絶望でバトルなおすすめアニメランキング 6

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの絶望でバトルな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月06日の時点で一番の絶望でバトルなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

89.3 1 絶望でバトルなアニメランキング1位
進撃の巨人 Season3 Part.2(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★★ 4.1 (712)
3555人が棚に入れました
人類が永きに亘って壁の中に隠してきた、大いなる秘密――。 その真実に一歩近づいた調査兵団だったが、時の王政により反逆者の汚名を着せられてしまう。 しかし、人類はただ飼われるだけの家畜ではなかった。 真実を追い求めるエルヴィン・スミスの執念は兵団のトップを動かし、遂に現体制に対するク ーデターが勃発する。民衆を欺き続けた偽りの王は退き、真の王家の血を引くヒストリア・レ イスが即位。自ら巨人を討ち果たした勇敢な女王のもと、人類は新たな時代を迎えようとして いた。 エレン・イェーガーが得た硬質化の能力と、そこから誕生した対巨人兵器。 着々と反抗の準備を進める人類は、悲願のウォール・マリア奪還作戦を決行する。 人類と巨人、互いの生き残りを賭けた究極の戦い。 その先にエレンは、人類は、はたして何を手にするのだろうか?

声優・キャラクター
梶裕貴、石川由依、井上麻里奈、下野紘、小林ゆう、三上枝織、谷山紀章、細谷佳正、橋詰知久、朴璐美、小野大輔、神谷浩史、子安武人
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

俺たちの進撃よ お帰りなさいませ!

この絶望と高揚

つくづくこの作品は極限下の人間描写が素晴らしい。

進撃の巨人3期Part2は全10話。継続No.ですのでクレジットは#50~#59ということになります。極めて濃厚あっという間の10話でした。今クール(2019年春期)ひいては今年上半期の最優良物件と感じる自分はこうも思ってます。


 “途中で断念したみんな!戻っておいでよ!”


1期#01~#25、2期#26~#37、3期Part1#38~#49、そしてPart2とこれまで間隔を空けながらも足掛け5年は続いている長編物語は未だ道半ばにあります。
Finalと銘打たれたシリーズが2020年放送予定とのことでクール数不明ながらクレジット#70を超える大作として幕を下ろすのでしょう。

本作の良さはこれだけ長く続いているのに物語の整合性が保たれているところにあります。
私は原作組でもありますが、アニオリ入れても本筋から逸れることがない。その本筋は一本の線で筋が通っている。ブレがありません。
1期で提示されたのは未知なる巨人の圧倒的な力に抗う人類の意思でした。2期で巨人は見えない恐怖から見える恐怖に変わり、3期ではPart1&2を通じてこの世界の仕組みに踏み込んでいきます。
2期あたりから、外形的な巨人の恐怖が変わったことを面白くないとみる層が一定数いたのも事実でした。あまりこういうことは言わないのですがもったいないことをしてると思われます。出戻ってここまで辿りつけば報われる3期Part2と言えましょう。

やや説明的な3期Part1を踊り場にして、3期Part2では1期さながらの対巨人バトルが復活。これまでの物語の積み重ねによって闘う意味に極めて重たい理由が課せられた上での死闘が繰り広げられることになります。
さらにこれまでのあの場面に出てきたアレ。この場面でのあのセリフ。綺麗に伏線の回収がなされていきます。そしてFinalに向けての新たな謎撒き。ここまでくると、未回収の謎にもきっと答えを出してくれるのだろうとの信頼をこの作品に寄せることができてます。だからこそあらためて言いたい。


“途中で断念したみんな!戻っておいでよ!”


RevoさんもOPに返り咲きましたし。正直なところ曲単体での魅力は乏しいといいますかあんまりお上手ではない方ですよね。それでも進撃の物語にはしっくり馴染むのです。名曲「紅蓮の弓矢」を転調アレンジした「憧憬と屍の道」って、虎舞竜「ロード第二章」との既視感がハンパありません。
・・・褒めてんだか貶してんだか、こちらの曲は今から加速してくぞ!ついてこいよ!を宣誓する凱歌のように私は捉えておりました。


さて、全く未経験な諸氏向けにはどうか?
59話終わってなお続きが気になる物語です。長丁場は承知の上、Finalシリーズを共に楽しむために予習を済ませておきませんか?と推薦しておきたいところです。



■野球は巨人 対する阪神は新劇いや進撃
こんな危険球は嫌だ!の声が聞こえてきそうです。
※纏められなかったがこのエモさだけは残しておきたい!的な以下。

{netabare}#50~#55までの獣の巨人戦を軸とした戦闘描写は特濃レベルでした。ここまで6話分。辞書に無駄回という語が載っておりません。{/netabare}

観ていて苦しくなります。民族殲滅を目的とした強大な相手に対してどう対処すればよいというのでしょうか?
話せばわかるが通じない相手に非力な側ができることには限りがあり、“家畜の安寧”を甘受しようとも先細っていくのは避けられません。

{netabare}#54と前後の回は本作のピーク。

1.エルヴィン・スミスの諦観
「そして私は真っ先に死ぬ。地下室に何があるのか…知ることもなくな…」
これまで頼れる団長、超絶リアリストだったエルヴィンも事ここに至りて感情のある人間だったという事実に驚く。一呼吸置いてそりゃ人間だもんなの納得感に落ち着く。
「俺は選ぶぞ。夢を諦めて死んでくれ。新兵達を地獄に導け。獣の巨人は俺が仕留める」
#53はエルヴィンとリヴァイのやりとりだけで通常なら神回相当。

2.リヴァイの誓い
「待てよ…俺はあいつに誓ったんだ…必ずお前を殺すと…」「誓った!」
獣の巨人を仕留めにかかるリヴァイは作画の凄さも相まり冗談抜きで震えがきた。そして何回も観た。
死んでくれ!と自分が言った盟友との約束。死者(この時点では仮だが)との約束は限りなく重い。

3.アルミンの嘘
「エレン…わかってるよね?一緒に海に行くって約束しただろ。僕がエレンに嘘ついたことあった?だから何があっても僕の作戦守ってくれよ!」
「クソ…わかってたハズなのに…」
「わかってた…お前が誰よりも…勇敢なことぐらい…」
大人達から一転エレンサイド。ここまでしないと突破できない絶望的な状況というのがやるせない。エレンも泣き叫ぶでなく静かに咀嚼する。
#54は鋼、超大型、獣と無理ゲー級の負け戦からの大逆転ながらカタルシスはなし。これ凄いことです。

4.そして選択
リヴァイはアルミンを選んだのではなく、エルヴィンを選べなかったのだと思う。
壁の外。地下室に行きたいエルヴィンと海を見たいアルミンとが描く夢は一緒。諦めさせた夢を掘り起しもう一度地獄を見せることは出来なかったのだろう。団長R.I.P(T_T)
何を選ぼうがどれを選ぼうが地獄という世界は残酷この上ない。きっとこの後、“ここに団長がいれば”という展開が予想され、逆でも“ここにアルミンがいれば”となるのは必定な展開が透けて見える。
なにも時間をかけた選択ばかりを指さない。
・獣を足止めして生存者がいないかと逡巡したリヴァイ
・ライナーの取り扱いを巡るジャンとハンジの躊躇
瞬時に最適解が求められる戦場の非情さがものの見事に表現されているのだ。たまらん。

「アルミン、またな…」
リヴァイが団長を選ぶかという時にアルミンを前にしてのコニー。自身の死をも見越した別離の声掛けなんだよね。
#55 気持ち良さがまるでないが目の離せない展開が続きます。{/netabare}

ここまでお涙ちょうだいはないのですが泣けます。



視点を変えて、、、
こんな事態に陥る前に何ができたでしょうか?味方の損失を抑えるために何が必要だったのか? 諸々端折ると、正確な情報(インテリジェンス)が手元にあればということになるんだと思います。

{netabare}ミクロでならライナー達の潜伏位置や作戦内容。いくらこちらが弱くてもこれさえあれば何とかなりますし有能な指揮官なら次善策プランBプランCくらい練るでしょう。
マクロでなら巨人の正体。単に弱点突破の戦術のみならず、そこに係る利害関係者の思惑や力関係までも包括する情報を指します。{/netabare}

極地戦闘だろうが、国防外交だろうが情報をおざなりにして生き残った組織・国家は古今東西あるんでしょうか?答えは否。
戦争を起こさないために、有事に被害を最小限に食い止めるためにインテリジェンスを強化しないといけないのです。ここ無くして交渉もへったくれもありません。
アホが運用したら危険だ。その通りです。ただし仕組みが無ければやられ放題。仕組みを作った上でさっきのリヴァイの1000分の1程度の負担で糞の中からまだマシな者を選ぶ。我々だって当事者なのです。・・・あ、脱線してもうた。


「僕たちは圧倒的に情報が足りない」
アルミンが再三再四指摘していたことは本質を捉えているのです。


本作3期Part.2の後半は、足りない情報が埋められていく話。納得性のある超展開が待ち受けていることでしょう。
そして、来たるFinalシリーズでお会いしましょう。



視聴時期:2019年4月~6月 地上波リアタイ

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2019.07.10 初稿
2020.01.31 修正
2022.02.27 修正

投稿 : 2024/11/02
♥ : 71
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

壁を超えた先の遥かなる夢

アニメーション制作:WIT STUDIO
総監督:荒木哲郎、監督:肥塚正史、
シリーズ構成:小林靖子、キャラクターデザイン:浅野恭司、
音楽:澤野弘之、原作:諫山創

人類の歴史とともに生まれた壁に囲まれた城郭都市。
エジプト文明や古代ローマの時代から
外敵の侵入を防ぐための「壁」は、建設されていた。
エルサレムの旧市街やクロアチアのドブロヴニクには、
現在でも城郭都市が残っている。
そんな歴史を『巨人』が跋扈する架空の世界に置き換え、
見事なエンターテインメントとして成立させた作品。
いよいよクライマックスを迎え、
多くの謎が明らかになっていくPart.3だ。

シリーズは2010年代を代表する大ヒット作だが、
個人的には評価が乱高下していた。
異質な世界観は面白いのだが、
観ていると、作者の都合の良いように
ストーリーが展開しているように
より強く感じさせられてしまったからだ。
その違和感から冷めた目で見てしまう。
{netabare}特に女型の巨人が生き残る展開から
付いていけなくなり、興味がなくなってしまった。{/netabare}
それは、犠牲者が出るからということではなく、
人間の生きているストーリーとして
リアリティを感じられなくなってしまったからだった。

ところが、Part.3に入って、
様々なことが明らかになるにつれ、
Part.1と2の話が全て伏線としてつながっていく。
死んだ登場人物たちが意味のある存在として
物語のなかで浮かび上がってくるように感じる。
それによって、深く物語に没入することができた。
多くの事象がクライマックスに向けて収斂していく。
リヴァイを筆頭にエルヴィンや主役の3人の
キャラクター造形もいい。原作者が最初から
ほとんどの設定を決めて書いているだけに、
キャラの一人ひとりが、よりくっきりと
リアルな姿形で象られている。
主要人物の過去が語られることで、
それぞれの信念を追体験できるのが、
大きな魅力となっている。

同時にPart.3には、大きな柱がある。
それは全員が巨人たちによって支配された世界からの
脱却を求めているとともに、
各々が叶えたいと思っている夢が表出することだった。

アルミンの夢は、築いた壁の向こう側にある
遥かなる海を見ること。
未知の世界に対する憧れ。
またエルヴィン・スミスは、
世界を覆う未知の謎を知るためだけに、
全てを捨てて本心を隠し続け、偽りの世界に生きていた。
{netabare}そして、遥かなる夢を未来に見る者と、
全てを偽り続けながら真実に近づこうとする者との間で
命の選択が行われる。{/netabare}

本当に大切なものを守るために、
人は自分勝手になってはいけないのか。
戦時中の心情は、単純なものではないだろうが、
それでも利己的な物語のほうが好感を抱く。
大義で動くよりも、もっと個人的なことで
最終的には動いてしまうほうが
人間らしいと思ってしまうのは私だけだろうか。

ふたつの夢が交錯し、一方は潰えてしまう究極の物語。
SEASON3の最大の見せ場だ。

そしてもうひとつファイナルに向けて
示された大きな夢がある。
それは「進撃」を続けなければならない
人の使命とでも言うべきもの。
57話から59話で語られるエレンの父・
グリシャ・イェーガーの物語。
私はこの物語で、アルベールビル・オリンピックの
原田雅彦を思い出した。

スキージャンプ団体戦の決勝で原田は勝利を目前にした
最後のジャンプで大きな失敗をしてしまい、
日本は銀メダルに終わってしまう。
ジャンプが終わった後に頭を抱えて
うずくまる原田の姿は忘れられない。
日本中が落胆した日だった。
しかし、それ以上に脳裏に焼き付いているのは、
帰国した直後のインタビューだった。
そのときに原田は「私はこのことを背負って、
ずっと生きていきます」と覚悟を語ったのだ。
私は子供ながらに、凄い人だと思った。
帰国直後に、彼は全てを受け止めて前に進もうとしていたのだ。
後に長野オリンピックで、その覚悟を改めて示すことになる。

今回のラスト3話でクルーガーが巨人を託す相手として
グリシャを選んだ理由----
{netabare}それは妹を連れて壁外に出たことが原因で、
妹を殺されたからだった。
人は失敗を犯した日の後も生き続けなければならない。
クルーガーが初めて同胞を巨人にして崖から突き落とした日を
絶対に忘れていないことと同じだった。{/netabare}
何かをやり遂げるには、全てを受け止めて、
過ちの日からも進み続けなければいけない。
そんな強い意志が必要なのだ。

歴史は繰り返すと言われる。
しかし、過去を忘れ去ってしまい、
負の歴史を繰り返してはならない。
そのためには「痛み」が継承されるべきなのだ。
ラストに向けて人類の夢は、
どのような形で示されていくのだろうか。
(2020年2月15日初投稿)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 57

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

人類が永きに亘って壁の中に隠してきた、大いなる秘密…。

2019年の春アニメで放送されたのは、第3期の後半クールになります。
視聴を続けてきた方みんなが如実に感じていると思いますが、season3に入って物語がだいぶ核心に迫ってきていると思います。
最近、第2期を再度一巡する機会がありました。
改めて見てみると、これまで何気なく見聞きしてきた台詞や言動が全て今に繋がっている事に気付くことができます。

ライナーやベルトルトの不可解で意味不明だった物言い…
当時、視聴していた時にはすっと流していましたが、それらの伏線が今になって回収されるなんて…
でもこれに気付いたのは再視聴したからで、そうじゃなければすっかり忘却の彼方だったと思います。

今期を一言で総括すると「色々と衝撃的なクールだった」に尽きると思います。
衝撃の具体的内容はネタバレになるので記載できませんが、公式の物語から推察はできると思います。
またネタバレ要素も無いので、以下に紹介しておきます。

第50話 はじまりの街
夜陰に乗じてウォール・マリをめざす調査兵団。深い眠りにつく巨人の横を通り向ける一同の中で、エレンはひとり呼吸を乱していた。
「もしも奪還作戦に失敗したら?」「自分は人類を救えるのか?」震えるエレンに声をかけたアルミンは、エレンとこれまでのことを振り返る…。

第51話 雷槍
「獣の巨人」を中心とした巨人の大群が出現し、調査兵団は完全に包囲されてします。彼らは足となる馬を死守しつつ、「鎧の巨人」の打倒に全力を挙げる…

第52話 降臨
調査兵団が開発した新兵器・雷槍による攻撃を受けて、「鎧の巨人」は完全に活動を停止したと思っていた。そんな彼らの目の前で「鎧の巨人」は再び動き出し、咆哮を上げる…。

第53話 完全試合
辺り一帯が火の海と化した中、さらに、シガンシナ区の内と外で調査兵団は完全に二分されてしまった。一方、エルヴィンやリヴァイらは「獣の巨人」の投擲による石礫の雨にさらされていた…。

第54話 勇者
絶対絶命の状況の中、調査兵団の新兵たちは、エルヴィンの指揮のもと決死の覚悟で「獣の巨人」に突撃する。一方、エレンたちもまた、ある作戦を練っていた…。

第55話 白夜
エレンはアルミンの前に立ち尽くしていた。悲しみに暮れるエレンのもとに、壁の上から2つの影が姿を現す…。

第56話 地下室
シガンシナ区の壁上。生き残った調査兵団はわずかであった。そしてエレンは、自身の生家の地下室へと足を進める…。

第57話 あの日
エレンの父・グリシャが残した本には、彼の記憶が綴られていた。まだ幼い少年であったグリシャは、ある日突然に、この世の真実と向かい合うことになる…。

第58話 進撃の巨人
グリシャが残した記憶。その中でギリシャが、ある任務を託されることになる…。

第59話 壁の向こう側
壁の外の真実と巨人の正体が明らかとなった。それを知ったヒストリアと兵団幹部たちはある決断を下す。そしてエレンは、壁の外へと思いを巡らせていた…。


はっきりと物語が動いているのを感じることができます。
また、「進撃の巨人」のタイトルの伏線が回収できるのも、今期の大きな特徴だと思います。

そういえば、第1話は「二千年後の君へ」というタイトルでした。
その当時は対して気にも留めませんでしたが、ここまで視聴を進めてきて振り返ると、こんなにも壮大な物語だったんだと気付かされます。

原作者の頭の中は一体どうなっているんでしょうね。
原作は2009年の10月から始まったようなので、約10年が経過している訳ですが、そんな前からこの物語の落としどころをちゃんと考えていたんでしょうか。
だとすると、設定や物語の幹が相当緻密でしっかりしているんでしょうね。
これが面白さの秘訣なのかな…?

それと、今回はオープニングも好みでした。
差し出すのは相変わらず「心臓」でしたが、個人的に好きだったのはオープニングアニメ…
特に序盤…スローで動くリヴァイには鳥肌モノでした。

オープニングテーマは、Linked Horizonさんの「憧憬と屍の道」
エンディングテーマは、cinema staffさんの「Name of Love」

1クール全10話の物語でした。
第4期(The Final Season)が2020年の秋に放送が予定されています。
心境はちょっと複雑…
確かに続きは見たいけれど、終わってしまうのは少し寂しい…そんな感じです。
でも、放送を心待ちにしています。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21

94.8 2 絶望でバトルなアニメランキング2位
鬼滅の刃(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (1678)
7017人が棚に入れました
血風剣戟冒険譚、開幕。舞台は、大正日本。炭を売る心優しき少年・炭治郎の日常は、家族を鬼に皆殺しにされたことで一変した。 唯一生き残ったが凶暴な鬼に変異した妹・禰豆子を元に戻す為、また家族を殺した鬼を討つ為、2人は旅立つ。鬼才が贈る、血風剣戟冒険譚!

声優・キャラクター
花江夏樹、鬼頭明里、下野紘、松岡禎丞、櫻井孝宏、大塚芳忠、梶裕貴、加隈亜衣、岡本信彦、森川智之、悠木碧、井澤詩織、浪川大輔、山崎たくみ、緑川光、子安武人、坂本真綾、山下大輝、早見沙織、千葉繁、上田麗奈、日野聡、小西克幸、花澤香菜、河西健吾、杉田智和、鈴村健一、関智一、関俊彦、木村良平、福山潤、小松未可子、諏訪部順一、内山昂輝、小清水亜美、森久保祥太郎、白石涼子、稲田徹

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

流行にのってみた

流行にのって視聴。見終えてだいぶ時間が経過して今更のレビュー。

鬼に家族を殺され、妹を鬼にされた竈門炭治郎が妹を人間に戻して敵討ちをするために奮闘する物語。

設定は割とシンプルで見やすいとは思う。
話の分かりやすさと日常的に使いやすい全集中とか~柱(そんなに使いやすくもない?)とかも人気が出た要因の一つかなと思った。
あとはみんな大好き必殺技というか技の名前。
少年マンガにつきものの主人公の成長もあって、やっぱり成長見るの好き。

素直に面白いと思った。流行しただけはあるのでは?
見ていた人多かったから、初対面の人と話すときの話題に困ったときにもしかしたら使えるかもしれない。

何も考えずにボーっと見るのにも良い。

キャラクター達も個性的な設定にしてある。
上半身裸で猪の顔を被った伊之助なんか衝撃的。ご本人の顔とのギャップ。


OP
紅蓮華 LiSA
ED
from the edge FictionJunction feat. LiSA
挿入歌
竈門炭治郎のうた 椎名豪 featuring 中川奈美
紅蓮華やっぱし良いですね。紅白に出るだけのことはある。ずっと聴いていたい。そして、EDの溢れる梶浦由記感。
竈門炭治郎のうたも注目すべき楽曲のようだ。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
時は大正、日本。炭を売る心優しき少年・炭治郎は、ある日鬼に家族を皆殺しにされてしまう。さらに唯一生き残った妹の襧豆子は鬼に変貌してしまった。絶望的な現実に打ちのめされる炭治郎だったが、妹を人間に戻し、家族を殺した鬼を討つため、“鬼狩り”の道を進む決意をする。人と鬼とが織りなす哀しき兄妹の物語が、今、始まる--!

1. 第一話 残酷
時は大正。竈門炭治郎は、家族とともに山でつつましくも幸せな日々をおくっていた。ある日、町で炭を売りに出かけた炭治郎が山に戻ると、家族は鬼に襲われ血だまりの中で絶命していた。唯一、一命をとりとめていた妹・襧豆子を救うべく、降りしきる雪の中背中に背負い必死に雪山を下りる炭治郎。その途中、襧豆子は突然唸り声を上げ、炭治郎に襲いかかる。

2. 第二話 育手・鱗滝左近次
炭治郎は冨岡義勇の導きにより、鬼になってしまった妹・禰豆子とともに狭霧山を目指す。夜の道中、炭治郎はお堂から血の匂いを嗅ぎつける。誰かが怪我をしているのかもしれないと駆け寄ると、なんとそこにいたのは、人を喰らう鬼。突如、鬼に襲われた炭治郎は、斧でなんとか応戦するが、鬼の圧倒的な力に、たちまち鬼に組み伏せられてしまう。鬼がとどめを刺そうとしたとき、助けに入ったのは--。

3. 第三話 錆兎と真菰
鬼殺隊--古より存在し、鬼を狩る組織。入隊のための試験「最終選別」に向けて、鱗滝左近次による炭治郎の訓練が始まった。様々な罠が張り巡らされた山下り、刀の素振り、滝修行、そして呼吸法……。狭霧山に来て一年、鱗滝は「もう教えることはない」と炭治郎へ言い放ち、巨大な岩の前で、最終選別へ行くための条件を突きつける-。

4. 第四話 最終選別
最終選別の合格条件は、鬼殺の剣士が捕らえた鬼たちが閉じ込められている藤襲山で七日間生き延びるということ。若き剣士と鬼の生き残りをかけた戦いが始まる。炭治郎は、鱗滝左近次のもとで身につけた呼吸法と型で着実に鬼を斬っていく。二年にわたる鍛錬は無駄ではなかった。しかし、そんな炭治郎の前に、藤襲山にはいるはずのない異形の鬼が現れる-。

5. 第五話 己の鋼
朝日が昇り、七日間の戦いの果てに生き残った剣士たちはたったの四名だった。生き抜いた炭治郎たちを出迎えた案内役からは、鬼殺隊についての説明が行われる。それぞれに鬼殺隊の隊服、伝令役となる鎹鴉が支給され、最後に、自身の日輪刀を造る玉鋼を選んだ。そして、鱗滝の家へと帰宅した炭治郎を待っていたのは-。

6. 第六話 鬼を連れた剣士
鬼殺隊の隊服に身を包んだ炭治郎。腰に日輪刀を携え、禰豆子が入った鱗滝特製の木箱を背負い、鬼殺隊の初任務として毎夜少女が失踪しているという北西の町に向かう。そこで炭治郎は、恋人をさらわれ、憔悴しきっている和巳と出会う。たしかに、近くに鬼の匂いを感じるが、鬼の姿はどこにも見えない。不穏な事件に鬼の影を疑う炭治郎は-。

7. 第七話 鬼舞辻無慘
三人に分裂した鬼が炭治郎を追い詰める。そのとき禰豆子が鬼に襲い掛かった。鬼になってしまった妹は守らなければいけないほど弱い存在ではない--。意を決した炭治郎は、分裂した鬼のひとりを追い、地面に広がる沼へ飛び込む。沼の中で待ち受けていたものは。

8. 第八話 幻惑の血の香り
次なる任務の舞台は東京・浅草の町。大正の華やかな都会の街並みに戸惑う炭治郎だったが、そこで鬼の匂いを嗅ぎつける。匂いを追った先で出逢ったのは鬼舞辻無惨だった。鬼舞辻を斬ろうとする炭治郎。だが、鬼舞辻は行きかう人間を鬼に変え、町を混乱に陥れる。必死に事態を収拾しようとする炭治郎の前に、 とある人物が姿を現す-。

9. 第九話 手毬鬼と矢印鬼
炭治郎を助けた者は、珠世と愈史郎という鬼だった。珠世は炭治郎たちを、”目隠し”の術を施した屋敷へといざなう。そこで炭治郎は、珠世との会話から、鬼を人に戻す方法についての活路を見出すのだった。そのとき--炭治郎を追うふたりの鬼が屋敷の場所をつきとめ、猛烈な攻撃を繰り出す-。

10. 第十話 ずっと一緒にいる
炭治郎の苦境は続く。矢琶羽が最期に繰り出した血鬼術”紅潔の矢”を、炭治郎は水の呼吸の型を駆使し、なんとかしのいでいた。一方で禰豆子と朱紗丸の戦いは続いており、状況を危惧した珠世は、自身の血鬼術を使い-。

11. 第十一話 鼓の屋敷
鎹鴉から告げられた次なる鬼退治の地は南南東--。その途上で炭治郎は、最終選別で生き残った同期の剣士・我妻善逸と出会う。炭治郎は、善逸の消極的な態度に手を焼きつつも山の奥地へ向かうと、屋敷の前で兄を連れ去られたふたりの子どもたちに出会う。そこで、善逸はどこからか鳴り響く鼓の音を聴くのだった……。

12. 第十二話 猪は牙を剥き 善逸は眠る
鼓を打つ度に、部屋が回転する不思議な屋敷の中で、炭治郎は善逸と離ればなれになってしまう。炭治郎と別れてしまった善逸は正一を連れ、恐怖に絶望していた。その頃、炭治郎は、屋敷の主である鼓を打つ鬼と、猪の頭をかぶった奇妙な姿の男に出会う。

13. 第十三話 命より大事なもの
屋敷の主・響凱が鼓を打つたびに部屋が回転し、炭治郎は苦戦を強いられる。前の戦いで骨折している炭治郎は弱気になる自身を鼓舞して、必死に立ち向かう。響凱が使う血鬼術による攻撃にも圧倒される炭治郎。果たして、無事に響凱の頸を討ち取ることができるのかー。

14. 第十四話 藤の花の家紋の家
死闘の末、響凱との戦いに勝った炭治郎。屋敷の外へ出ると、先に脱出していた善逸と出会う。だが、禰豆子の入った木箱を抱えボロボロになった善逸、そして二刃の日輪刀を抜いた猪頭を被った男が立ちはだかる異様な状況を目の前にする-。

15. 第十五話 那田蜘蛛山
次なる目的地は北北東。炭治郎と禰豆子は、善逸や伊之助とともに那田蜘蛛山へ向かう。その山は蜘蛛の巣が張りめぐらされ、無数の蜘蛛が蠢く山だった--。怯える善逸を残し、山に入った炭治郎と伊之助は、蜘蛛の糸に絡み取られた鬼殺隊員に遭遇する。

16. 第十六話 自分ではない誰かを前へ
蜘蛛の糸に囚われた鬼殺隊員と戦う炭治郎と伊之助。糸を斬り、蜘蛛の巣を破り、ふたりは山の奥へ。森を進むにつれ、蜘蛛の糸がだんだん太くなり、操られている者たちも人間には不可能な動きをしはじめる。操られた隊士たちを、傷つけずに動きを止める方法も困難になる中、炭治郎がとった行動とは--。

17. 第十七話 ひとつのことを極め抜け
ここには鬼舞辻無惨直属の配下・十二鬼月がいる--。那田蜘蛛山の母鬼を倒した炭治郎は、妹の禰豆子を人間に戻す手掛かりになる鬼が、この森にいることを知る。傷だらけの伊之助とともに、ふたりはさらに森の奥へ。一方、ひとり寂しく森を進む善逸の前に、人面蜘蛛が現れる。

