王女で仲間なTVアニメ動画ランキング 23

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の王女で仲間な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月09日の時点で一番の王女で仲間なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

88.4 1 王女で仲間なアニメランキング1位
盾の勇者の成り上がり(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (1176)
5534人が棚に入れました
図書館で出会った一冊の本。そこから勇者として異世界に召喚されてしまった主人公・岩谷尚文。盾を使う能力を持った彼は、陰謀と裏切りに会い、異世界ですべてを失ってしまう。どん底からの成り上がりを描いたヒロイック・ファンタジー!

声優・キャラクター
石川界人、瀬戸麻沙美、日高里菜、松岡禎丞、高橋信、山谷祥生
ネタバレ

フィーロたんlove さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

大人向け名作童話 人間臭い主人公の魅力が光る

総評

バトルシーンを除けば大人向けの童話です。
本編「盾の勇者の成り上がり」、外伝「槍の勇者のやり直し」
を通して読むと、「モモ」、「星の王子様」、「百万回生きた猫」
などに通ずるものがあると感じました。

ただ、大人向けです
この作品は忍耐強さ、誠実さ、気高さ、美しさ、愚かさ、醜さなど
人間の有する善悪両面を真っ向から描いています。

ですのでストレス耐性が少なく、理解力が浅く物事を表層的にしか
捉えられない中学生以下(あくまで一般的基準です)の方にはお勧
めしません。

22話感想
{netabare}
ウェポンコピー、転移スキル、武器の強化方法
あと信じてみる事の必要性
ここに来て重要な情報がようやく一部開示されました
ラルク(でしたっけ?)登場でしたね
たぶん小説版から登場したのでよく知らないキャラです
人気が高いキャラのようなので期待しておきます
{/netabare}

21話感想

綺麗に収まったと思います 
これぞアニメ版というとこでしょうか
特に言うべきことはありません

あと先週の声優さんの特番見ました
ねんどろいど可愛いです
フィーロの出来が良ければ買おうかな

番組を見ていて声優さん、スタッフの方、監督さん、
スポンサーさんなど、この作品がたくさんの大人の
心を動かし、このアニメが出来たことが感じられ
ました




20話感想
雑魚ボス戦での無理やりな盛り上げ方が気になりますね
{netabare}
今回のバトルはアニメ版の最大の盛り上げ場所のつもりだった
のでしょう。

これでもかと味方の攻撃が繰り広げられてましたが
なろう版でもコミック版でもなかっただろう攻撃
アクションが多かったように思います

無理やり全員参加型のバトルにして盛り上げようとしたのも
まるでプリキュアをみているような恥ずかしさが感じられて
ちよっとなーという思いでした

一応最後は原作通りナオフミの捨て身のスキルで締めたので
何とかまとまった感はありました
意図はわかるのでまあやむなしというところでしょうか


主人公の魅力について

①精神的なタフさ

 アニメを見てると3バカ勇者のマヌケぶりが目立ちますが
実際自分に置き換えた時どうでしょうか?果たして彼らより
うまく立ちまわれるでしょうか?ネットでググることもでき
ず、知り合いもいない、誰が嘘をついてるかわからない中で
正しい判断ができるでしょうか?

 ナオフミと自分を置き換えた場合も同じです。状況を判断
する情報が不足する中で、不条理に迫害されても下向かず
頑張れますか?自分の決めた方針を貫けますか?

 彼は周囲の冷たい視線の中、いろいろ思うことはあるにせよ
愚直にやるべきことをやり続けて周囲の評価を覆していきます。
近年稀に見るなんとも男臭い、人間臭いヒーローだと思います。

②懐の深さ

アニメ版では見れないでしょうけど、なろう原作ではだいぶ先に
精神的にポンコツな他の3バカ勇者を見事にまっとうな勇者とし
て再生していきます。

この作品が真っ向から描こうとしているテーマの一つは人間の
愚かさ、醜さでしょう。愚かさも醜さも人間臭さの一つです。

そして愚かで醜い人間も努力や他者の助けで立ち直れることも
この作品は示唆しています。

{/netabare}

 

*********
19話感想
尺を合わせるためか残念な展開に
{netabare}
たぶん2クールでカルミラ島までやって終わるつもりなのでしょうか
尺合わせのため後半が間延びしてる感じが否めませんね
マンガでもなろう版でもこんなに長くなかったと思います
どうせなら亀までやって2クール終了にすればいいと思うんですけど。
三勇教との戦いで3回使うとは思いもよらなかったです。
他の勇者とのぐだぐたも相まってちよっと残念な展開になっています。
教皇なんて雑魚ボスなのに3回もつかうとは。
脚本も割と裁量あるみたいなので、すっとばせるところはすっとばして
もいいと思うんですが。
いままでが良かったので、最近の制作サイドの不作為には少し失望し
評価は下げます(とは言ってもすでに最終話まで作っているでしょうが)。

アニメ版の現在の残念な展開はともかく原作は素晴らしいと思っています
原作の素晴らしさの一つに伏線の巻き方と回収の仕方が秀逸ということが
あります。

たいていの小説には読んでいくと穴ぼこというか伏線があります
情報が欠けている、訳がわからない、意味があるとは思えない情報
などの違和感です。違和感が読者の想像力を刺激するわけです。

本作品で言えば、

「情報が欠けている」は例えば波とはそもそも何か?結論を言えば最後
の最後で明らかにされます。読者は違和感を持ちながら展開される物語
から想像を重ねますが、別の「訳が分からない」ことが出てきたりして
簡単に先読みできません。

「訳が分からないこと」は例えば、マイン(第1王女)は何故そこまで盾の
勇者を貶めようとするのか?他の四聖勇者が仲良くなることを邪魔する
のか?これも結論から言えば最後の方まで明らかにされません。

「意味があるとは思えない情報」は例えば3話でナオフミがラフタリアを
始めて食堂に連れて行った時のお子様ランチの旗です。これは度々ラフタ
リアの初心忘れるべからずの決意表明で引用されるアイテムになります。
旗についてはなろう版では記述が無かったのですが、アニメ版15話ではエクレアの父が自分の領地で亜人が自由に暮らすことを保証する象徴で、白骨化したリファナちゃんが最後まで握っていたという設定になっています。恐らくこれは作者か編集者が後で思いついた伏線の回収でしょう。お話の膨らまし方として上手いと思います。

 作者は穴ぼこ(違和感)はできるだけ大き目に空けて後から埋める、伏線
は多めにばらまいて自由に回収するスタイルをとっていると感じます。なので本編でも回収が進んだとは言えず、外伝の「槍の槍なおし」で回収しまくっています。

 先読みが出来て読む気が無くなるようなことはなく、読み続けるほどに、あーなるほどそういうことかと腑に落ちていきます。厳密に言えば論理破綻しているところもありますが、別に法律文書でもなく娯楽小説なのでおもしろければ問題ありません。なお「槍のやりなおし」ではリファナちゃんが活躍するリープ周もあります。

{/netabare}

************************
18話感想
{netabare}
ようやく黒幕登場。高等集団儀式「裁き」すごすぎるだろう
クレーターできちまったじゃないか。
今回はモトヤスの勇者としての一途さ熱さが垣間見れた回じゃ
ないでしょうか。今は騙されておまぬけお馬鹿キャラですが
実は勇者としての資質をちゃんと持ち合わせているんですね。
{/netabare}
かなりWEB(なろう)版と異なるので、コミックス13巻まで
読んでしまいました。読んでわかりましたが、アニメ版は
コミックス版とも若干異なるのですね。脚本演出の方がセリフ
や話をうまくまとめていることがわかりました。
本作品においてバトルはストーリーをうまく転がしていくため
の手段というかつなぎなので、今のようなあっさり目で丁度
よいと思います。あくまで本作品の魅力はストーリーと登場
人物なので。


************************
17話感想
{netabare}
展開的には停滞・一時停止です
いろいろ伏線を撒く回になりましたね 
この先の難敵には勇者が一人でも欠けてはならないこと
何回目かの波の後多くの命が奪われること
人間を救うことと世界を救うことが違うこと
過去の勇者が人間を救おうとしたこと、それが茨の道であること

物語の展開上核心的な部分なのですが
いまいち理解できてなかった部分です アニメ版だとどういう
説明になるんでしょうか まあ今クールではそこまでいかないと
思うので制作サイドもノーアイデアかもしれませんが

「やるだけやってみるさ 期待はしないでくれ」と言って、
ちゃんとやってしまうのが主人公です。期待しています。

予告で太い熱線みたいな魔術攻撃がレンとイツキ一行に降り
注いでました。例の団体の例の術だと思われますが、たぶん
イツキとレンは死なないと思います。これで決定的に理解し
たのだと思うので説得できるでしょう。それともフィトリア
から聖域から出すときに他の勇者のところに下すって言って
いたけど、まさかナオフミ一行が降ってきたのか?かなり
過激な下し方です。違うと思うけどね。問題は現段階では
一番お馬鹿なモトヤスですが、なんとか2クール内に説得できる
ことを祈ります。

フィトリアは昔のご主人様の事を思い出して幸せそうでした。
人間と寿命が違うので仕方がない事ですが 残されたフィトリア
は不憫ですね でもフィーロがいるから 茶飲み友達にはなれ
そうです
たぶん出てこないと思いますけどフィトリアのご主人様の時の
四聖勇者の外伝も見てみたい気はしています
{/netabare}
いろいろ重要な情報が開示された回でした

*************************
16話感想
{netabare}
WEB版とだいぶ内容が変更されているんですね
フィトリアが想像より遥かに大きかったです
可愛いけどでかすぎる そして強すぎる

流れからすると勇者同士の協力が2クール内で
実現しちゃうのかな だいぶ早い気がするんですが
フィトリアは争うのはダメだけじゃなくて理由とか
どうしたら強くなれるのか教えてあげればいいんだけど
何せ鳥頭だから記憶力悪いのはしょうがないか

ナオフミも1国につき勇者一人で波に対抗できるという
ところから、本来この時点で勇者はもっと強くなっている
はず、何かが足りないんだと気づけば....
そういう展開になるんでしょうか?
勇者が目指すべき最終的強さがフィトリアレベルという
のは理解できたとは思うけどどうなんだろう

もうあれだねフィトリア先輩にレベリングしてもらって
後々出てくる〇〇や△△に負けないぐらいの最強になったら
各国に一人ずつ配置すればいいじゃん それで全部解決
フィトリア先輩「今日から私がお前ら四聖を鍛える」
イツキ(弓)「鳥なんかに教わることはありませんよ」
モトヤス(槍)「フィトリアちゃんがデートしてくれるなら」
レン(剣)「群れるのは嫌いだ」
ナオフミ「お前ら」
全員フィトリア先輩にボコられる
四聖「わかりました先輩」
こんな感じかな

{/netabare}
だいぶロリ色が強くなってきて、胃もたれ気味になってきましたが
最後まで視聴します
*********************************

15話感想
{netabare}
今回は神回でした。
リファナちゃんが不憫でなりません。
もしかしたらヒロイン候補だったリファナちゃんの
白骨まで見せられるとは思いませんでしたが
まあ流れからOKです
旗にはそういう過去があったのですね
「違う」「そうじゃない」「お前は間違ってない」
ナオフミは3回言い換えました 誠実さを感じます
やっぱりいい奴だわ 友達になりたい
他の方のコメントにもありましたが音楽がとてもあっていました
{/netabare}

改めて感じた本作品の美点は
①キャラが立ってる 
②伏線の撒き方と回収の仕方が天才的
③亜人、魔物が可愛い 動物好きには高評価
④OP(新しい方)が素晴らしい
  雨の中の物憂げな表情の登場人物達
  この時期のストーリー展開にぴったりです
  特にモトヤスの悲しげな表情にぐっときます
  ところで鎌をもってた人は誰だろう
  楽しみにしておきます
⑤挿入曲がすごくあっている
⑥作画が丁寧で素晴らしい
⑦ストーリー展開演出に手抜きがなくて嬉しい

全体的にスピーディーな展開や爽快感は少ないですが、じわじわ来る
叙述的展開がたまりません。違うと思うんですけど、作者は女性なの
かな。

まあ中二病主人公、お手軽俺最強主人公、暑苦しいまでの絆押し付け主人公の作品や、ハーレム作品、主人公はまあいいけど展開が単調な作品などゴミ作品が多い昨今では、希少な本格的なアニメだと思います。


*******************************************

物語設定、テーマ設定、キャラ設定だけで言えば最高傑作
進撃の巨人などのTOP作品よりも群を抜いていると思います

WEB版を通読した限りでは「モモ」とか「星の王子様」とか
「百万回生きた猫」とか童話、寓話に通じるものがあり一貫性を
感じますアニメ版を見ていまいちと感じる方は是非WEB版を通読し
てみることをお薦めします

主人公が逆境を乗り越えて成長していくというスタイルは程度の
差こそあれそこそこあります。しかしこの作品は迫害という程度の
強いものなのでストレス耐性があまり備わっていない若年層には
物語前半は苦痛になるかもしれませんね。そういう意味では大人
向けアニメかもしれません

アニメでもすでに憤怒の盾が出た時点で勇者の中では一番強くなって
しまったのでこれからは比較的楽に視聴できると思います。

ラフタリアとの関係は、「ゼロから始める異世界生活」のレムを
彷彿とさせますね リゼロも秀作だったと思います

槍のやりなおしを読んで、私もフィーロたんloveになってしまい
ましたですぞ

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13
ネタバレ

とろろ昆布禿莉緒 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

序盤期待したのに

『盾の勇者の成り上がり』を視聴した感想は面白い。
けど、もっと面白くなっただろうし勿体無い。

良い点
1.序盤の絶望感
{netabare}
主人公 尚文に対する悪意がすごい
▶︎召喚されてすぐに除け者
>他の3人は剣、槍、弓を持った勇者だが、尚文は盾

召喚され、持っている武器の時点で不遇な尚文。それに加えて、国王からは無視される。国から用意された冒険者がいたが、誰も尚文とは冒険したがらかず他の勇者に同行する。

▶︎自分の担当してる武器しか装備できない
>尚文の場合盾だが、盾は武器なのかと疑問に思う

▶︎他勇者と冒険をすると成長しない
>他の勇者が近くにいると経験値の取り合いが発生し、経験値が入らない

剣も槍も弓も、他ハンマーや斧、全てが装備できない。尚文の攻撃手段は盾で殴るか、素手で殴るか。絶望なのは目に見えてわかる。そして、他勇者も頼りにできない。

▶︎唯一の仲間マイン
>かなりめんこい女性で、尚文も唯一仲間になってくれた彼女に感謝し、気を許す

唯一、仲間になってくれたマインは、夜中に自作自演の強◯を決行。その濡れ衣を尚文に着せて、冤罪をふっかけ成功している。

▶︎金無し、仲間無し、攻撃武器無しの尚文の行動
>取引しないアイテム屋を密かに忍ばせておいたモンスターで脅し、アイテムを売ったお金で奴隷商へ

主人公とは思えない外道なやり方をし、お金を稼ぐ(強盗はしていないのでセーフ?)
そして、最安値で購入できる奴隷を攻撃役として取引、ラフタリアを購入。
あくまで理由は利用するため。とてもダークファンタジー感があり、ドンドンと続きを見たくなる気持ちが湧き出ました。
{/netabare}
2.尚文の戦い方
{netabare}
地味で姑息
▶︎盾スキルで攻撃
>本来防御に使うであろうスキルを敵に突進させ攻撃する

エアストシールドという、目の前に緑色のクリスタルの様な頑丈な盾を出現させ、防御するスキル。それを、敵に向けて突撃させたり、上向きに出した盾を足場代わりにする応用で機動力も高め。

▶︎少なくとも主人公がやる戦術ではない
>形式上は尚文の奴隷であるラフタリアをかけた、尚文vs元康が行われてる状況

槍の勇者元康の攻撃により、尚文は防戦一方だが、エアストシールドの突進により元康の隙を作る。
その瞬間、自身の防御力が高いことを利用してマントの中に忍ばせておいたモンスターを元康に投げつけ、すぐに剥がされないようにプリズンシールドでモンスターごと元康を中に閉じ込める。

かなり卑怯ではあるものの、攻撃手段がない尚文からすれば正攻法。まさにダークヒーロー。

▶︎植物モンスターにはアイテム
>やらかした元康の尻拭いのために、村の養分を吸い尽くそうとしてる植物モンスターと対峙

初めは苦戦するものの、除草剤を使い形勢逆転。地味ではあるものの、アイテムを使った倒し方はとても面白く、まるでRPGような攻略方法。
面白くないなろう系の大半は、ぶんっ!で敵が消えてますから。
{/netabare}
3.ラフタリアが可愛い
{netabare}
悪ふざけなしに、しっかりヒロインをしてる
▶︎出会いは過去最悪
>精神、身体共に病気持ちで、まともに食事できず、あと数ヶ月で死ぬような状態のラフタリア

尚文はもちろん、そんな奴隷を買いたくありませんが、お金もないので仕方なく購入。せめて、金額分は働くようにと言い聞かせ、訓練を始めます。

▶︎尚文の心情の変化
>一人で孤独。奴隷として酷い扱いを受けていたラフタリアに今の自分を重ねる

共に過ごしていく中で、父性愛に目覚め始めラフタリアに心を許しつつ情が湧きます。極め付けは、資金稼ぎに訪れた洞窟での戦闘。尚文はラフタリアを庇い、彼女に逃げるように指示を出しますが、ラフタリアはそれを拒否し共に戦います。
かなり入りは歪でしたが、順当なヒロインとして尚文の心の支えになる存在です。
{/netabare}

悪い点
1登場人物の知能指数が低い
{netabare}
全体的に頭が悪い人ばかりです。
▶︎オルトクレイ=メルロマルク(尚文達を召喚した国の国王)
・唯一波に対抗できる四人の勇者。その勇者全員を召喚する事にゴーサインを出す

>メリット
・波が終わった後の功績などを総取りできる
・大嫌いな盾の勇者を陥れることができる
・最強戦力を獲得

>デメリット
・各国から敵視される
・最悪な場合、各国に同盟を組まれてしまい戦争状態(勇者が最強戦力であるとは言え、序盤はレベルが低く普通に弱い)
・盾の勇者は戦力外(召喚前から陥れる前提があるため)

ここまでのメリット、デメリットを背負って行った勇者召喚。そんな中、オルトクレイが行った事は盾の勇者である尚文をあからさまに無視、全く会話をしない。資金援助を断つ。転職の妨害。マインの様な目立った行動はそこまでなく、色々バレて国王の座から降ろされる。

▶︎マルティ=S=メルロマルク(オルトクレイの娘で第一王女。マインとも呼ばれてる)
・自作自演の強◯で、尚文に濡れ衣を着せる
>尚文本人にその事を知らしめるように、舌を出し、ざまぁみろと挑発(他の勇者等にはバレないようにしている?)

隠した方が自分の目的達成が簡単になるだろうに。高い地位を持っていると思っているからか、信頼を失い切った尚文を警戒することを微塵も考えてません。

・何か色々と尚文に仕掛ける
>頭の悪いゴリ押し。他勇者にも本心バレバレのはずだが、周りも馬鹿なのと、拗らせてる尚文が他勇者と交流がないため助かってる

先程述べた通り、圧倒的な地位で、権力を使いたい放題な状態であると本気で思っており、後始末なのどについての考えはない。雑な突貫工事の粗が出て、全てがバレてしまい「ビッチ」、「アバズレ」と呼ばれるようになる。

▶︎剣の勇者 錬 槍の勇者 元康
・倒したドラゴンの死体を放置(剣)
>ドラゴンを倒せるほど強くなったはずなのに、モンスターの死体は残るという常識を知らない

尚文の助言があったものの、マインの暴走に関わる三勇教の暗躍に気づく力を持っている。にも関わらず、ドラゴンの死体を放置し、尚文に尻拭いをしてもらう結果になる。ほんの少しでも疑問に思う瞬間は冒険をしていれば何処かしらにあったはず。あまりにも不自然。

・股◯に脳があるとしか言えない(槍)
>マインにことごとく利用され、マインの悪事が全てバレた状態でも庇う素振りを見せる

無駄なイライラを助長させる張本人。マインに騙され、尚文の邪魔をするどころか殺そうとした。
そこまでは仕方ないで済む?が、誤解が解けた後に全く謝まらず、裏で糸を引いていた三勇教を倒した事で何事も無かった事にする。尚文も拗らせてるので、そんな態度を受け入れるはずもなく。
結局、勇者の中で1番輪を乱したのに断罪されないクズ。
(弓の勇者 樹は、剣の勇者 錬の金魚の糞で存在感がないため特に無し)
{/netabare}
2.アニメ中盤からのぬるい雰囲気
{netabare}
個人的にぬるいと思う展開が二つあります。
▶︎尚文覚醒シーン(カースシリーズ初披露)
・ドラゴンの死体で大騒ぎ
>剣の勇者 錬がドラゴンを倒して放置。その後死体からの異臭で、近くにある村の人達はほぼベッドの上

その状況を知った尚文は死体処理をしに山を登ります。そして、辿り着き死体処理を行おうとするがドラゴンがゾンビ化して復活する。

・ついに覚醒、きっかけはフィーロの死
>ドラゴンゾンビと交戦するも喰い殺されるフィーロ

ここまであっさりやられるなんて。こんな絶望を叩きつけてくる世界に対して尚文はどうするのか!?とワクワクしてました。

・覚醒後、圧倒するがラフタリアに大火傷を負わす
>力が制御できず、暴走するがラフタリアが止める。その際にラフタリアは大火傷を負う

フィーロが死んでしまい、ラフタリアもぐったり。やっとの思いで倒したにも関わらず、今まで築き上げてきたものが全て崩れ去る。これは、錬との対決か?

・戦闘終了後、ドラゴンの腹からまさかのフィーロ
>ドラゴンの口から出ていた赤い液体は血ではなく、フィーロが直前に食べていた赤い果実の汁。無傷な状態

……この後、カースシリーズはかなりの猛威を奮っており、他勇者からはチートだ!ズルいぞ!と言われるほど。ぬくぬく過ごしている勇者達の説得力はないが、カースシリーズが強すぎるのは全くもってその通り。

フィーロが大怪我をしてギリギリ生きてる状態で出てきたなら腑に落ちますが、「へ?大丈夫だよ?元気元気!あれ?また、私何かやっちゃった?」
そんな空気感で出てこられても拍子抜け。

確かに、反動として尚文は大ダメージを負い。そして、その場では大火傷で動けないラフタリア。代償としては十分ですが、あくまで口火を切ったのはフィーロの死。その本人が先ほどのような状態で生きてるのは、正直言ってぬるい。

▶︎国王オルトクレイ 王女マルティの断罪
・メルロマルクはそもそも女王国
>散々ヤンチャした二人だが、不在だった女王ミレリアの帰国で状況は一変

道中には刺客なども居たかもしれませんが、勇者一行と合流したミレリアはかなりの強者です。三勇教の大司教が多くの信者を使って作り出した大聖堂。勇者一行と戦い、司教が弱ってる状態だからとはいえ、外から大聖堂の中に魔力を通す程の力。生半可な相手じゃ返り討ちは当たり前。

国王とマインは、女王の力を知ってたはず。
それを知った上で、足止めなり暗殺なりしなかった(していたとしても、ほとんど意味がない)のは甘いというより、やはり頭が悪い。

・悪事が即バレ、奴隷紋により全てが明らかになる
>尚文目線はほとんど全ての悪事が目に見えてたので全く驚きはない

元々ミレリアは全ての悪行を把握している状態。ここまで20話近く使っているのに、かなりあっさりと悪事が公の場で判明。規模が大きいだけで、やっている内容は[母の不在をいい事に、普段食べたらダメと言われているお菓子を爆食いする父と娘が、帰宅した母に怒られる]。
国王とマインがやっていた事が、頭のいい行動とは思えないのでこの程度の話と捉えられてしまう。

・ギロチンの処刑台で正義執行?
>直前で尚文が乱入し、死刑じゃ物足りない。一生恥を晒して生かす方が面白いと提案(オルトクレイはクズ、マインは本名ビッチ、冒険者名はアバズレに改名させられる)

1番苦しめられた本人である尚文が出した答えに文句はありません。彼が2人を生かすことに決めたのなら、そうすべきでしょう。

問題は周りの反応。ウェェェイ!クズにビッチ?ピッタリな名前だせ!と歓喜の声を上げる。そのスタンスで居ていいのは尚文本人と、その仲間と呼べる者たちだけかと。
国民も少しは便乗していたとはいえ、クズ、ビッチと名付けられた2人は、この国を破滅させていた可能性がある事も考慮すると反応としておかしい。

手のひら返しが酷く民度が低すぎる。やはり、モブであっても登場人物の知能指数が低いのだと言えます。

・尚文の提案に皆が共感
>女王ミレリアも安堵の表情を浮かべる

後にミレリアは尚文に対し、あの時あなたが止めなければ、私の命を使って処刑を止めるつもりでした。とはっきり発言。
この国は終わりです。私なら確実に死刑を執行します。当然です。メルロマルクを終わらすどころか、世界の終末を迎える可能性が十分にある行動をしてしまった問題児を生かすなんてあり得ません。
これは償いのための断罪ではなく、これ以上の悪行をさせないための断罪の意味が強いはず。

家族の情なんて捨てなければならない立場なのにも関わらず、自分を人質に夫と娘の処刑をやめるように交渉しようとしていた。
ミレリアは知能指数が低いとは思いませんが、甘くぬる過ぎる考えを持っている。そもそもこんな彼女だからこそ、不在中にこんな惨事が起こったのではないだろうか。
{/netabare}
3.断罪後の数話
{netabare}
まさかの展開。他にも異世界があった。
▶︎別世界の存在
・波が始まり、異世界の勇者が現る
>正体は別の世界の勇者(扇の勇者 グラス筆頭)

・波を退けると他の異世界に影響が及ぶ。つまり、互いに爆弾を押し付けあってる状態
>グラスらは、爆弾を押し付けあってる相手が消えれば波に対抗する必要はないと考え、直接乗り込んだ。
(個人的な仮説)

2部の導入部分だなとはわかりますが、やはりクズとビッチの断罪が中途半端に終わったこともあり状況を受け入れ難い。20話に渡って、ストレスが蓄積されてきたわけですからそれ相応のスッキリ感がないと消化不良です。
{/netabare}

序盤でかなり期待しただけあって、本当に残念な作品です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

最高のリアルが向こうから会いに来ない

4話までの感想{netabare}
盾職が主人公の作品と言うと…“アブソリュートデュオ”と“ドルアーガの塔”くらいしか思い出せないや、それくらい珍しいケースだとは思う。
あとは「盾なのに○○」ではなく「盾だからこその○○」が描かれてたらいいなぁ~って感じで見てます。
ただねぇ、噂で耳に入ってくるのは芳しくない情報が多く、それに惑わされて色眼鏡で見るようなことはしないぞ、と自分に言い聞かせてはいるけどなかなか難しい。
その一方アニメの範囲は「つまらなくなる・馬脚を顕す」前までではなかろうかってのも聞いてて、あ、それだったら大丈夫かな?とも思ってたり。

内容は…まぁいいんじゃない?
主人公が謂われなき不遇に遭うけど、これで不快不快言う人は多分“世界名作劇場”を見れない。
最後いけ好かない連中の鼻をあかす展開になると思うので…もしならなかったらそれはそれで凄いけど。
むしろ主人公がそこまで性格捻くれるほど・味覚障害起こすほどの目に遭ったかなぁ?と思わなくもないけど、これは既に主人公が「異世界転生モノ」の作品を幾つも知ってて勝手に期待していてそれが裏切られたからだろう、と思って納得させてる。
それと召還された勇者が全員日本人って件。
日本人は日本人でも全員パラレル日本で、召還した時の座標が同じだったって思えばそこまで不自然でもないかな?

そんな感じでだらーっと見ながらの4話。
うっわ、分かりにくっ。
実際のラフタリアは大人になってるけど主人公視点では子供のまま。
味覚障害もそうだけど心を閉ざして外部の情報をマトモに受け付けられなくなってた(ラフタリアの説得をなかなか聞こうとしなかったのもそのせいだろう)って表現だと思うのだけど、テキトーに見てると時間が飛んでるかのような錯覚を覚える。
テキトーに見てた自分が悪いですね、ハイ。
とはいえ、剣と弓の勇者が不正を告発して、その件がどうなったかは有耶無耶になってる気がするのでやっぱり時間飛んでる感。
自分を笑ってた貴族は主人公の被害妄想が生んだ幻影?
「実際」と「主人公視点」が混ざり合っててなんかようワカラン。

以上は1回見ただけの感想なので、もう一度見返しての感想追記するかも。


追記
もう一回4話見直して来た。
↑と繰り返しになっちゃうけど「実際に起きてること」と「主人公が認識してること(主人公の視点)」には違いがあり、これを理解しないで見ても意味不明だと思う。
ラフタリアが大人か子供かで見分けは容易だけど、そもそも描き分けがされてることにも気付いてない人居そう、自分も危なかった。
具体的には主人公の認識では奴隷の呪いを解除されたラフタリアはなにか一言言ってプイと後ろを向いて立ち去ってしまったことになってる。
実際は槍の勇者にビンタかましてるんだけどね。
更にその後、裏切られたと思った主人公は「こんな世界は滅んじまえ」と言って「カースシリーズの条件が開放されました」って画面が出る。
その後言い寄るラフタリアを頑なに拒否したのは以前からの認識障害だけでなく、盾の効果も加わってた?
認識障害自体は味覚が無いことで表現されてはいたけど、気付かなかっただけで4話だけじゃなく3話もなにかトリック仕掛けてあったりして?
4話最後ではその認識障害も治ってメデタシメデタシで、今後はこの妙ちくりんな表現は無くなるのかな?
なんなんだろうね、心理表現をどうにかしようとしたらこんなんなっちゃったのかな?良い悪いはなんとも言えん。

ってよりも、ひょっとして…盾の勇者の真価を発揮させるには何個かある「ほにゃららシリーズ」の開放が必要で、そのために王様はワザと追い込む真似をした。
なーんてことは無いよ、ね?まさかね?
もしそうなら決闘の不正が有耶無耶になったのも納得できてしまうのがコワイところ。
あ、噂は聞いてるけど内容は全然知りません、念のため。{/netabare}

19話までの感想{netabare}
なんか4話がピークでそれ以降パっとしない話がダラダラ続いてるだけのような…それだけだったらまだ良いのだけど…。
個人的に「バイバイキ~ン」ないし「ヤなかんじ~」ってノリで空に飛ばされてキラーンってなるのってツラい。
ギャグならまだしも、普通のストーリーものだと「それが出来るならとっ捕まえて吐かせろよ」と思ってしまってホントツラい。
お前あかほりかよと、4クール作品かよと。
結局謎を引っ張るのにお手軽で都合のいいテクなだけで、真面目に話を考えてると思えなくなってしまう…からだと思う。

それでもボケーっと観てたら18話、黒幕と思しき教皇が再登場。
そしてご丁寧にも「ワタシが犯人です」と自供してくれました。
ぐへぇ、このパターンか!
今までダラダラやってきた出来事から証拠を繋ぎ合せて黒幕に到達するんじゃないのか。
こういうのって最近では“シリウス”でもあったけど、聞いてもないのにベラベラ喋るのはやっぱどうしてもう~んと言わざるを得ない。
これが一話完結モノで「その回のウチに陰謀を暴く」ってのならまだ分かるんだけどさ、時代劇でよくある「冥土の土産に教えてやろう」っての。
けど何話も引っ張ってコレってのはなぁ。
こういうパターンな場合は視聴者に伏せて引っ張るよりも、とっとと明かしてキャラクターは知らない体で話運んだ方が良いと思うのだが…。
しかも19話では後から駆けつけてきたレンとイツキがわざわざ敵の斜線上(クレーターの中)に集まる始末。
…。
どうしちゃったんだ?スタッフ力尽きた?原作からこうなの?{/netabare}

21話までの感想{netabare}
奴隷紋便利過ぎ!!
↑で書いた様に教皇が突如自供始めた段階でイヤな予感がして、21話の裁判もまぁ便利能力でお手軽に汚名を晴らせてしまいました。
やっぱ雑に感じるなぁ。
そりゃね、あんな世界だから平民の証言集めても意味が無いのかも知れないけど、個人的には自白剤使わずに証拠を集めて叩きつける展開にして欲しかった。
そうじゃないと5話以降の中身何だったんだよとなってしまう、退屈な話を見た甲斐が無くなってしまう…ってそれも↑で書いたか。
どうしても1話の段階で自白剤使えば良かったんじゃんってなるし、バイバイキ~ンしたのはやっぱり悪手だったということになるし(とっ捕まえて吐かせろよとずっと思ってた)、自白剤投与できるだけの「お膳立て」を揃えてくれたのも王女の鶴の一声にしか思えない。
それまでの主人公の努力が実を結んだって気がしなくてう~んう~ん…。{/netabare}

23話までの感想{netabare}
ん?あれ?
死刑を回避したことでまた厄介ごとが増えるのかと思ったらそうじゃない?
また、「なんで王様がそこまで盾の勇者を嫌ってたのか」の話をするのかと思ったらそれも無いっぽい。
相変わらずビッチは毒盛ったりして関係が改善もしなければ悪化もしない、変化が無いというのはどういうこっちゃ。
ってか情状酌量というか執行猶予というか…とりあえず再犯じゃん。
もう死刑は免れようが無いんじゃね?と思ったらどうもそうでもないっぽい。
…?
結局尚文の取った選択って、あんま言いたくないけど、良い悪いは置いといて戦争を知らない平和ボケした現代日本の価値観から「ギロチンコワイ」となっただけにしか思えない、良い悪いは置いといて(二度目)。
それに対してあの世界の価値観と摩擦を起こすことで問題提起する展開ならまだしも、23話まで見た限りそうじゃないっぽい。
…人が死んでるの沢山見てるんじゃなかったっけ?
どうしても死刑にできないのなら、再犯したら片腕落とすとかビッチは顔焼くくらい当たり前の世界だと思うんだがなぁ、罪人の刺青すら無いのん?
もっと言えば奴隷紋なんていう便利機能があるんだから心を入れ替えるまで鞭打ちとかすればいーじゃん、死ぬまで改心しなかったらそれは仕方ないってことで。
ってか思想警察居ないの?盾の勇者の誤った噂なんかしようものなら死刑でいいじゃん、もう、面倒臭いなぁ。

このアニメを大人向けだと評してるのを目にしたけど、個人的にはむしろキッズ向け、バイキンマン反省しないじゃん?
「人の話を聞かない」で間を持たせるのも1年以上放送するホビー系アニメじゃ日常茶飯事で、深夜アニメしか見てない人には新鮮に映るのかなぁ?と真剣に悩んでしまったり、煽りじゃなくて。

でもって23話、実在してないゲームのレベル上げだのアイテムだのモンスターの経験値だの設定の話をダラダラされても、その…ゲーム実況見たほうがマシな気が。
ってかそれをこのタイミングでやる!?
ここへ来て新キャラ登場もそうだけど、放送あと3年くらい続けるのかな?{/netabare}

25話までの感想{netabare}
なんか「おおおええああええ~」って歌いたくなる設定が飛び出してきて吹いた。
こんな終盤でソレ!?今のボクには理解できない(アニソーンアーニソーン)。
でもって他の勇者達と和解に向けた素振り・ヒント出しすら無いままエンド。
わぁい。
これ言うとどうせ老害とか言われるんだろうけど、こういう話(団結しないといけないのに足踏みが揃わない)って過去にいくらでもあってさぁ…。
えーっとマンガ版の幻魔大戦がこんなんじゃなかったっけかなぁ、超能力戦士が団結しなきゃいけないのにやってることは基本内ゲバ。
そんなの面白いワケもなく打ち切りでね、石森章太郎であっても。
ってかこの設定だったら勇者の一人が別世界のスパイやっててようやくイッパシの物語の体で…原作ではどうなってるか知らないけど、アニメそこまでやってくれないと「一つの作品」として至ってないというか…。
実は王様は向こうの世界の出身でもいいぞ、それくらいやってくれよと。{/netabare}

総評{netabare}
4話がピークでそれ以降は下降線。
“デジモンアドベンチャー02”のデジモンカイザー編だけ見せられた感じ。
話ブツ切りでもせめてカタルシスパート入れてくれよって気持ちだけど、それすら無い。
ってかこれ成り上がりじゃないよね?
本来勇者として相応の地位を与えられるところをなんやかんやで奪われて、それを取り戻しただけのような…。
成り上がりってのは元々無いものをもぎ取ることじゃない?
例えば皇位継承者が一度失脚して、返り咲いて即位したら成り上がりと言うか?というと、う~ん。
どこの馬の骨とも分からんヤツがあの手この手で玉座に就いたら「成り上がり」になるけどさ。
本来勇者に与えられる地位以上のものを手に入れたら成り上がりと言っても良いだろうけど…。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17

89.7 2 王女で仲間なアニメランキング2位
彼方のアストラ(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (989)
3897人が棚に入れました
宇宙への往来が当たり前になった近未来で、9名の少年少女たちが惑星キャンプへと旅立つ。宇宙旅行に胸を躍らせながら出発した彼らを待ち受ける、予想外の事態とは……!?

声優・キャラクター
細谷佳正、水瀬いのり、武内駿輔、黒沢ともよ、木野日菜、松田利冴、内山昂輝、早見沙織、島﨑信長
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

SFサバイバルミステリーギャグアニメ

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
なるほど確かに、「全話観た上で、評価を決めよう」という作品ですね。ネタバレなしでは、これ以外は、なんとも(笑)

評価としては、☆4(高評価)に違い、☆3(普通)です。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
五点負けてる九回裏に、満塁ホームランを打ち、そのまま、あと一歩のところで敗戦してしまったようなアニメでしたね。おしい、あと一押しあれば、☆4(高評価)でした。

終盤の畳み掛けるような伏線回収は素晴らしかったです。いろんな小さな要素がちゃんとストーリーに繋がる無駄の少なさ。特に、シャルスがカナタの右腕になるクダリは良かったですね。「王の為」以外に生きる意味を教えられなかった少年に、新たな生きる意味を与える(カナタの右腕として生きる)というのも、絶妙な暗さがあって良かったです。

9話(☆4評価)からの展開、特に、11話のクオリティについては、嫌みなく、素晴らしかったと思います(単体では☆5をつけてます)。

でもじゃあ、それまで費やした、8話分のマイナスを覆すだけの効果があったかと問われれば、流石にそこまでではないのかなと。

スベり続けたギャグ。リアリティのない展開。綺麗すぎる人の心。

例えば1話、みんなで手を繋ぐより、誰か推進材があるやつがワイヤーつけてキャッチしたら? 例えば2話、ドラゴンはどう考えても数トンあるわけだし、保存をちゃんとすれば(真空保存など)、食料問題は一気に解決じゃね? 例えば4話、解毒剤は発症してないと見つけられないなら、ユンファは、なぜ見つけられたの? 例えば9話、クローンなのに男女両性に出来るの? クローンじゃなけりゃ記憶移植できないのか、どうせ記憶移植するなら、自分が良いなという欲求なのか。後者なら、クローン作らなくても良いことになるし、大事な点の説明がない。

と、このような小さな失点(疑問点)を繰り返してきた部分が、どうにも気になりました。

それでも、もし12話で、もう一度世界をひっくり返すような、11話を超えるようなエピソードをぶちこんでこられたら、また違ったけど。まるで、アストラ号のように、波風たてない緩やかな着地(苦笑) 一時間もかけたわりに、物足りない最終話(まあ、爽やかで、後味が良くはあるんですが)。

これ多分、「漫画大賞」という先入観で、勝手にハードル上げまくった私が悪いんですね、ハイ。

本作は、「SF」と「サバイバル」と「ミステリー(デスゲーム)」と「ギャグ」いう、4つの要素を組み合わせたのが最大の見処であっものの、SF以外は中途半端になった印象。

特に、もっとサバイバルの部分がちゃんと面白くして、(序盤から中盤を)エンタメ作品として充分以上に楽しんでいるなかでの、急転直下のSF(終盤)にしていれば、なお良かったかな?

う~ん、勿体ない作品ですね。
{/netabare}



【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
ギャグがさぶいな~。サバイバル系なんだろうけど、「ソウナンですか?」「Dr.STONE」など、ライバルも多いな。

いや、誰か推進材があるやつがワイヤーつけてキャッチしろや。

2話目 ☆2
まあ、作風なのは分かるけど、不真面目だな。せめて、毒かどうか試してから食おうよ。ドラゴン、さっさと食えよと。

この作風で、この世界での整合性がとれてないのは、キツいな。

つか、ドラゴン、どうみても数トン以上はあるし、1日に1キロ食ったとしても、(保存がちゃんとできれば)20日どころじゃなくもつよな。

3話目 ☆2
サバイバルだけでなく、デスゲームの要素もあるんかい。てか、そっちメインか? なぜ、和気藹々できる?

