スポーツで親友なTVアニメ動画ランキング 12

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のスポーツで親友な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月10日の時点で一番のスポーツで親友なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

89.0 1 スポーツで親友なアニメランキング1位
ウマ娘 プリティーダービー Season 2(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★★ 4.2 (677)
2182人が棚に入れました
「ウマ娘 プリティーダービー」は、Cygamesがゲーム・アニメ・コミックなどで展開するクロスメディアコンテンツで、競走馬の魂を受け継ぐ存在であるウマ娘たちが競い合う架空のレース競技<トゥインクル・シリーズ>と、一流の競技ウマ娘を目指す少女たちが通う「トレセン学園」を中心とした物語が描かれる。作中にはスペシャルウィークをはじめとした名馬たちをモチーフとしたウマ娘や、皐月賞、天皇賞といったレースが実名で登場する。2018年4月~6月にはTVアニメ「ウマ娘 プリティーダービー」が放送されたが、2021年1月4日より放送予定のTVアニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」は待望の続編となる。第1期ではスペシャルウィークとサイレンススズカを中心としたストーリーだったが、「Season 2」では伝説の三冠ウマ娘・シンボリルドルフに憧れるトウカイテイオー、そしてそのライバルであるメジロマックイーンにスポットが当たるようだ。

声優・キャラクター
Machico、大西沙織、和氣あず未、高野麻里佳、大橋彩香、木村千咲、上田瞳、田所あずさ、前田佳織里、花井美春、田澤茉純、遠野ひかる、矢野妃菜喜、立花日菜、沖野晃司、豊口めぐみ

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ソシャゲ原作アニメ史上初の大傑作。それでも現実を乗り越える者に惜しみない喝采を。

♪♪(BGM)「GIRL'S LEGEND U 」FULL ver


 ついに現れてしまったソシャゲ原作アニメの大傑作…、その名は「ウマ娘 プリティーダービー Season 2。


 スタジオ変更があったりしたが、正直1期とは比べ物にならないくらい進化している。アニメとしてのクオリテーの平均値は非常に安定しているし、なにより王道なストーリーが素晴らしい!。1期見てなくても全然問題なく見れるのも良い。


 本作においてはキャラクターもストーリーも実に上手く現実という神様が作った究極の創作物を生かしている。だからこそ、一本芯の通ったブレない無駄のない見事な物語が作られている。それはテイオーの不屈の物語であり、他のウマ娘たちの輝きである。


 本作においては主役のテイオーが気持ちよく勝つのは最初のダービーくらいでそっから殆ど艱難辛苦の連続であり、9話においては近年ではこんなに主人公を追い詰める展開ないわ!って神様の鬼畜ぶりが冴え渡っている。


 王道の作劇の一つはとにかく主人公を追い詰める「我慢劇」と呼ばれるタイプがあるが、本作は近年稀に見るその成功例だろう。


 「我慢劇」は70年代くらいまでは日本だけでなくアメリカ映画の世界でも見られたが、主人公が耐えに耐える展開の連続に観客が飽きちゃう問題が出始めて、80年代からドッカンドッカンノンストップアクションが主流となった。


 本作においてテイオーがひたすら追い込まれる展開なのに暗くもならず飽きずに見れるのは、全体的な作風の楽しさと、テイオー以外のウマ娘たちも非常にキャラが立っていて彼等の物語も凄く面白いからである。


 ソシャゲアニメにおいてはキャラが多すぎて、キャラを出すのがノルマみたいになってるアニメが目立ったが、本作においてはキャラは多いといってもフォーカスするキャラたちをしっかり絞っているし、彼等の物語が充分主役級といっていいくらい素晴らしい。


 そして素晴らしいストーリーとキャラを活かす演出の妙!。1話の引きから、この監督は只者ではないと思ったが、ちゃんと盛り上がる段階を踏み、台詞無しや少なくても魂を震わせる場面をいくつも作ってるのが凄い。そしてコミカルなシーンを適度に入れる大人っぷりも偉いねぇ…。


 大絶賛な本作だが、良かっただけに少々勿体なく感じたのは終盤の11話を丸々百合回に使っちゃった点。やはりaパートだけとかにした方がビワのキャラをもっと積み上げられただろうし、マックイーンの件だってもっと良くなりえたろうし、if展開をもっと描く余地もあったろう。


 ビワとの決着も、マキバオーオマージュでこのレースにいないずっと追い続けてきたルドルフ、そしてマックイーンのイメージと競っているテイオー…とかの方が感動も納得度も高かったかな。ビワ「そうか…、お前は一人で走っているのではないのだな。勝てぬわけだ…。」みたいな。まぁ、無い物ねだりかな。

 
 「諦めないこと」を「ひたむき」であることを無駄だなんて誰にも言わせない!。本作は王道のエンタメを突き詰めた結果、このメッセージを単なる言葉でなく心に刻みつけてくれる。テイオーは選ばれし者じゃない、自ら選択した者なのだ。
 

最期はニコニコの1話についていたあるコメントで締めたいと思います。


「ここに無敗の天才の物語は終わり。不屈の帝王の物語が始まる」

投稿 : 2024/11/09
♥ : 95
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ずっと先で待っている。あなたが復活して来るのを…

この物語は、主人公に感情移入できるかどうかで評価が全く異なります。

確かにこのアニメは競馬の馬たちを女性に擬人化させて描いており、受け取る人によっては女性蔑視(セクハラ)だと感じる方もおられるでしょう。

私も以前はそう感じていました。
でも実際に視聴してみると、主人公の心の葛藤にぐいぐい引き込まれてしまい、目が離せなくなります。特に物語の後半は感動の嵐でした。

まだ見てられない方は、見ることをお勧めします。
きっと感動で涙が流れるでしょう。


シーズン2での主人公はトウカイテイオウです。
彼女は無敗のまま2冠を征しており、その優れた疾走は多くのファンを魅了していました。
彼女の目標は、無敗のまま3冠を征してチームメイトのメジロマックイーンと同じレースで走ることです。

その彼女が突然、足を骨折します。馬娘にとって足の骨折は致命的です。
3冠の目標はついえてしまい、無敗の記録も途絶えてしまいます。
それでも彼女は諦めません。レースでメジロマックイーンと共に走る約束を守るために、懸命にリハビリをします。

そして…、{netabare}
ようやく足が完治したかと思ったら、またしても骨折…。それも二回続けて…
折れ癖がついたかもしれない。
三度目の骨折は、トウカイテイオウの心を打ち砕くのに十分すぎる出来事でした。
{netabare}
リハビリの最中にメジロマックイーンの走行時間を測定するトウカイテイオウは、あまりの速さに驚きます。
その速度は、かつて自分が走っていた速さ…。今となっては別次元の速さに思えます。
そしてつぶやくのです。
「そうか。そうなんだ。僕はもう… あんなふうには走れないんだ…」

いつの間にかトウカイテイオウの両頬に涙がこぼれ落ちます。
その涙はいつまでも流れていました。

このときのトウカイテイオウの気持ちが切なすぎて切なすぎて…
思わずもらい泣きしました。
{/netabare}
それでも必死に応援してくれる仲間に励まされて、トウカイテイオウは再びあがき続けます。
周りから何と言われようとも、どんなにみっともなくとも、あがいてあがいて、あがき続けて…
{netabare}
その矢先、今度はメジロマックイーンが繋靭帯炎を発症します。
選手生命にかかわる不治の病です。奇跡でも起きない限り治りません。
残酷な運命の仕打ちにメジロマックイーンは子供のように泣きじゃくります。

そのとき、トウカイテイオウが言うのです。
「今度は僕の番だ。今度の有馬記念で僕は奇跡を起こす。誰よりも速く走る。」

かつてメジロマックイーンが王者としてトウカイテイオウの復活を待ち続けたように、今度はトウカイテイオウが王者としてメジロマックイーンの復活を待つつもりです。
{/netabare}
そして運命の有馬記念が始まります。
有馬記念の出場資格はファン投票で決まります。
一年近く休んでいたトウカイテイオウが出場できたのは、多くのファンが引退セレモニーとして最後の勇姿を見たいがため。投票した人は勝つことなど誰も期待してませんでした。

しかし…、{netabare}ここで奇跡が起きたのです。
手に汗握る感動のレースでした。とめどなく涙が出てきました。
競馬界に奇跡というものがあるのならば、まさにこの瞬間でした。

これは1993年に実際にあった出来事です。競馬史上最も有名な奇跡のレースでした。
トウカイテイオウは実に364日のブランクを克服し、復帰一戦目にして王者へと返り咲いたのです。{/netabare}

{/netabare}
奇跡は、信じ続けて必死にあがき続ける人にのみやってくるのかもしれません。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 83
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

勝利の女神は観た子だけにチューをする

オリジナルアニメ2期


往年の名馬が萌え擬人化して駆けっこする作品。勝てば“ウィニングライブ”と称したステージを披露。
文字面だけ追えば大きなお友達向けニッチなニーズを狙い撃ちしたコンテンツと思われても致し方ないやつです。やれスポコンだ友情だと言われたところで手に取る気になるかは怪しい。
が、手にしたら最後でハマる沼。そんなおとろしい1期でした。コアとなる魅力については変わらずなのでお手数ですが1期レビューご参照ください。

ついでに言うと、せっかくお越しいただいてなんですが、競馬好きレビュアーさんの感想のほうが面白いのでそちらもぜひ。
1期はスペシャルウィークとサイレンススズカ。スイッチして2期はトウカイテイオーとメジロマックイーンが主役です。尺を取って掘り下げた主軸を横に置けば失速するリスクがあるものですが少なくともそうはならなかったと思います。
あらためて元ネタとなる名馬それぞれの物語がファンをひきつけて止まないことと、その史実を皮肉やパロディではなく作り手が真摯に受け止めて世に出した作品であることを伺わせます。
観る側も呼応しついつい自力で元ネタを漁りたくなるのではないでしょうか。本気は伝わるみたいな。時折イマイチアニメにて「原作読んで」の声が飛び交いますが、作り手の誠意に欠ける作品と判断したアニメの原作に手を出しづらいのは私だけではないでしょう。

作り手の本気といえば

 ・ソシャゲのリリース
 ・この2期の放送そのもの

良く実現させたものだと思います。
2018年の1期放送中から『ウマ娘』に触れる時は「ところでゲームはいつリリースされるのか?」は挨拶代わりでした。足掛け5年がかりでのリリース。
プロデューサー石原氏のCygames退職もあったかと記憶してます。そして元請けの制作会社を変更してのアニメ2期の制作。

注)以下1期ネタバレ
{netabare}「悲劇の名馬のIFストーリー」が1期なら「奇跡のカムバック」がテーマの2期です。{/netabare}
見事に史実をエンタメ化したアニメの傍らで現実世界でも「無理じゃね?」な困難を克服したことが想像に難くないコンテンツとしてパッケージトータルで評価したい良作です。
中の人たちも演ずる自馬の掘り下げは当然として“馬蹄”“産駒”“葦毛”などのワードが自然と出てくるあたり真摯に向き合ってる感マシマシでしたよ。
やや精神論に傾いちゃってお恥ずかしい限りですが、萌えっとしたのが苦手な諸氏向けに私が感じた“向こうの本気”をご紹介したかったと言い訳。

馬を萌え擬人化してライブまでさせる。こんなぶっ飛んだ発想って依って立つ文化の懐が深くないと出てこないものです。バルセロナやブラジル代表のスペクタクルなサッカーは確かな技術と重ねてきた歴史に支えられてることに異論はないでしょう。それと一緒。
ゾンビ+アイドル+佐賀県みたいなアニメもヒットしましたよね。アニメでなくても時代劇スターに金ピカ衣装とちょんまげ着けさせてサンバ(しかも曲調はサンバと別物)で踊る曲が大ヒットしてみたり、たまに意味不明なかけ合わせで心を揺さぶられる傑作が出てきますがそこに立ち会えた幸福を噛み締めることができる作品でもありました。



※ネタバレ所感

■目線ずらし

1期と同じ路線{netabare}(悲劇的な史実のIFストーリー){/netabare}にしませんでした。
{netabare}サイレンススズカ路線の構成なら主役をライスシャワーにしてたかと。前半盛り上げてくれたダークヒーローです。きっとこの馬で語りたい諸兄も多いはずでして、これまた石見さんの薄幸な声が良く似合うウマ娘でした。{/netabare}

 ・スペ→テイオーへとセンターの変更
 ・ストーリーの本筋で新たなヴァリエーションの提示 

これらを2期でやれたことによって「他のウマ娘も!」とおかわり期待効果が生じちゃいました。
優秀な原作のストックまだまだあるのでなおさら思いを強くします。


■Cygamesのゲーム原作

信頼してます。ゲーム原作でのハズレが少ない印象。
増えすぎたキャラを処理しきれず空中分解してその残骸が無数に横たわってるこの分野で他の制作者は見習ってほしいかも。
ゲームも好調みたいですしアニメとの好循環が生まれている例なのは言うまでもないんだけど、もし自分が仕掛ける側だったら、制約あるのなんて当たり前でそれに唯々諾々としヒットを狙わない仕事なんて面白くないだろうなと思ってしまう。
例えば馬主の顔色をうかがうことは悪いことではなく、そんなん含めて

 制約があるからこそ仕事は面白い

ガイアの夜明けかプロジェクトXで取り上げ可能な難作業をスピンオフにしたらいかがだろうか。


■駆けっこも○

1期はシンプルで、加速直前に足元映して直後から風のエフェクトを効かすみたいなのの繰り返しだったと思います。
2期ではそれに加えて“スローモーション”“広角で捉えた構図”“豊富なアングル”と飽きさせない。モノローグも心憎い利かせ方をしてました。そのことでドラマに加えて視覚的にも楽しめました。

ここ一番の足元アップ演出だってシンプルゆえに力強さはあるのです。
{netabare}有馬でもみんなの「行け!」の画を抜いてからテイオーが「勝負だ」とスパートかけるわけですが、直前に後方から足元を映してました。しかもですよ。よりによってですよ。骨折した左足で大地を蹴って最後の力を振り絞るのです。みんなの願い/自分の魂をここに込めてました。{/netabare}


そんな作画を高評価するのはいかがなものか。ときおり視界がぼやけ画面が良く見えなかったもん。


■群像劇の見本

“強敵”を“とも”と呼ばせるのは1980年代『北斗の拳』の発明。普遍性があり現在も時折見かけます。
テイオーがケガから復帰する過程で“とも”と呼べそうな娘たちがわんさか。1対1・1対2と閉じた相関ではないのに注意が分散しないのが不思議。

 {netabare}・真打ちメジロマックイーンは説明不要でしょう
 ・スピカの面々は言わずもがな
 ・復帰を信じて菊花賞に出走。「ケガの状態は関係ない」からの「おかえり」ナイスネイチャ
 ・ただの鬱陶しそうな娘さんという印象からまさかのツインターボ
 ・有馬でのライスシャワー「おめでとう」は重みが違う
 ・ビワハヤヒデはセリフを言わないことでラスボス感を発揮
 ・有能男前常に冷静沈着シンボリルドルフ会長が感情露わに。史実だとテイオーの父なんでしょ?
 ・将来トレセン学園の門を叩くキタサトは少し前のテイオー自身。こうして歴史は受け継がれる。{/netabare}

本筋に絡んでくるキャラが多く、それらが累積していってきっちり最終盤で回収という構成。“仲間”“絆”“友情”と口で言うは易いがお見事でした。


■カムバック賞

目線をずらしても質を落とさぬ懐の広さを見せて
ペイすることを目的にアニメーター以外の大人も頑張って
駆けっこ動画でも創意工夫をこらし
多数のキャラを殺さず活かしてメインストーリーに花を添える

そして本筋の“ケガからの復帰”話でとどめ。
小野伸二や吉村禎章、最近だと池江璃花子選手の復帰で目が赤くなった自分にとって平常心を保つのは無理筋です。とりわけ優れていると感じた二点

 1.きちんとした前フリがある
 2.当事者が考えそうなことが描かれてる

一つ目例えば、前田智徳選手引退セレモニーで花束を渡すマエケンの顔が一気に歪む出来事がありました。その時どんな一言をかけられてたか?

 {netabare}「怪我には気をつけろよ」{/netabare}

こういうのは誰が言うかが大事で、この子が言うから重みがあるって伏線(前フリ)をきちんと序盤で振りまいていた『ウマ娘』でした。丁寧な仕事です。

一つ目だけで普通にエンタメとしてエモいんですけどさらに上乗せの二つ目。体育会系ガチ勢ならなんとなくわかりません?
{netabare}怪我の程度を量りながら状況が見えてきた時の落胆。気を使わせてる仲間への配慮やこれまでと違った距離感への戸惑い。腐りそうなのと奮い立たせるのを行ったり来たり。試合(レース)を見たくない気持ち。だって自分が惨めに感じるから。そんなの仲間もライバルも思ってないこと含む。復帰のラインを全盛期よりも低く設定することへの葛藤。されど求めたい自身のベストパフォーマンス。{/netabare}

{netabare}在りし日の白球追いかけてた頃の自分を思い出します。それなりにガチ勢でした。準決勝2点差でウチらを負かした高校がそのまま甲子園に進み阪神のドラ1ピッチャーに打ち勝ってたり。かといって巨人ドラ1の投球練習をブルペンで見た時は打てるイメージが全く湧かなかったり。だいたいそれくらいのレベル感(微妙)。怪我をめぐる悲喜こもごもの経験から頷ける場面多々なのでした。
ついでに程度はだいぶ低くなって、先日1年半ぶりにグラウンドに出て草野球をば。昨年は入院してリハビリもやって主治医と野球また出来たらいいねなんてやりとりもしてたもんで、打席に立った時感慨深かったし、先制のタイムリー打った時は泣きそうでした。要は競馬関係なく勝手に自分と重ねて観てたりしたのです。{/netabare}

{netabare}「僕は何度もくじけてきた!あの時も、あの時も、だれよりもくじけてきた!誰よりも悔しい気持ちになったのは僕だ!誰よりも勝ちたい気持ちが強いのは僕だ!」{/netabare}

金言です。


■お終い

それにしても血統を重視したり、走りに特化させたためか怪我にまつわる逸話に事欠かないのがサラブレッドなんですね。動物愛護には傾注しませんがちょい贖罪意識が芽生えそうなのは私だけ?
戦国時代の馬があんな脆かったら戦にならんでしょう。競走馬は精緻な工芸品というイメージです。

{netabare}劇中幾度と問われてきた「走ることは幸せなのか?」には幸せであるとの回答。さらに1期ではスズカさんに「皆に夢を与えるウマ娘」が目標だと言わせたアニメ作品。{/netabare}

“物語”に賭ける性格の濃い競馬において、いや競馬に限らず現実のいろんな局面で、我々は我々が欲する物語を常に探しているのだろうなと愚考。
自分は競馬をしませんけど、きっと“勝つ”馬ではなく“勝ってほしい”馬を選ぶのでたぶん向いてないと思います。



視聴時期:2021年1月~3月 リアタイ視聴

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2021.04.14 初稿
2022.02.19 修正

投稿 : 2024/11/09
♥ : 71

83.7 2 スポーツで親友なアニメランキング2位
ピンポン(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★★ 4.1 (1634)
6633人が棚に入れました
原作:松本大洋(小学館 ビッグスピリッツコミック刊)、監督:湯浅政明、ペコとスマイルの、片瀬高校卓球部に所属する幼馴染の2人が主人公。ペコは卓球は強いが自分の才能に自惚れているところがあり、先輩に対しても挑発的である。スマイルは、決して笑わないことからペコが「スマイル」と命名した。内気で無口だが卓球は強い。2人は中国人留学生を迎えたと噂になっている辻堂学園高校卓球部の偵察に出かけ、留学生のチャイナと対面する。チャイナと試合をしたペコは1点も獲れずに敗北する。
そのころ片瀬高に、髪も眉毛も剃りあげたスキンヘッドの高校生がスマイルを偵察するため参上する。ドラゴンと呼ばれる海王学園高校卓球部の風間竜一である。片瀬高卓球部顧問の小泉丈(バタフライジョー)にドラゴンは、絶対にインターハイで優勝すると宣言する。

声優・キャラクター
片山福十郎、内山昂輝、咲野俊介、木村昴、文曄星、野沢雅子、屋良有作

Key’s さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

クセが強いけどハマれば面白い♪ そこんとこよろしく!

