線を回収して短くスッキリと終わらせた構成にも好感を持ちました。良作です。



■物語の構成について ※ネタバレ

{netabare}出来過ぎなくらいハッピーエンドでしたね。それが嫌らしいと感じませんでした。
物語は以下の順で明らかになっていきます。

1.アストラ号メンバーの共通項
2.刺客はこやつ
3.この世界の秘密

序盤から2.は提示されていて視聴者の興味を引っ張る材料になってました。そして2.が明らかになれば当然「どうして?」がでてくるわけで、その説明が1.と思ったわけです。
これで1クールでも充分だったと思いますがおかわりがありました。3.です。期待値の一段上をいってました。{/netabare}


■優しい人たち

これは雑感です。人間の善意を信じようという作者の意図が根底にあったのだと思います。
{netabare}・ユンファのライブ会場に押し入ろうとしたキトリーと警備員とでひと悶着。直後、隣にいたアリエスのとある報告に控えめに拍手を送る警備員さん。さっきまでもめてたのにw
・アリエスの母ちゃんに連絡を取ろうとした時に、だれも疑わなかった。普段ならご都合とか平和ボケみたいに感じたろうにこの時はクルーの絆みたいなのをより強く感じました。不思議なもんだねぇ
・ピンポイントでしか覚えてなさそうなカナタが本を執筆できるわけなかろうもん。きっと隣にいた超絶記憶力の持ち主がサポートしながら書き上げたんだろうね、と妄想。{/netabare}




■(余談)カナタのアストラ

冒頭に戻るわけですがハイテンション細谷佳正さんが個人的にはイチオシです。
アツい!とにかく勢いがあるキャラでした。そして、彼は脳筋一歩手前の絶妙なバランスで好感度を保っていると思しき立ち居振る舞いをします。行動に根拠がある。よって知性も感じる。

モデルは武井壮?と思った人他にいないかしら。

なかやまきんに君でも春日でもないんだよなぁ 
武井壮なんだよなぁ



視聴時期:2019年7月~9月 リアタイ視聴

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2019.09.20 初稿
2020.04.07 修正

投稿 : 2024/11/30
♥ : 78

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ボッスン(スケット・ダンス)の宇宙物語

原作既読でした。
なので物語もわかっていましたが知ってても楽しめる作品でした。
でも、内容を知らない方が格段に楽しめますので、是非ネタバレ情報なしで楽しんでください。この作品、一気見タイプです。

設定は未来の高校生8人と10歳1人の計9人で惑星に行ってキャンプをするようです。
主人公はカナタ・ホシジマ。
運動能力とサバイバル能力に長けています。
どうやら他の高校生達も能力に特徴があるようです。。。


原作者はジャンプでスケットダンスを連載していた篠原先生
本作品もスケットダンスのギャグセンスそのままです。
篠原先生は東日本大震災直後に応援メッセージを作成して被災者に元気を与えたことを記憶しております。
ボッスン、カナタ達が人助けをするのは篠原先生自身の当たり前の気持ちなのでしょうね。

元気を与えてくれる作品。おすすめです。

原作は全5巻と読み易い作品なのでアニメ視聴後に楽しんでください。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 72

62.8 4 宇宙で宇宙飛行士なアニメランキング4位
ロケットガール(TVアニメ動画)

2007年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (120)
590人が棚に入れました
有人ロケットの打ち上げを目指すソロモン宇宙協会(SSA)だったが、失敗の連続で絶体絶命のピンチに陥っていた。起死回生のため、パワーはないが実績のある旧型ロケットで打ち上げを計画するが、そのためには飛行士の体重を40キロ以下にしなければいけなかった…。小柄な女子高生たちが宇宙飛行士!?

声優・キャラクター
仙台エリ、生天目仁美、長谷川静香、菅生隆之、柳沢真由美、豊嶋真千子

ニワカオヤジ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

誤解されていますが、アニメ史上トップクラスのハードSF

原作は野尻抱介氏の作品中でも特にラノベ風ですが、内容は一貫したSF的テーマがあって、それに基づいて全てのストーリーを構築するという、いつも通りのハードSFです。

宇宙SFかつロボットものではないアニメといえば宇宙兄弟とプラネテスがメジャーだと思いますが、
・宇宙兄弟はSF風人間ドラマで、SF要素は多くない
・プラネテスは文系SFに近く、ハードSFの要素は少ない
ということで、本格的なSFアニメとしては本作はトップクラスと思います。

