発明でライバルなTVアニメ動画ランキング 5

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の発明でライバルな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月23日の時点で一番の発明でライバルなTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

71.4 1 発明でライバルなアニメランキング1位
天晴爛漫!(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (265)
867人が棚に入れました
19世紀が終わりを告げ、20世紀の幕が上がろうとしている時代・・・天才だが社交性0のエンジニア『空乃天晴』と、凄腕だが臆病な侍『一色小雨』はある事故で日本からアメリカに漂流してしまう。無一文の二人が日本へ帰るために選んだ方法は、「アメリカ大陸横断レース」に参加すること。スタートは西海岸ロサンゼルス、ゴールはニューヨーク。自作の蒸気自動車で荒野を駆け抜け、クレイジーなライバルと競い合い、アウトローや大自然から身を守り・・・果たして二人は過酷なレースに優勝し、賞金を手に入れ故郷へ帰ることができるのか!?

声優・キャラクター
花江夏樹、山下誠一郎、悠木碧、雨宮天、斉藤壮馬、折笠富美子、櫻井孝宏、杉田智和、興津和幸

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

明治末のキャノンボール

最後まで観た感想

明治末にアメリカで行われたキャノンボールでした。
まぁ 面白かったです。
最初はキャラ紹介もあってなかなかレースが始まらず、ヤキモキもしたんだけどね。^^;
いざ始まってみると、いろんなアクシデントがあってもライバルたちとの友情?などがあって、強力したりする場面があり、それはそれで素晴らしくて美しいかもだけど、なんだか なあなあな関係というか・・・
もうちょっと自分以外は敵というか、シビアにレースに挑んで欲しかったような気もしました。
レース終盤は、ギル・T・シガーの妨害により、レースそっちのけで「サウザンドスリー」退治に話が変わってしまい、なんだかなぁーで、これじゃない感が(苦笑)
これ
ドラマだったけ?って思ったよ。
でもまぁ、最後はちゃんとレース再開して決着もついたので、まぁ そこそこ満足できたかな?
でもやっぱり僕としては、もっとレースメインで抜きつ抜かれつのハラハラドキドキをメインに見てみたかったです。


どうでもいいつぶやき
天晴って車の免許 持ってたの?



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最初のレビュー


P.A.WORKSのオリジナルですかね?

時代設定は明治末らしいけど、これ 子供の頃観た映画「キャノンボール」まんまの内容です。
一応3部作まであるけど、1と2にはジャッキー・チェンも出演してます。
(1ではスバル レオーネ。2では三菱 スタリオンに乗ってました)
なついです。(誰か観てる人いるかなぁ?)

アメリカ大陸横断レースなので、必ずしも早い車が勝つ訳じゃなく、耐久力や運も必要なので面白いんですよね。
本作のキャラでは、無頓着で発明化みたいな天晴と、刀を携帯する士族の下級役人 小雨との凸凹コンビで、なんだかんだで良いコンビだと思います。
他のキャラは今後出てくるだろうけど、キャラは大事なので面白い奴 期待したいです。

しかし
コロナの影響で3話まででストップ。
残念ですわ。
どのくらいの期間延期するか分かりませんが、いきなり4話から始まっても細かなとこ忘れてる自信があるので、また1話から放送始めてくれると嬉しいんですが。。。

幾つかの作品が延期になってますけど、早くいつも通りに戻って欲しいですね。
てか、これを期に アニメは完全出来上がってから放送決定した方がいいんじゃないかと思いました。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 32
ネタバレ

食前酒 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

P.A.WORKSのアニメです

【第十三話】(総評も含みます)
{netabare}最終話です。面白かったですね。AパートはVSギル。前から気にはなってたけど小雨もギルもTJもみんな普通にピストルの弾真正面からよけてるのはどうなんだと思いますが、ギルはディランとTJによって普通にボコられて倒されました。ギルの強さは最後どうやって収めるんだろうと思ってたけどやっぱりあっさり倒されて終わりでしたね。一方、裏では天晴たちが爆弾入りの暴走列車を車で止めるという破格展開で、物理的に可能なのかどうかはさておき、迫力も画力もあってなかなか面白かったです。無事列車も止めてソフィアも救出、ギルも警察に突き出して万事解決。一か月後にレースが再開されみんなお待ちかねのレースシーン。天晴号の急加速からの急カーブ。そのまま全部ごぼう抜きしてなんと一位は天晴号。私はウマ娘みたいに全員同着にするかなと思っていましたが最後にはみんなしっかり順位が付いてましたね。レース後天晴と小雨は引き続きアメリカに残り飛行機作りをすることに。この収めどころもよかったと思います。さて、作品全体的に見るとやはりレースシーンが少ないことは気になったし、SNSの評判もそこが論点になってたのが多かったようですね。でも最後まで見た方なら察してると思いますが、このアニメはレースだけをとり得にはしてないですよ。十一話、十二話あたりの感想でも書きましたが天晴や小雨の生き方だったり他人との向き合い方などある意味人間ドラマチックに変化を感じさせてくれたと思います。あくまでレース事態はそれらを見せるための要素であり、ギルの圧倒的なまでの悪役ぶりもそうです。もちろんホトトやシャーレン、TJ、ディランにもしっかり物語がありました。それらにプラス、レースやアクションシーンのアニメーションや背景の作画のリアルさももちろん抜かりない。私が思っているPA制作の良いところが今作もしっかり感じられました。なので初めからレースアニメだ!と思ってみていた方やそれを期待していた方はイマイチだったかもしれませんね。これから見るという方は是非こんな視点で見てみてください。私は十分楽しめました。{/netabare}

【第一話】
天晴のからくりオタク感、それに翻弄される小雨の今後の展開に期待せざるを得ないですね。
【第二話】
一話から変わらす背景すみずみまで丁寧でした。ほかにもPAらしさは随所に感じましたが何よりエンドロールがかっこよかった!
【第三話】
私が思うPAの良いところはいくつかありますが、そのうちの一つキャラ一人一人の「設定」に手を抜かないところがこの作品にも感じます。今のこの3~5話あたりの振りがこの後うまいこと効いてくるんでしょう。役者がそろってきて今後のレースが楽しみです。
【第四話】
4月コロナ事情で延期から再開。女性レーサーのお話で良くも悪くも普通な展開だと思いました。はやく本番の大陸横断レースがみたいですが、キャラクターも出揃って無いようですし、天晴もマイカー鋭意製作中なのでまだまだ仕込みの段階が続きそうです。
【第五話】
{netabare}途中のドレスコードいざこざやポールポジション争奪戦やら終始このアニメ独特の雰囲気出してます。次回からようやく本格的なレースが楽しめそうです。第1話でスタートシーンを描写することで5回分積み重ねられてきた分、今回の5話で見る同じシーンでもキャラ関係の深みが増します。PAの気合の入った構成作りを感じますね。{/netabare}
【第六話】
{netabare}序盤から熱いレース展開でした。荒野を走る電車に道を阻まれ他のレーサーたちは止まっている中、天晴は追いつきながら猛スピードで脳内計算。(ドクストの千空みたいですごかった(笑))からの通過する電車に車をかすらせて速攻方向転換!結果的に中間地点ではいい順位ではなかったものの天晴のレース展開は見てて飽きません。スピードもパワーも勝る敵レーサーと張り合っていくうえで、天晴のもつ知識でいかにして相手を打ち負かすかがカギ。天晴号もまだまだ変形していくようなのでそこも併せて楽しみです。{/netabare}
【第七話】
天晴のような絶対合理主義者が自分ないし他人の非合理的な考えに理解できないというあるいみ典型的な流れ。しかし、過酷なレース場面でみんなでキャンプをやったり夜空の星を見ながら語らうところもあり且つここまで作画も安定していて普通にいいアニメになってる。あとは今回の落ちからこの後のストーリーをどう作っていくのかがアニオリとして見どころだと思う。
【第八話】
{netabare}今回は小雨回。良かったところもあったけど惜しい感じがした。Bパートの小雨はかっこよかったしホトトとの兼ね合いもまぁ良し。で気になったのは脚本面かな。まずAパートで先頭集団が何者かに襲われ車も壊されレーサーたちも惨死。そこにで運よく生き延びたとか言ってる津田さんボイスの男。あの時点で100:0でこいつが犯人ってわかったし小雨の母親の殺され方も適当に感じた。そりゃ時代が違えば命の落とし方は違うだろうけど突然家から出てきた覆面男に切られてそして小雨だけ何故か生き残ったってちょっと説明不足では。どれもそこまで大きな汚点ではないけど、思ったより浅いシナリオになりそうでちょっと期待は下がった。まぁこの後のレース展開も白熱してくるでしょうからそこは楽しみにしてます。{/netabare}
【第九話】
{netabare}う~ん面白い!レースしてなくてもこれだけ面白い。今回はPAらしさの詰まった私好みの回でしたね。いったんレースは中断され残るレーサーたちでとある村に滞在するんですが今までほぼ関わり合いのなかったキャラクターたちが交わって一人一人個性が良い感じに出てました。シャーレンと小雨、ホトトとチェイスとトリスタン兄弟など。特に面白かったのはアルとTJの酒飲み対決とディランが髪切ってるところ(笑)。アルとTJの飲み対決は一杯で倒れたアルの代わりにソフィアが飲みまくって勝ちました。ディランの知人に髪の毛切ってるところをバレないように隠れる気持ちも良くわかる(笑)。そうしてみんなわいわいしてる間にも天晴は村中を歩きながら車の開発研究。ディランの散髪中にも乱入しました。そして最後は出ましたPAのお風呂シーン!レーサーみんな大集合してカットが変わるたびに皆変なことしてました(笑)。キャラクター一人一人にしっかり焦点を当ててアニメ映えのためだけにキャラクターを量産するのではなくこのアニメのストーリー展開において誰一人欠かせない存在にする。PAの好きなところです。でも今回の内容でだいたい今後の展開もわかるし最終回の落ちもなんとなく予想できてしまうのでそこは…。相変わらギルの動きもわかりやすすぎるし(笑)。{/netabare}
【第十話】
{netabare}予想以上に衝撃的な話。いよいよレース再開のAパート。天晴号はハイブリットエンジンを導入してさてさてどんなレース展開になるかと思いきやギルが動きます。というかこのギルが思った以上にたちが悪かった。覚醒したギルは命令に従わない奴はバンバン撃ち殺して、あっという間に列車をハイジャック。レースも中断されてここでようやくギルの正体が分かったレーサーたちも動揺。このギルがめちゃくちゃつおいし性格もまさにアウトロー中のアウトロー。ディランもTJも倒されて挙句の果てにレーサーの車まで破壊。天晴号にも火を放たれて激昂の天晴。次の瞬間乾いた銃声とともに目の前で倒れる小雨の姿が…。なんだろう予想以上に残酷なシーンもあってレース関係ないところで過酷だなと思った。{/netabare}
【第十一話】
{netabare}良く言えばPAらしいキャラクター一人一人に焦点を当てた丁寧な作り込み。悪く言えば展開が王道過ぎて唆られない。天晴の落ち込みからの復活具合とかアルの動揺っぷりなんか絵に描いたようなもの。小雨も危険な状態から無事生還。復活した小雨が輸血に例えて話していた場面はギルという人類の進歩をさげすむ存在と天晴という人類の先端を行くものの存在が対極で表されてていいと思ったけど今回強いて良かったところを挙げるならそこだけだったので残念。{/netabare}
【第十二話】
{netabare}今回もレースシーンは微塵もありませんが面白かったです。ギルにさらわれたソフィアを救うべく復活した小雨や大会進行役の男もつれて総勢十人で適地に乗り込みます。戦闘アクションや作画はとても良かったです。背景作画ももちろんですがアクションでは特に小雨の必殺技やシャーレンの戦闘シーンはかなり動いてたので引き込まれました。他方でいいなと思ったのは天晴。最近また序盤の話を見直してきましたが天晴はここまでの12話で変わりましたね。見た目は変わってないですが中身は見違えるぐら変わってます。一話のあのムスッとしたからくりオタの天晴が人助けをするなんて考えられない。二言目には「合理的じゃない」って突っぱねますから(笑)。それが今回のOP前の10秒セリフではソフィアを助けるみたいなことも言ってたし、仲間とも進んで協力する。そしてなにより人にありがとうを言えるようになったこと。人として当たり前のことなんですが天晴のこの人間性の変化は私は成長だと思っているので良い話だなと思いました。私もレースシーンが見たいのはそうなんですがやっぱりそこはPA作品ということで今回の天晴のようなキャラクターの関わり合いや成長物語を楽しむべきとも思います。{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 8
ネタバレ