あらすじ

ペコとスマイルの、片瀬高校卓球部に所属する幼馴染の2人が主人公。
ペコは卓球は強いが自分の才能に自惚れているところがあり、
先輩に対しても挑発的である。
スマイルは、決して笑わないことからペコが「スマイル」と命名した。
内気で無口だが卓球は強い。

2人は中国人留学生を迎えたと噂になっている
辻堂学園高校卓球部の偵察に出かけ、留学生のチャイナと対面する。
チャイナと試合をしたペコは1点も獲れずに敗北する。

そのころ片瀬高に、髪も眉毛も剃りあげたスキンヘッドの高校生が
スマイルを偵察するため参上する。
ドラゴンと呼ばれる海王学園高校卓球部の風間竜一である。
片瀬高卓球部顧問の小泉丈(バタフライジョー)にドラゴンは、
絶対にインターハイで優勝すると宣言する。

そしてインターハイが開幕する。



感想

まず作画が印象的
これは好き嫌いは分かれると思うが
個人的には超ハマった

他のアニメにはない独特の作画と演出が特徴です。
受け付けない人はとことん受け付けないでしょうが、
私にとってはどんぴしゃでした。

ストーリーは今のところ王道を地で行くような感じです。
毎回引きが良く、1週間が待ち遠しい。
また、会話のテンポやキレも良さ、


今時こうゆうのは
珍しく新鮮だった
なんか久しぶりに見た感じ
こうゆう作品を求めてたのかも

原作や映画も
あったらしいけど
そっちの方は見てないです
でも友達が言うには
原作の再現がすごいらしい

卓球に関しても
結構リアルに描かれてる
気がします
超能力的な技などないが
それでも凄いことが
わかって面白い

キャラが個性的で面白い!
モブも魅力的なキャラが
多くて良いと思った!
少ししか出番が無いのに魅力的なモブも、
ストーリーに華を添えています
声優の演技もキャラにハマってるし

最初は期待してなかったが
今はハマって
毎週楽しみにしてる作品


そして10話まで見てきて
ペコが超かっこいいですね!
そこんとこよろしく!ハマりそうですw
最初はスマイルが主人公かと思いましたが
ペコとのダブル主人公的な感じなんですかね?

前半ももちろん良かったんですが
後半はさらに良い♪熱い展開ですね!
大体展開はどうなるかわかるんですが
それでも楽しめます!

BGMもそれを盛り上げてて良い感じ!
特に9話のラストが超好きだったな!
10話のBGMが駄目だと言ってる人がいるが
個人的にはスマイルのペコに対する歌だし
楽しんでるんシーンなので合ってるんじゃないかと思うが
賛否は分かれる所かもしれないですね

そしてとうとう後一話
早く続きが見てみたいです!
ラストの試合楽しみ♪


最終話見てきました
思っていたよりは試合の描写は
少なかったですね
でも作画なども充分満足な出来でした

OPの映像が話と合ってて良かったです!
このためのOPだったんですね

そしてそれぞれの
その後のシーンも見れて良かったです
みんな大分成長して・・・

最終話見てから1話見返すと
あれが伏線だったんだと納得
スマイル良かったな~

ペコも風間も結構変りましたね
いやペコはそこまで変ってないのかなw?
最終回までしっかり楽しませてもらいました

個人的には盛り上がりの最高潮は
9話のラストでしたがw
最近見たなかでもかなりの良作でした!

まぁ賛否両論というか
どうしても好き嫌いが分かれやすい
作品なのでそこは少し残念ですが
個人的にはお勧めの作品ですね!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 110

魔女旅に出る さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

松本大洋の超名作漫画を湯浅監督でアニメ化

鎌倉にある高校の卓球部を舞台にした青春群青作です。登場人物のほとんどが男性で女性キャラは小さな卓球場を営んでいるお婆さんとちょっよ美人なお姉さんの2人です(笑)なので可愛い女の子がぎょうさん出てくるアニメを求める方は向いてないと思います。原作者である松本大洋の独特な作風を湯浅監督が上手く表現しています。また漫画に登場しないアニメオリジナルキャラや漫画では数ページしか登場しないキャラクターが度々登場したりと漫画とアニメで差別化をした点は良かったと思います。最後にこのアニメの見所は「個性的な登場人物5人の頑張り」です。人が頑張っている姿を見ると元気をもらったり、また明日から頑張ろうという気持ちになりますよね。この作品を通してフィクションでもノーフィクションでもそれは変わらないのだと実感することができました。特に元気がない人、落ち込んでいる人にオススメしたい作品です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 93
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

この作品を手がけてくれた全ての人へ『愛してるぜ!』

2014年4月放送。
ノイタミナ枠、全11話。


【前置き】

『心のなかで、3回唱えろ!!

 ヒーロー見参! ヒーロー見参! ヒーロー見参!

 そうすりゃオイラがやってくる! ピンポン星からやってくる!』


こんな明朗闊達な台詞が清々しい本作は、卓球を軸にした人間ドラマを描いた快作です。

原作は、こちらもアニメ映画化された「鉄コン筋クリート」でも有名な「松本大洋さん」で、1996~7年に連載。全5巻。
でもやっぱり、松本大洋さんの代表作といえば、本作『ピンポン』だと個人的に思います。

連載から4年後には窪塚洋介さん主演で実写映画化もされ、当時かなりの話題作となりました。
(実際にメチャ面白かったです、クドカン&窪塚さんだし。ブクロサイコー!)

私はこの実写映画から入り、後に原作も読みこの独特の松本大洋ワールドにのめり込んでいった人間です。
一時の感情に過ぎることなく、今も心に残り続ける程に…。


さて本作は、更にそれから10年余り経ってからのアニメ化。
しかも、予てより松本さんと交流が深い「湯浅政明さん」が監督に就任。
前情報としては、もう「これでどこから文句が出ようか!」と思うレベルでしたね。
発表時の私は、発狂にも似た歓喜の声を上げたものです。

あの独特の絵柄をクールアニメとしてどう描くのかという不安も勿論ありましたけど、何よりシナリオが1クールで描きやすい量なので、原作通り描けばそれだけで十分に面白くなるという確信もあったのです。

……ただ、そのシナリオが新たな味付けで更に魅力を増すとは…、これは嬉しい誤算でした。


では、勢い余って原作や実写映画まで再視聴しちゃったので、それを踏まえて「ピンポン」という作品と、アニメ版の良さを存分に語りたいと思います。



【あらすじ】

片瀬高校1年で、幼少期から一緒に卓球をしていたペコとスマイルが主人公。

卓球は強いがその才能に自惚れていたペコと、ずっとそのペコの後ろにいた内気なスマイル。
ただ、その卓球の才能は静かに、スマイルにも微笑みかけていたのです。

コーチとの試合からインハーハイ予選、これまで試合に消極的だったスマイルが、その才能の片鱗を見せます。
しかしペコは自身の実力を過信し続け、圧倒的に実力差が合った筈の旧友にも敗北をきすのでした。

コーチから見初められ、メキメキと頭角を現すスマイル。

自暴自棄になったペコは再び、スマイルのヒーローとして彼の元へ返り咲けるのか……。



【論じてみる】
{netabare}
さて、本作で徹底されているのは、『才能があるか否か』だと私は思います。
才能がない者は、どれだけ努力して足掻こうが、その才能という壁に阻まれて超えられない。

「友情、努力、勝利」という謳い文句が少年ジャンプではよくありますが、本作においては全く違います。
必要なのは、才能と、それを育む環境。
まさに、「才能、環境、勝利」という感じですね。

実際、本作は高校卓球を舞台にしていることからも、王道的展開では部員同士の助け合いやチームプレーも主軸となると思うのですが、作中ではそういう描写は全くと言って良い程ありません。
孤高の実力を持つ人間を、周囲は最終的には受け入れて、賞賛するしか無いのです。

この徹底したリアリズムが、この卓球という極限の反射神経が求められる世界では、非常に説得力がありました。


ただ、才能を持った人物だけでなく、その才能を得られなかった者達の、歯痒くもその力に渇望し藻掻く様…。
そしてそれでも、自身の才能の限界を感じ納得せざるを得ない様…。
本作『ピンポン』は、そういう描写を生々しく描いていて、ここが非常に胸を揺さぶられます。

勿論それは、才能に恵まれた勝者側の「孤独と苦痛」も、しっかり描かれています。
この生々しさこそ、私が本作を大好きになった要因でした。



作画は、かなり独特な松本大洋さんの原作漫画を、忠実に再現したと言って良いかと思います。
ちなみに絵コンテは、全て湯浅監督自ら手がけたようですね。

同じ原作者の映画「鉄コン筋クリート」も良かったですが、「ピンポン」は更に漫画のコマ割り的に画面を割って見せる演出もされていて、まるで動く漫画を見ているようで、とても見栄えがありました。
パッと見だけで雰囲気が他の作品と違うというのは、やはり大きな強みですね。
まぁ…、大きな賭けでもあると思いますが。

総じて、一枚重視よりも枚数重視の作画のように感じましたね。
スポーツアニメでは、その方が断然合っている気がします。
最終戦の、キャラだけでなく画面全体がグイグイと動くラリーなんて、もぅ最高でした。

ただ、背景ですら基本的に物差しを一切使わない描き方なので、子綺麗なデザインを好む方には向かないかと思います。

加えて(WUGの時もそうでしたが)、タツノコプロ制作の作画が、所々不安定な回があり、シナリオやゲーム展開に100%集中出来なかったことは、大きなマイナスでした。
原作は、パッと見ではヨレヨレに見えても芯の通ったリアリティ重視の作画であったのですが、アニメでは本気で顔や動きがヨレヨレになっているように感じたシーンが幾つかあり、そこは残念に思えました。

オープニング曲の映像が当初は本編映像の使い回しだった点から見ても、スケジュールが十分でなかったのかもしれませんね。



音楽的な面で言うと、オープニングもエンディングも作風を活かしたテイストで好きなのですけど…。
比べるのも少し如何なものかとも思うのですが私は、劇中のサウンドはSUPERCARが担当した実写映画の方が、頭二つ抜けて好きでしたね。

中でも、頂点であるドラゴンとの対決で流れる「Free Your Soul」という曲は、劇中最高の盛り上がりを見せる曲で、実写映画はこの曲だからこそ鳥肌が立つ程の最高のシーンになったと個人的には思った程です。
この試合のシーンにある

「俺の名前はっ!! 星野!! 裕だ~!! そこんとこヨロシク!!!」

の部分も、映画のほうが音楽的にも演出的にも非常に格好良かったです。
SUPERCARは、アニメでも「交響詩篇エウレカセブン」で劇中音楽を担当されていますので、本作もまたSUPERCARだったら…と、どうしても比べて考えてしまいました。



……と、所々惜しい面もあるのですが。
それを補って余りある、原作から非常に上手く味付けをされたシナリオ構成は、本作最大の魅力でした。

味付けされたのは主にサブキャラクターのバックストーリーですが、これは松本大洋さん監修の上で新たに描かれたもので、原作ファンの方も違和感無く受け入れやすい…と言うよりかなり好印象だったのではないでしょうか。
(ドラゴンの彼女や彼の生い立ち、チャイナの母親も登場するクリスマス回、スマイルに跳ばされて海外に翔ぶ江上ww、などがアニメオリジナルです。)

映画版では110分程度でまとめなければいけない故に切り捨てられた部分も非常に多かったのですが、本作では多くのキャラクターが原作以上に描かれており、

「ピンポンを深く知るには、原作だけでなくアニメ版も絶対に欠かせない!!」

と思わせてくれ、総じて作品の満足度を飛躍的に上げてくれました。
{/netabare}


では、ここからはキャラクターについて、好きなシーンを交えて語りたいと思います。
(※全部読むと長くなるので、視聴した方が好きなキャラのトコだけでも見て下されば嬉しいですwww)

【ペコとスマイル】
{netabare}
「ボク…先に行くよ、ペコ。」

これは第2話の終わり、コーチとの試合の後にスマイルがペコに行った台詞でしたが、この台詞は、ただ「先に帰るよ」とは、少し違う気がしますね。
ここからインターハイ以降、プレイスタイルが大きく変化していったスマイルを振り返ってみても、これは、

「先に高みへ登って、ヒーローを待っているよ。」

と言う意味合いだったと解釈出来るかもしれません。

そして、当のペコもこのスマイルの本心を、実は見抜いていた事が後に語られます。


『アイツが笑わんくなったんは、オイラの卓球がしょっぱくなってたから…。

 気が付いてたけど知らん振りしてた、ビビって必至に耳塞いでたさ……!』


「格好悪いペコを見るのは嫌いだ。」「再びヒーローとして自分の前に現れてほしい。」と願うスマイルの願望に、ペコは応えられる自信が無かった。
才能に自惚れていた点も勿論あるのかもしれませんが、そういう要因からもペコは練習をサボりがちだったのかもしれませんね。


そう考えると最終話の、2人の試合直前にスマイルがペコに言った

「遅いよ、ペコ。」

と言うのも、ただ「試合会場に来るのが遅いよ。」とは、違う意味合いに聞こえますね。
それは、ペコの

「そう言ってくれるな、これでもすっ飛ばして来たんよ。」

にも、通じます。
直接言葉にしなくても本心が通じ合う、この2人だからこそ出来た見えない信号を出しあうような会話でしたね。

そんな2人の最終戦。
再びヒーローに出会えたスマイルの、本気で戦った試合で見せた最高の【笑顔(スマイル)】は、本作を最後まで追って良かったと思わせるには十分なシーンでした。
{/netabare}



【佐久間 学(さくま まなぶ)/アクマ】
{netabare}
個人的に作中、一番印象強く心に残った大好きなキャラクターです。

王者海王に属するペコの旧友で、彼もまた…昔ペコに憧れた人間の一人でしたね。
まぁ…そんな素振り、基本的に彼は微塵も見せませんけど。

ただ彼は、才能が大きくものを言う卓球において、高みを目指す資格すら与えられませんでした。
それでも、コーチ曰く

「不器用さを絵に書きゃ、即コンクールで入選するってタイプの男だ。」

「10やれと言えば、100でも1000でも続けるような男だった…。」

と称される男で、コーチに心情的に「好き」とも言わせた、(見た目とは裏腹に)実直なヤツなのでした。
作中で彼は王者の先鋒を任される実力を身につけるワケですが、それは彼の凄まじいまでの努力がさせた結果だったのでしょう。


そんな彼が卓球から足を洗うきっかけとなったスマイルとの試合と後の傷害事件は、見ていて胸が張り裂けるような内容でした。
最後にスマイルが言い放った

「それは、アクマに卓球の才能が無いからだよ。

 単純にそれだけのことだよ、大声で騒ぐほどのことじゃない。」

長い目から見ると、アクマにとっては【現実を見る良い機会】だった。
こうまとめてしまうのは簡単で、正論だとも思います…。
それでも、言葉にするのは胸が苦しくなるものですね…、大好きなキャラクターだけに。


彼の良いところは、ここからただ自暴自棄にならず、卓球を避けていたペコに本音を吐露してエールを送ってくれるところでした。


「俺はオマエの才能が欲しかった!!

 戦型もラケットも…、フォームも全部オマエを真似たっ!!!

 でも、オマエにはなれなかったよっ!!!!

 クラスの皆々…、オマエに憧れてた……、俺らにとってオマエは…

 オマエ誰より卓球好きじゃんよっ!!!」


「続けろ卓球。

 血反吐吐くまで走りこめ、血便出るまで素振りしろ。

 ちったぁ今よかラクになんぜ、ヒーローさんよ。」


これは、アクマが自分を「凡人」だと認めたからこそ、ストレートに言えた台詞でしたね。


最後のインターハイでは、アホっぽい彼女ムー子を連れて観戦者として登場していましたが、エピローグでは3人目の子供が産まれると聞き、彼は彼なりの卓球とは違う新たな幸せな人生を送れたことに、嬉しさ…と言うより救われたような気がしました。
不器用だけど、アクマはとても良いお父さんな気がします。



そういえば、副部長の真田がアクマのことをこう言う台詞がありましたね。

「アレは、盲腸腫らしてんラケット振る男たい。

 奴が部屋に貼っとぅポスターば、ワシは笑えん。」

作中で語られることはありませんでしたが、このアクマの部屋のポスターとは、1960年代に活躍した「円谷幸吉さん」と言う長距離ランナーのことです。
(原作では、「円谷幸吉のポスター」とフルネームで真田が言っています。)

幾度の逆境にも負けずオーバーワークを重ね…、悲痛な最後を遂げた選手なのですが、アクマがこの選手の志を常に胸に刻み努力を続けていたことを考えると、より一層アクマというキャラクターに深みが出ます。
ただ…真田の言う通り、彼の姿勢を見ると全く笑えませんけどね。
{/netabare}



【孔 文革(コン・ウェンガ)/チャイナ】
{netabare}
アニメのオリジナルストーリーのおかげで一番人間味が増したのが、このチャイナな気がしますね。
(チャンピオンの重圧を背に戦うドラゴンのオリジナル展開も良いのですが、個人的にはチャイナ推しです。)

彼は、現卓球王国である中国のエリートから漏れ日本で再起を狙う選手である為、そもそも日本でプレーしていることに大きな不満を抱えており、日本人を見て

「お遊戯みてぇな卓球やりやがって、こんなヤツらと打つとはな。」

と小馬鹿にしていました。

ただ、スマイルとの戦いやドラゴンとの敗北の後、彼は自分を見限り心機一転し、異国の部員とも卓球を通じて絆を深めていくのです。
そのきっかけとなったのは、試合後のこのコーチの言葉でした。


『ウェンガ…、君の人生は始まったばかりだ。今スタートラインに着いたところだよ。

 卓球じゃないよ、人生の話をしてる。

 そしてこれはコーチとしての言葉ではない。

 君をよく知る友人としての意見さ。』


笑って「救われるよ…。」と言ったチャイナ。
実はこの2人が、とても深い信頼関係の上で成り立っているのが見えた名シーンでした。


ここから良い意味で、性格が丸くなったチャイナ。
アニメオリジナル要素でもあるクリスマス回で、チャイナの母親が日本に来たエピソードは、彼の人物像がより掘り下げられ好感が持てる作りになっていたように思えます。

母親の手料理(チャイナの好物のワンタン)を、部員皆で手伝うシーンは微笑ましかったですね。
おまけに部員達にカラオケで浜田省吾まで披露して…、良い声出すなぁ…。


2回目のインターハイ。
彼はコーチに、こう言っていました。

「信じられないかもしれないけど、ウチもけっこう強いチームになってきたんだ。

 それこそ、一から赤子に読み書き教えるみてぇにしてよ。」

去年のインターハイの時の台詞からは、とても考えられない台詞ですね。
卓球から少し足を遠ざけて初めて見えてきた、心から信頼出来るコーチと、いつも自分のことを考えてくれる母親の存在が、彼をこうも変えたのでした。


