2021年度の吸血鬼TVアニメ動画ランキング 9

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の2021年度の吸血鬼成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月29日の時点で一番の2021年度の吸血鬼TVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

68.9 1 2021年度の吸血鬼アニメランキング1位
ヴァニタスの手記(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (181)
599人が棚に入れました
吸血鬼が存在する19世紀のフランス。吸血鬼の青年ノエは、吸血鬼に呪いを振り撒く魔導書「ヴァニタスの書」を探すためにパリへ向かい、その途中の飛行船の中である事件に遭遇した。その最中、吸血鬼の専門医を自称するヴァニタスと名乗る青年がノエの前に現れるが、ヴァニタスはノエの探す「ヴァニタスの書」を手にしていた。
ネタバレ

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

美しいふたり。

主人公の、ヴァニタスとノエ。
とにかく、麗しいです!
(ちなみに私はBLは苦手なんですけどw)

そして、劇伴の壮麗さと、
おでこさんのシリーズ構成の美意識と、
ボンズさん独特の硬軟自在な作画。
すごくいいです。

舞台は19世紀の、フランス。
そんな言葉があるかどうか知らないけど、「フレンチ・スティームパンク」っぽい感じ。

欧州が舞台で、制作がボンズさんで、スティームパンクっぽいダークファンタジー+ポンチ絵って、
まるで{netabare}鋼の錬金術師F.A.ですね(笑)
まず、19世紀のヨーロッパ大陸。
そしてスティームパンクっぽいノリ。
主人公が二人連れの男性で、二人それぞれに魅力的。
しかも目まぐるしくボケとツッコミが入れ替わる。
正体不明の不吉な黒いモヤモヤした化け物。
さらにそこに絡む麗しい女性キャラクター。
地下の迷宮の存在もあるし。
ポンチ絵ギャグも、まるでハガレンのギャグシーンです(笑)
そういえば、ヴァニタスの依頼を受けて、何かしてる探偵っぽい人もマスタング大佐の部下みたいだし、
汽車で雪深い僻地に向かうのも、駅頭での雰囲気も、すごく似てる。
ドクターモローっていうマッドサイエンティストみたいな医者が出て来たときは、金歯医者にしか見えなかったし。
釘宮さんが絡んでいることも含めて、
相似点挙げていったら、まだまだもっとあります。
気になる方は、どうぞご自分の目でお確かめくださいww{/netabare}

第1話冒頭から、「その旅路の果てに、彼を殺すまでの物語」という、
わりと悲劇臭のつよいセリフで、
ノエとヴァニタスの関係性を括るのですけど、
{netabare}この言葉、「あ。最後に致命傷を負ったヴァニタスを、血の眷属として、ノエが自らのヴァンピールとするんだな・・・」って、
そのシーンが、来るか来ないか、これは最後を確かめたい!見届けたい!って思ってしまって{/netabare}
もうBLっぽいとか、全然気にならなくなりましたねwww

お話自体は、ヴァニタスが吸血鬼専門の医者で、ノエはそのヴァニタスを監視するために同行することになる特殊能力ありの吸血鬼で。

適度な謎。

適度なバトル。

華麗なキャラと美術。

そしてジャンヌという絵に描いたような圧倒的ヒロイン。

このヒロインが、メチャメチャつよいのに、{netabare}
弱点も隠しようなく剥き出しで、
しかも吸血衝動に抗えないところとか、
鬼のように(鬼なんですが!)攻めるツンデレなところとか、
ヴァニタスのことを「大嫌い→大好き」、
さらにはその血の甘さの誘引に惹かれてしまって、
吸血に走ってしまう、それも繰り返し、くりかえし。
とか。
そしてとにかくここ、めちゃめちゃエロティックで、
もう凡百のラブシーンなんか全く寄せ付けない、いい場面なんです(#^▽^#)

以前、「亜人ちゃんは語りたい」で、
高橋先生が「吸血行為自体は性交のメタファー」って言ってたと思うんですけど、
本当にそんな感じで、{/netabare}もう、魅入ってしまって目が離せませんでした。

今、第2期が終盤ですが、1話冒頭の場面にまで行き着くか微妙ですけど、
これは、しっかりと観続けていきたい。

そんな作品なんです。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 19

しゅん さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

美しくエロい吸血鬼ファンタジー!

【物語の評価】
キーワードも主人公のノエがあまり物知りでないから、初見に分かりやすいように自然に説明されていたのも良かった。
終わり方としては、これで終わりとしても、次のクールに続けるとしても、どちらにしてもよい終わらせ方だった。
【作画の評価】
ときにエロい、美しく素晴らしい作画だった。
【声優の評価】
吸血シーンが素晴らしいエロい演技だったのはとても素晴らしかった。
花江夏樹さんの新しい魅力がまた一つ増えたような気がした。
【音楽の評価】
OPも良かった。
EDが感動的に素晴らしかった。
【キャラの評価】
こういう作品にありがちなパターンになると思っていた女性陣も、ときにかわいらしく、ときに美しく、ときにエロくて良かった。
モブに至るまで魅力的なキャラクター達だった。
【感想】
第2クールも楽しみです。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 4
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ヴァンパイアドクター

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
パッと見、腐向きに見えますし、そういう要素がないとは言いませんが、男でも充分に楽しめるアニメだと思います。

ジャンルとしては、ダークファンタジー、スチームパンクとありますが、もっと柔らかい印象です。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
シリーズ構成が赤井でこさんらしく、優しさがしっかりと前面に出ている。

とはいえ、ストーリーにはさほど心動かされず、魅力の大半は、キャラクター。

まず、ジャンヌが可愛い(笑) ポンコツだしチョロいし、かなり萌え度が高いキャラクターでは?

あと、ノエも可愛い(笑) ヴァニタスと二人でする売り言葉に買い言葉は、毎回クスッとさせられました。

あと、何気にローランも好き。純粋なる狂気。なんか、炎炎ノ消防隊に出てきそうな(笑)

2期が見たい、というのは、ストーリー展開が気になるというより、彼ら彼女らの物語がどう深まっていくかが気になるという感じです。

あとは、そうですね~。ジャンヌが可愛いですね(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
ヴァニタス役の声優さん、それで良いの? 女性向けかな。具体的な治療の過程がよく分からないってことは、そこはどうでも良いんだろうな。真名を取り戻すと、自我を取り戻す。不吉ではなく、幸福の青い月、人間にとっては。まあ、ヴァニタスの書も、使い方次第だってことね。

2話目 ☆4
生理的に嫌い(笑)  ギャグが良いな。

3話目 ☆3
ジャンヌもルカも可愛いな(笑) また、変なキャラが(笑) 

4話目 ☆3


5話目 ☆3
過去のシリアス。キャラの深まり。

6話目 ☆3
信じ始めたヴァニタスが、トラウマと同じ行動を。イチャイチャしてるな~(笑) 

7話目 ☆4
ラブコメ(笑) 顔芸(笑) 血マニア(笑) ドミニクと急にいちゃつく。

8話目 ☆3
新展開だね。シャスール。

9話目 ☆3
ヴァニタスは、シャスールの神? ガリアンソード、好きな武器だ(笑)

11話目 ☆4
ジャンヌ、チョロイン(笑) お茶会の方も迫力あるな。

12話目 ☆4
とりあえず、ジャンヌが可愛いな(笑) あと、ノエが可愛いな。かなり楽しいアニメになってきた。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 20

71.3 2 2021年度の吸血鬼アニメランキング2位
月とライカと吸血姫(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (255)
755人が棚に入れました
世界大戦の終結後、世界を二分する超大国、東のツィルニトラ共和国連邦、西のアーナック連合王国は、その領土的野心を宇宙へと向けた。両国は熾烈な開発競争を繰り広げ、そして今――東歴1960年。共和国連邦最高指導者ゲルギエフは、成功すれば人類初の快挙となる有人宇宙飛行計画『ミェチタ(夢)計画』を発令する。そんな折、宇宙飛行士候補生の補欠、レフ・レプスは、ある極秘任務を命じられる。『ノスフェラトゥ計画』――有人飛行に先立つ実験として吸血鬼を飛ばす計画――その実験体、イリナ・ルミネスク を24時間監視し、訓練で鍛えろというのだ。レフとイリナ、人間と吸血鬼、監視役と実験体――種族の壁や国家のエゴに翻弄されながらも、宇宙への純粋な想いを共有し、2人は共に宇宙を目指すこととなる。

声優・キャラクター
林原めぐみ、内山昂輝、日野聡、小松未可子、木野日菜
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

ちょと古い作りのアニメ。だがそれがいい。今期No1ですね。

 さて、本作は冷静に考えると、差別問題の解決の部分のストーリーが甘く、テーマという意味では期待外れかもしれません。もちろん、イリナとレフの頑張りが人の心を動かしたとのは読み取れますが、トップと女性のあの2人は政治的プロパガンダですからね。もう少しここの話に奥行きがあれば差別問題に関しては深まった気がします。

 ただ、です。本作は恋愛ものだと見た場合、あまりこの差別問題を中心にしてしまうと、尺からいって、2人の心理描写を省略したりセリフだけの恋愛ものになってしまったでしょう。ボーイミーツガール…2人の命がけの宇宙飛行そして命がけの恋愛が、差別問題解決への答えだったと思います。

