魔族でラノベ原作なおすすめアニメランキング 38

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの魔族でラノベ原作な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月10日の時点で一番の魔族でラノベ原作なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

87.6 1 魔族でラノベ原作なアニメランキング1位
転生したらスライムだった件(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (1368)
6351人が棚に入れました
スライム生活、始まりました。

サラリーマン三上悟は気がつくと異世界に転生していた。
ただし、その姿はスライムだった。
魔物種族と仲間となり、獲得したスキルを駆使しながら、
さまざまな問題を解決していくスライム創世記。

声優・キャラクター
岡咲美保、豊口めぐみ、前野智昭、花守ゆみり、古川慎、千本木彩花、M・A・O、江口拓也、大塚芳忠、山本兼平、泊明日菜、小林親弘、田中理恵、日高里菜
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

スライム創世記

エイトビット制作。

死によって突然のスライムへの転生。
暴風竜ヴェルドラとの出会い、
小さなスライム伝説の幕開け。

転生ものにしては面白い解釈がある。
舞台は人魔がせめぎ合う広大な大陸ですが、
生前の三上悟は穏やかで平和主義者だったため、
{netabare}異世界転生=大陸の支配というより、
他の種族との交流や国造りに焦点が当てられている。{/netabare}

我々がもし無人島に漂着すれば、
常識を持つ大人なら飲料水の確保、
体温を一定に保てる寝床の確保、
こういった身近なことから始めるでしょう?
間違えてもこの国は俺のものだ!にはならない。
もちろん戦闘もあるのですが。

オーバーロードのようなエンタメ感と、
グリムガルのようなどこか身近さを残す、
基本はお気楽転生コメディなのでしょう。

最終話視聴追記。
後半が駆け足になってしまい、
{netabare}異種族も話せばわかるの世界設定が、
物語に平坦な印象を残した気もします。
普通の人生を歩むはずだった男の転生物語、
1人の女性の想いを引き継ぎ街を作る。{/netabare}

ここから先は知らないままで、
お気楽冒険譚として楽しもうと思います。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 85
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

幸せを感じられる優しい異世界

アニメーション製作:エイトビット、
監督:菊地康仁、シリーズ構成:筆安一幸、
キャラクターデザイン、江畑諒真、
原作:川上泰樹、伏瀬、みっつばー

通り魔によって殺された三上悟は、
異世界で転生してスライムになった。
スライムといっても最弱の存在ではなく、
この世界で最上級の強さを持ったモンスター。
つまり、名前と姿がスライムというだけで、
そのほかは、いわゆる異世界の俺Tueeeeの展開。
スライムはユニークスキルとして、
「捕食者」と「大賢者」という能力を保持し、
それによって、ほとんどのことを
都合良く解決させることができるのだった。

洞窟内に封印されていた暴風竜ヴェルドラと遭遇し、
話しているうちに、友だちになる。
そして、その身を自分のなかに取り込み、
リムル・テンペストという名前を得て、
より強大な存在へと進化する。

この作品がほかの転生ものと違うところは、
主人公が普通のサラリーマンとして
社会人生活を送っており、争いごとを好まない
面倒見の良い人物であることだ。
いわゆるコミュ障ではなく、積極的に交流を図り、
相手の事情を知ろうとする性格。

スライムになってしまい、人間の肉体を持たないため、
元々、人柄が抜群に良かったのが、
さらに欲望を持たない本当の神のような存在になる。
それによって、実際の人間社会では絶対に不可能な
力の支配プラス「情」を加えた理想郷のような世界を
作り出す展開になっている。

私はこのアニメが結構気に入っている。
なぜかというと、モンスターを狩る異世界において、
「優しさ」と「赦し」が根幹にあるからだ。
リムルは異世界で人生をやり直しているわけだが、
それは自分の欲望を満たすこととは、かけ離れている。
というより、自分が快適に暮らすことは、
周りの人に幸せになってもらうこととイコールになっている。
そのためリムルは基本的には人のために生きている。
自分の欲望のためには生きていない。
自分が倒した部族たちの面倒を見ていくために
国づくりを始め、皆が安心して暮らせる場所を
確保するために動き出す。
{netabare}また、想いを残して死んでいったシズさんの
望みを叶えるために旅をする。{/netabare}

この話を観ていて、私は知り合いの
社長たちのことを思い出した。
彼らのほとんどは、自分の周りの人たちに
幸せになって欲しいという考えを根底に持っている。
そのためには金を稼がないといけないわけで、
何をやるのが最善なのかという思考につながる。
社長は寝る間も惜しんで仕事をするような、
とてつもないエネルギーを持っている人ばかりだ。
何をやっているときでも常に仕事のことが頭にある。
そこには個人の幸せというよりも、
ファミリーの幸せという意識が強いように思える。
こう書くと、何だかマフィアみたいだが。

ただ、この作品が国づくりをテーマにしていると
言われると違和感がある。
部族間差別や権力闘争、経済活動、貧富の差、犯罪など、
その辺りの問題がほとんど出てこないため、
ファンタジー要素が強いと思えてしまうからだろう。
国づくりであるなら、もう少し突っ込んだ問題や
工程を見せて欲しかった気がする。
問題点を挙げると色々ありすぎるのだが、
最終回までの数回は、まともにシリーズ構成を考えたのかと
首を捻りたくなるような展開だった。
ただ、世界を自分の手で快適で幸せな場所に
変えていく目的は、ほかの異世界ものにはない
魅力的な視点だった。
あまり何も考えずにこの世界観に浸っていると、
心地良さを感じさせてくれる。

2期の放映は2021年の1月から。
原作の売上は1000万部超え、
BD&DVDも6000枚超えだという。
この作品の高い人気は、今の社会に生きにくさを
感じている人が多いからかもと思ったりもする。
(2019年3月29日初投稿)

投稿 : 2024/06/08
♥ : 84
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

羊頭狗肉ってことなんかなぁ ※酷評注意

原作未読


ユルく楽しんで気にしなければよい。まあその通りなんですよね。ただ・・・

 これいつになったら面白くなるんだろう?

2クール。本編23話+外伝+閑話の計25話の物語。
2018年秋期開幕時点で、『SAO』『色づく世界の明日から』と並んで本命視されてた作品だったと思います。
受け止め方は漫画やラノベなど原作既読勢とアニメ勢とで差がある気がしてます。賛否両論ある本作について、自分は弾かれてしまった側でした。
鑑賞のお作法を知らないだけかもしれません。ネガティブに捉えてしまう事象が積み重なって何回かあった敗者復活のチャンスを自ら潰しちゃいましたって印象です。

2クールかけて平坦な流れ作業を追った感じと言いましょうか。以下、ユルく楽しめなかった理由です。


≪転スラがダメな3つの理由≫


■{netabare}【ホップ】{/netabare}スライムである必要あった?
まずはこれでしょう。転生したところでスライムじゃあお先真っ暗ですがな~の先入観をどう面白く覆していくのか?が皆無です。
{netabare}第1話でチートスキル連続ゲットといきなり最強となった日には、{/netabare}タイトルから想像するに、今後の物語の中で小出しにすればよいカードをいきなり捨てる行為です。タイトル詐欺と呼ばれた良作はこれまでもありましたが、本作はそれとは違う悪質なものを感じます。
モンスターの知名度ではトップクラスのスライムで客寄せして、店頭に並んでさえくれたらOK!と作者の安直さが透けて見えるのです。これはJAROの出番でしょう。
さらに、その後の展開の不味さでネガティブ評価が確定しました。

スライムの見た目だったり弱小イメージを全く活かせてないのです。
ゲル状で変身のエフェクトがかけやすいというのは他でも代替可能です。「このスライムごときが!」とは口だけ。{netabare}あっさり軍門に下るか、なぶる前にリムルの魔素量に実力を認めた状態から初対面、のどちらかです。{/netabare}
出オチと見せかけて実は、、、が無かったことでまさに“羊頭狗肉”の詐欺商売に堕してしまった感があります。
これならゴブリンでもドラキーでもおおなめくじでも、なんならミジンコやアリさん、出川○朗とかインパクトがあればなんでも良かったと思います。プロの仕事ではありません。



■{netabare}【ステップ】{/netabare}なんだこの安易な国造り
所感は以下↓
1.薄い 2.浅い

1.については過程を説明する時間が短すぎます。
{netabare}※()内は種族のリーダーさん
第2話  ゴブリン(リグルド)
第3話  我狼族(ランガ)
第5話  ドワーフ(カイジン)
第10話 オーガ(紅丸)
第15話 オーク(ゲルド) リザードマン(アビル)

シズさん回の第6~8話と、1クール終了間際の中締め回の第11~14話を除き、“強敵(または難課題)出現”⇒“リムルワンパン”⇒“仲間となり忠誠を誓う”の短いサイクルでのワンパターン。これ飽きますって。{/netabare}

2.については闘いの後に焦点絞ると見えてくるでしょう。ざっくり言うと変わり身が早過ぎるのです。
{netabare}“敵対”⇒“リムルワンパン”⇒“リムル許す”⇒“なんて寛大なリムル様~”&“被害を受けた側もあっさり無問題”

なわけありますかいな!? これで被迫害・被虐殺側の感情のしこりが一切無くなるわけないでしょうに。{/netabare}

せめてもの、争いは何も生まないとか憎しみの連鎖は次の悲しみを生むだけだぜい、といったメッセージが見えるわけでもなく、単純に “話せば分かり合える” それと “俺(リムル)の寛容さを受け入れるよね?” せいぜいこの程度です。理解が追いつきません。

本作の製作者は人間(いやモンスターなんだけどね…)の感情の機微を理解しているのでしょうか。これが原作の落ち度なのか、製作にあたってしょぼい選択をしたのかは不明です。
規模拡大の過程がイージー過ぎるのが前半パートを平坦な物語にしました。逆にストレスなく観れたという捉え方もできますが、統治の仕方にも不味さが垣間見えて追い打ちをかけます。

 {netabare}①為政者(リムル)は常に正しい判断をする
 ②為政者が方向性の指示に留まらず方法まで口を出す
 ③臣下は為政者に対する異論を持っていない
 ④臣下間での感情の軋轢がない
 ⑤生産の量と質は期待値を下回ることはない

ジュラ・テンペスト連邦国で繰り広げられるのは上記5点を前提とした国造り。大衆が夢見るユートピアでありちょっと小狡い誰かが政権奪取に向けて民衆に説く方便みたいな何か。{/netabare}

単に人間観察の質量が不足しているか? それとも空想平和主義思想に耽溺するオツムが残念な人なのか?
後者であれば時代錯誤も甚だしいところですが、連邦国の拡大のプロセスと統治のしかたが、まるで独裁者が権力取得前に国民に語るそれと酷似してて気持ちが悪いのです。
リムルはいい奴なんだけど、圧倒的な力を有した者が制圧する構図はわかりやすく、それでいていっさいの軋轢がないという違和感の処理に困ってしまいました。
繰り返しますが、アニメくらい夢があっていいじゃん?のスタンスなり気にしなければまだ許容できるものだとは思います。リムルはいいやつだしね。



■{netabare}【ジャンプ】{/netabare}嗚呼 静江さん
ほぼ結論ですので軽く。この後どうすんのさ?

{netabare}第1話アバンの伏線をあっさり(第6~8話シズさん回)と回収し過ぎ。しかもこれまた拍子抜けするほど軽い。{/netabare}
{netabare}レオンにシズさんの存在確認ができればOKなの?レオンを一発殴ればOKなの?{/netabare}
{netabare}しかもそのレオンにかすりもせず2クール終了とはこれいかに? ※追記:2期決定なのでそこで描かれるのかも{/netabare}



2期ありきはいいとして、原作のストックがまだまだ残っているのもいいとして、何をしたかったのかよくわかりませんでした。
スライム設定を活かすつもりもなく、国造り(仲間集め)を安直なものにし、謎要素は早々に開放して長らく迷走することになりました。

以上、自分がこの作品を受け付けられなかった3つの理由でございます。




あとはボヤキ・・・

■だから童○は!と○貞を腐すような設定
原作第一巻の発売が2014年ということは、執筆時点での37歳設定は就職氷河期どストライク世代です。非正規が多く結婚できないとかパラサイトシングルとかタイミング逃して彼女いない歴=年齢な殿方が多いのは事実かもしれません。
マーケティングとしては正しいかもというのはお断りしておきます。ただこれは私の好みと関係しますが、オタク趣味をもってる層へのステレオタイプなネガティブイメージそのまんまなのがちょっと。すなわち “童貞” “引きこもり” “コミュ障” “ロリコン” 。こういったのが活躍するものを作れば、お前ら勝手に自己投影して盛り上がってくれるんでしょ?が透けて見える作品が好きではありません。
{netabare}ゼネコン勤めの経験を活かして、との描写もありアラフォー主人公の理由はあったと思います。{/netabare}
{netabare}30歳まで云々だから大賢者も取得したのか、ってのもまあ理解できる。{/netabare}
個人的嗜好ですね。おそらく今後こういう系統の作品は積極的に観ることは無いと思います。


■CMでヘビロテしてた前半OP曲のPVがダサい
最後はこれ。
現在の声優さんはアフレコ以外の仕事も多く大変です。
ただ今回に限ってはPVでの本人映像はやめとけば良かったのに。声優さんの歌の上手さって声のトレーニング(ボイトレ)に立脚してるもんだと思ってます。
声の使い方のプロですので、よっぽどでない限り歌も技術でなんとかなります。ただパフォーマンスは別でしょう。声の表現には長けてても体の表現はよっぽど練習するかライブを繰り返すでもしない限り素人さんです。

仮に寺島さんがライブを相当数こなしているパフォーマーなんだったとしたら、撮影スタッフはもうちょい格好よく撮ってあげてくださいな。
これまで作品自体にプロの仕事を感じられなかったのでそれと連結して考えちゃったところもあります。完全とばっちりの寺島さんと寺島さんのファンには申し訳ない!



以上、なんだかなぁ・・・のボヤキ2点でした。いいがかりみたいなもんかなとも自覚してます。



※リアタイ所感
少し気の毒だったのは、年末年始を挟んで一呼吸おいての敗者復活チャンスをみすみす逃しちゃったところでしょうか。
{netabare}15話で仲間集めに一区切りつけたのはギリ間に合うタイミングでした。同じ路線ならインフレしていくしかなくなったからです。{/netabare}
{netabare}そこで16話から登場の“魔王”の皆さん。切れ味鋭い変化球はもちろんミリム。トカゲのガビルもネタキャラとして可能性を感じる後半の出だしではありました。{/netabare}
{netabare}起承転結の転を受けてふくらますかと思いきや、もういっぺん“転”が来て尻すぼみ不時着というのが正直なところです。言うまでもなくシズさんの教え子の子供たち編ですね。{/netabare}


一気見だとさらに辛いかもしれません。
原作やその他メディアミックスと合わせて楽しむくらいじゃないと厳しいものがあるんじゃなかろうか。


{netabare}結局24話の外伝が一番面白かった。これシズさんロスなんかなぁ。{/netabare}



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2019.08.26追記


視聴時期:2018年10月~2019年3月リアタイ視聴


なろう系の中でも特に打率の低い異世界転生もの。リアタイ視聴を止めて評価の高いものを選んで後追いで鑑賞することを決めた2019年夏。
そういえばきっかけは『転スラ』でした。すでにこの時、「今後積極的に観ることはない」と言ってますね。
トレンドなのか新作けっこうな比率で異世界転生ものがリリースされてますもの。これらを対象から外すと余裕あるスケジュールを組めそうです。とはいえ、がちがちのルール縛りもつまらないのでユルめに運用するつもり。



2019.04.08 初稿
2019.08.26 修正
2019.09.17 誤字修正

投稿 : 2024/06/08
♥ : 80

67.2 2 魔族でラノベ原作なアニメランキング2位
治癒魔法の間違った使い方(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (149)
461人が棚に入れました
平凡な高校生・兎里 健(ウサト)は、帰宅の途中、生徒会長の犬上鈴音(スズネ)、クラスメイトの龍泉一樹(カズキ)とともに突如現れた魔法陣に飲み込まれてしまう――。 気づくと、そこは異世界。 3人は王国に攻め込んでくる魔王軍に対抗できる『勇者』として召喚された……はずが、勇者の適性を持っていたのはスズネとカズキのみ。 ウサトは巻き込まれただけだった! しかし、ウサトに“治癒魔法”の適性があることが判ると事態は一変。 救命団団長を名乗るローズが現れ、ウサトを力ずくで連れ去ってしまう。 そこでウサトを待っていたのは、想像を超える地獄の訓練の日々だった――!

声優・キャラクター
ウサト:坂田将吾
スズネ:七瀬彩夏
カズキ:高梨謙吾
アマコ:会沢紗弥
ローズ:田中敦子
ブルリン:渡辺明乃
オルガ:中村源太
ウルル:青山吉能
トング:伊藤健太郎
ミル:堀井茶渡
アレク:奈良徹
ゴムル:堀総士郎
グルド:藤井隼
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

超体育会系な特訓で強くなっていく主人公が面白いかも

異世界に召喚されてしまったウサト、カズキ、スズネ3人の高校生。
しかし勇者として召喚されたのは2人だけで、一般人のウサトは何もないと思われたが・・で始まる物語。

結構な数の「異世界もの」が毎期配信・放送されてて、目を引くような設定やお話でない限りスルーすることが多くなってきました。
そんな中、面白い作品ももちろんあるわけで、この作品も皆様のあにこれレビューを見なかったら完全にスルーしてたと思います。いつもありがとうございます。

〇この作品の面白いと思ったところ
 主人公が弱くて、訓練を受けながら強くなっていくところ
 コンプラ無視な超体育会系な特訓
 召喚された国の王様はじめ、みんないい人なところ

 最初から俺TUEEEEな感じよりも、頑張って努力しているところのほうが感情移入できます。
 超体育会系なところは賛否あると思いますが、私はコメディとして楽しめました。
 こういう異世界もので王様があんなにいい人って珍しい気がします。
 
{netabare} 魔族に対抗するために各国に書状を渡す旅に出た{/netabare}ところで1期は終わりました。
最後のほうでこれから登場するキャラたちがいっぱい紹介されてましたけど、もうこれは2期発表と思ってもいいのでしょうか。。

〇スズネについて
 現世界にいた頃は殻をかぶっていたけど、実は異世界ファンタジーに憧れているちょっと面白い女の子なんですよね。
 彼女の絵がメインのEDですけど、最後の一枚絵と曲調の感じから、彼女に何か悪いことがあるんじゃ?ってずっと思ってましたw

投稿 : 2024/06/08
♥ : 20
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

設定も話も面白かったですが、キャラに入り込めなかったです。

 面白い話だったと思います。肉体修行そのものが強さにつながって行くしギャグにもなっているのが面白いですね。治療魔術が最強なわけでなく、辛い修行とセットで身体性が養われる=強くなる感じです。全体的に修行ギャグとキャラ萌えの話でした。

 最後の対黒騎士は治療魔法をそっちの方向で見せるのは、変なチートにつながるのでちょっと疑問でした。が、本作のエピソードとしては、北風と太陽というか、傷つけるものは傷つくし、治す人は相手を懐柔することができる…という寓話になっているのかもしれません。勇者との対比が活きていました。

 キャラとしてはスズネが非常に可愛いかったですね。キャラデザとしては最高に好みでした。ローズは意図的に「ガラスの仮面」の月影先生に似ているのでしょうか。怖くて厳しい過去がある教師を意識したのかもしれません。

 ただ、最大の欠点なんですけど、主人公が「記号」なんですよね。無自覚でやられキャラ。そのくせ最強という駒ですね。無垢すぎて内面が感じられません。先ほど「ガラスの仮面」と言いましたが、北島マヤも同じでした。サブキャラたちは非常に魅力的だし話は面白いんですけど、「主人公」という名の記号になってしまい、魅力を感じません。

 そして、それはスズネ会長にも言えます。ヒロインとして内面の深みが弱いのでせっかくいい設定・造形なのに、単なるおバカキャラに見えてしまい今一つ惚れられない感じがします。

 ローズだけに物語がありました。過去回想の手法は良くなかったですが、現状では内面が見えるのはローズだけかなあ。

 総評すると発想も設定も話も面白いと思いますが、主人公とヒロインが見えてこないので没入感がなかったかなあ。再視聴したくなる感じがありません。作画は良かったですね。量産型の異世界ものとしてはトップクラスに良かったと思います。

 ということで、話は4ですが、キャラは3.5かなあ。設定は良いんですけどね。キャラ萌えの構造の話なのにキャラに萌えられないというのは痛かったと思います。
 作画は4.5。声優はスズネ役が可愛かったし調整として3.5。音楽は3にします。






1話 コメディよりで変化球な感じ。シンエイ動画最近いいですね。

{netabare} シンエイ動画、最近いいですね。「僕ヤバ」「高木さん」の作画のクオリティにかなり感心しましたが、本作も異世界ものの作画としてはかなりいいと思います。

 かなりコミカルな感じで、異世界テンプレからは少しキャラの反応や異世界側の対応も変化球になっているので、ちょっと期待がもてます。

 生徒会長のキャラに悩み事もあるみたいですけど、転生でワクワクしてましたので、どうなんでしょう?ヒューマンドラマがあるのかないのか。がっつり考察するような話ではないでしょうけど、毎週の配信が楽しみになるレベルの作品になればいいと思います。

 掴みは悪くないと思います。なによりアニメが綺麗なのが好感がもてます。{/netabare}


2話 話もキャラも設定も演出もとても良い。会長が可愛い。

{netabare} 今期は異世界モノをチェックしていこうと思い、いろいろ見てますがなかなか面白い話だと思います。

 設定それ自体が秀逸なのはもちろんですが、それを支えるテンポも演出もいい思います。訓練シーンとローズと会長のキャラ造形が秀逸なのが今のところの面白さでしょう。

 超回復のメカニズムとか、身体を鍛えるとテストステロンで性格がポジティブになるらしいのでその辺が主人公の成長と非常に自然にマッチしています。また、同僚と肉体を通じて仲が良くなってゆく描写もいいですね。モブサイコをちょっと思い出しました。我々オタクも少し見習いたいものです。

 途中「訓練についてこられるというお墨付き」は言葉の使い方が間違っていると思います。お墨付きは偉い人が権威を与える時に使う言葉です。

OPの曲名が「CURE」なのは笑いました。この辺がセンスなんでしょう。EDは会長のイメージビデオですね。とてもかわいい絵でした。

 視聴継続ですね。{/netabare}


3話 展開が面白いです。シリアスもギャグも考えられる進行ですね。

{netabare} 不思議なもので、荒唐無稽ご都合主義でも面白い作品と言うのはあるものです。本作はその良い一例かと。今のところですけど。

 誰も今の段階で主人公が死ぬとは思いませんので、その点では安心して見ていますが、展開が面白いんでしょうね。会長が助けにくることも期待しましたけど出番は一瞬でしたね。もうちょっと会長成分が欲しい。

 今期は本作と「俺だけレベルアップ」「最弱テイマー」が苦労しながら話が進む感じなのが、なかなかいいと思います。なろう系ですからどこかで強くなるんだとは思いますが、今のところ話がちゃんと面白いです。

 魔族側が巨乳のお姉さんでしたけど、ローズがいるし主人公の初陣ですから負けキャラですよね。ひと昔前ならローズが死んで後を継ぐ的な展開もありそうですけど、本作はそこまでシリアスは入れないと思いますがどうでしょう?会長たちも活躍が少ないので、悩みとか出てくるのでしょうか?

