聖杯おすすめアニメランキング 9

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの聖杯成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月02日の時点で一番の聖杯おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

85.6 1 聖杯アニメランキング1位
Fate/stay night[フェイト/ステイナイト][スタジオディーン版](TVアニメ動画)

2006年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (3131)
15734人が棚に入れました
日本のとある地方都市「冬木市」に数十年に一度現れるとされる、持ち主のあらゆる願いを叶える「聖杯」。7人の魔術師(マスター)は7騎の使い魔(サーヴァント)と契約し、聖杯を巡る戦争に臨む。聖杯を手にできるのはただ一組、ゆえに彼らは最後の一組となるまで互いに殺し合う。魔術を習うもその才能を見いだせず、半人前の魔術師として生きていた主人公・衛宮士郎。彼は偶然にもサーヴァントの一人・セイバーと契約したことから、聖杯戦争に巻き込まれてゆく……。

声優・キャラクター
杉山紀彰、川澄綾子、植田佳奈、下屋則子、伊藤美紀、諏訪部順一、中田譲治、門脇舞以、浅川悠、神奈延年、田中敦子、神谷浩史、小山力也、真殿光昭、中田和宏、西前忠久、水沢史絵、三木眞一郎、関智一
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

最初にアニメ化されたセイバールート

セイバールートなわけだが、僕はこれが最も好きである。{netabare}ライダーとしっかり真正面からぶつかって戦ってくれるし、正面からぶつかる戦いが多かったように感じる。セイバーと士郎のキスシーンはなんだかドキドキしてしまった。{/netabare}

最後は{netabare}聖杯を壊して、切ないけれど、お互いの道を進むために別れる。一応、すっきり完結。{/netabare}

OPはタイナカサチでdisillusionときらめく涙は星に。この方の声は心地よい。
EDはあなたがいた森。14話はヒカリ。どちらも樹海が歌う。あなたがいた森が流れつつ、風に揺れるセイバー好きだった。ヒカリが流れた回はアーチャーが{netabare}激闘の末、バーサーカーに負けてしまう。なんとも言えない切なさだった。{/netabare}最終話のみタイナカサチで君との明日。


TYPE-MOONの人気ゲームを原作にしたTVアニメ。大災害で孤児となり、魔術師・衛宮切嗣の養子となった士郎。そして十年後、あらゆる願いを叶えると言われる聖杯を巡る「聖杯戦争」に巻き込まれた士郎は、魔術師として最強の使い魔(サーヴァント)“セイバー”と共に戦いに身を投じることとなる。

1. 始まりの日
海と山に囲まれた冬木市に暮らす高校生の衛宮士郎は、普段と変わらぬ穏やかな生活を送っていた。しかし、そんな日常の裏で、街では頻発するガス漏れ事故や辻斬りめいた強盗殺人事件など暗く奇妙な事件が続いていた。それは、この地を舞台に連綿との間で続いてきた聖杯を巡る戦い「聖杯戦争」の序章だった…。

2. 運命の夜
魔術師の一人である遠坂凛は、使い魔(サーヴァント)“アーチャー”と共に「聖杯戦争」に関わる敵の捜索を始めていた。その中で遭遇した敵のサーヴァント“ランサー”と戦いになる凛。学校の用事で帰りが遅くなっていたためにその戦いを目撃してしまった士郎は、ランサーに襲われ突き殺されてしまうが…。

3. 開幕
美しい少女の姿をしたサーヴァント“セイバー”に命を救われた士郎。そんなセイバーと対峙していたのは、同じ学校に通っている凛だった。驚く士郎だったが、凛から「聖杯戦争」のあらましを聞き、さらに「聖杯戦争」の監査役という神父の言峰綺礼から、戦いへの決断を問われて…。

4. 最強の敵
言峰から「聖杯戦争」について聞かされた士郎は、戦いを決意した。そんな士郎の前に、数日前の夜にすれ違った不思議な少女のイリヤと彼女のサーヴァント“バーサーカー”が立ちはだかる。襲いくるバーサーカーと戦うセイバーだったが、ランサーとの戦いで傷ついていたためにバーサーカーの攻撃の前に圧倒されていき…。

5. 魔術師二人<前編>
セイバーの存在を友人の妹である間桐桜や、担任の藤村大河に知らせるわけにはいかないと、彼女たちの目に触れないようにセイバーを自分の部屋に隠していた士郎。だが、その状況に後ろめたさを感じた士郎は、結局、桜たちにセイバーを紹介してしまう。納得できない大河は、セイバーと道場で立ち合いをすることにして…。

6. 魔術師二人<後編>
「聖杯戦争」を戦っている自覚のない士郎に怒りを感じた凛から襲われた士郎は、その圧倒的な実力差で彼女に追いつめられていた。だが決着が着こうとしたその時、校内に悲鳴が響く。二人が駆けつけた先には、魔力の源である生命力を抜かれた女生徒が倒れていた。すぐに介抱する凛だが、そこへ何者かが攻撃を加えてきて…。

7. 蠢動
士郎と凛は、学校に潜むもう一人のマスターを倒すまで協力関係を結ぶことになった。そんな中、そのマスターのサーヴァント“ライダー”が学校に張った結界はあと二、三日で発動するまでに強まっていた。大惨事を防ぐため、士郎と凛は結界を構成する呪刻を一つずつ探し出し、解除することで発動を遅らせようとするが…。

8. 不協の旋律(おと)
ライダーのマスターは、士郎の友人で桜の兄である慎二だった。そんな慎二からの情報で柳洞寺にさらなるサーヴァントが潜んでいることを知るが、柳洞寺にこちらから攻め込まないとセイバーにいう士郎。だが、そんな士郎に対してセイバーは戦うべきだと対立してしまう。その夜、セイバーは単独で柳洞寺に向かってしまい…。

9. 月下流麗
単独で柳洞寺に向かったセイバーの前に、サーヴァント“アサシン”が立ち塞がった。一方、セイバーたちの戦いの間隙をついて柳洞寺への潜入を試みたライダーは、サーヴァント“キャスター”と対峙していた。剣技を尽くして戦うセイバーとアサシン。だが、このままではアサシンを倒せないと悟ったセイバーは…。

10. 穏やかな幕間
実戦の前に一度でも多くの戦いを経験するため、士郎は学校を休んでセイバーと剣の稽古をすることになった。セイバーに全く歯が立たない士郎だが、果敢に打ち込み続けていた。そんな中、買出しに出かけた士郎は商店街でイリヤに話しかけられる。かつて戦った時とは別人で、兄のように慕ってくるイリヤに士郎は戸惑うが…。

11. 鮮血神殿
戦いに備えて今日もセイバーと剣の稽古、そして凛から魔術を教わっていた士郎。そんなある日、士郎は慎二から「どうしても話したいことがある」と学校に呼び出される。そして、士郎が単身学校に赴くと、慎二は校内に張り巡らせていた結界を発動させ、校内にいる全ての人間もろとも士郎を倒そうとして…。

12. 空を裂く
これ以上慎二に無関係な人たちを傷つけさせるわけにはいかないと、街を捜索していた士郎とセイバー。そして夜の新都にやってきた二人の前にライダーが現れ、セイバーを高層ビルの屋上に誘い込む。そこで天馬とそれを操る宝具を使い、セイバーを圧倒するライダー。その強力な攻撃を防ぎ、勝機を待つセイバーだったが…。

13. 冬の城
ライダーとの戦いで魔力を使い果たしたセイバーは、意識を失ってしまった。このままではセイバーが自分の体を維持することができずに消滅してしまうが、士郎にはそんな彼女へ魔力を供給することができなかった。力なく横たわるセイバーを見て、自分の無力さを思い知り公園で一人悩む士郎の前にイリヤが現れるが…。

14. 理想の果て
イリヤにさらわれた士郎を救出するためにアインツベルン城へ潜入したセイバーたちは、首尾よく士郎と再会した。セイバーたちはそのまま脱出をはかるが、その行動はすべてイリヤによってとらえられていた。立ち塞がるバーサーカーを前にこのままでは全滅は免れないと、凛はアーチャーを足止めに残すことを決断して…。

15. 十二の試練
アーチャーによって、アインツベルグ城から逃れた士郎たち。だが、セイバーの限界を感じた彼らは、森の廃屋に身を隠す。このままではセイバーが消滅し、追撃してくるバーサーカーにも対抗できなくなってしまう。そこで凛は、セイバーに魔力を供給するために士郎の魔術回路を直接セイバーに移植することを提案するが…。

16. 約束された勝利の剣
バーサーカーへの奇襲に成功した凛。しかし、宝具「十二の試練(ゴッド・ハンド)」によって倒したはずのバーサーカーが蘇り、凛はその腕にとらえられてしまう。バーサーカーをあと七回殺さねば倒せないという絶望的な状況に、ついにセイバーは聖剣「約束された勝利の剣(エクスカリバー)」を使おうとするが…。

17. 魔女の烙印
士郎たちはバーサーカーとの死闘を乗り越え、しばしの平穏を取り戻した。だが、バーサーカーを失ったイリヤが衛宮家に同居することになり、士郎とセイバーはお互いを意識してぎこちなくなっていた。一方、新都では昏睡事件の被害が拡大し続けていた。その原因が柳洞寺に潜むキャスターだと、イリヤは一同に告げて…。

18. 決戦
聖杯の生贄としてさらわれてしまった桜を救うべく、士郎たちは柳洞寺に向かった。だが、参道の脇に隠された入り口を抜けてキャスターが魔力で作り上げた巨大な神殿を進む士郎たちの前に、竜牙兵やアサシン、そしてマスターである葛木が立ち塞がる。セイバーと士郎がそれぞれ戦う中、凛はついに桜の元へ辿り着くが…。

19. 黄金の王
キャスターは桜を助けるために傷ついた凛を聖杯の生贄にしようとしていた。その一方で葛木に苦戦する士郎。セイバーは何とかアサシンを撃退したが、宝具を封じられていたためにキャスターを倒す術はなかった。その状況に勝利を確信したキャスターは、セイバーに自分のしもべとなれば士郎は助けてもいいと問いかけるが…。

20. 遠い夢跡
突如現れて絶体絶命だった士郎たちを助けた謎の八人目のサーヴァント。その正体は、前回の「聖杯戦争」の時に召喚されてそのまま現世に留まったサーヴァントだった。そして聖杯の力を使えばセイバーもまた二度目の生を受けられると知った士郎は、セイバーにこの世界で自分のために生きて幸せになって欲しいと願うが…。

21. 天地乖離す開闢の星
お互いの存在を認め合ったセイバーと士郎の前に、再びあの黄金サーヴァントが現れた。セイバーを我がものにしようとする黄金サーヴァントに二人は立ち向かうが、その攻撃力の前に圧倒されてしまう。実は一人の英霊では持つことのできない無数の宝具を駆使するその正体は、人類最古の王であるギルガメッシュだったのだ…。

22. 願いの果て
士郎が一人で言峰教会に行ったことを知り、不穏なものを感じたセイバーは急ぎ教会へと駆けつけた。だが、時すでに遅くランサーの槍に貫かれた士郎が瀕死の状態で横たわっていた。士郎の元に駆け寄ろうとするが、眼前にランサーが立ちはだかり斬り合いになるセイバー。そこに言峰が現れ、士郎にあることを問いかけて…。

23. 聖杯
言峰教会から脱出したセイバーと士郎が衛宮邸に戻ると、そこには血だらけで倒れている凛の姿があった。言峰に不意をつかれ、聖杯の器とするイリヤを連れ去られてしまったのだ。災厄の元凶である聖杯を破壊すると誓ったセイバーと士郎は、降霊の地となる柳洞寺に向かい、ギルガメッシュや言峰との最後の戦いに臨む!

24. 全て遠き理想郷
聖杯より溢れ出す呪い「この世全ての悪(アンリ・マユ)」にとらわれ、苦悶する士郎。その頃、セイバーはギルガメッシュに苦戦していた。容赦なく放たれるギルガメッシュの宝具「天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)」にセイバーが絶体絶命の危機をむかえた時、聖剣の鞘「全て遠き理想郷(アヴァロン)」が現れて…。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 10
ネタバレ

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

「これより我が剣は貴方と共にあり、貴方の運命は私と共にある。」

Fateシリーズはたくさんあるので
どれから観ようか迷いましたが、

とりあえず順番通りに観ることにしました。

2004年発売のゲームが
元となっている作品です。

原作は3つのルートが存在する超大作のようですが、
今回はそのうち「セイバールート」だけをアニメ化したようです。

そのためか、設定がつかみにくいところもあったので、
ネタバレに気を付けながらwikiさんに助けてもらっていました。

全24話です。


● ストーリー
7人の魔術師がマスターとして選ばれ、
それぞれ7人のサーヴァント(英霊)がパートナーとしてつく。

戦いに勝利すると、
どんな願いも叶えてくれるという“聖杯(せいはい)”が手に入る。

魔術師の1人として選ばれたのは、
10年前に起きた大災害の生き残り・衛宮士郎(えみや しろう)。

彼の前に「セイバー」と名乗るサーヴァントが現れる。

聖杯のために無関係な人間が巻き込まれることを嫌った士郎は、
聖杯戦争への参加を決意する。


普通の世界の中にひっそりと潜んでいる魔術師たち。

士郎は魔術師として素人同然のため、
同級生の遠坂凜(とおさか りん)の助言を受けます。

それが観ている私達への状況説明になっていて、いい^^

徐々に明らかになる設定は興味深く、
先の読めない展開にはドキドキしました。


しかしドキドキしたのは設定をつかむまで。

ストーリーは数話で大きな流れを作っている構成なので、
ゆったりとした展開に徐々に飽きも大きくなっていきました^^;

全体を振り返ると悪くないストーリー構成だったと思いますが、

全体的に淡々とストーリーを流していった印象で、
あまり手に汗握るような展開にはならなかったなあ。


設定については説明されなかったところも多々あり。
(凜と桜の関係や、士郎とイリヤの関係など。
 私が聞き逃しているだけかもしれませんが…。)

原作をプレイした後で観たほうが楽しめるのかも?
もしくは、続編で詳しく描かれるのかしら。


● キャラクター
個人的に見せ場を期待していたキャラの出番が
あっさりと終わったのがとても残念!

主人公である士郎やセイバーが目立つのはいいけど、
それ以外のキャラの見せ場にも期待していたのに…。
({netabare} アーチャー {/netabare}とか{netabare} ランサー {/netabare}とか。)

まあ、セイバーたちについても
充分深く語られたわけではないのですが^^;

キャラを深く描くことで作品にも深みが出るはず。
なので、それをしなかった分、ストーリーも淡泊な印象を受けたのかも。


ちなみに、私のお気に入りはセイバーでした^^

剣の腕は強く、凛とした美しい姿には思わず魅入っちゃう♪


● 音楽
OPは前半と後半の2曲、
EDはメインとなるのが1曲、特別EDが2曲でした。

OPよりEDの3曲が印象深いです。

【 ED「あなたがいた森」/ 樹海 】
【 14話ED「ヒカリ」/ 樹海 】
【 最終話ED「君との明日」/ タイナカサチ 】

どれもしっとり心に沁みる曲たちです。

特別なEDも気まぐれではなく、
ちゃんと雰囲気に合った曲が選ばれているのが素晴らしい。

メインEDは神曲で間違いないですが、
残りの2曲も1回しか使われないなんてもったいないほど、いい曲です!


● まとめ
全体を振り返ると悪くないストーリーだったと思います。

もっと話数があれば
深く描けたのかな、ぐらいで。

しかし途中からはドキドキしたり、
続きが気になることもありませんでした。

観て後悔はないけれど、大満足でもない。
それなりには楽しめた、というぐらいでしょうか。

なんだろうな、何があればもっと好きになれたんだろうな。

アツい戦闘?大きな盛り上がり?成長?
見せ方の問題なのか、地味な戦いが多かったもんな…。

ああ士郎達勝ったね、ぐらいで、
個々の戦闘シーンはあまり思い出せません(笑)

人気のシリーズなので
続編に期待してみようと思います。
次はFate/Zeroかな?

