続編で戦いなTVアニメ動画ランキング 34

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の続編で戦いな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月08日の時点で一番の続編で戦いなTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

76.2 1 続編で戦いなアニメランキング1位
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース エジプト編(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★★ 4.1 (769)
4430人が棚に入れました
ジョースター家の宿敵・DIO復活の影響で、「幽波紋(スタンド)」と呼ばれる能力を身につけた青年・空条承太郎。DIOの呪縛によって倒れた母・ホリィを救うため、祖父・ジョセフや仲間と共に打倒DIOの旅に出る。長き旅路の中で、次々現れる刺客を退けながら、ついにDIOのいるエジプト上陸を果たした承太郎たち。だが、そんな彼らの行く手を阻むかのように、奇怪にして恐ろしき新たなる敵の影が迫っていた――。

声優・キャラクター
小野大輔、石塚運昇、三宅健太、平川大輔、小松史法、福圓美里、子安武人、大川透
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

決着

スタンドで戦う第三部後編

ザ・ワールド無敵すぎるやろ!と思いつつスタープラチナもか!!となりつつ、一応因縁に決着をつけるわけであります。

オインゴとボインゴの兄弟話はなんだか滑稽で面白かった印象。こいつらもしれっと最強では?

あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!というポルナレフ原作通りで声もぴったりいいですね!


OP
ジョジョ その血の記憶〜end of THE WORLD〜 歌 JO☆STARS〜TOMMY,Coda,JIN〜(富永TOMMY弘明、Coda、橋本仁)
ED
Last Train Home 演奏 Pat Metheny Group
アク役◇協奏曲 歌 オインゴ(保村真、第27話)、ホル・ホース(木内秀信、第36話・第37話)、ボインゴ(くまいもとこ)
第27話は「アク役◇協奏曲〜オインゴとボインゴ〜」、第36話・第37話は「アク役◇協奏曲〜ホル・ホースとボインゴ〜」
OPの第47話・第48話ではDIOが「ザ・ワールド」で時を止める演出、承太郎の「スタープラチナ」と殴り合い時の掛け声オラオラ…、無駄無駄…入り。ほんと凄い楽曲やで。オラオラ言いまくり。これまた盛り上がる。
EDのアク役◇協奏曲も面白い楽曲。意外と癖になるかも。


{netabare}
原作セリフたち
「悪には悪の救世主が必要なんだよ。フフフフ」(ンドゥール)
「ジャン・ピエール・ポルナレフ、お前の命もらいうける」(チャカ)
「あああーっ、これは私のイメージじゃあない…トイレでの災難はポルナレフの役だ!」(アヴドゥル)
「味なまねをしおってこのッ!ビチグソどもがァァーッ!!」(マライア)
「て…てめえ、人間の基本道徳というものがないのか?主人公なら絶対に考えもしねえ行為だぜ…!全然エラくないッ!エラくないッ!」(アレッシー)
「脳みそ床にブチまけやがれDIOさんよーッ」(ホル・ホース)
「このダービーにハッタリなどかましやがって。そのポーカーフェイスをゲドゲドの恐怖づらに変えてから敗北させなきゃあ気がすまん!」(ダービー兄)
「だめだ…実力の差がはっきりしすぎている…これじゃあ…甲子園優勝チームに、バットも持ったことがない茶道部か何かが挑戦するようなもの…みじめ…すぎる…」(ジョセフ)
「蹴り殺してやるッ!このド畜生がァーッ!」(ヴァニラ・アイス)
「腹の底から“ザマミロ&スカッとサワヤカ”の笑いが出てしょうがねーぜッ!」(ヌケサク)
「ケッ、祝いになんかくれるっつーなら、てめーの命をもらってやるぜ」(ポルナレフ)
質問だ…右のコブシで殴るか?左のコブシで殴るか当ててみな」(承太郎)
「ひ…ひと思いに右で…やってくれ。ひ…左?りょうほーですかあああ~。もしかしてオラオラですかーッ!?」(ダービー弟)
あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!『俺は奴の前で階段を登っていたと思ったら、いつの間にか降りていた』。な…何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…催眠術だとか超スピードだとか、
そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…」(ポルナレフ)
「今…感じる感覚は…おれは「白」の中にいるということだ…DIOは「黒」!ジョースターさんたちは「白」。「黒」と「白」がはっきり別れて感じられるぜ!傷ついた体でも勇気が湧いてくる。「正しいことの白」の中におれはいるッ!」(ポルナレフ)
「凄まじい殺気ってやつだッ!ケツの穴にツララを突っ込まれた気分だ…!」(ジョセフ)
「今まで出会ったどのスタンドをも超えている凄味を感じたッ!エンジン音だけ聞いてブルドーザーだと認識できるようにわかった!」(花京院)
「山を登る時、ルートもわからん!頂上がどこにあるかもわからんでは遭難は確実なんじゃ!確実!そうコーラを飲んだらゲップが出るっていうくらい確実じゃッ!」(ジョセフ)
「承太郎ッ!君の意見を聞こうッ!」(花京院)
「知るがいい…!『ザ・ワールド』の真の能力は…まさに!『世界を支配する』能力だと言うことを!」(DIO)
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!」(DIO)第
「せっかく祖父のジョセフがわたしの『ザ・ワールド』の正体を、試験終了チャイム直前まで問題を解いている受験生のような必死こいた気分で教えてくれたというのに…」(DIO)
「早く持って来いッ!!スチュワーデスがファースト・クラスの客に酒とキャビアをサービスするようにな…」(DIO)
「“ジョースター・エジプト・ツアー御一行様”は貴様にとどめを刺して全滅の最後というわけだな」(DIO)
「ジョースターの血統というのは我が運命という路上にころがる犬のクソのようにジャマなもんだったが…最後の最後はこのDIOに利用されるのがジョースターの宿命だったようだ」(DIO)
「最高に『ハイ!』ってやつだアアアアア!アハハハハハハハハハーッ!!」(DIO)
「とるにたらぬ人間どもよ!支配してやるぞッ!!我が「知」と「力」のもとにひれ伏すがいいぞッ!」(DIO)
「『無理』だと?この旅は無理なことばかりしてきた旅だった…無理だとか無駄だとかいった言葉は聞きあきたし、俺たちには関係ねえ」(承太郎)
{/netabare}


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
ジョースター家の宿敵・DIO復活の影響で、「幽波紋(スタンド)」と呼ばれる能力を身につけた青年・空条承太郎。DIOの呪縛によって倒れた母・ホリィを救うため、祖父・ジョセフや仲間と共に打倒DIOの旅に出る。※「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダーズ(全24話)」の後編 


1. 「愚者」(ザ・フール)のイギーと「ゲブ神」のンドゥール その1
DIOのいるエジプト上陸を果たし、ジープで砂漠を横断中の承太郎たち。彼らのもとに、一機のヘリコプターが降り立った。そのヘリは、一行の旅をサポートしていたスピードワゴン財団のもので、ジョセフの要請を受けて承太郎たちの新たな仲間を連れてきていた。

2. 「愚者」(ザ・フール)のイギーと「ゲブ神」のンドゥール その2
新たにイギーを仲間に加えた承太郎たちだったが、水のスタンドの急襲によって花京院が重傷を負う。アヴドゥルは姿の見えない敵からの攻撃に対して一計を案じるものの、すんでの所で看破されてしまう。圧倒的不利な状況が続くなか、イギーはなぜかのん気にいねむり中…。

3. 「クヌム神」のオインゴと「トト神」のボインゴ
ンドゥールとの闘いで重傷を負った花京院とアヴドゥルの治療中、アスワンの街で小休止を取る承太郎たち。敵スタンドの襲撃を警戒する一行は、ポルナレフが無作為に選んだカフェに入ることに。だがそのカフェには、すでに「クヌム」のスタンド使い・オインゴと、「トト」のスタンド使い・ボインゴの兄弟が潜んでいた。

4. 「アヌビス神」 その1
承太郎たちは一路、DIOのいるカイロを目指してナイル河を下るための小型帆船を探す。一方、一行の近くの河べりを歩いていた農夫のチャカは、道ばたに落ちていた一本の装飾刀を拾う。周囲の人間が刀を抜こうとしてもびくともしないが、チャカが抜こうとすると、妖しく光る刀身があらわになった。

5. 「アヌビス神」 その2
コム・オンボでアヌビス神のスタンド使い・チャカを倒したポルナレフだったが、同じくアヌビス神のスタンドと語る理髪店の主人に襲撃される。そのことで、チャカの持っていた「刀」こそがスタンドであると気がついたポルナレフは反撃を試みる。

6. 「バステト女神」のマライア その1
ナイル川中流の街・ルクソールに到着した承太郎たち。その道中、ジョセフは傍らの岩に奇妙なコンセントがついていることに気がついた。不思議に思いながらも何気なくコンセントに触れた途端、感電してしまう。だが感電した以外は特に異常が見られないため、そのまま承太郎たちと合流を果たすジョセフ。

7. 「バステト女神」のマライア その2
敵スタンドの能力により、磁力を帯びた体になったジョセフ。敵の本体らしき女の行方を追ううちに、アヴドゥルもコンセントに触れてしまい磁力を帯びてしまう。磁力の影響でくっつきあうジョセフたちは、互いの体を引き離してから街を駆け巡り、女を追いかける。やがて、余裕を見せるスタンド使いの女を捉えるふたりだったが・・・。

8. 「セト神」のアレッシー その1
ジョセフとアヴドゥルがマライアと戦闘を繰り広げていた頃、承太郎たちはふたりが来ないことを不審に思い、ルクソールの街中を探る。すると、ポルナレフが殺気を出しながら自分たちを尾行する男を発見。男の正体を探ろうした直後、男の影が伸びてポルナレフの影に迫ってくる。

9. 「セト神」のアレッシー その2
「セト神」を暗示する敵スタンド使い・アレッシーの能力で、心も体も子供に戻ってしまったポルナレフ。混乱する彼を救ったのは、通りがかりのマレーナという女性だった。だが彼女の家の中までも、アレッシーの魔の手は迫る。浴室でアレッシーに襲われたポルナレフは、丸裸のまま本体と同じように縮んでしまったスタンドで抵抗を続ける。

10. ダービー・ザ・ギャンブラー その1
長い旅路の果て、ついに目的地であるエジプト・カイロへと到着した承太郎たち。さっそく、立ち寄ったカフェでDIOの館の聞き込みを開始する。すると、その場にいた客のひとりが「その館に見覚えがある」と静かに声を上げる。詳細を聞き出そうとするジョセフに対し、その客は情報の対価としてギャンブルでの勝負を要求。

11. ダービー・ザ・ギャンブラー その2
敵スタンド使い、ダニエル・T・ダービーとのギャンブル勝負に敗れ、魂を奪われてしまったジョセフとポルナレフ。ふたりの魂を取り戻すため、承太郎はポーカー勝負を挑む。承太郎は勝負の前にスタープラチナの精密さを見せつけ、ダービーにイカサマが困難であることを宣言。

12. ホル・ホースとボインゴ その1
カイロでDIOの館を探す承太郎たちを追い、カイロ空港に降り立ったホル・ホース。彼は新たなパートナーと手を組み、再び承太郎たちの命を狙っていた。そのパートナーとは、予知能力を持つスタンド使い・ボインゴ。ホル・ホースは、ボインゴの予知に目をつけて強引に連れ出したものの、いまいち予知能力を信じきれずにいた。

13. ホル・ホースとボインゴ その2
カイロで承太郎たちと遭遇したホル・ホースたち。ボインゴの予知で示された通り、路地裏でポルナレフのスキをついて鼻の穴に指を突っ込むことに成功したものの、ホル・ホースは次にとるべき行動がわからず身動きがとれないでいた。そこにポルナレフを探す承太郎たちが姿を現し、予知の通りに行動したことで逆に危機に陥ってしまう。

14. 地獄の門番ペット・ショップ その1
カイロの街でDIOの館の捜索を続ける承太郎たち。アヴドゥルのツテで、カイロに詳しいサングラスの男に館の捜索を依頼し、一行はしばらく待機することに。一方、単独で街を散策していたイギーは二匹の大型犬に絡まれる。イギーの眼力にひるんだ犬たちは、近くの館にいた鳥を次のターゲットに。

15. 地獄の門番ペット・ショップ その2
DIOの館を守っていたスタンド使いのハヤブサ、ペット・ショップと下水道で死闘を繰り広げるイギー。ペット・ショップは、その生態を活かした恐るべき速度でイギーに襲いかかる。イギーはペット・ショップの放った氷柱のミサイルで足に重傷を負ってしまうが、かろうじて川の中へと逃げ込む。

16. ダービー・ザ・プレイヤー その1
イギーの負傷と引き換えにしながらも、ついにDIOの館の所在をつきとめた承太郎たち。館に入った一行を待ち構えていたのは、テレンス・T・ダービーと名乗る執事だった。かつて倒したギャンブラーの弟でもあるこの男は、自身のスタンド「アトゥム神」の姿をさらし、その能力の一端を見せつける。

17. ダービー・ザ・プレイヤー その2
白熱するダービーとの魂をかけたTVゲーム対決。レースゲームで勝負を挑んだ花京院はダービーの策略の前に自ら敗北を認めてしまい、魂を奪われてしまう。

18. 亜空の瘴気 ヴァニラ・アイス その1
DIOの館内部で進行する、ダービーとの野球ゲーム対決。劣勢のはずの承太郎は、なぜかダービーに対し投球予告を行う。ダービーは承太郎の行動を不審に思いながらも、相手の魂の状態を判別できるスタンド能力を駆使して優位に立とうとするが…?

19. 亜空の瘴気 ヴァニラ・アイス その2
長く険しい旅を共にしてきた仲間との、突然の別れ――。あまりにもあっけなさすぎる事態に、感情を抑えきれないポルナレフ。怒りを爆発させて剣を振り回したことで、姿の見えない敵に傷を負わせたものの深手にはならず。だが、突然空間から姿を現して襲いかかってくる謎の敵スタンドの攻撃はとどまることがない。

20. 亜空の瘴気 ヴァニラ・アイス その3
ヴァニラ・アイスの容赦のない攻撃で窮地に追いやられるポルナレフ。死を覚悟した彼を寸前で救い出したのは瀕死のイギーだった。最後の力を振り絞り、徐々に力を失っていくイギーのスタンド。隙をついて飛び出したポルナレフの剣先はヴァニラ・アイスの頭を貫いた。

21. DIOの世界 その1
ついにDIOとの対面を果たしたポルナレフ。敵意をむき出しにするポルナレフに対し、DIOは「再び仲間になることを許す」と声をかける。誘いを拒絶するポルナレフだったが、謎の現象によって近付くことすらできない。せめてスタンドの正体を見極めようと「銀の戦車(シルバーチャリオッツ)」で攻撃をしかける。

22. DIOの世界 その2
闘いの舞台は闇夜に包まれ始めたカイロの市街地に。ジョセフと花京院はDIOから逃亡しながら闘い、承太郎とポルナレフはDIOを追いながら闘うという、挟撃の形をとる一行。そんな中、花京院は「DIOのスタンドの正体を暴く方法を思いついた」と、周辺の建物に罠を張り巡らせる。

23. DIOの世界 その3
ジョセフは花京院が残したメッセージで「世界(ザ・ワールド)」の能力を見破るが、DIOの非情な攻撃で倒れてしまう。激昂する承太郎は「星の白金(スタープラチナ)」で「世界(ザ・ワールド)」とのラッシュ対決に挑むものの、DIOのパワーに押し負けてしまう。

24. 遥かなる旅路 さらば友よ
ポルナレフの奇襲と自らの命を懸けたトリックで、ついにDIOへ反撃の一撃を与えることに成功する承太郎。重傷を負ったDIOは時を止めながら逃亡をはかる。承太郎はラッシュ攻撃でトドメを狙うが、それこそがDIOが仕組んだ「逃走経路」だった。承太郎に吹っ飛ばされたDIOの先には、倒れ伏したジョセフの肉体が…!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

高らかな人間賛歌で綴じる長い旅の終わり

勇気と知略、ドラマとホラー、ファンタジーとリアル、痛快な台詞回しと独特な擬音が織り成すジョジョの世界は言葉で語るには深過ぎる。

初期作品「魔少年ビーティー」から脈々と受け継がれた、因果関係の明確なトリック、ポーカーフェイスからさりげなく飛び出すハッタリ、このジョジョ第三部でもやはり、荒木先生お得意の思考のゲームをたっぷりと楽しめるのです。

粒よりのエピソードの詰まった第三部ですが、私のお気に入りの回についてのレビューと総評だけにて失礼をば。

34話と35話「ダービー・ザ・ギャンブラー」の構成は特によく出来ていると思います。
{netabare}
このお話、ギャンブル3番勝負といった内容なんですが実に無駄が有りません。

最初のギャンブル、ダービーの口車に乗せられてポルナレフが挑むのは"ねこは地面に放られた2枚の魚の燻製の内どちらを先に食べるか?"というもの。私的にはこのお題だけでも面白い。ねこも燻製も大好きなので(笑)‥と言うのは半分冗談として、ここでは"バレなきゃイカサマじゃない"ルールが提示され、第三者による協力の可能性も暗示させます。同時にギャンブルで勝負しなければならない状況をも作り出し、後の展開へと繋げるという軽妙さ。漫画で言うとほんの数ページのお話なんですが、情報が凝縮されています。

次の勝負"グラスとコイン"では先の条件を踏まえた上で百戦錬磨のジョセフがダービーに挑みます。ここで初めてダービーは本領を発揮、イカサマ師として、ギャンブラーとして、実力を明確に見せてきます。ジョセフの言葉に苛立ちを見せるダービーの描写がそれとなく後の展開への布石となっている点も巧みです。

そして最後、満を持して真打登場、とうとう承太郎が勝負の舞台に上がります。ジョセフと比べればギャンブラーとしての経験や技巧に劣る承太郎ですが、ここで彼の用いた武器が言葉とハッタリ。先の勝負でジョセフの用いた戦術、言葉による揺さぶりと、スタープラチナによる目眩ましが、両者の実力差を見事に埋めていくのです。

自然に張り巡らされた数々の伏線が最終的には整然と収束するところにジョジョの物語としての完成度の高さ、荒木先生の完璧主義振りが伺えます。

余談、ダービーが指先で本のページ数とか、トランプのおもて面を読み取る能力について、子供の頃のわたしにとってコレが最大の疑問でしたが、よくよく考えてみれば、もしかしたら印刷箇所のインクの盛り上がりや手触りの違いとかでページ数や絵柄を特定してたのかも‥とか想像出来たり‥。まぁそれはそれで超能力染みていますけど。

ですがダービーのその能力を、スタープラチナの目の良さ&素早さと共にゲームルールの中に組み込んでいるので、現実離れした特殊な条件下であってもフェアなゲームが成り立つんですよね。ファンタジーでもSFでも成立するミステリーと言うものが古くからありますが、ジョジョは正にそれに該当すると言えます。

大川透さんのナレーションによる細かな解説(原作にもある)も公正さに一味加えています。もしゲーム終了後に"こんな超能力があったんだよ"とか種明かしされるお話だったら、拍子抜けして唖然としちゃうだけでつまらないですよね。

これで煙草描写の規制さえなければ、もっと素直に楽しめたんですが‥アニメ版はその点だけが残念でした(汗)
{/netabare}
次いで40話と41話の「ダービー・ザ・ゲーマー」。
{netabare}
ダービー弟(テレンス・T・ダービー略してTD)とのTVゲーム勝負も抜群の面白さ。

「エジプト編」初回エピソードでリタイヤしたまま、長らくのあいだ戦線離脱していた花京院が先鋒としてTDに戦いを挑みます。一度は強大な敵DIOの威力の前に圧倒され、恐怖に屈してしまった彼がTDとの勝負に選んだゲームがF-MEGAというレースゲーム。ここが最初の注目どころです。

レースゲームではフレーム刻みのタイミングの遅れやキー捌きの微妙なズレがそのまま数字としてレコードに反映されますので、些細なプレイングミスで全てがおじゃん、心の揺らぎが極めて顕著に表れる、精神的タフさが要求されるゲームと言えるのです。それゆえにこのシーン、"過去を乗り越える"と言わんばかりの決意が覗く花京院の選択にゲーマーの端くれであるブリキ男としてはシビレてしまうのです。

全編に渡って花京院の度胸と集中力の高さをこれでもかと言うほど見せ付けられるお話ですが、最終的にはTDの策略とウラ技染みたテクの前に敗北してしまうという点が個人的には残念。もっともここで花京院を勝たせてしまうとTDのスタンドの謎が解けずじまいという事になるので致し方ないんですが‥。

おこがましい事を言ってしまえば、私的には承太郎を先に勝負させ敗北させ、後に花京院を勝利させる構成もアリだった気はします。TDのスタンドのインチキ能力の入り込む隙を与えないレースゲームを選ぶという必然性も加わりますし、承太郎という切り札を失う事で緊迫感がより高まると思いますし、‥蛇足な妄想ですね(笑)

あれこれ不満めいた事を書いてしまいましたが、決着に至るまでの心理描写、ゲーム展開などがとても丁寧に描写されている3部でも屈指の良回になっていると思います。

続く承太郎とTDの対決ではTDのスタンドの謎の核心にじわりじわりと近付いていく展開が面白い。

歴然とした実力差のある二人の隔たりを埋めるのが、TDの軽んじている兄ダニエルの最も得意とする奇策(イカサマ)であったりする点も皮肉めいていて味があります。TDもスタンドでイカサマ染みた事やってますが、筋金入りじゃないからギャンブラーとしての目がからっきしという点にも合点がゆくのです。
{/netabare}
放送中は歯抜けで見ていたので改めて通して観ると、やはりジョジョ、面白かったです。

第三部は陣営も目的も年齢もバラバラだったキャラたちが、長い旅を通して、泣き、笑い、怒り、喜び合いながら、除々に友情を深め、いつしか一蓮托生の固い絆で結ばれていく過程が丁寧かつ自然に描かれている所に唯一無二の心地良さがあります。消えてゆく命の尊さと儚さが痛烈に心を刺すラストへ向けての展開は、人の死が意味するものを若干分かる様になった大人の目を通して見ると、より心に響くものがありました。

ジョジョの中でも荒木先生の言う人間賛歌というテーマが特別に強く脈打っているシリーズと言えるのでは無いでしょうか?

追加シーン等を添えながらも、原作の持つエッセンスを余す事無く凝縮させた、作画、構成、演出、全てにおいて(規制箇所だけは残念でしたが)素晴らしかったです。製作者の方々のJOJO愛と不断の努力が伺えるアニメでした。


※:喫煙などの規制シーンはDVD版では解除されているそうです。3周目する機会があれば是非そちらでしてみたい(笑)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 32

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

david productionはジョジョだけではなく「魔法少女まどか☆マギカ」にも制作協力している。

マンガ好きが選んだ、「絶対に無理だろうけど…実写化してほしいマンガ」
昨今のドラマや映画は、原作モノが多い。とりわけ、小説ではなくマンガを原作としたものは、その“トンデモ設定”をいかに実写化するのだろう…と話題になりがちだ。最近でいえば、『暗殺教室』『進撃の巨人』『テラフォーマーズ』などなど。

そこで今回は、全国のマンガ好きを対象に、「絶対に無理だろうけど…でも実写化してほしいマンガ」についてのアンケートを実施してみた!

♠リアルなジョジョ立ちは、ぜひ見てみたいもの
3位:『ジョジョの奇妙な冒険』(荒木飛呂彦/集英社)
20年以上にも渡り連載されている長寿タイトルもランクイン。ときに哲学めいた複雑な会話やストーリーが展開され、理解不能と脱落する者も少なくないが、ハマってしまえばもう抜け出せない。それゆえに、「登場人物の雰囲気を出せる人がいない」と、ファンの想いは熱烈なものだ。バトルシーンのカギとなる、精神エネルギーを具現化した能力“スタンド”に関しても、「CGだとしょぼくなる」という声が寄せられている。ちなみに、本作を語る上で外せないのが、“ジョジョ立ち”と呼ばれる、登場人物たちの奇妙なポージング。イラストだからこそ許されているが、これが実写化されてしまったら、どんなにシリアスなシーンでも爆笑してしまう自信がある。

どのアニメを視聴するか迷っている方に。今期アニメを制作会社からチェックしてみよう!

まだ単なるアニメ好きだったころ……どれくらい作品自体に惹かれるかで視聴を決定していた若者も多いだろう。しかし、アニメ好き→アニオタへと大人の階段をのぼったとき、気になるのがアニメーション制作会社。今期の「(会社名)の作品はコレか……視聴してみよう!」となっているファンも多いはず。

ひと昔は少々コアなアニオタたちが決める手法ではあったのだが、どうやら最近ではライトなアニメファンにも広がっている様子。筆者の周りのライトなアニメ好きの口から「来期のシャフトは~」といった話が出たときには驚いた。

思い返してみれば2006年あたり、「涼宮ハルヒの憂鬱」を京都アニメーション(通称:京アニ)が制作したあたりから、ライト層にも制作会社で視聴を決定する傾向が強まったように感じられる。

【david production】
今期放送中:ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 後半
過去の作品(例):超次元ゲイム ネプテューヌ(2013)、妖狐×僕SS(2012)、ベン・トー(2011)

とにかく毎回驚くようなクオリティの絵と動き、演出に魅了されるジョジョ。そのため、ジョジョのイメージが非常に強いのだが、実は「魔法少女まどか☆マギカ」や「黒子のバスケ」などヒット作にも制作協力している。

魔法少女まどか☆マギカ
魔法少女というモチーフとかけ離れた驚愕のストーリーは話題を呼び、社会現象にまでなった。
「自分が知る限り、これは完璧なアニメ!」と太鼓判を押すのが『魔法少女まどか☆マギカ』。
「ビジュアルは驚くほどクリエイティブで、サントラもパワフルで刺激的。
物語とあらゆる要素が完璧に細工されたオルゴールのように所定の位置に置かれている!」。

『ジョジョの奇妙な冒険』から「911」の描写が削除! 同時多発テロ事件への配慮か
2015年1月からスタートした、アニメ『ジョジョの奇妙な冒険 ~スターダストクルセイダーズ~』のエジプト編。1989~1992年まで週刊少年ジャンプで連載されていた漫画シリーズの第三部が原作となっている。

・近い未来を漫画として予言する能力
三部には、未来を予言する能力をもった少年ボインゴが登場。彼は近い未来を漫画として予言することができるのだが、原作とアニメで一部の表現が変化しており、視聴者の間で話題となっている。

・Tシャツに書かれた911の文字
ボインゴの予言の漫画には、日本人漫画家が交通事故に遭い、電柱に刺さって死亡する描写がある。実際に登場する日本人漫画家のシャツにも「911」と書かれており、それが予言の漫画にも反映されているわけだ。

・飛行機の描写もなくなっている
しかしアニメ版には「911」の描写がなく、さらに予言の漫画に描かれていた飛行機の描写もなくなっているのだ(原作では、電柱に突き刺さる日本人漫画家の背景に飛行機の描写があった)。

・911に関するジョジョの噂話
日本人漫画家のTシャツに「911」の数字 → 2001年9月11日に同時多発テロ発生
日本人漫画家は「おっ10時半だ」と言ってバスに乗る → 世界貿易センタービル崩落が10時28分
日本人漫画家がバス事故で死亡した背景に飛行機 → 同時多発テロを連想させる描写
日本人漫画家が突き刺さったシーンに電柱が4本 → 同時多発テロでハイジャックされた飛行機は4機

・アメリカ同時多発テロ事件
そもそも、『ジョジョ』の911描写は、2001年9月11日に発生した「アメリカ同時多発テロ事件」よりも前に描かれたものである。よって、作者の荒木飛呂彦先生は事件をもとに911を描いたわけではない。

・たべっこドーナツにも注目!!
しかし、「911」と「飛行機」と「死亡」の描写が予言の漫画にあるため、テロ発生後、読者の間で大きな話題となった。そのため、アニメでは描写を控えたのかもしれない。

・忠実すぎて感動した!
この件に関してジョジョマニアに話を聞いたところ「それよりアニメにもしっかり『タベッコドーナツ』の描写があったのが素晴らしかった。ボインゴの漫画のほうだけ平仮名で『たべっこドーナツ』になっていたのも忠実すぎて感動した!」と言っていた。

2013年10月18日、テレビアニメ版公式サイトなど各メディアにおいて、原作のPart3『スターダストクルセイダース』のテレビアニメ化が正式に発表された。テレビアニメとしては第2シリーズということになる。『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』のタイトルで、2クールずつ分割で合計4クール放送。前半2クールが2014年4月から9月まで放送、後半2クールはエジプト編として2015年1月から6月まで放送された。
花京院がチェリーを食べる時に発した擬音のような台詞「レロレロレロレロ」は、2014年度アニメ流行語大賞金賞(第1位)を受賞した。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 31

61.0 2 続編で戦いなアニメランキング2位
即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★☆☆ 2.9 (188)
464人が棚に入れました
全ての敵を即死させる!最強主人公爆誕!! 修学旅行中、高遠夜霧とクラスメイトたちは、突然異世界に召喚された。 召喚したのは賢者を名乗る女、シオン。彼女は《ギフト》と呼ばれる特殊能力を彼らに与え、賢者になるための試練をクリアしろと一方的に宣告する。 突然の事態に動揺しつつも行動を開始する一同。 だが、なぜか《ギフト》を与えられなかった夜霧や壇ノ浦知千佳ら一部の生徒は、 ドラゴンが迫る草原に囮として置き去りにされてしまう。 飛来したドラゴンによって次々に殺されていく残された生徒たち。 夜霧と知千佳も絶体絶命の大ピンチ! ……かに思われたが……。 「死ね」 夜霧はその一言でドラゴンを撃退。 なんと彼は、任意の対象を即座に殺せる《即死チート》の持ち主だった!!! 元いた世界への帰還を目指し、旅を始める夜霧と知千佳。 そんな彼らの前に現れるのは異世界にいるチート能力者たち。不死身の吸血鬼?   やり直しの勇者? 神に溺愛されし転生者? そんなやつら、即死チートの相手にはまるでならないんですが! 前代未聞のチート能力が武器のダウナー系少年とちょっぴり残念な美少女の異世界冒険が今、幕を開ける!!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

死と世界の構造と道徳と…思想的になる面白い話でした。秀作認定でいいかも。

 結論から言ってかなり面白かったです。秀作認定してもいいかもしれません。しかし、この何でもありのチート設定が、なぜ面白いのかは考える必要があるかもしれません。

 まず、世界観が恐らく作り込まれているんだろうな、というのは感じます。多元宇宙というより多層的な構造を上手く作り込んだのでしょう。
 元の世界のセーフティが干渉してきたと篠崎綺香の組み合わせ、シオンとマナの関係とか重層的な視点がなかなか面白い世界観だなあと感心しました。異世界の適当な設定に見えますが、SFマインドを感じるなかなか深い設定です。

 その多層的な世界の中で、それを相対化してしまうアルファオメガという概念ですね。これが上手く機能していました。まあ、深読みすると死というのは人間どころか宇宙ですら避けられない定めです。どんなに大きな構造をみたとしてもいずれ滅びがくる。それを上手くキャラ化したのは画期的ではないでしょうか。

 その死との付き合い方ですが、それを分かりやすくしていたのが高遠の名前を貰った(職員の)お姉さんのほうでしたね。壇ノ浦知千佳もそうでしたが、死の隣にいて平気だというのは言葉を変えれば「悟り」ですからね。

 ラストのお姉さんの道徳観は…うーん…もうお姉さんの行動で見せて欲しかった気もします…いや、もう見せてくれていた気もしますので無くてもよかったかな?まあ、ラスト数十秒がこの作品の意味だとすれば入れて良かったのかもしれませんけど。

 この物語の行く末がどうなるんでしょうね?私としては主人公が自分に対して殺意を持った場合を見たい気もします。

 まあ、そういうお堅いことを言わなくても、サブキャラが上手くできていたし、シオンという存在の謎も機能していたのでストーリーになっていたので、普通に面白かったです。
 偶然なのか意図的なのか…ワンパンマンに触発されただけなのか…更に上を行く思想があるのか…その辺はよくわかりません。
 普段から死とか強さとか世界とか漠然と考えているだけかもしれません。作者が意図的に思想を上手く物語化して、こういうチューニングにしたのだとしたら、大したものだと思います。

 例えば化物語シリーズに出てくる「暗闇」も絶対的な死ですが、あれは非常に観念的で説明的ですよね。その点では本作の方が死を上手く扱えている気がします。

 一応の結末を描けたのも高評価ですね。もちろん続くのでしょうが、主人公の生い立ちというか、主人公=死が描けていたのでここまででもいろいろ感じることができました。

 この作品を酷評すると殺されるかも…と想像してしまうくらいには作品に入り込みました。

 作画はまあそこそこですが、女の子は可愛かったですね。壇之浦さんは気合いが感じられました。
 世界観、設定、キャラ、ストーリー、思想…どれをとっても良くできていたと思います。音楽と作画が若干ついてこれなかった気もしますが、このくらいのデキの方が帰って見やすかったかもしれません。




 1話目からOP含めて情報量が多すぎてどんな話になるのかまったくわかりません。

{netabare} ちょっと見た感じだと、主人公は昔子供のころにこの世界に来たのか、能力を授かっていた?記憶が残ってない感じもあります。いつものあれ?なんかやっちゃいました?系の俺TUEEE…ですが、もうちょっと自覚的みたいです。
 賢者様のセリフで無能力者に何かがありそうな雰囲気はありましたね。

 魔法ファンタジー世界と未来ぽい感じが混在しているので「勇者、辞めます」みたいに昔に文明あって…になるんでしょうか?「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です」とか「聖剣学院の魔剣使い」みたいな設定上等で適当な異世界なのかわかりません。

 OPではヒロインは武道が出来るみたいだし、完全に和風の道場みたいなところでお化けと戦ってるし、お化けは後から仲間になる…みたいです。
 EDがここに来るまでの出来事の説明なんでしょう。サラリと流しておしまいにするのかな?次回からは別のEDになるんでしょうか?

 主人公がゲームをずっとやっているのもちょっと気になりますよね。田んぼとか出てくるから、現代日本が舞台でゲーム世界に入っている?かな、とも思わなくはないですが、なろう系なら題名が異世界である以上異世界だと思います。

 うーん…やっぱり、まだ情報が多すぎてよくわかりません。2、3話見て展開しだいです。

 主人公とヒロインの髪の毛の作画も、絵としての情報量がそこだけ多くて気になります。 {/netabare}


2話 相変わらずの情報量。ヒロインが可愛く見えてきました。

{netabare}  変なお化けでた!で、コンシェルジュ?吸血鬼?で、あのロボットはなに?侵略者ってことは自分で来たの?考察厨の私でも良く分かりません…というか考察する気にもなれず。侵略者?異世界に階層というか座標があるって言ってましたが…本当に情報量が多すぎて全然わかりません。

 ただ、1周回って逆にアリなのか?ヒロインがちょっと可愛く見えてきた…SFみたいな武器とか言っちゃってるし…働く魔王様の初期のチーちゃんみたいなキャラで、ちょっと癒されます。

 文明の設定どうなってるの?とか、キャラデザ適当過ぎるだろう?とか、作画は中盤は本当にひどすぎるだろう?とか、もうこういう話だから全然気になりません。文句言いながら見ちゃう感じでしょうか。{/netabare}


3話 壇之浦さんのメタ視点のツッコミがご都合主義を相対化している?

{netabare} なんだろう…ちょっと面白い…アニメを沢山見すぎて感覚がおかしくなったんでしょうか。シリアス要素がありながらも、世界観も主人公の能力は滅茶苦茶で、正直普通なら見てられない話なんですけど、妙に面白いんですよね。

 で、自分なりに理由を絞り出すと、ヒロイン壇之浦さんがこっちが思っているセリフを先取りして言ってしまうので、すべてのツッコミが相対化されてしまうからかな、と思いました。

 究極の俺TUEEEという点でワンパンマンメソッドと言えばそうなんですけど、違いはジェノスと壇之浦さんの役割の差ですね。ワンパンマンも本作も決して主人公に感情移入できませんが、そのサイドにいる人物の視点になります。

 ジェノスが戦いの主体で引き立て役・狂言回し・解説役であるのに対し、壇之浦さんが物語から遊離してメタ的な存在とマスコットという役割だからでしょう。

 ただ、本作とか「もふもふ」「悪役令嬢レベル99」「俺だけレベルアップ」とかが面白く感じている私は、ちょっと末期かもしれません。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14

Witch さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

(最終)これは「呪術廻戦」に対するアンチテーゼwww

【レビューNo.110】((最終レビュー)初回登録:2024/3/22)
ラノベ原作(なろう発)で2024年作品。全12話。
まあ少し違った切り口からこの作品を語ってみようかと。

(ストーリー)
面倒なので省略

(評 価)
・大きな括りでみればよくある「低予算なろう作品」
 大括りでみれば、よくある「すっとぼけ系主人公がチート能力で異世界で
 無双する『低予算なろう作品』」になります。なので
 ・粗を探して観れば、いくらでもツッコミどころ満載
 ・「こういうもの」として割り切り脳死で観ればそれなりに楽しめる
 って感じで、視聴者が「どこにハードルを設定するのか」により評価が変
 わってくるという話でしょうか。

・「Z世代」を象徴したような主人公
 しかし見方を変えてみると、結構いろいろ斬新だなっとw
 すっとぼけ系「俺tueee」主人公ということですが、従来の「無自覚系」で
 「また俺なんかやっちゃいました?!」
 というのとまた違うのかなっと。何というか「無欲・淡泊系」というか、
 執着がないって感じなんですよね。
 ・仲間意識が希薄
  この手の作品にありがちな「仲間思いの正義感あふれる主人公」って
  感じが皆無。ヒロインと旅していても「成り行きで飛んでくる火の粉
  を振り払ってるだけ」みたいな。
  観ていて「ヒロインを守るために」って感情とかが薄いんですよね。
 ・恋愛感情・性欲が皆無
  巨乳でかわいいヒロインと2人きりで旅しているのに、「ラッキースケ
  ベにドギマギ」とかがあるわけでもなく、そもそも
  ・「異性として全く意識してないだろw」とか
  ・「根本的に他人に興味ないだろw」とか
  いう感じなんですよね。
 ・守りたいもの→「ゲームをする時間だけ」
  チート能力があっても無欲で、「ゲームをする時間だけあればいいや」
  で面倒ごとは「タイパ重視」でちゃっちゃと終わらせようみたいなw
 思うに原作者は「『Z世代』を象徴した主人公」を描きたかったのに違い
 ないとwww
 執着を持たないなかなか斬新な主人公だなっと。
 (「Z世代」は正確にいうと執着がないのではなく、「失われた30年」の
  あおりをモロに受け、執着をしたくてもいろいろあきらめざるをえない
  状況下にいるのだと思うのですが)
 
・これは「呪術廻戦」に対するアンチテーゼ
 「呪術廻戦2期」は1期以上に作画が凄かったですね。特にバトルシーンと
 か。もうTV版じゃなく劇場版レベルでしたね。
 しかしこのクオリティーを維持するために、人海戦術とかタイトなスケジ
 ュールで綱渡りとか制作現場はかなりの惨状だったという話も。
 (アニメーターさんがTwitterでぼやいていたとかw)
 本作はそんな「呪術廻戦」に真っ向から喧嘩を売っていきます。
 ・主人公が「死ね」とつぶやくだけで、敵がバタバタ死んでいく。
 ・なので本来なら見どころのひとつである主人公のバトルシーンに全く見
  どころがない。というかバトル自体成立してないだろうw
 って感じなのですが、しかし見方を変えてみると
 ・そもそも「低予算なろう作品」が体力ある「呪術廻戦」と勝負しても勝
  ち目あるわけないやん。
 ・それなら極力バトルシーンを省力化した方がいいやん。
  (どうせ低予算でバトルシーン描いても「作画ガー」で叩かれるし)
 ・バトルシーンが省力化できる本作は、お財布に優しい「低予算なろう作
  品」の救世主やん。
  (面白いとはいっていないw)
 思うにこれは「作画至上主義」ともいえる「呪術廻戦」に対するアンチテ
 ーゼに違いないとwww
 これも「コロンブスの卵」的な発想がなかなかに斬新だなっとw

まあ半分ネタとして書いてるわけですが、切り口を変えてみてみるとなかな
かに斬新で面白みのある作品なのかなあっと。
「呪術廻戦」が白鳥の如く、優雅な姿の水面下で必死に足掻いている様を横
目に、こういう作品をぶつけてきたのは個人的には結構ツボりましたね。
作品自体は脳死で観ているので、まあこんなもんかって感じですが。
ここにきて登場人物がかなり増え、いろいろな勢力が思惑をもって動いてい
るような描写もありましたが、あと数話でどう風呂敷を畳むのでしょうか。
バトルロイヤル的なもので主人公が一気に処分してしまうのか、投げっぱな
しENDで放り出してしまうのかw

あとOP曲「Killer Bars/Hilcrhyme」は個人的には耳に残り結構好きでし
たね。綺麗に韻を踏んでるのはさすがHilcrhyme。

一応中間レビューではありますが、最後まで観ても書きたいことは変わらん
だろうなっと。

(2024/3/22追記)
状態 →「観終わった」に変更

・とりあえず思い付くままいろいろねじ込み、カオスな状態にw
・収拾がつかなくなると主人公のチート能力で「処分」
・そしてお約束の「俺たちの戦いはこれからだ」END
しかし風呂敷を広げても、最後は「死ね」で解決できるんだから、制作陣
にも便利なチート能力だよな。
まあ何かと制作陣に優しい作品だったということでw

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

全ての敵を即死させる最強主人公爆誕!!

この作品の原作は未読です。
タイトルからチート無双系の作品であることは分かっていましたが、まぁ半端ありませんでしたね^^;
なお、原作は全15巻で完結しているようです。


全ての敵を即死させる!最強主人公爆誕!!

修学旅行中、高遠夜霧とクラスメイトたちは、突然異世界に召喚された。
召喚したのは賢者を名乗る女、シオン。彼女は《ギフト》と呼ばれる特殊能力を彼らに与え、
賢者になるための試練をクリアしろと一方的に宣告する。

突然の事態に動揺しつつも行動を開始する一同。

だが、なぜか《ギフト》を与えられなかった夜霧や壇ノ浦知千佳ら一部の生徒は、
ドラゴンが迫る草原に囮として置き去りにされてしまう。

飛来したドラゴンによって次々に殺されていく残された生徒たち。
夜霧と知千佳も絶体絶命の大ピンチ!

……かに思われたが……。

「死ね」

夜霧はその一言でドラゴンを撃退。
なんと彼は、任意の対象を即座に殺せる《即死チート》の持ち主だった!!!

元いた世界への帰還を目指し、旅を始める夜霧と知千佳。
そんな彼らの前に現れるのは異世界にいるチート能力者たち。不死身の吸血鬼? やり直しの勇者? 神に溺愛されし転生者?
そんなやつら、即死チートの相手にはまるでならないんですが!

前代未聞のチート能力が武器のダウナー系少年と
ちょっぴり残念な美少女の異世界冒険が今、幕を開ける!!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

まぁ、深夜アニメでしか放送できない作品でしたね。
主人公の持つ即死チートのえげつなさがヤバいくらい凄いんです。

主人公らに敵意を見せた相手の命は、きっと真綿より軽い…
そういう場面をまざまざと見せつけられた感じです。

ここまでくると、嫌悪感というより作品への慣れからなのか、あまり何も感じなくなるんですよね。
しかも、その場にいない相手だって即死させられるんだから、一層質が悪いです。

とみたんボイス、ほっちゃんボイスを堪能できたのは嬉しいと思いました。
他にも旬な声優さんがたくさん起用されているんですが、主要登場人物以外の出番はほんの少ししか無かったので、ほぼ印象に残らなかったのが残念だったかな^^;

主人公がダウナー系でヒロインがちょっぴり残念な美少女に位置付けられるんでしょうね。
ダウナー系…周囲の人間の気分を暗くする人、または常に暗い気分でいる人やさまを意味する単語だそうです。
確かにけだるそうにしていたから、一応そんな感じかな。

という事は、とみたん演じる壇ノ浦 知千佳がちょっぴり残念な美少女…!?
主人公にキレッキレのツッコミを入れる美少女の方が合っている気がしますけれど^^;
少なくても私には残念要素は見当たらなかったかな。

wiki先生を見て面白いと思ったのは、主要登場人物に下野さん演じる花川 大門が入っていたこと…
確かに他のクラスメイトと比べたら出番は多かったと思いますが、決して立ち位置的には主要登場人物枠には入らないと思うんですけど^^;

アニメーション制作は、アース・スター エンターテイメントさん。
あの超早口アニメ「てーきゅう」を制作した会社です。
思い返せば、フルタイムの作品を最初に制作したのは2013年に放送された「世界でいちばん強くなりたい!」でした。
当時は「本当に制作できるのか!?」的に自虐ネタで宣伝していましたが、それから10年が経過しようとしています。
時間の流れの速さを改めて感じた気がしました。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、Hilcrhymeさんによる「Killer Bars」
エンディングテーマは、ウタヒメドリームの桜木舞華(鈴木杏奈さん)による「Haze」

1クール全12話の物語でした。
圧倒的なチート能力を気軽に楽しめる作品…といったところでしょうか。
主人公らは元の世界に帰りたいと言っていました。
果たして本当n帰れるのか…気になったら原作で、という感じですかね^^
総じて楽しませて貰った作品でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9

77.4 3 続編で戦いなアニメランキング3位
ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (578)
2978人が棚に入れました
キリト、ユージオ、アリス。二人の修剣士と一人の整合騎士が最高司祭・アドミニストレータを打ち破ってから半年。戦いを終え、故郷ルーリッド村で暮らすアリス。その隣には、親友を失い、自らも腕と心を失ったキリトの姿があった。彼を献身的に支えるアリスに、以前のような騎士としての心は残っていない。「教えて、キリト……どうすればいいの……」しかし、アンダーワールド全土を悲劇へと誘う《最終負荷実験》へのカウントダウンは、容赦なく進む。それと呼応するように、《ダークテリトリー》の深奥で、暗黒神ベクタが復活した。闇の軍勢を率い、《光の巫女》を手に入れるべく、《人界》へと侵攻を開始する。《人界》軍を指揮する整合騎士ベルクーリらは、《ダークテリトリー》軍とのかつてない大戦争になることを決意する。だがその傍らに、いまだアリスは見当たらない。そして、《人界》を救った英雄二人の姿も――。『SAO』シリーズで最も長く、美しい戦い《アリシゼーション》編、その最終章がついに開幕!

声優・キャラクター
松岡禎丞、戸松遥、茅野愛衣
ネタバレ

oneandonly さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

流石の作画。最終クールに期待

世界観:8
ストーリー:6
リアリティ:6
キャラクター:7
情感:5
合計:32

<あらすじ>
キリト、ユージオ、アリス。
二人の修剣士と一人の整合騎士が最高司祭・アドミニストレータを打ち破ってから半年。
戦いを終え、故郷ルーリッド村で暮らすアリス。
その隣には、親友を失い、自らも腕と心を失ったキリトの姿があった。
彼を献身的に支えるアリスに、以前のような騎士としての心は残っていない。
「教えて、キリト……どうすればいいの……」
しかし、アンダーワールド全土を悲劇へと誘う《最終負荷実験》へのカウントダウンは、容赦なく進む。
それと呼応するように、《ダークテリトリー》の深奥で、暗黒神ベクタが復活した。
闇の軍勢を率い、《光の巫女》を手に入れるべく、《人界》へと侵攻を開始する。
『SAO』シリーズで最も長く、美しい戦い
《アリシゼーション》編、その最終章がついに開幕!
(公式サイトより抜粋)


待ちに待ったアリシゼーション編の後半です。最近、あにこれに感想投稿があまりできていないので、本作くらいは、小分けにすれば負担感も減るだろうという考えで、感想を随時書き足していきたいと思います。

SAOは評価が分かれる作品のようですが、私はツッコミも含めて楽しめている派。心を同じくする方は、ともにリアルタイム視聴を楽しんでいきましょう!

<1話>
{netabare}ユージオが幼いアリスの記憶とともに消え、キリトが現実世界のトラブルをきっかけにアンダーワールドで瞳に光を失い(廃人化)、アリスが主人公となって再開しました。
今回は3期前半時には敵だった整合騎士が味方になる模様。

今話において最も注目していたのはOPとED。OP「Resolution」は既に一部が動画公開されていたのですが、その動画を見ていたのに気が付かなかったです^^;
1話で2,3回聴いただけではまだしっくり来ない。戸松さんの歌はマザーズロザリオのOPは好みですが、本業が歌手の方と比べると弱い。少し前からSAO関連動画で、ASCAさんの「セルフロンティア」を聴いていて、これが3期後半のOPかと勘違いしていたので、若干まだ気持ちが乗れていません(SAOブレイディング(=ゲーム)の曲でしたが、今はゲームにも主題歌が付くんですね)。

3期前半の最終話にアスナもアンダーワールドに突入できたようなシーンがあったと思うのですが、アスナは登場せず。おそらくはアスナの活躍によって戸松さんがOP曲を歌う意味もわかるのでしょうから、今後に注目します。

廃人になってしまったとはいえ、アリスと一緒のベッドに入り、抱き付かれるキリトさん。このあたりがハーレム的甘々展開を思わるのですが、キリトを介護し続けてきたことを想像すれば泣きつきたくなる気持ちを理解できなくはない。着替えや沐浴(排泄も?)を対応していればもう家族みたいなものですよね。{/netabare}

<2話>
{netabare}1話時もでしたが、アリスと父親の関係が少々違和感。私情を見せず、終始ルーリット村の村長の立場で振る舞う父親は厳格な人間ですが、それだけこの世界の法(禁忌)が重い設定となっているということでしょうか。

格好良いアリスが見られる良回ですが、金木犀の剣のエンハンス・アーマメントによる金色の飛翔体がゴブリン等に突き刺さって血が吹き出るシーンは安易な表現(どんな血圧してるんだと)。

また、アリスが村から帰る時の飛竜にキリトを描いた意図が不明。飛竜が一回家に帰った時にキリトが乗ってきたってことでしょうが、必要か?

後半は現実世界側でした。最悪の状況の一歩手前(非活性化)となったキリトのことを知ったアスナが、キリトを助けるためにアンダーワールドに行く意志を固めるところまでが描かれました。

心配したOPでしたが、演奏してみた系の動画を見ていたら馴染んできました。

禁忌を破った被験者がアリスしかいないから、アリスの魂が狙われているということになるのでしょうから、ユージオが死んだのはストーリーに消された感がありますね。ユージオには何らかの方法で復活してほしいです。{/netabare}

<3話>
{netabare}今回は現実世界、オーシャンタートルの中で起きていた襲撃の話。
敵方の勢力や、今後のストーリー(War of Underworld)への展開を説明する内容で、落ち着いた回でした。
大枠を理解しただけで専門用語が飛び交っていたり、具体的な仕組みはふわっとした理解なんですけどね。
また、ダークテリトリー側はゴブリン等や獣人のようなモンスターばかりいる世界かと思いきや、文明ある人間が中枢におり、いきなり1組のカップルが結婚します。
和平の方向で意見をまとめようと考えていましたが、玉座の間に敵方2名が現れ、戦争は不可避でしょう。
カップルには暗い未来しか見えず、少々胸が苦しいです。{/netabare}

<5話>
{netabare}4話は、前回思った通りの暗鬱な回によりモチベーションが上がらなかったためレビューを割愛させていただきました。
ダークテリトリー側にはいくつか種族がおり、5万もの大勢力とのことですが、カップルが死亡した結果、ほとんどがモブキャラになってしまったように見えました。
(この、主要・脇役キャラとモブの差が激しいのがSAOの残念な所です)

5話はアリスや修剣士時代の後輩(ティーゼ、ロニエ)が登場したので楽しめました。
ツッコミ所として印象に残っているのは、戦えないキリトを後輩2人に預けたのに、迎撃のために動ける整合騎士が集まった大門の道にいるシーンですね。後ろのほうではありますが、「なんでそこに!?」と思ってしまいました。

アリスもすっかりキリトハーレムの一員となってしまったようで、そこはもう少しステイクールでいてほしかったのと、欲を言えばロニエがアリスとキリトの関係がどんなものなのか考えたり、ティーゼのショックをもっと丁寧に描いてほしかったところ。
アスナが合流した時にどんな展開になるのか楽しみですね。{/netabare}

<6話>
{netabare}大門前での防衛線が開始。右翼第1部隊長のデュソルバートのシ焔弓、爆発能力もあって最強と思いました。キリト・ユージオ戦ではあっさり負けてしまったように思いますが、この能力があれば圧倒できたのでは。

中央の第1部隊長ファナティオのエンハンス・アーマメントは高熱の光線。これも強力ですが、今回はライトキューブ?の異変か何かで一瞬動けなくなり、親しかった様子の護衛が犠牲に。

それらの堅陣に比べて、左翼は第1部隊長のエルドリエが山ゴブリンを迎え撃ちますが、ゴブリンが放ったけむり玉で混乱してしまい突破される勢い。左翼の第2部隊長であるレンリは逃亡。
ここで、あれだけたくさんの兵士たちに気付かれずに逃亡できるか!?ってツッコんでしまいました。

陣を敷く際に、弱いところをわざと作ってそこから攻め込ませて包囲することは戦術としてあり得ますし、キリトを目覚めさせるためのベルクーリの策略なのかもしれませんが、左翼の後方に補給部隊を置いているのでそれも違うか。

アリスの作る球体を元気玉と思ってしまったのは私だけ?
これが、アリスが最も神聖力を使えると言っていた技なのでしょう。{/netabare}

<7話>
{netabare} 前回、整合騎士として違和感のあったレンリが、臆病になってしまった理由等が説明され、力を取り戻す回でした。
しかし、刃が回転しながらブーメランのように戻ってくる武器は自身も傷付くおそれがあり(実際最後血を出していた)他の整合騎士の武装と比べて貧弱。
トラウマ回想についても、アリシゼーション編前半の時から思っていましたが、真剣で戦うことの意味を理解していなさすぎです。お互いに死ぬリスクがある、というか、相手を殺さなければ自分が殺されるくらいの切迫感があってしかるべきです。殺してしまったことが想定外みたいな理由付けはどうかなと思いました。

前回、ディソルバート最強と思いましたが違いましたね。アリスでした。
見たところアドミニストレータなしでも人界側の圧勝に見えますが、まだまだ山場はあるのでしょうか。そして引き続きアスナの登場が待ち遠しいです。{/netabare}

<8話>
{netabare}今回は、闇の軍勢側が3,000名もの自軍の犠牲を払って、整合騎士の遊撃部隊に強力な魔法を打ち込み、エルドリエが死亡する話でした。

オーク族の部隊はほぼ全滅する形となったのでしょうが、10種族がいるのであれば、300ずつ出す等の議論ができなかったのか。この部隊、若干可愛さのある容姿だったのが初見時より気になっていましたが、このような伏線だったのですね。しかし族長のリルピリンはディーアイエルを恨むのかと思いきや、人間を恨む発言。皇帝は絶対の存在だとしても…。

また、攻撃を受けて天命値が0になったエルドリエの背中を押す手の描写があり、その手は誰の手かという疑問があったのですが、見直して、直前に青バラの剣が映されていることから(OPでもアリスの背を押す類似シーンあり)、ユージオと考えるのが妥当と思います。これによって、強力な魔法攻撃を相当なマイナス値分までエルドリエが受け止め、他の整合騎士たちを救うことができたようです。表舞台から消えたキリトとユージオですが、アリスたちを見守って助けているのですね。

ディーアイエルは味方を犠牲にして生き残ろうと醜態を晒していました。悪者はとことんクズに描くのがSAOの流儀です。{/netabare}

{netabare}整合騎士シェータ・シンセシス・トゥエルブとダークテリトリー側の拳闘士イスカーンが闘う回でした。
シェータは既に顔は何回か出てきていましたが、私はなぜか男性キャラという先入観を持ってしまっていたので女性だったのがまず新鮮な驚きでした。

問答での反応(テンポ遅め)や話し方、過去エピソードと武器にも特徴があり、初登場ながら結構気に入りました。
エンハンス・アーマメントを起動させるシーンがなかったと思うのですが、使えばもっと強くなるのでしょうか? 今後の登場を楽しみにしています。

最後のほうでアスナがようやく登場。しかし、ステイシアというこの世界の女神のような姿で、異世界に転移していきなり設定を理解して力を使う状況に若干違和感。敵方のNo.2が穴に落ちながらアスナの二つ名(閃光)を言ってましたが、SAOサバイバーなのか?と混乱しましたね。アリシゼーション編冒頭のGGOで会っていたからとの説明もできそうですが、閃光の名は知らないのではないかと思ったので。

いずれにしても、面白くなってきそうです。{/netabare}

<10話>
{netabare}ついにアスナがキリトに再会。そして現地妻と接触、いきなり戦闘となりました。アスナは人界の整合騎士らと会議をした後、キリトのいる建物に近づきますが、そこでもアリスに止められます(アスナはアリスがいることに気づくの遅すぎ)。
お互いにキリトとの関係を説明すると、自分の知らない時間のキリトを知りたいと思ったようで、ロニエとソルティリーナ先輩も加わり、キリトのことを話し合う女子会となりました。本人がいる場でというのがシュールで、この展開は自分には読めませんでした。一般的に女子は恋バナ好きだと思いますが、この展開を納得できるのでしょうか?(笑){/netabare}

<11~12話>
{netabare}
1週間お休みして、更新も遅くなりました。つくづく、楽しみにしていたアリスとアスナの出遭いが女子会であっさりと片付いて、仲間になってしまったのが残念。深夜の語らいもカットですからね~。アリスは、キリトを世話した時間が長いものの、キリト自身がそれを覚えていないと思われるので、今後の展開に悲哀を感じます。

最終回は、米国からPKを楽しみに来たプレイヤーたちが人界軍、ダークテリトリー軍見境なく攻撃し、ダークテリトリー軍のイスカーンとは共闘、アリスがガブリエル(皇帝ベクタ)に捕らえられ、南の出口へ向かうのをアスナらが追撃したものの、米国プレイヤーに包囲されてしまったところ、他の神アカウント?でやってきたシノンに助けられる話でした。ここで1クール中断が入ることになり、区切りとしてもあまり良くはなかったですね。それを踏まえて評価を下げています。

最終クールでは感動が味わえることを期待しつつ、待ちましょう。
{/netabare}

(参考評価推移:3話4.0~12話3.9)
(視聴2019.2)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

キリト君出番なし

前回、キリト君が乗った船が襲撃されたところで幕を閉じたわけだが、今回はその続き。羨ましいくらいの{netabare}介護生活。襲撃の影響かな。キリト君はアリスの甲斐甲斐しい介護によってなんとか生きている程度。完全に足手まとい。{/netabare}

ようやく、メインヒロイン降臨したし、{netabare}襲撃犯がゲーム内に侵入して{/netabare}かなり物語が動いていくこと間違いなし。続きが楽しみである。今作は流す感じでもいいのが残念だけども、それなりの楽しさではあった。

見所が少ない気もするけど、キリト君以外のキャラクターが活躍しているのが見られるぞ。

OP
Resolution 戸松遥
ED
unlasting LiSA
unlastingのバラード感溢れるの好き。LiSAがかなり調子いいのかな。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
キリト、ユージオ、アリス。二人の修剣士と一人の整合騎士が最高司祭・アドミニストレータを打ち破ってから半年が経った。戦いを終え、故郷ルーリッド村で暮らすアリス。その隣には、親友を失い、自らも腕と心を失ったキリトの姿があった。彼を献身的に支えるアリスに、以前のような騎士としての心は残っていない。「教えて、キリト……どうすればいいの……」しかし、アンダーワールド全土を悲劇へと誘う《最終負荷実験》へのカウントダウンは、容赦なく進む。それと呼応するように、《ダークテリトリー》の深奥で、暗黒神ベクタが復活した。闇の軍勢を率い、《光の巫女》を手に入れるべく、《人界》へと侵攻を開始する。《人界》軍を指揮する整合騎士ベルクーリらは、《ダークテリトリー》軍とのかつてない大戦争になることを決意する。だがその傍らに、いまだアリスは見当たらない。そして、《人界》を救った英雄二人の姿も--。

1. #01 北の地にて
アドミニストレータとの激闘から半年が過ぎた。右腕を失い、廃人のようになってしまったキリトを連れたアリスは、故郷であるルーリッド村のはずれで静かに暮らしていた。彼と共に守った世界を眺め、これまでを思い返すアリス。そんな彼女の前に、整合騎士の同僚であり、弟子でもあるエルドリエ・シンセシス・サーティワンが姿を見せる。

2. #02 襲撃
ダークテリトリーの軍勢がルーリッド村を襲撃した。飛竜《雨縁》に乗り、村に駆け付けるアリス。そこには、《禁忌目録》によって衛士長の命令に逆らえず、ゴブリンたちから逃げることができない村人たちがいた。戦う目的を見失っていたアリスは、自らの家族のため、キリトとユージオが守ろうとした人々のために、再び整合騎士の鎧を身にまとい、《金木犀の剣》を振るう!

