飛行船で秘密なおすすめアニメランキング 2

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65.9 1 飛行船で秘密なアニメランキング1位
ラディアン(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (105)
471人が棚に入れました
トニー・バレントさんのマンガが原作で、魔法使い見習いの少年が、世界を救うまでの活躍を描いた冒険ファンタジー。友情や努力、絆、出会いと別れなどを通して少年が成長する姿や強敵とのバトルが描かれる。

声優・キャラクター
花守ゆみり、悠木碧、大畑伸太郎、朴璐美、小市眞琴、遊佐浩二、子安武人、山口勝平、吉野裕行、東山奈央、三宅健太、寺島拓篤、早見沙織、佐倉綾音、緒方賢一、木村良平、稲田徹、速水奨
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

NHK製冒険ファンタジー

原作はフランスの漫画なんだそうです。
もちろん未読です(笑)。
第1期最終話まで視聴。
第2期の制作も決定しているようです。

Eテレの夕方アニメということもあって、正直、子供向けかとも思いましたが、大人でもしっかり楽しめる作品。

少しネタバレになっちゃいますけど・・・。
{netabare}この世界には『ネメシス』と呼ばれる怪物がいて、『ネメシス』は街を、人々を襲う。
『ネメシス』と唯一対抗できるのは、『魔法使い』だけ。
だけど、『魔法使い』も穢れた者として、人々に嫌われていた。
治安維持を司る『異端審問官』なる存在が、『魔法使い』に弾圧を加えることも多々ある世界。{/netabare}

単なる冒険ファンタジーの要素に加えて、『差別・排斥』という、重い要素も複雑に入り混じった作品。

前半はコメディ要素多め。
後半は、かなりシリアスな展開に・・・。

メリとミスター・ボブリーの可愛さも魅力の一つ。
ドクの巻き込まれ体質も魅力です。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 13

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

その手でつかみ取るのは未来!

この作品の原作は未読です。
オープニングの最初に「原作:トニー・ヴァレント」とテロップが出るので、どんな方かと思っていたら、フランスの漫画家さんみたいです。
作風に西洋産のイメージが感じられなかったので、てっきりメイドインジャパンかと思っていました。

アニメーション制作は、「機巧少女は傷つかない」「クズの本懐」「あそびあそばせ」などを手掛けたLercheさんで制作はNHK…
安心感が感じられる組み合わせだと思います。
そして極めつけは監督が岸誠二さんだということ…

岸誠二監督とLercheさんって、ここ5年間くらいに結構繋がりがあるんですよね。
「ダンガンロンパ」「ハマトラ」「暗殺教室」「乱歩奇譚」「あそびあそばせ」
これだけ一緒に作品を作り続けている間柄だから安心感が感じられるのかもしれません。

「災いをもたらす怪物、ネメシス…この危険な敵に立ち向かえるのは魔法使いだけ。しかし、魔法使いもまた人々に「穢れたモノ」と恐れられていた…」
この決まり文句で始まるこの作品の主人公は、セトという一人前の魔法使いを目指し女魔法使いアルマの下で見習い修行をしている少年です。

彼は行く先々で問題を起こすトラブルメーカーなので、周りから厄介者扱いされてきました。
そんな彼がある日、偶然空から降ってきたネメシスの卵を割って目覚めさせてしまったんです。
ネメシスを倒せるのは魔法使いだけ…
ですが、ネメシスの想像を絶する強さにセトは全く歯が立たなかったのです。

魔法使いと普通の人間は分かり合えないのは世の常…
ですが、全ての魔法使いを悪者にさせないため、伝説の地ラディアンに赴き、元凶であるネメシスの巣を掃討することを決意するのでした。

セトはこれまで、アルマに育てられてきました。
けれど、自分で行くと決めた道は自分で切り開かなきゃいけない…
だから、セトが冒険に旅立つという事は、もうアルマに甘えられないということ…
そしてそれはアルマも一緒です。
あちこちで問題ばかり起こすセト…
でもそれは必ずしもセトが悪いからだけじゃない…
魔法使いであることを理由に迫害を受けた結果でもあるんです。
だから、アルマはセトを育てると同時に守っていたんです。
突然やってくる親離れと子離れ…
身体と心の反応が異なるのは、お互いが大切でかけがえのない存在だったから…
こうして誰もが一度は通る道をセトとアルマが駆け抜けて、彼らの壮大な冒険物語が動いていきます。

