2025年度の天才TVアニメ動画ランキング 4

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の2025年度の天才成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月22日の時点で一番の2025年度の天才TVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

64.3 1 2025年度の天才アニメランキング1位
メダリスト(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (112)
296人が棚に入れました
スケーターとして挫折した青年・明浦路司が出会ったのは、フィギュアスケートの世界に憧れを抱く少女・結束いのり。 リンクへの執念を秘めたいのりに突き動かされ、司は自らコーチを引き受ける。 才能を開花させていくいのりと、指導者として成長していく司。 タッグを組んだ二人は栄光の“メダリスト”を目指す――!

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

原作者様の魂(狂気?)の結晶。(4話まで視聴して)

原作未読です。

>1話まで視聴して
PVを1回見た程度の、ほぼ予備知識なしでの視聴です。

失礼ながら、他に本命かな?と思える今期作品(未視聴)があったため
本作は前座くらいの軽い気持ちでの視聴開始でした。


あー、なんかフィギュアスケートの動きが美しい。
これは3DのCGとかをうまく活用してるのかな?。
(ベースをCGで作って、仕上げの作画を足したりとか?。)

なかなか見ることのできないアングルだったり
ダイナミックな動きが、より鮮明に大きく描かれていて、やっぱ美しい。

欲を言えば、手書き希望でしたが(もう一歩、現実をも超えた描写を期待してしまう)
そんなこといったらバチがあたるほど、美しさに溢れる表現・描写だと実感できました!。


あと、物語序盤早々の、パルクールっぽいの。
カレイドスター思い出してしまいました!!(歓喜)。


加えて、キャラの表情がいいですね!。
某キャラが発したセリフの一部「笑顔が天才」にも、まんま同感っ!。

他の喜怒哀楽表現も豊富で、ぼっちざろっくの表情表現も彷彿させられる^^。


感情表現でいえば、主人公の声の演技、素晴しいですね!。
主人公の年齢、置かれた環境、心情表現にぴったりあってると思います。


物語も、ただの夢物語サクセスストーリーではなく
ある程度現実的な障害、年齢や金銭面的なところもリアルな感じがする(想像)。

仮にもし、自分の子供がフィギュアスケートやゴルフなんかをやりたいって言いだしたとして
即答で応援したいところではあるけれど、躊躇してしまうのは間違いないと思う。

「褒める言葉の選択」ってのも、すごく現実感あるよね。
「贔屓」とかって夢にも思ってなくても、自分の言動に対して指摘されたことがある。
それも職場で。う~ん、人付き合いって難しいし苦手・・><。


キャラ同士のやりとり、掛け合いも面白いな~。
おかげで、本編のどこを切り取っても面白い!!。

本作を視聴した後に、本命予想してた某作品を視聴してみたのですが
予想に反して、どこを切り取ってもイマイチで
レビューなんか書いてしまったら、ダメ出しばっかになっちゃうだろうから書けない・・と。
・・やっぱ、PV等で一喜一憂するよりも、ちゃんと本編を観て判断するのが何よりですね。
 
 
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>2話まで視聴して
1話観たあとに、たまらず原作購入してしまいましたw。
でも、アニメを先行して観たいので、1話放送されるごとに、その話まで原作読むように制限しています。


また、後から知ったのですが
本作原作者様の、本作を作るまでのストーリー。
なんですかそれ!。そっちはそっちで神回じゃないですか!!。
原作者様が男性であれ女性であれ、もう尊敬するしかないです。
やはりその方をイメージして主人公と本作を創作されたのでしょうね。

正直、自分はこの声優さんのことは全く知らなかったのですが
本作での配役にぴったりで、すっかり魅了されてしまっています。


フィギュアスケートに取り組む・・ということについても
まったく想像できない、自分にとってはある意味”異世界”だったので
けっこう具体的な現実的描写もあり、非常に好奇心が満たされています!。


アイススケートの演技の動きの描写は、何度見ても素晴らしいですね。
これも後で知ったのですが、フィギュアスケート振付:鈴木明子さん!!?。
モーションキャプチャーに協力されてたのですね!。・・スゴすぎる。。

最近はアニメ作るのも大変なのですね。頭が下がります。
モーションキャプチャーで自分がすぐ思い出すのは
バディゴルのゴルフスイングだったり、ABのライブ立ち振る舞いなど。
他にも知らないだけで、数えきれないほど
こういったこだわりのアニメ制作がなされているのでしょうね。


