2023年度の週刊少年チャンピオンおすすめアニメランキング 5

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2023年度の週刊少年チャンピオン成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月18日の時点で一番の2023年度の週刊少年チャンピオンおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

72.6 1 2023年度の週刊少年チャンピオンアニメランキング1位
もういっぽん!(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (213)
530人が棚に入れました
『週刊少年チャンピオン』にて大人気連載中! かわいくアツい、柔道ガールズ・ダイアリーがTVアニメ化! 柔道はもう卒業(おしまい)! 高校では彼氏作って甘酸っぱい三年間を送るんだ。 日焼けすると道着が擦れて痛いし、寝技で髪の毛抜けまくるし、寒稽古つらいし、鼻血は出るし、骨折するし失神するし、たいして強くなれなかったから、もうやらないって決めたの。 だから……だから思い出させないでよぉ。 この”一本”の、気持ちよさ。

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

じわじわくる良作柔道アニメ

埼玉にある青葉西高校女子柔道部を中心に、柔道を頑張る子たちを描いたお話。原作未読です。

初見ではスポーツものにしては日常多いな、ちょっとテンポ悪い?とか思いながら見てたんですが、中盤あたりから面白く感じてきて、終盤はすごく楽しみな作品のひとつになってました♪

スポーツアニメでよくあるのが主人公か同じチームにすごい人がいて、対戦相手もどんどん強くなっていくみたいな展開が多いイメージがあるんだけど、「もういっぽん!」はちょっと違う感じ。

氷浦という強い子はいるんだけど、それは要素のひとつでこの作品の面白さはそれだけじゃなくて。

勝ち負けもだけど、対戦相手も含めた彼女たちの柔道や試合に対してのそれぞれの想いのぶつかりあいが丁寧に描かれてるところがとても好きでした。負けても清々しいところとかも。

試合に勝てたときの最高に嬉しい気持ち。
負けたときのとても残念で悔しい気持ち。
みんなで励ましあって応援して頑張ったあの雰囲気、あの気持ち・・
部活の合宿は大変だったけど同時にとても楽しかったこととか・・
この作品を見てたらそんなことも思い出したり。

それから、主人公たちの青葉西高校だけじゃなくて、他の高校の選手たちも丁寧に描かれていて、同じように一生懸命頑張って、嬉しくて喜んだり、悔しくて泣いたりして、でも試合後は知り合いになって仲良くなったり・・そんなところもすごく好きでした♡

あと柔道の試合の動きなど、作画もよく動いてたと思うし臨場感あったところも良かったです。

最終話見てから、もう一度ちゃんと見たくて2周目鑑賞してみたんだけど、2周目のほうがこの作品の良さがすごく伝わってくる感じがしました。ほんと、じわじわきますねー。
2周目見ててあらためて感じたのが、この物語って氷浦が実質主人公だなぁって。
おどおどしてた氷浦が柔道と仲間たちと出会って少しずつ変わっていってチームのみんなと心をひとつにして試合を頑張る姿にちょっとうるっときちゃいました。。

もちろん、底抜けに明るいムードメーカーのおかげで彼女に引き寄せられるように柔道部メンバーが揃っていったりと、園田もいいキャラでしたね。

ちょっと残念だったのは1クールで終わったことかな。
すごく面白くなったきたところで終わっちゃって、南雲が試合するところも見たいし、原作も22巻までとストックも十分みたいなので、ぜひぜひ続きやってほしいですね!!

投稿 : 2025/02/15
♥ : 33
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

柔らか戦者

●冬アニメトータルバランス№1作品に確定

「覇権アニメ」という言葉にはなんとも言えない歪な響きや妙な思い込みめいたものを
感じ、この言葉に以前よりある種の違和感を覚える人も少なくなかったように思います。

あまりに露骨な点数操作の出現により「あにこれ」における「覇権アニメ」というものには
全く以て意味がなくなったような状況になりました。

単に点数が高い低いだけでは中身が伴っているという証明にはならず、むしろ
点数操作により自己満足なランキングは幾らでも捏造できるというわけであります。

そういう状況を踏まえて改めて言えることは、本文付きレビューにおいて
作品の中身についてどのように評価されているかということになるかと思います。

本作は今期アニメの中でも物語性において優れた素養を持ち合わせており
特に主人公と部活メンバーとの人間関係における心理描写という面では
非常に繊細で、ハートフルな各キャラの思いが巧い事表現されており
よって見事なまでに視聴者を感化するように至らしめるわけであります。

単にキャラデザが可愛いとかではなく、キャラの内面性における心情の表現が饒舌
でありまして、それによってキャラの持ち味が引き出されているという特質から、
ただの萌えアニメとは一線を画すべき存在であり、情緒感溢れる優れた表現力ありきの作品
だからこそ今期の首位に君臨するのでございます。

このような本作に対抗できる作品があるとしたら、今期では「ブルーロック」と
「ヴィンランド・サガ」位であり、この3作品が他を圧倒してると言うべき状況であります。

「ブルーロック」は本作よりもエンタメ性に優れており、スポ根お約束の熱い展開も
ありつつ、見やすい作風でありますからより万人ウケがいいのはこちらと言えますが、
エンタメ性が高いとそれに反比例するようにして心理描写がさっぱりしがちになるため
共感性という点ではやや劣勢と言うことになります。

「ヴィンランド・サガ」は本作に負けず劣らずの高い表現力を持ち合わせていますが、
ダークファンタジー並みに重くて陰鬱な描写が多く、ある種のクセが強いので
幾ら作品の完成度が高いといえども、万人ウケする可能性は低く、あまり人にお奨めできる
ような作品とは言えない類のものになるでしょう。

と言うことでトータルバランスの良さで考えると本作こそが
今期№1作品に確定するわけでございます。


●「物語」絶対主義宣言

作品の好みは当然の如く人それぞれでありますが、大雑把に分類すると
「作画中心主義」と「物語中心主義」の2つ観点があるように思います。

ネタバレレビューを読むその背景にあると言えるのかもしれません。


●駄作作品を悉くぶん投げろ!

作画だけしか取り柄が無い異世界似非グルメ作品だとか、百合だけしか取り柄が無い作品
だとかいう類のただのマニア向け路線は本作の敵に非ずであります!

現状性懲りもなく作画だけしか売り要素が無い変態性癖アニメの類がしぶとくランク上位に
しがみついているようでありますが、物語重視の評価で考えたらただのマニア向けアニメが
高評価で終わると言うには無理があり過ぎるように思います。

マニアにはマニアの趣味趣向の自由があるとしても、マニアの意見がすべてのファンの意見を
代弁するとかいう話には無理あり過ぎるため、最終的にすべてのアニメファンの意見を反映
した結果して選ばれるべきは本作でるべきであるとの確信が回を追うごとに強まって参りました。

作画いいとか言う評価は、実は物語の弱さを誤魔化す言い訳でしかないのではないかと
思われても仕方がないくらいに本作に比べて物語性が脆弱な気がするのは、
果たして気のせいでありましょうか?

兎に角マニアが騒いでるだけの駄作作品を悉くぶん投げるのが
本作に課せられた使命であると確信することろであります。


●名作候補筆頭格が動き出す!?