3. #03 最終負荷実験
《オーシャン・タートル》を襲撃した謎の組織--それはアメリカ国家安全保障局の極秘任務を受けた特殊工作部隊だった。部隊を率いるリーダーのガブリエルは、過去にキリトやシノンと交戦したことがあり…。《ソウル・トランスレーション・テクノロジー》で造られた人工の魂《A.L.I.C.E》=アリス強奪を狙うガブリエルは、《アンダーワールド》内にいるアリスを探し出すため、ある秘策を試みる。

4. #04 ダークテリトリー
ダークテリトリーの暗黒騎士団を率いる騎士団長シャスターは、アドミニストレータが死んだことを機に、人界へ和平を持ち掛けようとしていた。しかしその試みは皇帝ベクタの暗黒界帰還によって打ち砕かれる。ベクタのアカウントを使って《アンダーワールド》にログインしたガブリエル。彼は《A.L.I.C.E》を見つけ出すため、闇の軍勢たちに向かって人界との全面戦争を指示する。

5. #05 開戦前夜
人界とダークテリトリーを隔てる《東の大門》。そのすぐそばまで、闇の軍勢が迫ってきた。人々のために戦うことを決意したアリスは、キリトを連れて人界軍に合流する。しかし圧倒的なダークテリトリー軍の兵力に比べ、人界軍で戦闘可能な整合騎士は、わずか十三人しかいなかった。絶対的劣勢の中、前線でも廃人同様のキリトを帯同するかどうか迷うアリスだったが……。

6. #06 騎士たちの戦い
《最終負荷実験》が始まり、《東の大門》がついに崩壊した。皇帝ベクタとなったガブリエルにたきつけられ、大規模な軍隊を形成した闇の軍勢は、人界へと進軍する。迎え撃つ少数精鋭の人界軍は、部隊を分けて迎え撃つ。絶望的な戦力差にもかかわらず、人界軍の整合騎士たちは一騎当千の凄まじい力で敵を打ち倒していく。だが闇の軍勢はその圧倒的な兵数で徐々に人界軍を蹴散らしていくのだった。

7. #07 失格者の烙印
整合騎士レンリ・シンセシス・トゥエニセブンは補給部隊の守備を任されるが、初めての戦いに怖気づき、逃げ出してしまった。その結果、キリトがいる補給部隊のテントにまで、闇の軍勢であるゴブリンたちの侵入を許してしまう。

8. #08 血と命
整合騎士アリスの放った強大な術式によって闇の軍勢は大損害を受け、起死回生の策は成功した。人界軍が勝利に沸く中、アリスは敵の敗残兵に遭遇、皇帝ベクタの目的が《光の巫女》を探し出すことであると知る。一方、《光の巫女》の存在を察知した皇帝ベクタことガブリエルは、自軍の犠牲を顧みない非情な作戦を展開する。

9. #09 剣と拳
《光の巫女》アリスの姿を捉えたガブリエルは彼女を捕らえるため、全軍突撃の命を下す。闇の軍勢の一角を担う精鋭・拳闘士軍は本隊に先行して、アリスたち遊撃隊を追う。心意による強固な肉体をもつ拳闘士軍を迎え撃つための作戦を考えるアリスとベルクーリ。そこに名乗りをあげたのは、これまで無言を貫いていた整合騎士シェータ・シンセシス・トゥエルブだった。

10. #10 創世神ステイシア
《創世神ステイシア》のスーパーアカウントを使い、《アンダーワールド》へとログインしたアスナ。彼女が放つ神聖術は、七色のオーロラを帯びる。《地形操作》の効果を持つその術を使う姿は、さながら女神の顕現のようだった。降臨後、ロニエとティーゼの案内でキリトと再会を果たしたアスナ。しかし、その場にアリスもやってきて、二人はキリトをめぐって一触即発状態となり……!

11. #11 非情の選択
アスナが《地形操作》で作り出した底なしの峡谷。人界軍が待つ向こう岸にわたるべく、荒縄を橋代わりにして向かおうとする暗黒騎士と拳闘士たち。これを好機と見たベルクーリは遊撃隊を率いて出撃する。一方、現実世界のラース内部では、ガブリエル率いる米工作隊の一人・クリッターによって、奇妙な新規VRMMOの時限βテストが告知され……。

12. #12 一筋の光
ガブリエルの策略によって、暗黒騎士のアカウントを与えられた、現実世界の米国プレイヤーたち。彼らは、次々と《アンダーワールド》にログイン、人界軍と闇の軍勢の見境なく《人工フラクトライト》たちを殺害していく。殺戮集団の彼らが現実世界からログインしてきたプレイヤーだと気づいたアスナは、必死に止めようとする。そして、それを対岸から見ていたイスカーンは、仲間の死に無関心な皇帝に怒りを覚え……。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

我が陸自のォ科学力はァ世界一ィィッ?

1 24話 2018年9月~2019年3月
2 12話 2019年9月~2019年12月
3 ??話 2020年4月~2020年6月?

全4クールと長丁場です。おおむね50話前後のボリュームをもって完結予定。
ホップステップジャンプでいうところの“ステップ”。3段跳びの選手に話を聞けば、このステップ部分が技術的には面白いらしく、語りも熱を帯びるところ。我々素人も見よう見まねで一度くらいチャレンジしたことあるでしょうに、イメージ通りには絶対いかない2歩目なわけであります。

要はわかりにくいんですよね。それにまだ途中ですし評価のしようがないとも言えます。私自身も同じような感覚ですので今回は脱線しときます。


最初の2クール分はずっぷり『UnderWorld(以下UW)』の説明に終始。9割がた仮想世界を舞台にしてました。それを受けて此度の1クールは仮想世界に介入してくる現実の勢力についても描かれます。
むしろUWのなんたるかをしっかり意識づけさせた上でFinal seasonで描かれるだろう現実世界への作用を通して、問題提起されるものがおぼろげながら見えてきたといったところでしょうか。


いったい何故今回の12話で繰り広げられる事態が起こったのでしょうか?
・キリトがアドミニストレーターをやっつけたから

ってその通りなんですけど、さらにそもそもってところを考えるといたって明白。


 パワーバランス(軍事)が崩れちゃうから


古今東西、軍事衝突が起こるとしたらこれ。おそらく未来のSAO世界でもアメリカが超大国なんでしょう。そこに待ったをかける、パワーバランスを崩す恐れのある技術を菊岡さん達は開発中なんです。“プロジェクト アリシゼーション”のことですね。

例えばこの前テヘランで発生したウクライナ機の撃墜(2020年1月現在)を例にして、地対空ミサイルに作中用語である“ボトムアップ型AI”であるアリスちゃん(の知性)が搭載されてたとします。発射後にアリスは①対象を分析、②誤射である可能性をシミュレートし、さらに③撃墜した時の事後の影響まで試算した上で、④回避行動を採る、というところまでできちゃうとします。

そのことがどれだけヤバいのかってのがピンと来なくても、少なくとも「これまでそんなことはできなかったよね」ができるようになってしまうことはわかるかと思います。

 そうすると何が起こるか?

最近の例だと、通信も軍事技術の範疇と考えれば次世代規格“5G”を巡ってChinaと米国がキナ臭くなっている事実はなによりも説得力のある話でしょう。パワーバランスが崩れると戦争がおきます。そうならんように!死力を尽くすのが我々の責務だったりするわけです。

そんな事情がありますから
{netabare}日本の自衛隊の中に内通者がいる、という作中の設定もリアルで寒気がしました。
パワーバランスを崩す力を日本が持ってしまうと太平洋戦争の悪夢が!だから日本は敗戦国のままでOK!という考えの方は実在します。個人的には残念なことだと思ってます。
戦力の均衡を崩し日本が一歩前に出ようとすると上記の理由で足を引っ張る、平たく言えば裏切る奴がわんさかいることは戦後史をかじった方であればピンとくるところでしょう。
よって、内通者の発生→侵入部隊のUWへの介入→UW内のドンパチ、、、は必然だったのです。
SAOのくせに(笑) 妙にリアルなわけであります。{/netabare}


今クールにUWで展開された事態の背景にはこんなことがあったと思えば受け入れやすいでしょう。
背景をおさえて全12話を堪能したら次のFinalの展望ですね。

なお、アスナはボトムアップ型AIの軍事転用については否定的な立場ですので、この新技術を無かったことにENDも可能性としてはありえます。米国にさらわれるEND、日本が死守するEND、いづれもけっこう大きなお話なので風呂敷を畳むのが大変な作業だと思います。物語の根っこではありますので、あまりにもご都合だったり、軍事合理性を悉く無視しちゃうような結末だと個人的にはドン引きするかもしれません。逆に見事に畳むことが出来たら拍手喝采ですね。


Finalの展望でいえばもう一点。

アリスやユージオを人格と認識するか?プログラムと認識するか?

これまでさんざんとUW内の人々の営みが描かれてるわけでして情も移ります。
先ほどの地対空ミサイルでいえば、旅客機撃墜の回避行動をとった後、⑤安全圏で自爆、でミッション完了。ミサイル一基欠損/AI:コードアリス消失・・・と定量的にカウントされておしまいとはならないでしょう。
それで済ましてしまうには、UWの住人たちと過ごす時間が長すぎました。プログラムではなく現実世界の一人格と見做してしまうでしょう。少なくともキリトは簡単に見捨てられないでしょうね。


人工知能に代表される科学技術がある特異点を超えてきた時の世界を描くことはこれまで数多のSF作品で繰り返されてきました。
どんなところに帰着するのか2020年4月から始まる“Final Season”が楽しみです。



■余談 安定安心のSAO

{netabare}キリトさんがほぼ植物状態だというのにその傍らで…{/netabare}

{netabare}アリスとアスナとでマウントの奪い合い。からのお弟子コンビ闖入。ひとつテントの下、女子4人でキリトの取り合い(笑) 伝統芸能はしっかり引き継がれてましたね。
なにげにアスナのアリスへの態度って人格者のそれでした。正妻の余裕という表面的なものに非ず、どこまでいってもアリス如き“プログラム”の1つと理解している故の余裕だとしたら、アスナが最もドライだと言えますね。直情型キリトの相方にはぴったりのパートナーです。{/netabare}



視聴時期:2019年10月~2019年12月 リアタイ視聴

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2020.08.01 追記

コロナ禍によって遅れること1クール。Final開始です。


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2021.08.04 追記

『ハーレム』『俺TUEEE』というより、技術の延長線『SF』に軸を置いた鑑賞をしてます。このシリーズに何を期待するかってのはシリーズ重ねてくにつれより重要になってきてる気がします。



2020.01.13 初稿
2020.08.01 追記
2021.08.04 追記

投稿 : 2024/11/02
♥ : 56

68.9 4 続編で戦いなアニメランキング4位
うたわれるもの 二人の白皇(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (93)
358人が棚に入れました
「頼んだぜ、アンちゃん。」帝の崩御から始まったヤマトの動乱。ヤマトの皇女・アンジュの毒殺未遂の嫌疑から追われる身となった右近衛大将・オシュトル。彼は戦いの末、仮面<アクルカ>の力を使い果たし、肉体と魂は世界の一部と化した。その別れ際、友であるハクにアンジュとネコネの未来を託す。オシュトルから仮面と意思を託されたハクは、ハクとしての人生を捨て、唯一事実を知るネコネを除いた皆に正体を偽り、仮面とともにオシュトルとして生きることを選んだ。そしてエンナカムイに逃れ、回復の兆しを見せたアンジュは、父である帝が残した皇女の地位を取り戻したいと立ち上がる。一方、ヤマトでは混乱に乗じて、八柱将であるライコウが偽の皇女を擁立し、国を掌握しようとしていた。やがてヤマト軍の侵攻は、本物の皇女を排除すべくエンナカムイへも及び……。ヤマト全土を巻き込む戦乱が、幕を開ける。「うたわれるもの」シリーズ最終章。全ての謎が、今解き明かされる。
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

SF要素いる...?

{netabare}
1期2期も好きじゃなかったけど、3期も相変わらず。
ただ、序盤の方とかは結構面白かったし、1期2期よりは良かったかも。

話は2期の続きからスタート。前半パートはヤマトVSオシュトル達。
相変わらず戦略などは全然ないので戦記物としてはどうかと思うけど、1期ほどガバガバさに引っかかりはしなかったので改善はされてる?
ヤマトとの最終決戦、ライコウ戦もここまでずっと引っ張ってきた展開だったので素直に面白かった。
ライコウは雰囲気が頭脳派っぽいので、もっと頭脳戦っぽくやって欲しかった感はあるけど...。
結局このアニメはアクルカの力さえあれば、ほぼ無双できる作品なことは3期でも変わらなかったけど、3期はミカヅチ戦やライコウ戦など、アクルカはちゃんとアクルカ同士で戦っているので、そんなに引っかかることなく素直にアクルカ同士の戦いを楽しめた。
3期は戦闘自体はそれなりに面白かった気がする。

あとは、トゥスクルの姫としてのクオンと、アンジュの戦い等。
一国の姫が何やってんだって言うような展開。
そして、今更になって他の2期キャラの掘り下げ回も定期的に。
2期は気持ち悪いノリばかりでそういう掘り下げ全然なかったからw
話自体はそれほど悪くはないけど、ヤマトと絶賛争ってる最中にこういう話が挟まれるからテンポの悪さを感じてしまった。
二期でやっとけよ感がある。

多少の文句はあれど、キャラの掘り下げ回含めライコウ戦までは「悪くない」ぐらいの評価だったけど、その後の展開で結局駄目になった感がある。
戦記物やってたのに、急に世界滅亡の危機になったり、変な怪獣が出てきたり、クオンが変な風になったり、最後の方は「この作品はどこに向かってるんだ...?」って気分で見てた。
タタリがこの物語上においてそんなに重要な存在だったのなら、1期や2期のラストでちょろっと出す程度ではなくて、もっと存在感を醸し出さないと。
ポストアポカリプスモノやSFは好きだけど、こんなライブ感満載の適当な脚本でやられると。
まだ衛星から変なビームを撃つところまでは百歩譲って良かったけど、その後の怪獣は滅茶苦茶すぎて笑った。
ラスボスのウォシスのキャラも薄すぎる。最後に唐突に出てきただけだし。
世界滅亡の危機に陥った原因があいつの部下の無能な行動に依るものというのもなんかなぁ。舞台装置キャラ感がすごい。

本当に最後の方の展開はやばかったけど、最終回の良さで少し取り戻した。
結局うたわれるもののメインキャラクターはハクオロなのか、3期でもうちょっとハクオロの存在感を出してほしかった感はあるけど、1期を最近見たのもあって印象深かったから、最後にハクオロが救済されたのは良かったなと。
不安定な神様の意味もそういうことだったのか、ってなった。
最後にクオンとアンジュ、トゥスクルとヤマトが手を取り合って復興を目指す展開も良かったし、最後は綺麗にまとめたなと思う。
ハクとクオンに関してもビターエンド寄りの終わり方でご都合エンドで終わらなかったのもいい。

駄作寄りの凡作ぐらいの評価。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆6
1期と2期クソつまらんかったがどうなのか。海鮮で終わりか。
1話としては地味だがあともう1話。

2話 ☆7
月に代わってお仕置き。また怪獣バトルあるんか…。
シリアスでギャグやるのやめろ。戦闘シーンいいな。
にゃも一生噛ませだな。まろろw ED好き コピペ兵士。

3話 ☆7
けど、出てこない。
この有り得ないレベルの無能相手に無双するの面白くないんだよ。
萌えアニメのノリ要らん。結構エグい事やっとんな。
戦に虐殺もクソもないでしょ。殲滅できるのは優秀でしかない。
ほんとに洗脳できてる? 知ってた。
こいつ2期からのキャラなのにこんなあっさりw
てか何でまろろ敵対してたんだよw

4話 ☆8
なんでこっち来てるの? こいつ老けすぎじゃね?
そういやこいつだけハクの死を受け入れられずに逃げてきたのか。
こいつ姫なのかよww そりゃ攻めたんだから攻められて当然だろ。
ユズハ状態。クオンの父ってハクオロかオボロどっちなん?
声変わりすぎだろw オボロの息子でハクオロの血を引く?

5話 ☆7
毒送られてる?w てかなんでオシュトルが死んだことを隠してるの?
逆でもいいのでは? 軽いな。
そういや大和とハクが敵対状態ってことは、ここからハクとトゥスクルと組む流れ? バレるやろ絶対。この2人いらんわほんまきつい。
ハーレムやめろ。そりゃバレるわなw よく母にバレなかった。
ばらされる? 3期普通に見られるな。

6話 ☆7
こじつけは基本 なぜ引く。けど利害一致してるだろ。
とりあえず組めや。茶番劇。

7話 ☆5
この顔なんかエロくて好き。ざっこw 2人とも偽りの画面被ってるよね。
これでも正体バレんの?お前ら何しに来てん。
公共の場だろ一応ここは。
ちょっと面白くなったと思ったがやっぱクソアニメだわ。一期の剣か。
殺す気だろこれ。いや、共闘の方が絶対良かったと思うんだが。
わざとってなんだよ。特殊EDいいな。ガチで撤退すんなw
いやトゥスクル組帰還かよw

8話 ☆3
よく戦い方演じ分けられるな。なんで援助断ったんだよ。
ちょっとグロいの草 いやあいつとの戦闘見せてくれや。
なんで被害状況だけ見せるんだよw
てかこいつ生きてんのかよしょうもな。誰や。
なんでこの被害状況でこんな明るいノリにするかなぁ。
割と最悪すぎるだろあのシリアス調の見せ方からこの抜けた雰囲気。
出たw 都合の良すぎる話w
こいつトゥスクルに結構被害もたらしたのにお咎めなしかよw
なんでここで萌えアニメのノリ持ち込むかな。

9話 ☆5
きついな今回。今回顔作画怪しくない? この話2期でやっとけよ。

10話 ☆5
こういう親巡りこそ2期でやっとけよ。金印いる?
なんかこいつ裏ありそうだな。なんか入ってそう。ちょろすぎだろ。
ほんとこういうとこさぁ…。
いくら体で来られたと言っても睡眠薬入ってるってわかだてる酒飲むんだよ。

11話 ☆5
3期初のちゃんとした戦闘? まるで主人公側がとりそうな戦略。
けど弓で堤防の気が削れるってほんとめちゃくちゃだな。
せめて火矢で火薬に天下とかならマシなのに。
マジでこのシナリオで絶賛されてるのほんと怖いんだけど。
で、ハーレム。

12話 ☆3
いっつも地下通路通ってんな、引き出しないの?
こいつ戦えるやろ。超ハイリスクの少数精鋭隊に将軍がいるのが草しか生えないんだよな。そして無双。
クソアニメ感出てきたな。能力バトルで草。まろろ強化されすぎやろ。

13話 ☆5
あっさり立ち直る。この茶番。シャドーハウスかな?
結局帝殺したんってライコウなん? 2期みたいな気持ち悪い回来たな。
土曜ってロクなアニメ無いな。これいつ展開進むの?

14話 ☆7
こんな奴いたっけ。バレるやろさすがにw 親との対談シーン良かった。
トゥスクルまだ出番ありそうでよかった。
最後クオンで締めるんだろうけどそこちょっと弱い気がするな。
全員と満遍なくからんでる感あるから。もう決戦か。
ここで決戦ということは尺的に1度負けそう感ある。

15話 ☆4
こっからガバるかガバらんか次第だな。新OPとEDが唯一の楽しみ。
うたわれるもの初の負け戦? 敵か味方かで声変える意味ある?
あれ、まだこの曲か。
なぜ直接対峙w 魔法やめろ。あんま熱くなさそうで草。
はよ正体バラせや。また幻術かよ。ほんまおもんないな。
この双子マジで嫌い。きつすぎる。

16話 ☆5
これOP続投パターン? なんで肝心の弓兵を雑魚に任せたw
さすがにそれぐらい現場判断しろ。
OPこのシーンこれで回収だから次回変更か。CG雑だし見せ方も下手だな。
ライコウとかいうカッコつけてる割に負け続きなやつ。

17話 ☆3
ぐちゃぐちゃしてるな陣形。まだミカズチか。自滅してて草。
唐突な自滅。カッコつけて出てきたのにやられてて草。
そんな死に方するのかよマロロ。ヒットマン最強!
ナイフで腹刺されただけで死ぬの草。

18話 ☆4
いや、それだけで殺す意味あるか? デメリットしかないだろ何様だよ。
結局つけるの草。異能バトル。
最強みたいな見た目で普通にやられるの草。
良い最終回だった…? は?

19話 ☆5
久々にすごい現代的になったな。
こういう文明崩壊後の世界舞台の話は結構好きなんだがな。
主人公と同じように1回死んだことにしたら貫きたいのね。
誰だよ。寒いノリやめろ。この語尾クソ嫌い。

20話 ☆4
くぎゅうううう 1期キャラも原作だとこんなノリなの?
こういうノリいらんなぁ。1期で見たクソロボ。
これも過去の遺産だったのね。コントロールパネルw
こいつのノリ寒すぎるんだよ。1234だろ。

21話 ☆6
クオンの母というかエルルゥすっごい唐突だな。ハクオロじゃん。
タタリの影薄すぎなんだよ。まあ分かりきってた情報の再確認だな。

22話 ☆6
草、こいつらなんで総出でトゥスクル来てんねんヤマトの事も考えろや。
てかあいつは誰。てか帝生きてるの割とクソ。
帝に毒盛ったん誰なん結局。
タタリの存在感もっと出しとけよここまでで。
一気に小物感出てきた。おう?

23話 ☆5
こいつ何も活躍してないじゃんラスボスみたいな雰囲気醸してた癖に。
いや、民見捨てるの? 話唐突すぎん? 死ぬのか…?
マジで唐突で草も生えない。1話でやることじゃない。
てか空になんでんな危ない衛星あるんだよw
ハクとこいつの出会いどんな感じだったっけ?

24話 ☆1
SF要素あるにしても、こういう世界滅亡がーとかの話ではなかったじゃん…。普通に戦記物やってればいいものを。
太陽ないのか。いや、再起動出来るんかよww
なんだったんこの茶番。これこの衛星死んだら世界滅亡不可避じゃん。
無能が足引っ張る展開嫌い。マスターキーなくなったけどどうすんの?
謎スクリーン。これ原作だと泣けるの? なんか草。
クソアニメすぎんか?これ マブラヴかよ。
急に作品のコンセプトが変わりすぎてる…。
ほんとに何が描きたかったのかよく分からない作品だ。
これ好評なのが信じられん、信者しか見てないのもあるんだろうけど。

25話 ☆5
もうはよ終われやこのアニメw こいつらどこから瞬間移動してきたw
ふあんていなーかみーさまー
まあさすがにキャラ全員集合すると盛り上がりはするけど。
普通に生きてて草。何アニメ? 結局被害甚大じゃんw
この2人の印象マジで最悪だからどうでもいいよ。

26話 ☆5
なんか草。前回勢いで盛り上げてたけどやっぱあかんわw 謎パンチ。
ハク死ぬの? 仮面だけかよ草。今まで騙されてたのにw
クソだな→いや何だかんだいいなという心境を延々と繰り返してる。
勢いで盛り上げてる感は否めないけど、捻くれた見方をしなければ。
普通にライコウ戦でこの展開をやってた方が良かったとは思う。
うーんこの超展開w せめて伏線貼っといてくれ。
マジで突拍子のない展開が多すぎる。

27話 ☆5
モブサイコで見た展開。このアニメはどこに向かってるの?w
2期キャラより1期キャラの方が断然魅力あるんだよな。
ベナウィの活躍があるの嬉しいよ。なんかワロタ。
茶番臭いぞこの三途の川展開。二期OP2 やっぱ復活するわな。
復活した理由ようわからんけどw てか、世界滅亡の危機の話やってたのにいつの間にかまた思いっきり話擦り変わってるよな。
気持ちが乗らない。なんかよく分からんけど2人が戻った。
クオンの悩みの話なんか今まで無かったくせに。

28話 ☆7
ご都合復活じゃなくて安心。もう復興してて草。数年後か。
言うほど敵対してなかったろ。一回トゥスクル侵攻があっただけで。
世直し旅。夢想歌。ハクじゃなくてお前が復活するんかw
まあその方が。不安定な神様回収。まあ最後の締め方は良かったかな?

OP「人なんだ」 ☆9
ED「百目草」☆8
4話挿入曲「恋夢」☆8
16話挿入曲「ユメカウツツカ」☆8
18話挿入曲「星降る空仰ぎ見て」☆7.5
26話挿入曲「キミガタメ」☆8.5
28話挿入曲「夢想歌2016」☆7
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

シリーズ最終章。全ての謎が、今解き明かされる。

2006年に放送された「うたわれるもの」を第一部、2015に放送された「うたわれるもの 偽りの仮面」を第二部、そしてこの作品は三部作構想の中の最終作に位置する作品です。
前シリーズ未視聴の方は、物語の内容に繋がりがあるので、そちらからの視聴をお勧めします。
そして、本レビューは「うたわれるもの 偽りの仮面」まで視聴しているのを前提にしているのでご了承下さい。

まさか2006年に放送された物語と繋がりがあるとは思いませんでした。
何故なら、第二部の「偽りの仮面」には第一部のキャラは登場していませんでしたから…
でもこの作品を視聴していると懐かしい顔ぶれが次々登場するので、繋がりをしっかりと感じることができました。

正直、もっと早くに放送して欲しかったのが本音です。
偽りの仮面の最終話で、クオンが大号泣していたシーンは今でも鮮やかに記憶されています。

この布石を早く回収したかったのもありますが、もっと早くに放送されていたらハクを演じたのは藤原啓治さんだったのかなぁ…なんて思ったり。

別に利根さんの演技に問題があったとは思いません。
元々オシュトルの声優さんでしたし、物語の展開上、利根さんが演じる理由も納得しています。
それでも…って思うってしまうのは我が儘なんでしょうね^^;


2002年のシリーズ第一作「うたわれるもの」の発売から20年。
シリーズ累計売上本数100万本突破の大ヒットシリーズ、
「うたわれるもの」シリーズ最終章が待望のTVアニメ化!

「うたわれるもの 散りゆく者への子守唄」
獣のような耳と尾を持つ、様々な種族が暮らしを営むとある世界。
ある山奥ののどかな辺境の集落“ヤマユラ”に、
自分に関する記憶を全て失った仮面の青年“ハクオロ”が現れたことから物語は始まった。

「うたわれるもの 偽りの仮面」
“ハクオロ”と同じく名前も記憶も失った青年“ハク”は、
獣の特徴を持つ美しい少女・クオンに危機を救われる。
大國「ヤマト」を舞台に出会いが新たな出会いを呼び、
大きな戦乱の渦へ導かれていった。

「頼んだぜ、アンちゃん。」

帝の崩御から始まったヤマトの動乱。
ヤマトの皇女・アンジュの毒殺未遂の嫌疑から
追われる身となった右近衛大将・オシュトル。

彼は闘いの末、仮面<アクルカ>の力を使い果たし、
肉体と魂は世界の一部へと化した。
その別れ際、友であるハクにアンジュとネコネの未来を託す。

オシュトルから仮面と石を託されたハクは、
ハクとしての人生を捨て、正体を偽り、
仮面とともにオシュトルとして生きることを選んだ。

そしてエンナカムイに逃れ、
回復の兆しを見せたアンジュは、
父である帝が残した皇女の地位を取り戻したいと立ち上がる。

一方、ヤマトでは混乱に乗じて、
八柱将であるライコウが偽の皇女を擁立し、国を掌握しようとしていた。
やがてヤマト軍の侵攻は、
本物の皇女を排除すべくエンナカムイへも及び…

ヤマト全土を巻き込む戦乱が幕を開ける。

前二作で散りばめられた、全ての謎が解き明かされる。
「うたわれるもの」三部作、すべての結末へ。


公式HPのINTRODUCTIONと、ストーリー・イントロダクションを引用させて頂きました。

私は基本的にゲームはプレイしないので、2002年にシリーズ第一作が発売されていたのは知りませんでした。
私は本格的にアニメの視聴を始めたのは2012年で、第一部は初期の頃に視聴したと思います。
それでも完結まで10年待ちましたが、それでも少し長いと思っていました。
そうですか…足掛け20年って確かに長いですよね。

ですが、待っただけのことはあったのではないでしょうか。
今となっては待っていた時間をも愛おしい…そんな気持ちです。
全ては、全ての謎が解き明かされた展開そのものと…やっぱりクオンに纏わる物語は素晴らしかったと思います。

クオンを突然襲ったのは身を切るような痛みを伴う絶望…
ようやく前を向くことができると思った矢先、とんでもない事実を知ってしまいます。
ですが、その事実は声に出せず…もし自分の欲に任せて声にしてしまったら、全ては水泡と化してしまう。
そしてそれが分からないクオンでもありません。

ようやく口に出来て…思いの丈のほんの一端しか喋っていないのに、残された時間が余りにも短すぎました。
身を切るような痛みを伴う絶望に、人間は何度も耐えられるように作られていないんです。
溢れ出す悲しみが奇跡を呼んで…そして世界の一部へと還っていく…
物語がそれだけじゃ終わらないのを知っているのは、きっとクオンの執念の証なんだと思います。

最悪の厄災を撥ね退け、物語はまた新しい1ページを紡ごうとしています。
ただ、その代償があまりにも大き過ぎました。
一体どれだけ慕われていたと言うのでしょう…
これも理…だったと言うのでしょうか。

もっと一緒にいられたら…
美味なお酒に舌鼓を打ちつつ、最高の肴をつまみながらこれからの事をもっと話せたらどれだけ楽しかっただろう…
もっと…が未だこんなにも沢山残っているというのに…

はぁ、クオンには幸せになって欲しいと思っていたんだけどなぁ。
決してクオンが不幸になったと思っている訳ではありません。
でも、もっと違う形の幸せがあったと思いますし、その幸せはきっとクオンにお似合いだと思うので…
そんな幸福に満ちたクオンが見れなかったのが唯一の心残りかな。

もちろん、20年もの間、温め続けてきた結末ですから受け入れますけれども…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、「星灯(ひかり)」
エンディングテーマは、「麗しき世界」
どちらもSuaraさんが歌っています。

第一部~第三部まで主題歌は全てSuaraさんが楽曲を提供して下さいました。
物語の終盤で、偽りの仮面の主題歌だった「不安定な神様」が流れてきましたね。
これにはしっかり痺れさせて貰いました。

2クール全28話の物語でした。
尺を少し伸ばしてもしっかり物語を描いて頂いたことには感謝しかありません。
また第26話を見て号泣してしまいました(*ノωノ)
普段は視聴をこなさなければいけない一面もありますが、こうして心に余裕がある時に視聴するとまた違った感動が得られるんですね。
20年間、本当にありがとうございました!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8
ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

最終章

「うたわれるもの_偽りの仮面」から、6年ぶり?の新作。
全28話と長編。初回1時間SP。

二人の白皇とあるから、{netabare}ハクオロと最後に戦う?{/netabare}

25話~28話
{netabare}
ハクがハクオロになり、ハクオロが、
ただの人間として開放されて終わったけど、
初代ハクオロのその後が少し見たかったかな。
{/netabare}

20話~24話
{netabare}
勘違いウォシスの暴走→帝の真意を知る→ウォシスの部下暴走
→結局ウォシスラスボス?

20話から、結構グダグダ感。
{/netabare}

18話~19話
{netabare}
裏ボスは、八柱将ウォシスなのか?
論功行賞が行われ、オシュトルはトゥスクルに赴くことに。

そろそろ、クオンの正体にハクは気が付くかな?
{/netabare}

15話~17話
{netabare}
ライコウの処罰は別として、一応の決着は着いたね。

八柱将ウォシスとライコウの小姓シチーリヤ、
ミカヅチの副官ミルージュは何か怪しい。

シチーリヤは、マロロ殺したし、ミルージュはミカヅチを。

マロロは、やはりヒロインだった!
洗脳から解かれたマロロは、
最期にオシュトル=ハクと気が付けてよかったよマロロ。
{/netabare}

14話
{netabare}
決戦前に、母に会いに行くオシュトル。

母は、中身が別人で、息子は既に死んでいる事を察していて、
ハクに対して、「辛い思いをさせた」と言っていたけど、
オシュトルの中身は別人って、ネコネ、アトゥイ以外に、
クオンも気が付いていそう。

全28話だから、この決戦以外に別の戦いもあるのかな?
{/netabare}

13話
{netabare}
外道になったマロロって能力開花されて強キャラ感が。

アトゥイは、オシュトルの中身がハクでは?と気が付いたみたいだけど、
あえて口に出さないのは◎
{/netabare}

12話
{netabare}
マロロ、洗脳されちゃった。
「オシュトル」が偽物なのは正解だけど、
友人ハクは生きてるよー

癒しマロロが死亡しませんように!
{/netabare}

10話~11話
{netabare}
トキフサからの招待でイズルハへ。
トキフサは、11話で退場。

ノスリは、父親から、ハクの種貰え命令出るし、
クオン、ライバル多いな。

案の定、敵だったけど、マロロの身に危険がありそうな終わり方が・・・
{/netabare}

9話
{netabare}
クジュウリとの同盟締結ができ、
シスコン姉シスも仲間に。
{/netabare}

8話
{netabare}
クオンと八柱将ムネチカの復帰。

過去、ムネチカを助けたクオンのお側付きフミルィルは、
ムネチカを解放すつ代わりにオシュトル陣営に潜伏?

次は、ルルティエの國に行くみたいだから、
周辺国固めに入るのかな?
{/netabare}

7話
{netabare}
父、臣下達に心を見透かされていたクオン。

次回から、オシュトルが、ハクと気が付いたみたいだし、
オシュトル(ハク)の元で共に戦う感じかな。
{/netabare}

6話
{netabare}
ミカヅチには、ハクの覚悟により見逃された感はあるけど、
ヤマトの皇女とトゥスクルの皇女の格の違いが出ちゃった回かな。
{/netabare}

5話
{netabare}
皇女、クオンから送られた商人の薬により回復する。

そこに、オシュトルの親友であるミカヅチ登場。
剣を交え、オシュトルが偽物であることに気が付く。

次回、ミカヅチにはバラス展開になるのかな?
{/netabare}

4話
{netabare}
クオン、記憶を喪失し、そして思い出す。
ハクに恋していたのね。
オボロの娘になっtるけど、ハクオロとユズハの娘だよね?

最後、クオンの声変わったけど、2重人格?
次回、トゥスクルの皇女として、ヤマトに侵攻。
{/netabare}

1話~3話
{netabare}
オシュトルから仮面を受け継いだハクが、オシュトルとなり、
皇女を守る為に、エンナカムイに陣を構える。

3話で、デコポンポを倒し、マロロに「オシュトル」は、
そんな手は使わない的な事を言われ、偽物と見破られた感じ?

マロロは、今後、敵として登場するのかな?
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

56.5 5 続編で戦いなアニメランキング5位
鋼鉄神ジーグ(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (22)
128人が棚に入れました
『鋼鉄ジーグ』から50年後の2025年。九州全域は50年前に発生した謎のゾーンに覆われたままになっている。その九州に近い下関にハニワ幻神が再び出現した。学生ながらバイクのチャンピオンで柔道・剣道・空手・合気道などの武道にも長ける草薙剣児は鋼鉄神ジーグとなって邪魔大王国に戦いを挑む。

声優・キャラクター
小野大輔、植田佳奈、千葉進歩、兵藤まこ、上田燿司、野田順子、森夏姫、岡村明美、諏訪部順一、木村亜希子、石上裕一、松岡大介、こぶしのぶゆき
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

熱血の中にも巧みさがあり、とにかく楽しめる!

2007年春アニメ。全12話。
本作はバトルと人間ドラマのバランスが良く、全13話と短いながらも世界観、設定、キャラクターのどれもが丁寧に作られており、かつ明確に熱血ロボットものを描いた気持ちの良い作品です。
アニメ版ではなく漫画版鋼鉄ジーグの続編で、本作から入っても良い作りになっています。

西暦2025年、舞台は九州。
50年前に鋼鉄ジーグこと司馬宙が邪魔大王国と死闘を繰り広げた九州は、それ以来ゾーンと呼ばれる謎の空間に閉ざされています。
トップレーサーとしても活躍する高校生・草薙剣児は、ゾーンの活性化と同時に自分の住む町に出現したハニワ幻神と、なし崩しに新しい鋼鉄ジーグに搭乗して戦い、辛くも勝利します。
剣児はそのまま、幼馴染である珠城つばき、親友である美角鏡と共に、新ビルドベースに所属し邪魔大王国と戦うことに。
そして邪魔大王国との戦いの中で、ジーグのエネルギーコアである銅鐸をはじめとした様々な謎が明かされて行きます。

展開としては王道ですね。
全体的にテンポよく丁寧にストーリー展開し、描写、伏線を積み重ねていて、毎回飽きることなく見られます。

{netabare}
換装パーツを駆使した戦闘、破瑠覇(バルバ…白い虎のような姿をした古代の生物)との戦闘と共闘、さらわれたつばきの救出、剣児とつばきの絆、50年という歳月に引き裂かれた家族や恋人のドラマ、新旧主人公揃い踏み。
安定した演出と勢いのある作画を駆使して、王道の強さをこれでもかと見せてくれます。
そして終盤では銅鐸は人の思いを増幅するものと明かされ、特別な力を持つつばきと彼女を護る剣児がキーとなり、主人公側の「想い」と邪魔大王国側の「呪い」のぶつかり合いとなっていきます。

ただ、注意深く見ていくと明かされなかった謎もいくつかあり、話数的な問題であえて語らなかった部分はある様子。
勢いに任せて細かい説明がなかったりもするので、そういう所が許容出来ないと辛いかもしれません。
最初からある程度の展開は決めてあったとは感じるのですが、DVDのブックレットには「テーマは決まっていたけど細かい描き方などは作りながら決めていった」とあり、そのためかラスト12~13話が詰め込み気味になっている印象でかなり残念でした。それでも最終回のラストで、余韻は味わえるよう演出やモノローグで工夫はされています。
また、伏線の張り方や情報の出し方がちょっとわかり難く、謎が明かされる回はセリフでの説明が多いせいもあって超展開と感じる人もいるかもしれません。
敵である邪魔大王国には救いが無く、そこが引っかかるという人もいるようです。共存を模索したが叶わなかったという台詞はあり、またそれ以上に妃魅禍は戦いを快楽と考えており、互いに平行線であった事は想像できます。
「現代的なリアルな設定でストーリーに影を落としたくない」「熱血ロボットものを貫きたい」という考えが製作側にあったとシリーズ構成のインタビューにはあり、それが影響しているのでしょう。

BGMはクラシック調で素晴らしく、私はかなり好きです。平野義久さんの楽曲に出会ったのはこの作品でした。
ただ音楽の使い方は効果的だと思う部分もあれば、せわしなく感じる所もありました。挿入歌も全体的に多すぎて、もっとポイントを絞って使って欲しかったなあ。(マッハドリル回はあれが良いんですけどw)
キャスティングはとても好きですね。老婆である美和や敵ボスの妃魅禍に高めの声というのが意外なのに嵌っていて楽しいです。


キャラクターも王道ですが、本作特有の工夫もありました。
特に剣児と鏡は個人的にとても好きなキャラです。

剣児はつばきを守るとなると全力です(まあいつも猪突猛進ですが)。
馬鹿で助平でしょうのない所もあり、第6話のマッハドリル特訓回ではそれが思いっきり押し出されてます。そしてビルドベースの人間関係では最底辺で、とにかくいじられまくるw
しかし正義感も強く、人命第一の姿勢が一貫していて、第一話ではつばきとつばきの祖母・美和を助けようとしたり、第八話で「人間の心配より銅鐸の心配ばっかりじゃねえか!皆どうかしてるぜ」と周囲を非難したり、良いヤツで好きですね。
人への気遣いや思いやりもかなり見られました。

鏡はライバルポジションかと思いきや実は古代地球に移住してきた異星人で、剣児にとっては叔父にあたります。
ちょっとわかりにくいですが伏線は張ってあり、剣児に対して叔父らしい振る舞いも結構見られて面白いですね。剣児とつばきを見守る姿に和みます。
そりゃあ姉の忘れ形見の甥っ子がああも元気に良いヤツに育っていれば嬉しくもなりますよw
初見で千葉進歩さんの演技に落ち着きと、少しだけ渋さを感じたのはこのキャラクター設定だったからかも。

旧主人公の宙は鏡の退場後うまく兄貴ポジションにはまり、落ち着いたキャラクターで剣児をフォローし、自身と家族や美和とのドラマを展開。12話までジーグへの変身を遅らせる事で剣児を食うこともなく、絶妙な位置に収まりました。
このあたりはファンからも概ね好評のようです。監督は旧主人公の「強さ」をよく理解していて、このバランスにはかなり気を使っています。

ちなみに、DVDのブックレットによると美和は神社を守るために姓を変えたもので、つばきとは血縁関係はないとのこと。製作側が人目につくところで公表していないのか、勘違いしてる人が多いようです;


個人的にとても評価しているのが、ストーリー上無駄な回はひとつもなかったこと。息抜き回でも次の話に繋がる要素を必ず入れています。
その中で私の印象に強く残っているのが第5話「無我夢中? 恐るべし、邪魔大王国の罠」。
ストーリー上のキーポイントになる話で、脚本はシリーズ構成の早川正さん、演出は川越淳監督、作画監督はキャラデザの菊池晃さん(忙しさからかバトルパートのみですが)というまさしく最重要回の顔ぶれ。この組み合わせ、他には第1話しかありませんでした。
前半ではシーサーか狛犬のようなハニワ幻神・罵玖羅(バクラ)の特殊な能力で皆の記憶が混じりあった世界に入ってしまうのですが、ここで重要な伏線を張ったり、各キャラの過去を知ることができたりと後半のストーリーに影響する情報も入れつつ、他の回にはないトリッキーさが面白い。そして剣児の記憶の中のある人物の言葉が、この話のラストに余韻をのこします。
脚本も演出も巧みで的確、なかなか味わいのあるエピソードに仕上がっています。作品全体がパワフルで熱血なので、かえってインパクトがあるんですよね。
そして後半では破瑠覇が初めて顔見せしバトルとなり、これまた菊池さんの作画と監督の演出が素晴らしい!一粒で二度おいしい回でした。


美術デザインも秀逸で、不透明水彩風でとても綺麗です。
自然の風景も好きですが、特に終盤に出てくる天岩戸の千本鳥居が好きですね。

ロボットバトルはとにかく格闘・近接戦闘に特化し、プロレス的な動きが多いです。
送り込まれてくるハニワ幻神はバリエーション豊富で、ジーグ側も色んなタイプの換装パーツで撃退しますが、それぞれ魅せ方が上手で、特撮や昔ながらのロボットものが好きな人は馴染んだ感覚で楽しめるかと。
各パーツ装備のジーグは、デザイン画で見るとカッコ悪いのに動くとやたら格好良かったりして、手描きアニメの強みも堪能できるんじゃないでしょうか。
永井豪先生の作風を色濃く受け継ぎながらも、デザインやアイディア、演出で新しい時代性にも比較的対応していると思います。{/netabare}


全体としては、ストーリーやキャラクター、人間関係に嫌な印象がほとんど無く、スタッフの「王道ロボットものを貫こう」という作品作りは成功しています。
脚本、演出、作画は基本的には標準以上の出来だったと言って良いかと思います。

詰めの甘い部分はいくつかありますが、とにかく楽しめる作品です。スカッとしたロボットものが見たい人におすすめですね。
(2015.7.16)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

17年前のアニメですか。熱いノリのロボットアニメ

えーと、当時はアニメを見ていなかったころで存在を知らなかったアニメは再放送をしていたら見るようにしています。
とりあえず舞台が2025年で来年じゃん、となったのは面白かったですね。

内容は昭和のノリのロボットアニメで、まあそれに突っ込むのも野暮。
この濃さ、熱さ、ノリ。まあ良いんじゃないでしょうか。

とはいえ本気で熱くなって楽しめるかと言うと… どうなんでしょう。


とりあえず元は鋼鉄ジーグというのが1975年にあって、それから50年経って復活、という内容なのですね。
ちょうど50年目を迎えるにあたってBDとか何かでるので再放送しているとかでしょうか。
そういうこともありますね。

こういうノリは悪くは無いですし、観たいとは思えました。
とはいえ本当に見るかは… 現代はアニメの本数多すぎですからね。

今のアニメを厳選して見ているのに、過去のアニメまで見られるかどうか。
まあ当面録画は続けて見ます。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

かみな~☆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

鋼鉄ジーグの後編

司馬宙が邪魔大王国の妃魅禍を封印してから数十年か後のお話。
銅鐸との出会い方や修行をして強くなるという王道展開がありますがこの作品の見所はそこではありません。

前作(?)の主人公である司馬宙とミッチーの数十年ぶり再開シーンは今まで見てきたなかアニメで一番印象的かつ号泣させられました。演出に力が入っていて一見の価値ありだと思います。

夢の二大ジーグの共闘や男のロマン溢れる合体技、さらには・・・。
後半はテンポよく戦闘が進み、鋼鉄ジーグでは消化しきれなかった話をうまいこと片付けてくれます。

鋼鉄ジーグを見ていない方でも十分楽しめる内容ですし、時代や年齢を超えた愛というのが(たぶん)テーマですの愛とはなんたるかを知るためにも見て欲しいです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

95.0 6 続編で戦いなアニメランキング6位
STEINS;GATE 0 [シュタインズ・ゲート・ゼロ](TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (1485)
7454人が棚に入れました
いくつもの世界線を巡り、様々な可能性を“なかったこと”にしながら、大切な人たちを守ろうと足掻き続けてきた岡部。その果てに辿り着いたのは“紅莉栖とまゆりのどちらを見殺しにするか”という、ふたつの選択肢だった。苦悩と煩悶の末、岡部は「β世界線」――紅莉栖が自分以外のラボメンと出会わないまま死ぬという運命を選択する。
そして、紅莉栖の死から4ヶ月が経った。再び大学に通い始めた岡部は、真面目に授業に出席し、テニスサークルの合コンに参加するなど、平凡な日常に埋没していく。それでも心の傷は癒しきれず、ラボへ顔を出す機会も減っていった。β世界線上の未来からやってきた鈴羽は、第三次世界大戦が勃発する運命を変えようと岡部を説得。しかし、彼は「世界線の改変は、人間が手を出していい領域ではない」と、運命への介入を否定する。岡部の中で、いつしか白衣をまとったマッドサイエンティスト「鳳凰院凶真」の顔は失われていった。
そんな折、岡部は秋葉原でヴィクトル・コンドリア大のレスキネン教授が主催する、人工知能に関するセミナーに出席する。ふとしたことから、レスキネン教授の助手である比屋定真帆と知り合い、壇上に上がった彼女のスピーチを聴く岡部。その内容は、「人の記憶をデータ化して保存する」という、かつて紅莉栖が提唱した理論と同様のものだった。真帆やレスキネンのチームはその理論をさらに推し進め、人の記憶と感情、そして心を持つ人工知能「アマデウス」を構築していた。

声優・キャラクター
宮野真守、花澤香菜、関智一、今井麻美、後藤沙緒里、小林ゆう、桃井はるこ、田村ゆかり、矢作紗友里、潘めぐみ、山本彩乃、本多真梨子、木野日菜、上田燿司、西村麻弥
ネタバレ

東アジア親日武装戦線 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

愛と大義の狭間でゆらぐ世界線のレクイエム

☆作品概要
●原作:志倉千代丸/MAGES

●アニメーション制作
WHITE FOX
{netabare}
監督:川村賢一
【代表作品】
・監督
そにアニ
クオリディア・コード

シリーズ構成:花田十輝
【代表作品】
・構成
STEINS;GATE
中二病でも恋がしたい!シリーズ
ラブライブ!シリーズ
ラブライブ!サンシャイン!!シリーズ
ノーゲーム・ノーライフ
艦隊これくしょん(TV版劇場版)
響け! ユーフォニアムシリーズ
宇宙よりも遠い場所
他多数

キャラクターデザイン:稲吉智重
【代表作品】
・キャラクターデザイン
バトルスピリッツ ソードアイズ
バディ・コンプレックス

主要キャスト
岡部倫太郎:宮野真守
椎名まゆり:花澤香菜
牧瀬紅莉栖(アマデウス):今井麻美
橋田至(ダル):関智一
桐生萌郁:後藤沙緒里
比屋定真帆:矢作紗友里
阿万音鈴羽:田村ゆかり
椎名かがり:潘めぐみ
アレクシス・レスキネン:上田燿司
{/netabare}
☆エピローグ☆

「科学者なら可能性が0でない限り、諦めるという結論はない!」←ロリッ子に説教されちまった(涙)

ゲーム未プレー。
さて、本作の視聴にあたり、1期の視聴は必要条件、2015年に放送された改変23話(β)の視聴は必要十分条件となる。
つまり、無印だけでは取り付く島がなく改変23話は必ず視聴する必要がある。
本来、物語的には1期で完結されているが、{netabare}改変23話でSGに到達しないβ世界線バッドエンドのパターンに再構成直し{/netabare}新たな物語の起点としている。
ゆえに、本作から、視聴してもストーリーが理解出来ないのだ。
また、無印と0の順序を深く考えても仕方がない。
世界線変動に伴う悲劇の始まりは「電話レンジ(仮)」の完成からではあるが、その為に生じた悲劇を巡る物語は、時間循環(相対的時間順序)の設定であり、何が始まりか終わりかを論じてもあまり意味がないのだ。
更に、ゲームをプレーしていれば理解し易いとリアル友人達の助言もあった。
しかし、ゲームまでプレーする気はないので、アニメだけで本作のレビューを記述することとなる。
※長文ゆえたたみます。
{netabare}本作、EDに私が以前勤務していた職場がクレジットされている。
どこまで、関与しているか分からないが、この事実で科学考証はまあ保証出来るんだろう。
ただし、これの意味するところは、現実性や完全な理論整合を問うことではなく、本作の設定は「可能性」としては有り得るという仮説として、ある程度科学的整合が保証されているという意味だ。
また、SF設定の一般論だが、ファンタジーを【もっともらしく】演出するためには、学術上の仮説(理論)を並べ論理を構築する演出をするが、肝心な点の理論は無根拠か曖昧つまりファンタジーであるという演繹構造が特色だ。
簡潔に述べると、虚偽を真実のように見せかけるために実在する学術仮説を利用するという構図。
これは、簡単な心理トリックではある。
ナチスの宣伝相ゲッペルス博士が、所謂プロパガンダでこの手口用いて大衆を騙し、結果、全世界で2千万人の犠牲者を出したWW2の惨劇となったのだから侮れない。
つまり、1%の嘘をつくために99%の真実を混ぜると、大衆は100%の真実と受け取る心理トリックなのだが、これはSF構成の基礎でもあり、真実である実存理論を嘘の構築のためにどのように利用をしているかが、SF作品の良し悪しを決める。
本作の1期が多くの方々を唸らせたのは、嘘のつき方が過去の作品に比して段違いに巧みであったことに他ならない。

本作では、タイムトラベルの原理の解明もまた物語の醍醐味の一つである。
科学設定について、私は本業の理学者であるので、ここで学術理論に沿って記述をすると、本作に夢を抱いている視聴者の皆様を興覚めさせることとなるので、差し控えておくが、科学的考察の方向性は後述する。

本職の目から気になる点として、マクロ物理とミクロ物理を説明もなく混用するなど、科学的な粗があるのはどうしても否めないので、この点はあらかじめ述べておく。
だが、視点を変えると、本作のタイムトラベルの原理は自称未来人のジョン・タイターがもたらした原理であるカー・ブラックホールの応用だが、ジョン・タイターの未来世界では「M理論」が完成し「大統一理論」が完成していると仮定したうえで、「大統一理論」はメタファーであるとして本作を視聴することもまた吝かではないし、創作であるのだから寧ろこの方向で楽しむ方が面白いであろう。{/netabare}

前作、無印放送中、理系に携わる方多くの々が考察をし、玉石混交ながら多くのブログ記事があるので、考察はそれらを参考にするとよい。
ここでは、考察の指針として本作のSF設定の主たる意味の学術解説を補足と他の考察では触れられていない事象に留める。
先にも述べたように、本作も設定を理論物理学で説明すると本来、書籍1冊分は軽く必要とするほど濃い内容だが、字数の関係もあり一般向けに可能な限り平易に説明することを御了承願いたい。

【科学設定考察】
《世界線》
{netabare}本作の目玉だが、世界は自分が存在している世界だけではなく、同じ世界が宇宙のどこかに存在していると、なんとなく思われている方々が多いだろう。
本来、それで結構なのだが、これだけ手の込んだSF設定をした本作をそれだけで終わらせるのは勿体ない。ある程度理論で説明しよう。
また、本作の科学考察の多くは「タイムトラベル」に費やされており、「世界線」を解説した考察が少ないことも、記述することとした動機である。
本来、「世界線」や「タイムトラベル」を理論物理学で説明するには「量子力学」の他マクロ物理体系である「相対性理論」や「電磁気学」、素粒子の状態を考える「素粒子物理学」の知識を必要とする。(勿論、これらを理解するには力学、電磁気学含め古典物理学全般の知識があることが前提だ。)

1,量子力学概説
まず「量子論」とは「量子力学」を包括した量子の状態に関する全ての理論体系をいう。
ここでは「量子論」と「量子力学」を適宜に使い分ける
「量子力学」でいうところの「粒子」の正体は「電子」や「放射線」に代表される「素粒子」であるが、ここでは粒子そのものの性質を扱う「素粒子物理学」との混同を避ける意味でも「量子力学」に準則して「粒子」として表現する。
「量子」とは原子未満の微小物質でエネルギーを持つ物質(粒子)を整数倍して得られる概念単位と考えてよい。
イメージとしては缶ジュース1本が「粒子」であるとすると、缶ジュース1ダースが「量子」だ。

「世界線」の発想は「量子論」がなければ存在しなかった。
それは、「量子力学」で導かれる「粒子」の状態を観測する上で生じた学術論争のなかでの派生理論だからだ。(専門的には「観測問題」という。)

これらの単位粒子の運動を表したり、観測する学問が「量子力学」であり、「素粒子物理学」など、これら微小物質の状態を考える物理学の総称を「ミクロ物理学(体系)」という。
対し、現実生活で起きる諸現象(リンゴが木から落ちる重量運動、ブレーキを踏むと車が止まる摩擦運動、スマホで通話ができる電磁気学)で宇宙空間を除いて、凡そ特別に観測をしなくても普通に実感できる諸現象を考える物理学の総称を「マクロ物理学(体系)」という。
少し小難しく言えば、因果律に基づく現象を扱うのがマクロ物理で、必ずしも因果律の支配を受けない現象を扱うのがミクロ物理だ。

さて、前置きが長くなったが本項の主題に入ろう。
先に「量子力学」と「ミクロ物理」の立場を説明したが、力学から発展した物理とは現象がなければ結果が生じない因果律を前提に発達した学問領域である。
しかし、電子の怪しげな動きの発見から「いやいや、因果律ばかりでは説明できないぞ」という現象の発見が相次ぎ、量子の状態をモデル化して説明したハイゼンベルクの「不確定性原理」や、量子の状態を数学的に固定した、シュレディンガーの「波動関数」が発表され、当時の物理学界は騒然となった。

物理学においては演繹(論理立て)と帰納(再現性)が両立している決定論とならなければならない。
而るに、量子力学は帰納を完全には満たしていない物理学上の問題点を孕んでいた。
「粒子」を観測すると、見えるとき(粒子状態)と見えない(波状態)ときがあるという幽霊のような特殊な性癖があり、このような物質特性は因果律からは当然考えられない。
因果律において実体とは、連続して固定して存在するものであり、電磁波等の波も連続して固定して目視不可なのである。
分かり易く言い換えると、地球上の同一地点の同一日に視覚が正常な私と、もう一人がいるとして、私には月が見えるのに、もう一人には見えないという意味と同じであり普通では考えられない。
量子論的には、私にとって月は「粒子状態」であり、もう一人には「波動状態」となっていることになるが、ミクロの世界では往々にしてこのような常識では考えられないことが起こる。

この非常識に、因果律に逆らう物理など科学ではなく、オカルトだと言って怒り出したのが、アインシュタインだ。
アインシュタインによるハイゼンベルク虐めは苛烈を極め「量子論」は科学に非ずという一歩手前にまで険悪化した時期がある。
物理学の最高権威に打ちのめされたハイゼンベルクを終始助けたのは、ボーアという科学者だ。
ボーアも当時の量子論研究の第一人者であり、アインシュタイン、ハイゼンベルクと同じノーベル物理学賞受賞者である。
そして「不確定性原理」を巡るアインシュタインvsボーアの対決が1930年に行われ、アインシュタインが敗北したのである。
その後、アインシュタインが嘆いた「神はサイコロを振らない」はあまりに有名な言葉だろう。
これの意味するところとは「量子現象」とは詰まるところ確率的にしか予測し得ないことを示したものであり、これが現代の「量子論」の主流である「確率解釈(ここではボルンの規則とコペンハーゲン解釈を含める)」となる。
確率解釈を用いると、電子とは「粒」であり「波」であるという玉虫色の結論となる。
まず、ここまでは科学史として押さえておこう。