あと、本作の特徴として、キャラの顔というか頭が大きい描写があげられますよね。
大人ではなく、フィギュアスケーターが中心ですが。

年齢的な幼さの描写としても有効だと思いますが(胴体との比率等)
各キャラクターの存在感が、より鮮明になっている効果も感じます。

また画面いっぱいに顔が収まりきらず、はみ出てしまってる描写も多々ありますが
びっくりしたのは、それに負けない見劣りしない表情描写が素晴らしいことです!。
(決して超絶緻密な作画とかではなく、要点をきっちりおさえたシンプルな作画というか)
グッと感情移入させられてしまいます♪。

またスケーティングのアングルによっても、ダイナミックで表情・心理も感じられて
なおかつ視聴者が非常に間近にいる感覚にもなれて、いいことずくめだと思います!!。


あと、やっぱり書いておきたいのが、司先生の、いのりちゃんと向き合う姿勢ですね。
子供相手というのではなく、1人の人間として真摯に向き合ってるというのが
ちょっとした言葉遣いの変化等でも、しっかり描かれていることですね。


ああ、あとミミズw。
まさかこんなにミミズが活躍するアニメが現れるとはww。(ED含む)
自分は小さかったころに、庭や田んぼで土いじり遊びなどしてたときに
よく遭遇したものですが、いずれもいい思い出ではありませんでしたw。
OPで米津さんの歌う「手を・・放す」のシーンも感慨深くなりますね♪。
 
 
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>3話まで視聴して
先週、2話観終えたあと、楽しみにしてた原作2話読みました。
原作は1話2話ともに、アニメより少し深めに描かれていますね(絶賛!)。

・・そこから1週間が待てるワケもなく、あっさり陥落ww。
⇒ハイ、そのまま原作読み進めてしまって、現在11巻読破済^^。
1/22の12巻発売待ち中です!(モチロン予約済っ)。


で、困ったことに、原作どの巻も、必ず至る所で泣かされてしまうんです;;。
どこからでも、読み始めたら、ものの数分で目から水が出てしまい
読み進めている間、目が乾く間が殆どないのです!!!(事実)。

ほんとにマンガ本1作目ですか?w、原作者様!!。
作画も話の展開、テンポ、間の取り方、抜き方など
完っっっっっっっっ璧なんですが!!!!?。

ベテランの漫画家さんでも、最初っからクオリティMAXの作品なんてそうそう描けないのでは?。


読み進めていくうちに
気になって色んなアニメ感想まとめサイト様等ものぞいてみたのですが
その中で、すっっっっっっっごく気になった意見がコチラ。


_人人人人人人人人人_
>         <
> ロ○コンアニメ <
>         <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄


・・へっ?。
この作品のストーリー、各キャラの置かれた背景、このスポーツの適正年齢?等、
もろもろ、ちゃんと読んだ上で??。

表面的な各キャラの年齢的な幼さから受ける印象だけで
そんな決めつけをしてしまうの??。
それはほんとにもったいない。


で、はい。やっと今週の3話の感想に入ります。
とはいえ、この1週間、ほとんどずっと原作の先の世界まで没頭してしまってたワケで

ひさびさに視聴したアニメ画・声の演技に、若干の自分の感覚とのズレが生じてしまってました。
それは原作の世界に引き込まれれば引き込まれるほど
脳内動画、脳内再生されるセリフ等が構築されてしまうため
多少は致し方ないことなんだと思います(主人公の成長してる先を見てしまってるし)。

逆に実感したのは、アニメはホントにまだまだ序盤の序盤なんだなあと・・(しみじみ)。
OP映像を見ても、まったく誰が誰だかわからなかった自分が
今では、ほとんどのキャラがわかって思い出せるまでに^^。
米津さんのOP曲も、今になってやっとグッと沁みるようになってきました。


3話の見どころは、やはり司先生のスケーティングでしたが
意外にあっさり描かれていましたね。←ここはもう少し頑張ってほしかったかも。

あと、やっぱ三家ちゃんとそのコーチ。
三家ちゃんの性格・言動・ネコ目ともに最高でした!!。声の演技もバッチリ。


本作は今後も続々出てくるライバルキャラ達が、どのキャラも凄く魅力的なんですよね^^。
さらに生き物・動物キャラもポップで愛嬌抜群!。
ED曲の映像・音楽もポップでいいメリハリなってて好感♪。

