変身で宇宙人なおすすめアニメランキング 30

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの変身で宇宙人な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月28日の時点で一番の変身で宇宙人なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

72.7 1 変身で宇宙人なアニメランキング1位
ダンダダン(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (125)
541人が棚に入れました
霊媒師の家系に生まれた女子高生・モモ<綾瀬桃>と、同級生でオカルトマニアのオカルン<高倉健>。 モモがクラスのいじめっ子からオカルンを助けたことをきっかけに話すようになった2人だったが、「幽霊は信じているが宇宙人否定派」のモモと、「宇宙人は信じているが幽霊否定派」のオカルンで口論に。 互いに否定する宇宙人と幽霊を信じさせるため、モモはUFOスポットの病院廃墟へ、オカルンは心霊スポットのトンネルへ。 そこで2人は、理解を超越した圧倒的怪奇に出会う。 窮地の中で秘めた力を覚醒させるモモと、呪いの力を手にしたオカルンが、迫りくる怪奇に挑む!運命の恋も始まる!? オカルティックバトル&青春物語、開幕!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

少年の憧れ「不思議と恋愛」を真正面から描いた古き良き系譜。

 とても面白かったです。テンポや演出などアニメのレベルの高さはあるでしょうけど、古き良きドタバタ劇を上手く今風にアレンジしたと思います。

 本作においてはUFOはSFというよりもオカルトとして展開しています。そのオカルトを題材としてゲスト妖怪・宇宙人が繰り広げるギャグとバトル、そして恋愛感情は「うる星やつら」を思い出します。ハーレムではない4人組みの関係性も同様です。

 リメイク版の「うる星やつら」が少々退屈だったのと比べて、キャラ付け、ストーリーの幹、オマージュなどで情報量の密度が3倍くらいになっていました。この情報量が現代的で一時たりとも退屈させなかった要因でしょう…とはいいますが、やはり最後の数話は若干間延びやマンネリが感じられたかもしれません。ほんのちょっとですけどね。

 そして、なんといっても「涼宮ハルヒ」の影響です。恐竜が出てきた回で学校に閉じ込められたシーンが朝倉涼子とのバトルシーンにそっくりで気が付きましたが、宇宙人、未来人、超能力者もしくは地底人のうち、宇宙人…はゲストですが、妖怪と超能力者がメンバーにいます。ジジなる少年は父が火山学者とのことですので、おそらく地底人なのでしょう。

 雑誌ムー(作中ではポー)という少年のころみた、オカルトへのあこがれというのは「涼宮ハルヒ」のテーマそのものです。「君の名は。」でも坊主の彼が持っていました。つまり、UFO,ネッシー、妖怪などはクリエータたちのあこがれだし、そういうあこがれを持ち続ける少年はどこにでもいます。

 オカルトが実在して不思議な仲間がいて、普通ではない学校生活を送れたらな、という少年の夢のようなものを感じました。この少年の夢と淡い恋愛にワクワクドキドキする高校生活というのが「うる星やつら」から「涼宮ハルヒ」を経由する日本のコミック・ラノベの一つの系譜だと思います。

 ただ、近年この系譜が「女子だけ部活もののきらら系」「ストーリーがない異世界転生もの」「コメディの弱いラブコメ」「中途半端なSF」「感動ポルノ」などに浸食され、20年30年たっても面白かったと語れるような作品が減っていると思います。

 つまり、視聴者が見たい要素が純化してニーズに応えすぎて物語やテーマが消失した抜け殻のような作品が量産されています。もちろん、それぞれのカテゴリーで優れた作品はありますがごく少数だし、優れた作品であっても時代の変化に耐えられるのか不安になる作品も多いです。

 そんな中で、本作ですね。正統派のラブコメであり、コミック・ラノベ的な不思議を真正面から扱っています。「うる星やつら」「涼宮ハルヒ」を彷彿とさせるボディのしっかりした作品が、2024年にコミック原作で登場したのは心強い限りです。この両作とて途中で失速しています。その意味で今後原作「ダンダダン」がどうなって行くかわかりませんが、この1期のアニメ「ダンダダン」は素晴らしい作品になったと思います。

 ただし、その本作をもってしても、2006年の「涼宮ハルヒ」2011年「まどかマギカ」などと同列で名前が後世に残る作品になれるかなあという気はしました。
 それはなぜかと言えば物語のスケール感が小さいからです。不思議は登場しますが、冒険や広がりがありません。ですのでカタルシスがこの両作に比べて弱い気がします。もちろん本作は完結していませんが、涼宮ハルヒは少なくとも1巻の結末をシャッフルという手法を使い、あるいは「サムデイインザレイン」というわけのわからない回で完結させました。
 今後、学校や街にとらわれない広がりがあるか、カタルシスを作れるか、ですね。そうでないと10年後には忘れ去られる気もします。

 一方でオカルトを「都市伝説」の名のもとで大量に消費し、不思議なものを信じるというより一種の話のタネになってしまった現状、この種の話に入り込めなくなっているという点では時代のせいとも言えます。1999年以降オカルトは急速に風化し、ネットの登場でオカルトが半分ギャグになってしまった現状からはもうカテゴリーとして成立しないジャンルになっているのかもしれません。だから、本作でもウルトラセブンのオマージュになってしまっており、そこに実存感がありません。ひょっとしたら自分にもという夢がオマージュによって薄れてしまっています。

 それと宇宙人やターボばばあをはじめ「性的なもの」のテーマ性が中途半端だったのも惜しいですね。そこが軸にならないと、テーマが見えなくなります。

 アニメとしての作画、美術、カメラ、構図、演出、エフェクト、色彩テンポどれをとっても素晴らしかったです。特に人物の表情が素晴らしかったと思います。

 評価はそうですね。テーマやカタルシスが弱いのと、続きがあり中途半端なのでストーリーだけ4にします。あとは5ですね。





1話 方向性はわかりませんが面白い。SARUのアニメ表現は最高だなあ

{netabare} サイエンスSARUは今のところハズレなしの印象です。独特なアーティーなアニメ表現がとても良いです。作画もいいですし。

 ダンダダンですか。名前はかねがねという感じです。こういう話だとは知りませんでしたが。初回はアニメに意識を持っていかれて話を確認するため2回見てしまいましたが、オカルトアクションボーイミーツガール?ホラーヰタセクスアリス?そんな感じでしょうか。

 はじめの格闘シーンで女の子が容赦なくボコられるのが、なるほど攻めた作品だという期待感になりました。その割にスカート鉄壁じゃん、さすがサイエンスSARU。机に座っているときもわざわざ椅子の背でスカートの部分を隠していたので性表現のデオドラントがすごいな、と思っていました。

 で、あのエロい拘束シーンですか。うーん、だったら格闘シーンで見えたほうが不自然じゃない作画だった気がしますが、そこは椅子も含めて演出なんでしょう。下着はシンプルなデザインですけど、肩紐が浮いていたりなかなかの作画でした。薄い本の展開っぽかったですね。性的な内容なのか?と思いましたが、アクションも派手でしたのでどの方向性かわかりません。

 処女を強調した以上、そこはテーマにしてほしいですけどね。これだけ性的な内容を入れたのだから。そこが軽いと単なる少年漫画どまりでしょう。ただ「ギャル」に対する視聴者(読者)への言い訳な気もしますけど。

 心情とか過去をセリフで説明しちゃうのが今どきの少年漫画的でそこでちょっと期待感が薄れましたが、初回のアニメのクオリティーはすごかったので継続視聴します。

 一番最後の「この作品は、実在の人物(○○○を含む)、団体とは一切関係ありません。」の〇〇〇に気づけた人はアニメを注意深く見ている人でしょうね。{/netabare}


2話 思ったよりエロくないいし、がっつりオカルトで少年向け感があります。

{netabare} 考えてみれば「イチモツがない」と言うことは「性的な作品ではない」という宣言なんでしょうか。1話を見るとセックスがテーマに含まれるかとおもいましたけど。
 2話を見ると微エロは見せますけど、むしろ孤独な主人公がヒロインと出会う、ボーイミーツガールなのか、友情物語なのか。何しろイチモツがないですから男女の友情が成立するということかな?そういう話は含まれるでしょう。  

 最後イチモツを取り戻したときにはどうなることか、その辺よくわかりません。去勢された男子=恋愛もセックスも出来ない草食系男子とも取れます。
 名前が話題になる話はそこが結論になるんでしょう。本名でオカルンが呼ばれる日はいつ来るんでしょう?そして、モモがオカルンを高倉健と呼ぶときはどんなときでしょうか。

 思ったより本格的なオカルトで行くんですね。というより変身ヒーローものの亜流の匂いもします。期待よりは少年向けテイストが強いですが、話、テンポ、演出、作画が高水準なので面白く見られています。後半の白黒+赤の画面でこれだけ魅せるのは大したものです。

 それとOPみると2人サブキャラがでそうですが、その辺どういう展開なんでしょうか。味方なのか敵なのか。 {/netabare}


3話 結構普通だったかも。頭を使わないで見られる系かな?面白いけど。

{netabare} 回を追うごとに普通の少年マンガになって行きます。面白いですが展開は一般的なボーイミーツガールものになりそうですね。もうちょっと何かあるのかと期待していましたが、そこは期待外れです。それとも何か仕込みがあるんでしょうか。

 それと、祖母があの若さなのは何かオカルト的なものがあるのでしょうか?「幽遊白書」の婆さんがたまに若くなっていた気がしますけどそれとは違いそうです。理屈では40歳ちょっとで高校生の祖母になれますけど。

 面白いのは否定しませんが、どんどん頭を使わなくなっています。レビューを継続する内容があるかどうかはもう数話見極めたいと思います。{/netabare}


4話 汚いセリフと表情が良かった。ターボババアの出自が今後活きるのか?

{netabare} 追いかけっこのシーンは迫力はありますが、こういう速いだけの作画というのはあまり好きではないです。ただ、汚いセリフのテンポが快感になります。ウイリアムテル序曲をベタに使いながらもセリフと効果音が効果的で耳的には非常によかったです。

 それとこの作品はむしろ止め絵の方が気に入っていて、人物の作画のカメラアングルと表情が非常にいいですね。この作品の特筆すべきところでしょう。

 追いかけっこで終わるのかな、と思っていたらターボババアは「理不尽な死」と言葉を選んでいましたが、凌辱され殺されたた少女の怨念ということですか。だから、イチモツを切り取る妖怪だったんですね。このターボババアの話が今後なにかあるんでしょうか。イチモツが戻ってもタマがないのかな?

 カニはちょっと「デビルマン」の「ジンメン」をオマージュしている感じでした。ところでなんでカニなんでしたっけ?意味がありそうですけど。
 カニが温泉で赤くなるのか?と思ってちょっと調べたら40度くらいからすこしずつ赤くなるみたいですね。固くなるのは60度からだとは思いますが。{/netabare}


5話 恥ずかしすぎる青春劇に悶えましたが、そこが良かったです。

{netabare} 青春劇が恥ずかしすぎて悶えてしまいます。ギャルとオタクはもはやテンプレですし、ギャルのパワーで恋愛描写を省略したり恥ずかしさを相対化する機能だと思っていましたが、本作は思いっきり内面を描いた恥ずかしい青春もの展開でした。
 だが、それがいい…という奴ですね。キャラの性格造形と立ち位置を深掘りしつつ、短い時間で面白く丁寧に描写しました。内面を自分で説明しているのでわかりやすすぎますが、テンポが良すぎるぐらい良いし、ギャグテイストでやっているので気になりませんでした。

 それにしても、日常パートの作画が本当に素晴らしい。前半の学校のシーンの2人の表情がたまらないですね。コミックとアニメのいいとこどりをしたような感じで、これこそがアニメ化の意味ですね。これは本当に良かった。「ダンジョン飯」とか本作とか見ると、日本のアニメはまだまだやれると思わせてくれます。

 それとあのピンク髪の娘はゲストではなく続くんですね。なかなか濃いキャラで期待が持てそうです。

 コミックスをポチリたいのを我慢しています。アニメをフレッシュな気持ちで見たい作品ですけど…読みたくてしょうがないです。 {/netabare}


6話 体感時間5分の圧倒的テンポ。1週間のロスがきつい。

{netabare} アイラが金の玉を拾ってポケットに入れるシーンのカメラワークのレベルの高さに魅了されてしまいました。もちろん、話も面白い、キャラ立ちがすごい、演出もいい、何よりテンポですよね。

 コミックのアニメ化はこの作品のテンポを見習ってほしい。コミックの段階からこのテンポだとしたら、削ることを知っている原作者なんだと思います。全部だらだら見せて、聞かせて、説明するのではなくとにかく怒涛のようにすすめる…それでいて話を見ていれば説明の必要がない過不足のない作りこみ。つまり推敲がきちんとできている考え抜かれた作品ということでしょう。

 ストーリー、演出、作画、カメラワーク、テンポ、声優あらゆる面で最高です。

 恋愛の部分もいいですね。可愛い事に気づくって…甘酸っぱすぎるでしょう。ボーイミーツガールにふさわしい展開です。それにモモの友達のギャル達がいい子すぎます。
 声優さんに金玉とかクソダラと言わせる光景もメタ的に想像して1粒で2度おいしいですね。

 という事で今週もさっき見始めたと思っていたら体感5分で終了です。1週間のロスがきついなあ…それにしてももう6話かあ…分割2クールであってほしい…いや、4クールでもいいですよ?{/netabare}


7話 シリアスさのチューニングに違和感があります。これがやりたいの?

{netabare} アニメ作品はきれいごとだけでは奥行が浅くなるので、つらい事や悲しい事、痛い事、ストレスがたまる事など必要があれば描くのは避けるべきではないと思います。

 ですが、どうでしょうね。この作品のチューニングとして今回の後半の回想をあそこまで丁寧に描く必要があったのか。主要キャラ2人とターボババアに同様の出来事があるんでしょうか?
 例えばターボババア発生の原因となったのか知りませんが過去犠牲になった女子学生たちのことを描いているなら今回の回想はわかります。しかし、実際にはこのレベルの悲惨さは他の主要キャラでは描いていません。

 そこの違和感はかなり強く感じました。つまり、妖怪退治で過去の悲惨な出来事を掘り起こす話になってしまうのでしょうか?そういうじめじめした部分を省略することで、深味とサラリとした部分を両立するのが良かったのにと思わなくはないです。この深掘りがやりたいのなら、主要キャラのどちらかで初めの内に見せておくべきでした。

 要するに今回の悲惨さとか女の辛さが主要なテーマであるとか、キャラたちの過去を深掘りするとか、アイラのキャラ描写に役立つならいうことはありません。ただ、何で突然この妖怪の深堀りだけするの?というのが本気でわかりません。
 そして、この7話が面白くないとはいいません。エピソードの出来が悪いとも思いません。ですが、チューニングというかバランスが非常に悪いなあと思いました。そして、ちょっと悲惨さがテンプレな気もしますので、その点でもっと短く描いても良かった気がします。

 はじめアイラの実の母だと勘違いしましたが、葬儀のシーンを見ると違う人みたいですね。その割に父親の淡々とした感じに違和感はあります。悲しみをこらえて虚無になっている感じでもないし。そこにまだ設定が残るのかな?アイラの母親も今回の妖怪と同じだという読みとり方も出来なくはないですが…

 ということで、本作の初の減点項目ですね。こういうシリアスがやりたいなら1~6話の導入がちょっと違う気がします。引き延ばしが始まらなければいいのですが。{/netabare}


8話 オカルトがメインというよりラブコメ?涼宮ハルヒの影響が強い?

{netabare} テーマというか視点をどこにもてばいいのかわからなかったですが、結局ラブコメということみたいですね。オカルトバトルは一つの話の要素であってテーマではないと見た方が面白く見られる気がします。

 ラブコメでもみんな主人公のあそこを狙っているということで、そこに意味性がある可能性もありますし、2人の肉食系女子に翻弄される草食系男子ですね。ここに性的なメタファがあると思うのですが、そこにまだまだ意味性は薄いですね。妖怪の原因というか被害者に女性性が関係はしてますけど。

 で、オカルトの視点で見ていたので気が付かなかったですけど、今回見て思ったのが「涼宮ハルヒ」の影響が大きい気がしてきました。妖怪や宇宙人、超能力者と来てますからね。ハルヒとキョンがいないハルヒの世界ですね。その意味では世界系の話になるのかな?

 そして、教室に閉じ込められるシーンは朝倉涼子とのバトルのときを嫌でも思い出します。OPを見る限りもう一人男子キャラが出てきそうですが、これで未来人か地底人がくれば完璧ですね。この男子が2人いる構造もハルヒですし。無理やりハルヒの影響を強弁するつもりはなく、なんとなくそう感じたという話です。


追記 女子のスカートの下の影が一直線になっていて、スパッツをはいているように見える作画がちょっと気になりました。光源が真上以外にああなることってあるのかなあ…と思ったりしました。 {/netabare}


9話 ラブコメバトル回。後半の作画とエンタメ度がすごかったです。

 作画がなんかすごいことになってました。特に13分以降の後半の水中戦です。動きだけでなく表情も良かったです。今回、内容は無いですが、ラブコメバトルとしてエンタメ度はすごいです。


11話 世界系=ハルヒ、うる星などの系譜か。分割2クールだよね?(願望)

 この状態、構成で数年の2期待ちはない気がするんですけど…この感じはひょっとして分割2クール?まあ、願望70%ですけどね。

 はじめにいろいろテーマがどこにあるのかを考えましたが、要するにラブコメですよね。現代のラブコメの構造としてオタク+ギャルというのは考えてみれば王道です。

 そこにサブカル好き、そして非常に強く感じるハルヒ臭。そう、この作品から非常に強く感じるのは「涼宮ハルヒの憂鬱」です。特にハルヒ=桃子の性格造形は非常に強く感じます。

 それと4人という構造的には「うる星やつら」もありますけどね。つまり、あたる、ラム、面堂、忍の関係性ですよね。「ハルヒ」が世界系と言われていますが、実は「うる星やつら」もラムとあたるの恋愛がそのまま世界の存続に繋がるという点で世界系です。

 ですが、世界系の本質はそこにはなく「日常の崩壊により少年が特別な存在になる=恋愛のスタート」というもともと思春期課題こそが世界系ではないかと思います。うる星は実は終わらない日常などと言われていますが、ラムの登場で日常が終わるところからスタートしています(それがビューティフルドリーマーの違和感の正体な気がします)。

 エヴァはもちろんですが、例えばガンダムにしたって、日常の崩壊とガンダムによって力を得るところから物語が始まります。つまり世界系作品は14歳から16歳の少年が主人公になるのは、自己拡張、日常の破壊というのは思春期のメタファになっているのでは?と思います。

 本作の「日常の終了の終わり」「力を得る」ことこそ思春期の始まりのメタファであり、その時恋愛が始まる。これこそだ世界系の本質ではないかと思いました。つまり、それは何百何千何万と作られた日本のラノベ、コミックの王道そのものです。それこそが、日本の正当派世界系少年コミック的SFラブコメです。だから本作は面白いのではないかと思いました。



 

投稿 : 2024/12/28
♥ : 15

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

単純におもしろい

<2024/10/4 初投稿>
原作はジャンプ+
見始めなので評価はデフォルトの3.0です

まず絵柄が好み。
キャラデザは石黒正数や村田蓮爾っぽくて好きです。

ノリはモブサイコ100っぽいところもあって、1話見た限りではかなりおもしろそう。

OP曲はCreepy Nuts
声優さんは主人公二人が若山詩音さんと花江夏樹さん
周辺のキャラが水樹奈々、田中真弓、中井和哉とか豪華というか実力派揃えてます

アニメーションの質も高いし失速しなければかなり楽しめそう

期待したい作品です。。

<2024/10/27 追記>
四話まで見ました。

なんかねー
1〜4話までで良質な一本の映画並みの密度とクオリティで大満足!
原作派の人に聞いたら「原作は1〜4話までの面白さが最新刊まで続くよ」というありがたいネタバレ

アニメーションスタジオSARUとの相性も抜群の様子

毎週が楽しみっす♪♪♪

<2024/11/17追記>
7話まで見ました
哀しかった
ターボ婆あの時から少し感じてましたが、モブサイコ100のようなやるせなさ。
いやもっとかな。
少し前に、笑いの中にどん底のような哀しみを感じる作品があったような。
とつらつら考えてみて思い当たりました。

「ハコヅメ」

笑と哀しみの振り幅にぐるんぐるん振り回される感じ

<2024/12/1 追記>
9話見ました。
ジェットコースターのような展開で楽しい。
ラストのヒキも、少し予想はしてたものの予想を上回る衝撃がありました笑

裸(ラ)で笑いをとるのは嫌いじゃない
別にエロくはないし、寧ろ変な緊迫感を煽る効果もあって良いと思います。
来週話どうなるのか、気になります。

オカルトバトルと、コントと、ラブコメ、せつない話がうまい具合に混ぜ合わさって素直におもしろい
これだけ毎週楽しみな作品は久しぶりです。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 26

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

インフォメーション・ソサエティ

ジャンプラ人気作×サイエンスSARU
もはや原作超えでは?原作ファンも歓喜かと

オタクとギャル+変身ヒーロー+知略バトル+凸凹バディ+ジャパネスクホラー+謎解きサスペンスなど売れる要素全部入りだが。説明描写も工夫されてて散らかり感もなくスッキリとノレて全部わかる。そのうえちょいエロやサブカル小ネタも散りばめるサービス精神。緻密な設計。スゴい技術。

読者に甘えず全部説明するスタイルは言い換えれば自由な解釈を許さず読者を信じてないとも言えるが、今は「全部わかる」ことがなによりも大事。余白は怠慢と言われる時代に穴を徹底的を塗りつぶす令和にフィットさせた最新型。


OP・ブリンバンバンでダンダダン、クリーピーナッツ笑笑笑
ED・ずとまよもなんかわからんレベルで人気、リズム感はいいと思う

03
もう修行!設定を整理しながら次の展開のお膳立て

モモの動機もヒンメルシステムでOK。フリーレンやダンジョン飯みたいに「これはこう、だからこう」と、ほとんどの時間は誰かが誰かに何かを説明してる場面を畳み掛ける進行だが、置いてきぼりを喰らうほどの複雑さはないってのが最近のヒットの秘訣か。今は小説どころか漫画も読めない子供たちもいるらしいが、普通の漫画読みならこの程度はわかるであろう情報密度に抑えた調整。編集者は実にいい仕事してる。

一時が万事でこれはこうそれはこうと真っ直ぐに繋けていくので、ツッコミどころを探すような邪念が湧く暇がないしその隙を与えない。考えながら自在に読める漫画と違って、なかなかの情報量にも関わらず脳死でも理解可能なペースの密度感。アニメが上手い。ここまで観てて唯一の不可解な謎はモモの超人的な身体能力や耐久性だが、多分アレはアニメの演出を盛りすぎただけなのかも。今回はババアの胸を揺らしすぎ。

基本的にはクドいくらいに説明で埋め尽くすスタイルなのだが、足で線を消して結界を拡張するとか実は占い当たってたとか、ああいう軽い説明演出をさりげなく混ぜてきて緩急をつけてるのがマジで上手い。アレらがないとただ説明セリフがクドいだけの作品になってしまうが、基本がクドいからこそあのスッキリとした描写を差し込むだけでカタルシスが生まれるという優れた技法はもはや発明。洗練された最新技術を駆使した新世代コミック。こんなに親切な作品に触れてる若い子は古典漫画なんてダルくて読めないよねえ。

わかるために漫画やアニメを見る人にとってはかなり優れた作品だと思う。隅から隅までしゃぶり尽くせるおトクなコスパ感で損しない。誰1人として取りこぼさないという信念を感じさせる。ユニークな天才性やら奇抜な新規性やら尖った作家性なんかなくとも、緻密な設計思想を実現する卓越した技術はそれだけでも個性に成り得る、といったアレをなんと漫画で体現するとは実に恐れ入る。類稀なる才能。

マジでスゴい技術。漫画もアニメも実に巧い。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 5

67.5 2 変身で宇宙人なアニメランキング2位
あそびにいくヨ!(TVアニメ動画)

2010年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (726)
4652人が棚に入れました
「あそびにいくよ」――地球外からメッセージが送られてきたある日、沖縄に住む騎央は一族郎党が集まる法事の席で「宇宙人」を自称する少女エリスに出会う。だが…エリスにはネコミミとしっぽがついていたのだ。可愛いネコミミ少女と騎央の運命は!?

声優・キャラクター
田村睦心、伊藤かな恵、戸松遥、花澤香菜、井上喜久子、豊崎愛生、寿美菜子、堀江由衣、平田宏美、野水伊織、石塚さより、渡辺明乃、門田幸子、高垣彩陽

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

TOLOVEる好きなら好きかも

宇宙人来訪、主人公は鈍いが、モテモテとTOLOVEるみたい。でも、こちらのほうが先みたい?ハーレムラブコメと時々バトル。最終話近辺はバトルばかりでちょっと飽きてしまった。けれど、エロコメ要素が好きなら途中楽しめるはず。少なくとも自分は楽しめた。

ネコ可愛いけど、敵のイヌお姉さんもセクシー。さらに、ネコミミ大好きお嬢様とそのメイドたちもいて、キャラの大噴火。

声優陣が割と豪華な作品。登場人物が多いが、大体名の知れた声優。スフィア全員が声優を務めているのもポイント高い。全員が主要キャラクターではないが。

この作品の推しはアオイ。つるぺた好きです。

OP
Now loading...SKY!! 歌 スフィア 明るい曲。何回でも聴いていられそう。
ED
心の窓辺にて 歌 双葉アオイ(花澤香菜)
想い出がジャマをする 歌 金武城真奈美(戸松遥)
Happy Sunshine 歌 - エリス(伊藤かな恵)沖縄民謡様のメロディが癖になる。
おいらは淋しいスペースマン 歌 ラウリィ(茅原実里)NHKアニメ「キャプテン・フューチャー」挿入歌(オリジナル歌唱はヒデ夕樹)。第9話の挿入歌としても使用。キャプテンフューチャーへの愛が溢れている感じがする。遺伝子に刻まれている。
スマイル☆ピース 歌 エリス(伊藤かな恵)、金武城真奈美(戸松遥)、双葉アオイ(花澤香菜)


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
「あそびにいくよ」――地球外からメッセージが送られてきたある日、沖縄に住む騎央は一族郎党が集まる法事の席で「宇宙人」を自称する少女エリスに出会う。だが……エリスにはネコミミとしっぽがついていたのだ。可愛いネコミミ少女と騎央の運命は!?

1. ちきうにおちてきたねこ
ネコミミとシッポの生えた不思議な美少女エリス登場!騎央との出会い。
沖縄に住む少年・騎央(きお)は、ある日プロポーション抜群の美少女・エリスと出会う。ネコミミとシッポの生えた不思議な風貌の彼女。その正体はなんと宇宙人だったのだ。地球の常識を知らないエリスのセクシーな行動に、幼馴染の真奈美や担任のマキから誤解を受けて大弱りの騎央。エリスが地球に来た目的は何なのか。一方、そんなエリスの周辺では不穏な動きを見せる謎の組織があった。

2. あそびきにました
ナゾの組織がエリスに襲い掛かる!その頃、騎央は・・・
宇宙人エリスを巡って暗躍する、謎の組織のエージェントたち。そうとは知らないエリスと騎央は、かわいらしい姿の猫型ロボット・アシストロイドの一団を連れて、地球について調べ物をしていた。そんな二人を影から見つめ、苛立ちを隠せない様子の真奈美。そして別の場所から二人を見つめる美少女・アオイもまた、騎央に想いを寄せていた。それぞれの思いが交錯する中、ついに謎の組織が動き出す。

3. とまりきにました
組織から身を隠すため、騎央の奇妙な同居生活が始まる・・・
日本と国交を結ぶため、交渉の席についたキャーティアたち。キュートでグラマーでセクシーな体を武器に、無敵艦隊スクール水着で外務省の役員を悩殺する!一方、追われる身となった真奈美とアオイは、組織から身を隠すため、騎央とエリスの住む嘉和家に一緒に住むことに。美少女三人+アシストロイドとの魅惑(?)の同居生活、複雑な四角関係に波乱の予感……どうなる、いや、どうする騎央!

4. さらいきにました
エリスに発情期が訪れた!猫から進化した種族の習性なのだ。セクシーボディで騎央に激しく迫るエリス。それを阻止しようと奮闘するアオイと真奈美だが、自身の欲望との間で揺れていた。四人の熱き攻防は留まることを知らず、東京・中野ブロードウェイまで駆け巡る。一方、ネコミミシッポを愛でる猫耳教団「子猫の足裏」による、作戦名「うにゃーくん」が動き出そうとしていた。うにゃーっ!!

5. たすけきにました
ついにベッドイン? 騎央危うし!
前回から引き続き、絶賛発情期真っ最中のエリスは、ついに騎央と二人でベッドイン?そんな二人を喜ばせようと現れる経験豊富なメイドたち。さらにはこれまたセクシーなマイクロビキニの女性まで乱入してきて大混乱。二人の運命やいかに。一方、アオイと真奈美は騎央を助けるべく肌色満載な過激水着姿で挑もうとするが、そんな二人の背後には謎の変態と隠しカメラの魔の手が迫っていた…。

6. れんしうしました
ついには騎央の高校の映像部までをも巻き込むエリスの発情パワー!エロスの坩堝と化す!
さらに発作の頻度が増していくエリスの発情期。ついには騎央の高校の映像部までをも巻き込み、若者達の夢が詰まった健全な映画は濡れ場まみれの濃厚な大人のラブロマンス?へと変貌していく。一方、キャーティアシップ内にあるバーチャルルームを訪れたアオイと真奈美。あらゆるシチュエーションが擬似体験可能なこの環境で、2人は溢れ出る欲望を押さえることができるのか!?

7. およぎきにました
大富豪のお嬢様にメイド兵という現実離れした転校生登場!
新学期早々、まさかのサプライズに騎央のクラスは騒然としていた。宇宙人にロボット、大富豪のお嬢様にメイド兵という現実離れした転校生達が出現したのだ。心奪われる男子達と、嫉妬心渦巻く女子達。恋のスパイラルは荒れ狂い、混乱は避けられないといった様子。そしてさらなる混乱呼ぶイベントが迫ってきて…。魅惑の水着美女達が、沖縄の美しき海で騎央達を待つ!

8. けっとうしました
二人の美少女が己のプライドと威信を賭けて、熾烈な争いを繰り広げる!
沖縄北部、大自然残る美しきやんばるの森に、鋭い銃声が木霊する。二人の美少女が己のプライドと威信を賭けて、熾烈な争いを繰り広げていた。親友であり、時にライバルである二人の間には、悲しくもすれ違う互いへの想いと、決して譲れないものがあった。二人が争うことになった理由とは、そして勝負の行方は…。文字通り丸裸になりながら戦う、女同士の頂上決戦が今、幕を開ける!

9. いだいなるさいしょのあしすとろいど?
全ては、ネコ耳星人キャーティアのアシストロイド、ラウリィが地球を訪れたことから始まった。
夜空を埋め尽くす満天の星空の下、それぞれが、それぞれの場所で、同じ歌を聞いていた。その歌は、とても穏やかだがどこか寂しげで、抱える想いは違えど、その瞬間だけは皆同じ感情を共有していた。皆が聞き入る歌と共に、過去と未来を繋ぐ物語が語られる。全ては、キャーティア史上最初のアシストロイド、ラウリィが地球を訪れたことから始まった。

10. ねらいきにました
クリスマスに何かが起こる?!
それぞれに想いを持つ少女たちは、クリスマスに向けて行動を起こそうとしていた。エリスと騎央がこれ以上近づくのを怖れるアオイと真奈美は、踏むべき段階をすっ飛ばして、一気に既成事実を作る作戦に?一方、キャーティアの面々も、クリスマスに特別な贈り物をしようと計画をしていた。しかしその影には、いつにも増して不適な笑みを浮かべるドギーシュアの姿が?

11. さがしきにました
ピンチに陥ってしまうキャーティア達。騎央は助けられるか?
騎央たちは、あらゆる手段を講じて危機を回避しようと努力するが、ドギューシュアの戦略によって次々と妨害されていく。その切迫した状況が、それぞれの想いを加速させ、溢れ出てしまった本音が次々と衝突を生んでいく。大混乱の中、中心にいる騎央の勇気と決断が迫られるのだった。

12. みつけきにました
ついに、キャーティアと地球の命運をかけた戦いの幕は切って落とされた。己が野望を達するがために譲らないものと、守るべきものを持つ固い信頼で結ばれた両者の衝突。激しさを増す戦いの中で、それぞれの因縁と想いが爆発し、予想だにしない決着へと向かっていく。美しき地球を背に愛を叫ぶ少年少女が進む未来は――そして、地球の運命やいかに!

投稿 : 2024/12/28
♥ : 3

jethro さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

あそびにいきたい!