既に、拒絶反応が起きた方は、ここで閲覧をやめて頂きたい。
この後は専門用語が増加する。

2,波動関数
項目タイトルを見ただけで厭になると思う。
しかし「波動関数」無くして「多世界」の発想は生まれてこないので多少踏み込んで記す。

前項1の「量子論」を数学的に示すにはハイゼンベルクが提唱した「マトリックス力学」とシュレディンガーが提唱した「波動関数」がある。
(これらの総称が「量子力学」)
大きな違いは、ハイゼンベルクは「行列演算」で量子の状態を求めることに対し、シュレディンガーは物理学のベーシック「微分方程式」で量子の状態を求めることにある。
なお、どちらの式を用いても【確率解釈】では同じ結果が得られる。
ただし、波動関数では奇妙な結果が起こる。
本来なら、シュレディンガー方程式を用いて波動関数を導く計算過程を記述すると分かり易いのだが、恐ろしく字数を消費する(閲覧者の方々も数学は見たくもないだろう)ので結論を記す。
※下記方程式を解くと波動関数ψは虚数時間をとる複素共役となる。
参考:シュレディンガー方程式
 i h (∂Ψ/∂t) = -(h2 / 2 m) (∂2Ψ/∂x2) + V(x) Ψ
ただし、hはブランク定数

ここの考察点は三点に絞る。
①計算結果とはいえ、ノーベル物理学賞を受賞している波動関数では虚数時間が存在する。一体、物理における虚数時間とは何を意味するのか。
②通常、波動関数Ψの絶対値の二乗はボルンの規則に従い粒子の存在確率として教えられるが、これは認識論的解釈であって、例えばニュートン方程式のように認識解釈の余地がない実在論に立脚したマクロ物理系公式とは扱いが異なり、物理式としては明らかに異様である。
また、シュレディンガー本人はΨの絶対値の二乗は量子が変化する振幅(時間変動)であると述べていることからも「解釈」することこそが量子力学のアキレス腱であることの一つの示唆であると同時に、確率解釈の結果が絶対正しいとも言い切れないのである。
③電子の観測(二重スリット実験)を行うと、波を伴う広がり構成から観測した瞬間に波が消えた点構成に集約される摩訶不思議な現象を体験するが、これは波動関数の「収縮」と言われる現象である。
確率解釈では、量子力学は、観測結果を生成する確率を予言するだけであり、粒子は観測されるまで明確な特性をもたないという見解となる。
要するに、観測者が見たものが真実だという、にべもしゃしゃりもない回答となるが、波動関数は無限連続関数であり、存在確率に沿った観測を行って「収縮」などという馬鹿げたことは理論上起きるものではないが、現実の観測結果に対し確率解釈では認識の問題だと言っているわけだ。要するに問題の本質から逃げている。

以下は量子論を巡る蛇足だが、相対性理論上、光よりも速く伝達するものは存在しないことになっているが「波」が一瞬で消滅したことになる「収縮」が、物理上存在するとなれば、光速度不変原理に対するパラドックス(EPR相関)である。
しかし、確率解釈では「収縮」に明確な答えを出せていない。
ついでだから「量子テレポーテーション現象」にも触れるが、これは因果律に左右されない量子の特性(量子もつれ)を用いた一種の技術論であり、相対性理論と量子力学のパラッドクスを理論上解決したものではない。
マクロ物理とミクロ物理相互間に横たわる多くの謎を解くこの命題は「M理論」の証明を待つまで、かなりの時間を要するだろう。

①の示唆するところは時間には本来累進性はなく、現在、過去、未来はあくまで観測問題に過ぎないのではないかという推論が出来る。
ホーキングの無境界仮説を考えると、量子の状態を示すΨこそに、宇宙の真実が隠されているのではなかろうか。
さて、時間順序を考察するには大きく三つの方向性がある。
時間という概念から考えるか、特異点や量子重力論など力技を用いて因果律を歪ませるか、いっそ光速度不変原理を破ってしまうかだ。
「光速」とは物理学上の上限規定であり、あらゆる法則はこの上限を超えてはならないとされる。
しかし、理屈上ではあるが、光速を超えると過去への逆進が可能となる。
ただ、光速度不変原理は現状では理論物理学上難攻不落の普遍原理であり、タキオン的な素粒子を発見し、それを用いて光速を超える仮説は立てることは出来ても事実証明はほぼ不可能であることから、時間遡及は理学者の立場ではどうしてもファンタジーとなる。
まぁ、時間遡及を理論証明出来れば相対性理論は崩壊してしまうわけだし、追試でそれが証明されれば確実にノーベル賞だろう。
これからの科学を背負う若者はおおいにトライしてみて欲しい。
虚数時間から脱線したが、これは時間とは何かの哲学的問いにもなる。
つまり、帰納の行く先を見失った観測問題と等価な思考実験的の意味合いを持つ。
なお、本作では「カー・ブラックホール」の重力特異点を用い時間移動の原理としているが、Dメール、タイムリープと合わせて字数が許せば後述をしよう。
②、③は次項の重ね合わせのパラドックスで考察する。

なお、現在でも波動関数の真の意味はノーベル物理学賞受賞クラスの高名な科学者も実態を掴みきれておらず、人智の限界を超えた存在であるとも言える。
また、波動関数には知識そのものが記述されているが、全てが解読されているのではないとする仮説もあるので併記しておく。
まぁ、これを導き出したシュレディンガー自身も全てを説明出来ないのだから無理もあるまい。
シュレディンガー方程式はE=mc^2とならび数学的技法の芸術とも言われるが、理論物理学のトラップとして、理論を数学的に表現した結果、数学規則上のバグが生じることがある。
例えば、不定積分をすると定数項を生じるが、これが理論物理学ではバグになる。
ところが、このバグに意味がある場合もあるのだから物理とは実に奥が深いものである。
計算結果で生じる虚数時間についてシュレディンガー自身は説明できず、バグとして処理したが、後世の科学者によって虚数時間の仮説が立てられたのだからね。

3,猫を呼ぶ確率解釈のパラドックス
あまり「波動関数」をやると誰も読まなくなるような気がするので、有名な「シュレディンガーの猫」に話題を変えて考えて見よう。
上記、②、③を考察点としたのは、お猫様が主役の確率解釈の盲点をついた有名な思考実験だからである。
ここで、確率解釈の限界点が明確となり、かつ「世界線」の原理である「エヴェレット解釈」の仮説が生じた重要なイベントであるからだ。

まず、私は犬派ではなく猫派だ。香箱座りをしている猫を眺めているだけでも気持ちが和む。さらに、丸くなって寝ている猫を見ていると、その横で添い寝をしたくなるほどの猫好きだ。
しかし、この項目では猫を殺さなければならない…

ほとんどの方々は「シュレディンガーの猫」のことは名称だけでも聞いたことがあると思う。
これはあくまで、仮定の話しであって実際に実験したものではないことを予め断っておく。
専門的には「思考実験」という分野だ。

箱の中に1時間以内に50%の確率で放射線(α線)を出すラジウムと、α波線を検知したら青酸ガスを放出する装置を仕込み、その箱に猫を入れる。
1時間後の猫の生存確率は50%だが、箱の蓋を開けるまではその猫は「死んだ状態と生きている状態が重なりあい同時に存在している」状態であり、箱の蓋を開けて生死が初めて確定するという、量子力学独特の不思議な概念をいう。

猫を粒子に例えると、死んだ猫は波で、生きている猫は粒子となる。観測していない状況では量子は波、粒子両方の状態であり、観測して初めて波か粒子か分かるという確率解釈の考え方にシュレディンガーが提示した猛烈な皮肉である。
量子は観測するしないに関係なく、波か粒子かのいずれかどちらの姿で存在しており、観測した瞬間だけが真実とは言えない。
つまり、蓋を開けて観測しようがしまいが、猫は生きているか死んでいるかのどちらかであり、観測結果で確定するという考え方そのものが間違っているとの問題提議であった。
普通に考えて、死んだ猫と生きている猫の両方が存在しているなどの確率論は詭弁も甚だしく、確率解釈が如何に現実と乖離しているかを示す思考実験だ。

そして、この思考実験は後の「エヴェレット解釈」を生む原動力となる。
「エヴェレット解釈」を取れば死んだ猫と生きた猫が重なりあっているという詭弁な解釈をしなくても、世界線ごとに生きた死んだの決定論しか存在しない。

なお、ここでは分かり易く例示したが、この思考実験はマクロ現象でミクロ現象を説明するという致命的な欠陥がある。
それは理学の専門家の間で論じられていることであり、確率解釈の矛盾を把握する上では大きな問題ではない。

「シュレディンガーの猫」のように量子論特に観測問題は追究をすればするほど、科学から距離を置いた思索に導かれる魔力がある。
シュレディンガーはもとよりハイゼンベルクまでもが、晩年サンスクリット哲学から量子論の新たな境地を見出そうとしたのである。
仏教は宗教でもあると同時に代表的なサンスクリット哲学だ。
確かに「般若心経」だけでも、西洋人の思考では及ばない観測問題の核心をついている。
魅入られるのも無理がないだろう。

4,エヴェレット解釈における多世界観
やっと、辿り着いたか。
ここまで読んで、量子力学における「観測問題」とはどういうことなのかザックリと理解できたと思う。
復習してみよう。
①「量子力学」では粒子の存在は確率で予測され、観測で確定する。
②「波動関数の収縮」のように、実際に観測すると予測とはとは違った観測結果となる問題点「観測者効果」を孕んでいる。
③確率解釈による量子の世界観は観測でのみ確定するが、粒子の状態を示す波動関数には、ある時点での観測が結果であるという認識的な時間的制約は存在せず、無限に発散している連続関数である。
つまり、ある時点の観測結果はその時点で有効であるが、観測後に経過した後の状態では別の世界観を見ることになる。

もう、お気づきであろうか?

「エヴェレット解釈」とは、波動関数が連続する軸(確率軸やローレンツ軸)に観測者が共存する各状態、これを言い換えれば観測者はそれぞれの世界線に存在し、その世界線同士は干渉せず、ある世界線の観測者がたまたま観測結果を得た世界に属していて収縮したとしても、波動関数そのものは世界線を分岐して連続し収縮することはないと解釈したのが「エヴェレット解釈」であり、波動関数の収縮を避けるために編み出されたのが「多世界」の考え方である。
なお、確率軸をとれば本作の世界観となり、ローレンツ軸をとるとパラレルワールドになる。なお、ローレンツ軸に確率軸が存在することは肯定される。
言い換えれば、私達の世界もシュタインズゲートの世界もローレンツ軸上に存在する確率軸の一つに過ぎない。
また、世界線の分岐は認識の問題でもあり「倫太郎」のようにメタ能力(リーディング・シュタイナー)がない限り、世界線が分岐したとしても我々には認識出来ないのだ。
これを観測問題に置き換えれば「倫太郎」には粒子が観測できるゆえ収縮するが、、我々には見えない(波の状態)ので「収縮」は起きず変化は認識出来ないのだ。
なお、それぞれの軸の説明は、複素空間や非ユークリッド幾何を用いる必要がありオッタキーかつ難解なため、ここでは違いと特徴だけ記す。

「エヴェレット解釈」は波動関数Ψが収縮すると世界線が分岐し、Ψは別の世界線で無限連続関数性を保ち続けるというのが発想の根本である。
量子力学において「エヴェレット解釈」をとれば粒子を観測した後に世界線が分岐し、分岐前の世界線では観測者効果で波が消える「収縮」をしてしまうが、分岐した世界線ではそのまま波が存在するという、Ψと観測問題に起因する量子力学の矛盾が解決する、そういう考え方の一つである。
「エヴェレット解釈」を拡張すると「パラレルワールド(世界線移動)」にも適用出来るが、本作は一つの確率軸にある世界が分岐する設定であるから、パラレルワールドの説明は省略する。
イメージ的には同一確率軸の世界線分岐は横軸のみの世界観で、パラレルワールドは更に縦軸が組み込まれると考えればいいだろう。
まぁ本作は同一確率軸に存在する世界で「倫太郎」が運命に抗う姿がアジであり、パラレルワールドを設定すると設定が複雑になり、かつ、脚本の掘り下げ次第では物語全体を劣化させるリスクがある。
また、本作で「アトラクタフィールド」は既に前提であり、その収束の動機に関する科学的なモニュメントには触れられてはいないが、ここまできたので、量子力学の立場で説明すると、観測と収縮が世界線分岐の起点(イベント)となり、Ψの連続性が維持されることで収束することになる。
つまり、「エヴェレット解釈」では、観測した過去を抹消(過去改変)をした場合、波動関数の収縮はなかったのだから、その世界線における因果律に変化はないということである。
無印のα線では「まゆり」の死は因果律として確定している。
そして、「まゆり」の死を確定付けているのは人の認識だ。
これをΨで考えると、ある時間に粒子が波になる確率は決定事項であり、過去を変えるというイベントは連発関数のΨから見れば観測されたことにはならないので、因果律にも当然変化は起きない。
つまり、「倫太郎」が過去改変をしたところで、観測したことにならないのは「倫太郎」以外の者達も「まゆり」の死を観測することが確定している世界線だからだ。

本作では無印23話と改変23話を比較して何が分岐イベントであったのか理解できよう。
「倫太郎」がDメールを観測したか否かで収縮を表現している。
次にDメールの指示で「倫太郎」に「紅莉栖」が死んだ過去は変えるなと指示している。
無印最終回では「β世界線の倫太郎(時系列が進んでいるα世界線の倫太郎)」が見た血まみれの「紅莉栖」を「時系列が遅れているα世界線の倫太郎」に見せることで同じ記憶を追体験させる【認識的観測】をさせることで、過去改変を防止したという流れになっている。

「確定した過去を変えずに、結果を変えろ。」
これが、シュレディンガーの猫で説明した「観測問題」を用いたα世界線からSG世界線へと導いたトリックの種あかしであり、その為に無印ではさりげななく「量子論」を援用していたとも言える。

かつて空想的に用いられてきたパラレルワールド等の多世界観は「エヴェレット解釈」により科学的根拠を保有した概念として本作でもSF設定に用いられている。
ただし、「エヴェレット解釈」には夢があるが、あくまで仮説の一つであり、量子力学は現在もなお、ヒルベルト空間内でのイベントとしての「確率解釈」が主流である。
なお、本項では「エヴェレット解釈」誕生を観測問題の経緯を中心に記したが「余剰次元」の項で「超弦理論」における扱いにも触れる。

今回、なるべく専門用語を用いずに(それでもかなり多いが)「エヴェレット解釈」における世界線を説明したが前述の「観測者効果」は「量子デコヒーレンス」の一部であり、本来は「量子デコヒーレンス」の全体像から、これが生じる確率スペクトルにおいて「世界線」を考察するのが本筋であろう。
本作の「ダイバージェンス」の科学的な元ネタはこれだからね。
しかし、ここは量子力学の教科書執筆の場ではないためこれ以上の説明はしないが「多世界」とはどのような思考過程を経て編み出されたのかという説明目的は達したと思う。
また、量子論をあまり深追いすると、理学上のタブーである哲学領域に踏み込むためこの辺でお開きとする。{/netabare}

《次元の魔力》
{netabare}「次元」には人を魅了するその言葉自体に魔力があるようだ。
我々が一般に把握出来るのは「空間」つまり3次元だが、4次元以上になると感覚では判断出来ずそこにミステリアスな魅力を感じるのだろう。
ただ、我々が生きているこの世界は、ただの空間ではなくベクトル量を持つ空間である。
要するに時間概念だが、時間軸は空間把握と独立した観測感覚だから次元感覚が生じないだけだ。つまり4次元は特殊なことではなく、普通の世界の状態である。
これを理論化したのが「相対性理論」だ。
感覚的に悟れない5次元以上は、観念の世界(イメージトレーニング)と割り切って良いのだ。

1,「5次元」
5次元の世界とは、相対性理論に電荷の軸が加わる世界だ。
これを理論解説すると「ゲージ理論」なる難解な理屈を持ち出しての話になるので、触れないが、時間軸まで扱う一般相対性理論に電荷の軸がプラスされたと考えて良い。
少し専門的に言えば相対性理論と電磁気学を統一する「カルツァ・クライン理論」に基づく。
アインシュタインはブラックホールの存在を予言したが、重力だけは説明が付かないブラックホールの具体的な働きは電荷を加えた5次元軸を用いて初めて解明出来る。
また、この5次元の意味が分からなければ、本作にも登場する「超弦理論」はそもそも理解出来ない。
更に6次元以上(以下高次元)は量子論の世界であることから、前述した量子力学からも次元の意味をイメージしなければならない。
因みに「弦理論」の一つボソン理論は26次元をとる。

2,「超弦理論」をごく簡単に
「超弦理論」の「弦」とは素粒子の形を意味し、アーキテクチャーは1次元だ。
専門家の間では素粒子はひも状の形なのだろうという観念的な意味で「ひも」と言っている。(が本当にそうなのかは観測されるまでは分からない)
視点を変えれば、宇宙の最小単位は「ひも」で構成されいると仮定して、その振動を数式でモデル化したのが「弦理論」である。
一口に「弦理論」と言ってもこれには様々なパターンがあり、それぞれの理論には何らかの欠陥や足りないものがあった。
各種の「弦理論」を精査、精練させたのが「超弦理論」となる。
本作は原作原案が少々古いので「超弦理論」を設定に採用しているのだろうが、時代は既に「超弦理論」から更に進化した「M理論」となっていることを蛇足ながら申し上げる。

3,「次元」の物理学的意味
「超弦理論」で扱うひも状の素粒子はとても小さいものであり、さらにその自律運動(ひも振動)はCERN(本作のSERNの元ネタ)が保有する加速器でも現状では観測不可能だが、現在性能向上の工事をしているので、近い将来「ひも振動」が観測出来る可能性はある。
だが、現状では、演繹はしたが帰納するかしないか分からない「仮説」である。
理論物理学は論理立てをしないと始まらないことと、多くの科学者から理論上の支持を得ている「超弦理論」の演繹性には何らの問題はない。
問題は寧ろ「超弦理論」という言葉が一人歩きをして、科学を過信する科学の外で妄想が膨らんでいることにあるのだろう。
科学に携わる者こそが、科学の限界や分限を最も熟知しているのだからね。

余談だが、ニュートン力学や初期の電磁気学が全盛の時代、革新的な発達を遂げる科学の有り様を見て、世の中の全ての現象は科学で解明できると大真面目で考えていた馬鹿者がいた。マルクスやエンゲルスだ。
だから、連中は自分達の思想を「科学的社会主義(共産主義)」と自称している。
共産主義の顛末は、科学を万能と考え過信するような理性万能主義者が闊歩する社会はロクなことが起きない反面教師だが、人類はもっと謙虚になるべきであろう。

さて、本来、高次元を考えるには量子論の他「素粒子物理学」の先端理論をも理解しなければならない。
しかし、世界線の考察であれだけの字句を要したのだが、高次元の説明は世界線の比ではない。よって大幅に端折る。

結論から述べるが「超弦理論」とは10次元の理論である。
次に素粒子観測におけるミクロ物理の特殊な「場」を想定する。
イメージ的には原子はなぜ安定して存在しているのかが分かり易い。
原子核の周囲では、電子が運動している。
何もしなければ電子は原子核に対して安定している。
このような、電子と原子核で成立している重力や磁力よりもはるかに小さな「力」のことだ。
素粒子物理学ではこのような力場関係を「相互作用」というが、その相互作用を媒介する素粒子によって4つに分類される。
これを「ゲージ理論」で変換し「波動関数」で求めると量子化される。
ただし、この説明はかなり端折っており、実際はもっと複雑かつ難解プロセスを経るのだが「量子化された相互作用」が高次元のイメージである。

もともと、素粒子のアーキテクチャーは0次元(点)であり、そこから1次元の「ひも」へと広がっている。因みに「M理論」では2次元となる。
素粒子理論における次元とは、アーキテクチャーから各次元方向にどれだけ拡張されたかの軌跡を意味する。
拡張の臨界は「固定点(ディリクレ境界)もしくは自由点(ノイマン境界)間におけるエネルギー保存法則」を満たすか否かで決定づけられる。
この拡張軌跡をブレーンと呼び、ブレーンのカウント数が「次元」となる。
また、プレーンの固定点がディリクレ境界であることからDブレーンとも呼ばれる。
「超弦理論」ではアーキテクチャーから10のブレーンが存在すると考えればいい。

次に、認識論としての「次元」だが、4次元までは幾何学的に認識し(ただし4次元はリーマン幾何学という特殊な幾何学)、5次元は論理として認識する。それを超える高次元は量子化での認識となる。(余剰次元)
ただし、量子化された認識をデコボコに歪んだ曲面(超曲面や複素球面の多様体)のように幾何学的に表現することは可能だが、あくまで幾何的疑似表現であり本質的な意味は持たない。

4,「余剰次元」
これは、現在の先端分野(如実に理論先行)に属する内容で、素粒子物理学の専門家間でも様々異論があること、かつてのホーキング博士のように「超弦理論」そのものを否定している方々もいることから、記述しようかしまいか悩んだが、本作で「超弦理論」を用いた動機に「余剰次元」から「マイクロブラックホール」の存在を示唆していることがあること、そして「多世界」と「超弦理論」の関係も出てくるため、科学の可能性の一つとして項目を設けることとした。

では、頭の体操のようだが「余剰次元」を簡単に説明する。
これは、6次産業(1×2×3=6)の語呂合わせと似ている。
前述でブレーンを説明したが、素粒子物理学では「ブレーン宇宙」という概念がある。
4次元までは可認識空間であることを述べたが、その4次元に平面(2次元)を加えることを想像する。(4+2)
更に、4次元空間に加えた平面を巻きつけると、見かけ上は4次元でも、その中に別の2次元平面が隠されているようになる概念を「余剰次元」という。
これは「超弦理論」の6次元ブレーンの概念でもあるが、隠れて認識出来ない平面が量子化次元である。
「超弦理論」では現状7次元以上は数学的な余剰次元として考え、現在、様々な仮説の構築が行われている。
なお、6次元ブレーンで構成された空間(バルク)を幾何学的(カラビ・ヤウ空間等)に模した場合、その空間にエヴァレット解釈が予言した、多世界が存在するとの仮説がある。「超弦理論」が証明されれば、未来人ジョン・タイターの予言のとおり、宇宙は多世界構造である可能性を秘めているのだ。
相当、端折ってしまったが、これが物理における次元の考え方である。{/netabare}

《物理学的時間観念と物語設定トリックの考察》10/13追記
{netabare}1,序
科学設定考察の最後となるが、ここでは「未来ガジェット204号機」の原理を含め、本作の設定がSF設定としてなぜ抜きん出ているのか考察する。
さて、本レビューではミクロ物理である「量子論」と「超弦理論(素粒子物理学)」を用いて考察を進めてきた。
ここまで読んでくれた方々には、理論上の観念と現実の閾値を理解して頂けたと思う。
さて、マクロ物理の立場である「相対性理論」については現在もなお全ての謎が解けているわけではないことを、先に申し上げておく。
なお、本項での「相対性理論」とは特別に使い分けが必要とならない限り「一般相対性理論」を示す。

さて、重量が光を曲げる「重力レンズ効果」は近年発見(観測)が相次いだものであり、更に今年(2018)になってから、ブラックホール周辺では光の波長が長くなる「重力赤方偏移」を観測し、また一つ「相対性理論」の正しさが証明された。
(参考:天文学専門誌『アストロノミー・アンド・アストロフィジックス』7月29日付け)
「相対性理論」とは重力系の運動を記述した「万有引力の法則」は宇宙空間では必ずしも適用されないことを証明したと同時に、宇宙の状態を記述した理論である。
簡単に言えば、ニュートン力学では、物体が引き合う力で決まる重さが重力であるが、相対性理論では空間の歪みが重力を決定し、重力が大きいほど時間は遅れる。
ニュートン力学では、上記の「重力赤方偏移」は説明が出来ない現象であるのだ。
既に発表から100年を経た「相対性理論」でも未だに検証中であり「超弦理論」の研究が本格化したのが1980年代であることを考えると、検証にはなお相当の時間がかかる未完の理論である。

2,そもそも「時間」とは
ここで、相対性理論を展開する気はないが、以下に記述したことは相対性理論から導かれた時間の概念的である。

時間概念は本作シリーズを視聴する上でも重要な問いである。
一般の作品の時系列は主人公目線の絶対時間で進み、視聴者の俯瞰はそれと同時並行をする。
しかし、本作の時系列は「相対的時間順序」で構成されている。
「倫太郎」目線で物語を追うと、時系列錯覚を起こすので、視聴する上では注意を要する点でもある。
つまり、視聴者は「倫太郎」を観測する立場で物語が進行していることにあるが「倫太郎」自身にとって「絶対時間」なのである。
この現象を分かり易く説明しよう。
夜空の星を見てみよう。
キラキラと輝いている星々のなかには、既に現存していない星も含まれている。
星が光を放ち、その光が地球上の私達に届くまで、気が遠くなるような時間がかかっているからだ。
つまり、星を観測するということは過去を観測するのと同じことである。
しかし、観測者自身が過去に溯行しているわけではなく、星という被観測物が過去なのである。
このような、観測と被観測との間に生じるメタ関係が「相対的時間順序」であり、観測者の時間的立場が「絶対時間」である。
本作で考えると、無印α世界線の「倫太郎」が認識する事実が絶対時間であり各イベントで「まゆり」の死を観測する「倫太郎」と「まゆり」を視聴者がメタ観測する関係が「相対的時間順序」である。

3,考え抜かれた物理トリック
本作のタイムトラベル設定においてもっとも考え抜かれた点は、時間の溯行のみに留め未来への旅行を設定しなかった点である。
これをやると、本作の科学設定が複雑となり破綻を来すからであろう。
だが、我々本職の視聴した場合は、もっと別な視点で科学設定の巧みさに感嘆を抱く。

本作の科学設定に興味がある方は特に①のDメールやタイムリープ関する記述は目から鱗かもしれないので二重に折り畳む。ただし閲覧の際には量子力学の知識が必要である。
{netabare}①Dメール、タイムリープ設定は物理的に過去を旅するものではなく、未来からの指示、意識のみ過去へ送り込むという方式でタイムパラッドクスに纏わる諸問題を回避している。
更に「親殺しのパラッドクス」で比喩される因果律のパラッドクスに関する部分は「収束」という物理概念で結実させ、物理学的範囲を逸脱しないように構成している。
ただし、量子コンピュータ概念の一つである「クォンタム」を利用した電話レンジ(仮)の設定では「倫太郎」の意識のみがタイムリープをし、物理的な過去改変で「まゆり」の救出を試みるも成就しない「タイムパラッドクス」が【物理学的整合】となり「クォンタム」の現実性まで肯定しているわけではない(可能性までは否定していない)ので断っておく。

Dメールもデータであり、過去に向けることが可能なら、意識もメールも「クォンタムアクセス」の可能性として整理が出来るだろう。
なお、量子力学の項で「観測問題」を説明したが「認識を意識が阻害する」事実を形而上であるとして、物理学では無視や切り捨てで対応していることに対し「意識」そのものを問うているのがこの分野だ。
(嘘か誠かは知らないが「クォンタムアクセス」を深掘りすると不吉なことが起きると言われる。「ウィキリークス」絡みの案件だからかなw、因みにSAO3期も「クォンタム」を用いているフシがあるが結論は最後まで視聴してから。)
本作0では「紅莉栖」の記憶をビットデータ化したAI「アマデウス」が登場する。
「量子脳論」の研究分野は将来、AIにも応用されていくのだろうが、物理学とのブリッジすら現段階では混沌としており、まぁ限りなく科学の可能性があるプロト科学の分野だね。

さて、「クォンタム」聞き慣れない言葉だと思うが、意識のテレポーテーションは宇宙の状態記述理論の一つである「ホログラフィック原理」を用いた「量子脳論」の分野で研究されており、また、この分野では人間の意識を量子化することでビットデータとして取り出す可能性を模索している。
そんなことが本当に可能かどうかは、私はこれを扱う「脳科学」には門外漢であり、申し訳ないが現段階では理論上の批評は出来ない。
とりあえず、理論物理学の立場から原理の概略だけ触れよう。
次のカーブラックホールでも触れるが、ブラックホールには「シュヴァルツシルト面」という理論上の不可侵領域が存在する。(「事象の地平面」とも表記される。)
「相対性理論」で最も早いのは「光」であるが、「相対性理論」では重力が増大するにつれ、光も曲がり、曲がるということは光が描く軌跡の距離が伸び、ブラックホールの外側から観測すると、光の速度が遅くなっているように見え、いつまでも光が通過しないからそこだけ暗く見えることからブラックホールの名称が付いた。
何も障害がなければ光がブラックホールを通過するする時間は、ブラックホールの直径で決まるが、上述のとおり、ブラックホールでは光が曲がり、通過は重力に比例して遅くなる性質があり、光の速度が下がる(光が曲がる)境界が「シュヴァルツシルト面」である。
「ホログラフィック原理」では「シュヴァルツシルト面」はブラックホールのみではなく宇宙そのものが「シュヴァルツシルト面」に投影された情報構造体であると仮説している。
つまり、全宇宙の情報は宇宙の終点にある「シュヴァルツシルト面」に集約されるということだ。これを仮に「宇宙シュヴァルツシルト面」としておく。
一見信じ難たいオカルトめいた内容だが、理論構造としては後に説明する『時間順序保護仮説』の反転理論であり、量子力学を確率解釈から決定論へと転換する理論でもある。
更に拡大解釈をすれば、魂(思念、意識)の行き着く先は「宇宙シュヴァルツシルト面」ということになる(小声)
また「シュヴァルツシルト面」は、相対性理論で導かれた「時間的閉曲線:CTC」でありその性質上、時間的カオスを生じ時間順序の概念が崩壊し、「余剰次元」が存在するならば、世界線を跨がるリバースも可能となる。(詳細は②で解説)

「量子脳論」では「宇宙シュヴァルツシルト面」から「脳」への情報伝達を「クォンタムアクセス」(概念的にはユングの「集合的無意識」に近い)、「脳」から「宇宙シュヴァルツシルト面」の情報伝達を「クォンタムリバースアクセス」(魂、思念、意識)となり、理論上当然それまでの記憶を保持し続けることから、本作で言うところの「リーディングシュタイナー」の仮説的根拠にもなろう。

電話レンジ(仮)の動作原理であるマイクロブラックホール(に作用する過程の仮説を含め)は他所でも述べられているが、その結果の現象である「クォンタムアクセス」に言及したものは私が知る限りないと思う。
更にもっと言及しよう。
本作では「倫太郎」
よって私的結論として
※【神をも冒涜する12番目の理論の本質は《クォンタムリバースアクセス》である】
と、位置付けよう。{/netabare}

②因果律の保護は、現在多くの理学者が支持するCTC(時間軸は直線ではなくリング)よる「ワームホール」などにおける『検閲官説』(一般相対性理論)を踏まえて4次元ブラックホールの科学的常識を越えない設定とし、本作の設定そのものに信憑性をもたせることに寄与している。
ただし『検閲官説』については、本作の原作設定以後の2016年に4次元を超えるブラックホールでは『検閲官説』は成立しない可能性がある発見がなされていることを付記しておく。

タイムパラッドクスに関して二説だけ紹介しよう。

一つ目はホーキングが提唱した『時間順序保護仮説』だが、本説を用いると本作そのものが成立しなくなる。
説明しよう。『時間順序保護仮説』とはCTCが存在したとしても、CTC存在の前提が「相対性理論」であり、因果律を破るということは、因果律において論じられる「特異点」を破ることを意味し、結果、ブラックホールが蒸発し特異点が剥き出しとなる現象(裸の特異点)をも4次元空間で説明しなければならないが「相対性理論」を破る理論構築は現状では99.999999…%無理だろう。
寧ろ、理論物理学の研究方向を考えると「相対性理論」を「量子論」に適用出来るブリッジ理論の方が手堅いだろう。
ホーキングは波動関数により「純粋状態」でCTCの存在条件を求め、CTCが存在する条件下ではエネルギーが無限発散する。つまり量子力学的には成り立たなくなることを証明した。
この意味は「相対性理論」がCTCを認めても「量子力学」がそれを否定するということであり、CTC上でも因果律の崩壊は起きないということは、つまりタイムトラベルそのものが出来ないとした取り付く島もない理論であるがゆえに「ホログラフィック原理」の存在を仮定する本作では対立する仮説であるゆえに採用出来ないのだ。

二つ目は本作のタイムパラッドクス回避に採用されている「セス・ロイド仮説」である。
どういうことかというと、「量子力学」の項で波動関数は全てが解明されているものではないと述べたが「量子力学的」に無視されている収縮確率をCTCの存在確率で考えると時間対称性を破る発生確率は限りなく0であるという「実験解」が得られた。
つまり、起因を変えても結果が変化する確率は限りなく0であるというものである。

他にもタイムパラッドクス回避の仮説はあるが、この二点を理解すれば十分である。

③本作のタイムトラベルはジョン・タイターが示したと言われるカーブラックホールの構造を理論的な根拠としている。
カーブラックホールとは4次元(定常次元D=4)に存在するブラックホールの一般式カー解によるベーシックなブラックホールであり、質量と角運動量を持つブラックホールで、これは宇宙項は0、パラメーターは2のブラックホールだ。
これが、なぜ、タイムトラベルに結びつくかというと、このブラックホールの特異点が点ではなく環状で、角運動(回転)すると球になる特徴がある。
ここを旋回することで時間の変位が調整されるという仮説。
ブラックホールには内と外に二重の地平面があり、ブラックホールに入り特異点に近づくにつれ時間軸と空間三軸が捻れ、球状特異点で時間軸と空間軸は正常化さる。
カーブラックホールでの時空転換は性質上確かこんな理屈だったと思うが、この状態をブラックホール内部の状態を記述する「クルスカル座標」という面倒臭い計算で表現すると、確かに時間と空間が入れ替わるが、あくまで数学上でのことだ。
更に「相対性理論」の説明で便利な「ペンローズ図」で「閉じた時間の環:CTL」も交えて時間変異の因果構造を説明すればより親切なのだが、レビューCGIは画像添付に対応しておらず、結論は変わらないので軽く触れるだけで失礼する。
更にジョン・タイターは裸の特異点をタイムマシーンの安定動作の根拠としているが、裸の特異点をD=4で認めることは「相対性理論」を否定することでもあるから、カー解を使えない高次元D>(>にアンダバー一本の科学記号)5のブラックホールを考える必要がある。
《次元の魔力》でも説明したとおり、高次元になれば「余剰次元」にも特異点の存在を仮定できるが、ブラックホールの状態は閉じない軌道に沿り時間積分でホライズン閉曲面で空間平均で置き換えるような様々なテクニックがあるが、定式化されていない難点があり、理論解が複数生じるので、一般向けには説明にならない。
どちらにせよ「余剰次元」が検証できていない限りは、裸の特異点はD>5空間に存在するであろうとの認識程度で良いだろう。

仮にタイムトラベルが物理学的に成立しても生理学的に考えれば、ブラックホールの大重力による吸い込み加速に、まず人体が耐えられるわけがない。
例えば、ジェット戦闘機の急旋回は約8G程度だが、耐Gスーツを着用していないと気絶する。重力加速度がどういう影響を人体に与えるかイメージできるだろう。
条件は違うが、重力による負荷現象は無印5話で「紅莉栖」がスポンジを使って説明し、更に重力により物質が崩壊した状態を、ゲル状態(まゆりのゲル化)として視覚化し相対性理論で記述されようなブラックホールにおける大きな重力場ではタイムトラベルが実現出来ないことを暗示しており、設定に一定の科学的合理性を付与している。

④その代わり、SERNによって成功したプランク長(量子単位)クラスのマイクロブラックホールの存在を示唆している。
一度、現実の話に戻るが、この元ネタは現実に存在する「CERN」(Conseil Europeen pour la Recherche Nucleaire)の「大型ハドロン衝突型加速器」で陽子の束を衝突させることで人工的なブラックホールを生成するとした実験だ。
何やらとんでもないことが起きそうな響きだが、この実験の目的には他世界の存在確認が含まれていることはご存知であろうか。
正確には《次元の魔力》で説明した「余剰次元」の発見実験であり、余剰次元の存在は多世界存在の可能性をも意味する。
字数の関係もあり理論的な説明は省略するが、本作の世界線分岐は物理的にはマイクロブラックホールの生成ないし内部活動によって引き起こされたDメールなどによるイベントによって引き起こされる設定だ。
ゆえに、マイクロブラックホールの設定はタイムリープのみならず、世界線分岐にも及ぶ多重な伏線の意味を持たしている、実に手が込んだ設定であることが理解出来ると思う。

ブラックホールは「相対性理論」が記述する大きな重力場と「超弦理論」が予測する小さな重力場があり、これは「重力」という視点からみれば等価である。
この双方からの重力アプローチを一つにまとめようとしている理論が「量子重力論」である。
「量子重力論」は「大統一理論」に最も近い位置にあり、もし完成すれば「相対性理論」と「量子論」の垣根の一部が崩れる物理学上の一大革命となる。
本作では「量子重力論」を表には出してはいないが、高分子構造の人体や高分子素材が使われるタイムマシーンを、ミクロ物理で記述するマイクロブラックホールを用いて過去に転送する設定は、何度も説明しているとおりマクロ物理と反する現象であり、現時点では論理的に破綻となる。
しかし、本作では「重力」、厳密に言えば「特異点」を触媒としていることに注視したい。
「相対性理論」でも「超弦理論」でも記述される「特異点」を設定の肝に据えれば、上述した「量子重力論」(未完ではあるが)での理論武装が可能となる。
この点が他のSF作品とは違う抜け目のなさであり、本職の理学者をして唸らせた本作SF設定の完成度の高さでもある。
尤も、本作シリーズは本職の理論物理学関係者の監修を受けているので無理もないことだ。

⑤ただし、転送するにおいての物理的かつ生理学的な人体や転送物体(タイムマシーン)への影響に対する説明だが、本作では一部のリスクは語られたが、その他のリスク説明がされてはいない。
逆に「紅莉栖」によるゲル化以上の説明をすると「ボロ」が出るから避けたと思うが、他にリスクがないとも言いきれないがゆえに、曖昧にしている点が個人的には不満である。
例えば、①で説明した「クォンタムリバースアクセス」を実行すれば、本作で描写された「倫太郎」のメンタル崩壊の比にはならないほど、精神に何らかの異常をきたす。
最近、キューバの米国大使館でおきた「音響」を用いた人体攻撃(高周波域に超音波織り交ぜたマイクロ波聴覚効果といわれる)でも大きな障害が出ている。
それよりも遥かに大掛かりな「クォンタムリバースアクセス」が無害で済むまいとする想像は十分に可能だ。{/netabare}

以上で本レビューの科学設定考察を最後とする。
本作では多くの科学的事象が設定されているが、先にも述べているように、それらを逐一考察すると文字数がいくらあっても足りないので、他の考察サイトであまり触れられていな事象、科学考察の方向性や、考察に必要な物理の考え方に留めることとする。
理論物理学とは極端な話、妄想こそが発見に繋がる源泉であり、理学者から見た「鳳凰院凶真」はけっして自称するほどマッドサイエンティストではないのだ。
多分、量子論や素粒子論(あくまで触りだが)はここで初めて御覧になられた方も多いと思うが、理論物理学とは何かを感じ取ってもらえるだけでも嬉しいし、光栄である。

【余談】{netabare}
本レビュー執筆中に原作者の一人志倉氏とCERNの科学者3名を招きパネルディスカッションが京都で行われた。可能であれば是非参加をしてみたかったものであるが、このパネリストに志倉氏が招待されたということは、本作の科学設定は本職が認めるレベルにあるという裏付けでもある。
『テーブル・アンステーブル京都-サイエンス・アウトリーチ』(10/11)
コメンテーター
藤井啓祐氏(京都大学 准教授 量子コンピューター)井元信之氏(大阪大学 名誉教授 量子情報論)落合陽一氏(筑波大学 学長補佐・准教授 総合司会)他
追伸
レビュー第3稿を推敲している最中ホーキング博士の遺稿
"Black Hole Entropy and Soft Hair"(プレプリント・サーバー 英文)
公開の連絡がきた。
ブラックホールと情報についての論文だが、考察で述べた「宇宙シュヴァルツシルト面」のアプローチらしく、これから読もうと思う。
読後、内容によっては考察に反映することもあるかもしれない。{/netabare}

なお、本レビューで触れていない科学考察は、前期無印から数多くの考察ブログやサイトがあるので、そちらを参考にして頂きたい。

①長文であるゆえ、後日の誤字脱字校正を留保。
②この後本作の総評をするに当たり、文字数が不足する場合【科学設定考察】の全部または一部を無印か23話β境界面上のミッシングリンクのレビューへ移行する。
③今回の追記の1週間後を目途に作品総評を行う予定。

2023/7/8一部加筆

投稿 : 2024/11/02
♥ : 57
ネタバレ

ミュンヘン さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

神に抗うラボメン達の執念のエピグラフ

終盤に怒涛の伏線回収をすることでおなじみあにこれでもアニメ評価総合1位と平成に生まれた最高のアニメシュタインズ・ゲートの続編です。

第1期の第23話の再放送(通称第23話β版)にてエンディングにたどり着けなかった岡部倫太郎の話。正当な第23話(通称第23話SG版)にて未来からムービーメールをしてくる2025年の岡部倫太郎の話です。

今作は第1期のような伏線回収していくみたいな話の構成が凄い!っていう感じではないです。どちらかというとキャラクターの魅力を最大限に引き出してる感じです。第1期が孤独の観測者ならこのゼロは皆で協力していくっていう岡部倫太郎以外のキャラクターの存在感というのがかなりあった作品です。第1期が好きだった人はゼロも楽しめるのではないかと思いますね。

シュタインズ・ゲートはタイムマシン・タイムリープマシン・Dメールなどといった時間を跳躍できるアイテムが登場しましたが今作出てくるのはアマデウスというAIです。それも人間に限りなく近いAIです。例えば人間は1週間前着た服装を正確に覚えてるかと言われたら忘れている事もありますよね?このアマデウスもそんな人間っぽさを残してるのが特徴です。アマデウスは人間の記憶をデジタルデータに変換する。つまり、生身の人間のAIを作る事が出来るわけです。そこで今回はシュタインズ・ゲートのヒロイン牧瀬紅莉栖がAIとして登場してきますがこのアマデウスの使われ方や危険性の描き方が流石科学アドベンチャー!という感じでなるほどなぁという感じです。

先程第1期は岡部倫太郎のもつリーディングシュタイナーの力もあってか岡部倫太郎が独りで奮闘するという印象の作品と言いましたがこのシュタインズ・ゲートゼロは話の終盤まで岡部倫太郎はそんなに活躍しない。どちらかというと他のラボメンの活躍が目立つシーンが多いですね。終盤で岡部倫太郎と共に見ているこっちも気付くのですが戦ってるのは岡部倫太郎1人ではない、ラボメン全員が協力してる事に気付くわけです。個人的な話になるのですが自分はこのアニメにおいてに嫌いなキャラクターというのがいないです。最初は個性が強すぎる人達の集まりなので好みはあったと思いますが第1期を見てそしてこのゼロを見ると誰も責めれない自分というのがいたんですよね。世界線を変えることを恐れる岡部倫太郎の気持ちも当然理解できるし未来を変えなきゃダメだという阿万音鈴羽の気持ちも分かる。鳳凰院凶真を待ってるダルやまゆりを中心とした他のラボメン、紅莉栖との差に劣等感を抱きつつもそれでも頑張ろうと進む比屋定真帆の気持ちも分かる。誰の立場になっても責めれないという点で自分はラボメンの皆が好きなのだと改めて思いました。

終盤は怒涛の展開でこの畳み掛けてくる感じがシュタインズ・ゲートっぽいなぁとしみじみ感じつつこの最高に愛してるキャラクターともうすぐ会えなくなるのかと思う寂しさがありました。それだけ自分にとってこのアニメが特別だったのだなと改めて思いました。
(自分の最初に見た深夜アニメがシュタインズ・ゲートなんです)

中盤少し中だるみがありましたが終盤の目まぐるしい展開がそれをカバー出来てたと思います。ゼロは序盤から勢いがあったのも良かったですね。

曲の使い方もよかったですね。シュタゲの曲はどれも意味があるのでその歌詞に合った曲が流れるのでテンション上がりましたね。過去の曲・新しい曲共に素晴らしかったです。

自分は原作のゲームの方をやってるのでアニメがゼロはじめての人と感想も違うと思いますがアニメ版の方がゼロは好きでした。


シュタインズ・ゲートをもう一度アニメで見れるというだけで自分は正直幸せでした。悲しいけど話だけど心が温まるラボメンの優しさがほんと愛せる。やっぱりこのアニメは自分にとって特別な存在なのだと改めて実感しました。放送前はゼロのアニメ化成功するだろうかという不安もありましたがほんとに愛を感じる作品でした。ありがとうございました。 点数97

以下ネタバレを含む見てる時の自分の気持ちです。大変見苦しいと思いますのでご注意を

{netabare}シュタゲゼロ…アニメ大丈夫かな〜ルート分岐どうするんだろう。真帆のこの大人です!のシーン可愛いなぁ。萌香はやっぱトラウマだよね…アマデウスきたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!レスキネン教授好き。とってもいい敵役だし正体現すまでのおもしろキャラの時最高でした。リンターロ大好き。アマデウス紅莉栖!やっぱりオカリンは紅莉栖に向き合わないといけないのね…切ないわ…かがり!かがりはどうするか楽しみやな〜この紅莉栖と似てるとかどう見せてくるのか楽しみやな〜(そこはアニメで描かれなかった模様。知りたい人はゲーム版シュタインズ・ゲートゼロやりましょう!)オカリン…アマデウス紅莉栖にどっぷりやな…真帆ちゃんしっかり者ちゃんと言わないとね…!?!?リーディングシュタイナーか!?お!このシーン来たか!早いな!……夢オチかーーーーい!?(自衛隊に守られながら逃げるシーンはゲームでは実際の出来事として描かれます。そしてゲームでは最初の世界線の変動のシーンです。)ここアニメでやらんのか?マジ?まぁ…なくてもいいのか?(なくても良かった)巫女のまゆしぃと鈴羽とかがり可愛い。ダルと鈴羽のやり取りほっこりするなぁ…まゆしぃのかいちゅ~止まっちゃった~…は!?!?!?まゆり死ぬの!?やめろよぉぉぉぉぉ…ライダースーツ誰だ?かがりではないから…レイエスなのかな?ブラウンキターーー…ていうか強すぎやろwまゆり死ななくてよかった(原作ではまゆしぃのかいちゅ~の呪いの呪文は出てこなかった。めちゃくちゃ焦った。)リーディングシュタイナーきたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁどこに分岐する?紅莉栖きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…あぁ…やっぱ紅莉栖なんだよなぁ…ダル…オカリンの気持ちも…いや、ダルからすればそうだよな…辛い…GPSかwクリスティーナらしいね。このツンデレ少女やはり可愛い。まゆりの墓…しんどい…あぁ…しんどい 紅莉栖ほんま好きや…流石正妻やで…ハイルナ…なんだこれ。私の事忘れなさいと言いつつキスするのか…ツンデレか!でも切ないね…ライアいいなぁ…あぁぁぁぁぁぁそこかァァァァァァァァァァァそこに繋がるかァァァァァやっぱシュタゲすげぇよ!!!天才かよ!…鈴羽…そうだよなやっぱり18の少女が抱える使命にしては重いよな…綯様!はい!綯様!アニメでやってくれるのね…w嬉しいけどねw ノートパソコン来ましたか…オカリンやっぱそうなるよね…そりゃそうだ。アジトの脱出どうするん?あぁそうやるのね、ていうかダル身のこなしよすぎやろwシュタゲの戦闘シーンは生々しくて怖い。かがりルートもやるのか…この歌ほんと好き。魔笛…あっ…おぉ!β世界線だとそこってかがりなんやなぁ…まゆりママ…甘えるかがり可愛すぎやろ どうみてもフラグやん…萌香wシュタゲゼロでは珍しいギャグシーンである。魔笛のシーン結構緊張するね。かがりは洗脳されてる!ナンダッテー誰がこんな事をやったんだねリンターロライダースーツかがりどうするか…あっそのまま脱ぐのね(ゲーム版はだいぶ違う、この時点でゲームとアニメはかなり別物ぐらいな感じ)お!鈴羽回か。ダルに洗脳は流石に草ギャグ回だった。無限遠点のアルタイル!もうこんなとこまで来たか…ゲルバナ…やっぱこのシーン辛いわ。みんなの気持ちが分かる…オカリンを責める事も出来ないしダルの気持ちは分かるし…まゆりも何だかんだ大人だよね。過去に戻る…来てしまったか…これでタイムリープきたね。何度やってもだめ…なるほど収束する事案か。お?……リナシメントきたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。来ないと思ってたよ…よかった…これやんないとアニメ化の意味ないんすよ…もう安心やね。君に萌え萌えバッキュンキュンwww暗号それでいいのかwタイムリープ失敗ね、それなら納得(原作の未来に飛ばされるこのシーンは謎が多かったから助かる)妖刀五月雨!?!?最高かよ!…でもそうなんだよな…これでやっと決意したね。お!ここのタイムリープするくだりやるのね。スカイクラッドを流すのか。でも確かに歌詞の意味がめっちゃ合うわ。よき。まぁそりゃダメだよな…アマデウスの消去!真帆ルートもやってくれるのか…アマデウスでもやっぱりオカリンには無理か…でも正直ここは感情移入しきれないかな…ここで挿入歌のアマデウスは最高やわ…タイムマシンが過去に飛んでる!…あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁここもやってくれるのか…ドラマCDの無限遠点のアークライトだよね…最高かよ…ほんとこのメールの撮るシーンのくだり好き。紀元前まで飛んじゃったのね。オカリンかっけぇ… シュタゲゼロ最高やったわ!{/netabare}

第1クール終了時の評価

全23話の為暫定的に半分の11話までの評価になります。

シュタゲはネタバレしないと何も伝わらないので今回はネタバレを含んでいるのでまだ見てない方は見ない方がいいかもしれません



















あにこれでも評価1位のシュタインズ・ゲートの正当続編です。前作23話にて牧瀬紅莉栖を救うことを諦めた世界線という設定です。簡単に言うと23話で岡部にムービーメールを送った未来の岡部の話という事ですね。

シュタインズ・ゲートの魅力を今更語らなくてもいいと思いますがやはり張り巡らされる伏線と毎話毎話引きの良さ。さらに、魅力的なキャラクターですね。それはゼロになっても変わらず毎週気になる所で終わるので次へのワクワクが無くなることがないですし毎週気になるシーンやセリフが出てくるので展開の予想も楽しいですね。

1クール目の中でも話題を呼んだのが8話ですね。α世界線に何故か来てしまった岡部が牧瀬紅莉栖と再開する話です。まゆりやダルなどのラボメンも勿論岡部の事が好きですがやはりこの二人の関係は特別で1番岡部を理解出来てるのは紅莉栖なんだなと思いましたね。そして岡部がβ世界線に戻るシーンで紅莉栖が岡部に自分の事は忘れろというのですが世界線が変動する前にキスをするんですよね。最後まで紅莉栖らしいなぁと思います。話の構成的にも前作22話岡部がβ世界線に戻るシーンで紅莉栖が告白しかけるシーンに上手く肉付けされていました。こんな完璧なものを見せられたらやっぱシュタゲすげぇとなりますよね。

まだ第1クールですし岡部がここからどうやってムービーメールの姿になるのかが楽しみですね。今のところは前作に負けないぐらいに面白いと個人的には思います


6話までの感想

{netabare}シュタゲといえば1話の伏線を最終回で一気に回収するという神のような演出が有名ですが、今作も途中で露骨に伏線だなぁみたいなシーンがありでももしかしたらミスリード?みたいな感じで1期とは違う探り合いをしている感じでした。しかし!そんな探り合いも6話で1つ大きな展開を迎えます…具体的には言いませんがあのセリフはやっぱり今でも耳にこびりついていてあのセリフを聴くだけで絶望に帰ってくるのだなぁと思いました。原作も発売されたのが2年前でプレイ済みと言っても細かいところは全く覚えてなかったので6話は辛いのと同時にやっぱシュタゲって凄いんだなと思いますよね、突然あのセリフが出てきた時に不意打ちすぎて一気に不安になったんですよ。もうこのゼロで聴くことはまずないだろうと思ってたのでこれはやられたなぁと思ってしまいますね笑でもそれだけあのセリフが何回も使われて印象に残ってたってことでもあるので続編の強みも存分に生かした。流石の一言でした。1話放送前まで不安になってた自分が馬鹿みたいですよ笑

それまでの岡部のクリスに対する葛藤やそこから垣間見えてくるラボメンの優しさやまゆりって実はそういう気持ちあったんだなぁとかダルはやっぱりキモいとかキャラクターの新しい掘り下げや気づかせてくれるというとこでもシュタゲやっぱりいいなぁと思わされる部分です。1期の頃はあまり感じなかったラボメンの優しさみたいなのもこのシュタゲゼロでは沢山感じますしこの後も色んなキャラの優しさという所は出てきますので楽しみにしてます。劇伴・OP・EDなど音楽面も相変わらず素敵だけど切ない感じが出てて素晴らしいですし声優は言うことないです!最高のキャストです{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 23
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

β

紅莉栖を救うことを諦めた世界線でのストーリー。代わりに紅莉栖の先輩、真帆やまゆりを母と慕うかがりが登場。{netabare}紅莉栖の記憶を元に構築されたアマデウスが今作の鍵を握る。{/netabare}諦めた岡部が頑なにタイムリープを嫌がる様やまゆりの葛藤など、ドラマチックな部分もあったが、本題に入るまでが長く感じた。勿論、面白いと感じたが。

前作と違い、タイムリープはあまりしない。{netabare}前半では一回だけ、いきなりα世界線のほうへ飛ばされる。後半(最後の数話)は怒涛のタイムリープで記憶を未来に飛ばしたり、一回で戻れる期間が短いから凄まじい回数過去に戻る。その度に体力がない状態からスタートするもんだから、相当辛そう。前作の最終話のような状態に戻るけれども、岡部は、タイムマシンで燃料が尽きたために、紀元前に飛ばされたまゆりと鈴羽を探しに行く。{/netabare}

{netabare}信用できない外国人たちに前作から一転して協力してくれるミスター・ブラウンに萌郁。{/netabare}

{netabare}作品の大筋とは、そんなに関係ないけど、あまねとデートしたダルの告白の仕方が印象に残った。{/netabare}

OPはやっぱり、いとうかなこ。癖になる歌声。EDは2つ。Zweiと今井麻美。

1. 零化域のミッシングリンク
いくつもの世界線を巡る無限の彷徨。その過酷な旅の中で、岡部は紅莉栖を死の運命から救い出すことを、ついに諦めた。そして、再び大学に通い始めた彼は、平凡な日常に埋没していく。それでも心の傷を癒しきれず、メンタルクリニックへの通院を続ける岡部の中で、いつしか白衣をまとった「鳳凰院凶真」の顔は封印されていた。

2. 閉時曲線のエピグラフ
ヴィクトル・コンドリア大学のレスキネン教授によるセミナーに出席した岡部。そこで展開された理論は、「人の記憶をデータ化して保存する」という、かつて紅莉栖が提唱したものだった。そして、人の記憶や感情、心をベースに構築された人工知能「アマデウス」のデモンストレーションが行われる。

3. 双対福音のプロトコル
紅莉栖の8ヶ月前の記憶をベースにした人工知能「アマデウス」のテスターとなった岡部。「アマデウス」の反応は紅莉栖そのもので、岡部はまるで紅莉栖が戻ってきたかのような錯覚に陥る。そんな中、まゆりの発案で、彼女のコスプレ友達も交えたクリスマスパーティを開催することになる。

4. 亡失流転のソリチュード
「アマデウス紅莉栖」に接しているうちに、まるで本物の紅莉栖がそこにいるかのように錯覚し始める岡部。そんな彼を見ていられず、真帆は「ここにいるのはアマデウス。牧瀬紅莉栖じゃない」と非情な現実を突きつける。その瞬間、岡部は世界が歪む感覚にとらわれる。それは久しく感じることのなかった、世界線を移動する感覚「リーディング・シュタイナー」だった。

5. 非点収差のソリチュード
鈴羽と共に未来からやってきた椎名かがりの捜索を始める岡部。ダルの依頼でやってきた捜索の専門家は、別の世界線でまゆりを幾度も殺害した「ラウンダー」の桐生萌郁だった。このタイミングで再び目の前に萌郁が現れたことに、岡部は強い不安と疑念を抱く。

6. 軌道秩序のエクリプス
るかがラボに連れてきた、記憶喪失の少女。その姿を見た鈴羽は、彼女こそ12年間行方不明になっていた椎名かがりだと確信する。なぜなら、かがりが「ママにもらったお守り」だと言って大切にしていた「うーぱ」の人形を、その少女が持っていたからだ。だが、少女は何も思い出すことができず、行方不明だった12年間のことは空白のままだった。

7. 振電遷移のエクリプス
ラボで行われているお正月パーティが盛り上がる中、突然「アマデウス紅莉栖」の接続が遮断された。さらにその直後、銃で武装した覆面の男たちがラボを襲撃してくる。かつて、別の世界線で「ラウンダー」の襲撃を受けた際に命を落としたのはまゆりだった。だが、今回狙われたのは……。

8. 二律背反のデュアル
アクセス不能の「アマデウス紅莉栖」から届く、助けを求める声。その直後、岡部は世界線の変動を感知する。気が付くと、握りしめたスマホからは「アマデウス」のアプリが消えていた。そして、彼の前に以前と変わらぬ姿の紅莉栖が現れる。そこは、紅莉栖が生存している「α世界線」だった。

9. 永劫回帰のパンドラ
「α世界線」で紅莉栖と再会し、束の間の逢瀬を果たした岡部。病院のベッドで目覚めた岡部は、再び「β世界線」へと帰還していた。すべてはもとに戻ったかのように思われた。だが、岡部が眠っていた間にも、「アマデウス」の乗っ取りに続き、彼らの身の回りにはいくつかの不穏な事件が起きていた。

10. 存在証明のパンドラ
明晰な頭脳を持つ後輩・紅莉栖に憧れ、尊敬していた真帆。それと同時に彼女は、どうやっても追いつけない天賦の才能に、ひそかに劣等感を抱いてもいた。そんな真帆の元には、紅莉栖の遺品が残されていた。それは生前、彼女が使用し、その思考が記録されているノートパソコンだった。

11. 存在忘却のパンドラ
真帆が紅莉栖のノートパソコンの解析を頼んだ“専門家”とは、橋田至だった。真帆がこれ以上深入りしないよう、岡部はタイムリープマシンの真実を話すことを決意する。しかし、そこへ再び不穏な影が忍び寄る。

12. 相互再帰のマザーグース
ラボに襲撃を受けて以来、かがりの身の回りには異変は起きていない。だが、その記憶はまだ戻らぬままだった。そんな中、まゆりがふと口ずさんだ歌を聴いたかがり。その瞬間、彼女は突如、気を失ってしまう。

13. 回折叙唱のマザーグース
かつての記憶を思い出したかがりは、まるで子供時代に戻ったかのように、まゆりを「ママ」と呼んで甘える。しかし、この時代にやってきた直後、鈴羽とはぐれてから現在までの記憶はいまだに戻らない。肝心な部分が空白のままであることに、岡部は漠然とした不安を覚える。

14. 弾性限界のリコグナイズ
かがりが突然失踪してから数ヶ月。岡部たちはあらゆる手を使って行方を捜したが、何の手掛かりも得られていない。そんな中、ダルと鈴羽はかつて岡部の手で破棄されたタイムリープマシンをもう一度作るため、真帆の協力を得ようとしていた。

15. 漸近線のリコグナイズ
将来、ダルと由季との間に生まれる運命の鈴羽。しかし、現在の「両親」の関係は進展しておらず、最近はあまり連絡も取っていない様子。父のあまりにも消極的な姿勢に業を煮やした鈴羽は、一計を案じるのだが……。

16. 無限遠点のアルタイル
レスキネン教授から研究室に入るよう誘われたのをきっかけに、留学を目指して勉学に勤しむ日々を送る岡部。だが、まゆりは岡部には何らかの秘めた思いがあり、それを表に出さないよう必死に堪え続けていることに気づいていた。一方、ダルは真帆と協力して、破棄された電話レンジ(仮)の再現に挑んでいた。

17. 双曲平面のアルタイル
タイムマシンに残された燃料は残りわずか。これ以上時間が経つと、燃料不足で紅莉栖がこの世を去った日まで辿り着けなくなる。鈴羽が過去に向けて旅立つ準備を進める一方で、まゆりもひそかにある決意を固めていた。

18. 並進対称のアルタイル
タイムマシンの強奪をもくろむ工作員の銃撃で、倒れ伏すまゆり。そこへ、ライダースーツ姿のかがりが現れる。まゆりが血を流して倒れる姿様を見たかがりは逆上し、武装した工作員たちに襲い掛かるのだった。

19. 循環座標のアルタイル
大国の特殊部隊により、秋葉原のビルは戦場と化し、まゆりと鈴羽を乗せたタイムマシンは爆破され、ふたりは生死不明となった。この悲劇的結末を回避するため、岡部は真帆とダルが制作中だったタイムリープマシンを完成させる決意を固める。

20. 盟誓のリナシメント
7月7日へとタイムリープしたはずの岡部。しかし目を覚ましたのは、見知らぬ施設の一室だった。身体中に走る激痛に耐えながらあたりを見回した彼は、自らの置かれた状況に愕然とする。そこは……。

21. 結像のリナシメント
再びシュタインズゲートを目指すと決意した岡部。しかし、2036年から、タイムリープマシンを使って2011年へ戻るためには、3000回以上のタイムリープが必要となる。精神的負担は計り知れないが、岡部は過去に向けて長い旅に出ることを決意する。

22. 投企のリナシメント
現れた攻撃ヘリは、レスキネンたち米国のものではなく、ロシアのものだった。何度やりなおしても、タイムマシンの破壊は回避できないのか。諦めることなく方策を練る岡部達に待っていたのは、ひとつの苦渋の決断だった。

23. 無限遠点のアークライト
過去に向けて「Dライン」を送ることで、「アマデウス紅莉栖」の存在は消失した。これで、ロシアがタイムマシン争奪戦に介入する余地はなくなった。あとは、レスキネンとの対決をいかに乗り切るか--。いよいよ「シュタインズ・ゲート」へと至る最後の戦いが始まろうとしていた。

追加されていた
24. 結晶多形のヴァレンティヌス
バレンタインデーが間近に迫り、それぞれに思いを馳せる女子たち。そんな折、フェイリスの主導で、みんなで手作りチョコを作る「第36回円卓チョコレート会」が開かれることに。彼女たちは、誰にどんなチョコを贈るのだろうか……?