投稿 : 2024/06/01
♥ : 29
ネタバレ

まがじゃ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

設定は大事なのだ

アニヲタやゲームヲタ
僕の回りにいるリアルのクレイジーな奴らが
得意気にfateについて語る姿が
なんか鼻につき、イラついたので
見てやろうと思ったんです(生意気にもw)

fate/ステイナイトとは…2006年に放送されたPCゲーム原作のアニメ。あにコレでも上位の作品ですね
聖杯によって選ばれた七人のマスターが、サーヴァントと呼ばれる特殊な使い魔を従い戦い、聖杯を奪い合うバトルロワイヤルなやつですね。聖杯を勝ち取った勝者は願い事がかなえられるとかそんな話

リアルのアニヲタに勧められよくわからないまま
fate/zeroから見ました。今となってはわかりましたが
fate/zeroはfate/stay nightの10年前を描いた作品です
(ゼロは2011年の作品)
しかしゼロ1話で早速睡魔が襲うw
切嗣さんよ あなたたちの昔話 私は知らんのだよ(-`ω-)

サーバントと聞いて真っ先に凸森を思い出すニワカな僕…

でもちょっとずつこの作品に入り込んでいくと
サーバント同志の掛け合いや
とんでもないバトルシーンとか妙な世界観に引き込まれる 
これは面白いんじゃないか? と期待に胸が膨らみます
特にライダーがクール過ぎるwヤバい

でも全くと言って良いほど設定がわからないので
いまいち作品に入り込めてない
そんなこんなゼロをファーストシーズンで一時中断し
ステイナイトを見はじめることにしました

ステイナイトを見初めてすぐ理解しましたが
そもそも見る順番が間違ってますね
主人公の士郎は自ら望んでマスターになったわけではなさそうなので聖杯戦争のルールとか凛ちゃんが教えてくれますね。凛ちゃん親切に説明お疲れ様です(´▽`*)
あっ…イリヤが出てる しかも怖ええ

ステイナイトの魅力は…
まだ8話終わった所なので輪郭すら捉えられていませんが
バトルものにしては敵同士なのに協力関係になったりとか戦略的な要素が多くて楽しめます
ステイナイトもゼロと一緒で全面的にシリアスだと思ってたら全然そんなことないんね ギャグもあるしハーレム臭も感じます。ゲーム原作のアニメですからね

とりあえずステイナイトをまず全部見て
ゼロの世界を堪能しようとおもいます

見終わった後の感想{netabare}
結局何故聖杯戦争が始まったかは解らず(どっかで語られてますかね?)
ゼロ→ステイナイトと見てしまったのでどうしても戦闘シーンは見劣りしてしまいました

士郎について
ヘンテコ眉毛で血と髪の毛の色が一緒じゃないのw
偏った正義感に最初はアレルギーを感じました
背景を知ってくにつれ彼の思いにも少しばかり理解できましたがいくら致命傷を負っても死なないこいつの無双ぶりに呆れてきました。あともっと中二な主人公であれば楽しめたかも

セイバーについて
セイバーの生前の思いに胸が熱くなるものがありましたが
いかんせん表情がクール過ぎるのだよ(´・ω・`)
デレにしてもこの時代の描写なのか少し控えめでイマイチ伝わりにくかったな
ゲーム経験者に聞けばこのストーリーはセイバールートだそうですね
道理でラッキースケベやらデートイベントやらある訳だw

個人的にキャスターのしおらしさに惹かれました
ギルガメさんも安定の「この雑種が!」ですね♪

ゼロから見てしまった事で変な期待を抱いてしまったのかあんまり入り込めませんでした
でも最後に聖杯を壊して生前の自分を認めるセイバーの安堵の思いは伝わりました

最初のシーンはゼロの結末になるんでしょう?まだ見てませんけど♪
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 16

76.6 2 聖杯アニメランキング2位
Fate/stay night アンリミテッドブレイドワークス- フェイト/ステイナイトUNLIMITED BLADE WORKS (アニメ映画)

2010年1月23日
★★★★☆ 3.9 (1157)
6815人が棚に入れました
聖杯戦争、それは手にした者の願いを叶えるという“聖杯”を求め、7人の魔術師(マスター)と契約した使い魔(サーウ゛ァント)と共に最後の一組になるまで戦う殺し合いの儀式。幼いころ大火災によって両親を失い孤なった衛宮士郎は魔術師を名乗る人物に育てられる。あれから十年、ふとしたきっかけからサーヴァントの一人“セイバー”と契約してしまった士郎は“聖杯戦争”に巻き込まれてゆく。

声優・キャラクター
杉山紀彰、川澄綾子、植田佳奈、諏訪部順一、下屋則子、門脇舞以、伊藤美紀、神谷浩史、浅川悠、小山力也、田中敦子、中田和宏、西前忠久、中田譲治、三木眞一郎、神奈延年、関智一

ぱるうらら さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

アーチャーの正体に触れた劇場版『Fate/stay night unlimited blade works』

『Fate/stay night アンリミテッドブレイドワークス』はゲーム原作の劇場版アニメです。

ちなみにこれは、アニメ『Fate/stay night』の別ルートのお話です。序盤まではアニメ版と同じ流れですが、途中から展開が変わっていきます。そして、物語の視点(中心)がセイバーからアーチャーへと移っています。


私がここで語ることは『アーチャー』と呼ばれる正体不明のサーバントの過去ついてです。少し自分の意見も交えながら書いています。そしてここからは原作の内容を含みますが、もしこの映画をこれから見てみようという方、アニメ版の方だけは見たという方でアーチャーの過去を知りたい方はご覧になっても良いかも知れません…。


彼の正体についてはアニメ版では語られること無く、士郎たちを逃がすためにただ1人、バーサーカーと戦い消えました。しかし今作ではその正体についてが明らかになりました。彼は一体どういう英霊なのか…。

かつて、彼がまだ生者であったとき、彼は大きな災害に遭いただ一人生き残った。そして自分だけが生き残ったことに対してサバイバーズ・ギルト(災害・事故などに遭い、自分だけが奇跡の生還を遂げたということにおいて、自分だけが助かってしまったと自らに罪悪感を感じること)を感じ、それからは、1人生き残ってしまった自分以外の人々に償う様なの生き方をすることに決めた。
再び悲劇を起こさないようにするという償いの仕方で...。
犠牲になった人々のために生きるという他人本位の生き方を選ぶ…。
『多くの人間を助ける、正義の味方になる』という意思の下、劇中に登場するアーチャーという存在が生まれたといっても過言ではないだろう。
『力あるものが私欲によって私欲を満たすのなら、人々の代わりにこれを撃つ。 罪を犯すものがさらに罪を犯すのなら、犠牲者を出す前にこれを撃つ』このことに買って出ていた彼は、表面上は正義の味方となっていた。 そう、彼が思い描いていたり想像通りに…。 一切の私欲を押し殺して…。
それは自分の信念、使命感に陶酔していた彼にしかできないこと。
そして彼は多くの命を救い、一部の人々の噂にもなった。
また、理想に理解、賛同する友人も彼は得た。

しかし彼が行ったことは立派なことであったとは言えないかもしれない。
100人を助けるために10人を犠牲に、食うに困り、家族のために窃盗を行うしかなかった集団を一方意的に殺したり...。 ウイルスが蔓延した旅客機の中の、死に掛けているがそれでも必死に生きようとする乗客500人の命と地上の30万人の命を天秤にかけ、結果、乗客500人の命をいとも簡単に屠った。
表面上で見ればこれは100人の尊い命を救った、窃盗犯から窃盗されたものを取り戻した、30万人という多くの人々を救ったように見える。しかしその裏側ではそれ故犠牲になった者達がいる。理不尽な死に追いやられた者達が…。
表面上では悪い事のようにしか捉えられないことにも、それを行ったことには何らかの正当な理由がある。どうしてもそうしなければならなかった理由がある。
これは現実の、現代におけるテロや紛争に関しても言えること。表では悪いことに見えても、裏には何らかの理由がある。 皆が思い描く正義は実は悪かもしれない。皆が思い描く悪は実は正義かもしれない。

彼はただ救える人が多いか少ないかで選択した。
最大の被害者はその多くの命の変わりに殺された人々。
これは彼の『より多くの人々を助ける』という信念が生んだ結果。偏った正義の体現。
彼は言った。『結果的に誰の命も救っていない』と。
『客観的に見れば彼はただの犯罪者であり正義の味方であって英雄ではない』彼はそういった。
まさにその通りなのかもしれない。例えそうするしか出来なかったとしても。
しかし、多くの命を救うためにはこれらのことは仕方がないのかもしれない。

彼は正義の、理想の体現者となるために人間性を抹消し、ただの独善を執行するだけ装置となった。故にあらゆる交渉も勧誘も人情に訴えた説得ですら彼には無意味だった。
そんな行き過ぎた正義を人々は求めるだろうか?
何の見返りも無く、他人を尽くす人間などいるのだろうか?
そして人々は彼に対してそう思い始める。『何か裏があるのではないか?』と。『いつか自分も多くの命を救うという目的のために殺されてしまうのではないか?』と…。

そうして、彼が良かれと思ってやっていたことによって、彼は守るべき対象に捕らえらた。唯一の友人の手によって…。

その後、彼は司法の場で断罪された。しかし彼は正義の味方であるからこそ、その断罪を受け入れた。
そこで彼の人としての人生の幕を下ろした...。


そして凛に召喚された、英霊として。
ここではある目的のために…。


これがアーチャーという人物です。劇場版ではここまで詳しく過去が述べられていないので参考程度に。
彼の正体について劇場版を見て確認してください。



この映画の感想。
序盤はアニメ版の最初の方の展開をとても短くしたような内容で、初見の人にとっては展開が早すぎて何が起こっているのかわからないような流れでした。私的にはここを出すにも中途半端過ぎて別には省いても良かったのではないかという印象。
話全体としてはアニメ版と比べるとかなりダークでした。
一部、欝な展開もありましたので…。しかしこの話においてこの話の暗さはマッチしていたと思います。

戦闘シーンについては素早い動きと迫力のある作画と演出であったのでとても良かったです。

クライマックスの前のシーンに関しては若干不満が残る演出もありましたが、全体的にはとても良いストーリーであったと思います。


この『Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS』はアニメ版を見てアーチャーに惹かれた方もしくは気になった方は見てみるのも良いかも知れません。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13

hiroshi5 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

Fateファンの皆さんホントすいません( TДT)ゴメンヨー Fateを舐めてました・・・ この作品は秀作でした!

私はどうやらFateというアニメをかなり軽視していたみたいです(;・∀・)
今回の話はてっきりstay nightのダイジェストだと思ってみてたら、どうやら流れが違う・・・

私の流儀なのでネタバレはしませんが、これはタイトル通りアーチャーの話です。
これって原作通りなのか知りませんけど、正直かなり驚きました(汗
「この展開はっ!!」みたいな感じですw

あいかわらず話の流れで「う~ん、なんでこうなるの?」ってシーンが何個かありましたけど、それ以前に話自体が面白かったので満足です!

少し詳細な話をしますと↓
・作画
2010年でしかも映画。これですごい作画が出来ない筈がない!と期待を持っていたんですが、大きくこれを超えてくれましたΣ(´∀`;)。細部まで細かく描かれており現実感漂う雰囲気を作り出していたと思います。
そして何よりも戦闘シーンが半端ない!!!
すっごい熱くなりました。stay nightのようなダラダラ戦闘でもなく、カット入りまくった紙芝居のような戦闘でもなく、デキとしては感動の一言につきます。

・物語
このパートを私は一番深く語りたいところなんですが、これ話すとネタバレになってしまうんですよね・・・(;^ω^)
ただ一つ言えることは、stay nightととはまったく違う物語と考えた方がいいでしょう。時間軸は一緒なんですが(聖杯戦争をしていることには違いないという事)、物語の展開はまったく別物です。というか正直セイバーは今回空気でしたw

しかし、「物語が違うからstay night飛ばしてこの作品見ていいのか?」と聞かれると答えはNOです。
映画だけあって、省かれてるパートが大量にあります。絶対にこの作品を先に見ないで下さい。

・声優&キャラ
この面の説明はほぼ要らないでしょう。声優は言うまでもなく前作と一緒。キャラの説明は映画では全然無いんですが、前作見てたらOK

ただ一つ忠告できるのは、zero見る前に見た方が良いかもしれません。ギルガメッシュはあいかわらず強いのですが、言峰綺礼が弱すぎます!zeroでの輝きが一瞬で薄れてしまう。

後もう一つ、ここからはネタバレになってしまいますが(←もう我慢できない!!w)衛宮士郎が強すぎる!!ギルガメッシュと同等に戦うなんて、もう何がなんだかw

ちなみに衛宮士郎がここまで強い理由は映画見たら分かります。
要するに、今のフレーズで気になった人はこの映画見ろ!って話ですw

上書いてたらもう我慢できなくなりましたw
これからネタバレけんこの映画の意味に迫りたいと思います。










この映画でより鮮明に表されるのはアーチャーと衛宮士郎が同一人物だということです。
ここで気になるのは、聖杯は伝説の英雄であれば未来からでも英霊として召喚できてるって点ですね。
確かに「不可能」という設定は一切述べられてませんが、これやっちゃうとその未来の上限が気になりますね。その気になればSFにでも展開できる能力ですね、聖杯w
もう一つ気になる点は、アーチャーがサーバントとして召喚されてるってことは衛宮士郎は少なくとも聖杯戦争で殺されないってことです。これでもしアーチャーが衛宮士郎を殺したり、他のサーバントが殺してしまったら、アーチャーの存在自体を消すことになるんじゃないでしょうか?この辺が良く分かりません。

そして一番の矛盾点は、zeroと話を関連させた時生じる問題ですね。
この作品でアーチャーが衛宮士郎と屋敷内で戦ってる時、アーチャーは自分のしてきた行いが無駄であることを嘆いていました。理屈はこうです↓
より沢山の人を救う為原因となりうる少数の人間を殺す→助かった人間の中でまた愚行をする者が現れる→その人間を殺す→無限ループ
アーチャーが話していたのは「世界中の無実な人間を救う為に行動すると結果、死だけが訪れる」ということでした。

そしてアーチャーはセイバーの願望も無駄なものだと示していました。ブリテンの平和を望むことは不可能だと。必ず悪がこの世界に潜んでいて、必ずなんらかの代償は否めないと。

ここまでは良い。アーチャーのしたいことは自分の過去を変更して、今の自分をやり直す、または過去の自分に同じ道を辿って欲しくないから、という理由で聖杯を望むのでしょう。
しかしzeroの11話で征服王がセイバーに説いていたこと、「己の過去を無碍にし、自分の存在を否定することは王ではない」というフレーズを考えれば(この場合英雄も王と同じ扱いをして良い筈)アーチャーのしていることもまた英雄がすることでは無いということになる。またセイバーにもこの理念が当てはまる。
あれ?
アーチャーはセイバーの聖杯を欲する理由を否定していたのに、自分がやろうとしていることの実はセイバーと同じことになってしまう。
まぁ最終的にはアーチャーが現代の自分、衛宮士郎に自分の生き方を託すことになるんですけど、どうなんでしょうかね、これ?
なんか結局問題解決してないような・・・。

しかし、色々考えさせられるアニメでした。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「俺が作るのは、無限に剣を内包した世界。その名は――『UNLIMITED BRADE WORKS』」

Fateシリーズはたくさんあってどれを観ればいいのか迷ったので、
とりあえず放送順に見ています。

スタジオディーン製作の「Fate/stay night」の次に
この劇場版「Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS」を観ました。

どちらもタイトルに「Fate/stay night」がつきますが、
原作のルートは違うものらしく、

ストーリーもまったく違ったものになっています。

同じシリーズ、同じ登場人物。
だけど展開が全然違う。

そういうのも面白いですね^^

100分ほどの作品です。


● ストーリー
聖杯戦争。

それは、7人の魔術師が10年に一度、
何でも願いを叶えてくれるという聖杯を手に入れるために争う戦争。

魔導士は1人1体、“サーヴァント”と呼ばれる英霊を
パートナーとして召喚することができる。

衛宮士郎(えみや しろう)にはセイバーが、
遠坂凜(とおさか りん)にはアーチャーが、

それぞれのサーヴァントとして現れた。


原作の“Unlimited Blade Works”、
通称“凜ルート”を映像化したものです。

が、100分ほどの短い時間の中でまとめるのには
相当苦労したのではないでしょうか。

テレビシリーズの“セイバールート”で
なんとなくの流れを知っていたから理解できたものの、

唐突な展開ばかりで、
まるで総集編のように大事なところだけ寄せ集めた感じでした。

おそらくストーリーとしては数日や数週間の出来事のはずなのに、
劇場版にするとたった1日ですべてが片付いてしまったかのようww

それぐらい、時間いっぱいいっぱいになんとか収めました!
という感じです(笑)

Fateシリーズを見たことがない人が見ても、
設定や登場人物の相関図についていけないと思いますのでご注意を。


≪ 凜とアーチャー ≫

“凜ルート”という呼び名がついているだけあって、
凜やそのパートナーであるアーチャーにスポットライトが良く当たります。

逆に“セイバールート”ではガンガン活躍していたセイバーの見せ場は、
ガクッと減っています。

いやでもドレス姿のセイバーはきれいだった(*´Д`)


“セイバールート”では
あまりアーチャーの活躍が見れなくてがっかりしていた分、

今回ガンガン活躍してくれたのが嬉しかった♪

“セイバールート”ではアーチャーが誰の英霊なのか、
正体が明かされていなかったけれど、

今回とうとうアーチャーの正体が明らかに。

これにはびっくりでした!予想外!でも言われてみれば納得!
“セイバールート”での伏線も回収されてすっきりです~。

ほどよいツンデレ感や、なんだかんだと世話焼きなところなど、
凜の可愛さも存分に味わえました♪

士郎も、“セイバールート”とはまた違った活躍の仕方をしていたのもよかったです^^


● まとめ
バトルシーンはBGMのかっこよさも相まって、
スピード感があってよかったです♪

これが私にとってのFateシリーズ2作目でした。

劇場版を見たことで、
Fateシリーズの世界観が深まりました。

開始10分ほどは似た展開だったのもあり、
だんだん眠くなってきていたので、

「Fateシリーズの面白さを感じられてないなあ。」と思っていましたが、
気が付けば新しい展開や真実に惹きつけられていました。

同じ人物と同じ設定なのに、
こうも違った物語が生まれるとは!

