冒険でコミカルなおすすめアニメランキング 23

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの冒険でコミカルな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月21日の時点で一番の冒険でコミカルなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

69.8 1 冒険でコミカルなアニメランキング1位
アラジン(アニメ映画)

1993年8月7日
★★★★☆ 3.9 (85)
626人が棚に入れました
街で城から抜け出してきたジャスミン姫と出逢った貧しい青年アラジンは、ジャスミンの結婚相手に相応しい富を得るため、猿のアブーと共に魔法の洞窟に入る。煮えたぎる溶岩にまさに落ちんとする時、魔法のじゅうたんに救われる。アラジンが手に入れたランプからは魔人ジーニーが現れ、三つの願いを叶えるという。『アラビアン・ナイト』を下敷きにした、93年度、興収第一位の42億円に輝くラヴ・アドヴェンチャー。CGを多用しスピード感にあふれるアクションや魔人ジーニーの動きが魅力。作品の核を握る、お調子者の魔人ジーニーの声はロビン・ウィリアムズが熱演。アラジンとジャスミンの魔法のじゅうたんでのランデヴーに流れる『ア・ホール・ニュー・ワールド』(レジーナ・ベル&ピーボ・ブライソン)は、前年の「美女と野獣」に続きアカデミー主題歌賞に輝いた。続篇「Aladdin/ジャファーの逆襲」は(本国でも)ビデオ発売のみ。
ネタバレ

シェリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

叶えたい最後のひとつのお願いは......

ディズニーが1992年に制作したアニメーション映画です。
意外と最近の作品だったんですね。ちょっと驚き。
お話は、盗みをしながら非常に貧しい生活をするアラジンと
宮殿から一度も出ることが叶わず、父から愛のない結婚を迫られるジャスミンの恋の物語。
2人は偶然の出会いから共通点もありお互いに惹かれあいました。
豪華絢爛で食べ物に不自由しない宮殿での生活にあこがれるアラジン。
一方で、自由が欲しかったジャスミン。彼らの悩みは違うようで本質はまったく同じ。「今の生活から抜け出したい」
互いを羨んだり、嫉妬することなくその気持ちを十二分に分かち合うことができました。
でもそこからが波乱の幕開けでした。
結婚は王族同士でないとできなかったり、国務大臣である魔法使いのジェファーに邪魔されたりといくつもの壁がありました。
アラジンはランプの魔神ジーニーと協力しながら奮闘します。
最後の結末はまさにHAPPY END!!とても良い物語の結びでした。

本作の目玉はやはりジーニーです。
ランプの魔神と聞いて浮かぶ僕のイメージは、
主人に呼ばれると煙と共ににゅるにゅると出てきて「ご主人様お呼びでしょうか?」なんて陰気くさい感じだったのですが、
ジーニーはランプの魔神と呼ばれながら、お呼びがかかるとびゅーんと出てきて、まるでパーティーの主催者みたいにガンガン喋ります。
気さくでとても人懐っこい性格で、喋り出したらしばらく止まりませんw
加えてジーニーはいろんな変身をしながら軽快にしゃべり続けます。とても愉快です。
彼は単に面白いだけでなく、アラジンと築いたその友情はとても輝いたものでした。
これは本作を観て頂ければお分かりになるかと思います。最も感動させられました。

{netabare}

アラジンがジャスミンを取るのではなく、ジーニーを取ったときの衝撃はすごかった。
そりゃあ見捨てるわけはないと思ったけれどジャスミンを蹴ることもできないだろうと思ってたからなあ。
「君がいてくれなきゃ寂しいよ。」と言って抱き合うシーンは涙ぼろぼろでしたw
でもジャスミンとの結婚が決まった後、すぐに旅行に行っちゃったのはなんでだろうw まあ笑えたけど。

ジェファーから魔法のランプを奪う際に、作戦とはいえジャスミンのキスはこっちも心をえぐられるような気持ちになりました。
あれは痛かった。すごく痛かった。
けれどアラジンとジャスミンが結ばれて本当に良かった。良い物語でした。

{/netabare}

本作はラストに向けての盛り上がりも非常に上手く、十分に楽しめる作品です。
もしまだ観たことがなかったらぜひ一度時間があるときに。きっと面白いですよ。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 10

Dkn さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

.:*゚..:。:ご主人様 さあ願いをどうぞ.:*゚..:。:.

*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*

旦那ってば

まだご自分の手に入れた物の価値を
ご存知でない

そこでごゆっくり お聞き下さい これがどういうことか

説明しましょう

*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*

アグラバーの街で貧乏暮しをする青年『アラジン』と相棒である猿のアブーは盗んだパンで生計を立てる程の極貧ぶり。
市場で出会ったジャスミン王女に身分違いの想いを抱くが王女誘拐の嫌疑をかけられ投獄されてしまう。

『アラビアンナイト(千夜一夜物語)』の『アラジンと魔法のランプ』を元にしたディズニー制作のアニメ映画。

この作品で語られるのは二人の声優。アラジンの声優を務めた、羽賀研二の若々しくミュージカルを意識した演技と
ランプの精『ジーニー』の声優、山寺宏一が『Friend Like Me』ミュージカルシーンで“ロビン・ウィリアムズ”の
完璧な吹き替えをやってのけたこと。逸話としてミス無し一発撮りだったとの噂も。(アラジンの声優は後に変更)

作中で出てくる数々のミュージカルシーンは勿論、3Dでなく2Dのディズニーアニメーションは圧巻の表現力。
宮殿から抜け出し魔法の絨毯で空を駆け巡るシーンで、アラジンとジャスミンが歌う『A Whole New World』は
アカデミー歌曲賞他、数々の賞を獲得しました。


アラジンで一番すきなシーンはどこ、と問われるなら

自分の中では“冒頭”の一幕。露天商が月夜の砂漠をラクダに乗りながら語り部として登場し、物語がはじまるのです。

千夜一夜物語の通り、歌われる曲は『Arabian Nights』。

曲と映像の雰囲気がアラビアンナイトの世界観に引きこんでくれます。実は露天商には、ある“秘密”が。
この露天商、指が四本しかありません。作中で指が四本の人物といえば・・・ 続きは是非、砂漠の夜の、夢の中で。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 22

スカルダ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

泣きたくなったら見る映画

ディズニーの中でも好きな映画のひとつ。
ミュージカル映画の金字塔アラジン。
10回以上見てると思う。

ジーニの声優は山寺宏一が合っていると思うが、
僕は英語の勉強も兼ねて
洋画は字幕版の字幕なしで見るようにしてる。

字幕版のジャスミンのセリフ回しはかなりキツイ。
(ディズニーのヒロインはどれもこんなんだけど)
自分の中のツンデレってこんな感じなのかなぁと思う。

原作とは全く違う話に仕上げてしまうディズニーだけど、
原作以上に昇華させてしまうディズニーはやっぱり凄い。

何度見てもジーニの登場シーンでは腹を抱えて涙が出るまで笑ってしまうし、
何度見ても王宮からジャスミンを連れ出すシーンではスクリーンが曇るし、
何度見ても最後のシーンは前が見えなくなる。
結局何度も見ることになる。

また号泣して最後のシーンが見れなかった。
また見よう。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 6

66.3 2 冒険でコミカルなアニメランキング2位
メルクストーリア -無気力少年と瓶の中の少女-(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (125)
449人が棚に入れました
モンスターの心を癒やす力を持つ癒術士の少年・ユウは、幼い頃に父から不思議な瓶をプレゼントされる。
ユウが瓶に触れると中から出てきたのは液体状の少女・メルク。
そしてユウと出会う前の記憶がないメルクは自分が何者なのか知りたいと言い、2人はさまざまな国を巡る旅に出た。
モンスター恐怖症の見習い癒術士ユウと、瓶詰め少女のメルクが引き起こす2人のコミカルファンタジー開幕!

声優・キャラクター
田村睦心、水瀬いのり、花守ゆみり、チョー

どどる さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

よくできたアニメーション

ラストピリオドと同会社ということでもっと破壊的な内容かと想像していたのですが、まったく経路の違うやさしいおはなしでした。

主人公自身もいちおうストーリーを持っていますが、基本的には1~2話完結のゲストが主人公で、主人公はそれに巻き込まれていくお話。
アニメの中で主人公ユウの成長も描かれますがほぼオマケで、ゲストのエピソードの良いとこどりをしていく感じです。

シティハンター、ゴルゴ、007、剣客商売、水戸黄門など、古くから「主人公は手伝う人」という形式のお話は枚挙にいとまがありません。
このアニメでは、その形式をうまく使っています。

なにしろゲストキャラの方がソーシャルゲームでは主力商品なわけでなかなか存在感がありますし、バックストーリーもしっかりしています。
ソシャゲアニメでこの形式ってあんがいなかったのですが、正解に近いのではないでしょうか。

優しいつくりの短編連作が見たい気分の時には、安心してオススメできる1本です。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

このお話は、意外と悪くなかったりするのですよ…?

== [下記、第5話視聴終了時のレビュー: 全話視聴後の追記あり。] ==
このレビューを書いている時点では第5話まで視聴済みです。

Happy Elements(ハッピー・エレメンツ)のスマホゲーム『メルクストーリア』(メルスト)が原作らしいTVアニメ作品。ちなみにメルストを遊んだことはないのですよ。

ちなみに「無気力少年」とあるのは主人公のユウ、「瓶の中の少女」とあるのは語尾が「~なのですよ」という喋り方をするメルクのことなのですよ。

一般的に人間とモンスターの共存が難しいと考えられている世界で、モンスターを「癒す」ことで鎮静化させて人に害を及ぼさない状態にする「癒術(ゆじゅつ)」と呼ばれるものがあり、これが使える人が「癒術士」と呼ばれているようです。

ユウの家でたまたま買い取った瓶の中からメルが現れ、記憶を失っているらしいメルが自身が何者かを知るために旅に出たいというのにユウが付き合って旅立つことになり、旅商人ジャモの護衛という職を得て、仲間になったモンスターのトトも合わせた四人(?)で諸国を旅しているといった感じの冒険ファンタジーです。

旅先で問題が起きているところをユウの癒術などもあって解決し、またその旅先で出会った人(← いつも姫様のような気がする)の成長やユウ自身の成長なども絡めながらの王道ストーリーといった感じで、同じようにハピエレのゲームが原作だった『ラストピリオド』のような尖がった作風ではありません。

が、王道には王道なりの良さというものがありまして心穏やかに観られる作品になっています。10月末時点でのベスト10には入れませんでしたが、私は意外と好きですよ。

ところで予告に出てくるティティとチョチョって、誰なのですよ…?
(↑きっとゲームをやっていればわかるんだろうな(笑)!)
== [ここまで] ==

2018.12.30追記:
最終回まで、視聴終了。URAHARAほどPOPではないにしても、キャラクターデザインがちょっと独特な感じで街並みなどの背景美術も物語絵本風でアニメとしてはちょっと変わっていて、私はけっこう好きでした。

ゲーム自体が続いている以上そんなにカッチリと終わることはないのですが、それでも「一つの冒険が終わった」という感じはありました。

EDの背景は各話で巡った国々をなぞっていたのですね。あれ、けっこう良かったと思います!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 31
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

深夜らしからぬ作風の癒しアニメ

2018年秋アニメ。全12話。
ソーシャルゲーム原作、未プレイです。
物語として大きなヤマはないため刺激が欲しい人には向かない作風ですが、私は好きでした。

舞台は人間とモンスターが暮らす世界「メフテルハーネ」。
時として衝突する人間とモンスターを、癒しの力「癒術」で導く「癒術士」が存在します。
その才能を持つちょっと無気力でモンスターが苦手なユウは、瓶に宿る少女メルクと共に、メルクが何者であるかを探す旅へ。様々な国を訪れて沢山の人に出会い、ユウは癒術士として成長していきます。


内容はどちらかというと感動系寄り。原作よりもキャラクター数を絞り、各クエストのストーリーをコンパクトに纏めているようです。
それぞれの国の風習や文化が物語に反映されているのが興味深く、ハッピーエンドで終わるので安心して見ていられました。子どもや若者に結構重いもの背負わせるけど、最後は気持ちよく終わるのが良いですね。

ビジュアルは全体通して世界観に合っていました。キャラクターデザインは原作よりかなりシンプルになっていて、絵柄も子ども向けに近いはっきりした優しい印象。作画は標準的ですが、動きにメリハリがあって好みでした。
背景の美しさ、国ごとの街並みや植生の違いも見ていて楽しかったです。

ターゲットは癒されたい人とか、可愛いキャラ(萌えキャラに非ず)が好きな人とか、 ハッピーエンドが好きな人とか?
ユウとメルクが好きになれれば結構楽しく見られるんじゃないかと。

{netabare}
ユウは主張の強い子ではないため、視聴者の視点に立つタイプの主役かも。それでもメルクやオルトスに対しては遠慮のないやり取りをしています。
最初はメルクに引っ張られるばかりで面倒事には首を突っ込もうとしなかったのに、ストーリーが進むにつれて誰かのために、傷ついたモンスターのために自分から行動するようになっていきます。

メルクも主張ははっきりしているけれども優しく可愛らしい。瓶詰め少女っていうよくわからない存在なんだけど、だからこそユウと自然なやり取りをしてるのが友達って感じで良いですね。(…メルクの正体が知りたければ、ゲームをやれってことですね解ります)


問題の当事者の気持ちの変化が物事を良い方向へ導く展開を一貫しており、癒術を使うのは本当に危険な時だけだったのが好感度大。

ユウとメルクが訪れる国にはそれぞれに独自の文化や価値観があり、そのために何か問題を抱えていたり、今を生きる若者たちの悩みになっていたり。
それぞれの恋愛観、死生観、宗教観、信仰が描かれ、それを否定することなく受け入れつつも、新しい考え方や若い力によってより良い方向へ向かう、というのが好きでした。

印象的だったのが第8・9話。外見と歌が絶対的な美の基準となる国の物語で、ありのままの相手を愛するため(相手の隣に立つため)に外見と歌を磨くという、ちょっと世知辛い(?)展開を納得のいくハッピーエンドにしちゃう所が好き。「まだらも水玉に変える」ルピエが全てをありのまま愛されるよう、ヴォイシアさえも美しく変える結末は何とも心憎いなあと。

第10・11話もちょっと趣が違って、ユウがメルクとオルトス…二人の友人のために珍しく無茶をするんですよね。最終話でも、ユウはメルクのために一人でモンスターを探して洞窟に入っていく。この時にはユウはトトと意思疎通できるようにさえなっていて、ユウの成長がわかる良い最終回でした。
ユウの物語としては第1話、第10・11話、最終話で起承転結がきちんと作られていた印象。第1話と最終回はアニメオリジナルで上手くまとめていたそうです。
{/netabare}
個人的には朝か夕方に子ども向けとして1年くらいかけてやって欲しいなあ…なんて。和んだし楽しかったです。(2019.1.7)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 19

89.0 3 冒険でコミカルなアニメランキング3位
ONE PIECE -ワンピース(TVアニメ動画)

1999年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (1834)
8698人が棚に入れました
かつてこの世の全てを手に入れた伝説の海賊王ゴールド・ロジャーが遺した、「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」をめぐり、幾人もの海賊が覇権を賭けて争う大海賊時代。そんな時代に生まれ、幼い頃の命の恩人である海賊赤髪のシャンクスに憧れる少年モンキー・D・ルフィは、「ゴムゴムの実」と呼ばれる不思議な実(「悪魔の実」の一種)を食べてゴム人間となり、泳げない体になりながらも海賊王を目指して仲間と共に冒険する。

声優・キャラクター
田中真弓、岡村明美、中井和哉、山口勝平、平田広明、大谷育江、山口由里子、矢尾一樹、チョー

サンド さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

アニメというより紙芝居

1番好きなマンガはONE PIECEですが、1番嫌いなアニメはONE PIECEです
前もって言っておきますが、声優さんは豪華で演技も素晴らしいです!
このアニメは原作のブランドと声優さんの演技力だけで支えられてるクソ手抜きアニメです。 長くなりすが不満点を↓

【長すぎるCM、前回の復習 過度な回想(過去の使い回し)】
これにより本編の放送時間がかなり減ります。新規のアニメは19分もないですよ。それだけ新しい絵を描かなくていいわけですから、制作側がとても楽をできます

【作画、色彩のクオリティが低い】
絵も色も安っぽいです 作画崩壊もちらほら

【迫力のない戦闘シーン】
もう静止画です。他のアニメと比べて全然絵が動きません。動いても同じ絵の繰り返し

【全く進まないストーリー】
マンガ1話が16ページ前後の作品をアニメにすると、1話でだいたい原作2、3話を消化します
しかしこのアニメは進んでも原作1話分です。最近では1話にもみたない回もあります
内容スカスカのアニメなんです
いくら原作が面白いからといっても、カメみたいなペースで話を展開して面白いアニメになるわけがないんです
昔は原作に追いつきそうになるとアニメオリジナルを挟んでいたのですが、今はそんなやる気もないそうです
他のマンガ原作アニメと比較しますと…
NARUTOは毎週2、3話消化して、原作が追いつきそうになるとオリジナルを挟んでいました。コナンも原作とオリジナルを交互に放送してペースを保っています

たまにやるスペシャルのエピソードオブ〜では制作側もやる気を出して、映画ではかなりやる気を出しますが、毎週のアニメはまぁ酷いもんです。この前の1時間スペシャルは30分が使い回しでしたww
リアルタイムで見るとストレスで禿げると思います
手抜きアニメを作るなよ東映アニメーション。アニメと視聴者をバカにするのもいい加減にしとけ

自分はキャラの声が気になるので毎週流し見してます。声優さんの素晴らしい演技を聞きたい方だけ見ればいいと思います

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3
ネタバレ

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

200話を超えるアニメ、70巻を超える漫画

◆200話を超えるアニメ

検索 アニメの話数一覧 - Wikipedia

(ページが作られたのがかなり前っぽいので、現在も放送中の作品は
 話数が伸びてます。)

2200回 サザエさん (6800話以上)
1787話 ドラえもん
1700話 忍たま乱太郎
1466話 まんが日本昔ばなし
1298話 おじゃる丸
1080話 それいけ!アンパンマン
731話 ちびまる子ちゃん
726話 しましまとらのしまじろう
694話 忍者ハットリくん
685話 クレヨンしんちゃん
665話 名探偵コナン
541話 ONE PIECE (現622話)
526話 パーマン
512話 オバケのQ太郎
506話 ドラえもん
373話 こちら葛飾区亀有公園前派出所
366話 BLEACH
358話 ケロロ軍曹
331話 キテレツ大百科
330話 あたしンち
312話 おとぎマンガカレンダー
308話 かいけつタマゴン
291話 ドラゴンボールZ
275話 ポケットモンスター
252話 銀魂
245話 デジタル所さん
243話 Dr.スランプ アラレちゃん
224話 遊☆戯☆王デュエルモンスターズ
220話 NARUTO -ナルト-
216話 NARUTO -ナルト- 疾風伝
216話 おジャ魔女どれみ
209話 ロックマンエグゼ
203話 家庭教師ヒットマンREBORN!

自分が全話見たのはワンピースだけ、あとは178話で終了のテニプリ
を3回通して見ている(というか横で流した)ので、時間的には同等位。

それ以上の時間視聴したアニメは多分銀英だけで、どの位の時間見た
のかはもうよく分からない。


◆70巻を超える漫画

検索 70巻を超える漫画

(こちらのページもかなり古く、ワンピースのランクイン前。)

180巻 こち亀  
171巻 ドカベン
165巻 ゴルゴ13
119巻 クッキングパパ
115巻 ミナミの帝王
110巻 弐十手物語
108巻 美味しんぼ
106巻 ジョジョ
108巻 刃牙
103巻 静かなるドン
100巻 あぶさん
99巻 はじめの一歩
97巻 あさりちゃん
94巻 コータローまかりとおる
95巻 浮浪雲
95巻 銀牙
9?巻 キャプテン翼
88巻 パタリロ
86巻 鬼平犯科帳
84巻 釣りバカ日誌
79巻 タフ
78巻 MAJOR
78巻 ゼロ
77巻 なんと孫六
76巻 名探偵コナン
75巻 まるごし刑事
72巻 かっとび一斗
72巻 ワンピース 

自分が(ほぼ)全巻読んだのは、ミナミの帝王、ジョジョ、刃牙、
あぶさん、はじめの一歩、キャプテン翼、タフ、MAJOR、ワンピース。
こち亀、ドカベン、ゴルゴ13は半分位は読んでます。


◆ワンピース評価

(漫画は60巻くらいまでを2回、アニメは最新話まで視聴)

東の海編 ★★★★☆
子供の頃にジャンプを読んでいて、開始から数話位の時点で
「これは絶対アニメ化する、そして流行る」と思った作品が3つある。

1つは「テニプリ」
1つは「ワンピース」
そして『ライジングインパクト』 ・・あのー、アニメ化まだですか?

グランドライン突入編 ★★★☆☆
ウイスキーピークまでは良い、リトルガーデンから失速

チョッパー登場・冬島編 ★★☆☆☆
お涙頂戴っ気が更に強くなって食あたり

アラバスタ編 ★★★★★
記憶が濃いので、多分面白かったんじゃないかと

空島編 ★★☆☆☆
ベラミー付近までは良かった、エネルは出るのが早過ぎた。

脱出!海軍要塞&フォクシー海賊団編 ★☆☆☆☆
つまらなかった。

ウォーターセブン編 ★★☆☆☆
フランキーのノリが嫌い。アイスバーグの秘書は好き。

エニエス・ロビー編 ★★★★☆
まあまあ面白かったよーな。

スリラーバーク編 ★★☆☆☆
つまらなかったよーな。後でも出て来るけどホロホロ言う少し不細工
な女(のような生き物)がなんか好き。調べたらペローナという名前
らしい。

シャボンディ諸島編 ★★★☆☆
レイリーが設定もキャラも非常に良い。

女ヶ島編 ★★☆☆☆
さんまがハンコック好きとかよく分からん。

インペルダウン篇 ★★☆☆☆
あまり記憶が無い

マリンフォード篇 ★★★★★
時代がようやくエネルに追いつく。
ドラゴンボールで言うフリーザ編、スラムダンクの山王戦
それ等に比べればかなり劣るが、ここで燃え尽きたんじゃないかと。

マリンフォード篇に限った話じゃないが、アニメだとルームランナー
の上を走ってるんじゃないか?という位に目的地に着かな過ぎる。

魚人島篇 ★☆☆☆☆
漫画もアニメもごちゃごちゃして来て、持ち味が消えた気が

パンクハザード篇 ★☆☆☆☆
ん~・・、変なガスがポロリ声。


◆小道具としてのワンピース

2年位前に漫画やアニメ界の外でも少し流行り「ワンピースが好き」
「ワンピース読んでる」を好感度を上げる小道具として使用する人が
当時結構いた。

最近だとジョジョでそれをやってる人がいるらしいけど、

検索 「モテない女はワンピースとジョジョの奇妙な冒険を全巻読め」

コスパは結構良い気はする。大して金もかからないし、ゲームと違い
「ハマってます!」をアピールするのにやり込む必要もない。


◆海賊王って何なのさ?

東アフリカのソマリア沖では現在でも海賊が出るらしく、たまに
ニュースになっているものの、行っても海賊王にはなれそうにない。

我々の住む世界の海賊とは、ちょっと質が違う訳です。

---
富、名声、力、かつてこの世の全てを手に入れた男、海賊王ゴールド
・ロジャー。彼の死に際にはなった一言は全世界の人々を海へと駆り
立てた。

「おれの財宝か?ほしけりゃくれてやる。探せ!この世の全てをそこ
に置いてきた」

男達はロマンを求め、グランドラインへと突き進む!

世はまさに、大海賊時代!
---

そして、海賊王ロジャーが残したワンピースを手に入れると、海賊王
になれる。じゃあ、ワンピースって何? ・・・さぁ?

この件に関して主人公であるルフィ氏は、

{netabare}
宝がどこにあるかなんて聞きたくねぇ!

宝があるかないかなんて聞きたくねぇ!

何も分かんねーけどみんなそうやって命がけで海に出てるんだよ!

ここでおっさんに何か教えてもらうんなら俺は海賊をやめる!

つまんねぇ冒険なら、俺はしねぇ!

支配なんかしねぇよ。この海で一番自由な奴が海賊王だ!
{/netabare}

よく分からない。

秘宝を探すという点ではルパン三世なんかもそうな訳ですが、彼らは
~王朝の~が残した~。とか手掛かりをきっちりと掴み、

基本的には金が目的な訳して、そういった具体的な目標に向かう活動
とも少し違う訳です。


◆ほぼ成長しない、変化しない、前進しない凄さ

2年前にワンピースについて書いたレビューがあり、大した事を書いて
無かったので消したのですが、

たった2年でも自身色々な経験から感覚、視点が変化しており、二度と
当時のようなレビューは書けない。

漫画のキャラは読者と共に成長する、という話がありますが、それは
作者のクリエイターとしての成長や飽きに原因があり、それが漫画の
寿命に繋がる訳ですけど、ワンピースではそれが非常に少ない。

船は進み、懸賞金は上がるのですが、それ以外が異常にスロー。

検索 ワンピースって長期連載のわりにインフレしてないよなwww
検索 作品のパワーインフレを抑えている王下七武海の存在感は偉大
検索 ONEPIECEの強さとか懸賞金がインフレしてるって言うけど


◆ワンピースの魅力

すっきり、分かりやすい、疲れない、ネタとしてたまに使える。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 14

宝条みちる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

いいアニメですが…

ちょっと前まで見ていました。
能力者や海軍との戦闘、新しい島への冒険等等…次の話がどんどん楽しみになっていく作品です。

…が、如何せんアニメを見ていて思うのは、話の進行があまりにも遅い…ということでした。
原作を継続して読んでいないので詳細なことは分かりませんが、おそらくは原作に追いつかないようにわざと話の進行を遅らせているんだと思っています。
アラバスタ編などでは「えっそこで終わっちゃうの!」というようなこともままありましたし(次を見せるという点ではアニメとして大成功でしょうが)…。

結局途中で見るのをやめてしまいましたが、話としては非常に面白かったです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 6

70.3 4 冒険でコミカルなアニメランキング4位
バケモノの子(アニメ映画)

2015年7月11日
★★★★☆ 3.8 (639)
4225人が棚に入れました
原作・脚本 細田守監督。


舞台となるのは、人間界のほか、動物のようなバケモノが住む「渋天街」が存在する世界。

人間界「渋谷」から「渋天街」に迷い込んだ一人ぼっちの少年が、強いけれど身勝手なために孤独だったクマのようなバケモノの剣士・熊徹と出会うことで物語が展開する。

少年は熊徹の弟子になり、九太という名前を与えられ、彼と共に修行や冒険の日々を送ることになる。


声優・キャラクター
役所広司、宮﨑あおい、染谷将太、広瀬すず、山路和弘、宮野真守、山口勝平、長塚圭史、麻生久美子、黒木華、諸星すみれ、大野百花、津川雅彦、リリー・フランキー、大泉洋
ネタバレ

やっぱり!!のり塩 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

地震・雷・火事・親父の感動作品☆

■評価
テーマ性    :★★★★ 4.0
父性愛度    :★★★★☆ 4.5
脚本&構成巧み度:★★★☆ 3.5
感動度     :★★★★  4.0
おススメ度 :★★★★ 4.0

■ストーリー
親を失った孤独な少年・九太(蓮)は親戚にもなじめず家出する。
しかし帰る場所もない九太は渋谷で異世界のバケモノの熊鉄という
親父に出会う事となる。九太は熊鉄の弟子となり格闘術を学ぶ事になるが
熊鉄はとんでもないランボー&不精なクソ親父だった。
はてさて九太と熊鉄はどうなってしまうのか?

