2024年度の高校生おすすめアニメランキング 18

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2024年度の高校生成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年04月18日の時点で一番の2024年度の高校生おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

75.5 1 2024年度の高校生アニメランキング1位
負けヒロインが多すぎる!(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (360)
967人が棚に入れました
第15回 小学館ライトノベル大賞《ガガガ賞》受賞作、待望のTVアニメ化!想い人の恋人の座を勝ち取れなかった女の子——「負けヒロイン」。食いしん坊な幼なじみ系ヒロイン・八奈見杏菜。元気いっぱいのスポーツ系ヒロイン・焼塩檸檬。人見知りの小動物系ヒロイン・小鞠知花。ちょっと残念な負けヒロイン——マケインたちに絡まれる、新感覚・はちゃめちゃ敗走系青春ストーリーがここに幕を開ける!負けて輝け、マケインたち!
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

揺れてCガール

A-1 Pictures制作。

思いを寄せる人の心を掴めなかった少女たち、
残念な負けヒロインとモブな少年の青春ラブコメ。

勝者がいれば当然、敗者もいるのが現実である。

恋の主人公には選ばれなかった少女たちだが、
その割にはあまり悲観的になりすぎることもなく、
コメディ要素が絶妙に演出されている。

美麗な映像と優良な音楽もあり、楽しい作品です。

ネタバレレビューを読む

それにしても、LOVE2000が良すぎる。

最終話視聴追記。
好きと言えば、もう引き返せない。
ネタバレレビューを読む

きっといつか報われますように。
素敵な青春ラブコメとなりました。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 42

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

負けヒロイン頂上決戦

作画綺麗だし、キャラクターがとても生き生きしていて個性的で素晴らしいですね、杏菜ちゃんが好き
シナリオはそんなに刺さらなかったけど主人公も負けヒロイン達もみんな魅力的で楽しい作品でした

シナリオが刺さらない理由は負けヒロインってこういうことじゃないと思うからです

私は俺ガイルとかハイスコアガールとかニセコイとかハヤテのごとくなど、一途に思い続けていろいろ頑張っているのに、イベントフラグでは正ヒロインと少しずつ差をつけられ、シナリオ展開的に負けっぽい空気を途中から出され、いいところは全部持っていかれて想い出だけで終わるかわいそうなヒロイン達・・・負けヒロインを応援したくなる体質です
恋をして一途に思っているのに報われない女の子が好きな人の前では強がっていい女を演じるのに、一人になったら号泣する姿、そういう切なさが彼女たちには感じられない、失恋の痛みは本人の中では一大事なんだけどね
彼女たちをフった男たちが表面的な部分しか語られないからそんなに魅力的に見えないし、奪った女にもあまりいい印象がないので、フった彼らに恋をする杏菜ちゃん達の気持ちにあまり共感ができないんですよ、過去の回想に近い感覚
だから負けヒロインじゃなくて、子どもの恋に別れを告げて新しい恋を探す女子になっています
これはこれで面白いコンセプトなので、やっぱり失恋部分をもう少し上手に見せてくれていれば心に刺さる作品になったかも

それはそうと、すでに負けヒロインとして集まった彼女たちの間でも負けヒロインと勝ちヒロインになんとなくわかれているのが切ないです

投稿 : 2025/04/12
♥ : 29
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

マケインで 光輝け 豊橋市

恋愛ラブコメでメインヒロインに敗北する“負けヒロイン(マケイン)”を題材にした、
同名ライトノベル(未読)の連続アニメ化作品(全12話)

【物語 4.0点】
原作者の雨森 たきび氏は中々、異色の経歴のラノベ作家。
大学時代、ラノベ新人賞に数回応募するも1次選考敗退……。
その後、事務職に就職し、執筆活動からは離れていたが、
40代前半に入り、仕事にも余裕が出てきて。
体力や頭の回転があるうちに「今できることをやりたい」と、
応募再挑戦した内の一作である本原作で受賞してデビュー。
そして今回のアニメ化に至る(※1)

しばしば“ロスジェネ”と揶揄されたりもするこの世代。
敗北、喪失の経験と取り扱いならお手の物。
何者にもなれなかったと自嘲する声が多いのも同世代の特徴ですが。
この原作者エピソードを見ると、40代から大谷翔平選手を目指すのは流石に無理にしても、
敗北も含めた、これまでの人生を伏線にして、挑戦や再起を志せば、
何某かにはなれるのだなと考えさせられます。

本作は作者が数年前アニメで見かけた青髪の“負けヒロイン”が、
恋愛に負け続けながらも、自分の気持ちに向き合いながら、もがく姿に感動したことから着想を得ているとのことで(※2)

本作には青髪の八奈見さんを始め三人のメイン“マケイン”が登場しますが、
それぞれ三者三様の身の処し方、想いの伝え方で玉砕する見事な負けっぷりで、
心を揺さぶって来ます。

この“マケイン”たち、心残りがないように自分の想いを吐き出しているからか、
恋愛に負けても、経験をいかに糧にできるかという人生においては、
むしろ勝ってるのではと感じます。
逆に恋愛の勝者であるはずの一部“勝ちヒロイン”の方が、
刹那の恋愛勝ちポジションを失う不安を抱えて、思い詰めている感すらあります。

人生では負けより価値がない不戦敗ばかりの自分が言うのもおこがましいですが(苦笑)
原作者の来歴含めて、瞬間負けて強くなった人間こそが人生では勝つという教訓を意識させられたラブコメ作品でした。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・A-1 Pictures

舞台となった作者出身地の愛知県・豊橋市。
現在私が暮らす名古屋から日帰り出来るということで、
この夏、聖地巡礼に行って参りました。
(近いと言っても片道80キロはあります。
返す返す尾張と三河を同県にしたのって、まぁまぁ酔狂な廃藩置県です)

尾張・名古屋城、西三河・岡崎城などに比べて、
インバウンドまで見込める観光資源には乏しい印象だった東三河・豊橋市。
一応、豊橋にも吉田城の櫓くらいは残っていますが、観光地としては正直……。

それだけに路面を走るヤマサちくわのラッピング電車や、パン生菓子のボン.千賀など、
日常風景から魅力的な舞台を切り取って来るロケハンと、
それらを再現する背景美術の仕事には感銘を受け、
気が付けば、この夏もクソ暑かったのに自然と豊橋に足が向いていました。

作中でも巡礼でも特に心に残ったのは、主人公たち高校生の登下校シーンの舞台。
リアルでは愛知大学前駅のホーム。
キャンパスの森をバックにした通学シーンは最高に絵になります。


これらの舞台で躍動するキャラクターの作画も、
通常ワンパターンの影の付け方しかない所、場面に合わせて複数パターン使い分けて心情表現。

さらには、プロップデザイン担当者に「料理作監」を特命し描き込み、食いしん坊の八奈見さんの演出をサポート。

そして第九話。サブの勝ちヒロインのために特設された“姫宮華恋バストコーディネーター”による狂気のプルプル感w

作画コスト度返しで、クオリティを追求するこだわりが半端なかったです。


主人公たちが通う“県立時習館高校”の女子制服。
襟から縦に4つ連なったリボンも、キャラ個性出しに寄与していました。
メインの“マケイン”たちばかりでなく、
バックのモブの女生徒に至るまで一人ひとりちゃんとリボンカラーが異なっている辺りが、本作の妥協なき所。
この作品“マケイン”だけでなくモブキャラも輝いていました。

本作が初監督だという北村 翔太郎氏。今後の活動に注目です。


【キャラ 4.5点】
青髪の“プロ”幼馴染・八奈見杏菜。
褐色ショートヘアの陸上部・焼塩檸檬。
片目が隠れた小心文芸部の小鞠知花。

ビジュアルからして既に「戦う前から負けている」w“マケイン”たち。
焼塩檸檬に至っては名前からして、
平安貴族が藻塩焼いて袖を濡らす失恋歌でも詠みそうな凄まじい“マケイン”名。
私も思わずレビュタイ五七五にしちゃいましたがw


この夏アニメはラブコメが渋滞気味で、
本作も実は初回視聴は後回しになっていた私。

目が覚めたのが、初回放送後ネット界隈で出回った、
校舎屋上にて、やまさチクワをくわえる“マケイン” 八奈見さんの衝撃カット。

令和時代に獅志丸(『忍者ハットリくん』の伊賀忍犬。古くてスイマセンw)以来のちくわキャラ爆誕か!?
と色めき立ち視聴しだした次第。
(実際には、八奈見さん、ちくわ喰ってたの初回だけでしたが)

食いしん坊の八奈見さんが、お弁当などを持参して、
主人公男子の温水くんへの借りを返済していくネタも、
視聴動機を持続させる“連載ネタ”として有効でしたね。


“連載ネタ”と言えば、小鞠と温水の水道水談義。
私も小学生の頃、あの洗面台は端っこの上向き蛇口が一番冷えていて旨いと蛇口による味の違いを知る人間であった栄華?を思い出し懐かしくなりましたがw
流石に、時間帯や階層まで計算に入れて水分補給はしていませんでしたw

公式HPも“八奈見杏奈カロリーメーター”や“マケイン水道探索”を随時更新するなど、ノリノリでしたねw


温水くんと“マケイン”たちの今後については、
“正妻感”は圧倒的に八奈見さんで、肉体的に濃厚接触していたのはネタバレレビューを読む 檸檬ですが。
掛け合いに将来の夫婦感出ていたのは小鞠だった印象。
小鞠ちゃんの温水に対してだけ毒舌が先鋭化する姿はある意味アットホームでしたし。

ですが、これは結婚相手ではなく、1年以内に7割破局するという高校生カップル(なんて世知辛い初回冒頭ナレだw)
に至るかどうかの論点なんですよね。

やっぱり八奈見さん?と思い直しつつ、
もういっそ妹の佳樹に甘えて、お友だちいないんですねと憐れまれるモラトリアムに逃げ込みたい心境もw


【声優 4.0点】
八奈見杏菜役の遠野 ひかるさん、焼塩檸檬役の若山 詩音さん、
小鞠知花役の寺澤 百花さん。

“マケイン”たちの三者三様のボイスは目を瞑っていても判別できるレベルでキャラ立ち良好。

その中でも特に寺澤さんの陰キャ演技に感心させられました。
アニメ観ていると、相当、声を張り上げる元気キャラでも、セリフが聞き取れないシーンがあったりしますが、
小鞠の声に関しては、ボソボソ濁声でありながら、つぶやき一つに至るまで明瞭に聞き取れたのが凄いと思いました。

これは音響の調整による所も大きいのかもしれませんが。
寺澤 百花さん。昨年初レギュラーの新人ながら、中々侮れない声優さんです。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は、うたたね 歌菜氏。
基本は多彩な音で会話劇を下支えするミニマル・ミュージックに徹する。
が、ピアノやストリングスのアレンジが盛られた際は、
宮廷ファンタジーBGM並みに優雅かつ繊細で、
いつの間にかキャラ心情を視聴者のハートに注入されている油断ならないお仕事ぶり。

が、“BGM”として何より優秀だと感じたのが蝉の声などのSE。
夏は前半で終わってしまう本作ですが、
私の中では巡礼も相まって、青空が眩しい夏アニメとして記憶されるのだと思います。

OP主題歌は、ぼっちぼろまる「つよがるガール feat. もっさ(ネクライトーキー)」
冒頭から“負け”を連発し、遊んでいると思わせておいて、
歌詞世界では負けて強くなる“マケイン”の本懐を捉える良作アニソン♪

ED主題歌。
八奈見杏菜「LOVE2000」(hitomi)
焼塩檸檬「CRAZY FOR YOU」(Kylee)
小鞠知花「feel my soul」(YUI)
“マケイン”たちによる平成懐メロリサイタル。

その中でも八奈見さんの「LOVE2000」のカバー。
実写の豊橋市の背景に、セルアニメ制作でキャラを重ねて、8mmフィルムで撮影処理したというED映像。
「2013年9月29日のサザエさん以来、10年9か月ぶり」だという新作セルアニメがいっそう平成ノスタルジーを醸す。


【参考文献】(※1、※2)東愛知新聞「東三河のサブカルチャー③ 豊橋出身のラノベ作家 雨森たきびさん」

投稿 : 2025/04/12
♥ : 27

61.4 2 2024年度の高校生アニメランキング2位
即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★☆☆ 2.9 (200)
513人が棚に入れました
全ての敵を即死させる!最強主人公爆誕!! 修学旅行中、高遠夜霧とクラスメイトたちは、突然異世界に召喚された。 召喚したのは賢者を名乗る女、シオン。彼女は《ギフト》と呼ばれる特殊能力を彼らに与え、賢者になるための試練をクリアしろと一方的に宣告する。 突然の事態に動揺しつつも行動を開始する一同。 だが、なぜか《ギフト》を与えられなかった夜霧や壇ノ浦知千佳ら一部の生徒は、 ドラゴンが迫る草原に囮として置き去りにされてしまう。 飛来したドラゴンによって次々に殺されていく残された生徒たち。 夜霧と知千佳も絶体絶命の大ピンチ! ……かに思われたが……。 「死ね」 夜霧はその一言でドラゴンを撃退。 なんと彼は、任意の対象を即座に殺せる《即死チート》の持ち主だった!!! 元いた世界への帰還を目指し、旅を始める夜霧と知千佳。 そんな彼らの前に現れるのは異世界にいるチート能力者たち。不死身の吸血鬼?   やり直しの勇者? 神に溺愛されし転生者? そんなやつら、即死チートの相手にはまるでならないんですが! 前代未聞のチート能力が武器のダウナー系少年とちょっぴり残念な美少女の異世界冒険が今、幕を開ける!!

Witch さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

(最終)これは「呪術廻戦」に対するアンチテーゼwww

【レビューNo.110】((最終レビュー)初回登録:2024/3/22)
ラノベ原作(なろう発)で2024年作品。全12話。
まあ少し違った切り口からこの作品を語ってみようかと。

(ストーリー)
面倒なので省略

(評 価)
・大きな括りでみればよくある「低予算なろう作品」
 大括りでみれば、よくある「すっとぼけ系主人公がチート能力で異世界で
 無双する『低予算なろう作品』」になります。なので
 ・粗を探して観れば、いくらでもツッコミどころ満載
 ・「こういうもの」として割り切り脳死で観ればそれなりに楽しめる
 って感じで、視聴者が「どこにハードルを設定するのか」により評価が変
 わってくるという話でしょうか。

・「Z世代」を象徴したような主人公
 しかし見方を変えてみると、結構いろいろ斬新だなっとw
 すっとぼけ系「俺tueee」主人公ということですが、従来の「無自覚系」で
 「また俺なんかやっちゃいました?!」
 というのとまた違うのかなっと。何というか「無欲・淡泊系」というか、
 執着がないって感じなんですよね。
 ・仲間意識が希薄
  この手の作品にありがちな「仲間思いの正義感あふれる主人公」って
  感じが皆無。ヒロインと旅していても「成り行きで飛んでくる火の粉
  を振り払ってるだけ」みたいな。
  観ていて「ヒロインを守るために」って感情とかが薄いんですよね。
 ・恋愛感情・性欲が皆無
  巨乳でかわいいヒロインと2人きりで旅しているのに、「ラッキースケ
  ベにドギマギ」とかがあるわけでもなく、そもそも
  ・「異性として全く意識してないだろw」とか
  ・「根本的に他人に興味ないだろw」とか
  いう感じなんですよね。
 ・守りたいもの→「ゲームをする時間だけ」
  チート能力があっても無欲で、「ゲームをする時間だけあればいいや」
  で面倒ごとは「タイパ重視」でちゃっちゃと終わらせようみたいなw
 思うに原作者は「『Z世代』を象徴した主人公」を描きたかったのに違い
 ないとwww
 執着を持たないなかなか斬新な主人公だなっと。
 (「Z世代」は正確にいうと執着がないのではなく、「失われた30年」の
  あおりをモロに受け、執着をしたくてもいろいろあきらめざるをえない
  状況下にいるのだと思うのですが)
 
・これは「呪術廻戦」に対するアンチテーゼ
 「呪術廻戦2期」は1期以上に作画が凄かったですね。特にバトルシーンと
 か。もうTV版じゃなく劇場版レベルでしたね。
 しかしこのクオリティーを維持するために、人海戦術とかタイトなスケジ
 ュールで綱渡りとか制作現場はかなりの惨状だったという話も。
 (アニメーターさんがTwitterでぼやいていたとかw)
 本作はそんな「呪術廻戦」に真っ向から喧嘩を売っていきます。
 ・主人公が「死ね」とつぶやくだけで、敵がバタバタ死んでいく。
 ・なので本来なら見どころのひとつである主人公のバトルシーンに全く見
  どころがない。というかバトル自体成立してないだろうw
 って感じなのですが、しかし見方を変えてみると
 ・そもそも「低予算なろう作品」が体力ある「呪術廻戦」と勝負しても勝
  ち目あるわけないやん。
 ・それなら極力バトルシーンを省力化した方がいいやん。
  (どうせ低予算でバトルシーン描いても「作画ガー」で叩かれるし)
 ・バトルシーンが省力化できる本作は、お財布に優しい「低予算なろう作
  品」の救世主やん。
  (面白いとはいっていないw)
 思うにこれは「作画至上主義」ともいえる「呪術廻戦」に対するアンチテ
 ーゼに違いないとwww
 これも「コロンブスの卵」的な発想がなかなかに斬新だなっとw

まあ半分ネタとして書いてるわけですが、切り口を変えてみてみるとなかな
かに斬新で面白みのある作品なのかなあっと。
「呪術廻戦」が白鳥の如く、優雅な姿の水面下で必死に足掻いている様を横
目に、こういう作品をぶつけてきたのは個人的には結構ツボりましたね。
作品自体は脳死で観ているので、まあこんなもんかって感じですが。
ここにきて登場人物がかなり増え、いろいろな勢力が思惑をもって動いてい
るような描写もありましたが、あと数話でどう風呂敷を畳むのでしょうか。
バトルロイヤル的なもので主人公が一気に処分してしまうのか、投げっぱな
しENDで放り出してしまうのかw

あとOP曲「Killer Bars/Hilcrhyme」は個人的には耳に残り結構好きでし
たね。綺麗に韻を踏んでるのはさすがHilcrhyme。

一応中間レビューではありますが、最後まで観ても書きたいことは変わらん
だろうなっと。

(2024/3/22追記)
状態 →「観終わった」に変更

・とりあえず思い付くままいろいろねじ込み、カオスな状態にw
・収拾がつかなくなると主人公のチート能力で「処分」
・そしてお約束の「俺たちの戦いはこれからだ」END
しかし風呂敷を広げても、最後は「死ね」で解決できるんだから、制作陣
にも便利なチート能力だよな。
まあ何かと制作陣に優しい作品だったということでw

投稿 : 2025/04/12
♥ : 16

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

サイコパスと悪人しかいない最低な世界

他の異世界なろう系アニメのチート能力主人公を大集合させました!って感じでかなり反則なチート能力もった人がうじゃうじゃいて、みんな倫理観が壊れていて自己中で最低な人がどんどん出てくる中、敵意のある人を一瞬で殺せる主人公があっさり殺して「ざまぁ!!」、嫌な人達を皆殺しするなろう系アニメ

このアニメ、爽快感全振りで細かいことは無視、めっちゃ雑なので感想書くと悪いことばかり書くことになっちゃうけど、こんなアニメ他にないから新鮮で面白さはあると思う、すごく趣味悪いけど

反則チート能力持った性格悪いイヤーな人達があっさりやられていくのは爽快感があるし、主人公の能力を把握して対策をしてくる敵との駆け引きは面白いけど、これだけのチート能力を持ちながら能力の使い方が子どもみたいで工夫が足りないのが残念であっさり殺され過ぎてて命がとにかく軽い、敵にもう少し狡猾さが欲しい

大量にチート悪人出てくるけど頭のいい悪人なんていなくて、ストレートな悪意をぶつける子どもみたいな小悪党ばっかり
性欲にも忠実で女の子を殺してゾンビ化して好き放題する、奴隷の首輪をつけて好き放題する、屈服させて魅了して下僕にする
発想が最低ですね・・・
あと、「死ね死ね死ね死ね」ってまるで引きこもりの中学生みたい・・・

不謹慎でサイコパスで悪いところばっかりだけどつまらなくはないという問題作品

投稿 : 2025/04/12
♥ : 16
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

死と世界の構造と道徳と…思想的になる面白い話でした。秀作認定でいいかも。

 結論から言ってかなり面白かったです。秀作認定してもいいかもしれません。しかし、この何でもありのチート設定が、なぜ面白いのかは考える必要があるかもしれません。

 まず、世界観が恐らく作り込まれているんだろうな、というのは感じます。多元宇宙というより多層的な構造を上手く作り込んだのでしょう。
 元の世界のセーフティが干渉してきたと篠崎綺香の組み合わせ、シオンとマナの関係とか重層的な視点がなかなか面白い世界観だなあと感心しました。異世界の適当な設定に見えますが、SFマインドを感じるなかなか深い設定です。

 その多層的な世界の中で、それを相対化してしまうアルファオメガという概念ですね。これが上手く機能していました。まあ、深読みすると死というのは人間どころか宇宙ですら避けられない定めです。どんなに大きな構造をみたとしてもいずれ滅びがくる。それを上手くキャラ化したのは画期的ではないでしょうか。

 その死との付き合い方ですが、それを分かりやすくしていたのが高遠の名前を貰った(職員の)お姉さんのほうでしたね。壇ノ浦知千佳もそうでしたが、死の隣にいて平気だというのは言葉を変えれば「悟り」ですからね。

 ラストのお姉さんの道徳観は…うーん…もうお姉さんの行動で見せて欲しかった気もします…いや、もう見せてくれていた気もしますので無くてもよかったかな?まあ、ラスト数十秒がこの作品の意味だとすれば入れて良かったのかもしれませんけど。

 この物語の行く末がどうなるんでしょうね?私としては主人公が自分に対して殺意を持った場合を見たい気もします。

 まあ、そういうお堅いことを言わなくても、サブキャラが上手くできていたし、シオンという存在の謎も機能していたのでストーリーになっていたので、普通に面白かったです。
 偶然なのか意図的なのか…ワンパンマンに触発されただけなのか…更に上を行く思想があるのか…その辺はよくわかりません。
 普段から死とか強さとか世界とか漠然と考えているだけかもしれません。作者が意図的に思想を上手く物語化して、こういうチューニングにしたのだとしたら、大したものだと思います。

 例えば化物語シリーズに出てくる「暗闇」も絶対的な死ですが、あれは非常に観念的で説明的ですよね。その点では本作の方が死を上手く扱えている気がします。

 一応の結末を描けたのも高評価ですね。もちろん続くのでしょうが、主人公の生い立ちというか、主人公=死が描けていたのでここまででもいろいろ感じることができました。

 この作品を酷評すると殺されるかも…と想像してしまうくらいには作品に入り込みました。

 作画はまあそこそこですが、女の子は可愛かったですね。壇之浦さんは気合いが感じられました。
 世界観、設定、キャラ、ストーリー、思想…どれをとっても良くできていたと思います。音楽と作画が若干ついてこれなかった気もしますが、このくらいのデキの方が帰って見やすかったかもしれません。




 1話目からOP含めて情報量が多すぎてどんな話になるのかまったくわかりません。

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2話 相変わらずの情報量。ヒロインが可愛く見えてきました。

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3話 壇之浦さんのメタ視点のツッコミがご都合主義を相対化している?