Fateシリーズは、
観れば観るほどハマるタイプの作品かもしれませんね。

現に私は今、
続編が観たくて仕方がなくなっていますもの!

さて、次は「Fate/zero」を観ればいいのかな?

投稿 : 2024/06/01
♥ : 28

68.3 3 聖杯アニメランキング3位
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 2wei(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (572)
3425人が棚に入れました
とある夜、バスルームに飛び込んできたマジカルルビーの、軽妙かつ巧妙なトークに騙されて、魔法少女になってしまったイリヤ。ルビーの元の持ち主である凛に言われるがままに“クラスカード”を回収することに。
ライバル(?)であるもうひとりの魔法少女・美遊とともに、傷つき、すれ違いながらも、ハードなバトルを戦い抜いてどうにか7枚のクラスカードを回収。イリヤたちは平穏な日常に戻ることができた。
そして――。
回収任務が終わってから数週間後、凛たちから新たな任務を命じられるイリヤと美遊。地脈に魔力を流し込んで安定させるだけという簡単な任務のはずだったのだが、なにが悪かったのかトラブルが発生!
それが新たな物語の始まりだった――。

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ ヘルツ!』のタイトルで2015年夏に放送予定。

『みんなのくじ Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!』 2015年春発売! 11月下旬より制服姿のイリヤプライズも登場
はずれなしのキャラクターくじ「みんなのくじ」の最新作として『みんなのくじ Fate/kaleid liner(フェイト カレイドライナー) プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!』が2015年春に、ホビーショップおよび書店などにて発売決定! また、同作品のアミューズメント施設用景品(プライズ)も、2014年11月下旬より展開予定。

『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!』は人気ゲーム『Fate/stay night(フェイト ステイナイト)』のスピンオフマンガが原作のアニメーション。「みんなのくじ」ではB賞として主人公・イリヤの録りおろしボイス付きぬいぐるみをご用意、その他にもキャラクターの魅力を引き出すオリジナルグッズを鋭意開発中となっている。

また、11月から全国のアミューズメント施設でイリヤのプライズも登場。
<プライズ新商品情報>
スケールフィギュアではめずらしい制服姿のイリヤと美遊がプライズとして登場! 11 月展開のイリヤに同梱のボーナスパーツを使用すると、12 月展開の美遊と手をつないだポーズになる。

2014年7月スタートのテレビアニメ『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!』が、9月10日放送の第10話で最終話を迎えた。『Fate/stay night』の世界観を原案に、魔法少女となったイリヤの活躍を作品だ。
7月のアニメシーンを盛り上げた作品だが、その番組のラストで大きな発表がされた。続編『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ ヘルツ!』が製作され、2015年にオンエアされるという。

続編のタイトルにある「ヘルツ」はドイツ語で心臓、心、ハートを意味する。イリヤたちが今度はどのような活躍を見せるのか。ファンの期待が膨らむ告知となった。
一方で、第1シーズン『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』はテレビ放送は終了したが展開は続く。まず9月26日にBlu-ray、DVD第1巻のリリースを控えている。映像特典として完全新作ショートアニメ「ファーストブラ イリヤ編」を収録しているのが目玉だ。
「ファーストブラ イリヤ編」は原作者のひろやまひろしさんがシナリオを完全監修し、初めてのブラジャーを巡るイリヤとクロのエピソードが展開される。新作アニメは今後毎巻収録されるため、続巻の内容にも注目していきたい。

『月刊コンプエース』2007年11月号から連載開始。TYPE-MOONのビジュアルノベルゲーム『Fate/stay night』からのスピンアウト漫画作品である。基本的な設定は原作に準じているが、『Character material』に掲載された『アインツさん家のイリヤさん。』の要素も見られ、魔術理論や主人公たちの個人史などに関してはひろやまによる独自設定の色が濃く、『ツヴァイ』第4巻あとがきでは「(本作の設定は)原作にはフィードバックされない」ので「(原作との設定の相違に関しては)絶対にツッこむな」と述べられている。

第1話の雑誌掲載時には原作者である武内崇や奈須きのこからコメントが寄せられ、ひろやまが2006年に発売された同人誌『少年フェイト』に寄稿した『ハッピーガンド』を連載する予定だったことや、この漫画は「イリヤルートのヘンな進化形」であることなどが語られている。

『月刊コンプエース』2009年1月号で連載は終了し、単行本第2巻(最終巻)収録のエピローグで物語は完結した。しかし、連載終了後に発刊された『TYPE-MOONエース』Vol.2に外伝が掲載されると共に続編の構想がほのめかされ、『月刊コンプエース』2009年6月号から続編にあたる『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!』を連載開始。さらに『ツヴァイ』の終了後は、そのまま第3部にあたる『ドライ』が連載された。

2012年7月8日にパシフィコ横浜で開催された『TYPE-MOON Fes.』にてテレビアニメ化が発表され、2013年7月から9月にかけて放送された。

また、6月26日には『Fate/kaleid liner イリヤと凛のプリズマナイト!』としてインターネットラジオに、ニンテンドー3DS用ゲームソフトとして家庭用ゲームにも進出が決定している。その他、8月1日にはノベライズ版が伊藤ヒロの手によって角川スニーカー文庫より発刊開始。

『月刊コンプエース』2010年5月号におけるコラボレーション企画では、同じく魔法少女物の『魔法少女リリカルなのは』と競演した。この時の特別編は『ツヴァイ』単行本第2巻に収録されている。

オープニングテーマ
「moving soul」
第1話では未使用。

エンディングテーマ
「TWO BY TWO」

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

クロちゃん登場、かわいいしん!

Fate/stay nightの「イリヤスフィール・フォン・アインツベルン」を主役にしたスピンオフ作品『プリズマイリア』シリーズの二期目。
前作ラストでカード回収を遂行し終えた、その続編です。
前作ではイリヤはごく普通の小学生であり、カード回収の任を帯び冬木に来た遠坂凛、ルヴィアの二人に巻き込まれた形でカード回収を手伝いましたが、本作ではイリヤ自体の秘密について触れる内容となっています。
1作目のみである程度完結していたのですが、2作目の本作では伏線を張ったような展開があり、1作目の成功を経た結果なのか、本作で本格的にストーリー展開をしていこうとしている感じがしました。
なお、本作"プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!"は分割2クールみたいなところがある様子で、本作はその前半1クールのようです。
一応、本作でも物語に区切りがついていますが、色々な新事実や新キャラクターとの確執等、収集つけないまま、続きは続編の"プリズマ☆イリヤ ツヴァイ ヘルツ!"に続く形で終わります。

カード回収の役割を終えたイリヤと美遊は、凛とルヴィアと共に、冬木の地の管理の任についています。
そんな折、ちょっとしたアクシデントがあり、イリヤが2人に分離してしまいます。
分離した方のイリヤはアーチャーのカードを内包していて、肌の色がイリヤより黒いため「クロ」と名付けられます。
"ツヴァイ"の大半はイリヤの命を狙うクロとイリヤの関係性にスポットがあたっていて、クロの生い立ちとイリヤの過去、そしてイリヤとクロ、美遊が仲良くなるまでの物語になっています。
基本的に殺伐とはしているのですが、クロは登場早々、魔力供給という名目で美遊にディープキスをかまします。その、30秒ほど。
舌を絡ませ唾液を交換して嫌がる美遊の口内を蹂躙する様はおお卑猥、卑猥で素晴らしい。
キスシーン以外も肌色率が異様に高く、女子小学生3人組の元気っぷりに、思わずにっこりです。
ぜひ、ご家族の目の届かないところで視聴することをおすすめします。

終盤2話で展開が代わり、時計塔とは別の勢力からの使者「バゼット・フラガ・マクレミッツ」が冬木にやってきます。
回収したカードを奪うためイリヤとクロ、美遊に襲いかかるバゼットとの戦いが始まりますが、本作では決着はつかないままとなり、続編に続く形で終幕します。

本作ではストーリー内にて「聖杯戦争」というワードが使われ、今後、Fate/stay nightの世界とクロスオーバーするのではないかと思わせるようなところがありました。
プリズマイリアだけでも話についていけると思いますが、今後の展開を鑑みると、前提として原作を知っていた方がいいのではと思います。
バゼットも言うまでもなくFate/hollow ataraxiaの登場キャラで、知っている方にはおなじみの宝具も登場します。
アニメーションで動いているのはなにげに貴重なので、個人的には登場したこと自体に感動しました。
知らなくても楽しめると思いますが、知っている方はより楽しめると思います。

本作だけでも十分楽しめました。
このままシリアスになりすぎないといいなあと思いつ、次回作も視聴予定です。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4
ネタバレ

青陽 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

去年の夏に続き、ロリ魔法少女アニメの続編が決まって本気のガッツポーズをする男の姿がそこにはあった。

…っていうか、僕だった。
しかし、そうなるのも仕方ない。
少女たちが繰り広げる萌えと燃えの二重奏。構成における日常とバトルの割合が絶妙だ。日常ばかりで退屈を感じることもないし、戦闘ばかりで観てて疲れてしまうこともない。
少年漫画ではできない日常とバトルの黄金比率がここにあったのだ!
この作品を楽しめてこそ日本の深夜アニメを楽しんでいると言えよう…ってのはさすがに過言だが、そう言ってみたくなるだけのモノがこの作品にはある!
さあ!あなたも褐色の良さに目覚めるがいい。

さらに{netabare} 成分としてキマシもアッー!もハーレムも取り揃えており、その多様性は
かの伝説の魔法少女アニメ
C.C.さくらを感じさせる。

ただそれぞれのガチさは薄めかもしれない。アッー!といってもネタ的に1話あっただけだし、キマシといっても(美遊はおいといて)、クロのKissは特別な感情ではなく魔力供給が目的であった。
荒くなりかけた鼻息は小さな溜め息に変わり、桜trick難民は再び流浪の旅に身をやつすこととなっただろう。
といってもその影響は大きく、多感な少女たちの心に熱い痕を残した、のは当然として いい年した先生に至っても
最終回の授業シーンで鱚の読みをクロに答えさせようとしたり、なにげに引きずっていた。男でも女でも長年こじらすと大変なのは変わりないんだなあ
まあ した理由が何であれ、素晴らしいシーンだったことは間違いない。Mahlzeit !


断じて「繋ぎ」ではない
魔法が無い元の日常に戻りたいと願ったイリヤが、闘いの末 手に入れた 私 た ち の日常と言い そんな一日に幸せを感じていたり
最初はイリヤを殺すと言っていたクロが最終話では
私がイリヤを守る!と叫んだり
2人の関係性の変化が素晴らしい2weiだった。

ひとつ残念だった点を挙げるとしたら、ラストバトルのときにイリヤのパンツが見えてしまったこと。
なぜ魔法少女のスカートが重力ごときに屈してしまったのか?
魔法少女のスカートの中は見えないから価値(ゆめ)があるのではないか?
なにより、必死で闘った少女が苦しんでいるときにうっかり見えてしまったパンツで喜ぶ奴などいるのか!?
性癖なぞ人の自由だが、さすがにそれは歪んでるぜ…と言わざるを得ない。
そもそもあんなに可愛いんだからパンツなんて映さなくていいんだよ、怒ったり笑ったり照れたり…そんな表情ひとつひとつの愛らしさで充分だろう。気持ちはわかるが、世のお兄ちゃんたちはそれだけじゃダメなのか?

追記
OP曲がカッコ良い!映像の可愛らしさとマッチしてるのにカッコ良いってどういうことなんだ!?サビ前の「連れ出して…」って囁き→疾走感あるサビ、最高にクールだ!!
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 10

66.1 4 聖杯アニメランキング4位
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 2wei Herz!(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (400)
2451人が棚に入れました
魔法少女のネクストレベル イリヤと美遊とクロの3人の魔法少女たちが紡ぐ新たな物語の幕が開く!! Fate<運命>に巻き込まれた少女たちの物語は遂に夏休みに突入!?海! 水着! 誕生日! 魔法少女たちの日常(⁉)はこれからが本番!!

声優・キャラクター
門脇舞以、名塚佳織、斎藤千和、植田佳奈、伊藤静、大原さやか、生天目仁美、小清水亜美、高野直子、松来未祐、杉山紀彰、七緒はるひ、宮川美保、小山力也、伊瀬茉莉也、加藤英美里、伊藤かな恵、佐藤聡美、伊藤美紀、玄田哲章

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

正直ここまで続くと思っていませんでした^^;

この作品は、Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤの3期に位置する作品です。物語の内容に繋がりがあるので、前期の作品を未視聴の方はそちらからの視聴をお薦めします。

本編である「Fate/stay night」におけるイリヤの運命があまりにも不憫だった事もあり、イリヤを主人公としたスピンオフには賛成でしたし、アニメ化を知った時には嬉しい気持ちで一杯でした。
今もその気持ちは変わらないのですが・・・このシリーズの並々ならないパワーを感じます^^
ここまでポンポンと続編の決まる作品も珍しいのではないでしょうか^^?
しかも3年連続で放送するって、原作やゲームなども含めてそれだけ人気の作品・・・という事なのでしょうか^^;?
この勢いのまま、どこまでも突っ走って欲しいと思っています。

でも・・・人気が出るのも分かる気がします。
まず主人公のイリヤですが、本編のキャラに萌え要素が多分に盛られており、名前でやっと本編と同一人物である事が分かるくらい徹底的に弄られています。
そして見た目には幼さを残しながらも、「きっとこんな小学生はいない」というくらいの色気を身に纏っています。
そしてすっごく子供っぽい時と大人びいている時のあるリアクション・・・
そして何よりマジカルステッキを使う魔法少女として、クラスカード回収という日常とはかけ離れた極めてシリアスな事をやってのけてしまうこと・・・
これらの半端無いギャップが彼女の魅力に拍車を掛けているのだと思います。

そしてそのギャップは単独で出せるものではありません。
クロや美遊といった同じ様な立ち位置のキャラとの絡みがよりギャップを引き立たせてくれています。
イリヤとクロの絡みなんかが正に良い例だと思います。
小学生2人の仕草にドキッとさせられることなんて・・・何回もありましたから(//∇//)

こういうのを「あざとい」という事は分かっています・・・分かっていても吊られちゃうんですよね^^;
今期もこの作品をドキドキしながら視聴していました^^;

物語の方ですが、これまで聖杯戦争の英霊の数と同じ7枚のカードの回収を行ってきました。
2期では同じ回収者であるバゼットと死闘を繰り広げたり新たなカードが示唆されたりと、イリヤ達が行っているカード集めは最早単純な回収作業ではない事がハッキリしました。

こうして3期が始まるのですが・・・まず日常パートにおける過激さは着実に増している様な気がします。
イリヤ達3人はまぁ置いておいたとしても、学校の同級生の発言や妄想が結構激しいんですよね^^;
今の小学生って、こんな感じなんでしょうか^^;?

