図書館で戦いなおすすめアニメランキング 5

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの図書館で戦いな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月22日の時点で一番の図書館で戦いなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

78.2 1 図書館で戦いなアニメランキング1位
無職転生 Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (418)
1797人が棚に入れました
2012年から小説投稿サイト「小説家になろう」で連載が開始されて以来絶大な人気を誇る“なろう系ラノベのパイオニア”『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』。理不尽な孫の手の著による本作は、多くの作品が生み出されている「異世界転生系ラノベ」「なろう系小説」のまさに先駆者的作品であり、幅広いファンを獲得している当ジャンルの代表作。働きもせず他人と関わりもせず、ただ部屋に引きこもってゲームやネットに明け暮れるだけの34歳のニート男が、ある日交通事故に遭い死亡…したと思った次の瞬間、剣と魔法の異世界に生まれたばかりの赤ん坊として転生!少年ルーデウスとして生まれ変わった男が、前世の記憶と後悔を糧に、出会いや試練に直面しながら「今度こそ本気で生きていく」姿と壮大な冒険が描かれる大河ファンタジー。


声優・キャラクター
ルーデウス・グレイラット:内山夕実
前世の男:杉田智和
フィッツ:茅野愛衣

saitama さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

一番期待していた続編。あれ? レベルダウンが酷い。

タイトル通り。

作画が背景、人物含め、全てが数段レベルダウンしている。あれ? って思うレベルでの低下ぶりに驚いた。必死に1期レベルに見せたい努力は一応感じられるので、願いに実力が追いついていないのか、それとも原画に対する指示が曖昧なのか。監督以下の能力が足りないのか。それはわからない。

ストーリーのつながりも悪い。というか、セリフひとつひとつに意味や、セリフの間だったり、言葉の選択にも意味があった気がするが、今回は普通に原作をなぞっているだけ。演出や音楽も凡庸。この辺が凡庸なので、多分声優は同じように頑張っているのだろうけど、それが伝わらない。惜しい。

今回の作品は全てが凡庸。これならちょっと良作程度のアニメ。

最後までやってくれることを願うけど、本当なら1期のスタッフを固めたまま、原作最後まで行く体制だったら良かったな。まあ、制作会社にそんな予算があるわけないので、無理な相談なのはわかっているのだけど‥。惜しい。

普通に最初に見せられれば、よくできている作品だけど、1期をみた後だと、雑味が酷い。それくらい、1期は洗練されていたし、全てのレベルが以上に高かった。やっぱりあれは奇蹟の出来栄えだったのだろう。

まずは学校編を楽しみたい。


⚫︎1話視聴
0話の酷い作画、演出と比べると、かなり1期に近いものになっていた。なぜこれを0話でやらなかった??? 謎しか残らない。 とはいえ、1期よりレベルが落ちていることには変わらない。

⚫︎2話視聴
再び、レベルが0話同様に大きく下がった。そもそも作画のレベルダウンが酷い。アップ以外の人物作画は線がボケてて、明らかにおかしい。まあ、更に言えば、どのキャラも顔の作画がまともじゃない時点で、原画と動画のスタッフィングがロクにできなかったのだろう。背景も丸い硝子の描写で、0話からどれだけレベルダウンしたかも十分理解できたし。そもそも予算の問題かもしれないが。

なんにせよ、序盤3話でここまでレベルが保てないとなると、とりあえず、物語の最後まで完走してくれることを願うだけかな。最初から最終話までの予算と人材が用意できない時点で、現在のアニメ制作の仕組みでは品質は保てないということだ。ただし、これだけアニメが乱発される現状ではネタ切れがプロデュースする側の一番の悩みだろうから、物語が最後まで完走する可能性だけはあると思う。いい意味でも悪い意味でも。

⚫︎6話まで視聴
うん、前期と何が大きく違うのだろう? と色々考えたのだけど、結論から言うと、画にも音にもストーリーにも引き込まれない。そこに尽きる。前期までは1話1話全て最初の瞬間から引き込まれた。そしてそれがずっと続いた。それが今回はないんだな。

すごい製作陣が頑張っているのはわかるのだけど、引き込まれない。一度もない。だからこんなに相対的に評価が低く感じてしまうのだろう。

⚫︎9話まで視聴
ちゃんと原作をなぞっているのだけど、全くもって面白くない。作画が酷いのはもう触れても仕方ない。それはともかく、ストーリーは原作通りなのにつまらない。まるで、うる星やつらのリメイク版と同じ印象。監督や演出といったクリエイターの力量やモチベーションの差がここまで出るのかと驚く。

やっぱりアニメは人が作っているんだなと、わかりきったことだけど、それを今実感しながら視聴している。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8

よこちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

評価が減点方式になってしまう

第零話、おぉ久しぶりの登場キャラ!
その名もフィッツ!これは楽しみ掴みOK。
えっ?誰やねんって?
とりあえず視聴しましょう初めての方は1期から。
٩(^‿^)۶

分割1クール目ですが、ルーデウスとフィッツの話がメインで着地もして非常に良い話です。1期の2クール目のレビューのタイトルを物語点を5.0にしたいとしましたが、またしてもダメでした。なぜならまたしょうもない下ネタを入れるから。せっかく面白いアニメなのにもったいないんですよ、エリスの事が忘れられずそんな気分になれないとかでいいでしょ、それを下の話にする必要が分からない。ロキシー拝んだり、ザノバも変態だし、もうその辺はいらない気がするんですが。
面白い下ネタならまだしもすべってると思います。どうしてもその路線でいきたいならウケるやつお願いしたいです。

多くの方がおっしゃってますが作画は残念でした。けっしてダメなわけでなく十分なんですが、1期が話題になるほどの出来だっただけに、制作会社も変わってないし2年近くあったので頑張って欲しかったです。

