2020年度の友達TVアニメ動画ランキング 12

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の2020年度の友達成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月07日の時点で一番の2020年度の友達TVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

86.9 1 2020年度の友達アニメランキング1位
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (743)
3313人が棚に入れました
過去のトラウマと、独自のひねくれた思考回路によって「ぼっち生活」を謳歌しているように見える比企谷八幡は、ひょんなことから生活指導担当教師、平塚 静に連れられ「奉仕部」に入部する。同じ部に所属する息を呑むほどの完璧美少女・雪ノ下雪乃や、クラスの上位カーストに属するギャル・由比ヶ浜結衣とともに、クラスメイトの人間関係の問題の解決から生徒会の手伝いに至るまで、数々の案件をこなす毎日をすごしていた。季節は移ろい、春。雪乃から最後の依頼を受けた八幡と結衣。3月の卒業式を控えた中、いろはからブロムの協力を求められ…。― 本物を求めた八幡は3人の関係を変えていく。果たしてこの先、彼の高校生活はどんな結末を迎えるのか!?

声優・キャラクター
江口拓也、早見沙織、東山奈央、佐倉綾音、悠木碧、小松未可子、近藤隆、檜山修之、柚木涼香、中原麻衣、井上麻里奈、ささきのぞみ、小清水亜美、堀井茶渡
ネタバレ

tag さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

比企谷君、本物は見つかったかな?+裏バージョンレビュー

1期、2期のレビューを更新するうち、3期には裏バージョン(ネタバレ本音バージョン)のレビューが必要と思い。加筆、評価替えしました。
見ていない方は絶対開かないでください。

ここから裏バージョンレビュー
{netabare}
3期通しで見ると、雪乃と八幡の間の関係は、そのセリフ通りに受け取れず、見た目と実態がかけ離れているのではないかと思える部分が多々あります。
見た目は最後にやっと恋人同士ということですが、これも、実質的には婿養子決定と取れなくもないです。以下の1-3期通して二人の関係変化ポイントと“本当の”状態を考察したものです。

1期1話の奉仕部での初対面会話が弾む(見た目は弾んでいないが)時点:
⇒友達承認(セリフは速攻却下だが)
1期、普通は男子と一緒に絶対行かない雪乃が自ら誘って八幡とモールに買い物に行くシーン
⇒友達以上の存在であることを承認(ただ買い物しただけににしか見えないが、一緒に買ったエプロンはずっと使い続ける)
1期12話で再び奉仕部で友達承認を求める八幡を拒否るがウインクで返す雪乃時点:
⇒好意(好き)の表現(再び友達承認さえ拒否ったように見えるが、雪乃のウインクは相当な勇気が必要)
2期設定ディズニーランドのスプラッシュマウンテンの降下ポイントで袖を指で摘まんだ時点:
⇒雪乃からの恋人認定(単に恐怖から摘まんだようにしか見えないが、その写真は枕元にずっとしまっている)
3期10話でプロム後片付けから帰る八幡の袖を“握って”離さなく、ウルウルした瞳で見つめる時点:
⇒雪乃からのプロポーズ(言葉では別のことを言わんとしているように見えますが、行動は真逆の意思を示している)しかし八幡は優しく立ち去る
3期11話で八幡の5分間告白を受諾時点:
⇒八幡からのプロポーズ受諾(これは言葉と行動にしているので明白)
3期12話のほぼ無双している雪乃
⇒婚約・結婚式(八幡の婿養子入り)と新婚状態(雪乃を束縛する問題は全て解け、素の彼女が出ている、言葉と行動の乖離は消失)

これらは、ハッピーエンドに向かう、ポジティブ面を中心にシナリオを追ったものです。この見た目と本音の乖離が物語を面白くしているのですが、同時に難しくしている面もあります。その難しさの源泉がこの乖離でもあり、ネガティブ面のシナリオです。それを解く鍵が雪乃と陽乃の心理状況にあります。

・雪乃はなぜ、こんなに分かりづらい(面倒くさい)のか?
多分、これが、この物語の最大プロットであり、面白さの源泉です。その割には暗く、苦しいプロットではあります。
家族との関係性に問題があることは陽乃や平塚先生の会話などに1-2期にも表れますが、雪乃の口(特に海浜公園からの帰り道)から語られるのは3期になってです。また、陽乃の口からも語られます(海浜公園の夜、八幡を待ち伏せて)。ここから雪ノ下家の家庭環境、そこから来る、雪乃の心の問題が見えてきます。

・家業は姉が継ぐとなっており、自分はほったらかしで、重要視されていない、期待されていない(と思っている)
・期待されていない人生を過ごしていたので、強い承認欲求があり、期待される姉を後ろ姿を追っていた。
・自分は父の職業に興味を持っている。でも、家族に言ったことはないか、言っても取り合ってもらえなかった(しかし、これも承認欲求から来るもので、ほんとに姉、父と同じ方向に行きたいか微妙)
・結局、子供のころからの、ある意味“ネグレクト”で、普通持っているべき最低限の、「家族からの承認、信頼と安心」をもらっていない。心のよりどころがないため、自我が、とても弱く、攻撃されないための鎧をかぶっている。
・姉のコピーを目指すことでしか「自我の鎧=アイデンティ」を保てなかった。それでも満たされることはなく、常に自分(自ら納得したアイデンティティ)を探している。承認不足から自信がなく、これまで作りえなかった。
・これが、対人恐怖や、恐怖から逃れる(自分を守る)ために心とは裏腹の言葉(論理的、攻撃的ストレートトーク)でしか話せなくなった。
・軽度の解離性同一性障害ともいえる。「言葉として出る対人恐怖からの防御をつかさどる」人格1と心の中の本音としての「強く承認、信頼、安心を求める」人格2が同時に存在している。
・本来は一つになって(最終話の雪乃)、感情と言葉が一致し、強固な承認、信頼、安心に基づいてアイデンティティ作りを始める必要がある。最終話の段階でのアイデンティティはまだ形成されていないが、二人で作ってゆく準備はできている。
・そのため、雪乃の反応が劇中で非常に分かりづらい。言葉と心情が別なので、見たまま、聞いたままで理解すると、本音を見誤ることになる。
・一方、正直でストレートな対人関係(=本物)を探し続ける八幡にとってはとてもフィットし、最初の会話で好きになっていた。しかし、だんだんと、雪乃の心の喪失を知り、恋ゆえに、それを埋めて、助けたいと思うようになった。
・初めての相手からの好意を受け取った雪乃は、人格1だけで普段は過ごすのですが、八幡との間では人格2が出て来るようになります。「それが楽しかった。生まれて初めてだった」と3期で述べます。一方、乖離現象が明確になり、これがこの物語の理解を難しくします。3期の乖離は激しく、かつ分かりづらい。
・この乖離現象が端的にでるのは3期最初のプロムの終了後、帰ろうとする八幡を雪乃が追い、袖を掴んで止めるシーンに現れます。言葉では、「だから。。(わたしたちの関係を絶って、結衣の願いをかなえて、自分は大丈夫だかから)」と言うのですが、心の反映である手は、八幡の袖を掴んで放しません。八幡に腕を触られてはっと気づくのですが、それでも放しません。八幡はこの段階ではまだ、自分を何をすれば、雪乃を救えるのか分からないのでそっと指をほぐし、振りほどきます。八幡にゆっくりほどかれた腕を抱えて呆然と立ち尽くす雪乃。もう少しで人格2だけで言葉が出そうでしたが、それでも無理でした。八幡は問題の根深さを強く再認識し、最終章へと向かいます。
・結局、人格が統合されることは八幡の告白までないのですが、人格2を八幡には出せるが故に、返って言葉と心の乖離が頻発するシーンがこの物語には多い。それが2期で関係がどん底まで下がった時に雪乃の言葉「(自分を)分かってくれていると思っていた」に集約されます。人格2が出ているのに、信頼する八幡には理解されていない、やはり自分の心の喪失は埋めてもらえない。しかし、この後も八幡に期待し続けます。このような関係修復と関係破綻を繰り返しが物語を作り出します。
・八幡にとって、雪乃との単なる関係のみが本物ではなく、雪乃の心の喪失を埋め、助け、助けられる関係になることまでが、彼の求める本物であることに、周囲の助けもあり徐々に気づき、ラストの告白へとつながるということを、観衆に伝えたかったのではないかと思います。
・本来、家族が普通に埋めているはずの心の基盤となる承認、信頼、安心を彼が埋めなきゃいけないので、彼は「全部やる」と告白する必要があった。つまり、雪乃の家族になる覚悟を見せる必要があった。
・そして合同プロム終了後の「好き」発言は、八幡の長い長い告白により、雪乃の基本的承認、信頼、安心が満たされ、人格が統合され本当の雪乃になれたことを意味します。

陽乃“も”、なぜ、こんなにめんどくさいのか? ~平塚先生の最終講義、八幡の告白内容の理由へ続く~
・既に分かるかと思いますが、アイデンティティを強固に持っているように見える陽乃もそれは母親から強制されたモノで、自分のモノではありません。そのようにした母親を憎んでいます。
・「いろんな事を諦め、大人になる」と自分に言い聞かせ、雪乃ほど解離性同一性障害にはなっていないように見えますが、症状は同じです。
・葉山との会話で葉山が「そんなに(母親)を憎んでいるの?」と問い「いえ、大好きよ」と言い返します。言葉と心が乖離していることを陽乃は認識しているのでしょうが、一致させられません。
・1-2期では、雪乃に自己・自我の形成の問題を指摘し続ける嫌な存在です。3期では共依存に基づく八幡との関係を絶ち、自己・自我を作りなさいと脅迫します。これらは全て母親との関係における陽乃自身へのメッセージです。八幡を母親と言い換えればよいだけです。妹は自分と同じになってほしくないと思いながら、結局、自分と同じなるよう強要し続けます。ですが彼女も解離性同一性障害です、言葉と本音は違うはずです。
・そんな陽乃を平塚先生は高校時代から知っていて、お互い強い信頼があるようです。海浜公園の夜、タバコを吸う誰かと深酒していますが、これは平塚先生だと推測されます。平塚先生は雪乃と同様に陽乃も救いたいと思っています。劇中でほぼ描かれませんが。平塚先生と飲んだその夜、八幡との会話ではお姉さんとして、「雪乃の考えを尊重してほしい」と言います。同時に「八幡のようなお兄ちゃんが欲しかった」ととも言います。「君は私と同じで酔えない」とも言います。平塚先生との深酒により、いつになく本音をしゃべっています。
・この三つの陽乃の言葉は、「雪乃の心の喪失を埋めようとしているのを理解してほしい。」「自分も同様に喪失している」「君なら私同様、この状況を理解できるよね」と読み替えることができます。
・この後、陽乃はいつもの調子に戻り、「共依存から逃避を辞めるため八幡との関係を絶つべき」と言う論調に戻ります。しかし、最初のプロムの終了後の八幡との会話では、「本物の関係になるため、共依存を乗り越えろ、それが人を傷つけることでも」と言うトーンに変わります。そして最後の言葉は「本物なんて、ほんとにあるのかな?(私も本物が欲しかったな)」です。やっと陽乃の言葉と心情は一致し八幡にメッセージを伝えます。辛うじて、陽乃の本音は「自分みたいな共依存の中でいろんなものを諦め、偽物になっちゃいけないよ」だと取れます。
・この直後、平塚先生による八幡を告白へと誘う最終講義がバッティングセンターであります。八幡は共依存を乗り越える言葉(「全部やる」ことで雪乃の基本的承認、信頼、安心を作る=家族になる)を紡ぐことになります。長い長い告白ですが、言葉のほとんどは、雪乃の心の喪失を埋めるため、自分の全てをささげると、何度も何度も繰り返します。ひたすら“渡す”ことだけです。普通に考えれば、恋愛や家族関係は渡し/渡される関係にも関わらず。それは満たされてからでよいと八幡は思っています。雪乃は普通の「好き」と言う言葉を求めているように見えますが、八幡はしません。何が必要なのか、100%分かっていたのだと思いますし、それには覚悟を見せる必要(何度も繰り返し、雪乃に自分の本心であると安心させる)があることも理解していました。
・劇中では、分かりにくいですが、陽乃と平塚先生の連携プレイです。二人はこの事を事前に話していたのだと思います。

言葉と心の乖離がこの物語のメインプロットであり、それが故に、観衆は、なんで、そう言っていたじゃん?と混乱する。なんとなく、だんだんに素直になってきたねと喜び、最後の八幡の告白と雪乃の幸せそうな笑顔で救わるのですが、背景を深堀すると、中々に重たいものがあることが分かり、物語の理解を深め、また別の面白みを感じることができます。
{/netabare}
”裏”終わり、表バージョンレビュー開始

随分と、時間差で見てしまいました。1期、2期が中々に心に残り、3期は少し嫌な予感というか、2期の感想でも書いたのだけど、完結編は、ただのラブコメかもと思ったと言うのもあります。

結論から言うと、3期はただのラブコメではなく、”表題通り”のエンドロールのような、でもこの物語の主題に忠実なラブストーリーでしたね。悪い意味ではなく。

「本物が欲しい」と告白した主人公。1期、2期にわたる逆説的主人公の動機と行動という伏線があるからこそ、観衆の心に響きます。別に高校生だからでもなく、どの年齢でも、その”本物とは?”と言う問いは人生において、様々な場面で引きずり続けるから。

この完結編では、一気に登場人物たちの恋愛関係に焦点が移ります。ただ二人、この”本物”というものに強く引っかかる、主人公とヒロインたちの中の一人を除いて。

既にオジサン真っ只中の私も、少しの家族のことを考えました。物語中「共依存」というキーワードが出てきます。この共依存、Wikiによると。「アルコール依存症患者とその面倒を見る近親者との、相手がいなければ生きてゆけない、自分が必要とされている事の証、アルコール中毒という病でさえ、その状況を作り出してくれた必要なこと」と言った良くない事として説明されます。例えがアルコール依存症を題材にしているのでこうなるのですが、そうでは無いポジティブな事柄だったらどうでしょう?「共依存」と「恋愛、家族、夫婦、深い友人の間の関係」との違いは実は曖昧です。実際、Wikiでも精神的な病とは述べておらず、そう言う言葉・状況があると、それだけです。自分と家族の関係も「共依存」と呼べばそうだが、そんなに悪いものかねと、自問自答した次第です。(まあ、このワードも逆説的な引っ掛けではあるんですが)

主人公とヒロインの一人は「本物」と言うことを劇中、最も純粋に捉えようとします。なので、「共依存」という言葉にも強く反応してしまう。本物であるためには共依存から脱しなければならないと。

主人公が頬を自分で引っ叩くシーンがあります。そこで彼は、自分の本物の感情を吐露します。この感情は共依存といった”ラベル”を付けて納得する事じゃないと。(このきっかけを作ったのが、劇中、他のキャラから投げかけられた共依存という言葉なのですが。逆説的だな、これがまた。)

「言葉では伝わらない、言葉にしても伝わらない」と言う言葉が劇中頻出するのですが、一方、言葉は人の意識を支配する道具でもあります。「共依存」と言う”ラベル”を貼れば、そして最もらしい傍証が揃っていれば、本当はそうでなくても「共依存」であると信じてしまいます。知識と知恵があるからこその誤解です。今回は、こうした誤解を逆に活用、「ラベルを剥がす」という行為により主人公を一皮むけさせます。彼らしくない、言葉を尽くして、自分の感情を語らせる原動力とします。

さあ、ラベルをはがした主人公は、ヒロインの一人に向き合います。

実は、その前の回のシーンに、ヒロインは、主人公に図らずも接触してしまいます。その時、言葉ではこれまで通り、「関係を終わりにしよう」と言おうとするのですが、(実際は具体的なことは言ってなくて、「だから・・・」と止めている。両義的に取れるのですが。これまた面倒くさいですが脚本と演出の妙技でもあります。)実際のところ、彼女は、行動と表情で「本心=本物」を表してしまうシーン(作画、妙に気合入ってました。まさに両義的な顔をしてました。)があり、主人公は、多分、表情や行動で本心を分かっていて、それでも、その時は優しく拒絶します(この演出も中々!)。これまた、純粋に本物を追求し、ロジカルモンスターならではの反応(共依存を断ち切ることが、彼女のためである。自分は実のところ納得していなくても)で、非常に興味深いシーンです。

さて、ラベルを剥がした主人公のターンです。今度は、主人公がそのヒロインがやったシーンを上書き(これまた憎い演出です)します。しかし、今度はちゃんと言葉にして。でも「共依存」というラベルワードではなく、彼らしい、不器用で、何故かロジカルな言葉を尽くして(都合5分に及ぶ告白シーン)。ヒロインはちゃんと、ラベルワード(共依存ではないですよ。お互い共依存と言う呪縛を解いたからこそ効果を発揮する別のラベルワードです)を言ってと頼むのですが、本質追求&ロジカルモンスターの彼は言いません、いや、言えませんでした。彼には、このラベルワードを使うことに強い抵抗があります。自分の想いはラベルワードでは語れないと。まあ、ここはヒロインが折れるのですが、ヒロインはヒロインで負けず劣らずのパワフルな言葉で返します。

表題通りのエンドロールと申しましたが、物語はその主題に忠実です。主人公の彼らしい、とても誠意を尽くした告白でした。いやはや、自分(私のことです)の時はここまで言葉を尽くしたかな?主人公に負けず劣らずめんどくさい性格と自負していたのですが、反省しきりでした。でも、この物語らしい、「本物の告白」でした。

{netabare}
まあ、告白は、ほとんどプロポーズみたいでしたが、本物追求主義者の彼からすれば、そうなるのは避けられないかなと。そしてそれに返したヒロインもプロポーズ受諾でした。まあ、本物の告白って、やっぱりこれですかね。

追伸:
比企谷君、雪ノ下さんは、ちゃんと「好き」とラベルワードを言ったのだがら、やっぱ、君も、ラベルワードが嫌いでも、ちゃんと言わんとね!
{/netabare}

世の中がコロナですさんだ感じになっている今、ハッピーエンドの物語は良いもんです。

最終話のヒロインのその一人の”破壊力”が凄まじく、もう既にOver50ですが、かなり心と自らの切ない記憶を揺さぶられました(笑い)。思わず、再視聴。少し加筆し、評点を上げた次第です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 27
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

完結に、感謝。

[文量→大盛り・内容→考察系]

【総括】
累計部数1000万部を超えるラノベが原作のアニメ。これだけラノベが売れてるっとことは、キャラクターやストーリー、言葉選びが素晴らしいということ。

アニメは、制作会社の変更などありましたが、足かけ7年、全37話を費やしての完結。個人の好き嫌いは当然あるでしょうが、まず、スタートから最後までこれだけきちんと描かれる幸せな作品自体が珍しく、それだけ多くの人に愛されたとは言えるでしょう。

やっぱり、物語は完結まで観るとスッキリするね。1期、2期と観なければ全くついていけない3期です。連続の視聴がオススメ。

個人的には、かなり好きな作品です。本作が、他作品と少し違う部分を、そして、「本物」についての私感をレビューに書きたいと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
このアニメって、ラブコメには珍しく、「主人公(男)」を観るアニメだと思う。

本作の良さといえば、ヒッキーこと比企谷八幡のひねくれた、でも筋の通った独特の思考回路。から生み出される、奉仕部の2人や妹との会話の面白さや、劇的なストーリー展開。

雪乃も結衣も、単純に魅力的なヒロインですが、そこにプラスして、「ヒッキーの良さに気付けた(ヒッキーに惚れた)」という点の好感度の高さも大きいように思います。「ただ可愛い」だけじゃなく、「いい女」的な要素。「本質を見抜いてくれた」ってところ。

また、本来は交わるはずのない、太陽と月のようであった結衣と雪乃が、互いを深く理解し、支え合い、「ライバル」「親友」になっていく過程。

いろはす、小町、先生、川なんとかさん、など、個性豊かで魅力的なサブキャラ。

これらの交差点の真ん中にいるのは、間違いなくヒッキーで、彼の個性なくしては成立しない物語であり、定番ラブコメの要素を持ちつつもオンリーワンの作品になっていた。

だから、この作品の肝であるヒッキーから、1期、2期、3期と、微妙に異なる印象を受けるところを、どう見るかというのが、評価のポイントになると思う。

1期と2期は制作会社が変わったことによる作画や監督の違いもあるし、2期と3期は間が空きすぎたのもあって、声優の演技やキャラクターに微妙な違和感を感じた。

簡単にいえば、ヒッキーの陽キャラ化・リア充化、豊かになる感情表現を、どう見るか。

それを好意的に捉えれば、奉仕部での活動を通して、ヒッキーが成長したということ。

否定的に捉えれば、世の中に迎合して自分らしさを捨てた、ひよったということ。

私は、最初は(特に2期の時は)否定的に捉えていて、「なんか普通のラブコメになったな」と、残念に思っていたものだった。それだけ、1期の「嫌みを言っているようで、実は相手を気遣っている」「けどたまにガチで卑屈なだけ」のヒッキーが好きだったということ。

んで、この3期を観てて思ったのは、雪乃も結衣も、1期の「らしさ」を失っていること。

雪乃の他者を完膚なきまで叩き潰すまでの万能感。結衣の他者に気を使いながら周囲を明るくするギャル感。

雪乃は弱くなり、結衣は暗くなった。

これを、初期の3人の方が魅力的だったかと問われれば、「アニメキャラとしては」そうかもしれない。でも彼ら彼女らは、自らとは異なる、でも共通点を持つ奉仕部の面々と関わるなかで、自分にないものを獲得、、、というより、1期の姿は多分、作っている自分であって、強がっていた自分であって、彼ら彼女らの「地(本質)が出てきた」のだと思う。

元々、ヒッキーは優しくて良い奴だし、雪乃は弱くて怖がりで、結衣は暗くてネガティブだった(そういう部分をもっていた)。

これは作中で平塚先生が言っていたが、彼ら彼女らは「表現が下手」なのだ。彼ら彼女らは、本質的には1期の頃から何も変わっておらず、その表現方法が変わってきただけのように感じた。

彼ら、彼女らが、自身の内側にあるものと対峙しながら、素を出せるようになったことは、確かな成長である。「普通になる」ことは、アニメキャラとしての魅力は薄れるものの、「1人の人間」としては好ましいものであり、素直に応援できるものだった。

特に印象的だったのは、由比ヶ浜結衣。

私が「負けヒロイン好き」であるということもあるが、本作の結衣は、切ないし可愛い。報われてほしい。最終的には負けが決まっているからこそ、本作の中では雪乃以上に丁寧に扱われていて、制作の思いが伝わった。ガハマさんが泣くたびに、こちらもせつなくなって、いつかガハマさんには、ヒッキーごとき(笑)ではない、普通に素敵な人と結ばれてほしい。

最後に、本作がずっとこだわってきた「本物」について。

あねのんなんか正にそうだけど、「本物」と「正解」がごっちゃになっているのかな?と思う。大体、異常に本物を求める人って、自分が納得できることは本物で、納得できないのは偽物なんだよな~と思う。

よくある、女子が「どっちの服似合う?」と聞いて、気に入っている方を選ばないとダメみたいな、アレに近い。

私は、「本物」に近い言葉は、「正解」ではなく、「大切」なんじゃないかと、本作を観ていて思った。

捨てようとしても捨てられない、大切なもの、思い。本作で言うなら、ヒッキーと雪乃と結衣が互いに抱く思い、存在は、紛れなく「本物」だと思う。

そして、ヒッキーは自分の思いを「最後まで疑い続ける」ことを宣言した。剣道を含めた「道」の文化とは、「追求し続けること(常に道中)」であること大切にしている。一生疑い続ける覚悟。よほど「大切」じゃないとできない。「一生疑い続ける」というのは、「一生向上を目指す」ことと同義である。

第11話の「人生を歪ませる」なんて、ヒッキーにしか言えない、素敵な告白(プロポーズ)で、上記のような覚悟を感じた。しかも、そこが最終話最終シーンでもいいところ、12話の最後をガハマさんにするのがね、本作に対する制作の愛を感じるところで、剣道部的にポイント高かったです(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
新規の視聴者を完全に無視する展開に、なんだか逆に好印象。本気は感じる。パカパカ携帯電話に時代を感じる(笑) 会話のセンスは変わらず良い。もうそんなに記憶がないけど、ヒッキーってこんな感じだったっけ?

2話目 ☆3
アニメを作るというより、ドラマを作ってる感じ。ストーリーをガッチリ描くことに心を砕いてる感じ。

3話目 ☆4
いろはす回。あざと可愛いな~相変わらず。嫌みをいっているようで、相手を気遣っているヒッキーは、なんからしいな。ダンスの時のガハマさんも、愛しさとと切なさと心強さと(笑)

4話目 ☆5
謝恩会は卒業生のものだけではない、SNSの意見だけを見ない、など、かなり正論ではある。がはまさんの涙は切ない。「いつか守ると約束したから」という台詞に、自分のもとを去ってゆきのんのところに行くという象徴的な出来事で、どうしようもなく流れる涙を笑顔と軽口で隠す。挿入歌に独白。満点!

5話目 ☆5
協力はしないが、勝負はする。いろはす、流石だな(笑) 本来はプロムに対して主役のはずのいろはすが蚊帳の外にいるという悔しさ。

6話目 ☆4
ガハマさん、ベタ惚れやな(笑) 汚れ役を買って出るのが、ヒッキーな。材木座、久々。海行きたいんだね。ガハマさん、眠ったふりをし、ヒロイン力パネェな~。

7話目 ☆3
まさか、分かりやすくなってる(笑) ラップは、、、いらないな~作風的に。横文字不使用で充分に笑いはとれていたから、あれ以上は不要かな。ヒッキーを求めてマッ缶を買うか。なんか素敵。

8話目 ☆4
ここで交通事故持ち出すか。母親に気に入られて、嫌そうだった(笑) ゆきのん、涙だな~。ガハマさん、どう身を引くかだな。

9話目 ☆3
葬式、ある意味正解(笑) ガハママと、ママノンの対決を見てみたい、というか、友達になりそうだな(笑) 

10話目 ☆4
いろはす、良い女、いや、悪い女だ(笑) ていうか、高校生、社交ダンスなんかできねぇだろ。しっかし、イケメンと美人にしか優しくないイベントだよな、プロム。ゆきのんとの、軽口の応酬がなんとも切ない。あねのんが全てを難しくしてるよな~。本物を求める人って、自分が納得できることは本物で、納得できないのは偽物なんだよな。言葉では定義できない思い。静先生、素敵だな。

11話目 ☆5
全部引っくるめて、君が好き。そのシンプルな一言を言うために、遠回り遠回り。人生を歪ませるというプロポーズ。

12話目 ☆4
お前ら、付き合いたてのカップルか!って、付き合いたてのカップルなんだよな(笑) 距離感を見て察するいろはす、と、いろはすに蔑まれて悦ぶ奴ら(笑) 本当にサウナに行った(笑) バスタオルの巻き方(笑)  いろは、ガハマさんをそそのかすなや(笑) そして、的確に麻雀に例えるなや(笑) 三角関係の維持、は確かにおとしどころ。いろはすと小町の極悪同、、、小悪魔同盟(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 43
ネタバレ

食前酒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

本格ラブコメ完結しました

【第十二話】(総評も含みます)
{netabare}最終回です。面白かったです。Aパートプロム会場下見という名目の比企谷とゆきのんのデート展開。まずゆきのんの私服も久しぶりに見たし、髪形も特別仕様で可愛かったね…。タピオカのときに二人で写真撮るところとかゆきのんも結構大胆なことしててうらやましすぎる比企谷。今まで結衣とのプライベートでの関りは多かったけどゆきのんはほぼほぼ無かったから今回の二人のデートは新鮮だったしレアものです。Bパートはプロム本番で、あんな高そうな会場を高校生が借りれるか?とか思いながらも話は進み、小町が高校の制服姿で登場したり、プロム実行の男子勢が突然サウナにいったり急展開はちょっとあった。多分原作ではもっと解説的な補足があるだろうけど…そこは最終話だから仕方ないか。最後はゆきのんの逆プロポーズもあったし、一期OPのユキトキも流れたし、最後の結衣の復活からの比企谷タイトル回収もよかったと思います。比企谷、ゆきのん、結衣メイン三人の収め方ももちろんよかったですがいろはや先生の締めどころも私的にはちょうどよかったと思います。いろはは中盤の小町との話の中で比企谷を思っているニュアンスを感じたし、先生も最後に比企谷と二人で踊って去り際はクールに。これが私の思っている俺ガイルの良いところ。幼稚な恋愛ラブコメをしていないところです。普通のラブコメだったらヒロインみんなの感情を駄々もれさせてすぐ告白、やっかいなキャラは最後だけ都合よくキャラ変させて告白。しかし、このアニメはそんな簡単なラブコメを見せてるわけじゃない。ゆきのん然り、結衣、いろは、先生、川崎、葉山、海老名も然りみんな何考えてるか簡単に分からないですよね。思っていること自体は単純なのに言葉にするのが難しい。それを一番に体現してくれたのが比企谷であり、ゆきのん、結衣のヒロイン達。だからこのアニメは見てても飽きないし、今まで見たことないラブコメだけに期待をもって見れたのです。それでいてキャラクターの表情やしぐさの作画演出も完璧。私の言っている本格的なラブコメや他と一味も二味も違うラブコメが見てみたい方は是非一度見てみてください。良い作品ですよ。{/netabare}

【第一話】
冒頭2期の続きからスタート。ヒロイン二人の髪の毛先、指かなり動いてたように見えました。ただ、Bパートの流れは個人的には置いてけぼり感があった気がします。おそらくアニメの中で2期からの話のつながりを意識したんでしょうがあの流れは2話.3話で感覚を取り戻してからでも遅くなかったのではと思いました。
【第二話】
Aパートでは陽乃、Bパートはいろはが登場。続々ヒロインが出てきて、今回の感じだとまたいろはが騒動の発端を持ってくるみたいですね。うわさのOP謎ダンスもなんとなくつながりました。俺ガイル見てるなーって感じがしてきて面白かったです。
【第三話】
プロムのPV撮影兼練習回。ゆきのん男装似合いすぎ、結衣、いろはも可愛さの見せ方がうまい。話も割とライトな笑いが多く、二期のおっもい空気感はここまでほとんどない。そして二期から登場していたいろははこれまで比企谷に対して明確な意思表明をしていないが(アニメ勢の見解)、このプロムを通じて何か企んでいますね。いろはどう仕掛けるか、そして三期一話からちらちら出ている川何とかさんの心中は。それぞれに対する比企谷のアンサーも楽しみです。
【第四話】
{netabare}結衣バラードからのオールブラック背景エンドロールかっけぇ…。今回そこが一番熱くなりました。話のほうは「出たよ俺ガイル特有のわけわからん感じ…」ですね(笑)。細かい心理描写はまた考察サイトにお世話になりそうです。{/netabare}
【第五話】
{netabare}たかが余興の開催するしないのもめ事を無駄にややこしく回りくどくやってます。今作三期始まってからちょいちょい思ってたけど一期や二期よりみんなの考えてる事が私でもわかる(笑)。平塚先生もこんなわかりやすくズバズバ話すタイプじゃなかったような気がするし、いろはも視聴者側だけですが心の声駄々洩れ演出だったし。キャラの考えてることがストレートにわからないのが俺ガイルだと思ってたのでfeelが作り方を変えたのかここまでで原作通りキャラ感情に動きがあったのかはわかりませんが三期はまた違う雰囲気を感じてます。{/netabare}
【第六話】
結衣が負けヒロインにならない世界戦の話が見たくなりました。
【第七話】
{netabare}玉縄生徒会長と比企谷の絡みはやっぱり面白い。しかも今回はラップ調で討論してましたがあれアニオリじゃないよね?(笑)。前半パートはこんな感じの笑いありの穏やかムードで、終盤ゆきのんが登場し、おなじみの三人がそろったとたんに場が冷え込む。結衣はずるがしこく、ゆきのんは恋愛に初心な感じ。相変わらずこの三角関係はアニメ界一見どころのあるものですね。{/netabare}
【第八話】
{netabare}今回はいろんな意味でこんなアニメ他にはないと思わせられる内容でした。まず、プロムのやるやらない問題の方はなんだかよくわからないまま比企谷の勝利になったらしい(笑)。結局雪ノ下母を比企谷がうまく説得してプロムは開催できるようになったけど、つまるところ比企谷達ってプロムの公式サイトつくって比企谷の自身の過去事情使ってうまいこと丸め込んだだけじゃないの?(笑)。あと比企谷と対立関係だったゆきのんいろはサイドはどうしたのか。予想だけど今期のプロムの話って原作では相当長かったのでは?だからカットが多めになってゆきのん側は描かれなかったのかな?ここまで引っ張ってきた割に意外とあっさり決まったからちょっと不思議な感じはした。そしてこれらの中盤の出来事が全部どうでもよくなるくらい衝撃のラストシーンでしたね。あれはゆきのんが比企谷を結衣に譲ったとかそんな簡単なお話じゃないんだろうけど、あそこのシーンのゆきのんはもう一期二期の面影は全くなく、あるいみ普通の女子高生らしい表情でゆきのんの判断が間違っているとか抜きですごく良かったと思う。私的三期のゆきのんベストシーンですね。なので終盤だけの評価ならかなり高評価です。{/netabare}
【第九話】
{netabare}面白かったです。俺ガイルはぎすぎすしてた方が面白いという意見が多いイメージですが私は今回のようなゆるガイルの方が好きです。中盤の学校の廊下のシーンとかゆきのん結衣も可愛いしいろはもいつも通りあざとい(笑)。そしてBパートの結衣とのお菓子作り。結衣が可愛いことはもちろんなんだけど比企谷とガハママのセリフがいちいち鋭い。他作品と比べて原作や脚本が段違いで優秀。作画もいいしセリフもいいから飽きない。最後の卒業式シーンはさすがに泣けなかったけど比企谷がボロ泣きしてたのは面白かったです。{/netabare}
【第十話】
いろはすがあざとかったところと比企谷とゆきのんがインカムで会話してるところは面白かった。Bパートの陽乃は相変わらずヒステリックなこと話してて全く分からなかったけどゆきのんも一皮剥けたようで良かったと思いました。
【第十一話】
{netabare}今回はついにこの瞬間がやってきたかという感じでしたね。俺ガイル全三期ここまで30話越えの長い長い恋愛模様はようやく一幕を終えるようです。Aパートのベンチで話し合う比企谷と結衣。ここで比企谷が言った言葉が「関りが無くなるのが嫌だ」です。今までの俺ガイルでここまでわかりやすく比企谷が言葉を話すことがあったかっていうぐらいこの瞬間は結衣も驚いてましたが私も驚きました。これまでの比企谷のキャラがあってこその良シーンだったと思います。そして何より今回のラスト。比企谷とゆきのんのセリフ回しはどこでも面白い。この大事なシーンでも比企谷はしっかりいつもの比企谷でした。もうぶっちゃけプロムなんてどうでもよかったんじゃないかって思うんですがそれもこの作品のややこしいところなのでしょうね。比企谷はベンチで結衣に話したようにゆきのんに関りが無くなるのが嫌だと言いました。そしてあらゆる作品のあらゆる告白シーンで社交辞令のように使われてきたセリフを比企谷が言う。私は比企谷だったら告白するときでも妙ちくりんな言い回しするんだろうなと思っていたので逆にここも面白かった。それでも比企谷節はいつも通り炸裂していたので比企谷らしいと言えばらしい告白だったのではないでしょうか。両パートの結衣やゆきのんももちろん良かったけど今回は比企谷がMVPですね。そしてあの流れからのゆきのんバラードED鳥肌立ちました。今回はキャラのセリフ、表情(作画)、話の落ちすべて良かったです。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

74.4 2 2020年度の友達アニメランキング2位
ひぐらしのなく頃に業 新編(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (435)
1599人が棚に入れました
都心から遠く離れ、色濃く残る自然に囲まれた集落──雛見沢村。かつて、ダムの底に沈むはずだった村は、今もなお昔と変わらない姿で、転校生・前原圭一を迎え入れる。都会で暮らしていた圭一にとって、雛見沢の仲間と過ごす賑やかでのどかな生活は、いつまでも続く幸せな時間のはずだった。一年に一度行われる村の祭り、綿流し。その日が来るまでは…。昭和五十八年、六月。ひぐらしのなく頃に。日常は突如終わりを告げ、止まらない惨劇の連鎖が始まる──。

声優・キャラクター
保志総一朗、中原麻衣、ゆきのさつき、かないみか、田村ゆかり、茶風林、大川透、伊藤美紀、関俊彦
ネタバレ

カカオ副担任 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

ひぐらし卒でどう巻き返すのか?期待していいのだろうか?不安しかない…

原作から入った私としては内容は粗方わかっているので
大好きな作品がどんな展開になるのか楽しみです。(旧作と比較しています)


3/19 追記/ツークール目の全体の感想(猫騙し編~郷壊し編)
{netabare}
猫騙しは梨花を主軸に黒幕を突き詰める物語、
郷壊しは沙都子が黒幕になるまでの過程の物語でした。
グロは旧作よりもはるかに上回るスプラッターになっていますが、
不安や恐怖を感じる前提である独特な雰囲気が上手く描かれていないため
シリアスなギャグに見えてしまうシーンはいくつかありました。

ただ16話の腸流しはかなり怖かったです。グロも過去最高でした。
あれはぜひ竜騎士のテキストで見てみたいです。

業で一番ショックだったのが、人を信じても報われないという
ことが一貫している点です。旧ひぐらしのテーマを徹底的に否定的に
捉えているのが何故なのかいまだに良くまかりません。
色々な人の考察を見る限り反転説が有力ですが、そのような伏線が
今まで回の中にあったのか疑問に残ります。


ツークール目で黒幕が沙都子だということが明かされます。
綿騙しの神経衰弱から若干疑っていましたがまさかほんとに
黒幕だったとは思いませんでした。「一体どんな理由があって?」と
期待を背負って郷壊し編に突入しますがその期待は一気に落胆してしまいます。
沙都子と梨花は偏差値が高いであろう聖ルチーア学園に入学し
成績の問題で二人の間に距離ができていきます。ここなんですけど、

沙都子は「勉強がしたくないが梨花と共に過ごしたい」
→この学校は自分には合わない。でも梨花と遊びたいから入学する。
 (入学後、二人で過ごしたいためクラスメイトがいるときは
  差し伸べられた梨花の手を断ってしまう。やがて成績は下がり
  今までことは無かったように梨花が悪いと逆恨みをしてしまう。)

