科学で戦いなおすすめアニメランキング 9

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの科学で戦いな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月28日の時点で一番の科学で戦いなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

59.5 1 科学で戦いなアニメランキング1位
はめつのおうこく(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★☆☆ 2.9 (136)
379人が棚に入れました
人類に知恵と安寧をもたらした存在――“魔女”。 しかし、リディア帝国の“超産業革命(ギア・エクスパンション)”は魔法を凌駕する科学文明を生み出し、 魔女は進歩を阻害する“敵”と見做されてしまう。 かくして“魔女狩り”が始まった。 魔女クロエに育てられた人間アドニスは 最愛の師を奪われ、同族である人類への復讐を誓う。 絶望を糧にした修羅は、殺戮の果てにいかなる“救い”を見いだすのか――。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

世界観とテーマが上手く重なっています。面白くて奥行を感じました。

 科学(新しいもの)と魔法(古いもの)の対比とそれぞれに闇を抱えている。特に科学側のスマホとか大衆の衆愚化とか面白い視点だったと思います。魔法側は伝統重視で頭がアップデートせず、選民思想的なものもあったのでしょうか。それが8話までくらいでしょうか。

 9話の意味性も突然始まったAISFものみたいな展開で驚きましたが、なるほど女性と経済そしてネットポルノのアナロジーですね。

 そして最終の3話。主人公の愛ゆえの復讐劇と復活の阻止、ドロカの愛と救済の物語。全体的な構造は面白かったし、ドロカの魔法の正体と11話の衝撃。女性とは?愛とは?善性とは?という話にもなりそうな感じでした。

 そこで終わってしまったのが中途半端だったし、アイドル女王も含意がたっぷりなので描き切れなかったのは残念ですが、初めの残酷表現のインパクトから始まって、なかなか奥行がある世界観とストーリーだと思います。一つ一つの意味が分かりやすくくみ取れる話になっています。

 残酷表現というのはゴブリンスレイヤー等でもそうですが、作品世界における道徳や倫理水準、キャラの性格描写等々の含意があるものと、単なるエロいものでわけられると思います。本作はその点で復讐、群集心理、支配層や分断による対抗勢力にたいする残虐性などがちゃんとありました。作者はちゃんと考えているなあと思います。

 もちろん、創作意欲として自分の潜在意識にあるリビドーとタナトスの表出もあるでしょう。そのドロドロしたものがまた創作のエネルギーですから、これを否定しては作品は出来ませんし、エンタメの要素としても機能するでしょう。見てもらわないことには伝わりませんから。

 ということで、グロ表現でネガティブな意見はあるのは知っていますが、内容を読み取ると今の世界の分断や女性、SNSなどがテーマになっている出来がいい作品だと思います。
 荒っぽい表現でエピソードとかキャラとかドラマに若干のアラはあるものの、私は面白かったです。というか、ここから先が気になりました。

 評価はオール4点+世界観でストーリーに加点で4.5。ドロカのキャラの使い方の意外性で加点で4.5。音楽はOPはいいんですけどEDがちょっとなあ…それとOPEDアニメはもうちょっと凝って欲しかった…減点で音楽は3.5点とします。






以下 視聴時のレビューです。

2話 魔女狩り、エログロの胸糞だからこそ面白いと感じる自分を見つめる。

ネタバレレビューを読む


8話 自分を産み出し、愛するものを奪う地獄のような世界への復讐と、愛による救済=隣人愛アガペ―の物語だと思います。

ネタバレレビューを読む


9話 突然のSF的寓話回。主人公のキャラブレた?

ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/22
♥ : 13
ネタバレ

タイガー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

『やっぱり一緒に行こう!』

魔女弟子の少年の復讐

結構1話から12話まで見逃す所なく夢中に楽しめた

op.edどちらも悲しい感じ。高評価

魔法と科学の発展がぶつかり合うんだけど、何が魔法で何が科学の発展なんかもうわからんwwww

もちろん沢山死ぬし、結構死に様が見えるから苦手な人注意

どのキャラもメインキャラになれそうで好き
でもネタバレレビューを読む

終盤ゎその方法ゎヤバイ!なんでそれ?っておもう所もあったけど、今季1番続編が気になる!

全員の復讐劇作品

投稿 : 2025/03/22
♥ : 1

74.0 2 科学で戦いなアニメランキング2位
Dr.STONE NEW WORLD(第2クール)(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (174)
681人が棚に入れました
全人類が、謎の現象により一瞬で石化して数千年――。 超人的な頭脳を持つ、根っからの科学少年・千空が目覚めた。 文明が滅んだ石の世界ストーンワールドを前に、千空は、科学の力で世界を取り戻すことを決意。 新たな仲間を集め『科学王国』を作りあげる。 しかし、そこへ霊長類最強の高校生・獅子王司率いる『武力帝国』が立ちはだかる。 人類の浄化を目指し、強大な武力によって科学の発展を阻止しようとする司。 科学vs武力の戦いは激闘の末、千空たち科学王国が優勢となり、両国は遂に和解する。 仲間の謀反によってコールドスリープ状態になった司、そして、全人類を復活すべく、科学王国は石化光線の発生源、地球の裏側・新世界を目指す! 世界に飛び出て石化の謎を解き明かす! 石の世界ストーンワールド大航海時代がついに開幕する――‼
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

まるで複雑な立体分子構造を組み上げるようなシナリオ運びが極まっていく

3期分割2クール通じてのレビュー・感想。
引き続き原作未読で視聴。

【物語 4.5点】
サブタイトル『~NEW WORLD』。機帆船ペルセウスでついに“大航海時代”到来か!?
と思わせておいて“新世界”とは、“宝島”での石化装置争奪戦の先に開けた、
(※核心的ネタバレ)ネタバレレビューを読む 構想のことだったとのオチ。

1クール目序盤、いざ大航海!と思わせておいて、悠然と石油調達のための道路敷設し始めるしw
2クール目も航海より島での頭脳を交えたバトルメインでしたし。

これを肩透かし、展開が遅いと受け止めるかが評価の分かれ目かと思われますが、
私はこれぞ『ドクスト』でこそ味わえる地道で壮大なシナリオ。
1期で千空が豪語したネタバレレビューを読む 少年の夢が伏線回収されるカタルシスも相まって興奮しました。


3期が終わって、本作はとかく文明や地球を破滅させるとの不信を抱かれがちな科学への信頼を取り戻す。
もっと言えば人間への信頼を取り戻すことがテーマなのだろうなとの着想がいっそう深まりました。

さらに3期からの新キャラ・龍水は、これも人を狂わせると忌避されがちなマネーへの信頼を取り戻すことも狙っているのだと感じました。
「欲しいは正義」言い得て妙です。
例えば、マッド・サイエンティスト・千空と金の亡者・龍水がタッグを組むとか語り始めると、
まんま平成漫画の悪の秘密結社のテンプレですからねw

それだけにラスト示された(※核心的ネタバレ)ネタバレレビューを読む とのプランは、
科学と金の汚名返上の観点からも唆(そそ)る構想。

制作発表された4期最終章『~SCIENCE FUTURE』
想像とは違う結末、説教すらも心待ちにしております。


バトルでも、一人の狡猾な悪知恵に対して、仲間を信じて賭けに出て勝ち抜くというパターンの反復により、人間への信頼を繰り返し問うて来ました。
他者との絆に期待して一度ネタバレレビューを読む 自身の意識を飛ばして後を託すとか中々できることではありません。

が、数千年のスパンで託し託され合う千空親子とその一味なら当たり前に人を信じることができます。
その視点から3期で一番感動したのは1クール折り返し地点。
ネタバレレビューを読む


【作画 4.0点】
アニメーション制作・トムス・エンタテインメント

特に2クール目、石化装置濫用バトルとなった本作。
毎度思いますが、ほぼ全てのキャラに石化バージョンのデザイン設定をする。
それらの石像を時にバラバラにして組み上げ修復する。
面倒な作業に杠(ゆずりは)ら手芸班も作画も良く付き合っているなと感心します。

終盤、ネタバレレビューを読む


科学ロードマップ解説で作風を変えてみたりと
知恵熱を伴う解説消化のためのリズム確保も継続。
そんな中『マインクラフト』風のアニメーションなんかも登場し、
『ドクスト』も長期シリーズになって来たなと感慨を覚えました。


その他、龍水の執事・フランソワの手腕により、
たまに飯テロも仕掛けてくるから油断できません。
ネタバレレビューを読む パン文明復興の香りがして唆ります。


【キャラ 4.5点】
意外なキャラの、意外な起用法で窮地を脱していく采配に唸らされます。

そもそも科学の船・ペルセウス号には定員があり、
千空が誰を選ぶか或いは紛れ込むかというのもポイント。
まさかのネタバレレビューを読む だったり、石像で温存していたネタバレレビューを読む をジョーカーとして繰り出してみたり。
科学知識だけでなく用兵もお見事。千空も作者も頭良いわと脱帽します。