「宇宙空間で作業のできる人間をできるだけ安価に打ち上げたい」というテーマから、固形燃料で、シャトルじゃなくロケットで、赤道に近い南国で、体重はなるべく軽く華奢で、スキンタイトスーツで・・・と論理的思考を重ねていった結果として女子高生がパイロットになっており、実はご都合主義がほとんど介入していません(ちなみにNASAも真面目にスキンタイトスーツを考慮しているそうです。しかも本作が出た後から)。

その代わり、各キャラクターの背景とか人間ドラマ的な部分はご都合主義的に簡略化されていて、あっさりし過ぎています。が、それこそがSFです。これが許せない人はイーガンの「宇宙消失」を読んでみてください。発狂します。

アニメ化にあたり、SF的考証の部分はかなり省略されているので、「よりもい」などの女の子グループがある目標を達成する系アニメと捉えられそうで、そう捉えるとあまりに薄味ですが、原作を読んでいただくと全く違うことが分かってもらえると思います(原作は文体自体はラノベですので、すごく読みやすいです)。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 23

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ご都合アニメだけど、キャラとストーリーが魅力的

女子高生が宇宙飛行士になる話。
小型、安価、機動力が売りのロケット。
女子高生を宇宙飛行士とすることは商業的にありそうです。

作品全体として、宇宙飛行士訓練の過酷さがうまく表現されています。
とくに、体力のない茜の単独踏破には感動しました。

また、宇宙飛行時の危機回避能力には、知力・体力はもとより、冷静な勇気と強い精神力が必要であることをこの作品は教えてくれます。

宇宙デブリを増やしたり、都合のいい着陸にはやや不満ですが、ハラハラするストーリーに目が離せない魅力的な作品ですね。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 19

maruo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

重くはない、しかし軽すぎもしない B

原作未読

女子高生が宇宙飛行士になるという設定からしてある程度予想できるとはいうものの、それにしても展開が強引すぎるところがありました。とにかく、女子高生が先にありきなので、細かいところ(時には大きなところ)もスルーして見るくらいの度量が必要です。

ただし、萌え、お色気重視なのかなと思いきやそうでもなく、結構真面目なテイストが伝わってきます。では、青春ものとしての色彩が強いのかというと、必ずしもそうとも言い切れず、結構ライトな感じではあります。どの方向に向いているのかが今ひとつ定まらない、そんな作品に感じられます。

どうしても、プラネテス、宇宙兄弟(私は漫画を一部読了)と比較すると、かなり物足りない部分があるは否めないと思います。ただ、この2作と比較こと自体が間違っているというもの。本作単独で見る際には、女子高生が主人公で、重苦しいテーマがない、割とライトな宇宙ものと捉えてみれば、それなりに楽しむことができると思います。見たまんまの絵柄どおりです。

OPがICHIKOさんなので、ゼロの使い魔が好きな方にとっては、非常に引き込まれると思います。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 19

68.0 5 宇宙で宇宙飛行士なアニメランキング5位
ふたつのスピカ(TVアニメ動画)

2003年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (214)
1323人が棚に入れました
『ふたつのスピカ』は、柳沼行による漫画作品と、それを原作とする望月智充監督のTVアニメ作品、およびノベライズ作品
【ストーリー】有人宇宙探査ロケット「獅子号」が市街地に墜落、その事故に巻き込まれて母を亡くした少女・鴨川アスミ。
葬儀の日、彼女はライオンのかぶりものをした1人の青年と出会う。彼は「獅子号」のパイロットの幽霊で、かなえられなかった宇宙への夢をアスミに託し、アスミもまた、それに応えるように宇宙飛行士への夢を膨らませていく。

声優・キャラクター
矢島晶子、木村亜希子、豊永利行、緒乃冬華、甲斐田ゆき、堀内賢雄、水野理紗、子安武人

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

その後が気になる

原作 柳沼行
監督 望月智充
脚本 望月智充、中瀬理香
キャラクターデザイン 後藤真砂子(監督の奥さんだそうで)


ほっぺたがハイジみたいな、主人公あすみちゃん。

幼いあすみちゃんの回想で、亡くなったお母さんと三途の川でさまよい出会う辺りは、じわじわときてしまいました。私も母を亡くしたのはあすみちゃんと同じくらいの時だったので。そんな観方は気持ち悪いよなぁ、よくないよなーと思いつつ。
もっとも、あすみちゃんのように聡明な良い子じゃぁ〜なかったのは重々承知なので、アレですが。
そして、あすみちゃんのお母さんは身体は生きているとはいえ、何年も家族と思い出を育むことができなかった。
そんなあすみちゃんが、悲しみの先に目指そうと見つけたのは輝く星スピカだった。えらいこじゃ。


