夏休みで熱いなアニメ映画ランキング 2

あにこれの全ユーザーがアニメ映画の夏休みで熱いな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月09日の時点で一番の夏休みで熱いなアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

74.5 1 夏休みで熱いなアニメランキング1位
僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄~(アニメ映画)

2018年8月3日
★★★★☆ 3.9 (175)
1058人が棚に入れました
白熱の期末試験が終わり、夏休みの林間合宿を控えた雄英高校メンバー。デクとオールマイトは、ある人物からの招待を受け、海外に浮かぶ巨大人口移動都市<I・アイランド>を訪れていた。世界中の科学研究者たちの英知が集まったまさにサイエンスハリウッドのような島で個性やヒーローアイテムの研究成果を展示した<I・エキスポ>が開催される中デクは“無個性”の少女・メリッサと出会う。メリッサに、かつて同じ“無個性”だった自分を重ね合わせるデク。その時、突如鉄壁のセキュリティを誇るアイランドの警備システムが敵<ヴィラン>にハッキングされ島内全ての人間が人質に獲られてします! いま、ヒーロー社会の構造を揺るがしかねない【ある計画】が発動する-! その鍵を握るのは、・オールマイト。

声優・キャラクター
山下大輝、岡本信彦、佐倉綾音、石川界人、梶裕貴、増田俊樹、井上麻里奈、悠木碧、広橋涼、細谷佳正、畠中祐、桑野晃輔、喜多村英梨、西田雅一、三好晃祐、古島清孝、名塚佳織、奈良徹、永塚拓馬、三宅健太、志田未来、新堂圭、生瀬勝久

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

命懸けで、宿命を超えろ。

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ版第1期~第4期は視聴済です。
本作は原作では描かれていないオリジナルストーリーで、時系列的にはTVアニメ版第2期と第3期の間に位置する作品なのだそうです。

オールマイトに憧れ、ヒーローを夢見て…
でも自分にはだれかを助けるための個性が無くて、何度も心が折れそうになりながらも夢を諦めることはできなかったデク…
でも、オールマイトとの出会いが、全てを塗り替えてくれましたよね。
そういうこの作品ならではの起爆剤が序盤からちょいちょい投下されるので、気持ちはあっという間にトップスピードでしたよ…


白熱の期末試験が終わり、夏休みの林間合宿を控えた雄英高校メンバー。

デクとオールマイトは、ある人物からの招待を受け
海外に浮かぶ巨大人口移動都市≪I・アイランド≫を訪れていた。

世界中の科学研究者たちの英知が集まったまさにサイエンスハリウッドのような島で
個性やヒーローアイテムの研究成果を展示した≪I・エキスポ≫が開催される中
デクは"無個性"の少女・メリッサと出会う。
メリッサに、かつて同じ"無個性"だった自分を重ねあわせるデク。

その時、突如
鉄壁のセキュリティを誇るアイランドの警備システムが敵(ヴィラン)にハッキングされ
島内全ての人間が人質に獲られてしまう。

いま、ヒーロー社会の構造を揺るがしかねない【ある計画】が発動する…!

その鍵を握るのは、平和の象徴(ナンバーワンヒーロー)・オールマイト。


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

この作品には若かりし頃、オールマイトがアメリカに滞在していた時の相棒だったデヴィッドと、そのデヴィッドの娘であるメリッサがオリジナルキャラとして登場するのですが、完走して振り返ってみると、メリッサがムッチャ良い仕事をしていた気がします。

メリッサを演じていたのは女優の志田未来さん…
普段なら、もう少し残念なコメントになるのですが、志田さんの声質はメリッサに合っていたと思います。
志田さんは、これまで「借りぐらしのアリエッティ」のアリエッティ役や、「泣きたい私は猫をかぶる」の主人公だったムゲを演じている方なんです。