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10

72.5 7 続編で戦いなアニメランキング7位
魔法少女リリカルなのはStrikerS [ストライカーズ](TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (798)
4560人が棚に入れました
空港火災の現場…命の危機にさらされた幼いスバルを救ったのは、純白の衣装に身を包んだ、時空管理局のエース魔導師・なのはだった。我が身を省みず災害や困難と戦うその姿に心打たれた幼いスバル。彼女に憧れたスバルは、満天の星空の下、管理局の魔導師になることを決意する。4年後、晴れて管理局の新人魔導師となったスバルは、訓練校時代からのパートナー、ティアナ・ランスターと共に魔導師の昇格試験に挑んでいた。それを見つめるのは機動六課の有望な人材として二人に目をつけたはやてとフェイト、そしてなのは。試験開始を告げるシグナルとともに「StrikerS」の物語が幕をあける。

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

(レビュー全面改訂です)思いは繋がる・・・

この作品は、「魔法少女リリカルなのは」の3期目に相当する作品です。
物語に繋がりあがるので、1,2期を見視聴の方はそちらからの視聴をお薦めします。

1,2期で熱い死闘を繰り広げてきたなのはとフェイト・・・
2期のラストで「闇の書」事件から6年後の皆んなの姿が描かれていたので、きっと時空管理局での熱い戦いが繰り広げられるんだろうなぁ・・・と勝手に思っていましたが、蓋を開けたらビックリでした^^;

機動六課・・・は良いとして、展開的に闇の書事件のベルカの戦士4人も仲間になる気はしていたので良いんですが、前線フォワード部隊のスバル・・・? ティアナ・・・?
えっ、なのはとフェイトが主人公じゃないの・・・?

3期の舞台設定は2期から10年後・・・という事はなのは、フェイトは19歳・・・バリバリの現役だと思っていましたが違っていました^^;
確かにハードな職務だとは思いますが、19歳で後進に道を譲るってスポーツの世界でもこんなに短い寿命の競技は聞いたことがありません^^;

・・・という先入観を持って1巡目を視聴したので、設定に対するインパクトは感じましたがこの作品をキチンと評価する事には繋がらなかったのだと思います。

という訳で雑念を払って2巡目の視聴を始めました^^;
物語は、前線フォワード部隊として二等陸士のスバルとティアナ、三等陸士のエリオとキャロの4人が、若いながらも持っている天性の素質を見込まれて、新設された八神部隊長率いる「古代遺物管理部 機動六課」に入隊するところから物語が始まります。

この機動六課・・・ロストロギア関連の危険な任務を行う実行部隊である事から、メンバーも優秀な人材が揃っています。

部隊長である八神はやてを筆頭に、スターズ分隊になのはとベルカの戦士ヴィータ、ライトニング分隊にフェイトと同じくベルカの戦士シグナム、そして後方支援部隊にロングアーチとスター級の魔道士が顔を並べるこの部隊・・・将来を見込まれ、声を掛けられただけでも十分に凄い事だと思います。

こうして戦技教導官になのはを据え前線フォワード部隊の本格的な教育が始まるのですが、日々繰り返されるのは徹底した基本動作の繰り返しばかり・・・
新人教育は期間限定である上、敵はこちらの状況を汲んでくれる訳もなく次々に現れてきます。
敵との遭遇で感じるのは先輩の圧倒的な強さと、一生かけても追いつけないと思ってしまう自分への劣等感・・・

「この中で、私だけ・・・何も無い」

きっと普段はこんな事考えないのだと思います。
でも自分に劣等感を感じている時、自分の持っているモノが見えなくなることがあります。
自分の心の奥底に眠るダメダメな部分に支配されてしまいそうで怖い・・・

そこで、難しいのが立ち直るための踏み出し方・・・だと思います。
なのはさんの教えをきっちり守っていれば・・・という気持ちは根底に流れています。
ですが、自分が出来る事を繰り返して強くなれるのか・・・実践で活かせるのか・・・
そもそも強くなるって、これまで出来なかった事に挑戦しないといけないんじゃ・・・

焦りは不安と苦しさを呼びます・・・
自分では良かれ・・・と思ったことも道の先を辿ると全然別の答えに行き着いてしまう事も・・・
きっとスポーツだったら・・・新しい技を取り入れたと思います。
でも皆んなが向かう先は戦場・・・ややもすると生命を落とす場所でもあるんです。
そんな場所に中途半端なモノなんて絶対持って行かせない・・・
これは戦技競技官であるなのはの思惑のほんの一部・・・残りは是非本編で確認頂ければ、と思います。
沢山の厳しさの中に溢れる優しさ・・・愛おしさを感じる事ができると思います。
私の中で何度見ても泣けるシーンです^^;

そして物語の後半・・・これまでの成果を発揮できる場面とも言える大規模侵攻に襲われます・・・
前線フォワード部隊もかつてない危機を迎えることになります・・・
その危機は切り抜けられるのか・・・切り抜けるならどの様にするのか・・・
この辺りは後半の見どころの目玉と言えると思います。

でも、私の中の後半のヒーローは、間違いなく「紅の鉄騎 鉄槌の騎士ヴィータ」でした。
2期では色々ありましたが、3期では前線フォワード部隊を・・・スターズ分隊を・・・何よりなのは自身を守ろうとする気概が半端ないんです・・・
そして彼女の気概は・・・行動を伴った実践シーンも描かれているのですが彼女の格好良さ・・・もう反則級です^^

絶体絶命のピンチ・・・そこでヴィータを取り囲んだのは、大切な人を傷付けた憎っくき敵・・・
身体もデバイスである鉄(くろがね)の伯爵「グラーフアイゼン」もボロボロなのですが、その敵だけは絶対に許さない・・・という気力だけで沢山の敵の中に単身切り込んでいくんです・・・

でも、ヴィータにしかできない役目はこれだけじゃありませんでした。
振り下ろす鉄槌は自分自身のためではなく、大切な仲間を守るため・・・
そして、今は自分の限界なんて言っていられない時・・・
「アイゼン・・・うおぉぉ、ぶち抜けェ・・・」
鉄槌の騎士ヴィータとグラーフアイゼンの渾身の一撃・・・
もう涙無しでは見れません(;_;)

オープニングテーマは、水樹奈々さんの「SECRET AMBITION」と「MASSIVE WONDERS」
エンディングテーマは、田村ゆかりさんの「星空のSpica」と「Beautiful Amulet」

2クール26話の作品でした。1巡目は余計な雑念でしっかり評価する事ができなかったので、今回2巡目を視聴して本当に良かったと思いました。現時点でお気に入りの棚行き決定です^^

4期が始まるという事で1期から見直しましたが、新たな発見もあり、なのはとヴィヴィオの関係もしっかり思い出す事ができたのは収穫でした。
引き続き4期を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 31

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

色々広げすぎて、色んなとこが薄くなっちゃった

もう少女じゃなくなった、魔法少女リリカルなのは。
2期の最後で高校生ぐらいに成長した彼女達の姿が紹介されてたので、次があるのなら女子高生編かと勝手に想像していましたが、そうじゃなかった。
正直、ちょっぴり残念(´・ω・`) と、思ったり思わなかったり。
まあ、それはともかくとして。
いっぱしの魔法少女(少女?)として成長を遂げた、なのは、フェイト、はやては19歳。時空管理局のエージェントとして、彼女達が重責を担うまでになった時代まで時系列は進みます。
はやてを部隊長にした新部署、”機動六課”の物語。
新人の魔導師達を加えて団結した我らがなのはファミリーが、大きな事件の解決に活躍するお話です。


内容を一言で現すなら、なのは先生と可愛い教え子達の魔法バトルもの。
原作者さんが自身で語っているように、なのはが主人公というよりは登場人物がみんな主役というコンセプトです。
2クールの前半は、新人魔導師の4人を中心に描き、上司であり教官ありで憧れの存在であり恩人でもある、なのは&フェイトがヒヨッコを一人前へと導くお話。
伏線を張りつつ、機動六課が追っている事件の全容が顕わになっていきます。
後半は事件の進展と結末を中心に、魔導師達それぞれが、それぞれの対峙するべき相手に対して決着をつける形式をとっており、バトルものの王道的なパターン。
リリカルなのはシリーズらしく、強くも優しい想いがぶつかり合う熱血バトルとなっています。

全体のストーリー構成や設定は、本シリーズらしくいかにもな出来。
キャラクターも、予想どうりというか期待どうりというか、主要な味方キャラはみんな基本的に善良で裏のない好感度の高い人物ばかりです。
そこに不満はありません。
大好きなリリカルなのは。
不満はない、不満はない、と自分に言い聞かせてみていたのですが・・・・総合的に贔屓目なしでみると、やっぱり不満を洩らさずには居られない部分がポロポロでてきます。


敵側の事情説明が足りていない。
「一方の正義の反対には同じだけの正義」なんて理屈はいいませんが、1期のフェイト、2期の守護騎士達のように、己の想いのために凛と意思を貫く相手がいてこそのリリカルなのは。
主人公側でない方への感情移入ができるのがこのシリーズの魅力です。
なのに、今回はその描写が明らかに不足しています。そういう素振りをみせるキャラもいますが、ただの敵役、ただのやられ役となってしまっている感が否めない。
たぶん、全員にそいうった事情があるっぽいのですが、そんな部分は片鱗しかみえません。これじゃ感情移入しにくい。

キャラへの集中力が足りていない。
序盤での訓練モードのときは面白かったのに、さあ、そこで成長したぞ!これから大活躍だ~・・・な筈の4人の新人魔導師の描写が後半に行くほど窮屈になってきます。
理由は明白。途中参入の”重要キャラ”と、なのは&フェイトが前に出てきているので、新人達の出番とエピソードがその分割りを食った形になっています。
なのは達がたくさん観られるのは嬉しい反面、やっぱり中心人物に一貫性がないのは違和感。
前半で散々「今回の主役はこの新人4人」という雰囲気で進めていたのに、後半になって、やっぱり前作の主人公の方がでてくる展開って。
ん?この主人公回帰のパターン、どっかで見憶えが・・・・
ガ○ダ○SEED DESTINYかよ! と、軽く突っ込みたくなりますねw

描き込みと動画が足りていない。
リリカルなのはといえば、そこらのロボットアニメに引けをとらない迫力とスピード感のバトル。・・・だったのに、それはどこに行ったのやら?
もうね、こればっかりは、どう妥協してみてもダメ。バトルの作画と演出の質低下は言い訳のしようがありません。
戦闘シーンをみてワクワクできたのはOPの映像だけでした。
キャラも増え、それに伴って戦闘のスタイルや魅せ方もバリエーションが増えて、より一層見映えがするバトルを創っていく材料は揃っていた筈なのに、まったく活きていない。
崩壊と呼ぶ程酷くもないですが、やはり前作までの質が高かっただけに、凡庸な平均点以下の出来では満足できません。


結局は、尺と予算が足りていない。
上記の不満点は、つまるところこれに尽きると思います。
2クールでやるには登場人物が多すぎでした。
キャラの魅力を追いきれず、ストーリーを破綻なく消化するのが精一杯といった感じ。
倍の4クール、そのうえで作画にかけられるお金の時間があれば、もっともっと名作になったのにー、と歯痒い思いで”たられば”を言ってみたくなる作品でした。

嫌いじゃない。
嫌いじゃないだけに、苦言も呈したくなります。

シリーズ続編も決まっているので、次は濃厚で良質な感動を期待したいと思います。






以下、とーーーっても、どうでもいいボヤキ。
(読み飛ばし推奨)
成長しても相変わらず善良でとっても主人公らしいなのはさん。
気がきいて戦闘力も高く皆から信頼を集めている完璧超人になっちゃってますが、一言苦言を呈したい。

変身バンクで愕然としたよ、ボカァヽ(゚Д゚)ノ

ダサいデザインもさることながら色がベージュってアンタ・・・
ベージュはダメでしょ。いくらなんでも主人公がベージュは。
相方のフェイトは、ちゃんとキャラのイメージカラーの黒でデザインも相応なのに、ですよ!
あ、いや、デザインはフェイトも同じか。
でも、黒のレースとべージュのレースでは雲泥の差があるのは世界の常識。
君のイメージカラーは白っしょ、白。白のレース!

なのはさんには、洒落っ気が足りてないッス

投稿 : 2024/11/02
♥ : 28

nk225 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

「魔法少女リリカルなのはViVid」2015年4月スタート 成長する公式サイトに次々キャラクターが

人気のアニメシリーズ『魔法少女リリカルなのは』の最新作テレビシリーズ『魔法少女リリカルなのはViVid』の製作発表がされたのは、2014年8月だった。熱いファンが多い作品だけに、そのニュースは大歓迎を受けた。

それからおよそ5ヵ月、『魔法少女リリカルなのはViVid』の放送時期が遂に発表となった。2015年4月から放送を開始する。放送局や放送時間は今後の告知となるが、ファンにとっては待望の決定だ。

これまでにティザーサイトであった公式サイトも大幅リニュールした。放送時期を告知するだけでなく、最新ムービーやキャストからのメッセージも公開している。本作のヒロインであるヴィヴィオの新ビジュアルはファン必見だ。
さらに公式サイトにはさらなる楽しい仕掛けもある。サイトでは今回のヴィヴィオをスタートに、1月24日頃までの間に少しずつキャラクターが増えていくという。どんなキャラクターが登場するのか注目される。

そのキャラクターには、ヴィヴィオ役に水橋かおりさんがすでに決定している。さらに能登麻美子さん(アインハルト・ストラトス役、喜多村英梨さん(リオ役)、福圓美里さん(コロナ役)、田村ゆかりさん(高町なのは役)、水樹奈々さん(フェイト・T・ハラオウン役)と、これまでと同様に豪華人気声優が並ぶ。
原作は都築真紀さん、原作漫画は藤真拓哉さんが務める。伊藤祐毅監督とメインライターの小林成朗さん、キャラクターデザインの山野雅明さんと安定のスタッフだ。制作はA-1 Picturesが担当する。

『魔法少女リリカルなのは』は、2004年10月にまずテレビシリーズとして始まった。作品は瞬く間に人気を博し、テレビシリーズは3作品、劇場アニメは2作品が作られている。さらにマンガ、ゲーム、ドラマCDなどとその世界は大きく広がる。
そして2015年春に、新たな魔法少女の物語がはじまる。シリーズは今後もまだまだ大きく展開しそうだ。

『魔法少女リリカルなのはViVid』TVアニメ化決定!
現在『月刊コンプエース』で連載中の都築真紀さん原作のマンガ『魔法少女リリカルなのはViVid』が、待望のTVアニメ化を果たすことが発表された。

『魔法少女リリカルなのはViVid』は、2009年より上述の『月刊コンプエース』で連載されている、同シリーズの第4期として発表されたマンガ。
主人公・高町ヴィヴィオとアインハルト・ストラトスを中心に物語が展開され、次世代型文系格闘魔法少女マンガとして人気を獲得している。
これまでアニメーションにドラマCD、マンガ、ライトノベルなど、様々なメディアで展開されている「魔法少女リリカルなのは」シリーズだが、本作のアニメ化はファン待望の発表だと言えるだろう。
アニメ化の詳細は、随時告知されていく。

独立UHF系各局およびファミリー劇場で2007年4月から9月にかけて全26話が放送されたテレビアニメ作品で、『魔法少女リリカルなのはシリーズ』の第3期作品。略称は『StrikerS』(ストライカーズ)。
キャッチコピーは「魔法少女、育てます。」

本作は、前々作の第1期『魔法少女リリカルなのは』と、前作の第2期『魔法少女リリカルなのはA's』とは色々な点で大きく異なる作品になっている。
前2作の10年後の話であるため、なのはやフェイトなどの主要キャラクターの容姿や立場などが前2作とは大きく変わっている。主な舞台も、前2作は日本の海鳴市(原作の『とらいあんぐるハートシリーズ』の舞台でもある)だったが、本作では魔法文明の中心地のミッドチルダに変わっている。
新しいキャラクターが多数登場し、「機動六課」に配属された4人の新人フォワード(スバル達)の成長なども描かれている。登場キャラクターが多いため、1人で複数役を担当する声優も多かった。魔法では前2作とは違い、(高速高々度の)飛行魔法が高ランク扱いとなり、「飛べない」魔道士が数多く登場する。第2期『A's』ではなのはやフェイトの敵であったヴォルケンリッター(シグナム達)が、本作では良き仲間となっている。前2作まではよく登場していたが、本作では全く登場しなかったり、少ししか登場しなかったというキャラクターもいる(なのはの家族・アリサ・すずか・ユーノ・アルフ・エイミィなど)。
スピンオフ元である『とらいあんぐるハート3』に由来する設定の影はほとんどなくなっている。また、本作から『とらいあんぐるハートシリーズ』の製作元である「ivory」の表記が原作欄からなくなった。
前2作はそれぞれ1クール全13話で構成された4:3サイズでの制作・放送だったが、本作は2クール全26話で構成された16:9サイズでの制作となっている。

オープニングテーマ
「SECRET AMBITION」(第1 - 17話)
「MASSIVE WONDERS」(第18 - 26話)

エンディングテーマ
「星空のSpica」(第1 - 14話)
「Beautiful Amulet」(第15 - 26話)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

81.1 8 続編で戦いなアニメランキング8位
カードキャプターさくら さくらカード編(TVアニメ動画)

1999年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (723)
4441人が棚に入れました
木之本桜は友枝小学校5年生の元気だけが取り柄の女の子。そして魔術師クロウ・リードが創ったクロウカードの主である。今日から2学期、さくらのクラスに転校生の少年・エリオルが紹介された。さくらは彼になんとなく懐かしいような印象をもつ。「初めて会った気がしないなぁ」そうつぶやいたとき、「僕もですよ」と言いながらエリオルが現れた。それをイライラしながら見ている小狼と、楽しそうにビデオ撮影している知世。クロウカードが集まって平穏な日常が戻ったかに見えたが・・・。 ある日、友枝町に不思議な雨が降った。さくらはクロウカードでこの雨を静めようとしたが、なぜか封印の鍵が杖に変わらない!
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

ぜったい大丈夫だよ、の魔法

ここのところしばらく、少女マンガ原作の長編「変身(魔法)少女」アニメのレビューばかり集中的に上げていましたが、その打ち止めとして、2018年1月から新章-クリアカード編-の放送が始まった本作のレビューを更新しておきます。

・・・って、好きすぎてレビュー書けないな、これ。
仕方ないので、以前書いた「クロウカード編」のレビューを手直しして、各話評価部分だけ更新します。

この機会に、一人でも多くの方が、本作を見始められることを願って。
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◆魔法少女のフォーマットを借りた古典的な初恋ストーリー

プラチナ(第3期OP)を聴くだけで泣けてくる伝説の名作アニメ。
超絶可愛い主人公「木之本桜」の活躍を描くだけではなく、むしろ、さくらとクロウカードを集めるライバルだったはずの「李小狼」君が次第にさくらに惹かれていく過程を細かく描き出している点が、隠れた鑑賞ポイントです。
全3期70話+映画2本(但し李君の実家のある香港に行く映画はストーリーの本筋には関係なし)


◆制作情報
{netabare}
原作マンガ       CLAMP(『なかよし』1996年6月-2000年8月連載)
監督           浅香守生
シリーズ構成      大川七瀬(CLAMP)
キャラクターデザイン CLAMP(原案)、高橋久美子
音楽           根岸貴幸
アニメーション制作  マッドハウス{/netabare}


◆作品別評価

(1) 第1期(クロウカード編Ⅰ) ★★ 4.6 (全35話) 1998年4-12月     
(2) 第2期(クロウカード編Ⅱ) ★★ 4.6 (全11話) 1999年4-6月      
(3) 劇場版(無印)         ★  4.2        1999年8月
(4) 第3期(さくらカード編)   ★★ 4.8 (全24話)  1999年9月-2000年3月
(5) 劇場版(封印されたカード) ★  4.3        2000年7月
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総合                ★★ 4.7 (全70話)+(劇場版2本)

※なお、原作マンガ       ★ 4.4


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回
※各話の右端は登場するカード(「*小狼」表記は小狼がGETしたもの)

※なお、アニメに登場するクロウカード(のち、さくらカード)の総数は、トランプと同じ53枚(劇場版第2作に登場する「NOTHING(無)」のカードも含めて)。但し、WAVE(波)・THROUGH(抜)・LIBRA(秤)の3つは名前が呼ばれるだけで実際に使われるシーンはない。

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  ※小学4年の1学期~2学期の出来事

===== カードキャプターさくら(第1期) クロウカード編Ⅰ (1998年4-12月) =====
{netabare}
第1話 さくらと不思議な魔法の本 ★ 桜の季節、カードキャプター誕生 WINDY(風),FLY(翔)
第2話 さくらのすてきなお友達 ★ 一番の親友(知世) SHADOW(影)
第3話 さくらのドキドキ初デート ★  兄の親友・さくらの憧れの人(雪兎) WATERY(水)
第4話 さくらのくたくた日曜日 ☆ お留守番 WOOD(樹),RAIN(雨)
第5話 さくらとパンダとかわいいお店 ☆ 縫い包み店ツインベル JUMP(跳) ※挿入歌「夜の歌」
第6話 さくらとお母さんの思い出 ★ 母の幻と兄・桃矢の秘密 ILLUSION(幻)
第7話 さくらの怪盗初挑戦!? ☆ 美術館、ラストで小狼初登場 SILENT(黙)
第8話 さくらのライバル登場! ★ 香港からの転校生、李家の魔法 THUNDER(雷) 
第9話 さくらとふしぎなブローチ ★★ 大人っぽい同級生(利佳) SWORD(剣)  ※相手の気持ちを察する描写が◎
第10話 さくらと花の運動会 ★★ 知世の母(園美)とさくらの両親(撫子・藤隆)の縁 FLOWER(花)
第11話 さくらと知世の大きな家 ★ 知世の困り事、さくらのブーケ SHIELD(盾) 
第12話 さくらの終わらない一日 ★ ※珍しいループ回 TIME(時)*小狼 
第13話 さくらとゾウの力比べ ★ 動物園見学 ※小狼の意外な一面が描かれる回 POWER(力)
第14話 さくらと桃矢とシンデレラ ★ 星條高校学園祭 ※同上 MIST(霧)
第15話 さくらとケロの大げんか ★ STORM(嵐)*小狼、FLOAT(浮)
第16話 さくらと思い出の虹 ★★★ 夏休み、高原の別荘地での老人との出遭い ※第1期で一番印象的な回
第17話 さくらのこわーいきもだめし ★ 臨海学校 ERASE(消)
第18話 さくらと雪兎と夏祭り ★ 予知夢、月峰神社の蛍 GLOW(灯)
第19話 さくらと夏休みの宿題 ☆ 図書館、小狼宅へ、ラストに苺鈴登場 MOVE(移)
第20話 さくらと闘う転校生 ★ 2学期開始、苺鈴転入 FIGHT(闘)
第21話 さくらのながーいマラソン大会 ★ ※さくら・小狼・苺鈴が友情を深める回 LOOP(輪)
第22話 さくらとやさしいお父さん ★ 父(藤隆)の大学訪問 SLEEP(眠)
第23話 さくらと知世とすてきな歌 ★ 音楽室の謎の歌声 SONG(歌) ※挿入歌「夜の歌」
第24話 さくらの小さな大冒険 ☆ 『アリス』モチーフ回 LITTLE(小)
第25話 さくらともう一人のさくら ★★ カードの災い、ラスト観月先生登場 MIRROR(鏡)
第26話 さくらと不思議な先生 ☆ 観月先生転任 MAZE(迷)
第27話 さくらと思い出の神社 ★ 桃矢と観月の過去 RETURN(戻)*小狼
第28話 さくらとおまじないカード ★ 危険な攻撃カード SHOT(撃)
第29話 さくらのあまーいクッキング ★ 学校でケーキ作り SWEET(甘)
第30話 さくらとケガをしたカード ★★ 6年生の陸上少女、チアリーディング DASH(駆)*小狼
第31話 さくらと名前のない本 ☆ さくらvs.怪獣 BIG(大)、CREATE(創)
第32話 さくらとケロと小狼と ★ 小狼とケロちゃん入替り回 CHANGE(替)
第33話 さくらのさむーいアイススケート ★ FREEZE(凍)*小狼
第34話 さくらと雪兎と昼の月 ★ 友枝町クイズラリー、満月の夜の災い ※挿入歌「ヒトリジメ」
第35話 さくらのすてきなクリスマス ★★ 遊園地デート FIRERY(火){/netabare}
----------------------------------------------------------------
★★★(神回)1、★★(優秀回)5、★(良回)22、☆(並回)7、×(疑問回)0 ※個人評価 ★★ 4.6

OP 「Catch You Catch Me」
ED 「Groovy!」


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  ※小学5年の1学期の出来事

===== カードキャプターさくら(第2期) クロウカード編Ⅱ (1999年4-6月) ======
{netabare}
第36話 さくらと雪の新学期 ☆ 進級、新担任(観月先生) SNOW(雪)
第37話 さくらと消えた知世の声 ★★ コーラス部発表会 VOICE(声) ※挿入歌「友へ」「しあわせの魔法」「やさしさの種子」
第38話 さくらの楽しいいちご狩り ★ 遠足回 LOCK(錠) ※挿入歌「プリズム」
第39話 さくらのふらふら熱曜日 ★★ さくらの風邪 ※ミラー再登場回 CLOUD(雲)
第40話 さくらと夢の中のさくら ★★★ 4人の休日デート、東京タワーと予知夢 DREAM(夢)*小狼 ※挿入歌「ヒトリジメ」
第41話 さくらと小狼と砂の海 ★ 学芸会稽古 SAND(砂)*小狼
第42話 さくらのまっくら学芸会 ★★ 学芸会当日、さくらの心の中にいたカード DARK(闇)、LIGHT(光)
第43話 さくらのさよなら苺鈴 ★ 苺鈴と小狼の過去、苺鈴香港帰国 TWIN(双)
第44話 さくらとケロと不思議な先生 ☆ 弓道大会、もう一人の守護者(ユエ)、この世の災い? EARTHY(地)
第45話 さくらと最後のクロウカード ★ 最後のカード封印、選定者ケルベロス&審判者ユエ、最後の審判
第46話 さくらと最後の審判 ★ 続き、この世の災い、月の鈴、星の杖、クロウ・リード ※脚本・演出の古さは残念{/netabare}
----------------------------------------------------------------
★★★(神回)1、★★(優秀回)3、★(良回)5、☆(並回)2、×(疑問回)0 ※個人評価 ★★ 4.6

OP 「扉をあけて」
ED 「Honey」


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  ※小学4年の冬休み(第1期と第2期の間)の出来事

============ 劇場版カードキャプターさくら (1999年8月) =========

全1話 ★ 4.2 {netabare}香港渡航編 ARROW(矢){/netabare} ※1時間22分

主題歌「遠いこの街で」


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  ※小学5年の2学期~3学期の出来事

=== カードキャプターさくら(第3期) さくらカード編 (1999年9月-2000年3月) ===
{netabare}
第47話 さくらとふしぎな転校生 ★ エリオル君転入、カードの異変
第48話 さくらとめざめた星の鍵 ☆ 続き、星の力、さくらカード FIRERY(火)
第49話 さくらとキケンなピアノ ★ さくらのお見舞い SONG(歌) ※挿入歌「やさしさの種子」
第50話 さくらと小狼とみえない糸 ☆ 縫いぐるみキット購入、エリオルと仲間達 SWORD(剣)
第51話 さくらと大きなぬいぐるみ ★ 手作りくまさんの渡し先 JUNP(跳)、FLY(翔)
第52話 さくらのひつじ注意報?! ★ 知世の新携帯とアドバイス ERASE(消)、POWER(力)
第53話 さくらとパニック自転車 ★ さくらとカードの絆 DASH(駆)他9枚
第54話 さくらと思い出のカレンダー ★ 母の花のプレゼント、父と曽祖父の和解 FLOWER(花)
第55話 さくらと不思議の国のさくら ★ 『アリス』モチーフ回2 BIG(大)、LITTLE(小)
第56話 さくらとケロのお菓子な出会い?? ☆ 友枝小バザー騒動 SLEEP(眠)
第57話 さくらと小狼とエレベーター ★★ テディ・ベア展(4人デート回) FLOAT(浮) ※挿入歌「気になるアイツ」
第58話 さくらと二人の大ピンチ ☆ 仮の姿に戻れない守護者達 BUBBLE(泡)、SHIELD(盾)
第59話 さくらと知世とボールの罠 ★★ エリオル&知世のアドバイス SHADOW(影) ※挿入歌「夜の歌」
第60話 さくらと大切なお友達 ★★ 小狼と苺鈴の約束 FREEZE(凍)
第61話 さくらとカードとプレゼント ★★ カード達への感謝 ※ミラー再々登場回 MIRROR(鏡)、MIST(霧)他4枚
第62話 さくらと不思議なおみくじ ★ 月峰神社(初詣、予知夢) DREAM(夢)
第63話 さくらとプールと大きな波 ☆ 室内プール騒動 WATERY(水)
第64話 さくらと吹雪のスキー教室 ★★ 雪山合宿、エリオル君の苦手なもの TIME(時)
第65話 さくらと雪兎と消えゆく力 ★ 映画撮影、桃矢の献身(ユエ回復)、さくらの決心
第66話 さくらの一番好きな人 ★★★ 星條高校文化祭、さくらの一番の人 MAZE(迷)、ILLUSION(幻)
第67話 さくらと小狼と月峰神社 ★★ 手作りマフラー、月峰神社の夜祭 WOOD(樹)、THUNDER(雷)、GLOW(灯)
第68話 さくらと過去とクロウ・リード ★ 桜の神木(過去遡行)、クロウとの会話、エリオルの正体 SNOW(雪)、RETURN(戻) ※挿入歌「見えない地図」
第69話 さくらと現れたクロウ・リード ★★ 最後の試練、告白 CLOUD(雲)他7枚
第70話 さくらと本当の想い ★★★ エリオルの意図と予想外の出来事、名前のないカード、空港での別れ{/netabare}
----------------------------------------------------------------
★★★(神回)2、★★(優秀回)7、★(良回)10、☆(並回)5、×(疑問回)0 ※個人評価 ★★ 4.8

OP 「プラチナ」
ED 「FRUITS CANDY」


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  ※小学6年の夏休みの出来事

=== 劇場版カードキャプターさくら 封印されたカード (2000年7月) ===

全1話 ★ 4.3 {netabare}友枝町なでしこ祭、さくらの返事 NOTHING(無)のカード+名前のないカード=HOPE(希望){/netabare} ※1時間22分

主題歌「明日へのメロディー」

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

突如現れた謎の転校生…めざめた星の鍵…再びさくらがカードキャプターとして出動する!

この物語は「カードキャプターさくら」の2期に位置する作品です。
物語の内容に繋がりがあるので、前期を未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

クロウカード編では、カード収集の長い道のりと最後の試練を乗り越えて、ようやくカードの主として認められるようになりました。

これまで身の回りで様々な超常現象が起こっていたのはクロウカードが世に放たれてしまっていたから…
だから、カードを全て回収した今、もう身の回りで不思議な事が起こる要因は排除された筈でした。
ところが、超常現象は全て収まっていた訳では無かったんです。
きっかけは友枝町に降り続いた長雨…
隣町では星が見える夜空であるにも関わらず、友枝町だけに雨雲が停滞して雨がやむ気配は一向にありません。
そう、この雨はとある人物によって仕組まれたことだったのです。

桜は、クロウカード収集時と同じようにカードで雨雲を晴らそうとしたのですが、クロウカードは桜に反応しなかったのです。
それはクロウ・リードが作り出したクロウカードだったから…
そう、正式なカードの主となった桜はクロウカードを使い続ける事ができなくなっていたのです。

クロウカード収集時の最後の試練で現れた桜の属性は星…
従って、クロウカードを自分の属性に合致させる必要があったのです。

「クロウの作りしカードよ 古き姿を捨て生まれ変われ 新たな主 さくらの名のもとに」

こうしてクロウカードをサクラカードに変えていく「サクラカード編」の物語が動いていきます。

このサクラカード編を視聴すると、最初に妙な違和感を感じると思います。
別に桜やリ・シャオランが手を抜いている訳ではありませんし、桜の周りの人もこれまで通り一生懸命桜を支えています。

それでも払拭できない違和感…一言でいうと、桜たちが対峙しているのは「理不尽」なんです。
クロウカードをサクラカードに変える…
言うのは簡単ですが、遂行し続けるのはとても難しいことです。
なぜなら、カードを変換するには自身の魔力を注入しなければいけなかったから…

小学校5年に進級したとはいえ、桜はまだまだ子供…
生成できる魔力、蓄積できる魔力は、例えばどんなに素質があったとしても限界があります。
更に悪循環の根源になっているのは、桜自身が自分の限界を知らないこと…

クロウカード編を視聴した人なら、きっとこれだけでピンとくると思います。
桜は頑張り屋さんなんです。
どんなに苦しくても人に笑顔を見せる女の子なんです。
だから誰かの為に自分を追い込むのは、彼女にとって造作もないこと…
誰かがセーブしなかったら、きっと自分の全てを投げ打つのも厭わない女の子なんです。
でもそんなの誰も望んでなんかいません。
だからこそ、もどかしさを感じるんですけどね…

クロウカードをサクラカードに変える…
桜は自分の魔力を代償に、少しずつ使えるカードが増えていくのは目標でもありますし、彼女にとってきっと良いこと…
ですがカードの性質そのものを変えることの代償…これを当事者が見抜くのはとても難しかったと思います。
何故なら、変化が目に見えないから…

AがBになる、或いは大きさが半分になる…
こうして見た目が大きく変わってしまったら絶対に気付いたと思います。
でも世の中の変化って、目に見えるものばかりではありません。

きっと最初に異変に気付いたのは本人…
でも何の確証も無いので、いたずらに人を心配させたくないから口をつぐむ…
そのうち異変に確証が持てても一度つぐんだ口が開くことはありません。
だって、自分の大切な人に自分の事で心配かけたくないじゃありませんか…

敏感な人ならここで異変に気付く人がいてもおかしくありません。
桜の周りに敏感な人が居なかった訳でもありません。
あともう一歩踏み込めば繋がるラインを徹底的に第3者から踏みにじられ続けましたから…
やっぱりここで感じるのも「理不尽」なんですよね。

でもこのサクラカード編はたくさんの理不尽でモヤモヤするだけの作品ではありません。
時間を積み重ねにより、これまで見えなかったモノが見えるようになって…
これまで気付けなかったことに気付けて…
自分の気持ちに嘘をつかず、ありのままを伝える事の大切さと勇気を知って…
この僅かな時間の中で、みんなの心の成長は著しかったのではないでしょうか。

これまでこの作品は圧倒的なまでに「桜推し」で視聴していました。
でも、このサクラーカード編を視聴して、私の中で桜の次点はリ・メイリンになりました。
彼女の真っ直ぐさはとても気持ちが良いです。
彼女が真っ直ぐでいられるのは自信があるから…
そしてその自信を持つための鍛錬を決して怠らないから…
何に対しても絶対に逃げない彼女…
自分の信念と信条と笑顔を貫き通して…それ故に溢れた涙が止められなかった知世の家での1シーンは私も思わず貰い泣きでした。

失ったモノはゼロではありません。
以前のカード収集時より崖っぷちに立たされた桜たち…
どんなに傷付いても、どれだけ痛みを伴っても…所期の目的を完遂させようと必死にもがく桜たち…
彼女たちの雄姿が気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

2クール全24話の物語でした。
1期より物語自体はコンパクトになりましたが、全般的にとても丁寧に制作されていたと思います。
桜は1期以上に魅力を感じましたし、リ・シャオランだって随分格好良くなったと思います。
クリアカード編に突入する前に劇場版2作を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

さくらと魔法と大切な人たち。

「カードキャプターさくら」は、
1期と2期にあたるのが「クロウカード編」、
3期にあたるのがこの「さくらカード編」になるようです。

なので「さくらカード編」を見る前に
「クロウカード編」の視聴は必須です。

子どもの頃に原作も「さくらカード編」までは読んでいました。
大好きな作品。

久しぶりにアニメで見返してみて、
作品としての完成度の高さに感服です。

少女漫画の名作だから全人類観て。笑

「さくらカード編」は全24話です。

※以下、「クロウカード編」のネタバレが少し含まれているので注意です。


● ストーリー
魔術師クロウ・リードが作った魔法のカードである“クロウ・カード”。

封印が解かれたことでバラバラになってしまったクロウ・カードもすべて集まり、新たな主として認められた小学生の木之本桜(きのもと さくら)。

平和な日常が続く中、
転校生・柊沢エリオル(ひいらぎざわ エリオル)がやってくる。

それと同時にさくらの周りで再び不思議なことが起こり始める。
しかし、なぜかクロウ・カードが使えない。

自分の魔力を使って新たな“さくらカード”に変えることでカードが使えるようになり、次々と起こる不思議な出来事を解決していく。


「クロウカード編」はクロウ・カードを集めることが目的でした。

そして「さくらカード編」は、クロウ・カードをさくらカードに変えながら不思議な出来事に立ち向かっていくお話となっています。

全体に大きな伏線や謎が張られていて、1話完結型のストーリーの中で伏線を回収していくストーリーの描き方がお見事。

カードを使う魔法少女。
とにかく今回もさくらの可愛さ爆発です。

「さくらカード編」の特徴のひとつとして、
恋のお話が動き出すところが見どころですかね。

さくらも、カード集めのときにはライバルだった李小狼(り しゃおらん)も、高校生の月城雪兎(つきしろ ゆきと)に恋していました。

さくらは変わらず雪兎に恋していて、
でも小狼は自分の雪兎への気持ちは恋とは違うと気づき、
そして気持ちはさくらへ…

という胸キュン爆発展開。笑

アニメオリジナルキャラの苺鈴(メイリン)は、
「クロウ・カード編」ではいまひとつ好きになれなかったのですが、

今回はものすごく好きなキャラになりました。
本当に小狼のことが大好きで、一途な気持ちに涙(´;ω;`)


最終話の展開は原作と少し違うなと感じたのですが、
どうも原作よりアニメの方が早く最終回を迎えてしまったためのようですね。

原作のラスト、大好きな名シーンだっただけに少し残念。


● キャラクター
ストーリーも面白いのですが、
やはりこの作品はキャラが完璧だなと思います。

主人公のさくらは、
いろんな影響を与えた文句なしの完璧主人公キャラ。

友だちも家族もカードたちも大好きな素直で優しい女の子、
めげそうになるけれど、周りに励まされてピンチを乗り越えていく心の強さ、
そして天才的な可愛さ。

もうひとつの特徴として、
さくらの衣装へのこだわりが挙げられます。

不思議な出来事に立ち向かう時には、
親友の知世(ともよ)ちゃん作成の衣装を着るのですが、
毎回デザインが違うんですよね。

しかも全部可愛いし、
どれもめちゃくちゃ似合ってる。

私服も毎回違っていて、
それもどれも可愛い。

何でも似合うさくらの可愛さは本当に天才的。

ふりふり衣装でもなんでも可愛く着こなせるのは、
小学生という設定の強みでもあると思います。


李小狼。

カード集めでも恋でもライバルであり、
時には助けてくれる心強い友だちでした。

「さくらカード編」ではさくらへの恋心を自覚し、
なんでもお見通しの知世ちゃんに背中を押されながら、
告白しようと頑張る小狼が可愛い(*´Д`)

さくらがピンチの時にはいつも支えて、
本気で心配してくれ、優しくてかっこよくてヒーローです。

一番好きなキャラを聞かれると、
私は小狼と答えるかなあ。


今回いろんな事件を引き起こす張本人であるエリオルも、
別に悪い人というわけではないし、

とにかくキャラ配置が完璧なのよね。
どのキャラも魅力的すぎる。


● 音楽
【 OP「プラチナ」/ 坂本真綾 】

名曲です。大好きです。

それ以上に言うことがありません。笑


【 ED「FRUITS CANDY」/ こじまめぐみ 】

曲も可愛くて好きなのですが、
何よりも映像が可愛くてセンスのかたまりすぎて大好き。


● まとめ
放送は1999年からなのでおよそ25年前の作品なのですが、
今見てもものすごく面白かったし、

キャラの言動が完璧で、少女漫画としての完成度も高くて、
あらゆる場面で原作者のCLAMPの天才っぷりを感じずにはいられませんでした。

何度も言うよ、本当に名作です。

私の中では「カードキャプターさくら」はここで完結なんだけど、
今は続編である「クリアカード編」があるんですよね。

さくらが中学生…うーん、小学生だからこその可愛さだと思ってしまっているところがあるから、そんな自分に受け入れられるかどうか…。

でも気になっているので、
そのうち続編も見てみたいと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14

60.3 9 続編で戦いなアニメランキング9位
新妹魔王の契約者 BURST(バースト)(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (377)
2834人が棚に入れました
角川スニーカー文庫の同名ライトノベル(作:上栖綴人)が原作。澪の持つ先代魔王の力を狙ってきたゾルギアを倒し、刃更たちは平穏を取り戻したかに見えた。ところがある日、突如魔法で操られた人間たちに襲われる。家族を守るため、ますます淫らに激しく主従契約を強める刃更たち。バトルもエロスもパワーアップした「新妹魔王の契約者」の第2期!

声優・キャラクター
中村悠一、朝井彩加、ブリドカットセーラ恵美、福原香織、野水伊織、杉田智和、吉田聖子、浅川悠、津田健次郎、藤原啓治、興津和幸、玄田哲章、山村響、井上喜久子
ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

2期はやはり・・・

2期は、バトルの割合が増して来るのか?
それとも、エロアニメ枠として円盤買わせる見せ方にのみ特化するのか、
どんな感じで放送されるのか楽しみ。
(色々なものをかいくぐるという意味で)

2期はやはり、エロに寄せ過ぎてバトルは添え物だったなぁ…
謎な部分も残しつつ終わったから、3期やるのかな?

10話
{netabare}
現魔王とバサラ、ミオ、仲良しこよし共闘で枢機院の召喚した英霊撃退。

現魔王の姉が、バサラ父と同じぐらい強いって、姉が魔王やった方が…
というのより、バサラ父は、古代龍族?の血族らしい。

そうすると、バサラは、龍族と魔族のハーフ???

長谷川先生が、何故バサラを見守っているのかとか、
エロに寄せないで、その辺もみたかったなーと。
{/netabare}

9話
{netabare}
バサラ vs 現魔王

バサラの2人の母の内の1人は、魔族だというの今までに
説明あったっけ???

現魔王との戦いの最中の回想で出てきたのだけど…
ミオの介入で戦いも途中で中断してしまったけど、
現魔王がラスボスではなく、枢機院が召喚した英霊がラスボスぽい。

英霊…どこかで聞いたような。
{/netabare}

7-8話
{netabare}
魔族同士の戦いで団体戦で勝敗を決めるって、
エロが売りだから、そこはどうでもいいのか…

とりあえず、現魔王とバサラの戦いになるんだろうけど、
最後のバトルフィールドは、魔王の血族しか
立てない場所らしいってことは、バサラは勇者と魔族のハーフ?
{/netabare}

6話
{netabare}
バサラ父が、母親の話を少しした際に、
母親が2人いるようなこと言ったけど、生みの親と育ての親かな?

母親2人から、半分ずつ生まれたとかないだろうしw
{/netabare}

5話
{netabare}
叔父ラムサスとの対峙よりも、ゼストエロが前面に出て、
その次に現魔王の手下の襲撃とラムサスの扱いが酷い印象。

2期番宣ムービー?では、結構バトル中心?に見えたけど、
やはりエロ中心なんだなーと…
{/netabare}

4話
{netabare}
前半サービス、後半バサラにゼストが攻略される感じ。

叔父を名乗るラムサスとの対峙は次回に持ち越し
{/netabare}

3話
{netabare}
長谷川先生の正体は天界にいた人で、
バサラの母の妹か、近しい友人?みたい。
バサラは、天界と勇者の一族のハーフかぁ。
なんか暴走している姿をみたら魔神かと…

ミオの叔父ラムサスに呼ばれて次回は魔界に行くみたいなので、
エロではなくバトルがみれるかも???

タチバナくんのオチは登場させなくてもいい感じだった…
{/netabare}

2話
{netabare}
体育祭回

3人4脚だったかな、バサラ、ミオ、ユキが、
競技中に、『見せられないよ><』シーンで、
体育祭中でも、そういうシーン入れるんだーと思っていたら、
マリアの妄想と現実を入れ替えながら見せていたとは…

次回、タチバナ君と長谷川先生の正体が分かるのかなー

体育祭はいたって健全だったけど、マリアの脳内は不健全でした!
{/netabare}

1話
{netabare}
1話は、新規登場キャラの紹介的なものと、
バサラ父が単身魔界に乗り込んで現魔王と戦うのがメインだったかな。

新キャラ
・タチバナ君(男の娘/人外ぽい)
・無関心男子教諭(人外ぽい)
・バサラ父が拾った女の子
あと、野中柚希の妹の胡桃がレギュラーになった模様。

『見せられないよ><』は1シーンのみで、
エロイのを連想させるシーンは、うまく視聴者に連想させる様な
見せ方だったので、見たかったら円盤買ってね!だと思う。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

えっ・・・全10話だったの^^;?

この作品は、「新妹魔王の契約者」の2期に位置する作品です。物語の内容に繋がりがあるので、1期を未視聴の方はそちらからの視聴をお薦めします。

最強系主人公と可愛いヒロイン達・・・魔界・・・異能のぶつかり合い・・・恐らく全てがテンプレですが、テンプレであろうと1期から視聴を楽しみにしていた作品です^^
やっぱり私はこの手の作品が好みのようです^^;

大切な妹を必死に守ろうとする兄・・・
兄の言うこと・・・そして運命を受け入れ共に歩もうとする妹・・・
加えて妹は可愛らしい子揃い・・・
この時点で私にはこの作品を視聴しない理由は見つけられません(//∇//)

そして毎回の放送を楽しみにしながら視聴を続けた訳ですが・・・

まさか10話で終わるとは完全に想定外でした^^;
これからのラストスパートで物語がどの様に進んでいくのかを楽しみにしていたのですが・・・
突然テレビの電源が切れたような・・・目の前で梯子を外されたような・・・そんな気持ちで一杯になってしまいました^^;

確かに物語上の展開的には一区切りなのかもしれません。
けれど、その肝心の物語は伏線だらけじゃありませんか・・・^^;
何がどう転がっていくのか・・・現状では全く読めないです。
この展開が読めない状態・・・これが次期への布石になっていれば良いのですが・・・^^;

この様に物語の展開には不透明な部分がありますが、それでも毎週楽しみにせずにはいられないこの作品の魅力・・・

それは、可愛らしいヒロイン達が時折見せる妖艶さ・・・だと思います(//∇//)
サキュバスの魔法のせい・・・なのかもしれませんが、ヒロインの色っぽさは1期から健在です。
そして2期では・・・これもほぼお約束ですがヒロインが増えましたね^^
昨日の敵は今日の友・・・とでも言うのでしょうか^^;?

でも、敵から友に立ち位置が変わっただけなのに、いきなりあんなこ事やこんな事って、いくら何でも早すぎるんじゃ・・・
これもサキュバスの魔法のせい・・・^^;?
それとも心情の変化ですか・・・?

刃更の自宅は完全にハーレム状態・・・
それもかなり過激な部類のハーレムだったように思います^^
・・・ハーレムの状態と羨ましさって比例するんですね^^;
そしてついに出ました刃更の禁断の台詞「・・・」
そう言っちゃいましたかぁ・・・
主人公とヒロイン達のめくるめくひと時に交わされた台詞・・・
気になる方は是非本編でご確認下さい^^

オープニングテーマは、「Over The Testament」
エンディングテーマは、Dual Flareさんの「Temperature」
オープニングは歌い手が変わったりオープニングアンメの効果音が追加されたりとアレンジが加えられていました。
オープニング、エンディング共に格好良い曲だったと思います^^

1期10話の作品でした。今期が10話で終わってしまったのは原作のストックの関係でしょうか^^;?
いずれにしろ物語的にはまだ途中なので、次回続編の情報を楽しみに待っていたいと思います♪

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19
ネタバレ

NEOたちばな さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

「いま助けてやるからな」←えっ(°Д°)?

1期の魅力であった「エロ」がデフォルメされすぎて、ストーリーの中身はスカスカ
この作品の最大の売りである「エロ」には必然性がなくなり無意味でくだらないものに成り下がった
1期は好きだったので残念でならない
このとりあえず作りました感、きらいだ

ダメになった要因考察(愚痴に近い)
{netabare}
1.未回収が多すぎる
挙げればキリがないが特に気になったところ
東城迅がレオハルトとの戦闘で助けたキャラは最後まで誰か不明
刃更の2人いる母親が結局分からず。長谷川先生はOVAで伏線あるからいいとしてもう1人は都合よく魔王関係の人?
吸血鬼の同級生と神族のくだりがその後に何もなかったかのように
あえて言うなら枢機院の一人が「来る神族との決闘なんちゃらこんちゃら」って言ってたくらい
2.無意味なエロ
主従契約設定がおざなりとなり、とにかくエロをぶっこみすぎたせいでエロの必然性がなくなってしまった
ただのエロアニメじゃねーか!
3.安っぽい家族愛
1期でも気になってはいたが、2期でさらに拍車がかかってしまった
ことあるごとに「家族」を連発し言葉に重みがない
刃更にとって妹のおっぱいをいじくりまわすのが家族の究極形なんですかね(白目)
「いま助けてやるからな」の破壊力が悪いほうにパワーアップw
4.主人公ヒャッハー化
迅とガチンコ稽古したり主従契約でさんざんエロいことして強化してきたのに、フリスクみたいな粒ひとつでそのくだりが必要ないくらい強化され覚醒しちゃうという
5.最後の切り札?最強の魔神ケイオスが適当すぎる
デザインから設定から攻撃のビームからすべてが適当、虹色ビームってパチンコの確定演出かよ笑
6.その他もろもろ
思い返せば、そもそも澪が穏健派の招待に応じなかったら物語が終わってたと思うと笑える
枢機院の瞬殺ワロタ
最後の最後で澪の「暖めて」からの服ガバッーって脱がしたのは最高のネタでしかない
{/netabare}

-OP考察-
OP曲
「Over The Testament」
歌:Metamorphose
そんなに印象に残らない曲
OP映像の戦闘シーンでアタック入れてるけどあれ邪魔
最後のコマ送りの「これから出てきますよー!」的なところに出てくる登場キャラの中に、最後までどこの誰か分からないやつが堂々といるけど!
誰!!!

すべてが適当で何も魅力のない作品
唯一良かったのは1期よりモザイクの面積が気持ちだけ小さくなったことくらい笑

新作OVA『新妹魔王の契約者 DEPARTURES』
2018年1月27日より2週間限定イベント上映
2018年3月28日に発売予定、R15+指定
まじかよ、いまのところ見る気なし(見ないとは言ってない)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13

71.7 10 続編で戦いなアニメランキング10位
東京喰種:re(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (473)
2362人が棚に入れました
群衆に紛れ、ヒトの肉を食らう。
ヒトの形をしながら、
ヒトとは異なる存在・・・“喰種”。

“喰種”を駆逐・研究する〔CCG〕は、
あるひとつの命題を果たすため、
実験体集団を新設。

その名は「クインクス」。

「まともな人間」ではない彼らと、
佐々木琲世(ささきはいせ)一等捜査官が、
“東京”で向き合うものとは!?

