2023年度の傭兵TVアニメ動画ランキング 3

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の2023年度の傭兵成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年01月04日の時点で一番の2023年度の傭兵TVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

64.6 1 2023年度の傭兵アニメランキング1位
老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (207)
616人が棚に入れました
『⽼後に備えて異世界で8万枚の⾦貨を貯めます』の、原作は⽇本最⼤級の Web ⼩説投稿サイト「⼩説家になろう」で累計 1 億 2,000 万PV 超えした⼩説。18歳でありながら中学⽣に⾒られてしまう童顔⼩柄な少⼥・ミツハが両親と兄を事故で失い天涯孤独になるところから物語が始まる。 ショックによる⼤学受験失敗、両親の保険⾦を狙う輩、進学か就職か、家の維持費や⽣活費など数々の出費・・・これからの⽣活に悩んでいたミツハはある⽇、謎の存在から「こちらの世界」と「異世界」を“⾏き来”できる能⼒を与えられる︕ そこから彼⼥が思いついた将来設計とは、⼆つの世界で10 億+10 億の合計 20 億円<8 万枚の⾦貨>を貯めるというもの︕ そう、頼れる者のいない彼⼥の安泰な⽼後のために︕!
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

拝金主義者の「希望の星」

主人公の行動原理が基本的に金{netabare}儲け目的であり、その目的のためには
噓も方便という感じの軽いノリで物語がサクサク進んでいきます。

老後のために貯えが必要という理屈はわかりますが、あまりに現金な主人公のキャラ性及び
思考回路には賛同し難いものがあり、感情移入もできず、今一つ魅力を感じることができません。

更に悪いことには廚二病的な発言が多く、傭兵に向けた戦意高揚の演説など特に
ドン引きするくらいの痛々しさが目に余ります。

何と言ってもキャラに魅力がないのが決定的であります。

しかし何故か物語内の王侯貴族からはやり手として一目置かれ、ちやほやされ
ているのですが、それを傍から見るこちらとしては違和感を抱くしかない状況に陥ります。

高校を卒業した程度の女子に見事手玉に取られる貴族というのは
あまりにちょろ過ぎて、思わず脱力してしまいます。

いつもなろう系の異世界同様すべてがチープ過ぎます。

そんなわけでドラゴンが出てくる最終決戦も特に盛り上がるわけでもなく
さっぱり終了、いつものなろう系の物語でしたというオチであります。

良かった点があるとしたらEDソングくらいだったかもしれません。{/netabare}


いつものなろう系異世界転生ものであります。

厳密に言うと異世界転移ものになるかもしれませんが、
現代人のチート能力を駆使していくパターンはお約束であります。

夢が何でも叶う「異世界転生」でありますが、{netabare}現世と自由に行き来でき
じっくり作戦を練った上で異世界へ突撃できるというのは
本作の画期的なところであると言えるでしょう。{/netabare}


●異世界で金儲けしなければならない理由

本作は一見してフィクションでありますが、実は我々の未来を密かに示しているのであります。

「SDGs」を達成しなければ近い将来人類は滅びるということで、
【グレートリセット】が強制発動されます。

{netabare}結果ほとんどすべての産業が破壊され、多くの人が職を失います。
と言うことで異世界でゴールドラッシュを起こそうという計画であります。

米国で2つの銀行が破綻しました。
シリコンバレー銀行とシグネチャー銀行であります。

米国では物価高(インフレ)を抑制するためにFRB(中央銀行)が利上げを継続的に実施しました。
その結果銀行が資産として保有する債券価格が暴落し資産が目減りしていきました。

この状況を受けペイパルマフィアとして名高いグローバルエリートの「ピーターティール」は
シリコンバレー銀行からの預金引き出しを煽り、取り付け騒ぎとなり同銀行は破綻しました。

銀行破綻が金融危機に繋がらないように米国政府とFRBは預金を保護する措置を講じ
パニックの火消しに奔走しました。

シリコンバレー銀行などの中小銀行に限らず多くの銀行がFRBの利上げ以降財務状況が
とても厳しい土俵際に追い込まれています。

大きすぎて潰れたら世界が終わると考えられるクレディスイス銀行もかなり厳しい状況にあり
ある種の金融不安のムードが高まって参りました。

米政府の迅速な対応により今すぐ金融ショックが炸裂するわけではないですが、
一度資産デフレに陥った銀行の体力が戻るのはかなり難しく、この先銀行が
どうなるのかと言えば生き残るために貸出資金を絞り、リストラなどで身を削る
サバイバル展開になるように思います。

体力ある銀行はなんとか生き残りますが、そうではない銀行は時間とともに倒れていくでしょう。
小さいところは必然的と言えるまでにお行きになります。
そしてやがて大きい所に波及します。

いつ来るかはわかりません。1か月後か?半年後?それとも来年か?
残念ながらソフトランディングは無理でしょう。

今回の騒動「ピーターティール」が噛んでいたというのが兎に角怪しいです。
そして当方の近所の銀行店舗も統廃合が速やかに完遂されました。
2銀行の破綻は終わりの始まりの狼煙であるように思います。
恐らくは計画の始まりのサインでございましょう。{/netabare}

【グレートリセット】は必ず実施される計画であります。
百年に一度のカタストロフィにショック死しないように心の準を整えてください。


●3.22~FOMCでのパウエル爺さんによる歴史的スピーチ…

{netabare}FRBのパウエル爺さんが声明を発表いたしました。
米国ではFTX、SVB、シグネチャーの3つの銀行が既に破綻しています。

パウエル爺さん曰く米国の銀行は健全であり万が一の事態が発生しても
FRBが資金注入するので問題はないという超強気発言を誇示しました。

将来的には雇用や物価は下火に向かうという見込みですが、直近の物価高を抑制するには
金利引き上げを継続する必要性があるというお話でございます。

要するに当面は金融引き締めを行いますので、景気悪化は確定し銀行の財務状況は
更に悪化し、従いまして残念ながら銀行の破綻は今後も続くだろういうことになります。

権威あるFRBの大先生から米国の銀行は健全であるという発言を頂きました。
要約すると、ただのハッタリであります…

リーマンショックと全く同じワンパでご臨終でございます。

FRBがやり過ぎなまでに金融引き締めを行った結果、銀行は資金不足で火の車でありまして
こうなったら銀行は自力救済不能の自滅カウントダウン状態に陥ります。

銀行は潰れないために貸し渋りや貸し剥がしを行い、企業は資金繰りに苦しみ
どう考えても経済活動は停滞します。

SVB、シグネチャー、そしてクレディスイスと一見して無事に処理されたように見えて
実際は株主や投資家は莫大な損失被害を食らいました。

米国の銀行は健全ですって?つうか、金返せ禿げ!ってな感じで、
取り付け騒ぎも投資資金の逃避も止まる見込みない状況が未だ続いております。

FRBによる金融引き締め政策は最低でもあと2、3か月続きます。
それだけの時間があれば体力弱い銀行がお行きになるには十分過ぎると言えるでしょう。

米国の銀行は健全であるのでこれ以上の破綻の連鎖はないと言いながら
まさかの次があったら?さて、市場はどのような反応を示すでありましょうか??{/netabare}