4話目 ☆1
団結が崩れる、、、だったら、情報開示するなや。その方が、尻尾つかめるだろ。偶然、解毒剤をゲットして、皆の役にって、超ご都合主義かい。発症してないと見つけられないなら、ユンファは、なぜ見つけられたの? そこで歌うのは、バカなのか?

なぜ、この作品が、漫画大賞に? 後半、追い上げるのか?

5話目 ☆2
俺なら、あそこで歌われたらキレるけどな(汗) まあ、自分の子供が死んで良いと思うような親なんだろうな。

そもそも、どの惑星にも、水も空気もあるというのがな。

ラブコメも入れてくる。欲張りだな。

6話目 ☆3
綺麗に決まりすぎた感もあるが、良い話かな。ウルガーに銃持たせるところとか。あと、ルカが自分をネタにしてるところは、良いな♪ あと、最後の嘘を見破る流れも、次話が気になる。

7話目 ☆3
なんだ結局良い話か。そこの号泣で茶化すって、どんな演出だよ(苦笑) タイムリープだったの? じゃあ、殺すためではなく、生かすために飛ばしたのか? 違う機体か? まあ、パーツを合体させて直すんだろう。

8話目 ☆3
助けに来たと思ったら、同じく遭難者。まあ、直さんと話終わるしな。つか、使える部品とか、全部積み込もうぜ。ここから、本ネタ? ザックとキトリーのギャグパートは、初めておもろかったw いやいやいや、IDタグごときに命かけるなや。最後の惑星? 同一人物、クローンか。

9話目 ☆4
全員クローン。まあ、なら宇宙にとばした理由も分かるか。思ったより、クソ親だったな。記憶の移植は同一人物じゃなけりゃできない? しかし、クローンなのに、男女両性に出来るの? ここ、ポイントだな。クローンじゃなけりゃ記憶移植できないのか、どうせ記憶移植するなら、自分が良いなという欲求なのか。

あと、性格とかも、遺伝的な特性もあれば、環境的な特性もあるわけで。だから、違わな過ぎないか?

は? だって可愛いだろw

これは、時代が変わってるか? 地球もクローンか?

10話目 ☆3
ここから面白くなりそうだな。違う時間軸の地球? 新しい惑星? 全員の記憶が作られたもの、つまり、「涼宮ハルヒ」+「進撃の巨人」みたいな話か? この作戦、分かりやすくウルガーが味方で、シャルスが犯人だな。。。だよな。

11話目 ☆5
ここで、アリエスの謎、回収。ここの伏線はなかなか良いな。子は親を選べない。環境や教育が人をつくるか、自分が自分をつくるか。右腕として、、、生きる意味の書き換えだな。

12話目 ☆3
綺麗だな~。綺麗すぎるくらい、良くも悪くも。予想以上ではなく、11話を超えられもせず。もうひとつ、世界をひっくり返して欲しかったかな。もし、12話が11話を越えられれば、☆4をつけても良かったけどな。さて、これで世界は、良くなるのか? 箱庭も、悪くはないけどな。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 43
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

判別可能なキャラ達と金太郎飴的な惑星群

原作未読

漫画の評判がいいから、が視聴動機。
全12話ただし初回と最終回が1時間枠だったので実質14話分のボリュームです。
序盤はもの珍しい細谷佳正さんのハイテンション演技を堪能することから。SF興味なくともこの一点で “ 買い ” かもしれません。2~3話経過してからはBパートの引きが良く毎話楽しみながらの完走です。

ざっとあらすじ:子供たちだけでどっかの惑星で5日間自活してこよう!スケール大きめの林間学校に意気揚々と出発したらトラブルに巻き込まれて帰ってこられなくなりました的なやつです。

キャストは多め。性格ははっきりとキャラ毎に別れており、キャラ回というよりキャラパートを設けてあまり尺を使わずにさらっと紹介。それでいて不思議と名前は覚えていられました。
{netabare}みんな多かれ少なかれ境遇は一緒だよ、との本作の特徴を活かしこのへんばっさり切りましたね。英断だと思います。{/netabare}


カナタ・ホシジマ(CV細谷佳正):リーダー 十種競技選手 アツい!
アリエス・スプリング(CV水瀬いのり):天然ドジっ子に見えて意外と有能
ザック・ウォーカー(CV武内駿輔):頭脳明晰鉄面皮 キトリーと幼馴染
キトリー・ラファエリ(CV黒沢ともよ):医者の娘 フニシアの姉 基本ガヤ
フニシア・ラファエリ(CV木野日菜):最年少 キトリーの妹 パペットマペット
ルカ・エスポジト(CV松田利冴):政治家の子 僕っ子亜種「オイラっ子」
シャルス・ラクロワ(CV島﨑信長):貴族出身 なんというかムツゴロウさん
ユンファ・ルー(CV(早見沙織):国民的歌手の娘 超内向的隠れ美人
ウルガー・ツヴァイク(CV内山昂輝):教頭の息子 本人はアウトロー志向

ポリーナ・リヴィンスカヤ(CV生天目仁美):ゲスト ポリ姉


途中経過時点ではおおむね今期多かった中間層上位 ( 自分比 ) の作品という見立て。完走は苦にならずそこそこ面白いが一皮むけてないといった「惜しい!」作品の一つ。
ただしそれは物語の全容が明らかになってくるまででした。起承転結の転から加速しきっちりまとめてゴールイン!一気に観るのがいいと思います。

引っ掛かったところ先に述べとくと、全12話のけっこうな部分を占める各惑星描写についてもっとエンタメに振り切って欲しかったな~ということですかね。


※各惑星の簡易説明

{netabare}惑星マクパ:当初目的地
惑星ヴィラヴァース:最初に訪れた惑星。肉食恐竜みたいなのとにょっきーん植物が脅威
惑星シャムーア:脅威のない草食動物。毒胞子まき散らすポールツリーが脅威
惑星アリスペード:リゾート惑星。地震と津波が脅威
惑星イクリス:自転してない過酷な環境。超獰猛な可動性植物が脅威
惑星ガレム:最後の惑星。わりと平和

一覧すると、植物らしきものが脅威だよというパターンが被りヴァリエーションに乏しい。{/netabare}

いきなり遠くの宇宙空間に放り出され、かくかくしかじかで食糧の備蓄量を見据えながら惑星を中継して帰還するという一大作戦決行中の若者たちです。

 未知の惑星にどんなものを持ってくるか?

これがいってみれば想定の範囲内。観てるこちら側の斜め上をいくようなタイプの惑星が登場してたら、

 本当に生還できるのか?

SFサバイブもののドキドキワクワク感はさらに増したことでしょう。
{netabare}そしてサバイバルパートが際立てば際立つほど第9話「全容見えてきました!」回との目線ずらしが奏功してたと思います。サバイバルと見せかけてサスペンスでしたの落差で評価は爆上がりしてたことでしょう。{/netabare}


この引っ掛かり以外は気にならず、中盤までゆるやかに右肩上がりで面白くなっていくストーリーだったと思います。サバイバルという題材と+αの謎{netabare}(「裏切者は誰だ?」){/netabare}を早々に提示してくれたおかげで、なにがなんだかよくわからないまま後半に種明かしみたいな不親切設計でもありませんでした。
起承転結の構成も手堅く、転からの終盤はオチも含めて意外性と納得感のある内容。このへん詳細は本編で!

ジャンプ連載だったわりには、下手に引っ張らず撒いた伏線を回収して短くスッキリと終わらせた構成にも好感を持ちました。良作です。



■物語の構成について ※ネタバレ

{netabare}出来過ぎなくらいハッピーエンドでしたね。それが嫌らしいと感じませんでした。
物語は以下の順で明らかになっていきます。

1.アストラ号メンバーの共通項
2.刺客はこやつ
3.この世界の秘密

序盤から2.は提示されていて視聴者の興味を引っ張る材料になってました。そして2.が明らかになれば当然「どうして?」がでてくるわけで、その説明が1.と思ったわけです。
これで1クールでも充分だったと思いますがおかわりがありました。3.です。期待値の一段上をいってました。{/netabare}


■優しい人たち

これは雑感です。人間の善意を信じようという作者の意図が根底にあったのだと思います。
{netabare}・ユンファのライブ会場に押し入ろうとしたキトリーと警備員とでひと悶着。直後、隣にいたアリエスのとある報告に控えめに拍手を送る警備員さん。さっきまでもめてたのにw
・アリエスの母ちゃんに連絡を取ろうとした時に、だれも疑わなかった。普段ならご都合とか平和ボケみたいに感じたろうにこの時はクルーの絆みたいなのをより強く感じました。不思議なもんだねぇ
・ピンポイントでしか覚えてなさそうなカナタが本を執筆できるわけなかろうもん。きっと隣にいた超絶記憶力の持ち主がサポートしながら書き上げたんだろうね、と妄想。{/netabare}




■(余談)カナタのアストラ

冒頭に戻るわけですがハイテンション細谷佳正さんが個人的にはイチオシです。
アツい!とにかく勢いがあるキャラでした。そして、彼は脳筋一歩手前の絶妙なバランスで好感度を保っていると思しき立ち居振る舞いをします。行動に根拠がある。よって知性も感じる。

モデルは武井壮?と思った人他にいないかしら。

なかやまきんに君でも春日でもないんだよなぁ 
武井壮なんだよなぁ



視聴時期:2019年7月~9月 リアタイ視聴

-------


2019.09.20 初稿
2020.04.07 修正

投稿 : 2024/11/02
♥ : 78
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

期待通りだった

それぞれに悩みや秘密を抱えているキャラクター達が漂流によって成長していくし、ミステリー要素もある作品。ところどころスケットダンスの作者らしいギャグもあってそれがいい感じのスパイスになってる。

後日談もあって登場人物たちのその後まで描いているところも後日談好きな僕は見終わって面白いと感じた。

アリエスの親{netabare}生みの親ではなくて育ての親ではあるが、{/netabare}からの愛が半端なくて泣きそうだった。アリエス可愛い。

最後はそうくるかという展開。{netabare}漂流は仕組まれたもので、漂流させられた彼らは違法なクローン人間だった。しかも地球の歴史が改竄されていた。漂流して冬眠していたポリーナのおかげで判明。{/netabare}

割と綺麗に完結しているし、裏切る奴がいても最後は呉越同舟ではなく、完全に和解して一致団結する姿も良いなあと。仲間のために自分の身を挺するカナタの存在が大きい。腕の機能面白いし。


OP
star*frost 歌 nonoc
ED
Glow at the Velocity of Light 歌 安月名莉子
挿入歌
Star of Hope
アストラ号の冒険 歌 ユンファ・ルー(早見沙織)
この作品でnonocと安月名莉子の歌が自分に刺さった。彼女達のさらなる活躍に期待。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
宇宙への往来が当たり前になった近未来で、9名の少年少女たちが惑星キャンプへと旅立つ。宇宙旅行に胸を躍らせながら出発した彼らを待ち受ける、予想外の事態とは……!?「マンガ大賞2019」大賞を受賞!『SKET DANCE』の篠原健太が描く大人気SFサバイバルストーリーが待望のTVアニメ化決定!


1. 第1話 前半 PLANET CAMP
生き残れ、宇宙の彼方で 宇宙旅行が当たり前になった時代。ケアード高校の生徒アリエス・スプリングは、初めての惑星キャンプに胸をときめかせていた。同じ班になったのは、宇宙港で顔を合わせたカナタ・ホシジマら計9名。一行は無事に惑星マクパに辿り着つくが……予期せぬ事態が発生する。

2. 第1話 後半 PLANET CAMP
生き残れ、宇宙の彼方で 宇宙旅行が当たり前になった時代。ケアード高校の生徒アリエス・スプリングは、初めての惑星キャンプに胸をときめかせていた。同じ班になったのは、宇宙港で顔を合わせたカナタ・ホシジマら計9名。一行は無事に惑星マクパに辿り着つくが……予期せぬ事態が発生する。

3. 第2話 WILDERNESS
20日分の食料と水を手に入れるため、惑星ヴィラヴァースに降り立ったカナタたち。特異な生態系に翻弄されながらも生存のために協力し、メンバーは少しずつ環境に順応していく。しかし、十分な食料と水が確保できるとわかった矢先、再び謎の球体が現れる!

4. 第3話 METEOR
通信機を壊した犯人がこの中にいる--。カナタはメンバー一人一人に疑いの眼差しを向けるが、証拠となるものは見当たらない。猜疑心に苛まれながら、ついにメンバーに事実を打ち明けるカナタ。誰もが混乱に陥り、疑心暗鬼になる中、アストラ号の壁が突然爆発する!

5. 第4話 STAR OF HOPE
墜落の危機を乗り越え、アストラ号は第2の惑星シャムーアに到着する。犯人を探すことをやめ、全員で生き抜くことを優先するカナタ。惑星探査は順調に進み、食料と水の見通しも立った。色めき立つカナタたちだが、ユンファだけはどこか表情が曇っていて……。

6. 第5話 PARADISE
B5班を救い、メンバーと打ち解けたユンファ。旅の楽しさを分かち合いながら、アストラ号は次なる惑星を目指そうとしていた。一方、ケアード高校にはカナタたちの親が集められ、行方不明の子どもたちを死亡扱いとする失踪宣告の手続きが始まろうとしていた!

7. 第6話 SECRET
ルカの父親マルコ・エスポジトは、ウルガーの仇だった。大切な兄を奪ったマルコに復讐するため、ウルガーは銃の腕を磨き、その機会をうかがっていた。ルカを殺せば、マルコに同じ苦しみを与えられる。その引き金に込められた憎悪に、ルカは……。

8. 第7話 PAST
惑星イクリス到着を前に、B5班に衝撃が走る。シャルスはもともとケアード高校の生徒ではなく、惑星キャンプの直前に転校してきたというのだ。なぜ、シャルスは転校生であることを不自然に隠していたのか? 今明かされるシャルスの出自に、カナタたちは……。

9. 第8話 LOST AND FOUND
アストラ号と同型の宇宙船を発見したカナタたちは、船内でコールドスリープ状態の生存者を確認する。彼女の名前はポリーナ・リヴィンスカヤ。この宇宙船、アーク6号の機関士だったという。さらに、アーク6号の発見によってアストラ号の修理にも一筋の光が差し込む。

10. 第9話 REVELATION
キトリーとフニシアはまったく同じDNAを持っていた。ザックから告げられた衝撃の事実に、カナタたちはとある仮説にたどりつく。そしてこれまでの全ての出来事がパズルのピースを埋めていくように仮説を裏付けしていく。

11. 第10話 CULPRIT
カナタたちの目指す惑星を見て驚愕するポリーナ。次々と判明する新事実に困惑しながらも、B5班とポリーナはお互いの知識、認識をすり合わせ、様々な仮説を立てていく。そして次なる惑星ガレムへの到着を前に、カナタは意を決しアリエスの部屋を訪れる。

12. 第11話 CONFESSION
刺客の正体が明らかになった……! 戸惑いを隠せないB5班のメンバーたち。旅の中で絆を深めてきた仲間が、なぜメンバーの一斉殺処分という使命を背負い続けるのか? 仲間の問いかけに、刺客はその出生の秘密と自身を突き動かすに至ったある事件の顛末を語り出す。

13. 第12話 前半 FRIEND-SHIP
【前半】右腕を失いながらも、誰も憎まず今まで通りを貫くカナタ。惑星ガレムを出発する準備も着々と進み、5012光年の旅はいよいよ終着点を迎えようとしていた。そして、故郷への帰還を前に世界の真実を知るカナタたち。果たして、この真実をどう受け止めるのか。

14. 第12話 後半 FRIEND-SHIP
【後半】右腕を失いながらも、誰も憎まず今まで通りを貫くカナタ。惑星ガレムを出発する準備も着々と進み、5012光年の旅はいよいよ終着点を迎えようとしていた。そして、故郷への帰還を前に世界の真実を知るカナタたち。果たして、この真実をどう受け止めるのか。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17

74.9 3 王女で仲間なアニメランキング3位
暁のヨナ(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (899)
4779人が棚に入れました
建国神話・四龍伝説が伝わる高華王国。
緋龍城では当時、王の他には世継ぎの王子も、世継ぎを産むお妃も無く
ただ齢十五の王女・ヨナが、大切に大切に育てられていた――。
そして迎えた十六歳の誕生日。
武器を厭う心優しい父王・イル、幼馴染で護衛のハクや、ヨナが想いを寄せていた従兄のスウォンと共に、幸せな一日を過ごす…はずだった。
宴の夜、スウォンとの婚姻を反対するイルに、ヨナは自分の気持ちを伝えに行く。
しかし、イルの部屋で彼女が遭遇したのは思いもよらぬ過酷な現実で…!?
ヨナと四龍、それぞれの運命が絡みあう、激動の大河ファンタジー・ロマン――!

声優・キャラクター
斎藤千和、前野智昭、小林裕介、森田成一、岡本信彦、諏訪部順一、下野紘、皆川純子
ネタバレ

小歌 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

各話の感想

 ■第1~10話■
{netabare}第1話 王女ヨナ
 {netabare} 高華王国の王女・ヨナは、いとこのスウォンに想いを寄せていた。しかし16歳の誕生日の夜、そのスウォンに大好きな父王が殺される。OPもBGMもやたら壮大。ハクの、幼馴染で護衛ってポジションには超絶萌えますな。今のところ甘ちゃん王女のヨナだけど、今後素敵に成長していくのかなーと期待。 {/netabare}

第2話 ちぎれた絆
 {netabare} 国王イルを殺害したのは、自身の父を彼に殺されたためだと明かすスウォン。口封じのためにヨナも殺されそうになるが、ハクによって辛くも王宮の裏山へ逃げのびる。放心状態のヨナが可哀想だけど、それに対して姫様姫様ぁ!とならずに、わりと淡々とキャラが行動していくのが花ゆめらしくて良かった。 {/netabare}

第3話 遠い空
 {netabare} 幼少時のヨナ、ハク、スウォンの回想エピソードが大半。ちびヨナかわいい。そして後半、今の放心状態のヨナに対するハクの献身っぷりに泣ける。ヨナがスウォンから贈られた髪飾りを手離せないことに憤りを感じつつも、それで彼女を現実に繋ぎとめられるなら構わないと思うハクが本当に甲斐甲斐しい…。 {/netabare}

第4話 風の部族
 {netabare} ヨナたちはハクの故郷である風牙の都に辿り着く。ハクの弟・テヨンをはじめ、マイペースで心温かい風の部族の人々。しかし、ハクの祖父・ムンドク長老がスウォンの王位承認を拒むと、スウォン派の火の部族から悪質な工作を受けてしまう。風の部族長としてのハクも、威厳があってすごく格好良かった。 {/netabare}

第5話 咆哮
 {netabare} これ以上風牙の都に危害が及ぶのを避けるため、ハクはソンの姓も将軍の座も捨て、ヨナとともに都を出る。まずは風の地のどこかに住む神官を探すことにするが、火の部族長の息子・テジュンが率いる兵たちに見つかり追い詰められる。ヨナ姫が気高く美しかった。「お前(ハク)が欲しいもの!」にキュン。 {/netabare}

第6話 紅い髪
 {netabare} 追い詰められたヨナとハクは谷底へ落ち、テジュンはスウォンに2人が死んだと憔悴しきった様子で報告する。一方、ヨナたちは谷底で倒れているのをユンという少年に発見され、介抱を受けていた。OPとEDに姿だけは登場していた、旅の仲間になると思われるキャラが登場。6話目にしてようやくだよ…! {/netabare}

第7話 天命
 {netabare} ユンの保護者を名乗る青年・イクスは、ヨナたちが探していた神官その人だった。ハクを死なせず、自身も生きたいというヨナの願いを聞いたイクスは、それはもはや天命だと言う。そして建国神話に登場する伝説の四龍を探すよう告げる。ますますもって面白くなってきた。ハクの片想いっぷりが切ない…。 {/netabare}

第8話 選んだ扉
 {netabare} ユンを一緒に旅へ連れて行ってくれないかとヨナに頼むイクス。それを聞いたユンは最初反発するが、イクスから離れて外の世界を知るため、ヨナたちと共に旅へ出ることを決意する。8話でようやく仲間が入ったよー。どうやらユンくんは本を1度読めばその内容を覚えてしまうほどの天才美少年設定の模様。 {/netabare}

第9話 ふるえる覚悟
 {netabare} 四龍の血をひく者が、火の部族と王都の近くを横切ったところにある山の上に住んでいるとイクスから助言を受け、まずはそこを目指すヨナ達。その道すがら、ヨナはハクから弓矢の稽古を受ける。生きるため・守るために、奪い奪われる命のやりとりをする覚悟を決めるヨナ姫。彼女の精神的成長が著しいな。 {/netabare}

第10話 待望
 {netabare} 白龍の血をひく一族が住まう里に辿り着いたヨナたち。そこにいたのは、白龍の力を受け継いだ証である龍の右手を持ち、主が現れるのを待ち望んでいた青年・キジャだった。1人目の四龍があっさり仲間に。銀髪美青年とは王道ですな。早速ハクとバトってたし、これからは逆ハー要素も楽しめるわけかー。 {/netabare}{/netabare}

 ■第11~20話■
{netabare}第11話 龍の爪
 {netabare} 初めて里を離れてする慣れぬ旅にうろたえるキジャ。しかし龍の爪の力は強力で、清廉な容姿には似合わぬほどの力技で敵をなぎ倒す。キジャが感じる四龍の気配を頼りに進む一行は、青龍が住まうと思われる岩山に辿り着く。ハクとキジャのヨナを巡るバトルが楽しくてニヤニヤ。ユンくんは完全にオカン。 {/netabare}

第12話 目隠しの龍
 {netabare} 青龍がいると思われる村に足を踏み入れたヨナ達だが、村人達はそんな者はいないと言う。迷路のように入り組んだ洞窟の村を探るうちにハク達とはぐれたヨナは、お面をつけた青髪の青年に助けられる。青龍の幼少時の回想シーンが切なかった…。キジャとは正反対で、龍の力を恐れられながら育ったのかー。 {/netabare}

第13話 反響する恐怖
 {netabare} 龍の力を“呪い”と里の人間から恐れられ、隔離させられてきた青龍。ハクを見張りとして残し、ヨナ達は青龍と話をしに再び迷路のような岩穴へ。仲間に誘うが断られ、さらに突然の地震で壁が崩れ進路が塞がってしまう。青龍もハクもシリアスで切ないシーンが続く中、1人だけ元気なキジャがおば可愛い。 {/netabare}

第14話 光
 {netabare} 無事岩穴から抜け出し、青龍も旅の仲間に加わることに。名を持たない青龍に、ヨナは“月の光”という意味のシンアという名を与える。ユンとシンアがヨナを名前で呼ぶようになったけど、ハクに対してだけは「姫って呼んで」と言ったシーンで、その理由も含めて泣きそうになった。主従モノの醍醐味だね。 {/netabare}

第15話 新たな地へ
 {netabare} とある荒れ果てた村に辿り着いたヨナたち。そこの村人が語った先王イルへの不満と新王スウォンへの期待に、ヨナは思わず涙する。一方その頃、スウォンは地の部族長であるイ・グンテを訪ね、地心の都へ訪れていた。緑龍見つける前にスウォンのターンなのかな。イル陛下の評判悪すぎてヨナが少し気の毒。 {/netabare}

第16話 戦ごっこ
 {netabare} のほほんとしたスウォンに猜疑心を抱くグンテ。お祭りと称してスウォンが主催した戦ごっこで、グンテに心酔する兵士たちを上手く操りながら戦況を優位に進める王の姿に何かを感じる。穏やかそうに見えて実はかなりの切れ者なスウォンのターン。ヨナ達の出番は一切なし。スウォンの二面性が少し苦手…。 {/netabare}

第17話 阿波の海賊
 {netabare} 緑龍の気配を追って、地の部族・阿波の都に辿り着いたヨナ達。食料調達のため1人で街へ向かったハクは、自由を愛する謎の青年・ジェハと出会う。彼の正体は緑龍で、阿波の港に停泊する海賊の一員でもあった。緑龍はナルシストキャラかー。前話になかったハク×ヨナのときめきも戻ってきて楽しかった。 {/netabare}

第18話 縁
 {netabare} 阿波の都を牛耳るヤン・クムジやその臣下の横暴っぷりに怒りが湧くヨナ。緑龍ジェハとついに対面し、仲間になることはスッパリと断られるが、クムジ討伐のため海賊と協力したいと申し出る。ジェハの計らいでギガン船長と面会をするヨナ達だが…。ジェハが登場してからテンポが良いね。がんばれヨナ姫。 {/netabare}

第19話 千樹草の試し
 {netabare} ギガンの信用を得るためヨナに課された試練は、断崖絶壁に生えた千樹草という薬草を1人で採ってくること。震える足で進もうとするヨナの姿に、ジェハは心を揺さぶられる。えろかった…ヨナの手につけすぎた蜂蜜を舐めとるハク…やばかった…。なんだかすごく乙女ゲームっぽいシーンが目立つ回だった。 {/netabare}

第20話 勇気の連鎖
 {netabare} 若い女を人身売買しているクムジ。3日後にその取引をするという情報を掴んだギガン率いる海賊団は、その日を襲撃日とする。女達が乗る船をいち早く見極め避難させるため、ヨナは自ら内部に潜入し合図の花火を上げる作戦を申し出て…。ユンくん女優やな。他の皆もどんだけ自分の女装姿に自信あるのよ。 {/netabare}{/netabare}

第21話 火花
 {netabare} 人身売買用の女たちの中に紛れ込むことに成功したヨナとユン。クムジに姫だとバレそうになったり、甲板に出る前に捕まって万事休すの状況に追い込まれたりするも、なんとか合図の花火を打ち上げる。ハラハラドキドキ。ヨナ姫は非力だけど、とりあえず眼力だけで相手が気圧されちゃうから都合いいよね。 {/netabare}

第22話 歴史は夜作られる
 {netabare} ヨナが射った矢がクムジの心臓に突き刺さり、戦いは終わりを告げる。阿波の街で勝利の宴会が催されるなか、ひとり歩くヨナが偶然出会ったのは…。ここでスウォンと再会とか!もう次週が楽しみすぎる。止めを刺したヨナ姫は凛々しかったけど、初めての殺生を経験したってことを思うとクるものがあるね。 {/netabare}

第23話 誓いの朝
 {netabare} 思いがけない再会をしたヨナとスウォン。束の間の邂逅のあと動揺を隠せないヨナであったが、明日には阿波を発つことを決める。翌日阿波の海賊や住人に見送られ、ヨナたちは旅へ出発。そして密かにつけて来ていたジェハを仲間に迎え入れる。スウォンが抱く志はヨナの存在があっても揺るがないのね…。 {/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

正統派伝記もの+

おもしろい。

というか正直、評価に困るw
本当、単純に、単純ながらこの物語がおもしろい。

当初は国盗り合戦みたいなものだと思っていたが、
{netabare}世直し{/netabare}の話だ。

これは朝鮮半島あたりの話だけど、
日本やギリシャ神話、異世界のファンタジーであってもすんなり落ちそうな内容。

{netabare}王族の主人公の親が暗殺され、命からがら国を逃げる。
共に国を出た仲間と共に協力者を探し、
当初は復讐を考えていたのだろう。

親の庇護下でぬくぬく育ってきた主人公は世間知らずで、
世に蔓延する穢れや苦しみを知らなかった。
臆病と言われながらも信じていた親が統治していた国、
豊かで平和だと思っていた、いやそんなことすら考えたことがなかった。

無意識の理想とは違った。

重税、病、資源の枯渇、差別、閉ざされた地域での圧政、
目にした現実に幸せなどなかった。

それを見て、どうしたか、どうするのか。
そういう物語である。


これ、ぶっちゃけファンタジー要素皆無でも問題ない。

武器、知力、腕力、視力、脚力、体力に優れた仲間。
そのものを探す旅の途中で磨かれる精神と肉体。

行く先は憎むべき親の仇と同じ道。


この物語の主人公はヨナとスウォンだと思う。
ヨナがこれまで、これから気付き、やってきたこと、やろうとしていることは、
スウォンと同じ。

違いは親の仇かそうじゃないか。

スウォンは親の仇であるヨナの父親を暗殺したが、
遅かれ早かれヨナの父親は殺されていただろう。
仮にスウォンがそうしなかったとしても、
そうしようと思っていたものは他に5人ぐらいはいたのではないか。

王位に着けるもの、あるいは王位に着けるものに近しいもの、動かせるもの、
そういうヤツらがそうしていただろう。
スウォンの脇にいる黒髪ロンゲなんて、スウォンを動かした人間だろう。

そして多分、スウォンはそれを分かった上で行動に移した、とあってほしい。



さてさて、だらっと物語について述べましたが、
こんなシンプルな話だと中高年層にウケても、
購買力のある歳がアラサーまでの人たちの手を引っ張るには至らないだろう。

足りない要素は
無双っぷり、実は天才、
美女、おっぱい、
イケメン、ほもー、

というより、いくらでも色付けができる内容だ。

今回は、主人公を美女にしイケメンパラダイス、
逆ハーレムにした。

ハーレムものにイラッ☆とする女子の気持ちがほんのわずかだけ分かりましたが、
残念ながらそれがメインの物語ではない、それはおまけだ。
{netabare}はちみつプレイは素晴らしかった。
なるほど、棘が刺さったら蜂蜜か。
ハクはイケメンでまじめだから患部だけにかけ、ついでに舐めていたが、
どうせならそのまま○○にかけモッタイナイので舐めました的にもってくか、
うひょひょひょひょ♪{/netabare}
とあらぬ角度で勉強にはなりましたww

けど、
「キモ」
「イケメンだから許されるんだ」
「オレもやりたい」
と思ったことはそれぐらいで、
自分としては程よい味付け。

むしろ、もーほーのストーリーになんなくて良かったwwwww
{netabare}漫画の大奥じゃないけど、
男が男で満たされる、的なことは往々にしてあったからね。・・・過去形にしたい。
日本で坊さんやら将軍やらそんな感じがあったってことは、
やんごとなき地位にいらっしゃる男は、もう本当。
そうできない人は仕方なくないけど、
美女を選べて、そっちにも手を出すとか、どんだけお盛んなんだよ的、みたいな~。
ぶっちゃけ主人公が中性的美少年とかでもストーリー作れたからね。
むしろ「美」が付かないくてもできたか!?
いや本当、そんなの見たくない。
ヨナちゃんが天パー赤髪美少女で良かった。
本当は美少女性分が不足がちなんだけど、
ヤン・クムジ編でいたし、
この物語にそういうの求めてないから。
別に、ヨナ姫だけいればいいし、本当そう思うよ。
もう一人や二人、いても罰当たらないなんて、そんなこと思ってもいないよ。

・・・と今回はネタバレタグの使い方間違っているなw{/netabare}

黄龍、なんかあるな~

この作品、まだ連載続いてるんだっけ?
その世界でのハッピーエンドはあり得ないけど、
二人の関係、三人の関係での終止符は打てるからそれは見届けたいな。

ということで、みんな買ってね♪
買わないと、矢で眼か股間を射抜くわよ☆


・・・悪ふざけが過ぎたけど、
普通におもしろい物語だった。演出も良かった。
6話ぐらいまでだるかったけど、それも含めていい作品。

{netabare}一応、ヤン・クムジを殺した後の気持ちにも触れてたし。
ゴミはゴミ箱へ的な感じかな。よく分からんかった。
もうちょい苦しんでても良かったんだけど、
物語としては重要じゃない。興味本位として掘り下げてほしかったが。

そういえば、ヤン・クムジが支配者についての名言を言っていたな。
どんな汚い手を使っても、恥を恐れず、自らを生き永らえさせる、
やっぱ本物はこうじゃなくちゃな♪{/netabare}


物語としての音楽は最高に良かった♪
BGMとか効果音とか良かったな☆
テーマ曲は、1クール目OPと2クール目EDがめっちゃ好き☆☆☆☆☆で、
1クール目EDはあんまり聞いてなかったけど嫌いじゃなくて、
2クール目OPの曲もアニメーションのやっつけ具合も微妙だった。
特殊EDはカッコよすぎ!!!!!

あと所々、戦闘や決めるところの描写がカッコよすぎ!!!!!
作画は全般的に良かったけど、本当、良かった♪

{netabare}物語としては、あの土の国?だっけ。
あーいう平和そうで全然平和じゃない、やることやってる話好き☆
まあ、他も好きだから最初の6話ぐらいまでのダルいとこ以外好きなんだけど、
けどそれも必要で・・・うんぬんかんぬん{/netabare}


この文章の長さが好きとか嫌いとか通り越した、この作品への思いと思ってください。{/netabare}



☆1話感想→{netabare}

『アハハ、ウフフ、ほらイケ綿のお花畑よ~・・・えっ (1話感想)』
2014.10.08 00:59 ★★★☆☆ 3.7
物語 : 3.5  作画 : 4.0  声優 : 3.5  音楽 : 4.0  キャラ : 3.5


あらすじ見てたから戦国時代的なのだと思ってたけど、そうきたかw
ぶっちゃけこういう話って誰が悪いとか良いとかない話。
何か理由があるとか、そういうのいいよ。

それはそれ。
これはこれ。
今のところ、かわええ女の子はヨナだけ。

問題は、華に群がる好青年どもをまとめて楽しめるか否か。

だけでもないか。
やっぱり国と国の小競り合いだから、国の行く末、
そして主人公たちの行く道、
ってのは気になるわな。

「タイトルがなんかカッケー」見よう♪
→「イケメンパラダイスだよー」やっぱやめた
→「少女マンガだから純愛っぽいかもー」観よう♪

という経緯wがあって見た。

いいよね、新ジャンルに挑戦しても。
と言っても、ハーレムとは違うのかな。

というわけで、そういえば大人になってからは見てない国取物語、
しかも歴史に関係なさそうな少女マンガの作品を見てみます。

よく分からんけど、チュッチュラブラブ以外の少女マンガも見てきて、実際面白かったから、
実は少年漫画とかそういう垣根と面白さってあんま関係ないのかな。
主人公の男女比が違うだけで。

・・・そう言えば「私ツエー」的なのって見たことないな。誰か作れば流行りそうなのにw{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21
ネタバレ

♡Sallie♡☆彡 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

2クールじゃ全然足りないよぉo(>_<)o

「花とゆめ」で連載の少女漫画が原作のアニメです。
原作は読んだことないんですが,中華風ファンタジーとか和風ファンタジー大好きなので観てみることに…☆
―っていうか,これは韓国風なのかな!?
世界観はめっちゃ中国だけど,名前だけ韓国っぽいんだよねぇ。
まぁ,韓国も大陸だし,あの三角の帽子に数珠がついてる衣装の時代(韓国ドラマでよく見る)ばかりじゃないんでしょうけど…。

まず,キャラデザは…
良くもなく悪くもなく…といった感じです。
あたしが少女漫画歴が「りぼん」とか「なかよし」の少女向けのものでSTOPしてるのは,中高生以上向けの漫画のキャラデザがあんまり好きじゃないってのも大きいんですよね。
原作読んでないから知らないんですが,漫画がこんな感じなんですよね,きっと。
あ,でもヨナが好きじゃないだけかもです。
天パの設定なんですよね?
個人的に女の子は前髪アリのストレートロングのキャラが好きなので,天パなだけでなく,髪短くなっちゃうから更に…。
ハク,ジェハ&ゼノはキャラデザも好きだし,キャラ自体も好きです!!
特にゼノのキャラデザ可愛い♡

放送序盤でちらっとネットで感想読んだんですが…
{netabare}スウォンがイル陛下殺しちゃうのめっちゃびっくりしませんでした!?{/netabare}
なんか,あるあるっていうか,王道っていうか,先が読みやすい的に書かれてて,びっくりしたのあたしだけか(* ̄□ ̄*;って思いましたよぉ。
あたし的にもう少し緋龍城でのお話が続いてヨナとハクとスウォンの三角関係が描かれるのかなって思ってたのでショックでした。
最終的にヨナとハクがくっつくのは目に見えてるので,やっぱ序盤はヨナの想いが届いてスウォンとくっついたり,イイ感じになってほしかったなぁ。
やっぱハクが1番かっこいいけれど,スウォンのキャラも好きなのです。
{netabare}あと,「スウォン自ら手を汚さなくても…」とか「殺さなくてもヨナを籠絡すれば難なく国王になれたんじゃ…」的な意見もあって「確かに!!」と激しく同意してしまいました(笑)。{/netabare}

“四龍の戦士を探す旅に出る”なんてところはRPG感ありますねー。
「ふしぎ遊戯」(アニメは観てない)を思い出しちゃいました。
四龍の戦士それぞれに力があるってとこもそうだし,それぞれのお話が描かれてからの仲間になるっていう流れとか…。
なんかいろいろダブりますね。
やっぱ「ふしぎ遊戯」には及ばないですけど★
あと,同じく「花とゆめ」連載の「それでも世界は美しい」のレビューで比較すると書いてしまったのでくらべてみました♪←ちょっと後悔してる(笑)。
あと,最近3巻まで読んだ「女王の花」(中華風ファンタジー)という漫画もついでに…。
(あくまで個人の見解ですのでご参考までに…。)

恋愛感
それでも世界は美しい≧ふしぎ遊戯>暁のヨナ≧女王の花

ファンタジー感
それでも世界は美しい≒ふしぎ遊戯≧暁のヨナ>女王の花

歴史感
女王の花>暁のヨナ>ふしぎ遊戯≧それでも世界は美しい

コメディ感
ふしぎ遊戯>それでも世界は美しい≒暁のヨナ>女王の花

アクション(戦い・バトル)感
女王の花>ふしぎ遊戯>暁のヨナ>それでも世界は美しい

―って感じです。
こうみると「それでも世界は美しい」はロマンス(恋愛×ファンタジー)!!っていうのに対して「暁のヨナ」はそこまでロマンスっぽくなかったです。
アニメはまだハクとの恋が進展してないからラブっぽさはほとんどなく,どちらかというと歴史×ファンタジーの色合いが強い印象です。
少女漫画原作だからもっときゅんきゅんを期待してたのでちょっと拍子抜けだけれど,このくらいが丁度良いかも!!
原作の方は話も進んでもっとラブな感じなのかなぁ?
あ,でもハクが常にヨナに敬語を使い続けているところが態度とのギャップできゅんきゅんしますね。
「女王の花」もそんな感じできゅんきゅんしたので,こういう萌えがあるということを知りました。←
あと,ヨナやハクはスウォンのことをどう考えてるのか凄く気になりました。
アニメの中であまり描かれなくて…。
{netabare}特にヨナにしてみたら大好きだった人なのにお父さんの敵なんですよ!!
めちゃくちゃ憎いはずなのに簪捨てられてないですよね。。
再会した時もただ呆然としていてセリフ全然なかったし…。{/netabare}
あとスウォンもヨナやハクのことをどう思っているんだろう。
スウォンにあぁいう一面があったけど,今まで見せてたキャラが全て仮面という訳じゃなくて,あのおっとりしてるのもそれはそれでスウォンなんですよね。
複雑なんでしょうけど,だからこそ彼らの気持ちが気になってしまいました。
最終話でちょこっと描かれていたけど満足できない(>_<)

そもそものストーリーが壮大なので,2クールやってもなお全然足りない!!
だってゼノ出てきたばっかだよ!!しかもさらりと…。
キャラつかめないうちに終わっちゃったよ。。
むしろこれからでしょ!!っていう時に終わってしまったので,もちろん2期求む!!ですよ。

因みに,OP&EDはアニメーションをもう少し頑張ってほしかったという印象です。
なんか次々に絵を見せられてる感じ…。
EDはどちらもスローなのでそこまでじゃないんですが,OPは気になってしまいました。
しかも2クール目のにちょっと使いまわしてるし…(^-^;
EDの「夜」はめっちゃ好きになってしまいました♪
vistlipって知らなかったけど,まさかヴィジュアル系とは…(笑)。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10

69.6 4 王女で仲間なアニメランキング4位
現実主義勇者の王国再建記(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (298)
1010人が棚に入れました
たったひとりの身内である祖父を亡くした相馬一也は、ある日、突然、異世界に勇者として召喚されてしまう。召喚された先は、まるで中世ヨーロッパのようなエルフリーデン王国であった。勇者どころか、ごくふつうの青年のソーマだが、持ち前の合理的精神と現代知識から、次々と新しい政策を打ち出し、傾きかけていた王国の財政政治体制を立て直していく。ソーマと共に歩むのは、エルフリーデン王国の王女リーシア、王国一の武を誇るダークエルフのアイーシャ、怜悧な頭脳を持つハクヤ、大食いのポンチョ、歌姫のジュナ、動物と意思疎通できる少女トモエなど、多才で個性的な仲間たち。現代知識で窮地の王国を再生する異世界内政 ファンタジー、『現実主義勇者の王国再建記』。いよいよ開幕!