このチャイナの中国語にしても、アニメだからという手抜き感が全く無くしっかりと中国人を起用して好演をされており、総じて彼の描写に関してはアニメでは大満足の出来でした。


ちなみにエピローグでは、日本に帰化し母国の中国を倒したと報じられているチャイナですが、これはアニメオリジナル要素です。

彼がどういった経緯で日本に帰化して、卓球を続けたのか……。
それは、彼の帰化した名前に入れられた【辻堂】(←高校の名前)を見ると、少し見えてくる気がしますね。
{/netabare}



【オババとバタフライジョー】
{netabare}
さて…選手だけでなく、ペコのコーチを務めた「タムラのオババ」と、スマイルのコーチである「小泉 丈(こいずみ じょう)/バタフライジョー」にも、少しスポットを当てましょう。

バタフライジョーに関しては、高校の指導者としては失格極まりない依怙贔屓を見せていますが、その熱意が向けられたスマイルに対しては好転したように思いますね。
キャラ立ちとしても、あの英語教師ならではのルー大柴ばりの英単語を織り交ぜた会話や、スマイルに対しての危険なまでのラブコールは、個人的に大好きでした。
端から見ると、ホントただの危ないジジィですけどね。

ただ、72歳という高齢でありながらその実力は本物で、第2話でのスマイルとの試合でもペコが

「こりゃ、棺桶に片足突っ込んだジイさんのプレイでねぇぞ。」

と言わせるぐらいの卓球を見せてくれるので、これが中々馬鹿に出来ないジジィなんですよね。


「頂上に立たねば、見えない風景がある。」

そう言える程の、かつてのトッププレイヤーの指導は、とても贅沢なんでしょうね。
環境だけで言えば、王者海王の設備とは比べ物にならないですが、スマイルがそれでも海王の誘いを断り片瀬高校に残った理由の一つには、このバタフライジョーの指導に対しての答を示したような気がしました。

「私の知る限り、君は最高のプレイヤーだよ、Mr.月本。」

こう言えるようになるまで、スマイルを指導出来たこのジイさんは、良い余生を過ごせたことでしょうね。
愛情表現とは言えデートにまで誘い出す辺りを見ると、そろそろ頭のネジがオカシイ頃合いだったのでしょうし。



でも指導者としては、ペコを見つめ続けたオババの方が何枚も上手に見えますね。
環境の面からも、途中からは大学のコーチをしている息子にペコを預けはしましたが、卓球場を開いていたその見る目はジジイ以上。
言葉の節々で挟まれるオババの『愛してるぜ!』も、ペコへの深い愛を感じましたしね。

ドラゴンとの一戦では、ペコが防戦の時は「そうじゃねぇだろ。」と、攻めてからは「そうだ!」「そう!」と、熱い視線を送りながらの応援で、本当にプレイヤー思いの良いオババでした。


声を担当されたのは、超大御所である野沢雅子さん。
悟空のような活発な男キャラを演じることが多い方ですが、渋いバァサンを演じられても、これまた非常に声に厚みがあって格好良いのです。

ペコの足腰を鍛え直す石段の指導の時でも

「うっせぇ、黙れ、喋るな、従え、殴るぞ!!」

「アタシをオマエのハニーだと思って、登ってギュッと抱きしめてくれ!!!」

などは、台詞の良さも勿論ですが、声の力でより痛快に聞こえた気がします。
まぁ、言われた当のペコは吐いてましたけど。
(登るがしんどくて……のハズ。)

総じて、野沢雅子さんだからこそ原作以上に印象値の強いキャラクターになったのではないか…と、個人的に思いました。
{/netabare}



【総評】

原作にも実写映画にも無い、新たな「ピンポン」の魅力を引き出せたアニメとなったのではないでしょうか。

監督と原作者が深い交流であるからこそ、ここまでの仕上がりを見せられたとも言えるでしょうね。


自分の中では、シナリオ構成はアニメ、絵は原作、音楽面は実写映画、と綺麗に票を分けた結果となりました。
先でも述べた通り、こう別のメディアを比べ合うのもおかしな話かもしれませんが。
それでも、他の媒体では出来ないアニメならではの良さを活かした内容だったのは、間違い無いです。


多少の不満はありましたが、それでも大いに3ヶ月間楽しませてもらった感謝の気持ちを込めて、タイトルの通り製作者全ての人に、オババみたく


『『 愛してるぜ! 』』


って言いたくなりました。

絵に抵抗が無い方も、むしろある方も、是非このシナリオを思う存分楽しんでいただきたいと思います。
作中の台詞を引用すると

「真夏にカーテン閉めきって、たかが2.7gの玉の行方を必至に追いかける根暗なスポーツ」

に、大の男達が思いっきり必至に向きあう様を描いたのが、本作です。


ではでは、とても長々としてしまいましたが、読んで下さり本当にありがとうございました。



◆一番好きなキャラクター◆
『佐久間 学/アクマ』声 - 木村昴さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『ムー子』声 - 栗田エリナさん


以降、どーでもいい話なので、〆ます。
{netabare}
レビュー内でも述べましたが本作は、選手だけでなく高齢者のジジババ2人の格好良さも大きな魅力です。


特に野沢雅子さんのオババの格好良さときたら、私に新たな性癖を刻みつけるには十分な程、魅力的なキャラクターでした。

↓本音↓

◇一番可愛いキャラクター◇
『オババ』声 - 野沢雅子さん



一度でいいので、こんな格好良いバァさんから見初められて、作中のように

「愛してるぜ!」

と、言われたいものです…。


「全く、高齢者は最高だぜっ!!!」
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 71

67.4 3 スポーツで親友なアニメランキング3位
ベイビーステップ(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (517)
2817人が棚に入れました
勉強にしか興味のなかった主人公・栄一郎(15歳)は、運動不足解消の為に立ち寄ったテニススクールでの出会いをきっかけに、テニスの奥深さに目覚める。 全くの素人だった栄一郎は、身体面での不利を、持ち前の観察・分析力と、徹底して身に付けたボールコントロールで補っていく。
初めは栄一郎のことを相手にしていなかったジュニアテニス界の強豪選手たちも、彼のひたむきな姿勢に触発され、少しずつ意識を変化させていくことに…。

声優・キャラクター
村田太志、寿美菜子、浪川大輔、寺島拓篤、下野紘、柿原徹也、優希知冴

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

教科書的テニスアニメ

正統派テニスアニメと言えるでしょう。
スポーツとしてのテニスの魅力を十二分に伝える作品です。

主人公の栄ちゃんは、几帳面な性格。
すぐ何でもノート化する完全記録能力を持っています。
高校に入って、体力増進にでもと選んだのがテニス。
テニスの奥深さや爽快感に魅せられ、本格的に。
コーチや同僚、ライバルたちに触発され、徐々にプロを志します。

テニスは、限られたスペースの中で、死力を尽くす過酷なスポーツです。
体力・技術はもとより精神力・知力・視力・想像力を働かせなければなりません。
また、戦術的な面や相手に応じた柔軟な対応も求められます。
大いに感銘しました。
ホント奥が深いスポーツですね。

テニスプレイヤーにとって、教科書的なアニメではないでしょうか。
スポコン要素は小さく、栄ちゃんの目を通して理論的にテニスを解説・解剖しています。
私のような素人でも、「なるほど!納得!」ですね。
あまりに面白くて、毎回あっと言う間でした。
来年4月からの2期も楽しみです。

本筋には関係ありませんが、私が好きなキャラは姫子です。
純なメガネっ娘で応援したくなりますが・・・。
片想い、たぶん・・・です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 38

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ノートを綺麗に書ける少年の物語

原作未読 全25話 2015年春2期決定

成績優秀で几帳面な性格の高校生で主人公 丸尾栄一郎(通称:エーちゃん)があるきっかけでテニスを始めて、どんどんその世界に入り込みテニスを通じてプレイヤーとしても人間としても成長していくお話です。

試合や練習も特に派手さはなく、地味に展開してきます。

でもテニスを理論的に解説していますので分かりやすかったですね~

主にテニスことを中心に取り上げてますが、ヒロインとの恋愛や高校生活のイベントなども少しですが取り上げています。

キャラデザに癖があるので好みは分かれるとは思いますが、主人公の髪型以外は全然気になりませんでした。

お話としては地味ですが、試合での心理戦や相手との駆け引きなどなかなか見応えがありましたね。

ノートにこんなにも注目した作品は初めてです。(デスノートは違った意味で注目していましたがw)

綺麗にノートを使う方は尊敬しますね。

スポーツ作品が好きな方にはオススメです。

最後に、私はエーちゃんとは真逆でノートは落書き帳となっていましたw

投稿 : 2024/11/09
♥ : 33

だわさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

テニスの話ならいろいろ語りたいことがry

【箇条書きアニメスペックメモ】
・全25話
・NHKスポ根
・割とリアルなテニスが描かれていて杉山愛も絶賛
・作画動かない。これから見る人は最初から期待しない方が吉。
・恋愛も少々。
・来年春~2期
・主人公が理屈っぽいので自分で自分を解説する分かりやすいスポ根
・試合中の心技体の駆け引き面白い


【錦織とベイビーステップ】
 錦織の今年の大躍進はテニス知らない人でも知っているんだろうけど、そんな一大旋風を巻き起こした錦織が今の日本人に一番足りないモノは、「自分を信じる力」と言っていたのを覚えている。ベイビーステップのOPのBlieve in yourselfの言葉まさにそのものだ。これは偶然だろうか。自分は相手より優れていると信じて戦う「自分を信じる力」とは、自分の才能や努力を最後まで疑わず戦い抜く力だと思う。これは本当に難しいことだと思う。結局、才能や努力の結果云々なんて言葉たちは他人が結果に対して使う極めて勝手な言葉である。なぜなら、自分自身が今まさに現実に相手と対峙する際には、これらの言葉は自分が乗り越えるべき言葉なんだと思うから。才能賛美でも努力賛美でもなく、才能が至らないかも知れないと思う自分の気持ちと戦い、打ち勝つ力こそ新世代スポ根なのではないでしょーか。そしてこれはベイビーステップ(意:よちよち歩き)の根本的なメッセージであるというのは深読みし過ぎだろうか。


【テニスしてる人目線で見ると】
 まず、WOWOW契約してテニス観戦している等、知ってる人ならOPがウィンブルドンであることは分かる。しかも、ベースラインとサービスラインの芝がハゲているとかかなりリアルなこだわりを感じて知ってる人はなんか燃えるだろうと。他にも、知っている人向けだなーと思ったのは各キャラのテニスのフォーム。江川逞はフェデラー、荒谷寛はナダルを明らかに意識したフォームの1コマがあるのもわかる人にはわかる作り。池爽児も2カットくらい錦織っぽいフォームのカットがあった。
 こういう風に知っている人向けの楽しめる要素を盛り込んであることに対して自分にとっては好感が持てるが、逆に知っているが故に不自然だと思うこともあったと思う。テニスのフォームが不自然なときがかなり多かった。特にフォアの高い打点。あんなにラケット立ててトップスピンとか無理。とか色々。仕方ないのかな。全体的に作画悪いし。あと展開分かりにくいので上空からのラリー3D視点入れて欲しかった。
 次、戦略の話。主人公が試合中に戦略をいちいち立てるのは面白かったし、その戦略が結構リアルだった。コートチェンジで戦略を立てたり、相手のフォーム見てコース読むのはテニスやる人ならみんなやる。ただ、ボールのコース配分を数字で確立計算するやつは今まで会ったことないけど笑。目の前の劣勢に対して原因の欠片を見出し、クリアするために試行錯誤しながら追求していく流れの描写が非常に繊細で細やか。そしてリアル。ただ丸尾の戦略が残念ながら2D過ぎる。オープンコートの作り方が速さと角度(コース)に限定されているのは残念。いやでもこれはテニスコンテンツの中では最優秀とも言っていい程現実的だったと思うから残念だったとはいえ賞賛に値するレベルかなと思う。
基本が弱点な話とか特にリアルですっげー面白かったし。


【余談】
EDがゆったりしていていい曲で超好きだった。
「また あしたねって 手を振って」
のところが
「なま あし らめぇって 手を振って」
に空耳で聞こえてしまって自分で自分に変態か!ってツッコミ入れたのは秘密
( ゚∀゚)ノオワリ

投稿 : 2024/11/09
♥ : 29

75.3 4 スポーツで親友なアニメランキング4位
タッチ(TVアニメ動画)

1985年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (365)
2113人が棚に入れました
上杉達也、上杉和也は一卵性双生児。スポーツも勉強も真剣に取り組む弟の和也に対して、何事にもいい加減な兄の達也。そして隣に住む同い年の浅倉南。3人は小さい時から一緒に行動している、いわば幼馴染だった。そしてお互いがお互いを異性として意識し始める。

声優・キャラクター
三ツ矢雄二、難波圭一、日髙のり子、林家正蔵、銀河万丈、千葉繁、小宮和枝、増岡弘、塩沢兼人、鶴ひろみ、中尾隆聖、井上和彦、冨永みーな、田中秀幸

えんな さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

今みても面白い

101話もある大作、長いけど個人的にあだち先生の作品の中で一番だと今でも思ってる
(でもクロスゲームは見たことがありません^^;)

昭和末期の良作だと思います、この頃の日高さんの声はほんといいなぁ
グレーゾーンの人も・・・・

高校野球と兄と弟、幼馴染、三角関係、ライバル
青春が詰まってる
悲しい出来事もあるけど見ごたえあり!です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 54

お茶 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

南ちゃんが好きではないんだけど

タッチ。有名だけど、なんだか本作品を好きよって言えないはずかしさが自分のなかにありまず。青春期の行動なんてどれも恥ずかしいのかも知れないけれど、100話も使って告白までしかないわけで飽きてくるよそりゃw

しかも最高潮に盛り上がるは1、2話今となってはお決まりでなんも言えねーてな感じでござります。(誰を亡くす)

ただあっし、あだち充シリーズを時たま見たくなる。それはもう何処かに並んでいたら無意識にてを伸ばしてみたくなる位には。ただ恋愛にしても野球にしてもどれも満足感を得られるかと言ったら、反対に満足感が抜けていくような地味さに還る。よく青春爽快なんてゆう呼び名が付いてるけど、何が青春で何が爽快なのか、全く分からない。むしろ枯れ葉の青春みたいな、マヨネーズがかかった青春みたいな、どちらかと言うと、痛い香ばしさを感じてる。

前置きが長くなりましたが、自分は南ちゃんも達也も好きではありませを。ただ憎めないのです。あだち充の細かい特徴として、目だけ移されたカットとか、本人のいないとこでの吐き捨てるようなセリフだったりが、100話に渡り自分のなかに蓄積されてくる。それが好きん。別に南ちゃんが好きではないけれど、達也が好きな朝倉南が好きで、これが感情移入ってやつなのかな(遠い目)

あだち充は大体読んでいますが、野球少年だったので、野球ものがやっぱり好きですかね。一番好きなのはクロスゲームですが、なぜこの人の作品の主人公はいつも同じようなキャラなのでしょう。ただね、ただ。自分は同じで良いと思わされてしまっていますwタッチから始まり複数の主人公の統一性によって、これまた感情移入が増してきて、泣いたりなんかはしないけどね!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 43

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「南ちゃんが理想の女性」派には賛同しかねるが名作中の名作。

原作『あだち充』

双子の兄弟「上杉達也」と「上杉和也」
お隣さんの「浅倉南」
子供の時から一緒の幼なじみ3人が
しだいに互いを男女として意識するようになる

優秀な和也に才色兼備な南
うだつの上がらないダメ兄貴、達也。

思いやるがゆえにすれ違う恋心や
野球を題材にしたドラマを描く

――高校3年間の青春ストーリー。



名作中の名作なので、誰かにオススメも無いもんでしょうが、この世代の人間でよく挙がるのが「浅倉南」はいい女なのか説。結構バカらしい気もしますけど、知人の女性に聞く限りは半々で、男性に聞く限りは条件付きで概ね賛成と言ったところでしょうか。とにかく女性票が少ない南さん。同時期だと高橋留美子先生の「うる星やつら」や「めぞん一刻」が君臨してるので、女性目線から生み出された“ラムちゃん”や“音無響子”がどうしても勝率が高い気がする。

「タッチの南ちゃんが女子受けしない理由まとめ」

なんてのもあるくらい!
そこに書いてある意見が面白いので列挙。

・『一人称が「ミナミ」だから。』

“こんな女にろくな奴居ない!”
“無理。”
“ホント嫌い。”

ラムちゃんも一人称ですけど、あれはセーフなのかな?

↓他にも・・・

「女友達少なすぎ。女の親友居ないとか性格悪い証拠。」
「一回も心揺れたこと無いくせにキープすんな!」
「そもそも運動部女子マネージャーという生き物が嫌い」

『女子マネージャーという生き物』っていう面白ワード良い。
続きも面白いので気になったらググって(笑)

これが男性作家と女性作家の違いでしょうね。
想像力が及ばない部分と格闘をするお仕事は大変でしょう。

ここで面白いところは、意見を言ってる女性が
「タッチ」自体を嫌いな方が少ないということ。
達也や和也などには魅力を感じてるのでしょうね。
男性作家の描く、男性から見ても嫌味のない男って、
女性側から見てもカッコイイと思うのでしょうか。

男性からは女性作家の描く女性は嫌味がないので好印象。
(“あけすけ”で少し怖い時はありますけどw)

・・やはり男女が相互を理解できる日は遠そうです。

だからこその駆け引きなど面白い、なんて誰かが言ってた。
不自由の自由というやつかしら。ちょっと違う?

最後に個人的な意見を言うと、浅倉南という女性は条件付きでいい女だと思います。上杉兄弟に対しては最高の女性でしょう。それ以外だと彼女のいい女っぷり(良くも悪くも)にこちらの性能が負けてしまいます。圧倒的な性能差で尻に敷かれるどころか埋まって出てこれないでしょう。ちなみに私は南ちゃんにフラれた男どもに共感をしてました。なので創作物上の女性には最高のカップリングがあり、初めて“いい女”だと認定できるのだと言い放ちレビューを終わりたいと思います。駄文失礼。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 19

66.7 5 スポーツで親友なアニメランキング5位
八月のシンデレラナイン(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (254)
772人が棚に入れました
市立里ヶ浜高校に入学した有原翼は、野球部のないこの学校に「女子硬式野球部」を立ち上げる。そこに集うのは、野球にはじめて触れる少女や、一度はプレーをあきらめた少女、高い壁に挑み続ける少女……。時にぶつかり、競い、支え合って、里高女子野球部は青春を駆け抜ける!世界で一番あつい夏がはじまる――

声優・キャラクター
西田望見、近藤玲奈、南早紀、井上ほの花、花守ゆみり、緑川優美、高木友梨香、山下七海、佐伯伊織、白石晴香、八島さらら、立花理香

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

意外にもガチで野球をやる……、のか!?

== [下記は第1話視聴時レビュー: 以下、追記あり。] ==
スマホゲームアプリが原作らしいです。

あまり真面目に観る気はなかったのですが、意外と悪くないかも?