■感想
本作は最近では滅多にお目にかかれなくなったちゃぶ台返しの雷親父と
生意気なクソガキとの父子の絆を描いた作品であり、個人的には一見凡庸に
みえるけれど色々なメッセージを詰め込んだ感動作品でした。

テーマとして『父と子の絆』と『子供の心の闇』になる。
本作で好きな点が、『父親として子供に何を伝えれば良いのか?』
『子供として親をどの様に理解していけば良いのか?』という父と子の
それぞれの視点で描かれる葛藤と、実は父子が互いに互いを恐れている事が
描かれているのはすごく面白い。私の十代の頃の気持ちを言い当てていた。
そして父子関係で描いて欲しかった『笑い』があるのは良い。
男の親(父)だから伝わるちょっとした下品さや馬鹿さ加減を交えた
笑いが、『母性』とはちょっと違う『父性』を感じ取れる。
劇場にいた子供達がケタケタ笑っていたのでやり過ぎではないだろう。

本作で描かれる父子はお互いに欠点があり、お互いに不満があり、
お互いに卑下しあい喧嘩も耐えない。けれど日々の生活の中で
『互いに必要な存在』と認めるまでの成長過程は実際の父子関係でも
ありえる事で、ここに共感できるかできないかで本作の面白さは
左右されると思う。特に父親視点を描いた事で子供むけだけではなく、
大人向け作品としても成立させているのは細田監督の手腕による
ものだろうと予測しています。

悪い点も書いておくと、色々と伝えたい事を詰め込みすぎだと思う。
特にもう一つのテーマである『子供の心の闇』は語りつくされておらず
今一飲み込みずらい部分であった。これを中だるみと捕らえる方も
いるだろうし、お子さんがこれを理解できるか少し疑問です。

だからここで描かれる心の闇について少しだけ私なりの補足を追記します。
(以下、ネタバレではないですが偏見を持ちたくない人は避けて下さい)
{netabare}
本作で描かれる『子供の心の闇』とは『親への不信感』や『世間からの
疎外感』だと思う。子供は子供ながらに理想の家庭像や父親像や母親像
なんてものを持っている。けれど現実はその理想とは反し、親も人であり
未熟な部分もあるから子供の想い通りにはいかない。
だから『世間』と自分を比較した時に他人の親が自分の理想像にみえるし、
それを世間からの疎外と感じて嫉妬したり妬んだりする。これが本作で
描かれる『子供の心の闇』だと思う。

だけどこの心の闇に対して本作は結構良いメッセージを伝えてくれている。
これは作中で直接語られたものではなく、私の言葉で表現させてもらうと
世の中には色々と腐った親達がいる。だから口に出して"直接"親に対して
怒りや憎しみをぶつけても良いし、バカにだってしてもよい。
だけどその気持ちを親以外にぶつけるのは辞めた方が良い。
なぜならその親への気持ちは自分の子供に伝染するからだ。
良くも悪くも親から子、子から親に人の意思は以心伝心するのだろう
…という様な事が感じ取れたのは儲けもんだった。
{/netabare}

総じて色々と細田監督が伝えたい父親像というのに共感できる作品でした。
どちらかといえば大人よりな作品と感じますが、夏休み開始の狼煙として
ちょうど良い作品です。

ご拝読有り難うございました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 14
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

“新冒険活劇”の意味は分からずじまいでしたが・・・

2018.08.11記


「時をかける少女」に続き「未来のミライ」公開記念で地上波で放送していたのを鑑賞。
細田監督作品は「おおかみこどもの雨と雪」「時をかける少女」に続き3作目の鑑賞となります。


今日も渋谷駅周辺は外国人で溢れ、きょろきょろしながら歩いたり、めいめい写真を撮ったりして楽しんでますね。これだけ多くの作品で取り扱われる街ですからなんの聖地巡礼かはさっぱりわかりません。ハチ公前交差点は都会の雰囲気を描写できる上、空間を広めにとれるため引きのカットをいろんなアングルから撮れることが作り手にとって魅力なんじゃないかと勝手に思ってます。

で、その渋谷の街とその渋谷に隣接する異世界「渋天街」が舞台のお話です。
お約束のハチ公交差点前もしっかり出てきますので、渋谷ファンは要チェックです。


家族関係で闇落ちしている少年“蓮”の視点から物語は始まります。夜の渋谷を走り回ったりするのですが、この時の背景しかり通行人の描写、防犯カメラを使った数枚のカットなどの工夫はさすが劇場版といえる作画です。ひょうんなことから迷い込んだ渋天街もプチ千と○尋の幻想的な作りだったりと導入はバッチリでした。ただプチ神隠し感が出たことで、否が応でもポスト宮○駿を無駄に意識させちゃったかもしれないのは余計だったかも。

物語は、作品タイトルやポスターの絵柄からバケモノ(熊徹)と蓮(または九太)の親子関係または師弟関係を軸とした展開が予想され、実質その通り進んでいきます。ただそこに焦点を絞り過ぎると中盤以降の追加要素に混乱してしまうかもしれません。《詰め込み過ぎだよん》という評はしかりで、父子愛というメインテーマを補足するための追加要素がわかりづらいです。父子関係に加え蓮の成長も描こうとしてますので尺を考えればギリギリ、劇場版の宿命とはいえ、多くを観客の解釈に委ねてます。


じゃあ自分はどうだったかというと、、、普通におもしろかったです。
ただもうちょい脚本はわかりやすく出来なかったかと注文はあります。
テーマは普遍的なものを扱ってますので、その一点突破で感動するかもしれない佳作と良作の中間と言っていいでしょう。


熊徹はいい味出してました。大正生まれか昭和一桁世代の佇まいです。イメージは星一徹(大正)か銭形のとっつぁん(昭和一桁)あたりでしょうか。頑固親父かと思いきや猪王山から子供のようと指摘されてる通り、がきんちょのようでもあります。このへんのイメージはLEONっぽい気もします。子供(っぽい大人)と子供の組み合わせもなんとなくLEON。


なにかと評判の悪いリアル俳優が声優を務める劇場作品の例に漏れず、本作もそうなのですが、全く違和感のない方がお一人いたと思います。
うさぎの宗師さま役津川雅彦さんです。 
{netabare}「お前という奴は迷いなど微塵もない眼をしおってぇ」{/netabare}
合掌…


細田作品のおおかみこどもの雨と雪では母子の愛を、本作では父子の愛ということになるんでしょうが、なかなか難しいのかもしれませんね。母と子の組み合わせが物語を作りやすいのかもしれません。であれば父と子の関係を扱った本作は意欲作ということでいいんだと思います。

{netabare}「君は俺と同じだよ。バケモノに育てられたバケモノの子だ」{/netabare}
蓮が初めて言葉にして父親と認めた瞬間、親父冥利に尽きるなと感じた瞬間でした。目の前で言われるかいなくなってから言われるか、男にとってはどうでもいいことかも。
多少のご都合展開は目を瞑って親父の自分が自己投影できたので評価が甘くなったことは認めよう(笑)


ちょっと気になったところはネタバレで隠します。

■白鯨の処理
{netabare}蓮と楓を繋いだメルヴィル著の『白鯨』。たしか船長さんが船もろとも鯨と運命を共にした話だったことは覚えていて、本編では一郎太が鯨に化けたあたりから嫌な予感しかしなかったのですが。。。
{/netabare}

以下ほぼ私見かつ妄想です。

■楓の役割って
{netabare}主人公と同年代の女の子だからといってヒロインではありません。九太が蓮に、彼が人間界に戻るための触媒と思えばたぶんすっきりします。
序盤、多々良と百秋坊が触媒となって蓮と熊徹を結びます。楓はもともと蓮が持っていた好奇心を現実世界に落とし込む存在として役割を果たします。
途中から出てきたのもあって恋愛要素を前面に出すと話がぼやけるため、あのくらいの按配で良かったことでしょう。{/netabare}

■女よ、GOMEN
{netabare}虎徹への弟子入り直後、剣士としての成長きっかけとなったのは母の幻影「なりきる。なったつもりで」の一言。宗師さま巡りを経て『大事なことは自分で見つける』と気づきがありました。これまで他人のせい、自分の殻に閉じこもっていた蓮が一皮むけるために母は必要でした。
楓もそう。8年ぶりに人間界に戻ってきた蓮は楓がいなければ路頭に迷って野垂れ死にしてたかもしれません。一郎太とのバトルでも早まって差し違えて終わってたかも。
父子愛がテーマの作品で、といいつつも結局女がいなければ何もできないのが男だったりするような。こうゆうこと言うのは女性に言わせれば男の甘えだそうです。{/netabare}



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2019.01.19追記
《配点を修正》


「おおかみこどもの雨と雪」で母子の愛、本作は父子の愛。
私は昭和の人間なので、父と子ってペラペラ話し合う印象が薄く、その延長線上、エンタメとして成立しづらいのでは?と邪推。
「クレイマークレイマー」のようなのも良いが、頑固一徹親父とその息子の物語をこの時代にこそ観たいとぞ思う。そういう意味で本作は及第点です。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 40

drts さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

素直に見れば楽しめる

相変わらずの細田守作品といった感じで、今作も今までと違わずストレートな作品で、私自身はいい意味で気楽に見れて面白かったです。子どもから大人まで楽しめる作品になっていると思います。

しかし、今までの作品もそうでしたが、細田守監督の作品は世界観や細かな設定、物語に緻密さを求めると途端に張りぼてと化します。ですので、そういった点が気になる方は少し評価がマイナスになるのかもしれません。

声優の評価として、声を当てられている方々は本職では無い方がほとんどですが、それでも役所広司さんや大泉洋さんなどの演技は上手いなと思えるものでした。本職の声優さんと比べたらそれは劣るものはあると思いますが、作品そっちのけで声が気になるような下手な方はいませんでした。

作画などもCGを上手く使い良く出来ていたと思います。戦闘シーンの動きは素晴らしいものでした。

今作は親子愛をテーマにしているのかなと私自身感じたので、お子さんを持つ方などは家族一緒に楽しめる、そういった作品になっていると思います。

私的には細田守監督の作品は、「どこどこがこうなってて面白いよね」とか考えるものではなく、「あー面白かった」で済まして素直に見れば楽しめると思っているので、今作もそんな風に見ることが出来ました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 6

83.5 5 冒険でコミカルなアニメランキング5位
ゴールデンカムイ(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (697)
3254人が棚に入れました
明治時代後期。「不死身の杉元」の異名を持つ日露戦争の英雄・杉元佐一は、ある目的のために大金を手に入れるべく北海道にいた。
そこにアイヌから奪われた莫大な埋蔵金という、一攫千金のチャンスが舞い込む。
埋蔵金は網走監獄に収監中の男によって隠匿され、24人の脱獄囚の身体に刻まれた刺青がその在り処を示す手がかりだという。
そんな折、ヒグマの襲撃を受けた杉元を、ひとりのアイヌの少女が救う。
名をアシリパというその少女は、埋蔵金を奪った男に父親を殺されていた。
さらに杉元の動きに呼応するように、かねてより埋蔵金を狙って暗躍していた北の最強部隊・第七師団や刺青を背負う脱獄囚たちの動きも顕在化。
果たして、雄大な北の大地を舞台に巻き起こった一攫千金サバイバルの行方は……!?

声優・キャラクター
小林親弘、白石晴香、伊藤健太郎、大塚芳忠、津田健次郎、細谷佳正、中田譲治、乃村健次、菅生隆之
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

埋蔵金を巡る争いのなかでふれる、アイヌ文化と死生観

日露戦争で大激戦となった二〇三高地。
その戦いをくぐり抜けて生き残った杉元佐一は、
窮地に陥っても命を落とすことがなかったことから
「不死身の杉元」と呼ばれていた。
戦後、杉元は友人から目を患った妻の治療を託され、
費用を得るために北海道で砂金を探していた。
そのときに、アイヌの人々が北海道で集めた20貫もの砂金が奪われ、
ありかを示す地図が24名の囚人の体の刺青に記されていることを知る。
刺青が彫られた男を発見した杉元は、
アイヌの少女アシㇼパと出会い、行動を共にすることになる。

アニメーション製作:ジェノスタジオ、
監督:難波日登志、シリーズ構成:高木登、
キャラクターデザイン:大貫健一、
原作:野田サトル

北海道が舞台ということで、アイヌ文化が
バックボーンにある興味深い作品。
1話では、人間を食った熊は「悪い神」である
「ウェンカムイ」となり、それを狩っても、
アイヌの人々は毛皮も取らないし、
肉を食うこともないことをアシㇼパから聞かされる。
この話から、私は宮崎駿監督の『もののけ姫』を思い出した。
傷ついた猪の神が「たたり神」となってしまい、
人々や自然に害を与える存在へと変貌する。
それにふれた主人公は、村にいられなくなり、
旅に出るという話だった。

アイヌの信仰は独特だ。
カムイモシリ(神の国)で、動物は人間の姿をしていて、
こちらに来るときには、動物の皮と肉を持って遊びに来ているという。
だからアイヌの人々は、動物たちをある意味大切にして、
小熊を育てて大人になってから食べるときには、
盛大な祭り「イオマンテ」によって神を送り出す。
そうして、再びこちらの世界に来てくれるように促すのだ。
また、動物などの生き物だけでなく、
さまざまに役立つもの全てをカムイ
(アイヌ語で「神」の意)として扱う。
身の回りのものが神だから、いつも敬意を払い、
良い関係を築くという理屈だ。
信仰には「自分たちの生きる術」がある。

それを象徴するようなアシㇼパの話がある。
極寒の日に瀕死の傷を負って、
なおも懸命に生きようとする鹿を見て、
杉元は自身を重ね合わせ、殺すことをためらってしまう。
それを見たアシㇼパは鹿を狩ったあとに、
腹を割いて、そこに手を入れるように杉元に促す。

鹿の体温が移ってお前を生かす。
私たちや動物たちが肉を食べ、
残りは木や草や大地の命に置き換わる。
鹿が生き抜いた価値は消えたりしない。
そうアシㇼパは告げるのだ。
自然とともに生きるアイヌの人々の信心がよく分かる話だ。

自然を相手にして暮らす人々の考え方は、
死にざまにも大きな影響を与える。
6話で登場する熊撃ちのマタギ、二瓶鉄造の哲学はとても興味深い。

{netabare}自然のなかで生きる者にとって、そこには不文律の掟がある。
熊を狩って捌いているときに、それを横取りしようとした
3名の人間に対して、二瓶鉄造は殺人を犯してしまう。
自然の掟に従っても人間の掟では罪になる。
網走刑務所に収監されるが、山で死にたいため脱獄する。
彼にとっての理想的な最期は、獣との勝負の末に
体を食い荒らされて、それが糞となって大地にばらまかれ、
やがて山の一部になることだった。
私はこの話を観て、昔の常識だととても考えられないことだが、
現在では、それほど特殊ではないことに、
時代における価値観の大きな変化を感じた。

子供のころに観た今村昌平監督の映画『復讐するは我にあり』の
ラストで父親役の三國連太郎が息子の妻、倍賞美津子と一緒に
連続殺人犯の息子の遺灰を山頂から空に撒くシーンがある。
父親と分かり合えなかった息子、そして、その妻という
複雑な関係性があったわけだが、私は映画の内容よりも、
遺灰を空に撒くシーンに衝撃を受けた忘れられない作品だった。
つまり、墓に入れることはできない人間として、
せめて広大な空に撒いてやろうということだったのだ。
ところが、最近では散骨することは、一般的とは言わないまでも、
それほど変わったことではない見送り方になりつつある。
これは大ヒットを記録した作品『世界の中心で愛をさけぶ』の
影響が大きいとも言われているが、時代とともに
死者を悼むやり方も多様化していることを改めて感じさせた。

8話では、弟が猪に襲われて殺されるところを目撃した
辺見和雄という男が「死」への甘美な魅力に取り憑かれ、
自分を残酷に殺してくれる人を探すために
通り魔殺人をしながら旅をする話が描かれる。
人には誰しも「死」が訪れるわけだが、
「死」に向かって生きているなら、
人間の生は無意味だという考え方がある。
そして「死」が訪れるからこそ人間の「生」は
尊いのだということもできる。
ここでは、死の瞬間に輝くためだけに生き続ける、
倒錯した精神の男の末路を追っていく。
また、箱館戦争で生き残ったことになっている
新撰組の土方歳三も常に「死」を覚悟して
生き続ける男として描かれている。 {/netabare}

彼らの生き方は、一見するとただの狂人にしか
見えないのだが、自然のなかで生き抜く
アイヌの人々の哲学のなかだと、
むしろ真面目な生き方のように見えてくるのが面白い。

『ゴールデンカムイ』は、1クールの作品として考えると、
まだまだ序盤の状況のため評価が難しい。
ただ、アイヌ文化と死生観を考えさせてくれる、
深みのある物語として展開していきそうだ。

大地を彩る全てのものの生と死に意味はある。
(2018年7月28日初投稿)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 80
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

生命の輝きに別角度から光をあててみました

2018.07.01記


原作未読

2018年春期の1クールものでは個人的にNo.1でした。
10月に2期放映が決定してるとのことも納得の面白さです。

日露戦争あとの北海道が舞台。ありそうでなかった場面設定が興味を引きます。それになんか骨太そうな印象も私好み。
第一話、熊との格闘シーンで先制パンチを食らい、帰還兵の悲しみを描いたハードボイルド路線か?と見せかけて、コメディありグルメあり。しかも物語の邪魔をしてなかったりする。なんじゃこりゃ、詰め込み過ぎでしょ?といい意味で。

戦友との約束を果たすためにまとまった金が必要な杉元がアイヌ埋蔵金を求めて奮闘する話。アイヌの娘アシりパさんと行動を共にする中で、アイヌの慣習やものの考え方など作品を通じて知ることができます。
その埋蔵金を狙っているのは杉元だけではなく、帝国陸軍の軍人たちだったり、函館戦争の生き残りだったり、複数勢力が絡みます。


【命のやりとり】


冒険、グロ、エロ、メシ、歴史、アイヌの文化、サバイバル、奇怪な登場人物たち、このアニメを構成する要素はいろいろあってエンタ-テインメント性の高い作品です。これら複数要素を含有し空中分解しないでまとまっているのは、演出の巧みさと合わせて、根っこの部分では生々しくてゲップが出るほど“生命のほとばしり”を感じられるという点で一致しているからです。
「生きろ」とか「命どぅ宝」とか「生命万歳」とか命は大事と言うのを悪く言うつもりはありませんが、そういったものにときおり感じるうさんくささみたいなものをこの作品からは感じません。
そのへん詳しくは後述するとして、ありきたりのヒューマニズムには寄らないアニメと思って観ると面白いと思います。
{netabare}2期ありき(最終回にて3か月後に続きやる!と発表)で、最終話が中途半端に切れちゃったのは残念です。今後の期待もありますが、物語の評価を下げております。{/netabare}


以下、思いついたことを徒然に。。。※ネタバレ含みます
{netabare}
■弱い奴は食われる
アシりパさん初対面でこれですからね。日露戦争の死線をくぐりぬけ「戦争で学んだのは殺されないことだ」と語る杉元ですから、根っこの部分で似た者同士だったのでしょう。豊富な知識を持つアシりパと戦闘に長けた杉元のコンビはバランスが良いし、二人とも勘が鋭いというかよく人間を観ている。これだけでも二人がぬるい人生を歩んでいないということがよくわかります。

■死に場所を無くした元新選組の面々
男が泣く理由として「死ぬべき時に死ねなかった」というのは充分なものです。100年生きると土方は嘯いてましたが、2期でどういう死に方をするのかは楽しみの一つです。死なんかもしれないけど。

■狩猟して食べるということ
クマ、シカ、リス、ウサギ、ウマ、あとなんか魚。狩猟して解体して調理するところまで見せる演出は新鮮でしたね。
ウチの親は解体を目の当たりにして牛とウナギが駄目になってたし、嫁は魚を三枚に下ろせない。生命をいただいている実感が乏しい時代にこのアプローチは素晴らしい。
だからこそ、感謝する意「ヒンナヒンナ」が活きた言葉となってきます。
{/netabare}


■軍人目線で観た時の杉元佐一
{netabare}※不死身の杉元って
まるで船坂弘軍曹だなと思ってたら同じこと考えてた人がいたみたい。
不死身の生命力と敢闘精神が語り継がれている昭和の軍人さんです。渋谷センター街入口にある大盛堂書店の創業者としても有名。本買う時はだいたいここで購入してます。
杉元以外でも史実をモデルとした人物が多数いる模様です。

※杉元の切り替えの見事さって
ギャグってたりほっこりしている中でも危機を察知したら一瞬で目つきが変わり戦闘モードに切り替わる描写が多用されています。これってもともとの日本の軍人さんの凄みなんです。温厚で優しく良く笑い平時はおおらかに構えていて、いざ有事となればスイッチが完全に切り替わる。史実本にはそのようなエピソードが多く書かれています。ゴールデンカムイでは旅順攻略に従軍した帰還兵が数多く登場しますが、軍人さんのイメージギャップが少ないことも魅力の一つとなってます。{/netabare}


エッセンスの部分は原作を踏襲しているでしょうし、原作既読組が物足りなく感じるというくらいなので、原作マンガも期待できますね。
この手の作品がウケるというのは日本もまだまだ捨てたものではないなと思う次第。最終的な物語の評価としては2期待ちとなりますが、導入部分としての1期も面白い、オススメの作品です。


以下、オマケ
注)これより以降の記載内容について、人によっては不快に思われるかもしれない政治・軍事的な内容を含んでおります。ネタバレ開く時はこれら承知の上で開帳してくださいね。



■切り替えについてもう一言(本編とは関係ないので暇な人向け)
{netabare}北海道繋がりということで占守島の戦いに触れておきます。
ポツダム宣言を受け入れると発表してからの昭和20年8月17日深夜、樺太最北端の占守島に突如ソ連軍が上陸を開始し武装解除済みだった日本軍と交戦した事案。敗走すればそのまま北海道が分割されていただろう局面で日本軍の奮戦により有利な条件で停戦合意に至ったという重要な戦いです。かって司馬遼太郎の上官でもあった戦車隊の池田末男大佐の猛烈な戦いっぷりや杉原千畝より多くのユダヤ人を救ったとされる樋口李一郎中将の戦闘継続の判断だったり、取り上げるべき人物も複数登場します。
長くなってしまうのでご興味あればご自身で調べていただければと思います。
その日は武装を解除しての残念会が催された日、つまりどんちゃん騒ぎしてしこたま酒をくらい、意識も戦闘終結後に内地へ復員してさて何やろうかなとでも考えてたりしながら就寝したタイミングでの敵襲来です。普通まともに戦えませんし、戦闘するという判断を下すのも難しい。しかし、満州でソ連軍がどういったものだったか現地も司令官も知っています。また戦闘意思なく降伏すればどうなるかも知っています。
短時間で武装を整え作戦を遂行し、結果として足止めに成功しました。闘う時は闘う。避けてなんとかなると言い切れない場合はリスク要因を徹底排除する。
この時点で白旗を揚げて降伏していれば?
日本人にとってはけっして面白い結末が用意されてなかったでしょう。

アニメに戻って…
杉元が殺気を見せて対峙しなければ?
同様の面白くない結末に至ってたでしょうね。{/netabare}

■アイヌの現在とやら(本編とは関係ないので暇な人向け)
{netabare}アイヌや琉球については日本人と区分けして分断を図ろうとする勢力が跋扈しており、現在のアイヌ協会は差別利権、補助金食いつぶし団体に。
DNA配列ないし森羅万象生きとし生けるものを神(カムイ)と捉える宗教観は日本人に属するものであり、一見独特に見える文化風習・言語も土台が同じところからその地域の風土により独自発展したものに過ぎないと私は考えてます。
私の物言いも解釈の一つ。独自の先住民か広義の日本人であるかの論争はあってしかるべき。
しかしながら協会に多数の外国人が入り込んでおり、アイヌの定義も不明確なまま、協会がアイヌと認定したらあなたはアイヌそして補助金みたいな出鱈目は正されるべきでしょう。彼らにとっては差別は未来永劫あって欲しいものなのです。
そういえば北海道に侵攻したソ連軍はこうも言ってました。
「アイヌを開放するよん」
占領(したい)地の統治政策、植民地政策の基本は『分断して統治せよ』、わかりやす過ぎます。{/netabare}



視聴時期:2018年4月~6月 リアタイ視聴

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2018.12.08追記

区切りの最終話の収まりがよければもっと高い点数をつけていたと思います。

命のやりとりを杓子定規にシリアスにしなければならないというのに以前から私自身は違和感があって、そこに、もともと生死は表裏一体、喜怒哀楽すべてを含んであっけらかんとした描写が本作で描かれていたことが新鮮でした。

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2021.10.16追記/配点修正 +0.2

うーん、、、なんだかんだ言わんこっちゃない展開↓
・2019年:「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」施行
・2020年7月12日:ウポポイ開業
・2020年:アイヌ団体、サケの漁業権求めて提訴



2018.07.01 初稿
2018.12.08 追記
2020.12.04 修正
2021.10.16 追記/配点修正

投稿 : 2024/12/21
♥ : 75
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

夜鳴く神

ジェノスタジオ制作。

明治後期、鬼神のような戦いぶりで、
不死身の杉元と謳われた元陸軍兵士が、
無き友との約束を誓い小樽に足を踏み入れる。
かつてゴールドラッシュに沸いた北海道を舞台に、
アイヌが埋めた膨大な埋蔵金を探がして。

アイヌの文化と自然の摂理を丁寧に描き、
「山の掟」「弱いやつは喰われる」、
その凄惨な描写も人気の1つでしょうか。
アイヌの教えでは、火や水や大地、生き物や樹木、
全てに神(カムイ)が宿る自然崇拝に近いのですが、
その愛ある眼差しは娯楽性も高く素晴らしいです。
絵柄だけで苦手意識がありましたが、
アニメ化を機に原作を読むと面白いです。

黄金の行方は誰の手に渡るのか!?
そもそも黄金は存在するのでしょうか!?
思惑が交差する生存競争の幕開けである。

最終話視聴追記。
{netabare}シリアスと笑いの配分が絶妙で楽しい。
しかし「狩猟グルメ」が最高ですね。
杉元がアシリパをさん付けで呼ぶのが好きです。
こけしみたいなアイヌの子供たちも味があり、
登場人物の個性に不思議と魅力を感じます。{/netabare}

魅力溢れる娯楽活劇だと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 79

81.0 6 冒険でコミカルなアニメランキング6位
痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (783)
3247人が棚に入れました
ステータスポイントをVITのみに捧げた少女メイプル。その結果得たのは、物理・魔法攻撃・状態異常無効に強豪プレイヤーも一撃死のカウンタースキル!? 自らの異常さに気づくことなく、今日も楽しく冒険に挑む!

声優・キャラクター
本渡楓、野口瑠璃子、早見沙織、新井里美、加隈亜衣、諏訪ななか、杉山紀彰、佐藤聡美、小野賢章、山崎たくみ、竹達彩奈、神奈延年、佐藤利奈、山口勝平、石田彰、皆口裕子、丹下桜
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

好き嫌いがはっきりと分かれそうな作品。

原作未読。最終話まで視聴。

序盤から中盤までは、とても面白かった。
{netabare}主人公・メイプルが『痛いのは嫌だから・・・』という理由から防御力に極振りしたことから始まる物語。

運営が悪ふざけで作ったとしか思えない隠し要素を手に入れたメイプルのぶっ飛んだ言動のせいで、メイプルの”付属品”が毎話毎話増えていくのが、単純に面白かった。{/netabare}

終盤のギルド戦は、正直、面白くなかった。
{netabare}『楓の木』は各々個性豊かなのに、『集う聖剣』も『炎帝ノ国』も、モブの面々がお揃いの防具姿なのがとても気持ち悪かった。
デザインが大変?
お揃いじゃないと、所属ギルドを描き分けできない?