声優・キャラクター
小林裕介、水瀬いのり
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

時代の変革を導く勇者の物語

(初投稿2021年4月10日)

略称『現国』1クール全13話予定

 原作はお気に入りなので、アニメ放送前からオール4.5の事前評価にした。放送後にそこから加減してアニメとしての出来を適宜修正する。

 本作の監督が『スレイヤーズ』『灼眼のシャナ』などの人気長期シリーズを産み出した超ベテランの渡部高志氏なので期待は大きい。監督としては、2016年の『タブー・タトゥー』以来5年ぶりとなるがどうなるか。キャストも中堅以上の有名な実力者揃いで楽しみだ。

以下、放送前投稿 (2021.7.18 改訂)
{netabare}
❬原作とアニメ❭
{netabare}
 原作は"小説家になろう"に2014年から投稿された。2016年からはpixivに移籍、2021年春現在も連載継続中。そして2016年5月から書籍化もされ、その4年半後に累計発行部数100万超えとなった。

 アニメ化発表以前から書籍で愛読中だった。2021年3月末で13巻までの既刊は全て既読。この作品がアニメになることはとても嬉しい。

 これはファンタジーの創作物。非現実的上等。政治経済分野のモーツァルトが本作の主人公と考える。たとえ20歳未満の若造でも、才能あるから天に選ばれて、必要とされる世界に、最も必要なタイミングで召喚され活躍する物語。ツッコミどころは多々あろうが、その世界の変革が起きるのを素直に楽しめればいいだけのこと。原作はツッコミどころ以上に、人間ドラマとしても見所たっぷりで気に入っている。本作の一番の魅力は主人公の、人を活かし、さらに生かす才だ。

 原作者は書籍1巻から4巻までを第1部として構成した。つまり起·承·転·結を1巻ずつに割り振り"王国再建記"としては一区切り。5巻から新章突入。書籍タイトルはそのまま、中身はwebでのタイトル"王国改造記"の内容となり、以降はサブキャラも増え群像劇の色合いが濃くなる。

 以上から、アニメは4巻の最終章まで描いてもらえたら大満足。そうすれば伏線回収、謎解きの末の感動がそこにあり、すっきり綺麗にまとめられる。そのため、尺として2クールは確保してもらいたいものだが、放送開始後に全13話になると判明した。さてどうまとめて終わるか。大幅な原作からの簡略化もあり得るので少し不安である。
{/netabare}
❬主人公の相馬一也について❭
{netabare}
 本作の主人公は日本人で、祖父と二人きりの家族構成だった。大学進学直前に祖父とは死別。孤独となったそのタイミングで勇者として異世界に召喚させられた。

 彼はインドア派の文系。古典と歴史を愛する読書家で、例えば孫子の兵法や三國志、西洋ではマキャヴェッリの君主論他多くの書を読み込んでいる。ゆえにまだ18歳と社会経験は少ないが、歴史に習い、先人の言葉に学ぶことで政事を行うセンスが養われた。

 そんな彼は、召喚後に成り行きで衰退した国の王になった。彼は経世済民の理想を求める。つまり世の中をよく治めて、人々を苦しみから救おうとする。その決断は時に非情にもなれるが君主としては理想的な戦略家。弱点は戦士としてはいまいちなところ。付与された勇者としての戦闘力はほどほどだが、その戦闘スタイルはちょっとユニークで面白い。

 ドライにも見えるが本質は鷹揚な性格で、柔軟な発想で現実適応力に優れる。異性に対して真面目で家族愛も深い。

 以上、彼は三十代以上としか思えぬ精神の成熟度だが、個人的に好きな主人公像で原作のファンになった。自分一人で万事解決するよりも、周りを活かし知恵があり、チームワークで課題解決する主人公が好ましい。そんな彼がアニメでもどう活躍するかが楽しみ。
{/netabare}
{/netabare}

❰原作既読視点の各話レビュー❱ (2021.9.6 改訂)
{netabare}(2021年 BS11, TOKYO MX 初放送日時)
✴️第1話「まず勇者より始めよ」
 (7月4日 1:30 - 2:00) 作画4.5→3.0
{netabare}
 作画はややチープでいまいちだが、話としては初回は無難な出だし。今回の満足度は75点といったところか。アバンタイトルは中々好かったものの、原作でも物語の出だしには魅かれる要素はほとんど無いので、せめて構成や脚本で"若造への唐突な王位譲渡とそれを簡単に受け入れる主人公ソーマ"の流れにひと工夫欲しかった。

 またちょっと気になったのは配役で、真面目な宝塚系麗人キャラのリーシア(CV:水瀬いのり)と、商魂逞しいちゃっかり小柄愛嬌キャラのロロア(CV:M·A·O)は、キャストを入れ換えた方が個人的にはしっくりする。

 今回良かった点は、物語の主要キャラを初回からかなり登場させたこと。またソーマがリーシアに簡単な四則演算のテストをするが、原作にないそこはよかった。何気ないシーンだがソーマのアドリブ力をアピールして、彼の頭の回転の速さが伝わる。
{/netabare}
✴️第2話「ただ才あらば用いる」
 (7月11日 1:30 - 2:00) 作画3.0→3.5
{netabare}
❰地に足が付いた為政者とそれに魅かれる人々 序章❱

 今回の満足度は85点。堅実な演出と脚本が良い。デフォルメキャラによるギャグ演出が全く無い点が作品に合ってる。

 台詞付き登場キャラを少なくしてソーマとリーシアの二人の会話に重きを置いた回。おかげでリーシアがソーマに徐々に惹かれていくのがよく伝わる。ソーマやナレーションによる国の現状と改善すべき点の説明も解りやすい。

 また玉音放送のシーンで、OPで既にお馴染みの、ソーマが采配を振るう王国を担うキーマンたち第一段が登場したが、台詞はほとんど無く、表情の作画だけで内に秘めた思いを巧みに表現出来ていて好印象。リーシアの表情の作画も良く、彼女の心境もよく伝わってきた。以上から今回、作画評価を見直して少し上げた。

 但し執務室の作画のチープさは気になった。ソーマはまだしも、官僚が、記録と突き合わせ改善点をまとめる風でなく、ただひたすらに姿勢良く黙々と何か書き続けるのが手抜き感満載。執筆中の物書きか?何かの筆記試験か?データリンクから演算処理中の人型ロボットか?国家財政の精査なのだから、官僚は資料を抱え忙しそうに右往左往させた方が、まだそれっぽくてよかったと思う。作画はそれなりに大変だろうけど。

 前国王夫妻の仲睦まじい様子も台詞付きで僅かながら登場させたのも、ソーマとリーシアの将来の関係性を暗示していて良かった。前国王夫妻は、何故ここまでソーマを信頼して国政を任せきれるのか?その謎をアニメで今期中に解明出来るだろうか?
{/netabare}
✴️第3話「臣をして忠臣たらしむことなかれ」
 (7月18日 1:30 - 2:00)
{netabare}
〈あらすじ〉

 ソーマ王の呼び掛けにより、我こそは誰にも負けない特技あり、と数多くの人民が応募した。そして審査開始から4日後、王の御前には特に稀有な才能の持ち主と認定された5名が集う。

 「武」のダークエルフのアイーシャ、「知」のハクヤ、「歌と踊り」と「美」のジュナ、「食」のポンチョ。彼らはソーマを支え、国に大いに貢献し得る得難い人材になりそうだった。

 そして最後のもう一人、妖狼族の難民の少女トモエ。彼女は鳥獣と話せる才ということだったが、まだ他にも何か隠された才があるようだ。

❰地に足が付いた為政者とそれに魅かれる人々 第1章❱

 今回も原作の持ち味を壊さないまま丁寧に話が進んだ。漫画原作だと、第1巻の後半途中の内容。ラノベ原作だと、第1巻の半分までも話が進んでいない。今回の満足度は85点。

 前回までのように、作画上気になることもさほどなく、今回のメインキャラと声優との相性も良好。監督の統制が非常に上手くいってるようで安心して視れた。

 5名の紹介の順番を、原作から改変し入れ替えたのはグッドジョブ。おかげで次回への引きを巧妙に作りだした。

 スマホを、いきなりでなく二段階に分けて登場させた演出が気が利いてる。ちょっとしたことだが異世界では異質の存在のスマホの唐突な登場を防ぎ、試聴者の違和感を緩和させるいい配慮だと思えた。

 また5名それぞれの王御前の内面が、声優の演技のみならず、作画上も表情や態度の違いなどでしっかり描き分けられていたのもいい。

 後で調べて知ったことだが、今回のジュナの歌う劇中歌は、渡部監督のスレイヤーズシリーズ2作目の1996年『NEXTスレイヤーズNEXT』のOP「Give a reason」だった。スレイヤーズシリーズは監督の出世作ゆえ、監督の思い入れが選曲に反映されたのだろうか。監督が働きかければ、権利関係のハードルも楽に越えられそう。

 原作でもソーマは、祖父影響下の趣味趣向で同世代とはギャップがある。ソーマの世代とはかけ離れたアニソンがスマホに保存されてるのは愛嬌だろう。

 ジュナの歌は上手いとは思うが、国民のハートをわしづかみにする歌姫設定としては技巧的に物足りない。声の深みと響きが根本的に違うオペラのプリマ・ドンナの歌唱力で表現して欲しかった。が、ベル・カント等のクラシックの声楽をマスターしてる声優の存在は聞いたことがない。僅かな歌だけの吹き替えは予算の問題あるしそれを望むのは贅沢か。
{/netabare}
✴️第4話「食指、動く」
 (7月25日 1:30 - 2:00) 音楽4.5→5.0
{netabare}
 音楽が初回から今までずっといい仕事してることを認め、音楽評価を今回で満点とした。現代の電子楽器を極力排除した感の、管弦楽等主体のクラシックの重厚感と風格あるBGMが本作のグレードアップに貢献している。

 OP「HELLO HORIZON」とED「カザニア」もとてもいい。歌詞の内容とそのメロディーの良さがじわじわと心に染みてきた。

〈あらすじ〉

 トモエの才能は、動物のみならず意思ある全ての種族とも会話出来る、というものだった。それは人類共通の天敵である魔族とも意思疎通できるということ。それは、魔族とは害悪のみの決して分かり合えない存在、という今までのこの世界の常識を根底から覆し得る能力だった。

 ソーマはその事実を重く受け止め、国家機密として厳重に秘匿することに。現状それを知る者は、ソーマ、リーシア、宰相マルクス、近衛騎士団長ルドウィンのみ。そしてトモエを、前国王夫妻の養子として王族に迎え入れ、トモエのみならず彼女の肉親も保護することにした。

 その後、ソーマは国の玉音放送設備を、テレビのように情報発信する手段として活用する。その初めての番組は、ジュナとポンチョを司会とする情報番組「王様のブリリアントなランチ」(略称:王様のブリンチ)となった。現状、最も深刻な課題の食料問題解決の一助となるべく放送された。そこにはソーマも出演して、料理の一部を調理実演してみせ、親しみやすい国王像が生まれていった。

❰地に足が付いた為政者とそれに魅かれる人々 第2章❱

 今回の満足度85点。今回も非常にゆっくり話が進んだ。今回終了時点でも、漫画第1巻の内容がまだ終わっていないほど。

 アニメはベテランの制作陣らしく、今のところビシッと一貫した芯が貫き、原作のテーマを見誤ることなく、何を描くか明確にしている感。そのため、原作を無駄なく合理的に省略、改変することに成功してると思う。

 引っ掛かりがなく非常に視やすいし、原作の食材の紹介順番を並び替え、次回への引きも巧妙に作り出した。

 また原作既読組にも配慮された、ちょっとしたキャラの演出が所々で光る。一例として、原作では存在感の薄い宰相マルクスだが、アニメでの台詞の掛け合いが絶妙でキャラの魅力が地味ながらもアップしている。

 速水奨氏のナレーションも初回からずっといい仕事してる。
{/netabare}
✴️第5話「衣食足って、栄辱を知る」
 (8月1日 1:30 - 2:00) 物語4.5→4.0 作画3.5→3.0 音楽5.0→4.0
{netabare}
〈あらすじ〉

 国民に大好評だった王様のブリンチから一週間後、宰相の座はハクヤに引き継がれた。

 ハクヤの初めての仕事は、ワーカホリックのソーマに休んで貰うこと。その結果、アイーシャを護衛として1日だけのリーシアとの街中デートが実現した。

 そこで深まるリーシアとアイーシャとのコミュニケーション。その話題の中で、家を断絶させないために一夫多妻、多夫一妻もありというのこの世界の常識は、一人の伴侶を大切にしたいソーマにはまだ戸惑いとなった。

❰ソーマの休日❱
 
 今回の満足度68点。個人的に脚本の魅力が落ちた感。作画と音響もいまいち。BGMは、過ぎたるは及ばざるが如しで、前回と真逆な軽薄な印象。

 何事もバランスが大事。前回迄は脚本と音響が絶妙に嵌まっていたから、作画の粗を目立たないようにしてくれたのだとあらためて思った。

▪脚本について

 今回脚本で良かったと思えたのは、宰相マルクスのハクヤへの禅譲の件のみ。

 ゼルリンうどんに尺を割くより、ソーマが王になってからの街の整備の紹介と今後の抱負などの話題や、ソーマが整備させた公園でのアイーシャの狸寝入りとリーシアの膝枕のほのぼのな件を原作から丁寧に拾って、微笑ましく演出して欲しかった。そのためにはジュナのカフェの件は次回からでもいいと思う。

 ただ、これは原作を知るからの不満。知らなければそんなに気にならなかったと思う。

▪音響について

 ガヤをあえて無くすことで、ソーマの穏やかな休日を演出する意図と、ソーマ、リーシア、アイーシャの会話劇を全面に出す意図があるかのかもしれない。が、BGMが常にかかりっぱなしでうるさい。結果、あまり好意的に受け止められなかった。

 原作では歌声喫茶「ローレライ」はジュナの歌声が売りなのにアニメでは全く無くて残念。歌は予算上無理でも、せめて店内はジュナのファンの来店で繁盛してるガヤが少しでも欲しかった。

▪作画について

 今回は作品全体にあるインテリアや調度品の描き込みの足りなさが悪目立ちした。前からずっとそうだったが、殺風景な城内、無味乾燥なソーマの机上等、倹約中とは言えショボ過ぎ。

 今回登場したジュナのカフェの内装、備品も寂し過ぎる。国No.1歌姫の看板に相応しい店内の明るさ、華やかさ、繁盛してる感が欲しい。ジュナ以外の店員も居ない。客席客数足りずこじんまりし過ぎ。二組の客しか入れないとしか思えない。

 がっかりダークエルフの件でアイーシャのギャグ表情も作風に合わず全く笑えなかった。

 リーシアとアイーシャの手合わせの作画はまあまあ。

 作画評価下げたがめげずに次回に期待。
{/netabare}
✴️第6話「智者は時にそむいて利を捨てず」
 (8月8日 1:30 - 2:00) 作画3.0→2.5
{netabare}
〈あらすじ〉

 ジュナのカフェでの隣席から聞こえてきた口論は、ソーマ王には不敬な内容で看過出来ぬものであったが、有能な人材という思わぬ拾いものをもたらした。

 宰相ハクヤに国内の勢力状況と外交問題のアドバイスを受けるソーマ。そしてハルバートとカエデとの出会いはソーマに新しい課題を突き付けた。

 ソーマ王と陸海空軍の三公との対立、他国との問題がにわかに迫る。

❰ソーマの憂鬱❱
 
 今回の満足度65点。前回同様に脚本、音響、作画のバランスが悪く、ちぐはぐ感がどうにも拭えない。ほとんど掛かりっぱなしのBGMが作画のショボさを補おうとするが空回りしてる感。どうしてもそこが気になって台詞の中身が頭に入ってこなかった。脚本、演出、作画も噛み合わない感が強い。

 カットされたかに思えた公園シーンが短いながらも今回採用されていた。今回は会話メインで台詞もシビアできな臭い内容がほとんど。おそらくそれを少しでも和らげるため、前回でなく今回に挿入したと思われる。内容としては物足りないがそういった脚本の工夫は悪くない。

 次回、新キャラ登場の予感。
{/netabare}
✴️第7話「古老、曰く」
 (8月15日 1:30 - 2:00)
{netabare}
 今回は脚本の満足度が比較的高かったので総合80点。脚本の原作消化スピードが他作品と比べると異様に遅い。まだラノベ書籍で第1巻終わらず次回でようやく1巻は終了。が、そこがいい。作画と音楽の組み合わせのちぐはぐ感は相変わらずだが、脚本に免じ今回はそれを無視出来た。

 今回と前回、速水奨氏のナレーションの代わりにソーマの独白による説明がたっぷり入るようになった。これはソーマが為政者として成長して、この世界の理をよく理解出来るようになったことを表すのだろうか。それとも予算の問題なのだろうか。

〈あらすじ〉

 ソーマは王としての公務だけでなく、自身の使える魔法の工夫にも余念がなく、得意な闇系統の魔法【生きた騒霊たち(リビング·ポルターガイスツ)】を使い面白いことが出来るようになる。それは日本のとある地方のゆるキャラをモデルにした特注等身大人形をアバターとして遠隔操作し、冒険者として王都内で活動調査するということ。それは王の城外活動の不自由さを補う。

 彼の操る"むさし坊や君"は、他の男女4人の冒険者たちのパーティーに臨時で加わり『王都の地下通路の探索と生息している生き物の調査(可能なら駆除)』クエストに挑むことになった。それは王自ら冒険者ギルドに依頼したものだったが、そのスリリングな冒険は結果的にソーマにとっていい気分転換になった。

 その後、食料問題解決のための大プロジェクト『ヴェネティノヴァ』の資金捻出のため無休で奮闘した財務官僚全員に5日間の休暇を与えたソーマ。そして彼はリーシアとアイーシャと共にそのプロジェクトの進捗状況の視察に出掛けた。

 そこは交易港を備えた湾岸都市の建設予定地。そこに到着した早々、ソーマは都市建設を断固反対する地元の一人の古老がいることを知り、話を聞きに老人宅に出向く。

❰ソーマの冒険❱

 原作の希少な和みのコミックリリーフ。通称"着ぐるみの冒険者(旦那)"、冒険者ギルド登録名"むさし坊や君"のデビュー。

 原作ではラノベ第1巻最後の番外編のエピソードで初登場したが、アニメでも登場させてくれた。貴重なアクションシーンでもある。これは脚本ポイントが高い。

 しゃべれないのに女冒険者ユノと心通うようになる関係性が面白い。ソーマ手縫いの小さなぬいぐるみから始まり、徐々にバージョンアップしていく様をアニメで地味でも描いていた集大成が今回。成長して冒険者としても立派に通用する人形を扱えてるソーマが微笑ましい。

❰ソーマの英断❱

 津波など自然災害の対策に強いのは日本人の経験豊かなればこそ。この件は原作を非常に上手く改変したと思う。

 原作では都市建設予定地そのものは移動せず、津波来襲の危険地帯は海浜公園として整備して住民の居住地区と重要施設はそのエリアを避けるというもの。漁港や船着き場は結局諦めるしかない。さらに盛り土の手間が増える。

 対してアニメでは建設予定地そのものを根本から見直し、安全と思われる場所に移動するように変えた。こちらの方が今までの建設の労力が完全に無駄にはなるものの、長い目でみれば安全かつ合理的ですっきりする。

 また、原作では老人は建設現場に直接押し掛けて騒いでるところにソーマがたまたま遭遇し、話を聞くとソーマはその場で計画変更を即決し命令してしまう。ゆえに独断専行色が強い。

 対してアニメではわざわざ老人宅を訪問して話を聞き、城に戻ってからハクヤとも話し合って決断し、その後具体的変更内容も周りの賛同も得てから命令した。

 以上から原作では独断王の印象、対してアニメは謙虚な賢王の印象で好ましい。
{/netabare}
✴️第8話「森、鳴動す」
 (8月22日 1:30 - 2:00) 物語4.0→3.5 作画2.5→2.0
{netabare}
 今回アニメとしては満足度60点。仮にオーディオドラマなら75点。納得出来ない改変とカット、そして作画力の無さを感じる多くのシチュエーションが評価をかなり下げた。

〈あらすじ〉

 ハルとカエデは禁軍任務の一貫として街道整備に従事していた。ソーマとリーシアはアイーシャを護衛に現場視察に訪れる。そこではソーマとハルとの距離感も縮み和やかな雰囲気になる。

 ところがそこに伝書クイの緊急連絡がやって来る。それはアイーシャの故郷からで土砂崩れ災害で多くの行方不明者が出たという。

 その場の人員全てによる救援隊派遣の決断をするソーマ。リーシアには城に戻り応援を連れて来るよう依頼、自ら陣頭指揮に立つソーマは取り急ぎ現場に向かった。

 人命救助のため、ソーマ達の時間との闘いが始まる。

❰ソーマの猛省❱

 今回のメインエピソードは土砂崩れ災害の現実。アニメで扱うには非常にタイミングが悪い。日本で実際にあった最近の災害が生々しく思い出され痛ましい限り。ただ真面目に演出していたのはいいとしても、現実とリンクするデリケートな内容をチープな作画で描かれると残念以上に不快になった。

 今回良かった点。Aパート全般の脚本と最後のソーマの懺悔シーン。国王として有能でその役割に真摯に向かうソーマの魅力が十分に伝わった。

 しかしBパート、リーシアが連れてくる救援隊第二段到着までのソーマ達の三日間の苦闘描写がアニメでは作画のショボさもあって不満が特に多かった。今回はAパート短めでBパート長めでもよかっただろう。

 例えば、ソーマとダークエルフの長ボーダンと初対面の会話を屋内で落ち着いた感じに漫画原作から改変してしまった。地図を前に状況説明させるためだろうが、時間との闘いのはずの災害救助の緊迫感を弱めてしまう。ここは原作同様、外の災害現場で言葉を交わさせるべき。ここでジャンルは違えど刑事ドラマ『踊る大捜査線』の最も有名な台詞「事件は会議室で起きてるんじゃない」を思い出した。命が失われる現在進行形の状況では屋内の打ち合わせは全くそぐわないと思う。

 一族一丸となっての犠牲者捜索まっただ中なのにボーダンが小綺麗なのもおかしい。まるでソーマが到着するまでは無為無策のよう。

 さらにボーダンの弟ロブトール絡みの改変が一番許容出来ない。不謹慎ながら一番の見せ場が台無しにされた気分。

 妻子の安否不明の段階でのソーマと初対面から、アニメでは救助活動がひととおり終わってからの初対面に改変。ロブトールの妻の犠牲と向き合うソーマ達の場面が無くなり、間伐反対派のロブトールの改心の流れが原作ほど劇的にならなくなった。

 以上の改変でソーマが語る間伐問題は、本来はその場の中でもロブトールに語るべき内容だったが、アニメではアイーシャのみに語る形に変更。やむを得ないとは言えここも不満のひとつに。

 また原作にあったロブトールの妻子の救出場面は今回の災害の悲惨な現実を最も伝えるものであると同時に、ハルにとっての重要な伏線だった。今期内にその回収が無いとは言え、ここはアニメでカットすべきでなかったと思う。おかげで漫画でのハルはもっとヒーローっぽかったのだが、アニメでは影が薄くなってしまった。


 さすがに今回でラノベ第1巻もようやく終わるかと思いきや、まだ僅かにエピローグが残る。残りはあと5話。どこまで描くのだろうか。いきなりテンポアップでダイジェスト感が発生するかもしれない。少し不安だ。
{/netabare}
✴️第9話「縦横、成らず」
 (8月29日 1:30 - 2:00) 作画2.0→1.5
{netabare}
 今回アニメとしては相変わらず評価は厳しい。満足度60点で仮にオーディオドラマなら75点。作画に本当にうんざり。戦争直前の緊迫感を殺ぐチープさで本作には全く合わないのが痛い。締め切りで修正も出来ずどうしようもない感じ。真面目な台詞もギャグに感じてしまうほど全体的に酷かった。

〈あらすじ〉

 食料問題を乗り越えソーマは次の段階に進む。それはエルフリーデン王国内の不穏分子の説得もしくは排除。それは自治権を持つ陸海空軍の大将である三公と、ソーマの統治で既得権益を失った貴族達だった。

 ソーマは宝珠による通信で三公と同時会談を行う。そこで彼は現状での中央集権の必要性を説く。そして最後通告として王の統治に全面協力するよう三公に求める。しかしそれを受け入れソーマに臣従したのは一公のみ。

 結果、残りの二公は征伐対象となり、ゲオルグ・カーマイン公の陸軍4万、カストール・バルガス公の飛竜(ワイバーン)騎兵で構成される空軍1千が反乱軍となった。

 対するは、ソーマ国王の直率軍の禁軍と騎士団長ルドウィン率いる近衛騎士団を合わせて1万強とこの度ソーマに臣従したエクセル・ウォルター公の海軍1万のみ。

 ソーマは倍の戦力に立ち向かうことに。しかし全ては想定内。ハクヤは内紛の準備完了済み。一撃で決める覚悟で臨む征伐。「家族は何があっても守り抜く。そのために俺は一時だけ残虐な王となろう」それがソーマの覚悟だった。ソーマにとっては正義も大義もない。リーシア始めとする大切な人々の笑顔が何よりも大切だった。

 その頃、隣国アミドニア公国ではこの情勢をキャッチ。そしてこの内乱の機に乗じて王エルフリーデン王国に侵攻することを決定する。
 
❰ソーマの覚悟❱

 すっかり王らしく肝の座ったソーマが頼もしい。三公とアミドニア公国が台詞付きで勢揃い。いよいよ次回から面白さ倍増か。

 今回も作画がショボくなければ格好いいエピソードなのだが実に惜しい。

 城内で鎧を纏う敵の王ガイウス。出撃直前ならともかく今回の時点で武装してたらおかしい。確認したらコミカライズもそうだった。だが漫画では全く気にならない。画力が味方して、状況の不自然さよりガイウスらしさが勝り、細かいことは気にならないからだろう。しかしアニメではかなり違和感を覚えた。こういったシリアス系は画の説得力は一層大切だとつくづく思う。

 次回から戦争突入で戦闘描写が増えるのは確実だろう。作画の今後は実に不安だ。
{/netabare}
✴️第10話「兵は楽しむ所に非ざるなり」
 (9月5日 1:30 - 2:00) 作画1.5→1.0
{netabare}
 アニメとしての満足度55点。仮にオーディオドラマなら80点。脚本と声優の演技は良かったのは救い。ただ今回で作画評価を最低にしないではいられなかった。戦闘シーン多い回ゆえに、作画との相性が最悪。変な構図も多く如何に労力を少なく済まさせようというセコさまで伺えてしまう。戦闘シーンに止め画多用で緊迫感を殺ぐ。見応えあるものを作りだそうという監督の努力は伺えるが、作画スタッフのレベルでどうしても限界がある感。

 作画に関して書きたいことは以上。いい加減毎回くどいので、次回からは改善点がない限り作画には触れないことにする。

〈あらすじ〉

 王ガイウス率いるアドミニア公国軍三万は、エルフリーデン南西の城塞都市アルトムラの直前まで進軍していた。その領主ワイスト・ガローはガイウスの御前に一人出向き土下座する。武力でとても敵わないので降伏し開城するつもりがあると。しかしそのために、しばし城内のとりまとめの時間を下さいと。そしてガイウスは兵の消耗を少しでも減らそうと、その願いを聞き入れることにした。

 一方この前日より、ソーマ国王に反旗を翻した陸軍と空軍との衝突も始まっていた。それに対して、ソーマとハクヤにはアミドニア軍も含めた三軍に勝てる秘策があった。それは海軍のエクセル公も指揮下にあるからこそ成り立つもので、相手の将の裏をかくことが成功の鍵を握るものだった。

❰ソーマの奇策❱

 初めてのリーシア不在回。ソーマの出番も少なく、主に敵将とハルとカエデ視点で話は進む。敵の意表を突く、数で劣る不利な状況を覆す作戦。原作者はなかなか上手く考え出したものだ。ケレン味たっぷりの展開が面白い。

 そして前回と今回でラノベ第2巻の内容の半分は消化した。前回からテンポアップしたが今のところは脚本には不満はない。

 アニメではアドミニア公国軍進軍前のエピソード、すなわちむさし坊や君と冒険者ユノとの出逢い第二段はカットされたか。無くとも話の進行上問題ないのでいいのだが、あるとほっこりするので少し寂しい。
{/netabare}
✴️第11話「李代桃僵」
 (9月12日 1:30 - 2:00)
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今観てる

3話までの感想{netabare}
肝心な部分が分からんので面白いのかそうでないのか判断できない。
何が分からないかというと、この作品の魔族ってどんなん?
話が通じる?通じない?一度魔界になった土地は奪還すれば再び人が住める土地になる?ならない?
人間同士の戦争の延長と捉えればいいのかそうじゃないのか分からない。

綿花もそう。
国策で進められたのか農家が勝手にやり出したのか。
前者の場合、暴落は国のせいとして反感買われてて、今度は食料を作れと言われても素直に従うかどうか…という展開が予想できる。
後者の場合、農家個人がホイホイと金に換えられるワケが無いのでバイヤーが居るハズで、主人公が指導する相手はそっちになる…という展開が予想できる。
どっちだか分からん(またはそれ以外?)ので予想が立てられない、想像がかき立てられない。

良い方向にしろ悪い方向にしろ、どっちに傾くとかそれ以前の感想を抱く手がかりが足りない。
真っ白な原稿を見せて「どう?感動するでしょ?」と言われるのとあまり変わらない。
なによりこの「分からない部分」に関心を抱かない主人公が分からない。
現状把握を怠って現実主義とは一体…うごごごご。

とりあえず物語を進めつつそこら辺の説明をしていくのかなぁ?ってことで様子見。{/netabare}

4話感想{netabare}
ブシロアニメ
・D4DJ(シリ構:雑破)→D_CIDE(シリ構:大野木)

・現実主義勇者の王国再建記←この作品
シリ構:雑破+大野木
監督:渡辺高志

渡辺高志
ロストユニバースの監督で、かつてその内情をぶっちゃけたサイトがあったハズなんだけど今は残ってない?
その後シャナが当たって「良かった良かった」と思ったら“閃乱カグラ”で「ん?」となりつつも、その後監督を別とする“SHINOVI MASTER -東京妖魔篇-”がアレで、ああやっぱり才能あるんだなぁと再確認。
ロストユニバースで辛酸を舐めて、それ以降業界の「やらかし」には強く警戒してる印象なんだけど、この作品では果たして…?

と、スタッフだけ見ると結構豪華なんだけど、ここまで見て面白いかどうかは…う~ん。


ってところでの4話感想。
3話までの感想で指摘した「魔族がどんなんだか分からない」が、4話でトモエの能力紹介と共に説明されました。
なるほど~、どうせここで説明するから二度手間にならない様に引っ張ってたのね。
私が疑問視してた部分に触れてくれて「やったぜ」って気持ちではあるんだけど、だからといって作品が面白くなるというワケでは…明らかになってさてどう対処するか?次第だなぁ。
というか、ポンチョの持ってきた驚きの食材とは!?ってところで…え、引っ張るの?
まぁその、食糧難といってもそこまで飢えてる感じがしない。
原因はあくまで綿花の暴落(難民については規模がワカラン)であって長引きそうな天災由来ではないので、王様がどうこうせんでも勝手に綿花栽培される前の状態に戻りそうな気がする…それまでの一時しのぎってこと?
その中身も「外国人が驚く日本の料理」ってだけで、そんなのはネット上に幾らでもあるワケで、これ見て感心しろと言われてもちょっとなぁ…。
救荒植物とかソテツ地獄でググって貰えばアレなんだけど、折角の全国放送なんだから、飢えで食中り覚悟で毒草を食ってる市民に正しい毒抜きの調理方法を放送するって展開の方が良かった気がする。
更に「火を通すと毒抜きできるがそもそも貧民は薪すら買えない」みたいな問題を解決してこそ「おおっ」と思えそうなモンで…そこまで望むのは酷?{/netabare}

5話感想{netabare}
わざわざ週を跨いでまで元の世界には存在しないゼルリンの料理を出して、あたかも異国情緒?異世界情緒?を演出したかと思ったら…

何故、うどんを音を立てて啜って食う!?

啜るのが悪いってことでなく、折角準備した異世界情緒を自らの手で台無しにした感じがしてならない。
この作品に限った話じゃないけど「ナーロッパって日本人が海外で暮らすより暮らし易そう」「現実世界の外国以上に日本の延長」なのがホントもう「あちゃー」って感じ。
名前の扱いも謎。
「郷に入らば郷に従え」なのか「召還したからにはそれに従え」なのか分からない。
「わざわざ呼んだからにはオレの世界の流儀に従ってもらう」で良いと思うのだが…それに対する伝統や風習との摩擦を期待したんだが、現在のところ異世界人は妙に物分りが良い(それなのに姓名の順は融通が利かないのはどうにも…)。
鎮護の森の間伐の是非でそれをやってくれるのかなぁ?

アイーシャの「残念ダークエルフ」評もよく分からない。
描写が伴ってないのに「キャラがそう言ってるんだからそういうことなんだよ!」と視聴者に押し付けてる様にしか感じない。
見た目がああだから誤魔化されてるだけで、本来は最強の武人として無骨なゴリゴリマッチョ(と同等)と捉えるのが妥当で、そう思えば大食らいなのは驚くことでもない。
何の種目で登用したか忘れるなよ、腕っ節が最強(あと忠誠心もか)ならそれ以外を求めるなって。
残念ってのはなにか期待するものがあってそれに至らないからでしょ?もし戦闘が弱かったら残念と思っても良いけどさぁ。
まぁ前期放送された“スライム300~”のハルカラで「残念ってのはこういうこと」という手本を見せられてしまったせいもあるのかなぁ?
それに比べると残念度合いが全然足りない。

一夫多妻制(多夫多妻制?)についても、それって乳児死亡率と関係してんじゃないの?そこに触れずにごちゃごちゃ理屈並べられてもシックリ来ない。
ってかアッサリと王位を譲ったシーンが読者から散々突っ込まれて、後から必死に言い訳してる様にも思えたり思えなかったり…。
水戸黄門も同期放送の“月が導く~”と被っちゃって「あちゃ~」って感じ。


と、どうにも重箱の隅をつつく様な感想を書いてしまったけど、現状ヤマもなければオチも無くて「こういう楽しみ方」以外の楽しみ方が見つからない。
一応今後の展開には期待してるんだけど、溜めが長いのう…。

あ、そうそう、それとどなたかが農業関連で連作障害を指摘されてたが、これについても、まぁ、その…いかんせん気候や風土がワカランので何とも言えないというか、考えない様にしてる。
作者がそこまで設定してるかどうか知らないけど「定期的に川が氾濫する」、この短い一文だけで問題はクリアしてしまうので考えても虚しいだけかと。{/netabare}

8話までの感想{netabare}
道路作って両脇を魔物避けの木を植えるって…苗じゃなくて立派な成木なんだ、まぁいいんだけどさ。
そこに植えて何年?根付く気候なの?もしくは何年モノを移植したん?移植元はハゲ山になってない??
街灯のヒカリゴケとやらも、盗難に遭わないの?
地すべりの件もそう、この世界の治水技術がどんなんだかワカランので全然ワカラン。
今まで川を映すシーンってあったっけ?橋でもいい。
「○○であるならこの先××な展開があるかも?」みたいな、想像を広げるための取っ掛かりが無い。
起きたことを「へーこの世界はそうなんだ」と受け入れるだけの話がずっと続いてて、正直退屈。

ってかさ、北部の魔族が侵攻して来たら全部オシャカになることをダラダラ続けられても、なんかモヤっとする。
食糧問題もクソも、安心して畑を耕せる情勢じゃないじゃん。
侵攻は当分有り得ない、みたいなことを確認するシーンってあったっけ?{/netabare}

9話までの感想{netabare}
三公がどうこう、他国がなんやかんや、口で喋ってばかりで絵で見せてくれないので全然頭に入って来ない。
前回の土石流の件は偶然なのか狙ってなのか、家屋や人が流される様な具体的な絵を描かないことで「自粛」の憂き目に遭わずに済んだが、何度もこの手法を執られるといい加減ウンザリする。
というか土砂崩れの件はもう終わり?
復興に軍を出動させてそこで三公の実力を視聴者に見せるとか、出来たんじゃないか?

見せないことで都合よくコトを運ぼうとする汚い手法で最初に「ん?」と思ったのは2話で人材募集をかけて3話でアッサリ5人まで絞られてた件。
どの様な手順を経てあの5人になったのかサッパリ分からない。
普通に考えれば多数の応募者同士で激しい競争が行われたと思うのだけど…。
何で今更そんな話をしてるかというと、三公の一人エクセルは王の資質を量るためジュナを送り込んでたんだそうで…いやいや、送り込むのは勝手だけど目論見通り最後の5人に残れる勝算はあったの?
試験官(居たのか?)に袖の下を握らせた?
じゃあそこ描けよと。
伏線らしいモノもなく突然「実はホニャララだった」と出されても唐突感が否めない。
そもそもポンチョやトモエなんて、ソーマが前もって「こういう奴を選んどいてくれ」と指示しなかったら(選定者がよっぽど優秀でもなきゃ)落とされてるタイプで、それにしちゃあ謁見まで能力を知らなかった体なのが違和感甚だしい。
後になってカラクリを明かすのかなーと思ってたが現在のところ説明はナシ。

アイーシャもそう。
王国随一の武勇を誇るそうで、けど今のところ口だけの設定でどこまで強いのか分からない。
世界設定的に一人が軍隊に匹敵できるのかどうかすら分からないので、そこを伏せたまんまパワーバランスの話をされてもピンと来ない。
ゲオルグも一目置く存在…とかじゃないの?
何度も是非わが軍へと勧誘をかけたが森を守るを理由に断られ続けてた、とか無いの?
アイツが新国王に着いてるなら逆らわない方がいいって集団とか、無いの?
選定試験でアイーシャに敗れて2番で脱落したヤツが闘争心燃やしてるとか、無いの?
これから?

そうそう、ロロアもそう。
初登場の時てっきり商人だと思って、農家に綿花栽培を推し進めたのはコイツか?と睨んだこともあったがそうじゃないっぽい。
というか未だ農業は国策なんだか自主性に任せてるんだかよく分からない。
自由競争?えっ?この世界には関税って概念が無い?