 シリアスよりでもいいし、ギャグになってもいいです。1クールなら面白く見られそうな気がします。{/netabare}


4話 シリアスな要素もありつつギャグで行く感じかな?委員長可愛すぎ。

{netabare}  シリアスギャグという感じでしょうか。魔族側を見るとコメディ臭がプンプンします。真面目なコンセプトではありますが全体的な雰囲気はそれほど重くしなさそうですね。

 委員長やもう1人の描写も含め、努力が必要な点で転生設定がなかなか有意義になっている気がする一方で、もう現地出身者の努力でも同じ話が作れそうなので、転生であることが無意味になっている感じもします。ただ、そこがコメディタッチであるために気にならなくなっているのでしょう。

 で、委員長が無駄に可愛いですね。可愛すぎです。一見極めて平均的な委員長キャラの割に、なぜか印象に残るいいキャラです。

 視聴継続決定ですね。{/netabare}


5話 サブキャラの描写が丁寧なのがいいかも。

{netabare} もう1歩転生した意味、転生後の悩みなどに入り込めればなあ、と思う反面、委員長のキャラ付けにちゃんとできている点がいいですね。面白い作品ですね。勇者も主人公もオレTUEEEだけじゃないし。サブの描写もおろそかにしていないし。ストーリーというよりキャラで見てるかなあ。 {/netabare}


8話 ちょっとローズの説明頼りになっちゃいましたね。ここまでは十分面白いですが、この数話は若干冗長感がありました。

{netabare} ちゃんと話になっているし、各キャラクターのキャラ付けがあってエピソードもありますので、作品としてちゃんと成立している感じがします。ただ、話の展開をローズに任せてしまっている感じなのが、どうか?ですね。

 ウサトの無自覚とか勇者2人を描くのに、狂言回しが必要でしょうし、ポジション的に全部が見渡せる視点にいるローズが適任なのは理解しますが、どうもセリフで説明する感じがします。

 中間の総括にもなりますが、「なろう」作品としては、かなりのストーリー力だとは思いますが、アニメ化にするときもうちょっと構成とか展開を工夫出来ないものでしょうか。特にこの数話、セリフでの説明が顕著な気がして、6~8話の3話で1話分くらい冗長だった気がします。

 この作品出落ち感は少ないのですが、キャラも増えてきてこの後の展開次第では話が続かないのかな?という危惧もあります。作画も丁寧だしいいと思いますが、1クール分なら十分面白く見られそうですが、それ以降が心配になる作品ですね。 {/netabare}


9話 回想シーンは日本のコンテンツの悪しき点だと思います。

{netabare}  8話のレビューで、1クールなら面白く見られると書きましたが、回想の入れ方ですね。12話でほぼ2話回想は長過ぎでしょう。「なろう」全般に言えることですが、設定を後付けで説明する場合どうしても回想を使いたくなるみたいですが、これは感情移入の視点がズレるからやめた方がいいと思います。週刊連載も同じですけどね。回想か学園パートが始まると醒めてしまいます。

 本作の場合、ローズの目の事とキャラ付けから言って決して後付け設定ということではないと思いますし、生還した魔族もキャラが立ってますので何かあるのでしょうけど。それにしては長いです。アニメ化の問題というよりこれは原作からじゃないかと思います。

 回想シーンは必要最小限にしてほしいなあ。感動ポルノにもなり勝ちだし。日本のアニメ・マンガ・ラノベのすべてに共通する悪い点だなあ、と思います。{/netabare}


10話 話は思ったより…ですけど、会長の作画が無駄にいい。

{netabare} 治癒魔法で反転ですからね。話は読めますけどそっちの方向?悪魔には白魔法がきく的なやつでしょうか。
 もっと治癒…治療行為とはなにかをクローズアップしないのかなあ…という気がしなくはないです。そっちにいっちゃうと治癒魔法が無敵魔法になる俺TUEEEになってしまいます。

 戦場における治癒行為って着目点としては悪くないですからね。今回のフォーメーションも設定としてよく考えられています。

 当初思っていたほどストーリー展開が飛び切り面白いわけでもないし、テーマも深いわけではなさそうですが、しかし、なろう系としてはここまでは悪くないと思います。

 問題は会長ですよ。会長可愛すぎですけど、ちょっとあざといですよね。ウサトくんラブにもうちょっとストーリーがあると良かったんですけど。

 しかし、作画がいいなあ…無駄にと言っては失礼ですけど、異世界転生ものでこのレベルって、無職とかオバロとかのビッグネーム以外だと「聖女の力」くらいでしたけど、本作の作画、特に会長は最高です。顔のバランスがいいので非常にいいです。
 これは原画がいいという奴なんですかね。CGが優れているのでしょうか。よくわからいけど、スタジオアドとシンエイ動画…どちらの技術か知りませんが、これは本当に感心しました。

 まあ、あと数話ですもんね。作画と設定は評価したいですね。 {/netabare}









 

投稿 : 2024/06/08
♥ : 18

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

脳筋ヒーラーの正しい使い方

序盤は自分にヒールかけながら地獄のようなトレーニングで鍛え上げて脳筋な話だなーって思ったけど、回復をどう戦闘に生かすのかな?って思ったら、「ああ、そういうことね」って思って、戦闘も脳筋な感じだしストーリーも単純で最後まで脳筋な印象のまま終わった
難しいことなく気軽に見れて、面白かったです!

メイン3人、元々は現代の普通の学生のはずなのに、元々ファンタジー世界の住人なの?ってくらい異世界になじみすぎています
そんな感じで細かいことは気にするなっていうノリがなろう系だなーって思った

だんだん面白くなってくる感じだったので2期あるなら期待してもいいかも

良い人ばっかりで不快なポイントがなくストレスを感じない話なので、異世界なろうアレルギーじゃないならそこそこ楽しめるんじゃないでしょうか?

投稿 : 2024/06/08
♥ : 18

68.4 3 魔族でラノベ原作なアニメランキング3位
異世界のんびり農家(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (224)
707人が棚に入れました
ブラック企業で体を酷使し闘病の末に命を落とした青年・火楽(ヒラク)が神様に授けられた「万能農具」を手に、異世界で吸血鬼や天使、エルフなどと出会いながら、第二の人生を送る農業ファンタジー。

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

スローライフもだけど内政物として観るととても楽しいなろう原作アニメ

ただし「のんびり農家」なのは3話くらいで、どちらかというと「農村」ないしはほぼ「国家」と言った方が正しいかもしれません。

『転生したらスライムだった件』のスピンオフ『転スラ日記』にも通じるところがあるかも。

「小説家になろう」での原作は読んでいて、コミカライズもかみさんが購入しているのでそちらを読ませてもらっていますが、商業出版されているライトノベルは未読です。

お話としては生前はオーバーワークが原因で結局病死してしまった街尾火楽(まちお ひらく)が異世界の創造神さまの力で転生し、そのときに転生ボーナスとして病気にならない健康な身体と「万能農具」を授かり、「死の森」と呼ばれる危険な秘境を開拓して「大樹の村」を作って仲間を増やしていくというものです。

なかなかヒラク以外の男性の住民が増えずにハーレムっぽくなっていく「なろう転生ファンタジー」的なところはあるのですが、このアニメ化ではヒロインの一人であるルールーシー・ルーを中心として演出などでハーレム感をマイルドに表現していて、忌避感を下げていると思います。

またルー中心に描くためのエピソード順の変更や登場キャラクターの整理(原作には出てくるがアニメでは登場しないキャラがいる)ということが生じているのですが、私見としては原作のエッセンスは大きく損なうことなくうまく処理できていたと思います。

あとはいくつか特筆すべき点を挙げるとすると:

[作画]
動きとかで作画枚数を多く割いたりはしてないけど、SDキャラの使い方が最高に上手い。

[声優]
作中で様々な状況により外見年齢や心情の変化が多いルーの、状況による演じ分けが素晴らしい。

[音楽]
第6話でのワイン造りのために収穫したブドウを踏むときに初出だった挿入歌が名曲で、後のエピソードでも様々なアレンジで使用されます。
(ただし、歌詞はまったく意味わからんですが。)

[キャラ]
ヒラク以外のキャラの多くが、大樹の村の内外を問わずけっこう経済的あるいは政治的な合理性に基づいて行動するのでストレスがたまりにくいです。ここまでみんな有能に描かれるなろう作品は少ないかも。

[ストーリー]
ヒラクが感じることと、むこうの世界の常識が微妙にすれ違っていてそこから生じるコント的なやりとりが面白いです。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 22
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ウラ設定がヤバい、DASH(it)村

いきなり私的な嗜好のハナシで恐縮なのですが、
基本的に僕は『ハ-レムもの』というのがキライであります。
最近だと、完走した作品はほとんどありません。

  だってさあ……

  なんだコイツ、とか思っちゃうような主人公に、
  よりどりみどりの美少女が次々寄ってきてキャッキャウフフ。
  ねえよ、と言いたくなるご都合テンカイに世界観がムンクの叫び。

  でもって、その美少女たちが、
  リアル女子なら一発でカエル化しそうなクサいセリフに感動し、
  好きよ好きよのがぶり寄り。
  優柔不断な主人公をめぐって押し合いへし合いせめぎ合い。
  ラッキースケベもたっぷりあるでよ皆の衆。

  と、DT乙、としか言いようがないハナシが目白押しなんですもの。


本作『異世界のんびり農家』も、見る前はその系統かと思っていました。
あいかわらず原作は未読なんですが、その原作が、
  なろう系
  +異世界転生もの
  +ハーレムもの
  +スローライフもの
なんて、ほとんどマンガン確定じゃないですか。
ですからまあ「Aパ-トぐらいは見てもいいかな」ぐらいのつもりで、
点棒8000点ぶん握りしめて視聴を開始しました。

  結果はというと……みごとに完走。
  ためいきもストレスもなく、楽しく見ることができました。
  けっこう、というか、かなり好きかもです、これ。

  そもそも、妄想ラブ要素が満載の『ハ-レムもの』じゃなく、
  いわゆる『環境ハ-レムもの』でしたしね。
  アレな方には物足りないでしょうが、拙にとっては実によき。

  あにこれの評価を見る限り、けっこう厳しめの意見が多く、
  完走しなかった方、ハナから相手にしてなかった方も多そうですが、
  モノづくり的にも『かなり興味深いトコロ』があるんですよね。

  というわけで、ほとんどの方にスル-されるのを覚悟しつつ、
  製作的な見どころも踏まえたりしながら、
  ちくちくと本作を語ってみようかと思う次第であります。


おハナシは、神さまの手違いで過酷な人生を強いられたという、
主人公の街尾火楽(まちお ひらく)39歳が、
つぎの人生では人のいないところでのんびり農業でもしたい、
という願いを聞き入れてもらい、
健康なカラダと『万能農具』を与えられ、森の中へ転生したところから始まります。

この森、実は『死の森』と呼ばれ、
魔物がめっちゃ徘徊していて人が寄りつかない(寄りつけない)という、
おおよそ『のんびりと農業を営む』には全く適さない過酷な場所でした。

ただ、与えてもらった『万能農具』がスグレモノ。
あらゆる農具(それも超高性能)に変化するというだけでなく、
  ・どんなに作業を続けても疲れない。
  ・念じて使うだけで、種がなくても願った作物がすぐに芽をはやす。
  ・ドラゴンすら倒す武器にもヘンシンする。
という、リアル農家の方々が逆上しそうなチ-トグッズであるわけです。

この『万能農具』のおかげで、
テレビでしか農業を知らないヒラク君もなんとか体裁を整え、
柵で魔物を防止しつつ、孤独な自給自足生活をスタートさせることができました。

やがて、一人、また一人と、
同居する『村人』が増えていきます。
(ヒトではなく、吸血鬼や天使、エルフなどの亜人ですが)

最初のころの村人は「追われてる」「住むところがない」など、
ワケありの、そしてけっこうな、いや、かなりの美人さんばっか。
ところがこの村人たち、建築や道具づくりなど村づくりに有用なスキルもち。
しかもなかなかにパワフルかつワイルドで、
居住区は少しずつ、健全かつ文化的に発展していきます。

こうなると移民希望者が増え、雪だるま式に人口が増加。
リザードマンだの鬼人族だのも移住してきて、
ワインなんかも作れるようになり、そこそこの『農村』へ進化します。

近隣の町や村、さらに魔王なんかと物々交換による『交易』もはじまり、
ついにはじめての赤ちゃんも産まれたりして、
のびのびと、明るく楽しい農村ライフが続いていくのでした。

 ……とまあ、リアル農家の方々からはジト目でにらまれそうな、
   ある程度はリアルだけど、かなりのご都合主義、
   アニメだからこそ許される『楽しい農村づくり』物語なのであります。


僕がこの作品を『よき』と評価しているのは以下のポイントです。

  ① ロリっ子がでてこない。
  ② ラブ要素・恋のさやあてみたいな部分が一つもない。
  ③ 女の子が『守るべきもの』でなく『たくましきもの』として描かれている。
  ④ ラッキースケベみたくチープな演出がない。
  ⑤ 主人公のヒラクくんがオンナにハァハァしない。

まず①『ロリっ子がでてこない』ですが、これ、ダイジですよね。

  このテの作品って『ロリ成分命』みたく考えてる方が少なくありません。
  開拓初期に非労働力のロリはいらんだろ、
  という極めてまっとう、というかイッパン常識的な考察に対しても、
   『見た目はロリだけど実は300歳』
  なんて使い古された手で強行突破してきますしね。

  その点、本作にはロリ成分がほとんどありません。
  物語後半、移民の中にショタだのロリっぽいのが混じりますが、
  あくまでもモブで本筋にカンケイなし。実によきです。

次に②『ラブ要素・恋のさやあてがない』のもグッジョブかと。

  村にやってくる美女たちは、
  みんなヒラクくんに『好感』はもつけれど『好感どまり』なんですね。
  あくまでも『いい村長さん』であってレンアイ対象じゃありません。
  (繁殖の『種馬』にしたいとは思ってますが)
  {netabare}
  そもそもヒラクくんは第一村人のルールーシーに、
  誤解と勢いでプロポーズをして、OKされているんですよね。
  ですから、
  最初っから『他のオンナのだんなさま』ポジションですので、
  ラブの対象としては外れているんです。
{/netabare}
  そんなわけで、実にケンゼンにのびのびと、
  明るく楽しく農業に従事しているところが実によき、であります。

そして③『女の子がたくましきものとして描かれている』ところも好感度大。

  ラノベ系の作家って女の子を『守りたい』傾向があるっぽくて、
  どんなツンデレだろうが女騎士だろうが、
  最後はオトコに守ってもらって目がハート、というのがお約束かと。

  その点、本作のキャラには『男性依存』の傾向がみじんもありません。
  ヒラクくんってチ-ト武器のおかげで最強なんですが、
  本作においては、それと『目がハ-ト』は別モンダイになっております。

  開墾・土木・建築などの力仕事も自分たちでこなしますし、
  『自分のチカラで生きる』という姿勢が身についているんですよね。
  丸の内の有能OLみたく、しっかり働き、しっかり飲み、しっかり遊び、
  いやほんと、みんなかわいいクセに、たくましい。
  オトコがなんぼのもんじゃい、と。

  こういう自立性、というかたくましさって、
  なんかあったら『政府・世間のせい』にする男連中にも
  ぜひぜひ見習ってほしいものであります(←差別発言)。


さらに④『ラッキースケベみたくチープな演出がない』ところもよき。

  というか、みんなワイルドかつたくましいし、
  そもそも亜人ですからジョ-シキも我々とは違うのであります。
  ハダカ見られたぐらいで赤面して、
   「ばっ、バカっ、あああ、あっち向いてなさいよっ」
  なんて定番のセリフ吐くヤツ、いないんですよね。

  男の子みんな大好き『モジモジ・うじうじ・テレテレ』演出もなし。
  混浴も平気で、ヒラクくんの方がモジモジだし、
  脱衣麻雀も大喜びでやって「脱~げっ、脱~げっ」の大合唱。
  
  で、そういう設定だからサービスカット大満開の章かと思いきや、
  全12話で、お風呂シ-ンが一回あるだけ。実によき。
  おさわり厳禁オトナの社交場、がきんちょはお帰りくださいまし、

最後の⑤『ヒラクくんがオンナにハァハァしない』もポイント高し。

  環境的には、美女にかこまれウハウハのハ-レム状態。
  そしてその美女たちのほとんどが『繁殖』をしたがっているわけでして、
  その気になればアラブの王様みたいな暮らしもできるわけです。

  でも、しない。奥さま一筋。
  だからといって、べつに草食系をこじらせているわけでもなく、
  奥さまとの間には、きっちり子どもを作っております。

  いやあヒラクくん、アンタ男だよ。


とまあ、ここまでがアニメに描かれているハナシ。
なかなかにケンゼンな『環境ハ-レム村』だと思うじゃないですか。
で、その方向でレビュ-しようかなと思い、
下調べとしてウィキペディアで原作情報を見てですね……思わず

  Dash it!(なんてこった、ちくしょうめ)

と叫んじゃった次第です(あ、いえ、実際には叫んでませんが)。

で、ここからはウィキで調べた原作情報・ウラ設定。
正直『反転術式かよ』と思うぐらい作品を見る目が変わっちゃいますので、
まるっとネタバレで隠しておきますね。
  {netabare}

 原作では、第二村人のティアって、
 入村当初からヒラクくんの『第二夫人』なんですね。
 ルールーシーの策略でティアもヒラクくんと「励む」ようになって、
 なりゆきで二番目の妻になっているそうなんです。

   アニメでルーが「わたし一人じゃカラダがもたないのよぉ」なんて、
   なにそのオモシロ掛け言葉、みたいな台詞いってましたが、
   実際は掛け言葉でもなんでもなく、マジでガチなアレだったわけです。
   (ヒラクくんが転生の際に神さまにもらった
    『健康な身体』がゼツ〇ンだったみたいですね)

 さらにウィキペディアによりますと、
 ヒラクくんは二人の妻でマンゾクしているのですが、
 種族繫栄のための『種馬』リクエストにお応えするカタチで、
 たいていの女の子とカンケイをもち、
 次々に子どもをこさえていくそうであります。

   アニメと同じく正妻であるルールーシーの子どもが一人目ですが、
   原作ではそれ以降、10人以上も、
   別の女の子との間に子どもを作っちゃうんだそうです。

   ちなみに原作の時系列では
   アニメ最終回のすぐあと、同じ年の秋にティアが出産するんだとか。

 え? そんなに原作改変したの? よくカ〇カワが許したなあ、
 なんて思って再視聴してみるとですね……

   『してる』描写は一つもないけれど、
   『してない』とはヒトコトも言ってない。

 ということに気づくわけです。
 まいった、完全にやられた。
 おまえ『シックス・センス』かよってハナシです。
 いや、確かにこれ、カ〇カワも文句言えないわ。
 原作改変(専門用語で言うと『翻案』)してるわけじゃないんだもの。

   まあ確かに、原作に描かれていることをそのまま表現していたら
     ご都合満載の『農村ゼツ〇ン物語』
   みたくなっていたことが容易に推察できるわけです。

   それはそれで別のリアリティなり需要なりはあるかもですが、
   少なくとも僕は、あんまり見たくないかな。
   そんなもん、大枚はたいてアニメ化する意味がわからんし。
 
 というわけで本作は、
 なんかちょっとかなりアレな原作を改変することなく、

   『健康的で楽しい農村づくり』

 にベクトル変換するという、レベル5級の能力が発揮されているのであります。
 製作的には、菓子折りもいらず大助かり。えらい、スゴい。
 倉谷涼一監督、グッジョブです。
{/netabare}


で、本作の拙的なおすすめ度は、
あまり深く考えずまったり楽しむ、という前提でAランクです。

万能農具のチ-ト性能もさることながら、
物語の中盤あたりからかなりのご都合テンカイで村が発展していくので、
そこのところにツッコむと一歩も前にすすめません。

本作の視聴ポイントというのはそこではなく、

  健康的でたくましく、おまけに相当きれいな女の子たちが、
  元気に、明るく楽しく農村づくりをしていくさまを、
  ちょい鼻の下をのばしつつ、にこにこ笑いながら健全に楽しむ。

という、かなりマニアックな楽しみ方に限られるわけなのであります。


そのぶん、見るだけでも楽しめるよう、映像にリキ入ってます。
制作はゼロジ-さんで、
これまで『悪くはないけどクセがあって微妙』なイメ-ジだったんですが、
本作は『健康的できれいなおねいさん』の作画に大成功。
ほとんどのキャラが、姿勢がよく、リッパな谷間をおもちです。

キャラデだけでなく動画さんもがんばってまして、
なめらかな人体曲線やタブりの多い洋服デザインがけっこうあるのに、
動かすべきところはきっちり動かしています。
OP、ル-ル-シ-がジャンプしてくるっと一回転するところなんか、
ちゃんとジャパニメーションしていますもの。

そして、人物作画にリキいれるだけでなく、
畑・森・農作物などもていねいに描き込まれており、
質感や空気感まで表現できていて、世界観が心地よく伝わってきます。

  こんなにいちいちリキいれてたら予算合わないだろ、
  というような心配は、SD演出の多用でカバ-。

  このSD演出、ただ単に枚数稼ぎになっているだけでなく、
  ちゃんとカワイイうえに、メリハリが効き、
  シ-ンに応じた『演出』として立派に成立しているんですよね。

  わりとよく見る枚数稼ぎの手法であり、
  キメツでもしょっちゅうやってたりするわけなんですが、
  あっちは『箸休め』的な扱いなのに、
  こっちは本編進行と連動していて、しかも違和感がありません。
  倉谷涼一監督、本作に限って言えば、かなり有能です。


キャラクターの作り込みも、けっこう繊細にできております。
みんな『きれいなおねいさん』であるだけでなく、
『チ-ト的能力もち』『しっかりした自立心もち』『ウジウジしない』
という共通項をもっているのに、
しっかりと性格付けができていてキャラかぶりがありません。

  とりわけスゴイと思うのは、
  関西弁も廓言葉もにゃんにゃん言葉もボクっ娘もおかしな語尾もなく、
  みんな基本的にきれいな言葉遣いをしているのに、
  個々のキャラが書き分けられ、きちんと立っているところ。
  これ、作家を目指すワカモノたちにぜひ見習って欲しいかも、です。

  それだけでなく、同じキャラが同じ内容の話をするときも、
   「ラスティって呼んでください」
   「ラスティって呼んでね」と、
  相手との位置関係で自然に言葉が変化しているんですよね。
  こういう『キメ言葉にせず会話の自然さをダイジにしてください』という指示、
  脚本家的にはとてもウレしいものなのでありますよ。


キャラに生命を吹き込む役者さんたちも、いい仕事しています。

本作って、難しくとんがったキャラがいない分、ぶっちゃけて言うと
大手事務所に正所属できるレベルの役者さんなら
  『誰でもそれなりにできる』タイプの作品なんですね。
正直、駆け出しの若手や預かりレベルの役者さんをずらりと並べても、
ふつうの視聴者さんなら、良し悪しが判別できないテイストかと。

それだけに、違いを生んだり声の表情をつくったりするのがムズカしい、
手を抜こうと思えばいくらでも抜けるけど、
役者の根性見せたんよ、と思えばかなり難易度が高くなる作品であります。

  で、根性見せてくれたのが、物語序盤メインのお三方。

     下地紫野さん(ルールーシー役)
     洲崎綾さん (ティア役)
     Lynnさん(リア役)

  「わかったわよ」「え? ここにですか?」「皆さん、張り切って働きますよ」
  なんて、個性の出しようがなさそうなセリフにも徹底的にこだわって、
  実に活き活きとした人物像をつくってくれました。

  先行役者がいいお芝居をすると後続が『燃える』のが役者の性質であります。
  その例にもれず、中ほどから出てくる役者さん、
  藤井ゆきよさんや日岡なつみさん、伊藤かな恵さん、岡咲美保さんなどが、
  少ない出番でなんとか自分の爪痕を残してやろうと、
  テンプレふうでありながらも実はすごく細かいお芝居を披露しています。

  おかげさまで、同系統の『なろう系』作品に比べ、
  かなり耳ざわり・聴き心地のよい作品に仕上がっております。実によき。
  (それにしても洲崎綾さん、相変わらずスゴい声してますよね)


音楽は、OP・EDともに、耳に楽しい素敵な曲かと。
とくにOP、
この曲に下地さん・洲崎さんの二人をあてるのは、反則級のキャスティング。
劇中の、葡萄ふみの唄もいい感じ。
劇伴は……ごめん、なんにも耳に残っていません。



というわけで、作り手側はかなり頑張って、
あちこちに強い『こだわり』を見せている本作なのですが、
ショ-ジキ言って、視聴者の琴線に触れそうなところは少なめです。

のんびり農家、というわりにけっこう新展開が多めでせわしなく、
たとえば『のんのんびより』あたりと比べると、
ぜんぜん、まるっきり『のんびり』感が足りませんしおすし(←死語)。

  既述のように、ロリっ子もラッキースケベもなんもなし。
  ついでに言うと、リアル農家につきまとうJAとのしがらみもなし。
  ほんと、あっちこっち流用されているキャッチコピー、
    『なにもない、がある』
  みたく、田舎のやけくそ集客作戦が似合いそうな作品であります。

ただまあ、ムネの谷間と自然とおいしそうなごはんはたくさんあります。
そして最終話、出産前後の村人たちを見ればわかるように、
ヒト(亜人ですが)の本能に基く日々の営みが、ていねいに描かれています。

おすすめ度Aと書きましたが、
それはあくまでも『拙はスキ』という主観まみれの評価でありまして、
決して万人にすすめられるタイプの作品ではありません。
ですが、粗製乱造のおおい『のんびり系』において、
細部まできちんと気を使って作り込まれた『良作』ではあるまいかと。

女性の方が見られても
 『男の子ってホントこういう話、好きよねえ』
なんて感じにはならないと思います(たぶん、ですが)。


  ちなみに、脱サラ・定年退職してあこがれの農村生活を始めたものの、
    思ってたのとチガう、
  なんていろいろご苦労なさっているハナシをよく耳にします。

  まあ、あたりまえですよね。世の中そんなに甘くありません。
  都会には都会の、イナカにはイナカの、
  いろんなしがらみだったりアレだったりがあるのが人の世かと。

  都会であくせく働く方々にとっては、
  こういうかなり非ゲンジツ的なアニメをたまに見たりして、

    農村っていいなあ、自然っていいなあ、

  なんて思ってるのが『ほどよい生き方』なんじゃないのかなあ、
  と、愚考する次第なのであります。ゆめゆめ、
    あいてます、あなたのNOSON♪
  みたいな誘い文句には、カンタンに乗らない方がよろしいかと。

  いやほんと『となしば』というのは、
  言い古されているようでいて、
  いつの時代もけっこう真理だったりするんですよね。

    むかし隣の家で飼ってた豆芝は、ガチで可愛かったんですが。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 22

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

頭空っぽにして見るアニメ

異世界で農業しながら楽しく生活するアニメ
村って言うなら美少女ばっかりよりも、いろんな人がいたほうが温かみがあって好き
お話も設定も農業もテキトーで、すっごくお気楽だから見ているとたまに現実に帰ってきて「いったい何を見てるんだろう・・・」ってむなしくなったりするけど、村の人達がみんなのんびりまったりしていて、とにかく楽しそうで雰囲気がいいから、細かいことはまーいっかってなるアニメ

頭空っぽにして気軽にまったり見るのがいいかな

投稿 : 2024/06/08
♥ : 19

67.7 4 魔族でラノベ原作なアニメランキング4位
解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (187)
623人が棚に入れました
「解雇ですか……?」 魔族で魔法が使えない無能といわれ、突然の解雇宣告を告げられた魔王軍の暗黒兵士・ダリエル(30代)。 故郷を追放され、偶然、森で助けた村娘・マリーカとの出会いにより、人間族のラクス村に流れ着く。 魔族ではパスできないはずの冒険者登録に受かってしまい、手のひらには人間族にしか使えないはずのオーラが宿る!? 駆け出し冒険者ダリエルとして、のんびりできないドタバタなセカンドライフがいま始まる。

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

お手軽ファンタジー

「追放されたけど実は有能でリベンジ人生」「スローライフ」最近見た設定ばっかりだけど、これだけなろう系いっぱいあると被るのは仕方ないかな
なろう系って作者の願望が形になった物語だと思うけど、ファンタジー作品が好きな人の願望はだいたい似たような感じなのかな?