梨花は「一緒に学園生活を送る機会は用意する予定だから入学しよう」
→長き惨劇をようやく突破できたのだから自由に生きたい。
 沙都子もいれば高校生活はもっと楽しくりそう。
 (入学後は約束通り沙都子に手を差し伸べたものの、
  ほんの数回断られただけであっさりと沙都子を見切ってしまう。
  今までの惨劇で得られた最後まであきらめないあの志は何処へ…)

本編を見ればわかりやすいと思いますが、元々二人の馬は合わないのです。
しかし二人とも貪欲なため無理に理想を抱え込んで学園生活を送ります。
その結果、沙都子は自分の理想の為に偶然出会ったエウアの力を使って
梨花と共に躊躇なく心中してしまいます。死に対して全く抵抗がなかったのです。

本編を見たとき、「ホントにこれはひぐらしなのか?」と疑ってしまいました。
あれだけ惨劇を起こさせておいてその動機がただの逆恨みだったなんて
思いもしませんでしたからね。ただただ残念でした。
しかも沙都子の株はダダ下がり。ただのサイコパスじゃないですか。
結局最終回まで一貫していましたが、ここから株を巻き返すことは可能なのでしょうか…
キャラがぶれないこと自体は好きですけど、今までただの悪ガキだった彼女が
本当にただのサイコパスに変わってしまうのは流石にドン引きですよ。

しかし物語が進んでいき内に「これは完結しないのでは?」と
思うようになっていきました。明らかに尺が少なかったのです。
そして24話以降にも物語があると思い本編を見ると、意外と楽しめました。
「この先にもまだ捻りがあるのでは?」と思えるからです。

その後予想は見事的中し、ひぐらしは密かに続編が作られていたことが分かりました。
(AT-Xの件はどうやら違っていたようですね。)
ホントに安心しましたよ。なかったら原作レイプもいいところです。
わざわざアニメ化したことですし、ひぐらしらしいオチを期待してますが、
ここから旧作のように(?)風呂敷を畳むことはできるのでしょうか?
不安ですけど楽しみではあります。はやく7月が来て欲しいです。
{/netabare}



12/30 追記/ワンクール全体の評価の決定(18話まで変更なし)
     (キャラデザや演出などについて)
ワンクール終わりましたので作品について書いておこうかなと思います。
↓1つのまとまりとして括っているのでネタバレはしていません。
{netabare}
・物語について
今作は2006年に作られた『ひぐらしのなく頃に』シリーズの新作となっています。
リメイクではないので注意してください。旧作は原作の同人作品を端折りながら、
合計で50話近くの長編作品となっていますが、業はその約半分の24話となっています。
13話の時点ですが、今のところ出題編という物語の謎が出される計3編の構成となっています。
各編の内容は旧作の鬼隠し編・綿流し編・祟殺し編の3編の内容に
寄せながら、後半で大きく異なる「○騙し編」となっています。

今作の物語の各編の前半は良くも悪くもほぼリメイクとなっているため
旧作を視聴してる人にとっては多少飽きてしまう時があるかもしれません。
ただ、後半は旧作を知っている人でも茫然となってしまうような
展開の連続でとても面白いです。現に私は、掲示板や考察動画を見ながら
あーでは無いこーでは無いと推測して楽しませてもらっています。
ストーリー原案がひぐらし作者の竜騎士07であるため伏線が沢山あり、
物語を通して考察をするのが好きな人・ひぐらしファンにとってはオススメできる
作品となっています。(ただし、考察勢は旧作を視聴して尚好きな人に限る)


・キャラデザ/作画について
キャラデザは物語シリーズやグリザイヤの果実で有名な渡辺明夫氏。
今作は渡辺氏の個性的なキャラデザと原作の独特な絵が合わさって、
原作の絵が上手く現代版にリメイクされたキャラデザになった印象です。
ただ、絵のクセは他のアニメと比べてかなり強めとなっています。
旧作よりもクセは強いです。実際に見れば早いですが、口元が「ω」こんな感じです。
自分は原作の独特な絵に慣れてしまったので特に悪いとは思わなかったです。

制作会社は、異種族レビュアーズやひなこのーとなどを制作したパッショーネです。
作画の良さをひぐらしシリーズで表現すると、旧作2期>今作>>旧作1期
みたいな感じです。特に崩れる描写はありませんが個人的には2期の方が
よいと思っています。(業2話の演舞シーンは作画がとても良いので必見です。)


・声優について
声優は旧作と同じ声優陣が担当しています。
まさか旧作から約16年経った今でもほぼ同じ声質で演技できるのは正直感動しました。
特に沙都子を演じているかないみかさん(メロンパンナは今でも健在)は
昔よりも声がはっきりしていてクセも抑えられていてとても聞きやすかったです。
逆に、富竹を演じている大川さんや圭一を演じている保志さんは多少他の
声優陣と比べたら劣っていた印象でした。しかし年のせいもありますが、
大川さんに関しては病気を患っていたのでしょうがないと思いますけどね。
しかし、演技はベテランということもありとても良いと思っています。


・演出について
個人的な意見としては、旧作の方がとても良い出来だと思います。
特に怖さ・グロの魅せ方はあまり良いとは思いませんでした。
「グロは規制されているからしょうがないじゃないか」とかの意見も
あると思いますが、私はそこに関してではなくホラー・グロ描写になるまでの
雰囲気作りが旧作に劣っていると視聴しながら感じました。
ホラーは雰囲気が作られているからこそ怖さが増していくと思っています。
旧作ではその手法を上手く使っていたのですがですが、
業はその逆でいきなり来る怖さを多く使っていると感じました。
これが好みだという人もいると思いますが、私は前者の方が不気味な雰囲気を
味わうことができますし、簡素なグロでも怖く感じてしまう利点があると思っています。

グロ描写に関しては、旧作以上です。血の量はこっちのほうが多いです。
よく規制が厳しい世の中ここまでできたのは凄いと思いました。
ただ、勘違いしないで欲しいのはたとえグロが凄くても
それに伴って怖くなっていくことは限らないということです。
個人的にはEDの絵のようになにか不穏な雰囲気が感じ取れるような
描写を増やしてほしいです。まだ、13話までは直接的な描写が少なかったので、
14話以降で、怖いと思えるような描写が増えてくれることに期待したいです。
{/netabare}


以下感想

第一話 感想
{netabare}冒頭、いきなりグロシーンが来ましたね。
このシーンは旧作よりも作画の気合が入ってたので嬉しいです!
意外と規制は掻い潜れているのかな?これから先のグロシーンにも期待です。

まず印象に残ったのが声優ですね。もう10年以上もたっているのに
ほとんど変わっていなくてびっくりしました。特に女性陣の皆さんは
全然変わってないww しかし、さすがに年のせいか男性陣は少しキレが
衰えた印象でした。でも、予想してたよりも変わっていなかったので、
そこまで違和感は大きく感じることはありませんでした。

作画に関してはあまり気になったところはありませんでしたが、
キャラが遠くに書かれたときは少し雑味があった印象です。
でも、旧一期のと比べれば、安定はしていますし、全然問題ないと思っています。
ただ、解の時と比べてクセが強めになっているので、好みが分かれると
思います。しかし、ここからどう怖くなっていくのかは見物ですね。

物語は旧作の鬼隠し編よりかは少し原作寄りのペースでした。
「ただ絵を綺麗にしただけなのかな?」と思っていましたが、
所々旧作との相違点がありました。

気になった相違点
・部活がジジ抜きではなくマジックペン探しだった。←既にやっていたらしい
・部活が終わった後のレナの調子が少しおかしかった。
・ゴミ山の宝探しでレナが圭一に話しかけられたときにちょっと焦っていた?
・ラストで梨花ちゃんが二人を見つめていたこと(しかも目が真っ赤)
これも今後の伏線か何かなのでしょうか?
よく考えればタイトル自体「鬼隠し編」なんて何処にも書いていません。
もしかしたら、鬼隠し編に寄せた新たなオリジナルストーリーなのかもしれません。
ネタバレ込みで個人的な考えですが、 {netabare}レナが雛見沢症候群に感染していって、
さらに圭一も感染するルートなのかもしれません。レナがオドオドしているのを見る限り、罪滅し編でレナが部活メンバーに見つからずに死体を埋めているIfの世界線に鬼隠し編が混ざってしまった可能性があります。実際、原作では死体を解体していた時のレナの心身はとても疲れていましたからね。{/netabare}
となるとこの物語は何編になるのでしょうか?次回予告が気になりますね。

あと曲!!そのまま旧作を引き継いでくれるんですね!最高です!
まだOPになるかどうかはわかりませんが、もしなったら新曲で変にがっかり
しなくて済みそうです。仮にそうでなかったとしてもどんな雰囲気の曲に
なるかは期待しています。できればEDと予告もそのままであって欲しいです。

総括
一話の掴みとしては未視聴・視聴済みでもよかったと思います。
礼までしかプレイしていない私としては、これからどんな展開が待ち受けているのか楽しみで仕方ありません。いいリメイクになることを心から願っています。
{/netabare}

第二話 感想 
{netabare}
明らかに展開が変わりました。
序盤の場所は恐らく梨花がカケラ集めをした場所でしょう。
しかも羽入も早速登場です。本来なら解からの登場なのですが、
こんなにも早く登場させてしまうんですね。さすがにびっくり。
これでリメイクではなく、新作だということが明らかになりました。
どうやら梨花はまたあの惨劇の六月に舞い戻ってしまったようです。
セリフから察するに祭囃し編→賽殺し編→ココ
のルートを辿っている可能性が高いです。…惨劇はまた繰り返されるのか。

OPはノリノリになりました。旧OPは特殊だったのでしょう。
タイトルもここで「業」となることが明らかになりました。良いサプライズです!
個人的には旧OPのほうが怖さもあって好きです。
でも映像の怖さなら業の方がいいと思います。

「しかしこれ…新規楽しめるのか?」
置いてけぼりじゃないですかw
再放送は何度も放映していましたがが果たしてどうなるのか。
でもまだ二話目なのでいずれ説明は来るでしょう。

物語は梨花が惨劇を知っていた上で鬼隠しに似た「何か」に変化しています。
一話でも鬼隠しと何かが違うと匂わせていましたが、二話からはもう隠す気はなさそうですね。
部活が終わり約束のケンタ君人形を掘り出しに行きますが、
レナの違和感は相変わらず変わりません。圭一が鉈で掘り出していると
なんと、鬼隠しの惨劇の記憶を思い出します。やるな圭一。
しかし圭一がレナに顔を向けると不気味な目が据わっていました。
レナに一体何が起こってしまったのか?気になります。

何日が経ち、綿流しがやってきました。
ここで少し疑問に思ったのですが、梨花は惨劇の対策をしているのか?
見た限りでは、富竹に時報の忠告もしていませんし、何もしていない印象です。
もしかしたら今回は様子見or既に対策をしているのかもしれません。
※いきなり対策したら新規は「??」になってしまいますからね。
これが正しいなら後に説明してくれるでしょう。

そして演舞本番。ここ凄い良いですね!めっちゃ動きます!
正直ここまで作画が丁寧なら他の雑な部分をもっと頑張ってほしかったです。
ですが、ここまで丁寧なら次回から安定してくれることに期待したいと思います。

EDは絵がめっちゃ怖いです…特に圭一の撲殺シーンは鳥肌が立ちました。

総括
衝撃的な展開を迎えた第二話。もう知ってる人からは良いサプライズでしたが、
新規の人がついていけるのか不安です。
でも今更知らない人なんて少ないのかも…
ストーリー展開の予想がつかなく来週の放送が楽しみです。
{/netabare}

第三話 感想
{netabare}
と、富竹が行方不明だって!?時報の役割は!?
今回の話でただの鬼隠し遍ではないのが完全に明らかになりました。
富竹が行方不明ってことは梨花が何かしら動いたのかもしれません。
2話のなでなでは「わかってる」の暗示だったのかもしれません。

そしてひぐらし名シーン「嘘だッ!!」のシーン
いまいち迫力がありませんでした。恐らくですが、
旧作の圭一は雛見沢症候群に感染しているからこそ
あのように怖いレナが見えたのかもしれません。
つまり、今回の圭一は雛見沢症候群に発症していない可能性があります。
逆に、レナはセリフから罪滅し編でのリナを殺していると思われます。
今のレナは部活メンバーに処理工程を見られなかった後のレナだと思います。
つまり、本作のレナの「嘘だッ!!」は本来の圭一がみる嘘だなのだと思います。(作風が丸くなったから怖くなくなったとは言いたくない…)

あとレナの後ろで見ていたシーン、正直旧作より怖かったです…
旧作よりペースが遅い分ホラーシーンが良くなっています。

総括
富竹の行方が気になる3話でした。
鬼隠しと罪滅しと新シリーズが混じった新展開で次が気になります。
{/netabare}

第四話
{netabare}
レナがついに発狂し圭一を殺そうしていましたね。
梨花の助言はほぼ無意味になってしまった。可哀想。
グロシーンはよくこのご時世ここまでできましたよね。制作人に感謝です。
しかし、肝心のホラー演出面に関しては正直残念でした。
レナの滅多刺し自体は良いと思うのですが…旧作の方が雰囲気は合っている感じがします。
惨劇シーンはなんかschool daysに似た何かを感じました。

しかし、ストーリーは頭を悩ませるばかりでとても面白いです。
まず、圭一のタフさ。普通あんな刺されて死なないはずがありません。
恐らくレナが机の角に当たった時にすでに死んだのでしょう。
そのあとは圭一の症候群レナによってが爆発して幻覚を見ていたのだと考えられます。
病院でネックガードが付いていたのが証拠です。
病院側は圭一が発症していると判断し、治療を行っていたのだと思われます。

入江診療所が畳んでしまったのも気になりますね。
鷹野が行方不明になったので指示する人がいなくなり東京が畳むのを早くしたのでしょうか?
まだ情報が少ないのでこれぐらいしかわかりませんが、
鷹野が黒幕の線は薄そうな予感がしました。

以下はネットの参考
梨花と沙都子の死亡シーン。
入江診療所が畳んでしまったので、沙都子の薬が切れて発狂したのだと思いました。
しかし、魅音(かな?)から情報を教えてもらいましたが、
「2人とも“同じ包丁で”首を何度も刺されて…」のセリフの違和感がすごいです。
何故そんな詳しく知っているんだ?警察が指紋を確認したとなれば話が早いですが、
昭和の時代であんな血塗れの包丁を短期間で指紋鑑定できると思いません。
もしそうだとすると…

総括
だいぶ急展開で一幕下ろした鬼騙し
演出に少し不満を持ちましたが、ストーリー展開がなかなか面白かったです。
{/netabare}

第五話 感想
{netabare}
今回は綿流し編の原作ベースで話が進んでいるように思えました。
ただ、綿騙し編ということもあって変更点もいくつかありました。

まず、試合中に沙都子と魅音が途中で退席している場面です。
これは私の記憶が正しければ原作にもなかったシーンのはずです。
ただのティータイムと考えればそれで終わりなはずですが、
わざわざ描く必要はないと思います。
もしかしたら、魅音?と沙都子は裏で何か手を組んでいるのでは?
そうだとしたら目的は…まだ大きな変化が起こってないので解りませんね。
考えすぎだと思いたいです。

そして、分岐点となる人形のシーン
人形が不細工なのは当時の時代のリスペクトと考えたほうがよさそうでね。
経験者の梨花は綿流し編を避けようと魅音?に渡そうと圭一に助言します。
それだけでは惨劇は回避できませんよ梨花ちゃん…
はたしてどうなるのか。

詩音と圭一の対面シーン
綿流しベースなら詩音ですが、反応から魅音としても疑いきれませんね。
綿騙し編と書いてある以上、常に魅音か詩音かは疑いを持つべきでしょう。
ここのシーンはまだ詩音と思えるのですが、
弁当を渡してきたシーンは魅音の可能性がありますね。
旧作の魅音は圭一がひもじい思いをしているから弁当を作りましたが、
今作の魅音は人形のお礼だそうですね。
魅音は恥ずかしがり屋なので詩音に変装して渡してきそうです。

(ちょっと気になったことですが、↑と↓の間で梨花と沙都子が演舞の練習でどっか行ってしまうシーンがあるのですが、二人がどこに行ったのか気になっています。しかし旧作でも同じことをしているので特に大きな問題ではないのかもしれません。一応気になったので書かせていただきます。)

ヤンキーとの揉め事シーン
ここも詩音と考えるべきなのでしょうか。
変わっていたとしたら動機は何なのか。圭一のそばにいたいから?
まだ解りません。これは続きを見ないとどうしようもなさそうです。

総括
新たな幕開けの綿騙し。詩音参戦もあって物語は複雑になった気がします。
渡した相手が魅音になったことで一体どんな展開に転がっていくのか、
来週でその片鱗が見れるとうれしいです。
{/netabare}

第六話 感想
{netabare}
今回も原作とあんまり変わった感じはありませんでした。ですが、
詩音と魅音が今回ではっきりしたので前回の姉妹判別はなんとなくわかってきました。

序盤のエンジェルモートは詩音だと思われます。
詩音は魅音と違ってダム計画の噂あっさり言ってしまうので恐らく詩音でしょう。
前回言ってたお弁当の件はやっぱり魅音でした。
そこよりも、魅音の 知らない知らないブンブン(>_< )( >_<)ブンブンが可愛すぎです。

…しかし詩音もなんか裏がありそうな感じを醸し出していますね。
「でも、許せないなーって所は色々ありますよ」(本編抜粋)
これは旧作には無かったと思われるセリフですね。
圭一が魅音に人形を渡したことが関係ありそうです。

魅音「ジャーンッ!圭ちゃんから貰ったんだ!大事にしよっと♪」
詩音「私は悟史君から人形なんてもらってないのに…許せないッ!!」
…なんか短絡的な感じもしますが、
あの詩音ですから、あり得ない話ではないです。
わざわざ魅音にあげた人形を買わせようとしたのもなんか怖いですね。
さすがヤンデレ四天王。16年経ってもキレは衰えていませんね。

声優のゆきのさつきさんの演技は素晴らしいです。
旧作と全然変わらないどころか魅音・詩音をはっきり分けて演じられるのは
中々できないことですよね。

総括
詩音・魅音でごちゃごちゃな綿騙し。混乱の中で新たな惨劇が幕を開けようとしていた。
そして、祭具殿に入る鷹野一味。祭具殿の中は一体どうなっているのか。
来週からは本格的に怖いエピソードとなるはずなので演出に期待です。
鬼騙しのようなギャグっぽい捉え方もできる惨劇にならないで欲しいです。
{/netabare}

第七話 感想
{netabare}
う~ん?展開が全然違うぞ?
いや、分かってはいたのですが、伏線らしきものが多くあって現在困惑中です。
一応綿騙しということもあるのでの綿流しのおさらいをしていきましょう

<綿流し編について(本来のパターン)>
三四は雛見沢村の歴史と鬼隠しの噂を教え、
鬼隠しは村人による殺人事件だと圭一に吹き込む。…①②③
↓…④
魅音に富竹について問い詰められ、
「圭ちゃんは何も悪いことしていないって言っておくよ」と意味深な言葉をかける。

放課後、詩音に誘われ興宮の図書館に行くと、
偶然にも大石と出会い、そそくさと詩音はその場を立ち去る。
大石は圭一に園崎家が鬼隠しと称して村人の怪死事件に関わっていると吹き込む。

その日の夜、詩音(魅音)から電話がかかってきて富竹と三四が死んだことを圭一は知る。…⑤

翌日、村長の行方不明の話が広がり始め、鬼隠しにあったと噂が広まる。
ここで圭一が梨花に祭具殿に入ったことを打ち明ける。…⑥⑦

ーーーーーーーーーーー内容が似ているのはここまでーーーーーーーーー

沙都子・梨花が行方不明になる。
レナの推理により魅音(詩音(魅音))が犯人だとわかり
園崎家に向かいますが返り討ちに合い惨劇となる。(終)


次は解答編となる目明し編
<詩音(魅音)の行動経緯>
詩音は悟史に恋していたが、悟史の両親が園崎家に逆らったので
悟史と沙都子は村八分の目に合っていた。
詩音は悟史を助けたいと思いますが、園崎家は許してくれなかった。

村八分と養親の虐待により沙都子は情緒不安定になり、
ついに悟史は鉄平の奥さんを殺害し、そのまま失踪。

詩音は悟史の苦しみは沙都子と園崎家の長である祖母のお魎のせいだと
思い込み、2人を殺害する。沙都子は殺される直前まで悟志に会うまで
絶対泣かないという自らの誓いを守って死んでいった。
詩音は自分の罪を魅音に着せるため魅音と入れ替わり、
魅音を殺害し、自分は魅音として圭一に自分が殺害の犯人だと自供して逃亡する。

しかし魅音の幻に苛まれた詩音は、魅音の想い人である圭一を
殺害することでふっきろうとするが、圭一を殺害後に悟史の言葉を
思い出し我に返る。後悔と失意の元、その後詩音は自殺。(終)


今回の大きな相違点について考えていきます。
・オヤシロサマ像の片腕が壊れていなかったこと。①
 また、頭がすでに二つに割れていたこと。②
・詩音(魅音)が発症の兆候である羽入の足音を聞いていない。③
・翌日ではなく、綿流しの晩に大石に富竹について聞かれる。④
・詩音?は圭一に電話で富竹・鷹野が車で雛見沢を脱走したと伝える。⑤
 ↑どこで聞いた話なのか疑問に残るが騒ぎで聞いた可能性大。しかしなぜ本家?
・公由村長が綿流しより一日早く失踪する。⑥
・ブラック梨花を早々に圭一に魅せて、完全に諦めモード。⑦

⑦の梨花は完全に八つ当たり状態でしたね。何か対策をしていたらいいのですが…

まず今すぐにわかることは③から詩音(魅音)は発症していない可能性が高いことです。
鷹野の怪談話を最後まで聞いていた以上発症は無いと考えたほうが良さそうです。

⑤は一体何が起こったのか?今のところ緊急性があったとしか分かりようがありません。
梨花の助言が関係していると真っ先に思ったのですが、
黒幕鷹野の前で梨花が話すとは思えません。鷹野が作戦を遂行しなかったのも気になります。
雛見沢を逃げるということは、
鷹野が自分が見捨てられることによる寝返り
or 命の危険を感じたぐらいしか理由が思いつきませんね。
もしかしたら、第三者が故意に関わっていたり、この話自体嘘の可能性もありますね。
鬼騙しでも同じようなことが起こったのでしょうか?謎だらけです…

⑥はそもそも詩音に殺される予定の人物です。魅音が犯人だとすると、
詩音が悟志を思って村長に相談したと同じように魅音も
祭具殿に入った圭一たちのことを悟って村長に相談したのだと思います。
しかし、目明し同様園崎家は許されるものの、圭一が許されなかった。
魅音は憤怒し、詩音と同様に殺しに手をかけたのではと私は考えます。

①②は過去の出来事が消えている、あるいは改変されていることが分かります。
あの片腕は本来沙都子が過去にかくれんぼで壊してしまったものです。
そこで彼女はそれから起こる両親溺死や虐待をオヤシロ様の天罰だと思うようになります。
それがなかったとなると、彼女は賽殺し編のようにただの甘えん坊になってると考えられます。
しかし、この出来事は梨花が旧作でループできる範囲より前の出来事なので
梨花・羽入が過去改変できるとは思えません。
となると、第三者の動きが関係してきそうですね。

黒幕となると個人的に沙都子が怪しいと思ってしまいます。
気になる点としましては、OP・神経衰弱で圧勝・あっさり泣く・そして何より
レナや魅音?と二人きりになる場面があるところでしょうか。
旧作にはないシーンであり、ただえさえ尺が足りないのに描写するということは
伏線の可能性が高いと個人的に思っています。
動機は恐らく悟志関係か鉄平の虐待が関係していると考えています。

総括
伏線だらけの第七話。綺麗に伏線回収されることに期待です。
梨花のホラー演出は、いままでよりかはまぁ怖かったので良しとします。
考察しながら初見のような気持ちでアニメを見れるのはとても楽しいです。
{/netabare}

第八話 感想
{netabare}
完全に置いてけぼりにされてしまいました。
疑問に残る点が多すぎて頭がパンクしそうです。

<感想>
ホラーではなく、ミステリーとして終わった綿騙し編でした。
ホラー絵自体はあまり怖くはないのですが、声優の凄さに思い知らされます。
考察しがいのある良いストーリーとなっていますが、
これを初見に進めるのはやはりできませんね。
新規は是非旧作・ゲームを見て視聴することを勧めます。

以下色々と考えてみる

・梨花の失踪について
早速失踪ですか… 魅音によると作業員と話していたといっています。
圭一が便槽に手をかけるとそれを止めるかのように梯子に居たと話します。
その後そこで梨花の死体が見つかりますが、これは暫定魅音が犯人だと考えられますね。
しかし、これはホントに魅音なのでしょうか。
その後の展開を見る限り魅音が圭一に対してここまで狂乱になる
シーンはないんですよね。となると詩音なのでしょうか?
…梨花の遺体を見る限り絞首で死亡。一番疑わしき暫定魅音が犯人。
 とっさに殺してしまったため人気の少ない便槽へ捨ててしまった。
 今までの過程から暫定魅音は詩音よりも症候群が重度の可能性が高いですし、
 好意を寄せていた圭一に梨花が「どうせみんな死ぬ」っていったもんだから
 罰を与えようと誤って殺してしまったのではと私は考えます。

・沙都子・暫定魅音の相打ち
状況を見る限り真ん中の銃(しかし魅音が持って行った銃ではない)
が使われた感じですね。血だまりを見ると魅音は額をぶち抜かれて
殺されていますね。ということは他殺?あの銃は沙都子ので沙都子が
魅音を殺してしまった?そもそも何故園崎家に?
…これは前半の梨花失踪で魅音を疑った沙都子が(或いは感づいた)
 魅音についていったと私は考えます。銃は山狗から貰ったのでしょうか?
 沙都子とほぼ同時期に侵入してきたのは山狗ですし、他にアテになる
 人は見つかりません。もしかしたら、沙都子&山狗なのかも。

{/netabare}

第九話 感想
{netabare}
今回は原作とほぼ変わらずの話でしたね。
内容はもう知っているのであまり話すことは
ないのですが気になる点が一つありました。

バーベキューでの詩音のねーねー発言。
これは祟殺しでは無かったものですね。
これは詩音が目明しを経験していることが分かりますね。
もし経験していたとするならば、詩音が沙都子を守るために
鉄平を殺す未来が見えますね。

それと旧作にはあった場面、帰り道魅音がレナのオヤシロ様妄言に対して
ビンタをする場面がカットされていますね。
尺の都合上かもしれませんが、もし故意的にカットしたならば
圭一が過去の怪死事件をオヤシロサマの祟りだと勘違いしなくなりますね。
そうなると旧作では鉄平が圭一に殺されていたものが詩音が殺しそうになりますね。
久々の惨劇シーン到来なるか。楽しみです。
{/netabare}

第十話 感想
{netabare}
今回は沙都子の虐待に対しての対処の過程は少し異なりましたが、
最終的に原作通りの沙都子が嘔吐する場面へと収束する話でした。
あんな可愛かった沙都子が令和でゲロインになってしまうとは…大暴落。
しかし、なんか違和感があるんですよね。圭一が沙都子の頭を撫でる時、
沙都子がハッとした顔をしたんですよね。演技っぽく見えるのは気のせいでしょうか。
もし演技なら沙都子がループしていて、まるでこの場面を行わないといけないような感じがしますね。

もし違うなら…演出としては微妙な所ですね。今回は全体的に演出面では微妙でした。
冒頭の圭一がバットを振りかざす場面も何故目が狂った感じにしないのでしょう。
折角作り出した雰囲気が台無しです。もっと瞳孔を小さくして怖くするべきです。
沙都子が鉄平の家に帰るために旧館から荷物を取りに持って帰る場面の演出も微妙でした。
鉄平が帰ってくるルートは稀なカケラの話なはずです。梨花ならもっと驚くはずですし、
BGMも落ち着いた感じではなく、不安を煽るような曲を選曲するべきです。

本来の祟殺しは綿流しや鬼隠しとは違って比較的グロシーンは少ない分
精神的に胸に来るシーンが多くあります。その大台に立つのは沙都子の虐待です。
勿論今回は祟騙しなので話は全然違うのですが、今回までは比較的に同じ構成となっているため、
せめてシリアスシーンは旧作のように不安に駆られる雰囲気を醸し出してほしいです。

<総括>
沙都子がゲロインとなってしまった。
原作と比較的同じ構成となっていたため特に驚く点もありませんでした。
ひぐらしはグロだけではなくシリアスシーン見ものとなっているので
制作会社には是非頑張っていただきたいと思っております。
{/netabare}

第十一話 感想
{netabare}
祟騙しとなっているためさすがに変化はありましたね。
沙都子の虐待と関係性がある皆殺しを混ぜ込んできました。
皆殺しの時と同じようにいくらみんなが言葉を投げかけても
児童相談所の人たちには思うように行動してくれません。
詩音も沙都子を守れなかったことを悔やみ怒り心頭です。
本来の皆殺しならここから大逆転への道が開かれていくわけですが、
はたして、今の圭一にはそんなカリスマ性があるのか。あまり期待はできなそうです。

もしこのまま皆殺しのルートに行くことになって沙都子を救い出せなかったら、
沙都子ははたしてどうなってしまうのか。仮にもし彼女がループ者で今回の黒幕であったら、
予想は尽きませんね。そもそも鉄平のトラウマを克服しているかどうかも謎です。
まだ誰がどうして、どういった目的でこの騒ぎを起こしているのか、
ここまで溜まった伏線が後半クールで回収されるのも楽しみです。
しかし、いくら変化とは言え、皆殺しと同じ内容では流石に退屈です。
個人的には、旧作視聴者にしか分からない事実とかをこっそり流して欲しいですね。
{/netabare}

第十二話 感想
{netabare}
いくらなんでも同じ構成過ぎませんか?
旧作見ている人ならわかると思うのですけれども、
同じ話の総集編を見ているようにしか思えないんですよ。
来週で今季も終わってしまうんで、何かしらの変化はあると思うのですけれども、
いくらなんでも三週間連続ほぼダイジェスト映像なのは流石にしらけました。

そして、演出に関しても正直あまり良いとは思えない出来だとは思えません。
今回の話は公由とお魎の説得の話でしたが、
部活メンバー説得にいまいち覇気を感じ取れないんですよね。
特に圭一の説得に関しては旧作より出来が悪いように感じました。
新規勢もこれでは感情移入ができないのではないでしょうか。
恐らくカットの多さなどが原因なのでしょうね。

次回で沙都子を救う回になりますが出題編なので結果的に誰かしら
死んでしまう話になると思います。私はこの物語の構成が好きではありません。
鬼騙しのような過程を通して考察できるような構成にして欲しいです。
そうでないと「ひぐらしのなく頃に業は各編の最終話だけ見ればよい作品」となってしまいます。
後半クールではこういう構成はやめて頂きたい。
今回は時間を無駄にしてしまった印象でした。

ただ、公由村長の声優担当の山野史人さんの声が、
前任の塚田正昭さんの声に寄せていたのは嬉しかったです。
{/netabare}

第十三話 感想
{netabare}
もう誰も信じられません。綿騙し同様意味が分かりません。
沙都子を助けるために役所まで相談していったのはわかります。
しかし大石が直々に沙都子を訪ねたいと提案してから段々おかしくなっていきました。
ただでさえ、1~4話がほぼダイジェスト映像だったので
ヒントが少ないこの現状に新たな謎を考察して答えを考えるなんて無謀を極みですよ。
次回は暇騙し編ではなく猫騙し編だったので少し調べてみたところ、
猫殺し編という外伝があるらしく話数から察するに小さな物語なのでしょう。
しかし、猫騙しが出題編なら解答編は追いつくことはできるのでしょうか。
もしかしたら業自体全て出題編で続編が存在したりするかもしれませんね。
それはそれで嬉しいことですけどね。


以下考えのまとめ
・沙都子のシャワーシーンから鉄平への虐待による外傷はないことが分かります。
(となると、鉄平はただの厳格な人だったのかなw)
そういえば祟り騙し冒頭で鉄平は薬を服用していました。
もしかしたら鉄平の出番が少なかったのは家に籠っていたからなのでしょうか。
そうなれば、何故沙都子は嘘をつく必要があったのでしょうか?謎が深まるばかり。

・沙都子が渡したかったものは兄として認めたので悟史のバットか
相当恥ずかしい何かなのでしょうね。しかし、圭一は鉄平とバットでもみ合いに。
幻覚と考えていいのでしょうか?しかし、もしそうなれば何故圭一は、
首を掻かずに生き残っているのでしょうか。大石が手を組んでいたと考えるなら、
鉄平は家にいたことになりますが、圭一を殺す必要はないですよね。
そういえば、圭一は各編で毎回生き残って沙都子は死んでいましたね。
意図的にそうさせているのか新たなルールなのかはまだわかりませんが、
猫騙しでも同じような出来事が起こったのならもう少し深堀していきたいと思います。

・大石の件も気になりますね。誰かが発砲したのかは確定していませんが、
考えられるとしたら、山狗・黒幕・沙都子・レナ・大石ですね。
山狗なら女王感染者の保護かL5による虐殺、
黒幕・沙都子なら何かしらの目的のため、レナはL5?(ないと思いますが)
大石なら正当防衛かL5ですね。もし正当防衛なら村中感染者になりますね。
役所への陳列で段々感染者が増えていったのでしょうか。
もしそうなら、原因は沙都子のトラウマによる嘔吐で虐待が起こっていると思い込んでしまったと考えます。やはり鉄平は厳格説ありえるか。
雛見沢症候群は基本突発的に発症することはないので
富竹に使われていた注射が使われていたと考えてもよさそうですね。
(圭一の場合はよく解りませんが)沙都子のトラップとかが
発動して無理矢理起こさせたのかな?

ヒントが少ないので考察ではなく、ほとんど推測しかできてませんね。
猫騙しで何かしら得られればいいのですが。
{/netabare}

第十四話 感想
{netabare}
いやぁやはり完全に新しい話になるとここまで楽しめるものなんですね。
羽入も久々の登場でしたけど、残りのパワーを使い切って梨花の最期の記憶を残らさせて
あっさりと退場してしまいました。またしばらくの間は登場しないんでしょうね。残念。
しかし、羽入があそこでパワーを使ったのは梨花がまたこの繰り返しの惨劇の回避できると
信じているからだと思ったのでしょうね。そんな梨花はズタボロでしたが。
そんな梨花を見て繰り返しを消滅する鬼狩柳桜の情報を伝える羽入。
要するにこの剣を使えば梨花はループせずに死んでしまうということなのでしょう。
梨花にはそんなことしないで惨劇に挑んで欲しいですね。頑張れ梨花ちゃん。

さて、前半は祟騙しの惨劇の内容が明らかになりレナの言う通り
大石が発症して魅音・詩音が銃で殺されてしまいました。
レナ曰く、沙都子も死んだらしいですが直接的な描写が今回もなく
本当に殺されたかどうか分からない結末でした。(ループしてるなら自ら命は落とすでしょうね)それに加え、血まみれになっていたことから
鉄平との騒動は完全な幻覚では無かったようです。
やはり今作の圭一はかなりタフな体をお持ちのようですね。
鉄平が幻覚ないということは虐待がなかったため大石に釈放されたと
考えるべきでしょうか。うーん折角解放されたのにまた警察沙汰になるとは思わないんですよね。
(まぁ相手が鉄平なので絶対ということはないですけどね)

大石は疑心暗鬼になる理由としては園崎ぐるみでありますけど
今まで急に発症するということはありませんでしたからL5注射を誰かに
打たれて急激に発症したと考えれば色々と辻褄は合います。
大石が血まみれのバットを持っていたはずなのに服には返り血が無いことから
沙都子の悲鳴や何かしらの理由があって圭一と鉄平の現場に潜り込み
バットを手とったと考えられます。L5はここで発症したのでしょうか。
現状はこんな感じですね。

綿騙し同様、羽入が言っていた剣はなくなっていました。
しかしカケラがあったことから誰かが梨花よりも先に剣を盗んだことがわかります。
これに関しては黒幕なのでしょうが見当がつかないので省略。
綿騙しといへば今回魅音が便槽の鍵を持っていましたね。
単純に考えれば綿騙しで梨花を殺しったのは魅音だとわかります。
もしそうなら捻りがなくて意外ですね。ここは新規でも考えられる内容なのでしょうか…

梨花はあと5回惨劇に挑戦するといっていたのでメタ的に考えれば
だいたい2話に1回死ぬ展開になりそうですね。それにしては尺が足りないように感じますね。
やはり3クール目が存在していたりするのでしょうか。期待したいです。

<総括>
完全オリジナル内容となったひぐらし業。
視点が梨花になり世界の謎が紐解かれようとしています。
梨花の宣言通り5回で死ぬならこれからは惨劇シーンになりそうです。
梨花に頑張って欲しいと思える1話でした。
{/netabare}

第十五話 感想
{netabare}
ちょっと今回はショックが大きすぎた1話でした。
前からグロが弱いとか言っていましたが今回は笑えません。
dアニメ環境で視聴していたため規制なしで見てしまいました。
TV版で見ていたら規制もあってギャグっぽく見れたかもしれませんが…

今回の話で赤坂が初登場。この時凄い嬉しかったんですよ。
なんせ赤坂は祭囃子編で希望を与えてくれた最高のキャラだったのですから。
そんな赤坂が即落ちで…ショックでした。
「君を助けに来た」あのセリフをここで使うなんて、竜騎士は悪趣味が悪いです。
そこから茜・公由・圭一まで惨劇が起こってしまいました。
梨花が不憫で見ていられません。

今回の肝は前回の予想を大いに外れてくれた点です。
「あと5回…」と梨花が言っていたものですから「1回死ぬごとに解決していくのかな」と
予想していましたがまさか1話で残機を4つも減るとは思ってもいませんでした。
グロ描写もかなり過激になっていたため気分は悪くなるばかりです。
前々からグロ描写が弱いとは言っていたのでそこは評価したいと思います。
ただ少々雑な展開だった印象でもありました。赤坂の回想シーンはもう少し
増やしてほしかったです。

今回で考えられる要素としては発症者が治療薬を求めているという点。
そして女王感染者で、近くに居れば発症しないといわれていた梨花の近くで
発症している点。そして何より発症条件が注射などによる強制発症の可能性が
高いということが分かりました。15話の時点で発症していないのが、
沙都子・鷹野・富竹・入江・鉄平ですね。注射を使うキャラとしては
入江・鷹野の2人ですね。何故強制発症させる必要があるのでしょうか。
そういえば羽入が記憶を継続させてから強制発症が早いですね。
まさか羽入は早く梨花を死なせたいのでしょうか。何か関わりがあったりして。
前から伏線として出されている高校生版が気になります。
今のところ私の頭ではこれぐらいしか思いつきません。
きちんと伏線回収してくれることを願うばかりです。
{/netabare}

第十六話 感想
{netabare}
今回の話はものすごく進展があったと思います。
まず沙都子が惨劇の実行犯に関わっているというところ。
猫騙しでの惨劇は死んだふりをしていたのでしょうね。
沙都子は監督から貰った注射を持っていたことから、入江も関わっている可能性が高いです。
発症しているので真実かどうかはわかりませんが、正気は保っていそうです。
ただ、部活メンバーも皆殺しにしたのはなぜなのでしょう。
以前のループの記憶でしょうか?