1期1.2クールと今回すべて平均満足度が4点台で私的には評価高いんですよ。でも悪い点が目立つ不思議なアニメですほぼ下ネタの件ですが。
フィッツは本当に可愛いキャラですごい焦らされて良いラブコメでした。
気になるキャラも登場しましたし2クール目も楽しみです。

2024年2月28日

投稿 : 2024/12/21
♥ : 21
ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

杉田転生Ⅱ

明らかに絵のクオリティ変わった感。
先行き不安・・・

12話
{netabare}
不能のあなたへから、まさかの1期で出た媚薬で、
不能治療完了とは・・・

そして、策士アリエルにより、シルフィエットとの結婚END
良い1クール目の〆だった。
{/netabare}

11話
{netabare}
フィッツ先輩、ダクネス化していたね(中に人同じだし)
無事、シルフィエットと認識してもらえたけど、
ルーデウスのアレは不能のあなたへのまま?
{/netabare}

10話
{netabare}
ルーデウスの1日のルーティーンと息子の再起動回。
フィッツの正体が次回判明かな?
{/netabare}

9話
{netabare}
サイレント・セブンスターとの再会。

ルーデウスからしたら、トラウマ事案だよね。
龍神と一緒にいた仮面の女性だし・・・

若山さん、リコリコから、いい役が増えて行ってる印象。
{/netabare}

8話
{netabare}
クリフ先輩とエリナリーゼの結婚を前提としたお付き合いの開始、
魔王バーディガーディの登場と今回も情報量の多い回。
{/netabare}

7話
{netabare}
リニアとプルセナを監禁する回か~
展開早いな。

ギレーヌの姪だけあって、リニア脳筋だよねー
{/netabare}

6話
{netabare}
ザノバの修行開始と奴隷購入回。

ゼニス救出までやる勢い?
{/netabare}

5話
{netabare}
魔法大学編スタート。

クリフ先輩、声合っていた感。
リニアは、フィールズさんということで、
陰実デルタからの違和感なしで、ワクワク感しかない。
{/netabare}

4話
{netabare}
ゾルダート兄貴との旅終了。

早すぎる。

次回から、魔法大学編だけど、
コミカライズ版抜いちゃいそうだね。

原作ノベルは完結したからいいのかな???
{/netabare}

3話
{netabare}
杉田劇場がひたすら面白かった!

サラが追い打ち、ゾルダート死体蹴り、
更にサラが追い打ち、スザンヌが追い打ち、
EDから抜けれないルート。

急接近というタイトルは、ゾルダート兄貴と急接近ね。

内山さん、迫真の演技回でもある。
{/netabare}

2話
{netabare}
ゾルダートの煽りからのまた鬱。

カウンターアローは、疫病神なのか?
ルーデウスに救われてばかりだけど、
ルーデウスの心を救ったのもカウンターアローというWin-Winな関係

次回のタイトルから、サラがルーデウス好きになるんだよね???
{/netabare}

1話
{netabare}
杉田さん、1話で立ち直る。

ロキシーのパンツで自戒するの観ていてシュールすぎる。

そして、エリスの髪を暖炉へ・・・
想いの断ち切り完了。
{/netabare}

0話
{netabare}
登場しました変態アリエル様。

ルークさぁ、アリエル警護外してご婦人の相手とか、
流石、ルーデウスの従兄弟。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7

70.3 2 図書館で戦いなアニメランキング2位
バケモノの子(アニメ映画)

2015年7月11日
★★★★☆ 3.8 (639)
4225人が棚に入れました
原作・脚本 細田守監督。


舞台となるのは、人間界のほか、動物のようなバケモノが住む「渋天街」が存在する世界。

人間界「渋谷」から「渋天街」に迷い込んだ一人ぼっちの少年が、強いけれど身勝手なために孤独だったクマのようなバケモノの剣士・熊徹と出会うことで物語が展開する。

少年は熊徹の弟子になり、九太という名前を与えられ、彼と共に修行や冒険の日々を送ることになる。


声優・キャラクター
役所広司、宮﨑あおい、染谷将太、広瀬すず、山路和弘、宮野真守、山口勝平、長塚圭史、麻生久美子、黒木華、諸星すみれ、大野百花、津川雅彦、リリー・フランキー、大泉洋
ネタバレ

やっぱり!!のり塩 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

地震・雷・火事・親父の感動作品☆

■評価
テーマ性    :★★★★ 4.0
父性愛度    :★★★★☆ 4.5
脚本&構成巧み度:★★★☆ 3.5
感動度     :★★★★  4.0
おススメ度 :★★★★ 4.0

■ストーリー
親を失った孤独な少年・九太(蓮)は親戚にもなじめず家出する。
しかし帰る場所もない九太は渋谷で異世界のバケモノの熊鉄という
親父に出会う事となる。九太は熊鉄の弟子となり格闘術を学ぶ事になるが
熊鉄はとんでもないランボー&不精なクソ親父だった。
はてさて九太と熊鉄はどうなってしまうのか?