冬アニメは異世界ファンタジー多すぎて個性弱いけど全体的に悪くない感じ
良い意味でも悪い意味でも軽いファンタジーアニメで、まったり見れて面白かったです
ただ、なろう系飽きたって人は見なくていいかな?

欠点は、暗黒騎士とスローライフがどっちもタイトルに入ってる割に要素が弱いしアクションシーンの動きも少なめ
主人公いい人で好感持てるけど、胸とかスカートの中とかいつも真顔でじろじろ見ててキモい

魔王軍の人達に威厳や脅威感がまったくなくて、むしろヒロインのほうが強そう・・・

タイトルの印象通り手軽に見れる良さはあるけど、ハラハラドキドキさせられる緊迫した戦闘とかには期待できないのは賛否分かれそう

投稿 : 2024/06/08
♥ : 19

カミタマン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

超ハイスピード・スローライフw

2023/05/31 初投稿

今回も,何も考えず寝転がりながらのんびり楽しめるB級作品を求めて視聴しました。

最初からハードルが下がった状態で見始めるからでしょうか?
この頃「当たり」が多いように感じます。

この作品も予想以上に楽しめました。
というか,相当面白かったです!!

タイトルとは逆にダリエルのセカンドライフはハイスピードに展開していきます。
中盤6話は最終回でもいいのではと言うような展開が・・・前半の6話でここまで来るとはかなりハイスピードです。(マリーカのタックルはさらにハイスピードですがww)

とにかく全体的にスピーディーでドラマティックでした。

個人的には10話はかなり感動しました。
しかも,その後にさらに2話もあるとか,得した気分ですw

この作品に最高評価付けてる人はそんなにいないと思うけど・・・
大満足だったので★5つですw
最近評価甘過ぎでしょうか?f^^;

投稿 : 2024/06/08
♥ : 11
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

スローではないセカンドライフ

原作未読 全12話


魔王直属の四天王に仕え補佐していた主人公、四天王の一人が変わった時に解雇されてしまいます。アテもなく彷徨っているところ森の中でモンスターに襲われる人間族の女性を助けます。その女性の好意により女性が暮らす村で過ごすことになります。村の一員となった主人公は、その村で色々と魔族との接点を持ち、時には争いごとがあり、時には友好的なこともありと、さらにこの世界の勇者をも巻き込む村のお話です。

タイトルに「スロー」とか「のんびり」という言葉かつく作品は、主人公は全然スローな生活ができていませんねw

結構コミカルなシーンも多く、終盤まではそれほど危機的なお話はなかったと思います。

でも後半は主人公について色々な事実が分かりますね。{netabare} (前勇者の息子だったことなど) {/netabare}そのことから争い事が起こります。

最後は、その争いもきちんと解決して終わっていますね。

OPはHisanoさん、EDは鬼頭明里さんが歌っています。

最後に、この作品の結論は母は強し!というところでしょうかw{netabare} (グランちゃんは可愛かったですね) {/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 10

70.9 5 魔族でラノベ原作なアニメランキング5位
この素晴らしい世界に爆焔を!(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (310)
1059人が棚に入れました
紅魔の里――そこは、生まれつき魔力と知力が非常に高く、魔法使いとしての高い適性を持つ、紅い瞳をした紅魔族がすまう土地。 そんな紅魔の里には教訓がある。 「上級魔法を習得してこそ一人前。爆裂魔法はネタ魔法」 けれど、“魔法学園レッドプリズン”で学ぶ同級生たちが上級魔法の習得を心待ちにするなか、紅魔族の少女・めぐみんは、ただひとり爆裂魔法の習得のため勉学に励んでいた。 幼い頃に見た、あの光景に、あの人に、追いつくために―― これは、最強の魔法にあこがれた、一人の少女の物語。

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

やっぱりバランスって大事なんだなぁ~。

「この素晴らしい世界に祝福を!」シリーズでおなじみの“めぐみん”が主役のスピンオフ作品。

このすばシリーズはご存じの方が多いはず、いや、あにこれ見ている方は知らない方がおかしいくらいかもしれませんよね。
私が良く視聴しているアベマなTVでは、もう腐るほど回されている作品ですしw。

確かに、めぐみんはキャラとして立っていますし、かわいらしさもありますし、人気もあるんでしょう、ゆんゆんというオマケも否応なしに絡んできますし、華はありますからね。

ただ、この作品については、あれば楽しんで観ますが(いやwあるので観るんですけどw)、必須かというと・・・別にそうでもないような・・・。
本体エピソードでもいろいろとありますし、映画もありましたしね。
それだけ、人気だという事なんでしょうね。


私がこの作品を観て思ったのは、面白かったけど、やっぱりバランスって重要なんだなぁ・・・でした。

なにを隠そう、一昔前の私の座右の銘は「一番大切なモノはバランス、そしてバランス感覚だ」だったんですが、これはいろいろと社会にもまれる中で、自身のバランス感覚が正義ではない、中央にいると思ってもバイアスがかかったり、軸がずれたり、相手の事も考えて・・・などと「成長」をしていく中で、「絶対」のものではなくなってきているのですが、重要であるという事は変わりないという派閥に属しておりますw。

で、この作品単体でみると、悪くはなく、それなりだとは思うのですが、本体シリーズを知っている者としては、ボリューム不足というか、勢い不足というか、パワーダウンを感じてしまいます。
そして、個人的にはかわいさ加減では「ゆんゆん>>>めぐみん」でしたw今作では。
ストーリー回しでも、めぐみんは頑張っている感をすごく感じましたが、やっぱり、周囲のフォローが不足した感がありました。

本体シリーズのバランスの良さを再確認してしまいましたね。
な~んて、ハードルを上げると・・・来たる3シーズン目が大変そうですがw。


ダメじゃない、だめじゃないんです。
おもしろくない訳じゃない。
かわいくないわけじゃない。
裏のエピソードを知りたくない訳じゃない。

だけど・・・、本体シリーズってどんなだったけー、次作にどんなエピソード来るんだろーという思いを持ってしまう感じでしたw。
ああ、これってスピンオフとしては成功なのかもw

って感じでした。

決して、面白くなかったわけではないですよ、誤解だけはしないでくださいませ。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 31

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

めぐみんの作り方

このすばの人気キャラクター・めぐみんがカズマ達とパーティ組む前の話
作画がたまに気になるのと、めぐみん好きだけどやっぱりカズマ欲しいなー
ツッコミ役って大事ですね

めぐみんが爆裂魔法に憧れて、紅魔族の女の子が通う学校で学びながら爆裂魔法の習得に励みます

どうやらめぐみんの中二病でぽんこつなところは紅魔族の特性みたいで、友達も中二病なら先生も親も妹も中二病
戦闘で一番大事なのは「カッコ良さ!!」

つまりみんなボケです(ゆんゆん除く)

ツッコミ不在のままみんなでボケ続けるので
一人おどおどするゆんゆんがかわいい

わたしはお腹がいっぱいだからって嘘ついてこめっこに食べさせたり、体調が悪いって言って困っていたゆんゆんに自分のペアの子を譲ったり、なんやかんやで困ってる人を放っておけないめぐみんが良いですね

このすばファン以外にはオススメできないけど、めぐみんとゆんゆんが好きな人なら十分楽しめるスピンオフアニメ
楽しかったです!

投稿 : 2024/06/08
♥ : 25

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

めぐみんとゆんゆんの2人芝居

原作未読 全12話 「この素晴らしい世界に祝福を!」1期・2期視聴済

「この素晴らしい世界に祝福を!」のスピンオフ作品です。めぐみんの故郷である紅魔族の里からカズマとアクアに出会うまでのお話しです。

カズマ・アクア・ダグネスのパーティメンバーは殆ど出てきません。

そのかわりにめぐみんの親友であるゆんゆんとめぐみんの妹であるこめっこを含む紅魔族の人たち、そしてなぜかアクシズ教団の関係者たちが出て来ますw

カズマやアクアたちのパーティではツッコミ役のめぐみん、もっともなことを言っているようでちょっとズレていますよねw

ゆんゆんが結構フォローしていましたが、悪態をつく始末、そしてゆんゆんがツッコミするのですが、ちょっと弱いですw

「このすば」なので真剣なシーンはほとんどありせん。お気楽に観れますね。

ただ、本編と違い作画は崩れることなく綺麗に描かれています。爆裂魔法が綺麗でした。

本編3期の制作も決定しているので、箸休めに観るような感じいいのではないでしょうか。

OPは本編と同様、machikoさん、EDはめぐみんとゆんゆんの役の高橋李依さん、豊崎愛生さんが歌っています。

最後に、紅魔族みなさんは個性的な名前が多いですね。めぐみん、ゆんゆん、こめっこ、ふにふら、どどんこ、ねりまきなど、一発で紅魔族って分かりますよねw

投稿 : 2024/06/08
♥ : 24

66.9 6 魔族でラノベ原作なアニメランキング6位
はたらく魔王さま!(第2期)(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (263)
992人が棚に入れました
魔王城は六畳一間⁉フリーター魔王さまの庶民派ファンタジーが再び!!勇者に敗れ、異世界エンテ・イスラから現代日本の東京にやってきた魔王サタン。日本経済の荒波にもまれながらフリーターとして生計をたてる日々。しかし、魔王を追って日本にやってきた勇者エミリアもまた、テレアポとして働いていた!魔王と勇者でありながら、額に汗して働く2人は東京で再会し…⁉

声優・キャラクター
逢坂良太、日笠陽子、東山奈央、小野友樹、下野紘、伊藤かな恵
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

はたらかない監督さま!!

【紹介】
これは2期にあたります、1期とは制作会社やデザインが変わったみたい

【感想】
一期はストーリーがとても良い感じに完結していてとても満足したのでそこで物語が終わりでも良かったと私は思います
はたらく魔王さま1期がとても好きなのでできるだけ好意的に見たかったけど、一期が好きであればあるほどきついと思います

一期から雰囲気が変わりすぎていてクオリティが下がったのはすぐわかるし、作風も変わって期待していたのと違います

制作会社もスタッフも違うので作風変わっちゃうのは仕方ないけど、一期の雰囲気を壊さない努力はしてほしくて、それが感じられないので監督には作品愛がないのかな?って思ってしまいます

デザインの変更は違和感が大きすぎて戸惑いました、まず誰ですか?顔変わり過ぎ、背景の絵もなにげに酷い
一期と比較すると動きが減ってるし大げさすぎるリアクションも顔芸も雑で一期のイメージを壊してしまっています
みんなの表情も変化が少なくなって人が変わったみたいな感じがしてかなりショックです
勇者ちゃんや千穂ちゃんなんて別人でしょコレ? ひどい・・・
演出やテンポも悪くなっているので一期から連続してみると残念な部分が目立ちます
{netabare}
今期は魔王軍らしく戦闘シーンが多めで、日常シーンやコメディが多めな1期とは少し作風も違います
この作品にバトルシーンはあんまり求めてないし、作画の悪さと敵キャラクターの魅力のなさでバトルシーンはとても退屈

敵の魅力のなさはデザインもあるけど、見せ方も良くない
よくわからない強敵がある日突然やってきて引っ掻き回している感じがするのが残念で、天界関係の掘り下げが足りないかな?
キャラクターに天界の世界観やバックボーンを説明させるんじゃなくて、天界とか魔界とかファンタジーの世界観はやっぱり映像として見たい
一期の魅力だった日常シーンの面白さを止めてまで入れてきた要素なので、ここが微妙だとどうしても評価は下がるでしょうね
{/netabare}

期待とは違ったけどやっぱり雰囲気は好き
続編が決定しているみたいですが、5年かかってもいいので作画とデザイン元に戻してください(/_<。)

投稿 : 2024/06/08
♥ : 38

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

1期との振れ幅が大きくて、ついていくのが大変です。

2期ってこんなに開くもんですかね。
もうあれから何年たっているのやら。
1期ラストを見ると、伏線的なものを若干回収しているような。
本当は2期をするつもりがなかったんじゃって思っちゃいます。

時の流れって怖いもの。
2期では思いっきりキャラデザが変わっているじゃありませんか。
一体この間に何が起こったんだ。
誰かがどこかに頭をぶつけんたんじゃないかって思っちゃいます。

キャラデザに合わせて、皆様方の性格がマイルドになっているような。
勇者エミリアの厳しい目つきが好きだったのに、こころもち優しい。
それもこれも、魔王をパパ、勇者をママと呼ぶ幼女のせいかな。
物語的には必要かもしれないけど、個人的にはこのキャラは必要ありませんでした。

笹塚から飛び出して、銚子やら伊那やらにご出張なようで。
都会から田舎へとまったり、物語にも幅が出てきたような。
また、核心へ迫る内容もあったりして。
ほんの少しだけ、あとが気になる終わり方でした。

原作も終了と聞いたような。
3期もあると聞いたような。
こんな2期で、3期ってどうよ。
ちょっと不安です。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 20
ネタバレ

カミタマン さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

キャラデザ何故そうなった?

2023/08/11 初投稿
同日    加筆
2023/09/03 加筆
キャラクターデザインが1期から激変です。
全キャラクターが幼いイメージになり,個性も弱まりました。
ハッキリ言って,魅力が全く無くなり
見ていると違和感でストレスを感じるレベル・・・

内容も変な子供が出てきて
しかも子供が{netabare}戦うための武器になるって,{/netabare}設定が狂ってる・・・

面白くないと言うより,不快に感じるレベル
一応,ナントカ最後まで見る事は出来ましたが・・・

2期が好きな人はいいのですが
自分は2期は無かったことにしたいかな^^;

あ!
エミリアのお父さんが生きていたというのは朗報でしたw

一方,ラストシーンでチーちゃんの胸のボタンが外れているのは大きなマイナスポイント・・・
節操の無い下品さ^^;

2023/09/03 加筆部分
完結したのかと思って見たのですが,今続きを放映しているんですね!
「水星の魔女」みたいに続きを見たときわけ分からなくなりそう・・・^^;

投稿 : 2024/06/08
♥ : 20

69.1 7 魔族でラノベ原作なアニメランキング7位
現実主義勇者の王国再建記(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (289)
983人が棚に入れました
たったひとりの身内である祖父を亡くした相馬一也は、ある日、突然、異世界に勇者として召喚されてしまう。召喚された先は、まるで中世ヨーロッパのようなエルフリーデン王国であった。勇者どころか、ごくふつうの青年のソーマだが、持ち前の合理的精神と現代知識から、次々と新しい政策を打ち出し、傾きかけていた王国の財政政治体制を立て直していく。ソーマと共に歩むのは、エルフリーデン王国の王女リーシア、王国一の武を誇るダークエルフのアイーシャ、怜悧な頭脳を持つハクヤ、大食いのポンチョ、歌姫のジュナ、動物と意思疎通できる少女トモエなど、多才で個性的な仲間たち。現代知識で窮地の王国を再生する異世界内政 ファンタジー、『現実主義勇者の王国再建記』。いよいよ開幕!

声優・キャラクター
小林裕介、水瀬いのり

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

内政無双のなろう小説原作アニメ(第2部制作決定: 2022年1月より放送予定!)

公式略称は「現国」です。

オーバーラップから原作が出版されています。既刊15巻で、今のところ外伝的な短編集などは出てなくて全部作品タイトル「現実主義勇者の王国再建記」+ローマ数字の巻番号の各巻タイトルで出版されています。

各巻のページ数はそれなりに多いですが、原作はわりとサクサク読めます。さすがはライトノベル(笑)。

アニメはどうやらキャラクターデザインも含めてコミカライズ版をベースにしているようで、トモエなどライトノベル版とアニメでは結構違った感じになっているキャラクターもいます。


さてお話ですが、主人公のソーマ・カズヤ(相馬一也)は両親を失った後に一緒に暮らしていた祖父とも死に別れ、天涯孤独となったところで大学入試合格直後に異世界の王国エルフリーデンに召喚されます。

アニメ第1話での経緯でエルフリーデン国王から王位を禅譲され、暫定国王として財政的に疲弊したエルフリーデン王国を再建するというのが、とりあえずのストーリーとなっています。

召喚勇者にありがちな「戦う上で最強」的な能力はソーマには特になく、主に頭脳労働+(やや強力な)遠隔操作系の能力で、作品序盤では内政強化を基本とする王国再建、それ以降は外交や軍事的な働きで王国の隆盛へと力を揮っていくお話です。

主人公最強系として楽しめる要素はほとんど無く、ある種大河ドラマ的なのんびりと長い話ですが、アニメではたぶん原作既読なら想定できるそれなりに良い区切りで終わると想定できるので、最終回まで観てもそれなりに満足できる最終回を迎えるんじゃないかと思っています。

ただ、7月中放送の5話でも(原作由来の)人によってはしょうもないと感じるかもしれないパロディやオマージュ的な描写が鼻につくかもしれないので、肌に合わないという人も当然出てくるとは思います。

たぶん、流血描写はゼロじゃないけど少なめだとは思います。必ずしもアニメ化向きの話じゃないのかもしれませんが、私は原作が好きなので最終回まで観る予定です。

2021.10.3追記:
最終話で「半端なところで終わるじゃん、どうするつもりなんだろう?」って思っていたら、番組が終わった後に普通に第2部の放送予定のアナウンスがありました。

ロロアがさんざん思わせぶりに出てたことを考えても、普通に分割2クール制作で単純に話数でクール分割したと考えて差し支えない気がします。原作は大好きな作品で、ここからも原作ストーリーは面白いので第2部に期待しています。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 33

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

物語の趣旨は大変素晴らしいので、もっと深く描いてほしかった

この物語で『原作者の言いたいこと・やりたいこと』は良くわかります。
しかし、それならば、もっともっと深く描いてほしかったです。
この物語は、内容が浅すぎて、都合よすぎる筋書だったのが残念です。

この物語では、現代人の相馬一也が異世界に召喚され、その国の王として傾いた財政を立て直し、国を繁栄させます。

相馬が召喚されたエルフリーデン王国は、無能な国王により財政が傾いていました。
(でも今の日本ほど借金まみれではありません。
 ちなみに今の日本は、先進国の中でもダントツに借金まみれの国家です。
 借金額を日本の人口で割ると、赤ん坊から老人まで一人当たり一千万円ほどの
 借金を抱えており、いつ財政破綻しても不思議ではありません。
 また余計なことを書いてしまいました…)

その財政を立て直すために相馬は、農業改革や人材登用、土木事業など、現実的なことを着実に実践します。
この発想は、凄く共感できます。
異世界で現世の手法を用いることは、画期的であり正しいやり方です。

しかし、物語の内容が浅すぎるのが、このアニメを『素晴らしい』と言えなくしています。
それさえできていたら、きっと素晴らしい物語として長年語られていたでしょう。

例えば農業改革は実施する際に幾多の困難があるはずですが、その困難を全く描いていません。

(実際の例として、江戸時代に膨大な借金を抱えていた米沢藩の藩主となった上杉鷹山が
 財政を立て直す際は、素晴らしい改革を実行しましたが、何度も重役連中に妨害
 されました。
 それでも血のにじむような努力で少しずつ財政を立て直したのです。
 ちなみにケネディ大統領の最も尊敬する日本人が上杉鷹山でした。)

藩主が先頭に立って改革しても妨害があったのです。現体制を変革するのはそれほど大変なことなのです。

それに人材登用で、『先ず隗より始めよ』の諺(ことわざ)を用いたのであれば、
2回目以降の人材登用の様子を描いて多数の有能な者を見いだす描写をしてほしかった。
それが全く描かれず、逆に1回目の人材登用で得た『隗』に相当するポンチョを後半もずっと重要な役につけていました。
これじゃ口是心非(こうぜしんぴ)です。

そして、最も残念だと私が感じたことは、現実主義路線だったにもかかわらず、最後は戦争で問題を解決してしまったこと。
戦争で物事が解決するのであれば、この物語の趣旨が全く意味をなしません。
しかも、その戦いの内容も浅すぎて、都合よく描かれすぎています。

但し、良い内容も多くありました。例えば…
・王様が部下と同じ食事をとり倹約に努めたこと
・博物館に展示されていた勇者の袋を作業に用いて有効活用したこと
・港を建設する際に住民の声を聴き津波に備えたこと
・土木工事の最中に、その人員をすべて災害救助に向かわせたこと 等々


物語の趣旨は大変素晴らしいので、もっと深く描いてほしかったですね。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 29

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

現実主義はさて置いて、ためになるアニメです。

極めて地味な異世界召喚アニメ。
勇者カズヤが王になり、内政で国を立て直す物語。

まず、勇者の能力がぱっとしない。
そして、派手な魔法も剣技もない。
その上、戦争描写も緊張感がない。
さらに、部下も資源も人材もない。

しかし、何もない中でも地道に国を立て直す。
登用のために人を募集。
食・歌等の娯楽、情報の透明化で人心掌握。
経済再建のため、あらゆる手段で金儲け。
流通のため、道路整備や港湾整備。
果ては、リスク管理まで。
なかなか興味深く視聴させてもらいました。

私がもっとも感心したのは、港湾都市建設地の決定過程です。
伝承や地形を慎重に検討し、災害リスクのより低い場所に立地を変更。
これは、新設のためにもっとも重要なことです。
情報を軽視したことでの悲劇は古今東西枚挙にいとまがありません。

キャラとしては、やっぱりカズヤですね。
王の器ではないにしても、その謙虚で冷静な分析力は称賛に価します。
彼の人を大切にする姿勢は見習わなければなりません。
姫リーシアは何のかんのと言いながら、カズヤを信頼しているよう。
最初はツンだったけど、徐々にデレへ。
いい夫婦になりそうです。

物語はまだ序盤のようです。
様々な国や勢力、そして魔王軍も。
隣国アミドニア公国ロロアや大国グランケイオス帝国のユーフォリア姉妹。
各王女たちが話にどう絡んでくるか気になります。
2期は外交がメインになるかもしれません。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 19

67.8 8 魔族でラノベ原作なアニメランキング8位
ありふれた職業で世界最強(第2期)(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (169)
676人が棚に入れました
“いじめられっ子”の南雲ハジメは、クラスメイトと共に異世界へ召喚されてしまう。つぎつぎに戦闘向きのチート能力を発現するクラスメイトとは裏腹に、錬成師という地味な能力のハジメ。異世界でも最弱の彼は、あるクラスメイトの悪意によって迷宮の奈落に突き落とされてしまい――!?

脱出方法が見つからない絶望の淵のなか、錬成師のまま最強へ至る道を見つけたハジメは、吸血鬼のユエと運命の出会いを果たす――。

「俺がユエを、ユエが俺を守る。それで最強だ。
 全部薙ぎ倒して世界を越えよう」

奈落の少年と最奥の吸血鬼による“最強”異世界ファンタジー、「ありふれた職業で世界最強」の第2期

声優・キャラクター
南雲ハジメ:深町寿成
ユエ:桑原由気
シア・ハウリア:髙橋ミナミ
ティオ・クラルス:日笠陽子
白崎香織:大西沙織
八重樫雫:花守ゆみり
畑山愛子:加隈亜衣
ミュウ:小倉唯
リリアーナ・S・B・ハイリヒ:芝崎典子
ノイント:佐藤利奈
フリード・バグアー:小西克幸
ミハイル:石井真
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ありふれたモブ女でハーレム

1期から間が空きすぎていてほとんど何も覚えてないですが、結構面白かったです。
でも1話は勢力に分かれてキャラクター紹介と何を目指しているのか簡単な紹介があるのでなんとか入ることができました。

1期とちょっと見比べてみましたが、1期より作画が良くなってますね。

【キャラクター】
1期から引きずってるコンセプトですが、精神的に病んでるキャラクターが目立つのが好き嫌い分かれるところ。
{netabare}
主人公が規格外の強さでハーレム状態だけど、ヒロイン争いはユエが独走していて特に争う気もない平和なハーレムっていう感じだけど、香織はヒロインの座を諦められないみたい。
でもやっぱりユエが強すぎて勝負になってないので、ラブコメの面白さはまったくないです。

ユエは凄く可愛いしいいキャラクターなのが救い。

ハーレムが増えるのはいいけどみんなちょろすぎるので、また増えたって思って冷めた眼で見てました。
薄いヒロインがたくさんいてもどうしようもないですね。
{/netabare}
【シナリオ】
テンポがかなり良くてスムーズに話が進みますね。
{netabare}
主人公だけじゃなくてヒロインもみんな強いのでほとんどピンチになりません。
ピンチを演出しても結局あっさり解決しちゃうのでなんか無駄なやり取りだったなーって思う。

男性向けのエッチな描写が結構ありますが、話の邪魔になるような感じじゃなかったので気にならなかったです。
{/netabare}
【まとめ】
結構面白くて好きだけど、無駄に増える薄っぺらいハーレムは魅力的に見えないですね。
どうせやるなら羨ましいって思えるような少数精鋭で固めたほうがいいと思う。
ユエと、ユエに対抗するヒロイン1~2人くらいで十分じゃないかな?