「東京喰種√A」の2年後を描く新章「東京喰種:re」いよいよ始動。

声優・キャラクター
花江夏樹、石川界人、内田雄馬、藤原夏海、佐倉綾音、宮野真守、小林ゆう
ネタバレ

Karisu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

稀に見るクソアニメ。

漫画の良さを緊張感を全て台無しにしている。3話まで見てみたがこれはひどい。まるで子供向けに作っているかのようなアニメーションの雑さとグロさの規制。こんなにも制作会社に恵まれないアニメがあっただろうか。漫画はとても面白く進撃の巨人に引けを取らない物語の壮大さで作画も素晴らしく次々に巻き起こる展開がドラマティックだ。主人公の成長もグロさにおける緊張感もたまらない。しかしその良さをこのアニメに携わっている制作会社が気持ちいいほど全て殺しているのだ。「制作スタッフも頑張っているのに可哀想。」とかいう偽善者が湧きそうだから言うが、アニメを作る会社は視聴者から金を儲けるために原作者にお金を出してアニメを作るんだ。決して視聴者の思いに応えて作り始めることなんてことはない。視聴者はお気に入りの漫画が動くという感動を期待し漫画を買い何年もアニメ化を待ってきている。制作会社はそれに見合った対価をアニメの質で返さなければならないだろう。だがこいつらはまるで原作を読まずに自分たちの好き勝手に作っているようなクソみたいな作画と物語構成を繰り出した。やってくれたな。√Aから東京喰種は終わっている。…どう表現すればいいだろうか、まるでヴァイオレットエヴァーガーデン並みに綺麗な作画で作るべきアニメをイナズマイレブンみたいな作画でアニメ化してるのと同じくらいの酷いぞ。監督と脚本は何も考えてないんじゃないか。もうお前らは老害だよ。視聴者を考えず自惚れて自己満で終わってるカス野郎。なぜ原作者や関係者は何も言わない。東京喰種は脚本の才能がないやつが脚本の練習をする作品じゃないんだよ。練習するならスポンジボブの脚本でもやってろ。まあ前半クソ作画にしておいて後半で作画を良くして大きな戦闘を際立たせる方法を取っているのかもしれないが初手で興味を惹けなかった時点でどのみち期待外れだ。EDとOPは個性的でその部分では成功している。しかしアニメがメインではなく中堅バンドを有名にするための材料にしているようにしか感じない。声優と音楽及びOSTは申し分ないのに上の人間が無能だと全てを台無しにする。

{netabare}
追記:5話目を見ました。
色々お粗末な点が目立つようだ...
・ガギグゲの死亡シーン、あれは子供向けか?
・基本的に強いはずのグールがクソ弱い。まったく脅威に感じない。
・「さすがは鈴屋、早すぎるな..」ど、どこがでしょう?
・ビッグマダムが瓜江を加えてるシーン、作画一枚。
・幕の引き方も「次回!さっさんvsオウル!」みたいな引き方。

オウル目当てで最後の期待をして見たみたけど...やはりこれはひどい。どうしてしまったんだ東京喰種は...東京喰種ファンの方々は√Aのとき作画と物語構成のひどさに落胆したでしょう。しかし:Reがアニメ化することが分かり何年も待ち期待を寄せたはずです。アニメ放映前のPVの雰囲気もとても素晴らしく「あの失敗からしっかり切り替えて良いものを作ってくれるはずだ...!」と誰もが信じて楽しみに待っていたでしょう。しかしこれだ。√Aで作画がひどい回は何度かあったがそれが毎回繰り返されているような劣化度合い。まるでこんな素晴らしい漫画を新人社員の絵の練習に使っているかのようなクオリティ。一秒間の作画枚数もボブネミミッミと大差ないと思ってしまうようなてきとうっぷり。一枚一枚の絵はとても綺麗なのに頑張って絵を描いている作画班が可哀そうだ。脚本を作画を規制をもっと本気で取り組んで作っていたら来週が待ち遠しくなるような本当に緊張感ありの世界観抜群の素敵なアニメになったと思う。予算がなくて十分な人材を雇えないなら無理に作らない方がいい...悲しくなるだけだ。前回の√Aから有馬とエトのところだけ作画枚数増やせばいいやみたいなノリが垣間見えてるぞ。これはあれだな、「アニメ化アニメ化うるさいから仕方なくしてやるよ。言っとくけどリゼロやけいおんみたいに円盤売れてねえんだよ。ひどいクオリティのものが出来てもお前らのせいだぞ?まあアニメ作る目的は漫画買ってもらうためだから低予算でアニメ作って興味だけ引いて漫画の売り上げゲットして採算とるねん。とりま見ろや。あと金木人気で女子層が増えてきてるからちょっとグロいのは良くないかなーって感じですわぁ。まあ名言はちゃんと入れといてやるから我慢しろや。グロは無しやけどな」と喧嘩を売っているようにしか見えない。どんどん予算が無くなってきてるのかねぇ…闇が深いよこのアニメは。今までアニメのみで追ってきた人はぜひ漫画で読んでみてください。もし宜しければReからでなく東京喰種7巻からの閲読をお勧めします。と私みたいな人間に言わせて漫画に誘導するようにわざと低クオリティのものを作ったのか...まあ深読みしてても仕方ないw とにかく漫画の方は目が飛び出るほど物語も絵も素晴らしいのでぜひ目を通していただければ幸いです。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「東京喰種√A」の2年後を描く新章がこちら…

この物語は「東京喰種」の3期に相当する作品です。
この段階で、2018年の10月から第4期の放送が決まっているので、本シリーズを「起承転結」になぞらえると3期の本作は「転」に該当する訳ですが…
今回の物語は、これまでに比べると相当ぶっ飛んでいたのではないでしょうか。

まずビックリするのは主人公…
これまでの主人公は「金木 研」でしたが、今期の主人公は「佐々木 琲世」という人物なんです。
しかも、天ちゃん演じる霧嶋董香が居ない…
加えて「あんていく」時代の馴染の顔も殆ど出てこないし…
唯一思い出したのは、残虐非道なまでに喰種を駆逐した真戸呉緒の一人娘の真戸暁くらい…

この物語は「東京喰種√A」の2年後を描いた作品になっているそうですが、実際に「東京喰種√A」が放送されたのは2015年の冬アニメ…つまり3年以上も経過している訳です。
それだけ間が空くと記憶も曖昧になります。
だから、今回は過去を思い出しながらの視聴となりました。

この物語の主人公は佐々木 琲世…
彼は喰種捜査官…そして喰種の能力を持った「クインクス」と呼ばれる4人組の班を統率しています。
だから、喰種だった金木とは立場が真逆な存在…ということになります。

喰種捜査官はずっと敵だと思っていました。
だから正直最初は違和感がありましたけどね…

ですが、佐々木 琲世自身に潜む影と、彼が率いるクインクスの4人組が良い味出していたと思います。
以下に紹介します。

瓜江 久生(CV:石川界人さん):出世意欲が最も高いのが特徴。まぁ、それにもちゃんと理由があるんですけどね。普段、あまり口の良い方ではありませんが実は仲間思いの良いヤツだったり…

不知 吟士(CV:内田雄馬さん):ギザギザの歯が特徴。見た目とは裏腹に仲間意識が強く、仲間の安全を最優先にする格好良いヤツです。大切な身内が罹患した難病を治すべく、治療費をセッセと稼いでいます。

六月 透(CV:藤原夏海さん):褐色の肌と右眼の眼帯が特徴。普段から物静か…でも、喰種捜査官としての能力は、この4人の中で一番向上したのではないでしょうか。

米林 才子(CV:あやねる):クインクスの紅一点であり、本作の中で一番愛らしかった存在です。普段から半分ニートみたいな引きこもり生活を送っているのですが、当然捜査官としての任も全うします。CVがあやねるだったから…だと思っているのですが、登場した時の存在感が半端ありませんでした。

佐々木 琲世自身に潜む影…については、気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
物語の核心に触れる部分だと思いますので。

繰り広げられるのは、人間と喰種の戦い…
視点を真逆に変えても、この部分だけは微塵の揺らぎもありませんでした。
相変わらず人間は喰種の事が大嫌いで、事あるごとに殲滅を企てる…
そして喰種は生きるため…普段はひっそりと暮らしていたとしても、喰種である本能には逆らえないから…
だから彼らは生きる居場所を求めて戦っています。
まぁ、人間側も喰種側も一枚岩じゃないんですけどね…

喰種が怯える事無く安心して生活できる日は来るのでしょうか?
今回も血を欲しているのは、どう考えても人間側にしか見えませんでした。
人間は自分が生きるために他人の血は必要ない筈なんですけどね…

初めから次期を意識して作られた作品なので、次期への布石もしっかり打たれていましたよ。
チラッと董香の姿を見る事ができました。
「物語もいよいよ大詰め」って感じが伝わってくるようです。

オープニングテーマは、Cö shu Nieさんの「asphyxia」
エンディングテーマは、女王蜂さんの「HALF」
個人的にはオープニングが好みでした、前奏のピアノの旋律がとても印象的です。

1クール全12話の物語でした。
役者が揃いつつあります。
これからの物語の展開が楽しみです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

人も喰種も哀しみを抱えているんだよね

2018.06.24記


原作既読 1期2期は視聴済
原作「東京喰種:re」1巻からだいたい5巻くらいまでを1クールでまとめました。

※以下、無印(1期2期)のネタバレは隠してませんのでご注意を。

主人公はカネキくんから佐々木排世にスイッチしてます。
そのへんの事情は1期2期または原作の無印版をおさらいしときましょう。いきなり:reから入る方はいないと思われますが、前を知らないとよくわからないと思います。

:reはこれまでの喰種側の視点の物語展開から一転して人間側からの視点で進行します。
東京喰種は何が善で何が悪かの問いかけをぐいぐい観る者に迫ってくる良作だと私は思ってますが、その意味でこの視点の変更は必然だったのかもしれません。

そんなこんなで主にCCG視点で話は進むのですが、たまに登場するあんていくの面々が、これまでより魅力的だったりします。やはりああいうことがあって、生き残ったメンツそれぞれが哀しみや憂いを纏っております。例えるなら、北斗神拳の究極奥義・無想転生発動中のケンシロウといえば、おっさんにはわかるでしょう。
とりわけトーカさんが艶っぽくなっており、1期の序盤のイライラ娘っぷりを知ってる私たちにとっては隔世の感があります。すっかり大人の女性です。


全話観終わって、、、
続編ありきの構成だと原作のどこらへんで区切るか?というところがポイントではありました。無印1期の終わり{netabare}(白カネキ覚醒シーンまで){/netabare}を彷彿させるような終わらせ方だったのは良かったのでは?これは好感です。
それと前作と比較してもバトルシーンが多かったような。

悪くはないんですが、もう少し感情描写や内面の葛藤を深掘りしてほしかったような気がします。排世の葛藤シーンもあるにはありましたがすっと入ってこない。{netabare}ここで決めろよ的なキラーチューンw「unravel」の挿入も空振りした印象{/netabare}

そんな中で印象に残っているシーンは

{netabare}■トーカが開いた喫茶店で排世(カネキ)と再会するシーン。月並みですが、ちょー美しかった。
■7話あたり、ヒナミのカネキへの想いがなんともけなげで泣ける。{/netabare}


3か月ほど間を開けて最終章をやるのでそこでスパートかけるものと期待します。登場人物も増えてぐちゃぐちゃになって面白くなってくるはずなので2クール分くらい尺とってしっかり作りこんでほしいですね。

これはそのための準備運動みたいな位置づけかと。



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2018.11.11追記
《配点を修正》

この前原作をやっとこ完走しました。
無印か2期√aのどっちかのレビューでも言及してたかと思いますが、私アニメも原作も両方好きで、:re1クール終了時点でもそれは変わらずです。
巷では1期をピークに失速した評が多いように見えますが、私は最後まで付いていきますよ。


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2019.07.01追記

視聴時期:2018年春クール(リアタイ視聴)

CCGに新規キャラわんさか登場してくるため、アニメオンリーだとキャラの名前を覚えるのがたいへんなのは事実。まさに原作推奨なのですが、本シリーズに限らず「原作読め」はよく言われることなので、それ以前にアニメだけで理解を促す努力が制作陣には求められてたと思います。続く4期最終章では名前にテロップを出すなど改善が見られたので、それをここでもきちんとやっておけばと悔やまれる結果に。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 32

65.0 11 続編で戦いなアニメランキング11位
K RETURN OF KINGS[ケーリターンオブキングス](TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (368)
2291人が棚に入れました
現実とは微妙に異なった歴史を歩んだ現代日本。そこには巨大な異能の力を持つ7人の《王》が存在していた。彼らは自らの力を分け与えたクランズマンたちと共にクランを形成する。青く結晶する秩序、荒ぶる赤き炎、白銀に輝く不変、そして、緑に枝分かれする変革。それぞれの属性を持つ《王》たちは今――。青のクラン《セプター4》を率いる《青の王》宗像礼司は多くの重責を担っていた。《黄金の王》國常路大覚の管理下にあった御柱タワーおよび、《王》を生む謎の聖遺物であるドレスデン石盤も、今では宗像礼司の下にある。そして先代《赤の王》周防尊を殺めたことにより生じた《王》殺しの負荷。一方、赤のクラン《吠舞羅》のクランズマンであった櫛名アンナは、緑のクラン《jungle》による御柱タワー襲撃を経て、新たな《赤の王》として覚醒し、《吠舞羅》の仲間たちと再び強固な絆を結んでいた。そして白銀のクランズマン、ネコと夜刀神狗朗は、《白銀の王》伊佐那社の生存を信じ、彼の行方を探している。しかし《白銀の王》を探しているのは彼らだけではなかった。《緑の王》比水流もまた――。活性化する《jungle》の動きをきっかけに、再び《王》たちの運命がより合わさる。

声優・キャラクター
浪川大輔、小野大輔、小松未可子、堀江由衣、杉田智和、興津和幸、櫻井孝宏、福山潤、中村悠一、沢城みゆき、宮野真守、森田成一、名塚佳織、下野紘、津田健次郎、梶裕貴、飯塚昭三、佐藤聡美

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

前期からですが作画がとても綺麗で緻密・・・もう惚れ惚れしちゃいました^^

この作品は「K」の続編に位置する作品です。物語の内容に繋がりがあるので、前期を未視聴の方は、そちらと「劇場版 K MISSING KINGS」を先に視聴するのをお薦めします。
劇場版で新キャラが登場するのですが、2期ではそのキャラがいる前提で物語が進むので、1期視聴後にすぐ2期を視聴すると、物語の展開についていけず違和感を感じると思います。

1期から劇場版にかけて、7人のクラン(王)とクランズマン(構成員)を巡る攻防は、熾烈の一途を辿っていました。
クランは大いなる力を宿し、その力にクランズマンが集いその能力を発動させる・・・
一見無秩序に争っているようにも見えるのですが、クランとしての宿命が全ての原動力になっていたのだと思います。

以下に7人の王の特性を整理します(wikiより)
・白銀の王:「不変」の属性と不老不死の能力を持つ。
・黄金の王:「運命」の象徴。人の才を最大限に引き出す力を持つ。
・赤の王 :「暴力」の象徴。この力に属する者は炎の力と高い身体能力を得る。
・青の王 :「秩序」「制御」を司る。この力に属する者は力場を操れるようになる。
・緑の王 :「変革」「改変」を司る。物理法則の改変やコンピューターとの親和性が高い。
・灰色の王:「絶対守護」の属性を持つ。
・無色の王:代替わりごとに児湯の能力を発動するジョーカー的存在。

それぞれの王の属性・象徴と物語を重ねてみると、良い感じで合致していると思います。
これまでは圧倒的な力を持つ黄金の王が、第2次世界対戦以降の経済成長と世の中の均衡を保っていました。
だから1期における赤と青の王のぶつかり合いはとても激しいモノでしたが、まだ保たれた均衡の内側だったんです・・・
そう考えると、均衡が保たれなくなった場合の被害を想像するとゾッとします^^;
でも、黄金の王は不老不死ではありません。
やがてその日を受け入れざるを得ない日が必ずやってくるのですが・・・
その日は決して遠くはありませんでした。

そしてこの機に乗じて「変革」「改変」を司る緑の王が動き出します・・・
王は自分を司る力からは決して逃げ出せないのでしょう。
王が司る力は不変ですが、運命まで不変である事はありません。
知略・・・勇気・・・絆・・・運命に抗う手段はたくさんあります。
絶対的な力が無くても人は勝てるんです。
という事をこの作品は感じさせてくれます^^

この作品は物語の構成以外にも視聴者を取り込む武器を持っています。
それは圧倒的にレベルの高い作画です。
普段の街並み・・・広域から細部に至るまで緻密に描かれています。
1期を視聴した時から作画の綺麗な作品だと思っていましたが、今期も半端ありませんでした。
そしてその綺麗な作画の中で動き回るキャラもよく動いていましたし抜群の出来映えだったと思います。
何より嬉しいのがそのレベルが最後まで維持できた事だと思います。
この作品に対する作り手の愛情と拘りの集大成だと思います。

女性キャラは決して多く登場する訳ではないのですが、紅一点的存在でこの作品に華を添えていたと思います^^
白銀のクランズマンのネコ(CV:小松未可子さん)
赤のクランの櫛名 アンナ(CV:堀江由衣さん)
青のクランズマンの淡島 世理(CV:沢城みゆきさん)

オープニングテーマは、堀江由衣さんの「アシンメトリー」
エンディングテーマは、カスタマイZさんの「解」
最終話のみangelaさんの「KIZUNA」
堀江さんのオープニングが無茶苦茶格好良かったです^^
この曲はアンナの気持ちを歌にしてるんです。

物語の中でアンナは色んな苦しみを背負ってきました。
歌詞の中にそんな彼女が自問自答する一節があるんです。

「怖い(怖くない)辛い(辛くない)迷い(迷わない)寂しい(うん)
寒い(温かい)赤い(尊い)この気持ちは儚き アシンメトリー」

アンナはまだ12歳の子供です。
だから頑張ろうとするんだけどつい本音がでちゃったり赤は尊かったり・・・
彼女の中で先代の赤の王である周防 尊の存在は本当に大きかったんだと思います。

最終話のエンディングにangelaさんの曲が流れてきたときには痺れました。
完全にサプライズ・・・この1話でしか使わないのが勿体無いくらい格好良い曲です。

1クール全13話の作品でした。
物語的には一応幕は閉じましたが、ラストの展開は少々早すぎた様に思います。
それぞれのクランのその後・・・をもう少し深掘りして貰えたら最高だったのに・・・
でもその点以外は総じてレベルの高い作品だったと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18
ネタバレ

愛花 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

迫力あるバトルシーン!

1期、劇場版と続く2期です。

バトルシーンが劇場版よりさらに丁寧に描き込まれていて大迫力です‼︎

作画が少し変わった感じがして…淡島さんやネコの胸・お尻が異常なくらい強調されてますね…笑
男どもばかりだからちょっと女気入れにきたのかな⁇(´・_・`)
光を綺麗に入れていて作画がクォリティーアップしたと思いました(*σ´ω`*)σ

そしてOPは最高‼︎
赤の王アンナ役の堀江由衣さんが歌う「アシンメトリー」、アニメにもあっていてとても良い‼︎
((歌詞中の「赤い(尊い)」ってところ、周防尊のことでもあったのですね、、最終話見終わった後に気付きました、、笑))

EDもカッコいいですね、そして曲とアニメーションとすごく合ってます!

{netabare}
全体として
石盤を手に入れ石盤の力を全人類に与え、人類を進化させようとする緑のクランを
白銀、青、赤のクランが連携して阻止しようとするストーリーのようですね!

世界レベルの問題をまるでゲームをするかのように楽しむ緑のクランと
命をかけてそれを阻止しようとする3クランが対照的。

個人的には白銀の王に跪いていた黄金のクランズマンのうさぎ達が、ニヤリと笑っていたように見えたのが気になるところです。。
そして赤の王が代替わりしたように黄金のクランが代替わりするのはいつになるのでしょうか⁇

{/netabare}

{netabare}
比水流を止めることに成功した白銀・赤・青連合ですが、本命は灰色のクランの王だったことが判明‼︎
まんまと石盤を奪われてしまいます…‼︎

連合内でも険悪な雰囲気になってしまって、伏見が緑に寝返りそうで…‼︎

でもなんだかんだ美咲を想っている(←)伏見のことです、最後の最後でやっぱりこっち側でしたって展開に期待(´・ω・`)

ところで、やっぱり今期のセクシー描写?サービス描写?はやり過ぎで見てて気持ち悪いです。。主にせりちゃんなんですけどね、、
倒れてるシーン、アングル的にそんなにお尻大きくならないでしょ⁉︎一瞬胴体真っ二つになったかと思いましたよ⁉︎⁉︎

{/netabare}


{netabare}

石盤が解放されて、世界中で多くの人が石盤の魔法の力を手にして大パニックに。

白銀、赤、青の王はそれぞれ再び石盤の元へ集結します。

宗像さんと岩さん、クロとみしゃくじ、伏見とスクナ等々、バトルが熱いです‼︎

やはりKはバトルシーンですね( ̄▽ ̄)

伏見のピンチに駆けつける美咲もかっこ良かった…!そしてお互い大好きなくせにすれ違いまくっていたこの2人が和解できたようで、感激しました…‼︎

石盤の力をすべての人にという流とは対照的に、シロの選択は石盤なんてなくてもいい、美味しいご飯があって、それを一緒に囲める仲間がいれば、というものでしたね(*。・ω・`*)
シロらしい、シロたちらしい選択です。

ダモクレスダウンによって石盤を壊したシロ。流は石盤の力で生きながらえていたので、死んでしまいます。それでも、流も予想外の展開を楽しめたようですし、救いのない最期にならなくて良かったです(;_;)

しかし石盤の力で意識が別の身体に入っていたシロは、石盤の消滅とともに消えてしまって。。

そのままED。こんなラストあり⁉︎と思ったら、シロさん、元のアドルフKヴァイスマンの身体で戻ってきました。良かった〜!

最終話EDは1期のOPを歌っていたangela。この1話だけのEDなんて、贅沢。。!そしてとてもよい。。!!

同じ日にファフナー最終話もやっていましたので、もう両方angelaに持って行かれたぜ!って感じです(*σ´ω`*)σ♡

{/netabare}

観終わって。。
1期よりもぐんと作画が良くなって、バトルシーンは本当に迫力がありました!!(^-^)
バトルが多いストーリーだったので作画の巧さが光っていたと思います♪

多分これでKシリーズはお終いでしょうか?続けようがないですもんね?
と思いつつ自分の感想を読み返していたのですが、黄金のクランのところのウサギが薄ら笑いだったの、あれはなんだったのでしょう。。わたしの気のせいだったんですかね、、(笑)
いやはや、どうしても続きを期待してしまいまして(^^;;

楽しめる作品でした(^-^)!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 22
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

アニオリ作品、大団円感が良かった。

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
(主に乙女の方に)人気のシリーズ「K」の完結編。1期(テレビ編)→劇場版→2期と、順番に観てほしいです。

作画は相変わらずのトップクオリティ。時代を考えれば凄いと思います。背景なんか、本当に綺麗です。

基本的には女性向けだとは思うけど、そこまで直接的な腐の要素があるわけじゃないので、ちゃんと男性でも楽しめる作品だと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
劇場版でも書いたけど、やっぱり「緑」のクランが好きでした。少数精鋭な感じとか、時間制限な強さとか、疑似家族的な切なさとか。

第9話の、緑の部屋(ボロアパート)が、実は巨大空間にある映画のセットのようなものだったシーンは、本作屈指の名シーンだと思っています。緑のクランに漂う、微妙にチグハグな、でも心のどこかでは本気で求めている「家族ゴッコ」がよく表現され、そのぬるま湯(仮初めの幸せ)も終わりを告げ、最後の戦いの場に向かう比水流の覚悟も観てとれ、切なさのある、良いシーン、設定だと思いました。最終話の散り際含め、やっぱり緑が一番好きでした。

ここからが、「勿体ない」部分。

Kは、キャラの数は多いですが、結局、王の勝敗=クランの勝敗、というところが残念なんですよね。

八田、猿比古、草薙、世理、ネコ、クロ、御杓神、スクナ……。各クランの2、3番手にも、こんなに魅力的なキャラがいて、それなりに物語は盛り上げてくれました。でも、結局、2、3番手は2、3番手。2、3番同士で戦い、そのバトルがどれだけ熱かろうと、結局、大勢には影響なし。

なんか、相撲の「青白時代」の大関の方々を観ているようでした。大関同士の試合はそれなりに盛り上がりますが、結局優勝するのは、朝青龍と白鵬の直接対決に勝った方だっていう、虚しさ。「幽遊白書」の蔵馬が、「組織戦の勝敗は副将が決める(大意)」と言っていたのを忘れたのでしょうか(サブキャラがちゃんと活躍するのは、名作)。

もっと、それぞれのクランの固有スキルとか、キャラの特性活かして、たまには王に金星あげてほしかった(せめて苦しめるとか)な、と。

Kを観てて思ったのは、(悪い意味で)「BLEACHに似ているな」ということです。BLEACHの護廷十三隊は、そもそも選ばれた時点でエリートで、第8席とかでも出身地総出で祝うくらいの描写があるのに、実際は、隊長格の前ではモブ扱い(一部例外を除き)。クランの面々もそんな感じ。あんなに格好良く抜刀させといて(笑)とか思いました。ザコキャラにも愛が欲しかったです。

他にも「学園島」の設定とか、活かしきれてないモノ、ヒトは山ほどあります。アニオリにありがちですが、設定だけ細かく決めて、シナリオがそれを活かしきれてないんですよね。漫画や小説は、設定考える人とシナリオ考える人が基本的には同じ(一人)ですが、アニメはたくさんの人が関わるために分業制が確立されてて、設定とシナリオに整合性がなくなることがあるんだよね。

最後に一言。最後まで、シロの強さ(どこがどう強いのか)が分からなかったです^_^;
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 23

75.8 12 続編で戦いなアニメランキング12位
魔法科高校の劣等生 来訪者編(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (484)
2258人が棚に入れました
2095年10月31日。未観測の戦略級魔法によって、朝鮮半島南端の軍事都市と艦隊が消滅した。《灼熱のハロウィン》と呼ばれたこの日から、世界は新たな戦略級魔法師の登場に震撼することになる。中でも「世界最強の魔法部隊」であるスターズを擁する北アメリカ合衆国(USNA)は危機感を募らせ、秘密裏に未観測の戦略級魔法と、その魔法を使用した魔法師の正体を暴こうと躍起になっていた。それから約二ヶ月後の12月24日。街がクリスマスの飾りとイルミネーションで賑わっているなか、達也たちは交換留学でアメリカに行くという雫の送別会のために、アイネ・ブリーゼに集まっていた。雫がアメリカに行く期間は三ヶ月。雫によると、彼女に代わって第一高校に来るのは、同い歳の女の子だという。同い歳の女の子だという。同じ頃、USNAのスターズ基地では、一人の少女が第一高校への潜入調査に赴く準備を進めていた。彼女の名はアンジェリーナ・クドウ・シールズ。スターズ歴代最年少の総隊長にして、戦略級魔法ヘヴィ・メタル・バーストを操るUSNA最強の魔法師だった――。

声優・キャラクター
中村悠一、早見沙織、日笠陽子、内山夕実、寺島拓篤、佐藤聡美、田丸篤志、雨宮天、巽悠衣子、花澤香菜、井上麻里奈、諏訪部順一
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

魔法師の平穏を目指す達也の大計は続いていく……

【物語 4.0点】
第一高校へ交換留学生としてリーナがUSNA(北アメリカ大陸合衆国)より来日(勿論、真の目的あり)
街で多発する魔法師襲撃すなわち“吸血鬼事件”の解決と真相究明。
などがシナリオの軸だが、
根幹はやはり魔法師が兵器や道具として使い潰される
不遇の改善のため活動する主人公・司波達也らの奮闘。

能力を持たない人間たちに差別される犯人たちから魔法師を同族視される。
魔法師こそが進化した人類であると主張する過激派。
など魔法師が一般社会に溶け込んで穏やかに暮らすためのハードルの高さが、
精緻な21世紀末の社会描写により、改めて浮き彫りになる。

現状に対して達也はラストも{netabare}「分解」より「再成」(※人間には許されない位のスケールw){/netabare}
を誇示することで、再三再四、大志を示す。


科学により観測され、管理された魔法という基礎設定もいっそう洗練。
特にエネルギー保存の法則を超越する魔法の源が、
{netabare}異次元から供給されるとした余剰次元理論の仮説{/netabare}
には興奮しました♪

並の中二病設定では満足できない重症患者の私にとっては、
このシリーズはある意味、究極の中二病作品なのかもしれませんw


【作画 3.5点】
アニメーション制作・エイトビット

バトルシーン描写もエフェクト等のド派手な演出よりも、
管理された魔法のリアリティを探求した説明重視。
日常シーンでは作画カロリーはさらに低減される。

episode7での達也の活躍が象徴的。
伝家の宝刀“マテリアル・バースト”以外のスキルをフル活用した立ち回り。
この最強お兄様の本質は、「精霊の目(エレメンタル・サイト)」により、
捕捉した敵の能力を丸裸にする能力と、
得られた情報を対象の出自や政治・社会的背景も含めて、
分析、判断できるだけの知識にある。
地味ながら、さすがとしか言い様がない状況を、
サーモグラフィー風も交えたの透視映像で演出する等の渋い仕事で魅せる。


【キャラ 4.5点】
TVアニメでも本格的に登場となったリーナ。
劇場版『~星を呼ぶ少女』でも描かれていた
実はエリート軍人なのに、意外と抜けている部分はそのままに、
不可解な日本趣味なども掘り下げられる。
達也だけでなく、正ヒロイン・深雪との対決も色々な意味でヒートアップ。

彼女もまた軍人らしからぬ部分を無自覚に押し殺して任務に当たる無理を、
達也に指摘される形で作品テーマに合致する。


能力だけでなく、宿命や家を背負って
肉体&精神年齢いずれも高そうな高校生たち。
と思いきや秘められた意外な属性も発掘されたりする。
という他の魔法師キャラ設定も相変わらず。

21世紀末のSF設定ならではの萌えの探求もマニアック。
例えば、{netabare}光井ほのかの達也への想いなどが投影されたロボット(愛称・ピクシー)を通じて、
ダダ漏れになる乙女心{/netabare}とかw
いや……そんなパターンで赤面されても、20世紀生まれの私は反応に困りますってw


【声優 4.5点】
主人公・司波達也役の中村 悠一さん。
そもそも、人工的な精神改造により、
脳内に仮想魔法演算領域を組み込んだため、感情希薄になっている達也。
そんな中でも微かに滲み出た怒りや喜びといった機微が読み取れる好演が、
達也のキャラクター性を高める。

達也役として引き続きナレーションおよびナビゲート役も兼ねる中村さん。
世界情勢等への精通もまた、魔法師の幸福という達也の大願成就のため。
一本筋が通った部分も演技で捉えているから伝わって来ます。


妹・司波深雪役の早見 沙織さんも熟成。
お兄様の微かな感情の揺れ動きを捉える包容力を表現。
ここまで兄の気持ちを理解していても、
兄妹以上の関係になりたい気持ちを胸に秘めたままなので、
距離を詰め切れない、いじらしさとか。


そんな兄妹の感情が静かに火照る、
自動運転車内の二人の掛け合いが私は堪らなく好きなんだ。


正ヒロイン・深雪を再認識させられた末の、
スピンオフコミック『魔法科高校の優等生』のアニメ化決定♪さすがですw


【音楽 4.0点】
劇伴は岩崎 琢氏の続投。バトルシーンではオーケストラ風あり、テクノ風あり、
Lotus Juiceの参加曲ありの豊富なバリエーションでSF魔法戦を盛り上げる。

日常コメディパートでは「謎BGM」と称される老獪(ろうかい)なサウンドが炸裂w
リーナがポンコツを発揮するシーン等で多用されたレゲエ風に、
七草(さえぐさ)先輩による{netabare}暗黒のバレンタインチョコ{/netabare}のシーンではアフリカ民族音楽風と、
国籍に囚われないフリーダムな楽曲が宛がわれ混迷に拍車をかけるw


OPはASCA「Howling」
サビの“Wow wow”がライブで最高にブチ上がりそうな快作♪
が……今は大観衆を集めた公演は中々できない状況。
そこで敢えて咆哮する辺りに情熱を感じます。

EDは佐藤ミキさんの「名もなき花」
良作バラードをシットリと歌い上げる。
この落ち着いたボーカルは私が未知のベテラン歌手だろうか?
と思いきや、これが彼女のメジャーデビューシングル。恐れ入りました。

歌詞は、OPがリーナの、EDは深雪の心情を描写。
主題歌でも両ヒロインの場外戦が勃発!?

投稿 : 2024/11/02
♥ : 28

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

USNA(北アメリカ大陸合衆国)スターズ総隊長はポンコツ金髪美少女…。

[総評]
魔法が技術としてある程度確立した世界観の中で、第三次世界大戦後の世界を描いたSFファンタジー作品。本作は2期目に相当します。

1期目のレビューにも書いた通り本作中の世界情勢はわりと殺伐としたもので、第一を含む各魔法科高校についても国の将来を担う士官学校的な空気感が若干感じられます。

そんな世界での「交換留学生」というのが只者であるはずもなく、アクション面に限らない本作原作の特徴が出ていると思います。

そんな原作3巻(上・中・下)に渡る来訪者編を、それなりに尺を取ってアニメしか観ていない層にも楽しめるように上手くアニメ化できていたという印象です。

第11話以降の構成には、来訪者編以降の展望を踏まえたものを感じるので具体的にアナウンスのあった『魔法科高校の優等生』アニメ化以外に、何か未発表の第3期制作スケジュールがあるのかもしれません。

== [下記は第1話視聴終了時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
電撃文庫から刊行されている人気ライトノベル『魔法科高校の劣等生』のアニメ化第2期目作品です。

原作の『魔法科高校の劣等生』は短編集を含む全33巻にて2020年9月に無事完結を迎えていますが、本作でアニメ化される<来訪者編>は以降のシリーズ終盤まで活躍するキャラクターや設定の結構な部分が軒並み明かされるエピソードなので、今後のアニメ化作品視聴の可能性や原作購入の判断の上でもぜひ観ておくと良いんじゃないかと思います。

アニメ作品中での時系列的には:

1. 魔法科高校の劣等生(1期目)
2. 魔法科高校の劣等生 来訪者編(2期目: 本作品)
3. 劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女

となっていて、1.でアニメ化が割愛された<追憶編>は3.で一部フォローされる感じになっております。3.に出てくるキャラのほとんどは1.もしくは本作品2.中でみんな出てくる感じです。

アニメとしては上記3.で初見だったリーナ(アンジェリーナ・クドウ・シールズ)がシリーズ中のエピソードで初登場となる作品となっています。

本作品を視聴するにあたって3.を観ている必要はまったくないはずですが、1.は観ておくかもしくは1.相当の原作部分を読んでおかないと話にはついていけなくなりそうな気がします。ということで、まだの方はひとまずここでさようなら。




本作では、前作で出てきた外国である大亜連合(大亜細亜連合: 中華人民共和国が母体)に続いて、第二の外国としてUSNA(北アメリカ大陸連合: アメリカ合衆国が母体)が登場します。

作中では第三次世界大戦終結後35年ほど経っていて日本と表立った戦争状態にある外国はありませんが、わりと一触即発的な殺伐とした国際情勢になっていて、主人公の司波達也(しば たつや)や妹の深雪(みゆき)をはじめとする魔法師はいずれの国でも実戦力として海外渡航制限を受けるような世相において、達也や深雪の同級生である北山雫(きたやま しずく)と交換留学という形でリーナがある任務を帯びて入国してくるという第1話でした。

来訪者編が原作で<上・中・下>の3巻構成だったので、1クールの放送であればこの3巻分のエピソードのみがきっちりアニメ化されることになると思います。

第2話以降も楽しみです。
== [第1話視聴時のレビュー、ここまで。] ==

2020.11.19追記:
第7話まで視聴終了。主にリーナが出てくる場面で使用される呑気な曲調のBGMが、彼女のポンコツぶりに天才的にマッチしていてとても気に入っています。

さて、第6話で<来訪者編>では初お目見えしたピクシー(メイドロボ)ですが、こいつは1期目の<横浜騒乱編>で出てきていた奴ですね。当時何を考えて東山奈央をキャスティングしたのかは謎ですが、現在獲得している人気を考えると2014年当時のキャスティングとしては大当たりだったかもしれませんね。

2020.12.29追記:
第13話(最終話)まで視聴終了。

原作本来の意味での「来訪者編」は第11話Aパートまででした。

第11話Bパート以降は次の「ダブルセブン編」のエピソード、あるいはタワー関連の話はアニメオリジナル要素です。

ただ、第12、13話も原作者脚本回なのでオリジナルとはいえ、原作は無視したものにはなっておらず数字落ち(エクストラ)の説明は本編中での説明としては原作よりも詳しかったといえるかもしれません。

原作既読でしたが、面白く観ることができました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 32
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

大晦日とおにいさま

※注 本レビューは大晦日にUPしたややネタ色が濃いものとなります。予めご承知おきください。

 48年ぶり2回め {netabare}帝京第五高校(愛媛県/2017春){/netabare}
 24年ぶり2回め {netabare}玉置浩二(ソロ/2020紅白){/netabare}
 12年ぶり2回め {netabare}Mr.Children(2020紅白){/netabare}
  6年ぶり2期め {netabare}魔法科高校の劣等生 来訪者編 うぃーっす{/netabare}

魔法科高校と帝京系列の高校は互いに9校ずつあるようです。名盤『深海』にクレジットされてる「Mirror」と同名曲は1期後半のEDでした。作曲はTAMAI KENJI(ちと苦しい)。今回2期EDタイトルはこれまた「名もない花」となんかしら邪推してしまいそうです。
オカルトの一種?魔法といったファンタジーの産物に科学の持つ合理性を持ち込んだ意欲作。のっけから高校物理か生物かで習ったおなじみ半減期を意識したリリース時期や年末に一区切りつける秋クールでの放送にプロモーションの合理性を感じます。きっと大晦日紅白で大物アーティスト久々ご登場の裏にはおにいさまの暗躍があったのかもね。

そんな「言われてみればそんな気もするけどまぁ荒唐無稽だよね」な2020秋クールの注目作品です。


原作未読 全32巻

2クール費やした1期のおさらいは以下

#1-#7  入学編(1-2巻)
#8-#18  九校戦編(3-4巻)
#19-#26 横浜騒乱編(6-7巻)

この長編小説。司波達也(CV中村悠一)が高校を入学するところから卒業するまでの『高校生編』がアニメ2期放送と機を同じくして無事完結との朗報です。
このアニメ2期『来訪者編』は1期からの地続きで達也が高校1年生時代の最後を飾るエピソードとのこと。途中に劇場版を挟んでいますが1期放送から6年越しのアニメ新作に該当します。

2期
#1-#13 来校者編(9-11巻)

歯抜けになってる巻はすっとばしてるかOADとかでやってるんでしょう。2期完走してみて話の繋がりで齟齬を起こしてるようには見えなかったです。
これまで小説2巻分のエピソードで刻んでたのを上中下巻の3巻分を1クール全13話での放送です。1巻あたり3.5話~5.5話のペース配分を踏襲して2期も1巻あたり4.4話と無理もなさそうな構成、といったところでしょうか。


 さすおに

「さすがはお兄様です」の強烈な印象で語られる本作の2期を前に私の観点をおさらいしときます。

1.のめりこむでも揶揄するでも“さすおに”な兄妹を楽しめるか?
2.科学する魔法の論理構築っぷりに唸れるか?
3.特殊部隊や外国の軍事勢力とタメを張れる高校生を許容できるか?

基本的に立ち位置はネガティブ。1.3.はあくまで「我慢できそうか」が判断基準なのです。真顔で言うなら度の過ぎたフェチシズムは気持ち悪いし「なわけねーだろ」な最強ぶり。それなりに話題になってるわりに弾かれた方は似たような理由で撤退してるかと存じます。
そんなわけで少なくとも私にとって引力足り得るのは2.です。ここは2期もきちんとやりつつ新しい風を吹かしてました。だがしかし…

{netabare}「CADを必要としないからキャストジャマーは意味が無い」{/netabare}

私なんて直近の再放送だからまだしも6年ぶり2回めの視聴者の皆さん大丈夫でした?
キャストジャマ―、CADを必要としない、サイオン波パターン、プリズスキャルブ、エシェロン等々。
3日休むと勘を戻すために時間を要すのと同様に、専門用語が多い作風に対しては一気に観るか原作を読んどいたほうが良さそうでした。
なお食い気味に観てなかったからかところどころ理解できておりません。


魔法がひとつの技術みたいな位置づけとなってる世界ですからその源泉であるCAD(シーエーディー)を必要とせずに魔法チックなものを発動できる展開で物語上大きい波風を立ててる2期。
いわゆるとってつけたような安直な作品の一つに見えがちですがなかなかどうして。さはさりながら荒唐無稽なことを大真面目に丁寧にやってるだけが取り柄といった私の評価です。

 結局、司波達也おにいさまがキリッとしちゃえば万事OK!

そんなおにいさまを笑ってはいけないのが本作のルールなんでしょう。
笑っていいおにぃはコ○リコの小っちゃいほうだけです。



視聴時期:2020年10月~12月 リアタイ

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2020.12.31 初稿
2021.10.09 修正

投稿 : 2024/11/02
♥ : 42

67.6 13 続編で戦いなアニメランキング13位
蒼穹のファフナー EXODUS(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (401)
2174人が棚に入れました
あなたは、そこにいますか?

西暦2150年。遠い宇宙から来たシリコン型生命体・フェストゥムとの戦いは、新たな局面を迎えていた。

第一次蒼穹作戦で砕かれた北極ミールは、その欠片を世界中にまき散らした。

それらはやがて、独立したミールとして、個別の活動を始めた。
大半のミールは人類への憎しみを抱き、戦いを挑んできたが、一部のフェストゥムは人類との共生を選択した。

同じ思想を持つ者は、人類のなかにも存在した。彼らは人間であり、フェストゥムでもあった。その存在が戦局を混乱させ、より多くの憎しみを生んだ。

戦いはもう、人類対フェストゥムという単純な構図では語れなくなっていた。

そんななか、竜宮島だけは戦いの表舞台から姿を消し、沈黙を守っていた。2年前の来主 操との邂逅で、島はミールと対話する手段を手に入れた。それは島に、可能性をもたらした。アルヴィスの子たちは、戦いの準備を整えながら、敵を理解する術を模索していた。

そして、今また、島に更なる進化がもたらされそうとしていた。フェストゥムの言語を解する少女と、フェストゥムに守られた少女。

二人が出会う時、新たな世界の扉が開く…。


声優・キャラクター
喜安浩平、石井真、松本まりか、佐々木望、福圓美里、新井里美、白石稔、白石涼子、梶裕貴、島﨑信長、小野賢章、石川由依、田中正彦、土師孝也、篠原恵美、葛城七穂、小林沙苗、石川静、高瀬右光、ゆかな、諸星すみれ、てらそままさき、遠藤綾、小松美智子、京田尚子、大友龍三郎、置鮎龍太郎、中村悠一、岡本信彦、森田成一、潘めぐみ、宇乃音亜季、佐々木りお、鈴木達央、浅倉杏美、世戸さおり
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

今度は「劣化ゆゆゆ?」と言わざるを得ない残念作

EXODUSという題名から、旧約聖書にある預言者モーセに率いられたユダヤの民のエジプト脱出のエピソード(※『出エジプト記』)をモチーフとした作品か?と視聴前はそれなりに期待していたのですが・・・

確かにそういう設定&シナリオもあることにはあるのですが、下手な2本建て構成になっていてシナリオが分かり辛いうえに、進行がチンタラと冗長で、何とか完走しましたが、視聴中なんどもウトウトしてしまいました。

登場キャラたちが皆責任感が強くて必死で頑張っている姿には好感を持ったので、評点ほどには嫌いな作品ではないのですが、シリーズ構成&脚本全話を担当した冲方丁氏はもう少し出来る人だと思っていたので、その点は結構ガッカリ。

《まとめ》
本作の少し前に放送され、登場キャラたちを襲う残酷な設定が少し本作に似ている『結城友奈は勇者である』(※略称『ゆゆゆ』)の方は1クール12話でキッチリ完結しているので、両作どちらも未視聴の方は『ゆゆゆ』の方を先に見た方が良い気がしました。


◆制作情報
{netabare}
原作         XEBEC
監督         羽原信義、能戸隆(総監督)
シリーズ構成・脚本  冲方丁
キャラクターデザイン 平井久司
メカニックデザイン  鷲尾直広
音楽         斉藤恒芳
アニメーション制作  XEBECzwei(第2期){/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

========= 蒼穹のファフナー EXODUS (2015年1-4月、10-12月) ========

 - - - - - - - OP「イグジスト」、ED「暗夜航路」 - - - - - - -
{netabare}
第1話 来訪 ☆ 西暦2150年(ハワイ生存圏壊滅)、2151年の竜宮島、ペルセウス中隊飛来 ※OPなし
第2話 希望の名は ☆ エスペラント同士の対面(美羽&エメリー)
第3話 対話の代償 ☆ 乙姫急成長・エメリーとの接触、乙姫誕生の秘密
第4話 継承者たち ★ マークニヒト解体難航、インド洋のコア、新任パイロット達の訓練進行
第5話 新世界へ ☆ 御門零央・水鏡美三香・鏑木彗初陣、インド洋派遣部隊出発
第6話 祝福のとき ☆ アグラ基地到着、皆城織姫の目覚め、世界樹ミールとの接触、一騎&総士出撃
第7話 新次元戦闘 ★ 竜宮島防衛戦、マークザイン&マークニヒト復活
第8話 平和を夢見て ☆ 織姫命名、マークザイン&マークニヒト発進
第9話 英雄二人 ☆ アグラ防衛戦、マークザイン&マークニヒト来援
第10話 希望の地へ ☆ 続き、アザゼル型撃滅、アグラ放棄
第11話 変貌 ☆ パイロット達の身体の異変
第12話 戦場の子供たち ★ パイロット達の心理的萎縮
第13話 闇の中の未来 ★ 竜宮島防衛戦(無人機投入、カノンの未来視、パイロットの意思の力) ※ラストで島壊滅の未来視
第14話 夜明けの行進 ☆  アザゼル型再出現、新人類軍ダッカ基地部隊からの攻撃
第15話 交戦規定アルファ ★ 堂馬広登死亡、人類による人類の攻撃、真矢の傷心、進路変更、エメリーの希望
第16話 命の行方 ☆ 派遣部隊からの情報、第2次L計画、カノンの未来改変への苦闘開始
第17話 永訣の火 ★ カノンの孤独な闘い、島の夏祭り、カノン消滅 ※ED「愛すること」{/netabare}

 - - - - - OP「DEAD OR ALIVE」、ED「ホライズン」 - - - - -
{netabare}
第18話 罪を重ねて ☆ 永久戦闘モデルと海水化ミール、超巨大FT(リヴァイアサン型)襲来、キャンプへの襲撃
第19話 生者の誓い ☆ 近藤剣司と咲良の結婚式、新型機完成、第3次蒼穹作戦開始 ※シナリオ適当過ぎる点は×
第20話 戦士の帰還 ☆ マークフィアー(甲洋)帰還、美三香消滅、敵コア破壊
第21話 目覚めの時 × 合流地点の待ち伏せ ※シナリオ破綻
第22話 憎しみの記憶 × 救援者(来主操)、合流、新国連の秘密(プロメテウスの岩戸) ※EDなし、同上
第23話 理由なき力 ☆ 交戦規定アルファ発令、三つ巴の戦い、アルファ撤回
第24話 第三アルヴィス ☆ わだつみ島の戦い
第25話 蒼穹作戦 ☆ 続き
第26話 竜宮島 ☆ 続き ※OPなし、ED「暗夜航路」{/netabare}
-------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)6、★(良回)18、☆(並回)2、×(疑問回)0 ※個人評価 × 3.4

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「あなたはそこにいますか・・・」って、あれっ・・・2クールの放送じゃありませんでしたっけ^^;?

この作品は蒼穹のファフナーの2期目に相当する作品です。
1期と2期の間に、以下の作品が制作されています。
・RIGHT OF LEFT(1期の前日談)
・HEAVEN AND EARTH(1期の後日談)
1期を未視聴の方は、物語に繋がりがあるので1期からの視聴をお薦めします。
1期と2期の間に制作された2作は見なくても2期の物語にはついていけますが、視聴しているとこの世界感の奥行を感じることができるように思います。
1期も相当涙した作品でしたが、例えばRIGHT OF LEFT・・・OVA1話なのですが、涙腺に相当ダメージを与える作品に仕上がっていました。
これらを含め、この「蒼穹のファフナー」シリーズは私のお気に入りの作品なので、この2期も視聴を楽しみにしていました。

ファフナーは搭乗による副作用があるのでずっと登場できる機体ではありません。
なので、2期では1期で最前線で闘っていたパイロットの多くは引退し、ファフナー乗りは次の世代に遷っていました。今でも現役パイロットを続けているのは遠見 真矢だけで、真壁 一騎は喫茶店、皆城 総士は研究、カノンはファフナーの整備、と竜宮島で皆それぞれの道を歩もうとしていました。

不定期でフェストゥムは襲ってくるものの、島の防御と迎撃態勢はしっかりしていますし、ファフナーのパイロットも高い適正値に裏付けられた良い仕事のお陰で島は守られています。
それに研究の成果でパイロットへの負担も軽減している・・・島全体が優しい空気に包まれている感じです。
欝作品と言われるだけあってこれまで沢山の悲しい出来事が続いたので、この平和的な日常がとても心地良いと思っていましたが・・・やはりそれも束の間でした。

新たなミールの到来によって世界のバランスが崩壊する懸念があることを島の人たちは知ることになるのです。
万が一、新たなミールを味方にできないと人類は地球上で生きる場所を失うことになる・・・
それを回避するにはミールと対話できる存在が必要不可欠で、それに協力するには対話のできる日野美羽を人類軍に同行させなければならない・・・
人類軍はかつて何度も竜宮島を襲ってきた存在です。
竜宮島は人類軍に判断を迫られ・・・物語が動いていきます。

2期を視聴して最初に安心したのが、この作品の中で脈々と流れているこの作品独自の欝的雰囲気が色褪せていない、という事と、これまでファフナーに乗ってきたパイロットの意志を次の世代がしっかりと引き継いでいた、という事です。
angelaさんの歌に合わせたオープニングアニメの中盤以降、決してフェストゥムから目を逸さない若手パイロット達とゴーバインのヘルメットが硬い決意を物語っているように感じました。

彼らは救われるのか、それとも滅び行くのか・・・
そこは続編に期待・・・という事になったようですね^^
てっきり、連続2クール放送だとばかり思っていましたが、分割作品だったんですね^^;
全てはこれからです^^

1期が放送されてから10年が経過しました。
2期の作画は、1期を遥かに凌ぐ出来栄えで凄まじいの一言です^^
スタッフの中には10年前に見たファフナーが大好きで、XEBECさんに入社された方もいらっしゃるとか・・・この作品はこだわりと愛に溢れているんですね^^

オープニングテーマは「イグジスト」
エンディングテーマは「暗夜航路」
どちらもangelaさんの曲です。ファフナー=angelaさんの図式がすっかり定着したようですね^^
もちろん、どちらもお気に入りの曲です。

1クール13話で一旦幕を引きましたが、続編がどうなるかが楽しみですね^^
2015年の5月24日のスペシャルイベント-痛み-で詳細が発表されるようです。
あと1ヶ月と少し・・・首を長くして待っています♪

投稿 : 2024/11/02
♥ : 22
ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

1期と劇場版視聴必須

1期と劇場版観ていないと、正直わからないので、
視聴必須になると思う。

キャラデザの人、マジェプリ後なので、
SEEDよりからキャラがマジェプリよりになった。

とりあえず1期から劇場版が2年後で、劇場版から4年半後のようだ。
となると、14歳でファフナーに乗ってたら20歳になってる設定だね。

13話の終わり方が「???」だった…
分割2クールにしてもねぇ、わかりにくいよ…

11-12話
{netabare}
島の話で、2万人の移動の件は次週に持ち越しみたいだけど、
得た力の代償は、人間じゃ無くなって行くというのは分かった!

カズキは、ホント地球と同化して神ENDになっちゃうんじゃないの?と…

折り返し地点12話でも特に悲劇という悲劇もなくー
後半たたみかけるように鬱鬱行くのかな…
{/netabare}

10話
{netabare}
カズキとマヤが、ユミコさん(マヤの姉)の異変?に気がついた感じ。

まだ主要キャラが散っていないってことは、最後に一気に逝くのかなぁ…
人類軍のマヤの異母弟がザインに無理矢理乗りそうな感じだったけど、
やらかしてくれるのかなぁ?
{/netabare}

9話
{netabare}
「英雄2人」ってタイトルだったけど、
チーター2人な気が…

2人が戦地に入った瞬間から戦局が一転

ニヒトが魔王に見えたw
ザインの同化の上書きとかチートでしょう。
カズキは最後地球と同化するんじゃ…
{/netabare}

8話
{netabare}
マークザインとマークニヒトの戦地への派遣だけで終わった…
時間かけすぎだろう…
{/netabare}

7話
{netabare}
島のファフナーが覚醒したのとマークザインとマークニヒトの起動が
メインだけど、ミワの母親が…

どんどん暗くなってく
{/netabare}

6話
{netabare}
主要キャラ全滅鬱エンドになりそうな展開だった。

安定のファフナーと言えばそうなるけど…

ちょっとカルト宗教ぽい感じが強いのと、
やはり、人類軍の長老さんが人類の足かせですかーと
{/netabare}

5話
{netabare}
総士の最後のセリフが気になった。
1期とかみたいに次回から鬱鬱化していくのだろうか???

3代目パイロット達とOPの4人が中心にくるのだろうし、
2代目パイロット達の立ち位置がかわいそうな感じ…
{/netabare}

4話
{netabare}
新人パイロット決定回

ファフナーのパイロット決定って、毎回
赤紙みたいな家族側の演出が…

1クールだったら、どうやって終わらせるんだろう?
かなり展開が遅い気がする。
{/netabare}

3話
{netabare}
真矢の声優さんが棒過ぎて…本業声優じゃないのかな?

1期と劇場版観ても、ついて行けなかった…

とりあえず、人類軍の3パイロットは空気読めないっと
キービジュアルに1期からの4人と新人パイロット見習いが
描かれているから、4話以降、この辺が中心にくるのかなーぐらいしか
わからない…

終わってから、2周目で理解できそう。
{/netabare}

1話~2話
{netabare}
1話Aパートは人類軍で、Bパートから、主要キャラの現在紹介って感じだった。

2話は、希望同士の出会いよりも、一騎が、人類軍の3パイロットから、
スーパーエースとして、崇められている所の方が印象に残った。
「真壁因子」って呼んでたけど、3話で分かるのかな?

キャラデが同じなんでアレだけど、レイ・ザ・バレルぽいのが
迎え入れた人類軍の隊長してたよ…名前に「ミツヒロ」って入っていたし
何かありそうな予感。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

76.9 14 続編で戦いなアニメランキング14位
結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章-/-勇者の章-(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (409)
1778人が棚に入れました
「結城友奈は勇者である」より2年前、神世紀298年。鷲尾須美は小学六年にして神樹によって選ばれた世界を守る勇者である。同級生の乃木園子、三ノ輪銀と一緒に「お役目」をこなす事になるが、この二人は天然だったり元気良すぎたりと問題児の雰囲気。須美は精一杯、役目を頑張ろうとするが―。

声優・キャラクター
照井春佳、三森すずこ、内山夕実、黒沢ともよ、長妻樹里、花澤香菜
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

英霊未(いま)だ嘗(かつ)て泯(ほろび)ず

本シリーズのヒロインたちは、例えば、結城友奈ならヤマザクラ、東郷美森ならアサガオ、乃木園子なら青バラ・・・という風に、自らを象徴する「花」をもっていることにまず注目しましょう。

ここでレビュータイトルに即して言うならば・・・

《英》は、①はなぶさ(花房)、②「すぐれて美しい」の意。
《霊》は、①肉体と独立して存在すると考えられる心の本体。また、死者の魂。霊魂。たま、②目に見えず、人知でははかりしれない不思議な働きのあるもの。神霊・山霊など。

そして、この2文字が組み合わされた、《英霊》という、本作中しばしば言及される言葉は、その典拠を漢籍ではなく、意外にも日本で作られた漢詩に持っているそうです。

すなわち、日本独自の政治的/歴史的状況を反映した大義名分論(いわば日本版朱子学)として江戸期に興起し隆盛した水戸学の後期の代表的論者であり、幕末の武家階層の青少年に大きな思想的影響を及ぼした藤田東湖(ふじた・とうこ 1806-55)が、中国南宋末の忠臣文天祥(ぶんてんしょう)の詩『正氣歌』に感じ入って詠んだ詩『和文天祥正氣歌』(1845年作)(※読み「文天祥正気(せいき)の歌に和(わ)す」)中の一節

“乃知人雖亡,英靈未嘗泯。”
(※読み「乃(すなは)ち知る 人亡(ぼう)ずと雖(いへど)も,英靈未(いま)だ嘗(かつ)て泯(ほろ)びず」、※現代語訳「人は死んでしまっても、英霊は決して滅びてはいない、ということが分かる(=乃(すなわち・・・知る))。」)

・・・が、その初出であり典拠なのだそうです。

※参考サイト
日本漢詩選 (和文天祥正氣歌 藤田東湖)
http://www5a.biglobe.ne.jp/~shici/jpn15.htm

この漢詩の一節にはまた、“或伴櫻井驛,遺訓何殷勤”(※読み「或(あるい)は櫻井の驛(えき)に伴(ともな)ひ,遺訓何ぞ殷勤(いんぎん)なる。」)とあり、このように水戸学の最大の実践的提唱は「楠公を顕彰・敬慕し、その事績に自らも続く」ことにあるのですが、本作の制作者(岸誠二・総監督、上江洲誠・シリーズ構成)コンビが本作以前に制作した作品『人類は衰退しました』(2012年)の第1話には、何故か「クスノキの里」という設定が唐突に登場していて、尚かつ、その第3話には同類誌(※同人誌みたいなもの?)「楠」創刊のエピソードまであって、「あれ???この人たち、もしかして分かってる??」という、とても偶然とは思えない気持ちを喚起されてしまいました。
(※もっとも、『人類は衰退しました』は田中ロミオ氏が原作者なので、そちらから設定なのかも知れませんけど)


◆“無垢な少女”に仮託して物語られる“英霊のこころ”

そこまで難しく考えなくても、例えばアニメ作品で、「英霊」という言葉が度々使われた作品というと、私の知る範囲では2012年の人気作『Fate/Zero』が、真っ先に思い浮かびます。

その『Fateシリーズ』での“英霊”の定義を引用すると・・・
{netabare}
「過去・現在・未来の全時系列のどこかに存在した英雄たちの霊。
実在したか否かを問わず、神話や伝説・歴史において偉大な功績をあげ、死後もなお人々からの信仰の対象とされた英雄の霊格が精霊・神霊・聖霊(いずれも人よりも高位とされる)の域にまで昇華され、世界の外側にある「英霊の座」と呼ばれる領域に押し上げられることで、時間軸、輪廻の輪、因果の枠からも外れて不変の現象となった存在。」{/netabare}

・・・このようにFateシリーズでは、“英霊”の定義がやや変形されてしまっているのですが、それでもこの言葉を多くのゲームファン/アニメファンにとって身近なものとして普及させた点は大いに評価したいと思います。

そして、2014年の秋にTVシリーズ(第1期)が制作・放送され、2017年春~夏にかけてその前日譚が劇場版3部作として公開され、その後、同年秋に後日譚と併せてTVシリーズ(第2期)として放送された『結城友奈は勇者である』シリーズでは、より本来の定義に近い“英霊”の“姿”そして“こころ”の動きが、

「無垢な少女」に仮託されて

・・・描き出されているように、私には見えました。


※参考動画 [MAD] 鷲尾須美は勇者である OP - サキワフハナ -
https://www.youtube.com/watch?v=v6SmKhF5_-k

因みに、このMAD動画は2017年の7月にようつべにupされて以来、現時点(2018/12/4)で再生回数、実に 246,946 回に及びますが、関連動画も含めて制作側から別段削除の要請もない(※コンテンツとして成功を収めたので削除する必要も感じていないのかも知れませんが)、ということで、制作側としてはむしろ、同シリーズ劇場版3部作のエッセンスを上手く集めて要約した動画として新規視聴者向けに視聴を密かに推奨しているのかも知れません。


◆本シリーズへの感想は人それぞれ

「英霊がなぜ少女に仮託されるのか?」から「そもそも英霊は顕彰され思慕されるべきものなのか?」まで含めて、本シリーズへの感想は、視聴者の現時点での知識や認識の状況に従って様々に分かれると思いますし、ことに2014年秋に放送されて、円盤売上等コンテンツ全体の成績としては大成功を収めたはずの第1期『結城友奈は勇者である』については、視聴者によっては激しい反感・嫌悪の念を呼び起こす結果となり、そうして極端に低い評点を付けてしまう方が放送当時から後を絶たなかった影響で、本サイトでの本シリーズ作品の総合評価は、その作画面からもシナリオ面からも際立つ出来の良さに比較して、残念ながらイマイチ高く付いていません。

しかし、そうした賛否両論を含めて、視聴者にここまで激しい感慨を抱かせた稀有の作品の、その真価を個々人が改めて確かめる、という意味で、やはり本シリーズは「一度は視聴してみるだけの価値がある」と考えます。

今、ここで分からなくとも、それが切っ掛けとなって、数年後には、何かしら分かってくることがあるかも知れませんしね。


◆章別評価

(1) 鷲尾須美の章 ★★ 4.6   (6話) ※第1期の前日譚
(2) 総集編      ☆  3.9   (1話) ※第1期の総集編
(3) 勇者の章    ★  4.0   (6話) ※第1期の後日譚
--------------------------------------------------
  総合       ★  4.3   (計13話)

※なお、第1期 『結城友奈は勇者である-結城友奈の章-』の個人評価は ★★ 4.7 です。

・・・よって、本シリーズ全体への個人評価は ★★ 4.5  となります。


◆視聴メモ
{netabare}
・上記の章別評価の通り、劇場版3部作を分割・再構成した前半6話(鷲尾須美の章)の出来はやはり秀逸。
・ただし、後半6話(勇者の章)は、視聴前の期待を高くし過ぎてしまったこともあって、残念ながら今一つの出来と感じてしまいました(※それでも十分に楽しめましたが)。
・なお、前半で劇場版主題歌「サキワフハナ」を一切使用しなかったのはかなり残念でした(※どこかへの配慮があったのか??)。{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作           Project 2H
企画・原案       タカヒロ
総監督         岸誠二
監督          福岡大生
シリーズ構成     上江洲誠
脚本           上江洲誠、タカヒロ
キャラクターデザイン BUNBUN(原案)、酒井孝裕
音楽           岡部啓一、MONACA
アニメーション制作  Studio五組{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

===== 結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章-/-勇者の章- (第2期) (2017年9月-2018年1月) ====

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 鷲尾須美の章 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  - - - - - - - - OP「エガオノキミへ」、ED「ともだち」 - - - - - - - - -
{netabare}
第一話 わしおすみ ★ 神世紀298年初夏、初めてのお役目(アクエリアス襲来・撃退)、鎮花の儀 ※OPなし、ED「エガオノキミへ」
第二話 ともだち ★★ リブラ撃退、園子の隊長指名、合宿、銀の家庭事情、カプリコーン撃退 ※須美の気負いと気付きの描写は◎
第三話 にちじょう ☆ 3人の休暇 ※劇中歌「国防体操」
第四話 たましい ★★ バーテックス3体同時襲来(キャンサー/スコーピオン/サジタリウス)、銀奮闘・戦死、※ED「たましい」
第五話 さよなら ★ 告別式、ヴァルゴ撃退、夏祭り、新装備導入
第六話 やくそく ★ 精霊出現、バーテックス再び3体同時襲来(アリエス/ピスケス/レオ)、満開と体の異変、園子連続満開、第1期へ ※ED「やくそく」{/netabare}

総集編 ひだまり ☆ ※{netabare}東郷視点から見た第1期(結城友奈の章)の総集編{/netabare}

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 勇者の章 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  - - - - - - - OP「ハナコトバ」、ED「勇者たちのララバイ」 - - - - - -
{netabare}
第一話 華やかな日々 ★ 神世紀300年秋、園子の勇者部入部、東郷不在の気付き ※OPなし、ED「ハナコトバ」
第二話 大切な思い出 ☆ 東郷の消息、壁の外へ、生贄の巫女、東郷救出
第三話 あなたを思うと胸が痛む ★ 友奈の異変、風の交通事故、天の神の祟り、Xmas Eve
第四話 秘めた意志 ★ 新年、友奈の試練、勇者御記
第五話 清廉な心 ★ 神樹様との結婚(神婚)、天の神襲来、勇者たちの最後のお役目
最終話 君ありて幸福 ★ 続き、地の神の消滅{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)8、☆(並回)3、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.3

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

面目躍如なるか、またそれを確認するために自分は耐えられるのか

1話感想
{netabare}へーまたやるんだこのアニメ。
自分的に前作の評価はかなり低いです。
言い出したらあれこれと止まらなくなるけど、最もアカンと思った部分は──

「謎」として引っ張って来た(隠し続けてきた)ことに説得力が無い

視聴者に向けて「どうだ、これがこの世界の謎だ、ビックリしたでしょ?」って意図ばかりが前に出ててそれの説得力に欠いてるというか。
世界の謎を明かすのは同時に「今まで隠してきた理由も明かす」とセットだと思うのだが、前作はそれが徹底的に不足していた。
「なるほどこりゃあ隠しとかなきゃヤバい案件だわ」と膝を叩く内容ではなかった。
正直これがちゃんと描けないのだったら最初から“謎”とするなと、それこそストパンやバトガ見習えと、敵が何者か不明なのと人類がそういう脅威に晒されているってのは別問題でしょ。
「誰も分からない」と「何者かが意図的に隠してた」は全くの別モノ、混同してはいけないし視聴者をバカにしてるとさえ思えてしまう。
いやマジで、なんでそれ隠しとく必要があったの?っていう疑問に明確に答えられる人居るのかね?
視聴者を驚かせてやろうという制作側の意図なんて知ったこっちゃないし、そういう“上っ面だけ”アレを真似てるのが透けて見えるからよく比較にもされるワケで…。

ってことで、そこら辺の足りてなかった部分を今作でフォローしてくかどうか確かめるために視…えええ、見るの?
あんま期待できないし見たくないんだが…だって1期「これでいい」って思った人向けに作られただけで「ダメだ」という人に向けてのフォローってのは可能性低い気が…。
それでも一縷の望みに賭けて試聴するのか?自分…。

単純な解決策、あくまで素人な自分が思いつく一例としては「大赦が一枚岩でない」なんてことがあれば上記の突っ込み所はかなり解消される気がする。
派閥間で利害の衝突があって秘匿せざるを得なかったってことであるなら、まぁ納得できるかなぁ、と。
ストパンで例えるなら{netabare}ウォーロック作ってたの軍上層部が隠してた、{/netabare}みたいな。
そういった方向への掘り下げがされるのなら有難いし、それこそ一期の評価も変わるんだが…。

ってことで途中で視聴打ち切りする可能性大。
因みに自分は「ビックリする謎のタネ明かし」よりも「ジリジリと謎に迫ってく」系のが好きです。
一期放送直後の自分の感想見てみたら「お前らもっと話し合えよ」と書いてあったけど、そこら辺の掘り下げを望んでのことですね。
誰も疑わないのが気持ち悪くてしょうがなかったんだ…今回はどうなるんだろうねぇ?