ネットによると完パケしてる?・・という情報もあり
作画崩壊や万策尽きた等の心配もなく、安心して視聴できそうです。

問題は、1クール?でどこまで到達できるのか。
また、この続編も同じ制作会社・スタッフ陣で約束されているかどうかですね。
 

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>4話まで視聴して
今回は序盤の序盤の山場回かと思いますが、じっくり丁寧に描かれていましたね。

スケートシーンのキービジュアル?・PV?回収も♪。

今回は内面の心情描写とお母さんとの関係がメインのため
登場キャラ数も限られていたり、よく似たシーンの連続だったりと
若干単調になりがちなのですが、しっかりといい演技と演出で乗り切ってくれたと思います。


どうしても、原作でのシーン描写が素晴らしすぎるので
アニメにも求めすぎてしまいがちですが
アニメから入った方々には十分すぎるほど満足できる仕上がりかと思います。

というか、自分は完全にアニメから原作に入ったクチなので
入り口を作ってくださったこのアニメ化には感謝してもしきれないのです!!!。

お母さん役が小清水さんというのも何気に嬉しいポイント^^。


ということで、ハイ。発売されたばかりの12巻読みました!!。
読者視点が、あの方メインの割合が急激に大きくなり
これまで見えてこなかった視界が、どんどんひらけていき
結果的に、物語全体も、より深く立体的に拡がっていく感覚を得られ
最高に満足させてもらえています!!!。

もう、こうなると止まりませんね><。
発売されたばかりのアフタヌーン3月号買って、2話同時掲載も読みました!。

まさかマンガ雑誌を買うなんて、何十年ぶりのことです。
モチロン単行本より割高になってしまうのですが
得られた満足感の方が圧倒的に大きかったです!!。

つるま先生には、お体を大事にしながら、じっくり執筆活動を続けてほしいですね。
アフタヌーンって月刊誌なんですね。
これから毎月の楽しみになってしまいました♪。


ってことで、ハイ。
発売されたばかりのファンブックも買っちゃいました!!。
これからじっくり読み込んでいきたいと思います!。
 
 

投稿 : 2025/02/22
♥ : 12

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

傑作「ボールルームへようこそ」になれるかなぁ〜。自己肯定感が低いのはデフォルト時代。

 CGでフィギュアを描くのはやはり手描きの力には劣るなぁ…と思ったが、掴みとしてのドラマが薄っぺらなバズリ先行じゃなく正に断固たる決意!。この熱さと、フィギュアという世界をしっかり技術から描いていく上手さが合わされば傑作への道は開ける!。


 それにしても、持っていない人、欠けている人こそそれを埋めようと生きざるを得ない。そんな生き方こそ心から真に胸を打つものになりえる。最初から持ってる人が無双するか、持ってることに気づくだけの話なんてもうウンザリ。しかも、師弟で想いをシンクロさせてきよるとは…、このアニメできる!。


 自己肯定感が低いのはデフォルトな現代において、「それでも!」が描けるがどうかが傑作かどうかの分水嶺ではないだろうか?。本作はその覚悟と凄味がある!。


 個人的には、音楽担当が林ゆうきさんで、師匠やライバルがトントン出来る展開や、芸術点を競うという点で傑作「ボールルームへようこそ」を連想してしまったが、肝心のダンスシーンがスーパーな手描きと生硬いCGだとどうしても見劣りするとこがあるので、その点はやはり少々心配。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 6

Dave さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

暫定1位

ぜんぜん減速しませんね、毎週あっという間の25分間。あれ?まだAパートしか終わってないんじゃ…と思わされます。1話ごとに起承転結、真剣パートとコミカルパート、そして涙腺があつくなるポイントがジェットコースターのように詰め込まれていて、感情揺さぶられまくり。それぞれの選手も応援したくなりますが、同時に「良い指導者とは」を考えさせられます。そうか、選手は一人でリンクに立っているわけではないんですね。
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4話まで視たところで評価(☆☆☆☆4.8)も暫定評価ですが。
今のところ今期の覇権と評価しています。
努めて冷静に評価していますが…圧倒的。

1話から練られまくった25分間。世界観を理解させ、キャラクターを紹介し、作品の方向性を示しながらブラックホールかっていうくらい一瞬にして視聴者を引き込んでいく。別にフィギュアスケートに興味がなくとも、スポコンにそれほど相性がよくなくても、こんないたいけでまっすぐなヒロイン、応援するしかないでしょ。「努力」と「覚悟」、そして諦めずに上を向いていく姿勢。少しでも頑張ったことのある人なら、共感してしまうし応援してしまう。