投稿 : 2024/06/08
♥ : 19

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

モテモテ

原作未読 全12話

ありふれた職業で世界最強の2期です。関係性から1期から観ることをオススメします。

1期の終盤からですが、別々になっていた他のクラスメイトとのお話がメインとなっています。

主人公はあいかわらずのモテモテぶりですねw

裏切ったクラスメイトや巨大な敵、主人公と互角に張り合うぐらい強い敵が現れますが、決着はまだまだのようです。

主人公は最強ですが、まわりのキャラも段々強くなりそうですw

OPはMindaRynさん、EDはFantasticYouthさんが歌っています。

最後に、1期書きましたが、異世界に現代の乗り物や武器が出てくるのでちょっと違和感がありましたね。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 16
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ユエの余裕、安定の2期です。<追記;ありふれた寄り道で世界最強>

何だろう、このありふれた感。
強い主人公が次々に試練を乗り越えていくような。
1期ほどのパワーは無いような気がします。
そりゃ、危ないシーンはあったけど。

三人の姫ヒロインに、香織とミュウが加わった2期。
ますます、ハーレム増強です。
しかし、ユエが大量リード。
死地を共闘しただけあって、ハジメにとって特別な存在なんでしょう。

{netabare}ラスト、香織が別人に。
えっ、誰?でした。
でも、どっちかっていうとこっちの方が私好み。
今後の活躍に期待です。{/netabare}

増々意気軒高なハジメ一行。
次の迷宮攻略は?魔人族との闘いは?
はたまた神の討滅か?
3期が気になります。

<追記;ありふれた寄り道で世界最強>
{netabare}第13話未放送エピソードで、とくにストーリーとは関わりはありません。
ハジメ、ユエ、シア、ティオ、香織、ミュウによる珍道中記です。

エピソードが3つ。
ユエの魔法先生、衣装交換、ユエの幼児退行。
と、全体にユエが話の中心です
やはりメインヒロインは優遇されますね。

衣装交換が新鮮です。
とくに、ユエが色っぽい。
もっとじっくり披露してほしものです。{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 16

56.2 9 魔族でラノベ原作なアニメランキング9位
まかでみWAっしょい!(TVアニメ動画)

2008年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (77)
467人が棚に入れました
奇人も変人も魔神さんも!みんな集まれ!ルール無用の魔法学園、開校!
現実と隣り合わせの世界、一般人が識ることのない領域にその教育機関――現代に隠れ住みし魔法使い達の学園<マジシャンズ・アカデミイ> は存在していた。
「平凡」を絵に描いたような男子学生の羽瀬川拓人は、密かに<学園> に通うれっきとした魔法使い候補生の一人。その拓人が召喚実技IIの追試で呼び出してしまったのは、なんと「魔力値十万以上、神格値五千。属性不明」というケモノ耳美少女! しかも <学園> の指示により彼女との同居を命じられてしまった!!そのうえ拓人に恋する従姉の鈴穂も押しかけてくるわ、魔法機杖の化身のファルチェまで加わるわで拓人の周りはこれでもかの確立変動ハーレム状態に突入!?
さらには業深いオタク趣味を凶悪なスキルで加速させる先輩・榮太郎や、犬耳メイドのエーネウス、虎耳巫女のミヤビに魔性のボンテージ美女シンクラヴィアも入り混じり、拓人の日常は神界、魔界をも巻き込んだ一大騒動へと発展していく――。果たして彼の運命や如何に???

声優・キャラクター
小清水亜美、伊瀬茉莉也、宮崎羽衣、福井裕佳梨、寺島拓篤、川澄綾子、生天目仁美、小林ゆう、南央美、佐藤利奈、木村亜希子、渡辺明乃、檜山修之、諏訪部順一、松来未祐

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

バカアニメ・クソアニメ愛好家にオススメ

巷では忘れ去られたクソアニメとされていますが、決してつまらないわけじゃないです。
パロディにハーレムにオタネタにエロにハードゲイに何でもありのバカアニメで、詰めるだけ詰め込んで勢いだけ駆け抜けていく疾走感はあるので、人を選ぶもののはまればとても楽しく見れると思います。

基本的にストーリーは無きに等しいので、当たり回と外れ回の差が激しいのが難点。
設定・世界観の掴み所無さと、終盤のクソみたいなシリアスなエヴァ展開が大きくマイナス。
主人公が何故か一番キャラが立ってないので、ハーレムも微妙だし終盤はかなりダメでしたね。

要は個性豊かな脇役が暴れまくってる痛々しさとテンポ良さ、勢いを楽しむ作品です。
とくにハードゲイが出てくると俄然面白くなるんですねぇ、間違いなく好み分かれるけど(笑)
まぁ結構無駄にハイクオリティなんです。作画も音楽も無駄に素晴らしいw
もっと評価されるべきとは言わないけど、もっと愛されるべきだとは思うよ(笑)
バカアニメ・クソアニメ愛好家、エロでもゲイでも猫耳でも新旧問わないパロネタでもなんでもござれ!という強者にお勧めです。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 16
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

監督の色なのかシリ構の色なのか

原作未読、放送当時2話で脱落、2020年5月に再視聴して完走。
{netabare}
現在放送(2020 4~6月期)の“プリンセスコネクト”を見て、連想ゲーム的に“未来日記”を最近見直したのだけど、こっちは連想ゲームではなく監督がプリコネの人でした。
とはいえ元は監督目当てじゃなくて…録画が残ってて「何で?」と思ったらシリーズ構成が長谷川勝己でした、これが理由で消さずにいたみたい。
老後に見ればいいやと思ってたけど、折角今“このすば”でヒットしてホットな方が監督の作品なんだし見てみよう、と挑戦。
因みに“このすば”1期は見てません、評判を聞いて2期から見たクチ、ついでに“これゾン”は1期2期両方見てます。

先に言っちゃうとやっぱりギャグがつれぇ、昔の作品ではあるけど当事だってパロはお寒かった。
但しこれは監督のせいなのかシリ構のせいなのかは不明…古いネタが多いのでシリ構かなぁ?
で、最初のウチは「ここは○○のパロで~」なんて言ってあーげない、と思ってたのだけど…5話でなんかノリが変わってきた予感。
フレディーマーキュリー似のキャラがフラッシュゴードンのテーマ(パチモン)で登場するのだけど、そのキャラの声が飛田展男。
んん?
すっごい個人的な話になるけど、“Zガンダム”の最後のシロッコとの対決(最近“グランベルム”がパロったので有名かな)、今でこそスイカバーとか言われてるけど当事私は「フラッシュゴードンっぽい」と思いまして。
(因みにフラッシュゴードンを語ると必ず比較に上がるスターウォーズのルークスカイウォーカーの吹き替えはシロッコ役の島田敏)
Zガンダムの主人公は飛田展男なんだけど…関係…あるのかな?
「いや~さすがにそれは深読みしすぎだろう」と思って見続けたらその回のEDが特殊EDで“ベルサイユのばら”のOPのパロでした。
おや?これは…監督は声優含め音響関係で遊ぶタイプで、結構特色出てる…のかな?と思う様に。
“これゾン”なんか思い切り遊んでたじゃん?声優選びで。
ギャグが得意で音響周りをいじくるというとイメージ的に稲垣隆行と被るんだけど、同じ系統と見ていいのかな?
長谷川勝己も鈴木雅詞と作風似てる(と認識してる)のだけど、なかなかに紛らわしいw

そんなことを思いつつ見続けたら無駄に挿入歌を差し込んできたりして、これゾンと似た系統かもしれない。
そして最終回の一つ前の11話(最終話は後日談みたいなもので、実質クライマックスは11話)、やっぱり来ました長谷川節w
物語の序盤でひたすら悪フザケをし、後半突如めっちゃシリアスにするアレ。
そしてシリアスにする手段が「キャラクター(主にヒロイン)に悲しい過去や運命がある」と明かして、序盤の悪フザケを「そんなことをおくびにも出さず気丈に振舞ってていじましいでしょ?」とするパターン。
とにかくヒロインに悲しい運命背負わせるのが大好きな方、という認識。
そんなのは長谷川に限った話じゃないけど、序盤とクライマックスの温度差が極端すぎるのが特徴といいますか。

この作品では、主人公タクトの「タナロットを生み出した能力」が暴発すると世界のバランスが崩壊するということで監視対象とされてたのだけど、とうとう10話最後でイヤボーンを起こしてしまう。
ってことでそれまで監視してた連中が、そもそもタクトが魔法使いにならなければこんなことにはならなかったと過去改変を試み、導き出したイヤボーンしない世界線はスズホは病死してしまうことに(ここで「悲しい運命」をこれでもかと描写)。
と思ったらそのシミュレートでも結局40年後にはタナロットが誕生してしまい「タクトがタナロットを誕生させるのは宇宙の必然」として過去改変を諦める、って流れ。
あはは、雑だなぁw
「どうせタナロットの誕生を阻止できないならスズホが病死しない世界線の方がいいじゃん」という、演出ではなく話においてのスズホは‘ついで’のような扱い。
そもそも量子演算シミュ内でそれまで登場した賑やかしキャラが関わってくるワケでもなく、やっぱり序盤に対し極端。
というか…イヤボーンの後始末はどうした?イヤボーンの発端となった盗賊3人組はどうした?
ヒロインの悲しい運命を描く事に全力投球で、他の細かい部分はテキトーといっていい。
肝心の悲しい運命の部分についても、死を悟ってセックスをねだるのと、一時期話題になった「ヒロイン火葬」(2005年アニメ版“ネギま!”ネタ)をやりたかっただけな気がw

それでも序盤ひどく悪フザけしてたので、シリアスぶっても所詮その延長に過ぎないと思えばまぁこれはこれでいいのかなぁ、とも思えてしまったり。
そういう効果を狙っての序盤の悪フザケもあるのかな?


総評としては──
個人的には久々に(といって2008年の作品だけど)長谷川節を堪能できたのと、金崎貴臣の作風の一端を垣間見えたので収穫はあった。
キャラそのものはかなり生き生きしているが、「萌え(特にケモ耳)が好きじゃああ!」って主張には押しが強すぎて暑苦しさすら覚える。
そしていかんせんアニメーター(=極度のヲタ)に好きに描かせた系の痛々しいパロの連続が辛い。
その一方、本当に好きに描かせたのかな?作画は頑張っててて、特にメカはわざわざ牟田口裕基に「メカ・エフェクト作画監修」という席を与えて気合が入っている。
どっかのアニメでは「アクション監修」として名の知れたアニメーター置いてあるのに、全くアクションヘボくて「本当に係わってるの?」と疑問に思うモノもあるが、こっちはホンモノ。
ただしパロ。{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 3

ネロラッシュ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

アニオタ上級者向け

魔法使い養成所に通う主人公が召喚テストで呼び出した少女との大騒動。

これは設定もそうだが、ギャグとかパロディはアニオタ上級者向けカオス、マジキチ系。
どう突っ込んでいいのやら…
考えてはいかんな。

ルール無用のボディーブローを浴び続けていて10話11話の天使と魔族の対立話されたら、いきなり膝がガクンと落ちてダウンKOですよ。
小道具、背景、挿入曲、ありとあらゆる物までパロってるし、一周だけでは把握できねー!

投稿 : 2024/06/08
♥ : 3

65.1 10 魔族でラノベ原作なアニメランキング10位
はたらく魔王さま!! 2nd Season(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (83)
450人が棚に入れました
異世界エンテ・イスラでは魔王と勇者でありながらも、現代日本・東京にて、相も変わらず額に汗して働く真奥貞夫と遊佐恵美。 魔王城の面々や恋する女子高生・千穂たちとともに日本の生活に馴染み、経済の荒波にもまれる日々ー ある日、謎の少女の出現で魔王城は大混乱!? まさかの子育てだったり、続々とエンテ・イスラからの来訪者だったりやっぱり働かなくては家計は支えられなかったり… 魔王城は六畳一間! フリーター魔王さまが繰り広げる庶民派ファンタジー、波乱のTVアニメ第2幕、始動!!

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

アシエスは可愛かった

前期がああいう気になる終わり方でしたが、序盤から日常のほのぼのパートで若干一期のノリも感じられて、掴みとしては悪くなかったかなと。

個人的には、アラスラムスはあまり魅力が感じられず、ちょっと苦手だったのですが、アシエスの方はマオとのじゃれあい等を含めて愛くるしさがあり、個人的には良かったですね。

ただ、梨香に尺を使ってガブリエルの目的は不明だし、マオはたったいま出会った大家さんに「ノルドは?」とか遊佐父の様子を聞いちゃうしで設定破綻な印象でこれに関してはちょっと頂けなかったかな。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 7

hidehide さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

動機が弱い 薄い、あざとい

個々の勢力の、
それぞれの『思惑』は、
何となく、解らんでもない…が…

やはり、『あぁ、まぁ、何となく…』なレベルで。

動機が弱い、というか、薄いというか…
動機が希薄がゆえの、そこに至る経緯も何だか雑で。

かつては、それこそ、
べらぼうな規模の、莫大な勢力の力が働き、
地球をも巻き込む、壮大なバトルに!感も
チラついていた様な気がしたが…

しかし、
蓋を開けてみたら、何だか『こじんまり』と…

数人を拉致して、数人で助けて、
数人をボコって、はい…みたいな。

イッキ見 したのですが、何となく終わっていきました…

毎度思うのは、
これは、何のアニメなのか…
そして、
パパ、ママ、〇〇ねえちゃん、とすぐ なつく感じ、
すぐ泣いてグズる割りには、所々、賢者の様な物言い。
妹との対面においては、『大きくなったね』と姉目線。
アラスラムスが 相変わらず あざと過ぎて、
全く魅力を…どころか、イラッとさえする。

何より、結局見ている自身にイラッとする。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 2

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

長かったぁ。

この先の続きもやるのかなと思いながらも、やっと終わったというか、綺麗に終わった。長かった。
1期が2013年だから10年と考えると感慨深い。
どれが2期でどれが3期なのか、最近はよくわからなくなってきており、これは2期後半になるのかな?
1期は当時斬新で、2期は1期の頃が懐かしく、今回は少し難解になったが、やっと終わった大団円という気持ち。
相変わらずの1部屋でのドタバタは継続したまま舞台が日本だけでなく真王たちへの世界へ広がっていく。

大筋のイエソドって何?とか、魔界・天界・エンテ・イスラに日本と主人公たちが関わる世界が沢山あるので、理解しようと踏み込むと世界観が広がる。しかし物語が確信に迫っていくにつれ、世界観がしっかりしていることもあり、単語が、世界観が、難しくなる。
踏み込まなくても全然楽しめる作りになってると思うので、気にならないとかスルーしてしまえばよいように簡単にできているので優しい設計な気がした。

日本の生活に慣れエンテ・イスラが不自由ってのは、魔王が日本で学ぶ目的に通じている気がしてよかったかなぁ。

100点中70点

投稿 : 2024/06/08
♥ : 1

78.8 11 魔族でラノベ原作なアニメランキング11位
魔王学院の不適合者(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (648)
2564人が棚に入れました
二千年の時を経て蘇った暴虐の魔王――だが、魔王候補を育てる学院の適性――《不適合》!?人を、精霊を、神々すらも滅ぼしながら、延々と続く闘争に飽き、平和な世の中を夢見て転生した暴虐の魔王「アノス・ヴォルディゴード」。しかし二千年後、転生した彼を待っていたのは平和に慣れて弱くなりすぎた子孫たちと、衰退を極めた魔法の数々だった。魔王の生まれ変わりと目される者を集め教育する“魔王学院"に入学したアノスだが、学院は彼の力を見抜けず不適合者の烙印を押す始末。さらには、伝説の魔王は自分とはまったくの別人という事になっていた。誰からも格下と侮られる中、ただひとり親身になってくれる少女ミーシャを配下に加え、不適合者(魔王)が、魔族のヒエラルキーを駆け上がる!!「摂理だろうと運命だろうと、奇跡だろうと、俺の眼前ではただひれ伏し消えるのみだ。」

声優・キャラクター
鈴木達央、楠木ともり、夏吉ゆうこ、松本忍、豊崎愛生、小清水亜美
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

坂の上のKoUMOn

原作未読 全13話


概要は作品タイトルと公式あらすじでほぼ説明可能範囲。
主人公名をもじり「さすがアノスさま」が連呼される清々しいまでの異世界主人公最強系です。
どんな感じか簡単に差別化しとくと、


 司馬史観 + 水戸黄門


司馬遼太郎の歴史の捉え方を土台に往年の時代劇のお作法を乗っけた感じでした。どこかしら親近感が湧きそうな仕様だからなのか完走するのにそれほど抵抗はありません。
{netabare}※尚同じ“しば”でも「さすがお兄さま」でお馴染みの司波達也様とは一切関係御座いません…たぶん{/netabare}


1.司波…じゃなかった司馬史観

『坂の上の雲』『竜馬がゆく』でおなじみの小説家司馬遼太郎の歴史の捉え方とみなされてるもの。触りだけ説明すると、明治までの日本人は立派だったけど昭和にかけてどんどん劣化していって無謀な戦争に突っ込んでいった、みたいなやつ。

【司馬遼】
列強支配の世界情勢に危機感を覚え明治維新を興し日清・日露戦争でピークに。以降は藩閥政治の悪弊や官僚主義に陥って硬直した組織は弱体化。

【不適合者】
絶えぬ争いに業を煮やした魔王アノス・ヴォルディゴードが一念発起し種族間を4つの壁で区切り平和が到来。以降は直参部下の系譜“皇族”とその他とで扱いが変わる身分制度が硬直化し魔の軍勢は弱体化。

2000年後に転生(復活?)した魔王さまの「我が末裔どもよ。弱っちくなって情けねーな」が基本スタンスです。良かれと思って頑張ってみたもののいつの間にか変なことになってるぞ、が物語起点であり、あたかも幕末志士らが近衛文麿内閣を見てため息つくようなものに近いかと思われます。個人的には“司馬史観どうかと思う”みたいなところあるのですが関係ないので置いときます。まあこんな感じ。


2.水戸黄門

えらい人が身分隠して庶民の中に紛れ込み、悪いやつを泳がして、いい感じの場面で身分を明かしお灸をすえる定番時代劇です。

こちらの魔王アノスさまはわりとオープンにしてます。そもそも“暴虐の魔王”と認知されてないところがあってフリーハンドで動き回れるのが往年の時代劇との違いでしょうか。
黄門様も大岡越前も遠山の金さんに共通するのはピンチに陥ることがほぼないこと。ご老公が悪人の手にかかって膝をついたり、越前守がお白洲で斬りつけられたり、桜吹雪が舞う前に力尽きたりすることは許されないのです。
主人公最強系ってみんなそーじゃんってところはありますが、実力だけでなく地位・身分もやんごとなき設定なので本作はより強めな印象ですね。


もともと最強だった人物が違う時代に転生してというわけですから、最弱ニートが異世界に転生して強くなっちゃった系とは違うんでしょう。
“暴虐の魔王”と認知されてないのは何故?が一種の謎解き要素にもなってることも興味を持続させる要素になってます。
終盤は…うーんノーコメント。もの凄い良いということは全くない。よくわかりませんでした。


親近感芽生えそうな世界観とちょっとした謎解き要素が魅力となる異世界主人公最強ものの佳作になるかと思います。



視聴時期:2020年7月~9月 リアタイ

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2020.10.03 初稿
2021.06.19 タイトル修正

投稿 : 2024/06/08
♥ : 56

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

魔王の役割

最初は中二病っぽさが引っかかったけど、気づけばカッコいいって思っていて、とても面白かったです!

主人公は桁違いの力を見せつける場面と、力ではなく絡め手で倒そうと迫る敵に苦戦する場面とのバランスが良く、適度な緊張感があって面白い
キャラクターも魅力的でクオリティも高く、いいアニメでした

主人公は自信過剰、自意識過剰でちょっとイタイ発言や行動が魔王学院にいる時には多かったけど、その自信は決して過剰じゃなくてむしろ謙虚すぎるのではないかってだんだん思うようになりました
主人公は罵倒されても、差別されても怒ることはないし、動揺することもない
でも、自分の大事なものを傷つけられることは絶対に許さない
傷つける者には死ぬよりも恐ろしい絶望を与える
この作品は可愛いヒロインよりも、主人公の圧倒的なカリスマ性によって支えられているとおもいました

魔王様は世界を滅ぼす?世界を救う?
小さい小さい。そんな些細なことにこだわる小さな器じゃないのです!!
魔王はただ、己の野望のために進むだけ
誰も及びもしない崇高にして唯一無二の野望のために!

始祖の魔王様は偉大でした

投稿 : 2024/06/08
♥ : 44

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

清々しいほどの主人公最強

== [下記は第5話目まで視聴時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
第5話まで視聴終了した時点でこのレビューを書いています。元々は「小説家になろう」に掲載されていた原作ライトノベルがあるのは知っていますが、読んではいません。

じゃあ楽しめていないのかというとそんなことはなくて、アニメは毎回、次回はけっこう楽しみにしています。どちらかというと少なくともアニメ放送中は原作を読まない方が楽しめそうという判断はあります。

大雑把にいうと、「暴虐の魔王」と呼ばれたアノス・ヴォルディゴードが魔族の安寧と引き換えに身を滅ぼし、2000年後に転生した世の中でのお話となります。

この作品の良さとして感じるのは、魔王の転生者であるアノスのメンタルがきちんと「王様」っぽいところです。転生に至る経緯もそうですが、それを実行する実力が伴ってのこととはいえ自身にとっての「民」にあたる魔族や自身の末裔たちへの対応が、一見ハチャメチャなようでも意外と王様としてのそれかなあと考えさせられることがけっこうあります。

結果、2000年前の魔王ジョークがスベったりはしますがそこはご愛敬。

アニメ化の範囲では歴史が歪められて暴虐の魔王に関する伝承が正しく伝わっていない辺りの話がどこまで解明されるのかわかりませんが、他の魔王学院の生徒はもちろん、先生や七魔皇老にしてみたところで最終的にアノスに敵わないというのがむしろ物語的な安定感につながっていると思います。

ミーシャ・ネクロン、サーシャ・ネクロンという双子のダブルヒロインがいますが、お話をここまで観た限りではそれほど強くハーレム風味は感じないしいわゆる「ラッキースケベ」的な描写もないので、そこが気になる人でもわりと見るのに抵抗はないような気もしますが、それはひとそれぞれというところでしょうか。

とりあえず、あんまり頭を使って観る感じのアニメではないです。
== [第5話目まで視聴時のレビュー、ここまで。] ==

2020.10.3追記:
最終話放送当日に観終わっていたのですが、更新が遅れていました。

何だかんだいってSAOやRe:ゼロを差し置いて2020年夏クールで話題を最も集めたのは本作品ではなかったでしょうか。

主人公アノス様の性格が良かったことが、とてもストレスレスな本作の視聴につながったと思います。

後の出来事の伏線も意外と丁寧に明示されていて、見返してみると「確かにそんなこともあったな」と納得できるシナリオ的にもなかなか面白かった作品でした。

面白かったので、結局原作も読んでいますしね。楽しいアニメを、どうもありがとうございました。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 44

76.8 12 魔族でラノベ原作なアニメランキング12位
陰の実力者になりたくて!(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (444)
1377人が棚に入れました
『我が名はシャドウ。陰に潜み、陰を狩る者……』 みたいな中二病設定を楽しんでいたら、まさかの現実に!? 主人公でも、ラスボスでもない。 普段は実力を隠してモブに徹し、物語に陰ながら介入して密かに実力を示す「陰の実力者」。 この「陰の実力者」に憧れ、日々モブとして目立たず生活しながら、力を求めて修業していた少年は、事故で命を失い、異世界に転生した。 これ幸いと少年・シドは異世界で「陰の実力者」設定を楽しむために、「妄想」で作り上げた「闇の教団」を倒すべく(おふざけで)暗躍していたところ、どうやら本当に、その「闇の教団」が存在していて……? ノリで配下にした少女たちは勘違いからシドを崇拝し、シドは本人も知らぬところで本物の「陰の実力者」になっていき、そしてシドが率いる陰の組織「シャドウガーデン」は、やがて世界の闇を滅ぼしていく――。
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

中二病を極めし者

【紹介】
古代文字とか、二つ名とか、古の遺跡とか、黒マント集団とか、コロシアムとか、戦ってる最中に雷鳴とか、炎に包まれるとか、選ばれし血とか、アトミックとかエモいよね・・・?
横文字の言葉とか、それっぽく発音できたら超カッコいいよね?
そんな中二病の男子が憧れる「カッコいい」が詰まったアニメ

【感想】
最初は中二病の夢の塊に話を後からくっつけた感じっていう印象だったけど、実は中二病の本質をよくとらえた作品で、突き抜けたこだわりが感じられて良い作品でした

主人公は中二病から卒業できず周囲から浮いていることに寂しさを感じているところがあって、彼の夢が現実になったファンタジー異世界にきても浮かれっぱなしってこともなく、周りが中二病設定に合わせてくれていると勘違いしているなど、どこか現実的な思考を捨てきれてない部分があるんです、でも周りが合わせてくれてるんじゃなくて、自然と中二病的においしい展開になっているだけ
この中二病にツゴウノイイ世界は、中二病を拒絶する世界に寂しさを感じている主人公へのプレゼントみたいなものなのかなって思った

私には中二病の感覚がわからなくて主人公の気持ちに共感できないし、まったくカッコいいと思えないけど、主人公のアイデンティティがぶれずにしっかりしているのは凄いと思ったし、まじめとふまじめの緩急がちょうどよくて面白いアニメでした!

【主人公が陰の実力者にこだわる意味とは?】{netabare}
陰の実力者って主人公のアイデンティティを作るのに結構よく考えられた設定だと思いました

まず、なんで主人公が「影の実力者」にこだわるのかっていうと、自分に自信がないからなんですよね

中二病男子は妄想の世界では最強・・・でも現実世界ではだれにも注目されないただのモブ・・・つまり現実の自分に自信がなくて物語の主人公になる度胸が彼にはないのです

人々からの賞賛を、ヒロインからの愛を、敵からの憎悪を、真正面から受け止める自信がない、人と向き合うのが怖くて仕方ない、みんなの中心に立って主役になる自分がイメージできない、だから影の実力者じゃないとダメなんです

女性キャラの扱いにも主人公の劣等感が見えている部分があって・・・

シャドーガーデンは掘り下げがほとんどされてない地味な主人公の手下、彼女たちの役割は人々に知られないモブ主人公の活躍を見届けること、目立つのは嫌だけど、ちゃんと見てくれる人がいないと心が満たされないのでしょうね

これに対して姫様達の役割は主人公のステータス、勲章っていうのかな?
「姫」「強い」「美少女」「高嶺の花」と絵にかいたような「勝ち組」で「ハイスペック」、たくさん掘り下げてとても魅力的に描いていますが、そんな魅力的な女性が主人公に惚れて、でも主人公は特に興味を示さないことでそのハイスペックな女性を踏み台にして主人公の立場・価値が高くなっているんですよ、これで両想いになったら「対等」になってしまいますから

「美少女と両想いになってイチャイチャしたい」
男性なら誰もが思い描きそうな夢

だけど彼は女の子とのイチャイチャよりもカッコいい自分が優先だった
え?それってただ子どもなだけなんじゃないの?