あ、しまった、1話のマトモな感想書いてないや。
あれれ?前作よりパワーダウンしてる気が…。
OPからして花をモチーフにしてたと思うのだが今回はそれが弱いような?
これじゃあ1期のアレは何だったんだってことになりかねない気が…。
ってか花ネタだと今期はこのはな綺譚がひょっとしたらガチかも知れない。
なんかそこから逃げたような印象。{/netabare}

2話感想
{netabare}なんかメタ的に面白くなってきました。
同期に放送されてる別アニメが設定の構造的にはこれと似たような感じで、それと比較して見れるというか。
クジラの~だけど、閉ざされた孤島が舞台で、外を知らずに居た主人公たちが外を知ってどうするか、または何故隠されてたのか・隠さなければならなかったのかっていう謎に迫る系としては共通するんじゃない?
で、こっちは2話になっても全く“謎”に迫ることは無くアバンで不穏な空気を演出するだけなんだけど、果たしてこのペース配分は合ってるか合ってないかクジラと比較して見ると面白いかも知れない。
(因みに前作はこのペース配分が最悪…最後の最後で投げっぱなしエンドというオチでした。今作も同じ塩梅なのかが注目ポイントかと)

ってか、ホントに縦に進まんね、前作知ってればオチバレてるのに。
そうねぇ、前作の友奈の振舞いは「正解」ってことだと思うので、今回は「不正解」を引く、ではその違いは何か──ってのがスタッフの見せたいところだと思うのだが、現状違いは見当たらない。
単に女の子が不幸になるだけの話なんだったら…ねぇ?{/netabare}

3話感想「思いのほか覚えてなかった」
{netabare}あ、やっべ、前作の記憶薄まってる。
ってのも鷲尾の語った歴史、それって事実なん?ってのを思ったと同時に「そういやいつからこんな世界になったんだっけ?」ってのが…お、思い出せない。
前作その説明ってあったっけ?
ひいい参ったなぁ…確認のために見直したくもないし、今作でその説明やってくれると有難いんだが…。
それにしても、右ネタやるんだったら国防挺身隊くらいぶっ飛んでくれないとちょっと笑えない。
っていうかスタッフだけが楽しんでるような置いてけぼり感が。{/netabare}

7話までの感想
{netabare}6話までって別に要らなかった気が…今後関わって来るかも知れないのでまだ判断はできないけど。

そしてようやく始まった本編。
あ、また入れてきたな、今度はインドのゼロの発見か。
この作品世界はリアルに対しどの時期に分岐したんだ?っての自分知らなくて…前期でやったっけかなぁ?
「その歴史は真実かい?(どの時代から大赦による嘘の歴史が教えられてる?)」ってのは気になるポイントで、作ってる側も意図的に入れてるんだろうなぁってのが分かるし、興味引かせて原作なり周辺作品買わせようってことなんだろうけど…。
う~ん、自分さすがにそこまではなぁ。

そして東郷の愛国仮面の扱いにちょいと疑問。
贖罪として奉仕活動…は分かる、勇者の活動内容を明かせないので何をやらかそうとしたのか世間に公表できないため、正体を隠して(愛国仮面になって)社会奉仕するしかない。
でも、だ。
勇者部の連中に許されて「いい話だなぁ」って展開に持ってくのは疑問。
自分を罰して欲しかったんじゃないの?
優しくされるより叱って欲しい・優しくされるのが一番辛い、って心境じゃないの?と。
とんでもないポカやらかして申し訳ないことをしたと気に病んでるなら「いいよいいよ気にしてないから」ってよりも「じゃあ今度飯奢ってくれ、それでチャラだ」ってほうが余程スッキリする。
(因みにコレ、対等な関係だからできる解決方法、上司や部下の関係でこれはできない。逆説的に友情を語るならこっちの手段を描いた方が有効かと)
物語でよくあるのは一発ブン殴って「これでチャだ」か、こっちのがよっぽど勇者らしい気が。
そうでないと…なあなあで済ますとその後もずっと負い目を引きずることになるので。

で、上記は文句じゃないです。
東郷失踪の理由がそれだったらいいなぁ…っていう予想というか願望。
勇者部がヌルすぎて自分を罰しきれてないと自ら窮地に追い込んだ(本当は腹切って詫びたいのだけど精霊がそうさせてくれないので)とか。
これなら「自分に厳しいキャラ」としてキャラも立つと思うんだが。
「ときに優しさは罪になる」みたいな方向に話進んでくれたら自分は歓喜するんだけど…行かないかなぁ?そっち方向。

記憶改竄ネタについては…同期に放送されてるインフィニティフォースで既に同じネタががが。
よくまどマギみたいって言われてるのに敢えてこのネタ入れるのは開き直りかな?右だ右だ言われて当てつけで右翼ネタ入れたのと同じように。
しかもあっさり全員自覚しちゃうのは…ま、まぁそれは今後次第か。
ってか簡単に記憶改竄ができてしまうのなら「一般人が勇者について深く知ろうとするのはヤバい」って設定が宙吊りになってしまうような?これも今後次第か。
なんか残りの話数に向けて宿題が溜まって行ってる気がするんだが、果たして大丈夫なんかのう?{/netabare}

最後まで見て{netabare}
世界設定もっと知りたかったらゲームや小説?も見ろってことなのかな。
そっち知らんから「どういうこっちゃ?」と思っても、それをもって評価していいのかどうか迷う。

個人的に一番謎なのが↑でも何度か触れてるけど「歴史どうなってんねん」。
特に東郷を右寄りキャラとしていじってたワケだけど、この世界って第二次世界大戦やってないよね?
戦う「外国」が存在しないんだから。
で、そんなので愛国戦士とか生まれるの?というのがどうしても引っかかってしまう。
「大赦の用意した歴史は嘘」ってのは知ってるハズで、どうにもこうにも不思議で不思議で…。

同様に文明レベルもよくワカラン。
もし300年前に分岐した(四国だけになった)のであるならワットもエジソンもディーゼルも存在しないということに。
そんなので車やスマホなんて作られる世界が形成できるとは思えない、どれだけ四国に天才発明家が居るんだよって。
って考えると西暦2000年代に分岐して、300年(以上)そこから大して変化せずにいた、って考えるのが一番妥当な気がするけど…そんなことある?
独自の文化が勝手に形成されるような…それこそメガゾーン23みたいに「西暦〇×年を再現している」ってことが無い限り。
けどそうであるならスマホのバージョンアップもワザと遅らせてたってことになってしまう。
なにより受験勉強(日常パートにも大きく係わってたので無視できない)ってのが謎、ワザと文明レベル(科学技術)落としてる世界の勉強なんかして何の意味があるんだと。

で、そんなことがすっごい気になってしまって作品自体が頭に入って来ない。
小説でも読めばどういうことなのか分かる様になってるのかね?
あんだけ東郷いじっておいて何も考えてませんってほうが有り得ないだろうし…。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

結城友奈「は」勇者である

[文量→大盛り・内容→考察系]

【総括】
本作(わすゆ)は、まずは1期「結城友奈は勇者である(ゆゆゆ)」の(時系列的に)2年前の物語のため、ゆゆゆ視聴者は、結末を分かった上での視聴になります。

しかし、ゆゆゆ視聴者にも、御新規さんにも、どちらでも楽しめるような親切な構成になっていたと思います(剣道部は、ゆゆゆ視聴済)。よって、視聴順序はいかようにでもよろしいかと♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(大盛りレビュー)】
{netabare}
「ゆゆゆ」視聴済の立場としては、結局、須美は「下半身麻痺、記憶喪失」。園子は「全身様々な機能を失い寝たきり」。銀は「(多分)死亡」。という結論(悲劇)が待っていることが分かった上での視聴になる。当然、3話や4話の日常回に心癒されることはなく、むしろ悲劇への伏線として観てしまう。

一方、わすゆ から視聴を始めた御新規さんは、平和な日常から悲劇へ叩き落とされる、我々がゆゆゆで体験したのと同種の経験をするだろう。各話のアバンにある手記の黒塗りを予想するのも楽しいと思う。

1クールの中で、総集編を挟んで、実質の1期(わすゆ)と3期(勇者の章)をやるというのは、新しくて面白い構成だったと思う。中でも、たった7話でまとめた「わすゆ」は素晴らしかった。「ゆゆゆ」が念頭にあることで、世界観の説明を大幅に省け、ストーリー的にも「三ノ輪銀の死」という一点に向かっている無駄の無さがあり、出来たことだと思う。

私はよく、「作中人物の死」について否定的なレビューを書くけれど、「三ノ輪銀の死」には肯定的。ストーリー上、確実に深みを与えているし、何より、あそこまで「死後」を丁寧に扱っているのは、素晴らしい。久々に、アニメを観て切なくなった。

実質の3期にあたる、8話以降の「勇者の章」。まず、園子の復活というのは意外だったし、嬉しくもあった。

そこからは、結奈の葛藤と勇者部との軋轢を中心に話は進むが、興味はラスト、「広げた風呂敷をどう畳むか」が主だった。一応、考えてた候補としては、

A ハッピーエンド
神樹様と融合した友奈が、なんかすごい力を出してバーテックスを全滅させ、ついでに新世界創造。みんなで新たな生活を始める。

B ビターエンド
実は神樹様は悪者であり、四国を自身の配下に置いていた。バーテックスは、外の世界の人類が四国を救いだそうとする姿を悪者に見せていた幻覚だった。勇者部が友奈を助ける為に神樹様を倒し、結果的に四国解放。今までで騙されていたことを知り、じゃあ銀は何のために死んだのか等悲しみは残るが、元の世界には帰還できた。

C バッドエンド
勇者部が友奈を助け、世界滅亡。


という3つがあり、本命はB、大穴でCだったのですが、いずれも違いましたね。まあ、AとBを足した感じなのかな?

最後は、「多分」こういうことなんだろうと(一周しかしてないから自信なし)。

①人類を滅ぼしたい「天の神(バーテックス&炎)」と、人類を守りたい「地の神(神樹様)」がケンカをする(『鷲尾須美は勇者である』のずっと前)。

②「地の神(神樹様)」は大分追い詰められ、四国だけを自分の結界で守り、籠城戦に突入(勇者システムが確立し、その中で、銀など様々な勇者が死んでいった)。(『鷲尾須美は勇者である』(2期7話)まで)

③天の神は、地の神の所に総攻撃。勇者部の奮闘により退ける事には成功するが、東郷美森の暴走により、神樹様は大打撃を受け、HP半減。(『結城友奈は勇者である(最終話まで)』)

④瀕死の神樹様は、自らのHPを回復するため、人間を取り込む計画(神婚)を実行。その前段階として、勇者部の体のパーツを自らの力で生み出し、勇者部(特に友奈)を神に近い存在に作り替える。(『結城友奈は勇者である(1期最終話)』~『『結城友奈は勇者である(勇者の章、2期12話)』まで)

⑤神婚の直前で、友達の為に死力を尽くす勇者部の姿、「人間を信じてほしい」という友奈の言葉を信じ、これまでは、「人間に満開→散花させ(人間の生命力を使い)、自らの力として戦ってきた神樹様」が、「自らが満開→散花し(自らの生命力を使いに)、人間(友奈)の力になってあげ、人間に全てを任せること」を決意。オラに力を分けてくれ~とばかりに、神樹様と歴代勇者(特に銀)の力を得たスーパー友奈の超勇者パンチにより、天の神(バーテックス&炎)を撃滅させる(『結城友奈は勇者である(最終話)』)

⑥天の神を撃退したことで、それまで炎に包まれていた「外の世界」が戻ってくる(ただし、②の時点で世界は滅んでいるので、四国以外は廃墟と化し、四国民以外の人類も存在しない)。同時に、満開によって力を使い尽くした地の神(神樹様)は死に、様々な加護(インフラや食料、原料、材料など)はなくなる。その中で「自力」で生きていかなければならない人類。活動を再開した勇者部。どうか平穏な日々を(『結城友奈は勇者である(ラストシーン)』)。


てな感じですかね? まあ、ようは、「人類の自立(親離れ、神離れ)」がテーマなんでしょう。ある意味で、「神様(神樹様)と人間(勇者部)に芽生えた友情(信頼)」とも考えられますね。これまで、神に全てを託してきた大赦の人々が麦に変わったのも、地に足をつけて生きろということだろうし、これなら、歴代勇者達の死も無駄になっていないし、まあ、良いラストではないでしょうか♪

この世界の今後と、勇者部の未来に、幸多からんことを祈って、相変わらずのクソ長いレビューを終わります!
{/netabare}

【視聴終了(要約バージョン小盛りレビュー)】
{netabare}
「わすゆ」に関しては、「ゆゆゆ」視聴者は悲劇を想定しながら、御新規さんは「平和な日常から悲劇への落下」を、どちらの立場でも楽しめるだろう。たった12話で、実質の1期と3期を流す構成は面白かった。

ラストは神樹様が人類の可能性を信じて、自らがバーテックスと相討ちした流れ。つまり、「人類の自立(神離れ)」。

この滅んだ世界の先で、人類の未来に、勇者部の未来に幸多からんことを♪
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
結論が分かりながら悲劇を眺めるというのもな。

2話目
南無八幡菩薩、平家物語の与一の弓ですね。合宿回。

3話目
日常回。平和な時間は、悲劇を引き立てるためのスパイス。

4話目
日常回。平和な時間は、悲劇を引き立てるためのスパイス。

5話目
もう死亡フラグでしかないよね。バトルは熱いね。

6話目
雨の作画、実写かってレベル。葬儀をしっかり見せるのは、良いですね。銀が死ぬのが10分、死を悼むのに30分。

7話目
満開も散花も確かに残酷だけど、死んだり滅んだりするよりはマシという考え方もあるわけだしね。ここで、ゆゆゆ に繋がってくるわけですね。わりとアッサリだね。

総集編
ゆゆゆの話。これ、1期を知ってるかで大分違うな。

8話目
こっから、「ゆゆゆ2期」なんだね。園子、勇者部に入部か。うまい展開だな。3角形を5等分w ワッシーのいない日常ね。ワッシー、人柱?

9話目
精霊は、ある意味、義輝が一番可愛いw 勇者システム、都合よすぎるけど、リスクモ提示されてるから、まあ、良いか。流石に園子。腹のくくりかたが違う。なんか、色んな事がうまくいきすぎていて、怖いな。ラスト、うまいシーンだ。

10話目
「陳謝」は、面白かったw 日常系として優秀だな~。話すと不幸が伝染。

11話目
東郷さん、犯罪者臭いがw いやいや、なんか「余命三ヶ月の花嫁」みたいな感じだな。一応、前作のラストシーン、「ご都合主義」の伏線を回収。やはり、リスクはあったか。

12話目
武士道とは、死ぬことと見つけたり。う~ん、神婚を否定するのは、友奈をより苦しめないかな? 友奈の本音。モラルジレンマだね。これ、神樹様、悪者説かな?

13話目
う~む、理解が追い付かん。滅んでいた世界に、神樹様の力で成り立っていたインフラとかが消え、もとの滅んだ世界になり、そのかわりバーテックスなども来なくなったとかかな? 力業感はあるかな。でも、銀ちゃんの登場と、「勇者は根性」は熱かったです。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 43

65.2 15 続編で戦いなアニメランキング15位
テガミバチREVERSE[リバース](TVアニメ動画)

2010年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (253)
1652人が棚に入れました
夜が明けることのない星に、「アンバーグラウンド」という名の地がある。首都を照らす人工太陽の光が届かない、暗く危険な地域を旅する国家公務があった。彼らの仕事はその地で生きる人々の「こころ」が込められた「テガミ」を届けること。命を賭して「こころ」を届ける彼らを人々は「テガミバチ」と呼んだ。
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

手紙を送る者と受け取るもの

テガミバチ(無印)の続きです。正に物語のクライマックスと言う所で終わってしまった前期の続きですので、必ず1期から視聴しましょう。

1期に引き続き、ラグとニッチ=テガミバチとディンゴのコンビは健在です。心を失ったノワールの中に、かつて自分の憧れたテガミバチの影を見出すラグは、悩み傷付きながらも成長していきます。前期では出番の少なめだったザジとコナーの為にもかなりの時間が割かれ、新たな魅力を引き出していると感じました。

そしてジギー・ペッパー、こころを燃料とする鉄の馬で駆ける、ただ一人の速達専用テガミバチ。圧倒的なビジュアルと隙の無いクールさを持つ彼の活躍も、ほんの少しだけ描かれます。演ずるはxxxHOLiCの百目鬼君や銀魂の土方さん役でも有名な中井和哉氏。「心弾、群青」であっという間に鎧虫を仕留めたり、静かな思いやりでラグを諭したり。ちょっとカッコ良過ぎやしませんか? 彼を主役に据えたスピンオフ作品とか製作されたら是非観てみたい。ほんの僅かな、顔見せ程度の出番で、これほどまでに強い印象を残すキャラというのも珍しいと思います。

さらに12話ではスクランブルダーッシュ!の号令でお馴染みのアリアさんとニッチ、いとも珍しいコンビが活躍します。このお話ではアリアさんの意外なドジッ子振りが描かれており、いつもの冷静沈着、温厚な姿からはかけ離れていて、妙に可愛かったりします。これがギャップ萌えというもの? 時間的な問題があるにせよ、いくつかのアニメでは主人公とそれ以外のキャラの繋がりは強固に描かれているものの、サブキャラ同士の繋がりが希薄にしか描かれていないものもあります。本作ではこの回に限らず、そのあたりをちょくちょく描いているので好感が持てます。

REVERSEでは全体的に見て、マローダーおよびノワール関連の話に殆どの回を費やしている為、前期と比べて殺伐とした戦いを描く場面も少なくなくなり、1話完結のお話も減ってしまったので、作風がかなり異なります。そんななので無印を手放しで楽しんだ者としては不満な点も少なからずあるのですが、一方で前半のニッチとニッチのお姉さん、後半のザジとジール、コナーとサニー、ラグとノワールの関係は、回を重ねて丁寧に描かれており、前期とは別の視点から作品の魅力を見い出す事も出来ました。

音楽について、前半OP、EDは「小さな魔法」と「勿忘草」。AIMIさんと若Gさんという方がそれぞれ作詞、作曲を兼任されており、後半のOPは前期OP「はじまりの日」も手がけたスガシカオさんによる「約束」。前期後期のOP、ED合わせて全8曲中、実に6曲までが作詞作曲を兼任されている方によるものという珍しさ。詩と音の調和は重要なもの、聴き心地の良い曲が多い印象でした。劇中音楽も全編に渡って落ち着いていて作品の世界観との相性がとても良好だったと評したいです。

1期、2期を通して、作中で描かれる様々な心弾、それらもまた撃ち出す者の想いの込められた"手紙"である事が分かります。真心を込めたラグの赤針および手紙弾、※拒絶を込めたノワールの漆黒、悪意そして悲しみを込めたザジの青棘、作中にはラグの赤針が効かないノワールや、ザジの放つ青棘を受けても平気なジールという人物が登場しますが、これも手紙、延いては文字の持つ性質を良く表しています。想いを込めて綴った言葉も受け手があって初めて意味を持つもの。時によっては込めた想いが届かない場合もあります。

テガミバチに登場する人たちはあまりにも優しく、自らの心が空になるまで心弾に想いを乗せ続ける、勇者とも愚者ともとれる人たちです。そんな彼等だからこそ人に想いを届ける事が出来るのかも知れませんが、私達は彼等を見て、それに倣うべきか否か、想いが届かなくとも手紙を書き続けるのでしょうか? それとも書く事を諦めるのでしょうか? 

ジギー・ペッパーの台詞{netabare}「手紙は人の込めた心の形だ。だが、一方的な想いの形でもある。相手を思いやる手紙ばかりではない事を覚えておくんだ。善意にも悪意にも取り込まれない、強い心を持ったビーになれ。」{/netabare}には、手紙を送り出すもの、受け取るもの、いずれの側に立とうとも、しっかと肝に銘じ、守らねばならない気構えが込められているのだと私には思われました。

他者への思いやりを持って自身の想いを伝える事、また自身の冷静さを持って、他者からの想いを受け取る事、いずれも決して失念してはならぬ大切な事だと思います。


  撃ち出す弾はこころの欠片‥心弾装填、響け!錫針!


…図に乗りました。スミマセン。一度言ってみたかったのです‥。


※:作中では明確な説明がありませんが、私にはそう見えました。

※:きれいに纏まってはいますが、未解決な事を残したままの終幕だったので、続きの物語がある様に思えて仕方が無いです。漫画未読なので今度買って読んでみようと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

人の「こころ」を命懸けで届けるテガミバチの物語・・・再びこころを震わされました^^;

この作品は「テガミバチ」の続編に当たるものです。ストーリーに繋がりがあるので、もし前期を未視聴の場合は、是非そちらからの視聴をお薦めします^^

物語の舞台は、夜が明けることのない地「アンバーグラウンド」。そこには人工太陽があるのですが、その太陽が照らしているのは一部の特権階級のみが居住を許された首都だけで、首都以外には光が届かず、大多数の民は暗い場所で暮らしています。

そんな世界の職業の一つに、「テガミバチ」という国家公務があります。テガミバチは、その地で生きる人の「こころ」が込められた「テガミ」を、どんな場所にでもどんな危険も顧みず命懸けで届ける・・・そんな物語の第2弾です。


前期では、主人公のラグ・シーイング(CV:沢城みゆきさん)が彼を守る相棒(ディンゴ)のニッチ(CV:藤村歩さん)と巡り合い、幼い頃に心に誓った「テガミバチ」になるまでと、テガミバチになってから様々な人との触れ合いを通した彼の成長がハートフルな展開で描かれていました。
でも、前期ではラグにとってとても大切な人が行方不明になっていて、今回は行方不明になった大切な人を探しに奔走するのですが・・・その人が行方不明になったのには理由がありました。
この作品の最大の見どころですので、気になる方は真相を明らかにするためにも是非視聴して頂きたいです^^

この作品といえば、前期は主人公のラグ・シーイングを演じる沢城さんの演技が半端ありませんでしたが、今回も沢城さんは「凄い」の一言です・・・何度も沢城さんの声に心が震わされました^^
でも、今回はストーリーの展開が相まって、主人公以外でも泣き処が満載でした^^;

離れ離れになってしまった大切な人にもう一度会えたら・・・嬉しくて仕方ありません。
でも、この裏には離れ離れになった時にどれだけ辛く悲しい思いをしたのか・・・
嬉しさが募るほど、このギャップを感じてしまい・・・(;_;)無しでは見れませんでした^^;
そして・・・嬉しくて仕方無くても時と場合によっては素直に表せません。年齢を重ね、仕事でもある程度の職位についていたら尚更です。
でも、そういう時にどうすれば良いか・・・この作品の中で教えて貰えます^^

この作品には、人の「こころ」を奪う鎧虫(がいちゅう)がいて・・・こころを奪われると正気ではいられません。だから、人は鎧虫にこころを奪われることを恐れます。
その鎧虫と戦いながら町から町に手紙という「こころ」を届けるテガミバチがいて・・・
こころ・・・人間性とでもいうのでしょうか・・・自分自身から絶対無くしたくないものです。
こうしてみると、この作品では「こころ」の大切さを一貫したテーマとして描かれています。
だから物語にもあちこちで共感できるし、CVの名演技もあってあちこちで感動できたのだと思いました。

前期に引き続き、2期25話の物語なので視聴するために時間を作る必要がありますが時間を作った分だけ、感動と良い余韻を与えてくれる作品だと思いました。
アニメはこれで終わりの様ですが、少し気になるのは伏線が全部回収されていない事です。
第16話以降が完全なオリジナルストーリーになったからでしょうか・・・
何かの機会に伏線が回収できる事を期待したいと思います♪

投稿 : 2024/11/02
♥ : 23

イブわんわん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

世界観がよかった

アニメ倦怠期なのか、どのジャンルのアニメを見てもピンとくるものがなかった時に見た作品です。

その独特のファンタジックな世界観、落ち着いた雰囲気に惹かれました。

内容その他は他の方々が書かれておりますので省略。

キャラではニッチとステーキ結構好きです♪

また、キャラの心理描写も繊細かつ丁寧に描かれていると思います。

で、ちょっと辛口になりますが終盤何かもったいないなあ。

せっかくいい感じで進んだストーリーが、最後は軽いと言うか急ぎすぎと言うか詰め込みすぎと言うか・・・。

しかしながら、総合的にはかなり好きなアニメです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

64.0 16 続編で戦いなアニメランキング16位
ガッチャマン クラウズ インサイト(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (254)
1354人が棚に入れました
僕らは、僕らのことがしりたい。ぼくらの「国」には、「社会」がないこと「社会」と「世間」はちがう世界で生きているということ。情と理「悩む」のではなく「考える」ことが大切ということ。現代人は「速」すぎる 呼吸も浅く早いゆっくり深くが「僕ら」は苦手だ。

声優・キャラクター
内田真礼、石原夏織、逢坂良太、浪川大輔、小岩井ことり、平野綾、細見大輔、村瀬歩、丹下桜、梅原裕一郎、宮野真守、花澤香菜、杉田智和、森功至

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

最後の〆が惜しかった・・。

>0話まで視聴して
わー、2期作品の#00ってだいたいどの作品でも
前期までの総集編的なものになってると思う(思い込み)のに
クラウズインサイトの#00は、これまでの説明が最小限で後はほとんど全部新作カットですね!。

「もう始まってたんだ~♪」とちょっと感激っ。
・・でも、”Huluにて独占配信”って
あいかわらず多くの人に見せる気は・・・ほとんどないようですねw。
(1期は放送局がかなり限られてたし><)

サッと1回見終わった時点での率直な感想としては
「短っ!」です。
←これは2つの意味があって
1つは「面白くてあっという間だった^^」というのと
もう1つは「Aパートだけみたいな”短時間枠”だったのでホントに短かったw」ということです。
(それともこれって単なる1話のAパート先行放送だったりする??)

内容については、1期の説明がごくごく最小限なため
”初見の方”はついていくのがかなり困難だと思われます。。
ですので、初見でインサイト#00を観て興味を持たれた方は
ぜひぜひ1期をTRUE ENDまで見てからインサイトの本編に移られるのがよいかと思います。
幸い、たしかニコニコあたりで取り扱いが決まったように記憶しています。

・・で、肝心の本編ですが

アクションシーンがたくさん盛り込まれており、話もどんどん展開していくので面白いです!。
いきなりあの人がアレになってることに驚かされたり、各キャラの見せ場もたくさんあり
1期を好きな方はほぼ間違いなく満足させられる出来かと(称賛)。
(いきなりあの人がアレになってるあたりは、ノートの問題とか疑問点が生まれましたが
 それもインサイト本編で納得のいく描写があるといいな~)

”1期終了時に気になってたあの人”や”うつうつする人”や”あの動物的な何か”etc.
も健在なので安心感と期待感が倍増以上です!!。
新キャラや今後の本編の展開などなど、本編開始が楽しみで仕方ありません♪。

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>1話まで視聴して
ちゃんと0話からの続きになってますね。
でも、0話見てなくても1話からの視聴開始でOKな作りになってます。

1期のTRUE ENDを見終えた時は
「もうこれ以上何かやることあるのかなあ?」って気持ちもあったけど
いざ2期が始まると、それは愚問であったと強く感じました。

・クセがあるけど憎めない多くの愛すべきキャラ達(声優さん方の熱演含めて)
・映像面、音楽面はもちろんですが、物語の進むテンポ感までもがスタイリッシュ!
・何気なく発せられたセリフが心にひっかかって
 ふと”気付けてなかったもの”に気付けたようになる感覚
・予想外の展開や予想外の映像表現

見どころを何点かあげてみましたが
それらのおかげで、ついついうれしくて鳥肌立てながら視聴しております^^。

現時点での唯一の本作品への苦言としては、「放送局少なすぎィ・・;;」だったのですが
そういえばニコニコでも配信されてるようだし、BS日テレでも放送枠あるようで
1期の時にくらべて大分窓口が拡がったのかな?って思います。

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>3話まで視聴して
今期はしっかり作りこまれてる感じがします!!
視聴者(主にσ(o・ω・o))の安易な予想が、少しだけズラされて
”驚き”や”爽快感”に昇華されられていく感覚は、やっぱ1期以上です!!。
しっかりとこれまでの話の積み重ねの上に次の展開が成り立っている感じ。

やっぱり本作の現時点でのポイントとなるのは
ゲルちゃんの能力と、その結果が意味するところですね。

はじめちゃんやじいちゃんの”灰色”が
今後の展開を打破するキーになりそうですが
”カッツェさんの存在意義”が何か大きな役割を担う予感がしています。

うーん、毎回楽しみで仕方ありません!!。

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>5話まで視聴して
2期とてもいい出来ですね!!。
”1期の後付け?”のような感じは、全く感じさせません!。
”色々なカタチでの問いかけ”がとても秀逸だと思います!!

普段、”自分が正しいと判断した上での選択”をしたと思っていても
実はそうではないのかもしれない・・・。
アニメという架空の物語における話なのに
”とても身近なリアルな問題”のように感じて、ふとゾッとしてしまう感覚がある;。

現時点での自分の素直な気持ちとしては、累くんには悪いけど”クラウズ否定派”かな?。
・・でも、だからこそ、1期から累くんの言っている
「世界をアップロードする」ということが
「人間1人1人への期待」が
どのように成就されるかが楽しみでしょうがないです♪。

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>8話まで視聴して
7話終わってから8話までの2週間の長さといったらww。
・・たまらずレビュー書きたくなってしまいました。
○○時間TVの関係らしいですね・・><。
まさか通常の1クールより1話分少なくなる・・なんてことはないですよね;;。

で、8話まで来たところで話がかなり”今クールの核心”に近づいてきた気がします。
なんか人類補完計画っぽくなってきてますねwww。
でも、本作には、はじめちゃんとカッツェさんがいるので
その点で今後どうひねっていってくれるのかが、とてもとても楽しみです♪。

どうでもいいけど、相変わらず”変身しない”+”戦わない”ガッチャマン達ですよね。
でも、そこがいい!!(それに置き換わるだけの十分な内容が詰まっているから)。

あと、CROWDS RADIOの影響で丈さんのことが「たけさん」(CV:なに川さん)
として脳内に擦り込まれてしまっていて、なんか最近丈さんの登場が多くてちょっと嬉しいです。

あ、そうそう。CROWDS RADIOは1期の時も大好きなWEB RADIO番組だったのですが
2期でもちゃんと帰ってきてくれて、久しぶりに聴いてみると
「CROWDS RADIOは最っ高のWEB RADIO番組だ!!」ということを再認識させてくれました。
CROWDS RADIOの第4回5回は、村瀬歩さんと梅原裕一郎さんがパーソナリティ担当されましたが
とにかく驚かされたのが、村瀬歩さんの声のかわいさです!。
もう普段から「リアル累累」だったのですね。あやうく惚れてしまいそうでした。
宮野さんのパーソナリティ進行へのリスペクトも凄すぎて
喋り方やテンポ、ニュアンスまで含めて、ほぼ完コピされてましたね^^。感激でした!。

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>10話まで視聴して
「あー、なるほどなー」ってすごく納得させられるし考えさせられます、2期のテーマ。
CROWDS RADIOで杉田さん&村瀬さんも言ってたけど
ホント現実世界とリンクして考えさせられる内容が多い。

あと、先日の某○○問題の時も、ネットでの世論?がすごく大きな力をおよぼしたけど
そういうことも含まれたテーマになってるところが凄い!!。

とても身近な現実的な問題として感じさせられる。

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>12話まで視聴して
1期に引き続き、2期でも〆きれてなかったような感じで終わってしまいました。
とはいえ、1期よりはかなり全体的に練り上げられた作品だと感じていただけに
すごく惜しい気がしてなりません。
・・これは中村監督の性質的なものなのかなあ?って思ってしまいます。

11話ラストから12話にかけての”2期の問題解決の方法”が自分には納得いかなかったし
ちょっと表現しきれてない感があって、若干茶番気味だったように思います。

・・だってそれまで「○○に流されてはいけない」って言っておきながら
解決策は、やはりある意味”○○を作ること”による解決でしたよね・・><。
メディアやスマホを使って周知・意見集約してるし・・。
もう少し直接的な対話や人と人のつながりみたいなあたりからアプローチされた
解決方法だったらよかったのにな~と思ってしまいました。


★の評価、少し下がりました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 20
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ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

政治絡みの胡散臭さがつきまとい、エンタメ作品としては疑問符

※1期(ガッチャマン クラウズ)、2期(ガッチャマン クラウズ インサイト)両方含めた感想・レビューです。


◆「社会派アニメ」を気取るが、捻くれたマイノリティ意識がチラつき過ぎ

タツノコプロの往年の名作『ガッチャマン』(見てないけど笑)のタイトルを冠した戦隊バトルもの、ということなので視聴してみましたが、ひとことで言って、政治絡みで特定の問題意識を視聴者にステルス的に刷りこもう、という制作者の下心がチラつき過ぎ(ステマ・アニメって奴?)。

近年の戦隊バトルものだと、制作側のそうした変な意図の皆無な『TIGER&BUNNY』の方が、純粋なエンタメ作品として、ずっと爽快で楽しめる良作と思いました。


◆ベルク・カッツェ=制作者の本音?

特に第1期で活躍する悪役ベルク・カッツェのセリフが、まるで「コノ国の愚民どもを嘲笑」しているかのように私には聞こえてしまうのですが、他の方の印象はどうでしょう?

『最終兵器彼女』ほど酷くないとはいえ、本作の制作者の根底にある意識が、1990年代~最近まで顕著だった、夜中9-12時台の民放ニュース・バラエティ番組や一部の偏向した大新聞などが醸し出す、あの嫌な「空気」を彷彿させるのですが。

※強い根拠もなく、常に「コノ国」は「ダメな国だ」、「コノ国の人々」は「愚かだ」と見下すが、ではアンタの国はどこ?え?北朝鮮?韓国?ああ・・・あなた実は日本人じゃなかったんですね。ふーーん。・・・みたいな笑。

※ついでにいうと、そうした「空気」の醸成元の正体は、2000年代終盤~2010年代にかけて、ネットですっかり暴かれて、今ではそれこそ「デンパ」とか「マスゴミ」等と揶揄されているんですけどね。

※そうした、今ではすっかり正体がバレてしまい形勢逆転されてしまったアチラ側の焦りが、カッツェのセリフ廻しの捻くれ具合に反映されているようにも見えるのですが、私の思い過ごしでしょうか笑。

・・・上記のような理由から、私個人は本作を高く評価することは今後も一切ないと思いますが、もしかしたらアチラ側の捻くれたマイノリティ意識を垣間見せてくれているのかもしれない貴重な?作品なのかも・・・と、ちょっと別の意味で注目しています。

とにかく、制作側のお手並み拝見、ということで本作は最終話まで確りチェックしていくつもりです。


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============= ガッチャマン クラウズ (1期) (2013年7-9月) ============

{netabare}第1話 Avant-garde (前衛的な) ☆ 一ノ瀬はじめガッチャマンになる
第2話 Asymmetry (不均整、非対象) ☆ メスとの交流、ベルク・カッツェ&塁登場
第3話 Futurism (未来派の芸術運動) ★ SNS「GALAX」、塁の目的、クラウズ出動
第4話 Kitsch (俗悪な) ☆ カッツェの脅威、人の魂を実体化させる力
第5話 Collaboration (協同作業) ★ 塁と№26(梅田)との対話(ヒーロー願望の是非)、トンネル事故
第6話 Originality (独創性) ☆ LORD GALAXからの招待
第7話 Abjection (卑賤、屈服) ★★ カッツェ排除失敗
第8話 Genuine (純正) ☆ ガッチャマン表舞台へ、カッツェの策謀
第9話 Forgery (贋作) ★ Neo HUNDReDの霞ヶ関襲撃、ガッチャンネル
第10話 Crowds (群集たち) ☆ クラウズの立川襲撃、菅山首相保護
第11話 Gamification (ゲーム化) ×(前半)★(後半) 前半は総集編、後半に菅山首相の宣言
第12話 Collage (コラージュ、切り貼り) ☆ クラウズ・アプリの一般開放
第12話(ディレクターズ・カット版) Embrace (抱擁) ☆ 最終話の再構成(とくにカッツェのその後){/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)4、☆(並回)8、×(疑問回)1 個人評価 × 3.4

OP 「Crowds」
ED 「INNOCENT NOTE」 


========= ガッチャマン クラウズ インサイト (2期) (2015年7-9月) ========

{netabare}第0話 inbound (帰航の、本国行きの) ☆ VAPE(赤クラウズ)菅山首相専用機襲撃事件
第1話 contact point (接触地点) ☆ つばさ&ゲルサドラ登場、つばさガッチャマンになる
第2話 penetration (貫徹) ☆ 過激な平和主義者(理詰夢)、赤クラウズvs青クラウズ
第3話 launch (立ち上げ) ★ 理詰夢の狙い、塁の危機
第4話 2:6:2 (パレート法則からの派生法則) ☆ クラウズへの疑念、首相公選
第5話 halo effect (後光効果) ☆ 空気で動く社会、宇宙人首相誕生
第6話 engagement (正式な約束) ☆ サドラ首相の施策、クライズ廃止決定
第7話 outbound (外国行きの、下りの) ☆ サドラ首相の憂鬱、サドラへの白紙委任
第8話 cluster (クラスター、房) ★ サドラの異変(くうさま出現)、全体主義への志向、くうさまの暴走
第9話 opt-out (選択的離脱) ☆ くうさまの正体=空気、全体主義の恐怖
第10話 seeds (種子) × 理詰夢の逆襲、空気の反転
第11話 trade-off(二律背反) × サドラVSガッチャマン、再び空気反転
第12話 insight (洞察) × 続き、とくにつばさの爺さんのセリフがダメでしょ{/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)2、☆(並回)8、×(疑問回)3 個人評価 × 3.0

OP 「insight」
ED 「60億の翼」


◆総評に代えて

本作の特に第2期では「コノ国の“空気”が悪い・問題だ」ということが繰り返し強調されており、視聴者の中にはそういう主張に“共感”あるいは“感化”される方もまだまだ沢山いるのかも知れませんが、そんなことは、マスゴミや彼らの御用文化人・御用学者たちがずっと昔から耳にタコができるくらいにしつこく唱え続けてきたことなのでした。

で、西暦2000年代(厳密には1990年代末)から加速的にネット社会が進展したことで、一番はっきりしてきたことは、当初マスゴミ等が期待した「政治の腐敗」とか「国民の愚昧さ」の暴露と周知ではなくて、実は(それまで情報伝達手段を独占してきた)「マスゴミ自身の度し難い腐敗・偏向」の暴露と周知だったのですが、それでは彼らマスゴミのいう“空気”って一体誰が作ってるの?と改めて考えてみると、オマエラが気に入らない「日本の“常識”」を勝手に「コノ国の“空気”が悪い・問題だ」と言って攻撃していただけじゃないの?ということが次第に一般国民に知られてきてしまったのが現在のネット社会なのだと思います。

その点で、本作は、批判の対象ないし問題意識が(そういうものがあるとしたら・・・ですが)今の時代からだいぶズレちゃってるんだと思います。

※なお、アニメ作品で政治や社会思想といったジャンルを扱うことに対する私の基本的な考え方は『純潔のマリア』のレビューの方に一通り書いています。

この点について需要があるならば更に色々と追記しようと思いますが、とりあえずここまで。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 43
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ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

はじめちゃん、器デケェ

想像通り円盤の初動売り上げ数、終わってるし(汗)
まぁ、内容が内容ですしねぇ。制作側もこの作品は博打なのは覚悟してたんでしょうし。
ストレートな問い掛けと解釈している層も居れば、秘めた悪意と感じた方もいる。かなりチャレンジングな作品と思うけど、まぁ中村監督らしいとも言えるというか。空中ブランコの10話に比べれば露骨じゃない気がしますけどねw

因みに放送前からみんなダイスキーなシャーロットが7K枚、のんのんが4K枚。なるほどと思う反面、意外とそんなもんなの?という点で興味深いというか。
モン娘が5k枚、オーバーロードが4k枚は予想外の健闘すわね。

六花の勇者といいコレといい、夏期に私の好きだった作品は惨敗なのが悲しいw
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 最終話見終えました。
私はしばらくアニメ見てない時期もあったので明言は憚られますけど、かなり異質なアニメだったんではないかと。
秘めたメッセージ性というのは良い作品には内包されてるものではあるけど、ここまで露骨・ストレートに表現されると観てる側も戸惑うとは思います。
それが国民性とか政治形態であるなら尚更。

 個々の見方で印象も変わるのは当然とは思いますが、私的にはこの作品は政治色に関してはニュートラルを貫き、個人の部分に関しては性善説に立つことに配慮した作品であると思ってます。
{netabare}
空気を換える為には、1期の立川事件の元凶であるカッツェの能力すら利用せざるを得ないという決断。
ラストではクラウズも使用解禁されくう様も依然として居て、共に楽し気にサッカーしてる。
首相に返り咲いたすがやんも相変わらずヤジの飛び交う国会で"全体責任の中にあんた達や自分たちも含まれている"と切り返す。
はじめとともにガッチャマン達にメタメタにされ"こいつらにはついてけないわ"と姿を消しかけたカッツェすら、はじめちゃんとともに復活。
ミリオネ屋でのウソ泣き演技も相変わらずワイドショーに喧嘩売ってんなと思いますけどね。

まぁ11話のゆるじいの戦争話とはじめちゃんの自己犠牲の部分はちとズルいかなと私も思ったけど、まんまと泣かされました。私、チョロイ(汗)

{/netabare}
どこか一つだけ切り出すと偏ってると誤解されそうな部分がある為、そうじゃないよと言いたいのを解りやすく表現する努力を惜しんでないと私は感じてます。

でも、この作品はそんな事をジャッジする事を求めている訳ではなくて、そういう事も含めて"考えてる?"という事の問い掛けな訳で。
そこに対して"考えてるよバカヤロウ。アニメでそんな事説教される筋合いはねぇ"という層も存在する訳だし、正直あにこれのレビューも大荒れ必至??と思ってたんですけどね。
意外とレビュー少なくて閑散としてるトコ見ると、この作品自体が興味持たれてないっぽいのが作り手側と受け取り側の体温差感じるというかw
まぁ、こんな作品求めてないよって事なんでしょね。

私的には、学もなければノンポリのテキトウで単純なオッサンなんでこの作品大好きです。私は15年夏期はコレが一番すね。

終盤、絵が怪しくなってましたけどねぇ。もしかして時間足りなくて1期の悲劇再来かとヒヤヒヤしました。
円盤全予約しちゃったので絵のリテイクしてくれる事祈るばかりです(汗)


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11話観ました。
私はこの展開は正直予想外でした。1期の性善説に寄るところは今回も同じでしょうけど。

{netabare}
はじめちゃんという存在は昭和天皇の暗喩?と言うのは以前から話題には上がってましたけどねぇ。或は戦犯なのかな?
まとめサイト炎上しそうな展開ですね・・・
{/netabare}

 いずれにせよ良くも悪くも賛否大きく分かれる作品になった事は、この11話で明確になりましたね。
私は主義主張は置いておいてこんなアニメをキー局で放送した事自体スゲェと思ってますし、金出してもイイと思ってます。

この作品、みんなが皆「良かった・面白い・賛同する」なんて事有り得ないと思ってます。そんなの気持ち悪い。

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10話観ました。
相変わらずラディカルというか、なんつーか(汗)
ワイドショーに完全に喧嘩売ってますね。
各々のガッチャマンの戦う理由が一つの方向に収束してゆく様はゾクゾクしましたです。
ゆるじいとつばさの会話、そう来ることは判ってたけど反則っス。
昼飯喰いながら居間で観てたんですが、嫁さんと子供の前なのに涙腺がw

 クラウズの時は制作スケジュールが破綻して総集編みたいなの入れざるを得なくて、結果最終話が批判の嵐だった訳ですがインサイトは綺麗に〆てくれと祈るばかりです。
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 今月末位から今期の作品のBDがリリースされ始めますが、コレは3話/巻なんすね。この売り方への賛同と作品の制作側へのお布施として買おうかなと思いつつ、丁寧でいい作品なのに苦戦しそうな六花の勇者を応援すべきかなとも思ったり(汗)
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来ましたね。国民総サル化w
観てた方は皆予想してた展開ですけど、毎回ラストの引きの強さにホント感心します。観てる方で多分今までの展開を失望してる人は居ないのではと思う程、視聴者を意識した巧さだなと。
流石に内包したテーマが過激すぎて嫌悪感抱く方も居るのかもしれませんが、私的には期待通りの面白さです。

でも人気無さそうですね。説教臭い話にゃ皆興味無いって事かなw
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サドラにおまかせボタン、キテマスねw
マジで面白いと思うんですが、あんま観てる方少ないんですかね。
メッセージ性強すぎて毛嫌いされてるんでしょうか?
作品への視聴者の気持ちの吸引という点で抜群な作品なのに。
未だにガラケーのオッサンの私がそうなんだから、今の若い方なら心苦しいぐらい身近なテーマだと思うんですよねぇ。
ラストの締め方で賛否分かれるでしょうが、私的には今期一番先が気になる作品です。(六花の勇者は犯人捜しで今クールは終わりそうな全体構成だし)
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 どうでもいい話ですけど、1話登場時、3話の観衆の吹き出し様吸い上げた後の変身後のゲルちゃんの姿ってアクマイザー3のザビタンっぽいすよねw
まぁそれは置いといて、やっぱゲルちゃんのあのシビリアンストーム(?)とか言う技は今後の展開にアレなんでしょね。
序盤から飛ばしますね、ガッチャマンw
面白いです。
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1期のクラウズ騒動の後の拡散が招いた負の側面の話の様ですが、私は楽しめてます。逆に1期が楽しめなかった方は2期も無理かも(汗)
この期に及んでガッチャマンクラウズが旧ガッチャマンのリメイクと思って敬遠してる方は居ないと思いますが、もしそう思ってる方なら、一度目を通した方がイイと思います。

はじめちゃんの2話にも表現されてたニュートラルな思考故のグレーな心の色をメインにしてくのか、つばさの普通の子・ゲルサドラちゃんの無垢な平和主義の路線で行くのか、或は両方を巧く纏めて来るのか楽しみです。
もしかして、そんな素人予想覆すスゲェ展開となったら最高すね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 24

71.6 17 続編で戦いなアニメランキング17位
神撃のバハムート VIRGIN SOUL(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (262)
1157人が棚に入れました
ここは、《人》《神》《魔》あらゆる種族が入り混じる神秘の世界ミスタルシア バハムート復活による世界崩壊を免れてから10年─── 新たな《人》の王は《神》の神殿を襲い《魔》の国を攻め落とした 壊滅寸前だった状況からの復興と更なる発展 王都は《人》に富をもたらす 王都復興の糧として奴隷となる《魔》 消えゆく信仰心により力を失った《神》 均衡を失っていく世界で《人》《神》《魔》それぞれの正義が交錯する―――

声優・キャラクター
諸星すみれ、梅原裕一郎、吉野裕行、井上剛、森田成一、沢城みゆき、岩崎ひろし、森久保祥太郎、潘めぐみ、坂本真綾、間宮康弘、小野賢章
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

これを力作と言わず、何を力作と言うのだろうか?

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
ここまで壮大な王道ファンタジーはなかなかお目にかかれません。前作を含め、ソシャゲRPG原作の中では最高傑作ではないだろうか?(2017夏現在)

絵もキャラもシナリオも音楽も良い。ほどよい笑いに恋愛要素もある。

一応2期にあたるが、前作から引き継いでいるのは設定とキャラがメインで、ストーリーは2期から観ても問題ないので、「2期から観ても面白い」「1期から観るとさらに面白い」という理想的な2期だと思う。

バトル、ファンタジーが好きなら間違いない力作です。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
本作の主人公のニーナ(序盤)は、「イケメンを見ると見境なくデレてしまう」という、アニメの女主人公としては珍しい設定だった思います。普通なら、こんな男好きキャラはアニメ視聴者層からはそっぽを向かれるかと思います。

つか、(性的興奮で強くなる女子という)設定だけなら、「魔装学園H×H」と変わらないのに、なんだろうね、この差は(笑)

ニーナは、確実に可愛らしい。

それは多分、ニーナの男好きが、「性格」ではなく、「性質」(竜人としての体質)だからだと思います。基本的には純情だしね。だから、しょうがないと許されるんですね。

あと、作画の力も大きいと思います。近年、ソシャゲ原作アニメは、神作画の代名詞のようになっていました。例えば、前期(2017春)の「GRANBLUE FANTASY」の美しい背景や、今期(2017夏)の「活撃 刀剣乱舞」の圧倒的なバトル作画などは記憶に新しいです。本作の1期目も、やはりヌルヌル動く戦闘シーンは圧巻でした。もちろん、本作も背景、バトルと素晴らしいのですが、それ以上に、人物の表情に力が入っていたと思います。コロコロと目まぐるしく変わるニーナの表情は魅力的で、活発なニーナらしさが際立っていました。こういう、「地味だけど大切な神作画」は非常に好感がもてました。

ストーリー的には、神と人間と悪魔という三種族の争いという壮大な物語。その中で縦糸となる、人間の王とドラゴン娘との恋愛ストーリー。

なんて真っ直ぐなファンタジーなんだろう。ここまで王道な作品は安っぽくなると台無しなんだけど、そんな不安は一度もなく、シリアスもニヤニヤも笑いもバランス良くある作品です。

また、1期のキャラと2期のキャラの住み分けも抜群です。基本的に、「1期が人気あったから、2期が生まれる」わけで、2期を観ている中には1期のファンが多くいますよね。しかし、1期のキャラをそのままメインに使うと、(1期が綺麗にまとまっていればまとまっているほど)蛇足感やマンネリに陥りやすい。そこで、新キャラをメインに据えて2期をやるというのは良くある手法だけど、これ、かなり難しいバランス感覚が求められると思います。1期のキャラが強すぎると2期のキャラが空気になります。2期のキャラが強すぎると1期のファンから叩かれます。1期のキャラを全く出さない(もしくはカメオ出演程度だ)と期待はずれと言われます。(余談ですが、アークザラット2(ゲーム)をプレイした時、ほぼ前作のキャラしか使わなかったことを思い出しましたw)

その点、この作品では、「ニーナ」「シャリオス17世」「ムガロ(エル)」といった2期の新キャラをメインにストーリー展開させつつ、要所要所では「ファバロ」「カイザル」「アザゼル」「リタ」「バッカス」「ジャンヌ」といった1期の人気キャラクターが活躍する(いわゆる、オイシイ役)展開が良い感じです。また、「ケルベロス」などがちょい役で出てくるファンサービスも嬉しいですし。やっぱり、ニーナが魅力的なことがデカいけれど、理想的な2期の作り方だと思います。ここまでバランス良くやった2期というのはあまり記憶になく、制作の手腕は称賛されて然るべきでしょう。

テーマ性に関しては、やはり種族間差別、そこから透けて見える人種差別問題でしょうか。差別主義的なアザゼルやガブリエルやシャリオスと、博愛主義的なニーナやカイザルやムガロ。双方に言い分があって、しかもある程度の正当性がある。ただ、差別主義的なアザゼル(悪魔)にはカイザル(人間)やムガロ(天使)の存在が、シャリオス(人間)にはニーナ(竜族)の(他種族の)存在が大きく、自らの主張の絶対性を失っているのが人間味があって良かったです。とりあえず、全編英語にして、ホワイトハウス(トランプ大頭領)に送り付けてやろうw

心理描写も巧み。例えば18話で、ニーナが自由に竜化できるようになったことに対して、「なぜ、今更……」と涙を堪えるアザゼル。そこには、「あの時(7話で)、竜化していれば同族が死なずに済んだ」というニーナに対する怒りと、「そもそもニーナに頼るしか無かった」という己の無力さに対する悔しさ、「愛されることを知ったから」というニーナの言葉で、「自分はニーナを利用しようとしていただけだった」という後悔の入り交じる、複雑な感情が表現出来ていました。圧し殺したような声(声優さんの名演)と、(泣きそうで)細かく揺れ動く表情(神作画)もあいまって、印象的なシーンになりました。

ラストも、なんというか、感動しました。「世界と愛する人のどちらを選ぶか」という選択で、「世界を選んだファバロ(1期)」。「愛する人を選んだニーナ(2期)」。多分、どちらも正解で、どちらも不正解なのでしょう。それは、「世界を一時守れたが愛する人を失った(1期)」と、「世界を一時守れたが、愛する人の目と声を失った(2期)」の結末が示しています。まさに、ビターエンド。ムガロやカイザルの死亡(カイザルはゾンビ復活)と併せても、後味は決して良くはない。が、最後の「視力を失った英雄王と、声を失ったドラゴン娘が月明かりの中で踊る」なんて、あまりにも「物語りすぎる」ものを見せられては、なんか無理矢理感動するしかないです。ニーナの満足そうな笑顔を観ていると、まあこれで良かったのかもなとも思いますね(笑)

一応、3期への含みは持たせましたが、正直かなり満腹だし、満足しています。3期は、あったら(いよいよ完結編だろうから)凄く楽しみたいですが、ここで終わりでも充分満足ですよ♪

制作の皆さん、お疲れ様でした♪
{/netabare}

【余談~ 神界が、あのアニメのあの場面に似てません?(笑) ~】
{netabare}
ムガロやバッカスが捕らえられて(軟禁されて)いた空間って、「WWW.WORKING!!」の「バレンチヌス様」の空間に似てませんでしたか(笑)? なんか、不思議な図形とか浮いてましたし。まあ、同じっ神様だから別に良いんですけどねw
{/netabare}



【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
神撃のバハムートって確か、神・悪魔・人間 の三つ巴の争いが世界観だったっけ? 主人公の少女は竜族なのか。

2話目
ロケットパンチw 悪魔が奴隷になっている現状には同情するけど、それって元々、悪魔が「力による支配」を行っていたからで、その力が及ばなくなったら、立場が逆転するのは自業自得では?

3話目
それ、HUNTER×HUNTERでゴンがやってたよねw ファバロ、どっかで出てくるとは思っていたけど、ニーナの師匠だったか。

4話目
嘘が下手な男は信用できるという風潮。純情色ボケ女主人公が成り立つのは、それが性格だからではなく、性質だからですね。

5話目
ラブコメの波動w しっかし、ニーナの表情豊かだな~。

6話目
ニーナの表情、本当に豊かだね♪ 地味だけど良い作画の力の入れ方だ! アザゼル、交通事故やんw アザゼルに見つめられても赤くならないニーナ。これ、本当の恋を知ったから、アザゼルにデレなくなって、奇襲失敗するノリだな!

7話目
アザゼル、良いヤラれキャラに(苦笑) ギャグとシリアスのバランスが良いね。

8話目
剣3人による三つ巴って、結構珍しい。アザゼルの男泣き、格好良いな。バッカス達が幽閉されている空間、少しだけ「WORKING!! web」の「聖バレンチヌス様」がいた空間に似ている気がするんだけどw ファバロ、来たね!