沖縄に現れたネコ耳の少女宇宙人エリスは
心優しい高校生、嘉和 騎央(かかず きお)に出会う
母星キャーティアと地球との国交成立は停滞を極めており
国交成立までの間、大使館として騎央の家を借りる事になるのだが
国交に反対する様々な組織から狙われることになってしまう
微露出度のパンツ系ではあるが
その中身はかなり真面目な平和追求アニメ

人と人との争い、国と国との争いっていうのは
そもそも何で起こるのか?
そんな素朴な疑問を「たぶんこういう事なんだ」と教えてくれる様(さま)に
パンツ系アニメとは思えない誉れの高さが感じられた

このアニメを見ていると
地球人がいかに残酷で悪い人たちなのかという事をまざまざと見せつけられます。
友好関係が結べないのはそもそも、自分たちの都合ばかり
様々な勢力も、すべからく武力行使こそ最大の国交と言わんばかり
でも、物事をもう少し根源的に一人一人の人間にまで落とし込めば
そこに必ず話し合いは持てるし「相手の気持ちを理解する」事が出来るはず
こんな、ごく当たり前の、でも忘れてしまいがちなプロセスを
主人公エリスが屈託のない笑顔とともに
まるで「国交」ではなく「遊びに」でも行くような感覚で
難しく考えないで!!「あそびにいくヨ!」と言ってくれます。

日本にとって沖縄という場所は
自然が多くて海も美しい「楽園」です。
その反面米軍基地などの存在が大きく
最も「戦争に近い場所」とも言えるのではないでしょうか
だからこそ、いろんな事を考えさせられます。
登場人物たちは、実にうまそうに沖縄の料理を食べます。
エリスは、ほとんど何を食べても「おいしーいっ!!」と言います。
この平和とのギャップ

「死は可能性の放棄」という考えから
殺傷武器ではなく戦力を無力化する武器しか携帯しないキャーティア人の考え方は
理想的で、平和的でとても夢があります。
こんな武器があったら、戦争が起きても人は死なずに済むかもしれない
そう感じさせてくれます。

でも、本当は無理
たとえ、キヤーティア人が持っている
あの夢のような武器があったとしても・・・無理

誰しも、そんな事はいけない事だと解っているのに・・・
これは社会の不条理です。

こんな社会の不条理に抗う登場人物たち
特に地球人の女の子2人を見ていると
「しかたない」という考えが、いかに愚かであるか思い知らされます。

恋愛模様は、なんだかギクシャクしますが
「争う」と「仲よくする」は紙一重なんだと・・・そう思うと
わりと、ハードル低いかもしれない

難しく考えないで
海で泳いで、おいしい沖縄料理をいただく
心の底から、「あそびに行きたく」なる爽やかアニメです。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 9

mania2015 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

スッキリ!爽快!深く考えないで見れる作品!

作画・音楽・物語・声優の全体的にとてもよくまとまった作品です。
とても見やすい作品です。猫耳異星人とは萌えキャラストレートですが、違和感なく見ることが出来ました。この作品の良いところは、ストレスがないというところです。メインヒロインがとても真っすぐで楽観的でかわいくて素直で見ていて愛おしくなります。周りのサブヒロインたちも影響され段々素直になっていくところはとても応援したくなりました。主人公があまりにも鈍感すぎてイラッとしますがこれはストーリー上仕方なのでしょう。ちょっぴりHですが、それが目的?っていう作品ではなので気になりません。一度は、見てほしい作品の一つです。おすすめ出来ます。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 3

62.8 3 変身で宇宙人なアニメランキング3位
サムライフラメンコ(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (691)
3559人が棚に入れました
大人になりたくない、“大人たち”へ――

斬新!大胆!スリリングッ!な、オリジナルアニメーション、ここに誕生。
改造手術も受けず、特殊な能力も持たず“自力で”正義せいぎの味方になってしまった男・羽佐間正義。
運命の悪戯でその正体を知り、以降彼の起こすトラブルに巻き込まれる警官・後藤英徳。
二人の関係を軸に、この世界で「正義せいぎの味方として活動」することの困難と意義、そこから生まれるドラマをときにコミカルに、
ときにシリアスに、真のヒーロー誕生までの物語をドラマチックに描く!

声優・キャラクター
増田俊樹、杉田智和、戸松遥、M・A・O、山崎エリイ、小杉十郎太、大川透、中村千絵、三上哲、森久保祥太郎、豊永利行、KENN、田村ゆかり
ネタバレ

(*´ω`*) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

7話までは見るべし、8話以降は・・・

これほどの迷作を私は知りません


「現実の世界にヒーローが現れたら」

変質者扱いされたり、
小五月蠅い熱血漢と思われたり。

序盤ですが、ありきたりの生活に、
変人を紛れ込ませて話を膨らませる倉田節が痛快な作品でした。


ミューズという、かしまし三人娘の存在もとても良かったです。
作品とは直接関係ないけれど、キャラも曲も良かった。

電撃や鈍器で過剰なまでの方法で悪人退治をした後、
「憂さ晴らし」と本音を漏らすところが記憶に残っています。

オリジナルアニメというのもあり、
今後の展開が全く読めない楽しみもありました。

{netabare}
7話以降の「怪人編」に迷い込むわけですが・・
あまりにも脈絡のない展開についていけませんでした。
倉田節といえばそうなんですけど、度を越えていました。
{/netabare}


序盤で使われる台詞なのですが、
「サムライフラメンコは、なんだか分からない胡散臭いキャラクターだった方がずっと楽しかった。」

これに尽きます。
1クールならば名作に成り得た作品だと思ってます。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 4

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

迷作であり名作でもある。なんとも形容できない不思議な愛着あふれる作品になってしまいました^^(さらに追記あり)。

※2話まで視聴して

1話では正直、全く面白さを感じられず、
なんか押しつけがましい正義感や正論?みたいなものが、なんかウザいかな?って思ってましたが、

惰性でとりあえず見てみた2話では、
その1話でしっかり下げてタメを作ってた分?が、一気に弾き返された感じで、
自分の中では一気にブレイクしました!(いい意味の方ね)。

面白いわコレ^^。

やっぱヒーローをテーマにしたアニメって、
何かしら制作側の独特の信念?みたいなものが色濃く表れていて、
ハッとさせられるし、小気味いいです。

傘を題材にしたのは、すごくわかりやすいし、
みんな何かしら経験あるだろうから、グッとくるものがあったなあ。

Bパートの最後があまりによかったので、
そのままEDもとばせず、ずっと見たらちょこっとだけのCパート?。
こういう構成もいいよね。
最後まで余韻を楽しみつつ、さらにちょこっと楽しみがある。

「次回が気になって仕方ないアニメ」としては今期初の作品ですね。
よかった、これで今期も日々を過ごしていけそうです^^。

--------------------------------------
※6話まで視聴して

まだ6話なのですね。もう10話くらい見てる気になってしまっています。毎回楽しい楽しい♪。

やっぱ最近のアニメって異能の力だったり特殊なファンタジーだったり、そういうのに慣れきっていたせいか、

等身大の人間の力で、ちょっとずつ現実の何かを変えていこうと努力する姿に心うたれます。

ちょっとベタだけど、今回もじ~~んとくるセリフありましたね。

そう、あそこです。”借りを○した彼”が言った言葉です。

他にも、登場キャラ同士の会話のシーンが楽しすぎる!。どのキャラも癖があって愛すべきキャラ達ですね^^。

★の評価かなりかなり上がりました!。(上限まで^^)

--------------------------------------
※7話まで視聴して

あれ?。

今回のラストの感想は「・・・・・・・・・・( ̄  ̄;) うーん。。」でした。

雲行きが怪しくなってきたw。

良く言えば”着地点の予想が全くつかない”ですが、

なんかこのまま突き進むと、自分の関心が離れていくかもしれない。

来週変な展開になりませんように・・・(心配すぎる)。

★の評価、微妙に下がりました><。

--------------------------------------
※8話まで視聴して

何コレ?。特撮作品をただ単にアニメ化したような作品になってる・・。それも内容の薄っすい・・。

2話~6話が最高だったのに、全く脈絡なしにいきなり非現実な茶番に・・。

夢オチか特撮オチ(作品中での)でした~♪・・ってのを期待してたのですが、

どうやらこのまま突っ走るようですね・・ヘ(_ _ヘ) コケッ。○┼< バタッ。


★の評価、さらに下がりました。

--------------------------------------
※11話まで視聴して

さらにさらに酷くなってますねえ・・。

7話の時にも自分の中で大きな落差で評価が落ちましたが、
11話でさらにさらに大きな落差で評価が落ちました・・。
底なしです・・。←もっと底があるのかも

1~6話は面白くて何回も見返しましたが、
7話以降は未だに1回こっきりしか見ていません。
もう1回見たいと思える回がいつか来るのでしょうか??。。

悪役のデザイン・行動・発言、誰があんなのをわざわざ見たいと思うのでしょうか?。

もしかしたらこの作品は、
このアニメを見てる視聴者を”アニメ離れ”させるための作品なのかもしれないですね。
アニメ作品に期待せず、自分の現実世界で何かを見つけなさいというメッセージなのかも。

--------------------------------------
※12話まで視聴して

やっぱ底なしでしたww。
酷くなる一方通行です。

ほんと頼むから「撮影オチでした~♪」で当初の方向性に戻してほしい><。(泣)。

--------------------------------------
※12話まで視聴して(その2)
戦隊のブルー、何か存在感ある声だと思ってたら、
P4の陽介じゃないっスか!・・でも、それだけ。。

前回も今回も、後藤さん+まり以外、見どころなしでした><。
もういっそヒーロー展開要素全部排除して、
まりもしくは後藤さんメインのラブコメアニメにしてほしい。

キングボンビーのテーマっぽいBGM♪、やめいw

ストーリーもうどうでもいいのに、なぜ毎週見てしまうんだろう?。

怪人のキャラデザインって、幼稚園児作のデザインとかなの?。


※16話まで視聴して
今話では、まりが最高によかった!。
まり(ミネ★ミラ含む)と後藤さんだけが視聴し続けてる理由ですね。
あとは全部茶番です><。


※18話まで視聴して
やっとこれまでの超常の流れ(茶番)が上手くまとめられましたね。
この回をずっと待っていたんです^^。
以外にすんなり受け入れられました。久しぶりに、2回視聴した回でした。
でもやっぱエンドレスエイトばりに長すぎた感があるのと、
今までの超常の流れ(茶番)の記憶はどこまで(誰が)記憶してるのか?
ってとこが気になりますね。

ひさびさに来週が待ち遠しくなっております。

補足:ミネ★ミラのミニアルバム買いたいけど、
   映像クリップ集とかつけてくれないと割に合わない値段設定感がww。

--------------------------------------
※19話まで視聴して

こういうのが見たかったんです♪。最後までこの路線でお願いしますっ。m( __ __ )m

今回の話見たら、急に久々に1話と2話が見たくなって見返しました~^^。、
おお!、今まで見えてなかったいろんな伏線(意味深。。)が見えまくって面白いですね!。
登場キャラも出まくってたんですね、あちらこちらにw。

いやあ、一時期、σ(o・ω・o)の評価がかなり下がってましたが、少し回復してきました。

うまく最後で〆ることができたら、かなりの好作品になる予感・・⇒⇒⇒超期待です!!。

”序盤で本作気に入ったけど、中盤で切ってしまった方”は、帰ってきた方がいいと思いますよん。
(もちろん、ちゃんとがんばって中盤を全部見たうえで)

中盤のアレは、まあアレということでw。←今となってはいい思い出かもです。

--------------------------------------
※20話まで視聴して

要さん、そんなに目と耳がいいのなら、○○ッ○にも普通気付くでしょww。

ミネ★ミラのミニアルバム、サイコーです!。
でもやっぱクリップ集つけてほしかったなあ。
ぜひぜひ今後の発売をよろしくお願いします!!。

--------------------------------------
※最終話まで視聴して

終わり良かったので全て良し^^。

最終話、大満足させてもらいました!!。
これでもかとグッとさせられてしまったのです。

名残惜しいけれど、もう来週から見れないのですね・゜・(ノД`。)・゜・。

最初あんなに好きにさせられて、中盤であんなにあきれさせられて、
そんでまた終盤にこんなに再度好きにさせられて・・と、
ホント、終わってみればジェットコースターのようなσ(o・ω・o)の感情の起伏でした。

内容的にもこれほどまでの異色作は今後そうそう出てこないでしょう。
迷作であり名作でもある。なんとも形容できない不思議な愛着あふれる作品になってしまいました^^。

スタッフさまお疲れ様でしたっ。感謝感謝なのです♪。

--------------------------------------
※追記

終わってみれば、
現実と非現実の狭間で正義とは何か、悪とは何かを求め続けた怪作?いや快作だったなー。
現実と非現実の境界線が全く見えないところがこの作品のミソだと思う(褒め言葉)。

リアルタイムな視聴中にはムダに思えた中盤も、
最後まで見終えてからだときっと見え方が全く違ってくると思うし、
やはりあれがあってこそのラストでしたね。
近く、全部とおして見直してみようと思います^^。
絶対に1回見ただけじゃ理解しきれないいろんなメッセージが込められてるんだろうな~。
末長く一生楽しめそうな予感がしています!!。

自分の中では、主人公が3人いましたね。正義と後藤さんとまり。
3人とも最後まである意味一途を貫いていて、そこがたまらなく魅力的でした。
また安易な恋愛展開に頼らない作風に好感が持てた。

ああー、もっともっと続きが見たい作品です!。

ミネ★ミラは現実でも永久に活動を続けて新作出しまくってほしいです!(本気で切望)。。

--------------------------------------
※追記2(若干ネタバレありなので、知りたくない方は視聴終えてから見てください)

やっと8話以降も2週目見る気になったので、さっそく見てみました。
1週目と違って安心して見れるので、面白い面白い~♪。
あっという間に2周目見終えました!。

長すぎると感じてた例の中盤ですが、
意外に簡潔に最少ターンで作りこまれていたんだなと認識を改めました。

今になって見ると見どころ満載で、やはりいい意味でぶっ飛んでいた作品でしたね。
若干グロだったトーチャー編のあのシーンは、やはり見ていてつらいけど、
あの、まりのED演出のためには必要でしたね。
ミネ★ミラのミニアルバムのボーナストラックのあの曲、歌い方が大好きなんです^^。

中盤の作画は、かなり粗が目立って雑なとこもあったけど、
あの非日常展開の本質を理解して見れば、そこはある意味納得でした。
視聴者各自が子供だった頃に見ていたヒーロー番組、特撮番組の
記憶を呼び覚ますような子供が抱いたイメージがデザインコンセプトなのでしょうね。

それから、やっぱり最後の4話が胸に響きました。
あの4話がなかったら、もっと酷評に終わっていたハズですが、
自分にとっては最高の〆でした^^。

まりの「あんた○○星人に○○○○○○○されちゃったんじゃないの?」
っていうセリフが超ツボったり、
後藤さんの20話での正義に言ったセリフがグッときました(TдT) 。

正直、正義のことはあんまり好きになれてなかったのですが、
最終話の後藤さんとのやり取りで、心からじ~んときました。。

石原さんは最初から最後まで、陰ながら正義を支えたMVPでしたね!。
終盤でまりが正義に言ったセリフに同意見でした!。○○○○ちゃえばいいのに。

円盤は単体ではさすがに買えないと思うけど、
BD-BOXが出たらきっと買っちゃいます♪。
その際はミネ★ミラの映像特典、クリップ集、ライブ作品なんかもあるとうれしいな。

こんな採算度外視の作品を作ってくれたスタッフ様方、本当にありがとうございます。
これからも採算度外視でも「素晴らしい」「突き抜けた」「見たことのない」
作品をどんどん作り続けてください!。

--------------------------------------
※追記3

待てど暮らせどBD-BOXがいっこうに発売されません・・><。
それどころか制作会社さんであるmanglobeさんが○○してしまうなんて・・。
ひょっとしてもうBD-BOX発売なんて夢のまた夢なのかなあ?。

・・そんな風に思っていた最近、オーディオコメンタリーにハマりだしまして
R.O.D.theTVとかで倉田さん他が出演されていたオーディオコメンタリーを
追っているうちに、サムライフラメンコにもオーディオコメンタリーがついていることを知り
もう我慢できなくなって単品BD買ってしまいましたw。

で、とりあえず様子見で買ってみたBD1巻のコメンタリーの冒頭で、まずは驚かされました!!。
増田さん・杉田さんらが冒頭で自己紹介していくのですが、そこでの杉田さんの第一声が

「読子リードマン役の杉田です」

・・ってwwwwww。

Σ(゚Д゚;エーッ! って思いながらどんどん惹きこまれてしまいました!。
その後もコメンタリー目当てで全巻そろえてしまいました^^。
結果的に、まだそんなに多くの作品のコメンタリーを聞いてきたわけではないのですが
今のところ本作のコメンタリーが一番興味深くて面白かったです!!!。

BDの高画質で改めて観た本編も、とてもスタイリッシュで完成度が高くてさらに好きになってしまい
また、今まで観たことなかった?各話の次回予告とかもたくさん見れてよかったです。
各巻特典も自分にとっては大満足で、自分にとって貴重な貴重なミネミラの音源だったり
本編でしか聞けなかったいろんなサントラ音源やヒーローソングの完全版がよかった。
最もよかったのはイベント映像が2時間くらいおさめられていたことでした。
司会されていた”わっしー”さんがとにかく素晴らしかった。
あと思ったのは
声優さん達の生の姿が、もうそのまんま”リアル実写サムライフラメンコ”だったことです!!。

このサイトではあまり評価が高くない本作ですが
自分はすごくすごく楽しめたし好きになれたので
manglobeさんホント((o・д・)bグッジョブ♪って感じです。
もっといろんな作品を世に送り出してほしかったです・・。

出演声優さん達が選んだ名場面集とかを観てると
ホントいろいろ胸につきささった言葉やシーンがいっぱいで
本作に出会えてホント幸せだったと実感しています。
ずっと大事に今後も見続けていきたい愛着いっぱいの作品です♪。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 51

雛四季 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

個人的2013年秋~冬アニメNO1

初期の漂うタイバニ臭が半端無いが、何も考えなくても純粋に見ていて楽しめる作品。
後半になるにつれて超展開っぷりが半端無く、6~7話目くらいでその片鱗を見せるので、その辺りではっきりと好みがわかれると思います。

物語は正直まともな展開を期待しないほうがいいです。
全体的にシュールシリアスな感じ。
というか色んな遊び要素詰め込みすぎて着地点がなくなっちゃったってところでしょうか。
裏設定とかもすごく多い気がするんだけど同じく詰め込みすぎて消化しきれてない臭いがすごい。
あ、因みに最終回は特に酷いです(腐女子歓喜的な意味で)。


音楽の評価は4.5にしています。
OPは前期SPYAIR「JUST ONE LIFE」、後期FLOW「愛愛愛に撃たれてバイバイバイ」と熱い2曲。
EDは前後期共にアニメ内のアイドルグループ、ミネラル☆ミラクル☆ミューズが歌う「デートTIME」と「フライト23時」。
全て良曲でおすすめです。
更に劇中歌でオリジナルソングを串田アキラや宮内タカユキが歌うというアニソン王道を行く徹底ぶり。

作画的に所々の回で作画が不安定な部分はありましたが、概ね気にせず楽しめました。

最初に書いたとおりそこそこおもしろいので、何も考えずにぼーっと見ている分には楽しめると思います。
ストーリー重視の人にはおすすめしないです。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 9

64.9 4 変身で宇宙人なアニメランキング4位
波打際のむろみさん(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (657)
2953人が棚に入れました
ある日突然、むろみさんが釣れた!! フィッシング部の向島拓朗が釣ったのは‥‥なんと人魚!? 「ミミズうまかっちゃん、喰らいついてしもたら、なんや釣り鉤やったんやね」‥‥こいつ、博多弁話すしー! なぜか博多弁を話す人魚のむろみさんと、釣り好き少年・拓朗の異生物交流コメディ♪

声優・キャラクター
田村ゆかり、水島大宙、野中藍、上坂すみれ、原田ひとみ、中原麻衣、さかいかな、斎藤千和
ネタバレ

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

テンション高いなー。波止場をハッテン場に。

他の方のレビューが面白かったので、観たくなったんだ。
楽しいねえ〜、これ。
テンション高くてくどい!!けど、楽しい。
オープニングの無駄にアクティブな雰囲気、クセになるなぁ。

♪ずーっと待ってた奇跡より 目の前の笑顔が正解だっ!♪

げんしけん2代目のオープニングの上坂すみれさんが唄ってるんだね。いかにもアニメ!って感じの濃厚な歌声。
♪むろみぃぃぃぃぃ♪
ドコドコノキノコの唄くらい、耳に残る。

餅みたいにカーブするほっぺたと、顔からはみ出るタイプのまつ毛、派手な髪色…
何だか90年代の夕方のアニメを思い出すなぁ。
懐かしさに加えて方言のセリフがポンポン飛び出て、何だか親しみやすい。

近所に居たら楽しそうな、呑気な飲んべえな半魚姐さんたちが語る武勇伝。地球の歴史にさりげなーくもなく関わってきた、だとっ?!

全年齢で観られそうな楽しさだけど、たまに微エロなとこが…
むろみさんに弄ばれる富士さんの肉塊表現がエッチっていうか異性物化っていうか…。

むろさん、ヤンキーさん?いやいや、結構、純情な顔を見せるし。
と思ってたら、大昔のハクジラ類の元カレへの恨みの話の時のノリ、やっぱヤンキーっぽかった。しかしだからこそ、ロマンチストなとこもある…!

陸に上がり過ぎて尾ひれが痛んで、心配されて、何さアタイの勝手だろ!っていうところも、ヤンキーっぽかった。
しかしだからこそ、面倒見いいところもある…!
鳥類は天敵だけどね。
捕食の厳しさでガンバネタ出たね。

バブルの弾けた乙姫ちゃんとの相性も面白いね。
{netabare} →竜宮城亡き後、世界を牛耳ろうと夢見るも、株で大損し続けた歴史が過酷!そして今、パートタイマー。 {/netabare} がんばれ乙姫ちゃん。世界は牛耳らなくていい。

クラゲや釣られた魚類や街角のセミまで、生き物の声(誰も聞いてないのにしゃべっちゃてるね)の当て方が…くぐもった変な声で、油断ならない。

リュウグウノツカイ、水族館に就職とかはどうかな…?
水族館で剥製、見たなぁ。今度見たら、あの声を思い出しそう。

8話でシーラカンスのトラウマを癒せない、絶望を見てしまったむろみさんの潤んだ目が…。
オチの付け方がワンパターンではなくて、飽きなかったよ。
波止場って、あらゆるオチを水平線の彼方へと受け止めては流せる、そんな懐深い場所なのかもしれない。

乙姫ちゃんの活躍がもっと見たかったな。
続きやらないかなぁ。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 26

karinchaco さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

OP曲もストーリーもとてもテンポが良い作品。

漫画原作のアニメです。

アザゼルさんの2期と30分の放映枠を分け合う形で放送された15分アニメ。
人間と人魚他異生物たちとのハートフルコメディになっています。ヒロインのむろみをはじめとして人魚たちはなぜか博多弁でしゃべります。そこがかわいいんですけどね。

内容はギャグ要素が多めの印象ですね。話しのテンポも速いので見ていて気持ちいいです。ヒロインの人魚っていう設定をうまく利用した展開もポイント高いです。

この作品の最大の魅力は電波なOPでしょう。上坂すみれさんのデビュー曲でもある「七つの海よりキミの海」はアップテンポなナンバーでOPのアニメーションと相まって見ていてとても楽しいです。作詞もアニメソングに定評のある畑亜貴さん。ごちうさのOPの時も思ったのですがどうやって作詞しているんでしょうねとても気になります。私の中では電波系OPの1,2を争う出来だと思っています。

漫画の連載が終わってしまったとのことで2期は難しいのかもしれませんが、是非続きをみたいです。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 15
ネタバレ

メア さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

人を選びますが。

※あくまでも個人的見解です。
※多少のネタバレがあるかもしれません。
※話がそれまくっております。
※加えてテンションもおかしいです。
※なお私事がいつにもまして多めです。
※たぶん、きっと、恐らく、仕様です。。。です。
※ご了承ください。


この作品知らんと? よかや? よぅ聞くばい。
少年が釣りしとったら人魚がミミズにつられて釣り上げられたたい。
そげんで………

あ、無理です。博多弁、頑張ってみようと思ったけど無理でした。はい。(そもそもここまで自体あってる気がしないとですよ。。。)現地の方やその他の方々に失礼なのでやめます。現地人で居たかったです。あらすじとかは適当なの読んでおいてください。特にないですので。たぶんあらすじなんて読むよりも見た方が早いです。ぜひレンタル店へ。気に入ったらそのままネットでも何でもいいので購入へ。


……コホン。

まず自分はこの作品大好きでした。今季のダークホース、いやいや、考え方によっては一番楽しんだんじゃないかと思うほどに。
内容が自分のツボだったのや、方言多用やら色々自分としては面白い点が多かったのです。また普通の作品の半分程度の長さ(12分程度でしたかね?)もよかったです。これが普通の長さだと恐らく評価は下がったでしょう。適した長さです。
ただし、この作品思い切り人を選ぶものだと思われます。現に自分の周りの知人は誰一人としてこの作品のおもしろさがわからない……人によってはつまらない等と吐き捨てよる始末……。とりあえず見る人を選ぶ作品であることを念頭においておいてください。

声優の評価が満点なのはやっぱりあの方言。地元民とかではないので正しいのかなどは分かりませんでしたが、たぶんそこまで問題なく演じてくださっていられたと思うので。またとても好みでしたので。

音楽、というよりもこの評価はOPです。中毒性はありそうですが、なれるまで少々時間がかかる。加えてこのCDをお金を出してまで欲しいかといわれると……。少々。作品にはあっている(……?)のでいいのでしょうが。
入り方は好きです。アニメーションと曲もあっていて大好きです。その他の部分も大方すきです。ただ「むろみー!」あたりが少々苦手なだけです。

キャラクター地味に濃いです! あのリヴァイアサンが出てきます! イエティやハルピュイアも! さらにはさらには河童や宇宙人やらツッチーやらとたくさん! その他割愛!(ぇ 
もうみんな大好きです。出番少ないキャラもいますが大好きです。よくわからないキャr(割愛。
少々余談が入ります。{netabare}そういえば、たっくん(主人公(?))の必要性を一時理解できませんでしたが、なるほど、彼、案外必要ですね。いや、途中で登場数が(主人公であると思われるにもかかわらず)減っていた気が、更には影も薄くなっていた気がしていたので、彼居なくても……と考えていたのですが、もう少し考えてみてそうでもないな、と。余談でしたすいません。{/netabare}





どこかで述べたとおり見る人を選ぶアニメだと思います。
ですが(自分はとても楽しめたこともあり)とりあえず1話でも見てみてほしいです。1話見たところで面白さが伝わるとも思いませんが、それでもせめてそれから決めてほしいです。あ、DVD1巻につき4話入ってるので是非4話まで♪

余談
{netabare}
余談というよりも謝罪です。
わたくしごと多すぎですね、すいません。
ふざけて書きすぎですね、すいません。
以後気を付けます。でもこのレビュー直す気はございません。
この作品に対するテンションがおかしかっただけです。 {/netabare}

追記です。
{netabare}
とあるかたがむろみさんのしゃべり方でこの作品を紹介してくださっていました! 読んでいるうちにむろみさんの声で脳内再生されて感動しました!
名前やレビューを勝手にあげていいのかわからないので挙げられませんが、なんとなくレビューをたどっていけば見つかるかと思われます。
この作品が好きな方には少しお勧めさせていただきます。
ぜひ読んでみてください。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 14

66.7 5 変身で宇宙人なアニメランキング5位
ヒロイック・エイジ(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (377)
2870人が棚に入れました
はるかな未来、宇宙に進出した人類は、先に宇宙に進出した「銀の種族」に滅ぼされようとしていた。人類の若き王女ディアネイラは、戦闘母艦アルゴノートにて、人類の最後の希望=ノドスを捜索し、ついに見つけ出す事に成功する。人類のノドスであるエイジは、「銀の種族」を退け、人類を救う事ができるのか?

声優・キャラクター
矢崎広、石川由依、近藤隆、清水香里、松山鷹志、田村ゆかり、釘宮理恵、新井里美、織田圭祐、千葉進歩、佐藤利奈、小清水亜美、加藤将之、鈴木千尋、沢城みゆき、世戸さおり、岡本寛志、安元洋貴、久嶋志帆、ゆかな、岸尾だいすけ、吉野裕行
ネタバレ

びふぃずす菌 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

姫様かわゆす!感動有!最高傑作!

数々のアニメを見てきている私ですが、この作品は上位に入ると思います。

感動があり、恋愛があり、他のキャラの心情の変化が多数あり、戦闘もあり、あぁ…もう良作ですよ!


銀の種族の会話のシーンは正直退屈でしたが、
戦闘シーン、主人公と姫様との会話のシーンが一番好きでした。

あぁ、姫様可愛いよ姫様(*つー`*)エヘッ

あのですね、皆さんにも共感してもらうために
何回も見直してる変態こと「第四真祖」が選んだ最高の場面を紹介したいと思います。

1話:{netabare}これはもう後半全部ですね!鳥肌がやばかった{/netabare}

2話:{netabare}エイジの歓迎パーティーでエイジが男性恐怖症の姫様に近づくとこ!それからエイジの「猿」みたいな行動に唖然とする姫様の顔がプリティーです。ハァハァ…それからそれから、隔壁を破壊して宇宙に出たエイジと姫様との会話です{/netabare}

※なんかもう、姫様が可愛すぎる場面が多すぎるので大まかにまとめます。

1.姫様とエイジの会話場面!これはどの話でも視聴必須です。自分は何回もリピートしました(*´’Д’):;*.’:;カハッ

2.イオラオスの心情の変化にも注目

3.姫様の口癖が「{netabare}エイジ{/netabare}」であること。←{netabare}姫様がエイジを心配しているとこが可愛すぎてニヤニヤが・・・w。{/netabare}

<観かた>あくまでも薦め
・1回目は全部見てください。(そうすると、話が大体つかめます)
・2回目は話がつかめてない人は全部。ある程度つかめた人は、姫様が出る場面、主人公が出る場面、自分が気になる場面を視聴。
・3回目は1話~数話、15話の後半、最終話の後半。

姫様可愛すぎて…変態になってしまいました。

※↑は、あくまでも2回以上全話観た方のみでお願いします。そうしなければ姫様の可愛さが半減してしまいます。


すべてよくできた作品です

{netabare}15話と最終話の挿入歌がまた感動です!{/netabare}


<キャスト>
エイジ →矢崎 広
ディアネイラ →石川由依
イオラオス →近藤 隆
アネーシャ →清水香里
モビード →松山タカシ
テイル→ 田村ゆかり
メイル →釘宮理恵
ビー →新井里美
パエトー →藤田圭宣
ロム →千葉進歩
プロメ →佐藤利奈
ユティ →小清水亜美
カルキノス →加藤将之
メヒタカ →鈴木千尋
レクティ →沢城みゆき
ヘスティア →世戸さおり
タキウス →岡本寛志
キリス →安元洋貴
イオーダ →久嶋志帆

結構豪華でしょうヤッタ(b´ω`d)ゼィ♪


<内容>
遠い未来、宇宙には自らを「黄金の種族」と呼ぶ者達がいた。

星々を創り、未来を知る彼らはまだ未熟な他の種族に呼びかける。「いでよ―――」と。後に宇宙には、それに応えた「銀の種族」「青銅の種族」「英雄の種族」が現れ、惑星をも容易に滅ぼす力を持つ英雄の種族はやがて争いを起こし、結果多くの種族が滅びに瀕する事となる。黄金の種族が戦いを諌めた時には英雄の種族は5人にまで減っていた。黄金の種族は彼らに「自らより弱い種族に宿り、彼らの為に生きるという」罰を与える。英雄の種族を宿した者は"ノドス"と呼ばれる、宇宙の命運を握る存在となった。

しばらく後、惑星オロンと呼ばれる星に一隻の宇宙船が墜落する。黄金の種族によって船は救われるが、その時には船員は赤ん坊一人だけが残されていただけであった。黄金の種族は英雄の種族の中でも強大な力を持つ\"ベルクロス\"をその赤ん坊の内に宿し、彼に赤ん坊を守るように命じる。また、赤ん坊の属する種族を最後の進出者「鉄の種族」と名づけ、彼らに「人類へ―――ここに、お前たちの運命を握る子供がいる」とメッセージを送った。後に黄金の種族はこの宇宙を去り、別の宇宙へとまた旅立っていった…。

黄金の種族が去った後、銀の種族は他の種族を支配し、鉄の種族=人類を敵と定め、彼らを滅ぼす事を決めた。人類の若き王女ディアネイラは、戦闘母艦アルゴノートにて、人類の最後の希望=ノドスを捜索し、ついに見つけ出す事に成功する。人類のノドスであるエイジは、銀の種族を退け、人類を救う事ができるのか?

