部活で漫画原作なおすすめアニメランキング 98

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの部活で漫画原作な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月10日の時点で一番の部活で漫画原作なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

70.8 1 部活で漫画原作なアニメランキング1位
忘却バッテリー(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (134)
396人が棚に入れました
中学球界で名を馳せた完全無欠の剛腕投手・清峰葉流火、切れ者捕手の“智将”・要圭の怪物バッテリー。全国の強豪校からスカウトを受けていた彼らが進学したのは何故か野球無名校の東京都立小手指高校だった。さらに圭は記憶喪失で野球に関する知識も失っていた。 そしてかつて彼らに敗れ散り野球から遠ざかっていた天才たちも、偶然同じ高校に入学しており…。 巡り合い、再び動き出す彼らの高校野球ストーリーがいま始まる―!
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

従来のスポ根モノよりは一歩引いた視点が面白さに繋がっている(心理描写が丁寧)

【レビューNo.139】(初回登録:2024/8/18)
コミック原作で2024年作品。全12話。
キャッチコピーは
「天才たちは出会ってしまった…!」
「気づいてしまった もう、逃げられない。」
などのようですね。


(ストーリー)
中学野球界で圧倒的な力を見せつけ、相手の心をへし折ってきた清峰葉流火・
要圭の天才バッテリーコンビ。
過去に対戦した山田太郎も野球を辞める決意をして、野球部のない小手指高校
に進学するが、そこで清峰と要に出会ってしまう。
・要が「記憶喪失」により野球素人になっていた
・清峰は”要と野球をすること”にしか興味がない
2人は強豪校の誘いを断り、同校に入学していたのだった。
同校ではちょうど野球同好会が発足したばかりで、清峰は再び要と野球を始め
るために山田を誘うのだった。
そして同校には同じように清峰と要に心をへし折られ、野球と決別した天才プ
レイヤーの藤堂葵と千早瞬平も入学しており・・・
出会ってしまった天才たちの時間が再び動き出す。


(評 価)
・終わってみればコメディは必要だった
 本作はこの手のスポーツモノでは珍しい、ギャグをどんどんぶっ込んでくる
 のコメディ色の強い作品になっています。
 最初は宮野守さん演じる要のハイテンションなギャグについていけず、昔読
 んだ漫画『泣くようぐいす』が頭をよぎりましたね(笑)
 (同じようなギャグ&結構シリアスな野球描写だが打ち切りにw)
 なので、最初は「こんなギャグいるんか?!」と。
 でもキャラの関係性が構築されてくると、山田あたりがギャグやボケをしっ
 かり拾ってくれるので(ギャグ自体は寒くでも)意外とコメディとして成立
 してくるんでよね。
 それに最終話をみると、
 {netabare}「要の『お調子者キャラ』は壮大な伏線だったのか!」
 と受け取ることもでき、なかなか侮れない作品ですね。
 (最後まで視聴すると「滑り芸的なものも狙ってやってたのか?!」という
  気もしてくるw){/netabare}


・野球作品としてはかなり面白い
 ストーリーとしては、弱小校にワケありの才能あふれる主人公が入学してき
 て、さらに才能あるプレイヤーを説得しながら、イチからチームを作り上げ
 ていくという王道展開ですね。
 清峰・要の天才バッテリーコンビに加え、藤堂と千早も性格やプレースタイ
 ル等キャラがしっかり確立しており
 「この4人が同じチームでプレイしたらどうなるんだ!」
 という期待感がハンパないんですよね。
 特に藤堂と千早については
 ・頑なに入部を拒む2人を説得~入部への流れ
 ・清峰と要に心をへし折られたのは実はきっかけのひとつで、野球を辞める
  ことになった本当の理由
 かなり掘り下げられるので、キャラがより魅力的に描かれていきますし。
 {netabare}また要も一時的に記憶が戻り「智将ムーブ」を発動してくれましたし。{/netabare}

 そして山田太郎という有能なサブキャラもポイント高いかなっと。
 主人公は清峰と要のバッテリーコンビらしいのですが
 ・清峰:唯我独尊で言葉足らずのコミュ障
 ・要:「記憶喪失」でアホの子
 ということで、山田が語り部を担っています。
 山田自身は地道に努力してそこそこの実力者ではあるものの、4人の天才に
 は及ばない、いわば普通の高校球児なんですよね。
 そんな彼の視点から天才たちを語っていくという構成は、なかなか上手いや
 り方だったのでは思います。
 また山田の温厚で常識人というキャラは
 ・上述の通りコメディ展開の有能なツッコミ役
 ・個性派揃いの天才の中でのバランサー役
 ・持ち前の安心感あるキャラで要所でのチームの支え役
  (チーム内の人望も勝ち取っている模様)
 4人の天才が悪くいえば投げっぱなしのキャラなので、そこを山田を使って
 上手くフォローしているという印象ですね。

 でも個人的に一番のお気に入りは、土屋和季の加入シーンかな。
 {netabare}内野はタレント揃いだが外野が弱い。で、メンバー探しですが・・・
 彼も4人のような天才ではないのですが足という武器を待っていて、そこに
 (守備範囲の広い)センターという重要なピースが埋まる瞬間が最高にテン
 ションが上がるんですよね。
 「何やこのチーム!めっちゃ面白そうやん!!」{/netabare}

 
・部活動への問題提起とタイトル「忘却」に込めた思い
 まあ「問題提起」はちょっと盛ってますが(笑)
 象徴的なのが土屋のエピソードですが
 {netabare}・中学時代、体育会系のノリや上下関係の厳しさに馴染めなかった
 ・また野球部を辞めたことで”根性なし”扱いされることになった
 ということで2Dの野球に失望して、3Dへ逃げ込んだ経緯があるんですよね。
 スポ根モノなら、強キャラ主人公がそいつらをぶっ飛ばしてスカッと展開に
 なるんでしょうが、現実はそうもいかないわけで・・・
 「厳しい規律と上下関係というシステム。そのせいで埋もれてしまった才能
  もたくさんあるかもしれないと」
 山田のモノローグがなかなかに染みますね。{/netabare}

 また要についても
 {netabare}・元々は今の調子者キャラだったが
 ・清峰を一流投手にするために、努力で「智将キャラ」に変貌
 ・しかし勝ち続けていく中で、自分を厳しく律してきた負担や心をへし折っ
  てきた相手への罪悪感からいつしか「野球が楽しい」と思えなくなった
 ・そんな心の反動が「記憶喪失」
  (正確には「解離性同一性障害による人格交代」らしいが)
 という感じで「勝利至上主義」へ一石を投じるような描写がみられるんです
 よね。
 この辺は少し深読みしすぎな気もしますが、最終話で『要圭』という人間が
 描かれた上で、タイトル「忘却」に込めた作者の思いとは・・・
 単に「記憶喪失」いう意味だけでなく、「過去からの解放」といったものが
 含まれているのかもしれません。
 本作でも最後に
 「もし一つだけ何かを忘れられるとしたら、俺は・・・」
 で含みを持たせていますし。
 今後この辺りも明かされていくのでしょうか。

 「記憶喪失」によりお調子者で野球素人になってしまった要ですが、皆でイ
 チから野球に取り組んでいる姿はノビノビしていて、過去との対比を意識し
 ているようにも感じますね。{/netabare}


そんな感じで、
・序盤のギャグ展開は合わずに眉を顰めていたが
・イチからチームが出来上がっていくワクワク感
・キャラ同士の深まる関係性
・原作者の描きたいテーマ性
回を追うごとに積み重ねが生まれ、面白さが増していく作品なのかなっと。
今期では練習試合まででしたが、今後このチームが公式戦でどこまでいけるの
か純粋にみてみたいと思いますし。

原作者は女性の方のようですが、(男性目線の)従来のスポ根モノよりは一歩
引いた視点から描いてる感じが、独自の面白さに繋がっている感じがしますね。
(山田の語り部や独自性のある丁寧な心理描写が印象的だったかな)

OP「ライラック/Mrs. GREEN APPLE」
ED「忘レナ唄/マカロニえんぴつ」
・こういう方々がこぞって参戦しているのをみると、アニソンという分野も
 レッドオーシャン化しているのをつくづく感じますね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 20

なっぱ‪‪𖧷‪‪𓈒𓂂 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

1・2話の感想。アップテンポ金髪君について行くのに必死だけど楽しい!

原作未読。予備知識なしの初鑑賞。

ジャンプラで連載されてるのは知っていて、
更新される度にスポ根好きとして気にはなっていたけど
タイトルの"忘却"という部分に暗さを感じて
なかなか手が出ずズルズルと後回しにしてました。

だから今回のアニメ化は作品に触れるいい機会に!!

✎︎_______第1・2話の感想_______

観始めてよく分かったのは、
私の懸念してた"忘却"の暗そうなイメージ部分は
圭くんのどぎつい明るさでぶっ飛んでたので問題なし。

むしろ楽しいイメージの方が強くなりました!

個人的にバッテリーの2人よりも
山田太郎くんの今後が気になります。
どう見てもモブ的見た目でモブ的名前なのに、
梶裕貴さんが声を担当しててキャラが生きてるから
もう誰が主人公か分かんないwww

アップテンポな圭くんのノリがクリアできれば
今のところ何の問題もないので視聴継続です。

リアル夏の甲子園前に野球アニメ観とくのも有りだし!
✎︎_____________________

☆はまだ評価してません。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 10

ミュラー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

割とシリアスな物語だったのね

オープニングがMiss Green Apple
エンディングがマカロニえんぴつと、気合入りまくりのこちらの作品。
ついでに声優も豪華。

最近めずらしくなった野球のアニメ。
バッテリー中心の展開だが、超高校級のスラッガーと守備の名手も参加し、
4人のスーパー高校生中心に展開する。
各々の過去の苦労も描かれ、回を追う毎に熱い展開となる。
しかし4人だけでまともに野球できるわけもなく。
今回は練習試合だけで終わった。

いやそれにしても、主人公の一人、要圭はえげつない。
他のメンバーのトラウマとは次元が違う。
これはタイトルの意味合いも変わってくるのでは。
驚きの展開だった。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 9

86.2 2 部活で漫画原作なアニメランキング2位
ハイキュー!!(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (1745)
9306人が棚に入れました
ふとしたきっかけでバレーボールに魅せられた少年、日向翔陽。
部員がいない逆風にも負けず、やっとの思いで出場した
中学最初で最後の公式戦で、日向のチームは「コート上の王様」
と異名 を取る天才プレイヤー、影山飛雄に惨敗。

リベンジを誓い烏野高校バレー部の門を叩いた日向だが、
何とそこにはにっくきライバル、影山の姿が!?

青春のヒリヒリもイライラワクワクも詰め込んで、
熱血青春バレーボール物語、いざ開幕!

声優・キャラクター
村瀬歩、石川界人、日野聡、入野自由、林勇、細谷佳正、岡本信彦、内山昂輝、斉藤壮馬、増田俊樹、名塚佳織、神谷浩史、田中一成、浪川大輔、吉野裕行、中村悠一、梶裕貴、立花慎之介

ゆりなさま さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

バレーボールってこんなにおもしろいんだね☆

原作をちょこっとみたら
おもいのほかはまり今ではハイキュー原作もアニメも大好きになりましたd(>ω<*)☆

ハイキューは試合ももちろんおもしろいですが
ちゃんと笑える要素も盛りだくさんで
全然あきないで観れちゃいます。
キャラのやり取りや言動がとてもおもしろいヽ(´∀`*)ノ

キャラクターみんなそれぞれ個性豊かですごくバランスいいです!
個人的には月島が好き♡

単語の説明とかも分かりやすいので
バレーボール全然知らなくても楽しめる作品だと思います☆
なんか元気もらえるような気がします♪

2期楽しみです!
映画も決まりましたね♪(1期総集編みたいですが・・)


すごくオススメ作品です(●・ω・)b
お気に入り♪

読んでくださりありがとうございましたヽ(*´∪`*)ノ"

投稿 : 2024/11/09
♥ : 61

Baal さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

バレーボールと共にある高校生の青春

バレーボールに打ち込む高校生の青春スポーツ

物語です。原作未読。

小さな巨人に憧れ、バレーボールを始めた日向は

運動神経は優れているものの中学時代は

チームメイトに恵まれなかった。そんな彼が

中学時代惨敗した相手の天才セッター影山にリベンジ

するために選んだ高校で顔合わせしてしまう。

そんなところから始まった、県立烏野高校排球部

の青春でした。

お互い最初は反発し合っていたものの先輩や同級生

との練習や試合で烏野高校排球部の一員へと

成長していくのはとても良かったと思いました。

何かに熱くなることができ、そして成長していく。

そんな世界を押し広げていく、最後まで目の離せない

作品でした。

それにOPの『イマジネーション』と『Ah Yeah!』共に

良かったのもこの作品を最後まで見ることの出来た

要素の一つです。

スポーツアニメをあまり見ない私でも

最後まで楽しく、そして熱くなれるいい作品でした。

◆個人的点数評価 80.590点

投稿 : 2024/11/09
♥ : 61

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

熱い物語で泣きたい方は是非御覧ください。

久々に涙を流してアニメを観れました。
原作はだいぶ昔に読んでおり、物語の大筋は判っていたけど、泣けました。
すごく楽しかったですし、すごく良かったです。

この作品はスポーツ根性ものです。
そして、バレーボールというスポーツを通しての選手の成長がしっかりと伝わります。
バレーボールで勝ちたい日向。
才能があるゆえ孤立した影山。
レギュラーと取られた菅原。
自信を無くしたエース東峰。
試合に出たいと願う山口。
そしてライバルチーム。
どのエピソードでも挫折からの復活には涙が出てきます。

また、ハイキューにはピンチを救うシーンも沢山あり、そこも泣けるのです。
新チームの監督をする鵜飼監督の言葉。
リベロの西谷の行動。
顧問の武田先生の送り出す言葉。

更にうまいのは
高校3年生としての部活引退を含めたシーンも上手に取り入れています。烏野に負けて行くチームの思い出や烏野高校女子バレー部の話も涙を流してしまいます。

25話と長いけれど、心にグッとくる物語ばかりです。
熱い物語で泣きたい方は是非御覧ください。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 59

79.6 3 部活で漫画原作なアニメランキング3位
ゆるゆり♪♪(TVアニメ動画)

2012年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (1643)
8584人が棚に入れました
七森中の「娯楽部」に所属する女子中学生4人と、それを取り巻く生徒会の女の子たち。彼女たちの時に笑いあり、時に百合ありのまったりとした日常生活を描く。個性的な登場人物たちの中にあって存在感の薄さを理由にいじられる主人公を据え、軽い同性愛にも見えてしまう女子校の気風の中のちょっとした笑いや、片想いが連鎖する人間関係、たまに起こる本気度の高い同性愛感情によるハプニングなどが、緩やかな空気感の中で扱われている。

声優・キャラクター
三上枝織、大坪由佳、津田美波、大久保瑠美、藤田咲、豊崎愛生、加藤英美里、三森すずこ、竹達彩奈、斎藤千和、日高里菜
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

カオスで軽快なボケとツッコミと妄想とよだれ

原作未読。

ゆる~い、百合のキャラギャグアニメ。
「♪」の付いていない1期の続きです。

登場人物の関係を理解するには1期を視聴したほうがいいですが、見なくても大きな問題はありません。

1期のレビュー → http://www.anikore.jp/review/546723/


1期より笑える場面が増えました。
しかし、物語はさらにカオスに……というか物語性なんてありません。
ここまでくると単なるコント集ですね。

\アッカリ~ン/
☆\(^o^)/☆

相変わらず、映像を使って笑わせる場面が目立ちます。
モザイクが、普通かかるはずのないところにかかったり、G視点のカメラワークとか(Gはお察し)。
そんな感じで見た目に頼っています。
したがって、お笑いアニメにしては、作画のレベルが高いと思います。

それに効果音や言葉でのギャグが加わって、笑いどころは増えている印象です。

というか、同じネタを連続で繰り返すのはずるいです!
厳選されているので、飽きることなく何度でも笑えちゃいます。
{netabare}
アッカリ~ンはお約束。
それ以外では、ちなつの4次元髪の毛が個人的にツボ。
「ゴゴゴゴゴゴ!!」とか効果音をならすのはやめてください。
「人生ってしょっぱいね」のセリフも大好きです。
殺傷力があります。
{/netabare}

1期のノリが気にいったならハズレということはないですね。
頭を使うことなく、ぼーっと眺めるのに適したアニメ。
変に構えたりしなければ、笑いポイントはたくさんあると思います。
私は毎話のように気持ちよく笑えました。

なお、点数が下がっている理由は2点。

・OPテーマの印象が弱くなった
・物語がカオスになった

笑いの質が落ちているわけじゃないです。
というより、お笑い系のアニメの中ではかなりオススメだったりします。

1期で出番がそんなになかったキャラや、その家族にもスポットライトが当たっています。
気になるかたはぜひぜひどうぞ。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 55

ワタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

マンネリ?それとも・・・

女子中学生達のゆる~い日常を描いた作品、その第2期。

率直に言って全体的に微妙でした。
1期でウケたネタを延々と使い回してるだけの印象(アッカリ~ン、ちなつ画伯のグロ絵など)
カップリングも結京・ひまさく中心で、人気カプ推しでしたね。
個人的には綾乃の出番がもっと欲しかったところですが、たまに出てきても完全にかませ扱い^^;
ある意味、1期のあかり以上に不憫でしたね・・・w その辺りバランス考えて欲しかったですよ。

日常モノの2期の宿命なんですが、既にキャラ立てができている状態からスタートするので
どうしても新鮮味に欠ける。安定してるとも言えますが、本作はマンネリと言った方が適切か。
多分、作品の雰囲気自体を楽しめないと厳しい気がします。それか新キャラを出すとかね。
そういう意味で、1期から登場を匂わせていたあかりの姉はインパクト抜群で良かったですw

ただ思い返してみると1期も当たり外れが激しく、どちらかと言えばハズレ回が多かったようなw
おそらく作品の出来自体は1期も2期も似たようなもの。
期待値ゼロで観た1期が予想以上に楽しめたものだから、2期決定の報を聞いてテンション上がって
変にハードル上げ過ぎちゃったのも楽しめなかった要因ですかね。

とは言えマンネリも酷いことは確かなので
3期やるなら、同じネタの多用やテンポの間延び感を改善して欲しいところ。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 54

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

ゆるゆり さん☆ハイ!放送開始記念 第12話「さらば主人公、また会う日まで」視聴。

もう一回笑われればいいと思うよ。

旧・茶道部の部室を不法占拠して勝手に「ごらく部」の活動(といっても特に明確な活動内容はなし)を続ける4人組。
それに目をつけ、ちょっかい(?)を出し続ける「生徒会」。
愛が溢れまくりで明日から元気に生きていけること請け合いのまったりストーリー。

第1話「帰って来た主人公」
アッカリ~ン♪
たくさんの熱い声援にこたえて……あかりたち、帰ってきました~!
わ~い、会いたかったよ、みんな~。
思えば、前にアニメ化した時はいろいろあったよね。
ふふふ、あかりってば1話から存在感がなくなったり、ちなつちゃんにキ、キキ……キ……されたり、タイトルコールしか出番がなかったり、ドラム缶で山道を転がった……り……して……。
…………………………。
こ、今度はきっと大丈夫!
だって1話からちゃんと主人公してるもん! ね? ねっ!?

第2話「ゆるゆりなる日々なるなり」
聞いてくれ、みんな!
なんと『ゆるゆり♪♪』は、2話にして早くも世界中で話題独占の大人気らしいぞ!
いや、ホントか知らんけど。
でも、こういうのは先に言ったもん勝ちだって偉い人が言ってた!
そんなわけで2話あらすじ担当、歳納京子だよ~ん!
けど、あらすじってのもタイミングが大切だよな。
放送前に詳しく言い過ぎるとネタバレになるし、放送後だと何を今さらって感じだし……そこんとこどうなの、担当者?
とか言ってる間にもうあらすじ終わりじゃん。
う~む、こうなったら……ちゃんとしたあらすじは3話からってことでひとつ!

第3話「チョコと涙と女と女と磯辺揚げ」
こっち見るな、3話あらすじ担当。
えー、船見結衣です。
なんかアニメ2期が始まっても、私のポジションって全然変化ないなあ。
まあ、そんなことより、3話はチョコレートや磯部揚げの話みたいだね。
………………………………どんな話だ?
もしかして、チョコレートを磯部揚げにするとか?
いや、さすがにそれはない……とは言い切れないか。
なんせ私の身近には、ラムレーズンアイスを餃子の具にしようとした奴もいたし……。
ええと……ごめん、とりあえず自分で見てもらった方が確実かな……。

第4話「ひっちゅ」
吉川ちなつ、2期こそ結衣先輩のハートをゲットしちゃいます!
いや~ん、もう結衣先輩好き好きすぎてどうしよう~。
さて、バレンタインっていう一大イベントも終わって、私たちはいつも通りふんわりゆるゆるな毎日。
だけど、生徒会の杉浦先輩は花粉症でなんだかとっても大変みたい。
ふふっ、普段はキリッとしてるぶん、くしゃみばっかりする姿はちょっと可愛いです。
そういう所を見せられちゃうと……なんだか、キュンとしちゃうかも? ――な~んてね。
うふふ、私が浮気なんかするわけないじゃないですか。
そう、2期になっても私の本命は結衣先輩ただひとり!
L・O・V・E! 結衣せんぱ~~~~~い!

第5話「日本の夏 ゆるめの夏」
いつの間にやらもう夏休みなのね。
それにしても、歳納京子は何をやってるのかしら?
船見さんや赤座さんや吉川さんに迷惑ばかりかけて……もう、いくら夏休みだからって少したるみすぎよ。
しょうがないわね、ここは私がビシッと言ってあげなくっちゃ!
た、たまたま、そう本当にたまたま、歳納京子たちと一緒にプールに行く約束もあるわけだし!
……えっ? べ、べつに顔とかにやけてなんかないんだからね!
言い遅れましたけど、生徒会副会長の杉浦綾乃です。
皆さんも夏休みだからって、気の抜けた生活は駄目ですからね。
夏休みのない人は……と、とにかく頑張って!

第6話「【速報】ゆるゆり完売」
ふう……どうやらまた、今年も熱い夏がやってきたみたいやね。
思えば、一年前のうちはまだまだ未熟やった……。
まさか、うちの妄想力のさらに上をいく妄想力の持ち主があんなにも……しかも、日本全国から集まってくるなんて思いもせえへんかったわ。
せやけど、うちも一年前のうちとは違う。
綾乃ちゃんと歳納さんで鍛え上げたこの妄想力があれば、何があろうとも決して折れることはあらへん!
それでは、一路東京へ!池田千歳、いっくで~!
あっ、歳納さんのスペースにも顔出すんでよろしくな~。

第7話「姉妹事情あれこれそれどれ」
生徒会次期副会長、大室櫻子とは私のことだー!
……ん? なんか一年前もそんなこと言ってたような……。
よし! 細かいことは気にしないぞ!
それより聞いてよ~。
うちのねーちゃんと妹が私に厳しくてさ。
これはきっと、私のほとばしるびぼうとちせいにしっとしてるに違いないね!
しかし、どこの家も姉とか妹ってこんななの?
あっ、でも向日葵んとこの楓はすごくできた妹だっけ。
姉とは違って! うん、姉とは違って!
楓、私の妹になんない?
向日葵が冷蔵庫の上から三段目の奥の豆腐の陰に隠してるプリンあげるから。

第8話「ちなつ無双」
ちょっと、なんで櫻子が我が家の冷蔵庫の中身を把握していますの!?
まったくもう、昔から全然変わっていないのですから……。
コホン……お見苦しいところをお見せしてしまいましたわね。
私が真の生徒会次期副会長、古谷向日葵ですわ。
それにしても、何やら街が賑わっていると思いましたら、もうクリスマスなんですのね。
我々生徒会は今年も歳納先輩のお誘いで、ごらく部の方々と一緒にクリスマスを過ごすことになりました。
カラオケボックスでクリスマスパーティとのことですが……私、歌は少しばかり自信がありませんの。
はあ……。
あっ、私はもう選曲を済ませたので、どうぞ皆さんも遠慮なく。

第9話「何かありそうで何もなさそうな日」
『生徒会長の松本りせ、あらすじやります。
今回は、一人で頑張る。
大丈夫、会長だから。
むん。
ええと、9話も楽しそう、みんな。
楽しいのはいいね、好き。
うん、楽しいのが一番。
ふう……いっぱい喋って疲労困憊。
じゃあ、西垣先生と爆発してくるね。』

第10話「修学旅行R」
久しぶりだな諸君。
理科教師の西垣奈々だ。
しかし、どうしたものか……。
実は前回募集してからというもの、誰一人として爆友が増えないんだ。
そもそも、私にとって爆発とは何か?
そう、爆発は様々な実験の結果にすぎず、私の目的はあくまでも実験のはずだった。
だが、いつしか爆発は私の中で大きくなっていた。
はたして、爆発のための実験なのか、実験のための爆発なのか……難しいな。っと、すまない、あらすじを忘れていた。
確か、また修学旅行に行く2年生と、留守番組の1年生の話のはずだ……ん?そうか、わかったぞ。
修学旅行も爆発と一緒で、つまり何度やってもいいということか!
よし、これで今後も安心して爆発ができドッカアァァァァァァァァァァン!

第11話「時をかけるあかり」
あらすじでははじめまして、あかりのお姉ちゃんをやってる赤座あかねです。
アニメも2期になってせっかく登場できたっていうのに、あと2回で終わるなんてちょっと残念。
でも、あかりの登場シーンは全部まとめて編集してあるし、ブルーレイもDVDも全巻予約済みだから安心ね。
サブタイトルでもうわかっちゃうと思うから言うけど、今回、なんとあかりは過去の世界に行ってしまうの。
もう、過去に行くなんてあかりってば本当におっちょこちょいさんなんだから。
けどまあ、そういうところが可愛いのよね。
お姉ちゃんが応援してるから頑張るのよ、あかり。
いつ、どこでも、あかりのこと見守っているからね。
うふふ。

第12話「さらば主人公、また会う日まで」
アッカリ~ン♪
気づいたら『ゆるゆり♪♪』もこれで最終回か……なんだかあっという間だったね。
2期も1期に負けないぐらい色々なことがあったなあ。
その中であかりも、主人公としてひとまわり成長できたような気がするよ!
最終回、ごらく部は生徒会のみんなと一緒に演劇をやるんだよ。
あかり、今まで木の役しかやったことないから、台詞のある役とかうまくできるかなあ……。
ううん、みんな一緒ならきっと大丈夫!
だからあかりたちの活躍、最後までちゃんと見ててね。
涙、涙の、大感動のクライマックスが待ってるよ!……って、京子ちゃん? 『あ~あ、フラグ立てちゃった……』ってどういう意味?
それに結衣ちゃんやちなつちゃんまで、なんでそんな悲しい目であかりを見るの?ねえ? ねえっ!?

9月17日『ゆるゆり なちゅやちゅみ!+ +2』放送 アニメ第3期の放送情報もお届け
10月から放送開始となる待望の第3期『ゆるゆり さん☆ハイ!』。この放送に先駆けて、特別編「ゆるゆり なちゅやちゅみ!+ +2」が、9月17日深夜2時35分からテレビ東京にて放送となります!

◆「ゆるゆり なちゅやちゅみ!+ +2」
夏休みの宿題をしていた向日葵と櫻子。突然櫻子が「先輩たちに日頃の感謝を伝えたい!」と話し始めた。驚く向日葵であったが、櫻子は先輩たちを家によんでもてなす話をはじめる。櫻子はいったいどんなおもてなしをするのか・・・?

TVアニメ本編のその後を描いた限定4コマ「ゆるゆり はっぴーごーらっきー」が公開決定!
第1弾は「ゆるゆり なちゅやちゅみ!+ +1」のその後を描きます!

TVアニメ本編のその後を描いた限定4コマ映像「ゆるゆり はっぴーごーらっきー」の第2弾が公開!
こちらの映像はなもり先生の描き下ろしです!
今回は「ゆるゆり なちゅやちゅみ!+ +2」のその後を描きます!

\アッカリーン/ ゆるゆり、特別編「なちゅやちゅみ!+」の第2弾は9月17日に放送! 10月からはTVアニメ第3期
「ゆるゆり」より、特別編「ゆるゆり なちゅやちゅみ!+」第2弾の放送日時が発表された。

「ゆるゆり」は、コミック百合姫にて連載中の百合マンガを原作としたアニメ作品。七森中の「ごらく部」に所属する女子中学生4人と生徒会一同を中心にした学園ラブコメで、ゆるーい日常や存在感の薄い主人公のギャグ描写で人気を博している。これまで、TVアニメ第1期「ゆるゆり」、TVアニメ第2期「ゆるゆり♪♪」、OVA「ゆるゆり なちゅやちゅみ!」の3作が制作され、2015年10月にはTVアニメ第3期「ゆるゆり さん☆ハイ!」がスタートする。

7月より、新作となる特別編「ゆるゆり なちゅやちゅみ!+(ぷらす)」を追加してOVAの地上波初放送を行っているが、新作第2弾「ゆるゆり なちゅやちゅみ!+(ぷらす)+2」の放送日が決定。9月17日深夜2時35分からテレビ東京で放送される。

<ストーリー>
キャンプから帰ってきたあかり・京子・結衣・ちなつのごらく部4人。夏休みはまだまだ終わらない!ある日、みんなを公園に呼び出した京子が取り出したものは・・・。

『ゆるゆり なちゅやちゅみ!+』主題歌CDよりジャケ写到着!
8月19日(水)、『ゆるゆり なちゅやちゅみ!+』主題歌OP「ゆりしゅらしゅしゅしゅ」/ED「おひるねゆにばーす」がリリース! ジャケット写真が到着しました!

◆「ゆるゆり なちゅやちゅみ!+ +1」放送情報
★「コミック百合姫」にて好評連載中の「ゆるゆり」。2011年にTVアニメ「ゆるゆり」(第1期)が放送され、続けて2012年にTVアニメ「ゆるゆり♪♪」(第2期)が放送、そして2014年にOVA「ゆるゆり なちゅやちゅみ!」が劇場上映され、人気を博した「ゆるゆり」シリーズ。ついに2015年秋にTVシリーズ第3期「ゆるゆり さん☆ハイ!」放送決定!さらにそれに先駆け「ゆるゆり なちゅやちゅみ!+」が8月・9月に放送決定!

夏には『なちゅやちゅみ!』続編も! アニメ『ゆるゆり』第三期が2015年10月スタート決定
2008年に発表され、現在も『コミック百合姫』(一迅社)で連載中、テレビアニメも2011年と翌2012年に放送されたなもりさん原作『ゆるゆり』。OVA『ゆるゆり なちゅやちゅみ!』がテレビ東京で2015年7月25日の3:35~4:45にオンエアされるほか、続編に当たる完全新作『ゆるゆり なちゅやちゅみ!+』が8月、9月に1回ずつスペシャル放送。さらには、第三期となる『ゆるゆり さん☆ハイ!』が10月よりスタートすることが決定となりました。

2015年6月6日に日比谷公園大音楽堂で開催され、“七森中☆ごらく部”の三上枝織さん、大坪由佳さん、津田美波さん、大久保瑠美さんが出演した『七森中♪やがいふぇす』で発表された今回の3大告知。

『なちゅやちゅみ!+』は、新作OP「ゆりしゅらしゅしゅしゅ」とED「おひるねゆにばーす」収録のCDが2015年8月19日にリリース。初回限定盤(税込1650円)はOPのミュージックビデオDVD付き。通常盤は1350円(税込)。

また、トーク&ミニライブが2015年10月11日に開催されることも発表に。場所はまだ「都内某所」としか明らかにされていませんが、“その1”から"その3”まで3部構成で、アニメイト全店、ゲーマーズ全店、とらのあな全店舗、HMV、きゃにめ.jpで、OP&EDテーマCD初回限定盤を購入した人を対象にイベント応募抽選券が1枚ついてくるとのこと。

あらすじ(なちゅやちゅみ!+)
ちょっとだけ何かが変わったような、それでいて変わらない毎日。のつづき・・・
みんな、ゆるゆりの主人公・赤座あかりだよ!
今年の夏休みにみんなでキャンプに行ったんだ!みんなでお料理したり、肝試しにいったり・・・すごく楽しかったんだ!
でもまだまだ夏休みは終わらない!みんなで遊んでもっとたのしい思い出作るんだ!

待望の第三期となる『ゆるゆり さん☆ハイ!』は2015年秋アニメとしての放送。まだ詳細は明らかにはなっていませんが、ファンにとっては7月からずっと『ゆるゆり』三昧となることは間違いなさそうです。

あらすじ(さん☆ハイ!)
変わらない毎日がまだまだ続くんだ!
赤座あかり・歳納京子・船見結衣・吉川ちなつの4人が行っている部活動「ごらく部」。それに目をつけ、ちょっかい(?)を出し続ける「生徒会」。 愛が溢れまくりで明日から元気に生きていけること請け合いのまったりストーリーが、テレビに帰ってくる!

【動画工房】大注目のアニメ制作会社、その人気の秘密とは?
昨今では、季節毎に物凄い数の新作アニメが放映されています。その際に作品をチェックする取っ掛かり的なポイントがアニメファンには色々あります。

原作漫画や小説のファンであるとか、好きな監督の新作であるとか、大ファンの声優さんが出演しているとか、そういう作品に着目するきっかけになる各要素。そうした中で、ファンにとって特に重要なポイントになっているのが、アニメ作品を作る<製作会社>です。

『涼宮ハルヒの憂鬱』『らき☆すた』といったメジャー作を世に送り出した京都アニメーションや、斬新な映像表現を武器に『ひだまりスケッチ』シリーズや『魔法少女まどか☆マギカ』をクリエイトしたシャフト、硬派な雰囲気とスピード感のあるアクションシーンに定評のあるBONESなどなど、アニメファンから熱狂的な支持を受けている人気会社が沢山あり、一種のブランドとなっています。

この会社が作っているから観てみる。この会社ならば作画も出来も期待ができる。アニメファンにとっては、製作会社ってとっても大事なものなのです。

そうした中でも、近年大きな注目を集めている人気急上昇中のアニメ制作会社が、「動画工房」です。

その美しいアニメーションでアニメファンを楽しませてくれる優れた作品をリリースし続けている動画工房。その魅力を探っていきたいと思います!

■動画工房の名前を広く知らしめた『ゆるゆり』シリーズ
元々は、大手アニメーション会社の下請け業を中心にアニメ製作を行っていた動画工房。注目度が急激にアップした近年になって、その名前を知った方も多いかと思いますが(恥ずかしながら、私もそのひとりです……)、実は長い歴史を持つ会社さんなんです。

そんな動画工房は、2000年代に入って本格的にTVアニメーションの自社製作をスタート。当初は、PCの美少女ゲームを原作としたアニメを中心に製作を行っていました。そんな動画工房の名前が広く知れ渡るきっかけとなったのが『ゆるゆり』シリーズです。

『コミック百合姫』誌上で連載されている、なもり先生の漫画作品をアニメ化した『ゆるゆり』は、そのタイトル通り女子中学生のゆるい学生生活を綴ったコメディ作品。そんな原作を、動画工房は凄まじい映像表現でアニメにしました。

何がどう凄まじいかというと、とにかくキャラクターが動きまくる!  それも、その動きというのが非常に密度が濃いのです。そして、物凄く絵が綺麗!! 