9話目
なんか分かんないけど、明日です(笑) しかしこの二人、髪型が普通なら、格好良いなw

10話目
宗教色あふれる回だったね。処女受胎や洗礼などをモデルにしてるんだろうね。

11話目
誰にとっての平穏かをはっきり話さないから、嘘はついてないよね。

12話目
鉄球を使った戦闘。昔、KOFにチャン・コーハンっていたよねw

13話目
荘厳な音楽。戦いというより、戦争だね。

14話目
まさかの野沢さんw ジャンヌの弱さ、素敵なエピソード。

15話目
エル、いい感じで狂っていそうだね。絶対正義と絶対悪は近いものがあるしね。

16話目
ニーナ、あのバカ明るい感じ、良いわ~。壁ドンw 前作オッサン三人衆もいい感じ♪

17話目
ニーナの無駄な変装w なるほど、悪魔だから捕まえなくて良いと、自分に言い訳できる笑顔ね♪ 2度目のデート回。なんか、目的を果たして両目失明して、最後はニーナと竜の里でひっそり暮らすという、08小隊的なラストかな?

18話目
ニーナが自由に竜化できるようになったことに対して、「なぜ、今更」と涙を堪えるアザゼル、良いね。そこには、「あの時、竜化していれば同族が死なずに済んだ」というニーナに対する怒りと、「そもそもニーナに頼るしか無かった」という己の無力さに対する悔しさと、「愛されることを知ったから」というニーナの言葉で、「自分はニーナを利用しようとしていただけだった」という後悔の入り交じる、複雑な感情が表現出来ていました。圧し殺したような声(声優さんの名演)と、(泣きそうで)細かく揺れ動く表情(神作画)もあいまって、印象的なシーンになりました。

19話目
突き放す優しさ? 自らの弱さを切り離したい? 質の良い、ロミオとジュリエット。シンデレラ。ニーナはニーナで、「私ならなんとかできる(シャリオストの心を変えられる)」って思ったのでしょうね。

20話目
ドラゴン対ドラゴンのガチバトルって、結構珍しいよね。アザゼルとソフィエル強え~。つかラスト、衝撃だぁぁ。

21話目
エル、死んだか。ジャンヌの顔が怖い、、、。でも、子供を殺されたらそうなるよな。アレサドロ君、漆黒兵は伊達じゃない。盛り上がってきましたね。種族間の全面戦争、熱い。

22話目
ジャンヌに息子がいることは、オフィシャルにしていいの? 処女受胎だと知らせないと求心力落ちそう。ジャンヌ正論。王がエルを狙わなければ死ななかったわけだし。バハムートさん、堂々たるラスボス感w

23話目
ルシフェルの母艦、オーラシップっぽい(笑) アレンサンドロ、死に様がまた、やるせないな。黒騎士の登場シーン、格好よすぎるだろw ここでネクロマンサーの本領発揮(笑) いや、カイザル死亡は予想外。

24話目
なんかもう、物語りすぎて、感動。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 31
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ファンタジーの衣を被ったガチめのラブストーリー

ゲームはしてない


1期に続いて2期を観たという流れです。1期が面白かったので特に抵抗なく。。。

1期全13話(総集編的なの1話込み) 2014年10月~
2期全24話(こっちは総集編無し)  2017年4月~

掘り出し物です。

Cygamesさんの数少ない一社提供のうち一つ。肝いりの2クールの割には話題にならなかったのかな? その頃アニメ観てないのでよう知りません。
レビュー・感想数207件(2019.02.06時点)は同期の作品の中でもTOP20にも入り込まないながらも、得点では地味に8番手くらいにつけてるというあにこれの評価です。同期に『月がきれい』『エロマンガ先生』『進撃の巨人2期』とあるなかで健闘してるように見えます。
観た人はそこそこ満足したと思われる客観評価。私も同様でした。
さて、、、、

・ゲーム原作かよ?
・〈神〉?〈悪魔〉? ファンタジー系はちょっと・・・
・1期逃してるのでスンマセン

安心してください。

“ファンタジーの衣を被ったガチめのラブストーリー”

でした。・・・いや・・・まあファンタジーなんだけどさ。ラブストーリーであり冒険活劇であり成長物語であったりと毎話Bパートの引きの良さもあって、2クール分一気に観せる力のある作品でした。
ソシャゲ原作特有のグダグダなところもなく、主人公が1期と変わるので、2期から参入しても問題は無さそうです。

1期でのファバロ、カイザル、アーミラ、リタを中心とした物語から10年後。ダークな世界観はそのままに2期の主人公をニーナ(CV諸星すみれ)にバトンタッチして、話は進んでいきます。
このニーナ、これあくまで私の思い込みですが、ヲタ受けしないヒロインさんです。少々イケメンならすぐ赤くなる恋愛体質に見えてしまう彼女は早々にビッチ認定されてしまいそうww
それも数話経てば霧散することでしょう。どんな娘かというとあれです。寝ちゃいけないって思うと眠くなっちゃう的なアレ。こちらは本編でお確かめください。彼女については表情が多彩というか喜怒哀楽で何パターンあるんだというくらい作画班が良い仕事してます。

繊細な“心情”を描写してのラブストーリーとは毛色が違う、“感情”を全面に出したり押し殺したりの全力投球ヒロインはとても好印象でした。
ちょっと脱線すると、全力投球ヒロイン設定は意外とリスクって高いです。さじ加減を間違えると

1.躁鬱の“躁”状態に見えてしまう
2.一歩間違えればコミュニケーション障害
3.ドジっ子空回りキャラみたいな型にはめたくなる誘惑に勝てずブヒる層以外が離れてく

この手の女の子でおバカっぽく見えないようにキャラ設定を組んだ製作陣の勝利だと思います。


そんな彼女のラブストーリーの行方と、“成長”物語が、けっして能天気じゃない世界で繰り広げられることになります。

能天気に見える女の子が能天気じゃない世界で能天気のままいられるのか?
能天気でいられないならどんな覚悟を決めたのか?

前半のほっこり回が進んでいる中でも忍び寄る不穏な影が徐々に濃くなっていく中盤あたりからはニーナの笑顔も違った意味をもってきます。このへんは親目線ですが、彼女の成長が頼もしくそして周りの救いとなってくるのです。
そして最終話を観終わると、序盤うっとうしく思った(かもしれない)彼女の能天気さを思いだし、

能天気が能天気でいられる世界がいいよなぁ・・・平和が一番!

ひと回りして“アリ”な娘さんと思える満足の全24話でした。くどい。。。


肯定的に捉えた本作の世界観については1期レビューで触れてますのでよろしければそちらを。


2期からOK!とのたまいつつ、物語を深掘りするならやはり1期からの視聴をお薦めします。1期は1クールと手に取りやすいしこちらも単体で楽しめる仕上がりですよ。
とりわけ重要局面で取った選択。旧主役ファバロと2期主役ニーナとの対比は“なにが正解か誰にも分からない”この世の真理を露わにしてました。やはり主役は主役でした。
ここでは触れてない脇役たちにも主役を食う魅力的なキャラに事欠きませんのでお気に入りをぜひ見つけてみてください。


物語は1期より複雑です。〈神〉〈悪魔〉の二項対立の末、「そうきましたか・・・」の1期だとすると、
2期は〈神〉〈悪魔〉の上に人間が立っちゃったかも、という斬新な種族相関からスタートします。
現実世界でもパワーバランスが崩れた時に戦争は起こるもので、まさに2期の舞台がそれ。極限の状態で人(※本作の場合神も悪魔も)は試されそして輝きを放つのです。


OPは1期から続くラウド系ロック。EDは米津玄師とのコラボで名の売れたDAOKOを配置。前半ED「拝啓グッバイさようなら」は地味ながらクセになる良曲です。

 
ソシャゲ原作の中では群を抜いて完成度の高い本作。言われなければゲームが母体とは気づかないでしょう。あらためて思います。

逆宣伝になるような粗悪品を濫造するくらいなら、しっかりアニメアニメしたものを作ってほしいな。よっぽど宣伝になるはずです。



※オマケ

■ジャンヌダルクは蜘蛛が苦手
ちやほやされた後は落とされる。本邦マスコミの得意技ですが、これをどさらにどでかいスケールでやられちゃったのが歴史上のジャンヌダルクであります。
{netabare}10話の母息子回の余韻が冷めない11話で、{/netabare}蜘蛛が苦手というエピソードを挟んできました。史実ではジャンヌを登用したシャルル7世の跡継ぎルイ11世のあだ名が“蜘蛛”だったとかなんとか。
王室に対しては恨み骨髄でしょうねww


■ジ○リっぽいと言えなくもない
表情筋がよく仕事をする巨匠の作品と似てるな~と思っていたら、{netabare}12話トロッコの脱走劇。{/netabare}どこぞの有名冒険活劇で見たことあるアクションシーンを堪能できます。


■声優“野沢雅子”のお仕事
2クールめ初っ端の14話に登場しました。人間国宝にしてよいと思う。


■サブタイトル“Virgin souls”
本作タイトルを冠した{netabare}第17話の{/netabare}サブタイトルです。
「次会えたら私のなすべきことを伝えよう」この回からクライマックスに向けてエンジンが吹かされる重要回です。
なんですが、ニーナが洞窟池の中に入ってって身を隠してから竜に変身してましたね。みだりに変身すると着ていた物を破壊しちゃうから、律儀に彼女は見えないところで衣服を脱いで変身したんだろうと妄想。
こういった恥じらいは大事です。気にも留めない振りをする男側の度量も試されます。


-----
2019.08.20追記
《配点を修正》 +0.2


視聴時期:2019年2月頭

続編で面白さが継続しているのはたいしたもんだ。それも主人公を変えてたりするのに。
ダンスシーンはこれまで観たものの中でもトップクラスでしたね。



2019.02.07 初稿
2019.08.20 修正

投稿 : 2024/11/02
♥ : 40

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

バハムート復活による世界崩壊かを免れてから10年…均衡を失っていく世界で「人」「神」「魔」それぞれの正義が交錯する…。

この作品は「神撃のバハムート」の続編に位置付けられています。
物語は1期から10年後の世界…そこで、新たな物語が紡がれていくので、この物語から視聴しても話は通ると思います。
ですが、1期から登場するキャラへの懐かしさや言動の理由など、前期から視聴するとより一層深掘りできるので、しっかりこの作品に入り込んで視聴されたい方は前期からの視聴をお勧めします。

1期から10年後の世界…即ちバハムート復活による世界崩壊を免れてから10年の歳月が過ぎた世界…
1期でバハムートに立ち向かった時には「人」「神」「魔」の隔てなく手を取り合って世界の崩壊を防ぎました。
それなのに、この10年で世の中は色々変わってしまっていました。

一番変わってしまっていたのは、均衡が崩壊してしまったこと…
いいえ、正しくは「人」が「神」「魔」との調和を破壊したこと…

その破壊がもたらしたのは、いびつに歪んだ世界…
「神」は信仰心を失い、人の奴隷に墜ちた「魔」が虐げられる世界…
バハムートを阻止した時、一体誰がこんな状況を望んだろうか…
でもこの流れに「神」も「魔」も抗えず時間ばかりが過ぎていました。
この状況にはもどかしさを感じずにはいられませんでした。

もう一つ変わった事といえば、1期の主人公だったファバロが弟子を取った事でしょうか…
この2期はファバロの弟子…ニーナを中心に物語が動いていきます。

1期は1クール12話でしたが、今期はたっぷり2クール全24話の構成…
兎にも角にもどっぷり作品に浸かって視聴する事が出来るだけじゃなく、その視聴スタイルそのものの心地よさが堪らないんです。

最近…自分でも多いと自覚していますが、今回は2曲目のオープニングに色々持っていかれてしまいました。
その格好良さは思わず息を呑んでしまうほど…
曲も格好良いんですが、オープニングアニメーションの構成が鬼懸かっているんです。
特に静と動…静寂と躍動のバランスが曲調と絶妙にマッチングしているのだから堪りません。
ヒッポ君の引く馬車に颯爽と乗りしっかり前を見据えたニーナ…格好良すぎです。

ニーナの日常パートがあまりにも穏やかだっただけに、堰を切ったように動き出す「動」の部分は衝撃の連続だったように思います。
ニーナにとってこの物語の紡ぐ時間は決して優しくなかったと思います。
仄かな灯りが無かった訳ではありません。
でもどんな逆境に立たされてもニーナの顔から笑顔が消える事はありません。
彼女の笑顔と持ち前の明るさが登場人物に…そして視聴者にどれだけ元気を与えたことか…

でもこの物語で苦しみを人一倍味わったのは、きっとムガロちゃんでしょう…
ムガロちゃん…何も悪い事なんてしていません。
でも「生きる」選択を余儀なくされたムガロは流す必要の無い血を沢山流し、失う必要の無いモノを失って…
いくら信仰力が失われたとしても、こんな小さい子供が受ける仕打ちではありません。
でもニーナと出会って変わったのではないでしょうか。
本人を取り巻く状況が変えた一面もあると思いますが、自ら変わった面も絶対にあると思います。

たくさん遠回りをしてきました。
やっと全てが元通りになると思いました。
少なくてもムガロは本来愛されるべき人から寵愛を受けなければいけない、と思っていました。
それなのにムガロを待ち受けていた運命はあまりにも残酷過ぎ…

私の涙腺は壊れているので、状況を推し量るにはあまりにも不適だと自覚しています。
でも、この出来事から受ける辛さはきっと本物…
だって、どんな時も笑顔と明るさを忘れないニーナの感情が爆発したくらいですから…

そうなると次の展開は…予想通り激しい激情の場面です。
でも当然の事で当たり前の発想だと思います。
もし私がその立場だったらきっと同じことをしたから…

でもこの作品のタイトルには「バハムート」が刻まれていて、それは2期になっても健在…
これが何を意味するのか…
少し考えれば分かる事ですが、事の顛末は是非本編でご確認頂ければと思います。
最後の最後で1期から視聴してきた人にとっては最高のプレゼントが受け取れたのではないでしょうか。
ほんの一瞬…不意を突かれましたが、気付けて感じる事が出来て良かったと心底思います。

オープニングテーマは、SiMさんの「LET iT END」と、THE BEAT GARDENさんの「Walk This Way」
エンディングテーマは、DAOKOさんの「拝啓グッバイさようなら」と「Cinderella step」
オープニングの「Walk This Way」とDAOKOさんの2曲がお気に入りでした。

2クール全24話の物語でした。
壮大でファンタジー作品としての出来栄えは最高峰と言っても過言では無いと思います。
原作ゲームの作品はこれまで数多く輩出されてきましたが、ここまでの完成度の高い作品はそうお目にかかれないと思います。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18

69.4 18 続編で戦いなアニメランキング18位
美少女戦士セーラームーンR[アール](TVアニメ動画)

1993年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (111)
795人が棚に入れました
あたし月野うさぎは14歳、中二!ちょっとおっちょこちょいで泣き虫なところもありますが、実は正義の味方セーラームーンをやってるんです。ホント!クインベリルっていう怖~い敵を倒し、やっと普通の女の子に戻れたっていうのに・・・。ある日、衛さんとのデートの最中に、なんと空から「天災少女」が降ってきたの!あたしと同じ髪型をしたその子の名前も「うさぎ」!頭がどパニックのあたしに「銀水晶をよこせ!」ってピストルを突きつける始末。おまけに家族に暗示をかけ、あたしの従姉妹になりすましちゃうなんて!でも、どうやらこの子、新しい敵に命を狙われているみたいなの。このちびうさ(ってあたし呼ぶんだけど)は一体どこから来たの?どうして銀水晶のことを知っているの?そして敵はどうして東京を襲って来るの!?謎だらけで頭のラッパがプーのあたし。普通の女の子でいたかったけど、まだまだ正義の美少女戦士!としてガンバラなくちゃならないようです。タキシード仮面様、一緒に戦いましょうネ!

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

タイトルなし

最初の13話までは人のエナジーで栄養補給しないと生活できないエイリアンとの闘い。魔界樹としては愛を知ってほしかったとか。
割とギャグ要素が多めだったような。転生直後だから思い出すところも大切な要素。


残りは未来から来たちびうさと侵略するワイズマンから未来を守る戦い。
元敵キャラだけど、コーアンとベルチェは改心して可愛かった。

まもちゃんの絶交宣言は中々酷いなあと。もうちょっと他に言い方あったよなあ。誰も幸せにならんぞ。
海野となるちゃんはしっかりラブラブで幸せそうでなによりだったがね。

時間の番人プルートが登場。
さらに、セーラー戦士たちはしっかり強化されているのであります。

サフィールあっさり殺されるの切なすぎ。


キャッチの等身が小さいセーラー戦士可愛い。


あらすじは以下。
ダーク・キングダムとの壮絶な戦いから二ヶ月が過ぎて、セーラー戦士たちは、ふつうの中学2年生の女の子として平和に生活していた。セーラームーンとしての記憶を失った月野うさぎも、大阪なるや海野たちとの楽しい学園生活を送っていた。しかし、ある日宇宙から飛来した隕石が、うさぎたちの運命を一変させることに…。ふたたび始まる過酷な戦いの日々。新たな敵の出現!そして、謎の少女、ちびうさや新たなセーラー戦士も現われる!魔界樹のエイルとアン、そしてブラックムーンと、今度の敵はダーク・キングダムよりも強い敵ばかり。しかし、ふたたび覚醒したセーラー戦士もさらにパワーアップして地球の平和を守るために戦う。そして、うさぎと地場衛の恋の行方も気になるところ。2人の恋をジャマする星十郞と夏美の銀河兄妹、さらに空から降ってきたうさぎそっくりな少女、ちびうさの正体は!?


OP
ムーンライト伝説 歌 DALI
ED
乙女のポリシー 歌 石田よう子
挿入歌
ほっとけないよ 歌 富沢美智恵、久川綾
あなたのせいじゃない 歌 篠原恵美
永遠のメロディー 歌 富沢美智恵
同じ涙を分け合って 歌 久川綾
愛の戦士 歌 石田よう子
La Soldier 歌 桜っ子クラブさくら組
OPは引き続きムーンライト伝説。映像は良い感じに切り替わっている。
乙女のポリシーのメロディ好きだなあ。作品にもぴったり。
しれっとリサイタルでレイちゃんが歌ってた永遠のメロディーも好き

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

キリン  さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

月にかわって母がおしおき

高校2年の時にこっそりビデオに録って
ヘッドホン使用で楽しんでいたアニメ。

新聞のテレビ欄に
『美少女戦士セーラームーン(終)』
と書かれていて、
これからどうやって生きていけばいいんだ・・・
と思って最終回を観ていたら、
『新番組 美少女戦士セーラームーンR』
の予告が出ました。

如何せんこっそり観ているもので、
この喜びを表現するのに至難しましたが、
自室で無音のエア昇龍拳を連発していた記憶があります。
しんどくて
「ハァーハァーハァー」
と言う息遣いだけが部屋の沈黙を破るBGMでした。

自分の息子がこんなんだったら、
将来が心配でなりませんが、
この頃の私は嬉しさのあまりエスカレートして、
自分の部屋の押入れに隠し部屋を作り
今まで隠していた
セーラームーングッズを飾って、単行本やCDを並べて
その秘密の部屋を『ムーンルーム』と名付け
本来の部屋ほったらかしで押入れの中に籠るという
斬新な遊びを考え付きました。

『ムーンルーム』立上げから2日目
「あんたロリコンじゃねんか」
友人の家から帰ってきた私に
母から突然その言葉が浴びせられ
「不覚っ!!」
早くもバレたことを悟りました。
中学生の頃の私なら
「勝手に部屋入いんなって言おうろうがっっ!!!」
と、とりあえずキレてみることしか
出来なかったと思いますが、
高校生の私は、物が物だけにキレるのもみっともない
という冷静な判断スキルが備わっていました。
しかし、このまま言われっぱなしも恥ずかしかった私は
何も言わず
「はぁ?別にあんなの
誰でもやってる普通のことですけど?
今、秘密の部屋を作るのが
高校生の中で流行ってる(大ウソ)の
ご存知ない?もっと世間を勉強したら?」
という意味合いを含めた表情をするのが精一杯でした。

惨敗


こんな感じで健全な男子を狂わすアニメです。
新たに謎の少女『ちびうさ』も加わって
物語は新たなステージへ
(レビューの部分、短けぇ~)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18

hanapoko30 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

乙女のポリシーは今でも良く聴く曲です!

本当は無印だけでアニメは終わるらしかったところ、続編製作が急遽決まり、原作に追いつかないためにと前半はアニメオリジナルの話となっています。

そのため魔界樹編とブラックムーン編とに分かれています。

Rの主軸となる話は後半のブラックムーン編です。
ちびうさちゃん登場の話ですね。
「私は、うさぎよ。」←確かに中の人代役やってたわww

30世紀の未来世界クリスタルトーキョー
そして後期OPのネオクイーンセレニティとその背景のクリスタルパレスが美しすぎる……武内先生の世界感はんぱない!

敵役さんも豪華すぎるww
プリンスデマンドに塩谷兼人さん
↑もうこの美しすぎる声が聞けないことが残念(T_T)

最終決戦時の挿入歌「La Soldier」が頭から離れなくなります。ミュージカルの曲らしいですけどね。

ストーリーの大筋は原作に沿ってますが、最終決戦に関しては原作とは違いオリジナルになってます。
原作だとプルートが犠牲になったりネオクイーンセレニティが目覚めて自分のロッドをちびうさに渡したり……アニメとは違う終わり方をしています。

無印の最終決戦の演出が半端なかったためちょっとRは普通の終わりに感じてしまった。
これについては劇場版製作にあたり主要スタッフがごっそり抜けていたためとかいろいろ聞きます……
それだけあってか、劇場版Rは神作となってますが。

でも無印の最終回出られなかった三石さん、その代役をこなした荒木さんの2人で銀水晶つかってボスキャラ倒すところは見ていて良かったです。この2人のためにオリジナル展開にしたのかなぁ…なんて思ってしまいました(^^)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

60.7 19 続編で戦いなアニメランキング19位
史上最強の弟子ケンイチ 闇の襲撃(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (146)
779人が棚に入れました
単行本同梱OVAとしてリリースされていた内容を、テレビの放送枠の尺に合わせて再リリースしたもの。

いじめられっ子だった白浜兼一は風林寺美羽と出会い、武術の達人たちが共同生活をしている道場・梁山泊に入門して修練を積むことで、肉体的・精神的に成長を遂げていく。



声優・キャラクター
関智一、釘宮理恵、藤本譲、二又一成、石丸博也、小杉十郎太、石塚運昇、能登麻美子、浪川大輔

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

史上最強の弟子ケンイチ・・・最初から視聴しなかったのが心残りです^^;

この作品は、もともとテレビアニメ50話があって、その続編としてOVA化されたものをテレビ版に再編集したものです。
普段は、予め視聴する作品を調べて・・・この作品の様に物語の途中から放送される場合、前作を視聴してから続編に繋げる・・・のですが、この作品に関しては全くノーマークで・・・ヒロインが釘宮さんという事程度しか事前情報が無かったことから、前作を全く視聴せずに今回の続編を視聴してしまいました^^;

そのため・・・かどうかは分かりませんけれど、所々解りづらい場面もありましたが、ストーリーが基本的に一本調子の作品だったので、物語にはスっと入り込めたと思います^^;

この物語の主人公は白浜 兼一(しらはま けんいち)・・・梁山泊と呼ばれる道場(?)の一番弟子です。
彼は元々いじめられっ子だったのですが、梁山泊に入り一流の師匠達の教えを仰ぎながら、日々鍛錬に励んでいます。
ですが、何故かある組織から狙われていて・・・たくさんに刺客と戦いながら物語が進んでいきます。

こうして振り返ってみると、私は主人公が梁山泊に入った経緯や狙われる動機も分からずに視聴していたようです(//∇//)

まぁ、釘宮さん目当てで視聴を始めた時点で色々不純なんですけれどね・・・^^;
でも、釘宮さんの演じたヒロインは戦闘などの動きのあるキャラだったせいか、釘宮さんの声質がキャラのイメージに合っていて格好良かったです・・・^^

主人公とヒロインに訪れる危機・・・
お互いを守ろうとする気持ちを拳に込めて相手に向かっていく・・・
そして決して諦めない・・・
バトル系の作品に必要な要素はそれなりに入っていたとは思いましたが・・・
ラストがかなりあっさり気味だったのにはビックリでした^^;
てっきりもう少し続くものとばかり思っていましたけれど・・・^^;

1クール11話の作品でした。テレビの尺に収めるため、OVA版も少しカットされているそうです(wikiより)。

この作品をしっかり評価するには、50話の本編→OVAと順を追って見る必要があると思います。
どうしていじめられっ子のけんいちが梁山泊に入ったのか・・・?
心・技・体を鍛えるために、ケンイチはどの様な修行を積んできたのか・・・?
ケンイチを襲っていた組織の動機と結末は・・・?
そしてヒロインの美羽さんとの行く末は・・・?
色々気になるので・・・まずは50話の完走を目指せ・・・るのか、時間としっかり相談したいと思います^^;

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

史上最強レベルの者は「大切なものを守るだけ・・の力でいい」のではなく「敵を必要以上に傷つけずに大切な者を必ず守り抜く力」の事だ。

ストーリー

中学生になるまで毎日のようにいじめられていた白浜 兼一は道端でどこから見ても悪党共を華麗に叩きのめした女性武術家の風林寺美羽に憧れ、自分の中にある信念を貫くために様々な武術を極めた道場・梁山泊に入門しました。だが、兼一はまだ知らなかった。地獄よりも地獄な特訓の日々が待っている事を・・


私の感想。

初めてこの作品を見た時は前作を見ず、まったく世界観やキャラクターの個性がまったく分かりませんでしが、なぜかかなり楽しめました。今ではきちんと前作を見て、世界観を理解してから見たらより楽しんで見れました。

この作品で私が一番気に入っているのは師匠達の戦いがよく見れた事です。前作は基本的に兼一の戦いと修行のパートが多かったのですが、この作品は師匠達が戦っているのが本当にかっこよかったです。師匠は基本的に化け物だと思っていましたが、本当に化け物の中の化け物でしたね。

私は見た事がありませんが、この作品はOVAとまったく同じストーリーなのらしいです。まあ、私はその作品を見た事がないのでこの作品をかなり楽しめました。

Ssoulのワンポイントピックアップ!!
「このコーナーではこの作品のおもしろい所、注目してほしい所などをピックアップし、説明したいという事です。」

この作品は私のように前作を見なくてもかなり面白いです。そして、この作品の注目するべきポイントは師匠達が本気を出す時必ず目が光る所です。目が光ると必ずと言ってもいいくらい普段の優しい師匠ではなく超化け物級の力が発揮されます。

オープニング

「Higher Ground」
正直このオープニングは前作のオープニングやエンディングよりもこのオープニングが一番好きです。本当にこの作品の面白さが出ています。少々ネタバレも含まれていますが、かなり面白いです。このオープニングの良い所は兼一のかっこよさが珍しくかなり出ている所です。基本敵前作のオープニングやエンディングはあまりかっこいい姿があまり見れなかったのですが、このオープニングは超かっこいいです。得にはじめの師匠達に囲まれて空を殴る所が非常にかっこいいです。

エンディング

「BREATHLESS」
このエンディングもかなり気に入っている曲です。このエンディングで一番気に入っているのは兼一の筋肉が超かっこいいです。そして、炉質の高い女性たちの姿がかなり魅力的なエンディングです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9

かげきよ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

拳に込めた信念

いじめられっ子だった主人公・白浜兼一が己の信念を貫く強さを手に入れるために
梁山泊の弟子となり成長して行く物語の2期。
(どうやらコミックを書うと付属されるOVAを集めた物の様ですが2期として評価します。)

【総評】
1期から七年ぶりと言う事で記憶も薄らいではいましたが観ると大分思い出しましたので
混乱等はなく楽しめました。
ただ悲しい事に声の記憶もしっかり残っていましたので
風林寺親子のあの声が戻らぬ事に寂しさも感じてしまいました。
(引き継いだ声優さんは良くやっているとは思いますが。)

格闘をベースにお約束の友情・努力・勝利の他に師弟愛とお色気を柱として
非常にテンポよく展開していき1期同様に観易い作品になっていました。
美羽ちゃんには姉弟の様に見られてしまっていますが
兼一の護ってあげられる強い男になりたいという純粋な気持ちは応援したくなりますし
やられても何度でも立ち上がるその姿はやっぱりカッコイイです。

今回の闇との戦いでは色々な国の様々な武術の知識や動きをきちんと土台とした上で
アニメらしく派手に描きスピーディーで迫力ある格闘シーンになっています。
まるっきり架空の技ではなく、実際の技に誇張を重ねこの作品ならではの
格闘スタイルを作っているので、それぞれの戦いを飽きずに新鮮に観る事ができます。

ただ1期50話という大作が久々に復活したかと思えば今回はたった11話で終わってしまい
ボリューム不足は否めません。
終わり方もキリが悪く正にこれからって時にブッツリなので不満が残ります。
ストックはあるはずですし、復活させるならちゃんとした形でやってくれないと無責任です。
コミックを売る商法なのかも知れませんがあざとく少々腹が立ちます。
早めに続編をやってくれる事を願います。

1期が好きな人は楽しめると思いますが中途半端になってしまうので
もう少し続きが公開されてから観た方が精神衛生上宜しいかと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12

65.7 20 続編で戦いなアニメランキング20位
ひなろじ ~from Luck&Logic~(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (147)
669人が棚に入れました
桜が散り始めた春の日。天真爛漫な小国のお姫様・リオンはホッカイドウの学校に通うことに。そこは世界の平和を守る定理者〈ロジカリスト〉を育成するため、ALCAが運営する特別な教育機関。リオンが入った1年Sクラスには、定理者のニーナをはじめ、個性的なクラスメイトたちがたくさん。定理者のヒナたちが送る、とってもにぎやかでかわいらしい日々――合体〈トランス〉!! はじめます

声優・キャラクター
朝日奈丸佳、山村響、高森奈津美、三森すずこ、植田佳奈、小倉唯、湯浅かえで、内田真礼、大橋彩香、佐々木未来、相沢舞、高柳知葉、矢島晶子、種﨑敦美、小山力也、松井恵理子、西本りみ、橘田いずみ、尾崎由香、三宅麻理恵

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

合体!!(トランス)はじめます。

この作品は、ラクエンロジックの続編に位置する作品です。
前作との繋がりは薄いので、この作品から視聴しても物語的には通ると思います。
でも、まったく繋がりが無い訳ではなくALCAに所属する定理者達として登場するので、その姿に懐かしさを感じたい…或いはこの作品を深く堪能したいという気持ちをお持ちの方は1期からの視聴をお勧めします。

1期では、次々に現れる敵と戦う日々の連続で、大怪我をする事も珍しくありませんでしたが、この作品では1期での定理者達の活躍により、ほぼ敵が出現しない平和な世の中になっています。
それでも、有事の際に定理者達として人の役に立ちたい…困っている人に手を差し延べたい…そんな思いを抱いた定理者の特性を持つ少女の学び舎としてALCAが運営する定理者養成学園として設立されたピラリ学園が物語の舞台となっています。
そして、本作の主人公であるリオンが入学してきて時にゆるふわ…時にガチンコバトルが繰り広げられる物語が動いていきます。

物語の設定は1期よりだいぶ柔らかいです。
敵の攻撃に緊迫した雰囲気になる、という事はほぼ皆無です。

でも、緊迫した雰囲気は無くても定理者として強くありたいという思いは、どれだけ世の中が平和になっても決して変わることはなく人々の心に根付いています。
だって定理者としての特性は、誰もが願って手に入れられる能力ではありませんから…

結果的に自分の身を危険に晒す事になるのかもしれない…
でも、人の役に立てるかもしれない…
自分を助けてくれたこの能力を誰かを救うために使いたい…
こういう気持ちって、リアルなら偽善というのかもしれません。
でも、そういう気持ちって無くしてはいけないと思うんです。

そう思えるのは、仲間と日々を積み重ねていく彼女たちを見ているのがとても心地よいから…
定理者としてはまだまだ未熟な彼女たち…
今のまま戦場に投入されたら、きっと誰も生きては帰ってこれないでしょう…
その位、彼女たちは危うく幼いです。

でも、危うく幼いといって何もできない訳ではありません。
彼女たちは少しでも高みを目指そうと一生懸命なんです。
失敗したりやり過ぎてしまう事もしばしば…
きっと成功も失敗も全て自分たちの糧として吸収していくのでしょう…
だから彼女たちを見ていると元気を分けて貰えるような気がしました。

主人公であるリオン…天真爛漫という言葉がピッタリな彼女はとっても相手思い…
時には自分を殺しても相手の気持ちを優先する…そんな女の子です。
でも、きっとリオンは羨望の眼差しを受けることになると思います。
今は未だ自分をまだまだ制御する力を持ち合わせていませんが、将来花開いた時、彼女の中に眠る潜在能力の高さはALCAの大きな武器になると思います。

そんな彼女と肩を並べているのがリオンの大親友であるニーナです。
生徒の中で唯一ALCAでの実践経験を持つ彼女…知識・経験とも頭一つ突き抜けている感じです。
この学園で過ごす時間は彼女にとっては不服な面もあるかと思います。
だって、戦場と学園では得られるモノが違うから…
これは学生と社会人との差に相当する訳ですから、彼女の気持ちが分からない訳ではありません。
でも、学生としてでなければできない貴重な経験があるのもまた事実です。
学生としての本分を満喫して欲しいと思える女の子でした。
だからこそ、彼女の最後の選択には彼女らしい優しさを感じた気がしました。

年相応の女の子の精一杯で紡がれているこの作品…
他にも魅力的なキャラがたくさん登場してくれるので、飽きも中だるみもありません。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、TRUEさんの「BUTTERFLY EFFECTOR」
エンディングテーマは、リオン・ニーナ・万博の「ベィビィバード!〜ガクエンロジック〜」
TRUEさんはインタビューで、これまでで最もアップテンポな曲…という感じのコメントをされていましたが、そのアップテンポの気持ち良い事といったら…作風にもピッタリの曲だったと思います。

1クール12話に物語でした。
全体的にほんわかした感じなのですが、要所でしっかり物語を締めてくれていたので、癒し半分、元気半分ずつ貰える…そんなお得な作品だったと思いました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

リオン伝説

5話までの感想
{netabare}今期はバトルガールハイスクームもあって「ぎゃー似たようなのが2つある」と警戒したのだけどあら不思議、ひなろじ面白い。
戦闘がノルマになってないのが良いのか?
ちょくちょく不穏な雰囲気出すのが良いのか?
(バトガに比べて)キャラ少ないのが良いのか?
う~ん、なんかよく分からないけど最終話までには理由を見つけたいコトロ。

ところでOPのあの表現は何ていうんだ?
合成ではあるけどクレイアニメっぽいやつ…パっと思い付いたのは“丸出だめ夫”のEDなんだけど、ああいうのって昔は結構多かった気がする。
(レクリエイターズの新EDは違う、あっちはクレイ感が無い)
それプラスまひろがたまに藤子不二雄…じゃなくて今だとおそ松さんになるのかな(見てない)、それ系の目をして、なんかノスタルジックな気持ちにさせてくれる。
ああ、あと最後の居酒屋シーンもそれを後押ししてるな。
どういう意図なのか不明だけど、自分的にはプラスポイント。
けど普通に考えたらあのOPは手抜きだと怒られそうな気が…よくOK出たもんだ。
あ、それとタチバナの変身後が風呂敷を防空頭巾にしてるようにしか見えない。
お金持ちキャラなのにこの貧乏臭さ…これも狙ってそうしてるのかな?

追記
さて「どうして面白いんじゃろ?」についての追及ですが、アニコレ内の方(えたんだーるさん)と話して早速気が付いた。
「その世界において能力者がどのような位置付けなのか」が明確に示してあるんだ。
あーそっかそっか、自分その件が不明瞭な他作品に対し散々ブー垂れてたクセにしっかり失念してました。
もうちょい厳密に言うと、世間は能力者をどう思ってるのか、能力者は世間をどう思ってるのか・思わなければいけないのか、が授業のシーンで台詞だけながら説明している。
実はそこには結構シビアなルールがあって(それに従わなければ能力者は糾弾されかねない)、世界観がしっかりと構築されてる──感じがする。
ヒロイン達も「自分に課された義務」を自覚している。
あんまり比較ばかりするのもアレなんですが、これがバトガだとよく分からない。
一応7話でかなり突っ込んではくれたけど、市民は星守頼りなのかアイドル応援も実は義務的なモノなのか…。
アンジュヴィエルジュに至っては(恐らくワザとだろうけど)一般市民を一切映さず、もはや主要キャラの居る島以外は人類全滅してると言われても違和感のない出来になってたり。
ここら辺ちゃんと突っ込んでくれるとホっとできるというか、「やっぱそうならざるをえないよなぁ」と安心できる。{/netabare}

全話見て
{netabare}学園祭の回で「おや?」と思いつつも一応しっかりと「問題」として認識した形で終了したのでひと安心。
おや?と思った部分というのは、リオンは才能がありすぎて合体相手の精神に浸食されやすいってのが危険だとされてたのに、それを利用しての演劇ってどうなんかなー、と。
そんなことより。
後半ガクっと作画が悪くなっていってビックリでした、もう限界ギリギリだったんじゃ?
序盤は似た作品のバトガよりも作画上だったのに、終盤はバトガよりも下に…。
うーん、序盤頑張り過ぎたから余計に落差が目立つのかな?
そんなことより。
1クール使って丸々一年間を描いてくれました。
丸1年の間危機らしい危機もなく平和?な学園生活を描いて…う~ん、これって日常系になるのかい?
なんか日常系というにはジャンルが違うような?
でもって最終回。
卒業の季節に桜はまだ咲いてなく、リオンの力で満開にさせるって話。
あー、これやるために舞台を北海道にしたんじゃ?と思ったり。
上手いこと設定とエピソードを重ねた演出かと…これで作画が1話並だったらなぁ。

全体としては悪くなかったのだけど、気が付いてみればバトガとドッコイって感じで終わりました。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

のか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

終盤から・・・www

原作未読(あるか知りません) 全12話

あらすじ
魔法少女たちが通う学校の物語

では感想を
なんか(ラクエンロジック)のスピンオフアニメらしいですね

私は(ラクエンロジック)を視聴済
のはずなんですが・・・
全く内容を覚えていません!!
(〃^∇^)o_彡☆あははははっ

えぇ、主人公の顔も名前もストーリーすら覚えていませんよwww

でも、このアニメは一応完走出来ました。
魔法少女系と思えば、(ラクエンロジック)を視聴してなくても見れる作品です

でも、問題はそこじゃありません!

物語終盤になるにつれ百合展開が・・・ねぇ(ため息)
そして終盤になるにつれ作画崩壊が・・・ねぇ(深いため息)

内容としては
魔法少女たちの学園日常系アニメって感じですね
私のイメージは(プリキュア)+(ゆるゆり)÷4ぐらいのイメージですwww

綺麗にまとまってはいましたが、物足りない
物足りない割には完走できる。
完走は出来るけど、人にはお勧め出来ない

そんな感じですかねwww


作画ですが終盤になっていくと人物崩壊が目立ちます
キャラが可愛いのにもったいない。

声優さんは頑張っていたと思います。
が、普通www

音楽も一杯ありましたね。
私の好みの歌はありませんでしたけど^^;

キャラは可愛いと思いますよ。
でも、キャラデザは好みの問題だと思いますね。


2期がもしあっても見ないかな~^^;
ちょっと盛り上がりにも欠けていた気がします。
1年を1クールでまとめていて、テンポが早過ぎるかな。
そこまでハマるアニメじゃない気がしますしね。

お薦めはしません。
見たい人が見れば良いと思います。

超~暇な時、見るアニメがない時に視聴するアニメだと思います。
気になる方は他のレビュワーさんたちも参考にしてくださいなwww


では最後に一言
絶望した~!面白いと思わなかったアニメに絶望した~!
キャラデザさえ良ければ良いと思っているんですか?
捻りのないアニメはオチがないアニメと一緒ですよ~!
あと、作画ぐらいはしっかりして欲しいです~!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9

72.3 21 続編で戦いなアニメランキング21位
第501統合戦闘航空団 ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (183)
666人が棚に入れました
突如出現した人類の敵「ネウロイ」に対抗するべく世界各国が連合軍を組んだ。ただし、彼らに対抗できるのは特殊な魔力を持った、少女たちだけだった・・・。遂に連合軍によるベルリン奪還作戦が始動し、再び結成される第501統合戦闘航空団「ストライクウィッチーズ」、新たな501メンバーとして「服部静夏」も加わりネウロイとの死闘を繰り広げてゆく!果たしてベルリンの空を開放する事は出来るのか!?

声優・キャラクター
福圓美里、園崎未恵、世戸さおり、野川さくら、名塚佳織、斎藤千和、沢城みゆき、小清水亜美、内田彩、門脇舞以、田中理恵、大橋歩夕
ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ほんと。。見たいモノを魅せてくれる(色んな意味で)

 
ストウィ(またはストパン、スト魔女)の3期。
初見でも楽しめると思いますが、劇場版の後に視聴して頂ければなお良いかと。
さて今回は、サブタイトルにあるようにベルリンへの道。

ちなみに米国でRoad toシリーズといえばコメディ映画らしく、珍道中の意味合いが強いみたいです。
はたして本作は珍道中と相成るのでしょうか・・

てか!また制作会社が変わってるww

 原作:オリジナル(メディアミックス)
 監督/キャラデザ:高村和宏
 制作:david production
  妖狐×僕SS、ジョジョ、ネプテューヌ
  サクラダリセット、はたらく細胞など観ました。
 放送:2020年秋(全12話)
 視聴:2021年冬(dアニメ)

フジTVの子会社、david productionですか。
良作を輩出している感はあります。
お手並み拝見。

■エピソード
お、おもれええーw
~{netabare}
導入部は文句なしの盛り上がりと爽快感。
説明含めたエピソードも、一見さんや久々な人も受け入れ易そう。
待ちに待った人にとってもヒロインや部隊の面々の活躍がファン心理を満たしてくれそうw

そしてシリーズ初、501部隊への新キャラ加入。
劇場版で登場した服部静夏。
さすがに3期ともなると何か新要素は欲しいですもんね。
悪くないかと。

でもこのままじゃ「私TUEEEEE」一辺倒な物語になってしまう・・
てぇことで、やっぱトラブル投入ですよね。
ほう、そう来ますか・・芳佳の魔法圧低下。
これによって先が気になるのは確かw

来た。おバカ?エロ?シリーズ「~するの」回w
今度は・・「ポヨンポヨンするの」www
題材はもちろん、アレでしょうねw

しかも今回は推しのリーネがメイン!?期待大w
え、え、サーニャをターゲットに?そっちいく?
ルッキーニの手だけど中になんか入ってるんでそ・・
そりゃ許せんのだがw
いや・・巨乳サーニャか・・これはこれで・・
いや・・やっぱ却下!サーニャに巨乳は似合いませんw

しかしブレませんなぁw
オチは「おっぱい怖い」・・古典落語かw

自分的にはリーネの可愛げな困り顔をたくさん見られて至福ですww

気のせいか今回、百合エピソードが目立つような・・
「艦これ」といい、戦場で明日をも知れぬ命となると性別すら超えてパートナーを求めてしまう心理は、あながち理解しがたいとも思えません・・
え、単なる萌え?・・そ、そうかもw

第9話「ミーナの空」
フラグ立てまくりで、ミーナの最期回かと思った。
ダミーでなによりw

第10話「静夏応答せよ」
温存すべきだった芳佳の魔法力を使い切ることでキール基地死守。
まあそうなるだろうという展開だとしても盛り上げがうまい。
グッときてしまう。(ちょろいかw)

追加設定・・魔法力は強大だけどその蓄積に時間がかかる・・
しかもある程度溜まらないと発動しない・・
安易だけど良い設定かと。
最初からバンバン行けたら盛り上がるもんも盛り上がらないし。
こういうのはベタでいいんですベタでw

うおっとブレイブのヒロイン登場!!
油断したーw 
て・・カラミなしかい! ><
でも、ありがとう監督w

最終第12話「それでも私は守りたい」
ヒロイン芳佳ついに覚醒・・青く輝く光・・これは・・
~{netabare}超サイヤ人ブルー!!(チャウ{/netabare}~

今後年齢的に魔法力が衰えていくであろうミーナ達。
チカラがある内にベルリン解放、おめでとう。。

そして終劇。
画面上には、信じたくない、でも真実を語る残酷な三文字・・

 「おわり」

うぐぅ。。。
{/netabare}~

ヒロインの可愛さや強さ、
他メインキャラの特徴や魅力、
戦闘の見応え、
お約束的なシーンやエピソード、
そしてそれらを彩る音楽や演出。

おみそれしました。david productionさん、ありがとう。

EDは走る芳佳。1期のそれを思い出します・・
ただ今思えば1期のOP/EDが一番「らしさ」を感じるように思います・・

■総評
好きな作品の馴染みのキャラや世界ということもあるとは思いますが、お決まりの展開だったり、シリアス回の演出だったり、たわいのないシーンだったり・・色々なものが安心してストレスなく楽しめました。
3期通して面白いのは、なかなかあるもんじゃないかと。
これはひとえに監督さんの技量ではないかな・・。

これほど異なるアニメ制作会社を使って、ほとんどブレずに飽きさせることなくシリーズを作り続けるなんて、感服の至りです。
高村和宏監督、ありがとうございました。


■キャラ・キャスト(ほぼ自分用)
~{netabare}
参考:https://w-witch-app.com/character/

<第501統合戦闘航空団「ストライクウィッチーズ」>
(今作お気に入り順)
★★★リネット・ビショップ:名塚佳織
 第7話がよかったので。
★★★宮藤芳佳:福圓美里
 劇場版がよかったので。
★★★サーニャ・V・リトヴャク:門脇舞以
 とにかくカワイイのでw
★★☆エーリカ・ハルトマン:野川さくら
★★☆シャーロット・E・イェーガー:小清水亜美
★★☆エイラ・イルマタル・ユーティライネン:大橋歩夕
★☆☆ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ:田中理恵
★☆☆ゲルトルート・バルクホルン:園崎未恵
★☆☆服部静夏:内田彩(劇場版、3期)
★☆☆フランチェスカ・ルッキーニ:斎藤千和
★☆☆ペリーヌ・クロステルマン:沢城みゆき
☆☆☆坂本美緒:千葉紗子〈第1期〉、世戸さおり〈第2期以降)

上位3名が若干入れ替わりましたw

いつかまた、芳佳達に会えますように。。。
{/netabare}~

■観る順序(自分用)
~{netabare}
1.ストライクウィッチーズ【1期】(2008年夏)全12話
 1944年、欧州本土の大半がネウロイの勢力に。
2.ブレイブウィッチーズ【1期】(2016年秋)全13話
 1944年9月、連合軍は欧州中央から東部への反攻作戦を計画。
3.ストライクウィッチーズ2【2期】(2010年秋)全12話
 1945年春、人類は再びネウロイとの戦争を余儀なくされてしまう。
4.ストライクウィッチーズ Operation Victory Arrow(2014年)
 ウィッチ達は今も世界の空を駆けている。
5.ストライクウィッチーズ 劇場版(2012年3月)
 1945年、芳佳は静夏と共に欧州へ向かう。
6.ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN【3期】(2020年秋)
 1945年秋、ネウロイの巣を破壊すべく作戦が行われようとしていた。

=スピンオフ=
ストライクウィッチーズ501部隊発進しますっ(2019年)全12話
ストライクウィッチーズ劇場版501部隊発進しますっ(2019年10月)
ワールドウィッチーズ発信しますっ(2021年予定)

=新シリーズ=
連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ(2021年予定)

(Wikipedia他より抜粋)
さて、次はスピンオフかな・・
{/netabare}~

珍道中どころか、シリアス含め見応えある良作だったかと。
(まあ向き不向きはあるかもw)
 

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14
ネタバレ

NEKONYAN さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

この私は8年待ったのだ!

劇場版のつづくの文字から8年
ついに三作目がきましたね。タイトルがRtB(Return To Base)のもじりなのでついに完結ですかね

先行上映の1話見てきました
2019年の春アニメで、スピンオフのショートアニメ化を行ったおかげで声優さんたちも声を戻してて安心しました。特にブレ魔女で声出せなくなってたサーニャと、演技的に声が高く朝イチで演じるには難しそうなルッキーニもちゃんとキャラの声でした。制作会社がまた変わり、501では初となるグラフィニカが担当しないCGでしたが、作画もよくCGの質や手書き作画への混ぜ方含め大変満足です。以下1話ストーリについての{netabare} 芳香ちゃんが現地妻つくってる… もっさんはついに飛べなくなってしまいましたけど、出番ありそうでよかった。ネウロイが凶悪な方向性に進化してて、緊張感あった、、、  {/netabare}2話放送が待ちきれない

2話
{netabare} ヤバい。面白い。
王道だけど熱すぎる。シールドアタックして単騎で撃破しようとするところマジエース。男キャラから描かれる世界観もよかった。空戦ウィッチでもない奴なんて簡単に死ぬのに、だからこそいつも決死の覚悟で戦場に出てるのに、それでもなお幼い少女たちに未来を託すことしかできない。そんな歯がゆさと無念さが伝わってきた。二回目見て気づいたけど芳香ちゃんの戦い方ヤバいな。シールドに角度付けたり、得意なシールドに頼り過ぎず最小限で回避してたり。逆シャアのアムロ見てるみたいだったわ {/netabare}

3話
{netabare} 出だし幼女戦記始まったかと思ったw(大将の声優ネタ)
キャラたちの成長見れるのはほんと楽しいですよね。ペリーヌは政治絡んでるとはいえ第506統合戦闘航空団の隊長に推薦されるだけあって、訓練でも上官として優秀。戦闘技能のアドバイスはもちろん、自信の経験を踏まえて、「ここにいない人を頼るのはおやめなさい」っていうのがエモかった。リーネちゃんが新人ではついていけない訓練をしれっとこなしてるのも、501はエースオブエースの集まりなんだって改めて描かれててよかった。最後にセクハラを忘れない芳香ちゃん流石ですw {/netabare}

4話
{netabare} シャッキーニ(シャーリーとルッキーニ)はいいぞ
シャッキーニ回かと思ってたらまさかのバルクホルンお姉ちゃん回だった。
戦闘隊長として奮闘してましたね。いじけてるルッキーニに声掛けに行くシーンはほんま大人になったなって感動した。故郷奪還作戦が延期されて落ち着かないはずなのに、宮藤やルッキーニ達の心配できるようになったの好き。こうやって戦闘力面だけじゃなく、人間的な成長を描けるのは3期のいいところですね!最後の200マイル突破したメーターの演出粋すぎて大好き {/netabare}

5話
{netabare} ペリーヌ回。丸くなったペリーヌと煽り耐性糞雑魚のペリ犬が二度楽しめるお得な回となっております。宮藤の魔法圧問題は解決されたってことでいいのかな?{/netabare}

6話
{netabare} エーゲル回(エーリカ・ハルトマンとゲルトルート・バルクホルン)。6話目にして初めてのハズレ回。ネウロイ強くなりすぎだろ。カールスラントのトップエースがあっけなく落とされるって世界やばい。その割には、一話内であっさり倒すし、バルクホルンのシャーリーの呼び方が「リベリアン」に戻ってたのもいただけない。4話では「シャーリー」って呼ぶようになってたじゃん。今まで絶賛してきたけど、6話のシナリオは雑過ぎる。本来6話で来るはずのエイラーニャ脚本家がいなかったから見る前から不安だったけど、案の定悪いほうに予想的中。やりたいことは伝わってくるけど詰め込み過ぎ。6話がこんなになるなら5話と6話つかって今回の話やってよかった。ペリーヌはOVAも含め十分優遇されてるんだし。{/netabare}

7話
{netabare} 芳リーネ回でありギャグ回。クッソ面白かった。マジでなんだよこの回wwwエロいはずなのにエロさ感じない。ただしリーネちゃんの胸揉むところはエロかった。501内部で完全に宮藤がおっぱい星人扱いされてるの草。内容ふざけてるのにところどころかっこいいの笑う。エイラまじ男子中学生 {/netabare}

8話
{netabare} 待ちに待ったエイラーニャ回
なんか微妙だったな。悪いわけじゃないけど、可もなく不可もなくって感じ。エイラーニャが喧嘩するのはもういいかな。サウナシーンのバスタオル消えるの待ってます。 {/netabare}

9話
{netabare} 今回は結構よかった。強敵に見えたネウロイがバンバン落ちてたけど、発射前なら叩けるのも納得。ネウロイがもう少し賢く、小分けに発射してきたら危なかったけど、そこは戦力運用の知識の差ってことで。ただ挿入歌いるか?とは思った。演出が古臭く感じたのがマイナス点かな。作中設定について思いをはせると、最前線のウィッチが代用コーヒー飲んでるとは思わなかった。3期入って通常兵器も活躍してたから物資割とあるように見えてたけど、ウィッチが代用コーヒー飲んでるって結構ヤバいよな。兵站がすでにガタガタやん。弾薬とかが届かなくなる未来も近い。全裸オチはストパンって感じで俺は好きだよ。 {/netabare}

10話
{netabare} なんか3期になってから戦術が雑になった気がする。もっさん抜けたから意図的にやってるのかどうかは知らないけど。今更だけど宮藤のデバフは失敗だったと思うよ {/netabare}

11&12話
{netabare} 王道だったけど無難に面白かったよ
ついに完結してすっきりした。けど、なにも宮藤にデバフかけなくても、敵の大幅強化や、補給不足や、前線基地孤立とかで、いくらでも過度な無双を防げたんじゃないかと思う。502も出してきたくらいらだし、各方面軍が苦戦してるところに増援として派遣される展開とかも見たかった。それなら501の無双とストーリー上の苦戦も両立できるし。あと緊張感持たせるために、顔も出てこないウィッチ部隊が壊滅して、遺族年金が云々みたいな会話も入れれば、もっと静香ちゃんのピンチにも緊張感出たと思う。 {/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

観終わった

4話までの感想{netabare}
当シリーズに対する個人的な思いは“501部隊発進しますっ!”であらかた書いて、同じようなのまた書くのはしんどいので割愛。

とりあえず…まーた宮藤の魔法力ガーかw
まさかこの話題を最後まで引っ張るってことは…どうなんだろう?
501の他の連中の当番回が終わるまで後方に下がってもらうための方便で、中盤にはまたマグネットコーティングするんじゃないかな?と睨んでるが、果たして…。

それにしても3・4話に出たネウロイ、分離型とスピード型、どっちも以前にも出たような気が。
4話なんて遠方からリネットが狙撃して倒すんだと思ってたよw
ジェットストライカーはバルクホルンがスピード狂になったやつだっけ?ジェットの実戦導入はまだ当分先なのね。
それよりも、坂本が居ないせいで「このネウロイコアの位置が分からない、大変だどうしよう」ってエピソードは無いのかしらん?
坂本抜けによる戦力ダウンが今のところ見られない、そのうちあるのかな。{/netabare}

5話感想{netabare}
ま、まぁ初代からそうなんだけど…思い切りキッズ作品的な内容。
まぁそれはいい、もう慣れっこだ。
ただ…

オランダの、霜が降りる手前くらいの時期に、昼間の温度ではなく夜間の最低気温20度キープが必要な、秋咲きの、チューリップ!?
それ絶対オランダの気候に合ってないよwもっと南の国に任せよう。
と思わなくもないけど、まぁ青いチューリップは今んとこリアルでは存在しないし、想像上の植物でも見た目よく似た別の植物でも構わない。
王室所蔵っぽいし金日成花みたいなものかも知れない。
けどさ…宮藤のおかげでなんとか一晩乗り越えた翌日、昼間のうちにボイラー直しとけよ。
それよりなにより冒頭で「クレマチスが見ごろ」と言ってたのに、クレマチスの絵が一枚も、無い!
最後のカットもコスモスで、いやそこはクレマチスちゃうんかい、と。{/netabare}

6話感想{netabare}
前回酷かったけど今回は良かった。
ってかブレパンの反省を活かした?シャーリーに渡された拳銃の件だけど…どうだろう?
欲を言えばミーナが減量中のバルクホルンの意図を察して、蛇口に針金巻いて白湯を持ってくるがバルクホルンがそれを拒否する展開だったら完璧だった。{/netabare}

総評(これだけ見ればいいかも){netabare}
分かってたことだけど、散々宮藤の魔法が不調だ不調だ言ってかーらーの、最後はイヤボーン。
イヤボーン自体もアレだけど、せめて…せめて服部は殺しとこうよ。
何も代償ナシなのはちょっとなぁ…そのせいでイヤボーン後のアクションシーンをどんなに頑張ってようが「あーあ」って感じで何も盛り上がらなかった。
それとこのシリーズというかエンタメのお約束としてクライマックスにはデカブツ(一期は赤城、二期は大和、ブレパンは列車砲)が登場するのだけど、今期その担当となった巨大戦車のラーテは…あれ?活躍したっけ?
戦局を左右するとか、最後宮藤の活躍で〆るにしてもそれに至る下支えとして役立つとか…してない様な?
壁を撃ち抜くシーンは最初から地下から潜入することにすりゃカットできるし、ドームに閉じ込められるにしてもラーテである必要は無かったし、白色彗星…じゃなくて空中都市ゲルマニアを落とすのに援護射撃するでもなし。
個人的には大破する中相討ち覚悟でトドメの一撃を放つくらいのことはするもんだと思ってたので、どうにも肩透かし。

以下、「ぼくのかんがえたさいきょーのウィッチーズ」的な妄想語り{netabare}
一期の人型ネウロイもさることながら、コアコントロールユニットはどう考えてもオーパーツ。
なので、どこかの国が極秘裏にネウロイを生け採りにしたかネウロイに裏切り者が居たかで、技術支援してもらったんじゃないか?という妄想をしてまして。
内通者説とでも言えばいいかな?
ついでに言えば宮藤の親父も実は存命でその機密に係わってたりして?
で、今期出た都市ゲルマニアなんて人類側からネウロイへ情報提供が無ければ建造なんてできない気がする。
なので「お、これは内通者説を裏付ける・踏み込んだ展開になるか?」と期待してしまったのは事実。
実際はそんなことにはならなかったのだけど、果たして今期で完結とするには余りにも謎が残されすぎじゃない?
どうなんだい?まだ続ける予定なら、私が妄想した方向に話が進んでくれる可能性って無いのかなぁ?{/netabare}

と、悪かった点を先に書いたので良かった点。
坂本がそうだった様にミーナもいよいよタイムリミットが近い、という展開は「人気が続く限り引き伸ばしてダラダラ続けますよ」という商売っ気丸出しのイヤな方向を否定してるみたいでホっとする。
同様にジェットストライカーとか新兵器の開発も進んでて、いつまでもこの時代が続くワケではないことも匂わせていて…ひょっとしてスタッフも完結させたがってるのでは?とさえ思えたり。
また服部がコアの位置を見誤ったエピソードは「坂本が現役だったらなぁ」と坂本ロスによる戦力ダウンを強調させてた気がする(だったら本編で一言言って欲しくもあるが)。
作中世界でちゃんと時間が進行してるのを感じさせてくれるのはホント有難い。
というかそういう感情を抱いてしまうのは「完結させるつもりがサラサラ見えない作品」が多いせいだろうか。
他作品の比較で言えば同期放送の似た作品“シグルドリーヴァ”が不思議なくらい廃墟や破壊された街を映さなくて、それを描いたこっちが余計に引き立った。

総評としては、クライマックスが全部宮藤のイヤボーンに持ってかれて他がお飾りになってしまった。
シリーズ恒例のデカブツ(今期はラーテ)の登場も無意味だった…なんかすっごい勿体無い。
相変わらず色々謎は残ったままだけど「作中時間」はしっかり進んでるので今後の展開には期待…できるのか?
ってか今後ってあるん?{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7

60.7 22 続編で戦いなアニメランキング22位
ブブキ・ブランキ 星の巨人(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (117)
584人が棚に入れました
兄は 妹は 戦う、星を守る――。宝島でのブブキ使いたちとの戦いを潜り抜け、島の落下による未曽有の大被害をブランキ”王舞”で防いだ東たち。戦いを繰り広げながらも共に島の落下を防いだ万流礼央子、そして四天王の生死は?海外ブブキ使いたちと、裏で暗躍する東の双子の妹・薫子の目的は?そして汀の行方は…?