どれだけ引っ張ったところで想像を広げる手がかりが無いので、何をやっても唐突にしか映らないような…。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

意外とちゃんとしてますが、現実主義というわりには夢見がち

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
異世界転生×王様になる×内政無双×ハーレム。

まあ、既視感はありますが、悪いアニメじゃないですね。中盤までけっこう面白くて、☆4にしようか迷ったほどです。

ただ、一点だけ、致命的に残念だったところがあり、評価を下げました。レビューではそこを書きたいと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
カーマイン公の反乱の理由と、その扱い。この一点です。

まず、私は最初勘違い高評価していました。カーマイン公は、ガチでソーマに反乱したと思っていました。それは、カーマイン公が、「ソーマ王は全てを変えてしまう」と言っていたからです。

私は常々、異世界転生で嫌いなところがあって、それは、「現代日本の価値観がそのまま是となる」ことです。西欧諸国とイスラム原理主義者との争いを見るまでもなく、今を共に生きる私たちですら、国や宗教が違えば、是と否は簡単にひっくり返り、それを擦り合わせることがどれだけ難しいか。

それがましてや、異世界だし、時代も文化も種族すら違うのに、ポッと出の若造勇者の正論に、「あっ、それ良いっすね~! よ~し、うちらが数千年かけて築いてきた価値観なんてぽ~いっと」なるのが、いつも違和感がある(いや、私個人としては、日本の文化も価値観も大好きですけれど)。

異世界転生を描く多くの作家にとって、異世界とは、転生者が大暴れするためのフィールドに過ぎない。そこで根を張り暮らしてきた普通の人々の感情なんかどうだって良い(例えば本作でダークエルフの森の間伐問題があったが、あれなら、ONE PIECEの空島編のローランドのエピソードの方が、私は好みである)。

そういう意味で、私は「本好きの~」を高評価している。あの作品は、きちんと転生先の世界へのリスペクトがある。

話はずれてしまったが、本作でカーマイン公がそこに切り込んだ時、「いいぞ!」と思わず手を打ってしまった。あの時までは本作を☆4にしていた。

しかしそれが、「国のため自らの泥を被る」というありきたりな理由になって、ちょっとがっかり。でもまあ、貴族を反逆者にするカーマイン公の思慮深さには感心したし、まだ高評価をしていた。

決定的なのは、それをカーマイン公が副官を使ってソーマに伝えていたこと。あれで一気にカーマイン公が俗物っぼくなってしまった。

もしカーマイン公の反逆理由が、「ソーマが全てを変えてしまうから」なら、それをソーマに伝えるのは大アリ。国の幕臣たる自らの死をもって、ソーマに民意を伝えるのは格好良い。ソーマもきっと、正しいからといって全てを自分の価値観で変えてはいけないのだと学ぶだろう。

逆に後者なら、絶対に伝えてはダメ。もしそれで自分が助かったら、今回の内戦は意味を失うし、自分が死んだら(自らが期待する)ソーマの心に傷を負わせてしまう。それが分からないカーマイン公じゃあるまいし、マジでソーマに伝えるメリットがない。

というか、そういうのはソーマが気づいたとしても知らばっくれるくらいがかっこいいんですよ。あれで☆1をおとした。

とまあ、酷評になっているが、基本は楽しいアニメだったんですよ。「まおゆう」みたいに、内政をチマチマやるアニメは好きです。それに、「ガッカリダークエルフ」というパワーワードには吹き出しましたしw

2期、当然観ますよ。場合によっては☆4への復帰もあるので、熱い展開を期待しています。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
世界の情勢的に、ギリギリ、理屈が通る範囲かな。遊戯王ネタか(笑)

2話目 ☆3
めちゃくちゃ浅いレベルの経済論だな。才あれば用いる、は、正しいと思うが、どうやって判定する? 数万人が来たら? 面接官は? 1人でやるの?

3話目 ☆3
武勇とかなら、2位も3位も10位も欲しいよな。たった5人か。これ、一次選考した奴らが、めっちゃ優秀なんじゃないかな(笑) 石塚(笑) 孔明ポジション。

4話目 ☆2
王様のブランチ(笑) タコの独特な食感、初めての人なら、ミンチにした方が良いと思う。都合の良い日本設定。どんなタイミングで次話にまたぐんだよ(苦笑)

5話目 ☆5
ゼルリンの調理方法は面白かった。異世界の意味があった。ただ、ゼルリンという、「食ったらどうなるか分からないもの」を、いきなり王様に食わせるか? マルクスとのやり取りも好き。アイーシャ、がっかりダークエルフ(笑)

6話目 ☆3
大切なのは人材の質と補給。その程度のことなら、結構な人が言えそうだけど、それで昇格するのもな。まあ、その程度の社会なのか?

7話目 ☆


8話目 ☆4
アンバランスな技術体系。一応、説明にはなっているし、この世界を大切にしている感じは好感がもてる。悩みとしても、誠実だな。

9話目 ☆3
一応、ちゃんと戦争してるかな。

10話目 ☆2
なるほど、カーマイン公、思慮深いな。んで、主力を引き付け空軍で首都攻め。敵の主力を闇討ちで削る。戦争としては面白いが、文化的には落ちたかな。カーマイン公がそれを王に伝えるのが微妙。

11話目 ☆


12話目 ☆

{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17

77.1 5 王女で仲間なアニメランキング5位
陰の実力者になりたくて!(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (461)
1458人が棚に入れました
『我が名はシャドウ。陰に潜み、陰を狩る者……』 みたいな中二病設定を楽しんでいたら、まさかの現実に!? 主人公でも、ラスボスでもない。 普段は実力を隠してモブに徹し、物語に陰ながら介入して密かに実力を示す「陰の実力者」。 この「陰の実力者」に憧れ、日々モブとして目立たず生活しながら、力を求めて修業していた少年は、事故で命を失い、異世界に転生した。 これ幸いと少年・シドは異世界で「陰の実力者」設定を楽しむために、「妄想」で作り上げた「闇の教団」を倒すべく(おふざけで)暗躍していたところ、どうやら本当に、その「闇の教団」が存在していて……? ノリで配下にした少女たちは勘違いからシドを崇拝し、シドは本人も知らぬところで本物の「陰の実力者」になっていき、そしてシドが率いる陰の組織「シャドウガーデン」は、やがて世界の闇を滅ぼしていく――。
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

禿げの実力者に なりたくなくて!

●【666】というお約束の刻印

主人公の性格がひねくれているためか物語も相応にひねくれていたようであります。

他のなろう系異世界糞作品に比べたら本作はかなりマシな部類に入るような印象を受けました。

{netabare}1話の掴みはかなり極上でありましたが、それ以降はやや失速気味で
耳付きの亜人種の取り巻きがうじゃうじゃ出てくる展開には辟易しつつも、
その一方で各種裏設定的諸要素には興味が惹かれるところあり、
トータルとしての印象は比較的良好であったように感じました。

性格に難がある主人公はモブについての持論を展開しますが、要するに
モブ=庶民を上から目線で見下し馬鹿にしているだけというのが
(裏設定的)本音のようであります。

この手の思想傾向を【優生思想】と言いまして、ヨーロッパの貴族たちが憑りつかれている
類の非常に偏ったものであります。

本作のテーマは「陰の実力者」であるため、リアルの世界でそれに相当する
種族=ヨーロッパの王侯貴族に関する諸要素をそれとなく描いている
のではないかと推測いたします。

「王族の血」、「教団」、「学園」、シャドウという「秘密結社」
ファンタジー作品でこれらの要素が出てきたとしても何の不自然も無いと考えられますが
ある特定のデザインで示される「魔法陣」、「魔眼」=【プロビデンスの目】、
そして【666】の刻印が示されるならば、見事なまでに彼らの思考回路を
完全再現できていると言って間違いないでしょう。

廚二病的な荒唐無稽な思考回路を再現しているようでいて、同時に
裏設定的テーマを完璧に描き出す「なろう系作品」はあまりに謎が深すぎて
理解が追い付きませんが、「魔眼」や【666】などの表現については{/netabare}
今後もお約束事のように繰り返されることだけは間違いないと言えるでしょう。


●糞アニメ界の陰の実力者、現る

なろう系の異世界転生ものと言えば糞 {netabare}作品で確定していると言っても過言ではない
くらい確実にその実績を積み重ねているように思えます。

糞作品を敢えて乱発する理由とは、TickTok運営がユーザーの個人情報をアルゴリズム解析
かけた結果得られた必勝パターン戦術に由来するものであると考えられます。

TickTok運営はいかにしたらユーザーを麻薬ジャンキーのようにTickTok中毒に
させられるかAIにより分析させ、得られたのは次のようなものでありました。

ただ当たり動画だけを並べるのではなく、パチスロのようにハズレの中に当たりや
たまに大当たりが組み込まれた動画配列パターンの方が、ユーザーの期待値は高まり
大当たり動画を見つけた時の満足度の効用が極限まで高まり、ギャンブル中毒にも似た
依存症的傾向が強まるというものでありまして、早い話がTickTok運営が情報解析に基づく
はめ込み洗脳情報工作をやっているというオチでございます。

そういう事情で米国ではTickTokを有害コンテンツ認定し、使用禁止を呼びかける事態に
なったわけでありますが、考えてみましたらこの手の情報工作ならば今時どこでもやっている
のが昨今の情勢であり、要はなろう系の糞作品乱発も似たような狙いがあるのだと
考えられるわけであります。

なろう系糞作品予備軍の中にあって比較的なマシな水準にある本作はユーザーから
当たり作品と認定され、トータル戦術としてなろう系異世界転生ものは生き残るという
のが制作サイドの狙いではないかとそのように推測いたします。

うる星やつらのリメイクのようにハリウッドでもリメイクやキャスティング失敗作品が
乱発されユーザーが制作サイドをぼろ糞に叩くような事態が数多くあるようであります。

ある説によればこの手のユーザーの失望は期待の現れでもあり、ハズレを引けば引くほどに
むしろ期待値は高まり、釣られやすい心理状態が形成されると言えるわけであります。

ユーザーとは情報を一方的に抜かれ完全解析される側のある意味情報弱者でありますから
制作に対し如何にマウントを取ってみたところで、情報戦においては圧倒的不利な状況にある
潜在的敗者であることは{/netabare}確定している事実であるように思えて仕方がありません。

●なるようになろう系
ここが中盤の折り返し地点であるかどうかは定かではありませんが途中経過の評価を示します。

天然設定的主人公のモブジョークや異世界天性お約束のエロネタが例えはぐらかしで
しかないとして、そしてはやりどうにも強すぎるハーレム的要素も含め、煩わしくないか
と言えば相応にネガティヴなものを感じずにはいられませんが、
{netabare} 教団の秘密としてスチームパンク的で錬金術に{/netabare}因んだ世界観を見事に表現できたことに
ついては大いに満足がいくものでございました。

単純に見て面白いというエンタメ性よりも異世界転生ものの謎を解くという観点で
視聴してる当方にとってはある種の「秘密の暴露」は加点ポイントでありますので
物語評価に加算した次第であります。

「サマータイムレンダリング」の主人公{netabare} にしても言えることですが、「目」が
何かおかしいみたいなことには極めて敏感な思考回路を持ち合わせた性分のため
本作の主人公の「片目」描写が所謂「魔眼」発動の【一つ目】小僧を意味するのだ
ということも当然のお約束パターンと認識する次第であります。

毎度毎度の【一つ目】小僧でありますが、それでも「法則」に間違いないか確認することは{/netabare}
重要なので結果は押さえておくべきでありましょう。

●発動する「スチームパンク」という奇策の惑わし
「サイバーパンク」というジャンルの作品の解釈が簡単というわけではありませんが
それに比べると「スチームパンク」作品の解釈はかなり難易度が高いものと個人的には
そう考えております。

{netabare} 【王族の血】という重要ワードにどのような意味合いが込められているのかについては
非常に興味深いものを感じておりましたが、見事に「魔人の細胞」というこれまた厄介な
概念を持ち出し、遺伝子操作という名の「錬金術」なるものを提示してこれを
謎の教団と結びつけるという展開は、中々に説得力があるように思えます。

異世界では当たり前の「魔法」とそれに関する小道具を「錬金術」という形に集約して
巧いこと描いている手法には大いに納得のいくところでありますが、アニメの知識が豊富である
専門家代表格の「岡田斗司夫」でさえ「錬金術」の説明については、ブレがあるようにも思え、
逆に言うならば「錬金術」とそれを「研究するとある機関」についての説明は、
それだけ相当に骨が折れるという話になるかと思います。

まずは「錬金術」のルーツを知り、それから「スチームパンク」作品の解釈を行うならば
かなりの部分が理解できるものと確信できますが、そもそも科学でもあり、
また科学とは別概念でもある大いに矛盾した「錬金術」というものをまともに
理解できるとしたら、それは正気の沙汰ではないということになるように思います。

急がば回れという言葉が示す通り、今は魔術的小道具、例えば「アーティファクト」のようなもの
それについての分析が肝要であり、もしも分析不能なら一旦考えるのをやめるというのも{/netabare}
一つの合理的な考えなのかもしれませんというのが結論でございます。

本作は主人公の性格を含め、クセが強いのがかなり厄介であります。




初回のインパクト、掴みは十分過ぎるものでありましたが、中盤戦以降も
今一つ盛り上がりに欠け、徐々に失速していってるような空気をも感じます。

そもそも本作は「異世界転生」ものに属するが故にやはり、{netabare} ある種のエロ描写は既定路線
お約束のやっつけ行事であると割り切るしかないのかもしれません。

肝心のメインストーリーの方は今一つ感満載でありますが、その一方で
教団・教会・学園に関する設定的なものについては、完璧すぎるまでの
リアリティをを感じずにはいられません。

召喚魔法には「魔法陣」が不可欠と言うのはもはやファンタジー界隈では常識過ぎる話で
ありますが、脱力的展開を意図的に?演出しつつもファンタステックな小道具の
扱い・描写がやけにえぐ過ぎるというギャップ感に軽く眩暈を覚えてしまいます。

一見してフィクションと見せかけて、実存する「教団」の話をさり気なく展開しくるという
このような作風はとてもクセがあり、曲がっていると言うしかないですが
「エクスカリバー」のくだりでクスリと笑わせるだけのエンタメ性?
それがあるためなお更のこと裏に秘められたテーマを読み取る厄介さについては
計り知れないものを感じます。

細かい設定ばかりに力を入れるも、話自体は大して動かない
こういう路線について行くのには相応の忍耐を要するように思います。{/netabare}


※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、
実在のものとは関係ありません。

これ↑はよく目にする定番のテロップでありますが、
本作はまるでこの文言を逆手に取ったようなところが多分にあり
主人公の性格にしても言えることですが、かなりひねくれていて
恐らく今後予測不能な変化球的展開をするものと推測いたします。

そして「チェンソーマン」以上に残酷描写もあり得るものと覚悟すべきでありましょう。

4話にて事態は急展開を迎え、非常に興味深いキーワードが何気なく出て参ります。

{netabare}それは【王族の血】でありますが、「陰の実力者」と「謎の教団」とそれが関連するとなると
これはもはや「フィクション」の領域を軽く超越したような {/netabare}
究極の「ミステリー」であると考えるべきでしょう。




あまりに怪しすぎる異世界転生もの作品については徹底マークするのが当方の基本方針でありましたが
まさか「あたしのゴーストが囁いた」通りのヤバ過ぎる異世界転生もの作品がこんな形で検出
されるなんて全くもって夢にも思いませんでした。

本作については異世界転生ものアンチ程に注目すべき作品だと言えるのかもしれません。

本作冒頭から、当方の感性はビリビリとスパークしまくっておりましたが
エンディングロールが流れる時に奏でられた音楽=ピアノのメロディを聞いて
記憶にはまるでなかったはずの曲名なのに聞いた瞬間不意にこの曲は「月光」だなと
あまりにも唐突に自分でも不思議なくらいに直感冴えわたったのは、もしかしたら
何か特別な因果があったからなのかもしれません。

糞作品乱発し尽くしてアニメファンから半ば失望感以外にはなんらポジティブな心象が得られない
既に旬が終わったはずの異世界転生ものというジャンルにおいてなおかつ
その印象をすべて覆すが如くこのような反転攻勢を仕掛けてくる動きは
甚だ怪しすぎると思わざるを得ないわけですが、かと言ってこれを過小評価し
見くびり過ぎた結果として、手痛いバックアタックを受けただただ絶句するだけ
というのも極めて間抜けな話であり、ただ醜態晒すだけの完全なる負け戦にございます。

本作1話において観測された瞬間最大風速値は
「探偵はもう死んでいる」の域を軽く超越しておりました。
「探偵はもう死んでいる」は初回こそがインパクトがあり、それ以降はただただ失速していくだけの
結果は単なる残念作品でありましたが、本作がそれと同じ運命を辿るかと言えば
現段階では予断を許さないと言う以外に言いようがないのが現実であります。

異世界転生もの作品が今後も乱発されること自体は容易に予測できましたが
まさかこれ程までに過激な強襲を敢えてかけてくるとは予想だにしませんでした。

ここにいるすべてのアニメファンの皆さんに是が非でも言いたいことは
「異世界転生もの作品には重々気をつけるように」ということ
それに尽きるのみにございます。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

面白いですが作品の評価は2期が来るかですね。追記2期決定ですね。

 キャラや演出で魅せてくれました。かなり面白かったと思います。それぞれのエピソードについてちゃんと数話ごとに完結していく構成なので、飽きなかったんだと思います。

 冒頭のスタートからはアルファを初めハーレムものになるかと思いきや随分変わった展開の仕方でした。「ワンパンマン」的といえばいいのでしょうか。すべての努力を相対化してしまう、滑稽な部分に面白さがあるのでしょう。

 主人公ではなく、どうやらアルファの正体とか裏の歴史に謎があるようで、その部分を楽しみにしていますが、終わってしまいましたね。

 面白さでは評価できると思いますが「作品」としての評価は難しいですね。アニメとしての完結は放棄した感じです。ただ、20話を初めからやるのだから、勝算があっての事でしょうし2期の期待も出来そうですので「作品」評価はまた後程ですね。

 ですので、アニメとしての評価はストーリーは割り引くしかないですね。キャラは非常に良かったです。出てくる女性キャラたちの苦悩がもう少し深掘りできていれば、すべてを無意味にしてしまう主人公との関連でテーマ性が出たかもしれませんが、そこは機能せず、むしろギャグになってしまいました。

 EDの曲は良かったですね。やっぱりアルファの声がいいかなあ。止め画がちょっと手抜き感がありました。本編の映像の使いまわしでいいので動かしてほしかったかなあ。


追記 2期決定したので評価少しあげます。なお、原作の小説の方、全部買っちゃいました。オバロくらいあるのかと思ったらまだ05までなんですね。それでも、話の展開が意外すぎてかなり面白かったです。なろう、ではもっと先まであるんでしょうか。ただ、やっぱり紙の本が読みやすいので新刊どんどんだしてください。

 で、1期のOPって…ひょっとして…???



4話 面白過ぎて草。演出もいい。異世界という分類を越えて良作の予感。

{netabare} いや、構成も演出もキャラ作りも最高です。1話1話の話の展開が明確でそれぞれのエピソードに見せ場もあるので、本当に見ごたえがあります。1話の入り方も良かったですね。「世界最高の暗殺者…」的構成でグッと物語に引きこまれます。

 設定は開き直って、中世といいながら20世紀後半でなぜか電気がないという風情ですが、気になりません。舞台がストーリーにあまり関係ないからでしょう。

 そして3話から4話ですね。プリンセスの妹さん。最高ですね。劣等感とプライド、性格造形が見事に素晴らしいキャラを作っています。今のところ感情的に乗れるのはこの子ですね。姉に対する妹・弟、平凡な武術と言う面での主人公との共通性が今後どう活きてくるのか楽しみです。

 そしてシャドウガーデンという組織の再登場のカタルシスもかなりのものでした。主人公の勘違い設定があまりしつこくなければいいのですが、これでずっと行くのでしょうか?

 演出で瞳のアップを使うのが一貫しているのがいいですね。低予算対策かもしれませんが、効果的に瞳で感情や思惑を表現していますし、演出の力量を感じました。
 背景がペラペラな感じで低予算ぽいとはいえ、作画は丁寧だし、キャラデザはそれぞれのキャラに個性がありますし、演出が上手いので、全体としてはストーリーを楽しむ分には十分な画面作りが出来ていると思います。

 これだけの良作です。小説とコミカライズからのアニメ化ということで連載ものの欠点で、どんどん薄まってゆく危惧はあります。是非アニメ版での完結で構成させてほしい。続きがあるにせよ、1期で一応の目標を完結させてほしいです。

 OPがちょっと面白いですね。本当にストーリーに関係するんでしょうか。現世にシャドウガーデンが来たら面白そうです。イメージだけかな?{/netabare}


5話 「ルルーシュ」+「魔王学院の不適合者」そこに「オバロ」のプレアデスがくっついた感じでしょうか。つまり、面白いです。

{netabare} 配信時間が楽しみな作品は久しぶりというより、初めてかもしれません。ちょっとはまってしまいました。

 背景美術が安っぽいかと思ってましたけど、改めてみるといいですね。低予算かと思いましたけど、結構いい感じです。実際、止め画は多いので潤沢に予算があるとも思えませんけど、細かい演出に見るべきところが多いです。
 王女様(妹)が落ちる剣を掴むシーンとか心象映像としてなかなか見せていました。なかなかの画作りだと思います。EDも止め画ですけど演出で魅せてますので、工夫が上手いんでしょうね。

 その、EDとかOPなんですが、王女様が登場してないということは、ゲストキャラなんですかね。モブでもいいので絡んでほしいなあ。

 それにしても「アイアム〇〇〇ッ〇」は大笑いです。この外連味は「魔王学院の不適合者」を思い出します。印象としてはキリト君っぽいですけど、ルルーシュの「ゼロ」のほうがイメージが近いですね。
「ぷれぷれぷれあです」的なスピンオフもいつの間に始まっていましたので、「オバロ」のプレアデスは意識はしていると思います。

 スピンオフは下手をすると作品世界がメタ的になってしまい、本編の真面目な部分が楽しめないので、もうちょっとずらしても良かった気がします。{/netabare}


10話 やっと本性が現れました。本作はエロギャグアニメですね。

{netabare} キャラ作りのための少しシリアスな展開もありますが、ここまでやられるとさすがにわかります。そう、つまり本作は真面目にやっているように見せかけたエロギャグアニメということでしょう。時代考証とかやる意味はゼロです。何でも有りですね。

 やっぱり作品のコンセプトはオバロと似ている気がします。ただ、オバロより更に、エロギャグが強めということで。俺TUEEEがオチになっているのもオバロっぽいです。
 本作はそれに加えて、各ヒロイン毎のエピソードが面白くできているのが、いいですね。

 本作は真面目に考察してはいけない、エンタメ作品の位置付けで楽しませてもらいます。10話はちょっとふざけすぎですけど。{/netabare}



13話 あれ?続くの?アルファが重要な役みたいですね。

{netabare} なんか続く感じですね。かげじつが作られてたので力は入っていると思ってましたが…なんか、作画もいいし、キャラも女ばっかりなのにあまり混同しないし。
 あれだけ複雑な髪型の作画が破たんしないのは、CG技術?最近ほとんどのアニメの作画ってモデリングになったのかなあ???それにしては、遠景でも破綻がありません。うーん。やっぱり単なるCGペイントっぽい感じです。いずれにせよ、本作の髪の毛の作画は本当に良いです。「明日ちゃん…」みたいな動きのレベルの高い良さではないですけど。13話、イプシロン良かったです。デルタもいいですけど。

 最後の赤い画面の演出も、出崎演出(低予算アニメを逆手にとった止め画の演出。予算関係なく意図的にも使います)っぽくて良かったですけど、そこは線画で行こうよ、という感じもしました。

 この先続くと思わなかったので、2022年のベスト10に入れませんでしたが…うーん。どうしよう?エンタメとしては優秀でも深みがなあ。アレクシア王女の深掘りが出来ていればなかなか、良かったと思いますが、どちらかといえばギャグよりですからねえ。

 アルファがなんかありそうですね。前から出番がもっとないかなあ、と思ってましたけど、あのツンがいいです。アルファの過去に何かあったとしても、うーん、物語上の展開は楽しみだけど、深みにつながるか…あるいはエンタメ極振りでいくか。{/netabare}


17話 なんか中世世界みたいな設定を守る気が無くなってて草。話が進むたびに現代的になってる?

{netabare} 宿泊施設はビジネスホテルだし、道路にセンターラインはあるし、化粧品のコンパクト、地下鉄、グランドピアノ…って挙げるのが恥ずかしくなるくらい現代じゃんという感じです。完全に遊んでますね。話が進むたびに現代的になっている気が…

 これもギャグだとしたらなかなかのセンスです。それにしてもキャラがいいなあ。王女様かわいい。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 23
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

痛さをギャグに昇華できてる

{netabare}
なろう系では珍しく2クール弱と気合の入った作品。

転生して最強になって無双とやっていること自体は普通のなろう系だけど、主人公がイカれた厨二病で、真面目半分ギャグ半分なのでテンプレ的な作品との差別化は上手くできている。
シャドウは痛い奴としてギャグテイストで描かれているので、俺TUEEE系作品特有の不快感がない。
厨二病が行き過ぎていて常人には理解できない行動も多々あるけれど・・・w
この作品は、作者の妄想そのままだと痛かったから、そこを自虐的にギャグで茶化した作品だと思ってる。
実際それによって、痛い作品ではなく、痛い主人公の作品になっている。
それに、俺なんかやっちゃいました系主人公よりはこういう自分の力に自信を持っている作品の方が好きなので、ギャグ作品でなかったとしてもこの作品の主人公は好きだったかな。

プラスで、シャドウがかっこつけて変なことやってるシーンも面白いけど、単純に厨二作品としての出来も高い。
未だに厨二心が残ってるからか、社会に潜む謎の悪組織に、秘密裏に対処するダークヒーロー組織という設定にはワクワクする。
表舞台で力を見せつけるシーンは痛快。
シャドウガーデンを悪の組織と勘違いし敵視するもの、ディアボロス教団、そしてシャドウガーデンと、色んな勢力が競り合っている雰囲気も面白い。
ギャグだけだと途中で飽きただろうから、普通に話が面白いというのは楽しめた要因として大きかった。

物足りなかったのは七陰メンバーの陰が薄かったことかな。
シャドウの存在感が強すぎたのもあるけれど。
あと、キャラの名づけは正直寒かった。ドエムケツハットなど・・・。

1個気になったけど、主人公はまだディアボロス教団が実在することを知らないのだろうか。でたらめな発言が真実だったと気づくシーンがなかったけど、最後の方の行動はディアボロス教団の存在を知った上のものだとしか思えないw

私的評価:62点
私的ベスト回:9話

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆7
女性主人公? 異世界ものじゃないんか? 糞陰キャ主人公。
傍観だけしてる主人公。だっさ…。
日本人なのにそんな戦争に参加したことあるんか…。
言うほど言い訳できるか? ただの犯罪者で草。
バール1本でって、バール相当強いだろ。
そりゃ普通に殴った方が強いわなw 死んでて草。この前置き必要だった?
まあ、陰の実力者という曖昧な表現の具体化か。
まあ脳死で転生させるアニメよりかは。こういう厨二アニメ正直好き。
無自覚厨二じゃなくて自覚ある上ならなんか好感持てるし。
中世じゃないのもいいわ。

2話 ☆7
微妙なOP イキリがコンセプトなら不快感あまりないな。成れ果てかな?
これ言ってて恥ずかしくならんのかなw これ面白いけど2クール持つか?
襲われてそう。
ギャグアニメだけどしっかり厨二バトルものとしての面白さもある。

3話 ☆5
クソOP 何がしたいの? マジで何がしたいの?
金に釣られるダサい陰の実力者さん() イキリ会話きつ。
ガチでカップルみたいなことやってて草。
立派な彼氏だろこれ。世界で何が起こってもどうでもいいとか、作者の思考見えるのきついわ。あっ...

4話 ☆7
エロ展開はよ。確かにモブっぽくて草。何で競り合ってんねんw
はたらく魔王さま。エッッッッ 時は来た
ダークヒーローものとしてちょっと面白い? てか車あるんだ。
このマッドサイエンティストの方がテンプレ的なモブみたいな死に方してるw

5話 ☆5
イキっていく、こいつも常人レベルだろ。つまりどういう事だよ。
だっさ。あの味方巻き込み配ってるぞ。なんか草。
てかこいつの中では教団は実在しないのにやりすぎだろw

6話 ☆6
チョコ あっ…。クールドジ。なに身内から金盗んどんねん。
この白髪達は主人公ポジションなのかな? このピンクは何。

7話 ☆6
こんな現代的なのね街。
モブ演じるパートマジで何がしたいのかわからんからつまらん。
本来とのギャップを高めるというのはわかるんだが。
モブこんなにしぶとくねえよ。奥義全部同じだったじゃん。
ここまでも散々ネームドキャラと関わりまくってる件。
どうせまたトマトジュース

8話 ☆7
アクセラレータさんなにやってんの?
魔力阻害がそんなに一般的なら魔力とかこの世界であまり活躍しなそうだけど。主人公の笑い顔イキリがきつい。
ちょうどそれの解読中にテロとか都合のいいタイミングの襲撃だな。

9話 ☆8
こういう仕掛け実在すんのかな。何食わぬ顔でこれ言えるサイコパス。
厨二アニメでも魔法科はめっちゃハマったけど、これはあまりハマらないのは何でだろうw
なろうのゲームってやる人いるの? 被害クソデカそう。
戦闘の構図は上手い気がする。炎バックはやっぱりかっこいい。
これシェリーこそ主人公の境遇だろw
ここから真実を知っていくストーリー。
父を母殺しと知らずに慕うように、今度はカゲノをシャドウと知らずに慕うのか。なーんか不憫。シャドウガーデン潰しかな? 今回は面白かった。

10話 ☆7
日常系アニメかな? この白髪の子帽子似合いすぎだろ。
アレクシア可愛いよ。百合アニメ? キャラデザは可愛い。
なんで聖地とやらに行くの? 女神の試験?
何のために受けるし。The Eminence In Shadow
日常回面白いじゃん。何を食ってるんだこいつは。

11話 ☆8
ホモ。風呂の流れちょっとワロタわ。露骨な犯人。
こんなエロネタやるアニメだっけw ちょろいじじい
何だかんだいい厨二作品だわ。正直好き。画面が眩しい。

12話 ☆8
聖域に入って何するのか。ダークヒーローではなくただの悪人になった瞬間。
あのモブの殺され方見てなお良く入る気になったな。ハゲ。驚きの白さ。

13話 ☆6
弱点解説するの草。ハゲ主人公がいてもいいだろ。

14話 ☆7
吸血鬼かよw イキリ英語草。で、聖域行った目的なんだっけ?w
お前、消えるのか? てか、主人公はまだ何も知らんの?w
主人公無知設定ない方が面白い気がするのは自分だけか。
主人公よりもこの引き立て役のキャラたちの方が詳しいの草。

15話 ☆8
正体割れてるだろ。変装かよw 殴られて変装解けんのかw
これ厨二作品書いてたら恥ずかしくなったからギャグっぽくした感ある。
普通に大会見せてくれやw

16話 ☆7
人間不信。なんで逃げたし。魔法科高校かな? 雑魚に名乗るな。
そりゃ皮肉られるわw 4330という中途半端さ。名前寒いのやめろ。
クイントンとの戦闘シーンちゃんとやれ。
アンネローゼ割と頭おかしいなw

17話 ☆7
ピアノまで弾けるのか。イプシロン一番好き。会話ちょっと寒いぞ。
この世界文明進んでるのか進んでないのかいまいちわからんな。
お前大会はどうした。
この瞬間に教団が攻め込むってことは結局シャドーは教団の存在知ってるの? それとも偶然?

18話 ☆7
姉さんヤンデレかな? ジミナの時に席外してたらクッソ怪しくねw
流血してるじゃん。目立とうとしてるガイジがトップなんだよなぁ。

19話 ☆7
画面端に見切れてるなw 目的何もないからなw おいおい瞬殺だよ。
ブーメラン刺さってますよ。スタイリッシュ盗賊スレイヤーw 黒歴史か?

20話 ☆7
つまりどういうことだ。暗黒兵士で見た。
ちゃんと厨二作品としてかっこいい。急にキレるなw I am atomic
親殺されたと勘違いしてる奴か。
こいつもう取り返しつかないことになってて草。
エッッッッッ 服脱がせたかっただけだよね。呑気にピアノ弾いてて草。
作画良くて草。

曲評価(好み)
OP「HIGHEST」☆4
1話ED「Darling in the night」☆7.5
2話ED「Darling in the night」☆5.5
3話ED「Darling in the night」☆7
4話ED「Darling in the night」☆6
5話ED「Darling in the night」☆8.5
6話ED「Darling in the night」☆6.5
7話ED「Darling in the night」☆7.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

70.8 6 王女で仲間なアニメランキング6位
戦闘員、派遣します!(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (404)
1350人が棚に入れました
秘密結社キサラギ。今や地球上の誰もが知る大企業は、自ら悪の組織と名乗ってさまざまな悪事に手を染め、ヒーローたちを打ち倒し、ついに世界征服を成し遂げようとしていた。しかし、世界を手に入れれば大勢の戦闘員たちは不要になってしまう。このリストラ問題を解決すべく、キサラギの最高幹部たちは新たな侵略先として宇宙に狙いを定める。そして地球によく似た環境の惑星へ、「戦闘員六号」と美少女型アンドロイドの「キサラギ=アリス」を派遣するが、現地の人々は“魔王軍"の侵略を受けていて――。

声優・キャラクター
白井悠介、富田美憂、菊池紗矢香、村上奈津実、髙橋ミナミ
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今観てる

3話までの感想{netabare}
原作未読。
このすばとこの作品の間に“アクダマドライブ”があったせいか、ついついそっちの方向で見てしまう。
つまりは「悪行ポイント」が気になる。
果たしてこれは仲間を裏切っても計上されるのか、あくまで秘密結社キサラギの利になることでないといけないのか。
そこら辺をトリックに仕込んだ話が展開されれば面白いかもねー、みたいなことをうっかり友人に話したら「コミカライズ版読んでるけどそんな方向には行かない」と言われてガックシ。
前もってネタバレすんなと断らなかった私が悪いのだが、そうか、関係無いのかー。
まぁそれはそれでいっか、先述の悪行ポイント以外にも興味をひいた部分があるのでそれに期待しよう(友人には黙っとこうw)。

なろう系ではよく現地人がバカ過ぎることを「知能デハブがかかってる」と揶揄されるけど、揶揄ではなくきちんと作家側から「この世界はデハブがかかってる」と設定されてるのなら、批判のポイントにはならない。
どうやらこの世界、戦車のモニュメントがあったり(使えなくなってた)気象コントロールマシーンがあったりと、一度文明が崩壊した後の世界らしい。
ひょっとして知能デバフ装置なんてのもあって、人知れずそれが稼動し続けてる…なーんてことは、具体的に見せなくても可能性を匂わすだけで辛いなろう作品よりよっぽど見易い。
こういう部分って狙ってるんじゃないかなー?
先代文明は何故滅んだのか、意思・意図のようなものは残ってるのか等、世界の謎を掘り下げるかどうかは分からんけど「仲間になったキャラ」がその世界でも異質の存在であるなら、やってくれるんじゃないかなー?どうかなー?

一方で作画や演出はちょっと…。{/netabare}

5話までの感想{netabare}
何をすれば悪行ポイントとして加算されるか?が分からないのが辛い。
もっと言えば誰が「それは悪行ポイント対象となる行為です」を判定してんの?と。
ヘンに捻らず素直に考えりゃ(※)博士が組んだシステムだろうけど、じゃあ博士の倫理観はマトモなの?を私は知らない。
それこそ奴隷が当たり前の世界で奴隷買ったら悪行になるの?とか、善悪なんて国や時代でコロコロ変わるモンでしょう。
そういう時代に左右されない根源的な善悪なんて、博士が持ち合わせてるとは思えない。
「そんな重箱の隅を…」とか「そういう話じゃねーから」と言われそうだけど、いや結構重要じゃね?

例えばチャックマンの件について、「悪行ポイントを稼ぎたいなら他にやり様がいくらでもあったのによりにもよってそれを選ぶかw」であるなら笑えるのだけど、肝心の「他にやり様」の例が示されてないので全然笑えない。
(一応アリスが正解例を示すが、非人道兵器の使用とか飛躍しすぎてて参考にならない)
6号の立場で考えると「じゃあ悪行ポイント稼ぎたかったらどうすれば良かったんだ?」になるし、その結果を笑い者として扱うのはイジメにしか感じない。
要は感情移入できない。
そうだなぁ、「悪行ポイントをスマートに稼ぐ正解例」を見せるライバルキャラとか居れば全然違ったと思うのだが…転送された勇者がその役を担ってくれたりしないかな?
ってか「これが正義の行いだー」と自分を疑わない正義マンが居て、そいつのやること成すこと悪行ポイントが加点されるオチで「なんでじゃー」ってなる話の方が面白かったのでは…?



どうもここに“なろう癖”を感じる。
あたかも神様の存在する異世界か、開発者の存在するVR世界かのような。
そういう世界だったら善悪判定装置みたいのがあっても、まぁ納得できなくはない。
といいつつ、5話で「この世界での勇者の伝承」を推測する際、ゲームや小説を参考にし始めて…こ、これは、伏線…だったりする?
別惑星の伝承なんて地球の創作物のセオリーなんて通用しなさそうじゃない?しかも言いだしっぺがアリスだし。
なろう癖を逆手に取った展開があることを期待してしまうのだが…どどどどうなんだろう?{/netabare}

6話感想{netabare}
スーツの制限解除をした反動で身動きが取れなくなったことを悟られないようにしつつ、敵が退いてくれるギリギリの妥協点として「ひと月の停戦」を持ちかけた──要は思い切りピンチな中、まんまと騙せるかどうかの緊張の一瞬──かと思ったらそうじゃないらしい。
「いいんだよ、ひと月もてば。オレにちゃんと考えがあるからな」と言ってるのでその場しのぎのデマカセではなく、実際に計画があっての停戦提案だったらしい。
ここはではまだいい。
考え=計画の中身次第だけど、じゃあこの後は計画実行に向けての行動をするんだろうな、と思ったら国へ帰る素振り?
まぁこれもまだいい、一旦帰って戦力増強してひと月以内に戻ってくるつもりとか、もう既に仕掛けは施してあって六号がグレイス王国に居なくても解決する、とかあるだろう。
繰り返しになるけど、考え=計画の中身次第でどうとでも転ぶ範疇。
けど…グレイス民の連中が騎士に戻らないかだの隊長になってくれだの言うのはどうなんだろう?
「考えがあると言っておいて何もせずに立ち去る気か?」と思わんのか?
「停戦期間のひと月の間、我々は何をすればいい?」と尋ねるのが先じゃないか?
もし聞きづらいのなら「何か行動を起こすんだろうな」で邪魔になる様なことは控えるんじゃね?
去ろうとするのを引き止めようとするのはすっごい違和感。
これが停戦交渉はデマカセだったというなら分かるのだけど、そうじゃないんだよね?
無理やりタイトル回収したくて展開を捻じ曲げた様な感じで、感動シーンと思われるが「ヘンじゃね?」って気持ちの方が前に出て全然感動できない。
ま、まぁ今後納得の行く説明があればそれで良いんだけど…どどどどうなんだろう?{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

侵略先として派遣されたのは、地球によく似た惑星!? 剣と魔法の惑星を侵略開始

この作品の原作は未読ですが、著者が暁なつめ先生であることを知り視聴を決めた作品です。
暁なつめ先生といえば、「この素晴らしい世界に祝福を!」ですよね。
個人的には、このすば第3期を期待していましたけれど…


秘密結社キサラギ。
今や地球上の誰もが知る大企業は、自ら悪の組織と名乗ってさまざまな悪事に手を染め、ヒーローたちを打ち倒し、
ついに世界征服を成し遂げようとしていた。

しかし、世界を手に入れれば大勢の戦闘員たちは不要になってしまう。
このリストラ問題を解決すべく、キサラギの最高幹部たちは
新たな侵略先として宇宙に狙いを定める。

そして地球によく似た環境の惑星へ、
「戦闘員六号」と美少女型アンドロイドの「キサラギ=アリス」を派遣するが、
現地の人々は“魔王軍”の侵略を受けていて――。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

「このすば」と「戦闘員、派遣します!」には主にキャラクターに関して共通項があると思います。
まず第1に主人公の性格が残念であること…
そして、相手に勝つためなら卑怯な手段を平気で使うところなんかは正直そっくりです。

それにヒロインが残念系なのも似ているところかと…
この作品でグレイス王国近衛騎士団の隊長だったスノウを見ていると、このすばのアクアが頭をよぎって仕方ありませんでした^^;

このすばのアクア以外のヒロインだとめぐみんやダクネスになりますが、ロゼとグリムも相当残念な感じが否めません。

でも、この主人公とヒロインの残念具合が堪らなく心地良いですし、暁なつめ先生の作品の魅力だと思っています。

そういう意味からすると、今回とみたんが演じた高性能アンドロイドのアリスは唯一まともな存在だったかも。
まぁ一人くらいまともなキャラがいないと物語として破綻するかもしれませんので^^;

物語的には、世界征服を目論む秘密結社「キサラギ」の新たなる目標は他の惑星を侵略すること…
そこで、組織では幹部に次ぐ古参メンバーで戦闘力も高く、トップクラスの任務遂行率を誇るも、性格が災いして未だに戦闘員クラスに甘んじている戦闘員6号に白羽の矢が立ち、目的地に転送されてしまいます。

ですが、転送先の出来事を見ているうちに、他の惑星を侵略するという当初の目的は頭からすっかり抜け落ちていました。
何故なら、やる事成す事侵略とは程遠いことばかり…
加えて、戦闘員6号の周りのヒロインの残念っぷりが半端無いのに引っ張られて、段々戦闘員6号たちの当初の目的を忘れてしまったようです。

こんな展開ばかりだからこそ、戦闘員6号の仲間に対して極稀に見せる優しさのポイントが高く感じるんですよね。
まぁ、これも良いスパイスとして機能していたのではないでしょうか。

それと、声優さんの布陣が豪勢なのもこの作品のポイントです。
メインキャストにとみたん、髙橋ミナミさんが起用され、秘密結社キサラギの3大幹部に、渡部紗弓さん、ちゃんりな、かおちゃんが起用。
そして魔王軍には瀬戸麻沙美さんや、みっくという面々が揃っているんです。
否応なしに視聴意欲が湧きましたよ。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、みっくによる「No.6」
エンディングテーマは、キサラギ=アリス(とみたん)、スノウ(菊池紗矢香さん)、ロゼ(村上奈津実さん)、グリム(髙橋ミナミさん)による
「Home Sweet Home」

1クール全12話の物語でした。
本作品もしっかり笑わせて貰いました。
果たして次は、こちらの続編が早いか、それとも「このすば3期」が先かが楽しみです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 27
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

好き者のコンピテンシー

暁なつめ氏の原作は未読


この御方は作品によって、大きく作風が変わらないため良くも悪くも想像しやすい。アニメ化は『このすば』『けものみち』に続いてってことになるのかしら?