コハク、クロムなど石神村すなわちネタバレレビューを読む が希少素材名というのも、
上記でも触れた継承の観点からエモいキャラ名設定。
宝島出身者でネタバレレビューを読む となる新キャラ名がソユーズ宇宙船からというのも
3700年の口伝伝承の底力を感じます。

『ドクスト』のキャラ相関図には有機化合物の化学式を眺めている時みたいなウットリ感があります。


【声優 4.0点】
銀狼(ギンロー)役は、性別の壁をも乗り越える幅広い演技で活躍中の村瀬 歩さんが務めていますが、
ネタバレレビューを読む という展開はまさにうってつけ。
3期の銀狼はネタバレレビューを読む だったり、ネタバレレビューを読む したり、
配下を得て調子コキレベルがインフレしたり。
対応力が問われましたがキャストは柔軟にこなしました。
当初から3期を睨んだ村瀬さん起用だったとすると、スタッフも相当頭良いです。

宝島ボスのモズ役の興津 和幸さん。
舐め回すような粘着ボイスで、若さに任せた単純な力押しではない、オッサンのしつこさを体現。
いつの時代も世代交代は一筋縄では行きませんw


【音楽 4.0点】
劇伴は三者共作が継続。

1期より続くバグパイプ、ホイッスルの民族音楽風に、ラップ曲もおりまぜ原始と科学を再現する作風は変わりませんが、
今回はより普遍的なストリングス、金管が目立った印象。

インフラ、グルメの復活に呼応して曲アレンジも多彩になり、
科学史200万年を一気に駆け上がる千空たちの手応えを音楽でも実感。


主題歌は
1クール目OP・石崎ひゅーいさんの「ワスレガタキ」
ED・OKAMOTO'S「Where Do We Go?」

2クール目OP・清 竜人さんの「遙か」
ED・Anly「好きにしなよ」

一応OPは1期同様、朝のスタート時に適した楽曲で、文明の目覚めに合わせたりもしていますが、
作品をなぞるというよりは、『ドクスト』のスケール感に比するだけの確固たる世界観を持った楽曲を並べている感じ。

世界観という意味では私は「好きにしなよ」が脱力していて好きです。

放送終了時には2クール目OP「遙か」のアニメMVも公開され振り返りには持って来い。
一方で清 竜人公式CHの「遙か」実写MVは、
一人の巫女が朝起床してから仕事に向かう密着ビデオ風になっており、
巫女フェチには断然オススメですw

投稿 : 2025/03/22
♥ : 24

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ジャンプ作品だ!!

私自身、週刊ジャンプを定期的に読まなくなってから、どれほどの年月が経つだろう・・・。

予断だが、マガジンやサンデー、チャンピオンなどは、いまだに読む作品もあるのだが、何故かジャンプだけは卒業してしまっている。

まぁ、だいぶオジサンなのにマンガなんか読んでいるのかというツッコミはナシにしてくださいな。
幸か不幸か、割と自由に読める環境にいるものでね。

それに、いい年してアニメをガンガン視聴しているっていうとこにもツッコまれそうだけど、そこについては、キッパリと「自身の楽しみとして譲ることはできないし、言われる筋合いはない」と完結しているので、悪しからず。

さて、今作。
あまり多くを語れないほど、ストーリーが徐々にスケールアップしているので、物語について語る事はしないのですが・・・。

相変わらず「理屈としては・・・あり得る、出来る」というところを上手に踏まえた上で「実際はそうはならんやろ」をマスクして説得力を持たせている。
実際そこにツッコミを入れるのは野暮ってものな気さえ想起させてくれる。

ここは、織り込み済み、いや、踏まえた上で、楽しむのが醍醐味、この作品のダイナミクスってとこでしょう。
そして、このポイントを踏まえた上で、爽快に物語を勧めてくれる。
これは、少年誌、ジャンプ作品の真骨頂と言っても過言ではない気がしています(個人の感想ですw)

タレントもだいぶそろっている中で、それぞれの特色を生かした活躍をしてくれます。
そして、互いの信頼関係に基づいたそれぞれの行動が「みんなで勝つ!!」の原動力になっていきます。
ここら辺も実にジャンプらしい。

だいぶメタな発言をしてしまっていますが、いまだ最終盤をめがけて連載をしている「ONE PEACE」(2024.7.6現在)」を除いて、(問題発言かもしれませんが)目立った作品が無い中で、一時期を支えた作品だけの事はあります。
いわゆる黄金時代を知っている世代、かつ、ここ数年のジャンプを読んでいない無知なものの発言です、ご容赦いただければ幸いです。

そして、最終盤をめがけてさらにスケールアップしていく。
実に頼もしく、楽しみです。

理屈を超えて、理屈を忘れて、「友情」・「努力」・「勝利」を感じさせてくれる魅力ある作品だと感じています。

最終章の告知もあったようで、ラストスパートが楽しみです。

ジャンプ界隈には大変申し訳ないのですが、発行部数に関係のないアニメ作品の視聴オンリーというところで楽しませていただいています。

大変無責任な言い方ですが、続く作品を発掘、育てていただけることを期待し続くシーズンを楽しみにさせていただきます。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 18

ねるる さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

強敵との頭脳戦と仲間との絆が熱い。安定の面白さのアニメシリーズ第3期

原作未読。
アニメシリーズ全て視聴済み。

ついにアニメも第3期、大人気作ですが安定の面白さでした。1クール目は大将戦のための準備期間だったため、絵代わりが少なくてマンネリ気味でしたが、後半の2クール目はとても良かった。

今期の最大の敵イバラとのバトルは、今までには無いかなり高いレベルでの頭脳戦が繰り広げられ、味方側も何度も追い詰められる所が目新しく、ハラハラする展開で面白かった。
イバラの二面性のあるキャラクター性が、声優さんの演技と絵柄も相まって中々に怖く、時折くる緊張感が今までのアニメシリーズにはない要素でした。

石化の謎、そして真相へと繋がる大きな進展があったし、仲間達との絆もより深まっていて、19話あたりは胸熱でした。

そしてDr.STONEはやはりキャラクターが良い。それぞれが個性的だけど信念があって生きているのも好きだし、キャラデザがめちゃくちゃオシャレなのも良い。新キャラたちも衣装が凝っていて良いし、既出のキャラもやっぱりデザインがいいから、見てて楽しい。龍水も氷月も見た目が良すぎる。

OP、EDも素晴らしく、世界の壮大さと美しさを感じる曲で好きでした。映像も綺麗。

この作品を見ていると、探求することの楽しさ、未来を思い描く楽しさ、生きることの楽しさと儚さを感じる。
たまにはこういう作品があってもいいよなって思う良さがある。
原作は完結し、アニメは4期の制作が決定したとのことで、今後どのように物語が進み完結するのかとても楽しみです。
引き続き視聴予定です。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 21

79.3 3 科学で戦いなアニメランキング3位
天鏡のアルデラミン(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (907)
5034人が棚に入れました
隣接するキオカ共和国と戦争状態にある大国、カトヴァーナ帝国。その片隅で一人の青年が戦乱に巻き込まれようとしていた。名はイクタ・ソローク。戦争嫌いの怠け者で女好きという、およそ軍人とはかけ離れた人物だ。幼馴染であるヤトリシノ・イグセムとともに高等士官試験を受けた彼は、二次試験への送迎船で、看護学校出身のハローマ・ベッケル、旧軍閥名家のマシュー・テトジリチ、そしてヤトリと同じく忠義の御三家の一角、レミオン家のトルウェイ・レミオンと出会うこととなる。道中、彼らと賑やかな時間を過ごしていたその時、突如船が座礁する。総員退艦となり脱出する5人……だが、そこで一人の少女が船から海へ落ちる姿が目に入る。ためらわず、大荒れの海に飛び込むイクタ。そして、彼は少女の小さな手を握った。時に帝歴905年。それが後に常怠常勝の智将と呼ばれた男と、帝国最後の皇女と呼ばれた女の初めての邂逅。“約束された敗北"へと向かう、物語の発端である――。

声優・キャラクター
岡本信彦、種田梨沙、水瀬いのり、金本涼輔、間島淳司、千菅春香

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

悪くないかな…。→ まともな戦記物で、面白い!(…ので原作買った。)

ライトノベル原作(電撃文庫刊)。既刊10巻なので不人気ではないはずですが、私は未読です。
→ 面白いので原作を買って読み始めました。現在既刊10巻すべて読了。(2016.10.1)