物語は回を重ね・・・ついに新たなカードとご対面する事になるのですが、このカード・・・何となく想像していましたが、とんでもない強大な力を秘めていました。
皆んなが束になってかかってもビクともしないんです・・・
でも、どうしても勝たなきゃいけない相手・・・だから、どんなに跳ね返されても立ち向かうのを決して諦めないイリヤ達・・・その活躍は是非本編でご確認下さい。

そして本シリーズにおけるこの作品の重要性が明るみになります。
3期はこれまで目を背けていた事・・・聞けずにいた事・・・確かめようとしなかった事・・・
これらが明るみになるんです。
一歩踏み出せなかったのは、この関係が壊れるのが怖かったから・・・
でも大丈夫・・・一緒に紡ぎ上げてきた時間が不安を現実にはさせないから・・・

オープニングテーマは、fhánaさんの「ワンダーステラ」
エンディングテーマは、「ハプニング☆ダイアリー」と「Wishing diary」
どちらも幸田夢波さんが歌っています。
イリヤとfhánaさんの組み合わせは想定していませんでしたが良い感じだったと思います。

1クール10話の作品でした。始めの頃は10話じゃ尺が短い・・・と思っていましたが、これだけ物語が続いてくれると1クール10話の構成も気にならなくなりました。
物語は思い切り続きを思わせる終わり方・・・そしてエンドテロップは「・・・to be continued」
了解しました。続報を楽しみに待たせて頂きます^^

投稿 : 2024/06/01
♥ : 21

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

元気な女子小学生たちのヒミツでトクベツなダイアリー☆

プリズマイリヤ3期目。
3期といいつつも実質2期2クール目で、前作ラストに存在が明らかになった8枚目のカードに関する決着となります。
ちなみに本作終了時にも次回に続くことが示唆される終わり方になっていて、1期と異なり、2期以降は単体で完結しません。
2期を観る場合、その後のシリーズも観ないとスッキリしない形となり、テレビシリーズ4作の後も劇場版で続いているので、2期以降はある意味覚悟が必要と思います。
3期の本作では、今まで触れられなかった美遊の正体や「聖杯戦争」との関係性が明らかになったりと、ややストーリーは複雑化してゆきますが、基本的なノリは1期と変わりなく、元気な女子小学生たちが繰り広げるちょっとエッチな展開が続くものとなっているので、1期を見て2期を見ようと思った方はもれなく胸を熱くするものとなっています。

8枚目のカードの存在がある地点の地中深くの虚数空間に確認されたため、まずはそこへ到達するためにボーリング工事をする必要がでます。
よって即時8枚目のカード回収とはならず、"ツヴァイ ヘルツ"は10話中6話までは、夏休みに入ったイリヤと仲間たちが、海に行ったりテーマパークに行ったり友人がBL沼にハマったりする日常パートとなります。
なお、前作ラストでイリヤたちの前に立ちふさがり拳で魔法使いたちをボコボコにのしていったバゼット・フラガ・マクレミッツですが、本作では強さそのままであっさりとギャグキャラに落ちます。
あのシリアスはどこへ行ったのか、ただ、まああのノリで続いて3期が始まると、終始暗い雰囲気になりそうなので、そういう意味では良かったのかなと思いました。

個人的にはプリズマイリヤにはFateシリーズのお祭り的スタンスそのままでいって欲しい思いがあります。
そのため、前回のシリアスなラストから引き続かず、まずはクラスの友達とキャッキャウフフするのがとても嬉しかったです。
ストーリーをすすめるためバトルや理論展開は当然あるべきですが、個人的には中後半までの日常パートの方が楽しめました。
また、前作、前前作でのピンク色展開は健在で、小学生とはいえ年頃の女の子があられもない姿であばれはっちゃくするのは、とてもとても。
視聴時にはくれぐれも家族の目を気にして、話題にするときも相手を選ぶように気をつけるべきだと思います。

8枚目のカード回収になってからはほぼバトルとなります。
それまでの普通の小学生としての姿とは一転、スティックを振り回して戦う姿も目を奪われるものがありました。
なお、8枚目のカードの正体は、Fate/stay nightを知っていればおなじみのあのサーバントなので、元作品を知っていたら、魔法少女が戦ってどうにかなる相手ではないと思えるはずです。
元作品を知っている方が壮絶さが伝わるものと思います。
また、本作にて「聖杯戦争」との関係も明らかになります。
美遊の正体についても語られるのですが、説明が端的で、元作品を知らなくても理解できるのか疑問に思いました。
本作以降は、先にFate/stay nightを知っておいた方がいいかもしれません。

謎がまだ多く残されているので、引き続き次回作を視聴予定です。
本作終了時に、エッチな衣装の新キャラのお嬢ちゃん二人が少しだけ出ていたので、見ざるを得ないですね。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 3
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

小学生は夏休みに弾け、暴かれ、絆を深める

原作コミックは未読。

前作2期『~ツヴァイ』にて、散々、夏休みへの期待を煽った末、お預けに……。
そういう意味でも、3期でついに待望の夏休みがやって参りました♪

特に突撃隊長?龍子のイレ込み具合は半端じゃありません。
{netabare}思えば、2期から夏休み到来を待ちきれず制服脱ごうとしていた龍子w
海水浴場で解き放たれたこの暴走小学生は、
服だけでなく水着まで豪快に脱ぎ捨てましたw
龍子さん……いくら幼児体型だからってビーチでストリップはアウトですよw{/netabare}

構成はざっくり言うと前半、小五女子たちがひたすら遊び倒し、
後半、イリヤたちがひたすら戦い抜く。
という夏休みの宿題を後回しにした小学生の如き極端な配分w

前半、{netabare} イリヤたちがなかなか転身しないので、ちゃんと魔法少女してくれるのか?と焦りましたw
やっと転身したと思ったら、その力は夏休みを滞りなくエンジョイするために浪費w
浴衣脱げるハプニング回避のために魔法少女の変身を使うな!と言うルビーの主張。
相変わらずイカれた変態ステッキですがwあの場面は私も珍しく意見が合いましたw{/netabare}

一方でうだるような暑さで人の本性を暴き出す夏という季節の猛威は、
女子小学生相手でも手加減しない。
という空気感は一貫していた気がします。

いよいよシリーズの根幹に関わりそうなキャラの真実まで明るみになり、
魔法少女たちの熱い戦いは風雲急を告げます。

道中……{netabare} 百合との遭遇から急転BL愛に目覚めた、
乙女がいた気がしますが狼狽えてはいけません。
それが夏という季節の性。夏コミの熱気を前に本音を封印し続けることなど不可能なのです。
熱さで朦朧としつつ、その顛末を眺めていた私の頭に、
飛び込んできた東京ビッグサイトが、ふと、もう一つの聖杯に見えて来ましたw{/netabare}

そして夏休みが終わる頃、好むと好まざるとに関わらずw
秘密を見せたり、見てしまったり、許容したり、共有したりした、
小五女子たちの友好度は次の段階へと着実に進展した印象。

“女の子同士は 嫌なとこまで 見せ合って 楽な関係になる”
(乃木坂46「ガールズルール」より)

色んな方向に振れ幅が激しく、作品との折り合いは多分に倫理観との戦いでしたがw
終わってみれば本作もまた夏休みを楽しく消化した佳作だったと思います。


余談
{netabare}普段、美少女ばかりが登場するアニメで男が登場すると、
引っ込め!と野次が飛んだりする今日この頃ですがw

本作の場合は猛烈な同性推しに私の頭もヤラれそうになっていたのでw
終盤、イリヤが唐突に全裸少年と遭遇した時、私は奇妙な安心感を覚えましたw
あぁ……この世界にも兄妹以外のガールミーツボーイがちゃんとあったんだなぁ~とw
但し、接触した部分については、色々手順すっ飛ばし過ぎな事故でしたがw{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 21

83.6 5 聖杯アニメランキング5位
劇場版『Fate/stay night Heaven’s Feel』 第二章(アニメ映画)

2019年1月12日
★★★★★ 4.2 (406)
2227人が棚に入れました
「俺の戦うべき相手は――まだこの街にいる」

少年は選んだ、自分の信念を。そして、少女を守ることを。
魔術師<マスター>と英霊<サーヴァント> が願望機「聖杯」をめぐり戦う――「聖杯戦争」。
10年ぶりに冬木市で始まった戦争は、「聖杯戦争」の御三家と言われた間桐家の当主・間桐臓硯の参戦により、歪み、捻じれ、拗れる。
臓硯はサーヴァントとして真アサシンを召喚。
正体不明の影が町を蠢き、次々とマスターとサーヴァントが倒れていった。
マスターとして戦いに加わっていた衛宮士郎もまた傷つき、サーヴァントのセイバーを失ってしまう。
だが、士郎は間桐 桜を守るため、戦いから降りようとしなかった。
そんな士郎の身を案じる桜だが、彼女もまた、魔術師の宿命に捕らわれていく……。
「約束する。俺は――」
裏切らないと決めた、彼女だけは。
少年と少女の切なる願いは、黒い影に塗りつぶされる。

声優・キャラクター
杉山紀彰、下屋則子、神谷浩史、川澄綾子、植田佳奈、伊藤美紀、中田譲治、津嘉山正種、水沢史絵、真殿光昭、小山力也、関智一、浅川悠、諏訪部順一、門脇舞以、七緒はるひ、宮川美保、稲田徹

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

少女の願いは静かに、爛れ、散りゆく…

このレビューは第1章の視聴が終わっていることを前提として書いています。
第1章を未視聴の方は、まずそちらの本編からの視聴をお勧めします。

ずっと視聴したいと思っていた本作品…ようやく視聴に漕ぎ付けることができました。
一番不安だったのが、いきなり第2章を見て問題無いか…ということでした。
というのも第1章を視聴したのが結構前なので、内容を忘れていることが多分に考えられたからです。

だから視聴するならもう一度第1章から…と決めていたのですが、2本の視聴で約4時間もの時間を要すると思い躊躇していた面は否定できません。
そしてようやく本日、無事完走することができました。


「俺の戦うべき相手は…まだこの街にいる」

少年は選んだ、自分の信念を。そして、少女を守ることを。
魔術師<マスター>と英霊<サーヴァント>が
願望機「聖杯」をめぐり戦う…「聖杯戦争」。

10年ぶりに冬木市で始まった戦争は、「聖杯戦争」の御三家と言われた
間桐家の当主・間桐臓硯の参戦により、歪み、捻じれ、拗れる。

臓硯はサーヴァントとして真アサシンを召喚。
正体不明の影が町を蠢き、次々とマスターとサーヴァントが倒れていった。

マスターとして戦いに加わっていた衛宮士郎もまた傷付き、
サーヴァントのセイバーを失ってしまう。

だが士郎は間桐 桜を守るため、戦いから降りようとしなかった。
そんな士郎の身を案じる桜だが、彼女もまた、魔術師の宿命に捕われていく…。

「約束する。俺は…」
裏切らないと決めた、かのじょだけは。
少年と少女の切なる願いは、黒い影に塗りつぶされる。


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

完走したばかりなので、まだ身体中の熱が全然治まっていません。
そういう状況で公式HPのSTORYを拝見させて貰った訳ですが、見た人の気持ちを煽る文字と構成…これは滾ります。

そう、これまでセイバールート、凛ルートと視聴してきた訳ですが、今回の聖杯戦争がこれまでの中で最も「いびつ」だと思います。
聖杯戦争の体を成していない…という表現が正解かもしれません。
でも、これが間桐家の当主・間桐臓硯の本気なのでしょう。

しかし、聖杯戦争の見どころの一つで、且つこの作品の「売り」でもあるのがサーヴァントらによる圧巻のバトルシーンだと思います。
激しくぶつかり合い、せめぎ合うサーヴァントの戦いは、自らの願望のため彼らの意志で武器を手にしていることを否が応でも認識させられます。

ですが、これまでキーパーソンだったサーヴァントが早々に脱落していくんです。
中にはこんな序盤で貴方のそんな姿を見たくなかった、或いは、見惚れるほどの技を楽しみにしていたにも関わらず、何もすることなく消えていったり…
みんな己の本分を全うすることに誇りを持っていた英霊たちばかり…
しかもセイバーまでもが消えてしまうなんて、物語が破綻するんじゃないかと思いましたよ。

でも、味方を変えると「そうでもしなきゃ、"Heaven's Feel"の物語が完結しない」ということと同義なんだと思います。
これまでの中で最も残酷なルートだと思います。

その思いの根幹にあるのは、やっぱり間桐 桜の存在にほかならないでしょう。
穏やかで優しくて可憐で…桜みたいな女の子が妹だったら、きっと私の人生も変わっていたかもしれません。

第2章は、そんな桜の色々を知る物語でした。
何となく気付いていたこと…
初めて知ってビックリしたこと…
悔しくて下唇を噛むことしかできなかったこと…

どうして「間桐 桜」だったんでしょう。
どうして慎二の妹だったんでしょう。
決して誰かを身代わりに…なんて事は思いません。
でも、何も桜じゃなくたっていいじゃありませんか…

確かに桜は魔術師としての高い適正があるのかもしれません。
たった一つのそれを除くと、大好きな人と一緒に静かに暮らしたいと願うただの女子高生なのに…

桜に聖杯戦争は似合わない…
だけど魔術師としての血の呪いが、桜を聖杯戦争に引きずり込むんです。
完走してwikiをチラ見して知ったこと…
それは桜は、もともと髪の毛や瞳は凜のような色だったんだそうです。
今の色になったのは体質が変化したから…いえ、変化させられたからです。
なんて惨いことを…

そして…物語は転がり始めました。
目の前で次々と起こるのは、凡そ最悪と呼ばれる範疇の出来事ばかりです。
そしてその慣性に抗えない桜もまた堕ちて…

一体この物語はどこに向かおうとしているのか…
サーヴァントを失ったマスターは、この状況にどう立ち向かうのか…
最強最悪の敵にとどめを刺す勇気と覚悟はあるのか…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

主題歌は、第1章から引き続きAimerさんの「I beg you」
梶浦さんとのタッグ再来です。

上映時間117分の物語でした。
もう、私の中では一時だって目が離せない物語に昇華しています。
最終章となる第3章は、2020年の春に上映が予定されています。
続きが視聴できるのを楽しみにしています。
最後に桜に救いの手があらんことを…

投稿 : 2024/06/01
♥ : 20

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

己の夢か、それとも、愛する者か。禍々しい運命への扉が開く――。

全三章構成の「Fate/stay night [Heaven's Feel]」の第二章。

第一章の公開が2017年、
第二章の公開が2019年、
そして第三章が2020年8月に公開されています。

第一章を見てから時間が経っていたため、
第一章を見直してからこの二章を見ました。

これまでのFateシリーズから展開が頭の中でごっちゃになっている部分もあったので、見直してから二章を見て正解でした。
冒頭は、振り返りやあらすじ説明等は一切ありません。

ちなみに、Fateシリーズはたくさん種類があって、
ざっくりと紹介をすると、

・『Fate/stay night』(2006年)…セイバールート
・『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』(2014年)…凜ルート
・『Fate/Zero』…10年前を描くスピンオフ

となっています。

今回の「Fate/stay night [Heaven's Feel]」は桜ルートと呼ばれていて、
上の3つのシリーズを見てから見ることをおすすめします。

細かな設定の説明や、これまでの話は知っているものとして大幅にカットされているので、Fateの初見さんには全く優しくないです。笑

反対に、これまでのシリーズを見てきた人にとっては、詳しいことは語られなくても事情や背景が理解できるという憎い構成です。

第二章は120分ほどの作品です。
PG12指定が付いています。


● ストーリー
衛宮士郎(えみや しろう)は幼い頃、
大災害に遭った唯一の生き残りである。

士郎と同級生の慎二(しんじ)の妹・間桐桜(まとう さくら)は、
士郎の家に来て家事の手伝いをしていた。

高校2年生の秋。
士郎は7人の魔術師“マスター”の一人となり、
“聖杯戦争(せいはいせんそう)”に巻き込まれたことを知る。

マスターと、マスターが契約する英霊“サーヴァント”が
何でも願いが叶うという“聖杯(せいはい)”をかけて争う戦いだった。


これまでのFateシリーズは、聖杯をかけてサーヴァントやマスター同士が戦う話でしたが、この桜ルートは少し毛色が違います。

これまでのFateシリーズを見てきたから知っている、手ごわい相手たち。強くてかっこいいキャラクター。

そんな相手たちが、正体不明の敵に次々とやられてしまう。
第一章は、そんな恐ろしすぎる謎の敵の存在で終わりました。

第二章では、本格的に桜ルートに突入すると同時に、恐ろしい敵が何者なのか、その正体がわかります。

あんなに強いやつらが一瞬でやられてしまうのに、
一般人に近い存在の士郎に太刀打ちできるはずがない。

そんな絶望に染まりまくりです。

これまで義父・切嗣(きりつぐ)を慕い、
正義のヒーローになりたいと夢見てきた士郎。

しかし、迫られるのは残酷な選択。

己の夢か、それとも、愛する者か。


≪ 間桐桜 ≫

桜ルートと銘打たれていることもあり、
今回士郎と想いが通じ合うのは、間桐桜(まとう さくら)です。

士郎と同級生の、間桐慎二(まとう しんじ)の妹。

桜の「先輩」と呼ぶ声は、なぜああ色っぽいのか、
第一章から(*´Д`)ハァハァしてました(*´Д`)

年下なのに色気あるなあと思ってたけど、
今回はその色気の根源が見えました。

桜もかわいいから好きだけど、
個人的に、士郎には凛を推しています。

冷徹に振る舞おうとするけれど、
結局すぐ情に流されてしまう優しい凛が好きなのです(*´ω`*)


● キャラクター
強いサーヴァントたちはかっこいい。

これまでのシリーズでもたくさん、
強さとかっこよさを見てきました。

それなのに、あんなに強いサーヴァント達でも全く歯が立たない相手。

その絶望感の中でも、
サーヴァントたちは必死に戦います。

主のために。己の願いのために。

相手が強すぎるとは言っても、
ちゃんと戦いの中でかっこいいところを見せてくれるのは嬉しい。

作画はさすがですし^^
きれいだし、迫力あるし、カメラワークがよく動く♪


● 音楽
【 主題歌「I beg you」/ Aimer 】

第一章の主題歌は、悲しさが感じられる曲でした。

今回の主題歌は、敵の底知れぬ強さと不気味さが感じられる、
妖しい曲調。

作品の余韻を主題歌が助長しています。

この主題歌聞いたら、
すぐに第三章へGOしたくなる!

第一章に引き続き、梶浦由記さんの作る曲は、
作品の雰囲気にぴったりすぎます。


● まとめ
これまでFateシリーズはたくさん見てきて、
基本の設定はどれも同じなのに、

スポットライトの当たる人物が違うと、
こうも別の物語が生まれていくのがすごいなあ。

第一章は見えない敵を探りながらの戦い、
第二章はとうとう倒すべき相手を見つけた。

第三相は、その相手とぶつかる戦いになるのかな。

しかし現状の士郎には頼りにできる戦力もないし、体もボロボロ…。

万全な状態でも勝てるはずのない相手に、
どう立ち向かい、この危機的状況を乗り越えるのか。

ここまで来たら、
第三章は絶対に見逃せません。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 17
ネタバレ

アンデルエレーラ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

気づくな…

Fate/stay night Heaven’s Feel(桜ルート)の第2章

ー2019.1.15ー

第1章が素晴らしかったため、第2章を長く待っていました!

