魔女おすすめアニメランキング 82

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75.0 1 魔女アニメランキング1位
終末のイゼッタ(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (799)
3922人が棚に入れました
西暦1939年、帝国主義国家ゲルマニア帝国は突如隣国に侵攻を開始した。その戦火は一気に欧州全域へと拡がり、時代は大戦の渦に巻き込まれていく。そして1940年、ゲルマニアはその矛先を美しい水と緑に恵まれたアルプスの小国エイルシュタット公国に向けようとしていた。

声優・キャラクター
茜屋日海夏、早見沙織、内田彩、東山奈央、花澤香菜、諏訪部順一、高橋広樹、花江夏樹、KENN、細谷佳正、遊佐浩二、置鮎龍太郎、間島淳司、平川大輔、森川智之、山寺宏一
ネタバレ

東アジア親日武装戦線 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

愛が恐れているのは、愛の破滅よりも、むしろ、愛の変化である。終末に咲き乱れる美しき死生観にこそ我々は魅了されるはずだった。

■Staff
{netabare}監督:藤森雅也(代表作品:トライブクルクル)
脚本・構成:吉野弘幸(代表作品:マクロスF、ソ・ラ・ノ・ヲ・ト、マギ他)
キャラクターデザイン:BUNBUN(原案)、山下祐
アニメ制作:亜細亜堂{/netabare}

■Cast
{netabare}イゼッタ:茜屋日海夏
フィーネ:早見沙織
ビアンカ:内田彩
ロッテ:東山奈央
エルヴィラ:花澤香菜
ジーク:高橋広樹
ハンス:KENN
トビアス:間島淳司
ヘルマン:置鮎龍太郎
ベルクマン:諏訪部順一
リッケルト:花江夏樹
バスラー:細谷佳正
オットー:山寺宏一
他{/netabare}

グロス請のイメージが強い亜細亜堂制作のWW2を背景とした「魔法+ミリタリー+美少女」のオリジナル作品です。

(設定関係)
軍事関係の設定考証は戦車雑誌で有名な月刊PANZERがクレジットされていましたので、まず間違いないでしょう。
本作の軍事設定詳細は下記の雑誌で特集されています。
興味のある方は御覧になるといいでしょう。
なお、同誌の記事はまとめサイトへも転載されているようです。
『PANZER 2016年11月号/PANZER Nov.2016』

12月22日最終稿
12月22日文字数オーバーの為更に6話、7話メモも削除編集
【総評】
{netabare}美学なき物語は道標を失い、WW2の世界観を使い熟すことなく軽薄なストーリーとなった残念作品。期待倒れでした。
※本作は期待が大きかったばかりに、リアルタイムでの感想で長文が多かったゆえレビュー文字数がとうとうオーバーとなりました。
本来は残したいのですが、遺憾ながら個人的に盛り上がっていた6話までの感想を削除いたします。{/netabare}
(1)作画
{netabare}秀逸な3DCGによる、兵器の精密描写と圧倒的な迫力は認めざるを得ません。
しかし、空母ドラッヘンフェルスを2Dとしたことから、3Dとの繋ぎに違和感を感じてしまったことは少々残念です。
それと、ゲール軍の鉄兜シュタールヘルムの作画はいただけません。
側面の折り込みが分からず、ノペーとした感じとなっていることと、光沢感が表現されていない点が残念です、仕上げがべた塗りではいけません。
8、9話で一部、キャラの崩れもありましたけど、難易度が高い戦闘描写の高クオリティを維持していたことは、評価に値しますし、ミリオタ視点からも十二分に納得がいくものです。{/netabare}
(2)声優
{netabare}声優さんは熱演されていました。概ね満足です。
特に、フィーネ役の早見さん、ゾフィー役の雨宮さんの演技は頭一つ突き抜けていました。
しかし、肝心のイゼッタ役の茜屋さんの感情表現には課題が残りました。
イゼッタは設定そのものにも問題があるので、声優さんが役に成りきるに当たり感情移入へのネックとなっていたのかもしれません。{/netabare}
(3)キャラ
{netabare}ここでは、各キャラの私見を交え物語を振り返ります。
各話でも記述をしている通り、主人公イゼッタの設定が致命的にチープなので、評価は辛めになります。
本作はイゼッタとフィーネに共感が出来ないと、物語として楽しむことは出来ません。
私は10話まで終始イゼッタへはイラつきました。
その理由は各話で述べている通りですので、イゼッタについてはここでは省略します。

次に準主役のフィーネです。
大公の崩御で指導者の地位につきましたが、指導者というものは私情より先に国家、国民がが優先されるものです。
しかし、フィーネの公私混同は国家指導者となっても改るところがなく、私が懸念したようにイゼッタとの友情を超越した愛情関係(以後、百合と表記)が本作のストーリーを歪めてしまったと思います。
百合路線で行くのなら、そう割り切ったキャラ設定や現実を揶揄しないようにファンタジックな世界観の設定が必要です。
いくら国名を架空設定としても、ゲールはドイツ、アトランタは米国、ブリタニアは英国、テルミドールはフランスとWW2の当事国であり実在する国家がモデルとなっているのは一目瞭然。
事実として少なく見積もっても全世界で5千万人以上の死傷者を出したWW2のリアル史実を世界観とした場合、巫山戯た百合とフィーネの愛情ゆえにイゼッタの歪んだ大義との取り合わせは、アニメのみならず文芸作品にも精通し目が肥えている層には当然不評乃至顰蹙を買う取り合わせです。
本作の場合、大義を貫く凛とした君主のフィーネを設定し、その姿に魅せられたイゼッタの成長物語と合わせ、祖母の言い付けを破るだけの信念をイゼッタが自らの意思で構築し、自発的にエイルへの愛国心や忠誠心を抱くに至ったのであれば自然なストーリーでした。
または、大公を崩御をさせず、責任の軽い王女のままの方がよりフィーネらしい役所となり、世間知らずの王女の戯言としてなら、多少の百合展開には目を瞑る事も出来ました。
イゼッタの設定と合わせ、フィーネの設定も稚拙であったことが、本作を救いようがないB級アニメにしてしまったことを、監督の藤森氏、脚本構成の吉野は特に反省をして頂きたいと思います。

ゲール側のキャラを必要以上に邪悪に設定したのもいけません。
設定の都合で、邪悪に描くのはゲールの指導者皇帝オットーだけで十分であり、SSを登場させ、そのキャラでもゲールの邪悪さを強調し、他国のキャラは真っ当に描くことで、相対的にゲールへの敵愾心を煽る手法は、ハリウッド製B級映画と同じ手法で感心いたしません。
戦争というものは、開戦動機の如何に関係なく、ゲールに限らずも交戦国全てを狂気にします。

オットーのモデルは紛れもなくヒトラーですけど、それを皇帝としたことで、特に海外ではヴィルヘルム2世とも解釈できる誤ったメッセージにもなっています。
そも、ゲールを帝政設定にした理由は何だったのでしょう?
帝政であれば、近隣諸国の王家には養子や婚姻で血縁親族が必ずいます。
野望だけで他の王制国家への侵略などは起こせません。
WW1までは欧州王室会議が欧州の安全保障に大きな役割を果たしていた歴史を研究すべきですし、ゲールの隣国であり、同じ言語圏(ドイツ語)であり、かつ、王室があるエイルと王室間の繋がりがないとする方が不自然です。
制作側は欧州王室のことを何も理解をしていないようなので、野望を抱いた軍事大国が小国を侵略する程度の稚拙さで、本作のような設定を考えたのでしょうけれど、その図式を成立させるのであれば、ゲールは11月革命を経た後の共和国として設定し、史実の通りオットーはVerfassung(全権委任法体制)を達成した擬似皇帝"Führer"とすべきです。

さて、ゲール側の人物描写ですが、不足や矛盾はありますけれど、ベルクマン、リッケルト、バスラーを掘り下げていたことは評価いたします。

リッケルトは貴族の家庭でなに不自由なく素直に育てられた国家エリートであり、ウブで女(の恐ろしさ)もよく知らない真面目な人物であり、本来汚れ役の特務に向いている資質ではないでしょう。
貴族の威光に依らず、自らの実力で国家に貢献すべく志願してエールに潜伏した折、あろうことか、エールの近衛指揮官ビアンカに一目惚れをしてしまいました。
この安直な設定を批判する向きもありますけど、私はビアンカとの恋は、無自覚で意図しないハニートラップだったのかとも思い、自分を納得させて、このエピソードを流しました。
総じてサブキャラの掘り下げが少ない中で、リッケルトとビビンカ双方を描きキャラを立てたこのエピソードに一定の評価をします。

最終回でバスラーがベルクマンの言い分に対し怒りに任せてワルサーの引き鉄を引きましたけど、バスラーはベルクマンの自己中心主義をどう思ったのでしょうね。
情けなくなってトドメを刺さなかったというところでしょうか。
戦局が極度に悪化したなか、バスラーがBf109で飛び立つシーンがありますけど、超展開戦史でV1、V2まで登場したのですから、ミリオタサービスも込めてMe262で彼に花を持たせても良かったのではないでしょうか。

ベルクマンに関しては「最終回」メモに記述をいたしましたので省略します。

エイルの近衛兵であるビアンカ、ルイーゼ、アデーレ、クリスタですけど、近衛部隊が全て女性編成というのは非現実的であり、かつ、この中でキャラが立ったのは、リッケルトととの束の間の恋と悲劇的な結末を描いたビアンカ程度で、他のキャラは百合要員にしか思えないような過大設定です。
近衛という大風呂敷よりも、シークレットサービスや、SPのようなフィーネの護衛官程度で設定べきだったでしょう。
それであれば、女性だけの設定でも不自然ではありません。

エルヴィラ・フリードマンですけど、折角花澤さんを起用しながら後半は殆ど空気となっていました。
フィーネが指導者としての自覚が足りない部分をエルヴィラがフォローするなり、フィーネが国政を顧みず百合を満喫できる為の環境要員として、活用すべきだったと思います。

ジークハルト・ミュラー、白き魔女ゾフィーを死に追いやった家系の末裔。
最後はイゼッタの秘密を守る為に射殺した自国の兵士ヨナスと出合い頭のゲール兵が脳裏で重なり、油断した隙に射殺されますけど、ゾフィーに対して責任を取ったとも思えます。
国に殉じた彼の最後と国を裏切りなお生き延びているベルクマンの運命と対照的で、好印象を抱いたキャラの一人です。{/netabare}
(4)音楽
OP曲『cross the line』、ED曲『光ある場所へ』とも良曲です。
私事ですけどDLします。
{netabare}『エイルシュタット国歌』は疑問ですけど、『魔笛』他劇中曲はハイセンスです。
しかし、曲のセンスに物語が追いついていないのが残念です。
でき得れば『ゲール国歌』を原曲『皇帝讃歌』(ハイドン作曲)で聴きたかったものです。{/netabare}
(5)物語
{netabare}「終末」には様々な意味、解釈があるようですけど、本作の舞台ドイツ語圏から考えると、とってつけたようなこじつけかもしれません。
ストーリーから考えて素直にドイツ語タイトルの「最後の魔女イゼッタ」が本作のタイトルとして相応しかったと思います。
内容ですけど、百合と魔法と戦争群像の三兎を追った結果、物語の焦点がばらけて全てが中途半端に終わった感は否めません。
戦略でもそうですけど、焦点の拡散は各個撃破され敗北の道を歩みます。
妙に現実的な設定と百合を含めたファンタジーの接合が悪く、現実とファンタジーの振幅の激しさに多くの視聴者がついて行けなかったという印象です。
視聴者は雑多な福袋よりも一点豪華を求める傾向にありますので、このシナリオの失敗は如何ともしがたいでしょう。
また、1クールの尺であれば、WW2ではなく架空の地域紛争程度のコンパクトな世界観にするべきだったのではと思います。
なお、制作スタッフ(主として監督、脚本、設定制作)は当時の政治や世相の深淵を咀嚼せず、戦史中心でストーリーの時系列を組み立てています。
したがって、本作からは政治的なメッセージは得られません。
本作の詳細な問題点は各話メモに記述をしていますので、ここでは俯瞰的な意見のみとします。

物語本筋だけでしたら「2」が最大限の評価ですけど、本作は本筋以外に圧巻な3DCG戦闘シーンなど傍系の見所がありますので、下記のように項目を細分して評価をしています。
《物語評価の内訳》
・軍事考証4.5(史実に対し、兵器、軍装、軍事付属物のレイアウト設計、描写など主としてハード部分)
・戦史考証3.5(史実に対し、作戦のフローチャート、作戦の時系列的整合性、作戦の背景など主としてソフト部分)
・政治考証1.5(史実に対し、軍事作戦以外の政治、外交、インテリジェンスの設定など)
・物語の基軸2.0(物語独自の設定における脚本・シリーズ構成)
・演出、効果4.0
・Ave.3.1≒3.0{/netabare}
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【考察】「ドイツの核兵器について」
もう、本作のレビューを書く機会はありませんので、各話メモで未稿でした「ドイツの核兵器について」に触れたいと思います。※長文なので畳みます。
{netabare}現在、先端科学の中心地は米国ですけど、戦前、先端科学の中心はドイツでした。
これは、自然科学部門のノーベル賞受賞者を御覧頂いても、お分かりを頂けるかと思います。
ドイツの科学研究は19世紀後半に設立された「帝国物理工学研究所」から「カイザー・ヴィルヘルム研究所」、現在は「マックス・プランク物理学研究所」(現在は研究項目ごとに分立している)と変遷をしていますけど、国家を挙げて科学技術の育成に取り組んできた古い歴史があります。
なお、我が国の「理化学研究所(理研)」と「カイザー・ヴィルヘルム研究所」の設立はほぼ同時期で、後身の「マックス・プランク研究所」と研究連携協定を結んでいます。
特に、戦前期の「カイザー・ヴィルヘルム物理学研究所」の所長にはM.スブランク(前期量子論の父)、A.アインシュタイン(相対論)、F.ハーバー(毒ガス化学兵器の父)、W.ハイゼンベルク(量子力学)など全てノーベル賞受賞者である、そうそうたるメンバーが就任しており、量子論を確立したN.ボーアなどドイツ人外の欧米の一流科学者の多くが本研究所で研究に携わるなど、世界最高の研究機関でした。
当時、戦前ドイツの科学技術はナチス時代で突然開花したものではなく、19世紀から国家を挙げて積み上げてきた成果です。

さて、ドイツにおいて核兵器の開発はどういう状況だったのでしょうか。
まず、核兵器には核分裂エネルギーを利用した「原子爆弾」(*1)と、熱核反応エネルギーを利用した「水素爆弾」(*2)があります。
※1核爆発の爆風には「マッハステム衝撃波」という特性があるが、これは原爆の放射熱で周囲の空気がプラズマ化し生じるもの。
『オカルティックナイン』11話でアヴェリーヌ(稜歌)は電磁波を用いたプラズマ爆発によるマッハステムを暗示しているものと思われる。
※2中性子爆弾は水爆に含まれる。
核分裂エネルギーを効率よく取り出す為には「連鎖核分裂反応」を生じさせる技術が必要です。
「連鎖核分裂」は「原発」でも用いられており、ゆっくりと反応させる制御をしているのが「原発」、制御せず一気に連鎖核分裂をさせるのが「原爆」です。
「核分裂」により、膨大なエネルギーが放出されることは「特殊相対論」で既に示されております。
世界初の核分裂実験は「カイザー・ヴィルヘルム研究所」でO.ハーンにより濃縮ウランを用いて成功しました。
(原爆に必要な「連鎖核分裂反応」は後のマンハッタン計画で成功します。)
O.ハーンによる実験成功の事実が、「カイザー・ヴィルヘルム研究所」の実力を知り尽くしているアインシュタイン他米国亡命科学者の顎を外したのは、理学者の立場では容易に想像できますし、ナチスによる原爆開発の現実的な脅威と危機感から、ルーズベルトへの原爆開発の提言へと繋がります。
実際、アインシュタイン達の懸念通りドイツにおける核兵器開発は1939年「カイザー・ヴィルヘルム研究所」が中心となって開発に着手、プロジェクトのリーダーは戦中の所長であったハイゼンベルクが就任し、ハイゼンベルクはヒトラーの腹心で後の軍需大臣となるシュペーアに条件が整えば2年以内に兵器化可能と回答します。
しかし、種々陰謀論めいた怪しげな話も存在しますけど、技術的な可能性はあったものの、結果的には以下の理由で完成には至っていません。

1.ユダヤ人の大量追放と科学者の戦時召集で原爆開発に必要な科学者が手薄であったことから計画に遅延が生じた。

2.原爆開発方針を巡り、高濃縮ウランか天然ウランかで意見が割れ、結局、膨大なエネルギーを消費するU235の純度を高める高濃縮は取りやめ、ハイゼンベルクの重水炉案に則り天然ウランを用いることとなり、その為にドイツ国内では製造をされていない重水の確保が急務になった。
しかし、当のハイゼンベルクはこの決定で、兵器化にはウラン濃縮が必要で、重水炉は発電施設として考案したものであり、天然ウランでは小型化し、兵器としての原爆の実用化は困難と判断している。
※重水炉と旧共産圏で使用された黒鉛炉の燃料は天然ウランをそのまま用い、現代の原発の主流である軽水炉は高濃縮ウランを用いる。
なお、当時、高濃縮ウランの製造には膨大なコストがかかることを考えれば、天然ウランの使用もあながち非現実的とは言えない。
※天然ウランの成分の殆どは核分裂を起こさないU238で、核分裂を起こす同位体U235は天然ウランの中に僅か0.7%程度しか存在しない。
また、当時、天然ウランから核分裂物質のU235を抽出する最も効率が良い方法はサイクロトロン技術を応用したローレンツ力を利用する「電磁濃縮法(Y12P)」、ついで手間がかかる「ガス拡散法(K25P)」が主流だったがどちらも膨大な電力消費が課題であった。
マンハッタン計画ではウラン濃縮の為に専用発電所まで建設をしており、潤沢な資金に恵まれた米国以外は選択出来ない方式だろう。
我が国では、理研が「ガス拡散法」、京大が「遠心分離法」でウランの濃縮を試みているが成果が出る前に終戦となる。

3.英国でもドイツの核開発を知るところとなり、原爆の研究に着手をしているが、ドイツが重水を求める理由に二通りの解釈を持っていた。
※原爆の性能向上(小型化)と水爆の可能性
どちらも英国にとっては破滅的な脅威であり、重水製造プラントがあったノルウェーの工場を攻撃し、更に重水を積んだ運搬船を攻撃して沈めドイツ核開発の息の根を止めている。
なお、重水プラントの確保はドイツがノルウェーを占領した大きな理由でもある。

4.ヒトラーは原子物理学をユダヤの科学として忌避しており、原爆開発へは予算や人員などの政治的な支援が行われなかったこと。
結局、軍需大臣シュペーアは1944年2月、原爆は本戦争には間に合わないと判断し正式に開発を中止する。

5.ヒトラー、シュペーアの会談録でヒトラーは核開発について、ハイゼンベルクチーム以外にも研究を指示していると述べている。
これは国防軍のE.シューマングチームのことであるが、この詳細はシュペアーやハイゼンベルクにも知らされていなかった。
E.シューマングの研究については現在もなお不明な点が多く、物証もなく陰謀論的な憶測も多いが、特に以下の二点が注目されている。
★広島に投下された原爆と同様「ガンバレル型起爆装置の開発」
(マンハッタン計画では現代の原爆に採用されているプルトニウム爆縮型起爆装置の開発が主軸であり、世界初の原爆実験も爆縮型で、ガンバレル型起爆装置について米国は一切非公表としている。)
★重水素を用いた水爆理論構築。ただし、水爆を起爆する為には原爆級の膨大なエネルギーが必要であり、原爆の開発を断念したドイツでの完成は不可能。
なお、戦争末期、我が国に向かって出航した潜水艦U-234号は、ウラン鉱石の他「ガンバレル型起爆装置」の設計図も搭載されていたとする証言もあるが証拠はない。
なお、U-234号は大西洋上で米海軍に降伏したが、その際乗艦していた日本海軍士官2名は自決している。{/netabare}
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※第1話から第7話までのメモは文字数制限の為削除。

第8話メモ
{netabare}各論
今回は軍事考証の必要はないので物語のみ。
吉野氏はソラノオト気分で脚本を書いているのか、戦時と平日の区別すらついていないようだ。
それにしても、戦時下の防諜対策とはどういうものかがマトモに考証がなされていない酷い回だなコリャ。
古城→重要機密施設の警備体制にしては甘過ぎるし、近衛兵が女性だけという設定も含めて非現実的。
非現実的に加え、ゲールの特務リッケルトをビアンカ達が偶然に拾い、伏線なしで痴情展開を設定してカタルシスを押しつけるご都合主義にはいい加減辟易する。

まぁ現実と非現実のギャップはあってもいいが、その折り合いのつけ方が子供騙しで既に物語のチープ化は避けられない状況と思う。
この物語の課題点は5話、6話でも散々指摘をしたし、改善の意欲も感じられないので言葉を費やすだけ無駄だろう。

アトランタが都度登場しているが、この国が欧州情勢に関与する動機が描かれていないのは致命的なミスだ。
つまり、アトランタがゲールとエイル両国を排除する「国益」は脅威の排除などという上辺なものではないだろうし、また、その程度で軍を動員出来るほど史実の米国事情は単純ではない。

米国の正義は常に攻撃された被害者の事実から始まるのがお約束。
現に史実では被害者になるように我が国だけではなく、ドイツに対しても策謀していただろう。
なぜ、そうまでして欧州情勢に介入したいのか。
史実を追い、アトランタのドロドロとした野心を見せないと視聴者をジンテーゼに誘導出来ないだろう。
ストーリー構成に参加している戦争屋にとって史実の米英同盟関係は空気のように感じているのか、設定そのものすら考えていないかもだな。

ドイツのポーランド侵攻から大西洋憲章締結に至るまでの両国の外交史を全く調べていないのが見え透いているし、戦史には詳しくても背景の歴史に音痴だと本作のように薄っぺらい脚本になる。{/netabare}

第9話、第10話一括メモ
諸般の都合により第9話のレビュー時期を逃したので一括します。
{netabare}しかし、この作品のレビュー少々書き難くなった。
{netabare}理由は余りの物語の陳腐さに我慢しきれず7話視聴後に制作会社ヘメールを入れた訳です。
他にも似たような意見があったのか、誠意のある回答を頂いた。
端的に言えば「まあ観ていて下さい。期待は裏切りません。」とのこと。
なお、今後のネタバレについては一切返信には含まれていない。{/netabare}
いや、確かに9話でマトモな流れになったが、尺も詰まった段階では少々遅きに逸した感もする。

さて、本作を視聴して戦争を感じさせないとの意見もあるようだが、想像力を欠いているのではないか?
本作を好む層は概ね実写戦争映画や実戦記録フィルムを鑑賞している層も多いと思う。
イゼッタやゾフィーのチート能力で多くのゲール兵やロンデリアン(ロンドン)市民が死んでいることを黙殺出来るとは、平和ボケな我が国の一端を窺わせ、とても憂鬱な気分だ。
一度、実戦の記録フィルムでも鑑賞してみたらよかろう。

本作では『魔法少女育成計画』のように生々しく凄惨な殺人描写がされていないだけで、実質的に多くの戦死者が出ているし、実写記録フィルムと重ね合わせれば死者累々の悲惨な状況は想像出来る。
東京空襲やサイパン、硫黄島、沖縄の玉砕戦、ドレスデンやロンドン空襲などの実写記録フィルムをしっかり鑑賞するのがよかろうが、グロいから見たくないとか言いそうだな。
しかし、それが戦争というものの現実なのだ。

戦争に対して背を向けてきた教育の歪みも問題だが、死体が少ない戦争アニメだから見易いなどと宣えているから、今般、尖閣のみならず、九州でも我が国の領海に堂々と浸入してくるシナの脅威など微塵とも感じない有難い感覚なのだろう。
シナ空軍の挑発で沖縄上空のスクランブルも異常事態だし、命を削りながらも国防に勤しみ我が国の平和を守っている自衛官諸氏の苦労を少しは考えてみたことがあるのだろうか。

某フィギュアアニメを無条件で讃えている層にも言えることだが、戦争が身近に来ているかもしれない現実は逃避して、戦争の悲惨さを感じさでないと本作を讃えながら、シナの良いように国土を蹂躙されてから後悔をしても遅いのだがな。

ガルパンオヤジの怒りはこの程度にして、物語はどうなのかに移ろう。
8話でその存在を暗に知らしめる伏線の通り、9話で白き魔女のクローンゾフィーが登場し、イゼッタに対し圧倒的な力量差で打ち負かす。
この種はイゼッタが魔力を地理的条件に依存していることに対し、ゾフィーは魔石を利用して地理的条件に左右されず魔力を発揮出来る設定だ。

この設定は上手く考えたと思うが、ゾフィーの存在を匂わせたり、古城への浸入目的が魔石の取得であったのも今後に向けての伏線で必要な尺だったのだな。

あと、ゾフィーがクローン技術で生まれた設定に対する批判もあるようだが、遺伝子操作によるクローン技術の思想的な始点はナチスの優生学からであり、実際に「レーベンスボルン」という交配で人為的に優れたヒトを作る実験が行われている。
ユダヤ人絶滅収容所ではその為の基地外じみた実験に囚人が利用されてもおり、その意味では可能性の範囲で荒唐無稽な設定ではないと言える。

次に、10話で登場したV1であるが、これは時系列的に無理があるだろう。
寧ろV2の方が現実的だ。
なぜならば、V2の原型であるA型ミサイルは1940年には既に発射実験が行われている。
フォンブラウンで調べてみるといいだろう。
対し、パルスジェット搭載のV1の開発はバトルオブブリテンの終了後であり、今回の設定はどう考えても可笑しいだろうな。

まぁ戦史を完全に無視をしているのなら、大戦初期でタイガーやパンサー、Me262を登場させてもいい訳だが、大戦初期の定石通りに3号、4号戦車、Bf109を登場させているし、また、本作が戦史準拠である事はPANZER誌でも述べられている。

しかし、設定に細かくイチャモンをつけても「魔女」の設定が荒唐無稽なので目を瞑っているのも必要か。
それでも、あまり無茶な設定をすると全てで陳腐になるので、止めた方がいいのだがな。

8話でも記述したが、アトランタ(米国)がたかが一駐ブリタニア大使の一言で軍の動員を図ったとするのはご都合主義もいいところだ。
アトランタは現実に攻撃されないと軍は動員しないし、ゲールのような独裁国家とは違い、この国は動員が正義となる確固たる理由が必要な国だからな。
でも今回ゲールがロンデニオン攻撃に踏み切ったことで、アトランタ軍動員の正当化を図るのだろうな。
史実では、ロンドン空襲時点でも米国は対独戦線布告はしていないのだけど。

10話の作画だが、2Dの爆発シーン、MS406の墜落爆発シーン、MS406vsBf109の3D空戦シーンは圧巻だった。
航空機と戦車、火砲の作画(3D含む)はパーフェクトなのに、空母の作画に課題を残したのは惜しまれる。

また、捕られたイゼッタ救出の為に、エイルの陸軍部隊と近衛が突撃の準備をしているところ、絶対装備数が少ないMS406が地上部隊との連絡もなく唐突に出現したのは、よくあるご都合主義に思える。

シナリオに厚みを加えるなら、突撃→撃退後退→空軍支援→再突撃の尺を取るべきだろう。
特に名機関銃MG34(WW2最高傑作機関銃MG42の前モデル)の連射で、エイル兵がなぎ倒されるシーンが見たかったが。
この、イゼッタ救出は重大局面で見せ場なのだから、もっと救出に苦労をするよう工夫をするべきだった。

陳腐な設定を残したまま、物語は進んだが、もう本作では誰もハッピーエンドは期待していないだろうし、バッドエンドをどのように迎えるのか焦点はそこだろう。
10話でも十二分に分かることだが、ゲールは帝政に置き換えたナチスそのものだ。
皇帝オットーはヒトラーの置き換えと見た方がいいな。

海外評価サイトでは現実の国家にするべきだとの意見もあったが、もろにヒトラーを出すといろいろと面倒臭いことになるし、この設定は仕方がないだろう。
それと、何故か10話では不可侵条約を反故にし史実通りヴォルガ連邦(ソ連)侵攻を目論んでいるが、局面はヴォルガ連邦との戦いで何か変化があるのかな。
ゲールはゾフィーを使いこなせるのか?不安な一面を見せる描写もあったが、史実通りの予定調和やオレタタ終了は避けて欲しい。{/netabare}
もうクールも残り少ないし、11話は相当詰め込んでくるだろうな。

第11話メモ
{netabare}うーん、どこまでも御都合主義で物語を進めるのかな。
しかし、親衛隊(SS)を登場させてゲールの邪悪なイメージを増幅させ、相対的にエイルへの同情を誘う演出は稚拙過ぎる。

10話で伏線が張られたベルクマンの失脚の理由も暗喩を含めて説明不足である。
一般に重大な国家機密を握っている人物を何かの理由でパージするのなら、国内に軟禁して行動の自由を制限するのではなかろうか?
したがって、寝返る必然性を含めて今話の展開は首を傾げたくなる内容だし、更に輪をかけて核兵器もどきとV2のセットか…

ベルクマンが寝返るにしても、これだけの超兵器を取引に使えば、エイルを降伏させる流れの方が自然だろうな。エイルから情報に見合う膨大な金と身の安全の絶対的な保証でも取らぬ限り。
常識で考えれば裏切り者は裏切った国のみならず、国を売った事実だけで保護国でも信用はされない。
場合によっては保護国側が取引の材料に使うだろうけど、安直に信用して行動の自由を許すなどエイルは子供が運営している国なのか?
ベルクマンをゲールに手渡してはならないだろう。

魔石の持つ裏の現実を突きつけてもイゼッタには全く感情移入をしない。
寧ろ、フェーネの危機に都合良く間に合わせる御都合主義には辟易してきた。
本作のキャラの誰にも感情移入が起こらないのは、ゴルゴ13ほどのシビアさは求めないが、現実とファンタジーの接合が悪い上に振幅が激しいことと、間の悪い百合描写と御都合主義の展開が余りにも多いことに尽きるな。
国家の命運を背負った会議に向かうシーンが、フィーネの緊張感ではなく百合なら誰でも呆れるぞ。

もう、子供なら喜びそうな話にまで劣化してしまったな。

イゼッタの出撃シーンは特攻に飛び立つような雰囲気だが、緊張感も悲壮感も中途半端で全く共感しないな。
イゼッタへ感情移入が起こらないのはストーリーの拙劣さもだが、茜屋さんの演技力にも問題がある。

イゼッタのおっぱいアップのカットはサービスとして捉えておこう。{/netabare}

【最終回】
{netabare}結論から述べる。
最終回も残念賞。
粗を探せば多々あるが、しかし、広げた風呂敷の回収はしっかり成就させている点は認める。
そこに至るプロセスや、設定の甘さは除き、イゼッタは平和への対価としての犠牲とさせたが、あくまで救われない形で幕を引くということは、イゼッタの死か消滅であることを意味する。
戦争という苛酷な現実を世界観に設定したのであれば、一つの使命を果たしたイゼッタの殉死こそ世界観に見合った彼女の最後だろう。
ゲールという国家の滅亡とイゼッタの命の取り引きで物語は醍醐味あるバランスは取れるのだけれど、脚本は本質的に履き違えてしまったようだ。
2期を考慮していないのだから、視聴者に平和の使者イゼッタを印象づける意味でもバッドエンドにすべきだった。