梨花が雛見沢を離れたいと思ったことから始まった惨劇。
まさかの賽殺し編みたいな展開でしたが、まさかこんなオチなわけがありません。
梨花は惨劇を通して雛見沢を戻りたくないと思っていましたが、
無理矢理に考えを変えさせられたようにしかみえません。洗脳みたいなもんです。
猫騙しといっている訳なのでこの考え自体が騙しで、真の真相はこの先にあるはずです。

ひぐらしでは久々に見た水着回、ここの場面凄く良かったです。
惨劇から解放されて平和に見えるはずの場面が何故か怖く見えてしまいました。
その後も順調に続く流れで余計に怖かったです。下手したらグロより怖いかも。

その後の鷹野の話が気になる終わり方でしたが、もしかしたら鬼狩柳桜関係の話かもしれませんね。
鷹野は綿騙しで知的好奇心を満たすために祭具殿の中にしばらく居続けましたが、
もしかしたら鬼狩柳桜のカケラを盗んだんじゃないでしょうか。
祟りか入江関係かはわかりませんが鷹野がわざわざイレギュラーを行っているため
何かありそうな予感がします。もしそうだったら熱い展開ですね。
続きが気になる一話でした。
{/netabare}

第十七話 感想
{netabare}
どうやら本当に沙都子が黒幕側だったようです。
今までの沙都子の怪しい行動も伏線回収されていきました。

今回のひぐらしはある意味初見で見たほうが真実にたどり着けそうな
順当なストーリーになっていますね。余計な情報がなくて羨ましいです。
(鷹野や機関がちんぷんかんぷんかもしれませんが)

「郷壊し編」
次回がまさかのダジャレで笑いました。
しかもこれ郷(ごう<業>)壊しとも読めるので実質解答編ですね。
ここから沙都子の経緯が解っていくはずなので楽しみです。

これまでの伏線回収を振り返っていこうと思います。
・鷹野と富竹がトラックに乗っていったのは…
→全編通して鷹野は改心していた。祭り逃走後番犬を要請し機関を制圧。
 突然改心したため小此木は個人的に34号文書を施行しようとした。
 ・鷹野が突然改心した原因は?
 →フラバの可能性が大。業序盤で圭一が実証済み。
  あるいはうみねこ関係…ファンサービス程度にして欲しいですね。
  解最終回で家族が生き残った鷹野のその後説を推していましたが残念。

・H173について
→いろいろな人が発症していたのはこれが原因。
 入江経由で沙都子が貰った或いは盗んだ可能性が大。
 映像を見る限りH173がひとつなくなっているため黒幕が
 だれかを発症させるのはいつでも可能。

・沙都子について
→拳銃を所持。やはり機関から盗んだか貰った可能性がある。
 梨花が雛見沢から離れるのを悲しがっており、何もしなければ惨劇は起きない。
 恐らく五年後の話でしょうね。前回で梨花が話していました。
 …ここは羽入が記憶を継続させる能力を継承させていたのがまさかのファインプレー
  黒幕がバレて殺してしまってもその後の世界で戦うことは可能。

「鬼騙し編」<ここからループが始まっているのか?>
・びっくり箱を知っていたのはループのため。
・「鬼ごっこ」で初見っぽい反応をしていたのでもしかしたらここからループしている
→しかし、梨花と沙都子が相打ちになったのはよく解らなくなる。
何故ここで死んでしまったのかは明かされていない。

「綿騙し編」<ここからループは明白になっている>
・神経衰弱を初見で一発で終わらせることができるのはこれが原因。
・魅音と沙都子がおもちゃの店から出て行ったのは何かしらの意味がある?
・沙都子と魅音の相打ちで落ちていた銃が魅音が
 所持していたのと異なっていたのは沙都子の拳銃だったため。
 →漫画版で瓶があることから梨花と同じくお醤油を取りにいったかもしれない

「祟騙し編」
・虐待の痕がなかったのはループ経験のおかげ。表情や嘔吐は全て演技。
→村ぐるみの訴えは全て意味がなかったことに。
 なぜ演技する必要が?梨花に世界線の異変を感じ取らせないため?
→なぜ圭一を家に連れ込んだのか?勇気ある行動が悟史みたいに見えたため?

かなり多く回収されました。
まだまだ謎があるあたり今後ももっと楽しめそうです。
{/netabare}

第十八話 感想
{netabare}
猫騙し1話のようにAパートは猫騙しのその後を描くかと思っていましたが、
まさか祭囃子編のその後を描くとは思ってもいませんでした。

しかし、何故雨が止んだばかりなのに服に水滴がついていないんでしょうか。
全体的に雑っぽいです。ちょっとがっかりです。

そして沙都子が言っていた学園の受験の状況が明らかになりました。
ブロッコリーとカリフラワーの違いも分からない沙都子が受かる学校なのでしょうか…
そもそも私立ですし裕福でない古出家にお金はあるのでしょうか。
詩音のように園崎家が優遇するのかな?

沙都子のことですし梨花と過ごすために必死で努力しギリギリ受かるのでしょう。
が、思うように成績が伸びないとか学校に上手くなじめなかったとかで
いじめが起こりそうな展開になっていきそうです。

EDもやけに不穏ですね。バッドエンドっぽい雰囲気。
こんなに悠長な回想ならもしかしたらもうワンクールありそう。
そうなるとこの郷壊し編は沙都子の動機物語となるのですかね?
裏側にさらなる黒幕がいるとは思いますけど。
{/netabare}

第十九話 感想
{netabare}
大方予想通りの展開。なのでこれといった面白味は特になかったですが
こういう世界観が実際にありそうである程度予想していても少し怖かったですね。
竜騎士ならここからかなり胸糞悪い展開などを広げていきそうです。
例えば沙都子が気に入らなくて取り巻きがいじめをして沙都子の勉強時間を阻害。
補修クラスに堕ちないためにも必死に勉強するが睡眠時間が日に日に無くなっていき
授業中に寝てしまってクラスのイメージが下がり悪循環が起こってしまう。
取り巻きのせいで何も救えず、ただ見てるだけの不器用な梨花が
まるで取り巻きと同じ輪に入って自分を見捨てたように見えたしまった
沙都子は「梨花と学園生活を送る」あの約束を余計に根に持ってしまう。
結局学校の成績はどんどん落ちていき梨花にとっては無縁の補修クラスに堕ちてしまう。

ここまでは現実的にありえそうな推測。ここからは完全に個人的な妄想。

何もかも嫌になった沙都子は
詩音と同じく脱走を決意するが失敗に終わり教職員の管理下に置かれてしまう。
いじめも過激になっていき、教職員には見放され完全に闇落ちしてしまう。
沙都子は例え逆恨みでも梨花を殺すまではいかないと思うので
いままでの過度なストレスが再び症候群を発症起こさせてしまい
学園はパニック。沙都子の大量虐殺が始まっていく。悪の経典みたいな。
そして最終的に梨花を殺してしまい、首を掻きむしって死ぬ。死後羽入のような神的存在に
「部活メンバーが集まったあの頃に戻って梨花と一緒に暮らそう」と言われ
梨花を自主的に雛見沢に住むまで沙都子は何度もループ生活をしていった…
ここまでの展開にはならないともいますが、ちょっと期待しちゃいますね。

沙都子の動機が逆恨みがきっかけであって、そこから膨らんでいったと願いたいです。
逆恨みだけが動機ってなんか単純で浅っいです。高野一二三先生の為に神になる
鷹野の決意とは比べ物にもならない。旧作以下の動機は流石にご勘弁。
そもそも沙都子は梨花に依存しすぎていますね。周りを全く見ていない。
詩音が脱走するレベルの学園なのに何故聞かなかったのでしょう。
悟史が帰るまで雛見沢に残るというあの志はまだ残っていますよね?
ツッコミどころはありますが、まだ編は終わっていないので気長に待ちます。

ここで思ったのですが、ひぐらし業の「業」の意味は梨花の依存なのではと
思いました。
思えば今話の中学生活での沙都子は梨花といることを優先しすぎて、
他の友達と遊ぶこと避けてしまい、クラスメイトとの接し方もまるでやり方が
全然わからないように見えました。一種の発達障害ですね。
いつも梨花に頼ってばっかりで精神的に幼い沙都子こそが業のテーマであり
その沙都子を完全に独立させることこそが業のゴールなのかなぁと思いました。

そしてひぐらしシリーズの最大の目標である
「犠牲が誰一人存在しない無い素晴らしい昭和58年を築き上げる」
個人的にはこれも解決してくれれば自分は大満足です。

郷壊し編になって梨花と沙都子の高校生姿が見れて新鮮でよかったです。
レナと圭一の大学生姿も見たかったですけど。卒業ぐらい会ってやれよ…
そして未だにEDは明かされないのですね。ネタバレ要素が沢山あるのでしょう。
高校生活で完全に闇落ちした沙都子が映ることを希望します。
{/netabare}

第二十話 感想
{netabare}
沙都子の動機の悪化もあまり変化せず、詩音や悟史などのツッコミの解説もなく
しまいにはうみねこで初登場し、かけら?の世界に存在するフェザリーヌを登場させ終了。

まさか…竜騎士がこんな手を使うなんて思ってもいませんでした。
予想はしていましたが期待が多かった分、がっかりが大きいです。
なんせうみねこで出てくるキャラなので…繋げずに独立してほしかったです。

無いと思いますが、もしこのままうみねこ路線にいったら視聴はやめようと思います。
熱が冷めたアニメを見る必要なんてありませんですし。
旧作の思いでが汚れていきそうで見るのがつらいですからね。

せめてこのフェザが完全体の羽入という設定ならいいですけど。
まだうみねこに繋がるフェザとは言い切れませんので。
「久しいな」と言っていたのでその可能性はあると思います。
それなら祭囃子後の羽入は眠りについたその後として説明できると思いますので。

まず沙都子の動機があまりにも幼稚すぎる。このまま悪化しないのであれば
ほんとにしょうもないです。新作を作ることが業でしたと思えるレベルです。
しかもなんでトラップをあんな高いところに仕掛けるのですか?
ケガするなんてすぐわかるのに反省の色もなしですか。
梨花の事ばかり考えているから他のことは何も気にしないと…
ここまで沙都子の株が落ちるなんて思ってもいませんでした。
そしてただ嫌われているだけの沙都子は闇落ちしたわけでもないので、
黒幕という点では今のところ完全にフェザの仕業ですよね。
まだ登場しただけなのでどう転ぶかはわかりませんけど、
このまま変化なく物語が進んでほしくないですね。

話は変わりますが、部活メンバーの声優さんの演技力は素晴らしかったです。
声が微妙に低くなったまま細かい演じ分けができるのはホントに凄いです。
特にレナ役の中原さんは少し落ち着いた雰囲気を醸しながら
演技できているのは流石プロだなと思いました。

ここから後4話でどう畳むのか、今まで考えた予想以外では全く見当がつきません。
というか完全に畳みかけられること自体が不可能な気がしてきました。
やはりもうワンクールありそうですね。でるとしたら解答編ですかね?
もしそうならいいのですが…
以上

誤字修正を行い、再投稿
{/netabare}

第二十一話 感想
{netabare}
今回の話は郷壊し編の中では一番面白かったです。
悪く言えば一番マシって意味ですが。久々に先の展開が気になりました。
うみねこらしい要素も今のところないですし、あのフェザっぽい人は
羽入と同様にループ装置としての役割を持っているだけなので今のところ
問題なく視聴していけそうですね。

とりあえず、沙都子について語っていきます。
やはり今回の事件に至った動機からですね。沙都子の気持ちはわからなくもないです。
「一緒に楽しく過ごしたい」と梨花に念を押してまで約束したにもかかわらず
まるでもう忘れてしまっているかのように振舞っている梨花には
流石にブチギレていいと思います()

ただ、沙都子は一緒に過ごしていたいという思いがあるのならば
勉強すればいいだけじゃないですか。高校ではそれが普通の事ですよね?
なのに苦手・やりたくないという幼稚な理由で放棄をするのはどうかと思います。
そもそもそれが嫌ならルチーア学園に受験する必要もないです。
ですが、梨花と一緒に居たいと沙都子は思いとどまり結局受験してしまう。
うーん…沙都子は欲張りですね。精神的な幼さはいまだに残っているのですね。
やはり業のゴールは他人からの自立なのですかね…

折角フェザから授かったループ機能があるならさっさと勉強しなさいよ。
しかもループ機能を手に入れた途端に殺人を惜しまないのですね。
ドン引きしました()竜騎士はそこまでして沙都子を嫌わせたいのですか?

今回の話で2クールで完結するとは思わないと確信したので、
もうワンクール以上の尺を使って今後なにかしらの理由やもっと深い事などを
説明していくと思いました。従ってその確証もない展開に期待して今は業を視聴しています。
(もしこのまま2クール以内でで終わるとするならば、
ひぐらしは解で終わったと脳内保管すればいいだけですしね。)

そして今回の話でもう一つ確信したのが、業は人を信じても報われないという
ことが一貫しているという点です。これはつまり旧ひぐらしの展開を
徹底的に否定的に捉えているといことになります。何故このようなことを?
竜騎士の思惑がさっぱりわかりません。隠し玉でもあるのでしょうか。

続編があるという期待無しでの全体の感想は業は駄作だったということになりますかね。
悟史や詩音ついてなどの多くの謎を残したままですし、
沙都子の動機が薄っぺらい為、同情もできず今までの謎も陳腐に見えてしまうからですね。
果たしてどうなることか。

個人的に今回で特に面白かったのはEDの映像ですね。
やはりネタバレ要素盛りまくりでしたか。螺旋状に堕ちていく演出は面白かったです。
「不規則性エントロピー」も好きなので今季見てる中では一番好きなEDでした。
{/netabare}

第二十二話 感想
{netabare}
先週に引き続き展開は遅めでしたが割と楽しめました。
ただ真相が純粋な沙都子の闇堕ちが理由ではないという前提での感想です。
前から言ってますが、これが真相ならひぐらし業は完全に蛇足です。
祭囃子編で綺麗に完結した話を、幼く薄っぺらい沙都子の動機で掘り上げるのは
正直見ても面白くありません。2クールで完結しないと悟ると意外と楽しめます。

展開的に沙都子視点の動機が明らかになりました。
今回はそこに至るまで少し鬱展開でした。相変わらず怖いというのは無いのですが、グロいです。
特に祟殺し編で死体が雑に扱われていたのは胸にくるものがありした。
ひぐらしのメインテーマをここで流したのはとても良かったです。
やはり今聞いても良い曲ですね。色褪せないです。

ここまで二人の気が合っていないのなら、元々馬が合わないのでしょうね。
互いによくばりで楽しく過ごしていきたいと願っていますが、
根本的な考え方は異なっていますね。沙都子は梨花と比べるとあまりに幼稚ですが。
そんな沙都子は今回で闇落ちルートをブレずに進んでくれました。
ここまでブレていない精神はかなり好きです。しばらくは突っ走っていって欲しいです。

今回で一番気になったのがフェザが羽入ではなさそうだというところです。
かといって公式がフェザと公認していないので真相はわからずじまい。
一体何者なんでしょう。あるとしたら桜花だったりするのでしょうか。
フェザということはないと思いますが。

それと今回沙都子が悟史を見捨てるのあっさりすぎませんか。
あんなに旧作では兄に会うために必死に頑張ってきた思いはどこにいってしまったのでしょう。
もしかして、全て丸く収まった場合に悟史を助けていくのでしょうか。
闇落ちルートに入るとここまで沙都子がキャラ崩壊していくものなんですね。
沙都子が好きな人にとっては悲しい話でした。
{/netabare}

第二十三話 感想
{netabare}
散々ネットで使われていた綺麗な鉄平がまさかの公式が反映。
いやぁ良かったです。今まで悪役を背負ってきた鉄平が改心するルート
なんて二次創作以外では見ることはないだろうと思っていました。
※シン・エヴァのネタバレ
{netabare}
親父が改心するネタが同じ週で放送されるなんてもはや奇跡ですよw
{/netabare}
となると、祟騙し編での圭一と鉄平の惨劇の鉄平は幻覚ではなく
本物である可能性が浮上してきました。鉄平が改心しているならば、
圭一が家に訪れた時、不良の時のように沙都子を虐めてきたと
思って圭一を襲ってきた。しかし、発症した圭一に逆に返り討ちに
あってしまい相打ちになってしまう。もしこうなら鉄平が余りにも悲しすぎます…

発症した原因も今回初めて名前が明かされたフェザではなくエウアが
関わってきそうです。あの惨劇の時確かシャリンシャリンと鈴が鳴っていたはずです
恐らくですが、ここで圭一の発症にエウアが間接的に関わってきそうな気がしました。
もしそうなら、何かしらの大きな理由があって起こしたのだと思いたいです。

祟騙し編のもう一つの惨劇である大石の行動も気になります。
悟史のバットを持っていたため、沙都子の家を訪れていたことが分かります。
そこで大石がその事故現場を見てどのような経緯で発症していったのか。
どう説明をつけるか楽しみです。あるとしたら園崎関係ですかね。

しかし…悟史に対する沙都子の対応のあっさりさがどうも腑に落ちません。
鉄平改心は面白かったですけど、旧作では沙都子の心の支えになっていた
彼がどうしてここまで影薄く対応があっけなく終わってしまうのか。
鉄平と同じように報われてほしいです。
今後悟史のセリフを聞くことはできるのでしょうか。

沙都子の殺人の動機も少しずつ確かなものになっていきそうですね。
逆恨みではないとするならば、やはり復讐ですかね。
祟騙し編で圭一や梨花が勝手に虐待だと思い運動を起こしたため
鉄平が一時的に捕まってしまう。折角平和に過ごしていたのに
勝手な思い込みによって日常壊されてしまったため恨むことになった。
あるいは、罪滅し編の時のように鉄平がレナを主軸に部活メンバーによって
殺されてしまうため恨むことになってしまう。
状況にもよりますが、人が殺人を犯すようになる理由としては、
親や親友が殺さてしまったことへの仇が一番納得がいきますね。

そして最後に、AT-Xで30話まで放送されることが確定したらしいですね。
おめでとうございます。やはりパチンコマネーの力は絶大ですね。
ここまで来たので最後まで見させていただきます。
次回ついに2クール目最終回です。
{/netabare}

第二十四話 感想
{netabare}
予想通り、鷹野はフラバを初めとして改心することになりました。
まさか一二三先生はその後認知症に患うことになってしまうんですね。
確かにそれなら鷹野は動いてくれそうですね。
元々鷹野は一二三先生が大好きな少女だったのですよね。
ホント根はいいキャラしてますよ。幼少期時代の鷹野も可愛かったです。

…一方、沙都子は擁護できない領域まで足を踏み入れていました。
パスワードを開けるために何度も何度も自殺してループを繰り返していました。
笑えませんよ。沙都子はもうサイコパスに成り代わってしまいました。
どれぐらいループを繰り返していたんでしょうか…数十回はいきそうですよ。
ただただ胸糞悪く微妙な回でした。前回の鉄平の盛り上がりは何処へ…
{/netabare}
10月1日 投稿 3月19日 終

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

考察終了。さて、答えは?

視聴終了。相当な長文レビューになってしまったので最初に視聴後の感想を簡潔に書きます。
時代は1983年、村の絵は完全に白川郷がモデルですが、
白川郷をモデルにした話ではないようです。
かなり刺激の強いシーンが多いので、怖いのが苦手なかたはやめたほうがいいかも。
キャラデザは結構癖がありますね。
この人の絵、笑いをこらえたような口元がすごい苦手なんですよね。
旧作も癖がある絵でしたが、人を選びそうではあります。
それから、やっぱりキャラクターが魅力的だし、
何が起きるかわからない怖さがあって、
怖いもの見たさと、推理欲を同時に満たしてくれる良作だと思います。

そして業はひぐらしファン向けのアニメですね。ファンとしての評価をするならとても面白かったですが、惨劇が起きる動機とかカラクリがかなり残念ですね。これ以上の何かがまだ隠されていることに期待したいところです。
特に、とあるキャラクターの好感度が著しく下がりました。
これこそまさに「嘘だ!!!!」って叫びたくなりましたね。
ただ、ひぐらしの世界はまだまだ終わらないと私は信じる。
是非ともファンが納得する世界をいつか見せて欲しい。



さて、ここから下はかなり真剣に考察をしたつもりです。
ひぐらしをよく知っている方以外は読まないようにお願いします。

※基本的に、各話を見ながらその時点でわかる情報から考察して記録を残していますので、間違った考察をしたと後から気づいても訂正はしません。

3話まで視聴後、これはリメイクではなく続編だと知り、旧作を十分に視聴した後戻ってきました。
※最下部にひぐらし全く知らない状態で視聴した3話までの感想残しておきます。
これは確実に前作の続編なので、旧作先に観たほうがいいですね。
先に旧作を見てから、業を視聴することを推奨します。



感想と考察を書いていきますが、基本的にネタバレ前提で書いています。

1~4話 鬼騙し編
{netabare}

基本的には業になって追加された新たな要素、新事実がないという前提で考察しています。新事実がもし判明した場合、考察のやり直しになりますかね。

鬼隠し編をベースにしてちょっと展開が違って最後わけわからんことになる話。適当に見るとそうなってしまうのだが、実はかなり複雑怪奇なことが起きているのではないかと私は思った。

あくまで旧作の設定を踏まえた上で何が起きているのか考察してみると
圭一とレナとさと子と詩音のL3~L5症状が同時発生しているというのが結論です。

りかちゃまは旧作のどの時点の記憶を持っているかはわからないが、かなり実態を把握していると思われます。もしかしたら完全解決後に再びループしてきたのかも。
祭りの夜にりかちゃまが富竹の頭を撫でたうえで何か話をしています。
たぶん、惨劇回避のための助言でしょうね。
ただ、その行動の結果なのかはわからないが
富竹と鷹野は死亡ではなく行方不明扱いであり、旧作とは違う展開になっている。これは新要素なのか、それとも複雑なフラグが絡み合った結果なのか不明だが、この富竹ジロウ死亡と鷹野鬼隠し事件は雛見沢で起きる出来事に左右されず必ず起きていた事件なため、新要素が発生している可能性が高いとみている。旧作で判明している要素で推測するなら、可能性としてはループ記憶を保持しているりかちゃまが惨劇回避のためにとった行動が影響しているのではなかろうか。
ただ、詳細は不明で憶測の域を出ないためひとまずは無視しておく。

ただ、この事件により鷹野が行方不明になった結果だと思うが、4話で入江診療所の引っ越し(撤収)が発生しており、その結果さと子への処置が行われなくなるため、さと子がより悪化したのではないかと思われるので無視できない要素だ。

圭一が疑心暗鬼になる過程は鬼隠し編とだいたい一緒だが、恐らくレナは罪滅ぼし編のフラグが着々と進行しているため、ゴミ捨て場で圭一と宝探ししているシーンは、恐らく本当に殺害した2人を埋めている最中に圭一に犯行がバレているんじゃないかとレナはビクビクしながら症状を悪化させていると思われます。
レナの異変については、レナが保健室で休むシーン、レナの可愛いモードが出てこないことなどから1話の時点でフラグを見せてましたね。
ケンタくん人形の運搬のくだりでもレナの様子はおかしかったです。
日付的に考えたらまだ殺害していないはずですが、この時の様子から恐らくはすでにリナと鉄平を殺害した後だと思われます。
嘘だッ!!のシーンはレナも圭一も疑心暗鬼状態なのでお互いに様子がおかしいですね。一触即発とはまさにこのこと。
また、日付けこそ全体的に早めにずれているものの、レナの暴走関係が罪滅ぼし編のタイムラインと被るんですよね。恐らく天候か、他の人の行動の結果か、綿流し祭りの関係でちょっとだけずれてますけどね。
基本は罪滅ぼし編のレナの暴走過程をなぞっています。
と言うことは、レナは暴走しているという結論でいいと思います。


圭一自身もL3症状であるため、妄想が入っていますが、レナがナタ持って襲ってきてクビを掻きむしっていたシーンは、恐らく本当に襲い掛かってきたのだと思われます。過去の記憶を圭一を前世の記憶みたいにフラッシュバックしている圭一なので過去ループ記憶で首を掻きむしる光景から来た妄想というせんもありますが、この世界線では圭一はクビ掻きむしりという行為は脳内にないはず。まあ、断言はできませんが。

そして首を掻きむしる行為から、レナは恐らく殺人を犯した後の極度のストレスを経験しており、圭一よりもはるかに重度の症状であることがわかりますね。ゴミ山のシーンで殺されなかったのは奇跡だったのかもしれない。
さらに言うと、ゴミ山での圭一の行動や言動は、レナ視点だとレナが殺人を犯して死体処理をしているところを感づいたようにもとれるはずなので、やはり殺人が圭一にバレたのではないかと勘違いしている可能性が結構高い。
圭一は純粋に村に隠された秘密が気になっていただけだとは思うが、その疑問への追求が、死体処理をしているレナには自分の犯行が気づかれたようにも見えるわけで、正に最悪なタイミングなわけです。

さと子のほうは部活の鬼ごっこで圭一がついた「両親が迎えに来ている」という嘘のせいでスイッチが入り暴走したものと思われる。さらに入江診療所撤収によりL5を抑える薬が切れているだろう。
りかちゃまは圭一の助力が得られない状態で一人さとこを止めようと奮闘した挙句、刺されて死亡したのではないだろうか?
普通ならそういう考察になるが、もう少し踏み込んで考えると、2人とも詩音が殺害した可能性がある。と言うのも、綿流しのお祭りの時の魅音のセリフがかなり違和感があり、詩音がすでに魅音と入れ替わっている可能性があるからだ。
つまり、描写がないだけで詩音も暴走しているということで、この場合、おりょうとか村長とか魅音も犠牲になっていると思われる。

本来なら滅菌作戦が行われる条件を満たしているが、鷹野が失踪しているのが本当ならそれは起きないはずだが、どうだろうか。

圭一のほうはりかちゃまの言葉で疑心暗鬼からの脱却を果たせたようにみえる。
元々圭一が暴走すること自体がレアケースな上に圭一は暴走しても回復しやすい。
そう旧作を見た視聴者は考察するだろう。
だが、これこそが鬼「騙し」編のポイントではなかろうか?
騙しというのは言うまでもなく視聴者を騙しているのだろうから。
つまり、圭一は脱却したと見せかけて実は疑心暗鬼の呪縛から抜け出せていなかったというのが私の考察だ。

その理由を説明したい。

最初にそういう可能性を考慮したきっかけは、レナが圭一をあまりにも積極的に狙いに来ている点が気になったからだ。
レナは罪滅ぼし編を含めて圭一を積極的に殺しに来ることはなかった。
ゴミ山で圭一に犯行がバレたのではないかと思って症状が悪化した部分はあるだろうが、それにしても圭一への元々の好感度の高さから積極的な危害は加えないはず。
恐らくは圭一自身の疑心暗鬼も手伝って、圭一への警戒度が罪滅ぼし編よりも高かったためではないだろうか?
そう思ったのだが、旧作を思い返してみると、レナが積極的に圭一を殺しに来た描写があった編が一つだけある。
そう、鬼隠し編です。
つまり、圭一は疑心暗鬼を克服などできていないんですよ。

この編の一番不審な点は、圭一はあれだけめった刺しにされてよく死ななかったなということです。
あれだけ刺されてたらまともに動けるわけないし、内臓の損傷か出血多量で絶対に死ぬし、奇跡的に死ななかったとしても意識回復まで時間かかるし、病院の設備ももっと大げさな設備じゃないと生命維持が困難だろうし、回復してもしばらくまともに動けないはず。
これが示唆するところは、レナが最後に圭一を襲ったシーンが圭一の妄想である可能性があるということです。(ただの描写ミスでなければの話だが)
レナは確かに暴走しているでしょうが、圭一同様、りかちゃまが動いて症状改善している可能性はあり、その場合、見間違えた可能性はある。
おかしな道具が入っている様子は圭一ではない視点から描かれているが、これも「騙し」の部分じゃないだろうか?
と言うのも、持ってきたのは凶器ではなく死体処理の道具であることがポイントだ。何故、死体処理の道具だけを持ってきたのか?
包丁が圭一の家にあることは普通は疑わないだろうが、レナはナタも所持しているのだからわざわざ包丁にするメリットはないはず。
包丁って、確実性があまり高くない凶器なんですよね。
力の差がある相手にはそれほど有利な武器とはいいがたい。
先述したように、レナは恐らく鉄平とリナを殺害しているのはほぼ確実。
そのため解体道具を持ち歩いていた可能性は否定できない。
また、病院での圭一は首に何か巻いてるし、頭にガーゼ当ててるし起き上がってるんですよね。
腹を刺されているのなら、数日入院した程度で起き上がるのは無理ですよ。
レナのせいかはわからないが、頭を打ってレナを刺したストレスで首を掻きむしってる時に救出されたのではないだろうか?

どちらにしても、あれだけ包丁で腹を刺されたのに、あれだけ動けるのはあり得ない話なので、レナが包丁で襲い掛かってきたのが圭一の妄想である可能性はかなり高いように思う。
そう考えれば、レナが何故かやたらと圭一を積極的に殺しにきている描写になる説明もつく。

最後に看護師から首がかゆくなったりしませんか?と聞かれて掻いてる。
看護師が注射をしたせいなら、鷹野失踪がフェイクの可能性がある。
だが、レナに刺されたのが圭一の妄想である可能性が高く、その場合は鷹野関係なく、純粋に圭一の容態を心配して声をかけたのだろう。

各種暴走の日程が早まっているのは、恐らくですが、同時に暴走が起きたことで症状の進行が早くなったのではないかと。

つまりこの編は3名+恐らく詩音が暴走するというひぐらし史上最悪な惨劇が発生しているというのが考察した結論です。滅菌作戦は起きていないと思われますが、鷹野がどうなっているのかでかわりますかね。

気になるのはEDアニメで6月22日仏滅のカレンダーだけやたらと強調されているところ。まあ、意味がないわけがないですよ。
何らかのターニングポイントがこの日に用意されているんでしょうね。
旧作だと22日は鬼隠しは2人のお見舞いおはぎ事件、綿流しは詩音の豹変を圭一が察知した日、祟り殺しは滅菌作戦実行日ということで重大な事件が起きた日ではあるが、共通点はない。恐らく業世界におけるターニングポイントなのだろうと推測する。



{/netabare}

5~8話 綿騙し編 考察
{netabare}
綿騙し編ですが、間違いなく最高難易度でしょうね。
何しろ双子入れ替え+死亡時期の未確定人物多い+殺害方法の未確定が多い+ループ記憶+主人公意識失うということで、未確定情報多すぎて無限に可能性が考えられる。 完全に的中させるのは無理でしょうから、一つ一つの事象について、色々と考察していく。考察した内容の半分でも的を射ていれば満足だが、見当はずれだったとしても、楽しいからいいか。

鬼騙し編との共通点は鷹野・富竹がともに失踪している点。
→入江診療所閉鎖によりさと子暴走のトリガーが入っていると思われる

りかちゃまは鷹野のことをはっきり「死んでいる」と断言しているのが気になる。旧作の記憶があるなら、鷹野が死んでないことを知っているはずだが、何か旧作にはない出来事をりかちゃまは知っているのだろうか?

【綿流し編との明らかな違い】
祭具殿侵入時のドタンバタン音を富竹と詩音が聞いていない。
→羽入がいないのか、二人がL3状態にないのかのどちらか。
特に詩音は、魅音が泣いて相談するイベントが発生していないはずなので
L3まで上昇していない可能性が高い。富竹は不明。
それから、この時の詩音が実は魅音である可能性もある。しかもこの可能性も結構あると思っている。理由は、祭具殿に入った詩音の様子だが、綿流し編では詩音は結構怖がっており、圭一から離れようとしなかったが、綿騙し編では怖がっている描写がない。これは、中身が魅音なのであれば説明がつくのではないか?魅音は中に何があるのかだいたい知っているだろうし、詩音よりも精神的にタフなので。

オヤシロ様の右腕は、さとこが昔祭具殿に入った時に誤って壊してしまったというエピソードがあったはずだが、何故か両腕ともついていました。
→過去のさと子の侵入して壊して、りかちゃまが怒られるエピソードがなかったことになっている可能性が高いですね。
そうなると確実にさとこの性格や行動パターンには影響が出てくるでしょうし、当然さとしにも影響はあるし、さとしと詩音の関係性にも違いがあるかもしれません。

祭具殿から出てみんなと合流した時、魅音が綿流しのことを聞いたら圭一は綿流しがどんな祭りなのか知らないからと言った時の魅音のリアクションが驚いているように見えるので、これは中身が詩音で、圭一が綿流しの祭りが初めてであることを知らなかった、あるいは魅音になりすましているのでボロがでそうになって焦ったという可能性はないだろうか?
この時のリアクションが不自然だ。
さらに、別れ際に「詩音と会わなかった?の後に富竹さんと鷹野さんに合わなかった?」と聞くパターンは綿流し編では鷹野さん富竹さんについては聞かなかった。
この時点で失踪事件が魅音の耳に入っているとは思えないが、中身が詩音なら富竹さんと鷹野さんのことを気にしている理由もわかるような気もする。

祭り終了後、大石が圭一の自宅で接触してきます。富竹と鷹野がトラックを奪って失踪したと。さらに詩音から2人が失踪したことを告げる電話が。従来は翌日のはず。展開がかなり速い。
圭一にかかってくる電話をかけているのは詩音の家ではなく園崎家っぽいし詩音の服装をしている。中身が魅音なら何故詩音の恰好を?あと圭一が怒りをぶつけるのは一緒だが、詩音が途中で謝罪をしているところも違う。
あとは、この時の電話で詩音は、まるで富竹と鷹野がオヤシロ様像を落としたような物言いなのも引っかかる。自分が落としたのに?
つまり、中に入った詩音とは別のほうが電話の相手だということは確定だろう。
そしてこの時の詩音は詩音の服装をしているので、中身が魅音だとすると詩音の変装をして詩音として誰かと会っていたことになる。

私の予想では、祭具殿に入ったのは魅音で、祭りの後合流したのと直後に電話してきたのは詩音だと思う。根拠については後述する。

地下祭具殿で魅音?は、拷問道具が使われてないと発言
過去に詩音がさとしの件でケジメとして拷問道具でツメをはいでいるはず。
その事件がまるまるなかったことになるか?
そうなると、詩音はさとしのことを何とも思ってない可能性も高い。

詩音がさとしのことにこだわっていない
→詩音ではなく魅音である可能性、もしくは詩音がループ記憶で克服済、あるいはこの世界では詩音がさとしに恋愛感情がない可能性もある。
上述したように、さとこがオヤシロ様の腕を壊していないと思われるので、さとこが旧作のようににーにに甘えてさとしが壊れてのくだりがない可能性もあり、そうなるとさとしは壊れず、詩音がさとこを恨む理由もなくなる。
もしかしたらさとしと詩音が出会うことすらないかもしれない。
そう考えれば詩音がさとしにこだわらない理由も説明がつくのではないだろうか。
そして、村の御三家、祟りシステムのほうに憎悪を向けているところは注目すべき点だろう。


村長の失踪が一日早い→何かが影響しているのだろう。
祭りの晩は御三家は集まって酒盛りをしているはずなので、村長は魅音か詩音かに何らかの理由で監禁か殺害され、姿を現さない村長を心配して失踪事件が当日騒ぎになったのではないだろうか?


地下で圭一が詩音と会わない→すでに殺されているのか、外で生きているのかすら不明。

・猫さん犬さんのたとえ話を圭一のほうがしている→ループ記憶が一部あることを示唆しているが、りかちゃまは過去のループで自分がしたたとえを嘲笑するのは不自然。ループ記憶があるはずでは?あの赤い目状態のりかちゃまは何かに憑依でもされているのだろうか?口調にも違和感があるし。

・さとこは何故、圭一だけを遊びに誘ったのか?りかちゃまも一緒にいたのに? りかちゃまを一人にさせるのが狙いの可能性も。そうなると詩音あるいは魅音と組んでりかちゃまを殺したという可能性が浮上してくる。
昼休み後にりかちゃま失踪。さとこは先ほど圭一と話していたことを指摘→魅音が作業着姿の人と話していたことを証言。魅音の証言で「作業着姿の男」というのは本当の可能性が高い。嘘をつくならそんな学校で目立つ人物を挙げるとは思えない。

・りかちゃまを捜索する時、さと子はトイレのほうを気にしている様子だった。圭一がトイレの戸を触った直後に魅音が屋根の上!と言って注意をそらしたように見えるが、この時の魅音の口ぶりだとりかちゃまをすでに殺した後とは思えないセリフだ。他の人が屋根の上に登ってそれを見た可能性もあり得る。ただ、さと子にそんな時間があるとは思えない。

・圭一が詩音に拷問されていない→本当に魅音だったのなら圭一を拷問などするわけがないし、詩音だったとしても人形の相談がなかっただろうから圭一への好感度が綿流し編より高いのは確実だろう。


双子の入れ替えについて
・放課後、詩音のことを褒めて照れてた魅音→ほぼ間違いなく詩音(根拠:この時の魅音はこの後バイトだと最初から言ってる、弁当届けたのは魅音で確定しているため、この後バイトなのにあんな豪勢な弁当を用意して圭一の家に持っていけるとは思えないので、これは詩音と言うことになる。また、圭一から褒められたときのリアクションが旧作の魅音とは違って本当にうれしそう。ちが、わた、おじさんと言い直している、レナに紹介したことがあったかどうかも曖昧な返答)
・弁当を届けた→魅音で確定(この時の演出で鏡に映った詩音、まるで2人いるようにも見え、恐らくは魅音と詩音二人の気持ちが圭一に向いていることの暗喩ではないかと)
・弁当箱を返した→届けたのが魅音で確定しているので、こっちは詩音だと思う。もし両方魅音なら、弁当を持って行ったことを詩音が知らない可能性が高いので。まあ、魅音が詩音に話した可能性もあるが。
・不良を追い払った→魅音(根拠は、5年前のことを武勇伝みたいに語るところと大石をにらんでいる、詩音の怒った時のしゃべり方ではない)
・その晩、電話した相手とスイーツフェスタ→詩音で確定
・祭り前日の時→入れ替わりがないと思う。
・綿流しでみんなと一緒にいたほう→魅音?
・祭具殿→魅音だと思う。(理由は祭具殿を怖がっている描写が全くない、オヤシロ様の顔が最初から割れていたことを知っている、詩音なら怖がるはず、ただそのあとおやしろ様の祟りの話をはじめたのは詩音っぽいが)
・綿流し後の電話詩音→祭具殿に入っていないほうなのは確定。根拠は、オヤシロ様の首を落とすという罰当たりというセリフ。落としたのは詩音?のはず。富竹が入ってきたときに扉が開いていたので、恐らく中を見た外にいるほうは、富竹が落としたと勘違いしたんでしょうね。そして祭具殿は恐らく魅音なので、本当に詩音が電話をかけてきたんですよ、これは。もしこれが魅音ならば何故、詩音の服装で電話をしているのかという疑問があるのですが、詩音本人なら何もおかしくありません。そして、詩音のふりをして祭具殿に入って圭一の好感度を下げた魅音に対する怒りがこの時生まれたかも。
・本家で会った魅音→詩音だと思う。 おやしろ様の祟りへの解釈が詩音っぽい。魅音ならこういういい方はしない。

詩音のことを圭一が詩音本人に全力でほめている上、返された弁当を見て綺麗に食べることを褒める(圭一に興味を持っていることがわかる)、デザフェスでオタクから身を挺して守る、これでさらに聡史にホレてないのだとしたら、圭一に本気でホレていても不思議ではない。

綿流し以降、圭一と接触している魅音は詩音な気はするが断定はできない。
圭一を地下にかくまったのは魅音っぽい行動ではあるが、直前の本家での会話内容はどっちかという詩音っぽいので、詩音の可能性が高いとみている。

詩音が暴走するトリガは人形渡さない→魅音が相談→キレるというパターンなので、人形渡していることで回避されている可能性がある。
現に、はしごのシーンでもさとしのことにこだわっていなかったし。(魅音であった可能性もあるが)

圭一を閉じ込めたあとのことが不明だらけだが、
旧作でもそうだが、警察は魅音と詩音を明確に見分けている。
つまり井戸に落ちたのは詩音であり、さと子と一緒に死んでたのは魅音で間違いないはず。

さとこと魅音の死因は頭部への銃弾?
銃が一丁しかないので、二人が撃ち合ったわけではないと思う。
誰かと交戦して二人とも殺されたとみるべきだろうか?