滑らかに、美しく動くキャラクターたちが時にダイナミックに、時に繊細に動きまわるアニメーションは、原作の可愛らしさや、かしましい雰囲気を見事に表現すると共に、その高いクオリティはファンを一気に魅了することとなりました。

更に凄いのが、この『ゆるゆり』、2011年にテレビ放映されたファーストシーズンが上記のような好評を得たために、翌年放映された第2期の『ゆるゆり♪♪』では、更にその動きがパワーアップ。

興味がある方は、是非とも1期と2期のオープニングを観比べてみてください。1期の時点でも十分綺麗でよく動いているのですが、これが2期になると更にカメラが激しく動くは、キャラクターは踊るはで、何だかもうトンデモないことになっています。ポップなエフェクトの数々も含めて、アニメーションのおもしろさがギュッと詰まった映像となっています。

【アニメキャラの魅力】始まりと終わりを司る主人公!随一の不憫キャラ「赤座あかり」の魅力とは?
女の子同士の恋愛マンガを専門とした雑誌『百合姫』。その連載作品の中からまさかの初テレビアニメ化をされたのが、女子中学生たちのゆるーい日常を描いた『ゆるゆり』です。あまりガチに寄らず、いわゆる日常系アニメに連なる作風は、百合好き以外の視聴者も入りやすいこともあり、人気作となりました。
「赤座あかり」は中学1年生の女の子。ゆるいとはいえ百合アニメの主人公(?)なのに特定のカップリング対象がいないという不憫な子です。

■主人公(?)
『ゆるゆり』は、あかりの中学校への初登校の日から始まります。幼馴染で1年年上の京子と結衣に迎えに来てもらいながら、制服ではなく私服を着てランドセルをしょってきてしまうというドジっ娘ぶりを炸裂させ、その出だしはまさに主人公としての風格をかもしだしていました。

しかし、それが揺るぎだすのが教室での自己紹介。「次は濃いめのネタで」という京子のリクエストをなぜか思い出し、「みんなのハートにどっきゅーん。はじめまして、赤座あかりだぴょん!」とやらかして、教室を凍りつかせた時にあかりの運命は決まってしまったのかもしれません。

京子が作った「ごらく部」に、押しが強いちなつが参加するようになると、なぜかその存在が希薄になって、第1話にして「いたんだ」とまで言われる始末。主人公らしさが薄れる中、アニメの各話予告ではそれぞれのキャラクターが「主人公」を名乗るという主人公乱立状態となりました。

■アッカリ~ン
あかりの影の薄さに気付いた京子。あかりのためにみんなで新しい特徴を考えてあげました。結衣が考えたのが「効果音が全部アッカリ~ン」。京子が考えたのが「おっぱいミサイル」。ちなつが考えたのが「とうめいにんげん」。この3つを合わせた結果、逆に「アッカリ~ン」が透明化の効果音ということになり、かえってあかりの影の薄さを助長することになってしまいました・・・。

その後もあかりの影の薄さはエスカレートし、海ではあかりの存在を忘れられたまま、みんなで楽しく花火が行われたり、校内合宿でドラム缶風呂に入ったままどこかに転がっていっても気づかれなかったりと、とにかく不憫なのです。

■いじられ体質
いつも無防備なあかりはいじられ体質。ちなつには練習と称して濃厚なキスをされたり、近所の公園で櫻子にいたずらされたりと散々です。ちなつにキスされたときはさすがに目から光が失われましたが、それでもすぐに明るいいつものあかりにもどるのは、彼女の素敵なところです。

■そのままの自分で
アニメオリジナル回で、あかりはタイムマシーンで中学校の初登校の日に行ってしまいます。そこであかりは、その機会を利用して、不憫な自分の境遇を改変しようとします。しかし、様々な策を弄しつつ失敗していくうちにあかりは気づきます。それまでごらく部や生徒会のみんなと過ごしてきた日々は、とっても大切な宝物だと。だからあかりは改変をあきらめるのではなく、前向きな心でやめて元の時間に帰って行きました。

あかりは意図的に不憫に作られているキャラクターです。しかし、同時に与えられているのが天真爛漫で誰からも好かれる性格。影が薄くてもあかりに陰は似合いません。だから、そのままのあかりでいてほしい。そして、あかりのことが大好きなお姉ちゃんに・・・(自主規制)。

【アニメキャラの魅力】物語の真の主人公!?ごらく部創始者「歳納京子」の魅力とは?
女の子同士の恋愛「百合」を描いたマンガの専門雑誌『百合姫』にあって、異色な存在である『ゆるゆり』。タイトルの通りゆるい百合。確かに女の子に恋する女の子は出てくるのですが、むしろギャグのほうがメインとなっています。あまりガチではないところがよかったのか、『ゆるゆり』は『百合姫』初のテレビアニメ作品に選ばれる事になります。
「歳納京子」は中学2年生の女の子で、一見主人公と誤解されるような中心的立場にあります。実は原作者のなもり先生も主人公は京子だと思っていたようです。

■ごらく部創始者
京子は中学1年生のときは音楽の成績が1のくせに吹奏楽部に入っていました。「楽譜とわかりあえない」という理由で1カ月で退部していますが。その後、茶道部が廃部になったために放置されていた茶室をみつけ、そこを無断使用して非公認の「ごらく部」を設立。ごらく部の活動は「好きにだらだらする」こと。幼馴染の結衣と2人でだらだら過ごしていました。しかし、2年生になってあかりとちなつが入ってからは、大喜利的なネタ振りをしてみんなで楽しむことが活動の中心となっています。

■西京極ラム子先生
京子は中学2年生ながら、西京極ラム子というペンネームで活躍する同人作家で、劇中劇『魔女っ娘ミラクるん♪』をネタにした同人誌や同人アニメを作成しており、固定ファンがついているほどです。夏の同人誌の祭典にはごらく部や生徒会のメンバーを駆りだして売り子を手伝ってもらっています。京子が作った同人アニメはプロ並みの出来で、かなりの才能がある作家のようです。ちなみに「ラム子」というのは、往年のアニメの鬼娘ではなく、京子の大好物であるラムレーズンアイスから来ているものと思われます。

■ボケずにはいられない
京子は常にネタを忘れないボケ体質。隙あらばボケようとします。しかし、よく見てみるとそれはその場にいる友達たちを楽しませてあげたいというサービス精神から来ているように思えます。好き勝手にふるまっているようでいて、きちんと場の空気を読むのが上手。ボケはかましても誰かを傷つけるようなことは言わないですしやりません。ただ、例外的にあかりに対してはきついネタでいじることもあります。

■限定的小悪魔
京子は、女の子に対して抱きついたりキスを迫ったりとスキンシップが多いです。京子に恋する綾乃にとって、京子のスキンシップは特別なもの。京子のほうは綾乃の気持ちに気づいていない様子で、他の子にするのと同じようにふれるのですが、綾乃はそのたびにドキドキしてしまいます。結果的に綾乃に対しては小悪魔的なアプローチとなって、綾乃の心を惑わせています。

■本命はやっぱり結衣?
京子は女の子好き。大好きなミラクるんにそっくりなちなつに抱きついたり添い寝しようとしたり、千鶴に唇を突き出して迫ってみたり。しかし、本当に好きなのはやっぱり結衣なのだと思います。京子は、なんとなく他の女の子には踏み込んでいいラインを引いているようなイメージがありますが、結衣に対してはそういったラインがなく、心から気を許して甘えているように見えます。

とはいえ、京子×綾乃というのもまたよいものだとは思うんですけどね。いろんなパターンのカップリングが妄想できるのも『ゆるゆり』のいいところです。

【アニメキャラの魅力】影の主人公!?貴重なツッコミ役「船見結衣」の魅力!
百合オタぐらいしか知らなかった、知る人ぞ知る百合マンガ専門雑誌『百合姫』。そこからまさかのテレビアニメ化を果たしたのが『ゆるゆり』です。わりと真剣な女の子同士の恋愛を描いた作品が多い『百合姫』の中で、ギャグ主体のこの作品は異色の存在。しかし、それがかえって一般受けして2期まで作られる結果に。
「船見結衣」は、「歳納京子」と幼馴染で同級生の中学2年生の女の子。作品が始まった時点から「サザエさん時空」に入っているので永遠の中2です。

■信頼のツッコミ
ボケを生かすも殺すもツッコミ次第。あらゆる場面でボケをかます京子に対し、結衣のツッコミはタイミングといい的確さといい最高です。まさに作中最高のツッコミ役。

そもそもボケ揃いのこの作品ですが、結衣がビシっとツッコミを入れるのは京子だけです(例外的に千歳と綾乃にツッコんだこともありましたが)。これは幼いころから培ってきた信頼の証。京子の方も、結衣がちゃんとツッコミを入れてくれると信じているからこそ安心してボケられるんですね。

■綾乃のダジャレがツボ
京子のボケに対しては笑うよりツッコミを入れるのに忙しい結衣。しかし、なぜか綾乃が作った「罰金バッキンガムよ」「どうしよう東照宮」や「安心アンコールワット」「余裕ありま温泉」などの地名ダジャレはツボに入るようで、聞くと吹いてしまいます。これは綾乃本人が言わず、京子が言っても効果があります。しかし、京子が真似して作った「メソメソメソポタミア」にはまったく反応しないあたり、何か特殊な基準があるのかもしれませんね。

■ちょっとさびしがり屋
結衣は中学生ながら親戚が持っているアパートで独り暮らしをしています。それを知って以降、京子はちょくちょく結衣の部屋に遊びに行き、ご飯をねだったり泊まったりしています。半分はただ遊びに行ってるだけ、半分は実は結衣がさびしがり屋なのを知っているからです。結衣のほうも、表面的には京子が来るのをウザがったりすることもありますが、ちゃんと感謝もしています。良い関係ですね。

■やっぱり本命は京子?
大好きなアニメのミラクるんにそっくりということで京子にちょっかい出されるちなつをかばった結衣。そのかっこよさにちなつは恋に落ち、激しく結衣にアタックします。結衣はとまどいながらも、ちなつが結衣とキスをしたいと短冊に書いた時には、おでこにちゅっとしてあげたことも。しかし、それはちなつの恋心まで受け入れたわけではなく、かわいい後輩に優しくしてあげたという感じです。

一方京子に対しては、常にツッコミを入れつつも京子がやることにつき合ってあげたり、ラムレーズンアイスをねだる京子のためにハーゲ○ダッツのアイスを買ってあげたり、深いところで京子を受け止めてあげている印象があります。やはり、どっちが本命かといったら、やっぱり京子なんだろうと思うわけです。

■ちゃんと女の子
外見も口調もボーイッシュな結衣ですが、男の子っぽくなったのは、幼い頃に泣き虫だった京子を守ってあげるため。実は料理上手で思いやりがある女の子らしい一面もちゃんと持っています。その両面性が結衣にとってバランスのよい人格を作り上げ、さらに彼女を魅力的にしてくれます。ちなつも、そういう部分に魅力を感じているのかもしれません。

本命は京子だったとしても、ちなつのことは愛人として、仲良く幸せに3人でいちゃいちゃすればいいのです。

【アニメキャラの魅力】遅れてきた主人公!?がちゆり少女「吉川ちなつ」の魅力とは?
百合マンガ専門という、わりと特殊な雑誌『百合姫』。多くの腐女子の皆様に支えられた一大ジャンル・BLと比べるとあまりにもマイナーな世界で、コアな百合好きに細々と読まれていただけの雑誌でした。そこからまさかのテレビアニメ化を果たしたのが『ゆるゆり』です。「吉川ちなつ」はごらく部の1年生。「ゆるい百合」が持ち味のこの作品にあって、「ガチ」寄りの恋する少女です。

■がちゆり
もともと茶道をたしなむ清楚なお姉さんに憧れて、中学生になったら茶道部に入ろうと思っていたちなつ。しかし、訪れた茶室にいたのは京子たち「ごらく部」でした。茶道部は廃部になっており、使われていなかった茶室を京子たちが勝手に使っていたのです。

ちなつは落胆しますが、ちなつが、大好きなアニメのヒロイン「ミラクるん」に似ていることで一目で気に入った京子は、茶道の道具は残っているからとちなつを引きとめ、半ば強引にごらく部に引き入れました。ちなつに対して抱きついたりキスを迫ったりと暴走気味になった京子から、ちなつをかばってあげたのが船見結衣。ちなつはちょっとボーイッシュな結衣が王子様のように見えて恋に落ちます。

それからのちなつは結衣にべったり。京子に迫られた時に逃げるふりをして結衣に抱きついたりなど、積極的にアピールします。七夕のときは短冊に「ゆい先ぱいとキスしてみたい」と書いて本人に見せる貪欲さ。そして優しい結衣はおでこにキスしてくれました。

結衣とのそれ以上の関係を望むちなつは、キスの練習をしたいと友達のあかりの唇を奪ったりもしています。最初は結衣の表面的なかっこよさにだけ憧れていたちなつですが、ごらく部でいっしょに過ごすうちに結衣の人柄にも惹かれるようになっているようです。

ともすればギャグのみで走っていきがちな『ゆるゆり』の中で、百合描写のシーンを増やしてくれる貴重な存在と言えます。

■画伯
アニメの世界では独特な(強烈な)絵を描いてしまうキャラクターや声優を「画伯」と呼びますが、ちなつはまさにその「画伯」です。ちなつの内面のカオスを表したような絵柄は、原作では黒い線だけでしたが、アニメではダークな色遣いの中に血を思わせる赤が入る恐ろしい彩色も追加されて、他のメンバーたちにたいへん恐れられています。

アニメ2期8話の特殊エンディングでは、結衣とちなつのさわやかな百合ソング『ガールズパワーで』に乗って、大量のちなつの絵がエンディングアニメになるという凄惨な事件が起こりました。ちなつの絵を知った以降、京子の同人誌をごらく部で手伝ってもらうときなどには、決してちなつに関与させないような苦労が見られます。

■四次元ツインテ
ちなつはピンク色の髪をツインテールにしています。そのツインテールにしている部分の髪は、触れたものを中に引き込むという謎の存在。卓球のボールなどを大量に飲み込んだこともありますが、飲み込まれたものは髪の中に収納されているらしく何かの機会にボトっと落ちることも。つまりどこかの空間につながっているというわけではなさそうです。

■本妻の座を勝ち取れるのか?
ちなつが好きな結衣の本命はおそらく京子。結衣はちなつに対して優しく、まとわりついても邪険にしたりはしませんが、京子に対するように遠慮なく接することもありません。しかし、京子のほうはわりと浮気性なので、いずれ本妻になるチャンスもあるはず!?あきらめずに貪欲にアタックし続けてほしいものです。

【アニメキャラの魅力】生徒会サイドの主人公!?恋する乙女「杉浦綾乃」の魅力とは?
『ゆるゆり』は「ゆるい百合」をテーマにしつつ百合の皮をかぶったギャグアニメです。ただし、原作が百合雑誌掲載ということもあり、読者のニーズに合わせてそれなりに百合的表現も描かれており、ちょっと百合を匂わせた「きらら系」日常アニメよりは百合寄りで、さりとて『桜Trick』ほどはガチではないという絶妙なバランスのもとに成り立っています。そういったゆるさが2期まで制作された人気の原因かもしれません。今回ご紹介する「杉浦綾乃」は中学2年生で生徒会副会長。ちょっと空回り気味なポニテ少女です。

■恋する少女
綾乃は同じ2年生の歳納京子に密かな恋心を抱いています。生徒会役員の立場を利用して注意にしにいくという口実で、ごらく部が不法使用している茶室によく行きますが、それは京子に会いたいがため。大好きな京子には、ついツンモードで対応してしまいがちですが、京子が花粉症のときにはティッシュをあげたり、映画にさそってもらったときなどは素直にデレるツンデレです。

自分でもその恋心をもてあましているところはありますが、もっと素直になって京子と仲良くなりたいと言う気持ちを持っています。七夕のときには、その願いがたんざくに書かれていました。そんな綾乃の気持ちに感づいているのは、友達で同じ生徒会役員の千歳だけ。しかし、千歳にそのことを指摘されると真っ赤になって否定します。そういう反応だけはとても素直で正直です。

■ダジャレ好き
綾乃は中学2年生の女の子のくせにオヤジっぽいダジャレを連発します。そのほとんどは歴史的建造物や地名とかけたもの。「罰金バッキンガムよ」や、「安心アンコールワット」「余裕ありま温泉」「必要ないないナイアガラ」など、数々の名ダジャレを生みだしています。ただ、それに反応して笑ってくれるのは結衣だけです。

■なぜかまわってくる貧乏くじ
なぜか貧乏くじをひきがちな綾乃。京子に会えるとわくわくしながら茶室に行くものの、当の京子は入れ違いで生徒会室に行っていたり、生徒会室の冷蔵庫に大切にしまっておいたプリンを京子や後輩の櫻子にとられたり・・・。成績優秀にもかかわらず、テストではいつも一夜漬けで済ませる、ある意味天才の京子に負けて万年2位。茶室の明け渡しをかけ、京子にテストの勝負を仕掛け、いつも以上に寝食を惜しんで勉強し、やっと1位をとれたと思ったら、京子がマンガの原稿で忙しく一夜漬けをしていなかっただけとオチ。あかりとは違った意味で不憫な役回りです。

■いつか想いが届くように
京子に対する想いにしても、素直になれないために京子に伝わっていないというのもちょっと不憫。そのうえ京子は、ちなつや千歳の妹の千鶴にちょっかいかけたりと浮気性で、京子が一番仲がいい結衣の存在も気になるところです。唯一の救いは、たまに京子が優しくしてくれること。しかし、そんな立場に甘んじることなく、もっと素直になって気持ちを伝えればその想いは通じるかもしれません。

実は『ゆるゆり』ファンの間でも京子×綾乃というカップリングは人気があります。それだけ、一途な綾乃の気持ちを応援したい人が多いのでしょうね。いざとなれば結衣から略奪するぐらいの気概でがんばってもらいたいものです。

【アニメキャラの魅力】人呼んで真っ赤な主人公!妄想少女「池田千歳」の魅力とは?
ガチではないゆるさですが、日常アニメよりはちょっと百合寄り。そんな立ち位置でそれまで百合作品に目を向けなかった層にも受け、人気アニメとなったのが『ゆるゆり』です。舞台は中学校。女の子同士でキャッキャウフフ、時には恋愛要素もありますが、高校生にはない未成熟さが、かえって受け入れやすかったのかもしれません。「池田千歳」は中学2年生の生徒会役員。関西弁なまりのおっとりメガネ少女です。

■キス魔
原作ではお酒入りチョコレートでよっぱらっていましたが、アニメでは各方面に気を使ったのか、改変されてチョコレート酔いするという設定に変わっていました。どちらにせよ、千歳は酔うとキス魔に変貌します。その相手は誰でもおかまいなし。生徒会とごらく部の合同合宿では、酔った千歳によって、綾乃、りせ、結衣、千鶴、ちなつ、あかりに加え、西垣先生の唇まで奪われてしまいました。なお、京子は自ら受け入れていました。

■妄想鼻血少女
千歳はちょっとおませな百合妄想癖があります。親友の綾乃が同級生の歳納京子に恋をしていることを見抜いており、綾乃と京子が一緒にいる場面では、綾乃が踏み込めないその先まで妄想しては鼻血を流しています。

その妄想はメガネをはずして視界がぼやけることで強化。出てくる鼻血の量も増え、時には部屋中血だらけになることもある壮絶さです。京子が誤ってメガネを壊してしまったときは、制御が効かず鼻血を出し続けました。

千歳は妄想するだけではなく、綾乃の恋が成就するように応援もしています。しかし、当の綾乃は指摘されても照れて否定するばかり。しかし、もし綾乃の恋が実って目の前で京子といちゃいちゃしたら、千歳はどうなってしまうのでしょうか?

なお、千歳がなにをネタに妄想しているかはわりと周りに知られているようで、修学旅行のまくら投げで京子に悪用されたり、キス魔モードを解除するために、綾乃が京子のほっぺにキスして大量出血させたりなどしています。

■やさしい「おばあちゃん」
おっとり少女でやさしい口調の関西弁の千歳。その雰囲気や、漬物を漬けるのが趣味で、ティッシュをくれたあかりに自作のたくあんをお礼にあげたりなど、あかりから「おばあちゃんみたいでかわいい人」と思われています。双子の妹の千鶴に対しても、姉というよりはお母さんのような優しさで包んであげている印象です。

■千歳の本心はどこに?
自分の本心はあまり外には出さない千歳。しかし、実は綾乃のことが好きなのではと思わせられることがあります。妄想趣味では綾乃と京子がくっつくことを考えていますが、それは自分の綾乃の気持ちへの代償行為かも?綾乃のことを応援するために自分の恋心を抑えつけているのなら、もうちょっと解放してもいいんじゃないかなと思いますよ。

【アニメキャラの魅力】私こそが次期(副)主人公!?愛されるアホキャラ「大室櫻子」の魅力とは?
女子中学生たちのキャッキャウフフと、割ときついギャグを両立させてしまった奇跡のアニメ『ゆるゆり』。特に百合に興味がない層にも笑えるアニメとして歓迎され、元からの原作ファンを上回るような新規ファンを獲得しました。「大室櫻子」は主人公(?)赤座あかりのクラスメイトの中学1年生。年齢より言動が幼いアホの子です。とっても人気があるキャラクターであり、櫻子と姉と妹の3姉妹を主人公にしたスピンオフ作品『大室家』まで出ているほどです。

■アホかわいい
櫻子は、勉強が苦手で一部日本語も危うい子です。時に行動が唐突で、思いつきをすぐ実行しようとするところは京子と似ていると言われることもありますが、京子が場の空気を読んでふざけているのに対して、櫻子は場の空気など一切おかまいなしです。集中力がなくいたずら大好き。あかりはよく櫻子のいたずらの被害にあっています。生徒会室の冷蔵庫にある綾乃のプリンを食べてしまうことも・・・。

ただ、わりと長幼の序はわきまえているらしく、先輩に対する言葉づかいは丁寧です。幼馴染の向日葵にはいつも叱られていますが、無邪気でアホ全開のキャラクターは、周囲を困惑させつつも温かく受け入れられているようです。

■向日葵への独占欲
櫻子は、幼馴染の向日葵と常にいがみあっています。生徒会に入ったのも、向日葵が一人だけ生徒会役員になるのが悔しかったから。と、表面的にはそうなのですが、学校の帰りはいつも一緒ですし、なにかというと向日葵の家に行って、勉強を教えろだの何か食べさせろだのと甘えます。櫻子がそうやって甘えたり駄々をこねたりするのは向日葵に対してだけです。2人でファミレスに入った時は、向日葵の苦手なにんじんを食べるかわりに自分の苦手なピーマンを食べてもらったりしています。お互いあーんして!

向日葵が、ちなつにマフラーの編み方を教えてあげるために、櫻子といっしょに帰ったりかまったりしてくれなくなった時期がありました。櫻子はその間胸がむかむかしていましたが、まだ心の幼い櫻子にはそれが嫉妬であることが理解できずにいました。しかし、マフラーを作り終えて、向日葵が自分のために編んだマフラーをくれ、また一緒に帰れることがわかったときは、満足そうな最高の笑顔を浮かべていました。本人たちは忘れていますが、幼い頃に婚姻届にお互いの名前を書いた2人。実は今でもそのときの気持ちは変わっていないのです。

■おっぱいコンプレックス
原作のキャラ紹介には「ツンデレ1年生のちっぱいの方」と書かれるほど、ぺったんな櫻子。中1にしては過剰な向日葵の巨乳にコンプレックスをもっていて、そのおっぱいにパンチをするなど過激な行動に出ることも。しかし、まだ中1ですし、これから成長の可能性はまだまだあります。もっとも、年齢が進まないということを作中キャラクターが明言している作品なので、ずっと中1のままなんですけどね。まあ、小さいままなら小さいままで、向日葵のおっぱいを揉ませてもらえばよろしい!

今はお互いツンモードですが、お互いの気持ちに気づいたらきっとべたべたのカップルになるはず!そんな未来も見てみたいものです。

【アニメキャラの魅力】後藤沙緒里の無駄遣い!?一歩進んだ百合関係「松本りせ」の魅力とは?
「ゆるい百合」というコンセプトのギャグアニメ『ゆるゆり』。女子中学生たちのゆるーい日常を描いた作品で、中学生レベルのキャッキャウフフが繰り広げられています。そんな中、ひとりだけ少し「大人」な百合関係を匂わせてくれるのが、中学3年生で生徒会長の「松本りせ」です。今回はそんな「松本りせ」の魅力について紹介してみたいと思います。

■インビジブルガール
主人公(おそらく)の赤座あかりが“影が薄い”と言われながらも、それなりに話にからんでくるのに対し、生徒会長りせの影の薄さは全く比較になりません。りせは、生徒会長という役職ゆえに、放課後は常に生徒会室で仕事にいそしんでいます。その全身が画面に現れたのはアニメ1期の9話・・・。

実は、初登場は1期の4話で、生徒会とごらく部が一緒に海で遊んだ時に、妄想で鼻血を出した千歳にティッシュを差しだす彼女の手が映ったり、上空からの絵で海に走っていくメンバーたちの一番右端に一瞬だけ映ったりしています。もっと言うと、2話の時点で櫻子が向日葵に見せた生徒会メンバーの写真の中央に写っていたのですが、りせの顔の上にだけ光の帯がかかっていて見えていませんでした。

生徒会メンバーは、当然りせの存在をわかっていましたが、京子たちはずっと生徒会室にいたことも、海でいっしょに遊んでいたことすらも気づいていません。京子たちが、訪れた生徒会室で初めてりせの存在に気付いた時に、たまたま怪談をしていたことから、りせのことを幽霊だと勘違いしてしまう始末・・・。

■小声!
りせは原作では「・・・」というセリフ(?)しかありません。アニメではそれが異常な小声でしゃべっているという演出になりました。りせのCVは後藤(弱)こと後藤沙緒里さん。しかし、通常の音量では後藤さんの声はまったく聞こえません・・・。ところが、音量をものすごく上げると、ちゃんとしゃべっているのが聞こえるのです。なぜかただ一人だけ、そんなりせの小声をちゃんと聞く事ができるのが理科教師の西垣先生。りせと普通に会話が成り立ち、りせの声が聞こえない綾乃たちに、彼女が言ったことを伝えてあげたりしています。

■イケナイ関係
そんなりせと西垣先生、実は「イケナイ関係」なのです。そう、西垣先生がやらかす“常に爆発が伴う実験”や“体に変調をきたす薬の試験”に付き合わされる関係です。その実験の内容とは、りせが赤面して照れてしまうようなもの・・・。色々とひどい目にあっているはずなのに、りせは自ら望んで協力しているようです。

2人の関係は、西垣先生がりせの髪を切ってあげたり、爆発でついた西垣先生のよごれをふいてあげたりと、単なる実験だけのつながりではないと思われます。無茶な実験案ばかりの西垣先生を心配するりせの目から、恋する人への気づかいを感じたのは私だけではないはず。スピンオフとして、少し大人な2人の百合関係を描いてほしいな・・・なんて思ったり思わなかったり思ったり。

2014年2月9日に開催された「冬なのに、ごらく部☆なちゅまつり」にて、新作アニメーションの制作が決定し、後にOVAで制作し劇場上映を予定していることが発表され。またその後、AnimeJapan 2014にて開催された『ゆるゆり スペシャルステージ』において、スタッフやキービジュアルなどの詳細が公表され、タイトルは『ゆるゆり なちゅやちゅみ!』となることが発表された。OVA発売に先行して、2014年11月29日より劇場上映が実施される予定である。

『夏だ!まつりだ!!!全員集合└(б∇б)┘ごらく部☆なちゅまつり』(なつだ!まつりだ!ぜんいんしゅうごう ごらくぶなちゅまつり)は、2013年7月7日に中野サンプラザ、同年7月21日にNHK大阪ホールで開催された。
2013年2月24日にパシフィコ横浜国立大ホールにて開催された七森中♪ふぇすてぃばるで本公演の開催を発表。詳細については同年3月21日に放送のラジオ番組『ゆりゆららららゆるゆり放送室・帰ってきました!生公開録音おまけ』の中で発表された。

七森中の「ごらく部」に所属する女子中学生4人と、それを取り巻く生徒会の女の子たち。彼女たちの時に笑いあり、時に百合ありのまったりとした日常生活を描く。個性的な登場人物たちの中にあって存在感の薄さを理由にいじられる主人公を据え、軽い同性愛にも見えてしまう女子校の気風の中のちょっとした笑いや、片想いが連鎖する人間関係、たまに起こる本気度の高い同性愛感情によるハプニングなどが、緩やかな空気感の中で扱われている。

『コミック百合姫S』連載当時、同誌掲載作品の中では百合色が薄い作品にもかかわらず、当初から読者アンケートではダントツの1位だったという。また、1話12ページながら、一誌で3話 - 8話掲載しており、さらにはアニメ化決定後の2011年5月から7月にかけては、3か月連続で単行本の刊行がなされた。

作中において登場人物は年をとらない設定で、次の年になっても進級しないが出来事は引き継がれる。

オープニングテーマ
「いぇす!ゆゆゆ☆ゆるゆり♪♪」
(第1話 - 第5話、第7話 - 第10話、第12話)
「よんでミラクるん!」(第6話)
「ゆりゆららららゆるゆり大事件」(第11話)

エンディングテーマ
「100%ちゅ〜学生」(第1話 - 第7話、第9話 - 第12話)
「ガールズパワーで」(第8話)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 50

76.5 4 部活で漫画原作なアニメランキング4位
山田くんと7人の魔女(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (1257)
7398人が棚に入れました
この学校には7人の魔女がいる。

私立の進学校での日常になじめず、問題ばかり起こしている主人公・山田竜。

しかしあることをきっかけに、彼の学園生活は一変!

新たな仲間や魔女たちとの出会いとともに、楽しくも大変な毎日が始まった。

7人の魔女を見つけるまで、もう退屈なんて言わせない!

声優・キャラクター
逢坂良太、早見沙織、増田俊樹、内田真礼、佐々木寿治、喜多村英梨、小野大輔、福山潤、花澤香菜、牧野由依、タカオユキ、悠木碧、田澤茉純、立花慎之介、杉田智和、小野友樹

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

接吻回廊

この学校には7人の魔女がいる――。

問題児の主人公・山田竜とこの魔女たちが、
キスをしては能力の入れ替わり、を繰り返すというもの。



機転を利かせて能力を使い分けるというのは面白い。
ですが、その度にキス。
マンネリが生まれてきます。
設定上、仕方のないことだと割り切るしかないですけど。

でもシチュエーションを変えたり、同性同士でしたり、
と、飽きさせない努力みたいなものは伝わってきました。



作風は好み。
多彩な笑いとスピーディーな物語。
この点は素晴らしいです。

それに題材がキスということで若干のエロスがあります。
とても良かった・・(ボソッ



見所は声優さん。
入れ替わるという都合から、一人数役の演技が見られます。
何てお得。
キャストも豪華なので、一人でもお気に入りの声優さんが出てるならば観て損はないかと思います。



キャラはデザインからしてみな可愛い。
特に雅と寧々はかなりタイプです。
主人公他男性陣もけっこう好きでした。


公式サイトにて乳比べが掲載。
これは悪意?好意?
気になる方は要参照です。
参考になるかもしれません。(何のだよ・・)



OP「くちづけDiamond」 歌-WEAVER
ED「CANDY MAGIC」 歌-みみめめMIMI


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一見少し変わった作品ですが、中身はわりとラブコメの王道だったと思います。
学園ラブコメ好きは観るべし、ですかね。
絵も綺麗なのでけっこう楽しめるのではないかと。


制服が可愛かったのもこっそりと評価したい点です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 51
ネタバレ

westkage。 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

キスから始まるという物語の導入に惹きつけられる。しかし物語が進むにつれて、面白みにかける展開になってしまう所がとても残念な作品☆

本作は吉河美希の漫画を原作とした作品です。2012年より週刊少年マガジンで連載されており、現在単行本は18巻まで発売されています。またテレビドラマが2013年8月10日~9月28日まで全8話で放送されました。原作者の吉河美希は女性漫画家であり、FAIRY TAILの作者‘真島ヒロ’のアシスタントを務めていた事でも知られています。

あらすじ…主人公の高校生「山田竜」は不良少年、学校でも浮いた存在だった。そんな彼がある日不思議な体験をする。美人で優等生なヒロイン「白石うらら」と階段でもみ合う様に転落、2人はそのはずみに‘キス’をしてしまう。慌てて離れる2人、しかし重要なのはキスをした事実ではない。あろうことか2人の身体が入れ替わってしまったのだ!!

主人公がいてヒロインが居る
どんなラブコメでも出合いは些細なきっかけから
例えば入学式の通学途中で
あるいは衝撃的な出会いが忘れられず
例えば不良に絡まれた所を助けられて
紆余曲折を得て2人は互いに惹かれあい
そして最後に結ばれる
その証明として2人はキスを…

私たちが思い描くラブコメとはそんな感じではないでしょうか?

「キスから始まるラブストーリー」という部分が既存のラブコメ概念と外れているので目新しく感じますね。男性の思い描くラブコメは‘手が触れ合う事にすら顔を赤らめる’純真無垢さで、女性の思い描くラブコメは‘いきなりのキス’‘壁ドン’など少し強引な所にときめいてしまう。両者の対比は女性の感性の方が成熟している事を示しているようで面白く感じてしまいますね。この作品は女性が原作者と言う事ですが、少年誌にありながら女性の気持ちをリアルに感じさせてくれるという部分も人気の理由に含まれているのかもしれません。

総評として…「キスから始まるという物語の導入に惹きつけられる。しかし物語が進むにつれて面白みにかける展開になっていく所が惜しい」といった感じでしょうか。ありきたりの漫画では売れない時代、こういった予想外からの導入はとても目新しく感じて高評価を得やすいです。しかし導入が予想外であればあるほど、その後の展開は難しくなってくる…そういう事ではないでしょうか。私も物語の序盤は「面白いな、次はどうなるのかな?」とわくわくしながら視聴していましたが、中盤以降の展開に無理が感じられます。ご都合主義、ご都合展開、ご都合設定、と、そこまで言うつもりではありませんが、そういった無理やりさが‘少し’にじみ出てくる感じがします。これが「ギャグ中心のラブコメ」という扱いであれば、そういった無理矢理さも面白みの一つとして考えられます。しかしアニメを見る限りギャグというよりはシリアス寄りのラブコメという印象ですので、もう少し物語の整合性を意識して欲しかったなと思いました。後半はややスピード展開が気になります。この辺りは1クールでまとめないといけないアニメの宿命でしょうか、少し残念な感じがしました。
とはいえ原作は未読のため、また違った印象を受けるのかもしれませんね。


*以下はネタバレレビューのため、閲覧注意です。
{netabare}
少し「キス」の乱用が目立ったかな?
と感じました。
キスでアレコレ出来るんだけど
でもキスするなんて…というジレンマが描かれていたら
もう少しドキドキ出来たかもしれません。
原作は解らないですけどね。
アニメを見る限り2期は少し難しいかもしれませんが
吉河先生の次回作に期待したいところであります。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 44

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

Kiss Kiss Kiss

原作未読 全12話

高校生で主人公の山田 竜(やまだ りゅう)は外見の怖さに一人も友達ができない日々を送っています。ある日、優等生の白石うららと弾みでキスをしたら身体が入れ替わってしまいました。キスから始まる学園ラブコメ作品です。

1話観たときに、入れ替わりというよくあるお話のような感じだったので、私にはちょっと合わないかもと思ってしばらく視聴を止めてました。

でもその後続きを観てみたら、ちょっとキスが多めでしたがw だんだんと面白くなってきました。

色々な能力を持った校内のわけあり魔女たちの問題を山田くんと所属している超常現象研究部が解決していきます。

1人につき1~2話で観やすかったですね。その分1話でほとんど出てこないキャラも多くて残念なところもありました。

でも、新キャラが毎回出て来るのでメリハリもあったし、コミカルな部分も面白かったし、なにより主人公山田くんとメインヒロインの白石うららちゃんが魅力的なキャラでした。観ていて楽しかったですね。

最後は綺麗に纏まって終わってます。学園ラブコメが好きな方にはオススメです。

OP 不思議な感じの曲でした。サビの部分が結構頭に残りますねw

最後に、これだけキスばかりしているとキスの有り難みがなくなってしまいますよね〜

投稿 : 2024/11/09
♥ : 42

78.2 5 部活で漫画原作なアニメランキング5位
ハイキュー!! セカンドシーズン(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★★ 4.1 (798)
4849人が棚に入れました
すべては、“進化”する―!!「週刊少年ジャンプ」で絶賛連載中・コミックス累計1,600万部突破の次世代王道スポーツ漫画、『ハイキュー!!』。2014年4月~9月に放送されたTVアニメの好評を受け、2015年10月から、TVアニメ セカンドシーズンが待望の放送スタート!監督には『おおきく振りかぶって』でアクション作画監督を務めた満仲勧を迎え、キャラクターデザインには『デュラララ!!』、『魔法少女まどか☆マギカ』の岸田隆宏。そして制作は常に最高のアニメーションを送り出し続けるProduction I.Gと、ファーストシーズンから引き続き、ヒットメーカーによる最高のチーム体制!
日向・影山を演じるフレッシュな若手を、実力派キャストが力強くサポート!セカンドシーズンでは、新たなライバルを演じるキャストも続々と参戦します!
3度のボレーで攻撃へと“繋ぐ”バレーボールに青春を燃やす少年たちの、チームメイトへの熱い思いと、ライバルとの死力を尽くす真剣勝負。本格バレーボール作品の魅力を、さらに“進化”したアニメーション表現でお届けします!

声優・キャラクター
村瀬歩、石川界人、日野聡、入野自由、林勇、細谷佳正、岡本信彦、内山昂輝、斉藤壮馬、増田俊樹、名塚佳織、諸星すみれ、神谷浩史、田中一成、中村悠一、梶裕貴、立花慎之介、石井マーク、木村良平、逢坂良太、浪川大輔、吉野裕行、竹内良太

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

熱い物語で泣きたい方は是非御覧ください。2

熱い物語で泣きたい方は是非御覧ください。
決して悲しさの涙ではありません。悔しさの涙と乗り越えた涙を堪能できます。
号泣はしませんでしたがその都度涙が溢れそうになりました。
1期から3期まで通してでも泣けるのですよね~不思議。

ハイキュー!!全体で言えることですが対戦相手にも物語がしっかりあります。
この作品はその点がとても上手だと思いますね。
対戦相手のエピソードでも不思議なくらい涙が溢れてくるんです。

条善寺
和久谷
伊達工業
青葉城西

各高校本当良い物語詰め込まれています。内容は観てのお楽しみ。

特に烏野のスポットライトは山口。
1期からあるトラウマを克服する描き方がよかったです。やっぱり涙が溢れそうになりました。

目から汗が出ること間違いなし!とてもオススメです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 33

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

飛べ!FLY HIGH!!

原作未読 全25話

1期から観ることをオススメします。(全25話) 今回は、他校合同合宿から春体の予選の途中まで描かれています。

何度叩きのめされても立ち上がり這い上がる烏野高校排球部、泥臭い感じですがそこが魅力ですね。

主人公の翔陽と影山以外も他の部員のみなさんの成長が見られるところがよかったです。

新キャラもたくさん出てきます。色々と個性的なキャラばかりでしたw

作画は1期もよかったのですが、2期はさらに試合もスピード感と迫力を伝えるような観ているこちらまで熱くなる作画でした。

長さを感じさせない熱い作品です。スポーツアニメが好きな方は是非観てくださいね^^

OP 前半のSPYAIRさんの「アイム・ア・ビリーバー」も良かったのですが、後半のBURNOUT SYNDROMESの「FLY HIGH!!」も好きでしたね。
ED 前半はGalileo Galileiさんの曲を聴くと「青春」って感じがします。後半のtacicaさんのこの作品の雰囲気に合っている曲でした。

最後に、秋に3期決定しました。早く続きがみたいですね^^

投稿 : 2024/11/09
♥ : 33
ネタバレ

ポロム さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

託す人、託される人

1期に続き大満足な内容でした
熱いスポ根好きにはたまらないです

キャラ一人一人感情移入しやすい掘り下げ方や
烏野高校以外の敵チームにも思わず声援を送りたくなるくらい個性的なキャラ達に心掴まれました

{netabare} 試合の臨場感やスピード感がアニメから伝わって来ます
烏野vs青葉城西戦が熱かった 3期では強豪・白鳥沢戦が観れると思うとワクワクする・・!
何かに夢中になって戦うことと、仲間がいることの心強さって良いですね。
今回もそうでしたが、敗者となったチームの悔しさが伝わってきて思わず胸がさっと熱くなった
その悔しさも、勝利に対する想いも、次に託していくのだろうと感じました {/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 32

70.9 6 部活で漫画原作なアニメランキング6位
黒子のバスケ(第3期)(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (587)
4063人が棚に入れました
帝光中学校バスケットボール部。
その輝かしい歴史のなかでも、十年に一人の天才が五人同時にいた「キセキの世代」。
高校に進学した今も、彼らは変わらぬ称賛をもってそう呼ばれ続けている。

彼らに肉薄する力を発揮しつつある誠凛高校のエース、火神大我。
その天性の才能は試合を重ねるごとにより強く熱く輝きを増す、まさに誠凛の「光」。
そして火神を「光」とするならば「影」、チームの躍進を支える揺るぎなき意志。
誠凛高校、黒子テツヤ。

ウインターカップ出場を果たした誠凛は勢いに乗り、
青峰擁する桐皇学園、紫原を擁する陽泉を撃破。
ついに準決勝へとコマを進める・・・!