幕引きに至るまでについては、以下の各論でこの作品の課題点を指摘する。

(アトランタについての軍事考証)
アトランタにとってはゾフィーもイゼッタも「戦略兵器」として捉えていた脚本は評価するが、派兵(動員)に関してはモデルとした戦前の米国の政治、とりわけモンロー主義をもっと研究するべきだ。
アトランタを物語の正面へ出す場合、ゲールの潜在的脅威のみならず、具体的な脅威がアトランタにあった事実を描写すべきだろう。
史実のWW2では我が国の真珠湾奇襲後にドイツは米国へ宣戦布告をしている。
つまり、民意が国家運営の土台である米国は、仕掛けられない限りは兵を動かせない、厳密に言えば(当時は)海外派兵のような大規模な陸軍の編成は戦時状態が生じた上での戦時動員が必要な国である。
国家の成立上、地方自治が高度に発達している米国における陸軍の平時編成は州知事に統帥権がある現役州兵が主体であり、ベトナム戦争以前までは、平時における州兵の動員は治安維持等法律の緊急限定事項を除き大統領統帥の範囲外にある。
州兵、予備役の動員は戦時状態が必要十分条件であり、大統領統帥権に基づく戦時動員をする為には「攻撃された」という既成事実と大統領判断のみならず、戦時状態(宣戦布告を含め能動であっても受動であっても)の議会承認が不可欠なのだ。
つまり、当時の米国のシステムでは戦時状態を認識し、陸軍の戦時動員を完成するには1年近くかかるはずだし、動員編成に関しては軍事マニアの基本的な常識。
余談だが、太平洋戦争においてガダルカナルから反攻を開始し、太平洋戦線で終始戦闘を繰り広げたのは海兵隊である。
現在は第4軍として独立した地位にある海兵隊だが、当時の海兵隊は海軍の指揮下にあり、海軍は陸軍とは異なり平時から大統領の統帥下にある。
海兵隊は有事発生の際に速やかに編成動員可能なメリットがあるが、戦術使用は可能でも一国家を軍事的に降伏させるのには戦力不足であり、戦争終盤では陸軍の役割となる。
太平洋戦争も終盤の海軍主導の中部太平洋戦線の硫黄島、沖縄では米陸軍も戦闘に参加しており、陸軍のマッカーサーが率いる南太平洋戦線が膠着気味であったのは、動員編成が複雑な陸軍の特殊性によるものだ。

ノルマンディーにしても、あれだけの大部隊を編成する為に宣戦布告から2年半近くの準備期間を要している。
本作では大使の進言から数ヶ月でブリタニアに派兵をしているが、アトランタの政治システムや軍事常識外の陳腐な設定であったことが窺い知れよう。
各国の政治や、陸軍の性質をもっと研究した脚本でなければダメだな。
特に米国は正当な理由に基づく徴兵拒否を認めている国でもあり、戦前の我が国のように赤紙1枚で簡単に頭数を揃えられない複雑な事情もある。
完全志願制の我が国自衛隊の悩みは予備役の不足であるが、いざ戦争となれば現役の員数ではなく、予備役や後備役の動員がどれだけ可能かで、その国の軍事力が決まる。

登場国家こそパロディではあるが、史的事実関係に沿った脚本を評価していた折に、アトランタ参戦プロセスの端折り方は軍事設定において致命的とも言えるミス。
WW1のように、ゲールのUボートがアトランタの民間船舶を攻撃したシーンでも挿入しておけば、アトランタの派兵には現実味が帯びたのだが、残念だ。

(ベルクマンに見る脚本の底の浅さ)
まず、ベルクマン失脚の動機が曖昧なのは前回にも記したが、単に知りすぎた人物というだけではなく、もっと具体的な説明が必要であっただろう。
結局、ベルクマンはゲールへ引導を渡した物語のキーパーソンなのだが、その描写が雑過ぎたのが頂けない。

フィーネとイゼッタの百合百合しい関係の尺を、ベルクマンという人物の掘り下げに当てればまた違った評価となっただろう。
愛国心より個人の命が優先するとした利己的なベルグマンの人物像の描き方は、倫理的な抵抗はあっても、ある意味では真理だ。
しかし、それをゲールの国民の一人として描いたことに、脚本の政治的な意図が感じられなくもない。

脚本が、史実として祖国敗戦後でもゲールのモデルとなったドイツ人気質とはとのようなものであったかは、シベリア抑留記で記述されているドイツ人捕虜だが、ソ連に屈せず最悪の環境を甘受してドイツ人としての誇りを抱きシベリアの土になった事実を知っていればベルクマンのような描き方ができたのであろうかな。
ドイツ人捕虜の高貴な態度に胸を打たれた著者は、自分可愛いさに次々と祖国日本を裏切りソ連へ忠誠を誓っていく周囲の日本軍捕虜の節操のなさを憂いていた内容だった。
これは、15年程前に『丸』が特集していたシベリア抑留記に書かれてあった。
おそらく、ヒムラーやゲーリングのような往生際が悪かったナチス高官や、連合国に脚色されたドイツ人のイメージでベルクマンの人物像を設定したように思う。
ドイツ人であれ、アメリカ人であれ、日本人であれベルクマンのような人物は確率的に存在するのは認めるが、ネガティブな人物であればこそ、人物描写を掘り下げなければベルクマンがドイツ人代表のような間違ったメッセージを与えかねない。
そう考えるとやはり脚本の底の浅さは拭いきれない。

危険人物として暗殺の対象とされたにも関わらず行動の自由を許したゲールの対応や、売国人物と知りつつエイルがベルクマンを利用した浅はかさは「国家」というものを脚本が理解をしているのか甚だ懐疑するお粗末な展開だった。
ベルクマンとミュラーは同じ情報を扱う者として、国家への忠誠に関しては対極的に描かれている。

ミュラーがエイルへ絶対忠誠を誓う背景には彼が貴族であることが挙げられよう。
爵位は国王から授けられるものであり、国家(というより君主)に対し絶対服従を誓う根拠ともなり得る。
ベルクマン部下のリッケルトも貴族家系ではあるが、彼の国家への忠誠心もミュラーと通じるところがあるだろう。
脚本はミュラーをリッケルトの隠喩としても表現し、ベルクマンとの応酬を通してベルグマンの性格を掘り下げたかったかな。
更に、バスラーの愛国心を強調し、ベルクマンという人物像を確立したかってのかもしれないが、これだけ物語のキーパーソンとして活用した以上、ベルグマンの直接的な掘り下げをしなかったことは脚本の怠慢としか評価が出来ない。
最後は生き延びて、アトランタへ魔女の力で得た核兵器を売却したようだが、この人物の生き様は、百合や他のサブキャラの描写を減らしても尺を取るべきだった。

(ゲールがヨーロッパ征服を試みた動機が意味不明)
さて、本作はWW2を背景とした世界観だが、ヒトラーが何故欧州大陸で戦火を拡大させたかを理解しているのかが甚だ疑問なストーリー展開である。
そも、ヒトラーは全欧州の覇権を握る意図があった訳ではない。
ヒトラーの目的はWW1で喪失した旧帝政時代の失地回復であり、ポーランドを占領したのもWW1の結果でポーランドが独立し、飛び地となった東プロイセンとケーニヒスベルクの回廊復活が目的だ。
ヒトラーの政策の第一目的は「ベルサイユ体制」の破壊であり、当時のドイツ国民が支持したのもこの政策を掲げたナチスに対してである。
ヒトラーとて、それ以上のことはドイツの国力を考えても出来ないことは重々承知をしていた。
したがって、ベルサイユ体制の守護者である英仏と本格的な戦争状態となることはヒトラーの本意ではなく、ポーランド侵攻までには相当の外交努力が行われていることは注視をすべき点である。
当時の英仏もWW1の後遺症から抜け出せてはおらず、可能な限り外交交渉で決着を図る姿勢でドイツの要求を呑んでいた。
ヒトラーはポーランド侵攻にあたり、ソ連と不可侵条約を締結し、モロトフ=リッペントロップ秘密議定書に基づき、西からポーランドに侵攻、東からはソ連が侵攻しポーランドは消滅した。

勿論、ソ連との不可侵条約は後に明らかになるようにドイツ側の欺瞞工作である。
東プロイセン回廊の確保でヒトラーの目的は達したが、ポーランドと軍事同盟を締結していた英仏は「集団的自衛権」に基づきドイツに宣戦布告をする。
ヒトラーはポーランドに関する英仏の感触や、ソ連もポーランド侵攻に同意したことで英仏との対立は避け得ると判断したが、英仏はソ連は黙殺しドイツのみに宣戦布告を行う。
ヒトラーとしては不本意な結果を招いている。
実際宣戦布告をした英仏もポーランドを直接助けることはせず、ドイツとの軍事衝突を避けていたのだが、ヒトラーのタイムスケジュールには第二段階としてソ連侵攻があった。

しかし、フランス侵攻をヒトラーが考えたのは、対独英仏宣戦布告が明確な動機であり、隣国であり大国であるフランスが宣戦布告を放棄しない限りは、常に軍事的な脅威に晒せれることとなり、今でいう「先制的自衛権」という考えから軍事侵攻に踏み切ったものだ。
フランス侵攻と同時に英国のチェンバレンが辞職し、対独強硬派のチャーチルが首班となり、これでヨーロッパでの全面戦争が不可避となった。
つまり、ヒトラーのフランス侵攻はドイツにとっては防衛であり、彼が描いていた大ドイツの図版には含まれてはいない。
中央ヨーロッパや東ヨーロッパには傀儡政府を樹立せず、ドイツ直轄の軍政であったが、フランスには傀儡政府(ビシー政府)を樹立した点、南ヨーロッパにはヒトラーの盟友ムッソリーニがおり、イタリアの勢力圏をドイツが奪う意思はなかった。
スペインは中立国だがフランコ体制の同国も、ポルトガルに対しても領有の意思は見せてはいない。
ただ、イタリアがあまりに軍事的に情け無い戦いを続けムッソリーニがヒトラーに泣きついてきたことから、南ヨーロッパやアフリカへも派兵をせざるを得なくなり、イタリアの降伏で南ヨーロッパ戦線の維持をドイツ一国が背負うこととなったのは、ヒトラーの意図以外の不確定要素から生じた出来事である。

ダンケルクでの詰めの甘さは、ヒトラーがなお英国との和平を切望していた証しでもある。
しかし、チャーチルの強硬姿勢に結局、対英問題解決は軍事的な勝利しかないと悟ったのでろう。

ソ連侵攻の目的は『我が闘争』にもあるように、ユダヤ人の抹殺とスラブ人種の奴隷化と天然資源の確保であり、これは政権に就く以前からの思想であるので、ソ連がどのように下手に出ても戦争は不可避であったと思う。
『我が闘争』を読んでも、また、現実のヒトラー政策を考えても、彼の大ドイツ構想は東方拡大であり、全欧州にまで野心があったものではない。
フランスが対独宣戦布告をしなければ、フランスへの迂回路であるベルギー、オランダの軍事占領が行われたかも疑問だし、フランスを含む、南ヨーロッパは元来、彼の図版の外にある。

本作ではゲールがヨーロッパ征服の野望を如何なる動機で抱いたのかが不明瞭であり、かつ当時のドイツを巡る欧州情勢や史実は上記のとおりであり、ゲール(ドイツ)を無条件に悪者とする姿勢は、ハリウッドB級映画のテンプレや、ニュルンベルク裁判史観や侵略者ゲールを設定したのは、安直かつ幼稚に思えてならない。
WW2の設定を用いるのであれば、ゲールの国家戦略も政治的に詰めて設定すべきであろう。

(フィーネ発言の真意)
アトランタの意見では魔女を抱える国は戦略的に絶対的な優位を誇ることとなるが、それはアトランタが述べるようにゲール亡き跡の安全保障に直結する課題だ。
アトランタがこの会議に参加した経緯には大きな疑問があっても、発言趣旨そのものは妥当だろう。
フィーネはここで、イゼッタ個人の死ではなく、レイラインの魔力を吸い上げた結果は魔法そのものがこの世から消え失せるとした発言をした。
しかし、フィーネの最後の涙はイゼッタは死ぬかもしれないとの絶望のメタファーであり、その死を以ってしてアトランタの懸念は取り除けるとした大義と私情の狭間で大義を取った指導者の意見であると私は考える。
反面、フィーネの本音は魔女イゼッタではなくイゼッタとなっても愛情には些かの変化がないことと、自らの力量不足をカバーしてくれたイゼッタへの感謝の涙でもあろう。
私情と大義の狭間に揺れるフィーネは、指導者としては未熟だが、人としては共感を得るものと思う。
このフィーネを描いた脚本は評価できよう。

(イゼッタとゾフィーの対決)
イゼッタとゾフィーの属性については「(イゼッタの忠誠をフィーネ個人への愛情で描写した短絡さ)」で述べるので、ここではラストの対決に的を絞る。
パリ上空を舞台に繰り広げられた、白熱のバトルシーンの描写に関しては、圧倒的な作画で十分に楽しめる内容だ。
イゼッタがエッフェル塔を折るところは凄い迫力だが、迫力においてはゾフィーも負けてはいなかった。
しかし、命が惜しいゾフィーに対し、イゼッタは自らの死を厭わずに最大魔力で応じている。
イゼッタの気迫勝ちだが、イゼッタが死をも辞さない覚悟を抱くプロセスがお粗末である為に、本来は十二分に感動するべきシーンなのだが、私には50掛けとなってしまった。

(オットーの自殺)
史実でヒトラーは自殺をしたが、その状況に合わせたのかな。
しかし、史実のドイツの末期はとても悲惨であり、ヒトラーはソ連兵が闊歩するベルリンの地下壕で自殺を図っている。
本作のノイエベルリンの描写では末期ベルリンの断末魔の悲鳴が伝わらない。
私は実際、壁崩壊直後のベルリンと壁の緩衝地帯にあった空き地のまま放置されていた、総統大本営地下壕跡を訪れているから、余計に陳腐に思えるのかもしれないが。
ノイエベルリン市民が参加している地上戦を描いた方が、追い詰められたゲールの直喩にもなったろうし、オットー自殺にも説得力があっただろう。
オットーにずっと付き添っていた側近エリオットは架空設定だが、自殺を確認したという意味ではボルマンがモデルだな。

(イゼッタの忠誠をフィーネ個人への愛情で描写した短絡さ)
本作で最も問題となるのは、イゼッタの立ち位置だろう。
本作では執拗にイゼッタとフィーネの過去の出会いを描写し、イゼッタはフィーネへ恩義を感じていることを強調している。
また、フィーネは一国の君主の立場を超えてイゼッタを大切にすべき友人から愛の対象として描いている。
本作も多くの視聴中断者を招いたが、その原因の多くは百合展開である。
世界観と百合のミスマッチが視聴者の嫌悪感を招いたと思うが、それには十分同意を出来る。
脚本の吉野氏には戦時と平時の見境がついていない旨の指摘を散々してきたのだが、平時が背景での百合展開ならば、そうとも割り切れる。
『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』は平時における兵士達の日常を描いた内容であるから、百合要素もエピソードの一つとして受け入れることは出来る。

しかし、国が危機に際している状況で百合でイゼッタの忠誠心として描くのは、戦争という無慈悲で凄惨な現実を余りに茶化してはいないかな。
イゼッタはフィーネの存在がなくても、戦争を終わらせる為にはゲールと対決する心構えがあれば、平和の使者としての彼女に大きな共感が生じただろう。

しかし、フィーネという個人に陶酔する余り、彼女の理想を現実化したいという利己的な理由でゲールと対峙させても何も共感は生じない。
戦争というのは一個人の理想ではどうにも出来ない過酷な現実であり、魔法というチート能力の設定を用いるところを錯誤し、現実とは大きく乖離してしまったことは本作最大の失敗であろう。

魔法と兵器の対決はエンタメ的には間違えてはいない。
『ストパン』もそういうファンタジー設定で人気を博したのだから。
しかし、本作は『ストパン』よりも妙にリアルを追求しているが故に、ファンタジー設定をよく練らずに用いると、世界観との齟齬や乖離が生じるリスクと裏腹の関係となることも指摘済みである。
軍事オタが本作を評価しない点はこれに尽きる。

更に、イゼッタの理想は大義に立脚したものではなく、フィーネの理想の具権化であったこともWW2という大きな器に対しては説得力がないものとなった。
海外評価が辛辣なのは、イゼッタの正義はフィーネの借物の正義であり、百合感情で得た極めてストイックに反する俗物的で許容しがたい点にあることだ。
ゲール討伐という大風呂を広げず、フィーネとの愛情物語に路線展開をすれば、また別の評価を得られたであろう。
最後、イゼッタが生き残る点も、殺したくないスッタフの御都合主義だと思うが、殺した方が殉教者となる訳だし、魔女というキリスト社会においては極めてアグレッシブな存在に対する明確なメッセージとなったはずだ。

逆に、エイルで過去に魔女裁判にかけられ、命を落としたゾフィーに私に共感を抱いた。
だってそうだろう。
ゾフィーは本気で愛したかつてのエイルの国王の遺言によって異端審問の上処刑された。
異端審問が吹き荒れ、魔女狩りが横行していた当時の欧州情勢を考えると、この国王の判断こそ、フィーネが見習わなければならない、私情を捨て大義を守る指導者としての矜持だが、大義には犠牲が生じ、多くの私怨を招く。
その意味でも私怨でエイルを滅ぼしたい気持ちは正直で嘘偽りはないだろうし、イゼッタの偽善よりも遥かに自然な感情だ。
更に、感情移入はゾフィー役に雨宮さんの熱演もあったのだが、対しイゼッタ役の茜屋日さんの演技力には課題を残している。

イゼッタが述べた「みんなの命を預かる人はたった一人に拘ったらダメ」はそのままイゼッタへのブーメランとなり、このセリフを吐かせながら生き延びるのは余りに矛盾が過ぎるのではなかろうか。
更に、回想でフィーネが百合私情を振り切り涙ながらにイゼッタへ戦いを命じた描写を感動として活かし、イゼッタがゾフィーに語った大義(私情に揺さぶられた偽善的な大義だが)を衝突させたのであれば、ジンテーゼは視聴者へ判断を委ねる、双方生死不明のメタファーとして結論付けなかった方が良かったのではないかな。
よって、最終回でイゼッタも消えていれば良作ではあったと思う。{/netabare}

投稿 : 2025/02/08
♥ : 76
ネタバレ

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

戦争+魔女=?(絶賛レベルではないですがまあまあ面白かった)

原作なしのオリジナルTVアニメ作品。

W主人公二人(公女フィーネと魔女イゼッタ)の名前を合わせると、タイトルの『終末のイゼッタ』になる(?)といういきなりのタイトルネタ回収…。
(真面目なドイツ語のタイトル "Izetta, Die Letzte Hexe" は「最後の魔女、イゼッタ」の意味。"fine" はイタリア語での「最後」の意味なので本気にしないでくださいね…。)

話の設定としては、現実に似ているっぽい架空の歴史を舞台とする『GOSICK』方式ですが、年代は『GOSICK』よりも後で第二次世界大戦相当の時代が舞台です。似たような設定の『ストライクウィッチーズ』よりはリアル寄りな感じ。

国の名前はぼかしてあるけど、モデルとしている国はまあ普通にわかる。

エイルシュタット(フィーネの故郷)= リヒテンシュタイン
ゲルマニア帝国 = ドイツ第三帝国(あえて「第三帝国」表記(笑))
ブリタニア = イギリス
テルミドール = フランス
ウェストリア = スイス
リヴォニア = ポーランド

ゲルマニアがリヴォニアに電撃侵攻して同盟国のブリタニアとテルミドールが参戦することで欧州大戦となったという経緯もほぼ史実通り。

ゲルマニアの使用している兵器も当時のドイツ軍が使用していたものがモデルになっているようですね。

そしてエイルシュタットでは、ドイツ語が話されているっぽい。そして史実のリヒテンシュタインとはきっと異なる過程を経て{netabare}ゲルマニアによる占領を免れて{/netabare}終戦を迎えます。

{netabare}ドイツ語タイトルの方がストーリーとマッチしている気がするけど、軽いネタばれ感。{/netabare}

なお、作中登場兵器の実戦投入時期は史実と若干のズレがある模様。それを細かく気にするのか、あるいは戦史自体が異なっているから気にしてもしょうがないと考えるかで視聴者の軍事面の描写に関する評価は別れるかも。

ちなみに私は「戦史自体が異なる」派かなあ。あと、フィーネとイゼッタの関係をあえて性的なものに見えるように演出している感があるのも賛否別れるかなあ…。

音楽については、特に劇中音楽はかなり良かったと思います。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 62
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

第二次大戦を下地にした魔女と王女の物語…信じ尽くす大切さを問う物語

この秋、ユーフォ二期とともに期待した作品でした。第二次世界大戦のヨーロッパをモチーフに、小国の皇女が大国に立ち向かう。それに加わる魔女、これは面白そうだし、1話で引き込まれてしまいました。展開しだいではそうとうな作品になる予感がしました。

1話…あっという間に引き込まれてしまいました
{netabare}小国の皇女(モチーフはスイス?…ではなくリヒテンシュタインだったようだ)フィーネが、大国で戦争しかけているゲルマニア(どう見てもドイツ)の脅威から自国を守るために、同盟を求めてイギリスっぽい国にいく話でした。
道中で敵から逃れるために奮闘するフィーネ。従者は倒れ、自国はとうとう戦争に巻き込まれ、自らも囚われとなっても信念を曲げないフィーネがカッコいいです。それからキャラデザインも良いです。最後に主役のイゼッタが登場してフィーネを救う場面で次回へ。箒でなく銃に乗った魔女のイゼッタ、こんな設定もありかと。

1話があっという間に終わった感じです。これは面白そう。最後までこの面白さが持続しますよう祈ります。{/netabare}

2話…二人の絆
{netabare}フィーネのピンチを救ったイゼッタ。国にたどり着いたは良いけど、フィーネは重傷。イゼッタとフィーネの関係が深いものだった事が分かり(1番肝心なところは後回しみたいだが)、イゼッタはフィーネの国を救うことを決意する。

魔女狩りのピンチをフィーネが体を張って救ったのかなと思いますが、イゼッタがどうしてゲルマニアに連れられそうになったのか、興味がありますね。とにかく深そう。まだ2話か、先が楽しみで仕方ないです。{/netabare}

3話…最終兵器魔女
{netabare}大国に攻められる小国、兵士たちのフラグたちまくりのなか、戦闘は圧倒的不利な状況。大国の軍は余裕降りまくり、これフラグだよな?
そこにイゼッタが参戦、なんだこの魔女は?圧倒的ではないか!ランスのファンネル?楯?おいおい、つえぇぇぇぇぇl!
ピンチはたった一人の魔女によって救われた。という展開。それと、フィーネの心の強さと王的資質いったら…惚れます。これは思っていた以上に面白い。つかみはすごく良かったです。でも、鬱な話も有るんだろうな…{/netabare}

4話…魔女の秘密
{netabare}魔法が使えるのは特定の場所のみ。そこから外れると使えないという。
フィーネの父、つまり王が亡くなり、フィーネが王位へ。そこでイゼッタを登場させて白き魔女の再来を告げ、他国への牽制も狙うという。
イゼッタとフィーネの過去が明らかとなり、イゼッタが忠誠を誓う理由が分かりました。それにしてもフィーネがカッコいい。

白き魔女の裏切り、気になります。イゼッタがゲルマニアに捕らえられていたこともあり、再び捕らえられて洗脳させられ…なんてことないよね? あまりにもフィーネとイゼッタの絆が強いから、イヤなフラグに感じます…{/netabare}

5話…探り探られ
{netabare}フィーネの王位継承式でイゼッタを面前に披露。その能力を世界発信して、他国を牽制させる狙いだ。
白き魔女の末裔の存在はやはり影響が大きく、小国を無視できなくなっていた。が、ゲルマニアはその存在を見透かし、イゼッタに弱点が有ることを察知する。
ゲルマニアの侵攻が再びはじまるが、そこは魔法が使えない場所。フィーネ達は策を練り、その侵攻を食い止める。という展開でした。

大国対小国の心理合戦、なかなかの筋書きでした。ただ、ゲルマニアの諜報部員が入り込み、イゼッタの弱点がバレそうな気配、眼鏡君も加わりそうな気配が…眼鏡君、いっぱいフラグ立てているからなぁ…。

ここに来て、ちょっと粗が見えてきた気が…。近衛が全員女子というのはさすがにないかと。しかも、先祖伝来って言うからね。近衛師団の女子団っていうことにしていいのかな? ま、細かいことだけど。{/netabare}

6話…貴重な眼鏡君
{netabare}小休止の日常回…と思ったのは前半だけ。ゲルマニアには何か研究施設があったり、新型戦闘機が製作されていたりと着々と準備始めてます。研究ってまさか核じゃねぇよな?
ブリタニアで会議が行われるためイゼッタ、フィーネが向かうことに。その頃、スパイの報告が入り、ジークが向かい、イゼッタの秘密を知っている眼鏡君を射殺…そうだ、この話は戦争の物語だったね。ジークの決意を聞いたときに、そういう役目を負う人間が必要だよねと思った。

バチバチ戦う以上に緊張感あるストーリーだったように思います。前半の日常も良かったですけどね。フィーネの可愛い部分が見えて。ただ、パイを食べているフィーネがどうしても小鳥ちゃんに重なったのは何故だろうか…。{/netabare}

7話…いっしょにおいで
{netabare}ブリタニアに到着したフィーネとイゼッタ、そこにはゲールに対抗する諸国のお偉いさんが会議をしていた。ゲールは空母を完成させ、さらに強力な力を手にしていたという。フィーネはイゼッタが空母を蹴散らすと告げる。
魚雷を従えて空母に向かうイゼッタ。しかし、空母はすでに出航、敵に動きが読まれていたのだ。待ち構えていた敵兵に狙われるイゼッタ。4発あた魚雷は2発失い、しかも海に墜落。魔法使える地場からずれたのだ。魔力使えるポイントには空母が、そこでイゼッタは空母の隙を狙い、魚雷をぶち込む。見事空母を撃破。しかし、その動きでベルクマンに弱点がばれてしまい、しかも、なぞのカプセル登場で次週。

ゲルマニアはイゼッタのほかにも魔女を捕らえていたようだ。ということは、イゼッタを逃してものうのうとさせていたのは、魔女の力がどんなものか、弱点は何かを探っていたということなのかなと思う。ゲルマニアも実際に魔女の力がどんなものか計りかねていたのではないだろうか。
イゼッタが戦っているシーンは痛快なんだが、服の汚れぐあいとか、一生懸命さとか見ていると、なんか切なくなる。不幸な話にならないでほしいと心から思います。{/netabare}

8話…スパイと近衛の小さな恋物語
{netabare}エイルシュタットに潜入したリッケルト。目指すは旧城、その途中で出会ったのがビアンカとロッテだった。ロッテの実家の宿屋に宿泊し、ビアンカとも仲良くなるが、目的である旧城に潜入。そして発見した白き魔女の秘密。その証拠を持ち帰る途中に近衛に見つかり、ビアンカに撃たれて絶命するリッケルト。ビアンカもまさかの展開に呆然とするしかなかった。リッケルトに証拠を託されたローレンツもまた、近衛に狙撃され死亡する。証拠は謎の住民に引き継がれ…
一方、ブリタニアでは仮面舞踏会が開かれ、フィーネとイゼッタが外で踊ろうとしたところに現れたベルクマン(なぜお前がここにいる?)と謎の少女。謎の少女はイゼッタの唇を奪い、口を切らせて血を吸う。その瞬間、謎の少女は白目を剥き気を失う。
イゼッタの力を知ったアメリカ…アトランタ合衆国ではこの戦争に本格参戦を決定した。それはゲルマニアとともに、脅威となってきたエイルシュタットも撃ち滅ぼすために…

後半の伏線を張った回でした。ゲールの魔女は何なんだろう?人工物?となると、イゼッタを捕まえていたのはイゼッタの魔力を抽出するためだったのか?
アトランタの本悪参戦で戦局ががらりと変わるんだろうな。エイルシュタットはどうなってしまうのか…。
なんだか悲しい結末待っているのではないかとハラハラします。ED物悲しいし…{/netabare}

9話…展開急変、あぁ…ヤバい…
{netabare}ブリタニアの会談から3ヶ月、包囲網が築かれつつあり、ゲールの動きが鈍くなっていました。イゼッタは世界から注目されるようになり、エイルシュタットも束の間の休息感に浸っていました。
そこから一転、ゲールが西を囮に東から攻めてきました。イゼッタは新兵器とともに向かいますが、打ち込んだミサイルが何者かに撃退されてしまいます。なんと、ゲールが送り込んだのは魔女。しかも、伝説の白き魔女(のクローン)なのです。クローン技術使ってきやがった! 伝説の白き魔女はイゼッタに止めよう説得しますが、フィーネのために戦うと言う。イゼッタは白き魔女と戦うけど、魔法使える場所なのに墜落、白き魔女はアンチ魔法の道具使えるものと思われます。敗れたイゼッタは鎖に吊るされ…
イゼッタの敗北により、空ががら空きとなり、ゲールはエイルシュタットに突入。首都がぼろぼろ…

急展開でした。どうなるのか気になって仕方ありません。いちおう、これまでの伏線を回収しつつ、次の展開に入ってきてますが、一気に重い展開になってしまいました。白き魔女の過去に何があったのか、戦争はどうなるのか、イゼッタはどうなってしまうのか…。

これ、一期で終わるのかな? どうせなら丁寧に描いてほしいので、二期までいかないかな? このままだと半端になってしまう気がします。面白いだけに、丁寧にいってほしいです。{/netabare}

10話…絶望か、希望か、どっちに進む?
{netabare}イゼッタが捕らえられ、エイルシュタットは首都が陥落。イゼッタを命がけで救うエイルシュタットの兵士たち。イゼッタはなんとか救われ、首脳陣たちが避難した防空壕兼秘密基地で療養。
そのころ、ゲルマニアはゾフィーの力を使い、ブリタニアに大量のミサイルを撃ち込み、ロンドン…ロンデニアを木っ端微塵に。ゾフィーがゲルマニアの兵器として確立したことにより、ベルクマンがお役ごめん。ほぼ捨てられて状況に。ゾフィーの量産化が図られ、さらにはどう見ても「核爆弾」を開発したゲルマニア。もはや怖いものなしとばかりに各国に講和の条件を突きつけ、さらには東の大国ソ連…ヴォルガ連邦と不可侵条約結んで(当然表面だけ、侵攻する気満々)、最後はアメリカ…アトランタを攻める気でいる。

ジークから白き魔女の秘密が語られ、その力の源になっている魔石の半分を見せられたイゼッタは…で次週。

フィーネがその先をどうするのかを迷い、イゼッタは姫を助ける決意は変わらない。どう転んでも魔石を使うんだろうね…となると、イゼッタの命は…。
ゲルマニアの先も見えてきたようです。二次大戦をトレースしているので、ゲルマニアは連合国から逆襲され、首都陥落、皇帝自殺(もしくは暗殺)という全体の流れなんでしょう。しかし、イゼッタ対ゾフィーの決着はどうなることやら…なんとかイゼッタが生き残れる決着にならないだろうか…イゼッタがあまりにもけなげ過ぎて、見ていると切なくなるんだよね…{/netabare}

11話…そういう展開になるよね…
{netabare}秘密の基地がゲール軍に発見され、急襲される。フィーネは投降を覚悟し、絶体絶命のピンチ。そこに魔法を使って救出するイゼッタ。魔石の片割れを使い、魔法を使えるようになったのだ。それはつまり、命を削ること。フィーネが弱気になっているのを檄するイゼッタ。フィーネも覚悟を決めて最後まで戦うことに。
ゲール軍に付いてきたベルクマン。ベルクマンは自分が生き残るためにゲールの情報を伝えた。その内容は国の終末を意味し、それを阻止する必要があり、フィーネとイゼッタは最後の決戦に向かう。

かなりすっ飛ばしましてつじつま合わせがスゴいのですがが、内容は濃かった回でした。ベルクマンとジークの会話が良かったです。
えっ?もう終わり?…やっぱり一期では短い…イゼッタ、生き残って幸せな結末になってほしい…。{/netabare}

12話(最終回)…「地球のみんな!ちょっとずつ元気を分けてくれ!」
{netabare}ゾフィーとイゼッタの最終決戦はこんな感じでした。
ゲールが主催する会談に向かうフィーネ一行に立ちはだかるバスラー。これを振り切り会場へ向かうが、その途中、ジークが倒れる。彼が最後に観たのは眼鏡君の幻だった…。
一方、ゾフィーとイゼッタの最終決戦は魔石の力を全解放した激しいものとなる。二人は信頼する者のために戦い、一方は裏切られ絶望し、一方は最後まで信じ抜くことで戦った。ゾフィーがイゼッタとの戦いから離れられないことに、ゲールの部隊はミサイルを発射する、クローンの力を使って。
ゲールと諸国の会談に現れたフィーネ。フィーネはイゼッタがゾフィーと戦っていることを伝え、終息させると宣言する。しかし、魔女が残ると同じことになると憂慮する首脳たち。それに対しフィーネは言う、すべての魔力をこの世から無くすと。これはイゼッタからの提案だった。
イゼッタはすべての力を使い、この世にある魔力の全てを吸い上げる。ゾフィーの魔力もゾフィーのクローンの魔力も、ミサイルに搭載された爆弾の魔力も…。
これによってゲールの力は弱まり、大戦の流れも変わり、3年後にはゲールが敗れる。フィーネはとある森にあるコテージを訪ねる。そこには成長したロッテに車イスを押される赤い髪の女性が待っていた。

終わっちゃった…どんな終わり方するかと思ったら、あるあるな感じでした。イゼッタが全てを背負い、最悪をを除去する。よくある。生きていたことを示唆する終わり、あるある。
ゾフィーが救われなかったのは可哀想かな。最後に何かしら笑顔にできるシーンがあってもよかったように感じます。{/netabare}

第二次世界大戦をトレースしたこの物語。キャラは本当に良かったです。イゼッタは最後の最後までブレませんでした。とにかくフィーネのために戦い、やり遂げました。綺麗な衣装着てボロボロになるイゼッタの姿は切なかったです。フィーネは小国ではあるが国王として苦労と悩みを抱えながらも国のために戦いました。エイルシュタットの幹部、ゲールの幹部、それぞれ曲者揃いだけど個性強くてそれが絡んで物語を盛り上げました。

ストーリーは12話でギリギリまとめた感じは否めません。世界観が大きいのに、こじんまりとテンプレのようなまとめ方です。これだけのキャラと内容なら二期とは言いません、せめて5話くらい余裕があったらもっといい作品になったと思います。映像は好きでした。特に戦闘の場面は滑らかで迫力ありました。

魔女と王女の世界を変えるための戦い。戦争をモチーフにしてますが、人間の物語が強くなってます。期待分のものは見れたように思います。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 53

83.3 2 魔女アニメランキング2位
リトルウィッチアカデミア(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (720)
3343人が棚に入れました
幼い頃にシャイニィシャリオの魔法ショーを見て魔女になることを夢見たアッコはシャリオと同じ伝統ある魔女育成名門校「ルーナノヴァ魔法学校」に入学する。新しい町、新たに始まる学校生活、そして新たに出会う友達。魔女学校の中でほうきの飛行授業や魔法にまつわる不思議な授業など、魔女学校ならではの授業の中でアッコやロッテ、スーシィたちが大騒動を巻き起こす! ルーナノヴァを巻き込んだアッコの魔女への第一歩が今から始まる―。

声優・キャラクター
潘めぐみ、折笠富美子、村瀬迪与、日笠陽子、志田有彩、村川梨衣、上田麗奈、日髙のり子
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

少し懐かしさを感じられる作品

最終話まで視聴。

物語はやや子供向けか?とも思いますが、大人から子供まで楽しめる作品だと思います。
私のようなおっさん世代には少し懐かしさも感じられるような作品でもありました。
笑いあり、涙あり、最終話まで堪能させていただきました。

もっと話題になってもよさそうな作品なのに・・・。

この作品の好き嫌いは、主人公・アッコを受け入れらるか否かだと思います。
【本編15話より】{netabare}『計画性なし、客観性なし、衝動的、自己中心的、強引、単純、ズボラ、能天気』{/netabare}
こんな『猪突猛進アッコ』が受け入れられるかどうか?