■感想
本作は最近では滅多にお目にかかれなくなったちゃぶ台返しの雷親父と
生意気なクソガキとの父子の絆を描いた作品であり、個人的には一見凡庸に
みえるけれど色々なメッセージを詰め込んだ感動作品でした。

テーマとして『父と子の絆』と『子供の心の闇』になる。
本作で好きな点が、『父親として子供に何を伝えれば良いのか?』
『子供として親をどの様に理解していけば良いのか?』という父と子の
それぞれの視点で描かれる葛藤と、実は父子が互いに互いを恐れている事が
描かれているのはすごく面白い。私の十代の頃の気持ちを言い当てていた。
そして父子関係で描いて欲しかった『笑い』があるのは良い。
男の親(父)だから伝わるちょっとした下品さや馬鹿さ加減を交えた
笑いが、『母性』とはちょっと違う『父性』を感じ取れる。
劇場にいた子供達がケタケタ笑っていたのでやり過ぎではないだろう。

本作で描かれる父子はお互いに欠点があり、お互いに不満があり、
お互いに卑下しあい喧嘩も耐えない。けれど日々の生活の中で
『互いに必要な存在』と認めるまでの成長過程は実際の父子関係でも
ありえる事で、ここに共感できるかできないかで本作の面白さは
左右されると思う。特に父親視点を描いた事で子供むけだけではなく、
大人向け作品としても成立させているのは細田監督の手腕による
ものだろうと予測しています。

悪い点も書いておくと、色々と伝えたい事を詰め込みすぎだと思う。
特にもう一つのテーマである『子供の心の闇』は語りつくされておらず
今一飲み込みずらい部分であった。これを中だるみと捕らえる方も
いるだろうし、お子さんがこれを理解できるか少し疑問です。

だからここで描かれる心の闇について少しだけ私なりの補足を追記します。
(以下、ネタバレではないですが偏見を持ちたくない人は避けて下さい)
{netabare}
本作で描かれる『子供の心の闇』とは『親への不信感』や『世間からの
疎外感』だと思う。子供は子供ながらに理想の家庭像や父親像や母親像
なんてものを持っている。けれど現実はその理想とは反し、親も人であり
未熟な部分もあるから子供の想い通りにはいかない。
だから『世間』と自分を比較した時に他人の親が自分の理想像にみえるし、
それを世間からの疎外と感じて嫉妬したり妬んだりする。これが本作で
描かれる『子供の心の闇』だと思う。

だけどこの心の闇に対して本作は結構良いメッセージを伝えてくれている。
これは作中で直接語られたものではなく、私の言葉で表現させてもらうと
世の中には色々と腐った親達がいる。だから口に出して"直接"親に対して
怒りや憎しみをぶつけても良いし、バカにだってしてもよい。
だけどその気持ちを親以外にぶつけるのは辞めた方が良い。
なぜならその親への気持ちは自分の子供に伝染するからだ。
良くも悪くも親から子、子から親に人の意思は以心伝心するのだろう
…という様な事が感じ取れたのは儲けもんだった。
{/netabare}

総じて色々と細田監督が伝えたい父親像というのに共感できる作品でした。
どちらかといえば大人よりな作品と感じますが、夏休み開始の狼煙として
ちょうど良い作品です。

ご拝読有り難うございました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 14
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

“新冒険活劇”の意味は分からずじまいでしたが・・・

2018.08.11記


「時をかける少女」に続き「未来のミライ」公開記念で地上波で放送していたのを鑑賞。
細田監督作品は「おおかみこどもの雨と雪」「時をかける少女」に続き3作目の鑑賞となります。


今日も渋谷駅周辺は外国人で溢れ、きょろきょろしながら歩いたり、めいめい写真を撮ったりして楽しんでますね。これだけ多くの作品で取り扱われる街ですからなんの聖地巡礼かはさっぱりわかりません。ハチ公前交差点は都会の雰囲気を描写できる上、空間を広めにとれるため引きのカットをいろんなアングルから撮れることが作り手にとって魅力なんじゃないかと勝手に思ってます。

で、その渋谷の街とその渋谷に隣接する異世界「渋天街」が舞台のお話です。
お約束のハチ公交差点前もしっかり出てきますので、渋谷ファンは要チェックです。


家族関係で闇落ちしている少年“蓮”の視点から物語は始まります。夜の渋谷を走り回ったりするのですが、この時の背景しかり通行人の描写、防犯カメラを使った数枚のカットなどの工夫はさすが劇場版といえる作画です。ひょうんなことから迷い込んだ渋天街もプチ千と○尋の幻想的な作りだったりと導入はバッチリでした。ただプチ神隠し感が出たことで、否が応でもポスト宮○駿を無駄に意識させちゃったかもしれないのは余計だったかも。

物語は、作品タイトルやポスターの絵柄からバケモノ(熊徹)と蓮(または九太)の親子関係または師弟関係を軸とした展開が予想され、実質その通り進んでいきます。ただそこに焦点を絞り過ぎると中盤以降の追加要素に混乱してしまうかもしれません。《詰め込み過ぎだよん》という評はしかりで、父子愛というメインテーマを補足するための追加要素がわかりづらいです。父子関係に加え蓮の成長も描こうとしてますので尺を考えればギリギリ、劇場版の宿命とはいえ、多くを観客の解釈に委ねてます。


じゃあ自分はどうだったかというと、、、普通におもしろかったです。
ただもうちょい脚本はわかりやすく出来なかったかと注文はあります。
テーマは普遍的なものを扱ってますので、その一点突破で感動するかもしれない佳作と良作の中間と言っていいでしょう。


熊徹はいい味出してました。大正生まれか昭和一桁世代の佇まいです。イメージは星一徹(大正)か銭形のとっつぁん(昭和一桁)あたりでしょうか。頑固親父かと思いきや猪王山から子供のようと指摘されてる通り、がきんちょのようでもあります。このへんのイメージはLEONっぽい気もします。子供(っぽい大人)と子供の組み合わせもなんとなくLEON。


なにかと評判の悪いリアル俳優が声優を務める劇場作品の例に漏れず、本作もそうなのですが、全く違和感のない方がお一人いたと思います。
うさぎの宗師さま役津川雅彦さんです。 
{netabare}「お前という奴は迷いなど微塵もない眼をしおってぇ」{/netabare}
合掌…


細田作品のおおかみこどもの雨と雪では母子の愛を、本作では父子の愛ということになるんでしょうが、なかなか難しいのかもしれませんね。母と子の組み合わせが物語を作りやすいのかもしれません。であれば父と子の関係を扱った本作は意欲作ということでいいんだと思います。