契約した精霊がパートナーとして各キャラについています。主人公のイクタは、同郷で名家の娘っぽいヤトリが仕官のために都へ上るにあたって、試験でヤトリを助けたり引き立て役になったりするために同行します。

途中で同じ試験を受けに行く人たちと一緒に乗った船が難破して…、ということで後は書きませんが、とりあえず主人公は軍師・参謀タイプです。

そういう設定で1話目から有能そうに見える主人公はなかなかいない気がしますが、イクタはちゃんと有能そうだったので視聴継続して完走しました。

かなりちゃんとした戦記ものです。

本作は主人公のイクタ以外の、「騎士団」を始めとする周辺キャラが魅力的です。原作では敵方も魅力的ですが、アニメ化範囲では顔見せ程度の感じで「続きが知りたければ原作で」になってしまいますね。

…作画は、崩れというよりは動きの点でちょいちょいダメっぽいですが(笑)。
2016.07.30追記: 力の入れ処をわかっているようです。これは大丈夫そう。

全13話で原作3巻まで+後の巻からの幼少期回想エピソードを消化しました。

原作はかなり長い話になりそうで、アニメ化部分はいわばプロローグみたいなものです。

2017.12.12追記:
原作は13巻に到達。もうすぐ終わるっぽいあとがきでした。そういえば原作ではわりと重要人物である気がするトリスナイ(カトヴァーナ帝国宰相)って、アニメではキャスティングされていないどころか、ロクに名前も出てこないですね…。

続編が作られれば登場するとは思うんですけど、まあアニメ化された範囲では名前は出ていても事実上出番はなかったですからね…。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 59

エイニス さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

主人公最強

主人公最強系アニメです
個人的には主人公最強系の中ではかなり良い作品だと思います

理由は明確です
ちゃんと理由がある強さだから
潜在能力が〜だとかそういう類の理由の強さではない
それって最近無かった設定なので
どこがどう最強で、どうしてなのかとか
そういう部分で楽しめるからです

あとはそうですね
アニメだからと全てがハッピーとかじゃなく
光だけでなく影もきちんと描かれてるのもいいです

それと個人的には重要な事ですが
女の子だけで物語が構成されてるとかじゃなく
カッコいいオッサンとかも登場するのもオススメです
すごく重要な要素です!!!

現時点は10話まで見たところですが
良ければ参考にして下さい

投稿 : 2025/03/22
♥ : 6
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

内容の詰まった戦記物でキャラクターを見るのも楽しい

2016年夏アニメ。ライトノベル原作、全13話の戦記物です。
原作は2巻途中まで読了。ペースとしては原作3巻までのアニメ化のようですね。
原作より全体的に地味な印象に作られたアニメというのも珍しいかも。

キャラ物と戦記物のバランスの良さが良いですね。これは原作の良さでもあり、きちんとアニメにも反映されていると思います。
原作からのカットや短縮が沢山あるだろうと思っていたのですが、原作の内容もかなり詰まっているのであまりカットしていませんね。全13話でストーリーをキリの良い所まで進めるためにどうしても詰め込み気味になってしまった印象。
カトヴァーナ帝国の斜陽ぶりがわかりにくくなっていることと精霊の活躍が少なくなっていること、軍事関係のシーンが少なめになっているのも勿体無い点ですが、原作の進み具合からしてここしか切りようがなかったと思われます。
必要な情報を言葉での説明に頼らない(あるいは尺のために削らざるを得ない)ため、繰り返し視聴する人向きだと思います。

キャラクターは全体的に個性がわかりやすくイクタ以外のメインキャラクターが皆常識的なので、かなり見やすいと思います。人間関係もさっぱりしていてとても印象がいいです。
イクタは女たらしだったりと癖のある性格で、何話か進まないと良い所がはっきりと出てこないので苦手な人は苦手だったようですが、私はとても好きですね。ネタバレレビューを読む

キャラクターの配置も上手で、完璧系キャラと成長型キャラの両方が味方におり、それぞれに抱える問題・はっきりした美点欠点が設定されているため、誰にも感情移入できるし、好みのキャラクターは見つけやすいと思われます。

精霊も可愛くて好きですね!
見た目はちょっと癖がありますが動きや仕草が可愛らしく、主人に対する献身が健気ですし、物語に必要な存在として大切に描写されマスコット然としていないのが好印象です。……ねじまき要素は原作でも大分後にならないと出てこないという話。それはちょっと残念です。

キャラクターデザインに原作イラストよりずっと地味な絵柄を選択したのはチャレンジだったと思います。
でも堅実な世界観を作るという明確な意図が感じられて面白いですし、それぞれ良し悪しはありますが、個人的にはマシューのキャラクターがしっかり嵌っているのはアニメ版の絵柄だと思います。

戦闘シーンに作画全力投球というのが徹底していて素晴らしいです。接近戦に力が入るのは勿論ですが、長距離狙撃のシーンも本当に丁寧な作画ですし。
他の部分も常にきちんとしていて、コンテ演出も常に安定していて映像面で違和感は全くありませんでした。

OPは絵と歌詞の意味が物語が進むにつれ分かって行く作りで、最後まで見るととても感慨深かったです。じわじわ嵌って行きました。

ネタバレレビューを読む

他の人の感想にもあるとおり、先がすごく気になる作品になってしまいましたが、本作単品でも十分に楽しめるようにはなっています。
色んな理由で1クールでの構成が難しい作品だったと思われますが、ヤスカワショウゴさんのシリーズ構成凄く良かったです。
物語の入り口という形にはなってしまいますが、気になる人にはオススメします。(2016.11.17)

投稿 : 2025/03/22
♥ : 20

71.8 4 科学で戦いなアニメランキング4位
鋼の錬金術師 シャンバラを征く者[ハガレン](アニメ映画)

2005年7月23日
★★★★☆ 3.9 (579)
3800人が棚に入れました
舞台は1923年のドイツ(ワイマール共和国)にあるミュンヘン。この頃のドイツでは、第一次世界大戦敗戦後の、インフレに伴う貧困に喘ぎながら、それでも人々は懸命に生きていた。

アニメ最終話で錬金術世界から現実世界へと飛ばされたエドワードは18歳になり、元の世界に戻る為にロケット工学を研究していたが、先の見えない現実に焦燥していた。その頃、エドの同居人で「自らの手でロケットを作りたい」と夢見るアルフォンス・ハイデリヒは、パトロンを得て念願のロケット製作に着手する。しかしその裏には謎の組織・トゥーレ協会の陰謀が隠されていた。

声優・キャラクター
朴璐美、釘宮理恵、豊口めぐみ、大川透、内海賢二、根谷美智子、麻生美代子、津嘉山正種、小栗旬、小栗了、沢井美優、かとうかずこ
ネタバレ

Yulily さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

TVシリーズから劇場版へ1期の完結編!!

鋼の錬金術師のオリジナルストーリー(テレビ版1期)の完結編を映画化

・劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者
・鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星

劇場版は2作ありますが、こちらは1作目の作品です。

ストーリーは1期TVシリーズから繋がる設定で、荒川 弘原作の『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』や漫画を網羅している鋼ファンであっても1期視聴(全51話)は必須となっています。
1期で完結した鋼のキャラの「その後」に会えるハガレンファンのための作品です。
ネタバレレビューを読む
映像は「鋼」のカラーやヨーロッパ調の世界観が1期同様うまく表現されていました。1923年のドイツを再現しているようで製作スタッフが実際のミュンヘンの地図を見て勉強したようです。ストーリーの表現する舞台のデザインが素晴らしく表れています。

現実世界と錬金術世界の双方を描いた壮大なスケールで展開するストーリー。エルリック兄弟の絆を感じさせられたり仲間との絆や親子の愛情、皆の心の動きも繊細に描かれています。
盛り沢山でこの枠では足りない位です。
原作とは違う結末を迎えるエドとアル2人の兄弟を最後まで見届けて下さい。観る価値がある劇場版でした。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 55
ネタバレ

キムキム さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

今、生きている世界は夢なのか現実なのか

鋼の錬金術師の映画一作目。
TVアニメ「鋼の錬金術師」(無印のほう)の続きになっています。劇場版ということで、少々説明は入ってますが、ハガレンの無印を最後まで見ていないとわかりづらいです。


ストーリーとしてはハッパーエンドとは言えないおセンチな感じで、結構好みでした。ですが、話がわかりづらかったり、各キャラクターの扱いが薄かったり。キャラは「とりあえず出しときました」感が強かったです。重要そうに見えて全然ストーリーに加わってこなかったりします。アームストロング大佐とかほんとに飾り程度。(その点、ミロスのほうが丁寧な脚本だったように思えます。)「ハガレン」のキャラが魅力的だから「ハガレン」が好きだ。って人には物足りなさがあるかも。