6話で大技炸裂、完全覚醒したかのようにも思えます。

個人的な今期の名作候補と言えば「ヴィンランドサガ」と「大雪海のカイナ」でありますが
前者は色々と重苦し過ぎたり、後者はややマニア向けだったりということで
完成度が高いとしても必ずしも人気が出るとは言い切れない部分があります。

それに比べると本作はキャラの持ち味が視聴者の心に刺さりやすく
感情移入しやすいため、不特定多数の層から支持される潜在能力を持っている
ように考えられるわけであります。

現状ではリアクション薄めでありますが、口コミで本作の評判が徐々に広がれば
上方修正の雨嵐も必然であると予想できるわけでございます。。


●一撃必中!
本作の最大のライバルは王者「ブルーロック」であると個人的に考えています。

単純に見ていて圧倒的に面白いのは「ブルーロック」でありますが
ネタバレレビューを読む

●ライバルをすべてぶん投げる実力は鉄板!?
物語とキャラ性による潜在的シナジー効果を推し量るのならば
本作がトップ3に入るのは造作もないことのように思われます。

1クールという短期ではその能力を十分発揮できない可能性も懸念されますが
相対的に見た限りでは「萌え」を売りにした他作品を物語性において圧倒している
ようでありますので、パフォーマンスに疑いはないように思われます。

とは言えスポ根柔道もの作品のため一般視聴者の食いつきはやや鈍いような印象でありますが
今後の怒涛の巻き返しに大いに期待したいところであります。






スポ根系と言いますと今の時代ではあまり注目されないような気がいたします。

同じジャンルの「ブルーロック」こちらには、少し変化球気味でエンタメ性が強いという
アドヴァンテージがあり、個人的にも「ブルーロック」の方が好みでありますが
本作は主人公が女子高生であることから、視聴者の好感度という点においては
本作の方に分があるように思えます。

天然さっぱり系の主人公の友情物語展開に対する需要は相応に高いものと見込まれる故に
場合によっては人気アニメとして高く評価されることも?
もしかしたらあり得るのかもしれません。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 12
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

自分史上最高で十二分に熱い柔道アニメ

蒸し風呂のような夏の暑さに耐え、氷のような畳の上の寒稽古にも耐え、
日焼けした肌が柔道着に擦れる痛みにも耐え、鼻血に骨折も乗り越え……。
稽古を重ねても大して強くなれなかった柔道は中学まででオシマイにして、
高校では彼氏を作って青春するんだ。

一度は競技引退を決意した主人公少女・未知らが、再び柔道に打ち込んでいく。
『少年チャンピオン』連載中の同名コミック(未読)のアニメ化作品。


【物語 4.5点】
世のスポ根物の激しい能力インフレを眺めていると、思考がバグって、
全国制覇、将来プロやオリンピック以外の部活は無価値なのでは?と錯覚してしまいがち。

ですが本作は、もう一度、柔道をやってみたい。
あの娘と一緒に、もういっぽん。
インフレばかりに頼らなくても、自分たちなりに青春すれば部活は十分に熱いことを証明する、
私のような凡俗にも共感性の高い内容。

例えば8話の博多南戦。ネタバレレビューを読む
名門校の伝統継承、規律を叩き込む人間教育以前に、
自己実現の一助となるのが部活動のあるべき姿という一理を感じました。


主人公・未知の柔道もやる、だからと言ってパフェも海も彼氏も諦めないという姿勢も、
この場合は散漫ではなく、青春への貪欲さとして評価できます。
未知の中学時代の先輩たちも彼氏持ちばかりとか、
最近のこの手の女子部活物には珍しい肉食ぶりも一周回って新鮮でした。


構成としては、ネタバレレビューを読む にて、現状の自分史上最高を表現した所で一区切り。
作品の主旨は伝わったので、ここで終わっても良い気もしますが、
私としてはネタバレレビューを読む は見てみたい気持ちもあります。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・BAKKEN RECORD
タツノコプロが2019年に設立した新興レーベル。

“柔道をちゃんとやる”ことを第一に、試合シーンにソースを集約。
駆け引きの肝になる組手の迫力などの再現性。
回り込みなど多彩なアングルからの撮影による臨場感。
作画の注力が高熱量の柔道描写として結実。

一方で日常シーンはミニキャラの“生首”でしのぐなど、
オンオフの切り替えを統率し、1クールを無事完走。

ただ、率直な感想として、全体的にもう少し枚数があれば尚良かったという欲は残りました。
最後、念願のネタバレレビューを読む にしても止め絵中心で、全力出し切って倒れ込みました~って感じで清々しいような、無念なようなw
今後の戦力充実による底上げに期待したいスタジオです。


【キャラ 4.5点】
主人公の園田 未知。いっぽん“みち”
ワクワク柔道少女ぶりの熱が方々に伝播して、
廃部していた柔道部の復活、強敵(とも)との熱い青春が展開する、
典型的な競技の魅力布教型の部活ヒロイン。

未知と遭遇する仲間や強敵(とも)もまた、各々が柔の道に挑む個人的な事情や信念を抱えており、回想、モノローグでの解像度アップも良好。
その胸の内をキャラ間では、ひけらかさずに、秘めた感情の一端を試合でぶつけ合うのみ。
多くを語り合わぬまま、未知を中心に輪が広がっていく。
この適度な距離感が心地良かったです。

その観点から私は地味に2話の早苗がお気に入り。
ネタバレレビューを読む
この安心感、安定感。
私は柔道苦手だけど、このアニメなら行ける!と確信した回でした。

青葉西柔道部メンバーの中では“秘密兵器先輩”こと姫野紬も印象的。
顧問の夏目と二人三脚で培ってきた引き出しをフル活用して猛者に挑むシーンはグッと来ました。

中学時代のわだかまりを晴らすように、闘志をぶつけ合う氷浦永遠と天音恵梨佳。
未知をネタバレレビューを読む と目の敵にして絡んでくる妹尾。
など学校間のライバル関係も上々。

ただついに終盤、王道スポ根キャラが来たか!と思ったら、
ネタバレレビューを読む
まさかの百合事案?にはズッコケそうになりましたがw


【声優 4.0点】
技名連呼して指導を食らうw主人公・園田未知役の伊藤 彩沙さん。
身体能力が高い未知を事あるごとに剣道に引きずり込もうとする南雲安奈役の稗田 寧々さん。
ムードメーカーとなる明るいボイスも作品を彩りましたが、
“ちゃんと柔道をやる”意味で貢献したのが、体力勝負を印象付けた各キャストの荒々しい息遣い。

特に滝川早苗役の安齋 由香里さんのゼェゼェ言いながら、寝技で食い下がる演技は泥臭さがありました。


ライバル役には他作で主役級も務めてきた猛者も数多くキャスティング。
一人挙げたいのが錦山高・堂本恵役のファイルーズあいさん。
78キロ超級の重量級太めボイスもいける芸域の広さを再認識しました。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は成田 旬氏。
王道のピアノやギターなどで表現する青春のキラキラ感。
特にストリングスのフレーズが美しい「青春の記憶」は純度と高揚感を併せ持ったバランスの良さで重宝され作中多用。