そしてレナ。この編ではレナが全編通して非常に存在感が薄く、全く関わってこないが、地下に閉じ込められて出てきたなんていう圭一を心配しないわけがないのにも関わらず登場しないのが不自然。裏ではリナ・鉄平を殺害し、キレている可能性があるかもしれない。キレているのであれば部活メンバーと距離を置くはずなので関わってこないのも納得がいく。

りかちゃまは学校の便槽だそうですが、これには違和感がある。
雛見沢症候群が悪化しているとは言え、このような不潔な場所に死体を遺棄しようという発想が、そもそも女の子の発想ではないと思うが、考えすぎか?
相当な怨恨があれば話は別だが。
でも山狗の犯行ではないだろうから、犯人は魅音か詩音かさと子だと思う。

りかちゃま殺しの犯人は、魅音あるいは詩音の可能性が高いだろうか?
暴走しているならばレナの可能性もある。レナがもしりかちゃまの豹変を目撃したのならば、疑心暗鬼を悪化させても不思議ではない。

あとはさと子と魅音(あるいは詩音)が共犯の可能性もあるし、双子が共犯の可能性もある。

圭一は牢屋に何度か体当たりして壊していたが、壊れるわけがない。
鍵をかけて閉じ込められたというのは妄想である可能性がある。

山狗が動き回っている理由が不明。鷹野を捜索しているのだとは思うが、殺すためなのか救出するためなのかでだいぶ違う。それとも全く違う理由なのだとしたら推測のしようもない。
銃が一丁しかない上に二人の死因が恐らく一緒であるだろうから、さとこと魅音は山狗に殺された可能性があるが、だとしたら殺害理由も不明だ。
園崎本家に連れ去られたあるいはかくまわれていると思い込んで踏み込むために邪魔だから殺した?それにしては、軽トラで走り去るのを村人が知ってるわけだから行動がおかしい気も。わからん。


【何が起きたのかまとめ】
さて、疑問点が多すぎたので前置きが長くなりましたが、何が起きたのか推理してみました。根拠はあるもののほぼ想像で申し訳ないです。
魅音と詩音の双子入れ替わりのパターンが確定できないため3通り考えました。
どれもあり得る話じゃないかと思うのですが、ひぐらしファンの皆様はどう思われますか?

【パターン1、背景には姉妹の恋愛戦争があり、殺害動機は大好きな圭一を守るために戦った】
人形をもらった魅音は圭一への好意を募らせるも、詩音のいたずらにより
詩音にも人形が渡され、詩音に圭一がとられるのではないかと心配になる。
詩音はさとしへの想いがこの編ではあまり大きくなく、ストレートに好意を向けてきてエンジェルモートで身を挺してかばってくれた圭一に惹かれていた。そのことを魅音は察知し、圭一をとられるんじゃないかという不安から疑心暗鬼を強めていく。
詩音は圭一と仲良くなりたくて、祭りの日に魅音と入れ替わりたいとお願いして入れ替わったが、魅音は富竹と鷹野が祭具殿に潜入しようとしているところを察知し、詩音と圭一の接近を防ぐのも兼ねて出し抜いて詩音になりすましたまま圭一を誘って祭具殿へ、中身が魅音なので鷹野の話に恐怖することはない。一方の詩音は富竹が祭具殿に入っていくところを発見し、圭一の動向を知りたくて詩音や富竹や鷹野と会ったのか聞いた。
富竹鷹野が失踪したことを聞きつけた詩音はすぐに圭一に詩音として電話をし、かまをかけてみたら圭一が憔悴していて事の重大さに気づく。
二人の失踪も含めて祭具殿の件が村人の重役に知られ、4人を責めるような論調になり、村人は別に殺そうとするつもりはなかったが、疑心暗鬼に陥った詩音は、自分と圭一が殺されるのではないかと危機感を募らせる。
詩音は自分と圭一を守るために御三家を全滅させないといけないと思い込み、公由とおりょうをまず殺害、そして翌日りかちゃまを殺害後、圭一を地下祭具殿にかくまった。そのあと、魅音に感づかれ揉めた末に詩音のほうが敗北して死亡。井戸に遺棄される。
さと子は魅音がりかちゃま失踪と関係があると思い、問い詰めに行ったが、そこに山狗がやってきて2人とも殺される。
※このシナリオ案の場合、詩音と魅音の役をいれかえれば流れは変わるが成立はすると思うし、途中まで二人が協力して圭一を守ろうとした可能性も考えられるだろう。ただ、魅音は御三家がそんな絶大な力を持っているわけではないことを知っているはずで、魅音が犯人だとすると、詩音以外の人物を殺す動機が不明だ。よって、おりょう、りかちゃま、公由の3人は詩音が殺害、詩音は魅音が殺害で、さと子は黒幕が殺害だと思う。


【パターン2 詩音が圭一への罪悪感と好意から圭一を守ろうとした】
パターン1とそれほどは変わらないが、祭具殿侵入は詩音で、
詩音は圭一と自分が御三家によって殺されると思い込んでおり、
圭一に対する好感度が綿流し編よりもかなり高いため、圭一は安全なところにかくまって単独で圭一と自分を守るために戦った。
綿騙し編の詩音はさとしへの想いが強いように見えないし暴走するスイッチも入っていなさそうなので、純粋に圭一を巻き込んでしまったという罪悪感が強かったのではないだろうか?
このシナリオの場合、詩音には山狗も御三家の手のものだと見えているだろう。

【パターン3 詩音とさと子がそれぞれ独自に御三家をつぶそうとした】
パターン2と動機が一緒だが、さと子はりかちゃま失踪の謎を追っており、
御三家の仕業だと思ってそれぞれが動いたが、最後に山狗に一緒に始末されたか、仲たがいして殺し合いになった。

とりあえず3パターン考えたが、鬼騙し編以上に色々未確定情報が多すぎるため、無限に可能性は考えられるのが厄介だ。
そもそも単独犯であるという保証は何もない。犠牲者全員が違う人から殺されている可能性も十分にありうるだろうし、魅音さと子が一緒に死亡したかどうかも不明だ。
一番単純に考えたらパターン2だと思うけど、ストレートすぎてひねりがなさすぎるか?

どちらにしても、詩音は圭一に対して好感度がものすごく高そうなことはわかった。そのことは事件の真相と無関係ではないだろう。

とりあえず、圭一とレナは助かったと考えるべきだろうか?
このケースだとりかちゃまが死亡してからかなりの時間が経っているので
滅菌作戦は起こらないはず。

{/netabare}



9話~ 祟り騙し編(考察はまだ途中です祟り騙し編終了後にじっくり時間をかけて考察したいと思います)
{netabare}

【不審な点と考察】
・鉄平の家の匂いが酷いという苦情
→死体がある可能性。 リナか?

・鉄平が頓服薬を服用している
→何のため?鉄平自身の状態が旧作とは違う可能性が高い
 例えばリナを殺してストレスから雛見沢症候群を発症しているなど

・詩音はさと子のねーねー気取りで親しい様子
→少なくともさとしへの異常な傾倒はなさそうである。ループ記憶がある可能性も。

・レナもオヤシロ様が話題に出ても錯乱していない
→レナもループ記憶で克服済なのか?となると、他の編でキレているのは別の要因がある可能性が高い

・野球の助っ人の電話をかけたのはさと子ではなくレナ
→さと子はループ記憶があって圭一を呼ぶ必要がないことを知っているのでは?
 自分が呼ばなければレナが呼ぶことすら知っている可能性も

・甲子園ピッチャーから小細工なしでホームラン打つさと子
→ループ記憶があってどんな球が来るのか知っている?
それでも小学生の筋力でホームラン打つのは無理があるとは思うが
ループ記憶があることの示唆な気がする

・鉄平の脅威が去ったのなら、何故リカのところに戻らないのか?
→一人で北条家に留まらなければならない理由があるのだろう。死体処理とか。

・さと子の入浴シーンがあるが、旧作と違い怪我をしていなさそう
→他にも虐待のシーンがないことから考えても、さと子は虐待などされていないのだろう

・大石は、北条家の状態を児童相談所に見せておきたい、圭一のことを今は華を持たせましょう
 正しいことをしていると思っている、茶番に付き合う、などとかなり意味深なこと言ってる
 たぶん、大石は北条家で虐待が発生していないことを知っていたのでしょうね。
 ただ、それなら何故止めないのか、何故真実を話さないのか不明。

・圭一とさとこの電話。「耐えることが勇気だと思っていた」
 このセリフはりかちゃまがさと子を説得したセリフだったはず。
少なくともループ記憶がある程度あるのは確定でしょう。
大石は前述のとおり、さと子がどういう状態なのか知っているものと思われる。
虐待の痕がないことから考えても、鉄平が暴力をふるわなくなったか、鉄平をさと子が殺したか
どちらかの可能性が高そう。
だが、鉄平がすでに殺されているのならば、大石はさと子から目を離して圭一の様子を見る理由がないので
すでに殺したのならおかしい、鉄平が何らかの理由で大人しくなっていたんじゃないかと推測する。
たぶん、何か別の薬をさと子から盛られていて、廃人みたいになっていたんじゃないですかね?
りかちゃまと同様にループ記憶があるのなら、鉄平に従うふりをして薬を盛るくらいできそう。

・綿流しの時にさと子は旧作も含めて初登場の衣装を着ていた。
→同じ日を繰り返しているはずの雛見沢で今まで登場しなかった衣装を着ているのは
絶対に何か意味があると思うんですよね。例えば鉄平を殺して血がついたから着替えたとか

・学校で圭一に頭なでられて錯乱し、嘔吐した事件
→旧作の祟殺しのさと子はもっと壊れている感があったが、この時のさと子は元気がなさそうには見えるが
 そのあとの嘔吐も含めて、追い詰められている感じがあまりせず、演技の可能性が高い

・綿流しの晩に鉄平が何故、北条家にいたのか
→さと子との電話で圭一がタイホされたと思い込んでいるだけで
 鉄平が逮捕された描写がないので何とも言えない。

・最後、鉄平が圭一をバットで殴る
→冷静に考えれば鉄平は圭一が児童相談所に直談判した件を知らないはずで
圭一を殺す動機などないはず。圭一の妄想と考えるのが自然でしょうね。
つまり、さと子に薬をうたれてL5になったということ。

刑事との病院での話で、圭一はよく覚えていないと証言している。
あれだけ衝撃的なことがあってよく覚えていないのはあり得ないのでは。
また、本当に殺しているにしては警察の態度がただの被害者と接しているようにしか見えないし
殺した動機とか色々聞くのが普通だろう。
部屋が真っ暗だったので仮に本物の鉄平だったとしても、圭一だと思って襲い掛かったとは思えないし、
鉄平も薬でL5症状だった可能性がある。

・りかちゃま演舞を見ずに北条家へご招待
→りかちゃまの演舞は長い棒で布団を叩く動作だったような。
それを見てフラッシュバック記憶で何か思い出したかも
この直後ににーにーがどうのと急に圭一に甘えだした。
思えば鬼騙し編でもさと子はみんなと離れてるんですよね。

・雛見沢大災害の代わりに大石?が銃乱射事件が発生
→大石がそんなことをする動機がないんですよね
レナも大石さんが拳銃を、とは言ったが大石さんがみんなを撃ち殺したとは言ってない。
いくら警察とは言え、大好きな友達を皆殺しにした人をさん付けで呼ぶのは不自然な気はする。
また、さと子は圭一を自宅に連れて行って圭一が昏倒した後、祭り会場に戻って撃たれたことになる。
恐らく圭一に薬を盛ったのだろうから、圭一が暴れるのを見届けた後、祭り会場に戻った。
何故、そんなことをするのだろうか、意味不明だ。

・レナだけ生き残った理由
 鬼騙し編のレナの錯乱は、私は圭一の妄想だと考えている。綿騙し編でも生存しており、
レナは旧作も含めてかなり精神が強いのは間違いない。


さて、このシナリオを見てさと子に対してあった疑惑が強くなり、黒幕の第一候補に躍り出ました。
旧作通り、~騙し編には全編で共通する事柄もあるはずです。さと子は全編共通して怪しいんですよね。
ただ、恐らく黒幕は違うと思います。さと子は何か別の目的のために暗躍していて
真の黒幕とは目的が違うのではないでしょうか。
と言うのも、鬼騙し、綿騙しで山狗が動いているんですよね。
さと子が山狗を動かせるわけがないので、少なくとも東京関係の黒幕はいるでしょうね。

普通に見たら意味不明なシナリオですが、恐らく最後の鉄平が襲い掛かってきたのは圭一の妄想でしょうね
それまで圭一は正常に見えたので、たぶん北条家で圭一が頭痛がすると言っていましたが、
あの時にさと子に例の薬を注射されてL5症状になったのではないかと思っています。
そして鉄平が襲い掛かってきたと思い込んでいた。

その後のレナの報告はだいぶ疑わしい。
レナ自身が錯乱しているし、レナが正気かどうかもわからない。
まあ、レナがキレる原因であるリナはこの編では死んでいる可能性が高いため
レナは恐らくキレてはいないとは思うが、レナだって薬で豹変する可能性はある。
自分が乱射した後、嘘をついていることもないとは言い切れない

さと子は恐らくリカちゃま同様ループ記憶があるのだと思われます。

さと子は圭一との電話で、すべて解決して助かったようなことを言っていたが、
電話で言っているだけなので実際、何が起きているのかわからない。
そもそも虐待などなかったと思われるので、教室で弱り切っていた様子は全部演技の可能性が高い。
過去の記憶がフラッシュバックして一時的にそうなった可能性も否定できないが。

さと子の目的は、恐らく叔父叔母の抹殺あるいは無力化と雛見沢症候群関係でしょうね。
その行動と黒幕の思惑が重なって、意味不明なことになったのではないでしょうか。

黒幕についてはわかりません。まだ手がかりが足らないように思います。



{/netabare}

猫騙し編前半(14・15話)
{netabare}
冒頭でいきなり大石が本当に狂ったことが明かされて衝撃でした。
予想外れましたね。激しく外しました。

注目すべきは大石が血のついたバット持っていたことと、さと子が血を浴びていることでしょうかね。
つまり祟り騙しで圭一を殴ったのは大石?
さと子の行動が不明だが、さと子はループ記憶があると私はにらんでいるので、たぶん目的を失敗してループするためにわざと暴走する大石に殺されに来たんじゃないかと思いました。
ループ記憶あるのなら、普通はわざわざ暴走中の危険人物に接近はしないでしょう。

さらに赤坂や茜や公由など、どういう展開なら暴走するの?って人達も
暴走してリカを殺しに来る。それも途中の過程をすっ飛ばして暴走した後の結果だけを見せてくる。
なるほど、つまり彼らの暴走の過程はどうでもいいということですよね。

まあこれは、十中八九間違いなくL5症状に強制的になる薬の仕業でしょうね。そうとしか考えられません。
彼らの暴走はダイジェストみたいにそうなった経緯を飛ばしているということは、大して真相とは関係がないということです。
となると、ひぐらし業の一連の暴走事件はL5薬を打たれたことが原因である可能性が高くなってきました。
そして、必ずリカが狙われることに変わりはないので、やはりリカが話の中心なんだとは思う。
リカ真犯人説はこれでほぼ否定されたかな。

そしてこの猫騙し編、出題編じゃなくて解答編ですね、恐らくは。
今までの事件の裏側をさりげなく見せてきているので。

なので一つ一つの事件の原因を考察するよりも、物語の核心になる、何故旧作とは違う新たな惨劇が起きているのか?を考察していくことにしたいと思います。


暴走した人は、みんなL5薬のせい(仮)とはいえ、本人の抱いている思いからあまりにかけ離れたことはしていませんでした。
恐らく、その人の根底にある怒りとか悲しみとか憎しみのような負の感情がL5によって増幅され、暴走するのでしょう。
大石は雛見沢の闇、赤坂は寄生虫、公由は祟り、茜は御三家の暗部、みんな正常時にうっすら心に引っかかっていたところが噴出しているのが特徴です。
でも圭一はかゆいかゆいしか言ってなかった。
圭一には元々村への怒りとか負の感情がないんでしょうね。
原作でも圭一が暴走するのは稀なケースだとリカは言っていたし。


{/netabare}

猫騙し(16話)
{netabare}
さと子だけは猫騙し14話・15話で暴走した皆さんとちょっと様子が違った。薬の投与とはちょっと暴走の仕方が違うっていうのもあるし
猫騙しでリカを狙った人はみんなそれぞれ別の脅威と戦っている(という被害妄想を持っている)わけですが、
さと子はリカ本人の文句を言っているところが違う。
つまり、他の人は誰かにL5薬を投与されたうえで「リカが原因だよ」って唆されているのではないか?
だからあんな荒唐無稽なことを言っているわけだが、さと子はリカそのものに不満があったということ。

さと子はリカがオヤシロ様の祟りにあっていると、それは巫女なのに雛見沢から逃げ出したいと思っているのだと指摘。
リカは思い当たるフシがあると言って反省したが、たぶんさとこはそんな内面のことを言っているのではなく、直接不満に思うことがあるんでしょうね。
何しろ、さと子にリカちゃまの心を読む能力などないだろうから、雛見沢から逃げ出したいというのはリカから将来?直接聞いた言葉なんだろうと思う。

そして、なんか参考書が登場しました。さと子は「リカの夢」と言っているので、将来リカちゃまは受験勉強をして雛見沢から遠い高校にでも進学するのでしょうかね?
それを止めようとしている?
わたしは雛見沢でリカと一緒に暮らしたい。それだけでいいと涙を流しながら言っている。
これは薬による暴走には見えないので、さと子の本心なんだと思う。

未来からやってきたさと子が、リカが雛見沢から出ていくのを止めようとしている。これが真相なのだろうか?

でも、それにしては鷹野や東京の動きはさと子がどうこうできるのか?
いくらリカを雛見沢に戻すためとは言え、大切なはずの圭一やレナに暴走させる薬など投与するだろうか?という疑問がある。

さと子が未来からリカを雛見沢に留まらせるために飛んできたというのは一つの真実かもしれないが、それとは別の思惑がありそう。

{/netabare}

17話
{netabare}
リカが己の過ちを認め、雛見沢が大好きだと言って安心したように見えるさと子。
ハッピーエンドかと思いきや、最後にさと子がびっくり箱を知らないはず
なのに知っているそぶりを見せてリカはループ記憶がさと子にあることに
気づく。それを指摘したら銃をリカに向けるさと子。

やっぱり終わりじゃなかったね。
そりゃそうだよ、りかちゃまの内面のことだけでさと子があんな暴走するわけないですからね。

ループ記憶持っていることは祟り騙し編でそうかなと思っていたから意外でもなかったし、リカが雛見沢のことを嫌いって言ったからその言葉を撤回させるためにこんな惨劇を起こしているなんてのが真相のわけないですね。

さて、さと子は何故ループ記憶があるのかという疑問と、
さと子の目的は何なのかということが最大の疑問になりましたね。
あとは、さと子以外に暗躍している人物がいるのかということでしょうか。

{/netabare}

郷壊し編 考察(18話~19話)
{netabare}
さと子とリカちゃまの聖ルーチア学園に受験する話と学園生活が描かれましたね。
なるほど、さと子は学園生活が嫌で、雛見沢で楽しく生活していたあの頃に戻りたいという気持ちが強いということでしょうかね?

しかしリカちゃまがさと子の意思を尊重しない上にさと子の面倒も放置するところもどうかとは思うが、さと子も学園生活に一切溶け込む努力すらしないところもどうなんだろうなって思う。リカが助けてくれる、約束守れ!じゃなくてお前も努力しろよと思う。どっちもどっちだ。

なんかちょっと残念だなこれは、推理とかよりも、さと子とリカがこんなことになったのがとても残念だ。
素直に感想を述べるならそういう感想になる。

だが、恐らく視聴者は騙されている。

18話に出てくる神経衰弱のトランプ。クローバーの6のクローバーがよく見ると7個あるんですよね。
そのことを誰も指摘しないという違和感。
さらに19話のカレンダー。
ずっとやたら日付けやカレンダーを強調してくるので何かあるのかと思いながら注目していると、衝撃の事実が!!
問題のカレンダーは、聖ルーチアの合格発表の日、1987年3月1日。
上側は1987年って書いてあるのに、富田豆腐店と書かれた下側は1983年と書かれているシーンが登場しました。
1983と言えば、原作の舞台、5年目の祟りの年ですね。
ずっと1話からEDアニメでも不自然なくらいに日めくりカレンダーに注目させてきておいて、満を持して出てきたこれがただのミスのはずがない。絶対に何か意味があるんですよ。

では何を意味するのか?
私の考えは、これは現実の出来事ではないですよということの暗示な気がする。夢って、こういう些細な部分のつじつまが合わないこと多いですよね。
これ実は夢なんじゃないでしょうか?

と言うのも、リカの行動がちょっとリカらしくないんですよね。
学園で友達を作ったって言ってもさと子をあまりにも放置しすぎているし、言動も冷たい。さと子も負けず嫌いな性格の割にあっさり授業について行くことをあきらめるところにも違和感がある。
意図的にゆがめられているような感じがして。
なので、たぶんさと子にループする能力与えている存在が見せている幻覚なんじゃないかって思います。

さと子は羽入のような神のような存在に騙されてリカを追い詰める兵隊に仕立て上げられている。
そして業の一連の惨劇は、魔女の先兵にされたさと子が
雛見沢の惨劇メカニズムを完璧にコントロールした結果起きたこと。

これが私の最後の考察になるでしょうか?残り話数も少ないですしね。

{/netabare}

郷壊し編(20話~22話)
{netabare}
やっぱりさと子は魔女によってループ能力与えられていましたね。
まあここはさんざん示唆されてたしそんな驚くようなことではないと思う。

そして受験を止めるためにループするさと子。
しかしうまくいかない。
そして学園に進み、やっぱり落ちこぼれになるさと子。
いやいやいや、ループしているのに何で落ちこぼれるのか?
100年の追体験をさと子もやると言っているが、
100回惨劇繰り返すくらいなら、高校の問題全部暗記して優等生になったほうがはるかに楽なんだが・・・。
何しろループってことは同じ問題しかでないわけだし。
そこまでしてさと子視点で「裏切り者」のリカを雛見沢にしばりつける気持ちがわからん。
もうリカなんぞ知らんって言って自分だけ雛見沢で生活すればいいじゃん。

もしかしたら100年分追体験したっていうのも魔女が見せている幻覚かもなあ。
100年繰り返した割にはさと子の人格がそこまで変わっているようには見えない。

さて、残り2話。どういう結末で終わるのでしょうか?

{/netabare}

第23話
{netabare} さと子とおじさんの話。
祟り騙し編でも周辺住民が臭い臭い言っていたが、やはりリナの死体の匂いだったのだろうか?不明。
ただ、鉄平が飲んでいた薬はどうやらループ記憶で悪夢を見続けた結果精神がやられたのが原因のようですね。
さと子が何か盛っていたのかと思ったが、そんなわけではないようで少し安心しました。
さと子のループの影響で何度もロクでもない最後を体験させられ、心を入れ替えたおじさん。
綺麗な鉄平の誕生である。

さと子としては複雑でしょうけど、個人的にはいいエピソードだと思う。
何しろ、悪人ですらループ記憶の影響で改心させられるというのはリカがずっと苦労してきたことがやっと報われるということだから。

ひぐらし世界の呪い、すべての惨劇が綺麗に一掃されるフラグかもしれない。

しかし、やはりさと子は虐待などされていなかったことが確定しましたね。
あと、恐らくさと子は他の〇騙し編でも鉄平を殺していたわけではないということもわかりましたね。
リカに対してはあんな残酷なことができるのに鉄平に対してやらないのは、恐怖心ゆえだろうか?
でもさと子の目的はリカちゃまを雛見沢から出ていかないようにすることのはず。
惨劇のメカニズムを理解してコントロールしているのだろうとは思うが、さと子が目的のために大石や茜にL5薬を投与するのならまだわかるが、圭一やレナにまでL5薬を注射するとは思えない。
さと子にとって大事なのはリカだけではないはず。

そうなると、さと子とは別の何者かが投与しているわけですが・・・

ここで整理すると、
・鉄平や鷹野はループ記憶により改心済、別ループの自分の悪行を反省しています。リナは出てきていないが、同じかもしれません。
・小此木は鷹野が改心して下りたため自分も下りるようなことを言っていたが、納得できない山狗の誰かが裏で動いているかどうかは不明

正直、全部さと子が裏で何かやったせいとは思えないが、他に黒幕がいるようにも見えない。
鉄平と鷹野が改心した。山狗も下りた。じゃあ誰が?
今さら、おりょうさんが実は悪人だったもあり得ないし、別の誰かも実は魔女に操られていたなんて言われても、そういうそぶりは他のキャラクターにはみられない。


前の話でカレンダーとトランプを根拠にこれは魔女がさと子を洗脳するために見せている夢であって現実の出来事ではないと推測したのだが、ひぐらし業の新章はすべて夢。それがすべての真相なのかもしれない。

ということで私が出した結論は「夢」オチ。
みなさんはどう思われますか?

{/netabare}

最終話(24話)

{netabare}

やっぱりさと子がL5化薬を使って暗躍していたようですね。
もっと複雑な何かが起きていたのだと推測していたので、
L5薬投与したから惨劇が起きたというのが真相のすべてならばあまりにも残念すぎるかも。

正直、さと子が直接手を下している可能性は考慮していたけど、
信じたくなかったな・・・。
挙句の果てに、自分の理想の未来ルートをたどるためなら他のカケラは全部夢なので友達がどれだけ悲惨な目にあっても関係ないとかあまりにも酷い思考に染まるさと子。
さすがにこんなさと子見たくなかった。

ウソだ!!!!!

正にそう叫びたい気分だった。

これ、最終話だけどこれが解答なのか?消化不良じゃないか?
と思いながら視聴していくと、さと子が闇に落ちていく感じがして

あ、これひょっとして業で終わりじゃないのか?続編あるのか?
って思ったら案の定、7月に続編決定のようです。

2クールで終わりだとずっと思ってメタ推理までしていたくらいなので
完全に騙されました。
ひぐらし業で一番騙されたのは2クールで終わりだと思い込んでいたことかも。

まあ、こんなところで終わったらシナリオとしてつまらないうえに
さと子の好感度だけ無駄に下がって終わりだから続編決定は歓迎。

7月からの放送は解答編になるんでしょうかね?

{/netabare}



最後に、旧作ひぐらしのなく頃にを視聴する前、まったくひぐらし知らない状態の時に書いた感想を下に。全く知らないため頓珍漢なこと書いてますが記録として残します。
1話
{netabare}
絵はかなり綺麗。時代設定は1983年か。
街並みは完全に白川郷だけど、白川郷がモデルなのか?
実は去年行ったばかりなので、すごく良く似ていると思う。
1983年の時点でああいう街並みは白川郷しかないのでは?

というか、高いところから村全体を見渡した風景、
白川郷で実際に見られる風景と完全一致しているから、間違いないと思う。
キャラデザは化物語の人ですね。
この人は、口の描き方が気になる。
なんで時々、笑いをこらえているような口するんだろうか?

なんか私服の子がいたり、制服の子がいたりごちゃまぜ。
それどころか年齢もばらつきがあるような?
田舎の学校にある、多学年が一緒に勉強する環境っぽい。
しかも小中一緒?制服も統一されてないのか?よくわからん。
夕方のシーンで本当にひぐらしの鳴き声が入っているのが風情があっていいですね。

レナとかリカの口癖とかは癖が強くてちょっと気になる。


白川郷って、ダム作ってなくなるなんて話あったっけ?
知らないだけか・・・?

レナ怖すぎ。あからさまな凶器持ってケイイチを見てたけど、この後どうなるんだろう?
ゴミ山で死体埋めているところを見られたから、消すつもりなのか?

最後にその様子を眺めるのはリカ?? 眼が怖い。
みんな何かしら隠し事をしていそうですね。

さすがは有名作品。興味の引き方が上手いですね。
来週が楽しみだ。
{/netabare}

2話
{netabare}
冒頭シーンからいきなり神様視点的な世界に。リカは一体何者? 
はにゅう?とリカは神様とかそういう存在なのだろうか。
2人の話を素直に受け止めるのなら、
過去をやり直す能力があって、何度もやり直しているということだろうか?
それともリカちゃんに神様か何かが降臨しているとか?
もしくは妄想っていうせんもあるだろうか。

最初のシーン、レナは何故ナタを振りかぶっていたのか?
殺そうとしたけど気づかれたから誤魔化した?
ただ、それでも振り下ろせば殺せるような気はするが。

ケイイチがナタを持とうか?と聞いたら「大丈夫」と冷たく強めに断るレナ
でも直後にケイイチがナタを持ってケンタ君人形を掘り起こしているから
結局は渡したってことか。拒否したのはなんだったんだ?
たぶん意図的にこういう描写にしているはずだけど、ちょっと意味がわからん。
ケイイチがレナに敵意を持っているとは思えないから渡しても安全だと考えた? でもレナがケイイチを警戒している感じは特にしないが。



そのあとに1話冒頭の残虐シーンが目に浮かぶケイイチ。
ケイイチもリカ同様、何度もやり直しているとか?
そしてやり直している上で記憶喪失?
それとも予知夢の能力があるとかだろうか。
色々可能性は考えられるね。

夜の祭りでリカちゃんがトミタケの頭を撫でたのは何故か?
冒頭でやり直すとか言っているリカがこのような行動、すごく意味深。
この後、不幸なことが起きるとかそういうことだろうか。

2話は「鬼騙し編その2」とあるが、
やっぱり時間ループ系なんでしょうかね?

そして1話にはなかったED、すごい絵が不気味ですね。
3話以降の展開が非常に気になります。


{/netabare}

3話
{netabare}
綿流しの晩、トミタケさんと女性が話していて、ケイイチが邪魔しちゃ悪いかって言って立ち去る様子を木陰から見ていたレナ。
直後に2人が失踪。

レナのあの表情は一体? トミタケのことが実は好きで嫉妬している?
それとも何か良からぬことをたくらんでいるのだろうか?

翌朝、刑事さん登場。岐阜県警の警察手帳を見せる。
やっぱり白川郷がモデルのようですね。

翌日、ケイイチが寝てるふりをしている間に近くでレナとみおんが事件のことを話している。
放課後、刑事とメイド喫茶?へ
毎年祭りの夜に起きる殺人事件と失踪者。

そしてレナの豹変。
ケイイチは隠し事をしていないのは嘘だと断言。
レナはケイイチが隠し事をしているだろ?してないよ→嘘だろ!
って強めに指摘したら急に豹変してケイイチこそ嘘つきだって言い出した。
そのあとなんかよくわからんことを言い出した。
これが有名な「嘘だッ!!」ってやつか。
怖っ!!

様子がちょっとメンヘラ気味ではあるが、ケイイチが嘘をついたのは事実だからなー。どうなんだろ?
ケイイチも嘘ついているのに、お前嘘つきだろって言われたらイラっとするのもわからなくはないからな。
レナは気が短いのか、それとも地雷踏んだのか。

大石との電話。
レナはひなみざわから栃木に引っ越して校舎を破壊して戻ってきた?
かなりヤバいエピソードですな・・・。

ケイイチ部屋で大石刑事と電話でレナの話をしているところをレナに聞かれる?
そのまま声をかけずに帰宅。

この場面だけど、レナはケイイチ父と会った後、上に上がってケイイチに声をかけずに帰宅したわけでしょ。
電話の会話をどれだけ聞いてたかはわからんけど、

ケイイチは「なにをですか? きかせてください レナが転校してきたことは知っています。 レナが? なにがです? 驚いた声 なんで雛見沢に来る前のレナがオヤシロ様なんて レナが雛見沢に」これだけの言葉を発しているので聞かれた可能性がある。

それで、最初のあたりはともかく、ほとんどの言葉はもし耳にしたのであれば黙って帰るか?って思うんですよね。
声をかけなかったってことは、部屋の外でも電話中であることに気づいたわけでしょ。
そうなるとケイイチが気になる言葉を発しているのを聞いている可能性が高い。

ここでレナが何もやましいことがないのなら、電話しているから今日は遠慮しようとかえっていったということ。もしかしたら「レナ」って言葉を聞いちゃって気になったけど我慢して帰ったのかもしれない。

もしレナが何か悪いことをしているのなら、盗聴器でも仕掛けたとか、どこかに潜んでいるってことですよね。
なにか悪意があって電話でなんか話しているのを盗み聞きできる状況で途中で帰る選択肢なんてないはず。父親には見られていて友達と認識されているわけだし立ち聞きの言い訳は可能。帰ると逆に怪しまれるから黙って帰ることは普通しないだろう。

そういうわけで、レナは普通に遊びに来ただけなのか、ケイイチの家に潜伏あるいは盗聴器しかけて帰ったのどっちかだと思う。
そうなると、ケイイチの動向が筒抜けってことかな?
次の話が気になるー!!!