「下手こいた〜」って口ぐせのこまっしゃくれた幼なじみの幼少期がおかしかったです。もっと観たかった。
この幼なじみ、素直じゃなくて面白いですね。
知人のだんなさんが地震の時にすぐ電話がかけてきて、心配してくれたのかなーと思ったら「玄関の水槽の生き物、大丈夫かっ?!」って言ったんだ…て話を思い出しました。きっとそんなタイプ…


ライオンさんは幽霊みたいなのに掃除ができたりハーモニカの音色を伝えられたりして、操作性がなんとも不思議でした。


作画は…大らかですね。
12話で出てきたシンプルなネコは、あまりにも生きているように見えず戸惑いました。「それ知ってる!『あずまんが』で榊さんをカブッと噛むやつだろ?…いかんいかん、シリアスなお話なのに」と思ってしまいました。


過去のロケットの事故でいろいろなものを失った人達のお話が、各話でクローズアップされます。
失った思い出を振り返りたくない体質の人には、辛気臭い物語と映るかもしれません。でも、地味だけどいい話ですよ。
行き止まり感のある大人達に対して、少年少女が力を合わせるカタルシス部分が展開されるのかな?と思っていたのですが、そういうやっつける感じではありませんでした。どこまでも地味にひたむきに癒そうとする力が働いていました。
宇宙を目指すサクセスフルなお話でもなく、失ったところから取り戻そうとする人達の底力を信頼して見守る物語でした。

「ポルフィの長い旅」からこの監督作品を選んで観てみてます。原作があるとはいえ、この監督さんの追求したい人生のうらさびしさの路線、少しわかってきた気がします。

まりかちゃんの事情、先生たちのその後、そしてもちろん子供たちのその後など、もっと見ていきたかったですね。原作読もうかな〜

投稿 : 2024/11/30
♥ : 33

緑川悠一郎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

小さい頃にドラマで見た覚えがある

ドラマは全部見たわけではなくて、ちょっと見かけただけだが、その時面白いと感じたおぼろげな記憶があるので、アニメで全話見たいと思っていた。

主人公と浮田さんが「二つのスピカ」っていう設定だったと記憶していたけれど、アニメでは誰と誰が「二つ」の星なのかはっきりとは分からなかった。

ドラマだと浮田さんがパートナー設定だったのかな?あとドラマでライオンさんって出てたっけ?どうも思い出せない。

オープニングの曲好きだった。エンディングの曲はアニメの曲としては濃すぎる気がした。有名曲だし。

過去の回想が多すぎるのがどうも好みでなかった。浮田さんストーリーをもっとちゃんと見たかった。
結局どうして浮田さんが現在の姿で存在しているのか、全然分からなかったし。クローンみたいな話なのかな?

ただすごく泣けるシーンはところどころにあり、特に佐野先生の一連のストーリーは好きだった。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 23

イブわんわん さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

幼かった頃の純粋な心、あなたにはまだありますか?

全20話 原作未読。

以前から見ようと思い棚に入れっぱなしだったのだが、ちびっこ先生のレビュー読んで見始めました。
十二国記を見た後なので、正直あまり期待はしていなかったのですが、1話途中ですでに涙腺崩壊(年のせいかなあ)。

主人公のアスミちゃんがとってもいい子すぎ。
その健気で前向きな姿、自分のおかれた立場など言い訳にもせずただひたすら「ロケットの運転手さんになる」夢に向かっている姿に何度も涙腺崩壊。
それが無理な演出なく、ごく自然なところがまたよかった。
(多少はあったかもしれないが・・・)

書こうと思えばいくらでも書けるし、ツッコミどころがないわけではないがあえて止めておきます。

作中BGM・EDの「見上げてごらん、夜の星を」は反則だなあ。

社会の荒波に飲まれて、必死に生きている大人の人に見て欲しいな。
ラストのライオンさんと5人のあのシーンでそんなメッセージを感じました。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 14

71.9 6 宇宙で宇宙飛行士なアニメランキング6位
王立宇宙軍オネアミスの翼(アニメ映画)

1987年3月14日
★★★★☆ 3.9 (275)
1129人が棚に入れました
所属が10人に満たず「失敗ばかり」「なにもしない軍隊」と揶揄され、世間に落第軍隊として見下されているオネアミス王立宇宙軍の士官・シロツグ=ラーダットは、欲望の場所でしかない歓楽街で献身的に布教活動を行う少女・リイクニ=ノンデライコとの出会いをきっかけにそれまでのその日暮らしの自堕落な生活を捨て、宇宙戦艦という名目の人類初の有人人工衛星打ち上げ計画に参加し宇宙を目指すことになる。

