shino さんの感想・評価
3.7
煌めけ、太陽肛門
幾原邦彦×ノイタミナ。
制作MAPPA&ラパントラック。
この生命も世界もきっとパロディだ。
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自閉した群衆はピクトグラムで描かれ、
素性も知れぬものたちがこの星を運行している。
少年たちが商店街の河童像を、
破壊してしまったことから物語が始まる。
その不思議な色彩の世界で、
少年たちは尻の中に太陽光線をきらめかせる。
これこそが「太陽肛門」である。
欲望を生産するのだ。
尻の中から欲望を生産するのだ。
最終話視聴追記。
娯楽性を担保し謎が牽引する物語である。
考察は必要もなく丁寧に語られています。
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未来は欲望を繋ぐものたちだけが手に入れる。
人も社会も、繋がれば傷付き失う、
それでも希望はその先にあるということでしょう。
始まらず終わらず、繋がらない絶望への反撃か、
世界はいつだって試されているのだから。
このエールはきっと、
始まらないあなたへ贈る太陽光線なのでしょう。