少ないながらも、格闘シーンは緊張感が出ていてとてもよかったです。(ミロスは戦闘シーンの派手さでは勝ってましたが、シャンバラのほうが好みでした。)表情もその人の感情がよく出ていてよかったです。

曲はOP、EDともにラルクでいい曲だったんですけど、ラルク1曲で良かったんじゃね?ってのが本心。



ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/22
♥ : 10

Nereus さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ハガレンのテーマ・本分を全面的に押し出した作品

*先に言っておきますが原作以外認められない方、戦闘のみ期待している方には正直向いていないと思います。また、本作は2003~4年にかけて放送されたアニメ1期の完結編という形で上映されたため、まずはそちらを観ないと話が繋がりません。


アニメ本編もそうでしたが、本作は原作以上に「鋼の錬金術師」のテーマ、[等価交換]及び[全は一、一は全]に重きを置いたストーリー構成となっております。特にアニメ本編は人々やホムンクルス達を通して[等価交換]を押し出していたのに対し、本作は引き裂かれた兄弟と世界の動きから[全は一、一は全]を描いています。ネタバレ無しなので詳しくは書きませんが、他の作品より現実的な意味で「人間らしさ」が醸し出されています。人々は皆、違う事を考え望み、お互いを否定肯定しあいながら、目の前の事にもがき苦しみ、皆未来を見据えているようで、結果的に足元しか見えていない。一つ一つは小さくも、やがてそれは大きく世界をうねらせ、人々を巻き込んで行く。それは望まれたものではない。でも確かに存在する。それを凌ごうと人々はまたもがいてゆく…。ハッピーエンドではない。望んだもととも違う。でもそれは"僕ら"が生み出したもの。そして"僕ら"が片付けるべきもの。それが[等価交換]であり[全は一、一は全]なのだから。
長くなりましたが本作はこういった[人一人ひとりと世界の関わり]について強く焦点を当てた作品です。それ故、戦闘シーンより人々の心情や関わり合いの時間が非常に長いです。ですがそれだけ、何かしら考えさせられるものがあります。ある意味、今の他のアニメとは違う方向で、「アニメだからできたもの」なのかもしれません。アニメ、及び原作を見た事がある人は是非とも一度観て、考えて下さい。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 3

78.4 5 科学で戦いなアニメランキング5位
ふしぎの海のナディア(TVアニメ動画)

1990年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (584)
3150人が棚に入れました
西暦1889年、パリ万国博覧会中のエッフェル塔で、飛行機の発明を夢見るジャンは、サーカスの団員ナディアと、彼女の友達である赤子ライオン(キング)に出会う。彼女の持つ謎の宝石ブルーウォーターを狙うグランディス一味から逃げ、ナディアの故郷を目指す旅のなかで、悪の組織ネオアトラン(ネオアトランティス帝国)の首領ガーゴイルが占拠した島で生き残った少女マリーと出会う。しかし、マリー、キング、ナディアの3人は、ガーゴイルに連れ去られる。初めはブルーウォーターを狙っていたグランディス一味と共にナディア達を助けるうち、ジャンは万能潜水艦ノーチラス号のネモ船長とガーゴイルとの戦いに巻き込まれていく。

声優・キャラクター
鷹森淑乃、日髙のり子、水谷優子、滝沢久美子、堀内賢雄、桜井敏治、清川元夢、大塚明夫、井上喜久子
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

『ブルーウォーター』はアニメOPの金字塔

2018.07.26記


現在ではおそらくもう作られないであろう要素がてんこ盛りの古典。最近のアニメとは違った風に吹かれてみたいと思ったなら手を出すのは一興です。

個人的には思い入れの深い作品です。リアタイで衝撃を受け、2012年の地上波再放送と20年ぶりの視聴でも普通に完走できました。思い出補正があったとしても、作品に魅力がなければ無理だった話でしょう。

とかく「エヴァ前夜」的文脈で語られがちな作品であり、たしかにファンが目を細める描写もありますが、ジョジョ以前のバオー来訪者や、幽々白書以前のてんで性悪キューピッドのような扱いでは決してなく、独立した作品として白眉ものの出来かと思います。

同様に「ラピュタ」の亜種という側面も、出自を考慮すればそれも納得するわけで、決して劣化コピーではありません。


【物語】
大筋は、ブルーウォーターという宝石を巡って繰り広げられる冒険奇譚といったところでしょうか。海洋を舞台にした冒険活劇と言い切れないのは長丁場の作品の最終盤でこれまでの伏線を回収し一気に哲学的、宗教的昇華をみせるからかもしれません。
前半ラピュタの後半エヴァとは言いえて妙とは思うものの、できれば先入観を廃してフラットな視点で作品に向き合えるといいんでしょうね。

30年前の作品とは思えないほど今でも使える数々の仕掛けとそれでも少し埃を被った古典の味わいと両方を堪能できるハイブリッドアニメです。


【キャラ】
主役はナディアとおそらくジャンもそうなのかな。彼ら彼女らを中心に、グランディス一味(グランディス、サンソン、ハンソン)、マリー、キング、ネモ船長、エレクトラさんなど個々にファンがいるほどの魅力的なキャラ達が脇を固めます。敵役ネタバレレビューを読むも充分憎たらしい役回りを担ってくれてます。彼らの掛け合いの中にも心揺さぶられる明言が多い。

ヒロインのナディアは今でいうところの「ツンデレ」。だがしかしそこは30年前。PDCAサイクルを経てある意味様式美と化した現在のテンプレには該当しません。水戸黄門ばりの様式美を期待してると裏切られたと感じるかもしれないし、逆手にとってとても新鮮と感じるかもしれません。
当時、雑誌アニメージュの人気投票において、マンガ連載中という地の利を活かし数年王座を守っていたナウシカからトップを初めて奪ったのがたしかナディアだったと記憶してます。そしてしばらく1位2位をこの二人で争ってたような。それだけ魅力あるヒロインだったんですね。


【声優】※評価というより思い出話
ジャン役日高のり子さん。浅倉南の爪痕が生々しい当時に少年役とはびっくらこいた記憶があります。
ナディア役鷹森淑乃さん。正直これ以外存じ上げないのですが、最近は進撃の巨人エレンのお母さん役で安否を確認できました。お元気そうで何よりです。ネタバレレビューを読む
ネタバレレビューを読む
それと、マリー役水谷優子さんですね。同時期に放送開始したちびまるこのおねえちゃん役と声全然違ってたものですから、私が「声優ってすげーな」と思った最初の声優さんだったと記憶してます。つくづくもうお声が聞けないのは残念でなりません。

それでレビューを書くにあたりあらためてキャストを見ると、当時人気だったり実力のある方たちで固めていたようですね。どうりで感情移入しやすかったわけだ。


【作画】
メカやキャラデザは素晴らしく、物語中盤の作画崩壊?については他の方のレビューにもあるとおりなので特にここでは詳しく言及しません。
今でも鑑賞に耐えうる作画といいますか、30年後の今のクールでもナディア未満の作画はけっこうあることを考えれば上出来じゃないでしょうか。
特筆すべきは、海だし宝石の名前だしと青色を基調とした絵が多い作品における青の表現でしょうか。OPアニメーションの色合いなんて味わい深いものですよ。
ネタバレレビューを読む


【音楽】
OPED 森川美穂さんのシングル買いました。サントラだって買いました。
鷲巣さんの劇伴、今でもたまにバラエティで使われたりしてます。印象的な曲が多かった。
OPブルーウォーターのイントロが流れた時、「1週間お待たせ!いざ開幕!」のワクワク感は当時たまりませんでした。突き抜ける高温&ビブラートは心地よく、EDのロッカバラード的な曲調に静かに余韻に浸ったものです。
森川さんについてはバブル全盛期の見た目上等!の世相の中で、ボーカル一本で勝負するぜという潔さに痺れて憧れてましたね。確か自分で作詞作曲はやらずにいただいた曲をボーカリストとしてどう向き合うかに必死です的なインタビューを読んだ気がします。間違ってたらごめん。



■閑話休題 ※そこそこネタバレします
ネタバレレビューを読む


NHKという制約があったものの、丸々1年間の猶予期間を与えられた庵野秀明監督を筆頭とする当時のGAINAXの面々が思いっきり好きなことをやったらこんなん出来ました、という傑作です。


-----
2019.01.17追記
《配点を修正》


思い出補正しときます

投稿 : 2025/03/22
♥ : 45
ネタバレ

ポロム さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

いとしのナディア

アニマックスで視聴。
以前エヴァ好きの兄に熱烈に勧められ1話視聴したけれど、
何故か1話だけ観て満足してしまいそれっきりだった。
スカパーでHDリマスター版が放送されたので、録画して少しずつ観ました。

