モンスターでドラゴンなおすすめアニメランキング 25

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのモンスターでドラゴンな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月22日の時点で一番のモンスターでドラゴンなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

72.8 1 モンスターでドラゴンなアニメランキング1位
蜘蛛ですが、なにか?(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (436)
1509人が棚に入れました
女子高校生だったはずの主人公<私>は、突然ファンタジー世界の蜘蛛の魔物に転生してしまう。しかも、生まれ落ちたのは凶悪な魔物の跋扈するダンジョン。人間としての知恵と、尋常でないポジティブさだけを武器に、超格上の敵モンスター達を蜘蛛の巣や罠で倒して生き残っていく……。種族底辺・メンタル最強女子の迷宮サバイバル開幕!

声優・キャラクター
悠木碧、堀江瞬、東山奈央、石川界人、小倉唯、喜多村英梨、奥野香耶、田中あいみ、榎木淳弥
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

後半面白くなりそうと思った自分がバカだった

主人公が蜘蛛に転生するなろう系
10話ぐらいまではほんとにつまらないアニメだと思ってたけど、最近面白くなる兆しが見えてきたかも?


完走後の感想としてはつまらない→たまに面白い→つまらない
結論つまらない。

↓1クール目感想
{netabare}
蜘蛛子がいろんな強敵と戦っていく話だけど、あんまり面白みがない。俺TUEEEE系では決してないんだけど、戦闘がワンパ&ご都合主義すぎてなぁ...って感じ。
やられそうになったりしても、偶然タイミング良く得られいたスキルで敵を倒すし、倒し方も基本毒っていうワンパ。
蜘蛛子が強くなってもそれ以上に強い敵ばかりがでてくるし、あんまり絵面も変わらないから、強くなってる感がないっていう。
それに何より目的がはっきりしてないからグダグダ感が否めない。とりあえず洞窟を出ようという目的はあるんだけど、こんな長々と洞窟で同じような話ばっかりやっていたらさすがに飽きる

ただ後半になって、スキルとかステータスなんて存在があるのはおかしい、管理者がいるはずだという展開とそれならスキルばかりに頼ってたらまずいかも?ってなるシーンがあったけど、ここは良かったです。まあ正直これが普通なんだろうけど、なろう系は説明もなしに当然のようにステータスがあるアニメが多すぎるので。

世間的にはいらないと散々言われまくってた可哀想な人間パートですが、個人的にはこっちの方が好きでした(笑)
他のクラスメイトが描かれていて、先生が他人のステータスをいじったりしてて黒幕っぽかったり、また別の黒幕っぽいキャラもクラスメイトだったり。
たぶん、個人的にこのアニメは地上に蜘蛛子が出るか人間と合流したらかなり面白くなるんじゃないかなって思ってます。
最近送り込まれた人間を蜘蛛子が襲ったことで、蜘蛛子の情報が人間側にも入ってきているみたいな感じだったので、近いうちに合流もしくは敵対するんじゃないでしょうか。現世で主人公をいじめていた人との再会も描かれたら面白くなるんじゃないでしょうか。

話以外でいうと、ちょっと主人公のノリが一人芝居感あって見ててきつい。
あと、めっちゃ雑なCGはどうにかならないものか
{/netabare}

↓完走後感想
{netabare}
人間パート面白いって1クール目時点では逆張りしてたけど、
人間パートやっぱりつまらなかった。
逆に蜘蛛パートは後半たまに面白い戦闘があったと思う。たまに...
VSアラバ戦やVSクイーンタラテクトは結構凝ってて面白かった。

人間パートの何がつまらないかというと引き延ばしで全然話が進まないことが大きな要因だと思う。
大した話でもないのに長々と尺を使って描かれるという。
内容も滅茶苦茶。元日本人なのにクラスメイト同士で和解を試みようともせず、争うしでほんと酷い。

主人公も平気で人を殺しまくるというサイコパスさ。
しかも主人公に関しては転生してからそんな期間たってない時期にそれだから本当に意味不明。

転スラの場合は
村が滅茶苦茶にされた→人間を殺す
オーバーロードの場合は
人間の心がだんだん失われて行く→人間を殺す
としっかりした理由付けがあったからよかったけど、これの主人公はそういうのないしほんとにサイコパスにしか見えない。

あと、前半で転生までの経緯などが説明されなかったから何かあるのかと期待してたが何もなかった。
これのせいでこのアニメに対する自分の評価がガクッと下がった。

あんな引っ張った割に理由が魔法の誤作動というザ・テンプレって。
しかも管理者が転生者たちの記憶を消さなかった理由も良くわからない。
消さないメリットが一切ない。
早見沙織のキャラも結局他のなろうで言う神様的ポジションだしほんとしょーもなかった。

おまけにラスト付近では最初から酷かった作画がエクスアームより少しはマシかレベルぐらいまで落ちるし戦闘も楽しめない。
最終回も終わってる。
何もかもぶん投げて終わった。

まあ、敢えて良かった点を言うと、先生の過去話とソフィアがかわいいこと。それと、2クールともOPは神だった。

一話毎感想(12話から)
{netabare}
12話
VSアラバ戦目新しい感じで面白かった。
相手が主人公への耐性を得るとか主人公ばっか都合がいいわけじゃなくて良かった。
結構グロくて、対策法練ったりするのも良かったし、SPを使い果たさせる戦法もよかった。
相打ち覚悟で死滅の邪眼使ったり、熱い死闘で初めてこのアニメの戦闘シーンで面白いと思った。
最後にあらばに切れるのは蛇足かな。意味わからん

13話
元現代人の人間なのに何でこんな簡単に人間殺せるんだ。
なんで話をしない。
トカゲが話せるからできるよね。
やっぱり後半になって戦闘は面白くなった。
けど話をもうちょっと進めてほしい。

14話
なんで主人公、心まで魔物寄りになってるんだ?
声は通じない感じなのか?吸血鬼の子かわいい
人間視点の蜘蛛ギャグになってて面白い
人間パートも今回面白い。作画今回酷くないか。
なぞに洗脳が解けて謎に王道の私を殺せ!展開。
そのキャラは特に印象に残ってないキャラ。
キャラ多すぎることの弊害。
なんでこんなに殺人鬼がいるの?
転生者なのに。
てか、誰が死んでたのかほんとに全く分からん。

15話
主人公のステータスがわからん。
地上に出たのに結局やってることがワンパに感じる。
めっちゃCGなのもどうにかならんのか
MP吸収とか言われても何やってるか全くわからん。
戦闘も結構ガバガバで攻撃できる状況なのに相手が攻撃してこなかったり。
やっと蜘蛛子と人間合流しそう。

15話
主人公不死身に!?
結局転移じゃなくて転生か。
期待させたわりにオチが陳腐、普通のなろうと同じで異世界の魔法が現代で発動して転生。
あの黒幕っぽかった早見沙織のキャラ他のなろうでいう神様的立ち位置でしかない。
記憶を残した理由も良くわからん。
管理者のせいで殺してしまったから?
記憶消したらそのこともわからないじゃん、混乱も怒るだろうに何で記憶を維持したまま転生させるんだよ。
管理者も敵でも何でもないという。
期待した自分がバカだった。ただのなろうだ。
フェイだけ顔が転生前と同じなことは意味あるのか?
転生者だけで話が動いてるのも微妙。
まるで転生者が来てからこの世界が出来たように見える。
もう滅茶苦茶。
アラバに散々キレてたくせにいい戦いだったよって。
ラストは主人公が死んで終わり不死身だから死んでないけど。

17話
蜘蛛子人間界でも有名だった。
何も話が進展しない。

18話
ソフィアと蜘蛛子仲良くなってほしいな。
なんでこんな平気で人殺せるんだ。
転生者の存在把握されてるのか。
これ転生者を集めてるのか...?
主人公がめっちゃ信仰されてるるの面白いw

19話
人気になってる蜘蛛子w
ソフィアかわいい
対マザー戦面白かったし、EDの入り方も良かった。

20話
管理者なのに完全には主人公のこととか把握できてないのか。
この世界が滅ぶとかいう設定いつ出てきたっけ。
ちゃんと見れてなかったなぁ。
おい殺したらまずいだろw 主人公バカかよ。
てかマジでなんで平気で人殺せるようになってんだ主人公。
時系列分かりにくいなぁ。
先生未来見えるのか...。
先生優しい、主人公みたい。悲しいなぁ...。

21話
結局管理者が敵なのか?
草間と京谷とかいう意味深キャラ。
草間は敵だった。作画が死んでる。
クソダサアーマーしゅん。

22話
元人間とは思えんな。Youは何しにここへw
CGがほんと酷い... 進展あんまなかったな。

23話
CGが... 音も軽い。
元クラスメイトとは思えない会話。
引き延ばし感。進展が全然ない。
何でクラスメイトでこんなに敵対するんだよ。
クラスメイトならもっとまともには話せるだろ。
メカあるのかこの世界。
あんなメカで死ぬわけないのに「きょうやあああああ」って言って終わりw
人間パートがつまらないのじゃなくて話が全然進まないのがつまらない。
最後のが蜘蛛子?
24話久々の蜘蛛子。
え 人になるんかよ。
CG全然よくなってないじゃん、延期した割に。
止め絵顔アップばっか。
結局エルフ側が悪でソフィア側が正義ってことでいいのかな。
放り投げすぎだろ。何で和解しようとしなかったの?
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 9
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

アニメ業界はどうなってゆくんでしょう?

 結構人気がある原作ですので、アニメ化の権利は多分取り合いだったんじゃないでしょうか。で、コロナ禍とはいえ、これですか。

 最終話はなんとか作画は頑張ったんでしょうが、CGがうるさいだけで、魅力はまるでありません。多分製作側も分かっていると思いますが、まあ、駄目ですよね、作品全部が。大失敗といっていいんでしょう。作画作り直しとかいってますが、それだけじゃなさそうですよね。次クールの発表があっていいくらいの尻切れトンボでしたが、ありませんでしたね。やっぱり。

 2クール目は構成、演出、脚本、アニメ、キャラデザ、声優。全部だめです。1クールも褒められはしませんが、蜘蛛子ばっかりな分、作画も構成もあまり気にせず、まだ見られました。

 コロナのおかげで時間が増えて、レビューの楽しさを知って、今期のアニメを結構真剣に見てきました。豊作という話もありますが、私は日本アニメの危機を感じました。
 1.原作で結末がないのにアニメ化してしまう。
 2.製作委員会方式で1クール、2クールでぶった切って様子見。
 3.だから構成も脚本も滅茶苦茶。
 4.同じく企画を通しやすい原作付ばかりになって、オリジナル比率が低い。
 5.低予算化、人材不足等でまともにアニメが作れていない。
 6.めぼしいコンテンツが残っていないので、レベルが低いものを無理やりアニメ化する。
 などなどが、顕著に見えました。
 
 作画崩壊とか昔は伝説になるくらいのギャグの領域でした。今期のアニメの作画のレベルは正直最低に近いのではないでしょうか。

 本作については、力がないクリエータが難しいコンテンツに挑戦した結果、という側面もあると思いますが、正直、2、3年後ですら見られていないレベルだと思います。

 残念でした。


{netabare}
17話みました。

 時系列のシャッフルの構成が原作と違いますが、1期までは面白く構成されていたと思います。エンディングも良かったし、マザーに匹敵する強さに進化するまでの蜘蛛子の苦労も、原作よりもビジュアルで良く表現できていたと思います。

 ただ、2期に入って、急につまらなくなった気がします。なんといいます停滞感があるというか、蜘蛛子と人間の時間のズレの謎っぽさが消えてしまったのに出し惜しみしているというかわかりませんが、スピード感もユーモアも無くなってしまったといいますか。

 構成をもう少し工夫できなかったのかなあ、というのが今の印象です。

 難点がもう1つ。人間の作画、17話の戦闘シーン。ひどかったですね。昭和かよ、っていうぐらいひどいエフェクト。動かないし。後ろから見せてマントでごまかしているような構図とか…魔王の作画にくらべて、人間のぺらっぺらな感じが、なんといいますか…。クモ系はたぶんCGなんでしょうけど。

 原作の読みずらさを、アニメが補ってくれたので、1期は見られて良かったと思っていますが、ちょっと2期以降は違うアニメになったのか、というくらいレベルが落ちた気がします。気のせいかもしれませんが…。

 ここまで見たので最後までは見ますが、3クール目以降は期待できないですかね。原作のセールスに響かなければいいですけど。


18話見ました。
 18話はやっと蜘蛛子の話が動いた感じです。もともと原作はちょっと間延びはありますが面白いので、最後に向かって盛り上げてほしいところ。白の活躍が見たいですが原作のあの覚醒する回がちょっとなあ、なので、どこまで見せてくれるか、素直に楽しみます。
 やっぱり、構成と、蜘蛛パート人間パートのアニメの出来のギャップがなければもうちょっと見やすくなったのになあと思います。

19話見ました。

 うーん。進まねー、人間パート出来悪、蜘蛛子の戦いはずっとやってるからもういいよ。という感じですかね。やっぱり、原作の構成の読みづらさをそのままアニメにしちゃった感がすごいですね。

 切らない、とは思いますが、これどこまでできるんですかね。かなり中途半端で終わる気がします。

20話です。
 話、動いてるんでしょうけど、動いてる気がしないテンポに感じます。
 原作を先行で読んでいて、気にはなっていたのが構成のまずさとテンポの緩急が非常に読みずらいんですよね。まあ、初回ということでストーリーは面白いので、乗り切りましたが、アニメ見て原作見ると、ああ、やっぱり原作も面白くないかも、と思ってきました。
 もちろん蜘蛛が強くなるところは楽しみましたが、初見だけということでしょうか。2回目見ると冗長で…うーん、アニメ作品にするなら今話が15話くらいにするか、または人間パートの工夫が並行してあると良かったですかね。

22話を見て思った事なのですが、時系列と尺の使い方、および蜘蛛パート、人間パートの構成など見づらい要素はいろいろありますが、それが謎解きになっていないんですね。だから、興味が持てないのでしょう。

 白という謎の存在が提示されて、どうしてそうなった、みたいな事件があって、その謎解きをさかのぼって、みたいなストーリーになっていないので、見づらいということに気が付きました。
 結局何を追えば面白いかという主題に関して言えば、1クール目は蜘蛛子が強くなるプロセスというのがあったわけです。ところが2クール目のテーマは白になるまでの過程、または、この世界の滅亡を避けることなのかもしれませんが、全然謎として認識できません。
 そう、謎を謎にしているといえば、いいでしょうか。伏線らしきものはいっぱい散りばめられてはいるのですが、興味の方向が定められません。
 だから謎解きの楽しみもなく、時系列シャッフルが見づらいだけになってしまっています。

 今回のようにちゃんと動いてバトルがある話だったのに、イマイチ感があるのは興味を惹きつける骨格がないからではないかと思います。

23話 あー、延々と人間バトルですか。まあ、話はもういいのですが、人間がCGと手書きの作画が入れ替わるのはなぜでしょう?指令室?みたいなところの作画がまた…いやー、もうなんでもありですね。人間の女の子のCGところどころ出来良かったです。もう一息でしたね。
 それにしても、どうしてこうなったんでしょう。2期かけた大型コンテンツなのに。ギブアップですかね、クリエーターサイドの。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.2

「ボクちんのアイデアすごいっしょ?」

2話までの感想{netabare}
“転スラ”は「なんか違う」と感じて途中で見なくなっちゃったけど、こっちはそれと似てるとのことで…だけどまさか丸っきりコピーってことは無いだろうし、じゃあどんな違いがあるのか注視してけばいいのかなぁ?と思いつつの視聴。
で、正直1話は面白くも無ければつまらなくもなくどうしたもんかな?と思ったが、2話でなんとなく見えてきたかも?
なんと主人公は、システムメッセージは別として、ここまでで意思疎通できる他人とは誰一人として接触してない。
そして前世でいじめられてたにしては転生後は妙に明るい、むしろカラ元気にすら見える。
ヨーヨーをやってるシーンなんて本当に楽しんでるのか、そう見えて心では孤独に泣いてるのか、どっちなんだか本気で悩む。
で思ったんだけど、これは狙ってなのかたまたまなのか…

陰キャのコミュ障が自分のテリトリーでハイテンションになる、いわゆる「早口で言ってそう」状態を描いてる?

今期多いっすね、“ワンダーエッグ~”や“裏世界ピクニック”がやっぱりそういう部分が描かれてて、この作品もそれなのかな?と。
エンディングがああなのもそういう意図か?
そりゃあ前世の自分を知る人間が誰も居ないゲームの様な世界で経験値稼ぎって、根暗ボッチゲーマーには堪らないモノがある…のか?
ってか妙に前向きで、そんなメンタルなら前世でも友人作っていじめなんか受けそうにない気がするのだが、これはあくまで2話までの感想。
他の転生者と会った時どういう反応をするのかが評価の分かれ目になりそう。
一人の時はイケイケドンドンのウェーイだったのに、クラスメイトに会ったらしゅんとしたりして?

ってことで、転スラと違う部分としては「なんか気だるげ・ヤル気無さそう」「余裕ぶる・マウント取るのに必死」「意味も無くゴブ太をいじめる」という部分が無く、随分と見易い。
逆に、人と接触してそういう部分がもし出始めたら途端にキツくなると思うので、今後の展開が楽しみでもあり恐くもあり…。
他にも色々と「ん?」と思うことはあるけど、それは保留~。{/netabare}

3話感想{netabare}
やっべ人間パートがつまらないw
てっきり転生者ならではの、視聴者と同じ現代文明の知識を使って竜を倒すのかと思ったら、単なるチート能力で倒しただけ。
今のところ転生者のみがチート能力持ちである説明が無いので、現地人と同じ手法で倒したとしか見えない。
「2話までの感想」で主人公と合流した時を楽しみにしてる旨を書いたが、暗雲が立ってきた…か?

でもってその「2話までの感想」で触れた「ん?」と思った部分の一つについて。
システムメッセージ見えたり聞こえたりするのは主人公だけなの?という疑問。
3話最後で「同属喰い」が文字表示されたので、転生者は全員聞こえるのかな?
ユーリの言ってた神の声ってのもそれか?
…。
実は現地人も全員聞くことが出来たりして?
これを明確にしてくれてないから座りが悪いんだよね。
ま、まぁ今後説明があるとは思うけど…そう思いたいけど、他の作品の設定をスライドして補完しろって作りはどうなんかなぁ。{/netabare}

4話感想{netabare}
4話は全編蜘蛛パート。
3話までで「ひょっとしたら蜘蛛パートだけ続けた方が面白いかも?」とは思ったけど、それはあくまで人間パートがつまらないことの皮肉であって、実際にそうするヤツがおるかーい!

そしてなにより、実際の動物の生態をどこまで代入すればいいのか悩む。
3話最後、竜に睨まれて大ピンチってところで4話に続いたワケだけど、実は見つかってなかった?それとも腹を満たして殺意は無かった?
個人的には後者の解釈で、だけどそれにしては説明が足りない。

でもって猿。
見た目は猿だけど生態的にはアリに近いのかな?と思えば作中の行動はそこまで不思議ではない。
同じ種なのに働きアリと兵隊アリで見た目や強さが大きく違うとか、群の存続が最優先でそのためなら個の犠牲は厭わないとか、それと同じ習性なのかな?と。
けど、じゃあ、なんで猿?
そりゃあ猿も群作るけどあそこまで郡選択(利他行動)は強くないでしょう。
というか、だったら最後は女王かボス猿が登場するもんだと予想したが、それは無かった。
架空のモンスターなので現実の生き物とは違うと言われたらそれまでなんだけど、だったら猿である必要性、更には蜘蛛である必要性も無くなってしまわない?
まぁホントの蜘蛛だったら足千切られてもあそこまで痛がらないと思うけどさ…自切とかホイホイする連中じゃん。

そして、戦闘が結局3話でも指摘したチート能力──転生した時に得た力頼りで、転生前の知識を生かした部分は感じられなかった。
システムメッセージや「仕様」を使いこなせるかどうかなんて「察しのいい現地人」でも通用できそうなモンで、転生した必要性が…ねぇ?
先述の件も「猿だと思って侮ったらまるでアリのような集団生物だった。はっ、すると女王が居る?」みたいなことを察して欲しかったというか。

蜘蛛をモチーフにするからには蜘蛛についてよく調べてる、ひいては生き物の生態に詳しいことを「ちょっとだけ」期待したんだけどなぁ、そうでもないのか?
魚を食べ続ければシガテラ毒に耐性が付くとホンキで思ってるタイプ?{/netabare}

7話までの感想{netabare}
これまでゴチャゴチャと文句みたいなことを書いてきたけど悪いって意味ではなく、だからといって面白くもない味の無いガム状態だったのだけど、7話に来て…やっと、やっと面白くなって来た?
正確には次回以降面白くなりそうな雰囲気を予感させてくれた。
この世界って何なんだ?ってことに目を向けたり陰謀めいたものが係わってるっぽいことにようやく踏み込み始めて…くれた?
──って、ここまでなげーよw
「この世界はまるでゲームのようだ」って、おせーよww
散々システムメッセージ読んでおいて今更?って感じはするけど、ま、まぁいいか。
惜しむらくはこれまで人間パートが退屈だったワケだけど、先生が巡回GMっぽいと匂わすのはもっと早くからやってても良かったのでは?
ってかミルパンセというか板垣伸的に“コップクラフト”を挟んで“ユリシーズ”と同じ展開?
あっちは確か{netabare}賢者の石を2個に割って両方同時に使うという創造主(開発)が想定してない挙動をしたせいで封印してたデバッグルームが開いてしまう{/netabare}って話だったような。
確かその展開も結構後半になってから明かされたもので、引っ張るのが好きなクセに下手なのか?原作がそうなの?

あくまで予感させるってだけで実際に面白くなるかどうかは次回以降~。{/netabare}

10話までの感想{netabare}
7話で「次回から面白くなるかも?」と思ったら8話で停滞、9話で再び話が動いて…う~ん、どうなんだろう。
とりあえず妙に展開が遅い(=1話1話の内容が薄い)なぁ、と思ったら、どっかの感想でかなり凝縮してるみたいないことが語られてまして。
えっ、マジ?
これで内容テンコ盛りだとしたら…考えられる箇所は転生前のサマーキャンプ(え?違う?)に参加してた人間達の顔と名前。
もし、これを覚えておかないと今後の展開が理解できなくなるのだとしたら…アハハ、無理だーw
もしくは精神異常者のノートのようなスキルの羅列を覚えないといけないとか?
こ、これも無理。
もう一回見返す必要が出てきたら結構辛いかも?

で10話、相変わらず展開遅い。
“LOSTSONG”みたいのをやりたそうなのは分かったけど、ハッキリするのはまだ先か。
そろそろ一発ドカンと「おおっ?」と思えるモノが無いとちょっと…クールの境目にそれ期待できるかな?{/netabare}

11話感想{netabare}
禁忌…禁忌ねぇ。
段々と世界の真実に近付いてく面白さを否定された感じ。
もう禁忌で知った情報を朗読するだけでいいんじゃねーの?
結構ガックリ来たので批判的な感想が続きます。

{netabare}・このままでは世界が壊滅することを知る→いつ?「人類滅亡まであと○日」みたいに明確にタイムリミット設定して欲しい。
リアルでも「日本は近い内大地震が起きる」とは言われてるものの、それを理由に海外に移住したり、そのための資金稼ぎとして仕事に精を出してる人はそうは居ない。
地震を止めるために努力しようと思う人はもっと居ない。
自分の力で止めることの出来る目算が何かあるんだよね?評価はそれ次第かなぁ。

・世界の壊滅を阻止するためにはドラゴンを倒さなければいけない→作劇上の詭弁を感じる、何かヘンじゃない?
世界の壊滅に巻き込まれて死にたくないので、死ぬかもしれないドラゴンとの対決を決意?
自分の身が大切なのか大切じゃないのか、どっちよ?
座して死を待つより最後まで悪あがきをしようってことなのは分かるけど、悪あがきするにしたって励みになるものが無いとちょっと…。
なんせ相手が世界の滅亡なので「せめて一太刀」の意味が無い。
傷痕を残される者も居なければ語り継ぐ者も居ない。
勝とうが負けようが世界は存続し続ける作品と混同してる予感。

一応戦わなくてもいいという選択肢が一度浮かんだだけマトモなんだけどねー。
ただ、その…分裂症発症してるとはいえ如何せん蜘蛛が一人のままなので、感情に深みが無いというか壁を相手に喋ってるだけというか。
「世界が滅亡するビジョン→そんなのイヤだなんとかしなきゃ」ってシーンで、家族や友人を思い浮かべることが、無い。
何か守るべきものがあってそのために命を懸けて戦うワケではない。
動機はあくまで利己的なもので、利己的なのは構わんけどだったらもうちょっと描き方あったんじゃないかなー?と思ったり。
今んトコ孤独を嘆くシーンが無いんだよね、ここまで続くとさすがに違和感。
トラウマの克服というのも蜘蛛になってからのトラウマだし…何か狙いがあるにしても出し渋り過ぎというか。

後半魔法のおさらいをしてたが、ここまで何でも出来ちゃうと「何が出来るか」よりも「何が出来ないのか」にしか興味が沸かない。
今までの戦闘シーンもそうだった様に、どうせお誂え向きの魔法が使えるようになるんでしょ?としか。
どうせ代わり映えしないならとっとと決着付けて話を先に進めてくれたほうが…。{/netabare}

説明し足りてない気がするので追記{netabare}
なんで「禁忌スキル」でガッカリしたかというと──
これまで「新たに蜘蛛子が知る情報=新たに視聴者が知る情報」だったのが、禁忌によって「視聴者の知らないことを蜘蛛子は既に知ってる」になってしまった。
それっぽいビジョンがフラッシュバックするシーンもあったしね。
なんか出し抜かれたというか、今後「これはどういうことだろう?」ということがあっても蜘蛛子はとっくに知ってる前提で話が進むことが『危惧される』。
ノックスの十戒の「探偵は、読者に提示していない手がかりによって解決してはならない」から外れたことをやらかされそう。
推理小説じゃないので別に良いっちゃあ良いのだけど、じゃあなんで「この世界はナンなんだかサッパリ分からない」から始めたの?と。

『危惧される』と鍵括弧で強調した様にまだ確定してないのでダメとは言わないけど、その片鱗は早くも起きてる。
上記と被るけど、近い未来(本当か?)世界が破滅すると知って阻止しようと決意するワケだけど、なんで自分の力で阻止できると思ったんだろう?
「この世界では敵を倒せば強くなり続ける」とは言ってるが、破滅の阻止は強さがあればなんとかできるという根拠は示されてない。
目的(世界滅亡の阻止)と手段(強くなる)が微妙に繋がってない感じで、「視聴者には明かしてないだけで繋がる情報を蜘蛛子は掴んでる」という印象が強い。
「ああ、確かにこれだったら強さがあれば阻止できるわ」と納得できる『壊滅に至る原因』を早目に明かしてくれると有難いんだけど、どうなんだろう?

リ…Reゼ…いや言うまい、あんな感じで「今やってるそれ、何を目的とした行動だっけ?」と目的を見失う作品は私には辛いッス。
読み込みが甘い?{/netabare}{/netabare}

16話までの感想{netabare}
蜘蛛子の目的って何だい?
11話を見た限りでは「禁忌スキルで将来世界が滅亡することを知ってそれを回避するために強くなる」だと思うのだが…。
「世界の滅亡を回避」と「強くなる」が関連してないのでは?という指摘は前回の感想で散々語ったのでもういいや。
とりあえず関連してる理由は視聴者に明かされてないだけで蜘蛛子には目算があるんだろう、ということで一応の納得をさせている。
で、蜘蛛子だけが知る情報はいつ明かされるんだい?と思ってじっと視聴を続けてたのだが…15話まで来て、その気配ナシ。

そもそも蜘蛛子が「世界」に関心を持たない。
襲いかかる災難に対処するだけで、一体この世界はどうなってるんだ?に興味を示さない。
巻き込まれ型の作品なら「興味を持とうにも手がかりすら無い」ということで納得できるけど、この作品でそれが通用するのは10話までじゃないかな。
11話で禁忌という大きな手がかりを手に入れた以上、その後も相変わらず10話までのノリが続くというのは何か違う気がする。
ひたすら受動的、対症療法しかしない。

向こう側から次に何をやるべきかがご丁寧にやってきてくれる

正直こればっかり、人間襲撃然りマザー襲撃然り。
与えられたものをこなしてるだけで、これって──下品な表現になるけど巷でいう「授乳手コキプレイ」そのもの。
自発的に何かをしようということは無く、冒頭の「蜘蛛子の目的って何だい?」がブレまくる。
目的が「この世界でひっそりと静かに暮らしたい→けど邪魔が入る」だったらまだ分かるんだけど、そうじゃないじゃん?
だから言ったんだよ、滅亡までのタイムリミット設定しとけと。
締め切り設定しないといつまでも原稿描かないで遊び呆けるマンガ家状態じゃないか。

ゴチャゴチャ書いたけど、有体に言えば「積極的に“なんで”世界は滅亡するのか」について探求しようとせず、ただ歯向かってくるヤツを倒すだけの戦闘を続けられてもつまらない。
この「なんで」はWHATではなくWHYやHOW、どういう原因でどんな経緯で滅亡に至るのか。
これを明らかにしてくれないと蜘蛛子の行動が理解できない、自我すら疑わしい、与えられたもので遊んでるだけにしか見えない、感情移入できない。


と、そんなことを15話視聴の段階で友人に話しまして、そして返って来た答えは「蜘蛛子は前世がコミュ障で、元々積極的に周囲に関わろうとする性格ではない→よってそこまで変ではないのではいか」というものでした。
あーそっかー、私は叙述トリック?時間ズラし?それのせいか「前世はコミュ障」という証言すら疑ってて考慮に入れてなかったw
いやだってねぇ、アラバと戦う前に「トラウマ克服だ!」と息巻いたけど前世でのトラウマではなく転生後のトラウマだし、根岸彰子(ソフィア・ケレン)に即座にピンと来なかったし、余りにも前世を思い出すことが無さ過ぎて…なんか怪しくない?
まぁそもそもその友人は私が指摘するまで11話の禁忌云々のシーン(「世界と心中なんてイヤだー」ってところ)を全く覚えてませんでしたw
そりゃそうだ、そんなシーンなんてまるで無かったかのような流れで話が進んでるんだもの。
正直禁忌スキルなんて取得しなかった方がまだ違和感少なく観れたんじゃないかなー?


そんなことがあっての16話。
スキル<不死>を獲得しました。
…。
おめでとう!、これで世界と心中しなくて済むぞ~っ…ってことではないっぽい。
え?どういうこと?
しかも「世界滅亡回避=強くなる」の意味不明な理屈は、このスキルがあることを見越して成立してたのかと思えば、本人も想定外だったらしい。
どういうこと?
でもって管理者D“から”連絡が来て…自分から接触しようとしたのではなく相手の方から手を差し伸べてきてくれるといういつものアレ。
「うわぁまたここで至れり尽くせりの授乳手コキプレイか」と苦い思いをしつつも、それでも蜘蛛子は管理者Dを嫌ってるらしく、そこら辺は友人の言った設定通りではある。
ただその…管理者Dへの質問の内容ってソレ!?
「そんなことよりもっと聞かないといけないことあるんじゃね?」って感想で…この感覚は最近も味わったぞ?
なんだっけー?と思ったら、ああ、リゼロの魔女のお茶会か。
私の興味としては「管理者Dは世界の滅亡は知ってるの?」で、これの回答次第で取るべき選択も大きく変わると思うのだが、何故それはスルーなんだ?
そして最後も魔王の方“から”襲ってきてくれるという親切設計。
何なん、ホントもうなんなん?
ひょっとして…引き出しがソレしか無いのか?{/netabare}

17話までの感想{netabare}
別所の好意的な感想を見てみたら「転生したら難易度ルナティックなのが他のなろうと違う」というのを目にしまして。
ああ、そうなんだ…私には全くルナティックに見えないのだけど、そう見える方には面白いらしい。
で、なんで私にはルナティックに見えないのか考えてみると、蜘蛛子の戦闘は現在のところどれもこれも「小規模なイヤボーン」なだけで全くピンチらしいピンチに感じない。
じゃあ私なりのピンチって何?というと「やれる手を全部出し尽くしたのにそれでも打開できない」になるかな?
もしくは「奥の手はあるものの代償がデカい」とか。
まぁその…スキルを羅列しちゃったのが痛い。
どんなにピンチっぽい状況になっても「見落としてるだけで有効なスキルを習得してるんでしょ?」と思ってしまって全然ハラハラしない。
「実はオレオ属性が弱点でたまたまそれを覚えてた」がまかり通っちゃうというか…オレオ属性でもカレー属性でもスシ属性でもそこは何でもいい。
オレオ属性って何だ?を前もってやってれば良いのだけど…キチガイ手帳でそれを果たしたと解釈するのは私には無理。
そうだなぁ、ドクターストーンで例えると、{netabare}硫酸を材料とした爆音弾を使うエピが無いまま硝酸の洞窟に辿り着いて取り囲まれてしまう感じ。
「くそうここで硫酸さえあればニトロが作れて打開できるのに…」「硫酸だっから何か知らんがそこに転がってたから拾っておいたぞ」で打開されたら全然ピンチ(からのカタルシス)にはならないって。{/netabare}

ってか16話最後の魔王のステ見るシーン、ホント酷いな。
無駄な情報がズラ~っと並んだ中に<魔王>ってのもあって、いや、そういう重要なことは一瞬で分かるようにしとけよと。
UIが糞糞の糞、キチガイノートすぎて見るのが苦痛、ここに伏線が隠されてると言われても困る。
作者がそうとは言わないが、この作品世界を作った創造主だか管理者は無能かサヴァン症候群。



と、そんなことを思いつつ16話までだら~んと見て、17話、更に違和感は加速した。

魂というか「モノを考える場所」は何処?
脳などの肉体の一部なのか、どこかのサーバーに移すことができて肉体に縛られないのか。
深淵魔法の隠し効果は魂の分解と言ってるが、どうにも不死スキル(というか人格分離)と相性が悪いような?
不死スキルの具体的な効果は魂の拠り所の不滅化だと解釈したが、では17話段階の拠り所はどこ?
「並列意思はマザーに移植できた」と言ってるので、そっちが無事なら本体(蜘蛛子)の肉体側の魂は分解されても平気なのでは?
けど作中ではあたかも「蜘蛛子の肉体を滅ぼせば魔王を侵食しようとした魂も消滅する」みたいなノリで、じゃあマザーに取り付いてただけで拠り所は相変わらず蜘蛛子なのか?と思おうにも、それだと「並列意思は上手くやってるかしら?」って台詞がなんか変。
人格を分離まではまだいいけど、それが拠り所は同じなのにパーテーション切ってお互いの状況が把握できないのは非効率にしか見えない。
ってか分離ではなく複製でいいじゃん、と。
分離したことによるトラブルが今後起きるなら良いのだけど…。
まさか本当に「蜘蛛子の魂は分解されたけど分離しといた方が無事なので難を逃れた」…なんて展開じゃないよね?それやられたら17話のヒキが茶番もいいコトになってしまうぞ?

前もっての説明が足りないというか、他の似た作品でしっかり説明がされてるのを見て慣れてる人向けになってるというか、設定を複数の作品からつまみ食いして齟齬を起こしてるというか。
「魂の分解の前では不死スキルは無意味」なんて、パっと聞いて違和感覚えずに飲み込める人ってどれだけなんだろう?
前もって魂の無いアンデッドや物理攻撃の効かないゴースト系のモンスターでも出しとけば良かったのに…と思うのだが、それは世界設定から外れてしまうのだろうか。
または14話で、洗脳を受けて死に掛けた、というか一度死んだカティアが肉体の死と共に魂が分解される→それをシュンが再生する、みたいなことをありありと見せつければ印象が大分違ったんじゃないかなー?