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投稿 : 2025/04/12
♥ : 14

68.4 3 2024年度の高校生アニメランキング3位
2.5次元の誘惑(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (208)
455人が棚に入れました
「リリエーーール!!!」 3次元の女子に興味無し! 漫画研究部部長・奥村は今日も部室でひとり、画面の向こうに映る愛してやまない2次元のキャラクター・リリエルの名を叫んでいた……。 そんな奥村のもとへやってきたのは「リリエルになりたい」という3次元女子・天乃リリサ。彼女は、漫画の中に登場する女の子のエッチで可愛い「衣装」が大好き。 そして、奥村に負けないくらいリリエルを愛する仲間(オタク)だった! 奥村に秘密の趣味がコスプレであることを明かしたリリサは、コスプレの写真や動画が詰め込まれた「ROM(ロム)」のコレクションを見せて伝える――。 「私っ……これを作りたいんです!!」 ふたりきりの部室で始まるコスプレ活動! リリサが変身(コスプレ)したリリエルは奥村が衝撃を受けるほど本物(リアル)で!? 熱意に押された奥村もカメラを手に!? 真摯に熱くコスプレに向き合う彼らが、「何かを熱烈に愛している」全てのオタクへ贈るコスプレ青春ストーリー、開幕!!
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

『着せ恋』と比較されがちだが、少年誌らしい切り口で差別化は図られていた

【レビューNo.159】(初回登録:2024/12/22)
コミック原作で2024年作品。全24話。


(ストーリー)
ある高校の、たった一人しか部員がいない漫画研究(漫研)部部長・奥村正宗
は、昔母に捨てられたことがトラウマになっており、3次元女子が好きになれず、
2次元キャラへ愛情を向けるようになっていた。
そんな彼ののもとに、新入生の天乃リリサが入部してくる。
共に漫画のキャラクター「リリエル」が好きな二人は意気投合し、リリサの趣
味であるコスプレ撮影を始める。
また奥村の幼馴染で現役人気モデルの橘美花莉が登場、彼女は奥村にずっと好
意を抱いていた。
そして「コスプレ=奥村攻略の近道」と考えた美花莉もコスプレに関わるよう
になっていく。


(評 価)
視聴前に抱いた率直な感想は
「コスプレ分野には『着せ恋』という強敵がいるのに大丈夫なんか!?」
という心配ですね。
正直「コスプレという世界の奥深さや面白さ」という点に関しては、『着せ恋』
には及ばないかなという印象ですが、本作は本作で少年誌らしい切り口で差別
化は図られており、違った面白さがあるのかなっと感じました。

・王道的なバトル展開や仲間との熱い友情のドラマ
 「いかにも少年誌連載(少年ジャンプ+)らしい」
 と感じたのは、リリサ自体は
 「好きなコスプレをやれるだけで幸せ」
 という無欲なキャラなのですが、周りの状況は
 ネタバレレビューを読む

 また後半クールから活動仲間が2名増えますが、
 ネタバレレビューを読む

 「コスプレ」というニッチな分野を扱いながらも、少年誌読者層ウケしそう
 な要素を上手く取り入れているなという印象ですね。


・ラブコメ要素は意外と適切だった!?
 2話でいきなり「奥村先輩ラブ♡」の美花莉が投入されますので、
 「早くも(ご都合主義的な)三角関係ラブコメ勃発か!?}
 と、やはり安っぽい作品なのかなって否定的にみてたんですよね。
 序盤は結構ラッキースケベ的な展開も放り込んできますし。

 しかし3話で2人のコス併せをすると、以降は
 ネタバレレビューを読む

 この最終話がかなり秀逸で、ヒロイン側の心情だけでなく、奥村の心も動か
 してきます。
 ネタバレレビューを読む


まあ根本的な話として
ネタバレレビューを読む
とツッコミどころもありますが、この辺も前半パートのエピソードとして一応
丁寧に描かれていますし、後半はキャラを増やして世界を広げて上手く展開し
てきたなと思います。
最終話もしっかり作品を引き締めつつ、ラブコメも進めて今後に期待を持たせ
る形で終わりますし。

ぶっちゃけ
「『着せ恋』との格の違いを晒して惨敗するやろ」
という事態も想定していましたが、「王道の少年漫画展開」で予想以上に健闘
してたかなという印象ですね。
やはり連続2クールで、後半ギアが上がってくる展開まで一気に観せてくれた
ことが大きいですね。
順当に2期も決定ということで。

ただ作画は『着せ恋』のクローバーワークスがハイレベルだっただけに、どう
しても見劣りしてしまいますね。
まあ比較なしでもヒロイン達はもう少し頑張って欲しかったというのはあるん
ですが。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 17

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

コスプレを愛する人たちへ

原作未読 全24話

高校の漫画研究部で一人、2次元キャラクターであるリリエルが大好きなオタクで男子高校生の主人公の奥村正宗が新入生で漫画研究部にリリエルのコスプレをすることが大好きなヒロインの天乃リリサが入部してきました。

リリサがリリエルのコスプレをすることで2次元のキャラしか愛せなかった奥村に変化が出てきます。その後、コスプレ会場で知り合った人たちなどと交流することで成長していくお話です。

24話ということもあり、一人一人丁寧描かれていますで、感情移入できましたね。

それぞれが負った過去の傷、みんなの関わり合いの中で立ち直っていく熱い展開が多かったです・

コスプレにかける情熱がヒシヒシと伝わる作品ですね。

2期も制作決定ということで、今後どんな展開になるのか楽しみです^^

OPは、前半がめいちゃん後半がそらるさんが、EDはリリサ役の前田佳織里さん、美花莉役の鬼頭明里さん、ノノア役の鈴代紗弓さん、アリア役の渡部紗弓さんが歌っています。

最後に、同じコスプレを扱っている「その着せ替え人形は恋をする」とはまた違った側面を観れて楽しめました。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 12

みゃー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

6話で切った過去の自分をぶん殴りたい

結論から言うとマジで胸アツな作品でした!
リアタイで見てた時は6話の終わり方が恋愛作品にありがちな安易な引き延ばしに見えてしまって興醒めしたのが断念した理由だったのですが、後半あたりから面白くなるという評判を聞いて視聴再開したらほんとにその通りでした。恋愛要素が面白くなるというよりは登場キャラたちの好きなものに対する姿勢に感銘を受けたという感じでしたね。

1期全24話とちょっと長めですがおすすめ出来る作品です。
2期制作も決定してるので続きももちろん見ます。

[作品の評価]☆4.0

[キャラの評価]☆4.5
とにかく主人公の奥村が熱かった。

[作画の評価]☆4.0

[声優の評価]☆4.0

[前期OP曲]☆3.5

[前期ED曲]☆3.5

[後期OP曲]☆3.0

[後期ED曲]☆4.0

投稿 : 2025/04/12
♥ : 10

68.2 4 2024年度の高校生アニメランキング4位
義妹生活(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (173)
479人が棚に入れました
高校生・浅村悠太は父・太一の再婚をきっかけに、同い年の少女・綾瀬沙季とその母・亜季子と一つ屋根の下で暮らしていくこととなる。 互いに両親の不仲と離婚を経験しているがゆえに、男女関係に慎重な価値観の二人は、義理の兄妹として適切な距離感を保とうと約束する。 「私はあなたに何も期待しないから、あなたも私に何も期待しないでほしいの」 考えを述べあい、すり合わせを重ねることで、互いを理解していく悠太と沙季。 新たな生活に居心地の良さを感じはじめた時、二人の関係はゆっくりと、しかし確実に、変化をはじめて………… これは、いつか恋に至るかもしれない物語。 “他人”が“家族”へ、そしてその先へ。 少しずつ変わりゆく日々を映す、恋愛生活物語。

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

これはアニメというよりは小説なのでは…

この物語は、義兄妹となった兄と妹の心が丁寧に描かれています。
私は登場人物の心が描かれているアニメが好きです。
なぜならば、登場人物の心が丁寧に描かれていると、登場人物の行動の原因や目的が理解でき、登場人物に共感できるためです。

極端な話、物語の半分は、二人の心の声です。しいて言えば純文学小説のようなアニメです。
動きが殆どなく、アニメである必要性も感じられないほどの、静かな…本当に静かな物語です。
BGMがあるときは心地良いのですが、BGMがないときは暗い気持ちになります。でも、それは心の色を表しているので、ありのままに受け入れるしかありません。

ヨスガノ空やドメスティックな彼女のような展開を期待されている人は、見ないほうが良いです。
どんなに待っても期待されるシーンは出てきません。
もちろん戦いのシーンもないし、悪い人が出てくるわけでもない。登場人物はすべて善人です。
それでも兄と妹は、それぞれ悩みます。

最初は『兄妹としてうまくやっていけるだろうか?』という悩みでした。
しかし、お互いの優しさがわかり、十分な信頼関係ができた後は、『好きになってはいけない。兄妹としてやっていかねばならない。でも、いつまで心を偽ることができるのだろうか?』…という悩みに変わってゆく。

悩んで悩んで、悩みぬいて…、二人が出した結論は…、勇気ある行動。
それは後先を考えない無謀な行動とは決して違います。これから先の長い間、大変な忍耐力を必要とするでしょう。
その覚悟を決めた二人を応援したくなりました。


現代社会では再婚する家庭の比率が上昇しており、婚姻の約4件に1件が再婚となっているそうです。
だから、このアニメに登場する二人の悩みは、再婚して異性の兄妹(姉弟)となる家庭には切実な問題なのかもしれません。

最後に
このアニメのOpとEdは、どちらも素晴らしい歌でした。
Opは、fhánaさんが歌う「天使たちの歌」
Edは、Kitriさんが歌う「水槽のブランコ」
物語に共感すればするほど、これらの歌が心に響きます。特にEdの歌詞は妹が書いた日記そのものであり、一言一言が深く心に染み入ります。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 20

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

文学作品みたいな恋

図書館で恋愛小説を読んでいるような感覚になる繊細な恋の物語
すごく良かったのに何でこんなに評価低いの?!とビックリした作品
でもすぐに理由がわかった
小説が好きじゃない人には退屈すぎるからだ

この作品、アニメ好きに刺さるような作りじゃない、小説の地の文を朗読しているようなモノローグの多用、二人の心のありようを事細かに独白していくしホントにゆっくり心が動いていくのでテンポがゆっくりすぎるしわかりやすい萌えもない、小説が好きな人に刺さる作風、

コメディはなくて、ずっと静かでゆっくりな時間が流れる
二人の話の間がすごく丁寧で、駆け足になるのを我慢してゆっくりじっくり二人の距離感、空気、繊細な感情の欠片を一つ一つ丁寧に描いて二人の心が近づいていく様子を楽しめるのが他にはない唯一無二の魅力

個人的には大好きで、オススメです!

投稿 : 2025/04/12
♥ : 20

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

モノトーンのような静かな感じの作品

原作未読 全12話

高校生の主人公の父親が再婚して、その再婚相手の娘さんが同級生という4人の生活を描いた作品です。

とても静かな作品で、お話もゆっくりしています。

そして自立したいと思いに背中を押してあげたいのと、妹として見なければいけない葛藤などをそれぞれの視点で描いていますね。

かなり静かな作品で、引きも多いし、間も長い、テンポ良くお話が進むということもありませんが、そこがこの作品の良さではないでしょうか。

それぞれが兄と妹というより心の中では男女と意識していますが、少し距離が縮んだというところで終わっています。

まだまだこれから色々ある感じですね。

OPはfhánaさん、EDはKitriさんが歌っています。

最後に、たまにはこんな静かな作品も観てもいいかもしれませんね。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 15

75.6 5 2024年度の高校生アニメランキング5位
【推しの子】第2期(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (329)
1013人が棚に入れました
「この芸能界(せかい)において嘘は武器だ」 地方都市で働く産婦人科医・ゴロー。 ある日"推し"のアイドル「B小町」のアイが彼の前に現れた。 彼女はある禁断の秘密を抱えており…。 そんな二人の"最悪"の出会いから、運命が動き出していく―。
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

2.5次元舞台

原作未読 全13話

亡くなったアイドルの子供たち(双子)が、亡くなった真相を求めて芸能界に飛び込んでいくお話です。

今回は双子の一人であるアクアが出演する2.5次元の舞台公演がメインとなっています。

まるで舞台を観ているような演出は見事でしたね。

また、黒川あかねと有馬かなとの確執というかライバル対決も見どころですね。

また、それぞれの役者の心情を舞台の中や稽古でも色々と見せてくれるので、思い入れが強くなっていきます。
ネタバレレビューを読む
そして舞台公演が終わり、この物語の本流が描かれていくわけですが、短い話数でかなりの情報量でしたね。
ネタバレレビューを読む
色々と伏線が沢山ありましたね。

第3期の制作が決定しました。楽しみですね。

OPはGEMNさん、EDは羊文学さんが歌っています。

最後に、MEMちょだけ蚊帳の外みたいになっていて、ちょっと残念でした。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 17

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

やっぱ「赤坂アカ先生」話創るの上手いなあ~

【レビューNo.154】(初回登録:2024/11/22)
コミック原作で2024年作品。全13話。
1期のレビュー書いたので、2期も書いておこうかなっと。

(ストーリー)
1期の終わりにアナウンスされていた「2.5次元舞台編」から。
人気漫画「東京ブレイド」の舞台(2.5次元舞台)に出演することになった、
アクアやかなやあかね。
「劇団ララライ」のメンバーと共に稽古が始まるが、稽古の見学に訪れた
原作者・鮫島アビ子が「脚本に納得できない」と脚本家・GOAの降板を要求。
更に自ら脚本を描くと言い出し、それが通らなければ許諾を取り下げるという
事態に発展して・・・


(評 価)
ネットで「『2.5次元舞台編』はあまり面白くない」という前評判も目にした
のですが、たしかに立ち上がりの鈍さに少し不安を覚えたものの、終わって
みれば2期もよかったのでは。
全体を通じて「やっぱ『赤坂アカ先生』話創るの上手いなあ~」というのを
改めて感じましたね。


・2.5次元舞台編(本番前)
 メインは鮫島アビ子の「原作者vs脚本家の対立構図」問題ですね。
 現実でも例の事件がありましたが、(原作で)それに先んじて本テーマを
 取り上げている辺り、やはり先見の明がありますね。
 原作者・赤坂先生らもまさに当事者でもあるわけで、そういった面からも
 ネタとしては身近な問題だったのかも。

 アビ子は直情型で暴走気味になりますが、誰かを悪者にするのではなく
 ・脚本家やプロデューサー側もきちんと描写して、この問題を客観的に提示
 ・この険悪な空気を一転して、アビ子の師匠吉祥寺頼子との掛け合いでコメ
  ディに着地させたのは本当に見事
 その後の「GOA×アビ子」のオンライン会議までの流れもスムーズで、この
 2人共同作業をアップテンポでみせ、難しい題材を綺麗に描ききったなっと。
 この手腕は評価できるのではないかと思います。

 
・2.5次元舞台編(本番)
 個人的には「普通の舞台ではなく何故『2.5次元舞台』だったのか」という
 疑問があったのですが、その答えは1期のレビューで書いた
 「最初からメディアミックス化を意識していたかのような計算された構成」
 にあったのかなっと。
 映像化された場合をイメージして、最も映えるのは・・・ここまで見越して
 の「2.5次元舞台」だったように感じました。
 アニメとの親和性が抜群でしたね。

 また本作では「人間」や「役者」としてアクアやかなというキャラの掘り下
 げが描かれましたが、ここでもあかねを上手く使っていましたね。
 ・かなの掘り下げにあかねの過去回想を加え、あかねという視点からもかな
  を描いていく
 ・アクアの掘り下げにあかねのプロファイリングを加え、あかねという視点
  からもアクアを描いていく
 こういうキャラのみせ方が赤坂先生はホント上手いですよね。
 1期のレビューでも書きましたが「使えるキャラはとことん使い倒す」というw


・B小町/アクアの復讐劇
 「2.5次元舞台編」で大分尺を使いましたが、B小町の活動も忘れていません!
 バズりを意識した新曲をしっかり準備していましたね(笑)

 しかし驚いたのはアクアの復讐劇でしたね。
 率直なところ
 「どうせ(申し訳程度に)手がかりを辿るも空振りで終わるんやろ」
 と高を括っていたのですが・・・
 DNA検査から始まり、上述B小町の新曲PVロケエピソードに絡めて、まさか
 の衝撃の展開が待ち受けていようとは!!
 しかもルビーまで復讐劇に巻き込んできましたよ。

 でも話が進んだものの、何故だろう・・・思った以上に面白みが感じられな
 かったんですよね。
 なんというか、サスペンス要素って個人的にはアクアが芸能界に関わるフッ
 ク的なもので、アクアやかな達の面白い掛け合いが見られれば、復讐劇なん
 てどうでもいいやみたいな!?
 この辺りは話が進むとまた評価が変わるかもなので、保留ですかね。


2期も安定の面白さで、赤坂アカ先生の巧みさが随所に垣間見れたかなっと。
ただ「お気に入り登録」するには何かが足りないという感じなんですね。
少し間延び感を覚えてしまったというか・・・
とはいえ3期の制作も決まり、原作も最終回を迎えたようですね。
でも(ネタバレしたくないので内容は確認していませんが)かなり評判悪いん
ですよねえ。
赤坂アカ先生、話を展開していくのは上手いですが、畳み方に難があるんでし
ょうか。
まあその辺は3期以降で確認ということでw

投稿 : 2025/04/12
♥ : 17
ネタバレ

lumy さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

なんてすごい国なんだ。

原作未読、1期視聴済みです。

タイトルは、ジャパンすげえってことなんですが、
いろいろと意味があります。

まず、推しの子という作品の完成度が高いです。
1期も十分すぎるほどの完成度でしたが、
2期は、1期を超えてきたと思っています。
原作の展開や盛り上げ方に加えて、
演出や作画もグレードアップしてます。
個人的には、エンディングのルビィのダンスが
美しいと感じました。
動画工房、推しの子にめちゃくちゃ力入れてるのが伝わります。

次に、ネタバレレビューを読むが出てきたことです。
原作未読なんで、その方向は想像してなかったのですが、
これが今後どのように物語に影響するのか、
とても興味深かったりします。
これ系で印象に残っている作品はネタバレレビューを読むかなあ。
日本人だからこそ揺さぶられる要素かもしれません。

最後に、3期が決まりましたが、
葬送のフリーレンの2期も決まったりして、
大作が交互に観れる国ジャパン、すごすぎる。
感情が追い付かなくなりそうなので、
とにかく、同クールで放送するのだけはやめてくれw

というわけで、大変楽しませていただきました。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 16

82.6 6 2024年度の高校生アニメランキング6位
響け!ユーフォニアム3(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★★ 4.2 (323)
921人が棚に入れました
高校3年生になり、部員90人超となった北宇治高校吹奏楽部の部長に就任した、黄前久美子。久美子たち3年生にとっては最後となる吹奏楽コンクールを控え、練習にも熱が入る。悲願の「全国大会金賞」は達成できるのか? 部長として踏み出した久美子、高校生活最後の熱い青春を描く!