色んなアニメとの関連性やオマージュを見つけるとワクワクしました!
夢と冒険と格好良いノーチラス号やメカ・・それにキュートな女の子(?)キャラ。男のロマンたっぷりで男の子が好きそうな感じのアニメですね!
キャラクター1人1人の個性や生い立ちが強烈で心に残っています。

<私の中で好きなキャラのグランディス嬢>
ネタバレレビューを読む

<ジャンとナディア>ネタバレレビューを読む

<アフリカ編>
島編は作画崩壊酷かったですが、ドタバタっぽさやナディアのデレが見れたのでそこそこ楽しめました。
ですが、アフリカ編の34話が許せなかった。
キャラソンと謎のMVと尺稼ぎ。作画外注のせいですね・・これはひどい。
全自動ウクレレ演奏機を私は忘れない。

まさに、この気持ちをわかりやすく表現したら・・
この間電車に乗って、向かいの座席に座る女性が「綺麗だな」とチラッと眺めたら目の前で凄い表情で携帯見ながら鼻に指をinしてTreasure Hunt始めたのを見てしまった衝撃的な気持ちと(見てはいけないものを見てしまった)

小さい頃好きで買ってたパンケーキを久しぶりに買い、添えてあるマーガリンの成分を見たら上の方に「シリコン」と書いてあって「今までシリコン食べてたのか」と言う気持ちが入り混じったような残念な気持ちです。
忙しい母もナディアにハマったので、島編の一部とアフリカ編ほぼ削って(34話なんてなかった)見せることにしました。

<最終回>ネタバレレビューを読む

ふしぎ海のナディアは、今観ても新鮮でロマンたっぷりの作品でした!
(ただしアフリカ編を除く)
ノーチラス号での「その人の役割」「人との関わり方」を作中で表現していて、子供の役割と大人の役割について考えさせられました。
ジャンやナディアの思春期特有の気持ち、不安定さもいつしか愛おしく感じて、
主役二人の年代の頃の気持ちを思い出しながら、楽しく視聴できました。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 42
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

当時のNHKとしては大胆な物語(良い意味で)

このアニメは、当時のNHKとしては奇抜で大胆な内容を描いています。
お堅い印象しかなかったNHKが、これほど素晴らしいSFアニメをつくるなんて、当時はとても信じられませんでした。
そして、映像の美しさだけでなく、歌や物語の内容に大いに感動しました。

総監督はエヴァンゲリオンで有名な庵野秀明さんです。
この物語では、エヴァンゲリオンの下地となるネタをいくつか見ることができます。

物語はフランスのパリから始まります。
ブルーウォーターという謎の宝石を持った少女ナディアに発明好きの少年ジャンが恋をします。そしてグランディス一味がブルーウォーターを狙います。そのときジャンは、勇気を奮い起こしてナディアを守ります。

やがて舞台は海へと変わり、潜水艦ノーチラス号にナディアやジャン、そしてグランディス一味が救われます。
それから本編が始まるのです。
舞台はやがて空へ、そして最後には宇宙へと変わっていきます。


私は、主人公のナディアよりもジャンやグランディス一味に魅力を感じました。
ジャンは非力ですが、とても勇敢な少年です。どんな状況でもナディアを守ります。
グランディス一味のボス、グランディスはヤッターマンに出てくるドロンジョ的存在です。いつも場の雰囲気を明るくしてくれます。
同じくグランディス一味のサムソンは二枚目ですが、力持ちで、幼い少女マリーをいつも守ってくれます。
また、グランディス一味のハンソンは優れた頭脳の持ち主で、何度もノーチラス号を救ってくれました。

そして、38話と39話(最終回)では、非常に感動します。
まさに感動のてんこ盛りでした。 ネタバレレビューを読む
是非見てください。「見て良かった!」と必ず思われるはずです。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 31

64.0 6 科学で戦いなアニメランキング6位
ガッチャマン クラウズ インサイト(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (254)
1358人が棚に入れました
僕らは、僕らのことがしりたい。ぼくらの「国」には、「社会」がないこと「社会」と「世間」はちがう世界で生きているということ。情と理「悩む」のではなく「考える」ことが大切ということ。現代人は「速」すぎる 呼吸も浅く早いゆっくり深くが「僕ら」は苦手だ。

声優・キャラクター
内田真礼、石原夏織、逢坂良太、浪川大輔、小岩井ことり、平野綾、細見大輔、村瀬歩、丹下桜、梅原裕一郎、宮野真守、花澤香菜、杉田智和、森功至
ネタバレ

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

はじめちゃん、器デケェ

想像通り円盤の初動売り上げ数、終わってるし(汗)
まぁ、内容が内容ですしねぇ。制作側もこの作品は博打なのは覚悟してたんでしょうし。
ストレートな問い掛けと解釈している層も居れば、秘めた悪意と感じた方もいる。かなりチャレンジングな作品と思うけど、まぁ中村監督らしいとも言えるというか。空中ブランコの10話に比べれば露骨じゃない気がしますけどねw

因みに放送前からみんなダイスキーなシャーロットが7K枚、のんのんが4K枚。なるほどと思う反面、意外とそんなもんなの?という点で興味深いというか。
モン娘が5k枚、オーバーロードが4k枚は予想外の健闘すわね。

六花の勇者といいコレといい、夏期に私の好きだった作品は惨敗なのが悲しいw
///////////////////////////////////////////////////
 最終話見終えました。
私はしばらくアニメ見てない時期もあったので明言は憚られますけど、かなり異質なアニメだったんではないかと。
秘めたメッセージ性というのは良い作品には内包されてるものではあるけど、ここまで露骨・ストレートに表現されると観てる側も戸惑うとは思います。
それが国民性とか政治形態であるなら尚更。

 個々の見方で印象も変わるのは当然とは思いますが、私的にはこの作品は政治色に関してはニュートラルを貫き、個人の部分に関しては性善説に立つことに配慮した作品であると思ってます。
ネタバレレビューを読む
どこか一つだけ切り出すと偏ってると誤解されそうな部分がある為、そうじゃないよと言いたいのを解りやすく表現する努力を惜しんでないと私は感じてます。

でも、この作品はそんな事をジャッジする事を求めている訳ではなくて、そういう事も含めて"考えてる?"という事の問い掛けな訳で。
そこに対して"考えてるよバカヤロウ。アニメでそんな事説教される筋合いはねぇ"という層も存在する訳だし、正直あにこれのレビューも大荒れ必至??と思ってたんですけどね。
意外とレビュー少なくて閑散としてるトコ見ると、この作品自体が興味持たれてないっぽいのが作り手側と受け取り側の体温差感じるというかw
まぁ、こんな作品求めてないよって事なんでしょね。

私的には、学もなければノンポリのテキトウで単純なオッサンなんでこの作品大好きです。私は15年夏期はコレが一番すね。

終盤、絵が怪しくなってましたけどねぇ。もしかして時間足りなくて1期の悲劇再来かとヒヤヒヤしました。
円盤全予約しちゃったので絵のリテイクしてくれる事祈るばかりです(汗)


/////////////////////////////////////////////////////
11話観ました。
私はこの展開は正直予想外でした。1期の性善説に寄るところは今回も同じでしょうけど。

ネタバレレビューを読む

 いずれにせよ良くも悪くも賛否大きく分かれる作品になった事は、この11話で明確になりましたね。
私は主義主張は置いておいてこんなアニメをキー局で放送した事自体スゲェと思ってますし、金出してもイイと思ってます。

この作品、みんなが皆「良かった・面白い・賛同する」なんて事有り得ないと思ってます。そんなの気持ち悪い。

///////////////////////////////////////////////////
10話観ました。
相変わらずラディカルというか、なんつーか(汗)
ワイドショーに完全に喧嘩売ってますね。
各々のガッチャマンの戦う理由が一つの方向に収束してゆく様はゾクゾクしましたです。
ゆるじいとつばさの会話、そう来ることは判ってたけど反則っス。
昼飯喰いながら居間で観てたんですが、嫁さんと子供の前なのに涙腺がw

 クラウズの時は制作スケジュールが破綻して総集編みたいなの入れざるを得なくて、結果最終話が批判の嵐だった訳ですがインサイトは綺麗に〆てくれと祈るばかりです。
///////////////////////////////////////////////////
 今月末位から今期の作品のBDがリリースされ始めますが、コレは3話/巻なんすね。この売り方への賛同と作品の制作側へのお布施として買おうかなと思いつつ、丁寧でいい作品なのに苦戦しそうな六花の勇者を応援すべきかなとも思ったり(汗)
///////////////////////////////////////////////////
来ましたね。国民総サル化w
観てた方は皆予想してた展開ですけど、毎回ラストの引きの強さにホント感心します。観てる方で多分今までの展開を失望してる人は居ないのではと思う程、視聴者を意識した巧さだなと。
流石に内包したテーマが過激すぎて嫌悪感抱く方も居るのかもしれませんが、私的には期待通りの面白さです。