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

自由への挽歌

【微々修正】


自動車黎明期の破天荒なアメリカ横断レース。

作中に、現代の自動車技術や運転テクニックが当たり前に混入しているように、もちろん現実の自動車史をなぞっているわけではない。
時代劇でも、たとえば『天下御免』や『幕末太陽族』などのように、時代考証を無視してエンターテインメントすることは当たり前なので、エンターテインメントのために技術史や産業史と食い違いが出ることなど気にする必要はない。

ただ、本作が創り出そうとしている時代の空気感は、「自動車の黎明期」というよりも、自動車「産業」の黎明期であるようだ。



「必要は発明の母」とよく言われるが、歴史家や技術史家の研究によると、生活や社会制度を一変させるような画期的な発明は、まず「発明」が先行し、後から「使い道」が模索されて定着することが、実態としては圧倒的に多いらしい。
錦の御旗のように、二言目には「顧客のニーズ」を自慢げに振りかざす企業人はありふれているが、「ニーズ」を先行して発想するようでは、真に革新的な発明など出てきようがないのだろう。

ようするに、顧客の「ニーズに応え」て生み出したと称するものは、何であれ些末で大したものではないと告白しているに等しい。
アニメ作品に対しても、「需要」がある/ない、と賢しげに語りたがる人は多いが、「需要」を念頭に置く作品が真に新しいものを語り得るかは、言うまでもないだろう。
主人公が一般人から理解されない「発明家」である設定は、暗合めいて興味深い。

確かに、若者のクルマ離れと言われて久しい現代では、クルマをモチーフとしたアニメに「需要」があるのかは、大いに怪しい。

が、本作が主題とするクルマもまた、最初期には、「使い道」などないまま、長く金持ちの遊び道具であったことはよく知られている。
クルマの歴史は、この「遊び」=「レース」の道具が、移動や輸送の手段という「使い道」=需要を見出されたことで、「社会的な道具」化する=産業化する方向へと舵を切った。

おそらくは偶然だろうが、「需要」の怪しい「クルマのアニメ」が、自動車「産業」黎明期のレースとして描かれることは、不思議な整合感があって、素直に視聴に引き込まれる。



{netabare}若者には関心を持たれないらしいクルマは、ある年齢以上のオッサンやオバサンには、無条件で好意的にみられる傾向がある。

最近はどうだか知らないが、昭和のポップスでは、ドライブをモチーフとしたり、クルマでデートする情景を歌ったヒット曲がいくつもあった。
特別なクルマ好きの「エンスージアスト」でなくとも、広くクルマに対する好感が共有されていた証拠だろう。

過去に、オートバイやクルマをモチーフとした他アニメの感想で、クルマやオートバイの魅力の核心は、運転者に「力」を与える=自由を拡大する「力」を身に着ける感覚であると、何度か記したことがある。
レースなどの高速走行で、クルマやオートバイを「自在に操る」ことは、クルマの「力」と一体化してこれを取り込む=自己の自由の拡大の欲望として、多くの読者や視聴者に共感されて受け入れられていた。

この欲望が、ドライバーやライダーのみならず、運転をしない少年少女までを含めて広く共有されていたからこそ、これらの作品群やポップ歌謡がヒットしたのだろう。
或る年代の男女にとっては、クルマは単なる実利的な利便性を越えて、力=自由の欲望を表象するエロス的なアウラをまとっていた、と言ってもいいかもしれない。

個性豊かな多数のキャラクターが、それぞれの想い=それぞれの「自由」を求めてレースを戦う本作の物語も、やはりこの「欲望」の表象化に連なっている。

が、自動車「産業」黎明期、という舞台設定が、そこはかとない哀愁感をも呼び込んでいるようだ。


クルマが「産業」化するとは、遊びの道具=「個人」の自由をどこまでも拡大する「力」を与えるモノが、「社会」」化するという事だ。
社会的なネットワークに不可欠の「用材」として組み込まれる「道具」においては、個人の「個人的な」自由の拡大は、相互に制限を設けられざるを得ない。
「社会的」な道具には、無制限の「自由」は許されない。

作中の「レース」で繰り広げられる破天荒な「運転」は、やがて「交通ルール」の名のもとに禁止され、排斥されてゆくだろう。

それを象徴するのが、作中に幾人も登場する「西部劇」的アウトローのキャラクターたちだ。
彼ら「アウトロー」のキャラクターたちは、時代の変化に取り残され=翻弄される存在として描かれる。
あがきつつ、それでも「前進」しようとする彼らの姿は、オッサンの目にはアニメ視聴者好みの「成長」には見えない。

「力」が支配する野放図なウィルダネス=「西部劇」的世界が消滅してゆく時代性が、個人の「力」がどこまでも拡大する「自由」を許さない。
クルマの「自由」が「交通ルール」に馴致されてゆくように、個人を有無を言わせず「社会」化する時代的必然が、これまた(意図しているかどうかは不明だが)自動車「産業」黎明期という舞台設定とシンクロして、奇妙な統一感を感じさせる。

大陸横断レースが、「西部劇」的世界を終焉させる「進歩」のように見えながら、当のクルマの「力」を抑圧する「産業」化の象徴でもあるという逆説。

「西部」開拓=西部劇的世界 の消滅を象徴するような「レース」が、「西」海岸から「東」海岸へと進むものである設定は、これも妙に整合的だ。



既に「交通ルール」に縛られているクルマやオートバイに、かつての少年少女であるオッサンやオバサンが「自由」=「力」のアウラを見ることができたのは、それでもクルマは「自分の思い通りに動かせる」という一点に根拠付けられている。
が、クルマの「社会化」は、運転者の意思にどこまでも従う個人の「自由」を許容できない地点まで進んだようだ。

電子制御化された現代のクルマは、横滑り防止機能や誤発進防止機能が常識となっている。
「運転の補助」と称してはいるが、言い換えると、クルマの許容する範囲でしか運転者の操作を受け付けない、という事でもある。

ペダルの踏み間違いによる誤発進の衝突防止機能を持ったクルマでは、あの印象的な『ルパン三世』第一話の「ガラスを突き破ってクルマが躍り出る」オープニングのような運転は不可能だ。
機関車の暴走を止める本作のクライマックスも、現代のクルマであれば実行不能だ。


別にアニメの真似をするのが目的でなくとも、気象災害が増えつつある現代で、どんな緊急事態で目の前の障害物を蹴散らす緊急避難運転が必要になるか知れたものではない。
もちろん防止機能は一定の手順で解除できるが、解除手続きをとる必要があること自体が、運転者の意思=「自由」をクルマに「許可してもら」わねばならない事を意味する。

そうした「クルマが許可してくれる」範囲でのドライバーの「自由」の先にあるのは、完全自動運転だろう。
移動の為の「社会的」な「用材」としては不足はないかもしれないが、それはパーソナライズされた鉄道のようなものでしかない。
「時刻表」がパーソナライズされたとしても、システム化された「装置」に「運ばれ」ることに「力」を得る実感はあるだろうか。

その時、クルマのエロス的アウラは決定的に喪失するに違いない。{/netabare}


{netabare}若者はクルマに関心が薄いと耳にすることは多いが、クルマが「生活必需品」である地方では相応に関心は持たれている。
が、それは必要な「用材」としてであって、移動の必要を満たせるなら、それこそ自動運転車の方が便利だと言い出すことだろう。

関心がないのは、移動手段=社会的「用材」としての自動車ではなく、個人的な「力」の拡大にまつわるクルマの「アウラ」の方だ。

むしろ、個人の「力」=個人の自由が拡大することそのものに、関心や欲望を抱いていないのではないか。
だとすれば、クルマ好きのオッサンのいう「最近のクルマは魅力がないから若者が関心を持たない」の「クルマの魅力」が「操る」楽しさ=「個人の自由拡大の欲望のアウラ」である限り、若者にとってクルマが魅力的になることはあり得ない。


本作には、「悪」の権化として西部劇的アウトローのなれの果てが登場し、黒幕的な陰謀によって物語のもう一方の側面を駆動する。
何処までも他者を踏みにじり、自分の欲望を追及することに躊躇を覚えない「悪」もまた、「自由」の負の側面ともいえる。
運転者の「自由」を追及する運転が、時に「交通ルール」や「安全」と対立する「負の側面」を持つように、ここでもまたモチーフや舞台設定との整合性が垣間見える。

注目してしまうのは、この「悪」もまた、「個人」の「力」への欲望として描かれることだ。
本作中では、「悪」の人格化として、名前のある「個人」が、この「悪」を引き受ける。


「自分の欲望のためには、他者をどれほど踏みにじってもいい」
「力を持つ自分にはそれが許される」
「力で劣るものに自分を止める資格はない」
などなど

「個人」の口から出る「悪」の論理は、しかし現代では、クルマの運転者が「社会」化された交通システムの匿名の歯車の一つとして「自由」に運転する「個人」性を剥奪されていったように、「悪人」の「個性」という個人性を離れて、社会思想化=システム化されて匿名化して拡散されている。

アウトローの語る「悪」の言葉は、この数年で政治権力の振る舞いとして、はっきりと可視化された。

国民の共有物である税金を、権力者のほしいままに特定のオトモダチや広告代理店に好き勝手に分配し、現に目の前にいる被災者や困窮者を顧みない。

単に「権力者」が「悪人」だというだけではない。
思想化=システム化した「悪」だから、個人としての権力者が交代したところで、「悪」が滅びるわけではない。

思想化=権威主義が定着した結果、「悪」を批判する言葉が上がる度に、「権力者は力があるのだから何をしてもいい」「権力を持たないものに権力者を批判する資格はない」「権力者は現に権力を持っているから正当な権力者だ」という権力擁護の罵言が、現に踏みにじられ利用されている者たちから浴びせられる。

上述した作中の「悪人」の言葉そのものの「擁護」を、「被害者」たちが内面化して疑問を持たずに口にする事態は、「個人」的な「力」としての「悪」が、社会化して匿名化=拡散化した現れだろう。
終幕で、「悪」を倒した「アウトロー」が、「個人」的な意思である「復讐」を放棄し、司法という社会システムに裁きをゆだねる決着が、「悪」が個人性を離れて社会化してゆく必然を象徴する。

「悪」もまた個人性を奪われて非・個人化して拡散するのであれば、そうした中で、「個人」の「力」の拡張に「価値」を見出したり「欲望」したりすることがないのも当然かもしれない。
あるいは「個人」が「力」を持つこと自体が想像外であるのか。

そうであるなら、自動車メーカーがどれほど「魅力的」なクルマを造ろうが、若者の「需要」を捉えることはあり得ない。



こうしてみると、レーサーたちは言うまでもなく、「悪人」すらも「個人」の「自由」と「欲望」に駆動される本作が、ノスタルジックな味わいを感じさせるのも無理はない。

正にこうした「過去」が決定的に転換する、自動車「産業」黎明期に舞台設定したことが、この印象を喚起する。

ラストで、主人公が目指す航空機も月面到達も、現代の視聴者にとっては、振り返る「過去」の出来事だ。

「個人」の「自由」の拡大にまつわる物語が、ことごとく「過去」を指し示しているのが、楽しい活劇の向こうに、ほろ苦さを感じさせる。{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 5

79.4 2 発明でライバルなアニメランキング2位
えむえむっ!(TVアニメ動画)

2010年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (1662)
9262人が棚に入れました
高校生の砂戸太郎は、女性に冷たくされたり暴力を振るわれたりすると、快感を覚えてしまうドM体質の少年。このままでは普通の恋愛が出来ないと考えた太郎は、生徒の願いを叶えてくれるという第二ボランティア部に相談に行く事に決めた。 神様を自称する、部長・石動美緒を始め、第二ボランティア部の面々によるドM体質改善作戦で、太郎のドM体質は治るのか!?