主人公は幾ら童顔とは言え高校3年生でございます。
見た目は兎も角、リアルの高校3年生が小学生がしてるようなあんな髪留めを
しかも2つも?付けるものなのか??大いに怪しいところであります。

タイトルの{netabare}【8】万枚と髪留めの羽の枚数は一致し、【8】は【金星】を示す数であり
当然【金】貨と【金星】もかかっているのだと推測いたします。

【金星】は何でも願いを叶えてくれるらしく?
そういうことを暗示したくて、またしても【8】という数字を列挙しているのでありましょう。

何でも夢が叶う「異世界転生」で金儲けというとてもわかりやすいテーマでありますが
異世界転生で金儲けが出来ることが世に浸透すれば、本格的な異世界転生ブームが
起こるのでありましょう。

ドル基軸通貨体制と貨幣の時代は終わりを迎え、【金】などの{/netabare}現物資産が見直される動きも
徐々に強まっていくものとなるのでしょう。


●トラップ発動!?
ご令嬢お披露目晩餐会で寿司{netabare} とかポテチとかポッキーとか・・・
突っ込んだら負けと言われるなろう系のいつもの釣りトラップ発動であります。
から揚げやエビフライにレモンは付けなくても大丈夫であります。
レモンは臭み消しでありますので。

何故かよくはわかりませんがやたらとジャンクフードを描くのが好きなのは
どういう発想なのでしょうか?

この晩餐会には一族の命運がかかっているという割にノリが軽すぎるような気がします。

異世界転生は軽いノリで行けるということを表しているのかもしれませんが
主人公が腹黒拝金主義者のチートであることなど含め行動原理に感情移入し難く
説得力が今一つないのが、{/netabare}本作の最大の問題点と言えるのかもしれません

投稿 : 2025/01/04
♥ : 4
ネタバレ

大貧民 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

アニメ化失敗!

((中盤まで見て思うアニメ版のここが駄目))
多くのアニメ化が失敗した作品にも言えることですが。
・戦闘シーン、アクションがしょぼい。立ち位置が変。動きが変。
・余計なシナリオの追加。要らないシーンだったり、キャラの解釈に合わない行動だったり。、
・本来原作ファンが見たかったシーンを削る。
・演出が間延びしていて、話が進まない。
・原作の面白さをアニメ制作側が理解していない。(これは決定的な大問題)
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アニメ化にあたってか、電子書籍サイトでコミカライズ版が1巻無料になっており、読んでみたら面白い。見事にハマって、コミカライズ版の既刊10巻を購入して読むと最高に面白い。

もしも、異世界を行き着できる高性能どこでもドアがあったら、もしくは異世界に行き着できる凄いテレポーション能力があったらどう使う? という物語。
主人公の性格が、適度に良識があって適度にリアリストで適度にえげつない。
見ていて共感できる。
チート能力がとにかく強力便利なのだが、ただ転移と翻訳の二つだけで、主人公が現代地球の物を上手く使いこなしているのが小気味良い。
魔法で練金したり、魔法で必殺技を決めたり超絶剣技で大切断したりするのに飽きたりした人にお勧めしたい。


最初に出会ってゆく、村人、領主、王様、傭兵たちが善い人なのはご都合的かも知れないが、店舗経営、戦争、領地経営とやってゆくところが、好みに合っている。

ただ、こうした経営物、戦略物って、アニメ化すると途端に陳腐な作画や演出だったりして、面白くなくなるものが少なくないので、そこは心配だが、コミカライズ版同様に面白さが出せれば間違いなく面白いはず。

1話を視聴して、コミカライズ版に比べると情報量が減っているのは残念。
セリフでのパロディネタがだいぶ削られている。好き嫌いが別れるところだが、残念。対オオカミもちょっとあっさりと物足りない。

ちなみに、一般的には資産1億円で富裕層とされる。10億円あればかなりの富裕層。資産運用だけでけっこう贅沢な暮らしが出来る。

2話目視聴
車で移動中のお店の看板が意味ありげに次々映して行く演出が意味不明。
実は、原作では {netabare}ミツハが普通車の免許をとるのはこの少し後で、村から領都へ行くのも、歩きだったのがアニメでは乗合馬車に変わっており、途中下車の遣り取りがあったり{/netabare}する。
致命的な作画ミスなのが、 {netabare} 民間軍事会社にて一番最初に拳銃の講習を受ける際、ワルサーPPSのマガジンを抜いてからスライドを引いてチャンパーに銃弾を送って、ミツハに渡して射撃している。マガジンを抜いてそんなことはできないので、本来はマガジンを抜くのではなく、射撃をする前にマガジンを差し込むのが当たり前。 {/netabare}アレ! となって見直してみてもやはり、 {netabare} マガジンを抜いている、これでは撃てる筈が無いのだが。銃を他人に渡す前にマガジンを抜いてチャンパーに残弾が残っていないか確認をする動作にも見えるので、それだと受け取ったミツハがマガジンを差し初弾を装填する作業が抜けており、 {/netabare}どちらにしても挙動が可笑しいことになる。

