2021年度のサッカーおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2021年度のサッカー成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月10日の時点で一番の2021年度のサッカーおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

67.5 1 2021年度のサッカーアニメランキング1位
灼熱カバディ(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (127)
440人が棚に入れました
宵越竜哉は『不倒の宵越』と呼ばれるサッカーの名選手だったが、高校入学を機にスポーツと縁を切ってしまう。そんな彼の元へ、とある運動部が勧誘にやってくる。その競技は、仲間と協力し縄張りに侵入する敵を捕らえ 、引きずり倒す事で勝利へと繋げる…言うなれば『走る格闘技』。競技の名は……カバディ!!

声優・キャラクター
内田雄馬、岡本信彦、佐藤元、古川慎
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ネタと寝る覚悟がここに!

原作未読


タイトルに競技名を持ってきたのは正解。
名前を知っていて、うろ覚えながらなんとなくコミカルな動きなのを知っていて、それでもって競技の詳細は知らないという絶妙な立ち位置。
『カバディ』の他には『セパタクロー』『カポエラ』がそのカテゴリーに収まります。たぶん『セパタクロー』アニメ化の暁には同じく競技名を前面に出してくるでしょう。

というわけでついつい手に取ってしまう。つかみはOK!
元々やってたサッカーに見切りをつけカバディに出会いましたな主人公宵越くん。彼に限らず幼少期からやってましたな競技者がほぼいなくて、水泳の第一人者だったり野球や相撲出身だったり喧嘩大将みたいなのもいたっけ?出自はバラバラです。
いかんせん作中でも“ネタスポーツ”と自虐するくらいだからなのか、主人公に限らず今あえて『カバディ』をやってる意味を各自自答していく。
特筆すべきは1クール12話のほとんどが試合のシーンで占められていることだろうか。日常シーンで描写されがちなドラマパートすら試合の中に盛り込んでいるため良い意味で緊張感が保たれているのです。

 全編カバディのチュートリアル

恋もなければ友情もない。萌えもなければ腐りもしない。友情の定義にもよりますが本作はあくまで“競技を通じて分かり合える強敵同士の絆”というくくりです。青春は少々。
タイトルのネーミングっぷりに続いてこちらも正解の選択だったかもしれません。中途半端にせず

 競技そのものと競技への向き合い方

に全集中。シンプルな構成で見やすかったと思います。OP「FIRE BIRD」だって曲中カバディカバディ言ってます。作品エッセンスを取り込んだアニソン理想の形。
「そういえばカバディって聞いたことあるなぁ。どんなだろう?」と好奇心ある方一定数いそうですし、そんな動機から生じる期待には応えている佳作だと思います。



※ネタバレ所感

■試合について

本作を通じて、競技そのものがどんなのかは理解できます。ケーススタディも豊富です。メンタルやバックボーンが試合のどの局面で作用するかについても踏み込んでます。
ただいかんせんしょぼさを感じます。例えば一見してわかるしょぼいところは以下

・静止画が多い
・カクカクしている

要は作画ガーってやつで、力感だったりスピード感をあまり感じられません。
ついでに主人公らの通うところが能京高校(読み:のうきん)と知性なしバイアスがかかります。もったいないですね。ただ動きそのものがしょぼくても競技が持つ熱量は伝わってきますのでそこは見せ方だと思うんですよ。前述の通り全般は好意的な見方をしておりますけど個人的にはちょっと一工夫して欲しかった点が以下

・{netabare}引きの画が欲しかった
 ⇒敵味方を俯瞰できるアングル無し。お互いの位置関係/距離感がつかめないのです。{/netabare}

・{netabare}「​STRUGGLEぅ―」がアメコミ風といかスマブラ参戦風というか
 ⇒一辺倒なのもそうだしなんだろね…そこアメリカでなくインドの風を感じたかったというか…{/netabare}

・{netabare}苦心したのはわかるがしっくりこない演出も無きにしも非ず
 ⇒ゾーンに入った王城くんなんて喰種でしたよ。“屍ディ”なんてワードがよぎりました。{/netabare}