幸い?なのか私は“ロストソング”を見てたお陰か時間ズラしトリックはそこまで混乱してない(思い違いかも知れないけど)が、正直ここまでひっぱる様なものではないとは思う。
なによりエルフ先生「詳細は禁則事項です」、管理者D「詳細は禁則事項です」、禁忌スキルでどこまで分かるのか「禁則事(ry」で、肝心な部分は伏せてばっかりで実は何も考えてないんじゃ?という疑惑が膨らみ始めてたり。
17話では遂にシステムメッセージさんがシュンの夢に姿を現したけど、これもちゃんと畳めるのか?
また、蜘蛛子が進化のたびに姿を変えて、そこまでは良いのだけどフェイも姿がパカパカ変わって「こっちもかよ…」と呆れつつも、ひょっとしたら共通したナニかがある伏線かな?と思うようにしてるが、これも疑わしい?
最終回まで見ても、せいぜい時間トリックを明かすだけで成し遂げた気分になって、根本的な部分はなにも畳まずに投げっ放しで終わりそうなイヤ~な予感が…大丈夫かなぁ。

ってかよう、シュン達が<竜殺し>の称号を獲得した時、エルフ先生はイヤな顔しないんだ。
7話で「スキルはあまり鍛えないでください」と言ってたので生徒が強くなるのは否定的な立場だと思ったのだが…。
というか現在シュン達が苦労してるのは、エルフ先生によって強くなることに制限かてたせいじゃないのん?
「今起きてる苦労はエルフ先生のせい」と思うと人間パートもやっぱりハラハラしない、ってか誰も突っ込まないのか。
責任の全部があるとは言わないが多少はそれを悔いるなり何かウラがありそうな表情させようよ。{/netabare}

総評{netabare}
ひっどい。
キャラが何か秘密にしてることがあって視聴者にもそう振舞ってる場合、つまり作ってる側が謎を引っ張っる場合、それを明かす時は「秘密にせざるを得なかった理由」がしっかりと納得の行くものでないとアカン。
そうでないと謎を明かさずに居たのは作り手の事情であってキャラはただの操り人形と化してしまう。
視聴者に明かさずにいた理由にキャラの意思が介在してないって言えばいいかな。
で、エルフ先生が何か事情を知ってそうでいながらそれを秘密にしてた理由が…「スキルの仕様がそうだから」(20話)。
は?なんで?「そうだからそうなんだよ!」と言われても納得しかねる。
謎のタネ明かしをされたら更に「なんで?」と謎が浮かぶのはどうなんだ。
だったら「最初の謎」なんか張らないで「次の謎」を最初から提示してりゃいい。
この面白くもない謎に面白くもない謎を被せるのがホント酷い。

時間差トリックもそう、これはちょっと前に“LOSTSONG”ってアニメがありまして、それでもやってた手法ではあるのだけど…。
そのアニメでさえタネ明かしは1クール作品の8話で、その後はそれを承知した上でキャラはどう行動するかを描いたんだけど、それでもタネ明かしが遅いと当時叩かれてました。
こっちの作品、時間差トリックはもうバレてるのに、それでもダラダラと引っ張るのはどういうこっちゃ?
ひょっとして…凄いアイデアを思いついたと自惚れて後生大事に小出しにしてた?
あんまり作り手を悪し様には言いたくないのだけどそう感じてしまう。
別に大したトリックでもないぞ?

面 白 い と 思 っ た の か ?

で、この「ボクちんのアイデアすごいっしょ」ってオーラはスキルの羅列が最たるもので、正直気持ち悪い。
TRPGでキャラシートに冒険に必要の無い設定をドバーっと書き込むのと大差ない、気持ち悪い。
スキル考えてる最中すっごいウキウキだったのかな、気持ち悪い。
そんなことより情報を整理しろ、UIどうにかしろ。

視聴するのが結構キツくなって、20話の「先生が秘密にしてた理由」でガクっと来て、いよいよ切ろうかと思いつつも「折角ここまで観たんだら最後まで…」と頑張ったのが運の尽き。
最終話、ポティマスと戦って「禁忌で得た情報だとこういう機械技術こそが、この世界を崩壊に導いた一端なんだから」って…ええぇ……。
(ってか文字に起こしてみたらひっどいな、「○○こそが××の一端」って、日本語おかしくない?
「○○こそが××の核心」ないし「○○も××の一端に過ぎない」じゃない?
限定を示す「こそ」と、集合を示す「一端」がごっちゃになってる)
私の上記の「11話感想」の中の「説明し足りてない気がするので追記」で書いた『危惧してたこと』が当たっちゃいました。
もういちど書いておこう、

・探偵は、読者に提示していない手がかりによって解決してはならない

推理モノじゃないし本当に解決に至るのか知らんけど、視聴者の知らない(明かしてない)情報でキャラが勝手に納得するのは…アカンでしょー。
これも結局、禁忌を習得した時になんで詳細を明かさなかったの?という謎に対してのタネ明かしが納得できないに尽きるんだけど、なんでこんな作りにした?
11話の段階で「機械技術がヤバい」と明かせばいーじゃん、そっちの方が「一体機械技術は誰が所持してるんだ?」ってことで興味も沸いたんじゃない?
それに「なにか目算があってそれを目指して自発的に行動してる」と「外部からの働きかけに受動的に対症療法してる」がごちゃ混ぜになってて、やっぱりキャラが生きてる気がしない。
「機械技術を率先して探し出してぶっ叩く」なり「なるべく遭遇しないように身を潜めつつ力を溜める」なり、禁忌で得た情報に基づいた行動って…してたかい?
11話以降は「禁忌で知ったこと」が行動の動機でなきゃならんのに、全くそんな素振りがなく(実際友人は11話の禁忌取得シーンを覚えてなかった)都合の良い時だけ「禁忌で知ってた」を使う。
思い付いた設定を後出しするための予防線にしかなってない。
伏線なんて扱える知能じゃない。

面白くもない謎に面白くもない謎を被せて、それを過剰に引っ張ってキャラの行動原理を曖昧にして、いざ謎が明かされたら大したアイデアでもなくてがっかりって、何も良いこと無いじゃないか。
変に捻らずに「新たに蜘蛛子が知る情報=新たに視聴者が知る情報」に徹すればよかったのに…「視聴者の知らないことを蜘蛛子は既に知ってる」なんて難しいこと扱える能力無いよ。
サリーアン課題を間違えるタイプでしょ?
間違えた後「サリーはアンが隙あらば悪戯する性格だと知っていて、今回も悪戯されることを予見してた」とか「透視能力を持っててどこに隠したかお見通し」なんて後付け設定を言い張るタイプでしょう。
「読者に提示してない手がかりによって解決」ってそういうことよ?

蜘蛛子のスキルに関しても…もう恥かしくてあんま考えたくないのだけど──
魂の在り処は何処?モノを考える場所は何処?
ゲーム世界でログはサーバーに保管される、データが消えてもプレイヤーは覚えてる、そんな世界観であることは構わないけど、ロクに説明せずにそれ前提で話を進められても納得し難い。
人に説明した気になって全く伝わってない感じ…いやもうね、身につまされてる様で恥かしくて仕方無い。

総評は…なんていうか…策に溺れたというか、自惚れが過ぎるというか…。
キャラの目線と神の目線の使い分けができないバカが賢いフリをしてる感、無能が有能だと勘違いしてる感。
設定を考えただけで悦に浸って物語が書けてない。
共感性羞恥が働いて見てるこっちが恥かしい。


あ、それと作画についてはミルパンセだしまぁこんなモンでしょ。
書こうと思えば長々と書けるけど疲れるし、他の人がもう書いてるしいいでしょ。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 19

81.0 2 モンスターでドラゴンなアニメランキング2位
痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (783)
3247人が棚に入れました
ステータスポイントをVITのみに捧げた少女メイプル。その結果得たのは、物理・魔法攻撃・状態異常無効に強豪プレイヤーも一撃死のカウンタースキル!? 自らの異常さに気づくことなく、今日も楽しく冒険に挑む!

声優・キャラクター
本渡楓、野口瑠璃子、早見沙織、新井里美、加隈亜衣、諏訪ななか、杉山紀彰、佐藤聡美、小野賢章、山崎たくみ、竹達彩奈、神奈延年、佐藤利奈、山口勝平、石田彰、皆口裕子、丹下桜
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

好き嫌いがはっきりと分かれそうな作品。

原作未読。最終話まで視聴。

序盤から中盤までは、とても面白かった。
{netabare}主人公・メイプルが『痛いのは嫌だから・・・』という理由から防御力に極振りしたことから始まる物語。

運営が悪ふざけで作ったとしか思えない隠し要素を手に入れたメイプルのぶっ飛んだ言動のせいで、メイプルの”付属品”が毎話毎話増えていくのが、単純に面白かった。{/netabare}

終盤のギルド戦は、正直、面白くなかった。
{netabare}『楓の木』は各々個性豊かなのに、『集う聖剣』も『炎帝ノ国』も、モブの面々がお揃いの防具姿なのがとても気持ち悪かった。
デザインが大変?
お揃いじゃないと、所属ギルドを描き分けできない?

だけどこれでは、ギルドの正規メンバーと下部組織のメンバーくらいの違いが出てしまう。
『大ギルド』が聞いて呆れる。
ログ・ホラとか、ちゃんと描き分けてますよ。
VRMMOって、やはり個性豊かなキャラデザが生命線でしょう?

肝心のバトルも、主役級同士の戦いのみ。
モブの面々は、ほとんど戦闘にすら参加させてもらえない。

そもそも「大ギルド」VS「小ギルド」を描く気が無いなら、無理にギルド戦とか描かなければ良かったのに・・・。

盛り上げるだけ盛り上げといて、煽るだけ煽っておいて、これでは少々残念。{/netabare}

酷評っぽくなってますが、『お気に入りの棚』に入れています(笑)。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 45

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

SAOの対極をゆくアホ作品(嫌いじゃないです)

原作のライトノベルは未読です。

まずナーヴギア風のマンマシンインターフェースを身につけて「NewWorld Online」なるVRMMOゲームにログインする楓ちゃん。このゲームへのダイブ時の画面が、ほぼ『ソードアート・オンライン』なのに笑ってしまいました。

本名が楓だからハンドルが「メイプル」…、うん何の捻りもないね(笑)。「もちろんログアウト不能でゲーム内の死が実際の死に直結するデスゲーム」などではあるわけなく、任意の時間にイン・アウト可能なのです。

ということはこれ、リアル世界の話も出てくるんですかね。

キャラクター・メイキングでステータスパラメータの振り分けを全て防御力に割り当てた結果起こったことといえば…。うん、これもう完全に仕様バグですね。「テストプレイが足らないままβリリース→本番」みたいなことになってしまったのでしょう。

ということでツッコミを入れながら観るのに向いたギャグ・コメディー寄りの作品なんでしょうね。真面目な人は観ない方が良いと思います(笑)。

2020.3.26追記:
第12話(最終回)まで視聴終了。最後のアレ、完全に「火の七日間」…(笑)。
なんか2期目がありそうな引きで終わりましたね…。

こう言っちゃなんですけど、私はけっこう楽しめましたよ!?

投稿 : 2024/12/21
♥ : 51
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

天然系少女の防御力は無限大

アニメーション制作:SILVER LINK.、
監督:大沼心・湊未來、シリーズ構成:志茂文彦、
キャラクターデザイン・総作画監督:平田和也、
音楽:増田太郎、原作:夕蜜柑

シルバーリンク+なろう系という
普通に考えると観てはいけない組み合わせだが、
1話目が面白くて何となく手を出してしまう。
ゲーム初心者の本条楓(メイプル)が
友人の白峯理沙(サリー)から誘われて
VRMMOの「New World Online」というゲームに参加し、
痛いのは嫌だからと言って、防御力に極振りした結果、
運営の想定の斜め上を行って最強になる物語。

この作品の良いところは、最弱のゲーム開始から
展開をきちんと見せてくれるところ。
ほとんどのなろう系は、最初から特殊な能力を持っていたり、
物語が始まるときには、最強の場合が多いため、
強くなった過程がいまひとつ分からない。
というのも、弱い段階から描いていくと、
普通は物語が冗長になってしまうからだ。
その点、この作品は右も左も分からない
ゲーム初心者のメイプルがレベル1の状況から
強くなっていくところを上手く見せている。
痛いのが嫌だからと不人気の大盾を選び、
得たステータスを全てVIT(防御力・体力)に極振りする。
すばやさが0なので歩くのはとても遅い。
普通なら、攻撃力が皆無なので、
弱い敵しか倒せず、レベルが上がらないはずだが、
偶然に偶然が重なって特殊なスキルを手に入れ、
ダンジョン最奥のヒドラを食べて倒したことで
最強の道を歩んでいく。
この作品に近いのは、ヴェルドラを取り込んだ
『転スラ』だろうが、あちらは、世界作りの話になるため
ゲーム内で楽しく遊ぶ極振りとは方向性が違う。
攻撃力がないため、盾を使って敵を圧し潰すという
荒技によってゲームを攻略していく。

天然の性格のメイプルが運を味方につけて、
どんどん強くなっていく過程を楽しむ作品。
主人公・本条楓のCVが本渡楓という
まるで作者が声優を狙ったような名前だが、
キャラクターと声の可愛さが一致するのもポイントが高い。
また、相棒のサリーがメイプルとは正反対の
ガチゲーマーで、頭脳派&運動能力も
ずば抜けているという設定。
それを活かし「回避盾」というダメージを避ける
キャラクター作りで「盾のコンビ」という
バランスで攻めていくのが好印象だ。
メイプル単独やサリーと2人で戦っていく序盤は、
アニメーションの動きの良さも相まって引き込まれる。

シルバーリンクといえば、どうしても万策尽きるという
イメージが先に立ってしまうが、今回の作画は、
キャラデザが優れていて、乱れることもなかった。
また、時おりアクションゲームらしい動きも
しっかり見せてくれていて思わず
スロー再生で観る部分もあったほど。
見せ場での動きを重視するためか、毎話に1度は
BGMを流して、止め絵で表現する手法を
取り入れており、これも悪くなかった。

ただ、ギルドを作った中盤以降から失速した印象。
新たに加わったカスミ、カナデ、イズ、クロムの面々の
キャラクター像が薄く、あまり良い効果をもたらさない。
キャラクターの人数が増えたせいもあり、
終盤は、サリーまで影が薄くなったように感じてしまう。
また、ほかのギルドのペインやミイ、フレデリカなどの
キャラクターも深掘りされないため、
対抗戦をやっていてもあまり盛り上がらない。

メイプルが飛び抜けて強くなっていくため、
ストーリーの作り方が難しくなっているのだろう。
途中からはメイプルが新たなスキルを獲得して
皆が驚くという展開が続いて飽きてしまう。
{netabare}最後には、ペインやミイとも共闘しているが、
この後はどうするのだろうと心配になる。{/netabare}
2期制作が決定したが、個人的にはサリー以外のキャラを
もう少し立たせるような展開にしないと、
さらに下降線を辿る印象だ。

「ノンストレス」と「エンジョイ」が
魅力になっている作品。
それを貫きつつ、どうやって今後のストーリーを
面白くしていくのかがポイント。
メイプルとサリーのキャラの可愛らしさと
その姿形に似合わない強さの表現を
上手く持続してもらいたい。

2期からは、どこに重点を置いて
展開させていくのかが気になるところだ。
(2020年6月13日初投稿)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 63

75.1 3 モンスターでドラゴンなアニメランキング3位
ありふれた職業で世界最強(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (672)
3009人が棚に入れました
“いじめられっ子"の南雲ハジメは、クラスメイトと共に異世界へ召喚されてしまう。つぎつぎに戦闘向きのチート能力を発現するクラスメイトとは裏腹に、錬成師という地味な能力のハジメ。異世界でも最弱の彼は、あるクラスメイトの悪意によって迷宮の奈落に突き落とされてしまい――!?脱出方法が見つからない絶望の淵のなか、錬成師のまま最強へ至る道を見つけたハジメは、吸血鬼のユエと運命の出会いを果たす――。「俺がユエを、ユエが俺を守る。それで最強だ。全部薙ぎ倒して世界を越えよう」奈落の少年と最奥の吸血鬼による“最強"異世界ファンタジー、開幕!――そして、少年は“最強"を超える。

声優・キャラクター
深町寿成、桑原由気、高橋未奈美、日笠陽子、大西沙織、花守ゆみり、加隈亜衣
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

異世界転生への見解 そしてさようなら

※これ系好きな方は未読推奨

どうも自分自身に呪詛が溜まってきていると自覚せしめた作品。
お祓いも兼ねて今期(2019年夏期)から異世界転生ものを原則排除。こちらは意図しない録画でした。

なお排除の理由は以下

1.相性が悪いから

個人指標として、“面白い”と“それ以外”の境界線は4.0点以上以下を目安にしてます。点数付けをしている201作品(2019.8.16現在)のうち、4.0点以上は93品目。
けっこう甘々なはずですが、異世界転生ものでは唯一『このすば』が4.1点で1期2期がランクイン。実質1作品です。評判良い『幼女戦記』『盾の勇者』は惜しくも3.9点。あとは屍の山です。


2.転生に疑問符

転生先の多くはファンタジー世界。元の世界ではロースペック主人公が転生する先であははうふふな展開が待っているのがお約束です。これ、、、不幸な境遇はファンタジー世界スタートでも描けるため必然性を全く感じません。
多くの方が指摘されてるように、人生リセットしたらサイコロの良い目が出てハッピー。なわけありますかいな、なわけです。

作者個人の趣味で完結してないか?との疑念は確信に近く、ハーレムなる言葉が市民権を得てるようにだいたい主人公はモテます。モテる理由付けを作者なりに考えた末「ハイスペックじゃないとモテない」とでも思っているんじゃないでしょうか。完全にモテない人間の発想です。そういった貧相な発想しかできないから、俺TUEEE+ハーレムのセット以外のオプションが消えるのです。
百歩譲ってこのセット。現実世界かファンタジー世界のどちらか一方でやってちょーだいな。

 “リセットすればうまくいく。こんなに力あれば人生うまくいく”

そんな背景が見えて虫唾が走るのです。さすれば「もし宝くじが当たったらこうする」は、あくまで当人の妄想に留めるべきお話。他人のたらればなんぞ興味はありません。聞くだけ時間の無駄です。

百歩譲って投稿サイトです。商業ベースに乗らないゴミの山をくぐり抜けた猛者が書籍化されさらにアニメ化されたとして、一握りの良作小説はあるはずです。私は原作を読まないため、そこで描かれた優れた内容がアニメ化によってスポイルされているだけかもということは念頭には入れておかねばなりません。ただし私の観ているのはアニメなのです。ここ重要です。


3.初心に帰る
『まどか☆マギカ』に感動して以来、アニメでしかできない表現と物語を求めて2年になろうかとしてますが、最近は惰性で観てるな~と感じることが多くなりました。
思ったほどつまらなくない。わりと嫌がらずに観れる。全体イマイチだけどこの部分はいいところも。と言い訳も増えました。
「そんなん違うだろ!」の自戒の念もあります。

 “大人が観ても面白いアニメもけっこうあるんだよ”

こうだったはずなのに。。。もともと趣向が合わなかったところをいくつか作品を観たことで裏付けられただけでしょう。
それに叩くためにアニメ観るのもつまらんですしね。



シーズン終了後に酷評が並ぶことも風物詩。残念ながら“なろう系”は蔑称なんです。
“あにこれ”でも毎期「次期期待の作品TOPなんちゃら」で必ずランクインしてきます。原作ファン票なんでしょうか。それでつい視聴リストに入れて後悔する、を繰り返してます。
原作の魅力が削がれた作品は残念なアニメ化となり原作ファンにとっても不幸な話。
また、原作で補完するタイプの作品もアニメだけの私にとっては厳しいものがあります。『転スラ』なんかまさにそうでした。
原作の面白さという第一段階を突破してなお、アニメとしても面白いという第二段階をクリアしなければなりませんので相当狭き門なんじゃないかなと思います。

原作者への注文もあります。出版社のフィルターを通さずとも表現できる場があることはなろう系の存在意義でしょう。だったら、

「もっと前衛的なものやれよ!」
「ロースペックを慰撫するだけのお慰みもの作ってんじゃねーよ!」

と思ってしまうわけなのであります。

先期の『賢者の孫』も酷評花盛りながらコミカルおばか枠として捉えられなくもないのですが、本作『ありふれた…』の場合、わりと真面目な作風で底の浅いの見せられるともう無理です。
底の浅いええかっこしいな作品からは、“想像の欠如”“引き出しの少なさ”“甘え”ありとあらゆる原作者の能力の限界を感じざるをえません。



前置きが相当長くなりましたが、言葉がきつくなったのは本作の断念理由が影響してます。

{netabare}3話時点で転生前描写があったかなかったのかよくわからないのですが、この主人公は生命の危機に瀕して、なぜか「邪魔するものは殺す」と闇落ちします。ついでに「喰らってやる」のおまけつき。
この過程が全く描かれてなかったことと先の異世界転生系の悪イメージが合わさり、

“なんでそんな簡単に「殺す」という発想になれるかな?もっと別のやり方なくね?”
“生きるために必死なら気がふれる前にもっと頭使おうぜ”
“これだからひきこニートは危ねー(飛躍)”{/netabare}

主人公には善意ある他人が見えていません。彼に思いを寄せてそうな同級生の女の子と再会した時にどんな態度を取るのでしょうか?
コロッと翻意するとか、拗らせ悪化して孤立感が増すとか、しょぼい未来しか想像できないのです。

 架空の物語だしそんな目くじら立てんでも・・・

転生前がヒキコニートだったか知る由もないのですが、自意識が肥大し過ぎて視野狭窄に陥りあらぬ被害妄想を膨らませた者の行き着く先はどんなでしょう。
主人公のストレス耐性があまりにも低すぎて、キャラへの共感が皆無どころかマイナス。3話で撤退します。


そして異世界転生ものよさようなら!
 注)なろう全般ではなく“異世界転生もの”との別離を考えてます。


■オマケ
他のレビュアーさんからお薦めいただいていた『グリムガル』『オーバーロード』はいつの日か…
評判良いのを後追いする、、、で充分と思った令和元年の夏でした。



視聴時期:2019年7月~途中断念 リアタイ視聴

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2019.08.16 初稿
2020.04.03 タイトル修正/修正

投稿 : 2024/12/21
♥ : 78

scandalsho さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

この手の作品の原作者が不憫で不憫で・・・。

原作未読。最終話まで視聴。

どうして、異世界で最強な主人公(主に♂)は、横柄な言動になっちゃうんだろう。
このせいで多くの作品が『駄作』と酷評されているのに、全く後を絶たない。
この手の主人公って、視聴者の反感しか買わないのに・・・。

こういう作品を描く原作者(脚本家か?)って、よほどこっちの世界で不遇なんだろうなって・・・。
「最強」=「モテモテ」=「ハーレム」って発想が、そもそもモテない男子の発想だし・・・。
ちょっと寂しい人なんだろうなって・・・。
凄く不憫に感じちゃう。

吸血鬼(♀)が主人公に師事する理由が明かされないまま物語が進む。
うさぎにしても、竜神族にしても似たようなもの・・・。
「主人公強い」=「ついて行きます」
たったこれだけ。
原作者が不憫で不憫で・・・。

明らかにカマセな同級生冒険者たちの様子が度々描かれるのは秀逸なんだけど・・・。

ただまあ、ハーレムラブコメとしてはまあまあ面白いので、続きがあったら多分視聴しちゃうでしょうね。
あくまで、ハーレムラブコメとしてだけどね(笑)。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 47

kameko さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

ありふれた展開で過去最低評価

作品情報『“いじめられっ子"の南雲ハジメは、クラスメイトと共に異世界へ召喚されてしまう。つぎつぎに戦闘向きのチート能力を発現するクラスメイトとは裏腹に、錬成師という地味な能力のハジメ。』の、シーンどこ!?
大怪我するシーンから始まる→時系列を戻して回想シーン→主人公激弱らしいけどあるものを食べたら強くなる→ロリヒロインに出会う→突然のキス→え、何!?
「展開がつまらないなあ・・・」なんてことはあっても、ここまでわけのわからないアニメ見たのは初めてです。
お決まりのシーンや台詞を詰め込んだだけで人物像もストーリーの方向性もわからない。というか、主人公の性格が1話2話で変わりすぎて謎。
逆に、最終話までこんな調子なのかが気になるので途中断念はしないでおこうと思う。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 6

76.0 4 モンスターでドラゴンなアニメランキング4位
ダンジョン飯(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (297)
1005人が棚に入れました
ダンジョン飯。 それは、"食う"か"食われる"か――― ダンジョン深奥で、レッドドラゴンに妹が喰われた! 命からがら地上へ生還した冒険者のライオス。 再びダンジョンへ挑もうとするも、お金や食糧は迷宮の奥底……。 妹が消化されてしまうかもしれない危機的な状況の中、ライオスは決意する。 「食糧は、迷宮内で自給自足する!」 スライム、バジリスク、ミミック、そしてドラゴン! 襲い来る魔物たちを食べながらダンジョン踏破を目指せ、冒険者よ!

声優・キャラクター
ライオス:熊谷健太郎
マルシル:千本木彩花
チルチャック:泊明日菜
センシ:中博史
ファリン:早見沙織
ナマリ:三木晶
シュロー:川田紳司
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

重層的なストーリーと優れたアニメ技術。最高の作品です。

 この作品は、ファンタジー世界で架空のグルメをやっているというのが第1階層の見方だと思います。そして、極端な各キャラがギャグとして機能していることでしょう。これが表層です。
 マンドレイクのところでマルシルが伝統的な食物の採集方法を提示したのをみんなで馬鹿にしていました。ですが、結果として伝統的な方がおいしいということで、効率によって失われるものがある、などの問題を提起していました。

 第2階層ではそれぞれのキャラの性格造形がどういう過去があるからなのか。そのヒューマンドラマを楽しむということだと思います。なぜ、そのキャラの言動はそうなのか。センシ、マルシルを中心に描かれました。もちろんそのほかのメンバーもです。
 加えて、ライオス、ファリンの兄妹の性格造形も明らかになりましたが、天才型の孤独ですよね。
 シェイプシフターではペルソナ問題、人からの見た目が表現されれていました。

 第3階層では世界観です。ダンジョン、種族、歴史。そういったものの作りこみです。どこまでも緻密に考えられているだろう生態系を含め、ああ、そういうことか…ということです。もちろん、ゴーレムの畑などはわかりやすかったです。
 そこに狂乱の魔術師や1000年前の王国などが重なることで謎としても機能しています。ダンジョンは欲望をかなえる。金がとれる。狂乱の魔術師を倒せば主になれる。つまり、オークたちとの闘いの場面も含め、人間社会の縮図でもあります。

 第4階層として、生きること、食物連鎖の部分です。これは冒頭でマルシルが墓場の植物を食べるのを嫌がったことと、食人植物のところで人を吸収したものは、人を食べることと同義か?という問題がありました。そして、センシの過去の物語。加えてファリンをもとに戻す、イヅツミとファリンの魂と体の結びつき。これが生命のサイクルという哲学として、ダンジョンの生態系と結びついてきます。

 これはまだ原作者の意図がつかみきれないのですが、チルチャックが24話で「なんの肉だ?」と言っているのは、おそらく人肉でしょう。イヅツミの毛が伏線なんだと思います。
 原作者はカニバリズムにも何かあるのでしょうか。緊急避難です。日本では「ひかりごけ」や海外でも「アンデス墜落事故」などが有名ですが、〇〇〇〇の〇ープ問題にも通じますが、どうもこの点、原作者はこだわりがあるようです。ファリンを食べるという点でも、どこまでが人でどこまでが魔物なんだというあいまいな境界線の問題を提示しています。

 カニバリズムというより、食物を吸収することで違う性質をもつ、つまり生命の連鎖とも取れます。大きな命題は受け取れていると思うのですが、そこにどんな意図があるのかがつかみ切れていないもどかしさがあります。

 生きるための食事。採取し調理して食べる。人間はそのシンプルなことだけで生きられます。ですが、欲望にとらわれると…黄金の都と永遠の命とは…それは人への執着も含めてなのかもしれません。ファリンを追いかけるライオス一行と、王を生かそうとする狂乱の魔術師に違いがあるのか?


 ざっと振り返るだけで、読み取れることがいくらでも出てきます。重層的なストーリーと優れたアニメ技術。最高の作品です。テーマやキャラ、一貫性そして作画、音楽、演出、構成などを含め、完成度で言えば、ちょっと他に類例がないくらい素晴らしい作品だと思います。

 ということでテレビアニメNO1作品の一つとして推したい作品でした。2期決定もいつになることやらという感じですので、心待ちにしつつ原作を読み込みます。





1話 グルメ×異世界を楽しむ?それとも教養が試されている?

{netabare} 本作原作は未読ですが、原作者の九井諒子氏の短編集2作が好きで読んでいました。神話・聖書・民話などの物語、SF、そして社会問題を上手く絡めていて、かなりハイコンテクストで教養が試されるような作品集でした。

 その九井氏の作品ですから、一筋縄ではいかない…と思って見始めたら、うーん…うーん…なるほどわからん。グルメマンガ×異世界もの…しかもそれを架空の魔物でやろうというのは分かりますが…
 調理法を見る限り、現実の食べものを参考にして設定を面白がって作ったのかなあ…という気がします。何か自分で独自の「系」を作るのが好きな人なのかもしれません。

 単純にそれを面白がればいいのか、食文化等に対する何等かのメッセージが暗喩されているのか…まあ、まだ1話ですからいいんですけど、氏の過去作を知らなければ1話切りかも…という気もします。

 ちょっとエルフのお姉さんのキャラに現代女性の何かが乗っかっている気もしますが、キャラとしてはそれほど目新しい人物造形ではないのでわかりません。それにしても、このエルフのお姉さんの声優さん…低い声がいいですねえ…千本木彩花という方ですねえ…アニスフィア・無名・キルコの人ですか…結構グッときます。

 アニメのレベルは高いですけどね。グリッドマンユニバースの最後の場面で本作が映ってましたので、力が入っているのでしょう。



追記 原作者は物事を見る時に視点を変えて「行為」の本質を抽象し、その行為の意味をズラすとか違うものと組み合わせる…という人な気がします。

 食べるという行為は生命を維持すること。つまり魔物も生命である以上食べているはず。だから、魔物は食べられる。
 料理という行為「食べられないものを食べられるようにする」「おいしく加工する」である。だったらダンジョンにもグルメは有るはずだ、ということでしょう。
 さらに「グルメマンガ」「料理動画・番組」と「異世界もの」はどちらも人気ですから、組み合わせたんでしょう。

 だったら、出落ちのはずなんですけど、短編ばかりの原作者が長編を描けているということは出落ちではないと思います。そう考えると2話以降が楽しみかも。 {/netabare}


2話 コメディをやろうとしているのか、文化・文明を俯瞰しているのか。

{netabare} 料理という点でいえば、正直異世界グルメ、異世界調理というのは何の役にも立ちません。食材の知識はもちろんです。そこに何を見るか?ですね。もちろんエルルをコメディリリーフにしたギャグは面白いですが…ちょっと考えてみます。

 前半。栄養素が云々とかはそれっぽくウンチクを入れているだけですね。本当に読み取るべきは「古来から伝えられた技法は手間のようでもそれなりの理由がある」と言う事でしょう。効率化によって失われた価値があるということが主要なテーマだったかな?と思います。

 後半…はどうでしょう?専門性のある人間の繊細な努力が無駄ということが言いたいわけでなく、むしろ逆かも。適当な仕事の進め方で大雑把に何とかなっているように見えても、最終的には専門知識が必要になる。あるいは協力によって出来上がる、料理とは高度な人間の共同作業だとも取れます。

 あるいは罠というものを調理の道具に変える視点の問題なのかもしれません。バジリスクの尾と頭の関係も視点と先入観の話になっています。

 ということで、考察しようと思うといくらでも考察ポイントは出てきます。どうなんでしょうね?それはコメディをやろうとして原作者の教養がにじみ出ているだけなのか、それとも料理という文化・文明の視点を変えて俯瞰しているのか。

 さらに上の視点で言えば、食という人間に必須の営みに見える滑稽さと同時に努力と情熱を描いているのかもしれません。{/netabare}


3話 気楽に見ればいいかな…という感じです。

{netabare} 今回を見る限りあまり深い含意を込めようとしているわけではなく、エピソード作りの土台として教訓的なものを使っている、というスタンスが本作のような気がしました。

 世間に流布された風説や先入観を観察と実体験で打破すると言えば聞こえはいいですが、よくある話ではあります。成長という時間の流れも感じますけど。ただ、この3話は新キャラ?登場回の位置付けだった可能性はあります。

 いまのところ1回見る分には面白いですが、じゃあ、何度も見返して考察してテーマを深掘りしてという作品ではなさそうです。キャラに惚れるとかギャグが極めて面白いというわけでもないので、次回から気楽に見ることにします。で、気付きがあればレビューして考えてみます。

 ただ今回の甲冑についての生態はこじつけがひどかったかなあ。生物は事実は小説よりも奇なりがありますけどね。頭を探すとか、一列に並ぶとかどういう生態だよ…と。説明はありましたけどあまり納得感は無かったかな。やっぱり気になるのは次週以降アレはどうなるんでしょうね?{/netabare}


4話 ダンジョンが世界の縮図であるという少々重い感じがする話です。

{netabare}  気楽に見ればいいかなと3話で思いましたが、また随分と真面目な話をもってきました。

 前半は汚物の処理をして循環させないと暮らせないし、それが食物の連鎖になるという点ですね。人工の環境内だからこそ工夫と人手がいるという話でした。里山問題なども想起します。ゴーレムが減るというのは農地や自然破壊のアナロジーにもなります。つまりいずれは環境が悪化するということです。

 後半は民族紛争のお互いの理屈です。ただ、食べ物と子供の無邪気な疑問。なぜ奪うのか、なぜ仲良くできないのか。当然の疑問に対して本作では丸く収めましたがそれでも戦うのが人間です。

 中盤のところはその理から外れた人間たちの生きる価値、儚い運命ともとれますが、あの部分の描き方は少々分かりずらかったです。

 ということで、ダンジョンが世界の縮図であることが提示されていたと思います。軽いかと思えば重くなる不思議な作品ですね。原作者の本領はこっちの少し重い方な気がします。

 そう言えば2話で「毎回同じところで全滅」3話で「初めての死亡」というセリフがあったので当然普通にダンジョン内なら生きかえるという前提でいいんですよね?酒場のシーンはそういう理解で見てましたが…{/netabare}


5話 重層的にいろんな含意がある作品。見る側のセンスと教養が必要かも。

{netabare}  思っていたよりもというか、九井諒子氏らしいというか、かなり含意がある作品ですね。テーマというより世界の作り方に「視点」を感じます。となるとご都合主義に見えた3話の食べられる鎧の話も、生物の不思議な生態への感動のようなものを含んでいたのでしょう。宝の擬態にもそういう面を感じました。

 さらに少し考えを深めると金と欲についても考えさせられます。「あるわけがない」宝に気持ちをたやすく奪われる人間の弱さですね。

 そして、今回は「取りつかれる」でしたね。「イワシの頭も信心から」でもいいですが、むしろ今いない人に無意識に頼ってしまう心理が人間を弱くしてしまう点を描いていました。しかも、その流れでファリンというキャラを上手く描いていました。加えてグルメと絡めているのも工夫でした。重層的にいろんなものが含んでいる気がします。

 アイスクリームは霊が現れると気温が下がるという風説からの連想だと思います。

 4話、5話とどんどん面白くなってきました。キャラ萌えとお話だけでもちゃんと作品になっているのがすごいですね。ただ、うーん…どこかのタイミングでちょっと立ち戻って考察したいなあ…コミック原作はもったいないので、現状では保留ですね。見る側のセンスと教養が必要かもしれません。ついていけるかなあ… {/netabare}


6話 アニメのクオリティが高い回だったと思います。面白かった。

{netabare}  今回は演出と作画、非常に良かったです。あっという間に時間が過ぎました。マルシルがとても可愛かった…というよりかなり女性らしい(死語?)感じがしましたね。今回特にマルシルの横顔がかなり西洋人っぽい造形だった気がします。後半の作画はかなりデフォルメしてましたね。

 で、絵の内部は何かの伏線になっているのでしょうか?ダンジョン自体の正体がまだわからない状態ですし、内部の人は妙な存在感がありました。ダンジョンの来歴と関係があるのか。あるいは絵画=バーチャルリアリティの様なイメージとも取れますけど。ここは無理に深掘りしないで後で何かないか楽しみにしておきます。

 後半はチルチャックの性格が災いした感じでした。彼はこだわりもそうですけど、人に頼ることを知らないで危機になる感じですね。今までで一番おいしそうな回でした。{/netabare}


7話 1つのエピソードとしてアニメ全作品の中でも出色な出来でした。

{netabare}  今回は最高に面白かったですねえ。グリッドマンユニバースのEDで出てきたシーンですね。完パケかどうか知りませんが、ということはこの作品は制作が随分先行していたのでしょう。総作画監督が1人ですしね。なるほどクオリティが高いわけです。

 それと前回でてきた絵の中のダークエルフって、OPでチラッとでてますね。やっぱり主要人物なんでしょうか。

 ということで食材に対する感情の問題が前半でした。今回は馬と亜人です。現実世界でも韓国では犬食が法律で禁止するとかしないとか、日本でも馬はアメリカ人からすると許せないとか、鯨の商業捕鯨の再開などで、結構ホットな話題です。それとイカタコ食ですね。特にタコなどイタリア人と日本人、中国の一部くらいでしょうか。

 人間から見ると慣れて心が通いあっているように見えた動物が、単なる捕食のための行動だ、というのも面白いですね。哺乳類と食虫植物との対比のセリフがありました。それに対して分からないのはライオスだけとチルチャックは言っていましたが、結果的にあの馬と食虫植物の行動は一緒でした。

 漁の節度もあったし、食物連鎖の話がありました。これは明示的でしたが、この食物連鎖の説明が6話までで描かれてきたことの総括のような感じでした。寄生虫は…うーん。

 そして、石鹸と魔法のところです。魔法はセンシからすると自然の理に反するようですね。そしてヒゲを洗っていない。だから、魔法を受け付けない=自然と共生しているという意味でしょう。それが文明の力として石鹸を受け入れると魔法が上手くかかる。これを堕落とみるか進歩と見るか、ですね。やっぱりこういうところに本作の含意のレベルの高さが現れています。

 一番初めに死んだ人がどうなるのか、という説明不足も回収されていました。彼らがまた死んでたのが笑えますが、彼らの経験・知識不足あるいは多様性不足も見て取れますね。

 それにしてもマルシルの戦闘シーンよかったですね。面目躍如でした。今回は話も演出も含意も全部良かったです。今回は1エピソードとしてあらゆるアニメ作品の中でも出色な出来でした。最高だったと思います。

 どんどん面白くなりますが、含意が多く教養とリテラシーが必要なので振り落とされる人もでてきそうですね。 {/netabare}


8話 ダンジョン=バランスドアクアリウムということかな?

