笑いで冒険なアニメ映画ランキング 7

あにこれの全ユーザーがアニメ映画の笑いで冒険な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月25日の時点で一番の笑いで冒険なアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

72.3 1 笑いで冒険なアニメランキング1位
アナと雪の女王2(アニメ映画)

2019年11月22日
★★★★☆ 3.9 (41)
255人が棚に入れました
なぜ、エルサに力は与えられたのか――。命がけの妹アナによって、閉ざした心を開き、“触れるものすべてを凍らせてしまう力"をコントロールできるようになったエルサは、雪と氷に覆われたアレンデール王国に温かな陽光を取り戻した。そして再び城門を閉じることはないと約束した。それから3年――。深い絆で結ばれたアナとエルサの姉妹は、王国を治めながら、失われた少女時代を取り戻すかのように、気の置けない仲間たちと平穏で幸せな日々を送っていた。しかしある日、エルサだけが“不思議な歌声"を聴く。その歌声に導かれ、仲間のクリストフやオラフと共に旅に出たアナとエルサは、エルサの持つ“力"の秘密を解き明かすため、数々の試練に立ち向かう。果たしてなぜ力はエルサだけに与えられたのか。そして姉妹の知られざる過去の“謎"とは? 旅の終わりに、待ち受けるすべての答えとは――。

声優・キャラクター
クリステン・ベル、イディナ・メンゼル、ジョナサン・グロフ、ジョシュ・ギャッド

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

あなたは絶対に人に負けないものを持っていますか?

この映画は、正直1作目のような万人が称賛するものではありません。
でも、それなりに面白い映画でした。感動もできました。

物語は、姉エルサにしか聞こえない声により、エルサがある場所に導かれます。
そしてそこで、エルサが能力を持って生まれてきた理由が明らかになります。
さらに、ある使命を与えられます。その使命とは…

前半部分はミュージカルがほとんどで、どちらかというと退屈です。
ですが、後半部になると、今までとはうって変わってすさまじい展開となり、目が離せなくなります。

特にエルサの能力がすごい。まるで007のような身のこなしと攻撃力でした。

でも、前作と同じように、エルサ一人では解決できないことがあります。
そのとき、やはり活躍するのが妹のアナです。

アナは普通の少女です。
力もなければ武器を使いこなせるわけでもありません。
正直、何のとりえもありません。

それでもアナには、絶対に人に負けないものが一つだけあります。
それは、姉を…エルサを誰よりも愛しているということ。

エルサのためならば、アナは何でもできる。どんな苦労もいとわない。
だからアナは強いのです。


エルサは何でも一人でしょい込んでしまいます。
能力があるのがエルサだけなので、そうするのですが…、
一人でしょい込むのには限界があります。

アナはそんなエルサを心配します。
いつも一緒にいようとします。


私たちは一人では生きていけません。
だから、自分を愛してくれる人が身近にいると、最高に幸せを感じることができます。
人生とは、自分を愛してくれる人を見つけるための旅なのかもしれません。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 26
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

真実の愛の次は、第5の精霊 +

 アナ雪続きのお話で、エルサ大活躍、それを引き継ぐアナだったデス。吹替版、見たです。

 幼い頃のアナとエルサと両親、父親から語られる自己体験による魔法の森のお話だったデス。
 皆んな幸せの中、エルサにだけ聴こえる謎の「あーあっあっあー」歌声だか?雄叫びが、エルサを突き動かし、住んでる国に災害を招くことから話は、タイミングの良すぎる急展開の連続へと誘うのです。
 役者は、エルサ、アナ、クリフトフ、スヴェン、オラフと決まったパーティ。
 エルサに感知できる、魔法の森、見るからに仕組まれているとしか思えない展開、登場人物はわかってても見逃せ無かったです。

 エルサ魔法冴えまくりで、ネタバレレビューを読むなかなかです。

 全体的にミュージカルが、良かったです。エルサの歌が、抜きにでてた感あったけど、クリストフの歌、素晴らしかったです。
 アナに対する思い、ネタバレレビューを読む良かったです。

 エルサの突き止めた真実、エルサ大丈夫?、オラフは?それを引き継ぐアナ、タイミングよく駆けつけるクリフトフは、要必見です。

 正しき行いの後に訪れる幸せは、無くてはならないものだと改めて思い知らされたです。終わりよければ全て良し、「これで、いいのだ!」です。

 CG、魔法演出など、歌も良かったです。
字幕版も楽しみです。
    【2019/11/22】



字幕版見たです。

 やっぱり、雰囲気、歌が違います。ネタバレレビューを読む

 吹替版見て、字幕版見たほうが、より楽しめると思えたです。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 7
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

洗練された続編

2019年11月公開の映画。
映画「アナと雪の女王」の正統な続編です。

前作はどちらかというとアナ主役、今作はどちらかというとエルサ主役。
前作よりもストーリーがすっきりしていますし、全体的に完成度も高い。私は1回しか見ていないのでわかってない所もあるかも?
でも劇場で見て損は無いと思いますよ。

【音楽】
メロディも歌唱も歌詞もとても良かったです。
前作はレット・イット・ゴーの日本語訳詞が物語の流れに則したニュアンスじゃないと感じてしまってミュージカル要素として非常に残念だったけれど(CDで聴くなら間違いなく名曲ですよ!)、今回はそのような齟齬も感じませんでした。
前作に比べると全体的にしっとりした曲が多くて、口ずさむより聴き入りたくなるタイプかな。

【ビジュアル面】
エルサとアナのドレスが相変わらず綺麗。純粋なデザイン性だけでなく、立っていても動いていてもシルエットが美しい。
秋の風景がとても綺麗でした。冬が来る前に秋がある=紅葉のノーサルドラの森から氷に覆われた島へ向かうことで真相に迫っていくという演出だったのかな?
氷と水の世界もさらに美しくなっています。氷の中は異世界、水のある場所は現世と感じるような印象的なシーンが多かったです。