原作未プレイの私は、
なるべく事前情報を耳に入れずに見に行きましたが…

息が詰まる、苦しい展開とはまさにこのことで、
見終わるとちょっぴり疲れました。(←褒めてます)

{netabare}セイバールート、凛ルートと違い、
桜ルートは鬱展開になると少し耳に挟んでいて、

私自身もいつもと違うダークな展開を望んではいたのですが…
想像を超えてきましたね(笑)

影の正体は、聖杯の器である桜が制御できなくなった「聖杯の中身」であり、
今までの冬木の殺人事件は、桜が魔力を欲したことの裏返しだったのか…

このことに気づいた士郎が、蔵硯に促されても、
桜を殺すことができなかったのは、見てて心が苦しかったです。

印象的だった雨のシーンで、桜を守ると決意したことを思い返し、
包丁を持って泣く士郎の姿は、特に感情移入できた場面でした。

シリーズを通して、正義の在り方を問う中、
衛宮士郎の従来の理想は、「すべて」の人間を救うこと。

桜の殺人を否定して「みんなの」正義の味方となるのか、
大切な桜を最後まで守る「桜だけの」正義の味方となるのか、
2章ではこの葛藤が丁寧に表現されていたと思います。


ラストシーンは…衝撃的すぎる。
慎二があそこまで最低な人物とは思いませんでした。

慎二を殺し、闇に飲まれてしまった桜を、
士郎は救うことができるのか…

2章を見る前はダークな展開を望んでいましたが、
今では最終章で士郎が桜と約束した花見ができるような、
明るいエンディングを期待してしまっています。{/netabare}

主題歌の「I beg you」は重みがあって良かったです。
予告編で聞いた時、1章の「花の唄」とはまた曲風が違うなと思っていましたが、
桜の心情がまさにそのまま歌詞となっていて、
ラストシーンからのエンディングに圧倒されました!
1章に引き続きAimerさん、さすがです。

本当に早く最終章を見たいのですが…
2020年春か~ 待ち遠しい!


ちなみに2章で一番ゾワっとしたシーンは…
{netabare}桜が人を殺して魔力を食べるシーンを、
ディズニーの城のようなポップな表現にした所です(笑)

初めは桜の夢で笑わせに来たのかと思いましたが、
人形を割って中から出たアメを食べるシーンで何の比喩か察しました。 {/netabare}


ー2019.11.9追記ー
1章に引き続き、2章もDVDを買いました。
以下気になった点、をまとめます。

原作未プレイの私が勝手に楽しんで書いているだけですので、
そこは暖かい目で見てください(笑)

{netabare}初めに、マスターとサーヴァントの状況について。
士郎/セイバー(消滅?)
凛/アーチャー(消滅)
桜/ライダー
イリヤ/バーサーカー(消滅?)
蔵硯/真アサシン
葛木先生(死亡)/キャスター(消滅)
綺礼/ランサー(消滅)&ギルガメッシュ(生死不明)
影/セイバーオルタ

・まず気になるのはギルガメッシュ。
 片足を食べられたところまでは分かっているけど、
 その後の描写がありません。 まだ生きているのでしょうか…

・綺礼の言動も意味深。
 桜を助けるために、自らの魔術回路を使い切りましたが、
 そんなに良い人だっけ…
 綺礼は他人が苦しむ様子に愉悦を感じるはずだから(笑)、
 今後の桜と士郎の行く末を楽しむため?
 「生まれつつあるもう1つの聖杯」との発言は、
 聖杯=イリヤで、もう1つの聖杯=桜という解釈でOK?

・「だってあの人、私には勝てないもの」
 桜が綺礼に対し、ここまで自信があるのはなぜ?


まだ分からないことが多いです(笑)
原作には2つのENDがあるそうなのですが、どうなるのでしょう…
希望の持てる結末を望んでいますが、「Heaven」’s Feelですもんね…
今は早く最終章を観たいけど、終わってしまうのが寂しい気持ちもあります。 {/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 18

75.8 6 聖杯アニメランキング6位
ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (407)
1706人が棚に入れました
「Fate/Zero」において、征服王イスカンダルとともに第四次聖杯戦争を駆け抜けた少年ウェイバー・ベルベット。時を経て少年はロード・エルメロイの名を受け継ぎ、「ロード・エルメロイII世」として、魔術師たちの総本山・時計塔で魔術と神秘に満ちた様々な事件に立ち向かう―――。

声優・キャラクター
浪川大輔、上田麗奈、小野大輔、水瀬いのり、松岡禎丞、山下誠一郎、小林裕介、平川大輔、伊藤静
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

『やが君』の加藤誠監督が贈る、一味違った珠玉のFateシリーズ

やたら正式タイトル名の長い本作ですが、
原作は『Fate/stay night』のスピンオフ小説で、
作家は三田誠さんです。

とりあえず、原作の用い方がすごいです。
既刊10巻のうち、真ん中の4、5巻だけをアニメ化して、
前半分はオリジナルエピソードで世界観つなごうよって……。

それを言い出す監督の加藤誠さんもスゴいですが、
  まあ、別にいいっすけど
などとOKしちゃう三田さんも相当なアレです。
それですねることもなく、
オリジナルのアイディア出しを手伝ったり、脚本監修したり。

こんな人ばっかりだったら、業界、どんなに平和なことか。

おかげさまで、とっても素敵な作品に仕上がりました。
実を言うと僕的には、
スピンオフも含めたFateシリーズで最も好きな一本であります。

{netabare}

ストーリー・世界軸は『Fate/Zero』の正統な後日譚にあたります。
ですから、そっちを見ていない方は、
まるごと置いてけぼりにされることになります。

ちなみに僕は、同作に対して
  ランスロットのパーサ-カ-とか、ないわ
とか思って斜めに流しながら観ていたので、
慌てて見直す羽目になりました。


さて、この作品のいいところは、
あくまでも僕にとっては、という話なのですが、
『バトルに重きをおいていない』
という点に尽きるんじゃないかと思います。

バトルシーンは数話に一度ぐらいで、尺も三、四分程度。
さすがに大詰めの12話はBパ-トまるごとバトルですが、
それでも、一話全部バトルがあたりまえっぽいFateシリーズでは、
かなり少なめの配分なんじゃないでしょうか。

そして、そのバトルシーンがしょぼいのかと言うと、
これがしびれるほどカッコいい。

グレイの基礎造形のよさも、もちろんあるのですが、
ufotableあたりと比べても全然、まるっきり遜色ありません。
やるじゃないかTROYCA。

サ-バント達にがんがんバトって欲しい方は物足りないかも知れませんが、
人物描写重視の僕にとってはちょうどいい配分です。
もっとも僕は、
ウルトラマンが変身と同時にスペシウム光線ぶっ放しても文句ない人なので
あまり参考にならないかも知れませんが。


バトルに重きがないということは、
タイトルどおり謎解きとかトリックが中心なんですか、
と問われると、その答えは全力で『NO』です。

そもそもこの作品の『謎』は、考えるだけムダにできています。
誰にも解けません。

だって「××は○○の象徴である」とか「△△と◇◇は照応してる」とか、
そんなキテレツな理屈、誰も知らんがな。

魔眼列車の真犯人なんか、
身バレしてから初登場するわけですから、
ノックスもへったくれもあったもんじゃないです。まじで、ムリ。

ハウダニットとかホワイダニットとか、
それっぽい用語並べて「考えればわかる」みたく見せかけてますが、
真に受けて必死で考えた人、ご愁傷様でしたとしか言えません。
中二病的な事件の真相なんか、
ウェーバ-に勝手にしゃべらせとけばいいんです。
{/netabare}

つまるところ本作の魅力というのは、
裏切り上等、人殺し上等、
陰謀・策謀うごめく魔術師の世界に生きる人々を描いた、
一種の群像劇として成立しているところにあります。

{netabare}
かつて参加した聖杯戦争の残像、
征服王イスカンダルの背中を追い続けている、
ピーターパン症候群まるだしの主人公、ウェーバ-。

ア-サ-王の似姿に改造された田舎の墓守、
長年自分のアイデンティティを確立できずに孤立していて、
ウェーバ-に拾われたヒロイン、グレイ。

物語は、この闘争心に欠けた二人を中心に展開していきます。


ちなみに取り巻く仲間は
二人とは対照的に、メンタル強いやつばっかです。

ウェーバ-の義妹にしてエルメロイ家の次期当主。
若くして魔術師界のどろどろした策謀と対等以上にわたりあう、
どS気質のライネス・エルメロイ。

ウェーバ-の生徒にして才能は一級品なれど、
お気楽気質のフラットとスヴィン。

同じくウェーバ-の生徒なれど実はスパイ。
ハイテンション娘にしてエルメロイの愛人志望を公言する、
したたかさ満開のイヴェット・レーマン。

同じくウェーバ-の生徒にしてお金持ちの宝石魔術師。
本作では探偵の助手役を務める、
見かけと真逆のプロレス技使い、ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト。

『Fate/Zero』ではモードレットのマスタ-として登場、
ひょうひょうとしたオヤジハ-ドボイルダ-、獅子劫界離。

自称、ウェーバ-の親友にして大富豪。
自分が面白いと思うことにはお金に糸目をつけない、
血を吐く調律師、メルヴィン・ウェインズ。

どいつもこいつも、
生き馬の目を抜くようなおどろおどろしい魔術師界にいながら、
一筋の悲愴感もうかがわせません。
それどころか、
それなりのものを背負わされているにも係わらず、
どこか人生を楽しんでいるかのようにさえ、見えます。


かたや、事件で登場したり魔眼列車に乗ったりしてる連中は、
いかにもな重さ・暗さであったり、
ハラにいちもつ抱えているような胡散臭さを漂わせたりしています。

この対比が実に素晴らしい。てか面白い。

周りがそれぞれの思惑で黒く策動しているぶん、
  ひたすらイスカンダルの背中を追いかけるウェーバ-
  そのウェーバ-の背中をひたすら追いかけるグレイ
という純朴さが、あぶり出しのように浮かび上がってきます。

両極端な陣営にウェーバ-とグレイが引っ張り回され、
時にはコミカルに、そして時にはシリアスに、
アクションも交えながら様々な事件と対峙していく様は、
もどかしくもあり、爽快でもあり、
観る者を飽きさせない第一級のエンターテインメントに仕上がっています。


ちなみに、加藤誠監督とトロイカと言えば、
あの『やがて君になる』で繊細な心情を描いた組み合わせです。
Fateシリーズというまるで畑違い、
缶みかんと津軽三味線ぐらい縁遠い本作品においても、
そのポテンシャルは遺憾なく発揮されています。

ほんの一瞬の表情、目の動き。
それで複雑な心情を語り尽くす高度な技法と表現力は、
この手の作品ではなかなか見ることができません。

最終話まるっとエピローグに費やすという大胆な構成も、
1ク-ルものではなかなか見られないものです。
ここに加藤誠監督の、
  自分が本当に描きたかったのは謎やバトルじゃないんだよ、
という強い意志をうかがい知ることができます。

最後の最後、夢の中でウェーバ-がイスカンダルと邂逅するシ-ンは、
思わずほろっとさせられるとともに、
この作品のテ-マが見事に凝縮されています。
{/netabare}

おすすめ度としては、文句なしのAランクです。

Fate的などつきあいを期待している方や
コナンくん的な謎解きを期待している方は肩すかしになりますが、
魔術師界という特殊な世界を、
そしてそこで懸命に生きる人々を描いた作品として、
ぐいぐい惹き込まれる魅力にあふれています。

とりわけ、グレイとライネスのキャラ立ちがすごい。
上田麗奈さんと水瀬いのりさん、
このお二人の芝居を追いかけるだけでも視聴の価値アリです。
出番はあまり多くありませんが、
イヴェット役、岡咲美保さんの振り切った芝居も聞き逃せません。


なお『Fate/Zero』を見ていないと、正直、きついです。
かなり好き嫌いの分かれる作品ですし、
2ク-ルもので話数も多く、
僕はどっちかというと苦手にしている部類なのですが、
未視聴の方、余力があれば……自己判断でどうぞ。


ちなみに、音楽は劇伴も含めてすべて梶浦由記さんです。
OPは珍しくインストゥルメンタルだったのですが、
僕は音楽の評価にはじめて、
そして全く迷うことなく『5』をつけました。

この作品の影のMVPは、間違いなく梶浦さんです。
僕ごときにはおそれ多すぎて、
ちょっとこれ以上の賛辞が思い浮かばないかも。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 20

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ロード・エルメロイII世として「ウェイバー・ベルベット」の戦いが再び始まる…

この作品の原作は未読ですが、FateシリーズのTVアニメは視聴済です。
ウェイバー・ベルベットは、「Fate/Zero」において弱冠19歳の若者ながらライダーのマスターとして聖杯戦争に参戦した人物です。
ライダーとウェイバーの人として線の太さが真逆だったのが印象的ですが、まさか一つの物語の主人公として甦ってくるとは思ってもいませんでした。

レビューの前に、この作品を視聴して強く感じたことがあります。
「Fate」という作品と、緻密な作品を作り出すTROYCAさん…
なんてヤバいくらい相性が良いんでしょう。
特に「青色」の色彩の使い方については、右に出る者はいないんじゃないでしょうか。
一口に「青色」といっても、TROYCAさんの表現する青色は一つとして同じ色はありません。
青色に無限の広がりが感じられるのです。
北野武監督の青みがかった色彩「キタノブルー」にも遜色を感じない色使い…
個人的にはこの作品の制作がTROYCAさんで本当に良かったと思っています。
こんなにもクオリティの高い作品に仕上げてくれたのですから…

物語の舞台は、冬木市にて行われた第四次聖杯戦争から10年後のイギリス…
ウェイバーは見違えるほど成長していました。
10年前はライダーの背中を追うばかりで目立った活躍は無かったと記憶しています。
それが今では魔術協会の一角である時計塔の講師を務めているんです。

この10年間、ウェイバーが何を思い日々を積み重ねてきたんでしょう。
目を閉じると、まるで昨日の事のように鮮やかに蘇る聖杯戦争…
中でもライダーと過ごした時間はかけがえの無い思い出に昇華していることでしょう。
だからウェイバーの成長は必然だったのかもしれません。
ですが、彼は自分という人間をしっかりわきまえており、現状で満足することはありません。
それに今の彼の辞書にはきっと驕りや謙遜といった類の単語は無いのでしょう。
この点が彼の成長を一番に感じる部分でした。

そしてこの作品を語る上で欠かせないのが、ウェイバーの内弟子であること以外が神秘のヴェールで包まれていた上田麗奈さん演じるグレイです。
少し内向的な女の子なんでしょうか…
それでも、師匠がピンチに陥ると彼女の存在感が一変します。
グレイの一族に代々受け継がれてきた「アッド」という魔術礼装を駆使した一級品の戦闘技術を次々と繰り出すのです。

正直ウェイバーとグレイの関係が等価だとは思えません。
これが彼女のウェイバーに対する信頼の証なんでしょう…

そしてもう1つ…この名前を見てピンと来た方も多いのではないでしょうか。
「ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト」
「獅子劫界離」
ルヴィアは宝石魔術師としてプリヤで大活躍でしたし、獅子劫界離はFate/Apocryphaで赤のセイバーのマスターでしたからね。
別の作品でそのキャラの活躍が見られるのはFateシリーズの醍醐味だと思いますし、何よりこのシリーズの視聴を続けてきた人たちの特権なのではないでしょうか。

こうして物語は「魔眼蒐集列車」編に入り、ウェイバーの探偵としての推理を堪能することになるのですが、この推理は正直かなり難解でした。
次々と発生する事件そのものが予想の遥か斜め上なのですが、
動機、手口共に未知の領域から突然降ってくるのですから…
この推理がウェイバーの著しい成長が感じられた点なのかもしれません。

ウェイバー…確かに彼は成長しました。
唯一気になったのは彼がヘビースモーカーであることくらい…
周りの人への副流煙の影響は気にならないのでしょうか。
って、吸っている人には分からないんですよね。
私も昔吸っていた時はあまり気にしませんでしたから…

TROYCAさんの繊細で緻密な色使いが堪能できる作品です。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、梶浦由記さんの「starting the case : Rail Zeppelin」
エンディングテーマは、ASCAさんの「雲雀」
どちらも梶浦節全開の楽曲だったのではないでしょうか。
オープニングはアニメとの相性も相まってとにかく迫力満点です。
一気に物語に引き込む力を持ったオープニングだと思います。
エンディングは優しい旋律が印象的でした。

1クール全13話の物語でした。
物語としては綺麗過ぎるくらいに纏まっています。
個人的にはFateとTROYCAさんとのコンビをもう少し見ていたかったのが本音です。
私にとって微塵の不可も無い作品でした。
これからもこういう作品に巡り合えるのを期待しています。
作り手の皆さま、お疲れ様でした。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 21

kooodain さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

Fate/Zeroの続き。ウェイバー・ベルベットの生き様。

Fate/Zeroにてウェイバーがライダーと共に経験した聖杯戦争。
そしてその背中を追い続け魔術師としていつか隣に立つ。
その道中の物語。なおそれが達成されるかは知らない。

Fate/Zeroを見た人からすると結構来るシーンがあったりしました。
最終話のラストなんかも少しほろっとしてしまいましたし。
やはりライダーが関連して出てくると感情が動いてしまいますね。
Fate/Zero自体も私はFate/Stay Nightの前日談とは思えませんでした。
どちらかと言うとライダーとウェイバーの物語の様に思えてしまいました。

そのウェイバーが師であったロード・エルメロイの座を引き継ぎ教鞭を振るう。
その在り方は術を秘匿する魔術師としては異端の魔術を解体、暴くという在り方。
その在り方によって様々な難事件を魔術知識によって推理し解決していく話です。

そう。
打って変わって「推理物」の様なものです。
戦闘シーンは多少ありますが私からすればおまけみたいな物と感じました。
面白さはやはりⅡ世が推理し解決していくその過程です。
題材が魔術なので正直理解できませんがその謎を暴き答えに至る様は爽快感が有りました。
是非他のシリーズもある様なのでそっちをアニメ化してほしいです。
あぁそう。他の人ので感じましたが肝心の魔眼列車編はあんまり……。
そういう意味で短編集みたいだった前半が非常に面白かったです。

Fate/Grand Orderとかどうでもいい。
あんなのただの過去の英雄のごった煮。
スーパーロボット大戦みたいなもんですわ。

あとグレイたんが可愛いです。
以上!!