声優・キャラクター
黄前久美子:黒沢ともよ
加藤葉月:朝井彩加
川島緑輝:豊田萌絵
高坂麗奈:安済知佳
黒江真由:戸松遥
塚本秀一:石谷春貴
釜屋つばめ:大橋彩香
久石奏:雨宮天
鈴木美玲:七瀬彩夏
鈴木さつき:久野美咲
月永求:土屋神葉
剣崎梨々花:杉浦しおり
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

【第13回感想&総括レビュー】未来の僕らは知ってるよ

【第13回(最終回)感想】
初回冒頭。「ディスコ・キッド」が流れるシーン。
久美子の夢の中で展開される、北宇治吹奏楽部の春は見知った光景のようで少しずつ違っていて。
視聴者も何処か違和感を覚える内に、久美子は夢から醒めて現実の北宇治へ向かうという不思議な幕開け。

最終回(※核心的ネタバレ)ネタバレレビューを読む という答え合わせがされる。
シナリオ自体は原作準拠ですが、初回の久美子が夢であの場面を見るというのはアニオリの脚本、演出。

原作組の私は初回冒頭観て、同じ花田 十輝氏脚本の劇場版『ラブライブ!The School Idol Movie』を思い出し、また仕掛けて来たなとニヤニヤが止まりませんでした。
あの劇場版『ラブライブ!』。ネタバレレビューを読む

進路は、過去、現在の延長線というだけではなく、
未来の自分から導かれる物だという、ちょっとスピリチュアルな筋書き。

変化球でしたが「青春の価値」とは?という本シリーズのテーマとも合致する好演出でした。
久美子が吹奏楽を通じて出会った人々との関わりを通じて、
久美子自身が潜在意識の中に元々持っていた素養が導き出されていく。


そう言えば、先日、言及した、みどりの石原監督にこのセリフが本作のテーマですと言われたという制作エピソード。
答えはやはり青春は未来への種蒔きという件でした。

青春を生きる者にとっては悲痛な挫折に感じるあの瞬間も、
後々振り返れば糧になっていたりもする。

私は、今回のレビュータイトルに『ラブライブ!』の曲名を引用させて頂きました。
“未来の僕たちはきっと答えを持っているはずだから ホンキで駆け抜けて”
但し、あの曲はμ'sではなく『~サンシャイン』2期OPのAqours(アクア)ですがw

未来に導かれ、懸命にあがく若人は、どこまでも輝かしい。
だから「年を取るとな、若者が頑張っているだけで涙腺が緩むもんなんだ」(by“軍曹”松本先生)

『ユーフォ』が音楽アニメとしてだけではなく、青春アニメとしても味わい深い作品であることを再認識させられた3期でした。



以下、総括レビュー

【物語 5.0点】
単なる3期目というだけでなく、シリーズ全体を締めくくる集大成。
青春の傷みと価値を視聴者にも思い知らせる鬼脚本。


北宇治は実力主義だから、麗奈は特別だから。
熱病に憑かれて立ち回って来た久美子が、
今度は部長として、また逆の立場に立たされて、後輩の頃とは違う気持ちを知り、
人間として成長して、進路を見出していく痛切だが価値ある青春ドラマ。

例えば久美子1年時の麗奈VS香織の公開オーディション。
特別じゃないけど足掻いて納得したかった香織先輩や、
そんな香織を応援し続けた“デカリボン先輩”
正直、私も状況は理解できるけど、何であんなエゴ丸出しで号泣する程、思い入れるのか心情までは共有しきれなかった。
が、3期で先輩と似たような立場を経験するとその痛みが分かる。

3期にはこうした、1期以来の過去シーンと対になるような場面が数多く登場します。
それらの場面はシリーズの思い出に浸るオマージュに留まらず、
3期でアニメ『ユーフォ』全体を総括して大団円を迎えるよう、
逆算して緻密に配置されている。

最終話。(※核心的ネタバレ)ネタバレレビューを読む で幕が引かれるシリーズ構成も綺麗でした。


衝撃のアニオリ回となった第12回。
私も最初は驚きましたが、振り返って、シリーズ全体の中で位置づけてみると、
ネタバレレビューを読む
という風に、悔しいけど凄く納得できる、あまりにも“正しすぎる”構成、脚本。

展開については今後も賛否は分かれ続けるでしょうが、内容の濃密さについては、あの第12回は間違いなくアニメ史に残る名回。
視聴者の皆が同意でき心地よくなれるシナリオが必ずしも良いとは限らない。
むしろ視聴者の間で色々と異論も出ること自体が青春のリアルを象徴している。
原作は原作、アニメはアニメ。小説、漫画はアニメの台本ではない。
最後まで原作とアニメが刺激し合い、高め合って来た『ユーフォ』
アニメ作品のありかたにも一石を投じた本作は、物語5.0点に値すると私は確信しています。


シリーズ全体を締めくくるという意図を第12回までで思い知った上で迎える最終回最後のコンクール。
私は、演奏中から結果発表まで泣き通しでしたが、
一番泣いたのはネタバレレビューを読む
全ての登場人物の心情を再認識し、救済、昇華して迎える大団円。
救われなかったのは強いて言えばネタバレレビューを読む くらい?w
9年シリーズを追って来た私も感無量でした。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・京都アニメーション

人間ドラマ重視の構成、脚本方針により、作中の合奏シーンが飛ばされて来た3期。
最後のコンクール自由曲もフル尺演奏ではあったのですが、
特盛された、久美子の3年間の回想シーンによるシリーズ総括が優先されましたし。
結局、京アニがフルパワーで合奏シーンを構築できる程、復活できたのかについては疑念が残りました。


人物作画による心情描写については、特に8話以降は圧巻。
泣き顔の大技から、瞳に映る動揺などの小技まで、
原作の小説媒体では拾い切れなかった心理が容赦なく描き込まれており、
こちらは京アニの本領発揮。

人物を描ける兵力は整ったが、楽器を光らせる特殊技能兵はまだ揃っていないということなのか。
相変わらず吹奏楽部員を全員分キャラデザしてくる辺り決して戦力不足ではないと思うのですが。
答え合わせのための劇場版総集編。あっても良いと思います。


放送中YouTube公式にて、毎週各話の制作メイキング映像も配信していた京アニ。
近年のアニメーション制作は手描きの技術だけでなく、
CGや撮影なども重要度を増していると再認識。
大吉山を聖域たらしめているのは、撮影処理で加えられた自然界には存在しない謎の光による心情演出です。


【キャラ 5.0点】
新登場の吹奏楽強豪校からの転校生・黒江真由。
原作購読中、私が“裏ボス”だと認識していた真由。
“裏ボス”というのは換言すれば要するに、原作の真由は本編に組み込まれてない感じがあった。
久美子たちの集大成の当て馬にされた感を抱いたという私の本音の現れでもありまして。

アニメ3期は、その真由をも北宇治の一員として救済してしまったのが白眉。
ネタバレレビューを読む
自分の中で、アニメの真由は“裏ボス”から“真ボス”くらいにはなれたかな?と好感しました。
但し自分にとって、“ラスボス”はやっぱり今回も、ネタバレレビューを読む というアドバイスが容赦なかった、あすか先輩だけですが。


3年になり部長となった主人公・黄前久美子。
北宇治の三年間、三人の部長。
実は私は、原作完結段階で、最強だったのは久美子2年時の“優子政権”だと思っていまして。
“黄前政権”は優子政権の遺産で成り立っていたとの印象を抱いていました。
部長の負担を副部長とドラムメジャーに分散する組閣しかり。
3年生卒業による音の厚みの低下を補うアンコン参加しかり。
優子部長はネタバレレビューを読む 部員に名演説で発破をかける気丈さも持ち合わせていましたし。

ですがアニメにてネタバレレビューを読む などと部員を鼓舞する久美子の勇姿を見て、
私は、この部長最強だわと脱帽しました。
この点でも第12回の原作改変は計算し尽くされた鬼の一手だったと思います。


そんな久美子を慕い続ける久石奏もまた原作以上の後輩キャラとして期待通り魅せてくれました。
加えて、アニメ3期では釜屋つばめも効いていました。
黄前部長のポジションを取らないでと白眼視される感じで孤立する真由を支え続けてくれた親友つばめ。
3期に先立って、つばめをピックアップしたアンコン編を公開したのは、
単なる準備運動ではなく、意図して組み込んだシリーズ構成だったのだと思います。


【声優 5.0点】
転校生・黒江 真由役には戸松 遥さん。
“ラスボス”あすか先輩役が寿 美菜子さんだったので、
真由は同じスフィアの、豊崎 愛生さん辺りかな?と私は妄想していましたが、
とまっちゃんでした。

その戸松さん。アフレコでは通常、各話ごとに台本を渡される。
“北宇治カルテット”などメインキャストに至っては原作閲覧禁止令まで出される中(※1)、
戸松さんだけには、敢えて結末までシナリオを読ませた上で収録に挑ませる鬼方針(※2)
(俺にはアフレコはもちろん、ネタバレ厳禁のプレッシャーにも耐えられないでしょうw)

真由はセリフ自体は穏やかなのに、どこか引っかかる不穏なムードが醸されている。
真由のあの独特な異物感は、先々のシナリオまで織り込んだ戸松さんの繊細な演技と、素材を引き出すディレクションがあってこそ。


そんな真由の危険性に警戒心を隠さない久石奏役の雨宮 天さん。
今回は語尾の発声をコントロールすることで各キャラとの距離感を表現したとのことで。
穏やかな口調で釘を刺す奏ちゃんの真由先輩への毒舌。胃が痛かったですw

戸松さんに、雨宮さん。
言わずもがなな、黄前 久美子役の黒沢 ともよさん、高坂 麗奈役の安済 知佳さん。
この四者の熱演が交錯する第12回はクドいですが、脚本、作画、演技が極まったクライマックスでした。


新一年生役の新キャスト陣。
アニメのネームドキャラは初担当となる上石 弥生役の松田彩音さんらが、
“三馬鹿”トリオでボケとツッコミを繰り広げ、
緊張感が続くドラマの中で貴重な息抜きスポットを提供する。

その松田さんは『ユーフォ』は中学時代に観ていた大好きな作品だったのでとオーディション合格の喜びを語っており。
ここでもアニメシリーズ展開9年という月日の長さを実感します。


【音楽 4.5点】
OP主題歌はTRUEが「ReCoda」で『リズと青い鳥』を除くシリーズ全作完投。
ブラスバンドの音圧に押し負けない声量パワーと、
作品の細かい要素まで取り込む歌詞でシリーズを支え続けたTRUEさん。
「ReCoda」もまた終盤になるにつれ“後悔も喜びも全部歌に”する意義を噛みしめることができる作品解像度の高い良曲でした。
OPアニメも、卒業した先輩も含めて勢揃いしていく構成が素晴らしいです。

ED主題歌も北宇治カルテットが「音色の彼方」でTVアニメ全3期完走。
1期、2期では楽しげなメロディで和ませてくれた同カルテットですが、
3期では中学テニス部時代の葉月など貴重な過去カット等と共に、
過去と未来を繋ぐ感動系青春バラードを合唱。
こちらも余韻が残る良作なのですが、本編で負ったダメージを楽しさで上書きするタイプではないのも事実。
ここは、ネタバレレビューを読む など何があってもボケ倒すエンドカードに丸投げの方向でw


劇伴担当もシリーズお馴染みの松田 彬人氏。
作中演奏シーンこそ少なかったですが、
神経をざわつかせるような松田氏の心情曲群にはゾクゾクさせられました。

松田氏は、作中コンクール自由曲「一年の詩~吹奏楽のための」も戸川ヒデアキ名義で作曲。
春夏秋冬を多彩なメロディで表現する構成は、久美子の北宇治3年間の回想劇にマッチ。
作中やPV等で流れていたあのメロディも「一年の詩」だったのかとの驚きも、
最後の演奏シーンの集大成感を出す一助に。

ラスト結果発表時に、久美子1年時からの歴代コンクール自由曲や「響け!ユーフォニアム」のフレーズを散りばめていく演出も粋でした。

ただ、今回、私はサントラCDは購入しないと思います。
『ユーフォ』サントラもサブスク配信される時代になり、
「一年の詩」も放送翌日に即配信開始されているというのもありますが。
何より今回のサントラには(※核心的ネタバレ)ネタバレレビューを読む

邪念もあって今回は4.5点止まりということでご容赦下さい。


【付記】
3期も色々と波乱もありましたが、初回から本気モードで視聴するに値する名作でした。
3期連続お気に入り棚直行の作品で、シリーズを締めくくって頂き、
スタッフ・キャスト陣には心から感謝致します。

初回放送の高揚感に居ても立ってもいられず、
この春、私は花見も兼ねて4年半ぶりに宇治へ聖地巡礼にも行って参りました。
久々に見る宇治は変わらぬ所もあり、変わっている所もあり。

アニメ3期もまた、例えばラスト、ネタバレレビューを読む など、
移り変わる時代を切り取った“記録映像”としての価値も有した作品でした。
数年後、未来には無くなっているであろう青春の情景を思い出しながら懐かしむのもまた一興。

『響け!ユーフォニアム』
私にとっても特別で何時までも色褪せない名シリーズです。


【参考文献】(※1)「月刊Newtype」2024年7月号
(※2)Febri「『 響け!ユーフォニアム3』 戸松遥に聞いた黒江真由との向き合いかた」


以下、過去話感想。長くなるのでタグに折りたたみ。

【第12回感想】一生忘れられない恐るべきアニオリ回
ネタバレレビューを読む

【第11回感想】窓は間もなく開け放たれるであろう
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【第10回感想】やっぱり『ユーフォ』の“ラスボス”はあすか先輩しかいません
ネタバレレビューを読む

【第9回感想】空気読解力高過ぎな久石奏の独自目線
ネタバレレビューを読む

【第8回感想】見えてなかった見たくなかった物に直面する痛みと共に修羅の門が開く
ネタバレレビューを読む

【第7回感想】音に出そうな久美子の進路の迷い
ネタバレレビューを読む

【第6回感想】“後藤夫妻”の穴をどう埋めるか問題
ネタバレレビューを読む

【第5回感想】私も松本先生に進路を相談してみたかった
ネタバレレビューを読む

【第4回感想】求くん問題一挙解決回の是非
ネタバレレビューを読む

【第3回感想】強豪校に変貌しつつある北宇治が得る物と失われていく物……。
ネタバレレビューを読む

【第2回感想】“ダーク久美子”黒江真由
ネタバレレビューを読む

【初回感想】3期の注目キャラ。久石奏、滝昇、松本美智恵……
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/04/12
♥ : 54

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

ありがとう久美子 そしてお疲れさまでした。

これは響け!ユーフォニアムの第三部です。初めての方は第一部からご視聴願います。
但し、第二部と第三部との間には『リズと青い鳥』、『劇場版 響け!ユーフォニアム ~誓いのフィナーレ~』、『特別編 響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト』もあります。
素晴らしい内容だから多くの方々が視聴され、これだけの作品が作成されたのでしょうね。

この第三部では、全国大会で金賞をとるための黄前久美子(おうまえくみこ)をはじめとした北宇治高校吹奏部部員のたゆまぬ努力と苦悩を描いています。
そして、久美子は最後まで正しさと公平を貫いた立派な部長でした。
その久美子の行動には、いつも感動します。
「ありがとう久美子」と、久美子を褒めたたえたい気持ちでいっぱいです。


久美子はいつも巻き込まれキャラです。
今回は、転校生の黒江真由(くろえまゆ)の登場により、久美子が巻き込まれることになります。
真由は全国大会常連の聖良女子学園からやってきたユーフォニアムの奏者。
高坂麗奈(こうさかれいな)や後輩の久石奏(ひさいしかなで)は、真由のほうが久美子よりも上手だと気づいていました。もちろん顧問の滝先生もそうです。

麗奈が「トランペットのソロの練習をするのでつき合ってほしい」と久美子を誘い、一緒に練習しますが、それは久美子にもっとうまくなってほしいため。麗奈は麗奈なりに久美子をせいいっぱい応援していたのです。
奏も、自分が不幸な状況で泣き出してしまいたいほどなのに、久美子のことを真っ先に気にかけて久美子を励まします。
久美子は、奏からすごく慕われているのですね。

誰にでも優しい久美子は、2年生の頃から多くの後輩の相談にのったり後輩の面倒を率先して引き受けてきたので、今では全ての後輩から慕われています。
こんなに人気者の部長でも、オーディションは公平です。久美子が選ばれるとは限りません。
その公平さは、久美子自身が決めたもの。奏からは「いつも自分で貧乏くじを引いている」と心配されます。

カーテンで吹奏者を見えなくすると、久美子の吹奏を聴きなれていない人達は、誰が吹いているのかわかりません。
でも、聴きなれている人には、わかります。
麗奈だけでなく奏も、それに川島緑輝(かわしま さふぁいあ)、加藤葉月(かとう はづき)、塚本秀一(つかもと しゅういち)も、久美子が出す音と真由が出す音の違いがわかるようです。
久美子と真由のオーディション審査での彼女らの挙手の仕方を見ると、
 ①うまさには関係なく、大好きな久美子を勝たせたい 
 ②音楽に嘘はつきたくないが、大好きな久美子を勝たせるためには仕方ない
 ③久美子のことは大好きだが、音楽には嘘をつきたくない
の3つの気持ちが表れているように見えました。

私が二人の吹く音楽を聴き比べたところ、恥ずかしながら1回聴いただけではわかりませんでしたが、2回、3回と繰り返し聴いていると、
真由の音色は、麗奈の吹くトランペットの音を引き立てているような気がしました。(間違っていたらごめんなさい)


ところで、
物語の中で何度も久美子が吹奏する「響け!ユーフォニアム」は、実に心が和む温かい音色です。
この曲は、田中あすか先輩から久美子へ、そして真由や奏へと、さらにはその後輩へと受け継がれていくのでしょうね。
久美子が教員になり副顧問として吹奏部へ来たとき、この曲が今も受け継がれていたことを知ると、久美子はきっと泣き出すほど感動するでしょう。


話は変わりますが、緑と月永求(つきながもとむ)の関係も、私にとっては結構興味がありました。
二人が一緒に弾いたエルガー作曲の「愛の挨拶 」(コントラバス二重奏)は、まるで二人の気持ちを語り合っているようでした。
緑と求の今後の展開が知りたいです。


最後に
京都アニメーションへの放火事件さえなければ、第三部は、もっと早い時期に放送されるはずでした。
第三部は、私達だけでなく、放火事件で亡くなられた方々が待ち望んでいた作品でもあります。
事件で亡くなられた方々のご冥福を改めてお祈りします。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 42
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

最高の作品の最高のフィナーレ

初めての方は初めまして!
そうじゃない方はお久し振りです!
約2年半振りのレビューになります

お気に入りの作品の最終章、最高の作品の最高のフィナーレに心が震えました
で、どうしてもこの感動を共有したくなってしまったというわけです(笑)

  ☆☆☆☆☆☆☆  ☆☆☆☆☆☆☆  ☆☆☆☆☆☆☆

良く言えば、『この濃密な内容を、よく13話に収めたな!』
悪く言えば、『短すぎ~!』
2クールで、もっとじっくり視聴したかった

これ以外に欠点が見当たらないのが、この作品の最大の欠点(笑)

  ☆☆☆☆☆☆☆  ☆☆☆☆☆☆☆  ☆☆☆☆☆☆☆

本作といえば、原作改変についても触れない訳にはいかないでしょう

大きな原作改変が行われ、話題となったのが第12話
ネタバレレビューを読む

  ☆☆☆☆☆☆☆  ☆☆☆☆☆☆☆  ☆☆☆☆☆☆☆

あまり話題にならないけど、ほかにも原作改変は行われている
例えば第1話
ネタバレレビューを読む

  ☆☆☆☆☆☆☆  ☆☆☆☆☆☆☆  ☆☆☆☆☆☆☆

最後に、本作の影の主人公・奏について語りたい
私がそう思っているだけだけど(笑)

最初に言ったように、本作の最大の欠点は全13話と短すぎること(笑)
2クールで見たかったシーン
サンフェスの本番の演奏シーン
そして、奏の掘り下げ
ネタバレレビューを読む

  ☆☆☆☆☆☆☆  ☆☆☆☆☆☆☆  ☆☆☆☆☆☆☆

最後に・・・
この先、久美子が副顧問として奮闘するさまを見届けたいと感じたのは私だけでしょうか(笑)

素晴らしい作品に巡り会えたことに心から感謝します!