 ちょっと古いタイプのラノベ的な舞台設定と物語に感じますが、それだけにストーリーにボディがあって、見ごたえもあり、何よりキャラがちゃんと活き活きしていました。
 
 古いと言えばアリプロジェクトに林原めぐみさんですからね。ゼロ年代感がすごいですね。古い言葉でいえば「だが、それがいい」ですね。

 アニメにとって作画は大きな要素だと思いますが、本作をみるとやはりストーリー、脚本、そしてキャラだと思います。本作はその意味では私にとってはですが、今年のTVアニメではブルーピリオドと並んでナンバー1かなあ。



以下 視聴時のレビューです。

 あらすじの吸血鬼という単語でちょっと敬遠していましたが、宇宙飛行士ものということで、なんとなく見始めたらまさかの出来でした。非常に面白いです。今のところ今期NO1ですね。もちろん継続視聴です。

 宇宙飛行士ものというよりもそれは物語の設定です。今のところ幹になっているストーリーは、差別される立場でもプライドと強い想いに基づく試練の選択をする吸血姫、そしてそれを支える落ちこぼれた優等生という、差別問題と人間ドラマの部分に注目ですね。
 ですので、気になるポイントは、吸血鬼全体の被差別問題まで行くのか。あるいはヒロインのアイデンティティの問題か、個人的な救済か。それは現実社会でなのか、命の捨て方による魂の救済なのか。または主人公の命がけの献身となるのか。恋愛の行方は?等々ですね。

 キャラデザは萌え絵の要素はあるんですけどちょっと写実が入っていて、物語の雰囲気とあっていてバランスが非常に良かったです。作画も丁寧だし、人も良く動いていました。

 で、7話です。 {netabare}まさか7話でここまでくると思っていなかったです。逆にいえば話の展開が早くて飽きさせません。宇宙開発もの的な詳細な話をばっさりとカットしたのが不満といえば不満ですが、そのおかげでテンポが良くなったのでキャラに感情移入しやすいのはプラスでした。

 吸血鬼が被差別民族のような感じで、命令を聞かざるを得ないヒロイン…という設定と主人公の関係をどう考えればいいんだろうと、初め戸惑いはありました。
 もちろんですが、主人公と心を通わせる展開になります。ただ、ゆっくりとエピソードを重ねながらなので自然と受け入れられます。その意味では4話が良かったですね。レモンの炭酸水をキーアイテムにしたのは良かったですね。吸血の設定もよく物語とマッチしていました。で、7話です打ち上げ成功…そして帰還と。

 そうですね。ここからが重要なテーマです。ヒロインがどうなるのか。なんか死亡フラグみたいなセリフが結構あったので心配ですが、一方で、この主人公ならなんとかしてくれるかも、という期待もあります。


 SF的にいえば、ロケットの技術的問題をどうやってクリアしたのか、という部分が根性論に見えましたね。
 ストーリー的には、吸血鬼の迫害からヒロインが宇宙飛行士に立候補するまでの心理描写が弱いこと、ロケットの研究所の研究者たちがいつの間にヒロインの心情的な味方になっている部分の描写が弱いです。ここがちょっと残念ポイントです。 {/netabare}


9話 とにかく話が面白いですね。宇宙飛行と恋愛。話の本筋が明確です。そして、テンポもいいし、ツンデレ具合がなかなか悶えます。 {netabare}白薔薇ちゃんもデレましたね。結構チョロくて笑いました。ここはもうちょっとなんかあっても良かった気がしますね。そして、ヤキモチ…ラブコメでした。{/netabare}

 後は人種差別問題ですね。ここがちょっとなあなあになりかけてるんでしょうか。それとも何かこれからあるんでしょうか。テーマ的な深掘りは、正直それほどでもない予感があります。

 ですが、とにかく見ていてこれほどワクワクするアニメは久しぶりです。吸血姫という設定と宇宙飛行競争。うまく組み合わせましたね。原作はとりあえず3巻まで買って寝かしてあります。



10話 こういうのが好きです。切なすぎる。

 設定とか作画とかがすごい…ではなく、話が純粋に面白い話っていいですね。ここまでダレるところ無しですね。

{netabare} お別れ前に何気ないデートをする。自分の死を覚悟して。もう切なすぎます。こういうストーリーできちんと恋愛感情の深さとか相手を思いやる気持ちを表現して、別れ際に笑うって…バス停のシーンとかもう涙なくしては見られませんでした。

 イリナちゃんの生存確率が上がってうれしい半面、政治的思惑の外的要因かあと、ちょっとそこは興ざめはありますね。ただ、レフとイリナががんばったから周囲の心を動かしたのかもしれません。
 最後は2人がどこかで会えるのか、心を遠くで通わせて終わりなのかわかりません。{/netabare}

 それにしても、いい話だなあ…。話の面白さなら2021年度TV部門ではNO1候補かなあ…


11話 恋も自由にできない国ではいけません。今時珍しい純愛ですね。

 そう恋も自由にできない国ではいけません。民主主義というのは欠点も多いですが、やっぱり人の気持ちが尊重されるという意味ではベターな選択なのでしょう。話が面白過ぎてこの辺りのテーマを忘れていました。

{netabare}  吸血鬼の差別問題はちょっと浅くなりましたが、2人の気持ちが痛いほど伝わってきてもうペンダントのシーンは涙失くしては見られませんでした。この差別と不自由の中で命がいつ消えるかもしれない状況で、せめて気持ちだけでも伝えたいという…もう苦しいくらい愛おしいです。{/netabare}本当に今時珍しい純愛ストーリーですね。

 暗躍する人々の思惑ではありますが、もうそういう些末なことはいいです。ぜひハッピーエンドでお願いします。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 25

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

共産趣味宣言!

== [下記は第1話視聴終了時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
私が「共産趣味」という言葉を知ったのは、声優の上坂すみれさんがそれについて語っていたのを聞いたのがきっかけです。

作中の共和国の政治体制やメカなどがソ連的なノスタルジーを誘う物だったので、レビュータイトルは「共産趣味宣言!」としました。

本作のモチーフは史実でいうと主に1950~1960年代に行われた米ソの宇宙開発競争です。米国サイドに立った有名な『ライトスタッフ(The Right Stuff)』という映画がありますが、本作は「共産趣味」とは切り離せないソ連サイドに立った作品です。

ただし、作中の国名(ツィルニトラ共和国連邦とアーナック連合王国)やロケットや人工衛星などのの機体名は架空の物に置き換えられています。

クドリャフカにあたると思われるライカ犬も出てきますし、たぶんガガーリンやテレシコワに相当しそうな宇宙飛行士候補生も出てきます。

両大国はどちらも人類初の有人飛行を目指して競争しています。そこで人間に先立ち動物実験としてソ連はライカ犬を打ち上げています。史実では人間の直前には霊長類などが打ち上げられていますが、本作では「吸血鬼を打ち上げよう」というなかなかに荒唐無稽な話になっています。

どうやら吸血鬼のイリナは人間扱いされていないようなのですが、外見的にほぼ人間ですし言葉によるコミュニケーションも可能です。イリナの世話係に任命されたレフの心情やいかに、といった感じのお話になるんでしょうか?

余談: 本作の原作はガガガ文庫刊行のライトノベルらしいのですが、内容的にはかつての朝日ソノラマ文庫みたいな雰囲気の懐かしさを感じます。まあ、単なる気のせいかもしれません。
== [第1話視聴終了時のレビュー: ここまで。] ==

2021.10.13追記:
第2話で、旧ソ連で流行ったと噂された物をモデルにした、炭酸水の自動販売機が出てきましたね。普通の飲料水に、購入時に炭酸ガスとシロップを混入する仕組みらしいです。

宇宙飛行士訓練施設を含めた旧ソ連の「星の街」をモデルにしていると思われる街並みや訓練装置の描写も良く描き込まれていると思います。

2022.2.2追記:
アニメは爽やかに終わったけど、原作はこれ以降の話があるみたいだからこの先はまた何やら闇はあるんじゃないかという気はしますよね。(未読)

投稿 : 2024/12/28
♥ : 36

ひろたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

月と星空と彼の横顔

主人公は、吸血鬼の女の子のイリナ。
そして、もう一人の主人公は、宇宙飛行士を目指す軍人のレフ。
この物語は、この二人のちょっと変わった恋物語です。

まず、エンディングがとてもロマンチックです。
星空の下、二人がサイドカーに乗っています。
これだけでもかなりいい感じなのですが、素晴らしいのはその構図。
レフがバイク側で運転して、イリナが少し低い位置のサイド側に着座しています。
そして、イリナがレフの横顔と星空を一緒に見上げていて、これが素敵すぎ。

また、このエンディングでは、イリナの顔は映りません。
すべてうしろ姿です。
これが意味するのは、このエンディングは、イリナ視点だということです。
"彼の横顔"を見つめ、"星空"を見上げている。
そして、その視線の先にはロケットで彼と"月"へ行きたいという夢を見ている。
このエンディングは、動きは少なく地味なので飛ばしたい衝動にかられます。
しかし、イリナの夢を語るにはこれ以上ないくらい素敵なエンディングなのです。

こんな詩的なエンディングの作品です。
もちろん物語の内容もとても素敵でした。

内容は、吸血鬼とロケットと宇宙飛行と言う突飛な組み合わせです。
しかし、それでもとてもよくまとまっている王道のボーイ・ミーツ・ガールでした。
しかも、多少のギャグはありますが、少し古臭く感じるぐらい硬派なつくりです。
さすが、モアイ像で有名な「EMOTION」レーベルだけあります。

そして、なによりも、12話でちゃんと綺麗に完結するところが良いです。
脇道にそれず、最初から最後まで一本の筋が通っています。
しかも、7話、11話、12話で話を盛り上げてきています。
まるでこの作品に登場する3段式のロケット噴射のようです。
そのため、観終わった後は、良くできた映画を観たような感覚になりました。

とても面白い作品だったと思います。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 28

67.4 3 2021年度の吸血鬼アニメランキング3位
吸血鬼すぐ死ぬ(吸死)(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (194)
615人が棚に入れました
週刊少年チャンピオンにて絶賛連載中のハイテンション吸血鬼ギャグ漫画「吸血鬼すぐ死ぬ」が、ついに2021年TVアニメ化!