▼物語の評価
フェイトゼロを見ているとより楽しむことが出来ます。
背景や聖杯戦争への思いと言う部分が補完されるので。
それ無しでも魔術推理物?として面白さはあると感じました。
まぁ魔術だからいくらでも繕いようがあるんですけどねぇ……w
個人的にはもっと一話完結位の感じでどんどん進んでほしかったです。
そして他のシリーズもやってくれれば良かったかなと。
まぁそうすると話の厚みが無くなっちゃうから微妙な気もしますが。
構成などは可もなく不可もなくと言った感じでしょうか。
まぁグレイたんが可愛いから全て良しです。
▼作画の評価
終始綺麗な絵でした。
ただカメラワークにこだわりがあまりなかったように思います。
まぁそれを加味しても余りある綺麗さの維持がされていましたが。
あとグレイたんが綺麗です。
▼声優の評価
モブに至るまで一切の手抜きなしの演技力がある声優が使われていたと思います。
まぁ資金はたくさんありそうですしね('-' )
FGOはごった煮みたいで嫌いだけど金蔓で資金源になってると思えば。
ここまで全キャラがハイクオリティなのも珍しいです。
あとグレイたんが可愛いです。
▼音楽の評価
OPは微妙でした。Fateと言えば梶浦由記みたいな感じで依頼したんでしょう。
インストという点では良かったですが正直もっと良い手があったと思います。
Fate関連は梶浦由記以外が作っちゃいけないんですか??
曲もBGMも全て同じ様に聞こえてきますよいい加減…。
EDはいい曲でした。多分梶浦由記でしょうがね。
ただアニメのED専用に書いた感じがあってすこし印象が異なりました。
梶浦感とでも言うんですかね?それが多少抜けている感じです。
あとEDのグレイたんが儚いです。
▼キャラの評価
ロード・エルメロイⅡ世ことウェイバー・ベルベット、
その弟子のグレイ、たまに出てくるライダー。
とてもいいですねぇ~。成長したウェイバーもいい味が出てました。
どのキャラも一癖も二癖もあるキャラでしたが演技力も相まって引き立っていました。
あとグレイたんが大好きです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6

82.8 7 聖杯アニメランキング7位
劇場版 Fate/stay night [Heaven's Feel] III.spring song(アニメ映画)

2020年8月15日
★★★★★ 4.3 (247)
1300人が棚に入れました
「俺は、桜にとっての正義の味方になるって決めたから」少年は、真実からもう目を逸らさない。少女を救うために。自分の選んだ正義を貫くために。魔術師〈マスター〉と英霊〈サーヴァント〉が万能の願望機「聖杯」をめぐり戦う――「聖杯戦争」。その戦いは歪んでいた。ひとりの少女――間桐 桜は犯した罪と共に、昏い闇に溺れてしまった。桜を守ると誓った少年・衛宮士郎は遠坂 凛と共闘し、「聖杯戦争」を終わらせるため、過酷な戦いに身を投じる。イリヤスフィール・フォン・アインツベルンは闘争の真実を知る者として、その運命と向き合い、間桐臓硯は桜を利用して己が悲願を叶えようとする。「だから──歯をくいしばれ、桜」激しい風に抗い、運命に挑む少年の願いは、少女に届くのか。終局を迎える「聖杯戦争」──。最後の戦いが、遂に幕を上げる。

声優・キャラクター
杉山紀彰、下屋則子、川澄綾子、植田佳奈、門脇舞以、伊藤美紀、中田譲治、津嘉山正種、浅川悠、稲田徹

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

この運命に終止符を――少年と少女の物語、ここに完結

この作品の原作ゲームは未プレイですが、セイバールート、凛ルート、そしてこの桜ルートの第2章までは視聴済です。
思い返すと最初の出発点は、2014年に開催された「Fate Project最新情報発表会」でした。
「桜ルート制作発表」の文字がスクリーンに映し出された時に、その日一番の歓声が上がったんだとか…
私は現地には行けなかったので、ネットのニュースでその模様を見ましたが、現場にいなくても十分に熱気が伝わってきましたので…

それから約6年…堂々と全3章がお披露目された訳ですが、今回の第3章はこれまでの集大成に相応しい内容だったのではないかと思っています。


「俺は、桜にとっての正義の味方になるって決めたから」

 少年は、真実からもう目を逸らさない。
少女を救うために。自分の選んだ正義を貫くために。

 魔術師〈マスター〉と英霊〈サーヴァント〉が
万能の願望機「聖杯」をめぐり戦う――「聖杯戦争」。
その戦いは歪んでいた。

 ひとりの少女――間桐 桜は犯した罪と共に、昏い闇に溺れてしまった。
 桜を守ると誓った少年・衛宮士郎は遠坂 凛と共闘し、
「聖杯戦争」を終わらせるため、過酷な戦いに身を投じる。

イリヤスフィール・フォン・アインツベルンは闘争の真実を知る者として、
その運命と向き合い、間桐臓硯は桜を利用して己が悲願を叶えようとする。

「だから──歯をくいしばれ、桜」 

 激しい風に抗い、運命に挑む少年の願いは、少女に届くのか。
 終局を迎える「聖杯戦争」──。
 最後の戦いが、遂に幕を上げる。


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

桜の身に纏わりつく間桐家の悲願は、桜が満身創痍になっても容赦なく蝕み続け、既に身も心もボロボロだった桜にとって、唯一の安息の場所が衛宮士郎の自宅…

桜が間桐家でどれだけ苦汁を飲まされてきたのか、第2章までに片鱗が見えていましたが、この第3章で全容が明らかになります。
周りを…特に実姉である凛を羨ましく思う気持ちが生まれて然るべきだと思います。
自分の立ち位置はきっと世の中の最底辺…
そう思っていないと自我が保てなかったからなのかもしれません。

桜の最初の願いはとても純粋でした。
その桜の願いに対して誰も何の干渉もしなければ、きっと桜に迷いは生じなかったと思います。
ですが、間桐家の悲願が桜をがんじがらめに束縛するんです。

最初のボタンの掛け違いだけだったら、きっと単純なエラーで済んだことでしょう。
ですが、間桐家の悲願が桜にボタンを掛け違い続けさせた結果、桜では手の施しようがないところまで追い込んでしまうんです。
かと言って、間桐家では誰も桜の言葉に耳を傾けてくれないので、例えどうしようもなくなったとしても自分で選択するしか道は無いんです。
これが桜の感じる孤独の原点だったのではないでしょうか。
桜は自身の進む道を選択するのですが、実際には堕ちる道一つしか無かったので、これを選択と言えるかどうかは微妙ですけれど…

士郎、凛、イリヤ、言峰らが、桜とどの様な関わりを持っていくのかは是非本編でご確認頂ければと思います。

本作品のアニメーション制作はufotableさん…
流石というか、バトルシーンは圧巻で凄まじいの一言です。
物語中盤でサーバント同士で争うシーンが描かれているのですが、思わず身を乗り出してしまうほど息を飲むシーンが延々と続いていくのです。
サーバントは「2分なら…」と言っていましたが、きっと2分じゃ全然収まっていなかったと思います。

強いて欲を出すなら、終幕に向けた内容にもう少し説明が欲しかったかな。
視聴する前、この物語のハッピーエンドは全員が士郎の家に戻ってくることだと思っていました。
ですが、そこにはもう少し捻りが加えられていましたけれど…
個人的にはその捻りの部分にもう少し説明が欲しかったのですが、背景と共に淡く消えていきました。

エンディングを迎える面子に対しても、もう少し説明が欲しかったところです。
物語の展開を覆す、までは言いません。
確かに「それ」を連想するに足りる描写はありましたが、確固たる確信に変える一押しがあれば良かったのに…と思いました。

ですが切り口を変えると面白い見方ができるのも事実です。
物語の終幕に至るまで、たくさんの罪が生まれ背負うこととなりました。
罪の在り方に形が無いのだとすれば、例え新たな禁忌を犯すことになったとしてもたくさんの罪の中の一つ、として捉えれば背負うことだってできると思うんです。

だって、誰よりも何よりもこれまでの日常に帰結したいのですから…
そう考えると、本作品は本質的に決してハッピーエンドでは無かったのかもしれません。
お互い寄り添って歩いて行く…
たくさんの罪を背負いながら、それでも二人で日々を生き抜いていく…
そんな意志と覚悟がラストシーンには感じられた気がしたので。
あくまで個人の主観なので、正解は全然違うかもしれまんけれど^^;

主題歌は、Aimerさんの「春はゆく」
個人的にAimerさんと梶浦さんがタッグを組んだ楽曲は大好物です。

上映時間122分の物語でした。
物語の起点が桜本人なので、これまでの聖杯戦争より規模がこじんまりとしている上、物語自体のスケールも縮小傾向にあった気がします。
ですが、その分濃厚な物語だったのではないでしょうか。
しっかり堪能させて貰いました!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 16
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

聖杯なんかより衛宮家のご飯一杯の方が価値がある

原作ゲームは未プレイ。アニメは『~S/N』『~UBW』に『~Zero』などを視聴。
本三部作は第二章までは配信、録画視聴で追い掛け、この第三章のみ劇場鑑賞。

【物語 4.0点】
“最終ルート”のクライマックスとあって、ファン向けの集大成。
聖杯の成り立ちなど、コンテンツの根幹が掘り下げられ、
“トゥルーエンド”に向け、各々、宿命を背負った者同士の
高密度な戦いが繰り広げられる。

私もセイバー、凛ルートはアニメでおさえたから……
位では、分らない部分も出て来たので(苦笑)
例えば{netabare}士郎の肉体と魂の状況{/netabare}などは、鑑賞後ググりましたw

本三部作だけでも概況は分るが、他ルートや外伝も押さえておけばおくほど、
回収される伏線にも反応でき、感動ポイントも多くなる。

何より、納得度が段違いだと思います。
要するに……(※割と核心的なネタバレ)
{netabare}一人を悪者にして世界を救うという聖杯の大義に対して、
罪を背負った、たった一人を救うために聖杯を破壊するというシナリオ。

セイバー&凛ルートにて、正義にしろ、悪にしろ、
人間が掲げる論理に完璧なものなどなく、皆、欠陥や矛盾を抱えつつ、
己が信念に基づいて戦っているという描写で散々思い知らされた後だと、
ならば、好いた女がどんなに罪で穢れていようとも、世界を敵に回して救済しよう
という選択に対して、より許容できる確率が上がると思います。

因みに本ルートも最後は……{netabare} 全員生き残ることはできません。
“トゥルーエンド”にしては苦いラストですが、
私はこれも選択の重みが感じられる幕引きとして好感できました。{/netabare}{/netabare}


【作画 5.0点】
戦闘シーンでは最高峰のアクション作画が連発。
これだけでも劇場に足を運ぶ価値がある。

エフェクトは黒を強調したダークな風味。
その描写にグロだけじゃない、登場人物の業を感じるのは、
三部作を通じて、ふとした日常で垣間見せる、
例えば、桜の言葉にできない、不幸感や劣等感、姉に対する嫉妬などを
繊細に描いた表情描写があったからこそ。

『Fate』と言えば、聖杯周辺で掲げられる大義と、
衛宮家の平凡だが、かけがえのない日常との対比が
テーマの深化に寄与しているが、
この『~[Heaven's Feel]』は衛宮家の生活感を出すカットが特に素晴らしい。

作画の力で、世界の救済より「おかえりなさい」が一層、光り輝く。


【キャラ 4.5点】
士郎&桜以外では、言峰綺礼の深掘りも目立った本作。

近頃は人様の不幸という蜜の味と、あとは激辛料理に溺れるw
アブナイ神父様との風評に流されがちな私でしたが、
彼もまた士郎の酔狂な正義に対峙し得る悪の権化として信念を見せ、
選択する人間の力強さを士郎との{netabare}拳VS拳の肉弾戦{/netabare}で体現してくれます。

聖杯戦争を通じて人の業を一番俯瞰して来たのは綺礼であることを、
思い出させてくれる活躍&解説ぶりでした♪

正義と悪の類型について、ここまで見事に比較論評されたら、
また『~Zero』の切嗣との争点辺りから、復習したくなってしまいますw


あとは、このルートのライダーはどうしちゃたんだ?って位カッコいいです♪


【声優 4.0点】
衛宮士郎役の杉山 紀彰さん、間桐桜役の下屋 則子さんが感情を振り切って、青春を熱演する傍ら。

“攻略ルート”から外れたセイバー役の川澄 綾子さんと遠坂凛役の植田 佳奈さんは、
抑え気味なボイスで冷静な演技。

これがまた渋くて良いです。
セイバーや凛ってこんなにクールビューティーだったんだなと。
他ルートにて、彼女たちをデレさせた士郎は大したモンですw


【音楽 4.5点】
音楽担当の梶浦 由記氏が“梶浦語”も駆使して戦いをアシスト。
本章でも要所で過去の主題歌がBGM化され作品を盛り上げる。
劇場で体感するシリーズ伝統の処刑用BGM“エミヤ”。シビれました。

梶浦氏の作詞・作曲により桜の心情を代弁して来た
Aimerの三部作・主題歌も、本作の「春はゆく」でファイナル。

振り返れば、当初3月公開予定だった本作が、コロナ禍で延期になる中、
主題歌だけは予定通りリリース……。

しんしんと降り積もる時の中、
この春、屈指のスプリングソングとして街中で歌だけが聞こえて来るという、
お預け状態が続いて来ましたが、夏になって、ようやく春が来ました。


【感想】
『Fate~』はアニメだけという私にとっては、
“黒桜の部屋”などネタでしか知らなかった黒桜が堪能できて感無量でしたw

集大成作でありながら、観たら関連作に改めて触れたくなる、
コンテンツ拡大力もヒシヒシと感じた本作。

私は帰宅後、『衛宮さんちの今日のごはん』に手を付けましたw
だって、本作を観たら……{netabare} 皆で「いただきます」する夢……見たくなるじゃん……。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 28

フェイルン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

その日々は夢のように

まずは鑑賞している私の条件から。

・Fate/stay night アニメ作品鑑賞済み。(deen版・UBW・HF)
・Fate/stay night原作ゲーム全ENDプレイ済。
・Fate/stay night hollow ataraxia全ENDプレイ済。
・Fate/Zero全鑑賞済み。
・空の境界全章鑑賞済み。
・月姫プレイ済。
・魔法使いの夜プレイ済。
・FGOはほぼ未プレイ。
・アニメーション製作会社ufotableは「空の境界」からのファン


本作品はどんな人向けか。
いきなりFateも知らない人が観て分かるような作品では無いでしょう。
Fateの原作ゲームをプレイもしくは今までに出て来たFate/stay nightのアニメ作品を一通り観ないと分からないでしょう。
FGOは知らなくて良いでしょうが、Fate/stay nightについての知識がかなり必要です。
Fateへの愛が試される作品かもしれません。


2020/3/28公開予定だった本作品が、新型コロナウイルスによる延期やufotableの某事件により公開がどうなるか分からぬ状態でしたが、2020/08/15に公開されました。
ufotableについては空の境界の頃から応援しているアニメーション製作会社ですが、ここ最近は良くない事も耳に入り、今後について心配なところもありました。しかし、Fate/stay night Heaven's Feel 3部作の最終章である本作が無事に公開されて非常にうれしいです。しかも、2章同等にレベルの高いアニメーションは待っているかいがありました。
期待に胸を膨らませながら仕事は休みを取り、気合を入れて公開初日の舞台挨拶ライブビューイング回を観に行きました。