OP主題歌はSubway Daydream「Stand By Me」
ゆるいボーカルで漸次前進していくバンドソングが作風にマッチ。
余談ですが本曲も収録されたアルバム「RIDE」を、マイペースで上げて行きたい時に流したりします。
「ケサランパサラン」とかゆ~るゆるで良い感じです。

ED主題歌は青西柔道部メンバーによる「いっぽんみち」
“みち”で韻を踏む前向き青春ソング。
OPよりは前傾姿勢ですが、やはりここも目標設定や進捗を過度に求めず慌てない感じ。



【1話感想】柔道の気持ち良さをアニメーションで伝えようとする意欲を買いたい

長いので折りたたみ。
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/02/15
♥ : 35

65.2 2 2023年度の週刊少年チャンピオンアニメランキング2位
AIの遺電子(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (140)
406人が棚に入れました
これは、私たちの未来の物語――。 21世紀に始まったAIの圧倒的な進歩は、社会の発展に寄与する一方、高い知性を持つ機械を道具として使う是非を、人類に突きつけた。 そして22世紀後半。人々は「産業AI」とは別格の存在として、人権を持った「ヒューマノイド」を当たり前に受け入れ、共に暮らしている。 須堂光は、ヒューマノイドを治す新医科の医者として、ヒトとAIの共存がもたらす「新たな病」に向き合っていく。 時に、裏の顔も使いながら……。
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

【最終】このご時世にこんなSF作品がアニメ化されたのが奇跡かも(面白いかは別問題だが)

【レビューNo.87】((最終レビュー)初回登録:2023/9/30)
コミック原作で2023年作品。全12話。

(ストーリー)
これは、私たちの未来の物語――。 21世紀に始まったAIの圧倒的な進歩は、
社会の発展に寄与する一方、高い知性を持つ機械を道具として使う是非を、人
類に突きつけた。 そして22世紀後半。人々は「産業AI」とは別格の存在とし
て、人権を持った「ヒューマノイド」を当たり前に受け入れ、共に暮らしてい
る。 須堂光は、ヒューマノイドを治す新医科の医者として、ヒトとAIの共存
がもたらす「新たな病」に向き合っていく。 時に、裏の顔も使いながら……。
(作品情報より)

(評 価)
・第1話:これメインテーマが全く伝わらないだろうな(2023/7/14全面改訂)
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・第2話:単純に面白くない →ヒューマノイドの必然性が感じられない
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・第3話:やはり作品として「世界観の提示」がないのは違和感
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・第4話:作画以外はアニメ作品として面白く構成されていた
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・第5話:引き続きバランスよく物語が構成されていた
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・第6話:単話としてはよかったが、そうなるとヒューマノイドの存在意義がねえ
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・第7話:最後の演出で明暗分かれたA/Bパート
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・第8話:個人的には「手塚治虫の描いた『笑うセールスマン』」という目線
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・第9話:だんだんネタ切れ感が否めない
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・第10話:「女子無駄」→「今から凄いこと言っていい?」との違いは?
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 (2023/9/17追記)
 >やっぱり見せ方が合わないのかなあっと。(一番のひっかかり)
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・第11話:須堂の物語がよくわからなかった →次回で解明されるのか
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・第12話:全部ぶん投げて終わりやがったwww
 ネタバレレビューを読む

(最 終)
締めの言葉として、須堂のモノローグ
「ある学者がいった。人間は終わりなき進歩の奴隷であり、AIこそが人間を解
 放する。~中略~ 人間の望みとは何なのか?」
もっともらしい言葉ですが、
・そのAI/ヒューマノイドがアルコール依存症や家庭内DV等問題児ばかりで、
 進歩とは程遠い存在に感じたのは私だけ?
 (別の意味で人間らしく進化してる部分はあるがwwwそれが人間の望み?!)
・そもそも「人間らしい悩み」を抱えていたのはヒューマノイドばかりで、人
 間なんてほとんど描いてなかったやんw
 (で、最後の語りで「(昔ながらの)人間」をやたら強調しているというw)
>・「AIと人間の共存」というSF的なテーマを扱いつつも、
  「AIの進歩によってもたらされる未来像」
  というよりも、そのフィルターを通して
  「『では人間とは?』という今一度人間自体のありよう的ものを問う」
  みたいな? 結構哲学的要素の強い作品だったのかなあ~と。
まあそんな悩み多きヒューマノイドを通して、「人間とは何か」今一度考えよ
うってことなんでしょう。

本作について言いたいことは、10話のレビュー(+追記)でほぼ書いたので、
そこは省略しますが、11.12話で1話「バックアップ」について面白い見せ方を
しているのを観ると、浅いお題だけ上げて終わりみたいな各エピソード構成は
いささか残念であったかなっと。
(個人的には4-7話の
 「嘘(ファンタジー)の世界にひとさじの真実(SF的テーマ)を加える」
 みたいな作風はよかったと思うのですが)

ただ他のレビュアーさんがおっしゃっていたように
「このご時世に少年週刊誌で、このようなSF作品が連載されている奇跡。」
というのは、かなり的を得たご意見でこれには大いに納得させられました。
そういう意味では、こんな作品がアニメ化までされたのは評価できるのかも。
まあ面白かったかどうかは、また別問題ですがw

投稿 : 2025/02/15
♥ : 20
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

人格のコピー問題の視点が秀逸。AIものというより哲学ですね。

 最終話の意味としては、ミチは恐らく会議のような密室での議論では答えが出ないことを知っている。AIそして人間存在の本質はやはり人間の関係の中にこそ存在するという意味だと捉えました。
 作者が設定としてヒューマノイドという中途半端な存在を置いた意味は、人間をデフォルメして極端な形で見る事ができるからでしょう。つまり、特別な条件を与えることで何かを探ろうとする数学の証明のようなアプローチです。

 ロビジアは道徳のない医療の国らしいので、そこでは更に極端なヒューマノイドについての研究がなされているはず。そこに倫理の問題が絡んでくるでしょうが、しかし、人間の本質にもっとも近づいている可能性もあります。

 本作については、道徳・哲学的な人間の問題を俯瞰するような視点が各話でてきましたが、やはり愛情・性愛問題が多く含まれていました。そこにこそ人間性があるということになるんだと思います。で、やはりコピー問題ですね。人間とは何かを哲学するのにこれほど示唆に富んだ課題はありません。最終回でやはりそこに視点が行きました。

 オープンエンディングにもならない、ボヤッとした終わり方ではあります。結果の詳細は読み取ることはできませんし、推理してもしょうがないでしょう。
 しかし、想像することはできます。コピー人間の本質をその存在だけで定義すると偽物ですが、しかし、他人あるいは人間関係の中に置いた時、その他人にとって本人になるわけです。つまり、本物が2つ存在する状態がありえるということでしょう。
 それがミニスカ看護婦の素性が明かされた意味に重なってくるのだと思います。
 オリジナルがもう存在しない1話のコピーと、正副両方存在する母親。その対比がわかりやすく提示されました。

 で、全体的にいいアニメだったと思います。人間の問題とSF的な実存問題を絡めてかなり楽しめました。
 ストーリーラインは弱いですが、エピソードの出来が秀逸でした。ブラックジャックの作劇法をかなり意識している作りになっていたと思います。

 ということで、ストーリーというよりテーマ性の評価はかなり高いです。キャラは弱いですが、調整としてそこそこの点はつけたいですね。


追記 そういえばミチって、主人公にそっくりですよね。つまり、クローンの可能性がないでしょうか?ヒューマノイドのコピー問題と人間のクローン問題。この描写は面白かったと思います。



 1話  人格をコピーしバックアップすると死は果たして防げるか問題

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2話 生殖と家族が人間の幸せか?限界を設定するのはハードかソフトか?