チュートリアル系アニメ全般に言えることですけど、3~4時間ちょっとで一つの分野の外形を知ることができるってお得だと思うんですよね。
少なくともマッチョは大事なんだと思いましたもん。



視聴時期:2021年4月~2021年6月 リアタイ

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2021.06.19 初稿
2022.05.20 修正

投稿 : 2024/11/09
♥ : 30
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

カバディカバディカバディカバディカバディカバディバカルディカバディカバディカバディカバディカバディ

[文量→大盛り・内容→雑談系]

【総括】
カバディというマイナー競技を扱った、高校の部活モノ。

男ばかりで薄い本が出そうな気配はありますが(笑)、ホーモーではなく、シンプルなスポ根です。

レビューでは、カバディという競技そのものについて思うことを中心に。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
マイナー競技を初心者から始める、他競技の天才。

っていう、めっちゃメジャーな展開。天才として無双するパターンと、なめてたら通用しなかった(けれど努力して取り返す)パターンがあるけど、本作は後者。

カバディの基本的なルールや競技としての面白味は、以前、NHKの「自由が森学園カバディ部(全国で唯一の高校カバディ部)特集」みたいなの観てたんで、なんとなくは分かっているつもりでした(ちなみに、なんかイケメンばかりでワーキャー言われる陽キャ集団ってイメージを受けましたw)。

んで、本作の場合は、攻撃を担当するライダーにフォーカスして競技の魅力を描いていましたが、マイナー競技の導入系としては正しいと思います。

本作の視聴中、少し興味が沸いたので、YouTubeで全日本カバディ選手権の決勝を数試合観たんですが、アニメのようにバンバン「ストラグル(タッチ)」をとる試合なんて1試合もなく、基本はアンティによる守り合いという様相でしたね。これは別に悪さではなく、例えばラグビーのように、守備がめっちゃ熱い競技もありますし。実際の試合を観る限り、守備で相手を捕まえ、人数を減らし、守備が4人以下くらいになったところで初めてレイダーがガチで攻める、みたいなのが基本戦術なんでしょうね。

また、アニメではアンティがチェーンを作って横一直線に並んでいることが多かったのですが、試合動画では、敵のレイダーを半円状に囲み、常に包囲しながらキャッチを狙っていました。

まあ、普通に考えて、7対1の鬼ごっこでそう簡単に勝てるわけないんですよね。

競技を観ていて、面白さと同時に競技としての難しさを感じました。普通に戦術的で面白いカバディが、競技として浸透しないのは、「キャントの煩わしさ」と「ストラグル判定の難しさ」「守備優位な競技性」でしょうね。

まず、キャント(カバディと唱え続けるの)は、攻撃時間が各個人の肺活量次第になることや、声が大きくなるタイミングで攻撃を読めることなど、競技者としては面白さがあるのだろうけど、素人目に見て、キャントが小さすぎて観客にはほぼ聞こえないし、言い続けるといったって、フレーズの間が何秒になるとか、曖昧な点も多い。だったらいっそ、攻撃時間は最大15秒とかの方が観ている方には分かりやすい。また、「カバディと言い続ける、なんかダサいスポーツでしょ」みたいな偏見も払拭できる気がする。

次に、攻撃側だが、個人的にはレイダーは2人同時攻撃可能にした方が、点も入りやすく、より戦術的で刺激的な展開になると思う。1人攻撃を選択した時は、点数が2倍になるとかね。

ただまあ、攻撃側が触ったかどうかの判定は、かなり難しいし、より複雑になるよね。剣道もこの点が悩みの種で、1点の基準が明確じゃない競技は流行りにくいんですよ。バスケもサッカーも野球も、点が入ったかどうかは素人目にも判断できる。だから、一斉に盛り上がれるんですよね、客が。プロスポーツとして成功するのは、客をどう巻き込めるかが大きいので(フェンシングのように、スーツを着て機械で判定するのも、カバディならありかもしれませんね)。

カバディが、狩猟を基にし、お坊さんの修行に用いられてきたという歴史や文化を大事にするなら、これらのルール改変は認められないでしょうね。剣道もそうですが、文化や伝統を守ることと、多くの人からの人気を得ようとすることは、相反することが往々にしてあることです。どちらを取るかは、その競技団体が決めることですよね(ちなみに、剣道は、歴史や文化を守ることを優先し、オリンピック競技にするためのルール改変はしないというという考え方が優勢)。

