タイムスリップで未来なおすすめアニメランキング 9

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのタイムスリップで未来な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月10日の時点で一番のタイムスリップで未来なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

70.6 1 タイムスリップで未来なアニメランキング1位
revisions リヴィジョンズ(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (309)
1134人が棚に入れました
「これは予言よ。あなたたち五人に、いつか大変な危機が訪れるの。そのときみんなを守れるのはあなた」幼いころ誘拐された過去をもつ高校2年生・堂島大介は、幼なじみのガイ、ルウ、マリマリ、慶作とともに、不可思議な現象──「渋谷漂流」に巻き込まれる。渋谷の中心部が跳ばされたのは300年以上先の「未来」。そこで待っていたのは、広大無辺な荒野と森、点在する廃墟……そして、未来人「リヴィジョンズ」と彼らが操る巨大な機械の化け物だった。理由もわからぬまま化け物に蹂躙されていく渋谷を助けようと現れたのは、誘拐事件の大介の恩人と同名で瓜二つの少女・ミロ。彼女は、大介たちだけが操縦できる人形兵器「ストリング・パペット」を提供し、渋谷を守れと促す。誘拐事件の恩人──ミロによる予言「仲間を守る運命」を信じて生きてきた大介は、ついに訪れた危機と手に入れた力に歓喜する。しかし、幼なじみ5人の絆は誘拐事件の影響でバラバラとなっていた。孤立した街。未知の敵。未確定な過去と運命の予言。

声優・キャラクター
内山昂輝、小松未可子、島﨑信長、高橋李依、石見舞菜香、斉藤壮馬、日笠陽子、田村ゆかり、櫻井孝宏、遠藤綾、てらそままさき、飛田展男、寺崎裕香、大塚芳忠

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

主人公の言動を許容できるか否か?

この作品の評価は、この1点に尽きると思います。

登場人物の中に『不愉快な人物』が描かれる作品は、たくさんあります。
この作品にも、不愉快な言動を繰り返す人物が、主人公以外にも登場します。

問題点は『不愉快な人物を、主人公に抜擢すること』の意味。
ゴールは『主人公の成長』しかない。
そのために重要なのは、『成長のきっかけ』。

この作品は、タイムリープも含めて、この点が上手く描かれていたと思います。

だけど、物語の評価は☆3が限界。
前半から中盤の主人公の不愉快な言動の数々が、マイナス評価になってしまう。
主人公の姿を目にしただけでも生じてしまう嫌悪感がどうしても拭い切れない。

『不愉快な言動を繰り返す人物を、主人公に抜擢すること』のリスクを感じさせてくれた作品です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 53
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

僕と君との我慢比べ

オリジナルアニメ


とりあえず初回を観て、馴染みの渋谷だし、思ったよりCGのカクカク感も薄いし、ロボットは置いといて巻き込まれパニックものとして引き込みも良かったので視聴を決めてます。
後から、監督さんが『コードギアス』作られた方と知った感じ。あらすじは省略。
とにかく主人公がウザいで有名な本作。どんだけウザいか覗いてみよう!と野次馬根性丸出しのきっかけでよろしいかと思います。そして、できるだけ心に余裕のある時期に視聴することを推奨します。


主人公についてはなんかもう書くのも嫌(笑)
そこで、

1.主人公がどうしようもなく魅力のない場合の身の処し方

私の場合こうである。

 A こんな奴でも受け入れるキャパの広い俺氏!をきどるために観る
 B さようなら

このAとBの境界に明確な基準を設けられたら良いのに、たいていは気分だったりします。それと心の余裕。踏ん張りの一つ指標になるのは、主人公のマイナスを他のキャラのプラスで補うことです。
{netabare}しかしながらまりまりがダメでした。1話で同級生殺されてるのに、第6話で「化け物が元人間だから戦えない」と号泣。いやいや手を打たなきゃこちらがやられますから(゜o゜)
そしてそんなどうでもよい理由で揺れるゆかいな仲間たち。どうせギリギリになって覚悟決めるんでしょ?だったら手遅れになる前にやりなさいよ、と。{/netabare}
そんなわけで他のキャラもダメでした。

{netabare}ところが・・・ “ヒーロー気取りのバカw” 落書きの内容が視聴者の声を代弁します。{/netabare}

ここまでのキャラ設定にした意図を勘ぐりたくなってきます。ちょっと様子見しよっかな。マイナス×マイナスがプラスに転じるところを期待しました。


2.見せてもらおうか!この者らの末路を・・・

なんか良いお話で終幕しました。むしろクールアニメ平均点よりちょい上くらいの面白さです。
堂島大介くんとゆかいな仲間たちについても、「これを機会に立派な人生を送ってほしい」とエールを送りたい気分。我ながら見事な掌返しです。
終わりよければなんとやら…という作品に見えますので、「いつこの子が鼻っ柱を折られるんだろう?わくわく」くらい余裕をもって臨まれるとよろしいかと思います。

{netabare}転機は第8話。{/netabare}大介くんへの我慢の臨界点に達する頃合いで転機が訪れます。その後、やられた→反省した→改心した、のありきたりな展開とも少し違っていたのが好感でした。
最初から許容できる方はともかく、

 “主人公のウザさとの我慢比べ”

という新しい価値観を提示してくれる作品ではないでしょうか。
内容ほとんど触れずにごめんなさい。それなりに考察しがいのあるストーリーだよというのだけ触れときます。
自分にとってはキャラアニメでした。退屈ということはなくしばらく心がざわつき続けますので興味本位で手に取って良い佳作だと思います。



※レビューは以上でおしまい。以下長めの余談。

3.あっち系の人への挽歌

谷口悟朗氏の『コードギアス』はあにこれでの評価も高い作品で、とくに違和感なく楽しみました。
一方で、作品設定その他政治臭が強いとの声もあり、右だ左だの意見も散見する作品だったみたいです。そんな付帯情報が頭の隅にあってとうに忘れてたのですが、その記憶を呼び覚ますナイスな人物がおりました。そうなると、あれもこれもと繋がってきて、本作を鑑賞する裏の楽しみにもなってたのでご紹介します。

{netabare}その方は渋谷区長:牟田誠一郎

彼と渋谷警察署長黒岩との対比も興味深いものでした。{/netabare}


※政治色強めのネタなのでつまんないですよ。開陳ご注意!
{netabare}やめるなら今のうちですよ。いいですね?忠告しましたからね?{/netabare}


{netabare}リアルでの渋谷区長もポリコレ傾倒していて、条例で憲法違反の同性婚認めちゃうような方です。あれ知り合いのホモ・レズ・バイも軒並み迷惑がってるからね。頼むから掘っ・・・いや放っといてくれというものらしい。
そしてアニメの渋谷区長牟田誠一郎は小者感が際立つキャラで、さっそく第2話から腐臭をさらしてくれてました。言行録で辿ります。

■「君。本部って付けてよ。」「みなさん。我々災害対策本部はここに渋谷臨時政府の樹立を宣言します!」

小者であるが故に肩書にこだわる。そして権力志向が強い。いつぞやか箔をつけさせる目的で大臣の交代サイクルが異様に速かった3年間が日本にもありました。代議士なら大臣目指すことは悪いと思いませんがGOサイン出す内閣が全く制御できてませんでした。某党の元大臣・元副大臣の多さはもはやギャグのレベルです。
「書いたらもうその社は終わりだから」と踏ん反り返った大臣もいました。これ自〇党の政治家だったら社会的抹殺だけでは済まされなかったことでしょう。“偉ぶりたい”が根っこにある者に権力を渡すとろくなことがありません。


■黒岩「問題は覚悟無き主義者共。人権とか戦争反対とか愛とかそんなものは平和時の祭りに過ぎない。そいつらを黙らせ内部の守りを固めたいですね」
牟田「あ…私リベラルでして…」

あ、自己紹介してくれました。この瞬間、牟田に対しての“実は老獪な人物かも?”のセンが完全に消えます。
天賦人権説は夢想論。枠組み(国家)なきゃ無理でしょう。シリアとかどこぞの半島で同じこと言ってください。黒岩のこのセリフは正しい。
そして゛リベラル”という単語。゛左翼”がネガティブ語になってリベラルと呼び変えるようになって久しい現在。逆側も右翼と言われるのを嫌って保守と言ってます。お互い「パヨク」「ネトウヨ」と罵り合ってる状態です。まあ一般人にはどうでもよいことですね。
最近はリベラルを自称するにも息苦しくなって、立件…いや立憲〇〇党の党首が我こそは保守だと言い出す始末。いやあんたら社〇党からの流れでしょうに。左翼受難の時代です。


■「これは極めて高度な政治判断というものですよ」

と言いつつ何も考えてないですね。これは左右問わずかな?
同義語に「もっと話し合いをもって」があります。何を?がなければ問題外です。


■「これにより全渋谷被災者が元の時代、2017年へ帰還するための交渉のテーブルに着けることになったのです!」

判断材料が乏しい時に敵性勢力から与えられたエサに飛びつくのでは交渉にならない。材料が無いなら無いで出来得る限りの仮説を立てる必要があるものの牟田にはその形跡が皆無。せめて自陣の現有戦力なら把握可能でしょうに。人を使う立場にいてはダメな人物というかもうこれは知性の問題と言ってよろしいかと。


■「ま…待ってください!必ず来ますから!約束通りリストにあった人だけは元の時代に戻してくれるんでしょうね!?私は戻れるんですよね!?」

結局これ。
・根拠なく自分だけは大丈夫、と思ってる。保身第一。
・交渉できない相手との交渉にこだわる{/netabare}


モデルとかはいるんでしょうか?お遍路行ってたあの人かな!?
露骨にあっち系(のとりわけ政治家)をこき下ろしてるため、スラップ訴訟が大好きなあっち系の人から「差別を助長するな」と訴えられないか心配です。
こうやって主人公のウザさの影で、裏の楽しみを堪能してたので飽きることはありませんでした。