18. 第十八話 偽物の絆
那田蜘蛛山の父鬼と対峙する炭治郎と伊之助。応戦する炭治郎だったが、父鬼の怪力に吹き飛ばされてしまう。川の近くに落下した炭治郎は、姉鬼を痛めつける鬼の少年・累と出会う。恐怖と憎悪で結ばれた関係を「家族の絆」と呼ぶ累に、炭治郎は激怒する。累と炭治郎の戦いが始まる。

19. 第十九話 ヒノカミ
鬼殺隊最強の剣士である柱が那田蜘蛛山に到着した。父鬼を一太刀で切り伏せる水柱・冨岡義勇。 その太刀筋を見た伊之助は己との格の違いに興奮し、戦いを申し込む。一方、全身に毒が回り、瀕死に陥っていた善逸の前にも、蟲柱・胡蝶しのぶの姿が--。

20. 第二十話 寄せ集めの家族
累より放たれた血鬼術により死を覚悟した炭治郎。走馬燈の中で亡き父が舞っていた神楽を思い出し、水の呼吸とは異なる新たな技を放つ。”ヒノカミ神楽・円舞”--、相打ち覚悟で繰り出したその技で、ついに累の頸を斬り落とす。満身創痍の中、傷つき倒れる禰豆子のもとに向かおうとする炭治郎の前に現れたのは--。

21. 第二十一話 隊律違反
倒れながらも禰豆子を庇おうとする炭治郎を見て、累の中で過去の記憶がよみがえる。かつて病弱だった彼は、鬼舞辻無惨に出会い、血を分けてもらうことで鬼になった。だが、鬼になった自分を、父と母は殺そうとする。そのときから彼は家族を探し続けてきた。どうしても手に入らない絆を求めて--。

22. 第二十二話 お館様
戦いを終えた炭治郎は、禰豆子とともに鬼殺隊本部へ連行される。そこでは鬼殺隊の当主・産屋敷と最強の剣士・柱たちによる「柱合会議」が行われることになっていた。鬼を庇うという鬼殺隊にあるまじき隊律違反をした炭治郎を、柱たちは糾弾する。そして風柱・不死川実弥は、禰豆子に刀を向けた--。

23. 第二十三話 柱合会議
鬼殺隊の当主・産屋敷が、ついに炭治郎の前に現れた。彼は、炭治郎と禰豆子の入隊を容認するという。だが、柱たちはその判断をすぐには飲み込めなかった。風柱の不死川実弥は自らの腕を傷つけ、禰豆子の前に血を晒して、鬼の本性を引き出そうとする。

24. 第二十四話 機能回復訓練
傷ついた炭治郎と善逸、伊之助は蟲柱・胡蝶しのぶの屋敷で治療を受けることになった。二週間後--炭治郎と伊之助は機能回復訓練を始める。だが、その訓練は過酷であり、炭治郎たちの心はへし折られてしまう。その厳しさも知らず、遅れて訓練に参加した善逸は、女の子を前にしてひと際やる気を見せるが--。

25. 第二十五話 継子・栗花落カナヲ
蝶屋敷で機能回復訓練中の炭治郎は、全集中の呼吸を一日中続けられるように修行に励む。最初は全く敵わなかった同期の剣士・カナヲとの訓練も少しずつ効果を上げるようになってきた。毎日修行を休まぬ炭治郎を見て、善逸と伊之助も訓練に復帰するが…

26. 第二十六話 新たなる任務
炭治郎たちが機能回復訓練に勤しむその裏で、鬼の絶対的支配者・鬼舞辻無惨により、十二鬼月の下弦が集められ、鬼側もあらたに動き出そうとしていた。訓練も終盤をむかえ、カナヲとの訓練も互角の勝負ができるようにまで成長した炭治郎のもとに、鎹鴉より新たな任務が伝えられるのだった。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 20
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ヒット作を語らう時の心の姿勢

2020.04.12 追記

思うところがあっての大幅加筆。
視聴後に書いた作品レビューは後段に残しときます。
 ※ごく一部のアニヲタ批判も含んでるので気分害されちゃったらごめんね


作品の良し悪しについて各々語るのがレビューサイトの目的の一つですが、この作品は久々に普段アニメを観ない層を巻き込んで社会現象を起こしたということもあって、その観点で一言申し上げたく候。基本雑談です。


{netabare}とあるコーヒー屋にて見かけた風景。
「こんないいものなのになかなか理解されない」

自身が愛好しているものを理解してほしい。誤解を解きたい。なんなら広めたい。趣味人なら自然と沸き上がりそうな感覚です。少なくとも目の前で熱弁をふるってるこの人はそんなタイプの人。そしてその対象はアニメでした。
一緒にいる相手はそれほど興味のない層。よくありそうなシチュエーションです。
時は2016年。大ヒット中の映画『君の名は。』を映画館に出向き鑑賞し感動したと伝える非ヲタさん。話を合わせただけかもしれませんが、そんな会話のきっかけを全力で折りにいくアニヲタさんがいました。曰く、

「あーあれ話の辻褄全然合ってないんだよね」
「話が頭に入ってこないから全く泣けなかったわー」
「それよりも新海監督の前作がなんちゃらかんちゃら…」
「それよりも同時期の『聾の○』『この世界の何某に』のほうが凄かったけどね」
等々

前段でなかなか理解されないというやりとりを耳にしてたからなおさらかもしれません。

 「そりゃあんた理解しろというのが無理だわ」

単に巻き込みに失敗しただけでなく、むしろ遠ざける逆の効果を発揮するコミュニケーションでした。あほらし…
別にあにこれで同種のレビューを投稿するのは一向にかまわないと思います。同じヲタ同士で一定の土台を共有してますし、節度を保って思うところぶちまけてもらったほうがよいしそういう場です。
そのため「『君の名は。』つまんねーのにそう言っちゃだめなのかよ!」とか「思ってもいないこと(面白くないのに面白いと)言うほうが不誠実だと思うが?」という話では全くないので悪しからず。

せっかく興味のなかった人が興味を示してくれたのに。当のヲタさんだって仲間になりたそうにこちらを見ているのに。…全力でへし折りにいってませんか?です。

 「どこらへん面白かったの?」
 「アニメってどんなの想像してた?」

せめてこれくらいのワンクッション置いてから持論を展開してほしかったところ。
非ヲタさんはアニメを観にいちいち映画館に足を運ぶなんて滅多にないでしょうに。ここらへんの想像力がこのコーヒー屋で出会ったアニヲタさんには決定的に欠けてます。
もうなんというかオタクどうこうよりも単なるコミュニケーション下手かどうかの話のような気もしますが、やらかしがちなので自戒も含めて気を付けましょう。


というわけで何を言いたいかはもうお分かりですね。
4年ぶりに似たような局面がきてるわけですよ。クリスマスや誕生日のプレゼントに単行本をせがまれてみたり、芸能人がファンであることを公言して、なかには椿鬼奴さんみたいに番組内でネタにしてたりもする。LiSAさんが紅白に出場してたりもしましたね。

とはいっても、制作会社「ufotable」。声優「花江夏樹」「鬼頭明里」。一般人はまず知らない単語です。紅白出場したからといってアーティスト「LiSA」さん知らない人だって多いでしょう。今回で興味を持って動画を漁ったとしても客席サイリウムが乱舞してる光景を見たらそっ閉じしたくなるのが人情です。
余計なお世話でしょうが、同好の士を増やしたい私としましては非ヲタさんとのやりとりは「お手柔らかに」と願うところであります。

『鬼滅の刃』気に入ったのならこんなのもあるよ(^^)
そんな展開を夢見て以下、


■映像凄かったっす

作画に触れて制作会社「ufotable」を話の枕に『fate』『空の境界』をご紹介。劇伴も同じ梶浦由記さんだったりします。


■声優さん繋がりも

ベテラン・若手・中堅問わず実力のあるCVさんが多く起用されていた本作です。要は年間通して登板回数の多い人たち。
竈門家だけでも父:三木眞一郎、母:桑島法子、子供たち:大地葉、本渡楓、古賀葵、小原好美とかいう水準です。

 「その○○役やってた人だったら、今ちょうど△△ってアニメに出ているよ」

リアタイものだと「じゃあ明後日チェックしてみよう」と敷居が下がったりするものです。

それに各々代表作を持ってそうですから、そちらへの誘導もありですね。
花江夏樹さんなら『四月は君の嘘』。早見沙織さんなら『あのはな』。あたりは非ヲタ向け鉄板でしょう。「いやそれより『俺ガイル』が鉄板だ!」そのへんはどうぞご自由に(笑)

我妻善逸(CV下野紘)からの『ACCA』ジーン・オータス役。
嘴平伊之助(CV松岡禎丞)からの『SAO』キリト役。
本作での役どころとは違う顔を見せている作品も驚きがあっていいですよね。


自分もそうでしたが、声優さん、制作会社、劇伴担当、キャラデザインあたりの繋がりから広がっていったと思います。

まあそんな感じの世迷い言です。お付き合いいただきありがとうございました。
ちなみに私はこの作品を手放しで褒めておりません。{/netabare}




↓以前投稿した作品についての感想
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2019.10.04記
旧件名:良いほうの『少年JUMP』

{netabare}
艶やかな街の灯り
静謐な山間の雪景色

とにかく綺麗な作品です。
色使いが独特といいますか鮮やかな色の組み合わせが印象に残ります。
主人公炭治郎の羽織(緑と黒)はサムネでも確認できる組み合わせ。

その一方で、毎話冒頭サブタイトルコールの墨色を用いた水彩風の演出にも味わいがある。全体の色味が和風なんですよね。

そしてこれがぐねぐね動くのを目の当たりにすることになります。
バトルシーン。抜刀時の緊張感。連続した体動作の流麗な運び。対立する“鬼対人”の果てなき抗争の物語のためバトルシーンは多くあり、手を替え品を替えての演出に都度唸ることでしょう。


制作会社『ufotable』は、『劇場版 空の境界』でアニメビギナーだった私の心が鷲掴みにされたこともあって、本作『鬼滅の刃』は事前から楽しみにしていた作品でした。

『空の境界』は、和装のヒロインの殺陣がとにかく流れるようだったのとそれを活かすコマ割りで、これまでバトルを“迫力”という概念でしか見れてなかった自分に”美しさ”というものを教えてくれた忘れられない作品です。



さて『鬼滅の刃』に戻ります。
冒頭作画に触れたのは、この一点だけでも「買い」だと思ったから。なお原作は未読です。
週刊少年ジャンプは『ONE PIECE』が連載される前に卒業した私ですが、いかにもジャンプらしい作品と言えるのではないでしょうか。たしか

 “ 努力 友情 勝利 ”

でしたっけ?
その王道を行くかのような竈門炭治郎(CV花江夏樹)が主役の物語。鬼に親兄弟を惨殺され唯一生き残った妹も鬼と化してしまう。その妹竈門禰豆子(CV鬼頭明里)を人間に戻す手段を探るべく、人外なる鬼を討伐する組織へと身を投じていく流れとなってます。

良いですね。
炭治郎が素直で努力家で妹思いで諦めない強い意志を感じさせるいい奴なんです。私としてはこの主人公と冒頭述べた作画の2点推しです。
・・・以上なんですけど一応5項目整理しておきます。


▼物語

あらすじ読むと暗そうな話ですが、実際展開されたのはシビアな場面とギャグパートとのほどよい緩急。すっと肩の力を抜けるポイントが用意されてそこそこ笑えます。
それにインフレし過ぎない敵キャラ。鬼舞辻無惨(CV 関俊彦)を最終目標と定めてのブレない展開も好感。
炭治郎の鍛錬シーンに尺を取り強くなっていく過程を丁寧に描いたことは戦闘の重みや背負うものの大きさなどに説得力を持たせる効果がありました。また、鬼を一方的な悪として描かないこともお家芸とはいえ好きな設定。


▼声優

弱っちいけど芯のある人物を演じるには花江さんの選択は良かったかと。2018年初頭『グランクレスト戦記』『ラーメン大好き小泉さん』でその名を認知したのち、視聴作品が被ってなかった鬼頭明里さんのフルボイスを久々聞けたのは個人的に◎。
敵方の “ 十二鬼月 ” そして鬼殺隊エリートの “ 柱 ” 両陣営にも豪華声優陣を配置。 一部しか登場してないので今後の発展性の面でも楽しみが残ります。

{netabare}禰豆子を人間に戻すためのキーマン珠世を坂本真綾さんが演じられているのも耳に心地よい。もっと珠世を出しておくれ!{/netabare}


▼キャラ

我妻善逸(CV下野紘) 嘴平伊之助(CV 松岡禎丞)の位置づけが絶妙でした。
濃いっすね。途中からお笑い担当みたいになってましたが…
{netabare}協力プレイで敵を撃破!という印象がないのです。
意図したものなのか、兄と妹の絆に焦点あてていて友情プレイは控えめでした。今後の伸びしろを感じるところです。{/netabare}


▼作画

既述。
追加で、室内戦闘の描写もすさまじかったですね。
{netabare}ジャミロクワイの名曲『Virtual Insanity』のPVイメージで、そこの灯りを暗くして動きをめちゃくちゃ激しくしたような響凱(CV諏訪部順一)との戦闘も目を奪われました。鼓を打つ鬼とのバトルですね。{/netabare}


▼音楽

安定の梶浦案件。
地味に評価したいのが2クールの前後半通してOPEDが変更されなかったことでしょうか。昨今のお作法からみても異例な気もしますが不自然さは感じません。
{netabare}後半で曲を一新して、最終話クライマックスで前半OPどーん!演出って分かっていてもアガるんです。でもそれをしない勇気といいますか、作品の一貫性考えると変えないほうがいい気がします。{/netabare}




整理してみると、個別項目でのマイナスはあまりなかったです。
続きは劇場版でということでしょうが、まだ開けてない引き出しも豊富なので不安はないでしょう。

ただし、2クール後半でやたらキャラ増やしてお披露目パートみたいになってたのをどう見るか?
ちょっとイマイチでした。単に私が消化しきれなかっただけで、これも続きありきということなら仕方のないことなのかもしれません。

それに少年漫画らしいシンプルな面白さを追求した感があって、エンタメとして申し分ないわけですが、天井をぶち抜くような破壊力まではありませんでした。あくまで感覚的なものです。

きっと作画表現に度肝を抜かれたこともあって同等かそれ以上のレベル感で「深み(絶望)のある物語」を期待してしまったのではないかと思われます。


いや充分面白いんですよ。今期(2019年9月終了もの)TOP3に入るのは間違いありません。全方位でおすすめです。{/netabare}



視聴時期:2019年4月~9月 リアタイ視聴

-------


2019.10.04 初稿
2020.04.12 追記
2021.08.11 修正

投稿 : 2024/11/02
♥ : 105
ネタバレ

いしゆう さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

♪強くなれる理由を知った♪~観終わった後の充実感ヤバです!

あらすじはあにこれを参照ください。

放送時間:2019年4月~

◎物語
冒頭から救いのない展開です

大正時代を舞台に家族を鬼に殺され 
唯一の生き残りの妹(禰豆子)も鬼にされ絶望の"炭治郎"が
"冨岡義勇"という剣士に出会い 物語は始まります。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

〇鬼殺隊入隊 1話~5話{netabare}
家族が殺され途方に暮れている"炭治郎"に対して"富岡義勇"が放つ一言

”生殺与奪の権を他人に握らせるな!

みじめったらしく蹲るのはやめろ 
そんなことが通用するならお前の家族は殺されていない!

奪うか奪われるかの時に主導権を握れない弱者が妹を治す?
仇を見つける?笑止千万!!

弱者には何の権利も選択肢もない 
ことごとく力で強者にねじ伏せられるのみ”

厳しいですが真っ直ぐな正論 しかし心の中では

”泣くな 絶望するな そんなのは今することじゃない

怒れ! 許せないという強く純粋な怒りは
手足を動かすための、揺るぎない原動力になる

脆弱な覚悟では 妹を守ることも治すことも
家族の仇を討つことも、出来ない!”

厳しいけど心に沁みるセリフです○o。. 

彼の人柄が見えると同時に 
厳しい世界観を考えさせられる場面でした。 

そして”判断がおそい”
厳しさの中に優しさや思いやりがある
"鱗滝さん"のもとで修業が始まるのですが渋くて格好良いです。

選別試験で現れた手鬼
"錆兎"と"真菰"たちを殺した憎い鬼も最初は人だったんですよね
少し複雑な思いです。

”よく生きて戻った”
"鱗滝さん"が二人を抱きしめるシーンは胸が熱くなりました。
{/netabare}
☆゚・*:.。.☆゚・*:.。.☆☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆☆.。.:*・゚☆

〇鬼舞辻との邂逅 6話~10話{netabare}
”鬼舞辻無惨”の近い鬼から血を採取する!
医者の”珠世さんと”珠世さんラブが深すぎる"愈史郎"の登場で
”禰豆子”を治す方向性が明確になります。

最初に現れたのは 
16歳以上の女は醜いと食べてしまうアホな”沼鬼” 
しかも3体に分身するし歯ぎしりがすごい耳障りでウザ過ぎでした。

さっさと処理して次の目的地東京浅草へ 
薄々感じていましたが
やはり世間では鬼は認知されていなかったんですね

平和な日常を守るため 鬼を狩る鬼殺隊 まるで歴史の闇のようです

そして本来は蹴鞠が好きな小さい子供だったのに
呪いで死んだ"朱紗丸" 残酷だなって思うと同時に 

その人の意思関係なく勝手に鬼にして
蜜をやり操っていると思っていたら
都合が悪くなると殺してしまう ”鬼舞辻”ヤバすぎ許せないよ!

最後に"珠世さん"と"愈史郎"を人と思い守った”禰豆子”に
涙する"珠世さん"に思わず感動 心に響きました。{/netabare}

☆゚・*:.。.☆゚・*:.。.☆☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆☆.。.:*・゚☆

〇仲間との出会い 11話~14話{netabare}
同じ鬼殺隊の”我妻善逸”と”嘴平伊之助”との出会い
そして元十二鬼月の”響凱”との戦いを描いています。

頼りなくて剣士らしくない”善逸”と
猪突猛進でナイスにデレるチョロ男子”伊之助”

10話まで結構シリアスだったからお笑い回かなって思っていたら
良い意味で裏切られました。

”善逸”の気を失ってからの本気! 度肝を抜かれました。
( 剣士らしくないとかいってごめんなさい )

そして骨折してる”炭治郎”が心の中で
”折れてる”炭治郎”もすごいんだというのを見せてやる!”
根性は凄いと認めますが 最近心の声が多くなってませんか?

14話 お笑い回ですね 和みました○o。.。{/netabare}

☆゚・*:.。.☆゚・*:.。.☆☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆☆.。.:*・゚☆

那多蜘蛛山に住む鬼の一家の討伐 15話~21話{netabare}
"炭治郎"と"善逸"そして"伊之助"が向かった先には十二鬼月がいた。
鬼殺隊の柱 "冨岡義勇"と"胡蝶しのぶ"も交えての乱戦が始まる。

そしてついに”累”と対峙する"炭治郎"と”禰豆子”
爆血からヒノカミ神楽への流れの場面から挿入歌エンディングの流れ
すごい!すごい!すごい! ここ何度も観返しました○o。.

その後"冨岡義勇"の凪 
ヒノカミ神楽が動とすればこちらは靜のようです 

美しい!と同時に美味しいところ全部持っていきましたね
嫌でも好感度上がるやつじゃん!

もう一人の柱”しのぶ”登場
黒目大きくて口調も軽やかで可愛いのに
”正しく罰を受けて生まれ変わるのです”
聖女の様な会話がいつのまにか気付けば他人を煽っている
やっぱり柱 一筋縄じゃないようです○o。.。{/netabare}

☆゚・*:.。.☆゚・*:.。.☆☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆☆.。.:*・゚☆

〇柱合裁判 22話~23話{netabare}
"冨岡”や”しのぶ”を観ていて何となく感じてました
彼等人の話あんまり聞かないですよね・・・

期待したほかの柱も自由過ぎでしょ
この中だと”富岡”や”しのぶ”がまともに見えるから不思議
{/netabare}

☆゚・*:.。.☆゚・*:.。.☆☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆☆.。.:*・゚☆

〇蝶屋敷の機能回復訓練 23話~26話{netabare}
弱くてゴメンね あの元気な"伊之助"が弱って
女子との訓練にこわれる"善逸"(平常運転?)

選別試験以来同期の”カナヲ”や”玄弥”との再会 

"胡蝶しのぶ"と”カナヲ”の過去 
過去を知るまでは何か達観してるような感じにみえた
"胡蝶"と”カナヲ”でしたが 今は180度考え変わりました

最初嫌な奴かなって思わせて 実は・・・
鬼滅の刃ってこのパターン多くないですか?
毎回騙されてる気がする○o。.。
{/netabare}

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

〇キャラ
暗い内容に主人公たちの重い過去
それでも暗くならないのは個性的な彼らのおかげでしょう

幼いのになぜかお父さん目線の炭治郎や
女子大好きな善逸 そして単純な伊之助

そして普段のふわふわしてる態度からは想像できない戦いの顔
このギャップにやられます♪

◎作画
時代背景は大正時代
人物が太く描かれていてかつ背景が落ち着いた配色
凄く丁寧で特に自然現象の表現は綺麗って感じる作画です。

あと この作品で一番好きなのは
夜の闇の背景に華やかで色彩豊かな戦闘シーン!
まるで夜空に浮かぶ花火の様な迫力がある描写はとても優雅です♪

これまでもこういう関係の評価の高かった制作会社ufo
今作は表現に加えて人物の表情が豊かになって凄いと感じました。

〇音楽
OP曲 紅蓮華
ED曲 from the edge 共に歌うのはLiSA安定してますよね
”強くなれる 理由を知った”思わず口ずさみたくなるフレーズです。
{netabare}
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
強くなれる理由を知った 僕を連れて進め

泥だらけの走馬灯に酔う こわばる心
震える手は掴みたいものがある それだけさ
夜の匂いに空睨んでも
変わっていけるのは自分自身だけ それだけさ

強くなれる理由を知った 僕を連れて進め

どうしたって!
消せない夢も 止まれない今も
誰かのために強くなれるなら
ありがとう 悲しみよ
世界に打ちのめされて負ける意味を知った
紅蓮の華よ咲き誇れ! 運命を照らして

イナビカリの雑音が耳を刺す 戸惑う心
優しいだけじゃ守れないものがある? わかってるけど
水面下で絡まる善悪 透けて見える偽善に天罰
逸材の花より 挑み続け咲いた一輪が美しい

乱暴に敷き詰められた トゲだらけの道も
本気の僕だけに現れるから 乗り越えてみせるよ
簡単に片付けられた 守れなかった夢も
紅蓮の心臓に根を生やし この血に宿ってる

人知れず儚い 散りゆく結末
無情に破れた 悲鳴の風吹く
誰かの笑う影 誰かの泣き声
誰もが幸せを願ってる

どうしたって!
消せない夢も 止まれない今も
誰かのために強くなれるなら
ありがとう 悲しみよ
世界に打ちのめされて負ける意味を知った
紅蓮の華よ咲き誇れ! 運命を照らして
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
{/netabare}
挿入歌は中川奈美が歌う”竈門炭治郎のうた”
思わず鳥肌立ちました 何度も見直す場面です。
しかし題名のインパクト凄いですよね 何歌ってるか気になりますよね
{netabare}
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
我に課す 一択を
運命と覚悟する
泥を舐め 足掻いても
目に見えぬ細い糸

泣きたくなるような優しい音
どんなに悔しくても
前へ 前へ 向かえ
絶望を断ち

傷ついても 傷ついても
立ち上がるしかない
どんなに打ちのめされても
守るものがある
守るものがある
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
{/netabare}
映像ばかりに気を取られていたのですが
うん 結構男の子らしい歌詞なんですね○o。.。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

〇観終わって
”禰豆子”を元に戻すために鬼殺隊に入隊し鬼と戦う!
物語の目的しては非常にシンプルで◎

そして鬼との戦いも頭脳戦とか基本無く
力と技のせめぎ合いでこちらもシンプルでわたしは嬉しい。

映像も綺麗ですし流れるような表現の数々には思わず見入ちゃいました
その中でも お勧めしたいのは鬼との戦闘シーン○o。.

鬼殺隊の武器の刀を使った
様々な”呼吸法”による技の表現はまばたき忘れるくらい綺麗!

激しくて荒々しいのもあれば 華やかな中に清々しさがあったりして
背景の黒(鬼は夜しか活動しないので)に広がる鮮やかな色彩は最高!

そして戦闘シーンと日常風景のギャップ

戦いで鬼と対峙して必死に戦ってる彼らも
なんだかんだ言ってもまだ少年 
彼らの会話の掛け合いとても和みます○o。.

まだまだ書きたいことはありますが

映像以外でも声や音などアニメの特色を生かした演出
これらを上手に化学反応させたすばらしい作品だと感じます
どんな変化なのかはその目でお確かめください♪○o。.

原作がマンガで斬新さはあまり無いですが 
それよりも非常に丁寧な作りで観終わった後のこの充実感ヤバです!


そして続きは劇場版 今から楽しみに待っています♪

以上 最後までお読み下さりありがとうございます。












  











 





 






 



 

投稿 : 2024/11/02
♥ : 34

90.9 3 絶望でバトルなアニメランキング3位
進撃の巨人(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★★ 4.2 (6403)
28959人が棚に入れました
突如現れた多数の巨大生物「巨人」の侵攻により、人類は存亡の危機に瀕する。生き残った人間達は、三重に築かれた巨大な城壁内側に生活圏を確保することで、一時的な安全を得るに至った。 城壁による平和を得てから約100年後。城郭都市の外縁地区「ウォール・マリア」南端より突出したシガンシナ区にて、父・グリシャと母・カルラ、幼馴染のミカサと暮らす少年エレンは、親友アルミンと共に、幼い頃から「壁の外に出て世界を探検すること」を夢見ていた。 エレンが10歳を迎えた年、突如として現れた「超大型巨人」によりシガンシナ区の壁が破られ、多数の巨人が市街地に侵入する。

声優・キャラクター
梶裕貴、石川由依、井上麻里奈、谷山紀章、嶋村侑、小林ゆう、三上枝織、下野紘、逢坂良太、細谷佳正、橋詰知久、藤田咲、藤原啓治、神谷浩史、小野大輔、朴璐美
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

アンチ巨人

この作品、あらすじ大部書き過ぎてて序盤ネタバレしてしまってますね。
事前知識を入れないで楽しみたいタイプなのでもう少し控えめにしてほしいです。

ストーリーは衝撃的で刺激のある作品が手薄な今期では貴重なテイストを味わえそうです。
パニック映画でもある程度対抗策があったり、脱出の手段があるので、
ここまでの力の差や絶望感がある作品は珍しく新鮮です。

注:【考察・予想】というのが時折出ますが、原作を知らない状態で書き込んでいます。
ネタバレとは異なりますが先入観を持ちたくない方はスルーしてください。

※1、2話感想{netabare}
百年もの間の平和によって危機意識が薄れてしまった様です。
鳥かごの様な生活に順応したため
壁の改良や対抗兵器、巨人の生態観察に否定的であったようです。
せめて一匹くらい捕らえて観察して欲しかった…。
危機感を持っていれば結果が変わったかもしれません。
油断が招いた悲惨な結果とも思えます。
現代人の生活にも言える事かも知れませんが。

それにしても巨人の正体なんなのでしょうかね?
【巨人について考察】{netabare}
野蛮で本能のまま動き知能的には低そうです。
会話もしていません。服もないので夜寒くないですかね。
人間や動物を繁殖させてから食べる事も考えていないですね。
服や装備ごと食べたら食感悪そうだけど気にしないのかな?
猿でもバナナ皮ごとは食べないと思うんですが…。

あの図体だと相当カロリー摂取しないと生きていけないでしょうから、
外でどういう生活をしていたのか疑問が湧きます。
百年放って置いたら自然と自滅しても良さそうなんですけど。
もしかして他にもコロニーがあって食べ頃になったら襲ってるのかな?
…待てる程の知能はないかな。

超大巨人や体当り巨人は機械兵器の様に感じました。
(超大は現れ方が転送っぽく感じましたし。)
こいつが居たら内側の壁の意味もなさそうですがとりあえずは襲ってこない様です。
巨人自体もバイオモンスターや機械兵器なのかも知れません。
(総合するとこの線が有力かなと思っています)
どこかに優れた文明があって、巨人達を飼って(操って)いて人の群に放ち
様子を伺っているのかも知れませんね、虫かごを覗くように。{/netabare}
こいつらの正体や目的も回が進めば判って来ると思うので楽しみの一つです。
(全く謎のままのパターンもあり得るけど(^_^;))

絶望的な力の差のある相手に逃げ場のない人間がどう戦っていくのか、
大きな憎しみを持ったエレンが今後どうやって巨人に復讐していくのか気になる所です。
「注射」と「鍵」は今後絡んできそうですね。
{/netabare}

※3話感想{netabare}
それぞれの戦う動機や信念の確認とイモ女の回。
皆それぞれ思うところがあり人間味を感じられました。
いも女は面白可愛いです。
みんな生き残ってくれるといいのですが…。
エレンは取りあえず合格出来て良かったね。
{/netabare}

※4話感想{netabare}
訓練が終わりみんな成長して強くなってますね。
立体機動のアクションはなかなかカッコいいです。
アニメならではのスピード感があるしアングルも面白いです。
訓練ではうなじに斬撃与えてましたが、ここが弱点なんですかね?