投稿 : 2024/12/28
♥ : 18

YOSIMIX さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

過激なアクションと感動のドラマストーリー

スペースオペラに近いドラマ性の強いストーリーの中で過激
なアクション、バトル性を最大限に生かしつつある作品で、
それでいて全体的な作画がどれも魅力的なもので「キレイ」
の一言に尽きる出来は色々な面で感動しました。

特にワープイリュージョン、艦隊性能や機体等の出来栄えは
なかなか素晴らしいものがあり、物語の中に出てくる「絵」
のタッチなど、実際に描かれていそうな絵画のようにも思え
とても繊細なアニメーションだと思います。

それぞれのキャラクターの個性が物語に深く隣接しているあ
たりはなかなか魅力的でしたが、若干のコンプレックス要素
と対人的な性格要素がもう少し個性発揮してくれれば完璧と
いえたのではないでしょうか。設定上、仕方ない面もありま
すが、それでもなお個々の特性がちょっと薄いところが悔ま
れます。

ストーリー的には最初に述べたとおり、物語の継続性と個々
のキャラ設定、展開性、起承転結がしっかりしていてぶれる
ことのない展開は、次話を観たくなる思いに駆られて休む間
もなくサクサク観れた作品でした。もう少し割愛せずに長い
期間放送枠が取れていれば、もっと一つ一つの物語を色濃く
細やかに演出できてこの上ない仕上がりになっていたでしょ
うが、そこはアニメの世界に限らず、短い期間の間にどれだ
け収容していくかの難しい点と、何処を省いて何処を描いて
いくかの・・・永遠のテーマというもので、本作は出来るか
ぎりイメージを出していたように思われます。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 4

華凜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

契約

世界観や、細かい設定がちゃんと作り込まれていて、
数話だらけてもおかしくないのに、そんなことはなく、スピード感もあって、見ていて飽きない展開。

数話の間、戦闘のシーンが続くといっても、話数稼ぎ何かではない。
世界の設定や、用語なども、"説明口調でだらだら説明する"ということもなく。
キャラの会話や台詞を聞いていれば、ちゃんと理解出来る。
話の展開、戦闘の細かさ、全てがテンポ良く進んでいて、見ている方は目をそらすのが難しい。
「熱い展開」というのはこういう作品にこそ言うべきだと思う。

私的にが特に良かったと思ったところは、無駄な"お色気シーン"や"恋愛話"が無いこと!
深夜アニメだと、無くても良いような恋愛話が合ったり、無駄に多いお色気シーンが合ったりと、見るのが嫌になることも多いのだけど……
全くなかった!

恋をしてるキャラがいたり、ヒーローとヒロインの関係が恋愛のようにも見えるけど、それを全面に押し出したりすることは無く、見ていて邪魔にならない。
逆にシリアス展開が続くと、そこで和むw
キスシーンなどももちろん無し!

私的には凄く面白いアニメでした!

投稿 : 2024/12/28
♥ : 7

61.6 6 変身で宇宙人なアニメランキング6位
ミス・モノクローム(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (462)
1935人が棚に入れました
ミス・モノクロームはもともと声優・堀江由衣のライブイベント「堀江由衣をめぐる冒険Ⅲ~Secret Mission Tour~」の中で登場したキャラクターで、色のない世界を司っており、世界をモノクロに染め上げようとしている。ツアーの終了後もキャラクター展開が続き、今回「堀江由衣がキャラクター原案」の作品としてアニメ化されることになった。

にゃっき♪ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

an idol needs an excellent manager

「もっと前に出たい」
スーパーアイドルのKIKUKOに憧れて、アンドロイドのミス・モノクロームがアイドルを目指す物語。

もともとは堀江由衣のライブ公演で、世界から色を失くして白黒だけの世界にする事を目論む敵キャラでしたが、スマフォのソーシャルゲームやグッズ展開をはじめ、コミックにもなっています。

単三乾電池1本が動力源のモノクロームは、感情表現や声の抑揚が希薄で、ロボット掃除機ルーちゃんと質素なアパートで暮らしています。本職はコンビニのマネージャーのマネオが探してきてくれるお仕事に、いつも全力投球なのに空回りしてしまうのですが、ギャグを楽しむより、彼女の前向きで一生懸命なところを暖かく見守って応援しながら視聴できる方なら満足できる内容だと思います。マネオがすごくいい人なんですが、芸能マネージャーとしても優秀なようで、他のアニメにモブキャラとして出演するモノクロームを見つける事が出来ますね。

4分×13話を円盤2枚に分割したのは勘弁して欲しかったのですが、毎回4分のうち1分がエンディングで、「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-」も手掛けたサンジゲンによる、モノクロームの3DCGのダンス映像のクオリティは、ぜひ自分の目で確かめてください。
なお、2014/06/17にニコ動のスターチャイルド情報番組ワシスタで、OVAのサッカー篇が公開されましたが、しばらくはYoutubeでもオフィシャル配信中のようですのでお早めに。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 28

Key’s さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

暇つぶしには最適だった

あらすじ


アンドロイド(ガイノイド)であるミス・モノクロームは、
無機質で大きな城に住んでいた。
そんなある日、テレビに映るKIKUKOの姿を見て
「もっと前に出たい」という思いから、
KIKUKOのようなアイドルを目指そうと努力を始めた。

しかしスケジュールは真っ白、
世話人のマナもミス・モノクロームの全財産を持って失踪してしまう。
城を追われ、路頭に迷ったミス・モノクロームは
ひょんなことからマネオと出会い、アルバイトを始めることにした。

ミス・モノクロームは、トップアイドルになるために、
今日も周囲を巻き込みながら活動する。



感想


1話5分くらいの短編で
とても見やすい
なんかの合間に暇つぶしとして
見るのに最適でした

それに5分にしては
充分楽しめました!

でもモノクロームを好きになれるか、
なれないかが全てかもしれないですね。
堀江由衣さんが好きなら楽しめると思います
(自分は堀江由衣さんファンです)。

個人的には堀江由衣原案のモノクロームが可愛らしくて好きだった。
原案しただけあって本人に非常に合ったキャラクターで
堀江由衣を知ってると更にいいかもしれない。

アイドル戦国時代に売れようと躍起になっているアイドルが多い中、
これだけ前向きで打算がないアイドルなら応援してもいいかなと思った。
ストーリー自体は当たり外れの差が激しかったが、
5分枠なので全然観れる。

ギャグの方も
定番ネタやべたなものが
多い気がするがそれでも楽しかったな

EDの曲は非常に素晴らしいが
映像のCGは少し苦手だったかな

2期があっても
見ようと思えるものだった
ずば抜けて面白いわけじゃないが
クスッと笑えてそこそこ楽しめる
良作品だったと思う

投稿 : 2024/12/28
♥ : 40

葵ジュニRSS さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ほっちゃんのボカロ声がくせになる

5分コメディアニメ。
主人公のミス・モノクロームの声は堀江由衣が担当。アンドロイドなので、ちょっとボカロっぽい感じに加工してあって、それがまたなんとも良い味がでている。
モノクロームが一流のアイドルになるために、健気にがんばっている姿はついつい応援したくなる。それがまた努力の方向性が違うために、毎回おかしなことになってしまう。それがクスリと笑える。
オチもなかなか良く、5分アニメということもあり気軽に楽しめる。ほっちゃん好きならずともぜひ。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 6

58.6 7 変身で宇宙人なアニメランキング7位
ノブナガン(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (358)
1889人が棚に入れました
2013年。 修学旅行で台湾に訪れていた女子高生「小椋しお」は、突如出現した怪獣「進化侵略体」に襲撃を受ける。軍隊も歯が立たない中、そこに現れた謎の男たち。彼 らは超国家機関「DOGOO」のエージェントで、偉人の魂を受け継ぎその力で戦う「E遺伝子(ジーン)ホルダー」だった。そして友人の危機に、しおの「偉 人の魂」も覚醒するのだった...

声優・キャラクター
武藤志織、鈴木達央、島﨑信長、浅川悠、石田彰、上坂すみれ、斎藤千和、保村真、津田健次郎、田村睦心、村瀬歩、井上遥乃、さとうあい、遊佐浩二、渡辺明乃、飛田展男

gagaga123 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

バトルアニメの娯楽傑作!

ノブナガンはアニメの教科書です。

低予算でもすばらしい原作とアニメ制作スタッフの創意工夫・頑張りによって傑作になった作品だと思います。

具体的に
1~3話の日常~戦闘~友情・決意~特訓の流れは、主人公のひととなり・世界観・キャラの立ち位置を提示し、各パートも楽しめて、導入としてお手本になる出来です。

4~10話では、進化侵略体との戦いを軸としつつ、主人公の成長、友情、仲間との協力・関係、(敵・味方)組織についても描き物語をより強化し、クライマックスに向けてのお膳立ては整っています。

10~13話でのストーンフォレスト作戦は、アニメ史上に残る戦闘だと思います。主人公を中心に各キャラの能力をフルに生かし連携・協力し、一般兵器にも活躍の場を与え、想像の上を行く作戦をチームで実行し、意外性もありハラハラドキドキで興奮は最高潮です。

こんなにも気持ちのいい洗練された作戦・戦闘は記憶にないです。
すべてのアニメの戦闘は、この作戦を基準・お手本にして作っていくべきです。

そう思う理由は原作の力でもあるのですが、

・凝った設定、ひねりが効いて飽きさせない戦闘、キャラの行動原理や活躍の理由がしっかり描かれている点
・各キャラのできることと、できないことがはっきりしており、役割分担があり組織で戦っている点
・敵である進化侵略体もシンプルそうで意外に賢く戦略を持っており、短時間でありえない進化をし、得体の知れない恐ろしさを十二分に発揮し魅力がある点

です。

それと積み重ねられた細かい真実と大胆な嘘もこの作品のよさです。

勝利に説得力が乏しいことが多い現在のバトルアニメに一石を投じる作品です。
勝利には納得感のある理由が必要です!

また、新人声優の武藤志織さんを主人公・小椋しお役に抜擢したのもよかったです。
新人声優とそれを支える実力派声優の配置とアニメでのDOGOOの新人・小椋しおと仲間達の構図及び武藤志織の成長と小椋しおの成長が見事にリンクし、他ではなかなか味わえない感慨に浸れます。

そしてなにより全13話できれいに締めた点も高評価です。

私の結論としてノブナガンは血沸き肉踊る快作で、アニメ史に残すべき名作だと思います。
さらに言えば、小学校4年生~6年生の男の子すべてに見せるべき作品です。昔、そうだった人にも見てほしいです。

PS 惜しむらくは低予算ということです。演出で補いながら作画も頑張っていたと思いますが、もう少しリッチな絵作りになっていれば、より魅力的な作品になっていたと思います。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 13
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

隠れた良作。低予算でも工夫次第で面白くなるお手本アニメ

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
レビュタイ通りですが、これはなかなかの掘り出し物。バトルものですが、しっかりとした工夫が見られます。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
能力系のバトルものは、各キャラに「出来ることと出来ないこと」があって、そういうの能力系同士をどう組み合わせるかというところに見処があると思うんだけど、そこがしっかりやられているんですよね。

小椋しお のキャラも良かったし、通常兵器がちゃんと活躍してくれるのが良かった。B級感が心地よい作品でした♪
{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 8

にゃっき♪ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

best is cheapest

史実にある人物をモチーフにした作品はたくさんありますが、アニメの世界では織田信長は一番人気かもしれません。

女子高生なのに何故かおっさんの遺伝子が覚醒した主人公の小椋しお(おぐらしお)が、ノブナガンという狙撃銃を武器にDOGOOという組織に参加して、通常の兵器では歯が立たない宇宙生物である進化侵略体と戦う異能バトル作品です。
敵の進化侵略体はその名のとおり、戦闘から学習してマッハで進化を続け、どんどん姿形を変えていく得体のしれない相手で、不気味な恐怖感を感じさせてくれる、よく練られた設定だと思います。

DOGOOの他のメンバーもそれぞれ偉人の遺伝子の継承者なわけですが、元ネタの偉人のチョイスがかなりマニアックで、知ってる必要がないというより、知っているとかえって個々の能力に困惑するような気がしないでもありません。
地味で渋い能力者たちが多いのが興味深く、力で押し切るような爽快感はありませんが、ものを重くする能力を、銃の反動を抑え命中率を上げるのに使うなど、勝つために考え、協力して作戦勝ちをおさめるような戦い方は、王道ではありますが、とても魅力的に感じられました。
運よく勝つシナリオを作るのは簡単ですが、やり方をひとつ間違えたら勝てなかったようなパワーバランスの匙加減が絶妙な作品には滅多に出会えるものではありません。
もちろん圧倒的な力の差を見せつける作品には違った魅力がありますが、溢れかえっているインフレ状態の能力を持て余すような異能バトル作品群には、ぜひ見習って欲しい出来栄えだったと思います。

作画についてはB級作品特有の臭いが漂う、低予算である事がまるわかりのチープな作品なのですが、見せる場所と手を抜く場所をちゃんと心得ていて、視聴しているうちに、狙っているとしか思えない野暮ったく垢抜けないネーミングさえも心地よく感じてる自分がおりました。

何の期待もなしに見始めた私は、主人公の成長に伴って白熱するバトルにいつも間にか夢中になってしまい、綺麗に1クールで終わってしまったのが残念に思えるような完成度の高い作品だったと思います。
目立たない場所にまでオカネをかけた、こだわりの作品が素晴らしいのは当然の事ですが、オカネをかけなくてもそれなりに楽しめる作品があることを、ぜひその目で確かめてください。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 26

54.5 8 変身で宇宙人なアニメランキング8位
コメット・ルシファー(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★☆☆ 3.0 (323)
1706人が棚に入れました
青く輝く鉱石、ギフトジウムに覆われた大地、惑星ギフト。

ソウゴ・アマギはギフトジウム採掘で栄える街、ガーデン・インディゴに住む純朴な少年。希少な鉱石を集めるのが趣味のソウゴは、ある日、同級生のカオン、ロマン、オットたちが引き起こす騒動に巻き込まれ、鉱山跡深くの地底湖へと迷い込んでしまう。

そこでソウゴは不思議な少女と出会う……

風にそよぐ青い髪、まっすぐに見つめる赤い瞳。

いったい彼女は何者なのか、この出会いがソウゴに何をもたらすのか。

そしていま、結ばれた絆が冒険への扉を開く――。

いま冒険の旅がはじまる。君と仲間と、運命を連れて。

声優・キャラクター
小林裕介、大橋彩香、高橋李依、寺島拓篤、諏訪彩花、水瀬いのり

60.6 9 変身で宇宙人なアニメランキング9位
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (272)
1392人が棚に入れました
「もうひとつの日本」を舞台にした、「神化」という架空の年代の物語である。

戦後20余年の高度成長を遂げる日本で、数々の「超人たち」が実在していたらという内容だ。

主人公・人吉爾朗は厚生省の外郭団体「超過人口審議研究所」通称「超人課」のメンバーであり、「超人」を発見・確保・保護し、安全に管理する任務を行い、秩序確保を行う。

声優・キャラクター
石川界人、上坂すみれ、豊崎愛生、中村繪里子、川島得愛、金尾哲夫、鈴村健一、大川透、三木眞一郎

是正 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

凄まじい名作、神作といっていい。でも評価されない理由もわかる。

昭和史と昭和のコンテンツを用いていろいろな形の正義を問いかける作品。
ヒーロー、改造人間、怪獣、ロボット、魔女っ娘とオタクにはうれしいスーパー欲張りセットをふんだんにふるまってくれる。ストーリーもメッセージ性もあれば娯楽性もある素晴らしい出来。

評価が分かれる時系列サンドイッチも自分はむしろ演出としてすごく好きで、結果を先に見せ、過程をじっくり堪能させ、場合によってはさらなるオチまで用意している所が良い。

総合して万人に見せたいようなほど好きになったが、万人に見せても理解できる人が同じくらい好きになる。そういう作品だと思う。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 5
ネタバレ

血風連あにこれ支部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

昭和ヒーローを取り揃えて、架空の年号を使った高度なメタフィクションアニメ

昭和ヒーロー、魔法少女、オバケ、ロボット刑事、ウルトラマン等それぞれ昭和をモチーフとしたキャラクターを思わせる内容になっていて、該当作品のファンはニヤリとさせられるんじゃないんでしょうか。
ここから考察です。
{netabare}今のところ、各キャラのモチーフはこんな感じに思えます。

人吉爾郎:サイボーグ009、人造人間キカイダー、超人ロック
星野輝子:魔法使いサリー、セーラームーン
風郎太:オバケのQ太郎
鬼野笑美:女鬼太郎?
柴来人:ロボット刑事、エイトマン、004
グロスオーゲン:ウルトラマン

更に、神化という年号がそのまま昭和の出来事とリンクしているような作りになっていて、色々考えさせられます。
例えば1話だと、神化41年を昭和と置き換えると、ジローのモチーフである009の劇場アニメ化、輝子のモチーフであるサリーのアニメ化などが進行されています。
また、その5年後。ジローが超人課を既に抜けているようですが。その頃に仮面ライダー放送がありました。ご存知のように、主人公が組織を抜けて孤独に活動する話です。
メタフィクションは数多くあれど、こんな風に架空の年号を使ってリンクしている作品はかなり珍しいように思えます。{/netabare}

また、ただのごった煮作品ってわけでもなく、話もちゃんとしています。
様々なヒーローが存在する超人課の中で、正義というものの在り方をうまく考えさせられる内容になっていますね。
サブキャラ1キャラごとに焦点を当てて、切ないエピソードを丁寧にまとめ上げながらキャラ紹介をしています。
時系列シャッフルのせいで多少わかりづらいが、結構丁寧に作られていて好感の持てる内容だと思いました。

3話。仕組まれたロボットの愛。
{netabare}今回も色々深い。ジローがギター弾いてるのは名前も含めてキカイダーのパロかなと思いました。全身全霊をもって石ノ森をリスペクトしまくってますね、この主人公。
それにしてもシバ刑事数年で変わったな~外見も思想も。一体何があったし。{/netabare}

4~5話。出現する巨大怪獣とそれを守るヒーローの話。
{netabare}今回も詰め込み過ぎで追っていくのが困難だが、相変わらず見ごたえのある話。
マグマ大使をアトム風にした感じのアースちゃんとか、鉄人28号のモチーフっぽいキャラまで出てきて、OPに登場したヒーローはひと通り出現したって感じですかね。
それにしても超人課連中黒すぎでしょ~、ジローと輝子ちゃんと風郎太以外はほぼ全員真っ黒ですやん。
そりゃジローも出たくなりますわ。
今回、こっそりキスしようとしてた輝子ちゃんが可愛かったです。
妖怪の人はどうでもいいんで輝子ちゃんルートでお願いしますよ!{/netabare}

6話。人を笑わせるバンド超人達の話。
{netabare}もし超人が増えたら、とその先を懸念して超人を管理しようと暗躍する黒い人達と、反対するお笑いバンド達。
シャーロットを思い出す話だった。
シャロは話の方向性としちゃ悪くないんだけど、他人の能力を勝手に奪ってもいいのかという点に結論をつける前に行動していた事が多少腑に落ちなかったんだよな。
この話も思想があっちこっちで何が正しいとも言えないけど、人を笑わせる超人という立ち位置だけはぶれないんだろうなと思います。
あの芸が笑えるかどうかはまた別の問題だけど。
あと、BL団ってアレか。普通の人はBLに反応するだろうけど私はそうはいかんぞ! すべてはビッグL(ご自由に想像ください)のために!{/netabare}

7話。超人ロボットアースちゃんの話。
{netabare}アースちゃんは本当に助けを求める人の声を感じ取れる。
その能力ゆえか、アースちゃんの味方に付いた者が世論を味方につける事になるらしい。
国民的というか地球的アイドルみたいな、普通の超人と比べても数段ランクが上の印象。
でも、完全無欠の存在ってわけでもない。
嘘には敏感なのだが、人には時に嘘をつくのが必要な時もある。
善悪は見分けられても、その嘘は正確に嗅ぎ取れるわけではない。
その彼女が嘘の味を感じ取るエピソード、という感じだった。

1話のエピソードとしてはかなり良くできていると思います。
それにしてもここまで伏線らしきものをやたらと点でバラまいているみたいですが…。
ちゃんと繋がって線になるんでしょうかね。2クールだし先は長そうですが、どうなるか楽しみではありますね。{/netabare}

8話。BF…じゃなかった、BL団。
{netabare}ギガンダー7は多分デザイン的にコンバトラーVが元ネタなのかな。操縦してるのが5人だし。
天弓ナイト関連の謎は色々深そうだし、これはまた後の話に引っ張るんでしょうね。
それにしても、対決~でブツ切りにする終わり方が多すぎw{/netabare}

9話。まさかのサザエさん回。
{netabare}まさかこの家族をネタにしてくるとはねww
しかも星の始まりから終わりまで生き続ける不死身超人という設定ww
まあ確かに永久に老いがないあのアニメは〝サザエさん空間”とまで言われてますしね。
最後、煙の中で蘇った彼らの姿がサザエさんEDのシルエットを象徴してましたね。何と言うか、とんでもない回でございましたよw{/netabare}

10話。ジャガーさん回。
{netabare}ジャガーさんの元ネタはスーパージェッタ―って奴だろうか。
私は知らないけど、多分タイムパトロール系なんだろう。
未来人で、超人課を組織したのもIQを組織したのも飛行船を作ったのもエクウスを作ったのも全部ジャガーさん。
ジャガーさんマジで万能すぎるだろ…。僕程度とか言われても普通に大物にしか見えません。

今回のジャガーさん、ややこしいので未来から来た順番に番号順で割り振ると。
ジャガー1、IQを組織して暗殺に加担
ジャガー2、一週間だけタイムパトロールでやって来る。輝子に捕まる。時計を奪われる。
ジャガー3、超人課を組織。ジャガー1を暗殺。
という感じでしょうか。
タイムトラベル系の話には多世界解釈型と世界収束型がある。
前者はDB等、過去を改変しても未来に全く影響を及ぼさず、未来世界は全くの不変。改変した過去と切り離された未来に分岐する作品。
後者はシュタゲ等、過去改変を行えば未来は世界ごと新たな形に創造し直される作品。このパターンだと歴史の改変時に強制力が生まれる可能性もありますね。
この作品は多分、条件付きで後者のパターンなんだろうな。
親殺しのパラドックスが生まれるとその人物は消滅するけど、歴史の重要人物であればその型に必ずしも当てはまらないと言う事になっている。
今回輝子ちゃんが時計を博士に渡すまでは、ジャガーさんは重要人物じゃないので暗殺時に消える可能性があったって事ですね。
あれだけの短い時間でジャガーさんが消えないように行動した輝子ちゃんのひらめきは、マジで凄いの一言である。{/netabare}

11~12話。ジローちゃん、キレるの巻。
{netabare}怪剣(字はこれであってるのか?)クロードを中心とした騒動の話。
今回はジローが超人課を離反した真相がわかる回なだけあって実に見ごたえのある話だった。
輝子ちゃんの悪堕ちはデビルマンレディー?
クロードの正体は輝子ちゃん既知の人だと言ってましたが、通院していた医者の人か…。もうちょっと驚ける正体の人ならと思ってたんですが…まあそれは私が多少ミステリー贔屓な所があるからかもしれない。
親父との電話で真相がわかる演出はなかなかゾクゾクしましたよ。
自分の父親が憧れの超人を罠にはめて殺してたなんて、流石にキレるに決まってますわ。
でも輝子ちゃんはあの後でも超人課に残ってるんだよな…。何でそうなってるのかは次あたりの話でわかりそうですけど。{/netabare}

13話視聴しました。
{netabare}前半の集大成回って感じで、出てきた超人がほとんど集合してましたね。
暴走初号機みたいになってたジローを止めるという胸厚展開。
クロードの最後はちょっとあっけないかなとも思いましたが、この世界観だと復活する余地もありって感じですかね。
前の回でヘルメットを量産してた描写も意味ありげだし、期待したいところ。
結局ジローは超人課には戻らず、独力で超人を守りたい路線についてるって事なのか。
大鉄君が彼の事をクズって言ってたし、ある程度荒っぽい事もしてる可能性もあるけど。

ほとんどの疑問も氷解してるし、1期の最終回としては十分に面白い回だったと思います。
後わからない事といえば、ライト刑事がグレた理由とかですかね。
ここからは時系列を未来にしてジローと他の超人課連中の戦いに移るって感じですか。うん、楽しみです。

……それはそうと最後のは、わざわざ20年と広島と書いてるって以上はあれのメタファーって感じですか。強大な力の象徴。
ん~、かなり際どいところを狙ってきてますね……。{/netabare}

1期の総評としては、超人の種類も多く勢力は複雑で時系列までいじってるので見る側はかなり集中してないと追いつけないでしょうね。
しかしその反面、見ごたえのある話が多い作品だと思います。
特に昔、昭和ヒーローにはまっていた世代にはどストライクな作品なんじゃないかと。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 22

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

好きなんですが、アニメで戦後昭和の回顧録をやっちゃうのってアリすか?

 BD1巻のオーディオコメンタリーが水島監督と脚本の會川さん、評論家の氷川さんだったんですよね。コメンタリーに評論家入るのって珍しいんではないですかね?
出し惜しみすると"切られる"という認識は有ったようで、あの世界観と前後する年号という見せ方を1話目に盛り込んだみたいで。
んで、それが世間的にはかえって判り辛いと言う感想を知って"判ると思うんだけどな~"なんて話でしてw
結構、視聴者側の反応意識してるんですね。
本編とは別の意味で面白かったです。ガッチャマンクラウズ・インサイトもですけど、製作者のコメンタリーはなんか得した気分でいいですね。
個人的には声優さんのコメンタリーより好き。

おそらく有り上げは大苦戦な作品でしょうけど、2期が決まってて良かった。
/////////////////////////////////////////////////////
観終えました。
春の2クール目次第で判断したいですが、毎週楽しみにしてた作品ですが全体としてはいささか判り辛い作品だったかと。
宇宙人も含めた超人各々の正義の定義が様々であるとした作品ではありますが、ちと数が多すぎな上に各個の個別回を作っちゃったのが余計に複雑さに拍車をかけて熱心な視聴者しか残らなかった結果に繋がってる様な。

やってる事は大好きな路線なんですが、作品全体としては楽しい類の作品じゃないとは思うんですよね。お膳の上の物語を味わう類の作品では無いし、作り手の考える答えも示されない物語にしかなり得ないでしょうしねぇ。
下手な答えを提示したらボロクソに叩かれる題材だと思うし(汗)
続く2期も気持ちのいい胸の空く展開・麗しい美談が無い事を承知の上で楽しめる方って限られちゃうんじゃないかと思うと、とんでもなくニッチなアニメじゃないかと思うし、ガッチャマンクラウズよりもチャレンジングすよね。
ガッチャマンクラウズ・インサイトは敵が"空気"ですし物語が一つの答えでは無い事を示す為にスマホ投票の結果をほぼイーブン若干サドラを地球に残すが上回ると言う結果として、よく言えばバランスをとり悪く言えば作り手側の思う答えをぼかしてましたし。
BDのコメンタリーでも最後のスマホ投票の結果はスタッフ内で調整したと言ってましたしね。
コレの場合、神化という架空の年号とは言え60年代の日本に紐づいちゃってますし・・・

ラストの締め方次第とは思いますが、こんな作品作ってくれた意気込みは称賛したいなと個人的には思ってます。

1月末に円盤発売ですが、売上やばそうな気がするw

/////////////////////////////////////////////////////
7話視聴
良かったです。こういう話好き。この作品の方向性が判り易く示されてたと思います。
今期の真面目な路線の作品としては、私もコレかなと。
ただ、すでにチラつく政治色に嫌悪感を感じる方も居るんでしょうね。
この作品の核心は"各々の立ち位置と正義"という柱でしょうから今後の話のもっていき方次第かなとは思います。
バランスを上手く取らないと難しいのは制作側も判ってるでしょうに、チャレンジャーよねw

醒めた目線で見るとこの路線と言うだけで人気作とはなり得ないとは思いますけどね。私はOP・ED、絵も含め好きです。今のところ。

////////////////////////////////////////////////////
4話まで視聴
なんかED見てるとウィークエンダー思い出すのはオッサンだけですかねw
OP・ED共にいい感じですし、話の本筋も面白そうで今のところ気に入ってます。
 ただ、原作付きでない以上止むを得ないとは思うんですがキャラ・メカのデザインは昭和40年代的ではないと思う。まぁ本作は違う年号ではあるので別の世界ではあるんでしょうが、ノスタルジーを誘うのが戦略の一つならばもっと当時の作品へのオマージュを強めたほうが良かったような。
もっと色もラインもシンプルっしょ。どちらかというと50年代的だと思う。
けしてデザイン単独で見て嫌いなわけではないんですが。キッコちゃんかわいいしw

そういう点で行けば今川版鉄人28号は横山光輝且つ原作付きだったとは言え、時代を絵と雰囲気で上手く描けていたなと思ったり。
・・・ありゃ暗すぎてウケが悪いわけですがw

この手の路線として直近で血界戦線があった訳ですが、これはアレほどオサレに特化してないだけ評価できると思う。
/////////////////////////////////////////////////////
賛否ハッキリ分かれてる作品なので迷ってましたが、1話観ました。
私はアリな方でw
確かに昭和世代ホイホイな作品かと。

 男女関係なく近所の子が集まって遊んでた小さな頃の"何々ごっこ"を上手くアニメで見せてくれてる気がします。
自分が好きなモノを各々が勝手に演じて楽しんでた寄せ集め感が素敵と言うか。私も子供の頃、近所の子らとそういう遊びしてましたもんねぇ。
女の子の魔法モノに男の子のヒーロー物が混ざる的なカオスな世界観(汗)
女の子達がどの魔女っ娘だったかは覚えてませんけど、一つ上の近所の兄ちゃんは仮面ライダーかワイルド7の飛葉、私はジャイアントロボかゲッター2もしくはバビル2世のポセイドンでしたねw

今の子はいい意味で理屈っぽそうだから幼くてもそんな遊びしなさそうですが、自分らが子供の頃はそんな遊びばっかりだったなぁ と懐かしさ感じると言うか。個人的にはイイと思います。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 23

72.3 10 変身で宇宙人なアニメランキング10位
グレイプニル(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (395)
1391人が棚に入れました
ごくごく普通の男子高校生・加賀谷修一には、ある秘密があった。……バケモノに変身してしまうという秘密が。しかし、バケモノはバケモノでも、ゆるキャラ系のバケモノ!!そんなある日、そのバケモノの中に入ることができる少女に修一は出会う……。

声優・キャラクター
花江夏樹、東山奈央、花澤香菜、櫻井孝宏、伊藤美来、長谷川芳明、石上静香、安元洋貴、市ノ瀬加那、千葉翔也、大地葉

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

意外と面白い!(肌色成分多めの(?))異能バトル物です。

漫画原作のある異能バトル物です。バトルの結果として作中で普通に人は死にますし、そういった場面の描写がグロいと敬遠される方もいるかもしれませんのでその辺りはご覧になるならあらかじめご承知の上でご覧ください。

コミックスは2020年6月現在で8巻出ています。アニメを観る前はノーマークでしたが、観た結果全巻揃えてしまいました。何ということだ…。

主人公の加賀谷修一(かがや しゅういち)は火災現場で身に覚えのない異常な嗅覚とキグルミへの変身能力に目覚め、ヒロインの青木紅愛(あおき くれあ)を炎の中から助け出します。

クレアからは修一のようなバケモノを探していたと言われて付きまとわれ、正体をバラすと脅されながらも身に覚えのないことを伝え、そうこうしているうちにあるコインの収集を巡る「バケモノ」同士の戦いに巻き込まれ、といった感じで話に引き込まれていきました。

いわゆる「エロシーン」的なものも多々あるのですが、いわゆる「ラッキースケベ」的な物は皆無で、状況的な必然性がそれなりに感じられるせいか個人的にはそこはあまり気にはならなかったです。

ただ、そういったシーンについてはレベル的には「人前で観るのははばかられる」感じではあります。

修一の得た能力にも関係して、原作でもそうでしたが特にアニメでは主題歌も含めて「二人で一つ」という言葉が強調されます。

アニメの内容的には、7巻までの内容をベースにその後のエピソードからの情報を一部組み入れてアニメオリジナルな終盤を構成しています。続編が作られなくてもいわゆる「おれたたエンド」として成立はしていますね。

面白かったのですが、原作を使い果たしているので続編が作られるのは難しいかもしれません。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 34
ネタバレ

sukasuka さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

これは某お祭りのコスプレで流行る・・・のか?(笑)

■2話目まで
最近はやたらと異世界転生モノを食わされてるせいか、この手のアニメが
とても貴重に感じてしまう。
(異世界転生モノはもちろん好きですよwww)
前期のダーウィンズゲームに続き、これにも期待してみようかな。
よく動くのも好印象。

■3話目
声優の演技一つでなかなか壮絶な引きとなった・・・・・{netabare}花澤さんスゲェなw{/netabare}

■10話目
鼻息一つでギャラ発生・・・・・{netabare}花澤さんスゲェなw
(まぁ完パケ納品済みなら話は別だけど){/netabare}

■最終話
何一つ区切りがつかないまま終了。
まとめサイトとかで情報漁ってみると、原作ストック的に2期は到底無理っぽい?
年数開けて続編アニメ作るほどの人気作とも思えないしなぁ・・・。
まぁBD購入は決めてあるので、ついでに原作漫画買い揃えようかと思っているが、
そうなるとまんま販促アニメに釣られたアニオタのオッサンだ(笑)

■追記
なんかいつまで経っても円盤の販売が未定のまま。
「諸般の事情で販売中止」ってパターンかな?
つーか制作会社のパインジャムはこのアニメに賭けてたみたいな話もあって、
もしかすると会社自体が・・・・・・・う~ん(笑)

投稿 : 2024/12/28
♥ : 14
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

静かに狂う世界

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
ジャンルは、バトル・デスゲーム。エロやグロもあり。

個人的には苦手なジャンルなんだけど充分に楽しめました。前クールの「ダーウィンズゲーム」と似た感じだけど、こっちの方が好みでしたね。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
能力バトルという点ではイマイチ。一応個々に能力はあるものの、わりとゴリ押し。

本作の魅力は、ミステリー的な要素ですね。よく観れば、多分序盤から伏線があったのでしょう。シュウイチの家が廃墟だった時は、ゾワっとした。

所々あるエロ描写は、あってもなくてもって感じだけど、吉岡は結構可愛かったなと。彼女が無惨に殺されるようなシーンが、今後、なければ良いな~。

あとは、クレアとシュウイチの異常な関係性は本作の個性を作っています。はじめはアクセルだったクレアが、次第にブレーキになっていく過程は、上手いな~。と。多分、エレナと吉岡で四角関係になっていきますよね。それから、学習塾での記憶も取り戻し、物語の核心に迫っていく。

そこで、シュウイチがどこまで「狂えるか」「狂いきらずにいられるか」のバランスがとても重要な感じですね。なんか、2期の方が面白くなりそうなんで、期待してます。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
なんとなく、エロ、グロ、デスゲームの雰囲気? バラしたとしても、誰も信じないだろ。ダーウィンズゲーム(笑)

2話目 ☆3
無駄なパンチラが多いな(苦笑) あんた達化け物、て言ってるんだから、気づこうよ。外見だけでなく、内面も化け物に引っ張られるのね。修一の中身が空っぽだから、空っぽなんだな。無駄にエロワード(苦笑) 作画は良いんだけどね。まあ当たり前の苦悩だけど、そこをちゃんと言わせるのは良いね。

3話目 ☆3
この惑星の人は。修一、裸よりスク水が良い人(笑) デート(笑) ダメー(笑) 日中堂々と。姉、コミュ障がバレる(笑) ヤンデレ?