・♂の異世界転生
・主人公♂が性的欲望に忠実
・ハーレムでわりと♀がひどい目に合う

○○のほうが優れている云々は置いといて、原作者の手癖みたいな会話の間やテンポ、そして交わされる会話の内容はやはりこの人とわかりますし、原作の良さ(読んでないけど)を踏襲するようスタッフが腐心したのだろうとは思います。 

どうやら地球から転送された(らしい)主人公の過去話はカットされてます。物語の進行に支障はございません。その戦闘員六号(CV白井悠介)が主人公です。Youtubeでたまにお見かけしていたしらいむさんの作品まともに観るのはこれが初。
世界征服を企む大企業「キサラギ」の従業員がとある星に転送されてのすったもんだです。ハーレム構成メンバーは以下

■6号のチーム:日々寝食を共にしてる
 キサラギ=アリス(CV富田美憂) アンドロイド/低体温ツッコミ役
 スノウ(CV菊池紗矢香) 近衛騎士団隊長/剣持ってる人
 ロゼ(CV村上奈津実) 戦闘用キメラ/大食の人
 グリム(CV髙橋ミナミ) 大司教/車椅子で呪う人

■キサラギ:上司に相当
 アスタロト(CV渡部紗弓) 氷結の人/チョロイン
 ベリアル(CV日高里菜) 業火の人/印象にない
 リリス(CV石原夏織) 科学者/人気投票の際バイデンしてたね

■グレイス王国:転送先のウォッチ対象其の一
 ティリス(CV前田佳織里) 王女/腹黒サディスティック

■魔王軍:転送先のウォッチ対象其の二
 ハイネ(CV瀬戸麻沙美) 魔王軍四天王の片割れ/たぶんドM
 ラッセル(CV伊藤美来) 魔王軍四天王の片割れ/うーん…美少年枠!?

チームメンバーとの日常劇をベースにその他愉快な仲間たちと組んずほぐれつします。多彩なので退屈はしません。完走への吸引力になりました。ハーレムの話はここまで。それこそハーレム+αの部分、“暁節”といえる会話劇が付加価値となります。
あらすじの通りで一言で言うとこのすば的サラリーマンのお話です。意外と実社会で使えるかもしれない!って視点で観るとより楽しめるかもしれません。



※余談

■コンピテンシー(有能社員の行動特性)

 「悪行ポイントが加算されました」

パワーワードです(笑) 
悪いことやると評価されインセンティブが溜まる明快な仕組み。営業なら売上いくらとか、人事採用なら採用者何名とか、工場なら生産量とか、開発なら納期遵守/安定品質とか、なにをもとに評価するかって指標がありますよね。

業種:商社?人材派遣業?
理念:世界をわが手に!
職種:戦闘員

他にも挙げれば細かくいろいろ出てくるでしょうが、従業員の行動規範があって、上司と1on1して目標設定したり、雇用契約にインセンティブ詳細があるのかもしれません。

それに沿って主人公は行動しているわけで、アニメの中で繰り広げられてる下衆なあれやこれやもそれが職務内容となってるのならしょうがないよね、普通よね、と考えてしまうのは骨の髄までサラリーマンだからかもしれません。
{netabare}あわよくばキサラギ社の新卒面接で志望動機を聞いてみたいものです。大喜利楽しそう…{/netabare}



視聴時期:2021年4月~2021年6月 リアタイ

-----

2021.06.30 初稿
2022.05.24 修正

投稿 : 2024/11/02
♥ : 48

74.3 7 王女で仲間なアニメランキング7位
この素晴らしい世界に祝福を!3(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (291)
980人が棚に入れました
交通事故(!?)によりあっけなく人生の幕を閉じるはずだったゲームを愛するひきこもり・佐藤和真(カズマ)は、ひょんなことから、女神・アクアを道連れに異世界転生することに。 「RPGゲームのような異世界で、憧れの冒険者生活エンジョイ!めざせ勇者!」と舞い上がったのも束の間、転生したカズマには厄介なことばかり降りかかる。トラブルメーカーの駄女神・アクア、中二病をこじらせた魔法使い・めぐみん、妄想ノンストップな女騎士・ダクネスという、能力だけは高いのにとんでもなく残念な3人とパーティを組むことになったり、借金で首が回らなくなったり、国家転覆罪の容疑で裁判にかけられたり、魔王軍幹部を討伐したり、たまに死んだり……。 そんなある日、紅魔の里から帰還したカズマたちのもとに、手紙が届く。 その内容は、王女アイリスが、魔王軍幹部を倒したカズマ達の冒険譚を聞きたいというもの。護衛兼教育係のクレアとレインを伴い、アクセルの街を訪れた王女アイリスは、カズマ達パーティとの対面を穏やかに終えたと思いきや――― 「また私に、冒険話をしてくれるって言ったじゃない?」 王女アイリスが、カズマに懐いてしまった!? カズマが目を開けると、そこはなんと王都! アイリスに乞われて滞在するうちに、王城でのセレブ生活に味を占め、これ幸いと居座ることを決めるカズマ。 しかし、ちょうど同じころ、王都では義賊が暗躍する事件が起きていて――!?

声優・キャラクター
カズマ:福島潤
アクア:雨宮天
めぐみん:高橋李依
ダクネス:茅野愛衣
ルナ:原紗友里
荒くれ者:稲田徹
クリス:諏訪彩花
ウィズ:堀江由衣
バニル:西田雅一
ゆんゆん:豊崎愛生
ミツルギ:江口拓也
アイリス:高尾奏音
クレア:矢作紗友里
レイン:上田麗奈
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

このあざとらしい世界に満腹を!

ちなみに『あざとらしい』という日本語はありません。
わかって書いておりますので、
つっこみはナシでお願いいたします。ほんとお願い、やめて。ごめんて。

さて、本作は大人気異世界ギャグアニメの第三期にあたります。
途中にスピンオフ作品『この素晴らしい世界に爆炎を』があったので、
シリ-ズとしては4作目になるのかしら。

原作は暁なつめさんのライトノベル(拙は未読)。
制作は、二期まではスタジオディーンさんだったのですが、
前作にあたる『爆炎』からドライブさんへ変更になっております。
その変更に合わせて監督も、
金崎貴臣さんから安部祐二郎さんにバトンタッチ。
(金崎さんは総カントクですね)

前作の『爆炎』はめぐみんしか出てこなかったため、
主役パ-ティの四人(カズマ・アクア・めぐみん・ダクネス)がTVで揃うのは、
二期の放送終了以来、なんと7年ぶり。

ちなみに劇場版から見ても4年半ぶりということでして、
ファンの方々は待ち焦がれていた、
前作を知らない方々は「なんですか、これ?」的な新シリーズになります。

拙は一期から見ておりまして、
劇場版ぐらいまではけっこう好き・お気に入りだったのですが、
その視点から本作の評価を申し上げますと
  なんか思ってたのとチガウ
というのが偽らざるホンネといったところです。

見ていて面白いっちゃ面白いんですが、
拙が勝手に期待していた『おハナシの核心的な魅力』みたいなものが、
どうにも薄まっちゃった感が否めないんですよね。

仲間をココロから大切にし、実はけっこうもてもてのカズマさん、
なんていうのは、
なんかこう『裏切られた感』があると言いますか……。

  もちろん、何をどう描こうが、
  それは100%、原作者や制作陣の自由であります。

  いやほんと自由っちゃ自由なんですが、
  けどさ、でもね、
  ・「それってあなたの感想ですよね」とか言ってジャイアンを論破するのび太くん
  ・お笑い番組を見て、テーブルをばんばん叩いて笑い転げるゴルゴ13
  ・裏アカでアスカをディスりまくってクックッと笑う綾波レイ
  ・「おまえさ、いいかげん『長いものに巻かれる』ってこと覚えろよ」
   とかなんとか飲み屋で後輩にセッキョ-するエレン・イエーガ-
  ・「SOS団はズッ友だよ」なんて言う涼宮ハルヒ
  みたいなのって、あんまり見たくないじゃありませんか。

  もちろんパロディならぜんぜんアリなのですが、
  本編でそういうのって、
  なんかちょっとアレじゃないかと思うんですわたし。


で、拙が勝手に思っている『本シリ-ズの核心的な魅力』はなにかと言いますと、
  あえてきれいにまとめない『逸脱感』
という点に尽きると思うんです。笑いのとれるグダグダ感、とも言えるかしら。

イッパン論として申し上げますと、
巷にあふれてる異世界転生ファンタジーものって、
なぜか『きれいにまとめよう』とし過ぎちゃってると思うんですよね。

  ゲンジツ世界ではぼっち、あるいは引きニートだった主人公が、
  異世界でステキで愉快な仲間に恵まれ、
  最初はちょいちょい苦労っぽいことはするものの、
  ゲンダイ知識やチ-ト能力を生かし、
  モテモテで楽しい異世界ライフを満喫するのでした。めでたしおひたし。

なんかね、もうね、
そういう『ゲンジツ逃避型ユメ物語』は、ほんとおなかいっぱいなんです。
そんなジブン全肯定の妄想にひたる前に、
  ちゃんと本読めベンキョ-しろ、そして働け
とかなんとか言いたくなっちゃいます。


その点、1~2期の頃の『このすば』は、
いい感じに『とんがっていた・逸脱していた』と拙は思うんです。

転生しようがなにしようがクズマはクズマ。
世のため人のために働こうなんて気もちはまるっきりありませんし、
パ-ティメンバーとの友情だの相互信頼だのは、ほぼゼロ。なんならマイナス。

タチの悪いお調子者かつストレートでお下品なスケベさんなので、
モテることもありません。
たまに成り行きでがんばって皆から喜ばれたりしてみても、
セケンによくある女性の評価、
  あ~~悪いヒトじゃないと思うんだけど、
  そっち系の相手としてはふつうにナシかな、ごめんね。
的なポジションが不動のもの。

二期でダクネスにお見合いのハナシが持ち上がった時だって、
今期とは全然違いましたしね。
{netabare}
  ダクネスはダクネスで
    あんな下卑たところのない清廉なオトコはいやだ
  なんて理由で話をぶち壊そうとします。

  カズマはカズマで
    ポンコツクルセイダーとおさらばするチャンス
  という理由で、話をぶち壊そうとするダクネスの邪魔に潜入します。

  これはもう、よしあし以前の、
  作品としての『個性』かつ、れっきとした『差別化』なんですよね。
  視聴者の斜め上を行く枠外思考、
  ファンタジー作品におけるパ-ティもののセオリーを逸脱し、
  ブレないポンコツっぷり、外道っぷりがたまりませぬ。

  ところが今期の結婚話は、みんなそろってウジウジめそめそ。
  いやいや、こんなハナシならそのへんになんぼでも転がってますやん。

  教会からダクネスを略奪するシーンなんかは、
  制作陣はカンド-して欲しかったのだろうと思うのですが、
    なにを見せられてるんだ僕は
  としか思いようがないぐらいありきたり、チープそのものでした。{/netabare}


こういう傾向というか『ふつう化・セオリー化』は、
劇場版のラストあたりから見え隠れし、
前作の『爆炎』から顕著になってきていたと思います。

あの『爆炎』って、あにこれの評価もけっこう低めだと思うのですが、
その要因は『他の三人がでていなかった』からではなく、
まるっきり『エッジが効いていなかった』からではあるまいかと。
{netabare}
  めぐみんは『アタマのおかしい魔法使い』なんかじゃなく、
  爆裂魔法にこだわるのにはちゃんと理由があり、
  周囲の声に惑わされず夢に向かってまっすぐ突き進む元気な女の子。

  ゆんゆんとめぐみんは、
  堅い信頼と友情で結ばれている真の同期生。

  クラスメイトも二人のキャラに戸惑っているだけで、
  いじめもないし、
  どこまでいっても『まあ、ふつう』。

  個々のプロット以前の問題として、
  基礎構成自体があまりにも『ふつう』過ぎて、だらだらの緩斜面。
  エッジを利かせるところがひとつもありません。
    ネット上でシロートが書きちらかしている魔法学校物語
  と、どこがちゃうねん、というハナシです。
  ちゃうちゃう、こんなん『このすば』ちゃうんちゃう?
{/netabare}


というわけで、
本作において久々に四人が揃ったわけですから、
むかしのキレが戻ることを期待していたファンが多かったと思うんです。

で、確かにギャグ要素は、四人そろったからよくなっています。
だけど核心的な部分で、
なんかこう……『このすば』らしい逸脱感が失われちゃってるんですよね。
{netabare}
  王女アイリスの話のオチだって、え゛、そういうハナシなん? て感じですし。
    カズマは失意。だけどアイリスは実はホの字だった。
  なんて、そのへんに転がってるコミカルラノベそのまんまじゃないですか。

  拙の期待するオチというのは、
    指輪のルール(魔王を倒したら王女と結婚できる)を知ったカズマは、
    いずれオレは王族の仲間入り、おまえらいまから跪け、と有頂天。
    その勢いで魔王討伐の旅へ出かけようとします。
    だけどアイリスはけっこうしたたか。
    最初からカズマのことを『面白いペット』ぐらいしか思っておらず、
    まさかの事態にそなえ、
    指輪のル-ルを廃止することを決定、街中におふれを出します。
    それを見てガックリし引きこもるカズマ、
    爆笑するアクア、
    よくも散々威張ってくれましたねと怒るめぐみん、
    いいから魔王討伐に行ってやられよう、とカズマを引きずり出すダクネス
  みたいなグダグダ、ぜんぜん『ココロ暖まらない』ものなのであります。

  最終話の締め方も、なんだかな。

  カズマが支払ったお金は領主から没収した財産から補填されることになり、
  なにもかもが元通り。
  カズマが知的財産権を失いダクネスに×がついただけで、
  これからも楽しいわちゃわちゃした暮らしが続くのでしたって……
  あんたは文科省推奨作品か。

    めぐみんの爆裂魔法で破壊された教会・町の修復費で、
    パ-ティは元の極貧生活に逆戻り。
    カネのぶんはそのカラダで払え、と迫るカズマにたいし、
      それは正当な取引であり、悪辣さも下劣さもないではないか
    と反論するダクネス。
    そこにダスティネス家の使いが来て、
    貴族社会のルールとして結婚した女性は、
    夫が承認するか死亡・失踪後三年経過するまで離婚が認められず、
    貴族と不倫をした平民の男はナニがちょん切られる、ということが判明。
      ほほう、ならば相手をしてやろう
    とニヤリと笑い、逃げるカズマを追いかけまわすダクネス。
    アクアとめぐみんは「切~れっ、切~れっ」の大合唱。

  ぐらいの『美しくない』締めの方が、
  逆に『らしさ』があって爽やかじゃとぬしは思わんかや?
  と賢狼さまも申しております。ウソですが。 {/netabare}



いろいろぐちゃぐちゃ書いてきましたが、
拙的な作品全体のおすすめ度は、B+といったところです。
決して『駄作』というわけではありません。

ほかの異世界転生ものよりはキレがありますし、
バカバカしいギャグそのものは健在でもありますので、
お気軽な時間つぶしとして好適かと。

ただまあ、拙みたく一期二期に引っ張られてるムカシの方には、
やっぱ薄味感は否めないんじゃないのかしらと愚考します。
  ・もてもてカズマ
  ・パーティの美しくも熱い信頼と絆
  ・勧善懲悪・エブリバデハッピーな世界観
ってのはやっぱちょっとな……。

  スケベで矛盾だらけでお調子者でちゃらんぽらんだけれど、
  やるときはやる、そして仲間をダイジにする。
  そんな主人公に、最初は毛嫌いしていた美女たちもメロメロ。

    そういう物語のスタイルって、
    申し訳ないけれど『古い』と感じちゃうんですよね。
  {netabare}
  二期みたく
  バスタオルがはらりと落ち、
  カズマのエクスカリバーを見てアクアが『フッ』と笑う。
  ああいうグダグダで『美しくない』のが、
  本シリ-ズの魅力ではなかったのかと思ってみたりみなかったり。 {/netabare}


映像は、はっきり言って『しょぼい』です。
キャラデもなんかジュニア作品っぽくなってますし、
9話で「いっそこのまま……」とカズマにせまるダクネスなんか、
  いや、別にいらんけど
とかふつうに言えちゃいそう(←悪しきルッキズム)。

  役者さんとOP・EDが安定しているだけに、
  映像のやすっぽさが、
  世界観の『ありきたり化』をブーストさせている感は否めません。


そうは言っても、
主役パ-ティ四人がそろうのはやっぱ懐かしいし楽しいです。
ファンの方なら『けっこう』楽しめる仕様ではないかと愚考いたします。
少なくとも、
  なんでこんなんアニメ化したの?
みたいな異世界転生ものよりは、見どころ・笑いどころが盛りだくさんかと。

ある意味、こういう逸脱感の消失、テイストの変遷というのは、
  カドが取れて丸くなった、オトナになった
という前向きな評価をすることもできると思います。
コンテンツ制作業界ではこういうキャラの変遷を『振り幅』といって、
ドラマ系ではマストな要素のひとつですしね。

ただ、それって『このすば』に要るのかしらん。

そこのところはもう、
まるっきりの主観、好き嫌いレベルのお話でして、
正解なんてどこにもありません。

  クズマさんはあくまでも、どこまでもクズマさんであって欲しい、
  カドがとれたりオトナになったりしないで欲しい、
  そういうのはファンの勝手なノスタルジーの『押しつけ』です。

  ただまあ実社会においては、
  望む望まないにかかわらず誰もが荒波にもまれてカドを削られていく、
  というのは『みんなわかっていること』であります。

    だからこそせめてギャグアニメのキャラぐらいには、
    変わらない・成長しないことを求めたい。

  そういうキモチってわからなくもないというか、
  むしろ共感できちゃうんですよね。
  少なくとも本作品に対する拙のスタンスはそうであります。

  いや、決してゲンジツトーヒのためにアニメを見ているわけではなく、
  作品のコンセプチュアルな部分に対し、
  マ-ケットのニ-ズの観点からあ~だこ~だ……って、

                 言いわけ聞き苦しいぞ、僕。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

やはりこの4人が中心だと面白い。会社変更がかえって新鮮だったかも。

 あー面白かった、と素直に言える作品でした。制作会社が変わって作画や演出の雰囲気は2期や映画よりも落ちたといえば落ちたかもしれません。

 しかしながら、主人公カズマ+3人のヒロインの揺るぎないキャラ構成で作品そのものに力があります。ですので視聴中は2期までと比べて…のような感覚にはなりませんでした。

 というより、むしろギャグとして飽きが来るのを防ぐ効果があったかもしれません。アクアを中心としてダクネス以外の女性の描き方がよりギャグテイストになりましたが、そこが新鮮で面白かったです。
 その描き方のせいか、ゆんゆん、クリス、ウィズ、アイリスの使い方も出すぎないわりに印象に残ります。

 そして内容そのものですが、2期まではヒロインとしてはめぐみんが中心で、コメディリリーフとしてアクアが不動の地位。その2人と比較してダクネスは何かうっとしいというか、恥ずかしいキャラであまり好きになれませんでした。
 それがダクネスが中心になった3期はちゃんとダクネスに魅力を感じるんですよね。今回はめぐみんがむしろうるさいだけの役回りです。つまり、焦点の当て方がうまいのでしょう。

 前半がカズマのクズっぷり+アイリス、銀髪盗賊団の登場、後半がシリアスな話と構成もバランスがよく11話楽しめました。

 まあ、満点は盛りすぎだと思いますし、作画は4くらいでいいと思いますが、他は4.5つけたいですね。この作品は不思議なことに音楽いいんですよね。特にEDは素晴らしかったです。

 4期早く…というか、もう最後まで作っても採算とれるでしょう???会社作っちゃえばいいじゃないですか。




1話 作画はいいし面白いですが、カズマにちょっと疲れるかも。

{netabare}  やはりこの4人ですね。ひょっとしたら「爆炎」もこの作品と並行して見たら感情移入できて面白いかもしれません。

 原作4作目の映画版の紅魔の里に行く前の部分ですね。非常に独特な魔物が登場です。時系列がおかしくなるのでオリジナル要素を入れています。人気キャラ?なので分からなくはないですが、ちょっと引き延ばしのマインドがないか心配ですが様子見ですね。

 心配していた作画が良くなりすぎないか問題は、がんばって雰囲気を1期に揃えようという努力はちゃんとしているみたいです。

 ただ、1話を見てちょっと疲れました。カズマが絶好調過ぎてノリが強烈なので1期2期を視聴して感覚を合わせないと、きついかもしれませんね。 {/netabare}


2話 このクオリティなら安心して見られそうです。

{netabare} ということで、作画や演出はもちろんテンポもいいので、視聴継続は当然として満足度も高くなりそうです。ダクネスの表情も良かったです。

 ということでアイリス王女様登場ですね。待ちかねました。ちょっと思っていたよりもキャラデザが微妙な気がしなくはないですけど。最後の方だけは作画というか女性たちが妙に美人でした。

 文句があればレビューするかもしれませんが、今のところ良さそうです。楽しめそうです。{/netabare}


3話視聴後に追記 OPEDがいいです。特にEDは最高です。

{netabare} このシリーズ、EDが妙にいいです。余韻ですよね。今回も気に入りました。

 それとキャラデザは微妙に変わっています?3人の女子が妙に顔がかわいい気がします。{/netabare}


5話 放送事故みたいな沈黙がすごい。表情もカットも大胆な演出でした。

{netabare} エリス様との沈黙シーンはちょっと驚く時間でした。表情もいつにまして豊だし、作画もちょっと雰囲気が違いました。場面の転換もかなり思い切ったタイミングだったと思います。このセンスは「このすば」的な感じもするのですが、今までにはなかった新しさを感じました。

 この5話はかなり面白かったと思いますが、アニメのクオリティの高さも感じました。{/netabare}


6話 いいんですけどなんか物足りない回でした。

{netabare}  原作では一番盛り上がる回だし、実際本作アニメ版も悪くはなかったですが、なぜか淡泊な感じでした。
 期待では10に対して、8くらいというか。合格が7だからいいんですけど、もったいないというかなんというか。無難ではあるんですけど…うーん。

 5話は逆に期待以上でしたから、シリーズ全体が悪いというわけではないと思います。今回の演出のレベルなのか次回以降に力を蓄えたのかわかりませんが、今回はサラッと終わっちゃった感がありますね。

 まあ、やっと銀髪盗賊団が登場ということでいいんですけどね。「爆炎」は残念でしたが、こっちのスピンオフはぜひ見たいですね。{/netabare}


7話 アクアの下半身エロくない?声優さんにちょっと違和感。

{netabare} アクアの下半身の描写が妙にエロかった気がするのですが…気のせいじゃないと思います。じっくり見てしまいましたから。3期はかなり抑え気味だったのが7話はちょっと特殊だった気がします。

 それと6話よりよかったと思いますが、しかし、声優さんの演技がちょっと不思議な感じでした。
 「このすば」芸を本人が真似しているという感じというか、ほんの僅か間が悪いというか。監督なのか音響監督なのか知りませんが、ちょっと違和感を感じました。 {/netabare}


8話 ダクネスが可愛くなった半面、重くシリアス化したことの是非。

{netabare} ダクネスというキャラは1,2期は作りすぎというか少し不自然な造形というか、騒がしさがちょっとうっとうしというかで、あまり好きじゃないキャラでした。

 ただ、この3期…まあ、2期の最後の方くらいからアクアよりもキャラが自然な感じになってきて、少しずつ好感が持てるようになってきました。

 その好感が曲者で、キャラとしては非常にいいキャラだし可愛くなってきたんですけど、面白さが減ってきた気がします。貴族としての責任を背負いすぎでシリアス化してますし、カズマへの気持ちも重いです。
 その一方でめぐみんとアクアは、面白さはとんがってきているんですけど「ギャグ要員」なんですよね。

 めぐみんはそれでもまだカズマとの関係性でキャラが成立してるんですけど、アクアは少し形式化してしまった気はします。

 まあ、微妙なバランスの問題なんですけどね。カズマが面白さの中心ですし、エリス・アイリス(銀髪盗賊団)の投入が成功したので、周囲のキャラが少々ズレたところで作品としての面白さは成立していますのでいいんですけど、3人のヒロインたち…特にダクネスの変化はいいのか悪いのか。

 原作ではそれほどキャラの変化は感じませんでしたが、アニメだと結構顕著に感じました。アニメの制作陣の変更で解釈が変化した結果、増幅したのかもしれません。{/netabare}


9話 あと2話かあ。なぜコマ切れにするのかとも思いますが、飽きないうちがいいのかな。

{netabare} まあ以前見たのと同じような話ですけど、この作品なので許されるという感じでしょうね。作画も少し荒れてきた気がしますが、強引に乗り切るのでしょう。それもやっぱりカズマありきですね。爆炎を再挑戦しましたが、やっぱりそれほど面白く感じませんでした。

 噂によると11話らしいのであと2話かあ。なぜヒットする作品だとわかっているのにコマ切れにするんでしょう?ただ、ギャグは飽きがくるのも事実ですので休むのはいいですが、さすがに賞味期限が近い気もします。

 あのタヌキのしっぽって、腰から生えてたんですね。初めてしりました。{/netabare}


10話 ギャグのシリアス化にも耐えうるカズマという奇跡的なキャラ造形

 ギャグのシリアス化現象というのはどんな作品にでも起こりえるものです。本作も例外ではないんでしょう。ただ、この作品はもともとそういう厨2的なカッコつけを含めての作品なので、作風を保っているといえば保っています。

 結果的にやっぱり面白いんですよね、本作は。というよりカズマというキャラが素晴らしいのでしょう。3人のヒロインやその他のサブキャラたちのキャラ性を引き出しつつ、話の中心としてどっしりとした安定感があるキャラ造形は、ひょっとしたら作者の能力の枠を超えて奇跡的に降臨したのか、とも思えます。
 力があるキャラなので、カズマはシリアスをやっても受け入れられるキャラとしての力強さがあります。もちろん、3人のヒロインに支えられてこそ、なんですけど9話のタヌキのお姉さんの話もちゃんと面白いですからね。

 逆に言えば、失礼ながら原作者の他の作品や本作スピンオフと比較して、本作は突出して面白いということなんですけど。

 ということであと1話かな。開始前は不安でしたが楽しませてもらいました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

そうだ、冒険に出よう。

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期~第2期、スピンオフ作品と劇場版は視聴済です。
個人的には第2期と第3期の間にスピンオフ作品である「この素晴らしい世界に爆焔を!」が挟まれたことでより理解度が増した上、一層の愛着が持てるようになったと思っています。


交通事故(!?)によりあっけなく人生の幕を閉じるはずだった
ゲームを愛するひきこもり・佐藤和真(カズマ)
ひょんなことから、女神・アクアを道連れに異世界転生することに。
「RPGゲームのような異世界で、憧れの冒険者生活エンジョイ!

めざせ勇者!」と舞い上がったのも束の間、転生したカズマには厄介なことばかり降りかかる。
トラブルメーカーの駄女神・アクア、中二病をこじらせた魔法使い・めぐみん、
妄想ノンストップな女騎士・ダクネスという、
能力だけは高いのにとんでもなく残念な3人とパーティを組むことになったり、
借金で首が回らなくなったり、国家転覆罪の容疑で裁判にかけられたり、
魔王軍幹部を討伐したり、たまに死んだり……。

そんなある日、紅魔の里から帰還したカズマたちのもとに、手紙が届く。
その内容は、王女アイリスが、魔王軍幹部を倒したカズマ達の
冒険譚を聞きたいというもの。
護衛兼教育係のクレアとレインを伴い、アクセルの街を訪れた王女アイリスは、
カズマ達パーティとの対面を穏やかに終えたと思いきや―――

「また私に、冒険話をしてくれるって言ったじゃない?」

王女アイリスが、カズマに懐いてしまった!?カズマが目を開けると、
そこはなんと王都!
アイリスに乞われて滞在するうちに、
王城でのセレブ生活に味を占め、これ幸いと居座ることを決めるカズマ。

しかし、ちょうど同じころ、王都では義賊が暗躍する事件が起きていて――!?


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

これまで、アクア、めぐみん、ダクネスの3すくみ状態でしたが、この均衡が少しずつ崩れて来た様に感じるのは、私だけじゃないと思います。

アクアに対する無茶振りや、めぐみんのエクスプロージョンの空打ちといったこれまでの笑いのツボは少し影を薄めた感じがします。
特にアクア…個人的には天ちゃんの演じるアクアが大好きなので、もっと活躍して欲しいんですけどね。

代わりに存在がとりわけ大きくなったのがダクネスで間違いないでしょう。
今期の作品を視聴して思ったこと…
やっぱりダクネスって、アレなんです??
好きなのかなぁ…
でも、好きじゃなきゃ越えられない一線ってあると思うんですけど、そこを悠々と乗り越えてくるのって、考えてみるとダクネスだけなんですよね。

そして、ダクネスにとって脅威…となるかもしれないキャラも登場してきましたね。
ベルゼルグ王国の第一王女であるアイリス王女…
CVが高尾奏音さんでしたが、イメージがピッタリでしたね。

高尾さんでググってみると、私にとっては新しい発見がありました。
高尾さん、元々アース・スター エンターテイメントに所属されていたんですね。
「てーきゅう」「ヤマノススメ」「世界でいちばん強くなりたい!」などの有名どころを輩出していた会社で、特に「世界でいちばん強くなりたい!」は初の30分枠アニメだったことから、自虐ネタを交えて宣伝していたのを良く覚えています。

そんなアース・スター エンターテイメントさんですが、声優・タレント事業から撤退した上、会社自身も吸収合併により解散していたとは恥ずかしながら知りませんでした。
もう「てーきゅう」の様な尖った作品は放送されないんだろうなぁ…なんて思うと少し寂しい気がします^^;

少し本題から逸れちゃいましたね^^;
今期も安定的な面白さだったので、気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、Machicoさんによる「Growing Up」
このすばのオープニングと、Machicoさんの組み合わせは最早鉄板ですね^^
エンディングテーマは、アクア・めぐみん・ダクネスによる「あの日のままのぼくら」
エンディグの曲風も毎度お馴染みの…という感じが溢れていて良かったと思います。

1クール全11話の物語でした。
これまでずっと全10話だったので、今期ももしや…と思っていましたが、全11話でした。
原作は既に完結していると聞いています。
「冒険に出よう…」と言っておきながら、もしやアクセルの街で完結するんじゃ…と危惧するようになってきました。
まぁ、それはそれで面白いですけどね。
続編の発表、楽しみにしてます。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17

66.3 8 王女で仲間なアニメランキング8位
回復術士のやり直し(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★☆☆ 2.5 (459)
1120人が棚に入れました
【癒】の勇者としての素質に目覚め、勇者たちと世界を救う冒険の旅に出ることになった少年・ケヤル。しかし戦闘能力のない回復術士には、勇者たちにその能力を搾取され虐待を受ける日々が待っていた。自由と尊厳を奪われ、自我すらも失いかけたケヤルはある日、正気を取り戻し《回復》の真実に辿り着く。《回復》はただの癒やしではない。《回復》は世界を、人を、根源から揺るがす力である、と。ケヤルは世界そのものを《回復》し、四年前からすべてを“やり直す"ことを決意する。そして勇者たちへの報復に胸を躍らせるのだった……。「さあ、パーティー<復讐>のはじまりだ─」

声優・キャラクター
保住有哉、渋谷彩乃、石上静香、相川奈都姫、高森奈津美、津田美波、ふじたまみ、稲田徹
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

真の目的は復讐ではないと仮定すれば…けど答えを明かす前にアニメは終了

3話までの感想{netabare}
1話で断念したのだけどワケあって視聴再開。
作ってる側が意図的にゲスキャラを書いてると感じられる分には私は結構平気で観られる。
問題はキャラがゲスいことではなく「ヒールってそういうことだっけ?」というのが不思議で仕方なくて…それが切った理由になります。
で、他の方も沢山指摘されてるしヒール(回復)そのものについては再開するに当たって考えない様にしよう。
…けそ、そこに目を瞑ってもそれ以外がやっぱりおかしい。

『自分で編み出したワケでもないのに経験値を溜めると何処からともなく“能力”が沸いてきて使えるようになる』
というのがよくあるなろう系だけど、この作品のケヤルの能力、ヒールと平野文から授かった能力以外は、ヒール対象者の経験を追体験するのが根拠になってるんだよね?
要は知識が拠り所なワケで、だったら記憶を失わずに2周目へ行けた時点で能力も引き継がれるんじゃね?
「何処からともなく沸いてくる」と「知識が拠り所」とで設定が噛み合ってない様な?
ヒールをかけた時の苦痛も一周目より緩和されそう。
そもそも「もうあんな思いするのはイヤだ」と2周目は酷い目に遭うのを極力避けようと…しないんだ、それって軽くないか?
「どんな仕打ちを受けたか」ではなく「どれだけ恨みを持つ程イヤな思いをしたか」が重要だと思うのだが、強い恨みを持つほどなのかそうじゃないのかよくワカランw
人によっちゃご褒美ですで終わっちゃうワケで…ってか“メイドインアビス”のプルシュカってないだけ全然有情。

とはいえ、3話まで見た限り苦痛に感じる部分は大して無かった。
一旦1話切りした後に評判を聞きすぎちゃったかなぁ?それに比べれば「思ったほどじゃないな」と。
規制で全然見えないがエロシーンも小池一夫とかに比べれば、ねぇ?(それこそ放送できない)
あくまで核心部分のヒールについて目を瞑ってるせいだとは思うけど“オレだけが入れる隠しダンジョン”より全然マシ。
なにせあっちはゲスキャラだと自覚してないっぽいのがキツい。
それと気になるのは…ケヤルが1周目と思ってた周回、ホントに1周目?
実はゼロ周目やマイナス1周目があって、そこでケヤルは悪行を尽くしててその報いで1周目があんなのになってた、みたいなん、無いスか?
「折角地獄の生活を送るパラレル世界送りにしたのに抜け出しやがったなキサマー」みたいな、「1話の平野文が裏切りやがったなチキショー」みたいな。
前評判を聞く限り原作には期待できそうにないけど、アニオリでそんなことやってくれないかなぁ?ふでやすじゃ無理?
スタッフといえばキャラデザがごとうじゅんじだけど、私の知ってるごとうじゅんじっぽさは無くて“神田川ジェットガールズ”寄りに感じる、なんか勿体無い。
あと初代FFはケアルとヒールが混在します(単体/全体の切り替えができなかったため)、5以降は知らん。{/netabare}

6話までの感想{netabare}
あっれー?なんか面白いんだけど…。
伝え聞く限りアニメスタッフはどうか知らんが原作者は何も考えてない、考えてないが故に「どこかで見たなんかの作品の印象に残ってる部分」をそのまま自分の作品に代入してる「らしい」。
なのだけど、拝借してくるネタや、それらのパーツの繋がり具合等が個人的にはそこまで悪くない感じ。
多分偶然だと思うけどねー、いつそのバランスが崩れるかは分かったモンではない。
あ、それと「回復ってそんなことも含まれるの?」って部分には目を瞑ってるせいもあるが、これは…後述のダミーオスカーの超人間っぷりも大概だしなぁ。

例えばフレイアの扱い。
ケヤルはただ殺すだけじゃなく下僕にしてコキ使い続けるのが復讐のつもりだったけど、それと同時に──
ヒトラーのクローンをヒトラーとは違う環境で赤ん坊から育てたら、やっぱりヒトラーみたいになるのか全くの別人格になるのかどっちだ?、みたいな映画って無かったっけ?
あんな感じで、復讐対象は遺伝子もしくはそれよりもっと根源的な、環境を変えようが変わりようの無い魂からのクズ野郎なのか、それを見極めたがってる?

ノルン発案のケヤルを邪教徒として燻り出そうとした計画、これもあながち当てずっぽうでもないような?
星の精霊=邪神と捉えれば筋が通る、ノルンがそこまで見抜いてたかどうかは不明だけど「侮れない敵」としてはよく書けてるのでは?
村人が迫害されたり、それより前のレナードへの替え玉が見抜かれたのも含めてケヤルにとっては想定外でしょう。
ダメななろう系って敵がザコザコ中のザコで緊張感もへったくれも無いけど、これはそうならない工夫はしてる…気がする。
そして、魔王から賢者の石を手に入れなきゃダメだけど「もしこの周回が気に入らなかったらまたもう一周やり直せばいいや」って考えが、頭のどこかにあるんじゃないかなー?
そう考えるとケヤルが自分のせいだと気に病む感じが薄いのも納得できちゃうというか…。

あと5話、クレハを落とす時「媚薬なんか使わずに自分のナニだけでどうにかせんかい!」と一瞬思ったけど、もしケヤルがそんなことできるタマだったら「なんで一周目の時それやらなかったの?」という疑問が生まれちゃう?
それを回避するための媚薬だったのかな?
…と思うと、なんでそんなトコは整合性ちゃんと取ってるんだよwと良い意味での突っ込みを入れざるを得ない。

実はそんなことよりなにより、上でも触れた小池一夫…の中でもダミーオスカーみを強く感じるw
一周目の気弱なケヤルと以後の落差がそうさせてる?変装が得意だったりレナードの顔を変えたのがそう思わせる?
いや、「なんだかんだそれっぽい理屈ゴチャゴチャ並べてるけど、結局ヤりたいだけだろ?」という、強引なエロ方向への話の引っ張り方が笑えてくる辺りが近いんじゃないかな。
それでいて少年誌的な寸止めをしないのが心地良い。
劇画漫画のノリを80年代表現でいうロリコンアニメに適用するのはどうかって問題はあるけど…ダミーオスカーを読んだことの無い人は是非読もう。
(散々洋ピン系のファックをしといて処女厨こじらせたポエムを詠み上げた時は、作者の天才っぷりに痺れたモンです)

まぁ次回の、囚われの村人をどう解放するのか(それともしない?)次第では評価変わるかも?
いかにもなろう系のオレTUEEで押し切ったらガッカリするかも。
…といいつつ、どうやってエロ方向に話を引っ張ってくか楽しみでもあったりw{/netabare}

8話までの感想{netabare}
7話、村人をどう開放するのか、そもそも救うのか?に注目してたのだけど…まぁこんなもんでしょう。
良くもなければ悪くもない、妥当。
村人どころか会場に来てた観客含め「お前らも同罪だ」と皆殺しするのを密かに期待してたのだけどさすがに無いかw
ただ、唯一生き残った少年を助けたのは自分に恨みを持つ人間を生かすことで贖罪の体を演出したつもりなんだろうけど、どう転んでもケヤルに害を成す存在にはなり得ない。
回復の勇者でもなければ星の精霊に力を与えられたワケでもないただの人間で、ケヤルとは事情が違う。
恨みを買うの上等&リスクを背負う覚悟を見せた“フリ”なだけのパフォーマンス感が半端ないのだけど…それでも無いよりはマシ…なのかなぁ?
それすらも無い作品多いからねぇ、登場人物全てが絶賛して悪いことをした・陰で迷惑を被ってる人が居るというのを見せない(見せなければ「居ない」と同義扱いする)作品、結構あるじゃん?
それがどんなに矮小だろうが無力だろうが「恨まれてる」こと自体に堪えられないそんな作品に対しての皮肉…なのかなぁ?

