続編で戦争なおすすめアニメランキング 29

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの続編で戦争な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月22日の時点で一番の続編で戦争なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

91.3 1 続編で戦争なアニメランキング1位
劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(アニメ映画)

2020年9月18日
★★★★★ 4.4 (576)
2740人が棚に入れました
――あいしてるってなんですか?かつて自分に愛を教え、与えようとしてくれた、大切な人。会いたくても会えない。永遠に。手を離してしまった、大切な大切なあの人。代筆業に従事する彼女の名は、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」。人々に深い、深い傷を負わせた戦争が終結して数年が経った。世界が少しずつ平穏を取り戻し、新しい技術の開発によって生活は変わり、人々が前を向いて進んでいこうとしているとき。ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、大切な人への想いを抱えながら、その人がいない、この世界で生きていこうとしていた。そんなある日、一通の手紙が見つかる……。

声優・キャラクター
石川由依、浪川大輔
ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

最後の手紙(2回目感想を追記)

下手な言葉を使うとネタバレしそうなので、ポスターのキャッチコピーを一部引用しました^^;

 TV版本編の初放送は2018年で初視聴も同時期でした。。

===劇場版:初見での感想===
 2020年9月19日(土)、劇場版本編を観覧。
 (★舞台挨拶ライブビューイング付き)

全国の劇場で舞台挨拶が見られるとのことで、
予定を繰り上げて、あわてて劇場に行きました。

でも、TV版本編を少しでも復習してから、行くべきでした。。
2年の月日は自分にはちょっと長かった。。
ヴァイオレットへの愛情は忘れようがない。
そんな変な自信を持っていましたが、いかんせん物語の詳細をとどめておけるほどの記憶力は、現在の自分には持ち合わせていない事を突き付けられました。。トホホ

いよいよ物語の主人公、ヴァイオレット本人のストーリーが幕を開けます・・

■{netabare}
 ヴァイオレットには幸せになってもらわないと・・
 ひょっとして、社長とくっつくのかなぁ・・

なんて思ってたら、

 まさかと思うけど、少佐の兄?

と思ってしまうような展開でした。。

でもその上を行く、まさか・・・
少佐が生きていたとは、ね。
TV版完走時は死んだと思ってたから、
外伝も感動したんだけど。。

途中辺りから、

 え。ひょっとして生きてる?

てな展開。
ぶっちゃけ、ダマされた、という思いもw

いや・・・でも・・
これで、よかった。

思えばTV版を観ている時、実は少佐は生きていたというストーリーを妄想していたんでした。ちょっと忘れてました。
ヴァイオレットが幸せになる道は、それしかないですよね。

でもでも・・
少佐の生存がわかるシーンの感動が薄いせいか、
その分、ラストに至るまで延ばす延ばすw

 なんだよ、少佐・・
 ナニ自虐的になってんだ、そういうキャラ?
 てめ、ヴァイオレットを泣かすんじゃねーw
 身元を引き受けた責任と、
 何より「愛してる」と言った責任、
 男ならキッチリとりやがれw

てな展開は、個人的にはストレス展開でした。
いやわかりますよ。
その後の感動のための前フリだろうってことは。

でも、それならそれなりの想いの爆発に共感したかった。。
少佐が走り出した時って、なんか自分的には動機づけが弱かったんですよね。。
ドア越しにしゃべった時以上の動機が感じられなかったというか。。
だから、ラストの感動シーンも、ちょっとモヤモヤして感情移入しきれなかった。

さすがに、ラストシーンは感動的でした。
ただ、あんな遠い岸からのあんな掠れたような声が聞こえるのか、とか
ヴァイオレットは義手重いはずなのに泳げるの、とか
細かいところが気になって、これまた感動ボルテージ上昇の阻害要因となってしまいました。。トホホ

躊躇なく海に飛び込んだヴァイオレット、男っぽい。
惚れ直しそうw

そんな彼女も、ようやく・・本当にようやく、たどり着いた少佐の胸では・・ただただ・・泣き崩れるしかなく・・


さて・・
ここで触れずにはおけませんね。
ツイッターにも出ています。
舞台挨拶での石立監督の言葉。

 ~{netabare}
  ヴァイオレットが書いた手紙には、
  セリフに出なかった一文がある。
  これが、少佐をヴァイオレットの元に
  駈け出させた。。

  というもの。

  なんでしょうね。。
  気になる。。
  「あいしてる」かな。
  でもそれはドア越しに言ってたような。

  てかこれ、セリフにしてくれれば
  もっともっと感動できただろうに。。
 {/netabare}~

にしても、ポスター、いい絵ですね♪
ネタバレしそうですがw

でも・・

ああ・・完結してしまった><
(ホントはこれをタイトルに書きたかった)

もっと引き延ばして何作か出してくれてから、こういう結末になるんだと思ってました・・
原作はどうなんでしょう・・

未来からヴァイオレットを過去の人物として振り返る作りは、個人的にはあまり好きとは言えず、どうせなら子孫も見せて欲しかったけど・・

エンドロール後の1ショットは、救われました。
これで、よしとしましょう。

過去だからお幸せに、と言えないのはもどかしい。

ならば・・

良かったね、ヴァイオレット。

{/netabare}■

そう、エンドロールは最後まで、観ないとですね♪

ちなみに劇場で配布された、入場者プレゼントは
~{netabare}「ヴァイオレット・エヴァーガーデン if」{/netabare}~でした。

あ、3種類の短編小説ランダム配布って公式に書いてた。。
急いては事を仕損じる。
ゆっくり読もう。。


===劇場版:二回目の感想===

京アニはご存知のとおり寄付金を受け取ってくれません。
感謝の心、支援の心を込めて、再度劇場へ行きました。
TV版を観直した後、今度は目線を変えて。

その目線とは、ヴァイオレットであり、ギルベルト。
初見ではどうしてもホッジンズ社長というか保護者目線になってしまいましたが、この物語は、二人の物語であり、その目線で観るのは必定かと。

~{netabare}
まずは、1期を再視聴したことで1期を思い出させるシーンがとても胸に響きました。手紙が空を舞うシーンとか主要エピソードとか。
特にアンのエピソードは一番涙を堪えるのが大変だったかも。

感激は初見ほどではありませんでしたが、ギルベルトの気持ちが何となく理解できました。
愛するが故、自分はヴァイオレットにふさわしくない、と。
これは初見でもわかってはいましたが、わかって1期を観なおすと、彼はヴァイオレットを預かり戦場に送ったことをとても後悔していて、結果ヴァイオレットの両腕を失わせ、たとえ自分が生き永らえたとしても、自分の愛を貫くことは資格がないと考えても仕方がないかもしれない、と思えました。
彼がヴァイオレットに会えないと言ったのも、会ってしまえばその信念も揺らぎかねないからで、つまりそれだけヴァイオレットを愛しているからに他なりません。

ヴァイオレット目線で観ると・・・
心からの願いが叶えられないと知り、本当に切なくつらい日々を過ごして。
それが会えるかも知れないとわかり、本当にうれしくて。
でもやはり会えないことになり、とても悲しくて。
それでも生きていてくれたことが、やはりうれしくて。
最後に追いかけてきてくれたことが、最高にうれしくて。
この目線で観るのはとても切ない・・・

むしろ、ラブコメ風に・・・
「このまま会えないまま、どっちか結婚して、その後に会うことになってたらどうするのよ!ギルベルトおおおー!!」
と罵ってあげても良かったのにww

でも、やはりこれは二人の愛のストーリー。
これで、良かった・・

最後に、手紙の一文の考察を。
~{netabare}
映画の冒頭では、sincerelyの文字が出ます。
意味は「心から」かと。

また本シリーズは物語の最後にタイトルが出ます。
本劇場版では「あいしてる」。
つまり・・・
『心から 愛しています』
これが、ヴァイオレットからの、愛する人への最後の手紙の、最後の一文だったのではないでしょうか。

振り返ってみると、ヴァイオレットはドア越しでは「愛してる」は言っていません。彼はその事実を知らず、ただ父親のように慕っているものと勘違いしていたのかも知れません。
だから、この一言が、彼をヴァイオレットの元へ駆け出させたのだと、私は思っています。
{/netabare}~

いつか、ネタ明かしがされる事を期待します。


蛇足ではありますが・・
病院で亡くなる男の子のシーン・・
音がデカ過ぎて感情移入の邪魔になる思いでした。
もっと静かな曲か、むしろセリフのみでも良かったかと。
{/netabare}~

はぁ・・切なくて息が詰まりそう。
この劇場版と、1期・Extra・外伝で無限ループに陥りそうです・・

 制作:京都アニメーション
 監督:石立太一
 脚本:吉田玲子

 2020/09/19 閉館直前のMOVIX利府にて初視聴。
 2020/10/05 同じ映画館にて二回目視聴。


■余談
劇場内で完全新作ARIAの予告編が流れてました・・脚本が同じく吉田さんかな?と思ったら・・

 総監督・脚本:佐藤順一
 監督:名取孝浩
 アニメーション制作:J.C.STAFF

ほへ・・
ストレスフリーの世界でホッとしたい・・
違う作品の話ですみません^^;

投稿 : 2024/12/21
♥ : 57

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

上映してくれてありがとう 感動を与えてくれてありがとう

この劇場版は、世界の多くの人たちが待ち望んでいました。
様々な困難にもめげずに、この劇場版を完成された監督、スタッフ、関係者の皆様、ありがとうございます。


この映画は現代と過去の二つで物語が進行します。

現代での物語の主人公は、デイジー・マグノリア。どこかで聞いたことのある名前が含まれていると思いませんか?
そうです。デイジーは、テレビアニメの第十話で登場したあの少女の孫娘。

お婆さんが亡くなった後、デイジーはおばあさんが最も大切にしていた宝物(ひいばあさんからの手紙)を知り、その手紙を代筆したヴァイオレットに興味を持ちます。
ヴァイオレットのことを調べるうちに、デイジーは彼女の不思議な魅力に魅かれていきます。
やがてデイジーはライデンに行き、愛してるを知るようになったヴァイオレットのその後の足跡をたどるのです。

それと同時に、過去の物語が始まります。もちろん主役はヴァイオレットです。
とても感動する内容です。涙が出てきます。
ぜひとも劇場へ足を運んでください。「見て良かった」と、きっと思いますよ。

デイジーの声の役を諸星すみれさんがやってられました。諸星すみれさんは第十話でもあの少女の声の役をされた方です。
それだけで私は感動しました。


科学技術が進歩し、今では電話やEメール、LINEで遠くの人と気軽に話せるようになりました。
でも、心がこもった話を私たちはしているでしょうか? 相手の気持ちに寄り添った話をしているでしょうか?
特にEメールやLINEは気軽に発信できるので、つい相手の心を傷つけたりすることがあります。

手紙は不便だからこそ、時間をかけて相手の心に寄り添う内容を書けるのかもしれません。
そして手紙は、受け取った人が宝物として大切に保存しておくことができます。

もちろん、EメールやLINEも保存が可能ですが、いつの間にか削除されることが多いような気がします。
大切なEメールやLINEは、特別な場所に格納して一生の宝物にしたいですね。


この映画は、本来は2020年1月に公開されるはずでした。
しかし、2019年7月に、不幸な出来事が発生し、多くの社員の方々が亡くなり、京都アニメーションは存続の危機に立たされました。
それでも京都アニメーションの方々の努力と沢山の人たちの支援により、2020年4月を目指して製作が続けられました。
すると今度は新型コロナウィルスの影響で、またしても製作が困難になり、上映が延期となりました。

でも、なんとしてでも完成させるという信念を持ち続けた京都アニメーションさんのたゆまぬ努力により、2020年9月、ようやく上映されることになったのです。

上映してくれてありがとう。感動を与えてくれてありがとう。
これが私の今の気持ちです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 75
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

心と時代の火傷が癒やされていく……(ドルビーシネマ版・体験談追記)

【ドルビーシネマ版・体験記】

先日、京都MOVIXにてドルビーシネマ版で再鑑賞。
(大河ドラマ史跡探訪の寄り道)

色域の広さ、コントラストの幅を最大化した映像。
128個の音源により実現したサウンドの360°空間移動による臨場感溢れる音響。
が特徴の映像規格。

嵐の後のエカルテ島の朝焼けは、よりグラデーションが美しく、
光源処理も眩しく鮮やかに。
ライデンの夜景と花火は、通常は同じ黒に見える暗闇の中に、
描き分けられた家屋や夜空の明度の違いがハッキリと伝わり、より味わい深く。
紅葉シーズンの京都に匹敵する絶景が巨大スクリーンいっぱいに広がり、
私も景色で泣いているのか、物語で泣いているのか分らない状態にw


鳥や虫の音、床が軋む音も含む多彩な足音。
など環境音も芸が細かい本作ですが、立体音響により一層リアルに。
今回は空気が流れる微かな音までシッカリ聞こえて驚愕しました。

音が繊細なだけじゃなく、単純に音を振動として人体に伝えるパワーも強く、
心臓の奥まで突き動かされるような音響で、
私は終始、心拍のリズムがおかしかったですw

主題歌「WILL」等も生オーケストラ演奏級の大迫力でした♪

何より恐れ入るのが、誤魔化しの効かないこの規格で
むしろ本領を発揮するだけの手間とコストを京アニがかけていたという事実。

ひょっとすると本作の映像ソフト化では
Ultra HDブルーレイ版の展開等もあるのかもしれません。

私も音響までは無理でも、再生プレイヤーくらいは検討してみましょうか……。



以下、2020.9.21初回投稿


【物語 4.5点】
シリーズ集大成となる本作。メインシナリオ自体は単純。

だが、このシンプルな愛の話が成就するまで
主人公ヴァイオレットや周囲の人々の揺れ動いて来た心の曲折を、
最後まで丹念に描き切ることで“【不変】で【普遍】の愛の物語”が花開く。

時系列前後、TVアニメ版エピソードの延長線導入など、
脇にトリッキーなプロットも組んで来るが、

彼女とその想いは時代を越えて確かに存在していたこと。
手紙じゃなきゃ伝えられない事もあるが、大切なのは想いを伝える意志。

といった王道を整備、補強する材料として的確にシナリオがチョイスされ機能している。


【作画 5.0点】
元々、心情を気象現象等に投影する背景美術、アニメーション表現を追求してきた本シリーズ。

いよいよヴァイオレットの感情も開花し猛威を振るう本作では、
天候描写等も、何もここまで作画カロリーMAXにしなくても良いのに
という位の極致に到達。


京都アニメーションはさらにえげつなくなって帰って来ました♪


手元の描写に、顔に出さない心情を吐露させる表現も目立った本作。
ヴァイオレットの義手も、序盤でネジを締め直して調節する描写が入り、
来る感情表現に向けて準備万端。

失われた後で補った偽りの手でも、手紙をタイプすることはできるし、
{netabare}指切りやサムズアップ{/netabare}だってできちゃうんです👍


何より成長したヴァイオレットの笑顔が本当に素敵です。


通常の泣きアニメでは、
外部から露骨に泣かせに来る涙腺攻撃だけ警戒していれば良いのですが、
本作の場合は、心情から背景まで一体となった
ハイレベルな表現に琴線を触れられた心の奥底から
溢れ出て来る感情により、涙腺が内部から崩壊させられる感じ。

ふとしたシーンの何気ない風景や表情にすら、グラッと来るから油断できません。
このパターンで涙腺決壊したら、
以降はずっと涙が氾濫しっぱなしになると思われます。

ファンの間ではハンカチより大型タオルの持参が推奨されていますが、
決して大げさではないと思います。
自身の涙腺耐久度等に応じて備えましょう。


【キャラ 4.5点】
すっかり喜怒哀楽が豊かになったヴァイオレット。
「あいしてる」や、ギャグも少しは分るようになった模様。
但しギャグセンスは『ターミネーター2』のT-800(演:シュワちゃん)レベルでしょうか?w
今後の成長を温かく見守りましょう♪

消息が気になる少佐については、{netabare}心を閉ざしてしまった青年として、
兄・ディートフリートとの関係も含めて掘り下げられる。
それにしても本作のディートフリート兄さんは汚名返上して、
さらに高性能なツンデレとして
ハートを全部持って行きそうな勢いを感じますw{/netabare}


人々との出会いがヴァイオレットの感情を育む。
シリーズのキャラ作りの基本線は本作でも踏襲され、
ヴァイオレットの背中に最後の一押し。

今回は新たな依頼主として{netabare}病気療養中の少年・ユリスが登場。
TVアニメ版のアンのエピソードの、死んでも想いが残る手紙という美談に対して、
生きているうちに想いを伝えなくても良いのか?{/netabare}
という反証材料を提供し、物語の洗練に寄与。


戦乱の時代に武器として傷つけ傷付いて来た少女を、
平和になった時代が恋する乙女として再生させた。

本作は世界が「あいしてる」を取り戻す物語でもあるのです。

【声優 4.5点】
ヴァイオレット役の石川 由依さんが感情を振り切った熱演をする傍ら。

ディートフリート役の木内 秀信さん。
それと{netabare} ギルベルト役の浪川 大輔さんに、ユリス役の水橋 かおりさん。{/netabare}
この辺りの男性役が、憎まれ口で本音を包み隠してしまう素直になれない男共を好演。


誰かさんは女の子を持ったら身が持たない。いや男の子も……。
などと愚痴っておりますがw

本作については、男の私から見ても、男の方が断然、面倒臭いですw


【音楽 4.5点】
足音だけで何種類あるんだろう?と感心させられる、
多彩かつ繊細な効果音、環境音は健在。


私は田舎で選択肢がありませんでしたが、
これから鑑賞される方は、音響にはこだわって欲しいと思います。


劇伴はEvan Call氏の続投。吹き荒れる感情の大嵐に寄り添うべく、
ドイツの映画音楽専用スタジオで収録した音源を提供する本気度。

主題歌はTRUE「WILL」こちらも作曲・Evan Call氏。
相変わらず壮大なオーケストラにも押し負けないパワフルなボーカルで、
作品のキーワードを押さえた歌詞を歌い上げる。
「帰ろ~うか♪ 帰~ろうよ♪」帰宅ソングの新定番が誕生♪
TRUEさんは他に{netabare}本シリーズのボーカルアルバムより
「未来のひとへ」がオーケストラVerでED曲に起用。{/netabare}

また、同じく{netabare}茅原 実里さんの「みちしるべ」もEvan Call氏の劇伴と、
歌詞にマッチしたクライマックスシーンと化学反応し輝きを放つ。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 61

59.4 2 続編で戦争なアニメランキング2位
「艦これ」いつかあの海で(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★☆☆ 2.8 (104)
248人が棚に入れました
藤田咲
タニベユミ
洲崎綾
堀江由衣
野水伊織
小倉唯
種田梨沙
早坂梢
宮川若菜
小松真奈
竹達彩奈
山田悠希
東山奈央
ネタバレ

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

シグレ、カク、タタカエリ、キケ、ワダツミノコエ。

全話の放送が終わってからの視聴。
視聴する前に、放送の延期があった事や暗く重い雰囲気の作品になっている事、なんなら終わり方に大変な非難や失望があったという「噂」程度は耳に入れての視聴となりました。

ちなみに、私自身も数多いる提督の一人である。
なので1期の時も楽しみにしていた方の人間だし、多くのツッコミを受けた海上スケートや艤装、出撃や戦闘のフローを見ても「演出面、苦労したんだろうなぁ、苦労してんなぁ・・・」と思ったくらいで、悪い印象は持たなかった。
同じような艦船ものの別アニメでのリアル艦艇になる様な「謎変身」よりはよっぽどキャラクタが立っていていいと思っていたぐらいだし、艦娘の活躍や日常をを普通に楽しんでみていた。
物語として、1期とつながっていた映画版も見たしね。

んで、今作・・・。

第1話目:重めぇ・・・、そして暗い・・・。
何か悲壮感緊張感が半端ない、大丈夫なのか、これは。

第2話目:ふーむ。戦闘シーンが多く描かれる。
ゲームの艦これを体験していない方が見ると「なんやコレ!?」となるのは想像に難くない。もっとも艦これに興味が無い方は今作を見ないとは思うけど。
提督業を嗜んでいるものからすれば「はーん、あのゲーム画面はこんなイメージなんかー」である。
受け入れられるかどうかは知らんけどw。
絵はキレイだったなー。
相変わらず、雰囲気は重いまま。

第3話目:う〜ん。引き続き戦闘シーンが続く。
もうダメだっってタイミングで続々と友軍が到着、しかしながら、目に見えて事態が好転される訳ではなくカタルシスがあるわけでもなく・・・。
意味深な演出や語り口調はあるものの、正直、効果的でもないし、後から効いてきそうなイメージも湧いてこない。
いくら絵が綺麗でも、こちらのハートに刺さるフックが異常に少ないと感じた。

第4話目:まず・・・提督は出してはダメなのでは?
今までの作品でもハッキリとわかる形で姿形は出してはこなかった。これは、艦これの暗黙の了解と言うべきか、ポリシーとして偶像化させるべきではないと直感的に思っていたのだが・・・。

数多いるリアル提督の姿を映す容姿、納得するデザインをそう簡単に創り出せる訳もなく、安易にイケメンにしたり、老齢な姿にすることもできず、女性ということも難しかろう(あくまでも世界観の上では)。
私は、だからこそ、姿形は見せず、提督は「アナタです」的なありがちな大人の工夫に頼らざるを得ないと思っていたのだけれども。

案の定、
出てきた提督の姿は凡百。
あまり強い個性を持たせると反感も大きくなるので、このようなモノにならざるを得なかったのだろうが、あまりにも普通。
熱も感じなければ、悲壮感、緊張感、使命感などひかれる魅力を全く感じない・・・。

この一点を持ってしても、この作品はユーザーを軽視している可能性があるのではないか?との疑念が沸き上がってきた。

もともと、艦これの運営はその傾向がある・・・、おっと、誰かきたようだな。
この話はまたの機会に。


第5話目:やっぱ提督はノイズにしか感じない。
ただ、この5話目は重苦しい雰囲気から少し解放され、鎮守府での日常的な部分と演習風景が描かれた。
明るいシーンがが多く、このキャラの作画でこの雰囲気は一服の清涼剤の様だった。演習シーンも割と好きだった。

第6話目:・・・なんだか中途半端なエピソード回。
相変わらず艦娘の絵はキレイなんだけど内容が・・・。
戦闘シーンも・・・。
友軍登場でびっくりした顔のままって・・・、うれしいとか、やったーとか、ほっとしたとかなんかあるんじゃないかなー。
あと、ちょいちょいある「変な間」ってなんなんだろう。
含みを持たせようとしているのかもしれないけど、いまいち効果的ではないような気がします。

どうにも、「楽しめる」要素が少ない作品だなぁ、との感覚が消えません。

第7話目、8話目は・・・、
ちょっと各回書くほどの思いが湧いてこない・・・。

個人的には、酷評をしたくはないタイトルなのだけれども、これは、いろいろと厳しいんじゃないですかね。

あにこれのテンプレ的に所感を書き記すとすると・・・。

物語:うーん。なぜこのタイミングの物語なのか、よくわからなかった。エンタメとして選択するのならば、もっと派手なエピソードが残っていただろうし、わちゃわちゃ系なら多少ヒンシュクは買うと思うけれども、キャラの人気、容姿を最大限に利用して楽しくもできたはず。
どうにも、中途半端な印象がぬぐえない。

時雨をピックアップしたかった?
なんか理由があるのかな。
リアルゲーで初めての改三が噂されているから?
ピンとこないな。

率直に言って、いい年齢なので史実の戦争、出来事の事は知っている。
そこをフィーチャーしたくてこのエピソードを作ったとしても暗すぎ、重すぎじゃあないですかね。
(そりゃあ、実際は比べ物にならないぐらい悲惨な状態だったんだろうけども)

作画:作画は個人的には好感触でした。きれいに描かれていたし、それほど破綻もしていなかったように思いました。放送延期が何か影響したのか、しなかったのかは知らないのですが、評価できる点だと思います。

声優:このポイントは・・・、いくつか気になった点がありました。とある艦娘たちの独特の口調、間延びというか。
これは、演出としてそのように狙われたものだとは思いますが、あまりいい印象は持ちませんでした。あまり、意味を成す演出だとは思わなかったのですが、どんな理由があったのでしょうねぇ。
あとゲーム内で親しんだ口調、セリフが登場したときは「おっ!?」と思いましたね。


音楽:これは・・・OPがねぇ。
ある意味でビッグネームが歌っておられることはわかるのです。
歌はうまいと思いますし、単体で聞けば素晴らしいと思ったかもしれません。
ただ、この作品のOPとしては、どうなのかなぁ。
まったく、ズレているとは思わないのですが、違ったタイプのOPが良かった気がしています、個人的に。
上手い下手、好き嫌いではないのです。
「重すぎる」のですw。
これが「男たちの大和」なんかみたいな実写だったらしみじみとしたかもしれませんねぇ。
何なら、OPとED入れ替えて、もう少し作品を明るくしてほしかったかなぁ。
(・・・個人の感想ですw)

キャラ:キャラはねぇ、慣れ親しんだキャラクタ達ばかりですからねぇ。そのキャラクタ達がきれいに描かれて、活躍しているのはやっぱりいいな、と思いました。また、割と多彩なキャラが登場しましたしね。
ただ・・・末期設定なので、登場人物としては限度がありましたね、そこはね。




さてと、総括なのですが。
正直、厳しかったですねぇ。
惜しかったと言うか、もう少しなんかできたんじゃないかなぁと。
話数も短かったですし。

{netabare}
「艦これ」の特徴として、何度も同じ艦娘がドロップしますので、
今作に年号が入っていたという事は、1944年は「ああいう結果」になったけれども、ループして未来のどこかでは、別の結果になっているかも的な、あるいは別の過去には1944年の「ああいう結果」になっていない世界線もあった的なアプローチなんですかね?
序盤に過去と未来という表現もありましたしね。


あるいは、もっとシンプルに1944年に「ああいう結果」になった艦娘たちが、2013年「ブラウザゲーム艦これ」として現代に蘇ったっていう事を象徴的に描いた物語なのでしょうか。 {/netabare}

それと、キャラ同士の会話に挟まれる思わせぶりな間、へんてこな空気感、多用されるミカン。
ちょっと、何言おうとしているか解らなかったです。


何とか良かった点を探してみると・・・
作画は頑張っていましたかねぇ。
妖精さんのまめな活動、活躍がみれてよかったかなぁ・・・。


本当に期待をしていたし、楽しみにしていたし、こんな酷評はしたくはないのですが、いまいちピンとこない、しっくりとこない作品でした・・・残念。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 18
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

何がしたかったんだろうw

{netabare}
1期で叩かれてた部分が、2期は良くなるのかと思ったら...。
自分は1期は言われているほど悪くないと思ってる派だけど、これはさすがに擁護不可能。
一応自分艦これの元ゲーム勢なのでその補正もあるはずなんだけど...w

本題
吹雪主人公の1期とは違って、2期は時雨が主人公。
レイテ沖の時にはもう沈んでるからだろうね。

「いつかあの海で」のタイトルや追悼用みたいなOPからシリアスな作品になるんだろうなぁと思ったけど、微妙にシリアスにふり切れてない部分もあって中途半端で残念。
生きるか死ぬかの戦い(レイテ沖海戦)を終えたかと思えば、急に演習とか言って萌えアニメみたいなノリが挟まれるのはいかがなものか。
そもそも演習を何故レイテ沖海戦と言う転換点となる戦いの後に持ってくる構成にしたのか。
シリアスなのか萌えなのか中途半端なのは1期から散々指摘されてた事項なのに。1期好きな自分も、これに関しては1期でも思った。

史実要素も中途半端。
てっきりレイテ沖海戦でほぼ全滅するのかと...。
レイテもヒ船団も史実回避でなぜか生還。
そして呉空襲の後、坊ノ岬沖海戦で沈む。
どうせ全滅エンドにするならなんで微妙に史実から逸らしたのか理解に苦しむ。
本来撃沈している艦が退役扱いになっていたり、なんでやるならやるで徹底しないのか。
普通に演習→レイテで史実エンドで良かっただろうに。
ヒ船団は、蜜柑の食いすぎで史実要素を仄めかすのはどうなの...。

最終回は史実要素も酷いし、史実抜きにしても酷い。
海外艦しかも、英米艦と共闘はどうなの...。
いや、艦これの場合は敵が深海棲艦だとしても、海外艦が出てくるとなると史実がもはや体を成してない。
最後は全滅でいいのかな。
直前の回で時雨が何かを決心した描写があったけど、それも一切活かされないまま...。

そして、まさかの転生エンド。
相手が米英なら戦争負けた後は史実通りになるけど、艦これの場合は相手は米英ではなく深海棲艦。
負けたのにどういう経緯で今と同じような現代を迎えたんだろう...。
もう末期となると戦力はほぼ残ってないだろうに。
好意的にとらえるなら
1.海外艦が頑張った
2.深海棲艦の存在しない別世界線に転生した
とかだろうか...。いやいや・・・。

で、安定のみかんも、最後の遺影流す演出も全部がギャグにしか見えない。

話が酷いのもあるけど、もう何もかも酷い。
まず、会話のテンポ。
しょうもない食堂の話を長引かせて前半丸々使ったり、構成どうなってるんだろうw
会話のテンポが悪いというより、話す速度が異様に遅いと感じるという、数年アニメを見てきて初めての経験。
会話のテンポもあるのか、声優も新人ではないはずなのに、棒読みに聞こえたり、ハリがなかったり下手に感じるキャラが多い。

構成も最悪。戦闘シーンでいいところに入ったと思えば急に過去回想。
最終回は3分前というテロップと共にほんの数分前の過去回想が2回ぐらいあって、さすがに笑った。
素人でももっとマシな構成にできそう。

戦闘シーンは面白くない。誰かにスポットが当たるわけでもなく、かっこいい演出があるわけでもないので、常に淡々とした感じ。

作画もあまり良くない。
クオリティアップのために8話にしました→延期しますって時点であり得ない。
まあ、ENGIに期待してはいけない。

個人的冬アニメぶっちぎりのワーストです。
↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆8
ちゃんとやってくれ。シリアス路線なのは嬉しい。曲草
アニソンっぽくない曲だな。ワロタ。Xjapanww
みかんに作画使って大丈夫かENGI 浜風 一般通過島風
翔鶴好き。西村艦隊だし鬱アニメコース行ってくれてもいいんだけどね個人的には。山城扶桑
てか、分かるからいいけど世界観説明とかはぶっ飛ばしね。
演出とか良かったし期待は出来そう? 鬱路線確定っぽいな。

2話 ☆3
OPマジで草。
シリアスな割に艦載機のシーンがちょっとシュールすぎるんだよな。
深海棲艦なんだった、敵。なんで藤田咲なのにこんなに棒読みなん。
やっぱ艦これはシステム的にアニメ向きじゃないのかなって思ってしまうな…。色々シュールなんが。演出があかんわ。戦闘が全く面白くない。
史実だと次で沈むか。

3話 ☆6
これワンパにならん? 深海棲艦さん
史実に忠実な点で評価はしたいけどあまりにエンタメ性がない。
画面が暗い。史実無視。これならこんなにシリアスにする意味あったん…?
なんか草。EDいいじゃん。

4話 ☆2
久々。彼岸花のシーンネタだろ。笑かしに来るな。男だああああ
提督なんか草。こんな中途半端なら正直ストパンのノリで良かったわ。
始まる前はアークナイツより期待してたんだがなぁ。
全体的に婉曲的な演出がネタにしかなってない。
生きてるのが中途半端すぎるんだよ。
シリアス感出すならちゃんと殺しとけよ。雪風だ。響ちゃん可愛い以上。

5話 ☆2
会話のテンポ遅すぎて草。この重苦しい食事パートはよ終われ。
会話の途中の謎の間やめろ。
こういう話するなら山城は殺して退場させとけよって思う。
中途半端。響可愛いよ響。飯食うだけで終わるAパート。唐突な百合。
この明るい演習ここまでの空気ぶち壊しだわ。
てか演習やるなら1話でやっとけよ。急にギャグアニメになって草。
マジでなんだよこれ。終わったwww

6話 ☆4
シンガポールや湘南は攻め落としたの? は? ただの腹痛かよw
これギャグアニメ? 1話1話の内容が薄い。龍玄とし草。雨止んでないがw
あっさりすぎて草。腹痛なんだったの。

7話 ☆2
てか、このアニメ1つの作戦を描けよって思う。
なんで今更こんなに大したことなさそうな作戦。
一番最初にやってた奴の方が余程最終回に相応しそう。
卵とか生魚そのまま渡すなww
会話の間とこのおっそい喋り方どうにかしろ。深海棲艦だせよ。
時雨裸で何やってんのw 時間稼ぎ多すぎるw 回想で尺稼ぎするな。
やられるシーンを描けよ。帰ってくるとこだけ描くなw
戦闘シーン書けないからか? 何と戦ってんだ。
会話のテンポマジで笑えるからやめろ。特殊EDw

8話 ☆1
なんで呉大空襲。時雨イキってた割に影が薄い。声で草。急に援軍来るなww
しかも欧米艦 時雨どこ行った。
何分前って途中で入れるの死ぬほどテンポ悪く感じるからやめろ。草。
みかん消えたw ギャグアニメか? ?????? あの米英なんだった?
てか深海棲艦に負けたんなら平和な世は来ないと思うが。
謎みかんで笑わせるのやめろw 遺影もギャグにしかなってないw

曲評価(好み)
OP「時雨」☆4.5
ED「未来」☆7.5
7話ED「佐世保の時雨」☆7.5
6話IN「DIVA DIVA」☆6.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 9
ネタバレ

アム さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

何を伝えたいのかはっきりとしてるのは高評価だが色々言いたいことがある。

総評としては、作画崩壊と延期が本当に痛い。あと最後が胸糞エンド過ぎる。そもそもテーマが大き過ぎるので、8話で完結させるつもりなら日常パートで1話使うようなコトはすべきではなかった。 {netabare}(そもそもタイトルが1944なんだからレイテ沖海戦を全編でやれば良かったのでは?ってのはある) {/netabare}
ただ、シリアスに振ってドキュメンタリーテイストな作品に仕上げられているし、航空機の戦闘シーンは作り込まれててGOOD!

さて、描写について細かく見て行こう。結論から言うと航空機の描写は評価できるが水上艦の描写はイマイチである。
本作では水上戦闘機、強風改が登場するが、動翼部分の動きが前作と比べ分かりやすくなっており強風の特徴である自動空戦フラップが作動している描写もあったのが良かった。SNSでもちょっとした話題になってたっけ

ただ、前述した通り水上戦闘は微妙で直立不動水上スキーが前作より、かなりシュールに見えてしまっている。前作では艦娘が波に乗るような動きも見られたが、今作では真っ直ぐ進むだけであるからである。
加えてあちこちの表現が分かりにくすぎるのだ。本作を通して雷撃を受けるシーンで艦娘達は必死に回避してるが、セリフが少ない上、魚雷も小さく(まぁ歩兵武器サイズだからね)雷跡も見にくいので「一体何をしてるんだ」と初見は感じるだろう。wowsの魚雷接近アラームとマーカーでも付けた方がよろしくてよ?(笑)

結論として色々惜しいと思う作品だ。
教科書に載らない戦争という歴史を艦娘で描こうとしたことは斬新だし、これを見て今の若者達が日本の歴史を知るきっかけとなってくれればな、と感じた。

最後に。あの終わり方は続編を作るためなのか、それともアニメ事業から撤退するつもりだったのかは分からない。今後の動向に注目だ。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8

80.2 3 続編で戦争なアニメランキング3位
ゼロの使い魔F [エフ](TVアニメ動画)

2012年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (1382)
9106人が棚に入れました
アーハンブラ城から無事にタバサを救出して魔法学院に戻ってきたルイズと才人たち。 あいかわらず才人はルイズに虐げられながらも健気に使い魔としてルイズのお守りをしている。 急遽、アンリエッタ女王の密命で学院からロマリアへ赴くルイズと才人。ティファニアもルイズたちと一緒に行くことに…。ルイズとティファニアは、ロマリア教皇の就任三周年式典で「巫女」として共に祈りをささげて欲しいと依頼される。 憧れの教皇聖下に謁見し感激するルイズ。一方、自分が虚無の担い手と知ったティファニアは、「才人が自分の使い魔で
あればいいのに」と 急に意識し出すことにより何やら波乱の予感が…。そんな中、ルイズたちに狡猾で邪悪な影が忍び寄るのだった!!

dakiramk3 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

涙無しではいられない

原作ではまだ完結していない……そしてこれから完結しない(別の作者が引き継ぐという話は聞いたが)ため、アニメオリジナルで物語を〆てくれた。
その〆方はまあ置いておくが、あしかけ4期一年間楽しませてくれた作品の結末を目の当たりにした確かな感動があった。

作者の生前にアニメだけでも完結できたという事実。もちろん自分は部外者であるが、胸の奥に去来する不思議な想いを抑えることが出来ずに、目から汗がしたたり落ちる。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

ゼロスゥ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

4期に亘って続いたゼロ使もついに最終章!!

一つの作品が4期も続くことなんてあまりないですし、終わってしまうとやはり寂しいものですね(´・ω・`)

物語の内容としては3期とあまり変わっておらず、ルイズとサイトが喧嘩→ルイズどっかに行く→何か事件発生→ルイズ巻き込まれる→サイト助ける→仲直りって感じでしたね。
でもまぁ最終章ということで若干評価を上げさせてもらいましたw

最後はルイズがサイトの家で暮らすことになったんですね。
どんな生活になるのか気になります。
このアニメが終わった当初はその後の生活のOVAとか出してくれないかな~とか思ってたけど、どうやらそんなことはなかったみたいですね。
3期が終わった後にはOVAが出てたのに残念でした。

とは言え、なんだかんだで最後まで楽しく見れていた作品でした。
また機会があったら最初から見てみようとも思っています(`・ω・´)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 29
ネタバレ

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

才人に出逢えて幸せです (ˇ◡ˇ✿)

■『ゼロの使い魔F』を観る前にひとこと c(゚ー゚*)
『三美姫の輪舞』から約4年、随分待たされちゃいましたね♪
今までのシリーズとは違って、原作者「ヤマグチノボル」先生がシリーズ構成を手掛けているが特徴、アニメならではの見せ方を意識したと言うことなので、そんなところも注目ポイントかも知れませんね♪
ヤマグチ先生といえば、2011年に末期癌で闘病生活をしているという発表がありましたけど、作品を手掛ける上でも本当に大変だったんじゃないかなって思います!
そんな中、小説版に先駆けてアニメ版『ゼロの使い魔』の結末を観ることが出来るのは嬉しいことです♪
色んな思いが詰まったゼロの使い魔シリーズ最終章をじっくり楽しみたいと思います(*^_^*)


■総評
まず第一印象は、前作と較べて作画がかなり向上してて映像が綺麗だったこと♪
やっぱり綺麗な映像でルイズの可愛い笑顔や才人達の活躍がまた見れたのは(o^-')b グッ!
それだけで「ゼロの使い魔」ファンとしては満足でした ⊂((〃 ̄ー ̄〃))⊃

ただアニメファンとしての視点から観た場合、ちょっと不満が多かったような…
全然許せる範囲ですけどね (〃∇〃)ノ☆
なぜなら、「ゼロの使い魔」の良い所でも悪いところでもあるからなのです☆彡
ラブコメ要素で例えるなら、3期「三美姫の輪舞」以降その表現スタイルはほとんど変化がなくって、良く言えば「らしさ」として安定感として捉えられますし、悪く言えば「ワンパターン」として真新しさを感じない印象になってしまうんです♪
ルイズと才人だけを見た場合はいつもの掛け合いで終始しているんですけど、周りのキャラの微妙な心情の変化はあるので飽きずに楽しく見れた気がします(^^♪

注目してたシリーズ構成については、σ( ̄∇ ̄*)アタシ的に概ね合格点でした。
ちょっと詰め込みすぎてチグハグな展開が目につきましたけどね (≧▽≦;)
とくに肝となるガリア王ジョゼフとの戦いや、エンシェントドラゴンとの決戦など結構あっけなく感じてしまいました(^.^;
ドラゴンボールみたいに何話もかけてとは言わないですけど…w
お色気シーンに力入れすぎなんじゃないの…って思わずにはいられなかったり…もうちょっと凝った展開をみせてほしかったかなぁって思いました (*´・ω・)(・ω・`*)ネー

でもなんだかんだでこのシーンが見れて本当によかったです♪
最終話のEDのシーン…
{netabare}
日本での楽しげな二人の姿☆彡
そして才人の実家へ挨拶しに行った二人の薬指に、さり気なく指輪がはめられてましたね♪
{/netabare}
このときのルイズと才人の表情は暫く忘れられそうにありません♪
思い入れの強い作品だったこともあってか、時には(゚ーÅ) ホロリと涙しながら最後まで楽しめました
☆⌒d(*^ー゚)b グッ!!