違うんですよ

彼は第一話から「周りはどんどん中二病を卒業していったけど自分だけは中二病のまま」っていうことをモノローグで語って寂しがっていました

つまり彼はまだ子どもなんじゃなくて、それが彼の価値観なのです
それが中二病にどっぷりつかった彼の生き様だった
そういう確かな自分を持った主人公を一貫して描き切っているところが個性的で素晴らしい作品だと思いました

わたしにも中二の心があればもっと楽しめてたかなー?
{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 31

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

He is atomic!!!

……スキー用品ではありません。
(学生時代にアトミックのスキー板を持ってました。)

なろう原作、ラノベ原作とも未読でコミカライズ版のみ読んでいます。

男爵家の長男シド・カゲノーとして異世界に転生した、元日本人男子高校生が主人公。

転生前から厨二病的な能力やシチュエーションに憧れ、他者を圧倒できる力を持ちながら自身は表舞台に出ない「影の実力者」になることを目指し、影の実力者シャドウとしてふるまおうとするシド少年。

そんなシドの妄想から生まれ、単にその役を演じているだけのつもりのシドの想いとは裏腹に、それぞれの出会いからシャドウを信奉する七人の女性たちである「七陰(しちかげ)」を筆頭とする秘密結社「シャドウガーデン」が結成され、彼女たちは謎の「ウロボロス教団」との戦いに身を投じるのであった…。


字面だけ見るとシリアス味も感じますが、厨二病的なシド(シャドウ)の振る舞いと、すれ違っているはずなのに絶妙に噛み合う七陰たちとの会話を笑い飛ばすコメディー寄りなアニメとして観ることができます。

七陰以外にも王女など様々な女性キャラが多数出てきて若干ハーレム風味もありますが、シド自身があまり女性に関心を示さないキャラなのでそこが鼻につくことはあまりないと思います。

七陰を始めとするシャドウガーデン幹部にはギリシャ文字によるコードネームがあり頭は切れるがドジっ子のガンマ、能筋の獣人デルタ、わけのわからない物を開発するイプシロンなど様々なキャラがいますが、私がお気に入りなのは普段は小説家として活躍するベータさんですね。

2023.2.17追記:
最終回20話まで観終わりました。あえて誰のことかは書きませんが、EDクレジットで役名が変えられていたのに笑ってしまいました。特に放送直後の発表はなかったですが続編が作られそうな雰囲気ですし私としても作って欲しいです。

アニメでシャドウガーデン本拠地の様子が描かれていたのはなかなか良かったですね。作中で一番身勝手なキャラはシド本人じゃなくてお姉さんかもしれない…(笑)。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 28
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

シャドウ様の叡智にテンプレの嗜み方を諭される

同名原作小説(web版、ラノベ版共に未読)の連続アニメ化作品の1期目(全20話)

【物語 4.0点】
常に視聴者の存在を意識してキャッチボールを成立させるための思案が重ねられる。
視聴者がま~たテンプレかwと呆れる前に、一歩先回りして、
シャドウ様の妄想ロールプレイにより、ポジティブに転換する仕掛けが巧妙。


異世界の魔剣士学園や、武術大会の裏で暗躍する勢力による一騒動だの、
もう何度目の再提供か?ってくらいのお約束展開。

新鮮味を与えるのが、転生の原因が{netabare} 魔法など未知なる力の体得を探求した末の交通事故死{/netabare} などという、
狂気を感じる位ピュアな中二病主人公少年・シャドウことシド・カゲノウ。

転生異世界にて起こる数々のテンプレを、ここが“陰の実力者ムーブ”を決める絶好機。
或いはカモフラージュたる華麗な“モブムーブ”を見せてやる。
などと待ってました~♪とばかりにお約束をエンジョイする主人公の姿を眺める内に、
コイツ頭おかしいだろうwと私も不思議と笑顔にさせられますw


【作画 4.0点】
アニメーション制作・Nexus

舞台設定は剣と魔法の封建貴族社会や教会が残る近代化前後といった風情。
が、一方で“悪魔憑き”に関する、高度な魔法科学技術に基づく薬剤が裏で流通していたり。
我々の世界の常識に照らしても、馬車と列車が共存するこの異世界が、
いびつな文明発達をしてきたことが作画、背景からも伝わって来て、
技術を秘匿する闇の勢力の野望など陰謀論が盛り上がりますw

シャドウ様が転生前の現代社会の知識を“陰の叡智”と称して“シャドウガーデン”配下の美女たちに“テキトーに”(※テキトーなのが肝w)伝え、
それが“ミツゴシ商会”のデパート風店舗などに具現化して一人歩き。
その文化侵略の様子も明快に伝わって来ました。

アクションシーンなども高密度で上々。
黒、白、赤、あとは“例のあれ”の美しい?紫など、
見せ場では、敢えて色彩を絞って表現する演出も◯


【キャラ 4.0】
主人公シャドウことシド・カゲノウは無双ハーレム主人公の一種。
この異世界を裏で支配する黒幕を闇に葬り去る俺という妄想を配下にテキトーに吹聴する内に、
異世界裏社会の方がシャドウの妄想設定に追い付いてしまうのがポイント。

シャドウ様がぶち上げた陰の組織・シャドウガーデン。
だがシャドウが組織立ち上げ時に行ったのは、最初に助けた悪魔憑きの美少女にアルファと命名した上で妄想の概要を伝えたくらい。
あとはシャドウガーデンも、ベータだのガンマだの“七陰”と呼ばれる幹部の美女も、
“ナンバーズ”と呼ばれる美女も、
アルファたちがシャドウ様の“叡智”を拡大解釈して、いつの間にか拡大、増殖していく。

連れてくる美女もまたことごとく巨乳ばかりでw
スタイル抜群の美女たちが、スライムの黒スーツ(破壊や魔力喪失で消滅するw)を身にまとい居並ぶ姿は壮観。
(いや、一部、スライム虚乳もいたような……。いえ何も見てません。抹殺しないで下さいw)


シャドウガーデンの女キャラたちは数が多すぎて覚えきれませんがw
これもキャラ濫造、掘り下げ不足との不満を抱く前に、
知らぬ間に増えたハーレム美女という形で、シャドウ様の妄想ストーリーが大事になって行く演出の補強材料へとポジティブ転換されてしまう。
これもまた視聴者心理の先を読んだ妙手。


シャドウガーデンの広がりと共に、王室、貴族のプリンセス、令嬢も絡み、
ツンデレコンプレックス属性に、クーデレ属性にと、ハーレムは一層たわわに。

ラスト。オリアナ王国の王女ローズが、{netabare} ナンバーズの666番に転落する衝撃もまたプリンセス転落劇の定番ですが、
美女666人もおるんかいwとの笑撃に上書きされ美味しく頂けました。
表と裏両方を知ることになる彼女。{/netabare}
今後の視点の興味深さという意味では一番注目したいヒロインです。


【声優 4.5点】
主人公シャドウ役の山下 誠一郎さん。
異世界転生後の赤子ボイスから、モブに身をやつした軽口から、
威厳のある陰の実力者プレイボイス、ここがロールプレイの好機と色めきだつモノローグまで。
幅広い演技で、シリアスにもコメディにも貢献する大車輪の活躍。

普段は{netabare} 金貨にワン!と飛びつく{/netabare} など小物感丸出しのモブなシド・カゲノウなのに、
シャドウ様として決める時は{netabare} 「アイ・アム・アトミック」{/netabare} などとキザに囁く。
あとは、{netabare} 自称最強に真の最強とは何かを教え諭す時の「レッスン1、レッスン2」とかw{/netabare}
見せ場で英語の発音が流暢でノリノリなのが、ホント可笑しかったですw

一方シャドウ様がモブ剣士として変身した{netabare} ジミナ・セーネン(ドエム・ケツハットほどじゃないがテキトーなネーミングだw){/netabare} 役には、緑川光さんのリリーフも仰ぐ。
ただ、ここもモブの裏に見え隠れする凄みなどもカバーする好リリーフ。
今後もどんな変身バリエーションを、どのキャストが救援するのか、楽しみな要素です。


シャドウがモブの隠れ蓑に活用したダチの“天然モブ”同級生剣士コンビのヒョロとジャガ。
特にこれまで数々の無双ハーレム主人公を演じて来た松岡 禎丞さんが、
ヒョロ役で{netabare} ギャンブル転落劇{/netabare} という合せ技も絡めながら、見事なモブプレイを決めているのがツボでしたw


【音楽 4.0点】
劇伴担当は末廣 健一郎氏。
ストリングスとコーラスによるダークな楽曲群でシャドウ様の陰の実力者プレイを好アシスト。
ここも重たくなり過ぎず、電子音もアレンジすることで視聴者もプレイをエンジョイできるエンタメ性を確保。

BGMで一番インパクトがあったのはベートーヴェン「月光」
何だかんだ{netabare} 17話の「月光」を奏でるシャドウ様のプレイが一番カッコよかったですし。{/netabare}


OP主題歌はOxT「HIGTEST」
サビの裏声が入り混じった大石 昌良さんのボーカルに表と裏の二面性を感じるテクニカルな楽曲。

OxTは『オーバーロード』シリーズの主題歌も担当していますが、
『陰実』放送前に『オバロ』とのコラボ画像を公開したプロモーションが印象的。
『陰実』とか『オバロ』のパクリでしょ?との声がデカくなる前に、
シャドウ様とアインズ様の蜜月ぶりをアピールして、共通点がある異世界転生物としてポジティブに上書きする、これまた先回りの妙手。
本シリーズには企画プロデュースにも実力者がおられるようで。
OxTには今後も両シリーズの主題歌提供で盛り上げて欲しいです。


ED主題歌はキャラソン「Darling in the Night」を、
シャドウガーデン・七陰の面々が持ち回りで担当。
明るい曲調でシャドウ様への感謝の意を伝える。

正直、私は、EDや、“逆転生学園物”風のOPアニメーションで、
シャドウガーデンにはこんな美女キャラもいたんだ
と確認、整理していた面も多々ありw

投稿 : 2024/06/08
♥ : 23

71.9 13 魔族でラノベ原作なアニメランキング13位
月が導く異世界道中(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (330)
1097人が棚に入れました
平凡な高校生だった深澄 真は、とある事情により“勇者"として異世界へ召喚された。しかしその世界の女神に「顔が不細工」と罵られ、“勇者"の称号を即剥奪、最果ての荒野に飛ばされてしまう。荒野を彷徨う真が出会うのは、竜に蜘蛛、オークやドワーフ…様々な人ならざる種族。元の世界との環境の違いから、魔術や戦闘においては常識外な力を発揮する真は、様々な出会いを経て、この世界でどう生き抜くのか…… 神と人族から見捨てられた男の異世界世直しファンタジー開幕!

声優・キャラクター
花江夏樹、佐倉綾音、鬼頭明里

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

エマさん、有能!(← でも『水戸黄門』的な立ち位置は謎)

小説投稿サイト「小説家になろう」発祥の作品らしいですが、私が「なろう」をちょくちょく読むようになったのはここ数年の話なので、始まった当時の詳しい事情は知りません。また、現在はアルファポリスからの出版で商業ライトノベル作品として継続されており、「なろう」では掲載されていません。

同タイトルの原作ライトノベルは未読で、コミカライズは少し読んだ程度です。ストーリー的にはほぼ「アニメが初見」といって良い状態で観ていました。

主人公が中心となって人間以外で構成されるコミュニティを発展させるという類似性から、『転生したらスライムだった件』などと比較して語られることもあるようです。が、少なくとも私は両者が似ているとはあまり思わずに視聴することができました。

お話としては、女神に「勇者」として異世界に召喚されたはずの深済真(みすみ まこと)が、容姿が女神の意に添わず勇者の資格を剝奪されて人外魔境に放り出されるといったお話。

ただ、女神の加護とは別の力を得た真は、その異世界で至高の種族とされ女神に愛されるヒューマンではなく、ヒューマンから差別され女神からも忌み嫌われるる他の種族達との交流をより深め、亜空と呼ばれる異空間に隠れ里的な集落を作っていくといった感じです。

作中の台詞や音楽にはTVドラマ『水戸黄門』をモチーフとしている思われる点が随所にあり、放送回によっては『水戸黄門』の主題歌「ああ人生に涙あり」のキャストによるカバーがED主題歌として使われたりもしています。

「世直し行脚」などといった言葉も聞かれ、従者となる巴(ともえ)と澪(みお)はいわば「助さん・角さん」的なポジションとして描かれます。

そんな一行を支えるオーク族長の娘エマさんは、いわば「文官」的な意味で大変優秀なのですが、『水戸黄門』にはそんなポジションはありませんよね(笑)。といったわけで、レビュータイトルとした次第。


1クールしか観てない本作と4クールに渡ってアニメを観ており原作も結構読み進んだ「転スラ」とでは比較は難しいですが、個人的には「転スラ」の方が早い段階から「国家」というものを意識していたように思います。

本作でも話が進めばまた様相が違ってくるのかもしれませんが、女神に絡んだ本作の主人公設定からすると国家レベルの外交はなかなか本作のトピックにはならなそうな気がしています。

最終話が怒涛の勢いで進んでどうなることかと思いましたが、第2期の制作が決定しているそうで、そういうことなら納得はできる最終回ではありました。が、これから視聴するなら第2部の開始を待った方が良いかもしれませんね。

本作に関しては特に積極的に原作情報を入れることもしないつもりですが、続編が放送されれば観ると思います。

余談: そういえば真がちょくちょく川柳を詠む(5・7・5で喋る)のですが、あれはいったい何なのでしょう(笑)?

投稿 : 2024/06/08
♥ : 27

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

すみません、パチモン(何の?)と思っていました・・・。

どうも、スミマセン。

何のかわからないですが、全く根拠なくパチモン臭を感じていました(個人の偏見ですw)。
が、あにこれのレビュワーさんの評価を拝見し観てみることにした作品です。
また、どうやら「どこぞのスライム~」よりも前に発表されていた作品との事で、似ている点もあるという評価もできないっぽいですね・・・。

さて、この作品。
私的には好きなタイプの作品でした。
まぁ、出だしが少々変わってはいましたが、俺TUEEE系と言う事であながち間違いではないでしょう。
善意の解釈をすれば、若干、毛色の違ったと評しても良いかもしれませんが。
好きな点としては、私の好きなパターン=即ち「仲間が増えていく系」だという事。
その仲間が割と好きなタイプだった事が大きいですねぇ。
ちなみに主人公の深澄真はあまり好きなタイプではなかったです。
が、最初に仲間と言うか、お供の者に巴と後に仲間になる澪たちが好みでした。
キャラとしての容姿の造形には若干スキも感じられるのですが、主人公とのカラミ方とかそれぞれの関係性、折々のギャグ、ツッコミっぷりが何となく好きです。
主人公の影響で和風にかぶれているのも面白かったです。

そうですねぇ、あとはおブタ顔のエマも声に負けて好きになりました。
某鬼滅の、あのお方が浮かんでしまって違和感爆発なのですがw。
あとは後ろの方で登場するエリスも好きですねぇ。
まぁ、アニオタ路線爆発って事でしょうか。

でも、この作品は声優さんが実に贅沢ですねぇ。
良くこれだけの皆様が集まっておられるものです。
それだけでも、ある程度の価値を見出せてしまいますなぁ。

物語はオーソドックスな仲間づくり、国造り。
そして、バックグラウンドには大筋テーマがある、って感じでしょうか。

この第1期は最終盤が少々駆け足気味でした。
もう少しゆとりを持っても良かった気がしましたねぇ。
なんなら、リッチ君が仲間になるくだり、無くても良かったなぁ(個人の感想ですwあまり魅力を感じるキャラでは無かった為)。

どうやら2期が決まっているそうです。
ほんのりと楽しみです。

あとは・・・。
そうですねぇ、OPちょっとうるさい感じで私のお好みでは無かったです。
反面EDは毎回、月のアップから始まる入りが割と好きでしたねぇ。
やかましさもそれほどでは無かったですし。


この1期分12話が割と軽く観られたことを思い返しますと、物語もそこまで複雑では無いですし(今のところは)、短く感じたって事は面白かった(楽しめた)んだと思います、多分。

「どこかの転生したスライム」みたいな話がお好きならば楽しめる気がしました。
機会がありましたら、ご覧くださいませ。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 26

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

巴と澪に救われた作品。

異世界で町づくりをしていく、最近流行りの物語。

この作品の魅力は、主人公には従順だけど、自由奔放で突飛な言動の多い巴と澪の存在。
彼女たちに救われた作品だと言えるでしょう。

彼女たちの自由奔放活突飛な言動に振り回される主人公。

この構図が面白い作品。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 22

63.4 14 魔族でラノベ原作なアニメランキング14位
リアデイルの大地にて(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (237)
670人が棚に入れました
不慮の事故によって生命維持装置がないと生きられない少女、各務桂菜。彼女が唯一自由でいられるのは、VRMMORPG『リアデイル』の中だけだった。 そんなある日、生命維持装置が停止し、桂菜は命を落としてしまう。しかし、目が覚めると桂菜は200年後の『リアデイル』の世界にいた。彼女は、失われたスキルと限界突破したステータスをもつハイエルフの“ケーナ”として、この世界を生きる人々と交流を深めていくことに。しかも、その中にはかつて自らがキャラメイクした“子供”たちもいて……!? ゲーム世界に転移した少女と個性的な仲間たちによる、笑いあり、涙あり? なのんびり冒険譚、開幕!
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

少女は夢の跡でなにを思うのか?

原作未読

最近多い気がする視点の置きどころに困る作品群の一つ。
「たぶんこうだろう」通りに進行するでもなく、かといって裏切ってくれるでもなくモヤる感じです。

目覚めたら遊び慣れたゲーム世界にいてしかも200年経過してましたよ、で始まる物語。サポートは終了してます。
実はヒロインのケーナさん(CV幸村恵理)。リアルでは過去の事故で寝たきりになり生命維持装置が必要となってそんなに長くない人生の大半を過ごした末、生を終えられたという過酷な境遇の方。
学校にも行けなければ仕事もしてない少女です。いきおいゲーム世界“リアデイル”滞在時間は増えてのチート理由ってことなんだと思います。

A シリアス
B 背景無視して無双
C ギャグ

仮想世界置き去りものです。強弱つけてリアル世界を絡ませる構成(A)、人生リセットしてチートするいつものやつ(B)、しんどかった分逆振り(C)。先達で脳裏をよぎるのちらほらありますよね。それらどの文脈にも属してないためなんとなくおさまりが悪いのです。
ほぼほぼケーナさん一人称で語られてるのでどうしてもこのヒロインにおんぶに抱っこせざるを得ないとなるとこの作品の魅力=キャラの魅力次第だったりするんですよ。どう感じるかは我々次第。良し悪し両面あったと思います。

■悪し
先述の通り中途半端なストーリー進行で彼女の行動原理が見えづらい。
ゲーム内システム“里子制”にて得た娘や息子から偏愛と言っても良いくらいの好き好き光線を浴びるとイラつくみたいなキャラ設定の意図がよくわかりませんでした。それで日常シーンが延々と続くのです。ヒロイン一本足打法の作風のわりにはキャラを魅力的に仕立てる点で失敗してると思われます。

■良し
悪しき点にほぼ集約されてるのだけど共感できる点もある。
リアル世界では死んじゃってる自分を自覚しているヒロインとはどんな気分でいるのだろう?を意識するとちょい味が出てきます。
仮想ながらチートレベルになるまで没頭した世界で生きていくこと。その仮想世界はすでに役割を終えている(サービス終了)こと。
残存思念として生きる己の境遇を省み、そして生きていくのは兵どもの夢の跡みたいな世界です。彼女が抱えた無常感らしきものが言動の端々に表れていると解釈しようもある。


自分がこれまで生きていた世界には戻れないと知った上で片意地はらずに生きるのって案外こんなもんかもしれんとも思えたのは収穫かも。そんな作品でした。



※ネタバレ所感

■(小ネタ)ちぐはくなアレとコレ
(1)オープニング
 {netabare}スコティッシュなイントロに突き抜ける高音は相性悪い。TRUEさん好きなんだけど。{/netabare}
(2)サブタイトル
 {netabare}「○○と△△と■■と××」並列表現。平松愛理/篠原涼子みたいに三段落ちにすりゃいいのに。{/netabare}


■人生って素晴らしい
{netabare}飲み会大好きな村人がアルハラ上等で絡んできて辟易してみたり、子供たちからの偏愛にキレてみたり、そんな厄介事の数々も結局は本人受け入れてるのよね。{/netabare}

{netabare}晴れの日があるからそのうち雨も降るってのを知っているように思えます。逆もしかり。ケーナがやや泰然と見えるのはそんなとこ。
凹凸のあまりないやり取りはエンタメ感薄めだし1クールで結論めいたものもないので世間的にはウケないんでしょうが、切り捨てるのも忍びない。全ていつか納得できるかもわかりません。{/netabare}


それと電力の安定供給はめっちゃ大事ということがあらためてよくわかりました。



視聴時期:2022年1月~2022年3月 リアタイ

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2022.03.24 初稿

投稿 : 2024/06/08
♥ : 30
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

なろう系黎明期の作品

原作は異世界転生アニメ黎明期のものみたいでパクリではなくどっちかというとこれは元祖に当たるのかも。
タイトルが乱立するなろう系と違ってスッキリしているのもそのためでしょう。
なろう系のマザー的な作品であり、作中でも権力者達のマザーですし、作中での行動もそうですが、ケイナは色々な意味で元祖って感じのキャラクターですね。こんなのが元祖でいいのか?って思うけど。

異世界なろう系の中でも異世界生活をエンジョイすることに偏ったアニメで、異世界でゆるーく生活するアニメが好きなら楽しめるかも。

似たアニメだと「私、能力は平均値でって言ったよね」
「スライム倒して300年知らないうちにLVMAX」「くまクマ熊ベアー」「神様に拾われた男」このへんの主人公を暴力的にした感じ。
最初はとてものんびりまったりしていますが、主人公の傍若無人なところがどんどん強くなっていってみんなから怯えられる存在に。

最初のまったりした感じが良かったのに、どうしてこうなった?

【キャラクター】
このアニメの一番残念なところ。
{netabare}
ケイナがかなり雑な対応する人で、力づくで解決してアフターケアも大雑把、化け物を一撃で倒して、助けた後に放置してどっか行くとか、息子の性格が変だから、消去して作り直そうって発言するとかヤバい倫理観してるところが引く。

息子や娘って言っても彼女が産んだわけじゃなくて転生前に作成したキャラクターだから主人公は人間じゃなくてプログラムだと思っているのかな?
妊娠もしてないし、遺伝子を受け継いでいるわけでもないから自分の子どもって感覚ないのはわかるけど。
それでもNPCじゃなくて生身の人間として目の前にいるから、ケイナにはそんな気がなくても子ども達にとっては母はあなたしかいないのだから、ちゃんと愛を注いで欲しい。

さらに子どもや町の人相手にもすぐ暴力振るうし、いちいち子どもや孫相手に力を振りかざして制裁して上下関係をはっきり突き付けるところとか、ガキ大将みたいで怖いと思っていたらどんどんエスカレートしていきました。
そういう乱暴なキャラクターならいいけど、見た目が美少女で、すごいラブアンドピースなことよく言ってるから発言と行動が合ってなくて微妙な気持ちに。

エルフの息子と娘のお母さまの敬愛が強すぎて甘えん坊になっててこっちもくどいなあ。
ドワーフの息子くらいがちょうどいい。
ケイナも含めて一族で一番まともなのに、一番最初に寿命がきそう。
{/netabare}

【アニメの変なところ】
{netabare}
ケイナの言葉や行動にいちいち過剰に驚きすぎ。
例えばエルフが長命ってことは常識みたいだから若い見た目で凄い人だったり子どもいたりするのは驚くようなことではないのでは?

それより、なんでエルフの息子なのにドワーフなのかってことのほうが驚くところだと思うけど誰も突っ込まないのなんで?
孫ケーリックと会う時も驚かれてたけど、母娘の関係を知ってるなら当然こっちも知ってるでしょ、驚くのはおかしいんじゃ?