声優・キャラクター
小野賢章、小野友樹、斎藤千和、細谷佳正、野島裕史、浜田賢二、江口拓也、井上剛、三木眞一郎、木村良平、保志総一朗、小野大輔、鈴木達央、諏訪部順一、中井和哉、折笠富美子、鈴村健一、谷山紀章、神谷浩史、逢坂良太

future☆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

タイトルなし

.。o○ ○o。.あらすじ.。o○ ○o。.

帝光中学校バスケットボール部。部員数は100を超え、全中3連覇を誇る超強豪校。その輝かしい歴史の中でも特に「最強」と呼ばれ、無敗を誇った10年に1人の天才が5人同時に存在した世代は、「キセキの世代」と呼ばれている。が、「キセキの世代」には奇妙な噂があった。誰も知らない、試合記録も無い、にも関わらず、天才5人が一目置いていた選手がもう一人、「幻の6人目」がいたと。
ウィンターカップ出場を果たした誠凛は勢いに乗り、青峰擁する桐皇学園、紫原を擁する陽泉を撃破。ついに準決勝へとコマを進める…!


.。o○ ○o。.キャスト.。o○ ○o。.

黒子テツヤ:小野賢章
火神大我:小野友樹
黄瀬涼太:木村良平
緑間真太郎:小野大輔
青峰大輝:諏訪部順一
紫原敦:鈴村健一
赤司征十郎:神谷浩史
相田リコ:斎藤千和
日向順平:細谷佳正
木吉鉄平:浜田賢二
伊月俊:野島裕史
小金井慎二:江口拓也
桃井さつき:折笠富美子
氷室辰也:谷山紀章
笠松幸男:保志総一朗
高尾和成:鈴木達央


.。o○ ○o。.放送日.。o○ ○o。.

2015年春アニメ(2015年4月~放送中)

MBS 01/10(土) 26:58~
TOKYO MX 01/13(火) 23:00~
BS11 01/13(火) 24:00~
ANIMAX 01/30(金) 19:00~


.。o○ ○o。.OP、ED.。o○ ○o。.

OP「Punky Funky Love」GRANRODEO
ED「GLITTER DAYS」Fo'xTails


.。o○ ○o。.お話.。o○ ○o。.

1話(51話)「全力でやってるだけなんで」

2話(52話)「オレのもんだ」

3話(53話)「ジャマすんじゃねーよ」

4話(54話)「もらっとくわ」

5話(55話)「オレは知らない」

6話(56話)「差し出そう」

7話(57話)「笑っちゃいますね」

8話(58話)「真の光」

9話(59話)「ナメんじゃねぇ!!」

10話(60話)「勝つために」

11話(61話)「今度こそ」

12話(62話)「最高の選手です」

13話(63話)「青い空の日」

14話(64話)「…ワリィ」

15話(65話)「僕らはもう」

16話(66話)「勝利ってなんですか?」

17話(67話)「決勝戦試合開始(ファイナルティップオフ)!!」

18話(68話)「最高じゃねーの?」

19話(69話)「奇跡は起きない」

20話(70話)「覚悟の重さ」

21話(71話)「これでも必死だよ」

22話(72話)「忠告だ」

23話(73話)「諦めませんか」

24話(74話)「お前だったんじゃねーか」

投稿 : 2024/11/09
♥ : 12

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ウィンターカップの結末は如何に・・・?

この作品は「黒子のバスケ」の3期に相当する作品です。物語が繋がっているので、1,2期を未視聴の方はそちらからの視聴をお薦めします。

主将である日向 順平が率いる誠凛高校バスケ部・・・バスケの超名門である帝光中学で「幻の6人目」と言われていた、本作主人公の黒子 テツヤと、アメリカ帰りの火神 大我をメンバーに加え日本一を目指して臨んだインターハイ・・・キセキの世代のエース青峰大輝を擁する桐皇学園高校と対戦し惨敗・・・インターハイ出場の切符を手に入れる事ができませんでした。

敗北の悔しさを胸に刻み込み、個々人が自分のレベルアップに努めて臨んだウィンターカップ・・・
インターハイと並ぶバスケの2大大会の一つで再びぶつかり合うキセキの世代・・・
そしてキセキの世代も全員が勢揃いして「さぁ・・・」というところで2期が終わってしまっていたので、首を長くして視聴を待っていた作品の一つでした。

帝光中学校バスケットボール部。その輝かしい歴史の中でも10年に1人の天才が5人同時にいた「キセキの世代」。
黄瀬涼太、緑間真太郎、青峰大輝、紫原敦、赤司征十郎・・・
そして彼らをおびやかす誠凛高校の影と光・・・
3期はこの下りで物語が始まるのですが、このナレーション・・・この後に起こるであろう熱い展開を想像させるのに十分な効力があったと思います。

ストーリーは単純明快です。
キセキの世代がバラバラの高校に進んだことによって、必然的に引き起こされるのは「誰がキセキの世代で一番強いのか」という事・・・
そこに、キセキの世代のレギュラーは不在ですが、「幻の6人目」と火神がどこまで肉迫できるのか、という2つを軸に物語が進んでいきます。

ストーリーが単純明快だから、難しいことは何も考える必要は無く目の前で起こっている事に集中するだけで、この作品の魅力を堪能する事ができます。
何せこの作品・・・目の前で繰り広げられる数々のスーパープレイが半端ないんです。
1期から美技のオンパレードだと思っていましたが、3期は頂上(てっぺん)を決める戦いなので、臨場感・・・躍動感はこれまで以上だったと思います。

特に、キセキの世代のキャプテンである赤司征十郎が率いる洛山高校が登場してからは、会場の雰囲気も変わっていきます。
赤司征十郎・・・これまで登場したキセキの世代のメンバーも類まれなる才能の持ち主だと思っていましたが、彼は才能に加え大者の風格を備え合わせているのです。

赤司征十郎は、決して体格に恵まれているわけではありません。
それでもキセキの世代の主将で、最多優勝回数を誇る洛山高校で1年生にして既に主将という事は、彼が「特別な何か」を持っている者・・・というのは何となく分かっていましたが、まさか反則級だとは思いもよりませんでしたけれど^^;

赤司征十郎の様な「ミスター・パーフェクト」に対して誠凛高校はどの様に対峙するのでしょうか。
気になる方は是非本編をご覧下さい。
私は最後の一秒まで諦めない選手達の熱い気持ちと、スーパープレイに魅了されっ放しでした^^;

でも、ただ熱いだけでは2クール×3期にもなると中だるみしてしまいます。
誠凛高校の女監督兼マネージャーである相田 リコ、帝光バスケ部でマネージャーを務めていた桃井 さつき、そしてアメリカで火神のバスケの師匠だったアレックスといった華が要所でちゃんと活躍してくれるんです^^
特にリコちゃんが印象に残りました・・・CVは斎藤千和さんですが、冬アニメで放送が被った「暁のヨナ」のヨナ姫のCVも斎藤さん・・・なので、リコちゃんを見ていると何度もヨナ姫が頭をよぎってしまいました^^;
もちろんリコちゃん自身も監督として苦渋の決断を迫られたり、考えうる限りの可能性の中から最善と思われる策を常に講じてきました・・・でも、キセキの世代はその策を軽々と超えて襲いかかってくるのです・・・時には万策尽きて立っていることしかできなかった時もありました・・・なので、試合直後の顔が忘れられません^^;

2クール25話の作品でしたが、今期もあっという間だったように思います。
一番嬉しいのは、様々な事情で続編が放送されない作品が沢山ある中で、全30巻の原作が3期計75話の中で完結されている事です。
完走するにはそれなりに時間を要する作品ですが、スポ根モノの熱い展開がお好きな方には作画も綺麗ですし、お勧めできる作品だと思います^^

投稿 : 2024/11/09
♥ : 9

80.0 7 部活で漫画原作なアニメランキング7位
ハイキュー!! 烏野高校 VS 白鳥沢学園高校(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★★ 4.1 (630)
3361人が棚に入れました
「堕ちた強豪、飛べない烏」―――。
かつてそう呼ばれた烏野高校が、ついに辿り着いた“頂"の舞台。
春の高校バレー宮城県代表決定戦、決勝。

インターハイ予選準決勝で青葉城西高校に惜敗し、春高予選へと再始動した烏野が、
さらなるレベルアップを求めて挑んだのは関東強豪チームとの合同合宿だった。
梟谷、生川、森然、音駒と並み居る全国レベルのチームとの力量差を痛感しながらも、
烏野高校はチームの“進化"を求めてただひたすらに挑戦をし続けた。

迎えた春高予選。
一度は封印した日向と影山の「変人速攻」もさらなる進化を見せ、
個々の歯車が噛み合い、チーム全体が動きだし、烏野は並み居る強豪を打ち破っていく。

そして宮城県代表決定戦準決勝で再び立ちはだかった、宿敵・青葉城西。
因縁の相手を前に一歩も譲らぬ攻防を繰り広げ、試合は総力戦にもつれ込んでいく。
ぶつかり合うプライドとプライドの果て、
体力の限界を超えた激戦を制したのは、烏野高校だった。

全国まで、あと一つ。

対するは絶対王者、白鳥沢学園高校。
超高校級エース・牛島若利を擁する県内最強のチーム。
激闘を制し、春への切符を掴むのは一校のみ。

烏野高校 VS 白鳥沢学園高校

今、烏野高校最大の挑戦が始まる――!

声優・キャラクター
村瀬歩、石川界人、日野聡、入野自由、林勇、細谷佳正、岡本信彦、内山昂輝、斉藤壮馬、増田俊樹、名塚佳織、諸星すみれ、神谷浩史、田中一成、竹内良太、木村昴、豊永利行、丹沢晃之、寺島拓篤、中尾隆聖、土屋神葉、福田賢二、大森大樹
ネタバレ

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

熱い物語で泣きたい方は是非御覧ください。3

こんな良い作品とは思いませんでした。
ハイキュー作品を観るきっかけは本作品からです。
最近、BSで3期まで放送して改めて毎週楽しませていただきました。
やっぱり各所で泣けるんですよね。いい作品です。

こういう作品は再放送でもっと世の中にアニメ自体を知られてほしいと思います。
(私的にはお気に入り作品群のことですが・・・)



4話・・・この回はすっごく良いです。これはテレビアニメで久々感動しました。
6話もたまらないですね。
セットを {netabare} 取るところも震えますが、3年生の気持ちも短い時間ですが非常に伝わってきます。{/netabare}2回ほどグッと来ました!!

このアニメ、動きが早くて臨場感アリ。いろんなアングルで表現できるアニメの長所がとてもうまく使われています。
そしてガッツポーズがかっこいいですね。個性的に工夫しているみたいで。

私の中では今期ダークホース。正直、感動をくれそうだと思っております!!!
OP、EDも本編に非常に合ってますね!


最後まで観終わって。

正直に面白かったです。
3期の原作を読んでいませんのでどっちが勝つのか分かりませんでした。
烏野が勝ったら4期は春高シリーズ 負けても1,2年生の新体制シリーズなんて考えていましたので。
でも、{netabare} やっぱり(5セット目21-19でサッパリ(笑))勝ちましたね!{/netabare}
そしてアニメは4期へ!
まだ未定でしょうけど、是非観たいと思います。

私的に3期は4話が最高です。MVPは月島で全会一致。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 49
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ヒカリアレ!

原作未読 全10話

主人公が所属している烏野高校バレー部が、宮城県最強の高校である白鳥沢学園高校と春高バレーの出場をかけて戦うお話です。

事前に1期(全25話)・2期(全25話)を観ることをおススメします。

10話と短い作品ですが、1つの試合に的を絞ることで敵や味方の心理状態やそれぞれのキャラの過去まで丁寧に描かれていました。

どちらかといえば、主人公以外のキャラに焦点を当てていましたね。

この作品を観て以前より月島くんが好きなキャラになりました。

敵も味方も応援も精一杯、戦っているのがよく分かる作品です。みなさん凄かったですね^^

コンセプトの全く異なるチームの戦い、面白かったです^^

このお話で一区切りをつきました。原作にストックが出来たらまた続きを観たいですね。

OP 挑戦する感じが出ていて、そして力強い曲でしたね。このレビューのタイトルにしました。
ED のんびりとした感じの曲です。全キャラのイラストが横に切れずに流れていて、それぞれ個性が出ていましたねw

最後に、烏野高校コーチである烏養 繋心役の「田中一成」さんがこの作品の途中で突然お亡くなりになられました。8話までの収録だったそうですが、8話で繋心の最後のセリフ {netabare}「下を向くんじゃ ねえええええ!!!バレーは!!!常に上を向くスポーツだ」{/netabare}には感動しました。もっとお声を聴きたかったのですが、残念でなりません。合掌。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 25

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

宮城県の頂上決戦となる白鳥沢戦…熱気とやる気が会場内に満ち溢れていました

この作品は、ハイキューの3期に位置する作品です。物語の内容に繋がりがあるので、前期を未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

烏野の決勝相手はエーススパイカー牛島若利を擁する白鳥沢学園高校…約190㎝の巨体から繰り出されるスパイクは高さ・破壊力抜群で、これまでチームの40%の得点を叩き出す絶対王者…
そのプレイを見ると白鳥沢が王者として君臨し続けてきた事実にも納得です。

対する烏野のバレーは「全員バレー」
確かに日向と影山の変人速攻には度胆を抜かされます。
景山にボールが渡ったと思ったら、その次の瞬間には相手コートのネット際にボールが叩きつけられている訳ですから…
それでも変人速攻で得点の40%が取れるかというと…それはきっと無理だと思います。
どんなに日向にコートの中を動き回れる体力があっても…どんなに影山が神憑り的なトスを上げても…身体的特徴だけは絶対に覆せないから…

でも不意を突かれたら絶対に反応できないのがこの変人速攻の強み…
個々人の能力では白鳥沢より下回っているのはコートに立つ選手が何より分かっています…
1+1を単なる2にする事無く強みを最大限に発揮するための全員バレー…
技術も経験も叶わない…けれど、気持ちだけは絶対に負けていない…
目の前に立ちはだかるのは、間違いなくこれまでの中で最強の相手…
最強を倒したその先に待っているのは全国大会の切符とお金じゃ決して手に入らない名誉…
こうして試合が始まり…物語が動いていきます。

試合が始まると直ぐに感じるのが烏野は日向と影山だけのチームじゃないという事…
主将である澤村がコート内のみんなに檄を飛ばすとスパイカーの旭と田中、そしてリベロの西谷が即座に声を返すと、もう試合モード…そしてみんなボールを自分のところに呼び込むのは、セッターに最高のボールを上げる自信があるから…
そして「次の攻撃に最高の形で繋ぎたい」という気持ちが、みんなを奮い立たせているのがハッキリと感じられる…

きっとこれまでの相手だったら、これだけで良かったのかもしれません。
でも今回の相手は絶対王者…サーブもスパイクもこれまで戦ってきた選手とは桁違いなんです。
圧倒的技術とパワーの差の前に心が折れてもおかしく無かったと思います。

そんな中、一見飄々としているミドルブロッカーの月島の存在が次第に目立ち始めます。
どんな状況に追い込まれても常に冷静さを失わず、虎視眈々と戦局の狭間を覗っている…
厳しかった夏の合宿で伸びたのは月島も一緒でした。
彼がどんな策略をめぐらせたのか…彼の一挙手一投足が相手チームに与えたモノとは…
そして彼が目指したブロックは何だったのか…
物語の鍵となる部分だと思いますので、気になる方は是非本編でご確認頂ければ…と思います。

そしてバレーはコートの中だけで戦うスポーツではありません。
選手、コーチ、監督、そしてマネジャー…今回も烏野はホントに全員バレーで白鳥沢に挑んでいきます。
場外の個人的イチオシはやっぱりマネジャーです。
普段表情をあまり変えない清水さんの…どうしようもなく溢れ出る思いを見た時には、私にもしっかり伝染しました。
仁花ちゃんはとにかくカワイイの一言に尽きます…
今期はコートに入るチャンス同様、出番も少な目だったのが残念といえば残念ですが、試合直後の言動を見る限り、彼女も間違いなく戦っていたんだと思います。
そして彼女の偉いのは、次をしっかり見据えて動き出した事です。
彼女の作るポスター…絶対恰好良いと思います。

応援席まで巻き込んだ全員バレー…最後まで一瞬たりとも気を緩められない展開でした。
事の顛末の気になる方は是非本編でご確認下さい。

オープニングテーマは、BURNOUT SYNDROMESさんの「ヒカリアレ」
エンディングテーマは、NICO Touches the Wallsさんの「マシ・マシ 」

1クール全10話の物語でした。たった10話でしたが、この作品の持つ熱さは
しっかりと練り込まれていたと思います。
もう少しストックを貯めて放送しても良かったとも思いましたが、ここで放送される事がこの作品が人気のある証だとも思います。
引き続きアニメ化されるのを期待しています。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 21

66.8 8 部活で漫画原作なアニメランキング8位
ばくおん!!(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (567)
2346人が棚に入れました
女子高生の佐倉羽音は、登校途中の坂道にへこたれたことがきっかけで、バイクに興味を持ち始める。
すでにバイクに乗っている同級生の天野恩紗とともにバイク部に入部することになった羽音は、
個性的で楽しい仲間達に支えられながら、無事に二輪免許を取得。
愛車のオートバイも購入し、ついに念願のオートバイ・ライフをスタート♪
実際にオートバイに乗りはじめてみると毎日が驚きと発見の連続で…!?

声優・キャラクター
上田麗奈、東山奈央、内山夕実、山口立花子、石塚運昇、日笠陽子、三木眞一郎、岩田光央、荒浪和沙、田所あずさ、井上喜久子、木戸衣吹
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「けいおん!」とは似て非なる・・・。

原作未読。ちなみに私はバイクには全く興味がありません・・・。

「けいおん!」をオマージュした作品だと聞き、視聴開始。

主人公の羽音の雰囲気は唯に似ているかな?
良く出来た妹がいて、両親は娘に対して少々甘めなところとか。
但し、眉毛の濃さは紬に似ている。

異なる点は、取り敢えず今のところ毎回バイクに乗っていること。
けいおんでは楽器を持って練習している回の方が少ないくらいだったような・・・。

バイクに魅了された少女たち+αの話。
作画が綺麗で見やすい。特にバイクの疾走感が良く表現できていると思います。

もっと、「けいおん!」に寄せた話だと思っていましたが意外とそうでもない・・・って思っていたら、第9話で一気の寄せが・・・。
{netabare}主人公の良く出来た妹が同じ高校に入学してきて、小柄でツインテでバイク経験者(ポケバイだけど)の娘が入学してきて、その娘の名前が『中野』で、部活動説明会で軽音部が演奏した曲が『じゃかいもは主食』って・・・。{/netabare}
凄いなぁ・・・。寄せたなぁ・・・。
とりあえず『中野千雨』ちゃんのことは『あずにゃん』と心の中で名付けておこう。

「けいおん!」同様ほのぼの系だと思っていましたが、意外とバイク好きの人が見るとあるある系なのかも知れないですね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 58

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

楽しかった! ありがとう、ばくおん!

同タイトルのマンガが原作らしいですが、未読です。

2016年春期の中でも、ストレス無く視聴できた1本。作中の自虐も含めたバイクネタがとても楽しい作品でした。

第1話の学校前の登り坂とか、「この作画やる気あんの?」とか思わなくもなかったですがメインキャラやバイクや自転車などの作画は大丈夫だったので、本作の趣旨的には問題ありません(笑)。

後輩の千雨ちゃん以外のメインキャラの名前が乗っているバイクのメーカーやそのエンブレム絡みだったり、ホンダの手堅さが語られたり、スズキがdisられてたりとバイクネタは面白かったです。

基本的にはギャグなんだけど、1年間を通してちゃんとバイク乗りとして成長していく羽音の姿は印象的でした。

実車メーカーの寛大な心がなければ実現しなかったアニメだと思います。ありがとうございます。

OPは「バイクは楽しい」、EDは「何でバイクなんて面倒くさいものに乗っているんだろう」という歌で、どちらも作品に合った良い歌だと思います。

バイクを良く知らなかった視聴者の代弁者であろう羽音、バイクに詳しいけどスズキに容赦ない音叉、スズキを愛して止まない凛、財力にモノをいわせてやりたい放題な聖、喋らないけど皆を暖かく見守っている来夢先輩、「バイクは公道で乗るものじゃない」と強がる千雨、みんな良いキャラでした。あ、「バイクの神様」も良かったですよ!

キャストも各キャラに違和感なかったと思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 41
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ばくおんっていうほど弾けてない。女子高校生によるバイクオタクアニメ<追記;OVA>

もうなんて言っていいのやら。
このアニメタイトル見ると「○○○○!!」を思い出す。

その印象で観ると道を間違えます。
ハイ、このアニメは純正バイクオタクアニメです。
コメディーもあるけど、それは過度のオタクに起因する笑い。
ヤマハ・ホンダ・スズキ・カワサキ、どこがどう違うのか部外者にはさっぱりです。

メイン登場人物は女子高校生4人+謎の女子仮面ライダー?
天パーさんと金髪さんの関係がギスついていたのがちょっと・・・
1年後、○○にゃん・・・じゃなくて、千雨の加入で落ち着いたかな。
ツッコミ役の千雨が早く登場してたら、もっと楽しめたと思います。

バイクの魅力は加速への抵抗です。
速度を上げた時の後方に引っ張られる感じ。
コーナーで遠心力に抗する時のバイクの傾き。
昔、友の後部座席でエキサイティングしたものです。

私は原付しか運転できません。
それでも箱根の下り坂、湘南の海岸道路。
楽しいロンリーツーリングでした。
このアニメは、そんなバイクの魅力に誘ってくれます。

<追記;OVA>
{netabare}TV放送直前のOVA。
女の子4人(のちにライム先輩参戦)の図は変わりません。
今回は、コーヒーを求めてのツーリングです。

きっかけはしょうもないけど、若い時はそんなもの。
そういえば、日本海が観たい!
って言って太平側から新潟まで爆走していた連中もいたなあ。
私は遠慮しましたが。

やっぱ、金髪の子がいい感じ。
いじられる程、頭から湯気です。
刀には並々ならぬこだわりがある模様。
なにが彼女をそうさせた。

目的地での温泉入浴。
これもまたツーリングの楽しみかな。
いや、アニメでのお約束事でしょう。{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 40

83.0 9 部活で漫画原作なアニメランキング9位
モブサイコ100 II(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 4.0 (479)
2323人が棚に入れました
ごくフツーの暮らしがしたいと願う中学2年生・影山茂夫、通称「モブ」。
一瞬で人混みに紛れてしまうほど、サエない外見をした彼は、
じつは誰よりも強力な超能力の持ち主だった……。
そんなモブと彼を取り巻く人々との青春や恋、静かに降り積もりやがて爆発する数々の感情。
そして、かつてモブの前に立ちはだかった謎の組織「爪」の再臨。
思春期真っ只中の少年の魂が咆哮する、明日はどっちだ!?

声優・キャラクター
伊藤節生、櫻井孝宏、大塚明夫、入野自由、松岡禎丞、佐武宇綺、藤村歩、細谷佳正、國立幸、松井恵理子、楠大典、丹沢晃之、M・A・O、石田彰
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ねじ式

ボンズ制作、アクションコメディ。

世界は非科学的な怪奇現象で溢れている。
人々はそれらと出くわした時、
成す術もなく恐怖の闇に飲み込まれる。
そんな混沌とした闇と対峙する者たちがいる。
それが霊能力者である。

シュールな笑いと、時々感動。
間違いなく優れたコメディであり、
前作を軽々と超える物語の力に圧倒されます。

霊とか相談所のホームページ作成が、
物語を見事に水平展開させ、
{netabare}舞台は全国に渉り珍道中が始まる。
トンネルダッシュばああは最高のキャスト。{/netabare}

影山モブと師匠霊幻新隆の、
奇妙な信頼関係と2人の葛藤が描かれ、
モブの人間的な成長が物語の軸になっている。
ふと立ち止まって考えさせられる、
不思議な台詞の魅力がありますね。

{netabare}素朴に生きて来たモブに芽生える疑問の数々、
霊にも存在理由があり生者と同等の尊厳がある。
存在神学、真理の非隠蔽性、
それは私たちの感覚を超えて深いものなのだ。{/netabare}
油断していたら不覚にも感動する。
せっせと真理のねじを巻きましょう。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 43

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

1期の名曲OP「99」MOB CHOIRは高校の合唱部とかで歌ったらカッコいいんじゃないかと思うんです

<2019/4/28 初投稿>
原作は未読。
本作は2期目ですが、1期とまとめてのレビュー・評価です。


ヘタウマと称される作品であっても、人によっては「ただ下手なだけ」「手抜き」に見えたり。
ヘタウマって見る人の感性にマッチするかどうかなのでしょうね。

モブサイコ100、私はピッタリハマってしまいました。

その絵柄・キャラクターデザインは至ってシンプルで見ようによっては雑とも。

でも表情は豊か(←ここものすごく大事)

どこかで見たような絵なのに、どれとも似ていない、目だけでもそれとわかる不思議な個性。

さらにこれをアニメ化したbonesの力量が相まって高品質のアニメに仕上がっています。

物語も
「もしモブキャラのように地味な男の子が超絶超能力者だったら」
という一見シンプルで底が浅そうなお題をうまい具合に膨らませてます。

こういうのをセンスの塊と言うんだろうな。
ONEさん、すごいわ。


主人公は地味だけど心の優しい少年・影山茂夫(シゲオ)。
茂夫の音読み+モブキャラのように地味なことから通称「モブ」と呼ばれています。
実はモブにはものすごい超能力(と霊能力)があります。
周囲にはその能力をひた隠しに隠して・・・というわけでもないようですが、いかんせん陰が薄くて中学のクラスメイトは誰も気がついていない 笑。

そんなモブが強さを発揮する爽快感と熱いバトルを味わう作品であり、

モブの師匠(?)の霊幻新隆(れいげんあらたか)やクラスメイト、超能力者達、"エクボ"などの悪霊、変な敵達など味濃いめのキャラの皆さんを楽しむお話でもあり、

そんな人たちに囲まれたモブの成長物語でもあります。

よくよく考えてみると、やはり今期放送された「ブギーポップは笑わない」といろいろ真逆な作品かもしれませんね。

ブギーポップは箱庭的
モブは一つの点を大きく膨らまして

とか言っても漠然としすぎでしょうか。
(私はどちらも好きです)


本作は物語性とエンタメ性合わせ持つ超優良作品だと思ってます。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 31

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

少年漫画主人公の最前線。スーパーな作画、ひたむきな心!。

 本作は大人気作品ですから私が今更しゃしゃり出る必要はないと思います。本作だけでなくone先生の作品についての分析では「山田玲司のヤングサンデー」で先生ご本人を混じえて解説しているのでそちらをご覧になっていただくのがベストだと思います。


 そこで、今回はモブが少年漫画主人公の新たなエポックだと私は考えるのでここまでの少年漫画の主人公の変遷、その結実としてのモブ、という視点で書いてみます。


 かつて主人公は公明正大な正義の象徴であった。戦前から戦後すぐまでの漫画における主人公は何の影もない理想、道徳の権化といっていいものでした。この主人公像を後年も受け継いでいるのは「ドカベン」こと山田太郎などであります。時代が良い意味でも悪い意味でも邪気なく正義を信じられた時代において、主人公も正にその流れを受け継いでいたのです。


 しかし時代を経るとそうも言ってられなくなってきました。高度経済成長の矛盾、リアリズムを求める作家たちの想い、なにより学生運動に代表されるプロテストの時代がやってくると主人公も変化します。


 アメリカン・ニューシネマの主人公たちと同じように破滅的な程に若い主人公たちが、影のある社会の中で苦闘する梶原一騎に代表される暗い影がある主人公へ、もはやイノセントではない主人公、社会の時代になっていったのです。その代表が「あしたのジョー」の矢吹丈でしょう。


 そんな流れが主流になるも、ニューシネマと同じで10年も暗い話を見てるとお客さんはいい加減ウンザリしてきました。しかも、好景気のビックウェーブが訪れて主人公はまた変化します。80年代以降の二大潮流はイノセンスと不良です。


 80年代少年漫画の主人公の代表は当然歴史的な存在である「ドラゴンボール」の孫悟空でしょう。主人公観が一周したように思えますが、ポイントはこちらはアホという点です。不良もまたアホという点では共通しています。彼等は完璧な存在ではない。彼等はアホだけど、いやアホだからこそ真に重要なイノセンスな持っているというところがポイントです。


 バブルの時代ではもはや努力も影もあんまり必要ではなくなり、純粋さが強調されるようになります。そして強さを正当化するのに「選ばれし者」という視点が重要になります。血縁だったりなんなりで、努力するまでもなく特別な存在という流れが生じてきます。当時ジャパン・アズ・ナンバーワンだった日本としては、自分たちが「選ばれし者」だ、という認識が意識的、無意識的に存在していたからこそこのような主人公が時代を象徴したのでしょう。


 しかし、バブルは崩壊してカオスがやってくるとなかなか主人公像が定まらなくなってきます。混迷の時代がやってきて、もはや少年漫画自体が危うくなってきます。「選ばれし者」であることが呪いであるエヴァのシンジ君のような存在が現れたが決して主流にはなりませんでした。


 そんな中で突如、流星のごとく現れたのがone先生の主人公、特にモブでした。モブは少年漫画の脱構築でありながら、その流れを継承する真に偉大な新たな主人公像だと言いたいのです。


 モブは、冷静でもはや積極的に争うはないし競い合いません。彼等は海賊王を目指したりせず、トーナメント勝ち上がるわけでもありません。これらは「悟り世代」と呼ばれる現在の気分を体現していると言えます。


 なんでそんな競争するの?、なんで大きな夢だの出世だのに血道をあげないといけないの?。「そんなこしてもモテませんよ」。モブにはもはや単純な成長神話を信じていない、信じられない現代の象徴なのです。無条件で信じられていたことに距離を置いて、冷静に分析する脱構築の眼差しがここにはあります。


 では、彼は熱くなれるものが何もないのか?、それでは少年漫画の主人公としてどうなのか?。そこでもう一つの主人公の流れが活きてくると私は思います。それはアウトサイダーとしての主人公という観点です。


 歴代の主人公たち、特にジョジョの主人公たちが典型ですが、ジョナサンを除いてみんな不良であり、学校や社会の外にいるアウトサイダーたちです。しかし、いやだからこそ彼等は黄金の魂を有している。学校や社会に組み込まれて単なる歯車としての「良い子ちゃん」にならない気概なくして黄金の魂は宿せないのです。


 このアウトサイダーの流れは歴代の少年漫画主人公の変遷の中でも変わらず活きています。彼等は決して主流派ではなく例外の存在であり、自分の道を生きているという点では同じなのです。


 そこでモブを見てみると、彼もまたアウトサイダーだとわかります。彼の師匠が霊幻な時点でそれは明らかでしょう。師匠が強くもないし、人間的に完成されているわけでもない、むしろ社会から見ればダメ人間というのが重要なのです。彼は何にも持ってないようで、モブには一番大事なものを持っています。それは「良い奴になれ」という精神です。


 クソみたいな社会、感情が劣化しきった人々の中で、「良い奴」であれ!。コレほど簡単そうに見えて成し遂げがたい、アウトサイダーな生き方が現代にあるでしょうか?。もはや社会が良くなることは殆どありえない、抜け駆け上等な世界の中で、それでも「良い奴」であれ。投げるな、諦めるな、真っ当であれ。


 成功しなくても、夢を追いかけなくてもいい。それよりも出会って深く繋がれた人々に対するリスペクトを、「選ばれし者」じゃなくて「モブ」であっても「良い奴」であることが一番のヒーローなのだ、という主張が彼からはビシビシ伝わってきます。この大人さと気高さ、テーマとエンタメの融合度の見事さは他にはピクサー、近年のディズニー作品くらいしか類例がない見事さです。


 是非とも3期をやっていただいて、あの感動的なラストを早く見たいものです。「良い奴」になろうと努力しあがいてきたモブが最後に救ったものは…。そして、エクボは最高の相棒キャラである。


2019年最高のアニメは本作だと確信してやみません。たぶんラストになる3期は号泣だろうなぁ…。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 27

73.3 10 部活で漫画原作なアニメランキング10位
はねバド!(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (507)
2004人が棚に入れました
運動神経抜群だが、なぜかバドミントンを避ける1年生「羽咲綾乃」。
日本一を目指し、日夜練習に明け暮れる3年生の「荒垣なぎさ」。

部を支える仲間やコーチ、そして個性溢れるライバルたち。

インターハイを目指す、県立北小町高校バドミントン部の軌跡を描いた、マンガ「はねバド!」(濱田浩輔/講談社『good!アフタヌーン』連載)が待望のアニメ化!!

超高速で舞う羽根(シャトル)に想いを乗せて、青春バドミントンストーリー開幕!!