■「ゼロの使い魔」VS「灼眼のシャナ」
よく「灼眼のシャナ」と比較されるのでσ(o^_^o)も一言だけ…
ストーリーとかどーでもいいけど…
{netabare}
「ゼロの使い魔」の勝ち!
っていうか『才人』の勝ち!!! キャーゞ(^o^ゝ)≡(/^ー^)/"""パチパチ
KYで甲斐性なしの悠二よりも、才人の方が圧倒的に魅力的でみていて清々しい好青年でした♪
ちょっと色香に流されやすいけど、自分の気持ちに素直で誠実な才人はとってもカッコ良かったです
(///∇//)
{/netabare}


■MUSIC♫
OP曲『I'LL BE THERE FOR YOU』
 【歌】ICHIKO
 曲名を見て“Bon Jovi“を思い浮かべたのはσ( ̄∇ ̄*)アタシだけじゃないはずw
 今まで以上にノリノリで気持ちいい、それでいてゼロ魔らしい仕上りのナンバーですね♪ 

ED曲『キスシテ↑アゲナイ↓』
 【歌】ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール(くぎゅうぅぅぅ)
 ルイズがいっぱい詰まったラブリーなアニソンですね♪
 4期で確信しました…くぎゅう歌上手くなってるって事をね(^_-)-☆


2012.08.15・第一の手記

投稿 : 2024/12/21
♥ : 47

83.7 4 続編で戦争なアニメランキング4位
GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 炎龍編(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (1245)
7519人が棚に入れました
異世界戦争勃発!陸上自衛隊員達の運命は――? 20XX年、突如として東京銀座に「異世界への門(ゲート)」が開かれた。中からあふれ出た「異世界」の軍勢と怪異達。陸上自衛隊はこれを撃退し、門の向こう側『特地』へと調査に赴く。第三偵察隊の指揮を任されたオタク自衛官の伊丹耀司二等陸尉は、巨大な炎龍に襲われる村人たちを助けたことで、エルフや魔導師、亜神ら異世界の美少女達と奇妙な交流を持つことになるが……。

声優・キャラクター
諏訪部順一、金元寿子、東山奈央、種田梨沙、戸松遥、日笠陽子、内田真礼、安元洋貴、石川界人
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

レレイにまた会えてうれしい

原作はコミック版は既刊の第8巻迄、小説版は本伝全5巻は読了済です。

<2015年の夏クールにスタートしたアニメ、GATE>
原作小説の本伝全5巻のうち
2巻目途中までの描写で1クール12話までで一旦終了。

そして、しばらく間を置き、後半の2クール目スタート。
(あえて2期ではなく、2クール目とするのは、今作は、
はじめから分割2クール全24話として構成されて制作されたため)

2クール目は炎龍編~動乱編の物語。
原作小説3巻目までアニメは描かれました。
全体の流れは割と原作に忠実。
その影響で後半は、群像劇の色合いが濃厚になりましたね。

そのため正直、個人的に1クール目ほどには盛り上がれませんでした。
主人公、伊丹とメインの3人のヒロインたちの存在感が
希薄になる話が続いたりしましたから。

アニメで一番好きなキャラになったのはレレイでした。
そのため、彼女がほとんど出てこない回では、
欲求不満のストレスが溜まりました。

また群像劇としては、尺の問題もあり仕方のないこととは言え、
キャラ描写の大幅な簡略化が多かったのが不満です。

コミック版も含め原作で面白いと思えた部分のカットも散見、
単なるイベントの羅列で、ダイジェストを観ている気分になることも多々あり。
結果、特に19話以降に散漫な印象が強い。

そのため物語評価は、前半12話分までは4.5に対し、
後半12話分は4.0に下がりました。

キャラ評価も、キャラ自体は立ってて魅力あるけど
描写不足で魅力を十分引き出していたとは思えないので
視聴終了後に5.0→4.0で最終更新しました。

とは言え、最終回はとてもいいと思えました。
終わりよければすべて良し。
結果的には、お気に入り作品のひとつとなりました。
原作尊重の姿勢が好ましいラストでしたね。

<ぜひ第2期作って欲しい!!>

最終話までずっと、続編につながるフラグが立ち続きました。
大人の事情で制作が途絶えれることのないよう祈るのみです。

細かいことは、以下の各話レビューで記載します。


以下は、視聴開始の頃の投稿のアーカイブのためタグで閉じます。
{netabare}
分割され、3か月の休止期間があったため誤解を招きやすいですが、
これは第2期ではないでしょう。第1期の2クール目と思われます。
従って初回は、第1話でなく第13話です。

2クール目も京極監督と脚本の浦畑達彦さんはさすがに上手い。
特に、「ラブライブ」の監督さんが仕切ってるだけあって
萌ポイントは決して外さない印象で、相変わらずとても面白いです。

<原作の広範囲な内容をアニメ化>
ところで、BD/DVDの発売予定で判明しました。
この作品は分割2クール全24話ですが、
以下のような構成になってるよう。

・接触編:第01話~第10話
・炎龍編:第11話~第18話
・動乱編:第19話~第24話

てっきり炎龍編の締めが第24話だと思い込んでいました。
ふたを開けたら動乱編まで描くことになっていてとても意外。
どうまとめ、どう締めくくるんでしょうか?
非常に興味深いところです。

アニメの17話までは、ほぼコミック版の第7巻迄を基に
構成されていたように見受けられました。
しかし18話からは、小説版の本伝が基になっていると思われます。

<音楽>
新OP「GATE II 〜世界を超えて〜」
作詞・作曲:岸田 / 編曲・歌:岸田教団&THE明星ロケッツ

新ED「いつだってコミュニケーション」
作詞・作曲・編曲:山田高弘
歌:テュカ&レレイ&ロゥリィ(金元寿子&東山奈央&種田梨沙)

共にとても好み。

特に自分は、ロック大好きなので
岸田教団&THE明星ロケッツのロック魂が最高!!
音楽評価はこの1曲だけで、もう満点。
画も見事に嵌っててカッコいい!!

OP最後の集合写真で、栗林だけ接写ドアップなのも
彼女らしさが出てて上手いレイアウトだと思います。

EDは、自衛隊の一日入隊体験のスナップと思しき
隊員服着た3人のメインヒロインに釘づけ!
{/netabare}

以下は、かなりネタバレあります。
未視聴の方は読まないほうがいいでしょう。

<各話レビュー>
★ 第13話「開宴」{netabare}
コミック第4巻:第29話「講和への第一歩」、第30話「驕傲の皇子」
第31話「地揺れの夜」より(第4巻終了)

1クール目最終第12話は、
コミック第4巻第28話「絶望のヤオ」で締めくくられました。

2クール目も、今のところはコミックの流れに忠実。

貴族の令嬢シェリーをツインテールにして、
コミックより少女の可愛さを引き出した点、
小説版本編は未登場、コミック版では
ほとんどモブのミューティを
魅力あるキャラに昇格させた点など、
いい感触ばかりの2クール目のスタートでした。

○ンコ頭の伊丹とか、
ヤオがミューティと居酒屋で酒を飲み交わすシーンとか、
ほのぼのするアニメオリジナルの遊び心も、とても好い。

今回、キャラデザは違えど
言動は、ほぼ原作同様で存在感あった
天使の羽をもつ娼婦ミザリィも、
今後どう描かれるかちょっと楽しみ。

残念だったのは、
メイン3人のヒロインは
今回ほとんど出番なかったことくらい。
コミック版の流れを尊重するためでしょう。
でも、その不満はEDの彼女たちで一瞬で吹き飛びました。

次回、コミック第5巻の物語に突入。
今のところコミック原作すべての伊丹の行動の中で
個人的に一番好きなシーンが観られそうで楽しみです。
そこは栗林にも注目!
{/netabare}
★ 第14話「帝都激震」{netabare}
コミック第5巻:第32話「帝国の心臓」、第33話「栗林乱舞」
第34話「震える日」、第35話「賢愚の皇子達」より

地震により、裸足で着の身着のまま
外に飛び出したピニャが可愛すぎる!
伊丹を頼りにする乙女度マックスの彼女に萌えました~。

ここでの地震が、伊丹たちの皇帝謁見のきっかけとなりました。
(実は帝国での史上初めての地震は、炎龍編以降の物語の重要な伏線でもあります)

<ゾルザルと伊丹たちの邂逅>
「栗林君、しゃべりたくなるようにしてあげなさい 殺しちゃだめよ」(コミックでの伊丹の台詞)

栗林「やる気のない玉無しは武器を捨てなさい!」(コミック)
⇒「やる気がないなら武器を捨てなさい!」(アニメ)

アニメでは、望月紀子の存在そのものが
カットされるかもと少し危惧していたので
少しマイルドにはなってますが、
ちゃんと再現してくれてうれしい。

コミックでは、アニメ以上に紀子が悲惨に描かれいて
このシーンでは、ゾルザルが最高に忌むべき存在に思えたものです。

その上での伊丹の男らしい振る舞いと栗林無双。
アニメでもスカッとしました。

今回のF-4ファントムの作画も、力入ってて素晴らしい!

さて、今回もメインヒロインの3人の出番はほとんどなし。
しかし次回、テュカに赤信号が…。
{/netabare}
★ 第15話「テュカ・ルナ・マルソー」{netabare}
コミック第5巻:第35話「賢愚の皇子達」、第36話「紀子の帰還」
第37話「テュカの瞳」、コミック第6巻:第38話「任務放棄」より

かなり原作をアレンジして話を詰め込んでいましたが
とても素晴らしい演出だったと思います。
伊丹と同じ気持ちになって、
なんとかテュカを救いたいと思えました。
概ね満足です。

<悲しみのエルフ>
3人のメインヒロインの筆頭なのに、今までほとんど見せ場のなかったテュカ。

今回、テュカ役の金元寿子さんにとっては、
今迄では最も出番が多く、やりがいのある回だったのではないでしょうか。

今回、コミックと比べて、伊丹たちを取り巻くキャラを
必要最低限まで減らしたことが、テュカと伊丹の物語性を深めていたと思います。
デリラが出てこなかったのはちょっと寂しかったですが…。

雑味を減らし、スポットライトの当て方が巧みだったので、
伊丹たちが、非常に困難な炎龍討伐に向けて覚悟を決め、旅立つ流れが、
1話分という短い尺ながらも自然なものに感じられた。

伊丹の背中を押すことになった、エルベ藩王国のデュラン王との
初対面のシーンもなかなか味わい深く好かったです。

<伊丹のトラウマ>
残念だったのは、伊丹の学生時代の回想。
中途半端な描き方で原作未読だと解り辛いかもしれません。

アニメでは、もうあれ以上は描写しない可能性があるので
ネタバレというより、補足のつもりで書かせてもらうと…

伊丹の父親は、伊丹が中学の頃、
家庭内暴力が原因で妻である伊丹の母親に刺殺されます。

法廷では正当防衛が認められ無罪になったものの、
母は自責の念や罪悪感のあまり精神を病んでしまう。

病は改善されることはないまま母子家庭となった伊丹家。
伊丹の高校時代、アニメでも描かれたあの失言で
彼の母はついに精神崩壊。
彼は母の焼身自殺未遂の現場を見ることになってしまう。

アニメでは、焼身自殺までは触れられていない。
また、20年前ということになっていたので、
中学時代に既に母の精神崩壊を起こしたことに
設定変更したように見受けられます。

母は現在、措置入院として精神病院に入院中。
(措置入院とは、入院させなければ自傷他害のおそれがある場合について、
これを都道府県知事の権限と責任において強制入院させること。)

家庭内暴力と自分が母親を極限の精神状態に追い込んでしまった、というトラウマ…
私が伊丹というキャラに魅力を感じられるのは、そんな設定があるから。

重い過去があるからこそ、他人に本当に優しい大人の男、伊丹耀司。
この設定は、今迄と今回の伊丹の行動原理を察することができます。

理不尽な暴力には、立場を忘れるほどに許せず思わず手が出てしまうような彼。

自分を家族として慕ってくれる心を病んだテュカを、任務放棄してまでも救おうとする彼。

一身上の都合で部下を死地に追いやることは絶対にしたくない彼。

彼を慕う異性が多いにも関わらず、踏み込んだ関係を自ら積極的には出来ない彼。

ならば、現実から離れた、夢とロマン溢れるオタクの世界という
安らぎの場が彼にとって必要不可欠なのも理解できます。

単なるモテモテのラッキーなオタク、という設定だけだったら
それほど魅力を感じられないキャラだったかもしれません。

もしかすると、苦労した大人で、人の痛みがよく解るキャラだから
イタミという名前が与えられたかもしれませんね。

次回、いよいよメインキャラたちによる本筋スタート。
炎龍編は、事前の分類上、第18話までらしいので残り3話で決着つけるのかな?
{/netabare}
★ 第16話「炎龍再び」{netabare}
コミック第6巻:第39話「デリラの決断」、第40話「自衛隊、動く」
第41話「ダークエルフの谷」より(第6巻終了)

動乱編のための伏線も織り込んでの炎龍バトル第二弾の巻

前回でも感じましたが、原作のまとめ方に関しては、
コミックと比べてしまうとどうしても薄味な印象が拭えません。
尺の問題からやむを得ないんですけど…。

でも構成力は素晴らしい。

魅せ所のポイントを決して外さないので30分はあっという間。

作画に力入っていてた炎龍のシーンは非常に迫力ありました。
炎龍、ロウリィ、ファントムの真に迫る躍動感が見事です。

ゴジラのような下半身デブな炎龍。
そんなキャラデザが効を奏し、地上に降り立った時の威圧感も圧倒的。
ドラゴンというより、まさに怪獣です。

今回で、作画評価を満点で更新しました。
{/netabare}
★ 第17話「決戦」{netabare}
コミック第7巻:第42話「龍の巣」、第43話「死闘」
第44話「炎龍墜つ」、第45話「冥王の使徒」より(第7巻了)

炎龍バトル第三弾にして決着。
今回、第7巻の内容を駆け足で一気に消化しました。
せめて2回に分けて丁寧に描いて欲しかった所です。

一番残念に思ったのは、尊い犠牲者になったダークエルフの援軍が
人物描写がごっそりカットされ、ほとんどモブ化してしまったこと。

その変わり前回同様、作画が非常に素晴らしく、
バトルのテンポも良く、目が離せないほど観応えありました。
おかげで、いろいろ簡略化されてる割には意外と濃厚な印象が残りました。

<死ね!くそったれのトカゲ野郎>
レレイのキャラが一瞬だけ別人になるクライマックス。
実はこの台詞、原作の中でも非常にインパクトあったので
これを聞くのがちょっとした楽しみでした。
アニメで再現してくれてうれしかった。
ただ、もうちょっと感情を押し殺した方が好かったかな。

今回と前回、原作からのカットが多く展開が駆け足すぎて
興ざめした部分も多々あったので、今回で物語は5.0→4.0に評価下げました。
{/netabare}
★ 第18話「魔法都市ロンデル」{netabare}

<伊丹の運の強さと彼のハーレム絶好調!>
炎龍討伐を果たし、無事アルヌスへ帰還した伊丹たち。
伊丹は、任務放棄を冒したため隊長職は解かれ、2週間の停職処分となった。
反面、日本人拉致被害者救出の功績も認められ防衛大臣から一級賞詞も与えられる。
さらには、炎龍駆除の功績によりエルベ藩国、ダークエルフの部族などから感謝され
様々な形での報酬を得ることになった。

停職解除後は単独での資源状況調査を命じられる。
特地を好き勝手に移動して資源を探すという自由な役割。
現地協力者として、レレイ、ロウリィ、テュカ、ヤオも雇うことが認められて同行可能。

さっそくヒロイン4人を引き連れ、
導師号を目指すレレイの学会発表のついでもあって魔法都市ロンデルに向かう。
そこでは、レレイの物騒な姉と遭遇、ひと悶着起こすことになる。

一方、炎龍討伐はあらたな波紋を呼ぶ。
ゾルザルとテューレによる陰謀がうずまき、きな臭さの増す特地であった…。


OP前のアバンタイトルまでが炎龍編で、それ以降は動乱編。

今回と、次回も予定のロンデルでのレレイの姉のアルペジオとのエピソードは、
原作コミック第8巻では描かれていませんでした。

アニメは、この回含めあと残り7話分。
アニメで未消化のコミック版の残りは、2016年2月現在、第8巻+α(未出版分)しかないので、
ここからはオリジナル小説(本伝、外伝)の素材から限られた話数で構成していくのでしょう。

実は小説に忠実なら、動乱編だけでは、ゾルザルとテューレとの決着はまだつきません。

最終回を一体どう締めくくるのか。
動乱編以降のアニメ化未定でのオンエア中の今、
アニメがいろいろ宙ぶらりんで終わってしまう可能性もあります。

もし二期実現の目処が立っていないのなら、
アニメオリジナル展開でも構わないので上手くまとめて欲しいところです。
期待半分、不安半分で最後まで見守りたいと思います。

原作と比べてしまうと構成や演出に不満はありますが、
アニメでのメインの3人のヒロインや、ピニャ、シュリーは原作以上に可愛い。
また、前回初登場のジゼルなど、他の多くのキャラも魅力あるので観てて楽しい。
炎龍も素晴らしかったので、今回でキャラ評価を4.5→5.0に引き上げました。

今期中に、ロウリィの苦手とする冥府の王ハーディ神も登場しそうですね。
とりあえず次回、壮絶な姉妹バトルが観られそうで楽しみです。
{/netabare}
★ 第19話「危険な姉妹」{netabare}

現状は、ゾルザル主戦派vsピニャ講和派&日本、伊丹一行vs笛吹男の
二つのドラマが同時並行で描かれています。


テューレの暗躍により毒を盛られ意識不明となった皇帝。

この機に乗じ、クーデターを起こした主戦派ゾルザル。
彼は、帝国内の日本との講和派を弾圧、政治の中枢から排除することで元老院を掌握。
実権を手中に収め意のままに国を動かそうとする。

その状況でなす術もない講和派の皇女ピニャは孤立。
現状を憂い、唯一頼りな次兄ディアボに助力を求めるが彼は首都から逃げ出し途方に暮れる。

また、レレイは炎龍退治の英雄としてプロパガンダにその名を利用された。
そして、テューレは笛吹男(バイパー)を雇い英雄レレイを亡き者にしようとする。
笛吹男とは、人心掌握巧みに暗躍し、自ら手を汚さずターゲットを仕留める狡猾で超一流の暗殺者。

一方、ロンデルでは、街中でのはた迷惑なレレイvsアルペジオの喧嘩が始まる。
レレイ初登場時、カトー老師から「どうせのっかるならボン、キュ、ボンのレレイの姉」
と言われたほど容姿の成熟度はアルペジオが勝る。
しかし、8歳年下にも関わらずそれ以外は何事も敵わない妹に対する長年のコンプレックスがあった。
つにその確執が、姉を差し置き導師号に挑む妹との再会で爆発、火がついてしまった。
そのどさくさに紛れ、笛吹男の差し向けた魔の手がレレイに及ぶが……。

ゾルザルとテューレを中心に、情勢はあらたな動乱を生み出そうとしている。


バトルシーンは今作の最も得意とするところ。
姉妹喧嘩のシーンは流石でした。
レレイ1番大好きの私としては今回は大満足!
{/netabare}
★ 第20話「こいびと」{netabare}

12歳の令嬢シェリーに降りかかる突然の悲劇。
そこで明らかにされる彼女の運の強さと天才的な駆け引きの才能。
彼女の必死の行動は、結果的に戦争への引き金になってしまったようだ。
しかし、彼女は将来的に日本と帝国の外交上の重要なキーパーソンになっていくかも。

今回は、伊丹一行の出番は冒頭のみ。
まるで伊丹に感化されたかのような外務省官僚の菅原の男らしさが光る話でした。

今回は、1話の中で描くべき人物を絞り込んだ構成が効を奏し、
原作のいい部分をうまく再現していてとてもいい出来だったと思います。
{/netabare}
★ 第21話「デッドライン」{netabare}

前回同様、コメディ要素がほとんどなしのシリアス回。
いろいろなキャラの思惑が複雑に絡み合い展開する人間ドラマ。
特に今回は、描くメインキャラが明確だった前回と対照的に
群像劇の色合いが濃厚でした。

今回は、政治、利権、復讐などをめぐる人間の醜さ、愚かさをクローズアップ。
暗愚なゾルザルや、保身に余念のない森田首相、偏見だらけのジャーナリストなど、不快に感じるキャラでお腹一杯。
フィクションでも妙にリアルな生々しさ。
萌えや癒しを重視するアニメファンの一部の方々にとっては賛否両論ありそう。

しかし、伊丹や菅原を温かく見守り、必要とあれば
しっかりフォローしてくれそうな有能上司、権力者キャラ、
嘉納外務大臣や白百合副大臣、狭間陸将などが、
地味ながらも頼もしい存在に描かれたのが今回の救いですね。

次回、いよいよゾルザル派に対し自衛隊の実力行使が見られそうな予感。
今回再登場のニュースレポーターの栗林妹も活躍の場があるのかな?
{/netabare}
★ 第22話「奴隷服を着た皇女」{netabare}

相変わらず笛吹男に振り回される伊丹一行、攻防に疲弊した薔薇騎士団。
そしてとうとうピニャ殿下も囚われの身に。

話しの引きはとても上手い脚本だと思います。

19話~今22話に亘って、レレイのバトルシーンと菅原の決断以外は
カタルシスがなく、ストレスの鬱積もマックス。
今回のラストでようやく自衛隊と伊丹一行が帝都に向かい動き出した。

原作改変により残り2話でゾルザルとテューレの決着を前倒しにして一応の決着をもたらすのか?
それとも、原作通りに「俺たちの戦いはこれからだ」で終わってしまうのか?

個人的には『アルスラーン戦記』ように
「俺戦」で終わって1年以内に二期が欲しいところ。

・今迄が細かいところは別として大筋上は本伝の原作に忠実だった。
・一期は全24話で動乱編迄と明確に描く範囲を限定してる。

以上から個人的に、残りの総撃編・冥門編も作ろうという、
制作者の意志を感じ取れるのが今のところの救いです。

ロウリィの口からよく名前の出されたハーディとの絡みもまだだし、
ゲートの謎にまつわる伏線も回収出来てない。

原作付のアニメでは、原作ファンはどうしても期待値上がってしまう。

もし残り2話に、話を詰め込みすぎたり、
続編望み薄な無難な最終話で締めくくるようでは、
観終わった後にアニメの物語評価は下げざるを得ないでしょう。
{/netabare}
★ 第23話「空挺降下」{netabare}

無駄のない作戦行動を実行し、戦果を上げる自衛隊は頼もしい限りです。
これをご覧の自衛官の皆さんは、ご自身の職に誇りと自信を持たれることでしょう。
日々の国防の任、ご苦労様です。

ただ、自衛隊をせっかく取材できたんだからと
あれもこれも入れよう的な欲張りな脚本と演出だった気がして
今回は、ちょっとしらける部分がありました。
伊丹一行が帝都に到着間に合わずパッとしなかったこともあり
丁寧すぎる自衛隊描写に広報アニメ臭が若干漂う。

一番気になったのは、空挺部隊の降下時の機上のシーン、
特に、機上でお礼を言う件などアニメで描く必要なかったと思います。
自衛隊を格好よく描こうとすること自体はいいんですが
リアルとファンタジーの配分を間違えると、
ふと我に返って話に没入できなくなります。

次回はとうとう最終話。

伊丹たちの活躍をビシッと決めて
上手くまとめて欲しいところです。
最終話こそ、伊丹やヒロインたちの活躍を期待します。
{/netabare}
★ 第24話(最終話)「斯く戦えり」{netabare}

22,23話としばらく不満が続いたものの
最終話は、かなり楽しめて今迄の不満もどこかに消えました。

実は、原作(動乱編)と同じような締めくくり方だと
面白くないだろうと思っていて、最終話はちょっと不安でした。

<ロウリィ、レレイ、テュカと伊丹のパーティがメインでこそ面白い>
大好きなレレイの見せ場もしっかりあったのもポイント高い。
国境超えたカップル4組成立と、明確に描写したのもよかった。
続編あればボーゼズの愛娘、舞ちゃんにも会えるかも。
状況は殺伐としたままなのに、ちょっと和ませてくれてひと安心。

しかも、1話の冒頭と同じ状況+ヒロイン3人で締めくくるとは…
上手い締め括り方ですね。

梨紗の思わぬ登場もいい。
ヒロインたちがいつもの衣装で日本に来たらああなるのは当然。
まあ、ギャグなのでツッコミは無粋です。
ロウリィ様、そりゃ警察に連行されますよー。
パトカーのトランクからハルバートが飛び出してるのがwww

1クール時のOPで最後を締めたのも、
ありきたりな構成ながらベリーグッド!!

<続編ありき、俺戦エンド>
厳密には「女帝ピニャvsゾルザルの戦いがこれからだ」エンド。
私は、中途半端かつ強引な形ですべて決着などという終わり方より、
こっちの方が断然いいです。

嫌みなジャーナリストや栗林の妹など、
続編がないと登場させない方がよかったかなと思ったキャラもあった。
ハーディとの出会い、ジゼルや紀子などの今後など、
ゾルザル派との戦い以外に描くべきことは山ほどある。
テューレの悲しみの記憶を描いたのも、続編あること前提だからでしょう。
次巻、総撃編以降にテューレの物語が本格化しますので。

ゆえに、続編なければ中途半端過ぎて非常に悲しいパターンではあります。
{/netabare}

<後半クール:第13~24話の総評>{netabare}
コミック版第8巻から小説での外伝の話も加わるので
アニメでは、レレイの義理の姉アルペジオとのエピソード以降、
本伝の流れに沿って話が進みました。

どうしても描く範囲が広がると、ダイジェスト風味で物足りなくなる。
個人的には、1クールを炎龍編のみで丁寧に描いて欲しかったところです。

<キャラ描写の不満と良かった点>

一番の不満は、炎龍バトルのクライマックスが尺足らずで
尊い犠牲者となったダークエルフたちのキャラに深みがまったく無くなった点。

次に、伊丹と彼の母親との過去の確執描写もあっさりし過ぎた点。

コミック読んだ時、心温まり好きだったのにカットされたシーン。
炎龍討伐後に、伊丹はヤオを含むヒロイン4人と梨紗の合計6人で
車で母親の入院する病院にお見舞いに行く…
伊丹は、テュカを救うことでひとつのトラウマを
乗り越えたように思えた味わい深いシーン。
私が密かに期待していたのは、全24話をこのシーンで締めくくることでした。

他にも、デュラン王が炎龍討伐時に自衛隊に同行する件や
16話の柳田とデリラの件も簡略化しないで欲しかった。

以上のように、残念な点は多々ありましたが、
今クール新登場のキャラでは、特にシュリーがシリアスな役回りで
出色の存在感を放っていて一番魅力あった。
菅原と彼女の試練は、コミック版では描かききれていない部分の
映像化だったこともありとても好感持てました。
{/netabare}

以下は、さらに放映前に初投稿したものです。(2016.01.02 13:26)
これもアーカイブなのでタグで閉じます。
{netabare}
★★★★☆ 4.1
物語 : 5.0  作画 : 3.5  声優 : 4.5  音楽 : 3.0  キャラ : 4.5

放映前の物語&キャラ評価は、原作での評価です。

物語のゴールも明確だし、炎龍とのバトルシーンなど
炎龍編はアニメ化に最も向いている巻と思います。

一期の構成から察するに、
おそらく原作上の炎龍編をアニメ向きに毒抜きすることはあっても
改悪することはないと信じたいので評価高め。
作画評価も炎龍編PVでかなり期待できそうなのでやや高め。

異世界ヒロインズ・・・
今はレレイ、ロウリィ、ピニャにまた会えるのが非常に楽しみです。

伊丹の活躍も一期以上となると予測できるし、
一期では影がまだ薄かったテュカ、ヤオもどう描かれるか。
PVもいい感じで期待値どんどん上がってます。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 33

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

原作よりも政治色薄目(それでもTVアニメとしては濃い方?)

※本レビューを読む場合、原則として1クール目視聴済みであることを前提としています。

分割2クール作品の2クール目。原作は同タイトルのライトノベル(柳内たくみ著)。

原作(書籍版)は下記のとおり。下記は単行本形式での刊行単位で、各巻を上・下巻に2分割して刊行された文庫版も存在する。

文庫版にはカラー口絵が付いており、アニメ班のキャラクターデザインは主に文庫版イラストに基づいたものと思われる。

本編5冊:<接触編>、<炎竜編>、<動乱編>、<総撃編>、<冥門編>
外伝4冊:<南海漂流編>、<黒神の大祭典編>、<黄昏の竜騎士伝説編>、<白銀の晶姫編>
外伝+(プラス)1冊:<特地迷宮攻略編>

外伝4冊は事実上本編5冊の続編であり、いわゆる通常の意味の「外伝」は外伝+の<特地迷宮攻略編>のみである。

本作2クール目は原作の<炎竜編>1クール目残り(6話)+<動乱編>(6話)で計12話構成となっている。

2クール目は1クール目に引き続いての視聴で、視聴時に原作の本編5冊+外伝4冊&外伝+を読了済み。

1クール目終盤以降、皇女ピニャの仲介により日本政府と特地の帝国は非公式ではあるが外交交渉を持てる状態になっている。

2クール目序盤で炎竜退治には出かけるものの、この戦闘でも大規模な部隊動員は様々な事情によりできず、1クール目よりも「自衛隊無双」度は低め。

帝国が<講和推進派>と<徹底抗戦派>に分裂しかけており、この状況下で日本政府が「帝国との講和」という政治目標を達成できるかが物語のカギとなる。

特に<動乱編>以降、原作では地球側の各国の特地への介入を日本政府が防ぐ描写が増えていくが、アニメでこのあたりの細かい描写は省かれていると言って良い。

また<動乱編>で2クール目を終了するにあたり、原作では帝国側の状況が落ち着かないのでアニメオリジナルエンドに近い感じで<動乱編>終盤が原作からかなり改変されている。

おそらく2期目の制作は期待できないためこのような形になったと思われるが、原作の政治面や文化面の描写に面白みを感じている私としては、2クール目については1クール目よりも評価を下げざるを得ない。

1クール目終盤で新キャラとして追加されたヤオも、結局「原作に居るから居るだけ」みたいな感じになってしまい、アニメではあまり「ヤオの不幸体質」が実感できないので残念な感じがする。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 41
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

私はファンタジー側の住人です(笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
自衛隊が異世界でドンパチ無双して、主人公がハーレムウハウハするアニメの2期です。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
「自衛隊がタイムスリップして、オーバーテクノジーを駆使して大活躍する」というモチーフ自体は、これまでもいくつかあったと思います。半村良さんの「戦国自衛隊(小説)」や、かわぐちかいじさんの「ジパング(漫画)」などは有名どころですね。

「GATE」は、タイムスリップではなく異世界モノですが、同じようなもんです。すでに似たアニメに「アウトブレイク・カンパニー」がありますしね(アウトブレイクは文化的侵略でしたが)。設定が注目されることも多いですが、今述べた作品は全て観ているので、私は「ふ~ん」という感じでした。

「GATE」を見る場合、主に二通りの見方があると思います。現実の法律や外交、自衛隊の存在意義などを踏まえ待つつ観る「社外派アニメ」としての側面。もしくは、異世界と現代の争いを純粋に楽しむ「エンターテイメント作品」としての側面。

前者で観ると、例えば1期で銀座が攻められ、国民に被害が出たことから、日本は「自衛」を建前にし、あくまで「外交的解決」を目指していますが、現実的にはただの「侵略」だということが気になりますね。「外交」も、「武力を背景にした交渉」が基本で、対等な交渉とは言えませんし。このへん、集団的自衛権の拡大解釈やら、安倍さんの政治姿勢やら、何かと訴えがありそうです。

でもまっ、私はその辺、あまり知識がないですし、そもそも興味も薄いので、気にしていませんでしたw

私は後者の立場で楽しんでいました。なんか、ハリウッド映画を観るような感じ。単純に、ミリタリー格好よし! 剣と魔法格好良し! それが融合すると、最高! てな感じです。

が、心情的には帝国含め、ファンタジー寄りでしたw 如何せん、ロードス島戦記を愛する者としては、剣と魔法にもっとがんばって欲しかった(笑)!

例えば、単純な武力では勝てなくても、武器なしの身体能力では(毎日鍛えてるわけだから)勝てるわけだし、数は圧倒しているし。それに、魔法の中には精神操作系とか、姿を消す系とか、現代の科学を凌駕するものもあるはずだから、その辺を上手く使えれば、もう少しなんとかなったのでは?

個人的ベストシーンは、シェリーと菅原の結婚発表の場面! 別にロリ属性はないがw、シェリーの聡い感じは元々好きだったし、菅原も男らしくて良かった(犯罪臭いがw)! 菅原、ちゃんと責任とれよ(笑)

ベストバトルは、レレイVSアルペジオ戦w アルペジオ、好きだわ~。あの、ダメだけど芯にある優しさや強さ。最近、(このすばのアクアなど)ダメな人にばかり萌えている気がする(笑)

ただ、最終話付近の、自衛隊による敵軍の虐殺は、正直に言って不快だった。問題提起をしたいのだろうけど、作風に合わないと思う。だったらもっと、最初から社会派アニメに寄せていかないと。

それに、2期の最初のあのエロシーンも、(後々の大事な伏線になったとはいえ)作風に合っていなかったな、と。特に、最初にヤルことではないな、と。そこはマイナス評価です。

そこが残念ではありましたね。
{/netabare}

【余談~ ロードス好きの視点から ~】
{netabare}
ファンタジー好きとしては、一方的に負け続け、色々残念だった本作。

でもまあ、炎竜退治とか、ずっとロードスを思い出してニヤニヤしていました。原作者か監督か知らないけど、確実にロードス島戦記読んでるでしょw ファンタジー側の類似点挙げればきりがないけれど、特に、ロードスの中でもかなりページ数をかけて描かれた「魔竜(炎竜)シューティングスター」との対決。火山の火口に住んでいるのは定番として、ダークエルフ達の狼狽ぶりには、ニヤリ。あれは、ダークエルフがただ恐怖で混乱したように想われますが、多分違います。これまで炎竜と幾度か対峙し、死を覚悟した戦士達なので、あそこまでビビるのは不自然。しかし、ロードスでは、ドラゴンの固有スキルとして、「ドラゴンの咆哮」があり、これは、「竜の鳴き声は、人の心を恐怖に陥れるという、一種の魔法」として扱われ、同作では、「ドラゴンブレス(炎)」以上に厄介なものとして描かれています。なんか、そんな裏設定があったのかな(笑)

勿論、ただのパクりなんかではなくて、レレイの魔法(と隠れた本性w)は格好良かったし、テュカの雷撃魔法→C4の流れは心が熱くなった(ただし、ファンタジーファンからすれば、エルフの使う精霊魔法はその場に働くマナの力、つまり場所に大きく影響されるのが定番。あの場所は火口だから、火と土の精霊の影響が強いはずだけど、その中であのレベルの雷魔法は撃てるのかが疑問。空が見えていて曇っているから、ギリギリOKか?)。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 29

75.3 5 続編で戦争なアニメランキング5位
機動戦士ガンダムSEED DESTINY[シードデスティニー](TVアニメ動画)

2004年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (1318)
6580人が棚に入れました
舞台は前作『機動戦士ガンダムSEED』での第2次ヤキン・ドゥーエ攻防戦(コズミック・イラ71年)から2年後。
プラント最高評議会議長 ギルバート・デュランダルとの非公式会見の為、新造艦ミネルバの進水式の準備が進むアーモリーワンを訪れたカガリとアスラン。
だがその最中、ザフト軍が開発した新型MS(モビルスーツ) カオス、ガイア、アビスが何者かに強奪され、周囲は混乱に陥る。これを阻止すべく、ミネルバからも新型機インパルスが出撃。そのパイロットは、プラントに渡り、エリートとしてザフト軍に入隊したシン・アスカであった。
新型機を強奪した謎の部隊を追い、ミネルバは出撃するが混乱の中、安定軌道にあったはずのユニウスセブンが地球に落下し始めたという報せが入る。それはナチュラルへの憎しみを募らせ続けるザフト軍脱走兵達の仕組んだもので、この事件を利用しようとする者達も動き始め、世界は再び混乱と戦火に包まれるのだった…。

チヒロ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

SEEDの続編。賛否両論ある問題作。

SEEDの続編です。前回の主人公だったキラとアスランがサブにまわり、シン・アスカが主人公?になっています。

物語は純粋におもしろい。
というか、SEEDで出来上がったこの世界観や設定がおもしろいので、おもしろくないはずがないって感じです。

でも、行き当たりばったりだったのでしょうか。
なんとも微妙な展開があったり、
後半になるとアレっ?と思うような物語の流れになったり、
賛否両論ある問題作かと。

でもね。普通に見る分には十分おもしろい!
さすがガンダムシリーズ。力の入り方が違います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

オーブ海軍のトダカ一佐が地味に好きです∑(゚ロ゚〃)

■「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」という作品の位置づけってなんでしょうね?(*゚・゚)
「機動戦士ガンダムSEED」の続編に位置づけられている本作品「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」(以降DESTINY)は、前作を視聴していないとまったく楽しめない内容になってますね!
かなり酷評の多い本作品なのですけど、視聴者がどう捉えるかによって見方がだいぶ違ってくるような気がします。

たとえば、前作「SEED」と本作品の「DESTINY」を一つの作品の前編・後編と捉えて考えた場合、そんなに出来の悪い作品には思えないのです!
「宇宙世紀シリーズ」を手本にしたようなフローや演出に、キラ・アスラン・シンの3人を主軸のキャラクターとしてキャスティングすることで、必然的に多角的な心理描写や人間関係が展開・構築されるので、宇宙世紀の遺伝子を継承しつつもSEEDとしての個性の確立はなされたんじゃないかなって思ってます。
ただシンについては、「DESTINY」からの登場で一見主人公の様な扱いになってましたけど、最後まで過去に囚われ、自らの意思で戦いの大儀を見出すことが出来ずに、「DESTINY(運命)」に翻弄されてしまったキャラとして描かれていたような印象を受けたので、「SEED」シリーズとして考えた場合「サイドストーリーの中の主人公」でしかなかったような気がします♪

また、「DESTINY」を「SEED」の流れを汲んだ単体の作品と考えるなら、シンの扱いにはやっぱり疑問を抱かずにはいられないですね(/∇≦\)アチャ-!ミテランナイ
やっぱりいつまでも考え方が稚拙で成長のないキャラ設定は見ていて面白くないし、主人公と位置づけるにはちょっと無理がありますよね!
それにアークエンジェルのメンバー達はすでに「SEED」で自らの理念を確立しているので、「SEED」というタイトルを引継いでいるのならばどうしても比較対象としてみてしまうし、前作のキャラが出てくるのは嬉しいのですけど、「DESTINY」からの新キャラの個性を一部打ち消してしまっているようにも感じちゃいました(/□≦、)

■総評
個人的には「SEED」シリーズとして8クール分を一つの作品として捉えてます♪
ガンダムを見たって気持ちになれましたし、感動して(。>0<。)ビェェン ってなったシーンもいくつもあったし、楽しく最後まで観ることが出来ました(*´∇`*)
でも観て良かったなぁって思う反面まったく不満が無かった訳ではないのですよ∑('◇'*)エェッ!?