【感想】
ネタバレレビューを読む


【雑感】
ネタバレレビューを読む
(2019.11.27)

投稿 : 2025/02/22
♥ : 8

70.4 2 笑いで冒険なアニメランキング2位
バケモノの子(アニメ映画)

2015年7月11日
★★★★☆ 3.8 (639)
4230人が棚に入れました
原作・脚本 細田守監督。


舞台となるのは、人間界のほか、動物のようなバケモノが住む「渋天街」が存在する世界。

人間界「渋谷」から「渋天街」に迷い込んだ一人ぼっちの少年が、強いけれど身勝手なために孤独だったクマのようなバケモノの剣士・熊徹と出会うことで物語が展開する。

少年は熊徹の弟子になり、九太という名前を与えられ、彼と共に修行や冒険の日々を送ることになる。


声優・キャラクター
役所広司、宮﨑あおい、染谷将太、広瀬すず、山路和弘、宮野真守、山口勝平、長塚圭史、麻生久美子、黒木華、諸星すみれ、大野百花、津川雅彦、リリー・フランキー、大泉洋
ネタバレ

やっぱり!!のり塩 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

地震・雷・火事・親父の感動作品☆

■評価
テーマ性    :★★★★ 4.0
父性愛度    :★★★★☆ 4.5
脚本&構成巧み度:★★★☆ 3.5
感動度     :★★★★  4.0
おススメ度 :★★★★ 4.0

■ストーリー
親を失った孤独な少年・九太(蓮)は親戚にもなじめず家出する。
しかし帰る場所もない九太は渋谷で異世界のバケモノの熊鉄という
親父に出会う事となる。九太は熊鉄の弟子となり格闘術を学ぶ事になるが
熊鉄はとんでもないランボー&不精なクソ親父だった。
はてさて九太と熊鉄はどうなってしまうのか?

■感想
本作は最近では滅多にお目にかかれなくなったちゃぶ台返しの雷親父と
生意気なクソガキとの父子の絆を描いた作品であり、個人的には一見凡庸に
みえるけれど色々なメッセージを詰め込んだ感動作品でした。

テーマとして『父と子の絆』と『子供の心の闇』になる。
本作で好きな点が、『父親として子供に何を伝えれば良いのか?』
『子供として親をどの様に理解していけば良いのか?』という父と子の
それぞれの視点で描かれる葛藤と、実は父子が互いに互いを恐れている事が
描かれているのはすごく面白い。私の十代の頃の気持ちを言い当てていた。
そして父子関係で描いて欲しかった『笑い』があるのは良い。
男の親(父)だから伝わるちょっとした下品さや馬鹿さ加減を交えた
笑いが、『母性』とはちょっと違う『父性』を感じ取れる。
劇場にいた子供達がケタケタ笑っていたのでやり過ぎではないだろう。

本作で描かれる父子はお互いに欠点があり、お互いに不満があり、
お互いに卑下しあい喧嘩も耐えない。けれど日々の生活の中で
『互いに必要な存在』と認めるまでの成長過程は実際の父子関係でも
ありえる事で、ここに共感できるかできないかで本作の面白さは
左右されると思う。特に父親視点を描いた事で子供むけだけではなく、
大人向け作品としても成立させているのは細田監督の手腕による
ものだろうと予測しています。

悪い点も書いておくと、色々と伝えたい事を詰め込みすぎだと思う。
特にもう一つのテーマである『子供の心の闇』は語りつくされておらず
今一飲み込みずらい部分であった。これを中だるみと捕らえる方も
いるだろうし、お子さんがこれを理解できるか少し疑問です。

だからここで描かれる心の闇について少しだけ私なりの補足を追記します。
(以下、ネタバレではないですが偏見を持ちたくない人は避けて下さい)
ネタバレレビューを読む

総じて色々と細田監督が伝えたい父親像というのに共感できる作品でした。
どちらかといえば大人よりな作品と感じますが、夏休み開始の狼煙として
ちょうど良い作品です。

ご拝読有り難うございました。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 14

drts さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

素直に見れば楽しめる

相変わらずの細田守作品といった感じで、今作も今までと違わずストレートな作品で、私自身はいい意味で気楽に見れて面白かったです。子どもから大人まで楽しめる作品になっていると思います。

しかし、今までの作品もそうでしたが、細田守監督の作品は世界観や細かな設定、物語に緻密さを求めると途端に張りぼてと化します。ですので、そういった点が気になる方は少し評価がマイナスになるのかもしれません。

声優の評価として、声を当てられている方々は本職では無い方がほとんどですが、それでも役所広司さんや大泉洋さんなどの演技は上手いなと思えるものでした。本職の声優さんと比べたらそれは劣るものはあると思いますが、作品そっちのけで声が気になるような下手な方はいませんでした。

作画などもCGを上手く使い良く出来ていたと思います。戦闘シーンの動きは素晴らしいものでした。

今作は親子愛をテーマにしているのかなと私自身感じたので、お子さんを持つ方などは家族一緒に楽しめる、そういった作品になっていると思います。

私的には細田守監督の作品は、「どこどこがこうなってて面白いよね」とか考えるものではなく、「あー面白かった」で済まして素直に見れば楽しめると思っているので、今作もそんな風に見ることが出来ました。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 6

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

心の中・・・

人とバケモノの世界が交錯する渋谷渋天街。
みなしご九太とあらくれ熊徹の躍動感あふれる物語です。

九太と熊徹の師弟とは思えぬ言い争いが楽しい。
こんな師弟いないだろうと思いつつ・・・
心のままの本音トークが好きなんです、私。
こんな関係、お互い成長せざるを得ませんね。

心の闇とは何かが基本テーマ。
人は誰しも闇を抱えているもの。
その闇を深くするのも人だし、癒すのも人。
また、心の闇に何を宿すかで全く異なった結果となる。
そして、闇によって成長するのも人なんだ。
心の中に灯を・・・そんなことを感じた作品でした。