声優・キャラクター
森本レオ、弥生みつき、内田稔、飯塚昭三、村田彩、曽我部和恭、平野正人、鈴置洋孝、伊沢弘、戸谷公司、安原義人、徳光和夫
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

スペースモンキーズ

山賀博之監督作品、作画庵野秀明。
精鋭クリエイターたちが若さと勢いで、
精巧に作り上げたGAINAXの傑作SF。
音楽総指揮は、坂本龍一。

架空の国オネアミス王国が舞台、
役立たずの王立宇宙軍士官シロツグが、
人類初の宇宙飛行計画に志願し挑む様を描く。

物語は公表されているもので全て、
特別何もなく退屈さを感じるほどだ。
しかし理数系の夢、宇宙飛行士の夢、
アマチュア集団の夢、クリエイターの夢を乗せて、
{netabare}大きな花火が、夜空と真空を彩る、
ラスト10分に全てが集約され報われるのである。{/netabare}

猿から人類への歴史は火の歴史である。
そして火によって災いは数多く生まれるが、
我々は火によって生かされてもいるのだ。
歴史を間抜けな猿が始めたことだとしても、
人類の進む先が暗闇ならば灯を消してはいけない。

打ち上げられた猿には、
神様も見逃した小さな矜持がある。
そうだ、その猿は夢を持っていたのである。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 60

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

アニメの限界に挑戦してみた

<2022/10/17 追記>
続報です。
4Kリマスター版での劇場公開は10/28(金)からだそうですよ

<2022/5/21 追記>
今年の秋に4Kリマスター版で劇場公開されるそう。
10月かな。
映画館で見たら迫力凄いだろな
観に行きたくなってきた。

<2019/12/7 初投稿>
当時、新進気鋭の若手クリエイターたちが
GAINAXに集まって、
自分たちの作りたいものを、
自分たちのやりたいように作ったオリジナルアニメ映画
らしいです。

興行的には大失敗で、この失敗が後の「トップをねらえ!」や「新世紀エヴァンゲリオン」の誕生に繋がっていったのだとか。
1987年作品。

私はこの頃〜2002年ごろまでアニメ見る習慣なくて。
でも何故か本作は1990年代後半にレンタルで借りて観たんですよね。
なんで手に取ったのかよく覚えてないけど。

たぶん、
「異常なくらい細部に拘った丁寧な絵」
「とことん練り込まれた個性的なアナザーワールド」
をパッケージから感じ取ったのかも。

この2点は本作が他と一線を画すものです。
細部に拘った絵は、もうそうとしか言いようがない。
一枚一枚が時間をかけて作成されたイラスト画のよう。

そして、世界観。
テクノロジーは現実世界で言えばおそらく1900年代の半ばぐらい。
でも、文化・風俗は現実の世界とは全く異なります。
衣服や建物のデザインが全く違う。
食器や硬貨など日常触れるあらゆるもの少しずつ現実と変えている。
どの国をモチーフにしたとかそういったことが一切感じられません。

例えば硬貨。
この世界の硬貨は「金属の棒」です。
ちょうど麻雀の点棒サイズくらいの棒。
自販機で切符を買う際はこの「某」を穴に突っ込んでいきます。
超違和感 笑。

着る服も、軍人の礼服とかどこかで見たような気もするけどどこも思いつかない個性。
お洒落かどうかは置いておいて、
アニメのデザイナーってファッションデザイナーの才能も必要なの?
と思った記憶があります。

そうした細かいところにこだわり抜いた本作。

ストーリーは、現実とは異なるとある世界の、
新設されたばかりの「宇宙軍」所属の為、階級だけ高い、
やりたいことが見つけられない冴えない若い軍人「シロツグ」が主人公のお話です。

これである意味全て説明が終わってしまう。
そのシンプルさが素敵、という考え方もあります。

ただ一つ難点が。

キャラクターの心情描写です。
可能な限り表情や仕草で表現しようとしている。
まるで実写のように。

本作は純文学のように登場人物の心情がさりげなく、そして赤裸々に綴られていきます。

これ、実写映画だったら、実写でこの映像・演出だったら。
名作の部類だったと思うんです。

でもこれはアニメ。
つまるところ、表情や仕草だけで実写と同じ手順で感情を表すのは無理あると思うんですよ。
一コマの絵で伝えられる情報量が違いすぎるのでは、と。

アニメは実写に比べて「映像」としての情報量が少ない。
裏を返せばそれがアニメの強みのはずなのですが。
その強みを捨てて、ひたすら実写映画のような表現に寄せていく。
しかも純文学。
観てる側としてはまぁ伝わらないことこの上ない。