でも人気無さそうですね。説教臭い話にゃ皆興味無いって事かなw
////////////////////////////////////////////////////
サドラにおまかせボタン、キテマスねw
マジで面白いと思うんですが、あんま観てる方少ないんですかね。
メッセージ性強すぎて毛嫌いされてるんでしょうか?
作品への視聴者の気持ちの吸引という点で抜群な作品なのに。
未だにガラケーのオッサンの私がそうなんだから、今の若い方なら心苦しいぐらい身近なテーマだと思うんですよねぇ。
ラストの締め方で賛否分かれるでしょうが、私的には今期一番先が気になる作品です。(六花の勇者は犯人捜しで今クールは終わりそうな全体構成だし)
//////////////////////////////////////////////////
 どうでもいい話ですけど、1話登場時、3話の観衆の吹き出し様吸い上げた後の変身後のゲルちゃんの姿ってアクマイザー3のザビタンっぽいすよねw
まぁそれは置いといて、やっぱゲルちゃんのあのシビリアンストーム(?)とか言う技は今後の展開にアレなんでしょね。
序盤から飛ばしますね、ガッチャマンw
面白いです。
//////////////////////////////////////////////////
1期のクラウズ騒動の後の拡散が招いた負の側面の話の様ですが、私は楽しめてます。逆に1期が楽しめなかった方は2期も無理かも(汗)
この期に及んでガッチャマンクラウズが旧ガッチャマンのリメイクと思って敬遠してる方は居ないと思いますが、もしそう思ってる方なら、一度目を通した方がイイと思います。

はじめちゃんの2話にも表現されてたニュートラルな思考故のグレーな心の色をメインにしてくのか、つばさの普通の子・ゲルサドラちゃんの無垢な平和主義の路線で行くのか、或は両方を巧く纏めて来るのか楽しみです。
もしかして、そんな素人予想覆すスゲェ展開となったら最高すね。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 24
ネタバレ

ちあき さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

クラウズとインサイト。

第一作目の「ガッチャマンクラウズ」の続編ですが、私は、第一作と本作、両方そろってこその「ガッチャマンクラウズ」だと思います。

前作の教訓を生かして、途中で観るのを止めずに、ちゃんと最後まで観ました。
(前作は途中で一度放棄してしまいました。確か3話目か4話目だったとおもいますが、仮に嫌に思っても踏ん張ってみてください)

全体を通して、内容も充実して、メッセージ性もある良い作品なので、前作からしっかりと観ることをお勧めします。色々考える所があって面白かったです。


【ガッチャマンクラウズの作品全体を通して感じた事】
感じた事を一言二言で表現するのであれば、「個別」と「同一」ということでしょうか。

ネタバレレビューを読む

人がバラバラになる個別化も、人が一つにまとまろうとする同一化も、結局は偏りすぎるとロクな事にならないなぁと、本作を観ていて思いました。実際は、各々が自分の意志を持つこと(個別)も大事ですし、また全体のことを配慮すること(同一)も大事です。個別化と同一化、個別と全体、これらは反対語ですから、一方が成り立つ時、一方は成り立たないと普通考えます。……が、実際には相対するものは、切っても切り離せない関係。つまりこれらは両輪で、片輪になった瞬間にいろんなものが崩れるのかなとも思いました。

ちなみにタイトルのcrowdsは群衆や大衆とかいう意味で、イメージとしては色々な人達がごちゃごちゃした感じがあります。またinsightは洞察とかいう意味がありますが、facebook等でもページインサイトという単語が使われていますが、そこにどれぐらいの人がアクセスしたかなど、数字としてグラフとして表してくれます。統計として全体の意見が見えやすくなるわけです。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 5
ネタバレ

血風連あにこれ支部 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

考えるっす! ゲルちゃんだけの答え、きっとあるはずっす!

1期でばら撒いたクラウズ騒動の負の側面の話に焦点が置かれています。
この点が1期の話でどうしても消化不良だったので、気になっていました。

人の可能性を信じるか?
はたまたクラウズを封じ、人の悪意がもたらす犠牲を避けるのか…?
彼らがどんな答えを見せるのかが楽しみです。
1期よりもより高度に政治的な内容になっていて、面白い事は面白いんですが退屈に感じる人はいるかもしれませんね。
--------------------------
5話視聴。いやぁ懐かしいですね、麻生さんの時の失言、漢字叩きネタ。
クラウズ擁護派のODが消されたり、マスコミのやり口が中々ゲスい所も社会風刺になっていますね。
ネタバレレビューを読む
--------------------------
7話視聴。
ネタバレレビューを読む
やっぱ面白いっすねぇ…。正直1期を超えるのは難しいかなと思ってたんですけど、全然そんな事はなかったです。既にこの段階でも、総合力が1期より上回りつつある勢いです。
ただ、はっきり点数を上げきれないのはスガネがダラけてるせいですね。お前はいつまで一人ギャルゲーやってるんだと言いたくなりますw
お前がイチャイチャしていいのははじめちゃんだけだから(おい
--------------------------
8話視聴。今の所今期ナンバー1、っていうか今年1位になる可能性すらありますね。今の段階でもそれくらいの歯ごたえを感じます。
一件友好的に見えるこの生物、無害な存在に見えるし、話してみると実に親しみが持てる。分かり合える楽しい存在。
だけど…。
ネタバレレビューを読む
--------------------------
9話視聴。やっとあの頃のスガネ君が戻ってきたみたいで安心しました。
ネタバレレビューを読む
--------------------------
10話視聴。
ネタバレレビューを読む
--------------------------
11話視聴。ここに来てかなり大胆な展開に打って出ましたね。
2期になってはじめちゃんの活躍があまりないのでそろそろかなとはおもってたんですが、流石にこれは読めませんでしたわ…。
ネタバレレビューを読む
--------------------------
最終話視聴。
ネタバレレビューを読む

エンタメ作品としては多少とっつきにくいですが、そもそもアニメに政治要素を加えて娯楽作品として成立させてる事自体が凄いのでそこは気になりません。
むしろあれだけ高度なメッセージをよく大衆向けに落とし込んだものだなと感心します。
惜しむらくは作画が一部良くないシーンが見受けられた事くらいか。
翼ちゃんのキャラについてはちょっと悪い面ばかり出て好評価はしにくいかな?という感じではあるのですが。
ヒーロー物でありながら、その「ヒーロー」ですら一要素でしかなく。
高度な政治メッセージ性として昇華させた近年稀に見る傑作だと思うので、私はこの点を高く評価したいです。


このアニメで世界はアップデートされたのか?
そんな事はわからない!
だけど、みんなの意識も少しずつ変わっていけばいいなと思います。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 15

70.8 7 科学で戦いなアニメランキング7位
ゴジラ S.P<シンギュラポイント>(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (191)
593人が棚に入れました
2030年、千葉県逃尾市。“何でも屋"な町工場「オオタキファクトリー」の有川ユンは、誰も住んでいないはずの洋館に気配がするということで調査へ。空想生物を研究する大学院生の神野銘は、旧嗣野地区管理局“ミサキオク"で受信された謎の信号の調査へ。まったく違う調査で、まったく違う場所を訪れた見知らぬ同士の2人は、それぞれの場所で同じ歌を耳にする。その歌は2人を繋げ、世界中を巻き込む想像を絶する戦いへと導いていく。孤高の研究者が残した謎、各国に出現する怪獣たち、紅く染められる世界。果たして2人は、人類に訪れる抗えない未来<ゴジラ>を覆せるのか―。

声優・キャラクター
宮本侑芽、石毛翔弥、久野美咲、釘宮理恵、木内太郎、高木渉、竹内絢子、阿座上洋平、浦山迅、小岩井ことり、鈴村健一、幸田夏穂、手塚ヒロミチ、置鮎龍太郎、小野寺瑠奈、三宅健太、磯辺万沙子、志村知幸

mimories さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ゴジラいたけどゴジラだよね?