細田作品ということでなめてました。
申し訳ありません。
まず、絵の美しさと生き生きした動きに感心。
声優さんの素人感も気になりません。
それに何よりも伝えたいことが真っすぐ感じられました。
まさか、こんなに感動するなんて・・・
次回作に期待です。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 29

68.4 3 笑いで冒険なアニメランキング3位
トイ・ストーリー3(アニメ映画)

2010年7月10日
★★★★☆ 3.9 (133)
1149人が棚に入れました
CGアニメの先駆けとなったディズニー/ピクサーの人気ファミリー・アドベンチャーのシリーズ第3弾。成長しておもちゃを卒業した主人アンディの手を離れ、ひょんなことから託児施設へ寄付されたおもちゃたちを待ち受ける絶体絶命の危機と心温まる絆の物語を、手に汗握るアクションと感動のストーリー展開で描き出す。声の出演は引き続きトム・ハンクス。監督は前作や「ファインディング・ニモ」などで共同監督を務め、これが長編単独初メガホンとなるリー・アンクリッチ。 ご主人様のアンディと楽しい時間を過ごしてきたおもちゃたち。しかし、17歳になったアンディは、すでにおもちゃで遊ぶこともなくなり、また大学へ進学するため引っ越しの準備をしていた。そして、アンディの一番のお気に入りだったウッディだけが彼の引っ越し先へ持って行かれることとなり、バズや他のおもちゃたちは屋根裏部屋行きに。だが、ある手違いで危うくゴミに出されるところだった彼らは、ウッディの説得もむなしく、サニーサイドと呼ばれる託児施設行きを決断する。ロッツォというクマのヌイグルミに迎えられ、新たな遊び相手が出来たことを喜ぶ一同。ところがそこは、おもちゃを破壊する凶暴な幼児ばかりの、おもちゃにとってまさに地獄といえる場所だった。ひとりその難を逃れていたウッディは、仲間たちの危機を知り、急いで彼らのもとへと向かうのだったが…。

声優・キャラクター
唐沢寿明、大塚周夫、日下由美、辻萬長、所ジョージ、松金よね子、小野賢章、三ツ矢雄二、永井一郎、東地宏樹、勝部演之、高橋理恵子
ネタバレ

ポロム さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

ハンカチがびしょ濡れになるまで・・泣いた。

「トイストーリー3」
ディズニーピクサーのトイストーリー3作目

前作までと同じコメディに今までなかったシリアス感がプラスされて
アンディが大きくなったことによって変わる日常と
おもちゃの人生のリアルさ、切なさを感じると同時に
観ていて温かい感動を味わいました。
1作目出た時に丁度生まれた世代なので
アンディと同じ時系列で大人になって観ることが出来たのが嬉しい。

開始早々ウッディの彼女ポジションの
羊飼い「ボー・ピープの行方」がセリフの一部で伝えられ
ネタバレレビューを読む
捨てられたり、あげられたりするおもちゃのリアルを感じた。

↓ここからただの感想文(笑)♪

笑ったシーンww
ネタバレレビューを読む

泣いた場面 ラストのネタバレ有り
ネタバレレビューを読む

大人になることは子供だった時の自分を忘れていくことだから
アンディが大人になってしまう3作目を見るのが怖かった。
ネタバレレビューを読む
今まで避けていたけどディズニーチャンネルで
放送してくれたので本当に観てよかった。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 33

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

子ども向けアニメのひとつの理想の形

2010年日本公開の劇場アニメーション。
最初に見たのは映画館でした。友人が「今回のトイ・ストーリーは大人のほうが感動するらしい」と言ったのがきっかけで二人で見に行きました。

エンターテイメント性とメッセージ性のバランスがとても良い作品ですね。
メッセージ性を明確に感じますがが押し付けがましくなく、感動もしますが描写もくどくないです。
子どもとおもちゃの関係はこの3作で綺麗に纏めていますし、1からの積み重ねが活きているのが良いですね。私は3が一番好きなんですが、1から順番に見るのが当たり前という感覚になってます。三部作映画のお手本ですよね。
誰もが経験するようなことがベースになってるので共感もしますし、世界観や雰囲気も、何処にでもありそうで何処にもない幸福感が切なくなります。

ロッツォのラストについては不幸せな終わり方ではないのはわかりましたが、どう解釈したら良いんだろう?と思っていたらオーディオコメンタリーに一つの回答が!レンタルでも見られるので、興味のある方は是非。

製作スタッフのオーディオコメンタリーを見ると、ビジュアル面もストーリー面も真剣に作っていて、悪い作品にはならないなあと思います。
「何を伝えたいか」がしっかりしていて、「どう伝わるか」も考えて作られているのがよくわかります。だからこそ解釈が分かれるような点がほとんど無く、本作の魅力と強みになっているのでしょう。

3で重視されたのが人間の描写で、本作は3DCGの進歩が素晴らしいです。
1からは15年も経っているんですね。人のモデリングと動きが目覚ましい進歩で、子どもが本当にかわいらしいです。
スタッフもそれは凄く意識していたそうです。
確かに、表情と仕草からキャラクターの気持ちがしっかり伝わってこないと、本作は素晴らしいものにはならなかったかも知れません。

全体として子どもが見ても楽しめて、大人が見ても共感できるようになっています。
親子で見ても楽しめて子どもが大きくなったらまた新しい発見があることが、子ども向けとして理想的だと私は思っていますが、本作はそういう作品になっていると思います。(2016.3)