4話目 ☆3
微生物を、って、科学なんだね。他の惑星の。嘘よ、嘘かよ(笑) 宇宙人ね。

5話目 ☆3
バトルマニア。なるほど、だから脅しには使うけど、実際には撃たないのか。「撃てよ」というツッコミは意味ないと。仲間が出来た。

6話目 ☆4
なんか、やけにエロい回。新キャラ、可愛かった。あざとい、は、笑えたな。

7話目 ☆4
やたらあっさり殺された風だな。中身だけが殺されたのか? 結構続きが気になる。

8話目 ☆3
あら? 二人とも生きてたか。

9話目 ☆3
いや、能力で縛ってるやん。「裏切る」のラインが微妙だな。ウソをつくのはアウトで、真実を語らないのはセーフかな? なんか、作画がショボくなった?

10話目 ☆4
雑魚キャラのデザインが雑(苦笑) 怖いのは人間。意外とボス。

11話目 ☆4
過去の話。色々、繋がるな。

12話目 ☆4
修一の異常性。最初から狂っていたか。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 31

64.0 11 変身で宇宙人なアニメランキング11位
ガッチャマン クラウズ インサイト(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (254)
1356人が棚に入れました
僕らは、僕らのことがしりたい。ぼくらの「国」には、「社会」がないこと「社会」と「世間」はちがう世界で生きているということ。情と理「悩む」のではなく「考える」ことが大切ということ。現代人は「速」すぎる 呼吸も浅く早いゆっくり深くが「僕ら」は苦手だ。

声優・キャラクター
内田真礼、石原夏織、逢坂良太、浪川大輔、小岩井ことり、平野綾、細見大輔、村瀬歩、丹下桜、梅原裕一郎、宮野真守、花澤香菜、杉田智和、森功至
ネタバレ

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

はじめちゃん、器デケェ

想像通り円盤の初動売り上げ数、終わってるし(汗)
まぁ、内容が内容ですしねぇ。制作側もこの作品は博打なのは覚悟してたんでしょうし。
ストレートな問い掛けと解釈している層も居れば、秘めた悪意と感じた方もいる。かなりチャレンジングな作品と思うけど、まぁ中村監督らしいとも言えるというか。空中ブランコの10話に比べれば露骨じゃない気がしますけどねw

因みに放送前からみんなダイスキーなシャーロットが7K枚、のんのんが4K枚。なるほどと思う反面、意外とそんなもんなの?という点で興味深いというか。
モン娘が5k枚、オーバーロードが4k枚は予想外の健闘すわね。

六花の勇者といいコレといい、夏期に私の好きだった作品は惨敗なのが悲しいw
///////////////////////////////////////////////////
 最終話見終えました。
私はしばらくアニメ見てない時期もあったので明言は憚られますけど、かなり異質なアニメだったんではないかと。
秘めたメッセージ性というのは良い作品には内包されてるものではあるけど、ここまで露骨・ストレートに表現されると観てる側も戸惑うとは思います。
それが国民性とか政治形態であるなら尚更。

 個々の見方で印象も変わるのは当然とは思いますが、私的にはこの作品は政治色に関してはニュートラルを貫き、個人の部分に関しては性善説に立つことに配慮した作品であると思ってます。
{netabare}
空気を換える為には、1期の立川事件の元凶であるカッツェの能力すら利用せざるを得ないという決断。
ラストではクラウズも使用解禁されくう様も依然として居て、共に楽し気にサッカーしてる。
首相に返り咲いたすがやんも相変わらずヤジの飛び交う国会で"全体責任の中にあんた達や自分たちも含まれている"と切り返す。
はじめとともにガッチャマン達にメタメタにされ"こいつらにはついてけないわ"と姿を消しかけたカッツェすら、はじめちゃんとともに復活。
ミリオネ屋でのウソ泣き演技も相変わらずワイドショーに喧嘩売ってんなと思いますけどね。

まぁ11話のゆるじいの戦争話とはじめちゃんの自己犠牲の部分はちとズルいかなと私も思ったけど、まんまと泣かされました。私、チョロイ(汗)

{/netabare}
どこか一つだけ切り出すと偏ってると誤解されそうな部分がある為、そうじゃないよと言いたいのを解りやすく表現する努力を惜しんでないと私は感じてます。

でも、この作品はそんな事をジャッジする事を求めている訳ではなくて、そういう事も含めて"考えてる?"という事の問い掛けな訳で。
そこに対して"考えてるよバカヤロウ。アニメでそんな事説教される筋合いはねぇ"という層も存在する訳だし、正直あにこれのレビューも大荒れ必至??と思ってたんですけどね。
意外とレビュー少なくて閑散としてるトコ見ると、この作品自体が興味持たれてないっぽいのが作り手側と受け取り側の体温差感じるというかw
まぁ、こんな作品求めてないよって事なんでしょね。

私的には、学もなければノンポリのテキトウで単純なオッサンなんでこの作品大好きです。私は15年夏期はコレが一番すね。

終盤、絵が怪しくなってましたけどねぇ。もしかして時間足りなくて1期の悲劇再来かとヒヤヒヤしました。
円盤全予約しちゃったので絵のリテイクしてくれる事祈るばかりです(汗)


/////////////////////////////////////////////////////
11話観ました。
私はこの展開は正直予想外でした。1期の性善説に寄るところは今回も同じでしょうけど。

{netabare}
はじめちゃんという存在は昭和天皇の暗喩?と言うのは以前から話題には上がってましたけどねぇ。或は戦犯なのかな?
まとめサイト炎上しそうな展開ですね・・・
{/netabare}

 いずれにせよ良くも悪くも賛否大きく分かれる作品になった事は、この11話で明確になりましたね。
私は主義主張は置いておいてこんなアニメをキー局で放送した事自体スゲェと思ってますし、金出してもイイと思ってます。

この作品、みんなが皆「良かった・面白い・賛同する」なんて事有り得ないと思ってます。そんなの気持ち悪い。

///////////////////////////////////////////////////
10話観ました。
相変わらずラディカルというか、なんつーか(汗)
ワイドショーに完全に喧嘩売ってますね。
各々のガッチャマンの戦う理由が一つの方向に収束してゆく様はゾクゾクしましたです。
ゆるじいとつばさの会話、そう来ることは判ってたけど反則っス。
昼飯喰いながら居間で観てたんですが、嫁さんと子供の前なのに涙腺がw

 クラウズの時は制作スケジュールが破綻して総集編みたいなの入れざるを得なくて、結果最終話が批判の嵐だった訳ですがインサイトは綺麗に〆てくれと祈るばかりです。
///////////////////////////////////////////////////
 今月末位から今期の作品のBDがリリースされ始めますが、コレは3話/巻なんすね。この売り方への賛同と作品の制作側へのお布施として買おうかなと思いつつ、丁寧でいい作品なのに苦戦しそうな六花の勇者を応援すべきかなとも思ったり(汗)
///////////////////////////////////////////////////
来ましたね。国民総サル化w
観てた方は皆予想してた展開ですけど、毎回ラストの引きの強さにホント感心します。観てる方で多分今までの展開を失望してる人は居ないのではと思う程、視聴者を意識した巧さだなと。
流石に内包したテーマが過激すぎて嫌悪感抱く方も居るのかもしれませんが、私的には期待通りの面白さです。

でも人気無さそうですね。説教臭い話にゃ皆興味無いって事かなw
////////////////////////////////////////////////////
サドラにおまかせボタン、キテマスねw
マジで面白いと思うんですが、あんま観てる方少ないんですかね。
メッセージ性強すぎて毛嫌いされてるんでしょうか?
作品への視聴者の気持ちの吸引という点で抜群な作品なのに。
未だにガラケーのオッサンの私がそうなんだから、今の若い方なら心苦しいぐらい身近なテーマだと思うんですよねぇ。
ラストの締め方で賛否分かれるでしょうが、私的には今期一番先が気になる作品です。(六花の勇者は犯人捜しで今クールは終わりそうな全体構成だし)
//////////////////////////////////////////////////
 どうでもいい話ですけど、1話登場時、3話の観衆の吹き出し様吸い上げた後の変身後のゲルちゃんの姿ってアクマイザー3のザビタンっぽいすよねw
まぁそれは置いといて、やっぱゲルちゃんのあのシビリアンストーム(?)とか言う技は今後の展開にアレなんでしょね。
序盤から飛ばしますね、ガッチャマンw
面白いです。
//////////////////////////////////////////////////
1期のクラウズ騒動の後の拡散が招いた負の側面の話の様ですが、私は楽しめてます。逆に1期が楽しめなかった方は2期も無理かも(汗)
この期に及んでガッチャマンクラウズが旧ガッチャマンのリメイクと思って敬遠してる方は居ないと思いますが、もしそう思ってる方なら、一度目を通した方がイイと思います。

はじめちゃんの2話にも表現されてたニュートラルな思考故のグレーな心の色をメインにしてくのか、つばさの普通の子・ゲルサドラちゃんの無垢な平和主義の路線で行くのか、或は両方を巧く纏めて来るのか楽しみです。
もしかして、そんな素人予想覆すスゲェ展開となったら最高すね。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 24
ネタバレ

ちあき さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

クラウズとインサイト。

第一作目の「ガッチャマンクラウズ」の続編ですが、私は、第一作と本作、両方そろってこその「ガッチャマンクラウズ」だと思います。

前作の教訓を生かして、途中で観るのを止めずに、ちゃんと最後まで観ました。
(前作は途中で一度放棄してしまいました。確か3話目か4話目だったとおもいますが、仮に嫌に思っても踏ん張ってみてください)

全体を通して、内容も充実して、メッセージ性もある良い作品なので、前作からしっかりと観ることをお勧めします。色々考える所があって面白かったです。


【ガッチャマンクラウズの作品全体を通して感じた事】
感じた事を一言二言で表現するのであれば、「個別」と「同一」ということでしょうか。

{netabare}
世の中、全体に対して無関心で、各自別々に自分のしたい事をする。欲するままに動く。要するにこれが個別化です。そうしたら世の中ろくなことがおこりません。
また反対に、世の中、みんなが全体に合わせようとして、皆が同じ方向性に向かう。全体の空気を読んで自分を押し殺して、同じ一つのことに合わせようとする。これが同一化。でもそうしようとしても、当然合わせられない人もでてきます。それでも、皆の意見を一つにまとめたいと思ったら、後は大多数でまとまった人達が、少数派を排除するしかありません。
{/netabare}

人がバラバラになる個別化も、人が一つにまとまろうとする同一化も、結局は偏りすぎるとロクな事にならないなぁと、本作を観ていて思いました。実際は、各々が自分の意志を持つこと(個別)も大事ですし、また全体のことを配慮すること(同一)も大事です。個別化と同一化、個別と全体、これらは反対語ですから、一方が成り立つ時、一方は成り立たないと普通考えます。……が、実際には相対するものは、切っても切り離せない関係。つまりこれらは両輪で、片輪になった瞬間にいろんなものが崩れるのかなとも思いました。

ちなみにタイトルのcrowdsは群衆や大衆とかいう意味で、イメージとしては色々な人達がごちゃごちゃした感じがあります。またinsightは洞察とかいう意味がありますが、facebook等でもページインサイトという単語が使われていますが、そこにどれぐらいの人がアクセスしたかなど、数字としてグラフとして表してくれます。統計として全体の意見が見えやすくなるわけです。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 5
ネタバレ

血風連あにこれ支部 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

考えるっす! ゲルちゃんだけの答え、きっとあるはずっす!

1期でばら撒いたクラウズ騒動の負の側面の話に焦点が置かれています。
この点が1期の話でどうしても消化不良だったので、気になっていました。

人の可能性を信じるか?
はたまたクラウズを封じ、人の悪意がもたらす犠牲を避けるのか…?
彼らがどんな答えを見せるのかが楽しみです。
1期よりもより高度に政治的な内容になっていて、面白い事は面白いんですが退屈に感じる人はいるかもしれませんね。
--------------------------
5話視聴。いやぁ懐かしいですね、麻生さんの時の失言、漢字叩きネタ。
クラウズ擁護派のODが消されたり、マスコミのやり口が中々ゲスい所も社会風刺になっていますね。
{netabare}そして、ゲルサドラ君が見事当選…!
うーん、宇宙人が総理大臣とはね…。
まあ、現実に考えればそんな事は……。

ん? 宇宙人が総理大臣?

ぐッ!

ぐァァァァアッ! 頭がァァァッ……!{/netabare}
--------------------------
7話視聴。
{netabare}ここで共産主義化ボタンとはやってくれますね…。
ゲルちゃんの顔色がまさか共産主義化のサインだったとは。
うーん…。やってくれます。こっから少数派排除って事になって、クラウズの有益さに気づく展開でしょうか?{/netabare}
やっぱ面白いっすねぇ…。正直1期を超えるのは難しいかなと思ってたんですけど、全然そんな事はなかったです。既にこの段階でも、総合力が1期より上回りつつある勢いです。
ただ、はっきり点数を上げきれないのはスガネがダラけてるせいですね。お前はいつまで一人ギャルゲーやってるんだと言いたくなりますw
お前がイチャイチャしていいのははじめちゃんだけだから(おい
--------------------------
8話視聴。今の所今期ナンバー1、っていうか今年1位になる可能性すらありますね。今の段階でもそれくらいの歯ごたえを感じます。
一件友好的に見えるこの生物、無害な存在に見えるし、話してみると実に親しみが持てる。分かり合える楽しい存在。
だけど…。
{netabare}えてしてそういう奴ほど、腹の中で何を考えているかわからないもんだ。
ラストの10秒間で、その甘っちょろい思考をひっくり返される衝撃…! これが共産主義に逆らった者の末路よォ!! って事ですな。
これから何も言えなくなる窮屈な国が出来上がるって事なんですかね。
アッハッハッハッハ…。赤い思想はこりごりだと思いました。
そういえば前の選挙では共産党が結構議席増やしてた気がするんですよね。現実にも忍び寄るくうさまか…(ぼそ{/netabare}
--------------------------
9話視聴。やっとあの頃のスガネ君が戻ってきたみたいで安心しました。
{netabare}ガッチャマンである事でちやほやされていたのが、ここに来て急にのけ者にされてしまう。
前々から種を撒いていたようですが、この時の為の展開だったようで改めてストーリー展開の上手さについて感心させられます。
気づいたスガネが、ジョーさんの窮地に駆けつける…!
1期でも思いましたが、やはりこのコンビは素晴らしいですね。
「俺、空気読めてませんかね…」何て言っちゃってまあ…。バカ野郎! お前はそれでいいんだよ…!
そして、再び動き始めたリズム君。赤クラウズ復活なるか?またしても面白い展開になって参りましたね…!{/netabare}
--------------------------
10話視聴。
{netabare}有能なリズムと、変わりゆく空気。ゆるじいの言葉はあの世代を生きていた人だからこそ重みがありますね…!
ざーさんお帰り! ゲルちゃんに吹き出し様がはじめて宿ったのは、今まで自分の考えを持っていなかったゲルちゃんが始めて自分なりの答えを出したという演出なんでしょう。
ここ、すごく良かったです。ジーンと来ましたよ。
そして決意する翼。今回初めて怒り任せじゃなくちゃんと変身できたのもやっと正式なヒーローになれたって事の表れかな。
それにしても、るいが堕ちてたのは演技とかじゃなくてガチだったのか…。
まあしかし、ここまでの流れはほぼ完璧。後は、締めをよくさえしてくれれば文句なしですね。{/netabare}
--------------------------
11話視聴。ここに来てかなり大胆な展開に打って出ましたね。
2期になってはじめちゃんの活躍があまりないのでそろそろかなとはおもってたんですが、流石にこれは読めませんでしたわ…。
{netabare}あのカッツェにすら「殺さないっす」と言っていたはじめちゃんが、ここに来てゲルちゃん殺す宣言。
ただごとじゃないなとは思ってましたが、まさかカッツェの能力でゲルちゃんに変身してやられ役をうって出る事になるとは…。
今回の敵は国民の空気って事で、単なる勧善懲悪じゃ終われないだろうなとは思ってました。
根本の原因である国民の意識を変えなければ、危うい状況はいつまで経っても終わらない。ガッチャマン世界じゃなくて、僕らに対しても言ってますねこれは。
その国民性を変える、意識改革のために犠牲を買って出たはじめちゃん。
賭けみたいなもんですが、その行動は皆の意識をどう変えるのか?
次回のサブタイは、いよいよ副題にもなっているinsightですね。{/netabare}
--------------------------
最終話視聴。
{netabare}これは……素晴らしい着地だったと思います!
受け止めて、時間をかけてじっくりと考えて、決断する。
その描写がすごく丁寧に描かれていたと思うし、僅差でゲルちゃんが残れた事の感慨深さもありました。
最後の策は強引なやり方ではありますが、1期のように性善説に頼り切ったものでもなく、ガッチャマンおよび国民達の知性ある決断があったからこその感動なのだと私は感じました。{/netabare}

エンタメ作品としては多少とっつきにくいですが、そもそもアニメに政治要素を加えて娯楽作品として成立させてる事自体が凄いのでそこは気になりません。
むしろあれだけ高度なメッセージをよく大衆向けに落とし込んだものだなと感心します。
惜しむらくは作画が一部良くないシーンが見受けられた事くらいか。
翼ちゃんのキャラについてはちょっと悪い面ばかり出て好評価はしにくいかな?という感じではあるのですが。
ヒーロー物でありながら、その「ヒーロー」ですら一要素でしかなく。
高度な政治メッセージ性として昇華させた近年稀に見る傑作だと思うので、私はこの点を高く評価したいです。


このアニメで世界はアップデートされたのか?
そんな事はわからない!
だけど、みんなの意識も少しずつ変わっていけばいいなと思います。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 15

59.5 12 変身で宇宙人なアニメランキング12位
ドラゴンボール超(スーパー)(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (241)
1023人が棚に入れました
ファン待望の新テレビアニメシリーズの舞台は、悟空が魔人ブウとの壮絶な戦いを終え、平和を取り戻した地球のその後です。原作者・鳥山 明の原案によるストーリーを新たにテレビアニメーションで描きます。これまで原作でも描かれていないアニメ完全新作になります。誰もがワクワクする新しい「ドラゴンボール」の世界、『ドラゴンボール超』にぜひご期待ください!

声優・キャラクター
野沢雅子、堀川りょう、鶴ひろみ、草尾毅、古川登志夫、佐藤正治、田中真弓、渡辺菜生子、皆口裕子、石塚運昇、塩屋浩三、山寺宏一、森田成一、八奈見乗児

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

新章「破壊神シャンパ編」16年1月から 新キャラのビジュアルも

【アニメキャラの魅力】世界を救った事も!変身出来るスケベな豚「ウーロン」の魅力
国民的名作『ドラゴンボールシリーズ』の初期に登場した、変身能力を持つ印象的なキャクター「ウーロン」。決して戦闘能力が高いわけではないので、他の登場人物のように強くはありませんが、名セリフとともに世界を救った事もある素敵な豚キャラです。今回はそんな「ウーロン」の魅力について紹介したいと思います。

■変身能力
「ウーロン」は悟空たちがドラゴンボールを求めてやってきた、とある村で出会います。ウーロンには他のものに化ける変身能力があり、鬼の姿になったり、強そうな鎧をまとった兵士になったり、巨大な牛の姿になったりも。しかし、どれだけ強そうな格好でも、実は中身の戦闘能力は変わりませんので、実際に戦うととても弱いです・・・。そのため、悟空にあっという間に退治されてしまいます。強そうな見た目で村人を惑わしていましたが、その正体は子豚のような見た目でした。しかも、変身していられるのは5分間だけで、再び変身するためには1分間の休みが必要です・・・。

ブルマがホイポイカプセルを無くした時に、代わりのバイクに化けるもののすぐにつぶれたりと、この変身能力も果たしてどこまで役に立っているのか疑わしいところです・・・が、亀仙人がフライパン山の炎を消す時、交換条件としてブルマのおっぱいをつつかせるという場面で、ウーロンがブルマに化けて代わりに亀仙人に“ぱふぱふ”までさせ、無事(?)に炎を消す事が出来ました。どうやらそれなりに使い道はあるようです。

■とにかくエッチでスケベ
ウーロンの魅力といえばなんといってもとにかく“エッチでスケベ”な事です。南部変身幼稚園同期の「プーアル」から、女の先生のパンツを盗んで追い出されたという前科をバラされてしまった事も。また、「ブルマ」に睡眠薬を入れたジュースを飲ませ、裸で眠り込んだ彼女のおっぱいをつついてやろうという、今考えると少年誌でやっていいのかというような企みを試みたりもしています。さらに、ブルマのパンツを餌に釣りを仕掛けられればまんまと引っ掛かかった上に、ブルマがパンツを履いてないのを見越してパンツに変身し「さぁ履け」と言ったり・・・、とにかくスケベなエピソードには事欠きません。

■ピラフの世界征服の野望をくいとめた功績も?
悟空たちと一緒に旅を続けるものの、とにかく戦力になってるのか疑わしい「ウーロン」ですが、実は「ピラフ」の世界征服の野望を食い止めるという活躍もしています。7つ集めたドラゴンボールを奪った「ピラフ」一味が神龍(シェンロン)を呼び出し、世界征服を願おうとした瞬間、

「ギャルのパンティおくれーっ!」
と「ウーロン」が叫びます。するとシェンロンはその願いどおり、ギャルのパンティを1枚「ウーロン」に与え、ドラゴンボールは再び世界各地に飛び散り、「ピラフ」の野望は打ち砕かれます。いつも役に立ってるのか疑わしい「ウーロン」ではありますが、この時ばかりは“良い働き”をしたと言えるでしょう。

ピッコロ大魔王編以降、『ドラゴンボール』はそれまでの冒険活劇的な路線から完全にバトルものとしての特色が強くなり、もともと戦闘向きではない「ウーロン」の活躍する場面はほとんどなくなってしまいます。彼の数少ない活躍を見たいという方は、作品初期である悟空の少年時代の頃のコミックスやアニメを観返してみると良いと思います。

【アニメキャラの魅力】国民的ヒーローは無邪気なバトルマニア!?「孫悟空」の魅力とは?
誰もが知る国民的人気作品『ドラゴンボール』。そしてその主人公である「孫悟空」。今日本でもっとも有名なアニメキャラの一人ではないでしょうか。今回は、そんな「孫悟空」の魅力のほんの一部(特に純粋さ)について、ご紹介させて頂きたいと思います。

■「純粋」ゆえの強さ
少年ジャンプの主人公には、熱い心を持ったピュアなキャラクターが多く見られます。そして、「孫悟空」はその中でも極め付きの「ピュア」と言えるでしょう。初期の頃、彼の弱点はシッポでした(懐かしい設定です)。それを亀仙人に「鍛えろ」と言われ、それをバカ正直に実践して本当に弱点を克服。それを命じた当の亀仙人すら驚嘆させます。

彼の闘う動機は「悪いやつだからやっつける」です。しかしそれは表向きであり、彼は純粋に強い相手と戦いたい、そのためには自分も強くなりたいという思いが根源にあります。ですから、彼はドラゴンボールを自分の欲得の為に使ったことはありません。煩悩まみれの我々は、生きていく上で悟空ほどピュアになることは難しいです。だからこそ、孫悟空の圧倒的なピュアさに惹かれるのかもしれません。

■「勧善懲悪」は表面構造?
初期の「レッドリボン軍」や殺し屋「桃白白」、対立していた頃の「天津飯」や「餃子」との戦いは、一見すると勧善懲悪の物語です。しかし、孫悟空は結局、強い相手と戦いたかったのです。彼の怒りや正義感は極めて単純なもの。この単純さは、その頃の悟空の年齢設定だけ(子供だから)によるものとは言えません。成長してからも、彼の姿勢は変わっていないからです。強い相手と対峙した時の彼の表情には、高揚感と歓喜こそあれ、敵意や憎悪といったものとは無縁である事に気付くでしょう(クリリンが殺された2場面は相手への憎悪を露わにした珍しいケースと言えます)。

■親としての欠陥?
しかし、孫悟空が「孫悟飯」の父親となる事で、少し様相が変わってきます。彼は無邪気なバトルマニアであり、その為に他の事が目に入らなくなります。「セル」との戦いで「悟飯」が苦しんでいる時に助けの手を差し伸べようとせず、それを「作戦」とした「孫悟空」は、「ピッコロ」からその非情さを指摘されます。「トランクス」が死んだ時は、「ベジータ」でさえ怒りに我を忘れ、無謀と頭ではわかっていても「セル」に立ち向かいました。「ピッコロ」と「ベジータ」、かつては悪の権化であったこの二人の方が、悟空よりも強くその“父親らしさ”を垣間見せたのです。

これはある意味皮肉とも取れますが、主人公である「孫悟空」のヒーロー像を変に糊塗したり理屈をこねないで、悟空の“親としての欠陥”をそのまま描いたところに、逆にこの作品の深さがあるようにも思えます。天才はどこかで人として何かが欠落している。「孫悟空」のピュアさの光と影とも言えるのではないでしょうか。

【アニメキャラの魅力】怒りでパワーが大爆発!孫悟空の息子「孫悟飯」の魅力とは?
『ドラゴンボール』でサイヤ人編から登場する「孫悟空」の息子「孫悟飯」。コミックスを最初から読んでいる方はご存知のとおり、彼の名前は「孫悟空」の育ての親「孫悟飯」から取られたものです。今回は、そんな「孫悟飯(悟空の息子の方)」の魅力についてご紹介致します。

■恩師ピッコロ
悟空がカメハウスに連れてきた悟飯ですが、地球にやってきたサイヤ人「ラディッツ」の襲撃を受け、悟空は戦いの中で死んでしまいます。そして、地球に襲来してくるサイヤ人(べジータとナッパ)に対抗するため、かつての孫悟空の宿敵「ピッコロ」に育てられる事に。そのため、魔閃光のようなピッコロの影響を受けた必殺技を使うこととなり、悟空とはやや違った戦いのスタイルを歩みだすのです。

最初は戦える戦士を増やすため、イヤイヤながら悟飯を鍛えていたピッコロでしたが、徐々に情が移り、悟飯がピンチのときに彼をかばい死んでしまいます。以前の邪悪だったころのピッコロでは考えられない行動ですね。この「孫悟飯」と「ピッコロ」の絆は、サイヤ人編~フリーザ編のハイライトとなり、『ドラゴンボール』の重要な魅力のひとつとなりました。

■怒りでパワーが大爆発
少年期の悟飯の大きな特徴は、怒るととてつもないパワーが引き出される事。ラディッツとの戦いでは、悟空が絶体絶命のときに「おとうさんをいじめるなーっ!」と閉じ込められていた宇宙船を破壊し、ラディッツをもしのぐ戦闘力をはじきだしてラディッツに体当たり。形勢逆転のチャンスのきっかけを作りました。また、フリーザ編でも「ドドリア」に殺されそうになった「デンデ」を助けるため、ドドリアに突撃しにいったり、変身したフリーザに怒りのパワーで一時期は互角かと思われるほどの戦いを見せます。完全体になったセルとの戦いでは、16号が目の前で破壊された事をきっかけに一気にスーパーサイヤ人に。そしてかめはめ波を放ち、完全無欠になったかと思われたセルを倒すことに成功するのです。

■青年期には思わぬトラブルがいっぱい?
セルを倒した後の魔人ブウ編(青年期)では、悟空とは違い普通にハイスクールに通い、クラスメートのビーデル(ミスターサタンの娘)と知り合います。街中でのトラブルをスーパーサイヤ人に変身して解決していた事で、金色の戦士として名前が知られ始めてしまったため、ブルマに相談して変装するためのスーツを作ってもらい「グレートサイヤマン」と名乗ります。しかし、その見た目のダサさが自分ではわかってないようで・・・まわりからつっこまれています。サイヤ人編、フリーザ編と戦いに明け暮れていた頃とは違い、悟飯の普通の生活が垣間見れる、いわゆる「日常回」のようなシーンとも言えるでしょう。

後に魔人ブウ編で戦いが激しくなると、これまで通りの激しい戦いを繰り広げることになりますが、戦いの後は学者となりビーデルと結婚。自分の正体を知られないために右往左往するドタバタ劇があったり、ビーデルとのラブコメがあったりと、青年期にはそれまでにない悟飯の魅力がたくさん詰まっています。

少年期は、ピッコロとの友情や怒りのパワーで形勢逆転したりと、戦士としての魅力が大きいですが、青年期になるとなんだか三枚目な一面も出てきてしまう「孫悟飯」。名作バトルアニメ『ドラゴンボール』。そんな彼のギャップに注目して観て(読んで)みるのも楽しいと思います。

【アニメキャラの魅力】「かめはめ波」のパイオニア!ふだんはスケベなじいさん「亀仙人」の魅力
少年ジャンプの歴史に残る大ヒット漫画『ドラゴンボール』。主人公「孫悟空」の師匠として登場するのが「亀仙人」です。最近は、悟空達サイヤ人勢があまりにも強くなりすぎてしまったため、戦いに参加する事はなくなってしまいましたが、悟空の少年時代は、悟空やクリリンが乗り越えるべき存在として抜群の存在感を誇っています。今回は、そんな「亀仙人」の魅力についてご紹介いたします。

■武術の達人
少年時代の悟空が助けたウミガメに乗ってやってきたサングラスとアロハシャツがトレードマークの、飄々としたふざけたじいさん「亀仙人」。実は、武天老師としても知られる武術の達人で、悟空の強さを見込んで修行に来ないかと誘います。ドラゴンボールを集め終わり、亀仙人のもとに修行にやってきた悟空と、ともに入門しようとしてきたクリリンに亀の甲羅を背負いながら牛乳配達をさせたり、足腰や腕などを鍛えるために素手で畑を耕させたりと厳しい修行をおこないます。修行の後の目標としていた天下一武道会には、「ジャッキーチュン」「として正体を隠して悟空やクリリンの成長を実際に確かめようと忍び込んだりも。決勝戦で悟空と対戦した時は一進一退の攻防の中、武道会場に月が出て悟空が大猿に変身してしまうというアクシデントもありましたが、悟空と亀仙人の師弟対決にハラハラして夢中になった方も多いのではないでしょうか。

■ドラゴンボールを代表する必殺技「かめはめ波」のパイオニア
亀仙人の魅力を語る上で忘れてはいけないのが、彼こそがドラゴンボールを代表する必殺技「かめはめ波」のパイオニアであるという事です。かめはめ波が初登場するのは、フライパン山の燃え盛る炎を消してほしいと牛魔王に頼まれた時。普段はひょろひょろの身体だった亀仙人が、かめはめ波を撃つ時にはムキムキの身体になり、特大のかめはめ波を放ち、見事にフライパン山の燃え盛る炎を消します(もっとも手加減をしなかったせいでフライパン山の牛魔王の城まで吹っ飛ばしてしまいましたが)。これがドラゴンボールシリーズの中で、初めてかめはめ波が登場したシーンで、それ以後かめはめ波は悟空やクリリン、ヤムチャ、御飯、果ては悟空たちの細胞を持ったセルまでもが使う、ドラゴンボールを代表する必殺技として定着していきます。亀仙人がいなければ、かめはめ波がドラゴンボールを代表する必殺技として有名になることはなかったでしょう。その後のドラゴンボールのストーリーに大きな影響を与える事になった“かめはめ波”のもともとの使い手は亀仙人ということを忘れてはいけません。

■普段はスケベなじいさん
天下一武道会やレッドリボン軍との戦いなどでは、戦う者としてのスイッチが入り頼れる存在でしたが、普段はただのスケベなじいさんです。出会ったばかりのブルマに、「助ける条件としてパンツを見せてほしい」と条件を出したり、カメハウスではエッチな本やエッチなエアロビのビデオを見たり、ブルマに化けていたウーロンの誘いでぱふぱふさせてもらったり・・・。くしゃみをすると人格の変わるランチさんの特性に気付いてなかった頃は、ランチさんにも手を出そうとして怖い方のランチさんにマシンガンをぶっ放される有様です。当時子供だった読者には、エッチな事に興味を持つきっかけが、こうした亀仙人の行動だったなんて人も少なくないのではないでしょうか?