うーん、行方不明者2名にレナの怪しい態度。そして警察。
いよいよ事件が動き出しましたね。

まあ、序盤から露骨に怪しい人は犯人ではないと相場は決まっていますが・・・。
まだ2人が失踪後にどうなったか知らんけど、これでレナが犯人ならあまりにも短絡的すぎるから違うのだろうと思う。

レナの校舎を破壊したエピソードも、犯人と発覚した後ならともかく、まだ失踪した後どうなったのか未確定な段階で怪しい情報だけを刷り込まれると、ミスリード誘っているんじゃないかと疑ってしまう。
何しろここでレナが殺人を犯したっていうのなら、他の登場人物がいる意味は?ってなるよな。
そんな単純な話なわけない。

推理ドラマの傾向だと犯人は、先生、みおん、トミタケ、トミタケと一緒にいた女性の4人のうちの誰かかな。 レナはダミーで。
これでさとこだったら凄いな色々な意味で。

いい意味で予想を裏切ってくれることを期待したい。


{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 49
ネタバレ

やぎゃあ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

リメイクかと思いきや、まさかの『続編(完全新作)』

※文章の前半は、24話完走後に書いた初見向けレビューです。

※文章の後半は、視聴中に不定期に書いていた感想です。

【この物語について】
新作発表頃は発信情報が少なく、少なくとも私は旧作のリメイクだと思って観始めましたが、実際は旧作からの『続編(新作)』でした。ひぐらし(無印)、ひぐらし(解)を知らない方は途中から話に着いて行けなくなるので、先に旧作を観ることをおすすめします。

ちなみに、ひぐらし(業)で新たに描かれる世界観を深く理解したい方は、別の作品『{netabare}竜騎士07氏 原作/うみねこのなく頃に{/netabare}』の内容も事前に理解しておくと良いです。ただし、こっちは知らなくても支障はないです。

あと忠告をしておくと、もし旧作を観て『熱い展開に泣いた』『切なくて泣いた』など、特に思い入れの強い方は、もしかしたら ひぐらし(業)は観ない方が良いかもしれません。決してつまらないという意味ではありません。ただ、旧作への思い入れが強い人ほど無事では済まないです(意味深)。

旧作が放送されたのは10年くらい前でしょうか・・・あの頃は『YOU』という ひぐらしのイメージソングに合わせて様々なMADが作られ、私もそれらを見漁ってよく泣いていました。そんな人ほど、業を観て受ける衝撃は大きいです。どういう意味での『衝撃』かは言えません。初見向けレビューで言えるのはここまで。

24話完結時にひぐらし(卒)の放送も発表されましたので、まだどういう結末を迎えるかわかりませんが・・・できればハッピーエンドを迎えて欲しいかな、個人的には。

【キャラデザ、作画、表現規制について】
新作発表頃にWEB上で公開されたPVなどを観て、デフォルメ感が強くなった事をやや心配していましたし、現に視聴開始当初は旧作とのギャップに抵抗を感じましたが、1クール見終わる頃には全く気にならなくなってました。ギャップに関してはあまり心配しなくて良いと思います。

作画は所々 体や顔、髪型のバランスが崩れるシーンはありましたが、普段作画を気にしてない人なら気づかないレベル・・・かな。(私も普段は気がつかない方だとは思うのですが・・・)

あと、グロ表現については現代の規制下で攻められる限界までは攻めていると思います。とはいえ、しっかりがっちり自主規制はかかってますがw 見えていてもグロいですし、見えてなくても音と動きで想像を掻き立てられてグロいです。その上で物足りないと感じるか、満足するかは観る人の好みでしょうかね。私は満足。(グロに満足と言うのもちょっと変ですけどw)

ただ細かい演出に関しては・・・下の方のネタバレ含むレビュー(16話以降)の方に書きます。

【声優さんについて】
旧作と同じ声優さんを起用しているのはやや驚きでした。視聴した感想としては、10年前と同じ声を出すのがちょっぴり辛そうな方もいますが、概ね違和感なくてすごかったです。

【音楽について】
私はどうしてもPCゲーム(原作)時代のdai氏のBGMの印象が強いので、旧作も新作もしっくりこないですね・・・。ただゲームとアニメではシーンごとの尺も違えば演出も違うから、同じ曲を使いづらいというのはあるのでしょう。

もちろん川井憲次さんは大御所の作曲家ですし、アニメの楽曲も良いです。ただ私のように原作のイメージに囚われ続けている人だけ、やや抵抗を感じるのでしょう。これは私の問題。

【キャラについて】
本作では、キャラの評価がそのまま物語の評価に直結すると思うので、ここではノーコメント。下の方の16話以降からのネタバレレビューで触れます。


※以下は、アニメ視聴中に不定期に書いていたレビューです。こっちはネタバレを含みます。(本格的にストーリに対する感想を述べるのは16話以降)

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{netabare}
※5話の時点での初見向けレビュー
{netabare}
アニメの旧作は視聴済みで、そのリメイクのつもりで観始めました。

ところが序盤ですぐに『ん?ストーリーが変わりそうな演出が所々に・・・?』と違和感を感じ、公式HPを見に行ったらまさかの『完 全 新 作』の表記があって驚きました。

よく見たら章題も『鬼隠し編』だと思ってたら『鬼騙し(だまし)編』、『綿流し編』かと思いきや『棉騙し(だまし)編』でした。これは嬉しい誤算w

鬼騙し(だまし)編を観て、なるほど章題の意味を納得。細かくは言えないですが『旧作を知っている人』と『知らない人』とでは、楽しみ方がまったく変わりそうです。

新作からでもひぐらしの世界観を楽しめるとは思いますが、新作の『その展開・その演出の意味』が違って見えると思います。時間がある方は旧作を先に観ることをお勧めします。

今のところ新編ストーリー “は” 期待以上です。(※認識を改めましたので16話時点での見解を下の方に加筆します)

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ただ・・・良いことばかりでもなく、視聴前に感じていた不安も的中。

キャラデザが慣れない。時間に解決してもらうしかないのですが・・・とにかく慣れない。オープニングムービーのキャラデザは格好良く描けていますが、本編中のデザインは慣れるまでに相当時間がかかりそう。

キャラのデフォルメ感が強くなったので、鬼気迫るシーンもあまり怖くは感じませんでした。狂気じみた表情もあまり怖く見えなかったです。

あとキャラデザだけではなく、作画もやや怪しい気が・・・。

例えば圭一の髪型がシーンごとに安定してない時がありますね。あと1話冒頭、朝起きるシーンの圭一の足も違和感が・・・。うまく説明できないのですが、体のバランスがおかしく見えました。
{/netabare}

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※16話時点の感想

【ストーリーについて】
上記で “新作からでも楽しめそう” 的なことを書きましたが、間違っていました。むしろ『旧作を見ていないと訳がわからないだろうな』と感じました。

視聴を続けていて徐々に察しましたが、13〜16話あたりで決定的になりました。『旧作の登場人物や結末を知っている前提』での描き方になっていますので、『続編』だと思って見た方が良いです。

というか旧作を知っていても、展開があまりにも唐突 というか脈絡がなさすぎて、いまいち受け止めきれないです。『{netabare}旧作の展開や結末を書き換える(騙す){/netabare}』というコンセプトにこだわっているのは伝わってきますが・・・所々うまく演出できていない印象を受けました。

【演出について】
{netabare}旧作は『ホラー的な恐怖』と『スプラッター的な衝撃』の両面をしっかり追求していましたが、本作は恐怖は置き去りで 衝撃だけを追求している印象を受けました。

旧作のような “ あぁ怖い・・・やだやだやだ怖い!・・・ぎゃあああああ!!” と、徐々に不気味にし →恐怖心を膨らませ →最大限張り詰めさせてから →大きく破裂させる、という演出ではなく、

目の前までの日常シーンから →ぶつ切りで惨劇シーンに切り替え、 “あははは・・・・え?” みたいに唐突に惨劇を叩きつけられる演出が多く、ゆえに『脈絡(経緯)』が描かれません。恐怖心が膨らむ前に穴が開いてしまう印象。

ジェットコースターのように『上げて上げて上げて落とす』ような恐怖も、上昇時間を省けば恐怖は半減しますし、極端に発車と到着を繋いでしまったら『動いてない』のと同じです。

心が追いつかないので『恐怖』というより『唖然』としました。スプラッター的に衝撃は受けますが、ホラー的な恐怖は今のところは感じていません。(鬼騙し編で少し恐怖を感じたかも?)

特に13〜16話は{netabare}惨劇に至る経緯を一切省き、唐突に『残忍さ』と『グロさ』を押しつけられるばかりで、肝心の『ストーリー』がおざなりに感じました。

恐怖より『何でそうなったの?』とか『これ全部、あの人がそうなるよう そそのかしたの?』という疑問ばかりが先行してしまいました。

察するに 作者 もしくは 演出家としては、そこは『事件が起きたという結果』だけが重要であって 経緯はどうでも良かったのかもしれませんが、観ている私としては『あの人物たちが これだけの事件を起こすのに、そりゃないよ』の連続でした。

(余談)ゆえに13〜16話は、これまで描いてきたキャラごとの『信頼感』を、バーゲンセールで叩き売りしているような印象を受けました。売ったことが悪いのではなく、売り方の問題。ストーリー自体が空白なのか、演出(脚本)で省かれたのかはわかりませんが、キャラの信頼感を裏切るなら『相応のストーリー』を描いて欲しかったです。{/netabare}

『ひぐらし業』は随時コミカライズされているらしいですが、そちらではちゃんと話の経緯を描いてくれるんでしょうかね?あるいは、すでに大量にあるスピンオフ作品のいずれかで細かく描いているんですかね?であれば、そっちも買って読みたいところですが・・・。

いや今のアニメも、もしかしたら旧作と同じように『ひぐらし業・解』がこのあと来るんですかね?そうであればまだ期待はできますが・・・。
{/netabare}

もう少し様子を見て、感想を書き足そうと思います。 

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※20話時点の感想(郷壊し編〜)

物語の大部分は沙都子に同情しますが、{netabare}沙都子と梨花の心が離れていくことになった最初のきっかけは、沙都子が作ったように思います。

沙都子は「梨花が聖ルチーア学園に順応しようとする様」を面白くないと感じ、また、学園のお嬢様たちが梨花に話しかけるのを横目に「その輪に馴染めない」と感じ、自ら距離を置いてしまいました。梨花が沙都子もちゃんと招き入れようとする描写はあったのに・・・。また、梨花が沙都子の成績を心配し勉強の面倒を見ようとする(※)も、沙都子は強がって突っぱねてしまいました。(※恩着せがましくという意味ではなく、そうやって受験を乗り越えてきたからこそ)

19話で沙都子は『ねぇ梨花、あなた言いましたわよね? “私と一緒に学園生活を送りたい” ...そう言いましたわよね?ねぇ梨花、これは・・・どういう事ですの?』と闇落ちしてましたが、梨花が何度か差し伸べてくれた手を、掴もうとしなかったのは沙都子の方でしたよね。

かつて北条鉄平の魔の手から、沙都子を救い出そうとする『圭一たちや雛見沢の村民たちの手』を掴めなかった時のように。かつての『変化を恐れ、このまま自分が耐え忍べば良いんだ』という悪い思考がぶり返したかのよう。

と言っても、沙都子の生い立ちに起因する『臆病な性格』が災いしたせいとも言えるので、おかしな展開ではないですけどね。というか、現実でも割と起こりうる人間関係のトラブルなので、妙な生々しさがありますね。

雛見沢分校で培った『お転婆な性格』や『トラップ芸』も、聖ルチーア学園では裏目に出てしまうというのも災いしてますし。

もし『梨花が沙都子を見捨てた』というストーリーにしたいなら腑に落ちない展開ですが、私は今のところ『沙都子の逆恨み』というストーリーだと解釈しています。

まぁ強いて言うなら、梨花の落ち度は『沙都子を聖ルチーアに誘ったこと』でしょうかね・・・。ただ沙都子を誘わずに雛見沢を出ようとしたら、1つ前のシナリオと同じ展開になったのでしょう。それでも梨花が外の世界に出たいと思うなら、沙都子と一緒に出るしかなかったでしょうし・・・。これでまた惨劇に会うようなら、いよいよ梨花には救いがないのかも・・・?
{/netabare}

さてさて、20話のラストは今までの話に繋がりそうな幕引きだったので、これは次週に期待しちゃますねぇ。いくつか謎のまま終わった章があったので、そこにつながるんでしょうかね?

最後に出てきた人って、もしかして別の作品『{netabare}うみねこのなく頃に{/netabare}』に出てきた『{netabare}観測者(フェザリーヌ){/netabare}』に関係してるのかなぁ?・・・それとも羽生の親とか、成長した羽生自身なのかな?

久々に続きが気になる展開でした。

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※21話時点の感想

ストーリー上は狙い通りなのでしょうが、この時点での沙都子の行動原理が理解できません・・・。
{netabare}
20話の感想通り、私は『梨花が差し伸べた手を、沙都子がつかもうとしなかったこと』が原因で起きた悲劇だと解釈しています。また、21話で梨花も私と同じことを言い返していたので、作者自身もこの部分は聞き手にそう聞こえるように描いているはずだと思います。

ならば、沙都子がループ後に再挑戦を決意したのち『なぜ同じ過ちを犯す?』という疑問が拭えません。

再挑戦するということは『一度目とは違う未来』を望んだはず。梨花であれば、自分の望む未来にたどり着く『奇跡』を求め、常に結果を変えようとしてきました。・・・一方、沙都子は?ループ後の再挑戦で『何を変える努力をしたのか??』という重要な部分が描かれませんでしたね。

ですが、再挑戦した世界で梨花が反論した内容からして、沙都子は『一度目と同じ行動(過ち)をとったのではないか』と推測できます。同じ行動を取れば、同じ結果になるのは当然。『やることやってダメだった』ならまだしも、『変わろうとせず、変えようとせずにダメだった』では逆恨み根性にさらに拍車がかかっていますね・・・。
{/netabare}

話は飛びますが、例の謎の女性は予想通り 別の作品『{netabare}うみねこのなく頃に{/netabare}』の 『{netabare}観測者(フェザリーヌ){/netabare}』でほぼ間違いないですね。本作では別の名前になっていますが、おそらく同一人物ということでしょう。

ちょっと話の方向性がやばいことになりそう・・・嫌な予感がしてきました(汗)


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※24話時点の感想

アニメに現実の感覚を持ち込むのは野暮でしょうが、{netabare}沙都子が聖ルチーア学園の学力や気品に適応できないなら、梨花とは別々の進路を歩むしかないでしょうに。仲の良かった親友と『進路を違えること』なんていくらでもありふれているでしょう。

それにいつかはそれぞれが恋をし、結婚し、それぞれの家庭を持つであろうと想像すれば、必ずどこかで『それぞれの人生を歩み出す日が来る』はずなのに、沙都子はそれすらも拒むのでしょうかね。沙都子の『梨花に対する執着』はいつまで続くのでしょうか。

でも、梨花と別々の人生を歩むことを納得できない理由が沙都子にはあるはずなんですよね?『狂人と化してでも、自らの手で仲間たちを惨劇に陥れてでも、梨花を引き止めたい理由』が。であれば、沙都子がなぜそこまで梨花に固執するのかを続編でしっかり描いて欲しいです。

正直、ここまで沙都子が狂人と化したことはショックです・・・。
{/netabare}

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※完結後、全体を通しての感想

{netabare}旧作で起きた出来事のすべてが『書き換わってしまった』という事実がかなりショックです。

部活で仲間たちと競い合ったり、鉄平の恐怖支配を克服しようと勇気を出したり、山犬を撃退するために戦ったあの純粋な沙都子はもう存在しない....というより『純粋な沙都子なんて初めから存在しない』って事に設定が書き換わったんですよね?

沙都子はエウアの能力を授かったことで、何百年、何千年分という世界のかけらを『観測』できるようになり、そのかけらを『記憶を継承したまま自由に行き来できる存在』になり、その全てのかけらに『干渉』していったんですもんね。『梨花の心を再びくじく』というエゴのために。(この解釈であってますよね?)

となると、必然的に旧作の物語に対する見方も書き変わっちゃいますよね。旧作で立ち回ったあの沙都子は、実は『とんでもないエゴによって 無限ループを繰り返している沙都子』という事に書き換わってしまったんですよね?・・・それがショックです。面白かったは面白かったですけど・・・ショックです。できれば、ひぐらし(卒)でひぐらし(業)の設定を全部打ち消してくれないかな〜・・・なんなら夢オチでリセットしても良いのでw
{/netabare}

そういえば16話時点で私が不満をこぼした点『大量の惨劇の裏側』については、ひぐらし(卒)の放送が発表されたことで ちゃんと描かれる可能性が出てきましたね。実はここ以外にもいろいろ説明不足だなと感じてた箇所はありますが、すでに続編を用意しているから多くは語らないって事だったんでしょうね。おそらく旧作で言うところの解答編という位置付けなのでしょうか。

・・・と言っても23・24話で描かれた鉄平と鷹野のエピソード、それと特に24話のラストシーンで、ほぼ全てのピースが揃ったようなものですけどねw

途中、時系列がわからなくなって混乱しかけたところもありましたが、24話まで見てほぼ全ての話を整理できました。あとは卒の方でどういう描き方をするのかに期待しましょう。


少し脱線しますが、24話のおかげで別の作品『{netabare}うみねこのなく頃に{/netabare}』の方の設定の謎も1つ解けそうですね。『{netabare}絶対の魔女(ラムダデルタ){/netabare}』のモデルは沙都子か鷹野三四かで視聴者の意見が分かれていましたが・・・公式に沙都子ということで・・・良いのかな?いやでもどうだろう。『絶対』とか『絶対の意思』というキーワードは二人とも口にしてますしね。まだ断定できないのかな。


さてさて、では3ヶ月後のひぐらし卒(解答編?)を期待して待ちましょう。

{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13

74.2 3 2020年度の友達アニメランキング3位
安達としまむら(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (377)
1344人が棚に入れました
私と安達は体育館の2階で偶然知り合ったサボり仲間だ。一緒に卓球をしたりしなかったり程度の関係で、人付き合いは基本的に面倒だと思っている私にはちょうど良い距離だった。のだが、最近どうも私に対する安達の様子がどうにもおかしい。前はまるで人に興味のない猫みたいだったのに犬になってきている気がする。安達に何かしたっけなあ……。――そんな2人の関係が少しだけ動いていくお話。

声優・キャラクター
鬼頭明里、伊藤美来、沼倉愛美、上田麗奈、佐伯伊織
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

月を抱く太陽

サボりの女子高生・安達&しまむらが、まったりと友情を育む中で、
特別な感情が芽生え、人生が色付き始める、
同名小説(未読)のアニメ化作品。

【物語 4.0点】
人の心情に容易に名前など付けられないことを、
根気良く炙り出していく。

安達としまむらは授業をサボっているという点では不良であり、
自転車二人乗りは違反行為だが、
ステレオタイプな不良とは一線を画し、
正面からグレたと批判するにはユル過ぎるムードが漂う。

安達のしまむらに対する想いは恋慕であり百合であろうが、
そこには友情の他にも、欠落した家族愛の代替も含まれる。

一言では表せない、考察に値する心や状況を、
安達としまむら双方のモノローグも多用して観察、分析する一時が、
見つけてもらえない気持ちへの救済という共感も相まって、
妙な心地よさを醸し出す。


マイベストシーンは、安達は{netabare}喜び爆発し過ぎなクラス替え発表。{/netabare}
しまむらは{netabare}安達母とのサウナ対決。{/netabare}
共に双方向ではないが、お互いを想い合う気持ちの大きさが伝わって来ました。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・手塚プロダクション

作画量などは平凡。人物作画も主要キャラ以外は、置物同然のことも多い。
むしろ、どうでもよいクラスメイトなどは、最初から黒マネキンにすることで、
二人の世界を浮き彫りにする。

その他、夕暮れに染まるJKなどの色彩、
水たまり等、逆光、鏡面を際立たせる撮影、
手描きが不得手とする自転車車輪のCG処理、
画面比率の変動など、
二人の演出に関してはソースを全集中。


惑星や衛星は太陽の光を反射して初めて輝き、
物体は強い光に照らされて初めて色彩を放つ。
人は心が通じる他者に眼差されてこそ色付き変わって行ける。
「しまむらは私の太陽だ」

こうした表現の志向性が背景美術や瞳の描き込み等から意識付けられるのは大きい。

この観点から好きな演出はOPの四季折々の色彩に染まる
安達としまむら。二人のJK制服のミニスカート。


【キャラ 4.0点】
「しゅこー、しゅこー」

何故か乱入してくる自称“宇宙人”の社(やしろ)w

原作・入間人間さんの他作品とのクロスオーバー?など正体考察についてや、
そもそも必要なの?という疑問に対して、
私は答えるだけの予備知識もありませんが、

無自覚に、安達のしまむら独占欲を煽る噛ませ犬役になったり、
百合と“宇宙人”の共存により、
乙女同士の特別な感情に対する未知との遭遇感を意識さえたり、
こじれて煮詰まりそうな想いをニュートラルにしたり、
結構、使える“宇宙人”だったと思いますw


対比の材料という意味では、日野&永藤。
百合としては、こちらの方がスキンシップが直球で、
安達はまだ一線を越えていないと間接的に言い聞かせることも可能w
欠落した愛情の埋め合わせという点では日野は安達と共通点もあり。


あと、エキシャーマンさん。
俺も1000円払うんで、是非、発破をかけて下さいw
「逃げないぞー!」(←何からよw)


【声優 4.5点】
うさぎねずこ、近江彼方だよね~、トニカクカワイイお嫁さん……。
クセになる低音で2020年秋を席巻した鬼頭 明里さん。
中毒症状にのたうち回った私が、最後に手を出したのが、
一番ヤバそうだなと禁断していた、本作の安達桜でしたw

序盤、お馴染みの低音で魅せられ、
後半になるにつれ、気持ちが昂ぶり高音、裏返り……。
堪能致しましたw

加えて、島村抱月(ほうげつ)役の伊藤 美来さん。
「~なのかね」などと、文学作品の紳士みたいな気だるげな口調で、
対人関係のストレスをいなし、
想いを向けて来る安達の挙動不審を冷静に解説する。

どうやら私は、あかりん中毒に加えて、みっく中毒も併発しつつあるようですw

お二人とも、気持ちを込める台詞と、感情を整理するモノローグの演じ分けも良好で、
私も終始、気持ち良く、心情世界にナビゲートされました♪


物語を大きく転換する時こそ、脇役に実力者が必要だとの方針を体現した
樽見役の茅野 愛衣さんも後半の盛り上がりに貢献。

極め付けは、{netabare}一回だけの登場で、安達の体育館二階への再逃避を翻意させた、
図書少女役への花澤 香菜さんの起用。{/netabare}


【音楽 4.0点】
劇伴は田渕 夏海、中村 巴奈重、櫻井 美希、三氏の共同制作。
サティをイメージしたと言うピアノサウンドが作品を牽引。
(どうりで、化粧品メーカーや保険会社のCMを想起する訳だw)

OPは安達としまむらによる「君に会えた日」
アンニュイなデュエットが暫時前進する二人の関係にマッチ。
特に“離れないで~”のユニゾンがユルユルで病み付きにw
二人は他に挿入歌もあり。

EDは鬼頭 明里さんの「キミのとなりで」
アップテンポで、あの娘の傍で、平常心を保てない、
安達のドギマギがダダ漏れになる、胸キュンソング♪
安達さん。いけません。これ、完全に落ちちゃってますw
もう、恋でも、愛でも、お好きな名前を付けちゃえば良いかと。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 28
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

君達みたいな関係性は「共依存」って言うんだよ。 by雪ノ下陽乃

[文量→中盛り・内容→考察系]

【総括】
「電波女と青春男」の原作者、入間人間さん原作のアニメ。ジャンルは、百合、日常。

友達って何だろう? 学校って何だろう? 生きるって何だろう?

半不登校の女子高生2人が主役で、かなり百合百合しい。そこに宇宙人(未来人)も絡んでくるので、一見するとギャグのような設定ながら、いたって真面目な、やや哲学的な作品。

というのが、序盤を観た印象で、この時点までは上記だけを総括にし、☆は4で下書きしていた。

それが、、、う~ん、尻すぼみ。最終的に☆3に落ち着いたことの理由をレビューで。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
世界の最小単位は2なのだろう。存在の最小単位は1であっても。

私個人は、他人に迷惑をかけず、本人達がそれで幸せなら、共依存だろうが依存だろうが、好きにしてくれれば良いと思っている(だから、俺ガイル3の姉のんには理解を示せなかった。余計なお世話やがなと)。

ただ、依存というのは、その依存対象を失った時に、自分が空っぽになるリスクを孕む。だって、自分の人生を他人に預ける行為だから。個人的には、理解できない心情だが、実際、身の回りには「何かに依存し」ている人は結構いるし、そこを真剣に描くのは良かったと思う。

安達は、島村に依存している。それは凄くわかる。安達にとって、島村は世界の全てとも言える。冒頭にも書いたが、安達にとって島村は、唯一の+1だから。

でも、島村はどうだろうか。安達に依存しているのだろうか? 島村は安達と違い、他の人間関係も築ける。が、その人間関係に固執「できない(しないではなくて)」。だから島村は、自分が固執できる、替えの効かない「何か」を探している。つまり、「安達に依存したいと思っている」。

2人を、異なる人物として描いたのは良かった。安達は、「広げられないが固執できる」、島村は「広げられるが固執できない」。

そんな風に、あくまで偶然に出会った2人が、互いの共通点と相違点を持ちながら、寄りかかったり背中を預けたりして、誰もいない体育館の2階で愛を育み、「二人だからこそ」少しずつ世界(社会)に溶け込もうとしていく序盤は、なんだか哲学的な雰囲気をもっていて、美しかった。純度の高さを感じた。「これは、『やがて君になる』以来の哲学百合アニメか?」と期待していた。

しかも、これだけリアルな、心理描写をメインにした作品なのに、「(自称)宇宙人」というトンデモが出てきて、「これの噛み合わせの悪い2要素をどうまとめていくのだろうか?」と、かなり楽しみにしていた。

それが、(少なくともアニメで描かれた範囲内では)、、、「結局、ただの百合アニメやがな」と終わってしまった。「成り下がって」しまった。原作ではこれからなんだろうけど、メチャメチャ消化不良。

それが☆を下げた理由です(☆2も考えるレベル)。2期あって、ここら辺を鮮やかに回収してくれたら、評価を上げるとは思います(まだ期待はしています)。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
百合? 日常? 入間人間って、電波女の作者だよな。不良、というか、否社会的だね、わりとリアルな思春期。ギリギリ不登校回避。卓球上手くなってきたw 確かに、一般生からすれば、いつも授業サボってて、不良に感じるよな。安達、こじらしてるな~。

2話目 ☆4
さて、この宇宙人(未来人)、どっちに転ぶかな? 周りには見えてないの? 地元民がこぞって来るしまむら(笑) 片や、百合百合だな~。一緒に2年生、に反応。かなり危うさを感じるな、特に安達。この辺の、友達に対する思考、女子特有だよな~(多分)。安達、自分にツッコミ(笑) なんだワシャ~(笑)

3話目 ☆3
美少女(笑) 友達にダラシナイ姿を見られるのが嫌だ、という気持ちは、、、分からないな(笑) しまむら、Sっ気が(笑) ちょっと、ただの百合だったな~。

4話目 ☆5
腹筋も親子関係も、1日ではなにも変わらない。その通りだ。良い話。

5話目 ☆3
クリスマスを巡る温度差。百合の嫉妬。友達になっとる(笑) 宇宙語w めちゃ好きすぎて(汗)。

6話目 ☆


7話目 ☆3
ユリユリしいですな。また疑われる方法ってある?(笑) 昔の友達との、リアルな面倒くささ。

8話目 ☆3
ただの百合になっているのがな。

9話目 ☆3
そっか、舞台は岐阜か(笑) 勝手に東京だと思ってたから、名古屋にビックリしたけど、岐阜なら、、、行けるのか?

10話目 ☆3
安達のガッツボーズ。島村、達観してるな~。クラス変われば話さない奴、いるよね。安達の嫉妬、不安。何にも執着しない島村。安達は、特別になれるか。

11話目 ☆


12話目 ☆3
お泊まり、なんかもう、べったりだな(笑) 妹の嫉妬(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 27
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

依存したい子と依存したくない子の恋愛模様?

人付き合いが苦手で不登校気味の美少女2人が、学校をサボって会っているうちに意気投合して仲良くなった後の日常の話

あだち視点だと他人から見たらどうでもいいことで延々とうじうじ悩んでいて退屈に感じる人は多そうですが
しまむらの心情を考察してみると、実は結構複雑な感情が渦巻いている話なんじゃないかな?って思ったんです

私はこのアニメは一人になるのが怖いから誰かに依存したいあだちと、一人になるのが怖いから誰にも依存したくないしまむらの対比がテーマなんじゃないかと思っています
二人とも、一人になりたくないという気持ちは一緒だと思うんですよ

その理由は、2人の絆の強さを感じさせるモノローグでした

【しまむらのモノローグから見た本当の気持ち】
{netabare}
しまむらは鈍感でドライだけど、あだちに対してだけは特別な意識を向けています
だけどその特別な意識が一体何なのかはほとんど描写されることはなくて心情がわかりづらいキャラでした

でも途中の話で「あだちとの付き合いはいつまで続くのだろうか、卒業までか、もしかしたらクラスが変われば終わってしまうかも」と思いふけっていたことと、
最終回の最後「目を瞑っている間に1月がたってしまった。高校生の4月はあと一度しかない、5月だって6月だってのんきに毎日を過ごしていられる時間も決して無限じゃないのだ。いつか避けられない将来、春休みなんてない世界、もしかすると隣に誰もいない未来、わたしにも望まなくとも満開の桜を見上げながら春の道を行く日がやってくる、それまでは目の前に咲く桜に満足するのも悪くない、悪くないと確信するのだ。4月末、もうサクラはどこにも咲いていない、だから私はあだちに桜を求める、その横顔には、きっと」という自分語りがありました。

ここを「どうせ安達ともいつか必ず離れ離れになるけど、今はそばにいるあだちで満足しておくか」と解釈するのなら本当にただの一方通行だけど、言葉の使い方の印象からすると、高校生活があっという間に過ぎ去っていくことを寂しく感じているように見えるんですよ

この2つの自分語りから感じたことは、しまむらは誰かに依存するのが怖いんだと思います
誰かと仲良くなって、あだちのようにこの人がいないと生きていけないくらい依存してしまったとしても、来年の4月に一緒にいられるかどうかはわからない
少なくとも、どれだけ高校生活が幸せいっぱいでも、高校生活は確実にいつか終わりを迎える
つまり大切な、幸せな時間を失うことが怖くて、あえて大切なものを作らないようにしているのではないか、と私は思いました
「あだちに桜を求める」と言うのはストレートに「卒業までで終わりでもいいからそばにいてほしい」と解釈すれば良いとおもう

「その横顔にはきっと」きっとの後に何が続くかはわからないけど、横顔が見えるということは、すぐ隣に一緒にいるということですよね
楽しい時間が永遠に続かないことを分かっているが故の漠然とした不安が根底にあって、あだちに依存してしまうことは怖くてできないけれども、少なくとも一緒にいられる間は、一緒にいることが幸せだと、それでいいとしまむらの中で結論を出したのではないでしょうか?

タイプは違うけど、確かにお互いに対して強い気持ちがあったと私は思う
百合と一括りにするのは勿体ない、複雑な心情を描いた作品だと感じました

2期が制作されるのであれば、続きを見たいです
{/netabare}

【聖地は岐阜】
見たことのある景色が何度か登場すると思ったら、聖地が岐阜なんですねー
作者は岐阜出身だそうです
岐阜が舞台のアニメ多いですね、山と世界遺産以外何もない県なのに

【なんで苗字呼び?】
あだちとしまむらだけでなくサブキャラも何故か苗字呼び
中高生の女子同士って、あだ名か名前呼びがほとんどで苗字呼びはあんまりしないから、ずいぶん距離感のある高校だなーって思った

投稿 : 2024/11/02
♥ : 36

66.8 4 2020年度の友達アニメランキング4位
キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (294)
1029人が棚に入れました
科学技術が高度に発達した機械仕掛けの理想郷「帝国」。超常の力を駆使し、“魔女の国"と恐れられる「ネビュリス皇庁」。百年にわたる戦争を続けてきた両国には、二人の英雄がいた。最年少にして帝国の最高戦力となったイスカ。ネビュリス皇庁の王女にして“氷禍の魔女"の異名を持つアリスリーゼ。戦場でめぐり逢った二人は、命を賭して戦う宿敵となった。国を、家族を、仲間を守るため、決して譲れない矜持と矜持をぶつけ合う。しかし、激闘の中で互いの素顔に触れた二人は、その生き方に、その理想に惹かれてしまう。ともに歩むことはできず、残酷な運命に翻弄されるとわかっていても。……そんな二人を嘲笑うかのように、世界の緊張はなおも高まり、大国の謀略が交錯しようとしていた。分断された世界、それでも少年と少女は想いを募らせていく―― 。

声優・キャラクター
小林裕介、雨宮天、石原夏織、白城なお、土岐隼一、花守ゆみり、和氣あず未、久川綾、笠間淳
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今観てる

2話までの感想{netabare}
2話まで見て…あれ?なにか忘れ物してるような…。
主人公イスカは捕虜を逃がした罪で「使徒聖」からの降格&懲役を食らってたが、敵につええヤツ(アリス)が居るのでそいつの討伐と引き換えに釈放された…って設定だよね?
完全に自由の身というよりは仮釈放というか、ターゲットのアリスを倒せなかったらor命令に背いたら牢屋に戻されるって立場じゃないのか、監視居ないの?
ロミジュリ展開をするにしても、思想警察とか懲罰部隊とか、そういう奴らの目をいかに欺くかが見所に…なるんじゃないのか。
なんか…自由過ぎ。
それこそ爆弾付きの首輪をハメられててもいい位だと思うのだが…。
囚人のイスカよりもアリスの方がメイドに監視されて息苦しい感じがするのがこれまた不思議。

チームの扱いも謎。
アリスの討伐はまだ叶ってないのに2話で「次の任務」とか言い出して…あれ?任務は継続中じゃないの?
アリス討伐を目的に再結成されたんじゃないのか。
まるでイスカが投獄中もチームは存続してて、任務をこなしてて、釈放後そこに編入したみたいなノリだけど…あれ?
と思ったら2話最後に上層部がイスカへの任務内容を、使途聖への昇格と引き換えにアリスを拘束することに変更して…懲役免除の話はどうなったん?
これは1話で引き分けに終わったことを評価したってこと?
と思って1話を見返したら仲間との会話でイスカは「どうもボクが釈放された理由が、その精霊使い(アリス)を捕まえるためらしくて」と言ってて、あれ?
いや、この段階での指令は「討伐」でしょ、でないと2話の最後が意味不明なものになってしまう。
あれ?
いつか裏切ることになる予定で、上層部の言うことは話半分にしか聞いてないってことを表現してる…のか?

まぁ今後ここら辺の違和感を解消させる展開があることを期待したいトコロだけど、戦争言ってる割に緊張感の薄さが半端ない。
そうそう、それとイスカがどうして「戦争を終わらせる」という思想に目覚めたのかもちゃんと描写あるよね?ね?
一応、昔実はアリスと出会ってたみたいなシーンがあったので、そこら辺が理由かな~とは思うけど。{/netabare}

3話感想{netabare}
わーお、2話までの感想でやや批判的な感想書いたけど、ちょっと評価変わったかも?
3話、2話で「復活するかも?」と匂わせてたラスボス的存在(アリスの先祖の双子の姉)がいきなり登場していきなり退場w
ノリとしては、もしこの作品が一年枠だったら早くても1クールかけるような内容を一気に片付けた感じ。
ぶっちゃけここまでの話を1クールやって「はい、アニメはここまで。続きは原作で」とやってもバチは当たらんような…それくらい急展開。

いい最終回だった

原作知らんけどめっちゃ内容詰め詰め?
「ここまでの展開をこんなに急ぎ足で処理したのは、この先見せたいモノがあるからだ」というのであるなら「2話までの感想」で指摘したようなことがおざなりでも…まぁ仕方ないかなぁ、と。
あくまで今後面白いって前提ですが。
逆に、こんな感じでダイジェスト調な話が続くようであるなら…疲れちゃうかなw、こっちが。{/netabare}

6話までの感想{netabare}
なんか大事なことを忘れたまんま話が進んでる様な…?
3話で始祖が破れ、祭壇?から始祖が消えたことで女王様大パニックなのでは?と思ったのだが、女王が全然登場しない。
2話であった祭壇に祀られてた始祖と3話で出たのは別個体?(双子らしいし)と思おうにも、アリスに全く気にかける素振りが無いのはどうなんだろう。
また3話の中立都市でのドンパチの顛末も、「100年前の価値観(中立都市がまだ存在してない?)のまま暴れようとしたヤバい奴を止めた」として感謝されるのか、「中立都市で何やってんだ」と怒られるのかどっちだろう?と思ったら、どっちつかずの中途半端な扱い。
ミスミスの書いた報告書とやらもどこまで書かれてるのか分からない。

まぁそれを言ったら1話でイスカが逃がした捕虜、牢から出しただけなのでその後本国まで逃げられたのかすぐに捕まって連れ戻されたのかすら分からない。
あの子はその後どうなった?を気にしないイスカもどうなんだろう(公式サイトのキャラ紹介は見なかったこととする)。
また、皇庁側(アリスの耳)に史上最年少の使途聖であるイスカの情報や、それが帝国で魔女の逃亡を手伝ったというニュースが3話まで伝わってなかったことも不思議で…。
だけどこれは、皇庁が3家に分かれてそれぞれ牽制し合ってるそうなので、他の家が把握しつつも伝わらないように秘匿してた?と思えば納得…できなくもないかな?
こんな感じで後から納得できなくもない設定が明かされるのかな?と思って様子見してる部分も多いのだけど…それにしてもやっぱり、う~ん?って部分が。

4話、ボルテックスの説明が一応はされるのだけど、その説明が不親切というか言葉のチョイスが変。
リシャの説明で個人的には「マグマの噴出口みたいなものかな?」と漠然と解釈したら、その後ネームレスが確保するとか消滅させるとか、まるでトランクに詰めて持ち運びできる物質のような口ぶり。
極めつけは5話、それまで帝国に何年もスパイとして潜伏してたハズのシャノロッテが、どうでもいい、ホントど~~~~でもいいことで正体をバラす。
そもそもはボルテックスに近付く帝国の隊を、友軍のフリして後ろからコロコロするのが任務だったんじゃないの?「帝国の3隊が行方不明」「ネビュリスにやられたんだったら交戦の跡が無いのが変」って前の回で言ってたじゃん?
帝国の兵士を拉致するのが目的ならよりにもよって使途聖イスカの居る隊から拉致せんでも最初の3隊からでいいし、ミスミスがなにか特別な存在で最初から狙ってたとするなら作戦が大雑把すぎる、もっと計画練る時間はあったハズ。
可能な限りスパイを継続できるよう努めるモノじゃない?スパイであることを明かしてまでやる必要のある作戦だとはとても思えない。
せめてネームレスに勘付かれ始めてそろそろ潮時だと思ってたというシーンが一瞬でもあればなぁ…。
なによりスパイで長いこと潜入しといてネームレスの戦闘力を把握してなかったっぽいのが不思議で不思議で。
とりあえず「ミスミスはなにか特別な存在なんだろう」と解釈しようとしたら、6話でミスミス放っといてイスカを拉致する話になっちゃって…そっちかよw
あーでもこれも、ルゥ家が知らないだけでゾア家はなにか掴んでるってこと…なのか?そうなのか?

なんかこう、必要な情報がすっぽ抜けてるのかワザと伏せてるのか判断がつかない。
今後伏せてる部分を明かしてく展開になるのだったらいいのだけど…どうなんかなー?
マスク卿にしたって、ミスミスが100人に一人の逸材だと知っててボルテックスに落としたのか、逃亡用の囮として落としただけでそんなことは全く知らないただの偶然だったのか、これだけでも今後の印象が全然違ってくる。
が、なーんか中途半端になあなあで話が進みそうな予感…。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

「あるいは」という接続詞は合っているのだろうか?