投稿 : 2025/02/22
♥ : 17

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

夢を現実にしたピクサーの精髄

初まりの物語が完全に一つの円となって閉じた。今まで見てきた3Dアニメが全て色褪せるほどの傑作。


何も無い所から、自分たちの実力で夢を現実にしたピクサーの精髄。メインだけでなく、悪役も、脇役も魅力的なキャラクター、ワクワクドキドキさせる脱出劇、押し付けがましくない泣きの部分。オマケの「ディ・アンド・ナイト」までテーマも、そのシンプルでありながら巧みな表現も文句無し!。


夢のような、ピュアな心に帰れるまさに大人も子供楽しめるアニメーション。個人的にはおもちゃならレックスがピカイチ、ボニーも凄く可愛いくてグッド。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 13

69.9 4 笑いで冒険なアニメランキング4位
クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡(アニメ映画)

1997年4月19日
★★★★☆ 3.8 (180)
960人が棚に入れました
愛犬シロを連れて散歩していたしんのすけは、オカマのローズが落とした光るタマをこっそりと持ち帰った。それは、伝説の魔人ジャークを封じ込めた埴輪の鍵となる一対のタマのひとつで、ローズをはじめとするオカマ3兄弟は慌ててしんのすけの行方を探し始める。一方、もうひとつのタマを持っているホステス軍団も、オカマ3兄弟を追ってしんのすけをマークし始めていた。ローズはしんのすけに接触し、タマを取り返そうとするが、しんのすけが持ち帰ったタマをひまわりが飲み込んでしまっていたことから、やむなく野原一家全員を新宿2丁目のオカマバーに連れ去る。
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

『頼んだぜ…、お兄ちゃん』

劇場版クレヨンしんちゃんの第5作。
1997年公開。


劇場版シリーズ第5作は、しんちゃんの妹ひまわりが遂に登場。
シリーズ中でも群を抜いた徒手空拳の格闘が盛り込まれながらも、しんちゃんのお兄ちゃんとしての行動が光る快作で、こちらもまた大のお気に入り作品です。


本作から、これまで脚本を担当されていた原恵一さんが監督も兼任。
ここから、シリーズ引退作となる第10作「アッパレ!戦国大合戦」まで続投されています。

くわえて本作は、原作者の臼井儀人さんが制作に参加(タイトルを付けた)最後の作品となっております。
そう思うとちょっと寂しい気持ちになりますが、以降もシリーズの色を変えず名作を生み出し続けた原恵一監督に、精一杯の感謝を送りたいですね。



【あらすじ】

魔神ジャークの復活を目論む「珠黄泉族(たまよみぞく)」と、それを阻止する「珠由良族(たまゆらぞく)」の抗争をメインに、

その復活の鍵となる「珠(タマ)」をひまわりが飲み込んでしまったことにより、野原一家がその激しい戦いに巻き込まれていく、というストーリー。



【論じてみる】
ネタバレレビューを読む



【ひろしが伝えた、しんちゃんへの言葉】
ネタバレレビューを読む



【総評】

ファンタジー路線は非常に抑えめとなりましたが…。
個性溢れるオリジナルキャラ、徒手空拳の格闘技、そして…しんちゃんの初めてのお兄ちゃんっぷりが本作の魅力。

シナリオ的に見ても伏線の回収もキッチリされており、大勢のキャラの後日談もエンディングで挟まれるので説明不足も特にありません。
特に、ひまわりの泣き顔を見て敵から寝返ってくれたサタケが、珠由良ブラザーズの店で笑顔で一緒に働いている絵は、嬉しくなりましたね。

総じて、後味も非常に良い作品です。
あっ、モチのロンで、笑いのクオリティも「東松山よね」がいるのでシリーズ内でも高水準。

90数分程、お時間に余裕がありましたら是非!!

ではでは、読んでいただきありがとうございました。


次回作は、第6作「電撃!ブタのヒヅメ大作戦」です。


◆一番好きなキャラクター◆
『東松山よね(グロリア)』声 - 山本百合子さん


◇一番可哀想なキャラクター◇
『臼井儀人』声 - 臼井儀人さん




以降、『オカマ』について、どーでもいい見解をワリと真面目に語ります。
興味の無い方はスルー推奨。
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/02/22
♥ : 18

ジャイアンツ愛 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

”タマタマ”争奪戦!

いわゆるクレしんの世間のお下劣なイメージに近い作品の中で面白い劇場版がコレ!

2つの”タマタマ”と、それをはめ込むハニワが全て揃った時に世界が終わるという伝説。
そのうちの1つのタマを拾ったしんのすけだが、タマをひまわりが呑み込んでしまったことで事件に巻き込まれていく。
野原家は3人のオカマたちと奮闘するのだが、世界の終焉を狙う珠黄泉族の元に3つの全てが揃ってしまい…

クレしんらしい面白さが味わえる作品だと思う。
にしても、この頃のクレしん映画はフリーダムすぎる!
ちなみに、この作品がひまわりの最初の劇場版出演となる。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 1

66.5 5 笑いで冒険なアニメランキング5位
ファインディング・ニモ(アニメ映画)

2003年12月6日
★★★★☆ 3.7 (83)
624人が棚に入れました
サンゴ礁の海を舞台に、“人間の世界"へさらわれた我が子を懸命に探す父親の大冒険を描いたファンタジー・アニメ。「トイ・ストーリー」「モンスターズ・インク」を手掛けたピクサー社が、“リアルな水の表現"にこだわり、最新のCG技術を駆使して作り出したかつてない映像世界が展開する。全米ではアニメ史上最高となる驚異的な興収を記録する大ヒットとなった。 オーストラリア、グレートバリアリーフ。広大な海の中でカクレクマノミの400個の卵が孵化しようとしていた。しかし、無事に生まれたのは母親の命と引き換えに助かったたった1つだけ。父マーリンは、この子を“ニモ"と名付け、同じ悲劇を繰り返さないと誓い過保護なまでに大事に育てていく。そして6歳になったニモに、初めて学校へ行く日がやって来る。しかし、突然の悲劇がニモを襲う。彼は、人間のダイバーにさらわれてしまったのだ。打ちひしがれるマーリンだったが、陽気なナンヨウハギ、ドリーの助けを借りてニモを取り戻す旅へと出るのだった。