投稿 : 2025/04/12
♥ : 40

72.0 7 2024年度の高校生アニメランキング7位
時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (303)
820人が棚に入れました
久世政近の隣の席に座るアーリャさんは、いつも彼に対して冷ややかな目線を向けている。けれど、時々ボソッとロシア語で彼にデレていて......。 その言葉を政近も聞き逃しはしない。 なんと、政近はロシア語のリスニングがネイティブレベルだったのだ!! 気付いていないと思い込み、時々デレるアーリャさん。 そして、その意味を理解しながらも、気付いていないような振りをする政近。 ニヤニヤが止まらない、二人の恋模様の行方は——!?
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

むしろ生徒会選挙に惹かれて後追いした視点のレビュー

無気力な主人公高校生男子にツンツンしながらも、バレないようにロシア語でデレている同じクラスで隣の席のメインヒロイン。
が、実は幼少の頃、ロシア人少女と交流があった主人公はロシア語のデレを理解できていて……。
同名小説(Web短編版、ライトノベル版共に未読)の連続アニメ化作品の1期目(全12話)


【物語 3.5点】
夏アニメ放送開始当初から、『ロシデレ』初回から盛り上がっているな~と横目でチラ見しつつ、
“〇〇さん”系に関しては私はお腹いっぱい。

本作もバレてない外国語のデレがバレていて……という風味は特徴的ですが、
刺激的なのは最初だけで、あとはユルくてじれったい日常の掛け合いが続いていく。
頬杖をついて微笑みかけてくる、如何にもなメインヒロイン・アーリャのビジュアルからして、
量産型〇〇さん系なのだろうなどと、
世間に背を向ける、持病の天邪鬼を発症し、様子見を決め込んでいた私。

興味が出てきたのは、放送中盤以降。
アーリャが主人公男子のサポートで立候補を目指す生徒会会長選挙がストーリーの軸となって、
当初のようなツンデレなどラブコメの安定供給を期待していた一部視聴者からコレジャナイと脱落者が出ているらしい。
(あとはネタバレレビューを読む などエロがハイレベル過ぎて付いていけないとかw)
など色々と雑音が聴こえてきたから。

私はむしろ、ただデレデレするだけの凡庸なラブコメかと思っていたが、
本作には生徒会選挙を通じて作者が伝えたいテーマがあるのでは。
消費され使い捨てられるだけでは終わらない、残る芯がちゃんとある自分好みのラノベアニメなのでは。
と、またぞろ逆方向に天邪鬼が発症し、夏も終わる中、後追い視聴し始めた次第。


その生徒会選挙。
学内民主主義が盛んな私立征嶺学園の校風もあってか、
内容は会長候補と副会長候補がコンビで戦うことを重視する。
相当先の本選に向けて、事前の評判を左右する学生議会での討論バトル、実質立候補者演説となる終業式の生徒会挨拶など、予備選ポジションのイベントが長いスパンで続いていく。
米国大統領選なんかも彷彿とさせる本格的な選挙戦マラソンレースが1期では完結せず、
制作決定した2期も続いていく。

選挙に向けた“政治劇”も、私心を満たすためのハリボテ政策提言。
噂の流布や、時にネタバレレビューを読む も使う聴衆への印象操作。
本音と建前を使い分けるダーティーな部分も結構、描写されており。

これはなるほど、アーリャのツンデレで息抜きしたいと思っていた視聴者の中には胃もたれする人も出てくるわと納得w


が、生徒会選挙には、やる気を無くしていた主人公少年が、
何事にも本気なアーリャに惹かれて、全力を出すことを思い出していく。
ラブコメの根幹にも関わる要素が示唆されており、私は好感触。

何より私自身が選挙権取得後、国政選挙投票は皆勤する(今週末も当然行く)
薄汚い政治茶番劇も含めて、選挙戦見ると血が沸き立つ選挙大好き人間ですから。

2期も選挙戦目当で、是非視聴したいです。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・動画工房

手描き感重視の柔らかいタッチには工夫を感じますが、
作画カロリー自体は安定はしているが及第点くらいかなとの印象。
が、ラブコメで肝要なヒロインが可愛いという部分は譲らないという信念は好感できます。

私との相性で言えば、キャラクターデザインの室田 雄平氏。
アニメ版『ラブライブ!』無印のキャラデザで、私の推しであるロシア系のエリーチカ含めて、
散々私を萌え殺してくれた御方がデザイン調整したヒロインズには、
私の本能が逆らえません。
(余談ですが、アーリャといい、エリーチカ妹といいロシア女子はお汁粉を飲み物扱いするものだという風評被害の拡大が止まりませんw)
氏のデザインで躍動するヒロインズの瞳のキラキラは本当に綺麗ですね。
(据わったジト目も含めてw)

作画4.0点まで上げるダメ押しとなったのは全12話毎回違うEDアニメーション。
OPも含めて、様々な衣装で目の保養になったアーリャら萌えキャラファッションショーには、
どうもごちそうさまですといった心境です。


【キャラ 4.0点】
個人的に一番惹かれたのが主人公少年の久世 政近。
典型的な、普段やる気ないけど、本気出したら無双する系の主人公。
ただ、こういうキャラって恋愛にも無関心、鈍感なことが多いのですが、
彼の場合は、上述の通り、幼少期の初恋体験と挫折経験が、かなり至近距離にある模様なのが特徴的。
今後、恋と選挙がどう絡んで彼の真意が明かされていくのか、2期以降も目が離せない主人公です。

メインヒロインのアーリャ。
ロシア語デレこそ個性的だが、二次元世界では何処にでもいるフツーのツンデレといった感じで、
私にとっては第一印象は意外と薄かった彼女。

正直、途中までは、会長選でも最大のライバルとなる周防 有希(ゆき)の方が、
キャラクターとしては面白かったくらい。
中等部で政近と組んで生徒会長も務めた清廉さと、裏のゲスい表情。
そしてネタバレレビューを読む さらなる裏の裏の本性と、
ウラオモテが激しすぎて衝(笑)撃的でした。

が、有希を始め、裏表を器用に使い分けるキャラが続々と投入され、周囲を掻き回す度に、
終盤になるに連れ、裏表の少ない真っ直ぐなアーリャの
(単にロシア語でデレるのを隠せない程、不器用だとも言えるが)
無色透明なピュアヒロインとしての価値が浮き彫りになって来た感じ。


政近とアーリャの“ロシデレ”が掛け合いの中心ですが、
政近は他の女子との絡みも面白かったです。
特に、ほんわかした外面を被ったアーリャ姉・マーシャにペット犬扱いされる政近が微笑ましかった?ですw

興味深かったという面では政近と宮前 乃々亜。
共に副会長候補として、アーリャと谷山 沙也加という不器用者の会長候補を支えるためには、
駆け引きや印象操作で手を汚すことも厭わない者同士の会話からは、渋い味わいが滲み出ていました。


【声優 4.0点】
ヒロイン・アーリャ役の上坂 すみれさんは上智大学外国語学部でロシア語を専攻しており、
“ロシデレ”にはうってつけのキャスト。

よく日本語は世界で一番難しいと言われますが、
それは文字の種類の多さや、SVO(主語、動詞、目的語)からSOVにひっくり返す文法などの話であって、
発音パターンに関しては日本語はかなり少なくてシンプルな方。

欧米圏における無声音と有声音の聞き分け、使い分けなどは日本人の私には勝手が分からず苦労しますし、
中国語の四声(せい)とかリズム音痴な私には厳しいですし、外国語発音って誠に難しいですが。
ロシア語に至っては巻き舌が多用されるため、私には本当にムリ。
ロシア語とか、聞いているだけで舌がもつれそうになりますw

ロシア語監修が萌えキャラに寄せて、優しい印象の発声を意識してくれたとのことで、
本作のロシア語はまだ巻き舌控え目なのかな?と思っていましたが、
クライマックスの終業式挨拶での上坂さんは巻いてましたね~。
最近の声優さんの多芸ぶりを改めて思い知らされました。


『ぼざろ』結束バンドのメンバーは、他作でしばしばコンビで出演したりしますが、
本作では谷山 沙也加役の長谷川 育美さんと、宮前 乃々亜役の青山 吉能さんが、
会長&副会長候補ペアとして主人公ペアの前に立ちはだかりました。
視聴者にもシリアス要素でプレッシャーを与える演技で、また違った色を出してくれました。

裏表が多いキャラ同様、色んな声を使い分ける声優さんもまた奥が深いです。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は堤 博明氏。
〇〇さん系の日常・ラブコメ対応に関しては『高木さん』で勝手知ったる同氏。
本作は舞台がセレブも通う高校とあってか、優雅な旋律も目立った印象。
もっともネタバレレビューを読む ではキッチリと縦笛の音程を外してコメディ対応して来ますがw


主題歌はヒロイン・アーリャのリサイタル。

OP主題歌「1番輝く星」
常に上を目指して研鑽する中で芽生えるこの感情は恋心なのか?
ヒロインの性格や葛藤を的確に捉えたアップテンポナンバー。

ED主題歌は往年のカバー曲が中心。
こうしたカバー企画は、第5話・MONGOL800「小さな恋の歌」や、第9話・いきものがかり「気まぐれロマンティック」など、ゼロ年代のJ-POPが中心になることが多い印象。
ですがアーリャさんは初手からフィンガー5「学園天国」(1974)を仕掛けて来るなど、
昭和歌謡曲に、ボカロ曲やアニソンとレパートリーが多彩でした。

時にいきなり出サビで、キャッチーさを重視する昨今の音楽トレンドの中で、
第7話・小田和正さんの「ラブストーリーは突然に」の長~いイントロをTVサイズに押し込んだ編集にもこだわりを感じました。

でも結局、私が映像含めて一番良いEDだなと感じたのは、
最終12話のオリジナル曲・「ハナモヨイ」
お花見シーズンに聞き返してみるのも一興かと。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 18

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ツンデレじょうずのアーリャさん

男性向けのハーレムラブコメ

でもこれはラブコメなのか?
ラブコメ見てるはずなのに、チートアニメを見ているような気分

アニメのデキはとても良くて、しっかり美少女達の可愛さを引き出せていますね

隣の席のクールビューティー美少女が日本語ではつれない言葉だけど、ロシア語では大胆にデレていて、実はロシア語理解している主人公がドキドキするラブコメ・・・なんだけど、次々とキャラの濃い美少女が表れるし、主人公は実は超ハイスペックで学校で無双して美少女たちにモテモテな様子はまるでなろう系主人公のよう
主役はアーリャさんのハズなのに、どんどん影が薄くなっていきます・・・

話はホントに学園版なろうって感じで特に面白くない。
相手に通じてないと思ってただストレートに気持ちぶっちゃけるだけで、ロシア語なんておいしいネタをうまくいかせてないのも勿体ない

でもかわいいからそれで充分でしょ、知らんけど

1話からミニスカートで靴下履かせて~って言いだして切ろうかと思った

投稿 : 2025/04/12
♥ : 18

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

4話まではよかったが・・・木を見て森を見ず

【レビューNo.152】(初回登録:2024/11/10)
ラノベ原作(なろう発)で2024年作品。全12話。
当初はタイトル切りしてましたが、ABEMAの一気見配信を観てたら
「思ってたやつと違うかも」でちょっと期待したのですが・・・


(ストーリー)
私立征嶺学園に通うアリサ・ミハイロヴナ・九条(アーリャ)は、ロシア人
の父を持つ銀髪ハーフの女子高生。
努力家で成績優秀・スポーツ万能の才色兼備で、生徒会役員も務めている。
そんなアーリャの隣の席にいるのは、やる気のないアニオタ男子・久世政近。
アーリャはいつも彼に対して冷ややかな目線を向けているものの、時々ボソ
ッとロシア語で彼にデレていて・・・
しかしは政近は幼い頃にロシア語を話す幼馴染がいたので、彼女のデレを理
解できるのだった。
そのことを知らずにロシア語のデレを繰り返すアーリャと気付いていないよ
うな振りをする政近。
そんな日常も政近が生徒会に誘われたことから変化し始めるのだった。


(評 価)
・4話まではよかった
 当初は上述の通り「どうせいつものツンデレであざといやつやろ」とタイ
 トル切りしてたんですよね。
 でもABEMAの一気見配信をたまたま観たら・・・
 一番感心したのが序盤で政近やアーリャというキャラがしっかり描かれて
 いたところですね

 ・政近
  アニオタのモブ的存在かと思ったら、能力を隠した有能キャラ。
  アーリャへの助太刀でコミュ力が高く調整能力にも秀でた一面を披露。
  それをイヤミなく描いていた点がGood!
 
 ・アーリャ
  努力家で何事にも全力を尽くす性格は美徳だが、それゆえに周りとの確
  執を生むことも。
  (周りと衝突したり、人に頼ることが出来なかったり)
  何でもできるスーパーヒロインではなく、そういう不器用な欠点に悩む
  1面を描いていたところがGood!

 そんなアーリャをみて、彼女が本気で生徒会長を目指していることを知ると
 政近も心を動かされ、共闘を呼びかけ彼女の手を取るという。
 ここまでが4話までの流れですが、これはダークホースが来たかと期待が高
 まったのですが・・・


・5話以降は消化不良 →木を見て森を見ず
 ところが5話以降が期待外れ。
 一番の問題が政近の「有能キャラ」という扱いの難しさ。
 上述のように掴みはOKだったのですけどねえ・・・
 名門「周防家」(今は両親が離婚して久世姓)で英才教育を受けたので、
 有能らしいのですが、ホワイトルーム出身の某主人公かよwww
 主な戦場は生徒会長選になるのですが、どことなく中途半端さや尺のバラ
 ンスの悪さが気になりましたね。
 ・よく分からないまま「えっ、それが主軸になっていくの?!」みたいな
 ・政近が「俺tueee」で出張ってきた分アーリャの魅力が薄れた印象
  (シナジーでなくアナジー)
  → 有能さアピールもサポートというより概ねアーリャの”子守り”に
    みえてしまうのがなあ

 また「周防家との確執」的なものもあるようですが、この辺も1期では特
 に深堀されることもなく、今のところ「周防家」という設定がむしろ過剰
 要素になっているという印象ですね。

 「周防家」といえば、周防有希という政近の実の妹(同学年)がいて、
 彼女がアーリャの生徒会長選の最大のライバルになります。
 しかし彼女も
 ・周りには兄妹と知らせず幼馴染で通しており、普段は猫を被っている
 ・実は重度のブラコン(しかもアニオタ)でそのノリで政近に迫ってくる
 という観ていてイタイキャラの方が目につくって感じですね。
 彼女も「周防家」ということで有能らしいのですが、やってることはアー
 リャの動揺を誘うなど、相手を下げる行為に知略を使ってる感じで、ここ
 でも「周防家」という設定がなあって感じなんでよね。

 またアーリャについても「ロシデレ」が出オチ的になるのはやむを得ない
 としても、恋愛要素はとってつけたような感じになり、イマイチ物語にハ
 マっていない感じがしました。
 どちらかと言えば、1期は生徒会長選前哨戦を経ての「アーリャの成長譚」
 という側面の方が強く「コテコテのラブコメ展開」を期待した層には肩透
 かしだったんじゃないですかね。
 それに上述の通り政近に”おんぶに抱っこ”というマイナス感も否めないし。

 全体像から見ると話がいろいろ膨らむように設定を盛ったり、多様化を描
 こうしたものの、「木を見て森を見ず」って感じで、個々の要素が点にな
 ってしまい、作品の方向性がぼやけてしまったという印象ですかね。
 (この辺は後述の構成の問題の影響かもですが)


2期も早々に決定のようで、1期の構成をみると2期まで視聴してようやく評価
できる作品のようにも思いますね。(分割2クール的な)
とはいえ、2期も積極的に観たいかと問われれば返答に困るところw
唯一琴線に触れた(かぐやさまの早坂風ギャル)宮前乃々亜の出番が増える
なら考えてもいいかなあ(笑)


(追 記)
「ロシデレ」は原作ラノベの売り上げが1巻から凄かったらしく、2巻をあの
『涼宮ハルヒ』と同数にて制作決定するなど、市場が縮小傾向にある最近の
ラノベ界ではかなり異例の存在のようですね。
で、アニメ化前で260万部、現在は500万部達成と絶好調のようです。
最近ではラノベを原作としたコミカライズがけん引というケースが多い中で、
ラノベだけで500万部というのは、『とらドラ』『はがない』クラスに相当す
るのだとか。
そういえば2年位前に「ロシデレ」がかなりきてるって話を聞いたのを思い出
したわw

>これはダークホースが来たか
私が知らなかっただけで、始まる前は実はド本命だったようですね。
でもアニメの評判はやはり芳しくないようで、分析によるとカットの取捨選択
でミスったとか原作自体のアニメ映えの難しさみたいなものがあるようですね。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 16

67.7 8 2024年度の高校生アニメランキング8位
先輩はおとこのこ(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (128)
332人が棚に入れました
男だけど可愛いものが大好きで、女の子の姿で高校生活を送る“男の娘”・花岡まこと。 ある日の放課後、まことは、“女の子だと勘違いしたまま”の後輩女子・蒼井咲に告白をされる。 「実は自分は男の子なのだ」と打ち明け、告白を断るまこと。 しかしまことの予想に反し、咲はあきらめるどころか、「男女両方の先輩が楽しめる」とテンションアップ! さらに、「私が先輩の初恋の人になってみせます」と宣言して……。 可愛いものが大好きな、まこと。 まことに恋をする、元気いっぱいの後輩・咲。 まことを近くで見守り続けてきた、幼馴染の竜二。 3人の、恋と友情と、成長の物語がはじまる――。
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

幼なじみはふつうのこ

女の子の恰好をして過ごすまことを中心として、まことに惹かれる幼なじみの男の子と後輩の女の子、3人の心の機微を見事に描いた作品、私は今季1位に推したい
原作未読ですが、アニメのクオリティはとても高いです

この作品の一番素晴らしいところは「不安」の描き方、3人が何に悩んでいるのか、どうして悩んでいるのか、どうしたら救われるのか? それがとても丁寧に描かれているんですね。丁寧な心の描写で、自然と共感できるんです。

3人の心情とお互いにかけがえのない関係性を描くのがとても上手ですね、綺麗な絵、声優の演技、間の取り方、それを邪魔しないでしっかりムードを盛り上げてるBGM、その演出の繊細さに自然と3人の気持ちに共感して何度も涙が出てきました。
3人がお互いに大切に想っていること、悩んでしまう理由、ひかれあう理由、関係性が深まっていくきっかけが丁寧に描かれていて、ずっと3人が一緒にいられたらいいなって思います

~各キャラクターについて~
【まこととまことの父母について】ネタバレレビューを読む
【竜二】ネタバレレビューを読む

【咲】ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/04/12
♥ : 11

べんちゃん☆ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

もっと評価されても良さそう!

放送中見ていて、「まぁまぁ面白いな」なんて思ってたのだけれども色々他作品見ているうちに保留してました…(^_^;)
が、時間が出来たので再開!中盤から後半にかけてだんだん良い話!?と言うか、わりとグッとくる!?感じになりました。

物語も良かったですが、作画もなかなかで特に背景なんかもリアル(CGぽくなく)な感じでした!
結構良かったので続編気になってたのですが、映画やるみたいですね!

と言う訳で早速、前売り購入しちゃいました!