まず残念だったのは「DESTINY」の制作に対する作品へ注がれる愛情が「SEED」の時と明らかに違っているって作品からも伝わってきました・・・
とある「あにこれ」仲間から監督の福田さんと脚本家の両澤さんは夫婦だって聞いて知ったので色々調べてみると・・・
夫婦でやるのは良いけど、監督の迷言の数々を見てしまったら、ちょっとひどくないですかって思ってしまいましたw

デスティニープランに関する描写がうまく視聴者に伝わらなかったのは、自分が組んだ演出がスタッフやキャストに伝わらなかったから・・・(゚ロ゚;)エェッ!?
それって監督の仕事でしょ・・・(;´Д`)× ダァメ!ダァメ!
それに「劇場版では、TVシリーズのことは忘れてほしい」・・・∑( ̄ロ ̄|||)なんと!?
最終話でもバンク(動画の使いまわし)を多様しないといけないほど多忙で悲惨な現場にも関わらず、夫婦でラジオ番組の観覧って・・・認めちゃってるし・・・(;`O´)oコラー!
両澤さんの体調が悪くて作業が遅れるのは目をつむるとしても、プロとして作品に対する情熱をもっと持って欲しいところですね!
まぁどこまで本当かわからないのですけど、その後2人の仕事の功績がめっきり減ったというよりも殆ど無い所を見ると・・・

回想シーンやバンク技法は他の作品でも多く見受けられるのですけど、ここまで多用されると正直手抜きとしか思えなくなってしまいます。
それとオマージュ!?いやいやパクリでしょ!!って言われてもおかしくない演出の数々 o(*≧д≦)o″ンモォー!!
あっでも、過去の「宇宙世紀」シリーズを知ってる人ならそんな演出を見つけるのも楽しいかもしれませんねw
私もゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイって突っ込みながら呆れながらも楽しんでたかもしれません(・-・*)ヌフフ♪

また、キャラとして一番残念に思ったのはルナ・マリアでした!
とっても良い立ち位置だった彼女を見事に使いこなせず台無しにしてしまった印象です(>o<")
隠密行動で知ってしまった事実からストーリーをかき回してくれると期待してたのですけどね・・・
それと、ストーリー後半のルナとシンの関係はσ(-_-)ワタシには理解不能でした・・・

とまぁ不満は多いのですけど、のびしろが大きく感じられただけに本当にもったいないなぁって思っちゃうのです♪
SEEDを本気で愛することが出来るスタッフ達だけで本気でリメイクして欲しいなぁって思った作品でした!


2011.12.12・第一の手記

投稿 : 2024/12/21
♥ : 42
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

“愚行の自由”と“パターナリズム”の相克を描いた良作かも?

HDリマスターになって作画が良くなっただけでなく、評判の悪かった一部シナリオが手直しされて見易くなったようです。

◆予(あらかじ)め本作の難点を述べておくと・・・

①ヒロインのひとりカガリ・ユラ・アスハが、
{netabare}一国の指導者であるにも関わらず、ひたす幼稚な感情論ばっかり振り回して、周囲の人たち(とくに自分の国の軍人たち)を無駄に戸惑わせ、犠牲者を次々生み出してしまう{/netabare}、見るに忍びないお馬鹿キャラである。

②キラ&アスランに次く第三のSEED発動者シン・アスカが、
{netabare}度を越した逆ギレ凶暴キャラ{/netabare}で、ときどき見ていて胸糞悪くなる。

・・・という2点がまず挙げられると思います。


◆逆に本作の良い点をいくつか挙げると・・・

①ガンダム・シリーズの中では相対的に敵が好人物で目的も確りしている。

無印ガンダムのジオン公国の指導者を始め、一般にガンダムシリーズの敵役たちは口では何か信念のようなことを唱えても実際のところは只の権勢欲に取りつかれ陰謀に走るクソキャラばっかり・・・という印象がありますが、
本作の敵役{netabare}デュランダル議長{/netabare}は高潔さが目立つ人物であり、むしろ{netabare}彼のその高潔な心情(愚かな人類への憐憫の情)から「ディスティニー・プラン」という、究極の“パターナリズム”が実現され個々の人々の“愚行の自由”が失われてしまう計画が導き出された{/netabare}、という点が本作の一つの見どころとなっています。

②前作『SEED』に引き続き、シナリオがドラマチックで先が気になる展開。

・・・ということで前作『機動戦士ガンダムSEED』が楽しめた方ならば、引き続き視聴をお薦めしたい作品です。


因みに、レビュータイトルに掲げた“パターナリズム”とは
--------------------------------------------------------------
(WIKIPEDIAよりコピー)
{netabare}パターナリズム(英: paternalism)とは、強い立場にある者が、弱い立場にある者の利益のためだとして、本人の意志は問わずに介入・干渉・支援することをいう。
親が子供のためによかれと思ってすることから来ている。日本語では家族主義、温情主義、父権主義、中国語では家長式領導、溫情主義などと訳される。
語源はパトロンの語源となったラテン語の pater(パテル、父)である。{/netabare}
---------------------------------------------------------------
・・・ということで、こうしたパターナリズムが行き過ぎた社会では、人々の“愚行の自由”が大きく毀損されてしまいます。

そういう社会では、カガリ・ユラ・アスハやシン・アスカが犯したような愚行(※これは極端な例ですが)も起きないでしょうが、それで果たして人々は本当に幸福といえるのか?(多分「言えない」という方がほとんどでしょう)

⇒ポイントは「パターナリズムを行おうとする方も、その心情から言えば全くの善意からだった」ということで、まさに

「地獄への道は善意で舗装されている」
(イギリスの箴言:原文“The road to Hell is paved with good intentions.”)

ということを過不足なく描き出した点で、本作は意外にも個人的に見所のある作品、という感想になりました。
(そのため、本作の個人評価 ★ 4.1 と『SEED』の ☆ 3.7 よりもかなり高めの点数を付けました)。


◆視聴メモ
{netabare}
・第1話視聴終了時点
ガンダムシリーズ第1話恒例の極秘開発MS(新型ガンダム)強奪イベント回。
・第6話視聴終了時点
ガンダムシリーズ恒例のコロニー落とし&大気圏降下イベント回。またラクス&キラが登場。
・第12話視聴終了時点
母艦ミネルバの大ピンチに際して、シンに初めてSEED発動し無双の活躍をする回であるとともに、シンにインパルスのパイロットとしての適性があると予めデュランダル議長(※政治家になる以前は遺伝子解析の専門家だった)が見越していたことが示される回でもある→終盤のディスティニー計画への伏線。
・第14話視聴終了時点
この回からEDが「Life Goes On」に切り替わり、やっとテンション上がる曲に(さすがの梶浦由記・作曲){/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作          矢立肇、富野由悠季
監督          福田己津央
シリーズ構成      両澤千晶
脚本          両澤千晶、吉野弘幸、高橋ナツコ、大野木寛、兵頭一歩、森田繁、野村祐一
キャラクターデザイン  平井久司
メカニックデザイン   大河原邦男、山根公利
音楽          佐橋俊彦
アニメーション制作   サンライズ{/netabare}


◆パート別評価

(1) 第1~13話(PHASE-01~13) (13話) ★ 4.0
(2) 第14~25話(PHASE-15~25) (12話) ★ 4.0
(3) 第26~37話(PHASE-26~37) (12話) ★ 4.1
(4) 第38~49話(PHASE-38~50) (12話) ★ 4.2
(5) TV未放送話(FINAL PHASE)  (1話) ★ 4.2
-----------------------------------------------
  総合      (計49話+未放送1話) ★ 4.1


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回


========== 機動戦士ガンダムSEED DESTINY (2004年10月-2005年10月) =========

  - - - - - - - - OP「ignited-イグナイテッド-」、ED「Reason」 - - - - - - - -
{netabare}
第1話(PHASE-1) 怒れる瞳 ★ 地球連合軍のオーブ侵攻戦(シン・アスカの家族喪失)、停戦から2年後の世界、カガリ(オーブ代表)&デュランダル(ザフト議長)会談、ステラとシンの出遭い、新型G強奪事件(生体CPU)、インパルス出撃(シン搭乗)
第2話(PHASE-2) 戦いを呼ぶもの ☆ 続き(兵器工廠プラント・アーモリーワン内のMS戦)、連合軍の仮面の男(ネオ)、ザフト新造G母艦ミネルバ(MV)発進
第3話(PHASE-3) 予兆の砲火 ★ 生体CPU、シンの暴言、MVの不明艦「ボギーワン」追撃
第4話(PHASE-4) 星屑の戦場 ★ 「ボギーワン」vs.MV(タリア艦長)、MV轟沈の危機、アスランの機転、MV脱出 ※バトル回として〇 
第5話(PHASE-5) 癒えぬ傷跡 ☆ 廃棄プラント(ユニウス7)落下開始、ブルーコスモス(BC)の新盟主(ジブリール)、アスラン発進
第6話(PHASE-6) 世界の終わる時 ★ MV&ジュール隊のユニウス7破砕任務、所属不明部隊との戦闘、実行犯の叫び
第7話(PHASE-7) 混迷の大地 ☆ 破片落下・地上の大被害、MV地球到着、ブルーコスモス(BC)&デュランダル双方の謀略始動、シンの詰問
第8話(PHASE-8) ジャンクション ☆ カガリ帰国・MVオーブ入港、セイラン首相父子とカガリの齟齬、アスランの指輪・プラント行き、地球連合の共同声明(プラントへの最後通牒)
第9話(PHASE-9) 驕れる牙 ★ ジブリールの目的、開戦、連合軍の核攻撃失敗、アスラン&ラクス再会? ※大西洋連邦(=軍産複合体ロゴスに操られた米国)との描写あり×
第10話(PHASE-10) 父の呪縛 ★★ デュランダルのアスラン接近、アスランへの新型MS(セイバー)搭乗依頼、「ラクス」(ミーア)の一般市民への呼びかけ(歌姫を使ったプロパガンダ)、ミーラとアスランの晩餐
第11話(PHASE-11) 選びし道 ☆ オーブ中立放棄(大西洋連邦との同盟締結)への圧力、ザフトの「積極的自衛権」行使、アスラン墓参、MV出港、ユウナの結婚要求{/netabare}

  - - - - - - - - - - - - OP(変わらず)、ED「Result」 - - - - - - - - - - -
{netabare}
第12話(PHASE-12) 血に染まる海 ★★ MVオーブ領海外追放、連合軍艦隊のMV包囲、シンSEED発動(インパルス無双)、アスランFAITH(特務隊)再任命・セイバー発進
第13話(PHASE-13) よみがえる翼 ★ ザフト特殊部隊のラクス別荘襲撃、フリーダム起動、キラSEED発動・フリーダム無双、ラクス暗殺計画失敗・ザフト兵自決{/netabare}

  - - - - - - - OP「PRIDE」、ED「Life Goes On〜ReMix2013」 - - - - - - -
{netabare}
第14話(PHASE-14) 明日への出航 ★ カガリからキラへの手紙、アークエンジェル(AE)発進、結婚式場のカガリ略奪、AEオーブ離脱
第15話(PHASE-15) 戦場への帰還 ★ アスラン機オーブ入国拒絶・ザフト艦MV着艦、タリアFAITH任命、地球連合第81独立機動群(ファントムペイン)
第16話(PHASE-16) インド洋の死闘 ★★ ファントムペインvs.アスラン&シン、ニーラゴンゴ轟沈、シンの難民キャンプ解放
第17話(PHASE-17) 戦士の条件 ☆ AEスカンジナジア王国潜伏、MVマハムール基地(ペルシャ湾)到着
第18話(PHASE-18) ローエングリンを討て! ☆ MVの地球連合スエズ基地制圧任務、アスランの作戦指揮、シン大戦果
第19話(PHASE-19) 見えない真実 ☆ MV黒海ディオキア・ザフト軍基地入港、ミーア&デュランダル到着 ※「軍産複合体が戦争の元凶」とする場違い感のある話が・・・
第20話(PHASE-20) PAST × シンの回想の形をとったSEED, SEED DESTINY含めた総集編(見なくてよい回) 
第21話(PHASE-21) さまよう眸(ひとみ) ★ トンデモ・ミーア、もう一人のFAITH(ハイネ)MV配属、シンとステラの出遭い(実は再会)、CPU隊との接触
第22話(PHASE-22) 蒼天の剣 ☆ オーブ艦タケミカズチ発進、地球軍の黒海侵攻作戦、MVオーブ艦砲撃寸前のフリーダム(キラ)出現
第23話(PHASE-23) 戦火の蔭 ★ AEの介入、カガリの停戦要求、ユウナの拒絶、混戦、ハイネ戦死 ※脚本ごちゃごちゃし過ぎ(三つ巴バトルが支離滅裂)×
第24話(PHASE-24) すれ違う視線 ☆ アスランとミリアリアの再会、アスランとカガリ・キラの再会、デュランダル議長への疑念、レイの異常{/netabare} 

  - - - - - - - - - - OP「僕たちの行方」、ED(変わらず) - - - - - - - - -
{netabare}
第25話(PHASE-25) 罪の在処 ★ アスランとキラ・カガリのすれ違う思い、ロドニアのラボ(地球軍の秘密発覚)、ステラ単騎突入・シンとの遭遇戦{/netabare} 

  - - - - - - - - OP(変わらず)、ED「I Wanna Go To Place」 - - - - - - -
{netabare}
第26話(PHASE-26) 約束 ★ シンのステラMV搬入(エクステンデット)、ラクス(本物)プラントへ出発
第27話(PHASE-27) 届かぬ想い ☆ クレタ島沖海戦(オーブvs.MV、MV苦戦、ミリアリアのAE復帰、キラ&カガリ発進)
第28話(PHASE-28) 残る命散る命 ★ 続き(再度フリーダムの介入、カガリとオーブ軍の苦悩、アウル戦死、セイバー空中分解、再びシン無双、タケミカズチ轟沈・トダカ艦長戦死) ※カガリ&キラ(AE側)の思考・行動が支離滅裂で現場に無用な混乱を招いているだけにしか見えない点が× ※ED「tears 〜ReMix2013」
第29話(PHASE-29) FATES ☆ デュランダル議長の回想(クルーゼ&レイ、タリアとの関わり等)と自問自答・決意 ※過去シーンの使い回し過多は×
第30話(PHASE-30) 刹那の夢 ★ アマギ副長以下オーブ兵のAE合流、ステラ救命(シンからネオへ、レイの幇助)
第31話(PHASE-31) 明けない夜 ★ シン&レイ営巣送り、地球連合の中欧侵攻(新型巨大MAデストロイ(ステラ再出撃)、ベルリン市街炎上)
第32話(PHASE-32) ステラ ★ 続き(AE&フリーダム介入、シン来援、ネオ機撃墜(キラ)、デストロイ暴走・破壊(キラ)、シンの腕の中でステラ死亡) ※見せ場だが脚本がごちゃごちゃし過ぎな点は×、ED「深海の孤独 〜ReTracks」
第33話(PHASE-33) 示される世界 ★ 最強フリーダム(キラ)への憎悪(シン)、ネオ身柄拘束(AE)、デュランダル議長会見(真の敵=軍産複合体ロゴス撃滅宣言)・世論掌握 ※ネオの正体が無理筋×
第34話(PHASE-34) 悪夢 ★★ ザフトのAE包囲戦(エンジェルダウン作戦)、MV参戦・AEへの降伏勧告、AE降伏拒絶・轟沈の危機、シンの猛攻・フリーダム撃破
第35話(PHASE-35) 混沌の先に ☆ AE脱出、アスランのシンへの怒り、デュランダル議長の策略進行、MVジブラルタル入港・最新鋭機(ディスティニー(シン)、レジェンド)
第36話(PHASE-36) アスラン脱走 ★ 反ロゴス派の議長着参、アスランと議長の決裂、ミーア&メイリンのアスラン逃亡幇助 
第37話(PHASE-37) 雷鳴の闇 ★ アスラン追跡戦(レイ、シン)・アスラン&メイリン機撃墜、ロゴス派連合軍最高司令部(ヘブンズベース(HB))への最後通告{/netabare}

  - OP「vestige -ヴェスティージ-」、ED「君は僕に似ている〜ReMix2013」 -
{netabare}
第38話(PHASE-38) 新しき旗 ★ HB攻防戦、AEに救出されていたアスラン&メイリン、シン無双、スティング戦死、ジブリール逃亡、HB降伏
第39話(PHASE-39) 天空のキラ ★ ラクス秘密基地への敵襲、AEのエターナル救出戦、最新鋭機ストライクフリーダム出撃・キラ無双
第40話(PHASE-40) 黄金の意志 ☆ シン&レイFAITH任命、ザフトのオーブ侵攻、アカツキ発進・カガリのオーブ軍掌握、シンFAITH権限で出撃・カガリとの激突 ※脚本やや安直
第41話(PHASE-42) 自由と正義と ★ ラミアスのネオ解放・参戦、キラ機降下、シンvs.キラ再戦、AEvs.MV、最新鋭機インフィニットジャスティス発進(アスランの選択) ※脚本のごちゃごちゃさは×、ED「遠雷 〜遠くにある明かり〜」
第42話(PHASE-43) 反撃の声 ★★ アスランのシン説得失敗、ジブリール再逃亡(月へ)、ザフト軍撤退、ミーア(替え玉歌姫)を利用するデュランダルの情報宣伝戦にラクスの反撃開始
第43話(PHASE-44) 二人のラクス ★ 続き、全方位戦略砲レクイエム発射(ジブリール)・ザフト首都周辺モジュール壊滅、デュランダル議長の目的判明(ディスティニー計画)
第44話(PHASE-45) 変革の序曲 ★ MVの地球連合ダイダロス基地強襲、ジブリール死亡・ロゴス壊滅、AEオーブ出航・月面へ
第45話(PHASE-46) 真実の歌 ★ 月面中立コロニー(コペルニクス)、ミーアからの救助要請、罠、ミーア死亡 ※作画乱れは×
第46話(PHASE-47) ミーア ☆ 日記を通して彼女の心の推移を描き出す回、ラストにデスティニー計画導入・実行宣言(デュランダル議長) ※作画使いまわし過多×
第47話(PHASE-48) 新世界へ ☆ 各国・各人の動揺・困惑、オーブの拒否、レイの真意吐露、連合軍アルザッヘル基地破壊(大量破壊兵器レクイエム)
第48話(PHASE-49) レイ ★ 中継基地(ステーションワン)攻撃(AE&エターナル)、MV隊との対決、フラガ記憶回復、大量破壊兵器ネオジェネシス発射
第49話(PHASE-50) 最後の力 ★ 最終決戦(デュランダルvs.ラクス、AEvs.MV、キラvs,レイ、アスランvs.シン、レイ機&シン機撃墜) ※脚本のごちゃごちゃさは残念×
第50話(FINAL-PHASE) 選ばれた未来 ★ 続き(宇宙要塞メサイア(ザフト本部)陥落、デュランダル/タリア/レイ死亡、停戦)、その後の世界{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)5、★(良回)28、☆(並回)16、×(疑問回)1 ※個人評価 ★ 4.1

投稿 : 2024/12/21
♥ : 12

71.7 6 続編で戦争なアニメランキング6位
鋼の錬金術師 シャンバラを征く者[ハガレン](アニメ映画)

2005年7月23日
★★★★☆ 3.9 (575)
3792人が棚に入れました
舞台は1923年のドイツ(ワイマール共和国)にあるミュンヘン。この頃のドイツでは、第一次世界大戦敗戦後の、インフレに伴う貧困に喘ぎながら、それでも人々は懸命に生きていた。

アニメ最終話で錬金術世界から現実世界へと飛ばされたエドワードは18歳になり、元の世界に戻る為にロケット工学を研究していたが、先の見えない現実に焦燥していた。その頃、エドの同居人で「自らの手でロケットを作りたい」と夢見るアルフォンス・ハイデリヒは、パトロンを得て念願のロケット製作に着手する。しかしその裏には謎の組織・トゥーレ協会の陰謀が隠されていた。

声優・キャラクター
朴璐美、釘宮理恵、豊口めぐみ、大川透、内海賢二、根谷美智子、麻生美代子、津嘉山正種、小栗旬、小栗了、沢井美優、かとうかずこ
ネタバレ

Yulily さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

TVシリーズから劇場版へ1期の完結編!!

鋼の錬金術師のオリジナルストーリー(テレビ版1期)の完結編を映画化

・劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者
・鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星

劇場版は2作ありますが、こちらは1作目の作品です。

ストーリーは1期TVシリーズから繋がる設定で、荒川 弘原作の『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』や漫画を網羅している鋼ファンであっても1期視聴(全51話)は必須となっています。
1期で完結した鋼のキャラの「その後」に会えるハガレンファンのための作品です。
{netabare}
TVシリーズ1期のおさらいですが、エドはアルを助けるため命を懸けた人体錬成を成功させます。しかし代償として錬金術の世界から現実側の世界(ドイツ)へと飛ばされてしまいます。

お互いの生存すら確認できずバラバラになってしまいます。この劇場版は兄弟が再び出会うための冒険ストーリーなんです。

あの人体錬成から時は経過し、それぞれが背負った境遇で自らを奮い立たせています。

エドワード・エルリック
現実世界に飛ばされてしまったエドも18歳になり背も伸びて大人の雰囲気に。過ぎた年月が内面の成長と外見に現れています。残念なことに1期の頃の無邪気な表情は影を潜めています。帰還する手段が見つからず諦めの境地にいるようで、どこか冷めています。

アルフォンス・エルリック
エドと旅をした期間の記憶を失っています。再会を夢見ていて強い意志が感じられます。兄と同じ赤いマントで金髪を結んでいて1期のエドを彷彿とさせています。

ロイ・マスタング
1期で大総統の戦いに勝利するも、左目を失っています。彼もまた様々なものを背負い辺境の地で地位を捨て警備の任務に就いていました。暗い表情で強気な態度は影を潜めています。

ウィンリィ・ロックベル
18歳になり顔の造りや表情も少女から大人の女性へと成長しています。エドの無事を信じ彼の体に合う新しいオートメイルを製作し帰りを待っています。

ノーア
映画オリジナルキャラ。現実世界の住人で千里眼を持つ少女、相手の気持ちを読みとる不思議な能力を持っています。彼女はエドと同様この世界に居場所がないと思っています。他人に無関心だったエドも共通点があるノーアとの出逢いをきっかけとして自分を取り戻していきます。

現実世界と錬金術世界は同一時間軸になっています。平行世界の存在を示すために登場しているヒューズ、グレイシア、キングブラッドレイはお馴染みの面々です。しかし外見は同じですが違うキャラクターとして登場しています。
{/netabare}
映像は「鋼」のカラーやヨーロッパ調の世界観が1期同様うまく表現されていました。1923年のドイツを再現しているようで製作スタッフが実際のミュンヘンの地図を見て勉強したようです。ストーリーの表現する舞台のデザインが素晴らしく表れています。

現実世界と錬金術世界の双方を描いた壮大なスケールで展開するストーリー。エルリック兄弟の絆を感じさせられたり仲間との絆や親子の愛情、皆の心の動きも繊細に描かれています。
盛り沢山でこの枠では足りない位です。
原作とは違う結末を迎えるエドとアル2人の兄弟を最後まで見届けて下さい。観る価値がある劇場版でした。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 55
ネタバレ

キムキム さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

今、生きている世界は夢なのか現実なのか

鋼の錬金術師の映画一作目。
TVアニメ「鋼の錬金術師」(無印のほう)の続きになっています。劇場版ということで、少々説明は入ってますが、ハガレンの無印を最後まで見ていないとわかりづらいです。


ストーリーとしてはハッパーエンドとは言えないおセンチな感じで、結構好みでした。ですが、話がわかりづらかったり、各キャラクターの扱いが薄かったり。キャラは「とりあえず出しときました」感が強かったです。重要そうに見えて全然ストーリーに加わってこなかったりします。アームストロング大佐とかほんとに飾り程度。(その点、ミロスのほうが丁寧な脚本だったように思えます。)「ハガレン」のキャラが魅力的だから「ハガレン」が好きだ。って人には物足りなさがあるかも。

少ないながらも、格闘シーンは緊張感が出ていてとてもよかったです。(ミロスは戦闘シーンの派手さでは勝ってましたが、シャンバラのほうが好みでした。)表情もその人の感情がよく出ていてよかったです。

曲はOP、EDともにラルクでいい曲だったんですけど、ラルク1曲で良かったんじゃね?ってのが本心。



{netabare}この話では最後に「この世界がオレ達の現実なんだから、この世界でしっかり生きていこうぜ」的なことを最後にエドが言っていたんですけど、それまでエドは今いる世界を夢、もう一つの世界を本物だと区別してきてましたが、結局、人間っていま目の前の現実を現実として受け入れて生きていくしかないわけです。「胡蝶の夢」っていう話にあるように我々には今生きている現実が夢なのかどうかっていうのは確かめる手段がない。なんで、「現実というのは、今現在自分が見てる夢である」っていう定義付もできるわけで。つきつめると「シミュレーテッドリアリティ」とかあるわけだけど。つまりはこんな駄文ばっか書いてないで、「現実」を受け入れて宿題をしなくちゃな・・・{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 10
ネタバレ

oneandonly さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

消化不良に終わってしまった

世界観:7
ストーリー:5
リアリティ:6
キャラクター:5
情感:4
合計:27

ふたつの世界に引き裂かれたエルリック兄弟は、それぞれ再会を願ってその手段を探し求めていた。兄、エドワード・エルリックが飛ばされてしまった先は、西暦1923年……やがて世界大戦につながる動乱の予感をはらんだドイツ・ミュンヘンであった。得意の錬金術を封じられてしまったエドは、弟の面影をもつ若者アルフォンス・ハイデリヒの力を借りて、科学技術の粋・ロケット工学の力で故郷へ帰ろうと試みていた。だが、なかなか手がかりは得られず、エドは焦燥をつのらせる。
(公式HPより)

初期TV版の鋼の錬金術師が面白かったことから視聴しました。

賛否両論あるようですが、私は残念ながら否のほうでした。TV版の、兄弟が兄弟のことを想い、自己犠牲をした結果、兄弟が異世界で離れ離れになって、それぞれ自立した道を歩むという終わり方が綺麗だったので、{netabare}兄弟愛を引き続き描いて、また一緒に旅ができるという終わり方は退行的に感じてしまったのがひとつ。{/netabare}

一番気になってしまったのは{netabare}残されることになるウィンディのこと。ウィンディはエドをずっと想っていたことが(成長を考えたオートメイルを作っていたということで)描かれているのですから、まだエドがいなくなtた世界を受け入れられていないのです。この状況でエドに加えアルもいなくなったら…。{/netabare}蛇足であり、バッドエンドとなる作品だと思ってしまいました。

リアリティ面でも、現実世界が舞台になれば、この世界の物理法則に従っていない部分があればどんどんツッコミが入りますし{netabare}(あの鎧の集団は、高所から落ちてなぜ潰れないのかとか、過剰なアクションとか){/netabare}、そもそもここで描かれた大事件が現実世界の歴史に残っていないのことも。パラレルワールドですと言われるのかもしれませんが、何でもアリで節操がないでしょう。

この作品自体の難しさがあり、私も拾えていない部分は多いかと思いますので、見直したら評価が変わるかもしれませんが、好きな方には恐縮ながら現状はこの評価で。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8

67.1 7 続編で戦争なアニメランキング7位
ラストエグザイル-銀翼のファム-(TVアニメ動画)

2011年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (676)
3440人が棚に入れました
「決めた!私はあの戦艦を盗む!」 全ての命の源-グラン・レイク。その聖なる湖で、アデス連邦とトゥラン王国が砲撃戦を開始する。圧倒的な艦隊戦力で全世界の制圧を目指すアデス連邦を前に、壊滅寸前に陥るトゥラン。トゥランの王女たちが見たのは、小型ヴァンシップ“ヴェスパ”に乗った空族の少女・ファムだった。「これより貴殿の旗艦を、この戦場より盗み出さん!」対空砲火が飛び交う中、ファムのヴェスパは大空を舞う。侵略を続ける連邦総統ルスキニアの目的は? そして、謎の力「エグザイル」とは? 今、激動の大航空冒険活劇が幕を開ける!!

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

タチアナさんも言ってたよ「ぎりぎり及第」ってね♪ ∑('◇'*)

■ラストエグザイル-銀翼のファム-ってこんなアニメです☆彡
2003年に前作「LAST EXILE」から8年の時を経て2011年に「ラストエグザイル-銀翼のファム-」というタイトルで続編がスタートしたのですね♪
壮大な世界観と圧倒的な作画を更にパワーアップしたと言う事で否応なしにも期待しちゃいますね
(*・ω・)ノ
キャストについては前作以上に主要キャラも増えた事もあって豪華な顔ぶれで、アニメファンであれば聞いた事のある人ばかりなのですよ♪

ストーリーの方は前作から数年先の話となっているのですけど、関連性は大きくないので「-銀翼のファム-」から観始めても十分楽しめるのではないでしょうか(*^o^*)
とはいっても前作から引き続き登場するキャラがどんな過去を送ってきたのか、またアナトレーという帝国がどんな国であったかなど、知っているだけで楽しさが倍増すると思うので、やっぱり前作を観てからの視聴をお薦めしたいですね♪

今回の舞台となっているのは「アデス連邦」が「トゥラン王国」に侵攻してくる場面から物語がはじまるのです!
ことの始まりは・・・はるか昔にエグザイルで移民してきた「トゥラン王国」やその他移民国が「アデス連邦」の土地に移り住んで来たのが原因みたいですね(・0・*)ホー
「アデス連邦」は、移民すべてを受け入れるだけの国力が無いのと、移民国に土地を追われる形となった現地民族からその土地を奪い返すべく各地に一個大隊を向かわせ侵攻を始めたようなのです!
そんな戦乱の世に「アデス連邦」の侵攻で故郷を追われた者が集まった『空族』という集団があったのですね♪
連邦の空中戦艦を鹵獲して生計を立ててる『空族』の一つ『カルタッファル』と名乗る集団に、本作品の主人公の「ファム」とファムのナビを努める「ジゼ」が所属しているのです♪
愛機の小型ヴァンシップ<ヴェスパ>とその腕前で数々の艦船を鹵獲してきた「ファム」と「ジゼ」はとっても可愛い女の子なんですよ♪
そんな彼女らが「アデス連邦」と「トゥラン王国」の戦闘に巻き込まれていく事になるのでした・・・


■銀翼のファムに出逢った日の日記 φ(^∇^ )
5話まで観終わった時点での感想を書かせていただきたいと思います♪
前作から8年経った続編という事もあって、現在の技術力でラストエグザイルを制作したらどんな凄い映像を見せてくれるのかなぁってとっても期待して視聴することになったのです!
かなりの期待過剰状態で第1話を視聴する事約30分・・・
前もって「1話テイクオフ直前スペシャル」を観ていたにも関わらずその作画のできに驚かされました♪
ヴァンシップが雲を掻き分けて疾走していく描写はとっても爽快で、艦隊戦のシーンはまさに海を泳ぐ「クジラ」そのものです♪
またそんな「クジラ」を鹵獲するシーンは圧巻の一言ですよ(*゚o゚*)
地デジ化して本当に良かったと思えたのは初めてだったかもしれませんw

ストーリーの方は、前作のクラウスとラヴィは戦乱に巻き込まれていったのに対して、ファムの困ってる人を見たら放っておけない性格からか、自ら戦乱に首を突っ込んでいく展開になって行きましたね♪
そんなファム達と「トゥラン王国」復興を目指すトゥラン王国第二王女のミリアにどんな展開が待ち受けているのでしょうね!
とっても楽しみです(*^o^*)
また、前作から引き続き登場のディーオやタチアナ&アリスティアコンビのアナトレーの戦艦「シルヴィウス 」がどう絡んでいくのかも今後の楽しみですね(*・ω・)
ディーオのルシオラへの思いや、素敵な女性艦長になっていたタチアナが赤いヴァンシップに乗りこむシーンなど、前作からのファンにとっても嬉しい演出が所々出てくるのも好印象ですね♪
ただ、ちょっと難しい専門用語や耳慣れない国の名前が度々登場してくるので、結構把握するのに手間取るかもしれませんね(^ー^* )フフ♪
そこのところは公式ホームページで前作同様に用語集のリンクがあるので補完しながら見ると良いかも知れません♪
しかも、各国の相関図のリンクもあって毎話更新されているので、アタシσ(゚-^*)は結構利用させてもらってますw


■総評
前作「LASTEXILE」の続編としてファンの期待が大きかった本作品ですが、果たしてその期待に 応え得ることが出来たのでしょうか?
期待が大きかったぶん厳しい意見もあったようですけど、個人的には及第点を与えられる内容になっていたと思っています。
前作よりもスチームパンク色が落ち着いたものの、気になっていたキャラの表情・動きといった人形っぽさが無くなっていたので3Dと2Dの融合感は圧倒的に今作の方が上ですね♪
また、ファムを主人公においた事もあってか全体的に明るいイメージで、それにあわせて彩度を上げて全体的な映像の印象も明るい印象に仕上げてましたね(*^^)v
それとヴァンシップもデザインが豊富で前作よりも個性があって楽しめました!
ファムが乗るヴェスパは機体が小さい分キャラの表情が映えてファムにピッタリの機体ですよね☆彡
ストーリーに関しても概ね前作よりもわかり易かったような気がします、前作を視聴していない人には難しいかもしれませんけどね!
全体的な作品の仕上がりは前作よりもマニア向けから大衆一般へ歩み寄った作品といえるんじゃないかなぁーって思います。

ただ、手を上げて大満足と言えないのは、GONZOイズムなのでしょうかw
前作でも思ったんですけど…「磨けばもっと輝けたのに!」ってね ゞ(^o^ゞ))))アラアラ
どんな点が今一歩(GONZOイズム)だったのかちょっと振り返ってみようと思います。

そもそもファムを主人公に設定したこと自体が間違いだったような気がしてならないのです…∑('◇'*)エェッソコ!?
『銀翼のファム』では、人類の永遠のテーマでもある「世界平和」を目指して国家ごとの思想や、その要人たちの信条を絡めて物語が進んでいくわけです。
そんな中、政治的重責のないファムを平和の象徴のグランレースと結びつけてファム目線でストーリーを進めていくには限界があったと思うのです。

『銀翼のファム』が続編という位置付けであるならば、やっぱりアナトレー視点のストーリーを見てみたかったなぁって思うのです∑('=';)
個人的には色んなとこに顔をだしながら、それでいて不思議と不自然じゃなくなっちゃう機動力のあるディーオを主人公に推したかったかなぁw
ルスキニアやアラウダはディーオと同族っぽいしね!
とにかくディーオ、タチアナ&アリスティア等、前作のキャラを登場させているのであればしっかりストーリーに組み込んで欲しかったです☆ミ
特にアルの扱いはひどいですw 追いかけっこしてただけですよww
愛着のあるキャラ達をまた見ることが出来たのは嬉しいんですけどファンサービス止まりなので・・・
結局「銀翼のファム」の評価を落とす結果となっている気がしました(ToT)

また、前作の内容から切り離してまったく新しいストーリで作るっていうのでも良かった気がします。
であればミリアを主人公としてストーリーを組上げていけばよかったのでは?って思うのです。
本作品で色んな表情を見せてくれていてたし、作品を通してもっとも成長したのがミリアだったからね!(^-^)
唐突な展開が多かったので、前作のキャラを削る事で、リリアーナ&ルスキニアの心情の変化やミリア&ディアンの掛け合い等々、もっと深く掘り下げるべき場面や伏線を丁寧に回収するなど深味のあるストーリーをつくり上げることも出来たはずなんですよね!