さて、ここから短くアニメの話(笑)

全体として、スラダンのオマージュは感じるものの、熱い展開の多いアニメ。個人的には畦道と恭平が好きでした。畦道が主役でも成り立ちそうなアニメでしたね。恭平みたいな半モブを生かすのも好きですし。

競技として、初心者が多数いるものなので、色んなチームの色んな初心者を描けるというのは、ある意味強みだと思いましたね。

2期、あれば観たいと思います♪(ちなみに、レビュタイの小ネタ、気づきました?w)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
カバディは、多少知っている。前に、高校のカバディ部の特集を、NHKで観たからな~。他の競技の天才パターンね。王道の流れ。

2話目 ☆3
下ネタが上手い(笑) シューズを買いにいく定番イベント。畦道に彼女の流れは、ホモにならず良かったと思う。

3話目 ☆3
ここで初めての灼熱。連携やら技術やら、しっかり魅せてきたな。

4話目 ☆3
部長、闇キャラ(笑) 三杉くんみたく、時間制限ありかな? 剣道でも呼吸を読むことはあるから、理屈は分かるが、難しいよな。

5話目 ☆3
水泳全国1位から、カバディはな。いや、サッカー全国4からのカバディの方がな。個人的には、流れ否定派なんだよな。

6話目 ☆3
なんか、スラダンだよな(苦笑)

7話目 ☆3
学ぶ天才としいうやつだな。畦道が、主役でも良いくらいだよな。

8話目 ☆3
バッジョに憧れたわりには、プレイスタイルが違うよな。デブ、動ける(笑) 剣道も、弱い奴から学ぶこと、結構あるよ。

9話目 ☆3
なかなか熱いサブキャラ回。

10話目 ☆2
会話と回想ばかりで熱さが足りない。

11話目 ☆3
試合。7点はヤバイな。

12話目 ☆4
最後は勝利。関東ベスト8に勝利は普通に強豪。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 22
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

レイダー賛歌

ED曲を主人公の演技をされた方が歌っていますね。
  Coming back, no one can touch me
  Coming back, no one can catch me
本作を通してご覧になった方ならもうわかりますね。まさにレイダーの歌。

王道スポーツ物語として十分に楽しい作品と思います。

昔からあまり知られていないスポーツの動画を見るのが好きでした。Kabaddiって、そういう「マイナースポーツ好き」なら誰もが通る超メジャースポーツに分類されるものかと思います(超主観)。

インド発祥良くわからん競技の中では、比較的ルールが明確で競技性がはっきりしているものだと思います。まぁ、タッチのありなしはひとふた悶着起こりますね。作中「鬼ごっこ」なんて言われてますが、そんな生やさしいもんじゃありません。ちなみに女子競技もありますし、砂地で行うカバディもあります。しんどそう。

===================
===個人的にお勧めのカバディ映像@ようつべ
{netabare}
=============
カバディの凄いシーンを中心にさらっと観てみる
{netabare}
ようつべで"Pro Kabaddi Highlights"検索で出てくる映像。

(公式のものとは思えませんが)いずれも5-6分にまとめられたハイライト集。とんでもない盛り上がりを感じられると思います。ほとんどが2018、2019シーズンのものだと思います。さすがに2020-は実施が難しいのでしょうね。ほとんどがヒンディー語(たぶん)で実況・解説・文字表示されています。運が良ければ英語ののものもありますが・・・インド英語なのでその点は覚悟してください。

よーくみると気がつくと思うのですが、東アジア系の選手がちらほらいます。どうやら、お隣の国は結構カバディが盛んのようで、プロ選手を何人かインドに送り込んでいるっぽいですね。