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3話 心はどこにあるのか?

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4話 VR時代の性欲処理と恋愛の問題、現実との境目。

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5話 医療の役割と罪。子供への愛情とはなんぞや?

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6話 機械が人間の技術を越えると人間は不要になるのか?一歩先に行く高品質は無駄なのか。不完全さを知ることが人間を知ることなのか?AIロボットが人型である意味は?

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7話 メンタルと治療、何が正しいのか?

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8話 題名が遺電子ですから、テーマ的本命はこの話?

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9話 子供に「悪」を見せるということ。教育とルール。

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10話 人間の行動は誰が決めているのか?人間は自分が無になるという事実に耐えられるか?

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11話 1話完結のショートストーリーの方が面白いと思います。

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投稿 : 2025/02/15
♥ : 19

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

何故だ、なぜ響きが鈍いのか・・・。

物語は、今後想定されるかもしれない近未来を舞台にしたサイバネティックなジャンルをベースとしたヒューマンドラマ。

まったく・・・w、
変にカタカナを交えると矛盾や対立しているような印象のもの同士を組み合わせた様な異物感が出てしまうのは何故だろうw。

ひらたく言えば、AIや電脳、人工のボディを持つロボットやヒューマノイドと人間様とのあれやこれやが描かれる物語だ。
そして、「人間」と「人ならざる人」の物語の中で描かれるのは必ず「心」や「思い」である。

これは、現時点においてではあるが常と言ってもいいと思う。
後の世に向けた期待と不安の表れなのか、未来に向けた心の予行演習なのか・・・。
いずれにせよ、こういった世界が仮に実現し、当たり前の世界になった暁には「人間」と「人ならざる人」のあれやこれやといった哲学的要素を除いた「意志ある者」VS「意志あるモノ」の対立、コンフリクトとしてドライに処理されていくことになるのでしょう。

そう考えてみると「『意志あるモノ』が生まれたらどうしよう、どう扱おう」なんて思いを巡らせている昨今の方が夢があるのかもしれません。


さてと、この作品なのですが、
レビュータイトルにあるように、私自身が視聴前に前情報として知っていた際に思っていた印象とは少し変わった受け止めになってしまいました。

以前に視聴した、いくつかの作品のレビューにも書いたと思うのですが、そもそも私自身、「人間」と「人ならざる人」的なモノをテーマにした作品が好きなのです。
なので、今作品も楽しみにしていました。

もちろん、オムニバス形式の様に種々盛り込まれていたエピソードの中には私の琴線に触れるものもいくつかはあったのですが・・・。
総合的に言うとすると・・・少し物足りなく感じました。
物語のツブがそろっていないと言うか、なにかザラザラ、ゴロゴロした印象です。

私的にはもう少し自身の心に響くような、もっと大袈裟に言えば、心が震えるようなエピソードが少しでも含まれていないかと期待をしていたのですが、少し期待が大きすぎたのかもしれません。

あと、私の悪いクセも出てしまいました。
相変わらず、失礼な事かとは思うのですが・・・。
視聴中に手塚治虫のブラックジャックや攻殻機動隊が頭に浮かびまして・・・。
これは、他のレビュワーさんの中でも書いておられる方がおられるので、まぁ珍しい事ではないと思うのですが、こういった思いを持ってしまうと「アレよりも面白くない」「アッチよりも、ココがいい」といった比較≒勝ち負けの図式になってしまい、いやいや、そういう見方は控えよう・・・なんて必死にバイアスを抑えようと思うと、それがバイアスになるという矛盾w。
ちょっと、落ち着いて観れなかったのかもしれません。

あえて、視聴者側からの勝手な言い分を言わせていただくとすると・・・。
「他の作品が浮かんだとしても、それを忘れさせたり、吹き飛ばすくらいの鮮烈なイメージや視点、斬新な切り口、ハートに刺さる様なエピソードが一つでもあれば・・・」的な。

スミマセン・・・勝手な事ばかり言いまして。


なので、少しだけ、評価点は地味目のものになっています。


作品自体が悪いわけではないのです、物語としてのテーマ性や内容、表現方法はフツーレベルは超えていると思いますので、少し重めのテーマもあったりしますが楽しめると思います。

あ、もう一つ失礼を承知で私個人の印象を言わせていただくとすると・・・。
キャラクタの魅力が今一つ不足していたかもしれません。
華が無いと言うか・・・。

これは、硬派目の作品という事もあるのかもしれませんが、ヒューマノイドとして登場するキャラが多い事もあり、実務的にそうなっているのかもしれませんし、主人公も少し陰がある役回りなので、こちらも影響をしているのかもしれませんケド。

まぁ、可愛げのあったキャラがパーマくんくらいという・・・。
そして、助手のリサもあまり可愛らしくないという・・・。


( ゚д゚)ハッ!・・・これは、萌えが足りないと言っているのと同義なのでは・・・。


いやいや、そんなこともないと思うのですけどねぇw。





どうやら、今作品については、今後の展開がある様な終わり方をしていますのでどうなるかですが・・・。
主人公絡みのメインのストーリーはある上で、オムニバスっぽい作りなので、エピソードの在庫もあるようですし、どうとでもなるのでしょうけれど。
後は、作品の力があったかどうかでしょうかねぇ、少し地味目の作品な印象ですから。


私?はい・・・。
一応、今後も気にはなりますので機会があれば視聴すると思います。










相変わらず、大変失礼な事を言ってしまいますが、この手の作品だったら・・・、業田 良家さんの『機械仕掛けの愛』とかの方が、泣き系としてノイズなく楽しめたりするかなぁ・・・なんて。

相変わらず、失礼を、スミマセン。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 21

66.1 3 2023年度の週刊少年チャンピオンアニメランキング3位
SHY(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (134)
382人が棚に入れました
21世紀半ば、地球から戦争が無くなった―― 各国に突如現れた超人的な力を持ち、平和を願う“ヒーロー”によって、世界は大きく変化したのだ。 新たに得られた平和を維持すべく各国のヒーローたちが活躍する世界において、日本の平和を担っていたのは、人前に出るのが超絶苦手な“恥ずかしがり屋”の少女ヒーロー、シャイだった。

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

高度に発展した現代社会にヒーローの活躍の場など無い。ただ…、派手さが無いヒーロー物が面白いかというと…、う〜んな感じです。

 最終話(12話)まで観ました。2023.12.31

 日常回は結構好きかもです。しかし、ヒーローとしてのSHYの話は何かイマイチです。

 1話で、現代社会にヒーローの活躍の余地なんてね〜よ!と書きましたが、その回答の様な話が展開しました。

 何や分からん敵組織の子供怪人が地味なヒーローに延々と精神攻撃を仕掛けて来るような話が続きます。

 いや…これじゃない感が凄いです。マッチョで化粧の濃い女ヒーローがサイッコッソード!とか叫んでいるアメコミ的なのもあれですが、こういう湿っぽい話はなぁ…。

 なんというか、カタルシスが足りません。アニメでキャラを動かしてまでやる話じゃ無いです。超人思春期中学生日記かよ?