みんなの卒業と共に大巨人が現れていよいよ対決。
いきなり背後にあんなの現れたら腰抜かしそう。
やっぱり相手は強そうだけど、反撃の狼煙を上げて欲しいです。

【巨人と戦術を考察】{netabare}
何度見ても超大巨人の現れ方は転送っぽいです。
やはり普通の生物では無い気がします。
タイミングも偶然とは思えないので、こちらを監視した上で襲わせている様に思います。

訓練の様子を見るとどうやら、
うなじ辺りが弱くここに斬撃を加えるというのが退治方法になっているようです。
神経か回路が集まってるのでしょうかね。
矢や銃撃ではなく斬撃に拘っていそうなので断ち切るという所がミソな気がします。
次回対戦が見られそうなのでもう少し観察したいですね。

<戦い方>
立体機動にケチを付けては折角の世界観否定になってしまい
ツッコんではいけない部分なのは承知していますが余興として書きます。

まず操作の難しさや射出した杭の先が上手く引っかかるものなの?
という点が疑問です。
操作はトランポリンの選手とかでも空中姿勢制御出来そうもありません。
ワイヤーが絡まるのがオチでしょう。
飛んだとして着地の衝撃がキツそうです。
それに平地では全く使いようがないので調査兵団が苦戦するのは当然です。
有用に使うとすれば、ワイヤーを巻き取る機能を利用して
直接首周辺に杭を打ち込んで巻き取りながら接近し
斬撃を決める様な使い方になるんじゃないでしょうか。

拳銃と大砲がある世界なのでこちらを改良したり訓練する方が現実的かと思います。
(火薬がそんなに無いのかもしれませんが。)
命中精度がいくらかある大口径ライフルが出来れば良いんですけどね。

斬撃に拘るなら立体機動だけでなく
ブーメランや大型手裏剣、手投げ斧なんかも行けそうな気がします。
ブービートラップで足止めや転ばせるのと絡めたいです。
投網も出来れば動きを妨げ人が登り易くはなると思います。

それと兵士は猛毒を携帯してはどうでしょうか?
喰われても自身が毒のカプセルになれば無駄死にしないで済みます。

壁なんですがもう少し城郭建築を取り入れた形にならなかったんですかね?
お城みたいに攻められても相手が密集する作りにして命中率上げて
首の高さに狭間を作ってそこから銃や大砲やらを撃てるようにした方が戦える気がします。
高い壁の上に大砲があってもなかなか下にいる者には当たらないと思います。
遠くから数をなして攻め込まれたり大巨人用ならまぁ納得しますけど。
高さもあるので壁沿いでうろうろしている
巨人に上から落石させる方が効果は高いと思います。
後は壁の下部に人が通れる位の非常口があっても良いかな。
強度に影響しない程度に数カ所にあればヒットアンドウェイで戦えます。
{/netabare}{/netabare}

※5話感想{netabare}
巨人の強さが圧倒的過ぎて勝利などほど遠い事が分かってしまいました。
体に似合わず動きも俊敏で立体機動にもついて来れるのではかなわないです。
もう、地下掘って逃げ暮らす位しかないかも…。

喰われるという描写はより恐怖を引き立てます。今回も怖くて痛々しかった。
そして仲間が喰われていく絶望の中エレンまでその餌食に。
次回どうなるのかすごく気になるのですが、
やはりあらすじを読んでしまったことが悔やまれます。

【巨人考察】 {netabare}
今回の授業シーンを中心にいろいろ分かってきました。
やはり「生物ではない」という線が濃厚です。
人間以外の環境には優しいエコ兵器っぽいです。
宇宙か海か別の大陸か高度な文明が関わっていそうです。
殺戮時に「食べる」という行動を取っているので、
人類の行動や容姿を模倣しているのでしょうね。
消化器官とかはどうなっているのだろうか不思議です。

首後部を切り落とせば良い様なのできっとそこには核となる物があると思われますが
大きさや力だけでなく再生能力やあれだけ俊敏な所を見せられちゃうと
戦術を練っても勝てる気がしないですね。
どうしたら抗えるのだろうか?

超巨人には知性もある様なので寧ろこちらが本体か
誰かしら操縦しているのだろうという気はします。

早々に人類を戦滅できるのにそれをしないので、
試しているのか遊んでいるのか…目的が気になります。
{/netabare}{/netabare}

※6話感想{netabare}
凄惨な一話でした。怖いけど目が離せなくなりました。
好きだった人や友達が無惨に殺される地獄の状況では自分を保てないでしょうね。
アルミンやクリスタの行動が恐怖を引き立ててくれました。

ミカサは巨人の動きについていける逸材なのは人類にとって良い知らせかも知れません。
これが今話唯一の救いかな。

ミカサの過去はまた凄惨でした。
両親を殺されまた殺しをしてしまうという最悪の出来事。
唯一の拠り所のエレンも食べられてしまった今、彼女も地獄を感じるかも知れません。
次回も目が離せなくなりそうです。

【巨人考察】{netabare}
首の後ろ斬られたら丸焦げになってました。
普段高熱なのでこの部分が冷却の役割を果たしている気がします。{/netabare}
{/netabare}

※7話感想{netabare}
立体機動ってガスで動いてたのですね。
圧縮の技術は随分進んでいるみたいです。

ミカサはこの世を弱肉強食な世界だと心底認めていてその中で精一杯戦って
来れたので死を覚悟したとき「いい人生だった」と言う言葉に繋がったんでしょう。
なんとも辛い言葉で考え方ですけど…。

しかし言葉とは裏腹に体が動き生きる事を諦めていませんでした。
エレンが心の中で生き続けミカサを動かしてくれたのだと思います。
絆の深さを感じます。

巨人を倒す巨人が現れ今後の展開がますます気になります。

【巨人考察】{netabare}
巨人を倒す巨人は鍛えた兵士の容貌や動作でした。
各個体でモデルになっている人がいて、
その人間の生きる行動原理(普通の人は『食べる』)が反映されるのでしょうかね?
人をある程度殺すと殺した人の影響を受けた個体が生まれ
繁殖するシステムなんですかね?
うーむ。本当にまだまだ謎だらけです。
{/netabare}
{/netabare}

※8話感想{netabare}
取り残された隊員達の本部への突入は成功。
犠牲は出ましたがやっと作戦として成功する場面が観られました。
ガスを補充し、巨人を倒す巨人のお陰もあり退却出来て
ほんの少し良いニュースになりそうです。

…っと、思っていたら巨人の中からエレンが復活する大ニュースが飛び込んできました。
手足復活してますし、どういう事だかまだ分かりません。
薬や鍵が関係しているのですかね?
来週以降も早く観たいです。

しかし今後で少し心配なのはエレンがウルトラマンのようになってしまうパターン。
巨人が現れた→エレン変身→再生能力(カラータイマー)が切れるまで戦う
…みたいになると大味になるのでやめて欲しいです。
もしミカサ達まで巨大化したりしたら作品壊れるかも知れません。
あくまでも人間対巨人として描いてくれることを期待しています。

それと15m級とか3m級とか○○級って呼称すると、
なんとなくトータルイクリプス思い出します。
力任せに接近してきて喰い殺す行動パターンも被ります。

【巨人考察】{netabare}
巨人は大きさだけでなく能力的にも個体差がある様に感じます。
エレンのチームを襲った巨人の素早い運動能力が全個体にあるわけでは無さそうです。
「奇行種だ!(漢字合ってますよね)」とか叫んでたのでやはり特別な個体なのでしょう。
…まぁそうはいってもどの巨人もイメージより結構素早いですけどね。(^_^;)

巨人を倒す巨人の中からエレンが出てきました。
エレン自体は意識が無かったみたいですが、
その行動にはエレンの思いが反映されていた様なので、
巨人にモデルがいてその人の潜在意識や行動原理が影響している線は遠くない様に思います。
絶命せず飲み込まれれば巨人として復活している可能性もほんの少しあるのかな?
ただエレン以外に巨人から人が出てきて居ないので良く分からないですね。
(弱点斬った時に人が入ってたら気付くでしょうしね)

薬の影響があったのでしょうか?
薬の影響だとすると調合した者、喰われた時の巨人への対策を知る者が居るわけで、
巨人自体、元々人が作り出してしまったモノの可能性が出てきます。
再生とかバイオ技術、中世ファンタジーぽく言うと錬金術はもの凄く進んでいた世界なのかも。
ただ、超大巨人のモデルは壁を壊すことを生き甲斐、行動原理としていた大物だ。
…と言っても説明に無理がありますね。 アレには一体に複数人が影響してるのかな。

それともエレンは人ではないのかも知れません。
実は捨て子で向こうの文明(?)の子供だったとか。
あの鍵で入れる部屋には何があったんでしょうか? 
少しエレンやエレンの親父さんの素性も気になっています。
{/netabare}
{/netabare}

※9話感想{netabare}
才覚のある人も居るようで局地的には駆逐できたりしてるようですが
まだ絶望的な差があるようですね。

脅威になる可能性のあるエレンですが、巨人を駆逐する可能性もあるので、
人情を抜きにしてもこの時点で殺してしまう判断は早い気がします。
巨人を駆逐していた報告が弱かったのですかね?
絶望的な現状と比べればエレンに賭けるのも悪くないと思いますが…。
問いかけも意味なく「人間だ」と言っても「巨人だ」と言っても
結局は殺すと言う判断でしょうしね。

「薬」は記憶に影響しているだけで巨人になったのはエレン自身に要因がありそうです。
地下室やエレンの記憶の隙間には何が隠れているのでしょうかね?
{/netabare}

※10話感想{netabare}
アルミンの魂の籠もるいい演説で思わずこちらも力が入りました。
この三人は互いの信頼も深くバランスの取れた良いトリオですね。
今後も三人で難局を切り抜けていって欲しいです。

【巨人考察】{netabare}
エレンが変身する巨人は願望や意志が反映された形になるようです。
巨人はエレンを襲いますがその容姿ではなく、
この意志を感じ取って人と同様に攻撃対象としている様に思います。
アルミンが茫然自失の時襲われなかったのも偶然ではないかも知れません。
「動物や巨人」と「人」との区別はその辺りで付けているのではないでしょうか。
{/netabare}
{/netabare}

※11話感想{netabare}
嫌でも怖くても守りたい者を守るには使命感を持って立ち向かうしか無い時があります。
現代のサラリーマンにも当てはまりそう。頑張れ人間、頑張れお父さん。

エレンには不確定要素が大きいですが巨人との圧倒的な差を考えれば、
掛ける価値はあります。
何とか上手く行って欲しいのですが…って、あらら、エレン暴走気味!?
また次週が気になります。

【巨人考察】{netabare}
人類同士が争ったりせず一枚岩になる為に共通の敵として
「巨人」の存在があるという可能性もある訳なんですが、
その存在を望んだり作り出してもほぼ意味がないです。
現状の様に人類が淘汰されるか、
駆逐してまた元の人間世界に戻るかしかないですからね。
作ったとしたら人類の終焉が見えて切羽詰まっていたのでしょうけど、愚かしいです。
なんにしろ結局は人間同士で秩序を構築していかないと未来はないです。
{/netabare}
{/netabare}

※12話感想{netabare}
意識を保てないのでエレン巨人は作戦向きでないですね…。
再生もしていないのは疲労だけなのでしょうかね?
まぁ今回は基本寝っぱなしでこちらに関してはあまり観るべき所が無かったかな。

逃げるだけでも二割も減るって、厳しい設定の上を行く厳しさです。
ちょっと過剰かなとも思います。
その分エレンの価値は高まりましたがエレン一本頼りになるのはちょっと…。
人間対巨人として物語を観たいので複雑な気持ちもあります。

アルミンは勇気ある行動でエレンを叩き起こしたので次回エレン行動に期待しています。
{/netabare}

※13話感想{netabare}
前回その意志を保てなかったエレンですが、
アルミンの勇気ある行動により自分を保ち巨人の体をコントロールして作戦は成功しました。
ただし死傷者や損害も多すぎて諸手で喜べないですが領地奪還は嬉しいニュース。

エレンは次回も巨人になった自分をコントロールできるのか?
そもそも何度も変身できるのか?
兵団の戦力や士気はこの先も保てるのか?
等々、課題はありますが領地奪還に向けてがんばって欲しいです。
望み通り調査兵団に編入されたエレンの活躍に期待します。

【巨人考察】{netabare}
今回エレンはその意志を持って穴を塞ぎましたが、
壁を壊した巨人にも壁を壊すという意志があった様に思えます。
巨人側にも人を憎み駆逐してやると思っていたり、
壁を壊してやると強く思うエレンの様な存在がいるのかもしれません。

また今回食べた物を吐き戻していた事が分かり、
5話の考察で書いた消化器官への疑問は「ない」という事が判明。
ただ、もし丸飲みされたら腹斬って脱出!…は出来ないですよね。
中の圧力には勝てないだろうし窒息しちゃうでしょうし。
{/netabare}
{/netabare}

※13.5話は総集編
1クールが終わり折り返し地点ですがエレンの家の地下室
鍵で開けた扉の先には何があるのか予想してみます。
【地下室考察】{netabare}
①トンネル・転送装置
 私の推測の本命は「巨人は高度な異文明のバイオ兵器」なので(1,2話感想参照)
あちらの文明に繋がる道があるのではないかな?という推測です。
エレンの父はあちらの文明出身ながら壁の中の人を救うために飛び出して来た者か
あちらの監視官だと読んでいます。この辺りは全然情報がないのでカンに近いですけど。
エレンもきっとあちらの人間なのではないかな?と思っています。

②実験施設
 これは巨人とは人間が創り出してしまった者(物)という仮定から。
創るに至った資料や薬品などの痕跡が地下室にあるのかも。

③地下基地
 地下は巨人を繰り出す管理基地になっているというもの。
牧場の管理小屋みたいなもの。
壁内の人間の様子を見つつ牧羊犬を放つが如く巨人を放っているのでは?
エレンの父はそこの関係者かな。

④コレクション
 エレン父が必死に集めた命より大切なフイギュアのコレクションが眠っている。
人類が滅びようとも魔女っ子○○たんは残さねば!!

⑤その他
 皆さんで考えて楽しんでみてくださいませ。
{/netabare}

※14話感想{netabare}
OP、EDも変わって新たにスタートしました。
裁判を経て調査兵団入りが決定。
前回と結局同じくリヴァイにとりあえず預けるという結論ですが
わざわざ裁判を見せた事の意義が出てくるのですかね?
物語を深める意味があるなら文句はないのですが時間稼ぎな感じも…。
ただ気になったのは壁の存在が神聖と捉える人がいる点。
この壁って元々人間が作ったものではないのかも?
って少し思っていたのでその可能性が少し上がったように感じています。

ともかく次回から怖い怖いリヴァイと共に巨人への反撃が始まるのでしょうか?
エレンは人の姿のままでも再生能力が高いようですが
最初の巨人化以降なんでしょうか?子供の頃も治り早かったんですかね?
いつからなのかちょっと気になってしまいました。
{/netabare}

※15話感想{netabare}
調査兵団は変人の巣窟でした。
何処かイカレている位でないと長く持たないのかも知れません。
ハンジはその中でも抜けた存在の様ですが
敵を知るのは重要ですしその探求心は必要な事だと思います。
逆にもっと研究者が居ても良い様に思います。

エルヴィン団長も何か策を隠している様です。
巨人の献体を殺させたのは彼の策でしょうか?
何を見ているのか気になります。

【巨人考察】{netabare}
今回は日の光が活動に影響している事、痛覚がある事、
見た目と実際に差異がある事などが判明。
謎がまた深まっています。

光合成してるんですかね?
ミドリムシみたいな単細胞生物までは行かないけど、細胞は少なく分裂が早いのかな。
{/netabare}
{/netabare}

※16話感想{netabare}
それぞれが自らの意志で兵団に志願。
まず命を落とすのが分かりながら調査兵団を選択した者達の勇気に拍手。
そして遂に戦いの扉が開かれました。
団長が何を考えているのかも気になるところで次回が待ち遠しいです。
{/netabare}

※17話感想{netabare}
やはりこのアニメの醍醐味は圧倒的な差の中での人対巨人の戦い。
後半(2クール目)に入りちょっと長く感じていましたが今回は短く感じました。

女っぽい韋駄天巨人が登場。実写なら谷口真里を使いたい所です。
どうやらエレンを探している様子。
知能もあり、うなじを斬り開いたら人が出てきそうな感じでした。
何故探しているのか気になります。仲間なのかな?

ちょっと都合よく主要キャラが生き残ってる気もしますが楽しめました。
一部壊滅してしまいましたが意味のある行軍になるのか次回も楽しみです。
{/netabare}

※18話感想{netabare}
なんだろうこの作戦。
エルヴィン団長の思惑通りに事が運んでいる気もするけど部下に教えず多くの犠牲も出ていて…
そこまでの価値が有るのだろうけど納得行くものなのかな?
女型を森におびき寄せエレンと会わせ様としているのでしょうか?
あの森に意味はあるのかな?これから行われる事の目撃者を少なくするためなのか?
この先どういう事が起こるのか興味津々です。

それにしても女型強いですね。
不謹慎ながらエレンに辿り着く様に少し応援しちゃってる所もあります。

しかし毎回、復習が長いです。もう1、2話分作れるレベルでは?
なんとなく収集できず中途半端な終わりの予感もしてきました。
2期が有るならそれもいいのですが考察もしてきた作品が
投げっぱなしになると寂しいです…。あと6話程でどうなるのかな?

不満ついでにもう一点。
兵士も貴重貴重と描かれつつもどうも湧いて出てきている感が否めません。
毎回3割も減る兵団が存続している時点で数合わせを考えてはいけないのだろうけど
絶望感を増すために矛盾を感じます。
12話感想にも書きましたが、もうちょっとバランスを考えた設定にならなかったのかな?
{/netabare}

※19話感想{netabare}
この作戦は生け捕りが目的だった様です。
今回使われたワイヤーランチャーってかなり有効な気がします。
生け捕り用だけでなくもっと実戦配備して駆逐にも使えばいいのに。

調査兵団は思ってた以上に情報収集・分析力があるみたい。
内密な作戦だったという事は報告などはしていない情報って事かな。
エレンを見れば中に人が居るかもという予想は出来ても、
追いかけて来るという予想はどうやって出来たのだろうか?
団長は何を何処まで知っているのかに注目ですね。

エレンが変身するには「自傷」だけでなく「目的」も鍵でした。
って事は女型の中の人はエレンを見つけるのが目的だったって事かな?
次回どんな人が出てくるのでしょうか?上手く出せると良いのですが…。
{/netabare}

※20話感想{netabare}
やっと中の人が見られるのかと思ったら
逃げられた上に襲われてまたエレンがピンチのようです。
ピンチの後にチャンスあり、チャンスの後にピンチありな展開で面白くはありますが
あれだけ用意周到で正体まで予期しておきながら詰めが甘くモタモタして残念です。
結局犠牲が無駄になってしまいました。
リアルに考えると団長への責任問題は免れないでしょうね。
相手が襲って来てくれたのでまだ捕獲の目はありますがとても残念です。

【巨人考察】{netabare}
巨人側にも何者かは不明ですが人類の影が見えてきました。
調査兵団に紛れていたり埋伏している可能性が高いのですが
時期的な事も考えるとエレンの同期かも知れません。
女型は容姿的にアニっぽい気がしますが…そんなに単純ではないかな?

今まで急に現れて転送の様に見えた
超大巨人や鎧の巨人もエレンの様な変身だった可能性が高まりました。{/netabare}
{/netabare}

※21話感想{netabare}
分かってはいましたがやはり絶望が待っていました。
人類が戦術技術連携をいかに磨いても抗えない事が本当に確定。
結局エレンの巨人の力が頼りになりそうです。
今回喰われてしまいましたが人外ですし前回同様なんとかなる…かな?
あくまでも人VS巨人が観たかったのですが、
今後は巨人VS巨人にシフトして行きそうな予感がします。
格闘技的にはマウントとっておきながら
大振りすぎてパンチ外す技術の低さが気になってしまいました。
{/netabare}

※22話感想{netabare}
エレンは無事救出できました。
喰われては居たけれど二回目だし心配はしてなかったですけどね。
結局成果も無く敗走…死者には構う余裕のない無慈悲な敗走でした。
20話でも書いた通り団長らは責任をとるようです。
犠牲も大きく結果が出ていないので仕方ないでしょうね…。
これからも気になりますが、これはもう2クールでは終わりそうもないです。(^_^;)
{/netabare}

※23話感想{netabare}
やっぱりか。予想通り女型の巨人はアニでした。
容姿とか雰囲気とか出てましたからね。
ついでに捕獲した巨人も葬って居たようです。
視聴者が疑ってた点は調査兵団も疑っていたみたいです。
でもアニは人のあるべき姿を真っ直ぐに観察していた感じがするので
単純に巨人=敵って感じでもなく色々と含みがありそうです。

また人類が追いつめられている中でも憲兵団の腐り具合を見ると憤りも感じます。
こんなのばかりでは人として生きている価値も下がってしまいます。
人類が窮地を招いているのは日頃の行いというのももありそうです。
{/netabare}

※24話感想{netabare}
「何やってるの?」エレンの役立たずっぷりにハラハラさせられてしまいました。
作品の意図にまんまとハマってるなーっと分かっていても引き込まれてしまいます。
やはり魅力的な作品です。
早くも次回が最終話アニ捕獲は叶うでしょうか?
そして続きも気になりますし、いずれ続編も観られると早くも期待しています。
{/netabare}

※25話感想{netabare}
最後は力の入る巨人同士の戦い。
エレンの執念とミカサのフォーローにより技術に勝るアニに勝利。
捕獲できそうだったのに硬化してしまい何も聞き出せそうになく残念な結果に。
街中で暴れた事により被害も甚大…この作戦自体賛否あるよねそれは。
正解は分からないけど巨人相手だと最善の先を行かなければ
延命はあっても勝利はないですからね。
それをわきまえているエルヴィン団長はブレずに貫いています。

そして残念ながらここで一旦終了。
多くの謎が残ったままなので何れ2期があると思います。
これで無かったら怒ります。
{/netabare}

【総評】
中途半端に終わりましたのでストーリー評価は-1.0にしてあります。

圧倒的な絶望感と格好いいアクション&スピード感を味わえました。
ストーリーも先が見えず、絶望の中足掻く人間模様をあぶり出し
巨人とは何なのか?という大きな謎にも満ちていてかなり興味を惹きつけてくれました。
テンポも概ね良かったのですが中盤にダレてしまったのは勿体無かったです。
続きはきっとあると思いますが巨人対人間という事を忘れずに描き切って欲しいですね。

作画は静止画が気になりましたがDVDだと直っているのかな?

音楽も気分を高揚させてくれるOPで熱くなります。

まだストーリーの途中なのでお勧めって訳にも行きませんが、
2期が決定すればその前にぜひ観ましょう!
残酷なのが苦手でなければ楽しめます。条件付きでお勧めいたします。

<雑記>
他のレビュアーさんの実写化配役という遊びが面白いので真似てみます。
(お許しは得てます。ありがとう。)
{netabare}
年齢とか気にすると新人ばかりになるので気にしてません。
()内は洋画。超有名どころのみで遊んでみます。
エレン 小栗旬 (トムクルーズ)
ミカサ 黒木メイサ (アンジェリーナジョリー)
アルミン 成宮寛貴 (ダニエルラドクリフ)
ジャン 桐谷健太 (マットデイモン)
コニー 中尾明慶 (ブールースウィリス)
教官 今井雅之 (エドハリス)
ハンネス 伊原剛志 (ニコラスケイジ)
巨人A演技派枠 大地康雄 (ロバートデニーロ)
巨人B特別出演枠 ジャイアント白田 (ジャイアントシルバ){/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 86
ネタバレ

Ballantine さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

二期マダァ?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン(最終話まで

遂にきました。待ちに待ったアニメ化!!!
原作読んで無いんだけど、
なんかナウシカの巨神兵を思い出す。
きっと面白いだろうといつかアニメ化されたら見たいと思っておりました。

今季アニメの期待値MAXアニメ


◎関連サイト
・番組公式サイト
http://shingeki.tv/
・番組公式Twitter
http://twitter.com/anime_shingeki
・まとめwiki(※ネタバレあり)
http://www44.atwiki.jp/sinngekinkyojin/


各話感想
{netabare}1話早々圧倒的な絶望感。


2話いきなり泣けた。
「俺に勇気が無かったからだぁ…」
男泣き。

平和ボケ日本へ現実を突然突付けるかのような圧倒的な絶望感。
絶望に落とされれば落とされるほど最高のハッピーエンドへの期待感のハードルが上がる。
最後どうまとめんだろうこれ。
ってか原作完結してないんじゃ…

ミカサがいちいち女子力高いのはこっそり楽しむとしよう(笑


3話~
完全にギャグ回だろこれw
・芋女
・立体機動装置()
・勝手に振られた気になる男
・エレンと一緒に行くから…ファ?
・装備の欠陥ェ…
・ミカサたん自信過剰
なんなんだよこのギャグアニメw
あれ?このアニメってギャグアニメだっけ?w
この先生き残れるのか…?w
立体起動装置を誰かわかりやすく説明して欲しいんだが…
どうしてこんなサーカス団になっちゃったの?
突っ込まざるを得ない。


4話
冒頭はキャラ紹介ですね。
えっと…主人公弱すぎないか?いや寧ろ女キャラ強すぎないか?
女尊男卑アニメですか?
「破けちゃうだろうが!」には超吹いたw
「サシャが放屁した音です」さすがに鼻から色んな物が飛び出したwww
「すん…」なんじゃこりゃww
エレン泣いてるのはもう男と女が逆転してないか?
このアニメ…力も頭も涙も…
「一人で一個旅団並みの戦力があるってよ」一人旅団www
エレンの走り方が女の子走り… これ業とやってないか?
フェミ臭がプンプン臭ってきた…
「あの、皆さん。上官の食料庫から食料取って来ました」芋女がキチガイすぎないか?w
何この流れは、原作通りなの?なんかイラっとしてきた。
っと思った次の瞬間やべえええええええええ!
引きがやばすぎる。これは凄い。

しっかしOPかっこいいよなぁ~
カラオケで歌うとこの歌どうなるんだろうコーラス部分とか…
覚えたいなぁ…


5話
巨人に知性があったのか!
巨人が消えたってどういうこっちゃ?ワープ性能あったのかよ…
ミカサがいちいちイケメンすぎて困る。

巨人の説明内容がひどいw

トーマス食われたけど誰だっけ…
おいおいエレンの足が食われたぞ!!!
あれ?エレン食われたwww
どうなってんだ!?


6話
アルミンが壊れた…
結婚してくれだと?これはギャグなのか!?笑えない。
ミカサの女子力(物理)がいちいち強すぎて吹くw
フランツ\(^o^)/あれ?あんまり感情移入出来ない。
商人の積荷はちょっと強引すぎる展開だなぁ…
っておいいいいいい。巨人の特攻糞ワロタwww
あれ?ミカサ最強すぎないか?w

ここから過去回想
ミカサ…
えっと親父の位置が移動していたのはどういうわけなんですかね?
まぁ恐らく作画ミスだろうけどひどいな。
ミカサ覚醒か…。ちょっと理由付けが弱い気がする。
マフラーの巻き方自重しろwww良いシーンが台無しだろw
あれ?エレンもういなくね?まぁなんかしら生き返るんだろうけど…


7話
う~ん色々と設定が甘いなぁ…
えええええ自殺かよその銃…
ん?巨人が群がってる?なんか良くわかんないんだけど…
なんでガスに巨人が群がるんだ?