本作で触れられていたか記憶にないので(たぶんない)、この映像を観る上での補足を少々(細かいところ間違っていたらごめんなさい!)。
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・Super Tackle:{netabare}守備側が3人以下の場合、タックルに成功する(レイド失敗に追い込む)とSuper Tackleとなり、ボーナス1ポイント追加。タックル成功とあわせて2ポイントが守備側に入る。
ヒンディー語でも スパルタクール のように聞こえることがある。
{/netabare}
・Do or die:{netabare}Do or die raid等と言われている場合もある。2連続で攻撃によるポイント獲得がなかった場合、次の攻撃は"Do or die raid"となる(シチュエーション発生の有無はチーム毎に数える・・・はず)。ポイント獲得が出来なかった場合、無条件でレイド失敗扱いとなり、タックルが成功していなくとも守備側に1点献上となる。ハイライトでも良く取り上げられている。どのみち得点取れないと相手に1点献上になるので、レイド側はちょっと無理をしなければならず、多くの場合タックルに捕まってポイントが守備側に入る。逆に、do or dieスペシャリストと呼ばれる選手もいるらしい。「試合を動かすための施策」としては良く機能していると思う。試合終盤、僅差で推移している状態でリードしているチームがDo or die、負けている守備側にSuper Tackleシチュエーションが重なると一気に点差が縮まることも。
{/netabare}
・Super raid:{netabare}これは、ルール・制度ではなく、単に一回のレイドで3ポイント以上を獲得することをさしてこのように呼び、そのすごさを称えている。追加のボーナスなどは特にないはず。
{/netabare}
・30秒ルール:{netabare}たぶんレイド時間が30秒に制限されているのだと思う。だってカウントダウンしてるんだもん。これが発動(タイムアップ)する場面を観たことがないのでなんとも・・・{/netabare}
{/netabare}

=============
じっくり一試合観てみたいぜ!な方向け。
{netabare}
"India Pakistan Kabaddi Doha 2006"を検索して出てくる動画。50分くらい。Asian Games 2006大会の決勝らしい。どうあっても公式ではない。アス比4:3(笑)。SuperTackleルール、30秒ルールは存在しない模様。国際大会、しかも印パの闘いなので、、いろいろと盛り上がっている模様。

実況は英語(英国人?)なのですが。。。「カバディとかいう"俺たち"が知らない競技があるんだぜ、おもしろいから観てみろよ」な立ち位置で話をしているのがちょっと気になります(自分棚上げ)。日本でもカバディが盛んとか言ってますが。。。どこ情報だよ。
{/netabare}
{/netabare}
===================


物語としてはド直球王道スポーツものと思います。マイナースポーツが題材ですが、競技の解説を含めながら展開しますのでカバディ知らなくても(普通は知らないでしょうし)入っていけます。

作画は正直微妙です。静止画としても動画としても、今一歩欲しかったというのが正直な感想です。

声優さんの演技は特に気になることはなかったので、その意味では良かったのではないでしょうか。

キャラはまさに王道スポーツものとして基本配置かと思います。主人公含め、必要なパーツがしっかり揃ったよいキャラ配置と思います。

音楽は、特に印象に残っていません。冒頭でED曲について触れましたが曲自体に特に思い入れはないです。OP曲の冒頭は、あれやっぱりチャントなんですかね。もはやそうとしか聞こえません。

思うこと{netabare}
原作に対する批判というか注文(?)になります。いまさらどうしようもない話しですが。

ボークライン({netabare}各陣地内に2本ひかれたセンターラインに平行な線の内、センターラインに近い方。ここを超えないとレイドが認められない{/netabare})とロビーエリア({netabare}陣地両脇のエリア。ストラグル成功後に解放され、逃げる空間をとれる可能性が出るし、守備側も対応が変わる{/netabare})の導入・紹介をもっと早い段階でして欲しかったかなと思いました。どちらも基本ルールであり、競技者はこれを前提として動くものなので後出しをしてしまうとその段階までの説明との整合性がとれなくなるように思います。ボークラインに関しては、実は紹介があったかどうか記憶にありません。あったのだとしたらごめんなさい。高校競技だとボークラインルールがないのかな?ボーナスラインとボーナスルールは一つ目の練習試合で説明があった。。。ように思うのですが気のせいだったりして。