 
(全話視聴後)

ゴジラだったがどこかゴジラ感の無いSF作品に感じた。災厄vs人間?的な、ピンチに直面した人々が頑張っちゃう話? その相手の中にたまたまゴジラがいた…みたいな。過去ゴジラ作品の知識がある方だとまた違うのかもしれないが。

作中なかなか難解な理論を聞かせてもらったが、そこで「メンドクサ…」と思って興味が薄れる人は多いと思う。でもそれは理解する必要ないだろう。もし理解して現実世界で喋ったらヤバイ人扱いがオチ(笑) 所詮スパイスと思って風味を楽しめばいいと思う。

キャラはときどき度し難い行動をするのが違和感だった。けど、人外キャラ含めて立ってるという意味ではよかった。でもビーサンはヤメなさい危ないから(笑) そういや洋服に草履はいてる人もいたな…あれ?
音楽はやっぱゴジラっぽいのが流れるといい。ゴジラファンなら嬉しいのでは。
作画はなかなか凄い。そこが一番の見どころとも言えるか。

トータルで言えば十分に良作と思う。
ところで、この作品のサブタイトルは何か意図があるんだろうな…というのは殆どの人が感じたかと思う。自分も一応は思ったが…考えるより教えてもらったほうが早いので検索(笑) なるほどなるほどそういうこと。それはいいんだけど、一部のサブタイとストーリーがしっくりこないような。

__________

(5話視聴後)

ゴジラ関連を観る前は「あまり期待しないように」と自分に言い聞かせてハードル下げるが、この作品はかなりの「熱」が感じられるし、ハードル下げる必要なかった。

怪獣が現れても緊張感なさそうな描写が一部見られるが、それ以外は気になるところも無くストーリー自体は面白い。これがゴジラでなくても十分良いデキ。

全13話らしいが、どの程度「ゴジラ」なのか楽しみにしてる。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 3
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

序盤の引き込まれ度はかなり高かったけど・・・

序盤「おおっ!これは!」
中盤「お、おう!?」
終盤「はぁ?」
手短に感想を言うとこんな感じかな?

序盤の引き込まれ度はかなり高かったけど、中盤、「アーキタイプ」、「オーソゴナルダイアゴナライザー」あたりで突き放され、ラストの展開には呆れちゃった感じです。

序盤。
謎が謎を呼ぶ感じ。
絶妙に交わっていく主人公の二人。
可愛いペロ2。久野美咲さんの貢献度はかなり高いです。
一気に引き込まれちゃいました。

中盤。
「葦原」
謎の多い人物。
ここまでは良かったんだけど・・・。
「アーキタイプ」、「オーソゴナルダイアゴナライザー」あたりで突き放された感が半端ないです。
『そういう物だ』と割り切って進むしかない感じ。

終盤。
最終決戦までの緊張感は良かったと思います。
とても良かったと思います。
ただ、ラストがねぇ・・・。
ネタバレレビューを読む
「はぁ?」が正直な感想です。

今後に続きそうなラストには、少しだけ期待したいです。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 20

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

おもしろむずかし

<2021/4/19 初投稿>
見始めなので評価はデフォルトの3.0です。
原作はあのゴジラ。
つまり「ゴジラをアニメでやってみた」

3話まで見た感想としては・・・大成功ですよね、これは。
実写ゴジラの雰囲気をうまく残しつつ、
アニメならではの表現力で最大限活かしてる。
物語もよく練り込まれているようで、極めて自然なSFになってる。
例えばコロナ禍の学術研究で昨年から一気に注目を集めるようになった「プレプリントサーバ」なんてものを小道具に使うあたり、設定も時代に合わせて細かく考えられてるなとか感心したり。
演出も素晴らしい。

ちょっと残念なのが髪型と死んだ魚のような目をした銀さんみたいな風貌の主人公?の人。
今んとこキャラがよくわかんねえ。
何言ってるか所々よくわかんないし。
そういう電波キャラなのかもですが 笑。
まあ、でも段々と馴染んでくるんだろうな。

というわけで、
少なくとも本作は3話まで見た限りではかなりの良作なんじゃないかと思う次第です。。

<2021/8/7 追記>
オンタイムで最終話まで見たのですが、レビュー更新するの忘れてました

面白かったです。
難しくて半分も理解できてないけど 笑
日本語字幕あり版で見てみたいな
わからない用語一つ一つをネットで調べながら

物語はよくわからないもののやり切った感はありました。
終始緊迫感もあり
そしてジェットジャガーが癒してくれる 笑
ジェットジャガーが強すぎて笑う

続編欲しいな
なんならジェットジャガーが主人公でも自分はOKです

投稿 : 2025/03/22
♥ : 24

67.6 8 科学で戦いなアニメランキング8位
大雪海のカイナ(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (171)
525人が棚に入れました
拡がり続ける「雪海」により、大地が消えかけた異世界――。 人々は巨木「軌道樹」の根元や頂から広がる「天膜」の上でかろうじて暮らしていた。 天膜の少年カイナと、地上の少女リリハが出会うとき、滅びかけた世界を変える物語が、始まる――。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ディストピアの未来を照らす妙にさわやかなボーイミーツガール

【物語 3.5点】
原作・弐瓶 勉氏による王道志向のオリジナルファンタジー。

<雪海(ゆきうみ)>に覆われた世界。
<天膜(てんまく)>に住むという賢者の伝説。
など世界観、設定には斬新さも見られる。

ですがプロット自体はディストピア下の不毛な争いに、古代文明の遺物が絡む典型。
展開も昭和のジブリ風でベタベタ。
奇抜と思ったのはネタバレレビューを読む ことくらい。
もっともこれも捻った設定から出てきたボーイミーツガールのバリエーションですが。

物語の都合で登場人物に嘘を付かせたくないという脚本方針。
そのため純朴な主人公少年や清廉なヒロインの性格など、キャラに脚本を合わせたそうで。

これにより例えば、そんな逃げ遅れた人々など、捨て置かないと間に合わない。
まるで往年のジャンプアニメの引き伸ばしみたいでシナリオのテンポが悪い。
こうしたシチュエーションも散見。

おまけにフジテレビお得意の続きは劇場版で!まで炸裂w

ところが、これだけ自分をイライラさせる要素があったのに、このボーイミーツガールは毎回、不思議と清々しく。
<軌道樹>に僅かにへばり付くように生き長らえている人類が、残された水を巡って戦争するディストピアで言うのも変ですが。
私は、この冬アニメの中で、観たらホッと安心できる作品として重宝しました。


【作画 4.5点】
ポリゴン・ピクチュアズ設立40周年記念作。

本作の雄大な雪海、巨大な虫、移動要塞国家パルギアなどCGが得意とする構造物の描写だけでなく、
CGが苦手な人物の表情描写にも果敢に挑んできた同スタジオ。

今回は無表情の使い方にも進歩を感じました。
CG技術が足りなくて表情が無くなっているわけではなく、
ちゃんとコンテの意志を反映した伏線も兼ねた無表情になっている。
CGアニメもここまで進化したのかと感慨を覚えました。

特にバルギアの女士官・アメロテ。
バルギア軍が他国を蹂躙し、周りが盛り上がる中でも意味深な無表情。
ネタバレレビューを読む
という含みを示唆するのに十分な良い表情でした。


文明が後退し、文字が何らかの意味を示すことすら忘れられつつある世界。
こうなるともはや“看板じい”など限られた人間以外にとって、文字は刺繍や看板の模様に過ぎなくなる。
この弐瓶作品の文字もアート性がありました。
つい<東亜重工>の文字を探し出しては嬉しくなってしまいますw


【キャラ 4.0点】
<天膜>の少年カイナ。
老人ばかりになった天膜に生きる最後の子供。

<雪海>のヒロイン・リリハ。
大国バルギアに脅かされている小国アトランドの王女。
事態打開のため<天膜>に住むと伝わる<賢者>を訪ねた折、カイナと出会う。

二人の少年少女の純心が希望の光となる。

その対となる悪役がバルギア最高司令・ハンターギル。
ちょっと露骨なんじゃないか?ってくらい残虐な言動。
ただ必ずしも勧善懲悪ではなく、ネタバレレビューを読む の影響による狂気であることが明かされる。

この主人公サイドと悪役の両極。
どんな窮地でも人間らしい優しさを忘れないピュアな少年少女には協力も得られ道が開ける。
策を弄して、味方のネタバレレビューを読む 犠牲まで強いる曇った近視眼で、コップの中の争いを繰り広げる大人は墓穴を掘る。
この一貫した哲学は、<樹皮削り>など高度な科学技術を誇りながら、滅び去った文明の教訓をも暗示するかのよう。

王道ファンタジーを志向するに辺り、どの点を押さえていくべきか?
キャラ対比を通じて整理できているという手応えはあり。
さわやかな余韻の一因になっているとも感じます。

この観点から再考すると、上述の主人公たちの寄り道の人助けも悪くはありません。


その他、<天膜>で長らく殺し合いをしていない村の老婆たちが、<雪海>のリリハの剣を見て長過ぎる包丁だと驚く。
リリハがこれは夢じゃない?と思って“耳”をつねる。
我々視聴者とは異なる文化、価値観を反映した所作を挟むキャラ演出も良いスパイスでした。