でもなんかしらエレンは復帰するんでしょ?
ミカサの目がヤバイ… ミカサ暴走かよ…
おっと煽る流れになったかww
無双始まったか!ってか設定破綻してないかw
ミカサ墜落フラグ回収早すぎw
あれ?主人公生き返らない感じなのか?
え?巨人が巨人を殴っただと!?何が起きた…
ちょw生首ぶっ飛んだの完全にギャグだろwww


8話
しっかしOPいいよなぁ~カラオケ向きでは無い感じはするけど歌ってみたい。
アンチ巨人!?どういうこっちゃ…
そうかそういうことか!阪神ヲタだったのか原作者は!
なわけねーかw
机の下で体操座りは完全にギャグですよね?w
思わず吹き出しちゃったじゃないですかーやだー!
巨人がにっこり覗きすぎでしょww
って犬神家かよwwwくっそ吹いたw
アンチ巨人強すぎww
アルミンの作戦が陳腐すぎ…なんだこりゃ…ツッコミ所しかねぇじゃねぇか…
紙芝居すぎ… おいおい作画頑張ってくれよ…
「後ろから大変失礼しました」って完全にギャグになっとるがなwww
「あとでたっぷり軽蔑してやる」吹いたwww
共食いだと!?
ええええええええええええええええええええええええええ?
エレンキタ――(゚∀゚)――!!
なんじゃこの展開!!!!!!!!!!!
これはヤバイヤバイヤバイヤバイ!
巨人ってロボットだったのか!?え?なに?どういう事?
ミカサにもらい泣きした…
なんなんじゃあああああああああ!
こりゃヤバイ。次が気になってしょうがない!!!
超展開でしたね。EDいいね!


9話
一人旅団wwこっちにも出てたんすかw
巨人のポーズなんとかならんのかよww
うお!ありゃりゃぎさんも出演してたんですか!
コメントの温泉回に吹いてしまったww
巨人から巨人が生まれた!?エレンゲリオンw夢?
まぁ悪魔の証明だな。
え?手噛むと巨人になんの?ウルトラマンなの?
なんかコレジャナイ感がハンパない…
人間vs巨人が見たかったのに巨人vs巨人なの?


10話
え?どういう原理だよこれ。
アルミンやじゃるん!
なんだよ地下いかねぇのかよ。引っ張るなぁ。


11話
作画が仕事してねぇw
なんで吹いたしwww
アルミン参謀気質だったのか。
口減らし?なんでそんな必要があんだ。
酒の味で決めるんかいww
しかし静止画の多いアニメだなぁ。
エレンゲリオンwww
このアニメもうウルトラマンだな。なんか色々ガッカリした。
ってエレン暴走かよw

あまりに爆笑してしまったのでMAD動画紹介。
検索キーワード「進撃の巨人小ネタ集」
ニコ動にあるので是非一度ご覧あれ!
クオリティー高杉wアニメを沢山見ている人ほど爆笑間違いない。


12話
一々回想が長い。
約二割の兵を失いました。このアニメ一々数がおかしいだろ。
自分の顔面殴って倒れるんかーい!w
おいおいいい加減話引っ張りすぎだろ。
穴塞ぐだけで何話費やす気だよ。いつになったら地下行くんだよ…
一々静止画ばっか。BD当たりで修正されるんだろうか?
巨人がエレンに惹かれる理由はこの先書かれるのだろうか?
何か適当な感じがする。
アルミン強くなったなー(棒)
え…
なんというテンポの悪さ。これはひどい。

物語が進めば進むほどなんかこれじゃない感が強くなってきてもうギャグアニメとして見ないとつまらなくなってきた。
絶望感も「ぼくらに」の足元にも及ばない。
色々欠陥ありすぎてもうなんだかなぁ…


13話
いやぁやばかった。完全に忘れかけてた。夏アニメで埋もれてた。
危ない危ない。撮り忘れすら起こしそうだった。撮り忘れてたら見てなかった。
OPやっと覚えてきたぜ。カラオケでそろそろ歌いたいな。
しかしOPフルverの後半どうしてこうなったんだろう。謎すぎる。
悪いわけじゃないけど同じテンポでよかったのに。
なんか作画が間に合ってないとか色々あったようで。
ジャンピンチ。そこへマルコ何をする?
トリガー?ワイヤーのトリガー?スライディング巨人w
エレンやっと復活か。何ヶ月も待たせるのかと思ったわ。
まさにドラゴンボールスタッフが作った進撃の巨人かと思ったわ。
あれ?誰か捕まったぞ。女も捕まったか。
誰か食われた。誰だっけ… ミカサ△
なんかBGM的に感動なんだろうけど大した感動が無かった…
ヤバイなしばらく離れたせいで思い入れなくなっちゃったかな。
やっと入り口封鎖出来たか。長かった。1ヶ月位待ったぞ。
一体化しかかってる?自分の体じゃないの?ようわからんな。
誰よ。神谷浩史だったwテライケメンw
えっ壁上固定砲?そんなのあるなら最初から使えよww
4mと7m生け捕り…だと!?死者行方不明者207名。負傷者897名。あまりに多かったの?良くわからない。
マルコって誰だっけ。ヤバイもう忘れてる/(^o^)\坊主だっけ?目が死んでる。
え?消化器官が無い?じゃあどうやって生きてるんだ?
なんで食ったら吐くんだ?ってそもそも消火器かんないのになんで食うんだよw意味がわからんぞw
駄目だファンタジーすぎる。ファンタジー好きなはずなのにおかしい。色々突っ込まざるをえない。
やっと地下室の話が出てきたか。だからさっさと地下室行こうよ。


13.5話
あれ?音楽変わった?なんだOPあるじゃん。
.5話ってもしかして総集編?分割でもないのになんで総集編?
なんか作画が間に合わないから総集編って話もあるけどどういう事なの?
ってか一々前回のあらすじとか糞長いしさらに総集編とか馬鹿なの?アホなの?死ぬの?
って事で1ヶ月見なくても丁度よかったようだwなんか色々忘れてたし丁度いい。
イェーガーのいぇーがー!うっはここのMAD面白すぎて駄目だ吹くw
なんだほんとただただ総集編なんだな。やっぱ飛ばしますた。
なんでループしてんだよw尺足りなくてループしちゃったの?
やっぱり作画が間に合わなくて総集編しちゃった感じか。


14話
まーたのっけからループ。もうここ3回目ですけど…
あれ?もしかして2クールで終わらせない気か!?
これだけ引っ張ると言う事はそういう事なのか?
ってあれ?OPどうして変えたんだ…やっぱ2クールか。
前のでよかったんじゃないのw
なんか音楽と声の音量バランスあってない気がするんだけど気のせいかな。
ってかもしかしてこのアニメ本来朝とか夕方に枠を取る予定で作られたのかな?やむなく深夜枠になっちゃたのかな。
えっエレン処分するのかよ。ザックレーがエレン処分を企んでるのか。
ザックジャパン舐めんなよ!w
ベンジョニーwってかいつになったら地下室行くんだよ引っ張りすぎだろ。
え?誰この眼鏡w分隊長様お二人様ですか。って男はホモかよ…
盲信?妄信?問診?聞信?
魔女裁判か?ホーエンハイム?声違くね?見た目それっぽいけど。
憲兵団か調査兵団か。まぁどうせ死なないんだけどな。
なんか茶番だな。
「腰抜けどもめ!いいから黙って俺に投資しろ!」えっ?
神谷先生怖いっすw折れた歯持ってくるなw
もう歯が生えてるだと!?なんか色々チートすぎる。
駄目だこりゃ茶番劇になってきた。EDがOPっぽい。


15話
舌噛むとかだっせぇ。リヴァイの真似とか似てなさすぎる。
女房気取りってなんだこいつ。
ペトラ可愛いじゃん。エルドジン。精鋭陣なのか。
寝ぼけて巨人化とかマジ笑えないわな。
ミケは鼻が利くのか。
神谷さんカップの持ち方おかしいですよ!
実験ってなんだ?おいなんで逃げたw話が長い感じなのか?
巨人の貼付けw
人喰い一族そんな気持ち悪いか?人間が家畜にしてるのと変わらないじゃん。
7mビン4mソニン。ビンはビンビンってか!w
日光で栄養を得てるのか?まるで植物だな。光合成でもしてるのか?
痛覚の確認。なんだこれギャグにしかみえないんだがww
巨人の体が軽いだと?中身空っぽなのか?どういう事だってばよ!
おい話カットしちゃうのかよww
まさかの朝チュンエレンの顔が死んでるww
え?被験体が殺された?なんで?あれか憲兵隊の奴らの仕業かな?
ハンジ分隊長ご乱心だなw
巨人の秘密が気になる!


16話
マルコ…死に急ぎのバカは言い過ぎだろ。
憲兵団のほうが生存率高いのかな?
あらら地下室の話全員に言っちゃうのか。
調査兵団の6割り以上w一々数字がおかしいだろw
死亡する確率は3割り。ほとんどが死んだら誰も残らないだろw
もうこの辺一々突っ込んでもしょうがないんだろうな。
ってか調査兵団って何をするんだろうか。
怖さがあまり伝わってこない。
どうせ街にいたってバタバタ死んでるんだから大差ないんじゃなかろうか?
ミカサあのちびっておいww
マントかっこいいなwなんか無駄に感動した。
ハエを叩こうとしてって理由がおかしいだろw
自由の翼って言うのか。一体何処へ行くのよこれ。
なんでそんな危険な任務をする必要があるのか。
地下室行くためだっけ。どんだけ遠いんだ…
次回に期待。


17話
領土の奪還か。日本も竹島と樺太北方四島奪還しないとな。
おかなの中に何が入ってるのか私、気になりますってかw
俺も気になるわwエルタソ入ってたらどうすんだ!w
また新しいMADが出来ちゃうなこれw
また舌噛んだww
おっ兵の位置わかりやすいうまい構図だな。かっこいい。
作画GJってところだな。
シンエンダン赤に赤で答えたら位置わからないんじゃないか?
四つん這いの巨人こええwリッカーかよw
奇行種の動ききめぇwバイオっぽいw
え?女巨人超つええなんだこいつw
知性があるだと?どういう戦いなんだよこれw
なんで知性ある巨人が攻撃してくんだ?
え?なんで顔を覗いてスルーしていった?
いいケツっておいww巨人女いいケツだったのかw
うむ確かにいいケツだ!w prprしたいw
友人に巨大女もののフェチがいたがなんか少し分かった気がする。
誰かを探すだと?何故エレンを?
なんで情報がめちゃめちゃなんだよ。
ジャンに失礼ジャンwなんだ覚醒でもしたかw
何故エレン以外は殺せないんだ?
なんだ巨人も疲れるのか。
何故動きが止まったんだ…何がおきた?
うわっ食わずにプチッとなったwと思ったら出てきたw
どういうことなのwなんでお帰りになるんだ?
エレンピンチ…なのか?気になる。
テンポもよくなって色々新しいのも出てきて面白い。
次回に期待。
そういやこれ全何話なんだろうか。26話位あるのかな?


18話
今月始め頃にカラオケ行ったけどOP紅蓮の弓矢がまだ入ってなかったのにガッカリした。
なんで口笛ならしてるのかと思ったら馬を呼んでるのか…
3人で馬は乗れないのかな?なんだ馬無事だったのか。
女神w結婚したいwwどういう事?w
右翼側ほぼ壊滅。
黒の煙弾、奇行種の合図なんだっけ。
貴公子に聞こえたのは俺だけじゃないはず。
女巨人が走る姿を前から見るとなんかウルトラマンみたいww
女巨人強すぎる。ちょw振り回すなwwwヨーヨーじゃねぇんだぞw
全滅したのか…
巨大樹の森の木がめちゃめちゃでかいな。
5m級の走り方が完全にネタだろww
アルミンの足元巨人集まりすぎだろw
リヴァイ兵長吹っ飛んだ!?と思ったら兵長じゃなかった。
リヴァイどうしたんだ…何故返事をしない。
耳を塞げ?なんか新しい弾持ってるのかな?


19話
毎週毎週の回想いらないよなぁ…ジャンプ漫画じゃあるまいし。
音響弾なんて持ってたのか。ってか効いてたのか?なんかなんともなさそうだな。
ハエたたきのごとく潰されていくな。
エレン若いな。ぎゃーぎゃーうるさい。
うおっ変身するのか?地下室行かないのかよ。
エレン当初の目的忘れてないか?
手足切ってもトカゲみたいに生えてくるのかよw
実験すんのかよ。
え?巨人になれないだと!?発動条件噛む事じゃないとか?
不安定な設定だな。
え!?スプーン持った瞬間変身?随分中途半端に変身してる…
リヴァイ班うっせぇのばっかだな。
ハンジwww
スプーンちゃんと巨人の指で掴んでるw
巨人化する為には目的が必要なのか。
先輩達指噛んでエレンに信用してもらいたかったのか。
腕や足をぶった切る実験続きどうなったんだ…
なんかすげぇ装置で女巨人捉えたか。
中の人と会うのか…一体どうなってしまうんだ…
一気に巨人の秘密が明らかになりそうでwktkが止まらない。


20話
しっかり首元は隠してるんだな。
学習能力があるのか巨人にも…ってか中の人全部の巨人にいるのか?
巨人になるような人間…諜報員…
5年前から生き残っている人間…リヴァイ班真っ黒なのか?
オルオww嘘乙w
巨人のおしりアタックはなんだったんだww完全にギャグだろw
女型いいケツしやがってwwむらむらしてくるぜまったくw股間がどうなってるか猛烈に気になるんだが…
兵長ビックリしたのかよww
なっ仲間を呼んだのか?スライムじゃねぇんだから。
サシャどうしたのww
作画ひどくないか?何が起きてるかわからんのだが…
自分事巨人に食わせて情報を抹消だと!?さっきの叫びはそういう合図だったのか?
撤退…
オルオが一々面白いキャラしてるなw
空中でまき散らしたって事なんですかwwww爆笑したよw
女型中身を食われていないだと?我々と同じ制服を着ただと?
うわうわうわ。犯人はヤス!!
メッチャ面白い流れになってきた。
だけど中途半端に話しが終わると思うと素直に喜べない…


色々もやもや不満まとめ
{netabare}①「何故、立体機動などというファンタジー装置のアンカーは巨人に打ち込めるのに銃は当てられないという論理が成り立つのか?」
②「弾速では捉えることができない(と信者様が語る)スピードを誇る巨人が何故立体機動で動く人間の速度ごときに捉えられるのか?」
③「何故立体機動なんていうとんでも装置は量産できるのに銃器は造らないのか?」
④なぜガスをボンベに溜め込み保存可能にもかかわらず、気球を作れないor使わないのか?
まぁ作者の都合上と言えばそれまでだがやっぱりもやもやした不満は残るよね。
ゲームとかでもそうだけど刀と銃がゲームバランス的に同じ強さになっててそれぞれの特化部分の設定があったりするのも沢山あるからまぁしょうがないけど。もう少し練ってくれればなぁ…
そもそも巨人という化物倒すのに主人公まで化物になれちゃう設定はなんだかなぁ。{/netabare}


21話
毎度毎度回想いらなすぎる。でも2週間開けても思い出せて以外と役立っている件。
練度があるのか。
エレンの巨人化を見ていた誰かって誰だ。
再び巨人化だとおおおお!?なんてチート設定なんだよw
全力でエレンを守るのか。
目を潰したか。1分間なのか。中の人は痛みを感じるのだろうか?
やべぇリヴァイ班超つええな。やられフラグ立ちすぎだが…
うわーやっぱ食われた。固めだけ優先して回復だと?
ペトラアアアアア!え?カキーンだと?
あの青いのなんだ?
エレン巨人化やっちゃったか。怒りのエレンゲリオンだなw
巨人のプロレスごっこ始まっちゃったw
兵長激おこプンプン丸か。
シカいたけど動物いる森なんだ。
なんかエロい格好してんなw肘使えよw
また青くなった。すげぇカウンター入ったなw
えええええええええ?首ぶっとんだ…
あっまたエレン食われただと!?いやこれはあれか回収か?
いやいや二回目はダマされないぞwまぁそもそも一回目も死んでなかったしw
スーパーミカサ無双w
なんだなんだあの青いのカッチカチなのか?
ここで兵長か。なる程追跡開始か。
巨人は何故エレンを拐ったのか…
ってかそもそも中の人が味方の格好してるとか何がどうなってんだ?
すげぇ気になる。今日また続き楽しみ。


22話
そもそもリヴァイ何してたんだっていう。
兵長強すぎw足逝ったか…
エレン取り戻したか。随分あっさりだったな。
女型なんで泣いて動けなくなってんだ?すぐ修復出来るんじゃなかったの?
いつの間に死体回収してたんだ。
死体回収で死んじまったらもともこもないな。
そういや馬の回収はしてるんだろうか?
なんだよその腕の形w一々巨人の格好が面白いなw
そういや今まで捕らえた巨人の中には人入ってなかったのか?
死体を囮にするのかと思ったけど軽くするだけだったのか。
ドッグタグみたいに名前でも入ってないと誰のかわからんだろ。
ん?過去回想?夢か。ミカサの馬何処行ったw
街の住人クズしかいねぇのかよ。支持者は子供だけか。
ってかそういや何しに調査しにいったんだっけ。
地下室いつになっても行けねぇんだな。
エレンの魔女裁判でもまたやるのかな?
しっかしまぁ話が進まない事このうえ無いな。
巨人の中身が出ると思いきや出ないし、どっか行って何か成果が出るわけでもないし。
原作終わってないしやっぱ俺達の戦いはこれからだENDなんだろうか…


23話
あら?いきなりOPか。初めて回想無し回か。
うわっ台風情報うぜぇ…
ヒッチ性格うざいな。確かにごそうだんを何から守るんだ。
上官やる気ねぇな。腐った組織だから入ったってどういう事。
こいつら憲兵団なのね。
エレンの事か。エレンが好きなのか?
横流ししてんのか。銃突きつけて縛って出すとこ出せばいいのに。
やらんのかい。エレンならやってただろうな。
あれ?アルミンとアニって知り合いなんだっけ。
アニってそもそも前から出てきた事あったっけw覚えてないw
キャラ多いと覚えられないなぁ。まともに覚えてるのエレンミカサアルミンリヴァイしかいないや。
そのうちまた見直してみるかな。
エレンを何処に逃すんだ?審議会勢力をひっくり返すだと?
保身で自滅に進んでるのか。アニ乗るのか。指輪は何だ?
ジャンが影武者ってww全然似てないな確かにw
似たような悪人面ってwwアルミンww
地下都市の廃墟なんてあんのか。
アニは閉所恐怖症なのか。
か弱い乙女だったのかよwギャグなのか?w頑なに何故拒否してるんだ?
あっバレテーラ。
えっ他人の立体機動装置持ってるだと?
生け捕りの巨人殺したのもアニだったの?女型巨人もアニだったの?
なんか色々話飛んでないか?
エレンとかミカサとかは女型巨人って分かってるのか?
なんだ知ってたのかよ。
なんだアニ確保の為に人集めてたのか。なんかわけわからなくなってきた。
前回から今回の流れなんかすげぇ飛んでないか?
アニはなんでエレンを捕まえようとしてたのか?とか
そもそも壁外調査で敵だったのにアルミンはなんで仲間にしたんだ?
かまなくても体に傷が付けば巨人になれるの?
なんか解らない事が山程出てきたな。フラグは回収されるんだろうか。後二話だし無理か。
すげー続きが気になる最終回になりそうだなぁこれ…


24話
リヴァイ兵長やっぱ足怪我してたのか。
なる程これが23話前の話なのね。
どうしてそれがわかったんですかー!
アニレオンゲリオンか。
エレン奪ってどうするつもりなんだよ。
都合よくまた発動しないのかよww
ミカサ煽っていくぅw
相変わらずアルミン説明係w
顔がアニに似ているってそうか?w
なんで戦えないんだよエレン。仲良しだったっけ?
またもやスーパーミカサモードかと思ったけどそうでもなかった。
リヴァイ戦えないから服装違うのな。
おーすげー連携技なんて出来たのかよw
まぁジャンの言いたいことはわかるがそれどころじゃないだろ。
なんとエレン放置かw
ハンジぐだぐだすんなと思ったらほらみろw
完全にエレンゲリオンの暴走w


25話
何この壁教信者wくそわろたwww
憲兵団しょぼすぎw
完全にウルトラマンだなw
エルヴィンおとなしいな。
覚醒したか。
工エエェェ(´д`)ェェエエ工
融合だと!?さすがリヴァイ兵長って足どうしたw
すっげぇ見入ってしまった。
アニはどうなったんだこれ。凍結したのか?
一体何がアニをこうさせたんだ。
巨人に精神的に食われそうって事なんだろうか。
そういや鍵どうなってんだよww
しかし最後の人類が進撃する番ですには感動した。
壁の外から覗いてるのかよw
いやぁしかし色んな設定ミスはあったけど勢いある話で面白かった。二期出るのかな?{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 80

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「進撃の巨人」で好きな男性キャラクターランキング

いよいよ実写版映画公開となり、話題を呼んでいる『進撃の巨人』。斬新なストーリーはもちろん、個性豊かなキャラクターも見どころのひとつ。そこで今回は、アニメ『進撃の巨人』の好きな男性キャラクターについて探ってみました。
■アニメ「進撃の巨人」で好きな男性キャラクターランキング

1位:リヴァイ
2位:エレン
3位:ジャン

1位は《リヴァイ》でした。調査兵団の兵士長であり、人類最強の兵士と呼ばれる《リヴァイ》。その圧倒的な戦力とクールなキャラクターは「カッコイイ」「強すぎる」と男女共に大人気。その戦力は1人で平凡な兵士100人に相当すると言われています。しかし、映画実写版には登場しないことで、ネット上では波紋を呼んでいます。
2位は《エレン》でした。本作の主人公であり、壁の外の世界に人一倍憧れを抱く少年。勇気と意思の強さを持ち、周囲の人を惹きつけて戦う姿に心を奪われる人が続出。映画実写版では三浦春馬が演じており、これには「イメージにピッタリ!」など好意的な意見が多いようです。
3位は《ジャン》でした。ニヒルで小憎たらしい発言が多い現実主義者である《ジャン》。《エレン》とは常にぶつかり合い、敵対関係にあるがどこか魅力的なキャラクターとして上位にランク・イン。映画実写版では三浦貴大が演じています。
このように、《リヴァイ》が2位以下に大差をつけダントツの1位に輝きました。そんな一番人気のキャラクターの《リヴァイ》が映画実写版には出てこないということで、ガッカリする人も多いかと思いますが、その分原作には出てこないオリジナルキャラクターが多数登場するそう。みなさんはどのキャラクターが好きですか?

「進撃!巨人中学校」、10月にTVアニメ化! 「進撃の巨人」スピンオフの学園パロディ
「進撃!巨人中学校」のTVアニメ化が決定。10月に放送が始まる。

「進撃!巨人中学校」は、アニメ版が大ヒットを記録している人気マンガ「進撃の巨人」の公式スピンオフとして累計発行部数180万部を超えるマンガ作品。人類と巨人との壮絶な戦いを描きつつ世界の謎に迫っていく本家「進撃の巨人」に対し、本作は中学校が舞台。巨人を全世界から駆逐することに燃えるエレンは幼なじみのミカサとともに「進撃中学校」へ入学したが、そこは、人間と巨人がともに通っているうえに「巨人に逆らってはいけない」という校則が存在する学校だった…という学園パロディになっている。

スタッフは、監督が井端義秀さん、シリーズ構成が後藤みどりさん、キャラクターデザインが八尋裕子さん。制作はProduction I.Gが担当する。キャストは、「進撃の巨人」と同じ。放送局は、MBSほか。

なお、2016年内には、本家「進撃の巨人」のTVアニメ第2期がスタートする予定。

<ストーリー>
今日から中学一年生。学校中、いや世界中の巨人を駆逐してやる!そんな夢と希望を胸に入学式の朝を迎えたエレンはさっそく寝坊してしまう。幼馴染のミカサに起こされ、遅刻ギリギリに家を飛び出すエレンは通学路を爆走するなか、サシャ、ジャン、コニーといった他の小学校出身者たちと出会う。
「ここが進撃中学校か」エレンたちが見上げる先にはそびえ立つ巨大な壁と校門。ここをくぐれば入学式が待っている。しかし、エレンは知らなかった。この学校には、人間は決して巨人に逆らってはいけないという校則があることを。果たしてエレンは巨人を駆逐することができるのか?!?