だけどね・・・、
アッコが何かをしでかさないと物語が進まないんだから仕方ないじゃん!

すべての世代の人に安心してお勧めできる作品です。

【物語】
前半はドタバタコメディ色が強い。
1話完結で非常に見やすい。

後半は少しずつシリアスな展開に・・・。
笑いの中にも感動的な展開が続きます。
そして感動の最終回へ。

【作画】
とにかく良く動きます。
そして見やすい。

【声優】
それぞれのキャラに良く合っていたと思います。

【音楽】
OP・EDとも良曲。
作品のイメージにもぴったりです。

【キャラ】
主人公アッコの周囲のキャラも好人物が多い。
優等生のダイアナ。
眼鏡を外すと美人のロッテ。(一体どういう仕組みなの?)
マイペースなスーシィ。
アマンダ、コンスタンツェ、ヤスミンカも好人物。
そしてアーシュラ先生。

こうやって名前を列記するだけでも感動がよみがえる。
この作品の世界観、個人的に大好きです。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 91
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ようこそ魔法の国へ

TRIGGER制作。

娯楽としての力が別格です。
心配していたキャラもむしろポップで良い。
スーシィが特別に素晴らしい。
80年代アニメの古典を見ているようだ。

元々好みの題材であります。
古風なファンタジーで、
尚且つダークな魔女の世界観が良い。

徐々に深まって来る謎、
{netabare}ナインオールドウィッチが封印した、
グラントリスケル、アルクテゥルスの言の葉。{/netabare}
古来より言葉には魔法が宿っているのだ。

最終話視聴追記。
状況を打破する信じる力、
奇跡は信じない、自分を信じる。
{netabare}仲間が次々と、背中を押してくれる、
最終話の演出は冴えわたっていましたね。{/netabare}
みんなと繋がることで夢は叶う。
まさに魔法の瞬間です。

アニメを評価する項目が、
全方向にバランス良く伸びて、円形に近い。
素晴らしい物語と構成力です。

ようこそ魔法の国へ、ここは愉快な冒険の国。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 84
ネタバレ

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

制作会社「TRIGGER」がじっくり育てた作品。そう感じます!

少女が魔法学校に入学して色々成長して行く話。
1話1話が楽しくて良い話ですね。
この作品、深夜以外に放送したら、もっとたくさんの人に共感してもらえるのではないでしょうか。

●最後まで観て
2クール最後まで楽しく観させていただきました。
個性的な仲間や先生との学校生活。
アッコが思いどおりにいかない時や、うまくいった時を見て一緒に一喜一憂してました。「よかったなぁアッコ」「がんばれアッコ」ってね。
おぉぉ!自分はアーシュラ先生と同じ立場でしたね!書いていて気が付きました!

{netabare}「信じることが魔法の力」
王道のアニメだから言えるセリフです。
アッコとダイアナは人々に魔法を信じる力を生み出しました。
そして信じる力はとても綺麗な色をしていました。
アッコもダイアナもそして魔女達も気が付いたのでしょうね。
長い間、魔女が一般人と隔てていた壁があったことに。。。

雰囲気でしょうが、最後のシーンでアッコが箒に乗る場面では
心なしかいつもより明るい色使いのような気がしました。

ドッキドキ―のワックワクー!

スピンオフネタ沢山ありそうですから。まだまだ楽しませて頂戴。 {/netabare}




制作会社「TRIGGER」は「リトルウィッチアカデミア」をこのアニメ含め3作品作っています。
短編、リクエストに応えた映画製作、そして2クールのテレビアニメ。
これはもう「大事に育てているアニメ」で間違いないです。
私はとても制作会社の意気込みを上(下)記からも感じますし
私の嗜好に合っているので皆さんにお勧めです!!

最近は、ロッテ目線で観てしまいます。「アッコ今週も大丈夫かなぁ」



●前半
小さい頃の夢を実現して魔法学校に入れたアツコ。
王道的な物語らしいですが、(ライバル?)ダイアナも意地の悪い奴ではないしアッコが目標にしたいような相手です。
先生、生徒全員が協力してハッピィエンド系になっていきそう。
シャイニィシャリオにいつ会えるのかな?

観ていてとても爽やかでいいですね!

「TRIGGER」ということは!キルラキル!
だから主人公が最初から全力なのか!(笑)

正直、思った以上に楽しめています。

がんばれ アツコ!
 ロッテ、スーシィはマイペースでね。


●後半がはじまりました。
引き続き毎週楽しみに観れます。
言の葉、グラントリスケル、シャリオの役目
キーワードが揃ったようです。
ロッテ、スーシィとのこれからの友情(OPで3人で腕を合わすところ)、ダイアナの悩みも気になります。
アツコもっともっと成長して楽しませて頂戴。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 66

79.4 3 魔女アニメランキング3位
ウィッチクラフトワークス(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (1463)
8792人が棚に入れました
平凡なスクールライフを送る男子高校生・多華宮仄と、文武両道、容姿端麗で絶大な人気を誇る学園のマドンナ・火々里綾火。クラスメイトながら住む世界が違うふたりであったが、仄に隠されたある秘密から、主従関係を結ぶことになる。仄は姫として、綾火は彼を護る炎の魔女として――。仄の「白いアレ」を巡り繰り広げられる、魔法少女たちの可憐で壮大なバトルの火蓋が今、切って落とされる!

声優・キャラクター
小林裕介、瀬戸麻沙美、茅野愛衣、川澄綾子、釘宮理恵、井澤詩織、夏川椎菜、麻倉もも、日岡なつみ、飯田友子、大原さやか、大地葉、阿澄佳奈、又吉愛、白石真梨、黒田友佳、平野綾

テンガロン さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

キャラの魅力で最後まで見させるパワーがあります!(笑)

本作は超優しいマイペース主人公の
多華宮仄(たかみや ほのか)くんと、
学園No1のクール美女であり彼を守る使命を持つ
火々里綾火(かがり あやか)ちゃんの
ドタバタラブコメアニメです。

仄くんを奪いに来る「魔女」たちを
同じ魔女である綾火ちゃんが守る!という
至ってシンプルな構成なのですが
多くの謎があり、そこがなかなか興味深い物語です。

綾火ちゃんのクールでありながら一途に仄くんを
想う気持ちは見ていてニヤニヤしちゃいますし、
そんな綾火ちゃんに想われているド天然の仄くんも
すごく良い子なのでこの二人を見ているうちに
このアニメに引き込まれていました(笑)

それに加えて登場するキャラも魅力的です!

中でもKMM団は良かったですねぇ(^^)
特にリーダーの倉石たんぽぽちゃんが大のお気に入りです!
たんぽぽちゃんを見たいがために
見ていたと言っても過言じゃないです!(笑)

それと「妹パワーで何とかするモン!」の
仄くんの妹の霞ちゃん!妹パワーは無限大(笑)
この子は憎めないなぁー(^_^;)
個人的に好きな性格なんですよねぇ(笑)

キャラアニメが好きな人にはオススメです♪(^^)

投稿 : 2025/02/08
♥ : 59
ネタバレ

☆エトペン☆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

2014年冬はいい作品少ないと思ってたけど、これを見逃してた自分が悔しい。

普通にどこにでもいる高校生の主人公は
ある日魔女に助けられる。

その魔女というのは
「お嬢様」とみんなから慕われている
容姿端麗の理事長の娘だった。


終わった時の評価が高かったので見ることにしました。
今はなぜかすごく低くなってますが・・・。



まず褒めたいのは
ギャグの面白さ。

シュールな絵面が多く、
自分の腹の中から「ふっ」と不意に
出る笑いが多い。


1話だけでもかなり笑えたので
1話見て自分に合うかどうかを
確かめるのが一番いいと思う。

ちなみに僕は毎話爆笑していた気がする。


{netabare}
しかし最後の方のシリアス展開は
急すぎてあまり楽しめた気がしないのが
残念だった。
{/netabare}



シュールといえば
主人公の立場がお姫様に近く、
魔女のヒロインが主人公に
お姫様抱っこしたりしている。



「僕らはみんな河合荘」で
fhánaさんの曲を気に入ったので
fhánaさんが出ていると知ったときは
期待していました。
そして期待通りの良曲でした。
fhánaさんの他の曲も聴いてみたいですね。




どうでもいいことだが、
EDを歌っていたKMM団、
ポケモンではロケット団みたいな立場の
やられ役の5人のうちの一人がかわいくてしょうがないのだが・・・。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 50

魔女旅に出る さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

主人公が魔女がに守られるハーレムもの(笑)

この作品は男の主人公が一人のポーカーフェイスの魔女に守れるとってもシュールな作品です。また、全12話の中で数えきれないほどの魔女が出てきて主人公の命を狙います。ちなみに魔女たちは美少女で、観ているだけでも癒されます。ただ1話に対する情報量が非常に多いので集中して観ないと物語後半で置いてけぼりにされてしまうのでご注意!お勧めです。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 45

82.2 4 魔女アニメランキング4位
ふらいんぐうぃっち(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (1300)
5999人が棚に入れました
青森の親戚の家で居候をすることになった15歳の魔女・真琴と、彼女を取り巻く少年少女の日常をコミカルに描く物語。

声優・キャラクター
篠田みなみ、鈴木絵理、菅原慎介、葵井歌菜、三上枝織、日野まり、井口裕香、佐倉綾音、茅野愛衣、小澤亜李
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

魔女のいる日常

原作未読。

個人的には今期一押しかも・・・。

日常ほのぼの系。
ちょっと異色なのは主人公が魔女で、主人公の周りの人たちが魔女に寛容であること。

物語の舞台が『青森』っていうのも面白い。

特筆すべきは声優さんの贅沢遣いでしょう。
{netabare}
チト役(主人公の使い魔の黒猫)・・・茅野愛衣
ケニー役(主人公の姉の使い魔の白猫)・・・佐倉綾音
アル役(主人公の姉の友人の使い魔のハムスター)・・・小澤亜李
{/netabare}
ちなみに3人とも、セリフは『鳴き声』だけです・・・。
主人公の声優さんはアニメ初主演なのに、脇役でこの贅沢遣いとは、恐るべし。

OP、EDとも良曲。
作画は非常に綺麗で、最後まで一切乱れず、視聴しやすい。
それに登場人物が全員可愛い。
物語も最後まで安定して面白い。

日常ほのぼの系がお好きな方には、おススメです!

投稿 : 2025/02/08
♥ : 115

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

既に早朝アニメ、だがそれが合っている…?(← 本放送時の話です)

原作未読です。

放送時間帯ですが、もはや深夜を通り越して早朝と言って良い時間帯に放送されています。

最終回は1話前が放送休止で1週跳び、最終回は11、12話1時間スペシャルとなり、しかも野球の放送延長で放送時間が遅れました。この作品らしい状況でしたがめでたく最終回を迎え無事視聴終了。

個人的にはとても面白く観ていましたが、どこが面白いのかとても説明がしにくい感じです。

主人公が魔女なので魔法絡みのエピソードもあるわけですが、単なる「東北の田舎の日常」的なエピソードも多々あります。

ただ、魔法絡みのエピソードも「魔女にとっての日常」というスタンスで描かれるのが本作の特徴かもしれません。

例えば主人公の真琴を含め魔女は黒猫のチトなどの使い魔と会話しますが、魔女サイドの言葉は聞けても使い魔側が何をしゃべったのかは視聴者には直接はわかりません。

返事から内容を想像したり、他の人物が何を言ったか訊いたときに魔女側が説明するのを聞かないといけないのです。

あるいは普通の人間には魔法で不思議なことが起きていることになるのですが、魔女には当たり前のことだったりします。

これが千夏ちゃんをはじめとする作中キャラたちへの共感を生んでいる気がします。

魔法以外の要素は人間や動物たちの行動を観察した結果なのか、登場人物たちの行動に妙なリアリティがあるのが面白く感じます。

追記:
1: 『さまよえるオランダ人』(Flying Dutchman)からの連想で、タイトルは「さまよえる魔女」の意と取れなくもない。

2: 「真琴と千夏のダブル主人公」と考えた方が良いのかもしれない。

[変更履歴]
2016.5.24:
作画の評価を5にupします。猫のチトさんの動きとか田舎の風景とか、もう神レベル。あとこれは本来演出面の評価かもしれないけど、登場人物の私服に手抜きがなくて素晴らしい。

2016.6.27追記:
けっこう食事を作るシーンが出てくる作品でしたが、食べ物はどれもおいしそうでした。

2017.7.3追記:
tvkでの放送情報追加: 2017/7/7(金) 25:00~25:30

2017.9.6追記:
9/8に原作6巻が出ます!

2017.10.24追記:
*tvkでの再放送はとっくに終わっていたので、レビュータイトルを変更。

原作6巻、面白かったです。ちなみにアニメでは原作4巻途中くらいまでのエピソードを使っています。仮に2期目があるとしても、原作7巻くらいまで出ないと無理ですかね…。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 110
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

コンクルシオ

<2022/2/27 追記>
一期はからもう6年近く経ってるんですねぇ。
アニメ一期は原作4巻ぐらいまでだったはず。
そして今は10巻まで出てます。
そろそろ2期欲しいですよね。
6年間、正座して待ってるけどそろそろ足が痺れてきましたよ。
また朝4時の放送でもいいからなんとか。。

<2019/10/31 追記>
原作8巻読んだのですが。
のんびりの雰囲気はそのままに魔法要素増えてました。
やはり面白いっすよ、これ。
杏子の通う学校が意外すぎる!

ところで前から薄々感じてたんですが
この作品、「アタゴオル・シリーズ」になんか似てるなー。
雰囲気というか空気感というか世界観というか。
アタゴオルはコテコテのファンタジーですがでもある意味日常ものですし。

ふらいんぐうぃっち気に入った方はアタゴオルシリーズもおすすめかも。

<2019/5/3 追記>
昨日、ドトールでぼーっとコーヒー飲んでた時のこと

ふと横を見ると隣席を隔てる衝立にナナホシテントウが・・・
自分の顔から20cmくらいの衝立の表面をトコトコトコトコと

奴は可愛いですね。

喫茶コンクルシオ思い出しました。。


<2017/9 初投稿>
魔女の女子高生が修行のために青森県弘前市の親戚の家に
居候する話です。

魔法少女とか魔女っ子ではなく、ケルト風な自然信仰っぽいかなりオーソドックスでレトロな方の魔女。


いわゆる日常系。ほのぼの。
物語の起伏は恐ろしいまでに乏しいのですがそれがまたいい。

そして・・・{netabare}
箒に乗って飛ぶときの浮遊感がたまらない!
この作品好きな人には、「この浮遊感にやられた」って人多いんじゃないでしょうか。{/netabare}

さらに、風景の一つ一つ、エピソードの一つ一つが全て安心。
音楽も、アコースティックな優しい音色が耳に心地よい。

弘前市の田舎の描き方もいいですね。
うっかり住みたくなります。
青森の西側の豪雪っぷり考えたら住んだら大変なんでしょうけど。

ところで。
これだけ癒し系なのに女性にはあまり人気ないんですよね。
例えば真琴のボディラインが妙に強調されてるような気がするのだけど、やっぱりそういうの女性にはあまりウケがよくないんでしょうか。
あんだけキャラがぼーっと平坦なんだから、体型ぐらい凹凸あってもいいじゃない、とも思うんですが笑。

「明日も仕事だ嫌だな」という時にちょっと観るのに最適な作品です。

<2017/9/25追記>
今日うっかり原作大人買いしてしまいました。
原作はさらにさらっとしてますね。

<2018/4/21追記>
女性からの人気が少ない理由、男性がほとんど出てこないからですね。
原作でモツ焼きパーティするシーンがあるんですが、そこでお母さんの「あら!女の子ばっかり」という台詞でようやく気がつきました。
そりゃそーだわ。と納得。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 89

79.9 5 魔女アニメランキング5位
魔女の旅々(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (734)
2662人が棚に入れました
あるところに一人の旅人がいました。彼女の名はイレイナ。若くして魔法使いの最上位「魔女」となった才女です。幼いころに読んだ旅の物語に憧れて、流されるように気ままな長い旅を続けています。この広大な世界を自由に渡り歩き、わけのわからない可笑しな人や、誰かの美しい日常に触れながら、彼女は旅人として、これといった目的もなく、色々な国や人との出逢いを繰り返します。そして同じ数だけのーー「構わないでください。私、旅人なものですから。先を急がなければならないのです」そんな魔女イレイナが紡ぐ、出逢いと別れの物語…。

声優・キャラクター
本渡楓、花澤香菜、黒沢ともよ、日笠陽子
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

良い記悪い記普通の記

原作未読

これいいやつ(笑) 旅行記の根っこを掴んでます。…と思いきやリリースしてたりやや私が混乱気味。

中世風&魔法の世界での“旅”をテーマとしてます。『旅々』の名に恥じぬ“旅×2”しっかりロードムービーしてるなーという仕上がりっぷりだったと好意的に受け止めております。
その髪の色から“灰色”…じゃなかった“灰の魔女”と呼ばれるイレイナ(CV本渡楓)が文字通り世界を回る物語。1話オムニバスタイプ全12話。

たしか1話終了時点でイレイナのデザインと作画がいい感じと注目株扱いでした。もちろん美麗なグラフィックも牽引役のひとつ。それに加えて序盤にブーストがかかり楽しみながら完走した感じです。

■ブーストについて
{netabare}第3話です。AパートBパートで別の話かつ両方とも鬱々としたやつ。=視聴継続決定!

{netabare}花に取り込まれそうなお兄ぃを傍観してたのがすこぶるいい。{/netabare}だって旅の途中ですからね。手遅れだったのかもしれないしそうじゃないのかもしれない。
{netabare}Bパートでの村長息子が無邪気な善意をふりまくのもよい。{/netabare}
“地獄への道は善意で舗装されている”を地でゆくエピソードでした。

実際、貧困国を巡っていると下手に施しをする残酷さについて実地で体感できます。こっちは去っていく者ですからね。ガンジス川で死体が浮いてても気にならなくなってくるのと似てます。
おにぃは手遅れだったろうし、仮にそうでなくて一命を取り留めても花の毒に誘われ同じことに。なにしろ妹に会いたがってましたからね。今後も監視し続けていくことは去る者には不可能なことです。

奴隷のニノちゃん初登場時に服はだけてましたしね。村長は小児性愛者だったのかもしれません。また彼女は親に売られたのを知っているのかもしれません。
そこに幸せな親子の映像を見せるとは傷口に塩を塗る以上の残酷な話。あの村長息子が父に刃向かう覚悟でもあればワンチャンあるかもしれませんが…ないでしょうね。{/netabare}


順風満帆なら思い出作りとして終了。それはそれで。。。
あのポスターでも有名なチェ・ゲバラは学生時代に南米縦断の旅で貧困を目の当たりにし革命家に転じたそうです。
イレイナのもなんかしらNEXTの行動を促すような良き旅をしてるように思えます。

作品そのものも道中のちょっと心温まるお話でオムニバスを作っても一定の支持を得られたことでしょう。グリム童話のような啓発的なものもちらほら投入されたところにロードムービーのリアルを感じる意欲作ってところでしょうか。



※ネタバレ所感

■ニケの冒険譚

ニケと聞いて真っ先に思い浮かぶのが“サモトラケのニケ”。教科書にも載ってるヘレニズム時代の有名な大理石像です。スポーツメーカーNIKEの語源と言ったほうが通じるかしら? 勝利(VICTORY)の女神ということでギリシャ語だったかではヴィクトリアと呼ばれてたはず。

{netabare}『星屑の魔女』フラン(CV花澤香菜)、『夜闇の魔女』シーラ(CV日笠陽子)のお師匠さんのお名前がヴィクトリカ(CV伊藤静)ということでなんか関係してくるんでしょうか?{/netabare}


■おかんの小言と冷酒は後で効く

前述の通り。加えて一点。

{netabare}「ただし三つ約束してほしいことがあるの。一つ。危険な目に遭いそうなときは逃げること」
「二つ。自分が特別な人間だとは思わないこと。他の人と同じだということを忘れないでね」
「三つめ。いつか必ず帰ってきて私達に元気な顔を見せること。守れる?」

旅の本質を意外とついてるのでは?{/netabare}

{netabare}おそらく第9話のイレイナの涙って、自分を特別な人間だと思いかけてる節があったタイミングで発生しています。母の戒めから離れて引き起こした事態への悔恨も表れてる涙なのではないかと思います。{/netabare}


■紀行モノでこれはちょっと…

{netabare}1クールで主人公(旅する主体)がほぼ登場しない回があるのは良し悪しよね。旅の先々での出会いやイレイナの心の動きだけ追ってほしかったところ。ご長寿シリーズなら回想やキャラ回もありでしょうが短尺でぶちこむのはNGではないかと思う私です。指摘した回は師匠の師匠に繋がる重要な話ではあるのですよ。これは完全に好みですね。{/netabare}

それと{netabare}本渡さんが15役だったか16役やったのは蛇足。というより奇策。一人○役の“ギネスに挑戦”みたいなもんかしら。「アフレコ大変そう」とか「演じ分け凄い」とか話題さらったのかもしれませんが、物語に必要だったかは微妙。その各々ネーミングセンスと合わせてEDクレジットに本渡さんの名前がずらっと並ぶのは面白かったんですけどね。{/netabare}


全体としては好み。完走してから第1話を観ると感慨深いアニメでもありました。
旅とはいつか終わるもの。{netabare}ニケさんの正体を気づいてて気づかないふりしてたりする理由も含めて、{/netabare}終わった時に何を彼女は得られているのか大変興味があります。

2期ありそうな雰囲気あるしやらないかしら? お待ちしてます。



視聴時期:2020年10月~12月 リアタイ   

------


2020.12.20 初稿
2021.09.22 修正

投稿 : 2025/02/08
♥ : 62
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

スプリンター・リフトバック

原作GA文庫、C2C制作。

魔法が存在する中世世界を舞台とし、
その世界で旅する魔女イレイナが、
様々な場所や人を訪れるロードファンタジー。

お勧めし易い作品ではありますが、
気になるのはオムニバス形式となると、
情報量に制約があるアニメでは、
かなり上手くやらないと記憶に残りづらい。
私的には背景に大きな物語が欲しいです。

世界への冒険、探求、出会いと別れ、
多様な世界観を提示して欲しいと願います。

タイトルはゴダイゴの名曲から、
そよ風と光と希望に満ちた旅をしよう。

5話視聴追記。
寓意的な物語で現実を投影する。
冒険譚にはお手本のような設定ですが、
{netabare}主人公が物語の内にいるのか外にいるのか、
その距離感で印象が変わってくるのだ。
傍観者であることへの不満の声も多い。{/netabare}

最終話視聴追記。
期待していたほどではありませんが、
中盤以降の方が好印象を持ちました。
{netabare}イレイナの感情の動きがよくわかる。
これは旅の供がいると、
また違った感想が持てるかも知れません。{/netabare}
映像・音楽は最後まで美しいです。

寓意的な旅のアニメでしたら、
カイバやソマリも並べてお勧めします。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 60

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

絶世の美しい魔女とそうでない魔女と、あなたはどちらを選びますか?

綺麗で可愛いくて魔力がすごい魔女イレイナが、世界のいろんな場所を旅する物語です。

イレイナは確かに可愛くて美しい。そして強い魔力が魅力的です。
おそらく、多くの男性は、イレイナのような美女を恋人にしたいと願っているでしょう。…
でも、見終わった後、なぜか感動は残りません。
優しさも暖かさも残りませんでした。
それはイレイナが冷たいわけではないのですが、話の内容が…
それに、自分で自分のことを『美人』と呼ぶのはちょっと…避けたくなります。


同じ魔女でも、ふらいんぐうぃっちの木幡 真琴とは真逆の存在です。
木幡 真琴は綺麗でもなく、魔力はほとんど弱く、見ていて危なっかしい魔女です。
でも、真琴と一緒にいると、なぜだか心が安らぎます。
もし結婚するのならば、イレイナよりも木幡 真琴のほうが断然良いです。
ぜいたくな暮らしはできないけど、彼女とならば、お互いよぼよぼの爺さん婆さんになったとしても、いつも笑って幸せに過ごせると思います。


もし結婚するとしたら、あなたは、どちらの魔女を選びますか?

投稿 : 2025/02/08
♥ : 53

76.0 6 魔女アニメランキング6位
ゼロから始める魔法の書(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (712)
3727人が棚に入れました
魔女がいて“魔術”が普及している世界。その中でも、世界がまだ魔法という技術を知らなかった時代――。世界を滅ぼす可能性を秘めた魔法書“ゼロの書”を探して旅をする魔女・ゼロと、その護衛役として同行する人間になることを夢見る半獣半人の傭兵との交流が描かれていく。

声優・キャラクター
花守ゆみり、小山剛志、大地葉、加藤将之、子安武人

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

原作、読んでいません…。(普通にファンタジーでした)

いまや電撃文庫の超有名タイトルだというのに。
第20回電撃大賞<大賞>受賞作品です。

アニメ観て、よほど面白そうだったら原作も読みます。なので、それを決めるために本作品を観ます(笑)!

ちなみに電撃大賞ですが、私は大賞受賞作品との過去の相性はあまりよろしくありません。大賞じゃない受賞作品の方が気に入ることが多いですね。『はたらく魔王さま!』(第17回 銀賞)とか…。

ちっともアニメのレビューではなくて、読んでいただいた方には大変申し訳ありません。もしアニメが面白かったら、観終わった後でまともなレビューを書かせていただきます…。

2017.6.27追記:
とりあえず最終話まで完走しました。原作1巻分を13話1クールでアニメ化ということで、お話区切りとしては良かったですし、特に尺が足りてないといった問題も感じませんでした。

実はライトノベルっぽい要素はあまりない作品で、これの原作が電撃文庫から出るとか深夜アニメとして放送されるとかいうのは、単に近年の業界の事情という気がします。

たぶん小学校高学年くらいからなら見せても問題はなくて、角川つばさ文庫でも驚かないし、深夜じゃない時間帯に放送していてもビックリしない感じの内容でした。

中世ヨーロッパ的な世界で魔術あるいは魔法というものが出てくる古典的なファンタジーです。それほど派手なバトルのシーンはそんなにはなくて、ある意味で地に足の着いた感じの、電撃大賞という新人賞への応募作っぽくはないわりと良くできたストーリーだったと思います。

良作だとは思いますが、原作のシリーズを買おうというモチベーションにはつながりませんでした。たぶん教科書的な作りであまりストーリーに意外性がないせいだと思いますが、続きがアニメ化されるようなことがあればたぶん観ると思います。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 46
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

中盤までが良かったので、終盤が少し残念だったかな?

原作未読。最終話まで視聴。

しっかりと時間をかけて積み重ねてきた物語が、8話で大きく動き出した感じ。
終盤までは、「上手いなぁ」っていうのが率直な感想でした。

だけど、11話で少し失速。
{netabare}{netabare}13番が寝返っちゃうと、{/netabare}誰が誰と戦っているのか?途端に分かりにくくなった。
{netabare}孫娘や狼が混乱するのもよく分かる。{/netabare}
むしろ、傭兵がすんなり納得してるのが良く分からない。
{/netabare}
ただまあ、『終わり良ければ』で・・・。

ゼロと傭兵の関係性が最後まで絶妙で面白かった。
もう少し続きを見てみたいかも・・・。

作画は、特に悪いわけではないのだけど、ゼロはもう少し可愛くても良かったかな?
設定では「絶世の美女」っていうことになっているんだし・・・。
(まあ、見慣れれば十分可愛いんだけどね!)

投稿 : 2025/02/08
♥ : 45
ネタバレ

おぼ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

獣の傭兵と魔女が繰り広げる愛ともふもふのファンタジー!白狐の制作技術が揺れまくり!

原作全巻既読/全12話

真面目系の王道ファンタジー。
全体的に楽しめたけど少しテンポが遅かったかな?

※レビューにネタバレはほとんど含みません

( 'ω'o[総括レビュー]o
※後日追記

( 'ω'o[観点事のレビュー]o
{netabare}
[物語]/4.0★★★★☆
壮大な設定を生かしたいい物語でした。
ただ、少し強引過ぎたかな?