3話目
原作小説や漫画だと {netabare} ボーゼス家の執事シュテファンがボーゼス伯爵にミツハに会うことと、その際に家族で会うことをやんわり進めており、アニメのボーゼス伯爵邸の門番達がミツハのどうみても庶民ならざる風貌に違和感を持たずに、執事なりに確認もしなかったのが不思議に思える。
ミツハが策を弄するシーンを入れたかったのだろうが、{/netabare}やり方がどうにも稚拙に見える。
食事のシーンでも原作では {netabare}ミツハは「問題解決のコンサルタント」を当初から標榜してから「連作障害」の話に持ってくるのだが、今後の展開から「問題解決コンサルタント」は雑貨と共にもう一つの仕事の柱になるので飛ばさないで{/netabare}ほしかった。

アニメのペース配分がかなり遅く感じる。どうも、テンポが悪く感じる。半分でテンポよく進める方が作品が引き締まるぞ。
原作小説の○巻あとがきで、作者の {netabare}『ここまでで第一部、アニメ化された際に1クールで』みたいな記載があるのだが、このペースだとおそらく、中途半端な所で終わりそう{/netabare}。

4話目
王都に着いてからの話。小説や漫画では、{netabare}同行したボーゼス家の使用人たちとの遣り取りから、不動産屋、ボーゼス王都邸での遣り取り、ミツハの店舗の改装などのための職人たちとのやりと{/netabare}があったのだが、全カットされており、ボーゼス王都邸の執事たちが{netabare}ミツハを令嬢扱いしてみせたり、不動産屋に圧をかけたり{/netabare}と、お人好しだけでは無いボーゼス家の一端を見ることが出来た筈なのに非常に殘念。
また、本来なら職人たちへのリスペクトなどを見ることが出来たのだが、全カットされており、非常に殘念。Aパートでやって欲しかった。
お店を手に入れるまでのエピソードがカットされたために、開店前のいくつかのシーンの後は、ライナー家編に繋がる最初のお客様たちの話から、 {netabare}鮮魚は王都では食べられないのに鱗取器を仕入れた{/netabare}ミツハのやらかした失敗が発覚。それはそれで結果オーライだけど。
ここらへんのエピソードもBパートだけで納められると思うので、不動産屋やボーゼス王都邸でのエピソードは是非にやって欲しかった。

本作は、異世界なろう系にありがちな、スローライフ系では無く、サクセス系、ストラテジー系だと思っているので、もう少しキビキビ勧めた方が良いと思う。その一方で面白いエピソードは削らないで欲しい。原作にあった {netabare}ボーゼス王都邸での{/netabare}遣り取りは、作品のスタンスを示すものとして欲しかった。原作ファンはそういうところに惹かれている筈なんだけどね……。

5話目
だいだい流れは原作どおりだけれども、元の世界の幼なじみの実家の酒屋に酒を仕入れる事やコスプレ好きが高じて洋裁屋をやっている店長へこちら側の服飾ファッションを伝えたりするシーンなどが削られており、お仕事主体の本作を、アニメ制作側は相変わらず判っていない。

6話目
原作どおりやれば良い作品になるのに、なんで改変したがるかな……。
なんだろ、この茶番、寸劇は……。脚本家はオリジナリティ出したいんだろうな……止めてくれ。

原作の面白さって、ミツハのテンポの良いノリツッコミと昭和の人間しか分からないパロディネタ。チートな魔法とかではなく、現代の地球のものや現地の人を上手く使って成功して行くところなんだがな……。

10話目
監督や脚本家は原作ちゃんと読んで無いのか、それとも原作はモチーフぐらいにしか思っていないのか?
もともと原作への理解が低いと思ったけれど、余計な「作りたいアニメ像」というものがあるのかも知れないな。迷惑な!

投稿 : 2025/01/04
♥ : 9
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ちょっと面白い。ポテンシャルは感じますが作品は中途半端でした。

1話「何をやりたいか」でなく働く前からFIRE狙い…寂しい時代です。

{netabare}  18歳であまりの夢の無さにちょっと涙がでます。働く前からFIRE狙いですか。異世界への妄想の設定と合わせてあまりの現実の辛さがダイレクトに反映しすぎでしょう。寂しくなりますね。

 利殖も考えないで10億円+10億円をためるって…税抜きで100歳まで年収1000万円以上という発想が、世間知らずというかなんというか…「何をやりたい」という夢ではなく、苦労しない隠遁が今の夢なんですね。わからなくはないけど…シビアすぎます。

 異世界ものとしては、今期題名に興味もって狙ってた作品です。内容は珍しく行き来できるんですね。ちょっとアニメの作画と演出が安っぽいのが心配ですけど、ストーリー…というよりブラコン娘のキャラに興味がでました。ただ、1話見た限りでは期待値は低めにしておいた方が良さそうですね。 {/netabare}


2話 あれ?かなり面白い…かも。ミツハの行動力が良いです。

{netabare} 設定にいろいろ無理はあります。民間軍事組織が武器調達とか金の裏換金とかやるとも思えませんが、ヒロインの行動力と交渉力で全部「有りだな」になります。

 老後に備えてFIRE狙い…ではあるんでしょうけど、いろいろ計算して異世界と現世の行き来能力と遺産を利用して、時間、金、労力を投資してるのが面白いです。というか、やっぱりキャラですね。まあ、魅力的なキャラをつくりましたね。EDはメチャメチャ可愛いし。

 怪力幼女もちょっと笑いました。あと近所のおばさんが心配しているところとか演出もいいですね。

 1話目ではFIREマインドがちょっと寂しかったですけど、想像以上に行動的で、スローライフやチート能力、商会でマヨネーズ売るだけじゃないので結構面白そうですね。
 
 製作委員会の「ろうきん」というセンスもいいので、期待枠に昇格です。{/netabare}


3話 うーん。微妙ですね。設定と全体のストーリー、ヒロインはいいんですけど。

{netabare}  いいような悪いような。まず、お兄ちゃん出すぎですね。ブラコン設定必要ありますか?必要ならいいんですけどキャラデザの関係で画面が見苦しいのかテンポが悪くなるのか。

 現代と行き来するのは斬新でいいんですけど、なんというか「本好きの下剋上」のイージーモードチート武器付きみたいな感じですよね。
 いや、決してそれが悪いわけじゃないんですけど…なんででしょう。エピソードはいいけど説得力が今一つなのとアニメ演出かなあ。
 どうやって儲けるか、異世界を生き抜くかが大切な部分なのでそこの表現が不十分なのかもしれません。他の設定はある程度でいいですが、この金と生存の部分は勢いでごまかさず丁寧にやらないから乗れないのかもしれません。

 2話は良いと思ったんですけど、領主の家に来てからかなあ。ちょっと言語化するのが難しくて自分でも何といえばいいかわからないですが、キャラとストーリーは良いのに微妙に出来が悪く感じてしまう。不思議なアニメです。{/netabare}

4話 ポテンシャルは感じるが、エンタメが弱すぎます。

{netabare}  ミツハはいいですけどね。特にOPとEDのミツハは本当に可愛いです。もう少しぶっ飛んでると思いましたが、比較的普通でしたね。
 いきなりシャワーとかドライヤーとか…なんでもありですねえ。風呂屋やったほうが儲かる気がしますけど。
 とんでもスキルもそうですけど、レトルトととか食わせたら塩分過剰でおいしいわけはないと思いますが、そこはいいでしょう。そこは言いにしても、普通?