まぁ、本作品と「泣きたい私は猫をかぶる」の時系列は逆転していますけれど^^;
でも、「泣きたい私は猫をかぶる」では演技に関する違和感は感じられませんでした。

一方、物語の方ですが、最初はデクだけ特別扱いなのかな…と思っていましたが、蓋を開けたらしっかりヒーロー組の「いつものメンツ」は全員集合でしたね。
そして、≪I・アイランド≫でも爆豪はカリカリしていましたし、飯田君は相変わらず生真面目一本…
どこに行っても変わらない通常運転に安心感を覚えたのは、きっと私だけじゃないと思います。

そして、この作品のファンの方なら是非視聴をお勧めしたいと思います。
あそこまで全力全開のオールマイトは、もうきっとこの先お目見えできないでしょうから…
サブタイトルの「2人の英雄」って誰の事だろう…
ずっと考えながら視聴していました。

旧知の友であるオールマイトとデヴィッドという組み合わせだって立派な英雄だと思います。
それに、デクとメリッサだって名コンビを予感させる組み合わせだったのではないでしょうか。
でも…完走したら分かります。
この2人の英雄は誰なのか…そしてどうしてこの2人なのか…

決して抗うことのできない既定路線…
だったらその中でどれだけ高みを目指せるかが後進の目指すべき道だと思います。
見上げる背中は広く遠く、今はどれだけ手を伸ばしても届かない…
でも、歩みを止めず、しっかりと歩き続ける彼らをこれからも見守っていきたいと強く思いました。

もう一つ思ったこと…
メリッサがチョイ役というキャラでは無いのではないでしょうか。
出来ることなら留学とか理由を付けて本編でも活躍してくれるキャラの昇華されることを願っています。
しっかり堪能させて貰いました。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 8

Acacia さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

作家がいつも同じ作風ではいつか限界が来ると思う。

映画館で一度観ましたが
劇場2作目鑑賞に備えてネトフリで再度視聴。

多分メインの顧客層である子供達に
向けた、王道な物語。
アクション作画とキャラクターの熱さを
主軸に置いて創作しているのがはっきり見えるので、
この作品に、様々な要素を持ち出して、大人が
批評するのも若干、野暮な気もします。

以前から子供向け番組を創りたいと
発信していた「ボンズ」。

その一つの目標に到達し、
多種多様な作品を創る
(自分に合わない物が在ったとしても)
追い駆ける楽しみが増した、制作会社だなと思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 8

ASKA さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

ヒロアカ映画1作目。夏休みの間のデク達雄英生が遭遇した事件。

ヒロアカの1作目の劇場版です。
やはり劇場版だけありとても豪華です。
今回は時系列では2期と3期の間の夏休みの出来事でした。
デクはオールマイトに招待されてヒーローたちのサポートアイテムなどを研究しているアイアイランドというリゾート地の島に招待されて一緒に行きます。
また他の雄英の1年A組クラスメイトなども来ていて、その島にはオールマイトの昔の相棒やその娘さんもいて、デクと交流していました。
しかしそんなとき、謎のヴィランが島のシステムを乗っ取って島の人を人質にとって。。。という感じでデクやオールマイトの活躍もみられてとても面白かった映画でした。いつもの雄英1年A組のメンバーの活躍も観られました。

ゲスト声優の志田未来さん、生瀬勝久さんも演技良かった。エンディングで名前観るまで気が付きませんでした。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 8

70.3 2 夏休みで熱いなアニメランキング2位
バケモノの子(アニメ映画)

2015年7月11日
★★★★☆ 3.8 (639)
4223人が棚に入れました
原作・脚本 細田守監督。


舞台となるのは、人間界のほか、動物のようなバケモノが住む「渋天街」が存在する世界。

人間界「渋谷」から「渋天街」に迷い込んだ一人ぼっちの少年が、強いけれど身勝手なために孤独だったクマのようなバケモノの剣士・熊徹と出会うことで物語が展開する。

少年は熊徹の弟子になり、九太という名前を与えられ、彼と共に修行や冒険の日々を送ることになる。


声優・キャラクター
役所広司、宮﨑あおい、染谷将太、広瀬すず、山路和弘、宮野真守、山口勝平、長塚圭史、麻生久美子、黒木華、諸星すみれ、大野百花、津川雅彦、リリー・フランキー、大泉洋
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