{netabare} 8話を見る限り、ダンジョンは大魔法使いの実験場的な物なんでしょうか。要するにボトルアクアリウムというかバランスアクアリウムということですよね。養殖というか栽培というかそういう発想ではなく、世界の環境を知るためのミニチュアの環境がダンジョンと言う事なのかもしれません。だから、食物連鎖の話をこんなにしつこくやったんですね。

 それと人間の欲望とか民族闘争みたいなもの、絵画の世界の歴史の様なものが絡まっていますので、ダンジョンの正体が面白そうです。

 内容が深い…というよりもゲーム世界的な異世界設定とこの設定を絡めてストーリー世界を構築いしているところが本当にすごいと思います。

 キャラ達の過去と絡めて非常に面白い回でした。ライオスが主役かと思ってたし定義上はそうなんでしょうけど、マルシルとファリンが真の主役っぽいですね。OPの演出もそんな感じがします。{/netabare}


9話 キャラの言動・感情・心の動きが不自然に感じる回でした。

{netabare} SFやファンタジーにおいて設定が荒唐無稽とか、話が多少ご都合主義とかは物語性がしっかりあれば全然OKだと思います。ただし、人の言動というか感情の動きが不自然なのはいただけません。

 その点で今回のナマリとタンス夫妻はちょっと不自然だった気がします。だったら再開のシーンをもっとマイルドにしても良かったのかなと思いました。
 もちろん友情というかかつての仲間に対する感情とか、表面と内面のズレの様なものはちゃんと感じられましたけど、どことなく不自然な感じがしました。

 鍋の設定は面白いですが、やはりどこかナマリの心の動きが不自然だった気がします。ファリンの人柄というのも強調されていましたので、後で今回感じた不自然さは回収されていくのでしょうか?

 死と魔法が明確に説明される重要な回でしたが、話の出来は全9話の中で一番「ん?あれ?」と感じた回でした。今後、理屈優先でキャラの感情・言動が不自然にならなければいいのですが。 {/netabare}


10話 ドラゴン戦が終わったらコミックス買っちゃおうかな?

{netabare}  カエルでちょっと「このすば」を思い出してしまいました。マルシルが相変わらず可愛くて何よりでした。

 世界観も徐々に見えてきました。まだまだ謎は多いですが、全体の形は見えてきました。あとはどういうストーリー、設定が待っているかです。2クール放送の発表なのでじっくり楽しめています。

 いよいよですね。レッドドラゴン戦を見たらコミックス買っちゃおうかな、というくらいには楽しめています。ナマリはちょっと前回の唐突感がありましたが、キャラとしては根は良い人っぽいですね。あるいはファリンの人柄なのでしょう。
 キャラ達が良い人過ぎるがちょっと世界観と合わない気がしますが、そこがファリンなんでしょうか?{/netabare}


12話 緻密な設定と世界観が素晴らしかったですが、蘇生をどうとるかですね。

{netabare} ちょうど折り返しということで、話の区切りも丁度よかったです。構成に不自然なところもないので、これはかなりの脚本・構成力だったと思います。

 お風呂…サービス回…なんでしょうけど、まあ、色っぽくはないですよね。この2人。マルシルは髪型とか、悲壮な表情に色気がある感じでした。

 今後については、壮大な世界観とこの後のエルフとはどういう存在なのか?がテーマになってくるのでしょうか。最後に出てきたタークエルフは絵の中の人?長命で長い間生きているということなんでしょうか。

 で、その世界観と設定の緻密さ、伏線などに魅了されてきましたが、ここに来て出てきた「古代魔法」ですね。これをどう考えるか。設定を後出しの設定で解決したように見えなくはないです。
 ただ、マルシルのマンゴラドラのやり方とかその辺りに古いタイプの魔術を使う仕込みがあった気もします。そこは評価をする前に古代魔法がフェアな設定で納得いく伏線があるのか、後出しジャンケンなのかは検討したいと思います。

 評価は暫定です。{/netabare}


14話 2クールで終わらないなら、もう原作読んじゃおうかな。

{netabare} マルシル成分が足りない不満足な1話でしたが、いろいろキャラの相関が見えてきましたね。

 1クールを終え、2クール目の始まりを見ると、王道のファンタジーノベル…という感じの展開ですね。しかも、区切りが無い感じで。作品の楽しみ方としては、いろんな伏線が収束する感じと島主とかエルフとかダンジョンとか結果的にどうつながるのかというカタルシスを得られるか、ですね。

 登場人物が多いし設定が入り組んでいる割に、話が整理されて面白いと思いますが、この手の作品は結末を見ないことには出来の評価が難しいです。
 で、2クールじゃあ1区切りは無理かな?14巻だそうですし。それともアニメで何かの結末はつくんでしょうか。これは連続で結末まで見ないと、熱が冷めるのがもったいない気がします。場合によっては原作を読んでしまおうかな…今週考えます。{/netabare}


15話 ギャグ回面白かった。マルシルを堪能できました。

{netabare}  先週マルシル成分が少なすぎ多分、今週は最高でした。こういうギャグ回があるのも悪くないです。一応、蛇のピット器官のような秀逸な設定もありましたが、それよりもカボチャ的な物の絵面ですね。本当に面白い回でした。 {/netabare}


16話 ここにきて面白さが加速中。最高です。

{netabare} 面白さがここにきて加速中です。非常に面白い。面白過ぎます。話そのものも面白いですが、禁忌の魔法という設定とファリンの現状で否が応でも盛り上がります。

 黒魔術をもっと早くから仕込んでいれば最高だったんですけど…それともどこかに1か所でもマルシルが黒魔法を使うことを躊躇する場面とかそれらしいセリフとかありましたっけ?絵のところとか…まあ、後で通しで見てみます。

 本気で面白いです。この数年で見たなかでトップクラスに面白いです。{/netabare}


17話 名作ではないがエンタメ作品としての完成度は最高峰でしょう。

{netabare} 冒険譚はこうじゃなくちゃっていう感じです。はじめは世界観とか設定に興味がありましたが、どんどんキャラに入り込んで、今はストーリーが最高に面白いです。原作がすごいのかもしれませんが、アニメーションの出来も素晴らしい。

 センシがずっとおにぎり持っているのに笑ってしまいましたが、そこにほのかな含意と哲学があります。そう…いろんな視点で考えるヒントは散らばっているんですけど、そんなことを考えなくても面白い。2クールで1回もダレないのは素晴らしいです。

 アニメの作品として感動とかメッセージ性は名作認定はしないと思いますが、全体の作り込みと作品のクオリティーはすごいと思いました。このまま一機にラストスパートですね。


17話 再レビュー やはり名作かもと思います。圧倒的な作り込みの世界観が生み出す想像の広がりは他に類を見ません。

 名作とは何かというのは難しいですが、テーマ、メッセージ、文学性、いろいろあると思います。本作はこれらの要素については名作という水準ではないかもしれません。

 ですが、本作の圧倒的な世界観の作り込みが醸し出す想像の広がりを考えると、それはテーマにもメッセージにも文学性にもなりえるかもと思います。この17話は本当に素晴らしかった。単話でみれば最高水準だと思いますし、それを最高水準に押し上げる要素が1話から丁寧に積み上げれらた世界観であると思います。

 うん。やっぱり早々に原作を読みたいですね。アニメ終わるまで我慢できなくなりました。{/netabare}


18話 22時30分丁度に視聴するくらい楽しみ。原作本手に入れましたが…

{netabare} やばいですね。面白さなら過去トップ10に入る作品になりそうです。珍しく登録されるのを待ちわびています。原作を手に入れたのですがアニメの楽しみが減じてしまわないか心配で今部屋に積んである状態です。
 14冊赤茶色の表紙に手が伸びそうです。表紙絵を見る限りアニメの方が魅力的かもしれませんね。

 今週も人間観察のいい加減さと適格さの両面から頷ける、いい視点の話でした。緊迫感が続いたので息抜きでしたが、中身は濃かったと思います。昔の方がアニメは面白かったというのは一面の真実でもありますが、こういう作品が現れると進化も感じます。過去類例が無い作品だと思います。

 絵の件もちゃんと伏線だったし、この作品の世界観は感心するしかないです。{/netabare}


19話 マルシルがいつの間にか主役に?

{netabare}  なんかすっかりマルシルのファリンへの想いがストーリーの中心になってしまいました。マルシルが主役といってもいいくらいです。それが面白さにつながっているから大したものです。

 年齢問題と黒魔術のコンプレックス、ファリンの件の心の傷などをうまく表現していました。なかなか繊細なキャラ造形だと思い、改めて感心しました。
それとマルシルがエロくてよかったです。

 蜃気楼は巨大なハマグリの吐く幻というのと、悪夢を見せるもの…夢魔あるいはバクのような設定を組み合わせた感じでした。普通おなかをに重いものを乗せるとそれが悪夢の原因になりますので、そのあたりも考慮しているのでしょうか。
 その蜃気楼の原因である蛤を食うといのがまた…すごいですね。{/netabare}


20話 なぜマルシルはそこまで優しいのか?

{netabare} 1話2話を見返したのですが、いまさらですが初期設定で1000年前の王様とうのがあったんですね。そして、ダンジョンがかなり特殊な成り立ちになっているということも。はじめの方は集中してなかったのでいまさらですけどね。
 各話に考察する視点はあるのですが、やっぱり大きな要素はこのダンジョンは何なんのか、なんでしょう。

 そして、20話なんですけどイヅツミは不快なキャラですけど、むろしマルシルがなぜあそこまで優しいかという部分が気になりました。19話が何か関係してくるのでしょうか。命の長さ問題もありますし、両親に何かあったのか、ファリンをなぜそこまで慕うのか。やっぱりマルシルを中心に考えたいところです。{/netabare}


20話追記 19話20話が面白過ぎて原作を読んでしまいました。

{netabare} 正直この作品の特に第2クールを見ていると、他の異世界転生ものが色あせてしまい見る気がなくなるくらい面白いです。19話20話の奥行きが素晴らしかったと思います。で、マルシルの内面、ファリンの扱いの意外性などに興味がでて、ついに原作を読んでしまいました。

 まず、コミック1巻をはじめ初期の絵がまだまだ内容に追いついていないので、その点で今回のアニメ化の意味はすごくあったと思います。話題作とはいえ、1巻の内容と絵でははじかれる人も多いでしょう。九井氏の短編マンガはハイコンテクストな分、キャラ造形・キャラデザが記号的で含意中心の作品です。本作原作の初期には絵も含めてそのまま出てしまっています。

 ただし、4巻くらいからかなり絵もコマ割りも背景も物語もうまくなっています。アニメがどんどん面白くなるのは原作がどんどん良くなってゆくのと符合している気がします。それにしても今回のアニメ化のレベルは大したものです。原作の面白さも含意もキャラ造形も雰囲気も本当にうまくすくいあげて、さらにエンタメとしては洗練されています。

 それと構成がバッチリですね。14巻中7巻で大きな話の転換があって、そこまでで1期2クールで過不足なし、です。これは本当に原作もアニメもすごいと思います。

 で、最後まで読んで最後まで面白かったです。現状では今のアニメ化の範囲7巻までの方が面白いと感じています。
 ダンジョンの設定上の意味というより世界観の意味がカタルシスになりますが、ちょっと理屈っぽいかなという気がするためです。1期で考察しながら見ていたものが解き明かされる解答編ですが、話がうますぎて意外性にちょっとかけるせいかな?いや、気が付かないところがあるかもしれませんので侮れないですけど。

 原作もアニメも異世界ファンタジーとしては過去最高に面白いです。ぜひ、2期を早々にお願いします。{/netabare}


21話 急展開。マルシル可愛い。特に耳が今回は良かったです。

{netabare} さて、話がいよいよ核心へと向かってゆく折り返し地点が近づいています。起承転結の転の始まり、という感じでした。ダンジョンで飯を食う意味が深まってゆきます。

 この作品のコミックスの紹介で「今、人気のグルメ+異世界ものの取り合わせ」みたいな紹介をしていた、多分テレビの朝番組がありましたが見る目がないと言わざるを得ません。

 そしてマルシルは可愛い。今週は耳の形にやけにこだわったシーンがあったような…

 カナリア隊ですよね。意味は…思いつくのは炭鉱におけるガス探知機ですから、ダンジョンにおける危険の調査…という意味がかかっているのでしょうか?

 到達した場所の世界観が素晴らしいのでぜひ人間とは?食とは、生活とは?という考察をしたいところ。 {/netabare}


22話 マルシル最高。だが、あと2話しかないという事実。

{netabare} マルシルの何もかもが素晴らしい。髪を躊躇なく切ったところがカッコよかったし、キレた表情と間抜けな表情のギャップもよかった。羽ばたいたり跪く動きも表情も最高でした。

 話は原作読んだのでもう考察云々ではないですが、しかし、重層的な世界観はアニメの方が味わえるし、何よりアニメのクオリティが高すぎて面白さは原作の数段上です。もちろん原作ならではの良さはありますけどね。

 というわけであと2話しかない、という事実。つらい…せめて2期発表してほしい。 {/netabare}



23話 〇〇〇〇の〇ー〇の逆。これは1話から仕込んでいたということでしょうか。すごいですね。

 今週はなぜか24分ではなく28分ありましたね。きわめて珍しい事例だと思うのですが、イレギュラーなことをしても品質を維持したい、ということでしょう。

 で、ネタバレになりますので伏字にしますが〇〇〇〇の〇ー〇の逆というかひねった話でした。これがキャラの性格造形や言動に深く結びついています。ということは1話の段階からもうこの構想はあったと思われます。この緻密さがやはり本作のすごいところでしょう。

 で、そのシリアスな場面からのセンシの〇〇〇が笑います。常にバラをまとう作画はなんというか…そして、小籠包のイヅツミが作った分の毛とかやっぱり超ハイクオリティな作品だなあと思います。

 そして、多分次が最終回?ロスになりそうですが、原作がありますのでそちらをもうじっくり読みたいです。でも、やっぱり2期の発表がありますように…

 最終回を前にして考えたこと、思うことです。

 考えてみれば1話でマルシルが墓場に生えている植物を食べることを拒否した場面がありました。人を栄養として吸収した植物は食べられないということです。食人植物も描かれていました。つまり、23話のセンシの物語に対する伏線になっています。この構成もすごいですが、ここに一つの哲学を見ます。食ってなんだろう?と。

 エルフの長命問題もありました。物語の冒頭で1000年前の王が出てきました。それに対してこのダンジョンは死なないダンジョンです。センシが日ごろからいっていますが、魔法を含めて人の理から外れている存在です。

 1000年生きている村人たちは食事を忘れていました。このダンジョンは欲望をかなえます。死なずに済むことができます。そうすると食欲を忘れます。もし生きること=食べることと考えれば、彼らは生きているといえるのだろうか。退屈を紛らわすために無意味な行為をしている彼らは、ひょっとしたら食物連鎖の中にいることをわすれ、自分で食料調達をしない我々ではないでしょうか。
 マルシルのパリコレは笑ってしまいますが、我々の生活はマルシルのファッションを笑えないような実用性のない装飾ではないでしょうか。

 ダンジョンは一つの系を形成しているということです。ライオスたちはダンジョンの魔物と戦い、それを食べています。そこが他の冒険者との違いです。だからこそダンジョンを攻略できているとも言えます。

 もちろん道中にはほかにいっぱい何かを読み取れそうな、感じる部分はありました。本作はやはり一筋縄ではいかないテーマがあるなあと思います。特にファリンというキャラを置いた意味と、センシが言っていたダンジョンは欲望を実現するという意味です。まあ、そこは1期のアニメ化の範囲を超えますのでいずれ。

 23話の意味から逆算して考えれば考えるほど、考えさせられましたので最終回を前に少し頭を整理しました。
 なお、私はアニメ派ですね。原作よりも理解しやすかったし頭が回る気がします。





 

投稿 : 2024/12/21
♥ : 34
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

魂を囚える迷宮

原作コミックは未読

【物語 4.0点】
魔物食がメインのようで、決して安直な“飯テロ”企画ではない。

迷宮(ダンジョン)の生態系の末端としての食事。
(動く鎧の真実など魔物たちの生存戦略には驚かされました)
迷宮が象徴する、同ファンタジー世界の歴史、情勢、
さらには思い出の料理を通じて、登場人物の心情を掘り下げるなど、
食事をシナリオ、世界観を深める道具として有効活用できている。

私は迷宮(あな)があったら潜りたくなる程度にはダンジョンRPG好きではありますが、
正直、ファンタジー✕飯テロには雰囲気先行では?との苦手意識もあり。
本作もダンジョンそっちのけで食ってばかりいるのではないか。
との懸念もあって放送スタート時は食わず嫌いしていた、この1期2クール作品。

1クール放送折り返したくらいで、こちらの感想も覗いて、
本作はちゃんと迷宮を堪能できる作品だと思い直し、ぼちぼち追い付いた次第。


料理名等をサブタイトルに1話数本立ての構成が目立った前半1クール目は、
まだ食事がメインである印象も受けましたが、
その中で散りばめられた迷宮に関するネタの骨格を前提に、
後半2クール目では、モンスター名等を冠したサブタイトルを中心に、
歯ごたえのある迷宮ファンタジーが肉付けられる。
終わって見れば骨太のダンジョン物だったとの満足感が残りました。


食事は迷宮探索を持続可能にする物資の多寡を伝えるシグナルとしても有効。
仲間を助けるために、敢えて一度、街に戻って立て直すか否か。
こうしたダンジョンの醍醐味を再現したネタも嬉しかったです。


個人的に一番グッと来たのが、迷宮と蘇生について。
死者復活の成否に関する悲喜交交(こもごも)もまたダンジョンRPGアルアルですが。
本作で興味深かったのが、
この迷宮では冒険者は死んでも魂が肉体に束縛されてしまい成仏できない。
故に迷宮では魂を肉体に戻す蘇生術が可能になるのだという視点。
まるで蘇生を迷宮の呪いの如く扱う描写に、なるほどそう来たか!と、私は本作に魂を囚えられました。

そして、魂を囚える迷宮の術こそが、
迷宮を創造した魔術師の狂乱した企てに直結していることを示唆して1期は幕を閉じます。

迷宮に誘き寄せた冒険者を己の野心のために悪用せんとする陰謀もまた、
ダンジョンRPGの真髄。

制作決定した2期で“メインディッシュ”を味わえることを期待しています。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・TRIGGER

戦闘シーン等では時に背景にも作画を入れて臨場感溢れるアニメーションを構築。
例えば{netabare} ウンディーネ戦で円筒形に伸びる通路を水の“ビーム”で破壊されながら逃げ延びる{/netabare} カットなどは、
作画、背景一体となった良いコンビネーションだったと思います。


同スタジオの金子 雄人氏によるモンスターデザインも上々。

ダンジョンRPGはプレイヤー一人称視点。
必然、にらめっこすることが多くなるモンスターの造形が最重要グラフィック。
こんな生い立ちの私は、異世界、ファンタジーにて、
ただ生物を巨大にしただけのような、やる気のないモンスター絵を出されると、
一気に作画評価が厳しくなってしまいますが、
本作は宿敵レッドドラゴンを軸に魅せてくれました。

生き物としての魔物が描き込まれているからこそ、
解体、調理した一品が旨そうに光り輝くのです。
まぁ、私もマルシル同様、これ食うのかよwとはなりますが(苦笑)


【キャラ 4.5点】
おばあさんが、通りのはげしい道を渡ろうとしているのを見たら、それぞれの性格ならこんな風にふるまうでしょう。

善:本当の善人ですから、わざわざ行って助けるという、近頃珍しいタイプです。

中立:自分が同じ道を渡っているなら助けてあげます。普通の人ですね。

悪:自分の利益になるなら助けてあげるという、自分に正直な人です。

~ダンジョンRPG『ウィザードリィ外伝Ⅱ』取扱説明書より抜粋~


“悪”だからって生存が許されないわけじゃない。
絶対的な勧善懲悪とは異なる、この相対的な性格設定。
ダンジョンを舞台にした作品では、これを物差しにできるか否かが、
私のキャラ評価を左右する要素で、その点でも『ダンジョン飯』は上質でした。

ライオス、マルシルは己を顧みずファリンのために死地に飛び込む善キャラであることが伝わって来ました。
レッドドラゴン戦敗北とファリン離脱をキッカケにパーティを抜けたナマリらは、この物差しに照らせば悪ということになるのでしょうが、
彼女の冒険者としての生き方も決して否定されるものでないことは描写できていて、この点も私は高く評価したいです。


トールマン(≒人間)、エルフ、ドワーフ、ハーフフット※
(※ホビット®は登録商標です。各種ファンタジー作品、今や『ウィザードリィ』ですら無許可使用できません。まったく迷惑な話だ。)

ファンタジー世界を構成するお馴染みの各種族が、ただファッションとしてまとわれるのではなく、
迷宮を巡るエルフとドワーフ対立の歴史、
{netabare} カエルスーツから髭がはみ出す勢いでw{/netabare} ちゃんと毛むくじゃらなドワーフ・センシなど、
伝統をキチンと理解、消化した上で作品世界に落とし込まれているのも得点が高いです。

その上でハーフフット・チルチャックの罠察知&解除スキルが詳述されている点も美味でした。
さらに彼の種族特性である鋭敏な足の裏も描写されるのですからマニアにはたまりません。
裸足の包帯取ったら、足の裏に毛が生えているのか確かめたくなりますw


【声優 4.5点】
センシ役の中 博史さんが柔和なドワーフボイスで魔物を調理し、
マルシル役の千本木 彩花さんがゲテモノに狼狽えるリアクション芸で未知の食感へのチャレンジを体現し、
ナレーションの三上 哲さんが「ダンジョン飯 ああ ダンジョン飯」と締めくくれば、大体パターンが決まってしまう堅牢な布陣。

パーティメンバー役を務めたメインキャスト陣は、“食レポ”対応だけでなく、
{netabare} 入れ替わりや、メンバーに擬態して紛れ込む魔物への対処など、
シャッフル芸含めた{/netabare} 複雑なコメディ対応も求められましたが柔軟に対応。

そんな中、私が好きだったのが、ここもチルチャック役の泊 明日菜さん。
中性的な小人ボイスで年齢を悟らせない。子供扱いはご法度。
この種族らしい絡みが好表現できていたと思います。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は光田 康典氏ら。
オーケストラを軸に、中世古楽の楽器もアレンジしてファンタジー世界を演出。
厚みのある音楽が、戦闘シーンだけでなく食材調理のシーンでも流れている点がそそります。
一番印象に残ったのが料理完成時の出陣のホラ貝?みたいなBGM。
私も食卓が完成した際に、時々、脳内再生していますw


OP主題歌
前期・BUMP OF CHICKEN「Sleep Walking Orchestra」
後期・sumika「運命」
ED主題歌
前期・緑黄色社会「Party!!」
後期・リーガルリリー「キラキラの灰」

いずれの楽曲も、これから死地の迷宮に挑むとは思えない明るく前向きな曲調。
「キラキラの灰」の“灰”なんかはダンジョンRPGファンにはピンと来る(蘇生失敗のトラウマを刺激するw)ワードですが、絶望感とかは特になく。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 30
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

おいしい生活

TRIGGER制作。

迷宮でレッドドラゴンに妹が喰われた!
命からがら地上へ生還した冒険者のライオス。
彼は妹の救出の為、食料を現地調達しながら、
再びダンジョン踏破を目指す、グルメ冒険活劇。

迷宮探索と自給自足の冒険グルメ生活、
獲物を捕まえ調理し、工夫しては美味に仕上げる、
評判通りの味覚を刺激する作品である。

ただ回復魔法で後にどうにかなるのか、
妹救出への緊迫した危機感は感じられない。

前期の主題歌は世界観をよく伝えてくれて良い。

{netabare}かつて栄華を誇った黄金の国の国王は、
迷宮の主・狂乱の魔術師を倒したものに、
我が国の全てを与えるという。{/netabare}

最終話視聴追記。
前半は食物連鎖に関する生態系の寓話など、
迷宮を取り巻く環境の説明も演出しながら、
後半に入りより冒険活劇らしさが見え楽しくなる。
{netabare}ファリン救出は、当初と形を変えつつも、
打倒狂乱の魔術師で、冒険はさらに続いていく。{/netabare}

時折、演出されるシリアスな展開にも、
それぞれに意味があり見応えがあります。

ダンジョンの最深部へと挑む、
やるべきことは決まったようです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 36

80.0 5 モンスターでドラゴンなアニメランキング5位
FAIRY TAILフェアリーテイル(TVアニメ動画)

2009年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (1153)
6896人が棚に入れました
世界中に幾多も存在する魔導士ギルド。そこは、魔導士達に仕事の仲介等をする組合。

立派な魔導士を目指す少女・ルーシィは、ひょんな事から火を食べ、火を吐き、火を纏う滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)ナツと出会い、ナツの所属するギルド「妖精の尻尾(フェアリーテイル)」に加入する。しかしそこは、ルーシィの想像を超えた荒くれ者が集まるギルドだった。

問題児だらけの「妖精の尻尾」だが、ルーシィとナツは順調に依頼をこなして行き、次第に魔導士としても成長していく。

声優・キャラクター
柿原徹也、平野綾、釘宮理恵、中村悠一、大原さやか、辻親八、小野涼子、岸尾だいすけ、喜多村英梨、伊瀬茉莉也、小西克幸、浪川大輔、柴田秀勝

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

「妖精に尻尾はあるのかないのか? 永遠の謎、故に永遠の冒険」

この作品の名前は前々から知っていました。でも、175話というあまりの話数の多さに完全に腰が引けてしまい、手が出せずにいた作品でした。

ところが、2014年春アニメからこの作品の「新作」が放送される事を知り、「新作だったら、これまでとの関係は無いのかな?」と考え4月を迎えた訳ですが・・・物語の内容が思い切り前作からの続きである事が発覚した瞬間・・・しばし呆然としちゃいました^^;

「よし・・・175話を制覇しよう^^;」
と決意し、視聴の準備を進めゴールデンウィークの全てを掛けて完走しました^^

私は、1話見たら止まらなくなる系の作品をよく一気見する事があります。
でも、175話の一気見はこれまで経験した事がないので、頂上の見えない登山を永遠と続けるような気持ちで恐る恐る視聴を始めましたが、そんな不安は序盤で完全に吹き飛んでしまいました^^


この物語の舞台には、同じ志しを持つ魔道士が集まって結成された「ギルド」という組織があります。
このギルドは、所属している魔道士に仕事を仲介する役目があり、世界中に数多くのギルドが点在しています。

その中の一つに「妖精の尻尾(フェアリーテイル)」というギルドがあります。
このギルドは、普段皆んなが気軽に集まれる・・・まるで我が家の様なアットホームな雰囲気の空間で、所属している魔道士一人一人が気兼ねする事なく様々な時間を過ごしている・・・そんな場所であると共に、この物語の主人公とその仲間が所属しているギルドでもあります。

ルーシーは、見習い精霊魔道士・・・でも将来は立派な魔道士になる夢を持ち、ギルドを探していた際、火を纏ったり吐いたりする事のできるドラゴンスレイヤーのナツと運命的な出会いを果たします・・・
ナツは、ルーシーの憧れていた「フェアリーテイル」に所属する魔道士でした。
ルーシーのギルドに対する思いを聴いたナツは、ルーシーの手を引いて・・・ここから「壮大」という言葉では表現できない程の冒険物語が始まります。


2009年10月〜2013年3月にかけて175話という膨大な話数が放送された訳ですが・・・これほどの長寿番組になる理由が、物語の序盤で分かります。

ナツやルーシーを始めとするフェアリーテイルには、手を変え品を変え様々な危機や苦難が訪れます・・・
ギルド存続の危機も一度や二度ではありません・・・
でも、危機や苦難を乗り越える度に強くなっている仲間の絆・・・助け合いの心・・・
そして、自分の所属するギルドを絶対の誇りとしていて、ギルドや仲間を守るための一体感が半端無いんです・・・
加えて、一人一人が抱えるこれらの熱い思いを爆発させながら繰り広げられるバトルシーン・・・

絆の強さ・・・仲間を思いやる気持ち・・・これらの熱い気持ちを感じる作品はたくさんあります・・・
でも、こんなにも気持ちの強さを感じられる作品に・・・私は初めて出会ったように思います^^;
そのくらい、衝撃的な作品でした。

そう思う理由も分かっています・・・たくさんの物語が紡がれるのですが、1クール以上を使って一つの物語が描かれているのです・・・物語も、登場人物の心理状態も、しっかりと深掘りされ丁寧に作られています・・・
そのため、垣間見える皆んなの成長ぶりを感じつつ、物語に没頭できるんです・・・
登場人物への思い入れも大きくなるのは、ある意味当然なのだと思います。

最近、宣伝的な意味合いを兼ねて完結しない中途半端な状態の作品があるのが実態ですが・・・
それに反して、腰を据えて制作して頂いているという事は嬉しい限りです^^


話数の分だけたくさんの登場人物が出てきます・・・フェアリーテイルの皆んなはそれぞれ格好良いです^^
でも一番の推しは、やっぱりヒロインのルーシーです(//∇//)
元々持っている彼女の優しさ・・・そしてフェアリーテイルに入って皆んなから学んだ勇気・・・
着実に成長を遂げていく彼女に、色々と持って行かれてしまって・・・今も持って行かれっ放しです(//∇//)
物語の中で、彼女も色々なピンチに遭遇するのですが・・・その度に胸を痛めながら視聴していました^^;
今後の彼女の活躍に期待したいと思います。

175話あるので、完走するには時間が掛かります。
でも、時間を掛けた分だけたくさんの感動が得られました・・・
声優陣も超豪華です・・・完走して今期の176話目に物語が繋がった時にはある種の達成感を感じる事ができました^^
視聴して良かったと思えた作品にまた出会う事ができました♪

投稿 : 2024/12/21
♥ : 27

こっくす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ドラゴンスレイヤーって

ガジルが気にしてましたが、なつとハッピー、ウェンディとシャルル。2人のドラゴンスレイヤーにパートナーに猫がいるってやっぱ気になるんだね。何か関係があるのかな。
これから、シャルルとハッピーの居る役割のなぞがちょっとづつ明かされて行きます。そんな中で、ミストガン登場で顔がジェラールそっくり。ミストガンが何でジェラールと同じ顔何だろう?ミストガンって何者。
ウェンディと幼いころに会っていたのは、ジェラールじゃなくてミストガンだったんだね。
そして、消えて行くフェアリーテールの町並み。
アニマとは何なのか・・・。エドラスとは・・・。
ドラゴンスレイヤーだけが残った意味とは・・・。
これからの新章の展開がすごく楽しみになります。





投稿 : 2024/12/21
♥ : 8

ぱるうらら さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

4年目に突入しちゃいますか。

『FAIRY TAIL』は漫画原作、長期放送作品の魔法・アクションファンタジーアニメです。長期作品アニメの中で私が唯一視聴している作品でもあります。


主観的には原作の内容にしてもアニメにしても十分面白く楽しめる作品だと思うので、『RAVE』と比べずに観て欲しいです。

この作品は戦闘シーンが内容の多くを占めていますが、その戦闘一つ一つになかなか良いストーリーが組み込まれており、また王道作品的な展開のためスルスル視聴が進む事と思います。そういう私も、この作品のエドラス編までをほぼ数日で視聴してしまいました(笑)
アクションシーンが多いと言う事で戦闘自体に飽きてしまうのではないかと思われますが、王道展開故に敵も段々強くなっていくため、悪く言えばマンネリ化とも言えますが、それでも毎度その先の、時には予想を反する展開にワクワクしてます。
アクションだけでなく、単純にストーリーも楽しめます。仲間や元々敵として闘った人達との出会いと別れ、数々の巨大闇ギルドとの闘争劇、数々の魔法とその演出や迫力、アースランドという世界の事情など、かなり長い期間続いているので挙げれば切がありません。個人的にはルーシィ関連の話も楽しめました。
ちなみにこのレビューの時点では『大魔闘演武編』を放送中。

放送時間が午前中という子供が主に観る様な時間帯なために子供向け作品だと思われがちですが、ハヤテのごとく第1期目にしろ、現在のONE PIECEにしろ、大人でも十分楽しめるアニメだと思います。つまり、面白いアニメに午前中も夕方ゴールデンタイムも深夜も関係なく面白いモノは面白いと言う事なのです!!

まぁ、あずにゃん似のウェンディやハッピー役のくぎゅボイス、最近あまり聞かなくなったあーやボイスが聞けるという個人的趣向が視聴を駆り立てている&継続させているというのもありますが(笑)

序盤はあまり白熱した戦いには為りませんが、特に20話を超えた辺りから熱中で出来る様に為ると思います。
そんな私のオススメアニメは声優陣も結構豪華です。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 21

66.6 6 モンスターでドラゴンなアニメランキング6位
モンスター娘のお医者さん(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (195)
740人が棚に入れました
ここは魔族と人が共に暮らす街“リンド・ヴルム"。新米医師のグレン先生、今日もキワドイ診察中――!?マーメイドのエラを奥まで診察したりフレッシュゴーレムの太ももを縫合したりハーピーの産卵をお手伝いしたりドラゴンの鱗を隅々まで触診したり見た目も構造も性質も異なる彼女達を救うため、全力で診察しているだけなのに、なぜかいつもアブナイ♥雰囲気に……?でも大丈夫、100%医療行為だから問題なし!ラミア族の助手・サーフェの尻尾の締め付けに窒息しかける時もあるけれど、今日も診療所は開かれる!史上初!モンスター娘の生態に迫る、メディカルファンタジー開幕!!

声優・キャラクター
土岐隼一、大西沙織、ブリドカットセーラ恵美、藤井ゆきよ、嶋村侑
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

モンスター娘のお医者さんのいる日常

1話感想{netabare}
まずタイトルからして“モンスター娘のいる日常”の続編かスピンオフか?、もしそうだったら“ブラッククロ-バー”から赤坂&砂川ペアを呼んでこないとイマイチじゃね?
なーんてことを思ったりしたけど、直接は関係無い?
徳間書店でもないしふでやすかずゆきでもないし。

そして本編を見てみたら…まず絵の印象からして制作は“異世界チート魔術師”のエンカレッジフルムズかと思ったら別のところらしい。
こういった解像度低そうな画面(原画が小さい?)にソフトフォーカスかけたようなのってたまにあるけど、何か共通した事情があるのだろうか。
そこら辺考えると“神之塔”って作画に関してはホントよくやってたんだなぁ、と痛感。
で、スタジオは一端置いといて、スタッフを見たら監督とシリ構は岩崎良明と白根秀樹。
あれ?この組み合わせ見覚えがあるぞ…と思ったら“ラストピリオド”だ!
えええ、その組み合わせでこんな作品を?
いやこんなって言っちゃ失礼だけどさ…絵はアレだけど内容は期待していいのかな?
実際1話見た限りでは悪くもない…のか?
そもそも“モン娘の日常~”の方も序盤の生態観察系の話は好きだった、中盤からデュラハンやゾンビやドッペルゲンガーが出てきて「生き物感」が無くなってガッカリだったんだけど。
そこら辺のガッカリ感を汲み取ったような生態観察話だけで最後までやってくれるなら嬉しいのだが、どうなんだろう?
ケンタウロスって心臓2つあるんだろうか?が実は気になってるのだがそっち方向には触れてくれなかったけどねー。

とはいえ、それにしたってキャラ編成が“モン娘日常~”と被る、ラーミアとケンタウロスって…そして次回は人魚って、定番なのか?
しかも公式見てみたらハーピーとアラクネが控えてるみたい、スライムは居ないっぽいけど。
…あれ?これ結構マジで“モン娘日常”への当てつけの様な作品だったりするのか!?
だったらもっと作画頑張ってくれないと返り討ちに…劣化コピーと呼ばれる結果になりそうな予感。
砂川&赤坂に勝てるアニメーターってどんだけ居るんだよって話になっちゃうけどさ、こりゃあ岩崎&白根に頑張ってもらいたいトコロ。
ふでやすはどうでもいい。

そして肝心の制作、アルボアニメーション、何作ったとこ?と調べたら“ぼくたちは勉強ができない”だって。
あはは、数話見て切っちゃったところだwと思ったら更にそれ以前には“花咲ク絆ノ浪漫譚”だって。
ああ!そこかあ!!
モンストアニメ3期の本編の中休み的に作られた外伝作品なんだけど…へぇ、今期はモンストアニメと縁があるねぇ、“ラピスリライツ”の横浜アニメーションラボもモンストやってた所だよ。
ってかX-FLAGが新興スタジオを支援でもしてたのかね、モンストと一言で言っても色んなスタジオに作らせてるので(“パンドラとアクビ”はかなり謎)。
そして“花咲ク絆ノ浪漫譚”は…うん、やっぱり作画はちょっと…うん…。


ところで序盤街中を映すシーン、背景にラテールってネトゲのセルキーが居たんだが!?
セルキー自体はスコットランドの伝承・伝説キャラでこういうのに出ること自体はおかしくはない。
アニメだと“魔法使いの嫁”にも登場してるし(調べたら“ヒロアカ”でも出てるみたい)…ただ、こっちの作中に出てたデザインはどう見てもラテールのソレ。
これ伏線でメインキャラにでもなるのか?と思ったが、公式見る限りではレギュラーではないっぽい。
なんだよ出そうぜー、チョーキー込みで。{/netabare}

2話感想{netabare}
うおっ、前回指摘したセルキーまた出た。
ひょっとしてこれ毎回画面の何処かに登場するってやつかな?