でもでも。
これはそういう「挑戦」なのかも、とも。

「アニメは実写を超えられるのか?」
という疑問を持った若きクリエイター共の挑戦なのかもしれませんね。

で玉砕。

そして「トップをねらえ!」「新世紀エヴァンゲリオン」へ

こういう挑戦は素敵だと思います。
「素敵がたくさん」by 灯里

本作はそういう風に観る作品なんだと思います。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 53

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

GAINAX(当時)の超本気。(京アニとは別の凄さ)

『ヤマタノオロチの逆襲』(← アニメじゃなく特撮)の上映会で本作の予告編を観たときには、こんなに凄い作品になるとはまったく予想しなかった衝撃作。

あらすじを書いたら一瞬で終わるんですが、まず作画が当時で言えば鬼レベル、今観ても充分に凄い。キャラクターデザインは好みが別れるかもしれないが、「人体が動く」とか「飛行機が飛ぶ」とか「ロケットを打ち上げる」とかを手描きアニメで描いたものとしてはおそらく究極レベル。

今のアニメーターは現在の単金でこんな作画は絶対にしてくれないだろうから、それだけでも観る価値がある。ちなみに一応劇場公開作として制作された本作だが興行的には案の定、予定より公開が延期になった上に爆死したらしい。

とはいえストーリーもあらすじから想像される以上には面白いと思うし、クライマックスシーンでは何度観ても感動する。映像ソフト化されてからは好評で 劇場公開時の汚名は雪(すす)いだと思われる。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 32

63.4 7 宇宙で宇宙飛行士なアニメランキング7位
MOONLIGHT MILE(TVアニメ動画)

2007年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (89)
588人が棚に入れました
吾郎とロストマンは大学生でありながら、世界中の名だたる名峰を次々制覇した屈強な学生クライマーであり、お互いを唯一無二と認めるザイルパートナーだった。彼等は5大陸最高峰の締めくくりとなるエベレスト登頂で、雪崩に遭遇したフランス登山隊の女性を発見。内臓を損傷しており苛酷な環境のなか救出を望めないまま彼女の死を見届けた二人は、彼女の嵌めていた指輪を手に、強靭な体力で登頂を再開した。たどり着いた地上の頂で指輪を登頂旗のポールに嵌めて形だけの供養をした後、見上げた先に浮んでいたのはISS(国際宇宙ステーション)、そして、月…。行きずりの遭難者が語ったとおりの光景に、2人は「宇宙への進出」という新たな目標を見い出す。
ネタバレ

Britannia さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

☆隠れた名作☆

最近は在庫処分の為、興味の無い★1駄作作品を
切り続ける作業でした

久しぶりに好みの作品に出会えた❤
男のロマンがメインの為、人を選ぶかな

■簡単な紹介
2人のクライマー(登山家)が月(夢)を目指すお話

この作品は素晴らしい
大人向けで設定もしっかりしている。

まずOP
今後のカギとなる場面カットが多く目が離せない
ED曲、作品に合っていて良いです。

次に魅力的な2人の主人公

~wikiより~

①猿渡 吾郎(さるわたり ごろう)
声 - 井上和彦
この物語の主人公。ロストマンと共に大学生で5大陸の最高峰を制した天才学生クライマー。
地上の高みを極めた彼は、来るべき宇宙開発時代を予期しプロのビルディングスペシャリスト(BS)として、MOONLIGHT MILE(遥かなる月への道)を目指す。
どんな危機的状況に陥っても決して諦めない無類のタフガイで、情に厚く行く先々で自身の支援者を増やしていく。



②ジャック・F・ウッドブリッジ=“ロストマン"
声 - 平田広明
この物語のもう1人の主人公。
親友の吾郎と共に5大陸の最高峰を制した後、米軍に入隊し海軍所属の戦闘機のエースパイロットからNASA入りする。
軍に籍を置いていた頃から徐々に頭角を表し、やがて政治的権力を手中に収めながら月の覇権を握る戦いへ身を投じてゆく。
飛行機宇宙船の操縦技術はピカイチで人類初の宇宙戦闘経験者となる。
吾郎とは逆に己の野心を実現すべくあえて孤高の存在として振舞っている。