■実は寿命では死なない?
連載開始当初からすると作品の中で20~30年ほど経ち、悟空もだいぶ歳を取ったというのになにげにまだ生きてる亀仙人。ピッコロ大魔王との戦いで倒される事はあってもドラゴンボールで生き返り、寿命ではいまだに死んでいないというしぶとさを誇っています。コミックス終盤で魔人ブウとの戦いが終わったあとまた歳をとりますが、外見は変わらずサングラスが変わっただけです。『ドラゴンボール』の登場人物の中で、寿命で死んだキャラクターはナメック星の最長老さまぐらい。亀仙人もおそらくこのまま生き続けるのではないでしょうか。

今ではすっかり影が薄くなってしまった「亀仙人」。悟空の少年時代ではストーリーの中で欠かせない存在感を放っています。そんな彼の活躍やスケベなおこないに注目しながら、今一度コミックスを読み返してみると、「亀仙人」の新たな魅力を発見出来るかもしれません。

【アニメキャラの魅力】人気ナンバーワンの最強女戦士!「人造人間18号」の魅力とは?
誰もが知る国民的アニメ作品『ドラゴンボール』。主人公「孫悟空」を中心に物語は展開、それぞれのキャラクターもとても人気があります。その中のひとり、「人造人間18号」は、クールなツリ目のストレートブロンドヘアの美女。おまけにツンデレという魅力的なキャラクターです。今回は、そんな「人造人間18号」の魅力についてご紹介いたします。

■悟空とバトルなしで孫悟空ファミリー入り!
基本的に敵が仲間になっていくストーリー展開の多い『ドラゴンボール』。孫悟空ファミリーになるキャラクターは、敵としてバトルをし、バトルの中で孫悟空の人間性に触れて仲間になるのがパターンです。砂漠の盗賊の「ヤムチャ」、ライバルの殺し屋流派の「天津飯」、地球を征服しようとした「ピッコロ」に、サイヤ人王子の「べジータ」。「クリリン」は、同じ流派のライバルでしたが、修行で孫悟空と競い合ったという意味で戦っています。しかし、孫悟空を倒す為にレッドリボン軍の生き残りの天才科学者「ドクター・ゲロ」が改造した「人造人間18号」だけは、実は孫悟空とバトルをしていません。人造人間18号に惚れた「クリリン」の優しさに触れて仲間になるという、他キャラとは少し違った展開を持ちます。

■強さの裏側に潜む女子っぽさ!
戦闘中に髪をかき上げたり、破れた洋服に気を使ったりと、圧倒的なパワーを持つにも関わらず、女子っぽさも持ちあわせおり、ピッコロ大魔王やフリーザやセルのように絶対的な悪ではないのです。好戦的な性格で、人が死んでも特に何とも思わない様子ですが、特に殺戮を好む性格というわけでもありません。自ら好んで強くなったという事ではなく、双子の弟と一緒にさらわれて改造され、最終的にはドクター・ゲロを恨んで殺したり、普通の女の子に戻りたいと思わせる姿からは、心の中にある悲しさやせつなさを感じてしまいます。

■クリリンとの結婚して普通の人妻に!
人造人間18号は、ドラゴンボールの中では珍しくマトモな恋愛結婚をしたキャラクターです。クリリンとのラブラブな結婚生活はクリリンのデレデレな発言でわかります。クリリンとの娘「マーロン」をもうけますが、そこにも他の孫悟空ファミリーとの違いがあります。

メンバーの子供の多くは、その後戦闘メンバーになっていきます。孫悟空とチチの息子「孫悟飯」に「孫悟天」。孫悟飯とビーデルの娘の「パン」。トランクスとブルマの息子の「トランクス」。付け加えるとビーデルもミスターサタンの娘ですし、チチも牛魔王の娘。基本的に、子供は次世代の戦士になっていく展開がほとんどです。それに対し、クリリンと人造人間18号の娘の「マーロン」だけは、まったく戦闘をしません。特に子供の教育・成長に関してはほとんど取り上げられる事はありませんが、娘をとても大事にしている姿はちらほらと出てきます。圧倒的な強さを持つ人造人間としての姿と、普通の人妻という設定のギャップもまた彼女の魅力といえるのではないでしょうか。

チチやブルマやビーデルなどの女性キャラクターと比べても、かなり異色なキャラクターである「人造人間18号」。『ドラゴンボール』の女性キャラの中では、まだまだ彼女の男性人気は続いていく事でしょう。

【アニメキャラの魅力】敵役から戦友へ!悟飯の父へと変貌を遂げた究極のツンデレ「ピッコロ」の魅力
「世界征服」を企む組織・団体は、自分たちの利益や理想の世界建設などを目的とする事が多いですが、「ピッコロ大魔王」は世界に向けての放送で、「悪を世界に広めること」を世界征服の目的として挙げています。レッドリボン軍など及びもつかない純粋な悪役。読者が同情なしに、ためらうことなく敵視できる存在は大変重要です。

■悟空達と「やむなく」共闘するなかで・・・
天下一武道会での悟空との死闘の後、サイヤ人の襲来でピッコロは大きな転機を迎えます。苦戦の末に倒したラディッツをはるかに凌ぐサイヤ人が地球に迫ると知った彼は、大きな潜在能力を秘めた「孫悟飯」を無理やり修行に連れ出し、特訓を施します。しかし、サイヤ人との戦いの中、ナッパの攻撃から悟飯をかばって命を落とします・・・。

「オレと・・・ま・・・まともにしゃべってくれたのは・・・おまえだけだった・・・。きさまといた数ヶ月・・・わるく・・・なかったぜ・・・。死ぬ・・・な・・・よ・・・悟飯・・・」

そんな名セリフを残して。一年の修業の中で、魔王としての彼には考えられなかったものが、悟飯に対して芽生えていたのです。勝手な推測ですが、このセリフを境にピッコロのファンは大きく増えたのではないでしょうか。この時、純粋な悪の存在としてのピッコロも共に死んだのです。

■悪ではない生き方
悪としての存在理由を失った彼には、善の面である「神」と分離している理由もなくなりました。「神」との融合はそれを象徴する出来事です。神と半々とはいえ、馴染み深い方のピッコロのキャラクターが色濃く残った点は多くの読者にとっても嬉しかったのではないでしょうか。基本はツンデレですが、時折ギャグにも参加するような一面も見られるようになりました。

■そして悟飯の父として
主人公の「孫悟空」は純粋なバトルマニアであり、その一方で人間として欠落した場面も持っているといえます。作者はそれを無理に補おうとはせず、クリリンやピッコロといったキャラクターを配置しました。そして、ピッコロが補ったのは、悟空の“父としての側面”でしょう。実の父である悟空より、ある意味では悟飯の理解者だったのがピッコロです。セルとの戦いで、悟飯の苦境を故意に救わない「作戦」を採った悟空を、「今悟飯が何を思っているか分かるか!?怒りなんかじゃない!なぜ、お父さんは僕がこんなに苦しんで死にそうなのに助けてくれないんだろう・・・僕の命よりフェアな男らしい勝負の方が大切なんだろうか・・・と」という言葉で厳しく糾弾し、悟飯の気持ちを代弁したのは、それを端的に表した名場面でした。

悪役から戦友へと大きな変化を遂げた「ピッコロ」。『ドラゴンボール』という国民的作品において、物語に無くてはならないキャラクターのひとりである事は間違いありません。もはや、一度も見た事がないという方は少ないでしょうが、ぜひ今一度あの「ピッコロ大魔王」の恐怖、そして無くてはならない味方へと変貌を遂げる過程、そして孫悟飯に芽生える愛情など、彼の魅力的な姿を観返してみてはいかがでしょうか?

日本ラグビー金星はどれだけすごい?例えが「ヤムチャがベジータに勝つ」というもの!?
ラグビーW杯イングランド大会1次リーグB組の初戦で、日本が過去優勝2回の強豪・南アフリカを34-32で撃破する大金星を挙げた。「世紀の大番狂わせ」、「W杯史上最大の衝撃」と世界を驚かせたこの勝利のすごさをラグビーを知らない人に伝えようとする動きが、ネット上で広まっている。

例えば「ドラゴンボール」を題材にした「ヤムチャがベジータに勝つ」というもの。「ドラゴンボール」を知らない人にとっては逆に分かりにくくなってしまうかもしれないが、作品終盤では表舞台に登場することも少なくなったキャラクターのヤムチャが、主人公・孫悟空のライバルであるベジータを倒すということは、作品ファンならすぐに「あり得ないこと」ということが分かる。

もともと、ラグビーは番狂わせの少ないスポーツと言われている。接触プレーが多いため、実力のあるチームがそのまま勝つケースが大半であるためだ。

【アニメキャラの魅力】最初に空を飛んだのは俺だ!命を削って闘う男「天津飯」の魅力とは?
『ドラゴンボール』では、「ピッコロ」や「ベジータ」をはじめ、敵だった人物が後に共闘する展開が多いです。その元祖とも言えるのが、今回ご紹介する「天津飯」です。アニメでは原作よりも更に悪役として登場し、「イノシカチョウ」という珍獣とグルになり、村を荒らさせては村から用心棒代をふんだくっていました。しかも、利用価値がないと見るやイノシカチョウを焼いて食べようとまで・・・。天下一武道会では、抵抗できなくなったヤムチャの脚をへし折るなど、その極悪ぶりを発揮します。しかし、悟空との決勝戦で徐々に武人としての誇りを取り戻し、鶴仙人と袂を分かちます。「ピッコロ」や「ベジータ」と違い、地球を支配することが当初の目的では無いため、一度悪役でなくなると、以後は礼儀正しい武人として活躍します。

■仲良し「中華料理グループ」
「チャオズ」とは兄弟のような絆で結ばれています。ナッパとの戦いでチャオズが自爆して果てると、我を忘れてナッパに立ち向かいました。また、脚をへし折ったヤムチャとも和解後は仲良くなり、行動を共にすることが多くなります。ヤムチャと一緒にコンビを組んでセルジュニアと戦う姿は原作にはないものです。生真面目な彼が苦戦した、界王神のダジャレテストでもヤムチャに助けてもらっています。

■舞空術
最後の天下一武道会において、その技の多彩さでも群を抜いていたのも「天津飯」でした。排球拳のようなギャグ要素満載のものもありますが、注目すべきは、やはり「舞空術」でしょう。これによって初めて登場人物たちが“空を飛ぶ”という要素がこの作品に持ち込まれたのです。これ以後は空を飛ぶことが当たり前になりました。

■命を削る「気功砲」
このアニメの力のインフレについていけなくなった「中華料理グループ」でしたが、天津飯には気功砲があったため、かなり後まで活躍の場がありました。自分の命を削ると分かっていても、仲間のために使ってしまうこの技には、彼の生真面目さと自己犠牲の精神が象徴されていると思います。「ベジータ」「ナッパ」戦で、「チャオズ」の死に激昂して放った気功砲は、彼自身の命を削り絶命に至ります。また新気功砲は、第二形態のセルを足止めすることに成功しますが、(アニメでは原作よりはるかに多く撃っています)やはりこれも彼の命を削る結果となりました。きっと、こんなストイックな一面にランチさんも惚れたのでしょう。

【アニメキャラの魅力】予の辞書に正々堂々の文字はない!偉大な悪役「フリーザ」の魅力とは?
「宇宙一」を自認する偉大な悪役「フリーザ」。通常であれば、その戦闘力を生かして宇宙征服に乗り出すところですが、実は彼は征服した星を高く売るという、今で言う「地上げ屋」のような商売人です。つまり取引相手がいるわけで、アニメでは(無論原作でも)そのようなシーンはないのですが、星の売買で商談もしていることになります。

ちなみに、1日で征服できる星に手間取っているサイヤ人をなじる場面も見られます。もしかしたら、納期(?)を守ろうとする良心的なビジネスマンなのかもしれません。お金が欲しいなら、その宇宙一の戦闘力で力ずくで奪ってもよさそうなものですが、アニメを見ている限り、結果よりもその過程を楽しむタイプなのかもしれません。

■中尾隆聖さんのハマリ役
フリーザと言えば中尾さん。という位のハマリ役となりました。どちらかというとオカマっぽさを残した慇懃無礼な口調は、彼の声質にぴったりでした。悟空との最終接戦で時々「ばいきんまん」に聞こえてしまうのは微笑ましいですが・・・。ちなみに、中尾さんはピッコロ大魔王の手下のタンバリンの声もやっているので、自分の役でクリリンを二度殺したという貴重な(?)存在でもあります。家でお子さんにタンバリンの役をやることを告げた時は「悪役だね」と言われてしまったそうですが、フリーザの声を演じるといった際には尊敬の眼差しで見られたそうです。

■悪役でなければならなかったのは
悟空は今まで、相手を戦闘不能にすれば止めを刺していません。(初代ピッコロ大魔王との決戦は、殺すか殺されるかだったので例外。結果的にピッコロは生き残っています)。悟空が非情になりきれない部分はベジータが「汚れ役」として敵を殺してきました。つまり、悟空がフリーザを殺すには、見るもの(視聴者)を納得させる必要がありました。「冷酷」なだけでなく徹底的に「卑怯」で、感情的にも「殺されても仕方ない」存在でなければならなかったのです。瀕死のベジータに止めをさしたくらいでは足りないのです。

ピッコロを背負って逃げる悟飯を狙ったり、悟空が何度も情けをかけても卑怯な手段で悟空を倒そうとしたりと、今までの敵役にはない「見苦しさ」があり、自らの「追尾気円斬」で真っ二つになった挙句に消滅させられても、そこに同情の一片も寄せられない最期となったのです。

■偉大な悪役の最期
消滅したはずのフリーザでしたが、最後の役割はなんと、トランクスの強大さを引き立たせるためのものでした。原作では5コマほど、アニメでも実質戦闘時間10分位で消滅させられてしまいます。しかし、『ドラゴンボール』において、ピッコロ大魔王やベジータさえも及びつかぬ“偉大な悪役”として強烈な印象を残したのも確かです。劇場版で「復活」を遂げたのも、そのような「人気」ゆえなのかもしれません。

【アニメキャラの魅力】実は地球人最強!人格円満!名脇役「クリリン」の魅力とは?
国民的、世界的に人気の高い名作『ドラゴンボール』。ベジータ編から、どんどん地球人以外のキャラクターが登場し、それにつれて「クリリン」は、第一線で強敵と闘うには力不足に・・・。登場人物の中では地球人最強でありながら、セル完全体に放った渾身の「気円斬」はセルの首筋に命中するも傷ひとつ付けることができませんでした・・・。そしてついに魔人ブウとの戦いでは、悟空から参戦しないように言われてしまいます。少年ジャンプの魅力である「力のインフレ」についていけなくなった「クリリン」。それでも作品の中では重要な役割を果たしています。今回は、そんな「クリリン」の魅力についてご紹介したいと思います。

■現実と非現実の橋渡し
クリリンは死ぬ時に「一度は結婚したかった」などとつぶやいています。鳥山明先生は「ラブコメが苦手」と自認しており、悟空やベジータの時同様に、クリリンが結婚した経緯も明らかにはしていません。しかし、悟飯にさりげなく恋愛のアドバイスをしたり、18号への想いから人造人間停止装置を破壊したり、「恋愛」に関する行動を数多く取っているのもクリリンと言えます。戦闘(しかも後半は地球外生命体ばかり)がメインのこの作品において、恋愛や結婚という要素を持ち込み、現実との橋渡しをしてくれるのも、他でもない「クリリン」なのです。

■良識ある「大人」としてのクリリン
クリリンは当初、亀仙人への弟子入りを悟空と競い、悟空を追い落とすために様々な姑息な手段を使う「嫌なやつ」でした。しかし、悟空と兄弟弟子になり行動を共にするうちに、戦闘しか頭に無く世離れした悟空を良識でフォローする、そんな役割を担うようになります。更にフリーザ編以降、パワーアップした悟空が現れるまで他のキャラクターがなんとか時間を稼ぐ、というパターンが多くなりますが、クリリンはその中で司令塔的な役割を果たし、力及ばぬとわかっていても何とか強敵に立ち向かおうと策を巡らす勇気を見せてくれます。

■悟空のやる気スイッチ(?)
この作品の大きなターニングポイントのひとつ。それは、クリリンが殺される事で、悟空がそれまでにない存在へと変容する所でしょう。初代ピッコロ大魔王編で、悟空の心を突き動かしていたのはクリリンが殺された事への怒りでした。悟空がドラゴンボールの力を真に欲したのはこれが最初でした。それは、クリリンを生き返らせたいという一心。そしてフリーザ編での有名なクライマックス。クリリンの無残な最期を見た悟空は、その怒りから遂にスーパーサイヤ人へと変身を遂げます。そして、クリリンを侮辱したフリーザに対し、「それはクリリンのことか!」という有名なセリフとともに、更に力を爆発させます。悟空のクリリンへの並々ならぬ友情を感じる名シーンです。

いまさら改めて紹介するのもおこがましいほどの有名作品『ドラゴンボール』。中でも初期から活躍する名脇役「クリリン」の魅力は、ここで書ききれるほど小さなものではありません。「懐かしい」などと感じられた方は、是非改めて最初から読み返してみてはいかがでしょうか?大人になった今だからこそ、新たな「クリリン」の魅力に気付くかもしれません。

新章「破壊神シャンパ編」16年1月から 新キャラのビジュアルも
人気アニメ「ドラゴンボール」の新作「ドラゴンボール超(スーパー)」(フジテレビ系)の新章「破壊神シャンパ編」が2016年1月24日にスタートすることが18日、分かった。テレビアニメの放送開始から30年を迎える16年にスタートする新章は、原作者の鳥山明さんが原作・ストーリー・キャラクター原案を手がける新エピソードで、地球をかけた格闘試合が開催されたり、第6宇宙と第7宇宙の戦いが描かれる。また、破壊神シャンパなど新キャラクターが描かれたビジュアルも公開された。

フジテレビ編成部の野崎理プロデューサーは「アニメ放送開始から30周年という記念すべきタイミングで『ドラゴンボール超』の物語はいまだかつて、コミック、テレビシリーズ、劇場版など一切描かれてこなかった前人未到の領域に突入します。ついに新キャラクター・破壊神シャンパの正体が明らかになるなど、鳥山原作の新キャラクターが続々登場し、活躍します。そして、新しい展開やイベントも次々に発表されていくと思いますので、これからのドラゴンボールの動向にご期待ください!」とコメントを寄せている。

「ドラゴンボール」は週刊少年ジャンプ(集英社)で1984~95年に連載された鳥山明さんの人気マンガが原作。テレビアニメは1986年にスタートし、「ドラゴンボール」「ドラゴンボールZ」「ドラゴンボールGT」と名前を変えながら、11年以上にわたって人気を集めた。その後「Z」を再編集した「ドラゴンボール改」を09~11年に放送。14年には魔人ブウ編を取り上げた「ドラゴンボール改」(魔人ブウ編)も放送された。

「ドラゴンボール超」は、鳥山さんが手がける完全新作のオリジナルストーリーで、悟空が魔人ブウとの戦いを制した後から物語がスタート。破壊神・ビルスと孫悟空の出会い、復活したフリーザとの戦いなどが描かれている。

べジータ崩壊! “誇り高き戦闘民族の王子”が、たこ焼きを焼く理由とは?
人気シリーズ最新作、『ドラゴンボール超』(フジテレビ系)が第6話を迎えた。今作は、今までのいわゆる“バトルもの”であった『ドラゴンボールZ』などとはと一味違い、ギャグ要素をふんだんに取り入れたコミカルな仕上がりとなっており、その中でも主人公である孫悟空の最大のライバル、ベジータの“キャラ変”が、シリーズのオールドファンの困惑を誘っているという。

「プライドの塊だったベジータの変わりようには驚きましたね。第6話は、豪華客船で行われているブルマの誕生日パーティの回だったのですが、その中に紛れ込んだ宇宙最強の神、破壊神ビルスに対して、ベジータは少し交戦しただけで軍門に下ってしまったんです。過去に父親がビルスに土下座させられ、足蹴にされている光景を思い出してしまったからとはいえ、あの誇り高き戦闘民族の王子が情けないですよ。ほかにも、ひざまずいて“たこ焼きピラミッド盛り”をビルスに捧げたり、トランクスが誤って水鉄砲をビルスに浴びせると、急いで海に飛び込み、巨大タコを捕まえ、たこ焼きを焼いて機嫌を取ろうとしたりと、もう見ていられなかったです。敬語を使っているベジータなんて誰も想像していなかったですから。視聴者も『こんなのベジータじゃない……』『誇り高きサイヤ人の血はどこいった?』『ベジータって、たこ焼きの焼き方知ってたんだ……』とガッカリしたようです」(アニメライター)

第2話でも、ブルマやトランクスを連れて家族旅行に行くなど、今作のベジータは“らしく”ない。前作でも、少しずつ穏やかな性格にかわっていく描写はあったものの、キャラがブレるほどではなかった。一体どうしてこうなってしまったのだろうか?

「今作は、原作者の鳥山明先生が原案に関わっているのが理由ですね。もともと鳥山先生はギャグ漫画タッチの作品を好んでいて、『ドラゴンボール』も、もともとそのラインで始まった作品だったんです。その後、人気が出るにつれて、編集サイドの意向もあり、本格的バトルものになっていった。それをまた今作からギャグタッチで描くようになったので、キャラクターにギャップが生まれてしまったんでしょうね。そのギャップも面白いポイントとして狙っているのはわかるんですが、ギャップがありすぎて引いてしまっているファンがいるのが現状です。もう少し話が進んだら、本格的バトルに移行していくとは思うのですが、それまで視聴者をキープできるかは疑問ですね」(同)

原作者である鳥山明は、実は『Z』に入る前に終わらせようとしていたのだが、それを編集と世間の人気が許さなかった。マンガ界有数の大作家でも、編集と読者を無視して作品を作ることはできなかったということだ。そんな鳥山明の“ドラゴンボール観”と、視聴者の“ドラゴンボール”がすれ違い、今回、ベジータにたこ焼きを焼かせてしまったのではないだろうか?

「生まれ変わりたい憧れのマンガキャラクター」
マンガのキャラクターというものは、やはりカッコイイもの。仲間のために立ち上がり、どんな困難をも乗り越えていく。その姿に、憧れを抱いた人も少なくないだろう。では、もしも生まれ変われるとしたら、どのキャラクターになりたい? 今回は、「生まれ変わりたいくらいカッコイイキャラクター」についてアンケートを実施してみた。

孫悟空 (ドラゴンボール/鳥山 明)
少年マンガらしさ全開の主人公だ。非常に脳天気な性格で、「ま、いいか」で何でも済ませてしまう。大勢に支持される主人公というものは、一貫して「素直で楽観的」という共通項があるのかもしれない。悟空のおおらかな性格は戦闘時にも見られ、ピッコロやベジータと激しい戦いを繰り広げたときも、最終的に命を奪うことまではしなかった。その結果、敵として戦った相手は改心し、悟空の味方に。ベジータ曰く、「反吐が出る甘さ」らしいが、それゆえに賛同者が多いことは事実。ただ強いだけではない、仏の心を持ったヒーローだ。ちなみに、猿みたいな尻尾がチャームポイント。

『ドラゴンボール超』の作画が幼稚園児レベル? 右手が左手のべジータに悲鳴続出!
言わずと知れた超名作アニメ“ドラゴンボールシリーズ”の新作が、『ドラゴンボール超(スーパー)』として18年ぶりにフジテレビに帰ってきた。アニメシリーズとしては初めて原作者の鳥山明がストーリー原案に携わるとあって、今の子どものみならず、当時少年だった現在の大人たちからも期待の声が多く寄せられていた。しかし、7月5日の初回放送を終えると、視聴者の不満の声が少しずつ聞こえるようになり、8月9日に放送された第5話「界王星の決戦!悟空VS破壊神ビルス」により爆発することとなった。

「作画があまりにもひどいんです。始まった当初から違和感を覚える視聴者は多かったのですが、先日放送された5話で初めて本格的な戦闘シーンが描かれ、そこで一気にみんな引いてしまいましたね。動きは固いし、遠近感はブレブレだし、顔つきは腑抜けみたいだしで、正直言って幼稚園児レベルですね。極めつけは、次回予告のビルスに向き合うべジータの右手です。右手なのに親指が外側にあり、まるで“右手が左手”みたいになってしまっているんです。これにはファンも『恐怖映像!!』『いや、左手の手袋を右手にしてしまっているだけに決まっている!』『いや、ジョジョの“両手が右手の男”J・ガイルへのオマージュだ!』と、混乱の声が上がっています」(芸能ライター)

シリーズ前作の『ドラゴンボールGT』までは主にセル画を利用していたが、デジタル制作に切り替えたことが原因のひとつといわれているが、ほかのデジタル作品ではそういった問題はそれほど聞こえてこない。では、なぜこのようなことが起きてしまったのだろうか?

「製作元である東映アニメーションが、予算の都合でフィリピンやインドの、ろくに『ドラゴンボール』を知らない制作会社に委託してしまっているからといわれています。制作費の安いこの世界ではよくあることですね。それでもファンからは『ドラゴンボールというキラーコンテンツで節約とか意味分からん!』『さすがにこの作品だけは大事にしなきゃダメでしょう!』と、怒りの声が上がっています」(同ライター)

『ドラゴンボール』で嫌いなキャラはフリーザ!? 孫悟空の声・野沢雅子が役にのめり込みすぎ!
『ドラゴンボール』、孫悟空の声優・野沢雅子が“嫌いなキャラ”を告白した。

『趣味どきっ!』(Eテレ)で今月4日から放送の「一声入魂!アニメ声優塾」(毎週火曜、全8回)の第1回目に登場した野沢。この番組はタレントの中川翔子を塾長に、毎回ベテラン声優を講師に招き、その経験や裏話を披露するというもので、野沢は自身の出演作にまつわるエピソードを明かした。

野沢の代名詞となっている『ドラゴンボール』の孫悟空。そんな悟空との出会いはオーディションで、原作者の鳥山明が野沢を選んだという。さらに野沢はアニメの放送が開始されてからも原作を読まずにアフレコに臨んでいたといい、その理由を「原作を読んで行っちゃうと、どういう人(キャラ)が出るのかわかっちゃう。それが嫌。悟空と一緒の気持ちでやりたい」と語った。

それでも悟空と「気持ちは一体化している」と言う野沢。番組で『ドラゴンボール』シリーズで嫌いな敵役を聞かれると、「フリーザ」と即答。フリーザといえば、「フリーザ編」で悟空と死闘を繰り広げる“宇宙の帝王”。今年4月に公開された映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」』のイベントでも野沢はフリーザ嫌いを公言しており、「フリーザ、憎たらしい」というコメントを残している。番組ではフリーザの声優・中尾隆聖との関係について「仲良いんですけど、(フリーザを)やっている間はあんまり口を聞かないかも」と語っており、改めて野沢が役にのめり込んで演技をしていることをうかがわせた。

そんな野沢、4月に出演した『アウト×デラックス』(フジテレビ系)では“私生活でも役が抜けないこと”を悩んでいると告白している。なんでも、“~だす”が口ぐせの『いなかっぺ大将』の風大左衛門を演じていた時は、駅で切符を買う際に「高田馬場だす」と駅員に言ってしまったなど、日常生活でも風大左衛門が出てしまっていたとか。

現在声優歴が52年という野沢。“役にのめり込みすぎる”というのは、名声優の証なのかもしれない。

あの“未亡人”にメロメロになる人が続出! 「付き合ってみたいマンガの“人妻”キャラ」
清廉潔白な大和撫子、作画崩壊かと見紛うほどのスタイルの持ち主…。マンガには多種多様なヒロインが登場し、読み手を夢中にさせてくれる。なかでも、妙な色気を振りまき、読者を魅了してしまうのが、「人妻キャラ」たち。「あー、こんな奥さんがほしい」と悶えた人も少なくないだろう。

【2位】ブルマ
『ドラゴンボール』(鳥山明/集英社)
2位にランクインしたのは、『ドラゴンボール』の勝ち気なヒロイン・ブルマ。主人公・孫悟空の最初の仲間であり、悟空のライバル・ベジータの妻である。仲間内から「体はいいのに、性格が悪い」と言われるくらいの気性の持ち主で、自らを「かわいい」と言ってのけるほどの自信家。しかも、旅の目的は「素敵な恋人作り」だというから目も当てられない…。が、戦いのなかでは積極的に仲間をサポートし、時に感情で動いてしまうものの、その行動力には眼を見張るものがある。激怒したかと思えば、いつまでも怒りを引きずることもなく、非常にあっけらかんとしたその性格は、まさに「肝っ玉母さん」向き。尻に敷かれること確実だが、イマドキの草食系男子からすると、頼もしい女性かもしれない。

1位は、初代担当編集も認める、最凶のアイツ! 『ドラゴンボール』史上最強の敵 TOP5【マンガなんでもランキング】
7つ集めると願いを叶えてくれるという秘宝をめぐり、主人公・孫悟空と宿敵たちとの熾烈な戦いを描いた、『ドラゴンボール』。「週刊少年ジャンプ」誌上で、約10年に渡って連載された人気作だ。その作中には、実に個性豊かなキャラクターが登場する。なかでも、読者に強烈なインパクトを残したのが、「敵キャラ」たち。そこで今回は、そんな『ドラゴンボール』に登場した、史上最強の敵についてアンケートを実施してみた。

【1位】フリーザ
約3分の1の票数を獲得し首位に君臨したのは、誰もが認める大本命、「フリーザ」。作中では宇宙最強の存在として登場し、「宇宙の帝王」の異名のままに、悟空たちを苦しめた。普段は部下にも丁寧語を使い、物腰柔らかな態度を崩さないが、それがやけに不気味。そして、ひとたび怒り狂えばその本性が露呈し、子どもなどの弱者も容赦なく始末する最悪の存在だ。ちなみに、フリーザのモデルとなったのは、連載当時社会問題となっていた「地上げ屋」。部下を恐怖によって支配し、手に入れた惑星を売りさばくといった悪行は、まさに地上げ屋そのもの。Googleで「地上げ屋」と検索すると、予測変換で「地上げ屋 フリーザ」と表示されるほどの悪名高さ(?)である。ちなみに、本作の初代担当編集者である鳥嶋和彦氏は、とある番組で、「ドラゴンボールはフリーザ編で終わるべきだった」と語ったそう。まさに、「有終の美」を飾るにふさわしい悪役だったということか。

【2位】魔人ブウ
ピンク色の肌にぽっちゃり気味の体型、そして大好物はお菓子と、およそ悪役とは思えない特徴を備えた「魔人ブウ」が2位にランクイン。人を始末するときも、チョコやクッキーなどのお菓子に変えて食べてしまうなど、その戦闘方法もかわいらしい…が、よく考えると非常に残虐である。その正体は、邪悪な魔導師・ビビディによって造り出された、古の魔人。作中では、「心の動き」がリアルに描かれた悪役キャラであり、犬との交流によって、「善の感情」が芽生えるシーンもあった。しかしながら、心ない存在にかわいがっていた犬を打たれてしまったことがきっかけで、大激怒。完全なる殺戮マシーンと化してしまう場面は、考えさせられるところもある。

【3位】セル
3位は、ドクター・ゲロの手で造り出された人造人間、「セル」。悟空やベジータ、ピッコロ、フリーザなどの遺伝子を組み合わせて造られており、彼らの能力や技もコピーしているという、凶悪な存在である。非常に好戦的な性格で、戦いにおいて勝利することを最も重視する。それは、自分の強さを確認するために、「セルゲーム」と呼ばれる武道大会を開くほど。その一方で地球征服には興味を示さないため、ほかの悪役とは一線を画す存在である。ただし、強さのためならばほかの人造人間を吸収するなど、手段は選ばない残酷さも持ちあわせており、そういう意味においてはこれまた最強の敵といえるだろう。方向性が異なれば、良きライバルになれたかも。

【4位】ベジータ
『ドラゴンボール』における悟空のライバル的存在、「ベジータ」が4位に。数少ない「サイヤ人」の生き残りのひとりであり、極端にプライドが高い、惑星ベジータの王子様。一時は、フリーザとともに、惑星の地上げ行為に従事していたこともある。悟空に対して激しいライバル意識を燃やすが、バトルスタイルは正々堂々としたものを好み、真正面からぶつかり勝利することを望む。ここらへんが王族の気品を感じさせるところか。当初は戦いにおいて仲間が犠牲になることも厭わないフシが見られたが、地球で過ごすようになってからは、周囲の人間を大切に思うようになった。魔人ブウとの戦いでは、悟空を「天才」だと認め、大人になった一面を覗かせた。

【5位】ピッコロ大魔王
5位にランクインしたのは、「ピッコロ大魔王」。『ドラゴンボール』序盤に登場し、作品の方向性を決定づけることに一役買った。正義や平和を嫌い、法も裁きもなく、あらゆる悪事がはびこる世界を望むという、生粋の悪いヤツ。だが、長年「電子ジャー」のなかに封印されていたという、ちょっとおちゃめな設定を持つ。魔族を生み出す力を持っており、手下にクリリンや亀仙人を殺害させるなど、当時の読者には非常に衝撃を与えたと思われる。悟空との戦いに敗れた際に、「マジュニア」と呼ばれる、息子(分身)を生み出したが、その分身は大魔王とは異なり、後に悟空と共闘するなど、主要メンバーのひとりとして活躍することに。

そのほか、
・アックマン
・レッドリボン軍
・亀仙人(!?)
などにも票が入った。前述の悪役キャラばかりが目立つが、それ以外にも本作には魅力的なキャラがいっぱい。各々に思い入れがあるということだろう。
何年経っても根強い人気を誇る、『ドラゴンボール』。未読の方は、いまから読んでみてもいいかも。色褪せることのないおもしろさに、きっとハマるはず!