現在のルールって、結構最近になって改訂されたというかルール化されたものが多いと思います。たぶん2015年頃のプロ化の前後でルール大改正があったのではないかと勝手に想像します。

昔観たものだとものすごく広いフィールドで行われていたり、上半身裸が基本(無論男性のみ)だったり、レイダーを倒しに行くのがひとりだけ(ルール上なのか戦術上なのかはわからない)だったり、と最近のカバディと違うもののように見えます。プロ・国際ルールとローカルルールということなのかな?さすがにそこら辺までは把握できてません。現行ルールには30秒ルールっぽいものもあるように思います。何に対する30秒なのかはよくわからないのですが、おそらくはレイドする側が意図的に時間を消費することを防ぐための措置と思います。{/netabare}


最近、にわかにファウストボールの動画が増えているような気がします。オーストラリアのわけわからんラグビー系球技もお勧めです(誰に?)。

[2021/06/23 v1]
[2021/06/27 個人的お勧めカバディ映像:追記]

投稿 : 2024/11/09
♥ : 21

69.8 2 2021年度のサッカーアニメランキング2位
映画 さよなら私のクラマー ファーストタッチ(アニメ映画)

2021年6月11日
★★★★☆ 3.7 (29)
131人が棚に入れました
恩田希は、子どもの頃から男子にまじってサッカーを続けてきた。誰よりも練習し、誰よりもうまかった彼女は、中学校にあがり、大きな壁にぶつかってしまう。“身体差<フィジカル>"──それは、時に激しくぶつかりあうサッカーでは、男子と女子を分けざるを得ない理由になった。それでも、希は諦めない──! “女子だから"という言葉をはねのけ、大好きなサッカーを仲間と続けるために。男子サッカー部のなかで苦闘する中学生編と、女子サッカーの頂点を目指す高校生編で送る、リアルで、熱い、青春の物語。いま、希は、見る誰をも魅了する、ファンタジスタとなる──!

声優・キャラクター
島袋美由利、若山詩音、内山昂輝、逢坂良太、土屋神葉、遊佐浩二、白石涼子
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

楽しいサッカーとは?

 TV放送前を描いた恩田中学生時代、サッカー奮闘記のお話だったです。

 才能溢れた恩田が、公式戦たった一試合だけ差異を理由に試合に使って貰えない日々だったです。そんな中でも希望を捨てずあがき続ける恩田の姿に感銘を受けたです。

 かつての幼馴染が成長した姿に闘志を燃やす恩田だったです。
 何だかんだ行動を起こしているのに無情にも、公式戦から外される恩田に納得いかなかったです。

{netabare}  はたから見れば替え玉としか言いようのない方法で出場した恩田が、大空翼とまでは行かないけどサッカーを楽しむこと面白いことを見せてくれた姿にgoodです。結果のつかないことが、残念だったです。
 でも、{/netabare}清々しさを見せてくれたように見えたです。TV放送に連動した場面もあるところも注目だったです

投稿 : 2024/11/09
♥ : 8
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

本当にTV版(高校編)と同じ原作者と制作陣?! →汚名返上に視聴の価値あり

【レビューNo.74】(初回登録:2023/7/22)
コミック原作のアニメ映画で2021作品。105分位。
交流あるレビュアーさんの棚を覗いていたら「さよなら私のクラマー(TV版)」
があったので(案の定辛口w)、そういや映画版は結構よかったなっと。

(ストーリー)
主人公・恩田希の中学生時代を描いたもの。
希は小学生時代は恵まれた体と卓越したボールテクニックで、男子に混じりな
がらも大活躍していた。
中学生になり(女子サッカー部がなかったため)今までと同じように男子サッ
カー部に所属してサッカーを続けていたが、次第に男女のフィジカル差が顕著
になり、公式戦の接触プレイで当たり負けして、怪我を負ってしまう。
(希の才能を高く買っているからこそ、怪我で潰れないよう)以降公式戦は一
切出場させないという監督の方針に不満が募っていく日々。
そして、小学生の頃「親分」と希を慕っていた(転校で離れ離れになっていた)
谷安昭(ナメック)と再会を果たすのだが、彼は立派な体と、敵チームの主将
を任されるほどの選手に成長していた。
そんな彼に「その体でなにができる。俺は男というだけでお前を超えたレベル
にいるんだ。」と言い放たれ、希は次の新人戦で決着をつけるべく、まずは18
人の選手登録を目指して、あの手この手で挑戦を始めるのだった。