だけどこれでは、ギルドの正規メンバーと下部組織のメンバーくらいの違いが出てしまう。
『大ギルド』が聞いて呆れる。
ログ・ホラとか、ちゃんと描き分けてますよ。
VRMMOって、やはり個性豊かなキャラデザが生命線でしょう?

肝心のバトルも、主役級同士の戦いのみ。
モブの面々は、ほとんど戦闘にすら参加させてもらえない。

そもそも「大ギルド」VS「小ギルド」を描く気が無いなら、無理にギルド戦とか描かなければ良かったのに・・・。

盛り上げるだけ盛り上げといて、煽るだけ煽っておいて、これでは少々残念。{/netabare}

酷評っぽくなってますが、『お気に入りの棚』に入れています(笑)。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 45

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

SAOの対極をゆくアホ作品(嫌いじゃないです)

原作のライトノベルは未読です。

まずナーヴギア風のマンマシンインターフェースを身につけて「NewWorld Online」なるVRMMOゲームにログインする楓ちゃん。このゲームへのダイブ時の画面が、ほぼ『ソードアート・オンライン』なのに笑ってしまいました。

本名が楓だからハンドルが「メイプル」…、うん何の捻りもないね(笑)。「もちろんログアウト不能でゲーム内の死が実際の死に直結するデスゲーム」などではあるわけなく、任意の時間にイン・アウト可能なのです。

ということはこれ、リアル世界の話も出てくるんですかね。

キャラクター・メイキングでステータスパラメータの振り分けを全て防御力に割り当てた結果起こったことといえば…。うん、これもう完全に仕様バグですね。「テストプレイが足らないままβリリース→本番」みたいなことになってしまったのでしょう。

ということでツッコミを入れながら観るのに向いたギャグ・コメディー寄りの作品なんでしょうね。真面目な人は観ない方が良いと思います(笑)。

2020.3.26追記:
第12話(最終回)まで視聴終了。最後のアレ、完全に「火の七日間」…(笑)。
なんか2期目がありそうな引きで終わりましたね…。

こう言っちゃなんですけど、私はけっこう楽しめましたよ!?

投稿 : 2024/12/21
♥ : 51
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

天然系少女の防御力は無限大

アニメーション制作:SILVER LINK.、
監督:大沼心・湊未來、シリーズ構成:志茂文彦、
キャラクターデザイン・総作画監督:平田和也、
音楽:増田太郎、原作:夕蜜柑

シルバーリンク+なろう系という
普通に考えると観てはいけない組み合わせだが、
1話目が面白くて何となく手を出してしまう。
ゲーム初心者の本条楓(メイプル)が
友人の白峯理沙(サリー)から誘われて
VRMMOの「New World Online」というゲームに参加し、
痛いのは嫌だからと言って、防御力に極振りした結果、
運営の想定の斜め上を行って最強になる物語。

この作品の良いところは、最弱のゲーム開始から
展開をきちんと見せてくれるところ。
ほとんどのなろう系は、最初から特殊な能力を持っていたり、
物語が始まるときには、最強の場合が多いため、
強くなった過程がいまひとつ分からない。
というのも、弱い段階から描いていくと、
普通は物語が冗長になってしまうからだ。
その点、この作品は右も左も分からない
ゲーム初心者のメイプルがレベル1の状況から
強くなっていくところを上手く見せている。
痛いのが嫌だからと不人気の大盾を選び、
得たステータスを全てVIT(防御力・体力)に極振りする。
すばやさが0なので歩くのはとても遅い。
普通なら、攻撃力が皆無なので、
弱い敵しか倒せず、レベルが上がらないはずだが、
偶然に偶然が重なって特殊なスキルを手に入れ、
ダンジョン最奥のヒドラを食べて倒したことで
最強の道を歩んでいく。
この作品に近いのは、ヴェルドラを取り込んだ
『転スラ』だろうが、あちらは、世界作りの話になるため
ゲーム内で楽しく遊ぶ極振りとは方向性が違う。
攻撃力がないため、盾を使って敵を圧し潰すという
荒技によってゲームを攻略していく。

天然の性格のメイプルが運を味方につけて、
どんどん強くなっていく過程を楽しむ作品。
主人公・本条楓のCVが本渡楓という
まるで作者が声優を狙ったような名前だが、
キャラクターと声の可愛さが一致するのもポイントが高い。
また、相棒のサリーがメイプルとは正反対の
ガチゲーマーで、頭脳派&運動能力も
ずば抜けているという設定。
それを活かし「回避盾」というダメージを避ける
キャラクター作りで「盾のコンビ」という
バランスで攻めていくのが好印象だ。
メイプル単独やサリーと2人で戦っていく序盤は、
アニメーションの動きの良さも相まって引き込まれる。

シルバーリンクといえば、どうしても万策尽きるという
イメージが先に立ってしまうが、今回の作画は、
キャラデザが優れていて、乱れることもなかった。
また、時おりアクションゲームらしい動きも
しっかり見せてくれていて思わず
スロー再生で観る部分もあったほど。
見せ場での動きを重視するためか、毎話に1度は
BGMを流して、止め絵で表現する手法を
取り入れており、これも悪くなかった。

ただ、ギルドを作った中盤以降から失速した印象。
新たに加わったカスミ、カナデ、イズ、クロムの面々の
キャラクター像が薄く、あまり良い効果をもたらさない。
キャラクターの人数が増えたせいもあり、
終盤は、サリーまで影が薄くなったように感じてしまう。
また、ほかのギルドのペインやミイ、フレデリカなどの
キャラクターも深掘りされないため、
対抗戦をやっていてもあまり盛り上がらない。

メイプルが飛び抜けて強くなっていくため、
ストーリーの作り方が難しくなっているのだろう。
途中からはメイプルが新たなスキルを獲得して
皆が驚くという展開が続いて飽きてしまう。
{netabare}最後には、ペインやミイとも共闘しているが、
この後はどうするのだろうと心配になる。{/netabare}
2期制作が決定したが、個人的にはサリー以外のキャラを
もう少し立たせるような展開にしないと、
さらに下降線を辿る印象だ。

「ノンストレス」と「エンジョイ」が
魅力になっている作品。
それを貫きつつ、どうやって今後のストーリーを
面白くしていくのかがポイント。
メイプルとサリーのキャラの可愛らしさと
その姿形に似合わない強さの表現を
上手く持続してもらいたい。

2期からは、どこに重点を置いて
展開させていくのかが気になるところだ。
(2020年6月13日初投稿)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 63

78.4 7 冒険でコミカルなアニメランキング7位
ふしぎの海のナディア(TVアニメ動画)

1990年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (582)
3144人が棚に入れました
西暦1889年、パリ万国博覧会中のエッフェル塔で、飛行機の発明を夢見るジャンは、サーカスの団員ナディアと、彼女の友達である赤子ライオン(キング)に出会う。彼女の持つ謎の宝石ブルーウォーターを狙うグランディス一味から逃げ、ナディアの故郷を目指す旅のなかで、悪の組織ネオアトラン(ネオアトランティス帝国)の首領ガーゴイルが占拠した島で生き残った少女マリーと出会う。しかし、マリー、キング、ナディアの3人は、ガーゴイルに連れ去られる。初めはブルーウォーターを狙っていたグランディス一味と共にナディア達を助けるうち、ジャンは万能潜水艦ノーチラス号のネモ船長とガーゴイルとの戦いに巻き込まれていく。

声優・キャラクター
鷹森淑乃、日髙のり子、水谷優子、滝沢久美子、堀内賢雄、桜井敏治、清川元夢、大塚明夫、井上喜久子
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

『ブルーウォーター』はアニメOPの金字塔

2018.07.26記


現在ではおそらくもう作られないであろう要素がてんこ盛りの古典。最近のアニメとは違った風に吹かれてみたいと思ったなら手を出すのは一興です。

個人的には思い入れの深い作品です。リアタイで衝撃を受け、2012年の地上波再放送と20年ぶりの視聴でも普通に完走できました。思い出補正があったとしても、作品に魅力がなければ無理だった話でしょう。

とかく「エヴァ前夜」的文脈で語られがちな作品であり、たしかにファンが目を細める描写もありますが、ジョジョ以前のバオー来訪者や、幽々白書以前のてんで性悪キューピッドのような扱いでは決してなく、独立した作品として白眉ものの出来かと思います。

同様に「ラピュタ」の亜種という側面も、出自を考慮すればそれも納得するわけで、決して劣化コピーではありません。


【物語】
大筋は、ブルーウォーターという宝石を巡って繰り広げられる冒険奇譚といったところでしょうか。海洋を舞台にした冒険活劇と言い切れないのは長丁場の作品の最終盤でこれまでの伏線を回収し一気に哲学的、宗教的昇華をみせるからかもしれません。
前半ラピュタの後半エヴァとは言いえて妙とは思うものの、できれば先入観を廃してフラットな視点で作品に向き合えるといいんでしょうね。

30年前の作品とは思えないほど今でも使える数々の仕掛けとそれでも少し埃を被った古典の味わいと両方を堪能できるハイブリッドアニメです。


【キャラ】
主役はナディアとおそらくジャンもそうなのかな。彼ら彼女らを中心に、グランディス一味(グランディス、サンソン、ハンソン)、マリー、キング、ネモ船長、エレクトラさんなど個々にファンがいるほどの魅力的なキャラ達が脇を固めます。敵役{netabare}ガーゴイル{/netabare}も充分憎たらしい役回りを担ってくれてます。彼らの掛け合いの中にも心揺さぶられる明言が多い。

ヒロインのナディアは今でいうところの「ツンデレ」。だがしかしそこは30年前。PDCAサイクルを経てある意味様式美と化した現在のテンプレには該当しません。水戸黄門ばりの様式美を期待してると裏切られたと感じるかもしれないし、逆手にとってとても新鮮と感じるかもしれません。
当時、雑誌アニメージュの人気投票において、マンガ連載中という地の利を活かし数年王座を守っていたナウシカからトップを初めて奪ったのがたしかナディアだったと記憶してます。そしてしばらく1位2位をこの二人で争ってたような。それだけ魅力あるヒロインだったんですね。


【声優】※評価というより思い出話
ジャン役日高のり子さん。浅倉南の爪痕が生々しい当時に少年役とはびっくらこいた記憶があります。
ナディア役鷹森淑乃さん。正直これ以外存じ上げないのですが、最近は進撃の巨人エレンのお母さん役で安否を確認できました。お元気そうで何よりです。{netabare}ネモ船長に「生きろ」と言われた後、一世代を経て今度はエレンに「生きるのよ」と。命のバトンを繋げております。 {/netabare}
{netabare}少しだけ演技に言及すると、フェイトさんの最期とか、「裏切りのエレクトラ」回のエレクトラさんとか演技で魂震えてたような気がする。{/netabare}
それと、マリー役水谷優子さんですね。同時期に放送開始したちびまるこのおねえちゃん役と声全然違ってたものですから、私が「声優ってすげーな」と思った最初の声優さんだったと記憶してます。つくづくもうお声が聞けないのは残念でなりません。

それでレビューを書くにあたりあらためてキャストを見ると、当時人気だったり実力のある方たちで固めていたようですね。どうりで感情移入しやすかったわけだ。


【作画】
メカやキャラデザは素晴らしく、物語中盤の作画崩壊?については他の方のレビューにもあるとおりなので特にここでは詳しく言及しません。
今でも鑑賞に耐えうる作画といいますか、30年後の今のクールでもナディア未満の作画はけっこうあることを考えれば上出来じゃないでしょうか。
特筆すべきは、海だし宝石の名前だしと青色を基調とした絵が多い作品における青の表現でしょうか。OPアニメーションの色合いなんて味わい深いものですよ。
{netabare}「島編」のカオス作画だって、当時における「外注することの対価としてどういった代償を払ったか?」ですとか、はたまた「今ではマシになった韓国からの納品物がいかばかりのものだったか?」と歴史遺産であるとの見方をもって楽しむと・・・いやムリか・・・
でもこれ勢いでNHKのゴールデンタイムで流してたわけですから、イケイケドンドンのバブル時代ならではだったからなのかもしれません。{/netabare}


【音楽】
OPED 森川美穂さんのシングル買いました。サントラだって買いました。
鷲巣さんの劇伴、今でもたまにバラエティで使われたりしてます。印象的な曲が多かった。
OPブルーウォーターのイントロが流れた時、「1週間お待たせ!いざ開幕!」のワクワク感は当時たまりませんでした。突き抜ける高温&ビブラートは心地よく、EDのロッカバラード的な曲調に静かに余韻に浸ったものです。
森川さんについてはバブル全盛期の見た目上等!の世相の中で、ボーカル一本で勝負するぜという潔さに痺れて憧れてましたね。確か自分で作詞作曲はやらずにいただいた曲をボーカリストとしてどう向き合うかに必死です的なインタビューを読んだ気がします。間違ってたらごめん。



■閑話休題 ※そこそこネタバレします
{netabare}
放送年度が1990年。前年にパリ万博100周年、フランス革命200周年とことフランスに焦点が当たった翌年に放送されたアニメです。物語の舞台設定は1889年、まさに万博開催中のパリにて興行中だったサーカス団の花形少女ナディアが事件に巻き込まれるところからスタートします。同じく巻き込まれてしまったジャンと一緒に、ブルーウォーターを狙うグランディス一味からの手に汗握る逃避行。ガキンチョだった自分がワクワクしないわけがないのであります。

私は1986年のラピュタに感動して冒険ものが好きになり、そうこうしてNEXTラピュタが登場するのを待ってたきらいがあったと思うのですが、ラピュタ以降でやっと心震える冒険ものに出会った気がしたのがナディアでした。NHKではこの数年前に「心っに冒険をぉ~」とのりピーが歌ってたアニメもあるにはあったのですが、実際のところ「冒険」感は控えめでした。やっとです。

放送の数か月前にはドラクエⅣが発売し、ミネアとマーニャというエキゾチックな女の子も魅力的だなと思ってた矢先に、ヘソ出し褐色の少女が主役のアニメに出会ってしまったのが運のつきでしたね。

世間一般の評価の一面として視聴率は悪かったと思います。18:00か19:00のゴールデンの時間で5%いったかいかなかったくらい。今よりもっと多くの人がTVを観てた時代、これは致命的に悪い数字です。
ナディアを機に購入し始めたアニメージュでの凄い盛り上がりとは対照的にクラスの友達に話を振ってもあまり観てるやつがおらず反応が薄いという状態。これまで北斗の拳やキン肉マンでは一緒に盛り上がれてたのに、と断絶を感じた瞬間でした。
{/netabare}


NHKという制約があったものの、丸々1年間の猶予期間を与えられた庵野秀明監督を筆頭とする当時のGAINAXの面々が思いっきり好きなことをやったらこんなん出来ました、という傑作です。


-----
2019.01.17追記
《配点を修正》


思い出補正しときます

投稿 : 2024/12/21
♥ : 45

セシウス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

エアトンさん声優代わりすぎw

 平成初期の代表的なアニメ作品ですね。当時アニメと全く縁がない生活をしていた私も名前とヒロインのビジュアルだけはどっかで見て知っていました。
 メインストーリーは、発明好きな少年が美少女と出会っていろいろ冒険するというありふれたものです。しかしその他の要素として、19世紀末の帝国主義時代、褐色のヒロイン、3人組の泥棒、スーパー潜水艇、古代文明の遺跡、無人島、宇宙戦艦といったものをごちゃごちゃにつっこんでそれらをうまく纏め上げて一本のストーリーにしています。またパロディ要素もたくさんあって、昭和な人は更に楽しめると思います(笑

 制作予算が足りなかったという裏話が公然の情報になっていて、途中作画がメチャクチャになります(笑 しかし各キャラクターが生き生きとしていて私は終始楽しめました。

 ヒロインが黒人で、とても魅力的に描かれています。性格が怒りっぽく自己中心的で苦手だという人が結構いますが、実際外国人の女の子はあんな感じの態度が主流だったと思いますし、嫌なものは嫌とはっきり言う子の方が個人的には好きです。その他ハガネのようなメンタルを持つ主人公や、もの凄くクレバーな妹分の孤児、主人公たちの良き兄貴分・姉貴分である泥棒一味など登場人物が本当に魅力的でした。

 音楽は多彩です。OP曲は有名ですが、劇中にかかる音楽はシン・ゴジラのような迫力とノリがありました。あ、作っている人たちが同じでした(笑

 大感動するような作品ではありませんが、庵野秀明氏とその仲間たちが作ったエポックメイキングな作品として一度見てみる価値のある作品だと思います。
 
 最後にラストシーンで「もうこのような戦いは起こらないで欲しい」とある女性キャラがつぶやくのですが、世界が大戦争時代に突入する幕開けのタイミングなので、最後まで皮肉がきいているなと思いましたw

 

 
 

投稿 : 2024/12/21
♥ : 5

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ナディアの存在を受け入れられるかどうかで、評価が大きく変わってくる

この作品は、庵野秀明氏が監督を務めたTVアニメのひとつである。
ジュール・ヴェルヌが手掛けたSF小説『海底二万里』及び
『神秘の島』を原案となっているようだが、
よくよく調べてみると一部の名前や設定を除き
別物であることが分かった。

それに加え、元々は『海底世界一周』という企画
を宮崎駿氏がNHKに持ち込んだということも判明。
当初から天空の城ラピュタを思い起こさせるシーンが
多いなーと感じてはいたのだが、これですっきりした。

内容に関してだが、(先ほどの理由から)天空の城ラピュタとの
共通点が多いので、天空の城ラピュタについて書かれている
他の方のレビューを参考にして頂けると幸いだ。

ちなみに、ナディアの酷評も含まれているため
彼女に思い入れのある方は見ないことを推奨する。

まず良かったところから。

(ラピュタと類似しているというのもあるが)
序盤から引き込まれるストーリー構成だった。
OPを見た限りではほとんど明るい作風で進むのかと
思いきや、5話のベルデ諸島マハル回や15話の有毒ガス回など
息が詰まるような話もあり驚かされた。
また、そういった出来事を通じ、たびたび衝突する場面を
描くことで緊張感を生み出すことに成功している。

キャラクターが発する台詞で考えらせられることも多かった。
ただ、中盤から後半ににおける無人島編においては
到底褒められたものではなかったが。これに関しては
後で後述することにする。

主人公陣営で印象的だったのはグランディス一味。
序盤ではナディアの敵ではあったが、中盤以降は頼もしい
味方として力を発揮してくれる心強いキャラクター。

グランディス、サムソン、ハンソンの3人がいるのだが、
主人公のナディアとジャンにそれぞれアドバイスをくれたり、
時には叱るといったよきサポート役を担っている。
当初の段階では、早くにそのまま消失してしまうのではと
思っていたが、今思い返すと終盤まで彼らを登場させたの
には大きな意義があったのだと考えを改めた。

個人的な意見ではあるが、悪の首領であるガーゴイルは
この作品にはなくてはならない存在だと思う。
自分をアトランティス人の末裔と称し、人間を愚かな生物と
見下す傲慢な人物だ。また、古代アトランティス人の
科学技術を崇拝視する科学崇拝者としての側面を
持っており、傲慢さを助長している。

目的達成のためならば、人々をためらうことなく残虐する
だけに留まらず、部下を切り捨てる非情さも
持ち合わせている。正に外道。

ちなみに、指示の合図にフィンガースナップを
多用するため、指パッチン大好きおじさんグループの
仲間だったりする。
例の衣装が、ハウス食品のスナック菓子でお馴染みの
とんがりコーンを思い起こさせるような気がするが、
それは私だけだろう。哀れな最期を遂げるが、その時まで
自分の役割を果たしている点は高く評価したい。

気になるところもいくつか見受けられた。
確か23話から34話だったと思うが、無人島編辺りから
急にテンポが悪くなった。一応物語の進展はあるが、
非常にむず痒い気分にさせられたのは事実。

特に酷いのは34話。いわゆる回想回にあたるのだが、
本当にくどい。対して面白くない上に、途中で曲を
4.5曲ほど挿入してくるので気持ちが萎えてしまったのだ。

34話まで我慢して見ていたが、この回だけは流石に
製作スタッフへバベルの光を放ちたくなるレベル。
どっかのお侍さんが見ていたら、「うおっまぶしっ」と
発するに違いない。ぶっちゃけ、食事休憩や風呂の時間に
費やした方が良いと思われる。

無人島編における脚本も相まって、ナディアへ好感を
持つことが極めて困難になってしまった。
序盤から我がままで疑り深い性格ではあったが、
「最初だしこんなもんだろうなー」と温かい目で見てきた。

だが、無人島編に入ってからもそれが続くようなら話は別。
何かあれば「どうしてなの?」
動物に助けてもらえなかったら「どうして私を助けてくれないの?」
の繰り返し。他の仲間たちから心配されてもお構いなし。

ジャンに対しての扱いは酷いもので、見ているこっちから
すれば足を引っ張る足手まといという印象でしかない。
ジャンの純粋さや辛抱強さに救われたのは言うまでもない。
心の中では、他にもっといい女性を見つけたほうが良い
のになーと思ったが、それでは物語が破綻してしまうもんね。
だれか、ジャンの開発が実用化されるまで費用を
投資してあげてください。

ガーゴイルが終盤において語るアトランティス人の秘密や
戦闘シーンなど目を見張るものがあったが、手放しで
褒められない部分があったのも事実。
少なくとも庵野秀明氏を語る上では重要な作品で
あることに変わりはない。個人的には良作だと思う。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 21

68.8 8 冒険でコミカルなアニメランキング8位
魔法騎士レイアース-マジックナイトレイアース(TVアニメ動画)

1994年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (216)
1173人が棚に入れました
人気作家集団CLAMP原作の初アニメ化作品。後半の展開は、少女漫画を基にした作品としては非常に珍しいロボットアニメとなった。東京タワーへ見学に来ていた女子中学生の光、海、風は異世界セフィーロへと召還される。そこで導師クレフより囚われのエメロード姫救出を依頼された彼女たちは、伝説の魔法騎士となって姫を虜にしたザガート打倒のために立ち上がる。だが、真に倒すべき敵はザガートではなかった?
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

CLAMP×ロボット×異世界召喚

◆総評:原作マンガは今読んでもかなりの魅力作だが、アニメはやや作品コンセプトに難有りか?

1994年~95年にかけて放送された少女マンガ原作・2章構成・全49話の長編アニメということで、さすがに最近のテンポ良く美麗なアニメばかり見慣れていると、脚本・作画・演出等いろいろと粗が目についてしまいました。
ただし、第一章のラスト2話は、かなり意外な展開で盛り上がるのと、第ニ章のラストも結構グッと来る良い展開なので、我慢して見る価値はありました。
全くの新規の方への視聴はお薦めできませんが、これまでCLAMP原作アニメを何本か視聴済みで、ファンになっている方なら、新たな発見もあって楽しめる作品かと思います。

◇以下、原作マンガ読了後の追記。

本作完走後、原作マンガ(『魔法騎士レイアース』(計3巻)、『魔法騎士レイアース2』(計3巻)の全6巻)の方も完走したので、アニメとの印象の違いについて若干の考察を加えます。

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『魔法騎士レイアース』(計3巻)  ※個人評価 ★ 4.4
少女マンガ誌【なかよし】連載期間:1993年11月号~1994年3月号、1994年5月号~1995年2月号(計15回)

アニメの第一章(計20話) ※個人評価 ☆ 3.6
放送期間:1994年10月~1995年3月(※登場キャラ&シナリオは基本的に原作準拠だがエピソードの水増しあり)

『魔法騎士レイアース2』(計3巻)  ※個人評価 ★ 4.3
少女マンガ誌【なかよし】連載期間:1995年3月号~1996年4月号(計14回)

アニメの第二章(計29話) ※個人評価 × 3.4
放送期間:1995年4月~11月(※ただし登場キャラ&シナリオに大幅な違いあり)
----------------------------------------------------------------

・上記のとおり、アニメの第一章は原作の前半『魔法騎士レイアース』にほぼ準拠していますが、第二章の放送が始まる頃には原作のストックが尽きており、この第二章は原作とは別シナリオの展開となっています。
・ただし、第二章のシリーズ構成&脚本自体は、マンガ原作者(CLAMPの大川七瀬氏)が行っているので、アニメ制作側が原作マンガのシナリオを改悪した、というわけではありません。

・原作マンガの方は、マンガの制作技術そのものが20数年前とさほど変化していない(※技術進歩の著しいアニメと違って、その頃から既に完成の域にあった)こともあって、今の基準で見ても相当な魅力作・力作と思いました。
・一方、アニメの方は、本作が制作された1990年代前半~中頃の水準ではシリーズ構成/脚本/作画/演出のあらゆる面に関してまだまだ完成度が低く、

(1) 第一章では、引き締まった内容の原作に、予め決まっている放送回数に見合うように、当たり障りのないエピソードを水増しして、結果的に作品内容を希釈してしまっている印象。
(2) 第二章では、そもそも原作には登場しない重要キャラを複数登場させ、シナリオ自体も原作とは大幅に違ったものに変えたが、その際に、原作の方に一貫して伏流し、アニメの第一章でもその片鱗の伺えたシナリオ&キャラ&世界観設定の「CLAMPらしさ」が大きく毀損されてしまった印象が強い。

・本作の監督を務めた平野俊弘氏は、どうやらロボット&アクション作品に強い方らしいので、登場キャラの心情推移の細やかな描写に魅力のあるCLAMP作品(※本作のように一見、派手なロボット&アクションものの顔をしている現作マンガの場合でも、実際には登場キャラの細やかな感情の動きの描写に魅力があってこそ人気が出たものと推測します)の監督としては、やや不適任だった気が個人的にはしました。

※以上、まとめると・・・

<1> 原作マンガの方は、今読んでも十分に楽しめる、内容の引き締まった魅力作と思いますが、
<2> アニメの方は、当時のアニメ化技術の未成熟に加えて、内容面でも原作マンガの魅力が大きく毀損されている感があり、残念ながら、原作マンガを読んでその熱烈なファンになった方以外には余りお勧めできる作品とは思えませんでした。

※なお、本作の数年後に原作マンガの連載が始まり、本作と同じく連載途中でアニメ化の決まった、同じCLAMP原作作品 『カードキャプターさくら』では、本作での経験を上手く活かした?原作者大川七瀬氏が、最初からシリーズ構成を全部担当してアニメ化に際しての制作コンセプトを予め確り打ち立てている印象で、NHK製作アニメという制作環境の良さも加わって、原作マンガ以上にアニメの方が魅力的な作品に仕上がっているように思います。


◆視聴メモ
{netabare}
・光、海、風は揃って14歳(中学2年)
・信じる心が力となる世界セフィーロ
・ザガードは神官なので「猊下(げいか)」
・魔神=マシンつまりロボットなのか?それとも謎生物なのか?はっきりしない{/netabare}

◆作品情報
{netabare}
原作           CLAMP
監督           平野俊弘
シリーズ構成      まるおけいこ・中村修(第1話 - 第18話)、大川七瀬(第19話 - 第49話)
脚本           大川七瀬、まるおけいこ
キャラクターデザイン 石田敦子
メカニックデザイン   山根理宏
音楽           松尾早人
アニメーション制作  東京ムービー新社{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回