 まあ、保留かなあ。もうちょっと丁寧に作ってくれれば銃とかシャワーとかポテンシャルはある気はするのでが、丁寧な設定、笑い、驚き、感心、ワクワク、エロ…そういうエンタメがかなり弱いです。
 もう少し話数が進んでぶっ飛んだ展開なら見るかもしれません。キャラが可愛いだけに残念です。一旦休みます。

 4話なので点数は入れます。 {/netabare}


10話 なんかちょっと面白くなってきました。

{netabare} 軽い感じでアニメが見たかったので、一旦切りましたが再視聴してみました。10話を見たら面白かったので、遡って見ました。ミツハの無双を見る分には結構面白くなってきました。

 ミツハが本格的に活躍するのが6話くらいからなので、それ以降がいいですね。設定がやっとここで落ち着いたからでしょうか。
 ミツハはキャラデザは可愛いし面白い娘なので、なかなか目新しいです。全体的に作画、美術が安っぽいのでもったいない気もしますが、話がゆるーい感じなので、あまり気になりません。

 脚本、構成、演出そして作画。悪くない設定・キャラ・展開なのでほんの少しずつレベルアップしてもらえれば、もうちょっと人気が出たのでは?と思います。

 OPのアニメは本当にいいですね。本編よりかなりいいです。画面のエフェクトでノイズっぽいのが入っている意図がわかりませんが、何かの伏線?まあ、考えすぎですか。 {/netabare}


最終話まで。ポテンシャルは感じますが作品は中途半端でした。

 行き来できる異世界もの、あるいは現代の技術が使える異世界ものの典型例ではあります。キャラの魅力と老後に備えるという方向性、軍事プロバイダを使って俺TUEEEにしなかったところが面白かったです。

 作品としては中盤の設定の説明が一段落してから、要するに王族と係わってからが面白くなり始めたかなあという感じでした。最後の4、5週は毎週ちょっと楽しみでした。

 評価的にはアニメ全体の要素、作画・キャラデザ・演出・ストーリー…ちょっとずつ水準に足りていなかったですね。組み合わせで考えると相乗効果でかろうじて及第点の作品にはなっていた感じ、という印象のアニメでした。

 キャラ造形や設定にポテンシャルは感じるんですけどやっとこれからと言うところで終わってます。設定の説明が面白いアニメではあるんでしょうけど、そこの出来が兄の登場とか1回登場した森の家族とかを切ってしまっているので、尺の使いかたがもったいなかったです。
 戦闘や緊迫感がある部分と店のパートとがなんとなくバラバラな印象もあります。

 それとストーリーの方向性が金儲けですから、よほど話を作り込まないと凡百の作品の展開になることが予想できます。マヨネーズかリバーシとかまあそう言った展開でしょう。戦闘が主体の「GATE」みたいにそっちを主流にするほうがまだ面白いかもしれません。

 ということで、まあまあ、と言う言葉がぴったりのミツハありきのアニメでした。ミツハの点でキャラだけ4にします。声優さんもキャラにあっていたので3.5にしました。





 









 

投稿 : 2025/01/04
♥ : 20

59.0 2 2023年度の傭兵アニメランキング2位
アリス・ギア・アイギス Expansion(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★☆☆ 2.9 (50)
160人が棚に入れました
時は未来 アキ作戦が終わり日常が戻った東京シャード。 ヴァイスの襲来も減り、ヒマを持て余している成子坂製作所の面々。 そこへ憧れのアクトレスになりたいと 一人の少女が門を叩くのだったが、、、

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

オチの無い美少女達の日常を描く!だから何だよと…。ラストは少しSFだけど挽回不能!

 12話(最終話)まで観ました。2023.06.22

 ラスト二話は、少し戦闘美少女ものっぽい、シリアスな話でしたが、成子坂製作所の立ち位置が不明なので、組織間の話をされても良く分かりませんでした。

 犠牲になった他のアクトレスはどうなったんでしょうか?廃人になったり死亡したりしているのかな?

 アクトレスが人間扱いされているのかも不明な状態で、一応仲間は無事でしたでは、オチとして弱いです。  

 結局、アクトレスは傭兵みたいな、使い捨てのパートタイム戦闘員か何かってこと?仲間がどうこう言う以前に雇用形態が気になります。

 結局、ソシャゲの宣伝なので、ゲームの設定以上の情報が無いんでしょう。

 ゲームはプレイしていないので、内容は良く分かりませんが、CMからは美少女がたくさん出てガチャを引いてバトルしろ的な、物語性もクソも無い感じはします。

 正直、面白くはありませんでしたが、色々な制約がありそうな中、製作したスタッフの皆様お疲れ様でした。

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 10話まで観ました。2023.06.06
 
 ちょこちょこレビューを書かないと、前回の話を完全忘却してしまいます。一話完結の日常系で面白くないと、いちいち前の話を覚えちゃいないですね。

 10話は水着回でした。まぁ、抑えた絵柄なので特に萌もしなければエロくもありません。

 ゲストキャラとか出てきますが、ゲームをやっていないので、何だかわかりません。

 このまま、爪痕を残せずいつの間にか終わっているアニメになりそうです。
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 8話まで観ました。2023.05.25

 キャラクターにコスプレさせたパロディのパロディ回が続きます。もう、日常ですらありません。大分キャラクターに愛着が湧きつつありますが…。

 8話Bパートではキャラクターが3頭身になります。カワイイんですが、益々誰が誰か分かりません。後、何のパロディなのかも不明です。

 キャラクターと声優人気を前提に作られても、なんとも言えないです。

 作画は悪く無いのでクソアニメとも言えず、どうしたら良いんでしょうか?