 2期やるなんて、大丈夫なのかな?原作コミックは面白いのかな?どこに需要があるのか分からん感じでした。

………………………………………………………………………

 1話観ました。2023.10.07

 これは好き嫌いが分かれそうです。SHYはかわいいですが…。

 現代社会でヒーローを活躍させようとすると、社会の防衛機構を馬鹿にした様な知能の低い話になりがちです。

 犯人逮捕なら、迷惑系YouTuberが私人逮捕する位なのでまだ分かりますが、災害対応は演出が下手すぎます。

 ジェットコースターあんなに脆く無いだろ…。遊園地にも危機対応マニュアル位無いの?

 火災現場のクソガキ、ヒーローに成りたいとか言って燃え盛るビルに突撃すんなや〜。

 何のために消防士が夏は熱中症で倒れる危険を冒して防火衣着てると思ってるの?コスプレだと思ってるの?生身で消火や救助活動したら死ぬからだろが!消防、警察馬鹿にすんな!

 江戸時代みたいに、消防も警察機構も町人に任せているような前近代的チープガバメントと、一応市民の生存権を保証する近代国家を同一視しないでいただきたい。

 人が集まり過ぎて永代橋が落ちても、誰も誘導しないので次々とトコロテンを押し出すように江戸市民が隅田川に落下して大惨事みたいな事件が起きても誰も責任をとらないのが封建社会です。

 まだ、怪人が襲って来たほうが説得力があります。これからも頭の悪いシチュエーションで脳みその足りないキャラが暴れまわる様なら、サヨナラです。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 6
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

顔から火が出るヒーローが 凍り付いた心に炎を灯す

恥ずかしがり屋の炎の女子中学生ヒーローが、人見知りな性格と、人前に出て誰かを助けたいとの正義感との間で葛藤したりしながら成長していく同名連載コミック(未読)のアニメ化作品(全12話)

【物語 4.0点】
最終話放送直後に2期制作が発表。元々じっくり行く構想だったのか、特に中盤まではスローペース。
主人公ヒーローがネタバレレビューを読む で殻を破った時はほっこりしつつも、
これお話進むのか?とちょっと不安にw

最近1クール完走後に分割2クールでしたと明かすアニメが増えていますが、
そういう構想があるならば願わくば放送前に宣言して頂けるとありがたいです。


変身ヒロイン枠?として視聴し始めた私ですが、どちらかと言うとアメコミヒーロー志向。
特にフランスなどヨーロッパ地域での海外原作人気を当て込んでのアニメ化そして強気の2期継続ということでしょうか。

21世紀半ばごろ、突如、世界各国に1人ずつ現れた超人的な力を持つヒーローが頑張って“戦争が無くなった”
との趣旨の冒頭基本設定ナレーションは、
ヒーローはなぜ戦争を解決しないのか?だからと言って戦争撲滅編を描き出すと初期の良さが台無しになる。
というアメコミ積年の課題に対する、新世代コミックとしての解答でもあるとのことで(※)

同時に、上記基本設定は、作品の焦点を現代人が抱える“心の戦争”に当てるという宣言でもあります。
ヒーローと対峙することになる敵集団“アマラリルク”も、現実社会との摩擦で心をすり減らした人間の闇に着目し、
童心の純粋さを歪にデフォルメした悪役(ヴィラン)を生成し送り込んで来る。
勧善懲悪とは違う、心について考えさせられるシナリオでした。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・エイトビット

戦闘アニメーションでは、主人公シャイの炎の能力などエフェクトに見応えあり。
自身を顧みず対峙した人間の心の闇に踏み込んで火を灯しに行く。
恥ずかしがり屋なのは人を思いやれる優しい子だから。
シャイの炎には外面的な派手さだけでなく、凝り固まった心を解きほぐすという
テーマに根ざした内面的な美しさがあり、心を揺さぶられました。


原作コミックから流用した斜線を多用したスタイリッシュな『SHY』のロゴ。
シャイの赤面を表現した頬の斜線も想起させられてくすぐったくもなりますw
そのロゴがピンクに“赤面”するフォント変化するアイキャッチも可愛らしくて印象的。


各国ヒーローのコスチュームも光る本作。
エイトビットと言えば、自分の中では未だに『IS 〈インフィニット・ストラトス〉』の印象が強く、
露出が多い女子が描かれると、恥ずかしながらどうしてもエロ目線になってしまいますw
特に恥ずかしいと言いながらハミ尻するシャイの白短パンにはつい目が行ってしまいますw


【キャラ 4.0点】
序盤、主人公シャイに人命救助に失敗したトラウマを乗り越えさせるために再会させた同級生・小石川惟子(こいしかわいこ)。

中盤、それまで救助が主だったシャイにレジェンドヒーローとして戦う覚悟を問う壁役となったスターダスト。

終盤、ただの酔っ払いロシア人じゃないことが明かされた先輩ヒーロー・スピリッツ。
ツィベタこと(※核心的ネタバレ)ネタバレレビューを読む がエグくて熱い1シーズン目のマイベスト。
お酒は大人だって子供に戻れる魔法の薬。
やめられない酒を正当化する魔法のコトバですw

エピソードごとに骨格となるキャラは確立されており、的は絞れている感。

1クール折り返しの最終話にシャイが惟子との友情を深める心の成長エピソードで静かに締めたのも、
本作らしいテーマを捉えたカップリング。


【声優 4.0点】
主演シャイ役・下地 紫野さんの上ずりがちな高音を、
同級生・惟子役・東山 奈央さんが柔らかく包み込む癒やしの構図が基本線。


敵役(ヴィラン)ではクフフさんを演じた日高 里菜さんがトリッキー。
世界のみんなを笑わせると倫理の壁を無邪気に乗り越えヒーローを苦しめる怪演で、
冷たい大人の世界など忘れ、子供のままでいようと訴えるアマラリルクの狂気を象徴。

ロシアのヒーロー・スピリッツ役の能登 麻美子さん。
個人的に2023年は能登 麻美子さんの年。マイベスト助演女優賞はぶっちぎりでマミさんでした。
『~水星の魔女』にて狂気の母親役の怪演で世を震撼させたかと思えば、
本作では感動的なネタバレレビューを読む を幼少期も含めてカバーし熱演したりする。
二度目の全盛期が来たのでは?と思うほどの能登 麻美子さんの充実ぶりに圧倒された一年。
同じく幼少期~大人まで対応したネタバレレビューを読む とのマッチアップが本作のクライマックスでした。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は椿山 日南子氏。
静かなピアノ曲で心情をすくい、バトルシーンでは大火力の金管とストリングスでガツンと来る。
優しさと力強さを併せ持った作曲でシャイのヒーロー像を好アシスト。