========== 魔法騎士レイアース (1994年10月-1995年11月) =========
{netabare}
 - - - - - - - - - - - - - - - 第一章 - - - - - - - - - - - - - - - - -
  ^^^^^^^^^^^^ OP「ゆずれない願い」、ED「明日への勇気」 ^^^^^^^^^^^

第1話 伝説のマジックナイト始動 ★ 伝説の魔法騎士セフィーロ召喚(光・海・風)、導師クレフの託言、光の魔法
第2話 沈黙の森の創師プレセア ☆ 創師プレセア&モコナとの出遭い、初めての武器、エテルナへの出発
第3話 謎の美少年剣士フェリオ ☆ 意思の世界、風&フェリオの共戦、沈黙の森脱出
第4話 執念の魔操士アルシオーネ ★ 海負傷、光奮闘、海の魔法、風の魔法 
第5話 伝説の鉱物エスクード ☆ 平面の泉、エメロード姫、アルシオーネ撃破
第6話 命をかけたプレセアの武器 ☆ セフィーロ崩壊の始まり、召喚士アスコット、召喚獣アトランテ襲撃、騎士の剣、プレセア死亡
第7話 捨て身のフェリオ砂漠の恋 ★ 剣士フェリオの迷い、召喚獣パジェロ、剣の成長(風)
第8話 召喚士アスコットの恐怖の罠 ☆ 魔物の跋扈する村、召喚獣ビガー(ひかり)、剣の成長(光)
第9話 マジックナイト最大の危機! ☆ アルシオーネの執念、海の迷い(東京タワー)、剣の成長(海)
第10話 よみがえる伝説の魔神セレス ★ 召喚獣カペラ、海の神殿、魔法騎士の証し(海)、第一の魔神復活
第11話 異世界セフィーロの魔神伝説 ★ 神官ザガート襲来、エメロード姫の救助依頼、フェリオとの再会、村人の襲撃、フェリオの機転
第12話 恐るべき幻惑士カルディナ ☆ 導師クレフ&エメロード姫の幻覚、海の召喚士アスコット説得 
第13話 この世界でいちばん大切なもの ☆ 金の亡者カルディナの懐柔 ※脚本いまいち
第14話 光、海、風のゆずれない願い ☆ 魔物は不安・恐怖の現実化、光の孤独な奮闘、魔法騎士への意思 
第15話 第二の魔神・空神ウィンダム ★ イノーバの策略(セラ、人質フェリオ)、魔法騎士の証し(風)、第ニの魔神復活
第16話 強敵!剣闘士ラファーガ ★ セフィーロ崩壊の危機、の親衛隊長 
第17話 イノーバの正体とよみがえる記憶 ★ 聖獣イノーバ、フェリオの素性・記憶の封印解除
第18話 最後の魔神・炎神レイアース ★ ザガート襲来、魔法騎士の証し(光)、最後の魔神復活 
第19話 対決!魔法騎士 VS ザガート ★ セフィーロの理(ことわり)、ザガートの魔神、合体魔法(光の螺旋)、「どうか、自由に」
第20話 伝説の魔法騎士! 驚異の真実 ★★ 姫の異変、姫の真意、帰還、三人の願い

 - - - - - - - - - - - - - - - 第二章 - - - - - - - - - - - - - - - - -
  ^^^ OP「キライになれない」、ED「ら・ら・ば・い〜優しく抱かせて」 ^^^

第21話 出発(たびだち)と新たな絆 ★ 東京タワーでの再会、再召喚、クレフとの再会
第22話 セフィーロと三つの国 ☆ 柱不在のセフィーロ、プレセア・三魔神との再会、オーロザムの挨拶(イーグル)
第23話 オートザムの侵攻とランティス ☆ フェリオ&ラファーガ達との再会、ランティス(ザガート弟)&妖精プリメーラ登場
第24話 魔法騎士と戦艦NSX ☆ 避難民の少女ミラ、オートザム戻りのランティス、アルシオーネ再襲来
第25話 光と夢の中のノヴァ ★ アルシオーネの異変(邪悪な気配)、ノヴァの呼びかけ、イーグルとの対話、アスカ登場
第26話 魔法騎士とファーレンのアスカ ☆ ファーレン第一皇女アスカの幻術 
第27話 セフィーロの柱の秘密 ☆ 主を待つ王冠、光の夢に出てくる謎の存在(デボネアとノヴァ)
第28話 光とランティスの危険な旅 ☆ 城の外の世界、アルシオーネとランティスの出遭い  
第29話 イーグルと捕われた光 ★ NSXクルーと光の交流、極度に機械化された国オートザムの危機
第30話 ノヴァと悪魔の魔神レガリア ★ レガリアvs.レイアース、デボネア出現、折れた光の剣
第31話 チゼータの移動要塞と戦えない光 ☆ チゼータの侵攻 
第32話 海・風とファーレン・チゼータ ☆ 光の苦悩、巨大サイユン、海・風囚われる
第33話 光の願いとプレセアの秘密 ☆ プレセアの双子の妹、光の剣の再練成
第34話 光と引き裂かれた友情 ☆ 続き、イーグルの病気発覚
第35話 海とタータ・タトラの野望 ☆ 海とチゼータの姫たちの交流、風とアスカ姫の交流
第36話 風対アスカ! 命がけの弓勝負 ★ 風のアスカ説得、フェリオの風救援 
第37話 甦れ! 光の剣 ★ ノヴァ一時撃退、デボネア一時撃退、アスコット負傷
第38話 イーグル・セフィーロ城総攻撃! ☆ 戦艦NSXの砲撃、クレフの防御魔法の限界、オートザム機(FTO、GTO)vs.魔法騎士達
第39話 セフィーロ城 大混戦! ★ 魔物の城内出現、イーグル捕獲、デボネア王冠奪取失敗、エメロード姫の声
第40話 魔法騎士とひとときの安らぎ ★ 過去のセフィーロ(光の幻視)、柱が無くても花が咲く世界
第41話 ノヴァとの戦いと魔物の正体 ★ ノヴァのランティス襲撃、王冠の鼓動、魔物を生み出すもの(恐怖心)の克服、光の恋心の行方
第42話 巨大サンユン VS NSX! ☆ アスカの成長(セフィーロの柱断念)

  ^^^^^^^^^ OP「光と影を抱きしめたまま」、ED「いつか輝く」 ^^^^^^^^^^

第43話 王冠の部屋と柱の記憶 ★ デボネアの所在、王冠の変化、柱の有資格者
第44話 真剣勝負! 海 VS タータ・タトラ ☆ チゼータの敗北宣言、セビル&アルバ登場
第45話 絶体絶命! ランティスの危機 ☆ ノヴァの正体、ランティスの躊躇い・負傷 
第46話 光・衝撃! ノヴァの真実 ☆
第47話 真の柱は!? 光か、イーグルか!? ☆ 
第48話 果てしない戦い! ★ イーグルの自己犠牲
第49話 勝利への道! 信じる心が開く明日! ★ 対デボネア最終決戦、セフィーロの新しい出発、帰還{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)22、☆(並回)26、×(疑問回)0 個人評価 ☆ 3.5 



============= 魔法騎士レイアース OVA (1997年7-12月) ============

全3話 ※未視聴
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★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)0、☆(並回)0、×(疑問回)0 個人評価 

ED 「All You Need Is Love」

投稿 : 2024/12/21
♥ : 25
ネタバレ

りんご さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

あの頃は19時代に放送していたアニメが多かった。

ニコニコで一挙放送したので、頑張って視聴しました。
タイムシフト予約でようやく見終わりました。

世代としてどんぴしゃなレイアース。
原作もなかよし派だったので、読んでました。
……正確には、読んでいたはずでした。
原作の記憶がほとんどない。
読んでいたというよりは絵を眺めていたといった方が正解です。

連載当初は読んでいたと思います。
登場人物の名前も魔法の名前も、よく覚えています。
RPGのような魔法と剣で戦う少女たちを描いたストーリーを
小学生女子向けの漫画雑誌で連載したことが、今思えばとても斬新で、
話が進めば進むほど、少年漫画のような熱い展開になっていきます。
魔神という名のマシン……ごほ、ロボットに乗り始めてから、
読まなくなっていったんだと思います。
まだ話の展開にわくわくする年齢ではなく、
勝った負けた好きだ嫌いだだけで良かったので、
ストーリーの熱さは小学生女子に刺さらなかったのでしょう。

付録のトランプとか大好きでした。
言葉通り「美麗」なイラストで、
手品とか出来る仕掛けがあったんですよ……ね?
あ、手品が出来るトランプはセイントテールか。笑

努力→勝利という少年漫画的要素に加え、
ストーリーの展開は意外性もあり、
ターゲットであるはずの「少女たち」を意識してか、
ほんのりカップルフラグもあり、
辛い恋愛も描いたり、
当時を考えたら斬新な物語だったと思います。

原作との相違も多々あり、
エンディングなんかはアニメオリジナルのようですが、
原作がほとんど記憶にない私としては、
アニメはアニメで良い終わりでした。
なんてったって主役3人が中学生ですからね。
燃えるような切ない恋は要求出来ません。
{netabare} 「好きでした、元気でね」で十分です。 {/netabare}

1章OPの「ゆずれない願い」は伝説のアニソンとなりましたが、
個人的には2章後半の「光と影を抱きしめたまま」の方が好きです。
あのOPのセル画は非常に素晴らしい。
放送中のコメントもかなり盛り上がっていましたが、
書き込み方が半端じゃなく綺麗。
「ゆずれない願い」よりも「光と影を抱きしめたまま」の方が
伝説として語り継がれて欲しいです。

最終話に向けて登場人物たちが叫ぶ叫ぶ。
声優さん泣かせの台本だったのではないでしょうか。
椎名へきるさん、喉潰れなかったのかな。
今はベテランの声優さんがモブ役をやっていたり、
どういういきさつで抜擢されたのか非常に気になる
まさかの二役声優さんがお二人。

ストーリー的には書き込みが少しもの足りない部分もありますが、
主題歌、作画、設定、声優など90年代を代表する作品です。
また原作を読みたくなりました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 9
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

貴重なファンタジー×ロボットアニメの系譜にも連なる90年代ヒロイン

原作少女マンガは未読。

番宣や、OPアニメーション。中学生ヒロインズ3人による、
"魔法騎士(マジックナイト)”姿への華麗な変身シーン(ヌードのシルエット)だけ見ると、
テレ朝が、月に代わっておしおきするセーラー服美少女戦士で一世を風靡したのに対抗して、
日テレが同じ『なかよし』から変身ヒロインでも発掘して来たのか?
との第一印象を当時抱き、私は胸を時めかせ(鼻の下を伸ばして)いましたが、違いましたw

実際には、別に毎回の変身バンクがあるわけでもないファンタジーアニメ。
特に前半の第一部は、心のあり方が全てを決する異世界・セフィーロにて、
自らの心の弱さを乗り越えることで未来が切り開かれる。
剣と魔法の胸躍る冒険活劇が、音楽・松尾早人氏、音楽監修・すぎやまこういち氏による、
ロープレ感溢れる熱いBGMと共に、繰り広げられます。
必ずしも勧善懲悪でもない。ラスボス側にも世界に対して言い分がある。
この辺りにも往年の大作RPGの要素なんかを感じて、胸が高鳴ります。


対して後半、第二部は、拠点防衛戦が主になるため、
冒険感が減少して、ロープレ視点では、やや残念な展開……。

繰り返し心の弱さと向き合うテーマ性は良かったですし、
{netabare}ノヴァやデボネア{/netabare}による人の心の暗黒面の体現も、
主題の深化に有効だったとは思いますが、
それも出来れば、各地を3人で冒険しながら葛藤してくれた方が私好みだったかなとも思います。
折角の冒険BGMもやや宝の持ち腐れな感じです……。

ただ一方で、伝説の"魔神(マシン)”登場後、特にこの第二部で、
ファンタジー×巨大ロボットアニメとしての性格も帯びていく点は、
個人的に得点が高いです。
その他、ファイターメカ搭載の巨大戦艦やら、移動宮殿やらも乱入し、
合体なども手描き作画で仕掛けて行くなど、
ロボ好きの一部男子は熱くなって来ます。
但し、{netabare}巨大サンユン{/netabare}に至っては、もはや何のジャンルだか分らなくなって来ますがw

だから今春出たゲーム『スーパーロボット大戦T』(PS4/switch)にて『レイアース』参戦!
と聞いた時は、自分は別に『スパロボ』プレイするわけでもないのに、
これで少女マンガ原作の本作に秘められた、
熱いロボット魂が普及する!と素直に嬉しかったです♪


劇伴だけでなく主題歌もミリオンセラーとなった
田村直美さんのOP「ゆずれない願い」を始め良曲揃い。
いずれも歌詞世界が、心を問う作品テーマに寄り添っていて好感できます。
さらに、いくつかの曲では、光、海、風、ヒロイン3人の名前が
歌詞に埋め込まれたりもして今風に言うとエモいです。


こうして振り返ると、ロープレ、ロボットと少年向けの要素も強かった印象の本作。
それでも、本作は華奢な身体の女子中学生戦士たちが躍動するヒロインアニメ。
色々あったファンタジー衣装の中でも、私は初期からあった
3人各々違う中学校の制服の上から、胸当てやら籠手やらを装備した姿にグッと来ます。

赤セーラー服の光の脇を固める、海、風のふたりはそれぞれ青&緑のブレザーで、
そこへの武具のアレンジには、セーラー服美少女戦士とはまた違った魅力があります。

何より、ヒロイン3人共、しっかり恋し、恋されている。

異世界召喚の舞台となった本作唯一の“聖地”である、
東京タワーの勇姿共々、
光たちもまた、私にとって色褪せない90年代アニメヒロインです♪

投稿 : 2024/12/21
♥ : 20

69.9 9 冒険でコミカルなアニメランキング9位
クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡(アニメ映画)

1997年4月19日
★★★★☆ 3.8 (180)
959人が棚に入れました
愛犬シロを連れて散歩していたしんのすけは、オカマのローズが落とした光るタマをこっそりと持ち帰った。それは、伝説の魔人ジャークを封じ込めた埴輪の鍵となる一対のタマのひとつで、ローズをはじめとするオカマ3兄弟は慌ててしんのすけの行方を探し始める。一方、もうひとつのタマを持っているホステス軍団も、オカマ3兄弟を追ってしんのすけをマークし始めていた。ローズはしんのすけに接触し、タマを取り返そうとするが、しんのすけが持ち帰ったタマをひまわりが飲み込んでしまっていたことから、やむなく野原一家全員を新宿2丁目のオカマバーに連れ去る。
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

『頼んだぜ…、お兄ちゃん』

劇場版クレヨンしんちゃんの第5作。
1997年公開。


劇場版シリーズ第5作は、しんちゃんの妹ひまわりが遂に登場。
シリーズ中でも群を抜いた徒手空拳の格闘が盛り込まれながらも、しんちゃんのお兄ちゃんとしての行動が光る快作で、こちらもまた大のお気に入り作品です。


本作から、これまで脚本を担当されていた原恵一さんが監督も兼任。
ここから、シリーズ引退作となる第10作「アッパレ!戦国大合戦」まで続投されています。

くわえて本作は、原作者の臼井儀人さんが制作に参加(タイトルを付けた)最後の作品となっております。
そう思うとちょっと寂しい気持ちになりますが、以降もシリーズの色を変えず名作を生み出し続けた原恵一監督に、精一杯の感謝を送りたいですね。



【あらすじ】

魔神ジャークの復活を目論む「珠黄泉族(たまよみぞく)」と、それを阻止する「珠由良族(たまゆらぞく)」の抗争をメインに、

その復活の鍵となる「珠(タマ)」をひまわりが飲み込んでしまったことにより、野原一家がその激しい戦いに巻き込まれていく、というストーリー。



【論じてみる】
{netabare}
本作の特色としてまず上げたいのが、そのオリジナルキャラの多さですね。
ただ多いだけでなく、これまた印象値が強い面々が揃っているのが高ポイント。

野原一家と行動を共にする、珠由良ブラザーズの(オカマの)3人。
加えて、千葉県警の「凶悪犯罪特別分室」(←本当はただの資料室)に属する、東松山よね(グロリア←自称)。

敵キャラである珠黄泉族の面々も、中村玉緒さん風の頭領や、パワーファイターながら子供好きなサタケなど、コミカルさは抜群。

そして何より!!!
珠黄泉族と行動を共にする、金髪碧眼の外国人。
恐らく『劇場版シリーズ最強』の格闘術を持ち、更に特異な能力も持ち合わせている【Mr.ヘクソン】。
彼の強さは、もう圧倒的でした。

このヘクソンが、(七人の侍の如き)珠由良七人衆と呼ばれる銃刀法違反集団を一人で武器も無しになぎ倒し、野原一家に迫って来るシーンは、

「私は一体、なんの映画を見ていたのだっけ?」

という錯覚にすら陥る程、緊張感のある戦いを魅せてくれました。
コミカルな一面もあるのですが、ひまわりを投げ殺そうとしたりと基本的に冷徹な悪人なので、作中でも異彩を放っていましたね。



あと、原作者の『臼井儀人さん』が、そのまま出演されているのも印象強いですね。
今では決して叶わない貴重な声ですし。
ちなみに、劇中によると
『好みの女性=松たか子』『趣味=便座観賞』
だそうです。

ただ、この臼井儀人さん。
以降の作品でも度々登場されるのですが、そのどれもが(褒め言葉として引用します)どーでもいい&しょーもないシーンなんですよね。

特に本作終盤、ひまわりを攫われた野原一家達が、怒りの余り劇画タッチとなり、敵陣へ立ち向かうシーン。
ここが非常に面白くて好きなのですが、その途中、この怒りの集団をタイミング悪く引き止めた臼井儀人さんが、


「ちょっと~、すみません。

 全日本 心の演歌カラオケ大会の予選会場は、どちらでしょうか。」


と本編と全く関係無いことを聞き、ひろしに


「知るか~~~~~~~~!!!!!!!」


と、思いっきり右ストレートを頬に入れられちゃうのです。
ここはシナリオ上では全く必要の無いシーンなのですが、私は劇中でも一番笑ったかもしれません。

テレビ放送時、もしこのシーンがカットされて放送されていたら、私はグレて非行に走っていたのは、まず間違い無いでしょう。
ちゃんと放送されていて良かったです、臼井儀人さんお疲れ様でした。


ぞんざいな扱いと言えば、「東松山よね」のイジられっぷりも面白かったですね。
警察という肩書を持ちながら、全く当たらない射撃の腕前を披露してからは、その信頼は一瞬にして地に落ち、以降全てのキャラクターからイジり倒されます。

こういう扱いは、基本的に本編のメインキャラが張ることが多いのですが、「東松山よね」にはそれを覆すキャラクター性がありましたね。
美人なんですけどね…、ホント残念な人でした。
{/netabare}



【ひろしが伝えた、しんちゃんへの言葉】
{netabare}
今作は面白さだけでなく、ひまわりという存在が周囲に「守る」という共通の意志を付与してくれるので、シナリオも分かりやすく非常に盛り上がります。

それに、ひまわりの登場で初めて「お兄ちゃん」という肩書きを得たしんちゃんが、(ヤキモチをやきながらも)ひまわりを必死に守ろうとするシーンは、後の感動路線を彷彿させる雰囲気があります。

このしんちゃんの成長は、中盤の ひろしとしんちゃんの、このやりとりから培われたものでした。


「しんのすけ…。父ちゃんに何かあったら、ひまわりのこと守ってやってくれよ。」


「う~ん……、考えとく。」


「頼んだぜ…、お兄ちゃん。」


私は、このひろしの最後の台詞の「お兄ちゃん」という言い方が、優しさに溢れていて大好きなのです。
藤原啓治さんの声は、どうしてこうも格好良いのでしょうね。

ひろし自身、劇中で弱音を吐いたり人間らしい脆さも見せているのですが、こういうところはキッチリと決めてくれるのが良いですね。

……その後、ヘクソンに(あっさりと)やられて屁をこく始末でしたけど(笑)

ただ、そこからヘクソンに対し、しんちゃんが


「母ちゃんとひまわりに近付いちゃダメ~~~~!!!!!」


と言うシーンは、ちょ~っと目頭が熱くなりました。

ただその直後しんちゃんも、守る相手である筈のひまわりにチ○チ○を引っ張られたりして、汗だくで消え入りそうな声を出す目にあうんですけどね。
アレは痛いでしょうねぇ…。。。。
うん…、よく頑張ったよ…しんちゃん、存分にフーフーしていいよ。
{/netabare}



【総評】

ファンタジー路線は非常に抑えめとなりましたが…。
個性溢れるオリジナルキャラ、徒手空拳の格闘技、そして…しんちゃんの初めてのお兄ちゃんっぷりが本作の魅力。

シナリオ的に見ても伏線の回収もキッチリされており、大勢のキャラの後日談もエンディングで挟まれるので説明不足も特にありません。
特に、ひまわりの泣き顔を見て敵から寝返ってくれたサタケが、珠由良ブラザーズの店で笑顔で一緒に働いている絵は、嬉しくなりましたね。

総じて、後味も非常に良い作品です。
あっ、モチのロンで、笑いのクオリティも「東松山よね」がいるのでシリーズ内でも高水準。

90数分程、お時間に余裕がありましたら是非!!

ではでは、読んでいただきありがとうございました。


次回作は、第6作「電撃!ブタのヒヅメ大作戦」です。


◆一番好きなキャラクター◆
『東松山よね(グロリア)』声 - 山本百合子さん


◇一番可哀想なキャラクター◇
『臼井儀人』声 - 臼井儀人さん




以降、『オカマ』について、どーでもいい見解をワリと真面目に語ります。
興味の無い方はスルー推奨。
{netabare}

本作は、劇場版シリーズ中一番「オカマ」が全面に登場するのも魅力の一つでした。

ただ、本作がテレビ放送された際は、言葉として不自然になるほど完全に「オカマ」というワードを排した構成になり、以降のシリーズでもオカマキャラが消されていった傾向になりました。


この「オカマ」というワードが、人によっては傷付いたり不快な思いをしたり、偏見を与えてしまうことにもなりかねない、というのは十分に分かります。

ただ、本シリーズを文字通り擦り切れるほど見た私としては、決して一部の人を小馬鹿にして中傷するような内容では無いと思うのですけどね。

むしろ、作中で登場するオカマ達は総じて、好感の持てる良いキャラですし。
(まぁ…、4作の「マカオ」と「ジョマ」は強烈過ぎるかもしれませんが…。)
それも、人それぞれなのですけどね。


こういった傾向として、やはり致し方ないとは思うのですが、

『面白いと思ったものを思う存分、描けない、言えない』

そんな世の中にドンドンなっていくのは、とても嫌ですね。
えぇ…はい、ポイズンです。

……と、言うわけで、


「たまゆら♪ たまゆら♪ たまゆら♪ ゆ~~ら♪

 振れば力が、わ・い・て・く・る♪」


これは劇中の歌ですが、素晴らしい程ストレートな歌詞で良いですね。

えぇ、湧いてきますよ勿論。

これは、「ぷるんぷるん」というより、濁点の方の「ぶるんぶるん」って感じですが。

はっはっはwww



………反省してます、本当にすみませんでした。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 18

ジャイアンツ愛 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

”タマタマ”争奪戦!

いわゆるクレしんの世間のお下劣なイメージに近い作品の中で面白い劇場版がコレ!

2つの”タマタマ”と、それをはめ込むハニワが全て揃った時に世界が終わるという伝説。
そのうちの1つのタマを拾ったしんのすけだが、タマをひまわりが呑み込んでしまったことで事件に巻き込まれていく。
野原家は3人のオカマたちと奮闘するのだが、世界の終焉を狙う珠黄泉族の元に3つの全てが揃ってしまい…

クレしんらしい面白さが味わえる作品だと思う。
にしても、この頃のクレしん映画はフリーダムすぎる!
ちなみに、この作品がひまわりの最初の劇場版出演となる。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1

セレナーデ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

構成が飽きない

改めて見ると構成力の高さに驚かされました。野原一家が平穏な日常から追われる立場にさらされ、そのあと今度は追う側に立場が切り替わるメリハリの利いた構成が見事です。新宿のクラブ、健康ランド、スーパー、辺境地と舞台を次々と変えていく流れも面白く、それぞれの場所に立ち寄る目的や状況も「事情説明」「休息」「アクシデント」「防衛」と各々に変化をつけているので飽きが来ません。

キャラクター描写もすごくよくって、白眉はラスボスのヘクソンの見せ方。途中までは表立った活動はせず謎めいた人物像だったヘクソンを、野原一家が追う立場になる話のポイントで「野原一家にとって最大の障害である」と強烈に印象付けた計算高さには軽くうなりました。話の流れをガラリと変えるためのポイントを象徴した屈指のシーンと思います。

たまにギャグのクドさがストーリーの疾走感を殺してしまってること、女刑事がタマユラタマヨミ両族の因縁と特に関係ないため賑やかしキャラに落ち着いてしまってることがやや残念。あとみさえがヘクソン討伐のアイデアを提案したけど、脈絡がなかったので何か伏線が欲しかったです。

保護者向けのネタは本作くらいのさりげなさが丁度いいです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1

71.7 10 冒険でコミカルなアニメランキング10位
転生したら剣でした(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (258)
865人が棚に入れました
転生したら剣でした――。 「知性を持つ武器(インテリジェンス・ウェポン)」と呼ばれる”剣“として異世界に転生した彼は、装備者との出会いを夢見ながら、孤独にスキル収集に励んでいた。 ある時、迂闊にも魔力を吸収される「枯渇の森」へ踏み入り、一歩も動けなくなってしまう。途方に暮れる中、奴隷として虐げられていた黒猫族の少女フランに出会う。 フランは巨大な魔獣に襲われ、絶体絶命の危機に陥っていた。彼女は眼前に突き刺さっていた彼を引き抜き、その力で窮地を脱すると、彼を「師匠」と名付けて正式に装備者となるのだった。 冒険者となったフランと師匠は、お互いにスキルを磨きながらクエストをこなしていく。フランは強さの果てにある「進化」を目指すために、師匠は少女の「願い」を叶えるために。 猫耳少女と親バカな剣の大冒険が始まる!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

再評価。キャラの独自性は評価できますが、設定のテンプレは減点要素。

23年10月 再視聴…といってもポイントポイントを飛ばし見ですけど。4点以上の異世界転生ものは冷静に考えると相当良い作りじゃないと付けられないなあと思い本作を再評価しました。

 本作は4.1をつけてました。で、見なおしてもちゃんと面白いです。面白いですけど、ストーリー4.5とキャラ5はないですね。声優も調整点で4.5でした。
 展開は悪くないですがやはり設定をテンプレに頼っている点で独自性がマイナスです。そして2期発表は好感がもてますが熱が冷めるのでストーリーは3.5に修正します。

 キャラで4.5を超える水準はよほど独自性があるか作り込まれてないとなあと思いました。異世界のテンプレを2.5スタートとすると、剣という無機物に転生するのは目新しいのでその点ではいいし、ヒロインのフランちゃんにちゃんの魅力と背景・暗い過去など厚みがあることはいいので4とします。
 声優は、声優さんそのものは可もなく不可もなく。調整点でストーリーとキャラの中間…ですが作品の出来は悪くはないので4とします。


以下 初回レビューです。

「あれ?13話は?」というのが率直な感想です。せっかく面白い作品だったのに、尻切れトンボにしても旅立って終わりならまだよかったと思います。余計な次の展開部分を入れてきました。これが2期めをやるというアナウンスと同時なら許せますが、決まってないなら入れるべきではないでしょう。