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 6話まで観ました。2023.05.11

 横溝正史の探偵物のパロディのようです。製作側は楽しんで製作しているような感じはします。

 ただ…原作でのキャラの立ち位置が不明なので、パロディになっていません。

 良く知らないキャラがコスプレしているだけ…パロディのパロディなので何が面白いのか分からないです。

 まぁ、所詮ソシャゲの喧伝なので、コレはコレで良いのかもしれません。

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 5話まで観ました。2023.05.03

 また、バトル無しです。高尾山へ行ったり、ヒーローショーの助っ人をしたりします。

 どっかで観たような話が続きます。4話のラストは何だったん?見間違い?

 このまま、女の子達の日常に萌えてて良いのでしょうか?原作ゲームの内容が分からないので、応援して良いのか戸惑います。

 主人公達は、今後バトルに参加するんでしょうか?あっけなく戦死したり、イデオンのヒロインみたいに爆発で首が吹き飛び、頭だけ画面の右から左に回転しながら移動するようなグロ描写の犠牲になったりしませんよね?

 アニメの立ち位置が不明なので、鬱展開が無いとも言えず、とても不安です。

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 4話見終わりました。2023.04.25

 相変わらず、屋台を出してみたり、陳腐なバラエティー番組みたいのに出場したりと、女性キャラ達の日常話が続きます。

 機械生命体とのバトルはどうなったんでしょうか?ラスト、陰謀とバトルを予感させるエピソードが少し入ります。
 
 もう、日常回は飽きたので、今後の展開に期待です。

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 3話まで観てのレビューです。2023.04.23

 キャラの名前の呼び方が間違ったまま放映されちった…。とのことで話題?になってますが、まぁどうでも良いです。

 ひむかいが、ひなたになったからってスルー案件です。気分で呼び方変えてる変な奴が混じってるのかな。

 女の子達のキャッキャウフフの日常を観る話ですが、ギャグ路線なのにオチも無い駄話を延々とやります。

 原作ゲームでは、戦闘とかするらしいですが、今の所全くメカも戦いもアクションもありません。

 原作ファンじゃないと、どこを楽しめば良いのか戸惑う作品です。完走にはかなりの気合いが必要そうです。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 2
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

日常アニメにしたのは良かったと思う

{netabare}
有名なソシャゲが原作のアニメ。
キャラデザがフミカネ氏なのでちょっと興味はあったけど、原作は特に知らない。

このアニメの良かったところはソシャゲ原作アニメにありがちなファンしかわからないようなストーリーを極力やらずに、日常作品に舵を切っていたこと。
ソシャゲ原作でストーリーをやって面白かった作品なんてぱっと思いつく限り一つもないから、全ソシャゲアニメはこうすればいいのに。
真逆の意見も多かった気がするけど、萌えアニメ好きなら原作を知らなくても楽しめる作品だと自分は思う。

萌えアニメと言っても、この作品はいわゆるカオスギャグ系作品で荒唐無稽な話ばかりなので好みは分かれるかもしれない。
急にパロディ回が始まったり、理解不能のホラー回だったり、Youtubeのショートアニメでやるような話だったり、スタッフが好き勝手やったような作品。カミカツとはまた違う方向で色々と狂ってた笑
回によって当たり外れはあれど、基本的に安定して面白かった。

ただ、最後の2話。なんでここに来てシリアスをやった。
ノルマか何かなのかもしれないけど、この2話は全く面白くなかった。
アクトレスとしての仕事を全く描いてないから、設定も理解不能だし、アクトレスの仕事での劣等感の話を感動的な演出と共にされても全く響かない。本当にラストの2話だけは残念だった。


ED曲がすっごく余韻に浸れる曲で好き。

私的評価:70点
私的ベスト回:4話

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆4
既によくわからん。なんやこのノリ。何やってんのこれ。
どういうアニメか分からん。ハイテンポな割に中身がない。
アイドル? エミッションってなんだよ。露骨な百合推し。
いきなり業務停止するな。

2話 ☆7
何アニメだよw これで当たらんとか。これもコンカフェか…。
スーツが無防備すぎる。アクトレスの実演。
酔ってた時の記憶あるのかw 政府厳しすぎだろ。
いや、戦争中だから当然か。
これ変にストーリーやってもいつものソシャゲアニメになるから…ってことなのかな、だとしたら有能采配。

3話 ☆9
このアニメ面白いなw 皿じゃなくてやかんで良かった。
そこで終わるな。

4話 ☆9
左の奇妙な団子はいいのか…。食べるのかw 体に支障を来たしそう。
麻薬成分ありそう。後ろ見たら何問目かわかるやん。
アクトレスらしいこと何もしてないけどな。
山勢への風評被害がやばそう。
ラストシーンと予告の温度差が酷すぎる。

5話 ☆7
人間じゃない模様。お金を貯めないと買えないという。
てか、主人公たちの所属してる組織って何なの。
言うて敵と言っても普通の人間なのがな。この乱闘感いいね。

6話 ☆9
中略するな。金田一? 戦国コレクションみを感じる。
ジャイアンリサイタル 同じ話やるのか…w 唐突な自首。は?
なんやこの回w 謎の特殊ED。

7話 ☆7
勝手にかわいがっとけ。女ひとりに怯えてて草。写真撮影。
普通にいい仕事しとるやん。草。どうせシリアスにはならない。

8話 ☆6
顔芸回? 今週意味わからんな。怖い。
ぜんまいざむらいおじゃる丸? 作画おかしくなったw
手の込んだ手抜き。これyoutubeに上げるやつでは?
内容頭に入ってこないw

9話 ☆9
また意味わからん回かw マスゴミ特有の改竄。作画頑張れ。
謎ダンス。力ありすぎやろ…。パロディ多いなw
サッシーデカすぎて草。2回目のホラー回?
前半と言い後半と言い鳥の扱いが酷い。
やっと世界観にあった敵キャラが。洗剤で死ぬとか昆虫かw
こういう終わり方好きだなぁw