{netabare}「いつか来るその時のためだけに過ごしてきた」と猛省するのは牟田ではなく大介です。{/netabare}

{netabare}その時が来て浮かれる気持ちはわからなくもありませんが、高揚感だけで具体的なことは考えてない。彼は手段と目的を取り違えていたのです。ただしその過ちに大介は気づいて行動を変えました。
手段の目的化について現実世界では、ノーアイディアなのに「一度私達に犯らせてください」で「政権後退」してしまった事例がまだ生々しい。
これ以上多くは言いませんが、有権者は学習したのに当人たちがね、1ミリも変わってませんね。長くなったのでこの辺で止めときます。{/netabare}


こうなるとリアルの彼らは大介未満という結論に落ち着きます。そりゃ票は取れません。
事実は『revisions』より奇なり。そんな変態的な捉え方をして遊んでました。繰り返しになりますが、キャラクター以外で特筆すべきものはない作品。


-----
2019.09.01追記
≪配点を修正≫ -0.1

視聴時期:2019年1月~2019年3月地上波放送

もともと地上波に先駆けてNetflixで先行配信してたものらしいです。

ついでにオマケで言っとくと、民〇党系列ど左翼の知人がリアルで県議会議員やってます。話の通じるあっち系の方は大歓迎ですよ。


2019.03.29 初稿
2019.09.01 追記/配点修正

投稿 : 2024/11/09
♥ : 47
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

うわ~、アイツめっちゃイキッてますやん by小籔千豊さん

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
って、言われそうな主人公だったので(笑)

わりと考察したくなるような、ロボアニメ。

アニオリ作品ということで、視聴中は、予想などを楽しませてもらった(大概、外れたけどw)。それだけで感謝。でも、そういう要素を抜いたとき、純粋に楽しめるアニメかと言われれば微妙な感じですね。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
意外と人が死なないな、と思った。もっと鬱展開になるかと思い、準備してたんだけど、なんでもわりと平和に解決。やや、肩透かし。本作の設定からすると、もっとドロドロな感じでも良かったかもね。渋谷の住人、めちゃ良い人過ぎて(汗)

「リビジョンズ」は、人間なのか。いや、人間とはなんなのか。

大介達は多分、心の根っ子の部分では、リビジョンズを人間とは思ってないよね。それが、自我の無さ故か、単なる、外見だけを見ているのか。

その辺の葛藤を生み出すには、リビジョンズの一般兵達に、もっと(外見上の)個体差をつければ良かったんだろうけど、CGだし、作画カロリーの都合上厳しかったのかな。であれば、動きで個体差(微妙に残る自我)を表現してほしかった。例えば、「子供だけは襲わない個体」や、「サボってうろちょろしてる個体」などがいても面白かった気がする。S.D.S.の面々の銃口が少しブレる。もっとそんなシーンを観たかった(なんか、特撮ヒーローものの、敵の幹部怪人と、前座の戦闘員みたいな感じに見えたw)。

閑話休題。

本作がなんとも中途半端な感じになったのは、1クールという尺の中に、何でもかんでも詰め込んだからだと思う。

世界観は非常に重厚で複雑。はっきり言って、その説明だけに12話をかけても良いレベルだった。

にも関わらず、本作が最も時間かけて表現したのは、「大介の成長」。

色々話題になった、「好感度が抜群に低い主人公、堂嶋大介」だが、個人的にはそんなに嫌いじゃなかった。そもそも、アムロ・レイにしろ、碇シンジにしろ、私が好きなロボアニメの主人公は、結構ロクデナシが多い(笑)

まあ、そんな「アニメ史に残る英雄」と比べると、随分ちっぽけな存在だが、ここまで厨2病をこじらせ、英雄願望、承認欲求の強い主人公は初めてで、なかなか興味深い存在であった。むしろ、終盤に成長を見せ、大介が「まとも」になった時は、一抹の寂しさを覚えたくらいだ。(ジャイアンが湖に落ちて、綺麗なジャイアンになった時、「それはもうジャイアンじゃないよ」という気持ちになったのに似ているw)

閑話休題。

堂嶋大介は、「興味深い存在」であった(良い人とか好きとは言わない)。だから、彼の成長をじっくり描きたい気持ちは、よく分かるし、それが失敗とも思えない。

なんだけど、「だったら作品世界をここまで複雑にする必要はない」し、「むしろ邪魔」になった感がある。例えば、リビジョンズが、正体不明の人類の敵的な感じで現代に現れたとしても、十分に大介はダメ人間として活躍、成長できただろう。

色々複雑にした結果、「アーヴの実体はよく分からず」「(本来一人一人が個性をもつ)渋谷の住人達も、渋谷の住人というひとくくりにされ」「マリマリやルウは思ったよりも活躍せず」と、色々中途半端に。リビジョンズにしても、「組織」「種族」というくくりよりも、ニコラス・サトウという個人がフォーカスされた。

私も、道場で子供達に剣道を教えていますが、大事なこと、教えるべきことを全部教えれば、強くなるとも限らず、むしろ、ポイントをしぼって(あとは教えるのを我慢して)教えた方が、相手は聞いてくれる。それに近いかな。

予算や放送日程が決まっているなら、思いきって削る勇気、をもってほしかった。個人的には、大介の成長とかより、この世界のことを、深く知りたかったし、渋谷の人達の、利己的な様子や人間の闇を観たかったですかね。
{/netabare}


【1話ごとの感想】
1話目「渋谷転送」☆3
{netabare}
ロボですね。作画は良いし、テンポも良い。先生が閉め出すところとか、なんかリアルで良かった。なぜ、過去人を戦力に頼るのかが謎かな。

《今後の展望》
とりあえず、5話くらいまでは、現状の説明と戦いが続くんでしょうね。7話か8話目くらいで、過去人を戦力に頼る理由、主にリスクが明かされるのかな? あと、敵が人間を生きたまま捕獲したから、宇宙人かなんかなのかな?
{/netabare}

2話目「勇者願望」☆3
{netabare}
大人達の対応は、違和感なく受け入れられる。ちょっと変わったタイプの主人公だけど、1話目の流れがあるから納得できる。

《今後の展望》
主要キャラ五人に対して、パペットは3機。一人か二人(多分、慶作あたり)が死ぬのかな?
{/netabare}

3話目「守護者たち」☆3
{netabare}
なるほど、ミロは5回、同じ時間に跳んで、5人それぞれに「必要なこと」を吹き込んだと。大人達の汚さ、大介の成長、両陣営の思惑、見所は多そうだな。

《今後の展望》
「アーヴ」は(金持ち連中が)例えば深海や宇宙など隔離空間に移動し、生存し(ウイルスが落ち着いた後に帰還した)た人類、「リヴィジョンズ」は、ウイルスに対する抗体を注入(あるいは遺伝子操作など)し、体を改造した人類なのかな。それぞれにそれぞれの「人類救済計画」があって。5人の中で(ガイとか)誰かがリビジョンズ側に行ったりするのかな。
{/netabare}

4話目「第一次帰還計画」☆3
{netabare}
リヴィジョンズは、やはり人間になりたい。もっと両陣営の引っ張りあいをすると思ったけど、わりとあっさり。大介のうすら笑いよ(苦笑)

《今後の展望》
これ多分、ミロも一緒に、アーヴに裏切られる?
{/netabare}

5話目「未来の姿」☆3
{netabare}
電気の復活は、大きいよな、インフラ的に。ヒーロー扱い。絶対、悪役扱いされるよな、そのうち。シビリアンも人間。だろうな。

《今後の展望》
ガイの命令を無視した大介のせいで、誰かが死んで、ガイが離脱するのかな? もしくは、大介が離脱するか。
{/netabare}

6話目「だって、人だから…」☆3
{netabare}
大介が、メンタル抉られてたな。それも、的確に(笑) それでもまだ、気づかない大介。

《今後の展望》
叔父さん、なんらかの取引をしてきたのかな? 謎の敵はなんだろう?
{/netabare}

7話目「真夜中の狂詩曲」☆3
{netabare}
全員戦っている。大介、マジでガキだが、なんか、日本社会に閉じ込められているからって感じもする。パペット、再構成、早いな~。これなら、量産も楽勝じゃね?

《今後の展望》
これ、人工量子脳破壊したら渋谷が戻るなら、救出組は取り残されるんじゃ?
{/netabare}

8話目「オペレーション・ネフィリム」☆4
{netabare}
あの死に様は、トラウマになるよな。ここで、親玉交代? やっぱり、ケンサクは死ぬよな。無条件で良い奴の運命、、、。

《今後の展望》
次は、双子のどちらか(多分ルウ)が死ぬ流れ? もしくは、(明確に死に様が描かれてないから)ケンサクがリヴィジョンズに改造されて、敵として登場かな? その場合は、マリマリが死にそう、、、。
{/netabare}

9話目「消失の運命」☆3
{netabare}
大介が「自分が死ぬかも」「自分が達成できないかも」と考える思考は、キャラを徹底しているな。あのタックルは、一か八かだな。ここで黒岩の死。ある意味で、親離れ、自立。黒岩、良い奴過ぎるだろ。

《今後の展望》
大介がまともになった(大介の成長ほぼ完了という)ことで、いよいよ「世界のナゾ」に迫っていく展開かな。
{/netabare}

10話目「みんなの街」☆3
{netabare}
子供達の自立、を見せたいのですね。リビジョンズが、攻撃までの猶予を設けたのはなぜだろう? 普通に奇襲の方が良さそうなもんだけど。ケンサクの再登場は予想してたけど、ミロに暗殺命令か。

《今後の展望》
ミロはまあ、暗殺はしないでしょうね。んで、命令違反により、組織を脱退。渋谷側につくと。やはり、最後は皆で現代に帰還して、新薬の開発ですかね。
{/netabare}

11話目「最後の希望」☆3
{netabare}
ダイスケ、ようやく格好良くなってきたけど、なんか、寂しいな(笑)

《今後の展望》
ラストはやはり、現実世界に戻り、未来を改善するために、各自が奮闘かな。
{/netabare}

12話目「revert」☆3
{netabare}
つまり、最後にダイスケが戻れたのは、マリマリ達に観測された(認められた)ということか。

《今後の展望》
2期やるの? 劇場版かな?
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 38

65.5 2 タイムスリップで未来なアニメランキング2位
未来のミライ(アニメ映画)