(評 価)
・作品の時系列について
 アニメとしては
 ・TV版(高校編)2021年4~6月放送
 ・映画版(中学編)2021年6月公開
 で、本作は高校編のスピンオフっぽい「前日譚」(後発)のイメージですが、
 新川直司先生の原作では
 ・本作(原題)「さよならフットボール」(中学編)
 ・「四月は君の嘘」
 ・「さよなら私のクラマー」(高校編)
 ということで、あくまでも本作が先で「君嘘」の後「女子サッカー漫画」を
 描きたいという思いがあり、そこに「恩田希」をサプライズ登場させた高校
 編が後発になります。
 なので、高校編のスピンオフ的な軽いものではなく、その当時の原作者の描
 きたかったテーマをしっかり盛り込んだ、なかなか骨太な作品に仕上がって
 いるという印象ですね。
 (「サッカーと正面から向きあった真摯な青春モノ」として、当時の原作者
   がガムシャラに描いてる様が伝わってくるみたいな・・・)

・意外と細かい描写も多くよく練られた前半パート
 {netabare}本作は大別すると
 ・新人戦18人の選手登録メンバー発表までを描いた前半パート
 ・ナメックのチームとの対戦を描いた後半パート
 になります。
 前半パートでは、上述ナメックとの再会が大きなポイントとなりますが、そ
 の他にも目に付いた点をピックアップ。
 ・サッカはフィジカルだけが全てじゃない。
  → でもフィジカルは全ての中の1つであることを受け入れようとする希。
 ・紅白戦で活躍する希。
  → しかし練習では、本番のように強く当たれないことを見抜いている監督。
    (特に女子の希には)
 ・男女のフィジカル差は時間が経つほど、女子には不利になっていく。
  → 今回しか男子と勝負できるチャンスがないと焦る希。
 ・やれることは全部やって臨んだ登録メンバー発表の日。
  → その結果を受け希は・・・
 ・その他後述「希を巡る3人の男子たち」の描写
 サッカー以外のシーンも多く、幾分冗長感はあるものの、目を引く細かい描
 写も多く、結構面白く構成されていると思います。
 その他、監督に選んでもらうために、お菓子等の賄賂作戦や謎の脅迫文等、
 原作者のコメディセンスは相変わらずズレてる感じですが、高校編のダダ滑
 りに比べれば、程よいアクセントになっていて許容範囲ですかねw{/netabare}

・希を巡る3人の男子たち
 {netabare}元々は小学校からのサッカー仲間ですが、
 ・谷安昭(ナメック)
  小学生の頃「親分」と希を慕っていた泣き虫で弱い存在だっただけに
  ・ナメックからしたら、希に対する憧れや成長した自分を認めてもらいた
   いという思いから、つい虚勢を張ってしまい素直になれない。
   (売り言葉に買い言葉で、上述のような厳しいことも言ってしまう)
  ・希からしたら、昔は格下だったのにそんな彼にすら追い越されたという
   厳しい現実の象徴的な存在。彼を認めることは自分の負けを認めるよう
   でこちらも素直になれない。
   (後の偵察で彼の努力については素直に評価した模様)
 ・山田鉄二(テツ)&竹井薫(タケ)
  ・小学校からずっとチームメイトの2人。希の頑張りも知っており一緒に
   試合に出たいと思う反面、監督の危険という判断も理解しており、彼ら
   も難しい立場。
  ・「恩田が他の男(ナメック)に夢中なのが気に入らないんだろ」
   という複雑な感情を見せる場面も。
  ・そして遅くまで練習し、その後爆睡した希を背負って帰る2人
  3人ともサッカー仲間としていろいろと思うところがあり、また希に恋愛感
  情が0かと言えば嘘になりそうな感じもあり、そういう男子たちの微妙な
  心理描写も、作品の彩としてしっかり機能しているという印象ですね。{/netabare}