埼玉県伊奈架町の郊外に不死身と恐れられる吸血鬼が棲むという城があった。その城へ行って帰ってこない子どもを助けるために雇われた吸血鬼退治人ロナルドは城へと向かったが、そこにいたのは確かに不死身ではあるものの、すぐに死んで灰になるザコ吸血鬼ドラルクであった。子供も別にドラルクに捕えられていたわけではなく、城で遊んでいただけだった。

ちょっとした不注意からロナルドが城を破壊してしまい、住居を失ったドラルクは新横浜にあるロナルドの事務所に転がり込んで同居することになる。なりゆきから、ドラルクとロナルドはコンビを組んで、露出狂の吸血鬼の事件を解決しようとしたり、ロナルドの自伝小説原稿を取り立てにくる吸血鬼よりも恐ろしい編集者と対峙したり、クソゲーをプレイしレビュー記事を執筆したりすることになる

声優・キャラクター
福山潤、古川慎

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

究極のリアクション芸とは、死ぬことと見つけたり

【紹介】
タイトル通りのすぐ死ぬ吸血鬼と吸血鬼ハンターのギャグアニメ

【シナリオ】
各話完結型で、回によって面白いときと全然笑えない時の差がある。
私は下ネタ連発する気持ち悪い生き物の回が全く笑えずしんどかった。

【笑い】
吸血鬼がすぐ死んで砂になるギャグは連発されるけど、これはリアクション芸の一つみたいなもので、話の中心は別のキャラなことが多い。

面白い回と笑えない回の差が結構あるのが難点ですが、ほとんど空虚な時間はなく、テンポの良いコントがずっと続きます。
油断するとすぐ死んで砂?(灰??)になるタイミングのシュールさが面白い時もある。
笑えないギャグも多いですが。

頭使わず純粋に楽しめる良いアニメだと思います。

【キャラクター】
個性の強いキャラクターが多くていい感じ。
ちょっとした衝撃ですぐ死ぬ弱さなのに、気位の高さが損なわれず、偉そうな態度をとる吸血鬼、凄腕なのに、なんかいつも貧乏くじを引くハンターなど、みんな少しずつぬけていて、お互いにウィークポイントをいじり倒している感じが面白い。

【音楽】
OPアニメが結構ツボ。作品の雰囲気に合っていていいですね。

【総評】
魔王城でおやすみと同じような感覚で視聴できますね。
こちらはかなりギャグ要素強いし、スヤァ・・・じゃなくて、スナァ・・・ですが。
一人一人のキャラクターの個性が強いのがいい。

気軽に見れるギャグアニメで、コンセプトがわかりやすいので視聴するしないの選択もしやすい。
途中から見てもいいし、面倒なら切ってもいい。

ギャグは4コマ漫画っぽい安っぽいギャグだけど、気軽に見れるし子どもも大人も楽しめる良いアニメ。
マンガが読んでみたいかも。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 28
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

下ネタ多めのギャグアニメ

作品名通りすぐ死ぬ吸血鬼と吸血鬼ハンターの日常を描いたギャグ作品。

{netabare}
女向け作品だったけど、自分は女向け作品も普通に見られるのでこの作品も楽しめました。
ギャグは正直好みが別れそう、というか感想が否だらけだけど自分的には面白かった。
コロコロコミックみたいなギャグと書いてる人がいるけど、まさにその通りだと思う。
シリアスそうな雰囲気での平和な作品というのが好きなので、この作品も良かったです。

キャラが全員個性的(大体下品だけどw)で、その独特なキャラ同士の絡みを楽しめました。
下ネタ多めで少し苦手な部分もありましたが、なんか結構攻めた感じの下ネタが多くてところどころその部分も言うて楽しめた気がする。

ギャグ回として面白かったのはビンゴの回とその手前と最終回の5本勝負の花しかな。
それと、11話のジョンの話は普通に良く出来てた。
あそこでED映像につながるのはほんとに良かったと思う。

楽しめる人は楽しめる作品だと思います。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆8
最近吸血鬼もの多いなー。
面白いけどこれ1クール持つか? 
吸血鬼普通に噛もうとするなw

2話 ☆7
副業もやってるのかよw
主人公のムダ毛書いてるアニメ初めて見た。
ノリがつかれるギャグだなw
ジョン可愛い。

3話 ☆9
ポンコツ女かわいい、もっと出して。
ツイスターゲームってどうやっても面白いなw
最後だけ独特なゲーム。斬新なイカサマ。

4話 ☆8
放送よく通ったなw 下ネタ回か。
所々寒いとは感じるけど勢いで面白く感じるなこのアニメ。
Gかな。ガチ勢じゃん
そりゃきついわなこんな母親w

5話 ☆8
前半面白かったけど猫パートびみょい。
吸血鬼雑魚しかおらんやんw
ハイレグw

6話 ☆10
勘違いでデブに追われるのかよw
血いっぱい持ってそうじゃんデブ。
これギャグじゃないんかよw
ポールダンスの下り面白かった。
なんでムダ毛作画あるんだよw 

7話 ☆7
ちょっとこの下ネタは面白くない。
縁日の金魚確かにすぐ死ぬなw 

8話 ☆9
ジョンかわいい。SUICAもっとるやんw
ガチ誘拐...。
うーん、こいつが助ける流れは強引かな。
ちょっとだけ感動したわw
 
9話 ☆6
また下ネタかw こいつ再登場するのかw
プレッシャーかかりそう。
負けろや 実在の人物出してくるのやめろw 
今回は下ネタが多すぎたか。

10話 ☆5
ロリかわいい。うーん下ネタがさすがに多い。
微妙になってきた。

11話 ☆10
マジで下ネタいらんわ。
けどショットの言いたいことはわかるw
後半普通にいい話。EDこれは卑怯。

12話 ☆9
かわいい。女の前でそういうこと言うなw
かわいい。シャミ子が悪いんだよ
5歳児w ムテキングで見た 

曲評価(好み)
OP「DIES IN TO TIME」☆7.5
ED「Stranger」☆7
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 4
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

二発屋

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
シンプルなギャグアニメです。ギャグは動きが出しにくいので、アニメだと難しいジャンルの1つだと思いますが、本作は結構笑えました。

ギャグの種類としては、ナンセンス系。「ボンボン」や「コロコロ」みたいなしょうもないネタが多くて、中盤までやや退屈さもありますが、中盤以降、しょうもなさ過ぎて逆に笑える感じがありますw

オススメは、もし途中で飽きたら、7話を観て、合わなければ切る感じかな。6話から盛り上がり、7話をピークに、以降は安定して笑えましたね♪

レビューには、レビュータイトルの由来を。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
二発屋、というのは、有吉弘行さんにつけられた敬称です。

まず猿岩石のヒッチハイクで一発屋。その後、実力の低さから10年以上低迷。

そして、雨トーークの「おしゃクソ事変」で再ブレイク。以降、日本屈指の売れっ子芸人にまで登り詰める。

この過程を指して、「二発屋」と呼ばれました(ちなみに、私は有吉さん大好きで、怒り新党めっちゃ観てたから、夏目ちゃんとの結婚は、芸能人の結婚史上一番嬉しかったどすね。あと、一般的には有吉さんは雨トーークで再ブレイクですが、本当はその間に出た内村プロデューヌがめちゃくちゃ面白くて、そこでしっかり実力をつけてたんだよね)。

本作は、出だしは良かったと思う。「スナ~」は、2021屈指のアニメ名言だと思うし、すぐ死ぬネタはシンプルに笑えましたね。

が、それも2話まで。「すぐ死ぬネタ」だけではすぐに飽きがくる。

大抵の一発屋芸人さんは、いくら飽きられても一芸にすがるか、他のネタにチャレンジする迷走期を経ても最初の一芸に勝てず、ここで消えていく。

本作もそうで、3~5話は、死に方に変化をつけたり、新キャラを出したりしながら笑えるところを探っていた(迷走期)感じがした。

んで、6話のポールダンサーできっかけを掴み、7話のド下ネタで大ブレイク。以降は、下ネタを基本としながら、2人のケンカネタやキャラいじりでクオリティを維持した。

原作がどうなっているか分からないが、ギャグアニメはキャラクターがしゃべり始めると長続きする気がする。本作は、そのレベルまであと一歩というところかな(workingなんかは、キャラがしゃべるようになった代表格だと思う)。

勿論、ギャグは「合う合わない」があるので、私とは真逆の感想を持つ方もいるだろうけど、たまにはこういう、何にも考えないでただ笑うアニメも、大事だと思った。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
ギャグアニメ? バディ系? オサレOP。スナ~(笑) ファブリーズで死ぬ(笑) 胃がビックリ(笑) 

2話目 ☆3
ゼンラニウム(笑) ここまでバカみたいだと、逆に少し笑えたw ラブコメ要素か。

3話目 ☆3
ワンパターンの中にも、なんとか変化をつけようと頑張ってる感じは伝わる。

4話目 ☆


5話目 ☆


6話目 ☆4
ポールダンサー(笑) 久々にちょっと面白かった(笑)

7話目 ☆4
裸にはカーディガンを着せたい(笑) チンチンしか言えない(笑) マスターレベル高いw 釈迦でも迷わずぶち殺すぞ(笑)

8話目 ☆3
前半は面白かったが、後半は、やや眠かった。

9話目 ☆4
認知しろ(笑) マジロ回。辻斬りさん、いいね!