声優・キャラクター
小林裕介、小澤亜李、斉藤壮馬、石上静香、小松未可子、潘めぐみ、津田健次郎、日笠陽子、木村昴、興津和幸、柚木涼香、小山力也、金元寿子、山路和弘、細谷佳正、木島隆一、葉山いくみ、山下大輝、和氣あず未、河西健吾、浅倉杏美、小林ゆう、古川慎、山下誠一郎、本渡楓、三宅健太、浅沼晋太郎

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

サンジゲンさんの10周年記念であるこの作品は、繋がりと旅立ちの物語…

この作品は、ブブキ・ブランキの2期に相当する作品です。物語の内容に繋がりがあるので、前期を未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

1期では、万流礼央子の一希東の母親である汀への憎しみを原動力に東vs万流礼央子の壮絶な戦いが繰り広げられました…
ブランキの心臓使いである東と礼央子と歩みを共にするのがブブキの使い手であり、またブランキの手足である4人の仲間たち…
でも彼らを手足という言葉では括れません…それぞれ一人ひとりが意志を持ち、これまでに受けた痛みと傷…そして流した涙の上に今の彼らがあるのですから…
そしてその戦いの先で明らかになる礼央子の真意…優しく微笑んでいる彼女の笑顔が印象的でした。

でも1期を見た時には、正直評価の難しい作品だと思いました。
サンジゲンさんの10周年記念作品となる本作は、完全新作のフルCGオリジナルアニメーション…
キャラもブランキもヌルヌル動いていますし、声優さんも豪華で作り手の気合が感じられる作品だとは思いましたが、物語が途中でどう転がっていくかが見当もつかなかったからです。
でも、その分2期でしっかり纏めて貰えると期待していたので、満を持しての視聴となりました。

物語が始まり、早速私の中のモヤモヤの一つが無くなりました。
1期冒頭で登場したまま、中々出番の無かった一希薫子…東の双子の妹が颯爽と登場してくれたからです。
想像していた言動とは違いましたけれど…
でも薫子とCVの金元さんの組み合わせ…これは最強だったと思います。

2期では意外な状況から物語の幕が上がる事になります。
そう…あまりに唐突な物言いに面食らった…といったところでしょうか…
それに対して黄金ちゃんがあそこまで激怒するなんて…

でも少し考えれば分かる事でした…
相手は黄金ちゃんの心に一生消えない傷を付けた張本人…
誰が何て言っても顔も見たくないのが本音…

そして唐突な物言いをした人物も…黄金ちゃんが自分を殺したいほど憎んでいるのは百も承知…
もし、自分たちで何とかできるなら誰の力も借りたくないのが本望…
それはこれまで積み上げてきた…一緒にいた日々が証明しています…
だけど、自分たちでどうにもならない時…他に頼れる人を知らない時…
それでも諦めちゃいけない時…どうするしなければいけないかを知っている人でしたね。
誠心誠意…言葉にすると薄っぺらい響きしか残りませんが、自分にはこれしか無い…そんな時もありますから…

そして物語は真の悪玉の登場により加速していくのですが、その過程は十分過ぎるくらい人に痛みを刻み付ける展開だったと思います。

ブランキは時に人に夢を見せる力を持った存在です。
そしてそれが不死の力を持つ炎帝となればなおの事です…

レティシアは生まれつき身体の弱い上、徐々に身体が衰弱していく病気に侵されていました。
彼女のたった一つの願いは普通の人と同じように健康で車椅子無しで生活すること…
病気と終わりの見えない戦いを続けてきた彼女…
そんな健気な彼女が抱いた夢…絶対に傷付けてはいけないものだと思います。
そしてそんな彼女だからこそ応援したくなる…夢を叶えてあげたいと思う協力者が現れる…
ごく自然の展開だと思います。
だから取りこぼしたくない…全部受け止めたい…
そんな懇願も叫びを嘲笑いでかき消してしまう…そんな悪玉が絶対に許せませんでした。

薫子が本音を吐露する場面も抜群でした。
彼女はずっと独りぼっちだったんですよね…
それが優しさ故の事だと知っていても…

たくさん傷付いたからこそ繋がる事が出来た…
全ての思いを託した最終決戦…気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、万流礼央子の「玲瓏たる純潔は『紅炎』の傀儡を疾らせ、暁天に燦めく証を刻む。」
エンディングテーマは、種臣静流の「so beautiful; - )」
1期に引き続き2期の曲も恰好良いです。
個人的に好きなのはオープニング…曲の出だしで青い空に飛び出していくシーンも大好きです。

分割2クール作品で後期12話、全24話の作品でした。
ブランキでの戦闘を知ってしまった…身体があの興奮を忘れてくれない…
それは理解できます。でも…彼らは何処に向かったんでしょうね…?
今度は薫子ちゃんを独りぼっちにしちゃ駄目だからね…
そんな事を感じたラストでした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11

やまだ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

例のヤツ第2期

オープニング曲は疾走感は無くなったけど今回の曲はボーカル礼央子様なので文句の付けようがない。映像に他のチームが加わった事でワクワク感もマシマシ。無駄に大作感が出てきた。もしこの作品が人気があればスピンオフ作品作れるくらいのいいキャラ達です。昔の作品のように長い期間でやるのなら彼らに焦点を当てたエピソードなどできたでしょうけど。主人公のアズマの妹、薫子が登場してのドタバタ劇にはアレルギー示す方もいらっしゃるでしょうが東との対比が物語上必要なので薫子はああいうキャラでなければいけなかったんです。ですがそれに気づくまでは苛つくだけですがね。1期の初期はアズマとヒイラギにイライラしましたがここまで付き合うともう好きになって応援してる自分がいます。

ラストバトルはラスボスと礼央子様の名言大会がたまりません。大団円のあと丸々1話使って一年後の日常風景が最終話という構成も原作ものだとカットされて出来なかったでしょう。普通の日常に戻った他の4人に対して特殊な生い立ちゆえ戻るべき日常を持たなかったアズマ。1人孤独なまま空虚に過ごすしかないアズマに対して、一緒に戦ってきたコガネ、ヒイラギ、キノア、シズルの4人は…。やっぱりこのみんなが好きだなあと思える素晴らしいラストでした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8
ネタバレ

ezo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

4話まで視聴 あれ・・・?なんか普通に面白い。

今年の冬に放送されていたブブキ・ブランキの続編。
正直1期が期待はずれだったので視聴はするものの今作も期待はしていません...。

CG作画は相変わらず良さそうです。

1話目感想
{netabare}
1期が今一つだったので正直期待値は低かったけどノリと勢いが良く思いの外楽しめました。

妹は結構なうざキャラ。このキャラがハマるがどうかでこの作品自体の評価が変わっていきそうです。

あまり期待しすぎると1期みたいにガッカリしてしまう可能性もありますが、1話の掴みとしては悪くなかった印象でした。

とりあえず最後まで視聴継続予定。
{/netabare}


4話までの感想
{netabare}
的場井さんがすっかり良い人キャラに。一方でロシアチームが全滅...?

的場井さんだって1期で退場したように見せかけて再登場しましたしロシアチームもなんだかんだで再登場する可能性も...。

そして完全に利用されている薫子の運命は・・・?

なんか2期になってから普通に面白いアニメになりました。

正直1期の満足度がかなり低かったので期待していなかったのですがギャグ多めでテンポが良く見やすいです。

割と続きが気になりますし1期からの評価回復中。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

72.4 23 続編で戦いなアニメランキング23位
逃げ上手の若君(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (171)
553人が棚に入れました
時は西暦1333年、武士による日本統治の礎を築いた鎌倉幕府は、信頼していた幕臣・足利高氏の謀反によって滅亡する。 全てを失い、絶望の淵へと叩き落とされた幕府の正統後継者・北条時行は、神を名乗る神官・諏訪頼重の手引きで燃え落ちる鎌倉を脱出するのだった…。 逃げ落ちてたどり着いた諏訪の地で、信頼できる仲間と出会い、鎌倉奪還の力を蓄えていく時行。時代が移ろう大きなうねりを、「戦って」「死ぬ」武士の生き様とは反対に「逃げて」「生きる」ことで乗り越えていく。 英雄ひしめく乱世で繰り広げられる、時行の天下を取り戻す鬼ごっこの行方は―――。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

イケメンの足利尊氏がCloverWorksでアニメ化!!!(※但しサイコパスなラスボス役w)

長年、北条氏が執権を牛耳ってきた鎌倉幕府。
その鎌倉幕府を裏切り滅亡に追いやった足利尊氏。
彼への復讐心を抱き、後に {netabare} 中先代の乱{/netabare} を引き起こす 北条時行が“逃げる”ことで志を果たそうとする。
松井 優征氏による週刊少年ジャンプ連載コミック(3巻まで購読中)の連続アニメ化作品。


【物語 4.0点】
私は時代劇観る際も相当に捻くれておりまして。
武士道を称えるシナリオよりも、
武士道を懐疑する、何なら滑稽だと笑い飛ばすお話の方を私は評価してしまいます。

この観点から、本作の逃げて勝つというコンセプトは変化球でしたが。
武士として栄誉ある死を選ぶより、生き長らえることを第一に考える。
“逃若党”の在り方は、私にとっては全然アリ。

来る宿敵・足利尊氏との決戦に向けて、
時行たちが、クセ強なモンスターと化した異様な鎌倉武士と対峙して、
急ピッチで成長して、これまた異様な逃げ上手モンスターへと覚醒していく展開は、
史実寄りの大河ドラマを観てきた私には、灰汁が強くて、やっぱり馴染みませんがw

第10話で、南北朝~室町時代初頭を、人と不思議が共存していた最後の時代、
祈りによる奇跡は公文書にも記された現実的な公共事業と位置付け。
諏訪頼重に時行の将来を予言する異能を持たせて、
予言を軸に時行育成プランを進行したり。

和風ファンタジー要素については、現代の常識からは思いも寄らない歴史を生み出す設定・世界観として、
私はむしろワクワクして、今後の超展開を楽しみにしています。
人が見えない領域にこそ神は宿る。
増え過ぎた人が現実しか見なくなったら、不可思議は無くなるという解釈、私は結構好きです。

懸念点は、1期では2年足らずの経過に留まった、歴史イベントの消化の遅さ。
2期制作も決定しましたが、時行の生涯を描き切るとなると、
一体何クール必要なのか気が遠くなりますw


【作画 4.5点】
アニメーション制作・CloverWorks

子供向けのギャグで盛り上がっていたかと思いきや、
部位欠損など凄惨な戦の描写が、血飛沫と共にぶち撒けられる、
極端なバランスが目立つ原作。

グロ表現どこまで踏み込むかが個人的に焦点でしたが、
同スタジオは容赦なく描き込んでくれました。

そんな中でも時行の逃げて勝つ描写には一際、魂がこもっていました。
正直、逃げ回るばかりの展開で、面白いバトル映像が出来るのかと、
私は訝しんでいましたが杞憂でした。
追っても追っても捉えられない若君に追い詰められる鎌倉武士の恐怖。
狂気のラスボス足利尊氏とも渡り合える、逃げ一手のポテンシャル(サイコパス)も存分に伝わって来ました。

尚、逃げ勝つことに興奮を覚える時行少年の紅潮した表情などを見て、
海外視聴者の中にはショタ属性に目覚める方もいた模様w
実は、男色等のエロ方面でも、性的コンテンツ認定寸前の、
スレスレのラインを狙っていたと戦慄しますw


個人的には、ちょっと古風な幅広の明朝体で打ち出されたタイトルロゴ、テロップも、
往年の足利尊氏主役の大河ドラマ『太平記』の映像も想起させられ、懐かしかったです。
と言うより、テロップを僅かに揺らす辺り、当時の字幕スーパーの性能限界の再現とか絶対に狙っているでしょうw

鎌倉幕府を裏切る覚悟を決めた尊氏なんかも、NHK大河ドラマ『太平記』で尊氏役を務めた真田 広之さんの姿に寄せて来たりと、
結構オマージュ要素があって嬉しかったです。
もっとも、本作では尊氏謀反の直後、{netabare} 幕府方が細切れにされる{/netabare} ので、性格の違いを思い知らされますがw


【キャラ 4.0点】
ついに現代アニメで躍動したサイコパスなラスボス・足利尊氏。
1期から暗殺にきた{netabare} 護良親王{/netabare} の手下共を、南斗水鳥拳でも体得しているのでは?
って位のチート能力を見せ付け蹂躙するなど絶好調w
人間照準器だの、探知機だの、“征蟻党”だの、イカれた輩しかいない武士の頂に立つのは尊氏しかいませんw

視聴者の中には、尊氏の能力を見て、んなアホなwとドン引きした方もいるとは思いますが。
足利尊氏のピンチ脱出能力と人心掌握術については、合理的な説明に研究者も難儀。
もういっそ漫画的な異能を持ってましたと開き直って楽になりたいと、
私もこれまで歴史関連本読みながら何度も思っていたので、
本作の尊氏像は、ラスボスにするならこんなもんだよなと妙に納得していますw

戦後、反動で足利尊氏を英雄視する中で、割りを食って来たのが弟の足利直義であり、重臣の高師直であり。
後の室町幕府についても、将軍・尊氏は権威だけのお飾りで、実務を担当した直義が実質的な采配を振るっていたという政権像が定説となる中。
歴史関連本でも、大河ドラマでも、例えば(※核心的ネタバレ){netabare} 鎌倉獄中の護良親王暗殺{/netabare} など汚れ仕事は当然、直義が自分で決断してやった悪事だよねという流れが出来ていまして。

これは直義もちょっと不憫だなと私は思っていたので、
本シリーズでは、実直そうな直義に代わって、
戦前、戦中以来、久々に悪の尊氏自らが手を汚しまくる展開を期待したいです。


時行の郎党となる架空の“逃若党”の少年少女キャラたち。
私がジョーカーとして面白いなと思ったのが忍び担当の風間玄蕃(げんば)の、
誰にでも化けられる変装能力。

とかく時行の行く末については、(※核心的ネタバレ){netabare} どうせ史実では負けると悲観する声を耳にしますが、
玄蕃の特技があれば、最悪、史実で処刑された時行は影武者でしたというウルトラCも可能。

個人的には、史実に反して生き残った時行が、足利直冬や直義と組んで、
或いはウルトラEで時行が同年代の直冬に成り代わって、
観応の擾乱で足利尊氏を発狂させる超展開とかも期待したいです。

ただ、そこまで描いたら南北朝時代の主要イベをほぼ制覇する超大作となり、
コミック50巻突破しちゃいそうですがw{/netabare}


【声優 4.5点】
主演・北条時行役の結川 あさきさん。
先だって初主演となった、同じCloverWorks制作のアニメ映画版『トラペジウム』でアイドルの狂気を怪演し、片鱗を示した結川さん。
本作でも純朴な逃げの中に秘められた狂気を好演。
この濁声のホープは、今後も同スタジオ制作アニメの切り札として多用されるのかもしれません。

そんな結川さんと競演(狂宴)したのが風間玄蕃役の悠木 碧さん。
新旧濁声の使い手によるマッチアップで、私の耳は幸せでした。
ただ、宴の席での乱心演技は流石にやり過ぎだとは思いましたw

吹雪役の戸谷 菊之助さんも奥行きを感じる落ち着いた演技で、
TVアニメ版『チェンソーマン』主役抜擢のサプライズ以来、順調な成長を見せてくれました。
結川さんといい、戸谷さんといい、いきなり主演を射止める新人声優さんには相応の才能があるんだなと。

吹雪に関しては、私はネタバレを喰らってまして。
今後、中々のウルトラCを決める難しい役になると思われますが、
この声優さんならこなすと期待しています。


情報公開がもったいぶられていたラスボス足利尊氏役には小西 克幸さんが就任。
私にとって長らく尊氏と言えば真田 広之さんでしたが、
今後は柔和の中のサイコパスを好表現する小西ボイスにアップデートして行こうかなと思っていますw


【音楽 4.0点】
OP主題歌はDISH//「プランA」
和風なアレンジこそ施されてはいますが、内容はちょっとハメ外し過ぎなダンス・ロック。

ED主題歌はぼっちぼろまる「鎌倉STYLE」
こちらに至っては、もはやHIPHOPスタイル。
EDアニメも現代にワープしてますし。

最初、流石に奇をてらい過ぎでしょ?と引いていた私ですが、
今ではスッカリ馴染んで、お気に入りに。慣れって恐ろしいです。

ぼっちぼろまるは、この夏、『マケイン』OPでも存在感を放っていましたね。
同クールで、魂がこもったアニメ化作品主題歌を2つも射止めるとは、引きが強いな~と感心します。


劇伴担当はGEMBI、立山 秋航氏。
GEMBIは和楽器も含めた世界各国の民族音楽、クラシック等からミュージシャンが集結したグローバルなバンド。
必然、本作BGMもジャンルを横断するフリーダムな、エンタメ重視の構成に。

近年、電子サウンドもアレンジしたアニメ版『平家物語』や、
田楽ロックンロールなアニメ映画『犬王』などを喰らい、
今年の大河ドラマでは、政治劇を煽るパイプオルガンも浴びたりしている私にとっては、
和風じゃない時代劇サウンドくらいヘッチャラなのですが。

そろそろ和楽器を全面に押し出した王道時代劇サウンドも恋しくなる頃なので、
カウンターで和風全開なサントラ仕掛けて来る作品も待ってます。



以下、放送前、尊氏アニメ化への期待に居ても立っても居られず書き連ねた勇み足長文。
長くなるので折りたたみw

{netabare}
私がハンドルネームに入れる程度には溺愛している武将・足利尊氏。
どこがそんなに好きなのか?ひと言で表すと意味不明な所に人間味を見出しているからでありましてw

鎌倉幕府から後醍醐帝、北朝、自ら開いた室町幕府などと、
勝馬に乗って、人生楽勝ムードであるはずなのに、
何故かいつも優柔不断としか思えない無為無策で窮地に陥り、
出家して全てを弟たちに丸投げしてみたりと、
周囲と天下を混沌に巻き込む。
それでいて、最後、窮地から反転攻勢に打って出る際は、多くの者や時代の流れを味方にしつつ切り抜けてしまう。

およそ行動原理に一貫性、合理性が見い出せない尊氏の言動は、
数多の研究者、作家を難儀させてきました。
挙げ句、足利家って躁鬱の家系なんじゃね?と大真面目に研究者から匙を投げかけられる始末w

最近も尊氏を題材にした時代小説『極楽征夷大将軍』が帯にて、
“やる気なし、使命感なし、執着なし
なぜこんな人間が天下を獲れてしまったのか?”
と銘打ち直木賞を奪取したりと、どいつもこいつも尊氏のことを好き勝手言ってくれやがるのでありますw
(余談ですが、この小説面白かったです。これで南北朝時代二度目の大河ドラマ作って欲しいくらいです。
但し、その場合、主人公は尊氏ではなく、彼に振り回される弟・直義と重臣・高師直が主役の青春群像劇になるでしょうが)


尊氏という難題をどう解釈するのか?
本作の尊氏は一見すると柔和な風貌をまといながらも、
望まぬカリスマ性を持ってしまって、
僕を誰か止めてくれといった感じで狂気を覗かせる、
ナルシスト方面にサイコパスなラスボス役に造形。

戦前・戦中、国家ぐるみのネガキャンの憂き目に遭ってきた反動か、
戦後は一転、英雄としての一面が再評価され、大河ドラマ主役にもなった尊氏。
そろそろ一周回って、こういう悪役を担っても良い頃合いかと。

尊氏の意味不明な言動は、公武二重支配体制の綻びや、
相続地枯渇により全国で多発したお家騒動に南北朝の御旗を利用されたが故の混迷を、足利家が象徴してしまったが故などと説明されたりしますが。

本原作の切り口で可能性を感じるのが主人公少年・北条時行の“逃げ上手”がもたらす焦燥。
鬼ごっこは絶対強者の鬼が断然有利。
が、追っても追っても捕まらないとなると、鬼も平常の采配だけでは手に負えなくなってくる。
乱心した鬼の尊氏が何をしでかしてくれるのか?

本作は史実に忠実な歴史再現ドラマというよりも、
多くのジャンプ漫画同様、時行と周りに集まる仲間の架空の少年少女たちが、
友情・努力・勝利の原則を踏まえつつ、ジャイアントキリングを果たしていく、
王道バトルコミックのシナリオパターンを踏襲。

特技を強調されたモンスターみたいにデフォルメされた敵武将役のキャラ造形が、
大河ドラマ等に馴染んだ私の脳には合わず。
これが私が3巻で原作購読止まっている一因となっていますが。
そこは素材を間口を広げる方向に料理するのが上手いCloverWorksの手腕に期待したい所。


尚、北条時行関連の歴史で一番生き様がイケメンなのは間違いなく北畠顕家だと私は期待していまして。
ですが、アニメでそこまでたどり着くには、
激戦区の今年の夏アニメで本作が頭角を表し、先々のスケジュールがパンパンと思われるCloverWorksに2期以降を作ると決意させるだけの反響を得る“ジャイアントキリング”が必須。

厳しい戦いになるとは思いますが、この尊氏もお供致します。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 27
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

足利尊氏が持つ底知れない「ラスボス感」

いずれもアニメ化された『魔人探偵脳噛ネウロ』、『暗殺教室』の松井優征による原作漫画は、『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載中(既刊17巻、原作未読)。
アニメは全12話(2024年)。監督は山﨑雄太。制作は、『ぼっち・ざ・ろっく!』、『SPY×FAMILY』などのCloverWorks。10.7に2期の制作が決定。
(2024.10.4投稿 10.7推敲)

【足利尊氏が持つ底知れない「ラスボス感」(主人公じゃない感)】
本作のラスボスである足利尊氏(CV.小西克幸)は、足利将軍家の祖として歴史上有名ですが、これまで時代劇やゲームの題材として、あまり取り上げられてこなかったという印象はないでしょうか?
その原因の1つは、昔の人だから資料が少なくてわからないというのではなく、尊氏を「知るほどに不可解な人物」という評価になっていることと関係があると思うわけです。

例えば、尊氏と個人的に親交のあったとされる夢窓疎石という人によると、尊氏は、戦場で危機的状況に陥っても、「笑み」を浮かべて「合戦で負ければそれで終いなのだから、敵が近づいてきたら自害するタイミングだけ教えてくれればよい」と言って全く動揺しなかったらしく。また、一度敵方に寝返った者でも降参すれば直ぐに許してしまう心の広さを持ち、物欲もなく部下に対してとても気前が良かったそう(これだけ見ると、なんか『ドラゴンボール』の悟空っぽくないですか?(笑))。

しかし、尊氏は、ピンチで笑顔を浮かべるような悟空のように、武人として難しいことを考えず単に戦うことが大好きだったというわけでもなく、水墨画を描き、笙(しょう)を演奏し、和歌も嗜むという文化人としての意外な側面も(※Wikipediaの足利尊氏を参照。)。
(※他にも歴史を左右するような重要な局面で、合理的な説明のつきにくい行動や一貫性がないことをするという謎エピソードを多々残し、いわゆる躁うつ病だとか、サイコパスだとか評す歴史家がいるくらい(笑))

なので、本作で、この知るほどに不可解な人物である尊氏を主人公ではなくラスボスに据えたことは英断だと思いました。なぜなら、何を考えているのかわからないというのは、主人公としては感情移入しづらいですが、パワハラ会議で有名な『鬼滅の刃』のラスボス・鬼舞辻無惨のように底知れない恐怖を感じさせるので、ラスボスとしてはピッタリだからです。

本作の尊氏は、第1話から親交の厚かった北条家を笑顔で裏切り、別のシーンでは笑顔で人を切りまくり、一見慈悲深いように見えて実は怖い水墨画を笑顔で描いて、底知れない恐怖を笑顔で周囲に振りまいています。しかし、史実でもそうであったように、その一方で人を惹きつけるカリスマ性も併せ持った不可解な人物。

本作では、そんな笑顔で恐ろしいことを平気でするという腹の底が全くわからない大人物(ラスボス)として、尊氏が上手く描かれていると感じました(そして、この設定が秀逸だと思います!)。


【主人公・北条時行の成長ストーリー】
本作の次回予告でも年号の表示がありますが、1333年の「建武の新政」の2年後、1335年に「中先代の乱」が起きます。「中先代」とは本作の主人公である北条時行(CV.結川あさき)のこと。しかも「乱」なので政権交代に失敗したことを意味しています。この後もラスボスである尊氏を追い詰め、いいところまで行っては逃走するということを何度か繰り返すことに(※歴史的事実なのでネタバレではないはず…)。

というわけで、時行は、「逃げ上手の若君」として少年漫画っぽく「逃げに特化したスキル」を強化していきます。
ただ、中先代の乱のときに10歳だったらしいので、普通に考えれば本人の意思とは関係なく旗頭として北条家の御曹司であることを周囲に利用されただけなのでしょうが、そこは原作が少年漫画。

特に本作では、物語の序盤にあたり、これからラスボスである尊氏を倒し主人公として活躍するため、それに必要な才覚を身に着け、仲間である「逃若党」の面子を集める成長ストーリーになっています。


また、領地を捨てる敵前逃亡が情けないというのは、特に「自分の土地」(一所)を守るために命を懸ける「一所懸命」という鎌倉武士の価値観にも合うと思われるところ。
もっとも、「諦めたら、そこで試合終了」なわけですから、潔く散ってしまうより、執拗に付きまとわれる方が相手にとっては厄介。

物語の終盤で、時行は、自分の領地を奪われ死に急ごうとする保科弥三郎(CV.稲田徹)に向かって、

{netabare}「あなたたちは美しく死ぬ自分に酔っているだけだ」
「あなたたちが生き残れば 悪い国司に抵抗し続けられるのに 虐げられる領民の希望になれるのに」
「潔く死んでも何も残らない!」

と言って、後に諏訪新党として共に活躍することになる弥三郎の死に急ぎを思いとどまらせることに成功します。{/netabare}

しかし、「しぶとく生き残ってこそ、現世での希望になれる!」ということは、弥三郎に限らず、尊氏に滅ぼされた北条家の再興を目指す時行率いる「逃若党」にもいえること(確かに、民衆や後世の歴史家は、11話で言う通り、潔く死んだかどうかでその人物を評価しないですよね。)。

本作では、そんなメッセージ性も感じました。


【諏訪頼重は時行を救うためのギミック?】
本作に登場する諏訪大社の神官で諏訪の領主でもある諏訪頼重(CV.中村悠一)は、時行を北条家の御家人として鎌倉から救い出し、ラスボスである尊氏に対抗するために必要な才覚を身に着け、仲間を集めさせようとします。

もっとも、この頼重、本作では、現人神として神性を帯びていて、不完全ながら未来を見通す力を持つという設定なので、すごろくではなく現代のゲームである「桃太郎電鉄」を知っていたり、メタ発言を繰り返したりします(笑)

特に当時の雰囲気をぶち壊すキャラなので賛否ありそうなのですが…


歴史上の人物である北条時行については、詳しい歴史を知らなくても後の世が鎌倉幕府の再興ではなく室町幕府の始まりなので、初めからバッドエンドであることが歴史的事実として確定しています。

もっとも、一応前途ある少年が観るはずの少年漫画が原作なのですから、初めから頑張っても全く救いのない話ではなくて、確定された未来(バッドエンド)ではない希望のある未来が欲しいところ。
なので、頼重は、最終的に時行を何らかの形で救うための物語上のギミックなんじゃないかと思ってます。原作未読なので先の展開は知りませんが、未来が見えるのなら、何のために未来が見えていたのかの種明かしも含めて、「確定された未来の改変」くらいはできても不思議じゃないですよね。

まあ、いうて物語なんで、それくらいの救いがあってもいいんじゃないでしょうか。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

ヤマナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

心理描写が乏しく、バトル×コメディな作品。

初見評価
この作品自体完全に初見だけど、始まる前から話題になっていたので無意識にもハードルは上がってしまっていたと思う。
まず評価しやすい部分から。
・作画強弱の付け方が上手で抜くとこは抜く、大事なところは気合が入ってる。
そして顔芸が中々多い作品のようだがまあ、モブキャラでも印象に残りやすいしキャラデザも可愛い。
・音楽もOP・ED共に作風にもあっているし安っぽくもない。BGMも作品も盛り上げている。
これだけで作品として見やすくいい作品。ここからは好みの話。

ストーリー
絵がかわいかったのでもっと子供向けで軽い作品と思っていたのだけど、始まってみれば一話から中々にグロテスク表現が多い。首がポンポン飛んでいく。
歴史に疎いので史実通りなのかはわからないだけど歴史に沿って進んでいるようなナレーションも入る。
主人公が家臣たちに裏切られ一家皆惨殺され逃げ延びて、仲間を集め復興する。
的な話なのだけど割と明るい演出で展開するのでグロ表現はありながらも軽い印象という不思議な雰囲気。
これは好みなのだけど、惨殺直後も主人公楽しそうに死地を潜り抜けており
あまり落ち込む様子がない(あまりってだけで全くと言うわけではない)。
もう少し落ち込んだり悩んだり、あるいはこみ上げる気持ちを抑え込む描写があったほうが最終的に感動も誘えるのではないだろうか。
このままだと、ただ死の局面を楽しむ狂人になりそう。
でも、それについてのセリフも多いし狙っての事なのかな?今後何か言及があることに期待。
まあでもとても面白い作品なので今期Best3くらいには入りそうな作品。

8話まで視聴
最初の雰囲気のまんまって感じかな。
敵はグロく残酷な時代を生々しく表現(一人ヒャッハーが混ざってたけど)している。
が、主人公サイドは商品化向けの可愛い子供たちをイメージしている。
心理描写も乏しく薄いキャラクター像。
そのため、重い時代背景なのにごっこ遊び感があり違和感。
しっかりみるとそこが気になってくると思う。
だけど、ヒャッハーしかりメタ発言しかりおそらくジャンルはバトル×コメディって作品。コメディが入っている作品は考えたら負け。

グロテスク表現と商品化しやすいキャラクター達で注目を集めやすい作品。
まあ、面白いけど最近の子供向けって感じなのかな。
自分の子供には見せたくないけど。

最終話まで視聴
上記通りの評価かな。
戦って強くなって戦って、少年漫画って感じ。
作画や演出はよく見やすくてとっつきやすい作品。
ただ、深みはないかな。面白いねー。で終わる作品。
見返したり勧めたり感動したりってのはない。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

58.0 24 続編で戦いなアニメランキング24位
バジリスク ~桜花忍法帖~(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★☆☆ 2.9 (132)
475人が棚に入れました
慶長の世に起きたる三代将軍世継ぎ争いは、甲賀、伊賀の忍法殺戮合戦へと飛び火、それは凄惨を極めた。散り行く花弁たちの中にあり、愛に生きようとした男と女もまた、儚くも美しく散った――が、しかし。伝え聞くところ、服部半蔵が継子・響八郎の手によって、つかの間か、永劫か――二枚の花弁は生を与えられ、忘れ形見をまた2つ、残したという。甲賀八郎、伊賀響。それぞれに父、母に良く似た眼を持って生まれた宿命の子供たち。
時は寛永、太平の世。忍びはもはや無用の長物、行く末は陰り行くのみ。“血”と“力”によってなんとかその礎を磐石なものにせんと、甲賀、伊賀の者達は八郎、響にあることを望んだ。
“契り”――実の兄妹にして、二人は契りを結ぶ宿命を背負わされていた。
宿命に翻弄され、迷い生きる八郎と、己の深き真情に従い、愛に生きる響。二人が織り成す生の先には、未知なる現象“桜花”が生まれ、其処に乱世の影がにじり寄る…

声優・キャラクター
畠中祐、水瀬いのり、桐本拓哉、山口りゅう、藤翔平、チョー、さかき孝輔、茶風林、櫻井トオル、落合福嗣、市来光弘、三木眞一郎、早見沙織、上田麗奈、佐倉綾音、名塚佳織、豊永利行、土田大、佐々木梅治、堀江由衣、土師孝也
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.4

謎の叢雲城

15話までの感想{netabare}
序盤の幼少編って別に要らないような気がするけど、スポンサー的には「〇〇リーチ」って時の映像素材として必要だった…のかな?
とりあえず大人達は皆殺しにされちゃったー!ってだけ知ってればいいので飛ばしていいと思う、無理して見ようとすると脱落する。
あー、あと八郎と響の術は「混ぜるなキケン」であることは押さえといたほうがいいか。

それよりも、だ。
青年編?になってからの「くノ一茶屋」、くそう、これだけで1クールやったほうが面白いんじゃないか?と思ってしまった自分は“きらら系”に毒されてる?
そして突如生えてきた謎の村雨城もとい叢雲城…どっちかというとドラキュラ城っぽい。
最後は崩れ落ちる叢雲城をバックに立ちションするエンドだったら「IGAAAAA」と叫んで評価★1個上乗せするつもりだったけど、14話で崩壊しちゃった。
いや、崩壊したんじゃなくて姿を消しただけ?また再びどこかでニョキっと生えてくるのかな?

肝心の忍術、特にジョウジンシュウのはどうでもいいです、どうせ負ける時になったら勝手に弱体化してくれるし。
忍者マン一平も目ン玉飛ばしだけでなく音声まで運べる(通信できるっぽい)らしくて「!?」だし、気にしたら負けかと。
ってか自分なんで忍者マン一平知ってるんだ!?見てた記憶無いです、結構CMやってたっけ?(オンキリキリバサラウンハッタのほうは見てた記憶アリ){/netabare}

17話までの感想{netabare}
際立って面白いってこともなくダラーっと見てたのだけど──
17話、ゴロネ(メカニック担当)が何やら思わせぶりな態度をしつつデカい機械出して姿を消すことに。
ま、まさかこれ、巨大ロボットを駆って再登場するフラグか?
結構苦労して大砲を逆流させることで一度は破壊したかと思われた叢雲城がアッサリと復活してしまいました。
じゃあパワーアップした叢雲城をどうやって攻略するんだろ?まさかまた大砲逆流なんて同じ手は通用しないだろうし…。
って感じで次なる攻城手段は気になってたトコロで、それに繋がる行動なんじゃないかなー、と。
なんかそんな予感かしてオラワクワクが止まんねぇぞ。
犀防具なんてまるっきり民明書房だったし、結構ソレ系なんかなーって思い始めてるせいもあるのかな。
もしこの予想が的中してゴエモンインパクト戦(もしくはマリルイ)やってくれたらこの作品見直します。
ってかそれやられたらキービジュ的になってる切腹シーンがスポーツに…{/netabare}

22話までの感想{netabare}
あちゃー、覚悟はしてたけど酷い方向へ進んじゃいました。
↑で一瞬期待した巨大ロボット説もスパイラルフロー(エルガイム)止まりで終了。
ゴロネが死ぬ最後の最後までドッキングする希望を捨てずに居ましたが、う~ん、この説はさすがにダメでした。

んで、ゴロネが死んじゃったらハチスとシキブはお先真っ暗なワケで…ハチスは銃が調達できなくなってただの人になるだけだけど、シキブは犀防具を調整してくれる人が居なけりゃどっちみち死ぬしかない。
ってことでその二人をスタッフはアッサリ殺すワケですが、その手段たるや雑としかいいようがない。
「女相手だったら任せろーバリバリ」って勢いのシチゲンが、鏡に気を付けろと散々言われてたのに女術師のヤシャイタルの技を食らって裏切って、それでハチスとシキブが殺られる。
お、おう…。

ジョウジン衆が駿河大納言を誘惑するためにあれこれするって話は何話も要したハズだけど、結局は駿河様の意思なんて関係なく信長復活の依代としてそのボディが必要でしたってだけのオチ。
なら説得or誘惑回要らねーじゃん、って思わずには居られない。
更にはハチローとヒビキのファック汁もしくは血液でもって信長復活するって話だったけど…そもそも幼少編で殺さなかったのはファック汁目当てってことで納得できたのに、血液でも良いってなってそれも台無し。
更には実はそんなのを使わずともジョウジンの血液で良かったという展開。
まぁそれは良い、ジョウジンがただ者ではないってのは散々書かれてたし、特別なナニかを持ってたって不思議じゃあない。
(ひょっとしたら復活した信長も、ジョウジン血では不完全体だーって展開があるのかも知れないし)
けどなぁ…肝心のジョウジンを追い詰める方法、なんじゃこりゃあ。
これまた散々ハチローの瞳術は効かない効かない言わせて、それでもハチローは果敢に歯向かって行って。
けどジョウジンを追い詰めたのはそんなハチローの努力なんてまったく無意味だったというオチ。
ウツツとルイによる幻覚で不意を突いたヒビキが技かけて、信長復活はジョウジンでもイケると気付いた蘭丸が背中から刺したってだけ。
ハ、ハチロー何もしてねぇwwww
じゃあもう「ヌシの瞳術は効かぬ」ってシーン要らないじゃん、何話無駄にした?
もしくは信長がジョウジンの能力引き継いでてハチローの瞳術効かないとか…あるのかなあ?
とりあえずワザが無効のヤツにどう立ち向かうのかってのが見所じゃないのかい、と。{/netabare}

最終回までの感想{netabare}
最終2話は超展開…って言っていいのかなぁ、あんまり超展開超展開言いまくるのもなんか嫌。
復活した信長は依代にしてた駿河様の意思が残ってて自殺。
ああ、これで今まで散々駿河様を誘惑するのに要した時間は無駄には…いや、やっぱ無駄だろー。
そして敵側の「混ぜるなキケン」技でハチローとヒビキはパラレル世界へ移動。
“プロギアの嵐”のエンディングよろしく仲間の亡霊の導きによって飛び出した世界は、ジョウジン衆が健在で、だけどハチローやヒビキのことを全く知らない。
それをいいことにハチロー「これで勝てる」って…お前「勝てる世界を用意してもらってやる気満々」って小物すぎて吹いたw
なんだろこれ、異世界転生モノへの皮肉なんかね?

でもって最終回。
小物の申し子ハチローが小物らしく不意打ちでジョウシン衆を倒し、桜花(ハチローとヒビキの混ぜるなキケン技)がある限り一緒には居られぬってことでヒビキが目を潰す。
が、倒したと思ったジョウジンは伝説の死なない忍者テンゼンのボディで復活。
いや確かに序盤テンゼンの話はあったけどさぁ…前作の人気キャラなんだっけ?
「目がー目がー」言ってるヒビキを庇ってハチロー斬られてーの、瞳術はジョウジンには効かないけどテンゼンには効いてジョウジン3度目の死亡。
でもって瀕死のハチローが消えたんだけど…うん?これは??

んでもって時は経ち、のどかな幼少時代の再現世界でのほほんとしてたヒビキの前にジョウジン登場。
が、そこでハチローの亡霊?が現れて切り殺してエンド。

えーっと…頑張って考えてみよう。
パラレル世界のジョウジンはハチロー・ヒビキを知らなかった。
ってことは信長復活を企んでない世界?と思ったけど蘭丸が居るし違うか。
江戸を火の海にして、駿河様ボディに将軍もしくは天海の血で信長復活を企んでたとか?
なんかドえりゃあ力を持った人間の血であれば信長復活できるみたいだし、とりあえずハチロー・ヒビキ以外での復活の見込みがあったんだろう。
天海とジョウジンが通じてるってことは無さそう。
で、そうなるとハチロー・ヒビキが大人になるのを待つ必要(ファック汁が必要)も無く、江戸侵攻計画は元居た世界より前倒しだったのかも。
ってことで最後幼少期の風景に繋がったってことかな。

亡霊化したハチローは次元の狭間に迷い込んで、居る・居ないの境界が不明瞭な存在になった?
ジョウジンがそもそも不死的存在なので、ジョウジン絶対殺すマンと化したハチローはジョウジンが復活するたびに現れて斬り殺すってことかも知れん。
そんなやりとりがこの先何十年何百年繰り返される…ってことにすりゃあ続編も作りやすかろう。
とはいえその力、結局はハチローの力じゃないよなぁ…桜花で時空が歪むシーンでもあれば別だけど、無かったよね?

ってかジョウジンが異様にしつこくて、途中から“カムイの剣”の天海を彷彿とさせた。
なのでチャンバラシーンはもっとパワフル(テンゼンの力もあるんだし)に見せて欲しかったがそれは無し。
なんか肩透かしの連続、IGAAAAと叫べるシーンも無いし。
パチ素材的に城の崩壊シーンっておいしいとおもうのだが、そんなの要らないってことかな。{/netabare}

総評{netabare}
パチンコの素材用ってだけで作られたと思われる、内容はないよう。
作ってる側も決して面白い話を作ろうと思って作ってはいないと思う。
ネトゲの経験値稼ぎ動画(実況ナシ)を見るのといい勝負。
クライマックスから逆算して以前の回を思い返し「あの回って何だったんだ?」と考えて虚しい気持ちになりたい人にオススメ。
ただ、虚しいだけで不快感は無いので糞アニメと断ずるのもなんか悪い気が…。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

仇怨よ、いざ葬り去らん…

この物語は、「バジリスク 〜甲賀忍法帖〜」から10年後の舞台が描かれています。
物語は直接的な関わりは薄いですが、前作における伊賀と甲賀の「在り方」が本作の設定に強く表れています。

本作における伊賀と甲賀のそれぞれの忍びの立ち位置、思想や言動など、前作を視聴していた方がより理解できると思います。

本作の見どころはもう一つ…
前作のヒロインは、伊賀の女棟梁である朧…CVは奈々様でした。
そして本作のヒロインである伊賀響のCVはいのすけ…
いのすけが奈々様の大ファンであるのは周知の事実…
時を超え、同じ立ち位置のキャラを演じられるのは、いのすけのとって感無量だったのではないでしょうか。

だから勿論、いのすけの演技には注目していた訳ですが…
この作品、はやみん、あやねる、に名塚さんや上田さんなど旬の声優さんが次々出てくるんです。
そしてほっちゃんや奈々様も…改めて振り返ると凄い顔ぶれが揃っていますね。

10年前…徳川の下命により繰り広げられた伊賀と甲賀の忍び達の壮絶な忍法合戦…
その顛末もまた壮絶だったと言っても過言ではありません。

当時の棟梁は甲賀卍谷衆が弦之介、伊賀鍔隠れ衆が朧…
実力が拮抗していた甲賀と伊賀は、それぞれの棟梁が対峙することとなり、運命に抗いながらも宿命に翻弄された二人の言動…私は納得することしかできませんでした。

それから10年後がこの作品の舞台…
本作品の棟梁は甲賀五宝連が八郎、伊賀五花撰が響なのですが、二人とも先代から引き継いだ「瞳術」の使い手だったんです。

驚くのはそれだけではありません。
八郎の瞳術は瞳に映る相手の敵意を返す『矛眼術』で、これは弦之介の瞳術と瓜二つ…
そして響の瞳に映る相手の敵意を無くす『盾眼術』は、朧の見るだけであらゆる忍法を強制的に破る「破幻の瞳」にそっくりなんですよね。

そう、まるで弦之介と朧の生まれ変わりのように八郎と響が見えてしまうんです。
でも今回は10年前と決定的な違いがありました…
八郎と響が血を分けた兄妹だということです。

10年前は甲賀と伊賀の繋がりの深化を目指してお互いの棟梁同士を婚姻させようとの動きがありましたが、実の兄妹ならそれも叶いません。
それでも忍びの者たちは、同じ轍を踏まないよう共に暮らしていたのですが、成尋衆なる忍びの者たちの不穏な動きをきっかけに、悲しみへと物語が動いていきます。

忍びや暗殺者…陰で暗躍する人を描いた作品はそれなりに制作されていると思います。
どれにも共通しているのは、ハッピーエンドの結末が見えないこと…
忍びになったきっかけは人それぞれ…
ですが、もしまっとうな生活を送っていたら、生粋の忍びの家系以外でこの道を選択する可能性は限りなくゼロに近いと思うんです。
それでも選ばざるを得なかった…そんな彼らにもっと救いの手があっても良いのでは…?
と思ってしまうのは私だけでしょうか。

みんな年ごろの男女じゃありませんか…
色んな思いの錯綜を垣間見てきました。
淡く、吹けば飛び去ってしまいそうなほど小さく燃ゆる心の火…

お互いの身を案じながら…一生懸命手を伸ばし続けて…
でも、有事の時には我先にと決して何をも厭わない決意…
仲間のために必ず一矢報いようとする気概…
そして最後まで仲間を思い続ける強い気持ち…

もし巻き込まれさえしなかったら、彼らの人生は確実に違っていたと思うんです。
だから一生懸命であればあるほど、胸が苦しくなります。
今回はどんな結末を迎えるのでしょうか。
そして忍びは報われるのか…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、陰陽座さんの「桜花忍法帖」
エンディングテーマは、奈々様の「HOT BLOOD」と「粋恋」
どちらの楽曲も作風にピッタリ合っていて好きでした。

2クール全24話の物語でした。
完走して一つ思ったこと…
この作品を視聴する前に、やはり前期を視聴しておくべき、ということです。
特にラストの展開なんかは前期を見ていないとチンプンカンプンだと思います。
総じて堪能させて頂いた作品になりました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

2クールというのは、シナリオが「バッチリ」決まってないと、冗長になるという「リスク」もあるよね(笑)

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
いや~、(ダジャレ的にも)苦しいレビュータイトルだな~。「バッヂリ」「リスク」(笑)

私のレビューで、こういうしょうもないレビュータイトルになる時は苦しい証拠です(自爆) あまりに見処がないというか、掘っても掘っても何も出てこなかった故の誤魔化しというかw

一応、忍者モノなんですが、ただの戦国異能バトルで、忍者らしい格好よさを感じられませんでした。

まず、忍べよ、と(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
基本的には、私はグロとか死とか苦手なんだけど、それが「忍」や「侍」、「兵士」なんかだと大丈夫です。戦いが仕事だし、殺す覚悟、殺される覚悟があり、腹を括っているしね。

だから、本作のグロさは大丈夫でした。よって、「グロいから苦手」というアビリティは発動していません。

その上で、言います。

シンプルニツマラナイ(笑)

なんだろうね? 忍術がトンデモ技(もう、忍術というより魔法)ばかりなのもつまらなかったし、忍者なのに非情じゃないとか、仲間を大切にとか。「忍者モノ」というより、「人情モノ」(苦笑)

例えば「仲間を大切に系」だと、NARUTOは少年漫画だし、むしろそこが売りだから良かったけど、バジリスクは違うでしょ。もっと、陰謀とか裏切りとか色仕掛けとか色仕掛けとか蜥蜴の尻尾切りとかが無いと、物足りない(笑)。良さがない。

終盤の超展開で、視聴者をビックリさせるというのは良いのですが、その終盤まで、視聴者がどれだけ残っていたんだろう? 「そうか辛抱」が「超」必要だったのか(「桜花忍法帖」、、、いや、ダジャレはもう良いってw)

最後まで頑張って観た感想は、わずか6文字。

ワケワカランw

なぜ、この作品が2クールでなんだろ? 他にもっと2クールにしてほしい作品なんて、いっぱいあるんだけどな(ドラマ性を廃して、それこそ十二大戦のように、1クールでスッキリ忍術バトルの方が面白かったと思います)。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
う~ん、まだ、話がつかめない。前作のストーリーは頭に入ってるけど、キャラがあやふやだな~。

2話目
前作のおさらい回。少しの謎を残して。やっぱり、メインっぽいのも、アッサリ逝くねw

3話目
う~ん、ワケわからんな(笑) 術があまりにも突拍子が無さ過ぎるとね。

4話目
忍術が派手になるのは良いけど、あまりにもファンタジー過ぎてな。車イス、飛んだ(笑)

8話目
感想かいてたけど、保存してなかった(笑)

9話目
目なのに声も聞こえるの? 普通にスナイパーが一番格好良い(笑)

10話目
理不尽な遠距離射撃。

13話目
術って、そういうメンタル的なことなの?

18話目
マシンに乗って特攻。忍術?(笑)

22話目
どんどん死んでいくな~。ガンダムか。

23話目
信長、生命力MAX! まさかの超展開w

24話目
ネタバレしてなけりゃ、めっちゃ強い(笑) 結局、天膳。庇うより切れば? また、ビターエンド? 最後までよくわからん(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17

52.6 25 続編で戦いなアニメランキング25位
聖闘士星矢Ω[オメガ](TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★☆☆ 3.0 (109)
432人が棚に入れました
新世代キャラクターによるオリジナルの冒険アクション・ストーリー『聖闘士星矢Ω(セイントセイヤ・オメガ)』は伝説の聖闘士・星矢の背中を追いかける、新世代キャラクター・光牙(こうが)によるオリジナルの冒険アクション・ストーリーだ。地上の平和、生きとし生けるものを守る女神アテナをさらい、新世界を樹立しようとする巨大な悪マルスを倒すため、戦い続ける光牙とその仲間たち。絶対不利・敗北必至の状況でも決してあきらめず、何度でも立ち上がり、女神アテナ、そして仲間のために戦い続ける主人公たちの感動を呼ぶ熱い姿を徹底的に描く!聖闘士(セイント)とは女神アテナを守るために戦う闘士たちの総称。アテナに仕えることから「アテナの聖闘士」ともいう。聖闘士を志す者はその実力と守護星の導きに応じ、聖闘士の証である聖衣(クロス)と呼ばれる鎧を与えられる。その聖衣の種類に応じて黄金聖闘士(ゴールドセイント)、白銀聖闘士(シルバーセイント)、青銅聖闘士(ブロンズセイント)の3階級に分けられる。

ストーリー:
十二宮が見えるギリシャ、聖域(サンクチュアリ)にで、女神アテナは眠る赤子・光牙を見ていた。ところがそのとき、巨大な闇が生じ、爆発する。赤子の上に倒れてきそうになる、崩れた柱…。とそこへ、金色に輝く黄金聖闘士・星矢が現れた! さらに、マントを羽織った邪悪な敵マルスも姿を現す。星矢VSマルス。果たしてその戦いの行方は!? そして光牙の運命は…!?

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ハートキャッチセイントセイヤ!wwキマシタワー!

個人的にすごくこの作品が面白いなってのが、オッサンホイホイとして捕らえるのか、海外、キッズ向けと捕らえるのかですごく評価が分かれるところじゃないかと。
原作や旧作アニメに対する印象でも・・。

聖矢という作品はワンパな展開、聖衣のデザインのかっこよさ、バカバカしい車田演出、そして薄い本の伝説的な燃料、といろいろな特徴がありますが、そのどれがらしいのか、好きなのか・・

実際に人によって印象、感想がさまざまで新旧の聖衣コンプしてるようなマニアのお友達は一発全否定、聖矢って元から話が面白い作品でもないだろ?ってやつらはΩおもしろいんじゃない?みたいな。実体験です。


潔くキャラクターを変えてしまったのはいいと思います。
原作のアニメ化は今世紀に終わったとこだし、OVAが売れたからって調子のって・・失敗してるもの。声優さんの問題もある。

馬越キャラの時点でありえない!って人も多いのですが、予算や試聴対象、いままでの変遷を見ていると、それがいいんだけどなぁ・・って。
動きや迫力優先で『聖衣』という商売道具を捨て去ったバンダイの心意気、それが可能になってしまったアニメや時代の移ろいに驚嘆しているのですけれども。
キライなひとは嫌いなのだからしょうがない。


本編に関して
セイントの学校に入学するというある意味斜め上なところから始まって、属性とかキッズ、厨二な設定が・・。
旧作の彼がいい歳して留年してて現役世代のメタ的な発言までw
孫子曰く『兵は詭道なり』て具合にウンチク垂れながらのバトルだったんだけど、最終的にはバンバン人は死ぬは、根性と友情で黄金たちと戦う往年のノリに。属性どこいったw

馬越作画の最終回とかなかなかどーして・・楽しいんだけどな。

彼が出てこなかった時点で2期があるのは予想しちゃった方も多いはず。ペンダント式は廃止でオブジェ復活とな。
日曜朝6.30の番組として捕らえるなら十分面白かったです。
メーカーさん的にも商売になったみたいで、めでたしめでたしじゃないのかしら。

狼の子がなぜか忍者で、手裏剣やらなんやらで掟をやぶりまくりw
別にいいけど、シャイナさんなんかどうなんだよね。
当時から言われてましたけど聖矢や部下たちとハーレムか皆殺ししかない。

不満をぶちまけるとしたら
『セブンセンシズ』じゃねええ!!『セブンセンシス』だ!!
響きがかっこいいから触れてこなかったのに。
英語だったらセブンセンスが正しいわけで、作品固有の用語なんだからw、なぜ直した・・・そこだけがわからん。


開始時覚書
アニメの世界でもギリシャ危機が勃発でございます!
いろんな意味で?・・まぁしょこたんは許してやるしかねえ・・。オトナってひどいよな・・。
藩さん本人はさすがに?じゃぁせめて日テレから娘を連れて来いやww当時木戸さん13歳ってのが今考えるとねえよな。
一番むかつくのが芸能人⇒ギャラの問題でさらわれるフラグじゃんかよ・・。

よくもまぁ沙織以外のリアルタイム面子あつめられたなと。一度は鬼籍も増えたので後輩の為に全員そろって引退って形になったんですけどね。
マリンさんがいないので、カシオスの弟弟子という設定です。
しかも流れもセリフもオマージュよ。
私は先代アニメから数年後、理科や物理でやっと自分の中にコスモを感じましたよ・・魔鈴さん・・。
原子とか分子とか電子とか生命のシステムとかさ・・宇宙そのものだよね。

辰巳の声優さん、セリフに感涙。辰巳の聖衣はやっぱり剣道防具だZE!

ブロンズクロスにしては防御範囲が多い気がするが、マリンさんの後継者?顔見せしていいのか?クロスがオブジェにならず、コンパクトになってたりいろいろゆとり仕様いや・・魔法少女・・いや『便利』になってる。
作画を優先させるための馬越仕様なのはあきらかなのでいいんじゃないの・・バンダイさん的におkならさ。

セブンセンシスに目覚めたり、コスモを高めるときはちゃんと上半身は脱いでほしい。真の聖闘士は聖衣がなくても・・。
これは老師の教えであり星矢のジャスティス!!

変身バンクはあたりまえだけどプリキュアでしかない。
個人的にはオブジェが分解して・・ちゃんと直立固定で・・あの音(ガンダムのカメラアイの音?)。一応意識はしてるけど。緑川さんだぜ?ブッピガン系だろ。
あのスーツデザインで馬越クルーだからしょうがないし異論はない!がオッサンはさみしい。
それよりも流星拳の打ち方もなってねえ。全蔵と銀さんに局やメディアの枠超えてツッコミされるぞw
ちゃんと打つ前にペガサスの星座を描け!作画の問題と勝手に解釈してきっと修正が入ると予測・・。

話の展開が速いので半リアルタイム世代からするとよい意味でありえない。

ゆりさんいや、アテナが変身しないのが不自然。オープンマイハートっていいそうで言わない。きっとあの黄金の錫杖を出すときに変身バンクくる・・といいな。


驚くべきはオープニング。中川さんだけじゃなくてまさかの先代の歌い手とデュエットwすげえよw影山さんじゃないぞw
ものまねしてたらまさかのご本人登場!的な。
ただドラムがダサいなぁ・・あれは打ち込みかい?アレンジがちょっと残念。

脚本的にも打ち切りにならないよう追い風を祈る・・。
あと敵でもモブでもなんでもいいから水原さんだしてやれ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14

ストライク さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

「聖闘士星矢Ω」って・・・主人公は光牙ですけど~!

原作:漫画 既読

全97話 
(序章:全27話 / 十二宮編:全24話 / 新生聖衣編:全26話 / Ω覚醒編:全20話)

初代聖闘士星矢 視聴済み

感想

初代ファンとしては、ガッカリ

まず、キャラデザがプリキュア風

メインキャラクター6人のブロンズセイント(青銅聖闘士)が、初代と比べて軟弱

新しくスチールセイント(鋼鉄聖闘士)登場・・・なんじゃそりゃ!ダサ軽!(苦笑)

初代で神の様な存在だったゴールドセイント(黄金聖闘士)が、Ωで格下扱いで弱すぎ設定に不満

初代ブロンズセイントだったキャラの声優さん達が、星矢以外変更
アテナのCVが、まさかの中川翔子さん
演技 酷い^^;
いかに普段声優さん達が素晴らしい演技しているのか 改めてよく分かります。

何度やられてもゾンビのように復活するワンパターン

話の先が読めてしまう。


初代見てた頃は中学生だったので、星矢達が強敵相手にバカの一つ覚えのような努力と根性で、何度もゾンビみたいに立ち上がって敵を倒す話に感動していたけど・・・
もう大人になったせいか、Ωでは臭くて苦笑いでした。

ホントは断念するつもりだったけど、視聴を続けた理由は
やっぱ、初代ブロンズセイントが出ると分かったからです。
出てこなかったら絶対切ってた。
星矢は勿論、やっと一輝が出てきた時は感動でしたよ!^^(それまで、ま~長い長い^^;)
一輝兄さん カッちょいい~!
CVが 杉田智和さんでしたが、そんなに違和感なかったので良かったです。
フェニックス幻魔拳 鳳翼天翔は痺れましたw
一輝が出てた回が自分ではピークでしたね

ラストバトルの〆も、なんだか無難でイマイチ残念感が・・・

初代ファンじゃない大人には、絶対すすめれません(ファンでもオススメできない)
放送時間帯が日曜早朝だったので、やっぱり子供向けですね~
ジャンプ系が好きな小中学生にはオススメ。
(=^・ω・^)キリ

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25

カナカス さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

プリキュア星矢?期待しつつ視聴中…

初作の大ファンです。

現状はどうしても、比べてしまって評価低くなってます。

低い理由
①クロス…聖衣と書いてクロスと読む。まさに聖なる衣。
師匠から厳しい修行を受け、小宇宙(コスモ)を体得し、ライバルに打ち勝つ、或いはクロスそのものに認められた者のみが与えられる。
収納時と装着時の形が異なり、格があがれば、クロスの質もあがる(質と量(体を覆う表面積))

Ωはペンダント?いつもらったの?まさにこのあたりがプリキュアっぽい。初作のクロスの玩具のCMが流れちゃってますが。。。

②必殺技…車田作品の必殺技は、最高のネーミングセンスと派手な演出。ただし、実体は謎に満ちたものが魅力だと思っています。
その、すごさを表現するのは、対戦相手や傍観者の「あの技の正体はまさか!」という発言と表情で十分。
しかも種明かし無し。
聖闘士星矢は、ある程度星座の特徴?を取り入れた実体のある技が多いのですが、とにかく、小学生が技名を叫ぶ程熱いものでした。

Ωは今のところ、派手ですが、ひとつひとつの技が大事にされていない気がします。
光や風などの属性による演出は良いのですが、星座の演出が弱いことが残念。
必殺技を出す前の構えも欲しい。

とはいえ、サジタリアスの聖矢の雄姿は嬉しい限りですし、期待しながら視聴中。

(初作見てない人は、是非)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4
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