投稿 : 2025/04/12
♥ : 10

ヤマナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

リアルな心情や環境が刺さる。

初見評価
最近多いジェンダーレス作品。
割と軽い雰囲気の作品かな?
自分も学生時代同性を好きになった事あるけど、少し距離が近いだけでホモホモ騒ぎになり、親に同性愛って人がいるんだってーとそれとなく言うと「キモ」と一蹴されたことがある。性別関係なく人のことを愛せるってとても素敵な事と思ってた当時は人格否定されたようで傷ついた記憶がある。
だから主人公の気持ちがよくわかる。俺もこんな美形だったら女装してたと思う。

9話まで視聴
男だけど女性的な主人公、男だけどそんな主人公が好きな友達、女で主人公のことを好きだと思うけど好きがわからない後輩。
それぞれが相手のことを思い動くからすれ違いも起きて、、、。
それに合わせて、それぞれの家庭環境が見えてきて少しずつ重くなっていく。

友達の家庭はおそらく平均的な家庭。
主人公の家はお母さんがヒステリックで不安定。
後輩の家がかわいそう。
自分も小学生の頃、父は「子供はいらない」と女を作って出て行って、母はヒステリック系で日々育て方を間違えただの産まなければよかっただの言われ突然数日帰ってこなかったり怒鳴るは物を投げるはで中々苦労したほうだと思う。
家庭って選んで生まれれないし、事あるごとに普通の家庭だったらなって悲しくなる気持ちよくわかる、家族が味方じゃないと思った時の孤独感はとても辛かった。でも、一番つらいのはそんな親でも自分にとっては家族で憎いんだけどどこか信じて期待してしまうそしてまた裏切られて自己嫌悪。
いっそのこと他人と思えたら楽なのにって何ども思った。
そんなしんりがリアルに描かれてると思う。
けどなんか、ホントはいいお母さん風で閉めようとしてるけど身勝手な親は許せない。

自分語りが多くなってしまうけどそれくらい現実的な設定で自分と重ねてみてしまう。
蒼井ちゃんのこの経験は無駄にならないきっと幸せになると信じたい。

後、残念ポイント。
作画が低予算なりに頑張ってるって感じ。もっと金かけてたら大作だったと思う。あと、ED騒がしい。雰囲気台無し。

最終話まで視聴
最終的にそれぞれの家庭の問題も一歩踏み出すことができ幸せな形で終わることができよかった。ちゃんと区切りよく終わってくれてとても好印象。
主人公とお母さんが歩み寄る展開とかグッとくるよね。
ただ回収できてないことが気になる。
1,結局蒼井ちゃんのお母さんはなんであんな長い間あってあげなかったの?
金に余裕出来たから会いに来たってちょっと都合よくない?また余裕なくなったら捨てるってこと?
貧乏だろうが今の日本ならまともに働いてれば生活はできると思うし、
ましてやおばあちゃん家持ってんならバリバリ働けば三人で生活だってできたんじゃないの?
そこについての説明がほぼなくなんかいい雰囲気って感じでごまかしてた感じ。
2,蒼井ちゃんのお母さんがまことに似てた発言。その設定いる?
なんか見覚えある。(誰なんだろう。)あ、まことに似てる(え、複雑な関係?)って憶測が膨らんだのにそのまま触れることなく終わった。
え、その設定いる?それとも、原作では続きがあるのかな?

もしかしたら、今後明かされていくのかもだけどとりあえず気になった。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 3

67.7 9 2024年度の高校生アニメランキング9位
村井の恋(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (47)
139人が棚に入れました
様子のおかしい男子高校生・村井は担任の田中先生に恋をしている。 しかし一方の田中は乙女ゲームの推しキャラクター「春夏秋冬(ヒトトセ)」に恋をしている。 そんなことはつゆ知らず、田中に告白をする村井だったが、「黒髪ロン毛は恋愛対象外」と一蹴されてしまうーーところが翌日、髪型を一新して現れた村井は田中の”推しキャラ”そのものの姿となっていた。 激しく動揺する田中と猛烈にアプローチをし続ける村井、果たしてこのおかしな恋の行方はどうなっていくのか...!? 「次にくるマンガ大賞2019」Webマンガ部門で2位に輝いたエクストリーム胸きゅんラブコメ「村井の恋」が待望のアニメ化!
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

村井の恋愛講座

モブサイコを彷彿とさせる作画とシュールでキレのいいギャグ、低予算っぽい作画だけど、この作品にはこの作画がベスト!!ってくらい合ってる、あえて狙った低予算風作画がセンス良い
美麗作画でやったら面白さ半減するとおもう
ギャグみたいなシナリオに小気味いいボケとツッコミの応酬、キャラクターの掛け合いがホント面白い

好きなキャラは圧倒的に村井
ネタバレレビューを読む

面白かった

投稿 : 2025/04/12
♥ : 15
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ばん、ばん、ばん、ばん、ばん!

原作未読 全12話

高校生の村井が、あることで教師の田中に恋をします。そして、村井は告白をするが秒で振られてしまいますが、諦めない村井は、田中が乙女ゲームのオタクだと知り、その乙女ゲームに溺愛している主人公に村井は髪型を変えて主人公に寄せて何度もアタックをしていきます。はたして恋の成就は成るのか?友人やクラスメイト、他の先生たちも交えての恋愛をコミカルに描いたラブコメ作品です。

結構、性格が滅茶苦茶なキャラが多いですねw

田中はいつも敬語で話してくるのですが、心の中のセリフは結構弾けていましたねw 流石のCV日笠陽子さんです。

村井も変わっていますが、友人たちも結構ズレた性格なので余りまわりを気にしていませんねw

ネタバレレビューを読む

ずっとコミカルなシーンが多く、このまま終わるかと思いましたが、最後はきちんと伏線が回収されて締めてくれましたね。

OPは莉犬(すとぷり)さん、EDはヤバイTシャツ屋さんが歌っています。

最後に、作画はあまりいい方でありませんが、この作品には合っているように思えました。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 11

ミュラー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

素晴らしい傑作アニメ。もっと多くの人に見て欲しい。

作画は雑だが、勢いがすごい。
田中先生と村井とのやり取りもそうだが、セリフ回しや表現が面白い。
アニメとしての表現も大変面白い。
原作も面白いのだろうが、これだけ笑えるアニメも久しぶりだ。
声優の演技もさることながら、間の取り方、タイミング等が完璧だ。
よほど計算して作ったのではないだろうか。
アニメ化難しそうな原作なのに、ここまで面白くできるのは素晴らしい。
そして全体のストーリーとしても感動を誘うような素晴らしい展開。
初見では完全に油断してしまう見た目なのだが、これは大変な傑作アニメだよ。

配信も独占らしいのだが、これだけの作品が埋もれるのはもったいない。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 9

69.7 10 2024年度の高校生アニメランキング10位
小市民シリーズ(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (231)
619人が棚に入れました
“たがいに助け合い、完全な小市民を目指そう。” かつて“知恵働き”と称する推理活動により苦い経験をした小鳩くんは、清く慎ましい小市民を目指そうと決意していた。 同じ志を立てた同級生の小佐内さんとたがいに助け合う“互恵(ごけい)関係”を密かに結び、小市民としての高校デビューを飾り平穏な日々を送るつもりでいたのだ。ところがふたりの学園生活に、なぜか不可解な事件や災難が次々と舞い込んでくる。 はたして小鳩くんと小佐内さんは、小市民としての穏やかな日々を手に入れることができるのだろうか。
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

小市民の星

ラパントラック制作。

清く慎ましい小市民を目指す小鳩と小佐内、
平穏な高校生活を望むも、推理の得意な、
小鳩の元には様々な事件や災難が舞い込んでくる。

涼やかで綺麗な映像描写とちょっとした推理劇、
実写ドラマを意識しているそんな印象も受けますが、
静かなメインキャラは疲れないので良いです。

少年と少女、不思議な関係ですね。
ネタバレレビューを読む

季節感溢れる青春×学園ミステリー、
素敵な作品になればと期待しています。

5話視聴追記。
新聞部部室での伯林あげぱんの謎解き、
ネタバレレビューを読む
 
最終話視聴追記。
娯楽性は乏しいのかも知れませんが、
文学的な会話劇、最後はお見事でした。

ネタバレレビューを読む

続編を楽しみに待ちたいと思います。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 36
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

聖地巡礼の話

変人のサラダボウルに続いて2期連続の岐阜聖地アニメ、作中の風景は実際の岐阜市の風景やお店や高校をスタッフが熱心に取材したみたいで、実際の風景をそのまま使っていて、再現度が高いです
私は飛騨地方出身なので馴染みがないですが、モデルになっている岐阜北高校のかたからいろいろ話を聞きながら一緒に聖地巡礼しましたので、聖地巡礼の話を中心に書きます

アニメは「地味な氷菓」、作者一緒ですが氷菓と違ってキャラやミステリーが地味だし二人の目的はふわっとしてるし淡々と話が進むのでちょっと魅力に欠ける
他のレビュアーさんも書いていますが氷菓との差は京アニの力によるところが大きいかも

【聖地巡礼の話】ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/04/12
♥ : 30
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

<小市民>にだって興味深い動機が潜んでいる

米澤 穂信氏による同名推理小説シリーズ(未読)の連続アニメ化作品の1期目(全10話)

【物語 4.0点】
同作者の『<古典部>シリーズ』のアニメ化作品『氷菓』同様、
学園生活の日常に潜む、不可解な出来事を、
平穏な〈小市民〉を目指す主人公高1男子と、
独特な協力関係にある同学のメインヒロインも巻き込み、また、巻き込まれつつ、
“名探偵”気質の好奇心から、つい解明してしまい、今日もまた〈小市民〉から遠ざかってしまう青春ミステリー。

1話~数話完結の事件を経る内に、
ヒロイン・小佐内ゆきの秘めた心情が徐々に明らかになり、
二人の関係に決定的な転換点が訪れ、1期は締めくくられる。


例え猟奇的な犯行で人が死んだりしなくても、
惹き付けられる動機があれば、ミステリーって出来るんだなと再認識。
そして恋慕は、人を嘘や奇行に走らせると改めて思い知らされました。

さらに、心理解明の矛先が、普通は白日の元に晒さない動機を暴いてしまう、
“名探偵”の性にまで及ぶのが興味深かったし、怖かったです。
世の中には、違和感があっても、そっとして置くことで丸く収まることが多々ある。
そこに狐の如く知恵働きして食い散らかしてしまう“名探偵”小鳩くん。
嫌われても致し方ありませんし、そういうとこだぞと言ってやりたくなります(苦笑)


一方で、ヒロイン・小佐内さんは、平和な<小市民>の日常を糊塗する中で、
嘘や復讐は何処まで許されるのかという問いを内包しています。
ラスト(※核心的ネタバレ)ネタバレレビューを読む となったわけですが、
私も小佐内さんやり過ぎだとは感じました。
が、嘘が全て許されないかと言うと、そうでもないという弁明には情状酌量の余地もあり。

青春における真実の究明の必要性と嘘の許容範囲という、誠にそそるテーマを提示して持ち越される2期。
来年4月予定の放送期間中、私も悩むのを楽しみにしています。


ここまで好評を並べて来ましたが、
単話レベルで見ると、展開が淡々としていて退屈することも。
正直に白状すると、私は何度か寝落ちしましたw
できるだけ頭が冴えている時を選んで観たい、渋いミステリー作品です。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・ラパントラック

昨年のTVアニメ版『アンファル』で、背景美術と小物によるムード演出に関しては信頼できるスタジオだと好感していたので、
制作会社は私の視聴を後押しする要因となりました。

舞台となった岐阜のロケハンからの落とし込みも良好。
夏に展開された“小佐内スイーツセレクション”についても、
各店内の描き込みも含めて“飯テロ”は周到でした。

見事な造形のパフェを眺めていて、
私も聖地巡礼行きたいなとも思いましたが、
行ったら間違いなくスイーツで食い倒れるのでw
胃腸の調子と相談しながら機会を伺いたいですw


会話劇中心で単調になりがちなシナリオを、
作画による演出で支える、また、本作を実写ではなくアニメーションで制作する意義を確立するため、様々な工夫が施された本作。

シネスコサイズの大画面に、大胆な人物配置やアングルを入れてみたり。
全部シネスコサイズで撮影処理したというわけではなく、OPアニメーションではシネスコ画面枠外から、
主人公&ヒロインを象徴する狐と狼が舞い込む演出が成されるのも粋でした。


果ては会話中、物理法則を超越した「背景チェンジ」を次々に繰り出してみたり(※1)

が、私の眠気を覚ますには、「背景チェンジ」にもうひと工夫、
心情を示唆するなど、考察を煽る要素を盛り込んで欲しいという要望も残りました。
もっとも、第三話では小佐内さんのドス黒い感情を示唆するため真っ赤な夕暮れの「背景チェンジ」を仕掛けるなど、
「背景チェンジ」による実験的な心情演出は成されていたそうですが(※2)
率直に、私には、そこまで心情をえぐって来たなという手応えは感じなかったんですよね。

2期目では、会話にリズムを生み出すだけでなく、より噛み応えのある情報量の多い「背景チェンジ」で、寝落ちしかけた私を叩き起こして欲しい。
今後の期待も込めて作画は、ほぼ4.5点の4.0点ということで。


【キャラ 4.0点】
主人公・小鳩常悟朗と腐れ縁の新聞部員・堂島健吾。
無骨で不器用な好漢として、私にとっては作中ほっと一息つけるスポット。
一方で、小学校時代の小鳩を知る彼に言わせれば、
今の<小市民>を目指して、才能を隠し、猫かぶっている小鳩は腹に一物抱えた嫌な奴らしい。
小鳩は、ある程度<小市民>志したほうが良いと思っている私とは逆の小鳩観。

では、どこが小鳩くんの落とし所なのか?
小鳩にはラスト(※核心的ネタバレ)ネタバレレビューを読む
2期以降、小鳩を見極める際も、私は堂島を頼りにしたいと思います。


小佐内さんに加えて、堂島という視点“拡張キャラ”がいる小鳩と異なり、
1期において、ヒロイン・小佐内ゆきには、ほぼ小鳩くんしか観察眼がなく、
より謎が残った感。

その意味において、ラスト(※核心的ネタバレ)ネタバレレビューを読む


【声優 4.0点】
リップシンクを廃した、ほぼプレスコに近い手法で収録し、
声を張らないナチュラルな会話劇を追求する。

ヒロイン・小佐内ゆき役の羊宮 妃那さん。
これまで数多くの役を射止めてきた傑出したモグモグ演技への期待もまた、
私の視聴動機の一因。
が、今回は、スイーツを頬張る演技も、そこまで露骨じゃなかった印象。

一方で、ふわふわした声質の中に、芯やクセを込める羊宮さんの特技は相変わらず。
スイーツへの執念はむしろ、淡々とした演技の中に垣間見える、
狐狼の如き復讐心の強さから痛感しました。
食べ物の恨みって恐ろしいですw


そんな羊宮さんと掛け合いを繰り広げた主人公・小鳩常悟朗役の梅田 修一朗さん。
人の秘密を暴いてヘイトを受ける際も、人当たりの良い高音ボイスを崩さない。
怒りのぶつけどころが分からなくなる、良い意味で嫌な狐ぶりでした。

そんな小鳩くんでも、小佐内さんのこととなると、多少語気を荒げていたのが印象的でした。
やはりこの2人、<小市民>を目指す利害が一致したコンビ関係だけではないことが、
掛け合いの演技からも伝わって来ました。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は小畑 貴裕氏。
会話と推理を邪魔しないため、基本は無音と環境音。
心情が滲んで来た際に、スッとピアノやストリングスが挿入される静かな構成。
氏のバックボーンがジャズとあって、スイーツが美味いおしゃれなカフェにもマッチ。

OP主題歌はEve「スイートメモリー」
柔らかい高音男性ボーカルとメロディで、
“君が真実(ほんとう)でも嘘でもどうでもよかった”とクリティカルヒットを決めて来る。
油断できない良作バラード。

ED主題歌はammo「意解けない」
如何にもトイズファクトリーな、しゃがれ声の気だるけバンドサウンドに乗せて、
紹介される実写の岐阜の映像で、ホッと一息付いた所で、
“表でも裏でも君だよ”とかまして来る、やはりこちらも確信犯。


【参考文献】(※1、※2)Febri「第2期決定!監督に聞いたTVアニメ『小市民シリーズ』の演出術」

投稿 : 2025/04/12
♥ : 24

70.7 11 2024年度の高校生アニメランキング11位
アオのハコ(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (131)
418人が棚に入れました
毎朝一番に会いたい人がいる―― 中高一貫のスポーツ強豪校・栄明高校に入学する、男子バドミントン部の一年生・猪股大喜。 大喜は毎朝、朝練で顔を合わせる一つ上の先輩、鹿野千夏に恋をする。 千夏は女子バスケットボール部のエースで、校内外問わず人気の高嶺の花。 部活に恋に勉強に、大喜にとって忙しい高校生活がはじまる、そんなある日――
ネタバレ

シボ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

これは描き方なの?ちょっと眩しすぎるんですけど~。

原作は読んでません。

ネタバレレビューを読む
そんなこと普通ないよな~って
如何にもアニメって感じの設定ですけど、急接近ってならないです。

それぞれの部活を真剣に頑張りつつ男女の恋愛模様も絡めて
描かれていく青春ドラマです。

この作品の魅力は登場キャラが文句のつけようのないくらい
性格も良くて頑張り屋さんばかりで何をしててもとにかく
メッチャ輝いてるんです!!

もうそれは眩しすぎるっていうか尊いっていうか・・・
  要は千夏先輩が可愛いすぎるんです~~~www

ただ
ネットニュースとかでこの作品がリア充すぎて若者には批判的な
意見もあって賛否ある、・・・なんて記事を見ました。

そういえば
自分も学生だった頃、同世代でやけに輝いてる人とかを素直に
応援出来てなかったな~~なんて。

確かに凄いな~ってのはもちろん思うんだけど
親に「若いのに凄いね~。あなたも見習いなさい」
なんて言われた日には、斜め目線でどうせ自分とは違う世界の人だし
関係ないし~~っなんて不貞腐れたことあった、あった。

でもそんなことなんて気にする必要も
誰に言われるようなこともなくなった今。
現役で活躍する若い人たちの輝きや頑張りって泣けるんです!
何ならちょっと自分も頑張ろ~~・・・・
・・・は言い過ぎだけどこういうの元気もらえちゃうんですよね。

ぐだぐだ言ったけど恋愛にしてもスポコンにしても
結局、今はこういう青春100%がメッチャ好きなんです!!

青春キラキラ~、ドキドキ~最高じゃないか~~! 

スポーツバカで恋愛は奥手で鈍感な恋の三角関係は中々に
スローペースです。
そしてそれぞれやってる競技が違うので中々に展開難しそうだけど
大喜、雛、千夏先輩それぞれの歩みを
じっくりと見届けて生きたい作品でした。

本作、音楽もとっても作品に合ってて良いんだよな~♪

前期
OP Official髭男dism  / 「Same Blue」
最初に聴いたとき時からこの作品にピッタリ楽曲だなって。
サビに向かうまでの湧き上がるような高揚感のあるメロディーと
それと共に繰り広げられる輝く瞬間を切り取ったカット
(千夏先輩も良いんだけど屋上でダンスの振り入れる雛のなんだか
   切ない雰囲気なカットがメッチャ印象的で好きすぎる~)
がどれもオシャレだし眩しすぎます~~><!!

ED Eve / 「ティーンエイジブルー」
こちらも爽やかな楽曲でしたね。
もうEve歌声からして華やかでオシャレ!
大喜の瞳に映る千夏先輩がやっぱり好きすぎる~~ww

期待して後半クールへって思ってたら
OP、EDとも楽曲変わっちゃった・・・

後半最初の
バト部先輩の話はちょっと退屈だったかも・・・
競技が違う故になんか話が散漫になっちゃうのが悪い方へ出ちゃうと
つまらなくなっちゃうかも・・・。

そんな心配を吹き飛ばして
後半クールで3人の関係がちゃんと進んでくれることに期待です!

後半クール観終わりました。

大喜、雛、千夏先輩それぞれが真面目過ぎて中々進まなかった
三角関係。
バトミントン新マネージャーとなった「イノタ」呼びする
恋に恋するって感じの女の子、菖蒲の登場で俄然動きが出てきて
面白くなりました!

ネタバレレビューを読む


・・・とにかく後半クールは動きが出てきて楽しめました!

後半ED TOMOO  / 「コントラスト」
聴いていくうちに好きになっていった楽曲でした。
それはもちろん物語とリンクした雛の切ない心情が浮かぶからでも
あります。

今でも良く見る前期OPのSame Blue。
キャラ躍動感ある動き、ハットするくらい眩しくて繊細なアップの
カットがホント良い。
そして後半クールでその想いを知った上で見る
屋上での雛のダンスシーンは更に美しいし切ないです。
あ~~何度見ても涙浮かんじゃうくらい好きなんだよな~。

2期の制作も決まってるし感情移入しまくって見るぞ~~って
今から楽しみです!