10話目 ☆4
お、御大(笑)

11話目 ☆4


12話目 ☆4
必死(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 17

60.5 4 2021年度の吸血鬼アニメランキング4位
ぶらどらぶ VLAD LOVE(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★☆☆ 3.0 (94)
278人が棚に入れました
重度の献血マニアの女子高生・絆播 貢(ばんば みつぐ)。足繁く献血車に通っては、看護師に邪険に扱われる日々……。そんなある日、献血車で外人(?)の美少女と遭遇する。青白く今にも倒れそうな彼女は、血を抜かれそうになった瞬間、豹変し献血車を破壊!貢は、意識を失った少女を、なんとなくの勢いで保護し家に連れ帰ることに……。

声優・キャラクター
佐倉綾音、日高里菜、朴璐美、早見沙織、日笠陽子、小林ゆう、高槻かなこ、三宅健太、石川界人、綿貫竜之介、木内太郎、岩崎ひろし、中田譲治

やまだ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

パーフェクト自己満足アニメ

こいつぁすげえ。ビッグネームでしか通せない自己満作品。

これはもうよほどの押井信者でもなければ非難轟々なのは容易に想像できる。JK学園モノなのにキャラデザが古臭い。ギャグが古臭い。引用の元ネタも古臭い。というか何もかもが古臭い。ビビビって何だよ。鬼太郎かよ。今時ズッコケって。昭和かよ。昭和だよこれ。そもそもヴァンパイアだからって献血部とか意味不明。女子部員は萌えるのかはわからんが男子は完全に昭和で懐かしさすら感じる作り。

そりゃそうだ。今のポルノアニメが嫌いなヤツが作ったんだから。

誰でも感情移入出来るレベルまで記号化された萌えキャラ。キャラを泣かせて『感動ッ』。下げて上げたら『成長ッ』。初見でしゃぶり尽くせるほど単純でないと『魅力がッ』。順番に全員苦しめていかないと『掘り下げがッ』。

相当楽しんで作ったんでしょう。『意地でも萌えさせてたまるものか』って。

『JK学園アニメの女医』って強力なフックとしての重要な役。そこに年相応なキャラデザってまずありえない。商売を考えた場合にアレを持ってくるヤツは無能どころか企画潰す気マンマンとしか思えない。

絶対わざとでしょこれ。叩かれてるの見たら手を叩いて喜んでたと思う。


いつまでも『攻殻』『うる星』って鬱陶しい。でも好きなもの作れば作ったで全然売れない。何でだよ。そこらのくだらん萌えアニメよりかはよっぽどマシだろ?そんな時に久々のシリーズ企画。しかも好きに作れる配信オンリー。そこで満を持して作ったのがJK学園モノってアンタ。

押井がコレを作ったって事実だけで面白い。
そこ加味出来ないと古臭いで終了かも。でもそれでいいと思う。そう作ったんだから。

特に押井信者でもないけど昭和ギャグも嫌いじゃない。引用全部わかる必要もない。延々とつづくパト2のパロはいくら名場面とはいえそのまんますぎてウケた。

貢のマイに対する偏愛は押井本人の映画に対する尽きない憧れを表現しているッとかそういうわかったような解釈しなくても昭和生まれには普通にギャグ作品として楽しめました。というかこれなんか音声凄くないですか?気のせい?でもつまんなかったら意味ないか。絵がムリな人は声だけ聴けばいいと思ったがそもそもセリフも古いからダメだった。

でも楽曲は何故か昭和ではない。
OPのLOVEBITESは相変わらず曲は良いが音が悪い。
EDはイントロ聴いたらイエモンかと思った。

映画好きかサブカルマニアか押井信者か昭和ギャグ好きなら。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 15

ウィラード さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

見る人に好みがわかれる 自分はビューティフルドリーマーとかイノセンスが見たかった

御先祖様万々歳のようなノリと考えた方がいいです
パトレイバー、ビューティフルドリーマー、攻殻機動隊のようなものを期待するとがっかりです


御先祖様万々歳を
最新のアニメ作画にした感じです

御先祖様万々歳として変換しながら見てみると
まんまそうしたノリなような気がするので




「こんなんだったっけ?」と思う方もいれば
「監督らしい作品」と思う方もいると思いますが

自分は期待してたものと違った感じでいっぱいでした



押井守監督に関しては
相性の良い作品があると思うんです

パトレイバー、攻殻機動隊のような設定の作品のアニメを作るべきだと思ってます
スカイクロラも押井守監督に合ってると思いました


ピークがイノセンスと言う方もいるように
見たいと思われているのはあくまで

パトレイバー、攻殻機動隊目線なんです



押井守監督には
原作を付けた状態で任せた方が良さそうだなぁとこの作品を見て思いました

投稿 : 2024/12/28
♥ : 2

かんろ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

懐かくも、今も楽しい押井守。先行配信第1話。

特別先行配信第1話を、You tubeで見ました。
懐かしの押井守。
押井守は、総監督とシリーズ構成と脚本で、
監督は西村純二監督、音楽は川井憲次です。

久しぶりだから心配しつつも、
変わらずの押井守らしさと、
それをパロディにさえしている感に、
ウキウキしてしまいます。

動きも押井さんらしくコミカルで、
脚本も押井節が垣間見られ、
冒頭のシリアスな前振りから、
どんな結末に至るのか楽しみです。
押井節が過ぎて、年寄りの説教のように
聞こえたとしても、それが楽しいのです。
自虐しつつも振り切っています。

今のアニメで、よくある展開や技法の
初期型が垣間見られる感もあって
やっぱり楽しいです。
途中、止め絵が多くて紙芝居のようですが、
これは、やっぱり狙ってやっているのかな。
それとも手抜き(笑)?
でも、押井節の突っ込みの脚本が、
微に入り細に入りなのであまり気になりません。

やはりあのコミカルな動き、リズム感、
押井節、クセになる理由がわかった気がします。
クセになる動画といえば、幾原監督も同じかな。

OPとEDはとてもカッコイイです。
あまり大々的に宣伝してないけど、
You tubeのタイトルも英語だし、
EDのスタッフロールも英語だし、
海外向けを意識してるのかな。

製作はマイペースなのか、
次の2話はいつになるのか、
待ちきれないです。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 4

68.7 5 2021年度の吸血鬼アニメランキング5位
MARS RED(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (116)
380人が棚に入れました
時は大正十二年、東京の夜に其の者どもは現れた。彼らは闇に紛れて人の生き血を啜る吸血鬼と呼ばれ、古の時代よりこの世界に隠れ住んでいた。それらを取り締まるべく陸軍内部に創設されたのが第十六特務隊、通称『零機関』である。中島中将は近代化著しい列強諸国の情報戦に対抗するためにこの部隊を創設したのだが、目下のところ、零機関の任務は東京の闇に潜む吸血鬼事件の対応にある。それに当たるのが――、人類最強の前田義信大佐。国内最強クラスの吸血鬼にして新人の栗栖秀太郎。インテリジェンスなランク外の山上徳一。江戸の昔から吸血鬼を続けているスワ。老いることのない脳を喜ぶマッドサイエンティストのタケウチ。――以上、零機関の実行部隊の面々である。増え続ける吸血鬼たち。そして裏に暗躍する影と、謎の人工血液「アスクラ」の存在。この事態を冷ややかに見つめるのは、齢300歳を越えているにも拘らず、子供にしか見えないSクラスの吸血鬼デフロットであった。弱き者、汝の名はヴァンパイア――。零機関が今、大正ロマンの夜を駆け抜ける。

声優・キャラクター
畠中祐、諏訪部順一、石田彰、鈴村健一、折笠富美子、家中宏、高垣彩陽、古川慎、國立幸

カミタマン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

雰囲気最高

2021/12/18 投稿

1話は神回です!
率直にすごい作品だと思いました!
そこがピークでしたけど^^;

2話以降急速に興味は下がっていきました。
ストーリーがちょっと理解できなくなったことが原因です。
が,挫折すること無く最後まで視聴することがはきました。

理由は
1話の評価が極めてたかったため,そこから下がっても底をつかず最後まで見続ける程度のモチベーションは維持できたこと。1話の遺産を食いつぶしていった形ですねw