 もはや異世界もののテンプレになった手法ですが、誰が得する?となると出版社なのかなあ…と思うと急激に冷めてしまいます。「つづきはWEBで」の販促にしても作品ありきでちゃんと結末をつける方向でやってくれないかなあ。
 こういうモヤモヤする終わり方だとコミックや小説に誘導できるデータとかあるんでしょうか?私に対しては少なくとも逆効果かも。

「転スラ」「盾の勇者」「魔王様リトライ」などこの手法でどんどん作品の価値を落としていっていますし…すごい作品だった「シャドウハウス」も2期楽しみにしてたのに、2期の1話みたらもう集中力が持たなくなっていました。


 さて、本作については、フランと師匠のキャラ造形と掛け合い、父的な視線でフラン萌えで見られる作品作り、完全な俺TUEEEでないところ、展開のテンポの良さなど非常に面白いアニメでした。
 異世界転生した人物に感情移入しつつ、がんばるのは娘的なヒロインというのが目新しかったです。

 作画は高級ではないですが、無難な水準は保っていたし、2人の声優さんも良かったと思います。2期情報あれば評価は変えるかもしれません。

 最終回のせいで評価はかなり落ちていますが、しかし、楽しませてもらったし、低評価を付けるのもどうかと思いますので、楽しんだ分客観的な評価はしますが、うらぎられた感が強く主観的には80点できてたのが55点になった気分です。


追記 2期決定!!??ガセじゃないよね??尻切れトンボ最悪評価撤回。

 あれユーチューブに2期決定報が…なんか本物っぽいですね。このタイミングは不幸中の幸いです。だったら、高評価です。是非、冷める前に半年くらいで来てほしいけど、1年でしょうね。とにかく、尻切れトンボの意味がわかったのでその減点は撤回です。

 ただ、アニメ作りすぎてどれが当たりになるのか読めない制作者が増えすぎですね。2クールのリスクで作らないとやっぱり作品に対する熱量とか構成の面で失敗するかもしれません。
 それに、原作の面白さが読めないというのは、どういうことでしょう?本当に駄作ばかりになるので、そこはちゃんとやって欲しいです。

 とはいえ、フランちゃん最高!ということで高評価でお願いします。
 

以下 視聴時のレビューです。

 

4話 テンプレ異世界を楽しみつつ、「父」として娘の成長を見守る。

{netabare}  3話まで見てレビューしようと思っていたら、なんと無料配信のサブスクがありません。アベマでかろうじて、1,2、4話を無料で見られました。キンドルのアンリミテッドでコミック5話まで読み放題できたので補完はできました。

 さて、モロに「転スラ」「蜘蛛」と同じか?と思っていましたらそうでもなかったです。ロリキャラではありますが、父性的な立ち位置なのでいいですね。「魔王様リトライ」や「うちの娘のためなら」のような感じです。

 大事なのは、ヒロインを「父」として暖かく見る目です。本作のキャラ萌えはこの点が大事でしょうね。

「剣」なのでフロイト的な男性性の象徴もちょっと想像しなくはなかったですが、それはない感じです。

 そして、更に「ギルド、スキル、レベル上げ」要素がかなり強いテンプレ異世界の構造なのも、「頭を空にして純粋に楽しむ」という点でいいと思います。設定は気にする必要がありません。

 ということで、暖かい気持ちでヒロインの成長を見守りつつ、テンプレで頭を空にして楽しむ、という作品でエンタメとしていい出来に仕上がっていると思います。多分、アベマで強制的に毎週見ざるを得ないので見ると思います。なお、コミック5巻まで読みましたが、そこまでは結構面白かったです。 {/netabare}


7話 フランちゃんのような娘が欲しいです。

{netabare} 無料期間のおかげで今のところ全部見られています。アベマに感謝を。で、私は完全にキャラ萌えです。本作の成功要因は剣が主役ではない、あるいは主役だとしても視点が完全にフランちゃんになっていることでしょう。
 つまり、剣の視点は視聴者の視点。それも父の視点になっています。物語世界の構造がそのままこちらの視線になっているということで、これが最高です。この剣の気持、フランちゃんを娘として守りたい、育てたい、喜ばせたいという気持ちに完全に同化できます。

 フランちゃんは、可愛いというかけなげというか、何より謙虚です。この謙虚さがフランちゃんの最大の魅力です。
 それに加えてフランちゃんは、ハンバーグとカレーを喜んで、メインデッシュとか言っている姿も可愛くて良きです。

 ストーリー展開も次週につなげる展開が上手いですね。不愉快な引き延ばしでなく次に何がおきるんだろうという楽しみがちゃんとあります。やっぱり「異世界転生もの」が、つまらなくなったのではなく、工夫の無いテンプレが乱造されすぎてカテゴリーの価値を落としてるんでしょうね。本作のようなテンプレでも、面白くキャラ萌えできる作品なら異世界モノはアニメ作品とは相性が良く楽しめます。

 視聴中は評価点付けないのでここでいいますけど、キャラは5点です。本当は5点満点で10点あげたい。 {/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 20

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

減点は少なくキャラが加点要素で総じて高評価ななろう原作アニメ

本作の作品タイトルは『転生したら剣でした』であり、つまり転生の主体は異世界転生した「師匠」なんですが、物語としての主人公要素はむしろ黒猫族の獣人少女フランの方にあると言えるのではないでしょうか。

ちなみに「師匠」というのは転生者である「剣」に対してフランが呼びかけにつかっていて、「剣に意志がある」とわかった人たちの間ではそのまま名前として認知されている呼び名です。

魔物を討伐して得た魔石を吸収して「師匠」は魔物のスキルを吸収することができます。そして「師匠」の装備者であるフランは自身のスキルに加えて「師匠」が得たスキルを共有することができます。

当初は「師匠」のスキルに頼りきりのフランですが徐々に自身も強くなってゆくという順当な成長ストーリーですし、フランは「師匠」とはぐれることで危機を演出することもできて、「圧倒的に主人公が強い」というストーリー的な単調さから逃れることができるようになっています。

フランの冒険の旅は適度な爽快感と危機の発生によって、主人公補正による安心感もありつつ楽しめる物になっているように思われます。

終始作画的には安定していましたし、フラン自身がキャラクターデザイン的にかなり可愛く、また周囲を固める人物たちの個性もあいまって特に目立った減点要素はありません。

平凡なストーリーと言ってしまえばそれまでですが、「なろう原作のアニメで手始めに観るなら何が良い?」と訊かれたら本作は充分にその候補たりえる良作だと考えます。

なお、この1期目が終了して早々に2期目の制作決定がアナウンスされました。そのうち続編が観られるだろうという点においても安心してお勧めできます。

余談:「師匠」の転生者としての要素はそれほど目立っていない本作ですが、こと料理という分野においては転生者としての知識が如何なく発揮されており、「師匠」のカレーやハンバーグはフランを虜にしています。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 25

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

いつでもそばに

ただフランが可愛いってだけの普通の異世界なろう系だけど、チートだけど無敵って感じはなくて結構戦闘で苦戦するし、戦闘の動きがいいので面白かったです

美少女が無駄にいっぱいでてくるとか、主人公を引き立てるためにわざとらしい展開にするとかそういう余計なところがなくてスマート

無駄にいっぱい美少女はべらせなくても、一人いれば十分ってことがよくわかります
バランスが良くて出来のいい異世界転生アニメ

まるで娘の成長をそばで見守る父親みたいで、フランとししょーのコンビが素敵でした

最初から2期制作が決まっているみたいなのも変な終わり方しないので良いですね

投稿 : 2024/12/21
♥ : 35

61.7 11 冒険でコミカルなアニメランキング11位
失格紋の最強賢者(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★☆☆ 2.8 (237)
820人が棚に入れました
世界最強の魔法使いと謳われながらも、生まれ持った紋章の性能に限界を感じていた【賢者】ガイアス。 その彼が己の紋章を変えるために取った手段――それは転生によって新たな体を得ること! 彼は遥か未来の世界に転生し、求めていた「魔法戦闘に最適な紋章」と、マティアスという名を手に入れた。 しかし、その紋章はこの時代ではなぜか「失格紋」と呼ばれていた……! 時を経た今世では、魔法が衰退し低レベルな魔法理論が跋扈してしまっていたのだ。 魔法戦闘最強の「失格紋」と、賢者の知恵を併せ持つ少年マティアスは、世界の常識を次々と打ち壊していく! 異世界紋章ファンタジー、ここに開幕!!


声優・キャラクター
玉城仁菜、鈴代紗弓、白石晴香、井澤詩織

パトプ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

全体を通して微妙

主人公の声や、ルリィの髪色が馴染めない。
進みが速すぎて追いつけんやろこれ。
色々と重要な部分をふっとばして行き過ぎ。
原作、漫画を読んでなかったらこれでも成立するのかわからないけど、原作を知ってると違和感がすごすぎて見にくい。
てか、原作、漫画読んでない人はついてこれなさそうだけど?
原作、漫画どちらも好きで、やっとアニメ化されて
期待してたけど、これは期待しすぎて裏切られたというより、これはそもそもが駄目だな。
2話以降もこんな感じなら見る価値無いね。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

みんなYOEEE?失格紋最強の意味がない、弱点もない…

1話 まあ、設定というよりコンセプトは魔法科高校+魔王学院の不適合者って感じでしょうか。

{netabare} 失格紋を持っていることのデメリットがまるでわかりません。射程距離が短い以外の説明がないですね。導入の説明では確か強くなるためにこの紋を得るために転生したのでは…?なんかデメリットあるんでしょうか。

 失格紋の「失格の理由」つまりデメリットを克服する話なら面白くなりそうですけど…魔法付与の話も含め、魔法体系と紋の設定の作り込みが足りない感じですね。理由が印象操作だけだとしたら「失格紋」のコンセプトを面白く活かせる予感が全くしません。単純な強さの問題だけでなく、解決すべき問題がどこかにあるならいいですけど…。

 ストーリーは、最強の賢者が転生していきなり無双ですか?「え、お前あの天災級を一人で…」「騎士団長さまを…」「あの魔族を一人で…」「無詠唱魔法だと…」でスタートですからね。で2人組の少女とあって…俺TUEEEハーレム冒険もの?今後もずっと「○○を倒した…だと」が続くんでしょうか。

 魔王学院…みたいにぶっ飛んだ面白さが出ればいいんですけど、演出やキャラもそこまでは…

 まあ、一応チェックしたので数話は見ますけど…期待値はかなり低そうです。{/netabare}

第2話 失格紋が最強だと思っていた主人公…だけど、本当は〇〇があって現世ではこんな弱点がある、こういう変化があった…だから失格とされた…じゃないんですね。

 転生前の俺が作った最強の武器とか、今はこんなに弱くなっているのかとか、まあ捻りの無い俺TUEEEということですか…魔法科高校とは全然違いましたね。
 しかも現代がみんな馬鹿になって弱体化しているからっていう相対的な強さですし…失格紋の強さの意味がわからないです。物語になっていないです。つまり俺TUEEEですらない、みんなYOEEEですからね。その精神性ってどうよ?っていう感じですね。

 作画やヒロイン、設定にも謎にも見るべきところはなさそうですね。
 なら、リアデイル、賢者の弟子、ありふれた職業、赤字国家と異世界がいっぱいあるので、本作は切り…ですかね。受肉…見ようかな…

投稿 : 2024/12/21
♥ : 12
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

超ハイテンポなおかげでそこそこ面白かった。

{netabare}
いかにもなテンプレなろう系。
前世だと紋章(=生まれつきながらの才能)がダメだったため、成長が限界値に達していたので転生して当たりの紋章を取得し魔族に立ち向かう、と設定自体はここからいくらでも面白くできそうな感じなのだが、なろう系なので結局無双俺TUEEEに落ち着いてしまう。(後半はそれほど俺TUEEEでもなかったが)
基本的にどこかで見た展開でグダグダととくに目的もなく話が進行。
最強で知識もあるはずの主人公がなぜかわざわざ学ぶこともないはずの学校に通う意味不明さ。結局他生徒に「主人公SUGEEEE」って言わせて気持ちよくなりたいがためだけの展開で整合性なんてものは一切ない。
主人公の住んでいる王都以外は悉く魔物の傀儡になっているという同様のオチだったり、本当に何も考えずにダラダラと書いているんだろうなと言うのが見て取れる。

ただ、この作品にはテンポと言う一ついいところがあって見やすかった。
親の顔より見たなろう展開がダイジェスト化されていることで、飽きを感じずにサクサク見られたので純粋に面白かった作品ではある。
もうこれからのこれ系の作品は全部このテンポでいいのでは。
原作レイプと言われていたけど、原作からつまらないしこれぐらいのテンポがむしろちょうどいい。
この作品で唯一真面目に見ても普通に面白かったギルアスVS魔族の戦闘に関してはちゃんと尺を取って端折ってないし、分かってる監督だと思う。
あと、キャラは良かった。ヒロイン全員、特に赤髪の子は可愛かったし、主人公もイキリだけどそこまで冷たいキャラではなかったので会話部分は結構楽しめたのかな。
最終的には主人公が倒して終わりとは言え、あの序盤の適当に出会ったヒロイン二人にもちゃんと見せ場は作れていたし、その点も悪くなかったと思う。
ギルアス含め、キャラに見せ場を作るのは上手かった。

あと、実はこの作品、友人に面白いと言われて、実際に設定も面白そうだったし漫画を少し読んだことがあるんだけど、これの3倍はきつかったし一巻切り余裕だった。
アニメだと転生後はすぐに街から始まってたはずだけど、原作だと家族の暮らす家にたぶん6歳ぐらいで転生するところから始まるんですよ。
それで、父をあっさり倒すところはまだ良いんだけど、兄との戦闘がマジで地獄。
相手が弱いのを手加減と解釈してイキリながら倒すというこの上ないほどのキモいエピソード。また俺なんかやっちゃいました?なんて当然のように挟まれるしね。
それで収納魔法でイキったりしながら虎を倒したりして(これアニメの冒頭)、アニメのスタート地点に着くという感じ。
マジで家族パートは地獄だったからこの部分をカットしたのは英断だと思う。
急に家族との訓練の回想が出てきて意味が分からないとか言われてたけど、見たら本当にああ、カットされててよかったなってなると思う。

批判してるのか褒めてるのかわからないけど、楽しめた作品なのは確か。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆3
おう。主人公の顔がサイコパス。はぁ、もういいってこういうの。
中学生の妄想かよ。この切れ味は危なすぎるw 
賢者の孫以来かも、こんなに痛いの。一週回って笑えるわ。
詠唱魔法の設定と紋章の設定痛すぎだろw
草、こういう試験でイキるな。
展開早すぎない? いや、無詠唱魔法を認めさせる方法が雑すぎるw
失格紋で差別される展開はないんだw 
もう学校意味ないじゃんこれw 待て、展開早すぎだろ。
この辺の設定もう明かすのかよ。草。普通にまぞくばれしてて草。

2話 ☆4
クソアニメ。展開早いから見やすいわ。主人公を撃て。
ほんと中学生の妄想w てかダンジョンってなんだよ。ゆるキャン△
絶対この後何階まで行くか言ってヒロインに驚かれる展開有りそう。
あった。ダンジョンってマジでなんだよ。
階層ボスwwゲームかよw 

3話 ☆3
いきなり強くなりすぎ...。まだこれで半分尺かよw いつもの流れ 

4話 ☆2
思ってること全部読み取られるの怖いだろ。
なんでぼーっと突っ立ってんねんw 草 ギャグアニメかよw
独り言で笑うわw 作画ww 緊迫感のかけらもない。
腕幻影か? ??? なんで切った断面から魔力が分析できるんだよw 
てかもう一話見た気分なんだけどほんとに展開早いなw
主人公イキるな。安定の人化。けどかわいいじゃん。
試験に同行とか不正疑われそうw また俺なんかやっちゃいました?
ガバガバ試験。イリス可愛いからいいや

5話 ☆4
既視感ねえよ。誰だよ。草、魔物来るのに何断っとんねん。
魔物来るのに何お遊びする気やねんこいつらww
ギャグアニメかこれ? 何がしたいねんw
条件も意味わからんだろ強すぎるから出すなってw 
負け認めとるやん。不正しそう。茶番劇やめろw
せっかくかわいいのにイキリやめて。5秒結構長いなw 
主人公そこはやられろよ 上達速すぎるわ
イリスが可愛いことしかいい点がない。

6話 ☆7
リスキルやめろ。ゲート。攻撃したら集中狙いされそう。
結局ヒロインは噛ませw もうちょっとうまく拮抗させられたと思う。
転スラで見た。戦闘良かったな。今回は悪くない。

7話 ☆3
イキリ顔やめろ。ダイジェストどころか戦闘ほぼカットで草。
いつものなろう展開来そう。領主怪しいな。

8話 ☆6
イキリやめろ。誰向けアニメだよこれ。おもんね。
戦闘はまあまあ面白かったかな。
どうせツダケンも瞬殺なんだろうなぁ。
見つけられるかなって、むしろ向こうが何かしてくるんじゃないのかよ。

9話 ☆7
そんなルール無視してしまえ。失礼だぞ。
無意識で魔法使ってるとか強そう。
主人公君いきらないで グラスホッパー?
魔族って何が目的だよw 支配するだけして何もしないんでしょ?

10話 ☆7
奇行種? 草、ドラえもんかよ、なんでもありかよ。こy
産業革命時代かな? インフレしすぎやろ これは罠だ!
鬼滅で見た。思いっきり出てきて殺してたやん。
イキリ顔やめろ。魔法がなんでもありすぎるw
お前なんでここにいるんだよw
ギルアス主人公にしろ。ちゃんばらごっこかな?
マジでギルアス主人公にしろ。

11話 ☆6
てか主人公いなかったら人類絶滅させるのそんなむずくないだろw
案外対処法普通に合って草 タイミング良いまぞくだなw
突っ立ってないではよ剣取りに行け おい強行突破とっととしろ 

12話 ☆7
こいつ何しに来たんやw 殺したぐらいで死ぬと思ったか?
タイトル回収 周りの王国全部操られてるやんけw

OP「Leap of Faith」☆8
ED「Days of Bright Sunshine」☆8
{/netabare}
{/netabare}
4/1 投稿
6/10 訂正

投稿 : 2024/12/21
♥ : 10

68.4 12 冒険でコミカルなアニメランキング12位
海賊王女(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (222)
692人が棚に入れました
これは、ある少女の記憶から始まる物語。18世紀、大西洋。父と船旅へ出ていたフェナ・ハウトマンは海賊に襲われ、たった一人小型ボートで漂流し、命をつなぎ留める。フェナが漂着したのは、国家が黙認する娼婦・男娼の島<シャングリラ>だった。10年後──。雪のような肌と白銀に光る髪を持ち、美しく成長したフェナは、初めての“仕事”を目前に控えていた。だが、それを受け入れることはできず、幾度となく想像してきた島からの脱出を決心する。迫りくる追っ手に絶体絶命のフェナは、真っ赤な鎧に鹿の角の兜をまとった青年・雪丸に救われる。雪丸は、フェナを「見つけ出す」と約束した少年だった。そして2人の“再会”は、フェナ自身に眠っていた言葉を呼び起こす。炎に包まれ、沈みゆく船。「必ず俺が見つけ出す!」と約束した少年。そして最愛の父が叫んだ、あの言葉──。「<エデン>に向かえ!」フェナはその真意を知るべく、雪丸たちと共にの謎を解く船旅へ出る。

のび太 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

残念賞w

Production I.Gによるオリジナルアニメです。

「18世紀」「王女」「侍」「海賊」などをテーマとした作品のようです。
しかしこのテーマ、いったいどの世代を狙った作品なのでしょうね。

キャラデザや作画は凄いんだけど、ストーリーがいまいち。
という、オリジナルアニメのパターンからは、抜け出せなかった感じです。

あえて古いイメージを狙ったとは思うけど、海賊王女というタイトルも何だかな~

ヒロインのフェナがとても可愛いいという事が、この作品の唯一の救いですねw
おてんば王女という設定も、テンプレなんですけどねw

投稿 : 2024/12/21
♥ : 20
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

シナリオ以外全部最高!?

オリジナルアニメ


うーん…どう説明したらよいのだろうか

 {netabare}『ふしぎの海のナディア』{/netabare}圧縮版

例えた先が未視聴だと意味不明となるがゆえに他作品との比較は不親切な気もするのでなるべく避けてはいたのですが他に例えようもなく。展開がまんまそれでした。

 {netabare}・青い海と輝く太陽!つまり海洋冒険活劇
 ・自分に正直といいますか一癖あるヒロイン
 ・どこか脇の甘い敵方の女海賊
 ・そして世界の運命を握るのがヒロインだった!展開
 ・そんな運命を受け入れキャラ変するヒロイン
 ・そのギャップに悶えるキモ視聴者俺{/netabare}

嫌いというよりむしろ好物なうえにダメ押し要素もある。こちら↓

 劇伴 梶浦由記
 出演 坂本真綾

個人的には名作フラグ立てても良くてよ…ってやつですがそうは問屋が卸しませんでした。前述の冒険活劇アニメ全39話をこちらでは全12話にまとめたような感じになったために綻びが垣間見えるとでもいいましょうか。ドがつくストライクゾーンの作風ゆえそれなりに楽しめたので私みたいな趣味の人には需要があるやもです。


時代は18世紀。産業革命ちょい前の中世ヨーロッパの佇まい。没落貴族のおてんば娘が自身にふりかかったトラブルを機に海洋に出るという冒頭。なにより太陽と海がきれいなのでした。画に惹かれます。
ひとくちに“画”といってもいろいろ。キャラデザインは好みによりますが普通にキレイ。主戦場が海ってこともあるのか背景美術・色彩も満足。それに素人目にみてもよく動いてる感じもします。
そんで見た目に加えて梶浦さん劇伴でしょ?OP/EDも良かったですよ。演者さんだって申し分なし。個人的に視聴済みアニメの中でわずか3つに留まる満点評価作品でヒロインはられてる瀬戸麻沙美さんと悠木碧さんご両名が出演されてたりするんすよ。

だがここまで。
端的に尺が足りないわけですが逆もしかりでは? 2時間くらいの映画で充分と言えそうです。
広げた風呂敷を畳まないのならそもそも風呂敷を広げず不要になるシーンを削ったらよろしいかと。もちろんどっかで匂わせといてくれてもよくね?と尺不足を嘆く気持ちが大半ではあります。

①削っていいやつ
 謎は謎のままにってのもありなんですが、キャラでも描写でも「これ要るか?」多数。

②説明してほしいやつ
 終盤の転回が激しいからこれ大事。 
 {netabare}例えばフェナ改め“選択の巫女”は究極の選択を迫られるわけですが、事前に世界に綻びが生じているみたいなジャブをかましてくれるだけで説得力が違うのに。これまでの仲間との結びつきを重視しての選択は理解できるものの、対となる“世界終わるよん”が降って湧いたネタのため腑に落ちない。

  「そうはいうけどマジで?ほんとに?いま平和なんだけど?」

 と現実感乏しいはずなのにフェナちゃん受け入れるんですよね。第1話で運命に抗うために海に出た娘がえらいあっさりと運命受け入れちゃうキャラ変に戸惑います。ここでいう運命とは血筋系のやつを指します。まあ嫌いじゃないけど。なおこちらあくまで一例であります。全体的に説明不足。{/netabare}


①②ともに脚本と構成でなんとかなるやつでした。
うーん…どう説明したらよいのか。。。アニメとは総合芸術であるとの弁は至言と思われ、五角形のどれか一角の値が極端に小さいとそこに足を引っ張られちゃう典型例といえる作品でした。



※閑話休題

■もはや神頼み

愛するドラゴンズ低迷の理由はこれ↓
{netabare}草薙の剣が国外へ流出したとあっては日本の一大事はもちろんのこと、そら熱田神宮のお膝元名古屋への災禍は致し方なしと思われる。 ※在名古屋の方ゴメンナサイ{/netabare}



視聴時期:2021年10月~12月 リアタイ

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2022.01.20 初稿

投稿 : 2024/12/21
♥ : 46
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

4回目。見る度に面白い。女性の生き方…自分の考えで選択せよ。

4回目視聴しました。ネトフリ休んでいるのでDアニ登録助かります。見る度に面白くなってゆく気がします。

 本作は、ラストが訳がわからないのではなく、ラストこそ描きたいことだと思いますので、できれば、アナロジーとかメタファとかを少し考察すると楽しめると思います。

 本作は選択の物語で、女性の生き方を描いているのだと思います。

 まず、フェナの髪に注目です。娼婦の時は花飾りをつけ美しくまとめていました。これがトロフィーワイフの選択つまり女性性を売りにして生きる生き方です。専業主婦とも取れます。
 次に髪をほどき少女になったあと、ベリーショート。中性になります。そのあと雪丸との交流でショートヘアで女を取り戻し、最後はロングヘア、こっちは成長後でしょう。その後黒髪…の意味が考察ポイントでしょう。

 乱雲と碧水、混乱を選ぶか平穏を選ぶかも、また選択の物語であることを示していました。透明なガラスの板です。これは初めは純潔性かと思いましたが、方向を指し示すものとして機能しますので、意思なんでしょうか。透明ということは何も染まっていないということで、成長前の心の象徴な気もします。
 
 無数の白い花びらは概念あるいは世界にいる女性たち…かなあ。フェナが女性代表で、決して一人の物語ではなくあなた方たちへのメッセージだよ、という意味が自然でしょうか。

 タイトルロゴの赤い花の意味はどうなんでしょう?青白の意味と合わせて、ここは意味性があるようなないような。

 最後の最後に {netabare}「選ばされていた」ということは、まさに女性の生き方です。これは古い考え方だけではなく、世間に情報として流布されている一般的な価値観を無批判に取り入れていることかな、と思います。

 一方で構造主義的に考えれば我々の意思は「構造の奴隷」ですので自由意思などない。だけど、その構造に捉われながらもその中でこそ主体性があることが意味を持ってくるんだよ、という風にも見えます。

 結果として、子供を産むかどうかに帰結しますのでこの女性の生き方というのは間違いではない気がします。が、ここで箱舟はむしろ2人の世界。専業主婦みたいに見えます。そして戦乱を取ったっ結果が中途半端といえば中途半端で職業を持ちながら子供を産む?
 と考えると、結果としてどうなるかより、自分で考えて選択せよ、という取り方がいい気もします。

 成長過程の意思を持たない段階で庇護されているイケメンを単純に好きになることは忘れない。自分でちゃんと生きられるようになったあと、男を選択しなさい、という意味な気がします。

 火あぶりになった母あるいはジャンヌダルクが象徴するのはなにか。母は子づくりを優先し愛を捨てて火あぶりになった。ここに何を見出すかです。ジャンヌダルクは正直分かりません。普通は当時の女性の生き方に逆らって男の戦闘に立った結果の火あぶりとも取れます。ですので、「選択の結果」についてのテーマ性ではなく「自分で選択する」ということかなあと。

 女海賊の首領は、野蛮な女性性の象徴でしょう。女性の性を使い、上手くいかないと男を攻撃する。男たちは彼女たちを相手にしていません。まあ、言い方は悪いですが、浅くて偽物のフェミニスト、あるいは肉食系女子の両方かなあと。

 無理に難しくとる必要はなく「自分で考えた上での主体的な選択の物語」と取るのが一番分かりやすいし、物語とも重なります。最後の最後の雪丸の「守ってやる」のセリフがあるのでぶれますけどね。ここは「一緒にいよう」の方がいいと思いますが、男の覚悟の物語でもあるのかなあ。 {/netabare}


 あまりに4回目ということでレビューが長くなったので、以前のは消します。1回目は断念、2回目は見直して、3回目でかなり褒めてます。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 32