2018年7月20日
★★★★☆ 3.2 (230)
868人が棚に入れました
とある都会の片隅の、小さな庭に小さな木の生えた小さな家。ある日、甘えん坊のくんちゃん(4歳)に生まれたばかりの妹がやってきます。両親の愛情を奪われ、初めての経験の連続に戸惑うくんちゃん。そんな時、くんちゃんが出会ったのは、未来からやってきた妹、ミライちゃんでした。このちょっと変わったきょうだいが織りなす物語。それは、誰も観たことのない、小さなお兄ちゃんの大きな冒険の始まりでした―

声優・キャラクター
上白石萌歌、黒木華、星野源、麻生久美子、吉原光夫、宮崎美子、役所広司、福山雅治
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

樫の木の記憶

細田守監督作品。

甘えん坊の4歳児くんちゃんに妹が出来る。
両親は赤ん坊に付きっきりで育児に追われ、
くんちゃんは家庭に居場所が見つからない。
疎外感を感じた彼は小さな樫が茂る庭へ飛び出す。
{netabare}そこには不思議な世界が待ち受けていた。
くんちゃんの心の冒険が始まる。{/netabare}

家族の絆を描くどこか啓蒙的な作品です。
ここにも戸惑ったレビューが数多くあります。
たしかに娯楽としては、弱いと思います。

家族とはそもそも偶然性で出来ている。
子供は親を選べないと言うが親も子供を選べない。
{netabare}ここで重要なことは、
偶然とも呼んでいい些細なことの重なり、
その繋ぎ合いが家系図を作るということだ。{/netabare}
家族とは、偶然性が生んだ共同体である。

もしもあの時、懸命に走らなければ。
もしもあの時、懸命に働かなければ。

歴史は選択した小さな出来事の集合である。
家庭を持つ方はきっと感じるものが、
あるのではないでしょうか、そう思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 50

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

これから子育てをする人が見るべき映画

おそらく、独身で一人っ子の人がこの映画を見ると、全く好感が持てないかもしれません(間違っていたらごめんなさい)

物語は
今まで両親の愛情を独り占めしていた主人公(くんちゃん)が、突然の妹(赤ちゃんのミライちゃん)の出現により、愛情を奪われたと感じ、嫉妬します。
結果として両親に駄々をこねます。妹を嫌いになります。
でも、不思議な出来事が起こって……

幼子がわがままを言い駄々をこねて泣くシーンが随所にあるので、独身の人が見ると不快に思うことが多いと思います。
でも
幼い頃の嫉妬やわがままは、誰もが経験しているはずです。
『自分は昔、こんなわがままを言って両親を困らせていたのか…』と感じていただければ幸いです。
そして、
これから育児をする方は、こんな時にどうすればよいかを考える良い機会です。

子育ては、親にとっても初心者です。
最初から上手くなんて行きません。
誰もがが苦労し、試行錯誤をし、汗まみれになりながら子育てをします。
だから、うまくいかなくとも落ち込まないでください。

最後に、この映画で福山雅治さんが、何気に登場し、カッコいいセリフを言います。
楽しみにしてください(^_^)。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 31

雀犬 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

子育てアニメでした・・・

観て来たよ。
えー、このアニメの感想ですが。
ホント「子育てアニメ」なんで独身にはつらい内容かと思います。
細田監督は「サマーウォーズ」からずっと
家族をテーマにしたアニメを制作してきましたが
過去作よりさらに直截的な作品だなと感じました。
ファンタジックなものを期待していると落胆するかもしれません。

親戚が集まって、しばらくしたら子育て話が始まって、
子供が泣くから寝不足だとか
なんやかんや苦労話を聞かされて、
ボクは興味ゼロでも適当に相槌打つしかなくて
でもやっぱり可愛いんだよなと
子供の写真を見せられて
ボクは「あ~可愛いね」と返すしかなくて。
最後は「子供はイイゾ!雀犬お前も結婚したらどうだ!」
みたいな。はぁ。


そういう居心地の悪さを終始味わうことになるかもしれないので
独身の皆さんは覚悟しておいた方が良いかもしれないです。
登場人物とのライフステージの違いは如何せん埋めがたいもの。

ただ家族持ちの方からも「子育ての苦労なんて現実だけで十分です」
といった否定的な感想をちらほら見かけたので
誰のために作ったのかよく分からない作品になってしまったようにも思います。

人物の描写は非常にリアリティー重視で良く出来ていたと思います。
なのでCVに声優を使っていなくても違和感はあまり感じなかったのですが
デフォルメがきいていないぶん
まるでホームビデオを100分見せられているような感覚がありました。

公開後の感想を見聞きした限り、予想以上に否定的な意見が多い。
我が子の成長を見届ける喜びを共有したいという思いに悪意はなくとも
ネットが普及し個人が情報を気軽に発信できる時代になった今、
SNSやBLOG、動画サイトで自らの幸せや充実ぶりをアピールする人が増えており
他人の自己顕示欲というものに皆うんざりしているようにも思います。

国民的アニメを作りうる監督として期待されていた細田さんも
自身の個人的な体験をベースにした作品を作るという
これまでの路線を変更しないと今後は大衆の支持を得られないのかもしれません。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 30

57.0 3 タイムスリップで未来なアニメランキング3位
アラタなるセカイ(OVA)

2012年10月20日
★★★★☆ 3.3 (52)
412人が棚に入れました
人口が激減し、人類は明日にも滅亡するという日々を送っている中、科学者の手によりタイムトラベル技術が完成した。
学校では適性検査が行われ、過去への適性がある者、未来への適性がある者、そのどちらの適正もない者が選ばれた。
少年少女たちは、人類滅亡を防ぐために過去や未来へと旅立ってゆく。

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

6000年後ってあんなに変わらないものなのか・・・

入間人間/著・深崎暮人/イラストによるライトノベル、

入間人間/原作・大岩ケンヂ/作画による漫画、

入間人間/原案・マッドハウス/制作によるアニメ

からなるメディアミックス作品群のアニメです。

アニメは未来編と呼ばれる部分の作品です。

適性検査によって選ばれた高校生が

6000年後の未来に行って調査をする。

そんな話でしたが、未来の風景ってそんなに変わらない

ものなのだろうか。人が直前まで存在して

いれば変化そきたしているし、人がいなくてなん千年も

たっていたのならもっと損傷の激しい状態に

なっているかと思います。

漫画、ライトノベルは読んでいないので背景的な

ことがわかりづらい気がしました。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 14

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

成る程♫ 

中高生による自主制作ムービーテイスト?

低予算で極限られた環境の中でも超SFが作れるプロットかな。
※此の作品自体が低予算と感じたわけでわ無いです。

例えば過疎って人が住んでない小さな街とか条件に合いそうな
廃墟の多い場所なら日本の至る所にある感じ。

廃工場 廃校 閉鎖された映画館などの撮影は簡単にできる。

4人の制服を着た女子高生が8割型メインで・・あと・・2~3人?
男子高校生がキーマンとして2人ほど 少しだけ登場する。

そして劇中劇の様なトリッキーな要素を入れることで
視聴者に夢落ちなのか 自主制作からの搦手なのか・・はたまた
この部分に何らかのヒントがあって実際に何かの謎が解けるのか?
とか 諸々の勝手な想像をさせる感じかな?

それらの映像だけで 人類滅亡寸前とか その人類の存亡をかけた
プロジェクトとか タイムトラベルとか超SF的なものを表現する。

全ては中心人物による設定台詞だけで補足された世界観であって
其れらしい街並みや廃墟以外「決定的な映像」は何もありません。

強いて言うと流石に現存する鳥類の常識を超えた怪鳥?や変な魚は
CGなり特撮なり必要でしょうが、其処が実写ではなくアニメなので
脳内変換を巧く利用されている感じもします。 

魚も鳥も一般に認知度が低いモノが沢山居ますし撮影方法や加工
によって今でもCGだの特撮だのと大袈裟な事でなくても充分映像化
可能な範疇の違和感しか無いので・・あの映像だけでは判断しにくい
感じかな。普通ならファンタジー要素だけどwそういう部分でも・・
メインの登場人物が4人という部分や冒頭の自主制作映画云々の部分
の効果とアニメ作品だという点が効いてる感じかな。

4人の女の子がメインで男性視聴者が喜びそうな映像が確りしてる。
スカートひらひら生足アピールやローアングルの多様や濡れた服を
絞ったり無造作に置かれた濡れた下着のカットやら序盤にキャラの
魅力やら何やら確りアピって媚びている。

4人の会話が如何にもアニメ視聴者が望む女子高生という部分で
小難しい科学的部分を一切曖昧にして、其処に恋愛要素なんかも確り
淡い感じで入れてる・・「どうせ適正で選ばれただけだから」という
ような台詞で至極当然のように SF的映像がない事を疑問に思わない
様に・・まるで物語に不必要な物にして巧く逸らしている。

クライマックスでパラレル世界云々の町並みでさえ近未来的なオブジェ
をひとつアピールしているだけで一切確信を持たせない様徹底してる。
キーマンといえる?一人が登場しても尚 真実は語られない。

クライマックスも感動的に演出されているが 感覚的なもので一切
確信的な映像がないので 見た人の感性と想像力に内容を委ねた感じ。

過去編(漫画) 現在編(小説) 未来編(アニメ)となっている
ので 此のアニメを見てしまうと漫画も小説も凄く気になります。
そうした意味では良く出来ている方かなと感じました。

印象的な映像と其れを自分に都合よく解釈させる其れらしい台詞で
巧く欺き虚実を不明瞭にして あたかもありえそうな話として納得
させたり感動させるという部分に特化した教科書のようなアニメかな?