と背景が非常にきれいだった事(特に,引いた絵はすごく良かったです。)とBGMがすごく良かった事(OP・ED曲は個人的にはあまりツボではありませんでしたが,作品の雰囲気にはマッチしていたと思います。)この二つの点から,雰囲気重視の自分にはストーリーは今ひとつ分からないながらも視覚的,聴覚的にかなり満足させらたからです。

雰囲気重視の人には,お勧めです!そうでない人も1話だけは見ておいて損は無いと思います。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 15
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ヴァンパイアに翻弄された人々

全13話

大正時代、後天的にヴァンパイアになった軍人たちの部隊(零機関)を作り、東京で起こる不可思議な事件を解決するお話です。

元々は演劇→朗読劇だったみたいですね。演劇シーンや演劇ような感じのシーンが多かった印象です。

前半は事件の解決、後半は「零機関」が大きなうねりに巻き込まれるお話でした。

1話から最終話まで繋がっていましたね。

お話は終わっていますが、どうなったのか分からないキャラもいました。
{netabare}
最初は前田大佐が主人公だと思いました。群像劇でしたね。栗栖は多分金剛鉄兵を倒したと思いますが、その後が分かりません。
{/netabare}
悲しく儚い物語でした。

OPは和楽器バンドさん、EDはHYDEさんが歌っています。

最後に、私的には金剛鉄兵を観ていると旧銀河英雄伝説で地球教徒と戦う帝国軍白兵戦部隊装甲擲弾兵を思い出しました。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 21

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

大正ロマン+伝奇ロマン

テレビ放送時に入るCMを観た限りでは舞台劇とかスマホアプリがあるらしいです。知らんけど。

主人公は吸血鬼による犯罪に対処する陸軍の特務機関「零(ゼロ)機関」を指揮する前田義信です。

普通に吸血鬼退治の話と思いきや、吸血鬼を不死身の兵隊として無敵の部隊を作ろうと画策する「金剛鉄兵(こんごうてっぺい)」構想とか怪しさ大爆発な作品です。流血バトルはけっこうあるので、嫌いな方には向きません。

作中では意外と男女関係的な要素が重視されていて、ただの伝奇物にとどまらないロマンチックなストーリーが展開されます。そういう意味では、男性よりは女性の支持を狙った作品なのかもしれません。

特に大ヒットする感じはまったくありませんが、ストーリー重視で観るなら意外と面白いかもしれませんよ。

おまけ: 前田さんのへろった調書の字とか、敬礼時の右手の形とかで「ああ、そういうことなのか」とは思うんだけど説明的な台詞はなかったりとか意外と注意深く観てないと見落としがあるアニメかもしれません。

2021.7.1追記:
和楽器バンドによるOP主題歌「生命のアリア」が好きすぎる。キャラクターデザインにはかなり癖があるけど、作画は崩れたりはしないというか実はそこそこ良い方?
(高速移動しての戦闘場面は手抜きっぽいけど、それはまあ許容範囲でしょう。)

前田さんの右手の件は、最終回で「なるほどそうだったか」と納得しました。個人的にはわりと楽しめましたが、特にお勧めという感じでもないですね。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 29

74.0 6 2021年度の吸血鬼アニメランキング6位
怪物事変(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (310)
1125人が棚に入れました
古来よりこの世の影に潜み、人に見つからぬよう、人と関わり合って生きる“怪物"(けもの)という存在。彼らの多くは人間の世界に適応し、社会に交じり生活していた。しかし現代では、人と必要以上に深く関わろうとするケースが多数報告されるようになっていた。探偵事務所を営む隠神は、そんな“怪物"たちが起こす怪事件のうちの一つを追い、片田舎のとある村を訪れる。そしてそこで夏羽という少年に出会う—

声優・キャラクター
藤原夏海、花江夏樹、村瀬歩、諏訪部順一、小野大輔、花守ゆみり、花澤香菜、下野紘

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

良い意味でのマイナー感と丁寧な作りのショタアニメ。ボ卿「君たちは実に可愛いですね」。

 薄い本が欲しい…、そう思わせてくれる作品はあまりないのですが、本作は珍しく終始そう思わせてくれるキャラ力があった。



 薄い本が欲しくなるのは、私としては媚び過ぎてはアカンし、かつ作風が明るすぎだったり、全体的にそういう風には見たくないキャラや関係性だとそうは思わない。


 本作は、全体的な作風のダークさ+マイナー感と、同時にキャラがデザインも含めてしっかり生きた物になっているし、関係性を1クールかけてしっかり構築しているし、キャラクター性の土台をしっかり据えるのに使っているのが好感が持てる。


 キャラクターデザイン的に、いかにも腐女子に媚びました的なセンスだとゲンナリな私ですが、本作は王道なオーソドックスなスタイルを抑えつつ、ちゃんとセンスを感じられるバランスがなかなかのもの、原作の絵が上手いんだろうが、キャラクターデザインの人が地味にセンスあるからこそ出来る芸当だろう。


 本作は珍しくショタキャラが多い作品だが、みんな被らないで一人一人が弱さや駄目さも含めて可愛らしい。エグいそれぞれのバックグラウンドも単なる味付けじゃなく、キャラクター性に落とし込めているから◎。


 主役のカバネの悟りキャラ、というか心がまだ存在していないような状態から、みんなとの関係性の中で心が出来ていく過程は王道でまた良し!。やたら感動げじゃなく、ちょっとギャグっぽく描く照れ隠し感もいいじゃないか。


 少ない女子キャラのコンと綾の存在も無碍にできない。コンは大谷育江さん感があって花守さんの新たな一面を見たし、綾のメスガキ感の素晴らしさは薄い本必至!。



 全体的に見ると傑作ではないが、良心的に丁寧に作られてる感じが好感を持たせる佳作である。まだセットアップだから本格的に物語が動いていくであろう2期が早く見たい。


 数少ない大きな不満点は、石田さんをあんまり大したことない悪役に使ったこと。天下の石田さんやで!、全ての黒幕か、最強クラスの敵に使わんかい!。子安さんとかもだが、お歴々を安く使わんといて。ヤングさんじゃないが「しょ〜もない役で呼ぶんやないぞ!」。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 32
ネタバレ

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ザ・少年マンガ!(妖怪退治系)

決して、別に馬鹿にしてる訳じゃありませんよ~(笑)

まさしく、正統派の、「熱血少年王道アニメ」っていう、
そんな感じの作品になりそうだという意味の
タイトル付けなんです。

王道少年アニメ要素その①
主人公が、{netabare}半妖の少年で、かなり高い戦闘能力と、
その力を封印する妖具を携行しているって設定。{/netabare}
CVは藤原夏海さんですけど、女の子の役もいいけど、
藤原さんは、やっぱり少年役がはまりますねー(#^^#)

王道少年アニメ要素その②
妖怪退治系{netabare}バトル+ホラー&ちょっとスプラッター
ここは非常に期待したいところですね!
腕力バトルは初回からハッスルしてくれてますけど、
鬼滅みたいな心理バトルとかも楽しめそう(^_^){/netabare}
やっぱり少年マンガといったら、バトルとホラーは、
欠かせませんね!

王道少年アニメ要素その③
主人公の少年と、よきライバルであり、かつ仲間となる、
そんな感じの、{netabare}やはり妖怪の血を引く子が出てきます。
ツンの方の子が主人公と同い年ぐらいなんで、
いろいろと張り合ったり、ぶつかって喧嘩したり、
お互いの危機一髪のときに助け合ったり、
協同して難敵に挑んで戦ったりするんだろうなぁ。{/netabare}
ショタ要素ありで、そういうのがお好きな方にもハマりそうですww

王道少年アニメ要素その④
少年を導く{netabare}クールで頼りになる師匠の存在。
探偵事務所の所長さんですが、この方も半妖で、
妖怪の起こす不審事件を専門にしてるご様子です。{/netabare}
これまたCVが諏訪部さんです。
この方、今期何本アニメ出演されているのでしょう?
この作品では、低めの二枚目声で演じていらっしゃるけど、
大車輪の大活躍ですね!

王道少年アニメ要素その⑤
少年向けライト風味{netabare}お色気キャラ(≧▽≦)
ここはまだ、どうなるのかは未知数なんですけど(笑)
日笠さんや上坂さんはそういう役、実績も豊富でこなれてますけど、
花澤香菜さんや花守ゆみりさんがCV出演されるようなんで、
そういう展開になるなら、新鮮かな?ってww{/netabare}
きっと、そのあたりは押さえていくのでしょうねww

まだ1話観ただけですけど、
作画もわりと綺麗だし、
今後の展開、意外と言っては失礼なんですけど、
次週の第2話からも、
楽しく視聴できそうだと、期待しています!!


観終わりました!
{netabare}少年アニメなんだけど、
それはそうなんだけど、
意外なほどに、熱かった!
そんな感じの作品。
そう思ってしまいました。
メインキャラひとりひとりのエピソードの展開もしっかりしていたし、
この感じのまま、
夏羽君のエピソード、
続きでじっくりと鑑賞したいな!
そう思えた作品です。
2期やってくれるの、待ってます(^^♪{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 30

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

現代社会を舞台にした伝奇物。読みは「かいぶつ」じゃないよ、「けもの」だよ!