10話 ☆7
福引当たりすぎ問題。今日は比較的普通だなw 反則にならないのかw
砂の城の体現。ちょっといい話で草。

11話 ☆4
急にシリアス来たか? ちょっとエロい。シリアス辞めて。
脱走しかないな。ガチシリアスじゃん...。最後まで日常やってくれよ...。
所々意味深なシーンをやるけど実は何もありませんってオチかと思ったのに。

12話 ☆5
糞回悲しい。
シリアスな世界観でバカなことやってたのが面白かったのに。
平凡な自分を突き付けられるばかりだったと言われても、ここまでの話全部日常回だからなぁw
雰囲気だけで感動展開やられても。
最後だけはいつもの馬鹿馬鹿しさで良かったけど・・・。
OPよりもEDを流してほしかった。

曲評価(好み)
OP「Dash and go」☆6
ED「Just a little bit」☆9
6話ED「中野慕情」☆6
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 3

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

LET'S COMEDY

この作品の原作ゲームは未プレイです。
あにこれで「アリス・ギア・アイギス」で検索すると、本編とOVAの2つがヒットするんですよね。
OVAは、「アリス・ギア・アイギス 〜ドキッ!アクトレスだらけのマーメイドグランプリ♡〜」と言う2021年にコラボ商品の特典として展開された作品で、dアニメストアでの視聴が可能となっていました。

2021年なので、本編より時系列が前…
ということで、先にOVAを1話だけ視聴してみたのですが、正直登場キャラが全く分からないので、全く楽しめなかったんですよね~^^;
こちらのOVAを視聴するなら、本編の視聴後にすることをお勧めします。


ときは未来、突如襲来した機械生命体『ヴァイス』により、
人類は地球からの脱出を余儀なくされた。
宇宙船団『シャード』による脱出行の最中、
人類はヴァイスに対抗し得る高次元兵装『アリスギア』の開発に成功する。
アリスギアを操る適性『エミッション』に
優れた女性達は『アクトレス』と呼ばれた。

やがて時が経ち、対ヴァイス組織として設立された
『AEGiS』から認可された民間企業のアクトレスが、
ヴァイス駆除を行うようになっていた。

これは、『アリスギア』を纏いし少女たちが、
宇宙を放浪する人類を救う物語である!


時は未来
アキ作戦が終わり日常が戻った東京シャード。
ヴァイスの襲来も減り、
ヒマを持て余している成子坂製作所の面々。

そこへ憧れのアクトレスになりたいと
一人の少女が門を叩くのだったが、、、


公式HPのINTRODUCTIONとあらすじを引用させて頂きました。

ゲームの方は戦闘シーンが満載のようですが、TVアニメ版は戦闘シーンが殆どありませんでした。
wikiには「日常に比重を置いたギャグ寄りのストーリーとなっている。」と記載されていますが、ギャグ寄りと言うより、日常グダグダ系の作品だったという印象です。

物語の主人公?は、アニメオリジナルキャラクターである「高幡のどか」。
アクトレスである比良坂 夜露の戦闘で見惚れてしまった「高幡のどか」が、夜露と一緒に働きたいと思い、彼女の勤めている成子坂制作所の門を叩くところから物語は始まります。
しかし、アクトレスとしての適性が不足しており、夢叶わずと思っていたところ夜霧の特訓の成果もあり、アクトレス能力に開花し…物語は動いていきます。

新人アクトレスの晴れやかな初舞台…
激戦を掻い潜り、アクトレスとしても人としても大きな成長を…と言う展開を期待しちゃうじゃありませんか。
かく言う私もメッチャ期待していました。

ところが、その期待は完全にスルーされてしまいました。
もう、アクトレスの免許を取る展開もそれに時間を割いた尺も勿体なかったのでは…?
と思っていましたが、どうやらこれはラストの怒涛の展開に向けた伏線だったようです。
いやぁ、実は終盤に差し掛かるまで、免許を取ったことをすっかり忘れていましたよ^^;

毎回、物語の冒頭では、宇宙で敵と戦うアクトレスのシーンがお約束の様に流れてくるので、彼女たちがアクトレスであることを忘れるまでには至りませんでしたけれど、これが無かったら、彼女たちの根幹である設定ですら忘れてしまっていたかもしれません。
そのくらい、戦闘とは真逆の展開の連続だったという事です。

その分、ラストの戦闘シーンが映えましたね!
それに、これまで見たことの無い展開のオンパレードでしたし…
こうして迎えたラストの展開は一見晴れやかな様にも見えましたが、個人的には少し寂しい終わり方だった様な…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、鈴木愛奈さんによる「Dash and Go!」
エンディングテーマは、堀内まり菜さんによる「Just a little bit」

1クール全12話の物語でした。
ぬーさん、まややん、石川さんらが出演しているので、展開はグダグダながらも総じて楽しませて貰ったような気がします。
これでようやくOVAの視聴ができるようになったと思いますので、早速視聴したいと思います。

キャラクターデザインに島田フミカネさんが参画されていたんですね。
どうりで、アリスギアとストパンのストライカーユニットに共通点が感じられた訳です^^

投稿 : 2025/01/04
♥ : 5

70.0 3 2023年度の傭兵アニメランキング3位
アークナイツ【冬隠帰路/PERISH IN FROST】(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (42)
159人が棚に入れました
鉱石病——れは人々の体を徐々に結晶化させ、死に至らしめる不治の病。
製薬会社ロドス・アイランドはその治療法を研究し、病が引き起こすあらゆる問題を解決するための取り組みを行っている。
感染者救済を謳うテロ組織"レユニオン・ムーブメント"の暴動を食い止めるべく、
ロドスは炎国の都市である龍門と契約を交わし、活動を続けていた。
スカルシュレッダーとの戦いの後、アーミヤは、ミーシャを救えなかった事実を受け止めきれず、ひとり悲しみに暮れていた。
一方、龍門郊外に廃都市を発見したロドスは偵察隊を向かわせる。
そこで奇妙な現象が起きていることに気づくが——
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

分断の理不尽に向き合う中国スマホゲー原作アニメ

※1期~2期を俯瞰したレビュー・感想。

【あらすじ】
様々な種族が共存する架空の惑星「テラ」

「源石」と呼ばれる鉱石は移動都市など文明の動力源ともなるが、
同時に「鉱石病」と呼ばれる不治の感染病ももたらす。

感染者を管理、迫害する政府組織。
感染者による理想世界の実現を掲げ暴動、ゲリラ活動を行う「レユニオン」
以上の鉱石病による人的、社会的な病巣除去を目的に軍事力を有して活動する企業「ロドス・アイランド製薬(ロドス)」