66.2 13 冒険でコミカルなアニメランキング13位
クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝(アニメ映画)

1994年4月23日
★★★★☆ 3.5 (122)
633人が棚に入れました
野原家の嵐を呼ぶ園児・しんのすけは商店街の福引を当て、ひろし、みさえの両親と共にゴールデン・ウィークは南の島のブリブリ王国へ。だがそれは王国の秘宝を狙う秘密結社ホワイトスネーク団の罠だった。何と誘拐されたスンノケシ王子と瓜二つだったしんちゃんは、親衛隊の美人少佐ルルの努力にもかかわらず、ホワイトスネーク団の参謀ミスター・ハブとおかまの部下ニーナ&サリーに連れ去られる。


声優・キャラクター
矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

『殺す!殺す!って、気安く言わないでよ!! 子供が見てるでしょうがっ!!』

劇場版クレヨンしんちゃんの第2作。
1994年公開。

前作は夏休み公開でしたが、本作以降はゴールデンウィークに公開となっております。
よって、本作に限っては前作から1年経たずして公開。
スタッフの皆様お疲れ様でした。

前作は作品紹介も兼ねた作りであったのに対し、今作は今現在では定番の、野原一家が大騒動に巻き込まれ、家族の絆を深めながら立ち向かうという方向性を見出した作品でもあります。
くわえて、ファンタジー色も勿論強いのですが、それ以上に強烈な格闘シーンが目白押しで、こちらも後々に継承されていきました。

あと、記憶にある方も多いかもしれませんが、オープニングはクレイ(粘土)アニメで制作されており、以降こちらも劇場版クレヨンしんちゃんシリーズの定番となりました。
これが毎度、クオリティが高く見ていて楽しいんですよね。



あらすじとしては、福引で「ブリブリ王国」への旅行券を当てた野原一家が、旅客機内で
{netabare}
実はその旅行を画策し、しんのすけをある理由から誘拐する算段を立てていたホワイトスネーク団と対峙し、その陰謀に巻き込まれていくというストーリーです。


本作を見た方なら誰もが感じると思いますが、内容はインディ・ジョーンズとアラジンをクレヨンしんちゃんとして上手く混ぜあわせたような作りとなっています。
特にアラジンへの、オマージュが強いですね。

だからこそ読めてしまう部分も多々あるのですが、本作の魅力はなにより、個性的で魅力的なキャラクターが多いことなのです。


まず、初期からしんのすけを付け狙うオカマの2人組、ニーナとサリー。
この2人が、悪党ながらも人間味があり、しんのすけと行動していく内に心境に変化が湧いていくんですね。
勿論、オカマなりにですが。

当初は、「そのガキを渡しなさい!」と声を荒げていましたが、いつの間にか2人は寝ているしんちゃんに対してこうも言っていました。

「寝顔だけは可愛いじゃない…?」
「寝顔だけはね……。」

この内、サリーの声を担当された塩沢兼人さん(本編ではぶりぶりざえもんの声優)は、後の5作目でも味方のオカマキャラで再登板されています。
実際、オカマっぷりが絶妙にハマってらっしゃいましたからね。
ブチ切れた時の口調なんか怖かったりもして、幼少期はちょっとビビりましたけど。
(塩沢兼人さんに関しては、語りだすと長くなるのでメインの第6作で……。。。)


そして、メインのボスキャラの一人。
逆三角形をまさに絵で描いた体格の、ミスター・ハブ。
俳優として活躍されてらっしゃる中田浩二さんの声の渋さが凄まじく、敵キャラらしい冷徹さを見せ、その圧倒的な格闘術?もインパクト抜群。
のワリに、作中とある場面では真面目にコミカルなダンスも披露する万能ぶりも見せてくれます。

悪党でも、ただの悪党では終わらない。
これが、特に初期の劇場版クレヨンしんちゃんシリーズは強くて、個人的に大好きなところです。


しかしなにより私が個人的に押したいのは、劇場版全シリーズ内でも3指に入る程大好きな女性キャラクター。
そのミスター・ハブと世界の命運をかけて戦う

『ルル・ル・ルル』

ですね。
ブリブリ王国の秘宝を求め、秘宝に繋がる鍵となる王国の王子スンノケシと、スンノケシと全く同じ身格好のしんのすけを連れ去るホワイトスネーク団に対し、王の奪還のために動くキャラクターが彼女なのですが…。
その活躍っぷりは、作中でも際立っていました。

基本的に真面目一本で、見た目もショートカットの(私好みの)綺麗なお姉さんなのですが、どこかズレた感覚の持ち主で、流石の野原一家でさえ表情を曇らせる場面も……。。。。
あげくには、オカマの2人組にまで

「あたし達の方が、よっぽどノーマルじゃない?」

なんて言われる始末。

しかし、いざ師匠(カンガルー)直伝の格闘技を披露すると、その圧倒的強さに惚れ惚れしてしまうのです。
彼女が最終戦で言い放った

「鼻が高過ぎたみたいねぇ、ミスター?」



「殺す殺すって、気安く言わないでよ!! 子供が見てるでしょうがっ!!」

の台詞のシーンは、今でも他のアニメでは中々味わえない程の熱さがあります。
私は、何っっ度見ても痺れます。


王子に対しての、愛情にも似た献身ぶりも良いですね。
終盤では、人間味溢れるニーナとサリーが、ルルのその健気な献身ぶりに涙してしまう場面も…。
しんのすけが絡むことにより

「何笑ってんの?」

「感動してんのよ(怒)」

ってやりとりになっちゃってましたけど…。。。。
{/netabare}


総評として。
本作は、前作同様に子供向け色の強い作品ではありますが、初期10作の定番となる『魅力的なオリジナルキャラと、熱いバトルで魅せる』シリーズの地盤が固められた内容です。

そして、今回の敵はしんのすけの誘拐が目的である為、ひろしとみさえが、しんのすけをどれだけ大切に想っているかが垣間見えるのも良いですね。

勿論、定番のギャグも今作はピカイチ。
スカイダイビングのシーン、野生の猿とのやりとり、誘拐直後のしんのすけの立ち振舞いなど、思い返してもニヤついてしまうシーンが多いです。
初期の作品は毎度毎度、よく90分弱でこの内容をまとめたなぁと感心してしまいます。

総じて前作よりも、大人も子供も一緒にっていうより関係無く、誰もが見やすいエンターテイメント作品になっているかと思います。


ではでは、読んでいただきありがとうございました。

次回作は、第3作「雲黒斎の野望」です。



末筆となりましたが、メチャクチャに格好良く、時にはコミカルな天然さを見せて可愛らしい。
そんなルルの声を御担当された、声優の紗ゆり(さゆり)さん。

後に本編でも、しんちゃんの憧れの女性ななこお姉さんを演じて下さいましたが、2012年に55歳という若さでがんにより他界されました。

今回レビューを作るにあたり本編を見返しましたが、やっぱり最っっ高にハマリ役で、ときめくような声でした。

本当に声優さんは、お亡くなりになってもファンの中で耳に刻まれ生き続けるのですね。

改めて、なんて素晴らしい職業なのだと感じ、こんな気持ちを抱かせてくれたことに、感謝の気持でいっぱいになりました。


◆一番好きなキャラクター◆
『ルル・ル・ルル』声 - 紗ゆりさん


◇一番可愛いキャラクター◇
『ルル・ル・ルル』声 - 紗ゆりさん


◆嫁にしたいキャラクター◆
『ルル・ル・ルル』声 - 紗ゆりさん


◇罵られたいキャラクター◇
『ルル・ル・ルル』声 - 紗ゆりさん

投稿 : 2024/12/21
♥ : 17

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

優れたバトルアクションと脚を楽しみましょう…それだけですけど。

 クレヨンしんちゃん人気絶頂の時期の作品ですね。興行収入も良かったみたいですが、面白さでいえばそうでもないです。他の作品のレビュー用に見返そうと思ったら作品を間違えました。せっかくなのでレビューしておきます。

 小学生向けの活劇ですが、大人が見ても楽しめる水準です。90分なのでテンポがいいので飽きる頃には終わるでしょう。私は大変面白く見た記憶があります。1回限定ですが。今回見返しましたが、10年以上間があると思いますがちょっと辛かったです。(クレしんは不思議なことに、劇場版になると対象年齢が下がる気がします。コミックは大人用、TV版は薄く広くで、劇場版は小学生から中学生までしょう)


 それを補ってくれるのがアクションシーンでしたね。冒頭の賊が侵入するシーンからかなり見せてくれます。人が非常に良く動いています。完全なギャグ体型がヌルヌル動いているのがちょっと不思議な身体感覚ですね。ルル=ル=ルルというヒロインのアクションが良かったです。かなり動いていました。それと御御足を大胆に見せてくれてます。

 ドラえもんもそうですけど劇場版になると女性キャラが急にエロくなりますね?お父さん向け?クリエータがなんか表現したくなる?

 それと作中の地下ダンジョンのようなところのギミックの表現が他からの流用だとは思いますが、見せ方が上手くてここは面白かったです。
 
 クレヨンしんちゃんですから、親子3人の冒険譚ですね。珍しく幼稚園組が全く登場しませんでした。みさえとひろしが積極的に物語に関わってくるのが劇場版の特徴ですが、本作については解決に夫妻がかかわったかというと、ちょっと脇役感が強かったですね。
 加えて夫婦喧嘩を頻繁にするのですが、内容がヒロシがみさえに状況を作った責任を押し付けるような攻め方をしていました。これが結構不愉快でしたね。モラハラ…覆水盆に返らず…うーん。時代ですかね。LGBT的な表現もちょっとスレスレでしたね。

 牽強付会的に友情とか欲というテーマが付けられなくはないですが、まあ、童話的な寓意が若干ある程度です。

 
 ブリブリ大魔王…ブリブリ左衛門ではないですが、やはり塩沢兼人さんがよかったなあ…他の役で出てるのにもったいない。やっぱりマクベの声だからいいと思うんですけどね。

 OPのクレイアニメはやっぱり良かったですね。今は3Dですからね。貴重です。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 6

62.8 14 冒険でコミカルなアニメランキング14位
ロケットガール(TVアニメ動画)

2007年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (120)
590人が棚に入れました
有人ロケットの打ち上げを目指すソロモン宇宙協会(SSA)だったが、失敗の連続で絶体絶命のピンチに陥っていた。起死回生のため、パワーはないが実績のある旧型ロケットで打ち上げを計画するが、そのためには飛行士の体重を40キロ以下にしなければいけなかった…。小柄な女子高生たちが宇宙飛行士!?

声優・キャラクター
仙台エリ、生天目仁美、長谷川静香、菅生隆之、柳沢真由美、豊嶋真千子

ニワカオヤジ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

誤解されていますが、アニメ史上トップクラスのハードSF

原作は野尻抱介氏の作品中でも特にラノベ風ですが、内容は一貫したSF的テーマがあって、それに基づいて全てのストーリーを構築するという、いつも通りのハードSFです。

宇宙SFかつロボットものではないアニメといえば宇宙兄弟とプラネテスがメジャーだと思いますが、
・宇宙兄弟はSF風人間ドラマで、SF要素は多くない
・プラネテスは文系SFに近く、ハードSFの要素は少ない
ということで、本格的なSFアニメとしては本作はトップクラスと思います。

「宇宙空間で作業のできる人間をできるだけ安価に打ち上げたい」というテーマから、固形燃料で、シャトルじゃなくロケットで、赤道に近い南国で、体重はなるべく軽く華奢で、スキンタイトスーツで・・・と論理的思考を重ねていった結果として女子高生がパイロットになっており、実はご都合主義がほとんど介入していません(ちなみにNASAも真面目にスキンタイトスーツを考慮しているそうです。しかも本作が出た後から)。

その代わり、各キャラクターの背景とか人間ドラマ的な部分はご都合主義的に簡略化されていて、あっさりし過ぎています。が、それこそがSFです。これが許せない人はイーガンの「宇宙消失」を読んでみてください。発狂します。

アニメ化にあたり、SF的考証の部分はかなり省略されているので、「よりもい」などの女の子グループがある目標を達成する系アニメと捉えられそうで、そう捉えるとあまりに薄味ですが、原作を読んでいただくと全く違うことが分かってもらえると思います(原作は文体自体はラノベですので、すごく読みやすいです)。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 23

頭のなかJET!!! さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

夢は宇宙 宇宙は夢。

宇宙に行くのは簡単じゃないし そもそも行きたくもないと思っていたけど
いろんな人の思いにふれて 気がついたら夢中になってる
夢中ってなんてかく?夢の中ですよ。
自分がなにがやりたいかわからないのなら とりあえずいろんなものにふれてみよう ぶつかってこう。
趣味だってなんだって はじまりは何もわからない状態のはず
自信をもって いざ 自分探しの航海だ!...
そんなふうに夢を追いかけたくなるアニメです

投稿 : 2024/12/21
♥ : 0

maruo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

重くはない、しかし軽すぎもしない B

原作未読

女子高生が宇宙飛行士になるという設定からしてある程度予想できるとはいうものの、それにしても展開が強引すぎるところがありました。とにかく、女子高生が先にありきなので、細かいところ(時には大きなところ)もスルーして見るくらいの度量が必要です。

ただし、萌え、お色気重視なのかなと思いきやそうでもなく、結構真面目なテイストが伝わってきます。では、青春ものとしての色彩が強いのかというと、必ずしもそうとも言い切れず、結構ライトな感じではあります。どの方向に向いているのかが今ひとつ定まらない、そんな作品に感じられます。

どうしても、プラネテス、宇宙兄弟(私は漫画を一部読了)と比較すると、かなり物足りない部分があるは否めないと思います。ただ、この2作と比較こと自体が間違っているというもの。本作単独で見る際には、女子高生が主人公で、重苦しいテーマがない、割とライトな宇宙ものと捉えてみれば、それなりに楽しむことができると思います。見たまんまの絵柄どおりです。

OPがICHIKOさんなので、ゼロの使い魔が好きな方にとっては、非常に引き込まれると思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 19

71.3 15 冒険でコミカルなアニメランキング15位
プリンセスコネクト!Re:Dive Season 2(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (183)
554人が棚に入れました
紡いだ絆に思いを乗せて、ユウキたちの冒険が再び始まる。 その出会いは突然だった。 意気投合した彼らはあるギルドを結成するーーその名は【美食殿 】 。 美食の探求を目的とした彼らは愉快な仲間たちと友情を深め、美味しいごはんを食べ、そしてときにはちょっぴり危険な冒険に身を投じ、せわしなくも穏やかな日々を送っていた。 ところが、胸に秘めた思いはやがて交錯し、彼らはかつてない困難に巻き込まれていく。


声優・キャラクター
M・A・O、伊藤美来、立花理香、阿部敦
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

駄目なソシャゲアニメの典型って感じ。

{netabare}
いいとこ無し。これ評判良かったのって原作勢の声が大きいからなだけって捉え方であってるかな?
そもそも一期からノリがあまり合わなくて好きじゃない作品だったけど、二期は日常回削って原作勢しか理解できない雑なシリアス展開ばかりやってさらに微妙に。
本当に意味不明だから困った。
わかってますよね?と言わんばかりにループ設定とかを入れこんでくるから、今後への伏線、布石と言う捉え方もできないし置いてけぼり感がすごい。
展開が雑にも程がある。


キャラも大量に出してきていかにも典型的な糞ソシャゲアニメと言う感じ。
日常回なら、よく知らないキャラが大量にいようと、メインは基本的に美食殿なわけだし気にならないんだが、よく知らないキャラが良く知らないキャラと争ってるのを見ても何一つ面白くない。キャラが絞れていないし掘り下げも全然足りていない。
それにキャルが今更主人公たちの前に変な仮面被って出てきても、一期の日常回を見た後だと、ギャグにしかなってないという。
基本的に意味不明で理解できる部分も全く面白くない、おまけにキャラは不快、最悪なアニメでした。クスクス言ってるキャラとかほんとに寒すぎた。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆5
プリコネあんま好きじゃないんだよなぁ。謎昇天。

2話 ☆6
やっぱ主人公が好きじゃないわ。手書きかよ。
作画はソシャゲマネーでできている。

3話 ☆5
プリコネというコンテンツがあまり好きじゃない。成仏。

4話 ☆4
作画すげーな。ええ、虫じゃんw
戦闘作画が結構すごい 

5話 ☆2
茶番感。なんかでこんな話見たぞ。転生か?w
ちょっと今回内容意味わからんのだけど。

6話 ☆1
媚薬。エロ本かよ、てかこの世界にあるんかよw
お前誰だよってキャラが次々出てきてわけわからん。報告を伝えるとは。
結局騎士が団長ではなくスライムだったって話か?
無駄に話がつかみ辛いのなんなんだろうな。

7話 ☆2
誰だよ。茶番劇 はーつまんね。
一部の性癖の人に受けそう。幼児退行w 謎回想。

8話 ☆4
世間で持ち上げられてるのが本気で謎なアニメ。
確かに7,8は間違えやすかったなw ループか記憶喪失か。

9話 ☆1
ユースティアナとは。ほんと意味不明。作画だけはすごい。
この赤髪誰だよ。リダイブってループ? 急展開過ぎる
知らんキャラが死んでもな。ほんとひどい こいつの印象0なんだよw

10話 ☆0
またよくわからんキャラが。茶番劇 話ぶっとびすぎでしょ。
茶番アニメ。住民あっさり信じすぎだろ。ほんとくだらん。

11話 ☆0
ほんと何やってんだよ。キャラが気持ち悪い。
クスクス言ってる奴きもすぎる。ほんと茶番アニメ。雷の呼吸かな。 
ゲームのスキルの説明かよww このアニメが茶番だろw
そもそもなんで騎士あいつに操られてて今度は何でその洗脳が解けたんだよ。
二期主人公の出番全然ないじゃん。

12話 ☆1
誰だよ。和解かよ。何もかも茶番だったな。

曲評価(好み)
OP「Lost Princess」☆8
2話挿入曲「」☆7
ED「旅立ちの季節」☆8
12話ED「onnecting Happy!!」☆7.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

映像作品としての楽しさ: ◎

タイトルに「Season 2」とある通り2期目で、ストーリー的にはダイレクトに1期目の続きとなっています。

お話しとしては「Re:Dive」自体が、「Re:Dive」が付かない世界線での失敗を受けた設定になっているようなのですが、「Re:Dive」が付かない世界線の話はアニメ化はされていないので、そこを知っているかどうかはあんまり問題にする必要はないかもしれません。

ある意味、ストーリー的にアニメで初見という人は置いて行かれても仕方がないという割り切りは視聴する上で必要かも。
(私もゲームのプリコネはやっていないので、ぶっちゃけそんなスタンス。)

ぺコリーヌのプリンセスストライクといった大技や、巨大な敵に対して飛んで回り込んだり体表を駆け上がるといった画的な楽しさ・爽快感みたいなものが味わえるという点で純粋に映像作品としての楽しさはかなりのレベルにあると思います。

キャルやコッコロなど、キャラクターデザイン面でも様々な需要に応えるバリエーションという点も含めて「萌えアニメ」としてそこそこのレベルに達した作品なんじゃないでしょうか。

エンタメ性は高いのですが、「そういうアニメには時間を使いたくない」という人は観なくて良いと思います。

私個人はけっこう楽しめました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 15

大重 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

女の子が細やかな動きで可愛らしく、冒険が感じられる。1期に比べるとシリアス

1話感想 1期も面白かったので今期も楽しみ。女の子が細やかな動きで可愛らしく、冒険が感じられる。

1話はまあ、紹介的な内容ですね。1期のノリほぼそのままでした。
でも本作の良い所はちゃんと感じられましたね。
・女の子の動きが非常に細かく、柔らかみが感じられて、可愛らしく感じる。
・移動等がちゃんと描写されていることが、冒険している感じをしっかり出している。
まあ1期の変なノリもそのままでしたが…w
・ヒロイン以上にやたらおっさんが活躍する
ま、1話はただの導入なのであまり細かいことは言いません。今期も楽しみです。

移動の描き方について。
私は良く低品質アニメではのたのた町を移動するシーンが必ず入っていてつまらない、と評価するのですが、本作は移動シーンがあっても非常に高く評価しています。
背景美術の美しさ、キャラクター達がそれぞれの心情が感じられる細やかな動きで、移動しているだけのシーンも飽きさせないんですね。
そうすることで世界の広がりや冒険の楽しさが感じられる。
そのあたり、クオリティが低いアニメとは違うなぁ…と思いました。

全話感想
今期は前期に比べるとシリアスでしたね。原作のストーリーをなぞりつつオリジナル展開できっちりまとめた感じでしたが、大変良かったと思います。
ただ、1期のギャグ展開が非常に面白すぎたので、その点ではちょっと残念でした。いや本当に良かったのですけれどね。
いい話でした。
ただ基本的に説明不足でしたね。まあ大体わかると思いますが…。
こちらは原作ゲームをやっているので良いですが、

なんとなく批判からになりましたが、とても良かったです。
とにかく作画が魅力的でヒロイン達は大変かわいらしくて良いですね。
主人公の活躍もイヤミがないし。大変好きな作品でした。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

62.9 16 冒険でコミカルなアニメランキング16位
サクガン(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (202)
539人が棚に入れました
遠い未来。人類は岩盤に隔てられた「コロニー」で肩を寄せ合い生きていた。コロニーの外には危険な未開地帯「ラビリンス」が広がり、命を懸けて「ラビリンス」を開拓する者たちは、未開に印付ける者、すなわち「マーカー」と呼ばれた。 マーカーになりたい少女・メメンプー、マーカーをやめた男・ガガンバー。そんな凸凹な父娘が今、ラビリンスに挑む!

声優・キャラクター
天希かのん、東地宏樹、花澤香菜、豊永利行、緑川光、津田美波
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

「なぜ?」の嵐。原作は普通に完結してました。理由がわからない。

 本作はどうしてこうなったのか?があまりに気になって、エブリスタの小説版を読みました。

 比較的短い話なので、普通に1クールでアニメ化できる分量だと思うのですが、なぜ余計なものを入れて尻切れトンボにしたのかがものすごく不思議です。普通に展開していれば父娘ものとして、普通にいい話にできたと思うのですが。

 原作の舞台設定はOK。世界観も悪くありません。母の部分とメメンプーの見た夢の正体ははっきり言えばSFにはなっていません。設定倒れ、説明不足ですね。最後の方も実はこういう設定で…という伏線回収が甘いのでSF的なカタルシスは弱いです。

 ただ違う設定でもストーリーそのものは同じ展開でアニオリで作れたと思いますので、そこはアニメ制作陣が脚本を変えればいい話だと思います。ラビリンスの正体はちゃんと明示がありました。
 そしてアニメならではの、父娘の絆の映像を母を含めて作れて悪い話にはならないと思うのになぜ?という疑問がものすごいです。

 原作者は怒っていいのでは?というレベルでした。原作者も共犯で2期とか続編を考えたんでしょうか?うーん。わかりません。残念ながらそこまでの力がある作品ではないのはプロデューサーなら分かるでしょう?1期で丁寧につくれば、なかなかいい作品というレベルでした。

 モヤモヤしている人はWEBで82ページしかないので、すぐ読み終わります。「削岩ラビリンスマーカー」で検索すればエブリスタで読めるでしょう。アニメ制作陣が何を考えているのかますます理由がわからなくなると思います。

 アニメ版のストーリーは2→1.5に落とします。視聴者をどう考えているのでしょうか?





1話 原爆による火星のテラフォーミング?

SF心を大いに刺激されました。ので、考察をやりたいと思います。全然外れていたらごめんなさいですが、こういう話は大好物です。

{netabare}  途中のC12H16O+H2S という化学式が気になりました。宝石のようなものが3Dスキャナーに入っている場所をネットワーク経由で特定されたというニュアンスでした。
 そのときこの化学式が表示されて、ディテールの後にアドレスのようなものがありました。つまり怪獣に狙われたのはこの宝石だということでしょうか。

 H2Sは硫化水素です。そしてEDのテロップに公益法人環境科学技術研究所とありました。
 ただ、C12H16Oは同じ式の分子が多すぎてなんのことだかわかりません(毒性がありそうなのが多かったです)。
 
 塔の周囲が花畑になって一面の星空…なのでしょうか。流星が絶え間なくふっているなら地球の近くで天体が破壊して、その残骸が流星になっている?硫化水素は彗星の成分ですから、多分彗星?で、硫化水素が地表を覆った?その影響で地上に出られないというという感じ?(ただ、一般的には彗星の尾の毒性ぐらいでは生命に影響はないそうですが…)
 それを浄化する秘密をUROROPは知っている?
 UROROPは文字になんか秘密がありそうですが、それはいずれ。敵か味方かわかりません。

 作画はいいですね。父娘ものですが、作品の雰囲気から父はいずれ…という感じがしますね。
 設定はディストピアの定番ですので類似例の考察は後にします。

 そうそう怪獣に対してケーブルを狙えと言ってました。つまり、あれは人工物のロボット?

追記 いろいろチェックポイント
 公益財団法人 環境科学技術研究所は六ケ所村にある放射能の環境汚染の研究施設でした。という事は彗星ではなく原発事故?それでも筋は通りそうですね。(ただ、こういう考察はつまらないですね)

 uroropは女性で地図を作った人とのことでしたが…母?(追記 セリフからいってないですね)
 コロニー内の塔はなに?
 写真の中央の塔ですよね。地球でない可能性も…うーん。でもメメンプーが見ていたPCの写真だと滝とか鍾乳洞らしきところとか地球の地形なんですよね。
 ただ、何を掘っているかです。光ってました。エネルギー源…でしょうか。地球ではあまり思いつく物質はないと思いますが…。


再追記
 そういえば、思い出しました。火星のテラフォーミングで原子爆弾を爆発させるというのがありました。
 植物しかない地表と合わせて考えると火星の極の氷に核爆弾を投下して、水と二酸化炭素を広げて植物を使って酸素を作っている?これが一番面白そうな設定だし、写真との整合性もありそうですね。あとは流星ですが巻き上げられた土砂が流星になるものでしょうか。
 たしか鍾乳石が火星にあるかも、という話があったので、これの気がします。
 また、それにしては地表が澄み切っていました。後は次週にしましょう。


再々追記 完全に妄想ですが、次週と言いましたが、ちょっと思いつきました。

 火星の原爆によるテラフォーミング(ちなみにイーロンマスクで話題になりました)だけだと空気の量とか温室効果とか不十分だという説もありますので、だから写真の空は夜空ではなく、空気が薄くてレイリー散乱(アルドノアゼロ参照)がおきず青くないのでしょう。

 地球は環境悪化で住めなくなっていて移住してきた。そして、テラフォーミングまで地中社会を形成するために作ったロボットを投入した。ただ、制御するAIが人類が地表に出るとまた環境破壊を起こすので地面を掘るロボットで、人類が外に出ないよう分断している、あるいは地表に出るための最後のキーを握らせないようにしている。
(ここはグレンラガンや過去のAIものを連想した結果の完全な妄想です)

 写真の塔が装置、そして掘っている物質がエネルギーになっているのでは?
 その秘密が記載してあるのがあの宝石のような地図…に見せかけたなにかのキーで、C12H16O+H2Sという数式が関係している?…いや、考察というより妄想ですね。これくらいにします。{/netabare}

2話 面白すぎます。いくらでも語れそうです。

{netabare} オープニング映像でについてです。ラビリンス内と思われるところで鳥が飛んでいました。また、先週の映像でドームが壊れても気圧差があるような感じはないので、ラビリンスとドームとで環境に違いはあまりないのでしょう。また、ちょっと仮面をつけた敵の組織的な人物もいました。1話目のラジオの放送でテロリストといっていたので、AIではなくて思想集団が敵なのかもしれません。いややっぱり怪獣の正体がわかっていないなら、人類以上のオーバーテクノロジーが相手でないとおかしいですね。

 外にでた映像で、2人が外に出て塔の下にいたのがちょっと気になります。風も吹いていました。そういう映像は本作のどこかには出てくるのでしょう。イメージ映像?