[作画]/3.0★★★☆☆
悪くはないんですが、戦闘シーンがひどかったです。魔法がぐにゃぐにゃ動いて、少し不快でした。
後、13番のイラストが原作で想像していたのと違う……

[音楽]/4.0★★★★☆
OPが明るすぎるのは置いといて、
EDが物凄く気に入りました。
あの静かで可愛い感じ、好きです。

[キャラ]4.0★★★★☆
個性的でいいキャラが揃っていたと思いました。
ただ、アルバスだけは魅力がなかったかな……?{/netabare}

総合点数【71点】

[続編の可能性]
{netabare}
※上の方が優先度高めです
※あくまでも個人的な意見です
※オリジナルアニメの場合は原作ストックは評価対象に入りません

※総評星評価の基準
---------------- 8×キリトリセン ----------------
★★★★★/80%~100%
★★★★☆/50%~79%
★★★☆☆/30%~49%
★★☆☆☆/15%~29%
★☆☆☆☆/15%未満
---------------- 8×キリトリセン ----------------

[円盤売上]/★☆☆☆☆
400枚位の予想です
※後日追記

[原作ストック]/★★★★★
※原作1巻分消化/9巻まで刊行中(10巻完結)
3巻(2、3巻は上下構成)で続編制作可能と仮定した場合、すぐに続編制作が可能です。

[終わり方]/★★★★☆
※大きな区切りはついたものの、
まだ2人の冒険は終わっていません!
続きがみたいです。

[作品評価]/★★★☆☆
※多数のサイトで普通評価

[制作会社]/★★★★☆
※『WHITE FOX』
2作品の続編を制作しています。

[総評]/★☆☆☆☆
※原作がもうすぐ完結+円盤3桁では続編は難しいでしょう。{/netabare}

投稿 : 2025/02/08
♥ : 30

83.7 7 魔女アニメランキング7位
Re:ゼロから始める異世界生活(第2期)(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (712)
3307人が棚に入れました
コンビニからの帰り道、突如として異世界へと召喚されてしまった少年、菜月昴。頼れるものなど何一つない異世界で、無力な少年が手にした唯一の力……それは死して時間を巻き戻す《死に戻り》の力だった。大切な人たちを守るため、そして確かにあったかけがえのない時間を取り戻すため、少年は絶望に抗い、過酷な運命に立ち向かっていく。​

声優・キャラクター
小林裕介、高橋李依、内山夕実、水瀬いのり、村川梨衣、新井里美、子安武人、赤﨑千夏、中村悠一、井口裕香、堀江由衣、堀内賢雄、植田佳奈、江口拓也、田村ゆかり、藤原啓治、能登麻美子、松岡禎丞、天﨑滉平
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

レム睡眠

{netabare}ネタバレだと怒られないかしら 『BOSSとティーパーティー』とで迷ったお題なのよ{/netabare}

#26~#38 全13話


通番ですので#1からどうぞどうぞ。
分割2クール前半の1クール目だという前情報だけ頭に入れて臨んでみました。制作会社やあらすじ、はたまた出演声優など視聴前情報なにかしら入れてると思います。私の場合は話数と分割クールの有無をけっこう気にします。心の準備ができて知っておけば完走後の戸惑いがありません。これだけ分割放送多くなってきて人気作の続編なんかこのパターン多いですから特にです。

この2期前後半で物語が終るかどうかわかりませんが次の後半でなにかしらの決着はするでしょう。いわば先発-中継ぎ-抑えの中継ぎ部分がこの期間の位置づけとなります。
相変わらずツカミとヒキがお上手。中断するタイミングを失ってしまい一気に観てしまいました。完走してみて次の後半がとても気になる終わり方をしてます。まとめて一気が推奨ですかね。

ふわっと完走後に思ったこと

 {netabare}あれ!?魔女けっこう揃っていい奴じゃね?{/netabare}

魔女教ってヤバい集団がいて1期松岡さんが演じられた大罪司教ペテルギウスみたいなイカレたおっかない人に苦しめられたので拍子抜けしたような変な感覚。
後半に向けて整理しておいたほうがよさそうですね。


それでは此度の“中継ぎ”について雑感。
メインヒロインのエミリアたんをメインらしく輝かせるための下地作りでしょうか。あまりにも強烈な光を放ちまくっていたレムは諸般の事情で後ろに下がってました。
1期の王選候補者たちとスバル陣営の交渉事なんか好きなエピソードなんですけど、ああいったスバルがひと皮むけるようなエピソードも控えめ。後半に向けた謎撒きに終始した印象です。死に戻りも成功に向けての試行錯誤とシンプルだった1期と比較し、その度に複雑怪奇になっていった2期とでもいえましょうか。タイムリープ作品ぽさが色濃くなってきて、比例して絶望指数も上がってきました。

充分面白かったと思います。後半戦に期待を持たせる中継ぎの役割を全うするいい仕事をしてました。
一つ不満があるとすればOP。あまりにもツカミに凝ったためかOP流す回数えらい少なかったかと。アニメーション含めてけっこう好きだったんですよ。



※ネタバレ所感

■(備忘)後半で解決しなければならなさそうなこと

{netabare}・“暴食”の大罪司教ライに名前と記憶を食われたレムと記憶を食われたクルシュ
・強欲の魔女エキドナの試練(エミリア?orスバル?)
・精神壊れたエミリアたん
・【重要】エルザとメィリィの屋敷襲撃
・【重要】多兎の聖域襲撃
・亜人ガーフィールの暴走
・ベアトリスの契約
・とにかくロズワールがイラッとするわ{/netabare}

{netabare}ざっと8つ。もっとあったかもしれない。
他にも魔女たちとの関係なんかは問題解決というよりあるべき姿を模索する感じかしら。

【重要】で挙げた項目は二律背反なわけでどっちかを取れば片方を失うっぽい。きっと両方救える“シュタインズゲート”を見つけるためにもがいていくぞ!が見えたところで前半終了です。{/netabare}


■声優のお仕事

・魔女が豪華

{netabare}“強欲”エキドナ(CV坂本真綾)
“憤怒”ミネルヴァ(CV小松未可子)
“怠惰”セクメト(CV中原麻衣)
“暴食”ダフネ(CV東山奈央)
“傲慢”テュフォン(CV久野美咲)
“色欲”カーミラ(CV石見舞菜香)
“嫉妬”サテラ(CV非公表)

これはどこ切りとっても耳が幸せだってやつ{/netabare}

・新井里美劇場

{netabare}#36「死の味」
たぶん監督からのオーダーが「400年の孤独が詰まった感じでばーんと頼むよ!」でしょ?

同クールSAOでの松岡さんが200年の芝居やってましたがあっちも凄かった。『レールガン』の白井黒子役もそうでしたけど余人に代えがたいと思わせる声優さんですね。{/netabare}



視聴時期:2020年7月~9月 リアタイ

-------

2020.10.08 初稿
2021.07.23 修正
2021.01.28 修正

投稿 : 2025/02/08
♥ : 66
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

サイレントアラーム

WHITE FOX制作。

幾多の死を繰り返しながら尽力し、
怠惰を司るペテルギウスと白鯨を討伐し、
エミリアが生存する世界へと帰還するスバルだが、
レムとクルシュに予期せぬ異変が起こる。
{netabare}誰もがレムを知らない!?{/netabare}

物語は序盤から練り込まれていて、
新キャラのデザインも秀逸で好感が持てる。

死に戻りポイントが変更され、
死んでも間に合わない試練の幕開け。
{netabare}ロズワールの思惑、魔女因子の答え、
黒い福音書とは何を意味するのでしょう。{/netabare}
加速度を増し世界は改変され続ける。

7話~9話視聴追記。
死に戻る力そのものに言及され始める。
リゼロは物語に可逆的構造を特徴に持ち、
その帰着する運命への乗り越えが主題である。
スバルは運命を克服できるのでしょうか、
分岐と選択、目的が見え始める。

最終話視聴追記。
{netabare}救えなかったかも知れない多くを数えるより、
君が救えた多くを数えるべきだ。
ここにリゼロの核心がある。{/netabare}
問題はそこに自分がいるのかであろう。
彼は自らに価値を見出せるのか!?

鬱々しいが物語の引きは強い、
怒涛の後半戦に期待しています。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 59

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

1期目の終わりからのギャップが上手い

== [下記は#29(2nd season 1話目)視聴時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
話数のナンバリング的には #29、2期目となる 2nd season 的には4話目まで観終わった時点でこのレビューを書いています。

話数が通番になっていることからもわかる通り、お話的には1期目を観ていることが前提になっていて、最初から観ていないとストーリー的には意味不明になっています。

ということで、1期目を観ていない方はさようなら…。



まず、2期目としては冒頭となる #26 では、#25 での結末での高揚感から入ってからの絶望感へ持っていく導入がとても良かったと思います。原作未読なのでこの後の話は良くわかっていないのですが、ここで起きた問題があまりに大きいため、当分の間はこの空気が続くんだろうなと考えるとなかなかに辛いところではあります。

そしてスバルにはわからないところでベティとの確執が生まれてしまうのもベティが好きな私としてはとりあえず悲しいところです。

舞台がこれまで知っている王都やロズワール邸周辺から離れて、新キャラクターのエキドナが出てきたりスバルの転生前について少しわかったりしたところで話に一気に引き込まれる感じです。

2020年夏クール開始の続編としては、一番成功しているように思います。今後のストーリーも楽しみです。
== [#26視聴終了時のレビュー、ここまで。] ==

2020.10.5追記:
本作品は分割2クールとなるようで、1クール目の最終話である#38までの視聴が終わっています。

元々は通期2クールでの放送の予定であったかと思われますが、特に「1クール目の終わり」といったキリの良い作りにはなっていません。このまましれっと2クール目に続く構成と思われます。

そういう意味では録画だけしておいて、実際に観るのは2クール目の直前でも良いかもしれません。

そして、どうでもいいけどOP/EDが揃って流れた回ってもしかしたら1回もないのじゃなかろうか。

とりあえずここまでの話でスバルが転移する前の日本での様子や1期目では不明だった魔女の面々についてわかる形になっています。

また「死に戻り」に関連するスバルの死生観に影響するような出来事があったり、ある程度は1期目でもほのめかされていた感のあるロズワールの黒幕感が増しました。

が、結局わからないこともたくさんあってこの後の話は普通に気になるので続きを楽しみに待ちたいと思います。

オットーはけっこう活躍しましたね。BDのテレビCMに抜擢されるのも納得です。そして私がベティ(ベアトリス)推しなのは1期目から変わりません…。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 38

68.2 8 魔女アニメランキング8位
うみねこのなく頃に(TVアニメ動画)

2009年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (995)
5172人が棚に入れました
時は、1986年10月4日。舞台となるは、大富豪の右代宮(うしろみや)家が領有する伊豆諸島の六軒島。年に一度の親族会議を行う為に、当家の親族達が集結しつつあった。一見和やかに、久しぶりの再会を楽しむ親族たち。

しかし、島で待っているのは「当主死亡後の財産分割問題」という、親族同士に暗雲を呼び込む議題。かつて当主が、島に隠れ住んでいるとされる魔女ベアトリーチェから、資金調達の担保の為に授けられたとされる10トンの金塊を巡って、長男の横領を疑う親族たち。それに対して、親族たちの困窮を見透かすかのように、反撃に出る長男。さらに余命の迫った当主は、自らの命だけでなく、親族郎党・資産のすべてを生贄として捧げ、最愛の魔女ベアトリーチェの復活を願っていた。

声優・キャラクター
小野大輔、井上麻里奈、堀江由衣、鈴村健一、釘宮理恵、小林ゆう、麦人、小杉十郎太、篠原恵美、伊藤美紀、広瀬正志、小山力也、田中敦子、小清水亜美、船木まひと、上別府仁資、羽鳥靖子、石住昭彦、佐藤利奈、遊佐浩二、茅原実里、大原さやか、田村ゆかり、緒乃冬華、井上喜久子、杉田智和、甲斐田ゆき、斉藤佑圭、米澤円、日笠陽子、吉田聖子、新名彩乃、山岡ゆり、豊崎愛生、喜多村英梨、水野マリコ、廣田詩夢

ARENO さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

答えの明かされない推理小説

◇◆◇要素◇◆◇
嵐の孤島×洋館×そして誰もいなくなった×連続殺人事件×魔女×推理バトル×相当なグロ描写+まさかのモザイク描写


概要です!

有名作品「ひぐらしのなく頃に」の作者が贈る、最強のミステリ(ゲームが原作)
名作「そして誰もいなくなった」を根本に展開される殺人事件が
魔女によるものか、それとも人間の起こした事件であるのかを
証明していくというもの。
作者曰く、「同じ舞台を何回も巻きもどして繰り返していく、それらを重ねて見る事で一本のシナリオでは見えないものが見えてくる」という“多層世界的”なストーリーです!
最初に言っておきますと、ひぐらし視聴済みな方ならお分かりのとおり
残酷な描写、いわゆるグロシーンが大量に出てきます。
連続殺人が起きるたびに、目を覆いたくなるような惨状が描かれているので
免疫のない方は少々きつめかも。
まあ、あんまりにもなシーンにはモザイクかかってますが…
(モザイクを濫用するアニメも珍しいですね…汗)

ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・・-・-・

その大量グロシーンに目を瞑っても納得できる面白さがあると私は
思います。一時期、ものすごくハマっていました!
正直、原作及び小説ファンな私としては、
アニメではなかなか満足いかないところも多いのですが…


何より、話が難しく何度か見直したくなるので、ちょっとアニメに
不向きだったかもです。
それ以前に、あんな残酷シーンは何度も観れたものではありません泣



先に書いた要素だけを見ると、ありがちなストーリーだとお思いに
なるかもしれませんが。
問題はストーリーではなく、物語の作り方及び、いち視聴者としての
この作品への向き合い方、というものでしょうか。


まず、物語中で起こる不可解な殺人事件。しかし、それがどう考えても
人間には不可能な事件であったとしたら。しかし、魔女の存在など
あるわけがない。人間の仕業としてきちんと説明がつく。
ならば、それはどのように説明できるのか。

ざっとこんな内容です。本来なら、作中の名探偵がこれを鮮やかに
解き明かし、一件落着となります。
でも、それじゃあくまで私たちは視聴者でしかないですよね。
ところがこの作品では、あらゆる考え方、ヒントは出ているのに
答えだけは明かされてないんです。


つまり、私たちが自分で考えた人だけがその真相にたどり着く
ことができるということ。(たどり着けなければ終わりですがww)


ちなみに、難易度はかなりのものです。
私も、友人と一緒に放課後を使って謎解きに挑みました。

結果、碑文一つ解けなかった…悔しい泣

このように、よくある推理小説に飽きてしまった方にはすごく
お薦めであります(*^_^*)


ちなみにですが、いままで推理な面だけを大きく取り上げて
きたのですが、もちろんきちんとしたお話が成り立っています。
特に、キャラクター一人一人にちゃんとしたストーリーが
あるんですね。

誰がどのキャラにどんな思いを抱いているか、など。

でもこれって、推理小説にとって大事な要素の一つです。
「動機」を考える上で重要な。
もちろん、うみねこでもこれは求められます。
だからますます、面倒くさい…ww

そうそう、実を言うとキャストって結構豪華でした。
主人公役・小野大輔そのほか、井上麻里奈、堀江由衣、釘宮理恵、小林ゆう
、鈴村健一、大原さやか、遊佐浩二、田村ゆかり、小清水亜美

うわー、書ききれない…でもそれだけ、本当にキャラの数が多いんです。


最後に…
志方あきこさんの歌うOP「片翼の鳥」は、独特の雰囲気によくあっていて、
一発で好きになりました。「うみねこのなく頃に」(曲名)も
お薦めなので、是非聴いてみることをお勧めします!

ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・・-・-・

以上のように皆さんも、魔女の挑戦状たる謎に挑んでみてはいかがでしょうか。

あ、グロ描写が苦手な方は、本当にお気を付けください。
食事時および就寝直前は控えることをおすすめします。


それでは、長々と失礼しました。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 21
ネタバレ

★☆零華☆★ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

謎の解答がなかったです。謎の答えが解ると驚きます。

ひぐらしと違って、答え合わせがない作品です。

知らない人がこのレビュー読んだら、(答え合わせって何?)となると思うので説明しますと
ひぐらしとうみねこはミステリーホラー(サイコホラー要素も含む)なので
作中で描かれる謎を登場人物達と共に解いていくことになります。

そして基本的に最後に犯人だったり、謎だったりが解るように作られるのですが
うみねこは最後でも明確な解答を視聴者に教えません。

なので観ている方としては(結局どうなったか教えろよ!)と思うのではないでしょうか?


かく言う私もそうでした。
ですので、私がネットを駆使し調べ、引用した解答をここに書きますね。


{netabare}六軒島連続殺人事件とは、魔法とかではなくて、全て人間が起こして行った事件です。

事の起こりは戦時中、右代宮戦人(主人公)の右代宮金蔵(祖父)が、六軒島で初代ベアトリーチェと出会い、二人の間に娘(二代目ベアトリーチェ)が出来ます。
初代ベアトリーチェは、産後の肥立ちが悪く死亡します。

金蔵は、生まれた二代目ベアトリーチェを死んだ初代ベアトリーチェの生まれ変わりだと信じ
二代目ベアトリーチェとの間にも子供を作ってしまいます。
これが安田紗代(三代目ベアトリーチェ【通称ヤス】)です。
二代目ベアトリーチェは、海岸で崖から落ちて死亡してしまいます。

ヤスは多重人格者で、紗音、ベアトリーチェなど複数の人格を持っています。
嘉音も、ヤスの人格の呼び名の一つです。

※これが【アニメを見ている私達視聴者には複数の人間に見えても、実際には一人の人間】
という叙述トリックになっており
一見人間に不可能に見える連続殺人を成立させています。

そして【ベアトリーチェ】という名称で登場する人物が、実際には三人います。

※これは【アニメを見ている私達視聴者には一人の人間に見えても、実際には複数の人間】
という叙述トリックになっており
一見人間に不可能に見える時系列などを読み解く鍵になっています。

※また、人格をカウントする際には、沙音、嘉音などはそれぞれ『1』にカウントされ
ベアトリーチェは魔女であるためにカウントされません。
物語の中で人数が出てくる場合に【人間の肉体の数】をカウントしているのか
【人格の数】をカウントしているのかが伏せられており
これも一見不条理に見える数字を読み解く鍵になっています。

ヤスは、金蔵が近親相姦の過ちを繰り返さない為に
出生の秘密を隠して右代宮家に使用人として連れてこられ育ちます。
金蔵は、86年の六軒島連続殺人のかなり前に死んでいますが
死ぬ前に碑文の謎を解いたヤスに右代宮家当主の地位や財産を相続しています。

ヤスは紗音の人格で、戦人に恋をします。
戦人はヤスに『白馬に乗って迎えに来る』という約束をしますが
翌年から家庭の事情で親族会議に来れなくなります。

紗音人格のヤスは、戦人がいつまでも迎えに来ない事に傷つき
戦人への恋心を自分の別の人格(ベアトリーチェ人格)に預け
別の恋を探します。

ヤスの紗音人格は、譲治と新しい恋をし、交際を進めます。

しかし、86年に数年ぶりに戦人が親族会議に帰って再会した為に
ヤスの中の2つの人格が、紗音は譲治に、ベアトリーチェは戦人に
別々に恋をしている状態になります。

ヤスは自身の恋に決着をつけるべく
①戦人と結ばれる。
②譲治と結ばれる。
③または誰とも結ばれない。
の三つの結果の可能性がある事件を起こそうとしますが、未遂に終わります。

なぜ未遂になったかというと、ヤスが事件を計画した前日に
戦人の両親ルドルフと霧江が、右代宮家の資産を我がものにせんと
他の親族を次々に殺し始めたからです。
譲治も殺されてしまいます。
ルドルフと霧江は、絵羽に返り討ちに会い死にます。

ヤスは戦人と逃亡しますが、ヤスは自分の恋に決着がつけられなかった事に絶望し
海に飛び込み自殺をしてしまいます。

結局事件の後には、戦人と絵羽の二人だけが生き残りました。

戦人はヤスを助けようとした際に、溺れて記憶と人格を失ってしまいます。
しかしその後、徐々に断片的な事件の記憶を取り戻し、『偽書』を書きます。

この偽書というのは、六軒島連続殺人事件をフィクションとして虚実をない交ぜて【戦人が書いた小説】であり

【私達視聴者が見ているうみねこの各エピソードは、この「戦人が書いた『偽書』という小説」である】

という事が真相であり、解答です。{/netabare}


この様に作中で答え合わせをしていたのなら、うみねこのなく頃にの評価も大分違ったと思います。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 19

だんちょー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

※グロ警報発令※

ひぐらしの素敵な出来に引き続き見た作品ですが・・・

ストーリーが難解すぎてわかりずらい作品。(自分がバカだからか?)

ひぐらしが面白かったので期待してみたのですが、ちょっと期待はずれでした・・・

グロ描写が半端ないです。これ考えた人、大丈夫ですか?っと言わんばかりのw

食事時には絶対見ないほうが良いでしょう。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 13

80.3 9 魔女アニメランキング9位
Re:ゼロから始める異世界生活 2nd season 後半クール(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (554)
2473人が棚に入れました
俺が必ず、お前を救ってみせる。コンビニからの帰り道、突如として異世界へと召喚されてしまった少年・菜月昴。頼れるものなど何一つない異 世界で、無力な少年が手にした唯一の力……それは死して時間を巻き戻す《死に戻り》の力だった。幾多の死を 繰り返しながら、辛い決別を乗り越え、ようやく訪れた最愛の少女との再会も束の間、少年を襲う無慈悲な現実 と想像を絶する危機。大切な人たちを守るため、そして確かにあったかけがえのない時間を取り戻すため、少年 は再び絶望に抗い、過酷な運命に立ち向かっていく。

声優・キャラクター
小林裕介、高橋李依、内山夕実、水瀬いのり、村川梨衣、新井里美、子安武人、岡本信彦、天﨑滉平、名塚佳織、高野麻里佳、田中あいみ、能登麻美子、坂本真綾
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

今日も元気にレム睡眠

ナンバリングは#39 - #50と続きもんです。分割2期の後半に該当することもあってここでいったん区切りつけますね~な全12話。
地上波の録画での視聴で気づいたこと。30分の尺をぱんぱんに使ってる説が濃厚です。CMが少ない気がします。なんならOPも削ってストーリー用の時間を確保してるかのようでした。
あいかわらずレム睡眠中ということになるので物語そのものはノンレムで進行しますよって…んっ!?

言えることは2つ

 ・劇場版観ておいて良かった
 ・よく理解できなかったけど面白かった

前者:たまたまエミリアたんの過去をモチーフにした『氷結の絆』を観てたわけですが、今回は彼女が過去に向き合うお話。キチンと劇場版でのネタが良い意味でフラッシュバックしてくれました。もうひとつの劇場版『Memory snow』は未見です。
後者:「あれ!?どんな話だったっけ?」「なんでこんなこと言ってるんだろう?」が頻発しました。拒絶感が出てきてもおかしくないのに不思議と平気。よく理解できなかった理由は悪い意味で原作準拠と想定。行間をだいぶ省いてたのだと思います。それでも面白いと感じた理由はわりとはっきりしていて“一区切りつけたから”に他なりません。その結論に至るまでの大きな流れにブレがないので迷子にならずにすみました。


前半終了時点での着目点はこうでした↓

{netabare}・“暴食”の大罪司教ライに名前と記憶を食われたレムと記憶を食われたクルシュ
・強欲の魔女エキドナの試練(エミリア?orスバル?)
・精神壊れたエミリアたん
・【重要】エルザとメィリィの屋敷襲撃
・【重要】多兎の聖域襲撃
・亜人ガーフィールの暴走
・ベアトリスの契約
・とにかくロズワールがイラッとするわ{/netabare}

なんかしら結論が欲しかったのが8つありました。結果はそれら8つのうち1個目以外の7つが解消。大きな流れがブレてないよねと言ったのはこういった理由からでございます。これからの方は一気に2クール駆け抜けるでしょうがリアタイ組は余裕あればおさらい推奨です。

2期は制作側も冒険でした。1期で確立した作品の強みをあえて隠してますから。それはなにか?

 1.レム不在
 2.死に戻らない(後半2クール目)

職場にもレムのフィギュア持ってる強者がいます。あにこれの中でしたら「○○かわいい」頻繁に飛び交ってますが、こうして身近に嫁認定してるのがいるくらいには強烈な魅力を放つキャラクターです。客観的に4番エース不在でウケるのか?は不透明でした。
そして“死に戻るスバルの苦悩”。安易な死に戻りを是としないことをついに決意したナツキ・スバルが

 シュタインズゲート(仮)に辿りつけるか?

リセットせず最適解を手繰り寄せる最難関ミッションに取り組む2期後半です。タイムリープ風な楽しみ方のあった作品の視点の置きどころを変化させてなおそれを上回る魅力を提示可能かは不透明でした。
結果、レム不在や死に戻りのない展開はかえって良かったんじゃないかしら?と感じます。
エミリアに集中できて彼女の魅力も1期より引き出せてたと思いますし、エルザの屋敷襲撃と多兎の聖域襲撃を同時に防ぐ無理ゲーをどうクリアするかの謎解き要素も“リセット不可”縛りで面白みが増したと思われます。
だからこそよくわからんかった自分の理解力の無さを嘆いております。

{netabare}・エミリアの母って?
・ミネルヴァ(憤怒の魔女)なんかエミリアに思い入れありそう
・ペテルギウス えっ!? ペテルギウス???
・ベアトリスとロズワールの『先生』はエキドナでよい?
・虚飾の魔女パンドラさんってことでいいんですかね?7つに入ってないですけど…
・↑彼女時間操作できる能力っぽいからスバルの死に戻りの鍵になるのかしら?
・そもそも封印のメリデメがよくわかってないぞ
他にもスルーしてて気づかないの多々と思われる{/netabare}

あまりにも散漫となるのでここまで。
どこかで再度覗いてみよう。原作読めばいいんでしょうがなかなかそこまで辿りつかないんですよね。



視聴時期:2021年1月~3月 リアタイ

-------

2021.04.18 初稿
2022.01.28 修正

投稿 : 2025/02/08
♥ : 41
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

イエロー・センター・ライン

WHITE FOX制作。

簡潔に整理しておこう。
聖域に降りかかる惨劇と屋敷への襲撃。
{netabare}襲い来る脅威が残酷にも罠だと知り、
絶望し悲嘆にくれるスバル。{/netabare}
どうしようもなく八方塞がりな状況の中、
仲間のサポートを受け希望を見出していく。

鬱々しい展開からの開始である。
スバルが語るように、
やり直せることと救えることは話が別である。
何度挑戦しようと救えなければ意味がない。
{netabare}彼はただ誇れる自分でありたいと踏み出すのだ。
ロズワールの思惑を打ち砕く願いを込め。{/netabare}

Re:ゼロは言葉が響くアニメだ。
油断していると不意を突き芯を喰らう。

5話視聴追記。
2クールだと集中を維持するのが難しいですが、
{netabare}ここで聖域誕生の真相へと物語が動き始める。{/netabare}
リゼロ攻略はキャラの配置より、
上下関係を抑えておくと分かりやすいですね。

最終話視聴追記。
過去の回想が多く悠長に感じるも、
終盤は見事にまとめてくれましたね。
{netabare}紆余曲折の末、陣営がまとまる、
苦しむ方々が解放されますよう願うばかりだ。{/netabare}

さらなる新展開にも期待しています。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 40
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

残機0のバルスと強情な猛者たち

【紹介】
2期後半戦ということで、1期と2期前半戦は必ず視聴しましょう。できれば劇場版も視聴しているとなおよいですね。

【シナリオ】
2期の後半戦。増えすぎてあちこちに散らばった伏線を一気に回収してきましたね。それとともに各キャラの過去の話をたっぷり時間かけて見せてきました。キャラクターに深みが出てとても良かったです。
ちょっと本編からの脱線が長すぎる気はしましたが。

【ちょっと残念だったこと】
{netabare}
エルザ、ロズワール、ガーフィールの行動原理が思っていた以上にしょうもなくて残念。3人とも生き方にリアリティがなさすぎる。
彼らのしょうもないこだわりがなければもうちょっと2期はすっきりして見やすかったと思う。
あとは怠惰司教が狂ったいきさつも意味不明だった。確かに同情はするが、ああはならんでしょ。
{/netabare}

【作画や音楽など】
作画、音楽、キャラ、声優、どれにおいても相変わらず素晴らしい。
テーマソングはどれも良曲ですね。Belive in you、Door。特にいい曲です。
綺麗に丁寧に作っていただいてありがとうございます。

【キャラクター】
キャラクターとしては、相変わらずエミリア推しです。

【総評】
相変わらずくどいところがたまにきずだけど、面白かった。
まだまだ謎は多く残されています。この壮大な物語の行く末を、最後まで見届けたい。


【ネタバレあり感想】
{netabare}

今までさんざんたくさん苦しんでもがいて、耐えて苦しんで、泣いてのたうち回ったことが、そうやって集めた欠片が、どうやってスバルや周りのみんなを幸せなルートに導くのか?

まるまる一クール使ってまったく話が先に進まないという前代未聞の手法を用いた前半戦。人によっては退屈で投げ出した人もいるでしょう。
それでも付き合い続けた視聴者に対する、ご褒美とでもいうのでしょうか?