ファムの人格だけ見れば主人公たるポテンシャルは十分満たしているとは思うのですけど、この物語の内容にはね…
スピンオフのキャラから主人公に抜擢されて文句言われているファムがとっても可哀相に思えてならないのです。
「わたしが あなたの翼になる」と言ってたようにミリヤの良き理解者という立ち位置だけでも充分輝けるキャラだと思うんですけど背伸びさせ過ぎちゃった感じかなのなぁ(^▽^;)

なんだかんだと色んな事を書いてきましたけど、それでもやっぱりこの作品は大好きです♪
ファムもジゼルもミリアもみ~んな好き♪
「おいしいってときにはね、おいしいって顔、しなきゃ。」って事だよねーディーオ(*^^)v

「ラストエグザイル-砂時計の旅人-」のアニメ化ないのかなー♪
やっぱりクラウスの活躍がまたみたいです( ̄∇ ̄+) キラキラキラ~♪


■MUSIC♫
OP曲『Buddy』
 【作曲・編曲】School Food Punishment/江口亮【歌】坂本真綾
 なんといっても注目は大好きなスクパニが曲を提供しているって事です!
 疾走感あふれる複雑な楽曲とお馴染みの坂本真綾さんの素敵な歌声はとっても気持ちいいですね♪
 でも残念な事にスクパニはこの曲を最期に活動を休止なのです…(。>0<。)ビェェン

ED曲『Starboard』
 【作曲・編曲】黒石ひとみ【歌】Hitomi
 風を感じる流麗な楽曲とウィスパーボイスで優しく包み込んでくれます♪
 「銀翼のファム」の世界観を見事に表現してますね♪
 さすが黒石ひとみさんです(*^^*)
 

2011.11.20・第一の手記
2012.05.12・第二の手記(追記:■総評、■MUSIC♫)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 47
ネタバレ

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

空に想いをはせる(80点)

事前SP+全21話+総集編2回。
アニメオリジナル作品。

個人的満足点:80点
アニメ系統:SF(スチームパンク風)

前作、ラストエグザイルの続編。
前作未視聴でもなんとかならないこともないが
前作視聴済ならより熱くなれるので前作視聴してから視聴するのがお勧め。

そして、舞台設定が1話ではほとんど語られないので
できれば0話の「1話テイクオフ直前スペシャル!」を視聴されることをお勧めする。
簡単な舞台設定やキャラ設定が紹介されているので1話にすんなり入れると思う。

世界観は前作を引き継ぎスチームパンク風の世界でロマンあふれる作り。
大空を飛ぶシーンだけで満足してしまう自分がいる。

物語の大筋は世界統一しようとするアデス連邦とそれをとりまく国との衝突を描いている。
しかしながら、物語は中盤あたりで少々定まりが悪い。
途中経過がはしょられたり、物語が急に方向展開するような印象を受ける。
それも後になって理解が深まってはくるのだけれども。

また、キャラに萌え要素が入っているのも個人的には少々疑問。
この世界観にはミスマッチかなと思われる。
もう少し硬派な作りでもいいんじゃないかなと思う。
(商売を考えると仕方ないのかなあと思ったりもするのだけれども)

なんだか悪いようなことばかり書いているが個人的には大好き。
しかも最終話では胸が熱くなって涙腺がやられていた。
なんだろうか?
やはり音楽がいいという部分があると思う。
数多くの挿入歌を効果的に使っている。
それぞれのシーンでの音楽が各シーンを盛り上げる。

そしてOP曲 坂本真綾さんの「Buddy」は大空をかける疾走感を
曲から感じることができ、曲を聴くだけで物語への期待感が高まる。

兎に角、ロマンを感じるっていうのが好みならお勧めの作品。
そして、音楽だけでも1度聴いてみて欲しい作品。


と、まあ色々書いてきたが
つまり、何が言いたいかというと

1番熱かったのは総集編2だったw


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以下、各話の感想。
ネタバレを含む場合があるので
未視聴の方はスルー推奨。

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{netabare}

1話視聴。
前作に比べやや軽い感じになったかな。
ヒロイン「ファム」が天真爛漫な感じなので
そう思わせるのかもしれない。
キャラも前作に比べやや柔らかくなったかな。
前作に比べやや萌え要素が加わった感じはする。

映像は、やはり空を飛ぶ疾走感がすばらしい。
前作を上回るクオリティ。
2Dと3Dの融合がすばらしい。
空戦の作画が半端ない。
このクオリティで2クールもつのかねw

何にしても今後が楽しみで仕方ない。

最後に「すごいとおもわなーい」がまどかに聞こえたw
この瞬間まで悠木さんが出ていることを忘れていたw

2話視聴。
今週のが序章となるのかな。
OP曲が最後に流れたことから考えても、そんな流れと思われる。
前作までと違い意外と目的などはっきりしてきそう。
ファムとジゼルもいいコンビぽい。
とくにジゼルはかなり優秀なナビのように感じた。
来週からの盛り上がりに期待したい。

3話視聴。
あおちゃんと千和さんのからみだw
一人で歓喜してたお^q^

雰囲気だけでもっていかれている自分がいる。
映像だけで満足してるとか、ダメな俺。
ロマンを感じるんだよね。
ファムも主人公らしくなってきた。
来週も楽しみ。

4話視聴。
タチアナキター
赤いヴァンシップきたよきたよ。
1期視聴済の私にとっては鳥肌ポイント。

そしてシルヴィウスかっこいい。
もしかしてと思ったが、潜った\(^O^)/
さてさて来週からどうなるのかな。

5話視聴。
星から自分のいる位置をずばり当てるジゼルいいねえ。
こういうちょっとしたシーンが何か好きだわ。
そして、戦闘なしで戦艦1隻ゲット。
ジゼルの戦略が冴えていた。
戦略のシーンはあまりないけどね。
そしてファムが全然活躍してないw
完全にジゼルのすごさを見せ付ける回だった。

そしてミリアw
なんという戦略www
メイド姿で男を落とそうとかwww
さすがに無理すぎるwww
俺なら落ちるかもしれんが・・・・
それでも厨房を占拠したのには笑ったw

6話視聴。
物語は飛んで戦艦を半分まで集めた段階へ。
1話で1隻ずつ集めたんじゃ終わらないしねw

展開が加速しだした。
トゥラン再建に向け動き始めたファム達。
同時にアデス連邦もさらなる動きに。
ルスキニアのやり方がえげつない。
ルスキニアはいったい何をやろうとしているのか。
ここまで若干軽いのりだったが、やや重めなのりになってきたかな。

そしてレースが熱い。
物語の展開上、勝つとは思っていながらもドキドキした。
最後は魅せ方には胸が熱くなって痺れた。


7,8話視聴。
最後のくじら狩りに向ったファム達だが、ピンチに。
何とかピンチを脱するも更なるピンチに。

シルビウスがやばい。
しかし、タチアナかけえ。
「ぅってええ」とかしびれる。

でも、ジゼルが心配だなあ。
かなりショックを受けていたようだし、
もうヴァンシップに乗らないとか言わないかな?
来週からの展開が気になるところ。


9話視聴。
予想通りの展開キター
ジゼルの葛藤がいい感じ。
あおちゃんは相変わらずいい演技するねえ。

個人的にはもうちょっと引っ張って欲しかったが、こういう友情ものには弱い。
ファムとジゼルの友情にミリアが加わり、なんともいえない良回だった。

来週からいよいよ国を取り戻す展開に入っていくのかな。
益々の盛り上がりに期待したい。


10話総集編視聴。
総集編だが、最後だけちょっと話がある。
そこだけでも観よう。


11話視聴。
盛り上がってまいりました。
アル来たー。
これはやはり1期を見ていた方が楽しめるね。
そして、ディーオカッコイイ。
このあたりは完全に1期見てないと分からないね。

今回はちょっと作画がおかしく感じた。
何か顔とか変だった気がする。

まあ、盛り上がってきたから別にいいけどね。


15話視聴。
いよいよクライマックスに向けて動き出したかな。
ファムとミリアが熱かった。
こういう熱い思いは個人的に好み。
ここから最後の巻き返しに期待したいところ。


17話(総集編2)視聴。
なんと1期の総集編に2期をからめてきた。
あらためて観ると1期ってこんなに良かったのかと思ってしまったw
そして、なんとクラウスとラヴィが出てきたよ。
来週からんでくるのかな?
俄然来週が楽しみになってきた。


19話視聴。
なかなか熱い展開だった。
そして、最高のところで出てくるシルビウス。
来るぞ、来るぞ、キターーーーーーーって感じだったw

あっさりしていた感じはしたものの
何かぐっとくるものがあった。
ここから最後に向けてどう展開していくのだろうか。
最後の盛り上がりに期待したいところ。


20話視聴。
いよいよ、クライマックスかな。
核心にせまって話が展開しそう。
しかし、今一盛り上がりに欠ける気はする。
正直1期を超えるのは無理かなあと感じてはいる。
まあ、でも好きだけどw

あと、どうでもいい話だが、ドレスのファム可愛い^^


21話(24話)視聴。
結局は皆、平和な世の中を作りたいだけなんだよね。
その方向性が違うだけ。
ルスキニアの最後の笑顔が印象的だった。

そして、ファムが無事帰還した時に胸が熱くなった。
別にどうってことないシーンのはずなのに
無事戻ってくるって分かっていたはずなのに不思議と涙腺をやられた。

{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 46

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

人は何度同じ過ちを繰り返すのが・・作品の仕上がり的な意味で・・

ツッコミどころ満載。個人的な愛憎入り混じり、血の涙。前作のいいとこをなぜ生かさない、前作における教訓もおなじく。それ以上にお粗末な呆然とするエンディング・・。伏線回収がありえないほど雑で別になくてもよかったものばかり。
そのくせ重要なキャラの行動が意味なしか説明なしでなげっぱなし、なにやってんだ・・
ファムのイモ演技とその馬鹿なだけのキャラクターが他のキャラ、旧作キャラをみんな殺してもうた・・。
いや馬鹿なだけならいいんだけどとにかくウザい。いつまでたっても同じこといってる。。
たいしたことしてないのに常に焦点があたる。お前が尺を取るな。圧力でもかかってるんですか?
もっとドライで破天荒にしちゃって、ミリアがあくまで主役的ポジだぞって強調すればよかったのに。
作画崩壊なぞ予想の範囲、、ゴンゾ、ラスエグのお家芸とみたが、結論としてファムがいらなかった。

タチアナコンビは言わずもがな、髪をおろしメガネをお外しになった皇帝陛下が最大の萌えどころ。
前作で19歳だったの?まじでか。。。





以下絶望していく私の覚書


前作をこよなく愛してるんです。
キャラ、メカデザ最高っす。至高のほぼツンヒロイン、赤い彗星、タチアナにまた会えるとか胸アツ。ディーオもなぜかいるし。しかも愛機が同じヴァンシップや!


女の子2名ってのがあれだけど・・まぁしょうがない。
前回と同じにしてもしかたないし野郎2人はね・・・。
サブキャラに期待します。
頼むから今回はコケないでください。
模型も買うからまた出して。ここまで小さくなったんだからfigmaサイズで頼む。
あとタチアナ機のBOX限定はマジで勘弁;;。いまだに欲しい。近作で一般販売求む。

一話視聴

予告、予想通り1話はすさまじい。
久しくみられなかった中二や説明台詞、言葉のドッジボールでなくビジュアルと音楽で語る作風。
パイロット版でおわらないことを祈る。。無印と思うことは同じ・・この調子で2クール?いけるのか・・・。
OPはまぁタイアップ的な・・しかたないけど。
豊崎さんの演技もちょと似合わないというかファンには悪いがメインをはるには下手というかそもそも畑違いだ。他のキャストとの力量差目立ちすぎ・・。吹き替え系のキャストじゃないとな・・。碧ちゃんもただのまどかじゃねーかとつっこみたいが台詞ないから・・・とりあえずいい。
CMからしてもここらのキャストも大人の事情、萌え層への配慮なんだろうね・・・。

音楽とEDが無印ファン向けって一瞬でわかりました。視聴してた友人と叫んでしまた・・
序盤の挿入歌もいいしてか前作OPの人よね?そんでディーオ登場・・オサレや。
結局ディーオが全部もってくし、捕鯨とかwスポンサーとターゲットである外人への皮肉でしょうかw
なんつってもちゃんとサブタイコール、ナレがまた『ゆかな』さんなのが泣ける。
前作よりいろいろと媚びたといったら言葉が悪いので『売り』に来てる。

その分完走できるならなんでもいいよ・・。
こんどは23話までしかないとか言われないように・・・。

5話まで、 なんかかわいいね・・・。ヴァンシップもお話もw。話自体はかなり重いのでいいかな。嵐の前の静けさか・・。メイド服もあれだけどwあのアデスのロリっこな女王はなんなんだw。
待望のタチアナさん登場でもすっかりブヒっちゃってるんで。いまのところ満足してます・・。やっぱ最高っすね。。タチアナさんが。

1クール終わり。で、見て分かる作画崩壊と総集編ですね・・ここで一回力尽きたいと・・。
このご時勢がんばってるほうなのか。旧キャラが登場しはじめ初見さんお断りムードが漂いはじめた。てかアルまでかよ。
そして花澤さんかよ・・初代の子は業界いないのか?
まぁ事務所か・・・。
10話とグラキエスの設定や声はいい。
花澤さん14歳とか?無印が声優デビュー作よね?からのメインキャラに出世だぜ。無印初見のかた、端役やってる名も無き花澤嬢を探してください。

18話まで・・なんとチープな台詞。。ひでえ脚本。てかもういいかげんファムがうざくなってきたよ。。てか仕事するきあるのあんたw。豊崎愛生ダメだわ俺・・・。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 25

65.7 8 続編で戦争なアニメランキング8位
棺姫のチャイカ AVENGING BATTLE(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (607)
3230人が棚に入れました
航天要塞ソアラでの戦いから1ヶ月後、亡き父・禁断皇帝の遺体を求め、チャイカ、そしてトールとアカリ、フレドリカの一行は旅を続けていた。
次なる遺体の所持者は、皇帝を討伐した八英雄のひとり、クローディア・ダッジ。
彼女は優秀な魔法師(ルビ:ウィザード)であったが、いまや広大な葡萄園とワイナリーを経営する女主人となっていた。遺体をかけて勝負を挑むチャイカだったが、その圧倒的な実力差に、なすすべもなく完敗。
「完璧なる敗北…」落ち込むチャイカに、クローディアから意外な提案が……!?

声優・キャラクター
安済知佳、間島淳司、原優子、斎藤千和、佐藤健輔、野水伊織、幸田夢波、森嶋秀太、山本和臣、藏合紗恵子、勝沼紀義、ブリドカットセーラ恵美、金尾哲夫、大空直美、村瀬歩、櫻井孝宏

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

全10話モノタリナイ(´・_・`)

「ふと眉」「カタコト」ヒロイン・チャイカが
棺を背負って戻ってきましたねw
2014年春に放送されたファンタジー作品の続編。
2期にあたる作品です。
全10話。


1期からの順道な続編に当たるストーリー。
コメディありの前作から一転、ラストまで
シリアス展開が続くのがこの2期の特徴かと。
話の本筋、キャラの魅力等掴む為には
やはり1期からの視聴がオススメですかね。

10話という短い話数でしっかりと
まとめたという印象を受けた反面
駆け足感も否めなかったですね(´∀`;)
物足りなさが残ったのも事実です。

1期では明かされなかった最大の謎
チャイカの正体、存在理由が描かれます。
チャイカの奪われた悲しい記憶、そして運命。
この辺りは重要な核心部分だけあって
より丁寧に作られていると思います。

バトルシーンはスピード感、迫力ともに
前作同様のレベルの高い仕上がり。
なので、作画や声優陣などは前作と同等の評価。


全体的に遊び、余裕が感じられず
1期で見られたチャイカの可愛さは半減。
物語の性質上、仕方ないとしても
ふと眉、カタコトファンとしては残念無念w
物足りないぜ(/´Д`)/

1、2期通期でまとまった物語になっていると
思います。
まだ観てないという方には1、2期全22話を
連続での視聴がオススメです(・∀・)/″




《キャスト》

チャイカ・トラバント(CV.安済知佳)
トール・アキュラ(CV.間島淳司)
アカリ・アキュラ(CV.原優子)
フレドリカ(CV.斎藤千和)
チャイカ・ボフダーン(CV.藏合紗恵子)
チャイカ・カズマ(CV.丹下桜)
レイラ(CV.牧野由依)
アルベリック・ジレット(CV.細谷佳正)
ニコライ・アフトトル(CV.佐藤健輔)
ヴィヴィ・ホロパイネン(CV.野水伊織)
ズィータ・ブルザスコ(CV.幸田夢波)
マテウス・キャラウェイ(CV.森嶋秀太)
レオナルド・ストーラ(CV.山本和臣)
ギイ(CV.村瀬歩)



《主題歌》

OP
『漆黒を塗りつぶせ』/野水いおり
ED
『ワタシハオマエノナカニイル』/Coffin princess


【2015 02/28 レビュー投稿】

投稿 : 2024/12/21
♥ : 57
ネタバレ

あしすと さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

アニメ視聴者のことを第一に考えたとても良い作品だと思います

原作未読です。

このレビューは「棺姫のチャイカ」の1期2期を総合した感想です。



タイトルの通り、とても「良い作品」だと思います。

ラノベ原作という制限の中で、分割2クールというメリットを最大限に活かしてアニオリ展開を交えながら、ストーリー展開で視聴者を置いてけぼりにすることなく完結まで描き切った作品。


やっぱりアニメを制作する上で、最初から完結させるつもりがない作品を世に送り出すというのは、アニメ好きライト層に親切ではないと思います。

伏線をばら撒きまくって最終回ラストに思わせぶりなシーンを入れたりしているのに、「続きが気になるなら原作で」「円盤が売れれば2期もあるかもね」というのには好感が持てません。

もちろん原作有アニメのビジネスモデルとして、そういう売り方が主流になっているだろうことは分かっていますが、
それにしたって最終回ラストに思わせぶりなシーンを入れるくらいなら、アニオリENDにして続編がなくてもモヤモヤしない締め方をするくらいの誠意を見せてほしいというのが個人的な感覚です。


※ちなみに、完結しないのが嫌なら原作無しのオリジナル作品を見ればいいという話にもなりそうですが、私はラノベ・青年漫画原作のB級バトルファンタジーが好きなんだからしょうがないんです(笑)

オリジナルアニメって、ほとんど全てが「何か爪痕を残そう」という感じの意欲作ばかりで、良くも悪くもB級感がないのが個人的にあまり好きではないんですよね(笑)

もちろんそういうオリジナル作品も見ますが、あくまでも自分が最も好きなジャンルはB級感溢れるバトルファンタジーラブコメかギャグラブコメなものでw




そんな中での、この「棺姫のチャイカ」
ラノベ原作で完結したアニメ作品なんてほとんどない昨今、しっかりと完結させた作品です。


ぶっちゃけ、キャラ萌えが重要な自分にとっては、キャラはあまり魅力的ではありませんでした(笑)

チャイカはデレないキャラすぎて萌えなかったですし、アカリのクーデレ(?)はシュールで難易度高すぎましたw


とはいっても、ストーリーはかなり良かったと思います。

ダメなラノベアニメの共通点として、
①原作からカットする部分が悪く、ストーリーが繋がらない
②カットをしないようにするために詰め込みすぎて、結局ストーリーがよく分からない
→その結果、原作を知らないアニメ視聴者置いてけぼり、ということがあります。

しかしこの作品は原作をうまく再構成してアニオリENDにしたらしく、置いてけぼり感を感じることがありませんでした。

{netabare}欲を言えば
・エピローグが短すぎた
・記憶を代償にした白チャイカのエピローグをもっと描写してほしかった
・10話でこんなに上手くまとまるなら、もっと余裕をもって12話やってくれても良かった
…とは思いましたが、まぁ無い物ねだりですかね。{/netabare}



今の時代において、3クール・4クールやるというのはよほどの人気作じゃないとおそらく無理でしょう?

というか、人気作でも
・続編は円盤が売れにくい
・一度人気になっている以上、続編を作っても原作売上は伸びにくい
という理由があるのか、全然続編作られないし。

でも日常ラブコメものならともかく、バトルものを1クールで完結させるのはさすがに不可能ですよね。


となると、やっぱり2クールでのアニオリENDってすごく理にかなっていると思うんです。

このチャイカのように、単に分割2クールというだけではなく、そこで完結させる。

この作品に限らず、原作読者にはアニオリ展開に忌避感があるパターンが多いと思いますが、そこは現実的に考えて「どうせ続編なんて出来ないんだから、モヤモヤENDになるくらいならアニオリENDになったほうが綺麗にまとまって良かった」と割り切る。

ラノベ・青年漫画原作アニメが好きな自分にとっては、このような作品がもう少しだけでも多くなってほしいと思うわけです。



正直言うと、この作品は自分のストライクど真ん中というわけではありません。

しかし、ストーリーそのものというよりも「ラノベ原作バトルファンタジーアニメを完結させた」という構成において、もっともっと評価されるべき作品だと思います!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 13
ネタバレ

westkage。 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

王道過ぎる展開に食傷気味。1期で育てたキャラクターの良さをもっと活かす2期であって欲しかった☆

本作は榊一郎のライトノベルを原作とした作品です。テレビシリーズ第2期にあたる作品の為、前作からの視聴を推薦します。2014年10月から12月にかけて放映されました。今期では彼女らがどんな活躍をしてくれるのか…期待に胸を膨らませての視聴開始でした。

総評として「王道過ぎる展開に食傷気味。1期で育てたキャラクターの良さをもっと活かす2期であって欲しかった」…といった感じでしょうか。
‘正義(主人公)は必ず勝つ’これは我々が幼少期から「戦隊物・ヒーロー物」のようなノンフィクションを見続けてきた結果、決して覆ることの無い定義として脳に記憶されている事柄です。つまりいくら「物語を楽しみたいから視聴前からのネタバレは避けたい」と言った所でアニメである以上、我々は「見る前から結末(着地点)が解っている」と言っても過言ではありません。逆を言えば「結末は解っているけど楽しみたい」という視聴者の心理でもあるのです。簡単に言えばハラハラドキドキの展開ってヤツですね。
今作にはコレが決定的に足らなかった。
1期の放映当初から2期が決まっていた今作を見るにあたって1期は1つの物語の前半を見るような気持でしたので王道的な展開には苦痛を感じませんでした。むしろ素直な展開が多くて視聴しやすいくらいです。チャイカを初めとする登場キャラクターも魅力的でしたしね。しかし2期では前期の王道的なストーリーが淡々と続いていくのみで「どうなってしまうのか」とハラハラさせてくれる演出に欠けている印象を受けました。
・水戸黄門で最後に印籠が出て終了。
・刑事ドラマで「~ちゃんが復讐を願っていると思いますか!」というセリフに泣き崩れる犯人。
…あー、それね。
という定番の物語では、もうコアなアニメファンを満足させる事は出来ません。もう少し物語に意外性を持たせる事が出来れば、評価も変わったのではないかと思います。

しかしそう考えると最近のアニメって物語に対して貪欲ですよね。
良い傾向だと思います。
逆にドラマなんて、いまだに黄金パターンの作品が多いような気がします。
昔は「アニメなんて子供騙し」と言われていましたし、今でもそう思う人は多いでしょう。
そんなアンチアニメ派に私は声を大にして言いたいのは「どちらが子供騙しですか」と言う事ですね☆

*以下はネタバレになるため閲覧注意です!
{netabare}
この一言に尽きると思いますが
「・・・ボス弱過ぎ」
黄金RPGドラゴンクエストのボスでももっと粘るぞっ!ww
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 28

77.5 9 続編で戦争なアニメランキング9位
ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (580)
2995人が棚に入れました
キリト、ユージオ、アリス。二人の修剣士と一人の整合騎士が最高司祭・アドミニストレータを打ち破ってから半年。戦いを終え、故郷ルーリッド村で暮らすアリス。その隣には、親友を失い、自らも腕と心を失ったキリトの姿があった。彼を献身的に支えるアリスに、以前のような騎士としての心は残っていない。「教えて、キリト……どうすればいいの……」しかし、アンダーワールド全土を悲劇へと誘う《最終負荷実験》へのカウントダウンは、容赦なく進む。それと呼応するように、《ダークテリトリー》の深奥で、暗黒神ベクタが復活した。闇の軍勢を率い、《光の巫女》を手に入れるべく、《人界》へと侵攻を開始する。《人界》軍を指揮する整合騎士ベルクーリらは、《ダークテリトリー》軍とのかつてない大戦争になることを決意する。だがその傍らに、いまだアリスは見当たらない。そして、《人界》を救った英雄二人の姿も――。『SAO』シリーズで最も長く、美しい戦い《アリシゼーション》編、その最終章がついに開幕!

声優・キャラクター
松岡禎丞、戸松遥、茅野愛衣

えくいてぃ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

え~~分割4クールってそういうことっ??

はい。SAOです。
ん~と、アリシゼーション編(って言えばいいのかな?)ですけど、
分割4クールってことで始まってます。

ふつう、分割4クールってやぱり
2クール✕2って感じで思うのですけど(思ってたのですけど)
ちがった~!!!

今回はその後編「War of Underworld」ですけど、
後半2クールのうちの前半??wということで

・「SAO アリシゼーション」
->2クール。
・「SAO アリシゼーション War of Underworld」(★今回)
->1クール。
・「SAO アリシゼーション War of Underworld -THE LAST SEASON-」
->1クール

という構成だったそうです。

で、2020年4月から最終クール「-THE LAST SEASON-」が始まります!

焦らしますねww
ほんとに、焦らしますねww

しかも、今回はほんとにいいところで終わってるので、もう待ちきれない!
でも、制作も大変だと思うので、この3ヶ月待つことで想像以上に良いものが出てきてくれるって信じてます^^

あ、今回の内容についての感想殆ど書いてない。。まいっか^^
全部終わってから、アリシゼーション編全体としての感想を書きます^^

投稿 : 2024/12/21
♥ : 9
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

我が陸自のォ科学力はァ世界一ィィッ?

1 24話 2018年9月~2019年3月
2 12話 2019年9月~2019年12月
3 ??話 2020年4月~2020年6月?

全4クールと長丁場です。おおむね50話前後のボリュームをもって完結予定。
ホップステップジャンプでいうところの“ステップ”。3段跳びの選手に話を聞けば、このステップ部分が技術的には面白いらしく、語りも熱を帯びるところ。我々素人も見よう見まねで一度くらいチャレンジしたことあるでしょうに、イメージ通りには絶対いかない2歩目なわけであります。

要はわかりにくいんですよね。それにまだ途中ですし評価のしようがないとも言えます。私自身も同じような感覚ですので今回は脱線しときます。


最初の2クール分はずっぷり『UnderWorld(以下UW)』の説明に終始。9割がた仮想世界を舞台にしてました。それを受けて此度の1クールは仮想世界に介入してくる現実の勢力についても描かれます。
むしろUWのなんたるかをしっかり意識づけさせた上でFinal seasonで描かれるだろう現実世界への作用を通して、問題提起されるものがおぼろげながら見えてきたといったところでしょうか。


いったい何故今回の12話で繰り広げられる事態が起こったのでしょうか?
・キリトがアドミニストレーターをやっつけたから

ってその通りなんですけど、さらにそもそもってところを考えるといたって明白。


 パワーバランス(軍事)が崩れちゃうから


古今東西、軍事衝突が起こるとしたらこれ。おそらく未来のSAO世界でもアメリカが超大国なんでしょう。そこに待ったをかける、パワーバランスを崩す恐れのある技術を菊岡さん達は開発中なんです。“プロジェクト アリシゼーション”のことですね。

例えばこの前テヘランで発生したウクライナ機の撃墜(2020年1月現在)を例にして、地対空ミサイルに作中用語である“ボトムアップ型AI”であるアリスちゃん(の知性)が搭載されてたとします。発射後にアリスは①対象を分析、②誤射である可能性をシミュレートし、さらに③撃墜した時の事後の影響まで試算した上で、④回避行動を採る、というところまでできちゃうとします。

そのことがどれだけヤバいのかってのがピンと来なくても、少なくとも「これまでそんなことはできなかったよね」ができるようになってしまうことはわかるかと思います。

 そうすると何が起こるか?

最近の例だと、通信も軍事技術の範疇と考えれば次世代規格“5G”を巡ってChinaと米国がキナ臭くなっている事実はなによりも説得力のある話でしょう。パワーバランスが崩れると戦争がおきます。そうならんように!死力を尽くすのが我々の責務だったりするわけです。

そんな事情がありますから
{netabare}日本の自衛隊の中に内通者がいる、という作中の設定もリアルで寒気がしました。
パワーバランスを崩す力を日本が持ってしまうと太平洋戦争の悪夢が!だから日本は敗戦国のままでOK!という考えの方は実在します。個人的には残念なことだと思ってます。
戦力の均衡を崩し日本が一歩前に出ようとすると上記の理由で足を引っ張る、平たく言えば裏切る奴がわんさかいることは戦後史をかじった方であればピンとくるところでしょう。
よって、内通者の発生→侵入部隊のUWへの介入→UW内のドンパチ、、、は必然だったのです。
SAOのくせに(笑) 妙にリアルなわけであります。{/netabare}


今クールにUWで展開された事態の背景にはこんなことがあったと思えば受け入れやすいでしょう。
背景をおさえて全12話を堪能したら次のFinalの展望ですね。

なお、アスナはボトムアップ型AIの軍事転用については否定的な立場ですので、この新技術を無かったことにENDも可能性としてはありえます。米国にさらわれるEND、日本が死守するEND、いづれもけっこう大きなお話なので風呂敷を畳むのが大変な作業だと思います。物語の根っこではありますので、あまりにもご都合だったり、軍事合理性を悉く無視しちゃうような結末だと個人的にはドン引きするかもしれません。逆に見事に畳むことが出来たら拍手喝采ですね。


Finalの展望でいえばもう一点。

アリスやユージオを人格と認識するか?プログラムと認識するか?

これまでさんざんとUW内の人々の営みが描かれてるわけでして情も移ります。
先ほどの地対空ミサイルでいえば、旅客機撃墜の回避行動をとった後、⑤安全圏で自爆、でミッション完了。ミサイル一基欠損/AI:コードアリス消失・・・と定量的にカウントされておしまいとはならないでしょう。
それで済ましてしまうには、UWの住人たちと過ごす時間が長すぎました。プログラムではなく現実世界の一人格と見做してしまうでしょう。少なくともキリトは簡単に見捨てられないでしょうね。


人工知能に代表される科学技術がある特異点を超えてきた時の世界を描くことはこれまで数多のSF作品で繰り返されてきました。
どんなところに帰着するのか2020年4月から始まる“Final Season”が楽しみです。



■余談 安定安心のSAO

{netabare}キリトさんがほぼ植物状態だというのにその傍らで…{/netabare}

{netabare}アリスとアスナとでマウントの奪い合い。からのお弟子コンビ闖入。ひとつテントの下、女子4人でキリトの取り合い(笑) 伝統芸能はしっかり引き継がれてましたね。
なにげにアスナのアリスへの態度って人格者のそれでした。正妻の余裕という表面的なものに非ず、どこまでいってもアリス如き“プログラム”の1つと理解している故の余裕だとしたら、アスナが最もドライだと言えますね。直情型キリトの相方にはぴったりのパートナーです。{/netabare}



視聴時期:2019年10月~2019年12月 リアタイ視聴

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2020.08.01 追記

コロナ禍によって遅れること1クール。Final開始です。


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2021.08.04 追記

『ハーレム』『俺TUEEE』というより、技術の延長線『SF』に軸を置いた鑑賞をしてます。このシリーズに何を期待するかってのはシリーズ重ねてくにつれより重要になってきてる気がします。



2020.01.13 初稿
2020.08.01 追記
2021.08.04 追記

投稿 : 2024/12/21
♥ : 56
ネタバレ

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

あれ?これタイトル詐欺じゃね??

シリーズ見終わってから感想書こうと思ってたの
ですけれど、あまりに長いので書いとこーかとw

レビュタイはですね。
アリシゼーション編に入ってからずっと思ってた
事でして
「あれ?これオフラインじゃね?」
って思ってた訳ですw
まぁこのエピソードの最後の方でちゃ~~んと
タイトル回収できているので詳しくは見てね。

お話のざっくり概要
(とりあえず無印からガンゲイルまで見る推奨)
毒受けて⇒集中治療⇒なぜか軍施設に
オフライン稼働⇒禁忌を破る⇒剣士目指す
側付きの女の子が(*ノωノ)キャーされそうに⇒キレる
犯罪者にジョブチェンジ⇒整合騎士をぶっ倒す
まっぱの管理者に戦いを挑む⇒木こり1号がぁぁ
⇒キリトさんは脳に損傷を受ける
そして愛妾がせっせと尽くしてます。
↑↑↑(いまココ)から始まる二人の同棲生活

か~ら~の~正妻戦争勃発!

んー、、、分かりづらいな、端的にまとめると
新しい世界で、またまたキリトさん無双して
その後、キリトさんがおかしくなった後の話っす

だいたいそんな感じ

■物語
ほとんどのレビュアーさんが書いている
正妻戦争はスルーしときますw
国家の思惑とか色んな所が見え隠れする感じで
単に仮想世界だけ描いてない所が特色です。
色々とツッコミ所もありますけどw
話は内と外との構成を工夫したり、緩急あったり
良く練られてるなーと。
あんま触れるとネタバレしそうなので
詳しくは見て下さい~w

■作画
相変わらず綺麗で、戦闘も凄く良く動きます。
今クールのは割とエフェクトもド派手でしたね。
戦闘もいよいよ大詰め感あって
アクションだけでもかなり楽しめました。

■声優
いつものメンバー+茅野愛衣さん+島﨑信長さん
後は整合騎士面子と石田彰さん
実力派揃いで、楽しく視聴してましたー。
なんか…石田彰さんって気づくとキチ●イキャラ
いつも演じてますよね?wまぁ巧いんですけどw

■音楽
OPはハルカス、EDはLISA
どっちも凄く良い曲ですね~映像も良いです!
ハルカスのMVはアクション凄く頑張ってたw

■キャラ
今まで影の薄かった整合騎士にもついに見所がw
新キャラもどれも魅力的ですねー
序盤しか見れなかったけど、ベクタに
色仕掛けを試みた騎士とその思い人の騎士
(やっべ、、、どっちも名前忘れたw)
も凄くキャラは良かったですー


うーん、、全部終わってから書こうと思ってる
事が多いので(先のネタバレになるから)
書きにくいですね。

仕方が無いのでこっから先はネタポエム
{netabare}
本編と関係ないネタなんでそういうの苦手な方は
スルー推奨です。
{netabare}
スルー推奨ですよ!(忠告しましたからね!)
{netabare}
松岡「おい、どうしたアリス!?」
茅野「くっ!貴様!そんなに私を辱めたいのか」
茅野「いいだろう!…私は逃げも隠れもせぬ!」
茅野「キリトとやら!存分にやるがよい!」
茅野「だが私の心まで屈せられると思うな!」
松岡「えーと、、おーいアリスさんや~い…」

福島「あ、ちょっと失礼しますね。」
福島「そちらのアリスさんと入れ替わってる様で」
福島「どうもウチのクルセイダーがとんだ迷惑を」
雨宮「ねぇ…ねぇってば!ちょっと聞いてよ!」

雨宮「おかしいの!!攻撃が当たってるの!」
雨宮「普通に戦ってるの!絶対おかしいわ!」
高橋「そうです!おかしいのです!」
高橋「私より超ド派手な魔法をうちやがりまして」
高橋「一番目立ってたなんて納得がいきません!」
高橋「…私に喧嘩を売るとは、いい度胸です!」

高橋「ん?そっちのアリスという人…」
高橋「何やら凄くイイ感じの眼帯じゃないか」
高橋「私と気が合いそうですね。是非…」
雨宮「そんな事より聞いてよ!無視しないで!」
福島「だー!お前ら話がややこしくなるから」
福島「黙りなさい!…ってあれ?」

福島「よくよく考えたらそのままで良くない?」
福島「攻撃が当たって、範囲攻撃もあって」
福島「その上、真面目で変態じゃない…」
福島「あ、どうやら手違いがあったようですが」
福島「このままにしとくのでどうでしょう?」

茅野「さぁ!早くしろ!遠慮せず来い!!」
松岡「いや!これそっちの問題だろ!困るよ!」
雨宮「そうよ!返しなさいよ!困るじゃない!」
雨宮「攻撃が出来て回復もできるなんて!」
雨宮「私の存在意義が無くなっちゃうの!!!」
福島「今なら、この駄女神もつけますから…」

松岡「えーと…チェンジでお願いします」
茅野「くっ…! くっころ~~♪」
{/netabare}
{/netabare}
{/netabare}

なんかね。金髪騎士(cvかやのん)ってだけで
ずっとこんな事考えながら視聴してましたw

ラスト楽しみですね~♪

投稿 : 2024/12/21
♥ : 37

70.8 10 続編で戦争なアニメランキング10位
アルスラーン戦記 風塵乱舞(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (515)
2739人が棚に入れました
聖マヌエル城での戦いから一ヶ月。パルスでは未だ終わりの見えない戦乱が続いていた。ルシタニアの侵攻によって生じたパルス国内の隙を突き、ペシャワール城砦に攻め込む遊牧国家トゥラーンの軍勢。パルスの兵たちは懸命に持ちこたえているものの、圧倒的な数の敵を前に、もはやその命は風前の灯。しかしそのとき、一迅の黒い風が戦場を駆け抜け、トゥラーン兵たちを次々と切り伏せる。続いて響く、涼やかで力強い「ヤシャスィーン!」の声。アルスラーンとその仲間たちが、帰ってきたのだ。

声優・キャラクター
小林裕介、細谷佳正、浪川大輔、花江夏樹、KENN、坂本真綾、沼倉愛美、羽多野渉、内山夕実、梶裕貴、稲田徹、玄田哲章、斉藤壮馬、日野聡、茅野愛衣、櫻井孝宏、津田健次郎

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

えっ!もう終わり

原作未読 全8話

荒川弘版の漫画を原作としたアルスラーン戦記の続きです。1期から見ることをオススメします。

またまたアルスラーンに過酷なことが待っていました。

今回はどちらかといえばアルスラーンの参謀であるナルサスがメインでしたね。

敵と比べると役者が違う感じがしました。

次回に繋ぐ準備運動みたいな感じでしたね。

凄く良いところで終わりました。(早く続きが見たいです!)