声優・キャラクター
大和田仁美、島袋美由利、三村ゆうな、小原好美、伊瀬茉莉也、茅野愛衣、下田麻美、櫻庭有紗、岡本信彦、小松未可子、大原さやか
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

敗れざる者たち

アニメーション制作:ライデンフィルム
監督:江崎慎平、シリーズ構成:岸本卓
キャラクターデザイン・総作画監督:木村智、
原作:濱田浩輔

初めてOP映像を観たときは
羽咲綾乃と荒垣なぎさを主人公とした
熱血バドミントンアニメを期待した。
構図が洗練されていて、モノトーンを基調とした
色遣いと迫力ある作画に魅せられた。

バドミントンのシーンには目を瞠るものがある。
実際の選手の動きをトレースして
アニメーションにしているというだけあって、とてもリアル。
絵コンテ通りに選手に動いてもらって撮影した
映像を参考にして作画と組み合わせたそうで、
その労力は画面の迫力から存分に伝わってくる。
試合中の音も実際の試合で収録したものを元にして
制作しているというこだわりようだ。

しかし、優れた映像を生かすストーリー面については
最初の数話で完全な肩透かしを食らってしまった。
ふたりの話だけでなく、いきなり部内の色々な人物に
視点が切り替わり、全体を把握できない。
一体、誰を中心にして楽しめば良いのか全く分からない。
収集がつかない状況で綾乃のライバルたちも登場し、
理解不能なまま、どんどん話が進んでいく。

観た人によっては、枝葉ばかりに時間を割いて、
ほとんど何も描いていないと感じるのではないだろうか。
ラストまでで13話という制限があるのだから、
脚本はなぎさと綾乃、そして母親に焦点を絞って、
ほかはバッサリ切るくらいの大胆さがなければ、
面白く作ることは難しかったと感じる。
主人公の綾乃の描写不足で闇落ちが理解できず、
脇の人物の心理描写も中途半端に感じてしまう。
{netabare} ラストに文字で表示される白帯の向こうに見えるのは
「自分の心」という表現だけでは、誰も納得できないだろう。 {/netabare}

また、私は原作未読なので分からないが、
綾乃の母親の有千夏は、アニメでしっかり描かれているのだろうか。
小さい娘が風邪を引いているときに
試合の敗退の理由も聞かずに
見捨てて出ていく母親を描くことの意味がよく分からない。
変人でも良いのだが、変人なりの筋の通った理屈を
説明してもらわないと視聴者としては物語に入っていけないのだ。
和解のシーンも全く腑に落ちないので、
これが原作通りでほかに説明がないのだとすると、
明らかに理解不能な失敗したキャラ設定といえるだろう。

難点ばかりが目に付いた作品だったが、
心にひっかかるものがあったので、
メモを取りながら、2周目を観た。
そして、ようやく朧げに理解できた気がした。
これは、敗者たちが戦う意味を探す物語なのだと。

敗者に焦点を当てたものというと、
沢木耕太郎がすぐに頭に浮かぶ。
『深夜特急』や『テロルの決算』で知られる作家だが、
デビュー時はスポーツを扱ったものが多かった。
カシアス内藤というボクサーを主人公にした
『一瞬の夏』という作品も有名だ。
スポーツ・ノンフィクションライターでありながら、
勝者ではなく、敗者の物語を紡いでいた。
そういうスタイルに対して村上龍が批判したことがある。

スポーツで敗者にスポットを当てるのは、
ある意味、ルール違反のようなものだ
というようなことを書いていたと思う。
私はそれを読んで憤ったものだが、
当時のスポーツ界は、「敗者には何もくれてやるな」というのが
暗黙のルールのようになっていた。
もちろん、敗者にもドラマがある。
しかし、そこを描いても結局はスポーツの本質には迫れず、
人々の単なる悲哀だけを描くことになってしまうこともある。
沢木耕太郎の作品がどうかというのは
読み手によって受け取り方が違うだろうが、
今となっては、村上龍はそういうことを言いたかったのだろう
というくらいに納得はしている。

それで、はねバドはどうなのか。
登場人物は、ことごとく「敗者」である
北小町高校のメンバーをひとりずつ追っていく形で物語が進行していく。
そして登場人物がバドミントンをやる意味を考えていくことになる。
荒垣なぎさとその友人である泉理子や
2年生の海老名悠、彼女が気になっている3年生男子部員の葉山行輝、
伊勢原学と伊勢原空の兄妹。
なぎさや綾乃のライバルである石澤望や芹ヶ谷薫子など。
因縁のあるコニーも含め、全員が敗者といってもいい。
{netabare} 特に主人公の羽咲綾乃が敗者となるシーンは
何度も執拗に描かれている。 {/netabare}

必ず勝者と敗者が生まれるというスポーツの本質を
丁寧に描いているという意味では好感が持てる。
そして、敗者たちは、ほぼ全員がその後に
何かの目標や手応えを感じつつ、
次のステージへと進んでいく様子が提示される。
人生において勝ち続けることなどできない。
敗者が負けを経験したことで何かを得たのであれば、
それは決して悪いことではないのだろう。
つまりこの作品では敗者ではあるが、
本質的には敗れざる者たちを描いているということもできる。

映像面のレベルは高く、全体的には高次元でまとめられていて、
個人的には面白いと思わせる要素もたくさんあった。
尺が短くて人物を描き切れないという失敗面が響き、
2期が製作される期待はほとんど持てないだろうが、
作品に興味を持てたので、原作は読んでみるつもりだ。
(2018年11月9日初投稿)

はねバド原作読了後のレビュー
(2018年11月17日投稿・2020年9月4日追記&修正)
{netabare}全16巻を読了して改めて感じたことは、
アニメならではの視点やテーマに良い点もあるが、
綾乃vs.なぎさという軸で全体を構成したほうが
良かったのではないかということだった。
アニメでは綾乃となぎさの描写不足によって、
視聴者は特にどちらを応援しようとか、
どちらにも頑張って欲しいとか
思えないような作りになってしまっている。
また、原作以上に綾乃の態度を悪くさせたり、
有千夏を到底理解できない謎の宇宙人のような
キャラクターにしてしまったのは失敗だった。
原作の有千夏は、アニメのような頭のおかしな母親ではない。
家を出て行ったのは同じだが、メッセージは残しているし、
あんな厚顔無恥な態度でいきなり綾乃に接したりしない。
そもそも、原作ではアニメで描写された段階では、
まともに綾乃に会ってもいないのには驚いた。
原作だと、まだ納得できるのに、
どうしてあのようなキャラクター像に
してしまったのかは甚だ疑問だ。
そして、綾乃となぎさの試合後の展開から、
物語はグッと読み手を引き込んでくる。
もし、アニメを観て、この作品のことが少しでも気になった人が
いるのなら、ぜひ原作を手に取って欲しい。
ただ、1~3巻くらいまでは、ギャグテイストに重きを置いており、
方向性がはっきりしていないため、それほど面白くは感じない。

原作ではなぎさ以外のライバルたち、
志波姫、津幡、益子、コニーたちとの試合を
通しての会話、想いなどが仔細に描かれており、
とても読みごたえがある。16巻で終了してしまったのを
とても残念に思うほど隠れた秀作だと思う。

漫画と比較してのアニメの良さという点は、
やはり、動きや音に対する徹底的なこだわり。
実業団のバドミントン部の選手をモデルにして、
ロトスコープ(モデルの動きをトレースして
アニメーションを制作する手法)を取り入れた
制作を行っているため、動きがとてもリアル。
構図にもこだわりを感じさせる。
音響については、実際にインターハイや
高校の部活で収録した音源を元に加工。
試合での描写は凄みさえ感じさせる。

しかし、基本的なシナリオ制作は
すべてアニメ制作スタッフが手がけており、
原作者の濱田浩輔や編集担当は、
聞かれたことに答えた程度だったそうだ。
そのため、有千夏のあり得ないキャラクターが
出来上がってしまったことを考えると、
その部分は、とても惜しかった。
とはいえ、全話通して考えるとレビューでも記したように、
敗者が上を向くシナリオとして一本筋が通っており、
原作とは別方向ではあるが、
視聴者に何かを訴えてくる作品であることは
間違いないだろう。{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 90
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

有千夏は白帯の過客にして、行かふ人はまだ常人だね 

2018.10.14記


原作未読。というか原作に興味湧いてきた。


とりあえず部活ものはほぼ無条件で観る方針。
高校バドミントンを描いた物語。W主人公となりますが、二人とも競技に向かい合えていないというなかなか興味を惹く設定からスタートします。

荒垣なぎさ:公式大会でラブゲームかまされフルボッコ敗退。練習で支えられてた自身の存在意義を砕かれ自分を見失い、周りも見えなくなって部員にきつくあたってしまう。盲目的に練習を重ねて袋小路に迷い込んだこじらせ女子。
羽咲綾乃:バド起因で母親が離れていったトラウマがある。フルボッコ勝利の後、遠い異国で活躍する母の記事を見つけ闇落ちする。それでバドやる目的すら見失いいったんやめてしまう。依存体質バリバリの愛に飢えたこじらせ女子。

この二人が実はラブゲームフルボッコの勝者と敗者の関係で、かつ同じ高校というW主人公としては珍しい形式をとってます。
“向かい合えてない”加減では比較的浅めのなぎさが{netabare}さっさと2話でと{/netabare}早い段階で解決した体となり(早っ)、残る綾乃がどんな感じでバドに向き合えるようになってくかをじっくり描いていく方針のようです。

「たかがスポーツですよね?」

第一話、新コーチ立花に世界を目指せると焚き付けられたのにこう答え、さらに部活でのバトミントンなど意味ないと被せてく綾乃さん。煽りスキルの高さははじめから片鱗が見えます。
なお部活ものといいつつ先輩後輩の関係は緩めです。コーチへの学生たちの態度もひっくるめて仲間意識というか横の繋がりといった感じ。その分、縦の繋がりを綾乃と母(有千夏)との関係性に求め際立たせようと仕掛けてきます。

土台のスポ根を支える要素も揃ってました。
・親子鷹の亜種(ある意味二人三脚。有千夏の行動原理は綾乃の上達のためにとなってる。)
・努力型と天才型との対比
・自校に有能な指導者がいる
・ライバルの存在(薫子くらいだったけど)
{netabare}・敗戦を描く(理子、葉山など持たざる者の努力に陽をあてる){/netabare}


ある程度王道の作りも出来つつ、闇を抱えた主人公(もう早々に羽咲綾乃指定)の描き方でどう差別化を図れるか、というのが注目点でした。
で、結果はご覧の通り。

全話完結する前から「メンヘラぶりについてけね~」「有千夏、子供置いてくなんてありえんだろ」とのご意見多数。作品の特徴でもあり幹の部分に関するツッコミが寄せられる結果となりました。
そもそも受けつけない“生理的に無理”というのと、どうせやるならしっかり説明してくれよとの“物語きちんと描け”みたいなところはありましたね。

切れのいい映像とセットでのOP曲が良い。心情描写含めての試合作画はほんとに良い。シャトルの回転、ラケットのしなり、豊富なアングル、スローとハイスピードの緩急、目を奪われます。
せっかく試合描写いいのにもったいないな~といったところでしょう。

ちょっと切り口変わったスポ根ものと捉えて良いと思います。少なくとも視聴後の王道感がないのがウリということかもしれません。





かくいう私、綾乃のメンヘラぶり嫌いじゃないんです。この作品がというよりイカれた人物観察が嫌いじゃない。ちょっとこのままだと病んだ母娘がかわいそう。
そんな観点で少し擁護にまわりたいと思います。※擁護なんて聞きたかねーという方もいると思うので畳んどきますね。

まずは本作のMVP藤沢エレナを称えます。理由は2点、
1.綾乃をバド部に連れてって入部させた
 ⇒物語が始まりませんから
  {netabare}嫌がる綾乃を体育館へ連れてく回想が3度流れました。それくらい重要。{/netabare}
2.有千夏に一言申し上げた
 ⇒まさに視聴者が思ってたことを代弁してくれたので
  {netabare}「でもあの子にも見てほしかったの。強さの先に見える風景を」「なんですかそれ?たかがスポーツじゃないですか」11話{/netabare}

{netabare}そもそも競技で10連覇出来るような人達ってどんな人がいるでしょうか?
例として柔道の田村亮子。レスリングの吉田沙保里。そうとうストイックな印象です。そんな彼女らにしか見えない景色は麻薬的な魅力があるんじゃないかと思われます。
そして10年以上も第一線で活躍した有千夏が、産まれた娘にバドの才能を見出してしまったら?いや才能に魅せられてしまったら?
作中では母としてより競技者として綾乃に接し、タガが外れます。
「ヒドイ親だよね。親子の関係よりバトミントンを優先させたんだから」「でもあの子にも見てほしかったの。強さの先に見える風景を」11話 ※引き出したのはエレナ{/netabare}

{netabare}ちょっと常軌を逸してる有千夏の行動背景をおさえた上で、対する綾乃の心情です。
作中複数回出てくるシャトル遊びの回想シーン。強くなればいくらでも遊んであげると言う有千夏と、有千夏に依存する綾乃。綾乃のバドに対する背骨が醸成されていきます。それは、

 “お母さんのために(A)”そして“勝つこと(B)”

これはあまりにも強固で、{netabare}最終話の県大会決勝第3セットの途中まで綾乃の呪縛となってます。{/netabare}

前者(A)は2段階
1.「強くなればお母さんが帰ってくると思ってたのに」コニーと有千夏の記事を見つけ中学生の綾乃は闇落ちします
2.「私はコニーよりなぎさちゃんより強い。でも戻ってあげないんだから」強くなっても戻らない、今度は母を捨てる、と強烈な母への感情が根っこにあるが故の反動です。
後者(B)も2段階
1.「私負けてない」薫子戦の敗退時もコニーとの初戦の時も発したセリフ。負けを認めると何かを失うとの恐怖心に近いものを感じます。
2.「甘いなぁエレナは。バドミントンはね、勝てばいいんだよ」恐怖心に蓋をして心にも蓋をして内に籠るようになります。

転機は5話でした。
実は4-5話で綾乃に対して“仲間とするバド”という新しい概念が提供されます。写真を撮ったり髪止めのピンを交換したりと日常回っぽいシーンが展開されます。なぎさも落ち着きそうだし、綾乃もトラウマ克服へ一歩踏み出したよ、と普通のアニメならここから安心の友情物語が展開されることを期待したところですが、一瞬でしたね。むしろ私はこの予定調和でない点を高く評価してますが。。
フレ女とのダブルスの時は「仲間になるために・・・勝たなきゃ」というところまで回復してました。勝たなくても仲間にはなれるんですけど染みついた思考のパターンはそうそう変わるものではありません。そして、有千夏が絡まなければ上記Bの範疇で回復できたかもしれません。敗戦後の「負けてない」にも繋がるのですが、体育館を去った綾乃を悠と空が追いかけて「かっこよかったから言い訳しないで」と告げるところまでがスポ根的にも良い流れでした。
かくして翌朝コニーからかけられた一言が綾乃を不可逆的な闇に落としてしまいます。芽が息吹いたばかりだった綾乃に抵抗できる手段はなかったでしょう。

「ママは一人ぼっちの私を救ってくれた。生き方を教えてくれた」「ママに認められなきゃバドミントンやる意味ないでしょ?」

上記Aに絡んで、母に対する可愛さ余って憎さ百倍モードに綾乃は突入します。Bも1.から2.へ移行します。この“勝つこと”については6話で理子ちゃんをスカしたのに始まり、大会が始まる頃には薫子とのトラッシュトークにまで発展し先鋭化していきます。そして、決勝を控えた高校での練習中になにかにつけてなぎさを煽ろうとしてたのは、“勝つこと”の確証を得たいとの深層意識がそうさせたものと理解してます。
観てるほうは、スポ根ものにあるまじきつらい展開が6話以降最終回まで続くことになります。綾乃のクズっぷりは、そうですね、、、繰り返しになりますが嫌いではないです。{/netabare}


{netabare}物語は後半からもう一つの視点を私たちに開陳します。

 “なんのためにバドミントンをするのか?”

例によって、綾乃は母親への感情と勝たなければ自分は要らない存在となってしまう恐怖とが勝負への原動力のままです。
対してなぎさは、バドこじらせ女子から早々に脱却して純粋にネット{netabare}“白帯(はくたい)”{/netabare}を挟んだ勝負へのこだわりに傾斜していきます。それは逗子総合の望戦に表れてます。
有千夏は「好きだから」、綾乃の問いにそう答えてます。

そして決勝。0対8の綾乃劣勢の場面での仲間からのそして会場からの声援でやっとこ綾乃は呪縛から解き放たれます。
「試合負けないでよ。・・・あんたは私たちの分も背負って闘ってんだよ」by空「仲間っていいよな。やろうよバトミントン」byなぎさ
フレ女との合宿の時に傍にいた空と悠の声援というのがいいですね。悠と空も報われたし、綾乃にとってもずっと気にかけてくれていた部の仲間という感じでしたし、この二人以外の配置は考えられないでしょう。

綾乃だって強くなってきたことはROUND1みたいなところにてフレ女志波姫さんがお墨付きを与えてました。
決勝の結果、負の原動力で強くなった綾乃よりなぎさが少しだけ上回ったのはこの物語の救いだった気がします。
なお、なんのためにバドミントンをするかの答えは最終回を観れば丁寧に説明してくれるのでわかります。{/netabare}


バドミントンの競技だけを取り上げれば、きれいな最終回でした。
普通のスポ根なら競技者の成長物語ということでそれでいいのですが、本作ならではの闇への落とし前のつけ方がイマイチでした。


{netabare}「あたしが居なくてもバトミントンが打てる。だから戻ってきたの」
実は有千夏の言う通りなんです。有千夏がいないことで結果的に綾乃は強くなりました。競技者視点では正しい行いだったのです。
ただしここは抒情大国日本ですよ。あんたには人の気持ちが!的なツッコミ砲弾が飛び交います。
いわば、世界をほっつき歩いてデンマークに腰据えた有千夏がどのツラ下げて「じゃあ大会終ったらデンマーク一緒に行く?」とさらっと娘に言えるものかと一般大衆にはイミフ過ぎるんですね。
ただこれも『真性競技バカ』ならすごいやりそうな行動だったり言動でもあるからやっかいです。綾乃がオリンピックでメダルでも取ろうものなら捨てて家を出てったことさえ美談としてマスコミが取り上げたりしそう。。。{/netabare}
{netabare}最終話での綾乃の「今度打とうよ」は、母娘との和解ではなく、あくまでバドをやる理由から“母親のため”がなくなった、というだけです。支えが母からなぎさを筆頭とする仲間にシフトしただけ。{/netabare}

長年その国のトップクラスの成績を収めたアスリートには共感度マックスかもしれません。
もし2期があるなら母娘関係について有千夏に落とし前をつけてもらわないと収まらないです。

OP映像ラストの綾乃の笑顔が見たいですね



■オマケ
同時期放送のはるかなレシーブのレビューでも触れたが、荒垣なぎさ役の島袋美由利さんの役の使い分け。
内向的なのに激情タイプの気配有り、という似たような役にもかかわらず演じ分けがはっきりわかるという好演でした。聞けば夏クールでは4作品でメイン級をはったとのこと。今後期待したい声優さんです。



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2019.03.17追記
《配点を修正》


其の1 原作面白かったよ
其の2 島袋さん順調に活躍の場を広げ、2019年春「キャロル&チューズディ」も良さげです。
其の3 一周まわって綾乃はいいな

投稿 : 2024/11/09
♥ : 60
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

期待していたのと違う!

原作未読。最終話まで視聴。

【しょうーもない疑問なんですけど・・・】
バトミントンの{netabare}インターハイの県予選の個人戦の決勝戦って、準決勝から一週間も空けてやるもんなんですか?
実は団体戦とかダブルスとかあって、それと併せて・・・と言う事かとも思ったんですけど、会場前の看板に「神奈川県予選 決勝」「バトミントン女子シングルス競技・・・」って・・・。
まさか、たった1試合のために会場を抑えちゃったということですかね?
すでに敗戦している人たちも大勢、会場に足を運んでいるとか、ちょっと驚きの光景だったので・・・。{/netabare}

単なる演出だとしたら、さすがにやり過ぎですよね?

【感想】※ネタバレ注意
この作品の感想は、『期待していた最終回と違う!』でした。
まあ、何を期待していたのかは、人それぞれなんでしょうけど・・・(笑)。

{netabare}私が、主人公最強系作品ばかり見過ぎだからなんでしょうけど、{netabare}まさか、主役が脇役に負けるエンドとは{/netabare}!
私は、この作品を見ていて、{netabare}なぎさがもう一人の主人公だとは{/netabare}思えませんでした。
原作はどうだか知りませんけど、少なくとも、{netabare}アニメ本編のなぎさは”完全に”脇役として{/netabare}描かれていますよね?
少なくとも、第1話で{netabare}同級生に悪態をついて以降、決勝戦まで彼女は完全に脇役だったから。{/netabare}
{netabare}綾乃のような掘り下げも一切なかったし・・・。
インターハイ予選の決勝、綾乃の母親は観戦に来ていましたけど、なぎさの両親は?
なぎさが、もう一人の主役なら、紹介くらいあってしかるべきでしょう?{/netabare}
まあ、単に『視聴者に驚きを与える』という目的だったとすれば、成功だったかも知れませんけどね(笑)。{/netabare}

以下は、備忘録です。{netabare}
【第13話】
まさか{netabare}主役が脇役に負けるエンドとは驚いた!
闇堕ちした綾乃を、努力のなぎさに勝たせる訳にはいかないという、大人の事情が見え隠れ・・・。
は、チョットいい過ぎか?

第1話を見る限り、なぎさが善人とも思えないんだけどね。
スタミナだって、守備力に定評のある綾乃の方が、はるかに上のはずだし・・・。
やはり、大人の事情?(しつこい!)

最後に、明るい綾乃が見れたのは良かった。
逆に、綾乃の母親への罰が軽すぎて、かなり興醒めした。{/netabare}

【第12話】『お前が友情を語るなよ!』の回。
{netabare}なぎさに”友情”を語らせる展開は無理があり過ぎ。
この作品の第1話、なぎさの悪態のせいで、何人の同期生が退部したと思っているんだ?
『決勝戦の観戦に来てくれたから、その問題は解決済みなんですよ~」
いやいや。そもそも、『そこがおかしい』んだって!
高校最終学年の3年生が、大量に退部したんですよ。
1年生が辞めたのとは訳が違う!
ユーフォで傘木希美が京都府予選を見に来ていたのとは訳が違う。
そこの重みがまるで分っていない制作陣(もしくは原作者?)。
だから、なぎさに友情を語らせてしまう。
『ここにきて、お前が友情を語るなよ!』

せっかくここまで、ちょっと異質なスポコンを楽しんでいたのに、最終回直前に、一気に興醒めしちゃいました。{/netabare}

【第11話】
ああ・・・。綾乃の母親は{netabare}アホなんだ!ということがよく分かる回。
娘の気持ちが全く理解できないアホ。
綾乃に対して全く悪びれずに、普通に母親面。
良く言えばバトミントン馬鹿。
悪く言えば人の心の痛みが全く理解出来ない、人でなし。
そんな異常な母親像が、非常に上手く描けていると思いました。{/netabare}

試合直前、控室で悪態をつく{netabare}綾乃と、止めに入るエレナ。
闇堕ち・綾乃とは対照的な、エレナの良い子ちゃんぶりが、相変わらず気持ち悪い(笑)。

インターハイを掛けた個人戦の決勝戦の相手が、同じ高校のキャプテンという状況。
先輩から『頑張って!』と言われても、応援している側も、どこまで本気で応援しているのか?
先輩たちも本心では、『キャプテンに勝って欲しいと思っている』と勘繰るのは当然。
綾乃の態度は、確かに大人げないけど、先輩たちだって、ある程度理解が出来るはず。
それなのに、”そこ”が理解出来ないエレナ。
綾乃には、先輩たち部員全員と”仲良くして欲しい”エレナ。

そして、ラスト。
綾乃の母親と話をするエレナ。
この作品中、かなり異彩を放つ2人の会話が、今後の物語にどのような影響を与えるのか、注目したい。{/netabare}

【第10話】
原作未読の影響か、{netabare}綾乃の母親を見ていると、なぜかイライラする。
コニーの援護射撃のために、綾乃の足を引っ張りに来ているとしか思えないせいだと思う。
『娘の大事な時期に足を引っ張るだけしか能の無い母親・・・』
(好意的に言えば)そういう母親像が、ここまでは上手く演出されている結果だと思う。
それだけに、この”母娘の物語”のたたみ方には、特に注目したい。{/netabare}

部員同士の{netabare}恋愛的な話は、高校生らしく、キレイにまとめられていて良かったと思う。{/netabare}

【第9話】
{netabare}母親絡みで綾乃が覚醒(闇堕ち)した原因を作ったコニーが再登場。
「母親と3人で暮らそう」
はぁ~!?
綾乃じゃなくてもブチ切れちゃうでしょ!

綾乃にとってとても大事なこの時に、コニーと志波姫主将は何をしに来たんだ?
(全国でライバルになるであろう綾乃を、精神的に揺さぶりに来たとしか思えない不思議なシーン)

コニーの回想シーン。
綾乃の母親の異常行動が、如実に描かれる。

綾乃の前に笑顔で現れた母親。
正直怖い。恐怖しか感じない。{/netabare}

とまあ、ここまで酷評ばかりですが、実は、ピンチはチャンスだと思っているんですよね!

かなり精神異常な母親に強烈な天罰が下れば、視聴者の心も晴れ晴れとする作品に大化けすると思う。

逆にラストのたたみ方を間違えると、大コケする恐れもある作品でもある。

【第8話まで視聴】
{netabare}綾乃の闇堕ちはGOOD。
勝負に徹するその姿は美しささえ感じる。

対照的にエレナは良い子ちゃん過ぎて、見ていて気持ち悪い。
悠も綾乃の態度に不満を感じているようだけど、今の綾乃にとってなぎさは敵でしかない。{/netabare}

勝負に徹する綾乃の美しさが際立つ第8話でした。

【第5話まで視聴】
王道のスポコン物を期待していたんだけど、「ハマりそうになると興をそがれる」不思議な作品。
熱い努力家のキャプテンと、天才新入部員という、王道の主人公を配しながら、+αの要素がてんこ盛りすぎ。

{netabare}天才新入部員には母親絡みのトラウマがあって、そのトラウマの元凶の2人が割と序盤に登場しちゃうし・・・。
辞めちゃった部員と現役部員の話とか、親友エレナの葛藤とか、部員同士の恋とか・・・。{/netabare}

1クールの作品であれこれ詰め込み過ぎだから、一つひとつのエピソードが薄っぺらに、強引にしか描けない。

{netabare}コーチの一言でいきなりスランプを脱出するキャプテンとか、5話の綾乃と空の和解については、描かれてすらいない。

合同合宿で、これから試合だというのに、レギュラーである綾乃が買い出しに行くのは無理があり過ぎ。
どう考えても、マネージャーであるエレナの仕事。{/netabare}

興をそがれる一番の原因は、{netabare}綾乃の母親の{/netabare}余りにも常識外れな異常行動のせい。
こういう、人道に外れた異常人物に、視聴者の多数が『胸がスカッとする』ような天罰が下せるかどうか。

これが後半戦のポイントになる(ような気がする)。

ここまで{netabare}綾乃の母親の{/netabare}異常性を強調したんだから、試合に勝った・負けただけではハッピーエンドとは言えない。{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 54

64.1 11 部活で漫画原作なアニメランキング11位
涼風(TVアニメ動画)

2005年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (268)
1701人が棚に入れました
秋月大和15歳。
「東京に出れば・・、高校に入れば・・、何かが変わる!」そんな根拠のない期待を抱え、高校進学のため単身上京。叔母が経営する銭湯兼レディースマンションに下宿することに。
-ある日、学校で見かけた美少女に目を奪われた大和。その子が大和の隣の部屋に住む涼風と知ってびっくり!!しかもクラスまで同じになり…。平凡だったはずの大和の日常が少しずつ変わり始める…。

声優・キャラクター
三橋加奈子、中村太亮、細野佑美子、大山鎬則、細川聖可、明坂聡美、甲斐田ゆき、鈴木真仁、三浦初美、前田剛

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

陸上の距離、恋愛の距離

私が勝手に名作認定!
素敵な作品です。


正統派ラブコメ作品。
無駄に女の子を増やすわけでなく、
高校生の純粋な恋愛模様をじっくり26話かけて描いたものです。
エロ描写もないですし、リアルな恋話が観たいってときにおすすめしたいですね。

恋愛と陸上競技を巧く噛み合わせた作品で、
青春というものをこれでもかというくらい感じさされます。
恋愛面での進展、競技面での成長。
本作の見所であり魅力ではないでしょうか。


最初は主人公の大和がヒロインの涼風に一目惚れするところから始まり、
その後の展開で大和は涼風にぞっこん。
一途に想い続けますが涼風はなかなか振り向いてくれない。
そしたら大和を想う女の子登場!?
近付いては遠ざかり、離れては近付き…。
そんなもどかしい恋愛話、妙に現実味がありました。


大和は適当で中途半端な性格。
対して涼風は完璧主義とも呼べる性格。
はじめから涼風はいい加減な性格の大和に嫌悪感があるわけです。
その二人の間の溝を埋めるものは何なのか。
それは決まってます。これしかないです。
大和の『涼風が好き』という気持ち。
果たして彼の想いに彼女はどう応えるのか、是非確かめて頂きたいものです。


陸上について。
学生時代、私も陸上やってたので不思議な懐かしさを感じました。
大会などの演出も気合い入ってて好印象です。
私が陸上をはじめた動機は不純すぎて言えませんw


OP「スタートライン」 歌ーCOACH☆
ED1「青いフィールド」 歌ーCOACH☆
ED2「君のこと」 歌ーCOACH☆

懐かしい音楽というかなんというか。
古めの曲っていう印象を受けました、特にOP。
いや、こういうのも好きです。
EDの2つはかなり良い曲だと思います。
ED2が流れると思わず泣きそうになりますね。


陸上100㍍の距離。
恋愛1㍍の距離。
近いようで遠いこの2つの距離。
陸上で苦闘し恋愛で苦悩する大和。
一方で涼風の気持ちは…。
心情描写が秀逸で素晴らしかったです。

正直、大和さん好きになれません。
言動行動は無茶苦茶ですし。
でも何故か応援したくなってしまう、そんな奴です。
二人の恋を手伝う人物、はたまた引き裂きたい人物もいて、
展開としても飽きませんでした。
大和の友達である安信、なんていい奴なんだろう。


とにもかくにも、素敵な物語でした。
ストーリー面においては文句なしです。
ラブコメとしての物語性は完璧に近いかな。
純粋な気持ちにさせてくれる作品で、
恋愛系のアニメでも個人的上位に位置しています。

これはもっと評価されるべき!
おすすめです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 36

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

私の好きな三流アニメ

学園恋愛アニメ。
直情的でがさつな性格の主人公大和が、陰のある陸上部のエース涼風にひとめぼれ・・・というアニメ。

声優は棒、映像はぎこちない、主題歌はふるめかしい、お約束の銭湯シーン等、はっきり言って三流の作品。
でも、登場人物の心情描写がうまく、飽きることなく視聴できました。
評価点以上に、私好みの作品です。

個人的には脇役キャラがお気に入りです。
いい加減ですが、冷静で本質をつく安信。
大胆ですが、思いやりのある美紀。
この2人の掛け合いは楽しいですね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 28

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「勇気を出して一歩前へ…」←実践する事の難しさを教えてくれる作品です^^

この作品の原作は未読です。ずいぶん前からソースは持っていたのですが、中々視聴するきっかけがありませんでした。ですが、この作品の作者である瀬尾公治先生の「風夏」という作品がテレビアニメ化されること、そしてその「風夏」とこの作品との間に繋がりがあることを知り、今回の視聴に至りました。

この物語の主人公は、高校1年生になる秋月 大和(あきつき やまと)。
もう瀬尾先生の作品ならではと言える広島県の片田舎出身の彼は、高校入学と共に東京に上京する事にしました。
上京に特に目的があった訳ではなく、「都会に来たら何かが変わると思ったから」が理由の彼は、入学する学校のグラウンドで綺麗なフォームで高飛びをする女の子を見つけるのです。
その彼女こそ、この作品のヒロインである朝比奈 涼風(あさひな すずか)です。

こうして朝比奈に一目惚れした大和の奮闘の物語が…動いていきます。

大和と朝比奈の性格はまるで真逆(wikiより)…
精神的に幼く、稚拙な言動が目立ち、他人への配慮に欠け、優柔不断ゆえに行き当たりばったりに行動する大和と、気が強く、完璧主義者でいい加減なことが大嫌いな朝比奈…

蓋を開けてみると、どちらも若さゆえの幼さが残る二人ですが、性格は違えど唯一と言える共通点がありました。
それは「好き」という自分の気持ちの受け止め方がどちらも真っ直ぐという点です。

真っ直ぐである事は「自分の正直」という見方ができますが、一方で「頑な」であるとも見ることができます。
この唯一の共通点が悪い方向ばかりに転がってしまい、お互い空回りして反発・すれ違う回数も一度や二度ではありません。
だから時には自分の気持ちに枷を嵌めたり見ないフリをしたり…

これで振り回される周りの人は正直堪ったモノではありません。
けれど、何かを期待させる二人の人となりが、結果的に周囲を突き動かしていくんです。

突き動かされる周りの人…何かを手伝っているうちはまだ良いと思います。
でも、人の心ってそんなに単純じゃありません。
手伝っているうちに…親身になればなるほど芽生える感情…
あるところまでは自制する事ができます…
でも、一度芽生えた感情が溢れだしたら…きっと誰にも止められません。

結果的に溢れた感情を受け止めてくれる人がいてくれたら、きっと何の問題もありません。
でも…そんな事は大概なくて、思えば思うほど苦痛を伴うとても理不尽な感情にしかならない事が殆どです。
だからといって「じゃ、やーめた」といって舵を切れるほど簡単じゃありません。
だって、その人の心が自分に向いていないのが分かっているから…
何度も諦めようとして…それでも諦められないから…涙が溢れるんです。

そんな恋愛模様をとても丁寧に描いた作品だと思います。

まだ高校1年生…人から頑なと言われるほど人生の経験値は多くないのに…とも思いますが、経験値だけでは説明できない事ってたくさんあるんですね。
物語の中でこれまで背負ってきた荷物の重さとこれからの顛末は…?
ぶつかって…たくさんぶつかって…導き出された答えは…?
気になる方は本編でご確認頂けたら…と思います。

オープニングテーマは「スタートライン」
エンディングテーマは「青いフィールド」と「君のこと」
3曲ともCOACH☆さんが歌っています。

COACH☆は、この作品に登場した明坂聡美さん(藤川美穂役)、細野佑美子さん(桜井萌果役)、三浦初美さん(松本恵美役)、北浦実千枝さん(白川奈々役)、manaさん(秋月理恵役)の5人で構成された声優ユニットだそうです。

2クール全26話の作品でした。
レビューを書くためにwikiをチラ見しましたが、アニメ化されたのは原作の一部で物語はずっと先まで続いているようでした。
今度アニメ化される「風夏」も気になりますが、この物語の続きも気になります。
もうアニメ化される事は無いのでしょうか…?

投稿 : 2024/11/09
♥ : 18

73.2 12 部活で漫画原作なアニメランキング12位
宇崎ちゃんは遊びたい!(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (487)
1646人が棚に入れました
静かなキャンパスライフを満喫する大学3年生・桜井真一。一人で過ごしたいだけなのに、“ぼっち"扱いしてくる後輩・宇崎花に絡まれ、平穏な生活は一変!いじられ、けなされ、からかわれ……。毎日毎日、宇崎ちゃんのウザ絡みに振り回されることに!騒がしい日常はうんざりだけど、でも、一緒に過ごす時間はなんだか退屈しなくて――。「ぼっちより、二人のほうが絶対楽しいッスよ!」生意気なのに、どこか憎めない“ウザカワ系"後輩との青春ドタバタラブコメ、ついにスタート!

声優・キャラクター
大空直美、赤羽根健治、竹達彩奈、髙木朋弥、秋元羊介、早見沙織

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

思わず学生時代を思い出しました(^_^)

この物語を見ると、思わず学生時代を思い出しました。
もう二度と帰ってこないあの頃を思い出させてくれたこのアニメに、感謝します。

主人公の桜井真一は大学三年生。孤独を愛し、友達をつくろうとしません。
食事も映画鑑賞もカラオケも一人。人と話すことはバイト以外ではしません。

そんなときに現れたのが大学二年の宇崎花。花は真一と同じ高校の水泳部の後輩でした。
花は真一がいつも一人なのに気づき、いつも行動を共にするようにします。
いつも「先輩、先輩」と呼び、慕ってきます。

今まで全ての予定を一人で決めてきた真一にとって、花の出現はウザく感じます。
でも、花を拒んだりはしません。

なぜ、真一は花を拒まないのでしょうか。本当に孤独が好きであれば、拒むはずです。
でも真一は拒まない。
きっと真一も、心の中では気づいているはずです。人間は一人では生きられないことを…

花は真一から毎日ウザいと言われながらも、めげずに一緒に行動します。
そんな花に対して、真一は映画をおごったり、夕食をおごったりします。
きっと真一は、花が一緒だと心が安らぐのかもしれませんね。

花が美味しそうに唐揚げを食べているシーンは、とても可愛いかった。
あんなに楽しい食事ができた真一は、それだけで幸せでしょう。

エンディングは、YuNiが歌う「ココロノック」
とても懐かしさを感じさせる曲です。


いつも一緒にいる人がウザいと感じられる方へ
その人がいなくなったとき、きっとその人の良さがわかります。
その人が実はあなたの天使だったことがわかります。
でも、そのときには手遅れになることが多い…。

だから、一時の感情で一緒にいる人を悲しませないようにしてください。
だって、いつも一緒にいるということは、それだけあなたと時間を共有しているということ、貴方を理解してくれているということなのだから。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 48
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

人間観察者の観察も楽しめる!?ウザカワ・コメディアニメ♪

ボッチを貫く怖面の先輩男子に、ウザカワ巨乳女子の後輩・宇崎ちゃんが絡んでいく
キャンパスライフを描いた同名コミック(未読)のアニメ化作品。

【物語 3.5点】
尻上がり。徐々に熟成される人間関係。

初回でボッチ×ウザカワの基本形を示し、
宇崎ちゃんがウザ絡みすることになったいきさつ。
煮え切らない先輩&宇崎ちゃんの関係を観察、論評する
多彩な“ギャラリー”視点。
などを差し込み、多面的なウザカワを提供。

何より大人の大学生には本性を隠す防壁をふやけさせる
必殺兵器・アルコールがありますw


単調かな?と思っていたウザカワも、
いつの間にか“ギャラリー”と一緒に
美味しくご飯を頂けるようになりますw


局地的に見れば桜井先輩&宇崎ちゃんは
中々くっ付かず焦れったいですが、
年単位で大局的に考えると後輩のウザ可愛い奮闘により
相当なスピードで進歩しているとも取れます。

{netabare}後輩として先輩を見上げるだけだった高校時代
→同じ大学でボッチで一年浪費する先輩の観察
→ウザ絡みし出してから一年程度で一緒に遊ぶ、飲む、泊まる、旅行。{/netabare}
まで行くのですから大した物です。


【作画 3.5点】
アニメーション制作・ENGI

設立二年目。本作が『旗揚!けものみち』に続いて二作目。
3DCGとアニメーションの融合を理念に掲げる制作会社だが、
敢えて日常を描いた本作でそれを追求するのが挑戦的。

時折、CGならではの回り込み等により、
映像面でも二人の関係の多角的検証を試みる。
初回の立体感と遠近感溢れる{netabare}ヒップアタック{/netabare}迫力がありましたw

一方で、それ以外の演出については特に序盤、やや寂しい印象……。
"SUGOI DEKAI"部分も含めて、宇崎ちゃんが孤軍奮闘している感じでした。
“ギャラリー”もクソキャット位しかいませんでしたしw

ただ、話数が進むに連れ、演出も徐々に賑やかになり、
終盤には怪しいエフェクトあり、ボッチ解説ナレーション&イメージ映像ありの
適度に楽しいコメディ映像が実現。これも……{netabare}鳥取{/netabare}パワーなのでしょうかw

正直、序盤はこれはすぐに飽きるかも。
2期あっても観ない……いや、2期はないだろう。
と感じていましたが、ラスト2回の演出バランスなら、
制作決まってる2期も観てみたいです。


【キャラ 4.0点】
ヒロイン・宇崎花。
最初は凡庸なウザカワ巨乳女子だと高をくくっていましたが、
過去を知ったりしていく内にジワジワと深みにハマり、
このクールで一番、毎週、パッと明るい笑顔😆が見たくなるキャラに昇格。


そんな宇崎ちゃんのウザ絡みを観察する面々。

先輩のバイト先の喫茶亜細亜のマスター。

マスターの娘・亜美VS桜井先輩の実在した!ダチの逸仁。
桜井先輩&宇崎ちゃんの関係を見守る穏健派VS進展を望む急進派の激論w

人間観察だけでご飯何杯でもイケる“人間観察者”たちを眺めるのも一興でした。
ただ私は人間観察を味わうために競争の激しい喫茶店を個人経営したり、
{netabare}鳥取{/netabare}まで追跡したりする程、人間に興味は持てませんがw


【声優 4.0点】
主人公・桜井先輩役の赤羽根 健治さん。
最初はボッチにしても、抑えた声がやや聴き取り辛い
と感じていましたが、こちらも回を重ねる内に、
呟きとツッコミ絶叫の抑揚が洗練。


ヒロイン・宇崎花役の大空 直美さん。
これまた序盤は、勢いはあるけど……といった感じでしたが、
役の性格変化もおさえていくことで、幅広い演技力を証明。

第5話の{netabare}チョコミントの正義を訴える大演説。お疲れさまでしたw
チョコミン党代表選は『刀使ノ巫女』の十条姫和の再選が決定的と思っていましたが……。
これは大変です。政局ですw{/netabare}


あとは、CV.早見 沙織さんのトキめき四十路人妻ボイス。
どうもご馳走様でしたw


【音楽 3.5点】
劇伴はのどかな笛の音色などがバックグラウンドで、
日常やハプニングの下支えに徹する無難な構成。
たまに喫茶ジャズ、昼ドラ風味あり。

OPは鹿乃と宇崎ちゃん「なだめスかし Negotiation」
宇崎ちゃんのウザカワ・ハイテンションに合わせて
低めのテンションを目一杯高めた“VRアーティスト”鹿乃(かの)が
ゆる~いムードのボーカルで、トリッキーなメロディを乗りこなし、
軽快に韻を踏んでいく、中毒性の高い楽曲っス。

EDはYuNi「ココロノック」
本格派の“バーチャルシンガー”のピュアボーカルが、
乙女心をチョイ見せする良作バラード。

最近のバーチャル歌手ホント凄いですね♪
2020年代中のバーチャルじゃない方の紅白出場。
あると思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 38