声優・キャラクター
アルバート・ブルックス、エレン・デジェネレス、アレクサンダー・グールド、ウィレム・デフォー、アンドリュー・スタントン、オースティン・ペンドルトン、ヴィッキー・ルイス、ボブ・ピーターソン、エリザベス・パーキンス

takarock さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ジョン・ラセター(ピクサー&ディズニー)と宮崎駿(スタジオジブリ) -前編-

ここ最近本作「ファインディング・ニモ」、「ベイマックス」、
そしてこの前地上波で放送された「アナと雪の女王」とディズニー漬けですw
そして、どの作品も非常に完成度が高く、
「爽快でおもしろかったです」としか言いようがないのであまり書くことがないw
「アナと雪の女王」(2013年)、「ベイマックス」(2014年)と最近の作品ならともかく、
「ファインディング・ニモ」なんて2003年の作品ですよ。
本作はピクサーがディズニーに買収される前の作品なので、
厳密に言えば、ディズニー作品でなく、ピクサー作品です。
まぁ買収後の作品もディズニー作品とピクサー作品は区別されていますけどね。
私はピクサー作品のレビューを書く度に
「ピクサー作品は名作の宝庫!是非視聴してみてください!」ということを
何度も訴えてきていますw 
それはなぜかと言えば、あにこれでのピクサー作品のレビュー数があまりに少ないからですw

さて、本作の監督はアンドリュー・スタントン氏とリー・アンクリッチ氏。
製作総指揮はジョン・ラセター氏です。
ちなみにジョン・ラセター氏は「アナと雪の女王」、「ベイマックス」の
製作総指揮も務めています。
一時期は低迷期を迎えていたディズニー映画を再び蘇らせたのは、
ジョン・ラセター氏の手腕と言っても過言ではないでしょう。
「アナと雪の女王」や「ベイマックス」の完成度の高さからもそのことは窺えるはずです。

本作の舞台はオーストラリアのグレート・バリア・リーフなんですけど、
ジョン・ラセター氏がまず関係者全員に告げたのは
「全員スキューバーの免許を取るように」ということですw
「実際に海の中を見ないで本作を作れるはずがない」ということですねw

ピクサーのアニメ制作は完全分業体制でシナリオにしても、
笑い担当、アクション担当と細分化されていて、
スタッフ同士納得のいくまで何度も何度もミーティングを繰り返し、
何度も何度もリテイクを繰り返し映像を作り上げていきます。
スタッフ1人1人のこだわりも半端なく
例えば、本作のニモやマーリンのモデルはクマノミという深海魚ですが、
1日中観察したり、スケッチしたり、写真を撮ったりと何ヶ月もそんなことをして
動きをつけていったと思います。
ピクサーの制作現場の映像は円盤の特典映像にもありますので、
併せて視聴することをお薦めします。

ストーリー自体は非常にシンプルです。
一言で言ってしまえば、「お魚さんたちの海の中の大冒険」ですからねw
要考察の複雑な日本アニメーションのストーリーに慣れている方からすると
ちょっと物足りないかもしれませんが、映像美だけでも充分に楽しめます。
さながら海の中をジェットコースターで駆け巡るような爽快感、まさに極上のアトラクション。
エンターテインメント性は極めて高いです。

本作の舞台はオーストラリアのグレート・バリア・リーフと書きましたが、
その景観が3DCGで忠実に再現されているのでしょうけど、
シーンによってかなり大胆に色合いを変えたり、明暗を調整したりしているのが印象的でした。
楽しいシーンは爽やかで明るい海に、悲しいシーンはおどろおどろしく暗い海にと
いくつもの海の顔を見せてくれて、これがとても幻想的で、
どこか宮崎駿ジブリ作品を観ている感覚を覚えました。
また、物忘れが激しいドリー、
普段は「魚は友達、餌じゃない」と陽気だが、血の臭いを嗅ぐと見境がなくなってしまう鮫のブルースと
強烈なキャラたち。
さらには、一瞬の空白の後、ドリーが物憂げな表情をするというような
何気ない間の使い方なんかもそうなんですが、
ここでもやはり宮崎駿ジブリ作品との通底性を感じました。
まぁ全然具体性のない話ですし、あまりに暴論、というか妄言なのは重々承知していますw

ただ、ジョン・ラセター氏は宮崎駿監督と懇意で、
来日した際には必ず宮崎駿監督のもとへ訪れるというのは、有名な話です。
「こんな映画を自分も作ってみたい」とジョン・ラセター氏に思わせた作品は、
「ルパン三世 カリオストロの城」ですし、
ピクサーではアイディアに煮詰まった時、宮崎駿ジブリ作品をスタッフ全員で視聴するそうです。
ピクサーは3DCGアニメーションで有名ですし、宮崎駿ジブリ作品とは表現方法は違えるのですが、
もしかしたら無意識的に宮崎駿ジブリ作品のイズムを継承しているのかもなんて思ったり。

「ジョン・ラセター氏は宮崎駿監督の後継者なのか?」
宮崎駿監督にこんな質問をしたら「そんな言い方はジョン・ラセターにあまりに失礼だ!!」と
きっと大激怒されると思いますw
宮崎駿監督にとってジョン・ラセター氏は映画監督の喜びや苦悩を共有できる友であり、
お互いに刺激を与え合う「対等な関係」なのでしょう。
「崖の上のポニョ」は本作から刺激をもらって、その着想を得たのはないか?
一視聴者としてそんな想像をしてしまいました。