襲い掛かってきた盗賊の命奪って「これがゲームなんだ・・・」って感傷に浸った直後に、最後に盗賊の頭目(ただの人間)にまるで魔王の幹部倒すときに使うような過剰な攻撃魔法で粉々にして、その後に「ゲームとは違って・・・死んだら生き返ることはないこれが現実なんだな」って、これだけ圧倒的な力あるなら殺さず無力化してとらえることくらいできるのに殺したのはあなたの意思でしょ。
サイコパスなの?
これに限らずケイナは敵を容赦なく殺すんですよね。それで聖人君子みたいなセリフ言うところが怖い。
{/netabare}

【シナリオ】
世界観の説明が少ないのでよくわからないことが多い。
あんまりそういう設定までしっかりしてないのかなって思ってしまいますね。

周りの人がみんなで主人公絶賛して持ち上げたり、驚いたり怯えたりするのが頻繁に起きてかなりくどい。
こういうのは、ここぞという場面だけにしといたほうがいいと思う。

【感想】
説明や過程が雑で、たぶん色々な過程とか肉付けとか削ぎ落して1クールにおさめるためにだいぶスリム化してそうです。
ケイナの大雑把で暴力的でサイコパスに見えてしまうので、そこがもう少し丁寧にできていれば良かった。

低質ではないけど、キャラクターが残念な作品。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 24

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ゲームのような異世界生活

原作未読 全12話

事故で寝たきりの生活をしていた主人公がVRMMORPG「リアルデイル」にはまり、あることがきっかけで「リアルデイル」と同じ世界から抜け出せなくなってしまいました。

戸惑いながらも「リアルデイル」の世界に順応してくお話です。

主人公はハイエルフの「スキルマスター」、バトルも敵を圧倒、最強のキャラの一人みたいなので何でもできてしまいますねw

飄々していて面倒見の良さが伺えますが、たまにワガママになりますね。

ゲームと同じ世界なので、慌てる・危機に陥るところは見かけられません。

どちらかといえばほのぼの系といえるのではないでしょうか。

ゲームの要素を残した異世界生活という感じでしたね。

OPはTrueさん、EDは田所あずささんが歌っています。

最後に、抜け出せなかったのが自分一人ではなく他にも色々なキャラがいましたね。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 23

64.2 15 魔族でラノベ原作なアニメランキング15位
魔王学院の不適合者Ⅱ ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (132)
560人が棚に入れました
暴虐の魔王《不適合者》が魅せる新時代への軌跡 第四章《大精霊編》 原作:秋 氏によるライトノベル。WEB小説サイト「小説家になろう」にて2017年4月より連載が開始、そして、電撃文庫(KADOKAWA刊)より2018年3月から刊行。 現在までシリーズ累計部数は220万部を突破している大人気小説。イラストはしずまよしのりが担当。 2020年7月にTVアニメとして第1期の放送が開始し、これまでにない主人公の圧倒的な存在感や魅力的なヒロインたちは、国内外で多くの反響を得ました。 そして、放送から2年の時を経て、《不適合者》が帰ってくる! 原作でも人気の高いシリーズ最大のエピソード《大精霊編》が遂にTVアニメ化。 魔族と人間の戦争を阻止したアノスの前に現れたのは、暴虐の魔王を滅ぼす新たな“神の子”だったー。 あらゆる理不尽をものともしない《不適合者》の新たな戦いが始まる。 「この平和な時代に転生し、俺も一つ手加減というものを覚えた」

shitasama さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

なんやかんやで面白かった

1期がすごく面白かったので凄く期待していた
出だしてあー駄目やんと思ったのだけど
最後まで見て良かった、途中で切らないで最後まで見たほうが良い

投稿 : 2024/06/08
♥ : 6
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

話が難しめの2期だった

{netabare}
冬アニメから延期して夏に終了。
色々あった作品だけど、最後は綺麗にまとまっていたと思う。

2期は1期に比べると落ちるというのは分かるけど、1期が相当好きだったので自分は楽しめたかな。
まあ、客観的に見ると良かったとは言いづらい。

現に最初の方の話は少し悪い意味で難解だった。
冬と夏で合計2周してやっと理解できたという意味では延期は正解だったかもしれない(笑)
話が難解とは言え全部最後の展開に繋げるための布石だし難しいね。
でも、世界観が適当ななろうが多い中で、設定がしっかりと練られているところはいいと思う。
最後も家族愛の感じられる展開でちゃんと感動できたかな。
レノたちの関係性が尊い。
2期は1つの話で12話なので長々しかったけど、決め回に関しては1期相当の面白さがあったと思う。

なろうらしい回(雑魚相手に無双する回)は1期に比べて極端に少ないので、かっこいいシーンや決め台詞も少なかったけど、4話の最後のセリフはかっこよくて印象に残ってる。

声優は違和感あると言っている人もいたけど、自分は違和感なかった。
というか3年ほど空いているのでさすがに覚えていない。
OPとEDは相変わらず両方とも神曲。特にED好き。

私的評価:78点
私的ベスト回:4話
{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 2

にゃんちゃこ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

期待ハズレでした

1シーズンは1話からとても面白く
観たのですが、2シーズンは続編
ではなく、別物を観ているようで
した。
1話から3話まで観て、他のレビュー
に後半からは面白いとあったので、
6話まで飛び、6話から観ても全然
大丈夫でした。
でもやっぱり1シーズンの印象が強
かったので、正直あまり面白く感じ
ませんでした。がっかりです。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 2

84.9 16 魔族でラノベ原作なアニメランキング16位
ストライク・ザ・ブラッド(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (2768)
16814人が棚に入れました
《第四真祖》――それは伝説の中にしか存在しないはずの、世界最強の吸血鬼。
十二体もの眷獣を従え、災厄を撒き散らすといわれる幻の吸血鬼が、日本に出現したという。
その《第四真祖》を監視・抹殺のため、政府・獅子王機関は《剣巫(けんなぎ)》と呼ばれる攻魔師の派遣を決定。
しかしなぜか監視役として選ばれたのは、見習い《剣巫》の少女、姫柊雪菜(ひめらぎゆきな)だった。
対真祖用の最凶の霊槍を携え、魔族特区《絃神市》を訪れる雪菜。
そこで彼女が遭遇した《第四真祖》暁古城の正体とは――!

世界最強の吸血鬼と剣巫の少女が織りなす物語が今、幕を開ける――!!

声優・キャラクター
細谷佳正、種田梨沙、瀬戸麻沙美、日高里菜、金元寿子、逢坂良太、石原夏織、三宅健太、井口裕香
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ツンデレ祭り<追記;OVA ヴァルキュリアの王国篇><追記;OVAⅡ><追記;OVAⅢ><追記;SP OVA 、OVAⅣ、OVAV>

常夏の人工島絃神島が舞台の学園アクションファンタジーハーレムラブコメです。
設定やストーリーは正直難解。
どこか腑に落ちない感覚が付きまといます。
ただ、2~4話完結で、まとまりは良いです。

主人公は第四真祖と呼ばれる最強の吸血鬼です。
最強の割にはピンチの連続。
そして、ラストには・・・。
主人公とツンデレヒロイン雪菜の「ここから先は、オレのケンカだ!」「いいえ、先輩。私達のケンカです!」の決めセリフが、印籠チックで爽快です。

ツンデレヒロインは、雪菜の他に、紗矢華、浅葱。
どのツンデレも楽しめます。
その中でも、私は浅葱派ですね。
知的な金髪美人で艶やかです。
OP映像の浅葱の「耳かけ」には色を感じます。

最終の「暁の帝国編」で上手にまとめた印象。
終わりよければすべて良し、もやもやが雲散霧消です。
心残りは、20年後のドク。
浅葱の変わり様が見たかった。

<追記;OVA ヴァルキュリアの王国篇>
{netabare}良くも悪くも、いつものストブラでした。
ハーレムあり、お風呂シーンあり、最後のきめ台詞あり。
唯一、お風呂シーンは・・・さすがOVAです。
なお、今編も私、浅葱に見とれました。{/netabare}

<追記;OVAⅡ>
{netabare}黒の剣巫篇、逃亡の第四真祖篇、咎神の騎士篇からなります。
各篇ラストの決め台詞。
「この紋所が目に入らぬか!」的なセリフが相変わらず爽快です。

それにしてもこの吸血鬼、やりたい放題。
どんだけ、かわいい女の子の柔肌に食らいつく。
本当に期待を裏切りません。

でも、なんだかんだ言っても、私は浅葱です。
なんたらの巫女って?
そんなの関係ありません。

今OVAもたくさんの準ヒロインが登場。
既出ヒロインを含め、吸血鬼好きにもほどがあります。
色ものハーレムアニメここに健在。{/netabare}

<追記;OVAⅢ>
{netabare}タルタロスの薔薇篇、黄金の日々篇、真祖大戦篇、全10話からなります。
TV版の後、OVAが20話分。
OVAの第4期もあるから、OVAだけで2クール分。
なんか、知らない間に大作になってきました。

さて、本題のOVA第3期。
お話が長くなるにつれ、多くなる登場人物。
もはや、なにがなんだか。

ストーリーも難解。
何回か視聴しないと良く分かりません・・・たぶん。
それに反して各篇のラストの展開が全く同じ。
第四真祖がうら若き乙女のうなじをガブガブ。
元気溌溂、雪菜とともに戦う。
もう、安心感と安定感しか感じません。
ここまで徹底していると「清々しい!」の一言です。

最後になってなんですが、OP曲がいい。
座りの悪い歌詞と旋律が癖になります。
それより何より、アイドル浅葱のキラキラ感。
もうたまりません。{/netabare}

<追記;SP OVA 消えた聖槍篇>
{netabare}1話分のスペシャルOVA。
いつもよりも軽いノリで、コメディー成分多めです。
お色気や「いいえ先輩、私たちの喧嘩です。」も一通りあります。
ただし、ガブッはありません。

あまりにもべったりなお二人。
ついに雪菜の「監視役ですから。」が、「ストーカーですから。」に聞こえてきました。

最後にちらっと登場した連中は新たな敵か?
ちょっと一息的OVAと言えども抜かりはございません。{/netabare}

<追記;OVAⅣ>
{netabare}陽炎の聖騎士篇
終わらない夜の宴篇
再会の吸血姫篇
十二眷獣と血の従者たち篇
全12話からなります。

陽炎の聖騎士篇で新ヒロイン登場。
名前はなんとカス子。
その酷い呼び名に似つかわしくない清楚な聖騎士様です。

白髪に角って、ちょっと個性的な監視役。
どうも彼女がラストツンデレのよう。
雪菜のライバルになりうるか。

再会の吸血姫篇以降は異様に賑やかになります。
何しに来たかわからない、第一、第二、第三真祖。
それに真の第四真祖をはじめ、歴代のヒロインが大集結です。

各陣営の駆け引きやら暁古城争奪戦やら。
何が何だかわからない様相を呈します。
その中でも雪菜はどこか落ち着いている。
たまに軽い嫉妬は入るものの、そこは正妻の貫禄。
「流石メインヒロイン様」との立ち振る舞いでございます。

今OVAで気づきました。
煌坂(きらさか)の扱いが雑なことを。
空中に放り出されるは、木からつるされるは、暁父に抱きつかれるは。
よく考えたら、今までも・・・
ツンデレサブヒロインの不運極まれりです。{/netabare}

<追記;OVAⅤ 暁の凱旋篇>
{netabare}これで完結なので、本作の規模をまとめました。
TV版 24話
OVA1期 2話
OVA2期 8話
OVA3期 10話
SP OVA 1話
OVA4期 12話
OVA5期 4話
合計61話 約5クール分。
ことのほか、大作になっていました。
これだけ、OVAを重ねるのも他に例を見ないのでは?
よく、ここまでこの作品を育てたものです。

暁の凱旋篇は締めの4話です。
凱旋とのことだから、当然のようにハッピーエンド。
ただし、暁古城をめぐる女たちの戦いはこれからのようです。
これ以上続けても究極の修羅場なので、この辺で・・・{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 77

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ライトノベル原作の良いアニメ化作品(原作 - アニメ対照表を更新(原作19巻まで記載))

原作は同タイトルのライトノベル(電撃文庫刊)。視聴当時は原作未読で、未読のまま視聴を終えましたが現在では原作既刊分を全て読み終えています。

ジャンルとしては主人公である暁 古城(あかつきこじょう)とメインヒロインである姫柊 雪菜(ひめらぎゆきな)を中心とする「俺TUEEE系ハーレム物」ということで間違いないと思います。

古城は「第四真祖」と呼ばれる強大な異能力を持つ吸血鬼(ただし力をきちんと制御できない)であり、雪菜はその監視者として「獅子王機関」と呼ばれる組織から派遣された霊能力者(やはり強い)です。そして各篇でなんらかのいきさつにより異能バトルする羽目になるというのが基本的なストーリー進行です。

これを前提とした上で視聴するかどうかを迷う場合の材料としては、「古城とサブヒロインはいろいろあるかもしれないが、メインヒロインが雪菜というのは基本的に揺らがない」ということと、「それでもハーレム物らしく、各篇においてサブヒロインとはいろいろある(笑)」ということでしょうか。

そんな古城くんとサブヒロインとのいろいろを見た雪菜さんが、それに対していつも冷たい視線を向けてくれます(笑)。本作はここを楽しむか、もしくはそれでもやっぱりいちゃついている古城くんと雪菜ちゃんを楽しむか、もしくは異能バトルを楽しむかの基本的には3択だと思います。

各話のサブタイトルは特別篇である最終2話「暁の帝国篇」以外は原作文庫本のサブタイトルと一致していまして、各巻の内容が複数話に分割される場合はローマ数字での通番が付いています。

で、このようなシリーズ構成からもわかるように本作は原作のストーリーをかなり忠実にアニメ化したと言えます。設定/ストーリーとも「特に改変はない」と言って良いレベルです。ちなみにアニメ化話中で古城くんが「第四真祖」となった詳細が不明なままなのも原作準拠。

とはいえ小説とアニメというメディアの違いはあるので、アニメでの表現/演出にアニメ制作側の解釈が含まれているとは思いますが、原作を読んだ後でもアニメ作品に対して特に違和感はありませんでした。

なので原作が気に入ればアニメも基本的には気に入るでしょうし、逆もまた真と言えると思います。

ライトノベル原作の宣伝としてのアニメ化、あるいは原作を読むのが面倒だけどアニメなら観るという人に対してのアニメ化という観点では、満点を与えて良い作品ではないでしょうか。

2017.11.10追記:
※原作19巻(2018.11.10発売)を読み終えたのと第3期OVAの内容についてアナウンスがあったため修正。(2018.12.17)

おまけ: 私が把握している原作とアニメとの相関関係

1.聖者の右腕   → [TVアニメ] 第1~4話
2.戦王の使者   → [TVアニメ] 第5~8話
3.天使炎上    → [TVアニメ] 第9~12話
4.蒼き魔女の迷宮 → [TVアニメ] 第13~15話
5.観測者たちの宴 → [TVアニメ] 第16~19話
6.錬金術師の帰還 → [TVアニメ] 第20~22話
7.焔光の夜伯<カレイドブラッド>(古城「第四真祖化」過去篇: 未アニメ化)
8.愚者と暴君         (古城「第四真祖化」過去篇: 未アニメ化)
9.黒の剣巫      → [2期OVA 1,2巻収録] 第1~3話
10.冥き神王の花嫁  (未アニメ化)
11.逃亡の第四真祖  → [2期OVA 2,3巻収録] 第4~5話
12.咎神の騎士    → [2期OVA 3,4巻収録] 第6~8話
13.タルタロスの薔薇 → [3期OVA 1巻~収録]
14.黄金の日々    (未アニメ化)
15.真祖大戦     (未アニメ化)
16.陽炎の聖騎士   (未アニメ化)
17.折れた聖槍  → [TVアニメ] 第23,24話(特別篇:「暁の帝国篇」前・後)
18.真説・ヴァルキュリアの王国 → [OVA「ヴァリキュリアの王国篇」(前・後)]
19.終わらない夜の宴 (未アニメ化)

原作10巻のアニメ化がすっとばされた理由は良くわからないんですが、一応本編なんですけどやや番外編っぽいストーリーだったからですかね?

ただ10巻の追加キャラが15巻で活躍するので、今後もアニメ化されることがあればスルーはされないと思います。

17、18巻はアニメが先行しており、一応内容的には対応していますが、主に原作既刊分を受けての時系列に沿わせるためにストーリーは若干(かなり?)違います。その他の巻のアニメ化についてはストーリーはほレビュー本文にも書いた通りほぼ原作通りです。

2018.12.17追記:
第3期OVAの1巻目は「タルタロスの薔薇」篇からとのアナウンスがあったので、<原作 - アニメ対照表>を更新しておきます。このまま原作10巻「冥き神王の花嫁(くらきしんおうのはなよめ)」篇はスルーされるのでしょうか…?

絃神島のブラック職場、「アイランド・ガード」…(笑)。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 72

ストライク さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ツンデレ好き必見!

原作:ラノベ 未読

全24話

ジャンル:学園恋愛ハーレムバトルファンタジー


感想

最初の印象は、「カンピオーネ!」に似てるな~でした。
ハーレムだし
ラッキースケベあるし
キスして強くなる こっちは血を吸う
召喚する

ただ、自分的にはこちの方が好み

話がちょっと難しいけど、しっかりしてて面白い
キャラデザが綺麗で可愛い

ただ、主人公の暁 古城が、なんでああも好かれるのか?その描写が薄くて残念。
メインヒロイン姫柊雪菜が、とても中3には見えない。(しっかりしてるしスタイルいいし)

それでも、そんな些細な事はどうでもいいと感じさせる魅力があるよね

出てくるヒロイン、みんな美人でハイスペック!
主に古城に気がある雪菜、藍羽浅葱、煌坂紗矢華の3人は、皆ツンデレというw ^^
ツンデレ好きには堪らないんじゃないかな?

特に、雪菜はしょっちゅう古城にヤキモチを焼くんだけど、その姿はホント可愛いよね


原作がまだ続いていいるので、話途中で終わっているんだけど、なかなか綺麗に切のいい所で終わっています。

自分的には、その後が気になるので2期を希望したいですね!


OP:「ストライク・ザ・ブラッド」歌 - 岸田教団&THE明星ロケッツ
OP:「Fight 4 Real」歌 - ALTIMA

ED:「Strike my soul」歌 - 井口裕香
ED:「signal」歌 - 分島花音

4曲ともレンタルして聴いてます^^
特にEDの「signal」はお気に入りw

投稿 : 2024/06/08
♥ : 69

84.7 17 魔族でラノベ原作なアニメランキング17位
ハイスクールD×D(TVアニメ動画)

2012年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (2671)
15189人が棚に入れました
 兵藤一誠は女生徒が極端に多い私立駒王学園に通う高校2年生。この学園に通う目的はただ1つ、この学園でハーレムを作る!
だけどハーレムどころか変態呼ばわりされ、当初の目的は壮大な妄想となっていた…。ところが! ひょんなことから一誠にも初めての彼女ができ、初デートをすることに!夕暮れの公園、そっと近づく彼女…。もしかしてキス? っていうかそれ以上…?エロ妄想がヒートアップする一誠に彼女は微笑みながら言う、「死んでくれないかな?」… 。人生で初めてできた彼女に、イキナリ殺されてしまったっ! なんで!?と思いきや自室のベッドで目覚める。するとその横には紅髪の美少女、学園の先輩《リアス・グレモリー》が全裸(巨乳)で添い寝していた!?オレ殺されなかったっけ? なんでリアス先輩が? なんで裸? っていうか先輩おっぱい見えてますよぉ~!?「見たいなら見てもいいわ」 ………。 ってマジ?? リアスから説明を受ける一誠。この世に存在する悪魔のこと。リアス自身も悪魔で、一誠を生き返らせる為に悪魔として転生させたこと。しかもその代償としてリアスの下僕悪魔として永遠に従わなければならない…。驚愕の真実、荒唐無稽、混乱する一誠。悪魔で下僕? リアス先輩の下僕? ってことは先輩のおっぱい揉めるかも?持ち前のエロパワーとポジティブシンキングで、リアスの下僕悪魔として生きることを受け入れた一誠。生まれ変わった一誠の悪魔で下僕な学園生活が幕をあける!そう、いつかおっぱいハーレムを作るために!?

声優・キャラクター
梶裕貴、日笠陽子、浅倉杏美、伊藤静、竹達彩奈、野島健児

ゼロスゥ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ただのエロアニメではなく意外と話がしっかりしていたのが良かった

最初はただのエロ目的で見ようと思ってました。
ですが意外と話がしっかりと作られており、純粋に内容を楽しむようになりました。
一番最後のバトルで主人公の一誠がリアス先輩のために頑張る姿は正直涙腺にも少しきましたね。

一番好きなキャラは子猫ちゃんです。
でもリアス先輩もエロ可愛いし、アーシアも純粋で可愛いし・・・
一誠も含め、正直みんなが良キャラすぎて一人に絞れないです。
この主人公が欲望に忠実すぎるってのもよかったですね。
他のハーレムアニメにはあまり見られない光景でしたw

投稿 : 2024/06/08
♥ : 73
ネタバレ

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

史上最低で最強の技「ドレス・ブレイク」・・・(*^ω^*;)

■ハイスクールD×Dって・・・(^。^;)
女の子の割合が高い駒王学園に入学することはや一年・・・
主人公の兵藤一誠[hyoudou issei]は日々妄想と変態と罵られる日常をすごしていたのです!
そんな一誠に突然春が訪れたのでした(ノ´▽`)ノオオオオッ♪
でもそんな幸せは長くは続くことなく・・・初めての彼女に殺されそうになる事に・・・なぜ∑('◇'*)エェッ!?
瀕死の一誠を助けたのは悪魔だったのです・・・とびっきり美人のね☆彡
実は・・・悪魔の眷属になることで生きながらえたのでした!
意味もわからず悪魔と堕天使の闘争に巻き込まれていく彼の運命はいかに!!


■ハイスクールD×Dに出逢った日の日記 φ(`д´)メモメモ...
どうやら放送局によっては規制があったりなかったりみたいですね!
とにかく一誠はおっぱいが大好きみたいなのでやたら叫びます・・・おーっおーっおっぱい!!
周りの女の子もやたらおっぱいを強調します・・・というか見せます(≧▼≦;)アチャ
ストーリーは1話観ただけではなんとも言えませんけど、なんだか悪魔が正義で堕天使が悪者みたいですね!?
なんで堕天使がはびこっているのか、悪魔とどのような歴史背景があったのかちょっとずつわかってくると面白くなってくるのかなぁ?
とにかく無駄にエロな作品に成り下がらないことをお祈りしていますw†o(・・;) アーメン


■総評
地上波では規制が入るような内容でしたので完走できるか心配してたのですけどストーリーは意外にもしっかりしていたので楽しく観ることが出来ました♪
でもやっぱり「DxD」マークの規制は目障りなので、σ( ̄∇ ̄*)アタシ的には無駄な露出はいらない子でした!
(*`◇´* )ノポイ!! ・゚゚・。ロ.・。エ

ストーリーを面白くしていたのはやっぱり一誠の存在でした☆彡
一誠は「この学園でハーレムを作る!!」と公言したりと、とにかく自分の気持ちに素直でしたねw
その素直さが良くも悪くもストーリーを盛り上げてくれていたと思ってます(^ー^* )フフ♪

ストーリーは大きく2つに分けられます♪
前半は堕天使との闘争のさなか、仲間との出逢いや絆を深めていく過程が描かれていました。
そんな中でも一誠がアーシアを想う気持ちが熱かったです♪
それにしても…
{netabare}
「夕麻ちゃん♡」って引きずりすぎですよぉw
いくら初告白・初デートの相手でも殺されてるのにヽ(*´ー`)ゞ
そんな事だからアーシアまで殺られちゃたんですよね…
でもそのお陰で「心は天使」「体は悪魔」っていう、一段と魅力的なキャラとして復活できたんですけどねw
((((*ToT*)†アーメン~~~イチャイ…(* T-)□聖書~~~イチャイ!! Σ(T▽T;) ウエーン…
{/netabare}

また後半は純血上級悪魔の家系同士の熱い戦いが描かれてましね。
チェスに見立てた「レーティングゲーム」はなかなか面白い趣向でしたと思います♪
「リアス⇔一誠」の関係が深~く描かれているわけですが、アーシアも地味に頑張ってましたねw
登場人物のなかでとってもキュートだったのは、無口・無表情キャラの子猫ちゃんです☆彡
この系統のキャラの割によく喋るし、切れ味抜群の「ツッコミΣ\( ̄ー ̄;)」は一誠と名コンビを構築してましたね♪

もし2期があればまた観てみたいなって思える作品でした(*^▽^*)


■MUSIC♫
OP曲『Trip -innocent of D-』
 【歌】Larval Stage Planning
 バカテスに!OP曲『君+謎+私でJUMP!!』でおなじみのLSPの3rdシングル♪
 イントロのドラムのリズムがとっても印象的なロックチューンナンバーですね!

ED曲『STUDY×STUDY』
 【歌】StylipS
 石原夏織、能登有沙、小倉唯、松永真穂の若手女性声優ユニットのデビューシングル。
 声優ユニットらしいキラピコなノリの良いキャッチーな曲です♪


2012.01.19・第一の手記
2012.08.23・第二の手記(追記:■総評、■MUSIC♫)

投稿 : 2024/06/08
♥ : 69
ネタバレ

Yulily さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

命名♡ロマンティックえっちコメディー!!

ウソ!?…予想外ですね。。
やられてしまったみたい♡

これは、ただのえっちなアニメじゃないって言っていいのでしょう…ね

その証拠に今の私「きゅん」と…

ジャンル名で表現すると♬
『ロマンティックえっちコメディー』かな?

さて…
どれだけスゴイの ホントのところは*・゚✿♬?


…画面からあふれてしまいそうなとっても大きな胸…

肌色成分がとにかくいっぱい…
ちょとでも眩しく見えたあなたは、きっと男性です…よね!

思い返せば…
レンタルオンリーの私には、ディスク面に描かれている洋服のはだけた女の子がかなりの難点でした(笑)

だって、えっちなアニメ借りているって思われちゃいます…
でも、ちょとした難関を乗り越えてでも、視聴して良かったなって思います!!

それは…
私の好みを振り切った良作品ということです。

あにこれ80点と高めな点数にも納得できたし!
3期まで継続している理由にも頷けました!