ローズ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

チョコミントは歯磨き粉

孤独を好んでいた大学生の桜井真一。
その桜井に絡んでいく後輩の宇崎花。
桜井と宇崎が、くっつきそうで中々踏み込まない関係が続くのであった。

宇崎と桜井の距離感。
傍から見るとカップル成立ですね。
勿論、当人は否定するのでしょうが。
先輩の家に泊まるなんて無防備すぎます。

問題は宇崎の容姿を受け入れる事ができるかどうか。
何といっても宇崎の胸の大きさ(///▽///)
TシャツにはSUGOI DEKAIというプリントもありますし。
小柄なのに胸だけは強調。
一部の女性からは批判されるでしょう。

片づけはできませんが、料理は上手な宇崎。
桜井の家に上がり込んでは、独り暮らしの為、偏っているであろう食事の世話をします。
本当の目的はゲームして遊ぶ事なのでしょうが^^;
一線を超えないのは桜井の鈍感さかなぁ。
「早くカップルになってしまえ!」とツッコミを入れながら視聴できますね。

10話では鳥取観光をします。
砂丘以外にも見どころが多い鳥取。
空港でのお迎えからアニメ関連ですからね。
アニメ好きだったら観光しても損は無いでしょう。
作画も気合が入っていました。

すでに2期の制作が決定していますが、まだまだ原作のストックは貯まっていないので、
少し長めの制作期間になりそうです。
2期になったら宇崎の家族が勢揃いしそうですね。
キチンとした交際宣言をするのかどうか。
今から注目して待ちましょう。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 37

72.5 13 部活で漫画原作なアニメランキング13位
もういっぽん!(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (209)
517人が棚に入れました
『週刊少年チャンピオン』にて大人気連載中! かわいくアツい、柔道ガールズ・ダイアリーがTVアニメ化! 柔道はもう卒業(おしまい)! 高校では彼氏作って甘酸っぱい三年間を送るんだ。 日焼けすると道着が擦れて痛いし、寝技で髪の毛抜けまくるし、寒稽古つらいし、鼻血は出るし、骨折するし失神するし、たいして強くなれなかったから、もうやらないって決めたの。 だから……だから思い出させないでよぉ。 この”一本”の、気持ちよさ。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

自分史上最高で十二分に熱い柔道アニメ

蒸し風呂のような夏の暑さに耐え、氷のような畳の上の寒稽古にも耐え、
日焼けした肌が柔道着に擦れる痛みにも耐え、鼻血に骨折も乗り越え……。
稽古を重ねても大して強くなれなかった柔道は中学まででオシマイにして、
高校では彼氏を作って青春するんだ。

一度は競技引退を決意した主人公少女・未知らが、再び柔道に打ち込んでいく。
『少年チャンピオン』連載中の同名コミック(未読)のアニメ化作品。


【物語 4.5点】
世のスポ根物の激しい能力インフレを眺めていると、思考がバグって、
全国制覇、将来プロやオリンピック以外の部活は無価値なのでは?と錯覚してしまいがち。

ですが本作は、もう一度、柔道をやってみたい。
あの娘と一緒に、もういっぽん。
インフレばかりに頼らなくても、自分たちなりに青春すれば部活は十分に熱いことを証明する、
私のような凡俗にも共感性の高い内容。

例えば8話の博多南戦。{netabare} 古豪復活を願い力んで校名を連呼しプレッシャーをかけてくるOBの檄を、
温かい“なっちゃん”コールに変えた五郎丸 冴と未知の一戦。{/netabare}
名門校の伝統継承、規律を叩き込む人間教育以前に、
自己実現の一助となるのが部活動のあるべき姿という一理を感じました。


主人公・未知の柔道もやる、だからと言ってパフェも海も彼氏も諦めないという姿勢も、
この場合は散漫ではなく、青春への貪欲さとして評価できます。
未知の中学時代の先輩たちも彼氏持ちばかりとか、
最近のこの手の女子部活物には珍しい肉食ぶりも一周回って新鮮でした。


構成としては、{netabare} 金鷲旗大会{/netabare} にて、現状の自分史上最高を表現した所で一区切り。
作品の主旨は伝わったので、ここで終わっても良い気もしますが、
私としては{netabare} “大型新人”南雲の試合デビュー{/netabare} は見てみたい気持ちもあります。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・BAKKEN RECORD
タツノコプロが2019年に設立した新興レーベル。

“柔道をちゃんとやる”ことを第一に、試合シーンにソースを集約。
駆け引きの肝になる組手の迫力などの再現性。
回り込みなど多彩なアングルからの撮影による臨場感。
作画の注力が高熱量の柔道描写として結実。

一方で日常シーンはミニキャラの“生首”でしのぐなど、
オンオフの切り替えを統率し、1クールを無事完走。

ただ、率直な感想として、全体的にもう少し枚数があれば尚良かったという欲は残りました。
最後、念願の{netabare} 海水浴{/netabare} にしても止め絵中心で、全力出し切って倒れ込みました~って感じで清々しいような、無念なようなw
今後の戦力充実による底上げに期待したいスタジオです。


【キャラ 4.5点】
主人公の園田 未知。いっぽん“みち”
ワクワク柔道少女ぶりの熱が方々に伝播して、
廃部していた柔道部の復活、強敵(とも)との熱い青春が展開する、
典型的な競技の魅力布教型の部活ヒロイン。

未知と遭遇する仲間や強敵(とも)もまた、各々が柔の道に挑む個人的な事情や信念を抱えており、回想、モノローグでの解像度アップも良好。
その胸の内をキャラ間では、ひけらかさずに、秘めた感情の一端を試合でぶつけ合うのみ。
多くを語り合わぬまま、未知を中心に輪が広がっていく。
この適度な距離感が心地良かったです。

その観点から私は地味に2話の早苗がお気に入り。
{netabare} 未知とまた柔道やりたいと言い出しっぺの早苗が、実は両親と高校では勉学専念を約束。
早苗が悩みを未知に打ち明けぬまま、自力で両親を説得し、柔道部に入部する。
未知はそのいきさつを何も知らないし、詮索してこないけど、いつも通り笑い合って取っ組み合ってくれた。{/netabare}
この安心感、安定感。
私は柔道苦手だけど、このアニメなら行ける!と確信した回でした。

青葉西柔道部メンバーの中では“秘密兵器先輩”こと姫野紬も印象的。
顧問の夏目と二人三脚で培ってきた引き出しをフル活用して猛者に挑むシーンはグッと来ました。

中学時代のわだかまりを晴らすように、闘志をぶつけ合う氷浦永遠と天音恵梨佳。
未知を{netabare} 「パフェ泥棒」{/netabare} と目の敵にして絡んでくる妹尾。
など学校間のライバル関係も上々。

ただついに終盤、王道スポ根キャラが来たか!と思ったら、
{netabare} 強豪・立川学園顧問・犬威のスパルタ指導は外面で、
素は青西の顧問・夏目先輩を慕う乙女だったという、{/netabare}
まさかの百合事案?にはズッコケそうになりましたがw


【声優 4.0点】
技名連呼して指導を食らうw主人公・園田未知役の伊藤 彩沙さん。
身体能力が高い未知を事あるごとに剣道に引きずり込もうとする南雲安奈役の稗田 寧々さん。
ムードメーカーとなる明るいボイスも作品を彩りましたが、
“ちゃんと柔道をやる”意味で貢献したのが、体力勝負を印象付けた各キャストの荒々しい息遣い。

特に滝川早苗役の安齋 由香里さんのゼェゼェ言いながら、寝技で食い下がる演技は泥臭さがありました。


ライバル役には他作で主役級も務めてきた猛者も数多くキャスティング。
一人挙げたいのが錦山高・堂本恵役のファイルーズあいさん。
78キロ超級の重量級太めボイスもいける芸域の広さを再認識しました。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は成田 旬氏。
王道のピアノやギターなどで表現する青春のキラキラ感。
特にストリングスのフレーズが美しい「青春の記憶」は純度と高揚感を併せ持ったバランスの良さで重宝され作中多用。

OP主題歌はSubway Daydream「Stand By Me」
ゆるいボーカルで漸次前進していくバンドソングが作風にマッチ。
余談ですが本曲も収録されたアルバム「RIDE」を、マイペースで上げて行きたい時に流したりします。
「ケサランパサラン」とかゆ~るゆるで良い感じです。

ED主題歌は青西柔道部メンバーによる「いっぽんみち」
“みち”で韻を踏む前向き青春ソング。
OPよりは前傾姿勢ですが、やはりここも目標設定や進捗を過度に求めず慌てない感じ。



【1話感想】柔道の気持ち良さをアニメーションで伝えようとする意欲を買いたい

長いので折りたたみ。
{netabare}
主人公・園田 未知(みち)……中学では大した結果は出せなかったが、驚異の柔軟性を持ち、ときおり理解を越えた返し技を繰り出す。

氷浦 永遠(ひうら とわ)……未知の中学最後の対戦相手。組み付いたら引き剥がせない握力の強さなど柔道選手としての能力は十分だが、奥手でメンタルに課題がありそう。

滝川 早苗(さなえ)……おっとり三つ編み眼鏡っ娘。未知と中学時代に2人だけの柔道部をやっていた友人。

南雲 安奈……中高共に剣道部。未知の運動神経を見込んで執拗に剣道に誘い込もうとする。


何かキッカケ一つ、指導一つで開花しそうな才能も秘めたキャラ。
加えて廃部同然からの青春という滑り出しと、キャラも設定も変哲のない部活物との印象。

惹き付けられたのは柔道の描写。
組み手にしても、私はゴチャゴチャと袖を掴み合う地味な駆け引きとの印象でしたが、
選手視点で描き込まれた組み手は、ボクシングかよwと軽く恐怖心を覚えるくらいのスピードと迫力。

この緊張感の中で立ち技や寝技をかけたり、返したりする。
そりゃ、玉のような汗かいて、ゼェゼェと息も上がるわと納得。

未知の柔軟性にしても、永遠の怪力にしても、言葉だけでなく、
回り込んで臨場感を出すカメラワークも含めて、
アニメーションでしっかり魅せて伝えてくる姿勢が好感できます。

未知の、柔道の気持ち良さを思い出させないでよ~との実感が、
視聴者も映像体験で共有できるのは大きいです。


一方で、作画は常に高カロリーというわけではなく、止め絵で凌ぐシーンも。
日常会話パートで、ちびキャラ顔の掛け合いでつなぐ演出はチョット苦手です。

1話にしてこれだと、中盤辺りで作画の息が上がる場面もあるかもしれません。


けれど、動かして題材の魅力を伝えてこそのアニメーションと再認識できた上々の初回。
今期アニメの“もういっぽん”としてオススメしたい作品です。{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 34

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

じわじわくる良作柔道アニメ

埼玉にある青葉西高校女子柔道部を中心に、柔道を頑張る子たちを描いたお話。原作未読です。

初見ではスポーツものにしては日常多いな、ちょっとテンポ悪い?とか思いながら見てたんですが、中盤あたりから面白く感じてきて、終盤はすごく楽しみな作品のひとつになってました♪

スポーツアニメでよくあるのが主人公か同じチームにすごい人がいて、対戦相手もどんどん強くなっていくみたいな展開が多いイメージがあるんだけど、「もういっぽん!」はちょっと違う感じ。

氷浦という強い子はいるんだけど、それは要素のひとつでこの作品の面白さはそれだけじゃなくて。

勝ち負けもだけど、対戦相手も含めた彼女たちの柔道や試合に対してのそれぞれの想いのぶつかりあいが丁寧に描かれてるところがとても好きでした。負けても清々しいところとかも。

試合に勝てたときの最高に嬉しい気持ち。
負けたときのとても残念で悔しい気持ち。
みんなで励ましあって応援して頑張ったあの雰囲気、あの気持ち・・
部活の合宿は大変だったけど同時にとても楽しかったこととか・・
この作品を見てたらそんなことも思い出したり。

それから、主人公たちの青葉西高校だけじゃなくて、他の高校の選手たちも丁寧に描かれていて、同じように一生懸命頑張って、嬉しくて喜んだり、悔しくて泣いたりして、でも試合後は知り合いになって仲良くなったり・・そんなところもすごく好きでした♡

あと柔道の試合の動きなど、作画もよく動いてたと思うし臨場感あったところも良かったです。

最終話見てから、もう一度ちゃんと見たくて2周目鑑賞してみたんだけど、2周目のほうがこの作品の良さがすごく伝わってくる感じがしました。ほんと、じわじわきますねー。
2周目見ててあらためて感じたのが、この物語って氷浦が実質主人公だなぁって。
おどおどしてた氷浦が柔道と仲間たちと出会って少しずつ変わっていってチームのみんなと心をひとつにして試合を頑張る姿にちょっとうるっときちゃいました。。

もちろん、底抜けに明るいムードメーカーのおかげで彼女に引き寄せられるように柔道部メンバーが揃っていったりと、園田もいいキャラでしたね。

ちょっと残念だったのは1クールで終わったことかな。
すごく面白くなったきたところで終わっちゃって、南雲が試合するところも見たいし、原作も22巻までとストックも十分みたいなので、ぜひぜひ続きやってほしいですね!!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 33

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

こういうアニメ大好物なのです。笑

今期のお楽しみ作品第3位(ブルーロック・ダンまち)
4位は弱虫ペダルです。

1クールの中でしっかりと着実に成長して行きました。

あらすじ
中学3年の大会で柔道を終わりにしたつもりの園田未知と親友の滝川早苗。
高校に入ったら中学最後の試合に一本取られた相手(氷浦永遠)と遭遇。
内気な氷浦は負けても元気な園田と柔道がしたいと思って同じ学校に入学していた。(ここだけは無理やり設定かなぁ)
ここから高校1年生3人の柔道部が始まり幼馴染と先輩が絡んで本気で柔道部が動き出し、そして大会へ!
それぞれの思いが純粋で観ていて清々しくてまぶしかった。

自分たちは一生懸命やってきた。
一生懸命やってきたから悔しいのは当然。
自分の試合が終わってもチームの試合は終わっていない。
みんなで進んできたのだから次の人のために応援をしよう。
自分らしくできることをしよう。

こういうアニメ大好物なのです。笑

投稿 : 2024/11/09
♥ : 31

84.0 14 部活で漫画原作なアニメランキング14位
おおきく振りかぶって(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (1590)
8169人が棚に入れました
主人公の三橋廉(みはし れん)は中学時代、祖父の経営する群馬県の三星学園野球部でエース投手だったが、チームメイトからは「『ヒイキ』でエースをやらせてもらっている」と疎まれ続け、極端に卑屈な暗い性格になってしまう。その暗い思い出を拭うために埼玉県の西浦高校へと進学する。西浦高校には発足したての野球部(正確には軟式野球部が硬式野球部になった)があり、部員は新入生ばかり10人、しかも監督は若い女性という部活だった。部員不足の野球部で三橋はまたもエースを任せられるが……。

声優・キャラクター
代永翼、中村悠一、谷山紀章、下野紘、佐藤雄大、鈴木千尋、保村真、角研一郎、福山潤、木村良平、早水リサ、室園丈裕、福圓美里、私市淳

イシカワ(辻斬り) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

超人スポ根と思うべからず

 記載されているレビューに対する反論・論戦を行いたい人は、メッセージ欄やメールで送りつけるのではなく、正しいと思う主張を自らのレビューに記載する形で行ってもらいたい。
 なおこれらのレビューは個人的推論に則ったものである。
 言い切っているような表現も、独自の解釈の一環であり、一方的な決め付け・断定をしているのではないものだと思ってもらいたい。

 敵の癖や仕草、排球の組み立て方、性格、状況判断、あらゆることを意識しながら組み立てていくキャッチャーの思考を綺麗にトレースできていたと思われる。
 また、主人公の力も、とても現実的で、どこも派手さやパワーを感じない。それでいてきちんとした試合運びができる野球の頭脳プレーを丁寧に描写している印象を受けた。
 野球をやっているときの雰囲気、空気の流れの変わり目など、実際試合をしているかのような臨場感を味わえた。
 筆者の経験則からして、これだけ視聴者に訴えることができる技術はあまり類を見ない。そして一人一人のキャラクター設定もまた人間味が溢れていて、みな現実に即した感覚を受ける。
 試合の流れからして何が起きても不思議でない緊張感をうまく表しているように感じた。
 練習の仕方からしても旧来のスポーツアニメとは違っていたと認識している。副監督のトレーニング方法はメンタルトレーニングやスポーツ心理学を取れ入れた、知識的、頭脳を使った現代野球らしさを垣間見せてくれる。理論派の先生だが、決して肩肘を張った性格ではないところも好感を覚えた。
 ただの成長物語ではない、その緻密さ、濃厚な造りを見て、他の作品もこれくらいやってくれれば、と考えてしまうほどの出来栄えだというのが個人的な見解である。
 筆者自身は野球などに興味が無い部類の人間だ。その筆者をこれだけ唸らせることができる。昨今このような良作はまずないように思われてならない。
 将来プロになるだろうと思われる人種にスポットを当てていく作品は数多あれど、単なる野球部に焦点を当てていく作品は少ないだろう。
 中学時代、最低と蔑まされ、ひいきの投手と思われていた主人公の実力。さまざまな人物に語らせることにより、それぞれ受け止め方が他者とは乖離しているという事実を、露わにしていくストーリー展開。
一体誰の主張が正しいのか、謎……実態を追っていくうちに、自然と次の回、次の回へと視線が移っていく。
 よくあるスポーツアニメのように、技がマクガフィン(詳細は筆者プロフィール・考察記01参照)になっていたりせず、あくまでキャラクターの過去をマクガフィンとしているところにストーリーテーラーを感じる。
 変にテンプレと化した、恋愛と野球の二方向組み立てなどではなかったように見受けられる。
 超人的な大技もない、まあ三橋の制球力はかなり凄いが。
 チームらしさや、高校時代の損得ではない人間関係を中心に描いているように見受けられた。

 にしてもキャッチャーの阿部隆也。
 なんて人間ができてるんだ……こんな15歳はいないのではないか?
 そこだけがアニメ的アニメである。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 43

Key’s さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

熱い高校野球の話!心理描写が凄いなと思った♪

これはコントロールが凄いが
速球が遅い主人公が
今まで活躍出来なかったが
高校に入り出会ったキャッチャーの
リードによって敵を打ち取れるようになり
活躍していく話かな

素直に面白いと思った
スポーツアニメにしては
心理描写などが細かく描かれていて
斬新で面白いと思った

一試合一試合を細かく描いているが
その分進みが遅いが
ちゃん解説としながら進んでいくので
野球を知らない人でも充分楽しめる作品である

やっぱり主人公のいじめられっ子キャラは
好き嫌いが分かれるんだろうなw
観てくとだんだん慣れてくると思いますがw

作画も良かったし
OPやEDも作品に合っていて
良かったと思う

中々リアリティーがあると思ったな
(いや高校野球は経験したことはないけどw)
この作品のおかげで高校野球が好きになり
今も高校野球の中継を見ているw

でもホントにキャッチャーって
ここまで考えてるのかなw?
やったことないから分からないけど
けど物語だし特に気にすることはないかな

2期もあるので見てみようと思いました

投稿 : 2024/11/09
♥ : 40
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

THE・青春 野球知らなくても大丈夫♪

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
爽やかなスポーツアニメ。結構ちゃんと野球します。

トンデモ系の野球漫画ではないし、プロみたいな凄い選手がいっぱい出てくるわけではなく、あくまで、「地方の」「学生野球」をテーマにしているのが面白いです。

しかも、野球の基本的なルールや技術の解説が丁寧なので、野球を知らなくても楽しめると思います。

「MAJOR」や「タッチ」「ドカベン」ともひと味違う、新しいカタチの野球アニメだと思いますよ♪


【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
主人公の三橋は、少しクセ球でコントロールが良いだけのピッチャー。しかも、かつて贔屓でエースになった(とまわりは思っている)ことで、心に傷を負っている。

もう一人の主人公の阿部は、頭脳派だが我が強く利己的で、周りとうまく合わせることの出来ないキャッチャー。

このそれぞれに欠陥を抱える二人が出会ったことから、物語が動き始めます。その他の野球漫画より、主人公チームは弱いです。特別な才能をもった選手は(一人しか)いません。だからこその、青春です。

私は、野球には疎いです。勿論、ルールは分かりますし、好きな球団(西武)もあります。甲子園やプロ野球も観ます。でも、実際にプレーしたのは、おっさん草野球の代打くらいです(あっ、学生時代、とあるバッティングセンターに通いつめ、月間ホームラン王にはなりました)w

だから、野球の本当の難しさを知らない。そこを、丁寧に教えてくれるアニメです。

例えば、外角を2球続けるより、内角を投げた後に外角を投げることの方が難しいなんて、「おおふり」を観る前は思ったこともありませんでした。だって、パワプロなら、上下左右好きに投げ分けられるもん(笑)

考えてみれば、我々が普段目にする野球ってトップレベルのものばかりなんですよね。プロの1軍なんて、何万人に1人しかなれない世界です。甲子園に出た選手の陰で、何人の選手が、3年間1勝もできずに終わるのでしょうか。だのに私(達)は、ビール片手にプロや甲子園球児を観て、「あそこでエラーするなんて、メンタル弱ぇよ」とか、偉そうなことを言う。自分は、ど正面のショートゴロひとつ、アウトにしたことがないくせに。

そんな自分の傲慢さをガツーンと殴られた気がしたアニメでした。

このアニメの魅力は、それぞれの登場人物が、(技術でも精神でも)無理のないペースで成長していく部分だと思います。それが、観てて爽やかな気持ちにさせてくれます。

個人的に好きなシーンは、三橋達が、三橋の中学時代の同級生と試合し、相手(三橋の中学時代のチームメート)が三橋のコントロールの良さを「狙ったところに投げれるなんて、普通だろ」と言ったら、阿部が、「お前らは三橋の凄さを分かってない。だから、勝てなかった(お前らが三橋の足を引っ張ってた)んだ」的なことを言ったシーンです。いや~、男同士の友情というか、胸熱でした~♪

一部では腐向けとも言われ(別にそういう楽しみ方もアリだと思い)ますが、全然普通に青春成長ストーリーとして楽しめましたよ♪
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 38

69.7 15 部活で漫画原作なアニメランキング15位
ダイヤのA(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (651)
3418人が棚に入れました
もう一度、あのミットに投げ込みたい‥・・。捕手・御幸一也との出会いが、少年の人生を一変させる。沢村栄純15歳。己の力を試すため、仲間に別れを告げ、野球名門校・青道の扉を叩く。そこには己のすべてをかけた誇り高き球児達がいた!

声優・キャラクター
逢坂良太、島﨑信長、花江夏樹、櫻井孝宏、細谷佳正、浅沼晋太郎、小野友樹、浪川大輔、森田成一、岡本信彦、下野紘、羽多野渉、松岡禎丞、檜山修之、内山夕実、東地宏樹、鳥海浩輔、梶裕貴、前野智昭

♪せもぽぬめ♪ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

野球っていいね!!カキーン!""( ・_・)_/彡° ヾ(゚○゚;)アァ・・・

どんな話かと言いますと、
野球のスポ根ですW

野球のマンガだから、メジャー見たいなアニメ?
と思うかもしれませんが、

私は、メジャーと違ったまじめな野球のアニメだと思います。

メジャーは、どちらかというと、
野球以外にも、学校生活の様子も入れてきて、
ちょっとほのぼのした話ですが、

ダイヤのAは、ガチな野球アニメです。
本当の高校野球を見てる感じでとても面白いです。
メジャーよりも試合内容が深くて、
「どきどき」、「わくわく」しながら楽しんで見ることができました。

野球をやってる人にとっては、ダイヤのAの方が面白いと思います。

自分は高校野球が好きなので、ダイヤのAの方が好きです。

ですが、メジャーも好きです。

どちらも面白いので是非みてください∑d(≧▽≦*)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 35

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

Stand and fight!

原作未読 全75話

田舎の中学校で投手として頑張ってきた主人公の沢村 栄純(さわむら えいじゅん)がスカウトされて野球の名門である青道高校に入部して監督や先輩、ライバルなど練習や試合を通して成長するスポ根王道作品です。夏の甲子園予選大会がメインとして描かれています。

沢村くんは明るく元気でとにかく騒がしいwので好き嫌い分かれそうですね。喜怒哀楽が激しいですw

好きなキャラは、滝川・クリス先輩です^^ 沢村くんとのやりとりは何度も感動しました。

敵も味方も強烈で個性的なキャラばかりなので、75話と長丁場でしたが間延びせず毎週楽しめました。あっという間でしたね。

熱い熱い作品です。最後はいい感じで終わりました。すぐに2期が始まります。新生青道高校野球部の活躍が楽しみですね^^

OPは、一番最初の曲「Go EXCEED!!」がこの作品に合っていて好きですね^^
EDは、一番最後の曲「FINAL VICTORY」が好きです。作画もみんなそれぞれピースしているところがいいですね。個性が出てますw

最後に、栄純とは真逆の性格のライバル降谷 暁(ふるや さとる)くんも負けず劣らず面白いキャラでしたw

投稿 : 2024/11/09
♥ : 27

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

「おーし、おし、おし、おぉーしっ!」

この作品の原作は未読です。振り返ってみると2013年の秋アニメとして放送が開始されてから1期の終わりまでで6クール計75話と、随分息の長い作品だったと思います。
そして引き続き第2期が放送される、という事はよっぽど人気のある作品なんでしょうね^^

でも、それも納得できます^^
今はワールドトリガーも視聴しているので別ですが、日曜朝の番組の中で個人的には群を抜いて面白かった作品だと思います。

この物語の主人光は、ピッチャーの沢村栄純・・・中学の時に素人同然の同級生たちと野球の試合に臨むのですが1回戦で敗退してしまいます。
でも、たまたまその試合を見に来ていた高校野球の西東京地区名門・青道高校のスカウトが沢村の投手としての天性の資質を見抜き、彼をスカウトするのです。
中学の皆んなとの野球は大好きだった・・・けれど、もっと強くなりたい、という気持ちと仲間の後押しもあり青道高校で野球を続けることを決意して、物語が動いていきます。

物語は激戦区である西東京地区で優勝し「甲子園に出場」するという単純明快なストーリーなのですが、名門と呼ばれる学校の練習の厳しさ・・・厚い層におけるレギュラー争いの熾烈さ・・・
「野球が好き」「レギュラーになりたい」は皆んな同じ気持ちです。
でも、その気持ちだけじゃ夢は叶わないため、夢を引き寄せるため皆んな死に物狂いで練習するんです。

沢村は、そんな野球漬けの世界に飛び込んできたんです。
中学の時とは何もかもが違う野球漬けの世界・・・
そこで、全力で野球と向き合うことを知り・・・己自身について身を持って知っていくことになるのですが、この場面は涙無しでは見れない場面でした^^
一流の名門校だけあって、素晴らしい素質を持った選手がひしめき合っています。
そんな中、教育係としてクリス先輩が沢村の面倒を見ることになったのですが、クリス先輩の一言一言・・・とても重いんです。
反骨精神旺盛の沢村は、クリス先輩の言葉の意味も重さも全く理解していませんでした。
でも、それを知る機会が訪れた時、彼が取った行動は・・・?
私はこの二人のやり取りに号泣でした^^;

こうして甲子園出場に全てを掛けて臨んだ地区大会・・・
激戦区だけあって多くのライバルが行く手を阻みます・・・
沢村1年の夏・・・地区大会の結果はどうだったのでしょうか・・・
気になる方は是非本編をご覧下さい。

1期全75話とボリュームのある作品です。
ストーリーが単純なので、レビューとして書けることも限られます。
高校野球が好きで・・・選手の熱い気持ちが好きで・・・時間に余裕のある方にはお薦めできる作品だと思います。
引き続き、2期の方も視聴していきたいと思います♪

投稿 : 2024/11/09
♥ : 16

77.1 16 部活で漫画原作なアニメランキング16位
ぼくたちは勉強ができない(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (495)
2339人が棚に入れました
苦学の高校3年生・唯我成幸は、大学の学費が免除される「特別VIP推薦」を得るために、受験勉強に苦戦する同級生たちの教育係となることに。指導する相手は「文学の森の眠り姫」古橋文乃、「機械仕掛けの親指姫」緒方理珠といった学園きっての天才美少女たち! 完全無欠の学力と思われた彼女たちだが、苦手教科に関してはとことんポンコツだった…!? 個性的な「できない娘」たちに振り回されつつ、成幸は彼女たちの入試合格のために奔走! 勉強も恋も「できない」天才たちのラブコメディ、ここに開幕!!

声優・キャラクター
逢坂良太、白石晴香、富田美憂、鈴代紗弓、Lynn、朝日奈丸佳
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

うるかにしてください

お静かに!って意味合いではもちろんございません。
原作は週間少年ジャンプ連載中。いつもながら未読です。

努力型秀才である貧乏男子高校生が、大学進学に係る費用の一切合切を学校に賄ってもらえる “VIP推薦” をエサに同級生女子に勉強を教えるというお話。
主人公男子は貧乏であるにこしたことはありません。トキワ荘以来の伝統芸能です。
同級生女子は二名。得意科目はほぼ満点だが苦手科目はてんでダメというのと、進路希望・将来の夢の観点だと苦手科目を超絶レベルアップさせないと進学もおぼつかないという点が共通する二人です。

 「お勉強」 + 「ラブコメ」

あらすじや第1話からそんな話かなぁという出だしでしたが、これがまた絶妙につまらなかったです。
少し経って{netabare}(第2話){/netabare}からもう一人、武元うるか(CV鈴代紗弓)が投入されて、元からの二人である古橋文乃(CV白石晴香)、緒方理珠(CV富田美憂)の三名体制となり屋台骨が出来たことで好転していきました。

 「ラッキースケベ」 +「ハーレム」 featuring「お勉強」

早々に路線変更です。真面目に言うようなことでもありませんが、、、路線変更です!


実際にお勉強要素の配分が多いまま、まっとうに学力向上を目指す内容でしたら視聴継続はしんどかったでしょう。リアル志向でもエンタメ志向でもなくガバガバの設定でしたので。
・学校側が生徒の学力向上と進路指導の責任を放棄してる時点でOUT!(これ大事)
・文乃と理珠の出来ないっぷり描写にもいろいろ言いたいことはある
設定もそうなんですがいまさら英語の構文や数学の公式にお付き合いするのもなんだかねぇ。

{netabare}「Don't you kiss someone , NARIYUKI?」(6話)
意訳) あんた成り行きでキスまでしたんとちゃう?成幸だけに(嘘)
   {netabare}しかもあんたの名前を音読みしたら・・・きゃーっ(もっと嘘){/netabare} 

これ文法だとanyoneが正解じゃなかったっけ? うるかが必死こいて覚えた構文を頑張って使ってみたけどちょいミスがあってかわいいじゃん、と普通なら思うところなんですが、ここに至るまでに、「この作者(編集含む)は絶対まともに勉強したことなさそうだな」の説得力ない描写が連発してましたので、素直に受け取れません。なお現場ではanyだろうがsomeだろうが通じるっちゃ通じます。{/netabare}


いざラッキースケベハーレムアニメとの立ち位置が固まってしまえば、お作法に則ってすんなり観ることのできる普通の作品でした。
小学校高学年ないし中学入学したての芽生えの時期にお世話になった(かもしれない)少年誌の『お色気マンガ』の佇まいです。

 {netabare}※注)『お色気マンガ』と『エロマンガ』は違うからね。{/netabare}

ヒロインの裸を見たり接触する程度の描写に留まるのが通例で、また、何かしらのトラブルに巻き込まれてサービスカットを披露する「お約束」のアレです。

肉体関係ありの最近のマガジン案件(あれはあれで良い)と違い、こちらジャンプ案件はきちんとお色気止まりにしているのが良いですね。なんとも懐かしい香りがしていて、その雰囲気を楽しむような感覚。
自分の場合このへんのルーツは連載終盤の『やるっきゃ騎士』(※ナイトと読む)でしょうか。
少年の夢と希望とスケベ心が詰まったこういう品は、健全な少年が親に見つからないようにどきどきしながら観てほしいタイプの作品です。


最終話で3か月後の2期放送が発表されました。
私の視聴優先順位としては低いです。少し懐かしい匂いを堪能したところでややお腹いっぱいかしら。自分にとってはそんな位置付けでした。



■オマケ1
どうせなら健全なお色気ものだったらよかったのに。
{netabare}ブラコン妹が登場して、兄のふとんをくんかくんかしてましたが、アニメ向けアレンジでしょうか?
視覚的なお色気どまりだったほうが健全な気がしていて、フェチまで踏み込むと大人向け指数がアップしちゃいます。なんかもったいない。{/netabare}

■オマケ2
球技大会にクレームw
{netabare}自分が高校生の時だったら、和気あいあいの男女混合なんてありえんと思ったでしょう。
勝ちにいきたいのに遠慮が入っちゃうから。クラス対抗ならなおさら負けるわけにはいかないのです。
当方の高校時代は、クラス対抗の雌雄を決するガチ系イベントだったので男女くっきり別れてました。混合だと体力面で劣る女性がやりづらくはなかろうか。イチャコラなんて別途いくらでもできるし。
このアニメに限らずいつも思うのですが、学園ものの校内イベントって文化系の目線で描かれてることが多いですよね。自分が知りえなかった高校生活を疑似体験できるのをもって良しとすればいいのかもしれません。だがしかし、なんとなく腑に落ちないのです。{/netabare}



視聴時期:2019年4月~2019年6月

-----
2020.02.06 追記

後半2クールめのほうが好み。


2019.07.02 初稿
2020.02.06 追記
2020.07.24 修正

投稿 : 2024/11/09
♥ : 59

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

文系/理系/体育会系、ある意味「裏『人生』」!?

しかし、作中でヒロインたちの得意分野はあまり活かされないので「凸凹解決せんせーしょん」という訳には行かないのです…。

第2話まで観終わった時点で、このレビューを書いています。週刊少年ジャンプに連載の同タイトルの原作マンガは、最新巻が11巻です。

アニメ化範囲でもストーリーが進むと増えるかもしれませんが、とりあえず主な登場人物は下記の5人です。

ちなみにタイトルが『ぼくたちは勉強ができない』なのですが、開始時点ですら全く勉強ができないのはうるかだけです。

唯我成幸(ゆいが なりゆき): 主人公。母子家庭で育ち、経済的な理由から大学へのVIP推薦なる枠での進学を目指すが、その条件として女子生徒3人の「教育係」に任命される。学業的にはどの科目もわりと成績が良いオールラウンダーだが、文系科目/理系科目のいずれも校内1位にはなれない。運動は苦手。

古橋文乃(ふるはし ふみの): ヒロイン枠。国語(現代文・古文・漢文)が得意科目だが、ある思い入れから理系の進学を目指す。しかし、数学を筆頭に理系科目の成績は壊滅的で、成幸に勉強を教わることになる。

緒方理珠(おがた りず): ヒロイン枠。数学と物理が得意科目だが、趣味がきっかけで文系の進学を目指す。しかし、気持ちを読み取ったり小論文を書いたりするのは苦手で、国語を筆頭に文系科目の成績が良くない。やはり成幸に勉強を教わることになる。

武元うるか(たけもと うるか): ヒロイン枠。水泳部で好成績を残すスポーツ少女。志望の大学にはスポーツ推薦で進学できると思っていたため勉強をしてこなかったが、推薦時に英語の試験成績を問われることが急きょ決まり、成幸に勉強を教わることになる。

桐須真冬(きりす まふゆ): ヒロイン枠(?)。世界史を担当する教師。文乃と理珠の初代教育係。才能がある分野に進まないのは無駄なことだという考えがあり、二人にも得意分野に沿った進学を強く勧めるが反発され、教育係を断念する。サブタイトルなどで「前任者」と出てくる場合は桐須先生のことを指す。

成幸が女子3人に勉強を教えることでいわゆる「ハーレム物」の構図になっているのですが、本作のフックとして機能しているのが桐須先生の存在です。

当初は成幸の「ライバル」として配されたと思われる先生ですが、おそらくアニメの中盤くらいから「ヒロイン」として機能しだしてからが本作の「本番」だと思いますので、お楽しみに!

2017.7.1追記:
第13話まで視聴終了。分割2クールということで、2019年10月からの2クール目の放送予定の予告がありました。

終盤でのあしゅみー(小美浪あすみ)先輩の登場で、主な登場キャラクターは出揃った感じですので第2クールでは各ヒロイン達の肉親たちの出場機会などもありつつ、お当番回的な物が回っていく感じになると思います。

原作では真冬センセー、先生とは思えないくらいに活躍してますがアニメではどうなることでしょうか。楽しみです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 47
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

オーソドックスなラブコメ①

原作既読。最終話まで視聴。

週刊少年ジャンプは40年近い愛読書です(笑)。
そういえば、今週発売の33号で、第2回キャラ人気投票の結果が載ってましたね。
{netabare}第1位 桐須真冬  14,598票
第2位 古橋文乃   3,259票
第3位 竹本うるか  2,980票
第4位 緒方理珠   1,803票
第5位 小美波あすみ 1,488票

真冬先生、ダントツぶっちぎりで2連覇達成でした。
ちなみに、主人公の唯我成幸136票で第9位・・・。{/netabare}

分割2クールの第1期。

ハチャメチャな初期設定さえ受け入れられれば楽しめるラブコメだと思います。
個性豊かな女性陣が、揃って好キャラ揃いですからね。

分割2クールの第2期も楽しみにしています。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 42

66.3 17 部活で漫画原作なアニメランキング17位
ダイヤのA ~Second Season~(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (238)
1295人が棚に入れました
月間野球王国編集部。峰は試合写真を見ながら地区予選を思い返す。市大を破ったダークホース薬師高校と、6年ぶりの甲子園出場を狙う青道高校。継投で繋ぐ青道を、強打者軍団の市大打線が攻め立て――。

声優・キャラクター
逢坂良太、島﨑信長、櫻井孝宏、花江夏樹、細谷佳正、浅沼晋太郎、小野友樹、浪川大輔、森田成一、岡本信彦、下野紘、羽多野渉、松岡禎丞、檜山修之、内山夕実、東地宏樹、斉藤壮馬、杉田智和
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

激アツ!!