投稿 : 2024/11/09
♥ : 5

coldikaros さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

完全に雰囲気

もう完全に雰囲気を味わうためのアニメですね。
いわゆる単純な物語としては破綻しているといってもいいレベルで、キャラの反応もどう考えても違和感があります。
しかし、このアニメの場合そのギャップを用いて世界観の雰囲気を形作っているようです。
短い作品なのでしょうがないですが、説明がかなり少ないので、必然的に小説版と漫画版を読むことが求められてしまうと思います。
できれば単体である程度掴めるようにしてほしかったですが、まぁこれもしょうがないでしょう。
小説版と漫画版、それにアニメはそれぞれ違う時間を描いており、それぞれタイムトラベル開発を軸として、現在、過去、未来を描いていきます。
その発想と作品の展開は素晴らしいものがあると思います。購買者側としても単純に興味がひかれます。
面白い作品群だとは思います。ですが、単体としての評価はあまり高くはないと思います。
終末的な未来や過去、などという設定に興味をもてるのなら、小説や漫画も合わせておすすめできます。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 4

70.6 4 タイムスリップで未来なアニメランキング4位
ノエイン もうひとりの君へ(TVアニメ動画)

2005年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (672)
4656人が棚に入れました
15年後の世界「ラクリマ時空界」は、もう1つの世界「シャングリラ時空界」と恒常的な闘争状態にあった。
地上は荒廃し、人々は地下での生活を余儀なくされている。「竜騎兵」たちは超常的な戦闘能力をもって、シャングリラから送り込まれる兵器・遊撃艇を撃破する。しかし、ラクリマの劣勢は誰の目にも明らかだった。かくして竜騎兵に、シャングリラの侵攻を防ぐ切り札『龍のトルク』の奪取が命じられる。
現在、夏。函館に住む小学6年生上乃木ハルカは、友人たちとともに残り少ない小学生生活を満喫していた。唯一の気がかりは、中学受験を母親に強いられ、ストレスで押し潰されている幼なじみ後藤ユウのこと。
そんなハルカの前に、黒いマントをまとった一団が現れる。彼ら――ラクリマから転移してきた竜騎兵たちは、ハルカを『龍のトルク』と呼んで付け狙う。その1人カラスは、他ならぬユウの15年後の姿であった。

声優・キャラクター
工藤晴香、瀧本富士子、中井和哉、宮田幸季、千葉紗子、名塚佳織、喜安浩平、小山力也、本田貴子、白石涼子、鈴村健一、三宅健太、岡村明美、田中敦子、大原さやか、藤原啓治、中原麻衣

ワタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

未来は僕等の手の中

本作で最も秀逸な点は、ズバリ、巨大な仏像を模した遊撃艇のデザインでしょう(笑)
あの常軌を逸した気色悪さは正直クセになるw
子供の頃に見てたら一生もののトラウマになってたかもしれませんw

でもこの作品、子供にこそ観てほしいなぁと思ったりもする。
ストーリー自体は言われてるほど難解じゃない。
量子力学を扱っている作品なので
馴染みのない人にとっては聞き慣れない専門用語が飛び交いますが、スルーしても問題ない。
寧ろ知識が一定以上ある人の方が、粗が気になって楽しめないかもしれない。
ただ「シュレディンガーの猫」の理屈は何となくでも抑えておいた方がいいかも。
(箱の中の猫は、観測者が中身を認識するまでその生死は確定しないっていう例のアレ)

ストーリーは基本的には小学生の子供たちの目線で描かれます。
舞台となる函館の美しい風景と、子供たちのリアルな日常描写が素晴らしい。
子供たちは様々な「未来」と干渉する。
その多くが悲惨極まりないものだったりするけど
それは未来であって未来じゃない。あくまで可能性の一つに過ぎない。
「確定した未来なんてクソ食らえ、未来は何が起こるか分からないからこそ面白い」
いいじゃないですか、夢があって。
登場人物が、まだ将来への選択肢の幅が広い小学生だからこそ説得力も生まれる。
運命論ってやつを真っ向から否定してくれる作品です。


○絵

この作品に対する作画評価は
その人にとってアニメの作画に何を求めてるかを判別するリトマス試験紙のようなもの。
本作の作画、とにかく安定しない。絵柄も回によってコロコロ変わったりする。
個人的には面白い試みだと思うし、作風にも合ってるので良いんじゃないかと。
戦闘シーンは圧巻。派手なエフェクトと大胆な崩し。輪郭線までも荒く歪ませています。

○音

壮大かつ荘厳なオーケストラ調のBGMは迫力満点。OPも歌詞、曲、映像いずれも素晴らしい。
またSEの作り込みも特筆すべきでしょう。
作画ばかり注目されますが、それと同じくらい音響への拘りも感じられます。


難点を挙げるとすれば、後半の展開がやや単調。盛り上がるんだけどあっさり気味。
単純な面白さという意味では、第12話がピークだったような気がします。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 41
ネタバレ

disaruto さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

量子力学をテーマにした本格派SF

制作はサテライトのオリジナルアニメです。
ジャンルはSFラブストーリーです。


上乃木ハルカは終わりかけの夏休みを友人たちと楽しんでいた。
気がかりは、彼女の幼馴染である後藤ユウが受験にまつわるストレスでつぶされそうだったことくらい。
そんな中、ハルカは一人の男と出会う。
なんと彼は15年後の「ユウ」であった…


本作は音楽が秀逸です。
劇場版仕様な重厚感のあるサウンドを楽しめます。
OPも良し。
作画は戦闘シーンでわざと崩すことで迫力を演出しています。
でも全体的に安定はしていないですね。
小学生が主人公、かつ「萌え」一切皆無な絵柄なので人を選びそうです。

量子力学がメインで扱われており結構難しいです。
加えて序盤から伏線を張るタイプの作品なので、整理して見ないと何やっているのかいまいち分からなくなる可能性があります。
その割にはキャラの行動原理がわかりやすいので、感情移入は結構しやすいはず。
ユウのへたれっぷりに少々イラつきますが、そこは我慢。

舞台が函館、ラクリマ時空界、シャングリラ時空界の三つに分かれています。
それぞれの野望が主人公ハルカの周りで渦巻くというのが基本構造です。
なかなか登場人物が多いので把握するのは結構大変かもしれないです。


「認識」が重要な要素として出てきます。
「認識」することで事実として世界が確定する。
{netabare}ハルカはこの世界で唯一時空に干渉できる存在です。
それは「龍のトルク」を持っているからであり、これを奪うために各勢力が動いています。
彼女を一身に守り続けるカラスがとても印象的。
ラストではユウも格好良くなりましたね。{/netabare}


総括して、硬派系SFが見たいという方は楽しめそう。
なかなか見ごたえのある、良くまとまった作品です。
加えて「シュタゲ」好きならばやっていることは似ているので挑戦してみるのも良しです。
難点は舞台があっちこっちに飛ぶのが見づらい点、2クールで中盤ダレる点でしょうか。
どうでもいいですが、何気に著名声優陣のオンパレードですよ。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 40

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「僕の大切な人を奪いにきたのは、僕だった」・・・このキャッチに込められたものを感じてほしい(80点)

全24話。
2005年作品。アニメオリジナル。

個人的満足点:80点
アニメ系統:SFアクション&純愛

このアニメの率直な印象としては敷居が高い。
独特のキャラデザ及び作画、SF要素に量子力学、序盤の意味不明さ。
これらの要素のために取っ付きがかなり悪い。

さらに最近流行りの萌えとか厨二とか皆無に等しいため、
そういったアニメが好みの方にはさらに敷居が高い。

しかしながら、それぞれのマイナス要素は決して悪いものではなかった。
独特のキャラデザは萌えに走らずキャラの魅力を出すには十分。
作画はこれを作画崩壊ととらえるのか?
挑戦ととらえるかで意見が分かれるところではあるが
色々な試みがなされていたし、動きに関しては申し分ない。個人的には評価したい。
(どこかで観たことある雰囲気だと思ったら、鉄腕バーディだった。)

量子力学設定も用語が難しくさせているが、あまり難しく考えなくても話についていける。
そんな難しい言葉なんか考えずに、人と人とのつながりや
人が存在するためにはという部分に思いをはせらせて視聴していただきたい。

音楽は◎
OP曲はeufoniusが歌う。
作品の雰囲気にマッチしていた。
作中のBGMも重厚で作品をより盛り上げていた。

これから視聴しようという方は
それぞれのキャラの心情にふれながら、
キャッチコピーの本当の意味にたどりついて欲しいところ。


と、まあ小難しい印象のアニメではあるが
つまり、何が言いたいかというと

サブタイの「もうひとりの君へ」がぐっとくる。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 29

82.6 5 タイムスリップで未来なアニメランキング5位
トップをねらえ!(OVA)

1988年10月7日
★★★★☆ 4.0 (782)
3420人が棚に入れました
人類が宇宙に進出するようになった時代、地球は宇宙生物群(通称・宇宙怪獣 (STMC))による激しい攻撃を受けていた。その脅威に打ち勝つため、地球はマシーン兵器の後継機であるバスターマシン「ガンバスター」を製造。その搭乗員に選ばれたトップ部隊隊員の一人であるタカヤ・ノリコの双肩に人類の未来がかかる。

声優・キャラクター
日髙のり子、佐久間レイ、川村万梨阿、若本規夫、渕崎ゆり子

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

大まかで大掛かり

1988年発売のOVA作品。

宇宙怪獣という脅威にさらされている時代の話。
主人公のタカヤノリコは、故人である宇宙飛行士を父に持ち、宇宙に憧れる女の子。
宇宙に出るための訓練学校に入学するものの、マシンの操作は全然だめで、「全滅娘」と呼ばれる始末。

ところが、学校にやってきたコーチに素質を見出され、パイロット候補に選ばれる。
優秀な生徒たちからの嫉妬に耐えつつも、パイロットになる特訓を始める。

というように導入部はスポ根風味。

ロボットが腕立て伏せやジョギングをしているようなシュールなシーンに、最初はどうなることかと思っていました。
しかし、宇宙に出てからが雰囲気が変わります。


とにかくスケールがでかいですね。
とてつもなくでかい人工物に、圧倒的を通り越した物量。

短いストーリーに対し、数の暴力は効果的です。

「いまさらりととんでもない数字を言ったぞ」
「どうなってるんだこの世界は」

と、世界感に対する興味を否が応でも引き立ててくれます。
やっぱりSFは壮大じゃなきゃ。

また、敵の不気味さや初戦闘シーンのリアリティもお気に入り。
宇宙で戦闘したらこうなるよね、って。


ただ、世界の命運を賭けているプロジェクトにしては軍規が緩く、
敵と戦う時以外にはあまり緊張感がありません。

また、感情をじっくり描いているわけではありません。
ノリコが成長したことは分かりますが、どうして成長したかという部分が分かりにくいです。
そのため、葛藤の解決がわりとあっさりしたものに感じられます。

戦闘描写や熱のこもった演技、最終話の描き方と、
ストーリーより演出を重視しているように見受けられます。

理系としてはおいしいですが、文系としてはちょっと物足りない感じ。
パロディだけではなく、人物描写がもっと繊細であれば良かったです。
しかし、たった6話ということと、時代を考えれば贅沢な話。


さまざまなアニメに影響を与えた作品。
自分でSFを書くとしても影響を受けそうです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 50

ワタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

奇跡は起きます!起こしてみせます!