そして内容。
サーフェはアルビノだったのか、改めて言われて「ああそうか」と…アニメでこの手のは見慣れすぎてて気にしてなかったw“はめふら”でも居たなぁそういや。
でもって人魚の生態を紹介して…って、あれ?
前回の感想、「一体誰向けの作品なんだ?」って声があったので「実在しないけどもし実在したらどんな生態だろう?と思う生態観察好きな人向けでは?」という旨を書いたのだけど、これはちょっと訂正しないといけないかも。
生態観察ちゅうても設定の羅列じゃなくて、それを土台にしたドラマが見たい訳で…2話はドラマらしいドラマは無かった気が。

「ルララは医者にかかる金も惜しむほどに困窮してて、人魚にはキツい環境で働き続けてる」という問題に対し「中央広場で歌えるようになってまとまった金が入るようになった」という解決で終わったワケだけど…。
あれ?主人公の働きは解決に何も貢献してないような?
一応既に中央広場での活動は内定貰ってるようなことは語られてたが、一番の問題は「体調崩しても仕事が減らせない」であって「中央広場で歌えるようになる“まで”どうやり過ごしたのか」に主人公の関わり・働きを見せるのがドラマちゃう?
そうでないなら安静にしてろで終わってしまうし、それが出来ないからあんなことになったって話じゃん。
主人公の口添えでいち早く中央広場で働けるようになったとか、出世払いでいいよと中央広場デビューするまでツケにしてくれたとか、主人公の働きじゃなくなるけど助けた少年が街の偉い人の息子だったとか、ルララが思ってたほど診察代・薬代は高くなかった(知るキッカケとして主人公の貢献は成立するだろう)とか、そんなのは無い。
中央広場デビューするまでの医療費は銅貨3枚でいいってことじゃ…ないよね?
もっと言えば序盤にサーフェのために買った薬、UVクリームだけど、別の薬にでもしてルララへの応急処置として分け与える(そこで親交を深める)、なーんて話にも出来ただろうにそれも無い。
そんなんで最後の方「妹みたいに思ってる」と言われても…えっ?
結局、医療行為にかこつけてキスしましたってだけの設定の羅列にしかなってないような?

あと、まず少年が溺れてルララが引き上げるシーン、心配して水面を覗き込んでる連中とは別の場所から助け上げてた。
そこは結構「おっ」って思ったんだ、水が濁ってて水面からでは中で何が起きてるか全然見えないことを表現したんだろうナと思って。
で、その流れだったら、その次の主人公がルララを助けるシーンでは何が起きたのかサーフェには見えてないんだろうと思ったら…見えてたらしい。
あれ?
ってかサーフェは泳げないの?

ドラマ始まる前のキャラ紹介回だと解釈しようにも、もうちょっとやり方あったような気がしてならない。
私自身も、これ誰向け?という疑問が…。{/netabare}

3話感想{netabare}
公式ページには紹介されてなかったスライム娘出たー!
やっぱこれ“モン娘日常”をすっごい意識してない?
一方でセルキーが居なかった、見落としてるだけかも知れないけど。

で、今回はフレッシュゴーレムのクナイの当番回。
賊はどうして足を切った段階でトドメを刺さなかったのか、緊急でもないのに病院に連れて行かず縫合をあの場でする必要はあったのか、謎は深まる。
縫合が終わった後謎の人影がそれを見ててニヤリとする描写があるので、前者は賊が腕のいい医者を探すためにわざとそうしたということかも知れない。
一方の後者は何だろう、立場上賊にやられたなんて市民に知られたくなかったとか?
でもそれだったら主人公が足を持って街中をウロついてる時点で矛盾するし、う~ん。
主人公は謎の人物に監視されてるのに気付いてて、ワザと腕前を見せつけようとしたとか?
手術中襲われたらどうするつもりだったんだ?という疑問があるので、凡その見当はついてたのかなぁ、と。
どうなんだろうねぇ次回が気になりますなぁと言いたいトコロだったのに、次回へのヒキとなる最後の場面がそれまでと全く関係の無いサーフェ妊娠?えっ、そっち!?
次回予告も「不治の病のラミア」で賊や謎の人物に迫る感じではなくなんかモヤっとする、いや迫ると思うけどね。
または主人公の腕前披露&それを監視してる誰かって構造が当分の間続くのかな?{/netabare}

4話感想{netabare}
はぁそうですかー、とガッカリ。
前回、次回に続く「引き」に使われた自称妊娠のタネ明かしがアッサリだった…ことではなく、クナイの縫合を終わらせた後で賊がニヤリとしてたの、あれが無意味だったこと。
賊の視点で普通に考えたら賊はあと一歩でクナイにトドメを刺せるところまで追い詰めたのに、医者がやってきて全回復されてしまったというシチュだよね?
ニヤリどころかスゲー悔しがると思うのだが…というか手術を妨害しようとすると思うのだが。
じゃあ、賊のボスや監禁してた奴隷が病気になって、だけど立場上正規の病院へ行くことができず治療できる人材を探してて主人公がお眼鏡に適ったってことかな?(クナイは探し出すために餌)、と予想してたんですよ。
よくあるじゃん?医療系のドラマでヤクザ絡みの話とかで。
けどそんなことは無かったらしい。
拾ったらしいハーピーの卵とやらもなにかの罠かも?と思ったがそれも違うみたいだし。
あっれー?
そもそも前回クナイの腕や足を落としたのは誰だよ?
賊の中に腕利きの奴が居て「先生お願いします」で出てくるんじゃないのか…そして再対決になって、クナイは主人公の治療のおかげで前よりも体がよく動くとかで勝つって展開じゃないのか。
単に縫合しただけじゃなくて密かに秘密武器を仕込んでたでもいいじゃない、骨にバッファローマンの角を使ってたとかさ。
あっれー?
賊の視点でといえば、ケンタウロス相手にはどうして弓を使わなかったのかも謎、直前で撃ってたのに。

そして主人公の性格もブレブレ。
ルララを賊の摘発に参加させたのを異常に怒ったり、例えあの毒がラミアには効かないと看破してようがナイフで刺されたのは事実だと思うのだが何とも思ってなさそうだったり。
「昔私の身内がアンタに毒を盛ったんだ」というのを事も無げに言ったり。
ルララの件なんて「貧困が悪い」と言っただけで、その貧困からの脱出には何も手を貸してない(詳しくは2話感想にて)のが明らかになったワケで、お前にとやかく言える筋合いは無い様な?
そんな目先の正義に酔ってるキチガイかと思ったら看病の優先順はわきまえてる・凄い・賢い!とかやられても、な~んか気持ち悪い。
まぁ要は、その瞬間瞬間のシナリオの都合で動かされてるだけでキャラクターには心が無いように感じる。

これが中韓のアニメだったら「こんなものか」で気にしないのだけど、う~んう~ん…。{/netabare}

7話までの感想{netabare}
5話馬のブリンカー、6話鳥の…げぇっ関羽…ってことで換羽ネタ。
この種族はこういう性質ってのは、グレンがどうこう言うまでもなく常識として知られてそうな…。
ってことで現象を紹介しただけでドラマは大して無い、はぁそうですかって感じ。
むしろこれらのエピソードはスキュラがグレンに試練を課したってとこが重要なのかも?

そして7話、まだ山下りないの?ってところで謎な展開。
フェニックスの末裔が居るという噂を聞きつけたアラクネは捕獲しようと罠を張ってた。
そしてハズレのハーピーが罠にかかった時は姿を現さずにそのまま放置だったのに、グレンが掛かったら登場したのはよく分からない。
ま、まぁグレンもフェニックスと並ぶ「当たり」だったんだろう。

それより不思議なのは、ケンタウロスがアラクネにグレンをどうしたいかについて詰め寄られて答えに窮した部分。
普通に「先生の気持ちを尊重して振り向いてもらえるように努力してる。気持ちを無視したあなたとは違う」みたいなこと言えば良いんじゃねーの?というのが気になって…。
というか元々グレン自身の考えは蚊帳の外で話が進み、だったらせめて画面の端で「ボクの気持ちは無視か、トホホ…」くらいさせてくれないと、その…グレン自体が意志薄弱に見えて仕方ない。
実際んトコ、ハーレム系は主人公が意志薄弱の方がシナリオ書き易いんだろうけど、それに甘えられてもちょっとねぇ。

そして最後、巨人が現れたーってことで次回へ引き…唐突だなぁ、村長めっちゃ早口。
これもシナリオ手を抜いてるようなそうでもないような…?
これで次回そんな大騒ぎ──騒ぎの規模ではなく、今までの描写とどこまで係わりがあったか──ではなかったとかだったらどうしよう。
私覚えてますぜ、3話の引きとして使われた妊娠騒動=ハーピーの卵、シナリオ的に唐突というか都合が良すぎて、実は何者か…スキュラか竜頭が仕組んだんじゃね?って疑いはまだ持ってまして。
巨人の発生も、それを見越してスキュラが派遣させた…ってことに、なってくれんかな?{/netabare}

8話感想{netabare}
やっと面白くなってきた?…いやそうでもないのかなぁ?
巨人が村にやってきたのは医者が居ると聞いて診てもらおうとしたから、でした。
一応の理由にはなってる…か?
グレンをハーピーの村へ出張診療に行かせたのはスキュラで、しかも巨人は10年以上風邪ひいてたらしくて、じゃあスキュラはこうなることを見越して寄越した?
巨人の服を作るのに都合よく居合わせたアラクネも、元はフェニックスの末裔が居ると聞いて村へやって来たワケで、グレンが村に来るタイミングに合わせて意図的にフェニックスの件を吹聴したヤツが居たとすれば「ご都合主義感」は払拭できる、かな?
やっとドラマらしい展開になって来たというか…単に私の悪い癖で、釈然としない展開でも黒幕が居てそいつの手引きってことなら納得しちゃう部分がありまして、まぁそんな感じ。
ただ、本当にスキュラが何か企んで仕向けたって話なのかどうか、現段階ではあんまり信用できないのが辛いトコロ。
描写がねぇ…巨人が来たー逃げるぞー説得するぞーって時に「なんでこのタイミングで村に来たんだ?」とキャラに不思議がらせないとなんか物足りない。

一方で主人公グレンの性格の気持ち悪さには磨きがかかってきた、ケンタとの食事にラミア参入で云々って時にあの言動はもはや精神異常者じゃないかな。
同期放送に──本来は時期違ったハズなんだけどコロナのせいで同時期になってしまった──“天晴爛漫”があるせいで余計にそう感じるのかな?
あっちは主人公が「常日頃メカニックのことばかり考えてて他に注意が向かない」という設定で、人の心がどこか欠けてるって描写がちゃんとされてる。
こっちの主人公もそれと同じくらい医療に没頭してて他に気が回らないってことなら気にはならないのだけど、そこら辺の描写がどうにも弱い。
異常者として描きたいのか健常者として描きたいのか、どっちかよく分からないというか…。

因みにどうしても比較してしまう“モン娘日常”では、巨人(じゃなくてドリアードだったけど)登場の時はスライムとで怪獣バトルめいたことをしてた記憶。
こっちでそういうアクションシーンを期待するのは…作画レベル的に無理か?無理なのか?{/netabare}

総評(これだけ読めばいいかも){netabare}
「え、なんであれやんないの?」という疑問と不快感が募るばかりの作品でした。
後半、全部スキュラの陰謀ってことにすればまだ救われるかな?としてそうなることを願ってたけど、結局そうではなかった。

例えばの話で私の妄想になるけど──
スキュラは竜頭女を救うため色々試したり文献漁ったりしたが全くダメで、古代より生きてる巨人が何か知ってるかも?と一縷の希望に賭けるしかなくなってた。
で、それを聞き出すためにグレンをハーピーの里に向かわせようと目論み、前準備としてサーフェに卵を持たせて奴隷商摘発に係わらせた。
思惑通りグレンはハーピーから人望を得ておもてなしとして里に迎えられ、そのタイミングを見計らってアラクネにフェニックスの末裔の情報を流して里に向かわせた。
で、思惑通り医者が近くに居ると聞いてやって来た巨人の病状をグレンが診察し、療法としてアラクネが服を仕立て、お礼に巨人からヒント(伝承なり)を聞き出すことに成功。
それでも手術成功率は0から50%になったくらいで、合意を得る最後の一押しとしてサイクロプスやアラクネやその他諸々手術に向けてのプロジェクトを始動させて断りにくい状況に追い込んだ、とか。
アラクネは巨人の服を仕立てるという栄誉に預かれた恩でスキュラの頼みなら喜んでする、というのも計画の内、とか。

これくらいのことはやっても良かったのでは?
というかやらないと個々のエピソードが独立しちゃってて、しかもそれが毎回上手く行き過ぎててつまらない。
一話完結モノの作品と捉えようにもハーピーの里の滞在話数が多くてそう思うのも難しい。
同期放送の“ノーガンズライフ”といい、個々のエピソードに繋がりがないのってどうなんだろう。
また、こんな妄想を抱いたのはグレンが感情の無い人形キャラでシナリオに動かされてる感バリバリで、じゃあそのシナリオ書いてるのは「メタ視点で作者」ではなく作中キャラにやらせりゃ問題ない、という意思が働いたのかも。
じゃあなんでグレンは人形キャラに見えるかって言うと、医者ならではの矜持や葛藤が作中に…無い。

また例え話になっちゃうけど──
明日処刑が決まってる罪人が急病患って、果たして救う意味はあるのか?と悩むとか。
自分を殺しにきた敵が急病患って「何故助ける、あの時見殺しにしとけば良かったと後悔することになるぞ」となじられながらも治療を施すとか。
一人分しか特効薬無くて、そこに金持ちだけど老い先短い老人と、貧乏な若者が担ぎこまれてきてどっちを助けるべき?と悩むとか。
またはそういった価値観?哲学?が主人公と違うライバル医者が登場するとか。

こういったものが、無い。
単純に“ブラックジャック”読めって話なんですけどね…実際は別に読まなくてもいいけど、医者を絡ませてのドラマ展開をしたいの『なら』お手本集として目を通しておくべき。
但し「医者を絡ませてのドラマ展開」が無いと、セクハラをするための言い訳として医療行為があるだけにしか見えない。
…。
まぁ本音「セクハラをするための言い訳として医療行為がある」なんだろうけど、その…もうちょっとオブラートに包んでくれませんか?と。
建前もうちょっとしっかりしてくれませんか?と。

自分語りになるので畳んでおきます{netabare}
生物…生き物についてちょっとでも突っ込んだ話をしようとすると「生殖」については避けて通れません。
かくいう私も園芸が趣味で、植物も生き物ですので、どうしても生殖についいて話さないといけない状況ってのが、ある。
ぶっちゃけ花は性器だぞ?
けどねぇ、その度にねぇ、下ネタに繋げてクスクス笑う・真面目な話を茶化されるのは非常に不愉快。
劣勢ホモとか重複受精とかいちいち反応すんなよと、真っ当な生物学用語だっての。{/netabare}

で、そういった嫌な思いを体験してきた人間にとって、医療行為をセクシャル方面で茶化すだけの内容というのは…どうにも快くない。
また、1話感想で触れたけど“モンスター娘のいる日常”という作品が別にありまして、そっちは序盤は生態観察系なノリで楽しめたけど後半からは「空想過ぎる生物」が登場してイマイチでした、個人的には。
ということで“モン娘日常”の不満を晴らすような内容を期待したのだけど、蓋を開けたら…

グンレン医師というオリキャラ(作者の投影、メアリースー、俺くん)を主人公に据えた“モン娘日常”の二次創作

でしかなかった。
今にも「くぅ~疲れましたw」と言いそうなアンソロにも収録されない素人作品。
いや、言ったらまだマシか、中身がある分。
グレンは本当に中身空っぽ。
原作はいいんだ、知らんし。
ただアニメ化する際もうちょっとどうにかならんかったの?ということで上記ダラダラ書いてきた訳ですが、いやぁホントなんでこんな出来に?


ということで長くなったけど総評…というかスタッフに言いたいこと。
やりたいことは分かるけど医療行為を茶化すだけだと不愉快なのでオブラートに包むためにドラマを入れてくれ。
「ドラマって何?」と分からないのだったらブラックジャックを読んでくれ、“モン娘日常”を読むのはその後でいい。
いや実際は知らない訳無いんだけどね…ハナから真面目に作る気が無かったってことなのかなぁ?{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 12
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

先生、気持ち悪いです。

原作知らず。

見終えたあとずっと放置していた。
片付けるため、簡素に感想。

最後まで視聴できた。
でも、あまり印象に残る作品ではないかな。
「~のいる日常」と比較されるのは覚悟の上、という作品と思うが、僕としては「日常」の方が楽しめたと思う。

物語:
{netabare}中のほんの少し上、くらい。

「物語」としてはかなり平たい印象。大きなドラマもなく、主人公の変化・成長もなく、恋愛模様の大きな進展もなく。何か含みのありそうな背景の描写はあったけど、およそ本編に活かされているとは思えない。

もう少しモンスター娘の病気・症状に関する想像力・妄想力が欲しかった。ティサリアさんはそのまんま馬の問題だし、その他多くはヒトにも当てはまるものだったり、あるいは、逆になぜそうなるのかわからないものだったり。ちょい役登場のスライム婦人の症状と治療は、「お、ありそう」と思えてよかったくらいかな。

アラクネが裁縫上手だったりケンタウレがスキュテイア(スキタイ)家のティサリア(テッサリア)さんだったりと、ギリシア神話(で、いいのかな?)下地な部分が見え隠れ。他のキャラも何かしらのいわれがあるのだろうけど、、、と思っていたらお師匠さんはクトゥルフか。よくわかんないな。{/netabare}

作画:
{netabare}静止画として中の上~中、動画として中、という印象。固くてコマ数少ない感じ。{/netabare}

声優:
{netabare}声優さんに文句はない。でも、演出が本当にこれで良かったのか疑問。{/netabare}

音楽:
{netabare}劇伴は何一つ印象に残っていない。OP、入りの部分以外、曲として正直今ひとつと思った。楽しげな雰囲気は良いのだが。EDは、曲自体は良いと思うけど、この作品に合っているかという疑問。{/netabare}

キャラ:
{netabare}なんか、主人公のグレン医師が。。。信用できない。

触診って、あれでいいの?患部を刺激し、患部自体の変化や患者の反応を見るのが触診なんじゃないかと思っていたのですが。竜闘女に対しておこなったような「ひたすらさする」も触診なのだろうか。その間の表情にも気持ち悪さを感じた。

(仕事の関係で若干色調・輝度関係をいじった)PC視聴なので僕に特有の問題かもしれないが、グレン医師の肌の色が凄く気になった(とはいえ、他作品では起こらないのでたぶんこの作品の問題だと思うけど)。土気色ってああいう感じなんじゃないだろうかと思える、血色の悪さを感じた。実はグレン医師・・・とかいう背景があるのかな?

巨人族のお嬢さんが、挟まる谷間要員でしかなかった。なんか残念。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 14

taketake4 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

一部の人から大激怒の予感

6話まで

正しい行為かどうか現代人には判断しにくいファンタジー世界で、医療行為と称して若いファンタジー娘にセクハラしまくる話
ぶっちゃけ普通にセクハラ医師の手口そのまんまじゃないんだろうか
終始シリアス気取りの主人公がよけいにガチっぽくも見える
その気がないとしてもそっち方面の配慮が皆無というのは現代であれば間違いなく訴えられるだろうね

最近の漫画、アニメは何でもかんでもエロに結びつけて釣ろうというのが多すぎる
以前はもうちょっと微エロでジャンルも絞られてたと思うんだが
フェミさんが怒ってもしょうがないかなというのも多々

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

59.9 7 モンスターでドラゴンなアニメランキング7位
転生賢者の異世界ライフ~第二の職業を得て、世界最強になりました~(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★☆☆ 2.7 (225)
701人が棚に入れました
突然、異世界に召喚されたブラック企業の社畜・佐野ユージ! 異世界での彼の職業、それは『魔物使い(テイマー)』。冒険者になることも難しいとされる不遇職。しかし、仲間にしたスライムのおかげで様々な魔法、そして、第二の職業『賢者』を手に入れる! 圧倒的な力を得たユージだが、自分の強さには無自覚で…? 最強の力で無自覚無双!

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

これは、困った・・・。

多種多様な「転生もの」「異世界物」「ファンタジー的もの」作品を観てきた。
そして、その中には、世間様的に(世間って、なんだw!?)アカン作品の扱いをされてきたタイトルをも視聴してきて、お人好しの甘々評価を書いてきた私なのですが・・・。


う~む、全く刺さらんw。
厳密には、全くではないし、頑張って最後まで視聴をしたのだけれども・・・。
合う合わないのレベルなのかなぁ、これって。


この作品の「何か」を私が拒絶している or 許容できないのかもしれない。


なーんか、適当というか、雑というか、絶対的に足りないものがある気がする、ネガティブな要素を感じる。
この作品以上に主人公が「俺つえー」で「ふざけてて」「どーしようもない作品」でもいい所、おもしろかったところを見つけてきたつもりだったんだけど。

どのへんなのかなぁ。


私の場合で言うと・・・


・狙っているのかは知らんけど、雑っぽい各話タイトル。ちっともウィットに飛んだところや、センスの良さ、狙いが効いている気がしない。

・何なら作品タイトルすらも回収できていないのでは?
(最終盤にトンチはありましたが、効果的ではないと感じました)


・主人公に魅力を感じない(ありていに言えば好きではない)。


・ついてきている話すオオカミが好きになれない。


・あまりにも何でもできる主人公(これは他作品でもあるしなぁ・・・)


・メインとなっているストーリーが・・・適当。


・いろいろとエピソードが唐突で雑。


・サブキャラ達の扱いが雑(使い捨て感がでかい、せっかく魅力的なキャラや仲間になりそうなキャラがいるのに関係性が薄い、それであの最終盤・・・、普段の私なら胸アツなんだろうけれども・・・とってもフラットな感情でした。私的に、ここがキモかも・・・。)


・設定、キャラ、mob絵が中途半端(最悪ではないが半端過ぎてイライラしてしまった。)


・なんか、この作品作ってる責任者の人が「この作品好きじゃないんじゃね?」と感じてしまった。


・何ものかになろうとして、何ものにもなれなかったという印象の作品。


あたりかなぁ。
(あくまでも※個人の感想ですw。お許しを。)


とにかく、全てのリソースが独りよがりに、主人公を「中心」に「物語を前進させる為だけ」に無意味に、雑に消費させられている感が強い。
観ている方は「一体私は何を見せられているんでしょうか・・・」感満載でした。



ちなみに、タチコマ的な立ち位置のスライムたちは、それほど気になってはいないんですよねぇ。
むしろ、唯一の仲間感のあるキャラというか、好印象ポイントかもw。







どうにも・・・。
いつもなら「私には合いませんでした」という表現で済ます、と言うか逃げるのですが・・・。

この作品、私にとっては「ほぼ、何も残らない作品でした><;」


何せ、終盤で自分のかかわってきた人たちが自ら立ち上がって戦う姿を知っての主人公のセリフが「こういうのもアリか」ですから。

カタルシスが足りない、熱量が足りない、キャラの関係性が足りない。
とにかく、感情が動かない作品でした。

大変申し訳ないが、私的には「こういうのはナシで!」お願いします。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 14

にこま さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

これは噂以上!!

漫画読み アニメはじまり 見て後悔

これ原作者が監修してオッケー出したんでしょ?
原作者は本当はこういうのにしたかったの……

1からちゃんと書いてる漫画とは完全に別物だね。漫画読んでいた人に酷評されるのも理解できる。
漫画で描かれていた良いところが全部吹っ飛んでただの根暗主人公のチート無双になってるんだもの。

アニメの演出や話数等の大人の都合なのだろうけど時系列がめちゃくちゃ。
話の流れで回想挟むからテンポが悪いし今それ必要ないよね?

そもそも始まりを丁寧にしないでコケた作品はいっぱいあったろうに。
なぜ駄目な表現を入れてしまったのか・・・・・・

転移直後~デライトの青いドラゴン討伐までは丁寧にしておけばもっと人気出ただろうにね。ものすごくもったいないと思った。

デザインは原作に遵守っぽい。でも原作絵好きじゃないんよー。
プライドウルフはかっこいいんだけどね。性格とミスマッチすぎてアニメだと違和感ある。

アニメオリジナルのモンスター全般のデザインがものすっごくダサい。
これなら漫画版を移植したほうが良かったのでは?と思う。

まあ、まだ途中なのでもう少しみてみよう・・・・・・

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2
ネタバレ

TaXSe33187 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

いつものやつを全カットしたいつものやつ

進行諸島作品の賢者シリーズ
まぁ作者とシリーズ名が揃った時点で察する人は察する

概略で言うと、デスマ系主人公が異世界に転生してなんやかや無自覚無双なやつ
もっと直截に言っちゃうと失格紋の代わりにスライムを使役するテイマーな賢者
目玉焼きの味付けを塩から醤油に変えたくらいの内容

ただし1話2話連続放送の内容は結構な衝撃だった
{netabare}
時系列すげー勢いで無視してんだもの
この手の作品で定番の転生までの流れはオールカット
街で冒険者登録をするときにアレコレ馬鹿にされるテンプレもカット
割と能力あるじゃん!な評価を受けたとこからスタート

多分原作ファンはガチギレしてんじゃないかな?
進行諸島作品に期待するのって序盤のテンプレ部分なはずだし、そこを外しちゃ駄目でしょ
原作の持ち味を殺してまでわけわからん改変をするのは何がしたいんだろう…

個人的にはそもそもテンプレが酷すぎて苦手な作家なので、
こんだけカットすんのもアリではある
ただ、この構成を許容出来るのは「異世界モノに慣れ、かつ進行諸島作品に飽きた人」という狭い層だけ
メインターゲットからズレた人にしか受け入れられない出来としか言えない

そもそも原作や漫画を知らない初見にとってかなり不親切な構成なのは間違いない
アニメ化にあわせて改変すること自体は良いんだけど、その改変が誰の得にもなってない
原作よりシンプルにするなり、逆に序盤の流れを丁寧にするなり、
改変するにせよ間口を広くするための工夫をすべき
奇をてらうこと自体を目的に奇をてらったような、届けたい相手を考えない脚本という印象

転生前の様子や転生直後の様子は夢で思う返す形で一応あるにはある
でも、話の流れをぶった切る形で突然回想に入って、しかもその回想も短すぎて説明不足が過ぎる
現在の時系列に注視してる人にはただの邪魔でしかない
逆に序盤の時系列を知る機会としても、ほんの5分足らずでは全く説明になってない

時系列を崩すなら崩す、過去を描くなら描くでちゃんと統一すべき
奇抜さを求めた割に微妙に尻込みして序盤の描写を混ぜたような、ものすごくダサい空気が漂ってる

作画は今のところ悪くない
キャラの見せ場を使い回して、その分動き自体は綺麗に整えてある
毎話同じ動きをされたら流石に萎えるけど、話の過程をキッチリ整えれば良い見せ場になるかも
{/netabare}

現状、シナリオは失格紋の比じゃない出来
あのくらい解説まみれなのもキツいけど、構成の時点で説明を諦めんのはもう…
夢だのよくわからんフラッシュバックだのじゃなく、一度しっかり序盤を整理して展開してほしいかな


7話視聴
{netabare}尺稼ぎ大変そうだなぁ…
いや、脚本自体を原作から弄った結果なのでただの自業自得なんだけど

内容に関しては言うことないかな
ガバがガバでガバになった結果ガバってEDを迎える繰り返し
まー見どころはないよね

特に7話の内容に関しては最初から最後まで疑問まみれ
そもそも何故暗殺対象の候補なのか?
暗殺者が直々に候補者を見極めるのは二度手間じゃないのか?
メシアス村を攻めた際には正体に一切気付かれてないから根本的に逃げる意味自体なかったのでは?
一撃で魔物を倒したのに「脅威でない」と判定されたのはなぜか?

真面目に考えると駄目なんだろうなぁ
最初っから真面目に考えてなんかいないけど、ぼーっと見ててもツッコミが止まらないのは流石に酷い
つーか結局オオカミとの出会いも回想でやるのな
じゃあ時系列順に最初からやりゃいいじゃん
{/netabare}

印象は当初から変わらず
出来の悪さへの確信と、尺稼ぎの雑さから(想定通り)評価は下げる

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

73.2 8 モンスターでドラゴンなアニメランキング8位
えんどろ~!(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (314)
1323人が棚に入れました
人々とモンスターが共存して暮らす剣と魔法の大陸「ナラル島」。そこには恐ろしい「魔王」が存在していました。はるかはるかの大昔、ナラル島に現れた魔王を倒した初代勇者――それからも、様々な時代で何度も何度も魔王は蘇り、同時にそれに対抗する勇者もまた現れ…。少女たちは、いつの日か出ずる魔王を倒すべく冒険者学校へ通います。ちょっと抜けているけど勇者体質の、ユーシャ。生真面目ゆえに苦労が絶えないエルフの聖者、セイラ。食べることが大好きで明るい戦士、ファイ。物静かなヲタク魔法使いの、メイ。勇者パーティーを目指す4人の、いつまでたっても魔王をたおす様子のないゆる~いファンタジーライフがはじまります。

声優・キャラクター
赤尾ひかる、夏川椎菜、小澤亜李、水瀬いのり、麻倉もも、久野美咲
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

観終わった

2話までの感想{netabare}
うおっ、前期“リリースザスパイス”をやった直後でこれって、なもりどうした?借金でも抱えた?
別にファンでもアンチでもないけど、こうも仕事立て続けだと心配しちゃいます、大きなお世話ですねハイ。

内容はこれ…「ドラクエ4コマ」じゃ~ん!
今更?って気もするけど今まで無かった方のがおかしかった?
ソレっぽいのはかつても有ったけど、ここまでソレってのは珍しいんじゃない?
未来を知ったデスピサロがシンシア殺さずに山奥の村で先生始めましたって感じか。
タイトルもドラクエのカジノで御馴染みハイエンドローとエンドロールのダブルミーイングじゃないかな。
2話では更に世界観の説明がされて、魔王誕生して勇者が倒すのは伝統文化のようになってる世界だそうな。
パジャマパーティでの「こんな魔王四天王はイヤだ」の内容聞きたかったなぁ、ってよりも実際の魔王に四天王居ないじゃないかw{/netabare}

3話感想{netabare}
まずは前回の感想が言葉足らずだったので補足から。
どこまで正確かは知らないけど、あくまで個人的な解釈ではこの世界(島)は『「魔王が現れて勇者が倒す※」が何度も繰り返され、人間の間ではそれはもはや伝統行事と化してる』。
これってゆるい作風を作りあげる上でよく考えられた設定だなぁ、と感心してまして。
ここでいう伝統行事ってのは…えっと、神事というかお祭りというか、「魔王対勇者」は神に奉げる舞台みたいなもので、筋書き(※のこと)はもう出来上がってて覆ることはない、とその世界の人間の間では信じられてる。
あとはもう舞台で踊る巫女さんがどれだけ上手く舞えるかだけが重要ポイントになってて、冒険者学校はその練習の場って扱いなんかなー?と思うと世界観への違和感がスっと抜ける。
緊張感が無いのもさもありなん、文字通りお祭り気分なんだろうなぁと許せてしまう。
この作品を楽しむために無理やりこねくり出した解釈ではなく直感でそう思っちゃいまして…なので全くの見当違いかも知れないけどね。

ただこの解釈はあくまで「どうせ魔王が現れても最後は勇者が退治してくれるし」っていう人間側の思想で、「最後は負けるのが決まってる」魔王側としてはたまったもんではない。
ってことで魔王側の抵抗・悪あがきっぷりが見所なのかなー?と思ってたら、2話最後でサクっと諦める描写が。
まぁどうせ1話完結モノで次回には再び勇者潰しを企み出すんだろう、と予想してたら…3話魔王出番ナシ!
くっそw引っ張りおるww
ってかマジ?1話完結じゃなくて続きモノになるのか?

あと見てて「あー、あのネタ欲しいなぁ」と感じたのがドラクエネタに倣うなら精霊ルビスやマスタードラゴン、いわゆる勇者を勇者と認定する存在(作中ではまだ自称勇者に過ぎないよね?)。
OPに姫様と思しきキャラが出てるので、そんな神的存在じゃなくて姫様がその役を担うのかな?と、ふと公式覗いてみたら(この段階で初めて公式見た)「ローナ姫」って名前で爆笑。
あっぶねえ!ギリギリ攻めてないか?
(一応書くとドラクエ1の姫様の名前がローラ姫)
それ言ったら3話の塔の最上階にはリーザス像があるんじゃないかとスゲーヒヤヒヤしたんだけどさ。
スポンサーがスクエニだったらこんなヒヤっとしないんだけど、セガだぞこれ?
…。
だったらアルゴル星系(ファンタシースターの1~4)パロやってもいいんやで?と一瞬思ったが、PSOのアニメは全然見てないことに気付いて自戒。
って、あれ?定期的に魔王が復活するって…あいや、マオは前任の記憶引き継いでる訳でもなさそうだしダークファルスがモデルではなかろう。
まさかね、ハハハ。{/netabare}

4話感想{netabare}
うわああ、共同発明ってかタンノくん出たあああ!!
更に邪神が…マインドフレイア?
だからさ、これスクエニじゃなくてセガだからな?
どんだけ攻めるんだw
スイカ型モンスターはマンカバー(PS2)っぽかった、最近のゲームでもっと似てるのは居るのかも知れないけど。

とりあえず、魔王以外にもヤバい存在が居たことにちょっと驚き。
外にも同格の魔物が居たりする?…最後魔王と勇者で共闘することになったりして。
他の方の感想(予想)で、最後魔王が勇者のためにワザと負ける展開かも?みたいなことを書かれてて、それやられたら泣くかも知れんって思ってたので、他の可能性が見えてきて(外れるだろうけど)ちょっと安心。{/netabare}

最終回まで見ての感想{netabare}
“魔方陣グルグル”的なドラクエパロディ作品…いわゆるドラクエ4コマみたいな内容で楽しめた。
なによりこれにスクエニは関わってなくて、スポンサーがセガやホビジャパなのがツボw
↑で書いた様に、この世界では「勇者vs魔王」は伝統行事みたいなものになってて住民はそこまで危機感を抱いてないって解釈(合ってるかどうかは不明だけどね)は個人的にかなり強い説得力を受けた。
ゆるい世界を形成する上でしっかりとした設定を考えてあるのは大したものかと。

個人的に驚いたのは後半、このゆるい感じがダラダラずっと続くって〆方をするのだろう、と思ったらしっかりと物語を〆て来たこと。
但し〆方としてはどうなんだろう…メイドゴーレムが一気に全貌を語りだし、チビがデウスエクスマキナの如くまるっと解決というのは急ぎ足に感じた。
ってかチビってマスタードラゴンやーーーん!
ドラクエの4~6のどれか知らないとマスドラオチだと気付かずに唐突に感じるかも。
こんな急展開で〆るのならダラダラしたのをずっと続けた方が良かったのかも?
いやどうなんだろう、自分にはちょっと判断つけられないな。
いっそのこと年老いたローナが「…という話だったのさ」と孫に本を読み聞かせてエンドだったら大爆笑だったんだけど…一般的にはマズいか。
あ、それとメイゴは頭にキノコを生やしてたら完璧だった。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 21

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ユルい…(笑)。第12話: 新しい時代がやってきた、のか…!?

== [第1話視聴時レビュー: 以下、追記あり。] ==
ファンタジー系RPG的な世界観ですが、勇者の名前が「ユーリア・シャルデット」→ 愛称: ユーシャっていうのは笑ってしまいました。

第1話冒頭の戦闘シーンで、お互い名前で呼び合っているみたいなのになんで一人だけ「勇者」って呼ばれてるんだろうと思えば、そういうことかい(笑)!