声優・キャラクター
竹達彩奈、福山潤、早見沙織、佐藤利奈、田中理恵、阿澄佳奈、大原さやか、儀武ゆう子、矢作紗友里、代永翼、杉田智和

JBさん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ちゅるっちゅっちゅっちゅ、ちゅっちゅっちゅるっちゅー!YES HELP! YOU!

特殊体質と色んな性癖を持つキャラが千客万来、
登場キャラはどれも個性的で立ちまくりでしたww
 
そして、主人公のドM体質をとことん弄んだ内容といい
パロディアニメでもほとんどパクられる事はなく
恐らく避けていたのではないかと思われる超有名アニメをパクったりと
放送コードに挑戦するKIAIを感じますw
 
あと、有名な話ではありますが、アニメ内でも
駅構内アナウンスが大原さやかさんの声だったのが
もー「ウハっ♪本物w」と密かなところで心躍りましたw
 
ラブコメ展開としても楽しめたので2期をやってほしいです♪

投稿 : 2024/11/23
♥ : 6

DEISU さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ギャグ&恋愛&学園好きだー。

ドMな男性がぶん殴られる作品なのですが。
面白いです、殴られて気持ちよくなるシーンは声優の本気を感じられます・・・

そしてドMスイッチが入っていない状況での主人公のイケメン率が高すぎる・・・カッコよすぎる。

ヒロインにもストーリーがあり。一つ一つが面白いです。

あとギャグ線が高く、アニメを見ながらニヤニヤ、してしまいます。

そして色々と感動するシーンもありなんか色々と面白い要素が詰まっている作品だと思います。

自分的にはかなり好評かな作品です。
ヒロイン可愛い、面白い、物語もクオリティー高い、良い作品でした。

このレビュー感想を見て見てくださると本当にうれしいです。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 5

ストライク さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

学園 SMラブコメディー

原作 ライトノベル  未読

主人公  砂戸 太郎(さど たろう) 声 - 福山潤
高校1年生。超ドM
弱々しくお人好しで穏やかな性格ではあるが、仲間想いで人のために一生懸命、体を張れる熱血漢の一面もある。
ドMを治そうと第二ボランティア部に入部する。

石動 美緒(いするぎ みお) 声 - 竹達彩奈
高校2年生で太郎の先輩。超ドS
貧乳ツンデレ美少女。
第二ボランティア部の部長。自称神様で、ちっぽけな人間の願いを叶えるために活動中だが、依頼は滅多にない。
性格は傲慢で自意識過剰。
だんだん太郎に想いを募らせていく。

結野 嵐子(ゆうの あらしこ) 声 - 早見沙織
太郎の同級生で、彼のドM体質を目覚めさせた張本人。
巨乳の美少女。
気弱で大人しい性格だが、意外と天然ボケでドジ。
男性に触れられると無意識に殴る癖がある、男性恐怖症。
太郎の事が気になっている。

その他、女装趣味のキャラや、ロリキャラ、ロリコン好きキャラなどがいて、バラエティー豊富です。

感想
ドSとドMのやり取りが、とにかく笑えます。^^
太郎の初恋相手が女装したクラスメイトの親友だったりで、設定も面白いです。
キャラデザも綺麗な方です。
恋愛&変態&ツンデレ&友情ありで、退屈しないで観られました。
面白かったです。
私的には、2期希望です。

あと、ドSの美緒の声優、竹達彩奈さんが上手くてハマっています。
竹達彩奈ファンは見るべし!

ラブコメ好きな人にはオススメです。

OP
「HELP!! -Hell side-」 歌 - 石動美緒(竹達彩奈)
「HELP!! -Heaven side-」歌 - 石動美緒(竹達彩奈)、結野嵐子(早見沙織)

ED
「More-more LOVERS!!」歌 - 麻生夏子
「Happy Birthday, my holy day」 歌 - 石動美緒(竹達彩奈)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 30

82.0 3 発明でライバルなアニメランキング3位
ドラゴンボールZ(TVアニメ動画)

1989年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (930)
5270人が棚に入れました
天下一武道会の壮絶な闘いから5年…。世界は、極上の平和を手に入れ、孫悟空も最愛の妻・チチとの間に息子・悟飯が誕生し、平穏な日々を過ごしていた。しかし、ある日突然、強靭な尻尾を持つ謎の男・ラディッツの出現によって、平和はもろくも崩れ去りる。その想像を絶するパワーは、悟空や弟弟子のクリリンさえも一撃で倒してしまう程強力。このラディッツこそ、惑星ベジータが巨大流星の衝突によって全滅した時、奇跡的に生き残った悟空の兄だったのだ。ラディッツは卑怯にも悟飯を人質に取り、自分たち兄弟の仲間に加わることを悟空に強制した。兄たちの狙いは、地球に住む人々を絶滅させて、地球を我がものとすること。悟空には、そんな兄たちの野望に手を貸すことなど出来る筈がない。一大危機に見舞われた悟空は、宿命のライバル・ピッコロ大魔王と手を組み、兄ラディッツに戦いを挑むが・・。

声優・キャラクター
野沢雅子、鶴ひろみ、宮内幸平、古谷徹、田中真弓、鈴置洋孝、古川登志夫、堀川りょう、中尾隆聖、草尾毅、若本規夫、塩屋浩三、八奈見乗児

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

BSフジ フリーザ編終了も地上波で復活のF

超絶セッティング!?アニメファンが選ぶ「もっとも衝撃的な髪型のアニメ・漫画キャラ」
漫画、アニメ、映画、ゲーム、実写化など、あらゆるメディアで人気を博す、「冒険」「努力」「バトル」「友情」などを描いた長編漫画『ドラゴンボール』の主人公「孫悟空(そんごくう)」。もともとの黒髪での髪型もなかなか奇抜ではあるが、超サイヤ人となり形態が変化していく毎に、さらにダイナミックに変わっていく。そのあまりの認知度が高さから、もはや見慣れてしまって“普通”に見えてしまう視聴者、読者も多いのではないか。

【アニメキャラの魅力】イケメンヘタレ!?いや、狼牙風風拳は強かった!「ヤムチャ」の魅力とは?
サイヤ人や地球外から来た敵など、舞台である地球人以外にも多くのキャラクターが登場する『ドラゴンボール』。物語中盤からは、純粋な人間(地球人)が戦闘シーンで登場する機会は多くありませんが、最後まで何だかんだと絡んでくるのが「ヤムチャ」と「クリリン」です。意外と「ヤムチャが好き」と言うと、「え?」という反応が返ってきたりしますが、実は「ヤムチャ」とはそんなに程度が低いキャラクターではないのです。

■意外と強い!
今となっては「ヤムチャ」には、あまり戦闘能力の高い印象はないかもしれません。しかし、実は「ヤムチャ」は強いのです。何といっても、あの亀仙人の修行に耐え、更には神様の修行やカリン様の修行にも耐えています。そして忘れてはならないのが、ヤムチャもかめはめ波を打てるということ。天下一武道会や戦闘シーンでボコボコにやられるシーンが多いので弱いイメージがあるかもしれませんが、実は(意外と)強いのです、ヤムチャは。

■仲間思いの優しくてとてもイイ奴
「ヤムチャ」はとても仲間思い。それは登場当初にはあまり描かれてはいませんでしたが、悟空と行動を共にするようになってからはかなりストレートに描かれています。ブルマと恋仲になり破局した後も、ベジータがやられた際に疲弊するブルマを気遣ったり、口にするには憚れる内容を伝える役を買って出たり・・・。

人の痛みを理解し、それを誰かに委ねたりしない。そんな男気のあるイイ奴なのです。ヘタレイメージのあるヤムチャですが、いざというとき傍に居て、そして優しく接することの出来る男なのです。例えその裏にどんな悲しみがあったとしても。それはなかなかヘタレには出来ないことだと思うのです。

■イケメンのモテ男
作中もっとも女性にモテているような描写されているのが「ヤムチャ」ではないでしょうか。それは他キャラクターの発言や、実際にキャーキャー言われていたり、イケメン好きのブルマが付き合っていたことからもうかがい知ることができます。女性に対して極度のあがり症だったにも関わらず、いつの間にやらナンパな浮気性に・・・。確かにナルシストな一面は当初から描かれていましたが、女性に対してはシャイなままの方がよりモテたのではないかとも思うのですが・・・。

ブルマと別れた後に別の彼女がいたり、女性の影は常にあったヤムチャですが、作品後半に多くの初期から登場するキャラクター達が伴侶を得ているにも関わらず、ヤムチャは独り身(結婚した描写はない)。独身貴族を堪能していただけなのか、はたまたその性格ゆえかわかりませんが、もっともモテ描写の多かったヤムチャにしては意外かもしれません。

今となっては、サイヤ人をはじめとする地球人以外のキャラ達に大きく差を付けられてしまった「ヤムチャ」。しかし、登場当初に魅せた“狼牙風風拳”の強さとカッコ良さは、当時の少年たちの脳裏に強く焼き付いているのではないでしょうか?長編漫画となり、初期の頃の記憶が薄れてしまっているかもしれませんが、もう一度初めから見直すと、本当の「ヤムチャ」の強さ、魅力を再認識出来ると思います。

結果より中身が重要!?アニメファンが選ぶ「もっとも印象に残るアニメキャラによる名勝負」
漫画、アニメ、映画、ゲーム、実写化など、あらゆるメディアで人気を博す、「冒険」「努力」「バトル」「友情」などを描いた長編漫画『ドラゴンボール』から、言わずとしれた主人公「孫悟空(そんごくう)」と、悪の帝王「フリーザ」の対戦がランクイン。現在公開中の映画『ドラゴンボールZ復活の「F」』で更なる進化を遂げ、圧倒的なパワーアップを果たしている「フリーザ」。宿命とも言えるこの2人の対決、上位へのランクインは当然といえるかもしれない。