 あとエンディングで出てきた白と青緑のボーダーのヒツジみたいな生物がすごくきになるんですが、なんなんでしょうか。

 本編です。怪獣は人工物でほぼあってる感じですね。ただし、2体目の怪獣についての出現の仕方はどこかに隠してあった感じですね。ケーブルの設定からいって、人類が開拓した場所ではないといけない感じでしょうか。

 ただしです。街やロボット、ゲートを制御している事務所みたいなところの感じと、ドームとか中央の塔のテクノロジーの感じにギャップがありますので、相当時間が経過して怪獣の来歴とか当初の人類の本当の目的を忘れているという設定かと思いました。

 その割に人種の混血が進んでいないということが気になります。これはメタ的にいってポリコレにしただけなのか、中国向けのマーケティング的なサービスなのか、物語上の時間の経過なのか。そのあたりはちょっと読み取れませんでした。ただ、作品として明確に街並みをかき分けていました。
(追記 ここは4話を考えるとアジア系のドームということでしょう。ピンインという音も中国語的でした)

 人種と歴史に関して気になるポイントは言葉です。役所のドキュメントは英文でした。内容は普通に申請者は権利をすべて失うとか埋葬されないとか、親の同意とかそんな文章で秘密はなさそうです。ロボットのインターフェイスも英語ですよね。ただ、採掘現場の文字は日本語なんですよね(「火気厳禁」は簡体字では「禁止点火」なので多分ですが)。そして街の看板は中華街ぽい感じです。欧州風の街並みもありました。どういう歴史があるんでしょうか。

 人種とか言葉とか、ここは考察のワナで裏設定の気がするのでスルーが良さそうですが、どうも本作の細かい映像表現を見ると考えたくなります。

「夏の名残という」セリフがありました。四季があるの?
 首になにか当てて処理してましたね。インプラント社会ということでしょうね。
 ガガンバが昔マーカーだったのは、ロボットの存在から言って自明でしたね。
 ラビリンスにもパイプが通っていますので、ラビリンスは人工物でだから怪獣がケーブルからエネルギーを取れるということでしょう。自然物だとしても少なくとも人の手が入っていそうです。
 最後にでてきたバイクに乗った女性がUROROPなんでしょうか?ルーファスという固有名詞もでていますが…。
{/netabare}


3話 今週は進みませんでした。

{netabare}  あの薔薇のような鉱物はばら輝石、ロードナイトという鉱物でしょうか。マンガン鉱床にあるそうです。火星の地表にマンガンは有るらしいですので火星説が強化されたかなあと。

 地下トンネルについてはスペースX、イーロンマスクが地下トンネル構想というのを発表していましたし、それとは別に火星の地下には大量の水が流れていたという説もありますので、ここもOKです。

 ただ、火星の地表の重力は地球の40%のはずなんですよね。ちょっとそこが気になりますか。
 火星説にこだわってるわけではないんですけどね。

 ストーリーは、親子喧嘩回でした。マーカーは慎重なのか大胆なのかちょっとセリフに矛盾がありましたが、どっちでしょう。
 それにしてもあのボーダーのヒツジが気になります。ロボット?電気ヒツジといえば…アンドロイドの夢ですが…。{/netabare}


4話 まあ、そういう回なんでしょう。早くSFに戻して。

{netabare} ローマのコロッセオの遺跡があっておやっ地球だった?と思いましたが、水路と言えばヴェネチア、ピサの斜塔はフィレンツェの辺りです。やっぱり旧イタリアそのままではないですね。まあ、地下なはずですし。前のコロニーが中華系だとしたら、そんなに近いはずもないですし。

 イタリアは路面電車が発達してますし、ティラミスといい男女ばっかりのバーといい、敵がマフィアですし。まあ、イタリア系の移民が作ったということでしょう。地図の上のほうにアルプスウォールという記述がありましたし。
 前のコロニーでカップ麺ばっかり食ってたのは、中国系だからということでしょうか。それにしても食糧生産はどうなってるのか気になるところです。

 少なくとももし移民だとしたら、各国または民族が分かれて植民したという歴史は感じられました。

 で、やっぱり街の中に、青い塔がありますね。テクノロジーを理解しているのかどうかがポイントになりそうです。

 ザクレットゥはメメンプー親子をマークしてましたし、それで近づいたので裏があるのは明確ですね。飽きれて表に出る振りをしてましたが、サングラスをわざわざ置いていましたから、つながりを残す意図があったのでしょう。 {/netabare}


5話 SF設定は秀逸。エピソードが…。

{netabare} やはりテクノロジー的には先史がありましたね。これは映像で隠そうともしていなかったのでいいでしょう。ただ、現在の科学水準からしてもオーバーテクノロジーですね。

 地球の可能性が捨てきれなくなりましたが、やっぱり印象は火星なんですよね。
 重力問題も解決できるかもしれません。ARIAかAQUAのマンガ版でありましたが、火星の人工重力の話がありました(パイプの中を光速に近い速度で物体を移動させることで相対論的に質量が無限に大きくなるから重力が生まれる…だったと思います)。
 同じ仕組みかわかりませんが、技術水準をかなり未来においていいなら問題なさそうです。

 途中でてきた写真です。たとえばアンデスコロニーといえば、地球の南米を連想しますが塩湖がひっかかります。火星には大量の塩水が過去あった証拠があるらしいです。氷河も砂漠も当然火星にはありますので、やっぱり、地球と火星に共通な自然を見せてミスリードしている気がします。

 とまあ、設定は非常に興味深いのですが、いやそれで修理できんのかよ…という感じはあります。エピソードとしての作りが残念なのがなあ…。{/netabare}

6話まで リバタリアニズム批判?少し政治の話をしましょうか…回ですね。

{netabare} リバタリアニズムの行きつく先は自由でなくポピュリズムと保護主義だった、みたいなギャグ的状況がトランプ政権の正体だとすると、そういったアメリカの状況を揶揄していたのでしょう。SFには政治的な思想をデフォルメする役割もあるので、悪いとはいいません。
 ギャンブルというのも、資本主義の象徴なようなところもあるのでいいとします。労働奉仕も利息の話も、ひょっとしたら資本主義に引っかけていたのかもしれません。

 支配層はリバタリアニズムやリベラルを唱えながらも、裏では保守に走ります。自分が儲けるための市場=世界市場が欲しいので、グローバリズムや自由貿易、自由競争を推進します。一見進歩的に見えますが、自由という言葉を利用して市場を拡大します。一方で自分たちの利権の仕組み=産業構造を変えない=保守的になります。WASP(白人、アングロサクソン、プロテスタント)は壁や保護貿易に反対します。
 そういったアメリカの状況をよく表しているといえばあらわしていました。

 しかし、本作についていえば、解決しているようで全然解決していないですよね。スキャンダルで失脚させるだけなら、別の誰かが同じことをやるだけです。
 
 思想的に民主主義と社会福祉は諸刃です。自由が悪だという考え方もでてきます。民衆が一番望む政治が実現するのは、人格者が独裁者になることです。ですが、これは必ず腐敗します。ヤンウエンリーが語っていますので、興味がある人は銀河英雄伝で。

 語りだすときりがないのでこれくらいにしますが、孤児院の復活=正義で解決ですという程度の底の浅さだったら、しっかりディストピアロストテクノロジーもののSFをやって欲しいです。

 SFについては、ちょっとマンホールのふたに5542671というナンバリングがされていたのがきになりました。これはメメンプーの持っている地図と関係あるのでしょうか? {/netabare}


7話 感情の起伏で話を作らないでほしい。あと、今回はつまらないです。

{netabare} 作画の使いまわしとストーリーも繰り返し…お金と人手を節約しちゃいましたか?SF的な要素もほぼありません。トンネルの地形が目新しかったくらいですけど、ずっと同じですし。

 メメンプーの過去の出来事の暗示でしょうが…しかし面白くないとなあ…あの怪人みたいな奴の目、メメンプーの母、ガガンバ―の怪我は過去なんでしょうか。それくらいですか。今回は。

 なお、ガガンバ―の言い方がきつかったかもしれませんが、今回はメメンプーに非があるでしょう。それと感情の起伏で話を回し過ぎ。もうちょっと理屈で話を作って欲しいかなあ。
{/netabare}

8話 うーん…なんといいますか…要る?その話…見てられなくなりそう…

{netabare}  ザクレットゥの行動というか心理が不自然すぎです。ヒューマンドラマは駄目ですね。前回の余計な酔っ払いの話からたまたま寄ったのが故郷?
 で、ガガンバ―はあれで助かって…でラストに何があったかも明かされないし…。なんなんでしょう。ストーリーとしてはちょっと見てられなくなってきました。
 SF的な興味のみですね。ここのドームはスケール感が小さいなあくらいですが、考察の集中力が無くなってきました。これだけ余計な話が続くと、SFの深さも期待がもてなくなりつつあります。{/netabare}

9話 もう少しの我慢だ、と言い聞かせて見ています。

{netabare} 気候が亜熱帯になるくらいの距離を移動していたということなんですかね。あとスコールがあるというのは、トンネル内の環境下における現象なのか外とも関係あるのか…天井から降り注ぐ光が自然光なのか太陽光なのか。

 で、ドーム内のあの塔についての何かがありました。次の子供…とは?エネルギー源で何かあるのでしょうか。今回もあまり面白くはないですが、次回は話の展開がありそうでした。

 まあ、もう少しの我慢です。最後数話だと思います。是非SF的な展開をお願いします。{/netabare}

10話 いや説明じゃなくて物語でみせてよ…

{netabare} あれだけダラダラストーリ-停滞させて、世界観を一気に映画で説明するって…どうなっているんでしょう。テーマ性はストーリーで読み取るからアニメで見る意味があると思うのですが…
 環境問題またはシステム維持に関する哲学なのか思想なのかの議論がありました。これが語りたい事ならテーマとしては大いに結構なのです。だったら物語の出来事を通じて環境やシステムの設定や問題を見せるなど、物語の本筋そのものにしてほしいですね。6話から9話。何をやっていたんでしょう?

 そして父性あるいは父親の振舞い、親子愛の話もありますが、ガガンバ―が感情的すぎてちょっと辛いです。

 さて、そうは言っても展開し始めました。プリンセスという名の権威があって、エネルギー源の供給に関して暗躍している組織があった。そして、バランスの上に成り立ってる現人類社会の環境を組織を保守的に維持しようとしている。破綻が目の前に来ているのでしょう。人類の希望が最終回に明かされるのでしょう。それは結構楽しみです。

 虹の子って?遺伝子操作でもでてきますかね?そして、やっと怪獣が登場…と思ったら…それだけ?
 あと、羊っておもったよりもSF的な話に絡まない?

 で次回予告。スピードグラファーみたいの来ましたね。ここにきていきなりでてきたプリンセスです。伏線がないとんでも設定でケリをつけるのだけはご勘弁を。
{/netabare}

11話 映画が好きなんですね。SFか冒険譚か…なんなのでしょう?

{netabare}「ローマの休日」のノブレスオブリージュに「死ぬまでにしたい10のこと」を組み合わせた感じですね。歌ってるシーンは「フィフスエレメント」?まあ、映画好きな人が脚本を書いたのでしょう。
 当然なんらかの感動をねらったのでしょうが、いや11話でこれかよという感じです。話進んだの最後の1分だけだし。

 テーマとしては義務からの解放と責任なんでしょうけど、違和感があるのはローマの休日は王女という身分に縛られていましたが、こちらは「歌姫」というクリエータ、表現者という才能に縛られているわけです。ここが、イヤイヤやっている表現者って?と思いました。

 超1流の歌姫なのに努力抜きでここまで来たということ?やっぱり歌が好きじゃないと無理だと思います。たった1日だけ息抜きに抜け出したい、歌は大好きだけど、大好きな自分を忘れてしまっていてそれを再発見する1日なら意味がわかります。

 上流階級で抑圧されていたという理由と絵のエピソードを入れてしまったので、ここが曖昧になってしまいました。筋が通っているようでテーマ性と人間の心理を無視していると思います。歌は大好きという部分をもっと入れるべきでした。

 それにしても…ひょっとして冒険譚だった?〇〇の国…って魔女の旅々みたいですけど。だとしたら中途半端過ぎますね。あと1、2話ですかね。最後まで付き合いますけど…最後にうれしいセンスオブワンダーを見せてもらいたいなあ。{/netabare}


12話 設定にはSF魂を感じたんですけど…なぜこうなった?

{netabare} 1話2話は良作の予感がしたんですけどね。続きって言われてもなあ…

{netabare}  親子のバディもの、メメンプーの出自やガガンバの過去に何かがあるという設定ですが、やり散らかしても厳しいですよね。親子の絆というテーマなんでしょうが、気合いだけなんですよね。無条件の愛情なんですけど脳筋すぎてストーリーが上滑りというか…

 因縁も内面も浅いので、少なくともヒューマンドラマには見えないですね。

 現在の地球の各国の価値観をデフォルメしたロードムービーという見方もちょっとできますが、コロニーの内情を描いたのは数話です。ディストピアというには絶望感も退廃感もないです。

 母を訪ねて?にして母がクローズアップされません。映像でそれらしき人はいましたが。

 虹の子って、遺伝子改変で新しい世界に対応できる新人類?ドームから外に出られるような体質になって地底ではなく地表で生きられる…ということなんでしょうか。そのためにコロニーの人たちが犠牲になる、みたいな。死人の役割はそれを阻止すること?

 とにかく、12話で余計な話が半分以上ありました。実はあまりに納得いかないのでさっきエブリスタで原作を読んだんですけど、アニメ版になって設定をかなり加えているようですね。そして、エピソードはある程度なぞっていますが、肝心の本筋がズレています。だったら、アニメの制作陣は責任とって欲しいです。本当にENDではないということで、いいんですよね?{/netabare}

 考察をしようと思って気合いをいれてスタートしただけに残念としか言いようがありません。ただ、1話2話の作り込み、設定を見る限りSF魂は感じたんですけどね。なぜ、こうなったんでしょうか。よくわかりませんでした。 {/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 30

イムラ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

やはり迷走してるよ。もったいない。

<2021/10/8 初投稿>
まだ見始めなので評価はデフォルトの3.0です。
これ、原作はなんだろう?
オリジナルなんでしょうか?

ロボものっぽいです。
パトレイバーのレイバーのような立ち位置のロボが主役なのかな。

世界観は
「天元突破グレンラガン」や「デカダンス」「鋼殻のレギオス」「ブレスオブファイア5ドラゴンクォーター」 的な閉塞したディストピアからスタートのようですよ。
まだよくわからんけど。
でもこういうの好きだな。
まあ最後、銀河系をフリスビーのように投げつけるような展開にはならないと思いますが 笑

そして冒険への情熱、抑えられない好奇心は「メイドインアビス」を彷彿とさせる。
熱いパトスが迸りそうなシナリオ展開です。

映像表現も素晴らしいですね。
いわゆる「よく動く」し、
色遣いもかなり好み
背景もよくあるのっぺりしたものじゃなくしっかりデザイン、しっかり描かれてる。
キャラデザインもロボデザインも然り。
特にキャラクターの生きた表情が良いですね

つまり、アニメファンにとってかなりなご馳走が並んでると思います。

書いてて「ブレスオブファイア5」やりたくなってきた。
やたらめったら難しいゲームでしたがクリアした時の爽快感は凄かったなー。

<2021/12/2 追記>
6話まで見たけど。
旅の目的が思い出せなくなってきました。
この二人は何目指してるんだっけ?

大丈夫かな?

<2021/12/8 追記>
7、8話と端折りながら見ました。
じっくり見るのが辛くなってきて。
ロードムービーで立ち寄る先ごとに異なるエピソードってのは定番だけど。
それがあまりにも魅力なさすぎて見ててしんどい。
どうしてこうなったんだろう?
映像はいいのに。

2、3話つまんない話が続いてもこの手の作品はいいんですよ。
でも3話以降8話までずっとしんどい。
サッカーで言うと「開幕試合最初の5分で華麗にゴール決めるも、その後10試合得点が決められないFW」という感じ。
ごめんなさい。
もう無理です。

メメンプーの声も聞いててしんどくなってきちゃった。

もし今後、あにこれ他で評価が爆上がりしたらあらためて見たいと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 27

mimories さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

こんなに魅力の無い主人公も珍しい

 
(全話視聴後)

一度脱落したが、その後最終話まで視聴。

当初はどこかで見たような冒険要素強めの話かと思ったが、脈絡のないロードムービー的な話に変化。

もともと設定が甘いのではないか。深掘り出来なくなったら舞台を変えて次のエピソードへ!のような感じで統一感を感じられない。消化できないまま話は進み、また最後はどこかで見たような話で落ち着けた。…んだろうけど説明放棄も多いし、作品のテーマは何でしたっけ?みたいなモヤモヤ感しか残らなかった。

あと、キャストが微妙。技量の話ではなく、キャラと声が合ってる気がしない。1クールも見れば途中で慣れるものだが、メメンプーは最終話でも違和感が消えなかった。

サクガンというタイトルどおりサクガは悪くない一方、掘っても話が深まらないというタイトル詐欺。最初から最後まで楽しくはなかった残念作。

__________

(7話視聴後→断念)

序盤からあまり期待してなかったが、さらに大きく期待を下回ってきた。中盤に来てウンザリ感しかない。

なんでストーリーを見せないのか。主人公がクソバカで人を見下して諍いを起こすのがテーマの作品かな? 天才って設定なのに道に迷わない以外才能見えないし。魅力のない主人公は本当に致命的。
シリーズ構成は監督さんがやってるそうだけど、こんなのが見せたかったのかな…?

内容以外はちゃんとした作品なので本当にもったいない。
でも見続ける気力は起きない。つまらない。断念。

__________

(3話視聴後)

作画をはじめ良くデキた部分が多い。
しかし良作、と簡単に言っていいのか悩む作品。

3話までのところだが、これだけ頑張って作ってそうなのに全く目新しさを感じない作品も珍しい。ひとことで言えば既視感が強烈なのだ。多少設定が被ったところで気にしない自分でもさすがに気になってしまう。
実際ここの感想やTwitterなどでも他の作品を引き合いに出されるケースが多い。けどそれも仕方ないレベル。そのへん気にならない方にはオススメできる…のかな。

主人公の現時点の傲慢さもあり、自分は没入できずちょっと離れて観てる感じ。今後の展開にオリジナリティを期待したいところだが…。
もう少し様子を見て評価したい。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

59.5 17 冒険でコミカルなアニメランキング17位
魔術士オーフェンはぐれ旅(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★☆☆ 2.8 (121)
492人が棚に入れました
「見ないで、お願い・・・」「彼女は必ず俺が守る!」義姉のように慕い《天魔の魔女》と呼ばれるアザリーや仲間と共に、魔術士養成機関《牙の塔》で修行をするキリランシェロ―。ある日、彼は見た。異形の姿に変容するアザリーを。そして、運命を変えるという一本の剣を奪い失踪した彼女を救う為に、キリランシェロはオーフェンと名を変え、《牙の塔》を出奔し旅に出る。それから五年……、ついにオーフェンはアザリーとの再会を果たす―。一方、かつての師であり、大陸最強と謳うたわれる黒魔術士チャイルドマンとかつての仲間、ハーティア、コミクロン達は姿を変えたアザリー討伐に向かっていた―。様々な思惑が交差する中、おしかけお嬢様クリーオウ、弟子の少年マジクとの旅の中でオーフェンは一体何を想うのか。

声優・キャラクター
森久保祥太郎、大久保瑠美、小林裕介、水野麻里絵、渕上舞、浪川大輔、日笠陽子、伊藤静、坂泰斗、安田陸矢、前野智昭、津田健次郎、吉野裕行、岡本信彦

Dave さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

すごいダサい

●音楽がダサい
まず、びっくりするくらいOP音楽がダサいです。作ったのも歌ってるのもアマチュアかな?帰国生でもない日本語英語のラップとか吹き出すし、最近ではなかなかお目にかかれない音の薄さ、スネアのウキっぷり、そしてキメのダサさ。ここ数年聴いた音楽で一番ダサいです。

●タイトルもダサい
「はぐれ旅」って、昭和かw 

●キャラデザがダサい
おそらく原作が古いんでしょう、アニメ化にあたってある程度updateはされたんでしょうが、中途半端で、古臭さが抜けていない。

●作品のノリがヤバいくらいダサい
まだオタクが忌み嫌われ、オタクであることを公言することがはばかられた時代だった1994年に出版された原作ということだから、まあ古臭いのは仕方がないんでしょうが、それを令和の時代にアニメ化して再現した意図は? 無駄に挟まれる寒いギャグと、それを受けてのマジパートのすべり方がむず痒い。

●演出も仮面ライダー的でダサい。
これは単に演出が「下手」なんでしょうね。1話って視聴者を掴みに行くために非常に重要なはずですが、初っ端から魅力を伝えることに失敗したうえ、テンポもわるく、極めつけは「誰だお前は!」からの最後のBGM挿入部ですが…チープでダサい!!!


背景作画は悪くないし、決して手抜きで作ってるわけでもなく、製作スタッフも声優さんだって頑張ってると思うので、その才能と労力は別のまっとうな(シナリオとディレクションのある)作品に向けた方がよほど生産的でしょうね。もったいない…。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 10

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

時代を感じさせる作品

原作未読。最終話まで視聴。

主人公の服装か?
主人公の口調か?
ヒロイン(?)クリーオウのファッションか?
ボルカン&ドーチンのキャラせいか?
90年代を彷彿とさせると思っていたら、原作がその頃の作品なんですね。
道理で・・・(笑)。

物語は、うん、まあ普通(笑)。
つまらなくはない。

面白い・つまらないというより、古臭い作品(笑)。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 18

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

うーーん、レヴュー悩むなぁ・・・

原作未読(2020.6)
途中で知ったんですが、90年代にアニメ化してるんですね。リメイク?って事なのかしらん・・・。が、とにかく話の展開もノリもキャラもてんでバラバラな感じ。最強の魔導士集団みたいな事言ってるわりに全然強くないし・・・。2期やるんだぁ、すげえ。
一応旧作を少し観てみたんですがアザリー編が3話程度で終わるものではなさそうでした(原作は知らんけど)。何か旧作観てる人が脳内補完する前提の作り方のような気がしました。主人公オーフェンはそのまま森久保さんなんだけど果たしてどう思ってるんだろ?そっちが気になります。

私のツボ:キャラの行動に説得力が何もないんだが・・・

投稿 : 2024/12/21
♥ : 5

62.7 18 冒険でコミカルなアニメランキング18位
ワンピース映画 - ONE PIECE(アニメ映画)

2000年3月4日
★★★★☆ 3.5 (94)
492人が棚に入れました
伝説の大海賊ウーナンが宝を埋めたという黄金の島が舞台。
「ワンピース」を目指して今日も航海を続けるルフィ、ゾロ、ナミ、ウソップたち。ケンカ中のところを、ナミのお宝を盗みにきたコソドロ三人衆と海賊エルドラゴに攻撃されてしまうが、なんとか生き延び、エルドラゴに捕らえられていた少年トビオを助け出す。ウーナンに憧れているトビオの話を聞き、ルフィはウーナンがいい奴だったら仲間にしようと言い出し、一同は黄金の島へ向かうことに・・・。
『週刊少年ジャンプ』で連載中の人気コミックを基にした、TVアニメの劇場版。海賊王を目指す少年ルフィが、仲間たちと繰り広げる冒険と騒動をコミカルに描く。

声優・キャラクター
田中真弓、中井和哉、岡村明美、山口勝平

65.9 19 冒険でコミカルなアニメランキング19位
ラディアン(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (106)
474人が棚に入れました
トニー・バレントさんのマンガが原作で、魔法使い見習いの少年が、世界を救うまでの活躍を描いた冒険ファンタジー。友情や努力、絆、出会いと別れなどを通して少年が成長する姿や強敵とのバトルが描かれる。

声優・キャラクター
花守ゆみり、悠木碧、大畑伸太郎、朴璐美、小市眞琴、遊佐浩二、子安武人、山口勝平、吉野裕行、東山奈央、三宅健太、寺島拓篤、早見沙織、佐倉綾音、緒方賢一、木村良平、稲田徹、速水奨

匿名係長 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

高評価多いから見てみたけど

ネメシスという化け物が世界を荒らしている。
対処できるのは過去にネメシスに触れ呪いを受けた魔法使いだけ、しかしそんな魔法使いも忌み嫌われているという設定。

うーん、戦う理由が分からない。
小悪党が言っていた、助けてやっても感謝の言葉すらなく、頼られるのはネメシスが現れた時のみで、倒してもその後は掌返しって、、、
ホント、そんな奴ら助ける動機が見つからないと思ってしまう。
あるとすれば依頼されて倒すことで得られるであろう報酬くらいでわ?

加えて主人公が精神的に子供すぎるというか、バカすぎる。

何というか主人公の戦う理由が、カッコいい魔法使いになりたいとか、魔法使いが誤解されてるのがどうというフワッとしたもので始まっている事がこの上なく共感出来ない。

そこは過去に親を殺されたから駆逐してやる的な理由があって然るべきなのではないか??

どこからともなくやってくるネメシスの巣を見つける為に旅に出るらしいが、師匠がそんなものは御伽話であって、有るならとっくに誰かが見つけていると、、
ホントその通りである。

主人公はやってみなきゃ分からないと話を全く聞かない系だし。
結局旅立つとして、当ての無い旅なら現状と対して変わらないのではないか?
(主人公達が住んでる家は気球みたいな飛行船)
てか、全くの半人前である状態で旅立って何ができるというのか。

徳川の埋蔵金を見つけ出す!と言って子供が家を飛び出るようなものだ。

せめて何かしらの情報を手にしてから冒険スタート出来ないものなのか?
と、色々と思うところだらけなんですよ。

この後、仲間出来たり成長して強くなったり強敵と戦ったりするんだろうけど、こんなフワッとした状態でストーリー進んで面白くなるのだろうかと不安が大きい。

レビューでは高評価多いので、ちょっと期待しすぎていたのだろうか。
もちろんまだ3話までしか見ていないので、評価材料は少なすぎると思いますが、現段階では正直面白くないという感想です。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

ISSA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

NHK王道冒険ファンタジーの遺伝子は?

地上波夕方ヒロアカの後は逆転裁判…
えぇまたこれかと思ってたら

裏番組のEテレで放送

監督:岸誠二(瀬戸の花嫁、月がきれい、あそびあそばせ)

声優
主人公セト:花守ゆみり
ヒロイン:悠木碧
他、豪華声優人多数…

異世界魔法ファンタジーかな?王道アニメに期待です!


4話まで視聴
思った以上にゆっくりした展開、ようやくヒロイン登場&冒険スタートって所かな?
ヒロイン役に悠木碧さんだった理由が分かる回でした。
さすが何種類も声出せる悠木碧さんにピッタリのヒロイン設定。

私的にNHK冒険ファンタジーアニメで思い出されるのが未来少年コナン、ふしぎの海のナディア
NHK名作冒険ファンタジーアニメの遺伝子は引き継がれてるのかな?