その後の物語の展開はそのまま第1話を観ていただくとして、とりあえず勇者パーティー4人はこの世界の冒険者を育成する学校へ通うようです。

このユルさとパステルカラーっぽい画面の色調に何か既視感があるなと思ったら『ひなろじ』がこんな感じだったかもしれません。

ただ『ひなろじ』と違ってたぶんメインキャラの勇者パーティー4人+担任の先生(全員女性)とモブキャラはハッキリと別れているようですし、モブキャラには男性もいるようです。

ぼーっと力を抜いて観てる分には、案外悪くないと思いますよ。
== [第1話視聴時レビュー、ここまで。] ==

2019.2.11追記:
第5話まで視聴終了。新キャラ、ローナ姫登場。
「せ~の!(コミックじゃない)百合姫!!」

ただただユルいようで、ちゃんと話は進んでいます。考察要素も垣間見えてきて、ジャンルはまったく違いますがこのワクワク感はまるで『けものフレンズ』のようだ…。

余談: フジツボの食べ方としては、カメノテなんかと同じで塩茹でがポピュラーだと思いますよ、ファイさん(笑)。

2019.2.18追記:
第6話まで視聴終了。勇者伝承の詳細が見えてくるマオちゃん先生の回想がありました。

魔王×勇者の伝承とラパネスタ王国の王権に関わりがありそうなことは第5話でも仄めかされていたのですが、勇者が伝承通りの勝利をしないことでこの王権に関してひと展開あったら面白そうです。

地味に自分好みの考察アニメになってます。雰囲気はめっちゃユルいのに…。でも今後ネタバレなしに各話でレビューしていくのは難しくなりそうですね。

それはそれとしてストーリーの最期には、マオちゃん先生には幸せになって欲しいものです。

2019.3.3追記:
第8話まで視聴終了。はからずも今回姫の企画によって顕になった現在のマオちゃんと勇者パーティーの実力差。

そしてそこからの今回のお話のオチ。世界は確実に変わりつつあるようです…。

2019.4.1追記:
第12話(最終回)まで視聴終了。

この期に及んで9、10話でメインストーリーを嘲笑うかのような回をブチ込んでくる、良い意味で気が狂ったシリーズ構成からの第11、12話での前後編での締めでした。

『~Ⅳ The Return of Werdna』まで含めた「Wizardry(ウィザードリー)」シリーズとか「ドラゴンクエスト」シリーズ、その他ファンタジー系RPGについて考えるといろいろと思うところもあるストーリーでしたが、普通にエンターテインメント作品として成立していて、とても楽しく観ることができました。

メイゴちゃん、とても良いキャラでしたね。女戦士の先生ともども、サブキャラの配置もとても良かったと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 47
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

うん。「その先」が気になっちゃってさ。。。

原作知らず。

多くの方にお薦めしたくもあり、薦めづらくもあり。
そんな作品です。

魔王との対戦において魔法の発動に失敗し、勇者や魔王等が過去;勇者パーティーが出会った頃の過去に飛ばされてしまう。魔王はそこで、勇者たちを含む冒険者を養成する学校の教員となる。。。主たる登場人物がいずれもゆるっとふわっとした女の子達で、お話そのものもゆるっとふわっと進みます。

作画はそこそこ高値安定。
声の演技は申し分ないと思います。主要人物はいずれも良かったし、可愛らしかったです(ごく一部のへんた。。変な人含め)。

この手のタイムリープものって、世界線の継承や入れ替わりなどを考え出すとワケわかんなくなってしまうのですが、細かいこと()はスルーしとけってことですね。いつも、ゼノンのパラドクス的なことを考え出してしまい、自己解決ならぬ自己破綻であたまがぽーってなてしまうのです。

===お薦めしたい理由
最終盤は、{netabare}それまでの展開が嘘のように物語が展開します。そして、全く思いもかけない形での終幕へと突き進みます。よくあるファンタジー世界の存在事由そのものを揺るがす、それでいてやっぱりゆるく、でもほっこりハートウォーミングな展開でした。正直なところ予想もしていなかっただけに、結構うるっときてしまいました。こういう不意打ちは好きです。{/netabare}

===お薦めしづらい理由
先述の通り{netabare}大変に良い終盤の展開なのですが、そこにたどり着くまでがしんどいのです。ゆるふわ過ぎというか、だらだらしすぎというか、無駄というか。1, 2, 4, 6, 11, 12話だけで物語の骨子が成立します。なんなら4話と6話もなくてよいです。それ以外は日常回、単発ものです。いちおう最終盤で使われるネタの提供もしていますが(だったかなぁ。。。?)、必須なものはありません。キーとなる回でおさらいが入ります。
作品全体にたゆたう、このまだるっこしさがお薦めしづらいおおきな理由です。{/netabare}

さらに、{netabare}物語のキーとなる存在を特に説明も紹介もなく置きっぱなしにしておいて、最後の最後に「ま、いっか」で片付けるなど、お話の作り方が粗っぽいところも、特に目の肥えた方にお薦めしづらくしてくれます。{/netabare}


===とはいえ、
僕個人としてはまだるっこしいパートも含めて結構楽しめました。それぞれのエピソードが、それなりによく作られているとおもいます。
あれが{netabare}まさか、農産物だとは思いもよらなかった。{/netabare}

主要人物の造形はそれぞれが好ましく、かつ、ギャップ要素も含めて解りやすいです。一番、脳筋ライクなキャラが実は一番ロジカルってのは、個人的にはありそでなかった、かな?いやどうかな。


===とかいいながら、不満がないわけではなくて。

というか、大ありでして。
フィナーレの本当の最後までは良かったのですが、主人公の最後の台詞がどうにもこうにも・・・・ラスト10秒で、本作に対する僕の評価が揺らぎました。

物語の終わりは、 {netabare}「概念」を消去するというチビちゃんの能力を用いて、勇者・魔王という対になる概念を共に消去することで勇者たちが大好きなマオちゃん先生を倒さずに済むようにし、一段落となります。いまさらチビちゃんの処遇をどうのこうのはいいません。彼女ら全員が「ま、いっか」でスルーしているのでそこは従います。

深く考えてはいかんことは分かるのですが、それでもフィナーレのユーシャの台詞が腑に落ちないままで、モヤっとしています。

フィナーレにおいてユーシャは「やっぱり勇者になるよ」と、まっさらな物語(お姫様が持ってきた本)を手に言うわけです。無論、ユーシャの手元にある「真っ白な物語」とユーシャ自身の「真っ白だぁ」の台詞が、いままでとは違うまったく新しい勇者=ユーシャのメタファーなのだろうとは分かるのです。が、ここは「新しい勇者の概念を作っていくんだ」を明示して欲しかった。ほんの一言でいいから言葉を補って欲しかった。
「やっぱり勇者になるよ」だけだと、それまでの概念どおりの勇者になってしまうような気がするのです。とすれば、その対概念である魔王=マオちゃん先生もその概念に従わざるを得なくなり、全てが元の木阿弥ではないか、と。え?実はそのメタ要素も含めたタイムリープなの?とか勘ぐってしまうわけです。

そもそも、「勇者」という概念が消失した後も「勇者」という言葉は有効であるというのが僕には難しすぎるのです。いや、言葉と切り離された「概念」って、僕には想像しにくくてですね。チビちゃんの能力が、「ユーシャに付随する勇者(マオちゃんに付随する魔王)」という限定された範囲にのみ効力を発するものだったのだ、とかいうのなら、それはそれで明示しておく必要があったと思います(その場合は、上記の議論が再燃するわけですが。「一般論としての勇者の概念」は有効なままとなるので)。

なんか、物語の締めにおいてあまりにもいい加減というか1,2手先で論理破綻してしまうものを堂々と見せつけられて、困ってしまったというが率直なところでした。なにか重要なものを見落としてしまったのでしょうか。
{/netabare}

*
皆さんのレビュー、ざざっと拝見しました。
僕が持つ「不満」に関して、どうも僕は何かを見落としているような気がしてきました。あるいは、単純に考え違いか・・・
モヤッとしたままなのもしんどいので、どこを見落としたのか、何が間違ってるのか教えていただけるとありがたいです。一応、11、12話は繰り返し観てみたのですが・・・
[2019/08/31 v1 & *部追記]

投稿 : 2024/12/21
♥ : 25

64.2 9 モンスターでドラゴンなアニメランキング9位
ドラゴン、家を買う。(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (165)
546人が棚に入れました
一族から勘当された臆病なドラゴンの子・レティ。多種多様な種族が暮らす広大な世界で生き抜くために、弱い自分でも安心して住める家を探して旅に出ることに。その最中、勇者一行と遭遇したレティの危機を救ったのは不動産屋を名乗るエルフ・ディアリアだった…。共に旅をすることになった2人。果たして、レティは無事に安住の地へ辿り着くことができるのか――。ドラゴンと魔王による新感覚ファンタジーがここに開幕!

声優・キャラクター
堀江瞬、石川界人、井澤詩織、福圓美里、伊東健人、たかはし智秋、平川大輔、西山宏太朗、M・A・O、近藤隆
ネタバレ

sukasuka さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

賃貸物件はないのか?

糞つまんねーとボヤきながらも、ここまで何となく観てきたわけですよ。
4話目でようやく面白いと思えるエピソードに出会えた。
{netabare}次回からは孵化したフィー○と行動を共にするハズ。
続いてサムネの女の子が出てくるまでは断念しまいと決心したよ!(笑)
しかしこのアニメ、主人公のCVはミスチョイスじゃね?
それで3割くらい損してる気がするわ。{/netabare}

■10話目
いや、あのですね・・・・・
{netabare}ナレーションが何言ってるのかよく聞き取れないっすwwwwwww
ここにきてようやくサムネの女の子が登場!
おせーよwwwwwwwwwwwwwwwつーか予想以上に可愛いwww
切らずに観てきた甲斐があったわ。{/netabare}

■最終話まで
やっぱあれだよな~、{netabare}ヒロイン出てくるのが遅過ぎたんだよ。
まさか2期とか考えてないだろうから、端折れるエピソードはすっ飛ばして、
中盤辺りで姫様を出していればもうちょっと人気が出た・・・・・かも?
姫様は、キャラデザだけなら今期の俺的ヒロインランキングTOPだわ(笑) {/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

最弱ドラゴン×最強エルフ 壮大な内見がはじまる!!

この作品の原作は未読です。
実は第2話~第3話くらいで、視聴が滞ってしまった作品でした。

最弱なドラゴンという設定は悪く無いと思います。
それはドラゴン種族の中における最弱という意味なら理解できます。
ですが、人間に対してまで尻尾を巻いて逃げ出す貧弱さは如何なものかと…
強すぎる人間の設定も有り得ませんが、弱すぎるドラゴンの設定も無いと思ったのは私だけでしょうか。


一族から勘当された臆病なドラゴンの子・レティ。
多種多様な種族がクラス広大な世界で生き抜くために、
弱い自分でも安心して住める家を探して旅に出ることに。

その最中、勇者一行と遭遇したレティの危機を救ったのは
不動産屋を名乗るエルフ・ディアリアだった…。

共に旅をすることになった2人。

果たして、レティは無事に安住の地へ
辿り着くことができるのか――。
ドラゴンと魔王による新感覚ファンタジーがここに開幕!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

記載の通り、確かに「新感覚」な作品だと思います。
あまりにも「新感覚」過ぎて最初はついていけませんでしたけれど…

ドラゴンの家って、洞窟とか、火山の噴火口など相場が決まっているのでは…!?
という先入観があったので、マイホームを欲しがる理由が最初は分かりませんでした。

だから序盤の家探しは退屈感が否めなかったかもしれません。
まぁ、レティの貧弱さにも次第に慣れていくのですが、この作品を支えるのはレティを取り巻くサブキャラたちの魅力にほかなりません。
時折…ほんの少し格好良さを覗かせるレティも及第点でしたけれど…

レティは自分の身を守るためにマイホームが欲しいと言って、家探しの旅を始めました。
ですが、マイホームには自身を守る以外の効能があることを、この作品では教えてくれています。
大切な人を守るため…
自分の居場所を作るため…
だから、レティの着想のみでこの作品を視聴すると少し勿体ないです。

現実の我が家の大切さを何気に感じさせてくれる作品だったのではないでしょうか。
個人的には、マイホームには興味もこだわりもありませんでした。
自分自身が幼少のころ、マイホームに住んでいなかったので、マイホームの良さが分かっていなかったのだと思います。

家を持つって多額の借金を背負うことになりますし、通勤だってより時間がかかるようになるので、実質的に感じられるメリットなんて殆ど無いんじゃないかと思います。
それに、実際には仕事で殆ど家に居ませんしね…

だけど、家を持つってこんな直接的なことばかりじゃないんですよね。
改めてそんなことを感じさせて貰った気がします。

しかも、中盤以降になると面白さが巻き返されてきたと思います。
特に福圓さん演じるネルが登場してからは如実に面白くなりました。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、オーイシマサヨシさんによる「ロールプレイング」
エンディングテーマは、Non Stop Rabbitさんによる「静かな風」

1クール全12話の物語でした。
序盤は視聴意欲が下がり気味になりましたが、中盤以降の面白さを実感できて良かったと思っています。
これからもレティの家探しの旅は続いていくと思いますが、再びネルがレティの旅に同行できる日がくるのを願ってやみません。
その頃には、レティの貧弱さが少しでも解消されていることも併せて祈念しています。
しっかり堪能させて貰いました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 13
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

もうちょっと楽しく出来た気がしてならない

原作知らず。

結構好き。でも正直物足りない。
それでも毎週欠かさず見ていました。

物語:
{netabare}あまりにへっぽこなために実家を勘当されたドラゴンが仕方なく家探しをはじめたところ、建築・宅建士のエルフ(実は魔王様)に出会い、家探しをしながらともに世界中を旅(っていうか行ったり来たり)する物語。

ほぼ出オチのような建て付けに思えますが、ファンタジー世界に対する原作者の妄想力にどこまで納得出来るか、楽しめるかが好き嫌いの分かれ道と思う。正直に言えば、もっと妄想の行き着いた先を見たかったですね。

多くの方が指摘されていると思いますが、終盤に登場するお姫様がかなり良い味付けをしていました。もっと早くに登場させるような改変があっても良かったのでは。

また、最終盤の魔王様の過去物語はかなり良かったと思う。もっと、こちらの比重を上げることは出来なかったのかなぁ・・・。

RPGや他漫画・アニメに対するオマージュ、および、アンチテーゼという側面も。細々としたネタが盛り込まれていたりもします。魔王様が開いたページの「今日から君は・・・」には盛大に吹き出しました。
{/netabare}

声優:
{netabare}落ち着いた()魔王様、いかにもヘタレなドラゴン、ちゃきちゃき感のあるお姫様、いずれも良かったです。

ナレーションに森本レオさんが起用されていました。率直に言って、お年を召されたな、と思いました。低い音域のハリが・・・
{/netabare}

キャラ:
{netabare}この物語における展開の主要因なのですが、同時にネックともなったのが主役たるドラゴンのヘタレ加減だと思います。中盤はきつかったなぁ・・・鬱陶しくて。
{/netabare}

作画:
{netabare}静止画として中の上、動画として中の下くらい。
動画としてはかなり「省エネ」な印象です。お話的に動きがリッチである必要はありませんが、とはいえちょっと目立ってしまったように思います。
{/netabare}

音楽:
{netabare}OPはオーイシさん。さすがの楽曲と思います。どうでも良いけど、移ろう民・さまよう民をさして「ボヘミアン」ってまだ言うのかしら(ポリこれ的な意味合いも含め)。もとはフランス語でしたっけ?英語圏だとボヘミア地方の人、の意味で固定されているように思います。

ED、かなり好きかも。ED映像の雰囲気も好き。
{/netabare}

[2021/09/22 v1]
[2021/09/25 v1.1 一部修正・配点調整]

投稿 : 2024/12/21
♥ : 18

76.2 10 モンスターでドラゴンなアニメランキング10位
ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld 2nd(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (508)
2351人が棚に入れました
「最終負荷実験」という名の、アンダーワールド全土を巻き込んだ「人界」軍と闇の軍勢の戦争。戦局は、「光の巫女」アリスの奪取をもくろむ「ダークテリトリー」軍ガブリエル一派と、アンダーワールドを守ろうとする「人界」軍アスナたちとの戦いへと様相を変えつつあった。未だキリトが精神世界の奥深くで眠り続ける中、「闇神ベクタ」ことガブリエルは、現実世界から幾万もの米国プレイヤーたちをログインさせ、「人界」軍の一挙殲滅を狙う。対するアスナたちは、アンダーワールド創世の神の名を冠する3つのスーパーアカウントで抗戦する。この大戦の行く末は、今は深く眠る一人の少年――「黒の剣士」が握っている。「アリシゼーション」編 、ここに完結!

声優・キャラクター
松岡禎丞、戸松遥、茅野愛衣
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

Underworldの開発目的は何処へ?

 「てめぇらの血は何色だーーっ」 

今は亡き塩沢兼人さんの名演から早30年

 「魂の色は何色ですか?」

生まれたところや皮膚や目の色ではなく、はたまた人間か人工フラクトライトも関係なく、個々人の在り方が大事だろうよ!と普遍的なテーマを投げかける…はずだった名作になり損ねた大作。寸評だとそうなっちゃいますね。
放送開始前の期待はこういったところでした。↓

・あのSAOの集大成
・アリシゼーション壮大だぜ!の原作既読組の声
・4クールと力の入れようがすごいな
・むしろその尺で収まるのか?

『Ⅱ』も『GGO』も楽しんだ私は期待しかありませんでしたが、『アインクラッド』を頂点に下り坂と捉える一定数のファンですら軒並み期待をもって迎えられた『アリシゼーション』でした。
どうでもいい細かいこと言っとくと、今回のUW第2部期間のCMで新章「ユナイタルリング」の存在を知り「え!?アリシゼーション最後じゃなかったっけ?」とやや興ざめした情報弱者の私です。
“これが最後”のプレミアム感が消えた瞬間でした。

『アリシゼーション』24話と『Underworld』第1部12話を通じて大絶賛とはいかず、様子見でこの最終章全11話に突入した視聴者が多い情勢でもありました。

技術的なのはようわからんので他の方の読んでください。
自分の考えるSAOの魅力は以下2つ。その予実がどうだったかを残しときます。


【SAOの魅力①】様式美と化したキャラクター

“ハーレム”“俺TUEEE”の代名詞的なところがあって、純粋に楽しむファンはもちろんのこと、「またかよ」と苦笑しながら楽しんじゃう“文句言いながらワイドショー観てる”ようなニーズも相当数いる作品。私個人はあまり重きを置いてないですけど、この文脈で語られることが多いため“お約束”の出来が作品評価に直結するといっても過言ではありません。
脇役も脇役然としておらず、脇役で複数話回せるくらいの実力者揃いだったりもしますね。リーファちゃんをAパートの4分の1くらいだけ見せ場を作って次に移るみたいな贅沢な使い方ができてしまう。

⇒結果

やることやるってこと以上に大盤振る舞いしてたと思う。リソースを過剰投入していて、おかげで後述の“魅力②”に割く時間がなくなった。もしくは中途半端にせずにバッサリ切ってバトルに全フリしたとも考えられる。これは逆効果で途中から飽きちゃいました。

{netabare}スターバーストストリームは一回こっきり。譲れない線みたいなのはあるらしい。{/netabare}

困った時の○○を連発したら、ありがたみがなくなるよねって至極真っ当な感覚だと思われ、
キリト→{netabare}ピンチでユージオ。そして撃破の繰り返し。もはや正妻としての安定感すらあるほど。{/netabare}
アスナ→{netabare}2回以上ユウキ使うのはちょっと。しかも得意の連撃ではなく一撃必殺的な締めだったような…{/netabare}

集大成らしく過去キャラ絡ませる展開は劇場版のようでもありました。胸アツなやつも1つありましたよ。でもどうなんでしょうね。メインストーリーに絡むキャラじゃないとこういうのってカンフル剤以上の効果を期待できないものです。せいぜい離したところでスポット投入。どうしても本作は劇薬を複数回投与して本体が弱っちゃった感が否めません。

{netabare}それでも1か所。#17エイジとユナ降臨は胸アツでした。SAOサーバーからのアクセスだからこそできた共演。なによりチートな悪手だった『オーディナルスケール』の彼ではなく、しがない“血盟騎士団のノーチラス”として勇気を振り絞ったのがエライ。そこで想い人ユナからのパフ(バイキルトみたいなもの)サポートがかかっての生前果たせなかった共同作業。まさに魂の色はなにか?の問いに胸を張って答えられるだろう彼の立ち居振る舞いに心が震えました。{/netabare}


【SAOの魅力②】ありえそうな科学技術

後述の魅力②です。私にとっての本丸。
“VRMMO”って面白そうだしありえそう。そんな近未来を想像できるSF設定が良いです。『Ⅰ』『Ⅱ』そして『アリシゼーション』と都度かたちを変えながら、といいますか茅場晶彦の残した“種”をベースに毎回違ったテーマを我々に提供してくれることを楽しみにしてた感じです。茅場が大量殺人を犯した狂人というのも設定に深みをもたらしてますしね。

そしてこの『アリシゼーション』です。これまで以上に仮想と現実の垣根が取り払われてきたこと。そのことで現実国家の関係にも影響を及ぼしてきたこと。一気に風呂敷を拡げてきたことにワクワクしました。詳細は過去の『アリシ24話』『UW第1部12話』のレビューに書いてるので余力あればそちらまで。このシリーズを捉える基本的な考え方になるので迷子になった時はそこに立ち返ることにしてます。
そんな楽しみしていた風呂敷の畳み方についてほぼゼロ回答。うーん…正直しんどい。

⇒結果

↓一応回答らしきもの
{netabare}人間も人工フラクトライトも一緒だよ…です。{/netabare}

{netabare}米軍の特殊部隊?に急襲作戦すらさせておいて、軍事利用はおろか民生利用に関する未来予想図の回答がゼロ。私が先のレビューで危惧していた世界線“無かったことにエンド”でした。魂の色が濁らなければOKというのだけだと物足りなさが残ります。浅い。{/netabare}



とどのつまり、楽しみにしていた【魅力②】はゼロ回答。それほど重きを置いてない【魅力①】は過剰サービスだったということです。
尺が足りないって意見が出てきそうな締め方ではあったのですが自分はバランスの問題かなと捉えてます。シリーズものの強みは作品のなにがウケていたか強みをあらかじめ分かっていることが挙げられるでしょう。目の前に原作があって、予算やら製作側の供給能力その他を考慮しながら決められた尺で視聴者が喜びそうなポイントをおさえた取捨選択をしていく。それが下手くそでした。
パワプロのサクセスモードで広島菊池選手みたいな守備職人を作成しようとして守備にパラメータ全フリしたものの、肩が弱くてゲッツーできなかったり足が遅くてかえって守備範囲狭くなったりと

 結局何したかったんだろうね~

と突っ込み待ち作品と化しました。画や音は低水準ではないし、オールドファンが喜びそうな仕掛けもあるためポッと出の凡庸な作品よりはマシ。でもほんとそれだけ。誠に残念です。




※ネタバレ所感

■【魅力②】作品からの回答

ゼロ回答としたのは先述の通りです。

{netabare}作品用語“ボトムアップ型AI”すなわち“自身で考える意思を持った人工知能”は軍用/民生用問わず用途は無限です。一例で軍事だったら無人機に搭載するすることを真っ先に考えるでしょう。民生用だったら小規模なUnderworldを作ってテストマーケティングに代わるシミュレーション利用でしょうか。地域限定させ卸や流通に頭下げて試作品置いてもらうコストを考えれば時間/費用どちらも短縮できそうです。クラウド利用して各国の企業にSaaSでサービス提供すれば独占状態ぼろ儲けでしょう。

しかし物語ではこれらの可能性には触れず。最後は“Underworldを守る”と手段が目的化しちゃいます。たしかにUWに住まう者は人間と遜色ない存在として全編通して描かれてきました。そしてそこに生きる人たちの環境そのものが消されようとしている。それはUWの中で生きてる人工フラクトライト達の死を意味してます。そうはさせじと彼らを消す理由を取り除くために考案されたのが“人権を認める”ということでした。そうなると消去は非人道的行為になりますからね。

申し訳程度に抑止力への言及もあるにはありました。“ウォーポテンシャル”そのまんま戦争を遂行出来る能力の意味を指しますが、“世界で唯一AIを軍事転用できる可能性のある”国のポジションを得たとのこと。たしかに間違ってはいませんね。


 アリスも人間と変わらんからみんなで仲良く生きていこうよ


これで納得できるならOKってことです。{/netabare}
ただこれだと全俺からのツッコミ必至で

{netabare}軍事利用も産業利用もしないんだったらなんのために?
税金使ってまで維持運用する必要ある?
原発あるから核抑止力働いてると強弁するのに近いよ?{/netabare}

という至極真っ当なものから

{netabare}重村教授(劇場版)、茅場(アインクラッド)、須郷(フェアリーダンス)と問題ばかり起こしてる研究室の一員だった神代凛子で記者会見するのは逆効果じゃないか?
世間一般の人にとっては新手のバーチャルアイドルデビュー会見となんら変わらんと思われる。{/netabare}

いらぬ心配まで焼きたくなります。やや整合性なんぞ怪しくてもワクワクする未来が見たかった。


■別れた世界線

2012年~2016年。4年越しで原作は刊行されてるようですね。
時代背景の写し鏡みたいなところは強く感じました。

A儲かるし中国との関係大事。いざとなったらドル締めりゃいいので楽勝
B韓国もセットで考えればいいし浮上の芽なさそうな日本はスルーでよくね?
C厳罰ないからどんどん機密情報持ってきな
D沖縄は国内分断の震源として使えるし北海道もいい感じ
E日本人同士やりあわせときゃコントロールしやすい

主語は米国だったり中国だったり、今は違ったりそのままだったりしますがAtoEは当時の情勢です。
米国にとって日本は対中国の防波堤ぐらいになればいいやというのが特に第1期オバマ政権(2009年~2013年)の頃は顕著でした。

{netabare}米中韓3か国同盟で日本を攻撃(AとB)し、柳井がさくっと機密を米NSCに持っていき(C)、PoHヴァサゴが手を下さずとも同士討ちさせときゃいいや(DとE){/netabare}

冗談でもなくこんな世界でしたよ。ご存知2020年の日本を取り巻く環境は違います。AとBは劇的に変化したところかも。基軸通貨握ってるからと高をくくってたのが本格的にヤバいと気づいたのが2015年。あちらさんの基本政策が変わりました。日本も賛否はあれどCにメスいれたり、DとEはそのままだったりと変わるものは変わってきてます。

“今”だけをみると見落としますが、時系列での積み上げで見えてくる部分はあるのです。


作品自体の評価は低くしましたけど、たった10年もしない少し前の日本の置かれた情勢が色濃く出てたなぁと時代の切り取り加減のリアリティという意味では価値あるのかもしれません。
裏を返せばこうしている間も時代は変化してるわけですしね。


昭和日本の「血は何色だ?」と令和日本の「魂は何色ですか?」の本質の部分は一緒です。
それでも微妙に変化しているものがある。

{netabare}もしかすると、茅場憑依のニエモンが“我が人生に一片の悔いなし”ポーズで事切れてたのもそんなことが言いたかったのかもしれませんね(遠い目){/netabare}



視聴時期:2020年7月~9月 

-------

2020.09.20 初稿
2020.11.12 タイトル修正
2021.08.04 修正

投稿 : 2024/12/21
♥ : 61
ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

魂の色は何色ですか?勿論黒です!

ソーダイで重厚なストーリーの完結編らしいです。

11話
{netabare}
前半、アリスさんターン。桐ケ谷家に突入。

後半、アンダーワールドに、キリト、アスナ、アリスで、
帰還するも、何故か宇宙戦闘機が…
ここは、平和な世界になりましたとさ。
ENDでいい気がするけど、何故に?

ユージオは転生しないけど、初等錬士のロニエとティーゼは、
転生?アリスやキリトの記憶があるって…

しかも、まだアニメ化するみたい…

どこかの詳しい人のカキコミにもあったけど、
SAOに話数さくより、とあるの方にというのも頷ける。
結構、引っ張らなくても良い話あるよね?

無印で終わっていた方が良い作品かもね。
あと、作者の人、ネットゲはかじった程度の知識なのはね…
{/netabare}

10話
{netabare}
キリトとアスナ、アンダーワールドで、王と王妃になる。
200年耐えれなかった悪役側って…

話の最後に、アリスがメンタル低下みたいなセリフがあったけど、
キリト成分が足りないってこと?
{/netabare}

9話
{netabare}
アメリカの素人集団さん達の撤退。
死体は体調のみだと言った隊員がいたけど、
あと2体は?
また、ラフコフのDQNさん出てくるの?

主人公サイドの2人は、20年経過ぐらいで助けられたので、
廃人死体にならなかったでOKなのかな?
{/netabare}

8話
{netabare}
世界を統べるものキリトさんvs人外魔境石田さん。
申し訳なさげの夜空の3つの星は3女神を表していたのかな?

普通に友との約束ぐらいで銘打っておいてユージオ出せば
違和感ないと思うのだけど。

次回から、後日談?
{/netabare}

7話
{netabare}
ラフコフのDQNさん、世界の神化したキリトさんに敗れ終了。
菊岡、また、無能を晒す回。

クラインパイセン、アスナが行くところ横取りは、
あとでオシオキされちゃいますよw
{/netabare}

6話
{netabare}
ラフコフのDQNさん、ヤンホ〇だった件。

ユウキとユージオのギャラ発生。
アスナではなく、ユージオで目覚めるとは…
ヒロイン、ユージオですね。TVCM(アプリとか)の3女神関係ないじゃんと。
{/netabare}

5話
{netabare}
ラフコフのDQNさん、まさかのアメリカ人!
しかも、SAO事件が明るみに出た後からログインとか、
閉鎖されて出れないけど、入れるの?
そんなガバガバな設計をカヤーバ先生はしないでしょう…

あと、突然マクロスになったし、MAP兵器は出るはと、
元血盟騎士団の人が出た意味とは…

次回、やっと、キリトがイキリトになるようね。
{/netabare}

4話
{netabare}
更に煽るラフコフのDQNさん。
これ、キリト達みたいに国に管理されているんじゃないの?
重要危険人物なのに…自衛隊側も無能ねー
菊岡が無能なのか…
{/netabare}

3話
{netabare}
アメリカにチャイナとキムチが合同研究で、
というラフコフのDQNさん無茶があるだろう。

それに、リーダーアメリカ人だとね?
英語とか話せそうにないキャラだと思うのだけど…

あと、自衛隊側、チェックガバガバだね。
金髪眼鏡君に銃向けたのって、ガンゲイルで、
捕まらなかった残りの1人では?

さすおにの捕まったパイセンに顔が似ていたw
{/netabare}

2話
{netabare}
日本人2,000人(アカウントコンバート)vsアメリカ5万人
これで劣勢とか、モブアカウント弱すぎでしょう。

そして、諏訪部OUT、石田再INと明暗分かれ…

金髪眼鏡君曰く、キリトを復活させるキーとして、
3人の女神(アスナ、シノン、スグハ)という理不尽。
リズとシリカは…
{/netabare}

1話
{netabare}
シノン降臨、そしてスグハは触手要員…この差って。

正妻がいるのに、キリトにキスするシノン凄いよ。

1話の〆がクライン登場とは美味しい所持っていった感。
リアルワールド人が、話数増えるごとにくるのか?

一気に来るのか分からないけど、アリスの見せ場は無くなっていくのかな?
キリトより普通の主人公していたのに…
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 5
ネタバレ

mimories さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

飽きたというより

単純にレベルが落ちたと思う。
アリシゼーションになってから微妙だと感じてたが、WoUになって悪化。
読まないけど、原作が悪いのか脚本が悪いのか…。

意志が乗ってないキャラ。魅力のない敵。モブの動きは酷すぎて作画ですら評価できない…。
良い材料も活かせないし嫌悪感の募る部分が多すぎ。全然面白くなくイライラした。監督は何をしてた?と言いたい。今後この方が監督する作品なら一切観ない。

印象に残ったのは…
{netabare}・キリトがピンチでもザコキャラの剣に怯え見殺すアスナ
・頭を抱えるセンスの宇宙での戦闘シーン
・リーファの触手プレイ{/netabare}
最悪。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8

59.1 11 モンスターでドラゴンなアニメランキング11位
Re:Monster[リ・モンスター](TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★☆☆ 2.8 (117)
335人が棚に入れました
突如ストーカーに刺され、目覚めると最弱ゴブリンに転生していたゴブ朗。 喰えば喰うほど強くなる【吸喰能力】で異常な進化を遂げ、 あっという間にゴブリン・コミュニティのトップへ―― 弱肉強食の異世界で、有能な仲間達とともに生き抜いていく痛快下克上サバイバル! 怪物転生ファンタジーが蠢き出す!!

声優・キャラクター
ゴブ朗:佐藤拓也
ゴブ吉:細田健太
ゴブ美:加隈亜衣
ゴブ江:植田佳奈
ホブ星:山根綺
ホブ里:大森日雅
赤髪ショート:菅野真衣
姉妹さん:山村響
鍛冶師さん:島袋美由利
錬金術師さん:東城日沙子

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

システムの奴隷アニメがまた一本!ゲームっぽいですね。

 最終話(12話)まで観ました。2024.06.28

 傭兵団としての王女の護衛任務もサクッと終了し、また、レベルアップと仲間を鍛え、女性を犯す日々が始まる様です。

 物語としては全く面白く無く、作画も悪いので視聴する価値は極めて低いですが、初期なろうに何が求められていたかが分かる、歴史的な価値は多少あるかもしれません。

 これ、今やVTuberに独占されたコンテンツである、ゲーム実況なんですね。

 かつて、ゲームを一生懸命に子供達はプレイしていました。当時、ドラクエなんかをやっていると、大人達にそんなお使いアンド作業の何が楽しいの?と批判されましたが、努力、友情、勝利こそが至上の価値であると洗脳されていた昭和児童にとって、地道なレベルアップで強くなり、スライムに苦戦する雑魚から魔王を倒す勇者へとキャラを鍛え上げるのは、苦行ではなく、喜びでした。

 そんなゲムっ子も、大人になると時間も無くなり、目も悪くなり、集中力も低下し、他に面白いことも出来るので、ゲームから卒業していきました。

 ただ、下克上の物語を消費してカタルシスを得たいという欲求は残っているので、初期なろうでこのアニメみたいなゲーム実況っぽいのが量産されたのです。

 異世界のんびり農家とかもそうですが、キャラのレベルアップを眺めて楽しむ話なので、ストーリーの整合性とかはどうでも良いのです。

 それに思うがままに女性を犯したいという欲求が結びついたのが、本作品を含めた初期なろう作品群なのです。

 ゲームにそれほど思い入れが無い世代が観ても面白く無いでしょうし、女性をモノの様に扱うので、女性人気も期待できない、団塊ジュニア辺りの世代の欲望垂れ流しなので、良識あるアニメファンにも評価されない…。
 
 はっきり言ってポルノ的汚物でしか無い原作のアニメ化…、どういう意思決定なのか、そっちの方が興味深いですね。

………………………………………………………………………

 10話まで観ました。2024.06.09

 100日位で主人公の子供が誕生しました。マジでキモいです。記号的キャラを通り越して、気持ち悪い蟲とか、侵略的外来種が蔓延っていく様を眺めているような気分になります。

 近所の池がいつの間にかブラックバスやブルーギルだらけになってしまう感じです。

 初期なろうのキモさが爆発しています。俺tueeeeeeeイキリ、エロ、早すぎる展開、女性や仲間を積んで馬車で旅をする、やたら風呂に入りたがるとか…。古いなろうのキモい成分満載で吐きそうです。

 同じ様な感じの異世界のんびり農家は、もう少しなろう臭を脱臭してアニメ化していましたが、本作品もコミカライズ版マンマでは無く、脱色した方が良かった気がします。
………………………………………………………………………

 3話まで観ました。2024.04.21

 作者の身の回りに起こったことをグダグダ書いた私小説に対し、完全なフィクションである虚構小説の真髄を垣間見た気がするアニメです。

 なぜ私小説か?それは、どんな文豪でもモデルが存在しないキャラクターを設定してフィクションを書くのが難しいので、何となく私小説になることが多いからです。

 しかし、この物語は違います。キャラクターにモデルなんて存在しません。先行の小説、アニメ、ゲームキャラの設定を借用しただけです。

 そのため、女性キャラはオナホか肉便器、良くて孕ませ要員、敵はカマセか経験値稼ぎキャラ、男性キャラは友人や仲間では無くて奴隷か使い捨て戦闘員と、著しく記号的です。

 世界観も適当で、下剋上と言っても、主人公はゲームチェンジャーでは無く、何故か既存のシステムに特別扱いされてるだけのチートキャラです。ドラクエの勇者一味と全く同じです。

 小説も、モデルがいると名誉毀損で裁判沙汰になったりしますが、キャラが記号に過ぎないゲーム実況アニメなので、ストレスはありません。

 後は、森羅万象をモノの様に扱う主人公が許せるかです。主人公自体も記号なので、感情移入を拒んできますが…。

 私小説を批判的に乗り越えた筈の現在の虚構小説(なろう)がこの程度とは…深く考えてはいけませんね。

………………………………………………………………………

 2話まで観ました。2024.04.14

 主人公、強いリーダーというか、人非人というか…。集団をまとめるためとは言え、やっていることは連合赤軍事件の陰惨なリンチ殺人ですが、全く葛藤したりしません。

 なろうに在りがちな、主人公がシステムの敷いた道を辿っているだけだからですね。ゲームの信長の野望とか、ドラゴンクエストとかで、主人公が敵対勢力の殲滅やレベル上げに疑問を抱かないのと同じです。

 物語としては至極単純で、主人公とその仲間達がどんどん強くなるのを眺めているだけになります。漫画や小説ならまだしも、アニメで観る価値があるのかは少し疑問です。

 バトルものなので、後は戦闘シーンの作画次第といったところでしょうか。

 BGM代わりに丁度良い…、そんな感じですね。
………………………………………………………………………

 初回観てのレビューです。2024.04.09

 他のモンスター等を倒して食べるとレベルアップ!味方も強化してモンスター軍団を作るお話です。

 タック二階堂さんの情報によると、結構古参なろうの様です。異世界のんびり農家みたいに村や勢力を発展させるエロ要素ありのゲーム実況を見ている様な感じです。

 コミカライズ版は途中まで読んでいます。段々強さがインフレして、凄まじいことになっています。しかしまぁ、読めないことはありません。

 転スラと似ていますが、あまり敵対勢力と交渉したり会議したりせず、サクサク倒して進むのが魅力と言えば魅力ですが、反面浅い感じは否めません。

 ゲーム的な世界なので、主人公も他のキャラも能力の選択は出来るものの、システムの思惑通りに強くなっていく感じです。RPGゲームのレベル上げが好きなら面白いかもです。

 似たようなアニメは沢山ある気がしますが、一番近いのは転スラよりも蜘蛛ですが何か?かもしれません。

 蜘蛛はシステムの管理者とも戦う様な流れになっていますが、本作品はそこまで行かなさそうです。

 究極まで強くなった後のことはあまり考えていなさそうですが、成り上がり最中の話はノーストレスなので、視聴継続です。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7

hidehide さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

韓国 + カニバ + 小見川

基本、
独断と偏見、○○主義、反韓と言われても構いません。

『ナゼ、韓国人歌手を OPやEDで起用するのか!制作陣!』

…と問いたい。

人気あんの? 有名?… 知らんし…

意味解って歌ってんの?
韓国人が日本語で歌う意味は?