OP 藍井エイルさん、EDはKalafinaさんが歌っています。どちらも良い曲ですが、藍井エイルさんの体調不良で活動を一時休止されるとのことで早く良くなることを祈っています。

最後に、1クールの残り4話で七つの大罪のオリジナルエピソードがあるみたいですね。この枠の次クールは鉄血のオルフェンズなので、来年是非どちらも続きを2クールは行ってくださいと切に願いしますw

投稿 : 2024/12/21
♥ : 27

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

まぁ、全8話なので覚悟はしていましたが…

この作品は、アルスラーン戦記の続編に位置する作品です。物語に繋がりがあるので、前期を未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

王都エクバターナを奪還するため、着々と力を付けてきたアルスラーン一行…
その破竹の勢いは増すばかりです。

ですが、その一方で不穏な空気の密度と混沌さも増してきたように思います。
牢に閉じ込められているアンドラゴラス…自らを正統なパルス国王であると主張を続ける銀仮面…

力を付けているのはアルスラーンだけではなく、黙って囚われ続けているアンドラゴラスではありません。
この作品ではずっと燻っていたこれらが一気に爆発して動き出す様が描かれています。

きっとそれぞれ自分の本分があるのだと思います。
それでもやはりアルスラーンに肩入れしながら視聴する事しかできませんでした。
優しさ溢れる判断には甘さがあるかもしれない…けれど、それは真っ当に立ち直る機会を与えてくれているから…

今のアルスラーン達には司法がありません。ですが、相手の事を深く考え裁量する姿を目の当たりにすると良い国王になるとしか思えませんし、そんなアルスラーンの人格だからみんながついてくるのだと思います。

アルスラーンの周りには。騎士以外に色んな人がいます。
身分や職業に拘ることなく分け隔て無いのも、彼の魅力に拍車をかけています。
しまいにはとんでも無い人までアルスラーンを訪ねにいくのですが、これは本編でのお楽しみ…
アルスラーンの人となりによるモノなのですが…個人的にはこういう展開は大好物です^^

一方、どうしても解せない事もあります。
物語の中でアルスラーンはアンドラゴラスから勅命を受けるのですが…何故あんな仕打ちの様な勅命を出さなければならなかったのでしょう…
エクバタール奪還に向け、アルスラーンの貢献度は決して小さくはありません。
それなのに…
その真意は今回も結局分からず終いでした。

王族の内紛でもめているのは、パルスだけではありません。
もめているのはルシタニアも一緒でした。

でも…人の欲って、何故こうも際限が無いのだろう…
そりゃ「無い」より「有る」方が良いものってたくさんありません。
けれど、ここで実際に争っているのは一般の人より遥かに良い暮らしをしていて、富も権力も十分過ぎるくらい持った人たちばかり…
きっと使え切れないくらいの富と権力を持っているにも関わらず、それでも欲しがってしまうのは何故なんでしょう…
人は富と権力を持てば持つほど卑しくなっていく生き物なんでしょうか…
こんな中だからこそ、アルスラーンの気高さが眩しく見えるのかもしれません。

オープニングテーマは、藍井エイルさんの「翼」
エンディングテーマは、Kalafinaさんの「blaze」
オープニングとエンディングとも平成の歌姫なんて何と贅沢なんでしょう…
もちろん、どちらの曲も文句なしに恰好良いです。
唯一気になるのは藍井エイルさんの体調でしょうか…
調子が良くないとの事でしたが…早く快方に向かう事を祈念しています。

全8話の作品でした。この変則話数を聴いた時から覚悟はしていましたが、
これから物語は最高潮を迎える…の直前で終わってしまうのは、やはり残念でなりません。
三つ巴の真っ向対決…無茶苦茶続きが気になって仕方ないです。
それに個人的にはエトワールの今後が気になります。
続編の制作…楽しみにしています。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 21

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

できれば早めに続きが観たいです

昨年の夏まで放送されていたアルスラーン戦記の2期。
前作は2クール作品でしたが今作は僅か8話で終了。ついこの前に始まったばかりという感覚のうちに最終回となりました。内容的には、当然ながら前作の続きから始まって、最後もまだまだこれからが楽しみというところで終わります。言ってみれば長い物語の途中から途中までの一部分なわけで、この2期の部分だけの感想を書くというのもなかなか難しいのですが、基本的な雰囲気は1期と変わっていないので、前作が好きだった人なら問題なく楽しめるのではないでしょうか。
キャラは、アルスラーン王子が物語最初のころに比べて、かなり「ひ弱さ」が薄れてきた印象。原作を読んでいないので「少年はやがて王となる」というお馴染みのナレーションが2期終了の時点よりどれくらい先のことなのかわかりませんが、王子の能力や人徳的にはもうすぐにでも立派な王になれそうな風格が感じられました。その他のキャラでは、個人的にはアルフリードが結構好きなキャラでした。(沼倉愛美の声が好みなのかも)
作画は、合戦シーンにもう少し迫力が欲しい気もしましたが、まあ許容範囲かなといった印象。音楽も悪くなかったです。
わざわざたった8話で2期を作っておいて、3期なしで中途半端に終わるとは思えないので、多分続きををやってくれるだろうと楽観はしていますが、できればあまり長く間を置かないで続きが観たいです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 20

86.1 11 続編で戦争なアニメランキング11位
劇場版「幼女戦記」(アニメ映画)

2019年2月8日
★★★★★ 4.1 (480)
2517人が棚に入れました
統一暦1926年。ターニャ・フォン・デグレチャフ少佐率いる、帝国軍第二〇三航空魔導大隊は、南方大陸にて共和国軍残党を相手取る戦役を征す。凱旋休暇を期待していた彼らだが、本国で待ち受けていたのは、参謀本部の特命であった。曰く、『連邦国境付近にて、大規模動員の兆しあり』。新たな巨人の目覚めを前に、なりふり構わぬ帝国軍は、自ずと戦果を拡大してゆく……時を同じく、連邦内部に連合王国主導の多国籍義勇軍が足を踏み入れる。敵の敵は、親愛なる友。国家理性に導かれ、数奇な運命をたどる彼らの中には、一人の少女がいた。メアリー・スー准尉。父を殺した帝国に対する正義を求め、彼女は銃を取る。

声優・キャラクター
悠木碧、早見沙織、三木眞一郎、玄田哲章、大塚芳忠、飛田展男、濱野大輝、笠間淳、林大地、小林裕介、土師孝也、小柳良寛、高岡瓶々、森川智之、福島潤、田村睦心、戸松遥、チョー、稲垣隆史

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

メアリー・スーがメアリー・スーを名乗る限りメアリー・スーたるのであれば改めてメアリー・スーとは何なのか模索してみた

Arcadia投稿の小説が原作のラノベアニメとして2017年冬にテレビシリーズが全12話放映されたのも記憶に新しい異世界転生ファンタジー×架空戦記モノの直接的な続編


狡猾な性格のサラリーマンが逆恨みが原因で死亡
不神信者が故に神=存在Xの怒りを買い、魔法が実在し世界大戦を控えたヨーロッパに似た異世界に金髪碧眼の幼女「ターニャ・デグレチャフ」として転生させられる
ターニャは不可避の大戦を前に無力な幼女のまま死ぬわけにもいかず、自ら志願兵として戦線へ打って出る
ターニャの思惑は溢れ出る魔力と機知に富んだ頭脳と平滑流暢な弁舌で部下達の士気と戦果を上げ、出世してから安全な後方任務に就くことだった
ターニャの活躍で属する“帝国”は“協商連合”や“共和国”との戦いには順調に勝利を収めていく
が、そんな矢先に帝国へ牙を向いたのは徹底した共産主義を掲げる大国の“連邦”であり、ターニャと部下達もその戦線へ送られることとなる
理不尽さを感じていたターニャだったが、徹底的に嫌悪していた共産主義者への憤りをぶつけるべく、連邦の政治的面子を徹底的に破壊する【連邦首都襲撃】を立案する
そんな前代未聞の作戦を目撃したのが、ターニャ達を苦しめたあのアンソン・スーの愛娘にして、アンソンの死をきっかけに義勇兵に志願した「メアリー・スー」だった…


と、いうわけで今作が題材にしてるのは人類史上もっとも悲惨な戦争として著名な“独ソ戦”であることは明らか
さらに原作ではどうなのかよく存じませんがテレビアニメ版では極力オミットされていた政治や思想や宗教感の対立が物語の構造上、強く押し出された一作にもなっており、架空戦記モノでありながら立派な戦争映画に仕上がっています


そもそも戦争という非生産的な行いに対して否定的な立場であるターニャでしたが、今作中では共産主義者=コミーを徹底的に批判、罵っており、その感情的な動機で作戦を進めた結果、皮肉にも戦争が泥沼化するキッカケを自ら作ってしまうことになります
映画の冒頭でシューゲルは戦争を加速させるのは“感情”だと言っていますが、ターニャはコミュニストアレルギーという個人的な“感情”で連邦首都を破壊します
さらにこの後のクライマックス“感情”を爆発させて戦う敵に対して冷静さを取り戻したターニャが“感情”を廃して戦えば勝てることに気付くのが面白い
まずココが一番目の観どころとなるでしょう


そして今作、遂にターニャにとって最大の障壁となる“この世界で最強の魔導師=メアリー・スー”がとうとう戦線に登場することとなるのです


テレビシリーズでは群像劇を彩る、戦線とは別の国に生きるサブヒロインの一人…ぐらいにしか思ってませんでしたが全く持って迂闊でした;
そもそもメアリー・スーという名前の時点で気付くべきでしたが、この娘は【実質的にこの世界における真の主人公】と言ってもいいかもしれません


実はメアリー・スーという呼称そのものが英語文学圏、特に二次創作界隈において本家本元のキャラクターを食ってしまいかねない、<THE 厨二病設定なチートキャラ>を揶揄する隠語として機能しています
そして同時にメアリー・スーとは作者の願望の自己投影である、と常に批判に晒される、言うなれば“痛いキャラ”のことを指すのです
具体的には極端に若く、劇中のどのキャラよりも秀でており、孤軍奮闘の大活躍の後に、その死に皆が涙する…というのがテンプレートです


今作のメアリー・スーは父を愛し、祖国を愛し、慈愛に溢れ、何より信心深く神を愛したことで神=存在Xから愛された者なのです
で、あるがゆえ今作世界中では桁外れの魔力と加護を行使することが出来るのです
観る前は『ガルパン』ぐらいのアクションシーケンスを期待してたのですが、メアリー・スーが戦線に登場してから『ガンダム』か『魔法科高校の劣等生』が始まったのかとすら思いました
その圧倒的パワーで亡き父の仇であるターニャを執拗に追い詰め、彼女が思うところの【正義】の名の下にターニャを討ち取らんとし鬼気迫る表情と戸松遥渾身の芝居で襲いくるシーケンスは背筋凍る圧巻の迫力です


王道で行けば残忍で冷酷なターニャこそがヒールで、父の仇を取ろうとするメアリー・スーがヒーローなのでしょう
だからメアリー・スーは“実質的に主人公”なのです


とwこwろwがw


このメアリー・スーはやっぱり主人公のなりそこないかもしれないのですw
ターニャに固執する身勝手さ、歳相応の思慮の浅はかさ、政治や戦略への無配慮、直情的な独断専攻などが目立って描かれ、ターニャと相対的に全く持って知性を感じない【劇中最大最強最低最悪のバカ】であることは明白


『オーバーロード』や『ゴブリンスレイヤー』といった昨今のラノベ原作アニメを見渡すと、このようなメアリー・スー的なポジションのキャラをあえて登場させ、イキって出て来たは良いがバカをみたあげく散々酷い目にあってから死ぬ、という展開がトレンドなのは間違いないでしょう


たぶんこーゆーのを流行らせてしまったのは『ガンダムSEED DESTINY』が一因だと思います


逆に『サイコパスSS1』では明らかにこのシリーズのメアリー・スーとして登場した霜月美佳を、これが上手く成長する姿を描いたことでヒロイックな作品に軌道修正したのが印象的でした
メアリー・スーはぶっ殺すのがトレンドかもしれないが、あえてコレを一段階上にレベルアップさせてやるのも選択肢というわけです


さて今作のメアリー・スーそのものですが、こうもあからさまにメアリー・スーを名乗る以上、今後はその有り余る力で散々ターニャを追い掛け回した挙句、最後の最後でターニャに勝利を収めるか、一矢報いてから盛大な死を遂げてもらうと大変個人的には望む展開であります(笑)


正直とても面白い映画ではあったものの、当初あまりレビュ執筆には乗り気ではなかったのです
が、三日三晩メアリー・スーのことが頭から離れず、なんとかしてオイラのこのバカ野郎愛を記したい
と、こうしてキーボードの前に座った次第であります


まあクライマックス、数で勝る連邦があの戦線から手を引いた理由がほとんど描かれてなかったのが不満なのですが、それに付けてもメアリー・スーの装備する演算宝珠がまさかのスキー板で“アニメ史上初じゃないか?と思うほど丁寧にスキーのエアトリックで戦う姿が描かれた”のには思わず感無量でした
この時期の楽しみはFISの中継観戦か雪山アクティビティと相場が決まってますから(お
ですからその辺はもはやプラマイゼロといったところですよ
是非このシリーズの続きを、というかメアリー・スーの行く末をオイラはゆっくり眺めたいと願っております


1回目は新宿のEJアニメシアター(旧角川シネマ新宿)で観たのですが、2回目は立川シネマシティのシネマツーcスタジオの「幼女の皮を被った極上(化け物)音響上映」で鑑賞
岩浪音響監督も絶賛の太鼓判を押すほどの仕上がりで、それもそのはず
魔導士が飛ぶ度に強烈に歪んだ低音がサラウンドでうねりを効かせて飛び交いまくるし、貫通術式が放たれる度にそれはそれは凄まじい破裂音を浴びせられます
これまでの爆音上映の類の中でも1,2を争うのではないかという、ちょっと他の映画では体感出来ない音でしたね


3回目観ました
立川シネマシティ、シネマツーaスタジオでの極上爆音上映「限定魔導爆音上映」です
これで確信しましたが間違いなくオイラが今まで観てきた全ての映画の中で最も音圧が強く、尚且つそれがずっと続く映画が今作ですね
ティゲンホーフ戦線での大砲の炸裂音の連続、ターニャとメアリーの空中戦での歪んでうねる低音、そして戦闘機の地響きのようなエンジン音
このようなデカくて歪んだ音がずっと続く映画ってのは今作以外には無いでしょう
少なくてもアニメとしては世界的に見ても唯一無二だと思います
是非とも劇場で、可能であれば岩浪音響監督がオススメする劇場でご覧になって欲しい


4回目の鑑賞はイオンシネマ幕張新都心の8番スクリーン
幼女の皮を被った ULTIRA(化け物)9.1ch
ULTIRAとはイオンシネマの独自規格でIMAX程でないものの、他のスクリーンに比べ非常に大きいシルバースクリーンとDolbyATMOSにも対応した高品質な音響設備を持ったイオンシネマとしては最高峰のスクリーンです
これに近いのがTOHOシネマズの独自規格のTCXですね
まず画面なんですがこれは3D上映に対応する為のシルバースクリーンってことで若干色合いがくすんで見えます
正直これに関しては致し方ない
で、音響面ですがウーファーがスクリーン下で剥き出しになっているせいか、やや低音が強めに感じます
そして9.1ch仕様の恩恵を最も強く感じる(通常は5.1ch)のは背面スピーカーから台詞が聴こえてくるような場面です
具体的には第二〇三航空魔導大隊のモブ兵士達がざわめくようなカットや、モスコー襲撃の際にヴィーシャが公共放送をジャックした時など、後ろから聴こえてくるセリフがハッキリと聴こえました
細かいセリフを聴き取り方には最もオススメ出来るスクリーンですね


5回目の鑑賞はユナイテッドシネマ豊洲の4DX
劇中、空中を漂っているシークエンスが多いので結構な割合で座席モーションがフワフワと揺れていることが多いのと風がずっと靡いてるのも多かったです
冒頭のメインタイトルバックで泡による降雪の表現があったのには笑いましたw
宝珠が発動するたびにストロボによる眩い光が入るのもカッコよかったです
爆炎に呼応するスモークの演出はやたら濃い目でしたね
ユナイテッド豊洲は特にアナウンスしてませんでしたがこれはシネマサンシャイン平和島が言うところの所謂「効果マシマシ上映」に相当すると思いました
ロリヤが唾を飛ばすシークエンスで水飛沫を期待してたのですがソレは無かったです(笑)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 28

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

なんでこーなった!

原作未読 1時間45分

TV版の「幼女戦記」の続きです。先にTV版を観ることをオススメします。

次々と最前線の戦場を駆け巡る(駆け巡らされる)異世界から転生させられた少女ターニャ・フォン・デグレチャフ少佐率いる帝国軍第二〇三航空魔導大隊のお話。

今回は、TV版で因縁が出来たある少女とのお話がメインとなっています。

TV版と同じく調子に乗ったところもあり、夢の後方勤務とはならず大部分が戦場でのお話でバトルシーン満載でした。

バトルシーンは大画面と音響で映画ならではの大迫力です。

ターニャの禍々しい顔芸も健在ですw 観ていると幼女という感じは全然しなくなりますねw

まだまだ続きがありそうです。次回があるのならばTVに戻ってほしいですね。

EDは、ターニャ・フォン・デグレチャフ少佐役の悠木碧さんが歌う「Los! Los! Los!」とTV版のOPを歌うMYTH & ROIDさんの新曲でした。

最後に、TV版と同じで自業自得な面が多かったですねw

投稿 : 2024/12/21
♥ : 41
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

妖怪がヨーロッパを徘徊している――共産主義と幼女という妖怪が

PVでも披露された狂気を孕んだ“幼女”の挑発的なダンスに
まんまと映画館へとおびき出された私でしたがw
毒素たっぷりで、とっても楽しい劇場鑑賞でした♪

凄惨な近代戦に、魔法や爆撃機が飛び交う空中戦。
“幼女”ことターニャ・デグレチャフ少佐の
含蓄ある毒舌や顔芸も交えた独演にプレゼン。
あとは{netabare}国歌斉唱とかw{/netabare}
さらには各所に配置された大きくて、脆くて、良く爆発する
オブジェクトの手助けもあって、
各要素の劇場スクリーンでの最大化効果は期待以上でした。

あくまで本シリーズのブラックジョークが楽しめる方限定ですが、
ファンならば是非、映画館で毒酒に酔いしれることをオススメします。


思えば我々の世界における、先の大戦では、
原爆、ホロコーストと多発したジェノサイドの影に隠れがちですが、
独ソ戦もまた語り継がねばならない惨劇でしょう。
ファシズムVS共産主義。人類史上屈指の殺戮数と収容所数を誇る両独裁体制の直接対決。
虐殺、粛清を統計上の数値と割り切って人材を浪費し続ける国家同士による阿鼻叫喚の戦場。

元々、戦争など非合理的な破壊と殺戮と冷ややかに見る“幼女”ターニャ。
デグレチャフ少佐に置かれましては、
本人の出世と保身、何より安全な後方任務を実現するためにも、
歴史的教訓も生かして、この世界の「連邦」との戦いは
できるだけ穏便に済むよう尽力して欲しい所。

ですが、自由を愛する者として、
神こと“存在X”に対する憎悪と復讐に匹敵するくらい、
共産主義へのアレルギーが激しいターニャ。
“コミー”に嫌がさせをしたいと言う反共の欲求は抑えがたく、
後に禍根を残しまくるであろう見せ場を次々に披露w
結果、泥沼化した東部戦線は控え目に言って地獄wどうしてこうなった(笑)

合理的な近代人を気取りながら、感情が判断に影響した故に、ドツボに嵌っていく……。
この“幼女”やっぱりどこか可愛いらしいですw

こうした個人的感情が客観的な戦局判断に優越するケースは他でも頻発。
ターニャ自身もまた、他人の感情にさらされ、運命を掻き乱されることに。
本作ではかねてよりターニャに復讐心を向けて来た件の少女だけでなく、
さらなる厄介者にも粘着される羽目に……。
{netabare}ロリコンの“同志”が戦局を左右する歴史的瞬間を目撃して、私も背筋に悪寒が走りましたw{/netabare}

妖怪・共産主義に対する皮肉もスパイシーで病みつきになりますw
例えば、{netabare}最前線の断末魔にも似た悲報が、上層部には朗報として到達する共産官僚組織の腐敗とか。
敵前逃亡者はその場で粛清とか。畑の農産物出荷みたいに兵士をつぎ込む人海戦術とか。
自国の魔導師は邪魔な学者や知識人みたいに収容所に送っちゃったとか(笑){/netabare}


鑑賞後は狂宴の続きをせがみたくなる。
好きな人にとっては満足度も中毒性も高い劇薬ムービーです♪

投稿 : 2024/12/21
♥ : 36

65.7 12 続編で戦争なアニメランキング12位
翠星のガルガンティア ~ めぐる航路、遥か ~ 前編(OVA)

2014年11月21日
★★★★☆ 3.8 (256)
1567人が棚に入れました
大好評のままTVシリーズが終了した、船団都市を舞台に繰り広げられるオリジナルSF冒険活劇
「翠星のガルガンティア」の続編を描く新作OVAが、前後編でリリース! (先行上映あり)

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

チェインバー在りし日のガルガンティアとチェインバー無き今のレドを描く これはもう単なる番外編ではない、純然たる続編 純然たる映画です

混戦の2013年春期を彩った名作、『翠星のガルガンティア』
今作はテレビシリーズのその後を描くOVA・・・とか公式では言ってますがその完成度はオイラの予想を遥かに上回る内容;
BD-BOXに収録された未放映エピソードがあくまで番外編的な内容だったのに対し、今作は純粋に続編と呼べるスケール
そのクオリティも劇場アニメに匹敵するクラスであり、これをあくまでOVAとするなら今年度最高クラスの作品であると言えます


本編前には『ぷちっとふりかえりんてぃあ』なるダイジェスト映像と杉田智和のナレーションでテレビシリーズ全13話をキッチリ振り返るため、ぶっちゃけ内容忘れてしまった人や最悪初見の方でも世界観を理解出来る様になっている親切設計


クーゲル船団を受け入れたことでさらに大きくなっていくガルガンティア船団
ある日のレドとベローズはサルベージ中に改修の見込みのある沈没船を発見する
船団の為にも、自身のライフワークとした考古学研究の為にも沈没船の引き上げに協力するレド
一方のエイミー達メッセンジャーにはベローズ船団から新人のリーマが加わっていた
しかし彼女はメッセンジャーの仕事よりもユンボロのメカニズムの方が気になってしょうがない様子
当然リーマの興味は空飛ぶユンボロ=チェインバーとレドに向けられていく


エイミーからリーマに語られるチェインバーがいた頃のガルガンティアにせまる危機・・・
そして新たにレドの身に降り掛かる絶体絶命のピンチ・・・
過去と現在、2つのエピソードを中心に描かれておりスケール感は映画として十分


そしてなにより音楽が凄い
どこのビッグバジェットだよって言うぐらい重厚なオーケストラサウンドが劇場の音響に響き渡ってもうその辺しっかり酔いしれられますよ


残念ながらオイラが一番気になっている“レドはヒディアーズを人間と認めるのか?”には触れられませんでしたが、その辺は2015/4/4公開と発表されました後編に期待です


そしてラストシーンでは衝撃的な引きがあり・・・
ま、それも気になりますがこの一本でも十分映画として完成されています
テレビシリーズが好きだった方は観ない手は無い、ってかもうコレ無くしてガルガンティア語れずって感じですわ

投稿 : 2024/12/21
♥ : 28

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

空と海の恵みがある惑星「地球」、広大な海原でガルガンティア船団の人々に再び出会えました。

OVA作品(前編)約54分

レンタルで出ていたので観てみました。

テレビ版「翠星のガルガンティア」の続編なので、先にテレビ版(全13話)を視聴することをオススメします。

続編を心待ちにしていた作品の一つで、本当は1クールほしい作品ですが、贅沢を言ってはいけませんね。

久しぶりに観たガルガンティアは、ちょっと懐かしい感じがしました。

視聴の際は、テレビ版を思い出しながら観ていましたね。

お話としては1つのエピソードを中心に展開していきます。

テレビ版では語られなかった過去のお話も織り交ぜていたのは良かったですね。

後編に続きますが、エピソードは一区切りしますので観やすかったです。

また新キャラも出てきて伏線もありましたので、後編も楽しみですね。

ガルガンティアが好きな方は是非観てください。

OP 本編と繋がっている作画ですね。曲とマッチしてました。
ED テレビ版と同じくChouChoさんが歌ってます。歌声は和みますね。

最後に、いつもエイミーを心配させすぎだよ、レドくん!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 40
ネタバレ

まるべり さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

心の羽根ひろげ 僕らは今日を生きていく。

●ジャンル:ロボット、SF
●オリジナルアニメ

2013年4~6月に放送されたTVシリーズ(全13話+OAD2話)の続編。
Production I.G制作のOVA。


■感想■
{netabare}内容としては「TVシリーズの後日談+過去回想」でした。

愛機・チェインバーを失ったレドはガルガンティア船団の一員として、そしてサルベージ屋として日々を過ごす。
そんな中で旧地球文明の探索にも励んでいる様子。
言葉が流暢になって、肌が日焼けして、すっかり人間らしい爽やか少年に成長してました。
チェインバーとの絆を今も大事にしながら、仲間達と共に今を一生懸命生きている姿が微笑ましかったです^^

エイミーとの距離も近づいてて自然に頬が緩んでしまいました~。
ピニオンやベローズからレドのことをつっこまれて赤面するエイミーがたくさん見れて良かったですw
レドの好きなものをチェインバーに聞くエイミー、
それに答えるチェインバーとの噛み合わないやりとりも面白かった!

また、今作では新キャラクター・リーマがエイミーの後輩メッセンジャーとして加わってます。
彼女は元はクーゲル船団にいて、連結後ガルガンティア船団の一員になったそうな。
なにやらユンボロに興味深々、そして何故か操縦も出来てしまうという…。
チェインバーのこともレドから聞き出してましたね。
今の時点では謎の多い少女ですが最後のシーンでマシンキャリバーらしき機体と喋っていたので、
間違いなく今作のキーキャラクターになるでしょうね。
「人類銀河同盟」と何かしら関係がありそうです。

チェインバーは過去回想のみの登場でしたが出番があって嬉しかったです^^
嵐から船団を救ったシーンでのレドとチェインバーの会話はちょっと感動でした。
「パイロット支援啓発インターフェイス」として、
そして「相棒」としてチェンバーがレドに与えてくれたものの大切さを再確認することができました。

音楽もシーンを良い感じに盛り上げてくれてました。
主題歌はTRUEさんが歌うOP「はじまりの翼」がとくに良かったです。
歌詞がレドっぽくてグッときます^^{/netabare}


■まとめ■
{netabare}過去回想多めでしたが TVシリーズの世界観や雰囲気は維持されているので続編として違和感無く楽しめました。
約1時間の短い時間でしたが内容の充実度も高く、後編への繋ぎとしても続きが気になる良い引きでした。

ただ、回想が長かったせいか その後のレド遭難→救出のくだりがじゃっかん雑だったのが少し残念。
「人類銀河同盟」やヒディアーズのことも今回はほぼ触れずに終わってしまったので、後編に期待です。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 5

64.0 13 続編で戦争なアニメランキング13位
ガッチャマン クラウズ インサイト(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (254)
1355人が棚に入れました
僕らは、僕らのことがしりたい。ぼくらの「国」には、「社会」がないこと「社会」と「世間」はちがう世界で生きているということ。情と理「悩む」のではなく「考える」ことが大切ということ。現代人は「速」すぎる 呼吸も浅く早いゆっくり深くが「僕ら」は苦手だ。

声優・キャラクター
内田真礼、石原夏織、逢坂良太、浪川大輔、小岩井ことり、平野綾、細見大輔、村瀬歩、丹下桜、梅原裕一郎、宮野真守、花澤香菜、杉田智和、森功至
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

政治絡みの胡散臭さがつきまとい、エンタメ作品としては疑問符

※1期(ガッチャマン クラウズ)、2期(ガッチャマン クラウズ インサイト)両方含めた感想・レビューです。


◆「社会派アニメ」を気取るが、捻くれたマイノリティ意識がチラつき過ぎ

タツノコプロの往年の名作『ガッチャマン』(見てないけど笑)のタイトルを冠した戦隊バトルもの、ということなので視聴してみましたが、ひとことで言って、政治絡みで特定の問題意識を視聴者にステルス的に刷りこもう、という制作者の下心がチラつき過ぎ(ステマ・アニメって奴?)。

近年の戦隊バトルものだと、制作側のそうした変な意図の皆無な『TIGER&BUNNY』の方が、純粋なエンタメ作品として、ずっと爽快で楽しめる良作と思いました。


◆ベルク・カッツェ=制作者の本音?

特に第1期で活躍する悪役ベルク・カッツェのセリフが、まるで「コノ国の愚民どもを嘲笑」しているかのように私には聞こえてしまうのですが、他の方の印象はどうでしょう?

『最終兵器彼女』ほど酷くないとはいえ、本作の制作者の根底にある意識が、1990年代~最近まで顕著だった、夜中9-12時台の民放ニュース・バラエティ番組や一部の偏向した大新聞などが醸し出す、あの嫌な「空気」を彷彿させるのですが。

※強い根拠もなく、常に「コノ国」は「ダメな国だ」、「コノ国の人々」は「愚かだ」と見下すが、ではアンタの国はどこ?え?北朝鮮?韓国?ああ・・・あなた実は日本人じゃなかったんですね。ふーーん。・・・みたいな笑。

※ついでにいうと、そうした「空気」の醸成元の正体は、2000年代終盤~2010年代にかけて、ネットですっかり暴かれて、今ではそれこそ「デンパ」とか「マスゴミ」等と揶揄されているんですけどね。

※そうした、今ではすっかり正体がバレてしまい形勢逆転されてしまったアチラ側の焦りが、カッツェのセリフ廻しの捻くれ具合に反映されているようにも見えるのですが、私の思い過ごしでしょうか笑。

・・・上記のような理由から、私個人は本作を高く評価することは今後も一切ないと思いますが、もしかしたらアチラ側の捻くれたマイノリティ意識を垣間見せてくれているのかもしれない貴重な?作品なのかも・・・と、ちょっと別の意味で注目しています。

とにかく、制作側のお手並み拝見、ということで本作は最終話まで確りチェックしていくつもりです。


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============= ガッチャマン クラウズ (1期) (2013年7-9月) ============

{netabare}第1話 Avant-garde (前衛的な) ☆ 一ノ瀬はじめガッチャマンになる
第2話 Asymmetry (不均整、非対象) ☆ メスとの交流、ベルク・カッツェ&塁登場
第3話 Futurism (未来派の芸術運動) ★ SNS「GALAX」、塁の目的、クラウズ出動
第4話 Kitsch (俗悪な) ☆ カッツェの脅威、人の魂を実体化させる力
第5話 Collaboration (協同作業) ★ 塁と№26(梅田)との対話(ヒーロー願望の是非)、トンネル事故
第6話 Originality (独創性) ☆ LORD GALAXからの招待
第7話 Abjection (卑賤、屈服) ★★ カッツェ排除失敗
第8話 Genuine (純正) ☆ ガッチャマン表舞台へ、カッツェの策謀
第9話 Forgery (贋作) ★ Neo HUNDReDの霞ヶ関襲撃、ガッチャンネル
第10話 Crowds (群集たち) ☆ クラウズの立川襲撃、菅山首相保護
第11話 Gamification (ゲーム化) ×(前半)★(後半) 前半は総集編、後半に菅山首相の宣言
第12話 Collage (コラージュ、切り貼り) ☆ クラウズ・アプリの一般開放
第12話(ディレクターズ・カット版) Embrace (抱擁) ☆ 最終話の再構成(とくにカッツェのその後){/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)4、☆(並回)8、×(疑問回)1 個人評価 × 3.4

OP 「Crowds」
ED 「INNOCENT NOTE」 


========= ガッチャマン クラウズ インサイト (2期) (2015年7-9月) ========

{netabare}第0話 inbound (帰航の、本国行きの) ☆ VAPE(赤クラウズ)菅山首相専用機襲撃事件
第1話 contact point (接触地点) ☆ つばさ&ゲルサドラ登場、つばさガッチャマンになる
第2話 penetration (貫徹) ☆ 過激な平和主義者(理詰夢)、赤クラウズvs青クラウズ
第3話 launch (立ち上げ) ★ 理詰夢の狙い、塁の危機
第4話 2:6:2 (パレート法則からの派生法則) ☆ クラウズへの疑念、首相公選
第5話 halo effect (後光効果) ☆ 空気で動く社会、宇宙人首相誕生
第6話 engagement (正式な約束) ☆ サドラ首相の施策、クライズ廃止決定
第7話 outbound (外国行きの、下りの) ☆ サドラ首相の憂鬱、サドラへの白紙委任
第8話 cluster (クラスター、房) ★ サドラの異変(くうさま出現)、全体主義への志向、くうさまの暴走
第9話 opt-out (選択的離脱) ☆ くうさまの正体=空気、全体主義の恐怖
第10話 seeds (種子) × 理詰夢の逆襲、空気の反転
第11話 trade-off(二律背反) × サドラVSガッチャマン、再び空気反転
第12話 insight (洞察) × 続き、とくにつばさの爺さんのセリフがダメでしょ{/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)2、☆(並回)8、×(疑問回)3 個人評価 × 3.0

OP 「insight」
ED 「60億の翼」


◆総評に代えて

本作の特に第2期では「コノ国の“空気”が悪い・問題だ」ということが繰り返し強調されており、視聴者の中にはそういう主張に“共感”あるいは“感化”される方もまだまだ沢山いるのかも知れませんが、そんなことは、マスゴミや彼らの御用文化人・御用学者たちがずっと昔から耳にタコができるくらいにしつこく唱え続けてきたことなのでした。

で、西暦2000年代(厳密には1990年代末)から加速的にネット社会が進展したことで、一番はっきりしてきたことは、当初マスゴミ等が期待した「政治の腐敗」とか「国民の愚昧さ」の暴露と周知ではなくて、実は(それまで情報伝達手段を独占してきた)「マスゴミ自身の度し難い腐敗・偏向」の暴露と周知だったのですが、それでは彼らマスゴミのいう“空気”って一体誰が作ってるの?と改めて考えてみると、オマエラが気に入らない「日本の“常識”」を勝手に「コノ国の“空気”が悪い・問題だ」と言って攻撃していただけじゃないの?ということが次第に一般国民に知られてきてしまったのが現在のネット社会なのだと思います。

その点で、本作は、批判の対象ないし問題意識が(そういうものがあるとしたら・・・ですが)今の時代からだいぶズレちゃってるんだと思います。

※なお、アニメ作品で政治や社会思想といったジャンルを扱うことに対する私の基本的な考え方は『純潔のマリア』のレビューの方に一通り書いています。

この点について需要があるならば更に色々と追記しようと思いますが、とりあえずここまで。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 43
ネタバレ

oxPGx85958 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

希少な政治風刺アニメだったが、内容が素朴すぎた

第1期は予想外の本格的なSFアニメでしたが、この第2期は政治風刺アニメでした。

日本のアニメで、現実の政治にここまで寄せている脚本の攻めの姿勢は、それだけで賞賛に値すると思います。{netabare}総理大臣の漢字の読み間違いがメディアで囃し立てられる政治不信の中、国民の「1回ぐらいやらせてみよう」という思いから「宇宙人」が総理大臣になる。ポピュリスト的な政策を打ち出し、うまく行かなくなると言論統制に乗り出す。その後、失脚すると、前の総理大臣が「出戻り」として再び首相の座につき、優れたリーダーシップを取る。もうはっきりと、2009年からの民主党政権を風刺の対象としています。{/netabare}

ただ、物語の進め方や語り口が、子供向けアニメという制約のせいなのか、ちょっと素朴に過ぎたという感はありました。たとえば{netabare}ゲルサドラが吹き出しを出現させた瞬間に、これが問題となるんだなとわかってしまうわけで{/netabare}、全体として大人が楽しめる風刺にはなっていなかったように思います。

あと、話の終わらせ方が釈然としない。{netabare}みんな、しっかり考えて自分なりの結論を出して欲しい。あれだけドラマチックな演出をして、だめ押しとしてテレビで演説して望ましい方向性をはっきりと示してあげたんだから、選択を間違えないでほしい。おっ! 僅差だけど、国民は正しい選択肢を選んでくれた! 良かった!{/netabare}というハッピー・エンディングだったわけですが…

マジで最後の最後まで、類くんが「これは僕の望んだ人類のアップデートじゃない」と叫びながら乱入してくるんじゃないかと思いながら見てましたよ。

実際のところ、類の「アップデート」という概念を持ち出すまでもなく、「正義のヒーロー」がシビリアン・コントロールの効いていない暴力装置に他ならないという状況は、この手の物語の多くに見られます。で、普通はそこには目をつぶるわけだが、政治とか民主主義とか国民投票とかの概念を扱う本作では、さすがに視聴者も見て見ぬふりはしにくい。

ゲルサドラについてはああいう解決をするにせよ、じゃあガッチャマンという存在はどうなのか。アメリカで流行りのヒーローものの「リブート」を含む作品の中には、この手の大問題に向き合っているものもないわけではありません。この観点では、この新生ガッチャマンの第2期は致命的なまでに時代遅れと言わざるをえないと思いました。

これは、物語終盤で祖父の忠告を受け入れて「改心」したつばさの評価にも関わってきます。彼女の終盤での振る舞いは、「正しい行動」だったのか、それとも一つの極端からもう一つの極端に振れただけの、相変わらずの未成熟な少女の行動だったのか。ガッチャマンの他のメンバーたちはこれをどう評価したのか。上でも触れた、語り口の素朴さのせいもあって、他のメンバーたちの心の動きはよくわからないまま終わったように思います。

脚本家を含め、この物語を作った人々がこの点に気づかなかったのだとしたら、そうとう素朴な人たちだと言わざるをえないし、気づいていたのだとしたら、第3期を前提としていたか、視聴者をバカにしているかである、と思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3
ネタバレ

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

はじめちゃん、器デケェ

想像通り円盤の初動売り上げ数、終わってるし(汗)
まぁ、内容が内容ですしねぇ。制作側もこの作品は博打なのは覚悟してたんでしょうし。
ストレートな問い掛けと解釈している層も居れば、秘めた悪意と感じた方もいる。かなりチャレンジングな作品と思うけど、まぁ中村監督らしいとも言えるというか。空中ブランコの10話に比べれば露骨じゃない気がしますけどねw

因みに放送前からみんなダイスキーなシャーロットが7K枚、のんのんが4K枚。なるほどと思う反面、意外とそんなもんなの?という点で興味深いというか。
モン娘が5k枚、オーバーロードが4k枚は予想外の健闘すわね。

六花の勇者といいコレといい、夏期に私の好きだった作品は惨敗なのが悲しいw
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 最終話見終えました。
私はしばらくアニメ見てない時期もあったので明言は憚られますけど、かなり異質なアニメだったんではないかと。
秘めたメッセージ性というのは良い作品には内包されてるものではあるけど、ここまで露骨・ストレートに表現されると観てる側も戸惑うとは思います。
それが国民性とか政治形態であるなら尚更。

 個々の見方で印象も変わるのは当然とは思いますが、私的にはこの作品は政治色に関してはニュートラルを貫き、個人の部分に関しては性善説に立つことに配慮した作品であると思ってます。
{netabare}
空気を換える為には、1期の立川事件の元凶であるカッツェの能力すら利用せざるを得ないという決断。
ラストではクラウズも使用解禁されくう様も依然として居て、共に楽し気にサッカーしてる。
首相に返り咲いたすがやんも相変わらずヤジの飛び交う国会で"全体責任の中にあんた達や自分たちも含まれている"と切り返す。
はじめとともにガッチャマン達にメタメタにされ"こいつらにはついてけないわ"と姿を消しかけたカッツェすら、はじめちゃんとともに復活。
ミリオネ屋でのウソ泣き演技も相変わらずワイドショーに喧嘩売ってんなと思いますけどね。

まぁ11話のゆるじいの戦争話とはじめちゃんの自己犠牲の部分はちとズルいかなと私も思ったけど、まんまと泣かされました。私、チョロイ(汗)

{/netabare}
どこか一つだけ切り出すと偏ってると誤解されそうな部分がある為、そうじゃないよと言いたいのを解りやすく表現する努力を惜しんでないと私は感じてます。

でも、この作品はそんな事をジャッジする事を求めている訳ではなくて、そういう事も含めて"考えてる?"という事の問い掛けな訳で。
そこに対して"考えてるよバカヤロウ。アニメでそんな事説教される筋合いはねぇ"という層も存在する訳だし、正直あにこれのレビューも大荒れ必至??と思ってたんですけどね。
意外とレビュー少なくて閑散としてるトコ見ると、この作品自体が興味持たれてないっぽいのが作り手側と受け取り側の体温差感じるというかw
まぁ、こんな作品求めてないよって事なんでしょね。

私的には、学もなければノンポリのテキトウで単純なオッサンなんでこの作品大好きです。私は15年夏期はコレが一番すね。

終盤、絵が怪しくなってましたけどねぇ。もしかして時間足りなくて1期の悲劇再来かとヒヤヒヤしました。
円盤全予約しちゃったので絵のリテイクしてくれる事祈るばかりです(汗)


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11話観ました。
私はこの展開は正直予想外でした。1期の性善説に寄るところは今回も同じでしょうけど。

{netabare}
はじめちゃんという存在は昭和天皇の暗喩?と言うのは以前から話題には上がってましたけどねぇ。或は戦犯なのかな?
まとめサイト炎上しそうな展開ですね・・・
{/netabare}

 いずれにせよ良くも悪くも賛否大きく分かれる作品になった事は、この11話で明確になりましたね。
私は主義主張は置いておいてこんなアニメをキー局で放送した事自体スゲェと思ってますし、金出してもイイと思ってます。

この作品、みんなが皆「良かった・面白い・賛同する」なんて事有り得ないと思ってます。そんなの気持ち悪い。

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10話観ました。
相変わらずラディカルというか、なんつーか(汗)
ワイドショーに完全に喧嘩売ってますね。
各々のガッチャマンの戦う理由が一つの方向に収束してゆく様はゾクゾクしましたです。
ゆるじいとつばさの会話、そう来ることは判ってたけど反則っス。
昼飯喰いながら居間で観てたんですが、嫁さんと子供の前なのに涙腺がw

 クラウズの時は制作スケジュールが破綻して総集編みたいなの入れざるを得なくて、結果最終話が批判の嵐だった訳ですがインサイトは綺麗に〆てくれと祈るばかりです。
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 今月末位から今期の作品のBDがリリースされ始めますが、コレは3話/巻なんすね。この売り方への賛同と作品の制作側へのお布施として買おうかなと思いつつ、丁寧でいい作品なのに苦戦しそうな六花の勇者を応援すべきかなとも思ったり(汗)
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来ましたね。国民総サル化w
観てた方は皆予想してた展開ですけど、毎回ラストの引きの強さにホント感心します。観てる方で多分今までの展開を失望してる人は居ないのではと思う程、視聴者を意識した巧さだなと。
流石に内包したテーマが過激すぎて嫌悪感抱く方も居るのかもしれませんが、私的には期待通りの面白さです。

でも人気無さそうですね。説教臭い話にゃ皆興味無いって事かなw
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サドラにおまかせボタン、キテマスねw
マジで面白いと思うんですが、あんま観てる方少ないんですかね。
メッセージ性強すぎて毛嫌いされてるんでしょうか?
作品への視聴者の気持ちの吸引という点で抜群な作品なのに。
未だにガラケーのオッサンの私がそうなんだから、今の若い方なら心苦しいぐらい身近なテーマだと思うんですよねぇ。
ラストの締め方で賛否分かれるでしょうが、私的には今期一番先が気になる作品です。(六花の勇者は犯人捜しで今クールは終わりそうな全体構成だし)
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 どうでもいい話ですけど、1話登場時、3話の観衆の吹き出し様吸い上げた後の変身後のゲルちゃんの姿ってアクマイザー3のザビタンっぽいすよねw
まぁそれは置いといて、やっぱゲルちゃんのあのシビリアンストーム(?)とか言う技は今後の展開にアレなんでしょね。
序盤から飛ばしますね、ガッチャマンw
面白いです。
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1期のクラウズ騒動の後の拡散が招いた負の側面の話の様ですが、私は楽しめてます。逆に1期が楽しめなかった方は2期も無理かも(汗)
この期に及んでガッチャマンクラウズが旧ガッチャマンのリメイクと思って敬遠してる方は居ないと思いますが、もしそう思ってる方なら、一度目を通した方がイイと思います。

はじめちゃんの2話にも表現されてたニュートラルな思考故のグレーな心の色をメインにしてくのか、つばさの普通の子・ゲルサドラちゃんの無垢な平和主義の路線で行くのか、或は両方を巧く纏めて来るのか楽しみです。
もしかして、そんな素人予想覆すスゲェ展開となったら最高すね。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 24

71.9 14 続編で戦争なアニメランキング14位
フルメタル・パニック!Invisible Victory(IV)(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (281)
1324人が棚に入れました
相良宗介たち「ミスリル」に、敵「アマルガム」が逆襲!
今度は本気の闘いだ!!