・高校編とは雲泥の差、目を奪われる後半パート(試合シーン)
 {netabare}・希はベンチにすら入っていないので、当然試合には出られないのですが、
  後半「斜め上をいく手段」で、まんまと試合に出場しますw
 ・最初はナメックとの勝負にこだわり、正面突破を狙ってはナメックに潰さ
  れる希ですが、自分の原点である「サッカーを始めたきっかけ」を思い出
  すと、プレーが一転、持ち前の華麗なボールさばきを織り交ぜながら、周
  囲の動きを引き出すパス中心のスタイルでチームを機能させていきます。
 ・しかしナメックにもらったファールで足を痛め、満身創痍の中最後のワン
  プレーを絞り出した後、希が下した決断は・・・
  ある意味希が「私tueee」で終わらなかったところに、この作品の美学が
  あるように感じました。
 ・そしてチームの柱に成長したナメックや希を後押しするテツ&タケたちの
  プレーも見応えがありよかったかなっと。
 作画も本格的なサッカーアニメと比べると、力強さやスピード感では見劣り
 します。が、パスワークの描写が本当に綺麗です。それに希の個人技の描写
 も見事な演出で、高校編を視聴された方ならその歴然とした差に驚きを覚え
 たのでは。いやーホントにちゃんとサッカーの動きしてるなと(笑){/netabare}

まあ高校編でも問題視されていた、口の悪さや暴力的なところは昔からかと、
やはり主人公に共感しにくい方もおられるかもw
それに105分は少し長いとか感じるかな。(特に前半)
しかしテーマである、男女のフィジカルの差に苦悩しながらも、それに立ち向
かい自分の原点に立ち帰り、サッカーの楽しさを思い出しやり切った主人公は
(高校編では曖昧だったが)本作では紛れもない主人公だったし、それを支え
る周りの人たちも含め、骨太のストーリー展開で映画の尺で魅せるに相応しい、
しっかりした作品に仕上がっていたと思います。何より作画の差が・・・
あと物語の性質上回想シーンが何度か入りますが、この作品については程よい
感じで上手く機能していたように思います。
「高校編の汚名返上」として視聴する価値はあるかなっと、個人的には評価し
ますね。

(追 記1)
この作品をレビューを書いてみて
・本作:映画版(中学編)>>>>TV版(高校編)
となった理由がいろいろとわかったので、その辺を書き始めたのが、意外と長
文になりそうで、「じゃあTV版のレビューを書いた方がよくねー?」って話で
また後日アップしようかなっと。

(追 記2)
昔、スピードスケートの髙木美帆選手が中学時代に夏のトレーニングとして、
男子に混じってサッカーをしている映像が放送されていたが、冷静に考えると
かなり凄いことだったんだな。体つきが全然負けてなかったんだよな。
さすが中学生でオリンピック選手に選ばれるフィジカルの持ち主だったわ。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 7

既読です。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

原作ファン納得の仕上がり。

Tジョイシネマ私含めて2人でした。
でもマスクは着用して鑑賞しました。

TVアニメ版の不満点

・声の当て方が下手
・笑えるところをことごとく外す
・原作と解離し過ぎてまとめ下手
・モーションに原作の迫力なし

が今作では上手に描写されていました。
それでも、ほぼほぼ原作の踏襲であり
原作を超えてはなかったかなあ。

スラダンと同じでアニメ化はムズイ?

私的原作のアニメ化成功作品は

けいおん!・!!
響け!ユーフォニアム1・2(原作超え)
リズと青い鳥(これは完璧原作超え)
NEW GAME!・!!
まちかどまぞく
ARIAシリーズ
推しが武道館いってくれたら死ぬ
攻殻機動隊シリーズ
三月のライオン(調理上手のお手本)
めぞん一刻
スーパーカブ(まとめ上手ってだけ)
ゆるキャン△
ヴァイオレット(やはり吉田玲子最強)

かな?

なんか上からでスミマセン!

追記:

映画館で観た人は貰えた別冊、
原作にはない流れです。
周防ちゃん、相変わらずだなあ(爆

投稿 : 2024/11/09
♥ : 4
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