・男子の野球部すらない詳細な理由は不明だが共学校。
・最初に部員募集していた子は少年野球経験者らしい。
・キャッチボールで握り方や投げ方からちゃんと教えてる。
・人数が足りなければ三角ベースでもやろうとする野球への意欲(笑)!
・最初は部員が足りず同好会からというスポ根もののセオリー通り。

意外と普通のスポ根ものとして観られるのかもしれません。前クールの『サークレット・プリンセス』かそれ以上には楽しめるかも。過大な期待は抱かないもののとりあえず視聴継続します。

補足: 男子の硬式野球部がない点については、作中で「元女子高だからじゃない?」といった感じの生徒の台詞がありました。ただ、世の中にはそれで甲子園出場まで果たしている愛媛の済美高校(共学化から3年目で春(初出場で優勝)/夏(初出場で準優勝)ともに甲子園出場)などもあるのでそれだけでは何とも言えませんよね。
== [第1話視聴時レビュー、ここまで。] ==

2019.7.16追記:
最終回まで視聴終了しています。楽曲的には「どんなときも。」(槇原敬之: 1991年)や「世界でいちばん熱い夏」(PRINCESS PRINCESS: 1987年)のカバーが使用されるなど、30年近く前の歌が出てくる「懐メロ」仕様でしたね。

そして第二次世界大戦でのメジャーリーガーの不在などをきっかけに創立された女子プロ野球リーグを題材にした映画『プリティ・リーグ』(1992年)を彷彿とさせる市立里ヶ浜高校女子硬式野球部のユニフォーム。

そして部活の内容は野球ということで、これらを懐かしく思える年代というと40代後半以上ということになりそうですが、そんなターゲットの狭さはさておきストーリーは部活物としてはわりと王道でそんなに悪くなかったとは思います。

ただ、作画面に関しては終始不安を感じさせる不安定さでした。ただ、可能な作業量を計算し尽くした結果なのか決定的な「作画崩壊」を迎えるには至らずなんとか全話乗り切った感じです。
(それでも「残念」な感じはありますが。特に比較的キャラクターデザインは良かったと思うだけに、なおさら…。)

ということで個人的にはそこそこ楽しめましたが、セールス的には厳しいみたいですね。私自身、本作の円盤やグッズに一銭も使っていません…。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 45
ネタバレ

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

もう少し丁寧に作って欲しかった…

原作未プレイ

女子野球物って初めてだったので期待して視聴しました。
アニメが良かったら原作プレイするかなーと思ってて
未プレイ…つまりはそういう事です(苦笑)

お話のざっくり概要
中学時代に全国優勝経験のある翼が、
一時期はやめていた野球を高校に入って、復帰
だけど高校には女子野球部は無かった
ほぼゼロスタートの女子野球部立ち上げ活動
未経験者をざくざく集めてついに野球部設立!
(あ、トライアウト落ちた経験者も一人いるよ)
女子野球部として練習に励み、全国を目指す…
って感じ

■物語
ストーリーは割と王道です。
作画と演出、構成としての魅せ方をしっかりやれば
十分面白くなったと思われます。

ストーリーが王道な分、構成は少しひねった方が
味が出たと思います。
例を挙げると
{netabare}
レギュラー落ちの所とか、時系列変えた方が
興味も惹くし、展開的にもしまったかな…と

先にベンチから応援だけしているシーンと
くやしさを滲ませる部分を先に描いて
その暫く後にレギュラーメンバーの所持ってくる
{/netabare}
とか

工夫でもう少しメリハリつけれたと思うのですが
終始淡々と展開していきます。

■作画
うーんと、、、まぁ微妙です。
ちょいちょい崩れてたり色指定が間違ってたり
女子野球部って事で、野球の動きの良さか
女の子の可愛さかは頑張って欲しかったけど
どっちも微妙という感じで残念。。。
せめてどっちかが良ければもう少し擁護したけど
両方だと厳しいなぁ…
CMでみたゲーム原作の絵は女の子可愛いですw
どうしてこんなに差が…(苦笑)

■声優
作画レベルに合わせたのか、原作からの作風なのか、
音響監督の好みなのか、分からないのですけど
あまり気持ちのこもったような演技では無かったです。
良くも悪くも重くならず全体的に軽い演技
作画や構成と相まって、より淡々とした単調な印象に…
全体のメリハリの弱さが浮き彫りになっています。
ゲームならそれでも良いかもですけど、
スポーツ物アニメだと勿体ないなぁ~と

あ、一応擁護しておきます。
キャストはあまりメジャーな人は少ないですが
何人かは知ってて、本来もっと巧い演技できるはずで
どう考えても、そういう演技指導があったと思います。

■音楽
OPはそこそこ良かった
EDは有名曲のカバー
BGMは記憶にもう無いぐらいなので、
まぁそんな感じです(苦笑)

■キャラ
個性的なキャラは一応一通り揃っているのかな
まぁ若干個性的すぎる気もしなくもないですw

ただ、魅力あるキャラクターとしてどうか?
となると、ちょっと弱い気がします。
自分はそのキャラクターをずっと見ていきたい
応援したい とかそういった感情が沸いた
(ファンになった)キャラを魅力的としています。
それは一人もいなかったです。
キャラが悪いとも言い切れず、
構成・演出次第で磨けば光る物は合ったかと…

他のレビュアーさんに「名前全員言えますか?」
って言われて…「う、無理っす」って思ったw
もう調べないとほとんど名前出てこないw
自分の記憶力がやべーw

■その他
B級ハンターとして認定しますが、ややB級です。
B級ランカーとしてはまだまだって所です。
{netabare}和尚さんの{/netabare}エピソードは中々にレベルの高いB級
そこだけで全体を釣り上げたのは凄い。

(。´・ω・)ん?何の話をしているのかって?
なぜかB級アニメ好き認定されて
「ハチナイはイケルっしょ?」ってなこと言われ
うーん、、、そこまでB級じゃないと思ってたので
あえてB級度を評価しましたw

自分の中でのB級の定義は「意味不明」につきます。
「ぶっちゃけこのキャラクターいる?」
「え?このエピソードいるの?何なの?」
って素で思えるのがB級ランクが高いのです。
二流≠B級 が持論なのでw

基本的にキャラクターもストーリーも展開も
そんなに奇をてらったものはなく、
極めて王道だと判断しました。
{netabare}ただ和尚さんの下りだけはガチでB級だったw{/netabare}

《B級に関する全く関係ない余談》
{netabare}
B級話題を振られて真っ先に思い出したのが
{netabare}
デニスフェルドマンのキツイ刑事(英タイトルはREAL MEN)
{/netabare}
こういうのがガチ勢のB級っす。
マジで意味不明だったなぁw
監督の頭の中が宇宙人だろ!!って思ってましたw

設定が既に意味不明、展開も読めない。
どうしてそれが必要なのかが全く理解できない。
全体的におかしい。ツッコミどころしか見当たらず

それがB級っす。
{/netabare}

《作中で思った超どうでもいいこと》
{netabare}
レギュラー落ちエピソード入れたかったんだと思います
でも11人いるし、8月のシンデレライレブンじゃね?
って思ったっす。

野球やめてサッカーにすれば皆レギュラーで
皆試合に出れて幸せ♪目指せなでしこジャパン!
とか不心得な感想を抱きながら視聴してましたw
{/netabare}

構成を練って、作画をしっかり書いて
全体的に丁寧に女子野球を描けば
良作になった可能性を秘めていた作品です。
それだけにちょっともったいないなと思いましたー。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 37

えりりん908 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

頑張ってほしかったんだけど・・・

かなり評判、よくないみたいですね~
て言うか、
すでに埋没しちゃってるかも(>_<)

ほとんどが素人の女子高生たちが、
「野球やろう!」って集まって、
同好会を結成して、練習場所を確保して、
学校にも部活動として認められて。
今度は、「公式戦に出よう!」って頑張っている、
そんな前向きな青春ストーリーなんです。
なんですが・・・

野球に対する打ち込み方が、
情熱的に描かれてないから、
スポーツアニメじゃないよね?
楽しい部活アニメ?って感じになっちゃってます。
それで大会に出ようとか、
いかに女子高野球がレベル高くないと言っても、
さすがにそれはないでしょ?
ってなっちゃうのは、しょうがないのかな。

私、この作品は、
下着とかお風呂とかいった、エッチーな見せ方を一切しないとか、
登場キャラが全部女の子なのに、
きららみたいなユリっぽい展開まったく入れないとか、
凄く真面目に、こだわって作ってるって思いますし、
そういうところが、とてもいいって思うんですけど・・・

そういう作り方だから、男性視聴者には興味もって貰えないというのもわかりますけど。

例えば、「風が強く吹いている」みたいに、
強烈な目的意識とリーダーシップの持ち主がいて、
素人チームをぐいぐい引っ張ってレベル上げて…
なんていう展開に出来なかったのかな?って
今さらですけど、
思ってしまうんです。

今からでも遅くない!ホントはもう遅いかも知れないけど。
ちゃんとスポーツアニメ、して!
頑張って!って思うんです。


――――――――‐_‐――――――――――

終わっちゃいました、
何の盛り上がりもなく・・・

面白い題材だったと思うし、
しっかりと野球を描けることが出来れば、
もっとずっと盛り上がったと思うのに(>_<)

文芸部とか奉仕部とかとは違う、
運動部ならではのところ、
見せて欲しかったなって思います。

やっぱりスポーツなんですから、
そこを描かないと、
観てて、共感も応援も
出来ませんでした(ー。ー#)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 37

57.5 6 スポーツで親友なアニメランキング6位
バッテリー(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★☆☆ 3.0 (331)
1376人が棚に入れました
「原田巧」はピッチャーとして抜群の野球センスをもつ少年。
中学入学を期に移り住んだ山あいの街、新田市で、巧は自分の全力投球を受け止められるキャッチャー、「永倉豪」と出会う。
新田東中学校の野球部に入部した二人は、部員同士の軋轢や、教師たち大人の事情に翻弄され、時には互いに衝突しながら、ピッチャーとキャッチャー、二人一組の「バッテリー」として成長していく。

声優・キャラクター
内山昂輝、畠中祐、小野友樹、木村良平、梅原裕一郎、村瀬歩、石川界人、森嶋秀太、郷田ほづみ、斉藤壮馬、石井マーク、宝亀克寿、生田善子、西村知道、藤巻勇威、乃神亜衣子

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

スポーツものらしい爽快さはありません。

原作は同名の小説ですが、未読です。

舞台は中学校で、タイトルの「バッテリー」は野球のそれです。つまり主人公の原田巧(はらだたくみ)がピッチャーで、永倉豪(ながくらごう)がキャッチャー。

巧が野球バカ、というよりはピッチャーバカ。チームプレーとしての野球のことすら考えず「自分が良い投球をすれば勝てる」ということしか考えていないのが本作のポイントでしょうか。

対して巧の弟の青波(せいは)は周囲や人間関係をよく見ていて、ある意味で巧よりよほど大人な性格に描かれているのもポイント。

巧(あるいは豪も?)の成長を見守って楽しむ感じの作品かと思われます。

巧が周囲とガツガツ摩擦を起こしながらピッチャーとしてただただ邁進していこうとするのを見てフラストレーションをためてしまう人には、本作はお勧めできません。

そして野球そのものをやっているシーンは意外と少なかったりします。日常的に小説を読んでる層にはそれなりにウケそうですが、いわゆる「アニメオタク」向きの作品ではないような気がします。

そういえば、本作では女の子がまったく出てこなかった…(笑)。
そして最終回、そこで終わるんかい(笑)!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 31
ネタバレ

アレク さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

情念のリアリティ

原作は未読デスと予防線を張りつつ
ベストセラーにもなった同名小説をアニメ化そしてノイタミナ枠での放送という事で
信頼できる仲間たちとのetc骨身を削る猛特訓、そして個性豊かなライバルキャラたちの激闘の末・・・
なんていかにも少年漫画的なノリではなく野球を舞台にした人生の一部分というか淡い青春の
1ページみたいな感じなのかな~と放送前には期待してました。

実際1話は凄い良かったです、デフォルメを抑えたキャラクターデザイン、控えめで静かなBGM
丁寧に再現されている感じの田舎風景、ここから物語が始まる胎動みたいなのが感じられて
ああ、今自分質アニメ見てるな~的な、今後の展開がすごい楽しみな導入でした。


↓以下グダグダ文句言ってるだけです(-_-;)
{netabare}
しかしその後の展開がどーも期待していた方向と違う
まず最初に違和感を感じたのは主人公が弟に野球をやめろと言った時の弟の反応
この年頃の内面なんてぐちゃぐちゃしてると思うし不都合なこと言われたらもっと泣きじゃくったり
もっとわけわからん反応するんじゃないかなーと、その後の弟のプチ家出からの
陽も落ちて暗がりで見つかった時の反応もあっけらかんとしすぎていてずいぶん精神年齢発達してるなーと

これに限らず一事が万事登場人物になんか青春時代というか子供時代の危うい揺らぎみたいなのが感じられず
悩みでさえもそのキャラに与えられた役割のように感じイマイチそのキャラが
世界のどこかに居て思い悩んでるみたいな情念の部分でのリアリティが感じられないんですよね。
それに偏見かもしれませんが女性作家らしいのでドロドロした感情のぶつかり合いみたいな展開にも期待してたんですが
登場人物全員思春期真っただ中なのにやけに大人びてるというか。

そのことを一番強く感じたのが主人公が入った野球部でのリンチ事件
犯人は副キャプテン一味で後にそのことがばれて顧問の先生になぜそんなことをしたのか吐露するんですが
ってオイオイあんた主人公のために用意された書割じゃないんだからそれを本人の口から
それも理路整然となぜそんなことをしたのか動機を言わせちゃダメだろうと。
内申のために運動部に入るなんて少年漫画のスポーツものでは見かけないけどありふれてた理由だと思うし
不本意ながら続けてるうちにそれなりにやりがいを見出した所にわがままいっぱいに振る舞う
大型ルーキーが入部なんてそりゃ気に入らないでしょうしだからこそあんな行動に走った
でもそれはあくまで意識下の話で内心は言葉にできない今書いたような想いがヘドロのように堆積してるはず
自分の気持ちをそんな俯瞰で整理できる人間はそもそもそんな行動に走らないはずだし
キャラ設定自体はすごくいいと思うんですがなぜそんなことをしたかその背景を匂わすなり婉曲表現にすることで
その野球部自体が主人公だけのものでなくいろんな思い抱えてる人間が
野球に取り組んでるのを表現できて物語にグッと奥行が増すと思うんだけどなぁ。

野球部自体も試合はおろか練習の様子もあまりなく希薄な印象で誰が2年生で誰が3年生なのかも
よくわかんなかったし(あの年の1歳差2歳差って運動部だったらすごく大きいように思うのですが)
部活という密閉性の高いコミュニティでのやり取りなんかも京アニのユーフォみたいな
思わずギクリとなってしまうような人間関係でのあやも特になく(そのような描写も期待してましたが)
となると描写の大半はピッチャーである主人公とキャッチャーである永倉のバッテリー2人の
やり取りに焦点が絞られるわけですが全体的に淡々と進み思わせぶりな言葉や演出はあるんですが
どーにも2人の気持ちが伝わってこない、淡々とした中に香る余情というか視聴者に意図を考えさせるような
演出ってストレートに感情を表現する演出より個人的に好きだったりしますが
淡々としてるのと何もないのは違うんじゃないかな・・・自分の読み取り方が下手くそなだけかもしれませんが
漫画原作ならある程度絵で表現されているので土台はできてるが小説だと文字媒体なので
それをまたアニメーションとして変換し直すのは繊細な心理描写が主体だとなおさら大変だろうなーと
無責任に製作者さんたちの労苦に思いを馳せながらもでもはっきりと不満。
だから2人の気持ちが原作ではどうなってるのか気になりました、いい意味ではないですが。



あ~あ気に入らなきゃ見るのやめて黙ってりゃいいだけなのにグチグチグチグチと
我ながらナニヤッテンダロ
でも思わずハッとなってしまうシーンもあって名前は忘れてしまいましたが唯一練習試合をした
強豪校のキャプテンだったかの相棒的ポジションの人物が実はそのキャプテンを嫌っていたという
近くにいるのに、いや近くだからこそ感じてしまう愛憎交じりの羨望だったり
例のリンチ事件が発覚し大会が出場取り消しとなった後引退試合として試合を組んだと顧問の先生から
聞かされた3年生の反応、大会に出れないことを嘆いたり当事者を責めたりする描写は特になかったのに
引退試合ができることは喜ぶ、ああ彼らははじめから全国大会とか優勝とかはあまり狙ってなく
思い出として引退試合ができればいいんだなーと
そりゃそーだよなぁ大半の漫画、アニメでは普通に本気でやることは当たり前の前提条件になってるけど
こうして何となく終わってしまうのも現実では一定数いるよなぁなんて自分の矮小な物差しでの勝手な解釈ですが
野球にかける想いの差というのがさりげないが残酷に描写されて何気に好きなシーンだったりします。
ただそれも強豪校の人間関係もあくまでわき役なのでそのソースを2人の気持ちのやり取りのほうに
割いてほしかったです。

あ、ED両方ともよかったです、両曲ともカバーであとから思い出すタイプの
セピア色がかった青春のイメージというかそんな感じ、できることならその香りを本編でも感じたかった。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 30

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

スッキリしないスポーツと青春

原作未読 全11話 

中学生でプライドの高い天才ピッチャーの原田巧(はらだ たくみ)くんが、引っ越してきた先で知り合ったキャッチャーの永倉豪(ながくら ごう)くんとバッテリーを組んだ日々を描いた作品です。

スポーツ作品というと、頑張っていくお話や、試合の緊張感だったり、励まし合ったり、ときにはぶつかり合いながら試合に挑んでいく、私の中では観ていて泣いたり笑ったり、最後はどんな形でもスッキリとして終わる印象です。

この作品にはそんなことがほとんどありません。

序盤は少し好感がもてるシーンなどありましたが、後半は観ていて主人公や他のキャラにも不快感ばかりで視聴断念しそうにもなりました。

野球のお話というより、人間関係のドロドロしたお話に終始していたという印象を受けましたね。

これでは私の中で主人公が共感できる点がほとんどなく、最後まで傲慢で1人よがりなキャラとしか見えません。主人公の心理描写少なく、最後まで何を考えているか分からないキャラになっていました。

切りのいいところで終わることもなく、凄く中途半端な感じです。話数が全然足らない印象を受けました。

あまりオススメできない作品です。それぞれのキャラのもう少し成長した姿を見たかったですね。

OPはお話と違って爽やかな曲でした。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 28

66.6 7 スポーツで親友なアニメランキング7位
H2 [エイチツー](TVアニメ動画)

1995年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (121)
703人が棚に入れました
中学野球のエースピッチャーだった国見比呂は、右ヒジの故障を宣告され、あえて野球部のない千川高校に入学する。だが、故障が実は誤診だったことがわかると、親友であり最大のライバルである橘英雄と決着をつけるため、甲子園を目指すことに。2人の“ヒーロー”の対決に、ヒロイン2人の想いが交錯する、『タッチ』のあだち充らしい青春スポーツ・ラブストーリー。

Key’s さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

古い作品ですが原作が好きなのでアニメも見てみました

原作は一応全部知ってるし大好きです
ドラマを見て意外に面白かったので
アニメも見てみることにしました

あらすじ
大の親友であり、そしてライバルでもある
国見比呂と橘英雄。
2人はチームメイトの野田敦と共に中学野球で
地区大会二連覇を果たすが、その後医師から比呂は肘、
野田は腰にそれぞれ爆弾を持っていると診断されてしまい、野球を断念。
英雄が野球の名門・明和一高に進んだのに対し、
比呂と野田は野球部の無い千川高校に進み、
それぞれサッカー、水泳に取り組むことにした。

千川高校には野球部はなかったのだが、
「野球愛好会」が細々と活動していた。
比呂は、ひょんなことから行われることになった
サッカー部と野球愛好会との野球の試合に参加するも、
試合中のサッカー部員たちの野球を馬鹿にした態度を嫌い、その場でサッカー部を退部し野球愛好会へ入会する。
そこにたまたま見ていた野田も一緒に入会する。
二人は1試合だけの参加のつもりだったが、
中学時代に肘、腰の診断を行った医師が
無免許で逮捕されたことを知り、
別の病院にて何の異常もないことを知ると
正式に愛好会へ入会。
そして甲子園に行くために「野球部」への昇格を目指す。
という感じである


個人的には作品の雰囲気が好きで、
セリフの棒読みなど言われてますが
僕は特に気にならなかった。
あだち充作品が元々好きなので、
たまたまそうだったのかもしれない。

幼馴染の比呂とひかりが互いに恋人や恋人候補がいつつも、相手のことを気になってしまう部分がもどかしく、
甘酸っぱい気持ちにさせてくれる。
私は恋愛ものとして十分楽しめたが、
野球ものとしてはあまり印象に残っていない
というか野球描写が少ないなw

原作に忠実なのは良いが展開が
ちょっと遅いと思ったかな
野球部になるまでに19話くらい掛るしw
それに最後も原作に追いついてしまったのか
中途半端に終わってしまったし・・・
野球がこれから面白くなるところだったんですが・・・

原作の独特の空気をうまい具合に表現できてたと思います、それを退屈と思って見た人はあだち作品が
基本あってないんでしょうね。
声優、作画、この2つは個人的には十分合格点
特にメインキャラ4人の声優は
これ以外他に考えられないって程あっていたと思います

それになんといってもOPが非常によく
印象に残っています!
これだけでもアニメ見た価値あったかも?