最後に、ダチョウ倶楽部の寺門ジモンさんを題材にした
「ネイチャージモン」という漫画があるんですけど、
その中で寺門ジモンさんが焼肉屋についてこんなことを言います。
「ウーロン茶とキムチが美味しくない焼肉屋は肉も美味しくないと思っていい。
できあいのウーロン茶、できあいのキムチ、そんな店はタレもきっとできあいだから。
業務用のものでもなかなかの味のものもある。効率もいい・・・
だが・・・・そういう商売にならないようなところで妥協する人間は
きっとすべてにおいて妥協してしまう人間。そういう人間に感動は作れない!」
これはまさに至言だなと。
そしてウーロン茶やキムチも一切の手抜きがない焼肉屋が、
ピクサーだったり、スタジオ・ジブリなのでしょうね。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 22

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

息子を探して海の旅。親子の絆の物語。

2003年公開のピクサー長編アニメ。

たとえ映画を観ていなくても、クマノミを見れば
「あ、ニモだ!」と言ってしまうのが定番となっているほど、

とても馴染みの深い作品ですね。

専門家によると、
ニモはカクレクマノミではなく、
クラウン・アネモネフィッシュという種類のクマノミだそうです。

魚って難しい…。笑

いろいろ頑張っている主人公は父(マーリン)のはずなのに、
息子のニモの知名度の方がかなり高いww

私、お父さんの名前を
映画を観るまで知りませんでした。笑

やっぱりかわいいものの方が
世間には受けがいいのでしょうか…w

お父さん、とっても頑張っていたよ!

100分ほどの作品です。


● ストーリー
父と2人で暮らすニモは、
今日から学校へ。

過保護な父にうんざりしたニモは、
サンゴ礁を飛び出し、人間に捕まってしまう。

必死に追いかける父・マーリン。

残されたわずかな手がかりをヒントに、
ニモを探す旅が始まった。


開始5分から怒涛の展開。

一気に惹きつけられました。

舞台は海。
広い広い海。

小さなマーリンには
敵が多すぎる。

だけどそんな海を
果敢に冒険していく姿にドキドキ!

次から次へと、
海の生き物たちの様々な姿で楽しませてくれる。

人間じゃない生き物たちの
ありのままの姿を生き生きと描く。

そういう演出、
ディズニーは本当にうまいと思う。


≪ 父と息子の絆 ≫

子どもを守らなきゃという想いが強いあまり、
息子を信頼せずあれこれ口出ししてしまう父親。

父の気持ちを知らず、
自分は信頼されていないとむっとする息子。

そんな2人が離れて互いの冒険をすることで、
お互いが成長していく。

父親は、
息子の成長を信じ、耐えて見守ることの大切さを。

息子は、
命を落とすかもしれない恐怖と危機を乗り越えようとする勇気を。

ラストはボロボロ泣きました(´;ω;`)

子どもが観てももちろん楽しめるけれど、
これは親子で観るのがおすすめ!

特に父親と息子が一緒に見るには、
最高だね!

父親の参考書と言えるかもしれない。


● キャラクター
マーリンとニモは、
これといって挙げる特徴は特にない。

しかし、周りのキャラが個性豊かで楽しい♪

マーリンと一緒に旅をする、
物忘れが激しいドリー。

マーリンと同じく父親である
ウミガメのクラッシュ。

などなど…。

どのキャラも表情がとても豊か。

目など顔全体が細かく動いていて、
台詞以上に気持ちを伝えてくる。


サブ主人公的なキャラのドリーは、
この作品のムードメーカーといえます。

物忘れが激しいから、
大事なこともすぐに忘れちゃう。

観ている人にわかりやすく
「さっきこう言ってたのにー!」と
ハラハラさせたり、じれったく思わせたりと、
非常にうまい立ち位置です。

続編の「ファインディング・ドリー」も
楽しみになりました♪


● まとめ
ニモが有名すぎて、
ニモが冒険するのだと思い込んでいましたが、

冒険するのも主人公も、
父・マーリンでした(笑)

だからこの作品を真に楽しめるのも、
実は父親のほうかもしれませんね。

どきどきするし、笑いもあるし、しっかり感動もできる。

とても見ごたえがあって、
あっという間に時間が経った100分でした♪

投稿 : 2025/02/22
♥ : 22

ASKA さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ディズニー・ピクサーの3DCGで魚版"息子を探して三千里"

タイトル通り、ディズニーとピクサーの共同制作で、魚の息子を探して三千里のお話です。
オリジナルだったかな。カクレクマノミという魚のマーリンがある日突然人間に連れて行かれてしまった息子のニモを探しに行くお話です。
日本語吹き替えはマーリンを木梨さん、相棒のドリーを室井滋さんがやっていましたが、他の芸能人と比べて上手かったですね。
安心して聞いていられました。
他にもいろいろな海の風景や海の生き物が3DCGで描かれていてきれいなグラフィックだなと思います。海の風景や海の生き物がところどころデフォルメされて映像はきれいなのもポイントですね。
とにかく、ピクサーの代表作といっていい気がします。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 15

68.5 6 笑いで冒険なアニメランキング6位
ファインディング・ドリー(アニメ映画)

2016年7月16日
★★★★☆ 3.9 (50)
403人が棚に入れました
ドリーの秘密は、≪人間の世界≫に隠されていた。

忘れん坊のドリーが、ただひとつ忘れなかった<家族の思い出>。
その謎を求めて、ニモとドリーの奇跡の冒険が始まる。

声優・キャラクター
室井滋、木梨憲武

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ピクサーが贈る【リマインドムービー】・・・と見せかけてアドベンチャー?

ディズニー・ピクサーの17本目の長篇映画
2003年の『ファインディング・ニモ』の続編でもあります


前作でニモの捜索に一役買ったナンヨウハギのメス、ドリー
健忘症なドリーだったが実は彼女にも家族と帰るべき故郷があった
ふとしたキッカケで両親との思い出を思い出したドリーはいてもたってもいられず両親探しの旅に出てしまう
故郷への手がかりは「カルフォルニアモロ・ベイの宝石」という言葉だけ・・・
記憶を保てないドリーはニモやマーリン、そして海の仲間達の手助けを得ながらも少しずつ記憶を取り戻しては忘れ、を繰り返す
偶然も重なり遂に「カルフォルニアモロ・ベイの宝石」に辿り着いた
が、そこは海の生き物達を保護する目的で人間によって作られた海洋レジャーセンターだった・・・
果たしてドリーの両親は無事なのか?ドリーとの思い出は残っているのか?