「進撃の巨人」締め出し=上海の国際映画祭
上海国際映画祭の一環として13日から上海市で開催される「日本映画週間」で、人気アニメ「進撃の巨人」の劇場版が上映できなくなったことが10日、分かった。中国側が日本側に通知してきた。「進撃の巨人」は最近、中国当局によって国内でのインターネット配信が禁止されており、その影響を受けたとみられる。
今回で10周年を迎える日本映画週間は上海の映画ファンにとって楽しみの一つ。今年も「進撃の巨人」や「ビリギャル」など日本で評判の最新8作品をそろえ、開演を待っていた。
8作品とも中国当局の審査を通っており、日本の実行委員会は「禁止措置があっても国際的な映画祭は影響されない」と考え、「進撃の巨人」上映を楽観していた。9日遅くになって中国側から「上映できない」と通知があった。
中国メディアによると、中国文化省は8日、「未成年者を犯罪に誘い、暴力と欲情を誇張した」と断定し「進撃の巨人」や「寄生獣」を含む日本アニメ38作品のネット配信を禁止した。

優しさ?厳しさ?それとも指導力?アニメファンが選ぶ「もっとも上司にしたいアニメ・漫画のキャラ」
第1位には、実写映画化も話題となっている、圧倒的な力を持つ巨人に抗う人間たちの戦いを描いたファンタジーバトル漫画『進撃の巨人』から、刈り上げ頭と三白眼が特徴で「人類最強の兵士」と讃えられる「リヴァイ」兵(士)長が選ばれた。常に人を威圧するような冷徹な雰囲気を持つ一方で、上に立つ者として相応しく仲間想いでもある。

今人気の声優さんは誰?アニメファンが選ぶ「声優人気ランキング2015(男性声優編)」
第1位には、昨年の「声優人気ランキング2014」でも首位だった「神谷浩史(かみやひろし)」さんが選ばれ、堂々の2連覇を達成。『進撃の巨人』の「リヴァイ」、『黒子のバスケ』の「赤司征十郎」などクールな役柄をはじめ、多彩なキャラを演じ分ける演技力とそのイケボはもちろん、ラジオでのトークなどにも高い評価が集まったようだ。

続いて第2位に選ばれたのは、昨年の3位からひとつ順位を上げた「梶裕貴(かじゆうき)」さん。『進撃の巨人』の「エレン・イェーガー」、『七つの大罪』の「メリオダス」、 『マギ』の「アリババ・サルージャ」など、甘く優しい声質で人気作品の主役を演じる事が多い。また、その声にぴったりの甘いマスクにときめいている女性ファンも多いようだ。

そして第3位には、昨年の5位から2つ順位を上げた「小野大輔(おのだいすけ)」さんがランクイン。。『進撃の巨人』の「エルヴィン・スミス」、『黒執事』の「セバスチャン・ミカエリス」、『黒子のバスケ』の「緑間真太郎」、『デュラララ!!」の「平和島静雄」など、幅広い声や安定した演技力はもちろん、さらにその“ハンサムフェイス”と人柄に対して多くの票が集まったようだ。

諫山創さんの人気マンガが原作のテレビアニメ「進撃の巨人」の第2期が2016年に制作されることが22日、明らかになった。22日から上映中の劇場版アニメ「劇場版『進撃の巨人』前編〜紅蓮の弓矢〜」で発表された。同日、新宿バルト9(東京都新宿区)で、劇場版アニメの舞台あいさつが行われ、第1期や劇場版を手がけた荒木哲郎監督は、第2期について「僕も楽しみです。『さあ、来いよ!』という感じ」と意気込みを語った。

舞台あいさつには、エレン・イェーガー役の梶裕貴さん、ミカサ・アッカーマン役の石川由依さん、アルミン・アルレルト役の井上麻里奈さんが調査兵団のジャケットを着て登壇。約50メートルある超大型巨人の頭部の100分の1サイズのケーキも登場した。

「進撃の巨人」は、圧倒的な力を持つ最大約50メートルの巨人たちを相手に人類が絶望的な戦いを挑む姿を描いた作品。諫山さんのデビュー作で、09年9月に月刊マンガ誌「別冊少年マガジン」(同)の創刊タイトルとして連載を開始した。コミックスは14巻まで発売されており、累計発行部数は4000万部以上を誇る。

テレビアニメ第1期は13年4〜9月に放送された。劇場版「前編〜紅蓮の弓矢〜」はテレビアニメ第1期を再編集したもので、「後編〜自由の翼〜」は15年に公開予定。15年夏に前後編2部作で公開予定の俳優の三浦春馬さん主演の実写映画も話題になっている。

アルミンは女? ファン大混乱で「ネタでしょ!?」
人気漫画『進撃の巨人』の作者・諫山創氏が9日発売の漫画雑誌『別冊少年マガジン』で、作中のメインキャラクターであるアルミン・アルレルトが実は女性であることを示唆。ファンの間に衝撃が走っている。

同誌11月号では、諫山氏がファンの質問に回答。そのなかの「ミカサ(ヒロイン)と一番仲がいい女子は誰か」という質問に、「アルミンです」と答えていた。

アルミンは、長めの髪で小柄な体型をしているが、作中では少年として扱われていた。それだけにネット上では、「え?????え?????」「ネタでしょ!?」「まさかすぎる」とファンの驚きの声が相次いでいる。

漫画好きとして知られる女優・足立梨花も9日、「ネタなの?笑 わかんない(。ω。;)笑 あたしはわかんない!笑」とTwitterで困惑を示す。人気漫画家・種村有菜氏も同日に自身のTwitterで、「別マガ確認したら本当に書いてあった」と驚愕。「アルミン…アルミンちゃん…(ネタだと思って遊んでます)」と語っていた。

諫山氏流の冗談ではないかとの声も上がるなか、アニメ『進撃の巨人』でアルミン役を担当した声優・井上麻里奈は、「アルミンは男子だよ!!!!」とTwitterで断言。「ミカサの中でのアルミン観が曖昧なんだそうです」と諫山氏の言葉の裏側を説明し、騒ぎを治めた。

9月1日放送の『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日)では、「漫画・アニメに規制は必要か? 徹底討論スペシャル」と題し、規制賛成派と反対派が激論を交わしたが、その内容がネットで大荒れしている。

巨人が人間を喰らうシーンを放送。“過激な暴力描写”が見られる作品としていた。

リヴァイ兵長のスピンオフ「悔いなき選択」がアニメ化!
別冊少年マガジン(講談社)で連載中の諫山創による大ヒット漫画「進撃の巨人」の人気キャラクター・リヴァイ兵長の過去を描くスピンオフ漫画「悔いなき選択」が、アニメ化されることが発表された。

本作は、前編・後編の2部構成となり、「進撃の巨人(15)限定版」と「進撃の巨人(16)限定版」に付属するオリジナルアニメDVDとして製作される。またアニメーション制作はWIT STUDIOが手掛け、荒木哲郎監督や浅野恭司(キャラクターデザイン)、小林靖子(シリーズ構成)が参加するなどテレビアニメ版「進撃の巨人」のスタッフが勢ぞろいするようだ。
突如現れた人型の「巨人」と人類の戦いが繰り広げられる漫画「進撃の巨人」で、人類最強とうたわれる兵士として登場するリヴァイ。スピンオフ漫画「悔いなき選択」では、そのリヴァイがまだ窃盗団のリーダーだった時代からスタートし、彼の上司となるエルヴィンとの出会いや、いかにして人類最強の兵士となったのかが明かされていく。ストーリー原案は砂阿久雁(ニトロプラス)、作画は駿河ヒカル。
「進撃の巨人」は本日8日発売のコミックス14巻で累計発行部数4,000万部を達成。また、テレビアニメ版の総集編『劇場版「進撃の巨人」前編~紅蓮の弓矢~』『劇場版「進撃の巨人」後編~自由の翼~』の公開が控えているほか、2015年夏公開の実写映画も現在製作中だ。
「DVD付き 進撃の巨人(15)限定版」は2014年12月9日発売 2,840円(税抜き価格)※申し込み締め切り2014年9月19日
「DVD付き 進撃の巨人(16)限定版」は2015年4月9日発売 2,840円(税抜き価格)※申し込み締め切り2015年1月23日

放送期間は2クールを予定していると発表され、#概略年表における850年のストヘス区でのアニ身柄拘束作戦の完了までを、第13話と第14話の間に総集編の第13.5話を挟んだ全26回で描いている。

ストーリーは基本的に原作に忠実だが、原作とは違い、ほとんどが時系列に沿って話が進んでいく構成になっている。また、前述のようにキャラクター名が変更されたりオリジナルキャラクターが登場する、原作にあった展開が削除されたりアニメオリジナルの展開が追加されるなどのアレンジが加えられているが、中にはアニメのスタッフからではなく原作者の諫山創から提案されたものも含まれている。

2013年8月9日に発売された原作単行本第11巻限定版には当初、OVAとしてテレビ未放送の前日譚を描く特別編「イルゼの手帳」(『週マガ』に出張掲載された読み切りのアニメ化)が収録される予定だったが、テレビアニメ本編の制作遅延の影響を受けて第12巻限定版へ延期された。

テレビアニメシリーズの総集編を前後編二部作として、2014年冬から随時公開予定。音声を5.1chサラウンド仕様にアップグレードするなど、細かい仕様変更もある。

劇場版「進撃の巨人」前編~紅蓮の弓矢~
テレビアニメ1話~13話までの総集編。2014年の冬公開予定。

劇場版「進撃の巨人」後編~自由の翼~
テレビアニメ14話~25話までの総集編。2015年公開予定。

『アニメ流行語大賞』 2013年銀賞:「駆逐してやる」

オープニングテーマ
「紅蓮の弓矢」(第1話 - 第13.5話)
「自由の翼」(第14話 - 第25話)

エンディングテーマ
「美しき残酷な世界」(第1話 - 第13.5話)
「great escape」(第14話 - 第25話)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 41

93.5 4 絶望でバトルなアニメランキング4位
進撃の巨人 Season2(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (1298)
7285人が棚に入れました
超大型巨人の出現により人類の平和と幻想が破られたあの日から、エレン・イェーガーの果てしない戦いの日々は続く……。抵抗する術もなく巨人の餌となった母の最期を目の当たりにして、この世から巨人を一匹残らず駆逐することを誓ったエレン。しかし、過酷な戦いの中で彼自身が巨人の姿に変貌してしまう——。人類の自由を勝ち取るために巨人の力を振るうエレンは、ウォール・シーナのストヘス区において「女型の巨人」と激突。巨人同士の激しい戦闘は、辛くもエレンの勝利となった。それでもエレンに、そして人類に、休息の時は訪れない。次なる戦いは既に始まりを告げている。ウォール・ローゼに迫り来る巨人の大群に、人類はどう立ち向かう!?

声優・キャラクター
梶裕貴、石川由依、井上麻里奈、谷山紀章、嶋村侑、小林ゆう、三上枝織、下野紘、細谷佳正、橋詰知久、藤田咲、神谷浩史、小野大輔、朴璐美、藤原啓治
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

陰謀がありそうなのを匂わせる2期

2期目。終盤あたりの話以降は原作を読んでいないので、どうなるのかドキドキしつつ見ていた。

早く謎を明かしてくれ。猿が気になる。という気持ち。

今作も結構人が死んじゃうし、強い人の死に様が悲しすぎる。やっぱり辛いなあ。
それに、より登場人物の感情に焦点を当てている気がするから余計に。
ただ、話の流れでリヴァイの活躍少な目なのはちと物足りない。

{netabare}ユミルは小さめ俊敏巨人だし、宗教関連のせいで巨人になったような節があるから、人間を強制的に巨人にする何かがありそうだ。本名がヒストリアのクリスタも宗教の秘密を握っていそうだし。
鎧の巨人ライナー、超大型のベルトルトも訳知りぽくて早く教えてくれ。
エレンが最後に見せた巨人を操る能力もこれからの話において鍵を握ってきそうな予感。
壁の秘密も早く知りたい。{/netabare}


OP
心臓を捧げよ! Linked Horizon
ED
夕暮れの鳥 神聖かまってちゃん
EDのサウンドが独特。神聖かまってちゃんは名前だけしか知らなかったけれど、独特な世界観を持っているんだなあ。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
超大型巨人の出現により人類の平和と幻想が破られたあの日から、エレン・イェーガーの果てしない戦いの日々は続く……。抵抗する術もなく巨人の餌となった母の最期を目の当たりにして、この世から巨人を一匹残らず駆逐することを誓ったエレン。しかし、過酷な戦いの中で彼自身が巨人の姿に変貌してしまう――。人類の自由を勝ち取るために巨人の力を振るうエレンは、ウォール・シーナのストヘス区において「女型の巨人」と激突。巨人同士の激しい戦闘は、辛くもエレンの勝利となった。それでもエレンに、そして人類に、休息の時は訪れない。次なる戦いは既に始まりを告げている。ウォール・ローゼに迫り来る巨人の大群に、人類はどう立ち向かう!?


1. 獣の巨人
女型の巨人との戦闘の後、壁の中から発見された巨人。その正体を聞き出そうと、ハンジはニック司祭を激しく責め立てるが、ニックは脅しに屈することなく黙秘を貫くのだった。遡ること12時間前、ウォール・ローゼ南区で待機するコニーやサシャら104期生のもとに巨人が多数襲来したとの情報が伝えられる。巨人の群れが進む先には、コニーの故郷の村があった。コニーたちをそこへ向かわせるため、分隊長のミケがとった行動は……?

2. ただいま
巨人発見より5時間後、北の森に向かったサシャは故郷の村まで到達する。サシャの胸中によみがえる、父親との苦い思い出……。3年ぶりの故郷は最早、人の住める土地ではなく、その先に見つけた新しい村でサシャは凄惨な光景を目の当たりにする。一方で、急ぎウォール・ローゼをめざすエレンたちだったが、同行者の中には何故かニックの姿があった。ウォール教が知る壁の秘密を開示するべきか、彼は自分の目で確かめるという。

3. 南西へ
コニーの故郷に人影は一切なく、代わりに残されていたのは一体の巨人が仰向けに倒れた姿のみ。失意のコニーの耳に届く、微かな声。それは巨人が発したように思われたが……。時を同じくして、リコ率いる駐屯兵第一師団精鋭部隊は東防衛線で巨人と交戦し、ハンネス率いるウォール・ローゼ対策部隊は壁沿いの道を偵察するも未だ一匹の巨人とも遭遇しないままだった。それぞれに胸騒ぎを覚えたまま、巨人出現から最初の夜が訪れる。

4. 兵士
コニーやライナー、ベルトルトのいる南班、そしてクリスタとユミルがいた西班は暗闇の中で合流し、ウトガルド城という古城跡で共に夜を明かすことになった。だが、見張りが気づいたときには既に城の周りを大勢の巨人が取り囲んでいた。戦闘用の装備を持たない104期生たちは塔の中へ一時避難するが、突破されるのは時間の問題だった。巨人の侵入を防ごうと孤軍奮闘するライナー。彼の脳裏にフラッシュバックする記憶とは……?

5. ヒストリア
エレンたちがまだ訓練兵団だった頃。とある雪山での訓練を終えた後、ふと気づくとクリスタとユミルの姿が見えなくなっていた。クリスタは訓練中に体調を崩したダズのそばについていて、また、ユミルはそんなクリスタに付き合っているうちに遭難してしまったのだ。吹雪の中、すっかり日も暮れて、息も絶え絶えなダズを引きずって山のふもとをめざすクリスタ。このままでは3人とも助からないという状況で、クリスタのとった決断は!?

6. 戦士
ウトガルド城を取り囲んだ巨人の群れはユミルの活躍と、駆けつけた調査兵団の主力部隊によって撃退された。重傷を負ったユミルは治療のためトロスト区に送られることとなり、残った調査兵団は壁の修復作戦を再開することに。ところが、穴の位置を知らせに来たはずのハンネスは「穴はどこにもない」と報告する。穴がないのだとしたら、巨人はどうやって壁の内側に現れたのか? 疑問を抱えたまま、エレンたちはトロスト区で待機する。

7. 打・投・極
「鎧の巨人」と「超大型巨人」がエレンの目の前に出現。激昂したエレンはすぐさま巨人化し、鎧の巨人の顔面に拳を叩きこむ。一方、超大型巨人は調査兵団が待機していた壁を破壊し、昏睡状態のユミルを捕らえて自らの口の中に放り込むのだった。調査兵団はハンジの号令のもと、一斉に超大型巨人へ襲いかかるが、巨人が全身から蒸気を噴出させたため、近づくことすら不可能となった。その頃、鎧の巨人を相手に苦戦するエレンは……?

8. 追う者
エレン巨人は鎧の巨人をあと一歩のところまで追いつめたが、超大型巨人の頭部が落下してきたことにより形勢は逆転し、エレンは鎧の巨人に連れ去られてしまう。さらに、超大型巨人の発生させた熱と風圧が、その場にいた兵士たちに甚大なダメージを与える。倒れたミカサが目を覚ましたときには、既にエレンの敗北から5時間が経過していた。エレンを想って、涙するミカサ。そんなミカサやアルミンを、ハンネスは勇気づけるのだった。

9. 開口
鎧の巨人との戦いに敗れたエレンは、巨大樹の森で目を覚ます。そこにはエレンと同様に巨人化の能力を有する者たちがいた。巨人の巣窟となった森では、たとえ巨人になったとしても生き抜くことは困難であり、そもそも戦い終えたばかりのエレンには巨人になれるだけの体力はない。即ち今のエレンに出来ることは、巨人が動かなくなる夜まで大人しく待つことだけ。そんなエレンに、ある人物が「俺達の故郷に来てもらう」と語りかける。

10. 子供達
日没まであと1時間。調査兵団の精鋭たちがついに巨大樹の森に到達した。目的はあくまで戦闘ではなく、エレンを見つけ出し奪還すること。だが、それでも危険な作戦であることに変わりはない。そんな中で、クリスタだけは絶対に助け出さなければならないと、ユミルの心に焦りが生じていた。ユミルは思い出す。貧民街で暮らしていた幼い頃と、その後の数奇な運命、そしてクリスタとの出会いを――。はたして、ユミルはどう動くのか!?

11. 突撃
森に突入しようとしていたエルヴィンの前に姿を現す、鎧の巨人。その肩には、ある人物の背中に括りつけられたエレンの姿があった。巨人に連れ去られる前に、何としてでもエレンを救い出そうとする調査兵団。しかし、鎧の巨人とその協力者に攻撃を仕掛けるミカサを、もう一体の巨人が何度も妨害するのだった。その巨人を殺さなくてはならないと、敵意を剥き出しにするミカサ。彼女の前に立ち、戦いをやめるよう呼びかけたのは――!?

12. 叫び
エルヴィンが引き連れてきた巨人の大群が、鎧の巨人に襲いかかる。まるで地獄のような光景が繰り広げられる中、調査兵団はエレンの奪還に何とか成功した。だが、退避する兵たちに向けて、鎧の巨人が他の巨人を投げつけてくる。その衝撃で落馬したエレンとミカサの前に出現したのは、5年前のあの日、エレンの母・カルラを食った巨人だった。憎き仇との因縁に自らの手で決着をつけるため、エレンは巨人となって戦おうとするが……。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9
ネタバレ

くっく さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

世界は残酷だ

その日人類は思い出したー。ヤツらに支配されていた恐怖をー。鳥籠の中に囚われていた屈辱をー。5年前、突然の「巨人」の襲来によって人類は、絶滅の危機に遭った。辛うじて生き残った人類は、3重の城壁を作り、100年以上平和を守っていた。しかし、その平和の象徴の壁がまたも「巨人」によって破壊されてしまったー。人類は一つ目の壁を放棄し、後退した。人類は少しながらも巨人の正体を解いていく。ある日、また壁が破壊され、巨人たちが侵攻してきた…。

登場人物

エレン・イエーガー
ミカサ・アッカーマン
アルミン・アルレルト
エルヴィン・スミス
リヴァイ・アッカーマン   など

てか登場人物多すぎて全員書けねぇわ。それもそのはず。スケールが他の漫画・アニメとは違いますから。人類vs「巨人」の全面戦争なのですからね。

やはり2期になってもグロいです。人が喰われているのは見るに耐えません。ホラー無理な人にはキツいかもですね。

OP「心臓を捧げよ!」進撃の巨人のために作られたOPって感じですね。私的に、1期のOPにより劣っている感じがしますが、いいですね。

これから1話ごとの感想と印象に残った言葉を書きたいと思います。

26話  『獣の巨人』
{netabare}
「人は戦うことをやめた時、初めて敗北する。戦い続ける限りはまだ負けていない!」

いい言葉ですよね。リヴァイに続く実力者であるミケの言葉です。この信念ゆえにミケは死んでしまうのですが。

漫画は15巻まで読んでいたのですが、3年前位に読んでいたので完全に忘れていました。獣の巨人は立体起動を知らないんだよな?中誰入ってるんだ?まあいいや、27話を待とう!
{/netabare}
27話  『ただいま』
{netabare}
「走らんかい!!」


これはサシャの言葉です。サシャの訛りが出ました!?今回はこの言葉の周辺の展開ですね。あの辺の展開は泣きそうになりました。

{/netabare}
28話  『南西へ』
{netabare}
    「できそうかどうかじゃねぇだろ。やれ。やるしかねぇだろ。」

コニーの故郷にいた巨人、コニー。おかえり。て言ったよな??あの巨人はなんだ?壁に穴が開いていない?巨人はどこから入ってきたのか?謎が多すぎる。リヴァイってケガしていたんだ。いつケガしたんだ?ようやく人間側の反撃が始まるのか?やっぱリヴァイはかっこいいですね。このセリフはいいですね。

{/netabare}
29話   『兵士』
{netabare}  「お前、胸張って生きろよ。」

さすが調査兵団!巨人らをバッサバサ。
って馬~~!?獣の巨人何がしたいねん。って巨人が大量に来たよ。巨人の団体行動怖っ。やっぱ巨人が人を喰らうシーンは思わず目をそらしてしまいますね。
そして、ユミルが手を切って、
きょ、巨人化したーーーー。

知ってたけどね。てか指切るの痛くてできなくないか?あの局面なら迷ってるヒマないか。



{/netabare}
30話  『ヒストリア』
{netabare}
「自分なんて生まれてこなければよかったと思ってた。ただ存在するだけで世界に憎まれたんだ。私は大勢の人の幸せのために死んであげた。でもそのときに心から願ったことがある。もし生まれ変わることができたなら、今度は自分のために生きたいと!」

おお、珍しく長いセリフですね。

ユミル巨人化。
え、この巨人って、29話にあったライナーとベルトルトの故郷で巨人に襲われて仲間?が喰われていたときのあの巨人じゃねぇか!!何があったんだろう………。
「何いい人ぶってんだよバカ!そんなにかっこよく死にたいのかこのアホが!今更天国に行けるとでも思ってるのか!自分のために生きろよ!こんな塔を守って死ぬくらいならもうこんなもんぶっ壊せ!!」

こっちも同じくらい長い。びっくりするほど二つのセリフが対応している。どちらも身にしみます。
ユミルが喰われたー。久しぶりにミカサ、アレン来たー。この調子だとユミルはいきているのかな。

{/netabare}
31話 『戦士』
{netabare}
「この裏切り者が!!」

さらっとベルトルトとライナー自分が巨人って暴露したぞw。何でエレンを連れていきたいかわからん。調査兵団もベルトルトとライナーが巨人だって気付いた。それにしてもアルミンは冴えてるな~。ベルトルトとライナーが巨人化したーー。そしてそれに対抗するようにエレンをも巨人化したーー。巨人同士の大乱闘じゃん。壁は大丈夫なのか?(それは気にしてはいけない)
{/netabare}
32話  『打・投・極』
{netabare}
 「吐き気がしてくんだよ。このデケェ害虫が!今から俺が駆除してやる!」

エレンvsライナーが白熱しております。ライナー優勢!エレン全く手が出ません。おおっと、エレンがライナーの攻撃を避けた!あのデカイ図体で良くできましたね。エレンが絞めた!ライナーも苦悶の表情です。エレンがライナーの腕をもぎ取った!これは勝負ありでしょうか?ライナーがタックル!しかし、エレンもう一度絞めた!これは決まったでしょうか?もう首がちぎれそうです。って、上からベルトルトが降ってきたーー。避けれるのか、エレン。
(今回はバトルメインだったので実況風にお送りしました。)
{/netabare}
33話  『追うもの』
{netabare}
「俺も行くぞ。お前ら3人が揃ってねぇと俺の日常は戻らねぇからな。」

上からを超大型巨人が!エレンが連れ去られてしまった。昔の回想シーン、やっぱミカサのエレンへの過保護っぷりが凄い!ハンネスかっこいいこと言うじゃんかよ。調査兵団メンバーがきたぞー。よし、エレン奪還だ!
{/netabare}
34話  『開口』
{netabare}
「ああそうか。お前らな、お前らは兵士でも戦士でもねぇよ。ただの人殺しだ。」

腕がなくなってて会話中ずっと蒸気が出てるのすっごい気になるww。ハンジさんの予想が的中しすぎなんですけど。ライナーとベルトルト結局何がしたいか全く分からん。故郷に帰るのにわざわざ壁壊す必要ないよな!?本当にお前らクリスタ大好きだな!
{/netabare}
35話  『子供たち』
{netabare}
「私は思った、これは罰なんだって。誰かの言いなりになって多くの人たちを騙したことへの罰じゃない。人の役に立てていると自分に言い聞かせ自分に嘘をつき続けたことへの罰なんだって。」

コニーの村の巨人、まさかのコニーの母さん!?エルヴィン団長、特攻か!ユミルの過去があきらかに。ユミル巨人化して、クリスタを食ったーーーー。いやまぁ、くわえただけだろうけど。次は、調査兵団vs裏切り者だな。
{/netabare}
36話  『突撃』
{netabare}
「進めぇぇーー!エレンはすぐそこだ!進めぇぇー!」

ミカサのエレン愛が強すぎる。団長の右腕がーーー。って団長生きてたのか。エレンを助けて救出!ってライナー巨人投げてきたー。そして、エレンの目の前には因縁の相手が…。
{/netabare}
37話  『叫び』
{netabare}
「我々はいずれ突き破る。真実を隠している、壁を。」

ハンネスさんめっちゃ頑張ってる。ハンネスさんが喰われたーーー。ってエレンすっごい能力持ってたのな。だから、ライナーたちは連れていこうとしたのか。巨人は人間だったのか。けど、どうやってそうなったか気になる。

って最終回ーーーー!?まだまだ続くと思ってたのに。
{/netabare}



《総評》
一期とは違い、調査兵団精鋭が減った。そして、巨人の正体にも大分近づいた。そして、人類と巨人の他に、第三勢力{netabare} (ベルトルトとライナー) {/netabare}が出たな。後、リヴァイ全然動いてなーい!アルミンは洞察力が非常に高かった。ミカサは、ひたすらエレンのことしか考えてなかったな。最後はかわいかった。
まさかここで切るとは思わなかった。進撃の巨人の漫画が終了してから、一気に最終話に行くのかな?2018年三期放送か。また話忘れてそうだな。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

史上最強?の第104期訓練兵団卒業生

原作既読


2013年1期全25話+OAD5話、2017年2期全12話。
私のような後追い組ならいざ知らず、リアタイ組には長い待ち時間だったでしょう。ちょいとクールダウンしちゃったか、はたまた期待値が上ブレしちゃったか、伝え聞くところで、「物事には適切なタイミングってあるよね」不遇な2期という噂です。

第2期1話が作中で“第26話”と扱われていることもありますが、前提は1期視聴済であること。第3期1話も“第38話”とルールは踏襲されていて、完結までは話数が上乗せされていくのでしょう。
おそらく70話以上を要するんじゃないでしょうか。
私たちは未だ巨人と人類を巡る一大叙事詩の途上にあるのです。

そんな途中経過の2期。
アニがアレしてこの後どうなるんだろう?からの続きになります。2期では1期での謎の一部が解明され、そして新たに謎が提示され、が並行するミステリの様相を呈してきます。

思えば1期は“圧倒的な力を持つ巨人”対“立ち向かう人類”というシンプルな二項対立。一枚岩ではない人類の描写が秀逸でもありました。圧倒的な力に蹂躙されるそんな“絶望的な世界で抗い続けることができる強い意志”を持った主人公エレンや調査兵団に共感や畏敬の念を抱きながらも心躍らせた傑作アニメです。

捕食した人間で胃が満たされたら吐き出すという生態は「食物連鎖とも関係ない。巨人の栄養にすらならない」ただ被殺戮対象としての人類という存在を浮かび上がらせ、戦慄を覚えたものです。

翻って2期はその巨人の謎が徐々に解明{netabare}(巨人が実は人間?){/netabare}され、見えない恐怖が可視化されていきます。巨人の恐怖というものが物語の面白みを担保する屋台骨であった以上、そこにメスを入れたことでのデメリットもありました。

これは作品の魅力の軸がシフトしたことを意味します。擁護すると、スプラッタホラー味の対巨人バトルで押し通せば、巨人の絶滅orボスの討伐といった少年ジャ○プ的インフレ展開しか残されておらず、結局「1期で終わっときゃよかったのに」となったでしょう。そこはマガ○ンだったのでそんな選択は取らなかったのかもしれません(嘘)。
魅力の軸がシフトとはあくまで好意的な解釈で、当然ながらこれを作品のブレと捉える向きもゼロではなかったでしょうね。

ただしブレはブレでも2期で私が感じた“ブレ”とは、これとは違うもっと絶望的なもの


“心臓を捧げる先である人類への迷い”


絶対真理と思っていた憎しみの対象“巨人”という前提が揺らぎます。
さっそく第1話(26話)で私の大好きなウォール教の司祭(注:1期レビューでボロクソ書きました)がまたやらかしました。{netabare}壁の中にいる巨人の存在をこれまで隠してきたのです。{/netabare}人類への裏切りです。
人類の進撃の糧に!と心臓を捧げた兵士たち。折り合いつけるかつかないのか、九死一生に煩悶して任に着いた調査兵団の一員たるエレンですら話数を重ねる毎に「俺たちは何と闘ってるんだ?」という状況がやってくる。そんな2期でした。

そして、1期と比較し市井の人の出番がめっきり減ります。兵士たち(特に調査兵団)の話がほとんどとなり、より狭い空間での兵士たちの選択や葛藤を追っているというのも2期の特徴です。
中核はエレン・ミカサ・アルミンその他第104期訓練兵団卒業生たち。良きにつけ悪しきにつけ、彼ら彼女らが『進撃の巨人』という物語の中心であることがほぼ確定となりました。
{netabare}余談ですが、エレンの同期達って何個師団分くらいの軍事力あるのだろう?少なくとも兵団のなかでは歴代最強のメンバーには違いありません。{/netabare}
1話分の引きがとても良いので次が気になりあっという間の全12話でした。今から視聴組は1期の勢いそのままに2期に突入できますね。ラッキー!


OPは1期に続いてLinked Horizonが担当。曲は「心臓を捧げよ!」

“捧げよ 捧げよ 心臓を捧げよ”

まるでそう言い聞かせないと正気を保てないような展開が兵士たちを待ち受けてました。
明確な敵設定できるうちはまだマシだったかもしれません。
そして謎がこれから徐々に明かされていく手前の物語序盤。


{netabare}「人は戦うことをやめた時初めて敗北する」{/netabare}


手練れのミケ分隊長が発したセリフが意味するところを兵士たちも視聴者である私たちも、それが如何に困難な道程かを思い知ることになるのでしょう。

「諦めたらそこで・・・以下略」
言うは易し 行うは難し です。普段できてる気がまるでしません。


■オマケ
巨人の捕食シーンはヴァリエーションが増えてた気がする。

{netabare}ミケ分隊長:獣の巨人に装置取られた実力者。いやぁ、ちょっときつい。{/netabare}

{netabare}ナナバ:古城で奮闘した先輩の女性兵士。いやぁ、これまたちょっときつい。{/netabare}




視聴時期:2018年11月

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2019.11.08追記
《配点を修正》 +0.1

3期が終わりFinal seasonを残すのみ。
視聴当時は1期と比較しややパワーダウンの印象を受けたが、2期で開示された情報は物語上不可欠なものでありのちに回収されます。
物語構成の良さを評価し加点しときます。



2018.12.18 初稿
2019.11.08 追記/配点修正
2022.02.27 修正

投稿 : 2024/11/02
♥ : 67

88.4 5 絶望でバトルなアニメランキング5位
盾の勇者の成り上がり(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (1176)
5534人が棚に入れました
図書館で出会った一冊の本。そこから勇者として異世界に召喚されてしまった主人公・岩谷尚文。盾を使う能力を持った彼は、陰謀と裏切りに会い、異世界ですべてを失ってしまう。どん底からの成り上がりを描いたヒロイック・ファンタジー!