細かな内容はネタバレになるので省いた少し違う形でレビューします。


◎感想
まずは感無量。ほぼ非の打ち所がない。言い過ぎでしょうかね?
バトルは2章と同じくらいに激しく、内容は2章を超える密度の濃さです。出来ればもう1時間伸ばしても良いくらい。
観終えて、満足なのと同時にFate作品は終わったのかという喪失感が沸々と増していきます。
というのも、私にとってのFateはFate/stay nightが殆どを占めており、本作でアニメーションとしての映像化も一端終わりを迎え喪失感が半端ない。嗚呼、これで終わってしまったのかと寂しさがありますね。
その日々は夢のように……。
あと、Fateというのか、聖杯戦争とは何ぞや?というのも答えも本作のテーマであり、須藤監督の解釈だと思われますが、ゲームでここまで表現されていたかなと思えるくらいに分かりやすく味付けされていました。魅せたいシーンを逆算するような部分もあったので、見返すとまた新しく気がつく事も多いかも知れません。
何度か見返したくなる要素が結構あります。
セイバーもですが、ライダーも同じくらい好きなキャラクターなので、やっとカッコイイ所を見せてくれて痺れました。知っていても激アツですね。
作中では、空の境界や月姫からのゲストもいて、TYPE-MOONの原点的な作品もまたプレイしたくなりました。


◎三章を通して
須藤監督の桜に対する愛からの解釈、ufotableスタッフによる高いアニメーション技術と密度の濃い映像、梶浦由記さんの音楽にAimerさんの桜の各章の心境がそのまま反映されたかのような唄。
特に音楽関係では3部作通して梶浦由記さんとAimerさんの起用は実に良い方向に働いているように感じます。
不幸で日陰者な桜の雰囲気が音楽や唄により何倍にも表現されていて、3部作全体を通して暗めの雰囲気作りに大いに影響していましたのでは無いでしょうか。

◎舞台挨拶(ライブビューイング)より
舞台挨拶(ライブビューイング)では桜役の下屋さんが何度か泣いていました。
桜が今まで押さえていた気持ちを凛にぶつけるシーンはかなり辛かったそうです。あと15年ですかね。なかなか光の当たらなかった桜がやっと光が当たって感極まったのでしょうね。
セイバー役の川澄さんも泣いていました。セイバーオルタという今までとはある意味逆の立場で敵となり四郎達と戦うのが辛かったそうです。
ジョージさんは言峰綺礼のコスプレをしながら黒鍵を構えていて、声を出して笑えなかったので映画館で観ている皆さん辛そうでしたよ。

Aimerさんのライブは、とても気持ちがこもっていて価値がありました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5

65.0 8 聖杯アニメランキング8位
Fate/EXTRA Last Encore(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (260)
1232人が棚に入れました
これは輝かしいEncore

最下層から第六層までの戦いを経て、多くの決断を乗り越え上がってきた岸浪ハクノとセイバー。
目覚めた『誰か』は死の総体である自分自身を認め、新しい『誰か』として戦う決意を新たにする。
だがすべてはとうに過ぎ去った過去。勝利の結末を得る機会は永遠に失われた。
その胸に宿した希望は、果たして熾天の檻に届くのか―――。

聖杯戦争の終わり。最後に語られるべき月の断片、ここに 終幕 フィナーレ。


声優・キャラクター
阿部敦、丹下桜、鳥海浩輔、高乃麗、野中藍、安井邦彦

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

’18.8/5追記 「新たな月の聖杯戦争、開演。」→「全天の星よ、喝采を。天幕は炎と散る。」

この作品の原作はゲームの様ですが、そちらは未プレイです。
事の発端は2017年の大晦日…
2回目となる「Fate Project大晦日TVスペシャル」で放送された長編アニメが思い切りゲーム寄りで、放送されたプロローグの序章的な作品にちょっとビックリしたのと同時に、最近のFateシリーズと自分との間に壁を感じた気がしたんです。

昨年放送された「Apocrypha」も面白かったし感動もしましたが、あまりに壮大な物語に尺が耐えられなかった感が否めなかった上、人間の私利私欲のための殺し合いにも関わらず、終始物語が綺麗だった点が壁を感じた原因です。

そのため、「Fate/Grand Order -MOONLIGHT/LOSTROOM-」のレビューでも記載しましたが、この作品には並々ならぬ期待をしていました。
その期待の根幹…それはヒロインの立ち位置であるセイバー役のCVが桜ちゃんだったからにほかなりません。

放送開始前のPVを見ました。
今にも「ほえぇぇぇ…」が聞こえてきそうなくらいセイバーが可愛くて堪らない、という思いをグッと胸に押さえこみながら視聴を始めました。

現時点で言えること…
それは、現在放送された物語は、10話までの「オブリトゥス地動説」のみであり、本作の真意を知るには、「イルステリアス天動説」までは物語の評価が難しいということ…

そして、日曜日の冬アニメは耳が至福で溢れていたこと…だと思います。
何故なら、日曜日はこの作品のセイバーと、C.C.サクラクリアカード編の2作で、桜ちゃんボイスが堪能できたからです。

桜ちゃんの代表作といえば、C.C.サクラの主人公である木之本桜が頭に浮かびますが、私がC.C.サクラを視聴したのは2018年に入ってから…
従って超が付くほど新参者なのですが、そんなニワカでもすっかり桜ちゃんの声に魅せられてしまいました。
だから桜ちゃんメインの作品が同日に二つも視聴できるなんて…至福以外のナニモノでもありません。

余談ですが、私は通勤途中でローソンに立ち寄る機会が結構あるのですが、時折セイバーが商品を紹介する店内放送を耳にすることがあります。
たまたま立ち寄った数分で桜ちゃんの声が聞けるなんてラッキー…なんて思った事もあったり^^;

レビューが少し逸れてしまいました。
物語としては先述した通り、未知の部分が多いので何とも言えませんが、作品としては「シャフトが作ったFate」として考えると、個人的には頭の中がスッキリ通った気がしました。

何故ならこれまでFateシリーズは、3社のアニメーション制作会社の手によって送り出されてきました。
・Fate/stay nightおよび劇場版:スタジオディーン
・Fate/stay night [Unlimited Blade Works] [Heaven's Feel]:ufotable
・Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤシリーズ:SILVER LINK.
イリヤはスピンオフなので本編と指向は異なっていますが、面白さは折り紙付きです。

そう考えると本作品の立ち位置もスピンオフ…
だから何もかもを本編と比較する必要は無く、純粋に作品を楽しめば良いのだと思います。
そうなると俄然興味が湧いてくるのはシャフトがこの作品をどう受け止めるか…という点です。

全ては分かりませんが、その答えの一つがオープニングアニメなんじゃないかと思っています。
幼さの残すセイバーは、数えきれないほどの戦いを経て境地に辿り着く…
その過程において、「物語シリーズ」のキスショットを彷彿とさせるシーンから、セイバーの成長が見て取れるのはオープニングをご覧になった方ならお分かりかと思います。

キャラの容姿が変化する…
アニメでは常態化された出来事ですが、セイバーの容姿が変化する必要性は正直見当たらません。
それとも顕現された時間を超越した姿が描かれているのか…?
そこにこの物語の鍵が隠されて…
というのは、オープニングを見ただけの全く個人的な見解ですけどね^^;

この物語の見どころはセイバーだけではありません。
遠坂凜やシンジと桜の間桐兄弟など、Fateシリーズを知る人にとっては思わずニヤリとしてしまう登場人物もちゃんと用意されています。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、西川貴教さんの「Bright Burning Shout」
エンディングテーマは、さユりさんの「月と花束」
どちらも痺れるほど格好の良い曲です。
オープニングはアニメと相まってギアが一気にトップに入る感じ…
エンディニグは曲調とさユりさんの息遣いが堪りません^^;
今期のアニソンBEST10入りする楽曲だと思います。

1クール10話の物語でした。
7月に放送が予定されている「イルステリアス天動説」の視聴が楽しみで仕方ありません。

--------------------------------------------------------------

以下は、「イルステリアス天動説」視聴後の追記になります。

まぁ、これまで紆余曲折ありながらも第6層までハクノとセイバーは進んできたので、目指すは第7層…ということになりますよね。
第7層は1000年間誰も届くことのなかった場所…

これまでの物語を振り返ると、この一風変わった聖杯戦争を通じてハクノの「自分探し」による理解の深化、そしてその上で自分自身の役割を見つけ出す物語だったのではないでしょうか。
そしてセイバーやリンはそんなハクノの背中を押す従者…

これって、人間の一生に似ていると思いませんか?
過去の記憶が曖昧なのは、誕生したばかりだから…
人生の成長の証がそれぞれの階層を指すとするなら分かりやすいと思います。
セイバーやリンは私たちの家族、会社の同僚や仲間だったり…

生きていれば様々な困難にぶつかります。
そしてその困難は毎回形を変えて私たちに襲い掛かってきます。
「そこ」を乗り越えなければ次に進めないステージを、私たちは何度も踏んできました。
もちろん、成長するのは一筋縄ではいきません。

時には100回挑んでも弾き返されることだってあるでしょう。
それでも諦めず挑み続けることで突破口は必ず見つかる…
そして自分の役割を見い出し、自らの意志で実践する…
きっとその先で待っているのは大きな達成感なのかもしれません。

ハクノに課せられた役割とは…?
そのハクノの役割に対するセイバーやリンの反応は…?
気になる方は本編でご確認頂ければと思います。

そして完走して思ったのは、やっぱりセイバーは可愛い…ということ。
今回可愛いだけじゃなく、格好も相当良かったですけどね。
「輝かしきEncoreここに終幕。」
しかと見届けさせていただきました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 14
ネタバレ

※アニをた獣医師() さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

考えるな、感じろ! ネロかわいい!

やっぱりfate良いですなぁ♪ 
彼女の名前は…ザビコ…

主人公ザビオ。お、ワカメ。ちっす。
彼の名前はハクノ。ピンク女、アマリか。
お、ラスボスレオさん。なんてチェスやってんだ。
負けたら死ぬのか?
さらに登場。りんと先輩呼ぶ彼女はBB?
シャフトだなぁ~♪ 
これはあれか、綺麗なしんじとみせかけてワカメか?
ワカメだった(笑) 安定のワカメ~♪
ハクノ、彼はどうする。

ネロ(pq゚∀゚*○)おおおおおお!いいね♪
ネロちゃまだ! マスターです!


出だしとしてはかなりいいですね♪作画もいいし、自分はこの作品には疎いので。月の聖杯と関係あるんだっけ?
{netabare}タマモとか アルテラとかが出るのは続編とか?そこら辺調べるか。{/netabare}

1話で大仏とか、月とか出てきてるもんな。わからん
だが、見明かしたい。
きのこ神を信じる。

2話。どこですか、ここ!
ネロと混浴?! はくの!なんてこと!
エロいなぁ… なぜまじまじと見れる。はくの。

ネロの無邪気さは最高よ。くっそかわいいな、おい!
はくのには怒りしかないのか?

酒場ならやっぱりドレイクだよね!そしてシンジ。
いや、ワカメか。シャフト感強いな。やはり。
ワカメ! 
ダレイオス、フェルグス、レオニダス。
はくの?デッドフェイス?なんぞや?それ!
アヴェンジャーか?憎しみ、怒りなら?

3話。トウサカりんの登場です。あんたはなにしとったんや~♪ サーヴァントどうした?
相変わらずだが、話が読めねぇぜ! 

はくのくんは何回死んで繰り返したんです?
何回リセマラを…ネロがあたるまで…

今度はりんさん、なにする気?(イシュタルにでも…なわけないか)

ドレイクさんだ!慎二と組んだんだな。
はくのくんはぶれないな!流石だな!キッスだ!

慎二、この世界ではキチンとしているのな。
なにもできなかった、か…上にいく力も…
人間の必要性が欲しかったんだな…
友達じゃない。親友だろ。なあ。

まーたテルマエ入ってる。ネロ!ドスケベ衣装!
あんたは、ロビン。あと礼装の人。
自分に素直にいきるネロが良い。良いぞ!

(あ、ノーパンヒロインさん)
ラニにもサーヴァントがいない?

ゲームifでバッドエンドだった?それの2周目?
それとも何周している?

ロビンとおじさま、かっこよかったよ…

3階。ナーサリー。マスターのアリス。なぜはくのといたのか?
来ました。アリス。サイバーゴースト。バグ。そういう点でははくのと似ているのかもしれない。

ピンク髪さんだ。ここはどういう世界なんだ?
記憶か?過去の出来事か?
3層には化け物がいる。死なない化け物。
都合の良い物語に変える。ナーサリー。
終わらない1日が始まり、続いていく。

女の子は、お砂糖とスパイスと素敵なもの…か。
死ぬ前のはくのとナーサリーは知り合いだったのだろうか… ナーサリーはいつも願っていたのだろう。お兄さんと一緒にいることを…

ユリウスと李書文(アサシン)さん。リンはもう何者だ。
やっぱり相変わらず話は繋がらないんですけどね(笑)

ザビコ?!声が! そしてfgoリンボ!アルタ~エゴ!
ネロに限らず、サーヴァントの過去は皆、悲しい結末が多い。


全体的に物語はまだわからないところが多いが、それ含めて面白い。作画の戦闘シーンに迫力がほしいというのはありますが。曲のオープニングとエンディングは文句なしです。


ただ少しどうなるのかと。この後釜がGGOなんです。残り何話なのか?
別のところでやってくれるのでしょうか…見たい。

続きは7月。待ちます!ゴリラカヴェインがまってるぞ! 太陽のしたでカヴェイン。最強かよ!


最終話。ガウェイン(太陽ゴリラ)。レオは死ぬ直前に助けられた。そして人類の敵になった。そして眠った。
ガウェインはレオのマスターとして最後まで戦う。人類の可能性を信じて。

女性のハクノ、どれだけ強かったのだろう。

やはりネロはハクノの嫁だな。諦めないハクノにひかれたのだろう。憎しみではなく怒りか。

男、ハクノが死ぬ理由、それは女性のハクノを送り出すためか…生きることが願い。

そして最後の敵。星を8個か10個くれるおじさん。
デッドフェイスになってる。凛もいろいろ変身してますな。
もはや愛と言ったな!ネロ!ラブラブか。

ハクノ、かっこいいな。千年かけても滅ぼせなかったに言い直せか。
結局レオも協力してくれるあたり、優しい。
レオ…ガウェイン召喚するか!嬉しいな!
レオは最後の最後、託せる人ができたのか。

そして凛に託して、ハクノは最後までネロといる。
ネロの願いを。
そしてハクノの願い、望み。彼も託すのだ。

そこには美しい世界が…託された人(金髪の凛)の姿があったのだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

途中まではよくわからないけど、最後はあついです。


これがまたゲームに繋がるのか。ゲーム買おうかな…

投稿 : 2024/06/01
♥ : 12
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

見終わった

2話までの感想{netabare}
fateはもう見なくていいかな?と思ってアポグリファは見てません。
何故見る気を失ったか、その最大の理由は「相手をなかなかやっつけないでグダグダ喋ってばかりにウンザリ」って感じなんだけど、それを最近になってリア友(ヲタ友)に話したら「アポはガンガン倒してくぜ」と言われまして…。
しまったあああ、そうだったのか、だったら見れば良かった?と大後悔。
タイミング逃した今さらアポ見るのは辛いなぁ、と思ってたところに今作が始まったので見ることに。
これでまた「やっつけない」方向の作品だったら困っちゃうんですけどねー、どう転ぶかヒヤッヒヤもんです。

ってことで2話まで見たところ、お?次回早くも主人公が覚醒する感じ?
サーバントと分断されちゃったし、腹刺されまくっちゃったし、これは「主人公が何とかする」のを期待していいのかな?
だったら良いなぁ、ここで外部からの水入りが入るとガッカリなんだけど…3話こええ。{/netabare}

3話感想{netabare}
果たして3話は、2話の最後に覚醒したっぽい主人公がちゃんと敵をやっつけてくれるかどうかヒヤヒヤしてたワケですが…。
あれ、隔壁ブチ抜いたらもう倒してたって状態。
壁破壊の衝撃で女性警官?達は倒されたってことじゃないよね?主人公が倒したってことだよね?
決して横やりが入ってなぁなぁになったってことではない、ハズ。
こ、これは…アリ…なのか?
どうやって倒したかはまだ見せず、後に引っ張るのねー。

更には遠坂、エレベーター前でサーバント?に追い詰められ、さぁどうなるのってところで場面転換。
街を洪水が襲って、その水が引いたところで再登場。
これは…遠坂が倒したってことじゃなくて水攻めでサーバント?はやられたってことだよね?
どうやってそれまでやり過ごしたのか、洪水はどうやってかわしたのかはやっぱり見せず、後に引っ張るのねー。
なんか赤くなってたけどそれがアレしてどうってことだとは思うんだが…。

イヤな予感がするのが、「後に引っ張る」と解釈はしたものの、原作知ってる人には分かってることで「それワザワザ描かんでもいいだろう」とアニメはカットしちゃってて今後もフォローする気が無い、とか…無いよね?
大丈夫だよね?
他にも何やら専門用語が飛び出しまくってたけど、これもそのうち解説してくれるんだよ、ね?
今作で初めてfate見る人はガン無視な作りだと困っちゃうんですが…うひい、ヒヤヒヤする。
内容でヒヤヒヤじゃなくてメタ的にヒヤヒヤするってどうなんだろうか。