個人的にはそこそこ楽しめるアニメでした
でもやっぱりアニメは万人受けするものではないので
純粋にストーリーを楽しみたい人は
ドラマか原作を見たほうがいいですね

投稿 : 2024/11/09
♥ : 32
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

あだち充さんの作品で一番好き(原作)

[文量→小盛り・内容→余談が本論系]

【総括】
「H2」というタイトルですが、全然「H(エロ)」ではないですよ(いや、ちょっぴりエッチではあるけど)w 青春野球アニメです。

主人公の国見比呂の「H(ひろ→ヒーロー)」と、ライバルの橘英雄の「H(英雄→ヒーロー)」、二人のヒーローで、「H2」。まあ、妹尾河童さんの「少年H」みたいなものですよ(笑)

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
野球モノとしても、青春学園モノとしても一級品。ヒロインの「ひかり」と「春華」は、ホントに良ヒロイン。しっかりモノで、ちょっと抜けていて、ドキッとするほど大人で。「タッチ」の「南ちゃん」を2分割したようでしたな。

ひとつ疑問に思うのは、昔(中学生くらいの時)は、9:1で春華派でしたが、今(オッサン時)は、7:3でひかり派なんですよね。やはり、ひかりの魅力はガキには分からんだろうな(笑)

あだち充さんの作品群は、まさに「ワールド」と言われるだけあり、抜群の安定感(笑) あだちさん曰く、「同じ劇団が、舞台とシナリオを変えて演じている」らしいです(タッチにしろ、みゆきにしろ、H2にしろ)。

アニメは、中途半端な位置で終わります。個人的には、原作をオススメしたいですね♪(アニメは☆3。原作は☆5ですw)
{/netabare}

【余談~ 原作で好きなシーン ~】

以下、アニメ終了後の原作のネタバレなんで、避けたい方は避けて下さい。
{netabare}
原作で好きなシーン。

1位
3年生 夏の甲子園準々決勝 木根が先発した試合で、9回に国見をベンチに下げたシーン。木根を信じた千川ナイン。限界を超えた木根。泣けた。名シーンだし、あの熱い場面をあそこまでユルく余白たっぷりに描ける漫画家は、あだち充さんだけだと思う。これは多分、多くの人が認める、H2のNo.1名シーン。

2位
栄京学園 広田 のナイフのシーン。父親の言葉。「ナイフは持ってるだけでいい。絶対に使うな。そしてギリギリの命のやりとりになれば自分が勝てるんだと思ってだまって殴られてろ。」これ、凄い言葉だと思う。ナイフは実際のナイフではなくても良い。心に1本のナイフをもって生きることは、私は必要だと思っています。つまりは、プライド。どこかで敗けを認めない意地。上司に怒鳴られてる時とか、この言葉を思いだそうw 実際に、若手社員は、その気になればオッサン上司をボコれる場合が多いんだから、「あえて怒鳴られてやってる」と(笑) 広田は他にも、名シーンがたくさん。新監督に殴られたところ。一塁からの全力送球。自分の前のバッターが粘った結果のアウトに対して、「ナイスバッティング」。引退後、受験勉強をしていて、「趣味の草野球……だと? てめぇらには一生ムリだ。化け物もめ……」の表情。本当に好きです。

3位(同率で2つ)
木根と国見の会話。木根が勝手に国見の家で飯を食ってる後に、冷蔵庫を荒らしながら、

木根「なんか冷たいモンないか?」
国見「俺の視線じゃダメか?」

のやり取り。なんか、スッゴいあだち充さんっぽい。

あと、野球のミーハーファンの会話を、柳が聞いたシーン。

「ね、ね、柳くんよ。」
「やなぎ?」
「ほら、セカンドの。」
「セカンドって何?」
「二塁手よ、すっごいうまいのよ、あの人。」
「へ―、じゃ、もうすぐいちるいしゅだね。」
(柳がコケる)

の会話も好きですw う~ん、あと3時間は話せる(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 30

コーヒー豆 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

あだち充さん原作の名作。

原作既読。

週間少年サンデーで連載されていた野球漫画H2 。タッチとはまた違った青春スポーツ物語です。

当時は1990年代。いろいろなスポーツアニメ・漫画が流行っていました。自分はスラムダンク、メジャー、と並んで好きな作品でした。

アニメは完結はしていません。全部で41話です。原作の方はしっかりとまとめられて完結済。野球にラブコメ、少し笑えるギャグなど、あだち充ワールド全開な作品で、タッチよりも自分としては印象が良いです。

OPは久保田利伸さんの曲でテンションの上がる感じ。
久しぶりに観てもいい野球アニメだなと思える作品です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 12

63.3 8 スポーツで親友なアニメランキング8位
巨人の星(TVアニメ動画)

1968年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (65)
232人が棚に入れました
星飛雄馬が中学生の頃。彼が通う隅田川中学校の2年B組に首席のインテリ青島光彦というクラスメートがいた。いやみで典型的なガリ勉タイプの彼が最も恐れる授業、それが体育の時間である。通常の授業では自信に溢れる態度でも、この時ばかりは他の生徒からもの笑いの対象でしかなく、加えて星飛雄馬が体育時間に抜群の運動神経で憧れの橘カオルに注目されているのが気に入らない。ある日、不良高校生にからまれた所を星に助けられ、あろう事かその現場を好意を寄せる橘カオルに目撃された事で、青島は星の地位転落を画策した。鉄棒の授業時間あらかじめ塗られた油によって模範演技を失敗する飛雄馬。だが全てを見抜いていた彼は何ごともなかったようにさりげなく油を拭き取り鉄棒を続けた。完全な敗北感に打ちのめされた青島。そんな彼を見た飛雄馬は野球の紅白試合を提案すると相手チームの応援団長の橘カオルに最後の打者に青島を出すように指示する。星の大活躍で試合は紅組のリード、そして白組はパーフェクトに押さえられていた。そして最終回、星の指示通り橘は青島を励まし打席に立たせた。

声優・キャラクター
古谷徹、加藤精三、白石冬美、井上真樹夫、八奈見乗児、兼本新吾

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

野球にばかり目がいきがちですが

言わずと知れた超有名作。
野球アニメの金字塔とされていますが、原作者の梶原一騎氏によれば、本作で表現したかったのは野球ではなくヒューマンドラマなんだそうです。
(豆知識ですが、主人公の「飛雄馬」という名前は、「ヒューマン」から付けらているとか)


魔球や特訓などスポーツまんがとしての面白さと見所が多数あって、実際にそんな部分の印象が強いですが、巨人の星をじっくり見ると、人間ドラマなんだという原作者の意図がはっきり見て取れます。
野球は動機、目的、手段、そして障害。
巨人の星とは、超名門プロ野球団の幻の名選手としての栄光が忘れられない妄執に獲り付かれた父親と、その父親を色々な意味で乗り越える少年の、挫折と成長の物語。
そのための舞台装置としての「野球」です。
まぁ、その舞台装置のイジり方が、ズバ抜けて秀逸だったからこその”名作”なのですが。


ストーリーを今更語る必要もあませんが、物語は主人公が幼少の頃から始まって、20歳前後で引退するまでの僅か十数年間。人生と呼ぶにはあまりにも短く、しかし濃密な期間を描いています。
いわゆる思春期と青春時代ってヤツです。
長島や王と出会い野球に身を投じてから、甲子園優勝、高校中退、巨人入団、致命的欠点発覚、魔球開発、恋人の死、親友との別れ、父との対決、怪我による引退・・・・・とまぁ激動の10代。
(有名作なので、これぐらいのネタバレはご勘弁ください)
父の性格を受け継いでか、激情家でセンチメンタルな彼は、何かにつけ人一倍大袈裟に悩み、感動し、絶望し、決意し、奮い立つ。クソ真面目にこれを繰り返します。
そのたび、地面に突っ伏し感涙を流し、雄叫びをあげて感情表現する飛雄馬。
ほんと、人間くさいですねぇw。まさしく、ヒューマンドラマです。


野球アニメとしてだけでなく、青臭い主人公の喜怒哀楽にも着目すれば、より楽しめる作品。
目の中に燃える炎や、滝の様に流れる涙は、本作にとって重要な感情描写なんです。
傍目からは芝居がかってて可笑しいですが本人達は大真面目。笑っちゃダメですよ

投稿 : 2024/11/09
♥ : 14

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

飛雄馬(この名前もとんでもないな)

日本のアニメ&スポーツ業界にとんでもない
影響を与えた作品ですね。
恐らくこの作品の存在が日本サッカーの歴史を
10年は遅らせたと思っています。
(逆に10年早めたのがキャプ翼)

まず、主人公の一生がすごい。
(今なら、間違いなく幼児虐待レベル、
それが根性と認められた時代。)
親父がまた凄い!
(後にプロ野球の監督になれるくらいなら、あんなに
貧しくはないのでは、、、
それとも息子を鍛える為にわざと?)
そして、ライバル役の2人もすごい。
花形と左門(ライバルとして、もう一人の主人公格と
完全な当て馬役、そのバックグランドの差が凄すぎ。)
特に左門の家はそのまま「おしん」の世界。
そして最後は伝説となる大リーグボールと大リーグボール要請ギブス。
みんな凄すぎ!
是非マー君やダルに見てもらいたい日本アニメの金字塔。
「とうちゃん」と言っていた彼は再びアムロで世界を掴む。

ちなみに今でも私が忘れられないシーンが、
飛雄馬(この名前もとんでもないな)が幼少の時
わざと家の壁(もちろん木製)にボール1個分の穴をあけていて、
外にある的にボールを当てて寸分の狂いもなく自分のところに
帰ってくる一人キャッチボールをしていた時、、、

投稿 : 2024/11/09
♥ : 7

REI さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

残念ながら、今の時代では通用しなくっなったスポ根アニメ第1号

プロ野球選手を目指す物語です・・・

父親が強制的に子供を野球選手するように育てます。暴力ありです(オイ
後に父親は息子の敵チームの監督になる・・・
(この当時は当たり前にあったようです・・・この世代が現実の世界で問題起こしてるんですよ・・・パワハラとか・・・)

何故、巨人の星かというと当時、プロ野球の中で巨人(ジャイアンツ)が1番強かったので、そのチームでスターになれということですね。

男尊女卑、DV、パワハラ、オンパレードです。
まぁ、でも当時は普通だったのが怖いですね・・・

はっきり言って私は子供の頃、このアニメを観て野球を嫌いになった者ですので良い印象はありません。
(今はスポーツ全般好きですよー(笑))

当時の野球の時代背景を知るにはいいかもしれないです。

全てのアニメに携わる方々に感謝を!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 6

66.7 9 スポーツで親友なアニメランキング9位
BIRDIE WING -Golf Girls' Story- Season2(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★☆☆ 2.8 (129)
226人が棚に入れました
――「もう一度、ゴルフで勝負したい」。 葵との約束を果たすため、 ヨーロッパの一国、ナフレスから日本にやって来たイヴ。 新たな舞台は、山梨・雷凰女子学園。 イヴは同校のゴルフ部で、 プロキャディーを目指す少女、イチナと出会う。 そして再会した葵と共に 新たな挑戦――、全日本高校女子ダブルス選手権に挑む! 二人は全国から集まった強豪校を相手に、 順調に駒を進めてゆく。 立ちはだかるのは、最強の高校生ゴルファー、姫川みずほ。 果たしてイヴと葵は、激闘を制することができるのか――!? イヴの虹色の弾丸≪レインボー・バレット≫で 切り拓け、未来を――! ゴルフをテーマとしたオリジナルアニメシリーズ 待望のSeason2、いよいよ開幕!
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

イヴたちの熱い物語に再びわくわくしてます♪

[見終わって・・]※各話感想は下にあります
去年のSeason1から今日まで、本当に楽しませてくれた作品でした。
5年くらい前にアニメを見始めたんですが、こういう感じのアニメはあまり見たことがなくて、予想の斜め上の展開や引きの強いCパートなどなど、毎週楽しみでした♪
ただ、終盤がちょっと駆け足だったのが残念なのと、個人的には{netabare}病気展開ではなく{/netabare}もっとスカッとするような展開だとなお良かったです。
間違いなく記憶に残る作品だと思います。
少し時間をおいて、1話から通しでもう一度見てみたいですね。

[初回感想]
9か月ぶりのSeason2!!
そして、OPの「Venus Line」♬
久々なので、昨年見てた気持ちのように再び作品の世界に入っていけるかちょっぴり不安だったんですが、変わらないOPを聞いて、熱くて笑えてしんみりもした、あの独特な世界にすーっと再び入っていけた気がします。

Season1の感想でも書いたけど、まだ見ぬ強敵たちがたくさんいるみたいであと1クールで終わるのか、駆け足になって雑な展開にならなきゃいいなと思ってたんですが、いい意味でメリハリのあるテンポの良い展開に安心しました。。
でもあと2クールやってくれても全然かまいませんよ(´-ω-`)

EDの入るタイミング、相変わらず良いです☆
門脇更紗さんの「君がいるから」もいい曲ですね♪

そしてBIRDIE WINGといえば、引きの強いCパート!
Season2も熱い驚きの展開が見られそうでとても楽しみです♡

以下、各話の感想です☀

14話「少女の記憶の中に眠っている確かな真実」
{netabare} 熱くなれる強敵たちの戦いって盛り上がるし丁寧に描きそうなんだけど、そこをばっさり短くして、でも相手のバックグラウンドや気持ちをきちんと描いてうまく感情移入させているところとか相変わらずうまいし、ちゃんと盛り上げてくれますね。Season1と同じ劇中曲も相変わらず良いです♪
それでいてところどころに笑いを入れたり、引きの強い驚きのCパートとか、やっぱりこの作品好きだわー♡{/netabare}

15話「ただゴルフができるということがこれほどまでに幸福な理由」
{netabare} 前回もテンポいいなぁーって思ってたけど、普通は盛り上げる決勝戦を今回もばっさり短くカット。
でもつまらなくなった訳じゃなくて、試合前日の葵の覚醒と決勝の快進撃など、予想外の展開が面白いんですよね!!
それでいて、笑えるポイントもきちんとあったりして、さすがです☆
後半2話目にしてイヴの過去など物語の核心部分が結構明らかになってきたりして、後半さらに熱い展開が待っていそうな予感もしてます。
葵の必死のショットのところでED曲が入るところとか、次回がすごく気になる引きの強いCパートとか、やっぱりこの作品、最高です♡{/netabare}

16話「大人のエゴに巻き込まれた若者たちの二代に渡る数奇な運命」
{netabare}ほんと、すごい展開ですねー。
予想の斜め上いってて、ダブルス選手権が霞んで見えちゃいますw
ここで前半のナフレス編の設定を生かしてくる展開とかうまいです。
でも・・見てて葵がかわいそうになってきて・・体の不調のこともあるし、あまりかわいそうな展開にならないといいけど。
昼ドラみたいなドロドロの展開になってきたけど、一番驚いたのは次回予告!!
まったく先が読めない展開にわくわくドキドキです♪{/netabare}

17話「失った記憶を取り戻した少女は、故郷に戻って新たな真実を知る」
{netabare}葵を守るためにマフィアと接触をさせない、とは言ってるけどやってることは同じような・・
でもイヴがどんな状況でも前向きに行動するところ、見てて気持ちいいです♪
前回まで試合してたし、今回は懐かしい人たちとの再会の話がメインかなーと予想してたら、いきなりマフィアのボスのゴルフに乱入して勝負を挑む展開とか、中だるみ?なにそれって感じですねw
Cパートでのイチナの参加、そして次回予告の新たな試練などなど、次回もすごく楽しみです!!{/netabare}

18話「偽りとの決別」
{netabare}まさか再びあのゴルフ場のシーンが見れるとは思いませんでしたw
しかもそこに場違いな感じのイチナが一緒にいるチグハグ感が面白くて。
相変わらずカトリーヌの叫びが笑えます。
とうとうバレットも7色揃いましたね。
次回は葵の戦いのお話みたいで、体調も心配ですけど楽しみです♪{/netabare}

19話「輝ける翼」
{netabare}安室監督が葵のためだけに設計して製作したシャイニング・ウイングス
葵もなんとなく気づいてるのかなって思ってたんだけどやっぱり・・ね。
でも安室監督が倒れてゴルフに集中できなくなったけど、監督が病を押して見に来てくれたことでシャイニング・ショットを打って挽回する展開は王道かもだけど熱くなりますね。
次回の雨の戦いも楽しみです!!{/netabare}

20話「勝利を告げる虹」
{netabare}今回は結構普通にゴルフしてましたね。
ゴルフが好きじゃなかった雨音が、楽しんでゴルフをプレイする葵と出会ってからの話を交えながら、二人で勝利の虹を見るお話でした。
雨音の、私の人生は私が決める!ってとこ、今までの色んな思いが詰まってる気がしました。
あと監督と部長のやりとりで笑わせてもらいましたw相変わらずこういうの入れてくるところ好き♡
毎回お楽しみなCパート!!イヴのヤバイ発言でましたね。今までで最大の強敵!?
次回予告の助走しながらのアイシャのショットとイヴの覚醒アナウンスで、次回も楽しみ♪{/netabare}

21話「虹と弾丸」
{netabare}アイシャにプレッシャーを感じて攻めのゴルフをするイヴだけど、イチナの助言も聞かずに自滅するハラハラする展開で・・
前回の予告から気になってたアイシャのショットはドッカーン!!とか期待を裏切らない面白ショットでしたw
イヴ以上に精度は高くないけどはまるとすごいスコアを出すタイプみたいですね。
虹のショットと弾丸ショットを合わせたスーパーショットを苦労して編み出すイヴ。
レオもこれを期待してアイシャと戦わせたっぽいけど、も少しアイシャには強敵っぽく頑張ってほしいですw
次回、両手に包帯巻いてるイヴとアイシャの巻き返しも気になります。{/netabare}

22話「オーバー・ザ・レインボー」
{netabare}前回あたりから思ってたけど、トンデモゴルフにさらに磨きがかかってきましたねw
ゴルフクラブが壊れちゃう展開とか、考えるな、感じろ!ってことで。
イヴの魂の叫びがすごくて、鬼頭さんの喉も壊れないか心配です。。
すごい技には代償が付きものって展開は少年漫画っぽいけど、個人的にはゴルフができない体になるような展開にはなってほしくないです。
そろそろ残り話数が気になってきましたが、Season1が13話だったので、全26話であと4話でしょうか。
次回予告での願いは届かない・・がちょっと気になります。{/netabare}

23話「夢を叶えるために」
{netabare}確かによく考えたらイヴってまだ15歳なんですよね。
だからフィジカルを鍛えていけばバーストにも耐えられるようになるみたい。良かった。
でも・・
全英でイヴとゴルフをするために、それを望みにして気力を振り絞る葵。
ちょっといやな予感がしますが悲しい結末だけにしてほしくないです。

・・いきなり全英オープンに話が飛んでるんだけど・・えぇ。。
アイシャあんなにやる気だったのにちょっとかわいそう。
尺の関係なんだろうけど、少しでもいいから見せて欲しかったかな。{/netabare}

24話「約束」
{netabare}3年連続賞金女王の覇者ユーハ・ハミライル。
でも葵とイヴにはお互いしか見えてないみたい。
やっと実現したライバルと勝負をする約束。
・・んー・・やっぱりそういう展開になっちゃうか・・
次回、この熱い物語をどうまとめていくのか注目したいです。{/netabare}

25話「蘇る約束」
{netabare}葵の棄権に続いてイヴの過去もリークされてしまう展開・・
どうなるんだろって心配してたら、葵がキャディーになる展開にちょっとびっくり&わくわく。
そして葵のシャイニング・ウイングスをイヴが使い、さらにイヴが勝とうとしているのはトップのユーハじゃなくて、そのままプレーしていたらの仮想葵という展開にちょっと熱くなりました。
・・結果はあれで良かったのかな。どちらにしても葵との勝負は持ち越しされたので。
ラストはすっきりいい感じで終わったと思います。{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 26

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

アルバトロスに魅せられて

小難しいことぬきで豪快に飛ばしていくやりすぎスポーツアニメ
相変わらず手順とか常識とかリアリティとか無視して勢い任せでガンガン行く感じが爽快でとても面白かったです!
さすがに終盤は時間が足りなかった感じでしたが、超特急でやりたいことを全部やり切ったって感じでいいですね!