声優・キャラクター
石川界人、瀬戸麻沙美、日高里菜、松岡禎丞、高橋信、山谷祥生
ネタバレ

フィーロたんlove さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

大人向け名作童話 人間臭い主人公の魅力が光る

総評

バトルシーンを除けば大人向けの童話です。
本編「盾の勇者の成り上がり」、外伝「槍の勇者のやり直し」
を通して読むと、「モモ」、「星の王子様」、「百万回生きた猫」
などに通ずるものがあると感じました。

ただ、大人向けです
この作品は忍耐強さ、誠実さ、気高さ、美しさ、愚かさ、醜さなど
人間の有する善悪両面を真っ向から描いています。

ですのでストレス耐性が少なく、理解力が浅く物事を表層的にしか
捉えられない中学生以下(あくまで一般的基準です)の方にはお勧
めしません。

22話感想
{netabare}
ウェポンコピー、転移スキル、武器の強化方法
あと信じてみる事の必要性
ここに来て重要な情報がようやく一部開示されました
ラルク(でしたっけ?)登場でしたね
たぶん小説版から登場したのでよく知らないキャラです
人気が高いキャラのようなので期待しておきます
{/netabare}

21話感想

綺麗に収まったと思います 
これぞアニメ版というとこでしょうか
特に言うべきことはありません

あと先週の声優さんの特番見ました
ねんどろいど可愛いです
フィーロの出来が良ければ買おうかな

番組を見ていて声優さん、スタッフの方、監督さん、
スポンサーさんなど、この作品がたくさんの大人の
心を動かし、このアニメが出来たことが感じられ
ました




20話感想
雑魚ボス戦での無理やりな盛り上げ方が気になりますね
{netabare}
今回のバトルはアニメ版の最大の盛り上げ場所のつもりだった
のでしょう。

これでもかと味方の攻撃が繰り広げられてましたが
なろう版でもコミック版でもなかっただろう攻撃
アクションが多かったように思います

無理やり全員参加型のバトルにして盛り上げようとしたのも
まるでプリキュアをみているような恥ずかしさが感じられて
ちよっとなーという思いでした

一応最後は原作通りナオフミの捨て身のスキルで締めたので
何とかまとまった感はありました
意図はわかるのでまあやむなしというところでしょうか


主人公の魅力について

①精神的なタフさ

 アニメを見てると3バカ勇者のマヌケぶりが目立ちますが
実際自分に置き換えた時どうでしょうか?果たして彼らより
うまく立ちまわれるでしょうか?ネットでググることもでき
ず、知り合いもいない、誰が嘘をついてるかわからない中で
正しい判断ができるでしょうか?

 ナオフミと自分を置き換えた場合も同じです。状況を判断
する情報が不足する中で、不条理に迫害されても下向かず
頑張れますか?自分の決めた方針を貫けますか?

 彼は周囲の冷たい視線の中、いろいろ思うことはあるにせよ
愚直にやるべきことをやり続けて周囲の評価を覆していきます。
近年稀に見るなんとも男臭い、人間臭いヒーローだと思います。

②懐の深さ

アニメ版では見れないでしょうけど、なろう原作ではだいぶ先に
精神的にポンコツな他の3バカ勇者を見事にまっとうな勇者とし
て再生していきます。

この作品が真っ向から描こうとしているテーマの一つは人間の
愚かさ、醜さでしょう。愚かさも醜さも人間臭さの一つです。

そして愚かで醜い人間も努力や他者の助けで立ち直れることも
この作品は示唆しています。

{/netabare}

 

*********
19話感想
尺を合わせるためか残念な展開に
{netabare}
たぶん2クールでカルミラ島までやって終わるつもりなのでしょうか
尺合わせのため後半が間延びしてる感じが否めませんね
マンガでもなろう版でもこんなに長くなかったと思います
どうせなら亀までやって2クール終了にすればいいと思うんですけど。
三勇教との戦いで3回使うとは思いもよらなかったです。
他の勇者とのぐだぐたも相まってちよっと残念な展開になっています。
教皇なんて雑魚ボスなのに3回もつかうとは。
脚本も割と裁量あるみたいなので、すっとばせるところはすっとばして
もいいと思うんですが。
いままでが良かったので、最近の制作サイドの不作為には少し失望し
評価は下げます(とは言ってもすでに最終話まで作っているでしょうが)。

アニメ版の現在の残念な展開はともかく原作は素晴らしいと思っています
原作の素晴らしさの一つに伏線の巻き方と回収の仕方が秀逸ということが
あります。

たいていの小説には読んでいくと穴ぼこというか伏線があります
情報が欠けている、訳がわからない、意味があるとは思えない情報
などの違和感です。違和感が読者の想像力を刺激するわけです。

本作品で言えば、

「情報が欠けている」は例えば波とはそもそも何か?結論を言えば最後
の最後で明らかにされます。読者は違和感を持ちながら展開される物語
から想像を重ねますが、別の「訳が分からない」ことが出てきたりして
簡単に先読みできません。

「訳が分からないこと」は例えば、マイン(第1王女)は何故そこまで盾の
勇者を貶めようとするのか?他の四聖勇者が仲良くなることを邪魔する
のか?これも結論から言えば最後の方まで明らかにされません。

「意味があるとは思えない情報」は例えば3話でナオフミがラフタリアを
始めて食堂に連れて行った時のお子様ランチの旗です。これは度々ラフタ
リアの初心忘れるべからずの決意表明で引用されるアイテムになります。
旗についてはなろう版では記述が無かったのですが、アニメ版15話ではエクレアの父が自分の領地で亜人が自由に暮らすことを保証する象徴で、白骨化したリファナちゃんが最後まで握っていたという設定になっています。恐らくこれは作者か編集者が後で思いついた伏線の回収でしょう。お話の膨らまし方として上手いと思います。

 作者は穴ぼこ(違和感)はできるだけ大き目に空けて後から埋める、伏線
は多めにばらまいて自由に回収するスタイルをとっていると感じます。なので本編でも回収が進んだとは言えず、外伝の「槍の槍なおし」で回収しまくっています。

 先読みが出来て読む気が無くなるようなことはなく、読み続けるほどに、あーなるほどそういうことかと腑に落ちていきます。厳密に言えば論理破綻しているところもありますが、別に法律文書でもなく娯楽小説なのでおもしろければ問題ありません。なお「槍のやりなおし」ではリファナちゃんが活躍するリープ周もあります。

{/netabare}

************************
18話感想
{netabare}
ようやく黒幕登場。高等集団儀式「裁き」すごすぎるだろう
クレーターできちまったじゃないか。
今回はモトヤスの勇者としての一途さ熱さが垣間見れた回じゃ
ないでしょうか。今は騙されておまぬけお馬鹿キャラですが
実は勇者としての資質をちゃんと持ち合わせているんですね。
{/netabare}
かなりWEB(なろう)版と異なるので、コミックス13巻まで
読んでしまいました。読んでわかりましたが、アニメ版は
コミックス版とも若干異なるのですね。脚本演出の方がセリフ
や話をうまくまとめていることがわかりました。
本作品においてバトルはストーリーをうまく転がしていくため
の手段というかつなぎなので、今のようなあっさり目で丁度
よいと思います。あくまで本作品の魅力はストーリーと登場
人物なので。


************************
17話感想
{netabare}
展開的には停滞・一時停止です
いろいろ伏線を撒く回になりましたね 
この先の難敵には勇者が一人でも欠けてはならないこと
何回目かの波の後多くの命が奪われること
人間を救うことと世界を救うことが違うこと
過去の勇者が人間を救おうとしたこと、それが茨の道であること

物語の展開上核心的な部分なのですが
いまいち理解できてなかった部分です アニメ版だとどういう
説明になるんでしょうか まあ今クールではそこまでいかないと
思うので制作サイドもノーアイデアかもしれませんが

「やるだけやってみるさ 期待はしないでくれ」と言って、
ちゃんとやってしまうのが主人公です。期待しています。

予告で太い熱線みたいな魔術攻撃がレンとイツキ一行に降り
注いでました。例の団体の例の術だと思われますが、たぶん
イツキとレンは死なないと思います。これで決定的に理解し
たのだと思うので説得できるでしょう。それともフィトリア
から聖域から出すときに他の勇者のところに下すって言って
いたけど、まさかナオフミ一行が降ってきたのか?かなり
過激な下し方です。違うと思うけどね。問題は現段階では
一番お馬鹿なモトヤスですが、なんとか2クール内に説得できる
ことを祈ります。

フィトリアは昔のご主人様の事を思い出して幸せそうでした。
人間と寿命が違うので仕方がない事ですが 残されたフィトリア
は不憫ですね でもフィーロがいるから 茶飲み友達にはなれ
そうです
たぶん出てこないと思いますけどフィトリアのご主人様の時の
四聖勇者の外伝も見てみたい気はしています
{/netabare}
いろいろ重要な情報が開示された回でした

*************************
16話感想
{netabare}
WEB版とだいぶ内容が変更されているんですね
フィトリアが想像より遥かに大きかったです
可愛いけどでかすぎる そして強すぎる

流れからすると勇者同士の協力が2クール内で
実現しちゃうのかな だいぶ早い気がするんですが
フィトリアは争うのはダメだけじゃなくて理由とか
どうしたら強くなれるのか教えてあげればいいんだけど
何せ鳥頭だから記憶力悪いのはしょうがないか

ナオフミも1国につき勇者一人で波に対抗できるという
ところから、本来この時点で勇者はもっと強くなっている
はず、何かが足りないんだと気づけば....
そういう展開になるんでしょうか?
勇者が目指すべき最終的強さがフィトリアレベルという
のは理解できたとは思うけどどうなんだろう

もうあれだねフィトリア先輩にレベリングしてもらって
後々出てくる〇〇や△△に負けないぐらいの最強になったら
各国に一人ずつ配置すればいいじゃん それで全部解決
フィトリア先輩「今日から私がお前ら四聖を鍛える」
イツキ(弓)「鳥なんかに教わることはありませんよ」
モトヤス(槍)「フィトリアちゃんがデートしてくれるなら」
レン(剣)「群れるのは嫌いだ」
ナオフミ「お前ら」
全員フィトリア先輩にボコられる
四聖「わかりました先輩」
こんな感じかな

{/netabare}
だいぶロリ色が強くなってきて、胃もたれ気味になってきましたが
最後まで視聴します
*********************************

15話感想
{netabare}
今回は神回でした。
リファナちゃんが不憫でなりません。
もしかしたらヒロイン候補だったリファナちゃんの
白骨まで見せられるとは思いませんでしたが
まあ流れからOKです
旗にはそういう過去があったのですね
「違う」「そうじゃない」「お前は間違ってない」
ナオフミは3回言い換えました 誠実さを感じます
やっぱりいい奴だわ 友達になりたい
他の方のコメントにもありましたが音楽がとてもあっていました
{/netabare}

改めて感じた本作品の美点は
①キャラが立ってる 
②伏線の撒き方と回収の仕方が天才的
③亜人、魔物が可愛い 動物好きには高評価
④OP(新しい方)が素晴らしい
  雨の中の物憂げな表情の登場人物達
  この時期のストーリー展開にぴったりです
  特にモトヤスの悲しげな表情にぐっときます
  ところで鎌をもってた人は誰だろう
  楽しみにしておきます
⑤挿入曲がすごくあっている
⑥作画が丁寧で素晴らしい
⑦ストーリー展開演出に手抜きがなくて嬉しい

全体的にスピーディーな展開や爽快感は少ないですが、じわじわ来る
叙述的展開がたまりません。違うと思うんですけど、作者は女性なの
かな。

まあ中二病主人公、お手軽俺最強主人公、暑苦しいまでの絆押し付け主人公の作品や、ハーレム作品、主人公はまあいいけど展開が単調な作品などゴミ作品が多い昨今では、希少な本格的なアニメだと思います。


*******************************************

物語設定、テーマ設定、キャラ設定だけで言えば最高傑作
進撃の巨人などのTOP作品よりも群を抜いていると思います

WEB版を通読した限りでは「モモ」とか「星の王子様」とか
「百万回生きた猫」とか童話、寓話に通じるものがあり一貫性を
感じますアニメ版を見ていまいちと感じる方は是非WEB版を通読し
てみることをお薦めします

主人公が逆境を乗り越えて成長していくというスタイルは程度の
差こそあれそこそこあります。しかしこの作品は迫害という程度の
強いものなのでストレス耐性があまり備わっていない若年層には
物語前半は苦痛になるかもしれませんね。そういう意味では大人
向けアニメかもしれません

アニメでもすでに憤怒の盾が出た時点で勇者の中では一番強くなって
しまったのでこれからは比較的楽に視聴できると思います。

ラフタリアとの関係は、「ゼロから始める異世界生活」のレムを
彷彿とさせますね リゼロも秀作だったと思います

槍のやりなおしを読んで、私もフィーロたんloveになってしまい
ましたですぞ

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13
ネタバレ

とろろ昆布禿莉緒 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

序盤期待したのに

『盾の勇者の成り上がり』を視聴した感想は面白い。
けど、もっと面白くなっただろうし勿体無い。

良い点
1.序盤の絶望感
{netabare}
主人公 尚文に対する悪意がすごい
▶︎召喚されてすぐに除け者
>他の3人は剣、槍、弓を持った勇者だが、尚文は盾

召喚され、持っている武器の時点で不遇な尚文。それに加えて、国王からは無視される。国から用意された冒険者がいたが、誰も尚文とは冒険したがらかず他の勇者に同行する。

▶︎自分の担当してる武器しか装備できない
>尚文の場合盾だが、盾は武器なのかと疑問に思う

▶︎他勇者と冒険をすると成長しない
>他の勇者が近くにいると経験値の取り合いが発生し、経験値が入らない

剣も槍も弓も、他ハンマーや斧、全てが装備できない。尚文の攻撃手段は盾で殴るか、素手で殴るか。絶望なのは目に見えてわかる。そして、他勇者も頼りにできない。

▶︎唯一の仲間マイン
>かなりめんこい女性で、尚文も唯一仲間になってくれた彼女に感謝し、気を許す

唯一、仲間になってくれたマインは、夜中に自作自演の強◯を決行。その濡れ衣を尚文に着せて、冤罪をふっかけ成功している。

▶︎金無し、仲間無し、攻撃武器無しの尚文の行動
>取引しないアイテム屋を密かに忍ばせておいたモンスターで脅し、アイテムを売ったお金で奴隷商へ

主人公とは思えない外道なやり方をし、お金を稼ぐ(強盗はしていないのでセーフ?)
そして、最安値で購入できる奴隷を攻撃役として取引、ラフタリアを購入。
あくまで理由は利用するため。とてもダークファンタジー感があり、ドンドンと続きを見たくなる気持ちが湧き出ました。
{/netabare}
2.尚文の戦い方
{netabare}
地味で姑息
▶︎盾スキルで攻撃
>本来防御に使うであろうスキルを敵に突進させ攻撃する

エアストシールドという、目の前に緑色のクリスタルの様な頑丈な盾を出現させ、防御するスキル。それを、敵に向けて突撃させたり、上向きに出した盾を足場代わりにする応用で機動力も高め。

▶︎少なくとも主人公がやる戦術ではない
>形式上は尚文の奴隷であるラフタリアをかけた、尚文vs元康が行われてる状況

槍の勇者元康の攻撃により、尚文は防戦一方だが、エアストシールドの突進により元康の隙を作る。
その瞬間、自身の防御力が高いことを利用してマントの中に忍ばせておいたモンスターを元康に投げつけ、すぐに剥がされないようにプリズンシールドでモンスターごと元康を中に閉じ込める。

かなり卑怯ではあるものの、攻撃手段がない尚文からすれば正攻法。まさにダークヒーロー。

▶︎植物モンスターにはアイテム
>やらかした元康の尻拭いのために、村の養分を吸い尽くそうとしてる植物モンスターと対峙

初めは苦戦するものの、除草剤を使い形勢逆転。地味ではあるものの、アイテムを使った倒し方はとても面白く、まるでRPGような攻略方法。
面白くないなろう系の大半は、ぶんっ!で敵が消えてますから。
{/netabare}
3.ラフタリアが可愛い
{netabare}
悪ふざけなしに、しっかりヒロインをしてる
▶︎出会いは過去最悪
>精神、身体共に病気持ちで、まともに食事できず、あと数ヶ月で死ぬような状態のラフタリア

尚文はもちろん、そんな奴隷を買いたくありませんが、お金もないので仕方なく購入。せめて、金額分は働くようにと言い聞かせ、訓練を始めます。

▶︎尚文の心情の変化
>一人で孤独。奴隷として酷い扱いを受けていたラフタリアに今の自分を重ねる

共に過ごしていく中で、父性愛に目覚め始めラフタリアに心を許しつつ情が湧きます。極め付けは、資金稼ぎに訪れた洞窟での戦闘。尚文はラフタリアを庇い、彼女に逃げるように指示を出しますが、ラフタリアはそれを拒否し共に戦います。
かなり入りは歪でしたが、順当なヒロインとして尚文の心の支えになる存在です。
{/netabare}

悪い点
1登場人物の知能指数が低い
{netabare}
全体的に頭が悪い人ばかりです。
▶︎オルトクレイ=メルロマルク(尚文達を召喚した国の国王)
・唯一波に対抗できる四人の勇者。その勇者全員を召喚する事にゴーサインを出す

>メリット
・波が終わった後の功績などを総取りできる
・大嫌いな盾の勇者を陥れることができる
・最強戦力を獲得

>デメリット
・各国から敵視される
・最悪な場合、各国に同盟を組まれてしまい戦争状態(勇者が最強戦力であるとは言え、序盤はレベルが低く普通に弱い)
・盾の勇者は戦力外(召喚前から陥れる前提があるため)

ここまでのメリット、デメリットを背負って行った勇者召喚。そんな中、オルトクレイが行った事は盾の勇者である尚文をあからさまに無視、全く会話をしない。資金援助を断つ。転職の妨害。マインの様な目立った行動はそこまでなく、色々バレて国王の座から降ろされる。

▶︎マルティ=S=メルロマルク(オルトクレイの娘で第一王女。マインとも呼ばれてる)
・自作自演の強◯で、尚文に濡れ衣を着せる
>尚文本人にその事を知らしめるように、舌を出し、ざまぁみろと挑発(他の勇者等にはバレないようにしている?)

隠した方が自分の目的達成が簡単になるだろうに。高い地位を持っていると思っているからか、信頼を失い切った尚文を警戒することを微塵も考えてません。

・何か色々と尚文に仕掛ける
>頭の悪いゴリ押し。他勇者にも本心バレバレのはずだが、周りも馬鹿なのと、拗らせてる尚文が他勇者と交流がないため助かってる

先程述べた通り、圧倒的な地位で、権力を使いたい放題な状態であると本気で思っており、後始末なのどについての考えはない。雑な突貫工事の粗が出て、全てがバレてしまい「ビッチ」、「アバズレ」と呼ばれるようになる。

▶︎剣の勇者 錬 槍の勇者 元康
・倒したドラゴンの死体を放置(剣)
>ドラゴンを倒せるほど強くなったはずなのに、モンスターの死体は残るという常識を知らない

尚文の助言があったものの、マインの暴走に関わる三勇教の暗躍に気づく力を持っている。にも関わらず、ドラゴンの死体を放置し、尚文に尻拭いをしてもらう結果になる。ほんの少しでも疑問に思う瞬間は冒険をしていれば何処かしらにあったはず。あまりにも不自然。

・股◯に脳があるとしか言えない(槍)
>マインにことごとく利用され、マインの悪事が全てバレた状態でも庇う素振りを見せる

無駄なイライラを助長させる張本人。マインに騙され、尚文の邪魔をするどころか殺そうとした。
そこまでは仕方ないで済む?が、誤解が解けた後に全く謝まらず、裏で糸を引いていた三勇教を倒した事で何事も無かった事にする。尚文も拗らせてるので、そんな態度を受け入れるはずもなく。
結局、勇者の中で1番輪を乱したのに断罪されないクズ。
(弓の勇者 樹は、剣の勇者 錬の金魚の糞で存在感がないため特に無し)
{/netabare}
2.アニメ中盤からのぬるい雰囲気
{netabare}
個人的にぬるいと思う展開が二つあります。
▶︎尚文覚醒シーン(カースシリーズ初披露)
・ドラゴンの死体で大騒ぎ
>剣の勇者 錬がドラゴンを倒して放置。その後死体からの異臭で、近くにある村の人達はほぼベッドの上

その状況を知った尚文は死体処理をしに山を登ります。そして、辿り着き死体処理を行おうとするがドラゴンがゾンビ化して復活する。

・ついに覚醒、きっかけはフィーロの死
>ドラゴンゾンビと交戦するも喰い殺されるフィーロ

ここまであっさりやられるなんて。こんな絶望を叩きつけてくる世界に対して尚文はどうするのか!?とワクワクしてました。

・覚醒後、圧倒するがラフタリアに大火傷を負わす
>力が制御できず、暴走するがラフタリアが止める。その際にラフタリアは大火傷を負う

フィーロが死んでしまい、ラフタリアもぐったり。やっとの思いで倒したにも関わらず、今まで築き上げてきたものが全て崩れ去る。これは、錬との対決か?

・戦闘終了後、ドラゴンの腹からまさかのフィーロ
>ドラゴンの口から出ていた赤い液体は血ではなく、フィーロが直前に食べていた赤い果実の汁。無傷な状態

……この後、カースシリーズはかなりの猛威を奮っており、他勇者からはチートだ!ズルいぞ!と言われるほど。ぬくぬく過ごしている勇者達の説得力はないが、カースシリーズが強すぎるのは全くもってその通り。

フィーロが大怪我をしてギリギリ生きてる状態で出てきたなら腑に落ちますが、「へ?大丈夫だよ?元気元気!あれ?また、私何かやっちゃった?」
そんな空気感で出てこられても拍子抜け。

確かに、反動として尚文は大ダメージを負い。そして、その場では大火傷で動けないラフタリア。代償としては十分ですが、あくまで口火を切ったのはフィーロの死。その本人が先ほどのような状態で生きてるのは、正直言ってぬるい。

▶︎国王オルトクレイ 王女マルティの断罪
・メルロマルクはそもそも女王国
>散々ヤンチャした二人だが、不在だった女王ミレリアの帰国で状況は一変

道中には刺客なども居たかもしれませんが、勇者一行と合流したミレリアはかなりの強者です。三勇教の大司教が多くの信者を使って作り出した大聖堂。勇者一行と戦い、司教が弱ってる状態だからとはいえ、外から大聖堂の中に魔力を通す程の力。生半可な相手じゃ返り討ちは当たり前。

国王とマインは、女王の力を知ってたはず。
それを知った上で、足止めなり暗殺なりしなかった(していたとしても、ほとんど意味がない)のは甘いというより、やはり頭が悪い。

・悪事が即バレ、奴隷紋により全てが明らかになる
>尚文目線はほとんど全ての悪事が目に見えてたので全く驚きはない

元々ミレリアは全ての悪行を把握している状態。ここまで20話近く使っているのに、かなりあっさりと悪事が公の場で判明。規模が大きいだけで、やっている内容は[母の不在をいい事に、普段食べたらダメと言われているお菓子を爆食いする父と娘が、帰宅した母に怒られる]。
国王とマインがやっていた事が、頭のいい行動とは思えないのでこの程度の話と捉えられてしまう。

・ギロチンの処刑台で正義執行?
>直前で尚文が乱入し、死刑じゃ物足りない。一生恥を晒して生かす方が面白いと提案(オルトクレイはクズ、マインは本名ビッチ、冒険者名はアバズレに改名させられる)

1番苦しめられた本人である尚文が出した答えに文句はありません。彼が2人を生かすことに決めたのなら、そうすべきでしょう。

問題は周りの反応。ウェェェイ!クズにビッチ?ピッタリな名前だせ!と歓喜の声を上げる。そのスタンスで居ていいのは尚文本人と、その仲間と呼べる者たちだけかと。
国民も少しは便乗していたとはいえ、クズ、ビッチと名付けられた2人は、この国を破滅させていた可能性がある事も考慮すると反応としておかしい。

手のひら返しが酷く民度が低すぎる。やはり、モブであっても登場人物の知能指数が低いのだと言えます。

・尚文の提案に皆が共感
>女王ミレリアも安堵の表情を浮かべる

後にミレリアは尚文に対し、あの時あなたが止めなければ、私の命を使って処刑を止めるつもりでした。とはっきり発言。
この国は終わりです。私なら確実に死刑を執行します。当然です。メルロマルクを終わらすどころか、世界の終末を迎える可能性が十分にある行動をしてしまった問題児を生かすなんてあり得ません。
これは償いのための断罪ではなく、これ以上の悪行をさせないための断罪の意味が強いはず。

家族の情なんて捨てなければならない立場なのにも関わらず、自分を人質に夫と娘の処刑をやめるように交渉しようとしていた。
ミレリアは知能指数が低いとは思いませんが、甘くぬる過ぎる考えを持っている。そもそもこんな彼女だからこそ、不在中にこんな惨事が起こったのではないだろうか。
{/netabare}
3.断罪後の数話
{netabare}
まさかの展開。他にも異世界があった。
▶︎別世界の存在
・波が始まり、異世界の勇者が現る
>正体は別の世界の勇者(扇の勇者 グラス筆頭)

・波を退けると他の異世界に影響が及ぶ。つまり、互いに爆弾を押し付けあってる状態
>グラスらは、爆弾を押し付けあってる相手が消えれば波に対抗する必要はないと考え、直接乗り込んだ。
(個人的な仮説)

2部の導入部分だなとはわかりますが、やはりクズとビッチの断罪が中途半端に終わったこともあり状況を受け入れ難い。20話に渡って、ストレスが蓄積されてきたわけですからそれ相応のスッキリ感がないと消化不良です。
{/netabare}

序盤でかなり期待しただけあって、本当に残念な作品です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

最高のリアルが向こうから会いに来ない

4話までの感想{netabare}
盾職が主人公の作品と言うと…“アブソリュートデュオ”と“ドルアーガの塔”くらいしか思い出せないや、それくらい珍しいケースだとは思う。
あとは「盾なのに○○」ではなく「盾だからこその○○」が描かれてたらいいなぁ~って感じで見てます。
ただねぇ、噂で耳に入ってくるのは芳しくない情報が多く、それに惑わされて色眼鏡で見るようなことはしないぞ、と自分に言い聞かせてはいるけどなかなか難しい。
その一方アニメの範囲は「つまらなくなる・馬脚を顕す」前までではなかろうかってのも聞いてて、あ、それだったら大丈夫かな?とも思ってたり。

内容は…まぁいいんじゃない?
主人公が謂われなき不遇に遭うけど、これで不快不快言う人は多分“世界名作劇場”を見れない。
最後いけ好かない連中の鼻をあかす展開になると思うので…もしならなかったらそれはそれで凄いけど。
むしろ主人公がそこまで性格捻くれるほど・味覚障害起こすほどの目に遭ったかなぁ?と思わなくもないけど、これは既に主人公が「異世界転生モノ」の作品を幾つも知ってて勝手に期待していてそれが裏切られたからだろう、と思って納得させてる。
それと召還された勇者が全員日本人って件。
日本人は日本人でも全員パラレル日本で、召還した時の座標が同じだったって思えばそこまで不自然でもないかな?