前作『ニモ』のセルフオマージュが溢れているものの、基本的に気にしない方が楽しめると思います
と、いうより今作最大の魅力はやはり“記憶を保てないドリーがあらゆる手段を用いて記憶をサルベージしていく”という『メメント』、『ペイチェック』、『ジェイソン・ボーン』シリーズなどと同じ【リマインドムービー】であることです
この手の映画はどれも傑作ばかりですよね
国産アニメだと『東のエデン』とか『僕だけがいない街』とかですかね


大事な手がかりを思い出してはすぐ忘れ、その度に心優しき仲間たちがフォローしてくれる
基本的に悪いヤツが誰も出てこない映画になっています
ドリーと海の仲間達の絆が染み入る一本と言えるでしょう
ただ偶然に偶然が重なって進展してるシークエンスも多々あり、脚本の練り込み不足も感じました
特に最後の方は・・・;
ですので“冒険モノ”としては評価出来ても“リマインドムービー”としてはB級止まりかな、という感じです
『カウボーイ&エイリアン』を観終えた後の気持ちに似ていました(笑)


ドリーを助けるサブキャラ達はみな個性的かつ憎めない愛らしさをもってるのですが、特に足が七本しかないタコのハンクはニモやマーリンを差し置いて準主役級の活躍をみせます
地上を這いまわれる、という彼の万能ぶりは物語の世界を一気に広げた上に、その滑らかな動きやスピーディーな擬態は映像的にも観どころ
海の中の美しい描写が売りだった『ファインディング・ニモ』に対し、今作の映像美はほぼこのハンクの活躍に集中してると言っても差し支えないですね


キャストには吹替版も含めて極力前作と同じ配役が採用されています
ドリー=室井滋
マーリン=木梨憲武
は、もちろんのことですが
子役のアレクサンダー・グードルを使っていたニモ役に新たにヘイデン・ローレンスが起用されたことを受けて、吹替でも新らたなニモ役が菊地慶に交代してます
ちなみに成長したアレクサンダー・グードル自身は脇役として登場するため、彼が演じる役をこれまた前作のニモの吹替を担当していた宮谷恵多が演じる、というところには強い拘りを感じますねw


それと原語版でシガニー・ウィーバーが本人役で登場する海洋レジャーセンターの館内放送ですが、これは日本語版ではなぜか八代亜紀が起用されています
ドリーが館内放送相手に掛け合いを始めるシークエンスで「ありがとう!八代亜紀さん!」と話す様は実に滑稽ですw
八代亜紀は原語版ではsiaが歌っているソウルフルな主題歌のカバーもしています
これに関しては流石の八代亜紀でした
本家のsiaに全く退けを取っていません
ですのでご安心を
こんなに吹替版のエンドロールが心地よいディズニー映画は至極久しぶりな気がしますね(笑)
気のせいですか、そうですか

投稿 : 2025/02/22
♥ : 6

とってなむ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

タコ無双

WOWOWでやってたので視聴。(吹替版)
2003年に公開された「ファインディング・ニモ」の続編になります。
ニモってそんな前だったのか~!
どうりでハッキリとは覚えてないわけだ。
でも観てるうちに、キャラ設定などは思い出せました。

ニモのキャスト変わってたんですね。
個人的には違和感なかったですが、皆さんはどう感じられているのでしょうか。


【簡単なおはなし内容】
ドリーが小さい頃にはぐれてしまった家族を探しにいく、といったものです。



前作との比較は、先ほど申しました通り記憶が明瞭ではないので控えます。
ただ、前作はだいぶ楽しめた気がします。
そして今作はというと、、

面 白 い ! 美 し い !

キャラが活き活きとしてます。
作画はもちろんのこと、ドリーたちがよく動きよく喋るので楽しいです。
ドリーとハンク(タコ)が水族館にあるキッズコーナーのタッチ水槽に入ってしまったシーンや、最後のシーンがお気に入りです。



それにしてもハンクが有能すぎるw
アクションから擬態までお手のもの。
彼がいなかったらこの作品は成り立ちません。
かっこよかった、、惚れる。。

あとはデスティニー(ジンベエザメ)が可愛かったです。
中村アンの演技が地味に素晴らしかった、と思う。
視力悪くて壁にぶつかりまくる彼女に、なぜか萌えた。
見た目はそこまで可愛くはないんですけどねw


ストーリー展開はピクサーらしい、勢いのある内容。
オイ、それは無理があるだろ!などとニヤニヤしながらツッコむのもよし、水流に流される如く駆け抜けるのもよし。
色々な見方がありそうです。
私は前者のほうで、100分なんてあっというまでした。
背景が綺麗で見入ってしまったのも要因のひとつでしょうけど。



このように、なかなか楽しませて頂きました。
癒しと笑いのある素敵な作品です。
この映画は一見の価値アリ。

是非多くの方にドリー、ニモ、マーリン(ニモの父親)など、様々な目線・角度から、水中の世界を体感してみてもらいたいものです。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 20

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

みんなとの出会いは、計画通りじゃなかった。最もすてきな事は、偶然に起こるものなのよ。

ファインディング・ニモの続編。

ファインディング・ニモに登場した、
なんでもすぐに忘れちゃうドリーが主人公。

ファインディング・ニモを観てから
この作品を観るのをおすすめします。

ドリーのキャラクターをわかっているほうが、
より世界観を楽しめますので^^

90分ほどの作品です。
同時上映作品は「ひな鳥の冒険」(6分)。


● ストーリー
故郷に帰ってきたニモたち。
壮大な冒険から1年が経った。

幼いころから
なんとなく何かを探している気がしているドリー。

それは“家族”だ!と気付いたドリーは、
マーリンとニモと一緒に、両親を探す旅に出た。

手掛かりは“カリフォルニアモロ・ベイの宝石”だ!