原作未読 全51話

青道高校野球部を中心に、野球に情熱をかける高校生たちを描いた作品です。

1期から観ることをオススメします。(全75話) 今回は、3年生が引退し1・2年を中心に練習・練習試合や秋季大会の模様を描いた作品です。

王道な展開ですが、番狂わせや新キャラ登場で、激アツな内容となっています。{netabare}(過去の映像が出てくるキャラが活躍するというパターンは1期から守られていますねw){/netabare}

魅力的なキャラいっぱいいますが、青道高校では、御幸 一也(みゆき かずや)、他のチームでは薬師高校の轟 雷市(とどろき らいち)がお気に入りです。

最終話は、泣きましたね。{netabare}(監督が引退した3年生に頭を下げて感謝するシーンなどは監督と一緒に泣いてしまいましたw){/netabare}

最後は、スッキリと終わっています。続きを観たいですが、これで終わってもいい感じがします。

1・2期合わせて121話、初見の方にはハードルが高いかもしれませんが、ひたすら野球に打ち込んでいく選手みなさんを是非観てくださいね。

曲は、「空が青空であるために」を歌うGLAYの曲が印象的でした。 

最後に、スポーツ作品は熱いですね。激アツはこの作品のキャラがたびたび使っていた言葉です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 18

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

3年生から託された思いを・・・夢を実現に向けて本気で甲子園を狙いに行く青道高校のナイン達・・・

「ハイキュー」も「あおかな」も熱いスポコン作品でしたが、熱いスポコン作品という点においては、この作品も決して引けを取りません。

3年生と一緒に臨んだ夏の甲子園の地区予選決勝・・・このメンバーなら絶対に甲子園に行けると思っていましたが、絶対なんて約束がないのが勝負の世界・・・甲子園まであと一歩のところまでたどり着くもその切符を手にすることはできず涙の準優勝となりました。
あの時流した3年生の涙を1,2年は絶対忘れる事は出来ないと思います。

「先輩が成し遂げられなかった夢を叶える」これまでは、この事だけ考えていれば良かった訳ですが、御幸率いる新生青道野球部は、もう一つの問題・・・片岡監督の辞任問題を抱えて出発する事になるのです。
野球留学で優秀な人材を集める・・・私は高校野球には疎いのでよく分かりませんが、そういう学校は日本全国各地に存在するのだと思います。

ただひたすらに凌ぎを削り純粋に甲子園を目指す高校野球球児・・・監督の辞任問題はそんな金の卵を多く抱える学校ならではの問題なのでしょうけれど・・・
振り返って見ると片岡監督は確かに厳しい監督でした・・・でも選手の力量を把握し選手を信じる事のできる優秀なでもありました。
自分の信ずる野球は片岡監督の目指す野球と共にある・・・と思える位同じ釜のご半を食べた監督を失うという事は、選手の士気にも相当の影響が出る恐れがありました。

そして御幸らが選んだ選択は極めてシンプル・・・「秋季大会で優勝して春の選抜に監督を連れて行くこと」
所詮野球でしか返せない恩・・・だったら、これまで見たことの無い世界を監督と一緒に見るんだ・・・
言うのは簡単ですが、実行するのはとても難しい事でした。
青道高校は3年生が主力でしたが、他校の強豪は未だ現役の選手も多く戦力低下という面から見ると3年生が抜けた穴を埋める必要のある青道高校には決して分はありませんでした。
それでも彼らは茨の道を選択し・・・物語が動いていきます。

1回戦:夏の甲子園ベスト16入りした強豪・帝東高校
3回戦:夏の甲子園準優勝の稲城実業を激闘の末破った鵜久森高校
4回戦:文武両道の公立校・王谷高校
準決勝:強力打線が売りの成孔学園
決勝:一年生スラッガー轟雷市を有する薬師高校

こうして振り返って見ると、楽な試合なんって一試合も無かったような気がします。
自分達の見たこと無い世界を既に見てきた帝東高校
夏の決勝・・・忘れもしない稲実との敗戦・・・けれど、稲実に勝った鵜久森高校
野球バカしかいない青道高校とは異なり、頭を使ったクレバーな野球ができる王谷高校
野球はパワーだけでプレイするスポーツではありませんが、そのパワーをとことん特化して
武器になるまで磨き上げた成孔学園
薬師高校にとっても甲子園出場は悲願・・・そのためならどこまでも奮起する選手達・・・

力と力のぶつかり合い・・・そして「強い方が勝つ」という単純な構図・・・

青道高校だって3年生が抜けて力不足になっただけではありません。
1年生サウスポーの沢村栄純がここに来て開花するんです。
正直ここまで長い道のりでした。
でもクリス先輩の教えをしっかり守って作り上げたピッチングは、コーナーと変化球を自在に操るピッチャーに成長していました。
潜在的な度胸と身体の天性のバネ・・・それにコントロールが加われば鬼に金棒・・・青道にとっても貴重な戦力です。

彼ら青道ナインの戦いは是非本編でご覧下さい。
沢村の成長に感化される1年生エース古谷・・・
どんな時でもバッターを信じて準備を続けるピッチャー達・・・
思い出しただけでも、この作品の持つ熱さに胸がドキドキします^^
ラストで甲子園での一幕が描かれていますが・・・はっきり言って感動します・・・私は感動しました^^;

4クール計51話の作品でした。1年がかりで放送された訳ですが、しっかりと腰を据えて制作して頂いたスタッフに感謝の言葉しかありません。
ダイヤモンドの中にいる選手も、ベンチ入りしている選手・監督も、そしてベンチに入れなかった野球部の皆んなが一体で戦っていた感じが抜群に良かったと思いました。
原作の方は第1部が終わって第2部が始まったようですが、そちらもアニメ化される事を期待しています。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 10

kakizaki さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

毎週月曜の楽しみだったなと

【20160403】
毎週月曜、仕事から帰るとこのアニメを観ながら夕飯を食べるという恒例行事がなくなってしまうのはかなり悲しいですね。

作品としては、熱き展開、ライバル、燃えますね!!

まあ、回想シーンが多いのは・・・・展開分かっちゃうなと、そこは余り良くなかったところですね

毎週の楽しみをくれたことに感謝です。

【20150913】タイトル:時々画面が汚れているようにみえる

ココ最近、実験的に文字や説明文とか入れているが、個人的にはあれは酷い、画面が汚れる感じがする。

話的には面白い、原作がしっかりしているのもあるし、アニメーション的にも毎回頑張って頂いているからだと思う。

毎週楽しみだから頑張って欲しい。

【20150426】(総編集を3話続けてやるアニメなんて初めてみたわ!!)

個人的には今まで観たアニメのなかで、総編集に関しては一番酷かった。三話続けてやるアニメなど聞いたこともない。

既存の視聴者としたは、毎週総集編をやられていると、流石に視聴する気が失せてくる。(印象に残らなくなってくる)

話は変わるが、個人的には、ナデシコの総集編が良かったなと

新しく枠が変わって新規の視聴者や、4クールやったからスタッフを休ませたいのはわかるが、視聴者としては酷い仕打ちを受けたと感じてしまった。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 7

90.3 18 部活で漫画原作なアニメランキング18位
けいおん!(TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★★ 4.2 (9680)
36932人が棚に入れました
私立桜が丘高校に入学した1年生の平沢唯は新しいことを始めようとするが何も思いつかず、2週間もの間部活の入部届けを書けずに日々を過ごしていた。同じく1年生の田井中律は幼馴染で一緒に入学した秋山澪と共に軽音楽部の見学に行こうとするが、部員が前年度末に全員卒業してしまったため、4月中に新入部員が4人集まらなければ廃部になると聞かされる。合唱部の見学に来るつもりで間違えて軽音楽部に来てしまった1年生の琴吹紬は、律と澪の掛け合いを聞いているうちに彼女達が気に入り、入部することに同意する。3人は部の存続のため、あと1人を入部させるべく勧誘活動を開始した。

声優・キャラクター
豊崎愛生、日笠陽子、佐藤聡美、寿美菜子、竹達彩奈、真田アサミ、藤東知夏、米澤円

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

つきぬけるような楽しさ!

原作未読です。

特にやることも決めず、高校に入学した「平沢唯(ひらさわゆい)」。
ちょっとしたきっかけで軽音部に入部することになります。
そんな軽音部で繰り広げられるゆかいな日常。


レビュー用のメモの中で一番多かった単語は「楽しい」でした。
普段、そんな抽象的な言葉は使わないです。
……が、このアニメはとにかく「楽しい」が目立ちました。
全編を通してあふれ出る「楽しさ」。
それが、このアニメのテーマであり魅力でもあると思います。

キャラクターが楽しそうにしていると見ているこっちまで楽しくなってきます。

音楽という身近な素材。
かわいらしくて良く動く、個性的なキャラクターたち。
誰にでもわかる、テンポがいいボケとツッコミの応酬。
みんな仲良しで、見ていてほほえましいです。

全編通して、肩の力を抜いて見れました。
つらさや苦しさといった、「現実だけで十分!」と感じるような要素がほぼありません。

今考えると、学校ってよくできているなと思います。
社会人になってからは、毎日毎日同じことの繰り返し。
でも、学校では、自分からアクションを起こさなくても、イベントがやってきます。
黙っていても新しいことを積み重ねていけるんですよね。

そんな学校を舞台に、理想的な友人関係を築き、学校生活を送る「けいおん!」の世界。
そりゃ「楽しさ」がにじみ出てくるでしょう。


なお、音楽を題材にしたアニメなのに、演奏シーンが少なめです。
毎回演奏会をするような展開や、「努力、根性、勝利」なんかを期待すると面食らいます。
あくまで主な内容は、キャラクター同士の交流にあります。


ただし、BGMを含め、流れる曲自体はとっても良いです。
特にEDテーマ「Don't say "lazy"」は、映像と相まってハイクオリティ!
日本にすると「『サボってる』なんて言わないで!」って感じでしょうか。

活動内容は、

・お茶を飲む
・おしゃべりをする
・お菓子を食べる
・買い物に行く
・そしてたまに練習する(これ重要)

ですからねぇ……。
まさに「けいおん!」のイメージそのものを表してるタイトルです。

・嫌な展開がない
・とにかく楽しさがあふれてる
・良質な音楽のグルーブ感

これだけでも、たくさんの人に合う作品だと思います♪

投稿 : 2024/11/09
♥ : 129
ネタバレ

mio♡美桜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

見ればわかるからっ!

♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・*゚♫彡。.:・¤゚♫

原作 - かきふらい (芳文社「まんがタイムきらら」連載)
監督 - 山田尚子
シリーズ構成 - 吉田玲子
キャラクターデザイン・総作画監督 - 堀口悠紀子
楽器監修 - 高橋博行
美術監督 - 田村せいき
色彩設計 - 竹田明代
撮影監督 - 山本倫
編集 - 重村建吾
音響監督 - 鶴岡陽太
音響効果 - 神保大介
音楽 - 百石元
音楽制作 - ポニーキャニオン
アニメーション制作協力 - アニメーションDo
アニメーション制作 - 京都アニメーション
アドバイザー - 石原立也
製作協力 - ポニーキャニオン、ムービック、
京都アニメーション
製作 - 桜高軽音部、TBS
放送期間 - 2009年4月2日 - 6月25日
話数 - 全14話(本編12話+番外編2話)

(以上Wikipediaより引用)

♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・*゚♫彡。.:・¤゚♫



私がまだアニメに興味を持ち始めるかなり前の話。
アニメに興味が無くても周りから聞こえてくる
「けいおん!」の名前。

ふーん、そういうアニメが流行ってるんだ。
なんかオリコンチャートで松田聖子さん以来の
なんちゃら…

アニソンって凄いんだね。

萌えって何⁇

そんな感じでした。

それから数年後、私の部屋のキャビネットの上に
唯ちゃんのフィギュアが鎮座する事になろうとは
私自身予想だにしませんでした。

人生ってわからないものですね…

アニメって基本的にストーリーの起承転結がしっかり
していて、喜怒哀楽を楽しむものだと思っていましたので、
この「けいおん!」を見た時の「怒」「哀」が抜けた
「喜」、「楽」だけの世界が異様に感じました。
多分、受け止め方は個人差があると思うのですが、
私にはその「喜」、「楽」だけの世界が異様でありながら
も心地良く、一緒に楽しんでる気持ちにさせてくれる
不思議な感覚が日常の生活でのストレスから解放させて
くれる魔法だったのかもしれません。

そんな、とある高校の軽音部を舞台に繰り広げられる
「けいおん!」
前年度の卒業生で部員数0となった桜が丘高校「軽音部」
このままだと廃部の危機。軽音部存続の条件は4人。
入部を希望していた田井中律ちゃんが発起人となり幼馴染
みの秋山澪ちゃんを強引に、合唱部と間違えやってきた
琴吹紬ちゃんを見事勧誘。
あと1人となったところで「軽い音楽をする所(口笛とか…)
」と思いのこのこやってきたのが、天然ドジっ娘の平沢唯
ちゃん。
この4人を中心に毎日お茶したり、おしゃべりしたり、また
お茶したり、たまに練習したり、たまにイベント。

後半になると新しい1年生新入部員の中野梓ちゃんも入部。
グダグダな先輩に喝を入れようと頑張る梓ちゃんだけど、
やっぱり彼女も流されグダグダな毎日。

はっきり言えば毎日グダグダな彼女達です。
でもなぜか彼女達だと不思議と許せちゃうんです。
むしろ見ていて楽しい。

その中にある言葉では上手く言えない様なキラリと光る
いくつもの宝石を見つけられるなら、きっとこの作品を楽
しめます。

作画は京都アニメーションならではの丁寧な作りで
主題歌も劇中歌を含め全てが魅力的な楽曲で構成されて
います。
視聴してみてオリコンチャートなんちゃらも納得。

ストレスゼロの魔法のような「けいおん!」の世界。
ゆっくりまったりと楽しみましょうね。



【mio's café】
視聴後に来てくださいね♪
お茶にしましょう(●'ω')_旦~
{netabare}
見ればわかるからって友達に言われ続けてきたけいおん
は、私にとって京都アニメーション製作の2作目の作品。
(1作品目がCLANNAD AFTER STORYでした。)

CLANNAD AFTERであまりにも号泣した為でしょうか、
どんなに友人に勧められても、見ようとしなかった
作品でした。

アニメを見るきっかけになったのが「とらドラ!」で
その次に見たのが「STEINS;GATE」
その後が「CLANNAD」シリーズでした。

ラブコメ王道からSFタイムリープ大作、涙腺崩壊話題作
どれもが面白くて感動して大好きな作品になりました。

そんな3作品を見てからのひらがなタイトルで

「けいおん!」???

ひゃっ…かるっ…
前に名前だけは聞いた事がある。

キャラは何となく可愛いけれど…

最初はこんな印象でした。

この時の私は日常系というジャンルのアニメを視聴した
事が無く、これといった感動も無くただのほほんとした
アニメかなぁという様な先入観だけで敬遠していました。

ある日、あまりの暇さと友人の根気強いプッシュに
そこまで言うんだったらちょっと、さわりだけでも
って感じで視聴開始。

そしたら、なんと!

かわいいんです♡

ジャケットのイラストだけではそこまでかわいいと
思わなかったのに、実際に動画で見ると動く彼女達、
お喋りする彼女達がいちいちかわいいんです。

ここ大事なので、2度言います。

いちいちかわいんです♡

随所に見られる笑いどころ豊富な小芝居もどきの
ボケとツッコミ。

彼女達がやるからこそなんです。

だから「いいんです!」

ストーリーは、はっきり言って頑張らない
グダグダな女子高生の毎日。

本当なら私でもちょっとイラっとくるくらいです。

だけど彼女達、たまに頑張るんです。

だから「いいんです‼」

彼女達だから「いいんです‼︎」

カビラさんがいっぱい出てきたぁ…
あーなんか訳分んなくなってきちゃったぞ〜

私はそんな彼女達に律ちゃん座長率いる

「放課後新喜劇」と名付けました。

本当に彼女達のやる事が秀逸なコントなんです。
原作が4コマ漫画だからかなぁ。

そんな彼女達のお話を見ていて私が最初に凄いと
思ったのはキャラの表情の豊かさはもちろんの事、
一人一人の脚の描写の多さでした。

その脚の形や動きでの個性や感情表現をする手法に
感動すら覚えるくらいでした。

妙に現実的な脚の太さと長さ。
決して良いとは言えないスタイルがまたかわいんです♡
ごめんね…リアルに健康的って意味なんだよ。

背景やキャラの作画もそこは京都アニメーション。
桜の咲く街並み、茜色に染まる校舎、
迫力のライブシーンなど、どれもこれも素敵です。

その中でも、私がすっごく好きなのは、ライブシーンで
唯ちゃんと澪ちゃんが歌う時の横顔の口の動きなんです。

すみません凄くマニアックで…

もう、本当に間近で熱唱している姿を見ている
ようなんです。

けいおん!を見て思ったんですけれど、
横顔の描き方が凄く綺麗だなって。
おデコから鼻、唇からアゴにかけてのラインとか。

そして特に目、しかも眼球なんです!

横顔の眼球の描き方、私的に凄いです。

すみません、またまたマニアックで…

多分、京都アニメーション:堀口さんのキャラデが
私的にピンポイントだったんだと思います。

そしてもうひとつ凄いなぁって思うのが
登場するキャラクターの層の厚さです。

主要5人のキャラ

田井中律、秋山澪、琴吹紬、平沢唯、中野梓

をとりかこむ通称:モブといわれるキャラのレベルの高さで
した。(モブと呼んでいいのかわからないけれど…)

その代表格が唯ちゃんの妹、平沢憂ちゃんです。
多分彼女は他のチームに移籍しても即クリーンナップを
任せられるでしょう。
唯ちゃんがエースなら憂ちゃんは正捕手。
憂ちゃん無しでは唯ちゃんの活躍はあり得ないくらいの
存在。
唯ちゃんとはまた違う癒しキャラです。

その次にやっぱりさわちゃん先生こと、山中さわ子先生。
神出鬼没の彼女、けいおん!の中で唯一の大人のキャラ
かもです。(隣のおばあちゃんを除いて。)
とにかくそのカリスマ性が凄いです。けいおん部OBで
伝説?のギタリスト&ボーカリスト。
どっちが生徒かわからなくなるような時があるけど、
こんな先生いたら楽しいだろうなぁ。

そして唯ちゃんの幼馴染みの、のどかちゃん。
真鍋和ちゃんは頭良くってマイペース。
でも、けいおん部相手に(特に唯ちゃんに対して)繰り出す
シュールな一言が以外と強烈で面白いです。

その他にも憂、梓の同級生の鈴木純ちゃん。
私的には1番のシンデレラガール!
などなどこのモブキャラの充実度は
のちのけいおん‼︎(2期)においてさらに開花していきます。
多分、1チーム作れるくらいです。
(特に3年2組のクラスメートの子達)

OPの「Cagayake!GIRLS」、EDの「Don't say "lazy"」
をはじめ、どの曲もこれがアニメの曲⁈っていうような
素敵な曲ばかりで、曲と一緒に流れるアニメーションも
とても手が込んでいます。
見ていて圧巻の映像で特に楽器の描き方とか凄いです。

律ちゃんのドラム、今日も走ってる〜♪
あずにゃんのカッティング今日もキレッキレだね♪
的な感じで私はいつも聞いてます。
ここが彼女達の音楽を楽しむ重要なポイント。
彼女達は確かにここに存在しているんです。

そんな、いっぱいある曲の中でもやっぱり、
私的に1番好きなのは「ふわふわ時間」かな♡
このタイトルと歌詞が一番彼女達を表現してる気がするし
桜高祭でのライブで何かにつけて思い出がある曲です。

1年生の時の桜高祭での「ふわふわ時間」。

この時は訳ありで澪ちゃんのリードボーカル。
唯ちゃんのコーラスには最初ビックリしちゃって
笑っちゃうけれど、ハスキー唯ちゃんも可愛かったよ♡
あんな状態でも頑張ってる感があって凄くいいです。

でも豊崎さん、凄いです。
どうやって、あの声出してたんだろう…?

澪ちゃんには怒られそうだけど、最後のハプニング!
「しましま時間」も良かったです♡

2年生の時の桜高祭での「ふわふわ時間」は、もうこれは
私のけいおん!の名シーンでも5本の指に入ります。

一言で言うならムギちゃんの超ファインプレー。
ナイスです、good jobです!

そして唯ちゃんの「もう1かぁ〜い」の時のカメラワークが
また凄いです。
あの臨場感がたまりません。
見ていて鳥肌たっちゃいました。

私がけいおんを大好きになった理由の一つが、彼女達と
時間を共有している気にさせてくれる演出でした。

彼女達が音楽準備室でお茶している時も、
合宿に行ってる時も、講堂でライブしてる時も、
いっつも同じ空気を感じれるんです。
同じ場所にいる気になれるんです。

彼女達と同じ空気を感じれる、本当に不思議です。
説明できない心地良さと共感できる世界観とはまでは
いかないけれど、空気というか雰囲気…

あ〜わかんないっ!

これが「日常系」と呼ばれるアニメの魅力の1つ
なのでしょうか。

「けいおん!」も何がいい、どこがいいって言葉で上手く
説明できない珍しい作品なんです。本当に。

だけど、

「いいんです‼︎」

だから、最後に私は声を大にして言いたいです。

とにかく

「見ればわかるからっ!」って。

結局、友達と同じ事言ってるし…



【主な登場人物・出演者】

平沢 唯 - (CV:豊崎愛生)
秋山 澪 - (CV:日笠陽子)
田井中 律 - (CV:佐藤聡美)
琴吹 紬 - (CV:寿美菜子)
中野 梓 - (CV:竹達彩奈)
山中 さわ子 - (CV:真田アサミ)
平沢 憂 - (CV:米澤円)
真鍋 和 - (CV:藤東知夏)
鈴木 純 - (CV:永田依子)


【主題歌】

オープニングテーマ
「Cagayake!GIRLS」
作詞 - 大森祥子 / 作曲・編曲 - Tom-H@ck
歌 - 桜高軽音部
2009年4月22日発売 オリコンシングル4位

エンディングテーマ
「Don't say "lazy"」
作詞 - 大森祥子 / 作曲 - 前澤寛之 / 編曲 - 小森茂生
歌 - 桜高軽音部
2009年4月22日発売 オリコンシングル2位


【挿入歌】

「ふわふわ時間(タイム)」
作詞 - 秋山澪 / 作曲 - 琴吹紬
(作詞 - かきふらい/ 作曲・編曲 - 前澤寛之)
歌 - 桜高軽音部
2009年5月20日発売 オリコンシングル3位

「わたしの恋はホッチキス」
作詞 - 秋山澪 / 作曲 - 琴吹紬
(作詞 - 稲葉エミ / 作曲・編曲 - 藤末樹)
歌 - 放課後ティータイム

「ふでペン 〜ボールペン〜」
作詞 - 秋山澪 / 作曲 - 琴吹紬
(作詞 - 稲葉エミ / 作曲・編曲 - 川口進)
歌 - 放課後ティータイム

「Maddy Candy」
作詞 - KANATA / 作曲・編曲 - 小森茂生
歌 - DEATH DEVIL
2009年8月12日発売 オリコンシングル9位

{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 124

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

私をアニメの世界に導いた作品 その1

言わずと知れた、日常ほのぼの系アニメの王者。

たまたま放送していた本作を視聴し、以来、アニメの世界にどっぷりとハマってしまいました。

OP、ED、挿入歌全てが最高。【とにかく売れましたよねぇ】
声優陣も最高。【当時無名だった5人が、今では揃って超売れっ子に!】
物語のテンポが絶妙。【原作が4コマ漫画ならでは】
作画が綺麗。【写実的な背景とアニメ顔の登場人物が絶妙にマッチしている】
 →特にBGMとぴったり合っている演奏シーンは圧巻です。

2年間が12話にまとめられているので駆け足感は否めませんが、その分、第2期は1年間が24話に。

今更ですが・・・。まずは、第1期を視聴したら、第2期、そして劇場版の順番で視聴する事をお勧めします。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 116

91.3 19 部活で漫画原作なアニメランキング19位
けいおん!! 2期(TVアニメ動画)

2010年春アニメ
★★★★★ 4.3 (7393)
30948人が棚に入れました
高校1年生の春に、軽音部に入学した楽器初心者の平沢唯。部長の田井中律、恥ずかしがり屋の秋山澪、おっとりした琴吹紬の3人とともに、普段の部室でのお茶を中心に、合宿、学園祭、クリスマスと楽しい日々を過ごしていた。高校2年生時には、真面目な新入部員の中野梓を迎え、軽音部2度目の学園祭を5人のバンド「放課後ティータイム」として大成功を収める。そして、唯たちは高校3年の春を迎える…。

声優・キャラクター
豊崎愛生、日笠陽子、佐藤聡美、寿美菜子、竹達彩奈、真田アサミ、藤東知夏、米澤円
ネタバレ

mio♡美桜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

友&愛♡ みんな大好き!

♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・*゚♫彡。.:・¤゚♫

原作 - かきふらい (芳文社「まんがタイムきらら」連載)
監督 - 山田尚子
シリーズ構成 - 吉田玲子
キャラクターデザイン・総作画監督 - 堀口悠紀子
楽器監修 - 高橋博行
美術監督 - 田村せいき
色彩設計 - 竹田明代
撮影監督 - 山本倫
編集 - 重村建吾
音響監督 - 鶴岡陽太
音響効果 - 神保大介
音楽 - 百石元
音楽制作 - ポニーキャニオン
アニメーション制作協力 - アニメーションDo
アニメーション制作 - 京都アニメーション
アドバイザー - 石原立也
製作協力 - ポニーキャニオン、ムービック、
京都アニメーション
製作 - 桜高軽音部、TBS
放送期間 - 2010年4月6日 - 9月28日
話数 - 全27話(本編24話+番外編3話)


(以上Wikipediaより引用)

♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・*゚♫彡。.:・¤゚♫


私に新たなアニメの楽しみ方を教えてくれたけいおん!
アニメのキャラは愛すべき存在である事を教えてくれた
けいおん!

律、澪、紬、唯にとっては高校生活最期の1年、
梓にとっては先輩方との最期の1年間の始りです。

どんな思い出を残してくれるのか、とってもワクワク。

一言で言えばいつもの彼女達に笑っちゃいます。
いつもの彼女達にホッとします。
そして1期より感動します。
グダグダな彼女達なのに泣けちゃいます。
もうズルいです。

楽曲もさらにパワーアップして聞き応えのある曲がいっぱい。
彼女達らしい元気のある曲、意味不明な曲、心にジンと
くるような曲、素敵な構成になっています。

京都アニメーションが贈る「けいおん‼︎」
青春の宝石の輝きをその目で見て、耳で聴いて、
心で感じて下さい。

いつ見ても、どこから見ても楽しい「けいおん‼︎」
いつもそばにいてくれる彼女達。
大好きです!♡


【mio's café】
視聴済みの方限定ですよぉ♪
今日も美味しい紅茶はいってます(*^^*)

{netabare}
唯ちゃん、いきなりの朝練。
朝起きる時間を間違えたとはいえ、やる時は練習してます。
しかも、必殺技の開発中!
…んっ?

静かな朝の音楽室。
響き渡るギターの音色。
ストロークでの「私の恋はホッチキス」のフレーズ。

いいですね。凄くいいです。

朝の空気の透明感と唯ちゃんの奏でる音の透明感。
なんだか、とっても唯ちゃんとギータの一体感を
感じさせてくれます。

桜舞い散る校舎に始業式で校歌を歌う彼女達。
なんだか、いきなり卒業を意識させる様な演出で、
あぁ、やっぱり彼女達もこの作品で卒業して
いくんだなぁって思っちゃったりもした。

なーんて、しみじみ浸ってるのもつかの間、
1期に引き続き律っちゃん座長率いる

「放課後新喜劇」 が大活躍。

1話のクラス編成のお話から2話のさわちゃん先生の
ギター買取りのお話まで萌え要素あり、笑いありの
怒涛の攻撃なんです。

特に2話「整頓!」は私にとって序盤にして最高でした。
とにかく唯、律がパワーアップしてます。
お片づけのシーンでは澪ちゃんがさりげなく髪を
ポニーテールにする仕草にちょっとドキッ。
細かい仕草なんですけれど、この辺りの山田尚子監督の
魅せ方好きです。

荷物を持ち帰った唯ちゃんに
憂ちゃんの「めっ!」ですよ♡
唯ちゃん「許してつか〜さぃ…」萌え死にしそう…♡
澪ちゃん「姉の威厳まるで無しだな…」あぁぁ…

そしてさわちゃん先生に買取り証明書を追求された後の
みんなで「食ぅ〜え!食ぅ〜え!」の大合唱。

澪、紬、梓まで…
なんですか、これ…

律「ごめんなさい~隠すつもりはなかったんじゃが
余りの金額の多さにオラ気が動転してしもうて~‼︎」
梓「心が汚いですね」
澪「昔からこうなんだ」
律「おまえらに言う資格無いだろっ‼︎」

もうなんなんでしょうか…この三文芝居。
笑いが止まりません。
でもこれこそが「けいおん!」なんです。

1期ではボケ倒しが多かったギャクも2期からは梓が
本格参戦して澪とのダブルツッコミ!
厚みが増してます。
澪ちゃんも何となく心強そう…かな?

4話では修学旅行。
2話に劣らず大好きなお話しです。
修学旅行と言えば高校最大のイベントの1つ。
でもどこに行っても律ちゃんと唯ちゃんはやる事は一緒。
ダブルボケ倒しにあずにゃんのいない澪ちゃんでは
もう太刀打ち出来ませんね。

新幹線の中でも金閣寺でも嵐山でもいつものけいおん部。

修学旅行の夜。
枕投げのシーンは凄くむぎちゃんの気持ちがわかります。
やってみたいですよねー。
枕を確認するムギちゃん、かわいい♡

正確無比なムギちゃんの枕が唯ちゃんの延髄を直撃!
「ボフッ!」スローで倒れる唯ちゃん。
ここかわいい…♡
からの澪ちゃんの顔面直撃!
「むぎゅっ‼︎」
もう、何とも言えません。

そして寝静まった頃の
律ちゃん「リコ…ピーン…」

あのクスクスとなる感覚、何しても楽しい修学旅行の夜。
凄くわかるなぁ。
ムギちゃん笑い過ぎて「ぶた鼻」!
もうダメです…

笑いがツボに入りすぎて咳き込む唯ちゃん。

この辺りの空気感を伝える細かい描写が本当に女性ならで
は素敵で楽しいと演出だと思います。

この後は夏フェスや夏期講習、マラソン大会、U&I誕生
秘話?などなどもう書き出せばキリがないくらいの楽しい
お話やちょっと胸にジーンとくるようなお話の連続です。

特に17話「部室がない!」では終盤の風邪を引いて寝込ん
でしまった憂と唯のやりとりが心に響きました。

「U&I 」
イントロから素敵な曲です。
You & I、う&い(憂)、色んな解釈が出来ますけれど
共通するのは憂ちゃんへの感謝の気持ちを綴った曲
という事。
本当に心に響く曲です。

私はレビューのタイトルで敢えて
「友&愛」という言葉を使わさせて頂きました。

何話をみても笑える、どこから見ても楽しめる!

これこそ、けいおん‼︎なんですね。

でも、そんな彼女達にも確実に卒業の2文字は
近づいて来てます。

最後の桜高祭。

涙無くしては観れませんでした…

今まで何かとトラブルやアクシデント続きだった桜高祭。
初めてまともに出来たライブだったかも。
唯ちゃんの尻もちはあったけど。

さわちゃん先生とクラスメートからサプライズな
プレゼント。
嬉しいですよね。
そして唯ちゃんのMCにジーンと…

おっと、本番のライブはここから!

新曲「ごはんはおかず」から始まっての最後は
神曲「U & I」。
パワフルな演奏と唯ちゃんのグダグダなMC。
ここぞのカメラワークも流石!
でも私的にちょっとだけ不満があるとすればライブシーン
が短いという事かな。

最後のライブもっと見たかったです。

そしてライブの後、夕日の射し込む音楽室。

今日のライブの感想を言い合う5人。
これからの活動予定、来年の活動予定。
自分達はいない軽音部の活動予定を語る
律、澪、紬、唯…そして梓。

5つ並んだカバンのキーホルダー…

「け」「い」「お」「ん」「ぶ」

多くの言葉は要りません。
手を繋いだまま寝ている5人に友情と絆と優しさを感じた
とても素敵なシーンでした。

この後はいよいよ卒業に向けてスピードアップ。
卒業アルバムの撮影や大学受験。
アルバムの撮影では唯ちゃんに笑わせて貰いました。
もう彼女、天才ですね。
今更なんですが…

大学受験ではサクラ咲くのメールを貰った梓の
嬉しさを堪えてる表情がたまりませんでした。

卒業式の前日は大掃除を終えた音楽室でのレコーディング。
放課後ティータイム最初のアルバムの完成です。
そういつものピンクのカセットテープ。
けいおん!のシンボルです。

そして卒業式当日、最後まで本当に笑わせてくれます。
最後まで「放課後新喜劇」です。

最終話は序盤から梓の切ない心の動きがとても表現
されていたと思います。
そして、さわちゃん先生からクラス生徒みんなへの言葉。
黒板に書かれた生徒からさわちゃん先生へのメッセージ。

「消せないじゃない…」

この辺りから涙が止まりません…

いつものゆったりした時間が流れる音楽室。
先輩方にそれぞれ読んで下さいとお手紙を渡して
席を離れる梓。

カバンを置こうとした時、自分と先輩方のカバンの間を
遮る様に置かれていた卒業証書。
今まで堪えていた感情が一気に溢れ出しました…

「卒業しないで下さい…卒業しないでよ…」

見ているこっちまで梓が愛おしくて愛おしくて。
もうダメです。私の涙腺が決壊しました。

ここで梓に桜の押し花を渡す唯ちゃん。
「花びら5枚…私達みたいだね!」
唯ちゃんらしい言葉。

もう、梓に対してこれ以上はない言葉だったと思います。

山田尚子監督、吉田玲子さんブラボー!

最後は梓に贈る曲の演奏。

「天使にふれたよ」

梓の涙で潤んだ横顔…とても言葉にならないくらいです。
素敵と言って良いのかわからないけれど、素敵な作画です。
キャラデ・総作監堀口さん最高のお仕事です。
もう私の涙腺も修復不能でした。

最後はさわちゃん先生、和ちゃんを交えての
「ふわふわ時間」でのエンディング。
やっぱり、この子達にはこの曲ですね。

何気ない日常の中でも確実に育まれる友情と絆。
もう、ありがとうという言葉しか見つかりません。

OP・EDの曲も一段とパワーアップしてます。
OPの「GO! GO! MANIAC」「Utauyo!!MIRACLE」
EDの「Listen!! 」「No,Thank You! 」

映し出されるアニメーションを含めもう凄いとしか
言いようがありません。
オリコン1,2位独占は伊達ではありません。

劇中の挿入歌、BGMも1期に引き続き素晴らしいです。

そして最後に最強モブキャラ軍団。
特に3年2組。
1人ひとり紹介すると大変な事になるので、2期で私が
1番気になったのは「若王子いちごちゃん」です。

ツインドリルにロングスカートのあの子です。
無口でシュールな感じ、しかも「バトン部」に所属。
私としては「たまこまーけっと」に移籍して、
かんなちゃんとコンビを組んで欲しいくらいでした。

私に新しいアニメの楽しみ方を教えてくれたけいおん!
日常のささやかな笑いや喜び、色々な魅力が詰められた
「宝石箱」です。
本当にありがとう。

みんな、大好き!
これからも大、大、大好きだよ!♡


【主な登場人物・出演者】

平沢 唯 - (CV:豊崎愛生)
秋山 澪 - (CV:日笠陽子)
田井中 律 - (CV:佐藤聡美)
琴吹 紬 - (CV:寿美菜子)
中野 梓 - (CV:竹達彩奈)
山中 さわ子 - (CV:真田アサミ)
平沢 憂 - (CV:米澤円)
真鍋 和 - (CV:藤東知夏)
鈴木 純 - (CV:永田依子)


【主題歌】

オープニングテーマ
「GO! GO! MANIAC」(第1話 - 第13話)
作詞 - 大森祥子 / 作曲・編曲 - Tom-H@ck
歌 - 放課後ティータイム
2010年4月28日発売 オリコンシングル1位。

「Utauyo!!MIRACLE」(第14話 - 第27話)
作詞 - 大森祥子 / 作曲・編曲 - Tom-H@ck
歌 - 放課後ティータイム
2010年8月4日発売 オリコンシングル3位。

エンディングテーマ
「Listen!!」(第1話 - 第13話)
作詞 - 大森祥子 / 作曲 - 前澤寛之 / 編曲 - 小森茂生
歌 - 放課後ティータイム
2010年4月28日発売 オリコンシングル2位。

「NO,Thank You!」(第14話 - 第27話)
作詞 - 大森祥子 / 作曲 - 前澤寛之 / 編曲 - 小森茂生
歌 - 放課後ティータイム
2010年8月4日発売 オリコンシングル2位。

【挿入歌】

「ぴゅあぴゅあはーと」(第7話)
作詞 - 秋山澪 / 作曲 - 琴吹紬
(作詞 - 稲葉エミ / 作曲・編曲 - 前澤寛之)
歌 - 放課後ティータイム
2010年6月2日発売 オリコンシングル4位。

「ラヴ」(第10話)
作詞・作曲 - DEATH DEVIL
(作詞 - KANATA / 作曲・編曲 - 小森茂生)
2010年6月23日発売 オリコンシングル7位。

「ごはんはおかず/U&I」(第20話)
作詞 - 平沢唯 / 作曲 - 琴吹紬
(作詞 - かきふらい / 作曲・編曲 - bice(ごはんはおか
ず)、前澤寛之(U&I))
2010年9月8日発売 オリコンシングル3位。

「天使にふれたよ!」(第24話)
作詞 - 平沢唯・秋山澪・田井中律・琴吹紬 / 作曲 - 琴吹紬
(作詞 - 稲葉エミ / 作曲・編曲 - 川口進)

{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 104
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

部長の本気を見せてやるぜぃ~!