すべてがうまくいく世界線にたどり着くためとは言え、スバルは失敗した世界を放棄することに慣れていきました。
ところが、スバルが捨てた世界に生きたエミリア達にとってはそれが唯一の世界線。どうせやり直すからと言って命知らずな行動をとるスバルは周りのみんなの気持ちを無視していると、魔女は指摘する。

そして後半は、これが最後だと腹をくくって一つ一つに全力でぶつかりました。
材料がそろったからこそ言えるセリフではありますが、やはり一度しかない人生だからこそ人は輝けるということなのでしょうか。
無限増殖で残機∞にしたゲームで人の心は動かせない。

これまで丁寧に垣間見せて来た欠片が、2期の後半戦で一気に結合しましたね。
エミリア達の抱えた苦しみ、乗り越えた悲しみ、それらを乗り越えてきた心のよりどころ、それは、それぞれの愛の形。

一生懸命頑張ると美少女の膝枕というご褒美があるから、バルスも頑張らないとバチが当たるよね。
ラム様の場合はさらに罵りと暴力という追加のご褒美つき。バルスには勿体ない。


{/netabare}

投稿 : 2025/02/08
♥ : 36

67.3 10 魔女アニメランキング10位
リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード(アニメ映画)

2015年10月9日
★★★★☆ 3.9 (178)
1037人が棚に入れました
幼い頃に見た魔女・シャイニィシャリオのショーで魔法の魅力を知り、伝統ある魔女育成名門校「ルーナノヴァ魔法学校」に入学したアッコ。
騒動ばかり起こしているアッコと、友人で世話役のロッテ、皮肉屋のスーシィの3人は、罰として魔女狩りの歴史を再現したパレードに参加させられることに!
同じく問題児グループのアマンダたち3人と一緒にパレードを成功させなければ、落第決定。
しかしどうせなら、シャイニィシャリオのショーのように思いっきりハッピーなものにしたい!!
街全体を巻き込んだ、アッコたちの魔法仕掛けのパレードが動き出す──。

声優・キャラクター
潘めぐみ、折笠富美子、村瀬迪与、日笠陽子、志田有彩、村川梨衣、上田麗奈、日髙のり子
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

猪突猛進、魔女っ子物語

アニメミライから生まれた作品。
個人的には同企画、最高評価です。
このアニメはその劇場版で、TVシリーズも決定済です。

内容を一言でいうならば、正統派魔女アニメ。
しかし、キャラが思い切り濃いいです。

主人公は東洋の小島出身のアッコ。
伝説的魔女シャイニィシャリオに憧れ、魔法学校に入学します。
この子が周りをかえりみない性格で、圧倒的にうざいです。
でも、その行動力と明るさは一級品。
前向き・・・いや前のめりな言動は魅力的です。

彼女に巻き込まれる親友二人。
ロッテは物静かなメガネっ娘。
歌を自在に操ります。
スーシーは冷静な皮肉娘。
キノコを自在に操ります。

ライバルであるダイアナも魅力的。
伝統ある家柄のお嬢様で、優等生。
ことあるごとにアッコと対立します。
{netabare}でも、アッコが気になるようで騒動に飛び込んでは、結果的にアッコを助けます。{/netabare}
アーシュラ先生のサポートも堂に入ったもの。
スピーカーさばきは笑えます。

劇場版ではこの他に三人の新キャラが登場します。
不良キャラアマンダ、オタクキャラコンスタンツェ、食いしん坊キャラヤスミンカ。
これらのキャラも巻き込んで、パレード大騒動が勃発します。

華やかなパレードシーン、それに続く戦闘シーンは躍動感いっぱい。
もちろんにコミカルさも十二分にまじえ、飽きさせません。
ディズニーを思わせるテンポの良いファンタジーはどの世代でも楽しめるでしょう。

いまだ、アッコは人間的にも魔女的にもひよっこです。
でも、彼女の可能性は無限大。
TV版では、アッコの成長が楽しみですね。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 27

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

魔法使いのドタバタパレード

55分

元は若手アニメター育成プロジェクト「アニメミライ2013」の作品のひとつで、2017年冬(現在)放送中のリトルウィッチアカデミアの劇場版です。

魔法学校の問題児アッコと親友のロッテ、スーシィの3名はことあるごとに色々な問題を起こしていました。他に問題を起こした3名とともに魔女にとって屈辱的なパレードに参加することになりますが、そのパレードを変えるためアッコたちはあることを内緒で進めて行きます。そのパレードを中心にコミカルに描いた作品です。

制作はTRIGGER、お話もテンポ良く展開して、時間いっぱいキャラがよく動いていて途中飽きる事はありませんでした。

他のキャラもそれぞれ個性豊かなキャラばかりでしたね。楽しい作品でした。

アニメミライ作品から観てみると分かりやすいかもしれません。または現在放送中テレビアニメが最初からの新たに描いた作品らしいので、テレビアニメを観てからこの作品を観るといいかもしれませんね。

最後に、とにかくアッコがいつも突っ走りしすぎて、なんとかフォローしようとするロッテが気の毒に思えましたw

投稿 : 2025/02/08
♥ : 25
ネタバレ

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

“THE HAPPYTINE 計画”!魔法が素敵なものだって、みんなに知ってもらいたい♪

2013年に公開された“アニメミライ”の1つ、
「リトルウィッチアカデミア」。

その続編として、
2015年に公開されたのがこの作品です。

DVDには2作同時に収録されているので、
先に前作から観ることをおすすめします。

前作は30分、
本作は1時間ほどの作品です。

ちなみに、2017年のTVシリーズは本作の続編ではなく、
完全新作だそうです。(私はまだ観ていません。)


● ストーリー
魔法学校の生徒であるアッコ、ロッテ、スーシィ。

彼女たちは学校でよく騒ぎを起こしていた。

罰として、ふもとの街で行われるお祭りの、
魔女パレードを成功させるよう命じられる。

魔女パレードは魔女狩りを模したパレードで、
どう見ても楽しそうなものではない。

他の問題児3人が加わり、
パレードの計画を考え始めた。


標準的な映画と比べると短い時間ですが、
中身に関して物足りなく思うことはありませんでした。

テンポよく話が進むので、
むしろこの時間でよかったなと思います。


話のオチからエンドロールへ。

この時の気持ちって映画の感想に大きく影響すると思うのですが、
いやーとても清々しくて満足度の高い終わりでした。


≪ うまい!空気作り ≫

アッコは幼い頃に観た魔法への憧れが強く、
魔法に対して“かっこいい”という明るい印象を持っています。

そんなアッコのキャラが
とても大切にされているような気がします。

様々なハプニングが起こり、
ピンチに立たされることも。

しかし、
ピンチが嫌な緊張感になることは決してない。

なんかむしろ「もっとやれー!」な楽しさw

それはキャラたちが意図的に作った空気なのですが、
それがそのまま作品の空気になっちゃうんですね。

空気がいいから、
この作品に対して悪い印象を抱きにくい。

結構荒いんですけどねえ、脚本w
{netabare}
・街が破壊されているのに演出だと信じてうろたえない市民。
 演出だとしても相当派手に破壊されてますけど…。笑

・すごく難しいと言ってた高等魔法を、 あっさり使えてしまう3人。
 火事場の馬鹿力ってやつ?いやいや無理あるだろ。笑
{/netabare}

魔法っていいな~と純粋な気持ちで憧れちゃいます♪


≪ 物語を動かしていたのは悪ガキたちだった ≫

魔女をバカにしている街の悪ガキたち。

物語が展開するときにまず動くのが、
この悪ガキたちなのです。

メインキャラ以外のキャラが物語の舵を切ることで、
物語に意外性が生まれる。予想しなかった方向へ物語が動く。

この作品の楽しいところの一つに、
そういう“一筋縄でいかないところ”もあると思います^^


● キャラクター
私、どうもアッコが好きになれなくて。

自分がやりたいことしか考えてなくて、
それがすべて正義だと思っていて、
平気で周りを振り回す。

にぎやかで明るいキャラだけど、

周りの人たちの気持ちを何も考えず、
自分がやりたいことだけに一直線な姿には高い好感は持てない…。

夢は思い描く。しかし口だけで自分が努力をすることもない。

何か不都合があれば、
周りのせいにしたり、わかってくれない人を悪く言う。

…ほら、アッコ最低な主人公じゃない?笑


しかし、そんなアッコを私に見捨てさせない存在がありました。
2人の親友、ロッテとスーシィです。

特に終盤のロッテの台詞がすごくて。

アッコ:
「{netabare} ごめんね。いつも自分勝手で、ロッテの気持ち考えないで。 {/netabare}」

ロッテ:
「{netabare} いいの。だからアッコは、私ができないことができるの。前を向いてどんどんやりたい方に進んでいくの。それがアッコだよ。 {/netabare}」

アッコの悪いところを全部わかっていて、
それでも悪いところじゃなくて、よいところを大切にしているんだな~と、

なんて懐が深い人たちなんだと、感激しました。

ロッテのこの台詞が、
アッコというキャラをすべて表している。

「アッコが腹立つんだよね。」なんて思っていた自分は、
なんて歪んでいると思いました。反省。笑


● 音楽
【 主題歌「Magic Parade」/ 大原ゆい子 】

この主題歌好き♪

爽やかでキラキラしていて…
私の好みです^^


● まとめ
私の中では珍しく、
「キャラに好感は持てないが、物語は好き」な作品でした。

手描きのぬくもりが伝わってくる丁寧な作画も好きでした。

アッコの自分押し付けな行動は好きではないけど、
夢を恥じない一直線な姿は見習いたいな。

テレビシリーズも観たいと思います♪

投稿 : 2025/02/08
♥ : 23

70.7 11 魔女アニメランキング11位
スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (350)
1332人が棚に入れました
ごく普通のOL・相沢梓は働き過ぎが原因で過労死し、不老不死の魔女アズサとして異世界に転生した。前世での反省から、辺境の高原でのんびりスローライフを始めた彼女。スライムを倒して小銭を稼ぎ、魔女らしく薬を作って麓の村のお世話をする。あとはとくに何もしない。そんな暮らしを続けるうち彼女は「高原の魔女さま」と親しまれるようになっていた――。ところが300年後。スライムを倒し続けた経験値で、いつの間にやらレベル99=世界最強となってしまっていたアズサ。その噂は広まり、腕に自信のある冒険者はもちろん、決闘を挑んでくるドラゴン娘や、アズサを母と呼ぶ謎のモンスター娘まで押し掛けて来るようになってしまい――!?

声優・キャラクター
悠木碧、本渡楓、千本木彩花、田中美海、原田彩楓、沼倉愛美、和氣あず未、杉山里穂、田村ゆかり

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

昭和のホームドラマもしくはシリアスなしのUQ HOLDER(ただし男はいません)

イメージされるのは『寺内貫太郎一家』とかそういう奴?
(↑古すぎてメインのあにこれ会員は誰も知らない(笑)。)

高原の魔女アズサのファミリーと、その友人・知人によるホームコメディー的なストーリーです。

設定やキャラの把握に冒頭2~3話使った後は、ひたすら「あってもなくてもいいような話」をダラダラと連ねていくスタイル。もちろん基本的に各話完結で前後編は1回だけでしたか? 伏線とかも難しく考える要素がありません。

シリーズ通じてのちゃんとしたストーリーみたいなのは特にないんですが、単話でのメリハリという点では高得点を付けて良い作品だと思います。毎回ぼーっと観てて、めっちゃ笑って、いつの間にか終わる(笑)。

以前の回のゲストキャラが再度出てくることもありますが、そのキャラが出てくる回を見損ねていたからといって特にストーリーがわからなくなるといったようなこともない平坦な異世界日常系アニメとなっています。

メインキャラは不老不死もしくは長寿というのも、本作の特徴になっていますね。見かけ通りの年齢ではないキャラばっかり。


アズサは無敵だけど身の回りの平穏維持にしかその能力を発揮することはなく、たぶんファミリーの財力もおよそ個人レベルではあるはずもなく、地元の伝統的なはずのお祭りよりもアズサは長生きしているといった、ある意味アホに徹したようなお話ですけど原作者の森田季節先生は京大卒でいらっしゃるらしいですよ。

近所のおっちゃんのちょっと盛った小話レベルでも、頭のええ人の手にかかるとめっちゃおもろいんですわ…。

しかもたぶんアニメ制作スタッフも、そういう話とキッチリ割り切って真面目にコメディ作品として作ってるんでしょうね。


余談: このアニメには「エフェクトボイス: 中村 桜」という謎のキャスティングがあります。特にコミカルな描写においてSE(効果音)を声優が演じる場面があるのですが、これが実に良い仕事をしているんですね!

ある意味、このアニメのストロングポイントといえるかもしれません。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 35

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

異世界転生主人公最強系アットホームコメディ?

現先未読。最終話まで視聴。

初めに言っておきます。
こういう、頭を空っぽにして気楽に見れるコメディ、最近大好物なんですよね。
という訳で、とりあえずお気に入りの棚行きなんですけど、万人にお勧めかというと???

好みは分かれちゃうだろうけど、最強魔女のスローライフ。
私は大好物です(笑)。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 28

遊微々 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ドラゴン倒して数ヶ月、知らないうちに好感度MAXになってました

テンプレ異世界転生系作品。
過労死した元現代人がチート能力携えて異世界転生、近所のスライムとりあえずシバく生活してたら俺TUEEE状態になり、寄ってくるハプニング解決してたらハーレム形成してましたー、という通常であれば反吐しか出ないようなあらすじなんですが、女性主人公でこれをやっているというのが今作の妙。
他の主要キャラも軒並み女性ばかりで、早い話が異世界転生モノの皮を被ったきらら系。・・・要は可愛い女の子にひたすら萌えとけばいい脳死で見れる作品ということですね!!!

ということで、最早百合豚まで堕ちた私にとってはほぼご馳走みたいなアニメでした。ストーリーなんざあってないようなもの、キャラクター可愛いしとけばよいのです。ライカ可愛いよライカ。

まあ一応家族の在り方だったり生き方との向き合い方だったりと人生訓のようなテーマがないわけではないですが、そんなこと考える時間あるならファルファとシャルシャを愛でておけ。
もうハーレムしたい異世界転生系は全部この方向にしようぜ!!

中村桜さんが担当しているSE聞いて「うろZERO」が真っ先に思いつく私は多分変人。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 27

76.6 12 魔女アニメランキング12位
山田くんと7人の魔女(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (1261)
7418人が棚に入れました
この学校には7人の魔女がいる。

私立の進学校での日常になじめず、問題ばかり起こしている主人公・山田竜。

しかしあることをきっかけに、彼の学園生活は一変!

新たな仲間や魔女たちとの出会いとともに、楽しくも大変な毎日が始まった。

7人の魔女を見つけるまで、もう退屈なんて言わせない!

声優・キャラクター
逢坂良太、早見沙織、増田俊樹、内田真礼、佐々木寿治、喜多村英梨、小野大輔、福山潤、花澤香菜、牧野由依、タカオユキ、悠木碧、田澤茉純、立花慎之介、杉田智和、小野友樹

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

接吻回廊

この学校には7人の魔女がいる――。

問題児の主人公・山田竜とこの魔女たちが、
キスをしては能力の入れ替わり、を繰り返すというもの。



機転を利かせて能力を使い分けるというのは面白い。
ですが、その度にキス。
マンネリが生まれてきます。
設定上、仕方のないことだと割り切るしかないですけど。

でもシチュエーションを変えたり、同性同士でしたり、
と、飽きさせない努力みたいなものは伝わってきました。



作風は好み。
多彩な笑いとスピーディーな物語。
この点は素晴らしいです。

それに題材がキスということで若干のエロスがあります。
とても良かった・・(ボソッ



見所は声優さん。
入れ替わるという都合から、一人数役の演技が見られます。
何てお得。
キャストも豪華なので、一人でもお気に入りの声優さんが出てるならば観て損はないかと思います。



キャラはデザインからしてみな可愛い。
特に雅と寧々はかなりタイプです。
主人公他男性陣もけっこう好きでした。


公式サイトにて乳比べが掲載。
これは悪意?好意?
気になる方は要参照です。
参考になるかもしれません。(何のだよ・・)



OP「くちづけDiamond」 歌-WEAVER
ED「CANDY MAGIC」 歌-みみめめMIMI


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一見少し変わった作品ですが、中身はわりとラブコメの王道だったと思います。
学園ラブコメ好きは観るべし、ですかね。
絵も綺麗なのでけっこう楽しめるのではないかと。


制服が可愛かったのもこっそりと評価したい点です。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 51
ネタバレ

westkage。 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

キスから始まるという物語の導入に惹きつけられる。しかし物語が進むにつれて、面白みにかける展開になってしまう所がとても残念な作品☆

本作は吉河美希の漫画を原作とした作品です。2012年より週刊少年マガジンで連載されており、現在単行本は18巻まで発売されています。またテレビドラマが2013年8月10日~9月28日まで全8話で放送されました。原作者の吉河美希は女性漫画家であり、FAIRY TAILの作者‘真島ヒロ’のアシスタントを務めていた事でも知られています。

あらすじ…主人公の高校生「山田竜」は不良少年、学校でも浮いた存在だった。そんな彼がある日不思議な体験をする。美人で優等生なヒロイン「白石うらら」と階段でもみ合う様に転落、2人はそのはずみに‘キス’をしてしまう。慌てて離れる2人、しかし重要なのはキスをした事実ではない。あろうことか2人の身体が入れ替わってしまったのだ!!

主人公がいてヒロインが居る
どんなラブコメでも出合いは些細なきっかけから
例えば入学式の通学途中で
あるいは衝撃的な出会いが忘れられず
例えば不良に絡まれた所を助けられて
紆余曲折を得て2人は互いに惹かれあい
そして最後に結ばれる
その証明として2人はキスを…

私たちが思い描くラブコメとはそんな感じではないでしょうか?

「キスから始まるラブストーリー」という部分が既存のラブコメ概念と外れているので目新しく感じますね。男性の思い描くラブコメは‘手が触れ合う事にすら顔を赤らめる’純真無垢さで、女性の思い描くラブコメは‘いきなりのキス’‘壁ドン’など少し強引な所にときめいてしまう。両者の対比は女性の感性の方が成熟している事を示しているようで面白く感じてしまいますね。この作品は女性が原作者と言う事ですが、少年誌にありながら女性の気持ちをリアルに感じさせてくれるという部分も人気の理由に含まれているのかもしれません。

総評として…「キスから始まるという物語の導入に惹きつけられる。しかし物語が進むにつれて面白みにかける展開になっていく所が惜しい」といった感じでしょうか。ありきたりの漫画では売れない時代、こういった予想外からの導入はとても目新しく感じて高評価を得やすいです。しかし導入が予想外であればあるほど、その後の展開は難しくなってくる…そういう事ではないでしょうか。私も物語の序盤は「面白いな、次はどうなるのかな?」とわくわくしながら視聴していましたが、中盤以降の展開に無理が感じられます。ご都合主義、ご都合展開、ご都合設定、と、そこまで言うつもりではありませんが、そういった無理やりさが‘少し’にじみ出てくる感じがします。これが「ギャグ中心のラブコメ」という扱いであれば、そういった無理矢理さも面白みの一つとして考えられます。しかしアニメを見る限りギャグというよりはシリアス寄りのラブコメという印象ですので、もう少し物語の整合性を意識して欲しかったなと思いました。後半はややスピード展開が気になります。この辺りは1クールでまとめないといけないアニメの宿命でしょうか、少し残念な感じがしました。
とはいえ原作は未読のため、また違った印象を受けるのかもしれませんね。


*以下はネタバレレビューのため、閲覧注意です。
{netabare}
少し「キス」の乱用が目立ったかな?
と感じました。
キスでアレコレ出来るんだけど
でもキスするなんて…というジレンマが描かれていたら
もう少しドキドキ出来たかもしれません。
原作は解らないですけどね。
アニメを見る限り2期は少し難しいかもしれませんが
吉河先生の次回作に期待したいところであります。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/08
♥ : 44

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

Kiss Kiss Kiss

原作未読 全12話

高校生で主人公の山田 竜(やまだ りゅう)は外見の怖さに一人も友達ができない日々を送っています。ある日、優等生の白石うららと弾みでキスをしたら身体が入れ替わってしまいました。キスから始まる学園ラブコメ作品です。

1話観たときに、入れ替わりというよくあるお話のような感じだったので、私にはちょっと合わないかもと思ってしばらく視聴を止めてました。

でもその後続きを観てみたら、ちょっとキスが多めでしたがw だんだんと面白くなってきました。

色々な能力を持った校内のわけあり魔女たちの問題を山田くんと所属している超常現象研究部が解決していきます。

1人につき1~2話で観やすかったですね。その分1話でほとんど出てこないキャラも多くて残念なところもありました。

でも、新キャラが毎回出て来るのでメリハリもあったし、コミカルな部分も面白かったし、なにより主人公山田くんとメインヒロインの白石うららちゃんが魅力的なキャラでした。観ていて楽しかったですね。

最後は綺麗に纏まって終わってます。学園ラブコメが好きな方にはオススメです。

OP 不思議な感じの曲でした。サビの部分が結構頭に残りますねw

最後に、これだけキスばかりしているとキスの有り難みがなくなってしまいますよね〜

投稿 : 2025/02/08
♥ : 42

62.6 13 魔女アニメランキング13位
まじもじるるも(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (510)
2433人が棚に入れました
可愛くて切なくて、ちょっぴり”死”が身近なマジカル・スラプスティック・コメディ。
学校一のスケベ男として女子から総スカンを食らってる柴木のもとに送られてきた魔法のチケット。
それは、魔女から修業魔に格下げされたるるもの人間界での修行のためのものだった。
るるもの修業(と自分の欲望)のために魔法のチケットをじゃんじゃん使うと宣言した柴木だったが、
実はチケットは彼の寿命そのものだったのである。

声優・キャラクター
三森すずこ、高橋信、福圓美里、遠藤ゆりか、櫻井浩美、長妻樹里、石上静香、白石真梨、高橋未奈美、間島淳司、下野紘、石谷春貴、小林裕介

ゆりなさま さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

変態!!という単語がやけに笑えた♡

みなさんのレヴュー観てて気になっていたので観ました。

最初正直作画が好みじゃなかったけど
観て行くうちに慣れました。

なぜかこの作品観てて、変態柴木!キャー変態柴木さんよっwって
言われてて私のツボにはいりましたっw
変態という言葉にここまで笑えるとは・・。

そんな変態な主人公だけど
あれ程オープンだと逆に爽快感も感じられるっw

個人的になんといってもやはり、るるもが可愛い!!
照れたりするとこ、「分かった」って言うとこ、
頭から?がでるとこ、天使の歌声・・・そして笑顔♡
ただ満面の笑みってOPの時くらいしか印象が・・。

あと、お風呂のシーン観ててなんだかすごく気持ち良さそうに感じました。
お風呂入りたくなるっw
寒いからかな〜^^;
 
この作品笑えて、途中6話「雨の日のジケン」は泣いちゃいました(´∩`。)
全体的におもしろかったです。
みなさんのレヴューみてよかったo(´▽`*)/

投稿 : 2025/02/08
♥ : 60
ネタバレ

ホワイトマウス さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

るるもちゃんも柴木もいなくなった日

最近、この作品ほど大笑いして、大泣きした作品はありませんでした。ほんとうに、双方向で楽しく見られた秀作だったと思います。

あにこれでは、レビューは悪くないのに点数が低めだけど、どうしてかな? 


確かに、最初は絵柄は固いし、Hだし、男性向けのギャクアニメだなあと思って見てました。それに柴木(呼び捨て!)は私の嫌いなタイプでしたし、るるもちゃんも表情が固いし・・・

でも、見ていくうちに、 {netabare}柴木のるるもちゃんへのおもいやりがとっても温かくって、それがるるもちゃんの魔界でのいじめなどの嫌な思い出を、次第に忘れさせていく過程がとても素敵で気持ちよかったです。 {/netabare}見ている私の心も和らいでいくような感じ。

物語は温かい話だけではありませんでした。 {netabare}第6話の「雨の日のジケン」。柴木とジケンとのふれあいと別れは、私の柴木を見る目が変わった回でした。{/netabare}この回は柴木とともに私も大泣きでした。

大笑いしてストレス解消したのは {netabare}第10話の「混浴旅行in尾々神村」。柴木がオオカミになっちゃった回。
女子から見ると大迷惑な柴木が部長にオオカミにされちゃった。これって報いだよね♪ オオカミになってからの柴木のドタバタがもう、{/netabare}ストレス解消になりました(^.^)

11話。るるもちゃんが柴木だけに歌を歌ってあげるシーン。とてもおだやかできれいな歌声!
るるもちゃん役の三森すずこさん、とってもきれいな声で歌われるんですね。

最終回、見たあとの感想。ああ、これでるるもちゃんも柴木も見られなくなっちゃうんだ・・・

物語は途中で終わりますが、2期もぜひ制作してほしいです。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 56
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ドジッコるるもに癒されるアニメ<追記;完結編>

どじっ娘魔女っ娘ラブコメアニメ。
「まじもじるるも」の「まじもじ」って何?
ウィキで調べたら・・・、「名字?」がっくりです。
と思ったら、あとあと重要なキーワードになるのかな?

ストーリーは単純明快で面白味が薄い。
それと、チケット問題が忘れ去られているような・・・。
何も解決してないです。

この作品は、物静かで不器用なるるもを愛でるアニメです。
マッチ棒が魔女ハットをかぶったような立ち姿が、コミカルでかわいい。
このマッチ棒が、前のめりに「こてっ」て、どんだけ虚弱?
守ってあげたいです。
EDの懸命さは、微笑ましくて暖かい気持ちになります。

饒舌な黒猫使い魔チロが、るるもをフォロー。
大阪なまりのツッコミが面白い。
また、変身チロの褐色活発少女が意外とかわいいです。

<追記;完結編>
{netabare}このアニメ、完結編があったんだ。
そりゃそうだよね、あれで終わりだなんて。

しかしまあ、王道だね。
予定調和って言おうか。

あの女の子も魔王って途中でわかっちゃうし。
そもそも、ラブコメが悲劇の結末で終わるわけがない。

超ハッピーエンドのラストシーン。
不覚にもちょっと涙ぐんでしまった。{/netabare}

投稿 : 2025/02/08
♥ : 50

67.3 14 魔女アニメランキング14位
メアリと魔女の花(アニメ映画)

2017年7月1日
★★★★☆ 3.5 (149)
666人が棚に入れました
「借りぐらしのアリエッティ」「思い出のマーニー」の米林宏昌による新作アニメーション映画。

イギリスの女流作家メアリー・スチュアートによる1971年の児童文学「The Little Broomstick」を原作に、11歳の平凡な少女メアリの奇想天外な冒険を描き出す。

声優・キャラクター
杉咲花、神木隆之介、天海祐希、小日向文世、満島ひかり、佐藤二朗、遠藤憲一、渡辺えり、大竹しのぶ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

魔女ふたたび

スタジオポノック制作、米林宏昌監督作品。

英国の児童文学をベースに、
赤毛の少女が巻き込まれる幻想的なお伽話。
森に密かに咲く魔女の花「夜間飛行」を見つけ、
そのことがきっかけで急転直下物語は動き出す。
空を翔ける箒にまたがり、
積乱雲の中にある魔法大学へと。

「ラピュタ」「魔女宅」の流れを組む、
良くも悪くも愛弟子らしいジブリ直系の作品。
本人が言う通り大きな主張も主義もありません。
敢えて言えば科学盲信への風刺でしょうが、
同時に魔法なき世界も肯定しているようです。
魔法=宮崎監督!?考えすぎでしょう。
美しい作画と音楽も印象的でした。

児童文学が教えてくれることはこれでいいのです。
少しだけ「生き方」を教わる。
少しだけ「ものの見かた」が変わる。
あまり多くを求める作品ではないのでしょう。

冒険の末に日常へと帰還する。
とてもお行儀が良い作品ですね。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 53
ネタバレ

雀犬 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

GHIBLI NO OWARI

【概要】
 2017年夏公開の劇場長編。イギリスの児童文学が原作の魔法ファンタジー。監督は「思い出のマーニー」「借りぐらしのアリエッティ」などジブリ作品でお馴染みの米林宏昌。制作したスタジオポノックはジブリの元スタッフが多く、本作も「ジブリっぽさ」があちこちに感じられるものになっています。

【感想】
 映画評論家の小野寺さんがRealSoundの記事で「絶望的なまでにつまらない」とケチョンケチョンに貶していたので一体どんだけヤバいんだ・・・と身構えてしまいましたが、案外普通に見れてしまいました。

 いや、確かに宮崎駿作品と比べると厳しいものがありますよ!でも深夜アニメにはこの数段しょうもないものがゴマンとあるし、劇場アニメに限定しても少なくとも僕は「ひるね姫」「打ち上げ花火」「未来のミライ」より楽しめたのでこのくらいの点数は付けておきたいかな。キモかわいいキャラが色々と出てきて、視覚的には面白い。こういうキッチュな感じはわりと好みだったりするのです。本作に関しては金曜ロードショーでタダ見させていただいた身分なので、劇場で見た人よりやや評価が甘くなってしまうのかもしれません。

 ただまぁ、世間の評判が芳しくないように、確かに色々と問題点はあるように思います。細かな欠点を書き出すとキリがないので2点だけ言及しておきますね。

{netabare}
■1つ目はメアリちゃん独り言多すぎ!問題。

 メアリちゃんは独り言がすんごく多い。おまけに動物やら、植物やら、鏡やら、天井やら、人以外のものにやたらと話かけるもんだから、いくら幼いとはいえちょっとイタイ子のように見えてしまう。そもそもこの映画、会話シーンが少なくないですか?あっても一方的に話して終わることが多いように感じました。この作品で一番面白いのは終盤、魔力を使い切って地面に落ちたほうきを拾いあげる場面なんじゃないかと思う。

メアリ「ほうき君、ほうき君!ねぇ返事をして!!」

 ここまで笑いを取ろうとして滑っているシーンが多かったように思うけどさすがにこのシーンでは笑った。おいおい、ほうきはここまで一度もしゃべってねーだろwwwwwwwww

 でもこれは笑い話で片づけられることではなく、脚本の問題であり、いくら子供向けのアニメであっても全てを台詞で説明してしまうのは好ましくないように思います。


■2つ目はジブリのパロディ多すぎ!問題。

 元々題材からして否が応でも「魔女の宅急便」を連想してしまうのだけれども、実際に鑑賞すると・・・

 猫を追いかけていく導入部は「耳すま」とかぶるし、魔女大学の校長とドクターは「千と千尋」のキャラと似たような雰囲気があるし、ヘラジカに乗るシーンは「もののけ姫」チック。

 と、どこかで見たような感覚にたびたび見舞われる。極めつけはクライマックス。なぜか「ラピュタ」のような舞台が用意されていて、例の「バルス」のような展開で話を〆るという節操のなさ。

 これらの演出に関しては意図的だという見方もあります。というのは、本作の一夜限りで魔法を捨てるというプロットは、「ジブリの威光」という魔法を利用して映画を作るのはこれが最初で最後だよというスタジオポノックの表明になっているという解釈です。なるほどそれなら理解でき・・・ません。なぜなら、本作からはこれから先、魔法なしで勝負していくために必要な、監督の個性や作家性を感じることができないからです。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/08
♥ : 34

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

魔女の花とメアリ。運命的な出会いがもたらした、数日間の冒険。

スタジオジブリを退社した米林宏昌監督による、
スタジオポノックの第一作目。

雰囲気は非常にジブリに近いです。
というか、ジブリ作品と言われても全く違和感ないです。笑

スタッフの方の8割は
ジブリに関わったことがある人たちだそうですしね。

100分ほどの作品です。


● ストーリー
11歳のメアリ・スミスは
赤い館に住む大叔母のところへ引っ越してきた。

何もない館に退屈していたが、
野原で見つけた猫たちに導かれ、「夜間飛行」という名の花に出会う。

さらに導かれた先にはほうきがあり、
メアリはほうきに連れられて、

魔女の国にある魔法世界最大学府「エンドア大学」に
たどり着いた。


ストーリーは無駄がないように思いましたが、
一度見れば十分かな。

魔法の世界の不思議な展開には惹かれましたが、
見どころもまた、そこだけという感じ。

この作品だけの魔法の世界を見せながら、
淡々と展開が進んでいく印象でした。

山場の展開は
やっつけな印象もありましたしw


今回の“魔法”というテーマには、
ジブリの演出がよく合っていた気がします^^

正確にはジブリ作品じゃないんだけど、
ジブリを意識せずにはいられないところがたくさん。笑

作画や演出は楽しめた部分が多かったです♪

ほうきでびゅんびゅん飛ぶところも、
スピード感があってよかった♪


● キャラクター
自分の赤いくせ毛が大嫌い。

何かをしたいと思いながら、
何をしてもうまくいかない。

メアリは、そんな自分から
“変わりたい”と願っている女の子。

全体的にキャラに特別な魅力は感じられませんでしたが、
メアリのキャラは嫌いじゃなかった^^

くるくる動く表情も可愛かったし、
なんだかんだ調子が良いところも憎めない♪

くせっ毛ツインテにも動きがあって、
上手に活かされていました^^


でもキャラに関して特筆したいのは、メアリだけかな。

他のキャラに関しては、
必要ではあるけれど、特別魅力は感じられませんでした^^;

主要人物であるピーターも、
私の中では最後まで脇役感が抜けませんでしたw


● 音楽
【 主題歌「RAIN」/ SEKAI NO OWARI 】

この作品を観る前から好きな曲でした♪

だけど、エピローグからイントロへの流れには、
一体感があまり感じられず…。

いい雰囲気な曲であることは確かだけれど、
この作品とマッチしているとは言えないかな。

だからなのか、アニメの映像で作られているPVを見ても、
あまり作品の興奮は蘇ってこない…。

曲自体はとっても好きなんだけどなー。


● まとめ
メアリ役の杉咲花さん、
ピーター役の神木隆之介さん。

二人の演技に引っかかることもなかったし、
メアリの声はかわいかったと思います^^

ジブリの作風が好きならば、
一度見てみると良い作品だと思います♪

投稿 : 2025/02/08
♥ : 30

73.3 15 魔女アニメランキング15位
死神坊ちゃんと黒メイド(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (270)
865人が棚に入れました
触りたい 触れない ―世界で一番、切ない両想い。幼い頃、「触れたもの全てを死なせてしまう」呪いを魔女にかけられた、貴族の「坊ちゃん」。呪いによって周囲から拒絶されるようになった彼は、森の奥の大きな館で孤独な日々を過ごす。そんな彼に仕えるのがメイドの「アリス」。しかしそのアリスの存在が坊ちゃんの一番の悩みの種。なぜならアリスは日常的に逆セクハラを仕掛けてくるから……!いつもギリギリの距離感で誘惑してくるアリスと、彼女のことが愛しいけれど手をつなぐことすら許されない坊ちゃん。二人の純愛は、果たして実を結ぶのか…!?