“新冒険活劇”の意味は分からずじまいでしたが・・・

2018.08.11記


「時をかける少女」に続き「未来のミライ」公開記念で地上波で放送していたのを鑑賞。
細田監督作品は「おおかみこどもの雨と雪」「時をかける少女」に続き3作目の鑑賞となります。


今日も渋谷駅周辺は外国人で溢れ、きょろきょろしながら歩いたり、めいめい写真を撮ったりして楽しんでますね。これだけ多くの作品で取り扱われる街ですからなんの聖地巡礼かはさっぱりわかりません。ハチ公前交差点は都会の雰囲気を描写できる上、空間を広めにとれるため引きのカットをいろんなアングルから撮れることが作り手にとって魅力なんじゃないかと勝手に思ってます。

で、その渋谷の街とその渋谷に隣接する異世界「渋天街」が舞台のお話です。
お約束のハチ公交差点前もしっかり出てきますので、渋谷ファンは要チェックです。


家族関係で闇落ちしている少年“蓮”の視点から物語は始まります。夜の渋谷を走り回ったりするのですが、この時の背景しかり通行人の描写、防犯カメラを使った数枚のカットなどの工夫はさすが劇場版といえる作画です。ひょうんなことから迷い込んだ渋天街もプチ千と○尋の幻想的な作りだったりと導入はバッチリでした。ただプチ神隠し感が出たことで、否が応でもポスト宮○駿を無駄に意識させちゃったかもしれないのは余計だったかも。

物語は、作品タイトルやポスターの絵柄からバケモノ(熊徹)と蓮(または九太)の親子関係または師弟関係を軸とした展開が予想され、実質その通り進んでいきます。ただそこに焦点を絞り過ぎると中盤以降の追加要素に混乱してしまうかもしれません。《詰め込み過ぎだよん》という評はしかりで、父子愛というメインテーマを補足するための追加要素がわかりづらいです。父子関係に加え蓮の成長も描こうとしてますので尺を考えればギリギリ、劇場版の宿命とはいえ、多くを観客の解釈に委ねてます。


じゃあ自分はどうだったかというと、、、普通におもしろかったです。
ただもうちょい脚本はわかりやすく出来なかったかと注文はあります。
テーマは普遍的なものを扱ってますので、その一点突破で感動するかもしれない佳作と良作の中間と言っていいでしょう。


熊徹はいい味出してました。大正生まれか昭和一桁世代の佇まいです。イメージは星一徹(大正)か銭形のとっつぁん(昭和一桁)あたりでしょうか。頑固親父かと思いきや猪王山から子供のようと指摘されてる通り、がきんちょのようでもあります。このへんのイメージはLEONっぽい気もします。子供(っぽい大人)と子供の組み合わせもなんとなくLEON。


なにかと評判の悪いリアル俳優が声優を務める劇場作品の例に漏れず、本作もそうなのですが、全く違和感のない方がお一人いたと思います。
うさぎの宗師さま役津川雅彦さんです。 
{netabare}「お前という奴は迷いなど微塵もない眼をしおってぇ」{/netabare}
合掌…


細田作品のおおかみこどもの雨と雪では母子の愛を、本作では父子の愛ということになるんでしょうが、なかなか難しいのかもしれませんね。母と子の組み合わせが物語を作りやすいのかもしれません。であれば父と子の関係を扱った本作は意欲作ということでいいんだと思います。

{netabare}「君は俺と同じだよ。バケモノに育てられたバケモノの子だ」{/netabare}
蓮が初めて言葉にして父親と認めた瞬間、親父冥利に尽きるなと感じた瞬間でした。目の前で言われるかいなくなってから言われるか、男にとってはどうでもいいことかも。
多少のご都合展開は目を瞑って親父の自分が自己投影できたので評価が甘くなったことは認めよう(笑)