日常&ほのぼの系の王様。安定の面白さ。しかし、後半は思わず涙ぐんでしまいます。

第1期は2年間で12話なのに対し、第2期は1年間で24話。一つ一つのエピソードが丁寧に描かれています。
OP・ED・挿入歌とも最高の曲ばかり。そう言えば、『けいおん!』きっかけでアニソン好きにもなったような記憶が・・・。

個人的に一番好きなのは11話。理由は・・・。
何故か分からないけどツボなんですよねぇ。
{netabare}
『暑い!』
唯と紬がスク水になったり、澪と紬が着ぐるみを着たり、唯と律がバケツに足を突っ込んでもめたり、トンちゃんの水槽を取りに行ったり、唯と律が生徒会室に乗り込んだり、全員で部長会議のリハーサルをしたり・・・。たった一日の放課後にどれだけイベントがあるの?
で、色々あったけど、最後は『私クーラー苦手なの忘れてた』ってどういうこと?
{/netabare}

もし、この作品を見始めて、少しでも面白いと感じた方は、長く感じるかも知れませんが、我慢してでも24話まで見て欲しいです。
ほのぼの・ほっこりの連続の後、最後には必ず泣けます。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 104
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

君は天然色

山田尚子監督作品、構成吉田玲子。
私立桜が丘高校、軽音部の緩やかな日常。

初回の冒頭から完璧、唯のギターソロから、
「あっパン、食パン!!」で一気に魅了される。
平沢唯は、驚異的なキャラクターである。

軽音部の彼女たちと共に過ごす放課後、
この日常こそけいおんの真骨頂であります。
音楽活動は世界を広げる要素でしかないのです。
少し中盤は冗長な印象を残しますが、
キャラクターの強さで跳ね返しています。
軽音部顧問のさわ子先生も素晴らしいですね。

無地のキャンパスほど多彩な色はない。
千差万様、それぞれの色をそこに見るのだ。
そんなメッセージがここにはあるのでしょう。

青春の1ページを刹那に切り取った、
NO,Thank You!のジャケットデザインには、
いつもハッとさせられます。

時は過ぎ、卒業を控えると、
{netabare}彼女たちと共に一抹の寂しさがあります。
楽しくて輝いている時間もずっとは続かない。
ずっと続けば良いのにと、私としては、
静かな物語の終幕に余韻があり好印象です。{/netabare}

素晴らしいシリーズでしょう。
ふわふわで楽しい時間がここにあります。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 97

85.3 20 部活で漫画原作なアニメランキング20位
黒子のバスケ(TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (2082)
11108人が棚に入れました
バスケットボールの強豪として知られる帝光中学校は、特に「キセキの世代」と呼ばれる10年に1人の天才が5人同時に存在していた時は、無敗を誇っていた。時は流れ、彼らはそれぞれちがう高校に進学するが「キセキの世代」には奇妙な噂があった。それはもう1人「幻の6人目」がいたと…。

声優・キャラクター
小野賢章、小野友樹、木村良平、小野大輔、斎藤千和、細谷佳正、野島裕史、江口拓也、保志総一朗、鈴木達央
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

<最終回まで視聴完了> それぞれのキャラが魅力的だった

<最終回を観終えて>

結局2クール、全25話。
序盤は黒子と火神の出会いから2人の試合中の活躍を描き
中盤は奇跡の世代の一員だった緑間くんの活躍ぶり
終盤は奇跡の世代だった青峰くんと黄瀬くんの格闘ぶり。
どれも試合中心で見せる緊張感のある演出法で、
技術的にはリアリティがないとしても、リアルにありえる技に
見えてしまうほどだったので、
これってアニメ作品としては上出来だったと言って良いのではないかな。

迫力ある試合風景は、各自のモノローグで心のうちを吐露させつつ
想いと裏腹な部分や葛藤なんかをうまく表現できていたと思うし
なにしろ脇役の先輩方や仲間達も含めて、みんな魅力的だった。

特に後半の黄瀬、青峰の試合でのせめぎ合いは、
じっくり描かれていて見応えがあった。
{netabare}
勝ちたい、越えたい、だけど負けて欲しくない。
憧れてしまっているから勝てない。
なら、憧れるのをやめてしまおう・・・

黄瀬が青峰に抱く感情には、ものすごく共感できるものがあったけど
同時に、本当は憧れをやめることなんてできないさ・・とも思って。
なのでなおさら試合終了後の彼の想いも痛いほど伝わってきて
もらい泣きしそうになった。
{/netabare}

さてこれからってところで終わってるので
2期が今から待ち遠しい。待ち遠しいよー

<16話までの感想>

この作品も、1クールでは終わらず、2クールなのか、もしくは
さらにもっと続きがあるのかないのか?
とりあえず今時点で言えるのは、キセキの世代と言われた全員が
登場していないので、まだもう少しかかるんだろうなと。

バスケの試合シーンはそれなりにスピード感もあり、
監督の指示にもほぉ~っと思う部分があり、各キャラの持ち味を生かした
動かし方もなかなか面白い上、超能力技などを使わないのは好感が持てる。
ただ、バスケを知り尽くした人から見ると少々、苦言もあるようだ。

僕個人としてはそういう専門的な視点で観ていないので、
けっこう楽しめてる。 で、何に一番楽しめてるのかよく考えたら
やはりそれは、それぞれのキャラなんだろうなと。

占いを心底信じて、ラッキーアイテムが何であろうと試合に持ち込む緑間。
けっこう軽いノリのモデル兼高校生でもある黄瀬。
他のキャストも、性格が細かく描かれているのでそのへんにいそうな
リアルな雰囲気が面白い。

試合に関しては、黒子くんの元彼女を自称している桐皇学園高校の
マネージャー桃井さんが登場してから、ちょっと面白さが増してきた気がする。

とりあえずは、まだまだ新たなキャラが投入されるはずなので
このまま視聴続行しつつ、展開を楽しみにしていようと思う。
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原作は読んでおらず、詳しい予備知識がないまま視聴。
舞台は高校のバスケ部。

背景の描き方は美しいし、キャラデザもかわいくカッコ良いのだが、
首に描かれるあごの影の描き方がどうも気になって仕方ない。

ちなみに、黒子というのは、登場人物の1人の苗字なんだけれど、
彼はバスケ強豪校だった中学から進学してきた1人であり、
その「キセキの世代」と言われる中学時代のバスケ部で
「幻の6人目」だったと言われていた存在。
存在感のなさを生かして影となって活躍する彼を見て
なるほど!それで黒子なわけか!と思わず納得。

黒子が影となり、光となるのはアメリカ帰りの大柄なプレイヤー火神大我(かがみ たいが)。
彼のキャラとか顔立ち見てると、『世界一初恋』に出てきた
高野さんにあまりに似ていて、ちょっと笑ってしまったが
黒子くんとの名コンビぶりをこれから見せてくれそうで
そのあたりも楽しみではある。

1話は、登場人物をざっと紹介するような内容にとどまっていたが、
1人1人、自分の能力をどの程度、そしてどんなふうに
生かしていくのか、また強豪校の中学から散らばっていったメンバーと
確実に今後、試合で顔を合わせるのだろうし、
そのあたりの熱い展開も期待したいところだ。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 53

エウネル さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

面白かったけど女の子成分が足りない。

まぁ、面白かったと思います。僕は特にバスケが好きではありませんが楽しめました。

スポーツアニメなので仕方ないとは思うのですが、女の子成分が足りない…。監督と中学時代の友達くらいしか女の子がいないではありませんか!!僕は萌アニメが好きなわけではありませんが、せっかくアニメなんですからカワイイ女の子が見たいと思うのは仕方がないと思います!!この点だけが僕のスポーツアニメが好きになれない理由なんですよね。女の子のスポーツアニメだと熱い展開がなくて物足りない気もしますし。

話の展開はとても熱かったです。少し迫力やスピード感がないシーンもありましたが、めっちゃテンション上がりました。特に最後の試合はヤバかったです。

よくテニプリのバスケ版と言われているのを聞きますが、僕は良いと思っています。原作が少年マンガのジャンプである以上、少しありえない技があるくらいが面白いのです。新テニプリはやりすぎだと思いますが…。だって最近は流血無しでは試合に勝ててませんよ!?まぁ、新テニプリの話は置いといて、まだ黒子のバスケは面白い範囲のありえなさです。

スポーツアニメが好きな人は絶対楽しめます。あとカッコいい系の男子がバスケをしているので女子向きなのか?そこらへんは好みなのでわかりません。僕は女の子成分の不足を感じながらも、いい作品だと思いました。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 48

suggest@休止 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

光が強ければ影も強くなる!

内容は高校に入学した1年生達と先輩たちで数々の難敵を倒して高校バスケの全国制覇を目指していくというものです!
帰国子女で本場アメリカから帰国し、日本のバスケを舐めきっている火神と中学時代全国大会3連覇を果たした際の『幻のシックスマン』である黒子が誠凛高校バスケ部を盛り上げる^ ^

原作を読み終えています。なのでアニメがどういう風になるのかというとこに注目して観ました^_^
そこで感じたのがやはりスポーツものなのになんかリアル感のない動きが目立ちました…
opの『Can Do』 はとても良かったです!

声ですが原作を読んだ時の脳内再生での声に各キャラ近くて良かったです!

物語は飽きさせない展開で楽しく観れました。
青峰くんが最後持って行ってしまいましたがやはり他とは異才の力を持ってますね!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 47

82.2 21 部活で漫画原作なアニメランキング21位
ディーふらぐ!(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (1891)
10544人が棚に入れました
ある日偶然「ゲーム製作部」に足を踏み入れた校内でも有名な不良の風間堅次は、そこで部長の柴崎芦花を始めとする部員たちの属性攻撃を受け、なかば強引に入部させられてしまう。

気付けば…高尾部長率いる「本物のゲーム製作部」が現れたり、魔の十四楽団に勝負を挑んだり、"袋"をめぐって生徒を巻き込みバトルが勃発しちゃったり!?

風間堅次よ、お前の明日はどっちだ!!?

声優・キャラクター
小西克幸、花澤香菜、伊藤静、斎藤千和、高橋美佳子、小清水亜美、福山潤、豊崎愛生、加藤英美里

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

3時のおやつ的作品

原作 漫画 未読

全12話

ジャンル:学園ギャグ日常系


感想だけ

また花ざーさん出てる
今期どんだけ~

ゲーム製作部(仮)の日常系だけど、殆どボケる女子達に、突っ込み役の男子一人か~
なんでこうも部活関係の日常系って、男子一人なんだろうね?^^;
普通、ゲーム製作部なら男子の方が多いような気もするけどw(苦笑)

とにかくボケと突っ込みを見て笑う作品ですね

思ったのは、主人公 風間 堅次 役の声 小西克幸さんの突込みがイマイチだと感じたのは自分だけかな?^^;
上手く表現できないけど、なんかちょっと軽いと言うか・・・
突っ込む時の声が高いからかな~^^;

あと、キャラで目立ってたのは
ちょっと天然でテンパると可愛い巨乳の高尾がいいキャラでした!
それに、ちょっとツンデレも入ってて、照れた顔が何とも可愛いですね。
流石!伊藤静さん
「ハヤテのごとく!」のヒナギクのようなツンデレ役は上手いです。


総評すると
大爆笑はなかったけど、幾つも笑える所があって面白いです 
何も考えず、頭空っぽにして見れるのは気が楽で割と好き
シリアスのアニメ見た後は、この作品見て頭をリラックスさせるのに良いかも!

ギャグ系が好きな人にはオススメです。 ^^

投稿 : 2024/11/09
♥ : 57
ネタバレ

ココ吉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

属性…それは誰しもが司るエレメント! (;`・ω・´)ゴクリンコ

原作既読★全12話+OAD1話★
ハイテンション学園ギャグコメディ♪
ギャグ作品に似合わずキャストが豪華!

モブキャラ&ヒロイン達の不条理な
ボケに対して主人公,風間賢次の迅速で
的確なツッコミが笑いを誘ってくれます。

この作品の魅力の一つとして
挙げられるのは,モブキャラ達の
個性の凄まじさにあると思います。

本当にたくさんのモブキャラ達が
ワサワサと出てくるけれど,みんな
愛すべきバカ達でした♪
これだけモブキャラが輝く作品を
僕は他に知らないぐらいですw

そんな個性に関してヒロイン達も
当然ながら負けていません。
ゲーム製作部(仮)のメンバー達の
会話の中に,自分の属性についての
話が度々出てきますが…。

「オマイらの属性って...
ただの力技なんだからねっ!」と,

僕はツッコまずにはいられなかったw

そんなツッコミをしつつも…
「自分は何属性なんだろ?」と,
自問自答している自分に気づいた頃には
すっかりこの作品にハマッてました。

ほんと,属性恐るべしですw

初見では少々ぶっとんだ会話に聞こえたりも
しますが,これも当作品の面白さを引き出す
持ち味の一つであり慣れてくるとクセになる
会話です♪

集中して観ていないと気づかないぐらいの
パロディネタも随所に散りばめられている
のでギャグ好きに限らず,パロディ好きにも
オススメです!

そんなモブキャラ含めて魅力的な
キャラ達が揃っているこの作品で
お気に入りのキャラは...

やっぱり芦花ですね♪

小さくなった姿で手足を
バタバタしている様は,
観ていてめっちゃラブリーでした。

芦花カワイイョ芦花(*´∀`)♪

芦花になら暗黒の袋攻撃を喰らっても
笑って許せそうな自分,乙w
※我々の業界ではご褒美です!


◆OP曲
『すているめいと!』
歌:イオシスjkガールズ

この作品のオープニングに相応しい
ポップな仕上がりになっており,
少々中毒性アリです♪


◆ED曲
『ミンナノナマエヲイレテクダサイ』
歌:柴崎芦花・高尾部長・船堀さん

毎回少しずつED画と登場キャラが
変わっていき,エンディング中に
次回予告を織りまぜる演出は斬新♪



★最後に一言★

芦花が通常からデフォルメされた
小さい姿に,そして通常に戻るのを見て
『ハイスクール!奇面組』の(一堂 零)を
思い出したのは僕だけではないはず。



ハッ!? (;`・ω・´)ゴクリンコ



これも…もしや(;`・ω・´)ゴクリンコ×2



パロディ…ネタ……なのだろうか!?




以下,
この作品で発見できたパロディ&モチーフ解説。
興味がある方は是非見ていって下さい(*^^*)♪


{netabare}
芦花の相手の頭に袋を被せる必殺の
暗黒技を喰らった後の相手の姿。
→『未来日記』12thのパロ。

千歳の見た目(紫のロングの髪・ニーハイ)
→『化物語』のガハラさんがモチーフ?
(後付け感があって自信無いけど,
中の人が同じ千和さんだしw)

フィフティー・フィフティー藤崎が
 持っていた50%の羅針盤
→『蒼天の拳』の羅龍盤のパロ。

第2話,停学中の風間に高尾部長率いる
ゲーム製作部一同が奇襲をかけた時の変装。
→『千と千尋の神隠し』の顔なしのパロ。

第3話,文化祭の張りぼての城
→スーパーマリオの城がモチーフ。

芦花達が遊んでいたスーパーマリリン
→初代ファミコンソフトの
『アーバンチャンピオン』のパロ。

河原 中のマゾなコーナー「M人英雄伝アタル」
→『魔神英雄伝ワタル』のパロ。

OPで元生徒会メンバーにして深夜アニメが
大好きな長沼の登場シーンのバックに描か
れている目隠しアリのキャラ。
→実はコレ,花澤さんが今までに
演じてきたキャラに似せて描いてますw
1人目は「IS」のシャル。
2人目は「まよチキ!」の紅羽。
3人目があまり自信ないのですが
「はがない」の小鳩かな?

OPで之江が弁当箱に挟まってるワンシーン。
→アニメ『ベン・トー』のアイキャッチのパロ。

第5話,宇宙エロ本争奪ゲームで登場した
架空設定キャラの宇宙怪盗ジョーさん。
→SF漫画『コブラ』がモチーフ。

第8話,芦花や高尾部長が行列に
並んでまで欲しがるゲーム,「魔導村」
→『魔界村』のパロ。


とりあえず,僕が分かった
パロディ&モチーフネタはこれぐらいです。
これら以外で分かった方がいられたら
メッセくれると嬉しいです♪
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 55

みけねこ+ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

私は他にこんなにもモブキャラ達が輝いている作品を知らない。

おバカアニメです。コメディというか気分的にはコント枠かな^^
登場キャラ全て合わせて1つのコントを作っているかのように感じました。

ゲーム制作部(仮)のメンバーも個性豊かで面白かった。
それぞれのキャラが属性(土、水、闇とか)を語り始めたときは
中二病かなと思ったけど、やってることはおバカで子供じみていて
すごく笑えました。

あと、この作品の特徴はモブキャラ達が要所要所で出てきて
笑いをさらっていくとこです。これもかなり私好みです。
(この作品でモブキャラという言葉を学びました)

頭空っぽにして見れて、下ネタもなく笑える作品です。
こういう作品は大好きです。
ぜひ、2期やって欲しい作品です。

ちなみに、一番好きなキャラは、ショーン・コネコネ先生です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 48

88.2 22 部活で漫画原作なアニメランキング22位
スラムダンク-SLAM DUNK(TVアニメ動画)

1993年秋アニメ
★★★★★ 4.1 (1290)
7318人が棚に入れました
中学3年間で50人もの女性にフラれた高校1年の不良少年・桜木花道は背の高さと身体能力からバスケットボール部の主将の妹、赤木晴子にバスケット部への入部を薦められる。彼女に一目惚れした「初心者」花道は彼女目当てに入部するも、練習・試合を通じて徐々にバスケットの面白さに目覚めていき、才能を開花させながら、全国制覇を目指していく。

声優・キャラクター
草尾毅、平松晶子、梁田清之、緑川光、置鮎龍太郎、塩屋翼、西村知道、森川智之、幹本雄之、塩屋浩三、神奈延年、田中秀幸、原えりこ
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

【徒然録】スラムダンク試合終了_Ver1.0

原作ものすごく既読


【背景】

「あの時行けなかった後悔があってね。せめて高校くらいは出とこうと思ったんだよ」的な動機。

当時を回想。漫画読んでるし、受験生だし、そもそもこの田舎でテレビ朝日系映らねーし、な理由で未試聴だったんです。
2020年1月よりテレビ神奈川にて再放送やるというので乗っかることにしました。
おーこれが有名な鎌倉高校前の踏切か~、ときゃっきゃ言いながら楽しんでいこうかと。

その田舎でも月日は流れて、テレビ朝日系も映るようになったし、“配信”という文明の利器も使えるようになったし、と我が地元の発展ぶりには目を細めるばかりです。


【やること】

全101話。どこまで放送してくれるかわかりませんが、とにかく長いので節目節目で備忘がわりにコメント書いてきます。需要ないだろうけど実況みたいなもんです。
※更新の度にタイトル“Ver.○.○”を増やしていきます。


~~~~
☆☆総評☆☆ 2021.09.02記

うむ、長かったぜ…
結論“マンガは神”  我ながらつまらない結論ですみません

{netabare}マンガだとモノローグや台詞は吹き出しに収めればワンカットで済みます。アニメはそうはいかない。当たり前ですがしゃべった分だけ尺を取ります。漫画に寄せて止め画を多用すれば臨場感が無くなってしまう。逆に動かしながらでは現実の挙動時間をゆうに越えてしまいこれもある意味臨場感を削いでしまう。真逆の創意工夫を試みながら結論は一緒というジレンマ。
今思えば原作マンガが、試合中の間合い・息遣い・プレーの臨場感がびしんばしん伝わってくる分どこまでアニメで表現されてたかっちゅうと、ダメではないけどドリブルしながら100m走ってるよね?くらいの違和感があります。こればっかりは原作厨と言われても仕方ないかな…
当時の演出技術の限界かもしれんので今の技術で観たいよねとのご要望が挙がるのも理解できます。新劇場版が2022年に公開されるとのことなので楽しみに待ちましょう。{/netabare}

あくまでテクニカルな表現手段とは別に当時気にならなかったこともひっかかりました。

{netabare}キャラですね、まずは花道。平常運転時の彼がフリーダム過ぎるのとチームスポーツなのに“for the team”意識が薄いのはいかがなものか?と思う一方でこれも個性!とも思えなかなか複雑な気分にさせる。晴子さんは“ソ○ー損保”CMでの内○有紀さんばりのサイコパスに見えなくもない。二人ともセリフに音がついたことでむしろ煩わしさを感じました。「がーはっはっはっ」って…ねぇ!?{/netabare}


“動き”と“音”がついて『さらに良くなった』という当初の期待には残念ながら届きませんでした。

しかしながら絶対に外してはならない一線。

{netabare}バスケへの愛が伝わってくる。
テクニカルな部分に目を瞑ってもお釣りがくる領域ではありました。NBA実況風アイキャッチみたいな細かいところもそうだし、メインストーリーや言うまでもありますまい。{/netabare}


その競技を好きだとキャラクターに言わせる作品はいくらでもあったでしょうに、作り手が競技大好きなのねが伝わってくるものはそうそう多くありません。
途中詰め込み放送なんかも挟みつつ20か月間にわたって素敵な時間を過ごせたことに感謝でした。
個人的には『SLAM DUNK』は義務教育の綱領のひとつにしてよかろうと思う。



~~~~
☆☆区切りごとの振り返り☆☆

★ #1 - #9 2020.03.02記 
入学してから陵南との練習試合まで

{netabare}そうそう。しばらく花道の入部騒ぎで湘北高校内で物語が回ってるやつ。花道がフンフン言いながらボールハンドリングするのとか、庶民のシュートとか、ややコメディ寄りのスタートでした。JUMPならではの序盤方向性模索中タイムですね。
校舎に設置してる緑電話から連絡取ろうとするのも時代ですね。宮城リョータ / 三井寿合流前のこの期間はそれほど面白くないので記憶から抜けてます。だからむしろ有り難い。

あらためてみると、見ため怖い「不良が実はいい奴」な主人公モデルはここらへんまでだったかなぁ、と。正確には“BE-BOP”的な不良キャラの終焉。この後は『池袋ウェストゲートパーク』な方向に進み、見ためヤバそうなのは本当にヤバくなっていったと思います。

さらにあらためてみると、花道みたいなキャラ設定今となってはこっ恥ずかしい感じですね。身も蓋もない言い方すれば“イタい”。しかし、日常パートが作品の核ではなく、大会始まってからが本番でありそこで花道は輝くのを知ってますので全然余裕です。

さらにさらにあらためてみると、宮城/三井まだ出てこないのに9話使っているんですよね。絶賛庶民のシュート練習中なんです。軽く各話リスト確認しましたが、1クール分使って陵南との練習試合前夜ってとこみたい。さらに三井が乗り込んでくるとこになると2クール経った頃合いの模様。
現在だったら1クールで「…バスケがしたいです。」で5人揃いましたからの「続きは3か月後!乞うご期待!」みたいなのか、だいぶ端折って前後関係よくわからないまま「…バスケがしたいです。」ぶっこむ感じになりそうですよね。
慌ただしい感じがしないのでじっくり腰を据えて楽しんでいこうかと思います。

余計な心配をせずにコンテンツを楽しめていた良い時代だったのかもしれません。{/netabare}


★ #10 - #19 2020.04.26記
陵南との練習試合

{netabare}陵南との練習試合が終りました!

田岡監督が石塚運昇さんで、仙道が芳忠さんだったんですね。スゲー!高校生やるイメージが一切なかったので鳥肌がハンパないです。20年前ってそういうことなんですよね。

そして今あらためてのハルコさん。人気漫画のヒロインでこれ以上空気というか物語進行上役に立たない女性はいなかったんじゃなかろうか。
可愛い可愛くないを通り越して試合の臨場感がたまらなくてそれ以外はわりとどうでもよかったことを思い出します。

練習試合終了で敗北を告げるホイッスルが鳴っても、それを認められず「パスをよこせ」と放心状態の花道。赤木が「俺たちは負けた」と呟きながら花道に言い聞かせるように「お前はよくやった」と。
やっぱ好きかもしれん。いや、好きだ。{/netabare}


★#20 - #27 2020.08.08記
バスケがしたいです

{netabare}ってこれネタバレになるのかな!?

中身知らなくても作品屈指の一般認知度高いセリフです。
すっかり忘れてましたが「諦めたらそこでゲームセットですよ」とほぼほぼ同じタイミングで発せられたセリフだったんですね。物語としては、これでリョータと三井が揃ってこれからというところ。インターハイ予選が始まり名作への階段を登っていく事になるのでしょう。

脱線しますが、現在だと体育館で暴れ回る三井ら不良軍団ありえねーとかそういうところに焦点が当たりそうな気がする。それに対して「は?なにション○ンくせーこと言ってんだクソガキが!」と言う側になったことに自分の加齢を感じます。持て余しているフラストレーションはわかる形で発散させたほうが健全と思うわけ。三井がクスリに走ったり裏サイトの匿名カキコにご執心な子だったら湘北バスケ部に戻るようなイベントは発生せず、5人目は木暮くんで確定。回り道したけどぶつかり合ったからこそわかり合える。シンプルだけど力強いメッセージが伝わってきますね。{/netabare}


★#28 - #46 2020.08.25記
インターハイ予選始まりました

{netabare}三浦台!?

…覚えてねー(・_・;)

山王とか海南大付属のイメージが強すぎて…すんません。と思ったらスキンヘッドの脳天にダンクかましたやつね。思い出しました(笑)
試合といえばスラムダンクの華。ここからエンジンは加速していきます。

せっかくなんで翔陽戦をテキストに良いとこの具体例をば。
ゲーム終盤、向こうデカいの二人飛ばして花道がダンクを決める場面があります。惜しくもオフェンスファールを取られ得点にはならず、しかも5つ目のファールだったのでこれで花道は退場というシーン。

これは2つの点でスポーツの面白さ素晴らしさが出ているなぁと。。

1つはスコアに表れない試合を決するビッグプレーの存在を明示した点。得点にならなかったので尚更ですが、対戦相手の心を折り、場内の注目を一手に集めたプレーでした。ダイジェストニュースで振り返るのだけではわからない試合の流れや心の機微を見つけに1試合まるまる通して観たくなるのはスポーツ観戦の醍醐味。競技経験者なら特にそうでしょう。

2つめは積み重ねへの共感ってあるよねというのをこれまた明示した点。アスリートの苦労や苦悩や因縁。あの時こうだったから今のこのプレーに意味が生まれる、なんてことは多々あります。初戦での不用意な5ファール退場から足掛け4試合。全ての試合で退場の憂き目にあった本作の主人公。この試合に至るまでも退場しないですむようにはどうしたらいいか?に苦悩した花道です。そんな彼が成した“意味のある”退場。そしてまたしても越えられなかった壁。わかりやすく言えば『伏線』が効いてたよねということなんでしょうが厳密にはそうと言うのは躊躇しちゃう感じ。実際のサッカーを観戦しながら「久保の二試合前のドリブルがここでの伏線になってたよね?」とはまずはめったに言いません。そんな“スポーツ”の息遣いを感じる作品なのです。


さてさて、先んじて#25からエンディングがWANDSにかわりました。
サビの「世界が終るまでは~♪」のとこでライバルの顔がスクロールしてるやつあるでしょ。
ここで泣きそうになるの俺だけっすかね?

試合の配分はこんな感じでした↓

 #29-#32 三浦台
 #33Aパート 角野
 #35と#36 モブ的なとこ2校
 #37-#46 翔陽


※夏休み進行!?TVK再放送 #31 - #44 3週間の期間1日1本放送してました{/netabare}


★#47 - #55 2020.10.17記
海南大付属高校戦

{netabare}予選リーグ上位4校による決勝リーグということで海南戦始まりました。
これはもう赤木負傷手当中の花道ですね。これまで受けた薫陶が結果として表れるわけでしてゴール下で獅子奮迅の活躍。「キングコング弟だーっ!」を自称するまでに至ります。この拳交えたもの同士の絆みたいなのっていいよな。そして赤木退場中にもう一人…流川楓がゾーンに入って―の驚異の追い上げ。ヒーロー一人に頼らないから名作なんです。
そして前半終了。長編ものの醍醐味でしょうか?時間かけますよね。贅沢な尺の使い方してます。

閑話休題で、ルカワ親衛隊が3人から異常増殖してますね。インターハイ予選が始まると緊張感しかなくなる作品!?なのでこういう数少ないほっこりポイントは貴重です。

※余談
ウチの倅はバスケやってまして中学で県内ベスト○○ってとこまでいきました。神奈川県です。
いや…なんかイメージが追いついてなくてですね。東北の片田舎出身者からみれば化け物の生息地みたいな場所なんですよ(※注 本人の先入観です)。
流川は富ヶ丘中のスタープレイヤー。三井は武石中で県優勝。桜木や取り巻き軍団の出身校和光中は知らんけど和光って場所あるかんね。
県上位校ってみんなアリウープしてそうなイメージだけど実際の試合見ててももちろんそんなことあるわけないのです。それでもどこかで『SLAM DANK』の神奈川県ってのが脳裏によぎるのよ。そんなこそばゆい変な感覚と一緒に「あ、ということは自分赤木の親世代に片足突っ込んでんな」という自覚も生まれてくる今日この頃。

※10月より放送時間変更 金→日 #53放送回から{/netabare}


★#56 - #66 2021.03.01記
海南大付属高校戦決着/陵南対海南

{netabare}#50-#59の10話で海南対湘北。#63-#66の4話で陵南対海南。相応にライバル校同士の試合に尺を取ってるのが100話超の長編が成せる業なのかもしれません。なにげに湘北敗戦後の閑話休題を挟んでいるとはいえ、海南は出ずっぱりの皆勤賞。

今回は脇道にそれます。
先だって#62からオープニングが刷新。今ならビーイングごり押しだ!とすきま風吹きそうなここまでのラインナップですが、作品タイトル連呼の“主題歌”からCDセールスを見越したタイアップ花盛りの時期がここから数年続いたんじゃなかったっけ。
作品を観てないので下手なこと言えないけどJAMの『そばかす』やポルノの『メリッサ』等々、今でもアニソンランキングで顔を出す楽曲群って実際のところ作品に合ってたんでしょうか?
専業の歌い手さんで楽曲に力があるのは承知してますがなんともこのへん解せない私。
この『スラダン』においてはバスケを題材にしていて“世界が終わるまで”って大袈裟な気がするし、大黒摩季のだと高校生で“化粧上手くなった”って作風度外視というか別にド天然ヒロイン晴子さんの心情に沿ったもんでもないし、なにより歌詞にサッカーという単語入ってたような。こういうのも時代よね時代。最近のとあるアニメ映画かなんか乃木坂起用でほぼほぼネガ寄りの賛否両論状態だったことを思えば平和だったと言えなくもない。

そしてこの後半おおむね40話近くのOPを担当するZYYGの『ぜったいに 誰も』はあんまり良くないですね。ビーイングブーム終結を象徴するかのような濫造品で楽曲そのものに力がありません。そのうえ作品に合わせてもないからごまかし利かないんですよね。作曲家織田哲郎を働かせすぎたのだと勝手に理解してます。
それでもですよ。1クールローテの現代アニソンよりは好意的にみます。覚えますもん。一大ブームを巻き起こしたあの作品で『紅○華』が2クール全うしたの大きかったんじゃないかと愚考もしてみたり。

時代といえばもう一点。#52「桜木封じの秘密兵器」海南のやせメガネ宮益くん投入のややのほほんとした回。あくまでwiki上ではと断りを入れつつ放送日が1995年1月21日です。阪神淡路大震災発災直後で各社特番の真っ最中にこれ流してたのかしら?
真偽は不明ですが「雨が降ろうが槍が降ろうが他社が報道特番組んでる横でアニメを流すテレビ東京」みたいな当時の外野の声を思い出しました。こちら放送はテレ東ではなくテレ朝ですけどね。

※区切り良く湘北対綾南直前で2020年内の再放送は終了。年明けから県予選のクライマックスです。{/netabare}


★#67 - #84 2021.07.18記
湘北対綾南

{netabare}アニメだと山王工業戦はないんですっけ? でしたらピークです。

1つの試合で18話を費やしました。またこういうのやればいいのにね。腰据えて取り組むことは悪いことではありません。

「体力をつけようかと思って」

小暮君の入部動機だそうです。今更ながら年齢重ねてくるとメガネ君に感情移入してしまう。
仕事に置き換えると、やりたい仕事・自分に合ってる仕事などは考えつつもなにかしら縁のあったものに就業し、なんだかんだ目の前にある仕事をこつこつこなしてきて今があるって感覚があります。きっかけは些細でも真面目に取り組んでいたら視界が開けるなんて経験おありでしょう。
ご存じでしょうが、そのメガネ君が輝く綾南戦。こういうところきちんと拾ってきたから名作なんでしょうね。{/netabare}


★#85 - #101 2021.09.02記
全国大会前

{netabare}アニメでは全国が描かれないのであります。諸般の事情なんでしょうが詳しくは知りません。
花道抜きで遠征したり、庶民シュート以外の特訓したり、翔陽陵南混成チームと試合してみたり、安西先生のトラウマスイッチ矢沢くんが登場したり、ともはやどこまでが原作準拠でどこまでがアニオリなのかもはや覚えてないくらいの横道エピソードばかりでした。

1クールものなら中盤一息つきたい時の日常回に相当するエピソードであるため、これでフィナーレかと思うと不完全燃焼ではあります。何も知らないと肩透かしくらった気になるかもしれません。{/netabare}



視聴時期:2020年1月~2021年8月  地上波再放送

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2020.03.02 Ver.0.1(初稿)
2020.04.26 Ver.0.2
2020.08.08 Ver.0.3
2020.08.25 Ver.0.4
2020.10.17 Ver.0.5
2021.03.01 Ver.0.6
2021.07.18 Ver.0.7
2021.09.02 Ver.1.0

投稿 : 2024/11/09
♥ : 56

♪せもぽぬめ♪ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

希望o(*^▽^*)o!!

~あらすじ~
湘北高校の赤い髪の不良少年である「桜木花道」は、
「赤木晴子」にに一目惚れしする。
そして、晴子にバスケットボールを薦められ、
バスケットボール初心者の花道はバスケットボールを始める。

「スラムダンク」は、高校のバスケっていうより、
NBAの試合を見ている感覚でした。

絵がリアルなので、本当の試合を見ている感じでした。

「スラムダンク」は、花道が高校でバスケを始めています。

つまり、高校になって新しいことを始めようとしている人に、
希望を与えてくれるすばらしい作品です。

「あきらめないこと」、「努力はいつかは報われる」
など大事なことを学びました。

スポーツだけでなく、人生を生きて行く中でも重要な事を教えてくれると思います。

是非見てください(m。_。)m オネガイシマス

投稿 : 2024/11/09
♥ : 38

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

静止画より動画の方がスピード感がないってどうなの?

原作既読。
学生時代バスケ部だった私が見てもリアルな登場人物たち。
バスケ漫画にありがちな、現実離れした「超・能力者」が一人もいないところが、個人的に好感度が高いポイントです。

熱血スポ根と程よいコメディ。

しかし、静止画(漫画)である原作より、動画であるアニメの方が“スピード感がない”っておかしくないですか?

正直言って、アニメで見るより原作(漫画)を見た方が100倍感動します。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 25

78.3 23 部活で漫画原作なアニメランキング23位
弱虫ペダル(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1239)
6638人が棚に入れました
原作:渡辺航(秋田書店「週刊少年チャンピオン」連載) 監督:鍋島修 シリーズ構成:吉田玲子、キャラクターデザイン:吉田隆彦、メカニックデザイン:水村良男、メインアニメーター:堀内博之、美術設定:青木智由紀、美術監督:吉原俊一郎、色彩設計:中尾総子、CG監督:真田竹志、撮影監督:葛山剛士、編集:坂本久美子、音楽:沢田完、音響監督:高寺たけし 山下大輝、鳥海浩輔、福島潤、安元洋貴、森久保 祥太郎、伊藤健太郎、岸尾だいすけ、松岡禎丞、諏訪部順一、諏訪彩花、潘めぐみ

声優・キャラクター
山下大輝、鳥海浩輔、福島潤、安元洋貴、森久保祥太郎、伊藤健太郎、岸尾だいすけ、松岡禎丞、諏訪部順一、諏訪彩花、潘めぐみ、前野智昭、代永翼、柿原徹也、日野聡、吉野裕行、阿部敦、遊佐浩二、野島裕史

kazunyanzu さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

゚(*´∀`.。oO~~ヒーメヒメッ♪ヒメッ♪ヒメヒメ大好きヒメッ♪ヒメッ♪~~Oo。.

原作未読 【弱虫ペダルアニメ第1期】 現在第2期まで放送終了!!


あ、タイトルすいませんm(_ _)m  つい口ずさんでしまいました゚(*´∀`.。oO~♪


それはさておき、

本作品は高校生男子による自転車のロードレースの全国大会で優勝を目指すという青春スポコン作品✩


スポコン作品は確かに私の好みであり、好きなジャンル✩
     ↓↓
だからおもしろいヽ(*´∀`)ノ


だけでは片付けられないほどこの作品にはヒトを惹きつける魅力があり実におもしろい、と私は思います★


スポコンアニメといえば爽快、痛快な展開が魅力の一つですが、

そんな息もつかせぬ展開もさることながら

こんなに涙が溢れて止まらないスポコンアニメがあったとは。゚(゚´Д`゚)゚。


では何がそんなに私を惹きつけこんな気持ちにさせたのか、その理由を私なりに考えてみました(# ゚Д゚)


❶【キャラはとりあえずイケメン揃えとけばOKしょ的なコトはしていない】

正直、キャラがみんなイケメンで爽やかに(*´∀`)ハハハーて自転車こいでる内容でしたらおもしろい訳がない!!

主人公はオタク!!

この世のモノとは思えない怪物のようなコや、不良少年、筋肉バカw

コレ本当に高校生なの?っていうカンジのおっさんも出てきますネ♪

あ、おっさんだけじゃないですからね~イケメンいますからネ~♪


❷【ルールや知識不要!誰でもわかるIt's Simpleな競技】

100㌔メートルぐらいの長距離自転車レースを誰よりもはやく、1番にゴールした者が勝ち!!

1チーム6人で誰か1人を1番にはやく

自分の学校のユニフォームをゴールに叩き込むヾ(`Д´*)ノ


❸【各チームキャラの掘り下げ 友情・信頼・誇り・想いがよく描かれている】

常勝チーム、それに挑むチーム、各チームのキャラの掘り下げがしっかりされ、

度々入るキャラの回想シーンも見どころ★

先輩や後輩、仲間、ライバルに向けた想い、絆がすさまじく伝わってくる)゚。・゚(゚`Д)゙.アツィーw


❹【自転車レースしながらみんなペチャクチャ喋りまくってます(# ゚Д゚)】

なんといってもこちらが醍醐味ではないでしょうか?

