ピピン林檎 さんの感想・評価
3.6
原作準拠の前半は面白かったのですが、後半オリジナル展開は・・・かなり微妙
2003年、2009年と二度もアニメ化された2000年代を代表する人気作品。
このうち、原作マンガ連載のまだ序盤で制作が始まったために後半からオリジナル展開となった旧作(2003年版)は、TV放送(全51話)のあと、続編となる劇場版『シャンバラを征く者』が2005年に公開され、興行収入12.2億円の大ヒットとなった。
また、原作マンガ終盤に制作が始まり、原作と同時ENDとなった新作(2009年版)は、TV放送(全64話)のあと、やはり劇場版『嘆きの丘(ミロス)の聖なる星』(但し続編ではなくTV放送分の途中でのサイド・ストーリー)が2011年に公開され興行収入6.5億円のヒットとなった。
・・・という事前情報に惹かれて、本サイトでも評判の良い本作について、TV放送分(旧・新)+劇場版2本を一気観してみました。
◆シリーズ別評価
旧作(2003年版) ☆ 良 3.6 (72点相当)
劇場版『シャンバラを征く者』 ☆ 良 3.8 (76点相当)
新作(2009年版) ★ 優 4.0 (80点相当)
劇場版『嘆きの丘の聖なる星』 ☆ 良 3.5 (70点相当)
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総合 ☆ 良 3.8 (76点相当)
◆各話タイトル&評価
★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回
============ 鋼の錬金術師 (2003年10月-2004年10月) ===========
ネタバレレビューを読む
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★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)16、☆(並回)30、×(疑問回)3 ※個人評価 ☆ 3.6
========== 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者 (2005年7月) =========
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◆総評
上記のとおり、第20話までは原作に準拠した展開で、その後は次第にオリジナル度が上がっていき、第29話以降は完全にオリジナルな展開になっていきます。
個人的な感想としては、折り返し地点の第25話が面白さのピークで、それ以降はストーリーが散漫になってしまい、作品テーマを確り打ち出せないまま(※ここが2009年版と個人的評価が分かれた理由)、強引に終盤をまとめてしまった印象が強く残りました。
ただ、TV放送分の後日譚となる劇場版(ネタバレレビューを読む )は、私が西洋史が凄く好きなこともあって、これはこれで観て良かった作品でした。