OP主題歌はMindaRyn「Shiny Girl」
最近アニメタイアップでも目立つタイ人アーティストが歌うアップテンポナンバー。
斜めに疾走するシャイにスタッフクレジットが並走するOPアニメーションがお気に入りです。

ED主題歌はシャイ / 紅葉山テル&小石川惟子「シリタイキモチ」。
ハードな展開の後でも優しいメロディで締めくくり二人の親睦が深まる。
シャイ、惟子各々がソロ歌唱する特殊ED主題歌もあり。


【参考文献】※コミックナタリー「アニメ「SHY」実樹ぶきみ×安藤正臣 | 女子中学生ヒーローを等身大に描くためのこだわりは?」

投稿 : 2025/02/15
♥ : 19

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

フツーにおも・・・、う~ん。ふつーかなぁ。

確か週刊チャンピオンに連載中の作品のはず(2024.4.26)の作品。
何となく記憶を遡ると、連載開始時に続けて観ていたような記憶があるような・・・。

その後は、確か進行がちょっとスローに感じてしまい、じれったくなってしまったのと、個人的には原作絵に少しクセがあって・・・。
絵柄やデザインが悪いってわけでは無くて、少しごちゃごちゃした感じに見える作風だったんですよねぇ、私の目には。
それでフェードアウトしてほったらかしになって、それ以来って感じだった気がしています。


アニメ(動く絵)になったので、ちょっと見てみようと思っての視聴です。
正直、キャラ絵はほんの少し平成風かもしれませんが、悪くない感じですし、作画もスッキリと見え、色づかいもキライではありませんでした。
見やすかったので、視聴を継続してみました。


内容は、ヒーローをやっている気弱な女の子の成長ストーリー的な・・・。
当人曰く、陰キャではなく、インドア派という事らしいですがw。


まぁ、キャラがハマれば、この手のテンプレがんばろう女子は割と受け入れられることが多い訳で。。。
前述したように、少しバタ臭い、今風ではない雰囲気も醸し出しながらの作風でしたが、それなりに物語を追ってはいけました。


登城する人物のパターンも物語の流れも、そして登場する他のヒーロー、敵方を含めて、まぁまぁ、オーソドックスな装いでした。
それも、味方側の仲間の魅力度が割と高かったことが救いでしたかね。

当初、いろいろありながらも親友的な立ち位置に収まってきた:小石川惟子、先輩ヒーローかつお姉さん的な立ち位置で登場してきたスピリッツ(能登谷さんw)などなど。


物語も、大体の流れを作った後に、スピリッツ関連の過去~現在、親子の物語などを後半のメインに据え、見ごたえはありました。
やっぱり、原作と同じで、ほんの少しスローな印象、もたもたした印象もありましたが、ちょっと、物悲しく、親子の境遇の憐憫を感じさせる物語に仕上がっていました。
割とよく出来ていたんじゃないでしょうか。

それにしても、やはり沢城さん力がある。
うまい、そして「あ、沢城さんだ・・・」と気づいても、こちらの思いが醒めない、物語を止めない。
素晴らしいと思います。


形にはなっていたけれど、続きあるんかなぁ、どうすんのかなぁ、と思ってHPを見たところ、7月に2期を放送予定との事。
へー、最初から決まってたんかなぁ。
で、あれば、少し余裕を持ったつくりもアリなのかなぁ、と感じました。


割とサッパリと観れたので、続く物語も気にはなりますし、多分見るような気がしています。


ああ、OPは割とカラフルな色使いで、曲調も良く割と好きでした。
EDも絵的にも曲的にも好きでした。
なんか、最初の走っている所が意味もなく好きでした。
・・・なんか、他にもこんなようなのが好きだって思った記憶があるなぁ・・・。

・・・なんかの、フェチなのかなぁw。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 17

63.7 4 2023年度の週刊少年チャンピオンアニメランキング4位
六道の悪女たち(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (89)
236人が棚に入れました
不良ばかりの亞森高校でいじめられながらも、平和な学園生活を渇望する六道桃助(ろくどうとうすけ)。ある日、死んだはずの祖父から謎の巻物が届き、六道は不思議な力を手に入れる。それは「“悪女”にだけ無条件でモテる」というとんでもない能力だった!! 次々にスケバンやギャル、番長など強烈なキャラクターの悪女達が、なぜか六道の前ではおとなしく、しおらしい乙女になってしまい最初は戸惑う六道だったが、悪女達がきっかけで起こる様々な喧嘩やトラブルに巻き込まれる中で、気弱ながらも秘めていた情熱と男らしさを徐々に開花させていき。 理想の穏やかな学園生活からは程遠いけれど、強烈な悪女や友人たちに囲まれ、情けなかった日々が一変していく、一風変わった学園バトル・ラブパニック、ここに開幕!!

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

チャンピオンからのアニメ化。原作は割りと好きでした

原作既読

チャンピオンは基本連載中にその連載を盛り上げよう、という意識が全くないようで、連載が終了してからのアニメ化ですね。
26巻という結構な期間やっていたのに…。

その割には、入間君に対する異様とも言えるプッシュは一体…。

最近は気絶勇者と暗殺姫推してますかね?
あれは私も好きなのでしっかり推して欲しいですね。

桃源暗鬼も推されていますが面白いですよ。昔読んでいたブラック・エンジェルズを思い出します。ダークファンタジーで良いって意味です。
閑話休題。

さて、地味に駆け抜けた本作ですが、アニメ化して…
どうなんでしょうね。原作通りの地味な絵ですが…。
特に原作を引き上げているとは思えませんでした。

まあ、視聴するしないでいえば、まあ良いかな、という感じです。


ただ、本作は結構面白いんですよ。
主人公の能力、悪女にモテるという一点突破で、肝心のヒロインがあまり可愛くないという問題を抱えているのに、作品としてはちゃんと面白かった。内容がしっかりしているということですね。
なので絵に抵抗がなく暇な人は見ても楽しめるのでは無いでしょうか。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 1

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

2話を無料配信で見忘れて断念。あんまり残念でもないので放置。

1話 もう絵柄も内容も少年チャンピオンだなあ、という感じでDQNというよりもヤンキー…いや、不良ですね。伝統芸です。

 イジメがあるアニメはその心情を察すると不快になります。ただ、長瀞さんとか聲の形とかワンダーエッグプライオリティに3月のライオンといろいろありますけど、ストーリー展開を見たほうがいいでしょう。ここに挙げたアニメは皆面白かったですからね。

 本作は女子たちが本質的に「悪」であるという設定です。長瀞さんに近いですが、悪の度合いが全然違います。その部分のデフォルメがどう効いてくるかですね。

 主人公に着目するといじめられっ子の成長物語になる感じです。陰陽道はファンタジー設定ではありますが、好きな子を守るというストーリー展開になるのかなあと捉えればばそこは少年マンガ的なきっかけです。そこのご都合主義は比較的目をつぶれる感じでした。