==[下記は第1話視聴終了時のレビュー: 以下、追記あり。]==
原作漫画の掲載誌は「ジャンプSQ(スクエア)」だったかと思います。第1話でアニメ化されてる部分の原作は既読です。たぶん、放送クールのどこか途中で未読箇所に入るんじゃないかと思います。

作中では「怪物(けもの)」と呼ばれていますが、要は妖怪変化の類ですね。そういった物が原因と思われる事件を扱う、表向きは探偵ということになっている隠神(いぬがみ)さんに拾われた日下夏羽(くさか かばね)くんが主人公です。

第1話は夏羽の故郷に依頼を受けた隠神がやってきて、いろいろあって探偵事務所に合流するまでの話ですね。

作品の性質上バトル要素はありますが、基本的には普通に格闘や武器を使用しての戦いになるので「目からビーム」みたいなことにはなりません。

作画やキャストの演技などアニメとしての出来はアニメ化の要求レベルはちゃんとクリアしていると思います、というかまあまあ良かった方でしょうか。

流血とかは多少あるので、そういうのが苦手な人には向かないかも。
==[第1話視聴終了時のレビュー、ここまで。]==

2021.3.29追記:
最終話まで視聴終了。タイトル回収したところで、想定に反してアニメ化部分は全て原作既読(単行本だとたぶん6巻の途中くらい)でしたがペース配分的にシリーズ構成なども適切で、アニメ化自体の出来は大変良かったと思います。

怪しい原作改変などもなく、アニメを観た人が原作を読んでもキャラクターデザインなども含めて違和感は全くないと思います。

状況としてタイトルの「怪物事変」を含めて事情がいろいろわかったところで夏羽たちが東京を離れることになるという、話の区切りとしてはなかなか良いタイミングで1クール終了の原作付きアニメ作品としてはほぼ満点の出来だと思います。

特に何の予定も聞いていませんが2期目も問題なく制作できる終わり方でしたし、原作の販促アニメとしても文句なしです。まあ、もうちょっと続くと派手なアクションシーンとかもあったんでしょうが、それはそれ。

余談: 直接関係ないけど本作と同一クールのEX-ARMとか原作からアニメ化の出来を比べられるとめっちゃかわいそう…。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 31

58.4 7 2021年度の吸血鬼アニメランキング7位
ヴィジュアルプリズン(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★☆☆ 2.9 (41)
114人が棚に入れました
周囲に馴染めず、内に強い孤独を抱えた少年・結希アンジュ。天涯孤独の身になったのを機に、故郷を離れて憧れのアーティストが活躍していた街・ハラジュクを訪れたところ、ヴィジュアル系ユニット「ECLIPSE」と「LOS†EDEN」のライブバトルに遭遇する。エネルギッシュなステージに圧倒される中、突然胸の痛みに襲われるアンジュ。その瞬間、アンジュはヴァンパイアと人間のハーフ“ダンピール”として覚醒する――
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

女子向けヴィジュアル系バンドアニメ

【紹介】
イケメンのヴァンパイア達によるビジュアル系バンドの話。
美しい歌を紅い月に捧げると強力な力を手に入れることができるとかようわからん設定がありますが、設定はオマケみたいなもので、ぶっちゃけイケメンのキャラクター見て女子が喜ぶアニメです。
うた☆プリ、ヒプマイのようなアニメが好きな人なら楽しめると思います。

ヴィジュアル系が好きな人も楽しめるとは思いますが、話の作りが徹底的に女子向けなのでヴィジュアル系バンドが好きなだけではちょっときついかもしれないです。

【音楽】
OP「残酷シャングリラ」O★Z ED「BLOODY KISS」LOSTEDEN(Tが環境依存文字なので普通のTにしています)
「wing with wind」「ANGELIST」など、ヴィジュアル系バンドの良いところがでている楽曲が素晴らしい!

アニメの内容と曲の歌詞が密接なので、アニメを視聴していないと良さがわかりづらい曲もありますが。

さすがにバンドアニメなだけあって声優はいい声してるし、何より歌がいい。低音の綺麗な響きが心地よい曲が多かったです。
劇中歌もどれもいい感じ。
特にロビンとアンジュのデュエットやミストのソロ曲がとても綺麗で好きです。

【作画】
全体的に漂う美しさ、カッコよさ、オシャレさ、そしてセクシーさが魅力の作品。
キャラの顔と女性向けのエロセクシーな表現、そしてライブシーンにはとても力入っています。
視聴者層を考えれば当然かと。

ただ作画はたまに不安定になる。ヴィジュアル系なのだから見た目には気を使ってほしいところ。
ロゴとかはヴィジュアル系というよりただの厨二。あまりこだわりを感じない。
文字等の細かいデザインや装飾にももう少しこだわってほしかったかも。


【キャラクター】
キャラデザ良いですね。
ロビンとジャックやミストとサガの関係性が見ていてほほえましいのと、アンジュのひたむきな想いに惹かれるし、なによりギルが最高にカッコいい。
キャラクターのカッコ良さと可愛さがすべてのアニメなので、さすがに力入っています。

8話は視聴者が男性なのか女性なのかで評価が分かれる回だと思う。


【シナリオ】
ヴァンパイアの特性を生かした時代を超えたシナリオの構築は面白いと思う。

でもシナリオに期待するタイプのアニメではないので、特にシナリオ的な面白さはないです。
シナリオは荒唐無稽だし、急に歌いだしたり、急にバトルアニメになったり、急に仲良くなったりと意味わからないことだらけですが、気にしてはダメです。そういうものだと思って受け入れるしかないです。
ヴァンパイアの要素をうまくキャラクターの魅力につなげることができているのは良いところだと思います。

最後の締め方が良かった。いい最終回だったと思います。

{netabare}
ギルがいれたコーヒーが一番だねってイヴが言って、ギルが「そうか」って短く返す何気ないやり取りとかいいですね。
{/netabare}

【総評】
こういうジャンルに興味ない人は見ても仕方ないと思います
肝心のキャラクターの魅力を出すことには力が入っています。
決して一般受けはしないでしょうが、特定の層に刺さるアニメとしては十分に良いアニメだと思います。
作画はもうちょっと頑張って欲しかった。

とても良かったので、是非二期を制作して欲しいです。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 10

63.4 8 2021年度の吸血鬼アニメランキング8位
擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (99)
265人が棚に入れました
時は、明治64年。舞台は、徳川慶喜が絶対権力を維持し続けている、もう一つの日本。国家は、独自のエネルギー源、"龍脈"を整備し、江戸時代と科学が混ざり合う、独特な発展を遂げた。しかし、そんな華やかな都市の裏で、革命の炎をくすぶらせ、政権打倒を目論む、反体制派組織クチナワが、うごめく。その駆除を任された、徳川政府の闇組織、「鵺」。幼い頃、家族を殺された雪村咲羽は、「鵺」の処刑人となり、その仇、蛇埜目を探し続けていた。

声優・キャラクター
三森すずこ、蒼井翔太、Raychell、伊藤彩沙、小林親弘

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ストーリーで持っていく感じ(キャラデザは最近のはやりのそれではありません)

== [下記は第3話まで視聴終了時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
第3話まで視聴終了時点で、このレビューを書いています。

とりあえずここまでの3話では毎話誰かしら死んでますね。流血場面もけっこうあるので、その意味ではバイオレンス作品です。

舞台となる時代とかまったく違うんですけど、キャラクターデザインとか世界観とかはちょっと「バジリスク」シリーズを彷彿とさせるものがあります。キャラデザは個人的な好みからは離れているので当初視聴意欲は低めだったのですが、別に作画がダメということもなくストーリーもけっこう面白く感じたので観続けている状況です。

バジリスクは「忍術」の名の下に「そんなハズあるかい!」と突っ込みどころ多数な様々な技や謎のオーバーテクノロジーが披露されていましたが、本作では「龍脈」と「青い血」がそれを担っている感じです。明治維新を迎えずに徳川慶喜の治世が続いているらしいですが、そこは概ねの時代感覚の目安ぐらいに思ってあまり真面目に考えない方が良いかもしれないです。

とりあえず徳川慶喜の世をひっくり返そうとする反体制派組織「クチナワ」があって、逆に体制維持のために暗躍する「鵺」という秘密組織があります。主人公の雪村咲羽(ゆきむら さわ)は「青い血の一族」の者で、ある目的を果たすために「鵺」に所属して処刑人として働いているといった感じのお話です。

話の柱は「青い血の一族」に関する謎と、徳川幕府の行く末といったところでしょうか。またストーリーのあちらこちらで「敵討ち」的な構図もできています。そんなわけで、今後の話も楽しみになってきました。
== [第3話まで視聴終了時のレビュー、ここまで。] ==

2021.6.26追記:
最終話まで視聴終了してましたが、更新が遅れていました。地味な話だったなあ。私はわりと好きですけど、人気はたぶん出ません。

終盤で出てきた竹道凛子さんが一番ヤバい人でした。
History repeats itself.(歴史は繰り返す)

余談その1:
雪村咲羽(ゆきむら さわ)
月城真琴(つきしろ まこと)
花風エレーナ(はなかぜ えれーな)

鵺(ぬえ)の処刑人の三人で雪月花。きっとみんな本名じゃないんでしょうね。

余談その2:
密かにブシロード関連情報会社所属の声優が多くキャスティングされていて、主題歌はRAS(RAISE A SUILEN)が歌っていました。

とはいえ、WEISS SCHWARTZ「擾乱ブースターパック」とかが出ることはたぶんありません(笑)。いや、絶対にない!