敵<アマルガム>のガウルン、ゲイツといった強敵を倒し、いつもの平和な日常が戻った「陣代高校」。
しかし、そんな日々は長くは続かなかった・・・。
失態続きの<アマルガム>は、本気で相良宗介たちに襲いかかってくる。
世界各地の<ミスリル>の基地が強襲される!
テッサ率いるトゥアハー・デ・ダナンが格納されている「メリダ島」もたくさんのミサイル、アームスレイブによって攻撃される。
一方、日本の宗介、かなめにも魔の手が追っていた!!

再び、宗介、かなめ、テッサたちに試練が訪れる!!!

声優・キャラクター
関智一、ゆきのさつき、木村郁絵、森川智之、夏樹リオ、ゆかな、三木眞一郎、根谷美智子、大塚明夫、西村知道、浪川大輔、山路和弘、杉田智和、てらそままさき、井上麻里奈、内田彩、茅原実里、津田健次郎、玄田哲章、速水奨、山口勝平、遠藤大智、斉藤次郎、代永翼、櫻井トオル

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

最終エピソード(11、12話)が、ひっそりと延期に…。最速はAT-Xで7/18、その他MX、サンテレビ、BS11で順次放送予定。

「Invisible Victory」の頭文字を取るとローマ数字のⅣ(4)になるという、なかなかにオシャレなタイトルを冠しての登場だった<フルメタルパニック!>シリーズの最新作。

今作ではミスリル的にはけっこう受難、アマルガム的にはしてやったりな展開になりました。

前作から間が空いたこともあり放送前にはシリーズの前の作品を再放送するなど、盛り上げにはそこそこ力を入れていたと思うのですが途中で製作が遅れてしまうなどして総集編をちょくちょく挟み、結局は放送予定の話数を6月いっぱいで使い果たしてしまったために10話が放送された時点で残りの2話の放送が延期となってしまいました。

幸い、残りの2話についても7月中に放送されることにはなったようです。けっこう面白かったけど、2018年春クールのベスト10には絶対に入れてやらない(笑)。

2018.7.25追記:
観終わってたけど更新し忘れ。面白かったです。1クールですけど、作中時間はけっこう経ってましたね。ナムサク編がエピソード的にもスケジュール的にもいろいろと辛かった…。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 26
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

今回のフルメタは死者・怪我人続出の本気戦闘モード!

本シリーズに関しては、サブヒロインのテッサ隊長が可愛いだけの、温(ぬる)くて展開の散漫な「なんちゃってロボット&学園ラブコメ」アニメとばかり思っていて、この新作の視聴前はほとんど期待していなかっただけに、第1話から・・・ちょービックリ!!!!
前作まで(1~3期+OVAの計50話)は、長~い前座だった!?

何か見続けているうちに、主人公=宗介君が『装甲騎兵ボトムズ』のキリコ君に見えてきた!
これは、《リアル志向ロボット&軍事アニメ》の思わぬ拾い物でした。

チンタラしてなかなか話の進まなかった前作までを余り確り見ていない私が、この新作はこれだけ楽しめたということは、コレ単独で新規に見始めてもいい作品なのかも?
というか、私の場合、この新作を見終えて、初めて前作の方をじっくり再視聴してみたくなりました。
原作の方は、さらにこの後シリアスな展開が続くそうなので、何とか最後までアニメ化して欲しいところです。


◆制作情報
{netabare}
原作ラノベ      賀東招二(『富士見ファンタジア文庫』1998-2011年刊)
監督         中山勝一
シリーズ構成・脚本  賀東招二
キャラクターデザイン 堀内修
メカニックデザイン  海老川兼武、渭原敏明
音楽         佐橋俊彦
アニメーション制作  XEBEC{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

======== フルメタル・パニック! Invisible Vicrory (2018年4-7月) ========
{netabare}
第1話 ゼロアワー ★ テロ組織「アマルガム」の本気宣言(レナード)、普通の学園生活の終り、世界各地のミスリル基地への大攻勢開始
第2話 損害制御 ★★ メリダ島基地への敵襲、宗介&かなめへの襲撃、スペック伍長懲戒(テッサ大佐)、かなめ動揺
第3話 BIG ONE PERCENT ★★ ベヘモス迎撃(スペック戦死、キャステロ中尉戦死)、Mr.クラマの卑劣な罠(人質・常盤恭子)、宗介とかなめの約束
第4話 オン・マイ・オウン ★★ 学園の戦闘(人質解放、レナード来襲・かなめ投降)、メリダ基地放棄・テッサ隊脱出、宗介の決意{/netabare}

 - - - - - - - - - - - シナリオの切れ目 - - - - - - - - - - -
{netabare}
第5話 WELCOME TO THE JUNGLE ★ 東南アジア・ナムサク市編(AS闘技場(アレーヌ)、ナミ&レモンとの出遭い、参戦)
第6話 腐敗のまどろみ ☆ 続き(地元警察署長の接触、宗介の目的)
第7話 ジャイアント・キリング ★ 続き(闇バトル(ロートル機サベージvs.最新鋭機M9)、再びクラマの卑劣な罠(人質・ナミ))
第8話 ワン・マン・フォース ★★ 続き(ナミ死亡、宗介の復讐戦、クラマ戦死・宗介重症、かなめの行方) ※ED「Remained dream」{/netabare}

 - - - - - - - - - - - シナリオの切れ目 - - - - - - - - - - -
{netabare}
第9話 堕ちた魔女 ★★ 旧アーバレストAI(アル)の機能回復、テッサ大佐サンフランシスコにて発見、アマルガムの尻尾あぶりだし作戦
第10話 前へ、前へ ★ レモン隠れ家への襲撃、囚われのかなめ、フロリダ軍事キャンプ(宗介回復)、カリーニン少佐の裏切り
第11話 ストーミー・ナイト ★★ メキシコ・レナード隠れ家強襲、かなめ奪還作戦(クルツ&メリッサ合流)、レナードの待ち伏せ
第12話 メイク・マイ・デイ ★★ かなめ奪還失敗、新機レーバティン無双(AIアル&宗介のコンビ復活)、かなめからの連絡・約束、テッサとの再会・宗介&アル原隊復帰{/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)7、★(良回)4、☆(並回)1、×(疑問回)0 個人評価 ★ 4.3

OP 「Even...if」
ED 「yes」

投稿 : 2024/12/21
♥ : 16

セキエイ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

酷評している人も多いが・・

大のファンというわけではありませんが、
「ふもっふ」を含め、シリーズ全話見ていた作品ですので
今回もアマゾンで全話視聴しました。
原作は読んでいません。

根強いファンがいる印象のアニメです。
楽しみにしていたファンからは、放送スケジュールに間に合っていない、
作画が乱れるなどの、「万策尽きかけた」アニメとして不評をかっているいるようです。昨今のアニメ業界の疲弊を象徴するようで悲しくなります。

以前は京都アニメーションが担当していたことや、根強いファンが待ち望んでいたなどハードルが相当上がってしまっていたように思います。

そういった背景を無視してフラットな気持ちで視聴した私自身の評価は
『そこまで悪くはないし、星1を付けるような駄作ではなく、他の深夜アニメと比べたらなんなら平均より上』だと思いました。

個別のシーンにおいて演出が悪いという意見もありますので、原作を活かせばもっと良く描けたシーンもあったのかもしれませんが、ストーリーとして
破綻しているということはないので、最後まで見ることができたし、特に終盤は熱い展開もあり楽しめました。


次回作以降、物語のラストまでアニメ化されるのかはわかりませんが、
個人的には最後まで完走してほしいアニメです。万策尽きないで頑張れと言いたいです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1

71.6 15 続編で戦争なアニメランキング15位
神撃のバハムート VIRGIN SOUL(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (262)
1160人が棚に入れました
ここは、《人》《神》《魔》あらゆる種族が入り混じる神秘の世界ミスタルシア バハムート復活による世界崩壊を免れてから10年─── 新たな《人》の王は《神》の神殿を襲い《魔》の国を攻め落とした 壊滅寸前だった状況からの復興と更なる発展 王都は《人》に富をもたらす 王都復興の糧として奴隷となる《魔》 消えゆく信仰心により力を失った《神》 均衡を失っていく世界で《人》《神》《魔》それぞれの正義が交錯する―――

声優・キャラクター
諸星すみれ、梅原裕一郎、吉野裕行、井上剛、森田成一、沢城みゆき、岩崎ひろし、森久保祥太郎、潘めぐみ、坂本真綾、間宮康弘、小野賢章

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「脚本: 大石静」だと…?→ 1クール目はまずまず順調

「神撃のバハムート」はとても有名なスマホゲームのタイトルです。タイトルからしてそれが原作のアニメなんだと思うんですが、『神撃のバハムート GENESIS』(前シリーズ…?)は観てませんしゲームもやったことありません、すみません。

「脚本: 大石静」という、もうこれだけで観てみようかなと思ってしまいました。ちなみにドラマ脚本ではとても有名な人です。私がちゃんと観た脚本作品はNHKドラマが多いですが、『ふたりっ子』、『オードリー』、『功名が辻』あたり。

あんまりちゃんと観ていなかったけどタイトルは知っているという感じなのは『おとなの選択』、『長男の嫁』、『ガラスの家』、『セカンド・ラブ』、『コントレール〜罪と恋〜』など。

家族ドラマ、恋愛ドラマの脚本に強いというイメージ。アニメの脚本は初じゃないすかね…?

脚本といい、作画といい、なんかお金かかってそうだなあ…。とりあえずGENESISを観ていなくてもついていけそうなので、視聴継続。

2017.7.4追記:
キャラクターデザインやストーリーはシリアス寄りなのに、殴り合いの描写やトロッコアクションなど随所にマンガ的な演出が光る意外と侮れない作品です。

1クール目でキャラクターはほぼ出そろったと思うので、2クール目以降の展開(人間 vs 神々 vs 悪魔 & 主にニーナ周辺の恋愛ドラマ)に期待します。

2017.10.5追記:
観終わっていたのですが、更新を忘れていました(笑)。

「大石静(おおいし しずか)力いかばかりか」という点で注目だった本作でしたが、『神撃のバハムート』のファンタジー的な世界観・設定にうまくなじめなかった印象です。

重要人物を殺すことに意外と躊躇がないのは、さすがにドラマ畑出身の脚本家という感じでした。展開的にアニメ視聴者層には違和感があったかもしれないです。

元々ニーナの恋愛脳はかなり前に出てきていたと思いますが、これをもっと前面に押し出した感じなら、そもそも2クール必要はなかった気もしますね。

つまらなかったわけではないですが、やや凡作感はありました。が、シリーズのファンなら観ておいて良いのではないでしょうか。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 38
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ファンタジーの衣を被ったガチめのラブストーリー

ゲームはしてない


1期に続いて2期を観たという流れです。1期が面白かったので特に抵抗なく。。。

1期全13話(総集編的なの1話込み) 2014年10月~
2期全24話(こっちは総集編無し)  2017年4月~

掘り出し物です。

Cygamesさんの数少ない一社提供のうち一つ。肝いりの2クールの割には話題にならなかったのかな? その頃アニメ観てないのでよう知りません。
レビュー・感想数207件(2019.02.06時点)は同期の作品の中でもTOP20にも入り込まないながらも、得点では地味に8番手くらいにつけてるというあにこれの評価です。同期に『月がきれい』『エロマンガ先生』『進撃の巨人2期』とあるなかで健闘してるように見えます。
観た人はそこそこ満足したと思われる客観評価。私も同様でした。
さて、、、、

・ゲーム原作かよ?
・〈神〉?〈悪魔〉? ファンタジー系はちょっと・・・
・1期逃してるのでスンマセン

安心してください。

“ファンタジーの衣を被ったガチめのラブストーリー”

でした。・・・いや・・・まあファンタジーなんだけどさ。ラブストーリーであり冒険活劇であり成長物語であったりと毎話Bパートの引きの良さもあって、2クール分一気に観せる力のある作品でした。
ソシャゲ原作特有のグダグダなところもなく、主人公が1期と変わるので、2期から参入しても問題は無さそうです。

1期でのファバロ、カイザル、アーミラ、リタを中心とした物語から10年後。ダークな世界観はそのままに2期の主人公をニーナ(CV諸星すみれ)にバトンタッチして、話は進んでいきます。
このニーナ、これあくまで私の思い込みですが、ヲタ受けしないヒロインさんです。少々イケメンならすぐ赤くなる恋愛体質に見えてしまう彼女は早々にビッチ認定されてしまいそうww
それも数話経てば霧散することでしょう。どんな娘かというとあれです。寝ちゃいけないって思うと眠くなっちゃう的なアレ。こちらは本編でお確かめください。彼女については表情が多彩というか喜怒哀楽で何パターンあるんだというくらい作画班が良い仕事してます。

繊細な“心情”を描写してのラブストーリーとは毛色が違う、“感情”を全面に出したり押し殺したりの全力投球ヒロインはとても好印象でした。
ちょっと脱線すると、全力投球ヒロイン設定は意外とリスクって高いです。さじ加減を間違えると

1.躁鬱の“躁”状態に見えてしまう
2.一歩間違えればコミュニケーション障害
3.ドジっ子空回りキャラみたいな型にはめたくなる誘惑に勝てずブヒる層以外が離れてく

この手の女の子でおバカっぽく見えないようにキャラ設定を組んだ製作陣の勝利だと思います。


そんな彼女のラブストーリーの行方と、“成長”物語が、けっして能天気じゃない世界で繰り広げられることになります。

能天気に見える女の子が能天気じゃない世界で能天気のままいられるのか?
能天気でいられないならどんな覚悟を決めたのか?

前半のほっこり回が進んでいる中でも忍び寄る不穏な影が徐々に濃くなっていく中盤あたりからはニーナの笑顔も違った意味をもってきます。このへんは親目線ですが、彼女の成長が頼もしくそして周りの救いとなってくるのです。
そして最終話を観終わると、序盤うっとうしく思った(かもしれない)彼女の能天気さを思いだし、

能天気が能天気でいられる世界がいいよなぁ・・・平和が一番!

ひと回りして“アリ”な娘さんと思える満足の全24話でした。くどい。。。


肯定的に捉えた本作の世界観については1期レビューで触れてますのでよろしければそちらを。


2期からOK!とのたまいつつ、物語を深掘りするならやはり1期からの視聴をお薦めします。1期は1クールと手に取りやすいしこちらも単体で楽しめる仕上がりですよ。
とりわけ重要局面で取った選択。旧主役ファバロと2期主役ニーナとの対比は“なにが正解か誰にも分からない”この世の真理を露わにしてました。やはり主役は主役でした。
ここでは触れてない脇役たちにも主役を食う魅力的なキャラに事欠きませんのでお気に入りをぜひ見つけてみてください。


物語は1期より複雑です。〈神〉〈悪魔〉の二項対立の末、「そうきましたか・・・」の1期だとすると、
2期は〈神〉〈悪魔〉の上に人間が立っちゃったかも、という斬新な種族相関からスタートします。
現実世界でもパワーバランスが崩れた時に戦争は起こるもので、まさに2期の舞台がそれ。極限の状態で人(※本作の場合神も悪魔も)は試されそして輝きを放つのです。


OPは1期から続くラウド系ロック。EDは米津玄師とのコラボで名の売れたDAOKOを配置。前半ED「拝啓グッバイさようなら」は地味ながらクセになる良曲です。

 
ソシャゲ原作の中では群を抜いて完成度の高い本作。言われなければゲームが母体とは気づかないでしょう。あらためて思います。

逆宣伝になるような粗悪品を濫造するくらいなら、しっかりアニメアニメしたものを作ってほしいな。よっぽど宣伝になるはずです。



※オマケ

■ジャンヌダルクは蜘蛛が苦手
ちやほやされた後は落とされる。本邦マスコミの得意技ですが、これをどさらにどでかいスケールでやられちゃったのが歴史上のジャンヌダルクであります。
{netabare}10話の母息子回の余韻が冷めない11話で、{/netabare}蜘蛛が苦手というエピソードを挟んできました。史実ではジャンヌを登用したシャルル7世の跡継ぎルイ11世のあだ名が“蜘蛛”だったとかなんとか。
王室に対しては恨み骨髄でしょうねww


■ジ○リっぽいと言えなくもない
表情筋がよく仕事をする巨匠の作品と似てるな~と思っていたら、{netabare}12話トロッコの脱走劇。{/netabare}どこぞの有名冒険活劇で見たことあるアクションシーンを堪能できます。


■声優“野沢雅子”のお仕事
2クールめ初っ端の14話に登場しました。人間国宝にしてよいと思う。


■サブタイトル“Virgin souls”
本作タイトルを冠した{netabare}第17話の{/netabare}サブタイトルです。
「次会えたら私のなすべきことを伝えよう」この回からクライマックスに向けてエンジンが吹かされる重要回です。
なんですが、ニーナが洞窟池の中に入ってって身を隠してから竜に変身してましたね。みだりに変身すると着ていた物を破壊しちゃうから、律儀に彼女は見えないところで衣服を脱いで変身したんだろうと妄想。
こういった恥じらいは大事です。気にも留めない振りをする男側の度量も試されます。


-----
2019.08.20追記
《配点を修正》 +0.2


視聴時期:2019年2月頭

続編で面白さが継続しているのはたいしたもんだ。それも主人公を変えてたりするのに。
ダンスシーンはこれまで観たものの中でもトップクラスでしたね。



2019.02.07 初稿
2019.08.20 修正

投稿 : 2024/12/21
♥ : 40
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

10年に1度、「???」が大暴れする街?住みたくねぇ~

最終話まで視聴。前シリーズも視聴済。

【物語】
大石静が脚本ということで、かなり期待していたけど、終盤がちょっと・・・。
{netabare}終わってみたら、何か普通っていうか、期待外れっていうか・・・。

{netabare}王の目的が「バハムートの復活ではなく、バハムートの討伐だった」ってところが見せ場だったんだろうけど・・・。{/netabare}

バハムートのパワーが前作より落ちてる?
アーミラの登場が唐突過ぎて、驚いた。{/netabare}

【作画】
見事としか言いようがない。
非の打ち所がない。

【最後に】
前シリーズからリタ推しだった私には大満足の作品でした。
最初から最後まで出っぱなしだったし、終始、大活躍だったし・・・。
何だかんだ言って、『亀の甲より年の功』って事でしょうか?
{netabare}カイザルの死は可哀想だったけど、ラストでゾンビ化したカイザルを見てホッとした。
これからはカイザルとずっと一緒にいられるね!{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 32

69.9 16 続編で戦争なアニメランキング16位
ログ・ホライズン 円卓崩壊(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (199)
1020人が棚に入れました
ある日突然、人気オンラインゲーム『エルダー・テイル』の世界に、数万人のプレーヤー『冒険者』が閉じ込められた!モンスターや魔法がリアルに存在する異世界で人々は混乱し、冒険者の街『アキバ』は秩序を失っていた―人づきあいの苦手な青年・シロエもそんな冒険者のひとりだったが、意を決したシロエは盟友の直継、アカツキ、にゃん太らとギルド『ログ・ホライズン』を結成。さらに、持ち前の知略を武器に冒険者の結束を呼びかけ、自治組織『円卓会議』を立ち上げ、街に平和と安定を取り戻す。この『円卓会議』を中心に、ゲーム世界のもともとの住人である『大地人』との交流も進み、筆頭貴族コーウェン家の令嬢・レイネシアがアキバに赴任するなど、冒険者と貴族や商人、一般市民などとの外交や取引も活発化していく。しかし、冒険者たちが異世界に飛ばされた『大災害』から1年が過ぎ、つかの間の繁栄を享受していたアキバの街には、新種のモンスター『典災』の襲来や東西の貴族どうしの権力闘争、冒険者間の格差・思惑の違いなど、多くの火種がくすぶり続けていた。そして、ついに冒険者の結束の象徴『円卓会議』に決定的な危機が訪れる…

声優・キャラクター
寺島拓篤、前野智昭、加藤英美里、中田譲治、山下大輝、田村奈央、松井恵理子、柿原徹也、藤井ゆきよ、原由実、高垣彩陽、久野美咲、伊瀬茉莉也、葉山いくみ、井上麻里奈、櫻井孝宏、名塚佳織、村川梨衣、下野紘、後藤ヒロキ、岡本信彦、日野聡、西田雅一、中村悠一
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

6年ぶり3回めですから

原作未読 2014年ぶりの3期め


自分は最近参加した後追い組です。これまで1期25話+2期25話ともはや大河ドラマ。
みなさまのNH…じゃなかった、、、モンスターが巣くう渋谷の放送局から大陸(中国)にネットワークを繫げる2期最終話。その最終話との繋がりを感じない3期第1話だったため、直近視聴組の私でさえ脳のシナプスが咄嗟には繋がりません。

せめてアバンやAパートでおさらいさせてくれよ!と長期ブランクを意識させるのが6年という時間。

 いや待てよ…その構成ができなかったのかもわからん

この6年の間に『○○から国民を守る党』が国政進出していろいろバレてきたり、実はサーバーを大陸だか半島に置いてましたーとてへぺろした企業が問題になったりと、〝魑魅魍魎放送局が大陸と繋がっている”描写は無かったことにしたかったのは想像に難くありません。作品の内容と同様に現実世界でも政治的力学が働いたと邪推してます。

冗談はそれくらいにして本題です。
お話の繋がりについて序盤は面を食らいますけどそのうち繋がるものは繋がります。むしろこれまで50話休まずOPを担当してきた“デラッベィ♪”が聴こえてこないことにこそ断絶を感じさせます。OP曲変わりました。EDもYun*chiさんの声じゃないのが違和感あったりで始まりと終わりが締まりません。新OPEDの良し悪しとかではなく馴染むための時間が足りてないと感じます。このようにエンジンかかりきらない1クール12話である前提で3期は楽しみましょう。
連続性の演出は重要でして、仮に内容がイマイチでもお約束の担保でファンの目はごまかせるのです。

そうしてごまかせなかった物語の中身。サブタイトルにもなってる『円卓崩壊』ネタはもとより、{netabare}レイネシア姫の婚姻ネタ等の{/netabare}3期になって初出のネタが、過去50話でそこそこ広げた風呂敷にさらに被せてきたのがわかりづらさを助長してる印象でした。

わかりづらいなら整理してしまえ!と自分なりに観点整理だけはしときます。

■2期まで踏まえて3期の注目点

・帰りたい冒険者。残りたい冒険者。
 ⇒{netabare}それほど深掘りせず。{/netabare}
・冒険者と大地人のパワーバランスは変化するか?
 ⇒{netabare}よくわからない。{/netabare}
・現実世界へのアクセスする鍵が出てくるか?
 ⇒{netabare}ほぼ触れられず。月に行けばなんとかなりそうってとこ止まり。{/netabare}
・ミナミは?
 ⇒{netabare}政略結婚の仕掛けでちょい出。いよいよ次のクールでGOTOミナミになりそう。{/netabare}
・カナミは?
 ⇒{netabare}いわゆる大陸案件。クラスティの記憶を奪い英雄エリアスを制御してた仙女の動機が不明。{/netabare}
・恋の行方は?
 ⇒{netabare}シロエ周りはどうでもいいかも…{/netabare}
 ⇒{netabare}五十鈴とルディ。クラスティと姫。戻れる人とゲーム限定の人。これきっと切なくなる。{/netabare}

これだけだとふっ散らかってるんですけどね。そうはいっても楽しめました。
前半の政治劇と後半のバトルと按排の良い配置です。イデオローグに依らず意思決定プロセスが明快。そしてポイントをそれなりにおさえてる政治劇がお気に入り理由なため前半はこれまでの蓄積関係なく楽しんでました。それらにかまけてるうちに大陸で物語が進行してたり、2期で謎の存在だった“古代種”について追加情報出てきたり、特に不満はございません。


よくぞ3期を作ってくれました、でお釣りがくる作品だとは思っているので個人的にはそれだけで充分。
ついでに、、、同じ続編を匂わせるでも“新たな謎をどーぞ”だった2期の終わりよりも“いよいよ核心へ”な今回3期の締め方のほうが好感を持てます。


なんせ6年ぶり3期めですから。
これは2016年の履正社6年ぶり3回目の夏の甲子園出場とまんま一緒です。そして3年後4回めの出場で全国優勝しとります。
2021年4月現在、続編未定ですがプラス3年くらい気長に待ちますよ。奇しくも大阪だし(笑)



※ネタバレ所感

■さすがはアインス様!

〝ズ”ではありません。〝ス”であります。もともと戦闘系ギルドだったのに役場の福祉課みたいになってたギルド〝ホネスティ”の親分。英語だと正直・誠実を表す〝honesty”とさもありなんなネーミングです。無能なだけでいい人たちなんよね。
残念ながら「さすが!」とはならずに、ビリー・ジョ○ルのサッチャロンリワードのほうでした(謎)。

{netabare}サブタイトル『円卓崩壊』の引き金となったアインスのご乱心。重要エピソードです。

これがまた根が深くて興味深い。
内輪の問題解決に外部の力を取り入れて崩壊に至った例は数知れずまさに今回のもそれ。貧すれば鈍す。窮すると最善手に見えてしまうのです。
問題そのものも「貧民に利益を分配してくれ」でしょ? 当然通るものではないところで彼が取るべき選択肢は「分配への対価を示すこと」または「分配がアキバに資することの証明」でした。前者は権利と義務をセットに考える基本のお作法。後者は公共福祉のあるべき姿とのマッチング作業。

そんなやれることせずにひとっ飛びで〝体制が悪い”の結論に至るところがダメよね。

 「もっとこう…話し合うこともできたはずだ」byシロエ

西が大地人と冒険者をがっちゃんこした統治機構をもっていて、冒険者オンリーしかも強制権のない自治組織のアキバ界隈から見ればロールモデルになりうるのが隣にあるのにアインスさん辛抱しようよ、と思うのが本音です。やったことだけで判定するならアインスは残念極まりない人物です。


ただアインスの動機は納得感あり。
それに彼のみならず皆政治家ではなく元はゲームプレイヤーですから判断ミスすら〝致し方なし”とある意味リアルです。
もとがゲームですから大なり小なり弱肉強食な文化が浸透してた前提だったと仮定しましょう。それが仮初めの快楽空間(ゲーム)から実際の生活基盤へと変化する転送を経験して秩序が必要になりました。その象徴が〝円卓会議”です。
ミノリとトウヤがそうであったように低レベル冒険者の搾取問題は1期それも早い段階から。そこにNPC(大地人)の貧困問題も付加されます。それに円卓メンバーは俗に言う勝ち組なわけでしてアインスとは見えてる景色が違ったことでありましょう。
つまり見落としてた部分を拾う者がこの世界には必要であったのです。{/netabare}


導き出される結論は
〝動機は真っ当。手段が不当”ということですよね。


{netabare}額に汗水垂らして頑張った成果を「チャラにしてちょ?」と要求してるのと変わりません。提案ではなくタカリでしかないのに、困ったことに本人は善行をやってるつもりなのでタチが悪いのです。{/netabare}
{netabare}一方のシロエだって駄目なもんはダメ。選挙で思いっきりバ○デンしてましたもん。「法律に書いてないでしょ?」でロジカルお化けが横行すると人心は荒廃します。なんか胸のすくエピソードみたいに仕立ててましたが、やったらあかんやつです。{/netabare}


■オマケ

・{netabare}LV65問題は未解決{/netabare}

・{netabare}レイネシアの母親への啖呵が小気味よかった。
 「お母さまが歩めたかもしれない道を進みます」{/netabare}

・{netabare}カナミ:3歳の子供にこの世界を見せてあげたいとのこと。発想が斬新。
 アカツキ:「主君」呼びと女子力どうこうの連呼がなんともかんとも。
 ミノリ:一番まともそうなのが中学生?と最ロリなんですよね。告白は少女漫画展開でした。
 大阪の女:関わっちゃだめですよ。屈折しててそのうち手首切りそうです。

 あと嫁レース参加者いましたっけ?シロエの周りにまともな女子がいないと思います。{/netabare}



視聴時期:2021年1月~3月 リアタイ視聴 

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2021.05.01 初稿
2022.02.13 修正

投稿 : 2024/12/21
♥ : 31
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

待ちわびてました

<2021/4/10 追記>
先日完走しました。
楽しかったんですが、1クールだとちょっと短く感じますね。
その分消化不良だったような。
原作のストックもそこまではないだろうし仕方ないのかな。
OPED曲はちょっと残念。
特にOPは「database」が大好きだったので。

それとけしかけられたとはいえ意外とあっさりと{netabare}ミノリがシロエに告白{/netabare}、そして意外にあっさりと{netabare}シロエがお断り{/netabare}するという。
おそらくシロエもちゃんと気がついてたんですね。
アニメ・漫画・ラノベ界隈では朴念仁を貫き通す{netabare}ラブコメ{/netabare}が跋扈しておりますが、本作はそこら辺、物語としてしっかりしてて好感持てます。

いよいよ次は{netabare}ミナミ{/netabare}へ、ですか。
次回作が待ち遠しいです。

<2021/1/24 追記>
1/31(日)0:55〜Eテレで1〜3話の再放送するそうです。
見たかったのに見逃してしまったという方は是非。

<2021/1/13 初投稿>
始まったばかりですがとりあえず評点つけておきます。

一時は続編絶望的なんじゃないかと思っていたぢけに喜びもひとしお。

ついに3期が始まりました。
レイネシア姫の婚姻話から始まり
オネスティの不穏な動き
そして、物語の確信に迫るピースのカケラの情報が・・・

良い感じで始まって参りました。

OPは1期、2期のマンウィズ「database」からついに変わってしまいましたね。
そこはやはり寂しい。

ところでそのOP最後の方。
ログ・ホライズンのメンバーが並ぶ後ろ姿。
一番右の二人は誰なんだろ?

<2021/1/20 追記>
第2話視ました。
うわ、なにこれ。
面白い。
楽しいアキバの街ライフが、気がついたら状況変わってるとか。
やっぱ、これ好きです。

あと、リ=ガンの声。
誰が継ぐんだろうと気になってましたが、藤原啓治さんとかなり違うんでびっくりしました。
も少し寄せてくるかなと思ってたんですが。
そして、藤原さんがもういないんだな、と思うと哀しくなりました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 27
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101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

NHK大河ドラマ「円卓崩壊」

【物語 4.0点】
1クール尺の三部構成。
{netabare}①<ヤマト>における<大地人>の地政学を背景にした<円卓会議>の崩壊と刷新。
②<中原サーバー>における<古来種>とクラスティの動向。
③上記<ヤマト>情勢も遠景にした<典災>と<古来種>が絡むアキバレイド。{/netabare}

<大災害>によるゲーム内世界の現実化という事態にいち早く向き合ったシロエが
「異世界を舐めている」と始めたギルド<ログ・ホライズン>及び<アキバ>統治のための<円卓会議>
だが事態の進行は加速度的かつ深刻であり、既存の<円卓会議>が限界を迎える前半部。

シロエたちのこれまでの活動が、
かつて<ハーメルン>から救済した<冒険者>たちの成長として結実する後半部。

従来のやり方では通用しない無力感もあるが、
これまでの道のりも無駄じゃないと噛み締めることもできる。

この3期に向けて、1期、2期で予習・復習した方が良い過去話は?……全部。
とスタッフが言明している通り、内容は著しくファン向け。
ここまで付いて来た視聴者には報いる要素が敷き詰められている。


【作画 3.5点】
作画ソース量は並で、それを終盤のレイド戦周辺に集中する作戦。
結果、{netabare}ウロコパワーで絶対無敵なトカゲ大王w{/netabare}など怪獣バトルじみた?
まずまずのレイドシーンなどが再現。

一方、惜しいのが政治劇中心となった前半部。
もっと表情を描き込めるだけのソースがあれば、
駆け引きのシーンを深化できたはず。
終盤の人間ドラマでは表情筋が効果的に機能していただけに、
余計に悔恨が残りました。


【キャラ 4.0点】
<典災>と<古来種>の存在が一層、重要になる本作。

プレイヤー=<冒険者>の、住民のNPC=<大地人>等に対する優位性の一つとして、
ゲームプレイを通じて、世界を外側から捉える神に近い視点を有し、
システムにも精通していた点などが挙げられる。

が、<典災>はより上位のシステム権限の如き異能を通じて、
<冒険者>にバッドステイタスを付与。
<古来種>はゲームサービス開始初期からの記憶を明かす。

<冒険者>に対し知識と能力の優位を前提にした従来のやり方の限界を突き付ける。

シロエ、アカツキ、ミノリの三角関係にも進展がある3期。
と言うより、{netabare}そこが白熱して、ラストのレイドボスが割と空気にw
決着後、労う女子の友情良かったです。
安易に囃(はや)し立てたことを謝罪する五十鈴とかグッと来ました。
真の女子力?思い知らされました。{/netabare}

【声優 4.0点】
原作からセリフを厳選して、声優の演技に託す部分も多いという本シリーズ。
今作では、ミノリ役の田村 奈央さんの揺れ動く乙女の心情表現などにも一層、磨きがかかる。

従来の声優陣が盤石の演技をする中、
藤原 啓治さんの逝去により、リ=ガンを代役した多田野 曜平さんも、
渋味を増した彼なりの賢者ぶりを披露。

あとは<典災>エレイヌス役の五王 四郎さん。
御年73歳のいぶし銀ボイスによる{netabare}「汝ら崇敬の対象をもつや!?」{/netabare}との煽りが、
妙に脳裏にこべり付いていますw


【音楽 3.5点】
劇伴は高梨 康治氏の続投。やはり駆け引き中心の序盤は大人しいが、
戦闘シーンが増える終盤に向け、シンフォニックロックを集中砲火♪

OP主題歌はBAND-MAID「Different」
ついに変更になったOP。
ガールズバンドのハードロックと共に流れるOPアニメーションは引き続きストーリーダイジェスト型。
毎度、2回目の“Let's go it`s show time”に合わせて
ポーズを決める魚顔のマルヴェス卿に吹き出してしまうのは私だけでしょうかw

ED主題歌は大城 美友さんの「ブルー・ホライズン」
こちらも歌手交代により、くすぐったい恋愛ソング→
伸びのあるボーカルによる心地良い応援ソングに。


【感想】
2期まで私は<ヤマト>は<大地人>の5つの文化圏の境界が
明確に確立された地域だと思っていました。
が、本作を見て、西国でかつての権力は衰えたものの、
古王朝の権威は保持している<神聖皇国ウエストランデ>が、
東国の<自由都市同盟イースタル>の勢力圏及び<冒険者>の街<アキバ>に対しても、
任官などを通じて影響力を及ぼすことができる。
中世日本の朝廷と幕府の二重支配の如き複雑な構造が、
局地に波乱をもたらす、誠に厄介な火薬庫だと理解して、私は興奮していますw
面倒臭いのサイコーですw

そんな<ヤマト>情勢をも利用して難局を乗り越えるシロエには、
名家の当主より“東の外記(げき)”なる律令国家じみた栄誉ある称号?が与えられました。
これは<ミナミ>の“西の納言”濡羽と対を成す構想とのことですが、
3期では、そこまでは進展しませんでした。

アニメ3期をもって、原作web小説書籍化以来のメディアミックス体制も一旦、畳まれるという『ログホラ』
“東の外記”と“西の納言”とのアニメでの再会。私は気長に待ってます♪

投稿 : 2024/12/21
♥ : 19

62.7 17 続編で戦争なアニメランキング17位
牙狼〈GARO〉-炎の刻印-(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (171)
869人が棚に入れました
国王の側近が、大規模な「魔女狩り」を行った。
しかし、被害に遭ったのは「守りし者」であるはずの魔戒騎士や、魔戒法師たちだった。</p>

<p class="text-hide">ひとりの魔戒法師が、火刑に処されながら、赤ん坊を産み落とす。
それは、黄金騎士の血を引く者。
赤ん坊は、魔戒騎士の父によって命を救われたが、
母の胸に抱かれることは、一度もなかった・・・。

時が流れた。赤ん坊=レオン・ルイスは、少年へと成長していた。
果たして彼は、黄金の鎧を受け継ぐことができるのか。
・・・今や国の実権は、かつての国王の側近が握っていた。
国王の父は病の床に臥せ、母と共に国を追われた王子アルフォンソ。
彼は国を取り戻し、民を救うため、伝説の光の騎士を捜し続ける。
しかし、その王子もまた、数奇な運命の星の下に生まれた存在だった。
レオンとアルフォンソ-ふたりの少年をめぐり、物語が動き出す。