{netabare}「君は俺と同じだよ。バケモノに育てられたバケモノの子だ」{/netabare}
蓮が初めて言葉にして父親と認めた瞬間、親父冥利に尽きるなと感じた瞬間でした。目の前で言われるかいなくなってから言われるか、男にとってはどうでもいいことかも。
多少のご都合展開は目を瞑って親父の自分が自己投影できたので評価が甘くなったことは認めよう(笑)


ちょっと気になったところはネタバレで隠します。

■白鯨の処理
{netabare}蓮と楓を繋いだメルヴィル著の『白鯨』。たしか船長さんが船もろとも鯨と運命を共にした話だったことは覚えていて、本編では一郎太が鯨に化けたあたりから嫌な予感しかしなかったのですが。。。
{/netabare}

以下ほぼ私見かつ妄想です。

■楓の役割って
{netabare}主人公と同年代の女の子だからといってヒロインではありません。九太が蓮に、彼が人間界に戻るための触媒と思えばたぶんすっきりします。
序盤、多々良と百秋坊が触媒となって蓮と熊徹を結びます。楓はもともと蓮が持っていた好奇心を現実世界に落とし込む存在として役割を果たします。
途中から出てきたのもあって恋愛要素を前面に出すと話がぼやけるため、あのくらいの按配で良かったことでしょう。{/netabare}

■女よ、GOMEN
{netabare}虎徹への弟子入り直後、剣士としての成長きっかけとなったのは母の幻影「なりきる。なったつもりで」の一言。宗師さま巡りを経て『大事なことは自分で見つける』と気づきがありました。これまで他人のせい、自分の殻に閉じこもっていた蓮が一皮むけるために母は必要でした。
楓もそう。8年ぶりに人間界に戻ってきた蓮は楓がいなければ路頭に迷って野垂れ死にしてたかもしれません。一郎太とのバトルでも早まって差し違えて終わってたかも。
父子愛がテーマの作品で、といいつつも結局女がいなければ何もできないのが男だったりするような。こうゆうこと言うのは女性に言わせれば男の甘えだそうです。{/netabare}



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2019.01.19追記
《配点を修正》


「おおかみこどもの雨と雪」で母子の愛、本作は父子の愛。
私は昭和の人間なので、父と子ってペラペラ話し合う印象が薄く、その延長線上、エンタメとして成立しづらいのでは?と邪推。
「クレイマークレイマー」のようなのも良いが、頑固一徹親父とその息子の物語をこの時代にこそ観たいとぞ思う。そういう意味で本作は及第点です。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 40

drts さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

素直に見れば楽しめる

相変わらずの細田守作品といった感じで、今作も今までと違わずストレートな作品で、私自身はいい意味で気楽に見れて面白かったです。子どもから大人まで楽しめる作品になっていると思います。

しかし、今までの作品もそうでしたが、細田守監督の作品は世界観や細かな設定、物語に緻密さを求めると途端に張りぼてと化します。ですので、そういった点が気になる方は少し評価がマイナスになるのかもしれません。

声優の評価として、声を当てられている方々は本職では無い方がほとんどですが、それでも役所広司さんや大泉洋さんなどの演技は上手いなと思えるものでした。本職の声優さんと比べたらそれは劣るものはあると思いますが、作品そっちのけで声が気になるような下手な方はいませんでした。

作画などもCGを上手く使い良く出来ていたと思います。戦闘シーンの動きは素晴らしいものでした。

今作は親子愛をテーマにしているのかなと私自身感じたので、お子さんを持つ方などは家族一緒に楽しめる、そういった作品になっていると思います。

私的には細田守監督の作品は、「どこどこがこうなってて面白いよね」とか考えるものではなく、「あー面白かった」で済まして素直に見れば楽しめると思っているので、今作もそんな風に見ることが出来ました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 6

67.9 3 図書館で戦いなアニメランキング3位
ダンタリアンの書架(TVアニメ動画)

2011年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (717)
3928人が棚に入れました
蒐書狂(ビブリオマニア)である祖父から、古ぼけた屋敷とその蔵書を引き継いだヒューイは屋敷の地下で静かに本を読む少女、ダリアンと出会う。彼女は禁断の『幻書』を納める『ダンタリアンの書架』への入り口、悪魔の叡智への扉だった……。

声優・キャラクター
沢城みゆき、小野大輔

素塔 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ゴシック―ロマネスク

ミステリー? いや、凝ったトリックも謎解きもないし、
魔法もの? といっても壮大な世界観もバトルもないし、
何やら不思議なアニメではある。
個人的な、ざっくりの印象で強いていうなら、
奇譚風に仕立てられた、正統派ヒューマンドラマといったところか。


幻書、というものをめぐって物語は展開する。
幻書とは、この世界にあってはならない禁断の書物で、
世界の秩序を変えてしまうほどの、恐るべき魔性の力を秘めている。

このアニメが最終的に人間ドラマとなる理由、それは、
各話それぞれの事件がつねに、おのれの歪んだ願望を遂げるために、
幻書のもつ強大な力を利用しようとする、世の人間たちが引きおこすものだからだ。

その結果、幻書を管理する立場にある主人公の二人が、
事件に巻き込まれるたびに、いやでもそこに見ざるを得ないのは、
人間のかなしい業であり、愚かさであり、狂気である。
二人とも、そうした人間模様を、どこか達観して眺めている風があって、
この作品を一貫する静かな、はかなげな雰囲気はどうもそこから来ているようだ。


ゴスロリ幼女に全部持っていかれた感はあるが、
主人公のヒューイはそれなりに魅力的なキャラクターだと思う。
一抹の影を帯びた、若くして老成してしまったような彼の人格の奥には、
確実に戦争の傷跡がある。この事実は11話で明らかにされる。
大空への無垢な憧れが壊されてゆく、この11話が、最も詩的で、美しい。
ラストは、来るべき次の動乱への予感をはらんで、張りつめた終末感を漂わせているようだ。

人間の最大の狂気としての戦争、どうやらこれが本作の隠しテーマであるらしい。
うっかり見過ごしていたが、全編見終えてから1話を見返すと、
過去のプレイバックの中に、しっかりと予示されているではないか!