■吾郎
現実的で、資格、能力、人望、信頼も有り見た目以上に魅力的
そんな人物なので多国籍に渡って女性にもてるw

声優も井上和彦さんと非常に適役です。
※参考に、NARUTO(はたけカカシ)

◆吾郎:夢【MOONLIGHT MILE(遥かなる月への道】へのルート{netabare}
クライマー⇒建築会社(ビルディングスペシャリスト、各・建築資格入手)⇒会社を代表し宇宙飛行士訓練へ {/netabare}

■ロストマン
吾郎と同様才能にあふれ
野心、孤高、冷静と違う魅力が有る
視点を変え見れて面白い。

声優も平田広明さんと非常に適役です。
※参考に、ONE PIECE(サンジ)

◆ロストマン:夢【MOONLIGHT MILE(遥かなる月への道】へのルート{netabare}
クライマー⇒海軍戦闘機のパイロット(養成プログラム一発合格)⇒捕虜w⇒NASAスペースシャトルのパイロット⇒アメリカ宇宙軍の士官へ {/netabare}


夢に向かって突き進む2人の主人公とそれを彩る大人の女性
それぞれの立場、人間模様が素晴らしい作品です。

1クール全12話と見やすいですし、自分に合えば
続編、2期全14話(完結)を見てもらいたい。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 14

alpine さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

オトナの作品

良い意味でも悪い意味でもオトナの作品です。
スペリオールで連載されているだけはあります。
正直な話、コブラやゴルゴ等の男臭い作品が嫌いな人には本気でオススメしません。
また、ハードボイルドでもないので、その辺が好きというだけの人にも多分向いていないと思います。
プロジェクトXがSFアニメ化したような作品…と言えばいいのかな。

とにかく、頭の先から脚の爪先までロマンの詰まった作品です。
地上から宇宙へ飛び立つ男たちを取り巻く環境と
色々な場所で起こるヒューマンドラマを描いてあるのが第一部となります。
一話完結型の回が続きますが、全体的な話はつながっています。
笑いあり感動ありの作品ですが、宇宙戦争のようなSFを期待しているとハズレます。

原作者の太田垣康男さんは、現在
FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLEを書いていますが(画は別の人です。)
FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLEもオトナの作品で
この手のドラマ展開には定評があり、アニメでもうまく再現されていました。

ちなみに第一話の冒頭部分の続きは1stシーズン(本作品)には登場しません。

the pillowsのスケアクロウは本作品のエンディングテーマだったりします。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 12

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

少し大人が好みそうな宇宙モノ

吾郎とロストマンは大学生でありながら、世界中の名だたる名峰を次々制覇した
屈強な学生クライマー。その二人が次に目指したのは山より遥かに高い
宇宙。そんな二人の活躍を描いた物語。1期12話+2期14話。

宇宙モノって、プラネデスとか宇宙兄弟とか有名で面白いのはあるけど、この作品は
他と違い、少し暗い感じの雰囲気でなかなか面白いストーリーでした。

メインの二人は同じ月を目指していますが全くの別のルートから宇宙を目指してますし、
そういう観点でも楽しめたかな。ただ、無駄にHシーンとかあるので好きじゃない人も
多いかもですw
 
それから、最後までアニメ化されていないっていうのはちょっと残念でした...
面白かったからこその残念。ってか、前読んだレビューでは原作も完結してない
とか...なんとか...

とはいっても、中途半端すぎるって終わり方ではないですし、ストーリーの展開は
面白かったので良しとします。
まぁキレイに完結してるのが良いって人には、あまりオススメは出来ないかもですね。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 9

64.6 8 宇宙で宇宙飛行士なアニメランキング8位
映画 宇宙兄弟 -#0(ナンバーゼロ)-(アニメ映画)

2014年8月9日
★★★★☆ 3.9 (58)
486人が棚に入れました
「約束だ。俺らは二人で宇宙飛行士になるぞ。」 幼い頃に誓った、宇宙飛行士への夢。
兄・南波六太と弟・日々人は、二人揃って月に立つために幾多の苦難を乗り越え、果てしない夢に一歩ずつ近づいていく。そんな兄弟の夢の「原点」とは―。

弟・日々人は、憧れの宇宙飛行士ブライアン・ジェイが搭乗する月面着陸ロケットの、バックアップクルーに選ばれる。
新人としては異例の大抜擢ながら実力不足を感じて悩む日々人と、先輩として導くブライアン。
だが任務からの帰還時に不慮の事故でブライアンは命を落とし、日々人とブライアンの再会は二度と叶わなくなってしまう。