庵野秀明が手掛けるGAINAX初期の代表作。SF熱血ロボアニメ。OVA、全6話。
人類の存亡を懸け、宇宙怪獣との戦いが繰り広げられます。

1話冒頭から、ロボットが腕立てや組体操やランニングとかやってて吹きましたw
一体この動きに何の意味があるのか?全く実践的ではないけど笑えるからよしとしましょう(笑)
そんな感じで序盤はふざけたノリですが、徐々にストーリーはシリアスに移行。
後半3話はガチです。問答無用で燃えさせてくれます!そして感動のラスト・・・

バトルや合体シーンは最高に熱くて爽快。
ガンバスターに搭乗するノリコとカズミの息の合ったコンビネーションで
億単位の敵をぶっ飛ばしていく5話後半のバトルなんて最高に激アツですね~
壮大なBGMや声優陣の鬼気迫る感じの熱演も素晴らしく、テンション上がりまくり。

また、本作が名作たる所以は「ウラシマ効果」を作中に上手く取り入れた点にあると言えます。
光速で移動する物体は、時間の流れが遅くなるってやつですね。
周囲の時間の流れとは別の時間に生きることになる主人公たち。
この設定がストーリーを実にドラマチックに盛り上げてくれるわけです。

20年以上前の作品なので色々古臭いところはあるし、パロディやお色気要素も満載なので
苦手な人はとことん苦手かもしれませんが、話数も短いし個人的にお勧めしたい一作。
グレンラガンみたいな熱血アニメが好きなら、間違いなく楽しめると思います。

なお本作の主題歌は、シャブを吸うたび 気持ちよくって~♪ HIGHになっちゃった、
あの酒井ノリピーが歌っています。主人公のタカヤノリコ、その声優の日高のり子と合わせて
トリプルノリコ、ってのが売りだったらしい。OP曲はノリコだけにノリが良くて結構好きです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 44
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ロボに託した熱き想いは時を越えて……

庵野監督『シン・ゴジラ』地上波初放送を前に、
巷では晴れて大ヒット怪獣映画の関連作となった『エヴァ』一挙放送などが催されています。
私としては庵野作品で巨大な敵の威圧感と言えば、使徒だけでなく、
このOVA作品『トップをねらえ!』の凶悪宇宙怪獣も思い出さずにはいられない存在。


この宇宙怪獣、とにかくデカイ!デカすぎるw
ボスはデカければデカイほど良いという80~90年代前半のラスボス感の極致。
設定見ただけで諦めたくなる圧倒的なデカさ。
さらに取り巻きの雑魚の物量も凄まじい。一億、二億当たり前w
ゴジラの強大さに絶望した方々にも是非、
この宇宙怪獣討伐の無理ゲー感は味わって欲しいなと思います。


古今東西の神話、科学のウンチク、過去のエンタメ作品のオマージュ等を
全力投入して考察したくなる設定をそびえ立たせていく、
監督の作風は、本作でも相変わらず……。
と言うよりOVAという解放区で、色々、たがが外れて絶好調♪

SFオタクを存分にこじらせた末に編み上げた
宇宙は真空ではなくエーテルで満たされているとする“エーテル理論”を軸にした、
科学設定から迸る、熱い解説の数々は、
文系の私が一度、聞いただけでは半分も理解できない感じですが(苦笑)

ワープ移動等を可能にすると同時に、
それでも越え難い壁も人類に突き付ける、硬派な世界観を形成。
知恵熱が出そうな程、設定を詰めて、突き詰めて、苦境を示しておいて、
結局、それを突破するのは、努力と根性だ!ロボットだ!イナズマキックだ!
この明快なノリこそ、ロボットアニメの醍醐味です♪


生脚を曝けた女子の体育会成分と熱血ロボット成分の化学反応を試みているためか、
ロボットも腹筋に、腕立て、ランニング。
さらには{netabare}縄跳びに、組み体操、スパーリングまで披露w{/netabare}
美少女パイロットたちと一緒に汗を流して?作品を温めます。


そして何より熱いのが、
{netabare} 本作が一体のロボットに託した全人類の想いが、時の壁をも突破するという展開。
SFでは、しばしば、長距離移動や時空の歪み等で、
登場人物が浦島太郎になったり、時の流れの相違に男女が引き裂かれたりします。
本作でもまた、時間のズレによる悲哀を表現します。

でも、そこで落ち込むだけで終わらないのが本作の非凡な所。
“ウラシマ効果”上等。例え、時を隔てても、このロボットに賭けたい願いがある。想いがある。
むしろ、ここからが真骨頂。努力と根性だ!スーパーイナズマキックだ!
その情熱が表現されたシーンの数々に胸が熱くなります。{/netabare}

ラストは日本のOVA史上でも屈指の名シーンだと思います。


この庵野作品もまた物語の始まりとなった2010年代が、
今の時代に追いつかれた作品となりました。

が、例えば一体のロボと言う一点に、人類の英知を結集させ、難局突破を目指す。
後年の庵野作品における「ヤシマ作戦」や「ヤシオリ作戦」にも通じるこの熱量。
時を越えても冷めることのないこの熱い魂は、幾千年、語り継がれて行くのだと思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 42

60.3 6 タイムスリップで未来なアニメランキング6位
NORN9 ノルン+ノネット(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (199)
1029人が棚に入れました
列強各国が海外に進出した時代。長らく続いた閉鎖された時は崩壊し、革命と自由主義が世界中に広がっていった。新しい価値観はやがて新たな衝突を人々の中に生むのか…。魂と大地が病めるその時、空に光る球体が現れ、世界の囲いを取り去る、あなたは自分という輪の内側と外側どちらが大切ですか?

声優・キャラクター
藤村歩、梶裕貴、下野紘、佐藤拓也、高垣彩陽、小野大輔、斎賀みつき、遊佐浩二、瀬戸麻沙美、杉山紀彰、杉田智和、吉野裕行、阿部敦、市来光弘、浜田賢二、やなぎなぎ

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

綺麗で緻密・・・溜息しか出ないほどキャラデザに惚れ惚れしちゃました^^;

この作品の事で知っていたのはオトメイトさんの作品である・・・という事だけです。
オトメイトさんの作品は、これまでAMNESIA、BROTHERS CONFLICT、DIABOLIK LOVERSと視聴してきて、これが4作目の作品になります。これらの作品には共通点が2つあると思っています。
一つ目主人公は女性でたくさんの男性に囲まれている・・・しかも男性はみんなイケメン・・・これは所謂逆ハーレムというやつなんでしょうか^^;?
純情可憐で儚げ・・・風が吹いたら飛ばされてしまいそうな弱さと脆さを併せ持つ女性・・・
逆ハーレムの主人公は、ハーレム主人公の無双系とは対極に位置するんですね^^
男性を対象としたハーレム作品があるのだから、その逆もあって然るべきだと思います。
そして共通点の2つ目はどれもキャラデザが半端無く綺麗・・・という事です。
キャラデザだけで魅入ってしまいそうな作品・・・がオトメイトさんの作品に対する私の印象です。

でも、この作品は先の3作品とは少し異質です・・・なぜなら登場する女性キャラが一人じゃないので・・・^^
この作品では11人の少年少女が「ノルン」という空飛ぶお城の様な乗り物で世界を旅する物語です。
11人の少年少女はそれぞれ「特異能力」の持ち主でもありました。
彼らは同じ特殊能力の仲間を集めながら旅を続けてきました・・・まるで運命に導かれるように・・・
そして最後の一人である「こはる」がノルンに乗り込み・・・物語が動いていきます。

一つの場所に集まった11人の少年少女・・・彼らは見ず知らずの人達だけで構成されている訳ではなく、中には消えない確執をお互いの胸に刻みあった同士や、幼い頃に交わした約束を忠実に執行していたり・・・そのため、相手によってお互いの関係がとてもいびつに歪んでいるんです。
その関係が物語の進展と共にどの様に変化していくかが見どころの一つだと思うのですが、正直この作品は尺の足りない系の印象です^^;

主要登場人物が11人・・・それが3人の女性を軸に物語が回りだすという展開は悪くありませんでしたが、この展開で11人を描くなら間違いなく1クールでは短かったと思います。
制作側もそれを意図して特にスポットを当てるべきキャラを重点的に描いていたのは理解できます。
でもそれぞれ背負ってきた過去・・・そしてこれから紡ごうとしている物語は当然一つじゃないので、規模の拡大した物語をしっかりと受け止める事で物語が流れていくのだと思うのですが、この作品ではそこに尺の限界があったように感じました。

それに11人以外にも物語の中で鍵となるキャラも出てきてましたし・・・
こうして振り返ってみると、ゲームって物語の内容がアニメより深いんですね^^;
でも、ゲームでは3人の女性を攻略する内容の様ですが、アニメを見た限りだと攻略する・・・は個人的に路線が違うように思いました。
攻略って、相手から何かを攻め取ったり相手を打ち負かすこと・・・じゃないですか。
彼らの抱えていた確執は攻略したら払拭できる・・・そういう類のモノでは無いと思っていたので。