毎週まだかまだかと次話を待ち遠しく思っています。少しでもたくさんの人に見てほしい。騙されたと思って、1話だけでも見てほしい。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 1

63.1 2 2025年度の天才アニメランキング2位
全修。(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (72)
241人が棚に入れました
広瀬ナツ子は、高校卒業後アニメーターとなり、才能を開花させあっという間に監督デビューを果たす。初監督作品は社会現象になる大ヒット。 新進気鋭の天才監督と世間でも評価され、次回作は初恋をテーマにした劇場ラブコメ作品に決定! しかし、人を好きになったことがないナツ子は初恋がよくわからず、コンテが描けなくなり映画制作が行き詰る。

アニメ記録用垢 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

結末予想をレビューに記載!もし当たったらいいね!よろしくお願いします。

次回の監督作品として劇場ラブコメ作品『初恋 ファーストラブ』を担当することになる。
だが、人を好きになった経験がないナツ子は、初恋を理解できず、映画制作が行き詰まる。
そんなナツ子はある日、腐ったハマグリ弁当を食べ死亡(実は意識不明)する。

目覚めた先は幼少の頃から大好きだった滅びゆく物語の世界だった。
作中を通し、ナインソルジャーとして滅びゆく物語を救ってゆく中で
やがてルークとの間にお互い恋愛感情が生まれ。最終的に結ばれる(キス)。
だがそこで突然目を覚ます。死亡していたかに思われたナツ子は意識不明の重体で病院に入院していただけであった。
ルークと離れどこか哀愁な気持ちになるも、滅びゆく物語で得た経験(恋愛も含む)を活かし
それまで行き詰っていた劇場ラブコメ作品『初恋 ファーストラブ』を描き上げるのだった。

END

投稿 : 2025/02/22
♥ : 0

大重 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

全能チート? しかし面白い! 作画内容共に高品質。

この日も他に見たアニメが全部ひどくて、うんざりしていたので…。
一本だけですがすごく面白いと言える作品があったのは救われました。

作画は素晴らしいですね。さすがはMAPPA。

前情報無しで見たので驚きがありました。
アニメ監督が転生してアニメのシーンを描いて差し込むことで変更できると。
それで全修、とのことですね。
アニメ用語で全部修正という意味だそうで。

つまりアニメで作画さえできれば何でもできる、全能ってことですかね。
なろう系では主人公がなんかチートを持っているので、いっそのこと全知全能でももたせたら? と思ってしまいますが、もちろんそれで面白くするのはほぼ不可能。主人公が全能の作品はほぼつまらないのですが…。

本作は面白いと思えました。作画をする、という工程を挟み込む必要があるので制限にはなっていますしね。
あくまで修正ということでしょうか。

さて、転移先の異世界は色々酷いらしく、断片的に語られているもののどのような世界なのかは気になります。
各キャラクターも決して性格が良く主人公を歓迎しているわけでもなく…。
彼らとどのように関わっていくのか?

などなど、気になることがたくさんです。
当然視聴継続。今後も楽しみです。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 0

62.2 3 2025年度の天才アニメランキング3位
天久鷹央の推理カルテ(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (64)
202人が棚に入れました
シリーズ累計発行部数300万部突破!! 現役医師のベストセラー作家・知念実希人と、珠玉のイラストレーター・いとうのいぢが紡ぐ、最注目の医療ミステリー逆転劇、待望のテレビアニメ化決定!! 天医会総合病院、統括診断部。 ここには他の医師が「診療困難」とした 患者たちが集められる。 さらには、警察すら手に負えない 原因不明の「殺人」や「謎」も……。 天才医師・天久鷹央が解き明かす、摩訶不思議な「病」に秘められた驚愕の真実とは……! 「その病気(ナゾ) 、私が診断を下してやろう――!!」 第1話/第2話は原作・知念実希人書き下ろし完全新作エピソード!! 大きな獣に足を食いちぎられた、青い血の男に隠された秘密とは──?