そんな感じでだらーっと見ながらの4話。
うっわ、分かりにくっ。
実際のラフタリアは大人になってるけど主人公視点では子供のまま。
味覚障害もそうだけど心を閉ざして外部の情報をマトモに受け付けられなくなってた(ラフタリアの説得をなかなか聞こうとしなかったのもそのせいだろう)って表現だと思うのだけど、テキトーに見てると時間が飛んでるかのような錯覚を覚える。
テキトーに見てた自分が悪いですね、ハイ。
とはいえ、剣と弓の勇者が不正を告発して、その件がどうなったかは有耶無耶になってる気がするのでやっぱり時間飛んでる感。
自分を笑ってた貴族は主人公の被害妄想が生んだ幻影?
「実際」と「主人公視点」が混ざり合っててなんかようワカラン。

以上は1回見ただけの感想なので、もう一度見返しての感想追記するかも。


追記
もう一回4話見直して来た。
↑と繰り返しになっちゃうけど「実際に起きてること」と「主人公が認識してること(主人公の視点)」には違いがあり、これを理解しないで見ても意味不明だと思う。
ラフタリアが大人か子供かで見分けは容易だけど、そもそも描き分けがされてることにも気付いてない人居そう、自分も危なかった。
具体的には主人公の認識では奴隷の呪いを解除されたラフタリアはなにか一言言ってプイと後ろを向いて立ち去ってしまったことになってる。
実際は槍の勇者にビンタかましてるんだけどね。
更にその後、裏切られたと思った主人公は「こんな世界は滅んじまえ」と言って「カースシリーズの条件が開放されました」って画面が出る。
その後言い寄るラフタリアを頑なに拒否したのは以前からの認識障害だけでなく、盾の効果も加わってた?
認識障害自体は味覚が無いことで表現されてはいたけど、気付かなかっただけで4話だけじゃなく3話もなにかトリック仕掛けてあったりして?
4話最後ではその認識障害も治ってメデタシメデタシで、今後はこの妙ちくりんな表現は無くなるのかな?
なんなんだろうね、心理表現をどうにかしようとしたらこんなんなっちゃったのかな?良い悪いはなんとも言えん。

ってよりも、ひょっとして…盾の勇者の真価を発揮させるには何個かある「ほにゃららシリーズ」の開放が必要で、そのために王様はワザと追い込む真似をした。
なーんてことは無いよ、ね?まさかね?
もしそうなら決闘の不正が有耶無耶になったのも納得できてしまうのがコワイところ。
あ、噂は聞いてるけど内容は全然知りません、念のため。{/netabare}

19話までの感想{netabare}
なんか4話がピークでそれ以降パっとしない話がダラダラ続いてるだけのような…それだけだったらまだ良いのだけど…。
個人的に「バイバイキ~ン」ないし「ヤなかんじ~」ってノリで空に飛ばされてキラーンってなるのってツラい。
ギャグならまだしも、普通のストーリーものだと「それが出来るならとっ捕まえて吐かせろよ」と思ってしまってホントツラい。
お前あかほりかよと、4クール作品かよと。
結局謎を引っ張るのにお手軽で都合のいいテクなだけで、真面目に話を考えてると思えなくなってしまう…からだと思う。

それでもボケーっと観てたら18話、黒幕と思しき教皇が再登場。
そしてご丁寧にも「ワタシが犯人です」と自供してくれました。
ぐへぇ、このパターンか!
今までダラダラやってきた出来事から証拠を繋ぎ合せて黒幕に到達するんじゃないのか。
こういうのって最近では“シリウス”でもあったけど、聞いてもないのにベラベラ喋るのはやっぱどうしてもう~んと言わざるを得ない。
これが一話完結モノで「その回のウチに陰謀を暴く」ってのならまだ分かるんだけどさ、時代劇でよくある「冥土の土産に教えてやろう」っての。
けど何話も引っ張ってコレってのはなぁ。
こういうパターンな場合は視聴者に伏せて引っ張るよりも、とっとと明かしてキャラクターは知らない体で話運んだ方が良いと思うのだが…。
しかも19話では後から駆けつけてきたレンとイツキがわざわざ敵の斜線上(クレーターの中)に集まる始末。
…。
どうしちゃったんだ?スタッフ力尽きた?原作からこうなの?{/netabare}

21話までの感想{netabare}
奴隷紋便利過ぎ!!
↑で書いた様に教皇が突如自供始めた段階でイヤな予感がして、21話の裁判もまぁ便利能力でお手軽に汚名を晴らせてしまいました。
やっぱ雑に感じるなぁ。
そりゃね、あんな世界だから平民の証言集めても意味が無いのかも知れないけど、個人的には自白剤使わずに証拠を集めて叩きつける展開にして欲しかった。
そうじゃないと5話以降の中身何だったんだよとなってしまう、退屈な話を見た甲斐が無くなってしまう…ってそれも↑で書いたか。
どうしても1話の段階で自白剤使えば良かったんじゃんってなるし、バイバイキ~ンしたのはやっぱり悪手だったということになるし(とっ捕まえて吐かせろよとずっと思ってた)、自白剤投与できるだけの「お膳立て」を揃えてくれたのも王女の鶴の一声にしか思えない。
それまでの主人公の努力が実を結んだって気がしなくてう~んう~ん…。{/netabare}

23話までの感想{netabare}
ん?あれ?
死刑を回避したことでまた厄介ごとが増えるのかと思ったらそうじゃない?
また、「なんで王様がそこまで盾の勇者を嫌ってたのか」の話をするのかと思ったらそれも無いっぽい。
相変わらずビッチは毒盛ったりして関係が改善もしなければ悪化もしない、変化が無いというのはどういうこっちゃ。
ってか情状酌量というか執行猶予というか…とりあえず再犯じゃん。
もう死刑は免れようが無いんじゃね?と思ったらどうもそうでもないっぽい。
…?
結局尚文の取った選択って、あんま言いたくないけど、良い悪いは置いといて戦争を知らない平和ボケした現代日本の価値観から「ギロチンコワイ」となっただけにしか思えない、良い悪いは置いといて(二度目)。
それに対してあの世界の価値観と摩擦を起こすことで問題提起する展開ならまだしも、23話まで見た限りそうじゃないっぽい。
…人が死んでるの沢山見てるんじゃなかったっけ?
どうしても死刑にできないのなら、再犯したら片腕落とすとかビッチは顔焼くくらい当たり前の世界だと思うんだがなぁ、罪人の刺青すら無いのん?
もっと言えば奴隷紋なんていう便利機能があるんだから心を入れ替えるまで鞭打ちとかすればいーじゃん、死ぬまで改心しなかったらそれは仕方ないってことで。
ってか思想警察居ないの?盾の勇者の誤った噂なんかしようものなら死刑でいいじゃん、もう、面倒臭いなぁ。

このアニメを大人向けだと評してるのを目にしたけど、個人的にはむしろキッズ向け、バイキンマン反省しないじゃん?
「人の話を聞かない」で間を持たせるのも1年以上放送するホビー系アニメじゃ日常茶飯事で、深夜アニメしか見てない人には新鮮に映るのかなぁ?と真剣に悩んでしまったり、煽りじゃなくて。

でもって23話、実在してないゲームのレベル上げだのアイテムだのモンスターの経験値だの設定の話をダラダラされても、その…ゲーム実況見たほうがマシな気が。
ってかそれをこのタイミングでやる!?
ここへ来て新キャラ登場もそうだけど、放送あと3年くらい続けるのかな?{/netabare}

25話までの感想{netabare}
なんか「おおおええああええ~」って歌いたくなる設定が飛び出してきて吹いた。
こんな終盤でソレ!?今のボクには理解できない(アニソーンアーニソーン)。
でもって他の勇者達と和解に向けた素振り・ヒント出しすら無いままエンド。
わぁい。
これ言うとどうせ老害とか言われるんだろうけど、こういう話(団結しないといけないのに足踏みが揃わない)って過去にいくらでもあってさぁ…。
えーっとマンガ版の幻魔大戦がこんなんじゃなかったっけかなぁ、超能力戦士が団結しなきゃいけないのにやってることは基本内ゲバ。
そんなの面白いワケもなく打ち切りでね、石森章太郎であっても。
ってかこの設定だったら勇者の一人が別世界のスパイやっててようやくイッパシの物語の体で…原作ではどうなってるか知らないけど、アニメそこまでやってくれないと「一つの作品」として至ってないというか…。
実は王様は向こうの世界の出身でもいいぞ、それくらいやってくれよと。{/netabare}

総評{netabare}
4話がピークでそれ以降は下降線。
“デジモンアドベンチャー02”のデジモンカイザー編だけ見せられた感じ。
話ブツ切りでもせめてカタルシスパート入れてくれよって気持ちだけど、それすら無い。
ってかこれ成り上がりじゃないよね?
本来勇者として相応の地位を与えられるところをなんやかんやで奪われて、それを取り戻しただけのような…。
成り上がりってのは元々無いものをもぎ取ることじゃない?
例えば皇位継承者が一度失脚して、返り咲いて即位したら成り上がりと言うか?というと、う~ん。
どこの馬の骨とも分からんヤツがあの手この手で玉座に就いたら「成り上がり」になるけどさ。
本来勇者に与えられる地位以上のものを手に入れたら成り上がりと言っても良いだろうけど…。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17

85.7 6 絶望でバトルなアニメランキング6位
ゴブリンスレイヤー(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (1043)
5022人が棚に入れました
「俺は世界を救わない。ゴブリンを殺すだけだ。」
その辺境のギルドには、ゴブリン討伐だけで銀等級(序列三位)にまで上り詰めた稀有な存在がいるという……。
冒険者になって、はじめて組んだパーティがピンチとなった女神官。
それを助けた者こそ、ゴブリンスレイヤーと呼ばれる男だった…。

声優・キャラクター
梅原裕一郎、小倉唯、東山奈央、井口裕香、内田真礼、中村悠一、杉田智和、日笠陽子、松岡禎丞
ネタバレ

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

小鬼の報酬

【視聴完了して改稿】*末尾に追記


RPGでは「ザコ」扱いのゴブリン専門の「凄腕」冒険者の物語。

小物のゴブリン退治専門でいながら「最強」の主人公は、しかし「主人公最強」という決まり文句で語る気にはなれない。

そもそも、活劇は、その本性上、主人公は必ず勝利しなければ成立しない。
活劇において主人公が戦闘に勝利する=最強でなければ、活劇を物語ることはできない。

ようするに、活劇に対して「主人公最強」と言い放っても、それは何も言っていないのと変わらない。

なぜ「強い」のかを説得的に設定していることが、本作の特徴と言える。
なんとなく懐かしいものをまず感じるのは、80年代のアニメファンの「設定ごっこ」の匂いのせいかもしれない。


かつてアニメファンの間では、架空のアニメの設定を作り上げて楽しむ遊びが流行っていて、有名なところでは『機動警察パトレイバー』が、ゆうきまさみ を中心とした仲間内の「設定ごっこ」から誕生したことが知られている。

そうした「ごっこ」遊びでは「パターン破り」が一つの典型になっていて、よくある展開、お約束の描写などを、殊更にひっくり繰り返すことが、ある種の定番だった。
『パトレイバー』にも数々の「パターン破り」が盛り込まれていたが、さすがに才能あるクリエイターの集団だけあって、単純な「逆張り」の受け狙いにはとどまらず、後続作品の新たな「パターン」ともなる独自性に昇華されていた。

本作の「ゴブリン専門でいながら高い等級の冒険者」は、とりあえず機械的に「パターン」の逆をゆく「設定ごっこ」の「パターン破り」を連想させる。
が、逆パターンを足場にした、それこそ、かつての「設定ごっこ」を思わせる設定の突き詰めが、単なる受け狙いの逆張りではない独自性の発揮にまで至っていて、冒険の背景としての扁平な「世界」ではなく、立体感のある「世界」として異彩を放っている。

同期に放映された、「最弱のスライムが実は最強」の能力を持っている「逆パターン」の別アニメが、「逆パターン」を補強する設定が一切みられないのと比較すると、姿勢の違いは明瞭だろう。

TVアニメとしては暴力的な描写を貫いた第1話は、そうした設定を効果的に表現していた。

RPG風の「異世界」では、冒険者は「ギルド」から受けるクエストをこなすことで経験値と金銭を受け取る。
これが「お約束」だ。
たいていの異世界ものでは、こうしたルーチンは当然の前提として、改めて説明されることはない。

しかし、こうした「異世界」の仕組みを無心に眺めると、どうなるだろう。

クエストの成功に対して支払われる「報酬」はどこからやってくるのか。
依頼と支払いの業務を行う「ギルド」、そうした各所の情報を統合して処理する事務員や拠点の維持の、その費用はどこからやってくるのか。
その「世界」の住人であれば、視聴者のように「お約束」で思考停止しているはずがない。

第1話で能天気にゴブリン退治に向かう新米冒険者パーティ、あるいは背景にたびたび登場する陽気な新米たちは、まさに自分たちの「報酬」がどこから来るのか考えてもいない半人前=ルーキーであり、視聴者の分身として作中へ導入されている。


「報酬」が支払われるなら、金銭を「提供」するものがいるはずだ。
冒険者のクエストに金銭を提供するのは、すなわちモンスターやクリーチャーによって「被害」が発生しているからだろう。
そう、金銭を拠出するのが誰であれ、「報酬」を出してまで退治を依頼するのは、報酬に匹敵するほどの「被害」が発生しているからだ。ほかに理由は考えられない。
直接に「被害」を受ける者か、被害を防ぐ義務を持つ行政官か、いずれにせよ「被害」を回避するために「報酬」の金銭を拠出する。
冒険者の苦労に対する「ご褒美」で賞金が出るわけはない。

もしもモンスターによる「被害」が、平均して年に5人の死亡、といったものであれば、規模の大きな村や町なら、そのまま放置しておくこともあり得るだろう。

放置できないほどの「被害」、「報酬」を出してまで、どうしても解決しなければならない「被害」の実態を示すために、まず第1話の描写が要請された。
ゲーム的異世界への逆張りで、安直な「逆パターン」の新奇性を狙ったわけではない。
逆に、これほどの「被害」も無いのに、お気楽な「ザコ」狩りで、どこからともなく「金銭」の支払いが発生するはずはないだろう、という批評性が込められもている。

新米冒険者の「入門」として「定番」になるほどゴブリン狩りが頻繁に依頼されるものであれば、あの「被害」が果てしなく繰り返されているということだ。
妄執にも似た、主人公ゴブリン・スレイヤーの動機と行動は、こうした設定から説得力を強力に与えられている。
この説得力のために、あの第1話はある。


いったんゲーム的・空想的な「異世界」設定に異を唱えた以上、表現の方もファンタジックな架空性から距離が生じる。
原作小説がどのような文体で綴られているか知らないが、なんとなく本作が大藪春彦ふうに感じられるのは、ゴブリンに対して徹底的に非情な主人公の動機が「復讐」で、ゴブリン狩りのテクニックがまさに「狩猟」に近似しているからのようだ。

狩猟で獲物を仕留めたいなら、獲物の生態について学ばなければならない。
行動圏や生殖生態や行動様式を知り、足跡やマーキングや糞の痕跡を追って、ねぐらや移動ルートを見切って追い詰める。

鉄砲を持てば好き放題に動物を殺しまくれるわけはない。まず銃の射程内まで獲物に接近することができないだろう。

こうしたことを学ばずに山に入っても、空手で引き上げるのが関の山だ。
剣や魔法を備えていても、むなしく返り討ちにあう冒険者パーティのように。

小説では、文体を模写するパスティーシュという技法がある。
文体と、その文体で描かれるものとの間に生じるギャップ=「異化効果」の面白さを狙う技法だが、ゲーム的「冒険」を、「狩猟」のテクニックで描く「異化効果」が、「ダークファンタジー」というよりも大藪春彦=「ハードボイルド」ふうの印象を生み出している。

こうした「パスティーシュ」の雰囲気が、「パロディ」が広く浸透していた80年代「設定ごっこ」の印象につながるのだろうか。


ハードボイルドと言えば、別作品のレビューで、ハードボイルドの本質は「社会の外部から侵入した報道カメラの視線」であると書いたことがある。
大藪春彦の小説が、一般的に了解されている「ハードボイルド」風の様式から外れているのに、なお「ハードボイルド」であると感じられるのは、大藪の小説の主人公が、例外なく社会に溶け込むことを拒絶した「異邦人」であるからだ。
日本社会に侵入した「異邦人」の視線と圧倒的な暴力にさらされることで、見慣れたはずの日本社会が異界化してゆく。

本作の主人公が大藪ヒーローを連想させて、「ハードボイルド」の雰囲気をまとうのは、彼が「人間社会」=作中の用語ではヒュームの世界から逸脱した、「外部」の異端者であるからに他ならない。
「外部」にはじき出す原動力が「復讐」への強い執着であるところも、大藪との共通項だ。

「人間」の冒険者からは軽侮されているのに、他種族の冒険者と良好な関係を結ぶ描写が、互いに「人間」社会の外にいる、主人公の「外部」性を示している。

こうしたところが強力にオッサンのツボを突いて引き付けられるのだが、大藪春彦が亡くなって20年以上、最近では作品の流通も盛んではないので、あまり共感はしてもらえないだろう。

しかし、共感はなくとも、ファンタジー「異世界」の「お約束」的な「調和」の限度を超えて振るわれる主人公の暴力こそが、視聴者を曖昧に拘束している「ゲーム的異世界」の「お約束」性を告発していることを感じ取れるはずだ。
人によって、「告発」の衝撃が暴力描写への単純な不快感だと誤解されるとしても。


主人公の「外部」性は、人間「社会」の外部であるのみならず、この「世界」自体に違和する、「世界」への告発者であるのかと予感させる。

もしも主人公が「外部」性に定義されているとしたならば、浮き彫りになるのは、平和な「世界」に「外部」から侵入するゴブリンという異物を、「内部」の主人公が退治しているという物語などではない、という構図だ。
主人公の「外部」性が敵対する対象である以上、「ゴブリン」は、この「世界」に内在する、「世界」に組み込まれた一要素である以外にありえない。
「外国」から押し寄せる外敵を「国内」の英雄が防ぎとめる、といった類型で了解することはできないだろう。


主人公の視界には、この「世界」はゴブリンによる「被害」を「内包」したものであると見えている。
だからこそ、ゴブリンを「世界」から「追放」したり、「侵入」を防ごうとするのではなく、あくまで世界「内」で殺し尽くそうとする。

そんな主人公にとって、世界のすべてはゴブリンを狩るための「手段」の相関として捉えられているようだ。
各種の「装備」のみならず、カナリヤや粉塵爆発の「知識」から、協力する「冒険者」たちまで。

孤独の印象が強い冒頭から、後半には他人と交わるようになったかのように見える展開だが、しかし、その冒頭から、主人公は他者を拒絶しているわけではく、折々にきちんと感謝や謝罪の言葉を述べる様が描かれている。

問題にするのはゴブリンを狩る「手段」としての有効性であり、有効であれば何ものでも受け入れるのであって、あらかじめ何かを排除する姿勢は最初からない。「他人」もまた同様だ。

本作のキャラクターには固有名詞=個人名が与えられていないが、こうした道具的な「手段」の相関として世界をとらえる主人公の視線を反映しているのかもしれない。

「ゴブリン狩り」という動機によって配置される道具の相関。

しかし、「世界の中のモノや人といった存在者を道具的関連の相関として了解する」とは、ハイデガーが記述したダス・マン=ふつうの人の実存そのものだ。

ようするに、いっけん非情で特異に見える主人公は、(ハイデガーが正しければ)視聴者と同じく、神なき時代の「普通の人間」なのだ。

「普通のオトコノコ」が活躍するアニメが、慎重に主人公を無能力化・無個性化することで視聴者に同化させようとする作為に比べ、「普通の人間」がここまで際立つのは、やはり背景=舞台となる「世界」の設定力が優れていることと、その「世界」の外にはじき出された「外部」性のためだろう。


{netabare}ナレーションによれば、この「世界」は、「秩序」の善神と「混沌」の悪神のせめぎあいで創造されたものだ。
せめぎあいの手段が「サイコロ」である設定が明かすのは、この「世界」が、偶然性によって「出来上がった」ものであり、何ものかの一貫した「設計思想」の下に「構築」されたものではない、ということだ。
「混沌」の神と共に「偶然性」によって創り上げられた、ということは、即ち、この「世界」では「秩序」は部分的なエラーのように点在しているだけ、ということを意味する。

つまり、世界にとって「バグ」にも似た「モンスター」を排除しさえすれば、「本来の」秩序だった美しい「世界」が復活する、という一般的なゲーム的ファンタジー異世界のエンディングは、本作の「世界」には望めない、ということだ。

モンスターもまた、聖者や勇者と同様に、「外部」から「侵入」する異物ではなく、秩序と混沌のモザイクであるこの「世界」に組み込まれた不可欠の組み石であり、恣意的に抜き取ることはできない。
最下級モンスターである「ゴブリン」による「犠牲」もまた。

戦闘の決定的な場面で、主人公が振られる「サイコロ」を幻視するように、アインシュタインの確信に反して、この「世界」の神々はサイコロを振る。
この「世界」の神々は、スカウターによって計測される能力値が大きければ自動的に勝利が「保証」されるような、定められた「秩序」を約束しない。

高等級冒険者であっても、ちょっとした加減で死を迎えるこの「世界」を、もっとも的確に象徴するものとして、本作の「ゴブリン」の設定がある。

単体であれば半素人でも撃退できるザコ。
しかし、群れとなれば一撃で消し去ることはできない。
必然的に撃ち漏らしが発生し、逆襲や逃走を防げない。
逆襲の手数が多くなれば、冒険者は対処しきれず致命傷を負う。

こうした設定によって、「最弱」のゴブリンは、状況次第で、新米が無事にクリア出来たり、ベテランが落命する予測不能の結果を導く。

無事にゴブリン狩りをクリアした新米は、しかし2回目には全滅するかもしれない。
ベテランであれば、5回は成功しても、6回目には死ぬかもしれない。
高等級冒険者でも、100回続けてクリアし続けられる保証はない。

丁半博打でサイコロの出目を永遠に当て続けることはできないように、誰であれ何時かは必ず敗れ去るであろう「ゴブリン」は、こうして「神々のサイコロ」性を象徴している。
勇者であっても敗れて不思議ではない「ドラゴン」や「魔王」では、サイコロ性は明瞭にならない。
容易に狩れつつ根絶は困難な「ゴブリン」こそが、この独特の「世界」を象徴する。

ある意味では現実世界そのものといった身もふたもない「異世界」だが、この現実に似た「世界」が、本来は反現実的な空想の産物である「異世界もの」と比べて独特の印象をもたらすのは皮肉だ。
量産化される数多の「異世界もの」が、いつの間にか制度化した「お約束」によって奔放さを失った類型と化しているのだと暴露する本作の「世界」は、やはりゴブリンを足場にしているからこそだろう。

しかし、勝利が「保証」されないということは、逆に敗北が「運命」づけられてはいない、ということでもある。
「ゴブリン」狩りの道具として「世界」の全てを活用しようと企てる主人公の姿勢は、「サイコロ」の目がどう出ようとも勝利する手段を必ず確保する意志の現れだ。

確率的にいつかは訪れる「ゴブリン」による「死」=「敗北」を絶対に回避する意志。
いわば「神々のサイコロ」=世界の仕組みを越えようとする主人公の意志は、やはり「世界」の「外部」性から生じていることは明らかであるように思う。
サイコロを振る神々の世界で、神なき時代のダス・マンに近似するのは必然なのだろう。


最終エピソードで主人公と共にゴブリンとの野戦に挑む冒険者の群れは、「狩猟」に似た「ゴブリン狩り」とは打って変わり、ファンタジー風のバトルでビジュアル的に楽しい。

多数の冒険者と協調して野戦に挑む描写は、主人公が偏屈さを捨て、他者と親和する「和解」を表現している、わけではない。
そもそも最初から、主人公は他者を拒絶などしていない。

主人公と共に冒険者たちが一つにまとまるのは、むしろ主人公の視界に映る「世界」がどのようなものであるのか、その「外部」の視線に映る「世界」の実相を冒険者たちに共有させるためであるように見える。

社会外から侵入するハードボイルド探偵の「外部」の視線が、その社会の汚れて歪んだグロテスクさを「内部」の人間たちに突きつけるように。

ハードボイルドとは、不愛想なのに時折キメ台詞を口にしたり、マッチョがタフを気取るポーズのことではない。
それらは「内部」を告発する「外部の視線」を表現するための技法であって、本質は視線の「外部」性にこそある。

「サイコロ」に振り回される無秩序を疑問視しせず「世界」を肯定する冒険者たちに、「世界」の実相を垣間見させる野戦は、冒険者たちに自覚があれば「世界」の足元を見極める視線を身に着けさせるだろう。

だが、視線の外部性は、単純に外部に立っているということではない。
否応なく「外部」の視線で見つめてしまう存在でありながら、しかし同時に「内部」に囚われて外側に立つことができない分裂と矛盾が、「ハードボイルド」を駆動する。

はじき出された「外部」の視線で「世界」を見つめつつ、「想い出」の象徴である牛飼娘によって強力に「内部」へと繋ぎ留められる主人公もまた、冒険者たちとの結びつきによって、一層「ハードボイルド」性が強化されるだろう。

同時に、野戦によって主人公の「外部」の視線を垣間見た冒険者たちの中から、いつか「ハードボイルド」な冒険者が誕生するかもしれないと想像させてくる。

それは、今日は雑兵扱いされている、新米冒険者の明日の姿かもしれない。
そう、「たまたま」身に着けた防具で命拾いした新米は、その意味を掴むことができたならば、生き残っていくことが出来るかもしれない。
ハードボイルドに。


アニメやマンガでは、「復讐」は、「虚しい」「何も生まない」と薄っぺらい説教をされることが多い。
が、「何も生まない」とは、第三者が外側から観察して、費用対効果の経済効率を測定しているに過ぎない。
今このときを「復讐」を糧に生きる主体の前に、経済効率が何の意味を持つだろう。

冒険者たちとの野戦を通過し、いつかは「冒険」したいという希望を漏らすに至った主人公は、「復讐」の先へ向けた視線を獲得したと見える。
が、それは経済効率を受け入れたからではない。

復讐を果たしたとき=「ゴブリン」を絶滅させたときに思いを馳せるのは、「世界」の象徴である不可欠の構成要素が除去されたとき=「世界」が決定的に変質したとき、初めて「世界」を肯定して受け入れることができるかもしれないという(半)自覚の芽生えだ。
裏返せば、「世界」がこのままである限り決して肯定はしない/できないという、いま現在の、冒険者たちとの距離感でもある。
と同時に、「新しい世界」に出会う「冒険」は、「世界を変質」させるだろう「ゴブリン狩り」と根底で通じているのだという無自覚の気付きを、主人公の「冒険者」への憧れの芽生えは示している。


「神に抗う」「神に反逆する」と仰々しく看板を掲げるアニメは数多い。
本作の主人公が、世界の命運よりもゴブリン退治を志向するのは、こうした「パターン」の「逆張り」に見える。

しかし、「世界を象徴して」いる「ゴブリン」の退治において、「神々のサイコロ」を拒絶する意志は、すなわち世界を創った「神に抗っ」て「反逆す」ることと等しい。
矮小な小物狩りに特化した主人公は、決して「勇者」を補完する「日常の守護者」ではなく、その突き詰めによって、「世界」の根幹と支配性に挑戦しているのだ。

たった一つの「駒」では「何も変わらないだろう」という神々の傲慢なナレーションは、主人公によって「世界」の足元が掘り崩されていったとき、その無自覚をさらけ出すことだろう。
この「駒」は、多数の冒険者はもとより、必要とあらば「勇者」をも道具に使うに違いないのだから。

狭小な個人的意思が、実は「世界を変える」ことと等しいのだと描く物語は、この設定の突き詰めによって実現している。
「報酬」を発生させる果てしのない「被害」を撲滅する、煉獄にも似た「ゴブリン狩り」の向こうに、「世界」が変質する希望が微かにほの見えるようだ。



こうした物語を追うと、やはり本作は「ダークファンタジー」ではなく「ハードボイルド」の様式で描かれていることが必然のようだ。
ダークファンタジーがあくまで暗黒の世界の「内部」で完結する物語であるのに対して、主人公の「外部」性が「世界」に対立する本作は、やはり「ハードボイルド」だろう。

本作のキャラクターは固有名詞を持たず、名前を呼び合うことはないが、主人公も例外ではない。
主人公の字名すら、ゴブリンスレイヤー=オルクボルグ=小鬼殺し、と固定してはいないのは、ハメットの『コンチネンタル・オプ』に代表されるハードボイルドの「名無しの探偵」の系譜に連なる存在である証のように思われる。

愛想がないのに女性が惹き付けられる主人公だが、本作やアニメに限らず、はぐれ者が女性にもてるのは物語の定番でもある。
ハードボイルド探偵のような、主人公を始めとする「はぐれ者」に女性が惹かれるのは、(ちょっと嫌な言い方だが)建前に反して女性が社会の中心部から排除されている現実の反映なのかもしれない。
「女子供」という言い回しに典型的なように、社会人未満として社会の中枢から遠ざけられる「周辺」性が、はぐれ者の「外部」性と親和するのだろうか。