尺の足りなさによる説明不足は否めませんでしたが、それでも毎週結構視聴を楽しみにしていたのは、惚れ惚れするようなキャラデザと声優さんの演技・・・そしてサプライズがあったからです。
そのサプライズが気になる方は是非本編をご覧下さい。
エンドテロップを見たら・・・きっとビックリすると思います^^
一度知ってしまったら、もう気にせずにはいられません・・・^^;
毎週の出番が楽しみでした^^

オープニングテーマは、やなぎなぎさんの「カザキリ」
エンディングテーマは、織田かおりさんの「ゼロトケイ」
どちらも発売当日に購入しちゃいました^^;
やなぎなぎさんの曲は抜群の安定感・・・思い切り身を委ねながら聞いています。
今期のアニソンBEST10に入る事間違いなしです。
ゼロトケイも私のツボに入る曲でした。

1クール12話+総集編1話の作品でした。もし総集編ではなく本編として描かれていたら・・・とも少し考えましたが、この物語をしっかり描こうとするときっと+1話くらいじゃ足りなさそうですね^^;
こういう作品がしっかりと尺を取って制作されると視聴者としてはとても嬉しく思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 16
ネタバレ

空知 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

想像以上にスケールの大きな物語に圧倒されました

乙女ゲーム原作。原作未プレイ。

鑑賞を始めてから、話がなかなか見えてこないため、どうしようか迷った作品でした。
ゲームプレイ組でないと話が分からないのだろうかとも思いましたが、結果的に最後まで観てよかったと感じています。途中で視聴断念した方の気持ちもよく分かります。
視聴には集中力が必要ですし、観ようという決意がないと完走できないと思います。
未プレイ組には、一度観ただけでは分からないほど複雑です。私の場合、もう一度見直したくらいです。2度目には見落としの部分も発見し、ようやくストーリーが掴めたものの、今なお不明の部分があります。

作画は、キネマシトラス×オレンジ。とても綺麗です。

話自体が謎謎のようになっているため、私の場合は、全貌を知りたいという好奇心が視聴意欲に拍車をかけました。
ミステリーではないのですが、ストーリー構成自体が謎に満ちた仕掛けになっており、「最後まで観て話が分かるのなら、この謎解いてやろうじゃないか」という好奇心旺盛な方にはおすすめです。

乙女ゲームらしく、男子は当然イケメン揃いですが、女子3人がとても魅力的なキャラクターです。

本作では、メインヒロインが「こはる」になっていますが、ゲームでは七海、深琴ルートもあるようです。
個人的には、七海が好み。どことなく綾波的で、謎めいた感じがよかったです。
まあ、アニメ化するに当たっては、こはるをメインヒロインにするのが一番無難だったと納得。

絵も綺麗、音楽良しですし、実に丁寧に作られており、予算をかけているんじゃないかと思います。
ストーリーもしっかりしていて見応えのある作品です。

一点だけいただけなかったのは、{netabare}一組の男女がイチャイチャしすぎで、あれではバカップルです。ただ、孤独が長かった彼女には、それほど相手を深く想う気持ちのわけも理解できます。{/netabare}しかし、せっかくの壮大な世界観なのですから、恋愛を控えめにすれば観やすかったのにといういう思いが残ります。

ラストも恋愛で終わったのは仕方ない幕引きですが、もう一工夫あればと残念。ただ、全体的には良作だと評価は高めです。

OPは、やなぎなぎの「カザキリ」。謎めいた歌詞で、曲の雰囲気も幻想的でストーリーにピッタリ。
やなぎなぎは、作品の中で声優としても活躍しています。

EDは、織田かおりの「ゼロトケイ」。この曲にはハマリました。
素晴らしい曲で、この壮大なストーリーにピッタリの曲であり、2016冬のアニソンでは一番好きになりました。
ダウンロード版を購入したほどお気に入りで、個人的には、べた褒め状態です。


ストーリー:ネタバレ注意です!

!いつか視聴予定のある方は、以下を読まないでください!

【ノルン+ノネットは、ネタバレしてしまうと全く楽しめなくなるほどネタバレ厳禁の作品です】


{netabare}人類は世界大戦のような悲惨な戦いを防ぐためにリセットという操作を行ない戦争を回避してきたという歴史ループ作品です。登場人物たちが生きている世界は大正時代になっていますが、実際は3度目の歴史の中にあり、西暦8075年になります。リセットを行なうためには、愛音というアンドロイドが必要であり、そのアンドロイドがノルンという船に集められた9人の能力者の力を使う必要があります。船に乗っている能力者の能力は、

こはる:火で全てを焼き尽くす
久我深琴:結界を張る
不知火七海:記憶を消去する
結賀駆:緑を操り、植物の生育を促す
宿吏暁人:水を操る
遠矢正宗:過去を見る
二条朔也:未来を見る
加賀見一月:人に睡眠時の夢を見せる
乙丸平士:テレパシー能力

鈴原空汰という小学生は能力がないため、どうして船に乗っているのだろうかとずっと謎だったのですが、後半になってその謎が明かされます。彼は愛音を作った天才科学者のDNAを持った人物なのです。

歴史を操作する側の集団を「世界」といい、この「世界」がノルンに乗船している9人の能力者にリセットするかどうかを確認します。全ての能力者の同意があってリセットが行なわれるのですが、リセットに同意すると、自分の記憶が失われてしまいます。

ここで、「こはる」と「駆」の恋愛に絡んできます。
二人は船の中でお互いを想うようになるのですが、いざリセットを行なうかどうかにあたり、こはるはリセット後の世界がどんなものであるかを見ることになります(理由は不明)。

そのとき、こはるは、「駆くんのいない世界なんていやあーーーーー!いやぁ!!いやぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーー!!」と絶叫し(ここは笑うところではないのですが、私は笑ってしまいました)、能力である火を放ち、なんと船を燃やしてしまうのです!
こはるの駆を思う愛のすさまじさに圧倒されてしまいます w|;゚ロ゚|w
可愛い顔して、こえーな ∑(゚□゚;)

船から能力者達は逃げることに成功するのですが、駆だけが不明となります。こはるは駆を探しに後日船に戻り、半年後に駆が無事帰ってきます。
駆が「俺の名前、もらってくれない?」という場面で話が終わります。

このほか、「旅人さん」という「こはる」を船に乗るように言って去っていった男性(実は、駆の父親)や、深琴がいるノルンの「世界」とは対立していた側の男子との恋?、宿吏暁人と弟の関係、そこにまつわる不知火七海との過去などは、話が長くなりすぎるので省きます。{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 13

タケ坊 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

やっぱり女性&原作組向けかも

8話までの感想はそのまま残して、視聴後の物語の感想を続きに書きます。

やっぱり視聴途中でコメントを書くのは止めといた方が良いかも...と思ったり。。

この辺は今後どうしようか、難しいなぁ。



乙女ゲーム原作のアニメ化作品、ということで当然女性向けなアニメなんでしょうが、

とりあえず興味本位で視聴開始。

雰囲気は幻想的な感じで、悪くない。

こういう雰囲気はいわゆる「男向けアニメ」ではあんまり見られないですね。


☆物語☆

「能力者」と呼ばれるイケメン男子9人と、可愛い女子3人が「船」という球体型の空飛ぶ乗り物に乗って、

どこかに向かっている...というくらいしか分からないまま謎だらけ。「世界」とは何なのか?

キャラクターの過去、回想なんかもちょこちょこと出てきてはいるが断片的で、

いったい物語とどのように繋がるのか、人物関係含めてなかなか読み取れないまま、

男女がいちゃつき出したりして...こりゃぁ切る人続出だろ(男は)、と思いつつ観てましたが、

ようやく8話で世界観の説明があり、物語の本筋が見えてきた感じ。

なるほど、そう来たか、と。

後半一気に伏線が繋がって盛り上がってくるか、期待したいところ。


☆声優☆

女性向けアニメ、に相応しい男性人気声優たちの起用に抜かりはない感じだが、

なかなかバリエーション豊かなんじゃないかと思う。

OPを歌っているやなぎなぎさんが、声優としても参加しているのは興味深いけど、

最終話観て納得した。


☆キャラ☆

謎が多くあまり掘り下げも無いので、なかなか魅力が伝わりにくいところだと思うが、

女性からすればイケメン揃いの男子の中で、お気に入りが見つかれば良いのでは、と言う感じ。

主人公?のコハルはちょっとアホっぽいというか、ぽわっとした感じのキャラだが、

印象としては、うたプリの主人公とかとかぶる感じ。

女性向けアニメでの女主人公って、だいたいこういう我の強くない、

空気っぽい感じのキャラが多いように思うけど、これはある意味お約束なのかも。


☆作画☆

背景がなかなか味があって、全体的に淡い色使いが雰囲気を作り出すのに効果的に作用していると思う。

キャラデザインもクセがなく、男女とも綺麗に描かれているといった印象で平均以上かと。

CGはオレンジが担当、こちらも違和感のない作りでよくできてる。

正直あまり馴染みのない制作会社だなと思っていたけど、大手と何ら遜色ない出来で驚いた。


☆音楽☆

OP、ED共に本作の世界観によく合っていて、しっとりと聴かせる趣きのあるもの。

EDを歌う織田かおりさんは2007年の「バッカーノ」以来のアニメとのタイアップ曲みたいだが、

かなり良い歌い手さんですね、もっとアニメの曲歌ってもらいたいと思った。

EDの歌詞は8話を観た後だと、よく作品にリンクしているなと実感できた。

作中のBGMもムードを大事にした感じは好印象。



---8話以降の物語の感想---

なかなか物語の本筋が見えなかったんだが、8話でようやく目的が理解でき、

乙女ゲームっぽくないSF設定に良い意味で裏切られ、その後を期待したんだけど、

やっぱりと言うか、乙女ゲームの範疇の予定調和内に収まってしまったような展開には少々残念。。

簡単に言うなら、とにかくSFを恋愛要素で綺麗にまとめてみました、的な感じ。


男は過去の女に未練がましく囚われる、と言うのは、女性と違ってそういう生き物だから、

ある意味仕方ないし、自分もこれは共感できるところなんだが、

カケルのオヤジ...いつまで引きずってんだよ(笑)

これ、女性から見て嬉しいの?ヒクの?どっちなんだろう。。


で、人類の未来や大転換を左右する決断(リセット)が、能力者のさじ加減と恋愛感情で決まっちゃうって...