一方で兄・六太は、自動車会社のサラリーマンとして新車種の開発に携わっていたが、現実味のない夢物語ばかり語り会社から愛想を尽かされ片田舎への出向を命じられる。
そして勝手の違う職場で戸惑う六太のもとにも、ブライアンの事故の知らせが届く。
宇宙飛行士として大成した弟とは対照的な今の自分に、兄としてどん底の弟にかけられる言葉など、あるのだろうか。
無力感に打ちひしがれる六太だったが、ふと幼い頃の日々人とのある思い出が脳裏に蘇り―。
ネタバレ

momomax さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

宇宙兄弟がかなり好きみたい(〃∇〃) ☆

久しぶりの宇宙兄弟を家族団らんの様に心穏やかで
終始微笑んでで観ちゃう私は、宇宙兄弟がかなり好きみたいです!
すごくリラックスして楽しめました。
だから評価は甘々です。~ヾ(^^ヘ)

六太と日々人の絆が素敵で、兄弟っていいなぁ~って思う。
姉妹とはまったく別の感覚ですね!

#0ということで本編のTVシリーズの前のお話ですが
TV全99話(未完結)を観てからの方が感情移入できるのかも。

一部の新キャラの演技下手はスルーして
御馴染みのキャラはみんな大好き!!
ストーリーも楽しめました!
音楽も良かったです♪

{netabare}
ブライアンのシーンは、知ってるだけに切なくて
先行して涙がうるうるでした。。゜(T^T)゜。

日々人の愛犬APOの名前の由来が分かり
更に愛しくなりました。

兄弟の子供時代の勇気のポーズに笑い
そのポーズで励ます六太は本当に良い奴だぁ~~!!
指1本とピースの裏話&気付いてる日々人とか
このシーン好きです☆

続くって感じの終わり方も、本編の未完な感じと重なって
2期やって欲しいなって思いました。
{/netabare}

momomaxとしては劇場に観に行って良かったです。

そうそう、宇宙兄弟#0小冊子(小山宙哉書き下ろし脚本の一部)
GET出来たのも劇場に足を運んだからですね!ヾ(>▽<)ゞ♪

投稿 : 2024/11/30
♥ : 24

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

【久々に声の出演に文句が言いたくなる駄作が生まれてしまった】

常々思うけどこのアニメは上江洲が構成組んでた時とそれ以降で全く持って別の作品やろ























宇宙飛行士を各々の立ち位置から目指す兄弟の姿を描いたヒューマンドラマ
シリーズの第1話で日本人初の月面着陸ミッションに選抜された弟の日々人
宇宙飛行士への夢を諦めきれず脱サラを決意した兄の六太
ここへ至るまでを描いたいわゆる【第0話】


器用貧乏な六太がその才能を徐々に開花させ、一見して楽天家な日々人がプレッシャーと葛藤する、、、というテレビシリーズや原作と同じダブルサイドで並行していくヒューマンドラマ、というコンセプトがしっかりと受け継がれた作品になっております


正直、映画公開決まったときから「わざわざ映画にするほどの内容なのか!?」と疑問でした
これテレビ最終回スペシャルとかでいいだろ・・・そんな風に感じていましたが良い意味でも悪い意味でも予感的中というか、宇宙兄弟らしいそれほど大それた映画にはなっておりませんので過度な期待は禁物です
(そういう意味ではあのビックバジェット的(大袈裟)な実写版とは違う、と言えます)


ただ六太にとってのターニングポイントとなるゲストキャラの声がなぜか飯尾和樹なんです
これがですね・・・ハッキリ言って最悪でした;
せめて役者らしい役者を連れて来い!と
なんの絡みがあって飯尾和樹を使わなきゃいけないんだ?と
他にも日テレの女子アナや奥田民夫やさだまさし等がちょこちょこカメオ出演しているのですが、上記のゲストキャラに関しては重要人物で出番もセリフもとても多いのであまりにもそのトンチンカンな演技が痛烈に耳に残ります


なので【お話が良いとか悪いとかのレベルではありません】
全てが台無しです
台無し


わざわざ名曲『Feel So Moon』(もちろんユニコーンです)をオープニングに持ってきたり、挿入歌のクロマニヨンズなど音楽面では逆に「良いタイアップ」が出来ていたのですが・・・


スタッフやキャストは2期に向けて前向きなんですがそれも原作頼みになってしまいました
是非この失敗を活かした2期を期待したいですね

投稿 : 2024/11/30
♥ : 13
ネタバレ

ポロム さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

宇宙兄弟ファンとして見逃せない

(あぁ・・劇場で観たかったなぁ・・・。)