投稿 : 2025/04/12
♥ : 18
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

モヤモヤを痛みを伴いながら具体化する過程が実にアオハル

朝練でよく一緒になるバスケ部のメインヒロイン・鹿野千夏に、
バド部の高1男子主人公・猪股大喜が恋をして。
でもまずは部活から頑張ると互いに距離を測っている間に、
主人公の幼馴染の新体操有力選手が“マケイン”ポジションから巻き返しを狙って、
トライアングルになったりする。
同名ジャンプ連載の青春部活コミック(未読)の2クール連続アニメ化作品の1期目(全25話)


【物語 4.0点】
シナリオ展開はマンガらしく大胆。
それでいて青春心理の自己分析など心情描写の繊細さに惹かれる。


序盤から、憧れの千夏先輩とネタバレレビューを読むが始まる。
後半クール、煮え切らない三角関係の膠着打破の起爆剤として投入される
超・積極恋愛体質の女子マネというテンプレ。
などシナリオ展開上、都合の良いイベントが次々と迷いなく繰り出されるが、
部活に恋と、アオハルの勢い押されて、リアリティなど気にしている場合じゃない感じ。

そもそも千夏先輩や雛みたいな非実在美少女など、
現実は愚か、仮想世界でもお目にかかることは滅多にないので、
これはフィクション、楽しんだ者勝ちという私の割り切りは0話から完璧?ですw


前半戦は恋よりまずは部活という傾向もあってか、
どちらかと言うと、突っ走る青少年の若さ、勢いが目立つ構成。
若人は良いのう~と好感はしましたが、果たして2クール目までスタミナ保つのか?
という懸念があったのも事実。

後半に入って、これは良いなと転機になったのが、
ネタバレレビューを読むという別形態のカップルの提示。
それまでは主人公・大喜のインターハイ行ったら千夏先輩に告白する縛りとか。
本気で部活に打ち込のに恋は足かせになるから二の次。
という価値観に大喜も視聴者も囚われる一点集中構成でしたが。

恋と部活、仕事は両立し得る。何なら恋が下支えとなり、目標や夢を追う原動力になるまである。
先を征く先輩カップルというモデルケースで視野を広げられたことで、
部活頑張りたいけど先輩を想い幼馴染に想われるこの気持ちとどう折り合い、決着を付けていくべきか。
大喜の自己分析を私も共有しやすくなって、いっそう惹き込まれました。
だから終盤の(※核心的ネタバレ)ネタバレレビューを読む
という大喜の決断も、優柔不断から来た青春の過ちではなく納得感の方が私は強いです。

よってアオハルに脳を焼かれてのぼせ上がっていたのは前半ですが、
少年少女の揺れ動く心理をより本腰を入れてつかみに行こうと身を乗り出したのは後半。
爽やかな1クール目より、いっそう痛みも苦みも伴う2クール目の方が、私は好きという結論になります。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・テレコム・アニメーションフィルム

近年のアニメ視聴においては、作画技術以上に撮影技術の進展に驚かされることが多いのですが、本作も同様。
後光に照らされて白んだ主線から輝きを放つ千夏先輩とか、眩しすぎて語彙力を失います。
それでいて、恋に高まる乙女の肌色のグラデーションなど、心情を表す作画も上々。
古くは『ルパン三世 カリオストロの城』なども手掛けて来た同スタジオ。
伝統的なアナログ描画スキルだけでなく、革新的なデジタル技術の受容による進化も順調なようです。


背景美術で好きだったのが、体育館。
スポーツ強豪校たる中高一貫校・栄明が誇る、オープンワールドかよって位ビッグサイズの競技施設。
多数の部活を仕切りなしで、青春丸ごと飲み込むこの屋内では、
新体操部からバド部、バスケ部まで風通しが良く、恋の噂もよく通り、
部活を横断する各種進展イベントの進行もシームレスです。
前期EDアニメ冒頭で流れる体育館の設定画像を眺めるのが、私が密かに楽しみな週課でした。


大喜と千夏の足首に巻かれたミサンガなど、
小物に心情を映すお仕事も、青少年の心理分析に有用。

妙に脳裏に焼き付いているのが、第20話の焼きそばとたこ焼き。
千夏先輩一択だったはずの大喜が、
にわかに入って来た雛への想いを処理できずグチャグチャになっていたのに対して、
ダチの笠原が、大喜の100%を占める千夏(焼きそば)だけでなく、
雛(たこ焼き)への気持ちも3割くらい上乗せされることもあるんじゃないかと、
焼きそばに、たこ焼きを盛り付けてアドバイスするカット。

美少女、粉物天国と化したパック。
美味しいそうより先に胃もたれしそうと思った私w
アオハルは元気な内にしておくべきものだと再認識(苦笑)


【キャラ 4.5点】
負けヒロインが尊すぎる。

大喜の千夏先輩への想いの強さを知った上で、尚、食い下がろうとする雛。
マケインポジションとしては、不器用で玉砕して大ケガしちゃうタイプではない。
むしろ致命傷を負わないように大喜との距離を慎重に詰めていく。
その健気さが、もう堪らないです。

新体操界で将来を嘱望される一流アスリートの卵でもある雛。
足首捻った時も、まずは本番までの回復スケジュールを計算するなど、
なまじメンタルコントロールが優れているばっかりに、
大喜との恋についても、器用に予防線を張りながら立ち回る。
(※核心的ネタバレ)ネタバレレビューを読む


メインヒロインの千夏先輩。
時折見せる天然?な言動とは裏腹に、呟きやモノローグは結構、詩的。

第7話。部活帰りのコンビニ。
大喜の唐揚げを奪って頬張った雛を見て、千夏も「一つちょうだい?」と大喜にせがむ。
もらった唐揚げを摘みながら雛が羨ましいとこぼす千夏先輩。
欲しかったのは唐揚げか、想い人に大胆にアプローチできる雛の勇気か。
など思わせぶりなダブルミーニングで、秘めた大喜への恋心を溶かし込んで誤魔化す。
千夏先輩には、こうした場面がちょくちょくあって、くすぐったかったです。

意味深な千夏先輩の振る舞いも神々しくて好きですし、
「一つちょうだい?」を始め、各話タイトルにピックアップされた千夏先輩の発言は攻撃力がありました。
が、大喜も雛も痛みを恐れずに自分の気持ちに整理を付けて言語化すると決意しました。
制作が決まった2期以降。後は、千夏先輩次第だとも私は思います。


大喜もまだ気付いていない雛の大喜への想いをメガネ越しに共有できる笠原。
千夏と同じバスケ部の親友・渚など。
大喜たちの三角関係を取りまくサブキャラによる視点拡張も、ベタですが有効。


【声優 4.0点】
主演・猪股大喜役の千葉 翔也さん。
『よう実』綾小路清隆、『青オケ』青野一など、
近年は抑揚をセーブした中で心情をフォローする引き算の演技が印象的だった同声優。
今作は元気をモリモリ盛って来る、明るいチバショーも堪能できたのが個人的に嬉しかったです。

その『よう実』で負けそうになっていたメインヒロイン・堀北鈴音役としてチバショーと共演していた鬼頭 明里さんが、
マケインポジの蝶野雛役を演じるというのも私の注目ポイントかつ視聴動機の一つでした。
明るい声色の中に、動揺や傷心を包み隠す演技には殺傷力がありました。

鹿野千夏役の上田 麗奈さん。
上記のダブルミーニング発言を始め、セリフへの解像度も安定して高水準で、多様なキャラ声をこなす同声優。
元々、一線級でしたが、30代に入り全盛期を迎えていると言っても過言じゃないと思います。


【音楽 4.5点】
劇伴担当は大間々 昂氏。
『水星の魔女』などでも魅せた高火力のバトルBGMは、緊迫の試合描写でも威力を発揮。
が、今回はギターやピアノをアレンジした、朝もやが似合う繊細な仕事がより目立った感じ。
今後、本作サントラを朝の情報番組等で耳にする機会もあるかもしれません。

主題歌は、前期がOP・Official髭男dism「Same Blue」、ED・Eve「ティーンエイジブルー」でまさに青ずくし。

後期がOP「然らば」(さらば)、ED・TOMOO「コントラスト」で雛らキャラの心情を深堀り。

特に前期OPの「Same Blue」。
個人的に、令和時代が終わった時、青春ソングの代表格として挙げたいくらい激推ししている名曲。
なのですが、TVサイズはあの出来でも、飛ばし気味のAメロなど編集がやや良くない印象。
青春ショートムービーとしても力作なフルサイズの公式MV。是非一度ご賞味下さい。


あと、私は1990年代、どちらかと言えばミスチル派でしたが、
スピッツの「渚」は他のミリオンヒットより好きな名ラブソングだと再認識しました。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 16

みゃー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

なんか見覚えあるな〜と思って

調べてみたら体育館と校舎のモデルが私の母校でしたw
序盤から似てるな〜とは思いつつもどこの学校も似たようなもんだろうと思ってたんですけど、回を重ねるごとにあまりにも類似点が多すぎるのと8話ぐらいで出てきた大会会場が上尾(埼玉県)の体育館ぽかったのでネットで調べてみたらやっぱり合ってましたね。

ちなみにモデルの高校は実際には男子校ですww(爆)
なのでこんなキラキラしたザ・青春みたいな感じとは縁もゆかりも無い男臭い校舎&体育館でしたw なぜモデルになったのか謎ですねww
もうちょいつけ足すと、学校自体が陸の孤島とか呼ばれてて近くにコンビニなんか当然無いし最寄りの駅まで歩こうもんなら40分以上つまらない道を歩くしかないという勉強するには大変素晴らしい立地条件でした。(クソが!w)

作品内では水族館やら商店街やら海やらモデルにした場所があちこち出てくるので特定の地域を舞台にしてるわけではないようですね。

[作品の評価]☆3.5
世間の評判を見ると割と酷評の方が目立つように感じますが、別にそんなに悪くはないと思います。
確かに序中盤ではあまり物語に動きがないので少し退屈かもしれないけどずっとそのような状況が続くわけはないのでアニメでどこまで話が進むのか見届けようと思います。

[キャラの評価]☆4.0

[作画の評価]☆3.5(2.5〜4.5)
原作絵が結構好きな部類でキャラデザが4.0〜4.5ぐらいの評価。ただ、後半クールあたりから顔の統一感が無くなってきて正直かなり怪しいと思える作画も目立ってきたためそのあたりが2.5評価。
これ以上不安定になると作品の評価に直結してしまうのでなんとか持ち直してほしい。

[声優の評価]☆4.0

[前期OP曲]☆4.0

[後期OP曲]☆2.0〜2.5
前期のオープニングが良かっただけに余計に悪く感じますね。恋愛色が強まるであろう後半クールにまるで合ってない。はっきり言って作品の雰囲気を台無しにするレベル、今期ワーストクラスです。

[前期ED曲]☆3.5

[後期ED曲]☆3.5〜4.0

投稿 : 2025/04/12
♥ : 7

69.1 12 2024年度の高校生アニメランキング12位
弱キャラ友崎くん 2nd STAGE(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (156)
444人が棚に入れました
友崎文也は、日本屈指のゲーマーながら現実ではぼっちの高校生。“人生はクソゲー”だと言い切る彼が出会ったのは、学園のパーフェクトヒロイン・日南葵だった。「この『人生』というゲームに、真剣に向き合いなさい!」人生ははたしてクソゲーか、神ゲーか?日南の指導のもと、弱キャラ高校生の人生攻略が幕を開ける!

声優・キャラクター
友崎文也:佐藤元
水沢孝弘:島﨑信長
日南葵:金元寿子
中村修二:岡本信彦
七海みなみ:長谷川育美
竹井:水野駿太郎
菊池風香:茅野愛衣
夏林花火:前川涼子
泉優鈴:稗田寧々
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

正しさの証明

原作未読ですが面白かった
すごくデキがいいアニメだし、何よりキャラクターの描き方が上手だし、1期の引きこもりな友崎くんの視野はまだ狭くて目の前の出来事で終わってたけど、2期になってリア充の仲間入りした友崎くんの視野は凄く広くなって、クラス全体が見えるようになって人間関係が大きく広がりました、今まで目に入らなかったことが見えるようになって友崎くんの成長がこんなところにも表れています
不自然なこともあるけど、とてもいい作品です!いちばん好きなのは水沢

一期は引きこもりコミュ障だった主人公をリア充に変えていくのがメインテーマのようだったけど、1期の主人公の成り上がりはこの作品全体の本筋ではなく、前フリというか準備期間かな?
キャラクターの描き方がとても上手で、奇抜なキャラ付けに頼らず見事に様々なタイプの高校生を描いているので普通にラブコメとして面白いけど、作者の描きたいものはラブコメのもっと先にあるように思いました

【日南は友崎くんに何をさせたいのでしょうか? 考察】
まず、2期を見ていくとネタバレレビューを読む

気になったところは、2話3話あたりの ネタバレレビューを読む
先の話がとても気になります! おもしろかった

投稿 : 2025/04/12
♥ : 19

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

個性のあるラブコメとして面白いのだけれども・・・。

1期で褒めた点がそこそこ維持されていたので、悪くはない印象でした。

悪くはない印象だったのですが・・・、日南 葵の理論的と言いましょうか、テクニカルな所に強くフィーチャーしている所はすごく苦手でした。

1期のレビューでは理論が違うのを承知の上で、コーチング20%ティーチング80%と評しましたが、2期では、ほぼガッツリとティーチングといった感じでした。
いずれにせよ、依頼人≒友崎くんと信頼関係が築かれた上で、依頼人の希望を叶える方向に動いているようなので外野がどうこう言う事ではないのですが・・・。

また、意図的に心理学や認知心理学、認知行動学などのテクニックを使って「人を動かす」というより、コントロールする様は、なんとも・・・。
いや、本当にどう表現して良いかわからないのですが、あえて言えば苦手でした。
凄いとも思いますし、よく勉強しているとも思いますし、効果的に実行できてるところも「やるな!」とは思うのですが・・・。

皆さんは、この点どのように受けとめられましたかねぇ。




物語の前半部分のキーとなるクラス内不和の件(あえてぼかします)でも、私はどうにも馴染めない点がありまして・・・。

夏林花火がターゲットになってからの、何とかしてあげよう的なクラスメイトの動きは確かに好感を持って観ていました。
そして、やっている側のエリカに不快な印象を持っていたことも確かなのですが・・・。
それ以上に、日和見的な、移ろい易い大衆≒周囲のクラスメイトの様子が嫌でした。
まあ、世の中そんなもんやろ、との思いもあったりはするのですが、どうにも私の感性では嫌なんですねぇ。

結果、諸々の施策、努力の甲斐あって「呪い返し」の様なブーメランによって、落ち着きを取り戻したようですが、本当に私自身の感想としては辛く、苦い面持ちでした。

もしかしたら、これは私の過去体験に原因がある様な気もしますがw自己分析すれば。


そして、後半メインとなる七海みなみと菊池風香のエピソードについても、これはこれで、なかなかにシビア。
前半戦とは別の意味、別のベクトルで辛いものがありました。
これも、多くは語らないのですが、個人の感想として、友崎くんの選択は意外でした。


多分ざっくりとしたお話しか書いていませんが、
この作品は学校モノのラブコメ作品としては、少し別格の魅力を持っていると思います。
個人的にですが、同じような感覚(痛みや辛さ、苦しみを色濃く内包していた作品)を受けた作品として『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』シリーズが浮かびました。
こちらも、個人的には学校ラブコメとしては高く評価しているつもりなのですが、それに近い印象を持っています。

ただ、個人的には続きがある様な演出で終わっていましたし、女性キャラが大変に魅力的なので、またの機会があれば視聴をしてみたいという思いは強くあるのですが・・・。
一つ形になった上で、さらに、ゲームチックに「課題」を詰めていくとなると・・・、本当に「ゲーム」になってしまいそうで少し気がかりに思っています。
今後どうなるのかは知りませんが、一度心を合わせてお付き合いを始めた上で・・・、ゲームの様に「課題」をクリアしていくようなお付き合いをされたら、どう思います?
課題をクリアする本人は、対人スキルなり、人間力なり、成長をしていくのだとは思いますが、相対している方は・・・。
課題をクリアする過程とは言え、あっち行ったり、こっち行ったり、あれしたり、これしたり、仲良くなっていけば(お互いの中が進展していけば、本人もそう望んでいるという事で)納得してくれるんでしょうか。

私は、それあんまり見たくないなぁ。
完全に振り切ってコメディレベルまでもっていってくれれば見れるかなぁ、ぐらいには思いますが・・・、今のままの建付では見たくないと思っています。
まぁ、ここら辺は次回があった時のクリエイターさんの腕の見せ所かもしれませんが。

ああそうそう、女性キャラの事ばかり言っていますが、水沢くんは、さすがのイケメンぶりでしたね。
それ以外にも友崎くんに言いにくい事をズバズバいう様子。
チャラいのはチャラいかもしれませんが、努力と才能に裏打ちされた筋のとおったイケメンチャラ男かもしれません。
なかなかにいい男です、友達にはなれそうにありませんがw。



そうですね、私の好きな学校ものラブコメのトップ2が決まったかもしれません。
ちょっと、苦しい思いもあるので、硬派部門かもしれませんが。
ライト部門もいくつかありはするのですが、それはまたの機会にw。


個人的には、ユニークで面白いつくりになっていると思います。
もしかしたら「学び」になる点も多いかもしれません。
この中で描かれているテクニックを使うも、見破るもあなた次第かもしれません。
機会があれば、ご覧くださいませ。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 18

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

君の描いた選択肢が、みんなの物語になる

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期は視聴済です。
物語の内容に繋がりがあるので、前作未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

アニメーション制作がproject No.9さんで、キャラデザが矢野茜さん。
この最強タッグの作品が視聴できることが素直に嬉しく思います。

これまでこの最強タッグは、「ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?」「りゅうおうのおしごと!」「超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!」「弱キャラ友崎くん」などの作品を輩出してきました。
どの作品も華のあるひろいんが目に浮かぶ作品…と言いたいところですが、ネトゲの亜子ちゃんと、りゅうおうのあいちゃんに、よりその傾向が強く感じられますね。

そして亜子ちゃん、あいちゃんのどちらも演じているのが、ちゃんりななんですよね。
これは運命的な何かを感じるのは気のせいでしょうか^^;?
そう言えば、この度、内田雄馬さんとご結婚されましたよね。
おめでとうございます!! 末長い幸せを祈念しています。


友崎文也は、日本屈指のゲーマーながら現実ではぼっちの高校生。

“人生はクソゲー”だと言い切る彼が出会ったのは、
学園のパーフェクトヒロイン・日南葵だった。

「この『人生』というゲームに、真剣に向き合いなさい!」

人生ははたしてクソゲーか、神ゲーか?
日南の指導のもと、弱キャラ高校生の人生攻略が幕を開ける!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

第1期では自分を知り、周りとの距離感を知りました。
そして第2期は周りとの距離を縮めつつ、より高校生活を満喫できるようシフトチェンジする展開だったと思います。
距離感に気付き、意識するようになったのは主人公の友崎だけではありません。
七海みなみ、菊池風香、そして少し毛色は違いますが夏林花火の存在がより増した展開であったとも思っています。

個人的には、七海みなみの良い子っぷりが堪らないんですけど…
友崎をブレーンと呼称したり、突然夫婦漫才を始めてみたりと、お互いの息がピッタリ合う感じは、視聴者のみならず本人たちも気持ち良かったのではないでしょうか。

そしてそんな空気を同調できるからこそ、気付いてしまうコトもあるんですよね。
きっと知らないフリをしていても良かったと思っています。
だって、未だ成就出来ていないのだから…
でも、みみみは自分のことより相手を優先する女の子なんですよね。
どこまでもムードメーカーたらんとする彼女に言動には、こちらも思わず貰い泣きです。

そして、ここまで視聴してきて一つ気付いたことがあります。
友崎の変化によって、クラスメイトや友人との立ち位置も変化したと思います。
きっとこれは良い変化なんだと思います。

ですが、パーフェクトヒロインである日南葵の立ち位置だけは全く変わっていないんです。
最初は、友崎のアドバイザー的な役割だからだと思っていました。
でも、彼女の不変はとても頑なで、距離感が近いようで決して自ら歩み寄ることの無い雰囲気が見え隠れしたように感じてしまいました。

私は原作未読なので、アニメを視聴した範囲の事しか分かりません。
ですが、これがもしも彼女のSOSだったとしたら…と考えると、本当に救済すべきは彼女なのかもしれない、と思ってしまいました。

作画も良いクオリティで安定しているので、とても見易くしっかり感情移入できる作品だと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、「イージー?ハード?しかして進めっ!」
エンディングテーマは、「誰かじゃないから」
どちらもDIALOGUE+さんが担当されています。

1クール全13話の物語でした。
原作は小説は既刊13巻(本編11巻+短編集2巻)まで発行されているようですが、漫画は全6巻全29話で完結しているそうです。

もしかすると完結までアニメで視聴できるのでは…?
と甘い気持ちを抱いているのは、きっと私だけではないと思います。
続編が制作されるなら、是非、日南葵にメスを入れて貰えると嬉しいです。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 15

74.0 13 2024年度の高校生アニメランキング13位
夏目友人帳 漆(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (93)
346人が棚に入れました
小さい頃から妖怪を見ることができた少年・夏目貴志は、祖母レイコの遺産「友人帳」を受け継ぎ、 自称用心棒のニャンコ先生と共に、そこに名を縛られた妖怪たちに名を返す日々を送る。 妖と、そこに関わる人との触れ合いを通して、自分の進むべき道を模索し始めた夏目は、想いを共有できる友人たちにも助けられながら、大切な日々を守るすべを見つけていこうとする。

ねるる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ニャンコ先生の可愛さ際立つ大人気アニメシリーズ第7期。

原作未読。7年ぶりのアニメシリーズ第7期作。
全12話。

第7期の今作は、日常に溶け込む妖怪との日々がよりゆったりと描かれている印象。派手な進展や事件もなく穏やかな12話でした。

他の期と比べると、ニャンコ先生の可愛さがピックアップされてる気がしました。ふとしたニャンコ先生の動きや表情に力が入っていて、よりマスコット感が増してたかも。かっこいいより可愛いが強調されてました。

また、ゲスト声優が他の期と比べて豪華になっていた気がします。ツダケンやじゅんじゅんなど、新キャラに人気声優がキャスティングされています。ツダケンは特に遊び心を効かせたキャラ感になってるので、好きな方は見てみるのもいいかもしれません。

終始穏やかな期になっているので、続けてみたい面白さよりはゆっくりと楽しむ人向けな作品かと思います。
夏目友人帳のファンの方なら変わらず世界観を楽しめます。

2008年から続く今作品引き続きゆっくりと続編を待ちたいと思います。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 19

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

しばらくだったな〜 帰ってきたぞ〜 なつめ!