って、ちょっと待て?ふと思いついた。
そもそもケヤルが精霊の力を得たのは故郷の村近くの池なワケで、やっぱあの村には秘密がある?
この件で恨みを持った少年が精霊の力でケヤルを貶めて、実はそれが一周目のケヤルで…って感じで、恨む→復讐→恨む→復讐でループしてる世界(星の精霊はそれを俯瞰で眺めてる)なーんてことは…考えすぎかw
そういった匂いを漂わせるのはパクりパッチワークの賜物ということにしとこう、あんま深読みしてもね。
とはいえ星の精霊の声が平野文でスゲー重要そうなんだよなぁ…声優から先の展開を推測するのって邪道ではあるんだけどさ。

と、そんな感じで星の精霊に関心が向いてるトコロでの8話、ぶっちゃけ魔王の件はどうでもいいかなw
まぁ個人的に一番楽しみにしてる部分はエロシーンへ繋げるための“強引な話運び”で、エロシーンそのものはそこまで重要じゃない、というかウチの環境じゃ見れないし。
見れないからといってエロシーンが寸止めなのとフルコンタクトとでは予備動作に違いがある気がするのだが、どうだろう?
鼻血噴いて戦意喪失したりアワアワして何もしない作品とか「死ねばいいのに」「(それ以上進んだら放送に引っかかるからって回避方法として)作り手楽してんんじゃねーよ」と思ってしまう自分としては、この振りぬきっぷりには気分の晴れる思いだったりw
8話最後仁王立ちのケヤルに圧倒されるイヴには是非とも「すごい…エレクチオン」と言って欲しかった、ってか言わせたかったんじゃないか?スタッフもw
…って、8話絵コンテ西島克彦じゃーん、狙ってるわコレwwじゃあ魔王の話は必要か。

因みに7話、商人がいつ仲間になったのかカットされたのは頂けない…が、これはひょっとして通常版以外は描写があったりする?
放送のためにカットした部分にストーリー上重要なシーンがあったとしたら…それは仕方ないのかなぁ??{/netabare}

総評(これだけ読めばいいかも){netabare}
同期放送で似た系統の作品と目してた“俺だけ入れる隠しダンジョン”が不快の極みだったのだけど、こっちはそれを感じない。
むしろ気の晴れる思いさえ抱いてしまった。
一体何が違うんだろう?と注意しながら見てたのだけど…こっちはちゃんと主人公に下卑た笑みなどさせて、作ってる側が「こいつはゲス野郎です」と明確にアピールしてたからかなぁ?
主人公がどう見てもゲスな行動をしてるのに作品内では称賛しかされなくて作ってる側の倫理観を疑う作品って結構多くて、それらとは違う空気を感じた。
というか…そういった作品を皮肉ってた?
例えば糞なろう系でよく言われる「女性をトロフィーかアクセサリーの様にしか思ってないみたいだ」ってのに対し、この作品ではハッキリと「ハイそう扱ってます」と言い切ってる。
「楽して強くなってマウント取って異性にモテたい」という下心が丸見えのクセに、なんやかんやと言い訳つけて着飾って(カッコつけて)る煮え切らない作品を見てると「じれったいな、ハッキリ言っちまえよ」と思ったりするのだけど、この作品はそこをハッキリ言ってくれてる。
「オメーの作品なんて根底はこんな下卑たモンじゃねーか」と見せ付けてるというか、核心を包み隠さずオープンにしちゃったというか。
(まぁその…ね、なろうじゃないけどさ、ウマ娘とかさ、「作品の裏側では殺処分された名も無いウマ娘が沢山居るんだろうなぁ」とか思っちゃう人間なんで、ええ)
果たしてこれは作者の力量なのかアニメスタッフの頑張りなのかは知らないけどねー。
シリ構のふでやすなんかそこら辺身に染みて分かってると思うので、アニメスタッフの頑張りの様な気がするけど…どうなんだろうね?

とはいえ、ストーリーの方は思い切り途中で終了。
そもそも「ヒールってそんなことまでできるの?」は途轍もなく巨大な違和感で、個人的には「本来は人智を越えた上位の概念で言語化も不可能で、ひとまずヒールという言葉を充てただけなんだろう」と強引に納得させてたけど、納得しかねるとう意見もよく分かる。
復讐の対象はジオラル王国で、だけど正面から突撃したところで玉砕が関の山なので「ジオラル王国のやろうとしてること」を挫く・少しずつ戦力を削ることをコツコツとやってる、と思えば主人公の目的が分からないということは無いと思う。
というか、本当の究極的な目標は「A:与えられた力でもって欲望の赴くまま好き勝手生きる」で、だけどそれは漠然としてて具体的に何をしたらいいのか分からないので、とりあえずで「B:復讐」に縋(すが)ってる、と解釈すると結構行動は辻褄合ってる気がする。
キャラがおかしいのと作品がおかしいのは別で、復讐という理由付けに『ケヤルは』無理やり縋っているので、動機がイチャモンの様なのは『作品的には』むしろ正しい。
物事には目的と手段があって、「復讐」が両者を行き来する・揺れ動いてる様を描いた作品…だったのかも?
復讐そのものは二の次で、だけどケヤルはそれに気付いてない、みたいな。
もしくはAを続けようとすると王国が邪魔してくるのでBをせざるをえない、とか。
実際最終回では「好き勝手振舞ってたら復讐を忘れかけてイカンイカンと我に返る」という描写があって、心の揺れ動きみたいなことが起きてるので「目的が分からない」のは仕方無いことなのかも?
また、主人公に与えられた力の出所は3つで、誰から与えられたのか分からんヒール・星の精霊に与えられた翡翠眼・魔王の心臓こと賢者の石。
前回は「やり直し」で賢者の石を使ってしまったので、再びそれを手に入れようと魔族の領地へ向かうぞー…ってところでアニメはお終い。
手に入れたら今度は別の使い方をすると思うので、そこまではやって欲しかったかなー?

そうねぇ、ここまでゴチャゴチャ書いたのは『復讐は真の目的ではない』と仮定して見ると面白いんじゃない?ってことなんだけど、それがハッキリするのは賢者の石を手に入れた時だろう、と。
どんな使い方をするかで主人公の真の願いが明らかになったんじゃないかなー?と。
そこまでやってガッカリオチな可能性もあるけどね…。
あと個人的にはケヤルの先祖が星の精霊に何をしたのかも気になるんだけど…原作そこまでやってる?ってか作者はそんなことを仄めかしてたのを覚えてる??

ブレイドは殺してノルンは性奴隷にした、その違いは何?見た目の好み?けどあンた姿変えられるじゃん?
等、不思議に感じる部分もあるが、大抵は「主人公はキの字」で納得できなくもない、するしかない。
これで「主人公は真人間です」って描写されてたら文句も出るが…ねぇ?、他の糞なろう作品もそこんトコもうちっと考えて描いて欲しいところ。
最初に書いた“俺だけ~”も、一瞬でいいから主人公に邪悪な表情させれば大分印象変わったと思うんだけどねぇ。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

個人的には神アニメになってしまいました(追記あり:北米版BDを購入して)。

>3話まで視聴して
原作未読です。

1話観た段階では、単純に”なろう系作品”の過激エロ版??・・といった印象。

2話観終えた時点で、「あれっ?結構、面白くないかコレ?」って思って

3話観終えた時点で、それは確信に変わりました!。


面白いです!!。

たしかに完全にほぼエロゲなんですが、かなり良質エロゲなのでは??(詳しくないw)。
もしエロゲ版あるなら買ってもいいくらいだし
それがアニメで毎週観れるというのも、これはこれでかなりありがたい!。


個人的に何が高評価なのかというと
単純な安易なエロイベントの乱発とかではなく
登場人物たちの置かれた環境における絶望がしっかり描かれている。

渦巻く人々の悪意、裏切り、策略など
また恨み恨まれといった連鎖
人間の本質をえぐって描いているあたりなど

今、思い浮かぶのは、コードギアスやひぐらし(初期TV版)
等の要素をしっかり取り込んだ、良質エロゲ!
といったところでしょうか?。


1話2話では見えてこなかった
主要キャラ2名(主人公とフレア)も
3話の時点で、自分の中でかなり魅力的に変化してきました!。
これは話の構成が上手いのでしょうね。

フレアの中の声優さんも、素晴らしい演技されていて
魅力的な演技に感じています!。
これを機に、今後も羽ばたいていかれることでしょう。

4話以降もさらに主要キャラが増えていきそうなので、目が離せませんね!。


-------------------------------------------------
>6話まで視聴して
3話までで感じた確信はゆるぎないです!。

毎週楽しみで仕方ないですし
毎週期待を越えてくる、いろんな意味での”濃さ”が素晴らしい!!。
よくあれだけの要素を詰め込んで
なおかつ成立させていることに驚愕っ。

とにかくアニメ化スタッフ様方が、かなり優秀なのでは??。


まず、ケアルの幼い顔であの言動・・は、ホントイライラさせられますw(誉め言葉)。
それを逆手にとった展開や演出に唸ります!。

作り物?であるかもしれませんが
ケアルガでみせる表情や、おだやかな語り口調にはかなり好感^^。
(ここはケアルガの声優さん絶賛^^)
・・かと思えば1周目で受けた苦しみへの本音吐露と憎しみの感情爆発表情!。

物語の展開や重要なセリフ、キーワードなどの随所に
コードギアス感が溢れてしまってますw。

・・ここは、むしろエロ特化した同人劣化ルルーシュ?
的な楽しみ方もできてしまって、残念ながら評価は下がりません><。

下手したら、単純なパクリといわれてしまうかもですが
この物語にあわせた、新たな上手い使い方、再構成がなされてるので文句なしですね^^。


作品の3種類のバージョン違い!?
(2種は知ってたが3種あるのは今調べて知ったw)・・も見逃せません!。

・テレビ放送版
・やり直し版
・完全回復版

はい。完全回復版というネーミングセンスも秀逸ですし
テレビ放送版も、単純なただの光規制にとどまらず
どこか、のんのんびより的な素晴らしい自然の背景と
時間が止まったかのような、ゆるやかな平和な時間の流れが表現されていますw。

これは、2度・3度おいしい♪。


主人公があまりにゲスいという評をよく目にしますが
1周目であれだけのことをされてしまった人間が
正常でいられることは、まずありえないでしょう><。

本人も語っていますが、いろいろ壊れてしまっています・・。。

でも、壊れてしまっているながらも、なんとかしようとしているところ

なんだかんだいいながらも
時折見せる人間らしさ・・。


また、ただの狂気に描かれているようなところも
それらは本来人間があらゆる両面持ち合わせてるところ・・?
と感じさせられるような
突っ込んで描かれたようなものに、なにか惹かれてしまうのです^^。


音楽面ではED曲がとにかく素晴らしい!!。
3連符??のところのリズム感と世界観の変化が心地よく
まず最初に本作を好きにさせられた要因は
間違いなくこのED曲でした♪。


-------------------------------------------------
>12話まで視聴して
結論から言うと1話から12話まで終始完璧でした!。

エロ系に寄った作品って、序盤数話までは素晴らしいと感じた作品でも
後半はネタ切れ等で失速してしまうことが多いように感じますが
本作は、毎回ネタの捻り方が秀逸でした♪。

特に10話での日笠さん登場は完全に予想外の神展開&神キャストでした!!(絶賛)。


最終話のラストは、若干説明的な感じにもなってしまってましたが
ケヤルガの心情変化描写が描かれていた点がよかった。
(もちろんそのままを鵜呑みにしてるわけではなく)


終盤で仲良くなった彼って魔族だったのですね。
ずっと人間だと思ってました。
生存させておいてほしかったな~。


ケヤルガは心を開いてしまって自分が変わってしまうことを恐れてるのですね・・。
本来の王道正義もの作品では、そっちルートが正解なのかもしれませんが
ケヤルガは1周目で受けた自身への凌辱によって
ほぼ完全に(99%くらい?)壊れてしまっているので
そちらの方にケリをつけない限りは
もう前に進めなくなってしまっているように感じられます。

でも、時々、わずかに残っている1%の良心のケヤルガが見え隠れする
ところがグッときます。
でも99%の壊れケヤルガによって、打ち消されてしまうのですが・・。
(仲良くなった彼を助けない結果になってしまうあたりも)


あと、毎回のエロ描写ですが
ケヤルガは1周目で受けた自身への凌辱によって
日課となってしまっているので(立場は逆ではあるが)

逆に壊れてしまってるがゆえに
この日課をこなすことで安心感を得たり
自我が保てているようにも感じられてしまいます。
限られたコミュニケーション手段の1つなのかもですね・・><。

まあ日課ならば仕方ない?・・ですか。。


ああ、書き忘れるところでしたが
クライマックスでの戦闘シーン描写もなかなかよかったように思いました。

あと、キャラデザは文句なしの満点です!!。


はい。2期切望します!。


-------------------------------------------------
>北米版BDを購入して
国内版BDの購入をずっと迷ってましたが金額との折り合いがつかず、ずっと保留にしていましたが
北米版BDが発売されたことを知りました。

レビューでは強制字幕が消せないとあったので、そこがひっかかってたのですが
金額が国内版に比べて圧倒的にリーズナブルだったため、強制字幕を納得したうえで買ってみました。

で、まず家庭用のBDレコーダーで再生を試みたところ再生できませんでした。
リージョンコードは問題ないのですが、国コードロックで機種によっては再生できないようです。

次にPS4で再生してみたところ、再生できました。
ただし、強制字幕は消せませんでした。
まあこれはこれで、英語に親しむ教材に・・。なる?。
・・まあ視聴には問題ないのですが、消せるものなら消したい・・のが本音です。

次にパソコンでの某社の有料再生ソフトで試したところ
最初、再生できなかったのですが
国コードを変更したら再生できました^^。
ただし、強制字幕は消せなかったので、PS4と同じ結果でした。

最後に、無料再生ソフトを試してみたところ、設定で消せました^^。
ただし、日本製の再生ソフトではないので、もろもろ自己責任で・・ということですね。。
まあでも、やはり快適に視聴できたので、結果満足でした。


ひさびさの再視聴でしたが、評価が揺らぐことは全くありませんでした!。
むしろ盤石に。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 36
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ゲスの極みケヤル

[文量→大盛り・内容→考察系]

【総括】
う~ん、評価が難しいな~。快か不快かで言えば、不快なんだけど、面白いかつまんないかで言えば、面白い、、、ような気がしないわけでもない(笑)

これは、エロいアニメではない。ストーリーをもったアダルトアニメだ(笑)

紙屑のように虐げられた主人公(ケヤル)の心が歪み、世界にリベンジしていく話。ほぼエロゲーといえるひどいエロ描写。離脱する人も多いだろうな~と思います。

ちなみに、私は、A-TXの「完全無修せ、、、」じゃなかった、「完全回復版」で視聴です( ・`д・´)キリッ

これを☆1にしている人がいても、「そうだよね」って思うし、☆5にしている人がいても、「そうなんだね」って思う。どちらも理解できる。

「アニメは嗜好品」だから「良し悪しより、好き嫌いが大事」という私の信条からすれば、正に「嗜好品」という作品でした。好きな人は、褒め称えれば良い。嫌いな人は、貶し尽くせば良い。

レビューでは、こんなアニメなのに、ケヤルの心情なんかを真面目に考察してみたいと思います(ちょっとふざけた後にw)。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
この作品から、エロを引いて、攻撃手段をヒールに限定できていれば、名作になったかもしれない。

直す、治す、の範囲でできること。そこにはこだわって欲しかったな~。

まあ、ヒール=再生、なので、拡大解釈で「創造」が出来るという話なんでしょう(記憶とか顔とか)。ただ、細胞を過剰に再生させて破壊するのは分かるけど、相手の記憶やスキルを奪える理屈はよく分かりませんでしたね。まあ、エロのついでなのでしょうが。

さて、本作の特徴です。

意味のないエロは嫌いだが、意味の無さすぎるエロはリアルなのかもしれない。

例えば、「透明人間になったら何をするか」と問われたら、男の99%は女湯を覗きに行くと考えるはずだ(剣道部調べw)。エロ以外を答える人は、1%の聖人君子と、99%のムッツリスケベであると断言する(笑)

普通の男が異世界で、理不尽な能力をもったら、世界を救うより、普通にエロいことするよな~と思う。

だから、ある意味ケヤルは真っ当。色々理由をこねくりまわしたりせず、「ただヤりたいから(娯楽で)ヤる」というのは、潔い。最も、女性の目線に立った時、ケヤルの行為や動機は許せるものではなく、正に「ゲスの極み」だと思う。

ということで、本作、不快です。ただ、そもそも不快さを売りにしている作品で、主人公も、実は善人とか世界の為にとかではなく、極々個人的な欲望のために、悪を成していく。そこを徹底して描く、安っぽさ、無意味さ、残酷さ。なんの深みもないけれど、そもそも、深くないアニメだと開き直られれば、なんか否定しにくい。

そんな不安材料ばかりの本作がギリギリ破綻していないのは、ケヤルが元々は善人で、それを理不尽な暴力によって歪められたという前提(過去)があるから。

私は昔から(アニメでよくある)、「復讐なんて何も生み出さない」というメッセージが、あまり心に響かない。

例えば自分の大切な人が、理不尽な悪意によって奪われた時、確かに復讐してもその人は甦らないかもしれないけれど、だからと言って加害者がのうのうと生きているのは、はらわたが煮えくり返る。

勿論、復讐だろうがなんだろうが、行為自体は正当化されないから、自分自身もなんらかの罰は受けるのは当然。でも簡単に第3者が、「復讐は無意味」とは言えない気はしている。だからこそ、それを高い倫理観や自制心、あるいは、亡くなった大切な人の為にも抑え込んでいる人は、尊敬に値すると思う。

本作のケヤルは、始めは復讐が手段だった。自分が幸せに暮らすための。しかし、徐々に復讐が目的化してくる。復讐依存症、復讐することが幸せになってくる。だって、彼はもうすでに精神に異常をきたしているから。

彼にとって、元々フレアは1番の復讐対象で、始めは道具扱い。自分と境遇の近いセツナや、愛するイヴだけは大切にしたいと思うという、確かな差別化があった。

しかし、フレアではなく、自らが作り出したフレイアには愛着を持つなど、どうやら自分で自分の感情をコントロール出来ていない様子(まあ、女に甘く、男には無慈悲なだけとも言えるけど)。それは、「ケヤルが狂っている」からでも説明つくが、「復讐心の薄れ」ともとれる。

ケヤルが「復讐心がなくなるのが怖い」と言うのは、彼が生まれながらの快楽殺人者ではなく、後天的な復讐依存者だからではないだろうか。

もし、「復讐」という大義名分を、あるいは、復讐対象を失った時、彼は彼が行ってきた残虐非道に耐えられるのだろうか? もしかしたら、彼が復讐を完遂した瞬間が、彼が本当に壊れる時なのかもしれない。

ここからは妄想だが、そんな彼が自らを守るために、せっかく築き上げた幸せな環境を捨て、再び愛するイヴの心臓を奪い、また「復讐」を行うために世界をヒールするとしたら。3周目、4周目と、悲劇を繰り返し続けたなら。

悲しい男の物語として、私は本作を高く評価することになると思います。二期があったら、確実に観ます。

もっとも、今後もただひたすらにエロを貪り尽くすだけの可能性も、かなりありますがね(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
なるほど、世界を癒して2周目ね。エロアニメ? ん? 面白いか?

2話目 ☆1
復讐、とはいえ、胸くそ悪いな。ガッツリエロアニメに。判断が難しい、面白い要素もある。

3話目 ☆3
やはり、エロ描写、必要か? 残酷描写、暴力描写はあっても良いと思うけど。変態とレズとホモ。

4話目 ☆2
ガッチリエロゲだな。体液で、て、なぜ? そして、立ちバック(苦笑)

5話目 ☆2
ほぼAV(苦笑) いや、完全にAV(笑)

6話目 ☆3
人を呪わば穴2つ。死んだ人は甦らせない? 一応、自分なりのロジックはあるんだね。

7話目 ☆3
民意を操る。復讐の肯定。刹那はお気に入り扱いなのね。

8話目 ☆4
献血が税金ね。次は、魔王とヤるとしか思えない(笑) それは、魔王も焦るよな(笑) 魔王、チョロ可愛い(笑) 

9話目 ☆3
戦争の終結か、まおゆう、を観た後は浅く見えるよな。復讐は楽しいと言い切るのが、個性だな。

10話目 ☆3
まあ、目的は殺すことじゃなく、復讐だもんな。

11話目 ☆3
予想よりは、わりとあっさり殺したな。三英雄、勇者より強いのか。復讐狂い。

12話目 ☆2
ちょっとあっさり。復讐、そんなもんで良いの?
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 34

69.0 9 王女で仲間なアニメランキング9位
精霊幻想記(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (311)
990人が棚に入れました
前世と現世が交錯――二つの記憶を持つ少年が運命に立ち向かう!!幼い頃、母を殺され孤児となったリオはスラム街で必死に生きていた。ある日、幼馴染との再会を夢見て事故死した《天川春人の記憶》と《強大な魔力》がリオの中で覚醒し、剣と魔法の異世界に転生していたのだと気づく。さらに、偶然出くわした王女誘拐事件の解決に貢献したことで、貴族の子女が集う名門学院に入学することに……。階級社会の最底辺から這い上がるリオは、出会いと別れを重ねながら過酷な運命を打ち砕いてゆく。

声優・キャラクター
松岡禎丞、諏訪彩花、藤田茜、桑原由気、楠木ともり、原田彩楓、鈴代紗弓、本渡楓、金子彩花、浜田賢二、田丸篤志、遊佐浩二、東山奈央、新田ひより、首藤志奈、西明日香
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ハルトリオの紡ぐ縁

(2021.4.24初投稿, 2021.9.21更新)

◎ 1クール全12話

 2021年夏クールのアニメは、個人的にお気に入りのラノベ原作のファンタジー作品は、本作以外、「現国」「ツキミチ」「はめふら2期」「転スラ2期第2部」と盛りだくさんで非常に楽しみだった。

 中でも本作はかなり期待。それで放送前からオール4.5から評価スタート。以下ご覧のように長文レビューに。しかし、残念ながら徐々に評価は下がる結果になってしまった。もし原作ファンでなければ途中で視聴中断したかもしれない。

 不満の理由等は以下の各話レビューに書いたので、お時間とご興味があればご一読下さい。

以下、放送前投稿 (2021.9.21改訂)
{netabare}
❬原作について❭
{netabare}
 原作は、2014年2月より『小説家になろう』に連載されていたが、2020年10月に取り下げられ削除された。

 筆者の北山結莉(ゆうり)氏は男性。本作の主人公は女性の多くが憧れる、ヒロインを救う白馬の王子成分が強く、作品に少女漫画のテイストが感じられるのと、ペンネームを「ゆり」と読み間違えられることもあり、女性と誤解されることが多々あるようだ。

 書籍14巻末の筆者あとがきによると、筆者は物語の結末まで既に構想済みで、14巻末で、構想した物語の中盤にようやく片足を踏み込んだ状態。つまり順調に続けば、完結まで30巻超えもあり得る長編構想らしい。

 私はアニメ化発表を機に作品の存在を知り、2020年11月末より書籍で読み始めた。なろう版は作品の存在を知った時点で既に削除済みだったので未読。

 異世界転生&召喚(アニメで召喚者が出てくるのは後半)もので、主人公モテモテのハーレム系の厨二病のネタになりそうな英雄譚。よくある王道の物語故に原作者とのセンスが合う合わないで評価は真っ二つかもしれない。

 私にとっては、主人公とその取り巻くキャラクター達の好感度が高く感情移入出来るケースが非常に多い。またし敵役と悪役がいい感じに配置されて効果的にドラマを盛り上げてくれるので時間を忘れて没入出来るほどに嵌まった。
{/netabare}
❬主人公について❭
{netabare}
 主人公のリオは王道のイケメンのバトル最強系。

 リオは当初、不幸な境遇から這い上がることに必死でささくれ立った尖った性格だった。しかし恩師でもあるヒロインの一人との出逢いとその後の物語が秀逸。誠実で思慮深く優しい人柄へと成長する様が心地よい。

 リオは両親の復讐という明確な目標があり内に秘めたダークサイドが時折顔を覗かせる陰キャラ。はしゃぐことはまず無い。ゆえにシリアス寄りな作風で全体的にコメディ成分もほぼ皆無。しかし、それが逆に最近の単なる俺TUEEE異世界ファンタジーとは一味違い物語に深みを与えてくれると思う。

 主人公が出逢うヒロインたちを救い当然の如く彼女たちの多くに惚れられ徐々に深い絆を築く。それを読んでいて納得出来るのは、主人公が天より与えられた異能の才に胡座をかかず、日々の鍛練欠かさず実力磨く秀才タイプだから。

 彼は「はめふら」の主人公同様に転生時は前世の記憶は全く無く、ある年齢で前世の記憶がいきなり覚醒する。そこから前世と今生の生き様の葛藤などもあるのも興味深い。

 またこの異世界には彼以外も現代日本からの転生者や召喚者がいる。中には勇者になる者もいる。彼に縁ある者もいる。その出逢いはいいことばかりではなくトラブルの元になることも多いが、それらは物語にさらなる深みを与えてくれて面白い。

 またこの作品独自な異世界設定として精霊術の存在がある。それは折に触れ周りの常識を打ち破る快感を与えてくれる。
{/netabare}
❬アニメについて❭
{netabare}
 本作は、2020年11月27日に発表されたティザーPVで本作のアニメ化が主要キャストと共に告知。次に2021年4月16日発表のPV第1弾で、2021年夏クールの放送決定を告知。

 5月25日からは、HJ文庫のYouTubeチャンネルで、2分弱のミニアニメ企画『精霊幻想記』セリア先生のわくわくまじかる教室が毎週配信されるようになった。番宣の予算が潤沢なようで何より。

 続く6月11日発表のPV第2弾では、7月5日の深夜2時から放送のテレビ東京を皮切りに放送スタートと明示された。

 原作ファンなので期待を込めて本作のアニメ評価を放送前でもオール4.5にした。実際の放送後の満足度で必要があれば調整する。

https://ln-news.com/articles/66751
 以上、2017年12月29日公開、原作者の小説最新9巻&コミックス第1巻発売記念インタビューによると、

「ライトノベルの構成としてはかなり珍しい作りになっていると思っていて、第1巻から第3巻が『精霊幻想記』という物語のプロローグにあたり、第4巻から第5巻にかけて物語は大きく動き出すことになります。そこからどんどん盛り上がっていく作品だと思っているので、まずはぜひ第5巻まで読んでいただきたいです!」とのこと。

 本作のアニメの尺は2021年6月時点では不明。出来れば原作者の意を汲んで原作の良さを壊さないよう5巻末迄描くために2クール欲しい。さらに理想を言えば二期三期と続いて物語の長期に渡る一大テーマが完結する15巻迄は丁寧に描いてもらいたい。

 業界歴40年以上のベテランのヤマサキオサム氏による監督&シリーズ構成、主要キャストはキャリア豊富な人気の実力者揃い、と非常に期待している。

 7月アニメ放送開始後、本作は1クール全12話と判明した。構成と脚本上で原作からの下手な省略が無いことは祈りたい。
{/netabare}
{/netabare}

❰原作既読視点の各話レビュー❱
{netabare}       (2021年 テレビ東京 初放送日時)
第1章 (ラノベ第1巻「偽りの王国」より)
✴️第1話「前世の記憶」(7月6日 2:00 - 2:30)
{netabare}
〈あらすじ〉

 日本の現代。20歳の天川春人はバス通学で大学に通う学生。ある日、春人の乗るバスは突然暴走し、遮断中の踏切に突入、電車との激突で大破。その日のバスの乗客は春人以外は、小学生女児1名、高校生女子1名。全員命を落とした。

 異世界、ベルトラム王国 王都ベルトラント 神聖暦991年。孤児の7歳のリオは、スラムで犯罪者達の下働きで辛うじて生きていた。ある日、リオは高熱で生死の境をさ迷っていた時、目を覚ますと、突然自分の中に天川春人の記憶が流入。二人の記憶が同時に存在するようになった。その後、間もなくリオには新たな出逢いが。それは誘拐された王族を探索中の王侯貴族たちだった。

 運命は予想外の方向で動き出す。リオの中の春人の因果と共に大きな変化が突然に。

〈日本バイバイ、異世界ハラハラ〉

 堅実でとてもいい出だし。特に物語の始まりの、セリアとの重要な出逢いを申し分なく描けていた。この作品の主人公は陰が強いが白馬の王子様成分が強く、多くの女性ファン獲得が成功の大きな鍵を握ると考える。そのために主人公リオとセリアを筆頭とするヒロインたちとの人間ドラマを如何に魅力的に描けるかが重要に思う。その視点から、原作をアニメに落とし込む上で内容を巧く整理出来た印象。1話の短い時間で大まかでも主人公の因果、これからの主人公リオとキャラ達の人間関係の行く末が伝わったと思えた。

〈今期、現在リアルタイム視聴中のアニメでは個人的にトップクラス〉

 放送前のミニアニメ製作による番宣の力の入れようから察していたが、たまたま同期放送の「現国」と比べてしまうとこちらの方が予算が潤沢でアニメとしての質も上に感じた。

 特に作画。光と影の描写、色彩色調のぼかしが美しい。厳しい現実も夢の中のようで、精霊幻想記というタイトルと世界観にピッタリ。人物キャラも作品に相応しく、どこか幻想的な優しいフォルム。動画の動きも申し分ない。このままのクオリティ維持なら最終話で作画評価は5.0にする積もりだ(ったが、3話からそれは作品タイトル通りの幻想に終わった)。

 OPにはキャラの転生上のネタバレあったが、ストーリー上あえて隠す必要もないと思うのでむしろ親切と思った。
{/netabare}
✴️第2話「王立学院」(7月13日 2:00- 2:30)
{netabare}
〈あらすじ〉

 リオは第二王女フローラを誘拐犯から救った恩賞として、ベルトラム王立学院初等科に学費免除の特待生として1年次に編入、その間の衣食住も国が全面援助の学院の寮生活が始まった。

 そして5年が経ちリオは12歳になった。初等科6年生となったリオは、卒業まであと1年足らず。リオと5歳年上のセリアはこの間、生徒と教師として親密かつ良好な関係で、二人は固い信頼で結ばれていた。そしてセリアは、聡明のみならず優しいリオを、異性として意識し始めていた。一方リオはセリアを恋愛対象としてではなく、スラムから救ってくれた一生の恩人として大切に思っていた。

 リオは、王侯貴族に対する嫌悪感でセリア以外は誰とも心を開かず、寡黙で常に周りと距離を置く。彼は5年前から変わらず春人の記憶と共にあった。勤勉で真面目な彼は、入学以来の不断の努力、日本の春人の大学レベルの教養と、古武術の師範の祖父から学んだ剣術のセンス、さらには覚醒した精霊術の才能により、めきめき学院で文武両道で頭角を表す。そして周りからは、憧れと嫉妬の対象にされていた。

〈リオはキラキラ、セリアメロメロ〉

 今回はセリアの可愛さを愛でる回。セリアの優しさと過ごす5年間の学院生活で、沈着冷静で思慮深い性格となったリオが主人公オーラ出まくり。本作の出来は原作ファンの自分には今のところ申し分なく、原作からのカット部分も気にならず、1話と2話で平均95点の満足度。このまま最終話まで駆け抜けていただきたい。
{/netabare}
✴️第3話「偽りの王国」(7月20日 2:10 - 2:40) 作画4.5→4.0
{netabare}
 今回でラノベ第1巻 (漫画第3巻収録の第12話)迄の内容が終了。

 第1章(第1-3話)の平均総合満足度は85点。今回、作画レベルが明らかに落ちた。バトルが今までで一番多く粗が見えやすい、ということもあるが残念だ。

〈あらすじ〉

 学院でリオは相変わらずセリア以外には面従腹背で、事なかれ主義を基本としていた。そんなある日、初等科5年生と6年生合同の野外演習があり、そこに初めてリオと授業を共にするフローラ王女もいた。そこで魔物の襲撃から派生したトラブルからフローラを再び救うリオ。だがフローラの危機を作り出した責任もリオに押し付けられてしまう。

 リオは冤罪により拘束されぬよう不本意ながらも卒業を待たず学院から出奔する。セリアだけに別れを告げた後、彼のルーツとなるヤグモ地方を目指し旅立った。

〈話サクサク、変化イロイロ〉

 テンポよく話は進み今回で学院編終了。原作の該当部位には無駄な贅肉はあまり無いと思うが、それでも贅肉を無理に削ぎ落としガリガリに痩せ過ぎる一歩手前のダイエットをした感じ。限られた尺に原作を落とし込む脚本家の苦労が偲ばれる。

 その結果としてリオとセリアの別れは原作より湿っぽくならなくなったが、個人的にはもう少しエモさが欲しい。原作の二人の会話のフルバージョンが好きだ。アニメでごっそりカットされたフローラの非力だが健気にリオを守ろうとする件も捨てがたい。ただEDにそのエモさを補うための多少の工夫があったのは救い。

 EDは今回特殊。前回迄のリオとセリアの絡みシーンで二人にとって一番大切なひとときを強調した。それは第一章終了の宣告であると同時に二人の別れの情感を補う意図があると思われる。二人の絆は作品にとても重要だから。

 リオとセリアの絡みは本編では今回で一旦終了したが、ミニアニメではまだしばらく続きそう。火曜日更新のYouTubeが楽しみ。

 黒幕として暗躍するレイスだがリオの実力把握のために強力なミノタウルスをけしかけた。そしてリオは魔術でなく世間ではマイナーな存在の精霊術で魔力を発動していること、リオの風貌から王国に住む者には未知のはずのヤグモ地方の血筋であることを看破した。この悪役は知識が豊富で観察眼も優秀で侮れなく、その余裕に底知れぬ実力を感じる。
{/netabare}

第2章 (ラノベ第2巻「精霊の祝福」より)
✴️第4話「暗殺者の少女」(7月27日 2:10 - 2:40) 作画4.0→3.5
{netabare}
 今回の総合満足度75点。作画が強烈に足を引っ張ったのが残念。人物の表情や仕草の作画は比較的こだわりが感じられてまだいい。しかしそれ以外、特に激しい動きあるシーンがギクシャクして安っぽいのは前回と変わらなかった。

 ただし、原作から色々改変と省略あったが、アニメの話としてはすっきりまとまって脚本上はわりと好印象。そのため物語評価のみなら90点の満足度だった。 

 今回、リオが学院から逃走し王国から出る前の件、原作ではアマンドで一泊したがその宿屋での件、ラティーファと一緒になってからの道中で亜竜たちとの遭遇戦の件(静止画1カットのみはあった)などは丸々カット。またアニメだと説明がないのでわからないが、今回の最初と最後では2カ月半ほど時が経っている。テンポ良すぎで少し寂しいが尺の制限で仕方ないだろう。

〈あらすじ〉

 神聖暦996年の夏 リオ12歳

 リオは魔力で身体強化した徒歩移動で逃亡後僅か3日で隣国のガルアーク王国のクレティア公爵領内の交易都市アマンドにたどり着いた。そこに自身の指名手配がまだ無いことを確認後、偶然目にしたスープパスタを街の露店で味わう。名実共なパスタ、懐かしい味、この異世界には自分と同じ転生者が他にもいるのではないかと推測するリオ。

 パスタを気に入ったリオは、その乾麺を旅の保存食として購入するためリッカ商会に赴く。その時店舗には公爵家の令嬢リーゼロッテが従業員を装いお忍びで店舗を視察していた。彼女はアマンドの代官であり商会の会頭でもあり、さらにはパスタを開発した才女でもあった。

 奇遇にもリーゼロッテがリオの接客係となる。リオはその正体を知らないままパスタ以外も旅で当面必要なもの一式を商会で購入した。そして商会にセリアへの手紙を預けた。

 その後、街を早々に出立したリオにユグノー公爵家から差し向けられた一人の暗殺者が襲う。刺客は獣人の少女で、無力化して拘束するとラティーファと名乗る。

 ラティーファには隷属の首輪が嵌められていた。その首輪を外し隷属の呪縛を解除、戦意消滅を確認して彼女を解放するリオ。だがまだ幼い彼女にとって自由にはなったが行く当ても無く途方に暮れるしかない。彼女はリオを頼りに旅を共にする以外の選択肢はなかった。

〈会頭キレキレ、獣人モフモフ〉

 今回、物語の表舞台にヒロイン二名追加。一方は日本からの転生疑惑濃厚の貴族リーゼロッテ。もう一方は、日本人、遠藤涼音の記憶を持つと明示された奴隷のラティーファ。

 ラティーファ可愛い。アニメらしいあざとい台詞がよく嵌まり、リオが父性本能で彼女を保護する流れが自然。戦闘で勝って天然に負ける。"お兄ちゃん"ある意味必殺のキーワードでリオを懐柔。初対面は物騒でも最後はリオの優しさ全開。平和で実に微笑ましい。

 学院から離れ自由になったリオはのびのびと己が道を切り開く。原作も物語はこれからが本番。新たな出逢いがもたらす物語の行く末、アニメでも非常に楽しみだ。

 ところでリオの旅はフローラ誘拐からの奪還時の恩賞金が資金源。(ラノベ原作によると金貨100枚) アニメでそこらの経緯をカットするのはいいが、短いリオの独白でもいいから説明ないと学院を離れてもお金に全く不自由しないリオに引っ掛かりを覚える視聴者もいそう。今回そこだけは脚本に不満を感じた。

 アニメ前回、セリアとリオの別れの会話から原作にあるお金の心配するセリアとそれに答えるリオの台詞をカットしたのでなおさら。
{/netabare}
✴️第5話「精霊の森」(8月3日 2:10 - 2:40) 物語4.5→4.0
{netabare}
 今回の総合満足度68点。話の端折り具合が原作より必要以上に情緒を欠く結果になってる感。原作未読なら主人公周りの環境が変化に富む点などは面白いかもしれない。原作の販促としては平均レベルの出来か。

 特に今回なぜそう感じたか。思うに第1章はセリア、前回はラティーファがアニメでも魅力的なキャラとして注目に値した。ところが今回はヒロイン枠に入り得る新キャラが一気に4人増えた。そのために今回はそこにラティーファは埋没。

 人数増えた分だけキャラの描写もそれなりに増やすべきだが尺は短い。また長老達やドリュアスなどもリオにとって大切な存在になる故に、扱いを軽んじるべきではないと思うがそうなるとさらに尺が足りない。

 ゆえにアニメの原作ダイジェスト感の増大と共に、情緒欠く印象も濃くなった。

〈あらすじ〉

 リオとラティーファがたどり着いた場所は精霊の民の里。エルフ、ドワーフ、獣人が共生する社会。住民全員は何らかの精霊と契約し精霊術が当たり前に使える。また強固な結界に守られた彼らは、人間族と全く交流することなくひっそりと暮らしていた。

 そこで里の世界樹に宿る人型精霊のドリュアスから、リオは規格外のマナ(魔力)を持つこと、体内には高位の人型精霊が眠っていることを知らされた。精霊術の潜在能力が人間としてあり得ないリオ。里の長老たちに聖人認定される。そしてリオの人柄と、同胞であるラティーファ救出の功績もあり、大歓迎で里に受け入れられることになった。

 リオとラティーファは一軒家を与えられることに。そこでリオは里に腰を落ち着けて師の下、精霊術の修行を始める。ヤグモ地方への旅は一時中断。しばしの休息のような穏やかで平和な日々が訪れた。

〈新居ワクワク、リオはモテモテ〉

 アニメでのリオの家は漫画でのデザインよりいい。解放感あって見晴らしも良さそうで住むに快適そう。そこで4人ものヒロインと同居とは、うらやましいような、かなり気を使いそうで面倒くさいような。

 情緒安定して思慮深く真面目なリオは、聖人扱いでモテモテになっても色ボケ展開が無い所がいい。
{/netabare}
✴️第6話「祭りの夜」(8月10日 2:00 - 2:30) 物語4.0→3.5 作画3.5→3.0
{netabare}
 第2章(第4-6話)の平均総合満足度は68点。今回も原作未読ならもっと楽しめたかもしれない。まとめ方はなかなか上手い。

 かなり薄味の塩ラーメンと言った感。汁の透明度が高く水っぽいが、意外にも出汁は効いてて食べられないほど不味くはない。麺の茹で具合もいい。が、刺激を求め後入れ調味料を沢山入れたくなってしまう。ただ、レイスと見習い傭兵の件は、風味落とさず添加物カットに成功した感。これはこれでいい。さらにセリアをCパートで僅かでも登場させたのもいい。思いがけないサービスでラーメンに味付き玉子のトッピングが加わった感じ。淡白な味にいい感じのアクセントが付いた。(劇中のワイバーンの卵だといただけないが)