 ただ、アイデアが面白いですがスタートの設定がいい作品には出落ちが多いですから過度の期待はしないで、数話確認したいところです。

 太ももは誰にでもある。至言…でしょうか?ただ含意は多いですね。ある意味ではルサンチマンであり、ある意味では反ルッキズムです。見るハラと女子の露出の関係性なども現代的です。
 それにしても、太ももの作画のツヤは良かったですね。色合いを見ると第一印象より作画レベルが高い気がします。

 そう…アニメ作画というか絵作りは古臭いですけど丁寧でした。「おにまい」的な淡い色彩が昨今の傾向だとしたら完全に逆転してますね。そこが子供向けっぽい感じで、内容の生々しさを薄める役割だった気がします。



 2話を見るのを忘れて、後で見ようと思ったら有料しかないので断念です。まあ、それがあんまり残念とも思いませんので、いいでしょう。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 6

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

えらい時間が経ってからのアニメ化な印象です。

というよりも、そもそも、アニメ化の対象になるとはw。

確か週刊少年チャンピオンに連載していた時には、一応、最初から最後まで読む作品リストには入っていた気がしています。
アニメ化は絶対無理ではないけれども、万人受けはしないだろうなぁと直感的に思っていた作品でした。
そうですねぇ・・・当時のアニメ化率の予想は22%と言ったところでしょうかw(当人比)。

ここに至ってアニメ化を果たしていたので視聴してみました。

物語はいじめられっ子の六道桃助が悪女に好かれるという能力(印)を得たことから始まる、ヤンキーコメディ?と言う訳でもなく、ジャンル的には何なんだろう?
個人的には、割と理解しやすくって流し読みよりは少ししっかりと呼んでいた気がしています。
少々、子供ちっくな方向にも振られているようなところもありましたが、この作品、非常に安っすいところでではあるのですが、友情とか、仲間的なポイント、意地をとおすポイントでツボを押さえた様なセリフやシチュエーションがあったので、そこが気に入っていたような気がしています。
雑いところやガバガバなところもありましたが、抑えるポイントはギリ押さえていたというところでしょうか。
これは、最終盤まで変わることは無かったはず。

作画については・・・。
これは、なかなか褒めづらいですよねぇ、実際問題として。
なんなら、80年代レベルと言っても差し支えないかもしれません。
これはキャラをはじめ全体的な作品のイメージなので、ヤンキーものの範疇で多少粗く作ったのか、そもそものクオリティなのかは不明です。

声優さんは・・・、あまり言う事は無かったかなぁ。
特別に違和感があったという事も無かったですし、意外と実力者が配置されていましたよねぇ。
向日葵乱奈の声については最少は「ん?」と思った事もあった様な気がしますが、乱奈については、作画の方が気になりましたね。


音楽は、個人的には特別刺さるという事はなかったです。
作品とのシンクロ率は少し低めだった印象です。

キャラは、作画、描き方が雑ですが、実は割と立ったキャラがそろっているとは思いました。
これは、しっかりと原作準拠で問題はなかったのですが、やっぱり作画が気になってしまいましたねぇ。
乱奈の服装もしっかりと準拠しているのですが、今の時代に観ると連載当時よりもいっそうキビシイ(こっぱずかしい)ものがありますね。

その他のキャラは、まぁ、全体的に古臭い描かれ方(技術的な意味で)だったように思いましたが、それなりでしたかねぇ。
私的には雷乃が少し印象に残りました。


物語的には、今後も面白い話や、乱奈について物悲しいと言うか、善悪についてはある意味絶望的なエピソードもあったりするので、続編シリーズがあってもいいとも思うのですが、所感としては厳しいのかもしれません。

もし・・・、もし、続きがあるとしたら、もう少しブラッシュアップした作品作りになっていればいいな、と思いました。



でもなぁ・・・スケバンスタイルのサブ主人公・・・受けねぇだろうなぁ・・・今からは。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 11

79.7 5 2023年度の週刊少年チャンピオンアニメランキング5位
僕の心のヤバイやつ(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (389)
1317人が棚に入れました
市川京太郎は殺人にまつわる猟奇本を愛読する、重度の中二病男子。同じクラスの美少女・山田杏奈をチラチラと見ては、ヤバめな妄想を繰り返していた。 そんなある日、山田が市川の聖域・図書室にやってくる。一人だと思い込み、大口でおにぎりを頬張ったり、機嫌よく鼻歌を歌ったりと、思うままに振る舞う山田。予測不能な行動を繰り出す姿に、市川は徐々に目が離せなくなっていき……。

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

今時ラブコメを超えた最終回の『ありがとう』。ビスクドールとの比較論。

 ビスクドールになんの恨みもないが、本作の方がずっと個人的には良かったと思うので比較して論じてみようと思います。その方がわかりやすいし、話しやすい。


①主人公


 本作の主人公の市川はちゃんと拗れている。五条くんは拗れていない。市川は正直イケてないがよく見るとショタ可愛い。五条くんは普通にイケメン。


 この差は大きくないようで重要である。現代の主人公に相応しいのはやはり前者だろう。壮絶な哀しき過去…とかなくても陰キャなのが今のアニメのデフォルト!。ぼっちちゃんがウケてるのを見れば明らか。


 それでいて惚れた女の為に誠を見せてこそ男!。凄ぇ奴が凄ぇ力を見せつけてモテモテなんて脳死的にアホな人間観である。能力が凄くなくても、イケてなくても、他人の為に身を投げ出し恥をかいても助けてくれる。こういう人間こそリスペクトに値する。暗い陰キャでも根は真っ直ぐ、これこそ現代的な理想。


 市川が拗らせているのも、近づくなアピール全開なのも、イソップ童話の「酸っぱい葡萄」の如く自分を誤魔化すための合理化だったと自己分析できて、それを突き破ってくれた山田に対する心からの感謝…。単なる惚れた腫れたをご都合主義や出落ちの属性付けでコーティングした今時ラブコメの遥か先を行く境地。他者を知り理解しようと努力した先にこそ自己肯定があるというテーマの豊かさ深さよ。


私の尊敬する礼司先生も仰っていたが、「一番のヒーローは俺自身であり、お前ら自身だ。だって今までちゃんと生きてたじゃん」の境地に着地することはなかなかできるもんじゃない。


②エロ


 この手の作品でラッキースケベは必須であり、作者がエロだからというより(まぁ、それもあるだろうが)マナーのようなもんだろう。ビスクドールは直接的な裸のエロが多いが(ギャルという時点でねぇ)、本作には裸はあんまりない。しかし、エロくてシコい(市川もちゃんとシコってるのが正しい)!。間接的にスキンシップなエロ、胸だけじゃなく、脚やうなじや髪といった複合的な味わいを出せてる。山田もムチムチ過ぎないが、個性ないしなヒロインでもない絶妙な地点に立っている。


③ヒロイン


 ビスクドールに代表される「オタクに優しいギャル」は流石にご都合主義感が凄い。しょせん軽いラブコメだからリアルじゃない駄目!なんて言わないが、いくらなんでも作中のリアリティーラインの上での「本当らしさ」は必要だろう。読モやってるようなバリバリの美人ギャルが、実はオタク趣味でコスプレイヤーというなら多かれ少なかれ葛藤が生じるだろうし。あと、やたらセックスアピールするくせに実は純情で…とかもうアカン。