本作では、殺される寸前で死を垣間見た、日常と冒険の境界に立つ受付、人外の種族、といった「周辺」性や「外部」性が、主人公の外部性と引き合う。
現象面だけ見て「ハーレム」というのは少し表面的に過ぎるようだし、「女性は視聴に注意」などと殊更に本作から女性視聴者を遠ざけるのは、余計なお世話というものだろう。



TV放送されるアニメであれば、放送に当たって様々に制限が付けられる。
第1話は、それでも制限の中で表現の限界を探る意気込みが感じられた。

が、8話では、TV的な制限で作品の雰囲気を損なう描写があり、少し残念な気がする。

奇跡によって蘇生した主人公が起き上がるシーンで下穿きを身に着けているが、設定やストーリーの流れからすると、ここでの主人公は全裸であったほうが自然だろうし、それで問題があるとは思えない。
一目瞭然でワザとらしく不自然な、下着をつけたビジュアルは、TV放送上の制限ではあるのだろうが、「この通り、放送に配慮しております」という宣言のようなもので、「物語への没入」が「放送の視聴」へと引き戻されて、白ける。

つまらないと言えばつまらない言いがかりだが、だからこそ、こんな下らないTV放送配慮が表面化して作品の雰囲気を損ねるのは、それこそ「つまらない」ことだと思う。




友人と呑んだ時に本作の話が出たのだが、友人の評価は低かった。

上記の感想は、「復讐」に憑かれた男が「世界」に敵対している、という視聴から生じたものだが、友人は「ゴブリンスレイヤー」とは「ゴブリンをスレイ」する「職業」名と視聴したらしい。

主人公のゴブリン狩りを「仕事」とみなせば、なるほど、「仕事」への取り組み方や向き合う姿勢、何より受益者である「消費者」の満足といった点で、まったくバランスを欠いた現実味のない「仕事」に見えるのも無理はない。

しかし「仕事」という点から読み返してみると、主人公とギルドの冒険者たちとの違和は、「復讐」としての「狩り」と、経済的な「職業」としての「冒険」の隔たりでもあるのだなと思えてくる。

異種族の冒険者との良好な関係は、彼らの「冒険」が、「好奇心」や「宗教的な修行」といった「仕事」を超えた非・経済的なものであるところに、「復讐」と引き合う根拠があるのだろう。

視点によって、同じ「世界」でも全く違う光景が見えるのだなと、ちょっと面白かった。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

途中で断念したにしとく

6話までの感想{netabare}
世界観がようワカラン。
リアルを追求してるのか放棄してるのか…どっちなん?
ゲームのパロなんてさくまあきらが散々やったし今更やられてもなぁ。
多分スポンサーは分かってて言ってるんだろうけど、これをダークファンタジーと謳ってて「?」。
今期放送されてる別作品で例えると、もし“ユリシーズ”を本格歴史小説って言われてたらモヤっとすると思うんだけど、そんな気分。
ただのゲームのパロディ作品でしょう。
TRPGにしろゲームのシステムってリアルの生活をデフォルメしたもので、それを更にデフォルメ重ねたところでリアルにはならない。
あれだ、藤田咲に初音ミクの物真似させても素の藤田咲とは全く違うものにしかならないって感じ。
だって、ねぇ。
野生動物よりも恐ろしい魔物退治を専門にしてるハズの冒険者が、鉈持ったアイヌより弱そうなんだもの。{/netabare}

総評というかなんというか{netabare}
あんま言いたくないんだよなぁ。
言ったところで「じゃあお前はどうなんだよ」「そんなこといえるくらい立派なのかよ」って言われたら返す言葉もなく言いよどむ事柄でして。
かといってそうやって黙り続けても鬱憤がたまるばかりでして。
なるべく別作品挙げたくないんだけど、共通した「アカン方向」ってのがあって…昔からあるものではあるんだろうけど、ラノベってジャンルに於いては“キノの旅”が奔りかなぁ、と思ってて。

皮肉ると皮肉った対象より偉くなった気になれる、イヤな感情ではあるけどまぁ分かる。
けどね、それが有名な逸話「お菓子を食べればいいじゃない」にしかなってないのはどうなんだろう。
もっと詳細に書くと、貧困にあえいでる人が「パンすらロクに食べられない」と言ってるのを聞いて、「パンが食べられないならお菓子を食べれば良いじゃない。こんなことにすら気付かないなんて大衆(この世界の住人)はナンてバカなんでしょう」とふんぞり返られても「いや、アンタの方がよっぽど…」としか思えない。
要はパンよりも菓子のほうが高価って前提(常識)があるにも関わらずそれを無視し、解決にすらならない解決策を持ってこられても困っちゃう。
世間知らずのバカが知った口利いて「ボクってなんて賢いんだろう」って振舞われても「なんだよコイツ」にしか思えない。
“トネガワ”でネズミ講を「なんて新しいビジネスモデルなんだ」と持て囃してた海老谷と変わらない。
厄介なのはこれはあくまで「パンよりお菓子の方が高価」っていう常識が前提で、もしこれが創作世界で「お菓子の方がパンより安い」って設定なのなら成立はするんだけど、じゃあそれは前もってハッキリと提示しておかなければならない。
この基本設定をボヤかして煙に巻いて賢いつもりになってた(と自分は感じた)のが“キノの旅”で、どうにもこの悪習が綿々と続いてる気がする、“劣等性”とかね。
ヤベーのは「前もって提示しておかなければならなかったこと」が、「説明するまでも無い常識」と「書いてる人が常識知らずで本当に知らなかった」の二者に分かれる中、後者側の人間が前者のつもりになってるのが痛々しくて。

で、話をゴブスレに持ってくると、やってることが既存ゲームに対して「お菓子を食べれば良いじゃない」って言ってるだけにしか見えない。
「そんなことは分かってるよ、ゲームだから端折ってるんだよ」としてた賢い先人に、そんな事情を知らん無能がダメ出しして勝った気になってるだけにしか見えない。
バカほど人の気遣いに気がつかない。

まず1話のレイプシーンだけど、「批判してる人はあのシーンがショッキングだったから拒絶起こしてる」みたいなこと言われるけど別にそれはどうでもいいんだ。
もしあれがダメって言う人は小池一夫の作品読もう。
残酷描写の良し悪しではなく、それをすることで他の部分に与える影響のほうが問題でして。

そうねぇ、最初のギルドの有り様からしておかしい。
ゴブリン退治…だけでなく、モンスターの被害に会ってる村が金を出してギルドに討伐依頼して、ギルドは冒険者に公募かけて名乗り上げた人が退治に向かう、と。
…?
村人からは前取りしてーの冒険者へは後払い?
え…これじゃあ「村滅んでくれたほうが・冒険者死んでくれたほうが儲かる」にならない?
汚職待ったなしだと思うのだがどういうこっちゃ?と思ってちょいと調べてみたら…えっ、作中のギルドって国営?
…??
年貢取って更に依頼料せしめるってこと?
ってか1話では「とても依頼をこなせそうもない冒険者」を村に送ってなかったっけ?
依頼こなせないどころか孕み袋として母体を提供する形になって更に悪化させてなかったっけ?
国営としたら大失態なんじゃ…なんでこんな???
もうこんなの「意図的に使えないやつを送った」って噂立ちそうなもんだが。
競合他社があったら即座にそっちに客取られて潰れるところを、国営として独占してるワケだ。
ってことで国やギルド自体が腐敗してるって話か?と思ったらそうではないっぽい。
改めて言う、

金のみで動く・金額次第で何でもやる・金こそが全て

っていう拝金主義ならそれはそれでいいんだ。
現ナマでしか受け付けないみたいだし、ギルドの隣に高利貸しや悪徳両替屋や人買い屋が当たり前のように併設されてる、それならそれでいい。
受付嬢はクソの権化で国王はアホの極み、それならそれでいいんだ。
けどその後の作中描写はそうでないらしい、むしろ優良企業(組織)みたいな扱いでもう意味が分からん(わかってるけど)。
これは他のこともほぼそうで、最初に印象付けた出来事に対し、その後の描写がそれに背く形になってて、「お前何言いたいの?(わかってるが)」って中身になってる。

あんまダラダラ長く書いてもしょうがないので(といいつつもう充分長いけど)先に言っちゃうと結局これ、なろう系の鉄則「他人に厳しく自分に甘い」の「自分に甘い」の部分をののままに、「他人に厳しい」の部分をより過激にしただけ。
自分に甘いの部分に関してはイセスマなんかと変わりない。
ああ、ここでいう自分ってのは自己投影先のゴブリンスレイヤー並びにそれを賞賛する喜び組ね。
他人ってのはMOBのこと。
わざわざ人前で部下を叱り付ける上司ってのはよく居るけど、叱り付ける部分を殴る蹴る追加しただけ。
上司そのものは社長(神様=作者)に気に入られてて何一つペナルティは無く、他人に厳しいシーンだけを見て「なんて厳しい人なんだ」と騙される人も居るだろうけど、その実「自分には甘々」ってのが透け透け。
話題の1話のレイプシーンだって所詮は他人(MOB)、もしエグさを売りにしたいならもっと主人公(作者や視聴者が投影するキャラ)と親交を深める・充分感情移入させてからやりゃあいいのにそうじゃない、温い。
それでいて他人がゴブリン被害受けたら介錯するクセに自分がやられたら処女同衾で復活だってさ。
それ以外でもやれ改造転移スクロールだの小麦粉粉塵爆発だのセメントだの、前もって先の展開を知ってるとしか思えない準備の良さ(神様に気に入られてるので)。
難局を脱する際、あくまで普段持ち歩いてる特別でもなんでもないもので特殊な使い方をすれば「機転を利かせた」になるけど、ピーキーな道具をピーキーな場面で都合よく準備できてるのはご都合主義でしかない、お前未来予知能力者かよと、アクエリオンの不動指令かよと。
TRPG語るならエンカンブランス気にしよう。
えーっとかつて緊張感やピンチ演出について書いた事がある気がするけどそれではまだ説明足りてなかったなぁ…。
ピンチっていうのは「先の展開知らないで分の悪い賭けに打って出ざるを得ない状況」であって、それこそ運を天に任せてサイコロを振る瞬間であって。
先の展開知ってる限りはどんなに怪我しようがピンチじゃない、どうせ助かるって分かってるんだから…そういう意味では「異常な用意の良さ」はマイナスにしかならない。

他にも結局ゴブリンスレーヤーは誰からも悪し様に扱われない。
イントロダクション見ても「彼は手段を選ばず、手間を惜しまずゴブリンだけを退治していく」と、あたかも他人からどんなに恨まれようがゴブリンさえ倒せればそれでいいって印象を受けるが実際はそんなことは描かれていない。
なんとかゴブリン倒せたけど村人から「殺してやる」と恨まれることはない。
道すがら村人がレイプされてて助けてくれとすがられるけど犯人がゴブリンでないので「あっしには関わりのないことです」と素通りすることもない。
(牧場襲ったのがゴブリンでなかったら見殺しにしてた、くらい言わせればいいのに)
ずっと最弱(と認識されてる)ゴブリンばかり狩る変人扱いかと思えば吟遊詩人に歌われる英雄扱い。
これに関してはひょっとしたらドンキホーテよろしく笑い者として知れ渡ってるのかな?と思ったけど、サンチョのようなツッコミ役ナシでひたすら「ゴブスレのやることは正解」になるのでまぁ気持ち悪い。
「頭おかしい人の頭おかしい行為」ではない、正解引いてるんだから。
世界はゴブスレを賞賛するための道具に過ぎない。

まぁなによりも、だ。
ルールブック読んだだけで、一人でプレイしただけで、TRPGやったことないでしょ?
ってのがモロバレで。
ここら辺なぁ…鼻にかけたくないし、ある意味TRPGやったことある人にもキツいこと言うことになってしまうんだけど、現在廃れてるのは廃れるだけの理由があるワケで。
よく知らない人が昔そんなのが流行ったって噂だけを聞いて、妙に高尚なモンだと勘違いされるのもこれまた困ったモンで…。

TRPGを食った一因(あくまで一因)として格ゲーがあるけど、“ハイスコアガール”を見てもらえれば分かりやすいけど、癇癪起こして台バンする人って当たり前のように居ました。
TRPGだってそういう人が参加することはあるワケで…それでいてゲーセンの店員のような強い強制力を持った人ってのは居ない。
じゃあそういう連中野放しにしたらどうなるの?ってのは火を見るより明らかでしょう。
またそういう人を寄せ付けないようにしたら閉鎖的にならざるを得ないし、まぁ廃れて行くばかり。
高尚な遊びとして高尚な方のみが集う高尚な場(その場合私もお断りされちゃうけど)なんてのはあり得ないワケで…なにより自分が高尚だと思い込んでる人ほど厄介で。

で、だ。
ゴブスレの内容ってさ、そんな「廃れさせた奴ら」の行動まんまソレで。
私は存在は知りつつ最近まで専門用語までは知らなかったのだけど、和マンチとか吟遊GMとか言うらしいね、詳しくはググって。
むしろそういう悪行を悪行と知らずにカッコイイものと認識してるらしく、正に自分は高尚だと勘違いしてる手合いそのもの。
(かといって排斥したところで閉鎖的なのが加速するだけではあるんだけど)
「オレって糞野郎」と思ってるならゴブスレはもっと世界から悪し様に扱われさせるっしょ。

ここら辺は本当なぁ…マトモにやってた人にもプライドはあるワケで、「どうして廃れたのか」を喧伝するには口が重たかったのかなぁ。
現在の認識ではこれが正しいTRPGになっちゃうんですかね?
ちと他の作品でも(古い人から見たら)TRPG分かってない描写があっていい加減不満爆発してめっちゃ長文書いちゃいましたが、結局は「もっと勉強してくれ」に尽きます。
イメージだけでマウント取りに語ってるっていうのが丸分かりでね…所詮他作品キャラを寄せ集めたメアリースーではこれが限界なのかも知れないけど。

長々と書いてしまったけどこれにて、長文失礼。{/netabare}

追記{netabare}
ああん、そういうことそういうこと。
ダラダラ長文なだけで全然主張が見えてこないクソ駄文だと自ら思ってるけど、それに引き換え他の方の感想がやっぱり端的で素晴らしい。

↑で「ググって」って言葉で端折ってしまったけど、“吟遊GM”の件。
実際それってどういうこと?というと、要はGMの操るキャラクターが無双して大活躍して賞賛浴びるのが最大の目的で、参加プレーヤーはその引き立て役に徹する(徹させられる)ってプレイスタイルのことです。
そんなんやろうと思えば容易な話で…だってGMはこの先何があるか知ってるんだもの、この先どんな罠があるか知ってるんだもの、この先何が必要だか知ってるんだもの、敵はどうやれば倒せるか知ってるんだもの。
GMにとって気に食わないヤツ(のキャラクター)はテキトーな理由で悲惨な目にあわせるのが可能なルールなんだもの。
例えば初見では絶対分からない罠にプレーヤーを引っ掛け、どんな罠があるか前もって知ってる(当たり前だが)GM操るキャラクターはそれを颯爽と回避し(これといった理由は無い)、「お前こんな罠も分からないの?バカなの?」といってマント取るの。
「オレ(の操るキャラ)はなんて有能なんでしょう」ってのを見せびらかすのがメインで、プレーヤーはそれのための踏み台、そういう精神に侵された奴がGMを務めるTRPG。
それが更に深化して自キャラを引き立たせるために参加プレーヤー(のキャラクター)には泥水啜れ・肥溜めで溺死しろ・ゴブリンに犯されて死ね、さもなくば賞賛しろってのを強要し出す始末…ゴブスレにはそれしか感じない。
自分はそういうのはGM接待プレイと呼んでましたが…まぁ参加はしたくないですね。
で、GM接待プレイを許容できる人はこれを面白いと言っても差し支えない。
もうそこら辺になってしまうと良い悪いの話では無く許容できるか否かなだけかと。
私は許容できない、それだけ。
ただちょっと怖いのは「え、TRPGってそういうもんでしょ?」って風潮になってるのならそれはどうなんだかなぁ…?{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11
ネタバレ

TAKARU1996 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

彼の何に魅かれるのか考えたとき、人間の本質が見えてくる。

2018年12月30日 記載
子供の頃って、自分は何にでもなれると言う万能感で溢れていました。
根拠の無い自信で、無謀すぎる思考に取り巻かれた世界
叶えたい夢があったなら簡単に叶える事が出来て。
信じたい理想があった時、それは確実に成就出来る。
私自身も、本気でそう思っていた節があります。

勿論、そんな事は有り得なくて、在る訳無くて。
役割が伴わなければ、存在を為せないのはサルトルの言う通り
しかし、その期間は人間として1番強い時期でもあります。
無条件に「夢」や「理想」を信じられる。
「何にでも」にはなれなくても「何か」にはなれる。
全ては叶えられなくても、真に目指したい夢には到達出来る。
全ては成し遂げられなくても、信ずるべき理想には到達出来る。
子供の「思い」と言うのは、人間が本来併せ持っている「強さ」であると、私は感じます。

無知故の強靭、無恥故の蛮勇
そんな風に信じている人を馬鹿者と吹聴する大人もいる事でしょう。
しかし、そう考える事の出来る「強き思い」は何物にも変え難い信念です。
そう考える事の出来る「強き思い」は、決して覆せない覚悟となります。
そこに到達した際の役割を全う出来るだけの「覚悟」と「信念」があれば。
「夢」や「理想」なんて、決して幻ではないのです。

そして、そんな強気さえも浮かばなくなっていた今日この頃、私は本作に出会いました。
主人公は「何にでも」にはなれず、「なりたかった何か」にもなれず、「なりたい自分」が分からなくなっていた人間でした。
だからこそ自然、彼に感情移入して物語を楽しめた次第です。
現在の自分とどこか似通った部分を垣間見て、その際に私は、人間の本質を見つけたような気がします。

本日のレビューでは、少しその事についても書き添えると致しましょう。
今回御紹介するのは、喪失を取り戻す男の話
何も無い自分に「意義」を見出した『ゴブリンスレイヤー』の物語です。




【あらすじ】
これは、ある男の物語
英雄ではなく、勇者にもなれない。
ただ、小鬼を殺すだけの男の話

全てが運と知略で繰り広げられるこの世界
そんな盤上で、1人の男は只管ゴブリンを殺す。
そこにあるのは復讐を超えた義務
そこにあるのは後悔を越えた殺戮

武勇伝や英雄譚はお呼びでない。
そんな華々しい世界は、ここにはない。
小鬼を殺し、殺し、殺し、殺し続けた血の道があるだけだ。
「お前に小鬼が殺せるのか?」
「俺は世界を救わない。ゴブリンを殺すだけだ」

これは、そんな彼が織り成す「世界」の話
英雄ではなく、勇者にもなれない。
ただ、小鬼を殺すだけの男が真に成りたかったモノを、見つけるまでの……
「世界」を超えた『世界』の話だ。




{netabare}
1年が終わりました。
艱難辛苦の厄年でした。
個人的事情は抜きにして、昨年のアニメを振り返ってみると、どこぞの細胞やら、どこぞのお兄さんやら、「働く」事をテーマの一要素としたアニメが多く出ていたと感じます。
「労働賛歌」を謳ったり、「働く事の意味」を見つめ直したり、十人十色
「娯楽は時代を反映する」
娯楽に反映される程、労働に苦しむ今の社会って危険なんだろうなと感じた1年でした。

屈指のジャパニメーション国家もとい「労働問題」に辛苦する国、日本
これまで培ってきた産物から社会問題へ言及するのはよくある事
ディズニーやチェコアニメーションなんて観るとよく分かります。
ただ、それはそれとして、昨今の「あからさま」なのは嫌いじゃねえけど観たくねえと思ってしまうのです。
「働く」と名の付いた作品や、明らかに働く事をテーマとしている「勤務地」が舞台のアニメ
「辛い事もあるけど働くのって良いよね!!」みたいなポジティブメッセージを随所に感じてしょうがありませんでした。
そんな短絡的思考で容易に割り切れる問題じゃねえよ。
そう考えた結果、過労死する惨状がこの世界にはあるんだよ。
こういう「前向き」に感化されたら、自分の思考自体がよからぬ方向へマインドコントロールされてしまう。
労働嫌いな私は上記の要素も相俟って、そういった作品は観る事こそあれどあまり嵌れない始末でした。

そして、私のそんな心境は『ゴブリンスレイヤー』において、正に熟考を発揮します。
しかし、それは私のお気に入りの形で。
暗喩的且つ的確なメッセージで以って。
不快にならない程度に、上手く描かれていました。
そう、本作はそんな適度のバランスに保たれた世界で、「働く」と言う事を自然に考えさせてくれる作品なのです。
正確に言えば「労働」を基点とした「人生観」について、と言う所でしょうか。
「働く」事によって「人生」をどのように謳歌するか。
自然に考えさせてくれる描写が非常に多かったと言えましょう。

その大部分はゴブリンスレイヤーと言う人間から。
彼と言う「冒険者」に魅かれた結果、生み出された産物でした。
冒険者としての職業が成立する世界
主人公のスタンスは自分の現在と似通った箇所が多かったです。
「はたらくぞ はたらくぞ 毎日毎日戦場」の世界
誰もが向上心に溢れ、ドラゴンやらオーガやら悪魔やらロックイーターやらを倒して上へ上へと伸し上がろうとする世界
その中で、黙々と最弱モンスターであるゴブリンのみを狩り続ける彼、ゴブリンスレイヤー
成し遂げられるのは小さき事だけ、社会の風潮に溶け込めない逸脱者の自分と重なりました。
この先、ゴブリンを殺せなくなる日が、働けなくなる時がやって来る事に困惑を覚える彼、ゴブリンスレイヤー
「未来」「将来」と言う言葉がずっと迫っている、先なんてさっぱり分からない日々を送っている現状と重なりました。
結局、「先の事」なんてちっとも分からなくて、目の前の事を精一杯やるしか無いんです。
今を生きていくだけで精一杯、生きているだけで丸儲け。
そう考えていく事でしか、自らを保ち続けられない自分を、私は彼から見出しました。
弱き人間の本質を、彼を観ていた自分に見つけたのです。

そしてだからこそ、小鬼の「恐怖」を身を以って痛感しているゴブリンスレイヤーが、社会の「部外者」である彼だけが、その対処の為に彼等だけを狩り続けると言う姿勢に、私は痺れてしまいました。
あくまで自身のスタンスを貫き続け、その結果、他者からどのような目で見られ、蔑まれ、怯えられ、馬鹿にされようとも、その意思を曲げません。
そして、そんな自らの抱いてきた信念が、行動が、少しずつ実を結んでいきます。
偶々助けた女神官から、彼の逸話を聞いて集まった妖精弓手、鉱人道士、蜥蜴僧侶に広がり、剣の乙女との邂逅を経て、最後にはギルド全員と意思の共有をするに至りました。
彼が培ってきた努力の体現には、感極まるより他に無いでしょう。
そして、その過程の変遷が彼の行動をずっと見守り、信じ続けてきた牛飼娘をも救ってしまいます。
牧場と言う、ゴブリンスレイヤーと牛飼娘の「帰る場所」
その「聖域」が元の形を維持し続けられた事で、そこからまた「冒険者」として旅立つ事が出来るのです。
この構成が、もう堪らなく素晴らしかった。
強き人間の本質を、彼女を観ていた彼に見つけたのです。

それは確かに、無駄じゃあなかったんです。
彼がこれまでゴブリンを殺し続けてきた過程は、決して無かった事にはならなかったのです。
目の前の事を精一杯やってきた、現在のみを見据えて生きてきたゴブリンスレイヤーの5年間は、決して無駄ではなかったのです。
私の胸はどうしようもない幸福で胸が張り裂けそうになった次第
そして、辿って来たこれまでの日々は、彼に1つの夢を呼び起こさせます。
子供の頃から、なりたかったもの
自分が叶えたくても、叶えられなかったもの
今でも、まだ叶えたとは思えていないもの

「冒険者」

自覚した彼は「死ぬまで生きていく」人生の中、追い続けるでしょう。
人間の「強さ」を取り戻した彼は、自らの道程を求め続けるでしょう。
「冒険者」になると言う「夢」を。
「冒険者」として生きたいと言う「理想」を。
「部外者」から「冒険者」へと変化した彼の「物語」は今、始まるのでした。
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まるで、偉大な物語の中にでも迷い込んだような気分です。
闇や危険が一杯に詰まっていて、その結末を知りたいとは思いません。
幸せに終わる確信がないから。

こんな酷い事ばかり起きた後で、どうやって世界を元通りに戻せるんでしょう?

でも、夜の後で必ず朝が来るように、どんな暗い闇も永遠に続く事はないんです。
新しい日はやって来ます。
太陽は、前にも増して明るく輝くでしょう。

それこそが、人の心に残る偉大な物語です。
子供の時読んで理由が分からなくても。

今ならフロド様、なぜ心に残ったのかよく分かります。
登場人物達は重荷を捨て、引き返す機会はあったのに帰らなかった。
信念を持って道を歩き続けたんです。

(フロド:その信念って何だい?)

この世には、命を懸けて戦うに足る、素晴らしいものがあるんです。

『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』サムワイズ・ギャムジーの言葉より抜粋
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振り返ってみると、この『ゴブリンスレイヤー』と言う作品は、全てを喪った者の「再生」を描いた作品だったと感じます。
自分にとっての世界が崩れた時、人は別の何かにまた「世界」を見出します。
彼にとっては、それがゴブリンであり、スレイであり、ゴブリンスレイでした。
「姉」と「過去」に囚われた彼が、「世界」を小鬼殺しと言う殺戮に見出すのも必然と言えましょう。
しかし、その「世界」自体がそもそもにして狂っていた時、脱却する事は容易くありません。
何故なら、そこに彼は生きているから。
そこが、彼にとっての「世界」だから。
世界とは、良くも悪くも、人間にとっての生きる指針なのです。
それは、現実でも盤上でも変わらないでしょう。

しかし、その囚われた「世界」の中でそれを超える『世界』に出会えたなら……
その『世界』の数々が「世界」を生きる彼自身の「再生」を生み出したなら……
彼の「世界」が『世界』に取って代わる日も近いはず。

『世界』
それは、冒険者になると言う「夢」
それは、ゴブリンに捉われない愛すべき「仲間達」との日々
それは、自分の事を信じて待っていてくれる「大切な存在」
それはきっと、彼自身が元来望み、信じ、願っていたモノ
彼がずっと、子供の頃から求めていた「強き思い」なのです。


「行ってきます」
「ただいま」
上記の言葉は、そんな彼にとって、非常に重くて尊い挨拶
「冒険者」として旅立ち、「大切な者」の元へ帰る為の応酬として、非常に重くて尊い挨拶
だから、私は願います。
この『世界』を繋ぐ架け橋が、いつまでも彼の元で生き続ける事を。
この『世界』に満ちている、優しき希望が彼の中に芽生え出る事を。
心の底から、願うのです。
願うより他に無い、視聴後の私に満ちた感傷でした。
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Let out your strength from within, from within
力を注げよ 心の底から 心の底から

Then you will begin to appreciate the hope
ならば君は この優しい世界に満ちる希望に

In this graceful world
感謝し始めるのでしょう
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Let out your cries from within, from within
叫びを放て 心の底から 心の底から

Remember who you used to be
昔の自分を思い出して

Everyday can be your new beginning
どんな日も 君の新しい始まりになるのでしょう

Mili「Within」歌詞の一節より抜粋
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https://www.youtube.com/watch?v=3UJ_mERvw3A




P.S.
2018年も様々な方面で魅力的なヒロインが多く登場しました。
そして、本作で私は本年度No.1のヒロインを見つけられた次第です。
それは、ゴブリンスレイヤーの幼馴染、牛飼娘
誤解されやすい彼の思いをきちんと汲み取ろうと行動し、読み取っています。
彼と真摯に向き合って、語り合って、受け止めています。
そして、その上で、ありのままの彼を理解しようとしています。
それらの努力が功を奏したからこそ、お互いが相手を「大切」であると言う想いを惜しみ無く披露出来ているのです。
素晴らしき最高のヒロイン、及び主人公との強い関係性でした。
彼女はずっと彼を信じていられる。
彼女は彼にとっての『世界』となれる。
彼にとっての、新しい『世界』になれる。
最終話を観て確信した、生涯忘れられない少女だと思います。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15
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