声優・キャラクター
浪川大輔、堀内賢雄、野村勝人、朴璐美、影山ヒロノブ、矢島晶子、井上喜久子

だわさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

特撮全部見た後のアニメ感想。

全24話。

GAROの世界観が好きだから外せなかったアニメ。
はっきり言って期待していなかったけど話は特撮より面白かった。
具体的には主要キャラの幅広い世代構成によるシナリオの多角的進行が味わい深いものとなっていたり、死亡フラグの予想外なへし折り方するし、逆に予想外に死んだりする。シリーズ構成・脚本を進撃の巨人の小林靖子って人がやったらしーんだけどこの人すごいね。久々に構成がいいなーと思いながらアニメ見た。覚えておこう。てかアニメひさびさだけど。

原作との距離感は微妙。
おおまかな世界観は崩さないように作られている。でも少しズレ有り。例えば魔戒騎士の概念は踏襲しているものの、鎧の召喚と心滅獣身の関係にズレがある設定となっている。心滅に関して言えば本来は鎧の召喚時間に関係のあったものが召喚し放題の感じになっている。特撮同様1話ずつホラー小出しにしつつ徐々にペース上げながら本筋進めていく感じ。

一番残念だったのは鎧の召喚時。
特撮では変身の仕方や鎧召喚の効果音に力を入れているが、アニメでは音無しの工夫無し。マジつまんねーぞ変身。世の中、鎧装着モノで変身かっこよくないとか意味わからん。雨宮さんが監督してたら絶対許さなかっただろーねこの変身。まあ、雨宮監督はアニメ監督はやらなさそうだけど。鎧着た後のCGが作りこまれててかなりかっこよかっただけに残念。

ザルバが影山ヒロノブの声でしゃべっているのには驚いた。
こういうとこ原作同様で行くのね。ファンには嬉しいところ。いつものザルバって感じがして、これだけでGAROシリーズの仲間入り感が出るような気も。

しかし、まともなヒロインが登場しない。
アニメだからこそできるキャピっとした感じの活きのいい女キャラいれたら良かったのに。世界観とマッチしないんだろうけど。

もっとかっこいいOPが良かったです。
なんかスタイリッシュな曲調というか、オシャレな感じ出しました的なそーいうの作品の内容とズレてるというか違和感を感じた。1クール目も2クール目も。もっとテンション上がりそうなのにしてくれ。そんで最後の戦いでOP流してくれ。個人的にそれでかなり満足する。

総合的に考えてみて、シナリオ面白かったし見てよかったと思う。変身がかっこよくないのだけは誰かに文句言いたくてしょうがないけど、それ以外は特撮派も許せる出来栄えだったんじゃないだろうか。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 11

runa21 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

悲しい戦い

もともとは特撮だったのが
アニメになったので「大丈夫か?」
っと思っていた話でした。

だが、見てみると予想以上によかったので
驚きでした。

お母さんが炎の中で子どもを産むシーンから始まり、
そしてその子どもは炎の呪縛に苦しめられながらも、
大切にしていた人たちを守れなかったことから
その呪縛を乗り越え、成長していく物語です。


ここで戦う騎士というのがとても孤独なんです

彼らはひそかに戦いひそかに日常を守っているので
彼らに守られていることを人々は知らないのです。
そして、魔女狩りとして、彼の母親を火炙りにもしてしまいます。

それでも、彼らは人々を決して傷つけず、
賞賛されもせず、感謝されもせず、それでも
人々を守る戦いをひそかに行うという
悲しい話なんですよね。


始めは父親がそうだったから騎士としての道を歩んでいたのでしょうが、
彼の意志で、騎士として生きることを決めた後のレオンはかっこいい。


この物語はレオンの成長物語として、
懐かしい雰囲気のあるアニメだった。
はじめっから、すっごい力を持っているヒーローもいいが、
こういうスタンダードな成長物語って最近少ない気がするんですよね。
それゆえに新鮮に見ることができました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 5

askima さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

【全24話】中世ヨーロッパ風の牙狼

牙狼=パチンコ、のイメージが強いです。
スポンサーはサンセイでまぁ当然ですよね。
パチンコする人は見ないことを強くお勧めします。最近炎の刻印の新台が出たので打ちたくなっちゃいますからね。お金と時間の無駄ですから

パチンコの話はさて置き、牙狼は特撮の一作目しか見たことなかったのですが、あにこれを見てたらアニメ版があるとのことを発見しました。
しかもら舞台は中世ヨーロッパ風ときました。
絶対面白いだろ!と思い視聴開始。

期待はしてなかったのですが、ストーリーもしっかりしていてバトルシーンも迫力のCGでした。
主人公成長系の作品で、終盤に向かうにつれ作品の期待度も上がっていく良作でした。
期待を大きく上回ってくれて満足です。

牙狼であって牙狼ではない作品だと思うので、アニメで気に入った人が特撮を観るのは避けるべきかと。
逆に特撮から入ってる人はアニメも見て欲しいと感じました。

何年か後を描いた映画も出てるので、アニメを観終わったら映画も観れば更に満足度も高まります。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

76.5 18 続編で戦争なアニメランキング18位
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(アニメ映画)

2021年6月11日
★★★★☆ 4.0 (181)
737人が棚に入れました
第二次ネオ・ジオン戦争(シャアの反乱)から12年。U.C.0105——。地球連邦政府の腐敗は地球の汚染を加速させ、強制的に民間人を宇宙へと連行する非人道的な政策「人狩り」も行っていた。そんな連邦政府高官を暗殺するという苛烈な行為で抵抗を開始したのが、反地球連邦政府組織「マフティー」だ。リーダーの名は「マフティー・ナビーユ・エリン」。その正体は、一年戦争も戦った連邦軍大佐ブライト・ノアの息子「ハサウェイ」であった。アムロ・レイとシャア・アズナブルの理念と理想、意志を宿した戦士として道を切り拓こうとするハサウェイだが、連邦軍大佐ケネス・スレッグと謎の美少女ギギ・アンダルシアとの出会いがその運命を大きく変えていく。

声優・キャラクター
小野賢章、上田麗奈、諏訪部順一
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

シャア・アズナブルの亡霊

サンライズ制作。

第二次ネオ・ジオン戦争より12年、
地球連邦政府の腐敗した政治に抵抗すべく、
ハサウェイは反地球連邦組織マフティーに参加。
アムロ、シャアの理想と理念を宿し道を切り拓く。

戦争ではなくテロとの抗争が描かれるようだ。
ブライトの息子、ハサウェイ・ノアは、
組織を率いるほどの青年に成長している。
反政府組織の急先鋒としてのマフティー、
マフティー殲滅を任務・遂行する連邦軍大佐、
そしてシャトルに乗り合わせた美女アンダルシア。

あまり難しく考える必要もないでしょう。
{netabare}物語の主要メンバーが搭乗便の襲撃を受け、
立ち位置を明確にし、それぞれが活躍する。{/netabare}
物語の導入部としては素晴らしいものがあります。

後半はMSによる、戦闘がありますが、
操縦室のモニター、造形、音響に感動するも、
{netabare}そもそも、ガンダムの外装に違和感がある。
そんな複雑な印象を受けつつも、{/netabare}
もしかすれば群像劇として「人」を描くのかなと、
それはそれで、期待しております。

好感が持てる、新劇の開幕でしょう。

ぜひ配信で観て下さい。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 25
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

モビルスーツの場違い感が醸す破滅の予兆

原作小説は未読。

【物語 4.0点】
三部作の一作目。

構成は序盤~中盤3分の2が人間ドラマ。派手なバトルシーンは終盤に集中。
だからと言って、終盤の見せ場にソースを集中すべく、前半を捨てているわけではない。

むしろ前半のハサウェイと出会う人々との濃密なやり取りの方が、
武装蜂起を前にした、ハサウェイ自身によるアイデンティティが不安定な現状を自己分析するパートとして重要なのではないか?
それくらい人物描写が繊細で惹き付けられます。

ハサウェイ率いる反地球政府運動「マフティー」
相次ぐ戦乱で疲弊した地球に特権階級だけを残すべく、
市民を拿捕して宇宙へ強制移住させる「マンハント」。こうした腐敗に鉄槌を下す。
大義としては申し分ないが、過去の武力行使を正当化する名分と比べるとかなり弱い動機。
戦乱で敗れ去っていった者へ思い入れるハサウェイの私心ありやなしや?

マンハント糾弾という点では、地球に残りたい市民とマフティーの利害は一致するが、
最終的に人類は全員宇宙に移住すべしとのマフティーの理想とは齟齬を来す。

何より今や、宇宙世紀(U.C.)0105年。
もはや武力だの、モビルスーツだの、ニュータイプ理論だので現状を変更する時代でもない。
マフティーが人々から“テロリスト”と揶揄されるのは時代の空気を読めていないからだ。

そんなことはハサウェイも百も承知。
その上で彼はシャアら先人たちが歩んだ破滅の未来を回避するには?或いは破滅を織り込むのか?
自己の立ち位置を再確認するために、ネクタイを締め市井に紛れ、自分を模索し続けるのだ。


この観点から心に刺さっているのが{netabare}タクシードライバーとの会話シーン。
その日暮らしの市民には1000年後の地球環境を憂うマフティーの理想になど構っていられない。
だって周りには結構、自然は残っているし。

この活動家が日常生活から乖離して孤立する状況。
世の浮いてる活動家の方々には、テロに手を染めないためにも、耳をかっぽじって傾聴して頂きたいと願います。{/netabare}


ハサウェイが思索の果に迎えるガンダム発進シーン。
綺麗に自己を総括できていますが、高揚感は少な目です。
曇天への発進は、地に足が付かない、五里霧中な行く末を暗示しているかのようです。


以上の通り、物語を愉しむには、
『逆シャア』までのサーガをテーマまで咀嚼することが必須な、マニアックな作品であることは言うまでもありません。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・サンライズ

背景美術と人物作画の一体感を出す昨今のトレンドに逆行する本作。
写実的な海面などの背景に割り込んでくるモビルスーツなど浮きまくっています。
戦闘シーンでよくある街中でモビルスーツが煙を巻き上げるカットはメカを魅せるための演出。
ですが、本作の場合は、何もそこまでスクリーンいっぱいに煙やら火花やら噴かなくてもいいじゃないか(笑)
ってくらいの迷惑行為として処理。

宇宙世紀を動かすのはモビルスーツに乗ったニュータイプなどではなく、
メンズスーツを着たオールドタイプである。
モビルスーツなんてお呼びじゃない。
メッセージ性が作画構成でも徹底しています。


とは言え、オールビューモニター搭載が標準化したモビルスーツ同士の戦闘は迫力満点。
私は一作目は通常のシアターで鑑賞しましたが、
次作は360°没入感を最大化できる巨大スクリーン等での鑑賞にこだわりたいです。

【キャラ 4.5点】
主人公ハサウェイ・ノア。
顔立ちや対人関係のぎこちなさはアムロ・レイ。
二つの名を使い分ける暗躍ぶりはシャア・アズナブル。
アムロかシャアか。ハサウェイ自身が葛藤する際の引き出しにもなる。

ハサウェイの秘密を見抜き絡んでくる謎の美少女ギギ・アンダルシア。
大人の色気で、ハサウェイのライバルともなるケネス大佐とのトライアングルを仕掛けたかと思えば、
戦場では幼女の如く動揺を露わにする情緒不安定ぶり。

ギギとの交流の中で、クェス・パラヤを破滅へと攫っていったシャアの一件が重なるハサウェイ。
大義より、過去のトラウマという感情で言動を左右されるハサウェイ自己分析の一助ともなる。

総じて各サブキャラとも、ハサウェイ自身が掴めていない自分探しにヒントを与える献身ぶり。

【声優 4.0点】
ハサウェイ役の小野 賢章さん。
幼さと凛々しさが混在する青年ボイスで、村瀬監督からの“感情と思想に引き裂かれたキャラクター”という難題に応える好演。
このハサウェイ危ないことするよ。

ギギ役の上田 麗奈さん。ボイスを高嶺にコントロールして正体を掴ませない妙演。
これは周りの男どもも取り扱い方法に困ります。


公開前、劇場版『逆シャア』の少年時代以来、
長らくハサウェイに声を当ててきた佐々木 望さんからの“声優交代”が物議を醸しました。
ただこれも『ガンダム』以外のコンテンツではよくあること。
アニメ化よりも先にゲーム等でキャスティングされた声優が、アニメでは変更になるのは割りと普通。
ただハサウェイの場合はアニメ映画化以前にゲーム等で活躍する期間があまりにも長すぎましたw

また、このキャスティングについては、アニメ映画化後もゲームのハサウェイは佐々木さんが担当していることなどから、
①小説版『逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』→『閃光のハサウェイ』原作小説のハサウェイは佐々木 望さん。
②劇場版『逆襲のシャア』→本劇場版三部作のハサウェイは小野 賢章さん。
①②はパラレルワールドの別系統作品であると示唆しているとの見方もあるそうですね。

劇場版三部作見ながら原作小説読んだら①②の異なる要素が混ざり合って困惑してしまうかも。
この辺りが、私が劇場三部作展開中は、小説購読は『~ベルトーチカ・チルドレン』までで止めておこうと決心している理由です。

【音楽 4.0点】
劇伴担当は澤野 弘之氏。
エッジの効いたテクノ等をアレンジした戦闘曲及びボーカル曲で魅せる。
「TRACER」は特にぶち上がります♪

気になるのが『UC』の澤野氏が『ハサウェイ』でも音楽担当している事。
『UC』は原作『ハサウェイ』完結後に、『逆シャア』~U.C.0100の間に闇に葬られた史実があったと後付けされたエピソード。
よもや本シリーズで『UC』を絡めてくることもないとは思いますが、
パラレルだとしたら何でもありですし。
もしくは『UC』同様、『ハサウェイ』も戦乱の亡霊を退治する物語として同一視すれば良いのか。
考え出すと落ち着きません。


ED主題歌は[Alexandros]「閃光」
過去を振り払って未来へ驀進する快作ロック。
ですが、今のハサウェイにはちとまぶしすぎる感もw
Netflix海外配信に合わせて英語版もリリース。
MVは英語版の方がAMVになっており作品のシーンを振り返るのにも最適。


【付記】
分割2クールの『水星の魔女』の幕間に、本作のTV編集版が1/15~全4話で放送されるそうで。
制作中の第2部への予習復習としてハサウェイを分析してみるのも一興かと。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 19
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

宇宙世紀ものとの決別か。(じっくり見られたので追記です)

配信サイトでじっくり見られましたので。追記です。

 宇宙世紀ものとの決別という第1印象は変りません。

 驚異的な映像すぎて、ガンダム感がないというのも初見と一緒でした。ハリウッドが作るゴジラが面白くない…と同じにならなければいいのですが。

 内容もガンダムのテーマとして兵器としての運用、兵站なにより禍々しさというリアリティが無くなっていました。その分、戦闘時の周囲への影響を描いたのでしょうか。3DCGとしてのロボット描写としてのリアリティはありました。ただ、画面が暗いのでガンダムの決めポーズが見られませんでした。2作目に向けての焦らしでしょうか。

 組織そして人の描写には力をいれてました。ハサウェイ、ケネス、ギギのキャラは良く描けていました。つまり、ヒューマンドラマになったということでしょう。
 そして、テロリズムに堕すことでパーソナルな個人の悩み…シャアのような確信犯ではなく、何かをやらなければならないという焦りからシャアをマネてという甘えをハサウェイからは感じます。

{netabare} シャトルがダバオに降りたのは偶然ではなく、自分がイニシアティブをとるためにケネスがそう段取りをしたということですね。で、ハサウェイは自分のホテルへの襲撃を自分で段取りしたんですね。
 で、ギギといっしょにいたので段取りが狂って危険な目にあったと。まあ、コントみたいに逃げる先逃げる先全部危険で、ちょっとやりすぎましたけど。

 逆襲のシャアの時点で思想に走りすぎて、訳の分からないストーリーになっていました。そして最後はアムロがツンばっかりでデレないのでシャアが切れたみたいな感じで、ギャグにも見えるような結末でした。
 物語でもシャアは思想になっていましたが、環境、特権、宇宙移民、ニュータイプ。本作はなにかテーマがあるようで、その思想に内容が伴わない滑稽さが感じられました。

 マフティの行動と民衆の期待にズレがあるのもそういうところでしょう。1000年先と暮らし。ハサウェイが何をしたいのかわからないので、今のところギギという少女にしか興味が向かいません。この描写がそのままハサウェイの迷いだとしたら、訳の分からない感じが脚本の意図通りということで、非常にうまいストーリーだと思います。
 
 ギギについてはニュータイプの娼婦という設定?はララァの再現なのは間違いないでしょう。ガンダムシリーズを通じてララァという少女が結局のところ消化しきれず、歴代の主人公周辺の女性ニュータイプ、強化人間を経て、クエスそしてギギにまで引きずっています。
 つまり、ハサウェイとケネスはシャアとアムロの関係の焼き直しでしょう。ただ、不思議なことにギギに悲劇の予感はしません。というか奇異に見えて非常にまともなキャラでした。この少女を起点に、シンエヴァのようにガンダムを卒業…という訳にもいかないでしょうけど(大人の事情的に)

 ギギは性的な匂いを漂わせていますが、道徳的にはピュアな雰囲気。自らを汚いと感じる感性。恋する少女になっていまいた。この少女の迷いというか、悩みというか難しい状況が示唆されますが、これからでしょう。
 ハサウェイがギギに手を出せないのも、ギギが結局ハサウェイを押し倒さないのも、こういった子供の部分なのかもしれません。

 ハサウェイは、ガウマンというパイロットの救出などにまったく頭が回っていなかった、ということはこの時点でマフティへの興味が薄れているということでしょうか。ハサウェイも自分の甘さを自覚していましたが。

 アムロまたはそれ以前から始まる壮大な宇宙世紀もののガンダムクロニクルは、最後は個人の…それも女への迷いで幕を閉じる?のでしょうか。

 最後、ハサウェイに気があるっぽい女が出てきて、一方でギギがハサウェイが残していった時計のおもちゃに電池を入れるのは上手い心理描写でした。時が動き出しましたし。{/netabare}

 あと、注目ポイントはホテルのエレベーターの内部の液晶パネルです。アニメーターが貧乏で「高級」「豪華」が苦手だといわれていた日本アニメで、感心するほど高級感がありました。

 すごいアニメなのは間違いありませんが、映像美だけでは歴史的なアニメにはなれません。さて、続きはどうでしょう。



以下 1回目の視聴時の感想です。良く見ていなかったのか話を追えていませんでした。

{netabare}
 宇宙世紀もの、ですが、問題のスケールはテロリストにまで落ちています。前作までで、ララァに対してクエスの存在感があまりにも薄く、ハサウェイの抱えている心の陰もあまり見えてきません。地球の特権階級を憎んでいるらしいですが、そこの動機が弱い感じがします。シャアを形だけまねているのでしょうか。(追記;シャアって、逆シャアで最期でどういう結論にしたのか映画ではわからなかったです。環境の問題だといいながらアムロへの執着だった気がするんですが。サイコフレームがどうのこうので終わってよくわかりませんでした)

 ハサウェイのパーソナルな問題をギギとの関係で解決してゆく物語なんでしょうか(追記;それとも本気で環境のことで悩んでいるんですかね?だとするとギギが登場する意味がちょっと分かりづらいですね。ヒロインが欲しかっただけ?どうも環境について人の意見を聞いたりして、環境問題は単なる言い訳に見えたんですけど)。彼がなぜ今の状態にあるのかは本作からはあまり深くは読み取れなかった気がします。しかも、続きものっぽいので消化不良で終わっています。
 まあ、3部作と明示してるんですかね。であれば次作が楽しみな終わり方でした。

 ギギというのは、ララァと同じく娼婦または愛人なんでしょうね。ガンダムにおけるこの女性の扱いというのに、どんな意味があるんだろう、といつも考えてしまいます。魔性ということなんですかね。男を理解できる母は優れた娼婦である?

 ストーリーは面白くはありますが、かなり都合のいい展開と言えるでしょう。
 ハサウェイがあの特別なシャトルに乗っていた必然性があまりなく、そこにハサウェイの組織の偽物のハイジャックが来てます。しかも航路を外れた緊急着陸したダバオには敵の親玉のケネスが赴任してきた基地があり、ハサウェイの組織の拠点もそこにある。
 ホテルに泊まっていたら、ハサウェイの組織に襲われる。要人がかたまっているからなんでしょうが、緊急着陸して偶然そこにいたはずなのに、襲撃の準備はいつできたんでしょうか(追記;ここ偽装工作ということなんですね。でも32Fから上を攻撃するんじゃなかったのでは?)。
 しかも、モビルスーツ戦がハサウェイの真上で始まってしまう。
 うーん、この部分をもう少し丁寧に必然にしてほしかったですね。またはギギによる不思議な力?のせいなんでしょうか。
 大人向けに作っている雰囲気の割にはストーリー展開が子供向けという感じでチグハグ感はあります。少年向け小説が原作みたいなので止むをえませんか。

 本作がガンダムか、といえば、もはやモビルスーツものですらなく、それは単なる戦いの象徴になっています。極端なことを言えば現代兵器でドンパチやっていても、物語に破綻は出ないでしょう。

 アニメは、金はかけたのでしょう。ものすごい出来でした。しかし、実写に近づきすぎたといえばいいのでしょうか。ガンダムらしい迫力が感じられません。ハリウッド特撮的な迫力になってしまっています。
 冒頭のシャトル内の人の動きが気持ち悪かったです。ある種不気味の谷を感じました。

 ギギの造形、キャラだけは素晴らしかったので、それだけでも見る価値はあります。

 あえて、スケールを小さくしてパーソナルな問題に置き換え、ガンダムが不要になってゆく。ニュータイプもあまり意味がなくなってゆく。宇宙世紀もののガンダムとの決別なんでしょうか。

追記;ちょっと集中して見れてなかったみたいですね。一回しかみてなかったのでいろいろ変なレビューでした。また、2作目があるときに見返します。 {/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 11

72.3 19 続編で戦争なアニメランキング19位
第501統合戦闘航空団 ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (184)
670人が棚に入れました
突如出現した人類の敵「ネウロイ」に対抗するべく世界各国が連合軍を組んだ。ただし、彼らに対抗できるのは特殊な魔力を持った、少女たちだけだった・・・。遂に連合軍によるベルリン奪還作戦が始動し、再び結成される第501統合戦闘航空団「ストライクウィッチーズ」、新たな501メンバーとして「服部静夏」も加わりネウロイとの死闘を繰り広げてゆく!果たしてベルリンの空を開放する事は出来るのか!?

声優・キャラクター
福圓美里、園崎未恵、世戸さおり、野川さくら、名塚佳織、斎藤千和、沢城みゆき、小清水亜美、内田彩、門脇舞以、田中理恵、大橋歩夕
ネタバレ

NEKONYAN さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

この私は8年待ったのだ!

劇場版のつづくの文字から8年
ついに三作目がきましたね。タイトルがRtB(Return To Base)のもじりなのでついに完結ですかね

先行上映の1話見てきました
2019年の春アニメで、スピンオフのショートアニメ化を行ったおかげで声優さんたちも声を戻してて安心しました。特にブレ魔女で声出せなくなってたサーニャと、演技的に声が高く朝イチで演じるには難しそうなルッキーニもちゃんとキャラの声でした。制作会社がまた変わり、501では初となるグラフィニカが担当しないCGでしたが、作画もよくCGの質や手書き作画への混ぜ方含め大変満足です。以下1話ストーリについての{netabare} 芳香ちゃんが現地妻つくってる… もっさんはついに飛べなくなってしまいましたけど、出番ありそうでよかった。ネウロイが凶悪な方向性に進化してて、緊張感あった、、、  {/netabare}2話放送が待ちきれない

2話
{netabare} ヤバい。面白い。
王道だけど熱すぎる。シールドアタックして単騎で撃破しようとするところマジエース。男キャラから描かれる世界観もよかった。空戦ウィッチでもない奴なんて簡単に死ぬのに、だからこそいつも決死の覚悟で戦場に出てるのに、それでもなお幼い少女たちに未来を託すことしかできない。そんな歯がゆさと無念さが伝わってきた。二回目見て気づいたけど芳香ちゃんの戦い方ヤバいな。シールドに角度付けたり、得意なシールドに頼り過ぎず最小限で回避してたり。逆シャアのアムロ見てるみたいだったわ {/netabare}

3話
{netabare} 出だし幼女戦記始まったかと思ったw(大将の声優ネタ)
キャラたちの成長見れるのはほんと楽しいですよね。ペリーヌは政治絡んでるとはいえ第506統合戦闘航空団の隊長に推薦されるだけあって、訓練でも上官として優秀。戦闘技能のアドバイスはもちろん、自信の経験を踏まえて、「ここにいない人を頼るのはおやめなさい」っていうのがエモかった。リーネちゃんが新人ではついていけない訓練をしれっとこなしてるのも、501はエースオブエースの集まりなんだって改めて描かれててよかった。最後にセクハラを忘れない芳香ちゃん流石ですw {/netabare}

4話
{netabare} シャッキーニ(シャーリーとルッキーニ)はいいぞ
シャッキーニ回かと思ってたらまさかのバルクホルンお姉ちゃん回だった。
戦闘隊長として奮闘してましたね。いじけてるルッキーニに声掛けに行くシーンはほんま大人になったなって感動した。故郷奪還作戦が延期されて落ち着かないはずなのに、宮藤やルッキーニ達の心配できるようになったの好き。こうやって戦闘力面だけじゃなく、人間的な成長を描けるのは3期のいいところですね!最後の200マイル突破したメーターの演出粋すぎて大好き {/netabare}

5話
{netabare} ペリーヌ回。丸くなったペリーヌと煽り耐性糞雑魚のペリ犬が二度楽しめるお得な回となっております。宮藤の魔法圧問題は解決されたってことでいいのかな?{/netabare}

6話
{netabare} エーゲル回(エーリカ・ハルトマンとゲルトルート・バルクホルン)。6話目にして初めてのハズレ回。ネウロイ強くなりすぎだろ。カールスラントのトップエースがあっけなく落とされるって世界やばい。その割には、一話内であっさり倒すし、バルクホルンのシャーリーの呼び方が「リベリアン」に戻ってたのもいただけない。4話では「シャーリー」って呼ぶようになってたじゃん。今まで絶賛してきたけど、6話のシナリオは雑過ぎる。本来6話で来るはずのエイラーニャ脚本家がいなかったから見る前から不安だったけど、案の定悪いほうに予想的中。やりたいことは伝わってくるけど詰め込み過ぎ。6話がこんなになるなら5話と6話つかって今回の話やってよかった。ペリーヌはOVAも含め十分優遇されてるんだし。{/netabare}

7話
{netabare} 芳リーネ回でありギャグ回。クッソ面白かった。マジでなんだよこの回wwwエロいはずなのにエロさ感じない。ただしリーネちゃんの胸揉むところはエロかった。501内部で完全に宮藤がおっぱい星人扱いされてるの草。内容ふざけてるのにところどころかっこいいの笑う。エイラまじ男子中学生 {/netabare}

8話
{netabare} 待ちに待ったエイラーニャ回
なんか微妙だったな。悪いわけじゃないけど、可もなく不可もなくって感じ。エイラーニャが喧嘩するのはもういいかな。サウナシーンのバスタオル消えるの待ってます。 {/netabare}

9話
{netabare} 今回は結構よかった。強敵に見えたネウロイがバンバン落ちてたけど、発射前なら叩けるのも納得。ネウロイがもう少し賢く、小分けに発射してきたら危なかったけど、そこは戦力運用の知識の差ってことで。ただ挿入歌いるか?とは思った。演出が古臭く感じたのがマイナス点かな。作中設定について思いをはせると、最前線のウィッチが代用コーヒー飲んでるとは思わなかった。3期入って通常兵器も活躍してたから物資割とあるように見えてたけど、ウィッチが代用コーヒー飲んでるって結構ヤバいよな。兵站がすでにガタガタやん。弾薬とかが届かなくなる未来も近い。全裸オチはストパンって感じで俺は好きだよ。 {/netabare}

10話
{netabare} なんか3期になってから戦術が雑になった気がする。もっさん抜けたから意図的にやってるのかどうかは知らないけど。今更だけど宮藤のデバフは失敗だったと思うよ {/netabare}

11&12話
{netabare} 王道だったけど無難に面白かったよ
ついに完結してすっきりした。けど、なにも宮藤にデバフかけなくても、敵の大幅強化や、補給不足や、前線基地孤立とかで、いくらでも過度な無双を防げたんじゃないかと思う。502も出してきたくらいらだし、各方面軍が苦戦してるところに増援として派遣される展開とかも見たかった。それなら501の無双とストーリー上の苦戦も両立できるし。あと緊張感持たせるために、顔も出てこないウィッチ部隊が壊滅して、遺族年金が云々みたいな会話も入れれば、もっと静香ちゃんのピンチにも緊張感出たと思う。 {/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

いつものストライクウィッチーズ(← 良い意味で)

[総評]
ストーリー展開が宮藤さんのコンディション任せという点では、悪い意味でもいつものストライクウィッチーズでしたね。

内容は悪くなかったですし、これまでのシリーズのファンであれば問題なく楽しめる良作だったとは思いますが。

== [下記は第2話まで視聴終了時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
「ワールドウィッチーズ」プロジェクトとしてはどうだったか良くわかりませんが、『ストライクウィッチーズ』のテレビシリーズとしては無印、2に続く3作目で、時系列的には2の後になる劇場版のさらに後のお話のようです。

とりあえず第2話まで観たところでこのレビューを書いています。

タイトルに「ROAD to BERLIN」とありますが、本作での戦略的目標は「ベルリン奪還」となるようです。

第1話、第2話で前後編という感じのエピソードで、解散して各地に散っていた501部隊の面々の現在と再結成までを見せる構成でした。

501部隊再結成までの間、短期留学でローザンヌ医学校にいた宮藤芳佳が、学友アルテアによる縁で侵攻するネウロイと戦艦ドージェとの遭遇戦に援軍として駆けつける戦闘からの流れでの綺麗な導入エピソードでした。

作画はこのシリーズでは最高峰じゃないかなと思います。さすがは最新作。動きも込みで、とても良かったと思います。

メンバーはいつものメンバー+劇場版からの服部静夏ということで、良くも悪くも「いつものストライクウィッチーズ」な雰囲気でした。

とりあえず冒頭の2話は面白かったので、今後も楽しみにしています。
== [第2話まで視聴終了時のレビュー、ここまで。] ==

2020.11.12追記:
第6話: X-29みたいな前進翼型のネウロイがおっかなかった。(小並感)

2020.12.25追記:
第12話(最終話)まで視聴終了。

「ROAD to BERLIN」というタイトル通り、ベルリン攻防戦で幕を閉じました。陸上巡洋艦ラーテは思ったほど「かませ」ではなく意外と活躍していましたね。

でも第6話の高速ネウロイがもっとたくさんいたら、わりと人類終わってないか…(笑)?

投稿 : 2024/12/21
♥ : 26
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

これだよ。これなんだよ。

そうそう、これこれ。
本物のストパン再び?三度?
劇場版やOVAや「発信しますっ!」のせいで久しぶりに感じます。

あっと言う間に再結成した501のベルリンへの道。
熱い友情、熱い戦い、そしていつもの下半身。
総じて楽しませてもらいました。

11人?12人?
名前が覚えきれないのはいつものこと。
おちゃらけキャラの友情ドラマに感動しました。

{netabare}台風の目はやっぱり宮藤かな。
魔力が不安定だったけど、皆を想う気持ちはなくしてはいません。
最終的には流石の活躍でした。{/netabare}

今シーズンも訳の分からない回がありました。
これがストパンの楽しい所。
シリアスとコメディーのバランスが絶妙です。

{netabare}まだまだ、戦いはこれから。
ベルリンから東方へ?
502との共闘も観てみたいです。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 20

72.7 20 続編で戦争なアニメランキング20位
攻殻機動隊 SAC_2045(Webアニメ)

2020年4月1日
★★★★☆ 3.7 (144)
621人が棚に入れました
2045年。全ての国家を震撼させる経済災害「全世界同時デフォルト」の発生と、AIの爆発的な進化により、世界は計画的且つ持続可能な戦争“サスティナブル・ウォー"へと突入した。だが人々が、AIによる人類滅亡への危機を日常レベルで実感できるまでには衰退の進んでいない近未来――。内戦・紛争を渡り歩き、廃墟が横たわるアメリカ大陸西海岸において、傭兵部隊として腕を奮っている全身義体のサイボーグ・草薙素子とバトーたち元・公安9課のメンバー。電脳犯罪やテロに対する攻性の組織に所属し、卓越した電脳・戦闘スキルを誇っていた彼女らにとって、この時代はまさにこの世の春である。そんな草薙率いる部隊の前に、“ポスト・ヒューマン"と呼ばれる驚異的な知能と身体能力を持つ存在が突如として現れる。彼らは如何にして生まれ、その目的とは。大国間の謀略渦巻くなか、いま再び“攻殻機動隊"が組織される――。

声優・キャラクター
田中敦子、阪脩、大塚明夫、山寺宏一、仲野裕、大川透、小野塚貴志、山口太郎、玉川砂記子、潘めぐみ、津田健次郎、林原めぐみ

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

攻殻ブランドの凋落ぶりよ….。

攻殻といえば、言わずとしれた名作SF刑事アニメ!。特にテレビ版1期は、その知性と深みといい、大人な味わいと渋さといい、キャラの魅力にエンタメも備わった歴史的な傑作と言っても過言ではあるまい。


そんなブランド力溢れる作品だが、ソリッドソテイトを最後に神山監督の手を離れてから正直凋落していった感があった。アライズは沖方さんがやると聞いた時は歓喜したもんだなぁ…(遠い目)。しかし、ついに神山監督の手に戻って、お馴染みのメンバーで再アニメ化と聞いて、これは真打ち登場か!と期待せざるをえなかったが…。


ゆ、緩い…。色んな意味でゆるゆる…。ストーリー構成、新キャラ、各話の緊張感、全てが緩い…(藩さんは好きだが、このキャラは攻殻にはねぇだろ)。かつてのメンバーが揃ってるのはファンとしては嬉しいが、テレビ1期から色々進歩したはずなのに肝心の脚本や演出が緩いし温い…。


テーマは興味深い面があるえけど、それ以前になんだこのハリウッドアクション映画的な微妙なノリは…。キャラもなんか違う…。


これはかつてヒットを飛ばした漫画家が、その後に色々やったけどかつてのような成功はなくて、結局凄い久々にかつてのヒット作の続編とかをやってる感じ。この人の中にはもう彼等はいないんだなぁ…というガッカリ感。


まだ話は続くから最終結論ではないが、これなら1期の「タチコマの家出」を見直したほうが有意義。あっちのほうが15年近く前なのに、進んだ内容かつ見事な上手さがあった。攻殻1期のレビューは後で書きます。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 20
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

NO NOISE、NO LIFE

神山健治&荒牧伸志監督、
士郎正宗原作の傑作サイバーパンク。

2042年、米帝、中国など、
主要先進国はお互いに利益を享受する、
持続可能な戦争を模索していた。
世界はサスティナブルウォーと揶揄される、
産業としての戦争をスタートさせた。
経済行為としての戦争の始まり、
サスティナブル、現代を象徴する言葉である。

結論を先に言おう、強烈に面白い。

顔の表情などに違和感が残るも、
初回で慣れれば、むしろ身体の動きや、
背景・戦闘描写など情報量に圧倒される。
フラットに批評すれば悪くはない。

こうなると攻殻の独断場である。
SACシリーズは物語の強度が群を抜いている。
飛び交う攻殻言語に電脳が零れ落ちそうだ。

相対する相手が魅力的なのも変わらない。
{netabare}ポストヒューマンが描くであろう、
過剰な正義と平穏で静寂な世界では、
どれ程の地平が待っているのか!?
事件の行く末を見逃してはいけない。{/netabare}

ビッグブラザーの登場が待ち遠しい。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 44

えれ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

批判の前に。

レビューとは言えないかもしれないけど早めに書いときます。
CG批判、新キャラ批判だとか初心者向けだとか...
ちょっと待って欲しい。神山監督と荒牧監督のインタビューまず読みましたか?
CGは神山作品の適正だから、新キャラは若者に媚びたとでも思ってもらえばいい、未来予測というアプローチをやめようというのがあったetc...
皆さんの疑問には既にヒントが出てますよ。
CGはキャラこそ変ですが、ネット会議シーンなど複数人が集うシチュエーションで効果的だったと思いますよ。背景も悪く無かったです。4話辺りから夜の縁側がちらほら写りますが、SAC1話の時の夜の縁側と見比べてみてください。

SACの強みっていかに作品が高尚なのかばかり語られますけど、まず士郎正宗の原作から「面白く」作り上げた事も重要で、伝わる物を先ず作っているというプロの匙加減は妙だとは思いませんかね。そもそも攻殻という散々やってきたタイトルですしどこまで期待してたかにもよるとは思いますが。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 13

75.8 21 続編で戦争なアニメランキング21位
プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第1章(アニメ映画)

2021年2月11日
★★★★★ 4.1 (102)
586人が棚に入れました
舞台は19世紀末。共和革命によりアルビオン王国は分離。巨大な壁で分断された首都ロンドンは、東側を王国、西側を共和国が統べ、各国スパイが暗躍する影の戦争の最前線となった。革命から10年、王国の名門クイーンズ・メイフェア校には女子高生を隠れ蓑に共和国スパイとして活動する5人の少女がいた。女王暗殺未遂事件を阻止し、カサブランカでの休養を終えた彼女たちにコントロールから新たな指令が下された。この任務をきっかけに5人の少女、チーム白鳩は国を揺るがす大きな渦に巻き込まれていくことになる——。

声優・キャラクター
古賀葵、関根明良、大地葉、影山灯、古木のぞみ、菅生隆之、沢城みゆき、山崎たくみ、土師孝也、飯田友子、飛田展男、本田裕之
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

全🦎黒蜥蜴星人★待望!本格スパイ映画シリーズ開幕!!