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

素敵な御伽噺

<2021/10/17 追記>
一つ書き忘れてたので補足
アリス役の真野あゆみさん
素晴らしかったです。
清楚さと落ち着いた色香と優しさと哀しさが綯交ぜになったような、少し低音の自然な声
真野さんのキャスティングがなかったらここまでの雰囲気は創り出せなかったかも。
もう一度言います。
素晴らしかった。


<2021/7/8 初投稿>
原作未読
見始めなので評価はデフォルトの3.0です

ありがちな思春期男子向けのサービス作品かと思ったらそんなことなかった
格調高いです

色気振りまいてるように見えて存外いやらしくない
そういうの期待してるとがっかりするかも
でも作者が見て欲しいところはおそらくそこじゃないような

押切蓮介先生の絵柄に似ているのでちょっとクセはあるものの、それも含めて味になってる

今期10作ぐらい見てようやく刺さりました
期待大です

<2021/7/27 追記>
4話まで見ました

3話のビリヤードシーン、かなり上手く描かれてますね
一球目の手玉の動きがおかしい(二度撞きのような動きしてる)けど、他は自然でした
アニメのビリヤードシーンの球の動きってCGでも変なことが多いんですよ
チョークの塗り方と左手の形(ブリッジ)が変なのはご愛嬌

Bパート・夜の湖のシーン、いいですね
青の色調が気持ちいい

そして4話
今までとちょっと違う感じの新キャラ登場
今後、呪いの正体に近づいていくのか?
という期待を少し抱いたり

本作の二人の関係、というか距離感は「からかい上手の高木さん」に少し似てますね
こういうの好きです

<2021/9/21 追記>
最終話まで見終えました。
予想以上に良かった。

「上品な御伽噺」でした。
全て幻想的な空気に包まれてますね
ARIAのケットシーの回を彷彿とします

坊ちゃんとアリスに全く裏表がないところも好感度大。
二人ともよい子で真っ直ぐにお互いが好き。
そういうのを見てると嬉しい。

最終話の坊ちゃんのお母さんに向けたセリフはまっすぐで気持ちよかった。
その後のお母さんの表情見て
なんとなく、君嘘・公生の公生ママとの対話のシーンを思い出したり。

今期、やはりかなり好きな作品です。。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 43

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

触れることはできなくとも…二人の影は、いつも寄り添っている

タイトルに似合わず、とても温かで心が安らぐ物語でした。

監督は、山川吉樹さん。「ハイスコアガール」や「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」の監督もされた方です。
山川監督は、人の弱さや悲しさを知っているからこそ、温かく優しい作品をつくれるのだと思います。


幼い頃、触るものは全て死に絶える呪いを魔女にかけられた坊ちゃん。
坊ちゃんは名門の貴族の長男ですが、彼の名前は不詳です。
母親からは「死神のよう」とさげすまれ、古い友人からは化け物と罵られた彼。
本邸から馬車で2時間もかかる別邸にて、執事とメイドと三人で暮らしています。

呪いがかけられた最初の数年は、彼は孤独でした。未来に絶望しか持てませんでした。
でも、今の彼は孤独ではありません。

メイドのアリスは、献身的に彼を愛してくれて、彼に生きる希望を与えてくれました。
執事のロブは、彼の親代わりに大切に育ててくれました。
そして妹のヴィオラは、2時間もかけて毎日のように兄に会いに来てくれます。
そして、カフやザインといった友達もできました。

今年は、皆と一緒にクリスマスパーティを催し、楽しむこともできました。

現代人の私たちは、何不自由なく暮らしていますが、坊ちゃんのように多くの人に囲まれてクリスマスパーティをしているでしょうか?
もしかして、私たちのほうが呪いをかけられた坊ちゃんよりも孤独なのかもしれません。


アリスは幼い頃は体が弱く、虐められていたところを坊ちゃんに助けられました。
優しい坊ちゃんの何気ない行動が、幼い頃のアリスにとって救いとなったのです。
そして今、アリスの献身的な行動が、坊ちゃんにとって救いとなっています。

それぞれお互いは、当たり前なことをしているだけだと思うでしょうが、その行動によって救われる人は確かにいるのです。
それは、とても素晴らしいことだと思います。


坊ちゃんはアリスが大好きです。アリスも坊ちゃんが好きです。
お互い触れ合うことはできませんが、一緒にダンスを踊ったり、一緒に歌ったり、一緒にお祭りを見に行ったりと、まるで恋人同士のようです。
それに、夢の中では、二人は手をつなぐことができました。

確かに好きな異性の人とは、手をつなぎたい、キスをしたい、抱きしめたい、と願います。
でも坊ちゃんには、それだけはできません。

しかし、お互いに触れることはできなくとも、二人の影は、いつもしっかりと寄り添っています。
二人の心は、しっかりとつながっています。


オープニングは、「満月とシルエットの夜」 坊ちゃんとアリスとが楽しそうにデュエットしています。
エンディングは「夜想曲」 アリスの力強い歌声を聞くことができます。

素晴らしい作品を教えてくれた私の友達に感謝します。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 36

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

アリス可愛い!ヴィオラも可愛い!

触れる者全ての命を奪ってしまう呪いをかけられた主人公。
そんな主人公に好意を寄せつつ、逆セクハラすることを趣味としているメイドのアリス。

こんな二人のちょっぴり切ないラブコメ。

3DCGは好みが分かれるかも知れませんが、それでもアリスは可愛いです。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 23

63.8 16 魔女アニメランキング16位
リアデイルの大地にて(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (242)
707人が棚に入れました
不慮の事故によって生命維持装置がないと生きられない少女、各務桂菜。彼女が唯一自由でいられるのは、VRMMORPG『リアデイル』の中だけだった。 そんなある日、生命維持装置が停止し、桂菜は命を落としてしまう。しかし、目が覚めると桂菜は200年後の『リアデイル』の世界にいた。彼女は、失われたスキルと限界突破したステータスをもつハイエルフの“ケーナ”として、この世界を生きる人々と交流を深めていくことに。しかも、その中にはかつて自らがキャラメイクした“子供”たちもいて……!? ゲーム世界に転移した少女と個性的な仲間たちによる、笑いあり、涙あり? なのんびり冒険譚、開幕!
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

少女は夢の跡でなにを思うのか?

原作未読

最近多い気がする視点の置きどころに困る作品群の一つ。
「たぶんこうだろう」通りに進行するでもなく、かといって裏切ってくれるでもなくモヤる感じです。

目覚めたら遊び慣れたゲーム世界にいてしかも200年経過してましたよ、で始まる物語。サポートは終了してます。
実はヒロインのケーナさん(CV幸村恵理)。リアルでは過去の事故で寝たきりになり生命維持装置が必要となってそんなに長くない人生の大半を過ごした末、生を終えられたという過酷な境遇の方。
学校にも行けなければ仕事もしてない少女です。いきおいゲーム世界“リアデイル”滞在時間は増えてのチート理由ってことなんだと思います。

A シリアス
B 背景無視して無双
C ギャグ

仮想世界置き去りものです。強弱つけてリアル世界を絡ませる構成(A)、人生リセットしてチートするいつものやつ(B)、しんどかった分逆振り(C)。先達で脳裏をよぎるのちらほらありますよね。それらどの文脈にも属してないためなんとなくおさまりが悪いのです。
ほぼほぼケーナさん一人称で語られてるのでどうしてもこのヒロインにおんぶに抱っこせざるを得ないとなるとこの作品の魅力=キャラの魅力次第だったりするんですよ。どう感じるかは我々次第。良し悪し両面あったと思います。

■悪し
先述の通り中途半端なストーリー進行で彼女の行動原理が見えづらい。
ゲーム内システム“里子制”にて得た娘や息子から偏愛と言っても良いくらいの好き好き光線を浴びるとイラつくみたいなキャラ設定の意図がよくわかりませんでした。それで日常シーンが延々と続くのです。ヒロイン一本足打法の作風のわりにはキャラを魅力的に仕立てる点で失敗してると思われます。

■良し
悪しき点にほぼ集約されてるのだけど共感できる点もある。
リアル世界では死んじゃってる自分を自覚しているヒロインとはどんな気分でいるのだろう?を意識するとちょい味が出てきます。
仮想ながらチートレベルになるまで没頭した世界で生きていくこと。その仮想世界はすでに役割を終えている(サービス終了)こと。
残存思念として生きる己の境遇を省み、そして生きていくのは兵どもの夢の跡みたいな世界です。彼女が抱えた無常感らしきものが言動の端々に表れていると解釈しようもある。


自分がこれまで生きていた世界には戻れないと知った上で片意地はらずに生きるのって案外こんなもんかもしれんとも思えたのは収穫かも。そんな作品でした。



※ネタバレ所感

■(小ネタ)ちぐはくなアレとコレ
(1)オープニング
 {netabare}スコティッシュなイントロに突き抜ける高音は相性悪い。TRUEさん好きなんだけど。{/netabare}
(2)サブタイトル
 {netabare}「○○と△△と■■と××」並列表現。平松愛理/篠原涼子みたいに三段落ちにすりゃいいのに。{/netabare}


■人生って素晴らしい
{netabare}飲み会大好きな村人がアルハラ上等で絡んできて辟易してみたり、子供たちからの偏愛にキレてみたり、そんな厄介事の数々も結局は本人受け入れてるのよね。{/netabare}

{netabare}晴れの日があるからそのうち雨も降るってのを知っているように思えます。逆もしかり。ケーナがやや泰然と見えるのはそんなとこ。
凹凸のあまりないやり取りはエンタメ感薄めだし1クールで結論めいたものもないので世間的にはウケないんでしょうが、切り捨てるのも忍びない。全ていつか納得できるかもわかりません。{/netabare}


それと電力の安定供給はめっちゃ大事ということがあらためてよくわかりました。



視聴時期:2022年1月~2022年3月 リアタイ

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2022.03.24 初稿

投稿 : 2025/02/08
♥ : 30
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

なろう系黎明期の作品

原作は異世界転生アニメ黎明期のものみたいでパクリではなくどっちかというとこれは元祖に当たるのかも。
タイトルが乱立するなろう系と違ってスッキリしているのもそのためでしょう。
なろう系のマザー的な作品であり、作中でも権力者達のマザーですし、作中での行動もそうですが、ケイナは色々な意味で元祖って感じのキャラクターですね。こんなのが元祖でいいのか?って思うけど。

異世界なろう系の中でも異世界生活をエンジョイすることに偏ったアニメで、異世界でゆるーく生活するアニメが好きなら楽しめるかも。

似たアニメだと「私、能力は平均値でって言ったよね」
「スライム倒して300年知らないうちにLVMAX」「くまクマ熊ベアー」「神様に拾われた男」このへんの主人公を暴力的にした感じ。
最初はとてものんびりまったりしていますが、主人公の傍若無人なところがどんどん強くなっていってみんなから怯えられる存在に。

最初のまったりした感じが良かったのに、どうしてこうなった?

【キャラクター】
このアニメの一番残念なところ。
{netabare}
ケイナがかなり雑な対応する人で、力づくで解決してアフターケアも大雑把、化け物を一撃で倒して、助けた後に放置してどっか行くとか、息子の性格が変だから、消去して作り直そうって発言するとかヤバい倫理観してるところが引く。

息子や娘って言っても彼女が産んだわけじゃなくて転生前に作成したキャラクターだから主人公は人間じゃなくてプログラムだと思っているのかな?
妊娠もしてないし、遺伝子を受け継いでいるわけでもないから自分の子どもって感覚ないのはわかるけど。
それでもNPCじゃなくて生身の人間として目の前にいるから、ケイナにはそんな気がなくても子ども達にとっては母はあなたしかいないのだから、ちゃんと愛を注いで欲しい。

さらに子どもや町の人相手にもすぐ暴力振るうし、いちいち子どもや孫相手に力を振りかざして制裁して上下関係をはっきり突き付けるところとか、ガキ大将みたいで怖いと思っていたらどんどんエスカレートしていきました。
そういう乱暴なキャラクターならいいけど、見た目が美少女で、すごいラブアンドピースなことよく言ってるから発言と行動が合ってなくて微妙な気持ちに。

エルフの息子と娘のお母さまの敬愛が強すぎて甘えん坊になっててこっちもくどいなあ。
ドワーフの息子くらいがちょうどいい。
ケイナも含めて一族で一番まともなのに、一番最初に寿命がきそう。
{/netabare}

【アニメの変なところ】
{netabare}
ケイナの言葉や行動にいちいち過剰に驚きすぎ。
例えばエルフが長命ってことは常識みたいだから若い見た目で凄い人だったり子どもいたりするのは驚くようなことではないのでは?

それより、なんでエルフの息子なのにドワーフなのかってことのほうが驚くところだと思うけど誰も突っ込まないのなんで?
孫ケーリックと会う時も驚かれてたけど、母娘の関係を知ってるなら当然こっちも知ってるでしょ、驚くのはおかしいんじゃ?

襲い掛かってきた盗賊の命奪って「これがゲームなんだ・・・」って感傷に浸った直後に、最後に盗賊の頭目(ただの人間)にまるで魔王の幹部倒すときに使うような過剰な攻撃魔法で粉々にして、その後に「ゲームとは違って・・・死んだら生き返ることはないこれが現実なんだな」って、これだけ圧倒的な力あるなら殺さず無力化してとらえることくらいできるのに殺したのはあなたの意思でしょ。
サイコパスなの?
これに限らずケイナは敵を容赦なく殺すんですよね。それで聖人君子みたいなセリフ言うところが怖い。
{/netabare}

【シナリオ】
世界観の説明が少ないのでよくわからないことが多い。
あんまりそういう設定までしっかりしてないのかなって思ってしまいますね。

周りの人がみんなで主人公絶賛して持ち上げたり、驚いたり怯えたりするのが頻繁に起きてかなりくどい。
こういうのは、ここぞという場面だけにしといたほうがいいと思う。

【感想】
説明や過程が雑で、たぶん色々な過程とか肉付けとか削ぎ落して1クールにおさめるためにだいぶスリム化してそうです。
ケイナの大雑把で暴力的でサイコパスに見えてしまうので、そこがもう少し丁寧にできていれば良かった。

低質ではないけど、キャラクターが残念な作品。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 24

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ゲームのような異世界生活

原作未読 全12話

事故で寝たきりの生活をしていた主人公がVRMMORPG「リアルデイル」にはまり、あることがきっかけで「リアルデイル」と同じ世界から抜け出せなくなってしまいました。

戸惑いながらも「リアルデイル」の世界に順応してくお話です。

主人公はハイエルフの「スキルマスター」、バトルも敵を圧倒、最強のキャラの一人みたいなので何でもできてしまいますねw

飄々していて面倒見の良さが伺えますが、たまにワガママになりますね。

ゲームと同じ世界なので、慌てる・危機に陥るところは見かけられません。

どちらかといえばほのぼの系といえるのではないでしょうか。

ゲームの要素を残した異世界生活という感じでしたね。

OPはTrueさん、EDは田所あずささんが歌っています。

最後に、抜け出せなかったのが自分一人ではなく他にも色々なキャラがいましたね。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 23

70.6 17 魔女アニメランキング17位
純潔のマリア(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (867)
4498人が棚に入れました
百年戦争の時代に生きる最強の魔女マリア。戦が嫌いで、強力な魔力で戦場を蹂躙してきた彼女は、実は処女。恋はしたいけどその先はちょっと怖いお年頃。でも女夢魔アルテミスと男夢魔プリアポスをひきつれ大暴れしすぎたせいで“天上の教会”に目をつけられ、大天使ミカエルに裁定を下された。人前で魔法を使わぬこと、そして、純潔が失われたとき、その魔力も失うこと。お目付け役の美少女天使エゼキエルも加わって、マリアの制約つきの大活躍は続く!

声優・キャラクター
金元寿子、日笠陽子、小松未可子、花澤香菜、小野賢章、加隈亜衣、一城みゆ希、小野友樹、島田敏、小島幸子、三宅健太、櫻井孝宏、花江夏樹、能登麻美子、井上喜久子
ネタバレ

Yulily さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

純潔の魔女さんに…脱帽しました♡!

魔女マリアと出会って…
私は心に「ズシン」と響きました!!

戦争のない平和な世界になることを願ってやまない…
そして、それに向かって行動を起こす…
強き意志と想いを持つ魔女マリアの物語です。

そして仲間、友情、絆、人を想うやさしさ等のあたたかい要素やピュアな恋もいっぱい詰まっているんです♡
…シリアス一色にならないための要素が沢山ってことです♪


主人公の魔女マリアは、深い森のさらに奥、使い魔と共に住んでいるため人前に姿を現すことは滅多にありませんでした。

人間界の宗教の教えでは…
魔女は恐ろしい魔術を使って淫らな儀式を行い人を惑わす存在として、忌み嫌われていました。

不安や期待も入り混じっていたと思います。。
様々な想像を膨らませての魔女マリアの初登場シーン…
「え…嘘っ、、でしょ?」
{netabare}
こんなに小柄で可愛い顔をしている女の子が魔女マリアだなんて!!

「小さい!可愛い!ちょと生意気!?」
そんな、三拍子の第一印象でした!

金髪ボブ、くりっとした青い瞳そして白い肌…
露出度高めのセクシーな魔女衣装に身を包んでいました。
性格はというと単純で分かりやすい…
感情が顔に出やすいタイプで、隠そうとするその心も透けて見えるような…

ついでに補足として…マリアは男の人を知らない純潔、処女なんです。
純潔を貫きたいわけではなさそう?…
(乙女なマリアのハートを思うと断言はNG♡あなたの想像にお任せします♪…)
そしてマリアは本当によく純潔をからかわれちゃっていますね…
(主に、アルテミスお姉様によってw)
異性に興味はあるのですが、心はピュア+ツンデレさんなのでなかなか素直になれません。こんなマリアと想い人とのやり取りは見ていてとてもくすぐったくて、もどかしくって!
…必見です♪

恋愛に対しては奥手で消極的に見えてしまうマリア、けれど戦争を止めたいという気持ちは積極的で全くブレがありません!

人間、天界の者、同じ魔女にすら厄介者扱いされようが、己が信じたことは決して曲げません!!
それが魔女マリアのプライドなんです!

その行動の積み重ねはいつし生物の垣根を越えて、皆の心を動かしていきます。

マリアを近くからずっと見ていたエゼキエルも最後には自らの意思で決断をするんです。
葛藤とずっと孤独にたたかっていましたから…
その決心した姿に深く心を動かされましたね。

そしてミカエルは最後の最後に粋なはからいを
…いずれマリアとジョセフの子供としてエゼキエルが生まれてくるだなんて。
なんて素敵なプレゼントなんでしょうか♡


キャラクターも皆、個性的で良かったですね。
マリアの使い魔、アルテミスとプリアポスのフクロウの姿もキュート!
私、今回はビブが一番お気に入りでした。
イングランドの魔女で、金髪巻き髪の超美人さん。
最初はマリアを疎ましく思っていたけれど、いつのまにか二人は友達に、マリアのことを本当によく理解してくれているんですよね。危機にはいつも駆けつけてくれ、友達ってこういうものですね。
私はビブみたいな子と友達になりたいな!

最後がこんなにも素敵なハッピーエンドが待っていたなんて夢にも思わなくて♪
なんかサプライズみたいで…満足感でいっぱい。
心があたたかい♡
ハッピーな気持ちをくれた、ときめきファンタジーでした!

最後に…
誰よりも強き心を持つマリアへ

貫き通す正義のために、どんな危険も顧みない揺るぎないその強さに脱帽しました!
LOVE & PEACEをありがとう。

P.S.大切な皆といつまでもお幸せに…ね♡
…the end.
{/netabare}

投稿 : 2025/02/08
♥ : 70

米麹米子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

†愛が色々教えてくれるわ†

あらすじ

100年戦争中のヨーロッパが舞台。
戦争や争いごとが嫌いな魔女マリアは
戦争をやめさせるべく戦場に現れる。

下ねた多め。
12話できれいにまとまってる事を考えると
良作だと思う。

何が凄いかって、時代背景かなぁ。
その時代の庶民の服装や暮らしぶり
戦場での弓を射る描写や
手紙を送る際、敬意としてかの羊皮紙
パピルスがあまり普及してなかったのかな
封印蝋は使ってたよね云々

サキュバス、インキュバスなどの
夢魔・淫夢がでてくるけれど
フクロウが可愛い。
フクロウだけではなく、猫や他動物でも可能

見所は宗教部分かも…
キリスト教でも派閥があるし、
魔女マリアが正義としてみなされた場合
敬虔なクリスチャンはどう思いどう考えるか
神様とはなんぞとか
神父さんは良い人であるのか
はたまた教会とはどんな役割や利権を持つのかetc
こんな見方もおもしろいかもですが

処女であるマリアの可愛い恋心。
魔女の前に女の子なのですよ〜
アルテミスはマリアの10年後の姿を模してるらしいですが
…変わり過ぎじゃないのだろうか…

痴女名言も多いし、処女と童貞言い過ぎですが
キャラデザや音楽も良いし楽しみながら見ています。

9話 キリスト教というか宗教に対しての知識が問われるかと。
主に考え方ですが、アリストテレスやカント、ユングやニーチェ、デカルト
この辺と旧約聖書あたりを知ってれば言ってる意味がわかるかと。
別にわからなくてもいいとは思うけど、無神論・神の存在について
神学を学んだ人ならより楽しめるかな。
マリアが本質を言ってしまったが故に混乱が生じたのです。
無駄に賢いとあんな風になるのですね…足に口づけは従順の証。

視聴後の感想

見て良かった。
最終回で良い話だなーで終わって、後味さっぱり爽快です。
見終わった後に緑の風が吹いたような気さえしました。
確か漫画は全3巻だったとおもうのですが
3巻でこれだけ良質のものが作られるのであれば
アニメ化に踏み切ってもいいような作品がもっと沢山あるんではないかと。

ベルナールは残念でしたね。
考えが時代と合わないというか、その時代にあっては困る思想です。
数世紀後だったらなんとか良かったかもしれませんが
教会や神々にとってはなんというか…都合の悪い…ね。
個人的にはあの書物読んでみたかったです。

ジョセフがヨセフにしてあるのかなとか
処女受胎とか聖書をリスペクトしながら作られているのに好感持ちました。
ナザレのヨセフなのかなとか
新約聖書にはマリアが多数出て来るので(;´∀`)

イエス・キリストの母マリア
マルタとラザロの姉妹であるマリア
もう一方のマリア
ヨハネ・マルコの母マリア
ローマのマリア
「マグダレネ」(マグダラ)とも呼ばれるマリア
(「マリア・マグダレネ(マグダラのマリア)

マグダラのマリアはイエスと結婚していたとかって話があるけど
元旦那はジョセフだかヨセフだかだったような(ウロ)
どのマリアなんだろう?と思ってみるとより面白いかもしれませんね。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 65
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

マリアの信念<少しだけ追記>

むかーしむかーし、あるところにフォークに乗った魔女がいました。
魔女は争いが嫌いで、来る日も来る日も戦場をぶっ壊していました。
ある日、神の代理人ミカエルが降臨し、秩序を乱すものとして魔女を罰しました。
しかし、傷ついても魔女は信念を曲げることはありませんでした。
魔女の名前はマリア。
そう、聖母マリアと同じ名、そして同じく処女なのでした。

マリアには、気になる人がいました。
その名はジョセフ。
マリアの清廉さに気づき、ことごとくマリアを守りました。
彼もまた、マリアに対する思いを曲げることはありませんでした。
様々な困難を乗り越え、そして・・・。

何故マリアは、争いが嫌いだったのか?
その理由は定かではありませんが、これだけは言えます。
マリアは人を憎むことはありませんでした。
人の醜い行為を憎んだのです。
マリアは人の中に神を見たのではないでしょうか。
それ故に、絶対的な神にも反抗したのです。

神の名のもとに行われる人の醜い行為。
その解決には、まだまだ程遠い。
人の中にこそ神が存在すると思うことにより、解決すると信じたいです。

<漫画(外伝)を読んで>
{netabare}キャラデザが異なり、魔女らしくまがまがしい面持。
アニメの方は萌要素が入っていて、かわいいです。

前日談のビブ編、自由奔放無鉄砲なビブが描かれています。
マリアがビブの危機を救い、ビブはマリアを友達として意識。
命を投げ出してまで戦うビブの行動の理由がわかりました。

後日談のエゼキエル編、転生後のかわいいエゼキエルが描かれています。
ミカエルも気にかけていた様子。
幸せな母娘関係のようですよ。{/netabare}

投稿 : 2025/02/08
♥ : 58

80.8 18 魔女アニメランキング18位
ロクでなし魔術講師と禁忌教典(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (939)
5111人が棚に入れました
魔術と科学が共に発展した世界――ルヴァフォース。
魔導大国・アルザーノ帝国の南部に位置する「アルザーノ帝国魔術学院」はこの世界で最先端の魔術を学べる最高峰の学び舎である。
およそ四百年の歴史を有するこの学院は魔術の道を志す全ての者の憧れであり、学院の講師や学生たちも自信がその輩であることに誇りを抱いている。

この由緒正しき学院に突如として赴任してきた非常勤講師、グレン=レーダス。
「お前らに、本当の魔術ってもんを教えてやるよ」
《ロクでなし》と呼ばれるこのオトコの破天荒な授業が、今はじまる。

声優・キャラクター
斉藤壮馬、藤田茜、宮本侑芽、小澤亜李、高橋広樹、喜多村英梨
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

とことんテンプレにこだわった作品かな?

原作未読。最終話まで視聴。

「これでもか!」というほど、どこかで見たような展開がひたすら繰り返されます。
しかし、この作品の面白いところは少し『ずらして』いるところ。
第1話から思わず突っ込みまくりでした。
{netabare}『って、負けんのかい!』みたいな感じで・・・。{/netabare}

ヒロインが{netabare}『銀髪だと思わせておいて実は金髪・・・、と思わせておいてやっぱり銀髪でした』{/netabare}みたいな展開も良かった。

そう考えると、この作品はズバリ「魔術系コメディ」。
敵キャラのクソっぷりも心地良い、この作品の感じは嫌いではなかったです。

そういえば、最後まで{netabare}禁忌教典(アカシックレコード){/netabare}について、あまり語られなかったなぁ。
何か、まだ火種がくすぶっている感じだし{netabare}(っていうか、根本的には、まだ何も解決していないような気が・・・){/netabare}、第2期とか考えているのかな?

投稿 : 2025/02/08
♥ : 42

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ロクでなし≠無能(シリーズ構成・脚本はたぶん頑張りました)

原作のライトノベルは読んでいません。

ファンタジー系のテンプレラブコメですが、その中では面白い方だと思います。ビジュアル「赤」担当不在はちょっと珍しいですかね。結果として記号としての「メインヒロイン」を見えにくくしているかも。
(まあ、「赤」不在なら通常次点は「金髪」でしょうけど。)

主人公のグレンが「ロクでなし」ということでのこのタイトルですが、その要因は職業軍人としての過去の任務におけるトラウマに由来することが示唆され、さほど悪い印象は持たずに視聴できると思います。

またグレンの能力が(少なくとも物語序盤では)血統や先天的な才能によるチートというよりは努力によるものっぽく描写されていること、またチート性はむしろ周囲のヒロインたちが担ってそうなところ、そしてそれを発揮しきれないヒロインたちに教員として対峙するという関係性が、この物語を面白く感じられる要素として挙げられます。

また前歴のおかげか戦い方に合理性が感じられるところ、また「魔力相殺」という、それでも特殊なスキルを発揮することで有能さも持っている点も加点要素です。

おそらく原作に手を出すには至りませんが、アニメは今期最終話まで視聴しそうな感じです。今のところその線は薄いですが、最終話時点では春期ベストテンに入れる可能性も残っているかとは思います。

2017.6.21追記:
全話視聴終了しました。

「テンプレハーレムラブコメの中では良作」というのが、本作の評価かと思われます。

タイトルで「ロクデナシ」という烙印を押されているものの、本作のグレンのキャラクターはわりと好意的に見ることができて、主人公としての印象は良かったと思います。

そして物語の開始時点では一番グレンが何者かわかっていないシスティーナがメインヒロインというのも、「銀髪キャラがメインヒロイン」というビジュアル的な意外性はさておき、視聴者はシスティーナ視点でグレンの人となりを知る形となっていてストーリー的には適切なキャラクター配置だと思いました。

他のヒロインたち(ルミア/リィエル)も、生い立ちや過去を説明されるとその行動やグレンへの好意には必然性が感じられて、ストーリーやキャラクター造形的には本作は充分に合格点だと思います。

聞くところによると原作5巻分の内容を1クールで放送したとのことですが、原作がライトノベルの文章密度ということを考慮しても通常であれば2~3巻分を1クールでアニメ化するであろうことを考慮すると、5巻分の内容を13話に構成するのはなかなか難しいことだと思います。

確かに視聴時に若干駆け足気味であるとは感じたものの、大きな違和感を抱かせずに13話にまとめ切ったと感じます。たださすがに最終話は尺的に厳しかったのかOP/EDなしとなりましたが、それでもきっちり1クール走り切ったと思いました。

作画に関してはちょいちょい残念な箇所もあったようですが、見るに堪えないレベルではなかったと思います。

音楽的な評価で特筆すべき点はなかった気がします。もちろん悪くはなかったですが。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 39

ISSA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

金八先生がラノベ化するとこうなるのかな

まったく期待してなかったやつです。
二話目から良くなりなした、嬉しい誤算のク〇アニメなるかも(誉め言葉)。

ワルブレ&ケルベロスみたいな視聴後にネットで実況民の人の感想見て笑うのが正しい見方かも。


視聴完了
よく言えば王道ラノベアニメなんだけど…
ん~OPとか初回視聴の時に感じたク○アニメでは無かった。
普通に楽しめるけど、普通だ…突き抜け感とかやり過ぎた方が面白いのに。
ラノベアニメに毛嫌い無ければ「普通」に楽しめます。

ちなみにヒロイン、白ねこ事システィーナの声優さんは藤田茜さん。
エロマンガ先生の和泉紗霧ちゃんの声もブレイクするのかも。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 37

63.7 19 魔女アニメランキング19位
魔法使い黎明期(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (171)
583人が棚に入れました
僕は、思い出せずにいる。 自分が一体、何なのか――。 魔法学校の生徒セービルは、入学以前の記憶がない。 自分がなぜここにいるかもわからないまま過ごす学校生活はどこか空虚で、努力の方法も分からないまま、成績は常に最下位だ。 そんなセービルに、魔法学校の学長・アルバスは、突如危険な特別実習を言い渡す。 「魔女狩りのある地域で、魔法の有用性を広めてほしい」 魔女と教会の戦争が終結して数年――世界はまだ、魔女と魔法を完全に受け入れてはいなかった。 時は魔法使い黎明期。 これは、何者でもない少年が、心に傷を隠した仲間たちと、自分を見つける物語。

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「もっと評価するべき(いや、べきではなく、してほしいなぁ)

って言うのが私の感想でした。

視聴し終わって早々、他の人はどう思っているのかなぁと、他の方の評価を見に行ってみると・・・。

・・・あれま、意外と評価が低い方が多いのですね、中には大変辛辣な方も・・・。

そっかぁ、まぁ、それはそれとして是非も無し。
合う合わん、好みはありますでしょうから。

とは言え、そこに忖度してしまったりすると、あにこれに書き込んでいる意味がない!という事で~~~~~。

個人的には、なかなかに面白かったです!!。
★点については上記のとおりなのです。


それで、他の方の評価を観ていると「ゼロから始まる魔法の書」という作品の名前違いの続編との事。
私はこの前作を観ていないし、知らないので、この作品オンリーでの評価となっているのですが。


まずもって、制作側の力の入れようが伝わってきました。
全体的な作画のクオリティ、キャラデザも割としっかりとしていたと思います。
とは言え、どこかで見たことのあるようなキャラがいるのは、この異世界系、ファンタジー系の飽和状態の中ではやむを得ない気もしますねぇ。
ちなみに、私は獣人系のキャラデザが割と苦手で(ただし、愛でる系はその限りではないのですがw)、トカゲと犬と猫はどれもフラットな目線で観ていたのですwww。

また、スタッフロールも結構な頻度で本編にかぶせてきていましたし、メインのストーリーをできるだけ描こう、あるいは、オーソドックスなOP/EDの差し込みに変化をつけよう、というところにカロリーを使っているのが伝わってきました。
ともかく、制作側の気迫が伝わってきたような印象をうけました。
気のせいかもしれんけど・・・w。