三陣営の抗争を軸にしたストーリーが展開される。
タワーディフェンス型の同名スマートフォン用ゲームアプリ(未プレイ)の連続アニメ化作品。


【物語 3.5点】
結論:1期の7話~8話までは我慢。


全体構成は1期が1~8話、2期9~16話の計16話。

物語の主体はロドスに置かれ、
一応の主人公もロドスの戦略指揮を担当し、プレイヤー視点を共有する「ドクター」に置かれる。

1期目は、記憶を喪失しているドクター視点で、
世界の基本設定のナビゲートも兼ねて、ロドスの活動に追随するシナリオ展開。
正直、中盤過ぎまでは、私はかなり退屈でした。

淡々と状況をなぞっていくだけと言いましょうか。
セリフも説明のための言葉が多い印象で。
ゲームの幕間イベントならこれでもOKなのでしょうし、
テキスト量が膨大だと言う原作を要約すると、説明調になってしまうのも致し方ないのでしょうが。
映像作品の脚本としては、ちょっと厳しいと感じました。

このまま1期目終了なら、私は2期目見ないつもりでしたが、
1期目のラスト7話~8話が、
(※核心的ネタバレ){netabare} 抗争の最中、ロゴスのリーダー・アーミヤが望まぬまま、保護するミーシャの弟でもあったレユニオンのスカルシュレッダーを殺害してしまい、ミーシャの恨みを買う{/netabare}
という感染者を巡る分断により、意図せず傷つけ合ってしまう。
不条理な社会状況と、理不尽な運命に葛藤する登場人物の痛切にメンタルを削られる、
中々の好シナリオを食らい、その勢いのまま2期目に突入し完走した感じ。


2期目では、より各陣営の組織リーダーの描写に重きを置いた群像劇に。
メインストーリーの軸が見えにくくなる副作用もある構成でしたが、
個人としては傷付けたくなくても、組織人としてはやらねばならないし、二枚舌だって使う。
各陣営のキャラたちの苦悩がより浮き彫りになって、訴えたいテーマがより伝わって来ました。

1期で土台となる設定・世界観の解説を一巡したこともあってか、
セリフにも軽口を叩く余裕が生まれて、
アニメ作品の脚本として及第点以上には達した印象。


本原作が中国でサービス開始したという2019年。
奇しくも、少し後の2019年末からコロナパンデミックがあり、
理不尽極まる、苛烈なゼロコロナ政策やそれに対する反発もあったりして。
私は、同国が抱える葛藤も想起しながらの視聴となりました。


【作画 4.0点】
原作ゲーム開発のYostarが設立した子会社・Yostar Picturesがアニメーション制作。

ビジュアルを眺めて、このディストピアには浸ってみたい。
と思ったのが私の視聴動機。
実際、その欲求を満たすだけの雰囲気は味わえました。

が、正直に言うと、私は、1期目までは凄くお金はかかっているのでしょうが、その割には退屈な映像。
良作画で4.0点というより、この映像ではまだ4.0点止まりと言うのが私の率直な評価でした。

シネスコサイズを活かした面白いアングルや構図がOP&EDアニメや序盤以外はあまり見受けられず。
1期中盤辺りは、大画面の中央に淡々とキャラを映すカットが続く印象で。
これなら通常サイズの方が描く面積減って楽なのでは?との邪念が生じたくらい(苦笑)

が、ここも一般人がメイン構成員であるレユニオンの暴動、ゲリラ鎮圧戦がメインだった1期目から、
“アーツ”を操るプロ同士の戦闘が本格展開される2期に入って、確実に良化。

戦闘ありきのバトルアニメではなく、物語の中で突き動かせれて戦う描写を追求する方針から、
バトルアニメーションも決してド派手エフェクトで魅せるタイプではないのですが。
レユニオン小隊長・フロストノヴァの凍結系アーツに関しては、
凍傷のダメージ描写など迫真の映像美で魅せてくれました。
寒さに耐えて{netabare} フロストリーフ{/netabare} は本当によく頑張りました。

この調子で進化していけば、制作決定している3期では、
4.5点以上に突き抜けた映像体験が望めるかもしれません。

ただシネスコサイズに合わせて、テロップ文字も豆粒化しているので、
そういう意味でも、スマホでの視聴はオススメできませんw


あとは、シリーズ通じて、どアップした瞳を通じた心情表現が、
繊細で怖かったです。


【キャラ 3.5点】
プレイヤー視点の主人公ドクターが、特に群像劇化した2期でますます空気になっていくのは仕方がないことですが。
にしても、戦略色が強いと言う原作ゲームのアニメ化で、
ドクターの軍略の妙を感じられるシーンが少ないのは寂しいです。
今後、喪失した記憶の回復と共に、本領が発揮されることを願います。

実質的な主人公と言えるのが、メインヒロインポジで、弱冠14歳のロゴスのリーダー・アーミヤでしょうか。
全員救済という理想は高潔ですが、清濁併せ呑むことも求められるリーダーとしては純潔すぎる。
彼女の両手の五指に、枷の如くはめられた指輪の真意。
ガラスの心の行方と共に、怖い物見たさが刺激されるヒロインです。

因みに広義のケモナー向けアニメとも言える本作。
ですが“ウサギちゃん”アーミヤのウサ耳にしても、
デフォルメは控え目で、かなりリアル寄りでグロテスクな獣の耳。

こんなディストピアじゃ、ケモ耳萌えしている余裕はないのかと思いきや、
2期に入って脚本に遊ぶ余裕が生まれたのか、
アーミヤもふもふカットも展開されていましたねw


2期で一時ロゴスと共闘した龍門(ろんめん)近衛局のチェン隊長。
チェンを始め、2期に入って敵同士で今度、一緒に飲みに行かないか?などのセリフも目立ちましたが、
ここも個人的にはむしろ腹を割って話してみたいくらいだが、組織の都合で戦わざるを得ない。
葛藤を好表現した良キャラでした。

それだけに、龍門の首魁・ウェイ(CV.山寺 宏一さん)による、
局員や協定相手を駒と割り切り理不尽な命令を下す、
冷徹な政治家ぶりが際立ちます。


総じて、詳細知りたければゲームプレイしてねという群像キャラ相関でしたが、
各々、それなりに視聴者の精神を削ってくるだけエピソードは有していたので、
私はこの痛み嫌いじゃありません。