物語はバタバタとした冒険活劇なのですが、常に見え隠れしているのが普通の人間による魔法使いへの迫害です。
確かに人間は異端分子に対して恐怖を感じます。
でも、少なくても命の恩人だったり仲間だったらその風当たりが無くなるのが常識だと思っていました。

でも時に、この物語ではそんな常識は一切通用しなくなるんです。
昨日まで仲が良かったのに…腫れ物に触ったからといって掌を返すかのような態度が平然と行われているんです。
魔法使いが迫害されるのは異端だから…と思っていましたが、もしかするともっと違う理由があるのかもしれませんね。

性格的に合う、合わないや好き嫌いがあるのは仕方の無いこと…
でも、ヒトとしての限度や節度を守るのも必要な事だと思うんですよね。
だから視聴していて痛みを全く感じない作品ではありません。

それでも視聴を続けるのが苦じゃない理由は、主人公のセト、ヒロインのメリが常に気丈だから…だと思います。
途方もないくらい…想像もできないくらいの迫害を受けて、普通の人間には恨みしか持ちえない魔法使いにだって、セトの真っ直ぐな声は届くんですから…
きっと迫害を受けていない魔法使いなんて、ただの一人もいないのでしょう。
けれど真っ直ぐなセトの声は魔法使いの凍った心を甘やかに溶かしていくんです…
その流れは受け止めるべき結末をも変えるほどの勢いになって押し寄せてくるんですけどね。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、04 Limited Sazabysさんの「Utopia」
エンディングテーマは、ポルカドットスティングレイ「ラディアン」
俄然格好良いのがオープニングです。
でも個人的に心に響いたのは、ハーメリーヌ(内山夕実さん)の挿入歌「君の未来」でした。

2クール全21話の物語でした。
起用された声優さんについて一人だけ…
主人公である少年セトを演じたのは花守ゆみりさん…
少年役を演じるのは初めてだったのではないでしょうか。
花守ゆみりさんといえば、真っ先に頭に浮かぶのが「ゆゆゆ:三ノ輪銀」「ゆるキャン△:各務原なでしこ」と現在2019年冬アニメで放送中の「エガオノダイカ:ユウキ・ソレイユ」ですが、セトを含め、全くイメージの異なるキャラばかり…
本当に演技の幅の広い声優さんだと思います。

物語はこれから新天地へ…というところで終わりますが、既に続編の放送が今年の秋アニメで放送されることが発表されています。
首を長くして秋を待つだけですね♪

投稿 : 2024/06/22
♥ : 13

buon さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ただそれを目指すことは許されない

王道で子供向けのようだが、
デザインや物語のえぐさが所々尖っていて考えさせられたよ。

面白いです、というか好きです。
話は割とゆったりそれなりに丁寧に、
くだらない緩い話やネタもある。

人間と魔法使いとネメシスという魔物がいる。
ネメシスは力も強く、現れた地域は大抵壊滅されるが
それでも生き残ったには人間は何かしらの異質な特徴と魔法が備わり、
魔法使いとなり『感染者』と呼ばれる。
異端審問官が魔法使いを管理し、裁き、
軍隊や警察や政府のように統治する、そんな社会で世界ある。

まず目を引くのがキャラデザだ。
見たことあるような感じなのに、なんか斬新。
話も良くある差別される系の主人公、種族の話なのに、
緩く重くするどい切り口を残す裁断機のようだ。

フランスの漫画が原作なんだってね、
通りであの綴りでラディアンだったりあまり知らないネーミングセンスなわけだ。

あとメリがかわええ。
ミスターボブリーもかわええ。
ドクもかわええ。
その他、登場人物とか鎧とかかわええ。

なんと言ってもメリがかわええ。
巻き髪キャラは腐るほどいるが、
巻き髪がアフロのドレッドヘアーのようになっていて、
しかしバンダナかヘアバンドから先の髪はほぼストレート。
かわええ。

話は丁寧に進み、話が逸れることもあるのだが、
とてつもなく大きな問題や課題をポポンと出すので話の展開自体は早い。

結局、問題や課題は持ち越しの様です。

正直、この作品が人気があるのかないのか謎なのですが、
私は好きなので続編も放送していただきたい。

けど、この手の話って主人公か世界が星になりそう。
あれか、飛行士が作った王子様ってことだな。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 5

63.4 2 飛行船で秘密なアニメランキング2位
とある飛空士への追憶(アニメ映画)