2期目は特に2人のライバル関係が良き
試合シーンが長すぎてだるいアニメって多いけど、この作品は逆にテンポ良すぎでもうちょっとゆっくりやってもいいんじゃない?って思う
でも、もっと見ていたかったって思うくらいがちょうどいいのかも?
特に学生同士の大会はもっとじっくり見たかったなー


BIRDIE WINGって小鳥の羽って意味だけどイヴにも葵にもそんな可愛らしいイメージなくて
ゴルフ用語ならアルバトロスのアホウドリのほうがイメージにピッタリかも
アホウドリって人間以外の天敵がいないらしくて警戒心が薄いから酷い名前つけられていますが、
鳥類でも屈指の大きさとスピードで何千mもずっと海上を飛び続けるすごい鳥なんです
とても長寿で50年くらい生きて子どもは数匹を大事に育て
雛鳥は親の帰りを待つうちに自分で巣立つ時を見つけて自立していき、広い海でつがいを見つけたら死ぬまで添い遂げるそうです
なんとなくイヴと葵の関係こんな感じじゃないですか?

投稿 : 2024/11/09
♥ : 23
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

【最終】ハチャメチャ展開の連続も作品として破綻してないのが凄い

【レビューNo.68】((最終レビュー)初回登録:2023/6/24)
オリジナルアニメで2023年作品。全25話(2期分は12話)。
あにこれ参加前に1期を観ていたが、ここのレビュアーさんと交流してこの作品に
ついて語り合ううちに、それまで以上にこの作品に興味を持つようになり、いざ
2期が始まると、予想の斜め上をいく展開に魅了され、なんかレビューを書かずに
いられなくなりました(笑)

(ストーリー)
スラム街にて「賭けゴルフ」をしている少女イヴと、一流のプロゴルファーを両親に
持つ令嬢で「ゴルフ界期待の星」と称される葵。そんな2人が出会い、互いを認めつ
つも、いつか勝負の決着をつけることを夢見ている。
しかし、イヴが裏社会から狙われる存在となり、いろいろな経緯から葵のいる山梨・
雷凰女子学園へ編入することになる。
ここで2人はペアを組み 全日本高校女子ダブルス選手権に挑む。
2期は、この全国から強豪が集まる本大会の続きから描かれることになるのですが・・・

(評 価)
【第18話】まで視聴
・ひと昔前の荒々しさが魅力のゴルフアニメ
 ・例えばサッカーアニメだと「アオアシ」「ブルーロック」のように
  「個人戦術やプレイヤーとしてのインテリジェンス等、「サッカー」という競技
   自体の奥深さをより細やかに伝える →『競技に対する情報量が非常に多い』」
  作品が流行っており、野球などもいろいろな作品が作られてきた中で、やはり視
  聴者の目も肥えてきて、そういった要素を取り入れている流れがあるが、本作は
  「単純にどちらがゴルファーとして強いか」
  といったシンプルに熱い戦いに主題をおいた、ひと昔前の荒々しさがあるゴルフ
  アニメとなっています。
 ・今時「食らえ!タイガーショット!!」なんて、必殺技を叫ぶサッカーアニメな
  んてみませんよね? 
  ところが本作主人公イヴは「七色の弾丸」と呼ばれる必殺技を引っ提げ、臆面も
  なく「直撃のブルー・バレット!!」と声高に叫びますw
  トドメに「賭けゴルフ」と「それを取り仕切る巨大な裏組織」とか、いつの時代
  やねん!ってツッコミを入れたくなる世界感w  
 ・上述の要素や奇想天外なプレースタイルも相まって、ネットでは「美少女版プロ
  ゴルファー猿」と呼ばれているようで。そして製作陣も心得ているのか
  {netabare}「本家『猿』の必殺技『旗包み』を丸パクリ」するというwww{/netabare}
 ・あにこれで交流した感じでは、こういう奇想天外ながらもシンプルで熱い展開が、
  おっさんどもには刺さるようで、万人受けする超人気作にはなれませんが、今の
  時代に失われた懐かしい面白さがツボと感じる層にはウケてる作品ですね。

・予想の斜め上にをいくハチャメチャ展開
 ・まあ1期もぶっ飛び感がありましたが、2期ではゴルフ以外で更にぶっ飛んで・・・
  >二人は全国から集まった強豪校を相手に、順調に駒を進めてゆく。 立ちはだか
  >るのは、最強の高校生ゴルファー、姫川みずほ。 果たしてイヴと葵は、激闘を
  >制することができるのか
  上述は作品情報からの引用ですが、実際のストーリーは全然違います!
  以下特大ネタバレ。 
  {netabare}・「全日本高校女子ダブルス選手権」→葵の覚醒で圧勝。
   「姫川はこんなところで終わっていい選手じゃない!」というセリフが空空しく
   聞こえるほどのフルボッコ状態。というか選手権の様子があまり描かれず。
  ・では何を描いていたのか? → イヴと葵の出生の秘密。
   ・葵の父親 → 実はイヴの実父    
   ・葵の実父 → 学園のゴルフ部の顧問
   (記憶喪失だったイヴの記憶が戻り一気に発覚w)
  ・「そんなの嘘よ!」と迷える葵。
   → この秘密の件とイヴが裏社会と繋がりがあったことが発覚
    → 葵の母は葵を守るため、イヴを祖国へ強制送還www
   つまり葵の母を巡り、過去に昼ドラも真っ青な愛憎劇を繰り広げており、ゴルフ
   アニメなどお構いなしに、イヴがとばっちりを食うというトンデモ展開www
 ・で、ゴルフの方は葵と「どちらが先にプロのゴルファーになれるか」を目指して、
  イヴはその突破口として再び「裏社会」に身を投じるって、おいおいw{/netabare}
  この面白過ぎるハチャメチャ展開をどう受け止めたらええねん!!

・2期のMVP候補は「早乙女イチナ」
 1期は「イヴ×葵」の熱いゴルフバトルでしたが、2期は「イヴ×イチナ」の名コンビ
 が作品の要になりそうです。
 イチナは学園でイヴのゴルフに魅了され、自らイヴの専属キャディを志願するほどの
 イヴ信者。それを電話一本でイヴが「海外へ来い」と誘い、2つ返事でOKするという。
 {netabare}最初は、「賭けゴルフ」や「巨大な裏組織」はたまた「命のやり取り」等にドン引き
 状態でしたが、元々肝の据わったキャラなのですぐに順応、イヴをしっかりサポート
 していきます。{/netabare}
 この2人の掛け合いが本当に面白いです。

・そもそもの作品企画経緯が面白い
 制作はBN Picturesなのですが(Wikiより)
 ・幹部「ワイが今ゴルフにハマっているから、オリジナルのゴルフアニメ作るぞ!」
  → 「今のトレンドは『けいおん』みたいな緩い部活モノでしょ」
   → 重鎮「バンダイナムコで創る作品は王道モノだぞ!」(サンライズ感も欲しい)
 ・「シリーズ構成・脚本は(ガンダムビルドファイターズの)黒田洋介でいくぞ!」
   (女の子のかわいさと鋭い切れ味の話を書けるので抜擢とのこと)
  → 「声優にアムロ(古谷徹:学園のゴルフ部の顧問)とシャア(池田秀一:イヴの
     ゴルフの師匠)は外せないでしょ!」(早々に決まった模様)
    (一応ネタではなく、ゴルフ経験者というのを買ったと弁明しているがw)
 まあ薄々気づいてはいたが、ベースにガンダムがあったとは・・・
 なので、作品中にガンプラ趣味のキャラが登場したり、「偉い人にはそれがわからない
 んすよ」といったガンダムからのセリフ引用といった遊び心も見られますね。
 お望み通り、確かに「サンライズ感満載」な作品になったわなwww

こんな感じで、2期はゴルフ以外の展開もハチャメチャなんですが、作品の根幹である「熱い
ゴルフバトル展開」はきちんと担保されており(?)
(ぶっちゃっけここまでは相手が弱く、奇想天外な弾けたプレイが魅力という方が正しいがw)
作品として破綻せず面白く仕上がっているのはなかなか凄いなっと。
今後も「イヴ×イチナ」でどこまで駆け上がるか、「一方の葵は?」とゴルファーとしての
奮闘ぶりはもちろん、まだ度肝を抜くサプライズは用意されているのか(むしろこちらの方
を期待してるまであるw)目が離せない展開が続きそうで、観ていてワクワクが止まらない
作品ではありますね。

ただ(これもwikiによると)「主な視聴者ターゲットとして考えられたのは20-30代」らしい
のですが、このノリにこの世代がついていけるのか? 
むしろ私らおっさん世代にドストライクなんですがw

OPは1期から引き続き「Venus Line/広瀬香美」。本作といえばこの曲という感じだったの
で、継続は嬉しいサプライスでしたが、ただこれも「20-30代よりおっさん世代にストライク」
って感じで、「マーケティング的にどうなの?」って少々心配になりますが。
全体を通じて、まさに「偉い人にはそれがわからないんすよ」って気がするのだが・・・

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・第19話:アカン、何を聞いてもガンダムネタに思えてしまうw
 {netabare}・イヴ:前回の裏社会との賭けゴルフでの完勝で、命が狙われることがなくなり、完全に
     決別。プロ転向をかけ「ヨーロッパレディースオープン」に向け準備中。
 ・葵:「イヴ・ロス」から立ち直り調子は上向き。専用クラブも届き絶好調も亜室(学園
    のゴルフ部の顧問で葵の実父)が持病で倒れ、メンタルが崩れる。
    プロ転向をかけ「日本女子オープン」に臨むも初日は下位に沈む。
    しかし2日目亜室が応援に来たのを見て、メンタル復活!!反撃の狼煙を上げる。
 ・雨音:(葵の専属キャディ)以前の「人質発言」の意味を回収
     父は世良(葵の母親)の専属キャディだったが、雨音の小さい時に他界。その後
     の学費等の援助を受ける代わりに、葵の専属キャディ&世話係になることを義務
     付けられる。
     最初は自分の運命を呪ったが、今は葵と夢を追いかけることに生き甲斐を感じて
     いる模様。
     また同大会の最大のライバル、賞金女王・敷島麗華は実姉の模様。
     どいつもこいつも家庭に複雑な事情を抱えてるとか、ゴルフ以外で盛り過ぎやろ!!
 ・世良:雨音から事情を聞き駆けつけようとするも、雨音から「来ないで!葵をこれ以上
     苦しめないで!!」と拒否られ、「葵が気づいていた。亜室の娘であることに・・・」
     彼女も元凶である会長(実父)を呪うというドロドロ展開にw
 
 前回このレビューを書いてから、なんかもうガンダムネタにしか聞こえん。
 「新型(葵専用機・シャイニング・ウイングス)のロールアウトだ」by亜室(アムロ)
 とか、もう「モビルスーツネタを狙った確信犯やろー!」にしか聞こえんやんけ!!
 (つーか、前もアムロ「僕のために開発してくれた『RX』シャフト」とかガンダムネタ
  ぶっ込んでたんだよなw)
 それに葵ママの世良は今だ昼ドラ展開継続中wwwってことで、今週はゴルフで見せ場は
 なかったが、それ以外でいろいろ楽しませてくれるという、どこまでもぶっ飛んだ作品だなw{/netabare}

・第20話:雨音さん「雨使いキャラ」覚醒で葵を優勝に導いてしまうw
 {netabare}・>しかし2日目亜室が応援に来たのを見て、メンタル復活!!反撃の狼煙を上げる。
  ということで「日本女子オープン」の続きから。
  ・葵は猛チャージで首位の麗華まで「4打差」まで詰め寄るも、麗華はこの3日間を全て
   「-5」で回る精密機械ぶり。なので実質最終日を「-9」で回らないと葵に勝ち目なし。
  ・最終日も麗華は崩れることなく、逆に「5打差」にリードを広げられる展開に。
   しかしここで突然の大雨が!
  ・「我が名は『め●みん』違ったw『新庄雨音』。その名前の通り、雨は私の味方なの」
   突然「雨使いキャラ」に覚醒すると、当初のプラン通りこの雨を利用して果敢に攻勢。
   麗華がこの雨で崩れたこともあり、2ホールで一気に「5打差」を詰め首位に並びます。
  ・「これだけ雨が続けば、今日は中断。後日仕切り直せば・・・」と算段する麗華。
   しかし「雨使いキャラ」雨音はこれで終わらない!今度は一転、雨が上がります。
   「気象予報士」の資格を取得しただけで、ここまでピンポントで天候を予想してしま
   う雨音さん。同じ「気象予報士」持ちの「石原良純」とは格が違います!
   そして最後に決めゼリフ
   「そして雨は運んでくれる――「勝利」という名の美しい虹を!!」
  ・葵は逆転し見事に優勝。これでイヴより先に「プロ転向」を果たします。
   しかし雨音の縛りは葵のプロ転向まで。葵は雨音を解放しようとしますが・・・
   → 葵と楽しむゴルフに目覚めた雨音は、今後も専属キャディとして共に歩むことを
     決意するのだった。
 
 いやあ、久しぶりに真面目なゴルフ回でしたねwしかもまさかの雨音回で魅せるという。
 しかし、この作品はこれで終わらない!

 ・Cパート
  ・次はイヴが「ヨーロッパレディースオープン」で「プロ転向」を目指す番ですが・・・
   ここにイヴのゴルフの師匠「レオ(シャア)」が現れます。しかも「自分のゴルフの全
   てを叩き込んだ」愛弟子である「アイシャ」を引き連れて。
  ・イヴの本能が告げる。「こいつはとんでもなくヤバイ――」 

 次回の予告を観る感じは、アイシャもなかなか破天荒なゴルフをするようで、久々にトンデ
 モゴルフの熱い展開が見られそうです。2期も前半は昼ドラ展開等ゴルフ以外の要素が目立ち
 ましたが、残り話数を考慮すると「アイシャ編」「葵編」と熱いゴルフバトルを描いて綺麗に
 終わりそうな感じですね。
 まずはアイシャのゴルフがどんなものなのか、来週もワクワク展開に期待!{/netabare}

・第21話:「虹」と「弾丸」が融合した究極の進化形ついに完成!
 {netabare}・ついに「ヨーロッパレディースオープン」が始まりますが
  ・本コースは強気で攻める程難易度が上がる、イヴとの相性が最悪。
  ・アイシャからのプレッシャーのせいか(攻めないと勝てない)強気に攻めて自滅気味。
  ・安全策を主張するイチナとのコンビも機能しない。
  で、初日は苦戦続きでした。
 ・「ゴルフの質を変える」それがイヴの出した答。
  夜の猛練習やラウンド中も新しいショットを打ち続け、少しづづ精度を上げていきます。
  そして2日終了後の夜の特訓で、ついに自分のオリジナルショットを完成させます。
 ・3日目の第一打、イヴは声高に叫びながら新しいショットを披露します。
  「レインボー・バレット・バースト!!!!」
  それは2人のゴルフの師匠から学んだ
  「穂鷹 一彦(イヴの実父) →虹」×「レオ →弾丸」
  が融合した究極の進化形なのでした。
 ・このショットを基に、いちかもコース攻略法を再検討。
  → これも上手くハマり、2人はヴィクトリーロードまっしぐらな予感!!