【アニメキャラの魅力】無邪気で天然でチャーミング!?圧倒的な強さを持つ「魔人ブウ」の魅力とは?
連載終了してもなお、世界中にファンを多く持つ『ドラゴンボール』。魅力的な登場人物と引き込まれる戦闘シーンがとても魅力的な作品です。主人公「孫悟空」の前に現れる敵はいつでも強く、絶望すら感じさせるツワモノ揃いです。今回は、中でもこれまでとは違った意味で絶望を味わせてくれた「魔人ブウ」の魅力についてご紹介したいと思います。

■非戦闘状態とのギャップ
魔人ブウは人間ではないので言葉はほとんど話しませんし、なかなかふざけた(チャーミングな)外見をしていますので、一見絶望を感じさせるような狂気や強さは感じません。お菓子を食べてますし。笑顔で目も殆ど線になっていますし、“子供っぽい”というより子供そのものの行動。しかし戦闘になるとこれが本当に強い・・・。外見と強さのギャップに、当時は度肝を抜かれたものです。

■腹が立つほどの無邪気さ
魔人ブウの魅力という点においては、やはりその強さと無邪気さが最も印象的な特徴かと思います。しかしながら主人公である悟空側がバタバタ倒れていくのを、面白がって無邪気にはしゃぐ魔人ブウに、本気でイライラしたファンも多いのではないでしょうか。と同時に、その圧倒的なブウの強さに、どこかドキドキを感じてしまうのも事実。物語の後半は毒気(?)も抜け、魔人ブウはミスター・ブウとしてミスター・サタンのところに居候していますが、二人が仲良く暮らしている姿はとても微笑ましいです。二人とも間違いなく悪い人ではないですから。

■絶望的、圧倒的な強さ
ブウの登場時、その強さには本当に衝撃を受けました。悟空やベジータをはじめ、主要な悟空サイドの人間が全く歯が立ちませんでしたから・・・。怒った時の強さはまた一番と凄いのです。ただ、どうしても彼の個性上シリアス一辺倒にはならず・・・。強いだけではなく、子供っぽさや天然な一面、そのチャーミングな姿にどこかコメディを感じさせる「魔人ブウ」。今一度、彼の活躍を見返してみてはいかがでしょうか?また新たな魅力を発見出来るかもしれません。

【アニメキャラの魅力】ツンデレ男性の元祖!?サイヤ人のエリート王子「ベジータ」の魅力とは?
国内外問わず、あらゆる年代に大きなインパクトを与え、今なお人気の高い『ドラゴンボール』。魅力の要因は設定やキャラクター、戦闘シーンの描写などなど、たくさん挙げられますが、かなりの数の登場人物がありながら、それぞれに魅力的な個性を持たせている非常に優れた作品でもあります。今回は、そんな登場キャラクターの中から、とびきり印象的なキャラのひとりである「ベジータ」についてご紹介いたします。

■ツンデレ男性の元祖!
ベジータは間違いなくツンデレ男性の元祖です。連載時は“ツンデレ”という言葉自体、ほとんど聞くことがありませんでしたが、普段は勝気でプライドも高く、つっけんどんな対応をしているにも関わらず、時折自分の弱さをチラチラと見せるのです。なおかつ、妻となる「ブルマ」に対する愛情表現もまた良い。憎まれ口の割には目を反らしながら顔を真っ赤にしていたり・・・。そして、いざという時にはストレートに愛情を表現するのです。これが“ツンデレ”以外のなんだと言うのでしょうか。

普段はぶっきらぼうで、ここぞという時に優しかったり可愛かったり・・・。ベジータは“ツンデレ男性”を好きな女性の心を鷲掴みにしました。「ベジータ好きは“ツンデレ”好き」。 間違いありません。

■心境の変化を味わうことが出来るキャラクター
ベジータは、初登場時は敵のひとりとして登場し、そのインパクトは特に大きいものではありませんでした。しかし、カカロット(孫悟空)と関わり、共に戦うようになってからは、ベジータのだんだんと移り変わる心境を垣間見ることができます。

まるで人を信用せず、自分の事だけ考えているような人でしたが、ブルマと一緒になってからは周りへの理解や許しを表現できるキャラクターへと育っていくのです。そう、“単なるプライドの高い嫌な奴”から“ツンデレ”キャラへと変化、成長していくのです。ベジータほど初登場時からキャラ変したキャラはいないのではないでしょうか。

■「カカロットォォォォォォ!!!」「きたねえ花火だ」など名言多数!
ベジータは作中のキャラの中でも、特に多くの名言を持つキャラクターです。登場したばかりの頃は「カカロット」と孫悟空を呼んでいたのが印象的でした。そして、キュイを倒した時の「きたねえ花火だ」。これはネタとして使われることも多く、とても有名ですね。ある意味衝撃的かつ感動的でもあったのが、戦闘に負け、自らの死が近づく時に息子「トランクス」に向けて言った「・・・ママを大切にしろよ」。ここで彼のキャラクターは揺るぎないものになったように思えます。他にも多くの名言・名セリフを持っていますので。

2015年夏アニメとして新作が放送される『ドラゴンボール』。ぜひ、初回から見直し、「ベジータ」の成長を振り返りながら、自分の中での名言探しをおこなってみてはいかがでしょうか?また新たな魅力が発見出来ると思います。

【原作者・鳥山明先生のコメント】
『ドラゴンボール超』は、魔人ブウ編の完全なる続きになります。ちょっとした闘いの後のやりとりがあって、破壊神ビルスが登場する『神と神』編、そしてフリーザが蘇る『復活の「F」編』と続き、そして、新たにボクがストーリーを書き下ろしたのは、ついに、この宇宙をも飛び出してしまった奇想天外な話です。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 22
ネタバレ

石川頼経 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ドラゴンボールを今風にした楽しい作品です。

バトルも楽しいですし、
アラレちゃん登場回や野球回などもあって非常に楽しいです。

あと、キャラとしては天使のクスが可愛くて魅力的ですね。天使の中で抜群に可愛くて魅力的。
彼女がいる第十宇宙は二番目に敗退したあまり強くないチームですが
界王神ゴワスは一度も負けた戦士たちを責める事なく、むしろねぎらいの言葉をかけ、戦士たちも誰一人取り乱すことなく消滅しました。

「宇宙サバイバル編」ですが、楽しいばかりではなく。ひょっとすると「ぼくらの」ばりに何かハードな裏があるのかもしれず、
巷ではいろんな推測がされ出しています。
「全王極悪説」とか「天使陰謀説」とか・・・
しかし{netabare} こういうのは只の大人の深読みでちゃんと子供向けさ作品的なハッピーエンドで良かったです。{/netabare}

追加
また、作品とはあまり関係ない随筆ですが、
私は要するにアニメは「大人も子供も見られる作品」「大人の鑑賞の耐える子供向けアニメ作品」が好みなのかなと思いました。
具体的に挙げると、このドラゴンボール超、ゲゲゲの鬼太郎六期、ワンピース、NARUTO、名探偵コナン、バトルスピリッツブレイブ、
あと、この括りにはジブリ作品やけもフレ、メイドインアビスなども入るのでしょうね。
私がplanetarian星の人をKey作品で最高評価したのも少々、Key作品の他の作品より年齢層が低い子供も大人も視られるアニメだったからかもしれません。

勿論、子供には理解しがたい内容やハードさやエログロ要素のある「大人向けアニメ」と
逆に大人には見づらい、例えばアンパンマンのような「子供向けアニメ」も否定はしませんけどね。

ただ私は個人の嗜好としてアニメは「子供っぽさ」もしくは「子供向き内容」が含まれたものが好きですし、
そういうのがむしろアニメ作品の魅力の一つだと思います。

追加②
上のような文章を書いておいてなんですが、私はちょうど「アニメとか特撮は子供のもの」という偏見と闘っていた世代なんですよね。
昔は中学・高校生、下手すると小学校高学年にもなると「アニメ(当時はテレビ漫画とも言っていた)から卒業しなさい」とか言われるような状況で、
学校でもアニメファンは暗いとかオタクとか言われてコケにされた時代でもあります。
そして、例の宮崎事件が起きてアニメ・特撮ファンの置かれた状況は最悪のものになった事もありました。
高校生以上でアニメ・特撮を見ている人間はオタクとして宮崎のような危険人物として扱われて非常に白い目で見られました。
とあるPC雑誌の相談コーナーに「好きでもない女に好かれて困っています」という相談の回答に「なら、部屋に(うる星やつらの)ラムちゃんのポスターでも貼っておきなさい。怖がってすぐに寄り付かなくなるでしょう」なんて、トンデモない回答があったような状況でした。

その反発心から「アニメは大人の鑑賞にも耐えるものだ。もっと大人向けのアニメを増やして欲しい」と私達は思ったものです。
そして、大人向けのアニメが当たり前になってきて、大人でも特撮やアニメを見る事を白眼視されなくなった今の時代になって、ふと「子供向けの要素があるアニメはやはり面白いし楽しかったな」と今になって思いだしたわけです。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 21
ネタバレ

お茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ファンを意識した作り

先日最終回をむかえましたね。
あまり評判が良くないようでしたが、自分は毎週楽しみで観てました。そもそもストーリー性なんてZ中盤あたりから、インフレが加速するだけに映るくらいでしたし、それでいいんだと思いますwこの世界観に浸っていたい、ずっと悟空さんたちを観ていたいと思わされている自分がいます。

鳥山氏より、とよたろうさんが協力体制で描かれた本作。漫画もあるようですが、かなり今風にアレンジしているドラゴンボールになっていると感じました。未来のトランクスが出ることからしかり、そこでの未来悟飯との紹介エピや、現在の悟飯との絡みも、ファンを意識した作りになっていましたし、悟飯においてはアルティメット状態の人気を把握し、それを採用するといったところまででありました。

悟空とベジータがウィスに修行をつけてもらった際に新しい道着に変わりましたが、不評ですぐ戻ったのもありましたねwピッコロさんは保護者に磨きがかかっていたり、ヤムチャは無茶ばかりというか武道家じゃねーしw


言い出したらキリがないのですが、自分は最終回を観終わった後、youtubeで海外の人が本作を観ている動画を観ていました。一緒の作品で通じ合うのは、感動するものでしたし海外ウケも考えてらっしゃる。どこで盛り上がり、どこで感動するのかのリアクションが皆さん分かりやすい。制作側が意図したことも割と分かりやすかったりするので、杞憂ではないのが分かるのは気持ちが良い。{netabare}~17号やフリーザの活躍であったり、ラストの悟空とベジータの構えも、意識していましたし、{/netabare}原作をリスペクトしていて良い感じでしたっす!

投稿 : 2024/12/28
♥ : 19

67.8 13 変身で宇宙人なアニメランキング13位
だぁ!だぁ!だぁ!(TVアニメ動画)

2000年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (129)
973人が棚に入れました
光月未夢は中学2年生の女の子。両親が仕事でアメリカのNASAに行くことになり、母親の知り合いである平尾町の西遠寺家に一人預けられることになったが、西遠寺家とは西遠寺というお寺だった。しかも、その西遠寺の住職である西遠寺宝晶がインドに修行に行ってしまい、宝晶の息子で未夢と同い年の男の子西遠寺彷徨と2人きりで暮らすことになってしまった。そこに、地球から120億光年離れた『オット星』から、超能力を持ったオット星人の赤ちゃんルゥと、ベビーシッター兼ペットのワンニャーが小型UFOに乗って現れた。ルゥとワンニャーはオット星で時空のひずみに吸い込まれ、西遠寺まで飛ばされてきたのだった。未夢と彷徨は、UFOが壊れ自力でオット星に帰ることのできないルゥとワンニャーを、西遠寺でお世話することになり、こうして3人+1匹の生活が始まったのだった。

平尾町愛好会 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

一見、クセのある少し変わった物語にも見えますが、今まで観たなかで一番面白く、そしてジーンと感動したアニメです‼︎

メインキャラクター(みゆとかなた以外)が全員と言っていい程に想像以上のクセ者揃いで、ドタバタギャクも満載で、一見変わったアニメですが、微笑ましい場面も多く、そしてジーンと来る感じの感動するシーンが沢山あって、とても印象に残っているラブコメです‼︎このクセのある一見変わっているドタバタラブコメですが、ありふれた、けれど実はとても大切な日常の幸せを強く魅せたアニメだったと思いました。本当に今まで観たなかで自分的に一番最高なアニメです‼︎(2015年12月1日:誤字の修正とレビューの文章を追加しました。)

投稿 : 2024/12/28
♥ : 12

とってなむ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ワタクシのだぁだぁだぁの視聴日記

【あらすじ】
両親が仕事でアメリカへ。
中学2年の未夢は母親の知り合いの寺へ預けられる。
その寺の住職もインドに修行へ。
残ったのは未夢と住職の息子・彷徨のみ。
今、二人きりでの生活が始まる!

・・かと思いきや

小型UFOが寺に墜落。
搭乗者はルゥ(宇宙人の赤ちゃん)とワンニャー(ベビーシッター兼ペット)。
4人?での生活が始まる!(今度こそw)


全78話。
少女漫画原作の日常系ラブコメです。
宇宙人いるから非日常、だとか言わない。

未夢役の名塚佳織さんの初主演作、彷徨役の三瓶由布子さんのデビュー作にあたるそう。
デビュー作から少年役とは、、流石というべきか。
お二方とも当時は中学生だったようですが、演技に関しては特に問題なかったですね。
寧ろ良かったと思います。


この作品、とてつもなく癒されます。
メチャクチャ好きなアニメ。
ルゥとワンニャーが可愛らしい。
変身の時の『ワンニャー!』の掛声が好きw

未夢と彷徨の中学生ならではのラブコメもホッコリしました。
こちらも可愛い。
彷徨は男キャラではかなり好きな部類です。
個人的ベストテンに入るレベル。

彼らを取り巻く周囲もいいキャラしてますね。
クリスちゃん、綾ちゃん、ななみちゃん、三太にももかちゃん。
それにみかんさん。
嫌いなキャラは見当たりません。
みんな可愛い!


作画は綺麗とは言えませんが、作品に合ったデザインで好印象です。



OP1「ハートのつばさ」 歌-中島礼香
OP2「Happy Flower」 歌-奈良沙緒理
ED1「BOY MEETS GIRL DA!DA!DA! Remix」 歌-TRF
ED2「ゆっくり」 歌-三重野瞳

ED1はプリティーリズムのPrizmmy☆のイメージが強かったですが、
こちらもいい感じでした。


――――――――――――――――――――――――――――――


温かい作品でした。
作品に流れる雰囲気が素敵なんですよね。
少女漫画原作やっぱ好きだなぁ。

78話でも足りないくらい。
もっと観ていたかったです。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 19

弑羅魏優夜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

感動しました(T_T)

まず最初に一つ言わせてください!!!
声優さん最高!!!!!!

みゆとかなたの声優さんが私の大好きなアニメの主人公とヒロインの声優さんなので、それが嬉しくて嬉しくて!!
耳が幸せです\(//∇//)\
と言いますのも、みゆの声優さんとかなたの声優さんは二人ともキャラと同じ中学生で、当時話題になったそうです。
それから「交響詩篇エウレカセブン」のエウレカとレントン役として再び共演しました。
交響詩篇エウレカセブンで随分と感動させられた私としては再び同じ声の恋愛アニメが見れることが嬉しくて嬉しくてたまりません。
レントンとエウレカのカップルが大好きだった方にはぜひ見ていただきたいです。

ちなみに、物語はギャグ要素もあり、恋愛もありで子供にも大人にも面白いのではないでしょうか。
ギャグ恋愛アニメとして観ていただければ受け入れやすいと思います。内容も深くなく単純なのでわかりやすいですよ^^

作画は、中学生という設定だし調度いいと思います。私的には結構気に入ってます。
音楽もその時々の雰囲気にあっていて全体的にまとまったアニメとなっていていいと思いました。

ニヤニヤしながら続きを見ています( *`ω´)

投稿 : 2024/12/28
♥ : 4

71.4 14 変身で宇宙人なアニメランキング14位
プラネット・ウィズ(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (274)
971人が棚に入れました
「おれは、おれが味方したい人達の味方だ。そんだけだ!」
過去の記憶を失いながらも、平穏に暮らしていた高校生・黒井宗矢。だがある日、
世界は謎の巨大兵器「ネビュラウェポン」に突如襲われる。
猫のような姿をした「先生」とゴスロリ姿の銀子と共に、宗矢は戦いに巻き込まれる
ことになったが_________なんと相手は人類を護る7人のヒーローの方だった!
宗矢の記憶に隠された戦う理由とは?

気鋭の漫画家・水上悟志が贈るオリジナルアニメーション、ここに開幕!

声優・キャラクター
阿部敦、原田彩楓、井澤詩織、小山力也、乃村健次、後藤沙緒里、梅原裕一郎、大和田仁美、渕上舞、菅原慎介、石上静香、興津和幸、清川元夢、若本規夫

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

オレはオレの助けたいと思ったやつの味方だ!

視聴理由 特になし

序盤 ヒーローものかな

中盤 コレは...

終盤 正義とは何か

この話は普通の中学生に起こった非日常を描いた話
ジャンル的にはロボット・大戦
途中から宇宙に進出しちゃったり、なんか謎の原理で戦闘してたりするけど、キャラの信念とか考えとかは面白いから、4.5かな
決して主人公が圧倒的最強とかではないんだけど、やっぱここでも「信念」はカンケイあるんだよね

作画は普通。音楽も普通。
キャラの熱血度がわかるし結構好きだな

まぁ全体的に普通だけど熱血キャラとか好きな人は良いかもしれない

投稿 : 2024/12/28
♥ : 10

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

熱いSFアクションバトル&人間模様&「ニャ」なアニメ…隠れた名作と言うにはもったいない

1クール12話を綺麗にまとめた良い作品でした。

はじめは取っ付きにくい小難しいものかな?と思っていたのですが、登場人物の背後や関係性が明らかになるつれ、物語の深みにはまっていきました。話が進むごとに熱くなる展開も良しです。

とにかくこの作品の一番の良いところは登場人物たちが魅力的なところ。善悪という概念はこの作品にはありません。バトルはしますが、一見、味方と敵に見えて、その実、それぞれの正義や思いで戦い、勧善懲悪にならない戦いになります。こういう作品はややこしくなりがちで、物語が破綻しやすいのですが、これには全くそれがありませんでした。ストーリーがしっかりしていたからこそ、最後まで見逃せなくなり、終わりもすっきりしたのだと思います。

主人公の宗矢の真っ直ぐさ。メインヒロイン(だと思う)ののぞさんの母性。銀子の不思議さと優しさ。隆とこがねとグランドパラディンの個性、先生と閣下。登場人物たちがすべて物語に辛味、回が進むごとに厚みが増していきます。

出てくるロボット(?)がファンタジーっぽいのに、けっこうバトル描写が熱くて、飽きません。それと、声も絵も好き。大体にして、渋すぎる声の持ち主に「ニャ」と「ワン」をやらせるなんて、卑怯です(良い意味で)。

全体的に穴の少ない作品だったと思います。文中、絶賛ですが、これは視聴者の感覚次第で大きく意見が別れるところだと思います。とはいえ、1クールで作るストーリーとしては、十二分に楽しめる作品だと思います。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 32
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「おやおや?おもしろいぞ」

<2018/8/21初投稿>
観てる最中なので評価はデフォルトの3です。

アニメオリジナルなんですね。
今期タイトルチェックしていく中、観ようかどうか迷ってた作品です。
あるレビュアーさんから勧められて、それじゃと録画だけしてました。

いざ観ると
おもしろいですね、これ。


概略は、

主人公「黒井宗矢」はメイド姿の女の子「銀子」とでっかい猫の着ぐるみのような「先生」の三人で暮らす高校生。

ある日突然、謎の敵「ネビュラウェポン」が宗矢の住む町を襲い、これに立ち向かう七人の超能力戦士が現れ、宗矢は・・・

という感じです。
一応ロボもの。

ぱっと見キャラクターデザインは子供向け。
ポケモンとかなんかそんな感じの。

でも実際観てみるとちょっと、いやかなり変。
敵キャラのデザインとか夢で見た悪夢を子供に描かせたような造形。
「先生」なんてまんまヌイグルミ。それも地方のお土産物屋で売れ残ってそうな。
味方のロボもカッコいいんだかなんだか。
玩具売る気あるんだかないんだか。
でも一度見ると頭から離れない 笑

たまに挟んでくる小ボケも小気味よい
いや、そんなシリアスなとこでもボケるの?というところでも入れてきます。


そして白眉はストーリーですね。
一見、シンプルでありふれた入りですが、その実相当練られてて、キレよく展開されていきます。
変な意外性もあり見入ってしまう。
演出が良いせいもあるのでしょうが、ちょっとずつ次回が気になってしまう。

まだ途中なので油断はできませんが、起承転結がしっかりしてそうなのでたぶん期待できるんじゃないかと(今は「承」かな)

世界観は昨今のアニメとしてはかなり変わってるんじゃないでしょうか。
超能力 とか
シリウス人 とか
リゲル人 とか
精神性が高度に発達した宇宙人 とか
宇宙に存在する 高度に発達しすぎて精神体だけになった生命体 だとかがなんの衒いもなく出てきます。

涼宮ハルヒでも似たワード出てたような気がしますが、それよりも古典SFを思い出してしまいました。
例えばレンズマンとか。
日本アニメでは珍しくなった"がっつりSF"

癖のある絵が好きな人or気にならない人
コシのあるストーリーを楽しみたい人(まだ油断は禁物ですが)
古典SFの匂いを嗅ぎたい人

におすすめかも

<2018/9/29追記>
最終話まで見終えました。

物語は流れるようにきれいにまとまっていましたね。
振り返って見ると至極王道なストーリーです。

ただこの作品を観て感じたことがあります。
もしかしたら作者が伝えたかったことなのかもしれませんが、私の勝手な思い込みなのかもしれません。

この作品、結局{netabare} 誰も死なないん{/netabare} ですよね。
そして、「正義とは?」というここ30年くらいの間に陳腐化されたような問いかけが常に出てきます。

大昔の漫画やアニメ、ドラマ、映画では「勧善懲悪」をテーマとした作品が当たり前でした。
正義は完全に正義だし、悪は悪で揺るぎない。
マジンガーZなんかはまさにそれ。

それが1980年頃から変わってきます。
正義と悪はあくまで相対的なもの。
見る立場で正義も悪もコロコロ変わる。
アニメではファーストガンダムが大きな転機だったように思います。
このガンダムでは「正規と悪は相対的なもの」という前提のもと「人はなぜ争うのか?」を問いかけます。
そして「人が争うのは人同士が分かり合えないから」ということでその解決の糸口としてニュータイプなるものが出てきたりします。

さらに進んでエヴァンゲリオンでは「それならみんな意識を共有化して一つになってしまえばいいじゃないの?」という問いかけが出てきます。
ただし、これは善いコトとしては描かれていません。
自我や個性の否定として忌むべきものとして取り扱われます。

他にも多数、こうしたテーマを取り上げた作品はありますね。

で、この「プラネット・ウィズ」ではこれらの流れを振り返るように物語は紡がれていきます。

「正義とはなにか?」
「人はなぜ争うのか?」

この作品では{netabare} 何か新しい答えのようなものを提示したわけではありません。
一方的な正義感を否定し、かといって穏やかなだけの刺激のない世界も否定し、みんながみんなお互いに優しい。
でも「じゃあ理想の思想はなんなの?」というところの明示はされない。{/netabare}


人のメンタリティというのは時代と共に変化していきます。
一説には戦争を起点として人の心のありようは変わるのだとか。
戦時中、戦後というのは人の心は荒み猛々しいものとなっていて、正義と悪も明確です(そうじゃなきゃ殺し合いなんてできない)
戦争が終わり、時を経るにつれ人心は穏やかになる。
長いこと戦争から遠ざかっている今は心穏やかな時代とも言えます。
またインターネットの登場・普及は大きく、人と人との間の情報のやり取りや共有がこれほどスムーズな時代は有史以来初めてのこと。
人間社会の意識はこれまでになく速いスピードで変化しているようにも感じられます。

そんな今の時代に、あらためて
「正義と悪」とか「人の心のありよう」そして(このまま穏やかな時代が続いたとして)「この先、人のメンタリティはどのように変わっていくのか」
といった問いかけを投げた。

{netabare} 答えは視聴者の皆さんも一緒にお考えください。{/netabare}

クイズ番組か?

というのがこの「プラネット・ウィズ」という作品なのかなと勝手に妄想しています。。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 32

64.2 15 変身で宇宙人なアニメランキング15位
宇宙パトロールルル子(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (245)
958人が棚に入れました
今石洋之監督によるオリジナルTVアニメ。

宇宙パトロールの刑事を父に持つ普通の女子中学生「ルル子」が、成り行きで宇宙パトロールに任命されてしまうところから物語が始まる

声優・キャラクター
M・A・O、榎木淳弥、新谷真弓、稲田徹、岩田光央
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

そうか、だから銃になるんだね

各話感想
{netabare}
1話
うーさーだ
逮捕ー!釈放ー!のリズム感が癖になる
内臓を書いていくスタイルか…結構えぐい…オーバージャスティスがフラッシュ的。忍殺はあまり楽しめなかった身分なのでこれはいかがだろうか。満艦飾マコみたいな可愛い絵柄の女の子が、銃に変身した。ヤバイアニメだ、と困惑と期待が入り混じった。
ジャスティース!!

2話
イケメンキター おっおっ、レンマギでみたぞ!
君の願い事を叶えるには、周りの人間を殺すのが一番手っ取り早いだろ?みたいな思考をするタイプの人だ!ルル子ちゃん、こんなのに惚れたら苦労するぜ

3話
ミドリちゃんwまーじーかー
ミドリちゃんの新谷真弓さんは蛇崩乃音で
オーバージャスティス本部長の稲田徹さんは蟇郡苛
ルル子父の岩田光央さんは袋田隆治なんだ!

4話
ルル子のお母さんのキルラキル臭
宇宙海賊なんだね、
あれ、娘が日アサで海賊してて、お母さんは昔闇の力のしもべ達をお家に返す仕事をして現在は海賊…
血は争えないのか
本部長も依然デカマスターをやってましたね

後半の作画演出20年前の宇宙バトルアニメみたい

5話
母ちゃんの服生命繊維
ついにオーバージャスティスが動いたー
と思ったら荻窪が…

6話
天種繭星まで、このキルラキル推しはどうした?
ルル子父が動いたーだけど元に戻らないのかな…ぐろい

7話
天種繭星の正体は糸巻惑星KLK-X
キルラキルと同時系列の作品ってことなのかも

8話
魔法惑星LWA-∞
今度はリトルウィッチアカデミア
スーシィも出てきた!
アレなのかな、CLAMPワールドのような、ツバサクロニクルのような感じなのかな

9話
先発情報でSex&VIOLENCE with MACHSPEEDと関連があるとのことだったので、観てきた。黄色と白のハイスピードシュコシュコ作品だった

美人惑星SVM-2
挿入歌が使われました!と聞いていたのだが…あれ、依頼人がルル子になっただけでストーリーの主軸が変わってない。
オヤブンの愛人が新規に出てきて、本家の流れを遠巻きに眺めながら裏でこんな会話してしました!という演出が良いね

SEASON 3 EP.FINALってことはコラボはこれで終わりなんだ…
本部長とクリソツなインフェルノコップは無いのか…残念

10話
ノヴァくんがついに裏切った
裏切ったという言葉は語弊があるかも、先にお願いされたから協力したまでのこと。ノヴァくん的には、ルル子側に着こうが、ブラックホール聖人側に着こうがどちらだって構わないはず。目的が達成された今、強く願えばルル子のところに戻ってくるだろう。
欲を言えば、ルル子と一緒に宇宙パトロールの活動をするうち情がほのかに湧いてきていて、ルル子ちゃんが隣りにいないと寂しいんだ。といって、ブラックホール聖人を裏切って戻ってくれば完璧。

11話
心にぽっかり穴が開いて虚(ホロウ)みたい
死んだルル子は"地獄に"うんうん、地獄と言えばこの景色だよ…!!
インフェルノ~ コップ キター!!

インフェルノコップ若干21歳にして、かなり丸くなったなあ…ルル子ちゃんをなだめてあげる優しさはインフェルノコップからは想像出来なかったから以外だった。

12話
残り2話にして、この作品の本テーマを思い出す。
そうだこれは初恋をテーマにした作品だった。
ノヴァ君!あなたを逮捕します!のくだり最高、顔を赤らめたルル子ちゃんすごくかわいいよ。

ノヴァ君、感情が生まれたのは良かったけど、急にただのイケメンになっちゃった…カヲル君みたいなミステリアスさが好きだったのでちょっと残念。
そしてノヴァ君は上半身裸の状態になった訳だけど、ノヴァ君の体が傷だらけなんですね。
ブラックホール星人(以下ブラホ)にあてつけられた痕なのかな、全部持ち主に付けられたものだと考えると、ナッシング星人でなくても、心を閉ざしちゃいそう。
というか、ノヴァ君って本当に心が無い、ナッシング星人なのだろうか。
ときめきジュエルもノヴァ君にしかない色形だし、本当にナッシング星人なら、ときめきジュエルを生み出すことってできないんじゃないかな。
それに、「どっちだっていいよ」が口癖のノヴァ君がブラホには(持ち主だからなのか)従順なのも不思議だし。

ブラホがマインドコントロールする便宜上ナッシング星人としているだけで、実はナッシング星人なんて存在しないのではないか。

左右の肩甲骨の辺りについた縦長の傷をみた瞬間、羽をもぎ取った痕じゃないか!と思いめぐらせてしまった私、ノヴァくん、天使だったら面白いのにな~


13話
TRIGGER設立5周年記念作品に相応しい作品だったと思う。
同社作品コラボのシーズン3を観て、ルル子達が銃になる理由を考えて勘づいてたけど、最後の引き金がTRIGGERの社名ロゴを意識したものになっていたし、ルル子もトリガーちゃんになったし、TRIGGER作品の壮大なデモリールにして、TRIGGER作品架け橋だったんだと理解した。
TRIGGERこれからも次元を超えて面白い作品を生み出し続けてくれるだろう。

次回のLWAのTVシリーズにも期待。
{/netabare}

音楽
OPの「CRYまっくすド平日」が好き
シリーズ毎に歌詞が違うのは、バージョン違いなのかと思っていたが、CD聞いたらまさかの1曲だったぜコケコッコー
ルル子のTVシリーズは何言ってるのか分からないところがあるので、音質の良い円盤はチェックしたくなっちゃうな。
歌詞が聞き取れなくても印象深いメロディだけど、意味がありそうでない勢いのある歌詞も分かると面白い。

挿入歌も良い曲が多いのでチェックしたいなー

ちなみに
一挙上映会に参加しました。
ルル子といえば、「でも続く!」のぶった切り次回予告も楽しみの一つなのですが、次回予告のない、通しバージョンの本編は以外にもつながりが良く、一シリーズが一つの作品として成り立っていて驚きました。

Blu-rayの初限定版にはサントラもイベント総集編もついているのですね、気になっています。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 11

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

初恋をした中学生は無敵!!

キルラキルを観終わるまでは決して観てはいけない作品として、棚ざらしにして忘れていたのである。
そんな中、リトルウィッチアカデミア制作の経緯にリンクする形で、ルル子のことを思い出すのである。
もし私のような俄かファンであるなら、是非にもweb上で、その時の熱気を感じてみるのも一興である。

これは正に、チープで壮大、超楽屋落のセルフパロディ、ナニとナニがアレしてアレする、感動超大作と言っても過言では無い。

これは、

“何でもかんでも略して言う”
“義務教育も終えていない”
“ちょっと難しい話をすれば居眠りする”
“1年で身長が10cmも伸びる”
“菓子パンばかり食う”
“ジャージの裾を自分で切る”

ような、バカな中学生の一人であるルル子の、後先考えない、無知で浅はかな初恋を巡る、宇宙と次元を股にかけた成長物語である。

それでも彼女は、物語の中で傷つき、涙を流し、そして命を懸けて運命のトリガーを引く。
何やら色んな力を掛け合わせ、偶然とんでもない力を発動する中学生、それがルル子なのだ。

根拠の無い確信こそ、若さの証明であることを思い出させてくれる、トリガーの十八番的作品である。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 11

筒井筒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

着想で描いてるのかなぁ?不思議なオムニバス?