なんか、歌詞、『にゃにゃにゃ』言ってるし。

日本の作品に起用?
誰忖度?

なんか
『食い物』にされてる感があるんですよね…

出稼ぎの場所じゃねえっての。

日本にも
素晴らしいアーティストが沢山いるんですよ?
そういう人を起用しましょうよ。制作陣。

作品いかんに関わらず、見るのをやめました。

ま、内容も★1以下。

人、食ってたし。
早々に
主人公が カニバってたし…

で…
見ないと決めてたのに

迂闊にチラッと見たら…

ソウルイーター
ゴッドイーターをイートし
作品を台無しにする事で有名な
イーター女
『小見川千明』まで起用する有様…

制作よ、もはやトホホ…としか


その声、酷評の数々で、
まだ声優やってんの?

マジですか?

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

トウスイ さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.6

食べてスキルを取得して無双する話。※性描写あり

主人公は食べたモノの能力を取得する能力を持つ転生者ゴブリン。
回復アイテム、マジックアイテムなんでもコピーできる!

正直、単純な脳筋アニメ。
主人公の能力がどのようなものか説明がなく、どこから出てきたのか謎の伝説級の装備がいくつも湧いて出る。

仲間も主人公が素晴らしいと褒め称えるモブ。レイプと人身売買の描写があるが、本当に素晴らしいと思っているのだろうか。

まぁ知能あるゴブリンが暴れまわる話だと思えばいい。

最後は、主人公の子ども誕生話もあるが、すぐ手がかからない子どもになるから物語性も魅せる何かもない。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 0

61.7 12 モンスターでドラゴンなアニメランキング12位
失格紋の最強賢者(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★☆☆ 2.8 (237)
820人が棚に入れました
世界最強の魔法使いと謳われながらも、生まれ持った紋章の性能に限界を感じていた【賢者】ガイアス。 その彼が己の紋章を変えるために取った手段――それは転生によって新たな体を得ること! 彼は遥か未来の世界に転生し、求めていた「魔法戦闘に最適な紋章」と、マティアスという名を手に入れた。 しかし、その紋章はこの時代ではなぜか「失格紋」と呼ばれていた……! 時を経た今世では、魔法が衰退し低レベルな魔法理論が跋扈してしまっていたのだ。 魔法戦闘最強の「失格紋」と、賢者の知恵を併せ持つ少年マティアスは、世界の常識を次々と打ち壊していく! 異世界紋章ファンタジー、ここに開幕!!


声優・キャラクター
玉城仁菜、鈴代紗弓、白石晴香、井澤詩織

パトプ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

全体を通して微妙

主人公の声や、ルリィの髪色が馴染めない。
進みが速すぎて追いつけんやろこれ。
色々と重要な部分をふっとばして行き過ぎ。
原作、漫画を読んでなかったらこれでも成立するのかわからないけど、原作を知ってると違和感がすごすぎて見にくい。
てか、原作、漫画読んでない人はついてこれなさそうだけど?
原作、漫画どちらも好きで、やっとアニメ化されて
期待してたけど、これは期待しすぎて裏切られたというより、これはそもそもが駄目だな。
2話以降もこんな感じなら見る価値無いね。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

みんなYOEEE?失格紋最強の意味がない、弱点もない…

1話 まあ、設定というよりコンセプトは魔法科高校+魔王学院の不適合者って感じでしょうか。

{netabare} 失格紋を持っていることのデメリットがまるでわかりません。射程距離が短い以外の説明がないですね。導入の説明では確か強くなるためにこの紋を得るために転生したのでは…?なんかデメリットあるんでしょうか。

 失格紋の「失格の理由」つまりデメリットを克服する話なら面白くなりそうですけど…魔法付与の話も含め、魔法体系と紋の設定の作り込みが足りない感じですね。理由が印象操作だけだとしたら「失格紋」のコンセプトを面白く活かせる予感が全くしません。単純な強さの問題だけでなく、解決すべき問題がどこかにあるならいいですけど…。

 ストーリーは、最強の賢者が転生していきなり無双ですか?「え、お前あの天災級を一人で…」「騎士団長さまを…」「あの魔族を一人で…」「無詠唱魔法だと…」でスタートですからね。で2人組の少女とあって…俺TUEEEハーレム冒険もの?今後もずっと「○○を倒した…だと」が続くんでしょうか。

 魔王学院…みたいにぶっ飛んだ面白さが出ればいいんですけど、演出やキャラもそこまでは…

 まあ、一応チェックしたので数話は見ますけど…期待値はかなり低そうです。{/netabare}

第2話 失格紋が最強だと思っていた主人公…だけど、本当は〇〇があって現世ではこんな弱点がある、こういう変化があった…だから失格とされた…じゃないんですね。

 転生前の俺が作った最強の武器とか、今はこんなに弱くなっているのかとか、まあ捻りの無い俺TUEEEということですか…魔法科高校とは全然違いましたね。
 しかも現代がみんな馬鹿になって弱体化しているからっていう相対的な強さですし…失格紋の強さの意味がわからないです。物語になっていないです。つまり俺TUEEEですらない、みんなYOEEEですからね。その精神性ってどうよ?っていう感じですね。

 作画やヒロイン、設定にも謎にも見るべきところはなさそうですね。
 なら、リアデイル、賢者の弟子、ありふれた職業、赤字国家と異世界がいっぱいあるので、本作は切り…ですかね。受肉…見ようかな…

投稿 : 2024/12/21
♥ : 12
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

超ハイテンポなおかげでそこそこ面白かった。

{netabare}
いかにもなテンプレなろう系。
前世だと紋章(=生まれつきながらの才能)がダメだったため、成長が限界値に達していたので転生して当たりの紋章を取得し魔族に立ち向かう、と設定自体はここからいくらでも面白くできそうな感じなのだが、なろう系なので結局無双俺TUEEEに落ち着いてしまう。(後半はそれほど俺TUEEEでもなかったが)
基本的にどこかで見た展開でグダグダととくに目的もなく話が進行。
最強で知識もあるはずの主人公がなぜかわざわざ学ぶこともないはずの学校に通う意味不明さ。結局他生徒に「主人公SUGEEEE」って言わせて気持ちよくなりたいがためだけの展開で整合性なんてものは一切ない。
主人公の住んでいる王都以外は悉く魔物の傀儡になっているという同様のオチだったり、本当に何も考えずにダラダラと書いているんだろうなと言うのが見て取れる。

ただ、この作品にはテンポと言う一ついいところがあって見やすかった。
親の顔より見たなろう展開がダイジェスト化されていることで、飽きを感じずにサクサク見られたので純粋に面白かった作品ではある。
もうこれからのこれ系の作品は全部このテンポでいいのでは。
原作レイプと言われていたけど、原作からつまらないしこれぐらいのテンポがむしろちょうどいい。
この作品で唯一真面目に見ても普通に面白かったギルアスVS魔族の戦闘に関してはちゃんと尺を取って端折ってないし、分かってる監督だと思う。
あと、キャラは良かった。ヒロイン全員、特に赤髪の子は可愛かったし、主人公もイキリだけどそこまで冷たいキャラではなかったので会話部分は結構楽しめたのかな。
最終的には主人公が倒して終わりとは言え、あの序盤の適当に出会ったヒロイン二人にもちゃんと見せ場は作れていたし、その点も悪くなかったと思う。
ギルアス含め、キャラに見せ場を作るのは上手かった。

あと、実はこの作品、友人に面白いと言われて、実際に設定も面白そうだったし漫画を少し読んだことがあるんだけど、これの3倍はきつかったし一巻切り余裕だった。
アニメだと転生後はすぐに街から始まってたはずだけど、原作だと家族の暮らす家にたぶん6歳ぐらいで転生するところから始まるんですよ。
それで、父をあっさり倒すところはまだ良いんだけど、兄との戦闘がマジで地獄。
相手が弱いのを手加減と解釈してイキリながら倒すというこの上ないほどのキモいエピソード。また俺なんかやっちゃいました?なんて当然のように挟まれるしね。
それで収納魔法でイキったりしながら虎を倒したりして(これアニメの冒頭)、アニメのスタート地点に着くという感じ。
マジで家族パートは地獄だったからこの部分をカットしたのは英断だと思う。
急に家族との訓練の回想が出てきて意味が分からないとか言われてたけど、見たら本当にああ、カットされててよかったなってなると思う。

批判してるのか褒めてるのかわからないけど、楽しめた作品なのは確か。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆3
おう。主人公の顔がサイコパス。はぁ、もういいってこういうの。
中学生の妄想かよ。この切れ味は危なすぎるw 
賢者の孫以来かも、こんなに痛いの。一週回って笑えるわ。
詠唱魔法の設定と紋章の設定痛すぎだろw
草、こういう試験でイキるな。
展開早すぎない? いや、無詠唱魔法を認めさせる方法が雑すぎるw
失格紋で差別される展開はないんだw 
もう学校意味ないじゃんこれw 待て、展開早すぎだろ。
この辺の設定もう明かすのかよ。草。普通にまぞくばれしてて草。

2話 ☆4
クソアニメ。展開早いから見やすいわ。主人公を撃て。
ほんと中学生の妄想w てかダンジョンってなんだよ。ゆるキャン△
絶対この後何階まで行くか言ってヒロインに驚かれる展開有りそう。
あった。ダンジョンってマジでなんだよ。
階層ボスwwゲームかよw 

3話 ☆3
いきなり強くなりすぎ...。まだこれで半分尺かよw いつもの流れ 

4話 ☆2
思ってること全部読み取られるの怖いだろ。
なんでぼーっと突っ立ってんねんw 草 ギャグアニメかよw
独り言で笑うわw 作画ww 緊迫感のかけらもない。
腕幻影か? ??? なんで切った断面から魔力が分析できるんだよw 
てかもう一話見た気分なんだけどほんとに展開早いなw
主人公イキるな。安定の人化。けどかわいいじゃん。
試験に同行とか不正疑われそうw また俺なんかやっちゃいました?
ガバガバ試験。イリス可愛いからいいや

5話 ☆4
既視感ねえよ。誰だよ。草、魔物来るのに何断っとんねん。
魔物来るのに何お遊びする気やねんこいつらww
ギャグアニメかこれ? 何がしたいねんw
条件も意味わからんだろ強すぎるから出すなってw 
負け認めとるやん。不正しそう。茶番劇やめろw
せっかくかわいいのにイキリやめて。5秒結構長いなw 
主人公そこはやられろよ 上達速すぎるわ
イリスが可愛いことしかいい点がない。

6話 ☆7
リスキルやめろ。ゲート。攻撃したら集中狙いされそう。
結局ヒロインは噛ませw もうちょっとうまく拮抗させられたと思う。
転スラで見た。戦闘良かったな。今回は悪くない。

7話 ☆3
イキリ顔やめろ。ダイジェストどころか戦闘ほぼカットで草。
いつものなろう展開来そう。領主怪しいな。

8話 ☆6
イキリやめろ。誰向けアニメだよこれ。おもんね。
戦闘はまあまあ面白かったかな。
どうせツダケンも瞬殺なんだろうなぁ。
見つけられるかなって、むしろ向こうが何かしてくるんじゃないのかよ。

9話 ☆7
そんなルール無視してしまえ。失礼だぞ。
無意識で魔法使ってるとか強そう。
主人公君いきらないで グラスホッパー?
魔族って何が目的だよw 支配するだけして何もしないんでしょ?

10話 ☆7
奇行種? 草、ドラえもんかよ、なんでもありかよ。こy
産業革命時代かな? インフレしすぎやろ これは罠だ!
鬼滅で見た。思いっきり出てきて殺してたやん。
イキリ顔やめろ。魔法がなんでもありすぎるw
お前なんでここにいるんだよw
ギルアス主人公にしろ。ちゃんばらごっこかな?
マジでギルアス主人公にしろ。

11話 ☆6
てか主人公いなかったら人類絶滅させるのそんなむずくないだろw
案外対処法普通に合って草 タイミング良いまぞくだなw
突っ立ってないではよ剣取りに行け おい強行突破とっととしろ 

12話 ☆7
こいつ何しに来たんやw 殺したぐらいで死ぬと思ったか?
タイトル回収 周りの王国全部操られてるやんけw

OP「Leap of Faith」☆8
ED「Days of Bright Sunshine」☆8
{/netabare}
{/netabare}
4/1 投稿
6/10 訂正

投稿 : 2024/12/21
♥ : 10

69.3 13 モンスターでドラゴンなアニメランキング13位
最果てのパラディン 鉄錆の山の王(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (115)
394人が棚に入れました
死者の街を出てから二年が経ち、ウィルは数えで17歳になっていた。領主として「灯火の河港」を発展させ、徐々に「獣の森」には人々の営みと笑顔が戻ってきた。しかし、季節外れの花が咲き乱れ、森の異常が発覚する。この問題を解決するべく森の奥に向かったウィルたちは、森の王から不吉な予言を受ける。「鉄錆の山脈に、“黒き災いの火"が起こる。火は燃え広がり、あるいは、この地の全てを焼きつくすであろう」滅びしドワーフの都である「鉄錆山脈」に眠る災いとは…!? 新たな出会いと共に再びウィルたちの冒険が始まる!
ネタバレ

カミタマン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

こういうのが見たかったんです!!

2024/01/21 初投稿

久しぶりに視聴を終えてすぐに、感想を書きたいと思うような作品でした!

感情の爆発や
わちゃわちゃ騒いだり、笑いの要素もありません
お色気(死語?w)要素は皆無です
むしろ2期を終えても相変わらずヒロインすら不在です

まあ、地味って言えば地味なのかも^^;

作品の大半は静かな会話や思考で進んでいた印象です
でもそれがいい
言葉一つ一つに深さや重み、登場人物の信念などが感じられます
しかも、鼻につくようなことも無く
ウィルは誠実で
自分の強さを鼻に掛けるでも無く
その力をみんなのために使おうとしていきます。

終盤もちろん強敵との戦闘があり山場となるのですが、流石にそこでは叫び声とかもありますが、戦闘自体が必要最低限必要以上に引っ張ったりせず必要最小限むしろあっけない位の印象もありました。
{netabare}ただし、一度倒したかと思ったけどやはり違ったって言うのは、1期でもあった二番煎じにも感じました^^;{/netabare}


ところでこれって原作「なろう」だとか
セリフの味わい深さとかむしろ純文学のイメージに近く感じます
「なろう系と一括りに侮ることなかれ」ですね!!

しかもこれってなろうの中でもテンプレ中のテンプレ異世界転生物ですよね?(2期ではほとんど転生の設定は生きていないような気もしますが・・・)

何故これほどの作品が異世界転生ものなのか?
やはり人間誰しも人生いくつもの後悔を抱えて
「あの時ああしておけば・・・」という思いがあり
人生をやり直すという設定が心の琴線に触れるのでしょうか?
ウィルも1期では前世の自分への後悔の思いを抱いている描写が時折描かれていたような記憶があります。

ところでウィルの設定17才と言うことで、それにしては人間できすぎているよなと若干嫉妬を覚えたりするのですが・・・
転生前の人生を含めると精神年齢はかなりプラスされるのでしょうね
そういった意味で、根底では転生の設定が生きているのかも知れません。

まとめると、
全体的に地味なので好き嫌いは分かれるでしょうが

投稿 : 2024/12/21
♥ : 15
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

丁寧な世界観が心地いいハイファンタジー

[12.28見終わって]
面白かったですよ♪
異世界ファンタジーが溢れてますけど、ファンタジー風味やなんちゃってファンタジーがほとんどで、こういう真面目にファンタジー世界を描いてくれてる作品は貴重なのかなと思いました。
世界観が丁寧でしっかりしてるところは高評価でした。
エルフやドワーフの性格の違いや、精霊を使うエルフの呪文、魔法を唱えるときにちゃんと字幕が出たり・・
キャラが話す言葉も独特の言い回しが多かったりして、字幕があったらいいなと思ったり。。でも雰囲気好きです。
ドワーフの王の末裔ルウの成長物語でもありましたね。最終話ではいい表情してました。
調べてみたら原作の第3部まで今回アニメ化されて、第4部もあるみたいですけど、後日談的なショート集みたいです。
機会があれば読んでみようかな。

[初回感想]
3人の不死者(アンデッド)に育てられたウィルが成長し旅立ち、最果てのパラディンと呼ばれる英雄になるお話。
これは2期になります。

世界観や人物相関の把握・理解のためにできれば1期からの視聴をおすすめしますが、2期から見ても楽しめると思いますので、試しに2期を見て気に入ったら1期を後追いで見てもいいと思います。

原作は小説家になろうで連載され文庫化されたライトノベルになります。
実は主人公は転生したみたいで、俗にいう異世界転生ものではあるんですが、同系統の他の作品よりもファンタジーの世界観がとても丁寧に描かれていて好感が持てます。

一方、世界観にこだわった結果、独特の言い回しがあったり雰囲気が地味だったりするところがあって苦手な人もいるかもしれません。

同時期にやってる葬送のフリーレンもハイファンタジーの良作ですけど、あれも結構落ち着いた雰囲気で好きなんですが、フリーレン好きな人にはぜひこちらも見ていただければなと思ったり。

個人的には良作だと思ってるんですがあまり人気がないみたいなので紹介も兼ねて感想を書こうと思いました。

1話「聖騎士と詩人」
{netabare}ウィルの声が変わりましたね。1期から2年たって声変わりしたそうです。私的にはこっちのほうが好みかな。
ウィルと吟遊詩人のビィのちょっとした冒険いいですね。
ビィの名もなき英雄の話、彼女が吟遊詩人になったきっかけ。いい話でした。ねーのよのしゃべり方もツボりましたw{/netabare}

2話「狂える森」
{netabare}デーモンや森の王のキャラデザいいですね。
相変わらず口が悪いバグリー神殿長wでも実はいい人なんですよね。
ハーフエルフのメネル。ウィルが亡くなった後も墓を守るって話、フリーレンを思い出しました。{/netabare}

3話「最後の王」
{netabare}くろがねの山に住んでいたドワーフたち。
デーモンとドラゴンに追われ、流浪の民となったドワーフの王の末裔ルウと最果てのパラディンの出会い。
ウィルの従者になるルウの決意の言葉とドワーフの老戦士ゲルレイズの若は死んだことと思うとの渋い言葉。
ん~。こういう真面目で渋い感じのファンタジー、いいと思います。{/netabare}

4話「勇気の意味」
{netabare}この作品、渋キャラ多いかも。
ドワーフのゲルレイズさんとか、寡黙な戦士レイストフさんとか。
レイストフさんの言葉も相変わらず渋くてかっこいい。
勇気とは何かと考えているうちはその答えは分からないだろうとか・・渋い。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 17

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

地味で硬派でマジメなちゃんとしたファンタジー

一期に引き続き、マジメなファンタジーアニメ、派手さはないけど普通に面白くて、私は好きです
でもとにかく地味で無骨で硬派でマジメすぎて、イマイチ人気出ないのもわかる
主人公は仏様?ってくらいいい人すぎるし

迫力のある戦闘、驚くような展開、変わった設定、イケメンに美少女、ラブロマンス、サービスシーンそういったわかりやすい魅力は何もありません
でもそこがいいんですよ、作りこまれたハイファンタジーな世界観とキャラクター一人一人にしっかりフォーカスした丁寧な作りが好き

投稿 : 2024/12/21
♥ : 17

67.1 14 モンスターでドラゴンなアニメランキング14位
ヒックとドラゴン(アニメ映画)

2010年8月7日
★★★★☆ 3.9 (53)
257人が棚に入れました
遠い遠い昔、はるか彼方の海の向こうのバーク島では、バイキングとドラゴンが長年にわたる戦いを繰り広げていた。
ある時、何をするにも冴えないバイキングの少年ヒックは、ドラゴンのトゥースと偶然出会った。
傷ついて飛べなくなってしまったトゥースに近づくヒック。
お互いに警戒しあっていたが、その距離は少しずつ縮まっていく。
バイキングとドラゴンは敵同士であって、本当なら友情なんてありえないこと。
しかし二人はその“秘密の友情”を築いていく。
ネタバレ

シェリー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

大興奮のアニメーション映画!

原題は「How To Train Your Dragon」。

オードリーが宣伝していてまったく観る気が起こらなかったけれど、だいぶ時間も経ってあにこれの誰かのレビュー(誰のかは思い出せない)で面白いと読んだので、観てみることに。

結果から言うと、めちゃくちゃ面白かった!!!
2回観まして、2回目は好きなシーンや音楽をずーっと聴いていて、90分の映画なのになんだかんだ3時間くらい観てましたw


この作品はタイトルにもある通り、ドラゴンが出てきます。
ヴァイキングの住むある村では家畜などの食料を狙ってやってくるのがドラゴンでした。
奇妙なほどにデフォルメされた彼らの姿は不気味であると同時にユーモアにも富んでいます。
一人前のヴァイキングになればドラゴンと戦うことができます!それを夢見るヒック。
ある夜に彼が放ったカタパルトが偶然にもドラゴンを捕えました。そのドラゴンの名は「ナイトフューリー」。
ナイトフューリーはとんでもない速さゆえに、誰も見たことがなく、情報はすべて「unknown」。誰も知りません。
けど彼は捕えた!翌朝、身動きの取れないドラゴンに対し、ナイフを持ったヒックは、とうとう殺すことを恐れ何もできませんでした。
ケガをしていたナイトフューリーに対しヒックの取る行動で彼自身も、そして迎える結末も大きく変わった。
弱虫なヒックの成長と自立の物語です。


もう少しオリジナリティを出してもいいんじゃないかと思うけど、非常に良い出来で仕上がっています。
何が面白いかというとストーリーも良いんですが、なにより素晴らしいのは映像です。
これがほんとにすごい!ドラゴンの動きや種類ごとに違う吐く炎の数々。
その存在感や手触りまでも伝わってくるようなリアルな映像には黙っては観ていられません!
一番感動したのは、ヒックがドラゴンに乗って空を飛ぶシーン。
空を切り、海面ギリギリをとんでもない速さで飛行する。ぐんぐんと上昇し、次の瞬間には落ちていく。
そこからぶつからないように岩柱を超高速でびゅんびゅんとくぐり抜けていくシーンは何度観ても興奮します!
カメラ―ワークも新鮮です。ただならぬ臨場感を演出しています。すべてが新しい映像です。
「見たことのない世界が広がっている」なんて宣伝文句があるけど、まさにそれはこの映画のためにありました。

もちろんラストも素晴らしい。いやとんでもなく素晴らしい!奴と戦うヒックも分析的で頼りがいがあってかっこいい。
もう少し他の仲間たちのキャラが立っているともっと感動的だったのかもしれません。ただ90分の映画でそれは難しいですね。

特典映像でも語っていたけれど、技術は不可欠だ!と言い切るだけあってこの作品堂々たる出来です。
実写映画の監督(名前忘れた)に協力してもらってカメラワークなんかにもかなりこだわったようです。
観るとわかるのですが、ほんとにすごい。本当に細かいところまで力が入っています。
確かに「見たことがないもの」を作りました。僕はまったく既視感が浮かばず、常に感動していました。
それが小手先の器用さではなく、高い技術力とどうしたら観客を引き込めるかということを考えた末の映像だということをひしひしと感じます。それは僕のこの感動が証明していますよ!笑
アニメではあまりしないようですが、夜の暗さなどもちょっと見えにくくなってもリアルを優先して作ったと言います。
確かにちょっと暗いなあとは思った。実際に画面の照度まで上げもしたw
他のアニメでは、旧「ハンター×ハンター」ぐらいでしかやってなかったと記憶しています。
ちなみにどちらも良作で大好きな作品。

それとこの映画の音楽。
映画音楽というのは大体においてそれ単体で聴くにはちょっとこたえますよね。
パイレーツやハリーポッター、007、ミッションインポッシブル、ロッキーなどなど。
やはり映像あっての音楽なわけで長い時間聴くには飽きも早いです。
けどこの映画の音楽はそういう押し付けがましいうっとうしさはなく、あくまでも映像の補佐といった控えめな立ち位置にいて、前に出過ぎない優しいメロディが感動をふつふつと湧き起こすような音楽でした。
だから観終わっても何度も何度も聴いていたw


すごいすごいの連発でバカみたいなレビューで申し訳ないのですが、ほんとにこの映画は面白かったです。
ぜひ一度は観てみてほしい。とくにエンタメ好きには至高の作品ではないかな。
観るときは字幕でどうぞ!吹き替えを興味本位でほんの一瞬観てみたけど全然だめでした。
演技も中途半端だし、声も世界観や雰囲気と合っていません。なので字幕で 笑



{netabare}

衝撃のラスト。
主人公が足を失くすというのはショッキングでした。
あれ、最初観たときは失くす足は逆じゃないかと思いました。
ナイトフューリーの尾翼と逆にしないと助け合う的なことにならないな、と。
でもそうじゃなくて、ヒックのナイトフューリーを殺せなかった理由を思い出すとすんなり飲み込めました。
2人は似ていると。そっちに持っていきたかったんですね。それにしても大胆なラストです。ポケモンじゃ絶対やらないw

ナイトフューリーの光を追う姿が僕は一番好きでした。猫みたいですごく可愛かった。

ラスボスのあのデカいドラゴンに対してナイトフューリーの放った二発目の炎の迫力はすごかった!
あのシーンは何度観ても鳥肌ものです。めちゃくちゃ好き。

この映画すごくいいですね。DVD欲しいw

{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 9

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ドラゴンのしつけ方

まず大前提としてあらゆるところで絶賛されている作品です。
テンポが良いし起承転結もきっちり、よく出来た親子向けエンターテイメントです。
まぁ確かによく出来ていたのですが、私にはやや受け容れがたい面もありました。

単に人とドラゴンの友情と成長物語として素直に見れたら素晴らしい作品かもしれません。
しかしどうも納得いかないです。特にラストは日本人だったらそうはしないだろうと思われるようなハッピーエンドでした。
人とドラゴンの共生を描いているわけですが、人間側のエゴを強く感じさせる展開だったので、あれ?それでいいの?と言いたくなる代物です。
人の感じ方はそれぞれなので何とも言い難い部分ではあるのですが、個人的には人とドラゴンのお話より、「親子のお話」としてみた方がより良い作品に思えるのではないかと。

西洋のドラゴンをよく理解しているわけではありませんけど、人間にとって脅威となる存在であったとしても畏怖の対象ではない、それがよく分かる作品です。
迫力のある3DCG映像はエンタメとしては十分すぎるものではあるので、ハリウッドエンターテイメントが嫌いでなければオススメ出来ると思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 12

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

細部に神が宿る。

 最高だった…。最初の触れ合うシーン、飛翔シーンだけでなんでこんなに感動してしまうのか。細部に神が宿るのは本当だなぁ~。


ひねったストーリーや、凝った設定がなくても誠実に作りこめば世界は血肉をもった物になって感情移入できるのだ。最後の巨竜の戦闘シーンは「パンツァードラグーン」を思い出して上がらざるをえない。


 そして感動しつつも、こういう映画は日本じゃあもう作れないのかなぁという感慨があった。ジブリのやってきた魂が国を越えて伝承されたのは嬉しいが、何か少し寂しいな。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8

72.5 15 モンスターでドラゴンなアニメランキング15位
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅣ 新章 迷宮篇(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (272)
1080人が棚に入れました
迷宮都市オラリオ―― 『ダンジョン』と通称される、壮大な地下迷宮を保有する巨大都市。この街で、一柱の小さな女神と出会った冒険者志望の少年は、 仲間をつくり、ダンジョンに挑み、多くの死地をくぐり抜け、 さらなる<昇格ランクアップ>を遂げていた。そんな彼のもとにもたらされた一通の書状。 書かれていたのは、ダンジョン未到達階層への遠征任務。 未知なる冒険へ向けて、仲間たちと共に、少年は新たな一歩を踏み出す。これは、少年が歩み、女神が記す、――【眷族の物語ファミリア・ミィス】――

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

後編を見終えた後、4期全体の感想ですが…

 この内容的に重く、爽快感の無いしんどい話を2クールですか。本作はシリアスとコミカルな部分がいいバランスで入っているのが面白いシリーズの1部ですが、このパートはそれが無いんですよね。

 作画は奇麗だし、丁寧に作っているのは好感がもてますが、シリーズ4期5クール+オラトリアで、2クールをこのパートに割いている構成になりますが、それは正しいでしょうか?アニメの人気が出たので予算はつくのでしょうけど、アニメ作品としてテンポを変えるというのは、非常に大きな雰囲気というか楽しみ方の変更になると思います。

 だったら、内容的に見せ場が沢山ある3期にもっと時間をかけて欲しかったと思います。このブツ切れで制作せざるを得ない制作委員会方式がネックになって、アニメシリーズ全体の構成がおかしくなっています。

 さて、本作についてはリューの過去と恋心の自覚と言う点で面白いし、盛り上がりは無くはないですが、所詮シリーズで言えばサブキャラの話なんですよねえ。本シリーズのヒロインはもちろん表はアイズですが、真のヒロインはフレイヤ様です。その2人が中心からズレた本作のパートは、スピンオフと呼んでもいいくらいです。それを2クールもとなると、やっぱりダレます。戦闘シーンが異常に長いし。


 ということで、アニメの出来そのものはいいんですけど、シリーズ全体の構成と4期2クールの間延び感がちょっとなあという感じでした。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 13
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ベル君とその他大勢

【感想】
分割2クールで変なとこで終わるので、続きが放送される直前にまとめて見るのがいいかも

とりあえず前半クールだけでの評価

作画とても綺麗だし相変わらずダンジョンの構造にこだわりがあってダンジョン設定の解説が凝っていて良かった
面白かったけど尺稼ぎなのか、特にリリとかカサンドラのシーンがぐだぐだ悩んでいる時間長すぎて引きのばしている感じがしました

さらに分割2クールみたいで変なところで終わるし最終話で次回予告されていたけど続きいつやるの?って感じで間が空くと状況わからなくなりそう

前半終了時点ではシリーズをここまで追ってきたファンならなんとか見れるけど、今クールだけに限っていえばベルくん+その他大勢って感じになってるのが残念

【シナリオ】 {netabare}
今期は原点回帰のダンジョン探索に戻ったのは良かったけど、逆に言うとダンジョン探索しかない
3期とかにあった他のファミリアとの抗争とか町の様子とか全然なくて、今回の依頼にかかわるキャラクターしか出てきません
しかもヴァレンなにがしさんはじめとした華のあるロキファミリアの皆さんがほぼ出てこないのもきつい
突然変異の怪物を倒して町に帰還してここからどうなるんだろ?って思ったらさっき帰還したばかりの層に戻って、ずっと景色が変わり映えしないのも大きなマイナスかな?

ダンジョン潜る前に仲間達が攻略準備をしていて、パーティ戦闘がどうなるのか楽しみでわくわくしていたら期待外れでした
ベル君の急激な成長の速さが見ごたえですが、周囲の仲間を完全に置いてけぼりで一人でどんどん強くなるのがここにきてマイナスに働いている感じです
3期で仲間がいっぱい増えてやっと心強いパーティになったと思いきや、ベルくん一人で単独踏破できる階層のモンスター掃除くらいしか活躍機会がなくて強敵相手だと手も足も出ない
ほぼベルくん頼みでいてもいなくても関係ないむしろ足手まといだからついていかないほうがいいような状態でした
これではとてもパーティと呼べるものじゃなくて、仲間達の成長が急務なように思います

良いとところはやっぱりベルくんの急激な成長です、純粋な憧れの気持ちや強くなりたい気持ちが原動力になっている感じで応援したくなる主人公
ただ、ベル君以外のいる意味がわからなくなってきたのと、ファイアボルトの威力がますます大きくなって戦闘が機敏な動きとファイアボルトのワンパターンで単調になってきたのでそろそろ変化が欲しい
{/netabare}
【微妙だったところ】 {netabare}
・今回の敵役ジュラがもう少し大物感が欲しかったかも

・カサンドラの予知夢で不吉なことがあるって言っても誰も聞く耳持たないし、あれだけ具体的な不吉なシーンが見えているのに強く訴えないでずっともじもじしているのがひどい、信じてもらえるかわからなくてももっと具体的にどうなるか教えて強く止めるべきでしょ、なんのための予知なの?

言いたいけど言えなくて何度ももじもじして尺稼ぎするくらいなら、最初に全部話しちゃって「危険なことが待ち受けてるのはわかった、でもリューさんを放っておけないから行かなきゃ!!」って流れのほうが自然だし、同じ行くにしても危険を承知で行くって決めるほうが仲間って感じがしていいと思う

・パーティに指示を出す才能あるって言ってたけど、全滅のピンチに決断できずに迷う時間長すぎて、見捨てない選択をした尊さよりも
見捨てる気持ちが強かったからこそあれだけ迷ったっていう印象が強くて決断の遅さで状況を悪くしたように見えます、このシーンもぐだぐだしていて印象が悪かった

・水場に落ちたらどれだけ危険なのか必要以上に解説しすぎたせいで、その後ベル君が下に落ちてバラバラになって残された仲間達が全滅しかける展開が想像できてしまったこと

・ベル君は急いで救援に向かわないといけないはずなのに、ダンジョンで出会ったゼノスの子に見とれてて、そんな場合じゃないでしょって思った
「ダンジョンで出会いを求めるのは間違ってるだろうか?」
まさにこんな状況で、時と場合を考えてください、仲間が全滅しかかっています!
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 24

hidehide さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ベル君のレベルが気になる

初期はポップに見れていた本作。

3期辺りから、今の世の『人』にも通じる内容。
そして、
4期には、より過酷な状況に置かれる冒険者達。

成長、進化、展開、イイですね。
ヒヤッとする場面は、ちゃんとヒヤりとしますし。
シリアスな場面も、より大人向けっぽくなりましたし。

…ただ、途中、カサンドラ

マジ イライラしっぱなしでした。
予言なのか、予知夢か知りませんが
人に言わない、助けを求めない上に、ネガで。
で、
『どうせ、助からない』みたいな1人フラグを立て、
それを回収…

お気にの枕を抱えて、寝ていてほしい存在でした。

あんな凄い冒険を終え帰還したベル君ですが、
レベル、上がっていなかったのでしょうかね?
やはり、今でもバレンなにがしには及ばないのでしょうか。
気になります。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

66.6 16 モンスターでドラゴンなアニメランキング16位
レジェンズ 甦る竜王伝説(TVアニメ動画)

2004年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (88)
569人が棚に入れました
『レジェンズ 甦る竜王伝説』(レジェンズ よみがえるりゅうおうでんせつ)というタイトルで、2004年-2005年までフジテレビ系で放送。
【ストーリー】かつて地球上には「レジェンズ」と呼ばれる伝説のモンスターが存在した。しかし、レジェンズたちは「レジェンズウォー」という戦争の末、「ソウルドール」という結晶体に姿を変え長い眠りについていた。
そして現代、レジェンズは伝説の魔道具「タリスポッド」を使って復活(リボーン)させることが出来ることが分かった。各レジェンズはトルネード(風)、ヴォルケーノ(火)、ストーム(水)、アースクエイク(土)、スピリチャル(光)、ネクロム(闇)の六つの属性を持っており、各属性のタリスポッドを扱うことが出来る人間は「サーガ」と呼ばれる。

声優・キャラクター
井上和彦、岡村明美、那須めぐみ、鈴木真仁、南央美、齋藤彩夏、土井美加、山口祥行、渕崎ゆり子、天野由梨、竹本英史、前田剛、中野裕斗、沢城みゆき、石井康嗣、澤田博幸、安原麗子、松山鷹志

あーるわい さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

デジモン? いやいやレジェンズです。

デジモンが流行っていた頃にやっていた作品です。

主人公シュウへ父親が開発したタリスポッドをプレゼント。

タリスポッドとは投影されたモンスター同士が白熱の戦いをするゲームの本体のようなものです。

カセットとなるソウルドールを持っていないシュウは遊べない、、そんな時に一匹のネズミが、、、と言う話です。


敵となる相手も個性的、主人公のアメリカ風なツッコミとボケは見ていて面白いと思います。

曲は神と呼ばれる方が多いですが、レジェンズ自体50話やってるのに知っている方が少ないのが現実です。


是非見てくださいな。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 0

白帝 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

こんなのが子供向けアニメなわけがない!!