結果はああなったけど、これはちょっといくら綺麗に描いてるといえども雑かなぁ。。

ていうか、自分だけかもしれないんだけど、そもそもコハルがカケルにそこまで惹かれる理由が、

イマイチよく分からないんだよなぁ。。

これは女性なら共感できるところなんだろうか、自分が鈍いだけなのか。。


最後は恋愛モノとして綺麗過ぎる感は感じるものの、うまくまとめた感じだけど、

前半の解り辛さやリセット関連のくだりとイケメンキャラたちの掘り下げ具合などを観る限り、

原作やってる人向き、もしくはゲーム買ってくれってことなんだろうな、というふうに感じた。

まぁ原作ファン&プロモーション的な意味合いでは、決して失敗していないと思える仕上がりかと。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 10

63.5 7 タイムスリップで未来なアニメランキング7位
orange -未来-(アニメ映画)

2016年11月18日
★★★★☆ 3.6 (69)
359人が棚に入れました
「翔にあやまりたいと思っている」 26 歳の春──。須和弘人は、高校の同級生の茅野貴子、萩田朔、村坂あずさ、卒業後に結婚した高宮菜穂、そして、二人の間に生まれた子供と共に、桜の舞う弘法山を訪れた。彼らはそこから沈みゆく夕日を眺めながら、10 年前に亡くなった成瀬翔のことを考えていた。成瀬翔は高校二年生の始業式の日に、東京から松本市に引っ越してきた転校生。すぐに翔と親しくなった須和は、彼と菜穂が互いに思いを寄せ合っていることを知るが、それに気付かないフリをしてしまっていた。そして、17 歳の冬に突然、翔は全てを置いて亡くなってしまう。10 年後、翔の死が自殺だったことを知り、須和の後悔は募る。「自分は、翔から、未来も菜穂も奪ったズルいやつだ」。もしも、あの頃の自分が今の気持ちを知っていたら……須和は奇跡を信じ、過去の自分へと手紙を送る。そこに綴ったのは、これから起こる出来事と、26 歳の彼が抱える後悔と本心。そして、16 歳の自分へ向けたあるメッセージだった。その思いを受け取った 16 歳の須和。手紙の言葉に後押しされ、彼が最後にした選択が、“まだ誰も見たことのない新しい未来"を作り出していく。菜穂と翔がこれから描く未来とは?それを見守る須和の想いとは──。

声優・キャラクター
花澤香菜、山下誠一郎、古川慎、高森奈津美、衣川里佳、興津和幸

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

あの日から、この未来を二人に見せたかった…。

本作品のテレビアニメが放送されたのが2016年の夏なので、今から約2年半前になります。

10年後の自分から届いた自分宛の手紙…
現実での出来事が手紙をなぞらえたように過ぎていくので、否が応でも手紙の信憑性は高まっていきます。
その手紙を出した未来の自分は大きな悔いを残していました。
だから未来に悔いの残らない選択肢を選ぼうとみんなで懸命に努力する…
でも努力が必ず実るとは限りません。

この物語の顛末も決してハッピーエンド…ではありませんでした。
でも振り返ってみると全員がバッドエンド、という訳でもないんです。
そう感じてしまうのは、決して塞がる事の無い心に大きな穴がぽっかり空いてしまったから…

この作品が描いているのは、後悔を未来に残さない「if…」の世界を導き出す物語…
そしてこれまで知ることのできなかった「物語のその後」に触れる物語…
この物語の語り部は須和…

本作の主人公である高宮 菜穂に思いを寄せながらも東京から転校してきた成瀬 翔と、菜穂の気持ちを応援したい気持ちが誰より強い彼が、未来の自分から受け取った手紙には何が書かれていたのか…そしてその手紙をどの様に須和が解釈するのか…

序盤からいきなりコブクロさんの曲に合わせて懐かしい映像と展開が目に飛び込んでくるので、一気に記憶が甦ってくるのが感じられます。
テレビ版の物語が順不同で展開されていくのですが、どれも見覚えのある場面ばかり…
そういえば、どこまでも胸に染み込んでいく優しさと、痛いくらいの友達思いには何度も涙腺が熱くなりましたっけ…

物語は順不同に展開されるテレビ版の合間を縫って新作エピソードが織り込まれています。
だから序盤は見たことのある展開が延々と続く…という構成ではないので、序盤から見どころ満載です。
ただ、殆どいらっしゃらないとは思いますが、いきなりこの劇場版から視聴する一見さんには、難しい作品になっていると思います。

描かれているのはたくさんの笑顔…
その屈託の無い笑顔を見ているだけで幸せな気持ちになります。

テレビ版では苦しい事、悲しい事が沢山あって、何度も涙を流す場面を見てきました。
当然新作エピソードでも涙を流すシーンが無い訳じゃありません。
でも、流す涙の質が違うんです。

そうえいば、この作品のタイトルである「オレンジ」は、この劇場版でタイトル回収されましたが、この作品らしさに溢れていたと思います。

上映時間は1時間強ですが見どころ満載の作品です。
個人的には物語の終わり方に一抹の寂しさを感じてしまいましたが、気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

主題歌はコブクロさんの「未来」
テレビ版のエンディングでも使用されていたので、とても馴染のある楽曲です。

唯一気になったのは、この作品の上映期間が2週間限定だったことです。
もう少し上映期間が長くても良かったように思いますが…
そして我らが香菜ちゃんの仕事はこの作品でも完璧でしたね。
もう終始耳が幸せって言っていた気がします。

今期の作品の視聴が遅れ気味ですが、それでも時間を作って過去作の視聴を
続けていけたら…なんて思っています^^;

投稿 : 2024/11/09
♥ : 10
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

結構微妙な劇場版

ちょっとした総集編っぽい所がある劇場版です。
そして最大の謎、{netabare}手紙が過去に届いた理由{/netabare}が明かされます。

{netabare}しかしまあ、なんと都合のいい届け方だこと。
郵便配達人もびっくりです。
その上なんですか?夢オチですとぉ?
滑るどころかずっこけました。{/netabare}

確かに辻褄は合うけれど・・・
なんか台無し。
もう少しひねりが欲しいところです。

悲愴な割には雑な結末。
ラブストーリーの風上にも置けないアニメでした。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 9
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

須和 これでいいのか? な~んちゃって???

 TV放送のorangeは、かなり菜穂と翔目線での展開が多い話だったと思うです。これは、どちらかというと須和目線での話だったなぁです。TV放送以上に未来の須和と菜穂の心情が、出ていると思ったです。

 最初、ざっとTV放送のおさらいから始まったです。
 そして未来で菜穂達が、手紙を海に流すエピソードが詳しく見れたです。{netabare}バミューダ海域に流れて、菜穂達都合の過去に手紙がタイムスリップ。それを誰かが拾って日時指定で郵便する手はず。これが、うまい具合にいき、このアニメのお話を進めてしまう。誰もが普通こんなことできると思うだろうか?だけど、できなかったらこのアニメは成り立たないと改めて思うアニメだなぁです。

 自分に届いた未来の証拠を同封した手紙を見た、須和目線のお話が始まっていくのだが・・・。これはこれで、面白味あったです。結構、須和は、翔に駄々こねたり、時には手紙より自分を責めている感があるでしたです。翔を助けたい気持ちもありながら、菜穂の幸せを願う姿が、男らしいというのか?須和自身本当に納得できているのか?と思ってしまうです。そんな姿を見て須和に語るアズ、貴子、萩田も見所です。

 で、翔の命を救えた未来は、TV放送と違う未来になっていたです。それが、「須和 これでいいのか?」な未来だったです。菜穂はいいかもしれないけど、須和これからどうしていくのかなぁです。確かに6人+1人笑顔であることに変わりもないのだが・・・。菜穂~~TV放送でも言っていた、「翔が生きてても〇〇を選ぶよ!」とか言っておいて、お前なんだったんだぁ~~です。

また、翔を救うきっかけを翔自身も未練がまだあるのか?笑顔でかあやりたいとか言ってるし。そう何度も君たち都合でことは進むのかなぁです。

 と思った矢先、このオチ何なのかなぁ?と違う未来は????今までのは????。「オイ、オイ」とも受け取れてしまうラストかなぁです。{/netabare}

 にしても、これが本当に届くかなど否定もしたけど、「(手紙が、過去の自分達に)届かなくても出すことに意味がある」萩田の言葉は、どことなく心に染みるものがあったでしたです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 7

63.7 8 タイムスリップで未来なアニメランキング8位
NIGHT HEAD 2041(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (81)
265人が棚に入れました
超能力を持つが故に世界から迫害され“逃げる兄弟"霧原直人・直也。国家保安部隊として能力者を“追う兄弟“黒木タクヤ・ユウヤ。翻弄される2組の兄弟彼らは決して出会ってはいけない―――。
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

迷える羊

原作・構成・脚本、飯田譲治。
キャラクター原案、大暮維人。

超能力を持つがゆえに疎外される兄弟、
彼らの逃走劇は過酷な運命に翻弄されていく。
90年代、深夜枠のドラマにして、
カルト的人気を誇った超常SFスリラーが蘇る。

その異能の力は人の脳のどこかに眠り、
未知なる力を得たものの悲喜交々が、
不安と欲望に満ちた物語を支えていた。
ここではPSYCHO-PASSのような世界観で、
アクションがメインになるのでしょうか!?