原作未読 全12話

夏目友人帳の7期です。出来れば1期から観てみることをオススメします。

普通の人間には見えない妖を観ることができる友人張の所有者である夏目レイコの孫で同じ能力がある夏目貴志を中心に妖と人間との心暖まるエピソードを描かれている作品です。

劇場版から3年、テレビアニメシリーズから7年を経て待望の7期の放送でした。

心暖まるお話が中心ですが、災いをもたらす妖もでてきますね。

以前から出てきた妖や人間のキャラたちもみなさん出てきます。

今回も素敵なお話が色々とありましたが、レイコのお話とお庭のお話が好きでした。

ちょっとだけ進んだ夏目友人帳、また再会できることを楽しみに待っています。

OPは柏木ひなたさん、EDは近藤利樹さんが歌っています。

最後に、先生はあいかわらずでしたw

投稿 : 2025/04/12
♥ : 17

コーヒー豆 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

夏目友人帳 漆 7期です。ほっこりした気分になります。

夏目友人帳の第7期です。
原作は、月刊LaLaで連載中です。

どの回も観終わった後は、落ち着いたほっこりした気分に
させてくれて安定した面白さを堪能できますね。
また1期から全部観たくなりました。

好きな話は、古本屋の回、ちょびの回、タキ兄の回です。
タキ兄は可愛い系イケメンでした。


音楽は1期の「一斉の声」が好きなのですが、
今回のOP、EDもとてもいいです。
EDは、近藤利樹さんの「こまりわらい」。まだ高校生ながら
歌声がとても素敵ですね。

原作にも手を出そうと思います。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 8

65.3 14 2024年度の高校生アニメランキング14位
君は冥土様。(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (101)
316人が棚に入れました
ある日突然、メイドさんが営業に来た──。 高校生・横谷人好の家に突然の来訪者が現れた。 黒髪で清廉、丁重な言葉使いが特徴的なメイドさん。 第一声は「私を雇って欲しい」。 彼女は前職が”殺し屋”、特技は”暗殺”、家事は全くの初心者で”ドジっ子” 運命の出会いから、メイドさんと同じ屋根の下での共同生活がスタートする…!? だんだんと、感情を知らない彼女の心が揺れ動いていく──。 これは、ひとりぼっちだったメイドさんに”家族”ができるまでのお話。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ソース派にオススメ?

元殺し屋で天然ドジっ娘属性のメイドを雇うことになった、高校生男子宅で繰り広げられる、
日常などを描いた同名コミック(未読)の連続アニメ化作品(全12話)

【物語 3.5点】
暗殺者が普通の生活に馴染む系のコメディは、最近、常に供給がある風潮なので、
特段、真新しさはありませんが、私は比較的このジャンルは何度でも美味しく頂ける質だったこと。

集中力を要する“質アニメ”がごった返す2024年秋アニメの中で、
日常物でホッと一息つける枠がもう一本欲しい所へ、本作がスッと滑り込み、
気が付いたら完走していた感じです。


中盤5話にて、この種のシナリオでありがちな、
やはりお前は暗殺者(こっち)側の人間だというシリアス展開もありましたが、
基本的には、横谷家の四季を描く、かなり日常寄りの歳時記。
メインディッシュにはなり得ないけれど、デザートならあっても良いポジション。


メイド様こと雪さんの日常の幸福を象徴するのが「勝田のソース」ではないでしょうか。
勝田惣菜店が誇る、トンカツにベストマッチする魅惑の味に取り憑かれた雪さんの姿は、
見ていて私もとても幸せな気持ちになりました。
何だかんだ勝田ソースのネタバレレビューを読む 雪さんのエピソードが、
5話より好きだったり。

苦悩と退屈に満ちた日々が続く中でも、これさえ食べられればハッピーになれる。
私も何か一つ見つけたいなと思いました。


【作画 3.5点】
アニメーション制作・FelixFilm

シリーズで元請けしてきた『MFゴースト』2期がズレ込んだこともあり、
同スタジオ初の同一クール複数作品放送となりキャパオーバーも懸念されましたが。
作画カロリーを抑える所は抑えながら無難に乗り切る。

平生は時に立体感も乏しい、のっぺりとした印象の作画ですが、
5話など、暗殺者・雪(シュエ)のアクションシーンや、
主人公少年・人好(ひとよし)と雪の感情が昂ぶるカットなど、
勝負所では、描きこんで来ます。


将来的なフルCGアニメ制作を目指しているというFelixFilm。
『MFゴースト』よりは2D寄りの本作ですが、
主題歌アニメーションでは大胆に実写映像も取り込むなど、
2Dの枠を破りたい同スタジオの意志は伝わって来ました。

個人的にはOPのトンカツソースと血の混同を誘発するカットからの、
赤線が入ったロゴ形成の演出が、妙に病み付きでした。


【キャラ 3.5点】
主人公少年・横谷人好(ひとよし)。
雪さんに膝枕している時は、よくあるラッキースケベ野郎。
私も爆発しろとか思ってましたがw
後半に入り、人好もまた、両親離婚による親父とのわだかまりなど、
寂しさを抱え母性の代替を求める、ちゃんと中身のあるキャラだなと見直しました。

離婚した母方に身を寄せている人好の妹・李恋(りこ)
訪れるとパッと明るくなる陽キャ。
母、妹と、太陽のような女(ひと)と別々に暮らすとなったら、
人好も雪さんに膝枕したくなるというものです。


最初メイド業はてんでダメだった雪さん。
バケツがあればひっくり返すレベルで、よく暗殺業が務まったなとw
ただ雪さんが徐々に家事に慣れていく姿も日常の尊さを象徴していました。
私も洗濯など苦痛なルーティンなどとやさぐれずに、
仕上がったタオルの柔らかさに幸福を感じてみたいと思いました。

モフモフと言えば、横谷家で飼うことになった、あげもち太郎。
その名の通りの衝撃のまるっ子さ。
フカフカは正義なのであります。


【声優 4.0点】
雪さんを演じた上田 麗奈さん。
“白狼の雪(はくろうのシュエ)”としてヤりに行く時の冷酷な低音。
勝田のソースで昇天した時の、ラリった?高音までw
芸域の広さを遺憾なく発揮。

うえしゃまも、プリキュアやっていたかと思えば、
本作と同クールで『アオのハコ』で後光が差すくらいの正統派ヒロイン・千夏先輩も好演したり。
キャリアも中堅に差し掛かり、充実の一途ですね。

2025年も既に数多くのメインキャストが決まっている上田さんですが、
私は『チェンソーマン』のレゼ役が特に楽しみです。


そんな雪を狙う猫っぽい暗殺者・グレイス役のLynnさんも、
詰めが甘い(いや、雪(シュエ)がおかしいだけかw)新任体育教師(変装)役で対抗?

終盤、絡んできたくノ一属性のクラスメイト・日陰ナカ役の稲垣 好さん。
私にとっては『Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-』以来、
久々のメイン所でのエンカウントで何か嬉しかったです。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は得田 真裕氏。
ギャグからアサシンアクションまで、対応力が求められた音楽。
暗殺者の運命(さだめ)を内包したメインフレーズから、
弾むようなメロディのコメディ曲に、心情を深堀りするバラード曲まで。
同氏はピアノ一つで多彩なムードを演出してくれました。

実写ドラマ・ドキュメンタリーが主戦場で、アニメはたまにといったキャリアの得田氏。
個人的には、バトル物を中心に、もっとアニメにも楽曲提供して欲しい、
菅野 祐悟氏のお弟子さんです。


OPはtricot「おとずれ」、EDがDUSTCELL「表情差分」
いずれも、日常寄り。雪さんの心情を汲み取った主題歌。

自分は特に「表情差分」がお気に入り。
無表情だった雪さんが、様々な感情を取り戻していく過程が走馬灯のように駆け巡る、
心地よいアップテンポナンバーです。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 14

レオン博士 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

ちょっと古いラブコメ

ヒロインは可愛いし作画も声優の演技も主題歌もデートシーンも良いけど、暗殺者とかメイドの話が面白くない

「10年間部屋に引きこもって考えた最高に面白いラブコメ」を発表しているって感じでいろいろと昔のままアップデートできてない感じがしました
既視感とリアルな学生との感覚のズレ、コミュニケーションのぎこちなさ、設定の甘さを感じるので、メイドや暗殺者バトルがごっこ遊びに見えました

暗殺者が普通の学生として過ごす日常はありきたりでもほのぼのしていて良かったので、日常シーンが好きならアリかも

投稿 : 2025/04/12
♥ : 12
ネタバレ

てぶくろ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

ハートフルさを全面に出す割に視聴側からの歩み寄りがかなり強いられている。

  最終話まで視聴しました。
 ネタバレレビューを読む

 第9話まで視聴しました。
 ネタバレレビューを読む

 第3話まで視聴しました。
 ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/04/12
♥ : 7

71.3 15 2024年度の高校生アニメランキング15位
らんま1/2(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (84)
259人が棚に入れました
早乙女乱馬と、天道道場三女の天道あかねは親が決めた許婚同士。

しかし乱馬にはある悩みが...。 中国での修行中、伝説の修行場「呪泉郷」に落ちてしまい、 水をかぶると女に、お湯をかぶると男に戻るという、不思議な体質になってしまっていた!? 乱馬とあかね、そして個性豊かなキャラクターたちが繰り広げるドタバタ格闘ラブコメディー、ここに開幕!
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

千差万別我愛你

平成初期のアニメのリメイク、お話の舞台は80年代の東京だそうです
旧作は知りませんが有名な作品なので気になっていました。
EDテーマが好き、女乱馬とシャンプーがかわいい

乱馬とあかねを取り巻く周りのキャラクターは色んな愛の表現で好き好きいって迫ってきて大騒動に発展する騒々しいラブコメバトルアニメ
テンポの良い掛け合い、個性的な設定に面白そうなキャラ、声優は大御所ばっかりだし作画は良いし歌もいいしとてもいいアニメでした、どんどん面白いキャラ増えてきて、これ絶対もっと面白くなっていくやつじゃないですか
続きが早く見たい!

滅茶苦茶な設定をギャグみたいな展開と一緒に単純明快に説明しきった手法がすごい、1話で引き込まれて、次々と現れる奇人変人によって出来上がっていく極上の舞台にワクワクする

娘の部屋をノックもしないで急に入る父親にビックリ、許嫁っていうのも全然聞かないし、今のアニメではあまり見ない感じの暴力とかもあって昔のアニメなんだなーって思う

顔は変わってるっぽいけど、髪の毛の色も変わってる? アイラインいつの間に引いたんだろう? 
本人の身体が女に変化するんじゃなくて、別人の身体になってるのか変身なのかな?
父のパンダ化なんて道着とかメガネとかどこ行ったんだろ?衣装もセットなら乱馬は服そのままっぽいし、謎

ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/04/12
♥ : 17

コーヒー豆 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

懐かしい作品のリメイク。

らんまと言えば、自分の少年時代にやっていたアニメで
リメイクと聞いたときは嬉しくなったものです。
当時はアニメだけでなく、ゲームもよくしていました。
ゲームボーイの熱烈格闘編、スーパーファミコンの格闘ゲームでは
友達とわいわいと楽しんだものです。

さて、声優さんですが、多くが当時のメンバーで
構成されていて、すごいなと思いました。
ネットフリックスだから、制作費も潤沢なのでしょうか。
新しい人選でいうと、九能小太刀役に挑んでいるのは佐倉さん。
とてもマッチしていました。

あとは、高橋留美子先生のギャグは今の時代でも笑えますね。
今後も魅力的なキャラが出てくるので楽しみです。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 9
ネタバレ

ぴかちゅう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

リメイクってやっぱり難しい!

犬夜叉からアニメに入った私は、高橋留美子オタクとは言えないまでも、一応るーみっくワールドの主要作品はなんらかの形で触れてきました。らんま1/2は、原作はほぼ未読ですが、アニメ(旧作)は全編見ています。ただ、旧作は、当時シーズン制がとられていなかったため、アニメが原作に追いついてしまった後は、オリジナルを混ぜつつ進行していったのですが、このオリジナルアニメが全体的にかなりつまらなかった印象があります。正直、最後まで見るのは苦行でした笑 

旧作はオリジナルエンディング(とすら呼べないような終わり方)だったので、らんま1/2をリメイクすること自体はありだと思っています。しかし、現時点において、このリメイク版はあまり高く評価していません。その理由は以下のとおりです。

(1)らんま1/2はラブコメですが、平成前半といういまから30年も前の作品であるため、コメディの部分は、どうしても現在の感覚とは合いません。これを一番よくわかっているのは、高橋留美子先生自身のはずです。というのも、同じ日常ラブコメ系統ではあるけれども平成後半の作品である「境界のりんね」におけるギャグと、らんま1/2のギャグはかなり違うからです。にもかかわらず、コメディの部分も原作に準拠して丁寧に使ってしまっているので、ギャグが古くて面白くないんですよね。例えば ネタバレレビューを読む正直令和時代に見せられても、というのが正直な印象です。

他方、ラブについては、長く読まれる恋愛小説が多くあるように、普遍性を持っている部分が大きいです。だから、リメイクするのであれば、ラブコメ全部を原作準拠でリメイクするのではなく、恋愛部分を原作準拠でやりつつ必要に応じてコメディの部分を再編成するくらいのことをするべきだったと私は思います。特に、あかねちゃんは、(当時はそういった表現はなかったけれど)ツンデレの先がけともいえるヒロインですし、ヒロインが多く登場する点も、令和のラブコメアニメを先取りしているわけですから、恋愛部分は令和においても十分通用すると思うのです。

(2)現代の多くの作品は、12話1シーズン完結が多いので、初めてらんま1/2を視聴する方は、12話で少なくとも一区切りつくことを期待して視聴するのではないでしょうか。その観点からすると、話のテンポが遅いと思います。 ネタバレレビューを読む 3−4話くらいで脱落する人が結構いそうな気がします。

(3)深夜アニメや配信で見る時代に、たまたま4話目とか5話目から見始めるなんて人はあまりいないでしょう。そういう時代に、毎回のように冒頭で、らんまが水をかぶると女の子になっちゃうという設定を解説するのは、冗長でしかないと思います。擬音については、私はそこまで気にしていませんが、うる星やつらのリメイクでかなりここでも不評だったのに、失敗から学ばないのね、と思ってしまいました。

(4)私はテレビはほとんど見ないのですが、2023年末の紅白をたまたま見ていて、anoさんという方を知ったのですが、初めて聞いただけで、この話し方と声、無理って思ってしまったんですよね。完全に個人の好みではあるのですが、それもあって、anoさんが歌っているOPは基本スキップしていました。私は、OP・EDもアニメの一部だと考えていますし、作品を作ってくださった方たちへの敬意という観点からもクレジットも見ているのですが、その例外をおそらく初めて作らなくてはいけなかったのが、自分の好きな高橋留美子作品になったことは、率直に言って残念でした。

(5)旧作の声優陣は、その後日本を代表する声優になった方も多く、非常に豪華でした。旧作から30年経ったにもかかわらず、その旧作の声優陣が引き続き担当していることは奇跡だといってもよいかと思います。ただ一つだけ気になったのが、らんまとあかねの呼吸が最初から完全に合ってしまっていること。山口勝平さん、日髙のり子さんはいずれももちろんトップレベルの声優さんではあるのですが、やはり共演の機会が多いこともあり、最初から阿吽の呼吸になってしまっているように感じます。でも、らんまとあかねは最初は呼吸が合っていてはいけないわけで、その点、若干の違和感は持ちました。

(6)リメイクならやはり作画・キャラデザは期待してしまいます。あかね、シャンプーはまぁ普通に可愛いとは思うのですが、絶対もっと可愛くできるでしょ、って思ってしまいました。

全体として、私はらんま1/2をリメイクするのであれば、原作に準拠して令和には通用しないコメディも入れながら長々と100話を超えるような作品にするのではなくて、エピソードの取捨選択をしっかり行なって、らんまとあかねや他のサブヒロインとの関係を中心に、3−4シーズンくらいにまとめてほしかったんですよね。そういう感じには現状なっていません。

まぁこれを機会にグッズがいろいろ売り出されるのは嬉しいですが。2期制作は決まっているようなので、継続視聴はします。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 3

66.4 16 2024年度の高校生アニメランキング16位
来世は他人がいい(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (69)
228人が棚に入れました
染井吉乃は祖父である、関西最大の暴力団「桐ヶ谷組」直系「染井組」組長・染井蓮二が決めた縁談相手、深山霧島の住む、関東最大の暴力団「砥草会」直系「深山一家」のもとで暮らすことになる。 吉乃を優しく迎え入れる霧島は、爽やかで人当たりのよい、ヤクザの家系を思わせない好青年。慣れない土地に不安を抱えていた吉乃は胸をなでおろす。 ……しかし!! ある事件をきっかけに、吉乃は霧島の本当の姿を目の当たりにすることになる。

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

今夜はあんたがいい

とても面白かった

霧島の奇行と会話のやりとり、そして二人を取り巻く環境のひりつく緊張感が面白いサスペンス×ラブコメ、いろんな意味でキケンな恋愛
キャラデザはだいぶクセあるけど掛け合いがテンポいいし、話が面白くて先が気になる
3人の関係性が素敵ですね!

危険な人に囲まれても怯まないで言うことは言う肝の座った吉乃の生き方が爽快
霧島も翔真もどっちもカッコ良くて最高でした
関西弁のイントネーションはなんとかしてほしい

投稿 : 2025/04/12
♥ : 14

ねるる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

物騒不穏でミステリアスなキャラが魅力的な極道ラブコメ作品!