〈あらすじ〉

 リオとラティーファが里に腰を落ち着けて1年が経った祭りの夜。盟友として里の民と強固な信頼関係を築いたリオは、ヤグモ地方への旅立ちの意志を固めていた。

 しかしその夜、レイスの悪巧みが原因のワイバーン急襲で里は危機的状況に追い込まれ祭りは中止に。ワイバーンは里の戦力では全く歯が立たなく危機的状況に陥るものの、精霊術を完璧にマスターしたリオにはワイバーンごときは災禍とならず。ただ一人、驚くべき戦闘力でワイバーンを屠るリオは一躍里の英雄となった。

 そしてラティーファの理解も得て、多くの名残惜しい別れの後リオは精霊術による飛行術で一人ヤグモの地を目指した。

〈里はほどほど、旅にそろそろ〉

 第2章のまとめ具合で制作委員会はこのアニメを長期シリーズにする気はないと宣言された気がした。同じなろう系でも大河ドラマとして成立させようと意欲漲る『無職転生』と対照的で非常に残念。

 ここまで一貫してラノベ1巻分をアニメ3話でまとめる構成。

 第1章は人間関係にマイナス多い。リオは虐げられ視てて嫌な展開も多かったから3話でまとめるのはまだ許容できる。

 第2章は人間関係にプラス多い。リオの盟友がたくさん増える物語をたかが3話に収めるのはいかがなものか。

 シリアスな物語においては物語を簡略した分を特定のキャラ萌え(今のところはセリア、ラティーファ)で補おうとしてもいずれ限界がくるだろう。緩い日常系とは訳が違う。

 ここまで視て本作はキャラ間の関係構築の積み重ねがセリア以外はあまりに乏しい。

 エピソード(思い出)不足=情緒不足。

 結果、1年間生活を共にしたキャラたちの別れの名残惜しさが感じにくい。私は原作からのエピソードの脳内補完がないと感情移入出来ない事態に陥った。

 せめてあと1話あったら、今回はリオが颯爽と現れる直前のハラハラドキドキの引きで終わって次回の"英雄誕生の瞬間"は盛り上がり、"ラティーファとリオのより強固になる絆"を過不足なく演出できたものを。ラティーファとリオの別れ前の会話も情緒マシマシで原作に劣らない味わいが生まれたと思う。

 長老アースラとラティーファが祖母と孫という設定もアニメで表に出せかも。ラティーファの同世代の友達となる銀狼獣人サラの妹ベラと獅子獣人のアルスランもアニメで登場出来たかも。訓練で培われるリオと4名のヒロインとの関係性の深化も描けたかもしれない。

 ああっ、タラレバがどんどん増えゆく。そんなもの今後も増え続けるのは勘弁して欲しい。が、この流れの感じでは無理とみた。

 第3章(巻)は今まで以上に情緒豊かな物語。それもアニメ3話程度でまとめる可能性は高くかなり不安。今回、物語評価を下げるが第3章を4話でまとめてくれるなら評価はまた上げたい。

〈作画について〉

 今回のワイバーンとリオの戦闘が製作会社の作画の試金石と思っていた。リオが初めてヒーローとして周りから認識され、以降は出逢う人々の多くから恩人として尊敬され続けるようになる重要なターニングポイント。だからこのシーンの作画はスタッフの総力戦で取り組むと予想した。

 結果、また作画評価を下げた。頑張りは感じられるものの贔屓目でまあまあのレベル。相変わらず人物の動作は直線的でロボット的でぎこちない。行動の予備動作も足りない。しなやかでなめらかな迫力ある動きは苦手。おそらくこれ以上のクオリティは望んでも無理。楽しみは減りゆくのみか。
{/netabare}

第3章 (ラノベ第3巻「決別の鎮魂歌」第4巻「悠久の君」より)
✴️第7話「約束の地」(8月17日 2:00 - 2:30)
{netabare}
 総合満足度75点。いきなり異文化の別世界に転移したかの展開。穏やかに稲穂たなびく和の世界観はとても落ち着く。夢の中のようなふわっとした背景美術がいい。

〈あらすじ〉

 神聖暦998年の秋 リオ14歳

 リオはヤグモの方々を巡り両親の手がかりを探しカラスキ王国にたどり着く。安土桃山時代の日本のような国。そこは魔法ではなく精霊術が普及していた。

 リオはその国内のとある村に到着。そこの巷で最も顔が広いと評判の村長の家を訪ねるリオ。だがなんと驚いたことにその村長ユバはリオの父方の祖母だった。

 ユバ曰く、リオの両親は訳あって内密に国を出たという。その時、帰れる見込みは無く事情を知る一部の者で建てた二人の墓があるそう。しかし二人が国を出た理由は自分からは教えられないという。

 ユバは孫のリオを大歓迎。結果としてリオは村で働き、ユバと一つ屋根の下で生活することになった。他にも家族はもう一人でその名はルリ。彼女はリオの父の兄の娘にあたる従姉で一つ年上の15歳だった。

 リオは昼間は猟師業、午後からは農作業の手伝いをするようになる。仕事は優秀で村の生活向上のために非常に協力的。料理も得意。リオは高度な精霊術で風呂小屋や石鹸を作ったりなど村の生活改善に大きく貢献する。そしてリオはユバたちからとても頼りにされるようになった。

 そんなある日、乱暴者として嫌われる隣村の村長の息子ゴンが交易途中で村に立ち寄る。さっそくルリの親友サヨの兄シンと諍いを起こし村中に警戒されるゴン。

 その夜、ゴンとその取り巻きはユバ宅に侵入しルリの部屋に夜這いに押し入る。そこには泊まりに来ていた親友のサヨも寝ていた。二人とも手篭めにしようとするゴンたち。が、リオの防犯のための結界が反応。リオの介入により未然に犯罪を防ぐことができた。

 ゴンに母の仇敵の面影を重ねるリオ。心の封印が解かれたかのようにどす黒い怒りで我を忘れゴンを半殺しにする。

 リオは今までは天川春人の人格に引きずられ甘かった己を恥じる。そして母の敵への復讐こそ本来の自分に相応しいと気付く。

 リオは弱い自分と決別して復讐の鬼となる覚悟を固めた。

〈ゴンにイライラ、怒りでボコボコ〉

 相変わらずのダイジェスト感丸出しがマイナス。今章も急ぎ足で淡々と話が進むのか。今回はゴンたちがユバ宅に忍び込む直前で次回に引くのが王道で理想的なのだが...。この感じではやはり3話以内で今章も終りそうで残念。

 原作小説によると、精霊の民の里からヤグモ地方の端迄、飛行術なら一週間足らずだが身体強化の徒歩で数ヶ月かかる遠方。しかもヤグモは大小三十以上もの国々が存在する広さ。あてもないリオは都市や村を順番にひとつずつしらみ潰しの地道な聞き込み調査の日々。数ヶ月が経過してようやくたどり着いたのが今回登場のカラスキ王国のとある村という状況。

 アニメではリオは冒頭にいきなり村に現れ、以上の苦労は一言説明で済ませた。これではユバにたどり着くまでの苦労がアニメではいまいち伝わらない。リオが長旅で和食にすっかり馴染みきってるのも時間経過が伝わらないから唐突な印象でしっくりこない。

 たた今回は、その落ち着きに風格も感じられる村長ユバ、粗忽だが好奇心旺盛で性格明るい社交的なルリ、ルリの親友で乙女の奥ゆかしさが輝く内気なサヨ、リオを妬むが妹サヨを大切に思う根の優しい兄シン。

 以上の4名の新キャラの演技演出がとても良い。人物作画も好感度高い。特にサヨは地味だが個人的に大好きなキャラなので次回もどう描かれるか楽しみだ。
{/netabare}
✴️第8話「王家の系譜」(8月24日 2:05 - 2:35)
{netabare}
 総合満足度65点。今回のダイジェスト感は前回以上。バトルの作画が相変わらずショボいのも痛い。ゆえにアニメ評価は相変わらず厳しい。

〈あらすじ〉

 リオは護衛として村の年貢の運搬兼交易隊に同行し、数日後初めてカラスキ王国の王都を訪れた。そしてサヨと二人きりになっての必要な買い出しの最中、身分の高そうな一人の少女の誘拐事件に遭遇する。リオは即座に犯人を無力化し少女を救うが、面倒事は勘弁と事後を少女の護衛役に託し、名も告げず立ち去った。

 その夕方、宿屋に戻るリオとサヨ。すると村の担当役人ハヤテとその両親で王国随一の臣下サガ·ゴウキとその妻カヨコがリオの前に現れる。そして彼らから両親の秘密を聞かされる。リオの母アヤメは王族だった。そして父ゼンは母の元護衛役だった。

 リオは翌日、祖父母である王と王妃に謁見して母の死の事実を祖父母に告げる。そして仇敵である冒険者ルシウスを討ち取る意志を伝える。

 王はその意志を尊重しゴウキの下での修行をリオに勧め、その手始めにゴウキとリオの手合わせが関係者に見守られながら行われた。しかし王国随一の武人ゴウキに難なく勝利するリオ。リオの実力は認められ、いつでも旅立てる状況になった。

 村に戻るとリオは両親の墓前で誓う。敵討ちという醜い自分を受け入れ、逃げずに前向きに生きると。

〈イベントぎゅうぎゅう、展開バタバタ〉

 簪のプレゼントといったサヨのリオへの想い深まるエピソードを忠実に再現したのはよかった。漫画になかったリオの初カムタン(異世界ラーメン)シーンも新鮮でよかった。武士道精神溢れるカラスキ王国の再現度は高い。サヨやコモモは可愛い。人物の表情作画や声優達の演技も感情豊かで申し分ない。

 とは言うものの尺が短か過ぎる。犯罪者ゴンの処遇、リオとサヨの王都デート、コモモ救出、リオとゴウキとの出会い、リオの両親の謎の解明、リオの母アヤメの死の真実と仇敵情報、リオ仇討ちの決意表明、リオとゴウキとの手合わせ。まとめ方は絶妙だが、これだけ盛りだくさんの内容をアニメで1話に収めるのはどうかと思う。

 アニメディア2021年7月号に掲載された監督インタビューによると、原作サイドからアニメは今期内でセリアとリオのドラマにひと区切りつけて欲しいという要望があったそう。そのため監督はアニメ構成には相当苦労されたらしい。急ぎ足の現状はその弊害。ただ、物語を圧縮しても原作の持ち味を大切に残そうというシリーズ構成も担う監督の努力は感じられる。その点は素晴らしい。今回も原作未読ならそれほど気にならなかったかもしれない。

 原作では、王族との繋がりなど何も知らないままリオは一度村に戻っている。そこにユバからの手紙を読んだゴウキとその妻カヨコが村を訪れ、リオと面談してリオの人柄を見極める。そして王との謁見のためリオはゴウキ達と共に再度王都に、という流れ。ゴウキの娘コモモ救出の恩人がリオと判明するのもその時。

 以上の原作のプロットと比べ、アニメのプロットはあらすじに書いた通りで大幅な改変あり。おかげで時間短縮に成功して効率的ではある。しかし初対面同士の信頼は段階踏んで深めることも大切で、王との謁見まで時間を掛ける原作の流れの方が自然だろう。

 ラノベ第3巻は、堪え忍ぶ心、忠義の心、惻隠の情など、原作の中でも日本的情緒の豊かさで心の琴線に触れること多く原作がより好きになった。

 原作ファンとしては現状とても残念に思う。今回の流れで次回で第3巻相当の3章が終わるのは間違いない。第3巻に対しては少なくともアニメ4話分の尺が欲しい。もっと原作の持つ情感ゆたかで緩やかな流れを味わいたかった。
{/netabare}
✴️第9話「それぞれの決意」(8月31日 2:05 - 2:35) 物語3.5→3.0
{netabare}
 総合満足度60点。今期中のセリア再登場のため、急ぎ足は止まらないどころか加速中。今回の後半三分の一からラノベ第4巻の内容に突入。話が大味でさらにつまらなくなった。尺相応に原作からの改変あったが、特にCパートはかなり大胆だった。こうなることは監督インタビューからある程度予想出来ていて驚きはない。もはや諦観の境地。物語評価は今回で下げ止まりにする。

〈あらすじ〉

 ユバとリオはルリに、リオが王族でルリとは従姉弟だと伝えた。そしてリオは二人に来年の秋の収穫祭後に村から去ると伝える。リオの素性は村では三人だけの秘密。そして翌日からはいつもと変わらない村の日常に戻っていった。

 翌年の田植えの時期、リオはサヨに年内に村を去ることを伝えた。サヨはリオに心底惚れていてそれに衝撃を受ける。そしてリオに付いて行けるようにと必死に残された期間に体を鍛え精霊術のレベルを上げようとする。半年後、サヨはリオに想いを伝えリオとの同行を切望した。リオのこれから進む道は仇討ちという人殺しの道。リオはサヨの想いには応えられないと同行をはっきり断った。

 神聖暦999年の晩秋。15歳になったリオは村から旅立ち精霊の民の里に帰郷する。久しぶりに旧交を暖めるリオとラティーファたち。そんなある朝、リオは目覚めると全裸の美女が隣で寝ていた。

〈サヨはさめざめ、心しくしく〉

 サヨの告白が今回の山場。リオに付いて行きたい一心で精霊術の修行に打ち込むサヨが健気でいじらしい。不憫な妹のためリオに土下座してでもサヨの同行を頼み込む、不器用だが優しい兄シン。切ないが大好きなシーン。ここをアニメで取り上げてくれたことは感謝。

 しかし、ゴウキとカヨコ率いる家臣団がリオの仇討ちを共に果たそうと随行しようとする件はアニメではカット。コモモの村に滞在の件も画だけで表現。コモモはラティーファとは違うタイプの可愛いいキャラゆえ、アニメでろくに描かなかったのは実にもったいない。原作3巻後半で村でリオを取り巻く二人のヒロイン。コモモは陽でサヨは陰となり彩り豊かな話だったがアニメでは片手落ちになった。

 また、原作でリオの中で眠っていた精霊が目覚めるのはリオが里を旅立った後のこと。Cパート、ここは今回一番原作から改変された部分と言えそう。原作で精霊と初めて遭遇するキャラはラティーファたちではない。次回からは原作からかなりアレンジされるのは間違いないだろう。

 原作と比べアニメは回を追う毎に不満蓄積中だが、どういう形で最終話を迎えるかは興味ある。しっかり最後まで見届けようと思う。
{/netabare}

第4章 (ラノベ第4巻、第5巻「白銀の花嫁」より)
✴️第10話「精霊の目覚め」(9月7日 2:05 - 2:35)
{netabare}
 今回の満足度70点。今回から最終話迄、描くポイントが明確なのは悪くない。次回への引きもいい。

 アニメは第4巻全部と第5巻の第2章迄の内容から必要最低限だけピックアップ。そして後半の残り6分程から第5巻の第3章の内容へ。つまり今回で第5巻の前半分迄の描写終了。

 この流れで予想すると、今期は第5巻の最後まで描くのだろう。前回と今回のカットされた所の大半は、物語上必要不可欠。ゆえにもしアニメに二期があるなら、その時に形を変えてでもある程度復活すると思われる。

〈あらすじ〉

 リオの隣りで眠っていた美女は、彼の契約精霊が実体化した姿だった。リオは彼女をアイシアと名付け、里の長老たちや里の大樹に宿る精霊ドリュアスに引き合わせる。そこでアイシアは常識外の実力を持つことが判明。リオの力の凄さは彼女の守護が原因だった。

 その後リオは、里から旅立つ前にラティーファと二人きりでじっくり話す機会があり、そこで初めて前世の天川春人と彼女は同じバスの乗客だったと知る。

 神聖暦1,000年、リオはセリアに再会するために、アイシアを伴い4年ぶりにベルトラント王国の王都に戻る。しかしその夜、セリアの研究室を訪ねるとそこはもぬけの殻だった。

〈アイシアふわふわ、セリアぎりぎり〉

 いつもふわふわして神出鬼没を特技の一つとするアイシアはリオの最高の相棒で頼もしい。セリアも21歳で適齢期とは言え、よりによって婚約者がリオを嘗て拷問した貴族。運命は意地悪で残酷だ。だが今のリオにはだれにも負けない力がある。

 ここからの展開は王道中の王道。ヒロインの尊厳に関わる最大のピンチを救う白馬の王子様の物語で原作で非常に盛り上がる所。ゆえにアニメに対して、原作者がここを確実に描かせたい気持ちは非常に解る。

 だが2クール目にこの部分を持って来るべきだった。本作がアニメ企画段階で1クールしか約束されてなかったなら、アニメ化は焦らないで見送るべき、と今回改めてそう思った。

 もし2期があって続きがあるとしても、原作ファンの多くにとっては、今期のスカスカさは許し難いと思う。

 演出上で滲み出る手腕から、シリーズ構成も兼ねるヤマサキオサム監督は非常に優秀と思う。原作側の拘り抜きで、構成をすべて監督にお任せだったらどんな出来だったろう。返す返すも残念だ。
{/netabare}
✴️第11話「白銀の花嫁」(9月14日 2:00 - 2:30)
{netabare}
 ほぼ会話劇で終始してアクションシーンが無かったのが幸いして、今回の満足度80点。今回は脚本と演出、声優演技のバランスが絶妙。作画は、動作はいまいちだがキャラの表情は秀逸。

 特にセリア、細やかに心情を伝えてくれて深く感情移入出来た。結果として、今回でセリアは本作のメインヒロインとしての座を不動とした感があった。

〈あらすじ〉

 リオはアイシアの協力で現状を認識する。セリアは政略結婚の危機真っ只中。婚約者はよりによって、嘗て己が手柄のため、リオを拷問して王女フローラの誘拐犯人に仕立てようとした男、侯爵家のシャルル・アルボーだった。

 そしてセリアとの再会は、アイシアが見つけた彼女の滞在先に侵入することで人知れず成功した。しかし、まだセリアの結婚に対する真意を十分に掴めないリオは思い切った事は何も出来ない。そこには、リオには親の仇討ちという最大の目標があることも大きい。

 リオとの再会後、依然精神的に追い詰められたままのセリア。作り笑顔で己の義務に忠実であろうとする。果たしてセリアのピンチを食い止めることがリオに出来るのだろうか。

〈リオはこそこそ、セリアぼろぼろ〉

 リオとアイシアのコンビは天下無敵。アイシアの諜報の活躍無くして、こんな短期でリオが必要な情報も得られることはないだろう。

 一方、貴族としての本分をわきまえ、意に沿わぬ結婚も自分を殺してでも受け入れようとするセリア。リオが訪れて嬉しい状況でも、悲しい現実の渦中の彼女。必死に笑顔を保とうとする彼女が不憫で切ない。誰が視てもセリアは不幸のヒロイン。次回、救われないと視聴者も浮かばれないだろう。

 次回の最終話は、王道のヒロイン救出劇になるのは誰でも予想出来ると思う。ただ脚本と声優演技はともかく、アクション作画が弱点の作品ゆえ、過剰な期待はしない方がいいかもしれない。
{/netabare}
✴️第12話 (終)「運命の再会」(9月21日 2:00 - 2:30)
{netabare}
 最終話は、ラノベ第5巻第5章と第6章を描いて終了後(第5巻のエピローグは除く)、ED直前とCパートで第4巻第2章から第3章を基にアニメオリジナル構成で描かれた。

〈あらすじ〉

 リオは、シャルルとセリアの結婚パレードの途上でその馬車に突入。シャルルを踏みつけ、セリアと念話で合意の上で彼女を掻っ攫った。逃亡の途中、セリアはアイシアに託し、自らを囮として追手を引き付けるリオ。数百単位のベルトラム王国軍の大部隊を振り払い、近衛騎士団団長にして王国最強と名高い『王の剣』アルフレッド=エマールの攻撃をかわす。そして王都からの脱出に成功した。

 王都郊外にたどり着き、アイシアとセリアに合流したリオ。しかしその時、東西南北のあらゆる方角で、六本の様々な色の眩い光柱が舞い上がった。その先に待つもの、それはリオと言うより、天川春人にとっての運命の再会だった。

〈セリアにこにこ、続きあるある?〉

 今回の満足度70点。最終話は脚本のまとめ方と声優の演技はそつなく、セリアがヒロインとして非常に魅力的だったのは救い。アクションシーンの作画は、一部を除き思った通りのチープさで残念。

 ここで終わると実に中途半端。これで2期が無かったら大ブーイングだ。

 本作の最終話終了時点では、円盤の予約はパッとしないようだが、原作の売り上げの伸び(累計発行部数200万部突破間近)と国内外のアニメ配信状況は好調のようだから、2期実現の可能性はかなり高いだろう。

 仮にアニメに2期があればまた視聴するつもりだ。ただ今期、ここまで原作を簡略化した以上、2期を楽しみに待つことはないだろう。
{/netabare}

❰全話視聴後の感想❱
{netabare}
 全話の個人的評価は65点。ヒロインが多く、主要舞台も3箇所あったゆえに、人間関係の構築を丁寧に描きれない点に不満が多い。セリアだけがヒロインとしての魅力が必要十分に描かれたものの、アイーシャ他精霊の民のヒロインたち、サヨ、コモモ等、描写に割く尺が圧倒的に足りない。

 リオの人間としての魅力アップには、出逢うキャラとじっくり交流して人柄を滲み出す時間が必要。そのために原作の描く範囲をもっと狭めるべき。また、バトルの作画がチープなのも、リオの強さも安っぽくなり、彼の魅力がいまいち伝わらなくなった。

 書籍第4巻と第5巻の話の順番を入れ換えた工夫は悪くない。だだ簡略化せず、腰を落ち着けて第1期は全12話を各巻を最低4話で3巻迄丁寧に、話の切りのいいところ迄描いた方が、視聴者にとって続きが気になり、アニメ2期の期待が高まり、原作抜きでも人気タイトルになり得た気がする。

 2021年4月で書籍既刊19巻とコミカライズ既刊6巻で、シリーズ累計発行部数130万部達成。アニメ放送直前の2021年6月時点では160万部突破。さらにアニメが終わる9月には、書籍第20巻とコミカライズ第7巻も刊行されており、累計発売も190万部に到達した。

 以上から、アニメは原作販促での効果はあったかもしれない。だが、一般的に軽薄なろうテンプレとみなされがちな作品になってしまった印象は拭えない。
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今観てる

4話までの感想{netabare}
原作未読、なんか色々と不思議。
最初制作はMAHO-FILMかと思ったw
絵の雰囲気が“うちの娘のためならは~”や“神達に拾われた~”っぽく感じだので。
作画はそこまで悪くないのだけどどことなくぎこちなく、そんな中ヒロインの顔だけは意地でもクオリティを死守してる様が、柳瀬雄之が血ヘド吐きながら手直し頑張ってるのかなー?と予感させる。
が、実際は全然MAHOとは関係なくトムスだった模様、いや実質はトムスじゃなくてワオワールド(“アニメガタリズ”やったとこみたい)ちゃう?
てっきりキャラデザは出口花穂だと思い込んでたよ、違いがワカランw
というか1話は凄い頑張ってたんだ、1話は。
正直本編よりOPの方がヘボくて「そんなことある?」と驚いたが、3話にして力尽きたかOP相応のクオリティになってひと安心と言って良いやら悪いやら…。

絵についてはそんな感じで内容の方、といいつつまたOPの話になっちゃうけど…これが心証悪い。
OP最後女性キャラがドドドと出てくるのが「うわぁ」と声を出さずにいられない。
転生モノとしては最近めっきり数の減った「元の世界に未練がある」タイプで(“聖女の魔力は~”のアイラとか居るので全く無い訳ではないが)ほんのちょっとは感心した…いや、したいところなんだけどOPが邪魔をする。
あれだ、スラム時代に一緒にパンを盗んだ同世代の男友人とか居ないのが残念なのかも、そういうのが居ればOPも「女の子まみれ」みたいなことになならなかったんじゃない?
元の世界に未練はあってもスラム時代には未練が無いのは、結局バーターにかけられたみたいであんまり深みを感じない。

ってところでの4話、刺客として襲ってきた新キャラのラティーファがよく分からん。
転生したの、いつ?
主人公と同じ時期なら──毒針使ったりそれなりの戦闘を繰り広げてたし、首輪つけられてずっと戦闘訓練させられてた…と思うのだけど、それにしちゃあメンタルが弱い・幼い。
見た目に関しては獣人の成長速度を知らんのでナントモ。
訓練だけでなく実際にコロコロしたことあんの?
よっぽどの手練れでなきゃ単身で追跡なんて…クライアントは結構貧乏?
ってかリオは生死不明じゃないんだ。
死体が見つかってないとはいえモンスターがうろつく世界でしょ?生存を確信したのは何でだろう。
指令としては「もし生きてたら殺せ」であって、帰還しないのは生存を明らかにすることになってヤバいと思ったのだが…最初から生存を確信されてるならいいの…か?
いやそうであるならセリアも疑われない?セリア宛の手紙なんて検閲対象でしょー。

今後その件に触れるならいいけど、現状な~んか雑さを感じる。
王女誘拐事件も5年間進展無いのん?{/netabare}

5話感想{netabare}
最初誤解を元に襲われて「またかよ!」と思ったが、いや、ひょっとしてこれは誤解が解けた後で人間と亜人とで素直に謝れる/謝れないの違いを描いた…のか?
その国や地域のトップに貸しを作るには体の良い展開だなぁと思わなくもないが…。
負けることで「そこらのなろうのチート系とは違うんだZE」アピールだとしたらちょっと志が低い。
ま、まぁ、いつもこんな感じで誤解されて襲われるのなら、ラティーファが転生者と思ってもおいそれと尋ねたりしない慎重さへの説得力にはなる、か?
というか身の上は尋ねられないの?
ラティーファが帰って来ないことで第二第三の刺客が放たれるんじゃないか?と思ってた私としては、リオがのほほんと逗留生活をしてるシーンが気が気でならなかった。
せめて追跡は断ち切ったとか、人間の手先ならここには来れないだろうとか語って欲しかった。
欲を言えば「私が居るとどんな災いをもたらすか分からない」と、それが叶わないとしても滞在を断る素振りをして欲しかった。
後で村が襲われて「お前が来なければ平和でいられたのに」と責められそうで…無いとは思うけどね、丁重にもてなされればされるほどそう予感してしまい安心して見れない。
なんかリオが「今自分の置かれてる立場」を気にしなさすぎというか、他のなろうでよくある自発的でない感じ、こっちから何かしようと思わなくても周囲がお膳立てしてくれる感じ。{/netabare}

6話感想{netabare}
まてい、ちゃんと前回の最後の方覚えてる?
ワイバーンの巣から卵奪ったらワイバーンが追ってきた、ってところで終わったんよ?
それを踏まえての6話冒頭、「リオ殿が里に来て1年──」とか言い出したので、ワイバーンの巣を襲った出来事からも1年経ったんだと思っちゃったよw
コイツら卵抱えて1年間逃げ続けてた?ってね。
よく見りゃ5話の祭の段階で1年経ってると分かるけど、だったら5話中に「リオ殿が里に来て1年──」と言えよと、何故6話に引っ張った?
もしくは卵を奪うシーンを「リオ殿が里に来て1年──」と言わせた後にするべきだったんじゃないかなー?
「リオ達が里で平和に暮らしてる裏で不穏な動きが起きている」というのを見せたくて卵を奪うシーンを5話に入れたんだろう、それは分かる。
が、紛らわしくすることで何か演出的な効果があるでもなく、単に気が利いてないだけな気が…。
細かいことかも知れないけど、こういう部分までちゃんと気を配ってるかどうかが脚本の良し悪しに繋がるんじゃないかなー、と思ったり。

なにより、ラティーファを刺客に送ったのに戻ってこないことでスティアードは次にどんな手に出る?を期待してた自分としては、何事も無く1年経っちゃったのが肩透かしでして…。
今後暗躍っぷりが描かれるのかも知れないが、前回の感想でも書いたけどそもそもそっちに気を向けないリオ達が不思議でならない。
いつかスティアードと対峙する──ケリを付けてくれないとスッキリしないので──とは思うのだけど、大丈夫かね?

視聴者の興味の向かせ方がズレてるというか…私の方がズレてるのか?
ボケっと見てても「何か大事なことを忘れてる気がする」って感じるんじゃないかなー?
王女誘拐の件も6年間遅々として進んでないということだろうか。
冤罪だろうが犯人をデッチ上げて処罰しなけりゃ威信に係わるって話じゃなかったのか?{/netabare}

8話までの感想{netabare}
ほげええええ、顔面ヘッドスライディングした気分。
主人公が王家の血筋って…あれぇ?何故だ?何故かすっごくガッカリ。
それが悪いってことじゃないハズなのに、何で私はこんなにもガッカリに感じるんだろう。
とにかく直感で「そりゃないよー」という気持ちが湧き上がった。

今までそんなこと匂わす伏線らしきものが無かったからか?
王家を示す短刀を親の形見として持ってるとか、一族だけに遺伝するアザがあるとか、なんかあったっけ?
パスタ屋のロッテとか、回収がずーっと先と思われる伏線なんて張ってる場合じゃないだろー。
天涯孤独の身から人情とチート能力で仲間を増やしてのし上がってく話だと思ったら、本人の努力とは関係無しにデカい後ろ盾が突如生えたような…。
転生者で女神だか精霊の加護を受けてるだけでもアレなのに、突然ドエラい設定が降って湧いた様に感じて…この唐突感がガッカリの原因かなぁ?
ついでに母親の仇も唐突だし、両親が駆け落ちする原因となったロクレン王国とやらの蟠(わだかま)りはどうなった?これから?

なによりブラックワイバーン製の衣装がヤグモ背景と合ってなくてキモい。
人攫いを倒した後「面倒ごとは避けたい」とその場を去るとか、目立たない様にする努力を一切してないヤツが言うことか?
交易が盛んで色んな人種や民族衣装が町に溢れてるならまだしも、作中見る限りそうじゃないし、キモいって。
小説じゃ気にならなかったのかも知れないが、アニメでやるとヘンテコこの上ないのでもうちょっと考えてくれよー。
そろそろ切ろうかと思ってるんだけど、早くこの地を去ってくれないかな。{/netabare}

9話感想{netabare}
前回王族の血統と聞いてガッカリした話の続きになるけど、「果たしてその設定によってリオにデメリットはあるの?」に対し「いいえメリットしかありません」がアカンのだろう。
逆に、もしデメリット──本人は一切関与してないのに一族を恨んでるヤツが居てそいつから命を狙われるとか──があるならまだ見れるかなぁと思いつつ9話に臨んだら…。
どうやら無いっぽい。
いやいや、血筋絡みでの面倒ごと起きんのかーい!
ロクレン王国(両親が駆け落ちすることになった原因)は本気でスルー?もう過去の話?
ルシウス(親父の冒険仲間、母親の仇)が変貌したのはそこからの差し金って可能性を…疑わないの?
というか、前回の人攫い未遂の話はどうなったん?背後に陰謀が絡んでる…とかじゃないの?
何事も無く安穏と1年過ごしちゃったよ…ゴンは出所したん?

1話の王女誘拐が一番印象強いけど、それ以外だってトラブルに対して表面的な対処はするけど根本はなにも解決してないエピソードばかりが続く。
他の方が書いてらっしゃる「全てが中途半端のつまみ食い」、正にその通り。
最後に全ての事件が巨大な黒幕に集約するって展開なのだろうか?
そうでないと困るんだけど、それにしたって中途半端が過ぎて忘れ物が溜まる一方。
深く掘り下げることなく次の出来事へ移ってしまうため、関心を維持しづらい。


話もそうだけど、絵もちょっと…。
1年逗留したカスラギから旅立つってシーンで…なンだその軽装は!?
ああああ!!!!
結構許せない、“チート薬師”より、“D-CIDE”の龍平よりイラっと来たかも。
お土産どっさり持たされるんじゃないの?実は嫌われてた?
折角日本風の地域を出したんだから三度笠と道中合羽くらい羽織ったっていいじゃない!ってかそうしろよ!!
数ヶ月海外旅行して帰ってきたら向こうの服着てたりしない?カスラギに行った形跡を残したくないのか?浮気相手の家感覚?
ちょっと近くのコンビニに買い物行く感じにしか見えなくて、もう当分戻ってくることのない決意や雰囲気なんてあったもんじゃない。
この絵ヅラでサヨとの別れをしおらしく描いたところで嘘臭くてうすら寒いだけだって。

と思ったら次の場面でビュンと空を飛んであっという間に精霊の民の里へ到着。
あっ、ホントに近所だったんだ、徒歩10分飛行30秒って感じ?(嫌味)
旅情も哀愁もへったくれも無いな、両方の村を毎日行き来すりゃいいじゃん。
それでいて持ち運べる家をリクエストって…だからさぁ「そういうのがあったらいいな」と必要性を感じる出来事を見せてないので多くを望む業突張りにしか感じないって。
雷雨の中飛び続けるとか、寒さに丸まりながら野宿するとか、長旅感をあらわす時間経過のシーンをなぜ入れなかった?
旅の装備を考えたくなかったのかなぁ…前回町中で目立たない衣装を描かなかった件といい、作画は結構一杯一杯なんだろうか?{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

大失速

なろうのテンプレアニメ。
前半はめっちゃ好きだったんだが、4話以降ぐらいからだんだんと興味を失っていき...

{netabare}
なんというか、酷いって感想よりもなんでこうなるかなぁって感じがして少し悲しい。
前半のセリア先生パートあたりは面白かっただけに。
個人的に今期No.1ヒロインはセリア先生でした。
2,3話の主人公とのやり取りは本当に良かったし、最初は先生がリオを気に掛けるという構図からだんだんと逆になっていくのも見ていて良かった。
3話でセリア先生を退場させたのが完全な間違い。

4話から10話ぐらいにかけては本当に酷い。
行く先々でヒロインが出てきて、キャラデザはかわいいんだが、掘り下げがなさ過ぎて全く何も感じない。
年数もすぐ経過して、すぐに別の場所に行くしキャラ、場所に何の感情もわかない。
そもそもヒロインは普通に先生だけでいいはずなのに、なんでこうハーレムにしちゃうかなぁという感想。
旅をしては現地妻を作って別のところに行っての繰り返し。
絶対にセリア先生との二人旅アニメにした方が面白かったと思う。

10~11話で少し取り返したんだが、最終回も酷すぎる。
ニセコイとやっていることが同じ。
あそこでセリア先生を攫ってセリア先生と結婚して終わりだったらたぶん評価あと星1ぐらいは上げてた。
まあ中途半端な終わり方をしたから結局どうなったかはわからないけど、何の前触れもなかったのでハーレム要因に加えるだけなんだろうなと。
それならあの金髪と変わらないじゃんと思った。
あの金髪、先生が攫われそうなとき結構心配してくれてたし。
最終回になって主人公が嫌いになってしまった。

まあ、最終回でサイコパス感が出てしまったと言え、そこまでの話での主人公の印象は良かったかな。
ぼくリメ、東リベ、転スラみたいに中身大人なのに子供のように見えるアニメが多い中で、このアニメは転生前(とは言っても高校生?)の年齢相応に見えた。

キャラ以外で言うと、ストーリーも前半はいかにもなろうという感じだったんだが、正直言うほど嫌いではないからまあまあ良かった。
テンプレだけど、キャラ魅力があったから普通に楽しめたといった感じ。
ただ、中盤はわけのわからないキャラが急に現れた敵と戦う展開が多くてあんまり楽しめなかったかな。
ラティーファの前世の掘り下げも薄くて、これなら前世要素いる?ってなってしまった。

それと、ルリの声がすごく耳が痛くなるような声だったんだが、声優が下手なのか?

ほんとに作りようによってはもっと面白くなったであろう惜しい作品。
OPとEDも両方良かったです。

↓一話毎感想
{netabare}
1話 3/10
おさまけか?
いつもの始まり方。なろうタウン。
OPの剣振る所ダサすぎて笑った。
前世の記憶と今の記憶どっちが正しいか葛藤してるところは良い。
ヒロインはめっちゃ可愛い全員。
特にあの銀髪の子は今期で一番かわいいかもしれない。
いや特に何も情報渡してないのになんであんなに銀貨もらえるんだよw
なんかご都合的に魔力の使い方を教えてもらえるw
久々の王道ゴミなろうって感じで一週回って面白かった。
ほんとヒロインめっちゃかわいい。
いや助けたなら今ちゃんと話せよ
なんで混乱させそうなことを言ってわざわざ連行されるんだよ。
普通に現場で転がってる誘拐犯を見せればいいじゃん。
バカしかいない。ほんとのこと話せよw
この王女たち自分がやばそうな奴に突き出しといてなんで被害者面...。いきなり王と謁見ww
ヒロインほんと可愛いし不快感はない。
もうこういうなろう系は一週回って楽しめるようになってしまった。
ED結構いい

2話 10/10
ほんとヒロインかわいい。
なんで差別される可能性あるのに学校に入れるんだよw
行かせる意味もないし。
キャラは全員可愛い。ほんとに。
12歳とか最高か?
まあ知識あってもイキらないのはいい。
このアニメ作画結構いいという。背景やたら頑張ってるし。
こういう系の作品主人公が都合よくみんな転生前に剣道やってるのなんなの?w
思ったより悪くないなこのアニメ。
ヒロイン補正大きいかもしれないけど。
転生前設定も結構生きてるのもいい。
ロリかわ。主人公がちゃんと中身大学生って感じがするのもいい。
年数経過しちゃった。17歳か。 
大人は結構差別しないのね。
戦闘あっさり 恋愛要素もあるのかな。
 
3話 10/10
一切ありません(大嘘) 強い魔物がいないとかいう分かりやすいフラグ。
魔法使えるじゃんw
さすおに系アニメか。フローラもかわいい。
ええ 先生もうでないの?
ついていってほしかった。
 
4話 5/10
なろうタウン
なんでスープパスタあるんだよw
ああ、他にもいるのか転生者。
親がどっちの親を言ってるのか分かりにくい。
主人公そこまで最強じゃない?
女の子に厳しい。都合がいい能力。
この子転生者なのか
謎リョナ 転生者なのに何でこんなカタコト
イキリ演出きつい。主人公ちょろw
このアニメの目的が分からん。
先生ちょっと出てくれるの嬉しい。
寝言で気づくって展開は書き方が下手。
東京言ってるんだから追及しろや 

5話 6/10
異世界語の下り痛いからいらない。
安定の頭の悪いMOB。
意外と主人公弱いのか?
当然のようなハーレム。
ほんとキャラめっちゃいい。なんだこのおっさん!?