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
ジャンルはファンタジー。バトル。

ラノベらしいラノベっていう作風。科学サイドと魔法サイドに分かれた、少年と少女。2人の特出した力が、やがて世界を革新していく! みたいな。もう大体、どんなアニメか分かったでしょうか?(笑)

レビューでは、このアニメを観ていて、言葉遣いの点で気になったことをいくつか。半分、文法の話です(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
レビュータイトルの件ですが、結論としては、「『あるいは』で合っている」が、「分かりにくい(誤解を招く)」というところですね。

「あるいは」は、「選択の接続詞」。つまり、「最後の戦場」か「世界が始まる聖戦」の一方だけが解であるということ。

私は、このアニメで言いたかったのは、「君と僕でこの戦争を終わらせよう」「そして、2人で新たな世界を作っていこう」ということなんじゃないかと思っていました。

だから、このアニメの中身的には、「さらに」とか「そして」という、「添加の接続詞」の方が適切な気がしていました。つまり、

『キミと僕の最後の戦場、そして世界が始まる聖戦』

「最後の戦場」であり「世界が始まる聖戦」でもあるという感じ。これの方がぴったりじゃないかと。

ところが、最終話にして自らの初歩的な勘違いに気付いて愕然。

アリス「私は、あなたと共闘したいんじゃなくて、決着をつけたいの!(的な発言)」

、、、「え? この二人(イスカとアリス)って、今まで対立していたつもりだったんだ、、、。」

つまり、私は、「君と僕の最後の戦場」を「君と僕(とが一緒に戦に戦う)の(が)最後」だと思っていたけど、「君と僕と(が争う)の(が)最後」だと、作者は描いていたことに気付いたんです。

つまり、格助詞「と」の用法として、「並立(海と空が青い)」「対象(佐藤さんと言い争う)」「異同(彼と私は違う人間だ)」「引用(元気ですかと手紙に書いてある)」などがありますが、私は、「並立」の「と」だと思っていましたが、「対象」の「と」だったわけですね、作者的には。

であれば、「君と僕は最後に争うのか」あるいは(それとも)「世界を始める聖戦を共に始めるのか」という選択の接続詞としての「あるいは」が成り立つので、一応筋は通ります。

では、なぜ私がこのような勘違いをしたのかというと、

「え? お前ら(イスカとアリス)戦う気ないやん。ベタ惚れやん。絶対に最後は協力するやん。新世界の王と王妃になるやん。ラブコメやん。」

と、最初から思っていたから。勘違いしていた私が悪いのですが、だったら、「イスカとアリスがガチで殺し合う未来の可能性も提示しといてほしいわ~。いけずやな~」と思ってしまう(苦笑)

そんな不信感からか、文学部的にどうも細かいことが気になった。例えば、10話であったアリス達の会話。

「単調で眠くなっちゃう、刺激が欲しいわ」
「刺激という名のスリルなら、先日、十二分に味わっていたじゃありませんか」

って会話、変じゃない? 正しくは、

「スリルという名の刺激なら、先日、十二分に味わっていたじゃありませんか」

だと思うけど。こういうとこ、文章扱うプロとして、どうなの?(原作者かアニメの脚本家かはわかりませんが)

まあ、そんなの別にどっちだっていいんだけど、小説
原作だけに言葉遣いが気になってしまって。アニメの内容に集中できませんでした。

中身としては、「いかにもラノベ」って感じで、懐かしさを感じた。安っぽいし痛い、使い古された台詞や展開のオンパレードだけど、そこまでの不快さはない。7話なんかそうだけど、ラブコメがそこそこ楽しいのと、最近こういう作品が少なくなってきたからかな。

とりあえず、銃がある世界で、剣で最強になるなら、弾丸より速く動けないとね~、最低でも(ちなみに、レーザーを視認して避けるのは物理的に不可能だそうです。レーザー、つまり光を視認している、目に届いているということは、同時に、眼球がレーザーで焼かれている瞬間だから)。

2期あったら、一応観るかなという感じです。学園ラブコメになっても良いですけどね、正直(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
科学VS魔術の構造? THE ラノベって感じだな。

2話目 ☆3
めっちゃいちゃついてるな(笑)

3話目 ☆


4話目 ☆3
敵も味方もキャラが増えてきたね。どちらも一枚岩ではない。

5話目 ☆3
裏切り。なんかバトルが色々? ヴォルテックス、落ちても転移するだけ?

6話目 ☆3
ミスマス隊長の魔女化か。

7話目 ☆4
幸せな捕虜生活(笑)  アリスのぽんこつっぷりが(笑)

8話目 ☆3
サリンジャーね。なぜ、銃をもっているのに、突撃?(笑) オーレルガンとか、ネーミングがいちいち(笑)

9話目 ☆3
ポップじゃん(笑) なんだよ、公認のライバルて(笑)

10話目 ☆2
すげぇ細かいけど、「単調で眠くなっちゃう、刺激が欲しいわ」「刺激という名のスリルなら、先日、十二分に味わっていたじゃありませんか」って会話、変じゃない? 正しくは、「スリルという名の刺激なら、先日、十二分に味わっていたじゃありませんか」だと思うけど。こういうとこ、文章扱うプロとして、どうなの? 

11話目 ☆


12話目 ☆3
え? この二人対決したかったの?(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

絶妙に微妙。でも結構楽しかったんだ。

原作知らず。

「あー。またいつものよくある感じのやつだねぇ・・・」と思いながら、最後まで観てしまったし、結構楽しめた。。。気がします。

物語:
{netabare}それなり以上の科学技術立国と魔法(精霊)立国とが対立するファンタジー世界を舞台とした「(たぶん)どちらも死なないロミオとジュリエット」。ただし、主人公のみ「剣と魔法」の二刀流。ってな感じか。

よくある微妙なラノベ原作ものっぽい、思わせぶり・曰くありげ・裏ありげな雰囲気をほのめかす形で開幕し、最終話は諸々の「曰くや裏」を何一つ明かすことのないまま「俺たちの闘いとハーレムはこれからだEND」。なんだそれ。セリフも、なんて言うか、、、てんぷれ?

いろいろと「え?なんで?」な展開が続くが、なぜだか結構楽しかった?
自分に明確な理由はありません。強いて言うなら、「ハーレムはこれから」で物語が展開したこと(途中まで)、あまりに強引な二人の出会い、再会や展開が却って新鮮に感じたのかもしれません。いやほんと、なんでそうなる?{/netabare}

作画:
{netabare}静止画として上の下~中の上、動画として中の上という印象です。キャラデザインは、女性キャラに関しては好きな類いです。でも、主たる男性陣の線の細さが気になりました。別にマッチョ信仰ではありませんが「兵士」としては厳しい気がしました。虹彩があの形なのはなんでなんだろう。{/netabare}

声優:
{netabare}声優陣は豪華。声優さんに対してネガティブな印象はありません(お一人について、ちょっと思うところがありますが、それは後述)。発声の「あわせ」、さぞ大変だったろうと思います。どんなに実力のある声優さんでも、物語・本に書かれていないものを紡ぎ出すのは至難の業だと思います。{/netabare}

音楽:
{netabare}OP、ED、そして劇伴いずれもあまり印象に残っていません。戦闘シーンにおける勇壮というよりも壮麗な劇伴は、良かったかも?{/netabare}

キャラ:
{netabare}
ダブル主人公の男側、イスカがNeutral過ぎて物足りない感じがしました。ここまで無味無臭な主人公って珍しい気がします。

かたや、女側のアリスはというと、The Templateというに相応しい「ポンコツの令嬢」っぷりでした。キャストが雨宮さんという時点で想像できるポンコツっぷりをそのまま流した、という印象です。嫌いじゃないんですけどね、こういうポンコツ。アリスのお付き、燐も、その性格や言動に驚きを感じるようなことはありませんでした。テンプレに忠実、という感じでしょうか。

アリスの妹、シスベルは、、、第一話でイスカに脱獄させてもらった後、ちょっとのお金とスナックだけで、どうやって自国に帰れたのでしょうね。あんな、パジャマみたいな服装で監獄施設の外に出ても、その先どうにもならなさそうなのに(能力も含めて)。

部隊メンバー(音々とジン)は、僕個人としては完全な空気でした。

さて、主要な面子としては「ミスミス隊長」が残っているわけなのですが。。。
{netabare}作品での描かれ方があまりにテンプレ通りというがっかり感と同時に、ちょっとした驚きを感じました。キャストの白城さんは「球詠」の#10の方だと認識しています。ものすごく特徴のある、他にありそうで実はあまり聴かないタイプの声をお持ちの方、と思っています。正直に言って球詠でのこの方の演技は、おそらくは演出・編集の下手さも手伝ってかなりネガティブな印象を受けていました(一言で言って邪魔だった)。一方、今作での演技は、正直少々邪魔だなと思った場面もあるにはありましたが、それ以上に「嵌まった感」を感じました。

初登場時の第一声で、「がんばるけどダメな子」、「無能な子」であることを理解させてくれ、ほどよく苛つかせてくれました。その意味で、実にマッチしたキャスティングだったと思います。ものすごくネガティブなことを書いているように思われるかもしれませんが、そうではありません。雨宮さんがポンコツ美女に嵌まるのと同じように、白城さんの居所がみえた様に思いました。

それはそれとして、そこまで無能で「隊長」ってどういうことなんだろう。あとその名前、どうして?{/netabare}
{/netabare}

[2021/01/17 v1]

投稿 : 2024/11/02
♥ : 22

72.1 5 2020年度の友達アニメランキング5位
フルーツバスケット 2nd season(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (183)
762人が棚に入れました
親を亡くした女子高生の本田透が、縁あってクラスメイトの草摩由希やその親戚のたちと暮らすことに。しかし、"十二支の物の怪憑き"である草摩家には、「異性に抱き着かれると、憑かれた物の怪に変身してしまう」という秘密があった。その秘密ゆえの、家族からの極度な愛情や拒絶、学校でのいじめなど、草摩家の人々を、透は目の当たりにすることになる――。

声優・キャラクター
石見舞菜香、島﨑信長、内田雄馬、中村悠一、釘宮理恵、潘めぐみ、興津和幸、古川慎、櫻井孝宏、上田麗奈、大地葉、河西健吾、豊崎愛生、坂本真綾、森川智之、種﨑敦美、佐藤聡美、沢城みゆき、江口拓也、加隈亜衣
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

イロイロナコイノカタチ

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
1期は、各キャラクターの紹介&透を起点にした主要キャラクターとの交流を描き、美しく哲学的な話になっていた。

2期は、透との関係性というより、各キャラクター同士の関係性を深めたり、それぞれの背景にある謎に迫っていく流れ。

レビュータイトルを「イロイロナコイノカタチ」にしたのは、この作品に出てくる皆の恋愛が、本当に一筋縄ではいかないものばかりで、それぞれにそれぞれの「好き」や「愛」の形があるんだな~と感じたから。そしてそれが、非常に繊細で脆く眩しいガラス細工のような印象なので、カタカナ表記にした。

正直言って、1期に比べるとスローテンポでやや退屈な展開だと思った。丁寧な描写に努めたとも言えるけど。

全体として「繋ぎの2期」という印象なので、完結編を観ての評価ということになりそうかな。


《以下ネタバレ》


【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
サブキャラ達の恋愛で良いな~と思ったのは、白木繭子と草摩はとり。草摩紫呉のちょっかいも最高だし、あそこでワンワン泣き出す白木繭子は素敵だな~と思った。

あとはまあ、草摩由希の成長が素敵だった。色々なことを決められ、与えられてきた由希が、初めて(2回目)自分の力で作れた仲間。個人的に深いな~と思ったのは、17話だったかで、由希が喧嘩した真鍋翔に、「罰として絶交」と言ったところ。絶交が罰になると思うのは、自分が好かれている自覚がある証拠だからね。ああいうセリフをサッと言わせて、行間で登場人物の心情の変化を見せるのは、この作者の最も優れているところだと思う。

意外だったのは、ラストギリギリまで透と夾と由希の三角関係を維持する(透の心の揺らぎを描くの)かと思っていたけど、こんなに早々と透ー夾のルートで固定し、
由希ー倉伎真知のフラグを出していくとはね。

それはつまり、作者がこの作品を、この作品の登場人物を愛しているからなのかな?と思った。

つまり、「刺激的な展開で読者を楽しませる」よりも、「各キャラクターみんなに幸せになってほしい」という思いを優先させたということ。

あるいは、「刺激的な展開」はある種の「ストレス」であり、本作の読者は、「平和な展開」=「癒し」を求めていると判断したのかもしれない。まあ、草摩慊人の件でストレスは充分だしね(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
世間に認定されている休みとは違う、確かに。思いっきりの嫉妬。ここまで真っ直ぐな嫉妬だと、逆に不快にならないというね。

2話目 ☆4
透は、なんだろう、これが天然なら男はやられる(笑) 師匠、格好良いな~。当然、透にも弱さはあるわけで。時雨(笑) んで、イケメンだな(笑) 

3話目 ☆


4話目 ☆


5話目 ☆
修学旅行。透、最初に気にするのそれか(笑)

6話目 ☆


7話目 ☆3
ドタバタからのホラーやな、アキト。

8話目 ☆3
ユキ、強くなったな。トオル、小学生かな?(笑) 海には勝てないし、トオルにも勝てない(笑)

9話目 ☆3
アキト、どこまでの力があるのか。まどろっこしいな。口だけでどこまでいく? ここに至っては、言葉は無力だと思うけどな。

10話目 ☆4
少し痛いやも、は、可愛い(笑) かぐや、切ないよな~。つじつま合わせの恋が、本物に。

11話目 ☆4
ガン泣き。この二人、付き合えよ。時雨(笑) 行くけども(笑) 羽鳥も、良いよな。

12話目 ☆3
冒頭チョップ(笑) あれが恋をする女の背中、なにか痛々しい(笑) ゆんゆん、定着(笑) ユキ、ネガティブだからな。なにしくさってるんですか(笑)

13話目☆3
おじいちゃん、久しぶり、好き(笑) 腹の底から嫌そうな顔をするマユを観たいシグレ(笑) 俺、もう死んだって良いよ、からの強引なキス。いや~、少女漫画(笑) 

14話目☆4
楽しそうだな、おい(笑) 菖蒲、良いよな。一番好きかも。人の為になら本気で怒れる。「お金や地位が好きという、一風変わった感性の持ち主」って、スゴい好きなワードだな。

15話目☆3
トオル、嘘、下手(笑)

17話目☆3
猫の嫉妬(笑) 絶交が、罰になると思うのは、好かれている自覚がある証拠。

18話目☆3

19話目☆3

21話目☆3

22話目☆4
僕は、嫌なんだ。シンプルで良いね。ユキが自分だけの人間関係を作っていく。好きな娘に意地悪する小学生(笑) 幸せになってほしい。幸せにしたい。完全にフラグが。

第23話目☆4
コントだな(笑) さらっと「親には見られたくない」って言うところ良いね。じっちゃんはいつも1人、は笑った(笑) そこで姫(笑)

24話目☆3

25話目☆3
女か~。なるほど~。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

君を、想う。

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ2001年版と、2019年版の1st seasonは視聴済です。
2001年版は原作が完結していなかったので、全2クール26話で最終話はアニオリとなりました。
ですが、今回は本編の最後までアニメ化される…
2019年版の1st seasonを視聴した時、これがムッチャ嬉しかったのを未だ覚えています。
しかも、1st seasonからいきなり2クールなんですから…
そして2nd seasonも2クールという骨太の作品になりました。


透が紫呉の家に住み始めてから一年が経とうとしていた。

由希と夾だけでなく草摩家の皆とも交流を深めてきたが、
今も気になるのは忌まわしき『呪い』の正体。

進むべき道、決められた宿命、
終わりなき――十二支の――宴を前にして
由希は、夾は、そして透は何を想い、何を決意するのだろうか……。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

透を取り巻く世界の日常を描いた作品…
だけど、2nd seasonも色々なことがありました。

出来事の多くは十二支の呪い…物の怪に纏わる悲しい物語。
異性に抱きつかれると憑かれた獣に変身してしまうという体質の設定は、2nd seasonではすっかり影を潜めています。

それは物語の軸足が「草摩一族の秘密」という十把一絡げの状況から、十二支の個々人の在り方に変わったから…
一本調子だった物語が、登場人物の数だけ分岐し、それぞれの道を歩み始めたんです。

枝分かれした道は細く、脆弱で、行き先が分からず彷徨っているみたい…
時に道同士が交錯したり離れたり、歩みの速度もバラバラ…
心は「真っ直ぐ進め」と叫んでいるのに、右に行ったり左に行ったり…

でも、これらは私たちが「生きている」証なんだと思います。
心の弱い部分、知られたくない秘密、抑えきれない衝動、耐え難い畏怖…
そして誰かを愛する気持ち、大きく包み込む優しさ、温かさ…

ヒトは色んなモノを抱えて生きています。
それは十二支だって一緒…
そう、例え十二支の呪いがあったとしても、皆さん私たちと一緒なんです。
そういう十二支の人間臭さがひしひしと感じられる展開だったと思います。

そして、透の友人の魚ちゃんと花ちゃん…
2nd seasonも「透愛」が変わらず凄まじかったですが、今回は魚ちゃんに一波乱ありましたね。
コンビニ、蕎麦屋とたった2度の出会いでしたが、物凄いインパクトがあったと思います。
思いのたくさん詰まったDVD…両手を振りかざして叫ぶ言葉に、私の涙腺は全く抵抗できませんでした。

2nd seasonの中盤からこのクールじゃ絶対物語が完結しないと予感していました。
どの様に物語を纏めるんだろう…と思っていたら、物語の途中でスパッと切られて終幕となりました。
でも、いいんです…
だって、2021年に「フルーツバスケット The Final」の放送が決定したんですから…
それにしても、2nd seasonの最終話は凄かったですね。
私は原作未読なので、明るみに出た衝撃の事実にビックリすることしかできませんでした。
これで透の野望が一歩前進するかもしれないのは、きっと喜ばしいことなんだと思います。
でも、紅野の口から零れ落ちる台詞を聞いたら、素直に喜べないと思ったのも事実です。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、AmPm feat. みゆなさんの「プリズム」と、土岐麻子さんの「HOME」
エンディングテーマは、THE CHARM PARKさんの「ad meliora」と、MONKEY MAJIKさんの「Eden」

2クール全25話の物語でした。
2nd seasonもしっかり堪能させて頂きました。
ですが、最終話の衝撃から波乱万丈が予想される最終章が気になって仕方ありません。
この状況で一年待ちかぁ…
完成するまで待ちますので、本当のラストまで描き切って貰えるのを期待しています。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

今のところ眠れる獅子です

相変わらず原作は未読


全63話予定。現在位置は↓

 1st season 25話
 2nd season 25話←今ここ
 Final (仮) 13話

踊り場の2nd seasonなので軽めにいきます。

正直しんどい。
まず2つの道があると思うんです。リアタイ追うのと終わってからまとめてドン。一応ここは前者の意見ということであらかじめご承知おきをば。言うても2nd最後まで観たところで結論には至らない。立ち上がりだった1stはうろ覚え。そして共に2クール分とボリューミー。まとめての視聴をお奨めします。

しんどい理由はそれだけではない。
いわゆる“障害”と思しきものが特殊過ぎるのです。現時点で“障害”とは“草摩の家に生まれついた宿命によって縛られてる何か”しか分かってません。なにを根っこに苦しんでいるのか掴めないのでキャラの感情を拾えないのです。よもや表層なぞってあははうふふしてるだけじゃ名作とは言われまいて。なにかしら“障害”を乗り越えるなり打ち克つのだろうと想像できるのですが現時点では私が絶賛迷子中。きっと終盤にネタ明かしがあるのでしょう。

{netabare}草摩家当主の慊人(あきと)が嫌キャラとして描かれてはいるが絶対事情あるよね?{/netabare}
{netabare}なんで高校卒業したら夾(きょう)は幽閉されるのか他の道いくらでもありそうなのに?{/netabare}
{netabare}親に愛されてない子が多いね。変身しちゃうだけが理由だったらひどくない?{/netabare}

目の前でめっちゃ苦悩してるんですけど、十二支を苦しめてるものの正体がうっすらとしか分からず、なんか良く分かんない理由でイラついたり絶望したりする物の怪憑きの皆さんに菩薩モード全開で寄り添うヒロインという構図。


 理由の如何によらず苦悩している人にただ寄り添えるか?


みたいなところを感じて下さい、といった雰囲気はあります。こういうのってキャラには知らせずとも視聴者にはわかるようにするもんですけどね。面白い試みですがエンタメ感は薄いかなぁ。
置かれた境遇の厳しさに理解と同情の念はあります。だからこそ背景と理由を下さいってことですね。
そういうのが無ければ別の切り口。呪いというだけで縛られるしかないというあくまで思い込みとか。これだと理由はいらないんだけどそれはなんかやだなぁ。

1期は当初苦手だった透くんのキャラが終盤になって素敵に見えた後半追い上げ型。
2期は十二支の呪いに翻弄される皆さんを追いかけながら苦悩に寄り添う現状維持型。

全部終わってからあの時この時こうだったが見えてくるのだと思います。
もしくは原作既読で顛末をすでに知ってるファンが答え合わせをする場所。

いざ完走して全貌が明らかになった時、これが1クール2クールだったら覚えてるんでしょうが、差し詰め5クール分となるとよっぽど強烈な印象を残したとこじゃないと覚えてない確固たる自信があります。
全般的にもやっとしており初見でここまで50話は正直つらい気がします。


いいところもあるよ。OPEDが軒並み作品の世界観に合っていて良かった。そこだけは胸張って言える中継ぎの2nd seasonでした。
ここまで来たら付き合うけどね。頼むぜ名作!


※メモ
{netabare}あきとが女!?そして紅野は呪いが解けてました…と。
この淋しかりやの神様に救いは訪れるのか?十二支連中も救われてほしいね。{/netabare}



視聴時期:2020年4月~9月 リアタイ

-------

2020.09.22 初稿
2021.07.23 修正
2022.06.04 修正

投稿 : 2024/11/02
♥ : 40

74.0 6 2020年度の友達アニメランキング6位
憂国のモリアーティ(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (275)
1052人が棚に入れました
19世紀末。産業革命が進む中、着実に勢力を拡大し栄華を極めたイギリス。しかし技術の進歩と発展とは裏腹に、古くから根付く階級制度によって、人口の3%にも満たない貴族たちが国を支配していた。当たり前のように特権を享受する貴族。明日の暮らしもままならないアンダークラス。人々は生まれながらに決められた階級に縛られて生きている。ウィリアム・ジェームズ・モリアーティは、そんな腐敗した階級制度を打ち砕き、理想の国を作り上げるために動き出す。シャーロック・ホームズすら翻弄した“犯罪卿"モリアーティ。犯罪による革命が、世界を変える――

声優・キャラクター
斉藤壮馬、佐藤拓也、小林千晃、日野聡、上村祐翔、古川慎、小野友樹
ネタバレ

fluid さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

貴族社会で差別されたり、復讐したり、弱者救済系アニメ

よくある差別社会の不満を晴らす系のアニメ。推理もの。探偵もの。
大筋はなかなか楽しめる仕上がりになってますが、目新しい展開は無く、どこかで見たことあるストーリーがほとんどですし、細部におかしな点が目立ちます。沢山あるので各話ごとに感想として書きます。

■倫理観がおかしい、教育に良くないアニメ
被害者が復讐して加害者を殺すのは理解できます。でもモリアーティ自身は被害者でも何でもない、まったく関係性の無い相手を殺してるわけですが、この点は【倫理観】がかなりおかしいですね。Aから見て悪人に見える人でもBから見ればかけがえのない家族や恋人だったりするわけですし、善悪というのは視点を変えれば簡単に切り替わるあやふやなものです。
例えば、仮に、モリアーティが女の子と親しくなって好きになり、ある日、おじいちゃんが殺されたのと泣きついてくるとします。そのとき、自分が殺した相手の孫だと気づくモリアーティはどういう反応になるでしょうか?そういうことです。ただの人殺しでしか無いのに、このアニメは綺麗に描きすぎてる。

■いじめや差別と同じ
これ見て悪人が殺される展開がおもしろいと感じた人は倫理観がおかしいので善悪について学んだ方が良いと思います。そのおもしろいと感じる感覚はいじめや差別する人と同じ感覚です。それが、いじめや差別じゃないと思ってるのは本人だけ。調子乗っててムカつくとか、何で気付かないの?とか、性格がすごく悪いとか、いじめや差別をする側にもそうするだけの理由があります。本人にとってはそれが正義なんです。でも他人から見ればただの差別やいじめでしかない。それが正しいわけないだろ!と思えそうなことでも実はそうだったりします。人の価値観の違いというのはおもしろいですね。

そもそも悪役に見える貴族ですが、彼らにも殺人をするほどの何か理由があるかもしれませんし、殺された貴族の親や子供からすれば、復讐した側もただの復讐の対象でしかない。そういう冷静な視点で見ればモリアーティもやってることは同じ、ただの人殺しです。

本人に直接関係の無い相手への復讐や殺人や犯罪をアニメで描く際には、それは「悪いこと」だという印象付けが重要になります。悪いことだが国をよくするために成し遂げるみたいな、大義を目指しつつも殺した相手やその親類に申し訳ないと感じる気持ちを表現したり、自分はただの人殺しだと自虐的な重苦しい表情を見せるとか。それがこのアニメには一切ない。善悪を何も理解せずに、ただ人を殺してるだけの頭の弱い人にしか見えません。

■人物を悪く見せる描写が安っぽい
悪役を用意 → 解決 という展開が多いですが、人物を悪く見せる工夫が単純すぎて物足りない感じがします。汚い暴言や見下す発言を見せるだけだったり、殺人現場を見せるだけだったり。なんというか、善悪の基準が小学生レベル。もっと人の暮らしや悩みにどう影響を与えてるのか、実際にどんな被害が発生してるのか具体的な問題を描かないとおもしろくならないです。それモリアーティと何の関係があるん?という感じの悪人しか出てこない。自分に関係の無い所に首を突っ込んでへーいい人ですね、くらいにしか共感できないです。おもしろく無くは無いけど微妙な感じ、中身が薄いです。もっとモリアーティ本人に関係するような展開を描いてくれないとおもしろく無い。1話で消えて居なくなるモブキャラのドラマ見せるくらいなら、名探偵コナン見たほうが何倍もマシですね。

人間ドラマや感情の変化を楽しむアニメでもないです。

■貴族社会が悪いという作者の考えは間違ってる
社会に無くてはならないシステムが【貴族】です。その特権を悪用する一部の貴族が悪いだけですし、現代社会はその権力が集中しづらい構造に作り変えられたという点しか違いはありません。昔と今の違いはたったそれだけ。(詳細は6~7話感想に書きます)
というか、貴族を悪く描いてるけど、モリアーティさん、あなたも貴族じゃないんですか、とツッコんだら負け?貴族社会を無くした後は自分も平民に戻るのかな?

■以下、各話感想。
{netabare}
■1話、殺人犯をつきとめるモリアーティ
子供を殺された父親が最後に犯人を殺すのは理解できますが、被害者でも何でもない無関係のウィリアムたちが手を貸すのは何か違うと思いました。その点だけ見ればむしろウィリアムの方が悪人だし、ただの人殺しだし、まったく共感できなかったです。父親には共感できますがストーリーがテンプレすぎてふつうに面白いかなというレベル。
あと、証拠を残さない完全犯罪と口で言ってるだけで、何をどうやって完全に消してるのかが描かれてない。
静かな早朝にどうどうと表でタバコを吸うって、それ動いてるの自分だけで目立つし、タバコの煙も目立つし、犯行現場でそれはダメでしょう。

■2~3話、モリアーティの過去と秘密
まず、長男のアルバートがなぜ平民に肩入れするのかが分かりませんでした。最初からその違和感が頭から離れず、終わってみてもその理由が一切描かれていない。
例えば、小さいころから平民の子供と遊び、その友達や恋人が差別や虐待される様子を描くことで視聴者を共感させる、みたいなのがセオリーですが、そういった理由付けは一切ない。
貴族が貴族に囲まれて育つだけでは、平民との違いに気付くことも無ければ、嫌悪感を抱くこともありません。そもそもなぜ、孤児たちの住まいに訪れるようになったのか。
しかも家族を殺しますかねふつう?まったく理解できない。家族を殺すほどの理由付けが無いのにこの展開は無理があると思いました。
よくあるテンプレ設定をまねたのは良いけど肝心な部分が抜けてる感じですね。おもしろく無くは無いけど、微妙な感じ。

■4話、子爵とグレープフルーツ
助けなかった子爵は確かにひどい人間ですが、子供が死んだこととは直接的な関係は無いですし、命まで取りますかね?ただの逆恨みにしか見えませんでした。
例えば、1000万で助かる命があるとして、1000万くれないお前らは人殺しだ!と言ってるのと同じ。
子供が死んだのは村の医者が出かけて居なかったことが原因。もっと言うなら24時間医療体制の整っていない時代に病気にかかってしまったことが原因んですよね。
医療を受けられるのがあたりまえ、助けてもらえるのがあたりまえという考え方は、ぬくぬくと育った現代人だけの発想ですね。
それに復讐したところで子供が死んだ悲しみは消えませんよね。なのに、すべて解決したみたいな描写も不自然です。人の感情が単純に描かれすぎですね。全然違います。
人目に付く酒場で目立つ貴族の格好で屋敷の関係者と会話したり、茶会で殺人したり、どこが完全犯罪やねん!とツッコみたい。

■5話、貴族と平民の恋、騙されアヘンで錯乱して死亡
4話までは普通に面白かったのですが、今回は特にひどい。
おそらく元ネタは、貴族と平民のあいだに障害が沢山発生して乗り越えさせる様子を描き、視聴者を共感させる系の展開なのでしょうけど、このアニメにはその描写が一切ない。共感要素ゼロ。酒場の女がチラっと二人の出会いを語って終わり。これはひどすぎる。メインに描くべき部分を省略してどうでもよい部分を表に残した感じ。

■6~7話、ノアティック号、劇場殺人
「この国の歪みの原因は階級制度そのもの」これは全然違いますね。
貴族は民を他国から守ったり、国の経済を担ったり、人が住める環境に整えたり、社会に無くてはならいシステムが貴族です。その特権を悪用してる一部の貴族が悪いだけですね。

そもそも、昔の階級社会よりは権力が一か所に集中しづらいというだけで、現代の社会構造にもその名残はありますし、権力が集中しないわけではないですし、それを悪用することも可能です。「貴族」みたいな、一目で分かる目印が無いから表面化しづらいだけです。あるいは、それをあたりまえだと感じてしまっているだけです。昔の人たちにとってもそれは同じですね。生まれた時からあるシステム(貴族)に違和感を感じる人の方が少なかったと思います。一部の悪い貴族に対して嫌だなという感情があったとしても、それは具体的に何が悪いのか言葉にしたり、形にして表すのも難しかったんじゃないでしょうか。昔の人にとってはまだ存在しない新しい概念でしたから。人々にその新しい概念を理解してもらうのにもかなりの時間を要すると思います。「制度は変わりづらいけど、人の心は変わりやすい」いや、むしろ逆ですよ。人の考え方や常識ほど変えづらいものはありません。人の考え方を変えることに成功さえすれば、制度や法律なんてものは簡単に変えられます。

「可能性を一つ一つ潰せば真実にたどり着く」これも全然違いますね。
哲学や概念の話になるので説明は省きますが、そもそも可能性というのは次から次へと増え続ける際限のないものですから、一つ一つ潰したところで答えが一つには定まることはありません。どこまで突き詰めても絶対はなく「おそらく」としか言えません。

そういうのを上手くストーリー展開に時間をかけて丁寧に組み込んでる名作は結構ありますが、このアニメは一言二言で済ますだけだったり、理解が間違っていたり、ちょっと安っぽい感じがします。無理してカッコいいセリフとか使わない方が良いと思います。

■8~9話、シャーロック・ホームズ
シャーロック・ホームズというよりは、頭の悪いチャラチャラしたイケメンという感じ。
何でも見通せる人間はあんな風に表情豊かにならないと思います。起こる前に知ってるわけですから、起こるタイミングで表情が変わるのはおかしいです。すべてがあたりまえという表情やポーカーフェイスの方が似合うんじゃないかな。

■10~11話、列車殺人、モリアーティとホームズが協力して事件を解決
敵対関係なのか、仲良しなのか、二人の関係がちょっとおもしろいですね。
今回は、純粋な探偵アニメという感じ。被害者の状況から推理し、順に順にと筋道立てて分析し、どちらが謎を解決するのかという競争のような展開が良かったです。でもこういう展開、他でもよく見ますね。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

目的は手段を正当化する

原作未読 そういえば原典も未読


 これはかの名探偵シャーロック・ホームズをすら翻弄した
 犯罪狂モリアーティ教授の物語


海外ミステリだとアガサ・クリスティは読んだことあるけど超有名なシャーロックホームズは未経験です。おおむね三毛猫ホームズ止まりな私。
その赤川次郎氏の連作『三毛猫ホームズ』だって数多あるオマージュ作品の一つ。アニメでも“家頭”と書いてホームズと読ませる京都の骨董品屋のお話をついぞ最近やってたり。ホームズの冠をつけなくても『ミシシッピー殺人事件』たしか助手の名はワトソン、と匂わせグレーゾーンを漂ってみたり。この二人の名前を出しとけば謎解きものであることを万人に共有せしめる現代用語の基礎知識。

とどのつまり説明不要な名作をモチーフにしてるわけで。そしてこの私。ホームズとワトソン君とベイカーストリート何番は知っているものの本作の主人公モリアーティは初耳。
知っていれば視聴前にもろもろ脳内整理できたかもしれません。あ、そういう人がいるのね~とニワカ全開で本編突入しました。

原典の挿絵みると禿茶瓶なおっさんですが、本編はそのおっさんの若かりし頃ということでブロンドイケメンになってます。こういうの元ネタ知ってると差分を楽しめそうですね。

 主人公の敵役で稀代の悪党の前日談

STARWARSのepisodo1であのダースベイダーの幼少期をかわいらしい少年が演じたのと同様に、人は無垢で生まれ何かのきっかけや積み重ねで進んではいけない分岐へと歩を進めた物語になってそうです。「なってそうです」と推定なのは分割2クールの前半だから。断定するにはちと早いのでお預け。
彼(モリアーティ)にとってのきっかけは『階級制がもたらす不条理』ということになるのでしょうが、そこの描かれ方を好意的か否定的かどのように捉えるかによって作品評価が分かれそうな印象です。私はやや好意的に捉えた側。来たる後半戦も観るつもり。

原典をご存じの方はその差分を探ってもよし
私みたいなニューカマーは100年前の英国の空気を浴びにいく心持ちでよろしいかと。

ちなみにタイトル『憂国のモリアーティ』。
どこらへんが憂国かをなんとなく理解できる仕様になってるのは好感です。
リスクを丁寧に潰していき真相に迫らんとする探偵ホームズと、完全犯罪をもくろむモリアーティ。方向や立場は違えどアプローチは似たようなもんだというツボもおさえておりますね。
奇抜さよりも丁寧な仕事。作中のライバル二人の仕事ぶりよろしく、アニメ制作もなんやら怪しいとこありますが少なくともきっちりやろうという姿勢はうかがえた手堅さを感じる一品となってます。


なお、CVさん歌唱の主題歌は映像含め楽しめました。
{netabare}ゴールデンカムイ尾形弟の役をされてた方ね。いい声だわ。{/netabare}



※ネタバレ所感

■目的は手段を正当化する

謎解きよりも稀代の犯罪者の生成過程に興味が向いた本作。スパイスとなるはイギリスの階級制度。

 なんでこの人そうなったん?

共感はできませんが説得力はあったかなぁ…。

{netabare}貴族階級の傲慢さへの怒り。それを許してる社会への怒り。根本となる階級制度の破壊を志向していくことになります。階級制度そのものについては長くなるので割愛。

受け取ったメッセージひとつは破壊志向、アナーキズムの限界といったらいいでしょうか。とある不満があったとして「それを破壊orガラガラポンしちゃえ!そしたら万事ハッピー」って発想は規模が大きくなるほど難易度が増し国家規模ではまず不可能。やらかしたら歴代とてつもない混乱を経て落ち着く以外に例外はなし。フランス革命もギロチン送りしてすぐ革命勢力は瓦解したでしょ? 明治維新だってガラガラポンに見えて禅譲だし、それでも鳥羽伏見や戊辰戦争が起こるくらい急激な変化には相応のハレーションがつきものです。現実は粘り強く改善するのが近道だったりします。
それ(地道な改善)を放棄したらこうなりました!がモリアーティだったかと。起点は“憂国”で理想をぶつ姿に魅力を感じるやもですが、実際の行動は崇高(仮)な目的と合致してません。しまいには目的そっちのけに見えてしまってるところが“あるある”だなぁと思って眺めてました。そのうち“貴族”だけがターゲットだったところから“労働者”に刃が向くんじゃねーの?と予想してます。手段が目的化することで本末転倒になる。その時のモリアーティ一派の心情の機微に注目したい。{/netabare}


{netabare}ふたつめは善意の思考停止。来たる後半ではモリアーティ家の義憤にかられたお兄ちゃんにも注目したい。冒頭、モリアーティと共謀し自分の家族をポアしちゃった少年です。高貴なお方がもつ富める者特有の後ろめたさからのダークサイド突入。西園寺公一や近衛文麿なんかそんな感じでしょ? 前者は意図的、後者は無自覚に国家を破壊へと導いたってのが一般的な見解です。ヘタに力があるだけに悪影響は絶大なのよね。
だからこのお兄ちゃんに「で、英国の階級制はどうなったん?」と当初の目的に関しての結果報告を求めたいですね。きっと答えられないか「道半ば。俺たちの革命はこれからだ」的回答になることでしょう。彼らが軌道修正する可能性はゼロに等しく、常に搾取されていると自己肥大化させ続けているのです。犯罪を正当化する理由なんてないのにね。

あくまでモリアーティ視点なので貴族階級層の人間が持つ良い点、ノーブレスオブリージュみたいなのに作品では触れてません。目が曇り見えないのかあえて蓋をしてるのか、おそらく両方あるのでしょう。
ノーブレスなんちゃら“持てる者の責任”と言われてピンとこないかもしれませんが、直近なら鬼滅の煉○さん思い出していただければよろしいかと。あれがノーブレスオブリージュの好例です。
さすれば少しは貴族層に好意的な視線も注がれそうですが、彼らがそうなることはなく、支配構造を終わらせるには、敵を倒し、社会を変えるしかないとの思考から抜け出せません。妥協したら引きずりおろされますからね。そもそも支配者階級と彼らが考えている層を“支配を維持・強化することしか考えていない悪人”と捉えています。となれば耳を塞ぎ純化の道まっしぐら。
そして倒した後のことは考えてません。“倒せば良くなる”それだけ。
後に控えるさらなる受難そっちのけで○獄さんに向かって「偉いんだからてめーが責任取れ!タヒんでこいや!」が基本姿勢の彼らに一般人はドン引きすることと同じです。{/netabare}


{netabare}最後みっつめは犯罪コンサルタントというポジション。いいですよね姑息で(笑) 当事者にならず批評家のポジションに安穏とする。ここはシンプルに“四列目の男”。モリアーティその人は、お遍路好き元総理のものすごく頭の切れるバージョンにしか見えなかった私でした。
だってすでにブロンドイケメンな若い頃にホームズと交錯していて、禿茶瓶になる程の年月を重ねるまで逃げおおせたわけでしょ?(適当) 改革を口では標榜しそれでいて矢面に立たない。いくらイケメンで弁が立とうが私は信用しません。

そこはしっかりと悪人に嫌悪感を抱かせる仕上げをしていたともいえ、キャラ設定よい感じでした。{/netabare}



階級社会へのアンチテーゼはまあよいとしてその解決に導く方法論が間違ってると思わせる一品。
だからこそキャラの口からあちら界隈の用語でいう“総括”を聞いてみたい。

 アンチ貴族社会の理念のもとに行動した結果有効打を打てたのだろうか?