兄さん、頭が痛いよ…。

4話視聴追記。
{netabare}非科学的な産物には思想統制があるのか、
特定の信仰を持つだけで裁かれるようだ。
能力は必ずしも人を幸せにしない。{/netabare}
これこそがかつて語ったことでしょう。
暴かれる負の感情、らしくなってきた。

最終話視聴追記。
物語は洗練されているのでしょうが、
{netabare}二組の兄弟は大きな役目を負いすぎている。
なんて贅沢な悩みで、そんな印象を受けたり、
しかし事件の真相には辿り着いた。{/netabare}
あの凄惨な記憶の光景、その真実と意味。

来るべき世界は迷いなきように。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 22
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ミレニアム前と後での時代の空気

+ultra枠 飯田譲治による脚本


あっちもこっちもそっちもフジテレビですね。楽しくなければテレビじゃない!でしたっけ?
もちろんトヨエツ&武田真治の同名作品は存じ上げておりますが、放送時間帯には寝てましたね。
サイキックな霧原兄弟を中心に繰り広げられるSF作品です。30年くらい前にドラマ化されてけっこう人気がありました。
当時だと超古代文明や精神世界・超常現象など世紀末に向かう時代にオカルトな気分がマッチしたのでしょうが、もし風味がそのまま現代に移植されたのならきっと新鮮に感じることでしょう。
主人公桐原弟は『進撃の巨人』アルミンみたいな優男な風貌で当時の武田さんとのイメージとも合います。それが30年後は筋肉系サックス奏者ですからね。どんな変化がなされてるかも楽しみでした。

結果は可もなく不可もなく。そしてどんな話だったかいまいち入ってこない。
ややネガ寄りですがところがどっこいこれからの方向けに特長3点

1.映像綺麗

 CGです。そのCG表現もここまでできるんだーと驚く映像。作品の特性上サイキックバトルが展開されるわけですが迫力や演出は一見の価値あるやもです。合わせて音響も◎。今クール(2021夏)のバトルものがなかなか苦戦していた分相対的に高く評価してるかもわからんですが、雰囲気を堪能するつもりで手を出していいかもしれません。

2.実写畑

 ここ1~2年で実写畑のクリエイターさんのアニメ参戦続々で今回もそのケース。お世辞にも高評価とはいえないこれら作品もそのうちクリエイターさん達が慣れてきたら化けるかもしれません。少なくとも我々が見慣れてるアニメアニメしたものとは違うんですよね。下手に染まらず馴染むとこは馴染んでほしい。異色のアニメという位置づけで良いでしょう。

3.科学ではなくオカルト

 これがSFの範疇なのかはよくわかりません。ただSFってほぼ科学をモチーフにしています。そんなあなたに“超能力”。異能って現在だと人外さん用意したり異世界いかないと説得力を持たせるのに難儀するんでしょう。世紀末過ぎて21世紀を迎えてノストラダムスがオワコンになり、その手前段階のオ〇ム真理教事件でオカルト気運はサーッと引いた気がします。2020年代にぶつけるには勇気のある行為といえるかもしれません。


とか言いながら話は覚えてない(笑) たぶんこんなだろうみたいな感想はネタバレ後述にて。

 ローンチタイトル

このイメージ。据置型ゲーム機の新発売に合わせて投入されるゲームソフトは、力作大作有名作とは別の角度でそのハード性能を自己紹介するようなタイプの作品をリリースしたりします。PCエンジン『THE功夫』なんてビジュアルすご!と思ったし、スーファミ『F-ZERO』は処理速度すご!と思った少年時代。
原作者がシナリオ書いてってのがウリかもわからんが映像と音響が楽しい作品でした。



※ネタバレ所感

■ほぼまとまりのない留め置きですが…

{netabare}主人公だった霧原兄弟さえも役割を果たして去っていくという結末は綺麗にまとめた感はある。ただ急ぎ過ぎてた気がする。{/netabare}

{netabare}『AKIRA』が禁書となってた第1話と禁書が解除され!?巷で読まれるようになってた最終回。{/netabare}

{netabare}超常現象に否定的だった灰谷の変化が良い。超能力を賛美するでも無条件に恐れて排除するでもなく落としどころ探し中の世界。{/netabare}

中庸を良しとしましょうってのは受け入れやすいかも。ゼロと100の間にはいろいろグラデーションがあるのよってのは大事な気がする。


■そういえば…

{netabare}『シュタインズゲート』の中鉢博士もロシアに飛んでたなぁ、とオカルティックなネタとロシアはよく似合います。ということで本作もおそロシアは健在でした。
{netabare}しかも周囲なにもないところに白地の四角い建物とか第〇サティ〇ン意識してるとしか…あの教団ロシア&北ルートもってたし(自粛){/netabare}
 {netabare}ナイト ヘッドギア で兄さん頭が痛いとか(強制終了){/netabare}{/netabare}



視聴時期:2021年7月~9月 リアタイ   

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2021.10.05 初稿
2021.11.27 タイトル修正/配点修正 -0.1

投稿 : 2024/11/09
♥ : 18

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

今期もドラマ畑からの人材流入

取りあえず本作は、超能力者を巡る様々な思惑が入り乱れる、近未来SF作品ということでしょうか。

フジテレビ系で深夜ドラマとして放送された『NIGHT HEAD』はもう30年近く前の作品ですが、その脚本やノベライズを担当した飯田譲治氏が本作でもシリーズ構成・脚本を担当したということで、霧原兄弟や双海翔子など両作品に共通のキャラクターも登場していることから、一応はドラマ版のリメイク作品的な位置づけになるんでしょうか。

ただ、作中年代も含めた設定の違いや、旧作にはいない黒木兄弟といったキャラクター脳追加もあり、ストーリー的には一応「別物」と考えた方が良さそうです。

本作品では国家による思想統制や超能力者の管理・独占と、それに反抗するレジスタンスといった構図でストーリーが進むみたいですね。

旧作が古いこともあり、特に旧作の視聴は前提とせず普通に本作のみで楽しむことができそうです。

2021.10.3追記:
最終話まで観終わっていましたが、更新が遅れていました。

キャラクターデザインがなかなか良かったですし、超能力バトル的な場面の演出も悪くなかったと思います。もう、日本でSFやるなら実写+SFXじゃなくて絶対アニメでしょう!

良いエンタメ作品でした。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 16

60.2 9 タイムスリップで未来なアニメランキング9位
GENE shaft[ジーンシャフト](TVアニメ動画)

2001年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (32)
124人が棚に入れました
21世紀後半…。無秩序に欲望を追いつづけ、その抑制ができなくなった地球人類は、いたずらに資源を浪費し、環境を破壊し、さらには根拠のない主義・主張に踊らされ、闘い、殺し合って、ついに滅亡寸前まで追い込まれた。
滅びを回避するために彼らがとった選択は、自ら強制的に進化する方法…あらかじめプログラムされたDNAから生命を産み出し、性格及び適正能力さえもコントロールする…すなわち遺伝子操作である。
この選択はさらに加速度を増し、I.E.O(地球統合政府)のもと、人為的に人口のバランスは理想的な男女比1:9に保たれ、人々が恋愛感情や支配欲を無くすことによって社会は安定していった。
こうして23世紀、完全なる遺伝子操作社会は完成した。

自分はなんだったのか さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

個性に乏しい

23世紀が舞台のSFモノ

ありがちな遺伝子操作で進化した人類が謎のリングにより地球が攻撃され
生き残りをかけて戦っていく、一応巨大ロボ系

頑張ってCGで綺麗に見せてもキャラに好感が持てない
作中に流れるギターの音色も耳についてイラつく
ラストはしょりすぎ、スニークどうなった
人類の行き先は?
もどかしさだけが残った。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 15
ネタバレ

Etzali さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

遺伝子の軸(ジーンシャフト)

(2012.11/10)
23世紀を舞台にしたSF作品、全13話。 時は23世紀、過去の過ちによって人類は存亡の危機を向かえた。

その23世紀は遺伝子操作社会で、男女比1:9という男性の私からしてみれば、おいおいマジかよ(-.-)!という社会であり、感情や欲など種の保存には不要なものは遺伝子操作によって排除された時代。

人格を決定づけるのは環境でもあり、性格でもある(環境≠性格)訳だがこの作品では環境(遺伝子操作社会)=性格(遺伝子操作によって造られたもの)となっており「人」個人としての意義がなくなった社会となっている。

本当にそれでいいのだろうか?

確かに遺伝子操作による社会の形成は科学が発達した時代には適しているのだろうが、今現在21世紀は、遺伝子操作によって生み出されているのはペットなどのごく限られた生物に過ぎない。(猫アレルギーを起こさないように組み換えされた猫など)


{netabare}この作品では、遺伝子操作によって感情までもが押さえつけられているレジスタ(感情を制御した人々)が登場しますが、彼女らも、マリオの言葉を借りると、「人間、遺伝子以外にももっと大切な何かがあるんじゃないか。 例えば、愛とか。」によって感情を取戻していく様は感慨深いものがあります。{/netabare}
ジーンシャフトには「愛」が関係しているのだと思います。
それを実感すると同時に人にとって根源的に何が大切なのかを教えてくれました。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 12

じぇりー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

「バグの中のバグだった」←いやこの作品がね・・・

視聴している間はそこそこ面白いと感じていたものの、いざ★評価をしてみると、そうでもなかったということに後で気付いた稀有な作品。

では何が「そーでもなかった」のか考えてみた。

・メカニックの設定が複雑かつ精密なものの、SFマニアしか喜ばない程、ストーリー的には殆ど機能しておらず、蛇足でしかない

・↑の割に説明不足な設定が多く、終盤で明らかになることを期待していた事さえ不明のままで終わった点が多数。

・完全な遺伝子操作により優秀な人間のみが存在する未来の人類という設定上、命のやりとりがあっても割とドライに話が進んでいく。

・↑の割に、様々なキッカケで突発的に感情的・感傷的になるキャラ多数。

・OP/ED/BGM全てにおいて音楽が作品にしっくりきていない。

・エピソード間の連結が上手くいっていない。(ドラマチックに終わったエピソードの次の回でも、冒頭から、まるで前回のことが遠い過去、あるいは無かった事のように淡々と始まる。)

例えるならまるで「砂漠」のような作品で、基本クールに淡々とストーリーが進み、ヒロインを除いたキャラの感情は良くも悪くも安定している・・・が、いざバトルとなると熱くなるキャラ、分かり易過ぎるフラグを立てるキャラがいて、観ている方はこの温度差について行けない。

全体的にストーリーの描きこみが足りないように感じたので、尺が短すぎたのかもしれない。
・・・かといって、これ以上長くされても観るかといえば・・・う~ん。。。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 7
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