 ・一方のアイシャですが
  >イヴの本能が告げる。「こいつはとんでもなくヤバイ――」 
  ・「ギュイーン、ドッーカン!」
   と走りながらティーショットを打つなどパワー押しのゴルフ(レオ曰くキャノン砲)が
   武器のようですが、精度に難があるらしく出入りのは激しいゴルフのようです。
   → 前回、霧の中でもフェアウェイを捉える正確なショットでイヴを驚愕させたり、
     レオが「自分のゴルフの全てを叩き込んだ」という触れ込みは何だったのか??
  ・2日目までは別組だったので、出番が少なかったのですが、3日目で同組となり何か見せ
   場を作ってくれるのでしょうか。

 ・あと葵の近況も描かれていました。
  ・亜室が父であることを認め、全てを話すといってくれた。
  ・雨音と世良も和解し、万事上手くいっている模様。
  ・亜室のことを甲斐甲斐しく看病していた神宮寺部長に、葵が「応援してます♡」とエール
   → ?!でも亜室は結婚していないから、別に問題ないのか。
 
 正直このままではアイシャが「咬ませ犬」で終わってしまいそうな流れで、いささか拍子抜け
 なんだが・・・来週の予告もイヴ側にこの新ショットの代償が発生するようなナレーションで、
 アイシャ大丈夫なんかって感じですね。アイシャ編は次で終わりっぽいので、熱い戦いを期待。
 それより神宮寺部長ですよ!ついに娘も公認?!ということで、最後に何かしら期待できるの
 でしょうか。ちょっと楽しみです。{/netabare}

・第22話:制作陣も確信犯?!ここまでやり切ってくれると逆に清々しい
 {netabare}・冒頭からレオの回想で
  「バレット・ショット・エクスローション!!」
  やっぱ、めぐ●んじゃねーか! いきなりかましてくれましね。
  それに高波を突き破る演出とか、これも「プロゴルファー猿」のパクリやんw
  先般の「旗包み」の件といい、こういう躊躇のないところが逆に清々しいな。
 ・3日目は「レインボー・バレット・バースト」で猛チャージ。首位と1打差まで追い上げ
  ます。でも体への負担が大きく、満身創痍な模様。
  その夜「針治療」で全身針だらけで、まるで「サボテン」と化したイヴw
  いや、これはちょっと打ち過ぎやろwww
 ・いよいよ最終日、「レインボー・バレット・バースト」は封印し、ひたすらパープレイの
  ゴルフと耐え忍ぶイヴ。首位のプロゴルファーはレオの予言通り、崩れて脱落。
  そして、初日から自分のゴルフを貫いているアイシャが追いつき、2人のマッチレースに。
  アイシャのゴルフは、1ホールごとの出入りは激しいが、トータルスコアは落とさないと
  いう謎属性なんだが・・・
 ・そして迎えた最終ホール。イヴとイチナは葛藤の末「レインボー・バレット・バースト」
  を封印を解除。スイングに入ったイヴにレオが叫びます。「もうやめろ!!」
  って、マナー違反も甚だしいwwwでもこういうところがこの作品の魅力なんだよな。
  「私は私のゴルフをやる!あんたらの”無理”や”限界”で私を枠に嵌めるな―――!!」
 ・そして第2打。「私の切り札はバーストだけじゃない」。そういって高々と打ち上げた
  打球は虹を描き・・・まさか・・・直接カップイン!!って、
  「プロゴルファー猿の必殺技『モズ落とし』」
  の丸パクリじゃねーかwwwwwwwww
  イヴ曰く「オーバー・ザ・レインボー!!」らしいのだが。

 レオは冒頭「自らが究極のゴルフに辿りつけなかったら、次に託す」とイヴのことを描写
 するような語りをしてましたが、「自分のゴルフの全てを叩き込んだ」はずのアイシャの
 立場は???
 それにしても最後は「モズ落とし」とは・・・
 上述を含めここまでやり切ってくれると、逆に清々しく全てを許せるって感じですね。
 まあ、制作陣も確信犯だろwって思えるフシもあるしね。
 いよいよ残り話数で葵編やるのかな。でも不穏な次回予告も・・・
 来週が気になりますね。{/netabare}

・第23話:葵を襲う悲劇! →ここでも雨音さん頼れる相棒振りを発揮!! 
 {netabare}・イヴは事故と共に記憶と「穂鷹 一彦」のゴルフも失っていた模様。
  → それが土壇場で蘇り「虹×弾丸」が融合した究極のゴルフを完成させた。
  そういうとレオはこれからもアイシャと共に歩み、イヴへの再戦を誓うのだった。
 ・イヴは前回での究極のショットの代償に満身創痍な模様。
  治療とリハビリで4か月かかる上、今後もこのショットを打てば再発の可能性大。
  → この負荷に耐えられるだけの体作りの必要性あり。
 ・一方の葵は国内プロ転向後の初ツアーで初優勝と順調なスタートを切ったかに見えたが、
  父親(アムロ)譲りの病が再発 →脳に小さい影が見つかった。
  恐らくタイムリミットは1年位。(3000万人に1人に発症する難病)
 ・そんな葵のために雨音は動き出す。イヴの元に現れると、葵との勝負の舞台として来年
  行われる5大メジャーのひとつ「全英オープン」を指定。
  → どちらのゴルフが強いのか、そして世界一になるのはどっちか。
  そして、葵にもそのことを告げ、折れかけていた彼女の心に再び火をつけます。
  また体調管理面では、この病気に一番詳しい父がサポートに。
 ・そして時間は流れ・・・
  ・葵はツアーをところどころ休みながらも賞金ランキング5位以内を確保→出場権獲得
   → 全英オープン用に「48インチのシャイニング・ウイングス」もロールアウト!!
  ・イヴはギリギリまでフィジカルを鍛えたのち、一発勝負で優勝→出場権獲得
   (この大会にはアイシャも参加していたが、返り討ちにした模様w)
  ・全英オープンで再会を果たした2人。しかし世界一になるには、アメリカツアー3年連
   続賞金女王の「月の女帝」こと「ユーハ・ハミライル」が立ちはだかるのだった!

 前回の不穏な予告はこういうことだったのか!最後までドラマチックに魅せてくれるわ!!
 今回も雨音が見せ場を作りましたね。先にイヴに宣戦布告すると、返す刀で葵の闘志にも
 火をつけるという。そしてイチナだけには、「葵が最後のゴルフになるかもしれない」と
 伝え、イヴを全英オープンに導いてほしいとお願いするのも熱いです!!
 次週タイトルが「約束」ということで、多分2週やってくれますよね?!{/netabare}

・第24話:最終日の「イヴ×葵」を描くため駆け足展開
 {netabare}・ついに始まった全英オープン。早くもユーハ、葵、イヴの三つ巴の展開で、止め画の
  乱発でダイジェスト的にどんどん話が進んでいきます。2日目を終わって
   1位:葵-5 2位:ユーハ-4 3位イヴ:-2
  3日目が葵と同組になれなかったことでご機嫌斜めのイヴ。
  その一方で敷島麗華は予選落ちと完全の雑魚キャラ扱いにw
 ・3日目、2人の前で「レインボー・バレット・バースト」を見せつけるイヴ。
  すると葵も「伝家の宝刀:48インチのシャイニング・ウイングス」で
  「シャイニング48!!」
  で応酬。ってこのネーミングセンスどうなのよw
 ・快調に首位を走る葵。でも不気味なのは、ユーハ。彼女は冷静な分析力で、葵が病で
  ここから失速していくのを、静かに待っていたのだ。
  → イヴがユーハを逆転したことを受け、最終日同組で回るために失速しない!!
    ユーハ「この私が見誤った?!・・・ならばギアを上げて追いつくのみ」
    → いや最初から真面目にやっとけよって話ですがw
 ・葵は最終ホールであわやチップインのスーパーショット!
  → でもここに来て病に倒れる葵!!!

 う~ん、最終日の「イヴ×葵」を描くためとはいえ、駆け足展開でしたね。しかもユーハ
 は謎の舐めプだし、「ギアを上げる」といってもどうせ追いつけないんでしょw。
 その中で「イヴ×イチナ」で、ユーハを逆転したスーパーバーディショットの熱いドラマ
 と「シャイニング48!!」位でしょうか、今回の見所は。
 いろいろ不満はありますが、尺都合でどうしようもなかった感じでしたが、その分最終日
 の「イヴ×葵」には熱い戦いを期待です。{/netabare}

・第25話:予想を上回る展開の連続――やっぱりワクワクが止まらない作品
 {netabare}>でもここに来て病に倒れる葵!!!
 ・まさか本当に葵を脱落させるとは・・・本当に予想の斜め上を行きやがる!!
  そしてイヴも過去の「裏社会」との繋がりをリークされ、こちらも追い込まれます。
 ・で、最終日ですがイヴの傍らにはキャディとして、葵の姿が!!
  マジか――――本当に展開が読めないぜ!!!!
 ・第1打、最終日にピークがくるよう調整していたユーハは、ついに本気を見せます。
  そしてイヴたちの選択は――何!「48インチのシャイニング・ウイングス」だと!!
  ここで葵専用機を持ってくるとは・・・しかも専属契約しているのに。他社のクラブ
  を使うとか・・・いやーー本当に展開が熱いです!!
 ・3打差をつけられての6番ホール。これまで葵専用機の微調整を行っていた2人。
  「アジャスト完了!次のフェイズに入るわ」
  「葵専用機」×「レインボー・バレット・バースト」=「シャイニング・バースト!!」
  → 飛距離で圧倒的優位に立つと、2オンでイーグルゲット。
  それでも冷静にバーディを取ると「最終スコアは-15」に軌道修正してきた女王ユーハ。
 ・ずっと2打差でユーハを追うイヴ。そして16番ホール。イヴは2オンと難しいパットを決め
  ついに女王の背中を捉えます。
  イヴのゴルフに敬意を表すユーハ。
  「ありがとう。でも今戦っている相手が鬼強でさー、まだ2打差あんのよ」
  → 実はイヴは「仮想葵」と戦っていて、最終スコアを「-15」と想定していたのです。
 ・そして最終ホール。イーグルを狙った必殺のバックスピンもカップに嫌われトータル「-15」。
  葵とは引き分け、納得のいかないイヴ。そして葵は病気を克服して再戦することを誓います。
 ・で、全英ゴルフ優勝は「-14」ユーハ。やはり「裏社会」との繋がりを問題視され、失格に
  なった模様。そもそも精密機械のユーハさん「最終スコアは-15」としていたはずのに1打足
  りませんよね。どうしたんでしょうか?
  そしてイヴには更に「3年間のプロライセンス停止」が科せられることに・・・
  (そもそもラウンド前に失格にしとけよって話ですがwww)
 ・そして3年後・・・他のゴルファーの専属キャディ契約を断りながら、ゴルフ場でキャディの
  仕事をしている、イチナの目の前を「青い弾丸」が・・・
  更に1年後、再会を果たしたイヴと葵。葵は完治ではないが、4日間全力でプレーできるところ
  まで治療が進んでいる模様。
  「約束を果たすとしますか。その上で打ち抜く!私の『虹色の弾丸で』!!」

 まさかの葵退場でしたが、その後が予想を上回る展開の連続で、いやー凄かったです!!
 結局、制作陣も両者の優劣をつけられなかったって感じですかね。その点は残念でしたが、しかし
 葵との直接対決がなくても、これほど熱いラストを描けるとは・・・制作陣には見事にやられまし
 たね。最後までハチャメチャ展開とは恐れ入ったぜ!!{/netabare}

(最 終)
2期は特に昼ドラ展開から始まり、まさかの強制送還に葵の病等ゴルフ以外がテンコ盛りな感じでした
が、元々本格的なスポーツアニメというよりは、「ゴルフをベースにした少女たちの青春モノ」とい
う感じでしたので(まあイヴはまともな青春を歩んでいませんがw)1期から数えて25話で上手くまと
めたなという印象ですね。
あれだけ予想の斜め上をいくハチャメチャ展開の連続も、作品として破綻してない点は改めて凄いと
思います。「ネタアニメ」という部分も否定できませんが、それでも毎週観ていてワクワクが止まら
ない「エンターテインメント」としてはよくできた作品だったのかなっと。
ただ、ここのおっさんたちには軒並み好評のようですが、メインターゲットとしていた「20-30代」に
はこのノリをどう感じたのか・・・是非感想を聞いてみたいですね。コメ待ってま~す♡
(そもそもこの層が「ゴルフアニメを観るのか?」という疑問もあるのですがw)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 23

59.1 10 スポーツで親友なアニメランキング10位
number24(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★☆☆ 2.9 (46)
133人が棚に入れました
柚木夏紗はラグビー部のエースと期待されて大学に入ったが、とある事情からラグビーができなくなってしまう。ラグビーを辞めた先輩・上丘伊吹。夏紗を疎ましく思う後輩・都留靖也と、反対に夏紗に憧れ追いかけてきた後輩・真白優。幼馴染みの親友・真行寺清一郎。かつてのチームメイトと関西大学ラグビーのリーグ戦を戦っていくオリジナルラグビーアニメ!

声優・キャラクター
河西健吾、鈴木崚汰、柳田淳一、小松昌平、村瀬歩、田所陽向、立花慎之介、古川慎、興津和幸、児玉卓也、天﨑滉平、市川蒼、小野将夢、村島慎之介、九埜りゅうま、谷口淳志、梶原岳人、矢野奨吾、井上雄貴、熊谷健太郎、神原大地、小林正典、石狩勇気、千葉瑞己、葉山雄太、斉藤壮馬、石川界人

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

大学ラグビーを舞台にヒロイン男子登場(笑)

オリジナル作品?(2020.6)
精悍な男達が体ひとつでぶつかりあうラグビーを舞台にゆるーーーくBL要素を含みつつ展開される青春群像劇(いやそこまでではないな、まぁよくある部活内のごたごた)。個人的にはラグビーボールの回転とかキックの姿とか割とちゃんと形になってるかなぁと。マイナーなラグビーモノのアニメだと「AII OUT」とワンギリした名前も覚えてない高校ラグビーモノ以来かな。
自分はゆり系もダメだしBLなんてちょっとハードル高すぎなんだけどこれはそこまでじゃないです。ほっぺつねるとかやたら手を触るとか、男共の温泉回とかそのまま女子ラグビー部ぐらいの感覚で見てました。いや女子だろ、この人達(笑)。だってかわいいんですよ(爆)。あぁ、一応女子マネいるんですけどね、超空気。そして女の子に間違えられるような子が男共の中に入ってるとか・・・ちょっと怖いんですけど・・・。
割と変な人気でないかな、この作品。


私のツボ:EDの保育園の学芸会のフォトショット・・・あれは可愛すぎる(笑)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 5

ジパミィナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

結構、まともに仕上がってる 67点

ハマるかというほどの爆発力はありませんが、スポーツ物としてはそれなりには楽しめると思います。

正直、最初は期待していませんでしたが、やり取りは下手な異世界物よりも十分楽しめました。
キャラの名前は2割くらいしか覚えていませんが、特徴の出し方自体は許容範囲かと思います。
キャラの特徴の出し方が悪目立ちしていると、それだけでも視聴継続が厳しくなるので、本作は問題無かったことが良かったですね。

時代に乗っかる形の放送だったので、ルールは何となくはわかりますが、もう少しラグビー初心者向けの描写は欲しいかと思います。

ストーリー展開はもう少し盛り上がりが欲しかったですが、無駄な作品では無いと思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 3

rat さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

女性にオススメ!

美麗なキャラクター、作画も良いです。
話自体は駆け足ですが、スポーツものとしての疾走感はあります。
ラグビーのルールの説明をバッサリ切ったところは英断ですね。全く分からなくても楽しめましたし、入れていたら心情を描ききれなかったと思います。
ただ、腐女子向けかな…?というような表現が多く、腐女子である私は毎週かなり楽しめましたが、腐が苦手な方は避けてもいいかもしれません。
声優さんが若手の方が多く若干の違和感が拭えなかったので、声優さんに関しては星3つけてます。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 3

55.1 11 スポーツで親友なアニメランキング11位
バトルアスリーテス大運動会 ReSTART!(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★☆☆ 2.6 (52)
146人が棚に入れました
宇宙からの侵略者・ネリリ星人を退けた人類は、太陽系全域にまで居住区を広げ、その繁栄を謳歌していた。その100年後──人類が熱狂するのは、神(しん)・大運動会!大学衛星と呼ばれるスペースコロニーに、太陽系の各地から少女たちが集結。宇宙一の座をかけて、様々なスポーツで激闘を繰り広げるのだ。最後に勝ち残った者は宇宙撫子(コスモビューティー)と呼ばれ、太陽系の女王の座に就くことができる。地球の少女・明星(あけほし)かなたは、幼い頃に交わしたある約束を果たすため、宇宙撫子を目指す。南極訓練校での予選を見事に勝ち抜き、大学衛星にやって来たかなた。そこで、かつて約束を交わした少女と再会を果たす。勇気と希望と誇りをかけた、少女たちの熱いスポーツバトルが幕を開ける!

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

走れ少女たち!

この作品は、1997年から1998年にかけてOVAやテレビアニメが放送されていたそうです。
今回の作品のタイトルが「ReSTART!」であるのも、きっと前作が影響しているのでしょうね。
あ、1997年から1998年ころの前作はOVA、テレビアニメ共に未視聴です。

まず、この作品の凄いのは声優さんの布陣です。
主人公の「明星 かなた」役にすみれちゃん、そして主人公と競い合うキャラを演じるのが、石川由依さん、とみたん、はやみん、あかりんって凄いですよね。

唯一知らなった南條ひかるさんは、この作品がテレビアニメのデビュー作だとか…
周りには旬な声優さんだらけの状況って、きっと緊張したでしょうね^^;


宇宙からの侵略者・ネリリ星人を退けた人類は、太陽系全域にまで居住区を広げ、
その繁栄を謳歌していた。

その100年後――

人類が熱狂するのは、神・大運動会!
大学衛星と呼ばれるスペースコロニーに、太陽系の各地から少女たちが集結。
宇宙一の座をかけて、様々なスポーツで激闘を繰り広げるのだ。

最後に勝ち残った者は「宇宙撫子(コスモビューティー)」と呼ばれ、
太陽系の女王の座に就くことができる。
地球の少女・明星かなたは、幼い頃に交わしたある約束を果たすため、宇宙撫子を目指す。

南極訓練校での予選を見事に勝ち抜き、大学衛星にやって来たかなた。
そこで、かつて約束を交わした少女と再会を果たす。

結城と希望と誇りをかけた、少女たちの熱いスポーツバトルが幕を上げる!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

はて、ネリリ星人…?
と思ったら、前作の設定が踏襲されているみたいです。
何でも前作では「ネリリクイーン」なる者が登場し、スポーツ勝負による地球侵略を企んでいたそうですから…

きっと、前作を見ていたら縦横の繋がりを感じるんだろうなぁ…と思います。
だから、続きから見るのは勿体ないんですよね…

物語の方は、大運動会の裏で蠢く怪しげな組織が、何やら陰謀を企てているようなのですが、どうやら、この作品でも純粋にスポーツを追い求めていない輩が登場してきました。

スポーツと政治…とまでは言いませんが、スポーツと競技団体の癒着は何度かニュースでも話題になりましたし、今まさに巷を賑わせているオリンピックも、IOC収入の約7割を占めると言われているテレビ局への放送権料を巡る忖度が、オリンピックを決行させた理由などと取り上げられています。

人類にとってスポーツは、もう利権なしでは存在し得ないのでしょうか。
一番可哀そうなのは、目標を持ってトレーニングに励んできたアスリートの皆さんです。
競技自体、ましてや、選手には非は微塵も無いのにヤリ玉にあげられた結果、翻弄されますので…
もしかすると21世紀に入る前から蔓延していたのかもしれません。

この作品でもそんな輩が絡んでいなければ、競技の展開も結果も全然違うモノになっていたかもしれない。
この作品では、現実世界以上にアスリートは翻弄されていましたから…
そういうのが本当に残念で仕方ありません。

ですが、物語の展開としては王道だったのではないでしょうか。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、諏訪ななかさんによる「コバルトの鼓動」
エンディングテーマは、近藤玲奈さんによる「桜舞い散る夜に」

1クール全12話の物語でした。
声優さんの演技にだいぶ背中を押して貰った作品だったのではないでしょうか。
アニメーション制作は、「アニメーションスタジオ・セブン」さん。
ググってみると、これまで30分アニメを制作した実績は「王様ゲーム The Animation」と「京都寺町三条のホームズ」の2作だけのようでした。
幅広いジャンルの作品を手掛けているようですが、今後も実績を積んで日本のアニメ業界の底上げに寄与できる会社になってくれることを期待しています。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 9

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

競技は二の次?