【アニメキャラの魅力】三つ編みヘアーにピンクの衣装!世界一の殺し屋「桃白白」の魅力とは?
世界中にファンを持ち、日本を代表する漫画・アニメ作品の『ドラゴンボール』。多くのキャラクターが入り乱れながらも、どのキャラクターにもそれぞれ魅力があります。割と初期に登場する「桃白白」もその一人。代表的なキャラクターではありませんが、その個性は天下一品です。

■桃白白の大きな魅力のひとつ、外見!
桃白白はいわゆるオッサンですが、その外見はとても個性的。長い三つ編みヘアーにピンクの中国風衣装を身に纏っています。当初は間違いなく人間だったのですが、彼は途中からサイボーグになってしまいます。そしてサイボーグになった後も相変わらず個性的。ゴーグルのようなものを顔につけて、トレードマークだった三つ編みは形状を変えつつも残しています。

「桃白白」ほどインパクトのある人間キャラクターは、個性的なキャラの多い『ドラゴンボール』においても、なかなかいないのではないでしょうか?何よりもオッサンキャラクターが個性的な出で立ちっていうのがいいですね。

■趣味は人殺し。世界一の殺し屋!
ドストレートに趣味が“人殺し”っていうのは珍しいですよね。“世界一の殺し屋”の通名を持つキャラクターというのは他作品にも多く登場すると思うのですが、大体は暗殺だったりどこかしら影があると思います。「桃白白」はそれを全力で打ち砕いたキャラクターといえます。作品初期のシリアス過ぎない雰囲気も、キャラクターにとてもマッチしていました。

もう少し登場し続けても良かったと思うのですが、キャラクター設定がサイボーグ化したりと、収拾がつかなくなってしまったのでしょうか・・・。サイヤ人とのバトルに「桃白白」がどんな戦いを見せるのか見たかったですね。

■どどん波!!インパクトのある戦闘スタイル
「桃白白」と言えば、真っ先に浮かぶのがこの技“どどん波”。連載当時、小学生がみんなマネをしていたものです。「どどん派!!」と叫びながらあのお決まりのポーズ。しかも、「桃白白」は本当に強かったのです。強くて個性的な彼のキャラクターが小学生の心を鷲掴みにしたのですね。「スーパーどどん波」が登場したときは笑いましたが、「桃白白」の個性がより強まったと思います。

そして、“どどん波”と同じくらい印象に残っているのは、彼が柱を砕いて放り投げ、その上に「ほいっ」と後ろ手になって飛び乗り移動するシーン。円柱の上に乗った「桃白白」のイラストこそが、もっとも彼らしい一枚だと思いませんか?

例え「桃白白」の名前を思い出せなくても、“どどん波”や、円柱の上に乗った姿を見せれば、間違いなく思い出すはず。出番は少なくても、それだけ読者の印象の強く残った名キャラクター「桃白白」。ぜひ一度、ご自身の目でその魅力をお確かめ下さい。

【アニメキャラの魅力】大人しいランチ?荒っぽいランチ?無敵の二重人格「ランチ」の魅力とは?
今や日本を代表する国民的作品で、世界中にも多くのファンを持つ『ドラゴンボール』。主人公である「孫悟空」の、少年から大人になるまでの成長や活躍が魅力たっぷりに描かれています。

そんな作品において、作中前半、読者に大きな印象を与えたキャラクターがいます。それが今回ご紹介する「ランチ」です。二重人格キャラという、連載時には珍しいキャラ付けだった「ランチ」の魅力とは一体どんなものなのでしょうか?

■くしゃみの前後、どちらがお好み?
「ランチ」はくしゃみをするたびに人格が入れ替わります。通常時のランチは青髪で大人しく、口調も含めおっとりとした非常に女性らしい性格。一方、金髪のランチは荒々しく、行動も含めて暴れたい放題。犯罪だろうがお構いなしです。言い方によってはワイルド・・・。

■マシンガンをぶっ放して銀行強盗も!?
金髪のランチは非常に荒々しく、青髪の通常ランチとなにもかもが違い過ぎます。人に対して容赦なくマシンガンをぶっ放し、物を盗んだりカツアゲしたり・・・。もうやりたい放題です。しかし、そんな金髪ランチさん。通常時と変わって露出も多く、とってもセクシー。彼女のナイスバディを楽しめるのは金髪ランチさんの時だけなのです。大人しい通常ランチもいいけれど、金髪の荒々しいランチさんもかなり捨てがたいのです。何より可愛いですしね・・・。

■天津飯と一緒に?
ランチ(金髪)は作中、明確に天津飯に惚れこむ場面が描かれています。男の気配や色恋には縁遠い印象でしたので、天津飯にかなり過激に猛烈なアタックをしていたのは意外でした。そんな意外性も、ランチというキャラクターの深みを増していたように思います。

ランチは作品中盤以降その姿を見せません。天津飯との恋の行方がどうなったのか知ることは出来ないのですが・・・。しかし、一番気になるのは、通常時の青髪ランチさんが悩んでいた「くしゃみをすると入れ替わってしまう体質」がどうなったのかということ。いずれにせよ、その後のランチ(金髪も青髪も)が、ちゃんと幸せに過ごしていてくれたらいいなと思います。

【アニメキャラの魅力】カプセルコーポレーションのお嬢様!天才技術者「ブルマ」の魅力とは?
『ドラゴンボール』の連載当初から登場し、主人公である悟空と一番古い友人でもある「ブルマ」。そして登場は連載終了まで続きますので、読者は彼女の成長を最後まで見届けることが出来ます。

■お嬢様だけど技術者としても超有能!
ブルマは自身でどんなものも発明し、生活や戦闘に役立つものを作り出すことが出来ます。発明品を売るカプセルコーポレーションのお嬢様ですが、ただのお金持ちのお嬢様ではありません。ドラゴンボールを探し出す“ドラゴンレーダー”や“タイムマシン”など、少女時代から大人になるまで、常に高い技術力を維持、そして発揮していきます。有り合わせの材料で、自らの望むものを作り出してしまうのですから、もはや只者ではありません。お嬢様な「ブルマ」は確かにお金持ちのワガママ娘ではありますが、自分で発明品を生み出すことの出来る、優秀な“発明品会社の令嬢”なのです。

■規定外の性格の持ち主
ブルマは非常に勝気でワガママ。言いたいことは遠慮なく言います。弱点はイケメン。そもそも彼女がドラゴンボール探しの旅に出たのは「素敵な恋人がほしいから」です。過剰な自信家でもありますが、彼女は実際に美人ですしナイスバディ、そして頭も良いので、遠慮なく「わたしって美人だから」と言われると確かに返す言葉はありません。とはいえ作中、大多数の男性キャラが引いているシーンは多いですが・・・。

何でも言い、何でも出来る。そして何でも持っている「ブルマ」。しかし、よくよく彼女を観察してみると、ただ単に才能を持っているだけではありません。彼女は勉強や努力により、その才能を維持している一面も垣間見ることが出来ます。そこがまた彼女の魅力ですが、この性格でその努力家の一面が薄れてしまっているのかもしれません。しかし、それでいいのです。「ブルマ」はそれらすべてをひっくるめて魅力的なのです。

■恋人には一途
「素敵な恋人がほしい」と旅に出て、「ヤムチャ」と付き合うことになって旅を終えた「ブルマ」。ヤムチャとは長いこと付き合っており、喧嘩や仲違いも描かれていますが、「ブルマ」が本気で他の男性に気持ちが揺れるようなシーンはありません。散々「女」を武器にしていますが、恋人に対しては一途なのです。

ヤムチャと別れた後に「ベジータ」とくっ付きますが、ここでもやはり「ブルマ」が「ベジータ」以外の男性に心奪われるようなシーンはありません。(強烈に)勝手で自信家で行動的な印象の強いブルマですが、付き合った男性にはとにかく一途。チャラチャラしていそうでしていない、そんな「ブルマ」の一面も彼女の魅力を高めているのだと思います。

【アニメキャラの魅力】勝気で強い!悟飯の妻であり良き理解者「ビーデル」の魅力とは?
世界チャンピオン「ミスター・サタン」の娘「ビーデル」。本当にあの父親の娘なのか?と思うほど可愛らしい容姿ですが、中身は意外と似ていたり・・・!?今回は、後に「悟飯」の奥さんとなり、可愛い子供も生まれる「ビーデル」の魅力に迫ります。

■将来の姑であるチチとも大喧嘩!?勝気なビーデル!
とにかく勝気な「ビーデル」。負けん気が強いとも言いますね。どちらにしても「ビーデル」にはぴったりの言葉です。父親である「ミスター・サタン」を心から尊敬しているので、サタンを馬鹿にされたら大変・・・。容赦く攻撃します。

更には、はじめて悟飯の母である「チチ」と会った際には猛烈な口喧嘩をしたりも・・・。チチは後にビーデルにとってお姑さんになるのですが・・・。「ビーデル」のこの性格に「悟飯」は呆れっぱなしですが、一方で素直で真面目な一面も持ち合わせています。真面目な「悟飯」にはそういった“自分にないところ”が魅力的だったのかもしれません。実際にこのギャップがビーデルの魅力なのだと思います。

■戦闘能力は父親以上!
「ビーデル」は非常に戦闘能力が高く、天下一武道会の少年の部で優勝した経験も持っています。そのため「悟飯」の修行に付いていけるだけの素質を、彼女は元々持っていたのでしょう。もちろん才能だけではなく、武道家として非常に真面目で(そして勝気なため)、日々練習を重ねています。

ちなみに、彼女がもっとも尊敬する父親よりも、実はビーデルの方が強い・・・そんな描写があちらこちらに散りばめられています。ビーデルは舞空術もマスターしますし。作中で舞空術をマスターするキャラクターは限られており、実力の高い人間のみが習得している技ですので、そういった意味でも「ビーデル」の戦闘能力の高さを伺い知ることができます。

■強い正義感の持ち主!
「ビーデル」は、非常に正義感が強く、街の平和を守るために警察に協力したりもしています。それは“サタンの娘”としてのパフォーマンスではなく、自身が自ら進んでやっていること。アニメ版だけではありますが、謎のヒーロー「グレートサイヤマン」の代わりに「グレートサイヤマン2」になったり・・・。

自分の力を高め、人の役に立ちたいという気持ちが非常に強いのでしょう。悟飯の実力や彼のおこないから、自身の正義感と似たものを感じとり、心惹かれていったのかもしれません。勝気で喧嘩っぱやくても、その根本には「人を守る」という優しい心を持っている・・・、そんな魅力溢れる女性こそが「ビーデル」なのです。

【アニメキャラの魅力】礼儀正しい好青年!?ヤンチャで可愛いひねくれ少年?「トランクス」の魅力とは?
「トランクス」は、登場人物の多い『ドラゴンボール』の中でも珍しい、“現代”と“未来”の2つの立ち位置から登場するキャラクターです。その個性は、それぞれ微妙に異なっており、男女問わず多くのファンから支持される要因ともなりました。現代と未来、それぞれで異なる魅力を発揮し、ファンを獲得した「トランクス」。今回はそんな彼の魅力について紹介したいと思います。