アニメの進化が早いのか、2016年ごろの作品らしい。
物語は、悪がいる限り正義も滅びないみたいなことを言ってはいたが、13話の内4部構成。荻窪が万引きされるという意味不明な面白発想と、簡略化しすぎのキャラクターたちのこっけいな話だと思うけど、「人間1度死んだくらいじゃなきゃわからない」とか、カッコイイ名言もチラホラ、過去の作品のネタかなと思わせる場面もチラッと入って、最後は、ルル子の心を万引きしたノヴァ君を逮捕に告白に向かう、中二女子の恋愛力で宇宙の荻窪を救うという最初のジャスティスを超える展開。1話が10分くらい、だけど、見せ場の長いシーンもあり、BOXを一日で見るには少し重いかも。ちなみに13話。
ちなみにOPは、とても気に入っている。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 5

65.9 16 変身で宇宙人なアニメランキング16位
ド級編隊エグゼロス(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (257)
902人が棚に入れました
謎の侵略者・キセイ蟲により、かつてない危機に瀕している地球。キセイ蟲は人々のエロスの源“H(エ)ネルギー"を吸い取り、人間の生きる活力を奪おうとしている。そんなキセイ蟲から地球を救うべく、高校生・炎城烈人は地球を守るヒーロー集団「エグゼロス」の一員として、キセイ蟲退治をすることに!

声優・キャラクター
松岡禎丞、加隈亜衣、矢作紗友里、桑原由気、茅野愛衣、三木眞一郎、大森日雅、岸尾だいすけ、小山力也

郷音 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

HEROはHとEROで出来ているーー

2020年放送アニメ。

エロを規制し世界征服をたくらむキセイ蟲に対抗するヒーロー集団エグゼロスが舞台。

とにかくエロいよ!!男子は必見だね!!

チャチャと紫子が好き。要は褐色好き。

あとキセイ蟲の声優が超豪華。これだけでアニメ2つくらい作れそうなくらいすごいよね

物語はまぁ感動とかはないよ!とにかくエロ一辺倒さ!(恋愛もあるよ)

OPはめっちゃヒーローものっぽい曲です。男でもカラオケで歌えそう。

EDは空耳ソング過ぎて元の歌詞がわからないw

ヒーロースーツがほとんど使われなかったので2期に期待するっきゃないね!

投稿 : 2024/12/28
♥ : 6

61.6 17 変身で宇宙人なアニメランキング17位
宇宙ショーへようこそ(アニメ映画)

2010年6月26日
★★★★☆ 3.6 (160)
678人が棚に入れました
村川村は、都会から遠く離れた自然囲まれた土地。夏休みの子供だけの合宿のために小学校に集まった夏紀達5人は、行方不明となったウサギを探すために裏山に足を踏み入れるのだが…。

声優・キャラクター
黒沢ともよ、生月歩花、鵜澤正太郎、松元環季、吉永拓斗、藤原啓治、中尾隆聖、五十嵐麗、小野坂昌也、竹田雅則、宮本充、飯野茉優、江川央生、斎藤千和、伊藤和晃、日髙のり子、銀河万丈、飛田展男

ガチHOMO野郎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

宇宙かわいい

名前だけは知ってたけど観たことなかったシリーズ第1弾は本作、『宇宙ショーへようこそ』です。
長いことレンタルのパッケージだけ見て手を出さずにいましたが、実際観てみるとパケ裏のあらすじなどなどによる逆詐欺だったことが明らかになりました。

なんといってもこの作品の見所はキャラの良さ。
どいつもこいつもいい奴ばかりです。
キャラ付けはちょっとありがち感とか漂いますが、今の時代ありがちじゃないキャラは大体どっか破綻しているので物語を進めるのに適したキャラクターだったと思います。
あと宇宙人のデザインが秀逸。
キモかわいいという表現が一般的な気もしますが、個人的には直球かわいかったです。
後述する某キャラなんて家で飼いたい。

次に作画。
劇場版だけあってやはり流石の出来でした。
狂気の作画や手抜き風味などもなく、非常にハイレベルです。
あと序盤の色味とかがジブリ風味に感じられましたがそこはまあ個人の感覚ということなので深くは突っ込まないでいただきたい。
また色々な架空の存在の造詣が素敵です。
個人的には、過去これ以上俺好みな宇宙はトップをねらえ!以外では観たことないです。

音響面はまあ劇場版のクオリティだな、って感じで特筆すべき点を見出せませんでした。
唯一語るとしたら「Happy Birth Day to You」ですかね。
あれはすごい耳に残ります。

ここまで色々と書いてきましたが、ひとまず断言できるのはサブキャラの宇宙人、インクショップの看板娘であるインクちゃんがかわいいってことです。
まったくもって美少女キャラではございませんが、メインキャストのヒーロー(女)、ヒロイン(女)を押しのけてかわいいです。
言うなれば小動物。
頭部の髪の毛っぽい部分がメインの腕みたいになってるので乗り物のハンドルを切る時とか首を傾げてるみたいでマジたまりません。
上のほうで色々褒めたり貶したりしてますけどそのシーンだけでもこの作品を観る価値があると思います。
マジです。

そんなわけで、あなたも是非夏のバカンスに宇宙旅行をお楽しみくださいってこった。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 11
ネタバレ

ポロム さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

宇宙人、拾いました。

「ありがとう、おかげで助かりました」

全校生徒たった5人の小さな小学校に通う仲良し5人組は
行方不明となったウサギを探すために裏山に足を踏み入れて、
ミステリーサークルと、傷だらけの犬を目撃し持ち帰る。

手当をして元気になると・・
人の言葉をしゃべる!
二足歩行で人間みたいに歩く!
小学二年生の女の子を「美しい・・」と褒め称えて口説くw
こんなの犬じゃねぇ!・・普通じゃないと・・。

だが、彼は犬・・ではなく宇宙人だったのだ。
{しかも名前はシンプルなポチ。}

ポチは介抱してくれたお礼として
一行は月で修学旅行をすることになった
{羨ましすぎるから私も仲間に入れて欲しい!w}
月では数々の宇宙人、見たことない乗り物やお菓子
地球にもあるファーストフードやコーラもある
{ただし地球で買うより高い}

物語に深く関わるキーワードの
今宇宙で最も注目されている番組「宇宙ショー」を楽しんでる中
月からの地球便がすべて通行禁止になり、帰れなくなってしまう・・。

帰れない。修学・・襲愕旅行(;゚Д゚)!
月でアルバイト
{netabare}
特急に乗るため一行は乗車料をバイトして稼ぐことに・・

良いなぁ。
私も月でバイトした~い!!(笑)
地球にもある宅急便、ベビーシッター
ピザの配達、アイドル、メカニック系なんでもアリ!!
今やってる仕事?そんなの放って月へ行く!w
{何て言って責任感強くて出来ないw}
{/netabare}

136分・・2時間弱あるのでとても長いです。

前半ジャングルジムごと月へワープするのとか
銀河鉄道の夜を思い出すような宇宙を駆ける列車
月を旅行したり別の惑星に行ったり
宇宙人の友達が出来たりとか
大人になると忙しさの中忘れちゃったような
子供の頃の夢とか詰まっていて見ながら
良いなーと思いながら観てました。

ポチ、かっこいいよポチ
{netabare}
ポチが初登場の頃から
犬にしてはイケメンすぎる声だな・・と一目惚れ(笑)
7歳に対して「あまねさん」と敬語なところと
本気で口説いちゃうところとか
実は教授なとことか好きすぎるw

最後あまねちゃんがポチにちゅーして
ポチがめっちゃ照れてるのが可愛い!
「いつかあまねさんを迎えに行く」
と言っちゃうところが素敵!
{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 22
ネタバレ

シェリー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

童心をくすぐる最高のファンタジー

ホントに大好きな映画です。

頭が突き抜けるほど晴れた夏の空、
自然に囲まれたド田舎の年齢バラバラの小学生5人がひょんなことから宇宙へと旅行に行くお話。

夏というのは不思議で何かが起こるような気がして仕方のないものです。特に子どもにとってはね。
だから、空からタイムマシンが落ちてこようが、いきなり汎用人型決戦兵器に乗せられようが
「やれやれ」といいながら心の中ではワクワクしてしまうものです。
この作品内ではそんな行き着く先も消滅の仕方をも忘れた欲望が水を得た魚のように、そりゃもう存分に暴れまわります。

この映画には強く明確なメッセージやテーマはありません。
少年少女1人1人の想いや行動から湧き出てくる活力がとてもすがすがしいことが魅力のひとつとなっています。
映画に出てくる背景やあらゆるもののデザインは好奇心をくすぐるものですし(特に人の動きが好き)
声優さん方の演技も子供ならではのあどけなさが伝わる名演技でした。

主人公たちはいろんなものが詰まったストーリーを通して
周りのすがた形の違う宇宙人たちと自分たちを比較し人間らしさを、
そして彼らやいつもそばにいる周りの友達に改めて触れることでその人の良さ、
または自分らしさをほんの少しだけれど見つけることができました。

本当に良い物語でした。


{netabare}

ジャングルジムが浮かんでいくシーンに感動しました。
すごく素敵で幻想的で引き込まれました。一番好きなシーンです。
もちろん宇宙ショーでの戦いシーンもとても良かったです。

登場人物ではインクがかわいかったです!
宇宙船の操縦なんかもたくましくて、でもかわいくて。
キャラデザもGOOD
その分最後の別れは悲しかったです。

なつきも好きだった。
なにかやろうとしても少しかっこつけたがって、しかも上手くいかなくて。
悩んだりしてるシーンなんかも含めてとても共感できました。
彼女にしかわからない彼女の葛藤をひとり抱えこみ、なんとか頑張ろうというこころが好きでした。


{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 12

57.2 18 変身で宇宙人なアニメランキング18位
この醜くも美しい世界(TVアニメ動画)

2004年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (86)
455人が棚に入れました
親から離れ、西野家に下宿する少年タケルは、高校に通いながら西野家のバイク便を手伝い暮らしていた。
ある日の配達の帰り、タケルはバイクに便乗していた親友のリョウとともに不可思議な光を目撃した。双筋に分かれた光跡を追って林に入ると、1本の樹に宿った光の中から、ひとりの女の子が姿を現した。彼女はタケルが考える「理想の女の子」に瓜二つだったのだ。タケルは常識から考えられない現象に戸惑いながらも、人間としての記憶を持たないらしいその少女にヒカリと名づける。
だがその直後、節足動物にも似た巨大な怪物が現れ、彼らに襲いかかる。リョウは果敢にもバイクで反撃を試みるが、怪物を倒すには至らない。ヒカリとタケルが窮地に追い込まれたそのとき、タケルの身体にも尋常ではない変化が現れた。
しかしこれらの異変は、これから始まる「世界の終わり」の序章に過ぎなかった…。

声優・キャラクター
川澄綾子、水島大宙、清水愛、瀧本富士子、真田アサミ、高田由美、菊地由美、水野愛日、私市淳、荻原秀樹、小林恵美、松本大、こたにともこ、野田圭一

60.8 19 変身で宇宙人なアニメランキング19位
URAHARA(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (105)
406人が棚に入れました
原宿。そこは文化・オシャレ・カワイイが集まる街。りと、まり、ことこの女子高生三人は、その街で『PARK』という期間限定ショップを展開している。
ある日地球に宇宙人がやって来て、人間が生んだ文化を奪い去っていってしまう。そこにみさと名乗る不思議な少女が現れ――。大好きな原宿を守るため、三人の女の子が立ち上がる。

声優・キャラクター
春奈るな、上坂すみれ、石見舞菜香、天野心愛、松本保典、飯田里穂
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

独特のビジュアル・ストーリー・世界観・キャラクターがテーマに噛み合った作品

2017年秋アニメ。全12話。
猫が超可愛い。そしてサブタイトルが毎度秀逸。

「海外向けアニメ配信サービス・クランチロールで話題のイラストノベル「PARK:HARAJUKU Crisis Team!」がついにアニメ化!原案の持つ個性豊かな世界観と色彩はそのままに、日本人クリエイターらの手によってオリジナルアニメシリーズ「URAHARA」として生まれ変わる。原宿の新たな物語、開幕!」 (公式サイトより)

女の子向けのポップな画面作りとデザイン性が気に入って視聴しましたが、ストーリーもテーマが一貫し、絵と物語と設定がしっかりと噛み合った良い作品でした。
会話に結構尺を使っているのでテンポが悪いと感じる時もありますが、ストーリーやキャラクターに反映される内容が多いです。シリーズ構成の高橋ナツ子さんは女の子向け作品や会話劇が得意なようで、その個性が本作にはよく合っていたと思います。

監督の久保亜美香さんはアートアニメーションのクリエイターだそうですが、凄いセンス。本作のEDアニメーションは久保さん一人で作っているようです。
可愛らしいキャラクターデザイン、こだわったファッション性と衣装、簡略化し作り込まれた背景、独特の色彩など、本作のビジュアルは見ているだけで楽しかったです。全体的にはユルめの作画ですが、線が少なめのデザインなのでなかなか気持ちよく動く回もあります。
ただ徹底してポップなのでシリアスな演出が噛み合わないシーンもあり、カタルシスを期待すると肩透かしを食うかも。

OP、EDは作風によく合っていますし、BGMも印象的で良く出来ていました。

独特のビジュアルが気にならなくて創作に興味がある人は観て損は無いと思います。

{netabare}
脚本もなかなか丁寧に作り込まれ、全体を通してりと・まり・ことこの創作に対する心の持ちようがしっかり描かれたのがとても良かったと思います。スクーパーズであるみさの心の変化も段階を踏んでわかりやすく描写され、バッドエンドにはならないだろうという安心感もあって楽しく見られました。
「生きるために奪う事しか出来ない異星人と解り合い、新しい何かを生み出すことを伝える」という展開はマクロス7と一部共通してますね。
マクロス7も歌に凄く力を入れていましたが、こちらも独特でポップなデザイン性と画面作りがとても良かった。初回このビジュアルを見て、完走を決めてしまったくらい好きです。
(※2018年秋に再放送したのでまた見直しましたがやっぱり好き。ファッションは年代が出るのでだんだん古くなっちゃうかな…と思うけどそれでも可愛いくて良い。)

創作に興味がある人にとっては心を抉る展開や殺人のようなシーンもありますが、作風のおかげでそれほど重くは感じなかったです。何よりハッピーエンドですし。
第一話からしっかりと伏線も張られていて二周目の視聴も楽しいと思います。


以下雑感。

職業で言えばりとは芸術家、ことこは研究者、まりは芸能人という描き方で、それぞれに違う孤独を伴うけれど、他人に受け入れられないと成立しない職業でもありますね。だから刺激しあい切磋琢磨するPARKは、クリエーターの卵である3人が最初のハードルを越えるには必要な場所だと思いますが、あくまでもスタートラインだと感じます。
…そう考えると大人になったら3人はどんなクリエイティブをしていくのか見たくなるなあ。

バブルの中では最初から何でも3人の思い通りになっている(電気が復旧したり、ラジオが鳴ったり、急に人が現れたり)のが細かい。

りとの可愛がっている猫がデザインも動きもすごく可愛かったです。襟巻きしたような長毛の猫と、PARKマスコットのスヌードのネコがイメージとして重なるようにしているのかも。演出面でも常に気を遣っている印象でとても良かったです。
{/netabare}(2018.1.4)

投稿 : 2024/12/28
♥ : 18

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「感性」推しのPOPアートアニメ。「創作」に向き合う作品でした。

創造性を持たない宇宙人が、創造性を持つ他の星を襲ってその星の文化財やクリエイターを奪っていく…。

斬新だけど一歩間違えば相当に寒い設定ですね。それに見合ったセンスのものを出してもらわないと説得力ないので。

でもしばらく観続けようと思ったのは、絵が自分の感性にわりと合っていたんでしょうね。まあ、私は昔、NHKでやってた『東京カワイイ★TV』とか観てた人だしね…。

私は喜んで観ますけど、他の人に勧められるのかと言われると何とも…?

2017.10.20追記:
第3話まで視聴。不穏展開へのフラグが立った?

そのまんまではないけど、『フリップフラッパーズ』に期待していた方向性のものが観られるかも。

POPな絵柄だけではない怪作に発展する期待が少し高まってきました!

2017.11.10追記:
第6話視聴完了。いよいよ不穏な引きで、次回が待ち遠しいんですな!

2017.11.17追記:
第7話視聴完了。クリエイターの闇。そして研究者の闇。
いよいよキタかな…?

2017.11.24追記:
ヤバい、目のハイライト消えてる。薬物依存のアナロジーで、幻覚は見るは幻聴は聞こえるはで症状は完全にジャンキー。

「クスリ、ダメ。ゼッタイ。」

2017.12.8追記:
10話。クリエイターの闇をこういう展開につなげてくるとはなあ。「承認欲求」ってものの捉え方が適切なのかな?

これ、脚本はかなり頑張ってると思います。めっちゃオモロイ!

2017.12.23追記:
最終話まで視聴完了。作中ではたびたび「クリエイティブ」という言葉が使われましたが、終わってみればこの作品は創作に関わる者の内面葛藤を具現化するような作品だったなと思います。

「模倣」で始めることは当たり前のことで、そこは肯定していくけど模倣にとどまることや、承認欲求のために称賛されている物をパクって自身のオリジナリティを主張することはきっちりと否定されるべきことなのでしょうね。

作画評点5は、他のアニメ作品に流されないキャラクターデザインや背景に対してのもので、普通の意味での「作画が良い」とは違います。

それでもこんなポップなイラスト風の絵を大きな破綻なく動かした作画スタッフは頑張ったと思いますよ!

投稿 : 2024/12/28
♥ : 36
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「いいね!」って何? 食べられるの?

[文量→特盛り・内容→考察系]

【総括】
初めにことわっておきますが、「私は」「絶賛」しています。が、普通に考えて、そこまで面白いアニメでもないとは思っています(苦笑)

独特の作画と設定の中で繰り広げられる、女の子達の不思議な会話がメインとなるアニメです。ダークホースというか、1話視聴時からの伸びでいけば、これまで視聴してきたアニメの中でもかなり上位です。面白いアニメでした。

パッと見、雰囲気アニメ。むしろ、ク○アニメ。でも、違います。実はかなりメッセージ性が強いアニメです。

グロい描写は皆無ですが、エグい角度でえぐってきますよ、(若者達の)精神を(笑)

かなり哲学的な内容というか「芸術とはなんぞや? 」「個性って何?」「クリエイティブってどんなこと?」な~んて、小難しいことを色々と考えさせてくれるアニメでした。「私は」オススメしますw

(あぁちなみに、レビュタイですが、別にあにこれのサンキューを否定してる訳じゃないっすよ。サンキューに明確な定義はないけれど、私個人は「レビュー読ませて頂き、あざっす♪」の意で使ってます。自分もレビューなんて書いてる以上、当然誰かに読んでほしいわけで、だからサンキューも、ないよりはあった方が嬉しいわけです笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
スクーパーズ=ゼントラーディという解釈でOK(笑)?

7話から、違うアニメになります(笑)

7話は、自分的に凄く好きな回。個性とは、芸術とはなんぞやという、問題提起がガチンと入っています。

彼女(りと)らが「文化」「個性」だと思い込んでいたものは、実は単なる物真似に過ぎないと知ったとき。彼女らのハリボテのアイデンティティがグラリと傾きます。

「個性」に関して、私の好きな言葉。

「みんなと同じになりたくない、という、みんなと同じ言葉」

「派手な色も勿論個性的。でも、淡い水色だって薄いピンク色だって、やっぱりみんな、個性的」

「全てのオリジナルは観察と模倣の上に成り立つ」

「個性とは、皆と違うことをするのではなく、皆と同じ事をしていても生まれる僅かな違いを指す」

、、、。私は、世の中に個性的じゃない人間はいないと思ってます。個性的とはつまり、その人らしいということ。

例えば、道が二又に分かれていて、多くの皆が右側の道を選ぶとき。そこであえて左側に行く人や、もしかしたら道なき道を掻き分けて進むような人を、世間は「個性的」と評するかもしれません。勿論、個性的です。でも、他の人に流されて右側の道を行く人も、私は個性的だって思います。だって、「つい周りに流される人らしい」行動じゃないですか。「周りに流されない人」が個性的あるならば、「周りに流される人」だって個性的です。そういう弱さだって、その人らしくて素敵。そう考えたら、どこに「個性的じゃない」人がいるのでしょうか?

私はむしろ、「へっ、皆が右側の道ばかり選びやがる。じゃあ俺はあえて左側の道をゆくぜ~。個性的だろう?」なんて思っている人は嫌いです。そもそも、他の人が○○だからと思った時点で、真似するのも真似しないのも等価値です。だのに大衆的、一般的、普遍的なものをバカにするなんて、バカみたいだなと。

それ以降も、かなりえぐってきます。10話の「みんな妄想」もヤバイですね。

例えば、インスタグラムをアップして、イイねをもらう。認めてもらった気がする。ハイ、妄想。例えば、こんな服がトレンドだよ、センス良いんだよ、なんて自慢気にオシャレを気取る。ハイ、妄想。

パンケーキなんて、ただのホットケーキじゃねぇか。正直、マカロンよりどら焼きの方が旨いと思う。カフェのテラス席、寒くね?

とか、そんな感じ。みんな、「誰かが作った価値観を、自分の価値観と疑わずに、胸を張っている」

スゲェ風刺的だなと。原宿を舞台にしているくせに、原宿に集うような若者のアイデンティティにクリティカルヒットを食らわしている姿に、オッサンは胸のすく思いですw だって、このアニメがえぐっている部分、オッサンにはノーダメージですから(笑)

最終話、スーパービーズ猫ちゃんを創る時は、ちゃんと既存のアイディアを流用していました。

アーティスト(芸術)とエンターテイナー(娯楽)の違いは、「自分の為に作ってるか」「誰かの為に作ってるか」だと思います。純文学と娯楽小説の違いもそうですね。純文学には、どこかに自己救済が含まれていると思っています。

自分(剣道部)には好きなエピソードがあるのだけれど、歌手の倖田來未さんが、ある番組で「アーティスト」と紹介されたときに、(やんわりと笑いを交えながら)「自分はアーティストやなく、エンターテイナー。そして、エンターテイナーであることに誇りをもってやっている」と答えているのを観て、ああ、この人はしっかり考えてるんだな~と感動したことがありました。

実際、作中でも、例えば りと は、8話では「一人で描いて一人で眺める。それは嫌」と発言していて、この時点では、「クリエイティブ」とか言っておきながら、「エンターテイナー」だということが分かります(他人のイイねが欲しい)。しかし、12話では、「初めて猫の絵が上手く描けた時、誰も見てくれなくても嬉しかった。そういうのが好きってことなのかな。それからずっと好きで描き続けている」と言っています。ここで初めて「アーティスト」とは何ぞやと分かったのでしょう。

これは別に、アーティストの方がエンターテイナーより上だとか下だとか言いたいわけじゃないんです。ようは、「自覚してるか無自覚か」ということです。

私自身、巷に溢れる「アーティストずらしたエンターテイナー」があまり好きではありません。「エンターテイナーずらしたエンターテイナー」は好きです。(歌手を例にとり)極論を言えば、誰かの作ったカワイイ曲を、誰かの作ったカワイイ衣装と振り付けで演出し、マシンで声をいじってカワイくしているのに、「個性的」と言われて(演じて)いる「エセアーティスト」より、カラオケボックスで一人カラオケでストレス発散しているオバチャンの方が、よっぽとアーティストだって思うわけですよ。

そういう、日々の小さな引っ掛かり、私の「持論」にピッタリと合う作品だったので、☆4です。ですから多分、この監督と私は、少なくとも「クリエイティブ」というものについての考え方が、かなり近いんでしょう。一緒に酒飲んで、色々と世の中の不平不満悪口愚痴を言い合い、ぶった切りたい(笑)

よって、私達(笑)と認識が合わなければ、ただの説教臭くて低クオリティなクソアニメなんだと思います。その人にとっては。それで良いとも思います。

最終話は、そんな「監督の?持論」がてんこ盛りでしたね。

例えば、4人でパフェを作るシーンで、りとが、「これは妄想じゃないよね」と言ったのに対して、まり が「当たり前でしょ。私達の私達による私達の為のパフェなんだから」と言って、みさが「素敵なんですな~」と答えるクダリ。これは前述の「自分の為に作品を作るのが芸術家」という考え方に合致します。芸術なんて、基本的に自己満足ですから。

次に、アマツハラで出来た上空のオブジェ(自分達の妄想を具現化する装置)を破壊する理由を、「新しいものをみんなで作るって楽しいもの」と、まりが答えたクダリ。この中で一番、「承認欲求が強い人物(イイね欲しい)」だった まりが、「自力」が「楽しい」という理由で行うところに変化が見られました。例えば、自分の部屋をオシャレにしようと思うとき、「オシャレに思われたい」なら、雑誌とか見てそのまんま真似すれば良いし、(商業スペースとかなら)プロに任せちゃえば一番良いと思います。でも、「インテリアとか揃えるのが楽しい、好きだ」という理由なら、自分の足でショップを巡って、気に入った家具を揃えていけばいいと思います。好きや楽しいは、(他人に迷惑をかけなければ)誰に認められるものでもなければ、否定されるべきものでもないはずです。

と、ここまでは、いわゆる「原宿のカワイイ文化」に否定的な立場をとってきた本作が、最後に「本物の(カワイイ)猫」を発見するのが、また良いんですよね。そこで りとが、「妄想の中にも真実はある」という事実を発見し、まりがそれを、「何かを大切に思う気持ち」と定義し、ことこが、「夢をみたり、想像したり、妄想したって良いことだよね」と光明を見いだします。それを聞いたみさは、何かを納得したような表情をし、「スクーパーズの星を原宿のようにしたい(物真似したい)。それが自分の夢」と言い、旅立ちます。だから最後に、ことこが「研究材料に(すでに完成された)UFO欲しい」と思うわけですね。つまり、物真似することは悪いことではない=原宿に集う(雑誌の切り抜きが歩いているような)若者達の肯定 を行っているのですね。

私自身も、原宿や原宿の文化は「嫌い」「苦手」ですが、「悪い」とは思っていませんし。

更にだめ押しで、りとが「物真似や模写を繰り返しているうちに、段々アイディアが生まれてきて、オリジナルの絵が描けるようになってきた」と話し、ことこが「流行も大事だけど、その中で自分が本当に好きなものを見つけ、物を作っていきたい」と話し、最後に、「私達3人で好きなものを楽しくクリエイティブしていこう!」と誓います。

彼女らは完全に、(現状と今後の方向性を)「自覚」したわけです。これが、作中で描かれた成長かと。

ほんっっとうに、「私は」納得できました。自分的には、(作中で考えてきたことの)「答え合わせ」みたいな最終回でした。

このアニメ、完全に原宿の文化(象徴的な意味合いであり、原宿という一地域を指すものではなくて、他人の評価に一喜一憂したり、承認欲求が強かったり、殊更に個性的であることに固執している若者文化)に一石を投じようとしてます。

原宿や、そこに集う若者達を「ただの物真似」「創造性なんて皆無」「妄想の世界で生きている」と全否定し、その上で「でも、良いんだよ。その物真似や妄想の上に、創造が生まれてくるんだから」と、全肯定する。

つまりは制作のメッセージは、「踊らされていることを自覚して楽しめ。そしていつか、自分の本物にたどり着け」なのかなと。

もうここまで皮肉臭い作風だと、「作画とか色々と低クオリティな部分」ですら、「そんな見た目とか既存の価値観だけで評価してるなんて、原宿で踊らされている人みたいだね」と、ウチらアニメ好きにもケンカ売っている、いや、問題を提起しているのかと疑うほどです(単に低予算の可能性の方が高いw 私自身、作画は悪いより良い方が良いと思うし、声優も、下手よりは上手い方が良いと思います。一般的な意味でのアニメのクオリティが低いことは事実で、前半なんかクソつまらなかったし、だからこんなにベタ誉めしているのに、☆5はつけられないんですよね~)。

「URAHARA」というタイトルは、「裏原宿」ではなく、「原宿の裏側にあるモノ」だったのかな? 自分的には凄く納得のいく作品でした!

〈まとめ〉
×前フリだとしても前半はクソつまらない
△作画など、色々と低クオリティ
◎メッセージ性の強さ
◎自分(剣道部)の考え方にドンピシャ
{/netabare}

【視聴終了(要約バージョン小盛りレビュー)】
{netabare}
前半は雰囲気アニメ。中盤以降の哲学的な内容(個性とは何? クリエイティブってどんなこと?)が、見処。

「誰かが作った価値観を、自分の価値観と疑わずに、胸を張っている」「何かを表現したいのではなく、イイねがほしいから表現しているだけ(承認欲求)」の「原宿的若者」へ、現実を突きつけようというアニメ。

作画や声優など、アニメとしてのクオリティが低いのは残念だが、かなり深い、尖ったアニメ。私は大好き。
{/netabare}

【余談~ 洋服が、人に着られてやって歩く街、原宿(偏見) m(_ _)m ~】
{netabare}
自分は、オシャレでもなんでもないし、東京のシャレオツな場所(笑)は大抵苦手(好きなのは池袋とか上野、神保町とかw)なんだけど、裏原だけは、不思議と好きな街でした。買い物にもよく行ったし。原宿(竹下通り)は苦手なんだけどね。

裏原は、路地感というか、秘密基地感というかが良くて。住宅とショップが混在しているのも面白いよね。あと、大っぴらに看板出してない店も多いから、入ってみないと分からない怖さとかw

そういう意味では、本作も「秘密基地感」は良く出ていました。もともと、家賃高すぎて竹下通りには出店出来ないけどやる気だけはあるみたいな、いわばベンチャー企業的なショップが裏原を作ってきた歴史があり、(作中の)「PARK」みたいな店は、確かに多いかも。その点では、裏原に目をつけたのは面白いと思う。

が、メジャーかマイナー(インディーズ)かという違いはあれど、「PARK」の服自体は、なんとなく原宿(竹下通り)っぽくて、この辺は、アメリカのアニメが原作?だから、まあ外国人には分かりやすい(KAWAIIを表現する)ようにディフォルメしてるのかな? と思ったり。

原宿を愛している皆さん、余談のタイトルはごめんなさいm(_ _)m でも、素直にそう思うんです。

勿論全員とは言いません。が、東京に住んでた時に何度か行きましたが、服に着られてる人がたくさんいるな~と思ってました(まあ、私がオシャレとはなんたるかを知らないだけかもですが)。

個性的なファッションって、奇抜なファッションとイコールではないっすよね。たとえそれが白Tにジーパンでも、自分が本当に好きな格好なら個性的なわけで。例えば二人が同じ服を着ていても、個性はあるわけで。偏見ですが、あの街を歩いていると、個性的と言われる服を着ることで、人格的な個性を失っているように思うんですよね。

これは、茶道にヒントを得た私の持論ですが、「個性とは他人と違うことではなく、他人と同じことをしても僅かに生まれる違い」だと思うんですよね。茶道なんて、しきたりや手順が色々決まっていて、みんな同じことをしてるはずなのに、そこには確実に違いが生まれます。それこそ、個性だと思ってます。

そしてそれは、7話でことこが言った、「情報を仕入れ、流行りを取り入れることで作り出した自分達のクリエイティブは、スクーパーズと変わらないのではないか」という問題提起にガッチリハマっています。

あっ、オシャレさんに対するただのヒガミの可能性もありますので、悪しからず(苦笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
なんかこう、なんて形容して良い分からないアニメだな(笑) マクロスだよな(笑) バトルなの?

2話目
ことこ、意外と冷静。なんかこう、展開が気になるアニメ。

3話目
歩く作画、ヤバイな(笑) 落書きは犯罪ですw クオリティとは、なんぞや?

4話目
う~ん、分からんw ことこ の優しきマッドサイエンティスト感は良かったかな。

5話目


6話目
怪しいな、裏原で裏切りw

7話目
スクパーズ食べるのも伏線だったのね。ことこ、本質。Wikiで検索してコピペ。原宿の文化がスクーパーズと変わらない。いや~、私が言いたいこと、言ってくれた。しかも、そこで食べるのは、伝統和菓子、桜餅ね。味の違い、個性の融合、桜餅。人形のような笑み。貪るようにスクーパーズを食う二人。☆、ひとつ上げようかな?