投稿 : 2024/12/28
♥ : 22

泣き三十充女 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

スロースターターなアニメ、後半の展開が面白い

・世界観が美しい
・展開読めても泣ける(最終的には予測を裏切られた)
一話で声優のクオリティに不安になって、初めて続きみる前に評価見に行きました。どこかの評価で神アニメになり損ねたアニメって表現されてましたが、なるほど見終わると言い得て妙でした。
宝石の国みたいな感じで、終わった後に物議を醸しだす感じで私は好きです。
一話みた時点で、どんなストーリーか気になりましたが、戦闘時の声優さんの迫力が足りてない所とか全体的なクオリティにムズムズして、なんかほんの少しもの足りないという印象でした。でも、話が展開するごとに声優さんも馴染んでくるので徐々に安心して引き込まれていきます。自分も世界観をつかんでくると絵やキャラデザの意味に納得できました。なので全体通してスロースターターで、速度落とすことなく、最後まで加速する感じの展開でした。
誰かとこの結論について討論したいって思わせるくらいには、最終的に引き込まれるアニメでした。
友達に進めるには説明が難しくハードル高めですが、自分の中ではお気に入りに入りました!

投稿 : 2024/12/28
♥ : 1

65.8 9 2021年度の吸血鬼アニメランキング9位
天官賜福(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (62)
179人が棚に入れました
仙楽国の太子・謝憐(シエ・リェン)は天賦の才を持ち、人々を救うことを志して修行を積み、飛昇し武神となった。しかし彼は二度も天界から追放されてしまう。そして800年。謝憐は三度目の飛昇を果たした。しかし”三界の笑い者”といわれる彼に祈りを捧げる者は今やどこにもいない。謝憐は功徳を集めるべく、人々の住む下界に降りてこつこつとガラクタ集めをしながら、神官として出直すのであった。ある日、謝憐はガラクタ集めの帰り道で、”三郎(サンラン)”と名乗る不思議な少年と出会う――

リタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

少しずつ慣れていった

観始めの頃は、先ず名前と用語の壁にぶち当たり、解説や相関図を提供してくれているTweetやサイト等を検索しながら視聴したのですごく苦労した。

一番厄介なのは、漢字は理解出来るとしてもあちら読みするので、誰が誰なのか覚えるのにすごく時間がかかった。登場シーンで文字入れしてくれたらなー。
あとは役職とか用語が全然頭に入ってこない。
それがすんなりと分かる前提のような作りなので、停止して調べての繰り返しが続いた。 

そのあたりは慣れていないので仕方ないし、公式ツイッターなどで用語解説がされていたり、解説サイト等もあるので自分でどうにかすればいける!

映像は美麗で、日本の声優さんとキャラ達の相性もとても良く、楽しく観る事が出来た。
奥行きがあって動きのある独特の演出なんかもたまに感じて新鮮だった。

ブロマンスという部類?なようで初めて知ったんだけど、不快感はゼロ。
純粋に愛とか想いなんかが綺麗に映し出されている。

二期もあるなら観たいなぁ。 
この先も気になるし、雑な部分もないしきっと続編も面白そう。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 3

ヌンサ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

いずれ字幕版も見てみたい

実写ドラマを見るほどではないですが、この手の衣装の感じは好きなので、
中国制作のアニメのクオリティの現在地を確認する意味も含めて視聴しました。

まず作画が素晴らしい。とにかく素晴らしい!日本のアニメだったら省略されていそうな、
細かい動作も丁寧に作画されていて惚れ惚れします。まあ、たまに露骨にクオリティーの落ちたカットもありましたが、原画が欲しくなりますね・・・特に霊文の。

これはBL作品なので(匂わせる程度なので全然大したことないのですが)たぶん誰も注目していないと思いますが、霊文の美しさには卒倒しそうになりました。霊文様と言わせていただきたいです。

しかしメインはイケメンキャラたちです。彼らが会話しているだけで癒されます。たまに出る崩し顔は、唐突過ぎて演出的にスベっているときもありますが、
国の文化の違いによって笑いのツボが違う場合のガイドとしては機能していると思いました。

似た問題として、脚本はまだまだかもしれません。
ストーリーがよくわからないと言っている人が多いように感じます。僕もよくわかりませんでした。
おそらくですが、ストーリー上重要なセリフとそうでないセリフを同じようなトーンでしゃべっているので、視聴者がストーリーラインを見失いやすい構成になってしまっているのではないかと思います。
シロウト考えですが、ナレーションを入れるとか、
重要なことは何度も言わせるとかした方が良いのかもしれません。



挿入歌はもちろんですが、日本版の主題歌はどちらも世界観に合っていて素晴らしかったです。



今回は話数によってテレビで見たり配信で見たりしたのですが、
wikiによると30分に収まらなかった話はテレビではカットされているようです。
・・・テレビもそれくらい融通利かせろよと言いたくなりますが、
今後は実写含めて、テレビの尺にとらわれない作品が勢いを増すでしょうね。

↑うーん、フル尺を視聴するために配信で全話見直すかブルーレイを買うか迷う・・・。

「魔道祖師」の存在は後から知ったので、これから見ます。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 4
ネタバレ

♡Sallie♡☆彡 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

天官賜福,百無禁忌。

第2期の放送に先立って再放送があったので観てみました。
当時は中国アニメってことでスルーしてたんですが,中華ファンタジーは好きだしそういうので観ないってフィルタリングするのは嫌だなと思って…。
けど,それ以外の情報は何もない状態で観始めました。
そしたら…全然意味分からないΣ( ̄ロ ̄lll)
それに…「これBLかー!!」って悟りまして,BLを苦手とするわたしは1話を観たあと少し放置しちゃってました。
(しかも相手役らしき男が俺様っぽくてわたしの好みじゃないと感じちゃった。。)
でも,そのあとアマプラで観直したら冒頭から「え。こんなシーンあったっけ!?」って。
みなさんのレビューにもあるように,このアニメは情報不足というか案内が少なく不親切です。
そしてそれ以上に,テレビ放送では本編をカットしちゃってるのが良くない!!
だから輪をかけて分かりづらくなってるんですよね。
日本はなんでそこらへんもっと臨機応変にできないんだろう!?!?
海外ドラマもそうですけど,本編はカットしちゃダメだろ!!
なのでこちらは観るなら動画配信サービスで観ることをおススメします。

初めのこのアニメの印象は「こういう中国ドラマ(仙侠モノ)よくあるよなぁ。ドラマをそのままアニメーションに落とし込んだ感じだな。」です。
とにかく背景がきれいで特に仙京の感じがドラマで描かれる仙界そのままでした。
でも,それと同時に「これアニメでやる必要ある!?ドラマで良くない!?」とも思いました。

あとはやっぱ(海外の)視聴者に用語や世界設定を理解させるって点で不親切。
ドラマだと登場人物が登場したときにテロップで名前を出してくれることがけっこうありますが,アニメはないの何で!?!?
ただでさえ人の名前覚えるの苦手なのに,中国の名前に慣れていないから性別も分からない。
いやいや。それ以前に何の名前なのかも分からない。
りんうぇん??
ツーレージン??
ミングァンビョー??
飛翔とは??
功徳??ホーキ??
そしてタイトル回収
「天官賜福,天の祝福があらんことを。」
「恐れるものなし。」
これは何!?神官同士のお決まりの挨拶か何かなの!?って。
もうさっぱりでした。

通霊陣なんかは普通に日本語読みだし,漢字さえ分かれば何のことだか日本人なら察することができると思います。
でもシュエンジェンとかナンヤン将軍とか中国語読みの中にあると,耳だけではどれが日本語読みされてる単語なのか分からなくて漢字も想像しようってならない。
どんな字なのかが分かれば何のことを言っているのかある程度分かるのが同じ漢字圏の強みなのに。
因みに霊文(リンウェン)は登場人物です。
あたかも名前のように使われていますが,本名はちゃんと別にあります(^-^;
このアニメでは1人につき本名や役職名,異名など複数の色んな呼ばれ方をされるのでそれも覚えなくては誰が誰のことを話しているのやら分かりません。
中国とは名前に関して相互主義にしましょうねって協定があるので中国語読みにしなくても良いと思うんだけどな。。。(だってどうせ四声まで合わせられないでしょ!?)
―って思いながら観ていたのだけど,そうすると三郎(サンラン)が“さぶろう”になっちゃってなんか笑えるというかシュールなのでやっぱこれで良かったのかなと思い直しました(笑)。
中国は長い間一人っ子政策をやってたので,三郎って名前には日本人には感じ取れないようなクラシカルな雰囲気があったりするのかな!?
(小説『トワイライト』でも人間よりずっと長く生きている吸血鬼のクラシカルな名前について言及されてたけど…。)

それにしても,どこからどこまでを中国語読み/日本語読みにするかもふわっとしてるなーって思います。
固有名詞で線引きしてるのかと思ったんですが,例えば南陽殿の風信は「なんようでんのふうしん」でも「ナンヤンディエンのフォンシン」でもなく,「ナンヤンでんのフォンシン」って読みます。
でも仙楽国や与君山なんかは日本語読みなんですよね。。
呼び方も…
花城を例にすると,太子殿下からのいつもの呼び名とは別に,通り名というのか二つ名というのか…「血雨探花(けつうたんか)」という呼ばれ方もするし,「鬼王」や「絶境鬼王」って冠されたりもしてます。
(2期では鬼市の鬼達から“城主”って呼ばれたりも…)
その上「花城」さえも本名じゃないという…。

でも悔しいけどかっこいいんだよなぁ。
黒水沈舟(こくすいちんしゅう)とか青灯夜遊(せいとうやゆう)とか白衣禍世(はくいかせい)とかネーミングが!!