2024/10/27
原作未読。 3話視聴レビュー

3話から登場人物が増え一気に面白くなる予感がしてきた。物語も不穏一択だし、物騒な人達しか出てこないのに魅力的なキャラ感に惹かれる。遊佐さんの演技も相まって今後がすごく気になります。引き続き視聴したいと思います。

◎視聴後レビュー
原作既読。全12話

ヤクザの孫娘"染井吉乃"と謎多き男"深山霧島"の極道系物騒ラブコメ作品。

殴る蹴る血が出るが当たり前の世界観なので、物騒度は高め。東リべ見れてた人なら余裕で見れると思います。
深山霧島の異常な愛情表現と吉乃の2面性のある肝の座り方とキレ方が見所かなと思いますが、他にも魅力的なキャラクターが多く登場します。

絵柄はちょっと癖がありますが、極道の世界ということで肝の座った(目も座った)キャラが沢山でてきます。石田彰さん遊佐浩二さんとちょっと年齢層高めのキャスティングで、見始めは少し違和感ありましたが慣れてくると気にならなくなります。
遊佐さん演じるキャラが可愛げと物騒さと吉乃への愛があって素敵でした。断然翔真派。

アニメ放送途中に原作も見ましたが、原作の方が絵が綺麗だし、アニメで省略されてるセリフも多くあったので、気になる人は原作を読んだ方が面白いかもしれません。
新キャラが登場し、二人の仲が進展した所で終わってしまったので、原作読みつつ気長に続編を待ちたいと思います。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 8

ひっく さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

敬遠してる人は今一度再考を

極道ものだから遠ざけている人、
乙女系の恋愛ものなのではないかと遠ざけている人、
今作はそのどちらも主眼に置いてない作品なので再考してほしいです。

これは、誰かのキャラに感情移入するというよりも、
常識のタガが外れた奇人と奇人の鋭利な会話劇であり、
ラブコメというよりもサスペンスを孕んだバディものに近いです。
比較対象のない独立した質感の魅力があります。

キャラクターの次の行動や言動が気になり続け、
ずっと緩やかにハラハラする感じが保たれていたのですが...、
なんというか、2クールアニメの1クール目で終わったかのような印象で、
芯を喰った本題に切り込む前で区切りをつけたよう。

でも、この作品に関しては、
これくらい丁寧な描き方じゃないと(忠実に掘り下げないと)
キャラの魅力が伝わらない作品なので、
続編を望めるかは別として、1クールものとして
解像度の高いアニメ化だったと思います。

それにしても...、最終回の大部分を他愛もない会話のラリーに割く所に、
この作品が合わせているピントを確かめられる。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 2

71.3 17 2024年度の高校生アニメランキング17位
デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(アニメ映画)

2024年5月24日
★★★★☆ 3.8 (46)
164人が棚に入れました
「ソラニン」などの浅野いにおによる漫画をアニメーション映画化した2部作の後章。
入試に合格した門出と凰蘭は、亜衣や凛と同じ大学に通い始める。大学では竹本ふたばや田井沼マコトと意気投合し、尾城先輩がいるオカルト研究会に入部する。一方、宇宙からの侵略者は東京各地で目撃され、自衛隊は駆除活動を続けていた。上空の母艦は傾いて煙を上げ、政府転覆をねらって侵略者狩りをする過激派グループの青共闘も暗躍するなど、世界の終わりに向かってカウントダウンが始まるなか、凰蘭は再び不思議な少年、大葉に遭遇する。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

世界を変える想いが主人公特権じゃないが故の興味深い混沌

引き続き原作未読で劇場鑑賞。

【物語 4.0点】
率直に言って、スッキリとは終わらない、凄くモヤモヤする幕引きとの印象を受けました。
ですが興味深いとの感想も得ました。

主人公の“おんたん”こと中川鳳蘭が小山門出を想う気持ちが、
世界に大きな影響をもたらしていたというシナリオ。
本作の場合これが主人公補正の無限チート能力ではなく、
ネタバレレビューを読む 高度な技術が裏付け。
技術が有限である以上、おんたんの想いが世界を変える力にも限度がある。

さらに、想いで世界を変えたい、一矢報いたいのは、おんたんや門出だけじゃない。

後章、実質3人目の主役ポジだった大葉。
人間のアイドルの身体に“侵略者”の意識を移植した彼もまた、
ネタバレレビューを読む も交えた想いを原動力に最終決戦に挑む。

“侵略者狩り”集団を率いる小比類巻 健一も、
想い人を喪失した復讐という負の感情から“侵略者狩り”を行い、
人類終了後の新時代主導を目論んだ。
彼もまた、想いで世界に影響を及ぼそうとした一人でしょう。

その他にも、世界にぶつけたい想いを抱えた登場人物は数多くいましたし、
各並行世界に現れる事象というのは、こうした無数の想いが入り乱れて成される。
よって一個人が世界を思うがままに改変したいというのは不毛。
例え、その想いが高度な文明の支援を受けたとしても、
宇宙から、さらにネタバレレビューを読む 神の審判レベルに超越した存在が干渉してくれば、大局の主導権は敢え無く奪われてしまう。

やり直しなど無意味とこぼした“侵略者”の警鐘?が、
終盤になるほど重たく鳴り響きます。


個人が世界を変える限界をこれでもかと描写できているからこそ、
世界を決め付ける自称絶対の法則やイデオロギーよりも、
自分にとって絶対なあの人と共に生きることを大切にしよう。
人類終了騒動の顛末と併存する、おんたん&門出のゆる~い日常がかけがえのないものに思えて来ます。

事態は混沌としていましたが、終末を前にした各登場人物たちの想いは整理された良シナリオだったと感じました。

脚本・吉田 玲子氏が私の鑑賞動機の一つでしたが、
人の心を扱う物語をさばかせたら彼女は一級品だと再認識しました。
吉田氏、次は今夏末の山田 尚子監督映画『きみの色』の脚本。
私も終わらない夏休みを夢想しながらw心待ちにしたいです。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・Production+h

巨大円盤とそれに対抗する決戦兵器という想像し易い凄さ、ワクワク感があった前章に比べ、
原理すら想像が付かない未知の存在への畏怖がより強調された3DCG。
黒い護岸ブロックを巨大な浮遊球体として構築したような“ゼロ磁場”から繰り出される超常現象の再現が象徴的。

“侵略者”、人類共に血しぶきを上げて弾け飛ぶなど、
グロ表現も容赦なく、
暴力の是非について鑑賞者に突き付けるのに十二分。

異なる時間軸を行き来したり、覗き見たりしながら、
時系列も前後する複雑なプロット構造でしたが、
碁盤調にワイプする画面演出など、作画の支援もあって、
私は何とか付いていくことができました。
ただ換言すれば、背景、作画からの情報も読み解いていかないと置いていかれるので、集中力は必須です。


【キャラ 4.5点】
大学に進学した、おんたん、門出たち。
平和主義者の竹本ふたばを取り込んでいく“侵略者”保護を叫ぶ集団SHIPと、
それを潰そうとするカウンター勢力など、
我こそが絶対の社会正義だと思い上がるキャンパスの痛い連中も、高解像度で再現。

一方で展開される、おんたん、門出それぞれの恋模様、二人の友情とのコントラストで、
世界を決め付ける絶対のイデオロギーより、個人にとっての絶対であるあの人と一緒にいたいという論点がより明確化。

その流れから、私がずっと追っていたのが、ジャーナリストの三浦太郎。
“侵略者”の扱いを巡り対立を深める両陣営からは距離を置き、
社会正義に血眼になる学生に、
後々、笑い話になることを祈るよと冷めたアドバイスを送る。
だが、彼もまたポジショントークで上手く立ち回っているように見えて、
結局はバランス良く真実を追求する気分を視聴者に与えるコメンテーターという商品を提供、消費される存在に過ぎなかった。
その“商品価値”が毀損されるに及び、訪れた顛末もまた考えさせられるカットでした。

この観点から、おんたんの兄で、“自宅ネット監視員”中川 ひろしも、
SNS等で意識高い系や陰謀論者が続々沸いて出てくる惨状を嘲笑する、
私が前後編通じて、視点を共有しやすい良キャラでした。

終盤にはネタバレレビューを読む などディープフェイクの要素も絡んで来たりして、社会風刺は上々。
それらを織り込んだ独特のセリフ回しにも含蓄がありました。

私がツボった、かつ可哀想だなと思ったのが、
ネタバレレビューを読む


あとは、大学のオカ研会長の“ブロッコリー”尾城先輩。
これ見よがしに空を覆う巨大母艦なんてUFOじゃないとのオカルトの主張。
私も全力で同意しますw


【声優 4.0点】
大葉役の入野 自由さん。
無味乾燥だった“侵略者”が人の想いを知って変わって熱くなっていく過程を好表現。

小比類巻健一役の内山 昂輝さん。
躊躇なく“侵略者”を虐殺する圧倒的な暴力を行使し、
非暴力を主張する“侵略者保護”の学生運動にぬるいとマウントを取る言動。
人間が暴力を否定し続けても尚、惹かれてしまう理由。
正論なんだけど怖いし間違っている気がする。
微妙なさじ加減を、おどろおどろしいボイスを駆使して体現。

実力者声優二人の競演が、後章のクライマックスを引き立てる聞き所。


【音楽 4.0点】
後章ED主題歌は幾田りらfeat.ano「青春謳歌」
主役二人がポジションを前章から入れ替えてのコラボソング。
世界をひっくり返す危険性が醸されていた前作よりも、
ゆる~いギターサウンドがリードする日常系で穏やかに締めくくる。

“人類が終わる”その時のシーンでは、
2015年に原作者が作詞でコラボしたアイドルソング、でんぱ組.inc「あした地球がこなごなになっても」が起用。
こちらも世界が滅びるからって深刻にならず楽観的に過ごす、
本作の世界観を拡張する明るい曲風。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 20

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

半端な結末が生み出す不思議なカタルシス。期待以上ですが余韻が薄いかも。

 感想を一言で言えば期待以上にカタルシスが大きかったという感じでしょうか。結末がすべてな気がします。今までの積み上げが意味を持つ瞬間という感じです。いや、意味を失うからいいのかもしれません。

 面白いかと問われると一般的には面白くない…というと語弊はあります。途中から一体どういう物語の着地をするんだろう?という部分に関心が行ってしまいました。それを面白いというのかはわかりません。

 物語は前章でも感じた通り借り物ばかりです。ですので普通に考察していた人は普通に物語の構造は読み取れていたと思います。
 一方含意についてですが、前章で「ドラえもん」「時をかかる少女」オマージュがすごかったですが、後半はどちらかと言えば「エヴァ」が露骨でした。ですがエヴァよりも格段に中途半端です。

 この作品は、その結末の中途半端さ、描かない部分がいいんですよね。要するに人類が続く限り同じことを繰り返すわけだと思います。それが何かハラ落ちというか、胸にきてしまいました。
 となってきたときに結局明確な答えなどない、修正もできない、リセットなんて都合よくできない。誰がいつ死ぬか、何があるかわからない世界で人とつながりを大切にしながら、生きてゆくしかないじゃんという結論になりそうです。

 政府や企業はみんな深く考えているようで、結局場当たり的なところがこの社会の愚かさを適格に表現していた気もします。陰謀論なんて実際はこんなものなんでしょう。

 一方で日常パートですが、都会に生きる生きづらさっていうとそれも違う気がします。生きている方はみんな日常を普通に生きている感じです。好きとか嫌いとか、誰が死んだとかいなくなったのかとか。その感じが重すぎずかといってご都合主義でもなく、非常にその部分にリアリティがありました。
 それを是正しようとしても、結果的にもっと大きな悲劇を生むこともある、というのが前章までの部分です。

 話それ自体は新海誠監督の「君の名は。」「天気の子」のリメイクのような感じも受けます。「君の名は。」を手直ししたような構造ですし、災害ものですから当たり前なんですけど…どうしても助けたい人がいる。文明が子供を苦しめるなら文明など滅びてしまえ、という感じもあります。
 そういう気分をより分かりやすい世界系にした感じはあるんですけど、ただ、世界系と言われるとなんか気分が違うんですよね。選択というより一択というか、積極的に世界なんてどうにでもなれば的な感じがしました。

「インデペンデンスデイ」や「第9区」にUFO的なビジュアルイメージや一部設定は似ているといえば似ていますが、やっぱり本作の方がアメリカの娯楽SFでは到底到達できない人の気分にまでいきつけていると思います。

 最後の方のUFO上のシーン。「未来少年コナン」のギガントとかそういうのを思い出しますが、なんとなくですがそういうすっきりした物語の物語性をどこかで相対化したかったのかな?という気もします。

 総評すると、結論がないような説明がないようなメッセージ性がないようなオマージュの様な中途半端な結末ですが、その中途半端さになぜか非常に深く共感し、納得もし、そして意味不明に感動してしまいました。
 このあと咀嚼してから大人買いしてしまったコミックスを読んで、ひょっとしたら2回目を見に行きます。ただ、この作品は結末の1回目の衝撃がいい作品な気もします。

 前章を見たときにTVシリーズにしたほうが、と思いましたが後半を見ると一気に見た方がいいかもという気もしました。それは結末に向けて収束する感じがいい作品だから、短く見せられても咀嚼しきれない気がしたからです。


追記 原作読みました。

 原作を読みました。意味は劇場版よりわかりやすいです。題名の意味も読み取れたと思います。人類の「希望」をわかりやすく表現していました。ただ、そこまでの部分は劇場版の最後で読み取れるとは言いませんが、想像できる種まきはありましたので、そういうことなんでしょう。

 ただ、私は滅びにもロマンを感じますので、そっちの方向もあり得た方がいいのでオープンエンディングの「開き度」が大きい劇場版の方がよいです。

 トモダチの意味は分かりやすかったかな?劇場版は恋愛メインのような雰囲気はありますが、恋愛は代替可能だし面倒です。大事なのはトモダチですよね、という感じは原作の方が強いです。
 トモダチということと結末の暗示の点で「イソベやん」の意味性はより深かったかなという気はします。

 劇場版で消化不良を感じている人は読む価値はあります。劇場版ではキャラのエピソードの省略もありました。
 前半の意味性については、構成の関係で原作の方が置いた位置はいいかもしれません。時間をおいて後半を見ると、少々トモダチの意味が希薄になる気がしました。

 ただ、やっぱり劇場でアニメで見た迫力…というのは説得力があります。力業ですけどね。その点でも劇場版の方がいまのところは評価高いです。もう一回通しで見たいですけどね。


再追記 2回目見てきました。

 この作品、オマージュかを探すと結構ありますね。あげるときりがないくらいです。それが意図的なのかどうかは不明ですが、ただそっち系の考察はどうなんでしょう?
 ドラえもんと時をかける少女(かどうかはわからないがループものの救済とその危うさ)についてに注目したほうが考える的を外さないかな、という気がします。

 そして8.31=3.11、トモダチ、今の社会の生きづらさは社会のせいでもあるし自分たちのせいでもあるというような2面性、恋愛事情とか、まあいろいろ考えるヒントはたくさんあると思います。ここまでの作品ですからいろいろ入ってはいるんでしょうし。

 最終的に大場の血は赤かったということと、あの場所で終幕したことで想像を広げてゆけばいい気もします。肝心なのは世界かトモダチかという選択ではなくトモダチ一択だったということかな、という気はします。愛の物語とも言えますがやっぱりトモダチと言ってくれてれてますしね。

 それと改めて、声優さんについては、触れるのを忘れるくらい違和感がないですね。ダブルヒロインともにぴったりの声優さんでした。

 なお、2回目を見るのはどうかな?という気はしました。1回目の衝撃が良かった作品なので、考えながら見るよりも初めての時の感情の動きをそのままにしておいた方がよかったかも。



 そして一番の衝撃。幾田りらさんって、YOASOBIの人なの?びっくりしました。イクラさんって別名なのね。アクアさまの声優さんがエライ美人なのでびっくりしたより驚きました。
 それで声優もできるんだ…才能なのか努力なのか…すごい人がいたもんです。正直この作品の面白さは2人の声優さんの力が大きいですからね…




追記 見て数日は最高の作品だと思ったし、今も出来の良さについては同じ印象なんですけど…なぜか、余韻の減衰が非常に速い気がします。まあ、考えるテーマは描き方はすごかったんですけど、内容的には平凡と言えば平凡です。面白さも1回目の「驚き」に依存するところも大きいですしね。

 2回×2回みて、原作も読んでいろいろ咀嚼して、それほど浅い話だとは思わないんですけど、引っ掛かりがないのかも。それと原作の12巻がちょっとノイズになったかなあ…それもまあオープンエンディングではあるんですけど、SFで考えるとかなり限定されたハッピーエンドなんですよね。

 うーん、むつかしいですね。いったんストーリーの評価の5を4に下げます。

 ただ、です。この映画の価値で再認識しているのは、やっぱり原作を読んでなんですけど、ヒロイン2人の声優さんの掛け合いです。これは原作にはない良さです。素晴らしかった。いままでのアニメヒロインの中でもっとも心地よかったかもしれません。2人ともミュージシャンということで声質がいいのか、音楽的なリズムなのかわかりません。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 9
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

あちこち良い!って思う所が散りばめられてるけど纏まりはイマイチ

とりまえずドラえもんとエヴァリスペクトがすんごい
最後の名前考えながらメモは要チェックやで笑
他にもセリフの言い回しとか演出は既視感あるの多めで楽しい

肝心のストーリーなんだけど徹頭徹尾言いたいことがあるんや。って感じではなくて現代社会ってこんなとこあるよね、こんなリスク孕んでるよね、てか実際起こってるよねお前ら大丈夫なん?え?あーしら関係なくね?どうせ大丈夫っしょ。的な平和ボケ加減とか
あーあるある。それ知ってるっていう現代社会の中に何世代も先の技術を持つバカでかい宇宙船に乗って現れた宇宙人っていうギャップがすごいし
ちゃんとめちゃくちゃ現代人が皮肉られて風刺が効いてる
けどこれが正解っていう押し付けがあまりないのも良い

ただトランクの中に好きなもの目一杯詰め込んでギリギリ閉じれたようなお終いでスッキリって事はなかった
なんなら、ん???、、、ん?って感じで今も正直よくわからずフワフワしながらレビューを書いている笑
ただ言いたい事はわかったし、ちゃんと面白かった

良いと思った所多過ぎて思い出せんくらいには良い
地味に弟たくさんいる子のデートシーンとかすごいと思う
チー牛には書けない
それに構成が行ったり来たりするからちゃんと集中して登場人物を覚えておいた方がいい
きっと考察要素もありそうだからもう一度見直すかも

作画は良いし声優陣もお見事
まさかあのちゃんぽいなと思ってたらマジであのちゃんだったのね、、上手くて気付かなかった

1番好きなシーンはネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/04/12
♥ : 1

68.1 18 2024年度の高校生アニメランキング18位
好きでも嫌いなあまのじゃく(アニメ映画)

2024年5月24日
★★★★☆ 3.6 (21)
70人が棚に入れました
「ペンギン・ハイウェイ」を手がけたアニメスタジオ『スタジオコロリド』による長編第4作。雪が降ったある夏の日、山形県に住む高校1年生の八ッ瀬柊は、頭にツノが生えたの少女・ツムギに出会う。人間の世界に母親を探しに来たというツムギは柊を旅の道連れに……。

みのるし さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

やっぱり最後は『は?』となる。

うーん。なんかこうねえ。まあまあでした。

てかちょっとボクがこおおゆうハナシに耐性がないのかなんなのか、要するにアホで理解できなかったのか。

そんな感じでいったいなにをいわんとしてるのか、何を見てる人に伝えたかったのかよくわからんかったですわ。

コロリドのアニメってそもそもなんか子供が出てきてよくわからん行動をしてわーとなってしゅっと終わるみたいなハナシ多くないですかね。

まあ全部の作品見たわけやないですから一概にはゆえんとは思いますけども。

台風のノルダとか、ペンギンハイウェイとか、最後『は?』ってなる。
漂流団地はおもろかったけどな~。


ま、そんなこんなで今作品。
子供が出てきて子供らだけで旅をしてちょっと難しい大人の世界もアレして成長してゆくってそおゆうのん基本大好きなんですけど、この作品はちょっと変。

高校生なのにね、なんかこう濃密な2人の関係に最終的にならないのね。いろいろあったけど楽しかったね!そんじゃね!ってあっさり別れちゃう的な。
パズーとシータみたいにならねえのかよ!みたいなね。

それってマジ今どきの若者の達観した目線ってゆうのか、まあーそおゆう言いしたら若い子は気ぃ悪くするかもだけど、なんかこうもやもやするのよ。

あとそもそもなんで鬼なんだよとか、鬼の住んでるところって車で行けちゃうの?とか、おとんなにしとんねんとか、おかんあんたなんやねんなとか。
なんかピンとこなかったんですよねぇ。

それがまあコロリドの作風といえば作風なのかもですがやっぱり最後は『は?』となる。

とゆうことでおそらく表現したいことはなにかあるんでしょうけどもちょっとボクにはわかりませんでしたとゆうことでした。

すいませんでした。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 7

nyaro さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

衝撃的なつまらなさ。私が間違ってるのかなあ…と不安になる。

「うしおととら」を新海誠ソース、ジブリ風味でお届けします。物語性とテーマ抜きであっさり仕上げました。キャラは無味無臭にしたのでお好きにお楽しみください。

 衝撃です。こんなに意味内容が見いだせない映画をよく作りましたね。荒唐無稽なのは映画だからいいんです。省略があっても想像で補えるだろうという計算があるなら全然かまいません。多少偶然の要素が不自然でもいいんです。

 最悪なのは人の行動が不自然なことです。見知らぬ少女を息子が連れてきて、夕飯をふるまって風呂に入れて泊めてって。それが超田舎の大家族でお人よしならいいんですけど、現代的な家庭で父親は教育虐待的な毒親にも見えます。一般論ではおかしいし、特殊なお人よし精神を持つ家族としても主人公との関係性で違和感しかないです。ここがテーマじゃないんだ?というのがものすごく不思議でした。

 突然いなくなれば心配するのは親として当たり前の描写です。それ以前の主人公とヒロインのぶっ飛んだ行動があるので、その行動に唖然とします。主人公の苦しみも全然伝わってきません。むしろ親に同情してしまいます。

 後半のヒロインの両親との対比も考えたのでしょうけど…うーん。鬼とは何か?が描けていないので世界観が薄っぺらいんですよね。言いたいことを言えない=鬼ならそれはどういう一族なの?

 そしてサブキャラ描写も性格造形がわからないので、目の前で話は動くんですけど何を見ていいのかさっぱりわかりません。

 これって誰かシナリオを事前チェックしたんでしょうか?テーマは小学生低学年の道徳の教科書レベルでしかない気がします。

 むろん、私が読み取れない深いテーマとか民俗学的な教養があれば気づく何かとかあるなら申し訳ないですが、見たところ言いたいことは言おう…にしか見えません。
 画面も、珍しく寝落ちしそうになるくらい同じような景色の繰り返しだし、キーとなる場面転換で人間の里と鬼の里の違いも絵として表現できていませんでした。

 で、鬼の種族なのか村なのかわかりませんが、選ばれて役割を果たすキャラの葛藤が浅すぎてちょっと信じられません。

 最近オリジナル劇場版(ネット配信含む)が増えてきたのは喜ばしいですが、粗製乱造になるのはいただけません。劇場アニメが増えるのは質が上がる分にはいいんですけど、金になるから…と言ってこういうレベルの作品を作っておいて、人手不足はないだろう?という気がしました。

 ネットフリックの姿勢はコンテンツ作成ではなく投資ですね。脚本のコンペをする実力がある審査機関を作るなどしないと、お金の無駄遣いですよ。

 考察…はしていないので印象とか感想の類です。読み取れていない部分があったら申し訳ないですが、底が浅い…というか薄っぺらい映画に見えてしまいました。金と時間を返してほしい…けど、ちょっと珍しいくらいのつまらなさで、得難い体験なのかもしれません。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 5
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