【声優 4.0点】
原作のウリであると言う“豪華声優陣”がそのままキャスティング。

ロゴスリーダー・アーミヤ役の黒沢 ともよさんは、
低めの気だるげボイスも得意な声優さんですが、
本シリーズでは高めに柔和なボイスをコントロールして、
純粋な少女リーダーを表現。

一方でドーベルマン役の種﨑 敦美さんは、
静かで優しい高音ボイスも印象的な声優さんですが、
ここでは時にアーミヤの甘さも諌める低音スパルタボイスも披露。

キャストの新たな魅力も発見できる、まずまずの“豪華声優陣”


2期からのキャストでゾクゾクしたのがフロストノヴァ役の高垣 彩陽さん。
暴力的な凍結系アーツを発動する際の“挿入歌”も含めて寒々しかったです。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は林 ゆうき氏。
十八番の力強いストリングスによるメインテーマで真価を示す一方、
SF要素も絡む中華風の世界観に合わせて、エレクトロ成分や、
二胡のアレンジも仕掛けるなど挑戦的なサウンドも。

心情曲用に静かなバラード系BGMもありましたが、
会話劇に集中させるシーンでは無音が選択されることも多々あり。
ここもぜいたくな使い方だなと。


OP主題歌はMYTH & ROID「ACHE in PULSE」
2期のサブタイ【冬隠帰路/PERISH IN FROST】。
凍えるようなフロストノヴァのアーツと、シナリオ展開には、
Kihowさんの気が遠くなるようなボーカルがよく馴染みます。

ED主題歌はReoNa「R.I.P.」
ディストピアの狂気を歌ったスウィング曲。
これはこれで良曲なのですが。

私は何と言っても1期で原作ゲームプレイヤーでもあるというReoNaさん自身が、
作詞にも参加したバラード「Alive」が、
過酷な世界でも抗うアーミヤたちの心情が滲み出た傑作でグッと来ます。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 8

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

戦いはこれからだ!

 16話(2期8話)まで観ました。2023.11.27

 2期終了!良く分かんない話でした。キャラがいぱ〜い出てきて、何が何やら…。

 冷凍白ウサギを倒して終了ってこと?ラスト近くでキャラが怒涛の語り…。あぁそう…。さっさと死んで良し!

 耳が四つある以外、キャラデザは良いです。聴力のある耳が頭の上にあると、脳の容量が減るじゃ〜んという、中華リアルティなのか!?

 作画も良いですが、話が分かりにくいです。ゲームしてないと意味不明です。

 白ウサギは単体の方が強いらしいのに、なんで仲間連れてた?太鼓持ちが居ないと精神が保たないのかな?

 ゲームファンなら面白いかもです。
………………………………………………………………………

 13話(2期5話)まで観ました。2023.11.06

 サイバーパンクっぽいビジュアルの第三勢力が出てきて更にカオスです。

 なんでコイツら戦ってるの?殺し合いが趣味なのか?メフィストみたいな非人間的な奴に良く従ってるなぁ…。

 ゲームの世界観を壊さないように作っている様ですが、武器もあまり銃器を使わないなど、アニメで観ると何か不自然です。

 現代のインド軍と中国軍みたいに、国境紛争に発展しないように素手か棍棒で敢えて戦っている様な世界なのでしょうか?

 現実でも限定的紛争に留めようとする力が働いている地域はあるのですが、本作品では相手勢力の殲滅目的で戦っているので、そういう世界だよ?と了解しないと、視聴継続は難しそうです。
………………………………………………………………………

 12話(2期4話)まで観ました。1期に引き続き、2期も暗いです。2023.10.28

 ソシャゲ原作で中国資本が入っているらしいですが、1期に引き続き勝利条件の不明な爽快感の無い泥沼の争いを描いています。

 キャラはケモミミでカワイイですが、とにかく陰惨です。ゲーム原作なので仕方無いですが、戦いで勝ってもネームドは死なないし、拘束も出来ません。

 お互いに決定的打撃を敵勢力に与えられず、延々と非戦闘員を巻き込んで泥沼の消耗戦をした日中戦争のオマージュかなんかなのかな?

 OP、EDは格好良いです。一般兵が亡者の群れの様にトボトボ戦場へ歩いていく感じなんて、何とも言えません。

 主人公のウサギことアーミアの影も薄くなり、何が起こっているのかイマイチ不明確ですが、視聴継続です。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 2

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

1期と違ってSF的ワクワク感が無い。作画以外は凡庸な作品。

 1期は非常にいいテンポで話が進み、SF的なワクワクする世界観が素晴らしいなあと思っていました。
 で、2期は…うん?フロストノヴァの自分語りで8話使っちゃいました?陰謀とかいろいろは裏で動いている雰囲気はあります。が、SF作品としては1期とは全然違う作品に見えてしまいました。
 後でじっくり見ようと寝かしていただけに、がっかり感は大きかったです。

 作画は相変わらず素晴らしいと思います。キャラのCGの使い方が2次元的な仕上がりが大変いいと思います。背景美術もかなりゴージャスですし。その点では高く評価できると思います。

 が、話が個人に集約されるとつまらないです。1期の終わりでパーソナルな話はあったと思います。あらためて彼女ら彼らの過酷な人生を見せられてもなあ、という気はしました。「鬼滅の刃」的に敵の個人の悲惨な過去の話になって行くのでしょうか?ヒューマンドラマも必要でしょうけど話の軸にするのはどうかなあ、と思います。

 ひょっとしたら本作のSF的伏線の種まきはあったのかもしれませんが、ずっとバトル的な展開で集中力が持ちませんでした。読み取れていない可能性はあります。が、第一印象での1次評価は作画以外はかなり低いです。OPEDの音楽もなんかこの雰囲気の作品にはこんな感じだよね?というレベルでした。

 ということで、正直見なければよかったというレベルでした。1期の評価が高かっただけに残念な作品だったと思います。SFなのでもう1回見るかもしれませんけど、気が重いです。

 評価です。上記の理由でストーリー1.5です。期待値からの落差です。キャラは2。作画は5でいいでしょう。音楽・声優は3でいいと思います。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 4
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