ま、まぁ今後明かしてくれればそれでいいので、現状は及第点、但しギリギリ。
このギリギリのラインを攻める作品だったりして?{/netabare}

最後まで見て{netabare}
10話終わっても数か月置いて11~13話やるってことで評価保留にしてて…でもって11~13話見たけど、やっべ、内容全然覚えてないや。
とりあえず全体の感想としては、何ができて何ができないのか分からない。
作ってる側はそこら辺の線引きはちゃんとしてあったのかも知れないが、アニメしか知らない自分としては結果だけ見せられて「あ、そういうことも出来たんだ」と思うことばかり。
こうなってくると「できる/できない」の判定が物語の進行上都合のいいように決められてる感じがしてどうにも…。

ってかね、疑問に思ってもすっごい基本的なことで「そんなんも分かってないのか」って言われそうで突っ込みし辛い空気。
レイジュは3回って説明あったっけ?とか「地上」ってワードが最下層のことか地球のことか混乱するとか(ちゃんと使い分けてるのかな?確認はちょっと)。
他にも沢山あったハズだけど専門用語で覚えてないや。
なんか壮大そうに見せて結局はゼーガペインだったような?
月サーバーから生命復活光線が発射されたってことでいいのかな、最後。
あそこまでいったらもう共通思念体になった方が早いんじゃね?と思わなくもない、ってか主人公は敗者のソレだよね。
ってか召喚される英雄自体大半が人を殺して名を挙げたワケで、そいつらに戦争批判されても…ってより、これはどれかのfateシリーズでも思ったけど「どんなに優秀な王が居ても寿命があるんだよ、人間は」ってのでどうにも引っかかってしまう。
どうもfateシリーズは永遠に生き続ける前提でモノ語ってる部分が目立つような?
それも含めて「(作中ちゃんと書かれてるのに)そんなんも分かってないのか」と怒られそうで、結局は「よく分からなかった」っていう無難な感想に留まるのでした。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8

71.9 9 聖杯アニメランキング9位
Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (295)
1219人が棚に入れました
人理継続保障機関・カルデアは、魔術だけでは見えない世界、科学だけでは計れない世界を観測し、2017年で絶滅することが証明されてしまった人類史を存続させるため日夜活動を続けている。人類絶滅の原因、歴史上のさまざまな箇所に突如として現れた「観測できない領域」――“特異点"。カルデアに唯一残されたマスター・藤丸立香は、デミ・サーヴァントのマシュ・キリエライトとともにこの特異点の事象に介入することで、これを解明、あるいは破壊する禁断の儀式――“聖杯探索(グランドオーダー)"を遂行してきた。今回、新たに発見されたのは七つ目の特異点――紀元前2655年の古代メソポタミア。不老不死の霊草の探索を終えた、“賢王ギルガメッシュ"が統治し繁栄を誇ったウルクの地は、三柱の女神と数多の魔獣による蹂躙で滅亡の危機にあった。そして、過去への時間旅行――“レイシフト"によってウルクの地に辿り着いた藤丸とマシュが出会うのは、魔獣の猛攻を食い止める要塞都市・絶対魔獣戦線と、脅威に曝されながらも懸命に生きる人びとの姿だった。襲い来る神々と魔獣。そして、それに抗う人類―。そこは人と神が袂を分かつ、運命の時代。六つの探索(オーダー)を駆け抜けてきた二人――藤丸とマシュが挑む最後の戦いが始まる。

声優・キャラクター
島﨑信長、高橋李依、川澄綾子、鈴村健一、坂本真綾、関智一、小林ゆう、櫻井孝宏、浅川悠、植田佳奈、早見沙織、稲田徹、三木眞一郎

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「Episode 0 Initium Iter」との繋がりを見い出せるのは、プレイヤーだけの特権なんでしょうね…

作品を完走した後にwikiをチラ見して改めて気付いたこと…
それは、2016年からかれこれ4年間も大晦日のテレビ特番が続いていた、ということです。

2016年の特番で「Fate/Apocrypha」と出会い、2017年の特番で「Fate/EXTRA Last Encore」と出会いました。
この作品との最初の出会いは2018年の大晦日でしたね。
そういえば、「ロード・エルメロイII世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-」の第0話が放送されたのも2018年でしたっけ。
そして、2019年に放送された「Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-」の第0話「Initium Iter」を見て心が躍ったのを今でも覚えています。
何故ならエンディングのテロップに「丹下桜さん」や「みゆきち」の名まえが掲載されていましたので…
だからこれまでフェイトを支えてきたキャラの総出演みたいな妄想を勝手に抱いていた訳ですが、残念ながらその予想はこれっぽっちも当たっていませんでした^^;


人理継続保障機関・カルデアは、魔術だけでは見えない世界、科学だけでは計れない世界を観測し、
2017年で絶滅することが証明されてしまった人類史を存続させるため日夜活動を続けている。

人類絶滅の原因、歴史上のさまざまな箇所に突如として現れた「観測できない領域」――“特異点”。

カルデアに唯一残されたマスター・藤丸立香は、デミ・サーヴァントのマシュ・キリエライトとともに
この特異点の事象に介入することで、これを解明、あるいは破壊する禁断の儀式――
“聖杯探索(グランドオーダー)” を遂行してきた。

今回、新たに発見されたのは七つ目の特異点――紀元前2655年の古代メソポタミア。
不老不死の霊草の探索を終えた、“天の楔・賢王ギルガメッシュ”が統治し繁栄を誇ったウルクの地は、
三柱の女神と数多の魔獣による蹂躙で滅亡の危機にあった。
そして、過去への時間旅行――“レイシフト”によってウルクの地に辿り着いた藤丸とマシュが出会うのは、
魔獣の猛攻を食い止める要塞都市・絶対魔獣戦線と、脅威に曝されながらも懸命に生きる人びとの姿だった。
襲い来る神々と魔獣。そして、それに抗う人類―。

そこは人と神が袂を分かつ、運命の時代。
六つの探索(オーダー)を駆け抜けてきた二人…藤丸とマシュが挑む最後の戦いが始まる。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

そうなんです…今回の物語は第一から第六特異点を全てすっ飛ばした第七特異点から始まるんです。
これには流石にビックリしましたよ。
それに、いきなり藤丸とマシュの最後の戦いという設定になっているみたいですし…
原作ゲームをプレイされた方なら話は通るのかもしれませんが、私の様にアニメでしか接点を持っていない視聴者は完全に置いてけぼりですよ。

確かに大晦日の特番ではゲームの押し出し感が半端無かったのは記憶に残っているといころですが、まさか、メインストーリーをすっ飛ばされるとは夢にも思わなかったので…
もし、アニメがこういう構成になるなら、せめて第0話「Initium Iter」の物語で幾星霜の展開を垣間見せるのではなく、第七特異点に絞っている説明が欲しかったところです。
そうしたら、妙な期待を抱くこともなかったのに…

この様に作品の在り方については正直残念な思いが強いのですが、一つの作品として捉えると戦闘時におけるキャラの動き、背景の緻密さなど作り手の気合が感じられた作品だったと思います。

やはり往年のキャラの格好良さは半端じゃありませんね。
ギルガメッシュは言うに及ばず…
藤ねぇそっくりで、何故かタイガーではなくジャガーマンが登場した時には吹きましたけれど…^^
CVも伊藤美紀さんでしたし、この設定は完全なウケ狙いですよね^^;?

そして豊穣と戦いの女神であるイシュタル…
CVは植田佳奈さんだったからだと思いますが、私は途中からイシュタルが遠坂凜に見えて仕方無かったですよ^^;
だからキャラ的には初お目見えの筈なんですが、既視感半端無かったのが逆に嬉しかったり…
加えてツンデレの性格まで遠坂凜にそっくりなんですから、可愛さも増し増しでしたよ。
だからかな…イシュタルの姉にあたるエレシュキガルも私の大のお気に入りでした。
俯いた時の表情はどこまでも寂しそうで…でもとても綺麗な笑顔を見せてくれていたのが印象的です。

そして盾の乙女であるマシュ…
りえりーの演技は限りなくマシュの誠実さや真面目さを前面に押し出していてとても好印象でした。
もうりえりーですっかり定着はしているのですが…種ちゃんのマシュも見てみたかったような気がします。
きっとイメージ変わるんだろうなぁ…

そして宿命を背負う少女であるアナ…
彼女を見ていると、時折ライダーとイメージが被ることがあります。
薄紫色の長髪で寡黙というところが似ているのも理由の一つですが、一番の理由は「heaven's feel」の第2章を見たからかもしれません。

こうして振り返ってみると、何だかんだ言いながら毎週の視聴を楽しみにしていた作品だったんですよね。
ですが、2クールの間に総集編が3回入って全21話で終幕って、何かをバッサリ切り捨てたのではと気になっています。
物語の展開的には気にならなかったので、問題はないんでしょうけれど…
でもそれなら順当に放送されていたら3週も早く終わっていたことになります。
3月の初旬に終わることは無いと思うですけれど…真相は闇の中ですね。

オープニングテーマは、UNISON SQUARE GARDENさんの「Phantom Joke」
エンディングテーマは、藍井エイルさんの「星が降るユメ」と、miletさんの「Prover」

2クール全21話の物語+総集編3話という構成でした。
振り返って思うことは、はやみんの出番はそこそこあったと思いますが、最後に登場した碧ちゃんの台詞があれだけって…近年稀に見る出来事なのではないでしょうか!?

そして公式HPのINTRODUCTIONには、本作が「藤丸とマシュの最後の戦い」と記載されていましたが、既にNEXT Orderとして「終局特異点 冠位時間神殿 ソロモン」の制作が発表されました。
個人的には今回が「藤丸とマシュの最後の戦い」にならなくてホッとしています。
色々思うところもありましたが、総じてしっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 16

Rodion さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

誰だねこの企画にOKを出した人は

まず前提として私は型月アンチでもないし、Fateアンチでもない
正直いってなファンくらいには入るとおもう。
映像化されたFate作品ならUBWの劇場版以外全部見ているし
FGOは3年ほどプレイしていて現在解禁されている章まですべてクリアしている
そのこのことをまず念頭において聞いてほしい

「なぜ作った、、。」

本作を一言で表すとこうなる。
正直本作は放送される前から問題を抱えていたのにも関わらず、
アニメとしても完成度が褒められないという悲劇的な出来になっている。
とはいえFGO未プレイだったり、よくこの問題点のわからない方も読んでいると思うので一つずつ解説しよう。

まず放送前からの問題。
これは二つある。
一つは主人公は基本的にイタイことだ。
なにいってんだこいつ状態なのはわかるが説明させてくれ、
FGOがゲームの性質上主人公はほとんどしゃべらないでストーリーが進行する
主人公=プレイヤーのゲームにおいてこれは問題にならないが
アニメとなると話は変わる、第三者視点になるからである。
となると本作の主人公はあんまりしゃべらないし、戦わないし、そのくせ
美少女をはべらせているなろう見たいな状態になるわけだ。
しかも本章は7章ラスボス戦の前の一番盛り上がっていく場所で味方の好感度もマックスなわけだ、、
しかし本作はここから始まってしまう、結果。
イキリ鯖太郎などといわれてしまったわけである。
しかもこれの悲惨なところは主人公=自分になってる歴戦のプレイヤーたちがいるわけで、、、(この先はわかるよね?)
反論の余地のない積んでる状態なわけでこれは明らかに制作陣が悪い。
(余談だけど他Fate作品の主人公がもれなく人格者で割と真面目に英霊になれそうな魅力的人が多いてのも大きいと思う)
さらに問題はある。
二つ目の問題はバビロニア自体が前6章の積み重ねがないと面白くない点だ。
この話を読んだことがある人はわかると思うが正直この章はかなりFGO一部の中でも変化球で、特に聖杯探索というメインの目的さえもかなりひねってある。
その為絶対に初見ではわからない。
せめてこの章より、ひねりは少なく聖杯探索がメインで王道の6章を先に映像化(舞台化は当然だが映像化とは言えないので却下)したらもっと評価は上がったと思うし、まあ見れるかなくらいにはなったはずだ。
一応誤解のないように言っておくと7章はFGO屈指の名シナリオだったと思うし、アンケートには7章と自分も書いた(こんなことになるなら映像化なら映えそうな5章にでも入れればよかった)一人なのでこのストーリーは好きだ。(ただしアニメが面白いかどうかは別)

とここまでアニメ化すると予想された問題がありながら今のところFate作品で駄作は一つもなかったため期待して見たわけだが、、、
結果は酷いものだった
いくつも理由はあるが大きな問題を二つ上げると
絵面の決まらなさとそのままの構成だろう。
絵面の決まらなさというのはどういうことかというと
アニメは原画という作業でカットの絵を決定するのだが、
それがかっこ悪すぎるおそらく原因は戦闘シーンにいい原画マンと期間を取り過ぎたことだと思う。
会話の多い作品で歩きながらしゃべったり、向かい合ってしゃべったりもっと工夫してといいたくなるようなシーンが山のようにある。
他にもウルクがだだっ広い平野にあるせいでどう頑張って兵士が頑張っても陳腐さが目立っところや、明らかにリアリティのない露店など突っ込み出したらきりがないので一番我慢できなかったところをいうと
みんなのママ(ネタバレ回避)がウルクに進軍してくるシーンの怖さや緊張感が待ったくない。
ゲームでは一枚絵でいかに絶望的なのか表現されていたので余計にがっかり感が強かった。
もう一つの問題点である構成はゲームからそのまま移植しただけのストーリーだった、この一言でわかるだろう。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 3

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

くどい。完結に申せ

序盤 おお

中盤 お?

終盤 ええと

この話は7つ目の特異点(時間の歪み)に突入した話
ジャンルはバトル・神話
まぁかの有名なFGOをアニメ化した話です。実は私FGOやっていないんですよ。が6章までの話は理解しています。ようつべでストーリーだけを上げてくれる優しい方もいらっしゃるらしく結構お世話になってました。バビロン(本作の該当章)ははじめだけ見てましたが飽きてやめました。それからずっとFGOのストーリーは知りません。
さてそんな私ですが、本作はFGOユーザーには歓喜の作品でしょうがFGOを全く知らない方は全くわからないとおもいます。なんせ7章ですから。いきなりなんの説明のないまま始まります。知ってる人からすればほとんどの人はこの章を知ってるので「知ってる文章が実際はどんな動きをしていたのか」を確かめる作業になりつつあるかもしれません。なのでこの作品をアニメだけで楽しもうとする人はあまり多くないかもしれません。それこそ私みたいな中途半端ものでないと。
ないようです。この作品ははっきり言って面白くはありませんでした。序盤に出会い、中盤にバトル、ラストシーンにお涙頂戴。典型的なものだと思います。これが奈須きのこさんの脚本なのか監督の勝手な判断なのか判別が付きませんが、つまらなかったの一言につきます。
改めて説明すると序盤のつかみが悪いです。キャラと声優と作画で成り立っているような薄っぺらさが目立ちます。ほのぼのとした日常をふくめながら舞台背景や時代設定を説明するのですが、悪く言えばそれだけです。それが一話や二話で終われば全然構わないのですが、何話にも渡って説明していきます。キャラに対して共感をもたせるために情報を多くしてるかもしれませんが展開に着目すればとても薄っぺらい展開となっています。中盤はバトルが多くなっていきますが終盤のほうが規模が大きくなります。全22話なので中盤は1クールの終わりなのですが、そこまで大した展開があったかといえばなかったような気がします。ダイジェストを組めと言われれば簡単にできてしまいそうな感じです。終盤ではくどいです。「やったか!?何!?まさか!第二形態だと!?」みたいな感じが出てきます。奥の手を本当に最後しかうってません。最初から打てよ!と叫びたくなりますが、まぁきっと何か事情があったのでしょう(諦め)。
先程も序盤は内容が薄いと言いましたが全体的に薄いです。作画と音楽と声優でなんとか頑張っている感じなのでまじで薄いです。なので見てて退屈します。
キャラは好印象です。はじめて見るキャラもちゃんと魅力が伝わり、途中の回想ででてきたキャラも懐かしさを覚えました。まぁ本作はキャラが目立てばあとはゲームに人が行くので集客的には良いかもしれませんが、どうにも解せません。
正直言ってがっかりです。

原作は奈須きのこさんとTYPE-MOONさん。
監督は赤井俊文さん。初の監督だそうですね。
キャラデザは高瀬智章さん。冴えカノやオカルティックナインのキャラデザをされた方ですね
劇伴は芳賀敬太さんと川﨑龍さん。
アニメ制作はCloverWorksさん。青ブタや約ネバを制作したところですね。

作画は良かったです。戦闘シーンも作りこまれており、かなり好印象です。
opは田淵智也さん作詞曲、UNISON SQUARE GARDENさん編曲歌唱の「Phantom Joke」めっちゃ好き
ed1は藍井エイルさん作詞歌唱、TAMATE BOXさん作曲、TAMATE BOXさんと三谷秀甫さん編曲の「星が降るユメ」
ed2はmiletさん作詞歌唱、miletさんとTomLowさん作曲、TomLowさん編曲の「Prover」
声優さんはとても合っていました。

総合評価 残念

投稿 : 2024/06/01
♥ : 9
ページの先頭へ