【ストーリー】
えっちなことに情熱を燃やす兵藤 一誠はひょんなことから日常世界から転落し、運命の分かれ道へと…そこで悪魔に転生し本気でハーレム王を目指す道に…

ちょとおバカさんな位えっちな夢を妄想する一誠の純粋さ(?)に可愛く思えてしまいました♪

また、この作品は多彩な女の子メインで物語を彩っています。
{netabare}
・リアス グレモリー
赤色の髪が印象的。セクシーさと気高い美しさで誰もが憧れるお姉様。実は悪魔で強大な魔力を持っています。強いお姉さまの表情の奥に見え隠れするあの表情に…ドキリ。

・姫島 朱乃(ひめじま あけの)
学園二大憧れお姉様。黒髪にポニーテールの清楚美人、強くてカッコイイ!ついでにS嬢気質がたっぷりなお姉様。「あらあら~」「うふふ~」の流れるようなお姉様言葉が素敵♪お気に入りキャラです。

・アーシア アルジェント
見た目通りの可憐で清純乙女です。胸も想像通りの小ささ。そして超かわいいドジっこさん。悩む姿がキュート(悩んで→自分で突っ込んでをループ)人懐っこい性格で皆に元気を与えてくれます。

・小猫
身長小さい!マスコットですね♪名前通り銀の毛を持つ猫ちゃんみたいです。ロリが好きな人は小猫ちゃんなのかな?

・木場 佑斗(きば ゆうと)
私は一誠派ではなく木場さん派です。ハーフの様な顔立ちに加えて才色兼備。願わずとも女の子に囲まれています。冷静な判断力と抜群の剣の技術を持つ戦いは圧巻。内に秘めた強い思いを教えてくれませんか?

魅惑の2トップお姉さまに、清純天然ドジっ子、天才ロリっ子と、タイプの違うキャラクターが魅力的です。
このキャラの中では、一誠とリアスのやり取りを微笑ましく見ていました。リアスへの憧れが好きという大切な想いにかわるまで時間はかかりませんでした。

そして彼、甘え上手ですね。ヒロインのリアスが抱き締めて頭を撫でてあげる気持ち…私もちょと分かります。あんなに慕ってくれてきっと愛おしいことでしょう。やさしく包んであげたい気持ちが溢れていました。

そんな一面があると思えば、大切な人を守る為ならと、自己犠牲を惜しまず懸命に戦うのです。
それが一誠なんです!!
守りたいという意志が一誠を成長させ大切な人のために強くなれるんです。

vsライザーフェニックス編は忘れられません。

一誠
「気絶した時、うっすら覚えていたことがあるんだ…」
「部長が泣いていたんだよ!!!」
「俺がテメェを殴る理由は、それだけで十分だぁー!」
命をかけ、先輩を泣かせる奴は許せないって叫ぶ姿に…ハート直撃です!!
撃ち抜かれました!♡

次期当主として強くあらねばならないという価値観で生きてきたリアスは、弱さを見せまいとプライドを持ってきたと思うのです。

そんなリアスへの、とびっきりの女の子扱い♡
リアスの瞳が全てを物語っていました…瞳の潤んだ、熱っぽい表情…

二人きりの星空のファーストキスは本当にロマンティックでした♡
まさかこんな感動のストーリーに収束するだなんて…
エンディングStylipSのSTUDY×STUDYが絶妙のタイミングで入りましたね♬

『ハーレム王になりたい』
一誠にこの野望がある限りこのアニメは安泰なのではないでしょうか♪
それにしても「ドレスブレイク」という服が破ける技。品のかけらもありません(怒)(一誠サイテー!!って叫んでおきましたw)

二期に期待することは…
・リアスと一誠の恋の行方
・二大お姉様、グレモリー家の過去

では二期をこれからレンタルしようと思います。
{/netabare}

冴えないでしょ、こんなんじゃ

わたしキミのハートを指導しちゃうよ~♬♡

投稿 : 2024/06/08
♥ : 68

80.3 18 魔族でラノベ原作なアニメランキング18位
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (800)
3976人が棚に入れました
「ゲームで魔王やってたら、異世界に召喚された!?」MMORPGクロスレヴェリにおいて坂本拓真(さかもとたくま)は、他プレイヤーから『魔王』と呼ばれるほど圧倒的な強さを誇っていた。ある日、彼はゲーム内の姿で異世界へと召喚されてしまう。そこには「私こそが召喚主」と言い張る少女が2人いた。拓真は彼女たちから召喚獣用の奴隷化魔術をかけられる――しかし固有能力《魔術反射》発動!奴隷と化したのは少女たちで……!? 魔王(演技)が絶対的な強さで突き進む異世界冒険譚、開幕!

声優・キャラクター
水中雅章、芹澤優、和氣あず未、原由実、大久保瑠美、加藤英美里、種﨑敦美、森嶋優花、千本木彩花、置鮎龍太郎、石田彰、大塚明夫

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

最後までしっかりと楽しめました

原作未読。最終話まで視聴。

異世界転生+主人公最強+ハーレム+微エロ+コメディ。
異世界転生で主人公最強でハーレムというと、大ハズレの予感しかしなかったけど、意外と楽しめました。

取り巻きが無駄に増えないのと、主人公が最強なのに意外とヘタレなのが功を奏していると思います。
この作品といい、オバロといい、このヘタレモードが魅力の一つだと思います。

第2話の微エロ展開で、正直ドン引きしましたけど、第3話でしっかり挽回。
以降も、コメディとシリアスのバランスの良さは高評価です。
ただし、第10話のエロシーンは評価が分かれちゃうかも知れないですね。
明らかに”微”の域を逸脱していましたからね。

あと主人公が、ゲームとこの世界の違いを確認しながら、慎重に事を進めている所も高評価です。
主人公の心の声が、私のような原作未読者にも、分かりやすく世界観を説明してくれますからね。
(この点もオバロに似ているかも)

主人公役の声優(水中雅章)さん。ほぼ初見なのですが、良い声優さんですね。
魔王バージョンとヘタレバージョンの演じ分けが、とても良かったです。

脇役ですが、何故か女性陣がピンチになると駆けつける、エミール・ビュシェルベルジェール。
憎めない好キャラで、大好きです。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 57

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

一般人に生活感が溢れる良作

原作は未読でしたが、8話目辺りで追いついて、その後既刊分(1~10巻)を読み終えています。下記は4話目を観終わった辺りでのレビューです。

また、その後に最終回まで観終わっての追記があります。
==
原作ライトノベルは未読です。

大まかにどんなお話かという点ではあにこれの「あらすじ」が「だいたい合ってる」という感じで良くまとまっているので、作品の説明に替えて第4話まで視聴を終えた時点での登場人物などを中心にここまでのインプレッションなどを書いてみたいと思います。

ディアブロ(本作品の主人公): 作品の舞台となっている世界とそっくりなMMORPG「クロスレヴェリ」での豊富なプレイ経験を持ち、本作品中では他のキャラクターを圧倒する力を持つ自称「異世界の魔王」。

神などの作為を自覚できるような転生・転移のプロセスを経ていないせいか行動は意外と慎重。行動原理はソロプレイで培われている点はあるにせよ、人物的な好感度は比較的高めかと思います。

シェラ・L・グリーンウッド(ヒロイン枠): 巨乳エルフ。もう一人のヒロインであるレムと比べると智謀的には劣る印象。ムードメーカー的なところがあります。

レム・ガレウ(ヒロイン枠): 貧乳の獣人(猫っぽい)。話のキーになりそうな宿命を抱えているせいか、影のあるキャラ。そこそこ強い筈のわりには、シナリオ的にはピンチに陥りがちな感じがします。

セレスティーヌ・ボードレール: 魔術師協会会長。比較的思慮深い常識人枠。ここまでの登場人物の中では、おそらく一番物を知っていそうな人。

シルヴィ: 通称「ギルマス」(ギルド・マスターの意味?)で、ディアブロたちが拠点にしている街ファルトラの冒険者協会会長。ディアブロの実力を、測れないなりに一番理解できているっぽい人。いでたちはほとんど痴女(笑)。

エミール・ビシェルベルジェール: ファルトラの冒険者の一人でディアブロを除けば恐らくは最強クラス。「すべての女性の味方」を自称し、チャラいところはあるものの愛すべきバカ。

他にも名あり、モブキャラ含めて多くのキャラクターたちが登場しますが本作品の長所として各キャラに良い意味で生活感が感じられる点があると思います。

戦闘で犠牲者が出れば弔い、街が破壊されれば皆で協力し合って復興にいそしむ様子が作中で描かれており、私としては作品自体に好印象を持っています。

ディアブロも含めて死んだら「死ぬ」のであって蘇生という概念はなさそうで、実力差はあっても相応のMP消費などもあって、本当はダメージがあっても「やせ我慢」で無双キャラを演じるなどの心理戦要素もなかなかの見どころになっていますね。

ディアブロの極大魔法が橋を吹き飛ばした後で川面が完全に割られた後に水が吹き戻して渦巻くなど、意外と場面描写も丁寧だったりします。

実はかなり面白いんじゃないでしょうか。ということで今後の展開も楽しみにしています。


2018.9.21追記:
最終回の12話まで観終わりました。まず、ライトノベル原作のアニメ化と考えるとなかなか良いアニメ化だったと思います。原作は続いていますが話の区切りとして中途半端な感じがなく、仮に2期目以降があった場合でもこのやり方を踏襲するならシリーズ構成的な失敗はなさそうです。

原作の1巻をアニメの4話のペースで構成していて、12話でおよそ原作3巻分の話がアニメ化されました。ただし原作では毎巻引きがあって次巻に続く構成になっている(例えば3巻だとエルデガルドとアリシアの脱出で終わる)ので、アニメでも一部4巻の内容が含まれます。

原作でアニメの続きを読むということなら4巻からで良いと思います。

キャラクターデザインについては原作イラストと別人とまではいきませんがけっこう変えてきてますね。ただ原作イラストのキャラクターデザインはアニメで動かすのは不向きと思われ、キャラデザ変更は良かったと思いました。

OP/ED主題歌はともに出演声優が歌う形になってますが、特にOPは背景アニメの出来も含めてどちらも作品内容に沿った良曲だったのではないでしょうか。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 49

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ほかの転生ものと大差がなかった。。。はずなのだが

アニメのみ。原作知らず。

とても楽しめた。素敵な物語として綺麗にまとまった秀作だと思う。

タイトル見る限りよくある異世界転生ハーレムものかと思ったし、OP映像を最初に見た際にはきわどい描写で数字稼ぎかと少々嫌悪感も持ったし(ま、それは実際にその通りだったわけだが)、当初は期待値を下げた状態で見ていた。

お話しはシンプルで、特にひねりも何にもないと思う。主人公の設定はちょっとおもしろいかもと思ったが、基本的に転生先では「最強」の存在になっている。そういう意味では、これまで何作か見てきた転生ものと大差がなかった。。。はずなのだが(クルム風味)。

最後まで魅せられた。

メインヒロイン格の二人が、クールクレバーと天真爛漫お馬鹿という組み合わせなのも、お話し全体が落ち着く良い構成だと思った。無論、この二人がこの作品において大きなウェイトを占めているのは間違いないのだが、僕が個人的に好印象を持ったのは主人公ディアブロの描き方。

主人公が安っぽいCheaterではないというのがこれまで僕が見た他の異世界ハーレムものとの違いかと思う。

まず賢い。情報をちゃんと取りに行くし、取り入れるだけの賢さが描かれている。戦闘の機微を知っているし、戦略を立てられる。
次に、その方向性は迷子と言わざるを得ないのだが、相当の努力家である。召還される前のゲームにおいて、彼はチートなどせず努力(と、おそらく課金)を重ねて実力を付け、「既に魔王となっていた」。だからこそか、召還後の彼の振る舞いは、戦闘に限っては自信に裏打ちされているし、経験に基づく判断にも揺るぎがない。また、それを不自然に感じずに済む(これが重要な気がする)。
そして、優しい。この点は引きこもりコミュ障という設定からは少し外れる気もするのだが、ディアブロのにじみ出る優しさが他者への配慮として普通に表に出ている。
その上で、自分の弱さや希求するものを分かっているし、それらに対して話を追うごとに素直になっていく。レムやシェラという存在が自身を形作っていることをちゃんと理解している。

他者とのインターフェースにかなりの難があるものの、この最強魔王な主人公、好青年。めったに見られないレベルの好青年。

物語を通して、ディアブロの内面の成長が描かれていて、自然と応援したくなっていた。張りぼての魔王の外面なんて、レム・シェラの二人にはたぶんとっくに見破られていて、それでも二人に好意を寄せられている描写もまったく嫌みに感じない。うまく作ってくれたな、という感想です。

7話は、そんなディアブロの中身が前面に出ていて、かつ、それをレムが受け入れディアブロの存在を認める、個人的にお気に入りのエピソード。シェラがいなくなってから6分間のディアブロ、レム二人の対話は、何度も見返してしまう。

最終話、アリシアを説得するディアブロに「俺がそうだった」と言わせたのは、安っぽくも感じるが、僕としては肯定的に捉えたい。

ギャグはエロに頼ることが多く、こういうのが苦手な方には嫌悪されるんだろうなと思う。先述の通り、お話しそれ自体は単純なのでそれが物足りないと思う方も多いかな。

作画は全体的に丁寧と思う。
BGMは、それぞれしっかり作られていたように思う。
ディアブロ始め、CVはとても良かったと思う。

ただ、OP曲だけはちょっと受け入れがたい。
なんか、歌詞の最後の一音が気になるんです(不協和音っぽい感じ?)。

[2018/10/10 v1]
[2019/10/22 v2 配点調整・文言修正]

投稿 : 2024/06/08
♥ : 31

66.6 19 魔族でラノベ原作なアニメランキング19位
聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス)(TVアニメ動画)

2009年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (602)
3861人が棚に入れました
元貴族令嬢で騎士団員のセシリー・キャンベルは、父から受け継いだ古い剣を鍛えてくれる鍛冶屋を探していた所、街中で暴れていた男を剣で撃退する男と出会う。\n

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

なんだ、これだけか・・・・・

最初に世界観はわりと面白そうにできているのに

物語がそれを全く生かせてないです。

物語がスローペースである(原作はどうか知らないが)

のに解決したこと、分かったことが全然ありません。

魔剣が人の形になるのとならないとの違いって?、

他にも人外とか悪魔とかさらっと説明したような

していないような曖昧な感じであった。

10/10 星評価、コメント変更

投稿 : 2024/06/08
♥ : 16

アムールトラ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

少しきつかったです

ラノベの王道ファンタジーです。
結構前の作品です。原作は十何巻まで出ています。

何がきつかったかというと、展開と演出に既視感を感じたのです。
当時としては奇抜な設定だったのでしょうか。
分かりませんが、伏線的な部分を先出しし過ぎたため、ただの前振りのようになってしまった感が否めません。

しかし、主人公(兼ヒロイン?)の頑張り屋は見ていて心地よかったです。このキャラは好きです。
王道展開を好めば、ぜひ見ておきたい作品といえるかもしれません。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 14

噛んじゃうぞ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

擬人化がおもしろくはある

魔剣の擬人化がおもしろくはあるけど、擬人化無しの魔剣となぜ違うのかわからなかった。作画も魅力を感じなかった。(特に女の子)

物語はペースが遅いのに中途半端で終わって、ラスボス的なものも残ったまま。
良かった点はLISA(リサ)がどのようにして生まれたのかというところくらいかな。

しつこい位に胸の強調があるので、子供さんとは観ない方が良いでしょう。。。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 14

69.5 20 魔族でラノベ原作なアニメランキング20位
今日からマ王!(TVアニメ動画)

2004年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (379)
3244人が棚に入れました
平凡な高校生・渋谷有利は、カツアゲにあっている中学時代の同級生、村田健を助けようとしたが返り討ちにあい、無国籍風高校生たち(彼らも同じく同級生)に公衆トイレで便器に顔を突っ込まれそうになったところ、異世界に流されてしまう。
そして自分が王の魂を持って生まれ、「眞魔国」を治める魔王であること、魔族の長として人間達と戦わなければならないことを告げられる。文化や価値観の隔りに戸惑いながらも、有利は持ち前の正義感と現代日本仕込みの平和主義を発揮、新米魔王として成長して行く。
明るいコメディタッチながら、異文化・差別・民族紛争等のテーマが全編に織り込まれている。

声優・キャラクター
櫻井孝宏、森川智之、斎賀みつき、大塚明夫、井上和彦、勝生真沙子、高山みなみ、竹田雅則、宮田幸季

Nagi* さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

今日からマ王!

幼少期を合わせ、3周目いってまいりました(^_^)/

原作はライトノベル、ファンタジー物語。
アニメはNHKで2004年~2010年(再放送含め。)放送された超大作!
この第1章はfirst season~third seasonに分かれているようです。

【 作画 】
年代が古いだけに、作画は残念な所もありますがw
見るに堪えないわけではないし、当時にしたら良い方だと。

【 音楽 】
OP「果てしなく遠い空に」/THE STAND UP
ED「ステキな幸せ」/THE STAND UP
個人的には好きな曲ですねー!
EDで、画面の中をくるくる回るマ王とかヴォルフラム、ギュンターが可愛いっ♡笑

【 キャラ・声優 】
マ王役は櫻井さん!有名な方だけあって、かなりうまかったですー!
というか、この作画&登場人物の多さに対して、
ひとりひとりのキャラが成立しているのは
声優さんの個性あふれる演技力のおかげかと思いますしねっ☆

【 物語 】
日本で普通の高校生をやっていた主人公、渋谷有利が異世界でマ王になる。
っていう設定は面白いし、随所に出てくる設定やギャグもセンスがいいです!
とくに母親が絡むとシリアスな場面でも、コメディ色が強くなるので、いいアクセント♪

有利の正義感や人徳、平和主義がこの物語でよく活かされてる!
なにより1章だけで、40話近くあるので、ストーリーに深みも幅もあってオモシロイ(^o^)

かなり長いですが、観てると1話1話がすぐ終わってしまうので
ぜんっぜん、気にならないです!

それにしても…渋谷有利なんて名前だったら
原宿は不利なのかよ?!って誰でも言いたくなりますよねw

1章でのお気に入りキャラはヴォルフラムですかね。
健気でかわいいw
今後、大人としての成長が楽しみです♪

投稿 : 2024/06/08
♥ : 24

りんご飴 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

やめられない、とまらないw

この手のアニメは本当好きなんですw

なんといいますか
主人公最強といいますか主従関係といいますかwww

まあ、とにかく私は主人公が桁外れに強くなったり
覚醒したりする話が大好きなんです^^;

さらに覚醒時に性格まで変わるっていうねw
何故ばれたしw(趣向的な意味でw)

面白かったですね~w
異世界ものでしたし^^

そしてね、あれですよね、そうそうアレアレ!

主従!!!w

男性の方は興味ナッシングだと思いますが
女性は共感いただける方は多いのではないでしょうか?^^

この主従は良いですよ!
綺麗な主従って感じです^^

主従って萌えがありますよね?ね?w

というわけで
おすすめいたします^^

投稿 : 2024/06/08
♥ : 12

えんな さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

異世界モノと言うだけで見た感想

ラブコメ的な要素無いんですね、かといって男の世界(BL的な意味じゃなく)ってわけでもなく・・・
なんとなく消化不良に思えましたが、これはこれで楽しめました

もっと魔法をガンガン使うとかあればよかったのにな

投稿 : 2024/06/08
♥ : 9

71.1 21 魔族でラノベ原作なアニメランキング21位
スレイヤーズ(TVアニメ動画)

1995年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (296)
1814人が棚に入れました
天才魔道士リナ=インバースはひょんなことから、剣士ガウリィとアトラス・シティに向かう旅に出た。二人をつけ狙うゼルガディスの目的は、魔王シャブラニグドゥの復活にあるらしい。魔王とは一体、何者なのか?その企みは?

声優・キャラクター
林原めぐみ、松本保典、緑川光、鈴木真仁、子安武人、石川悦子

Zel さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

黄昏よりも暗き存在、血の流れよりも赤き存在

1995年放映作品
ライトノベルの走りだった原作のアニメ化

この作品観るとドラグスレイブの呪文詠唱暗記してた黒歴史を思い出すw
最近15年ぶりに観直したけど懐かしくて楽しめた

皆個性豊かで好感が持てるキャラが魅力的
キャラデザも大好きだった
前半はギャグパートも多めだったが、何気に世界設定がしっかりしてた為後半にかけてクライマックスに差し掛かると一転してシリアス展開も違和感は無くよく出来てると思う
この1期だけ観ると「まぁまぁ面白い」程度の評価となってしまうが、シリーズ最高峰とされる2期NEXTに続く序章として是非鑑賞して欲しい

リナ役の林原めぐみさんが巧すぎて圧巻
この時代の声優でトップクラスだったのは頷けます

投稿 : 2024/06/08
♥ : 22

ぽぽたん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ファンタジーコメディの源流。 チート主人公に必要なモノは何だろう

転んでもタダではおきない守銭奴
ドラゴンも跨いで通る乱暴者

銀河英雄伝説・ロードス島戦記など硬派とされるラノベに
一切興味がなかったじぶんが食いついたのが
スレイヤーズでした。表紙絵が可愛かったですし

上の2作品を買うようになっても外出用であって
家で読むのはスレイヤーズですね(笑)

今でこそ、堅苦しくないファンタジーの方が多いですが
当時は堅苦しくて重たい世界観が主流だったと思います


・はじめに
まずキャラが可愛いってことは一番大切ですよね
可愛くなきゃそこでお別れです

そして、主人公が普通な少女じゃ、トラブルに巻き込まれることはできても
自分がトラブルの種にはなれません。

自称普通の主人公もたいてい普通じゃないですよね?
それなら初めから特別ってすりゃいいのに


・愛されるチート主人公
主人公リナは世界トップクラスの実力がある魔道士で、
その気になれば世界の大英雄になれますし
人類どころか魔族までその名がとどろく有名人です。
しかし、名声に全く興味をしめさず
力を誇ることもありません
彼女の仲間たちも同様です。

自分を美少女天才魔道士といっていますが嫌味じゃない
リナは俗っぽいです。。
小銭に汚い!生活力がありすぎます。
誰よりも力を持ちながら、あっけらかんと
日々旅する生活を愛していて
きままな風来坊といった少女なんです

そんな主人公ですから巻き起こす物語は
愉快でアニメも痛快娯楽劇といった
コメディー作品に仕上がっています。

チート主人公に求められる個性は
力や名声を誇示しない、
俗っぽさと愛嬌を持っている
こういった個性ではないでしょうか

主人公に求められることは
共感できるか
もしくは憧れられるかでしょう。
リナの生き方には憧れることができます。


・さいごに
作画には古さを感じますしギャグシーンのリアクションも
オーバーで古典的です。。
しかしながらキャラクターとストーリーに魅力がある作品は
時代を超えて楽しめるものだと思います。
また世界観がもともと軽いのでチープに感じる作画は
リナの破天荒なキャラクター性を引きたてるように思います。

主人公が名声や力、明確な目標をもっている作品も良いですが
そんなのクダラナイと吐き捨てて颯爽とするヒロインは
痛快であり、カッコよく、そして可愛らしいです。


長々とおつきあい頂き誠にありがとうございました。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 20

Ballantine さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

最高の冒険ファンタジー!

シリーズ物第一弾、全26話。男向け魔法少女物

■TVアニメ
スレイヤーズ     ←ここ
スレイヤーズNEXT
スレイヤーズTRY
スレイヤーズREVOLUTION
スレイヤーズEVOLUTION-R
■劇場版
スレイヤーズ(劇場版)
スレイヤーズRETURN
スレイヤーズぐれえと
スレイヤーズごぅじゃす
スレイヤーズぷれみあむ
■OVA
スレイヤーズすぺしゃる
スレイヤーズえくせれんと


当時メッチャはまっていましたよこのアニメ。
好きな声優が出ていたのには今更ながらに驚いた。林原めぐみとか緑川光とか石田彰とか…
一昨日からニコ生で一挙放送やっていますよね!見ていない人必見いますぐにニコ生行って来るべきだ!

暴れるモンスターあれば、とことんぶちのめし。
輝くお宝あれば無理やり独り占め。
大胆不敵!電光石火!勝利は私のためにある!

主題歌
オープニングテーマ「Get along」
歌 - 林原めぐみ・奥井雅美、作詞 - 有森聡美、作曲 - 佐藤英敏、編曲 - 大平勉
エンディングテーマ「KUJIKENAIKARA!」
歌 - 林原めぐみ・奥井雅美、作詞 - 有森聡美、作曲 - 奥井雅美、編曲 - 矢吹俊郎

どっちも最高に好きでした。いやぁもう音楽聞いただけで懐かしさのあまり涙が出てきますよ。゚(゚´Д`゚)゚。


当時何度も何度も繰り返し見て覚えた黒魔法↓
「黄昏よりも暗き存在(もの)、血の流れよりも赤き存在(もの)
時間(とき)の流れに埋もれし偉大なる汝の名において、
我ここに闇に誓わん、我らが前に立ち塞がりし
全ての愚かなるものに、我と汝が力もて、等しく滅びを与えんことを
ドラグスレーーーーーーーーーーーーーーーーイヴ!!!」

いやぁもう本当にハマりましたよハマリまくってましたよ。
ドラゴンボールよりハマってたかもしれない位ハマってましたよ。
いい歳して呪文詠唱したら魔法が出せるんじゃないかと思っていたりいなかったりw
一々魔法の詠唱の言葉が中二病心に火を付けたんでしょうねぇ。片っ端から魔法の詠唱覚えていましたよ。
友人とどっちが覚えられるか的な競いあいになっていたっけ。


魔法少女モノと聞くとプリキュアとかセーラームーンが思い浮かぶと思いますが、このアニメはRPG的な感じですね。
FFとかドラクエみたいな。なので完全に男向けなアニメです。
カッコイイ魔法を使ったり、剣士や白魔道士やら等が仲間になっていき、ドラゴンを倒したり怪物を倒したり街を守ったり、世界を救ったりともうまさに王道のRPGみたいな感じです。

このアニメの面白いところは単純にカッコイイ話だけではないのです。ギャグ要素満載ですっとぼけた話が中心なので実に気軽に見れる面白い作りになっています。が、それでいてカッコイイ所はキッチリしめるというこの抜群の切り替えの良さ!
昨今のアニメは見習うべきだ。

もうねぇシリーズ物どんだけ出ているんだって位超長編アニメなんですが、実に面白い。個人的にはドラゴンボールより好きだったりしますね。思い出補正があるのかも…やっぱりDBの方が好きかも…w
これ以上に面白いRPG系冒険ファンタジーものって現代だと無いんじゃないかと。伝勇伝はかなり面白かったが続編出なかったのが凄く残念。あれが続いていれば個人的にこのアニメを超えていたかもしれない。

もしアニメを見てハマった人がいれば全シリーズ見て欲しいです。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 17

71.0 22 魔族でラノベ原作なアニメランキング22位
うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (360)
1504人が棚に入れました
若くして頭角を現し、その名を知られる凄腕冒険者の青年「デイル」。とある依頼で深い森へと足を踏み入れた彼は、ガリガリにやせ細った幼い魔人族の少女「ラティナ」と出会う。片角を折られ罪人の烙印を押されたラティナをそのまま放置できず、保護者になることを決意したデイルだったが――「ラティナが可愛すぎて、仕事に行きたくない」――気づけばすっかり親バカ全開に!?