■初登場で魅せた圧倒的強さ!
「トランクス」の初登場はフリーザ編。原作にしてもアニメにしても、フリーザの圧倒的な強さが印象的だった頃です。暫くその正体は明かされず、冷静で知的、そして強いこの青年に誰もが疑問と期待を抱きました。

そして正体が明かされた時、漫画そのものも“現代”と“未来”を行き来するという展開、そして未来の地球の様子にショックを受け、更には謎に包まれた青年が「ブルマ」と「ベジータ」の子供であるという衝撃・・・と、かなりのインパクトを受けました。

何より、剣を使った攻撃は『ドラゴンボール』の中では非常に珍しかったですし、剣を背負う姿がとてもカッコ良かったです。あの初登場は『ドラゴンボール』史上でもかなりのインパクトのあるシーンだったと思います。

■“未来”のトランクスは礼儀正しい好青年!
破天荒なキャラクターの多い『ドラゴンボール』の中で、“未来から来たトランクス”は非常に真面目で謙虚、大変礼儀正しい青年でした。誰に対しても「さん」付けで呼び、敬語もきちんと使ったり・・・。苦労して、更に命をかけて未来からやってきたイケメンキャラ「トランクス」。そして何より強い。女性からの圧倒的な支持も得ましたし、「強くて礼儀正しい好青年」に憧れる男性からの支持も十分に集めたように感じます。文句なしの好青年とはまさに“未来から来たトランクス”のことではないでしょうか。

■“現代”のヤンチャで可愛いトランクス!
“現代”のトランクスは、幼少期から描かれ、キャラクターも“未来から来たトランクス”とは少し異なります。

大金持ちのお坊ちゃまなのでそのヤンチャっぷりは想像通りですが、礼儀正しい一面もあちらこちらで描かれています。とはいえ、幼少期から描かれていることもあり、なによりもヤンチャで可愛いのが一番の魅力。「ベジータ」の子供だけあってか、「少し捻くれていて恥ずかしがり屋」なのも、その可愛さに一役買っているように思います。

普段はヤンチャな一方で、自分の両親に対して照れながらも愛情を示す姿はとても微笑ましくもあり、彼の魅力を大きくしていたようにも思います。見たこと無い・・・方は少ないとは思いますが、もしまだ彼の魅力を感じた事のない人は、ぜひもう一度『ドラゴンボール』を見返して、未来・現代両方の「トランクス」の魅力をご堪能下さい。

【アニメキャラの魅力】悟空の嫁ってだけじゃない!?訛り言葉も可愛い「チチ」の魅力とは?
国民的、いえ世界的に人気の高い『ドラゴンボール』。今回は、初期から登場し、後に悟空と結婚、かわいい子供達にも恵まれた「チチ」の魅力に迫ります。チチは“悟空(主人公)の嫁”だけに収まるキャラクターではございません。

■「~だべ」「~さ」など、訛った口調が超絶可愛い!!
チチの特徴のひとつはその話し言葉です。悟空のことを「悟空さ」と呼び、自分のことは「おら」。登場初期から一貫して東北弁のような口調で話します。方言萌えの方もいらっしゃるかと思いますが、私もその一人。気取りのない口調通り、性格も気取っていないチチの真っ直ぐな言葉は、とても魅力に溢れています。それにしても家族に悟空と子供達がいるにも関わらず、誰ひとりチチの口調がうつらなかったのはある意味奇跡といえるかもしれません。

■筋斗雲にも乗れる!綺麗な心の持ち主!
チチは綺麗な心、純粋な心の持ち主しか乗ることの出来ない“筋斗雲”に乗ることが出来ます。作中筋斗雲に乗れるキャラクターは限られていますので、そういった意味でもレアなキャラクターですよね。実際に人を疑ったり、貶めたりするようなシーンはありませんし、子供が産まれ教育ママとなった後もそういった描写はありません。

そういえばチチは悟空一筋でもありましたね。自分の気持ちに真っ直ぐで、愛情もしっかり注ぐチチを見ていると、模範的なお母さんでもあるのかなと思います。ちょっと口うるさかったり、子供が小さい頃に勉強にガミガミしていたのは、必要と思えばこそのご愛嬌ということで。

■少女時代から母となっても愛らしい外見
チチの初登場は、彼女がまだとても幼かった頃。そこから少女時代、大人の女性になるまでの成長が描かれるのですが、チチはとても可愛い顔をしているのです。クリクリな目とナイスバディ。これだけも十分魅力に溢れていると思います。格闘家として天下一武道会に出場するだけの力も持っており、更にこれだけ可愛ければ、チチが悟空だけを見ていたために気がついていない(描かれていない)だけで、実はチチのファンって多かったのではないかなと思うのです。母として描かれるチチも愛らしさを残した大人の女性で、とても素敵です。子供たちがイケメンなのは、間違いなく悟空とチチの子供だからだと思います。

■妻として母として。とても強く素敵なチチ
原作でもアニメでも、男性からするとうざったい存在に思えるかもしれません。しかし、あの悟空の妻は並大抵の女性ではつとまらないと思いませんか?更にどれだけ口うるさく言っていても、最後には必ず悟空や子供に対し理解を示す人「チチ」。人に対して本質を理解し接することが出来る、とても魅力いっぱいで素敵な人だと思います。

『ドラゴンボール』のやめ時はフリーザ編だった!? 初代担当編集・鳥嶋が明かした『ドラゴンボール』『Dr.スランプ』の裏話
5月8日、『漫道コバヤシ ドラゴンボールZ復活の「F」公開記念スペシャル』(フジテレビ)にて、芸人・ケンドーコバヤシが『ドラゴンボール』(集英社)の作者・鳥山明の初代担当編集である鳥嶋和彦(現・集英社専務取締役)と対談。『ドラゴンボール』や、鳥山初の連載作『Dr.スランプ』の裏話などが明かされた。

もともとデザイナーだった鳥山明は、マンガ賞に応募し、1980年から「ジャンプ」で『Dr.スランプ』の連載を開始。当初、少年誌である「ジャンプ」で女の子が主人公のマンガを描くのは「とてもショック」だったそうだ。『Dr.スランプ』はアニメ化もされるほどの人気作となったが、鳥山は「連載をやめたい」と吐露。そして、当時の編集長に直談判し、「『Dr.スランプ』より面白いものが描ければいい」と了承を得た鳥山は、『ドラゴンボーイ』読み切りが人気を博したことから、『Dr.スランプ』の連載を終え、1984年に『ドラゴンボール』の連載をスタートさせることとなった。

その後、『ドラゴンボール』は大ヒット。原作の連載開始から30年以上たつ本作だが、現在も映画『ドラゴンボールZ復活の「F」』が公開中だ。2人の話題は、この映画でも大々的にフィーチャーされている敵キャラ・フリーザに。フリーザは、連載時、社会現象になっていた“地上げ屋”をモデルにした、いわば“宇宙の地上げ屋”キャラで、鳥嶋いわく、“悪いキャラ”を描くのに苦労する鳥山だが、「(『ドラゴンボール』で)完全な悪はフリーザだけなので動かしやすい」と評していたという。一方、苦労したとされる敵役・ピッコロ大魔王は、歴史上悪いと言われている人物、ローマ皇帝のネロに影響を受けているなんて話も。「フリーザの年齢・性別は迂闊に答えてしまうと困ってしまいそうなのでノーコメントで」「(フリーザの側近である)ドドリアとザーボンは特に気に入ってないので復活の予定はない」「(フリーザの父である)コルド大王は倒されるためだけに登場した」などなど――『ドラゴンボール』ファンにとっては興味を惹かれる話題が多く展開される放送だった。

番組中では『ドラゴンボール』はあまりの人気のため、連載を終わらせることが出来なかったといった話にも言及。「『ドラゴンボール』のやめ時はいつだったのか?」というケンドーコバヤシのあけすけな質問に、鳥嶋は「フリーザ編で締めるべきだった」と回答。『ドラゴンボール』がフリーザ編で最終回を迎えていたら、鳥山の3つ目のヒット作が生まれていたかもしれない、とまで語っていた。最後に番組では、鳥山が原作、『I"s』(集英社)などで知られる桂正和・作画の新作マンガが動いていることが明かされ、大きな話題に。掲載誌は「週刊ヤングジャンプ」を予定しているという。14年には『カツラアキラ』という共作短編集を刊行している名タッグだけに、新たな情報の発表が待たれる。

『ドラゴンボール』18年ぶりTV新シリーズ、7月より放送決定! 鳥山明氏がオリジナル原案
アニメ『ドラゴンボール』の新シリーズとなる『ドラゴンボール超(スーパー)』が7月よりフジテレビ系で放送開始することが28日、明らかになった。同日都内で行われた映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」』舞台あいさつで発表された。1996年から97年まで放送された『ドラゴンボールGT』以来、18年ぶりの完全新作で、原作者の鳥山明氏のオリジナル原案による物語が展開される。

『週刊少年ジャンプ』(集英社)で1984年から95年にわたり連載された国民的漫画『ドラゴンボール』。単行本および完全版は全世界で2億3000万部を誇る人気タイトルだ。テレビアニメも86年2月よりスタートし、『Z』、『GT』と長期シリーズとして同局系で放送されてきた。

現在は『改』の続編となる『ドラゴンボール改』(魔人ブウ編)が放送中。新シリーズの舞台は、孫悟空が魔人ブウとの壮絶な戦いを終え、平和を取り戻した地球のその後という、これまで原作でも描かれていないアニメ完全新作となる。

悟空の声を担当している野沢雅子は、「CM、ゲームなどで数知れず『超』という言葉を言ってきましたが、いよいよ、シリーズ“ドラゴンボール超”がスタートするということで最高です。首を長~くして待ちに待った新シリーズ、長~く長~く続くと最高です。待っていてください。私たちも待っていたんですから」と新シリーズ開幕を喜んだ。

◆これまでの放送
『ドラゴンボール』1986年2月~1989年4月
『ドラゴンボールZ』1989年4月~1996年1月
『ドラゴンボールGT』1996年2月~1997年11月
【デジタルリマスター再編集版】
『ドラゴンボール改』2009年4月~2011年3月
『ドラゴンボール改』(魔人ブウ編)2014年4月~2015年6月

野沢雅子さんや、堀川りょうさんら大御所声優陣に加え、主題歌を歌う“ももクロ”一同も特別衣装で駆けつけた『ドラゴンボールZ 復活の「F」』レポート
2015年4月18日、東京の映画館・新宿バルト9において、同日に公開となったアニメ映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」』の初日舞台挨拶が実施された。

『ドラゴンボールZ 復活の「F」』は、日本国内でも“ジャンプ系少年漫画”の代名詞とも言われる名作『ドラゴンボール』、その最新映画だ。といっても、あまりに有名なタイトルだけに「あのフリーザが復活する!」と言われて、その説明を必要とする人は多くないだろう。

本作において特筆すべき点は、原作の鳥山明先生が“脚本”に名を連ねている、という部分だ。『ドラゴンボール』の映画は数多く制作されてきたが、同氏が単独で脚本を制作をしたのはこれが初なのである。同じように“脚本原案”として関わった『ドラゴンボールZ 神と神』(2013年公開)が大きな反響を得たことからも、本作が注目を集める一因となっている。……要するに、みんなが公開を楽しみにしていたのだ。