見事に騙されました。

初めはコメディ調で物語が展開していくのですが──

大人になってから観るべきアニメだと思います。

とにかくハイクオリティなアニメを〝楽しみたい〟けど、昨今のアニメはどうにも薄い──という人が、まず初めに観るといいと思います。

子供に夢を届けるのが、〝子供向け販促アニメ〟の鉄則だと思います。

少なくとも私はそう思います。

感受性の強かった子供の頃の私には、ダイレクトに伝わり過ぎました。

今でも〝風が吹く〟と、この作品を思い出します。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

papa0080 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

見掛けに騙された名作

新しいおもちゃの販促アニメ
でもおもちゃはあまり売れなかったようです

しかしアニメのほうは大人が見ても面白い
とても子供向けとはいえないシュールなギャグ満載
本当に子供向けアニメなの?

四人の子供達がメインキャラ、どの子もどこかで見たような性格ながら
何故か個性があるなぁと感じます
脇役達のキャラが物凄い立ってるのがとても良い、むしろ脇役達が気になって仕方ない程

登場人物達はタリスポッドを使ってモンスターを呼び出します
メインキャラ達も同様なのですが・・・

あるキャラの初召喚には度胆を抜かれました笑える意味で
自分はこのシーンが一番印象残った程のインパクト

個人的には販促アニメとしてデジモン並みの作品なのですが
おもちゃに魅力が全くないのが残念(笑)

大人の方が今から見始めるのは少し抵抗があるかもしれませんが
見てみれば素直に面白いと思えるでしょう

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1

64.8 17 モンスターでドラゴンなアニメランキング17位
この世界は不完全すぎる(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (70)
247人が棚に入れました
フェルナーク大陸の南方に位置する辺境にもかかわらず、5つの小国がひしめき合い、 小競り合いの絶えないクレボーン島。 その中で最も小さく最も平和なベイル王国の…つまり辺境の中の辺境にある小さな村で慎ましく暮らす少女ニコラ。 日課の薪拾いの最中に彼女の前に現れたのは、はるか山奥に住むはずの巨大なドラゴン。 まさに村が襲われようというその時、駆けつけたのは、極秘に組織された調査隊 “王の探求者キングス・シーカー “の 一員を名乗るハガという男。 繰り返される平穏な毎日の中で飽きることも知らなかったニコラは、ハガに憧れ、自ら外の世界へと踏み出すことを望む。 そして、彼女はこの世界の本当の姿を知ることになる。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

結末もストーリーも目的も中途半端。右肩下がりでかろうじて完走です。

 これで終わり?うーん、作品としては成立していないですね。バグを上手く使ってという話もそんなに面白くないし、メタAIの話はそれがあるという説明だけです。
 デバッガーのヒューマンドラマはまあまあな部分もありましたが、主人公がなあ…つまり、設定とか世界観などは感心する部分もありましたが、面白いかと問われると、後半になるにつれ面白く感じなかったです。

 主人公のデバッグに対する執着が逃避行動だとしたら、主人公の心理をドラマにすべきだし、外の世界の人間関係が何か関連しているならそこを見せるべきだし、メタAIの思惑と内部に発生した疑似生命のようなものを描くならそこをちゃんとやるべきでした。全部中途半端ですね。

 面白さに関しては右肩さがり、興味もどんどん薄れていったのでかろうじて完走した感じでした。

 まあ、結末の予想ですけど、なんとなくですがクロック数とか内部の時間の経過とかそういう感じで外部ではほとんど時間が経っていない気もしますけどね。SAOをヒントにすればですけど。

 ということで評価はオール3…設定の面白さをキャラに加味して3.5。ストーリーは2.5にします。正直再視聴しようとは思いません。




1話 視聴ボーダーラインだけど設定と展開に意外性はあります。

 {netabare} この作品、1回目は作画とかキャラの魅力とか雰囲気で10分ほどであきらめたのですが、改めて見直したところ、結構設定それ自体は面白い感じでした。意外性がある展開だったし。そこの説明をすると1話の楽しみがなくなるのでネタバレしませんが、へーと思わせる展開と設定がありました。

 ドラゴンのデザインが独特ですが、ちょっとアレに似てたりするので、原作者のフロイト的な心理というか深層心理に何かがあるのかもしれませんが、そういう人は作品を作りこむので多分なかなか凝った作品じゃないかと思い、3話くらいまでは確認しようかなと思います。

 視聴ボーダーラインですがひょっとしたらのある作品です。ABEMA独占(他は都度課金かな?)な上に導入のレベルがイマイチなので、誰も見ないんじゃないかな?という心配をしてしまいますけど。{/netabare}


2話 話はなかなか面白いかもしれないけど、キャラデザがなあ…

{netabare} ああ…そういう話ですか。SAOの若干ライトだけど結構厳しい設定のようですね。行動原理としては悪くない気がします。
 1点、最大のバグがログアウトならそっちをもうちょっと真剣に探そうよ、という気がしなくはないですが、そこはどうなっているんでしょう?外部作業と割り切っている感じ?

 なぜそこまで主人公が職務に忠実なのかがストーリーとリンクしてくるとか、彼の外部とゲーム内部の2重構造が活きるかどうかでしょうね。少なくとも2重性はかなり重要なファクターになっていそうです。

 ということで話や設定は悪くないですが、しかしなあ…肝心の主人公のキャラデザが暑苦しくてちょっとなあ…まあ、キリトもどきにしない工夫ではあると思うのですが…原作者の絵の持ち味なんですかねえ… {/netabare}


3話 設定は作りこまれていて興味深いですが、絵柄と内容がグロいです。

{netabare} なるほどデバッグモードが性格が悪い人間がひどい目に合う傾向を持つよう、そういう理屈をつけましたか…それは考えましたね。テーマととることもできますが、むしろ設定でしょう。そして、メタAIの登場で1話の謎も解けたし、悪さをするデバッガーと戦う旅となる理屈も付きました。

 彼がまじめにデバッグを続けた理由はわかりませんが、OPを見る限り現世の主人公の設定もあるので、その辺が描かれるかもしれません。まあ、そこは真面目で通しても違和感はないかもしれません。

 話全体は理屈が通っています。どういう設定でこの世界観を作ったんだろう?どういう視点でゲーム内のデバッガーという設定で面白い画、面白いエピソードを見せてくれるのだろう?という点でかなり興味深いです。

 欠点は、2つ。まず絵柄ですね。やっぱり、デザインセンスのフィーリングが合わないのか、なんか見ていて嫌な感じがします。私は比較的独自性がある作品は好きなのですが、この絵柄は生理的に合いません。特に主人公です。
 それと、設定の作り方が上手いだけにデバッガーの末路が結構グロい絵面になっています。ある意味、どんな作品よりも残酷描写ですよね。もし意識があるなら1年近く拷問を受け続けているようなものです。

 ということで、面白いし興味深いですが、なんか絵柄が不快でしかもグロいんですよね。見ると思いますが、ショッキングな絵柄があったらやめてしまうかも。{/netabare}


4話・5話 NPCとの交流の描き方がとてもよかったです。全体的に思ったよりも緻密ですね。

{netabare} 4話でNPCのエピソードがでてきました。VRMMOにおいてNPCが感情を持つか、そして一部の人間はNPCに恋愛や友情を感じるという命題は抑えるべきポイントでしょう。ハガがパートナーとして二コラを連れ歩きながらもどこかでやはりプログラムとして扱っているのと対照的です。T字の歩き方もその意味ではモブキャラと特殊キャラの使い分けになっていました。
 今季は「感情がない」のミーナや「アトリ」のアトリなど現実世界のAIとの交流もありますので、比較してみたいところです。

 その上で「面白さを評価する」という機能があるというのが良かったですね。面白い着眼点でした。ルゥの存在は結構SF的な妄想を掻き立てる、短い登場でしたがなかなか印象深いキャラになりました。

 ショッキングな映像もありましたが、話の中で意味のあるシーンだったので、こういう使い方なら視聴者の心を動かすと思います。

 5話に入ってアマノがあまりルゥを引きずってないのが、ちょっと描写としてどうかなと思いましたが、その辺は業界人としてNPCと割り切ったということでしょうか。

 ここまで通してですが、本作はチートなデバックツールに対抗するために、バグを利用するという対立構造なんですね。真面目にデバックをやっているとキャラ設定が活きてきます。思っていたよりも緻密な作品でこの4・5話で結構感心しました。{/netabare}


6話 バトルやイベントクリアは短めの方が、対デバッカーの話に集中できます。

{netabare} メインクエスト中に云々というのはゲーム素人からはわかりづらいです。処理落ちも以前に映像で見せていればよかったのにという気はします。そもそもその数で処理落ちするならもっと処理が無理な場面があった気がします。
 と文句はありますがゲーム好きな人には出来がいい話なんだろうな、と想像がつきますので、その辺は私の言いがかりなのでしょう。

 ただ、言いたいのは、展開が面白いのですがそれは対デバッカーの面白さやNPCやメタAIなどメタ視点の面白さです。そう考えるとバトルとかゲームのイベントクリアに時間をかけすぎるとどっちつかずになる気がします。
 バグを上手く利用するのはいいかもしえませんが、私の印象だとそっちは補助的な部分かなという気がします。

 おそらく中間くらいだと思うので総括すると、結構面白いです。緻密だし展開に工夫があって感心するところもあります。特に4話は面白かったです。が、5・6話と城に近づいて潜入するのに2話使いました。ここがちょっと冗長だったかなという気がしました。ここがテンポ良ければ気持ちよく後半だったのに…と思います。{/netabare}


7話 デバッガー同士のやり取りが面白い。バグ頼りはあんまり面白くないのでほどほどでお願いしたい。

{netabare} うん、今回のようにデバッガー同士のやり取りの方が面白いです。社長の件もちょっと意外性がありました。社長の性格造形が本当のところどうなのかには興味がありますし、アマノがどうなるのかも興味が出ました。この辺、行動原理に人間性が現れていて、しかもそこにちょっとした現実の投影がある感じで悪くないです。

 本筋がどう動くのか、メタAIとどう絡むのかが今後ですね。で、今回みて思ったのが、やっぱりバグに頼る戦闘・攻略に面白みがあんまり感じられません。ゲームに詳しい人にとっては面白いのかもしれませんが私には「僕の考えた世界」的なご都合主義との差がわからないからでしょう。{/netabare}


8話 2体のNPCの描き方が面白かったです。

{netabare} NPC2人、ニコラとルーの対比が面白い回でした。二コラは職業やレベルなどプレイヤーと違う設定であることで希望がかなえられえないことが描かれましたが、そこにある感情をどう見るかです。プレイヤーから見ると「可哀そう」ですけど、NPCに本当に感情があってそれを残念に思うのかどうかですね。二コラはNPCなのにハガを追って村を出ていること自体が特異なので、その辺をどう描いて行くのか楽しみなキャラです。

 一方でルーですね。NPCですから復活させれば元に戻る。ちょっとこのゲームの内部の設定が分からないですが、ルーというNPCはクエストの登場人物でプレイヤーとの物語がプレイヤーの過去ログに蓄積されるのか、それとも唯一のNPCとして、ルーというデータがあってそこに記憶データがあるのか。
 今回の話だとルーというNPCはルー唯一であるように描かれました。だから復活すると記憶(過去ログ)がリセットするのでしょう。何話か前のTのポーズの回でルーが特殊であることも表現していました。
 あるいは特殊なコンソールコマンドだから起きる事象とも取れなくはないです。この辺がもし二コラを失うとどうなるか?にもつながってくると思います。

 こういうところをどうなってるんだろう?と想像するのはちょっと面白いです。また、その辺が整合性が取れて話と結びついていると、作品としての深みが増すと思います。

 正直、ストーリーそのものにはちょっと飽きてきて面白くないと感じる部分もありますが、ハッとする部分もまだまだありますので、ここまで来ると最後まで見ると思います。{/netabare}


9話 加賀見あきらは鏡明?かがみあきら?小神あきら?

{netabare} NPCもジョブチェンジができる可能性があるということでしょうか?だとしれば二コラには朗報ですね。

 話がやっと展開した感じですが、もう9話ですからどう考えても中途半端に終わりそうですけどね。まあ、いいでしょう。

 で、今回のサブタイトルが「加賀見アキラ」ですか…SF界で有名(らしい)鏡明氏という人物がいますが、何かのオマージュでしょうか。早川の英雄コナンシリーズなどの翻訳をしたらしい方です。古いSFの記事で名前だけは見かけますがかなりその筋では有名な人みたいです。
 あるいは、別のかがみあきら氏はマクロスなどに参加された漫画家で、SFのアニメかかわった方がいるそうです。故人らしいので私はよく存じ上げません。

 らきすただと小神あきらがいますけど、これは関係ないでしょう。

 名前をサブタイトルにするのは何か関係があるのかな?考えすぎかな。{/netabare}


10話 導入部分で終わりなのかなあ?作品として成立しない気がしてきました。やっぱり連載ものの作品は見るのやめようかあな。

{netabare}  終わらないのはわかってましたけど、何もわからないまま終わるのでしょうか?今回の件で何か見えるのかとも思いましたが、そういう気配もないですし。

 うーん。エピソードそれぞれで面白い、つまらないあるのは仕方ないにせよ、1クールのアニメとして成立するのでしょうか?それそろ原作通りに作品を作るのはやめて、カットできるところはカットして2クールくらいで完結する方式に戻さないと「作品」が無くなってしまいます。これでは「導入部分」があるだけです。{/netabare}


11話 中途半端で終わるにせよ狂信的なデバック原理主義の説明をしてほしい。

{netabare} 今回のあきらの対応は仕方ないと思うのですが、そこまでこだわるんだ…その点のハガのバックボーンが結局見えなかったので非常に不満です。最終回で何かあるのでしょうか。それが見えないとテーマも何もないですよね。デバック命のモチベーションあるいは狂信的な行動について説明的なセリフでもいいので説明してほしいなあ。

 あと、今更メタAIにその設定をいれますか…うーん。アニメ作品としての完成度はかなり低い状態で終わりそうですねえ…これじゃあなあ… {/netabare}


12話 飽きてきたかも。主人公の動機が逃避なら心理を描けばよかったのに。

 設定は工夫してたし、途中のエピソードでルーのところとか良かったんですけどね。本筋の謎が全然見えないし完結にも一区切りにも遠い感じです。あのレイドボスを倒して終わりかな。メタAIの話があって、この世界のことがある程度わかったというキャラが登場したので方向性くらいは示されるのでしょうか。それにしても…多少は作品として成立する努力をしてほしい。

 結局主人公がデバックし続けるのって「逃避行動」で精神的安定ということ?一番狂っているということですね?だったら心理をもっとクローズアップさせてほしかったなあ。

 次週最終回か…なんか、冒頭部をずっと見せられている感じです。


 


 

投稿 : 2024/12/21
♥ : 10

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

どんでん返しに意外性があっていい感じ。ただ絵柄は地味かな… 良作でしたが

1話感想 3.6
絵は上手い下手で言えば上手いです。
ただ、正直あまり好きな絵柄ではないですね。美少女やイケメンではなく、地味な感じです。

ですが、内容も地味でしっかりした異世界物かと思いましたが…
どんでん返しに意外性を感じました。
世界がゲームでデバッガーとして働いていると。

一体どうして出られなくなっているのかなど、興味深いですね。

本当にデバッグを続けて完了させれば出られるのでしょうか?
ただ外部に連絡はできているのだから、既に助けは求めているはずですよね。
うーん…。

とにかく、ゲームのデバッグをしているという世界観は興味深く、一体どうなっていくのか興味は惹かれました。

ただ、やっぱり絵の好みが…。
かなり高優先順位で見たいですが、一応見たいに留めておきます。
多分見ますが、まだ本数次第で。

全話感想
絵柄的に好みではないので見るのに時間がかかってしまいましたが…
面白かったですね。

主人公はデバッガーです。
困難に対してバグを見つけ出し、それを駆使して戦う戦い方が、まさにデバッガーの戦い方という感じで楽しかったです。

絵柄がもっと違えばもっと良かったですが、見慣れれば暖かく丸みのある絵柄も可愛らしく良かったかもですね。

他のデバッガー達は胸糞悪かったりする中で、一途にデバッグに全力を尽くし続ける主人公のキャラクターも面白かったです。

2期は難しいのでしょうかねー。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 0

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

命懸けでクソゲーをプレイ!令和のクソゲーハンターアニメ。

 最終話(13話)まで観ました。2024.10.03

 続きはコミックを買ってねエンドでした。中途半端な所で終了です。キャラクターも揃い、面白くなってきた所ですが。

 漫画版も読んでみましたが、漫画より、アニメだと主人公のハガさんが、ワーカーホリックの変人で悪目立ちします。正気を保つために仕事に打ち込んでいるのですが、変な人に見えすぎです。

 また、ゲームのシステムもバクが多いと言うより、フルダイブMMOで一生懸命やるには出来損ないすぎて不条理な無理ゲーです。そのため、ハガ達は攻略組と言うわけでも無く、無目的にデバックをしながらウロウロしているので、いまいち感情移入が出来ません。ゲームが理不尽過ぎて観ていてイライラする方が先行します。

 メタAIも味方にいるんだし、もう少し効率的なプレイが出来んかな?とも思います。

 キャラも、アマノさん達の様にディフォルメ化された人物は可愛いのですが、アキラやハガの様に人型キャラはデザインが野暮ったいです。

 まぁ、色々と文句は垂れましが、出来損ないゲームに閉じ込められて、何が起こるか分からない、バグあるあるを楽しめる視聴者には面白いかもしれません。

 私も、子供の頃はクソゲー好きで、クソゲーハンターを応援していたので、割と好きな世界観でした。里見の謎とかを思いだしますね。クソゲーは、プレイするよりクソゲーハンターのレビューを見ている方が面白かったので、その意味では本アニメはもう少し話題になっても良かったかなぁとは、思います。
………………………………………………………………………
 6話まで観ました。2024.08.12

 今やすっかり少なくなったVRMMORPGにログインしたけどログアウト出来なくなった!からのデスゲームものです。

 主人公のハガは、デバッカーで、管理者用のチートアイテムを持っていますが、致命的なバグが生じる恐れがあるので、ほとんど使用しません。

 ちゃんとゲーム内のルールに従ってプレイしたり、バグを探したりします。ゲームのバグあるあるが面白いです。

 ハガの同業者で同じくゲームに取り残されている他のデバッカーは全員基本糞野郎共なので、爽快感はあまりありません。

 ヒロインのニコラさんもNPCで地味です。キャラデザインも少し野暮ったいです。

 ただ、SAOシリーズの独壇場になっているVRMMO系アニメとは別の切り口で展開しているストーリーは、先がとても気になります。

 原作漫画があるそうなので、そちらも読んでみようと思います。

 爽快なだけのアニメに飽きた、何となく煮え切らない感じの物語に絶えられる視聴者向けのアニメですね。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

計測不能 18 モンスターでドラゴンなアニメランキング18位
ゴブリンスレイヤーⅡ(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (147)
322人が棚に入れました
「俺は世界を救わない。ゴブリンを殺すだけだ」 辺境のギルドには、ゴブリン討伐だけで銀等級(序列三位)にまで上り詰めた稀有な存在がいるという......。 冒険者になって、はじめて組んだパーティがピンチとなった女神官。 それを助けた者こそ、ゴブリンスレイヤーと呼ばれる男だったーー

声優・キャラクター
梅原裕一郎、小倉唯、東山奈央、中村悠一、杉田智和、上坂すみれ、井口裕香、内田真礼、日笠陽子、松岡禎丞

フェイルン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

1期・劇場版との作画の差が気になる

9話まで視聴した感想。

1期。劇場版と観てきた自分からすると、キャラクターデザイン・作画の落差が気になる。
調べてみれば、1期とは製作会社自体が変わった。
そのせいかキャラクターデザイン変更による幼い感じだけに止まらず、作画の荒さや平面的なところが気になる。それ以外も話に緊張感が無いというのか、アンダーグラウンドな暗さも薄くなりキャラクターの魅力が1期と比べると半減。

作品の雰囲気もがらりと変わってしまった。
1期や劇場版が良かっただけに残念だ。

以下にざっくりと駄目な点を箇条書きしてみた。

・1期と比べるとダークさがなくなった
・戦闘シーンのテンポが悪い
・アニメーション会社変更により作画の質が低下
・ゴブリンとの戦いに緊張感がない
・キャラクターの心情描写の不足
・ゴブリンとの戦いが単調になった

同じ時期の秋アニメで作画が良くない作品は他にもあるのだが、ゴブリンスレイヤーに関してはファンタジーで作画もだが世界観が他の作品よりも重視されがちだなと再認識した。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ゴブリンか?ゴブリンじゃないのか・・・ゴブリンか!!!

面白かったけど1期とだいぶ感じが変わりました
1期に比べてずいぶん明るくなったのは良かったのか悪かったのか?
盾勇者と一緒でコレも1期でやりたいことをやりつくした感じで、方向性を変えたのかも
作画は結構顔が歪むことあって気になる

1期は女性を凌辱するシーンが壮絶でしたが、2期はだいぶマイルドになっています、女性の状況から、たぶん原作ではもっとひどい目にあってそうで、苦情でも入ったのでしょうか?
私は女性が凌辱されるシーンに嫌悪感あるのでマイルドになって良いんだけど、どうしても嫌なら2期なんて見ないでしょうし、今さらマイルドにする必要あるんでしょうか?

2期になってもやってることだいたい一緒というか2期は同じようなことの繰り返しだし、残酷な描写が一期よりだいぶマイルドになったし戦闘も1期ほどの緊迫感がなく、ゴブリンの脅威度が減ったので、ゴブリンスレイヤーが延々とゴブリンをせん滅しているのがだんだん気になってくる、しかもゴブリン世界中に大量にいるみたいだから狩っても狩ってもキリがないような? どう完結させるのでしょうか?
3期があるならそろそろひたすら狩り続ける以外の大目的が欲しいところです
ただ仲間キャラクターの活躍が多くなって賑やかになったので一緒に戦ってる感じがいいかも
妖精弓手の可愛さと蜥蜴僧侶の老練した安心感が好き

この世界でゴブリンは最弱とみなされているみたいだけど、これだけ知恵が発達していて大きな組織を作って行動しているなら最弱扱いされているのが不自然です
もっと上位のモンスターも同じように知恵やコミュニティがあるなら、冒険者壊滅しますよね?
そのへんの矛盾は気になります

投稿 : 2024/12/21
♥ : 20
ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ゴブリンか?魔王か?そうかゴブリンだな

長かった2期

9話~12話
{netabare}
剣の乙女からの依頼編

ゴブスレさんの熱狂的ファンの剣の乙女からの依頼で、
王城まで護衛。
道中でもゴブリンに襲われ、王城にも襲ってきそうなフラグが
初回から・・・

王妹殿下さぁ、神官の装備盗んで、ゴブリンに捕まるテンプレ。
勇者ご一行が女性だけというのは、最終的に、
ゴブスレさんが救出する未来?

王妹殿下救出後の絶体絶命のシーンに勇気を振り絞って
やってきた剣の乙女さん、もうメインヒロインでいいんだよ。

色々、王とか勇者などの新キャラ出てきたから、3期やるのかな?
{/netabare}

5話~8話
{netabare}
エルフの森編

6話で、像っぽいモンスターを見たゴブスレさんが、
「像か?」には笑った。ゴブスレさんもボケるのね。

妖精弓手は、ゴブスレさん好きなんだな。

牛飼娘、女神官、受付嬢、妖精弓手、剣の乙女とモテモテのゴブスレさん
{/netabare}

1話~4話
{netabare}
生意気クソメガネ小僧編

3話の漢3人の飲み会でのゴブスレさんの成りたかったものを
漢同志で語らう回、4話の生意気クソメガネ小僧が、
笑顔で旅に出た際の貴重なコブスレさんの笑いは必見。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

60.9 19 モンスターでドラゴンなアニメランキング19位
Tears to Tiara[ティアーズ・トゥ・ティアラ](TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (133)
975人が棚に入れました
かつて…黄金の時代があり、白銀の時代があり、青銅の時代があった。そして“青銅の時代”の終焉(しゅうえん)から1200年。大陸では、新たに勃興した “神聖帝国”がその勢力を広げ、あまねく辺境の地を、そしてかつて“古代王国”があった領域までをも飲み込みつつあった。
そんな中、帝国の侵攻を受けた“エリン島”では、ゲール族の少女“リアンノン”が、魔王“アロウン”復活の儀式のため、今まさに生贄にされようとしていた。さまざまな要因が重なり、儀式自体は失敗してしまったかのように見えたが、結局魔王“アロウン”は復活してしまう…。

Querl さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

王道的なバトルファンタジー。だけど。。。何故か印象が薄く、心に残らない(´ω`*)

お話は、セオリー的な感じ。メインの登場人物の先祖の英雄的な物語を

今の登場人物が、色々な出来事から少しづつ記憶を思い出していき、

過去と同じ様に、危機を乗り越えていく・・・みたいなお話です(´ω`*)

だけど、、、結構淡泊な感じで 淡々とお話が進んでいきます。。。

妖精族の子とか、可愛いキャラいっぱいいるのに、活かしきれていない

というか。。。おバカなお兄ちゃんの、痛い印象しか。。。そんな兄も

少しづつ成長していくのですけどね。。。(´ω`*)

バトルシーンは、意外と迫力があって 見ごたえあるのですが、そこで

力尽きた感があって、日常パートのお話は ちょっと 雑な感じ。。。

もうちょっと 日常パートで 可愛いキャラ達が活かせると もっと

お話に メリハリがついて 印象に残る様な 気もするけど。。。

でも、絵は とても綺麗だったと思う。。。('ω'*)アハ♪

投稿 : 2024/12/21
♥ : 9

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

やっぱりゲーム原作だったか・・・

 アクアプラスの同名のゲーム、漫画原作の作品です。

(最初のOPを見たときにこれは間違いなくゲーム原作の

アニメだと思い、調べるとその通りだった。)

 内容は王道バトルファンタジーってところで

面白かったと思います。

それにゲーム原作ということで敵が単なる人だけ

でなく、様々なモンスターのようなのも出てきて

さらにラストもゲーム原作ならではと言える迫力

があってバトルシーンは見ごたえがありました。

 それから、OPとED共に良かったと思います。

特に前半部のEDとOPは良かったと思います。

(OPは全話通して同じです。)

 キャラもゲーム原作らしく大量に出ていて

誰がどんなキャラかわかるのは大変だったが

メインヒロインが私の好きな声優でたくさん聞けて

良かったです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 16

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

西欧風うたわれるもの

「うたわれるもの」と同じとこが作ったゲームが原作。
ファンタジーの王道を突き進むシンプルなスタイル、かなりスローテンポでメリハリは少ない。

可もなく不可もなしですが、全体的にキャラクターの言動や行動が上滑りしてる感じが強かったでしょうか。感情移入させるエモーショナルな演出がもう一つ弱いというか・・・言ってる事は素晴らしいけど説得力に欠けるというか・・・割と適当に話が進む上にキャラがやや浅めなので、話に入り込めなかったのかなと思います。作画はとても美麗でしたけどね。

まぁ上記の不満点はゲーム原作ではありがちなものなので、そう考えれば普通なのかなと。
王道といえば聞こえは良いが、もう一つスパイスがないと美味しく頂けない、そんな薄味のファンタジーすね。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7

59.4 20 モンスターでドラゴンなアニメランキング20位
されど罪人は竜と踊る(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★☆☆ 2.9 (140)
759人が棚に入れました
自然現象・物理法則の再現、物質の生成を超物理的に行うための化学体系〈咒式〉。この技術によって、人類はかつて〈魔法〉として恐れられた力を自在に操ることに成功。〈咒式〉は生活のあらゆる分野に恩恵をもたらし、跋扈していた〈竜〉や〈異貌のものども〉すら駆逐する勢いで、急速な発展を遂げていた。
その技術を使い、トラブル解決と賞金稼ぎの生業に明け暮れる、ふたりの攻性咒式士、ガユスとギギナ。混沌とした国境の街、エリダナに咒式事務所を構える彼らに〈竜〉を狩る仕事が舞い込むのだが――。

ふたりの主人公の軽快にして絶妙な掛け合い、〈咒式〉という独特な科学技術体系を綿密に描いた戦闘描写、そしてなにより世界の理不尽な残酷さを正面から描き切るその作風で、「暗黒ライトノベルの始祖にして最終作」と称される『されど罪人は竜と踊る』。
ガユスとギギナ、天敵にして相性最悪な最高の「相棒」たちの物語が動き出す!

声優・キャラクター
島﨑信長、細谷佳正、日笠陽子、甲斐田裕子、土師孝也、南條愛乃、田村睦心、星野貴紀、徳井青空、井上剛、伊丸岡篤、洲崎綾、西凜太朗、松本梨香、下野紘、清川元夢、杉田智和、石田彰
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

若本は躍動する されど進まず

2018.06.26記


原則未読。

「暗黒ライトノベルの始祖にして最終作」
この壮大な売り文句を心の糧に継続視聴。

咒式(じゅしき)と呼ばれる魔法みたいなのを操る咒式士2人組が活躍するファンタジーものです。

初見殺しかもしれません。
咒式しかり、種族や人間の相関関係といった初期設定の説明がほぼありません。原作見るか想像を膨らませるかして補完しなければならず、視聴のとっかかりというか間口を狭めてしまっています。このへんは2クールあれば丁寧に描けてたかな?と思うところもありもったいないですね。
一方で尻上がりタイプの構成になっていて、後半の鍵を握るキャラ{netabare}(レメディウスのことです){/netabare}の掘り下げは充分だったり、禍つ式(まがつしき)という難敵は丁寧に説明されてたと思います。
序盤乗り切れば後半は没頭できるかもしれません。全体通してはガユスとギギナの主人公コンビの掛け合いでけっこうな尺を占めますので、この二人のやりとりでノレないなら視聴断念もアリでしょう。

原作好きな方がどう評価しているかがお聞きしたいところです。
これから視聴検討される方は前知識を仕入れとくか、想像の翼を大きく広げて臨んでみてください。


お世辞にもお勧め作品とは言い難いですが、以下のキーセンテンスにピクッときたら、試す価値はありますよ。

■キレキレの若本規夫を堪能する
{netabare}ズオ・ルーがナリシアの二人の兄弟を生贄に召喚した毒蛇が化身した大禍つ式にして、夜会の役者の一人。形式番号498の秩序派の子爵"墓の上を這う者"。道化師のような格好をしており、性格や口調も多少道化めいていて享楽家。左右半身にそれぞれ石化と猛毒の咒式を宿し、超級の体術と数法系咒式を使う。(wiki参照){/netabare}
アムプーラ役です。声を聴いた瞬間に「あ、この人だ!」とわかる声優さん方のうちのおひとりです。分かる人には分かるいつもの芸風をさらにキレキレにしたような若本さんを堪能するだけでも観る価値があるかも。。

■ガユスとジヴの大人のイチャコラを堪能する
ジヴはガユスの恋人さんです。両方大人ですので推して知るべしです。
めんどくさい男と真っ当な女という組み合わせ。だいたいなんでこの二人が!というカップリングは現実でもよくありますが、良い意味で“きっと二人にしかわからん何かがあるんだろうよ”が滲み出てるカップルです。そんな二人が絡む終盤エピソードは悪くないので、主人公の“野郎二人”の裏でこちらの愛憎劇を堪能するのも一興です。



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2018.10.30追記
《配点を修正》


ファンタジーものは世界観というかルール説明がないとキツイものがありますね。共通言語となるものを序盤で明かすか、徐々に明かすかはスタッフ次第ではあるものの、アニメから「原作見ろ!コラ」の雰囲気を感じてしまうとなかなか入り込むのは難しくなります。

とは言っても、自分はゲーム原作ものよりも、本作のように小説や漫画原作のほうがまだ相性が良いとは思ってます。土台の物語があるからなんでしょう。なんだかんだ完走率は高い。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 36

木村天祐 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

専門用語満載の中二感!全くホモ感なかったよ

はじめたときはどうせホモアニメやろと思ったら全然違いましたね。
咒式士とかいう小難しい魔術的な術を操る事務所に所属する2人の話です。

中二感満載の専門用語の嵐、頭痛がしました。
さらに主人公たちのイタい過去が私にリバーブロウしてきます。
なかなかやりますねぇ!

咒力ってのは、組成式を書き出し、人工的に作用量子(プランク)定数hを操作し、森羅万象を生み出す力なんですよ!咒式は主に、化学系咒式(化学物質や金属を生む)、生体系咒式(生物に関係する物質や器官、もしくは生物自体を生む)、電磁系咒式(電気やレーザーを生む)、重力系咒式(重力場を生み出す)、数法系咒式(確率を変化させ、さまざまな現象を起こす)の5系統に分けられる。わけわかんねえ!

よくみると国家間や企業の狡いドロドロしたやり取りは眼を見張るものがあります。国家や企業の総帥はくそったればかりです。
ズオ・ルーかわいそうやったな・・・。
それだけの作品です。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

映像化不可能な作品の、映像化が可能な部分だけを映像化すると、そりゃこうなるわな(苦笑)

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
確かに古くさいし、ダサいし、既視感がある設定やキャラクター。でも、許してあげて下さい。だって、古い作品なんですもん(笑)

原作は、第7回(2002年)スニーカー大賞奨励賞受賞作。私は原作未読なんですが、この「イタイ感じ」がどこか懐かしくて、最後まで普通には観られましたよ←(アニメ限定の感想です)。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
どうやらこの作品(原作)のウリって、エログロみたいなんですよね。原作未読なんで、少しネットで調べたら、滅茶苦茶エグい内容がザクザクと(原作ネタバレ→文字だけでも胸くそ悪いので、注意{netabare}女性が生きたまま脳みそをぐちゃぐちゃにかき回されたり、強姦に獣姦、カニバリズム、ロリがアナルを犯されたりするみたいですね。胸くそ悪い{/netabare})。

そんな原作なら、そりゃアニメ化は無理だわな(汗)

その原作に比べれば、かなりライトなアニメ化ですね。逆に言えば、(私にとっては嫌いな部分ですが)この原作の良さや個性を出さず、それ以外の部分をアニメ化しているということです。

そりゃ、面白くなるわけない(苦笑)。

もしかしたら、原作はもっと面白いのかもしれませんね(そういうのが好きな方にとっては)。未読でも分かるくらい、話が飛び飛びだったので、ゆっくり丁寧に進めていけば、また違ったのかもしれません。

ここからは、本作というよりも、エログロもの全般への、個人的で否定的な思いです。

これは、エログロ嫌いな私の、偏見&極論ですが、ストーリーを楽しむことを主にしているはずの小説(文章だけの表現媒体)において、エログロがウリってのは、「逃げ」じゃないかと思ってます。ようは、キャラや会話、ストーリーや展開で魅せることが出来ないから、過激な作風(表現)になるのかな、と(勿論、例外的にストーリーや展開が素晴らしいエログロものもあるんでしょうけど)。

ウチの大学のゼミの教授は、どんな小説も読むけれど、ホラーは(心理描写メインなら)まだしも、スプラッター的なものは絶対に読まない、映画なんかも観ないと言っていました。教授曰く、「感性が鈍る」だ、そうです。

私はそこまでは言いません(趣味なんて、他人に迷惑かけなければ自由なんで、エログロが大好物って方がいるのも頷けます)が、個人的には、やはり苦手ですね。単純に、嫌な気持ちになるので。

本作も、アニメ単体なら、普通にイタイ厨二系のバトルアニメとしてそこそこかなと。まあ、作画が厳しかったり、訳のわからん専門用語の連発や、センスのない会話、飛び飛びで繋がらないストーリーなど、アニメ単体でも高クオリティとはいえませんが、総括にもあるように、そのイタイ感じも含めて、なんか懐かしかったですし。

あ~、原作を調べなければ良かった(汗)

この気持ちは、なんでしょう? これまで好意を抱いていた相手の、裏の顔を知ってしまったような。例えるならば、一生懸命に野菜を育てたり大工仕事に励んでいて、好印象をもっていたアイドルが、実は女子高生に無理矢理迫るような人だったと分かった時の、ガッカリ感というか、一抹の寂しさを覚える感じに似ているでしょうか(苦笑)

原作のことを知り、☆を1に下げようかという気にもなりましたが、、、まあ、あにこれはあくまでアニメの評価サイトですし、不幸中の幸いで、全話視聴後に原作情報知ったので、評価は据え置きで。
{/netabare}

【余談~ 私の中のライトノベル ~】
{netabare}
色んなところに書いてますが、アニメや漫画、ゲーム、ラノベなど、全てのジャンルの中で自分的にNo.1だと思っているのが、「ロードス島戦記」です。中1の時に、初めてロードスを読んだのが、現在に至るまでのアニメ好きの根底にあります。

ロードスを読んで以降、中学の3年間はラノベにどっぷりハマりました。

ドラクエやFFのノベライズ、スレイヤーズ、フォーチュン・クエスト、魔術士オーフェン、ラグナロク。。。

そんな、私が好きで堪らなかった、「古い時代の」「剣と魔法のファンタジー」の香りをギリギリ残す、最後の世代に当たるのが、本作あたりなのかな、なんて思っていました(勿論、原作未読だから、実際には分かりませんが)。

ちなみに、本作が奨励賞を受賞した翌年の、第8回(2003年)スニーカー大賞金賞が、「涼宮ハルヒの憂鬱」。実は、「灼眼のシャナ」あたりから嫌な予感はしていたのですが、この「ハルヒ」によって、私の愛していたラノベの世界(正統派ファンタジー)は、一度殺されました(ちなみに、ハルヒもシャナも、ファンタジーとは別物として大好きな作品で、ハルヒはお気に入り棚入り、シャナも☆5ですよ♪)。

まあ、それだけ「ハルヒ」は別格で凄かったということです。しかし、自分が高校を卒業する時期だったこともあり、「ハルヒ」以降、自分はラノベから完全に離れてしまいました。今は、アニメでラノベを知る感じですね。アニメが面白くても、原作は読まなくなりましたし(時間がないから)。

だからなのかな。なんか、「死んだと思っていた昔なじみが、実は生きていて、ひょっこりと表舞台に戻ってきた」ような、妙な嬉しさがあって、最後までわりと楽しみながら観られました。

(と、いうのがアニメだけ観た時に書いたものです。が、レビューにある通り、原作のことを知ってガッカリ。勘違いだったのですね。まあ、勘違いした私が悪いのですが。だからといって、折角書いたのを消すのもなんなんで、とりあえず残しておきますw)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
よくわからん難しい単語の連続は、ダメなラノベの典型なんだけどね。作画はちょい厳しいか? キャラは少し立ってきたね。(女子への)ギャップ萌え狙いかな。

2話目
ちょいとギャグ要素。枢機卿、ラスボスかな? 竜族には竜族の、絆やら価値観やら。

3話目
かなりバトルだね。まあ、作画はショボいし、意味は分からないのだけれど。

4話目
相手の十二神将みたいなのを3人相手に2人で互角以上って、国の最高レベルに強いってこと?