ちょっと気になったところはネタバレで隠します。

■白鯨の処理
{netabare}蓮と楓を繋いだメルヴィル著の『白鯨』。たしか船長さんが船もろとも鯨と運命を共にした話だったことは覚えていて、本編では一郎太が鯨に化けたあたりから嫌な予感しかしなかったのですが。。。
{/netabare}

以下ほぼ私見かつ妄想です。

■楓の役割って
{netabare}主人公と同年代の女の子だからといってヒロインではありません。九太が蓮に、彼が人間界に戻るための触媒と思えばたぶんすっきりします。
序盤、多々良と百秋坊が触媒となって蓮と熊徹を結びます。楓はもともと蓮が持っていた好奇心を現実世界に落とし込む存在として役割を果たします。
途中から出てきたのもあって恋愛要素を前面に出すと話がぼやけるため、あのくらいの按配で良かったことでしょう。{/netabare}

■女よ、GOMEN
{netabare}虎徹への弟子入り直後、剣士としての成長きっかけとなったのは母の幻影「なりきる。なったつもりで」の一言。宗師さま巡りを経て『大事なことは自分で見つける』と気づきがありました。これまで他人のせい、自分の殻に閉じこもっていた蓮が一皮むけるために母は必要でした。
楓もそう。8年ぶりに人間界に戻ってきた蓮は楓がいなければ路頭に迷って野垂れ死にしてたかもしれません。一郎太とのバトルでも早まって差し違えて終わってたかも。
父子愛がテーマの作品で、といいつつも結局女がいなければ何もできないのが男だったりするような。こうゆうこと言うのは女性に言わせれば男の甘えだそうです。{/netabare}



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2019.01.19追記
《配点を修正》


「おおかみこどもの雨と雪」で母子の愛、本作は父子の愛。
私は昭和の人間なので、父と子ってペラペラ話し合う印象が薄く、その延長線上、エンタメとして成立しづらいのでは?と邪推。
「クレイマークレイマー」のようなのも良いが、頑固一徹親父とその息子の物語をこの時代にこそ観たいとぞ思う。そういう意味で本作は及第点です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 40

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

観やすい作品ですね

細田守監督作品は夏の定番ですね。
確かに夏に合います。夏設定が多めだからかな。
あらすじは
クマのようなバケモノ熊徹と9歳の人間の子供九太との師弟関係を超えた親子の大切さ(今回は産みの親ではなく育ての親ですが)を学ぶ物語となっております。
子供を育てるのは大変なこと。
色々な事を教えているつもりでも、教えられることがあることもまた事実。
そこは一人の人間としての尊敬を忘れてはいけないと思っております。
また、親のありがたみは失ってからわかると言いますが、まさにそのとおり。
親にも感謝の気持ちを忘れてはいけませんよね。

オオカミ子どもの雨と雪のレビューでも似たようなコメントを書きましたが、特に大人に響く作品ではないでしょうか。
夏の季節は細田守監督作品を通して親と先祖そして子にも感謝をしましょう。
これからも楽しいアニメライフが過ごせますようよろしくお願いいたします。(笑)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 30

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

心の中・・・

人とバケモノの世界が交錯する渋谷渋天街。
みなしご九太とあらくれ熊徹の躍動感あふれる物語です。

九太と熊徹の師弟とは思えぬ言い争いが楽しい。
こんな師弟いないだろうと思いつつ・・・
心のままの本音トークが好きなんです、私。
こんな関係、お互い成長せざるを得ませんね。

心の闇とは何かが基本テーマ。
人は誰しも闇を抱えているもの。
その闇を深くするのも人だし、癒すのも人。
また、心の闇に何を宿すかで全く異なった結果となる。
そして、闇によって成長するのも人なんだ。
心の中に灯を・・・そんなことを感じた作品でした。

細田作品ということでなめてました。
申し訳ありません。
まず、絵の美しさと生き生きした動きに感心。
声優さんの素人感も気になりません。
それに何よりも伝えたいことが真っすぐ感じられました。
まさか、こんなに感動するなんて・・・
次回作に期待です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 29
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