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

オーセンティック・イントロダクション

知念実希人による人気ラノベシリーズ
いとうのいぢキャラが大活躍する痛快アニメ

本好きな娘が好きな作家さんなので贔屓目

現役で学会認定専門医を務めながらも夢を叶えた本格ミステリ作家でもあり反ワク勢力ともガチンコで戦うレスバ職人、そんで合気道なんかも嗜むくせに代々医者の家系のボンボンでもあるというあまりにも嘘くさいまんがレベルのスーパーエリート知念氏。しかしそんな嫌味なまでのウルトラスペックを覆すには至らないビジュアルで嫌味なくバランスされている稀有な存在。ああルッキズムゥ。これで顔が良ければ嫌味がすぎる。そんな彼が贈る女児向けラノベ。硝子の塔の殺人などで知られる本格医療ミステリ作家なのにこの自在な幅の広さもすごい。

0102
こういういかにもまんがキャラ活劇って今は逆にレアだなあ

涼宮ハルヒや成瀬あかりのような万能感に溢れた豪快キャラでグイグイと物語を加速させるスピード感。破格のハイスペだが少し抜けた欠点も愛おしい的なザ・主人公であるタカオがモブがオロオロしてる事件をバシッと解決!って感じの痛快で業界蘊蓄も楽しめる問題解決アニメ。そのくせスカッとジャパン的なざまぁな嫌味は皆無で朗らかな視聴感。女児向けラノベとして非常に高い完成度でアニメもまた非常に見やすい品質。ミステリ作家が本気だすと若い子には難しいのでターゲットに寄り添った難易度調整も実にお見事。若者にも医療に興味を持ってもらおうという啓蒙的な意味合いもあるのかも。

始まって10分で2件解決してキャラ説明終了という手際の良さ、見方を間違いようがない構成に唸るしかない。あまり複雑にせずに基本は後出しなのだが「は?」とはならないレベルでうまくまとめている。中堅のことり先生の解説で説明セリフ量を調整、視点キャラの新人で説明描写が許され、ベテランと若者コンビの刑事というあまりにも基本に忠実で正統派な編成。姉に逆らえないってのもあまりにもベタすぎる。だがそれがいい。きちんとことり先生のオトコの見せ場も作ってイケメンの魅力も確保。ミステリの初級編というか読書の入門編的な優しさ。そのくせ作家本人が現役医師という印籠も強すぎる。わかってやってるんだよと言われたら難癖のつけようがない。つよい。

基本素人が見るので医療者の常識は通用しない。なので素人が観てもあきらかにトンチキな青い血液というフックで惹きつける。それをこれはこうですだからこうですと一本道で駆け抜ける。どうせ医療知識がないのだから脳死で流れに身を任せるしかない。考えてもムダ。コナンレベルの脳のリソース程度で医療者監修の蘊蓄が楽しめる。コナンwwwって人も医者が書いてるとなればぐぬぬとなるしかない。コスパいいわあ。

バカが真似しないようにあえて再現不可能なトンデモにしているコナン同様、大人が見れば「すごく…ご都合です…」ではあるのだが、青山先生同様にエンタメに関わる大人としての矜持を感じさせてくれる。ここまでまんがキャラにしたのなら「私、失敗しないので」くらいのインパクトの強い決めセリフが欲しかった気もする。でもあまりあざとくやりすぎると読者にバレてしまうか。

女児が憧れても大丈夫な安心健全なスター女性像を面白おかしく表現。設計の見事さに痺れる。全くブヒれない作品なのでのいぢの無駄遣いに思えるかもだが、世代を超えて一般人にも支持される偉大な絵師であることを示してくれたことを誇りましょう。タカオって完全なるコテコテ記号キャラなのに全然いやらしさがなくってすごい。しかし萌えキャラカタログ作品ではないのでサブキャラは総じて弱め。ここはちょっと今のアクスタ販促アニメ向きではないのかも。そういう意味では少し勿体無いというか贅沢な起用とも言える。


本格ミステリ作家がコナンレベルを書くのって逆に難しいはず。それもすごい。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 0

56.3 4 2025年度の天才アニメランキング4位
ニートくノ一となぜか同棲はじめました(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★☆☆ 2.6 (27)
133人が棚に入れました
平凡なサラリーマン・安海政(あつみつかさ)を妖魔から守護するべく、居候を条件に主従契約を結んだ天才くノ一・出浦白津莉(いでうらしづり)。颯爽と妖魔を倒す姿とは裏腹に、しづりはゲーム三昧のオタクニートであった。 政に甘やかされ、ぐうたら同棲生活を送るしづりのもとにクセつよくノ一たちも集結し…。 オタクでニートな天才くノ一との同棲ラブコメ!
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