5話目
変身する奴、瞬殺? かなり大事な能力なんじゃ? 誇り高き竜族。ってことかな。

6話目
新章って感じ? ロイエンタール(笑) キャラデザと合ってないな。

7話目
え? そんなアッサリ(苦笑)? 正に手のひら返し。まず、いきなりボスが行くんかい。ロボットなの? 話がワカラン。

8話目
勢力が増えてくると、段々ワケワカラン度が高くなっていくな。話、多分、凄い飛ばしているな。

9話目
若本さん、キャラデザと合ってないっすよ(笑) チェリス将棋やら、レメディウスの棋譜なんて視聴者は知らないんだから、謎解きっぽくやられてもね。

10話目
選択が人生の多くを占めている、自分の選択で死んでも本望、という価値観は、概ね同意。なんて迫力のない戦闘シーン。

11話目
笑えるくらい、よく分からんな(笑) 日常ギャグ回がつまらないのは、キャラが生きてないからだな。

12話目
ん? 回想? ケツ(笑) 11話が日常系、最終回で回想を入れる。うん、2期をやらないなら意味わからん構成だな(か、ただの販促、アニメ化の条件だったか)。まあ、2期やったところで、人気が出るとも思えないけどね。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 22

61.5 21 モンスターでドラゴンなアニメランキング21位
超電磁ロボ コン・バトラーV(TVアニメ動画)

1976年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (41)
163人が棚に入れました
東映テレビ部の企画制作によるロボットアニメ第一弾。アニメ映像の実製作は、現在のサンライズの前身・創映社。古代に地球に飛来し、好機を狙っていたキャンベル星人が、悠久の時を経て侵略活動を開始した。科学機関・南原コネクションの南原博士は、合体戦闘巨大ロボのコン・バトラーVを建造。孫娘ちずるを含む5人の少年少女に人類防衛の使命を託す。戦いの中で南原博士を失ったコン・バトラーチームは、なおも侵略者勢と戦う。

声優・キャラクター
三ツ矢雄二、キートン山田、たてかべ和也、上田みゆき、千々松幸子、納谷悟朗、富田耕生、野沢雅子、市川治、つかせのりこ、緒方賢一

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

長浜ロマン3部作開幕 5機合体コンバトラーⅤ

東映アニメ事業部の初作品で制作は創映社が行った

原作 八手三郎(いわゆる東映の社員達) 監督 長浜忠夫 キャラデザ 安彦良和 脚本 辻真先他

勇者ライディーンで冨野氏から監督を受け継いだ長浜氏はライディーンの続編を望むが、局側の都合で新作制作となり、スケジュールがひっ迫した
長浜氏はライディーンの制作を招集し短期間で新作の放送にこぎつけたが、冨野氏の動向は分からない

20世紀ロボットアニメは玩具販促が最優先であり、物語性を重視したい制作陣との調整は監督の仕事だった
後に冨野氏は長浜氏のやり方に大きな影響を受けたと語っている

ガルーダ編26話ジャネラ編24話の計50話完走の成功作となった

5機合体ロボコンバトラーと言うことで5人の操縦士がメインとなるストーリーだが、影響力の強さでは紅一点の南原ちずる(上田みゆき)が突出する
現代にも通ずるお嬢様萌えキャラの初の完成型 性格はゆとり気味
もうOPですでにパンチラ パンチラしなきゃ戦闘機に乗れないという定め
安彦の女性キャラでも最高峰かもしれないほど

このロボットの兵器は種類が異常に多くスパロボでも使い切れないほど
最終兵器はおなじみ「超電磁スピン」

玩具販促アニメに大人が夢中になるなどと言うことは、当時はほとんどなかったし、完全に子供向け作品のようだけど、自分は大人になってから全話再視聴し十分に楽しめた
毎回ロボット登場⇒超電磁スピンで倒すの、ロボット戦闘日常アニメから、前半後半それぞれのラストへ向かって少しドラマがあるという長浜流の作品の基本形となった

超電磁ロボコンバトラーⅤ、超電磁マシーンボルテスⅤ、闘将ダイモス
の長浜ロマン3部作は、21世紀ガンダムに続くロボットアニメの大きな潮流を作った歴史的作品群であると考えている

投稿 : 2024/12/21
♥ : 17

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

アニメの遺伝子

まだ「長浜ロボット」等と言う言葉さえなかった頃。
必死になって見ていた。

何故、敵が地球を攻めるのか?
その理由を調べようともせずに、、、
当事は水戸黄門のように、超電磁タツマキが出れば
いよいよ終わりの準備をし、
超電磁ズピンを待ったもの、、。
今見れば当然荒唐無稽だが、それを馬鹿にする気も、
当時の自分を卑下する気も無い。
こうやって培って来た歴史が、
現在日本が世界に誇るアニメの遺伝子を形作っていると確信している。

そう言えばガルーダの青い肌が当時怖かったが、
それよりいきなり顔から赤い鳥が飛び出すのがもっと怖かった。
ただ彼らが●●●●だと知ったときは少なからずショックだった。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

そろもんのよげん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

本当に合体できるロボ

「ゲッターロボ」のアニメ的合体ではなく、玩具になってもちゃんと合体出来る最初のロボットアニメ。
5台の各種マシーンが合体して巨大ロボになるフォーマットはスーパー戦隊でも引用されていく。
創映社から日本サンライズに改名する間際の作品で、のちのロボットアニメに引き継がれて行くフォーマットもほぼ確定し、サンライズのロボットアニメ黄金期を迎える。
このころのアニメは多少スポンサーの意向は入っていても、オタクに媚びるところが少なく、現代版にリメイク出来る骨子があると思う。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

60.8 22 モンスターでドラゴンなアニメランキング22位
フューチャーカード バディファイト(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (19)
105人が棚に入れました
 『フューチャーカード バディファイト』は、「バディ」と呼ばれるモンスターと契約し、タッグを組むことで戦っていくトレーディングカードゲームを題材としたテレビアニメ。親しみやすいルールのうえ、アニメとの連動を第一に考えた高い演出性とファイターとモンスターのチーム性が表現された従来のTCGにないカードファイトが展開する。

声優・キャラクター
水野麻里絵、大畑伸太郎、斉藤壮馬、安元洋貴、森嶋秀太、佐々木未来、橘田いずみ、徳井青空、愛美、大塚周夫、川原慶久、七緒はるひ、三森すずこ、木内秀信

nk225 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

2015年4月11日からは第2期『フューチャーカード バディファイト100』として放送

次回予告後はミニコーナーがあり、本編で登場したカードの解説をしている。第1話 - 第24話までは奈々菜パル子、第25話からは「タスク・牙王の今日のカード」として解説。ただし、プレゼントコーナー(バディコールキャンペーン)がある時は差し替えになる。

2014年8月16日にテレビ東京で特別番組『アニメ「バディファイト」真夏の激熱SP!! ふなっしーVSオカダ・カズチカ』が放送され、番組内でアニメの総集編や必殺技、想い出の名ファイトなどが紹介された。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

57.8 23 モンスターでドラゴンなアニメランキング23位
ドラゴンクエスト ユア・ストーリー(アニメ映画)

2019年8月2日
★★★☆☆ 2.9 (83)
133人が棚に入れました
少年リュカは父パパスと旅を続けていた。その目的は、ゲマ率いる魔物たちに連れ去られた母を取り戻すこと。 旅の道中、遂にゲマと遭遇し、魔物たちと激しい戦いを繰り広げるパパス。 しかし一瞬のスキをつかれ、リュカが人質にとられてしまい、手出しができなくなったパパスは、リュカの目の前で無念の死を遂げる―― それから10年。故郷に戻ったリュカは「天空のつるぎと勇者を探し出せば、母を救うことができる」というパパスの日記を発見する。 父の遺志を受け継ぎ、リュカは再び冒険の旅にでることに。 立ちはだかるいくつもの試練、そしてビアンカとフローラ、2人の女性をめぐる究極の選択。果たして冒険の先に待ち受けるものとは!?

声優・キャラクター
佐藤健、有村架純、波瑠、坂口健太郎、山田孝之、ケンドーコバヤシ、安田顕、古田新太、松尾スズキ、山寺宏一
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

親から子へ、そして孫へと受け継がれる使命

この物語の原作は、エニックス社が1992年に発売した『ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁』のゲームです。
そしてドラゴン・クエストⅤは、ゲーム要素だけでなく、壮大な物語でもあります。
それは、親から子へ、そして孫へと使命が受け継がれる感動作でした。

物語は、主人公のリュカが五歳のときから始まります。
リュカは父親と共に、世界中を旅しています。
旅の目的も、その先に何があるのかも、リュカは知りません。
だが、大きな運命の渦に巻き込まれ、リュカは想像を絶する日々を体験します。
{netabare}
以下はドラゴンクエストⅤについてですので、映画ではカットされている箇所や変更されている箇所もあります。
古い記憶なので間違いもあるかもしれません。

父親が亡くなり10年経って、初めてリュカは父親の旅の目的を知ります。
母親のマーサは、リュカが生まれて間もなく、魔界に連れ去られたのでした。
魔界からマーサを救い出すことができる唯一の人物『天空の勇者』を探し出す。それが父パパスの旅の目的でした。

父の遺志を受け継ぎ、リュカもまた世界中を旅します。
長く、辛い日が続きます。

やがて彼は旅の途中で結婚し、子供ができます。
子供が10歳になったとき、リュカはついに天空の勇者を見つけるのです。

そのとき、リュカはきっと次のように感じたことでしょう。
「どうりで父親のパパスが世界中を旅しても、見つけられなかったはずだ…
 だって、そのときは、天空の勇者はまだ生まれていなかったのだから…
 その天空の勇者が、こんなにも身近な存在として現れるなんて…、夢のようだ」と…

そして、マーサを救い出す新たな旅が始まるのです。


また、心にジーンときた箇所を、いくつか以下に書き記します。好きなところだけ読んでください。

パパスと天空の剣: {netabare}
天空の勇者だけが使用できる『天空の剣』をパパスが見つけたとき、
「なんで私には、この剣が使えないのだ…」と、パパスは悔しがり、嘆きました。

きっとパパスは、天空の剣を使い、今すぐにでもマーサを救いに行きたかったのでしょう。
そのときのパパスの悔しさが、心に沁みました。
{/netabare}


ルドマン家の宿命: {netabare}
サラボナに住む大富豪ルドマンは、実は先祖代々から受け継がれた使命を持っていました。
150年前の先祖ルドルフは怪物ブオーンを封印しました。しかし、その封印は150年ほどしか持ちません。
封印が破られたら、もう一度ブオーンと戦い、封印する必要があります。それは命がけの使命でした。

先祖ルドルフから、まだ見ぬ150年後の子孫ルドマンへ宛てた手紙が、とても辛い内容でした。
ルドマン家が娘フローラの結婚相手を募集した真の目的も、実はブオーンと戦える勇者を見つけるためだったのです。
そう考えると、ルドマンもフローラも、辛い宿命を背負っていたのです。
{/netabare}


ルドマンとフローラ: {netabare}
リュカがビアンカと結婚する際、ルドマンとフローラは、結婚式の準備を全て行い、結婚費用全てをルドマン家で支払いました。
本来はフローラのための結婚式だったのですが、リュカとビアンカのために懸命に準備したのです。

二人は凄く心が大きく、清らかでした。
そして、結婚式の翌朝、リュカとビアンカたちが旅立った後、
ルドマンがフローラに、「もう泣いても良いんだよ」と言うと
フローラはルドマンの胸に顔を埋めて号泣します。
実はフローラは、リュカが大好きで結婚したかったのです。彼女はとても立派な女性でした。
{/netabare}


サラボナの町の人のうわさ: {netabare}
サラボナの町の人たちは、ルドマン家を尊敬していました。
でも、ルドマンが娘フローラのために準備した結婚式を、見ず知らずの旅人リュカとビアンカのために行ったことを知ると、
ルドマンのことを「お人好しの馬鹿」のように軽蔑します。その軽蔑の期間は11年ほど続きます。
でも、11年後に、サラボナの町に災いをもたらしていたブォーンをリュカ達がやっつけると、
町の人たちは、ルドマンのことを「先を見通した凄い人」だと、再び尊敬します。

人の噂というのは、いつも無責任であてにならないものです。自分をしっかりもつこと。それが大事だと思います。
{/netabare}


過去へ帰った際のできごと: {netabare}
リュカはゴールドオーブを取り戻すために過去へと旅します。
旅立つ前に妖精の女王は、「過去に行くのはとても辛いことですが、それでも行くのですか?」とリュカに念押しします。
リュカには大切な目的があったので、「行きます」と元気よく答えるのですが…
でも、リュカが旅立った過去は、父親パパスが亡くなる数日前でした。

リュカは幼い頃の自分に会い、「どんな辛いことがあっても頑張るんだよ」と言い、さらに「お父さんを大切にするんだよ」と告げます。

このときの言葉には、リュカの悲痛な叫びがこもっていました。
そして、リュカが過去から現在へ戻る際、パパスの死ぬ瞬間をもう一度見ることになります。見たくもないものを見せられるのです。
そして現在へ戻ってきたリュカは、大粒の涙を流し、床にうずくまります。声にならない叫び声をあげます。
妖精の女王は、そんなリュカの悲しみを察し、しばらくリュカには誰にも会わせないようにしました。

このときのリュカの気持ちは想像を絶する辛さ、悲しみがありました。思わず私も涙を流してしまいました。
{/netabare}


カボチ村での出来事: {netabare}
カボチ村では、怪物が毎晩現れるため、村人は恐れていました。
怪物は農作物を食べ荒らしはしますが、決して人を襲いません。
それどころか、怪物を見て恐怖のあまり足をもうつれさせ怪我した村人を、怪物は背中に乗せ村まで運んだりしました。
でも、村人は怪物を退治することを決め、お金を出し合い、リュカに怪物退治を依頼します。

リュカが怪物に出会うと、それはリュカが昔飼っていたキラーパンサーでした。
キラーパンサーはリュカを思い出し、リュカと行動を共にします。
それを知った村人は、リュカが自分が飼っている怪物で村からお金をだまし取ったと誤解します。
そしてその誤解は最後まで解けずに、リュカ達は村から追い出されます。

人というのは自分勝手な都合で人に責任を押し付ける無責任な生き物です。
そうならないように日々謙虚に生きることが大切だと思いました。
{/netabare}


ポートセルミで聞いた天空の勇者の正体: {netabare}
港町ポートセルミで、「天空の勇者を見た」という人にリュカは出会います。
でも、その人の話をよく聞くと、その人が天空の勇者だと勘違いしていた人は、リュカの父親パパスでした。
その人は、「あんなに強くて立派な人は世界中探しても他にいない。名前はパパスといっていたな」と、盛んに語ります。

リュカは、天空の勇者の話ではなかったけど、その話を聞いて嬉しくなりました。
だって、見ず知らずの人が、リュカの大好きな父親のことを盛んに褒めているのですから。

この話を聞いたとき、私も思わず頬笑みました。
{/netabare}
{/netabare}

私は昔、このゲームをしたときに、物語の素晴らしさに感動しました。
そして原作の小説を読み、涙を流しました。
原作は、NHKの大河ドラマと比較しても遜色ないほどの素晴らしい内容です。

ドラゴンクエストⅤのゲームをされたことがない方は、映画を見る前に少しでもやっておくことをお勧めします。
映画は約100分ほどしかありません。そして主人公が子供の頃の話は、大幅にカットされています。
だからゲームをしたことが無い方は、物語について行けないかもしれませんし、ゲーム経験者の方が大いに感動するシーンも、あまり感動できないかもしれません。

壮大な物語を語るには、あまりにも短い時間でした。
でも私は、この映画が大好きです。

この映画は、ラストが原作と異なっています。
このラストに関しては、賛否両論がありますが、このラストがあるからこそ、ユア・ストーリー なのでしょう。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 30
ネタバレ

雀犬 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

おもいでブレイカー があらわれた!

→たたく
 にげる
 ぼうぎょ
 どうぐ


 「Filmarksで2点台の爆死映画を今更叩いてどうするんだよ」と言われそうだけど、まぁ観てしまった以上感想を残しておきましょう。この映画は評判がめちゃくちゃ悪くて、一緒に観た2人もボロクソに貶していたし、他の知り合いに感想を聞いても「すげーがっかりした」てな感じで、褒める人が1人もいないという有様でした。かなりやばい。

 大人気RPGゲーム「ドラゴンクエスト5」の映画化作品。この映画がなぜここまで叩かれたのか、お話するには映画後半の重度のネタバレをしなくてはいけません。でも公開されてから随分立ちましたので、もうバラしても良いかなと思います。

{netabare}
 ゲームの内容はご存知の方も多いかと思いますが、軽く説明しておきます。「ドラゴンクエスト5」は主人公は父とともに冒険する幼少期からゲームが始まり、卑劣な敵ゲマの計略によって父親を亡くし奴隷として過酷な日々を送ります。そこから脱出、そして結婚、やがて生まれる子供とともに父親の敵討ちを果たし、果てには世界を救うという、一人の英雄を人生を疑似体験できるという当時としては画期的なRPGゲームだったわけです。

 ゲーム上、結婚相手はプレイヤーが選択することができます。幼馴染のビアンカか、大富豪の娘フローラか。フローラを選んだ方が冒険は楽になるのですが、幼少期はビアンカと一緒にイベントをこなすこともあってビアンカを選ぶ人が多数派のようです。私はフローラ派なのですが、それを告白するとビアンカ派からはいつもゴミを見るような目で見られます。

 それはさておき、もちろん映画でも結婚相手を選ぶシーンがあります。結婚までのイベントが高速で進むのは、2時間の映画であれば観る前からある程度覚悟はしているので、違和感を感じながらも鑑賞に耐える内容かと思います。問題は後半です。突然ボスキャラがネタバレを語り始める。今まで観てきたシーンは現実ではサラリーマンの青年がVRでゲーム体験プレイして懐かしんでいる脳内映像なんだよ、こんなゲームにマジになってどうすんの?いい加減大人になれよwwww 大草原。的な説教を始める。はぁ?何これ。

 要は夢オチというやつで、結局「ゲームは素晴らしいもうひとつの現実だ!」と主人公(=勇者=サラリーマン)の逆切れパワーでボスが消滅して終わり。めでたしめでたし。観客はブチギレたままだから全然めでたくないのだけど。

 山崎監督はドラクエ5をプレイしたことがないのに映画を制作したらしい。なめとんのか。でもまぁそうだろうなと思う。ここまで不快指数の高い映画はなかなかない。何が不愉快なのか。それは「子供の頃ファミコンでゲームをしていた世代の人たちは、当時友達が少なくて、一人でゲームをしていた寂しい思い出しかなくて、恋愛やらスポーツやらでリア充していた人たちに比べて劣等感を抱いているんだろう」という偏見が丸出しだからです。上から目線で「よしよし、ゲームだって立派な思い出だよ」なんて同情されても、そんなの余計なお世話でしかありません。だいいちそんな認識は時代錯誤も甚だしい。

 takarockさんが本作に関して鋭い指摘をしていました。「今の時代、ゲームは卒業するものではない。それを勘違いしている」と。まさしくその通り。大人も普通にスマホでゲームをしているし、むしろゲームは子供との接点になる時代です。山崎監督の価値観は、幼女連続殺人事件(※)が起きてオタクが犯罪者予備軍扱いされたはるか昔の時代のまま止まっているのではないかと考えてしまう。そうでなければこんな映画は作りようがありません。

 平成になってから現実と虚構の価値が横並びになったなんて社会学の話は、映像作品を作る人間なら知っていてしかるべきでしょう。老害は勉強しないから老害になってしまうのでは。

 ドラクエ5の主人公は父親を目の前で殺され、奴隷として働かされ、結婚した後も愛する妻がモンスターに攫われる、自分は石にされてしまう、と逆境続きの超ハードな人生を送る。今から想えば僕たちはそんな逆境を跳ね返す主人公の生き方をカッコイイを思い、自分は偉大な男になれる、なんて世間を知らないが故の少年の全能感みたいなものを、ゲームの勇者に仮託していたように思うのです。

 でもドラゴンクエストユアストーリーの主人公は最初から最後まで俗物でした。モンスターには逃げ腰で恋愛も優柔不断。僕は何を見せられているんだろう。まぁそれは主人公が実際は冴えないサラリーマンという伏線で、結局これが作り手の「俺は子供の頃ゲームなんてしていなかったぞ自慢」だと気付いたあとは、居酒屋で連れとこの映画の悪口を1時間くらい話す羽目になりました。

 世間の評判も散々なんですけど、ドラゴンクエスト小説版の作者が「勝手に私の小説の主人公の名前(リュカ)を使うな!」とゴネたり、制作にかかわったピクチャーエレメントが破産したりと後味の悪い作品になってしまったのが残念ですね。

※1988年に関東で幼女が連続誘拐殺人される事件があり、逮捕後に犯人の部屋が公開される。ビデオテープが山積みになった異様な光景が話題になり、それからマスコミは徹底的なオタクバッシングをはじめる。アニメやマンガ、ゲームに夢中になっているオタクは現実と空想の区別がつかなくなった人間として猛烈に叩かることになった。このマスコミ主導のオタク差別は根が深く、いまだに続いている。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 27
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

あれはゲーム反対派の陰謀なのか?

 ゲームというのを示す、変わった始まりだったです。
 遂にドラクエもCGアニメ登場かぁでしたです。「ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁」自体Playしたこともないけど、主人公がいて父親がいて、ビアンカ、フローラがいるというのは、知っていたです。

{netabare} さらにリュカの母親登場して、誰かさんと結婚して、以前のドラクエアニメで、聞き覚えのある名前の子供まで出て来るのも知らなかったです。{/netabare}
 主人公にもリュカという名前があって、父親はパパスだというのは初めて知ったです。

 ゲーム通りに話は進んでいるのかは知らないけど、トントン拍子に定まった設定という感じに進んだ印象です。
 リュカが結婚する話になると、これも流れのままで思いきや、誰かさんの味な計らいもあり、本当の気持ちを知り、めでたい展開というのもゲームの設定なのか???なぁと思ったです。

 その先にある悲劇からの生還も、知られた展開だったのでしょうか?です。{netabare}リュカの子供、何か凄い感じで、礼儀正しいお子さんな感じだったです。{/netabare}終盤のホントにヤッターと思われた矢先、この世界観も覆す驚くべき事実は、このアニメならではの展開だったと思うです。
 この後、どうなるのか?見てのお楽しみです。

 まぁ、私には納得できた終わり方でしたです。

 ただ、CGなだけにゲームのイラストとかけ離れた点、主要キャラの演技がいかにも作ったわざとらしい感じに、「私、気なります!」です。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7

62.7 24 モンスターでドラゴンなアニメランキング24位
スナックワールド(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (19)
52人が棚に入れました
少年チャップ、少女マヨネ、太めのペペロンの3人がワガママなお姫様のお願いを受ける形で冒険し、怪物メデューサに立ち向かうという内容。

シリアスな内容と、ドタバタなコミカル劇が描かれる。

声優・キャラクター
潘めぐみ、竹達彩奈、杉村憲司、宮澤正、岡田恵

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

粘土アニメ調CGとドラクエ風と見せかけスマホで戦う新感覚ファンタジーアニメ

『イナズマイレブン』『ダンボール戦記』『妖怪ウォッチ』に続くLEVEL5のクロスメディアプロジェクト作品の第4弾(『ガンダムAGE』を無かったことにするな!)


既にテレビアニメ化も決定していますがプレプロモーションムービーはようつべで観れます
また『映画妖怪ウォッチ2』の前座として短編も公開されました


本編は粘土のような質感の3DCGで描かれます
『I LOVE スヌーピー』とか『リトルプリンス』の後半がストップモーションアニメを意識したCGで素晴らしい技術だなーと感心してましたが日本のオリエンタルライト&マジックも負けてません
最近のCGのトレンドってトゥーンシェード的なものを極める会社と人形or粘土調の質感を極める会社に二極化してますね
そしてテカテカした本来のCGっぽさは下火気味


世界観は明らかに『ドラクエ』風で日本人が考えるところの王道ファンタジーって感じですがこの世界でアイテムはなんと【コンビニ】で買い、アイテムを使用するためのツールとして【スマホ】を使い、登場人物の服装は現代的で【カジュアル】なもの、となんだか色々ごちゃ混ぜになってます


ストーリーは全然真面目なものでなくwコミカルに「ドラクエあるある」を進めていくというもの
キャラはやたら頭でっかちなSD調で可愛らしい
無鉄砲な主人公、チャップは潘めぐみさん
ツッコミまくるツンデレ魔法使い、マヨネは竹達彩奈さん
馬鹿女ことエロ担当、メローラ姫は安定の柚木涼香
あと二頭身でウィスパー的ポジションで知ったかぶりをするちょいキモマスコット(中身も見た目もオッサン)、ゴブリンのゴブさんがいいキャラしてます
監督は大御所、もりたけしさん
英語版も既に同時展開されてるようです


今後の展開、ってか夕方のネタアニメ枠が期待される好感が持てる作品です

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7

Dkn さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

“レベルファイブ”メディアミックスコンテンツ『スナックワールド』

2017年4月13日よりテレビ東京系列全6局にて放送。全編フル3DCGアニメーションとして制作される。
『イナズマイレブン』『ダンボール戦機』『妖怪ウォッチ』に続くレベルファイブのクロスメディアプロジェクト
の第4弾となるタイトル。wiki情報。


これと「猫のダヤン」が箸休めとしてハマってるアニメ。エンディング(主題歌)が3つ目に変わりました。

アニメ主体のメディアミックス企画として良作ゲームを量産することで知られる「レベルファイブ」が立ち上げたもの

スマホやWikipediaなど現代的な要素を盛り込み、武器をキーホルダー化したりモンスターをキャプチャーして呼び出す
ことが出来たりと、大人の打算と流行りが透けて見える部分がたまらんですな。レベルファイブは優秀ですね。

3DCGでポップなキャラクターデザインと子供向けの設定を用いて終始明るい雰囲気で描いているものの、大人しか
笑わないギャグを盛り込んだり主人公の過去は暗かったりとターゲットは大きいお友達の為のアニメでもあります。

主人公のチャップ(潘めぐみ)やマヨネ(竹達彩奈)などのかわいいキャラクターと、元王宮戦士ペペロン、
ゴブリンのゴブさんなどの厳ついキャラクターなどパーティーバランスも良くて大好き。準レギュラーキャラや
ゲストキャラもインパクトがあって声優もいい味出してる(子安武人、岩田光央、愛河里花子、中尾隆聖、他)

そしてやっぱり、ギャグがくだらなくて愛おしい。

(例)水っぽいものを出せと言われ→使用済みティッシュ、使用済み靴下、お水のネーチャンから貰った名刺


うーん、完全に狙い撃ちされてますね―(笑)いいだろう!!乗ってやるぜレベルファイブ~~!!!ww


現在38話まで放送中です^^

投稿 : 2024/12/21
♥ : 11

アベベ晴明 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

L5はピクサーにはなれない

特に自分の欲する要素がなかった。
1話で評価はできないので中央点

マヨネがもう少し愛らしい造形だったら視聴続けたかも。
ここ最近の似たような客層のアニメで見てたのは
モンハンライド、アプモンだけど
どちらもヒロインが可愛らしくキャストもマッチしてた。
まあモンハンは切ったけどね。
で、スナックのマヨネ役は竹達やろ・・・それでこれとか。
まあ予約は残して二話くらいは見るかもしれないけど、これで合わなきゃ。

〜〜〜
ギャグ寒し。キャラの魅力もあんまし。
でも本来の視聴層からすれば面白いのかもしれない。
でも妖怪ウォッチの次のキラータイトルとしては役不足って感は否めないと思われ。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1

59.6 25 モンスターでドラゴンなアニメランキング25位
異世界ワンターンキル姉さん ~姉同伴の異世界生活はじめました~(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★☆☆ 2.9 (120)
367人が棚に入れました
異世界で最強だったのは、俺じゃなくて姉!? ゲーム好きの少年・軍場朝陽(いくさばあさひ)は、交通事故に遭って異世界へ。 憧れの冒険者生活を満喫しようとするも、ステータスはまさかの村人レベル。モンスターに追いかけ回され、大ピンチの彼の前に現れたのは――  「大丈夫か、弟よ!」 モンスターをワンターンでなぎ倒したのは、朝陽を追ってやってきた実の姉・軍場真夜(いくさばまや)だった! とてつもないチートスキルを、その身に宿した真夜。だが、彼女は過剰なまでに朝陽を溺愛していて……。 最強のブラコン姉さんと、その溺愛を受ける最弱ステータスの弟。 「俺ツエー!!」ではなく「姉ツエー!!」な異世界ライフストーリーが、ここに開幕する!

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

もう、ワンターンキルじゃなくて、ワンパターンお姉さんだよ!

 12話(最終話)まで観ました。2023.06.27

 ラスト、仲間(女性)が増えてきて、賑やかになってきましたが、ハーレムなろうとあまり変わらなくなりました。

 最初のころみたいに姉が弟を襲う展開は少なくなりましたが、やっぱり面白くはありません。

 まぁ、結構簡単に死ぬ世界なのに、弟の危機感がなさすぎるのが、良くないです。

 中途半端な冒険モノでは無く、完全にギャグにすべきだったかもしれません。

………………………………………………………………………

 もうすぐ、ワンクール終わりそうですね…。
 2023.06.05

 女性キャラが増えてきて、姉が弟に性暴力的スキンシップをする展開は減ってきました。

 ただ、弟クエストへ行く、強い敵に襲われる、姉もしくは姉貴的キャラに救われるを繰り返すだけになってしまいました。

 ヘタレイキリ弟にみんな惚れているです…。なんか…低空飛行ですねぇ。

………………………………………………………………………

 3話まで観てのレビューです。2023.04.23

 異世界最強の姉と、最弱の弟が異世界で冒険するお話です。ブラコンの姉が弟に強引なスキンシップを…。

 これ、アウトだろ…。製作側は、兄が妹にやったら許されない行為を、逆ならギャグとして成立すると考えているようです。

 日本では、まだ性暴力の範囲が狭いという問題がありますが、合意の無い性行為は、男性同士だろうが、女性同士だろうが、女性から男性に対してだろうが性暴力です。  

 特に、弟は姉の庇護が無いとすぐに死ぬ立場なので、圧倒的優位な地位の者が、下の者に性的関係を迫る醜悪さがあります。

 挿入しなきゃレイプじゃ無いと、性暴力をギャグとして描き、エンタメとして消費するのは、そろそろ辞めた方が良いと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 5

bular さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

主人公が不快すぎる

全体的にキャラクター設定が悪い意味で気になる作品でしたが
特に致命的なのがこの手の話で主人公に魅力を感じられないのが
一番ダメな構成だったと思います。

結果的になんでこんな弟を好きになってるのかが分からない事から
姉のキャラ自体も更に微妙にしてしまっている気がします。
(そもそも姉自体もかなり癖があって人を選ぶのもありますが)

作画に関しても、色味が変だったり後半に行くにつれて
段々と崩れが目立ってきたりと残念な感じで、全体的に低空飛行。

「なろう系」とくくる事自体あまり好きではないのですが
最近のなろう系作品の中でも正直勧める優先度はかなり低いですね…。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

11話 結局出落ちでしたね。水着回の作画が良かったです。

今6話です。 ビキニアーマーということで試しに1話を見たら、冒頭の作画がかなり美しかったので、つい見てしまいました。

{netabare} 先に言いますとEDの作画を初め、画面作りはかなりいいです。回によってバラツキはありますが、基本的に爆乳お姉さんの作画が丁寧でいいですね。キャラデザもいいです。バトルシーンの構図やエフェクトも結構いいです。こういうほぼギャグ的な異世界ハーレムものとしては異例と言っていいかもしれません。

 交通事故で子供を助ける、というシチュエーションが現実の世界であるのか知りませんが、パンをくわえてイケメンにぶつかる程度の導入です。主人公が病院に入院中という設定は、姉が自死という暗い要素を入れないよう工夫しただけかもしれません。それともストーリーに活かすのでしょうか。そうなると別れを描くことになるのでどうなることでしょう?

 姉の演技がちょっとテンプレというか作りすぎなので、うるさい気がします。まあ、本作ではそこが味といえば味です。

 で、作品なんですけど要するに異世界+ワンパンマン+ブラコンものなんですけど、これが結構見られます。
 深さは感じないですが、巻き込まれ型の主人公の空回りの努力がいつか報われるの?元の世界に戻るの?姉の無自覚な強さは結局どこまで達成するの?とか興味があるポイントがあるからかもしれません。
 爆乳ビキニアーマーの姉の綺麗な作画も楽しめますし。重ねていいますが、EDアニメはかなりいいです。

 頭使わない、脳みそ停止系で、ボーっと眺めている分には悪くないですね。{/netabare}


11話 途中で断念していたのですが、レビュー更新してませんでした。

 レビューを書いて褒めた途端、急に冷めるという現象を起こしてしまいました。毎期1、2本あるんですけどなんなんでしょう?過去の期のもありますので、更新しなきゃと思うんですけど、それすら面倒というか。

 もう、頭から完全に消えてしまうんですよね。それで「今観てる」を整理していると、あれ?見てたんだ…と気が付いて、続きを見るんですけど全然面白く無くなると言うか…

 本作は、そもそも設定で出落ちなんでしょう。キルマリアとのバトルが終わると、後は単調なエピソードの積み重ねとキャラが増えていくだけです。

 つまり、姉弟という設定が全然活きてきません。姉が他人でも通用するような話です。姉弟にする意味が希薄すぎです。少なくとも弟が成長しようという意思が見られた数話は良かったんでしょうけど、肉親間の複雑な劣等感も、姉弟に出生の秘密も、禁断の恋愛も、どんでん返しで弟が嫌いになることも無かったです。

 11話が異世界なのに水着回という、なんとも言えず不思議な展開でしたけど、まあ、そういうチューニングなんでしょう。今回は他の回よりも作画が意図的に丁寧だった気がします。まあ、いいんですけど、話の内容とキャラ的にあまり萌えもエロもなかったです。
 例えばファーストガンダムのようなSFの中でシリアスな展開の中で、いかにもエロスとは無関係そうなキャラたちがなぜか水着になるような、ギャップ萌えが大事でしょう。

 ということで、一応、11話まで見てますが、もうちゃんとレビューを書くような集中力で見てないので、12話見たとしても断念にしておきます。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4
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