舞台となる英国の風土を象徴する霧が、冒頭から立ちこめているように、
繊細な情景描写がストーリー以上に雄弁なのも、このアニメの特色だろう。
明暗のコントラストの効果は全編を一貫しているが、
とりわけ印象深いのは、しばしば描かれる月明かりの場面だ。
月は古来、狂気を象徴するものとされている。ここに、
隠しテーマの暗示を推測するのは、うがちすぎる深読みだろうか。


オープニングのソプラノ独唱に代表される、
静謐な作品世界のトーンを際立たせる音楽の素晴らしさも付け加えておきたい。
一方で、そうした雰囲気からは突出した異物のような、
エンディングの不気味な実写映像は何を意図しているのだろうか?

「この世界には知るべきでない事があるのです。」
・・・作中、ダリアンが時折つぶやく言葉だ。

決して見てはならない、知ってはいけない禁忌の領域の一端を垣間見せるために、
あえて実写を用いて、現実そのものに潜む禍々しさを象徴風に表現した、そう解したい。
おどろおどろしくも不思議に懐かしい、寺山修司の世界などに通じるものが感じられる。


最後に総評です。

いぶし銀のような渋さと、深い余韻が味わえる、玄人好みの秀作。
O・ヘンリーの短編などを好まれる文学愛好家には、特にツボかもしれません。
勿論、ダリアンの可愛さを愛でるためだけでも、断然、視聴する価値はありです。
(え? こっちが王道ですか? 失礼しました。)


(初投稿 : 2019/07/07)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 10
ネタバレ

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

結局よく分からなかった(55点)

全12話。
ライトノベル原作。原作未読。

個人的満足点:55点
アニメ系統:ダークファンタジー

舞台は1900年ごろ?のヨーロッパ。
「幻書」によって引き起こされる出来事を
主人公ヒューイとダリアンが解決する物語。

作品の雰囲気はかなり好みだったが
どうも、毎回、パターンが同じで退屈。
さらに、急に話がすっとんでいくので大筋が見えない。

7話では急に新たな登場人物と読姫が出てきて
またもや、話がつながらない。
11話も何の前触れも無く過去の話が出てきて
新たな読姫?出現。
12話で3人とも出てくるが何のことだか意味が分からない。
雰囲気はお気に入りだっただけに少々残念な出来だった。

しかし、ダリアンはいい。
この毒舌に沢城さんの声。
毎話、ダリアン見たさにアニメを観ていたのは間違いない。
過去の自分の感想みても、ほぼダリアンで吹いたw

音楽の雰囲気は非常に良かったが
EDの実写が少々違和感を感じた。

全体的に残念な作りだった。
お勧めではないが沢城さん好きなら
それだけでいけるかもしれない。


と、まあ、残念な内容になってしまったが
つまり、何が言いたいかというと

ダリアン=真紅+翠星石 つまり俺得w


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以下、毎話後の感想。
ネタバレを含む場合があるので
未視聴の方はスルー推奨。

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{netabare}
1話視聴。

作品の雰囲気は結構好み。
今後、どのように物語が展開するのか楽しみである。

ダリアンの声優さんが沢城さんなのも見逃せない。
個人的にはダリアン役の沢城さんはかなりツボだ。
ダリアン可愛いよダリアン。
(真紅+翠星石と感じ「ゴチです」と思ったのは内緒w)


2話視聴。
作品の雰囲気はかなり好みぽい。
だが、面白いかと言われれば今のところ、そこまで面白みを感じない。
それでもダリアンが好きだわ。
アニメの雰囲気とダリアンだけでしばらくはいけそうw
来週も継続。


3話視聴。(3話、4話)
ダリアンが可愛い♪
スコーンを出すのですっ!
スコーンは?
可愛すぎるw

展開は相変わらず幻書のからんだ事件。
少々展開に飽きてきてしまった。
が、ダリアンが可愛いので継続w

4話視聴。(5話)
物語は可もなく不可もなくかな。
ちょいとグロイ所もあるので
グロ耐性が全く無い人は気をつけたほうがいいだろう。

そんなことより、ダリアンの1つ1つのセリフがいいね。
あのしゃべり方で毒吐くのがたまらないw
ダリアン可愛いよダリアン。

5話視聴。(6話)
なんだか飽きてきたw
毎話幻書がらみで事件が起きて解決の繰り返し。
何かこうもっと盛り上がる展開にならないものかな。
でもダリアン可愛いのでがんばります。

7話視聴。(8話)
あれ、俺のダリアンは?
ダリアンが出てこないんだが・・・
ダリアーーーーーン。
変わりに幼女思考の変態とガラクタなるものが出てきた。
一瞬違うアニメ見てるのかと思ったw
どうやら、主役はダリアンだけじゃないようだ。
話によって違うみたい。
ダリアンは「黒の読姫」でガラクタは「銀の読姫」らしい。
まあ、ガラクタもいい味出てたのでこれはこれでよしとしておこう。

8話視聴。(9話、10話)
ダリアン復活\(^O^)/
久しぶりにダリアンの毒舌が惜しみなく炸裂。
毒舌を堪能できて満足。
しかし、毎話同じことの繰り返しかな。
盛り上がりに欠けるね。

9話視聴。(11話)
作画が変わったのかと思ったw
どうやら本の世界に入っていたようだ。
うむう、しかし、毎回代わり映えしない。

10話視聴。(12話)
今回は楽譜が幻書みたいな感じ。
そして、いつもとあまり変わらない。
10話だな内容は12話。
次で終わりなのかな?