 それに対して本作の山田は丁度良い感じに着地しているように思えた。基本良い意味でアホというのが上手く作用してるし、オタクに寄せてなくても惹かれ合うのが納得できる流れができている。ちゃんと多面的に描けているのが偉い。


キャラ属性とか趣味といった表面的な類似性に固執するのは変形した自己愛に近い。相手の自分と違うところに惹かれ、関わっていく内に「僕たちは似ている」に気づいていく流れこそ他者を愛するということではないだろうか。
 

 メインな要素を比較分析するとこんな感じだろう。他には般若様演じるお姉が実に良い。こういうトーンの般若様は久々だが、やっぱりメチャ上手いな。正直お姉の話も見たいくらい。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 34
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

観た後にじんわりくるラブコメの名作

[見終わって・・]※最終話感想は一番下です。
初回感想にも書いたけど、1話の時点では単に捻くれてる陰キャがすごくかわいい女子に翻弄されるみたいなギャグ多めのラブコメなのかなって思ってました。
でも、それだけじゃない不思議とじんわりしたものが残る感じが気になっていて。
それは二人のココロの機敏がとても丁寧に描かれていたから。
音楽も良かった。OPもEDもいい曲で合ってたし、じわっとくるシーンで流れる静かな曲がじんわり度をさらに上げてくれるみたいなところも好きでした。あとkarte・・の演出も。
話が進むごとにどんどんとこの作品世界にはまっていって、最終話での ネタバレレビューを読む細かく描かれてるところも素晴らしいです。
これ、ラブコメの名作だと思う。(私感動すると簡単に名作・傑作認定しちゃうんですけどね)
途中から原作読み始めて、アニメ1期は4巻あたりまでで終わりましたが、8巻読んで絶対ここまでアニメ化してほしいって思ってたので、2期決定のアナウンスはすごく嬉しいです♪
2024年1月からみたいでとても楽しみです♡

[初回感想]※各話の感想は下にあります。
中二病でちょっと屈折してる中学生の市川京太郎(いちかわきょうたろう)。
同級生を殺すヤバイ妄想をしたりするちょっと大人しい子だけど、最近クラスメイトの山田杏奈(やまだあんな)のことがなぜだかとても気になっている。。
で始まるお話。

市川くんのヤバイ妄想で面白いことになったり、山田さんにドキマギするような話なのかなーと予想しながら視聴開始。。

天然でマイペースな山田さんの行動に色々と気をまわしすぎて振り回される市川くん。。
・・みたいな展開が多くて充分面白いんだけど、それだけじゃない魅力も感じて。

市川くんのココロの機敏が丁寧に描かれていて、コメディ多めのラブコメなんだけど、観た後に不思議とじんわりくるものが残るみたいな・・

静かな音楽とともに各話の終盤に表示される「karte・・」の演出も抒情的で好きです♡

ヨルシカのOP「斜陽」もいい曲ですね♬
大雪海のカイナのOP「テレパス」も良かったですけどこれも作品に合ってて好きです♪

原作未読だったんですが、友達に面白いよと勧められて読んでみたらすごく面白かったです♪
これ、ぜひ原作8巻までアニメ化してほしい!!
でも1クールじゃ無理なので2期に期待・・かな。

以下、各話の私が印象に残ったシーンです♪(視点がちょっとズレてるかも。。)

karte 1「僕は奪われた」
ネタバレレビューを読む

karte 2「僕は死んだ」
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karte 3「僕は抱きしめたい」
ネタバレレビューを読む

karte4「僕は心の病」
ネタバレレビューを読む

karte5「僕らははぐれた」
ネタバレレビューを読む

karte6「僕は溶かした」
ネタバレレビューを読む

karte7「僕らは入れ替わってる」
ネタバレレビューを読む

karte8「僕は夢を見た」
ネタバレレビューを読む

karte9「僕は山田が嫌い」
ネタバレレビューを読む

karte10「僕らはゆっくり歩いた」
ネタバレレビューを読む

karte11「僕らは少し似ている」
ネタバレレビューを読む

karte12「僕は僕を知ってほしい」
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/02/15
♥ : 42
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

【最終】ちゃんと「『僕ヤバ』という作品を観てる」という満足感がある

【レビューNo.65】((最終レビュー)初回登録:2023/6/18)
コミック原作で2023年作品。全12話。
何かでこの漫画が面白いって紹介されてて、原作買うか一時期悩んだんだよな。
(結局この時は「青年少女よ、春を貪れ。」を買っちゃたw)
そうこうしているうちにアニメ化されたので、これはラッキーと(^^♪
(まあ「青年少女」はアニメ化の可能性がかなり低いですしね)

(ストーリー)
市川京太郎は厨二病を患う中学2年生で、日々殺人の妄想を繰り広げていた。彼は自分と
対照的な同級生・山田杏奈から見下されていると思い込んでおり、特に彼女を殺したい
と思っていた。
そんなある日、市川が図書館にいると、山田が入ってきて突然お菓子を貪り始めたのだ。
「完璧な美少女」と思っていた山田のそのギャップを見て、市川は・・・

(評 価)
第1,2話:「からかい上手の高木さん」を等身大の中学2年生で描いたようなラブコメ?!
 ネタバレレビューを読む

・第3話:巧みな市川の心理描写→転換期となるのか
 ネタバレレビューを読む

・第4話:これが「僕ヤバ」流ラブコメ展開?!
 ネタバレレビューを読む

・第5-6話:普通のラブコメっぽくなってきたが、中身はしっかり「僕ヤバ」なのはさすが
 ネタバレレビューを読む

・第7-8話:他のレビュアーさん「市川は少女漫画の主人公」→ なるほど!!
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・第9話:1話内での「起承転結」が気持ちいい優れた構成だった
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・第10-11話:安定のラブコメ展開。ゆっくりと――でも着実な歩み。
 ネタバレレビューを読む

・第12話:最後に今一番伝えたい言葉は・・・原作者のセンスに脱帽
 ネタバレレビューを読む

(最終)
初めは上述のように「『高木さん』っぽい作品が始まったのか」いう印象でしたが、
・厨二病でしっかり「入り」を掴むと、そこから主人公の心の成長を描き、それ
 に合わせて違和感なく作品を変化させていく柔軟さ。
・市川や山田等そのキャラを活かしたコメディ展開や恋愛模様の描写の巧みさ。
 → 「原作者は中二恋愛の教祖様なのか?!」と思える程に、程よいラインを
    突いてくるシナリオ展開や日常描写の「中二加減」の絶妙さ。
・「高木さん」で培ったノウハウを更に進化させた作画や演出等制作陣の凄さ。
という感じで、競合作品の多いジャンルの中で
「ちゃんと『僕ヤバ』という作品を観てる」
という満足感を毎話得られたのは、ホント賞賛に値しますね。
原作者の技量の高さには脱帽!!「お気に入り」への追加作品、今年の第1号ですね。 

で、2期決定ですね。(2024年1月より)
1期で市川の心の成長を描ききった感があるので、2期はラブコメ全振りみたいな
イメージなんですかね。
2期も「僕ヤバ」らしさを失わない作品を期待!

投稿 : 2025/02/15
♥ : 28
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