そんな公開日に行われた舞台挨拶には、本作のメインキャストである野沢雅子さん、堀川りょうさん、佐藤正治さん、花江夏樹さんらに加え、監督の山室直儀さん、主題歌を歌った「ももいろクローバーZ」(百田夏菜子さん、玉井詩織さん、佐々木彩夏さん、有安杏果さん、高城れにさん)といった、実に豪華な面々が登場。本稿では、ステージで繰り広げられたトークの様子をお伝えしていく。

■神龍の見守るバルト9にZ戦士(の声優陣)&ももクロZが集結
本作の公開初日とあって、当日のバルト9は大賑わい。チケットロビーには巨大な神龍(シェンロン)が登場するなど、その力の入れっぷりも相当なものだ。舞台挨拶が行われたシアターの中はディープなファンで一杯で、キャラクターのコスプレをしている人の姿も見受けられた。

舞台挨拶が始まったのは上映後。見た目にも色鮮やかな来場者たちに拍手を受けながら、登壇者たちがステージへやってきた。そして位置につくと共に「オッス! オラ悟空」(野沢さん)、「カカロット! 貴様を倒すのは、この俺樣だ!」(堀川さん)、「ぱーふぱふさせてくれんかのぉ~」(佐藤さん)、「雑魚じゃない、ジャコだ!ビシッ!」(花江さん)と、いった具合の名言ラッシュが披露される。誰がどのキャラを演じた、という説明は不要だろう。

そこから始まったトークでは、まさに本作を観た直後の来場者たちと興奮を共有するような様子が見て取れた。そんな中、超ベテラン声優陣に囲まれて、ちょっと恐縮気味な声を出していたのは花江さん。“ドラゴンボール世代”である花江さんは「小さな頃からずっと観ていた作品に出られるなんて」と、その喜びを表現していた。

ちなみに壇上では、上映直後ということで色々とネタバレトークも飛び出した。深くは語れないが、ひとつトークの中で内容に関わるものを取り上げるとすれば、とあるシーンにおける堀川さんの感想「あのシーンは、溜飲が下がる思いでした」というコメントだろう。果たしてベジータに何があったのだろうか……。その内容は、ぜひ劇場で確認してほしい。

続けて、本作の主題歌「『Z』の誓い」を歌った「ももいろクローバーZ」の面々がステージへと登壇した。こうしたイベントでは衣装に凝ることでお馴染みの「ももクロ」だが、今回も各人が『ドラゴンボール』世界をイメージした衣装で登壇することに。

その衣装について百田さんは「主題歌が『ドラゴンボール』キャラクターの“後輩目線”の歌だったので、自分たちが『ドラゴンボール』の世界に入ったらという設定で作ってもらいました」と話す。なお、百田さんは悟空、玉井さんはベジータ、高城さんはピッコロ、佐々木さんはトランクス(とブルマ)、そして有安さんはまさかの餃子(チャオズ)をイメージしているそうだ。まさかここでチャオズの名が出るとは。

ひとしきりトークも終わると、最後に大きな発表が行われた。既にアメリカでの公開が発表されている本作だが、なんとさらに、全世界74の国と地域で放送されることが決定したのだ。それを受けた野沢さんは「もっと増やしちゃいましょう!」と、まさに悟空ばりに意欲を燃やしていた。連載開始から実に30年以上が経過した『ドラゴンボール』だが、その熱はまだまだ収まりそうにない。

4月18日公開『ドラゴンボールZ 復活の「F」』の入場者プレゼント全貌が判明! さらに公式サイトにて新映像も解禁!
4月18日(土)公開の映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」』の新TVSPOTがオフィシャルサイトにて解禁!! そこに描かれているのは、ゴールデンフリーザと対峙する悟空の新しい姿が!! 「じゃあ、やってみっか!」の言葉とともに超サイヤ人へと変身する悟空は、超サイヤ人ゴッドの赤い髪とも違う、逆立つ蒼い髪と身にまとうオーラも蒼一色のに変化。

この神戦士は“超サイヤ人ゴッドのパワーを持ったサイヤ人の超サイヤ人”で修行の末に悟空が身に付けたとされる圧倒的なパワーである。果たして黄金に進化したフリーザと、蒼色に変身した悟空の雌雄を決する究極のバトルはどちらに軍配が上がるのか!? 伝説を超えた神バトルがここに勃発する!

■入場者プレゼントの全貌が解禁!
そしてついに、入場者プレゼントの“鳥山明描き下ろし脚本完全収録 JC最”神“刊ドラゴンボールZ巻「F」”の表紙や中身の一部も解禁となった。

なんと表紙も鳥山明描き下ろしの特別仕様で、鳥山明が語る脚本の裏話や、直筆のコメント付き描き下ろし設定画などここでしか読むことのできない超貴重な“神”巻となっていることが発覚!

数量限定ということで、4月18日(土)の公開初日や翌日曜日には品切れの可能性もあるので、是非とも光の速さで入手したい! 劇場へ急げ!

<イントロダクション>
『神と神』から2年――、全宇宙待望の最新作が誕生!!
1984年から週刊「少年ジャンプ」で10年半に及ぶ連載、テレビアニメ、ゲーム、カード等、連載終了から20年が経とうとしている今でも、爆発的人気を誇る伝説的コミック「ドラゴンボール」。2013年には、実に17年ぶりとなる劇場最新作『ドラゴンボールZ 神と神』が公開し、“破壊神”“12個の宇宙”など新たな真実を残しながら、子どものみならず、かつて夢中で連載を追いかけた大人たちまでも興奮の渦に巻き込んだ。

“劇場版・鳥山明”始動。かつて世界を絶望させた「F」が復活!!
そして2015年、待望の映画最新作が誕生! 劇場版19作目にして初めて自ら脚本まで手掛けた原作者・鳥山明は今回の敵として、かつて読者を絶望のどん底に叩き落とした悪の帝王・フリーザを復活させた! 鳥山明自ら「すさまじい対戦」と豪語する渾身の物語が、再び世を席巻する!!

<ストーリー>
宿命の激突!! 神を超える戦いが始まる――!!!! 破壊神ビルスとの闘い後、再び平和が訪れた地球にフリーザ軍の生き残りであるソルベとタゴマが、ドラゴンボールを求めて近づいていた。その目的は、軍の再起のためにフリーザを復活させること。宇宙史上最悪のその願いは遂に叶えられ、蘇ったフリーザは悟空たちサイヤ人への復讐を目論む…。

そして、地球に新フリーザ軍が押し寄せ、悟飯、ピッコロ、クリリンらは1000人の兵士と激突。悟空とベジータは、フリーザとの宿命の対決へと挑むが、フリーザは圧倒的なパワーアップを果たしていた! 「お見せしましょう…わたしの更なる進化を!!!!」今、限界を遥かに超えた戦士たちの空前絶後の戦いが幕を開けようとしていた――。

ドラゴンボールの「脱線エピソード」とは?
アニメ番組には、制作サイドの大人の都合で本編から脱線したオリジナルストーリーが放送されることがよくあります。

設定を丸っと無視したぶっ飛びストーリーや、ツッコミ待ちとしか思えないほどの作画崩壊には、子供心に違和感を覚えたものです。

■ヤムチャには野球の才能があったらしい……! 『ドラゴンボールZ』の脱線っぷりは秀逸です

週刊少年ジャンプの人気作品の中には、原作の連載とアニメの放送が同時進行で進むものが数多くあります。当然ながらアニメは原作よりも進展が早いため、連載に追いつきそうになってしまうことも日常茶飯事。そんなときには、アニメ版だけのオリジナルストーリーを放送することで時間を稼ぐわけです。

その最たる例が『ドラゴンボールZ』。

悟空とピッコロがチチに促されて自動車教習所へ通うエピソード(第125話)や、ヤムチャが野球選手のアルバイトを始めるエピソード(第10話)など、例を挙げ始めるとキリがありません。筆者はリアルタイムで放送を見ていましたが、ヤムチャが狼牙風風拳(ろうがふうふうけん)の構えで三打席連続ホームランを打ったときには流石に「これは違くね……? 」と違和感を感じたものです(笑)。

しかし、『ドラゴンボールZ』で描かれたオリジナルストーリーの中には名エピソードと語り継がれているものも少なくありません。

悟空の父であるバーダックとフリーザの戦いを描いたテレビスペシャル『ドラゴンボールZ たったひとりの最終決戦~フリーザに挑んだZ戦士 孫悟空の父~』は、原作のスピンオフ作品としてファンの間でも高く評価されていますし、当初アニメだけのオリジナルキャラクターだったバーダックは、後に原作にも登場しています。

このようにアニメオリジナルキャラクターが原作に逆輸入されるのは珍しいケースですが、ファンからすればたまらないサプライズですよね。

フリーザーの復活に中尾隆聖さん歓喜! 野沢雅子さんが「絶対に見てほしい」と熱く語る!――映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」』舞台挨拶レポート
2015年3月30日、新宿バルト9にて、4月18日より公開となる映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」』の試写会および舞台挨拶が行われた。キャスト陣によるトークセッションのほか、ワールドプレミア開催の発表が行われたので、当日の模様をレポートしていこう。

『ドラゴンボールZ 復活の「F」』は、2013年に公開された『ドラゴンボールZ 神と神』から2年ぶりとなる映画最新作。原作者の鳥山明さんが、劇場版19作目にして初めて自ら脚本を手がけた作品でもあり、ドラゴンボールによって復活したフリーザと、悟空やピッコロ、クリリンたちが激突する宿命の対決が描かれる。

■ フリーザが嫌いな野沢さんが、ますますフリーザー嫌いになりそうな内容!

今回行われた舞台挨拶には、孫悟空役の野沢雅子さん、フリーザ役の中尾隆聖さん、預言魚役の中川翔子さんが出演。上映に向けての挨拶を行ったほか、客席に姿を見せた悟空とフリーザの着ぐるみの動きに合わせて「どんな戦いになるか、オラわくわくするな!」「クックック……相変わらず私をイライラさせる発言をするのですねえ」とセリフを当て、試写会に参加した幅広い層のファンたちを沸かせていた。

作品ついてのトークセッションでは、初めて完成した映像を見た感想について「すごい!って言葉をズラーっと並べるぐらいすごいです」(野沢さん)、「フリーザが嫌いな野沢さんに(フリーザーが)ますます嫌われそうな(笑)、収録で声が枯れんばかりのすさまじい戦いです」(中尾さん)と絶賛。特に、鳥山さんが意識して増やしたというアクションシーンは見応えがあり、収録ではアクションの速さに苦労したこともあるという。

また、本作ではフリーザの復活も見どころのひとつ。この話を聞いた際、中尾さんは胸が躍るどころか、飛び上がって喜ぶほど嬉しかったとのこと。映画のタイトルについても「復活のFはフリーザのFでもありますが、応援してくれるファンのFでもあるんじゃないかなと、そう思います」と語るなど、ファンに愛されていることを感じて嬉しそうな姿を見せていた。

フリーザの復活については、中川さんも「ただの悪じゃなくて、全人類から愛される“ベストオブ愛された賞”ですよ!」と語り、嬉しさをにじませていた。

■ 悟空とフリーザー、海外上映への意気込みを語る!
トークが一段落したところで、発表の目玉となるワールドプレミア開催決定の告知が行われた。ワールドプレミアは現地時間の4月11日、ハリウッドのエジプシャン・シアターにて実施され、このイベントにも野沢さんが登壇予定となっている。

海を越えての上映が決まり、野沢さんは「オラ嬉しいぞ!ハリウッド行ってみっか!」、中尾さんは「死より恐ろしい恐怖を世界中に味わわせてあげましょう」と、それぞれ役に扮して喜びを表現した。中川さんも、預言が100%当たる預言魚役というポジションを活かし「この映画は世界中で大ヒットするよ!全米が泣くよ!」とセリフを披露する一幕も。

最後に野沢さんは、「今回のFは復活のFであり、ファンのFでもありますので、ひとりでも多くの方に、絶対に見てほしいです!」と、力強くアピール。日本だけでなく世界中の人に、そして子どもから大人までではなく、赤ちゃんからおじいちゃんおばあちゃんにまで見てほしいとの想いを語り、舞台挨拶を締めくくった。

ド迫力の怒れるフリーザ様Tシャツが凄すぎる!
2015年4月18日より劇場版『ドラゴンボールZ 復活の「F」』の全国劇場公開も控える、宇宙の帝王「フリーザ」の怒れるド迫力グッズが、キャラクターアパレル&グッズメーカー「コスパ」から登場!!