11話視聴。(13話)
ヒューイの過去の話かな?
何か意味がよく分からなかった。
来週まであるみたい。
ふむう、なんだか微妙だなあ。

12話視聴。
結局最後も意味が分からず終了。
まあ、ダリアンが可愛いので、許すとしようw
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 31

color さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ジジイだまれなのです

幻書という魔法の本みたいなものを巡って謎解きしたりバトルする物語。
気の強い美少女とその娘に振りまわされる青年という構図は現代のデフォルト。

全体的に目新しい要素はなく設定は単純明快でわかりやすい。
シナリオはよくできていて裏設定もしっかりしていることが窺えます。
インパクト不足とも言えますがその無難な感じがわりと好きな作品でした。

たまに主人公が出てこない(他のキャラに代わる)回があります。
ダリアンの悪態と紳士ヒューイでもっているような作品なのでその構成は不思議と思わざるを得ません。
2クール作品であれば自己紹介回で済むんですが、1クールの貴重な数話を削ってやるようなものではなかったかなと思います。

ありがちな雰囲気アニメの中でも、平均より若干下だと思います。
個人的には好きなので2期で伏線回収してくれればいいのですが...多分ないよね(苦笑)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 27

68.1 4 図書館で戦いなアニメランキング4位
劇場版 図書館戦争 革命のつばさ(アニメ映画)

2012年6月16日
★★★★☆ 3.8 (467)
2438人が棚に入れました
日本を揺るがすテロ事件が勃発する中、デートの最中だった笠原郁と堂上篤に緊急招集がかかった。新たな任務は、小説家・当麻蔵人の身辺警護。テロの手口に小説の内容が酷似しているとして、メディア良化委員会は作家狩りを始めたのだ。法廷闘争が始まる中、郁たち図書特殊部隊は判決まで当麻を守りきらなければならない。図書隊と良化隊の衝突が激化する中、重傷を負ってしまう堂上。動揺する郁に、堂上は任務の遂行を託す。郁は、当麻を守り、表現の自由を守ることが出来るのか!? ――そして郁と堂上とのもどかしい恋の結末は!?

声優・キャラクター
井上麻里奈、前野智昭、イッセー尾形、石田彰、鈴木達央、沢城みゆき、鈴森勘司、潘めぐみ

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

“今度こそ”スタートラインに立てた図書館戦争

前作のテレビシリーズは2008年の春アニメとしてノイタミナ枠で放送されましたが、肝心の『メディア良化法』と呼ばれる架空の法律から表現の自由を訴えかけるという内容もソコソコに、ラブコメ要素がメインのトレンディドラマ風味の作品になってしまっていました;


仕舞いには原作でも重要視される【中澤毬江にまつわるエピソード】が放送局の自主規制によりオミットされるという自体に陥り、【表現の自由を問う作品が表現規制された】ということに原作者は肩を落とし、多くの原作ファンが憤慨するという賛否両論を巻き起こした問題作になったわけです
(上記のエピソードはちゃんとアニメ化され、セル版DVD3巻、もしくはBD-BOXには収録されております)


今作を鑑賞した劇場で今年のアニメ映画の中では初めての出来事だったのですが、来場者の年齢層がかなり高いことに驚き
有川作品ファンの幅広さとアニメ版図書館戦争の知名度を思い知ることとなりました











さて、今作ではやっとこさ肝心要の『メディア良化法』に対して図書隊が踏み込んでいき、表現の自由を訴えかけるという待望の展開が描かれます!


早速冒頭からテロリストがヘリで原発に自爆テロを図って建屋に穴を開ける・・・
という衝撃ニュースが飛び交い“見慣れたあの光景”がテレビから映し出されるというショッキングな幕開け


そしてこのテロ組織の犯行の手口が、原発テロを題材にしたエンターティメント小説の内容に酷似しているものとみなし、図書隊の宿敵であるメディア良化委員会は小説の著者である当麻蔵人を拘束しようとする


これを許しておけば事態を皮切りに良化委員会は『作家狩り』をはじめるであろう、と判断した図書隊の面々
すぐさま当麻蔵人を保護し、法廷で正々堂々と良化委員会、延いてはメディア良化法の在り方そのものに踏み込んで戦うことを決意し、彼の身辺警護を始める


初めのうちは事件に巻き込まれたことを他人事のように疎ましく思っていた当麻蔵人
良化隊が行う『検閲』にも、上手く逃れながら作家業を続けることがプロの仕事であると考えていた彼を通して、これまで読み手側の都合がメインに描かれていたメディア良化法が、初めて書き手側の目線で語られます


彼もまた稲嶺元司令の過去(通称:日野の悪夢)を語り聞かされ、これまで自分が無視し続けてきた検閲の非道極まりない実態を知ります
さらに図書隊の面々と触れ合っていくうち、自分の本を命懸けで守る若者たちがいた、という事実にもやがて心を動かしていくのでした・・・











当初から破天荒な世界観が物議を醸し出していた作品ではありますが、今作はやたらロケハンに凝っていて、、、
JR立川駅前
都営新宿線市ヶ谷駅
中央道諏訪湖SA
大阪御堂筋
大阪北区
そして新宿三丁目の紀伊国屋書店(新宿本店がそのまま紀伊国屋として登場)
とまあ、この辺の背景描写があまりにも丁寧すぎて映画を観終わって劇場を後にすると、ソコにはさっきまで映画の中に広がっていた景色がある・・・という強烈なデジャヴを感じました(´q`)
最近流行の【ご当地アニメ】もこういった架空の設定が前提の作品ではちょっと考えものですよね・・・