全12話 前作未視聴

テレビ朝日ヌマニエーション枠で放送。この枠は結構変わった作品が多いので毎回楽しみに観ています。

前作が1997年放送ということですが、あまりキャラとの関係性とかはないようですね。

色々な星からこの大運動会に出場するために選ばれた者たち。

最優秀選手には宇宙撫子(コスモビューティー)という全人類・人類が住む星々に影響のある存在になるために様々な競技を行うお話です。

そのコスモビューティーの座を裏から狙う者たちの暗躍も描いています。

昭和風のキャラデザや作画を見てギャグ作品だと思って観てましたが、そんなことはほとんどなくシリアスな場面が多かったですね。

暗躍といっても直ぐにバレるようなことばかりしていますが、終盤までほとんど誰も気づかないというのはありえませんねw

競技より暗躍しているほうに焦点が当てられていますので、競技内容が頭に入ってきませんし、競技の印象が薄いです。

お話はきちんと終わっています。もう少し楽しい作品かと思っていましたが、ちょっと思っていたのとは違いましたね。

OPは諏訪ななかさん、EDは近藤玲奈さんが歌っています。

最後に、暗躍しているボスたち昭和風テイストで下品でしたね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 7

pikotan さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

旧作を冒涜するレベル

90年代に放送されていた、初代のバトルアスリーテス大運動会は毎週楽しく視聴していましたが、今回のReSTART!は全く面白くないです。
普通にスポーツとギャグのアニメで良かったのに、太陽系管理委員会の陰謀とか物語にとって邪魔でしかないと思うのですが、何でこんな要素加えたんでしょうか。
競技中に事件が起きて刑事が登場するとか、視聴者の気持ちが盛り下がるだけです。
もっと競技そのものに力を入れて欲しかったですね。

作画レベルも低いように感じましたが、敢えて昔のイメージを出したかったのか単に下手だったのか。
昔好きだった作品の続きが観られると期待していただけに、余計にガッカリ感が強いです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 5

61.9 12 スポーツで親友なアニメランキング12位
ラブオールプレー(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (80)
178人が棚に入れました
時速400km”で突き抜ける一度きりの青春、試合開始!いま青春時代を過ごすキミも、かつて過ごしたあなたも。誰もが胸をアツくする、青春バドミントン部!「ラブオールプレー!」全てのバドミントンのゲームはここから始まる。スマッシュの初速が400キロを超える世界最速のスポーツ!シャトルを追いかけ続け、青春をかけるバドミントン部の高校生。仲間とぶつかりあい、家族に支えられ、切磋琢磨していく。青春時代の甘酸っぱさ、爽快感、透明感・・・ラブオールプレーは、バドミントンを愛するすべての人を応援します!
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

マジメなバドアニメ、作画の点がラブオール

【感想】
マジメな高校バドミントン部アニメ、作画がとにかく残念ですが、話は地味な王道のスポーツアニメって感じで私は面白かったです
作画さえ良ければ話は悪くないのにかなりもったいない、2クールもやる予算あるなら話途中で終わってもいいから1クールでちゃんと作画にも予算かければよかったのに

性格が歪んだキャラはいないし変なことや余計なことをしないのがいい
マジメなのはいいけどちょっと堅すぎるかなあ・・・官製って感じで安心して見れるけど刺激が少なくて地味かも
でもマジメに部活やっててシナリオやキャラはいい感じです

リーマンズクラブやはねバドと比べるとこちらは純粋にバドミントン一本に絞っているので練習シーンや試合シーンに尺が十分とれているけど、作画がかなり悪いので比べるとかなり安っぽく見えてしまいます
バドミントンアニメ見たいならこれよりはねバドやリーマンズクラブをオススメします

【シナリオ】{netabare}
最初はぶつかることが多くてもちゃんとそれぞれのキャラクターに強い意思があるので、無意味ないがみ合いとかよくわからない意識高い系の間違った天才とか出てこないのがいい
部の雰囲気も勝ちにこだわる姿勢もいいと思うし、意識の高い部活でいいと思いました、話は驚きはないけど手堅い感じでいい話もあったし前向きでいいと思います、スポーツアニメ好きなので楽しめました
{/netabare}
【作画】{netabare}
試合は打つ瞬間とシャトルが落ちた瞬間の絵だけかいて途中がないから試合の動きがなくてつまらないし、試合もダイジェストみたいな感じで面白くないです

ところどころ質が悪い絵が入ります
アップの顔をかくこと以外には力を入れてないみたいで引いた絵だとかなり酷いし顔も崩れるし
特に気になるのは体の描き方で、バランスがおかしいです

例えばあまりにも細すぎる小鹿みたいな手足の選手が激しくステップ踏んでてなんか骨折しそうで怖かった

それから試合の動きがないだけでなくフォームや動きも適当っぽい

バドミントン詳しくはなくても動きが素人っぽいってわかるくらい酷くて、これでインハイ狙う選手なの?って思った
フォームもなんかおかしくて、打ったらアウトになるような角度とか力の方向がおかしい腕の振り方してたりして、これどうやって打ったの?
スポーツのことちゃんとわかってる人に絵を描いて欲しいです

リーマンズクラブやはねバドはもう少しちゃんとしていました

たとえば2話でなんか急斜面な道路をたくさん車が走っていたけど、車が何故か蛇行運転しているし急斜面すぎて奇妙な絵でした
空を見上げるシーンで流れる雲が台風の時より速いスピードで動いていました、上空で竜巻でも発生しているのでしょうか?
{/netabare}
【キャラクター】{netabare}
顔の描き方はイケメン風だけど髪型が変
主人公や東山ツインズや海老原コーチの髪型がダサいと思ってしまいました、短髪の描き方があまり上手くないのかな?
これもデザインというより作画の問題かも

主人公の家族はしっかり主人公の将来を考えて進路の相談に乗っているのが良くて、主人公の姉が好きです
美少女はちゃんと描けるのなら、女子バドやればよかったのに
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 13

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

オールラウンダー的なスポーツ部活青春物

作品タイトルはバドミントンで試合開始時に審判がコールする「ラブオールプレー」から。

競技(バドミントン)、友情(主に主人公と同期入部の絆)、超えるべき壁(遊佐先輩)、恋愛要素(女子マネージャーがメインヒロイン)、そして教室を中心とした高校での日常といった要素で卒なく構成されたスポーツ部活青春物です。

おそらく2クール放送予定なんだと思いますが、2022年4月から日テレ系列で放送開始で現在も継続中です。アニメ化と連動してコミカライズもされています。

原作がポプラ社刊の小説というのは、テレビアニメとしては少し珍しいかもしれません。かみさんが読んでいたのでアニメ化前から知っていますが、私自身は未読です。アニメを観終わってからは読むかも?

主人公は高校生なのですが、作品のターゲット層は小学校高学年~中学生って感じなんじゃないかという気がします。放送枠も土曜日の夕方(名探偵コナンの直前)です。

たぶん放送時期もターゲット層も『アオアシ』とはかぶっている気がしますが、『アオアシ』よりは『ラブオールプレー』の方が頭は使わず気楽に観ています。

どの要素もほどほどの水準をクリアはしているため、かみさんに付き合って毎週観ている分には問題なく楽しめます。ただ、深夜アニメ視聴にガッツリとハマっている人にお勧めできるかというと、それは違うような気が…。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 8
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

期待外れ

{netabare}
当たりの多い一般小説原作なのでかなり期待してた作品だけど、かなり期待外れでした。
微妙な点を全部書くと2000字ぐらい書けそうだけど、中でも特に微妙だったのが、①話の軸が弱かったこと、②話に連続性がないこと、③サブキャラの扱い、④試合の盛り上がり。


主人公の憧れの遊佐を打ち負かすことが最終目標に据えられていた作品で、実際最後も遊佐戦で終わる作品だけど、序盤と最後以外は遊佐のライバル感が全くなくて、何を重視したいのかよくわからなかった。
中盤に一度遊佐と戦った回があったけど、この作品お得意のダイジェスト試合であっさりと流される始末。
遊佐を最終目標とするアニメなのに、遊佐との絡みは少ない上、試合があったと思ったらあっさり流されたり、上手くライバル関係が描けてなかった。
まあ結局最終回の遊佐戦は良かったけど...。


このアニメで一番酷いと思った箇所、乗り切れなかった原因。
キャラの成長過程や思考の変化などの描写が少なすぎる。
最初松田が新入りの中で圧倒的な最強キャラなのかと思えば、いつの間にか主人公が拮抗してるし、弱い双子や脳筋も先輩達と渡り合えるようになってるし、メガネはいつの間にか選手としての道を諦めてるし、スポーツアニメとしては最悪。
本当にこれと言った描写や、試合中の成長描写とかそういうのが一切なく強くなってるという...。
メガネは一番酷いと思った。序盤実力ないことを思い煩う回とかあった割に最終的に断念の描写もなくあの扱い。
最終的にどのキャラがどれぐらい強いとか全くわからなかったよ()
キャラ以外にも展開も...。
練習試合の過程とか全然踏まずに6話ぐらいで早速公式戦に突入するのはどうなのか。負けイベということもなく、試合自体もあっさり流されるし、後の展開につながるということもないし、とにかく話の構成が雑。


基本的に主人公以外のキャラは空気。存在感あった松田すら後半は弱体化して空気で悲しかった。その分主人公の掘り下げに回せてるかと言われるとそうでもないし本当にどうしようもない。


試合がつまらない。作画の問題もあるけどそれ以前に脚本的に一切盛り上がりどころを作れてない。
雰囲気で熱い試合にできてたりすることもなく、点数は飛び飛びに上がっていくし、相手とのやり取りや心情描写も戦術も基本的になく淡々と進む...盛り上げ方が下手すぎる。
おまけにどちらかの選手が疲労困憊状態で...とか、相手はケガがあって...みたいな、試合をつまらなくする余計な要素が毎回盛り込まれている始末。
こういうのがあると、真っ向勝負しているという感じがなくなって単純につまらない。
特に、相手、しかも友人がケガをしていることをいいことに、振りない血を狙うって、ほんとに主人公か?ってレベル。
実際の試合だとそういうのもありかもしれないけど、スポーツアニメとして見た場合最悪。
ケガの隙を狙うよう指示を出した監督さんはあの回以降サイコパスにしか見えなくなった。

一個一個は書いてられないけど、メインの軸以外にも毎回毎回ん?ってなる会話や、脚本に違和感ある所があって普通に見ていても引っかかる点が多い。親睦会の回とか必要でした...?

ただ、最終回だけは良かった。
と言っても序盤から目標に据えられている遊佐戦が盛り上がらないはずもなく当然の盛り上がりという感じだけど。
最終回の試合は、上で書いたような欠点がなく戦術もあったし熱い試合になっていたと思う。
あと、これ系の作品で負けエンドと言うのも目新しさがあって良かったかな。ただただ奇を衒った展開と言うわけではなく、その敗北をばねにして次へ繋げる描写も、ここに来てキャラの成長が感じられて、いい最終回でした。

あと、マツダが内心では最初格下だった主人公のことを見下しているみたいな話はリアリティがあって良かった。(ただ、その部分の蟠りが解消される描写が欲しかった感はあるが)

結構ボロクソ書きつつも、不快感あるキャラは監督意外にいなかった(遊佐も後半になるとネタキャラ化した)し、先輩たち含めキャラに魅力はあり、どのキャラもお互いを高め合ってる感があったので、全体的に雰囲気は明るく嫌いなアニメではなかった。

作画は試合中にラケットしか映らなかったり、超ズームで描写されてたり、とにかく省エネだった。ただでさえ、脚本的に試合の全貌がわかり辛いのに省エネ作画のせいで尚更。ただ、最終回の遊佐戦だけは作画がかなり良かったと思う。
Hey Say!JUMPの主題歌は良かった。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆6
花江かよ。家族ギスギスしすぎやろw
タイトル回収。何故にスポーツ推薦やめるし。まあ普通な出だし。

2話 ☆4
ボッチ強そう。なんだこいつ。こうやってライバルとかに不自然レベルな性格悪いキャラ出すスポーツアニメ嫌いなんだよな。
短絡的に感じて。上海のキャラはいいな。トリック返し。
あとで戦うフラグ。

3話 ☆6
バトミントン。これだから運動部は無理。
こいつ一年に向かって練習にならないって何言ってんだ?
卓球はあんまふらんからな。

4話 ☆5
いや一年じゃ厳しいでしょ。こういう奴ほんと無理だわ。
初心者相手に。ラブゲーム出来てなくて草。網かかったんなら謝れ。
なんだよ、結構入るじゃねぇか...。禿はいい奴なのに。
一年で4位は上出来。一年の方が礼儀正しい。松田主人公で良くね?
いや勝てんやろ。

5話 ☆5
心の底では見下してるっていうのは現実味あっていい。喧嘩すんな。
4位入れんのかい。いや3年に完勝って。最強すぎんか。
ちょっとテンポ速すぎん? これもうインターハイ?

6話 ☆4
入部したばかりのはずが急に公式戦になった。
あまりに地味なタイトル回収。結構入ってるじゃん。
急に岡咲のこと描かれても。ちゃんとした掘り下げを
作画節約しすぎ。顔アップが無駄に多いのと打たれたシャトルしか写されないのはw 構図も悪い。訳ありげな岡咲は何だったの?
こういう双子キャラって人気でないよな。
県大会じゃなくて先に練習試合の方をやれよw

7話 ☆8
横浜湊って弱いの?
そう、相手でもこうやってお互いに高め合おうとするキャラが見たいんだよ。一回ぐらい遊佐の三層を見せてほしいな。
主人公の姉目的で入ったってマジ?
いや、今のは仲間の心配してあげてただけじゃん。
大丈夫じゃないフラグ。背景が人含めて静止画w
要するにホモ 今回は良かったな。

8話 ☆5
勉強会いる? 試合休んだのに外で走るなw
まだ横川さんの活躍見てないから印象が雑魚キャラなんだよな。
誰がこんな口調で友人とLINEするwww
作画も構図も酷い。主人公遊びに行ってるじゃん。
ネタキャラと化した遊佐。

9話 ☆8
あるあるだな。マジでネタキャラになってしまった遊佐。
そりゃ返しにくい位置に打つだろ。遊佐の怒涛の叫び草。

10話 ☆6

11話 ☆7
逆ギレやめろや。遊佐が急に嫌な奴じゃなくなったことに理由付けが欲しいところだけど変にギスギスしてるよりはいい。ウミガメのスープかな?
あの逆ギレバカの話どこ行ったし。祭りの道のど真ん中で喧嘩するな。
実力差による軋轢を描くのはいいけど、ここまでの話上どれぐらい実力差があるのか見えにくい。
遊佐に影響受けてたのか、話の流れを感じられていい。

12話 ☆7
松田も同じことを考えて粘られないようテクニックで早く決着つけたパターンか。
松田が心の中では主人公を見下してる設定活かされて欲しかったな。
あと、松田は想定内の球しか打てないというゆさからの指摘も活かされてない。監督急に悪者みたいな描かれ方するの草。まあ正論だけど。

13話 ☆2
そのレベルなら出てくんな。てか万全の状態での熱い戦いが見たかったな。
友達なのに全然語り合わないな、味方とだけ会話して。
ほんと怪我冷めるだけだな。
怪我の悪化の恐れがあるからやめろ言われてるのにやらせてくださいはねーだろ。ほんとに友達のこと考えてるのか?
この監督どの面下げてここにいるんだよ。

14話 ☆6
OP好き。こいつ前回サイコパスみたいな描かれだったせいでその印象引きずってるんだけど。
下手くそなメガネの話の掘り下げも全然無かったよねそういや。
アオアシと被ってんな。‪バツ10 ハナってそんな知識にあんの?
ラブコメの波動を感じる。
バドって再起不能な怪我とかするスポーツなのか。風が強く吹いている。
ほぼ告白。EDもいいな。けど、安田レイにしては微妙かも。

15話 ☆2
やっぱ春玄鳥の方が良かったな断然。
主人公たちの成長物としての出来がまだ不十分なのに新1年生出されてもな。圧迫面接。いや、なんでカラオケでコスプレすんだよw
そうはならんやろ、底辺校かよ。てかこの話いる?
バドと関係ないよね? いや、好きにさせてやれよ。
ほんと主人公が正論。赤髪何無理に押しかけてんだよ。
いや、赤髪の方が正論扱いされてるのやべーだろ。
部活の親睦会ならまだしも、新クラスの親睦会とかマジでどうでもいいんだわ。ここまでクラスの存在感一切無しだし。

16話 ☆5
いつ面白くなるのこれ。はちみつとレモンは公式と違うかな?
不調や心的問題で本領発揮できないっていう面白くない展開多すぎない?
しかもだいたい同じキャラで…。
双子とかは何もないのに。
遊佐との差が縮まっていくのも特に丁寧な描写がなくて残念。
段々とライバルに差し迫ってる感がない、唐突に差が縮まってる。
元々遊佐が目標なんだからせめてちゃんと試掘り下げてくれ。
そこまでお人好し感なかったしあの陰口が原因って気づけるのも意味わからん。考えが自然じゃなくて脚本にキャラの思考が作られてる感が強い。
まあ同じような話とは言えだからこそ前の自分を鑑みてアドバイスするのは話の繋がりを感じられていいと思うよ。
この主人公の冷めた受け答え気持ち悪すぎだろ。
俺もそう言うとこが嫌い。安定の試合ダイジェスト

17話 ☆4
初めてじゃない?まともな試合。松田は噛ませ。
何で連続で戦ってんのw この監督もうサイコパスってイメージしかないわ。
いや、勝ち方あっさり過ぎやろw
監督「勝てます」→勝ちましたで終わりじゃなくてもっと熱い見せ方してくれよw しかも超逆境だったのにこの流れはw
いや、遊佐との戦い一瞬で終わらすなw
公式試合やってる感が毎回全くないんだよこのアニメw
サブキャラも日常生活でのキャラ付けはいいけど、バトミントンプレイヤーとしてのキャラ付けはかなり不足

18話 ☆5
そんな殺気に押されることあるか?w 普通に先行一本取られてて草。
やっとまともなスポーツアニメしてる? 風が強く吹いている。
この双子とやばそうなやつの試合もっとちゃんと見せてくれよ。
双子とメガネマジで空気じゃん。観戦の話もあっさりと流されすぎだ。
ほんとダイジェスト

19話 ☆5
実力不足を勝利への執念とか言う謎の概念のせいにするな。
お前も頭冷やせ。真面目にやってきたからよ!
それ人にもの聞く態度かよ。別に特に果たしても何もない命令だよな。
練習環境整えるって監督として当然のことだし。こいついつの間に強くなったんだよw
このメガネにもっとスポットライト当ててたらいい話作れたよな。

20話 ☆5
急なホモ展開? 遊佐序盤からキャラ変わりすぎ問題。おいバドしろよ。
写真にだんだんバツ着いていきそう。
ここに来て急にダサい過去を持つ新キャラwこいつここまでにも出てたっけ?

21話 ☆8
最近サンダーソニアの方が好きになった。こいついつも悩んでんな。
サイコパス監督。要するに舐めプ。やっと面白い試合。
今回の試合今まで何だったんだってぐらいいいな。

22話 ☆6
やっぱ試合あんまりだなぁ。声裏返ってますよ。再戦は勝ちフラグ。
バドミントンって空調管理出来なそうだから暑そう。
父さんここまでにもっと出しとけ。
まあ試合が絶望的に面白くないことを除けば最近はマシかな。

23話 ☆7
これあと何話? ここで看護回w はよ試合始めろ。
こいつ主人公姉のこと好きすぎだろ。
ほんと遊佐序盤とキャラ変わったな。さらっと重大なことを流すな。
この双子と赤髪結局いらなかったよね。
なんだかんだ駆けたけどクライマックス感出てきたな。

24話 ☆8
さすがに最終回は面白そう。試合前の準備とか丁寧にやってるから臨場感ある。なんで万全どうしてやってくれないの?
なんか萎えるぁ最終回の最後の試合にしてこういう怪我とかの相手の不利をついた卑怯な戦い方。
まあ大会だからそんなのも言ってられないのかもしれないけどさ。
バドの戦術も全然だったなこのアニメ。かと言って青春物としての良さもあまりない。
まあ後半怪我がそんなに目立ってる感じはしないしなんだかんだ熱い試合だわ。
今回の作画好き。結果をぼかすな。マジでぼかすの?
負けたんかよwww まあ、正直勝ちエンドに飽きてたから負けエンドも好き。
そこから次回へ繋ぐ意思が感じられればそれはそれでいい終わり方。
悔しさがちゃんと伝わってきていい。
この告白云々の話も遊佐勝ちエンドの伏線ではあったわけか。

OP1「春玄鳥」☆7
ED1「ライラ」☆4.5
OP2「サンダーソニア」☆8.5
ED2「風の中」☆7.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 7
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