ナメック星でせっかく集めたドラゴンボールを、デンデ、クリリンたちに使われてしまった時の、あの激怒したフリーザが放ったセリフ
「ぜったいにゆるさんぞ虫ケラども!!!!!」
が、ド迫力なデザインのフルグラフィックTシャツ、Tシャツ、トートバッグになりました! ビリビリと感じる宇宙規模のフリーザの怒りをぜひ肌で感じよう!

強さが欲しい!?便利に使う!?アニメファンが選ぶ「一度は使ってみたいアニメ漫画の必殺技・能力」
第1位には、漫画、アニメ、映画、ゲーム、実写化など、あらゆるメディアで人気を博す、「冒険」「努力」「バトル」「友情」などを描いた長編漫画『ドラゴンボール』の主人公「孫悟空(そんごくう)」の必殺技『かめはめ波』が選ばれた。悟空の師匠である亀仙人(武天老師)が編み出した、体内の潜在エネルギーを凝縮させて一気に放出させる技で、その後、悟空以外のキャラクター達もその使い手となる。『ドラゴンボール』における代表的な必殺技といえるだろう。

「私服がダサい」と思うアニメランキング
1位にランク・インしたのは、鳥山明原作の《ドラゴンボール(シリーズ)》でした。ドラゴンボールの衣装といえば、オレンジ色の格好いい武道着・亀仙流道着や、サイヤ人の戦闘ジャケットがまず思い浮かぶのではないでしょうか。しかしその戦闘服がキャラにはまりすぎているせいか、地球人仕様のYシャツやジーパンが逆にコスプレのように思えてしまいますね。

劇場版『ドラゴンボールZ』特報第2弾、フリーザ「私のさらなる進化を!」
2015年4月18日に全国公開されるアニメーション映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」』の特報第2弾が公開された。

公開された特報第2弾は、見覚えのある楕円の飛行物体が街に巨大な影を落とし、着陸する場面から。宇宙船から姿を現したのは、余裕の笑みを浮かべた悪の帝王・フリーザで、ピッコロも「俺たちとは違う次元の化け物になって帰ってきやがった!」と驚愕するばかり。大軍勢の敵に立ち向かうZ戦士たちとともに、激しく拳を交える悟空とフリーザが描かれている。そして、最後にフリーザが放つ「お見せしましょう、ワタシのさらなる進化を…!」という意味深な一言が、全宇宙の絶望の幕開けを予感させる内容となっている。

また、12月6日より本作のプレゼント付き前売券が上映劇場で発売開始。今回のプレゼントは、原作者の鳥山明氏が映画のために描き下ろした新設定画をもとにしたイヤホンジャック付きの「劇場版・鳥山明 超進化ストラップ」で、悟空バージョンとフリーザバージョンの2種類が用意されている。悟空は通常の胴着から新胴着へ、フリーザは第一形態から"祝復活"のタスキをかけた第四形態へと進化する超進化ストラップとなっている。

『ドラゴンボールZ 復活の「F」』は、2013年3月に劇場公開された『ドラゴンボールZ 神と神』の続編で、原作者の鳥山氏が原作・脚本・キャラクターデザインをすべて担当。監督は、『ドラゴンボールZ 神と神』でアニメーションキャラクター設計・総作画監督・絵コンテ・原画を、OVA『ドラゴンボール 超サイヤ人絶滅計画』でキャラクターデザイン・作画監督を、人気ゲーム『クロノ・トリガー』でアニメーションキャラクターデザイン・作画監督を担当した山室直儀氏が務めている。

『ドラゴンボールZ』新劇場版発表 鳥山明の本気
名作『ドラゴンボールZ』の新作劇場版が、2015年のゴールデンウィークに公開されることがわかった。

前作『ドラゴンボールZ 神と神』と同じく、原作者の鳥山明さんが原作・脚本・キャラクターデザインをつとめることが発表されている。

マシリトも褒めた! 前作「神と神」の続編
タイトルやスタッフの詳細はまだ明かされていないが、ストーリーは前作「神と神」の続きだという。

公式サイトで、鳥山さんは「マンガで連載していた時の続きのつもりで新ストーリーを考えました。絵を描いていないだけで、細かいセリフまで徹底的にこだわっています」と熱のこもったコメントを掲載。

また「意識してアクションシーンを大幅に増やした」とも語っており、「メチャクチャおもしろいはずですよ!派手なアクション物はあまり好きじゃないボクが言うんだからマチガイないっす!」、「ファンの方々にはとってもスカッと楽しめる内容なっている」と自信作であることがうかがえる。

「Dr.スランプ」でDr.マシリトとして登場した初代担当編集者であり、現在は集英社の取締役専務である鳥嶋和彦さんも、めずらしく褒めているとのことなので、かなり期待できそうだ。鳥嶋さんは、鳥山明さんが「ジャンプ」で連載当時、数々のボツを食らわせたことで知られている。

現在、鳥山さんは新キャラクターのデザイン画を制作中。ファンにとっては待ち遠しいゴールデンウィークとなりそう。

漫画、TVアニメが終了して長い時間と経った『ドラゴンボール』。まだまだ冒険は続きそうだ。

<ドラゴンボールZ>劇場版新作でフリーザ復活
2015年4月に公開されるアニメ「ドラゴンボールZ」の劇場版新作に、主人公・孫悟空と死闘を繰り広げたフリーザが登場することが21日、分かった。新作のタイトルは「ドラゴンボールZ 復活の『F』」で、炎のようなオーラをまとったフリーザや、昨年3月に公開された劇場版「神と神」に登場した破壊神ビルスと側近のウイスが描かれたビジュアルが公開された。

フリーザは、宇宙の帝王として悟空やピッコロ、クリリン、ベジータら仲間たちを圧倒。クリリンを爆殺するなど非道の限りを尽くしたが、激高して超サイヤ人となった悟空に敗北した。その後の物語のキーともなった「超サイヤ人」の悟空と戦った最初の悪役キャラとして人気が高い。

「ドラゴンボール」は「週刊少年ジャンプ」(集英社)で1984~95年に連載された人気作。コミックスは24カ国で翻訳され、発行部数は世界で2億3000万部以上を誇る。アニメは、86年にフジテレビ系でスタートし、89~96年に「ドラゴンボールZ」、96~97年に「ドラゴンボールGT」が放送。11年間の平均視聴率は20%以上を記録した。劇場版はこれまで18作が公開されており、19作目となる今回の「ドラゴンボールZ 復活の『F』」は、原作者の鳥山明さんが初めて脚本を手がけることも話題になっている。

「ドラゴンボールZ 復活の『F』」は15年4月18日に公開。

鳥山明の漫画『ドラゴンボール』其之百九十五のサイヤ人編から最終話までをアニメ化。前作『ドラゴンボール』からタイトルを変更し、新番組として制作された。

『ドラゴンボール』のアニメ化作品では最も長い、約6年10ヶ月ものロングランとなるなど、人気面で絶頂を迎えた作品である。これは東映および東映アニメーションが製作したアニメ作品としては、2007年に『ONE PIECE』に記録を塗り替えられるまで、最長の年数であった。

平均視聴率は20.5%で、人気作となる。日本のみならず世界40カ国以上で放映された。フジテレビは子供達の楽しみも考え、水曜日のプロ野球中継を減らしていた。特に人造人間編の頃には、優勝決定などの重要な試合以外は本作を通常放送し、番組終了後の19時30分から野球中継する場合もあった。初代オープニングテーマ『CHA-LA HEAD-CHA-LA』も170万枚のヒットとなった他、本放送中に劇場公開版アニメが断続的に制作され、本放送中の春と夏に東映系の映画館にて公開された。

前作同様、原作が週刊連載中にアニメ化されたため、原作1話分をそのままアニメにした場合、アニメ1話分には尺が足らず、原作の週刊連載にすぐに追いついてしまうため、その兼ね合いから、アニメスタッフの手によりアニメ独自のシーンやオリジナルエピソードが追加されている。その内の「サイヤ人とツフル人の歴史」、「2人に分身して特訓するピッコロ」、「天津飯や餃子を追いかけたいがカリン塔に登れずウパ達に八つ当たりするランチ」、「野球選手のアルバイトをするヤムチャ」、「栽培マンの裏設定」、「蛇の道で雲を千切って食べる悟空」、「蛇の道の下にある地獄の様子」、「蛇の道の途中にある宮殿にいる蛇」などに関するオリジナルエピソードや設定は、鳥山明が書いた裏設定のアイデアメモを元にしたもので、他にもアニメオリジナルキャラクターとして「グレゴリー」、「パイクーハン」、「大界王」、「ベジータ王(顔のみ)」のデザインや、中鶴勝祥のラフデザインを元に「バーダック」とその仲間たちのデザインを行っている。しかし、その他のアニメのみのオリジナルエピソードや設定には基本的に関わっていない。また回想シーンも多く見られる。

2003年には、全話とTVSP2話に加え、OVA「サイヤ人絶滅計画」を収録したDVD-BOXが発売。また2006年より、単品DVDが各巻5話 - 6話収録で発売された。本番組はBSフジや東京MXテレビなどの一部の地方局などでも再放送されていた(地域によって異なる)。

2009年4月から2011年3月にかけて、タイトルを『ドラゴンボール改』としたデジタルリマスター版を放送。ストーリーを原作漫画に近づける形で再構成し、HD放送が行われていた。

好きなセリフ サイヤ人編
ラディッツ「戦闘力たったの5か。ゴミめ。」
ラディッツ「くだらん技だ。ただホコリを巻き上げるだけか。」
ピッコロ「バカな。この俺が震えて動けなかった。」
ベジータ「貴様のくだらんあいさつのせいだぞ。」
ベジータ「うろたえるな所詮俺達のテキではない。戦闘力の一番高いヤツをさがせ。」
ベジータ「ナッパ オレのいうことがきけんのか!!!!」
ベジータ「あと4分ほどでここにやってくるだろう 戦闘力5000ほどのヤツが。」
ベジータ「ここのヤツらは戦闘力を変化させやがる 最低でも5000ということだ。」
ベジータ「戦闘力がどんどんあがってやがる。」
ベジータ「7000、8000バカな。」
ベジータ「8000以上だ!!!」
ベジータ「なんてヤツだ あんな近い距離から切り返しやがった。」
ベジータ「なんだ今のは パワーやスピードが急激に伸びやがった。」
ベジータ「好きにしろ 同じことだ。」
悟空「さすがだ。スピードもパワーもオラを超えてやがる。」

好きなセリフ ナメック星(フリーザ)編
ベジータ「きたねえ花火だ。」
ベジータ「あたりまえだ。キサマらとはデキがちがうんだ。」
ジース「ベジータちゃんの戦闘力が30000近くに上昇したぞ。」
バータ「チビ(悟飯)の戦闘力が20000までアップしやがった。」
ベジータ「サイヤ人の戦闘データをはるかに超えてやがる。」
ベジータ「とてつもない戦闘力だ。なぜヤツにそれほどのパワーが。」
ギニュー「ヤツ(悟空)の戦闘力は60000ほどとみた。」
ギニュー「スカウターで確認するまでもない。85000までは上がるはずだ。」
ギニュー「100000、110000まだ上がるというのか。」
ギニュー「180000。これがキサマのパワーなのか。」
悟空「はっきり言っておいてやる。瞬間に出せる力はこんなもんじゃねぇ。」
フリーザ「まあいいでしょう。チリの一粒ぐらいは放っておきますか。」
フリーザ「私の戦闘力は530000です」
ギニュー「ジース。俺の戦闘力はいくつだ。」
ジース「2、23000ですが。」
フリーザ「ちなみに戦闘力は100万以上は確実か」

投稿 : 2024/11/23
♥ : 36

風来坊 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

この星を消す!

