れんげ さんの感想・評価
4.1
『頼んだぜ…、お兄ちゃん』
劇場版クレヨンしんちゃんの第5作。
1997年公開。
劇場版シリーズ第5作は、しんちゃんの妹ひまわりが遂に登場。
シリーズ中でも群を抜いた徒手空拳の格闘が盛り込まれながらも、しんちゃんのお兄ちゃんとしての行動が光る快作で、こちらもまた大のお気に入り作品です。
本作から、これまで脚本を担当されていた原恵一さんが監督も兼任。
ここから、シリーズ引退作となる第10作「アッパレ!戦国大合戦」まで続投されています。
くわえて本作は、原作者の臼井儀人さんが制作に参加(タイトルを付けた)最後の作品となっております。
そう思うとちょっと寂しい気持ちになりますが、以降もシリーズの色を変えず名作を生み出し続けた原恵一監督に、精一杯の感謝を送りたいですね。
【あらすじ】
魔神ジャークの復活を目論む「珠黄泉族(たまよみぞく)」と、それを阻止する「珠由良族(たまゆらぞく)」の抗争をメインに、
その復活の鍵となる「珠(タマ)」をひまわりが飲み込んでしまったことにより、野原一家がその激しい戦いに巻き込まれていく、というストーリー。
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【ひろしが伝えた、しんちゃんへの言葉】
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【総評】
ファンタジー路線は非常に抑えめとなりましたが…。
個性溢れるオリジナルキャラ、徒手空拳の格闘技、そして…しんちゃんの初めてのお兄ちゃんっぷりが本作の魅力。
シナリオ的に見ても伏線の回収もキッチリされており、大勢のキャラの後日談もエンディングで挟まれるので説明不足も特にありません。
特に、ひまわりの泣き顔を見て敵から寝返ってくれたサタケが、珠由良ブラザーズの店で笑顔で一緒に働いている絵は、嬉しくなりましたね。
総じて、後味も非常に良い作品です。
あっ、モチのロンで、笑いのクオリティも「東松山よね」がいるのでシリーズ内でも高水準。
90数分程、お時間に余裕がありましたら是非!!
ではでは、読んでいただきありがとうございました。
次回作は、第6作「電撃!ブタのヒヅメ大作戦」です。
◆一番好きなキャラクター◆
『東松山よね(グロリア)』声 - 山本百合子さん
◇一番可哀想なキャラクター◇
『臼井儀人』声 - 臼井儀人さん
以降、『オカマ』について、どーでもいい見解をワリと真面目に語ります。
興味の無い方はスルー推奨。
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