2011年11月1日
★★★★☆ 3.5 (331)
1533人が棚に入れました
たった二つの戦争中の大国しかない世界―――。『空の上では身分は関係ない』という自論を持つ「シャルル」だが、彼はまさに社会の底辺層であった。両国のハーフであるためにひどい差別を受ける彼は、飛空士としての腕の自信と、ある思い出だけを頼りに生きてきている。そんな彼に対して「ファナ」はシャルルが属する空軍を擁する大国の次期皇妃。天と地ほどの身分の差がある二人が主人公である。物語はシャルルがある作戦を告げられることから回り始める。それは「順調に進んでも五日はかかる広い中央海を、ファナを連れて二人で敵中翔破せよ」というものだった。接点がなかった二人に、つながりが生まれる。

声優・キャラクター
神木隆之介、竹富聖花、小野大輔、富澤たけし

hiroshi5 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

良作と駄作の境界線を鮮明に表した、ある意味重要な作品

中身が無さ過ぎて泣けてくる( ;∀;)

作画は良好。素晴らしいデキです。空を描く作品って作画のレベルを試されていますよねw
この作品は空を描くことが大半なので、重要な要素なんですが、完成度が非常に高いと思います。

それだけに物語はがっかりですね(;´Д`)
恋愛ものと言えば聞こえは良いですが、実際は恋愛ではなく、規制に縛られたお姫様が自由を味わうという単純な話です。
キャッチフレーズは「そこに自由はあるか。」というありきたりなもの。

しかし、姫であるファナの可愛さは異常と言っても良いでしょう。「天空の城ラピュタ」を意識して作られたらしいのですが、それも頷けます。
ファナを拝むだけの為にこのアニメを視聴するのも良いかも知れませんw

ちなみに、原作は「このライトのベルがすごい2009」の作品総合ランキングで10位を獲得しています。


物語は色々複雑な設定があるのですが、この映画ではどうも生かせてなかったですね。
私は原作を読んでいませんので、本ではどのぐらいこの帝国制度や格差社会といったものが反映されているのか分かりません。しかし、私の予測では映画よりはこの設定を生かせていたのではないでしょうか。

一つ言えることは、この作品は「借りぐらしのアリエッティー」に似ています。
設定は面白い。序盤は当たり前ながらも、独自の世界観を魅力的に表現しています。しかし、本題に入ると「え?これだけ?!」という感想を抱かずにはいられない。

やはり、この作品はB級という表現が適切のようです。
この作品で注目すべきは作画とキャラ。それ以外はむしろ目を瞑っても良い。

声優陣は豪華とは言えませんが、そこそこのメンツ。
注目すべきはシャルル役の神木隆之介さんかな?(シャルルって名前本当に多いな・・・汗)
まぁ、そこまで期待する必要は無いかも・・・。

今まで作画が良ければそれなりに良いものが出来ると考えて来ましたが、やはり内容も重要ですね。
心に残る作品を作るのは難しい。1,2クールアニメの製作も難しいけど、映画の製作も難しいですね。

人気になる作品と人気にならない作品の違いを明確に表した、ある意味重要な映画です。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 16
ネタバレ

シェリー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ひとりぼっちの追憶

小さい頃から人に目をつけられやすかった狩乃シャルル。
貧乏で気弱で何もできなかった彼は自由を求め「飛空士」になった。その技術だけは他の者を圧倒するほど抜群だった。
傭兵の身分であり、自分を目の敵にする奴も絶えなかったが、そこでは良い仲間もでき彼にとっては心地良い場所だった。
自分にぴったりの場所だった。(これってね、言葉にできるほど簡単に見つけられるものじゃないんだ。)
そんな彼の腕を見込んで上からある任務が言い渡された。
ある王国で次期皇妃となられるお姫様ファナ・デル・モラルをその王子の国へ引き渡したいとのことだった。
だが、傭兵の分際が運んだと知られればこれは末代の恥である。けれど戦争中であることもあり腕の立つ者が必要だった。
そこで狩乃の腕を借り強靭な警戒網を突破し安全な所で上の連中に引き渡す(引き渡すことで手柄はお偉いさんのもの)といった作戦だった。
狩乃はこれを引き受けた。これから始まります。”お姫様護送任務”


本作では、激しいドッグファイトがあれば、かたや静かな海の描写がある。
また、いますぐ駆け出したい恋を目の前にそれがどうしてもできないことで涙を呑む人間の繊細な描写もある。
人にとって一体何が「大事なもの」なのでしょう。忠義か、自分の意志か、愛するものなのか。
なんでもかんでも従えば良いことではない。かといって全部まとめて海に捨てることもできない。
それはあらゆる意味において危険でnaiveな行為だからだ。
揺れ動く自我に空も海も呆れるほどに綺麗で、人の間に起きていることなんて無関心に見える。
狩乃はどうすることもできず何重にも板挟みにされていく。最新型飛行機は好調に飛行を続けるのだ。