普通の自転車のレースてみなさんあんなにペチャクチャ喋りまくってるモノなのでしょうか|゚Д゚)))?

ただ自転車こいでるだけの絵では当然持ちませんからね( ´艸`)

喋るヒマあったら足回そうかーヽ(´▽`)/てツッコミどころも満載すよ♪w


❺【とにかく続き、続きが気になってしょうがないよ~|゚Д゚)))】

リザルト、スプリント、山間賞、アクシデント、ゴール前など小刻みに争われる熱いバトル、展開にハラハラドキドキ((〃゚艸゚))

とりまどっち勝つの?どーなるの?残り50メートルだけどまだ決着つかないの|゚Д゚)))?

次回持ち越しなの? ここで回想入るのネ? 一期ここで終わるの?w

と先が気になってしょがない展開で一気に見てしまいますヽ(*´∀`)ノ



スポコン好きはもちろんぜひ皆さまにご視聴頂きたい作品ですヽ(*´∀`)ノ

あ、インハイ始まるまではもしかしたらちょっとがんばってみて下さいm(_ _)m 私は大丈夫でしたがw

最後に
Cパートのお笑いコーナーのギャグは正に秀逸♪
大好きなキャラたちの壊れいく姿をぜひご堪能あれヽ(*´∀`)ノ―

投稿 : 2024/11/09
♥ : 56

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ビバ!自転車競技部!!ヾ(o´∀`o)ノ

自転車競技を題材にしたスポーツもの。
いや、熱くも爽やかなスポ根ものです!o(・∀・)o
3クール、全38話。

自転車競技を通じ成長する主人公・小野田 坂道の姿と
競技に情熱をかける高校生たちの激しい闘いを描いています。

個人的に久々のスポ根ものとゆー事もあり
序盤からがっつりハマってしまいましたw
自転車競技は未知の世界ですが
作中、丁寧な解説が入り理解しやすく作られていました。
これはとてもありがたかったです(^^)v

また、自転車競技だけでなく笑いを多く取り入れており
難しい題材をソフトなものにしてくれています。

ストーリーの構成を大きく区切ると
【1クール】導入、坂道の自転車競技部入部まで
【2クール】インターハイに向けた合宿
【3クール】インターハイ本番
こんな感じだと思います。

1クールは比較的テンポ良く展開して行きますが
2、3クールになるとスポ根もの特有のスローペースに^^;
1話に数百m使う。
各キャラの回想シーン。
ですが、もうこれはスポ根ものの定石w
突っ込んだ者負けですw

そんな展開の中
個性的で、クセのあるキャラ達がお話を熱く盛り上げてくれています。
味方はもちろんライバルも驚くほど魅力的♪
お気に入りのキャラが選べませんw
ほぼ男子キャラですが、個々の魅力を上手に引き出す作りが秀逸でした。

また、恋愛など余計な話しを絡めず
競技に集中し視聴できる環境作りも良かったです。
今後、恋愛を絡めた話しも見てみたいですけどね( ´艸`)

男子キャラが多い分、男性声優陣が豪華!
良い声を堪能させてもらいました♪
これは好きな方には堪らないですね。

ラストは「おいイイイ!そこで終わりってエエエ!!」的w
ここは突っ込んでいいと思いますw
それでも、2期が秋スタートとゆー事でひと安心。
彼らが見せてくれる熱い闘いの結末に期待して秋を待ちたいと思います♪♪

真剣勝負、熱い気持ち、仲間との絆などを通し元気をくれる1本!
男女問わず、ぜひオススメしたい作品です(*´∀`)/″


《キャスト》
小野田 坂道(CV.山下 大輝) 今泉 俊輔(CV.鳥海 浩輔)
鳴子 章吉(CV.福島 潤)   金城 真護(CV.安元 洋貴)
田所 迅(CV.伊藤 健太郎)  巻島 裕介(CV.森久保 祥太郎)
寒咲 通司(CV.諏訪部 順一) 寒咲 幹(CV.諏訪 彩花)
福富 寿一(CV.前野 智昭)  荒北 靖友(CV.吉野 裕行)
東堂 尽八(CV.柿原 徹也)  新開 隼人(CV.日野 聡)
泉田 塔一郎(CV.阿部 敦)  真波 山岳(CV.代永 翼)
御堂筋 翔(CV.遊佐 浩二)  


《主題歌》
OP
『リクライム』/ROOKiEZ is PUNK'D 
『弱虫な炎』/DIRTY OLD MEN
『Be As One』/チーム総北
ED
『風を呼べ』/アンダーグラフ
『I'm Ready』/AUTRIBE feat.DIRTY OLD MEN
『Glory Road』/チーム箱根学園

投稿 : 2024/11/09
♥ : 54
ネタバレ

ポロム さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

全身全霊 全速力!

ディズニーXDの一挙放送を録画して休みの日に一気観しました。
以前からディズニーXDで再放送していましたが、
キャラデザが好みではなく、スポコンで面白いと聞きながらも中々手を出せずにいました。
一挙放送で一話一話待たずに観れたので良かったです。
最初は視聴もローペースでしたが、インターハイ編に入るとその勢いでいつの間にか一期分観終わっていました。

ロードレース (自転車競技)を題材にしていて、
今までロードレースと聞いてもイマイチピンと来ないまま
ツール・ド・フランスがくらいしか知らなかったけれど、
自転車ってこんなカッコよくて、熱いレースが繰り広げられていられるんだと知ることができて
様々な個性のある選手やそのエピソード(回想シーン)どれもいつの間にか共感していました。

主人公がアニメ好きで片道45キロメートル以上離れた秋葉原に往復自転車を漕いで通い続けるのが親近感を感じました。
アニメ部復活するために翻弄するなら、小野田くんは絶対あにこれに来れば良いのにって思ったくらい。むしろアニメについて語り合いたい。

感想{netabare}
小野田くんは一番前を走るより、一番後ろから目標を追いかける方が
モチベーションに繫がるって思いました。
ウェルカムレースでママチャリが故障して、「どうしよう・・!」と焦る小野田くんの気持ちがリアルに伝わってきたり、インターハイ一日目で100人抜き達成は観ていてドキドキしました。

丁度出かける前にこの回を観ていて、落車に巻き込まれて最下位でも、主将の約束を果たすこととチームのために「ラブ☆ヒメ」の曲を口ずさみながら走る小野田くんの姿に釘付けだったけれど、時間が来たからそのシーンで止めて出かけるのを躊躇したほどでした。小野田くんはやっぱ逆境に強い。

思わず泣いたシーンと笑ったシーンは、インターハイ2日目に田所さんが体調を崩し
それでもチームを心配させないよう、巻島以外に黙って元気なふりをしてレースに出たシーン。
「そんなに無理したら田所先輩、死んじゃうよ・・っ」と目がうるうるしましたが、小野田くんと田所さんの恋のヒメヒメぺったんこ☆デュエットシーンに思わず声に出して笑っちゃいました(笑)
あの、歌ってる時の田所さんが照れて恥ずかしそうにしてるのがツボですw{/netabare}

最初はよく知らなくて、エンディングが来るとそのまま録画分消去していましたが
インターハイ辺りからエンディング後のCパート観ました。あれ、キャラの素の姿とか面白かったです。
このノリで2期も引き続き視聴したいと思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 48

83.7 24 部活で漫画原作なアニメランキング24位
ピンポン(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★★ 4.1 (1634)
6634人が棚に入れました
原作:松本大洋(小学館 ビッグスピリッツコミック刊)、監督:湯浅政明、ペコとスマイルの、片瀬高校卓球部に所属する幼馴染の2人が主人公。ペコは卓球は強いが自分の才能に自惚れているところがあり、先輩に対しても挑発的である。スマイルは、決して笑わないことからペコが「スマイル」と命名した。内気で無口だが卓球は強い。2人は中国人留学生を迎えたと噂になっている辻堂学園高校卓球部の偵察に出かけ、留学生のチャイナと対面する。チャイナと試合をしたペコは1点も獲れずに敗北する。
そのころ片瀬高に、髪も眉毛も剃りあげたスキンヘッドの高校生がスマイルを偵察するため参上する。ドラゴンと呼ばれる海王学園高校卓球部の風間竜一である。片瀬高卓球部顧問の小泉丈(バタフライジョー)にドラゴンは、絶対にインターハイで優勝すると宣言する。

声優・キャラクター
片山福十郎、内山昂輝、咲野俊介、木村昴、文曄星、野沢雅子、屋良有作

Key’s さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

クセが強いけどハマれば面白い♪ そこんとこよろしく!

あらすじ

ペコとスマイルの、片瀬高校卓球部に所属する幼馴染の2人が主人公。
ペコは卓球は強いが自分の才能に自惚れているところがあり、
先輩に対しても挑発的である。
スマイルは、決して笑わないことからペコが「スマイル」と命名した。
内気で無口だが卓球は強い。

2人は中国人留学生を迎えたと噂になっている
辻堂学園高校卓球部の偵察に出かけ、留学生のチャイナと対面する。
チャイナと試合をしたペコは1点も獲れずに敗北する。

そのころ片瀬高に、髪も眉毛も剃りあげたスキンヘッドの高校生が
スマイルを偵察するため参上する。
ドラゴンと呼ばれる海王学園高校卓球部の風間竜一である。
片瀬高卓球部顧問の小泉丈(バタフライジョー)にドラゴンは、
絶対にインターハイで優勝すると宣言する。

そしてインターハイが開幕する。



感想

まず作画が印象的
これは好き嫌いは分かれると思うが
個人的には超ハマった

他のアニメにはない独特の作画と演出が特徴です。
受け付けない人はとことん受け付けないでしょうが、
私にとってはどんぴしゃでした。

ストーリーは今のところ王道を地で行くような感じです。
毎回引きが良く、1週間が待ち遠しい。
また、会話のテンポやキレも良さ、


今時こうゆうのは
珍しく新鮮だった
なんか久しぶりに見た感じ
こうゆう作品を求めてたのかも

原作や映画も
あったらしいけど
そっちの方は見てないです
でも友達が言うには
原作の再現がすごいらしい

卓球に関しても
結構リアルに描かれてる
気がします
超能力的な技などないが
それでも凄いことが
わかって面白い

キャラが個性的で面白い!
モブも魅力的なキャラが
多くて良いと思った!
少ししか出番が無いのに魅力的なモブも、
ストーリーに華を添えています
声優の演技もキャラにハマってるし

最初は期待してなかったが
今はハマって
毎週楽しみにしてる作品


そして10話まで見てきて
ペコが超かっこいいですね!
そこんとこよろしく!ハマりそうですw
最初はスマイルが主人公かと思いましたが
ペコとのダブル主人公的な感じなんですかね?

前半ももちろん良かったんですが
後半はさらに良い♪熱い展開ですね!
大体展開はどうなるかわかるんですが
それでも楽しめます!

BGMもそれを盛り上げてて良い感じ!
特に9話のラストが超好きだったな!
10話のBGMが駄目だと言ってる人がいるが
個人的にはスマイルのペコに対する歌だし
楽しんでるんシーンなので合ってるんじゃないかと思うが
賛否は分かれる所かもしれないですね

そしてとうとう後一話
早く続きが見てみたいです!
ラストの試合楽しみ♪


最終話見てきました
思っていたよりは試合の描写は
少なかったですね
でも作画なども充分満足な出来でした

OPの映像が話と合ってて良かったです!
このためのOPだったんですね

そしてそれぞれの
その後のシーンも見れて良かったです
みんな大分成長して・・・

最終話見てから1話見返すと
あれが伏線だったんだと納得
スマイル良かったな~

ペコも風間も結構変りましたね
いやペコはそこまで変ってないのかなw?
最終回までしっかり楽しませてもらいました

個人的には盛り上がりの最高潮は
9話のラストでしたがw
最近見たなかでもかなりの良作でした!

まぁ賛否両論というか
どうしても好き嫌いが分かれやすい
作品なのでそこは少し残念ですが
個人的にはお勧めの作品ですね!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 110

魔女旅に出る さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

松本大洋の超名作漫画を湯浅監督でアニメ化

鎌倉にある高校の卓球部を舞台にした青春群青作です。登場人物のほとんどが男性で女性キャラは小さな卓球場を営んでいるお婆さんとちょっよ美人なお姉さんの2人です(笑)なので可愛い女の子がぎょうさん出てくるアニメを求める方は向いてないと思います。原作者である松本大洋の独特な作風を湯浅監督が上手く表現しています。また漫画に登場しないアニメオリジナルキャラや漫画では数ページしか登場しないキャラクターが度々登場したりと漫画とアニメで差別化をした点は良かったと思います。最後にこのアニメの見所は「個性的な登場人物5人の頑張り」です。人が頑張っている姿を見ると元気をもらったり、また明日から頑張ろうという気持ちになりますよね。この作品を通してフィクションでもノーフィクションでもそれは変わらないのだと実感することができました。特に元気がない人、落ち込んでいる人にオススメしたい作品です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 93
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

この作品を手がけてくれた全ての人へ『愛してるぜ!』

2014年4月放送。
ノイタミナ枠、全11話。


【前置き】

『心のなかで、3回唱えろ!!

 ヒーロー見参! ヒーロー見参! ヒーロー見参!

 そうすりゃオイラがやってくる! ピンポン星からやってくる!』


こんな明朗闊達な台詞が清々しい本作は、卓球を軸にした人間ドラマを描いた快作です。

原作は、こちらもアニメ映画化された「鉄コン筋クリート」でも有名な「松本大洋さん」で、1996~7年に連載。全5巻。
でもやっぱり、松本大洋さんの代表作といえば、本作『ピンポン』だと個人的に思います。

連載から4年後には窪塚洋介さん主演で実写映画化もされ、当時かなりの話題作となりました。
(実際にメチャ面白かったです、クドカン&窪塚さんだし。ブクロサイコー!)

私はこの実写映画から入り、後に原作も読みこの独特の松本大洋ワールドにのめり込んでいった人間です。
一時の感情に過ぎることなく、今も心に残り続ける程に…。


さて本作は、更にそれから10年余り経ってからのアニメ化。
しかも、予てより松本さんと交流が深い「湯浅政明さん」が監督に就任。
前情報としては、もう「これでどこから文句が出ようか!」と思うレベルでしたね。
発表時の私は、発狂にも似た歓喜の声を上げたものです。

あの独特の絵柄をクールアニメとしてどう描くのかという不安も勿論ありましたけど、何よりシナリオが1クールで描きやすい量なので、原作通り描けばそれだけで十分に面白くなるという確信もあったのです。

……ただ、そのシナリオが新たな味付けで更に魅力を増すとは…、これは嬉しい誤算でした。


では、勢い余って原作や実写映画まで再視聴しちゃったので、それを踏まえて「ピンポン」という作品と、アニメ版の良さを存分に語りたいと思います。



【あらすじ】

片瀬高校1年で、幼少期から一緒に卓球をしていたペコとスマイルが主人公。

卓球は強いがその才能に自惚れていたペコと、ずっとそのペコの後ろにいた内気なスマイル。
ただ、その卓球の才能は静かに、スマイルにも微笑みかけていたのです。

コーチとの試合からインハーハイ予選、これまで試合に消極的だったスマイルが、その才能の片鱗を見せます。
しかしペコは自身の実力を過信し続け、圧倒的に実力差が合った筈の旧友にも敗北をきすのでした。

コーチから見初められ、メキメキと頭角を現すスマイル。

自暴自棄になったペコは再び、スマイルのヒーローとして彼の元へ返り咲けるのか……。



【論じてみる】
{netabare}
さて、本作で徹底されているのは、『才能があるか否か』だと私は思います。
才能がない者は、どれだけ努力して足掻こうが、その才能という壁に阻まれて超えられない。

「友情、努力、勝利」という謳い文句が少年ジャンプではよくありますが、本作においては全く違います。
必要なのは、才能と、それを育む環境。
まさに、「才能、環境、勝利」という感じですね。

実際、本作は高校卓球を舞台にしていることからも、王道的展開では部員同士の助け合いやチームプレーも主軸となると思うのですが、作中ではそういう描写は全くと言って良い程ありません。
孤高の実力を持つ人間を、周囲は最終的には受け入れて、賞賛するしか無いのです。

この徹底したリアリズムが、この卓球という極限の反射神経が求められる世界では、非常に説得力がありました。


ただ、才能を持った人物だけでなく、その才能を得られなかった者達の、歯痒くもその力に渇望し藻掻く様…。
そしてそれでも、自身の才能の限界を感じ納得せざるを得ない様…。
本作『ピンポン』は、そういう描写を生々しく描いていて、ここが非常に胸を揺さぶられます。

勿論それは、才能に恵まれた勝者側の「孤独と苦痛」も、しっかり描かれています。
この生々しさこそ、私が本作を大好きになった要因でした。



作画は、かなり独特な松本大洋さんの原作漫画を、忠実に再現したと言って良いかと思います。
ちなみに絵コンテは、全て湯浅監督自ら手がけたようですね。

同じ原作者の映画「鉄コン筋クリート」も良かったですが、「ピンポン」は更に漫画のコマ割り的に画面を割って見せる演出もされていて、まるで動く漫画を見ているようで、とても見栄えがありました。
パッと見だけで雰囲気が他の作品と違うというのは、やはり大きな強みですね。
まぁ…、大きな賭けでもあると思いますが。

総じて、一枚重視よりも枚数重視の作画のように感じましたね。
スポーツアニメでは、その方が断然合っている気がします。
最終戦の、キャラだけでなく画面全体がグイグイと動くラリーなんて、もぅ最高でした。

ただ、背景ですら基本的に物差しを一切使わない描き方なので、子綺麗なデザインを好む方には向かないかと思います。

加えて(WUGの時もそうでしたが)、タツノコプロ制作の作画が、所々不安定な回があり、シナリオやゲーム展開に100%集中出来なかったことは、大きなマイナスでした。
原作は、パッと見ではヨレヨレに見えても芯の通ったリアリティ重視の作画であったのですが、アニメでは本気で顔や動きがヨレヨレになっているように感じたシーンが幾つかあり、そこは残念に思えました。

オープニング曲の映像が当初は本編映像の使い回しだった点から見ても、スケジュールが十分でなかったのかもしれませんね。



音楽的な面で言うと、オープニングもエンディングも作風を活かしたテイストで好きなのですけど…。
比べるのも少し如何なものかとも思うのですが私は、劇中のサウンドはSUPERCARが担当した実写映画の方が、頭二つ抜けて好きでしたね。

中でも、頂点であるドラゴンとの対決で流れる「Free Your Soul」という曲は、劇中最高の盛り上がりを見せる曲で、実写映画はこの曲だからこそ鳥肌が立つ程の最高のシーンになったと個人的には思った程です。
この試合のシーンにある

「俺の名前はっ!! 星野!! 裕だ~!! そこんとこヨロシク!!!」

の部分も、映画のほうが音楽的にも演出的にも非常に格好良かったです。
SUPERCARは、アニメでも「交響詩篇エウレカセブン」で劇中音楽を担当されていますので、本作もまたSUPERCARだったら…と、どうしても比べて考えてしまいました。



……と、所々惜しい面もあるのですが。
それを補って余りある、原作から非常に上手く味付けをされたシナリオ構成は、本作最大の魅力でした。

味付けされたのは主にサブキャラクターのバックストーリーですが、これは松本大洋さん監修の上で新たに描かれたもので、原作ファンの方も違和感無く受け入れやすい…と言うよりかなり好印象だったのではないでしょうか。
(ドラゴンの彼女や彼の生い立ち、チャイナの母親も登場するクリスマス回、スマイルに跳ばされて海外に翔ぶ江上ww、などがアニメオリジナルです。)

映画版では110分程度でまとめなければいけない故に切り捨てられた部分も非常に多かったのですが、本作では多くのキャラクターが原作以上に描かれており、

「ピンポンを深く知るには、原作だけでなくアニメ版も絶対に欠かせない!!」

と思わせてくれ、総じて作品の満足度を飛躍的に上げてくれました。
{/netabare}


では、ここからはキャラクターについて、好きなシーンを交えて語りたいと思います。
(※全部読むと長くなるので、視聴した方が好きなキャラのトコだけでも見て下されば嬉しいですwww)

【ペコとスマイル】
{netabare}
「ボク…先に行くよ、ペコ。」

これは第2話の終わり、コーチとの試合の後にスマイルがペコに行った台詞でしたが、この台詞は、ただ「先に帰るよ」とは、少し違う気がしますね。
ここからインターハイ以降、プレイスタイルが大きく変化していったスマイルを振り返ってみても、これは、

「先に高みへ登って、ヒーローを待っているよ。」

と言う意味合いだったと解釈出来るかもしれません。

そして、当のペコもこのスマイルの本心を、実は見抜いていた事が後に語られます。


『アイツが笑わんくなったんは、オイラの卓球がしょっぱくなってたから…。

 気が付いてたけど知らん振りしてた、ビビって必至に耳塞いでたさ……!』


「格好悪いペコを見るのは嫌いだ。」「再びヒーローとして自分の前に現れてほしい。」と願うスマイルの願望に、ペコは応えられる自信が無かった。
才能に自惚れていた点も勿論あるのかもしれませんが、そういう要因からもペコは練習をサボりがちだったのかもしれませんね。


そう考えると最終話の、2人の試合直前にスマイルがペコに言った

「遅いよ、ペコ。」

と言うのも、ただ「試合会場に来るのが遅いよ。」とは、違う意味合いに聞こえますね。
それは、ペコの

「そう言ってくれるな、これでもすっ飛ばして来たんよ。」

にも、通じます。
直接言葉にしなくても本心が通じ合う、この2人だからこそ出来た見えない信号を出しあうような会話でしたね。

そんな2人の最終戦。
再びヒーローに出会えたスマイルの、本気で戦った試合で見せた最高の【笑顔(スマイル)】は、本作を最後まで追って良かったと思わせるには十分なシーンでした。
{/netabare}



【佐久間 学(さくま まなぶ)/アクマ】
{netabare}
個人的に作中、一番印象強く心に残った大好きなキャラクターです。

王者海王に属するペコの旧友で、彼もまた…昔ペコに憧れた人間の一人でしたね。
まぁ…そんな素振り、基本的に彼は微塵も見せませんけど。

ただ彼は、才能が大きくものを言う卓球において、高みを目指す資格すら与えられませんでした。
それでも、コーチ曰く

「不器用さを絵に書きゃ、即コンクールで入選するってタイプの男だ。」

「10やれと言えば、100でも1000でも続けるような男だった…。」

と称される男で、コーチに心情的に「好き」とも言わせた、(見た目とは裏腹に)実直なヤツなのでした。
作中で彼は王者の先鋒を任される実力を身につけるワケですが、それは彼の凄まじいまでの努力がさせた結果だったのでしょう。


そんな彼が卓球から足を洗うきっかけとなったスマイルとの試合と後の傷害事件は、見ていて胸が張り裂けるような内容でした。
最後にスマイルが言い放った

「それは、アクマに卓球の才能が無いからだよ。

 単純にそれだけのことだよ、大声で騒ぐほどのことじゃない。」

長い目から見ると、アクマにとっては【現実を見る良い機会】だった。
こうまとめてしまうのは簡単で、正論だとも思います…。
それでも、言葉にするのは胸が苦しくなるものですね…、大好きなキャラクターだけに。


彼の良いところは、ここからただ自暴自棄にならず、卓球を避けていたペコに本音を吐露してエールを送ってくれるところでした。


「俺はオマエの才能が欲しかった!!

 戦型もラケットも…、フォームも全部オマエを真似たっ!!!

 でも、オマエにはなれなかったよっ!!!!

 クラスの皆々…、オマエに憧れてた……、俺らにとってオマエは…

 オマエ誰より卓球好きじゃんよっ!!!」


「続けろ卓球。

 血反吐吐くまで走りこめ、血便出るまで素振りしろ。

 ちったぁ今よかラクになんぜ、ヒーローさんよ。」


これは、アクマが自分を「凡人」だと認めたからこそ、ストレートに言えた台詞でしたね。


最後のインターハイでは、アホっぽい彼女ムー子を連れて観戦者として登場していましたが、エピローグでは3人目の子供が産まれると聞き、彼は彼なりの卓球とは違う新たな幸せな人生を送れたことに、嬉しさ…と言うより救われたような気がしました。
不器用だけど、アクマはとても良いお父さんな気がします。



そういえば、副部長の真田がアクマのことをこう言う台詞がありましたね。

「アレは、盲腸腫らしてんラケット振る男たい。

 奴が部屋に貼っとぅポスターば、ワシは笑えん。」

作中で語られることはありませんでしたが、このアクマの部屋のポスターとは、1960年代に活躍した「円谷幸吉さん」と言う長距離ランナーのことです。
(原作では、「円谷幸吉のポスター」とフルネームで真田が言っています。)

幾度の逆境にも負けずオーバーワークを重ね…、悲痛な最後を遂げた選手なのですが、アクマがこの選手の志を常に胸に刻み努力を続けていたことを考えると、より一層アクマというキャラクターに深みが出ます。
ただ…真田の言う通り、彼の姿勢を見ると全く笑えませんけどね。
{/netabare}



【孔 文革(コン・ウェンガ)/チャイナ】
{netabare}
アニメのオリジナルストーリーのおかげで一番人間味が増したのが、このチャイナな気がしますね。
(チャンピオンの重圧を背に戦うドラゴンのオリジナル展開も良いのですが、個人的にはチャイナ推しです。)

彼は、現卓球王国である中国のエリートから漏れ日本で再起を狙う選手である為、そもそも日本でプレーしていることに大きな不満を抱えており、日本人を見て

「お遊戯みてぇな卓球やりやがって、こんなヤツらと打つとはな。」

と小馬鹿にしていました。

ただ、スマイルとの戦いやドラゴンとの敗北の後、彼は自分を見限り心機一転し、異国の部員とも卓球を通じて絆を深めていくのです。
そのきっかけとなったのは、試合後のこのコーチの言葉でした。


『ウェンガ…、君の人生は始まったばかりだ。今スタートラインに着いたところだよ。

 卓球じゃないよ、人生の話をしてる。

 そしてこれはコーチとしての言葉ではない。

 君をよく知る友人としての意見さ。』


笑って「救われるよ…。」と言ったチャイナ。
実はこの2人が、とても深い信頼関係の上で成り立っているのが見えた名シーンでした。


ここから良い意味で、性格が丸くなったチャイナ。
アニメオリジナル要素でもあるクリスマス回で、チャイナの母親が日本に来たエピソードは、彼の人物像がより掘り下げられ好感が持てる作りになっていたように思えます。

母親の手料理(チャイナの好物のワンタン)を、部員皆で手伝うシーンは微笑ましかったですね。
おまけに部員達にカラオケで浜田省吾まで披露して…、良い声出すなぁ…。


2回目のインターハイ。
彼はコーチに、こう言っていました。

「信じられないかもしれないけど、ウチもけっこう強いチームになってきたんだ。

 それこそ、一から赤子に読み書き教えるみてぇにしてよ。」

去年のインターハイの時の台詞からは、とても考えられない台詞ですね。
卓球から少し足を遠ざけて初めて見えてきた、心から信頼出来るコーチと、いつも自分のことを考えてくれる母親の存在が、彼をこうも変えたのでした。


このチャイナの中国語にしても、アニメだからという手抜き感が全く無くしっかりと中国人を起用して好演をされており、総じて彼の描写に関してはアニメでは大満足の出来でした。


ちなみにエピローグでは、日本に帰化し母国の中国を倒したと報じられているチャイナですが、これはアニメオリジナル要素です。

彼がどういった経緯で日本に帰化して、卓球を続けたのか……。
それは、彼の帰化した名前に入れられた【辻堂】(←高校の名前)を見ると、少し見えてくる気がしますね。
{/netabare}



【オババとバタフライジョー】
{netabare}
さて…選手だけでなく、ペコのコーチを務めた「タムラのオババ」と、スマイルのコーチである「小泉 丈(こいずみ じょう)/バタフライジョー」にも、少しスポットを当てましょう。

バタフライジョーに関しては、高校の指導者としては失格極まりない依怙贔屓を見せていますが、その熱意が向けられたスマイルに対しては好転したように思いますね。
キャラ立ちとしても、あの英語教師ならではのルー大柴ばりの英単語を織り交ぜた会話や、スマイルに対しての危険なまでのラブコールは、個人的に大好きでした。
端から見ると、ホントただの危ないジジィですけどね。

ただ、72歳という高齢でありながらその実力は本物で、第2話でのスマイルとの試合でもペコが

「こりゃ、棺桶に片足突っ込んだジイさんのプレイでねぇぞ。」

と言わせるぐらいの卓球を見せてくれるので、これが中々馬鹿に出来ないジジィなんですよね。


「頂上に立たねば、見えない風景がある。」

そう言える程の、かつてのトッププレイヤーの指導は、とても贅沢なんでしょうね。
環境だけで言えば、王者海王の設備とは比べ物にならないですが、スマイルがそれでも海王の誘いを断り片瀬高校に残った理由の一つには、このバタフライジョーの指導に対しての答を示したような気がしました。

「私の知る限り、君は最高のプレイヤーだよ、Mr.月本。」

こう言えるようになるまで、スマイルを指導出来たこのジイさんは、良い余生を過ごせたことでしょうね。
愛情表現とは言えデートにまで誘い出す辺りを見ると、そろそろ頭のネジがオカシイ頃合いだったのでしょうし。



でも指導者としては、ペコを見つめ続けたオババの方が何枚も上手に見えますね。
環境の面からも、途中からは大学のコーチをしている息子にペコを預けはしましたが、卓球場を開いていたその見る目はジジイ以上。
言葉の節々で挟まれるオババの『愛してるぜ!』も、ペコへの深い愛を感じましたしね。

ドラゴンとの一戦では、ペコが防戦の時は「そうじゃねぇだろ。」と、攻めてからは「そうだ!」「そう!」と、熱い視線を送りながらの応援で、本当にプレイヤー思いの良いオババでした。


声を担当されたのは、超大御所である野沢雅子さん。
悟空のような活発な男キャラを演じることが多い方ですが、渋いバァサンを演じられても、これまた非常に声に厚みがあって格好良いのです。

ペコの足腰を鍛え直す石段の指導の時でも

「うっせぇ、黙れ、喋るな、従え、殴るぞ!!」

「アタシをオマエのハニーだと思って、登ってギュッと抱きしめてくれ!!!」

などは、台詞の良さも勿論ですが、声の力でより痛快に聞こえた気がします。
まぁ、言われた当のペコは吐いてましたけど。
(登るがしんどくて……のハズ。)

総じて、野沢雅子さんだからこそ原作以上に印象値の強いキャラクターになったのではないか…と、個人的に思いました。
{/netabare}



【総評】

原作にも実写映画にも無い、新たな「ピンポン」の魅力を引き出せたアニメとなったのではないでしょうか。

監督と原作者が深い交流であるからこそ、ここまでの仕上がりを見せられたとも言えるでしょうね。


自分の中では、シナリオ構成はアニメ、絵は原作、音楽面は実写映画、と綺麗に票を分けた結果となりました。
先でも述べた通り、こう別のメディアを比べ合うのもおかしな話かもしれませんが。
それでも、他の媒体では出来ないアニメならではの良さを活かした内容だったのは、間違い無いです。


多少の不満はありましたが、それでも大いに3ヶ月間楽しませてもらった感謝の気持ちを込めて、タイトルの通り製作者全ての人に、オババみたく


『『 愛してるぜ! 』』


って言いたくなりました。

絵に抵抗が無い方も、むしろある方も、是非このシナリオを思う存分楽しんでいただきたいと思います。
作中の台詞を引用すると

「真夏にカーテン閉めきって、たかが2.7gの玉の行方を必至に追いかける根暗なスポーツ」

に、大の男達が思いっきり必至に向きあう様を描いたのが、本作です。


ではでは、とても長々としてしまいましたが、読んで下さり本当にありがとうございました。



◆一番好きなキャラクター◆
『佐久間 学/アクマ』声 - 木村昴さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『ムー子』声 - 栗田エリナさん


以降、どーでもいい話なので、〆ます。
{netabare}
レビュー内でも述べましたが本作は、選手だけでなく高齢者のジジババ2人の格好良さも大きな魅力です。


特に野沢雅子さんのオババの格好良さときたら、私に新たな性癖を刻みつけるには十分な程、魅力的なキャラクターでした。

↓本音↓

◇一番可愛いキャラクター◇
『オババ』声 - 野沢雅子さん



一度でいいので、こんな格好良いバァさんから見初められて、作中のように

「愛してるぜ!」

と、言われたいものです…。


「全く、高齢者は最高だぜっ!!!」
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 71

78.5 25 部活で漫画原作なアニメランキング25位
銀の匙 Silver Spoon(第2期)(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (1136)
6573人が棚に入れました
大蝦夷農業高校での生活は、時間との戦いだ。
実習、部活、寮の仕事、そしてエゾノー祭の準備…
日はどんどん短くなる。断らない男・八軒は、断れない男でもある。
誰よりも忙しい八軒の秋は、めまぐるしく過ぎていく…

声優・キャラクター
木村良平、三宅麻理恵、櫻井トオル、高垣彩陽、島﨑信長、庄司将之、高梨謙吾、こぶしのぶゆき、井澤詩織、小西克幸、増谷康紀、三ツ矢雄二、小野友樹、水島大宙、田野アサミ、川原慶久、西村朋紘、内海賢二、矢作紗友里
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

何度でも

第2期目

全11話


感想

今回は進路について触れてましたね

八軒が御影の将来のために、 {netabare}親達の前で説得に協力する{/netabare}所では泣けました


人生、何度も選択する機会がある
一度の失敗、脱落したからって、人生 駄目って言う訳ではない
全てノーミスで生きれる人なんていない
失敗しても、何度でもやり直せばいい
遠回りだって良い経験 無駄じゃない


自分だって何度も失敗してきた
だからって人生不幸だなんて思わない
もう、自分の人生で重要な選択する場面は少ないだろう
それでも前を向いて生きていかなきゃね!


今の若い子達には
早く
全力で夢中になれるやりたい事を、探し見つけて欲しい

この作品見てたら
学生さんには
原作「さくら荘のペットな彼女」を読んで欲しいな って思った。
(あ、恋愛って意味じゃなくて、夢に向かってって意味でね^^;)


3期観たいです。


OP「LIFE」歌 - フジファブリック

ED「オトノナルホウヘ→」歌 - Goose house

ED、元気がでました。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 56
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

絶妙なバランス感覚

農業高等学校を舞台にした青春物語、銀の匙1期の続編。
1期視聴必須です。


教育、日常、ロマンスの三本柱がうまくかみ合った作品。
どれも押しつけがましくなく、かといって、どれかがおろそかになるわけでもない。
バランスがすばらしいアニメでした。

1期と同じく、全体的にほのぼのニコニコとした雰囲気です。
オープニングテーマから楽しい気分になります。
その中で、「夢」「絆」「成長」という要素を巧みに取り入れています。

1期で少しだけ顔を出した、部活動や家庭環境を中心にテーマを展開。
馬とのふれあい、仲間との交流、家族とのやりとりを通して、主人公の八軒勇吾と、ヒロインの御影アキの成長を描いています。

夢と現実は簡単には相容れないもの。
夢を叶えるためには厳しい現実も受け入れなければいけない。
しかし、一人で背負い込むのではなく、仲間を頼る勇気も必要です。

テーマの関係上、1期よりシリアスなシーンが多いです。
ですが、「落としてから持ち上げる」という、物語を盛り上げるための技術ではないのがいいですね。
視聴者にメッセージを刻みつけるためにやっていることです。
シリアスな展開がなければ、三本柱の一つが崩れてしまいます。


また、この作品のすごいところは、一つのエピソードが必ず後々になって生きてくること。
日常コメディのネタと思いきや、あとでしっかり出番がある。
無駄がない作りです。

作者の経験と取材に基づいたリアリティ。
そこにアニメならではの演出やキャラ付けを加え、抜群のバランス感覚で調理した作品。

楽しくて、メッセージ性もしっかり持った良アニメだと思います。
まあ、昨今の能力バトルものみたいに、派手な展開や、濃い恋愛要素、萌えなどはありません。
その代わりに、普段アニメを見ない人にもオススメできる内容です。

3期、ぜひともやって欲しいです!


以下、好きな言葉。
{netabare}
・相川 「八軒君の夢は、ここから際限なく広がっているんじゃないかな」
夢がないからこそ、夢をいくらでも持つことができる。
夢ががちがちに固まってしまっている相川だからこその言葉です。

・八軒「わかろうとする努力はやめたくない!」
そうですよ! これ大事です。
決めつけで物事を判断しない。
理解できないとか、理解できない可能性があるからといって、そこであきらめたら試合終了。
成長はありませんよね。

・御影「手綱、放しなよ」→八軒「しんどくても、手綱放すな!」
馬との交流を通じて八軒が学んだこと。
上のメッセージともつながりますが、人は一人では生きていけない。
信頼関係があってこその前進です。
御影の支えになるために、一生懸命になっている八軒の気概が感じられます。

・八軒「夢だけあっても、片輪しかない車のようなもの」
夢を叶えるためには現実と向き合わなければいけません。
単なる理想論だけではどうにもならない。
駒場のエピソードを経たからこその言葉ですね。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 55
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

人は、色々なことを経験して成長していく

原作未読 全11話

北海道の農業高等学校で、農業のことを何も知らない主人公の八軒 勇吾(はちけん ゆうご)が入学して来て、酪農の現実や厳しさ、楽しさ、仲間たちの絆などの色々なエピーソードを交えて成長していくお話の2期です。

1期から楽しみに観ていた作品でした。
1期は家畜を育てていく厳しさを、2期は酪農を運営していく厳しさを描いてます。
もちろん厳しさだけではなく、楽しいエピソードもあります。

八軒のお人好しな面が前回以上に観れますね〜{netabare}(学祭の始まる前に倒れるなんて引き受け過ぎですね。御影家の家族会議のシーンは感動しました。){/netabare}

短い作品でしたが1期と同じく楽しめました。
1期から観ると八軒の成長ぶりが分かる作品です。{netabare}(父親にやっと意見が言えましたね。){/netabare}オススメです。
是非3期があってほしい作品ですね。

OP 曲も作画もほのぼのしてます。
ED この作品の雰囲気合っていますね〜聞くと元気に、そして楽しくなります^^

最後に、バーベキューシーンは一緒に食べたくなりますねw

投稿 : 2024/11/09
♥ : 41
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