○○殿(でん)ってのは神官たちにとって,英語で言うところのofficeってのが近いんじゃないかなと思いました。
英語字幕でpalaceって訳されてるのを見かけましたが…。
で,神官っていうワードも何の説明もされないけど,日本でいうところの神様です。
日本だと神官は神に仕える人間のことだよね。。
あと鬼も日本と中国では意味が違うのでわたしは「??」となりました。
日本は鬼って妖怪の類で,『鬼滅の刃』とか観ててもそうだけど,もう鬼というだけで悪なんですよね。
だから問答無用でやっつけようってなります。
でも中国の“鬼”はいわゆる死人(しびと)のことです。
幽霊ってのが日本だと近いかも。
なので必ずしも人間に仇なすってわけじゃない。
人間を喰うっていう,日本だとデフォルトの設定もありません。
喰うやつもいるけどね…。
(成仏してない時点で何かしら訳アリではあるのだろうけど…。)
だから鬼だと分かってもすぐに戦いになるとかはなく,悪いことをしたっていう証拠や大義名分がなければ神官たちも手を出すことができないみたいなんです。
そういうのを分かっていないと観ていてめっちゃもやっとする。
{netabare}謝憐が花城と友達なの許されるの!?!?って…(苦笑)。
天界には絶対に隠しとかなきゃならないスキャンダルでしょ!!ってわたしは思いましたが…(;・∀・){/netabare}
まぁこの辺は2期の内容なのであまり言いません。

そして急に仙楽太子の伝説が差し込まれる。
まじで何なの!?それ今関係あるの!?
意味分かんないよ٩(๑`^´๑)۶―ってなりました。

なので,このアニメを楽しもうと思ったらある程度“お勉強”が要ると思いました。
お隣の国なのに,物語の造りも日本のオーソドックスなものではないです。
日本だと,事件が単発で起きてそれを1話か2話で解決していきますよね。
でも,こちらは一見そう見えても全然違います。
第1話は単なる世界設定紹介ストーリーではなく初めからフルスロットルで伏線が張り巡らされています。
何気ない会話や些細な事柄にもちゃんと意味があったりして「あれそういえば結局何だったんだ!?」って思い返して調べたりすると何かの伏線だったりするので調べないほうが良いです(笑)。
こんなに大風呂敷広げて良いのか!?って個人的には思うんですけど,どうやら全て伏線回収がされるらしくもう拍手を送るしかないです。
伏線っていうほどじゃないところでも…例えば南風と扶揺も自分で志願して来たくせに何であんなに仲悪い&太子殿下に対して当たりが強いの!?って普通みなさん思うと思うんですが,そういうのも何の説明もないまま話がすすみます。

「…この私が誰か知っているのか?」
「太子殿下でしょ」
「人間界の“真心”で世界の中心です」
「もしかしてバカにしてる?」
「ええ,追い返しましょう」

いやいやいや。
テンポ良すぎて何の話してんだか分かんないよ(笑)!!
でも,後から観返すと南風の流れるようなレスポンスがいつものやつ感というかお馴染みの感じなんだなぁってにやにやできます♪

2期を観終わった時点でこのレビューをしていますが,まだまだ分からないことだらけなのですぐに白黒はっきりさせてほしいって感じの人にはこのアニメは合わないと思います。

因みにわたしは自分の理解力を疑って調べてしまったら意図せずネタバレの憂き目にあいました(悲)。
なので黒幕とかいろいろ知っちゃってます。。

ぶーぶー言いましたがそれをクリアしちゃえばこの物語はとても精巧に作られていてこれ以上ないほどに面白いです!!
初めからBLと知ってたら観ませんでしたが,知らずに観てほんとに良かったです°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖
初見で第1話が分からないのはみんなそうだと思うので,最低でも5話まで,できれば(2期含めて)2周するとようやくこのアニメの面白さが分かってくると思います。
2期の最終話まで観て1期の第1話に戻ってくると,もう涙なしでは見れないくらい切ないです๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐
こんな美しい話をこんなに美しい作画で作られたらもう日本のアニメは叶わんよ。。―とさえ思ってしまいました。

あとは原作がBLってとこには言及させてください。
お好きな方には何の問題もないと思います。
でも,苦手なわたしでもこちらはなんとか大丈夫でした。
正確にいうと,アニメ自体はBLではありません。
本国がなかなかに難儀な国なので規制されてブロマンスに薄めているのだそう。
わたしはブロマンス以上BL未満に感じました。ライトBLって感じ。
特に2人の恋愛模様が描かれる物語になっているわけではないのですが,観ているとロマンティックな雰囲気が訪れます。
(声優さんは“花城タイム”とか言ってたな。)
急に時間の進みがゆっくりになってロマンティックなBGMが流れます(笑)。
わたしは苦笑しつつ観てましたが,腐女子/腐男子の皆さんにとっては尊いシーンみたいです(笑)。
わたしは花城が「スパダリきめてるけど相手男だよ!?!?」なんて思いながら観てました。
{netabare}お姫さまだっこされてる太子殿下の手がしっかり男性の手。。{/netabare}

でもね,それ以上に(そんなことどうでもよくなるくらいに)画がめちゃくちゃきれいなんです!!
そしてこの2人の物語が見ていて苦しくなるくらい美しい。
わたしは第5話での三郎との会話でもっていかれました。(何を)
第5話は物語もめちゃくちゃわたし好みでした。
陰陽師の安倍晴明が百鬼夜行に出くわしてうまくやりすごした話とかまさにそんな感じでしたし, 剪灯新話や霊幻道士のキョンシー,昔の映画『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』の世界がとても好きなのでちょっとホラーっぽい雰囲気も観ていてわくわくしました★
なのでBLっぽいからと言って観ないのはもったいないなと思います。
逆にいえば,このBL設定が視聴者層を狭めていてもったいないなと感じました。
2人のカップリングを推してる方達には怒られそうだけど,そう思っちゃうほど本筋の物語が面白いのです。

あと個人的に1番はやっぱり三郎のキャラクターですね。
キャラデザ神がかって良いですね!!
それにまだ10代の少年という設定にはあまりにも色っぽすぎる!!
キャラクター自体が色っぽいのはもちろん,「灰を消せば鬼は消滅するんだ」って言って骨灰を“ふっ”て吹く仕草にわたしはヒンメル(『葬送のフリーレン』より)の如く血を吐きました(笑)。
あと太子殿下の質問にすぐ答えずに,肩に落ちてきた楓の葉をふぅって吹いて落としてから答えるの…なんなの。。。
こういう,物語には関係のない些細な仕草が「神は細部に宿る」とはよく言ったものだなぁと思わされましたね。
中国語版もチラ見したのですが,この色っぽさには日本の声優さんの声&演技も大きく貢献していると感じました。
何度も観返してるんですが,三郎ってやたらはぁって息を吐いているんですよね。
色気の正体はこれか!!ってつきとめましたよ。(何の話)
とにかくキャラデザ・性格・声・演技・セリフ・仕草…もう全てにおいて色気がカンストしてる!!!
(けど,「僕を狙ってるの?」はちょっと攻めすぎた訳ですね。英語字幕だと「何か他のことしようとしてる?」って感じだったので中国語もそうなんだろうと思います。)

音楽も中国語版及び日本語版で神曲揃いです。
1期の曲も好きだし,2期の曲も素敵です。
正直日本語版のEDはピンとこなかったけど,挿入歌の「一花一剣」や「新嫁娘」は推し曲です。
中国語版の曲はどれも(日本なら)アニメの曲ではないですね。
なんか壮大な大河ロマン(実写)に使われそうな感じです。
正直最初は上の世代には好まれそうな曲調だけど…どうかな。。
なんて思っていたのだけど,最近では一生聴いています(笑)。
わたしはサブカル臭のないこういう曲も悪くないと思いました。
あと日本版のシドの曲もとても良かったしOPのクレジットとともに赤い花が花開くアニメーションも好きでした。

具体的な物語に関しては2期の方でレビューしたいと思います☆
下記はわたしが1番好きなシーン。


『じゃあ花城になにか弱点はある?』

「骨灰だ。灰を消せば鬼は消滅するんだ」
「鬼界の風習では自分が認めた相手がいれば鬼はその人に骨灰を託す」

『真心を捧げても消滅してしまうかも…それだと気の毒だな』

「あっはは。そうでもない。もし僕が骨灰を託したら,それをどうされようと本望だね」

投稿 : 2024/12/28
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