【物語 4.0点】
全6章の新作劇場版シリーズ開幕戦。本作の構成は一話完結。

TVアニメ版の後日談なので、事前視聴は必須。
{netabare}チェンジリング、“革命”の動揺が残るロンドン、{/netabare}黒蜥蜴星人ネタ、
などは物語と心情理解の前提条件。


スパイ物としての内容はさらにハードに。

ブラフ、モグラ、二重スパイ、暗号および
{netabare}新聞記事&広告による連絡、
ブック・サイファ(書籍をコードブックとして活用した換字式暗号による情報伝達術。足が付かない){/netabare}
チェスを通じた心理戦……。

これからより本格的にスパイやるんだから、
これ位は基礎教養と言わんばかりに、
老獪なスパイ“ビショップ”を通じて、
アンジェや“チーム白鳩”だけでなく、
鑑賞者にも確認テストでレベルアップを求めるスパルタぶり。


その先に、重厚なスパイシナリオの大風呂敷が示唆される。

王国の王位継承という政情不安も懸念される中、
何処ぞの“ネズミ”のロンドン暗躍は間違いないが、
共和国・コントロールも王国・ノルマンディー公も正体は掴めておらず、
炙り出そうと釣り糸を垂れる段階。

そんな静かな前哨戦の最中にもスパイには各々人生があり、
嘘つきが幸福を掴む難しさが改めて提示される。


【作画 4.0点】
冒頭、煙るロンドンの夜を舞台に、{netabare}二階建てバスも交えたカーチェイス{/netabare}で、
スチームパンク・アクションでも魅せる所信を表明し、先制に成功♪

一方、スパイ活動も彩る小道具にも
引き続き、時代考証のレベルから注力。

公然と語れない秘密という首根っこを掴むか掴まれているのか?
心理戦もシビれる本作。
ならば公の駆け引きはチェス等を通じて暗喩して行わねばなるまい。

鉄壁の守り、動揺して年甲斐もなく大胆に攻める?
チェスの作画も、盤面の資料を元に心理を反映した局面を選択したとのこと。
この辺は、私にはサッパリ分らなかったので、プレイヤーの解説を求めますw


背景美術では離宮の入れ込み具合が際立つ。
真のスパイの仕事場は戦場ではなく、宮廷内での駆け引き等であることが、
ここでも示される。


【キャラ 4.5点】
“チーム白鳩”他、王国&共和国のスパイ関係者ら、
TVアニメ版の主要人物が揃い、人物相関の現状を再確認。

中でもアンジェ&プリンセスに関しては、
追加キャラ(まぁ{netabare}“ビショップ”{/netabare}のことだが)を通じて、
秘密を抱えて、時局に直面するリスクの増大が課題として突き付けられる。

ドロシー、ちせ、ベアトリスは掘り下げられなかったものの見せ場はあり。
ちせさん、{netabare}運転習得まで、{/netabare}もう少し頑張りましょうw


【声優 4.5点】
ヒロイン・アンジェ役。

今村 彩夏さんの引退に伴い、新たに古賀 葵さんが起用。

気だるげな感じがやや後退し、若干の色気が出た彼女なりのアンジェが演じられる。
変化はあるが違和感はなく、むしろこの女子高生スパイも少し大人になった?
だから少しは周りに頼れるようになったのかなと納得できる好演。
特に終盤、{netabare}「……寂しいわ」{/netabare}と感情がこぼれた演技にはグッと来ました。


ビショップ役の飛田 展男さんもいぶし銀で先輩スパイの矜持を後進に示す。
「そんな大人、修正してやる!」の中の人と同一人物とはとても思えませんw

そんな渋いボイスで、ノルマンディー公(CV.土師 孝也さん)と、
相手の弱味を知った上で煽っているのか?
知ったかぶって動揺を誘うブラフで探り合っているのか?
含みが多い濃密なボイスでベテランスパイの対局を展開。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は梶浦 由記氏の続投。
華麗にスウィングするサウンドと“梶浦語”コーラスがスクリーンに広がるゴージャスさ。

OP主題歌「LIES&TIES」も引き続きアーティストプロジェクトのVoid_Chordsが担当。
今回ボーカルに迎えた麦野 優衣さんは
『パワプロ』テーマ曲の歌唱経験もあるシンガーソングライターで
中~高音の爽やかなパワフルボイスが特徴。
彼女もまた米国での生活、留学経験があり、
ビッグバンドの全編英語曲も歌いこなす。

ED主題歌もまた“チーム白鳩”5人の合唱。
適宜、挿入される手拍子も心地良い、
相変わらず一聴すると平和なメロディだが、何処か狂気も覗く全編英語曲。

ポイント・ピクチャーズの妙にメルヘンチックなED映像もグレードアップ♪
固い絆で結ばれたアンジェ&プリンセスのご尊顔に悶えましょう♪


【感想】
二次元、三次元関係なく、本格的なスパイ映画を劇場で堪能できて嬉しいです♪
スパイをエンタメ化するのに大量の爆薬は必須ではない。
手応えを感じつつ、今秋予定の2章以降も続く全6章の長丁場に挑みたいです♪

投稿 : 2024/12/21
♥ : 20

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

嘘つきは疲れる

視聴前 一応キャラの名前だけ確認しとこ

視聴後 そういう感じね

この話は黒トカゲ星人が嘘を付き続ける話
ジャンルはスパイ・戦争
2017年のアニメがなぜ急に映画化したのか、はたまた最初からあったのか、正直そこまで気になってなく調べてないのでわかりませんが、2021年に公開、ということで視聴。
3,4年も前のコトなんぞほとんど覚えていないでしょうから、一応本作を見る前に主人公たちの名前を確認しました。が、案外覚えているものですね。
流石に細かいシーンなどは覚えてませんでしたが、本作を楽しむのには十分な感じでした。
そして本作は一応6章から構成されるそうです。同時期に殺っているガルパンもそうですが、なぜ新作TVアニメではなくOVA先行上映という形で放送するんでしょう。よくわからないです。

さて本作の内容です。6章と言ってるくせにとか言うと怒られそうですが、一話(章)完結型です。ある程度本作内で完結しています。ただ、謎の部分や伏線が残された状況なのでこれから徐々に処理していくのでしょう。要はTVアニメと同じパターンですね。まぁガルパンみたいに中途半端で終わって「これからどうなる!?」とかやられても困るので正直助かるっちゃ助かるのですが。

前半から説明やダイジェストなし、いきなり展開が始まるので、キャラの顔や名前を見てもピンと来ないかたは見直したほうが良さげです。
後半から展開が続きますが、やはり限られた時間での物語なので割と雑に終わります。この終わり方が次作にどう響くのかが気になりますが、気長に待つとしましょう。

監督は橘正紀さん。
シリーズ構成・脚本は木村暢さん。ニャル子やビルドダイバーズなどを担当された方ですね
キャラデザは秋谷有紀恵さんと西尾公伯さん。
劇伴は梶浦由記さん。
アニメ制作はアクタスさん。単独ですね。という今更ですが、ガルパンもここ担当でしたよね。六部構成は縛りなんでしょうか

作画は良かったです。戦闘を含めた動きが細かく丁寧さを感じました。
主題歌はKonnie Aokiさん作詞、高橋諒さん作編曲、Void_Chords feat. Yui Muginoさん歌唱の「LIES & TIES」
声優さんはとても良かったです。

総合評価 まだ一部なので判断尽きませんが、期待はしている

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8

横横道路 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

映画を今さらレビューしてもですが

MXでやってる頃からテレビシリーズから見てました
テレビシリーズは制作にMXが入ってるので一昨年再放送してましたね
またどこかでやるかもですが、シリーズは円盤も出てるので映画を観る前にアニメ版を観てください

映画は公開がコロナの影響で何度も延期になり、1回目を見るのにかなり待たされました
池袋のダッシュストアも公開ありきでオープンしてましたが、結局閉めちゃうとかこの時期の公開予定だった作品はホントに不憫でしたよね
どこのシアターも特別観賞料金設定されてるのは意味がわかりませんでしたが、何ででしょう?
キャラものとかあまり買わないんですが、今回は買ってしまいました
結構早めに観に行ったのにブルク13は売り切れも多くて、一番欲しいのは買えませんでしたが
ストーリーはアニメ版を見ないとストーリーがいきなりトップスピードで進行して、いまいちわからないと思うので、初見の人はまずテレビシリーズを見てください
ワンクールしかないのと内容もすぐ引き込まれるので一気に見れます

映画の内容については、アニメ版が時系列バラバラなこともあり、何書いてもネタバレなので、映画版も書きません
アニメ版の時系列バラバラなのも大きな意味があるので、アニメの方も1回完走した後にもう一度観ると、よくわかる仕組みになってます
初見だと?のまま進行するシーンも多いんですよね

この作品の素晴らしいのは美しい映像だけでなく音楽が特に凝ってます
映画版は更にアップグレードされてるので、何で続編を映画で?と思う人も多いでしょうが、映画館で観ることで映像と音楽の良さが改めてよくわかるので、今年の秋公開予定の第2章から観る人は是非映画館に行ってください

最初に見に行ったのが普通のシネコンのブルク13なので音響は映画館の標準で、それでも十分良かったのですが、2回目は音響の凝ったとこで観たくなりチネチッタのCボールサウンドで観ました
音響の良い映画館で観るとさらに良くなるので円盤で観る人はその辺こだわって観てほしいです
主要キャラも感情移入しやすいし、アクションもカッコいい。時代はこういうカッコいい女の子を求めてるんだなって改めて思います

気になるのはWeb舞台挨拶で主要キャラの誰かに死亡フラグが出てることで、監督さんも特定してなかったけど、ドロシーだけは殺さないで欲しいな
でも、ドロシーじゃないなら誰?と言われても選べません、それくらい全員が魅力的なんですよね
次の公開が楽しみです

*主人公アンジェ役が今村さんの引退により、古賀さんに変更になってますが、全く気になりません
プロの声優さんの凄さに改めて感心しました

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1

67.6 22 続編で戦争なアニメランキング22位
星界の戦旗(TVアニメ動画)

2000年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (82)
518人が棚に入れました
『星界の戦旗』は、森岡浩之のライトノベル、SF小説(スペースオペラ)『星界の紋章』の続編となるシリーズである。他媒体には、アニメ化、ゲーム化、漫画化もされている。
【ストーリー】「アーヴによる人類帝国」と「3ヵ国連合」との戦争は、当初こそ連合側に帝都ラクファカール目前まで攻め込まれたものの、時間をかけて帝国史上最大の艦隊を整備した帝国側に有利に展開していた。
戦役の発端となった人類統合体の先制攻撃は、双方に甚大な損害を出し、艦隊の再建に3年を必要とした。再編成を終えた星界軍は、人類統合体領打通作戦「幻炎」を発動。
新米艦長として新設の突撃艦「バースロイル」に乗り込んだラフィールは、同じく書記として乗り込んだジント(父の死により爵位を継いだ)と共に、戦いに身を投じて行く。二人の直属の上司アトスリュア百翔長は、3年前にラフィールが殺したフェブダーシュ男爵の妹であった。担当領域のアプティック門は前線を遠く離れ、予備艦隊が駐留していたのだが…。

声優・キャラクター
川澄綾子、今井由香、清水香里、斎賀みつき、大塚明夫、山田美穂、深見梨加、千葉進歩、塩沢兼人、鈴鹿千春、井上和彦

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

『星界の紋章』は序章でここからが本編!(2017.5.24: 若干改稿)

SF小説 <星界シリーズ>『星界の戦旗Ⅰ』(森岡浩之著)を原作とするアニメ化作品。

視聴時点で原作既読でした。WOWOWでの有料放送だったため、たぶん知名度は低め。

タイトルにⅠとありますが実質的には『星界の紋章』に継ぐシリーズ2作目です。以下のレビューは『~紋章』を観ているか、もしくは原作の『星界の紋章』を読了しているかいずれかの方を前提に書いていますので、どちらもまだで読んで意味不明な箇所があればごめんなさい。

本シリーズは典型的なスペースオペラで、いくつもの星系の連合体である星間国家が複数(具体的には帝国<フリューバル>を含めて5つ)でてきます。

各星間国家の対立や通商同盟、戦時同盟などいろいろとややこしい話もあるのですが、本作品中の戦闘はもっぱら帝国<フリューバル>対<人類統合体>ですので、普通の宇宙戦争ものと思っていただいて問題ありません。

一方で主人公ジントとヒロインである皇女ラフィールのラブロマンス的な側面も大きいので、「戦争は苦手」でも、こちらに注力すれば観られるという方もいるかもしれません。二人の出身文化圏は異なっているので、往々にして「価値観の相違」的な場面もありますが、そこから生じるすれ違いやお互いの価値観のすり合わせもなかなかに楽しめます。

前作『星界の紋章』では主人公ジントが数奇な運命を経てアーヴによる帝国<フリューバル>の貴族(伯爵公子)となって皇女ラフィールと出会い、帝都ラクファカールを目指すストーリーでした。

このときのジントは巡察艦ゴースロスにおいていわば「帝都へ運んでもらうお客さん」だったのですが、前作でラクファカールを目指した理由は普通の言葉で言うと「士官学校」にあたる施設に入るためでした。

本シリーズからジントは爵位を継承して伯爵となり、突撃艦バースロイルに書記<ウィグ>すなわち主計科主任士官として着任して初めて実戦を経験することなります。

突撃艦バースロイルの艦長は本作のヒロインであるラフィールで、本作以後の二人は星界軍<ルエ・ラーブル>の軍人として(ときに止むなき事情により離別することとなるが)行動を共にします。

本作の範囲で星界軍が展開する「幻炎」作戦は『星界の紋章』時点で奇襲を受けた帝国<フリューバル>の失地回復作戦であり、比較的イケイケなムードですので本作独特のカッコいい戦闘場面、ラフィール以外のバースロイルの乗艦クルーとジントとの間の絆の構築などを楽しむと良いと思います。

本作で知り合ったメンバーは、以後のシリーズ作品にも大きくかかわってきます。特に火器管制・航法の担当であるエクリュアや、艦の整備・修理を担当していたサムソンなどは原作でも人気キャラで、後のアニメの同シリーズでの登場機会も多いです。

アニメのOPは『星界の紋章』と同じ曲が使用され、以後のシリーズでも共通です。インストゥルメンタルのわりと壮大な感じの曲で、スペースオペラの大作らしく、個人的にはかなり好みです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 30

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

スペース会話劇オペラ

星界シリーズ第2期。
前作にあたる「星界の紋章」の続きとなります。
宇宙を舞台に、人類社会を2分する戦争の只中のスペースオペラ。
ですが、もっぱら大きな戦況や政治情勢のことは扱いません。
貴族である主人公と皇族であるヒロインの戦時下における小さな日常と非日常。大艦隊の中の1分艦隊、それも小さな突撃艦1艦が彼らが自由にできる戦いのステージです。


やはり星界シリーズの最大のウリは会話劇。
やりとりがいちいち”大人”な言い回しです。主人公達に限らず上官と部下の会話が多いのですが、形式ばった内容ではなく、皮肉と情緒に富んだウィットな言葉の応酬になっています。
なので、ストーリーを楽しむというより、登場人物の人柄と微妙な人間関係、それを会話の行間から読み取るのが楽しい・・・・そういう作品。

重厚なSF設定の中での戦闘を描きつつも、あくまで人間ドラマとなっている本作。
とはいえ、SF部分がおざなりになっているワケではなく、宇宙戦争モノとしての出来も充分です。(設定がややこしいので、とっつきにくいですが)
メカニックや戦闘アクションを描かせれば揺ぎ無い安定感を誇るサンライズ製。過剰に派手な超兵器の登場や斬新な戦術がとられることもなく、普通に物量と地勢、戦略によって勝敗が決する当たり前の戦争を描いてます。
スペースオペラとしては見所が薄いカンジもしますが、主人公達は軍人としてはまだまだ駆け出し。
戦略的な影響力なんて無いに等しいので大局の動きは、この物語にはあまり関係がないのです。

信頼とも友誼とも愛情ともとれる絆で結ばれたジントとラフィールの冒険譚。
放送当時はそんな言葉はなかったですが、今風にいえば軽いツンデレ&クーデレです。
ラフィールが、ぼそっと洩らす「ばか・・・・」ってセリフがたまんないッスw


ちょっと古い作品ですが、「紋章」共々、もっと評価されてもいいと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 14

気楽に行こうよ! さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

幾通りにも切り口のある良作品です。

前作「星界の紋章」からの続きで、
主人公たちが「帝国」vs「連合」の星間戦争の前線に参加するというストーリー。前作を見てからのほうがいいとは思いますが、今作品でも回想シーンなどで説明があるので必要条件ではありません。

戦闘も戦争の設定もしっかりできていてスペースオペラとして上出来の作品。でも、本当はもう少し戦闘シーンをゆっくりとやってくれると見やすいかも。

それよりも、若い主人公同士の「恋心」が新鮮でとてもよかった。これで「あーいい作品を見たな」と思わされました。
さらに、彼らを取り巻くキャラクターや主人公等とは直接関係ないがストーリーではキーとなる帝国上層部のキャラクターも素晴らしい。

ストーリーとしてはその他に異文化、人生と寿命、社会制度など他にもいくつかの論点を投げかけてくる、幾通りにも切り口のある良い作品だったと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7

71.4 23 続編で戦争なアニメランキング23位
機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星(アニメ映画)

2018年5月5日
★★★★☆ 3.8 (91)
493人が棚に入れました
過去編全6話、ついに完結——

 宇宙世紀0079年1月23日、サイド5、ルウムでジオン、地球連邦の雌雄を決する戦いが始まった。圧倒的劣勢に追い込まれたジオンは、秘策である人型兵器「モビルスーツ」で編成した特別強襲大隊を投入し戦況を一気に逆転させ、大勝利を収める。なかでも、ジオン軍のシャア・アズナブルは、赤いモビルスーツ「ザクⅡ」で戦果を上げ少佐に昇進、"赤い彗星"の異名をとる。
 ルウム会戦後、地球連邦軍はジオンに反撃すべく"V作戦"を計画。その裏側で、サイド7の少年アムロ・レイは自ら行動し、新兵器「ガンダム」の秘密を探っていた。
 一方、地球の南極大陸でのジオン、地球連邦の両軍の高官がそろう早期和平交渉の場でルナツーから世界中にある声明が発信される…。

http://www.gundam-the-origin.net

声優・キャラクター
池田秀一、古谷徹、浦山迅、銀河万丈、三宅健太、渡辺明乃、柿原徹也、一条和矢、松田健一郎、土屋トシヒデ、中博史、山崎たくみ、潘めぐみ、古川登志夫、成田剣、福圓美里、藤村歩、中西英樹、田中美央、大塚明夫

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

シャア「私に跪け 神よ!」・・・・ふ、若さゆえの過ちとでもいうものか

2018年公開のアニメ イベント上映のため本来はOVA 88分

ガンダムオリジン6部作の最終章です。
前作のタイトルは「激突 ルウム会戦」でしたが、会戦序盤まででしたので、
実際に激突しているのはこの「誕生 赤い彗星」です。

70年代アニメの最高傑作の直接関連ストーリーを現代の作画で劇場で観れると言う至福の時間でした。
ガンダム映画を劇場で観たのは初めてなのです。

6部作のうち初めの4作はキャスバル➡シャアが主役でしたが、
一年戦争勃発後となる前作と本作は中心人物は特定せず、戦争を描いたものです。
非常に残念なことにガンダムオリジンとしては本作が最終編となり、
続編の予定は無さそうです。

前半は1年戦争最大の激戦となったルウム会戦の初となる映像化です。
ガンダムファンなら女房を質に入れてでも観なくてはならない最重要エピソードのはずですね。
ジオン公国側の緻密な計画戦法と腐敗した官僚組織の連邦軍の対比が見事です。
印象としてはミッドウェー海戦やレイテ沖海戦がモデルになってるようです。
圧倒的な軍事力を持ちながらジオンの新兵器により大敗を喫するばかりでなく、
連邦側の最高司令官であるレビル提督が黒い三連星によって捕虜とされるエピソードは、
70sガンダムで語られた通りの展開。
連邦宇宙軍の旗艦アナンケが撃沈するシーンは最大の見せ場となる。

タイトルにある赤い彗星ことシャアですが、
赤いザクで高速に戦場を駆け巡り一人で戦艦を数隻撃沈させますが、
終始クールな表情であることもあり、それほどは燃えません。
戦闘は熱くなった方が負けますのでリアルな描写と言えます。

リアル・・・・
サイド3近くの宇宙空間で多数の戦艦に火の手が上がり爆煙がもくもくと・・・
この宇宙にはエーテルならぬ酸素が満ち満ちているようなんですが、
人間は宇宙服と言うことは毒性の強い空気なんでしょうか?
はっきり言って科学考証は宇宙戦艦ヤマト並みの出鱈目ですのでご注意をw

後半はルウム会戦後の戦局と政治情勢が描かれます。
いつの間にレビル司令官が地球に戻っているというつじつま合わせと、
サイド7のコロニー内でアムロやフラウたちの日常が。

そして、現実を把握した連邦軍の新型戦術艦ホワイトベースの出航。
V作戦(ガンダム開発計画)の中心人物であるテム・レイも乗り込む。
後にジオンの急襲によって全滅する部隊の生き残りとなるブライトやミライも共に。

これから宇宙世紀ガンダムを時系列順に観たいという人にお勧めの順番は、

オリジン6部作⇒劇場版機動戦士ガンダム三部作⇒劇場版Zガンダム三部作⇒逆襲のシャア

相当抜けていますが、かたいことは言わずに綺麗な作画で楽しめますし、
これで物語はスムーズに繋がります。
抜けているところを見るとつじつまが合わなくなりますので注意。

マニアなら・・・本当に楽しむためにはマニアになるべきとも言えますね。

追記
調べて見たところ、マリワナ沖海戦の日本軍の大敗が近いような気がします。
ミッドウェーより酷い愚かな作戦でした。日本海軍ほぼ全滅。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 27
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

一年戦争序章だったなぁ・・・

機動戦士ガンダム一年戦争の歴史は、これから始まるよっていうのを描いていたです。
  タイトルからして、シャア一色の話だと思っていたけど、見るとそうでもなかったです。シャアの話というと、特に前半のドズルの艦隊とレビルの艦隊の大戦でしたです。そこでにおけるシャアの活躍が、「赤い彗星」の異名を広めたことになるです。
この話は、「機動戦士ガンダム」の2話か3話だったか?の初期の話で、ちらっと聞き覚えのある話だったのを覚えてるです。この話を見る事ことになるとは、凄い気がしたです。
{netabare} その陰に隠れて黒い三連星の功績もあったりするけど、シャアの活躍に霞んでしまったのかなぁ?です。このとき、レビルが捕虜になったなんて初めて知ったです。このレビルがまたどうやって、もとの地球連邦軍に戻るお話もあるので、お楽しみです。

 そこから野望に燃えるギレンがいたりと、ザビ家内部の確執があったり、シャアにライバル意識を持つガルマがいたりだったです。
 シャアの乗るムサイも出て来るのだけど、それがドズルが用意したものだったとは、びっくりだったです。ちゃんとファルメルだったか?の名前もあったとはです。{/netabare}

 話が変わってアムロのいるサイド7のお話もあって、ホワイトベースのクルーたちの面々が、このときどうしているのか?改めて見れるのも見所だったです。

 人間ドラマというのか?、いろいろな思惑が交差するとでもいうのでしょうか?、ガンダムにつなげるここでしか見れない2/3位程、占めたように見えるアニメだと思うです。

 この「ジ・オリジン」が正に、今まで以上にガンダムの話の中心になる一年戦争に突入する前のエピソードであるという事が、最後の方とかでわかるお話で、面白かったです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 11
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

激突 ルウム会戦

原作コミックは未読。

「ファーストガンダム」前史をシャアの半生などを軸に
全6作で描いたシリーズの最終章。

{netabare}Ⅰ~Ⅴまでは動画配信で済ませましたが、
本作でついに一年戦争序盤の最重要戦である
ルウム戦役が開戦となるに至り、
私も血の気が騒いで、居ても立っても居られず、劇場に突撃♪
“赤い彗星”の名声を決定付けた“シャアの五艘飛び”や、
“黒い三連星”によるレビル将軍拿捕。
など伝説として語り継がれて来た逸話をスクリーンで堪能できた、
満足度の高い劇場鑑賞でした。

ザクの活躍により、艦隊戦→モビルスーツ(MS)による白兵戦へと
戦術を一大転換させたルウム戦役!

……とのイメージが戦史で一人歩きしているが、
実際は艦隊戦の比重も大きく、
MS部隊が力を発揮できる局面へと持って行った
ジオン軍による作戦、MS運用にこそ妙があったのだ。

という設定もしっかりと再現されていて好感しました。

その流れで嬉しかったのはジオンの宇宙巡洋艦・ムサイの奮闘。
地球連邦軍の大艦隊に比べて装甲も薄く、射程も短い。
船首が扁平で的が小さいから被弾率はきっと低いはず!
(でも、当る時は、当るけどw)
という気休めが取り柄のむさい艦で、
よくぞ連邦との圧倒的物量差を覆してくれました。感動した!


後半……ルウムで戦争はお開きにしよう。
との気運が戦争継続へとひっくり返されていく、
政治劇や舞台裏の暗闘も渋くて良かったです。

コロニー落し禁止、核兵器禁止という約束事をしてまで、
何故もう一年、戦争を継続することにしたのか?

個人的に抱いていたMS戦を根拠付けるためのご都合主義設定では?
との不満を和らげる解釈を得られたのも収穫でした。{/netabare}



~以下、シリーズを総括して……。

総じて前日譚に駄作なしを改めて証明した良シリーズだったと思います。

「ファーストガンダム」を彩った登場人物が表舞台に登場する前の
“語られて来なかった武勇伝”は正直、お話盛り過ぎの感もありましたし、

本編で顔合わせする前のキャラ同士のニアミス!
に、わざとらしさを感じたこともありました。

それでも“知られざる過去”を目撃したプレミア感から、
ニヤニヤが止まらないのは“エピソード0”の特権だったと思います。


ただ、その他にも不満点は少なくなく、
全体的に“軽さ”も目に付いた前日譚でもありました。

特にセリフには重厚さが欠けると思うことが多々ありました。
普通のアニメなら明快な物言いでも、
『ガンダム』でやると、やや直截的過ぎるのかなと。
もっと回りくどく、毒々しく、皮肉を込めて、状況を論評しないと、
“富野節”に繋がる言い回しとしては含蓄がなくなるのかな?と思いました。

「ファースト」から一部変更になったキャスト陣については、
与えられた台本を忠実に好演できていたと思います。

ただ、セリフの軽さ故、旧来のファンからは
キャストに重みがないとの不満を抱かれることもあるのかな?とも感じました。


CGを活用した作画については、
迫力あるMS戦の描画には有効でしたが、
一点、個人的に気になったのは爆発について。

『ガンダム』の爆炎にはピンクが多用されますが、
これが手描きからCGに変わると、
何故だか忍者が遁術で使う煙幕に見えて来るから不思議ですw


その他、人物の所作についても、
通常のアニメーションなら快活で分かりやすい動作でも、
『ガンダム』としては、やや身振り手振りが大袈裟だったかな?とも思いました。

特にドズルはオーバーアクションだったと思います。
個人的にはコミカルで可愛くて?
私の中ではシリーズ通じてドズル閣下は癒やしでしたw
({netabare}中でも奥様との馴れ初めは青春だな~といった感じでこそばゆかったです。
……でも、後々の歴史を考えたら、かなり重大な出会いなんですよね。
ホッコリしてる場合じゃありませんが、和みましたw{/netabare})

ですが、これも頑なな一部ファンが見たら、
落ち着きがないと思われたりもするのかな?と思ってみたり……。


『ガンダムORIGIN』の完走を受けて、
折角だからこのまま「ファースト」もリメイクしちゃえ♪
との声が現状計画がなくても、否応なしに出ているらしく……。
その点、原作・安彦良和氏もインタビューで振られた際に、
本気なのか冗談かなのか、色気を出すなど、
まんざらでもなさそうなのが、ご健勝で何よりですが……。

今後、もしも「ファースト」リメイクという難題に挑むのであれば、
上記に挙げた“軽さ”の重量化は不可欠だと思います。

などと要らぬ心配をしつつw期待せずに次の展開を気長に待とうと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 22

58.0 24 続編で戦争なアニメランキング24位
バジリスク ~桜花忍法帖~(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★☆☆ 2.9 (132)
477人が棚に入れました
慶長の世に起きたる三代将軍世継ぎ争いは、甲賀、伊賀の忍法殺戮合戦へと飛び火、それは凄惨を極めた。散り行く花弁たちの中にあり、愛に生きようとした男と女もまた、儚くも美しく散った――が、しかし。伝え聞くところ、服部半蔵が継子・響八郎の手によって、つかの間か、永劫か――二枚の花弁は生を与えられ、忘れ形見をまた2つ、残したという。甲賀八郎、伊賀響。それぞれに父、母に良く似た眼を持って生まれた宿命の子供たち。
時は寛永、太平の世。忍びはもはや無用の長物、行く末は陰り行くのみ。“血”と“力”によってなんとかその礎を磐石なものにせんと、甲賀、伊賀の者達は八郎、響にあることを望んだ。
“契り”――実の兄妹にして、二人は契りを結ぶ宿命を背負わされていた。
宿命に翻弄され、迷い生きる八郎と、己の深き真情に従い、愛に生きる響。二人が織り成す生の先には、未知なる現象“桜花”が生まれ、其処に乱世の影がにじり寄る…

声優・キャラクター
畠中祐、水瀬いのり、桐本拓哉、山口りゅう、藤翔平、チョー、さかき孝輔、茶風林、櫻井トオル、落合福嗣、市来光弘、三木眞一郎、早見沙織、上田麗奈、佐倉綾音、名塚佳織、豊永利行、土田大、佐々木梅治、堀江由衣、土師孝也
ネタバレ

徳寿丸 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

酷い2クールだったわ・・・

原作未読。漫画版(たまに立ち読み 笑)
かなり評価低いです。甲賀忍法帳にまとめようかと思いましたが、あまりにも前作と比べたらクソ過ぎて・・・。たまにヤン○ガの漫画読んでたんであれ?これ違う作品かしらん?と思う位別物です。原作を知らないので漫画とアニメどちらが近いのかわかりませんがちら見する限り漫画の方がバジリスクらしい気がします(グロさとか)。どーーーーしたらこんだけ、バジリスクらしからぬ作品になるのか訳がわかりません。OP,EDは前作同様、陰陽座さん、水樹さんなのですが、どうもこちらもしっくりこない・・・猛る感じも無常さも感じない・・・とにかく呆れて笑ってしまうというね。前作はそのあまりに人間離れした忍者や忍術に笑ってしまうという事はあったけど綺麗に繋がっていた気がする。
{netabare}とにかく主人公が弱い、格好良さがない、若いとはいえ忍の棟梁という覚悟みたいなものが微塵もない。主要キャラがとんでも忍法らしきものが何一つない。現と涙というキャラが個人的にあってない(話し方とか逆の方がよい・原作がそういう性格なら声優のミス)。死なせ方が下手過ぎ・・・何の高揚も感動も悲痛さも潔さもない。正直1クールでスパッと走った方が桜の散り様にようでよかったのでは?無駄な展開が多すぎる(そもそも城に招かれているんだから仲間が無理に忍び込もうとするのが無駄。結局主人公がとてつもなく弱いのが原因){/netabare}
とまぁ、文句ばっかりになってしまいましたが、2クールも枠もってんならもう少しましな作品作ろーーーぜ!


私のツボ:次回予告で大阪の陣でお市の方を助けたと言っている(笑)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2
ネタバレ

Robbie さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.6

蛇足 矛盾 手抜き

この作品は去年、11話までは観たが途中で止まっていた。
理由としてはとにかくつまらないことと式部が生理的に受け付けなかったからだ。
何故、今になってこの作品を観たかというと春だからということと電車で遠出する機会があったためスマホで観ても損はしないだろうと考えていたからだ。
まあ、結論から言うと本当に最悪な作品だった。
まず、導入から意味不明。
弦之介(前作の主人公)と朧(前作のメインヒロイン)が実は死んでなくて子供を産んでから自決したって...という前作の感動的なラストをぶち壊す内容。
この時点でもう有り得ないがこれ以外にもこの作品の最悪な点はまだまだある。
まずストーリーなのだがとにかくつまらない。
戦っているのに途中でクソ長い回想シーンを見せられる。
その内容も薄っぺらくさらにはキャラクターにも全く魅力がないのでどうでもいい。
そして映像面は手抜き。
ワイプ、顔アップ、止め絵ばかり。
戦闘シーンの動きもカクカク。
声優は甲賀と伊賀の若い8人の忍の演技がとにかく酷い。
男性陣はとりあえず演技が下手。
女性陣は声が合わない。
萌えアニメばかり出ている声優が多いためミスマッチ。
音楽はOPとEDは素晴らしいのだが前半の劇中BGMが合わない。
後半の劇中BGMは普通。

{netabare} そして、この作品の本当に酷いのは後半。
宿命通に関する設定が矛盾している。
夜叉至が宿命を信じないから式部の宿命通が解けたのに何故か七弦は宿命通が解けてないって...
全く意味が分からない。
その後はダラダラしていてとどめにはパラレルワールドに飛ばされて呆れた。
この舞台設定のアニメでそれはないでしょw
そして、桜花が使えないように響が自らの目を潰して八郎と生きると思いきや成尋が生き返って八郎を殺すって...
こんなことされたらこの作品を作った意味が分からなくなる。
ラストは元の世界に恐らく戻った響が元の世界の成尋に子供を産まされそうになったところ八郎の幻影だかなんだかが出てきて成尋フルボッコw
ここでややこしいのが死んだ甲賀と伊賀の若い忍6人にそっくりな子供達が出てくる点。
これは分かりにくくする嫌がらせかなんかなのか?
こういう変に分かりにくくするような演出は不要。
てか、最初の八郎と響に子供を作らせたいとか転寝と滑婆が言ってたけどその話はどこいったのw {/netabare}

1つの作品として面白味が全くないだけでなく前作にも泥を塗った最低な作品だった。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

ストックトン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

タイトルなし

甲賀忍法帖の続編として10年後の舞台が描かれている作品みたいだけど、
前回が面白かったのでかなり期待しての視聴。

だったのだけど、正直あまり面白かったとは言い難い内容だった。

甲賀忍法帖で描かれていた世界観が壊されているように感じてしまった。

作画は奇麗ではあったけど、キャラデザとかも変わっていたので
前作のデザインが好きだったのもあってちょっと残念。

ストーリーや設定、バトルシーンとテンポの悪さも気になってしまって、
観ていてもちょっとワクワクできるような内容ではなかったかも。

異能バトルなんかはかなり見所なポイントの作品だと思うので、
ちょっと稚拙に感じてしまったのがちょっと寂しかった。

でも登場してくるキャラの掘り下げなどは丁寧に
描かれているのは良かったと思う。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1

66.3 25 続編で戦争なアニメランキング25位
劇場版マジェスティックプリンス 覚醒の遺伝子(アニメ映画)

2016年11月4日
★★★★☆ 3.8 (71)
296人が棚に入れました
宇宙に進出を果たした人類は、数多の資源小惑星を手中に収め、その未来と繁栄は約束されたかに思えた。しかし、汎銀河統一帝国を名乗る謎の勢力“ウルガル"が襲来し、地球は存亡の危機に。遺伝子操作によって戦うために生まれた5人の少年少女、イズル、アサギ、ケイ、タマキ、スルガの「チームラビッツ」は、最新鋭の戦闘デバイス「AHSMB(アッシュ)」で戦いを挑み、最終決戦においてウルガルの部隊を退ける。その戦闘によりイズルは…。そんなチームラビッツを、新たな外敵、新たな戦いが待ち受けていた―。

声優・キャラクター
相葉裕樹、浅沼晋太郎、日笠陽子、井口裕香、池田純矢、渡辺明乃、沢城みゆき、伊藤静、東地宏樹、藤原祐規、三瓶由布子、杉田智和、斉藤壮馬、代永翼、雨宮天、鈴木愛奈
ネタバレ

ワタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

TVシリーズ以来3年ぶり、完全新作の劇場版だよ!お兄ちゃん!

待ちに待った劇場版でしたが、期待通りの出来栄えでした。
敵ウルガルとの最終決戦ではなく、太陽系に取り残された残存部隊との戦いなので、
スケール的には小じんまりした印象は否めませんが(上映時間が約80分しかない時点で嫌な予感はしてた)
実際見てみるとこれぞマジェプリといった感じで、TVシリーズを視聴した時の熱がこみあげてきましたね。

マジェプリの魅力は
・シリアスな設定や描写を引きずらずにギャグで落とすところ
・視聴者目線でなく保護者目線で見守りたくなる危なっかしくて愛らしいキャラ
・オレンジCG班による超絶メカ戦闘

特に本作は劇場版だけあって戦闘作画はとんでもないレベルに達してますね!
アニメにおける「高速の動き」って光がビュンビュン飛び交うだけの誤魔化しがよく見られるんですが、
マジェプリの戦闘は精密な動きまできちんと描写されてる点が素晴らしい(しかもそれが長時間続く)。
更に本作は「緩急」の織り交ぜも効果的で、絵の動きのみならず「魅せ方」にも拘りを感じました。

{netabare}覚醒したブルーワンの殺陣シーンは格好良すぎでしょうよ。
のっしのっし・・・からの超ダッシュで上空へ駆け上がり敵機を薙ぎ払う一連のシーンは何度見ても痺れる。
終盤の戦いの舞台がTVシリーズでも好評だったラベンダー畑なのも個人的に良かったです。
美しい空と雲と花畑の中での激しい戦闘ってのが、コントラストが映えに映えて思わず見惚れてしまう。{/netabare}

本作をもってTVシリーズから続いた第1期が終了したって感じですかね。
まだ物語的に消化しきれてない部分や伏線もあるので、続編に期待したいです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 14

haiga さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ロボットアニメの完成系

いやー面白かった。
残念ファイブの最後の闘いの劇場版です。最高に面白かった本編の続編ですからどうなるかと期待半分、不安半分で観ましたが最高×2倍でした。このアニメがスタッフに愛されてるのが判りますね。素晴らしい出来映えに大感謝。(2回目を見たので加筆します)

続編なのでぜひ本編を観てからこの映画を見てくださいね。残念ファイブの保護者になった気分で観てください。このアニメの特徴で敵がむちゃくちゃ強くて、チーム全員で死力を尽くして闘うんですよね。全然舐めプしない。
時にはズルい手を使ってでも。命がけの闘いなんだからそれくらい当たり前です。そこが大好きなところです。

あとチームのみんなに見せ場がちゃんとあるし、黄色キャラのスナイパーと言う一見地味なキャラがこれだけ活躍するアニメは見たことがないです。
今回アッシュ(ロボットの事です)が覚醒しまくりますが、どれも半端ないかっこよさです。是非実際に観てください♪

今まで観たロボットアニメの中での最高傑作と私は思っています(ガンダム、マクロスより瞬間最大風速は上です)ある意味ロボットアニメの究極の完成形だとおもいます。騙されたと思って観て下さい。むちゃくちゃお薦めですよ

投稿 : 2024/12/21
♥ : 11

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

TVシリーズの続編、首を長くして待ってました!!!

原作なしのオリジナルアニメとして制作された
2013年春クールスタートのTVシリーズ(全24話)は大好きです。
円盤で全話3周以上リピートしました。

このころ、ロボットアニメが豊作で
「革命機ヴァルヴレイヴ」と「翠星のガルガンティア」が同時期に放映されてましたね。
ロビットアニメも好きな私は三作とも観ましたが、
ガルガンティアもかなり好かったけど個人的に今作がダントツ。

TVシリーズでは脚本と作画に、
制作者の並々ならぬ作品とキャラに対する愛情を感じられたことが一番印象的でした。
ロボットの迫真のバトルに魅了されました。

ロボのメカニックデザインも
ロボアニメで一番好きだったガンダムSEEDと並ぶ出来のよさ。
人間キャラも敵味方問わず皆、血が通っていて実にいい味出せてた。

物語の盛り上げ方やキャラ描写の秀逸さは、
元永慶太郎監督と吉田玲子さんを中心とした脚本チームの賜物でしょう。
また、シリアスな展開でも上手く挟まれたユーモアによく爆笑してました。

映画化により3年ぶりの続編…TV第二シリーズでないのは残念だけど
円盤売り上げの実績からいって続編あるだけでもありがたいこと。
制作チームの皆さんに感謝します。

さらに、後日談でもあり劇場版へ繋がるTV用新作第25話も作られ
公開前の再放送の締めくくりとして放映されるとのこと。

ロボットアニメに興味ない方にもおススメですよ~
ぜひ2016年7〜8月の再放送(1時間枠)を御覧になってみてください。

作品評価は、2016年5月末時点では基本的にはできませんが
声優とキャラだけはTVシリーズの延長として捉え、満点の★5にしておきます。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 10
12
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