声優・キャラクター
高尾奏音、岡本信彦、小山剛志、沼倉愛美、桑原由気、高野麻里佳、田村睦心、広瀬ゆうき、福原かつみ、井上雄貴、福緒唯、芝原チヤコ、関俊彦、中村桜、米内佑希、井澤詩織

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

笑顔が止まらないホームアニメ

このアニメは心がほのぼのとなります。
ラティナの笑顔が可愛くて可愛くて、すごく癒されます。

18歳の凄腕冒険家デイルは、ある日、森の中で魔人族の女の子ラティナに出会います。
ラティナの父親(?)は森の中で死んでおり、ラティナは独りぼっちでした。
孤独な幼子をほおっておくことができないデイルは、ラティナに食べ物を与えて町に連れて帰り、面倒を見るようになります。
デイルが下宿している居酒屋の夫婦も、ラティナのことを大切にしてくれます。

そしてこの居酒屋は、怖い面相の荒くれ男たちがたくさん出入りしていますが、その荒くれ男たちも、ラティナに優しくしてくれます。ラティナの前では、ただの優しいおじさんに変わるのです。
そのギャップがとてもほのぼのします。
まるでホームアニメのようです。

ラティナは賢い子です。デイルがいない間、ラティナは居酒屋のお手伝いを自発的にします。自分が置かれている立場を幼いながら理解しているようです。
そしてラティナがけなげに店のお手伝いをする様子が、大変愛らしくて癒されます。


ラティナの笑顔を見て、私は、我が子が赤ちゃんのときに見せた笑顔を思い出しました。
どんなにつらいことがあっても、この笑顔のためならば、我慢できる。
そう思わせてくれる笑顔です。


ラティナのためならば、デイルは本当に魔王でも倒せるかもしれません。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 43
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

娘に抱く感情は、限りなく恋愛感情に近い。 by小栗旬

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
なろう系作品ながら、意外や意外、好印象をもちました(笑)

もちろん、「意外と」というレベルなので、絶賛するわけではないのですが。

基本的には、幼女を愛でるアニメながら、エロい描写が皆無なので、ちゃんと完走できました。ストーリー的には、(あれば)2期の方が面白くなりそうなので、やや期待してます♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
レビュタイですが、この間、なんかのテレビ番組で言っていました。小栗旬さんが言えば、不思議とそんなにキモく感じないという、、、まあ、世の中、そんなもんです。何を言うかより、誰が言うか(笑)

私は未婚なので当然娘もいません。だから、実感としては分かりませんが、ニュアンスとしては少しわかる気もします。だって、娘がいる友達と飲んでると、ほぼ恋バナしているテンションでしゃべってきますもん、ウザいくらい(笑)

本作は、完全に「ラディナを愛でる」アニメであり、それ以外の楽しみ方はどうにも思い浮かびません。

これでエロ要素があれば、☆1にしてやるんですが、それがなかったのが良かったです。ラティナはデイルに対し(淡い)恋愛感情を抱いていますが、デイルは、ギリギリの範囲で親愛、親バカ。

小栗さんの言葉じゃないけど、「限りなく近い」とは、裏を返すと「でも確実に違う」わけで。そこのラインをちゃんと守っていました。

でもまあ、親バカ溺愛ネタしかないなら飽きてしまうものの、出生の秘密や種族差別、寿命の違いによる悲恋を匂わせてくるあたり、要素の広げ方として上手かったと思います。特に4話と12話は良かった。

なろう系なのに、デイルはそこまでチート無双してないな、、、と思っていたら、なるほど、ラティナがチート無双してたわけですね(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
異世界、子育てにアニメ? エロ系にいかないなら、まあ観られるかな。街で1、2を争うって設定は、必要かな?

2話目 ☆3
1週間でこの語学力は凄いな~。ストーリー的には、特に見処はないかな。あまりに優しい世界は、退屈なんだよな。

3話目 ☆3
すっかり、親バカ(笑) 一応、凄腕の冒険者だもんな。仲間にするかと思ったら、あっさり切り殺したな。ラティナの関係者かな? 作画の崩れは気になるな。

4話目 ☆4
種族差別にではなく、寿命の違いに絶望するのが、深い。八つ当たり、という正直な部分がね。個人的には、聖人君子より好きだけど、仕返しがな~。他所の町にとばすくらいの方が良い気がする。音痴の明るいオチも良い。

5話目 ☆3
勉強も良いけど、大人になってやりたい時に出来るから、今は目の前のことをやりたい。だって私は魔族だから、という言葉の悲しさ、また、その言葉を言えるようになったラティナの成長に感動した。

6話目 ☆4
ほっこりほのぼの、良い話だな~。

7話目 ☆3
冒険というより、旅って感じがいいな。魔王の話は興味深かった。

8話目 ☆3
ラティナの幼さをよく出したって感じだな。

9話目 ☆3
結婚式。まあ、普通に良い話。

10話目 ☆3
別れ。まあ、普通に良い話。

11話目 ☆3
折れた角をペンダントにして肌身離さずって、ちょっと怖くないか? だって、爪とか歯みたいに、元は身体の一部なんでしょ? ルディのやらかし(笑) みんなの娘な。うらやまけしからん(笑)

12話目 ☆4
最終話。らしい展開。ラティナの焼きもちが可愛らしかった♪ 最後、挿入歌が良い感じ。きっと、リタの子供を、将来、ラティナが面倒みるんだろうな。こうして、長い寿命を繋いでいく。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 31

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

こちらのアクセラレータさんも女児にはメロメロです(笑)

原作未読。最終話まで視聴。

ただただひたすら、ラティナを愛でる作品。
それ以上でもそれ以下でもない(笑)。

「こちらのアクセラレータさん」ことデイル(CV岡本信彦さん)もメロメロ。
ジルさんをはじめ、踊る虎猫亭の常連たちもメロメロ。
登場人物の多くがメロメロになっちゃうラティナの魅力満載な作品。



以前から言ってますけど、私はロリコンではありませんからね!

投稿 : 2024/06/08
♥ : 27

72.5 23 魔族でラノベ原作なアニメランキング23位
蜘蛛ですが、なにか?(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (430)
1482人が棚に入れました
女子高校生だったはずの主人公<私>は、突然ファンタジー世界の蜘蛛の魔物に転生してしまう。しかも、生まれ落ちたのは凶悪な魔物の跋扈するダンジョン。人間としての知恵と、尋常でないポジティブさだけを武器に、超格上の敵モンスター達を蜘蛛の巣や罠で倒して生き残っていく……。種族底辺・メンタル最強女子の迷宮サバイバル開幕!

声優・キャラクター
悠木碧、堀江瞬、東山奈央、石川界人、小倉唯、喜多村英梨、奥野香耶、田中あいみ、榎木淳弥

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

もしかしたらアニメは原作より面白いんじゃないの? 知らんけど…。

2021年1月から、どうやら2クール放送される作品のようです。このレビューを書いている時点では15話まで観終わっています。

ストーリーの進め方として、異世界で蜘蛛の魔物に転生した主人公(わたし: 蜘蛛子さん)主観パートと、それとは別の異世界での学園に主人公の転生前のクラスメートが転生して通っていると思われる人間社会パートの2トラックで話が進んでいきます。

私は原作は未読で、コミカライズ版は無料サイト的な物である程度読めた状態で視聴しています。

で、原作は読んでいないのでコミカライズからの推測にはなるのですが、どうやらアニメの描写は原作で書かれているエピソード順にはなっていないのではないかということがわかります。

どうやら作品世界内での時系列が異なっているわけではなさそうなので、シリーズ構成・脚本の判断としてひたすら蜘蛛子さん主観のストーリーを続けるというのを避けて、人間社会の様子を描くパートを挟むようにしているんだろうと思います。

たぶん蜘蛛子さんのレベル上げが延々と続いても視聴者が飽きるだろうという判断がされていると考えますが、個人的にはこのシリーズ構成を支持します。エピソード順序でミスリードを誘ったり、それが後でミスリードされていたことに気づいたりということで単調になりがちなストーリーをアニメ作品として楽しませようという意図を感じます。

それほど世間での評判は良くもないようですけど、私はそれなりに楽しく観られていたので後半クールに入っても視聴継続しているという状況です。

ただ、みんなこれを楽しめるのかというとそこはけっこう疑問です。ということで強く他人に視聴をお勧めするということはしません(笑)。

2021.7.5追記:
ギリギリの作画を続けながら最終回まで持ち堪えるかと思いきや、まさかの最終回だけ落としての放送延期。第24話の放送のはずが第23話の再放送となりましたが、無事BS11で最終回が放送されて無事に観終わることができました。

私は話に飽きない工夫として「蜘蛛子さんパート」と「人間パート」がかわるがわるやってくるのを肯定的に見ていましたが、他の方のレビューやネット上での評判などを見るとわりと不評だったようですね。

上坂すみれさんがキャスティングされた魔王さまは、特に性格変化後がなかなかお茶目でキャラとして気に入りました。

2クールでの最終回として区切りとして微妙だったような気もしますが、わりと楽しく観れていたので続編がアニメとして放送されれば、きっと観ると思います。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 42
ネタバレ

えりりん908 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

蜘蛛子さん「わああーーーーーーーーーっ!!!」

悠木碧さんが、とにかくめちゃめちゃハイテンション!(笑)

エンディングのうたでも、悠木さんが、
「わああーーーーーっ!!」ってガナるの、凄いテンションです!
これはもう、他の人には絶対できないし、
発注されたってやりたくない系!
悠木さん、こういうのって独壇場です!素敵ですwwww


本編の中でも、
{netabare}逃げる逃げる!
罠張りまくる!
それでもって、
捕らえた獲物、
毒殺しまくり、
血シブキ一杯、
飛び散らかし跳ね散らかして、
獲物の肉を齧ってカジって、むさぼりまくって食べまくる!

ウニャウニャ動く8本足とか、
身体の変な水玉模様とか、
血まみれでお腹いっぱい~って満足顔とか、
キモ可愛いというより
むしろハッキリ言って、
ただただ気持ちわるい(>_<)

でも、同時に転生したクラスの子たちや先生は、
竜の子になったひとり以外、
人間として転生してるし、
ここで観るのやめちゃうと気持ち悪いだけなんで、
蜘蛛子ちゃんがレベルアップして、
オープニングに描かれているように、
人間に変わるか擬態できるようになるまでは、{/netabare}
私、頑張って観続けます!


・・・
って頑張って、最後まで観ましたけど、
{netabare}私には結局、悠木さんの演技とキャラの面白さが、
全て。
って感じでした。
人間転生者のパート、時間差トリックとか使っていて、
挑戦心はいいんだけど、お話自体が面白くなくて・・・
蜘蛛子さんパートみたいに、
みんなで「わあああっ」ってやってくれた方が、
盛り上がったんじゃないかな?
なんて、思ってしまったりして。
続きがないと中途半端すぎるけど、
続きがあっても、
観る気になるかどうか、微妙になっちゃいました。。。{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 40

scandalsho さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

どう考えても、蜘蛛パート一択で十分でしょ(笑)

悠木碧さんの「蜘蛛パート」は面白かった。
蜘蛛子さんのキャラと悠木碧さんの怪演が合わさって申し分ない。
これだけでも視聴した価値はあったと思います。

一方、「人間ルート?」は痛々しくて・・・。
テンプレキャラと中二病全開の展開。
いや、もういいですわ。
こういうの。

というわけで、☆評価は(蜘蛛パート☆5+人間パート☆1)÷2=☆3で(笑)。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 37

70.7 24 魔族でラノベ原作なアニメランキング24位
戦闘員、派遣します!(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (401)
1338人が棚に入れました
秘密結社キサラギ。今や地球上の誰もが知る大企業は、自ら悪の組織と名乗ってさまざまな悪事に手を染め、ヒーローたちを打ち倒し、ついに世界征服を成し遂げようとしていた。しかし、世界を手に入れれば大勢の戦闘員たちは不要になってしまう。このリストラ問題を解決すべく、キサラギの最高幹部たちは新たな侵略先として宇宙に狙いを定める。そして地球によく似た環境の惑星へ、「戦闘員六号」と美少女型アンドロイドの「キサラギ=アリス」を派遣するが、現地の人々は“魔王軍"の侵略を受けていて――。

声優・キャラクター
白井悠介、富田美憂、菊池紗矢香、村上奈津実、髙橋ミナミ
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

好き者のコンピテンシー

暁なつめ氏の原作は未読


この御方は作品によって、大きく作風が変わらないため良くも悪くも想像しやすい。アニメ化は『このすば』『けものみち』に続いてってことになるのかしら?

・♂の異世界転生
・主人公♂が性的欲望に忠実
・ハーレムでわりと♀がひどい目に合う

○○のほうが優れている云々は置いといて、原作者の手癖みたいな会話の間やテンポ、そして交わされる会話の内容はやはりこの人とわかりますし、原作の良さ(読んでないけど)を踏襲するようスタッフが腐心したのだろうとは思います。 

どうやら地球から転送された(らしい)主人公の過去話はカットされてます。物語の進行に支障はございません。その戦闘員六号(CV白井悠介)が主人公です。Youtubeでたまにお見かけしていたしらいむさんの作品まともに観るのはこれが初。
世界征服を企む大企業「キサラギ」の従業員がとある星に転送されてのすったもんだです。ハーレム構成メンバーは以下

■6号のチーム:日々寝食を共にしてる
 キサラギ=アリス(CV富田美憂) アンドロイド/低体温ツッコミ役
 スノウ(CV菊池紗矢香) 近衛騎士団隊長/剣持ってる人
 ロゼ(CV村上奈津実) 戦闘用キメラ/大食の人
 グリム(CV髙橋ミナミ) 大司教/車椅子で呪う人

■キサラギ:上司に相当
 アスタロト(CV渡部紗弓) 氷結の人/チョロイン
 ベリアル(CV日高里菜) 業火の人/印象にない
 リリス(CV石原夏織) 科学者/人気投票の際バイデンしてたね

■グレイス王国:転送先のウォッチ対象其の一
 ティリス(CV前田佳織里) 王女/腹黒サディスティック

■魔王軍:転送先のウォッチ対象其の二
 ハイネ(CV瀬戸麻沙美) 魔王軍四天王の片割れ/たぶんドM
 ラッセル(CV伊藤美来) 魔王軍四天王の片割れ/うーん…美少年枠!?

チームメンバーとの日常劇をベースにその他愉快な仲間たちと組んずほぐれつします。多彩なので退屈はしません。完走への吸引力になりました。ハーレムの話はここまで。それこそハーレム+αの部分、“暁節”といえる会話劇が付加価値となります。
あらすじの通りで一言で言うとこのすば的サラリーマンのお話です。意外と実社会で使えるかもしれない!って視点で観るとより楽しめるかもしれません。



※余談

■コンピテンシー(有能社員の行動特性)

 「悪行ポイントが加算されました」

パワーワードです(笑) 
悪いことやると評価されインセンティブが溜まる明快な仕組み。営業なら売上いくらとか、人事採用なら採用者何名とか、工場なら生産量とか、開発なら納期遵守/安定品質とか、なにをもとに評価するかって指標がありますよね。

業種:商社?人材派遣業?
理念:世界をわが手に!
職種:戦闘員

他にも挙げれば細かくいろいろ出てくるでしょうが、従業員の行動規範があって、上司と1on1して目標設定したり、雇用契約にインセンティブ詳細があるのかもしれません。

それに沿って主人公は行動しているわけで、アニメの中で繰り広げられてる下衆なあれやこれやもそれが職務内容となってるのならしょうがないよね、普通よね、と考えてしまうのは骨の髄までサラリーマンだからかもしれません。
{netabare}あわよくばキサラギ社の新卒面接で志望動機を聞いてみたいものです。大喜利楽しそう…{/netabare}



視聴時期:2021年4月~2021年6月 リアタイ

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2021.06.30 初稿
2022.05.24 修正

投稿 : 2024/06/08
♥ : 48

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

下品な主人公を軽蔑しつつも共感してしまう男心の弱さを突いた作品

この物語の原作は、「この素晴らしい世界に祝福を!」の著者である暁なつめさんが作家デビューする前に「小説家になろう」に投稿されていた小説です。
つまり「この素晴らしい世界に祝福を!」よりも前に書かれていたようです。
だから内容は、あのアニメと同じく、下ネタたっぷりのお笑いアニメです。


このアニメもまた、下品な主人公を軽蔑しつつ、ダラダラと結局最後まで見てしまいました。

著者の暁なつめさんは、いやらしいほどに男心の弱点をしっかりと突いてきます。
健全な男であれば誰でも下ネタが大好きであり、まるで麻薬のようについつい下ネタ話を知りたくなります。
こんな下品なアニメを見ている自分を”情けない”と思いつつ、男の本能には勝てずに、ついダラダラと見てしまう自分がむなしい…。
皆さんもそうですよね。(^_^;)


物語の内容は…、語る迄もありません。
暁なつめさん原作のアニメには、物語の内容などどうでも良いのです。
愉快な仲間が集まって下品なことを笑いながら楽しくやっていればそれでいいのです。


悪行ポイントを積み重ねることで自動車や武器が手に入るのであれば、私も主人公と同じことをしたい。
でも実際にそれを行ったら間違いなく警察に捕まってしまいますね。
女性のパ〇ツをいきなり脱がしてパンチ一発で許してもらえるほど世の中は甘くありませんので…。
それと、どんなに酔っていても先輩や上司の頭に「ちょんまげ」はしないでくださいね。その瞬間に人生が終わるかもしれませんので…。
視聴者の皆さんは注意してくださいね(*^_^*)

最後に私はアンドロイドのアリスが大好きです。(^_^)
外見は幼い美少女ですが、口調は大人びており、辛辣な言葉で主人公をいたぶっているところがたまりません。
そして主人公が意識不明で入院中に下の世話をしてくれた意外な優しさが嬉しいです。
貴方は意識不明の友達の排せつ物の処理を3日間することができますか?

投稿 : 2024/06/08
♥ : 44

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

何だ、これってやっぱりSFなんじゃん…。

原作は読んでないけど、最終話最後の1カットの夜空でサラっと大きなネタを分かりやすくぶち込んできましたね!



……って、いきなり最終話を観てない人には意味不明な話で始めてすみません。一応ストーリーとしては、悪の秘密結社キサラギが世界征服を目前にして、征服後の組織維持のために宇宙の彼方に見つけた居住可能惑星を新たな征服地と定め、そこに組織古参の戦闘員六号と高性能美少女型アンドロイドであるアリスを先兵として派遣するというお話ですね。

侵略を目指した惑星には人間そっくりの知的生命体の他、魔族と呼ばれる存在がいて、自分たちが持ち込んだ科学技術とは別の「魔法」が存在するといった感じになっています。別の惑星上にある文明社会という意味では「異世界」ではありますが、人間や物が技術によって転送できている時点でいわゆる「異世界ファンタジー」ではありません。
(意思疎通も謎の能力ではなく翻訳装置的な物によってなされています。)

六号やアリス、そして二人が拠点とすることになったグレイス王国の王女ティリスなど人間的な外見の方が腹黒なキャラが多く、敵味方問わず「人外」キャラの方が純真な性格設定になっているのが特徴的です。

基本ゲスかったり腹黒だったりするキャラたちが時折見せる「悪に徹しきれない」ところや、逆に基本純真なロゼやハイネのようなキャラが欲望に正直すぎるあまり時々腹黒い連中をやり込めたりするドタバタ劇を楽しんでいた感じで、軽く流して観るような作品ですが、文物に関して軽い考察要素を入れることで設定に関して想いを巡らせる感じでもあります。

気付くと面白かったり気になったりする小ネタはちょくちょくあるので、そういうのを追いかけるのが好きな人には案外お勧めできる作品かもしれません。しかしニッチな需要とも言えるので、そんなに人気は出ないような気もします。

あと、ある意味古典的なアリスのツンデレはけっこうカワイイと思いました。

余談その1: 次回予告でキサラギ女三幹部が喋ってる内容に、案外情報量が多かった気もするしたいしたことなかったような気もします。とりあえずリリス様は非道い奴です(笑)。

余談その2: OP主題歌「No.6」のラテンっぽいアレンジが意外とハマります。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 40

70.7 25 魔族でラノベ原作なアニメランキング25位
スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (342)
1295人が棚に入れました
ごく普通のOL・相沢梓は働き過ぎが原因で過労死し、不老不死の魔女アズサとして異世界に転生した。前世での反省から、辺境の高原でのんびりスローライフを始めた彼女。スライムを倒して小銭を稼ぎ、魔女らしく薬を作って麓の村のお世話をする。あとはとくに何もしない。そんな暮らしを続けるうち彼女は「高原の魔女さま」と親しまれるようになっていた――。ところが300年後。スライムを倒し続けた経験値で、いつの間にやらレベル99=世界最強となってしまっていたアズサ。その噂は広まり、腕に自信のある冒険者はもちろん、決闘を挑んでくるドラゴン娘や、アズサを母と呼ぶ謎のモンスター娘まで押し掛けて来るようになってしまい――!?

声優・キャラクター
悠木碧、本渡楓、千本木彩花、田中美海、原田彩楓、沼倉愛美、和氣あず未、杉山里穂、田村ゆかり

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

昭和のホームドラマもしくはシリアスなしのUQ HOLDER(ただし男はいません)

イメージされるのは『寺内貫太郎一家』とかそういう奴?
(↑古すぎてメインのあにこれ会員は誰も知らない(笑)。)

高原の魔女アズサのファミリーと、その友人・知人によるホームコメディー的なストーリーです。

設定やキャラの把握に冒頭2~3話使った後は、ひたすら「あってもなくてもいいような話」をダラダラと連ねていくスタイル。もちろん基本的に各話完結で前後編は1回だけでしたか? 伏線とかも難しく考える要素がありません。

シリーズ通じてのちゃんとしたストーリーみたいなのは特にないんですが、単話でのメリハリという点では高得点を付けて良い作品だと思います。毎回ぼーっと観てて、めっちゃ笑って、いつの間にか終わる(笑)。

以前の回のゲストキャラが再度出てくることもありますが、そのキャラが出てくる回を見損ねていたからといって特にストーリーがわからなくなるといったようなこともない平坦な異世界日常系アニメとなっています。

メインキャラは不老不死もしくは長寿というのも、本作の特徴になっていますね。見かけ通りの年齢ではないキャラばっかり。


アズサは無敵だけど身の回りの平穏維持にしかその能力を発揮することはなく、たぶんファミリーの財力もおよそ個人レベルではあるはずもなく、地元の伝統的なはずのお祭りよりもアズサは長生きしているといった、ある意味アホに徹したようなお話ですけど原作者の森田季節先生は京大卒でいらっしゃるらしいですよ。

近所のおっちゃんのちょっと盛った小話レベルでも、頭のええ人の手にかかるとめっちゃおもろいんですわ…。

しかもたぶんアニメ制作スタッフも、そういう話とキッチリ割り切って真面目にコメディ作品として作ってるんでしょうね。


余談: このアニメには「エフェクトボイス: 中村 桜」という謎のキャスティングがあります。特にコミカルな描写においてSE(効果音)を声優が演じる場面があるのですが、これが実に良い仕事をしているんですね!

ある意味、このアニメのストロングポイントといえるかもしれません。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 35

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

異世界転生主人公最強系アットホームコメディ?

現先未読。最終話まで視聴。

初めに言っておきます。
こういう、頭を空っぽにして気楽に見れるコメディ、最近大好物なんですよね。
という訳で、とりあえずお気に入りの棚行きなんですけど、万人にお勧めかというと???

好みは分かれちゃうだろうけど、最強魔女のスローライフ。
私は大好物です(笑)。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 28

遊微々 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ドラゴン倒して数ヶ月、知らないうちに好感度MAXになってました

テンプレ異世界転生系作品。
過労死した元現代人がチート能力携えて異世界転生、近所のスライムとりあえずシバく生活してたら俺TUEEE状態になり、寄ってくるハプニング解決してたらハーレム形成してましたー、という通常であれば反吐しか出ないようなあらすじなんですが、女性主人公でこれをやっているというのが今作の妙。
他の主要キャラも軒並み女性ばかりで、早い話が異世界転生モノの皮を被ったきらら系。・・・要は可愛い女の子にひたすら萌えとけばいい脳死で見れる作品ということですね!!!

ということで、最早百合豚まで堕ちた私にとってはほぼご馳走みたいなアニメでした。ストーリーなんざあってないようなもの、キャラクター可愛いしとけばよいのです。ライカ可愛いよライカ。

まあ一応家族の在り方だったり生き方との向き合い方だったりと人生訓のようなテーマがないわけではないですが、そんなこと考える時間あるならファルファとシャルシャを愛でておけ。
もうハーレムしたい異世界転生系は全部この方向にしようぜ!!

中村桜さんが担当しているSE聞いて「うろZERO」が真っ先に思いつく私は多分変人。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 27
12
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