そしてそのしどろもどろの言い訳をニヤニヤしながら「まあそのへんがきみらの限界だよね」と侮蔑する未来を想像しながらSっ気全開で待機します。
{netabare}…とここまで煽ったところで語られることはないでしょうね。逃亡/責任回避は彼らの常套ですから。{/netabare}



視聴時期:2020年10月~12月 リアタイ   

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2021.02.28 初稿
2021.09.30 修正
2022.06.02 修正

投稿 : 2024/11/02
♥ : 42

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

もちろん、あのモリーアティです。「憂国」は、なるほどそういうことなんですね…。<シャーロック・ホームズ>シリーズのメインキャラクターが軒並み登場!

[総評]
お話は<シャーロック・ホームズ>シリーズのジェームズ・モリアーティが何を同期に事件を起こしたかという観点の二次創作ものです。

ウィリアム・ジェームズ・モリアーティのやっていることは「毒を以て毒を制す」じゃないですが、素直に「ダークヒーロー物」と思うのか、それでも「社会秩序を破壊しようとしているテロリスト」と思うのかは視聴者の価値観にもよりますよね。

「貴族がやっていることが横暴だから民衆のために制裁する」というのは崇高な理念とも捉えられますし、単に彼が楽しみたいだけのお題目なのかもしれません。

もっともシャーロック・ホームズの側も、名探偵ではあっても必ずしも人格者であったり正義の味方であったりはしないわけで、謎に挑みたいという欲求を表に出しているぶん正直な人だとは言えます。

とりあえず二人の関係については、才能を持つ者同士が違う立場に立った結果として対決するというまさに「ライバル関係」といえるんだと思います。

物語は必ずしも勧善懲悪である必要はないので、フィクションをフィクションとして楽しめるのであれば本作を面白いと思える素養は充分にあると言えそうです。

== [下記は第4話まで視聴時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
第4話まで視聴時点でこのレビューを書いています。

コナン・ドイル作の「シャーロック・ホームズ」シリーズにおいて、「犯罪卿」として名を馳せるジェームズ・モリアーティ。

本作はそんな彼が「犯罪卿」となる動機として十九世紀末のイギリスにおける階級格差の解消を掲げる、異色のクライムサスペンスです。

ジェームズ・モリアーティに兄弟がいるという設定は「シャーロック・ホームズ」シリーズから引き継がれたものですが主人公ウィリアム、兄アルバート、弟ルイスの名前は本作オリジナルのものですね。

当然ですが主人公ウィリアム・ジェームズ・モリアーティは犯罪を仕掛ける側です。基本的には特権階級に属さない「被害者」がただ揉み消されてしまう悲嘆に明け暮れているところを「クライム・コンサルタント」としてウィリアムが復讐をサポートするというストーリーであるようです。

第1話ではストーリーのテンプレートとして労働者階級や貧民の少年たちが巻き込まれた猟奇事件の犯人の特定と、被害者の父親による復讐をウィリアムがサポートする様を見せてくれました。

第2、3話の前後編ではクライム・コンサルタントとなるに至ったジェームズ・モリアーティ三兄弟の生い立ちが描かれ、第4話では使用人に恨みを買った子爵が復讐される様が描かれました。

ということで作品との相性は概ね第3話か第4話まで観れば判断できると思います。私は結構面白いと思っているので、このまま視聴継続予定です。
== [第4話まで視聴時のレビュー、ここまで。] ==

2020.12.3追記:
第8話まで視聴終了。サブタイトルは「シャーロック・ホームズの研究 第1章」で、これは元々の「シャーロック・ホームズ」シリーズの第1作『緋色の研究』へのオマージュなんでしょうか。

第6話でのシャーロック・ホームズに続いて、ついにジョン・H・ワトソン登場です。人名は小説準拠のようですが、事件自体はいろいろとアレンジされている模様。

2020.12.8追記:
第9話まで視聴終了。ラストのカットでのワトソンの日記(?)の開かれたページの左上には「A STUDY IN SCARLET」の文字(原作のタイトル: 邦題『緋色の研究』)が書かれていましたね。

2020.12.29追記:
最終2話(第10、11話)で前後編を持ってきました。ウィリアムとシャーロック・ホームズが直接対面するストーリーでしたね。

二人が互いに興味を深めて、さらにストーリーには王室関係の何かがありそうな描写で2021年4月から予定されている第2クールへの良い助走だったと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 35

69.2 7 2020年度の友達アニメランキング7位
D4DJ First Mix(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (104)
274人が棚に入れました
あの光景を、私たちは忘れない。「ハッピーアラウンド!」が口癖の愛本りんく。日本に帰国した彼女は、DJ活動が盛んな陽葉学園に転校する。そこで目にしたDJライブに感動し、明石真秀・大鳴門むに・渡月 麗を次々と巻き込んで、ついにはDJユニットを結成することに。Peaky P-keyやPhoton Maidenなど、学内のDJユニットとも交流しながら、りんくたちは大きなステージへと駆け上がっていく……!

声優・キャラクター
西尾夕香、各務華梨、三村遙佳、志崎樺音、愛美、高木美佑、小泉萌香、倉知玲鳳、紡木吏佐、前島亜美、岩田陽葵、佐藤日向、水樹奈々、Raychell、古谷徹

ゲリオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

莫大な金を掛けた結果

ブシロードが"BanG Dream!"シリーズに続けて手掛ける大型ミディアミックスプロジェクト"D4DJ"のアニメ。
木谷会長が「自らの生涯最大スコアを狙う」と豪語するほどの力の入れ方で、アニメ放送前およびスマホゲームリリース前から宣伝に圧倒的費用をかけ、まさにブシロードの社運を賭けるコンテンツの様相を示した。
ところがいざアニメ&ゲームが始まって見ると、これがなかなかの空気っぷりで、まずゲーム(D4DJ Groovy Mix=グルミク)の方は先行してリリースされたSEGAの"プロジェクトセカイ"に大きく差を付けられてしまった。今回はアニメのレビューであり、ゲームの詳細な話題は避けるが。

さて、アニメ"D4DJ First Mix"の感想に移ると、第一にアニメーションとしての評価は「大変良い」である。
なぜかネット界隈でほとんど話題にならないのが不思議なくらい映像クオリティが高く、アニメーション制作会社サンジゲンの3DCG技術を改めて証明した形。
サンジゲンさんと言えば、"BanG Dream!"の2期~3期を手掛けたことが記憶に新しく、CGと美少女アニメを絶妙に融合させた有能会社という認識。
昨年制作した"新サクラ大戦"の3DCGアニメーションは微妙だったので、やや過大評価だったかなとも思ったが、そこはやはり掛ける製作費が重要だった様子で、本作はブシロードマネーによってCGキャラの力の入れ具合が半端ではない。
CGなのにキャラがヌルヌル動くのは当然のこと、表情や髪の毛が作画以上に細かく躍動していた。
バンドリもキャラの動きにかけては既存CGアニメのトップクラスと言える仕上がりだったが、表情はややCG特有のロボットっぽさが残っていた気がするので、D4DJのキャラモデリングはバンドリ以上の完成度だったであろう。
特にライブシーンは筆舌に尽くしがたいほど圧巻で、CG自体への悪印象を持たない限り既存アニメのライブシーンにおける最高峰に位置付けるべき作品と言っても過言ではない。

ストーリーはあえて冒険せず王道をゆく。
"Happy Around!"というユニットの4人を主役とし、メンバーの結成~学園祭大会まで無難なシナリオを貫いた。
ありがちな主人公の闇落ち(ラブライブ、アイマス、バンドリ他)を回避したのは英断だったと思われる。若干メンヘラの気質がある描写があった"むにちゃん"というキャラがいたものの、なんだかんだ深いトラブルにならずにいつの間にか解決する流れに違和感があったけど…w
とりあえず良かったことは、底抜けの明るさを持つりんくが主人公として終始魅力的なキャラに描けていたこと。
表情豊かで時に破天荒な行動をとるけど、友達に迷惑をかけたらちゃんと謝れる子だったのが好印象。
騒がしいキャラ特有のウザさみたいなものが皆無だったのは、これまでの美少女アニメの主人公たちを分析したのか知らないが、よく練られた主人公だったと思う。
努力家だけど落ち込みやすい真秀ちゃん、ワガママだけど可愛いむにちゃん、真面目だけど天然な麗ちゃん、他のメンバーもそれぞれキャラが立って素晴らしい。
当初ハピアラは他のユニットに比べてインパクトが格落ちすると思われていたが、アニメの主役ユニットにするならやはりハピアラしかいない結論に落ち着いた。

D4DJには6つのDJユニットが存在するが、今回のアニメでは同じ高校に通う3ユニットに絞られた。
"Peaky P-key"は格上の先輩ユニットとして、作中でも実力を如何なく発揮。
バンドリのロゼリアに近いポジションであったが、メインボーカル響子の声優がバンドリの主人公ポピパの香澄を演じた愛実さんというのが感慨深い。
ピキピキの曲はElements Gardenが提供しているので、楽曲レベルも安定してカッコよく、愛実さんの歌い方も「バンドリの香澄」になる前のアニソン歌手だったころの歌い方みたいで良かった。
意外だったのはプロユニットの"Photon Maiden"も、アニメ内でしっかりとした役割を与えられたこと。
フォトメも一応メインビジュアルには載っていたけど、ハピアラが主役になる以上、チョイ役に留められると思ったが。
ゲームやCD楽曲を通じて一応自分の推しユニットに見做していたので、アニメでも活躍してくれたのは嬉しい誤算だった。

以上、高品質な3Dアニメーション、無難なシナリオ、魅力的な主人公とキャラたち…大変満足なアニメだったというレビューを書いた。
ただ、色々と余計なことをしてくれたブシロードには苦言を申したい。
制作会社がこれだけ死力を尽くしてアニメを作ってくれたのに全然アニメが話題にならなかったのは、やはりオンエアを他アニメの3週遅れにしたことなどで、普通のアニメファンからそっぽを向かれてしまったことが要因なのではないか。
「3週遅れ作戦でバンドリシリーズは功を奏した」と木谷会長は自信満々に語るが、バンドリ1期が話題になったのは酷い作画崩壊や"きらきら星事件"がネタになったからであり、そもそもポジティブな理由ではない。
バンドリ2期~3期に関しては、既にガルパで固定ファンが付いていたので、3週遅れは別に利点とはなっていなかったし、むしろ新規ファン獲得の弊害だった。ましてや話題作目白押しの激戦だったD4DJのクールで3週遅れなど正気の沙汰とは思えず。
また、東京MXの放送で3~4話くらいまで視聴者のツイートを画面下部に流し続けた企画も大いに不評を買った。
下手に目に入る分、選挙速報のL字よりもタチの悪いゴミ企画。
ちなみに画像キャプチャ系まとめサイトが何処もD4DJを取り上げなかったのは、ツイート垂れ流し企画が原因だと思った。著作権侵害を防止する効果はあった一方、話題性はなくなったが、得意の「流行ってる感」を打ち出すことを一番大事にしてるブシロードはどう受け取ったんだろうか。

話が脱線したのでレビューを締めると、アニメ自体は素晴らしかったので是非2期(Second Mix?)も希望したい。Merm4id、燐舞曲、LyricalLilyの活躍も楽しみなので。
ただ、巨額のブシロマネー投資したにもかかわらず、この空気っぷりはやはり残念であった。
現状バンドリと共倒れになってることも含め、やっぱりD4DJはプロジェクトとしては失敗だったんじゃないかと。
原因はアニメ制作会社や声優さんではなく完全にブシロード(木谷)側にある。
かつてのネットで散々罵倒されたけど持ち直したバンドリシリーズのように、D4DJも簡単に損切りせず復権してくれることを望んでいる。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

本来出会わないものを、繋いで、新たな価値を生み出すのが、DJなのかもしれない。

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
バンドリのDJ版ですね。ただ、個人的には本作の方が好きでした。とにかく明るく楽しくワチャワチャした作品になっています。

なんとなくこれ、タイトルで損している気がします。何のアニメか分からず、最初、「あにこれの初期設定IDか?」と思っちゃいましたもん(笑) 別に、「DJパーティー」とかで良かったのでは?

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
曲と曲を繋ぐ。曲と映像を繋ぐ。曲とダンスを繋ぐ。

そして、曲と人を繋ぐ。人と人を繋ぐ。

格好よく言えば、DJとはそういう仕事なのだなということを感じさせてくれる作品でした。

本作は、DJの技術や、ライブに関わる要素などをマニアックになりすぎない程よい塩梅で紹介してくれます。実に初心者に優しい仕様。

また、それぞれに異なる特徴(技術)を持つ少女達が出会っていくなかで、次第に大きなグルーヴ感が生み出されていくという、王道かつDJアニメらしい構成。映像も、バンドリの経験を生かしていているのか、予算かけてるからなのか、安定しています。

正直、期待していた数倍は面白かったです。これぞ、ダークホースって感じ。

ただ、本作の最大の問題点は、「DJアニメなのに、あんまりDJしてない」というところかな(苦笑) 彼女らはもはや、「DJもいるアイドルグループ」だよね(笑) 本当は、既存の曲を上手く繋いだりアレンジして、映像や演出をつけて客を盛り上げいくだけの方がDJアニメらしいんでしょうが、既存の曲使いまくれば金かかるし、オリジナル曲出さないと金稼げないし。まあ、ブシロードだからな(笑)

と、ここまで書いておいてなんですが、私はDJにあまり良い印象はもっていないので(この辺は余談に)、ぶっちゃけ、DJ要素とかどうでも良かったのです(笑)

さて、アニメとしての本作の良さは、圧倒的にキャラの良さとキャラ配置のバランスの良さかな。全体としてはリンクの明るさと前向きさが作品の方向性を決め、ムニがトラブルを起こし、レイの天然で癒され、マホのツッコミがうまくまとめる。私は特に、ムニとレイがお気に入りでしたね。ナイスちぐはぐコンビでした!
{/netabare}

【余談~DJという存在について思ってたこと~】
{netabare}
クラブとか、付き合いで2回行っただけだけど(笑)、DJって、「なんとなく、いけ好かない」という感覚がずっとありました。

多分それは、「人のふんどしで相撲取ってる感」だと思うんですよね。映画評論家だとか、コメンテイターとかも同様。

DJって、「なんか良い感じの曲を繋げて、キュッキュキュッキュやって盛り上げるのが仕事」だけど、「盛り上げてるのは、その良い感じの曲を作ったり歌ったりしている人じゃね? お前の手柄じゃなくね?」(なのになんでお前がモテるんじゃい!)

と。この(ちょい意味はズレるけど)「漁夫の利」感がどうにも気にくわなくて。

多分これ、DJ KOO(TRF)さんやDJケミカル(ファンモン)さんの影響も大きいと思うんですよね。だって、歌番組で見る彼ら、素人からすれば何にもやってないですもんw(本当は裏ではかなりたくさんの仕事しているらしいですが、素人には分かりにくい)。

あと、クラブDJとラジオDJ、ターンテーブリストなど、素人には違いが分かりにくいってことも大きいと思います。

個人的には、ラジオDJはトーク力が必要だから、「ちゃんと自分の実力で稼いでいる」感じがして好感がもててました。ターンテーブリストは、DJ松永(Creepy Nuts)さんが関ジャムに出た時の細かな解説を聞いて、「これはギタリストやボーカリストと同じ、職人だな~」と思いました。尊敬ですね。

だから、私がいけ好かないのは、「クラブDJ」限定になりますね。まあ、あちらさんもアニヲタなんていけ好かないでしょうけど(偏見)w

とはいえ、よく知りもしないで一方的に嫌うのもなんなので、多少調べてみると、

①客層や時間帯等に合わせた選曲のセンス。
②場の雰囲気を読み、合わせる能力。
③曲を滑らかに繋ぐ技術。

が特に必要だそうで。①や②は、圧倒的な音楽知識が必要でしょうし、②にはコミュニケーション能力、③には単純な技術。

てかこれ、ほぼ「ソムリエ」と同じ仕事してるんですね。たくさんワイン飲んで、味覚えて、料理との組み合わせを重視しながらも、お客様の好みに寄り添う。③は、デキャンタージュの技術かな?

こうやってちゃんと考えていくと、「人のふんどしで相撲とる」とまでは、言わなくてもよいと思わなくてもないとも言いきれないような気もしてきました(笑)

ただ、本作の彼女らは、圧倒的に「クリエイター」ですよね。だから「人のふんどしで相撲取ってる感」はなく、好感がもてました。逆に、世の中のDJがここまでクリエイトしているかは、知らないけれど(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
懐かしい(笑) DJ導入編。

2話目 ☆3
リミックスするのは、DJとは違うスキルが必要な気もする。ライブは結構良かったのでは?

3話目 ☆4
映像表現も加わるか。あれ? この作品、面白いぞ?

4話目 ☆3
ここで、作曲家。もはや、DJのレベルを超えているのでは?

5話目 ☆4
良い友情だ。パラパラに、あのゲームの伏線が生きるか。キャラソン、お金の匂いがするな~(笑)

6話目 ☆4
バカなのね(笑) レイ大暴れ(笑) 遊び過ぎ(笑)

7話目 ☆3
Jkの腹筋サイト、、、メニアーック(笑) ピキピキの話。ハピアラとの違いが分かりやすい。この飛び入り参加は、アンチも増えそうだけど(笑)

8話目 ☆3
引き抜き未遂。まあ、そんなところだよな。マウントとれそうなステージでだけ強気(笑)

9話目 ☆3
年度末に学園祭。受験大丈夫か?(笑) 普通に考えれば、1位と8位が1回戦だよな。フォトンメイデン。負けてる感ね。レイ、歌は上手いな、セリフは棒だけど(笑)

10話目 ☆3
さらにキャラを深めるか。

11話目 ☆2
せっかく真面目にやってきたのに、ここでふざけちゃったか~という感じ。

12話目 ☆

{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「D4DJ」の合言葉は、「繋ぐ」!

この作品の原作ゲームは未プレイです。
この作品は、DJをテーマに「Bang Dream!(バンドリ!)」、「少女☆歌劇 レビュースタァライト」に続く、ブシロードが新たにお送りする音楽メディアミックスコンテンツなんだそうです。
因みに「D4DJ」の「D4」は、「4つのD」=「Dig Delight Direct Drive」の略なんだとか。


「次はキミの番だよ!」

それは、世代を超えて繋がっていく約束の言葉。

伝説とまで謳われるDJの祭典、≪D4 FES.≫。
この祭典をきっかけに、日本もDJ文化を花開かせる。

DJは誰もが気軽に音楽に触れるためのメインツールとなり、
DJユニットと呼ばれるパフォーマーたちが現れる。

老若男女問わず、多くの人々が分かち合える文化として
DJは欠かすことのできない音楽ジャンルとなっている。

そして、新たにこの場所(フロア)を目指す6つのDJユニット。

Happy Around!
Peaky P-key
Photon Maiden

Merm4id
燐舞曲
Lyrical Lily

最高の瞬間(ライブ)を目指す彼女たちの物語が、
いま幕を開ける!


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。
本プロジェクト上では、6つのDJユニットが登場するようですが、アニメでは上記のうち3組のみが登場していました。
アニメの尺を考慮すると妥当な判断なんだろうと思います。

アニメの物語としては、この作品の主人公であるアフリカからの帰国子女の愛本りんくが、転校初日の昼休みの校内放送で流れた曲に聞き覚えがあったのを発端に、DJ活動にハマっていきつつ同士と共にユニットを組んで高みを目指していく…
ザックリ言うとこんな感じです。

DJ活動における日常なので、物語としての抑揚はあまりありませんが、きっとこれがこの作品における物語の正しい在り方なんだと思います。

ブシロードと聞いてピンと来なかった訳ではありません。
事実、「Bang Dream!」の中でも相当気合の入った楽曲が次々に投入されていましたし、作品の中で結成された「RAISE A SUILEN」さんは作品の枠を飛び出し、アニメ「アサルトリリィ」のオープニングを歌っているなど、音楽やユニットが物語をおいてけぼりにして、どんどん進化しているのがとても心地良かったり…

そして本作品で披露されるパフォーマンスも相当レベルが高かったと思います。
と言うより、今回はあいみん率いるPeaky P-keyに全部持っていかれてしまいました。

あいみんと言えば、BanG Dream!の戸山香澄(Poppin'Party)が頭に浮かびますが、今回あいみんが演じたPeaky P-keyの山手響子は香澄とは声色が少し違いました。
香澄より少し声のトーンが低めのあいみんボイスがヤバいくらい役に合ってるんです。
加えて、アニメの中で見られるPeaky P-keyのパフォーマンスのクオリティが半端無いんです。

第1話で流れた「電乱★カウントダウン」
第7話ライブ演奏曲で使われた「Let's do the 'Big-Bang'」
個人的には「Gonna be right」を合わせたこの3曲が私にとっての無限ループでした。
目を瞑ればPeaky P-keyのパフォーマンスを思い浮かべることができる…
何度聞いても飽きることの無い楽曲…私にとって最高の時間だったと思います。

普段はあまりしないのですが、今回は気になってTou Tubeで配信されている動画もチェックしちゃいましたよ。
Peaky P-keyの格好でパフォーマンスしている皆さん…メッチャ格好良かったんですけど!

Happy Around!にはあまり知っている声優さんはいませんでしたが、個人的にPhoton Maidenは気になりました。
DJ担当の出雲咲姫を演じているのは「つむつむ」こと紡木吏佐さんで、RAISE A SUILENのチュチュ様や「アサルトリリィ」の安藤鶴紗役を演じられていましたので…
そしてもう一人、「アサルトリリィ」で吉村・Thi・梅を演じた岩田陽葵さんもいらっしゃるんですよね。
特につむつむが演じてきたチュチュ様、安藤鶴紗、出雲咲姫は全然タイプが違うので、正直台詞だけでは区別ができませんでした。
今年のお正月にD4DJの12時間特番が放送され、その中のライブシーンを見て初めて共通点に気付きましたので^^;

と振り返ってみると、DJユニットのことばかりになってしまいましたが、ある意味仕方ないのかもしれません。
何故なら、今回登場したPeaky P-keyを始めとするDJユニットは、アニメの枠の中だけに閉じ込めておくのはあまりに勿体ないと思えたからです。

1クール全13話の物語でした。
これまで、私の中で主体はあくまでもアニメの作品そのものでした。
ですが、こういう作品に触れる度に考え方の幅が広がったのは結果的に良かったことなんだろうと思います。
これからの各ユニットの活躍に期待しています。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17

67.0 8 2020年度の友達アニメランキング8位
Lapis Re:LiGHTs (ラピスリライツ)(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (167)
548人が棚に入れました
舞台は輝砂、そしてその結晶体である輝石が動力として普及した街・マームケステル。輝砂や輝石を利用し、呪文やメロディによって魔法を発動させる少女は “魔女"と呼ばれ、歌唱活動や魔獣退治を行い、人々から憧れを集めていた。暁の魔女が創設した魔女見習いが集う学校、フローラ女学院。立派な魔女になることを夢見る少女・ティアラは学院の門を叩く。「私、ぜひともこちらの学院で学ばせていただきたく――えっ!?」

声優・キャラクター
安齋由香里、久保田梨沙、向井莉生、佐伯伊織、山本瑞稀、星乃葉月、嶺内ともみ、篠原侑、中山瑶子、本泉莉奈、鈴木亜理沙、大野柚布子、早瀬雪未、広瀬世華、赤尾ひかる、雨宮夕夏、松田利冴、桜木夕、奥紗瑛子、伊藤はるか、花澤香菜、南條愛乃、上坂すみれ、佐倉綾音
ネタバレ

食前酒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

アイドル系好きな人是非見てみてください

【第十二話】(総評も含みます)
{netabare}最終話です。私的には満足な回でした。魔獣の群れが迫って緊迫した状況の中行われるケステル祭。ウォール展開のために魔力を集めるべく早速各チームがオルケストラを開始。最後にはティアラも登場して魔力は十二分に貯まりました。この連続ライブシーンも踊りやキャラの表情作画最終話だけに力入っていて良かったです。Aパートの魔獣の件は案外テンポ良く終わりました。それはそのはず今回の目玉はBパートにありました。ティアラは魔法の干渉を受けて記憶の中に。その記憶の中に子供の頃のティアラがエリザに介抱される姿が。苦しむティアラを見てエリザは自分の声を代償にした高等治癒魔法をかけます。これによりエリザは声を失いオルケストラの道も引いたと。これを知ったみんなもびっくり私もびっくりですよ。いや意外に重い裏設定でしかもエリザの意思を声にして伝える魔法具を使う仕草もしっかり一話からやってたので要所要所の作り込みは相変わらず丁寧。そして事情を知ったティアラは今度はエリザの声を取り戻すために仲間と協力して魔力を集める。という落ちからの特殊ED『A.R.I.A』でFin。良いですね。こういうエンドの仕方嫌いじゃないです。でも私は最終的にみんなでOP曲歌うだろうなぁって思ってたので変化球でしたね。ただこの回も全体的にみるとやや雑に捌かれたシーンもありましたが冒頭にも述べたとおり私は満足です。このアニメについて正直なところ一話から四話辺りまではあまり評価してなかったけどなんだか分からないうちに見てて面白くなってきた。十話前ぐらいに一話から見直して私の推しをアシュレイに決めるぐらい全員の名前も性格も網羅しましたから笑。アイドル系に目がないわけではないと思うんですが(ラブライブ全然好きじゃないし…)。おそらくアイドル系の王道テーマよりはこの魔法アイドルみたいな別路線のアイドルものも思ったより悪くなかったということだと思います。アイドル系のアニメ見たい方は一回見てみてください。{/netabare}

【第一話】
ヒロインティアラ役で出演されている安斎さんが主演ということでかなり前からチェックしていました。安斎さんの演技とこれからの話の展開に期待しています。
【第二話】
同チームの話メインだったがちょっと眠くなる展開でした。ティアラがもっと色濃く出てきたら面白くなりそうです。最後のライブシーンはかなり動いていて素晴らしかったです。
【第三話】
女の子たちがドッチボールをする話。それもみんな魔法使ってるのでぶっちゃけ何でも有り感しましたが、キャラ可愛いので私は見れました。ただ、登場キャラが多いので誰が何さんか何グループなのか整理が大変。
【第四話】
{netabare}いまいち魔法×アイドルがうまく表現できてないと思う。四話まできてほとんど展開が起きず、超長いキャラ紹介を見せられてる感じ。アニメーションも別に悪くないし、ライブシーンは二話同様良かったと思う。けど最後木から落ちそうになってぶら下がってる子助けるシーンあったけど不自然だったし、ところどころアクションシーンのBGMが無駄にでかく感じた。新キャラカエデの下着をとるマジックみたいなことしてるキャラもいたけど滑ってるしああいう破廉恥シーンはこの作品の雰囲気に合わないでしょ。初めからアイドル面だけを前面に打ちだしといたほうがまだましな評価ができたのでは。変に魔法要素入れたせいでコケてる気がしてならない。{/netabare}
【第五話】
{netabare}背景の崖、川、木の感じ良かったし、女の子たちも結構動いていたように見えた。ここまできて今更話の内容について文句言う気もありません。女の子たちがわいわい森に調査に出て魔法で木の中に部屋を作る、川で魚を釣る。ティアラグループは部屋で魔法すごろく。そこで3桁の素数言わせたり、腕立てをやらせるなどこちらはこちらで微笑ましい。急にライブシーンもあったしある意味魔法×アイドルになってた(笑)。遅いですが五話まで来てようやくこのアニメの楽しみ方がわかりました。そう考えると前話の感想は少し辛口すぎましたね。{/netabare}
【第六話】
{netabare}Aパート下手なホラーアニメより怖かったんだが(笑)。特に廊下歩いてるときにアルファがふざけてエミリア驚かせるところとかマジでビビったよ…。音響高いのもあったかもね。そこからBパートは打って変わって面白展開。アルファがエミリア抱えながら髪の毛で屋敷の壁切り裂いて進んで終いにはエミリア壁にぶつけておろすところは笑いました。最後にはライブシーンもばっちりあってガーネットもチーム参戦。ここ最近このアニメ見るの楽しみになってきてる。{/netabare}
【第七話】
{netabare}七話まで来てようやくティアラグループも本格的にオルケストラの道へ。ヒロインティアラの表情も良く安齋さんアフレコもグッド。作画も安定してるし、ライブシーンは言わずもがなヌルヌル。私も回を通してだいぶキャラ関係もわかってきてそれぞれのグループの色も見えてきて面白くなってきた。このまま順調にいけば話の展開次第ではティアラグループのライブシーンで感動できるかも。{/netabare}
【第八話】
{netabare}ティアラ率いる五人のかけだし魔法アイドルが日々練習を重ねおるケストラを完成させる。ここまで来てようやくティアラ達のチーム名も決まりました。ティアラたちらしいネーミングでここまでの運びもよかったと思います。そして最後にライツの初オルケストラ。3DCGではありますが踊りも細かかったし、曲もよかった。何よりみんなかわいかったのでグッジョブ!アイドルアニメの王道的な流れではあったものの作画も安定してましたし、これまで出てきたキャラクター達もいい感じにスポットがあてられてたので文句ありません。{/netabare}
【第九話】
{netabare}全体的に悪くはないんだけどあっと一歩な感じがすごいする。前回ライツオルケストラでの誤判定によって見事退学処分になったティアラたち。そこでティアラが実は第二王女であることが判明。当然退学処分になったティアラは故郷へ連れ戻されます。さてここで残ったメンバーはどうするのかというのが今回の内容。面白い場面も結構ありました。ラヴィとアシュレイも笑えたし、アシュレイの抜歯の件は正直いるのかいらないのか微妙だったけどまぁ可愛いかったし良かったんじゃない(笑)。そこからついにはロゼまでいったん故郷に帰ると言い出しいよいよライツ自体の存続が危うく。アンジェやルキ、ラトゥーラ、双子のリリココの声掛けに残ったライツの三人の意思が固まります。退学になったからどうするのかではなくまず五人一緒にいられるにはどうすればいいのか。ティアラの向かったブリストルへと四人は向かっていきます。うーん悪くない。悪くないけどなんだろうなもっと味を濃くしてもいい。魔法が使える世界のアイドルなんだからやりすぎなくらいでも良い。作画も頑張ってるし、OPEDも良いし、もちろんキャラたちも可愛い。すごくもったいない感じがします。あと残すところ数話だけどここ一番のものをバシッと決めてほしいです。{/netabare}
【第十話】
{netabare}ティアラに合うために城へ潜入するライツの四人。下水道で鉄パイプの柵を魔法で熱膨張させて壊したり透明化の魔法を使ったり石化の魔法で石像に扮したりと様々な魔法を使って潜入。その時のアニメーションや作画もよかったように見えました。特に目が行くのはラヴィやアシュレイの足。今回に限らずこの二人は割と足を開けがちで地面やソファーに座るときもスカートでも結構大胆な格好をするんですがそれが逆に自然な感じがして私は好きですね。なんやかんやでティアラと再会した四人はティアラと話し合い今後の方針を固めます。ラストは城で生活するライツの風景と同時にED。最後の寝相や寝方はみんならしくて面白かった。全体の話的にはまったく深くないし、内容も正直浅い。批判する人はするでしょう。そもそも興味ない人はここまで見てないでしょうけど私は六話あたりから私なりにこのアニメの楽しみ方を知ったので結構楽しめてるんですが。アニメの面白いところなんて視点一つ変えるだけで全く違いますし人それぞれですからね。このアニメ見てるとよく思わされます。{/netabare}
【第十一話】
{netabare}ティアラたちが通っていたマームケステルフローラ女学院に魔獣の群れが迫っている。それを防ぐためにオルケストラを行い膨大な魔力を集め撃退しなければならないという今回の流れ。そもそも彼女たちがオルケストラをやる理由にはこの魔獣に襲われるのを防ぐために魔力を維持しなければならないからでもある。ティアラの姉エリザがティアラをわざと退学に仕向けたり、やたら学院に戻ることを拒む理由にも納得。ここら辺の設定は想像以上にしっかり作られていて良いと思いました。学院の危機を知った各チームメンバーはそれぞれに決意を固め最後まで不安だったシャンぺも参戦を決めます。この時のフォークロアのあるふぁの突っ込みや震えるアンジェに対するルキの「トイレか?」など笑えるところも結構ありました。このアニメ最初は雑な作りのアニメなのかなと思ってたけどシナリオ面や作画面で意外と細かいところまで作りこまれてます。今回の十一話見る前に一話から全部見直しましたが全く悪くない。今からでも一話から四話の感想文全部書き直したいぐらいですよ(笑)。毎話毎話何かしら面白いものを見せようという気概が伝わってくるのでいいと思います。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

リライトもリライフもサンライズライツも関係無い

1話感想{netabare}
なんだこのOPは!?
警告と取るか挑発と取るか…どっちだろう?
ゲーム原作アニメの悪い点としてよく挙がる「キャラ多すぎ問題」、これはアニメ作ってる側も自覚してるハズ。
“スクスト”ではチーム分けして複数人ひと塊りとして覚えられるように、“バトガ”では6話か7話くらいまでキャラ名のテロップ出したり、と「キャラ多すぎ問題」をどれだけ解消するか色々工夫がされてたワケだけど、この作品のOPはそれをあざ笑うかのような内容。
いちいちキャラの顔と名前を覚えられなくても「色」で判別できるようにする、これも先人が苦労して築き上げてきたテクだけど、OP冒頭まさかの白黒でキャラ19人が順番にドバーっと登場…マジでか!?
正気とは思えない。
当然意図も無くこんな演出をする訳がないので、どういった狙いで?という部分が非常に気になったり。
私的には「白黒の状態でキャラの見分けが全部出来るような人以外は見ない方が良いですよ」という警告に見えたんだけど…実際OP始まって「ひえっ」と声出たし。
それとも回が進むたび登場済みキャラに色が乗るようにする予定とか?

で、公式見たら…見たら…まずトップにキャラ20人、そしてキャラクターのページで25人がズラーっと…わぁい。
(因みにバンドリは30人だけど、ユニット別に覚えりゃいいのでそこまで大変でもないような?)
うん、確信した、キャラ多すぎなんてそんなん言われなくても分かってるよバーカという意思表示だ。
キャラ描き分けにスゲー手間かかるわ、それでいて視聴者に受けが悪いんじゃヤケ起こしたくなる気持ちも分からんでもないけどさぁ…。
なんか逆に興味が沸いてきた、開き直りっぷりを見せてもらおう。
…そうはいってもチーム分けはして欲しいね、Bチームの赤いヤツとかCチームの黄色いヤツって認識でしか覚えられんぞ?