視聴完了
最近では珍しい2クール近い話数なのに安定した面白さは流石、NHKでした。
意外と政治的な主張があったり、モダンファンタジーアニメだった。
ファンタジーの割りに若干ワクワク感が足りないのがマイナスかな…
それは今期残した謎を解決してくれる2期に期待。

主人公セトを演じた花守ゆみりさん、少年役に違和感なくって最大の発見かも。
色々声出せて多くのキャラ演じれるのは悠木碧さんと思ってたけど、花守ゆみりさんもこれから少年役増えそう。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 21
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

起承転結の「承」に工夫が欲しい

2018年10月~2019年3月放送のTVアニメ。第1期全21話。
第2期が2019年10月より放送開始と発表されているので、今回物語評価は3のままにしてあります。

トニー・ヴァレントによるフランスの漫画が原作で、2019年3月現在、邦訳版が9巻まで刊行。私は未読です。

海外の漫画原作というのが気になったので視聴しました。
原作も日本の漫画を意識した作りだそうですし、アニメも違和感なく見られます。ただ序盤は独自性が見出せず、少し飽きてしまった時も。
作画は安定していましたが、もう少しコンテ・演出に工夫が欲しい。
エンドカードがいつも凝っていて楽しかったです。


【良かった点】
ストーリーは王道で直球勝負なのが小気味良く、反面、移民や魔法使いへの偏見と迫害が重くシビアな見所を作っています。この点は海外の作家の感性かな?
さらにアルテミス学院という明るい街が、重い世界観の中で清涼剤的な役割を果たしていて良かったです。
{netabare}
キャラクターの好感度がとても高かった。
意外と暗い世界観に対して、主人公のセトは物怖じせずいつも明るいので、辛い描写があっても見ていて引きずらないで済みました。
セト視点では描けない異端審問官側から世界観を見せてくれるドグラノフが対比的で、それも良かったです。
また女性キャラにそれぞれ個性と魅力があり、特にアルマが最序盤では物語を牽引し、テーマを明確に見せてくれました。
セトに対して母親たるアルマ、良き友人たるメリ、迫害された経験を共有しその死がセトの心の傷となるハーメリーヌ。この3人は立役者だと思いますし、配役も演技もとても良かったです。{/netabare}


【気になった点】
{netabare}原作に対してアニメの尺が長すぎるとわかってしまうのはいかがなものか…
展開が丁寧なのは悪いことではないですが、1クール目では話があまり進まない上、世界観を掘り下げるような展開には主人公が絡まず、正直掴み所が無い。アニメ独自の部分がちょっと煮詰め切れていない印象がありました。
「偏見」「迫害」というテーマを肉付けする回をいくつか入れるなどして、コミカル回とのメリハリを付けるのも一つの方法だったかな、と思います。{/netabare}

起承転結の「承」に何を描くかで作品の厚みが増していくものだと個人的には思っているので、展開をもう少し早めにして、尺が余るなら内容を詰めていく工夫が欲しいかも。
今のところ、第2期も可能なら見てみようかと思っています。(2019.3.11)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 12

68.5 20 冒険でコミカルなアニメランキング20位
ファインディング・ドリー(アニメ映画)

2016年7月16日
★★★★☆ 3.9 (50)
402人が棚に入れました
ドリーの秘密は、≪人間の世界≫に隠されていた。

忘れん坊のドリーが、ただひとつ忘れなかった<家族の思い出>。
その謎を求めて、ニモとドリーの奇跡の冒険が始まる。

声優・キャラクター
室井滋、木梨憲武

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ピクサーが贈る【リマインドムービー】・・・と見せかけてアドベンチャー?

ディズニー・ピクサーの17本目の長篇映画
2003年の『ファインディング・ニモ』の続編でもあります


前作でニモの捜索に一役買ったナンヨウハギのメス、ドリー
健忘症なドリーだったが実は彼女にも家族と帰るべき故郷があった
ふとしたキッカケで両親との思い出を思い出したドリーはいてもたってもいられず両親探しの旅に出てしまう
故郷への手がかりは「カルフォルニアモロ・ベイの宝石」という言葉だけ・・・
記憶を保てないドリーはニモやマーリン、そして海の仲間達の手助けを得ながらも少しずつ記憶を取り戻しては忘れ、を繰り返す
偶然も重なり遂に「カルフォルニアモロ・ベイの宝石」に辿り着いた
が、そこは海の生き物達を保護する目的で人間によって作られた海洋レジャーセンターだった・・・
果たしてドリーの両親は無事なのか?ドリーとの思い出は残っているのか?


前作『ニモ』のセルフオマージュが溢れているものの、基本的に気にしない方が楽しめると思います
と、いうより今作最大の魅力はやはり“記憶を保てないドリーがあらゆる手段を用いて記憶をサルベージしていく”という『メメント』、『ペイチェック』、『ジェイソン・ボーン』シリーズなどと同じ【リマインドムービー】であることです
この手の映画はどれも傑作ばかりですよね
国産アニメだと『東のエデン』とか『僕だけがいない街』とかですかね


大事な手がかりを思い出してはすぐ忘れ、その度に心優しき仲間たちがフォローしてくれる
基本的に悪いヤツが誰も出てこない映画になっています
ドリーと海の仲間達の絆が染み入る一本と言えるでしょう
ただ偶然に偶然が重なって進展してるシークエンスも多々あり、脚本の練り込み不足も感じました
特に最後の方は・・・;
ですので“冒険モノ”としては評価出来ても“リマインドムービー”としてはB級止まりかな、という感じです
『カウボーイ&エイリアン』を観終えた後の気持ちに似ていました(笑)


ドリーを助けるサブキャラ達はみな個性的かつ憎めない愛らしさをもってるのですが、特に足が七本しかないタコのハンクはニモやマーリンを差し置いて準主役級の活躍をみせます
地上を這いまわれる、という彼の万能ぶりは物語の世界を一気に広げた上に、その滑らかな動きやスピーディーな擬態は映像的にも観どころ
海の中の美しい描写が売りだった『ファインディング・ニモ』に対し、今作の映像美はほぼこのハンクの活躍に集中してると言っても差し支えないですね


キャストには吹替版も含めて極力前作と同じ配役が採用されています
ドリー=室井滋
マーリン=木梨憲武
は、もちろんのことですが
子役のアレクサンダー・グードルを使っていたニモ役に新たにヘイデン・ローレンスが起用されたことを受けて、吹替でも新らたなニモ役が菊地慶に交代してます
ちなみに成長したアレクサンダー・グードル自身は脇役として登場するため、彼が演じる役をこれまた前作のニモの吹替を担当していた宮谷恵多が演じる、というところには強い拘りを感じますねw


それと原語版でシガニー・ウィーバーが本人役で登場する海洋レジャーセンターの館内放送ですが、これは日本語版ではなぜか八代亜紀が起用されています
ドリーが館内放送相手に掛け合いを始めるシークエンスで「ありがとう!八代亜紀さん!」と話す様は実に滑稽ですw
八代亜紀は原語版ではsiaが歌っているソウルフルな主題歌のカバーもしています
これに関しては流石の八代亜紀でした
本家のsiaに全く退けを取っていません
ですのでご安心を
こんなに吹替版のエンドロールが心地よいディズニー映画は至極久しぶりな気がしますね(笑)
気のせいですか、そうですか

投稿 : 2024/12/21
♥ : 6

とってなむ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

タコ無双

WOWOWでやってたので視聴。(吹替版)
2003年に公開された「ファインディング・ニモ」の続編になります。
ニモってそんな前だったのか~!
どうりでハッキリとは覚えてないわけだ。
でも観てるうちに、キャラ設定などは思い出せました。

ニモのキャスト変わってたんですね。
個人的には違和感なかったですが、皆さんはどう感じられているのでしょうか。


【簡単なおはなし内容】
ドリーが小さい頃にはぐれてしまった家族を探しにいく、といったものです。



前作との比較は、先ほど申しました通り記憶が明瞭ではないので控えます。
ただ、前作はだいぶ楽しめた気がします。
そして今作はというと、、

面 白 い ! 美 し い !

キャラが活き活きとしてます。
作画はもちろんのこと、ドリーたちがよく動きよく喋るので楽しいです。
ドリーとハンク(タコ)が水族館にあるキッズコーナーのタッチ水槽に入ってしまったシーンや、最後のシーンがお気に入りです。



それにしてもハンクが有能すぎるw
アクションから擬態までお手のもの。
彼がいなかったらこの作品は成り立ちません。
かっこよかった、、惚れる。。

あとはデスティニー(ジンベエザメ)が可愛かったです。
中村アンの演技が地味に素晴らしかった、と思う。
視力悪くて壁にぶつかりまくる彼女に、なぜか萌えた。
見た目はそこまで可愛くはないんですけどねw


ストーリー展開はピクサーらしい、勢いのある内容。
オイ、それは無理があるだろ!などとニヤニヤしながらツッコむのもよし、水流に流される如く駆け抜けるのもよし。
色々な見方がありそうです。
私は前者のほうで、100分なんてあっというまでした。
背景が綺麗で見入ってしまったのも要因のひとつでしょうけど。



このように、なかなか楽しませて頂きました。
癒しと笑いのある素敵な作品です。
この映画は一見の価値アリ。

是非多くの方にドリー、ニモ、マーリン(ニモの父親)など、様々な目線・角度から、水中の世界を体感してみてもらいたいものです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 20

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

みんなとの出会いは、計画通りじゃなかった。最もすてきな事は、偶然に起こるものなのよ。

ファインディング・ニモの続編。

ファインディング・ニモに登場した、
なんでもすぐに忘れちゃうドリーが主人公。

ファインディング・ニモを観てから
この作品を観るのをおすすめします。

ドリーのキャラクターをわかっているほうが、
より世界観を楽しめますので^^

90分ほどの作品です。
同時上映作品は「ひな鳥の冒険」(6分)。


● ストーリー
故郷に帰ってきたニモたち。
壮大な冒険から1年が経った。

幼いころから
なんとなく何かを探している気がしているドリー。

それは“家族”だ!と気付いたドリーは、
マーリンとニモと一緒に、両親を探す旅に出た。

手掛かりは“カリフォルニアモロ・ベイの宝石”だ!


幼いドリーが、
家族とはぐれてしまって一人海をさまよう寂しい過去。

前作では能天気なムードメーカーだったけれど、

本作ではドリーというキャラが
より深く掘り下げられています。

忘れっぽいということは、
自分の過去や生い立ちさえも忘れてしまうということ。

今回はそんなドリーの寂しい一面も
たくさん描かれていました。

様々な困難にもめげずに突っ走るドリーの明るい魅力も
たくさん描かれていましたけれど^^

ドリーと両親は再会できるのか…
その結末は必見です!

当たり前のように涙が(´;ω;`)


● キャラクター
ラストまで息つく暇がない大冒険。

今回も海の生き物たちが
たくさん登場します。

タコのハンク、
ジンベエザメのデスティニー、
シロイルカのベイリーなど…。

生き物たちの個性の使い方がうまい!

このキャラ達に触れれば、
海の生物が大好きになること間違いなし!^^

DVDに収録されている解説は
途中までしか観ませんでしたが、

・キャラクター
・観客が物語の世界に入り込めること
・海の世界を忠実に再現

これらをとても大切にして
製作されたことはわかりました。

ドリーというキャラクターを大切にし、
感情移入しながら楽しんでもらうこと。

それは大成功だと思います♪

物語の世界とキャラクターに
どっぷりと惹きつけられました。


● 作画
作画がとても美しい。

表情だけでキャラクターの心情がとても細かく伝わってくるし、
背景は美しいし。

ニモ達が水面に体を出したときの、
ぬめった表面の描き方もリアル。

それ以上に今回私がうなされたのは、
カメラワークの工夫。

スタッフは魚の気持ちになりすぎです!笑

特に印象に残ったシーンは…

◆◇ タッチプール ◆◇

水族館によくあるタッチプール。

人間にペタペタ触られたり、
持ち上げられたり、

生き物にとってはストレスだろうなあというのは、
人間的な目線。

これを魚目線にすると…

次々水中に襲い掛かって来る無数の手。

それはまるで空から無数の爆弾が降ってくるかのよう。

この迫力…恐ろしい。笑


◆◇ ショックを受ける心情表現 ◆◇

両親に会いたい一心で
数々の冒険を乗り越えてきたドリー。

だけど両親に会うことは不可能…。

そう思ったドリーは
ショックのどん底に叩き落されます。

ここからカメラは
ドリー目線に変わります。

ドリーはただショックを受けてしまって、
何も考えられない。

しかしその間にも周りの状況は
急激に動いていく。

対してドリーの心は、
何も考えることができない。

激しい環境の変化と、
停止してしまったドリーの心。
その2つのギャップの描き方がすごい。

観ている人がまるでドリーになったかのように見せるカメラワークは、
何よりも私たちをドリーの心に近づけてくれます。


作画の美しさも当然評価したいけれど、

あれこれと工夫されたアングルや表現方法に
何よりも称賛を送りたいと思いました。

逃げ回ったり、空を飛んだり、
まるでアトラクションを体験しているかのような、

目まぐるしくてスピード感のある作画も、
こちらのドキドキ感をたくさんくすぐりました!


● まとめ
おもしろかったです♪

時間いっぱいいっぱいのストーリーでした。
パンパン。笑

描きたいエピソードが
たくさんあったのでしょうね。

だから最後まで見ごたえ十分。


何でもすぐに忘れちゃうドリー。
それは大きな短所。

大きな短所を持っていても、
それをマイナスに思って引っ込み思案にならず、
堂々と自分らしく振る舞えばいい。

そうすれば、自分らしい何かが、
いつか誰かを助けることにつながるはず。

そして自分も、
どうしようもできない短所を誰かに助けてもらえばいい。

ドリーの姿は物語の登場人物たちを通り抜けて、
大切なことを教えてくれました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 20

67.8 21 冒険でコミカルなアニメランキング21位
名探偵ホームズ 劇場版(アニメ映画)

1984年3月11日
★★★★☆ 3.7 (34)
196人が棚に入れました
1984年『風の谷のナウシカ』と同時上映された、宮崎駿監督による冒険活劇『名探偵ホームズ(劇場版)』。
ホームズをはじめ、ワトソンなど、すべてのキャラクターを犬に置き換え、ギャクあり笑いあり、スリルとサスペンスの詰まった作品。

suggest@休止 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

コメディ系推理アニメの最高峰!

このアニメは毎回悪さをするモリアーティ教授とそれを阻止するホームズとの頭脳戦を子供に分かりやすい内容で描いていますね。なのに大人が観てもとても楽しめます。その理由の一つに毎回起きる事件の犯人であるモリアーティ教授の考える悪さのトリックがシンプルかつコミカルな事だと思います^ ^
人が死ぬような事件は一つもなくあらゆる箇所で笑ったりしてしまいます。
ただ嫌なやつなだけでないモリアーティ教授からの目線で見てもまた楽しめます(^∇^)

楽しい、賑やかなアニメであることに間違いはありませんが、稀に見せる心の優しさなどに子供にも大人であっても引きつけさせる力があります。


最近だとこのような推理アニメなのにシリアスではなく面白おかしく観れる作品が少なく感じます…
そんな中このアニメは昔ながらのアニメらしいアニメといった感じで人々の心に深く刻まれること間違いないでしょう(^∇^)
私自身この作品は本当に好きな作品であり、面白いので多くの人の目に触れて欲しいです!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 32

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

昔の子供向けアニメは贅沢でした。女性に宮崎駿の性癖が…

 宮崎駿ファン、アニメオタクならルパン2期の「死の翼アルバトロス」「さらば、愛しきルパンよ」と並んでチェックする作品でしょう。正直面白くはありません。が、アニメのクオリティの高さはすごいと思います。子供向けアニメがこういうクオリティで作られた時代の贅沢さ。素晴らしいです。

 ナウシカの同時上映作品って、ナウシカも2時間たっぷりありますからかなり長いです。間に休憩とかってあるんでしょうか。今は同時上映作品なんてほばないですからよくわかりませんが。

名探偵ホームズはTV版もあります。当時アニメといえば朝かゴールデンタイムだと思いますので、対象年齢層は小学生くらいでしょうか。中学生だともう辛いかもしれません(かいけつゾロリよりはちょっと上の年齢層でしょうか)。

 TV版の主題歌は優しい雰囲気のなかなかいい曲でした。1話がユーチューブでチェックできますので、興味があれば。声優も違いますし。

 本作について。恐竜型の飛行機や飛行船、クラッシックな車に、19世紀のイギリス海軍、潜水艦と宮崎駿が好きそうなメカ満載です。

 ストーリーはコナンドイルのシャーロックホームズを全部覚えているわけではないですが、本作のオリジナルでしょう。推理というより冒険です。
 そもそも本格推理を愛好する人はシャーロックホームズを推理だと思っている人はいないでしょう。ギャグにか見えません(「氷菓」の摩耶花の反応ですね)。ドラえもんでのび太が読んでいましたのでその程度です。だからまあ子供向けアニメの素材として丁度いいのかもしれません。シャーロキアンの反論はあるかもしれませんが。

 キャラです。犬にしたのも子供を意識したのでしょう。宮崎駿はケモナーではないと思います。
 男キャラは遠慮なく犬顔で色も多彩ですが、宮崎駿は普通に人間のロリコンですから女性キャラの描き方の顔は主要キャラになるほど人間に近く平らですね。髪も女性は人間のような生え方です。スタイルも普通に女性ですし。
 宝石の方で出てきたスリの少女とか。飛行船でワインを貰った女性とか。特にエリソン夫人はほぼ人間ですよね。鼻は申し訳程度に犬にしまいした、という感じでした。

「夫人」なので「エリソンさん」という旦那がいるはずなのですが、出てきませんね。未亡人とかなんでしょうか。それにしては明るいですが。結構年齢が…?ただ、25歳より上には見えませんが。
 TV版ではコナンドイル原作がクレジットされているのでハドソン夫人と原作準拠で、映画版は違うのでエリソン夫人なのでしょうか。別人…ではないと思います。(モロアッチ、モリアーティも同様です)

 ということで、今は宮崎駿史、アニメ史の一つとしての見方以外には難しい作品ですが、子供に見せる分にはかなりの良作です。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

64.5 22 冒険でコミカルなアニメランキング22位
バースデー・ワンダーランド(アニメ映画)

2019年4月26日
★★★★☆ 3.3 (53)
192人が棚に入れました
誕生日の前日、自分に自信がないアカネの目の前に突然現れたのは、謎めいた大錬金術師のヒポクラテスとその弟子のピポ――「私たちの世界を救って欲しいのです!」と必死でアカネに請う2人。そしてアカネが無理やり連れて行かれた世界は――骨董屋の地下室の扉の先から繋がっていた〈幸せな色に満ちたワンダーランド〉! ふしぎな動物や人が住む世界から、色が消えてしまう!その世界を守る救世主にされたアカネが大冒険の果てに下した、人生を変える決断とは?

声優・キャラクター
松岡茉優、杏、麻生久美子、東山奈央、藤原啓治、矢島晶子、市村正親
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

童話の世界

原恵一監督、Signal-MD制作。

児童文学からのアニメ化。

自分を持てない少女アカネの前に、
謎の錬金術師と小さな妖精ピポが現れる。
骨董品屋の地下室の扉で繋がる不思議な世界。
彼らの世界を救うため少女の冒険が始まる。

扉の向こうはカラフルな色彩の世界で、
そこには不思議な住人が暮らしている。
歴史では蒸気機関は発明されるも、
どうやら科学が発展しなかった世界だ。
{netabare}人々は便利さの追求よりも、
穏やかな生活を選んだのでしょう。
児童文学ならではの緩やかな主題があります。
アカネは緑の風の女神となり、水が枯れ、
色が失われつつある世界のために前へと歩む。{/netabare}

子供の目線で世界を眺めてみる。
大人たちが忘れてしまったものを、
未完成である子供たちは知っているのだ。
彼らは透明な窓を持っているのでしょう。
きっとありのままに世界を眺めている。
監督らしい主題がここでも健在ですね。

純粋に楽しむには少し生き疲れたけど、
児童文学ですから素直な心で楽しめればと。

童心の心象風景、童話の世界、
私たちにも未だ冒険の舞台があるのです。
それで良いのではないでしょうか。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 38
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

緑の風の女神の勇気

 平成最後に見ようと思っていたけど、令和元年初日になってみることになったです。

 仮病で学校を休んだ主人公のアカネが、叔母チィの店に自分の誕生日プレゼントを取りに行ったです。
 怪しい手形に手を入れてしまい手がハマってしまうことにです。
 すると床下から、怪しいヒゲのおじさんヒポクラテスと弟子の妖精ピポに、緑の風の女神として世界を救ってほしいと頼まれるです。
 チィも興味本位になり、ヒポクラテスの首飾りなどで、一緒に異世界に行って冒険するのです。
 いきなり、悪いやつみたいな2人組が、現れるです。この二人は、実はこの物語の真相に大きく関わる二人だということは、最後まで見てのお楽しみです。

 この世界の水が枯れ果てて、色がなくなりつつある自体とは?です。それを救う雫きりの儀式とは?も、最後までの注目です。

 冒険もアカネとチィの絡みが、面白いです。また、背景作画を通した世界観に、素晴らしさを感じたです。
{netabare}  ヒツジのコートもどこか可愛らしさと面白さを感じたり、この世界ならではの金魚に乗って水中を移動するところなども良かったです。{/netabare}

 この物語の真相が明らかになって、アカネがしずく切に立ち会ったときの行動も、いい見せ場だったと思うです。

 冒険を通してアカネが、今までの生活と冒険で気付かされた幸せというものについて、この世界そのものが、かけがいのないプレゼントだったということを示してくれたお話だったです。優しいアカネの母親も良かったです。「これでいいのだ!」です。

{netabare}  最初、アカネがハマった手形の前に佇むピポの後ろで、後ろ姿な野原しんのすけの置物が、なんか面白いです。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 9

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

子供向け?大人向け?オタク向け?

クレヨンしんちゃんの方がよっぽど大人も楽しめる作品です。
原作の対象が高いので、スタート位置が違う事は勿論ですが、クレヨンしんちゃんの場合、子供向けに昇華されて安定した面白さがあるように思います。

このアニメのキャラクターデザインや作画は、子供向けにしてはコミカルさが足りないと思いました。
このアニメのストーリーは大人向けにしてはシンプルすぎると思いました。
では、誰に向けたものなのでしょうか。
最近のアニメは一部の客がお金を落とせば良いという考えが特に深夜アニメを中心に蔓延しているそうですが、これは一体何処を目指しているのでしょうか。

今ならオトナ帝国が、安定した土台とプロ達個々の仕事の結晶だったとわかります。
綺麗な世界、綺麗な作画、安定したストーリーの運び方、どれも良いと思いますが、私はあまり楽しめませんでした。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 12

61.7 23 冒険でコミカルなアニメランキング23位
モンスターハンター ストーリーズ RIDE ON(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (23)
81人が棚に入れました
ここは人とモンスターが共存する世界。モンスターを狩る者たちはハンターと呼ばれた。そのハンターの世界の片隅に、モンスターと絆を結び共に生きる者「ライダー」がいた。ライダーは、モンスターの秘められた力を目覚めさせることが出来る「絆石」を持ち、絆を結んだモンスター 「オトモン」と密かに暮らしていた。ライダーの村「ハクム村」に住む少年リュートの夢は、"世界一のライダー"になること。12歳になったリュートは「絆石」を授かる儀式を前に、最初の「オトモン」を自分で見つけようとする。心優しい幼なじみのシュヴァルと、同じく幼なじみで好奇心旺盛なリリア、リュートの相棒でお調子者のナビルーと共に森の奥深くへと足を進めたリュートは、そこでリオレウスと奇跡的な出会いをするのであった─。 「ライダー」と「オトモン」たちの絆を結ぶ物語が、今始まる!

声優・キャラクター
田村睦心、M・A・O、逢坂良太、高橋未奈美、杉田智和、水樹奈々、牧野由依、後藤哲夫、柳田淳一

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

日曜日朝の子供向けアニメ(第2部突入 → 視聴終了)

タイトルの通り、『モンスターハンター ストーリーズ』(以下、「ストーリーズ」)というゲームの世界観に基づくアニメ作品。

普通の『モンスターハンター』シリーズが協力プレイによるモンスター退治などのクエストを中心とするゲームなのに対し、ストーリーズでは単独プレイあるいは1対1での通信対戦を行うゲームであり、また特定のモンスターをパートナーとして選ぶ(作中で「オトモン」と呼ばれる)という、まったく異なるゲームシステムになっている。

モンスターを狩る「ハンター」とは違い、オトモンを連れるプレイヤーの職業は「ライダー」と呼ばれる。

アニメ作中でも主人公はライダーであり、どうやらライダーとハンターのそれぞれの成り立ちや違い、ライダーとしてのモンスターたちとの調和などが話のテーマになるようだ。

録画機(Panasonic DIGA)が勝手に新番組を録画してくれる機能があったため、たまたま1話目を視聴することができたのでなんとなく観続けているが意外と悪くない(笑)。

2017.10.4追記:
普通の『モンスターハンター』シリーズには無い、「ストーリーズ」特有の設定と思われる異能ナビルー達である「ナンバーズ」が登場。途中、彼らの名乗りで尺を稼ぐダメ演出があり、ちょっと鬱陶しかったです。

「白き竜の伝説」編とでも呼ぶべき<第1部>が終了し、9月から「ブラックライダーズ」編とでも呼ぶべき<第2部>に突入。

ところでこれ、いつまで続くんです…?

2018.4.1追記:
約半年間の「ブラックライダーズ編」を経て、無事終了。そしてなぜか視聴の方も完走。

ゲームの側の設定に合わせてライドオン時に鎧を着るようになったり、「重ね合わせの儀」で他のモンスターの能力をオトモン(自分がライドオンするモンスター)の能力に付加できるようになったりしましたね。

主題歌がジャニーズWESTだったりと終始「子供向け」っぽい空気を醸し出そうとしつつ、番組最後の似顔絵コーナーでは「◯◯さん30さい」とか大きなお友達余裕展開なのは笑いを禁じ得ません。

お付き合いで観終わりましたが、「ずっと観てました」とか「モンハン好きです」とかでなければわざわざ観るようなものではないと思います。

あ、でもお調子者でいろいろやらかしてくれたマネルガー博士は意外と好きです(笑)。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 11

とらお さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

アニメ版は見てないですが実写との情報なので

実写版のトレーラー見てきました
予測通りです、みなさんの予想にある通りなのです
ハリウッドスター中心の作りですよわははは、、、
ミラ・ジョボビッチ出ると中心に据えるよなそりゃ
モンスタームービーの主役はモンスターでしょうに
ジョーズを100回見せたいよまったく

装備もモンスターから剥ぎ取った素材感なくいまいちな出来でした
ただし、砂漠からドーンとわいてくるディアブロのCGはさすがハリウッド
モンハンマニアなら「ハリウッド骨格実装はよ」でしょうなあ
※CGは針がね的な骨格に、肉や装甲を付けたしてるだけであり、
 骨格が動くと連動して肉や装甲が動く、つまり骨格が本体です

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1

くっく さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

なんか違うけど……………

「モンスターハンター」シリーズで初のRPGで、ほぼゲームと同時に始まりました。主人公たちはモンスターを操って、乗ることができる「ライダー」です。しかし、主人公リュウトは、相棒となるモンスター(オトモン)に悪戦苦闘。彼らは一人前のライダーになれるのか。

放送時間が日曜日の朝であり、ゲームの方も全年齢対象なので(基本的にモンハンは全て15歳以上)親子で楽しめる作品だと思います。ちなみに、モンハンをずっとやってきている人からしたらなんか微妙な作画(モンスターの絵)でしたが。まぁ内容はいいので見てみて下さい。

ああ、ダブルクロス発売楽しみだなーー

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2
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