あとアニメ版で柴崎と手塚ってあんなに仲良かったっけ・・・?
いつの間に進展してたの?w
(これについては記憶違いかもしれませんので観直して来ます^^;ようつべで公式にオンエア版全話が配信中ですよー)


あとこれはこまけぇことかもしれませんが、夕食を食べてる当麻蔵人先生
どう見ても小食っぽいインドアタイプなのにご飯を「おかわり」発言ェ・・・
だって“おかずの揚物に手が付いてないよ・・・”
ご飯だけめっさを早く食べたのか?wまさかのおかず2週目なのか?w
真相は闇の中へwww


天ぷら屋でキスが揚がってくる「キスでございます」のくだりもまさかのダジャレかよ!とw
一瞬凍りつくかと思ったぜwww


音楽はテレビシリーズに引き続きオイラの大好きな菅野祐悟さんだったのですが唯一に一点だけ!どうしても気に食わないのがOPアニメーションで流れてくるかなりキャッチーで激しいロック調のインストナンバーが図書館戦争の雰囲気とまるで合っていない・・・;
そこは高橋瞳を連れてくるトコだろぉがーっ!


作画の面はとにかく笠原に注目したいですね(笑)
喜怒哀楽の激しい彼女のコミカルな表情
そして後半では、もはや一介の成人女子とは思えないジャッキー・チェンばりのアクションを繰り広げてくれますw
ホント、名実共に笠原から目が離せない作品となってますよ^q^
オイラの勝手な憶測ですけど、たぶん『わすれなぐも』でロトスコをやってた新人さんが、もしかして来てる???


いやはや、それはさておき
実弾が飛び交う世界なのに相変わらずな【絶対に死人が出なさそうな中途半端な緊張感】がこのシリーズのイチバン残念なところ;
予告編からして『堂上教官がまるで死にそうにない』のが薫り伝ってくるのは流石に問題視すべきw
あと露骨なラブコメ路線から多少シリアスな路線に回帰したことで、ラブコメとの両立が上手くいってないのも解るのがちょっとぉ・・・











んでもまあ日野の悪夢、笠原と堂上の出会いといったテレビシリーズのダイジェスト的な組み込みを説明臭くなく自然に潜り込ませたのには拍手
極めつけは劇中で一瞬ではありますが中澤毬江ちゃんが映るかつてのスタッフの罪滅ぼし的なシークエンスもあるんで多少大目にみてこのぐらいが妥当な評価
何より大事なことは、この作品を観たアナタが【表現の自由】とはどうあるべきなのか?をこの物語から汲み取って、少しでも考えるキッカケになってくれることであるはず・・・なのでは?

投稿 : 2024/12/21
♥ : 29

ちびもす さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

表現の自由を考えさせられる作品。

2008年に放送されたTVシリーズの続編である本作。
原作は「阪急電車」、「フリーター、家を買う」で有名な有川浩先生の小説、図書館シリーズの「図書館革命」にあたるお話です。
ストーリーとしましては、あまり派手な演出は多くなく、終盤までは静かな話運びとなります。ですが、クライマックスではしっかりとタスクフォースらしい働きを存分に発揮してくれますのでご安心を。
今回、重要人物の一人の声優として、俳優のイッセー尾形さんを起用されていましたが、正直違和感がなかったとはいえない出来でした。イッセー尾形さんの演技は素晴らしいものだったと思いますが、演技の雰囲気が合わなかったのか、映画のほうが合わなかったのか…その点が少し残念に感じました。ともあれ、原作ファンの私自身としては満足な出来だったと思います。ただ、TVシリーズも原作も知らない方には少し入りにくいかもしれませんね。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 5

朝霧麻衣 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

表現の自由が守られる日が来るのか

【ストーリー】
あらすじはアニメ本編で書いたので省略します。
この作品ではアニメ本編から続いている表現の自由に関する抗争に進展をもたらす事件が起きます。原発テロを起こしたテロリストの犯行手口が、ある作家が出版した小説の内容に酷似していたのです。これをきっかけに「メディア良化委員会は」書籍の検閲を超え、執筆者の弾圧にまで踏み込むこととなります。遂に「メディア良化委員会」と「図書隊」法廷の場で全面的に対決することなります。そんな中で主人公である「笠原郁」を中心とした図書隊の面々はどのような行動をとっていくのか。

【みどころ】
アニメ本編から続いている教官との関係は進展するのか、日本における表現の自由はどうなっていくのか、そんな所が見所です。

【所感】
アニメ本編のレビューでも書きましたが、非常に政治色の強い作品となっています。権威ある立場にいる者による不当な表現の弾圧、メディアの偏向的報道などが題材となっています。古来より歴史は勝者によって作られるといいますが、時が経過してもずっと残り続ける書物は人類にとって貴重な資料です。今でも昔の書物が見つかることで歴史の教科書などは大きく内容が変化していくほどです。そんな重要な書籍の数々を権力者の都合で弾圧することは決してあってはならないことだと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 16

60.2 5 図書館で戦いなアニメランキング5位
あるゾンビ少女の災難(Webアニメ)

2018年7月4日
★★★★☆ 3.1 (53)
199人が棚に入れました
夏休みで学生が出払った深夜の菊花大学。里帰りをしなかったオカルト研究会の男女5人は、第一回納涼クエストと称して、徳川埋蔵金が収められているという噂のある大学の資料庫に忍び込む。だがそこには埋蔵金などはなく、あったのは極めて保存状態の良い2体の女性のミイラだった。

仲間を焚きつけて資料庫に侵入させた鴨志田沙也香は、そのミイラの体内にあった謎の宝石“生命の石"を密かに奪う。埋蔵金が見つからず当てが外れた彼らは資料庫を立ち去るが、生命の石が奪われたことがトリガーとなり、2体のミイラが死から蘇ってしまう。

声優・キャラクター
早見沙織、小倉唯、白石涼子、杉田智和、沢城みゆき、M・A・O、久保ユリカ、鈴木達央、三輪隆博、麦人

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

これぞ深夜の低俗なアニメって感じ

視聴理由 特になし

視聴前 なんかキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードみたいなのが

視聴後 B級超えてD級並

この話は…よくわからん
超テキトーな理由で住居不法侵入してゾンビを目覚めさせてよく分からない展開
結局な に が い い た か っ た
ここで鰺鱒さんの言葉を引用させて頂きますが「ポロリとボロリのセットもの」
その通りだと思います
ついでに言うと「ほろり」はないです
おっぱいがちゃんと書かれてます死体のだけど
腸の状態がわかります飛び出てるので
https://www.anikore.jp/review/1946410/
鰺鱒さんさんのレビューのリンクです
勝手に引用してすみません...