8話目
さよみんまで、怖~。フォロワー依存。友達依存。お~、とことん責めるね。過去のトラウマ、さよみんを殺し、パークだけが守られ、街の皆から責められ、二人は狂っていく。一人で描いて一人で眺める。それは嫌。アーティストとエンターテイナーの違い。りと まで、堕ちたか。

9話目
私もっと食べ続ける。食べなきゃ、、、可愛くならなきゃ? イイねが欲しい人々。りと、その通りだと思う。なぜ、マリとことこは、正常サイドに? 絵を描くことが目的から、可愛いと言われることが目的に。最初は、リト本人を可愛いと言ったんだね。

10話目
本当に欲しいのは、素敵なものではなく、素敵な自分。良い話にしそうにしといての、、、、まだ、落とすんかい。いや~、性格悪いわw みんな、妄想。自分を認める人は全部妄想の産物。全てが自作自演、乙。

11話目
う~ん、良い話にもっていくの? 綺麗事もハッピーエンドも好きだけど、この作品に関しては、綺麗事にしてほしくないんだけどな。

12話目
私達の私達による私達の為のパフェ=妄想じゃない。お手軽にクリエイティブを叶えてくれるアイテムの破壊。妄想の中にも真実はある。夢も妄想もOK。ようは、自覚的か無自覚かということ。ウラハラは、裏原宿じゃなくて、原宿のウラガワだったのか。好きだから描く、そのシンプルさが芸術。真似と模写の後に、オリジナルがある。流行も大事だし、その中で時分が本当に好きなものを見つけたい。全くもって、その通り。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 30

70.4 20 変身で宇宙人なアニメランキング20位
宇宙の騎士テッカマンブレード(TVアニメ動画)

1992年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (68)
401人が棚に入れました
連合地球暦192年。謎の宇宙生命体『ラダム』が突如として地球に来襲、人類の宇宙進出の夢を懸けて作られた軌道エレベータ基地・オービタルリングを瞬く間に占拠し、地球侵略を開始した。地球製兵器では傷つけることすらできない強靭無比のラダム獣に対し、唯一対抗し得る兵器であるオービタルリングのレーザー砲を奪われた人類には対抗する術がなく、その侵攻をただ黙って見ているしかできなかった。そんなある日、地球上のラダム獣や地上に根付くラダム樹の調査・分析をしている外宇宙開発機構の前に、正体不明の記憶喪失の青年が現れる。

声優・キャラクター
森川智之、松本保典、林原めぐみ、横山智佐、鈴置洋孝、飯塚昭三、中原茂、子安武人、水谷優子、小杉十郎太、島香裕、横尾まり、飛田展男

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

作画は不安定だが、とても見ごたえのあるSFヒーローもの

この作品は、1975年に放送された『宇宙の騎士テッカマン』
を元に制作されたオリジナルアニメである。

私は、この作品の後に宇宙の騎士テッカマンを知ったため
詳しくはコメントできないが、一部の設定を除き、全く
異なる作品として作り上げられているようだ。
別物として、考えた方がいいだろう。

作品のジャンルとしては、復讐劇としての要素が非常に強いSF
ヒーロー物だが、1990年代の作品の中でも特にハードで、主人公が
最初から最後まで報われない鬱展開に仕上がっている。少なくとも、
近年のテレビアニメでは中々お目にかかれない卓越したストーリー
展開であることは間違いない。

一時的に暴走したのを機に戦意を完全に喪失したり、自分の目的を
達成するために、後半では寿命を削ってでも肉体を強化しようと
試みるのだが、今度は脳に障害を起こす等とことん負のスパイラルが
連鎖していくのだ。最終的には平和をもたらすことに成功したものの
その代償はあまりにも大きいものだった。
今までの事を考えると、あの終わり方が彼にとって一番幸せ
なのかもしれない。切ない。耐性がない人は視聴しないほうがいい。

それを可能にしたのは、主人公の憎むべき敵であり、全ての
元凶ともいえるラダムの凶悪さにある。いわばキャラクター設定だ。
なぜ、ラダムがオービタルリングを占拠したのか、
どうして主人公以外のテッカマンが存在するのか、
ラダム獣が植物化してラダム樹へと変化すると何が起きるのか
こういったことは作中できちんと説明されるので安心して欲しい。
ラダムの凶悪性が把握できている頃には、主人公がなぜあそこまで
ラダム討伐に力を注いでいるのか分かってもらえると思う。
(ここまで行くともはやいじめの領域に達しているような
気がしないでもない)

ラダムだけに関わらず、主人公を支えるブルーアースのメンバー
やラダム側のテッカマン達にもきちんと焦点が当てられているため
そういった点にも抜かりはない。

個人的に思い入れのあるキャラクターが非常に多く、選び出すと
キリがないだが、ここではあえて劇中屈指のネタキャラとして
愛されているテッカマンランスを挙げていこうと思う。
彼はラダム側のテッカマンの一人であり、戦闘力も高いのだが、
やたら自信家な人物として描かれている。

単独行動を取り、先にブレードを仕留めようとウキウキな気分で
立ち向かっていたのだがタイミングが悪かったのか、たいした
活躍を見せずに消えてしまったなんとも哀れな奴だ。
要はただの咬ませ犬である。

まあ、別の見方をすれば自らの命を犠牲に
死亡フラグを丁寧にレクチャーしてくださるありがたい教師ともいえる。
彼を象徴する代表的な台詞と言えばやっぱりこれ。

「フッ、いくら進化したと言えど、この至近距離からの
ボルテッカではひとたまりも……なにっ!?」

文字だけ見ても、典型的な咬ませ犬のテンプレそのものだ。
そりゃあ、テッカマセランスと呼ばれても仕方ないわな。合掌。
(他のラダムテッカマンと比較しても存在感はかなり薄い方だったので、
ぶっちゃけいなくてもいいんだけどね。)

作画に関してだが、非常にムラがあり、とても不安定な点はぬぐえない。
キャラクターの顔が多岐にわたっているのは勿論の事、
一部のシーンは色塗りがされていなかったり、使いまわしている
場面も多い。

原因は、予算や時間の都合によるものだというのは納得していたが
流石に48話のエビル作画だけは非常に目についてしまった。
なんせ顔だけでなく、髪の色がまるっきし違うのだ。
「あいつこんな色してたっけ?」と自分に問いかける始末。
もう少しで話が終わるのでせめて色だけはきちんとして欲しかった。
勿体ない。声優の演技に救われたのは言うまでもない。

作画はそこまで気にしない、濃厚なストーリー展開を好む
SF好きの方にはオススメ。但し、これでもかといわんばかりの鬱要素が
詰まっているのでそこだけ注意して欲しい。

個人的には、名作の域に入っても不思議ではないと感じるほど
とても面白かった。 名作だと思う。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 13
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「仮面の下の涙を拭えっ!!」

1992年タツノコプロ製作。
『宇宙の騎士テッカマン』(1975年 未見)から設定・世界観を一新し、
ハードSFアニメとして再構築した4クール作品。

【物語 5.0点】
悲壮。過酷な宿命を背負った主人公“Dボゥイ”こと“テッカマンブレード”が、
宇宙からの侵略者にひとり立ち向かう。
仲間の協力も得ながら徐々に心を開いていくが、
そこへ襲い掛かるさらなる悲劇と絶望のフルコース。
それでもヒーローは、男は、燃え尽きるまで戦い続けねばならないのだ。

プロット自体は変身ヒーロー物の王道だが、
主人公に課せられる試練が心身共にアニメ史上屈指のベリーハード。
キャッチコピー「仮面の下の涙を拭えっ!!」は伊達じゃない。

運命に立ち向かう男の生き様に魂が震える。


【作画 2.5点】
不定形。本作唯一の弱点。

作画そのものは実はそんなに悪くはなく、
むしろ戦闘シーンのメカニック描写などは上々。

ただ作画担当によってキャラデザ?何ソレ?
と言わんばかりに大きく変動する人物描写は、
声優さんの演技がなければキャラ判別困難。


【声優 5.0点】
主人公Dボゥイ役の森川 智之さんVSライバル・テッカマンエビル役の子安 武人さんによる
宿命バトルには単純な演技を超えた鬼気迫る物がある。

そして、{netabare}その決着を受けて、大トリを務めるラスボス役・若本 規夫さんの煽り文句は圧巻。{/netabare}

さらにはヒロイン役を務めた林原めぐみさんだけでなく、
クールだが秘めた情は厚い司令官フリーマン役の鈴置 洋孝さん
オカマなメカニック役の中原 茂さんら、
脇を彩るボイスも濃厚。
あとは{netabare}ミユキ役の水谷 優子さんとか。{/netabare}

本作はフリーマン視点で物語を俯瞰する脚本であり、
ナレーションも務めた鈴置さんの沈着冷静なナビゲートが
ハードな展開をいっそう引き締める。
(上記のキャッチコピーはフリーマンによる次回予告の締め文句でもあり、
彼が語ってこそ味わいが出る)

90年代アニメの中でも、本作の魂が籠もった熱演は別格かつ伝説級。


【音楽 5.0点】
極上。総勢60余名のオーケストラ編成に
勇壮な混声コーラスをアレンジしたメインテーマなどの迫力のBGM。
繊細な弦楽が、ロボットとも有機生命体ともつかないテッカマンの神秘性も内包しつつ、
地球圏に跨がるSFバトルを大いに盛り上げる。

OP&ED主題歌は前後期4曲とも小坂 由美子さん。他に挿入歌もあり。
確かな歌唱力に裏打ちされた、伸びのあるビブラートが、主人公の哀しみと共鳴。


【キャラ 5.0点】
悲運が積み重なった主人公には“Dボゥイ”ほか様々な名前、異名があり、
そのこと自体が彼の過酷な運命を象徴している。

ここでは本作の徹底した悲劇設定から生まれた主人公名言だけ引用しておきます。

{netabare}「Dボゥイも相羽タカヤも今ここで死んだ。俺はテッカマンブレードだ」{/netabare}


【感想】
“隠れた名作”としての悲劇が語られることも多い本作。

よく見るのが『セーラームーン』の裏番組で埋もれてしまったとか、
テレビの自主規制で表現萎縮が進む中、
ハード過ぎる描写故にろくに再放送もされなくなっていったとか。
(エロ面でも、一応、一部変身シーンで乳〇が見えるアニメでもありますしね)

けど都会の人気アニメが放送後回しにされる北陸在住の私には無関係(苦笑)
本作も『セーラームーン』の裏ではなく、
全国放送終わった少し後の夕方16時台~17時台の枠で観てました。
因みに後の『エヴァ』何かも、私は旧劇公開に合わせた夕方再放送を視聴してました。
後回し地方民も悪いことばかりではありませんね。

夕方、帰宅してすぐにグロエロ不問でハードなアニメを自主規制なしで楽しむ。
あの頃は良い時代でしたな~(遠い目)
(もっとも、帰宅しなくてもスマホの動画見放題サービスで本作を視聴できる
今もまた良い時代ですが)


本作は私が“神アニメ”と呼べる数少ない傑作の一つ。
今世紀実現した『スパロボ』参戦後も依然埋もれているようなので、
一人でも多くの人に掘り起こして欲しいと願います。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 17

チョコ太郎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

テックセッターー!!

ラダムと地球人類の壮絶な戦いを描いたスペースオペラ!!

この作品の見所はテッカマンブレードであるDボウイのあまりにも重く過酷な運命を、遊びなしのシリアス路線で全49話に渡り描ききっているところだと思います!!  
個人的に48話は神回でした!!^^


作画が安定せず作画崩壊している回も多く、映像の使いまわしも多いです^^;しかし、見ごたえのある作品なのは間違いないです!!

90年代の傑作アニメだと思います!!

投稿 : 2024/12/28
♥ : 4

67.3 21 変身で宇宙人なアニメランキング21位
ULTRAMAN(Webアニメ)

2019年4月1日
★★★★☆ 3.4 (107)
375人が棚に入れました
かつてこの世界には〈光の巨人〉と呼ばれる存在がいた。やがて〈光の巨人〉はその役目を終え、遠い宇宙にある自らの故郷へと帰還し、同化していた地球人はそれまでの記憶を失うことで自らの在るべき場所へと戻っていった。ウルトラマンの存在は過去のモノとなり、科学特捜隊日本支部もその役割を終えて、光の巨人記念館へとその姿を変えていた。早田進次郎は多感な思春期を過ごす高校生。だが彼は、自分が驚異的な跳躍力や頑丈な肉体といった人間離れした“普通"ではない力を持っていることを自覚していた。そんなある日、進次郎は父・早田進が、かつてウルトラマンであったことを知る。そしてウルトラマン無き地球に暗躍する宇宙人たちの存在も。進次郎は、秘匿組織として健在する科学特捜隊の井手によって開発されたウルトラマンスーツを着用できる数少ない適合者だった。「単刀直入に言おう――キミにウルトラマンになってもらいたい」

声優・キャラクター
木村良平、江口拓也、潘めぐみ、田中秀幸、諸星すみれ、魚建、牛山茂、竹内良太、花輪英司、関戸博一、津田健次郎、白石稔、曽世海司

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

これは続編前提作品?・・ですよね。。

※漫画版未読です。
まずCGの質量感・高精細感・躍動感・光の美しさ・等々・・に驚かされました!!。
CGの技術は格段に進歩していってるのですね・・。

自分は特撮作品としてのウルトラマンシリーズは
少しふれたことがある程度で、特に思い入れはありません。

結論から言うと
個人的に本作は非常に素晴らしい作品だったと思います♪。
コミックスも気になり、とりあえず序盤の数巻買ってしまいました^^(デジタルで)。

ただ、今回のアニメ化全13話・・というのは
どういう経緯で全13話ってなってるんだろう・・。漫画版はまだ続いてるのかな?。
・・まあでもあの終わり方で、物語ENDはありえないので
これは続編前提作品?・・ですよね。
続編があると仮定した上で本作を高評価します♪。


・・ただ、本編に関しては
ストーリー進行上、いくつか納得できない点もありました。

戦闘シーンは、正直言ってご都合展開ですよね・・><。
普通だったら、即死で終わりなシーンも
「うわあああ」で、延々延命してます・・。
ハイ、ありえないですね。でもそこが表現の限界なのでしょう。
でも、わかった上で受け入れられる範囲です。

モロボシ姓・・・。
普段の日常生活ではあまり出会う機会のない姓ですが、
諸星あたる、本作の声の人・諸星すみれさん。
うーん、なくはないですね。
諸星すみれさんは、神撃のバハムート2期?で印象に残っていたので
本作もいいキャスティングだったと思います!。

あと、裏切りキャラなのかいい人キャラなのか
いろいろ後付けされそうな今後が予想されてしまう複数のキャラの正体だとか
・・まあ、それはいいんですけど
そうするんだったらせめて全13話の中で何か匂わせてほしかった。

アニメ版だけではいろいろモヤモヤしてしまうので
原作漫画を、とりあえず今進んでるところまで読んでみたくなりました。

自分は本家のウルトラマンシリーズにはあまり詳しくないのですが
こういう解釈・展開もアリだと思います!。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 7
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

和洋折衷ウルトラマン

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
ジャンルはアクション。3Dアニメです。

私は、高評価。でも多分、それは私に「ウルトラマンに対する特別な思い入れ」がないからだと思います。

このアニメ、「ウルトラマンが好き」な人は戸惑うかもしれません。その辺を、レビューに書きたいと思います。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
「これはウルトラマンなのだろうか?」という疑問を、私は一切抱きませんでした。なぜなら、そもそもウルトラマンをちゃんと観たことがないからです(何回かは観たことあるよ、名前は知識として知ってるよ、レベル)。

だから私には、「普通に格好良いアクションアニメ」でしかなくて、別に「ウルトラマン」という冠は必要ありませんでした。

「ウルトラマン」というよりは、「アメリカのヒーロー」や、「平成の仮面ライダー」に近いような作風。だから、「和洋折衷ウルトラマン」にしました。

本作の良さとしては、まずアクションの格好よさ。なんか、プロレスみたいだなと思いました。

プロレスの必殺技の中には、「それって効くの?」と思うものが散見されるが、「客はちゃんと盛り上がる」。それは、「粋」という感覚に近く、「効かないとか避けられる」なんて言うのは、「無粋」。

本作も、空手やカンフーアクションのような実用的な動きの中に、いきなり「ウルトラマンらしい攻撃」が入るのが、なんか「ダサ格好良い」。そこは、3Dによる独特のカメラアングルや動きが良い働きをしていて、「ダサ」「格好良い」にしていたと思います。

次の良さとして、ストーリーの面白さ。縦軸として貫くのは、「主人公がヒーローであることを悩み、受け入れるまで」を描くということで、なんか「仮面ライダーっぽい?」と思いました。そこに横軸として、「主人公とアイドルの恋愛」や「星団評議会の暗躍」などがある構成。

特に、「星団評議会の暗躍」は面白くて、誰が黒幕なのか、味方なのかをワクワクしながら観られました。ここは、今後は縦軸になるでしょうし。 

と、私が誉めている部分は、多分、ウルトラマンファンからすると、「邪道」なのでしょう。

プロレス的なアクションは、「ウルトラマンを茶化してる」とも受け取れるし、複雑な世界観は、「爽快さの打ち消し」になるのかもしれない。そもそも、巨大化しないウルトラマンは、もはやウルトラマンじゃないという怒りもあるかもしれません。

私も、もし自分が好きな「ロードス島戦記=キャラがロボットに乗ってモンスターと戦う」とか「ガンダム=モビルスーツ同士でラブコメ」とかやられたら、「ふざけんなよ」「俺の思い出汚すなや」って思うでしょうしね。

賛否両論ある本作。どちらの評価にするかは、やっぱり、観て自分で判断するしかないように思います。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
ウルトラマンのその後として、しっかり面白い。オッサンが格好良いアニメは、良い。

2話目 ☆4
バトル、急に地味になったけど(苦笑) 地面に投げても効かねえだろ。なんかちょっと、ハリウッドだな。変身のところは日本っぽい。トータルて、面白い(笑)

3話目 ☆3
なんか、ヒーロー願望で戦う、某大介を思い出すな(笑) グロのギリギリラインでちゃんと止めてるあたりが偉い。

4話目 ☆4
なんか、やたらプロレス技が目立つ。オスプレイみたいな戦い方だな(笑) 迫力のバトルを満喫。

5話目 ☆3
異星人街。セブンが意外と好意的? 民族差別をするタイプではないのかな。ジャック。帰ってきたウルトラマン?

6話目 ☆4
セブン、強いな。彼は、ただの人間なの?

7話目 ☆3
バトルは流石に格好良いわ。ヒーロー願望か。

8話目 ☆4
なんか、随分とひねくれた話になってきたけど、かなり面白いな。

9話目 ☆4
エース登場。さらに状況が混迷してきたな。

10話目 ☆4
エース。天才技士。本当に、色んな人の思惑が複雑に絡んでる。

11話目 ☆3
なんか、ややコメディタッチ。めっちゃ簡単にバレてるw これはセブンに殺される案件(笑)

12話目 ☆4
星団協議会、ゼットン。誰が敵で誰が味方か。

13話目☆
セブン強い。エース熱い。

{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 17

キャプテン さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

惜しい!90点

OP&ED・とても良い。
ストーリー・複雑で好奇心をそそられる。
作画・とにかく超カックイイ! ダダ星人がイケメン過ぎて(笑える)でも好き。
その他の宇宙人も超イケメンで⋯イイ!!
あと
巨大化せずスーツを装着する点、斬新で良い。
もしくは、エヴァの様な高機動ロボに搭乗し操作もアリかなと思う。

唯一の惜しい点、キャラクターの違和感ある動き。今の技術であれが限界なのか?
滑らかに動いてくれていたら満点です。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 0

56.3 22 変身で宇宙人なアニメランキング22位
月面兎兵器ミーナ(TVアニメ動画)

2007年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (67)
365人が棚に入れました
佃美奈は現役女子高生でありながら、オーディションでスポーツ番組のアナウンサーに抜擢された。アナウンサーになることが幼い頃からの夢であった美奈は、「女子高生」と「アナウンサー」の二役を拙いながらも一生懸命に頑張っていた。そんなある日、プロ野球のスーパースター二階堂選手のインタビューを担当するが、彼が宇宙人に乗っ取られている瞬間に出くわしてしまう。

声優・キャラクター
井上麻里奈、伊藤静、中田譲治、東地宏樹、中尾衣里、斎賀みつき、こじまかずこ、中島沙樹、花澤香菜、南央美、川澄綾子

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

世界はそれを愛と呼ぶんだぜ

インターネット黎明期、秋葉原は仮想と現実の境界を体感できる魔界であった。“電車男”というドラマからは、確かにその当時の熱狂が感じられる。
残念ながら、傍観者であり続けた私にとって、それは思い出の欠片であり、昔話のネタに過ぎない。
それでも、オープニングアニメとサンボマスターの記憶は意外と鮮明だ。
ミーナがアニメになっていたことも知らず、失われた20年。
でも、いいじゃないか。
彼らは歌う、
「新しい日々を変えるのは、いじらしいほどの愛なのさ」
「僕らはそれを確かめ合う」
「世界じゃそれも愛と呼ぶんだぜ」
どこまでも前向きだ。

(観終わって)
まだまだテレビが元気だった頃のお話。
“楽しくなければ…”、視聴率こそ正義の軽チャーが支配する狂宴だ。
裏切り、追放、乗っ取り、✖️✖️ファンドや✖️エモンまで飛び出して、世紀を跨ぐヘルタースケルター。
(そんなの入っていません!)
盛り込まれた“楽屋落ち”ネタは数知れず。

流石のゴンゾは、月面兎兵器のビジュアルに異常な迄の力を注ぎ、ミーナの変身バンクはスカスカだ。

それでも、“楽しい”は正義。

玉虫ミーナの“ドS”なお言葉にキュン!
花澤さん、今回はツンデレシスターの水無月ミーナ。セーラー服を自分でヌギヌギ?
大月ミーナは一度上げたジッパーを…。
謎のフリーターの秋山ミーナは能登麻美子さん。充実野菜が加賀蓮根!郷土愛が溢れすぎだ。

最後に、六棟先輩!応援しております。

ということで、何がなんだか判らぬうちに終わってしまいましたとさ。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 4

pikotan さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

私好みのB級感

ずっと気になっていた本作品、時間ができたので視聴してみたところ、適度に力の抜けたコメディ基調のストーリーが私好みで、期待以上に面白かったです。

この作品は沢山の個性豊かなミーナが登場しますが、サブキャラの六棟さんが悪役だけど憎めないドジっ娘キャラで気に入りました。
パロディーがちょいちょい入っていたのも楽しめました。
それから「名無し」のCVには驚かされました。
まさか中田さんがあんな声出すなんて…。
渋くて格好良い声しか聞いたことがなかったのでビックリです。

TV本放送では未放送だった2話分も面白かったですね。
特に「秋山ミーナ伝説」は本編で毎回少しだけ彼女が登場するものだから、一体何者なのかとずっと気になっていたので、最後に彼女のことが分かりスッキリしました。

オープニングはHALCALIさんで、緩い感じの曲風が作品に合っていたと思います。
エンディングは主人公を演じた井上麻里奈さんが歌っていましたが、中田ヤスタカさん作詞作曲のためとてもおしゃれな感じで、パフュームにも歌ってもらいたい曲ですね。

コメディですが爽やかな心地良さを感じる作品でした。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 4

67.3 23 変身で宇宙人なアニメランキング23位
フィギュア17 つばさ&ヒカル(TVアニメ動画)

2001年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (55)
274人が棚に入れました
『フィギュア17 つばさ&ヒカル』は2001-2002年まで13回にわたりアニメシアターXで放送された連続アニメ番組、またはそれを元にした漫画・小説作品。
【ストーリー】北海道を舞台に、宇宙からの侵略生命体に立ち向かう2人の少女の姿を描いた傑作SFアニメ。北海道の牧場に住む少女・椎名つばさが人間化したリベルスである少女・椎名ヒカルと共にフィギュア17に変身し、同じく宇宙から来た生物兵器マギュアを倒していく。
また、内気で内向的な少女であるつばさはヒカルとの生活やこれらの闘いの中で、精神面でも少しずつ成長していく。

声優・キャラクター
矢島晶子、折笠富美子、小山力也、井上喜久子、佐藤政道

ほねっこ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

小学校の文集が見たくなる作品

つばさとヒカル、二人の双子が融合・変身して謎の宇宙生命体と戦う「非日常パート」と、つばさ達が小学校で、友達らと協力しながら色んな課題やイベントに取り組む「日常パート」から構成されていますが、この作品の最大の見どころは「日常パート」のリアリティ溢れる日常描写でしょう。

小学生の日常がとにかくリアル。小学生の日常を描いた作品ではトップクラスの写実性。
視聴していて「あーこんなことあったなー」なんて思うことが頻繁にあります。
ポートボールに興じるシーンなんて懐かしすぎてヤバかったww

作画も綺麗で非常に安定しており、見ていて心地良かったです。
つばさとヒカルの微妙な描き分けもできていましたし、表情演技がキチンとできています。

知名度は低いですが完成度は一級品。隠れた名作と言えるでしょう。
おススメです!

投稿 : 2024/12/28
♥ : 7

ビスケット1号 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

「今の自分は好きですか?」

これは良いです!
オススメです!

2001年なので絵柄とか古い感じもするかもしれませんし
派手さもないアニメですがすっごく丁寧に作られています
このレビューのタイトルは第1話のサブタイトルです
作り手が何を大事にして作られたのかがよくわかります

主人公は北海道に引っ越してきた小学4年生の少女です
そこで異星人と偶然出会い事件に巻き込まれ…という物語
私は北海道生まれなので舞台というだけでも弱いんですが
でもロリではないし(^_^;) かつそういう要素は皆無です

「北の国から」+「遊星からの物体X」を目指したという
監督のトンデモ企画を意図して作られたらしいんですが
これがなんとまぁ、見事に大成功して傑作になってますw

「自分自身が嫌い」「住んでいる場所が嫌い」…っていう
主人公=つばさが、もうひとりの自分=ヒカルに出会って
少しずつ変わっていくというリアルな感じの小学生の話と
他の惑星から来た異星人の必死な戦いが並行して進みます

どちらも人物たちの気持ちがしっかり追いかけられて
もともと各話1時間という珍しい枠で作られたせいか
早い展開ではないのでもしかしたら大人のヒト向けかもです


これを観て、「ヒドゥン」というSF映画を思い出しました
近所のレンタル屋のホントの隅っこにあったのを見つけて
名前が「hidden」なんて…これがホントの隠れた名作か?
なんて2〜3年前に借りて観たんですが本当にそうでしたw

かなり古い映画で 今ググったら1987年の制作だとのこと
おそらくかなーりの低予算で作られたと思うんですが
見事にSFしていてドラマとしてメチャメチャ面白いです
一部ではとても高評価なちょっとカルト的映画なのかも

何故思い出したのか?…というか、2作の共通点としては
・異星人が人間に紛れ込み”隠れて”生きている
・とても地味ながらSF的設が細かくストーリーに活きている
・「ヒトの気持ち」「動機」のリアリティが素晴らしい
・「愛」がある (^_^;)
というところでしょうか。


このアニメはdアニメストアで観られます
月額400円払ってでも観る価値ありと思います
・・・まわしものではないですよ! (^_^;)

投稿 : 2024/12/28
♥ : 10

ネロラッシュ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

良作

有害な宇宙生物が北海道に落下して、その生物を捕らえようとする宇宙人とたまたま居合わせた地球人の少女のお話。
子供向け作品が得意なOLM制作なので、遊星からの物体Xのような生物とのバトルよりも、北の国からのようなホームドラマをメインにしていて、風景といい、ALFEEの高見沢さんの曲といい。
北の国から好きである自分は、このアニメがすごく好きである。内気すぎるつばさにはもうちょっとがんばれよ!とは思うけど、正反対のおりちゃん演じるヒカルと成長していくのがいい。
北の国からの純は女々しいでイラッとする場面が多かっただけに(爆笑)
良作ですよ。
これは。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 2

55.8 24 変身で宇宙人なアニメランキング24位
異常生物見聞録(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★☆☆ 2.6 (74)
220人が棚に入れました
とある北方の田舎町で、職がない、彼女もいない、ごく普通の23歳の青年・好人(よしひと)は生計を立てるため、自分が住んでいる一軒家の空き部屋を貸すことにした。初の入居者として、ちょっぴりおバカなおてんば娘「莉莉(りり)」を迎え、家まで案内する途中、吸血鬼「ヴィヴィアン」に襲いかかられる。そして、莉莉も人類ではなく「人狼」ということに気づき、二人の異常生物のバカげたやり取りの末、三人のルームシェア生活が始まる。その後、好人はひょんなことで多元宇宙の秩序を維持する希霊帝国にスカウトされ、審査官見習いとなる。様々な異常生物を入居者として迎え、彼らを管理することが好人の仕事となったのだ。好人はひと癖やふた癖もある異常生物の入居者たちとともに、他の次元界と表世界のスペースをさすらい、様々な異文明に遭遇し、宇宙にまつわる謎を解き、事件を解決していくのである。

声優・キャラクター
三上丈、洲崎綾、夏吉ゆうこ、檜山修之、本多真梨子、玄田哲章、諏訪ななか、川田紳司

56.3 25 変身で宇宙人なアニメランキング25位
陸上防衛隊まおちゃん(TVアニメ動画)

2002年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (47)
204人が棚に入れました
『陸上防衛隊まおちゃん』(りくじょうぼうえいたいまおちゃん)は、赤松健原作のアニメ作品
【ストーリー】まおちゃんこと鬼瓦まお(8歳)たちが、小中高一貫教育の女子校の「聖14学園」で学校生活を送りながら「かわいいエイリアン」と闘う物語。まおちゃんのおじいちゃん(鬼瓦陸士郎)は陸の防衛隊幕僚長である。日本は可愛い宇宙人の侵略に悩まされていたが、まともに闘うのは残酷だから(=世論の支持を失う)とまおちゃんに防衛を担当させた。
当初は陸しかなかったが、かわいい宇宙人が海に落ちるなど陸だけでは対処できず、空の防衛隊・築島みそら、海の防衛隊・丸山シルヴィアと共に総合防衛隊を結成し、3人で防衛結界を作って宇宙人と闘う事になる。空の防衛幕僚長、海の防衛幕僚長の陸の防衛幕僚長への対抗心もあり誕生することとなった。


声優・キャラクター
こやまきみこ、吉川由弥、堀江由衣、長沢美樹、満仲由紀子、井浦愛、野島昭生、鈴木清信、谷口節

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

クリームチーズのようなまろやかさ

この作品はあの『ラブひな』や『魔法先生ネギま!』で有名な赤松健先生が原作者です。
なのにここまでマイナーなのは、やはり発想が早すぎたからに他ありませんね。
赤松さんは常に時代の少し先を読んだ作品作りを実践してきた方ですが、まおちゃんに限っては今も時代が追い付いていない位、先駆的です。


まず、萌え+軍事。
美少女三人組「まお・みそら・シルヴィア」はそれぞれ陸・空・海の防衛隊を任されています。三人で一緒に日本を敵から防衛します。
サポートメカとして、まおちゃんは戦車・みそらちゃんは戦闘機・シルヴィアちゃんは潜水艇をそれぞれ与えられています。



ここまでなら、まだ普通ですね。

ここからがこの作品のぶっ飛び所です。

三人は女子小学生で、戦う敵は「かわいいエイリアン(宇宙人)」なのです。

かわいいエイリアンはカプセルで飛来してきて、何故か日本名所の建築物を持っていこうとします。
ヒツジとかクマのぬいぐるみみたいな愛嬌のある姿で現れます。
大きいし怖いけど、人には危害を加えません。普通にしてれば可愛いです。

いや、むしろ可愛いから危ないのです。あまりの可愛さに人々は無抵抗になってしまいます。

可愛いものに対抗するには可愛いもの、ということで三人は選ばれました。

まおちゃん達はそれぞれ第二種装備を実装し、エイリアンを撃退します。
要は、変身して魔法的なもので倒しちゃいます。※防衛結界です

戦うという感じではないんですね。無力化する、という感じです。

ここで三人が団結して生み出す防衛結界を見ていると、ネギま!の原型もあったように思います。


さっき書いた戦車や戦闘機もまおちゃん達と連携を取って一緒に戦ってくれます。

ちゃんと名前がついていて、戦車は「みーくん」戦闘機は「はやて」潜水艇は「なーちゃん」。
言葉は喋れないかわり、意思の疎通ができます。
つまりただの軍事兵器ではなくて意思をもって動いてるのです。


このエイリアンとの壮絶な戦いの様子は、もう言葉では言い表せません・・・。

日本のため、女子小学生が宇宙人と戦うなんてとんでもないアニメだと思いませんか。



それからこのアニメはとても雰囲気が独特で、ゆるさをウリにしてるのですが、もうゆるいなんて領域を超えてしまっています。
ちなみに自分は1年前から見始めて最近見終わりました。なぜならいつも見ている最中で寝落ちしてしまっていたからです。
つまらないんじゃないんです。究極にゆるくて心地よすぎるからなんですね。
BGMもピアノソロなので眠気を誘って・・・眠い・・・。



あと、堀江由衣さんの売り出しに一役買っているというのもありました。

OPもEDも堀江さんが担当し、もうほっちゃんワールド全開です。アニメに合ってないというのは野暮な話で、可愛いから大丈夫です。

堀江さんが演じる海の防衛隊「シルヴィア」ちゃんも最高にゆるくて可愛いです。ちょっと訛ってるんですよ、それがよりゆるふわ感が出てて良い。
「日本の海は本官らが守ったるでー」


まおちゃん役のこやまきみこさんのボイスも癒される~。みそらちゃん役の吉川由弥さんも癒し声だったのに引退してしまったようで残念です。
あと、ゲストキャラのキャロルちゃん演じる倉田雅世さんもゆるかわボイス。

他に特徴的だったのは、シルヴィアちゃんの祖父であり海の防衛隊幕僚長アーダルベルトさんを演じていた谷口節さんが無駄にダンディだったのと、三島かごめ陸佐役の長沢美樹さんが名演でした。



今萌え軍事ブームっぽいのが来てますが、まおちゃんの時代が来るのはいつでしょうね。10年後、もしかしたら20年後くらいに再評価されるときが来るかもしれません。
・・・そんな時代来ないか。



あうえう~

投稿 : 2024/12/28
♥ : 10
12
ページの先頭へ