本作は日常的にTV放映されているアニメとは、一部そういう要素を含みながらも一味違ったテイストを持つ作品です。
目的は”お姫様の護送”、テーマはマクロな意味では”身分差の恋”。
大勢の敵と戦うところや、一度負けて一騎打ちでのリベンジなどかっこよく燃える「アニメ」的要素は確かにありました。
それは映像としても群を抜く出来でした。敵と遭遇する恐怖や死と隣り合わせにいることの閉塞感には身が縮むような思いをしました。
空中戦でのGもこちらにそのまま伝わってきます。まさに生死の境を縫うような緊張感です。

このように意図して作られた「バトル」もありましたが、もっとそれ以外のところこそがこの映画の醍醐味です。
たとえば、狩乃とファナの距離を詰めていく過程や、飛行機での長距離移動の描写、そして狩乃シャルルの視点での物語の推移は普通の「アニメ」とはいささか違ったものを感じさせます。
まだよそよそしい2人が海の真ん中で停泊したり、戦線をくぐり抜けたりする中で親密になっていく描き方は明示的過ぎなくて僕の好みでもありました。
それにストーリーの内容にも言えることですが偶然性の描き方も良かったです。
彼らはただ踊らされているわけではなく、物語の中でちゃんと生きていました。ひとつひとつの出来事が常に新鮮でした。
それらの中でも特筆すべきは狩乃シャルルの人生背景を含めた上での本作での描写が何よりも素晴らしいこと。
“上司たちからは最初から最後までドブネズミ扱いされ、不遇な運命の中でやっと見つけた幸せにも手を伸ばすことは許されない。
物語の中で目的達成に向けてひたすら真面目に取り組む姿は凛々しくもあるが、その背中からはわずかに悲しみが漂う。
達成したところで名前の残らない仕事。たくさんの犠牲を払っても自分らには一切目を向けない上の人間たち。
これが終わって自分に残るものはなんだろう。ああ、金だ。それもたくさんの金だ。”
この反動もあってかラストシーンは最高です。もの凄い感動がありました。


どうもあにこれ内での評判は良くありませんが、シャルルの背景やファナとの距離の絶妙な描写は心を震わせてくれます。
この作品にしかないものをそれぞれに見つけられるかどうかはその人のコミットの深さ次第です。
どこまでシャルルという人間を捉え辛い経験やその立場を理解しこちらから共感していくか、彼とファナとの関係にどれだけの想いの温かさとまたその儚さをみることができるか。
これは好みの問題でもあるけれど、少なくとも声優の良しあしや漠然としたファクターを繋げて鳥瞰する以前の問題です。
王道であるとか、無難であるとか、そういうところに留まらない、まぶしいくらいの輝きを秘めた作品です。
一見の価値は十分にあります。
とても良い作品なので観る際にはどうか斜に構えず、まっさらな気持ちで観て頂きたいです。ぜひ一度。そしてもう一度。

{netabare}


レビューのタイトルは原作のこの作品の漫画化を担当したのが小川麻衣子さん。
ただいま『ひとりぼっちの地球侵略』進行中の方です。
そんで、この漫画が大好きなのでタイトルを合体させたというどーでもいい話ですw

閑話休題

ラストは見事でした!
ファナを引き渡した後の金がホントにごみのように見えました。あのシーンはなかなかのインパクトがあります。
そしてなにより最後の飛行です。かっこよかったー!ホントかっこよかった!
最高の愛の表現です。素晴らしい!

物語としては愛の逃避行をしなかったことにより、共同体が阻む苦しみがひしひしと伝わってくる結果になりました。
でも悔しいですねー。んー、歯がゆい!脚本にしてやられましたな。

まあそんなわけでとっても好きなんですよ、この映画。

{/netabare}

投稿 : 2024/06/22
♥ : 18

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

期待せず見たら、意外と面白かった。掘り出し物のアニメ映画です。

素人な声優もほとんど気にならないくらいの、雰囲気を持った作品です。
シンプルな中にも深みがあり、緊張感と感動が適度に加わります。
そして、短い期間での話ですが、次期王妃の成長が手に取るようにわかります。

次期王妃が2回も海に落ちる演出が好きです。
次期王妃の不器用なかわいさを表していて、ポイント高いです。

映画らしい映画、素直なシナリオと思います。
私にとっては、掘り出し物のアニメ映画です。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 26
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