幼いドリーが、
家族とはぐれてしまって一人海をさまよう寂しい過去。

前作では能天気なムードメーカーだったけれど、

本作ではドリーというキャラが
より深く掘り下げられています。

忘れっぽいということは、
自分の過去や生い立ちさえも忘れてしまうということ。

今回はそんなドリーの寂しい一面も
たくさん描かれていました。

様々な困難にもめげずに突っ走るドリーの明るい魅力も
たくさん描かれていましたけれど^^

ドリーと両親は再会できるのか…
その結末は必見です!

当たり前のように涙が(´;ω;`)


● キャラクター
ラストまで息つく暇がない大冒険。

今回も海の生き物たちが
たくさん登場します。

タコのハンク、
ジンベエザメのデスティニー、
シロイルカのベイリーなど…。

生き物たちの個性の使い方がうまい!

このキャラ達に触れれば、
海の生物が大好きになること間違いなし!^^

DVDに収録されている解説は
途中までしか観ませんでしたが、

・キャラクター
・観客が物語の世界に入り込めること
・海の世界を忠実に再現

これらをとても大切にして
製作されたことはわかりました。

ドリーというキャラクターを大切にし、
感情移入しながら楽しんでもらうこと。

それは大成功だと思います♪

物語の世界とキャラクターに
どっぷりと惹きつけられました。


● 作画
作画がとても美しい。

表情だけでキャラクターの心情がとても細かく伝わってくるし、
背景は美しいし。

ニモ達が水面に体を出したときの、
ぬめった表面の描き方もリアル。

それ以上に今回私がうなされたのは、
カメラワークの工夫。

スタッフは魚の気持ちになりすぎです!笑

特に印象に残ったシーンは…

◆◇ タッチプール ◆◇

水族館によくあるタッチプール。

人間にペタペタ触られたり、
持ち上げられたり、

生き物にとってはストレスだろうなあというのは、
人間的な目線。

これを魚目線にすると…

次々水中に襲い掛かって来る無数の手。

それはまるで空から無数の爆弾が降ってくるかのよう。

この迫力…恐ろしい。笑


◆◇ ショックを受ける心情表現 ◆◇

両親に会いたい一心で
数々の冒険を乗り越えてきたドリー。

だけど両親に会うことは不可能…。

そう思ったドリーは
ショックのどん底に叩き落されます。

ここからカメラは
ドリー目線に変わります。

ドリーはただショックを受けてしまって、
何も考えられない。

しかしその間にも周りの状況は
急激に動いていく。

対してドリーの心は、
何も考えることができない。

激しい環境の変化と、
停止してしまったドリーの心。
その2つのギャップの描き方がすごい。

観ている人がまるでドリーになったかのように見せるカメラワークは、
何よりも私たちをドリーの心に近づけてくれます。


作画の美しさも当然評価したいけれど、

あれこれと工夫されたアングルや表現方法に
何よりも称賛を送りたいと思いました。

逃げ回ったり、空を飛んだり、
まるでアトラクションを体験しているかのような、

目まぐるしくてスピード感のある作画も、
こちらのドキドキ感をたくさんくすぐりました!


● まとめ
おもしろかったです♪

時間いっぱいいっぱいのストーリーでした。
パンパン。笑

描きたいエピソードが
たくさんあったのでしょうね。

だから最後まで見ごたえ十分。


何でもすぐに忘れちゃうドリー。
それは大きな短所。

大きな短所を持っていても、
それをマイナスに思って引っ込み思案にならず、
堂々と自分らしく振る舞えばいい。

そうすれば、自分らしい何かが、
いつか誰かを助けることにつながるはず。

そして自分も、
どうしようもできない短所を誰かに助けてもらえばいい。

ドリーの姿は物語の登場人物たちを通り抜けて、
大切なことを教えてくれました。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 20

67.2 7 笑いで冒険なアニメランキング7位
映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ 拉麺大乱(アニメ映画)

2018年4月13日
★★★★☆ 3.6 (27)
134人が棚に入れました
「クレヨンしんちゃん」の劇場版アニメシリーズ26作目。マサオの誘いで伝説のカンフー「ぷにぷに拳」を習うことになった、しんのすけたちカスカベ防衛隊は、カンフー娘の玉蘭(タマ・ラン)とともに修行に励む。その頃、春日部にある中華街「アイヤータウン」では、「ブラックパンダラーメン」なる謎のラーメンが大流行。それは、一度食べると病みつきになり、凶暴化してしまうという恐ろしいラーメンだった。突然のラーメンパニックに対し、街の平和を守るためカスカベ防衛隊が立ち上がる。
ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

中庸が一番

シリーズ26作目。
監督:高橋渉

ランちゃんをゲストキャラに迎えたアクションあり、涙ありの冒険友情もの。テーマは世界平和と中庸の精神。

ぷにぷに拳の修行を通してランちゃんとカスカベ防衛隊が友情を育み、ブラックパンダラーメンと対峙していく物語。
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/02/22
♥ : 2
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ダサくて熱くて笑える映画

ここ数年のクレヨンしんちゃん映画で一番好きです。
ネタバレレビューを読む
なんだか劇しん1作目を見た時のような新しさを覚えます。
懐かしいこの感じ。
クレしん初期勢にこそ見てほしいです。

ふわっとした感想ですが、キャラの引き立てが上手く、話のまとめ方が上手いというのが一番見どころなのだと思います。

そして、ゲスト声優の関根さん上手い!あとももクロのEDがとてもいい歌です。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 8
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