【声優 4.5点】
プレスコにて収録。
柔軟な調整が可能なCGの特性を活かし音声に合わせて作画することで、
声優のナチュラルなボイス素材の長所の最大化を目指す。

主人公カイナ役の細谷 佳正さん。
道中、カイナたちが主張する伝説の類を、対面したばかりの相手に即座に信じてもらわないと動かない展開があります。
でも、嘘も野心もありそうにない、ほそやんの気だるげピュアボイス。
この声色で淡々と語られると、宇宙人はいる!と主張されても信じてしまいそうですw
脚本上も大きな助力となった好演だったと思います。

ヒロインの王女リリハ。
この可憐で素敵な声は一体誰なのだろう?
時めいていたらCV.高橋 李依さんでした。
キャリアも中堅にさしかかり、りえりーは充実の一途ですね。
正統派ヒロインでもっと見たい声優さんです。


【音楽 4.0点】
劇伴担当に澤野 弘之氏もスタッフに名を連ねるが、提供したのはメインテーマ「KAINA」他、数曲。
あとは近年、澤野氏とタッグを組むことも多いKOHTA YAMAMOTO氏がシンセ成分を補強。
さらに馬瀬 みさき氏が、雪海の静寂や民族音楽風などをカバーする陣容。

澤野 弘之氏は私も好きですが、正直、ここ数年来、供給過多だなと感じてもいましてw
本作のように澤野節も用法、容量を守って活用していくことが、
限りある水資源同様、澤野氏を消費し尽くさない上でも肝要かと存じ上げます。

OP主題歌はヨルシカ「テレパス」
言葉にならない気持ちを言葉にしてくれる二人の会話が詩的な歌詞世界。
かつて文字で栄華を極めた文明が寄り添えなかった心を、
このボーイミーツガールならすくってくれるのではないか?
淡い希望を抱く静かな滑り出し。

ED主題歌はGReeeeN「ジュブナイル」
相変わらずの前向き歌詞と、さわやか高音男性ボーカルで、
“燦然なシリウス”を目指して突っ走る、ベタベタ青春ソング♪
どんなに展開が曇っても、結末が中途半端でもw
最後に手を繋いだカイナとリリハの笑顔を見れば今日も気分はスッキリ♪

投稿 : 2025/03/22
♥ : 28

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

劇場版へのプロローグ

オリジナルTVアニメですが、原作者としてクレジットされているのは漫画「シドニアの騎士」の作者として知られる二瓶勉先生ですね。

ざっくりいうと、まったく異なる環境で生まれ育った男女(カイナとリリハ)が出会うボーイ・ミーツ・ガール物のSFジュブナイル作品です。

とりあえず「水は希少」ということと「陸地はほとんどなく惑星表面の大部分は何らかの液体で出来た大雪海と呼ばれる物で覆われている」といった世界で、大雪海を航行する移動要塞国家であるバルギア帝国と、水の確保が可能な軌道樹の周りに定住する人間による小国アトランドとの間での水を巡る資源争奪戦争が繰り広げられます。

制作が「シドニアの騎士」のアニメ化でもタッグを組んだポリゴン・ピクチュアズということもあり、3DCGによる人物やメカの動きなどは両者でけっこう似た感じに仕上がっていると思います。

本作は「現代文明が滅んだ遠い未来の話」ということだとは思うのですが、作中に出てくる天膜、大雪海(おおゆきうみ)、軌道樹といったものの成り立ちはおろかそもそも舞台となっているのがいま我々が住んでいる地球なのかそれとも違う星なのかということ自体が、作中では明らかにされていません。

ただ巨大昆虫は出てくるので、生態系に現代との何らかの連続性は示唆されていますね。本筋とは直接関係ないけど何億年も前から生き延びている昆虫すごいぜ!

予定されている劇場版では、もしかしたらその辺りが明かされるかもしれません。知らんけど。このTVシリーズでは戦争は決着しますが、全体のストーリーとしてはプロローグという感じで劇場版が本編っぽいです。

放送中は間違いなく毎回楽しく観ていたんですけど、1クール観て得られる満足感という意味ではTVシリーズだとそんなには得られない気がします。

以下、余談:

1. 大雪海の成分は結局何なんだろう?
気密性が不十分そうな服で潜っていても人体に害はなさそうなんですが、蒸留して飲用できる物でもないらしい。謎…。

2. サウナの謎
作中で蒸し風呂が出てきてロウリュみたいなこともやってるんだけど、水は貴重なんじゃないの?
蒸気トラップ的な物で回収して環水を飲料水として利用するんだろうか…。

3. レーザートーチの謎
カイナが持ってる工具のエネルギー源は何なんだろう?

4. 文明の残滓(ざんし)
機関が付いてる船とかロケット兵器っぽい物とか、意外といろいろな物が残っているといえば残ってますね。まあ、このあたりは「未来少年コナン」とか「風の谷のナウシカ」とかでもそうかも…。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 23
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

終わる世界の物語

事前評価で「オール4」の予想を立ててみましたが、
ネタバレレビューを読む
当たり前の如く強引にねじ込んで来るお約束には、いつものワンパを感じずにはいられません。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 7

65.7 9 科学で戦いなアニメランキング9位
宇宙海賊キャプテンハーロック(TVアニメ動画)

1978年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (44)
232人が棚に入れました
西暦2977年、退廃し堕落した人類の住む地球に、宇宙から材質不明の謎の巨大物体が落下してきた。その物体は黒色で球形をしており、表面にはマヤ文明の象形文字風の意匠が円形に刻まれていた。地球政府が無視したそれは「マゾーン」という宇宙からの侵略者が打ち込んだ、惑星の所有を誇示する「ペナント」であり、その危険を警告しようとした台羽博士や、親友であるクスコ教授は侵入していたマゾーン達によって殺される。辛うじて生き延びた台羽博士の息子・正は、マゾーンに何ら手を打とうとしない地球政府に見切りをつけ、宇宙海賊として知られていたキャプテンハーロックの宇宙戦艦アルカディア号に乗り込む。台羽正という新たな仲間を加え、ハーロック及び40人の海賊とアルカディア号による、謎の侵略者マゾーン達との戦いが始まった。

声優・キャラクター
井上真樹夫、神谷明、小原乃梨子、川島千代子、北浜晴子、八奈見乗児、大竹宏、つかせのりこ、緒方賢一、北川国彦、柴田秀勝

ハックロー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

男の浪漫

松本零士作品、原作未完。
近未来の地球、発達した科学により人類(首脳陣を中心に)が怠慢なる日々を過ごしていた。
その様な人類(地球)に失望し、宇宙海賊を生業としているハーロックが地球略奪を狙うマゾーンに戦いを挑みながら、希望を探す物語である。

原作に大幅に話を追加しほぼ完結させたアニメ。まゆとゆう追加の中心人物も追加。

キャラクターが非常に魅力的でそれぞれの過去を背負い戦っている。各キャラにまつわる話はどれも感動的でいい。

地球を捨てたにも関わらず、地球を守る戦いを挑む姿はそこにわずかでも希望があるからで、孤独な戦いをするアルカディア一団はかっこいいです。

音楽もシーンつどに哀愁ある悲しいメロディーが流れ、感動的でした。

人間味のある内容で、本当にいい作品でした。
999もいいですが男ならハーロック!!

投稿 : 2025/03/22
♥ : 4

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

俺の旗の下で自由に生きろ

この作品を一言で表現するなら「漢のロマン」
(漢(オトコ)とは、男の中の男というような意味)

放映:1978年3月14日~1979年2月13日
毎週火曜日19時00分‐19時30分
テレビ朝日系 全42話

監督:りんたろう
脚本:上原正三(円谷プロのウルトラシリーズも数多く手がける)
山崎晴哉(『巨人の星』『キン肉マン』など数多くのメインライター経験あり)
主題歌&挿入歌 - 作曲:平尾昌晃、編曲:横山菁児、作詞:保富康午(1曲除く)

いつの頃かは忘れたが、夕方16時台の再放送で観たのが初めて。
すごく嵌って長じてからずっと観直したかったが、最近ようやく輸入DVD-BOX入手。

これから視聴して時間かけて追記する予定です。
評価は再視聴で変動するかもです。(2015/4/19)

投稿 : 2025/03/22
♥ : 4

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ハーロックといえば井上真樹夫さん

もうどれだけ前なのか。
この作品は999と並んで宇宙への興味や憧れを与えてくれたと同時に、アニメの面白さを教えてくれました。エメラルダスやメーテルと同一の時間軸であることにも興奮したのを覚えています。

特にハーロック役の井上真樹夫さんはルパン三世の五右衛門などもされて、その声は本当に唯一無二で男でもシビレルものがありました。

その井上さんが他界されたとのニュースを2019/11/29に聞き何か書き込まずにはいられませんでした。
どうか、安らかに。。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 12
ページの先頭へ