物語も、多くは語らないけれど、しっかりと主人公グループの成長を描いていたし、周囲の優しさや思いが良く描かれていたと思いました。
大筋としても、整然と進行していき、落としどころもコンパクトにしっかりとまとまっていたと思います。
また、エピソードのいくつかでは、内包するテーマも割とシビアで「赦し」「罪を犯したものをどう扱うのか」的なポイントが問いかけられていました。
これは結論の出ない話なので、なかなかにイジイジするのですが、物語の中ではキャラの選択を受け入れるしかありませんね。
自身の中でどう消化するかは、一考してみるのもありかもしれません。

物語中では「教会」と「魔女」側の対立もベースの一つとして描かれていました。
私見ですが「教会」の中に存在する「悪」や「悪意」、「タブー」を扱った作品は映画等では問題作も多いと同時に、大変面白い作品も多いのですよ。
これは、他意なく、あくまでも物語上の事だとお断りをしておきますが、ここを舞台装置の一つとして扱っているのは、個人的には「むむっ」と思いました。

そして、各キャラクターの関係性も感情面も含めて、繊細に、素直に描かれていたと思うんですよねぇ。
逆に今の時代では、それがウザいと感じられる一面もあろうかとは思いますが、アニメという素材の中では数多い場面で描かれていたと思いました。


作画は、
これは大変丁寧に描かれている部類の作品だと思いました。
前述の制作陣の気迫を感じた、に通じるのですが、この作品で、ここまでカロリーを使った理由って何なんでしょう。
少なくとも、私にとっては無名と言ってもいい作品だったのですがw。
とにかく、キャラクタほかを含めて、この作品に及ばない作品は多数ある事でしょう。
良いクオリティだったと思います。

声優さんも、いつもの評価になりますが、
特に違和感を感じませんでした。

音楽は、らしい感じのOP/EDでした。
わたしには特に刺さるところは無かったのですが、悪くはなかったと思います。
あえて言えばOPの入りがうるさかったですw。

キャラクタは・・・、そうですね、あえて言えばクセがあるとしたら、ここかもしれませんね。

主人公のセービル:
あまり好かれるキャラでは無いかもしれませんねぇ。
そういう風に感じる視聴者が多いとしたら、割と理解できちゃうかもしれません。
物語上、そういう役になっているのですがね。
系で言うと、プリコネのアホの子(ユウキ)的立ち位置なのかもしれませんが、いかんせん愛嬌がね。

ロー・クリスタス:
私は割と好きなキャラでした。
ヤカマシイですが、生徒たちへは優しさが感じられましたね。
また、言っていることも割と含蓄があった気がしています。
本人は暇つぶしがしたいから・・・的な、っぽい事を言っていますが、実際はどうなんでしょうね。
子ども系キャラなのか、大人キャラなのか見た目もあって、紛らわしかったですね。
最終的には「おかあさん」っぽいのかも知れません。

ホルト:
明るいキャラで、観ていて楽しかったです。
途中、自身の心の中での折り合いをつけるシーンで苦しい事もありましたが、何とか前に進んでいます。
ですが、葛藤を続けている点。とても人間らしい感覚が共感できました。
私の中ではですが、異世界食堂のアレッタさんとダブっていましたw。

クドー:
トカゲで、しかも野郎には興味が無いです。
が、まぁ、チームメイトとして頑張っていたとは思います。

泥闇の魔女:
こちらも、割と好きなキャラでしたね。
口調(語尾)は好きでは無かったんですが、落ち着いたしゃべりと、意味深な物言い。
いいキャラだったと思いますねぇ。
最終的には叔母さんキャラに落ち着いたのでしょうかw。

リーリ:
ネズミw
そこはかとなく、かわいらしかった。
お料理上手なところもポイント高し。
が、ライスが頭に浮かんで、浮かんでw。


あと、ハルスフル先生。
意外と印象の残るキャラだったけど、HPのキャラリストにはないんですねぇ。
暴虐との今後が気になるところですが、この先生も芯がシッカリしつつ、優しさが感じられるキャラでした。
ちょっと謎めいたところもありましたが、ここは私の印象だけかもしれません。




色々と書き連ねてきましたが、
やっぱり、総合的にみて、さらに内容も考慮すると、もう少し評価されても良い作品だと個人的に思うのですが・・・。

どなたかは申し上げませんが、私が一目置いているレビュワーさんの評価も観てみたいと思い、何名かの棚を見に行きましたが、残念ながら棚には入っていませんでした。


個人的にですが、
もし、機会がありましたら、ぜひご覧くださいませ。
合う合わないはあると思いますが、割と力のある作品ではないかと思っています。

ああ、作品中にちょっとキツイ描写(手や足が・・・的なイタイ表現です)があったりしますので、この点、苦手な方は、若干の注意が必要かもしれません。
ご注意くださいませ。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 22

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

安定感あるラノベ原作ファンタジー

出版レーベルは電撃文庫→講談社ラノベ文庫と移籍していますが、一応は『ゼロから始める魔法の書』(電撃文庫刊)の続編的な位置付けのライトノベル原作がアニメ化されています。

ジャンルとしては「小説家になろう」のせいで滅びかけている(?)普通のファンタジー系のストーリーです。

2022年春クールのベスト10には入れませんでしたが、ストーリーや作画も含めて一定水準はクリアしていて普通の冒険ファンタジーが好きならわりと楽しめる作品なんじゃないかとは思います。

本作より前に『ゼロから始める魔法の書』は別途アニメ化されていますが、そちらは最後までアニメ化されたわけではないので、前作アニメの視聴は一応前提とはしていないアニメ化だと思われます。原作も、私は読んでいないんですが必ずしも前作を読んでいなくても楽しめるように書かれているらしいです。

元々は行使に悪魔の召喚と契約を伴う「魔術」が存在し、悪魔の介在が不要な「魔法」が別物として存在している世界で、まだ泥闇の魔女ゼロによる「魔法」の確立からあまり経たないため「魔法使い黎明期」ということなのでしょう。

魔女、魔術師が教会から異端認定されていたり人々の生活などは中世ヨーロッパ風ですが、なろう系の作品とは違い現代日本知識や突出した能力による無双の要素はありません。少なくとも今回のアニメ化の範囲におけるセブくん(セービル)は「ポテンシャルは高いけど魔術師としてはあまり優秀ではない」感じです。

そんなセブくんやホルト、クドーといった面々の成長を描く王道的な作品です。ラノベ原作らしいいやみのないラブコメ要素もあります。セブくんらの指導教官であるロス先生はいわゆる「ロリババア」キャラですね。私は好きです。

本作ではロス先生、ゼロ、獣の傭兵を始めとした大人の面々のキャラがわりと魅力的に描かれていると思います。

少し古めの作風ですが、合う人には合うんじゃないかと思います。

制作は作画面で評価されることがあまり多くない気がする手塚プロダクションですが、本作の作画はわりと安定していてあまり不安はありませんでした。

余談: OP主題歌はflipSideの曲なのですが、イメージ的にやはりファンタジー作品だった『キングスレイド』の主題歌と被りますね。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 20

カミタマン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

面白いけど,書くべき事が思い浮かばない・・・

2022/08/05 初投稿
  同日  加筆

「ゼロから始める魔法の書」の前日譚だとか
自分の中で「ゼロの書」は割と高評価なので見ました。

それなりに面白かったです。
しかし,あんまり書くべき事が浮かばない・・・
そうしている内に時間がどんどん経過し記憶がどんどん薄れていく・・・

頑張ってひねり出してみる^^;
セブ,ホルト,クドーの三人組とロス先生が学園物の味付けもしていていい感じでした。

しかし,ロス先生のロリ(実際はかなり高齢)パンツは不要かと・・・誰も得しない気がするのは自分だけでしょうか?

「ゼロ書」で獣落ちの絵の感じが手塚治虫っぽいと思ったら
なんと,本作では手塚プロが制作としてクレジットされていました。

勘違いしていました,他の方のレビュー見たら「ゼロ書」の方が時系列的に先でこっちが後のようですね^^;
「黎明期」ってタイトルから勘違いして他のかな?「ゼロ書」の内容は割と忘れているし・・・f^^;

投稿 : 2025/02/08
♥ : 19

71.7 20 魔女アニメランキング20位
Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆(アニメ映画)

2019年11月8日
★★★★☆ 3.6 (249)
1317人が棚に入れました
かつて世界を滅ぼしかけ、四百年を過ぎた今なお人々にとっての恐怖の対象であり、忌み嫌われ続ける存在である《嫉妬の魔女》。伝説によれば、彼女は紫紺の瞳を持つ銀髪のハーフエルフであったという。雪と氷に覆われたエリオール大森林に、たった一人で暮らすエミリアは、嫉妬の魔女に瓜二つという理由から、魔女と恐れられていた。誤解され、傷つき、それでも小さな希望を持って、孤独を生きていたエミリアの前に現れたのは、小さな猫の姿をした精霊だった。

声優・キャラクター
高橋李依、内山夕実、小林裕介、水瀬いのり、村川梨衣、子安武人
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

そういえばエルフでした

シリーズは異世界アニメランキング堂々の一位だそうです。その劇場公開もしてるOVAが本作。

 しょせん異世界ものなんて! とか
 ヒロイン見た目が萌え萌えしてね? とか

そんな苦手意識を軽く飛び越えてくる作品との評価がわりと一般的でして私もそう思ってる一人。
それはまるで長らくおっさんらが独占していた焼酎。タカラ『缶チューハイ』でも越えられなかった壁を乗り越えたあの金字塔を彷彿とさせます。というわけでサブタイトル↓

 {netabare}『氷結の絆』{/netabare}

…すみません本題に戻ります。

ちょうど1stシリーズの前日談に該当し、森に住まうエミリアとパックとの関係性に焦点をあてた内容。
その後を知ってますのでエミリアが森を出ようと決意するまでの話と聞いても驚きはないでしょう。
観なくても本編視聴に支障はないが、本編を観てないと理解し難いTHEサブストーリーになってます。
また本編の主要キャストはほとんど登場せず、です。


『死に戻り』『レム』のキラーコンテンツがないためわりと地味め。というか多かれ少なかれ『リゼロ』で視聴者が想定しているネタがないので肩透かしはあるでしょう。
ここはもう好き好きで、むしろ劇場版らしい閉鎖空間といいますかエミリアとパックの二人に集中できたかな、と私は好意的に受け取ってます。

たまたまの地上波放送のきっかけがなければ視聴に至ってなかったでしょう。正直ラッキーでした。

 {netabare}“こんな想いで彼女は森を出たのね”{/netabare}

知ってはいたけど肉付けされてました。

 {netabare}“だから仲間たちにはこういう言動をするのね”{/netabare}

むしろこの裏付けがとれたことが自分には収穫でした。


※ネタバレ所感

■エルフという生き物

架空の生物なんですけどイメージってありますよね。自分は以下の通り。皆さんはいかがでしょうか?

 ① 長命(あくまでイメージ)
 ② 森に居住(これまたイメージ)
 ③ 耳長で細身で美形(むしろ願望)
 ⓸ プライド高い(経験則)

出会ってきた作品によって誤差はありましょうがだいたいこんなで合ってます?
エミリアって⓸がない分イメージ像から微妙に外れていて、そのことでうっかり“ハーフエルフ”って設定を忘れがちな私です。
ただ今回は②スタートでとってもエルフらしい。やや悠長に構えてる感じも①が影響してると思われしっくりくるのでした。

{netabare}ただし一点の違和感。森から出る動機についてです。
古くは『ロードス島戦記』ディードリットも近年では『ゴブリンスレイヤー』妖精弓手なんかもそうですが、長命がゆえに感じる停滞感に身を委ねるのを良しとせず、種族にしては珍しく好奇心が勝って飛び出しちゃったみたいな理由。
他だと里を外敵に滅ぼされちゃったのでやむなく出ざるを得なかったケースが一般的です。

 自分の意志→ポジティブな理由でこれから始まる冒険に期待
 意志ではない→ネガティブな理由で明日をも知れぬ運命に翻弄さる

エミリアの場合、ポジティブさの欠片もない理由なんですけど自分の意志で森を出るんですよね。それが違和感の正体。
という事情があるから自分の意志で出た分、自分の選択を肯定したいのと自信がないのとがごっちゃになった場面は本編でもいたるところで出てたんだと思います。
きちんとトラウマが反映されたコミュニケーションの取り方をしてますもんね。{/netabare}


『死に戻り』という設定の妙
『スバル』『レム』という突出したキャラ

作品の魅力となってる主要成分それはそれとして、例えばこんなとこでもエルフをネタに半歩ずらしを加えてきてたりと抜け目ないなぁとも思った劇場版でした。
そもそも森出ないと物語が始まりませんもんね。

エミリアたんが百年の孤独を気取ったりしなくて良かったです。



視聴時期:2021年1月

-----


2021.03.17 初稿
2021.10.26 修正
2022.01.26 修正

投稿 : 2025/02/08
♥ : 44
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

泣き虫エミリア

原作未読 約80分

昨年上映したMemorySnowの後のお話、エミリアの昔の回想シーンがメインで、精霊パックとの絆を描いた作品です。

森にひとりぼっちのエミリア、そこで出会ったのは小さな猫の形をした精霊パックに出会いました。

本編でも語られていますが、エミリアの容姿が伝説の嫉妬の魔女と瓜二つなため、恐れられ誰も相手にしてくれません。
{netabare}
大森林で魔物に遭遇した家族を助けようと必死に戦っていたのに、その家族の子供にそこまで言わせるのは観ていて辛く悲しくなりました。
{/netabare}
寂しくも切なく悲しいお話しでしたね。エミリアの泣き顔を何度も観ました。でも最後は前向きな終わり方は良かったです。

今回はシリアス展開でしたね。エミリアに関してはまだまだ謎が残るお話しでした。2期で語られるといいですね。

主題歌はnonocさん、この作品に合っていましたね。

最後に、冒頭の{netabare}ペテルギウスの{/netabare}映画鑑賞マナー講座はインパクトありましたね〜 一番印象に残ったかもw

投稿 : 2025/02/08
♥ : 17

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

キミのためならボクはなんにだってなれる…。

この物語は、Memory Snowで描かれた後日談を描いた作品です。
話の流れからすると、どうやらスバルはエミリアたんとちゃんとデートできたみたいですね^^


親竜王国ルグニカにあるエリオール大森林。それは人の干渉を拒絶する《氷結の森》。
その溶けない雪と氷に覆われた森の奥に、一人の少女と一体の精霊が暮らしていた。
二人に契約関係はなく、ただ成り行きで共に日常を過ごすだけ。
互いの胸に秘めた罪悪感と使命感に急き立てられながら停滞した時間。
触れ合える距離にありながら、決して寄り添うことのない二人に、
運命は容赦なく、全てを焼き尽くす業火となって襲い来る。

『Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow』に続く
アニメ完全新作エピソード第2弾となる本作で描かれるのは、エミリアとパックの出会いの物語。
いかにして二人は強い絆で結ばれるに至ったのか――。
TVシリーズ第1期の前日譚にして、
第2期へと繋がる一人の少女と一匹の精霊が紡ぐ《運命の物語》が今、幕を開ける。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
アニメの1期では、既にパックとエミリアたんは契約関係にありましたが、この物語は二人が契約に至るまでの物語です。

完走して振り返ってみると…
アニメの1期で放たれた伏線は、結局何一つ回収していませんでした。
エミリアについては銀色の長い髪に紫紺の瞳を持つハーフエルフというだけで、後は出生の秘密にかすった程度…
パックについても、未だに何謎の多い精霊としか分かっていません。
それに公式HPのINTRODUCTIONには「互いの胸に秘めた罪悪感と使命感」と記載されていますが、本作で描かれているのは表面だけ…
真相には何一つ触れていないんです。

だからといって本作が面白くない訳では決してありません。
独りぼっちだったエミリア…
ずっと長い時間を独りぼっちで過ごしてきました。
村のみんなはエミリアの顔を見るや否や離れて行ってしまう…
魔獣から村人を救ったって迫害される…

きっと生きているのがとてもつまらなかったと思います。
それでも日々の生活を繰り返すエミリアを見て彼女の芯の強さを見た気がしました。
そしてエミリアの前に不意に現れたパック…

パックと出会ってから、エミリアの日常は激変したと思います。
だってもう独りぼっちではないのだから…
明日の保証の何もない間柄でしたけど、会話できることがエミリにとっての何よりの幸せだったのではないでしょうか。

ですが、こういう時に限って招かれざる客がやってくるのが世の中の常套なんですよね。
そこで目の前に広がる光景は、アニメ1期でエミリアが見てきたどの場面よりも凄惨でした。
エミリアたんはこんなにも酷い世界を見てきていたんですね…

誰も彼女自身を見てくれない…
誰も彼女自身の話を聞いてくれない…
誰も彼女自身として扱ってくれない…
これだけでも立派な暴力であるにも関わらず、状況は更に追い打ちをかけるのですから堪りません。
もう何度エミリアの泣き顔に心を痛めたことか…

だから、エミリアとパックはお互いが契約すべき存在だったんだと思います。
それに、あの場面で契約しなかったら、きっとパックは本気でまずマズかったでしょうから…
それにしてもパックの本音と本気…ヤバいくらい心が震えましたよ。
やっぱり凄い作品だったと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

主題歌は、nonocさんの「雪の果てに君の名を」
物語のラストからエンディングへの入りが鬼懸かっていたと思います。
歌詞とメロディが心に染み入る曲でした。

上映時間80分弱の作品でした。
INTRODUCTIONにも記載があったように第2期への布石も含まれているようです。
第2期の放送はコロナウイルスの影響で7月に順延となりましたが、これは止むを得ないでしょう。
しっかり堪能させて貰いました。
そして第2期の放送を楽しみに待っています。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 17

66.1 21 魔女アニメランキング21位
Witch Hunter ROBIN-ウィッチハンター・ロビン(TVアニメ動画)

2002年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (207)
1312人が棚に入れました
数千年もの間、ソロモンと呼ばれる組織が「ウィッチ」たち("witch"とは本来魔女のことだが、本作品では反社会的な超常能力者を指す)から人々を守ってきた。近年、日本でも能力を使って犯罪を行うウィッチが増加、これに対しソロモンの日本支部であるSTNJは、「オルボ」と呼ばれる薬剤を用いてウィッチを無力化・捕獲する戦術で、彼らと拮抗した戦いを演じていたが、主力メンバーの一人が謎の死を遂げ、戦力不足に陥る。代替要員としてソロモンから送られてきたのは、発火能力を持ったクラフト使いである、15歳の少女ロビン。彼女はチームの一員としてウィッチ狩りに力を発揮し始めるが……。
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

原罪の「種」

村瀬修功監督作品、サンライズ制作。

当時のサンライズはガンダムSEEDの話題ばかり、
私は地味ながらもこちらが好きでした。

魔女狩りをモチーフにした世界観と、
ゴシック調の衣服、美術、黒魔術、
ケルト文字やルーン文字など、
魔女(ウィッチ)の犯罪に立ち向かう、
ハンター達の活躍を描くサイキック推理活劇。

古来より反社会的な超常能力を持つウィッチ、
そして世界を影ながら守ってきたソロモン。
日本支部(STNJ)に15歳の少女ロビンが、
派遣されてくる所から物語は始まる。
{netabare}ロビンは発火能力を持つクラフト使いで、
前半はSTNJの活躍、中盤以降はソロモンの謎と、
ロビンの出生の秘密が語られます。{/netabare}

ウィッチ、異能、覚醒した力、
力に溺れる心を見逃すことは出来ない、
その血脈が人類の原罪となるか希望となるか、
正義の所在が問われるのだろう。

魔女×サイコパス、ぜひ楽しんで頂きたい。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 34

color さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ほっとくと埋もれちゃう

作品全体に漂う淡々とした雰囲気が心地いいんですが、そこを好きになれるか退屈と思うかで評価はそれぞれ分かれそうです。

前半は1話完結のエピソードで超能力(クラフト)を悪用するウィッチと主人公ロビンが派遣された組織STN(ウィッチハンター)の任務についてを描き、後半からはロビンの出自やウィッチハンターの存在理由などがメインテーマとして提示され「ウィッチとは?」という核心に迫っていきます。

あくまでストーリー展開で魅せてくれますが、しかしそれよりも落ち着いた雰囲気に本作の特徴があって、クラフトのバトルといってもド派手な演出はされず、ロビンの発火能力(パイロキネシス)はズゴォォオン!というよりキュインッって感じでとても地味。絶叫するキャラクターもいないので必然的に静かな戦いになりますが、そこに妙なリアリティがあり独特の緊迫感を生み出しています。

なんとなく洋画のような感覚で、アニメっぽくないアニメだと思います。今の時代こういうアニメはもう作られないかも知れないし、放映時期に関わらず一定のひとしか喜ばない作風かも知れません。ちなみに私は大好きなので、もっと増えてもいいじゃないかと思ったりしますけど。

万人ウケはしないかもです。でも好きなひとはすごく好きなはず!そんなアニメです。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 26
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

狩る者と狩られる者

舞台は近未来の日本。国際機関「ソロモン」に属するウィッチハンターとウィッチの対立、犯罪捜査、組織内の陰謀を描くサスペンスドラマ。SFに加えオカルトものの側面もある一風変わった作品です。

全26話。前半15話までは1話完結の色が強く、後半16話からは概ね続きものという構成。

本作における"※1ウィッチ"とは、パイロキネシスやテレキネシス、サイコメトリーといった特殊な能力を操る、いわゆる超能力者の事。体制側に組みするウィッチである"ウィッチハンター"達は犯罪者を追う猟犬の如く、もとい刑事よろしく、反社会的存在と見なされたウィッチを次々と探し出し狩っていきます。

超能力者(ウィッチハンター)対超能力者(ウィッチ)という図式だと、何となくバトルものを想像される方もいるかも知れませんが、徒党を組むウィッチハンターに対して、ウィッチは常にと言って良い程孤独ですので劣勢は必至、捕り物としてはあっさりと片が付いてしまう展開が多くなっています。

また、ハンター達が携帯している"※2オルボ"という液体の威力も彼等の優位性を高め、狩るものと狩られるもののパワーバランスを不動のものとしてしまってい感があります。オルボには※3ウィッチ能力を弱体化ないしは無力化する効果があるのです。

いずれも反社会的存在となり得る可能性を秘めているという点で、ウィッチとウィッチハンターの関係は、後に製作されたアニメ「PSYCHO-PASS」における潜在犯と執行官の関係に類似しますが、両作における管理者に相当するもの、ソロモンとシビュラの違いに目を向けると、前者が目に見える力を、後者が目に見えない力を脅威の対象としている点で異なる事が分かります。

権力者が力そのものを危険視し、それの所持を制限する法を定める事が体制の維持に有益である事は、古来からある刀狩や現代における銃刀法などを見ればなんとなしに分かりますが、それでは"力"とは具体的に一体何を指すものなのでしょう?

銃や刀剣等の武器の類は既に上で触れたので除くとして、それ以外のものを羅列してみると、知能、美貌、体躯、知識、金、人脈、社会的地位、モノに視点を移すと、(ネット接続した)PC、自動車、といったところでしょうか。

人の情動さえも管理の対象としてしまうのが「PSYCHO-PASS」のシビュラですが、本作のソロモンはそれを含まず、あくまでも上に挙げたものの延長上にある力を監視、管理する程度に権力の行使を留めている点で、ファンタジーながら一定のリアリティを感じさせます。(現代の倫理観から大きく外れてはいないという意味で。時代設定は2056年との事)

力が、例えばわたしの目の前にあるPCや、より古典的な技術で作られた自動車でさえ、人の心を増長させる危険があるという証拠は、その辺を見渡せばそこかしこに転がっているもので、特に探さずとも容易に見つけられます。ネット上でなければ、しょっちゅう暴言吐いて回ってる人とか滅多にいませんし、徒歩でベル(クラクション)鳴らして怒りを露にする人だって、まずいませんものね(笑)

力そのものが人の心を歪める可能性があるのだとしたら、本作における、生来の超能力を持った"ウィッチ"は、わたし達(非超能力者)以上に堕落しやすい存在とも言え、ソロモンによる彼等の監視、管理は、正当か否かは別として、犯罪やテロ抑制の手段として、合理的と言わざるを得ない気もします。ですが、それでは、そのソロモンに管理された"力"は一体どこへ行くのでしょう?

ある者は飼いならされ、ある者は消され、またある者は……。権力者が被支配者層に対して冷酷である様に、ヒトがそれ以外の生物に対して残酷である様に、ウィッチの力を掌握するソロモンもまた、その業の報いを受け、必然の結果として、堕落する宿命を負う事になるのです。

本作のテーマの一つである「正義の所在」を問う、後半にかけての目まぐるしく流転する展開に注目されたし!

※1~3
{netabare}
※1:ウィッチ(Witch)って日本語でも"魔女"って訳される事が多く、女性名詞扱いになっていますが、元々は男女双方を指す言葉だったりします。なので作中における使い方は本来の意味に忠実。

※2:ハンター達が首から下げているシリンダー型のペンダントトップに充填された、きらきらと輝く緑色の液体。オルボを身に付けていると自身のウィッチ能力をも無力化してしまうので、任務遂行に役立つ能力の持ち主であるロビンだけは、これに頼らず自身の力を用いて任務に当たる。製造方法はSTNJ(ソロモン日本支部)内でも極秘となっている。

※3:本作において、"ウィッチ能力"は生まれ持っての力"魔法"であるのに対し、"クラフト"は知識や技術によってその運用を円滑にする"魔術"に近い意味を持つ。そんななので後者は英単語のwitchcraftとほぼ同義。
{/netabare}
キャラについて、登場人物の殆どが腹に一物抱えている様な人たちなので(汗)ストレートな感情表現とは縁遠く、謎めいた印象を漂わせます。表情、口調の端々、その立ち居振る舞いからおぼろげに心情が汲み取れる様になっています。丁寧な作画の成せる業ですね。こういった奥ゆかしい表現はキャラの魅力を大いに引き立てます。
{netabare}
ツンデレだとかシャイだとか言ったら身も蓋もないんですが(笑)特に亜門とマイケルの行動や表情からそれとなく読み取れるロビンへの愛情表現はとても心地良く感じられました。元ネタは多分、海外ドラマ「※4NIKITA1997」に出てくるマイケルとバーコフ、って知ってる人多分少ないですね(汗)

※4:スパイ活動や暗殺などを秘密裏に行なう対テロ組織「セクション・ワン」に所属するエージェント達の活躍を描く実写ドラマ。アクションの他に尋問シーンや人間ドラマにも重きが置かれたハードな作風。拷問担当のマデリーンが超コワイ(汗)
{/netabare}
物憂げな表情やゴシック調のロングドレスを身に纏った奇抜な外見とは裏腹に、人との関係を一生懸命模索するロビンの、たどたどしくも真摯な姿勢にも心打たれます。以前ちらっと見た時にはロビンって不思議ちゃんのイメージが強めだったんですが、改めて全編通して視聴してみると印象が大きく変わりました。びみょーに違う気もしますが、多分彼女は萌えキャラと呼ばれるものです(笑)

名前の後に続く、敬称および接尾語のあれこれも、友情らしきものはあるけれども友人未満の、キャラ間の微妙な距離感を表している様で、とてもスマートな表現になっていたと思います。※2ちゃん、君、さん、様、氏とか(笑)

音楽について、OP「Shell」ED「half pain」は、けだるい感じのジャズ風味。葉菜さんのハスキーボイスが渋い! 作中BGMは自己主張は控えめの、視聴者を無闇に煽る様な事はしない上品な映画音楽という趣きで、両者とも作風にぴったりです。

この作品の翌年に放映されていた「キノの旅(無印)」と、今放映している「キノの旅 -the Beautiful World-」のOPなんかを聴き比べると歴然としていますが、この当時の深夜アニメは、音楽面に限った事ではありませんが、視聴者に媚びる所が少なくて、作品そのものを非常に大事にしている事が伺えます。

総評として、SFや刑事物としてのシナリオの緻密さにはやや欠けるものの、サスペンスとしての十分な牽引力、クールな表情に隠された熱い想いが交錯する重厚なドラマ、ロビンの成長物語としての魅力、それらが見事なバランスでまとまった、落ち着きのある大人向けアニメと評価する事が出来るのではないでしょうか?

たとえ体制側に付く身だとしても、ひと度イレギュラーのレッテルを貼られてしまえば、瞬く間に狩る者から狩られる者へと転じてしまう、そんな人間社会の危うさを、中世の魔女狩りになぞらえて暗喩的に描き出す物語。

狩る者としての宿命に抗うロビンの、亜門の、ウィッチハンター達の葛藤と優しさ、括目してご覧下さい。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 25

74.7 22 魔女アニメランキング22位
邪神ちゃんドロップキック(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (461)
1734人が棚に入れました
魔界の悪魔である「邪神ちゃん」は、ある日突然人間界に召喚されてしまう。邪神ちゃんを召喚したのは、ボロアパートで暮らす女子大生「花園ゆりね」。ゆりねは、邪神ちゃんを呼び出したものの魔界に帰す方法がわからない……。仕方なく一緒に暮らし始めた二人だが、邪神ちゃんいわく、「召喚者が死ねば魔界に帰れる」そう。そこで邪神ちゃんがとった行動とは……!?

声優・キャラクター
鈴木愛奈、大森日雅、久保田未夢、小坂井祐莉絵、小見川千明、佐々木李子、飯田里穂、原奈津子、荒浪和沙、寺田御子、山田麻莉奈、山下七海、田中美海、M・A・O、遊佐浩二

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

邪神ちゃんの召喚エピソードからの開始ではなかった第1話。面白かったです。(最終11話目:「必殺のドロップキック」がまったく必殺でない件について…。)

同タイトルのコミック原作は未読で放送された第1話のみ観ましたが、ファーストインプレッションは「かなりグッド」でした。たぶん完走すると思いますが、特に何も書くことがなければレビューの更新は完走後にでも。

とりあえずOPのナレーションと主題歌の歌詞で、ここをきちんと観て聴くことで邪神ちゃんとゆりねのおおよその関係はわかります。

なぜかすき焼きパーティーで始まる第1話でした。

アニメの公式ホームページを見ると追加キャラはいるみたいですが、第1話Aパートのここでメインキャラクター(花園ゆりね、邪神ちゃん、メデューサ、ミノス、ぺこら)が概ね勢ぞろいといった感じでした。

メデューサやミノスという名前も神話としては比較的ポピュラーなギリシャ神話に由来するものでしょうから、メデューサの目を普通の人が直接見たら石化してしまうんじゃなかろうか、とかミノスはたぶんミノタウロスのように力持ちだろうなというのはなんとなく想像できますね。

ゆりねとぺこらがどんな奴なのかというのはストーリーの中でしかわかりませんが、それでも第1話として必要な要素は伝わってきたと思います。

一見ただの人間っぽい(ただし眼帯とかしててゴスロリ服)なゆりねがこのコミュニティの頂点に立てている明確な理由とか、邪神ちゃんの召喚の経緯についてはもしかしたら今後放送されるエピソードで具体的描写があるかもしれません。

とりあえず、邪神ちゃんの不死・再生能力がストーリーの要にあるのは間違いないです。これのおかげでどんなに容赦のない描写でも、ギャグで済ませてしまえる…(笑)。

わりと視聴者を信じた作りというか、合う合わないはけっこうありそうですね。人を選ぶとは思いますが私はとても面白いと思いました。

作画は良い意味で「漫画的」ですね。これも合う合わないがありそう。

2018/7/17追記:
第2話まで視聴。メデューサのポジションが何となくつかめましたね。あと、邪神ちゃんのポンコツ度合いが第1話以上でした。

余談:「医療用の瞬間接着剤」というものが実用化されています。基本的な成分は家庭用のものと同じです。

2018.7.19追記:
原作を一気読みしてしまいました。なるほど、これは1話登場だった各キャラの原作初出回をあえてやらないのは英断かも?