公開当初まだ宇宙兄弟を知らなかったので、アニメ全99話を観てからTSUTAYAでレンタルして観ました。

アニメ1話の前日談みたいな過去話の感じなので、宇宙兄弟観てない方にもオススメです。宇宙兄弟全話観てから観たファンの方なら理解が深まるのと、小さな感動と笑いがあるでしょう。
全話見終わってから半年後に観たのでBGMだけでつい、うるうる(´;ω;`)してしまいました。

<ちょこっと感想>
{netabare}六太が車運転してるシーンが個人的にヤバい(笑)
穏やかに車運転してる男性ってめちゃ格好良いですよね・・!
大人の男性の余裕というか・・自分が運転できないので思わず
\キャー 助手席乗せて~っ/ って、悶えました(笑)

勇気のポーズ、プリクラでやってみたい・・・!
このシーンがめちゃくちゃ面白くて洒落が効いていてツボでした。

アニメでは物足りなかったブライアンの描写がしっかりあってとても嬉しかった。
個人的には日々人の月面エピソードを観てから”宇宙兄弟 #0”を観た方が胸にこみ上げてくるものと日々人の成長と心の動きと信条をしっかり汲み取れると思う。{/netabare}

投稿 : 2024/11/30
♥ : 11

63.8 9 宇宙で宇宙飛行士なアニメランキング9位
MOONLIGHT MILE 2ndシーズン -Touch downムーンライトマイル(TVアニメ動画)

2007年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (65)
353人が棚に入れました
各国共同プロジェクトとしての国際宇宙ステーション・ISS。
その国際協力の象徴たるISSの裏で単独支配を狙うアメリカ宇宙軍であったが、単独ロケット打ち上げに成功し、アメリカの独走を阻む第三勢力の中国宇宙軍が台頭し宇宙情勢に変化の兆しが現れる。
ISSを組み立て、月遠征を待つ猿渡吾郎とアメリカがトップシークレットで進めるアメリカ宇宙軍のパイロットになったロストマン。
各国の思惑、各人の想いが交錯する中、最後のフロンティア──月に眠る新エネルギー資源『ヘリウム3』をめぐり、新たなる戦いが始まる!

alpine さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

素直に良作ではありますが・・・。

前回に引き続き、宇宙飛行士を取り巻くヒューマンドラマ。
1stシーズンに比べると性的描写は激減。
内容も淡々としていたものがハラハラドキドキ方面にシフトしています。
私は1stシーズンのような流れが好きなんですけど
人によってはこっちの方が見やすくなっているのではないでしょうか。

コミックで第一部は終了していたものの
アニメは第一部の後半あたりの内容までとなっており、中途半端な形で終わります。
ここから先は戦争物語になり、今までの流れと少し様相が変わってきますので
これはこれで良い終わり方かと思います。

続きが気になる人はコミックを購入する事をオススメします。
コミック版では耕介マギーも大活躍します。

ベルセルク程ではないですが、原作の進展が遅いため
アニメの3rdシーズンはちょっと絶望的かも…。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 9

とらちん さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

話を完結させないのであればアニメ化して欲しくなかった

2007年のアニメですので9年間3期が無いままですね。
多分、もしかしたらこのまま無いかも。
とても面白い作品なのですが、話が途中で終わっているので
ただ単純に欲求不満と時間の無駄感だけが残ってしまいます。
面白いだけにとても残念です。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 4

ソーカー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

米国の野望、中国の台頭

近未来宇宙SFの傑作「MOONLIGHT MILE」の二期。
内容は一期の続きです。

吾郎は宇宙飛行士に、ロストマンは米軍のパイロットになって月を目指す。
一期は一話完結でなかなか話が進展しなかったのですが
二期からいよいよ秘密裏に進む米国の野望、中国の台頭が顕在化してくる
リアリティに満ちた、緊迫感のある展開が続きます。
一期よりストーリー性、演出ともに大きくレベルアップしています

特に宇宙での戦闘は、派手さは無いもののなかなか見ものですね。
もし実際宇宙での戦闘が行われる時代になったら、こんな感じなのかもしれない
もう少しロストマンの戦闘シーンがあれば良かったんだけど・・・
基本的には吾郎が月に向かう話がメインになっていきます

しかしまたもや中途半端に終わるので
これは是非3期やってくれないと困りますw
一体・・・何シーズンやるつもりなのか知らないが、
これからが物凄く面白い展開なのになぁ・・・・っていう終わり方ですねぇ
もうちょい山場を作って欲しかったですね

投稿 : 2024/11/30
♥ : 4
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