ジャンルはオカルト・グロ
コメディいってもまぁテキトーな笑いです。ネタって言えるほどのクオリティじゃありませんが...
グロ要素はほんと容赦ないです
脳がぐしゃー!腸がぶしゃー!眼球がぽーん!上半身がぐちゃぐちゃー

率直な感想としては野蛮な深夜枠アニメって感じ
80分だけどねHAHAHA!
ワラエナイ・ジョーダンだ

主題歌はヤキナクさんの「UP↑SIDE↓DOWN」
作画は普通
声優さんも違和感なく頑張ってた

総評 野蛮な地下街の深夜の居酒屋のテレビでやってそうな感じ

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

思っていたよりコメディ要素多め。だけどやっぱりグロ注意。

原作未読。U-NEXTにて視聴。

【あらすじ】
{netabare}夏休みで学生が出払った深夜の菊花大学。里帰りをしなかったオカルト研究会の男女5人は、第一回納涼クエストと称して、徳川埋蔵金が収められているという噂のある大学の資料庫に忍び込む。だがそこには埋蔵金などはなく、あったのは極めて保存状態の良い2体の女性のミイラだった。

仲間を焚きつけて資料庫に侵入させた鴨志田沙也香は、そのミイラの体内にあった謎の宝石“生命の石"を密かに奪う。埋蔵金が見つからず当てが外れた彼らは資料庫を立ち去るが、生命の石が奪われたことがトリガーとなり、2体のミイラが死から蘇ってしまう。

蘇った少女=魔術によって不死の存在となりながらも不慮の出来事からミイラにされていた元男爵令嬢ユーフロジーヌ・シュトゥディオンと、彼女の侍女として作られたホムンクルスのアルマ・Vは、奪われた宝石を求めてオカルト研究会のメンバーたちを襲撃していく。

果たしてメンバーたちは生き残れるのか? そして生命の石を奪った訳とは? 深夜の学生寮を血まみれの惨劇が襲う・・・。{/netabare}
(公式サイトより)

【感想】
物語としては、わりと面白かった。
主導権が二転三転していく流れは、自然で悪くなかった。

グロい描写が多数あり、視聴者を選ぶかもしれない。

コメディ要素も多く、視聴していて飽きさせない。

いまいち評価が伸びないのは作画。
作画崩壊というより、キャラデザの問題か?
あまり可愛さを感じない女性陣。
感情移入しづらいところが残念。

ただし、これには好みがあるので・・・。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 9
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ぽろりとボロリのセットものです。

原作知らず。

B級オカルト映画を暇つぶしに流してみるのがお好きな方には、その用途の範囲内でお勧めできる・・・かも?
僕? んん~・・・・面白くないわけじゃないんだけど・・・楽しいわけでもないって言うか・・・・中途半端。

ライトノベル原作・WEB配信アニメ?80分もの。dアニメでたまたま見つけたので何となく観てみました。で、何ともいえない感想です。2000年代の、予算あまりでちょっと作ってみました的な作風を感じたのですが、声を当てているのが最近の方ばかり・・・って2018年制作ですか。

あらすじは、公式などをご参照ください。そこにある2体のゾンビが主役で、ゾンビなだけにどちらも人外の能力を備えています。そして「生命の石」を取り返すために、それを奪った人間たちに襲いかかる。。。。と。


おっぱいぽろり、あります。頭骨ぼろりとセットになります。
血液びちゃーん、脳漿ぐしゃーん、カニバリズムめいたものもありますよ。
耐性がない方、嫌いな方は避けた方が良いでしょう。

上述のように、スプラッタ要素もあるのですが、変にコメディーを差し込んでくるので、怖さも気持ち悪さも中途半端に思いました。山場に向かうまでの「奪ったものたち」である人間の浅ましさ、汚さの方がドラマとしては良かった(胸糞展開です)。一人、変な子います。ちょっとではなくウザかったです。{netabare} 奪ったもの、すなわち学生たちの中でただ独り生き残った子、お話しのまとめに活かせなかったのかな・・・ {/netabare}

「最後の敵」も最初の方から登場してはいるものの、敵としては山場になってはじめて機能します。驚きと言うよりも、拍子抜けするバックグラウンドの開示もあるのですが、なんていうか、その「敵」の背景がよく分からないのです。上滑り感満載の、B級映画の悪ノリを感じました。

キャラデザインは、個人的には好きです。ちょっと古い感じがしますが、ダメではないと思います。
作画は安定していると思います(配信ものだし、そこはね)。びちゃーんぐちゃーんは、もう少し攻めることも出来たように思いますが、WEB配信とはいえいろいろ「配慮」が必要なご時世なのでしょうか。
また、アクションシーンが多いのですが、それは良かったと思います。
劇伴・・・なんも印象に残ってないです。邪魔はしなかったかな。

声優陣は過剰なほど豪華です。ただ、演出のせいでしょうか、なんか上滑りしているようなところも感じました。演技が悪いというわけではないのですが。。。キャラ設定かな。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 5
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