おそらく追加のキャラについては、原作も面白いからエピソードを拾っていくのではないでしょうか。

2018.8.8追記:
第5話まで視聴終了。原作でも作中でパロディー、オマージュネタが多く、アニメでもそれは引き継がれています。5話だと巨大カマキリ(刃牙)とか。

書泉グランデにおいて作中で作品アニメ化の広告が出ているという、メタな開幕でした。これまでも作中では多くの実在店舗が出てきていますし、作中での神保町や秋葉原の街並みの背景もわりと現実準拠ですね。

3話くらいから定常運転に入ったのか、原作をほぼなぞるエピソードが増えてきましたが、各キャラの初登場に関しては婦警の橘芽依や氷ちゃんなど一部のキャラを除いて、ほとんどのメインキャラでは原作改変するつもりのようです。

ただ、原作での設定維持を念頭に置いた改変のようであまり気にはなりません。しばらく前からペルセポネⅡ世、そして5話ではぽぽろんとぴののキャストがEDでクレジットされていましたが作中ではまだ一度も名前が呼ばれていません。これはこれで、面白い(笑)!

2018.8.15追記:
第6話: 邪神ちゃんのオヤジギャグとか駄洒落にはとても親近感が湧きます。今回だとモハメド・アリとか、私も時々言っていますし。

後は、「遊佐未森」と「焼そばBAGOOOON」が個人的には良かったですね。たぶん面白くない人には何も面白くないとは思いますが。

あと、別に面白くはないけど懐かしかったのは、タイガージェット・シン…。

2018.9.18追記:
第11話: 最終回でした。決まっても致命的でない技は、まったく「必殺」ではありません(笑)。回鍋肉の作画、妙に良かった気がします。そして、ムダ(?)に歌がうまい邪神ちゃん…。

アニメ公式ホームページのキャラクター紹介で、ペルセポネ2世が最終回までついにシルエットのままでした。キャラ紹介文もまったくアニメ本編の状態を反映していないのですが、これはOVA製作か2期目を期待しても良いのでしょうか…?
(あるいはBOX下巻に未放送の12話目が入って、そこで合流なのですかね…?)

人を選ぶ作品だったと思いますが、個人的にはとても楽しめました。ただ、ギャグのネタはいちいち古かったりマイナーだったりするものが多かった気がする…。

¡Hasta la vista! Baby!(じゃあな! ベイビー!)

投稿 : 2025/02/08
♥ : 49
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ちょいグロドタバタコメディ!?

原作未読。最終話まで視聴。

ちょっとグロい、ドタバタコメディ。
「メイドラゴン」や「ガヴリール」的な物語を期待していたけど、かなり毛色が違う気がする。

かなり自分勝手で図図しくてセコくて・・・。
こんな邪神ちゃんの傍若無人な振る舞いに対して、召喚主のゆりねが、かなりグロ目に制裁を加える構図。

邪神ちゃんの傍若無人な振る舞いに不快感を感じてしまうのがマイナスだけど、グロ目の制裁でチャラになる。
まあ、笑えるところもあるんだけどね・・・、というレベル。

好みが分かれちゃうでしょうね。

各キャラの登場エピソードを割愛しているせいで、各々の関係性が探り探りなのも、原作未読組にはつらい。
第1話の冒頭の{netabare}邪神ちゃんのぺこらに対する{/netabare}理不尽な態度とか、正直、笑えなかった・・・。
むしろ、危うく第1話の途中で切りそうになるくらい不愉快な立ち上がりだった。

ぺこらの扱いの悪さに関しては、最後まで、笑えないどころか、不愉快でしかなかった。
本人の性格の良さ、真面目さが、余計にそう感じさせてしまうのだと思う。

作画は別に悪くはないんだけど、「メイドラゴン」を期待していましたからねぇ。
{netabare}尻尾の輪切り{/netabare}とか見ると、やっぱり、京アニの作画ってすごいんだなぁと・・・。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 37
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

和やかなる魔境

原作コミックは未読。
(ただしスピンオフ短編webコミックの『ミノスのビーフ100%』は何故か読みましたw
原作者どんだけ肉を崇めているのでしょうw)

タイトルと主人公・邪神ちゃんのビジュアルの組み合わせからして、
ツッコミ待ちのオーラが迸るギャグ作品w
あの下半身でドロップキックってwせいぜいテイルアタックしかできんでしょうとw

視聴する内に邪神ちゃんが地面を這いずる音が妙に病みつきになりましたw
第七話で邪神ちゃんが{netabare} 足を獲得した回、寂しかったですw
早く尻尾でズリズリしてって感じで……w大蛇丸禁断症状!?{/netabare}

蓋を開けてみれば、自身を人間界に召喚した女子大生ゆりねに
テイルアタックもといドロップキック決めて魔界に帰るぞ!
と勇んでは返り討ちに遭う、自称・高レベル悪魔である邪神ちゃんのクズデレぶりと、
その周囲の様々な方向にイメージがズレている天使&悪魔たちによる、
出血多量だけどユルい不思議な味付けの闇鍋コメディでした。

繰り広げられる日常につい和んでしまうけど、
何か間違ってる気がする罪悪感が独特の余韻でした。

実際、毎回、何となくテキトーにメデタシメデタシしているように見えて、
ゆりねを打倒して魔界帰還という、邪神ちゃんの宿願も、
天使の輪っかを取り戻して天界帰還という、ぺこらの悲願も、
邪神ちゃんからメデューサへの一方的な依存関係による、
邪神ちゃんのクズの加速抑制にしても、
問題は何一つ解決していないw
焼き肉だの、すき焼きだの、BBQだの。
みんなで肉パーティーで団らんしている場合ではないのですw

にも関わらず、まぁいっかと日常に委ねてしまう魔力がアブナイですw
流される内に私も七つの大罪の怠惰辺りから一通りの罪を犯したくなる衝動に駆られるw
視聴していること自体を懺悔したくなりますw

やめろーー!{netabare} 邪神ちゃんがぺこらから奪った弁当を、あんなに旨そうに描くんじゃねーー(>'A`)> {/netabare}


放送期間中、ネット配信はAmazon独占と言うこともあってか、
作中Amazonが実名(或いは{netabare}戦士名{/netabare})で出張って来たのもシュールだった本作。

ゆりねの邪神ちゃんに対する多彩な折檻需要に応える、
豊富に品揃えされた武器&拷問器具の数々がネットで気軽に入手できるw

真の最終回である12話(或いは{netabare}水着回{/netabare})の囲い込みと合せて、
世界を席巻する巨大企業の脅威も感じた?アニメ鑑賞でしたw

投稿 : 2025/02/08
♥ : 35

66.8 23 魔女アニメランキング23位
キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (295)
1038人が棚に入れました
科学技術が高度に発達した機械仕掛けの理想郷「帝国」。超常の力を駆使し、“魔女の国"と恐れられる「ネビュリス皇庁」。百年にわたる戦争を続けてきた両国には、二人の英雄がいた。最年少にして帝国の最高戦力となったイスカ。ネビュリス皇庁の王女にして“氷禍の魔女"の異名を持つアリスリーゼ。戦場でめぐり逢った二人は、命を賭して戦う宿敵となった。国を、家族を、仲間を守るため、決して譲れない矜持と矜持をぶつけ合う。しかし、激闘の中で互いの素顔に触れた二人は、その生き方に、その理想に惹かれてしまう。ともに歩むことはできず、残酷な運命に翻弄されるとわかっていても。……そんな二人を嘲笑うかのように、世界の緊張はなおも高まり、大国の謀略が交錯しようとしていた。分断された世界、それでも少年と少女は想いを募らせていく―― 。

声優・キャラクター
小林裕介、雨宮天、石原夏織、白城なお、土岐隼一、花守ゆみり、和氣あず未、久川綾、笠間淳
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

「あるいは」という接続詞は合っているのだろうか?

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
ジャンルはファンタジー。バトル。

ラノベらしいラノベっていう作風。科学サイドと魔法サイドに分かれた、少年と少女。2人の特出した力が、やがて世界を革新していく! みたいな。もう大体、どんなアニメか分かったでしょうか?(笑)

レビューでは、このアニメを観ていて、言葉遣いの点で気になったことをいくつか。半分、文法の話です(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
レビュータイトルの件ですが、結論としては、「『あるいは』で合っている」が、「分かりにくい(誤解を招く)」というところですね。

「あるいは」は、「選択の接続詞」。つまり、「最後の戦場」か「世界が始まる聖戦」の一方だけが解であるということ。

私は、このアニメで言いたかったのは、「君と僕でこの戦争を終わらせよう」「そして、2人で新たな世界を作っていこう」ということなんじゃないかと思っていました。

だから、このアニメの中身的には、「さらに」とか「そして」という、「添加の接続詞」の方が適切な気がしていました。つまり、

『キミと僕の最後の戦場、そして世界が始まる聖戦』

「最後の戦場」であり「世界が始まる聖戦」でもあるという感じ。これの方がぴったりじゃないかと。

ところが、最終話にして自らの初歩的な勘違いに気付いて愕然。

アリス「私は、あなたと共闘したいんじゃなくて、決着をつけたいの!(的な発言)」

、、、「え? この二人(イスカとアリス)って、今まで対立していたつもりだったんだ、、、。」

つまり、私は、「君と僕の最後の戦場」を「君と僕(とが一緒に戦に戦う)の(が)最後」だと思っていたけど、「君と僕と(が争う)の(が)最後」だと、作者は描いていたことに気付いたんです。

つまり、格助詞「と」の用法として、「並立(海と空が青い)」「対象(佐藤さんと言い争う)」「異同(彼と私は違う人間だ)」「引用(元気ですかと手紙に書いてある)」などがありますが、私は、「並立」の「と」だと思っていましたが、「対象」の「と」だったわけですね、作者的には。

であれば、「君と僕は最後に争うのか」あるいは(それとも)「世界を始める聖戦を共に始めるのか」という選択の接続詞としての「あるいは」が成り立つので、一応筋は通ります。

では、なぜ私がこのような勘違いをしたのかというと、

「え? お前ら(イスカとアリス)戦う気ないやん。ベタ惚れやん。絶対に最後は協力するやん。新世界の王と王妃になるやん。ラブコメやん。」

と、最初から思っていたから。勘違いしていた私が悪いのですが、だったら、「イスカとアリスがガチで殺し合う未来の可能性も提示しといてほしいわ~。いけずやな~」と思ってしまう(苦笑)

そんな不信感からか、文学部的にどうも細かいことが気になった。例えば、10話であったアリス達の会話。

「単調で眠くなっちゃう、刺激が欲しいわ」
「刺激という名のスリルなら、先日、十二分に味わっていたじゃありませんか」

って会話、変じゃない? 正しくは、

「スリルという名の刺激なら、先日、十二分に味わっていたじゃありませんか」

だと思うけど。こういうとこ、文章扱うプロとして、どうなの?(原作者かアニメの脚本家かはわかりませんが)

まあ、そんなの別にどっちだっていいんだけど、小説
原作だけに言葉遣いが気になってしまって。アニメの内容に集中できませんでした。

中身としては、「いかにもラノベ」って感じで、懐かしさを感じた。安っぽいし痛い、使い古された台詞や展開のオンパレードだけど、そこまでの不快さはない。7話なんかそうだけど、ラブコメがそこそこ楽しいのと、最近こういう作品が少なくなってきたからかな。

とりあえず、銃がある世界で、剣で最強になるなら、弾丸より速く動けないとね~、最低でも(ちなみに、レーザーを視認して避けるのは物理的に不可能だそうです。レーザー、つまり光を視認している、目に届いているということは、同時に、眼球がレーザーで焼かれている瞬間だから)。

2期あったら、一応観るかなという感じです。学園ラブコメになっても良いですけどね、正直(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
科学VS魔術の構造? THE ラノベって感じだな。

2話目 ☆3
めっちゃいちゃついてるな(笑)

3話目 ☆


4話目 ☆3
敵も味方もキャラが増えてきたね。どちらも一枚岩ではない。

5話目 ☆3
裏切り。なんかバトルが色々? ヴォルテックス、落ちても転移するだけ?

6話目 ☆3
ミスマス隊長の魔女化か。

7話目 ☆4
幸せな捕虜生活(笑)  アリスのぽんこつっぷりが(笑)

8話目 ☆3
サリンジャーね。なぜ、銃をもっているのに、突撃?(笑) オーレルガンとか、ネーミングがいちいち(笑)

9話目 ☆3
ポップじゃん(笑) なんだよ、公認のライバルて(笑)

10話目 ☆2
すげぇ細かいけど、「単調で眠くなっちゃう、刺激が欲しいわ」「刺激という名のスリルなら、先日、十二分に味わっていたじゃありませんか」って会話、変じゃない? 正しくは、「スリルという名の刺激なら、先日、十二分に味わっていたじゃありませんか」だと思うけど。こういうとこ、文章扱うプロとして、どうなの? 

11話目 ☆


12話目 ☆3
え? この二人対決したかったの?(笑)
{/netabare}

投稿 : 2025/02/08
♥ : 25

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ロミジュリ? ……と思ったけど、意外と面白かった(主にコント・コメディ的な意味で)。本当はストーリーも面白いのかもしれません?

対立するに陣営の男女によるラブストーリーと思われます。
特筆すべきことが見当たらないです。

…と冒頭数話を観てそういう感想を持ったのですが、最終話まで付き合って観てみるとそんなに悪くなかったです。

特にポンコツ王女のアリス(アリスリーゼ・ルゥ・ネビュリス9世)とドジっ子隊長のミスミス・クラス、そしてツンデレメイドのリン(燐・ヴィスポーズ)の三名の女性陣の頑張りが、この話を結構観られるものにしてくれたと思います。

対してイスカはこの三人を動かすきっかけとしてはとても良く機能していたと思いますが、個人的な意見としてはキャラクターの魅力は薄かったと思います。

ストーリー的には、帝国とネビュリス皇庁との長期に渡る対立には始祖様絡みの一般には知られていない因縁がありそうだとか、璃洒・イン・エンパイアさんが見た目以上に只者ではなさそうとか、皇帝陛下があからさまに怪しいとか、皇庁側の女王選定にまつわるあれこれとかいろいろ面白くなりそうなところでブチ切られた感じがするのでそこには不満感が残ってしまいました。

もうちょっと先を見せてくれたらもう少し高い評価を付けられたかもしれないのですが、残念です。


ところでわりとどうでも良いところで引っかかったのですが、アリスの姉妹はみな「△△・××・ネビュリス9世」と名乗っています。ネビュリス皇庁での「○世」の使い方は、我々が一般的に知る「同一王朝で同名の一族が出たら、それが何人目かによって○世と名乗る」というそれとは違って始祖様からの世代を表すものなのでしょうか?

投稿 : 2025/02/08
♥ : 23
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

ヒロインが恋愛小学生なのに、ラブコメとして成立していない謎展開

原作未読。

【とりあえず褒める】
序盤の説明的なセリフが多いのは、この際、目を瞑るべきでしょう。
世界観をセリフで説明しちゃうのは、ラノベにはありがちですからね。

バトルかと思いきやラブコメ的な展開?
うん、これもイイでしょう。
コメディ要素が極端に弱いので、ラブコメとしては少々違和感がありますけど・・・。
物語の序盤はこの展開が見どころですからね。
ここが最重要ポイントというか・・・(笑)。

【帝国軍の隊長が?】
帝国軍の隊長が小学生なのが意味不明。
禁書目録の小萌先生でも意識しているのか?
ただ、だとすればあまりにもお粗末・・・。
禁書目録の小萌先生は優秀な教師。
こっちの隊長は落第スレスレ、優秀とは程遠い。
小萌先生は、実は黄泉川より年上とか、ヘビースモーカーとか、見かけとのギャップが物凄い。
こっちの隊長のギャップは隠れ巨乳くらい。
いやいや、これだけでは笑えんわ・・・。

【もはや呆れるしかない・・・。第5話】
第5話。
{netabare}主人公のイスカと使徒聖のネームレス以外、帝国軍は子供の学芸会レベル。
ネビュリス皇庁も一部を除いて無能揃いのようだ。

”いとも簡単に”捕まる帝国軍の隊長。
イスカは”いとも簡単に”皇庁の陣地に潜入。
同じ頃、イスカを探すため、アリスは”いとも簡単に”帝国軍の陣地へ・・・。
いやいや、戦闘中にお互いの陣地がザルって・・・(笑)。{/netabare}

【痛々しいヒロイン】
アリス・・・。
終始一貫、徹頭徹尾、ずっと痛々しかったですね。
彼女がラブコメパートの「コメ」担当なんでしょうけど、1mmも笑えない・・・。
ひたすら痛々しいだけで、興が削がれる。

彼女の軽率な言動が、次々と問題を大きくしていく展開が続くので、見ていてイライラする。

戦闘力も微妙なんですよね。
第1話ではイスカと互角っぽかったけど、それ以降は、イスカと比べてかなり見劣りする。
いや、これでは駄目でしょう?
物語の根幹が崩れっちゃっている。
少なくとも、アリスとイスカは互角じゃないと・・・。

第9話。
{netabare}アリス、まさかの傍観って・・・。
サリンジャーを、イスカとアリスの合わせ技で抹殺するくらいじゃないと・・・。
結局、サリンジャーを逃がしちゃってるし・・・。
{/netabare}

【そして、物語は一気に畳まれる】
第12話。
突如、覚醒したかのように強さを発揮する音音とジン。
ここまで、存在空気だったイスカの仲間たちが、最終話で突如覚醒とか(笑)。

アリス。
{netabare}対サリンジャー戦では傍観していたのに、最終話は共闘するのね。
理由は?
妹を攫われたから?
側近メイドの燐が傷つけられたくらいでは、戦う理由にならないの?{/netabare}

まさかの打ち切りなのか?ってくらい一気に物語は畳まれます。
風呂敷を広げるだけ広げておいて、謎は謎のまま。
最終話。
さらに謎が追加されるという、謎展開。

まさか!!!!!!!
こんなレベルの作品で第2期とか劇場版とか考えているとか?
いやいや、まさかまさか・・・・・・・・・。
さすがにそれはありえない・・・・(笑)

投稿 : 2025/02/08
♥ : 22

65.0 24 魔女アニメランキング24位
魔女っこ姉妹のヨヨとネネ(アニメ映画)

2013年12月28日
★★★★☆ 3.8 (117)
742人が棚に入れました
その時代その国には、魔法や呪いをかけたり解いたりすることを生業とする 人々がいました。その時代の魔の国。樹老長さんの森で、のろい屋を営む魔女の姉妹がいました。のろい屋では、姉のヨヨさんと妹のネネちゃんが、魔法や呪いに関する人々の悩みの依頼を日々解決していました。そんなある日、森に突然異形の大樹が生えてきました。よく見ると、大樹は見たこともない建物に絡みついています。それは、22 人が住む魔の国にはないはずの、現代的な高層マンションだったのです!さっそく調査にあたるヨヨさん。建物内で見慣れない人影を見つけて追いかけると、今度は足元に謎の魔法陣が浮かび上がり、不思議な光に包まれて……。ヨヨさんが飛ばされた先は、見知らぬ異世界。そこでヨヨさんは、孝洋と亜紀という二人の子供に出会います。孝洋たちは突然目の前に現れたヨヨさんに戸惑い、自宅へ逃げ帰りますが、孝洋の自宅で待っていたのは……何と“化物”になってしまった両親の姿でした!目の前の出来事が信じられない孝洋たち。そんな様子を見てヨヨさんは呟きます。「これは……呪い!!」異世界に迷い込んでしまったヨヨさんは、まずは孝洋たちの両親を化物に変えた魔力の元をたどることにしました。一方、魔の国に残されたネネちゃんは、魔の国と異世界で起こっていることには何か関連があるのではと考え始めました。魔の国と異世界に一体何が起こったのでしょうか!!かくして、2つの世界をまたいだヨヨさんとネネちゃんの不思議な冒険が始まるのです!!!!

声優・キャラクター
諸星すみれ、加隈亜衣、沢城みゆき、櫻井孝宏、佐々木りお、子安武人、中川翔子、長克巳、本田貴子、氷上恭子

米麹米子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

かけます!とけます!呪い屋姉妹

魔の国に住む呪い屋姉妹、ヨヨとネネ。
ある日大きな大樹が生えて来て
二人にとっては見た事もない
現代的な建物が絡み付いています。

ここから話は動き出します。

時間にして100分くらい。
これがね…とてもよくまとまっていて
世界観とか配色とかもいいし
大人にも子供にもオススメな一品。

まるで仕掛け絵本見てるみたいで
どんな状況になっても前向きにポジティブなんです。
なぜこんな現象に至ったかの過程で
二人の出会いから過去を目の当たりにすることで
話にぐっと深みが出てきます。
一つの家庭のお話から
最後に気がつく涙の意味まで。
非常に良く出来た作品ですね。
見終わった後の幸せ感が半端ないです。

幸せのありかについてちょっと考えてしまいます。
気になったのは、お兄さんの女の趣味の幅広さですかね。
よく動くし、眼が離せないような魅力をもってるので
小さな女の子でも目で追ってしまうんじゃないかな?

アニメミライ作品で
リトルウイッチアカデミアという作品がありますが
この作品が好みな方には特におすすめかも。

夢も希望も未来も…魔法だってあるんだよ!

投稿 : 2025/02/08
♥ : 49

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

最高!最高!!最高!!!老若男女問わずして、この映画の魔法にかかって存分に癒されて下さい!\(^ω^)/ホイ!(^人^)

原作はイラストレーターの「ひらりん」がCOMICリュウに連載していた漫画『のろい屋しまい』
漫画自体は割りと殺伐とした絵柄と内容なのですが、この『のろい屋シリーズ』は連載終了後も派生作品が作り続けられ、【絵本や児童文学】といった非常に多岐に渡る展開を見せており、コアな漫画ファンのみぞが知るところならぬ多くの世代から支持される作品なのです










この物語の主人公は幼い姿をしながらも絵本級大魔法使いと謳われ、底なしの魔力を持ち、33歳で世界を征服するであろうといわれる“ヨヨさん”
そしてヨヨさんが好きで好きで堪らない努力家の最優秀お手本級魔法使いの“ネネちゃん”
二人は姉妹で「かけます ときます のろい屋」をキャッチコピーに魔法や呪いが現実に存在する『魔の国』で『のろい屋』と呼ばれる職業を営んでいます


ある日のこと、魔の国に突如として高層マンションを抱え込んだ大木が姿を現し、それを調査していたヨヨさんはエレベーターに閉じ込められ、そのまま現代社会の日本、横浜へと転移させられてしまいます
ヨヨさんが現代社会で最初に出会った少年“孝洋”と幼い女の子“亜紀”の家族に起こった呪いと思われる不思議な事件を解決すべく、ヨヨさんはのろい屋として仕事を引き受けます
一方のネネちゃんはなぜ魔の国に現代社会の建造物が現れたのか?ヨヨさんが元の世界に戻る方法はあるのか?、を魔の国の側から調べていきます
二つの世界に裂かれた姉妹の絆、やがて明かされていく事件の真相のスケール感
老若男女ヒトを選ばない魅力は“いま最もジブリに近い作品”と言えるでしょう
前半は笑いが、後半は涙が止まらない、そして最後は癒される、一大エンターティメント作となっています^^b










まず魅力的な原作をあえてスルーし、本当の意味で子供も大人も関係なく楽しめるように練りこまれたオリジナルストーリーが素晴らしい
特にサムネイルを拝見していただくとわかるよう、異世界に渡ってしまったヨヨさんの体を彼女の精神年齢を具現化したような中学生ぐらいに設定したことはナイスです


また、始めは異世界の出来事に興味を示さなかったヨヨさんの心境変化の描き方
クライマックスで絶体絶命の危機に立ち向かうヨヨさんのひた向きな姿勢もアツいみどころです


ヨヨさんを心配するネネちゃんとの姉妹の絆は涙を誘う場面でありますが、この辺りは原作を読んでいるとネネちゃんがヨヨさんを溺愛するワケなんかも解って感動倍増しますよ



監督には『矛盾螺旋』『ギョ。』『桜の温度』の平尾隆之
これまでの監督の作品は画面のほとんどが一色の色で統一されていました
矛盾螺旋では小川マンションの電灯の色で“オレンジ”
桜の温度では廃屋に振る月明かりで“ブルー”といった具合です
対して今作では森林の木々一つとってもピンクやライトブルーを豊かに織り交ぜた色彩で魔の国の姿を描いているのが興味深いところ
尚且つこれが“温かみのある色”で目にドぎつい感じにはなっていないのがイイ!


音楽には『ゴッドイーター』の以降の平尾作品の常連、椎名豪
今作では電子音、クルマのエンジン音、時計の音など効果音を楽曲の中に組み込む実験的な挑戦をしつつ
ディズニーよろしくミュージカル風に歌い出すヨヨさんが楽しげに歌う挿入歌から
そして物語後半を盛り上げる厚みのあるオーケストラやスピリチュアル風のコーラスまで
いや、盛り上げるというよりかヨヨさんの悲しみや憤りのスケール感を演出するのに一役買ってるんですよね、凄いんですよ
よく聞けば挿入歌こそが今作のメインテーマであり、BGMのほぼ全てのメロディラインが挿入歌に集約されてることに気付きます


キャストの熱演も素晴らしく、みゆきち、しょこたん、本田貴子さんは言うに及ばず、特にヨヨさん役の諸星すみれちゃんが目(耳)を引きます
この近年成長が著しい“天才”の起用は実にナイスセンスでしたb
2013年はシュガーラッシュといいコレといい、個人的にはすみれちゃんイヤーでしたわぁ・・・


兎にも角にもこの作品の全部を諸手を挙げて絶賛したいんです!\(^ω^)/
監督も大人向けに作ったつもりは無かったというものの、“アニメの面白さ”や“魔法への憧れ”といった原初的体験を思い起こさせる今作は、それらを忘れてしまったオトナの心にも響くんだと感じましたよ!
2013年における【ベスト映画】でした!間違いねー!

投稿 : 2025/02/08
♥ : 41

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ネネはオペ子状態です。

魔の国の森に現代日本の建造物が落下。
調査中に、魔女っこヨヨはエレベータで異世界日本へ空間スリップ。
この作品は、横浜を舞台とした魔女っこファンタジーバトルアニメです。

正直、何と戦っているのか分かりません。
それに、設定が少々雑。
だから、思わずツッコミを入れたくなるというもの。
ですが、ファンタジーものなので野暮ですね。
作画の美しさ、展開の速さ、空中アクションを純粋に楽しみましょう。

物語の肝は魔法万能主義ヨヨの心の変化です。
少年孝洋との交流等により魔法より大事なものに気づいたようですよ。

劇場版にありがちな声優の頼りなさは皆無。
とくに、孝洋役の沢城みゆきさんは適役です。
やんちゃな少年役を完璧に演技されてました。
また、お兄ちゃん役の櫻井孝宏さんがいい仕事してます。
ややボケ軟弱キャラがこの作品では良い癒し系スパイスですね。

エンドロールの「虹の約束」は心に染み入る良曲。
爽快なメロディーと小松未可子さんの透明な声は一聴の価値ありです。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 34

85.4 25 魔女アニメランキング25位
あそびあそばせ(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (932)
4107人が棚に入れました
『あそびあそばせ』の原作は、涼川りんが「ヤングアニマル」(白泉社)にて連載中のJCガールズコメディ。
日本生まれ日本育ちのため全く英語ができない金髪碧眼の美少女・オリヴィア、真面目で知的な雰囲気を漂わせながら英語が全くできない眼鏡っ娘・香純、明るいけれどリア充になれないおさげ髪の少女・華子という3人の女子中学生たちによる、最高に可愛くて最高に楽しいお遊戯を描く作品だ。

声優・キャラクター
木野日菜、長江里加、小原好美、置鮎龍太郎、井上ほの花、金澤まい、戸田めぐみ、悠木碧、前川涼子、増谷康紀、斎賀みつき、筆村栄心、伊沢磨紀
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

オープニングとのギャップが一番笑えた!

原作未読。最終話まで視聴。

3人の女子中学生を中心とした、かなりお馬鹿で、かなりドタバタなコメディ。
『OP詐欺ナンバーワン』の作品でもある(笑)。

主役を務める3人の美少女たち。
お世辞抜きで、(普通にしていると)とても可愛らしい3人組なんですが・・・。

可愛らしいとは対照的に、顔芸とドタバタで笑わせてくれる。
このギャップが一番の魅力でしょうね。

1話ごとに3~4の短編に分かれている構成も、そのぞれのエピソードにスピード感が出て良かった。

最終回も、{netabare}全くそれらしい展開もなく、いきなり終わっちゃう{/netabare}感じもこの作品ならでは・・・。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 74
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

非リア充女子の大暴走♪~Sorekara do shitano~

原作コミックは未読。

昔、『けいおん』などの萌え四コマ日常系原作アニメなんかが流行り出した時、
女子の青春に恋愛なんて要らない!ついでに男子も要らない!
さらに後に一部が先鋭化して、萌えの邪魔だから男子はアニメで描くな!
などと息巻く言説がやたらと目に付いて、
一応男子の成れの果てである自分は、そんな寂しいこと言ってくれるなよ~と
いじけていたわけですがw

純白ワンピースがよく似合う美少女三人が、
化けの皮を脱ぎ捨てて、見苦しく本性を曝け出して、
“部室”にて大放言する本作においては、
辛うじて男子の生存も確認できて、何だかホッとさせられますw

即ち本作は女子が戯れる日常系の亜種でありながらも、
男子もまた、非リア充女子が妄想する夢物語の一部として、
或いは{netabare}危険なガスを噴射する執事として、
または理路整然とした煽りスキルと正反対に容姿崩壊したアキバ系オタクとして、
はたまた女の園に潜伏した女装男子として、{/netabare}
存在することを許され、女子たちの下品な毒舌トークをいっそうややこしくしていますw

そんな中、十話で飛び出した
{netabare} 「女の子の友情はたっぷりの墨汁で書いたいつ破れてもおかしくない
書道半紙みたいなものだな」{/netabare}
との暴言は、これまで萌え日常系が積み上げて来た、
エターナルかつ神聖不可侵な女子の友情という理想郷を瓦解させる、
バルス級の大口撃w

定期的に毒を摂取しなければ生きていけない病んだ私にとっては、
一緒にやさぐれて、そうだ!そうだ!と悪酔いして喝采を送ることができる、
実に居心地の良い毒沼でしたw


作画は凡庸でしたが、変顔には異様に力が入っており、惨状をこじらせていましたw
可愛らしかった女の子の顔が、リア充への嫉妬にみるみる歪み、各種ゲテモノへの恐怖に蒼白し、
輪郭が崩れ、机上で溶解した挙げ句……{netabare}ダリの時計化w{/netabare}
乏しい作画ソースへの解決策などから定着したと思われる深夜アニメの変顔文化も、
ここまで来るとある種の前衛芸術?ですw


印象が強烈なキャラが多すぎて、どれも大体トラウマですがw
私が一人挙げておきたいのは生徒会長。
{netabare}明らかに当選圏外の小心者だったのに、狂気の応援演説wで会長職に成り上がった女子。
そんな彼女も今や“バナナ文書”をネタに表に裏に巧みに権力を振るう狡猾三つ編みメガネに。{/netabare}
地位が人を怪物化させる恐るべき一例。
生徒会長や町内会長レベルですら選出によっては毒沼にはまる地獄絵図が待っている。
教訓と共に清き一票を担うわが手をじっと見つめた。初春の朝……。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 52

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

JCたちの日常を描いた作品(と思っはいけません)

【視聴を終えて】
原作既読。

かわいい少女たちが歌う、とってもラブリーなOP。OP映像はとても綺麗で、女子中学生のうふふ、きゃきゃきゃな日常なんだろうな…と思わせておいて、OPの娘たちはどこへ行った?というくらい物語は酷い(誉め言葉)。

まさにOP詐欺だが、原作コミックも表紙詐欺(表紙の破壊力はOP以上だと思う)なので、これに合わせたのだろうと思います。

まぁとにかくゲスい。いちいち突っ込むのもめんどくさくなるくらい、お馬鹿で、ドタバタ。3人娘に、先生に、前多、将棋部、オカ研、生徒会…みんな変。顔の崩し方は他に類を見ないくらい酷い、特に華子の崩れ方は分かっていてもおかしい。

原作をちゃんと描いています。内容は見てもらって判断してほしいのですが、苦手な人はとことん苦手だろうと思います。展開は普通ならシリアスになりそうなものほど「んなわけあるかいっ!」って突っ込みいれたくいなります。まずは頭空っぽにしてふんわり見ているのが一番です。

ところで、青空を見た瞬間「ひばりくん」を思い出し方、仲間です。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 42
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