で、制作の横浜アニメーションラボって何作ってたトコ?と思って調べたら…ああ、モンストの1期2期と“約束の七夜祭り”のトコロか。
じゃあCGは安心して見られる…かも?{/netabare}

2話感想{netabare}
ロゼッタ追跡→アヒルを追いかける形で町中紹介。
…って、え、なんでこんなに背景に力入れてんの?
いかにも商店街ってのではなく、住宅街の中にポツンポツンと店がある感じか?
テレビアニメで、実在じゃない町並みでここまでやるのって珍しいような。
確かこれゲームやステージなんかのマルチメディア展開狙ってるんだっけか。
町の中練り歩けるようなゲームを想定してる?正直こんな町中練り歩きたいと思ってしまったり。

そしてアヒル捜索の途中、ケバブ屋らしきところで尋ねるのだけど…これ「アヒルだったらここに」と店主が〆て吊るしてる鳥肉を見せてロゼッタが卒倒する予定だったんじゃない?w
残酷だということでボツになったけど途中まではそのアイデア使おう、みたいな。
で、川?に落ちそうなところを引き寄せてティアがロゼッタの胸に顔をうずめたり、ロゼッタにティアが抱きついたところで2人を祝福するチャペルの如く鐘鳴らしたり…せ、攻めるねぇ。
1話のOPの段階で妙に攻めの姿勢を感じたけど間違いじゃなかったっぽい。
黄色がハンバーグを食いそびれる一連のシーンはどう見ても柿崎、「今度ご馳走する」と言われて機嫌を直すがパインサラダじゃないだろうな?
また黄色が川に落ちる直前必死に踏ん張って、あダメだと諦めた時のポーズとか、細かいところの所作も抜かりが無い。
緑は足が遅くて緑以外がアヒルを川に追い詰めて1・2の3でどうこうで話し合ってる最中に追いつき、そして探してる最中に見つけた魔法本で束縛魔法を唱えることができた。
ここら辺の経緯もよく出来てると思う。
なーんでこんなに気合入れてるんだw、比較に上げちゃ悪い気がするけど“新サクラ大戦”って何だったんだ…。

今後息切れすることあるかなぁ?
もし無くて最後までこの調子で突っ走れば結構良いアニメになるかも、ストーリーはそこまで期待してない(=ズッコけることはないだろう)ってせいもあるけど。{/netabare}

3話感想{netabare}
ドッジボール回。
出場者は結構ガチで、鼻血垂らしたりビンタしたり身体強化魔法の反動でグッタリしたり…と萌えアニメだからといって容赦しない姿勢には目を見張る。
(“ダーウィンズゲーム”で気絶してるヒロインをビンタしないで頬をペチペチ撫でてたのは未だに何だったのか不思議)
また、“ギャラクシーエンジェル”のノーマッドだったり「私にいい考えがある」だったり、随所の小ネタにぬかりが無い。
“のうきん”の様なあからさまなパロより、こういったさり気ないタイプの方が好感が持てる。
フリーダムハンド(ヘアー)きめぇw
そしてなにより、コートの中ボールが跳ねまくるのは…モンスターストライクじゃねーか!!
昔取った杵柄というかナンというか、横浜アニメーションラボでそのネタをやりますかw
なんかこれ…ドがつくアニヲタ向けじゃね?
そして後半は“アンジュヴィエルジュ”よろしくお風呂シーン、もし円盤で乳首解禁したらホンモノだと認めるけど多分そこまではないだろう。

ところで1話でもあったけど、背景にさり気なくエクメア(暑さには強いが寒さに弱い植物)の花らしきものが見える。
雰囲気的に地中海性気候(シチリア島?)っぽいんだけど、大雨に降られる回とかあったりするんだろうか。{/netabare}

4話感想{netabare}
日本?からの留学姉妹の当番回。
髪飾りがそれぞれの名前になっててこれは覚えやすい(“俺を好きなのはお前だけかよ”でもやってたけど、双子でもないのにサザンカとツバキが登場するのはあんまりだと思う)。
で、ティアは花が好きだそうで珍しい花に目を輝かせてたが、日本の花には興味無さそうなのがいかにも日本人の考えた脚本って感じw
カメリアさんとダイアンサスさんとメープルさんなのに…ってかティアの「花が好き」発言って愛の告白に聞こえなくも無いのだけど、そういった誤認を狙ったのかな?
でもってキサ、輝砂かな?キセキ(輝石?)を砕いたもので肥料になるらしい。
リン鉱石やカリ鉱石みたいな?
でもって占い好きのカエデがキセキを欲しがってて、ケンカ中のナデシコが仲直り用にキセキを探しにマジューが潜むらしい森へ行ってしまった、と。
因みに視聴2回目で気付いたけど、序盤のアラビア風建物の小道具屋でカエデが欲しそうにキセキを眺めてた。
んん?こんな伏線張るのなら魔法の眼鏡のステータス表示も話に繋げて欲しかったが高望みし過ぎ?
そんでもってパロはガラスの仮面っぽいのがあったけど狙ってなのかどうかは分からない、それと「斬れぬものなど、あんまり無い」。
最後はライブシーンなのだが、これは…同期に“ジビエート”があるせいかな、三味線の音もっと前に出さなくていいの?という疑問が最後まで頭から離れなかった。
音楽で言えば崖から落ちそうになるシーンでBGMが頑張りすぎててちょっとうるさかった。
音楽回りが気合入れてないじゃなくて、その逆の気合入れすぎて空回りしてる?{/netabare}

5話感想{netabare}
森に怪異があるそうで主人公の属する「落ちこぼれ組」以外が学校から指令を受けて調査に向かう話。
但し“プリコネ”のキャルみたいな奴とそのパートナーの二人組は調査をサボり、点数の欲しい落ちこぼれ組が代わりに行こうと地図を要求して、「ねんがんのアイスソード(ボードゲーム)をてにいれたぞ」からの「(地図を)ゆずってくれ、たのむ」でジュマンジ勝負。
一方調査に向かった連中は…結構愉快なキャンプ生活wおい“白猫”の山菜取りより楽しそうだったんだが。
フリーダムハンドが相変わらずキモかったり、“GA”のヴァニラがノーマッド壊れて凹んたり、野生の熊すら平然と退けるサキュバスが幽霊を怖がったり…その他モロモロ、キャラ立たせにもぬかりが無い。
なんでこんなに気合入ってるんだ?
ジュマンジの方も、チャイナ服を着た時は語尾にアルヨを付けたり、ドッジボール回に引き続きロゼッタは体力勝負担当なのかw
そしててっきりジュマンジやってる間に調査が終了してしまうオチかと思ったら次回に続くらしい。

ところで1話感想で指摘したOP、相変わらずイントロが白黒だけどそこのパート、「公式ではキャラ20人が紹介されてるのにOPでは19人しか居ない」というトリック?がありまして。
足りない一人は後から追加されるか、ひょっとして幽霊?と睨んでるのだけど、今回最後に登場したのがその足りない一人か?{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

歌って踊る「魔女(アイドル)」って、何やねん…(笑)? でも、好きか嫌いかでいうと好きですよ。

==[下記は第1話視聴時のレビュー: 以下、追記あり。]==
最初からメディアミックス前提の企画というふれこみの『Lapis Re:LiGHTs(ラピスリライツ)』のTVアニメとして放送されてます。

アニメは第1話を観ました。私はこのところ毎月「月刊コミック電撃大王」を読んでいるので、コミック版は連載開始の2019年12月号から最新の2020年8月号まで、掲載されたものは全話読んでいます。

アニメ本編後の宣伝でも言っていた通りで、少なくともアニメとコミックでは登場キャラクターは共通しているもののストーリーはまったく一緒というわけではないようです。ゲームに関しては私はしりませんが、こちらもおそらくアニメやコミックとは若干異なるストーリーになるのではないでしょうか。

ただし作中で主人公のティアラを始めとして魔法を使える「魔女」と呼ばれる存在があること、魔女を育成する「フローラ女学院」があって主な登場人物はその関係者であること、魔法の発動に「音」が必要であることなど基本となる設定は共通であるようです。

また、彼女たちは作中で「オルケストラ」と呼ばれるライブパフォーマンス的な活動を行います。

第1話の段階では誰も「オルケストラ」を披露していなかったので、そのような場面での作画や演出は現時点では未知数ですが、いわゆる「アイドル物」と呼ばれるような競合作品は、結果として同一放送クールにはなくなってしまったようです。

なので、そういったライブステージ前提の作品を求める向きには今クールの注目作かもしれません。
==[第1話視聴時のレビュー、ここまで。]==

2020.7.12追記:
第2話まで視聴終了。

主人公ユニットではありませんでしたが、学園のトップレベルの班であるsupernovaによる「オルケストラ」が初めて披露されました。

ライブのシーンにはCGが使用されていたようでしたが、普段のシーンの作画との違和感はそれほどなく、動きも悪くはなかったです。今のところ全体として作画クオリティはやや高めといって良いのではないでしょうか。

この世界でも、魔力で光る(?)サイリウムとかペンライト的な物があるんですね!

主人公の属する班(CMではLiGHTs(ライツ)と名乗ってるけど作中での命名イベントはまだ)のメンバーについて、ティアラ以外のキャラクターの性格や特徴の理解が進む回でした。第3話も楽しみです。

2020.8.1追記:
第5話まで視聴終了。

あの世界だとなんていうのか知らないけど、野営の食事の仕込みでシュラスコ(ブラジル風バーベキュー)でいうabacaxi(アバカシ:パイナップルの芯のところに串を刺して焼いた奴)みたいなのの準備をしてました。ナイフや火打ち石代わりになる髪とか、あるふぁさん、いわばメイドロボだけど、まじ人外(笑)。

「ねんがんの○○を手に入れたぞ!」(ロマサガ)とか、スティッキィ・フィンガーズ(ジョジョ)とか小ネタは相変わらずふんだんに仕込まれていますねぇ…。

あと、この世界では魔道具(?)的な物がきちんとテクノロジー化されているというか、固有魔法みたいな物はみんなてんでバラバラなのに自動ドアから始まってダイソンの扇風機みたいなドライヤーや5話の野営用装備など、同じ道具を使うと基本的にちゃんと同じような効果が得られるように描写されているのには妙に感心してしまいました。

これだけ技術的に安定した物なのであれば、魔力が街のインフラを担えるのにも納得ですよね。

2020.8.9追記:
第6話まで視聴終了。自分以外も通せるなら、確かに「壁抜けの魔法」で良いような気がする。

2020.9.24追記:
放送日に最終話(12話)まで視聴しましたが更新が遅れていました。最終話は豪華全ユニットでのオルケストラ披露でしたね。

各話サブタイトルの頭文字を並べていくと作品タイトルになっているという言葉遊びみたいなことになっていましたが、それはまあわりとどうでも良かったりします。

リネットはLiGHTs(主人公ティアラの所属ユニット)の中では一番作中での成長がわかりやすいキャラだったと思います。序盤こそおどおどするばかりでしたが、終盤では土壇場でもティアラ以外の4人の中では一番落ち着いていたように見えますし、魔法や知識面での活躍も見せてくれました。

アシュレイはオチ要員として鉄板でしたね。ラヴィを常識面で窘めるくせに自分はポンコツというキャラが魅力でした。最終話での空からの登場シーンもとても彼女らしかったと思います。

ラヴィは普段のアホな言動からは想像もつかないような大技をたまに見せたり、良いことをポロっといったりしてギャップが魅力でした。

ロゼッタは頼りになるオールラウンダーで、ティアラそしてLiGHTsを支えていましたね。

LiGHTsの5人を含めた作中のメインキャラ20人についてはわりとキャラが立っていて、ユニットも含めて覚えるのはあまり苦痛になりませんでした。

ティアラ様はウェールランドの第二王女ということで、魔法の系統的には我々の世界のケルト系の魔法なんですかね、知らんけど。
(『魔法使いの嫁』を思い出したり出さなかったり…。)

いわゆる「魔力」をエネルギー源としてマームケステルのインフラが担われていたり、メアリーベリー作のベリーボードやオルケストラ用の音響機器、あるいは航空機(しかもVTOL!)のようなものが実用化されていたりとこの世界の文明に関する設定はけっこう私好みでしたね。

「ティアラのティアラ」にも面白い設定があって、最終話で明らかになりましたが設定的に面白くなる要素がたくさんありました。

あと「対魔獣戦力としての魔女」ということでいうと「強い人は直接戦闘においてもけっこう強い」ということで一般兵の数十人分の戦力なんではないかと思います。もっと支援魔法や遠距離攻撃をするものなのかと思いましたが、接近戦もこなすのは意外でした(笑)。

フローラ女学院の教育内容については、作中世界の要請からすると実践的な内容でとても妥当だと思います。こちらの学園生活により強くフォーカスすると、もう少し世間受けする作品になったかもしれないですね。ただ、ゲームへの展開からの要請で対魔獣戦闘描写を入れることは避けられなかったのかもしれません。

個人的には結局ティアラの魔女としての実力レベルが良くわからないという点以外は大きな不満があったわけではなく、本作にはかなり楽しませてもらったと思うので、世間の評価とは一致しないという自覚の下で評点的には4.0とさせていただきました。世の中の本作のストーリーに対する評点は、きっともっと低いものでしょうね。

作画は終始安定していたと思います。声優についても問題を感じるレベルの演技はなかったんじゃないでしょうか。

音楽に関しては、特に本作ではユニット毎の特徴というものがある程度意識されていると思いますが、そこはとても良かったです。私はLiGHTsとIV KLORE(フォークロア)が特に気に入っています。

特にIV KLOREの歌の歌詞の中二病ぶりは突き抜けていて良いですね。

何だかんだいって、実は毎週楽しみに観ていましたよ。ということで特にお勧めはしないのですが、私はけっこう本作は好きでした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 34

69.8 9 2020年度の友達アニメランキング9位
犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (113)
351人が棚に入れました
一生懸命でかわいすぎる犬と、恐すぎるの顔なのに憎めない猫と。二匹と暮らす楽しすぎる日常――。どっちも飼っている飼い主ならではの毎日は、笑いありホロリあり…。あなたは犬派?猫派?どっちも派??犬も猫もかわいくて仕方ない欲張りな飼い主が贈る贅沢などっちも飼いアニメがはじまります。

声優・キャラクター
花澤香菜、杉田智和、金澤まい

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

犬と猫の強烈な個性が光る作品

この作品の原作は未読です。
ショート作品なのでdアニメストアで一気見しました。


一生懸命でかわいすぎる犬と、
恐すぎる顔なのに憎めない猫と。

二匹と暮らす楽しすぎる日常――。
どっちも飼っている飼い主ならではの毎日は、
笑いありホロリあり…。

あなたは犬派?猫派?どっちも派??

犬も猫もかわいくて仕方ない欲張りな飼い主が贈る
贅沢などっちも飼いアニメがはじまります。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

この作品を、単なるワンちゃんとネコちゃんの可愛らしさを愛でる作品と侮ってはいけません。
ワンちゃんとネコちゃんを演じる声優さんが、本来の可愛らしさを何十倍にも引き上げているんです。

ワンちゃんを演じるのは香菜ちゃん。
ネコちゃんを演じるのは杉田さん。

このお二方の名前を見ただけで、何となく想像できる方もいらっしゃると思います。
これこそアニメの醍醐味ですよね。
実写では絶対に表現できない可愛らしさを、ありとあらゆる方法で視覚化した上で、更に声優さんで盛っていくのですから…

動物モノで会心の一撃を感じたのは、2017年の冬アニメで放送された「にゃんこデイズ」以来です。
にゃんこデイズの影響で、これまでマンチカン一筋でしたが、室内で飼う犬も悪くないなぁ…と思い始めています。
以前、庭で大型犬を飼っていましたが数年前に亡くなってしまいました。
もし、次に買う機会があるなら大型犬…と思っていましたが、その思いがグラつくくらいの可愛らしさを秘めていたと思います。

もちろん、可愛いだけじゃありません。
ホロリとするシーンもちゃんと用意されていました。
岸監督…今回もGJです!

主題歌は、「にゃんだーわんだーデイズ」と、「Lovely Days」
どちらも大橋彩香さんが歌っています。

2クール全24話の物語でした。
超の付く程短いショート作品でしたが、しっかり堪能させて貰いました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

やればっ できるぅっ

※ショートアニメものの配点はデフォルトに+0.5点上乗せした3.5点で統一してます。

原作未読 都度1分で全24話

自宅で犬と猫両方飼ってる飼い主さんと飼い犬飼い猫ちゃんとのコメディ。
タイトル『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』のまんまの仕上がりとなってます。

言われんでもペット飼うならオマエらだぜ!界の2トップ。
人懐っこい犬と唯我独尊な猫の対比って構図はン千年前に世の中で定着して久しいのではないでしょうか。ある意味それを極振りして、ハァハァしっぽを振り続ける犬くんと“Let it go”ありのまま我が道を行く猫さま各々の掛け合いにクスッとできる1分間です。

全話合わせてトータル30分と短距離走のためレビューもへったくれも関係なく観たらいーじゃんなアニメですが、これこそ頭空っぽにして楽しめるタイプの作品ですね。いいなと思うところ↓

・犬も猫も飼い主が好き
・飼い主も犬と猫を愛してる
・犬と猫同士仲がいい

この前提があるから少なくとも嫌な気分にはならないと思います。


リアタイ視聴組にとっては『呪術廻戦』のバーターでした。HDDの録画タイトルに記述がなければ楽勝ですっ飛ばしてたと思います。
ちょっと前の『川柳少女(15分)』と『ソウナンですか?(15分)』みたいに川柳目当てだったけど蓋開けたらソウナンも面白いぞというお得感ある作品でした。

キャストは

犬くん:花澤香菜さん
猫さま:杉田智和さん

そこに飼い主を加えた三名のクローズドな作風も功を奏して、もはや大御所なお二方の演技を堪能するための作品だとも言えなくもありませんよ。

久々に杉田さんの声聞いた気がする。
それにざーさんはまるでディモンディ高岸にアテレコしてるみたいな…



視聴時期:2020年10月~2021年3月 リアタイ視聴

-----


2021.04.24 初稿
2021.12.17 修正

投稿 : 2024/11/02
♥ : 32
ネタバレ

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

不愛想ネコとおバカ犬(^▽^)

花澤さんのおバカ犬ww
全然学習しないで、もう9歳!
本来なら物腰の落ち着く頃なのに、
おバカなまま(笑)
でもおバカなのに、一生懸命「嬉しい」を追求し続けてて、
ひたすら可愛いです(≧▽≦♪

杉田さんの無愛想ネコww
常に我が儘な振舞いで、やっぱり9歳。
子猫の頃から無愛想だったらしくて、
ひたすら自分中心(≧△≦)
でもホントは凄く飼い主さんのことを気にかけてて、
それを隠すツンなところが
やっぱり可愛いです(*^▽^*♪


そんな犬とネコと飼い主さんの、
日々のなんでもない暮らしが、
とても微笑ましくて、
わ~やっぱり犬ってムリだなあ、とか、
へ~意外とネコっていいかもなあ、とか、
飼える訳でもないのに、
ペットちゃんと暮らす妄想、
広がっちゃいますね!

毎週たった2分なんだけど、
すごくスゴク、
癒される、
そんな感じ、しています(^^♪


終わっちゃいましたね~
{netabare}なんだかとっても癒される2分間×2クールでした♡
ショートアニメだしほんわかしてて心地よかったし。
2期とかやってくれたら、いいのになあ・・・{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 27

64.3 10 2020年度の友達アニメランキング10位
ヒプノシスマイク Division Rap Battle Rhyme Anima(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (100)
339人が棚に入れました
西暦××××年。第三次世界大戦により世界は人口の3分の1を失った。人類滅亡を危惧した権力者たちは武力ではなくディベートによる戦争回避を目指した。――しかし愚かな男たちは武器による争いを止めることはなかった。そして西暦最後の年――……。既存の世界は女性の手により終わりを迎える。H歴。武力による戦争は根絶された。争いは武力ではなく人の精神に干渉する特殊なマイクにとって代わった。その名も「ヒプノシスマイク」。このマイクを通したリリックは人の交感神経、副交感神経等に作用し、様々な状態にすることが可能になる。H歴3年。人々はラップを使い優劣を決する。男性は中王区以外のイケブクロ・ディビジョンヨコハマ・ディビジョンシブヤ・ディビジョンシンジュク・ディビジョン等の区画で生活することになる。各ディビジョン代表のMCグループがバトルをし、勝った地区は決められた分の他の領土を獲得することができる。兵器ではなく言葉が力を持つことになった世界で今、男たちの威信をかけたディビジョンバトルが始まる。

声優・キャラクター
木村昴、石谷春貴、天﨑滉平、浅沼晋太郎、駒田航、神尾晋一郎、白井悠介、斉藤壮馬、速水奨、木島隆一、伊東健人、小林ゆう、たかはし智秋

砂粒と嵐 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

ストーリー付きMV

マジで世界観が謎!こういう作品に対してそこを突くのは野暮なんだろうけど、ストーリーはともかく世界観についてはキャラ設定と不可分なので大事なはずだし、ちゃんと考える。
中央区の女たちが、明らかに男のやり方で世界を独裁支配しようとしていて誤解を生みそうなフィクションだなーと。「愚かな男たち」とか言わせてて明らかに悪女(魔女)の描写だったけど、男体消費が主目的であれば、視聴者の女たち、そういうの気にならないんか?
「女尊男卑」幻想みたいでキツかった。


「マイクで殴り合いをする」という発想そのものは作り手も受け手もギャグであるとわかったうえでやってるはずなので遠慮なく笑わせてもらった。
「言葉が力を持つ時代」というキャッチコピーはなんとなくかっこよく聞こえる。
テロリストが爆弾みたいにマイクを大量に腰に巻き付けてるとこでは流石に大爆笑した。

瞳の色が上下で2色使われているし、とにかく絵柄は華やか。
劇版もわりとうるさくて、あの「日常パート」で流れるBGMもかなり濃い音楽で耳に残る。

池袋はウエストゲートパークの世界観だろう、横浜はギャングのイメージ、渋谷はすることがないからって渋ハロネタみたいなストーリーやってて、割とどれも安直。
街への憧憬というのは強いから、街の色とキャラ設定のリンクみたいな発想はわりと好き。
渋谷とか池袋とか「知ってるこの風景」というのがあって楽しい。

飴村は白井でしかなくて、ものすごいうざいけど癖になる声。
斉藤壮馬は逆オファーで幻太郎になったらしい、みたいな話をどこかで読んだ。最初はもっとロリ系の役がきていたらしいけど何役だったのかな?飴村?

山田兄弟の長男への変な崇拝も、横浜の任侠的な世界観も、新宿の二等辺三角形みたいなパワーバランスもちょっと気持ち悪くてソワソワするので「ポッセ」である渋谷が好き。声優が全部わかるのが渋谷しかないから、というのもあるけど。

あの絵から木村昴の声が出ているというのが、どこまで見進めても慣れなかった。イケメンボイスじゃないとこが、いいですよね。
それにしても、さまときさんみたいな男を好きな女の心理、ほんと理解できないなー。

アニメではかなり独歩がフィーチャーされているように感じたが、どう考えても脇役のキャラ付けなのにこの不便萌えの感じ、ぜったい人気ある、、、と思って調べたら一番人気だったので度肝抜かれた。一番人気じゃあダメなんだよ!ああいうのって「イケメンでもないしモテないけど修学旅行の夜に好きな人をみんなで発表したら意外とめっちゃ名前あがる」のタイプだし、アイドルみたいな華はないけど自分が彼氏とか推しとして選ぶなら安パイをいくみたいな心理から推された結果意外と人気投票でいい線まで行く、みたいなタイプなんだから、、、
中盤からはあまりにも独歩が主人公ムーブをかますので、いやいやさすがに違うだろ、という気持ちしかなくなった。
アニメ前から人気があったからああいう構成にしたのか、あのアニメの主人公ムーブゆえに人気が加速したのかどっちなんだろう?
しかし独歩を引き立てるためだけに登場した同期の男キャラのシーンで興ざめした。あれこそ不憫すぎる。あんな雑なモブキャラ下げで独歩を上げられても、ファンからしてもいい気持ちしないんじゃないか??

ああやってどのキャラにもファンがつくようにデータベース的消費を狙ったコンテンツにしてるのに、きちんとバトルで勝敗がつく、というのは新鮮で驚いた。しかも明らかに物語の中に勝敗に関する必然性はないけど、どうやって決めてるんだろう?と思ったらCDの売り上げという人気投票によって決めてるようだったので、なおのこと面白いと思った。ああいうコンテンツであれば、そういう決め方は逆に健全だと思う。ファンとしては散々な心境でしょうし、ファン間にいろいろな軋轢を生みそうではあるが。

とりあえず物語パートは話半分で見ても大丈夫、それぐらいの内容しかない。
ライブの描写の華やかさのためにアニメ全部が存在している感じ。
そもそもリリックをあのようなビジュアルで表現するということ自体が面白いし、こういうアニメがあってもいいのかなと思う。

ストーリーつきの音ゲーみたいにストーリーがついたPVといったところだろう。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

いきなり歌うよ~w 何度も歌うよ~w 本気で歌うよ~w

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
銃や刃物等、人を傷つける武器がない世界。代わりに「ヒプノシスマイク」という、歌によって相手に様々な影響を与える武器でラップバトルを繰り広げるイケメン達の物語。

多分、女子向けなんでしょうが、男にとっては完全なるギャグアニメ。てか、女子の皆さんはこれ観て、笑わないんでしょうか?(笑)

まあ、くだらな過ぎて結構笑えましたが、ずっと観て(ストーリーなどを)楽しむのアニメでもないんで、ここらで切りますかね。今期は観るアニメ多いし。

私の中ではかなり珍しいのですが、「好意的な途中切り」です。レビューでは、その辺の理由を。

《以下ネタバレ》

【視聴断念(3話まで)】
{netabare}
とんねるずの、「細かすぎて伝わらないモノマネ」は、いいところで落ちるから面白い。あれをダラダラ延々と見せられるとつまらなくなってくる。コメディの場合、「ハケかた」って、それだけ大事だと思う。

本作もそんな感じ。1話目や2話目は、出落ちというか、いきなり歌い始めるバカバカしさが楽しかった。が、これ、ずっと見続けていくと、どんどんつまらなくなっていきそうなので、「まだ楽しいと思えるうちに切る」のもアリかなと思って、3話目で切りました。

ちょっと真面目な話をすると、「武器がなく、言葉が力を持つ世界」になろうと、それは、「手にする武器を持ち変えただけ」で、結局、人は悪事を犯す。問題は、武器ではなく、それを扱う人である、というテーマはあるんだと思う。

てか、あのマイクがどこまで流通して、どこまで効果がある(何ができる)かが分からないけど、一般人が他人の精神を操作できる世界って、かなり危険だよなと思う。あと、包丁とかメスとか、刃物はあるだろうけど、それを武器としては使用できないのかな?

にしても、本来メインであるラップが始まると、とたんに眠くなるという、矛盾が(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
女子向けって感じだな。まあ、ギャグアニメだな(笑) 2回寝落ちしたな~。歌を歌われると眠くなるw

2話目 ☆3
銀行強盗すら、歌が上手い世界(笑)

3話目 ☆2
脳ミソの少ない動物(笑) マジ死体? まあ、このへんが潮時かな。

4話目 ☆


5話目 ☆


6話目 ☆


7話目 ☆


8話目 ☆


9話目 ☆


10話目 ☆


11話目 ☆


12話目 ☆

{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12

星野 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

女性向けに留まらない良さがある

友人からの紹介がなかったら恐らく一生観なかったであろうアニメ。
この作品の詳細(アニメになる前のこと)はよく知らないし、ラップのこともよく分かりません。そのことを了承の上読んでいただければ…と思います。

絵柄からして女性向けに作られたんだろうと推測。アニメを観ていくとわかるんですが、女性向けに留まらない良さがあると感じます。詳細は後述。
作画は綺麗です。キャラが歌っている最中の背景(タイポグラフィー)もどんどん展開していくので、目は飽きません。
戦う時はマイクで…など、独自の世界観や設定がありますが、あまり深く考えなくても大丈夫だと思います。
ラップの出来に関しては、日本語の限界なのか声優さんの限界なのかは分かりませんが、ちょっと無理があるなあと感じる場面が少々ありました。ただ、次々と打ち出されていく言葉の勢いには圧倒されます。

ラップで歌うと、相手が「うわあああ!」とダメージを受ける。歌い終わるまでラップは続く。歌っている最中は誰も邪魔しない。

このアニメの肝となるラップバトルが、シュールという意味で面白いです。ギャグアニメとして観るとかなり面白い部類に入るのではないかと思います。そういう目で見ていないという方がいたらすみません。私は笑ってしまいました。これを狙ってやったんだとしたらすごい。まんまと…という感じです。

ギャグアニメとして面白い、だけでは終わりません。このアニメのジャンルはバトルものに入ります。「バトルする」という部分も良かったのか、白熱していて、気づいたら13話観終わっていました。ただ歌っているだけだったら途中で切っていたかもしれません。終盤は燃えました。

音楽・女性向けという点で共通している、巷で有名になってしまったダイナミックコードを思い出しましたが、あちらとはまた別の面白さがあります。

ストーリーは続きがあるような終わり方で、先が気になります。是非、2期もやって欲しいです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

71.9 11 2020年度の友達アニメランキング11位
ミュークルドリーミー(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (31)
108人が棚に入れました
日向ゆめは、とっても明るく元気な中学1年生。ゆめは入学式の前日、お空の上から落ちてきた謎のぬいぐるみを拾います。そのぬいぐるみは自らを「みゅー」と名乗り、突然話し始めたのです。しかも、「みゅー」はパートナーと心と心を通じ合わせると、同じ夢の中に入ることができる『ユメシンクロ』という力を持っているといいます。その夜、ゆめが見た夢にお空の上にあるミラクルドリーミー王国の女王様が現れ、ゆめに告げます。「みゅー」と一緒にドリーミーストーンをいっぱい集めることができたら、あなたの夢を一つだけ叶えます、と。こうしてゆめは新しい中学校で恋に部活に胸をときめかせながら、「みゅー」と共にドリーミーストーンを集めることになるのです。

声優・キャラクター
豊崎愛生、久保ユリカ、村上奈津実、伊藤彩沙、幸村恵理、小林裕介、釘宮理恵、井上喜久子、小越勇輝、市ノ瀬加那、広瀬ゆうき、真野あゆみ、貫井柚佳、金元寿子、久野美咲、藤原夏海
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

夢の世界でくるくるくるくる、生きてるぬいぐるみと過ごす中学生にゅい

 怪しい夢から覚めた日向ゆめが、窓を開けるとなぜか?空から落ちてきてぬいぐるみをキャッチ、喋るぬいぐるみ みゅーちゃんに驚くです。
 そこから始まるゆめちゃんが、夢の中に入れるみゅーちゃんとドリームパートナーになって、ドリーミーボックスにドリーミーストーンを集めるお話だったです。いっぱいにすると、ゆめの願いを叶えるということです。みゅーちゃんの取説もなんか受けるです。

 作画もぶれず綺麗で、ゆめも含め出て来るキャラクターに好感が持てるです。幼馴染の朝陽、杉山先輩、沢村先輩らとの新しい中学生活の一年をたっぷりのTV放送で見れたです。
 何やら、いたずらが大好きだけな、ぬいぐるみのゆに、つぎ、はぎを従えて毎回出て来るです。
 ぬいぐるみもぺこ、すう、ねね、れいと増えていくです。困っている人、悩んでいる人、増えたぬいぐるみによって、まいらちゃん、ことこ先輩と、必然的にゆめちゃんに友達もできていくです。
 中盤になれば、山で出会った転校生のときわちゃんとも友達になるです。
 中盤以降からOP、EDも変化したです。特に、EDの踊りはなんか面白いです。変化したEDで朝陽も踊るところは、予想外だったです。
 最後のうらないも何の根拠か?よくわからなかったです。勝手に作っているのだろうけど・・・・です。

 誰のどんな夢にくるくるミュークルドリーミーな毎回で、日常が良く進み、ゆにによって悪い夢に誘導され混乱した誰かさんが、夢シンクロしたゆめに助けられる連続だったです。ワンパターンだけど、毎回私は好きで見てたです。

 最終回もレギュラーキャラ全てが絡む展開となり、ゆにたちが何のためにいたずらしてきたのかを知ると、あっけにとられたです。{netabare}ゆめの目的は達成されるけど、ゆめが私利私欲に願いを使わなかったことが良かったです。{/netabare}

 ほとんどのキャラが好感持てた中で、まいらちゃんとゆにがお気に入りです。どちらも外見と話し方、性格のギャップが可愛らしく面白かったです。

{netabare} 一年間はあっというまだけど、「ミュークルドリーミーみっくす!」に引き継がれるので、{/netabare}「これで、いいのだ!」です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

テンポが良くて退屈する暇がない、とても出来の良い女児向けアニメ

日曜朝に放送の、サンリオ原作女児向けアニメ。全48話。
物語は、中学1年生の主人公・日向ゆめが、ある日、空のうえから落ちてきた謎のぬいぐるみ「みゅー」を拾って「ドリームパートナー」となり、身の回りの人たちの悩みを夢の中に入って解決しながら「ドリーミーストーン」を集めていく、みたいな感じ。いちおう敵というのか、ゆめたちの邪魔をする「ゆに」という悪者?のぬいぐるみなども登場しますが、そちらもコミカルで愛嬌のあるキャラなので、「悪と戦う」というようなシリアス感はまったくありません。作風としては、ほぼ完全にコメディ。とにかく非常にたくさんのギャグを、これでもかと詰め込んでいくようなスタイルで、そのテンポの良さや台詞量の多さには圧倒されます。ストーリーとして特別なところはなくても、最初から最後まで退屈する暇がありませんでした。また、かっこいい先輩への憧れや、隣に住む幼なじみの男の子との関係など、年齢相応の恋心なども描かれていたりして、そういった若干のラブコメ風味も微笑ましかったです。
作画は綺麗。長丁場の子供向けアニメにありがちな、作画が大きく崩れるような回もなく、総じてかなり高品質でした。声は、主役の村上奈津実や、ゆに役の釘宮理恵も良かったですが、個人的にとりわけ印象に残ったのは、みゅーを演じた豊崎愛生。その脱力感のある、とぼけた演技は絶妙で、もともと芸達者な声優さんだとは思っていましたが、あらためて感心しました。音楽は、OP、EDとも、作品の雰囲気にぴったりでしたし、曲自体もキャッチーで好きでした。
最後まで観終わって、キャラ、ギャグ、作画、声、音楽など、どこをとっても全体的に出来の良い作品でした。健全で、明るくて、楽しくて、理想的な子供向けアニメだったと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

ふじお さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

笑える

ギャグのテンポがよくって一話に必ず一回は声出して笑ってしまいます。
顔芸も笑っちゃうし声優さんも良い味だしてます。

あとedのサビのサウンドが懐かしい。

edのダンスがCGなんですが、なんか良いんですよね。いままでCGのダンスって嫌いだったんですが、技術の進歩なのかなんなのかはわからないんですけど。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

64.6 12 2020年度の友達アニメランキング12位
うちタマ?! ~うちのタマ知りませんか?~(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (74)
245人が棚に入れました
1983年にデビューをした「タマ フレンズ うちのタマ知りませんか? 」文房具や雑貨で一度は目にしたことがある、おでこにブチがあり黄色い耳をしたみんなのご近所ねこ「タマ」がまさかの擬人化で登場!タマと個性豊かな仲間たちが織りなす癒し系アニメーションの新境地!かわいいってこういうこと?!とある町の3丁目にはある貼り紙が頻繁に貼られていた。そこに書いてあるのはかぎしっぽのねこの絵と「うちのタマ知りませんか?」の文字。その貼り紙を眺めている少年にはふわふわの耳とかぎしっぽが…!?3丁目のねこやいぬ達が人の姿で駆け回る!?タマとフレンズのニャンとワンダフルな毎日を覗いてみませんか?

声優・キャラクター
斉藤壮馬、小野賢章、白井悠介、花澤香菜、内田雄馬、黒沢ともよ、梶裕貴、梅原裕一郎、羽多野渉、前野智昭

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

まさかの擬人化! さらにアニメ化!?

この作品はノイタミナ枠という理由で視聴を始めたので、原作に関する情報は何も知りませんでした。

作品を完走してwikiをチラ見して初めて知ったのですが、2017年より展開されている「タマ&フレンズ うちのタマ知りませんか?」に登場するイヌ・ネコのキャラクターの擬人化プロジェクト「うちタマ?!」のテレビアニメ作品だったんだそうです。

この作品のwikiの情報から「タマ&フレンズ うちのタマ知りませんか?」がリンクされていたのでググってみると、キャラクターグッズが発売されたのは1983年と今から37年も前だったんです。
これだけでもビックリなのですが、1989年に「3丁目物語」というお題でOVA化、1993年に「3丁目のタマ おねがい!モモちゃんを捜して!!」のお題で劇場アニメ化され、1994年には「3丁目のタマ うちのタマ知りませんか?」として既にテレビアニメ化されていたんだそうです。

それだけじゃないんです。
「タマ&フレンズ 探せ!魔法のプニプニストーン」のお題で2006年にアニマックスでアニメが放送されていたり、2016年10月から2018年9月まで22年ぶりの新作として「タマ&フレンズ 〜うちのタマ知りませんか?〜」の題で放送されていたんだそうです。
2016年といえば、もうアニメにドップリ浸かって視聴していた時期ですが、完全にノーマークな作品でした。


1983年にデビューをした「タマ&フレンズ ~うちのタマ知りませんか?~」
文房具や雑貨で一度は目にしたことがある、
おでこにブチがあり黄色い耳をしたみんなのご近所ねこ「タマ」が
まさかの擬人化で登場!
タマと個性豊かな仲間たちが織りなす癒し系アニメーションの新境地!
かわいいってこういうこと?!

とある町の3丁目にはある貼り紙が頻繁に貼られていた。
そこに書いてあるのはかぎしっぽのねこの絵と
「うちのタマ知りませんか?」の文字。
その貼り紙を眺めている少年にはふわふわの耳とかぎしっぽが…!?
3丁目のねこやいぬ達が人の姿で駆け回る!?
タマとフレンズのニャンとワンダフルな毎日を覗いてみませんか?


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

このキャラをこれまで知っていたかと問われると正直微妙です^^;
きっと見たことはあるかもしれませんが、気に留まらなかったというのが正直なところでしょうか…

でも、こんなにもアニメ化されていたのを知ったのは物語を完走してから…
確かにノイタミナ作品なのですが、序盤は私の琴線に全く触れなかったので視聴に少し惰性が入っていたと思います。
ですが、今は最後まで完走して良かったと心の底から思っています。

一番最初に私の琴線に触れたのは、猫のモモちゃん役が香菜ちゃんだったこと…
「香菜ちゃん、キター!」
と心が躍ると共に、視聴にも俄然力が入りましたよ。
それに、みんなの妹的なキャラとして活躍するコマちゃん役が黒沢ともよさんなんです。
もう、視聴に対して一片の曇りもありません。

でも、声優さんだけでこの作品を心の底から視聴して良かったと思っている訳ではありません。
確かにウェイトが大きいのは認めますけど…^^;

最初はワンちゃん、猫ちゃんのゆるふわな感じを描いた作品だとばかり思っていました。
実際にそういう展開が序盤~中盤にかけて多かったんですけどね。
ですが、物語も後半に入ると結構ハートフルな展開が待っていてくれたんです。
しかも、その展開のメーターが上がりっ放しなんですから堪りません。

特に第7話の猫カフェ・ヴァイオレットから、モモ(香菜ちゃん)の歌うエンディングテーマ「Kitty's cutie!」への入りは全身鳥肌モノでしたよ。
こういうサプライズがあるから、アニメって止められないんですよね。
他にも心に染み入る物語が用意されているので、気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、wacciさんの「フレンズ」
エンディングテーマは、それぞれ登場するキャラのキャラソンになっています。
そういえば香菜ちゃんのエンディングの作曲者ってZAQさんだったみたいです。
どうりで…琴線に触れた理由にも納得です。

1クール全11話の物語でした。
まさか11話で終わると思っていませんでしたが、ショート作品の詰め合わせの様な感じなので物語的には纏まっていたと言えるのではないでしょうか。
思いのほか楽しませて貰った作品でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10

ローズ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ニャンとワンだふるな3丁目

「うちのタマ知りませんか?」に登場する猫や犬を擬人化。
今日も3丁目は猫や犬たちが集まって賑やかだった。

これは元ネタがあります。
調べたら1983年に文房具や雑貨で登場。
懐かしく感じる人もいるでしょう。
どちらかというと、私も懐かしく感じる世代です。

懐かしいと感じるのは歴史がある証拠。
家の中よりも外で犬や猫を飼う人が一般的でした。
しかし、今では家の中で一緒に暮らすのが当たり前。
都市部では、一戸建てよりもマンションで暮らす人が多くなったのが一因かもしれません。

冬の寒い日などに車のエンジン付近に猫が潜り込んでしまう。
気づかないと大変な事に><
そこでの対策が、所謂、猫バンバン。
車のボンネットを叩いて、猫をどかそうとする行為です。
キチンと描かれていて、好感が持てました。

意図的に擬人化させたサクラを登場させる場面。
これは擬人化でミスリードさせたかったのでしょう。
今まで擬人化させたのは猫と犬のみ。
まさか、ブタが擬人化されるとは、誰も思わなかったでしょうね。

一番、印象に残ったのは新しい猫カフェの話。
モモの喫茶店が寂しくなった原因と思われる新規の猫カフェ。
キチンと躾をされた猫達。
お店は繁盛しています。
しかし、その実は猫カフェの猫が保護猫でした。
お店が猫に躾をして飼手を客から探す。
保健所のような生々しい所では無く、猫カフェというのがクッションに。
お店としても繁盛するので一石二鳥ですね。

今日も3丁目の猫・犬は集会を開いているでしょう。
もしも、寝ていたら御免なさいm(_ _)m
動物たちを温かく見守ってあげましょう。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16

めー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

みんなちょっとおばかさんで、かわいい。

タマのキャラクターが好きだったから、擬人化ってなにそれ?と発表時から気になってた。それにしても発表からアニメまで長くなかった?

始まった後もずっとなにこれ?感はあったし
日常ものが得意じゃないせいか、ちょっと眠くなる時もあったけど、油断してたら、すごい回もあったりしたので、なんだかんだで完走。

「まつりばやし」、気になる回すぎて、原作?ちゃんとずっと猫な方のアニメ見に行ってしまった。
どっちのバージョンも見ごたえあった。

まつりばやしなくても、キャラは断トツでノラが良かった。
みんなかわいいんだけどね。ノラのなにかと強すぎる魅力。
猫としてはべーが好きだったんだけど、あれって原作に不思議キャラ要素あったかなぁ。はて。

ねこばんばん活動の話が入ったり、インスタの話とか現代アレンジもすごかったな。ねこばんばん1話だったから、びっくりした。

OP曲、あれは良いです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2
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