某御仁が主催した一部あにこれユーザーによる人気アニメ投票ランキングでまさかの50位台。しかもこの作品を知らない人がいる?なん…だと!?
 
週刊少年ジャンプの歴代最高発行部数を叩き出した「ザ・ジャンプ」ともいえる作品も既に「タイトルだけなら知っている」という過去の名作なのか?
 
ドラゴンボールを知らないということは「安西先生ェ…」「ヒデブッ!」「無駄無駄無駄無駄無駄ッ!」も通じない?
これが時代の流れというものなのか…。
フリーザ様ならこう言うだろう…「この星を消す!」
 
追記:なお、EDの「でてこい とびきりZENKAIパワー!」に逆再生メッセージが込められていることには私も長らく気付きませんでした^^;サーセン

投稿 : 2024/11/23
♥ : 27

♪せもぽぬめ♪ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

チャ~ラ~o(*^▽^*)o♪ ヘッチャラ~o(*^▽^*)o~♪

~あらすじ~
ピッコロを倒した後の話

「Z」はは普通のドラゴンボールよりも戦いが多かった!

戦闘シーンも前よりも迫力があって、

強い敵も現れて、

敵だったはずのキャラクターが仲間になって、

伝説だった「スーパーサイヤ人」も現れて、

驚いてばかりでしたw

今度は、悟空だけでなく、他のキャラクターも相当活躍して、
話がどんどん面白くなっていきました。

なんと言っても、セル編の「悟飯」はめっちゃ格好良かったです。

勧善懲悪のバトル漫画なので、男なら誰でも楽しめます。
女の子でも好きな人にはたまらない作品ですw

私は「ドラゴンボール」ではなく、「ドラゴンボールZ」から見始めたので、
どちらから見ても面白いです。

是非見てください★⌒c( ̄▽ ̄)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 34

62.6 4 発明でライバルなアニメランキング4位
ポケットモンスター XY(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (84)
371人が棚に入れました
サトシとピカチュウはカロス地方の中心都市ミレアシティにやってきた。これまでに見たこともないポケモンたち、そして新たな仲間と出会い、サトシとピカチュウのカロスリーグ挑戦に向けた新たな冒険が始まる。

声優・キャラクター
松本梨香、大谷育江、牧口真幸、梶裕貴、伊瀬茉莉也、林原めぐみ、三木眞一郎、犬山イヌコ、うえだゆうじ、石塚運昇

rFXEy91979 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

新世代スタッフ陣の見事なポケモン最高傑作!

【11話までの視聴】
劇場版「キミにきめた!」がメチャクチャ素晴らしかったあまり、気になっていた本シリーズをやっと見ようと思いました。Amazonプライム様々です!

そしたらこれほどポケモンアニメは進化したのかと驚愕でした!まずとにかく引きが良い!それは本作新ヒロインで新たな風を吹かせたセレナが、シリーズ初のサトシに対して恋心を抱いているゆえ!こういう要素は知る限りではかつて無かった挑戦ですし、ポケモンアニメをこれまでにないレベルへ見事に上げていました!サトシの単なるお供じゃなくて、一緒に成長していく関係!こんなに見事なカップリングは、久しぶりにワクワクです。ラブコメ要素が入ったお陰で、次への引きもとにかく斬新。ここまでOKできるなんて、相当攻めた作品ですよ!

と、サトセレばっかりですが(笑)、作画も崩れが見られない上、キャラクターも非常に華やか!

ここでレビューの方は一旦止めておきます。次が見たいので!


1「カロス地方にやってきた!夢と冒険のはじまり!!」
2「メガシンカとプリズムタワー!」
3「ケロマツVSヤヤコマ!空中機動バトル!!」
4「ピカチュウとデデンネ!ほっぺすりすり!!」
5「ハクダンジム戦!華麗なるビビヨンの舞バトル!!」
6「氷上決戦!ピカチュウVSビビヨン!!」
7「セレナにおまかせ!?激走サイホーンレース!」
8「ポケモントリマーとトリミアン!」
9「ミアレジム攻略!シトロンの秘密!!」
10「ハリマロンVSメガメガニャース!!」
11「竹林の追跡!ヤンチャムとゴロンダ!!」

【12—21話】
ビックリするほど面白いまま!季節外れのホラー回(14話)はタイトル表示の時点で異色。19話は謎を残して宙ぶらりんのこれまた異色。カラマネロは今後の回でも大きく絡んでいくのかな?勿論サトセレ堪能回ではニヤニヤトップギア状態(笑)。相変わらずロケット団は良くも悪くも幼稚ですが、やっぱり必要なんですよね。アイツらもあのお家芸も(言い方)w
特別編の第1弾はだいぶ毛色が変わってますね。緊張感がスゴく高いし、メガシンカも迫力満点。プラターヌ博士の助手のアランというこの少年が、どうして回想パートよりも心を殺したみたいな顔に?そんな疑問をこれから要所で仄めかしてくれるっぽいし、マノンを通してこれから先もじっくり追っていきたいですね!
何はともあれ第2クールも、スゴく良かった!次も楽しみ!

各話で感じたことについては、余裕ができたら書いていきます。


12「ポケモンバイヤーを捕まえろ!コフーライ偽装作戦!!」
13「ニンフィアVSケロマツ!幼稚園は大さわぎ!!」
14「ぶきみな雨宿り!ニャスパーは見ていた!!」
15「ハリマロンVSマフォクシー!ダイエットバトル!?」
16「デデンネがピチューで ピチューがデデンネで…!?」
17「ケロマツ対ゲコガシラ!忍者バトル!!」
18「カビゴンを起こせ!パルファム宮殿でバトルです!」
19「マダムXの陰謀!恐怖のカラマネロ!!」
20「挑戦バトルシャトー! ビオラ対ザクロ!!」
21「デビューです!セレナとフォッコでポケビジョン!!」
特別編「最強メガシンカ「Act I」」

【22話―】
22「黄金のコイキングを釣り上げろ!!」
23「オーロラの絆!アマルスとアマルルガ!!」
24「ショウヨウジム戦!ピカチュウ対チゴラス!!」
25「ペロッパフとペロリーム!!甘い戦いはあまくない!?」
26「フラベベと妖精の花!」
27「チャンピオン・カルネ登場!霧の中のメガサーナイト!!」
28「ジャジャーン!ニセ サトシ現る!!」
29「コルニとルカリオ!メガシンカの秘密!!」
30「ルカリオVSバシャーモ!試練の洞窟!!」
31「メガルカリオ対メガルカリオ!波導の嵐!!」
32「呼び合う心!波導のむこうへ!!」

投稿 : 2024/11/23
♥ : 1

スィースィーレモン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

このシーズンでサトシの旅は終わったのだ!

今までの旅があって、その旅の内容を知っていると今作がサトシの旅の集大成だと思います!
敬語も使えないクソガキだったサトシが成長し、色んな人に影響を与えながら旅をするというコンセプトが素晴らしい!
そして、今回のライバルはサトシに憧れてサトシにチャレンジするというコンセプト!
今までずっとチャレンジャーだったサトシがチャレンジされる側になり、グングンと力をつける後輩に恐怖するという演出が素晴らしかった!
激アツな物語です!見てほしい‼︎

投稿 : 2024/11/23
♥ : 0

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

サトシに恋心を抱き続ける

相変わらず戦闘狂なサトシ

セレナは珍しく彼に恋心を抱いて登場する。確かにキャンプの思い出は大きいかもだが。

シトロンとユリーカも良いアクセント。
タケシがお姉さんにメロメロな代わりにユリーカがシトロンの嫁探しでお姉さんにちょっかいかけるというパターン。

ムサシが幸せをつかめるかもな回もあったな。結局は叶わぬ恋だったわけだが。幸せになってくれ。あんなに凄いロケット団なのに盗みなんて勿体ないような。

時折、メガ進化関連のシリアスなお話を挟む


OP
V 遊助
メガV 遊助
ゲッタバンバン 佐香智久
ED
X海峡Y景色 J☆Dee'Z
ピースマイル! J☆Dee'Z with ピカチュウ(大谷育江)
ドリドリ 中川翔子
ガオガオ・オールスター Little Glee Monster
楽曲はどれも印象に残るな。
ドリドリ好きだ。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 3

55.4 5 発明でライバルなアニメランキング5位
花右京メイド隊 La Verite(TVアニメ動画)

2004年春アニメ
★★★☆☆ 3.0 (54)
369人が棚に入れました
第1作目の続編ではなく、原作に基づき改めて作り直されている別作品。(副題の“La Verite”とはフランス語で“真実”の意味)
母の死をきっかけにして、日本の政治・経済を裏から二分する程の力を持つ花右京家の新当主として迎えられることとなった中学3年生の花右京太郎は面識のない祖父・花右京北斎の屋敷を訪ねる。
東京の山奥を歩き続け、辿り着いた先は、広大な庭園を併せ持つ宮殿のような大邸宅だった。
だが、そこに待っていたのは24時間体制で当主の身の回りの世話と安全を担うプロフェッショナルなメイド集団「花右京メイド隊」だった…!?

声優・キャラクター
田中理恵、甲斐田ゆき、金田朋子、有島モユ、平松晶子、高橋理恵子、渡辺明乃、吉住梢、門脇舞以、吉川由弥

ネロラッシュ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

このリメイク版の方がまだいい

1期はあまりにもアニメオリジナルなので挫折したが、2期というか、このリメイク版の方がまだいい!
この作品の面白さってメイドハーレム物に見せかけたSFや愛憎劇なんだよな。
後半にちょい垣間見えたけど、太郎の出生の秘密とかスルーだし…残念だな。
それでも前半の5話はツボだった。
イクヨちゃんのコミケ参加に同伴する太郎とメイド達のアニメキャラコスプレ!
マリエルがちょびっツのちぃって…
中の人一緒ですから(笑)
太郎はまほろまてぃっくのまほろちゃん。
メイドだらけのアニメなのに、まほろちゃんって俺の中では別格とつくづく思った。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 0
ページの先頭へ