6話 2/10
1年経過したw
旅立つ必要あるの?
ってか、ラティーファの伏線回収はなし
里で暮らしてるシーンが少なすぎて感情が置いてけぼり。
どうでもいいキャラの戦闘ばかり見せられてもなぁ。
主人公いつの間にこんなに強く。
ハーレムしだしたのがマイナスになってきてるのかなぁ。
ええ...実際の兄だと認識せずにこの子の話一端終わるの?
出た、四次元ポケットw 笑うわ。
序盤大好きだったけどさすがに酷くなってきた。
キャラに魅力がそんななかったのが2~3話との違いかな?
2~3話は先生とのやり取りが多かったのが良かった。
20秒ぐらいのCパートが一番面白い。

7話 3/10
ヒロインが出てきすぎだなぁ。
最初は先生だけだったから面白かったのに。
このださい服なんなんだ。旅アニメかな?
声優下手だな。
あーいつもの展開。
これ声優下手って言うか声入れてるマイクおかしいんじゃないのか?
即落ち2コマ。いややりすぎだろw 笑ったわ。
会ったばかりのヒロインが襲われたぐらいで殺そうとすんなや。
復讐とは。ほんとにつまらなくなってきた。

8話 2/10
ダメだ、ヒロインに魅力がなさすぎる。
キャラデザは好みなのに。
これが先生だったならかなり評価してたんだけど。
日本文化要素いらんなぁ。
なんで主人公は殺されなかったの??
これ前世要素いるか?
この世界の記憶だけでいいじゃん。

9話 4/10
ルリの声ほんと耳が痛い。
もう出ていくのか、展開が早すぎるしこれといった展開もないせいで何も思い入れがない。
何で連れてかないんだ?
ハーレムものじゃないのかこれ?
先生一筋ってこと? 本拠地はこの村なんか。
最後きついわw 

10話 7/10
精霊の子かわいい。
何で一緒に風呂入るんだよw
きついなあ。ラティーファ赤の他人なのかよ。
出た、なろう便利アイテム。これ何年経過してるんだ。
結婚式阻止するのはいいけど、主人公がちゃんと結婚するんだよね?
ニセコイはやめてほしい。

11話 9/10
髪型変わったか?
ほんと先生が出ると面白いの草
主人公普通に先生と旅しろよ。Cパート良かった。

12話 3/10
えぇ...。何の確証があってこの展開なんだよ。
主人公が急にきつくなった。
せめて普通に話し合いぐらいしてやれよ。
意思を確認したいだけでここまでやる必要あったか?
もうほぼ阻止してるようなもんだろw 
主人公をもっと先生への執着心の強い人間っぽくしてくれたらこの展開でもよかったんだが。
駄目だ、ギャグアニメだわこれ。
なんで「あんたの結婚相手を公衆の面前で攫う!」って言って攫うんだよw 
金髪なんかちょっと不憫だわ。
こいつ変態と思ってたけどふつうに先生愛してそうじゃんw
何でこんなキャラにした。作画が。
いや、マジで主人公サイコパスだろ。
正常な行動をしてる善人らが主人公に蹂躙される展開。
意外と作画頑張ってる。
こいつも前世関係あるの?
日本語演出だけのための異世界語下りいらないって。
は?これ結局セリア先生、金髪の元にいてもこいつの元にいても待遇変わらないじゃん。
てか2期ないのかよw スマホ太郎を思い出す終わり方だ。
{/netabare}

曲20段階評価
OP「New story」8.0/10
ED「Elder Flower」9.0/10
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

63.2 10 王女で仲間なアニメランキング10位
オルタンシア・サーガ(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (167)
380人が棚に入れました
イエペタス半島に700年の歴史を誇る大国――オルタンシア王国。その豊穣な土地を狙う周辺国によって幾度となく侵略の脅威に晒され続けるも、王国に仕える二大公国――オリヴィエ公国とカメリア公国が剣と盾となり、長きに渡って戦禍を免れてきた。しかし、聖王暦767年12月5日。オルタンシア王国に対し、カメリア公国が突如反旗を翻す。カメリア公国の反逆、そして反乱と時を同じくして現れるようになった魔物によって、オルタンシア王国に混迷の時代が訪れようとしていた……戦乱の世で、様々な運命に翻弄されていく騎士たち。悲劇から始まった宿命の継承と戦いが、動き出す。

声優・キャラクター
細谷佳正、堀江由衣、津田健次郎、上田麗奈、内田彩、梅原裕一郎、小林ゆう、柿原徹也、子安武人、乃村健次、江口拓也、大坪由佳、堀江一眞、池田秀一
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

認めたくないものだな。自分自身が、「○○サーガと○○戦記は、無条件で観てしまう病」だということを(笑)

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
ジャンルはファンタジー。ゲーム原作。

ファイヤーエンブレムとかティアリングサーガみたいな世界観ですかね。

スマホRPG原作ということで、ストーリーが弱く、内容や台詞は安っぽい。作画も良くない。決してオススメできるアニメではありません。

Q:じゃななぜ完走したの? 
A:病気だから仕方がないんです(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
唯一誉めるとしたら、最終話Cパートか。英雄が悪魔として復活。最終話Cパートにして、初めて面白くなるとは。

誉めるの終了(笑)

サーガ、とつく以上、観たいのはRPGより、大河ドラマなんですよね。

スマホゲームは基本的に、ストーリーは弱いと思っています。

①配信が続く限り、継ぎ足し継ぎ足しでストーリーを作っていくから。

②そもそもスマホゲームユーザーが、高いストーリー性を求めていないから。

③ストーリーで売らなくてもガチャで収入を得られるから。

などが理由でしょうか。

本作もそうです。国の存亡をかけた、凄く大きなドラマ(大河)なのに、小さなストーリーをチマチマと繋いでるだけ。国ではなく、個人の話になってるんですよね。最終話も、結局は親子対決。

一万の味方を得るために奔走したり、相手の知謀に負けない戦略を練ったり、そういうのが見たいのに、数人のパーティがチマチマと戦っていて、国なんて救えるのかと。

というか、主人公はアルフレッドなんだろうけど、アリエルの物語に乗ってしまうから、英雄譚としての弱さが出るんだよね。アルフレッドを主人公にするなら、アリエルは助けられる姫君で良いし、アリエルを強き女性にするなら、アリエルの英雄譚にすれば良い。

あ~ぁ、ロードス島戦記は神(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
いきなりクライマックスからのスタート。今のところ、普通のファンタジーゲームアニメって感じ。

2話目 ☆2
なんかもう少し、大河っぽくしてほしいな。

3話目 ☆2
アンデッドの村。王道ファンタジーでちゃんとつまらない(笑)

4話目 ☆


5話目 ☆
このぶつ切り感が、スマホゲームっぽい。

6話目 ☆


7話目 ☆3
こういう騎士の叙任とか、好き。

8話目 ☆


9話目 ☆


10話目☆2
まおゆう。マスケット試し打ちって、情報漏れるデメリットでかすぎだろ。銃に当てられるなら、頭撃ち抜けば良いのに。

11話目 ☆2
普通に考えて、ルーラが使える黒騎士は、アリエルをピンポイントで狙った方が良いよな。

12話目 ☆3
魔神、なんか変なの出てきた(笑) ラストバトル、めっちゃアッサリ(笑) んで、主人公死亡。って、生きてるんか~い。なるほど、悪魔としての復活。最終話にして、少し面白くなるという(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

全て、守り抜け

この作品の原作はゲームみたいですね。
2015年にサービスが開始されたそうですが、こちらは未プレイです。
ほっちゃんと麗奈ちゃんが出演されると知り視聴を決めた作品でした。


イエペタス半島に700年の歴史を誇る大国――
オルタンシア王国

その豊穣な土地を狙う周辺国によって
幾度となく侵略の脅威に晒され続けるも、
王国に仕える二大公国――
オリヴィエ公国とカメリア公国が剣と盾となり、
長きにわたって戦禍を免れてきた。

しかし、聖王歴767年12月5日。
オルタンシア王国に対し、
カメリア公国が突如反旗を翻す。

カメリア公国の反逆、そして反乱と時を同じくして
現れるようになった魔物によって、
オルタンシア王国に混迷の時代が訪れようとしていた…

戦乱の世で、
様々な運命に翻弄されていく騎士たち。

悲劇から始まった宿命の継承と戦いが、動き出す。


公式HPのプロローグを引用させて頂きました。

完走して思ったこと…
キャラデザや作画全般がとても綺麗な作品だと思いました。
アニメーション制作はライデンフィルムさん。
今期4作も制作しているにも関わらず、このクオリティが出せるのは素直に凄いと思いました。

主人公のアルフレッド・オーベル役は細谷さんで、主人公の従者である見習い騎士のマリユス・カステレード役がほっちゃんという配役…

マリユス・カステレードは男の子なのですが、ほっちゃんとの相性が抜群…
もともとほっちゃんは、リトバスでも男の子役を演じて違和感が全くありませんでしたが、今回も違和感を微塵も感じさせない演技は流石としか言いようがありません。

一方、物語の方ですが終わり方以外は展開含めて悪くなかったと思います。
でも、終わり方が…
大きな謎、というか展開が大きく変わったところで物語は終幕するのですが、正直説明して欲しいことが山ほどありました。
ですが説明は一切無く、今後の展開の危うさがサラッと示唆されるに過ぎなかったのです。
きっと「あれっ? これで終わり?」と思った方も多いのではないでしょうか。

続編があるならまだしも、これで終わったら中途半端な感じが否めません。
アニメーションとしてのクオリティが高かっただけに残念に思います。
続きが気になるならゲームで…という感じなのでしょうか^^;?
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、MY FIRST STORYさんの「LEADER」
エンディングテーマは、まふまふさんの「夜想と白昼夢」
どちらも格好良い曲です。

1クール全12話の物語でした。
細谷さんとほっちゃんの掛け合いが気持ち良い作品でした。
もし続編が制作されるなら是非視聴したいと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11

がおー敦煌 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

戦物は好きなので一応見ているが。

これは結構ひどい作品だと思う。
まー個人的に 斧 剣 槍 弓 とか昔の武器だけで戦う漫画アニメゲーム映画は好きなので一応は見ていますが、正直メイン声優が細谷じゃなかったら切っていると思います。

いい所は先ほどもいった昔の武器で戦う事です。
正直近代兵器を使う作品も見ますが、やはり鈍器とかで戦う描写の方が私は好きなのでそこは私の好みです。


悪い点は敵を切る直前に無駄にアングルを見えないようにする。

部下の知力指数が低すぎる。

作画が崩壊。


等々ありますが、部下の教育が余りにもひどい。
主人公は領主で民を一番に考える力をもっていますが、なぜか部下が馬鹿。

戦で戦えるようなので無能ではないのですが、主人公の領土に拾われ家臣になって4年という歳月を暮らしながら学問は何も学ばなかったのか?
っと思う。
一般兵ならわかりますが、領主直属の部下ならば最低限の学問は学んでいるはずです。

なのにこの部下は7話を見てもらえばわかりますが本当にひどい。
全部が自分だけの感情でしか動かない。
この行動をとったら領主の立場、民の立場等々を一切考えない。
言われなくてもわかるだろって言う考えを持ち合わせていない。
など領主の側近なのにペラペラな話の展開でちょっと見てて辛い。

作画もひどい。一話に何回作画崩れるねんって言うレベルで崩れます。

正直見ないことをお勧めします。アニメ見ててストレスはためないほうがいいです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

79.3 11 王女で仲間なアニメランキング11位
天鏡のアルデラミン(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (904)
5019人が棚に入れました
隣接するキオカ共和国と戦争状態にある大国、カトヴァーナ帝国。その片隅で一人の青年が戦乱に巻き込まれようとしていた。名はイクタ・ソローク。戦争嫌いの怠け者で女好きという、およそ軍人とはかけ離れた人物だ。幼馴染であるヤトリシノ・イグセムとともに高等士官試験を受けた彼は、二次試験への送迎船で、看護学校出身のハローマ・ベッケル、旧軍閥名家のマシュー・テトジリチ、そしてヤトリと同じく忠義の御三家の一角、レミオン家のトルウェイ・レミオンと出会うこととなる。道中、彼らと賑やかな時間を過ごしていたその時、突如船が座礁する。総員退艦となり脱出する5人……だが、そこで一人の少女が船から海へ落ちる姿が目に入る。ためらわず、大荒れの海に飛び込むイクタ。そして、彼は少女の小さな手を握った。時に帝歴905年。それが後に常怠常勝の智将と呼ばれた男と、帝国最後の皇女と呼ばれた女の初めての邂逅。“約束された敗北"へと向かう、物語の発端である――。

声優・キャラクター
岡本信彦、種田梨沙、水瀬いのり、金本涼輔、間島淳司、千菅春香
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

内容の詰まった戦記物でキャラクターを見るのも楽しい

2016年夏アニメ。ライトノベル原作、全13話の戦記物です。
原作は2巻途中まで読了。ペースとしては原作3巻までのアニメ化のようですね。
原作より全体的に地味な印象に作られたアニメというのも珍しいかも。

キャラ物と戦記物のバランスの良さが良いですね。これは原作の良さでもあり、きちんとアニメにも反映されていると思います。
原作からのカットや短縮が沢山あるだろうと思っていたのですが、原作の内容もかなり詰まっているのであまりカットしていませんね。全13話でストーリーをキリの良い所まで進めるためにどうしても詰め込み気味になってしまった印象。
カトヴァーナ帝国の斜陽ぶりがわかりにくくなっていることと精霊の活躍が少なくなっていること、軍事関係のシーンが少なめになっているのも勿体無い点ですが、原作の進み具合からしてここしか切りようがなかったと思われます。
必要な情報を言葉での説明に頼らない(あるいは尺のために削らざるを得ない)ため、繰り返し視聴する人向きだと思います。

キャラクターは全体的に個性がわかりやすくイクタ以外のメインキャラクターが皆常識的なので、かなり見やすいと思います。人間関係もさっぱりしていてとても印象がいいです。
イクタは女たらしだったりと癖のある性格で、何話か進まないと良い所がはっきりと出てこないので苦手な人は苦手だったようですが、私はとても好きですね。{netabare}「人材の適材適所」という考えがイクタ本人にあるため、汚れ役を引き受けることが多くて痛々しいシーンもあるのですが、そこが良いバランスになっています。{/netabare}

キャラクターの配置も上手で、完璧系キャラと成長型キャラの両方が味方におり、それぞれに抱える問題・はっきりした美点欠点が設定されているため、誰にも感情移入できるし、好みのキャラクターは見つけやすいと思われます。

精霊も可愛くて好きですね!
見た目はちょっと癖がありますが動きや仕草が可愛らしく、主人に対する献身が健気ですし、物語に必要な存在として大切に描写されマスコット然としていないのが好印象です。……ねじまき要素は原作でも大分後にならないと出てこないという話。それはちょっと残念です。

キャラクターデザインに原作イラストよりずっと地味な絵柄を選択したのはチャレンジだったと思います。
でも堅実な世界観を作るという明確な意図が感じられて面白いですし、それぞれ良し悪しはありますが、個人的にはマシューのキャラクターがしっかり嵌っているのはアニメ版の絵柄だと思います。

戦闘シーンに作画全力投球というのが徹底していて素晴らしいです。接近戦に力が入るのは勿論ですが、長距離狙撃のシーンも本当に丁寧な作画ですし。
他の部分も常にきちんとしていて、コンテ演出も常に安定していて映像面で違和感は全くありませんでした。

OPは絵と歌詞の意味が物語が進むにつれ分かって行く作りで、最後まで見るととても感慨深かったです。じわじわ嵌って行きました。

{netabare}
第5話で子ども時代のイクタのヤトリに対する「君がいないと僕怪物に食べられちゃう」の台詞が色々想像させられますね…怪物とは狼の群れなのか、他の何かなのか。
むしろ人間を襲撃したものの返り討ちにあい、群れを崩壊させられた狼達のほうが喰われた側という描写なのが意味深です。
狼たちも幼少のイクタとヤトリも、戦った理由は生き残るため。弱肉強食ならぬ弱肉弱食とでもいうべき構図がやりきれない。
(※「弱肉弱食」という言葉は何年も前にどなたかのブログで見かけました。ブロガーさんのことも内容のことも今ではうろ覚えなのですが、酷く象徴的なこの言葉が忘れられません。)

人間もまた、正常な感性を持ち泥を被ってでも誰かを守ろうとする人(リカン中将、トァック少佐、カンナ、デインクーン)ほど腐った国に、あるいは周囲の大きな意思に喰われ飲み込まれていきました。
主人公であるイクタでさえ相手を納得させる言葉を用意することで自分の意志に他人を巻き込んでいくのですが、そこに理性と誠意があるからやりきれないものにはならずに済む。
他者と関わり合いながら生きていく上で人は「喰らわずにいられない存在」なのかも知れませんが、喰うか喰われるかの関係にならずに済む方法も、イクタの生き方によって明示されているのが良いなと思います。

第9話「ささやかな面目の行方」での食堂のシーンは正直その時は笑って見ていたんですが、「戦士」「勇者」にさらには「騎士」と次話で「ケダモノ」という言葉が飛び出したことで、人間のサガと理性、第5話で示された喰うものと喰われるもの、第8話「いつか、三度目に」から繋がる守りたいものと守れないもの、と明確にテーマ性が纏まっていく興味深い構成になっていると感じました。
……まさか伏線なんて思わなかったよ、あの猥談シーンw 考えてみれば尺がカツカツなんだから無意味なシーン入れるわけ無いですねw

「戦士」と「勇者」を飾らない自分だとすれば、「騎士」は他者にいかに誠実に向き合うかという理想を自分自身に課す在り方なのではないかと思います。
そして「ケダモノ」は自分のために他者を食い荒らすことに抵抗感を持たない存在。それは仔のために人間を襲った狼にさえ劣る在り方です。

シャミーユが願う国の在り方は、国を人に見立てるならば「騎士」に近いものなのでしょうね。しかし、シャミーユは自身の目的のためにイクタを喰らい飲み込もうとしています。敗戦国の軍事最高責任者なんて、正しく“すり減らされて捨てられる英雄”であるのは間違いないのですから。
イクタにとっては大事な存在(ヤトリ)を喰われないために逃げ出すか、人を喰らうばかりでない国を作るかという二択になるわけですが、どちらにせよ、仲間や身近な人が喰らわれる可能性は非常に高い酷な選択です。

イクタとヤトリの信頼関係を象徴する演出として二人の背中合わせの構図が一貫して強調されてきましたが、向かい合うシャミーユとイクタは全く正反対の関係性なのですよね。喰うか喰われるかという緊張状態にさえ見えてしまう。
第1話からずっと見て来たこのOP、本当によく出来ているなと思います。
{/netabare}

他の人の感想にもあるとおり、先がすごく気になる作品になってしまいましたが、本作単品でも十分に楽しめるようにはなっています。
色んな理由で1クールでの構成が難しい作品だったと思われますが、ヤスカワショウゴさんのシリーズ構成凄く良かったです。
物語の入り口という形にはなってしまいますが、気になる人にはオススメします。(2016.11.17)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 20

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

あれ…ねじ巻きはどこに行っちゃったの…!?

この作品の原作は未読ですが、種田さん、水瀬さんが出演する事を知って視聴を決めた作品ですが、序盤の視聴ですっかりこの作品の魅力にハマってしまいました。

この物語の主人公は、17歳のイクタ・ソローク…彼は軍の名門イグセム家の令嬢であり幼馴染でもあるヤトリシノ・イグセムと高等士官試験に臨むため船出するところから始まります。

その船には、狙撃手のトルウェイ、旧軍閥のテトジリチ家の長男であるマシュー、衛生兵のハローマ…そしてなぜか帝国第三皇女シャミーユも乗船していたのですが、船が嵐によって沈没してしまうのです…

一行は地上に流れ着き一命を取り留めるのですが、流れ着いた先は帝国と戦争状態にある隣国のキオカ共和国だったんです。
彼らの選択肢は二つ…自国の領土まで逃げ延びるか、捕虜となって捕まるか…
紛争中の国境近くでもあるこの場所は敵の見張りの目も厳しく、簡単に逃げられる場所ではない事を認識させられるイクタ達…
きっと帝国第三皇女であるシャミーユ殿下は恰好の交渉材料となるでしょう…
でもそれは一つ間違うと戦局の大きく影響の出る可能性を秘めている…
こんな困難の中から物語が動いていきます。

この作品で第一に感じるのは、主人公であるイクタと幼馴染であるヤトリシノとの関係です。
ヤトリシノのCVが種田さんである事も相まって、彼女に流れるイグセムの血を重んじ、騎士として凛とあろうとする姿は堪らないくらいに魅力的…
でも、彼女が凛としていられるのは、傍らに必ずイクタがいるからにほかなりません。

このイクタ…「食わせ者」とは、正に彼の事を指す言葉といっても過言ではありません。
常日頃からいかに怠けるかを考えており、「怠ける時は怠けるが、怠けるための努力は惜しまない」が彼のモットー。
でもその実態はイクタが師と仰ぐ科学者アナライ・カーンの弟子一人で、彼が口にする「怠ける」とは「効率が良い」事と同義なんです。

例えば1日かかる仕事をやり方を工夫する事で半日しかかからなかった…
余った残りの時間は自分で好きなように使う…これがイクタの言う「怠ける」です。
人は面倒くさい事が嫌いで「安心・安全・安泰」が大好き…というのは本当だと思いますし、文明の発達もこの発想に基づいた部分が多いと思います。

でもイクタが怠ける事を追い求めた結果、彼に待っていたのは彼の人生における3重苦でした。
ただイクタにとっての3重苦が世の中全ての3重苦とはならない事を彼は知っており、軍人としての道を歩き始まるのです。
でも、イクタが軍人として歩むようになってからが面白さの本領が発揮された作品だったと思います。

それとこの作品の登場人物として重要なのが「精霊」の存在です。
火・水・風・光の4種類に分けられた精霊は手のひらサイズで、人間一人につき一体の精霊をパートナーとする事ができるんです。
精霊は武器の動力として使用できるだけでなく、人間に忠を尽くす存在なので一部では神から遣わされた存在として崇められています。

実はこの作品のタイトルを一目見た時から気になっていた事があります。
「ねじ巻き精霊戦記」です。精霊とねじ巻きって、アンマッチ過ぎ…だから物語の中でどの様な関わりを持っていくのかが楽しみで仕方ありませんでした。
でもそれは結局作品の中で触れる事はありませんでした…原作は10巻まで発行され、さらに連載も続いていますが今回アニメ化されたのは原作の3巻まで…つまりまだまだ序盤という事なので、そのうち制作されるであろう続編の中で明らかにされるのかもしれません。

イクタの前に広がるのは、見方の圧倒的不利な状況ばかり…
後に「常怠常勝の智将」と呼ばれるイクタでも味方の犠牲を一人も出さずに…という訳にはいきません。
それに智将よ呼ばれる人物は、この世でイクタ一人…という訳でもありません。
どんなに最善を尽くしても守りきれなかった命は一つや二つではありません。

自らの判断が…命の優先順位が間違っていると罵られた事もありました。
きっと普通に諭すことができるなら…そんな状況が許されるなら罵られる事もなかったでしょう…
でも戦争がそんな言い訳すら許してはくれないんです。
誰もがイクタの様に状況を俯瞰できる訳じゃない…
少しでも味方の犠牲を減らしたいだけなのに…
身に付けていたモノだけが淋しげに残されている…そんな状況を見たくないだけなのに…
気になる方は是非本編でご確認下さい。
私にとってダークホース的存在の作品でした。

この作品の続編は是非とも見たいところですが、乗り越えなければいけない壁があるのも事実だと思います。
最大の壁は声優さんの復活だと思っています。
この作品には、ヒロインのヤトリシノ・イグセム役に種田梨沙さん、そして藤原啓治さんも出演されていますが、お二人とも現在療養中です。
幾つかの索引では代役も決まったようですが、既に世に出回っている作品の出演者が変わるのは淋しい限りですし、ヤトリシノ役は種田さん以外は考えられないと思っています。

でも…wikiで彼女の出演した作品を見ると病気になるのも仕方ないような気がします。
出演される殆どの作品はメインキャラで、テレビアニメ、OVA、WEBアニメ、劇場アニメ、ゲームにドラマCD…それに吹き替えやラジオにまで出演しているんです。
それだけ彼女のニーズがあるからなんですけれど…
これだけ忙しかったら、自分の出演した作品もまともに見れていないのでは…と思ってしまいます。
絶対元気な姿をもう一度見たい…そう願っています。

オープニングテーマは、岸田教団&THE明星ロケッツさんの「天鏡のアルデラミン」
エンディングテーマは、鹿乃さんの「nameless」
相変わらず歌い辛いですが、岸田教団&THE明星ロケッツさんのオープニングは恰好良いの一言です。
しっとりとしたエンディングも好きでした。

1クール計13話の作品でした。物語的にも見どころがあり出演している声優さんも豪華…しっかり堪能させて頂きました。気になる続編…の前に療養されている声優さんの復帰を祈念しています。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 26

青龍 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「殴りたいときに殴るのが原始人、攻めるべきときに攻めるのが軍人、そして、言うべきことを言いたいときに全部言うのがイクタ・ソロークだ!」

宇野朴人による原作小説は、『電撃文庫』(KADOKAWA)にて刊行中(全14巻、原作未読)。『第2回ラノベ好き書店員大賞』3位、『このライトノベルがすごい!』作品部門2位(2014年)。
『転生したらスライムだった件』などの川上泰樹によるコミカライズ版は、『電撃マオウ』(KADOKAWA)での連載が終了(全7巻、コミカライズ版既読)。
アニメは、全13話(2016年)。監督は、市村徹夫。制作は、『葬送のフリーレン』、『AIの遺電子』などのマッドハウス。
(2024.5.16投稿、5.27一部推敲)

本作は、単純にいうと、『進撃の巨人』、『銀河英雄伝説』、『ヘヴィーオブジェクト』、『幼女戦記』、『戦場のヴァルキュリア』、『終末のイゼッタ』、『86』あたりの「軍師」、「戦略・戦術」、「ミリタリー」要素高めだが、リアル志向に寄りすぎず、そこにファンタジー(非現実的)要素を追加した作品が好きだとハマる可能性が高いです。

ただ、いくつか人によって好みが分かれそうなところがあるので、そこを説明しつつ、個人的に好きな作品で続きが観たいので応援する意味を込めて今回レビューを書きたいと思います。


【あらすじ】
本作は、気球や狙撃銃(ライフル)が出始めの頃であることから19世紀のヨーロッパ的な世界観を基礎として、そこに「火・水・風・光」の四大精霊が人間のパートナーとして生きるファンタジー要素を追加した架空の世界が舞台。
そこに、貴族・官僚の腐敗により国力が衰え皇帝が傀儡と化した「カトヴァーナ帝国」、帝国からの難民や科学者などを積極的に受け入れ急速に勢力を拡大した「キオカ共和国」、両国に匹敵する国力と軍事力を保有しアルデラ教の総本山である「宗教国家ラ・サイア・アルデラミン」が鼎立。
(ちなみに、「アルデラミン」とは実在するケフェウス座のα星で、この星を調べるとネタバレに…)

カトヴァーナ帝国に住み、「昼寝と徒食と女漁り」を愛する主人公のイクタ・ソローク(CV.岡本信彦)は、幼馴染で「皇室の剣」であることを運命づけられた軍部の名門イグセム家出身の二刀流剣士ヤトリシノ・イグセム(愛称ヤトリ:CV.種田梨沙)を主席合格させるため、ヤトリと共に帝国の高等士官試験に臨む。しかし、その途上で船が嵐により沈没、同じ受験生や、まだ幼き帝国第三皇女シャミーユ(CV.水瀬いのり)と共に、帝国と戦争状態にあったキオカ共和国に漂着する。そこから彼らは、イクタが一計を案じて帝国に無事帰還することに成功し、「帝国騎士」に叙勲されることに。しかし、それはイクタが絶対になりたくないと思っていた軍人、貴族、そして英雄になることを意味していた…


【独特の世界観】
まず、19世紀ヨーロッパぐらいの文明レベルを持ちながら、精霊が実在するという独特の世界観が魅力的。例えば、ライフルの動力源が風の精霊だったりします。

ただ、この精霊、本作では謎があることをほのめかす程度ですが、本当に精霊なのかも含めて謎に包まれた存在です。

あと、主人公とその仲間以外の人たちが、あっさり死にます。また、民族差別や宗教問題なんかも出てくるので、この辺はリアル寄りの描写になってます。


【「常怠常勝の智将」イクタ・ソローク】
次に、本作は、後に「常怠常勝の智将」と呼ばれることになる主人公イクタのロジックに基づいた知略が見処になってます。

ただ、本作では、准尉という一番下の士官で本来動かせる兵員が少ないにもかかわらず、戦争の大局に影響を与えてしまうような活躍をするので、若干ご都合主義展開と感じるかも。

また、イクタは、その生い立ちに秘密があって、「常怠」と評されるように、ちょっと性格に一癖あるキャラクターになってます。

例えば、「殴りたいときに殴るのが原始人、攻めるべきときに攻めるのが軍人、そして、言うべきことを言いたいときに全部言うのがイクタ・ソロークだ!」なんて彼の自己紹介にそれがよく表れていると思います。

もっとも、そんなイクタも困難な状況に直面し物語の進行とともに成長していきます。


【イクタとその仲間たち】
あと、イクタが嵐にあって一緒に漂流し、その後仲間になる面々、イケメンが嫌いなイクタから嫌われるも人が良すぎて許される狙撃兵トルウェイ(CV.金本涼輔)、本作の普通の人枠で上昇志向が強く小太りの突撃兵マシュー(CV.間島淳司)、癒し系かと思いきや悪気なく本音を言ってしまう衛生兵ハローマ(CV.千菅春香)のキャラが立っていて、そのやり取りが面白い。

特に、お互いに複雑な事情を抱え明確な恋愛関係にはないけれど、言葉の要らない強い信頼関係に基づいて抜群のコンビネーションをみせる、軍師イクタと剣豪ヤトリの関係性が本作の見処の1つ。


【最後に】
もっとも、本作では、イクタとヤトリの今後について、これから二人が抗うことの難しい運命に翻弄されるような匂わせがあるものの、そこ止まりで終了。続きを作ってくれないかなあ…

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

70.6 12 王女で仲間なアニメランキング12位
くまクマ熊ベアー(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (365)
1256人が棚に入れました
悠々自適な引きこもりライフを満喫する美少女ユナは、
VRMMORPG『ワールド・ファンタジー・オンライン』の廃ゲーマー。
ある日いつものようにログインしてみると、なにか普段と様子が違う。
もしかして……ここってゲームの中? それとも異世界?
そして、その地に降り立ったユナの装備は
『クマの服』『クマの手袋』『クマの靴』で固められていて――んん?
くま……? クマ……? 熊……? ベアー……?

「なんじゃこれはーーーーーーっ!?」

クマっ子、爆誕!
しかもこのクマ、ただのクマじゃない。
世界最強クラスの魔法とスキルを秘めた、
とんでもなくスーパーなクマだったのだ!
そんな、世界征服だってできちゃいそうな
強大な力を手にしたユナの目的――それは!?
この世界でも、ひたすら楽しく自由気ままに生きること!

最強無敵なクマっ子による、クマな冒険とクマな日常の物語、始まります♪
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

なろう系主人公を女にして、熊の着ぐるみを着せただけ

[文量→大盛り・内容→酷評系]

【総括】
うん、なろうです。ちょっと違うかな~と思って観てみたけど、うん、なろうです。

レビューでは、本作を含めたなろう系作品の特色や、本作に見られる問題点などを指摘しています。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ONE PIECEでルフィの能力を何にするかを、尾田さんはめちゃくちゃ考え抜いたそうだ。

残酷に見えないように、斬撃系ではなく打撃系。構図として、ページを目一杯に使える技を使える。且つ、強すぎる能力にせず、子供に身近なもの。など、様々な理由が考えられているが、一番は、「どんな緊迫した場面でも少しふざけられる」というものだと、SBSで尾田さん自身が言っていた。

それが、愛をもってキャラクターを創造するということ。私は、それが作家にとってとても大事なことだと思っているが、本作にはそれが見られない。

だってこれ、「ねこ猫ネコキャット」でも、「サル猿サルモンキー」でも、なんでも良かったじゃん。

軽い、浅い。

というのは、なろう系と侮蔑される作品に共通する事項だろう。

なろう系の作者は、半分素人。

どんな世界でも、アイディアの一発勝負なら、素人がプロに勝つこともある。しかし、地力というか、実力は、その道のプロには絶対に勝てない。(大ヒットアイディア商品の開発で、普通の主婦が考えたとかあるじゃん。でも、その主婦が本職の商品開発部の人のように、何年にもわたり、たくさんの商品を安定的に開発することは出来ない構造に近い)。

小説の場合の実力とは、文章力やストーリー展開力、設定の作り込みなどだ。

だからなろう系には、1発のアイディア勝負の作品が多く、1話目や2話目は個性的で面白いが、回を重ねるごとに、似たり寄ったりの話になって、失速していく作品が多い。

例えば、「現代の一般的な知識や技能で、異世界(ゲーム世界)では無双する」という展開には本当に辟易とする。

本作でも、ハンバーグでどや顔、ピザでどや顔。

料理にしても科学知識にしても、本当の意味で深い見識があればもっと面白いものが書けそうだけど、そこを勉強して作品に生かそうという努力は感じられない。

だって、なろう系作者にとっては、転生した主人公にとっては、転生先の異世界(ゲーム世界)は、現代に比べれば下等で、蹂躙すべき対象でしかないから。別に努力なんかしなくたって、「現状で無双できる」のが、異世界に転成するメリットなのだろうから。

先日、「日本の素麺を世界中で食べてもらう」という企画をテレビでやっていたが、香りやソースを重視するフランスでは、めんつゆの鰹の香りを好意的に捉えて美味しいと感じる人が多く、パスタにアルデンテを求めるイタリアでは、素麺のコシの無さや、そもそも冷たい麺というのが受け入れられず顔をしかめる人が多かった(冷製パスタって日本発祥らしいです)。

地理的にはあんなに近い国なのに、これだけ違うのが面白かった。

料理1つとってみても、それまで食べてきたもので、これだけ良し悪しの基準が変わる。そこを描くことは、他の文化に対するリスペクトである。

例えば、「ログホライズン」や「本好きの下剋上」など、この点を大切にしている、異世界転生やゲーム世界系は面白い。

1つ例を挙げると、5話目の孤児院のエピソード。「単に金をあげるのではなく、職を与え自立させる」というのは、「本好き2」にも似たような展開があった。ただ、ほんのわずかな違いを感じた。

例えば、熊の方は、職は与えるが設備投資などは全部持ち出しという甘やかしっぷり。それから、もしこの話をやるなら、「孤児が育てた卵を市民が食べるのか」という差別とも戦うエピソードが本来必要で、本好きはそのあたりもかなりちゃんとやってると思う(本好きの灰色巫女は一応神職にあたるし、本だし販売も考えてないが、本作は「食品」であり、流通や衛生面など越えるべきハードルは高い)。

ピザ話にしても、あのキャパに対して調理のプロが1人ってのが。んで、従業員の9割が、まともな教育や研修を受けていない、飲食未経験の子供達で回そうって、商売なめてるよね。

まあ、本作がそういう作品でないことは、かなり早いうちに分かっていたけど、それでも見続けたのは、「プラスワン」がないかと期待していたから。

本作の主人公の、リアルは不登校&株で大儲けの世捨て人。少し変わった設定でもあるし、死んで異世界転生ではないから、現実に戻ることもあるだろう。そこのリアルとの繋がり、リアルでの変化や成長を知りたくて、視聴を続けていた。

しかし、それすら(少なくともアニメの中では)なかった。

というか、作者はその設定を活かす気があるのだろうか?

「ゆな」って当然、生前(ゲーム世界に入る前)は、恵まれない子供達に寄付とかしまくってたんだよね?

本作の主人公「ゆな」は、異世界では、自分の労力を厭わず、無償で多くの人助けをする、めっちゃイイ人である。でも、だったらなぜ、現実世界で「世捨て人」になっているのだろう? 熊装備ほど無双状態でなくとも、株で大儲けしてるのに、選んだのは、「慈善活動や寄付」ではなく、「引き込もってゲーム三昧」という、最高に利己的なもの。

いや、それを否定しているのではなく、そういう人物なら、転生先でももっと自分の利益や快楽に貪欲になるはずではないだろうか? これは他の異(ゲーム)世界転生作品でもそうだけど、彼らはなぜか、転生すると急に聖人君子になるようだ。

私だったらまず、エロ方面に全力疾走し、飽きたらついでに世界を救うかもしれない(笑) どうでしょう?「転生したからにはエロいことをしまくるぞ」という小説は(笑)

私は何も、なろう系全般を否定的に観ているわけではない。大好きななろう系作品もある。本作には、今のところ全く良さが見つけられないというだけだ。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
ゲームログイン系か。どこまでゲームを楽しむのかと、リアルとの繋がりがポイント。熊装備とか、気楽な感じは良い。作画も謎の頑張り(笑) リアルは不登校&株で大儲けか。未来ある青少年には、あまり観てほしくないな(笑)  株で失敗して課金できなくなって、という展開なら別だが。

2話目 ☆3
結局、異世界転生? まあ、チートだから、底は知れている。解体屋とのパートナー契約は良いけど。

3話目 ☆3
食物連鎖の頂点(笑) ゴブスレさんに怒られるぞ(笑) 出た、現代知識でお手軽無双。

4話目 ☆1
イメージで魔法。回復に、病気まで。あまりにお手軽過ぎる。

5話目 ☆3
この辺、「本好きの下剋上」との違いだな。向こうは技能をつけ、職を与え、自立を促す。こちらも職は与えるが、設備投資などは全部持ち出し。例えばこの話をやるなら、「孤児が育てた卵を市民が食べるか」という差別とも戦うエピソードが、本来必要で、本好きはそのあたりもかなりちゃんとやってると思う。

補助金のクダリは、先生が悪用していると思ったけど、貴族の着服か。いや、補助金は貰おうぜ。

反省するのは、まあ、良いかな。

6話目 ☆2
再婚は、特に子供にとっては、そんな簡単に喜べるものではない。こんなところも、なろう。

7話目 ☆2
ハンバーグで無双。異世界ちょろい。料理も、我々現実世界人より下。ハイハイ。

8話目 ☆2
チートが無双して謙虚に格好つけて。

9話目 ☆2
そもそも、あのキャパに対して調理のプロが1人ってのが。んで、従業員の9割が、まともな教育を受けてきていない、飲食未経験の子供達で回そうって、商売なめてるよね。流石、なろう。

10話目 ☆2
同じ雪山を扱っても、俺100万と大分違うな。携帯も楽勝。

11話目 ☆2
クラーケン撃破、楽勝だぜ!

12話目 ☆1
ハイハイトンネルね、驚かない驚かない。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 33
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

第1話の構成に関わったひと、先生怒ったりしませんから、正直に手をあげなさい。

ごるぁ。

ま、当然ながら僕は構成の専門家でも何でもありませんが。

原作知らず。
評点低めですが、結構楽しめました。

物語: {netabare}全能な私TUEEな主人公が、あれやこれやと無双する。ただし、 in the 着ぐるみ of the クマ。ただそれだけ。

あってないような「物語」ではありますが、深く考えずにぼけーっと見られるものとして、よくまとまっていたと思います。ただ、最終12話は取って付けた感が強かったです。決して肯定的な評価は出来ませんが、原作の中途を抜き出し、それでもクールの終わりにピリオドを打つためにはあのような形にならざるを得ないのかなとは思います。

Lonesome上等だった主人公がじわっと「人間」になっていく、その過程は良かったと思います。{/netabare}

作画:{netabare}静止画としては上質、動画としては中。もとより、アクションを売りにした作品ではありませんから、これで十分なのでは。カラーパレットがパステル調すぎて、ちょっと目が痛かったかも。
キャラデザインは、、、なんか悪い意味で安定感を感じる(どっかでみたようなー)気もしますが、嫌いではないです。個人的な感想というか、もしかしなくてもただの好みの問題でしょうが、フィナのお母さんがなんか目にとまりました。{/netabare}

キャラ・声優さん・演技:{netabare}なんだろう。強いて悪いところもなければ、強いて良いところも思い当たらない。。。ってことはたぶん、良かったんだと思います。キャラに依存することもなく、声優さんの尖った演技に依存することもなく、何にも気にならずに、その世界・人物とお話に入っていられたと言うことですから。うん。たぶん。

主役はゾンサガの紺野役の方ですね。ずいぶん違う声だな、というのが役者さんを認識したときの素直な驚き。普段は声優さんをあまり意識しないのですが、ゾンサガ関連はちょっと別です。低く、抑揚の少ないのぺっとした演技は好き嫌いが分かれるかもしれませんが、僕はあの主人公ならこれで良いと思います。にぎやかし要員は脇を固める人物で十分でしたし。{/netabare}

音楽:{netabare}OPがフィナ、EDがユナでしたね。ED、結構好き。作中の劇伴は、特に印象ありません。{/netabare}

で、、、、だ。

第1話の構成:{netabare}上述の通り、決して嫌いではない本作なのですが、物語の評定は辛めです。その理由がこれ。第1話の構成と、それによってもたらされた混乱です。これが、アニメ化スタッフのなしたものなのか、原作からしてこうだったのかはわかりませんが、どっちにしても印象が悪い。

第1話で描かれたブラックバイパー討伐は、第1話を除く時系列で見ると第3話と第4話の間にきます(第4話アバンで明らか)。別に、時系列をいじったエピソード間の構成が悪いと言いたいのではありません。問題は第1話の引き方です。この第1話ラスト数分が最悪です。

第一話を見終わった段階での僕の理解は、「本作は防振りやインフィニットデンドログラムと同じく(あるいは同時期OAの100万の命と同じく)、ゲーム内での物語なのだ」、もう少し加えるなら「それらの作品と同じく、現実世界での生活とゲーム世界での生活は別物、パラレルで存在する」ものだ、でした。第1話のラストの描写を見れば、ブラックバイパー討伐後に現実世界で休憩してトレーディングして、じっちゃんの電話に半ギレしながら「気分を切り替えて続きといきますか。ここ(ゲーム=ブラックバイパー討伐をした世界)が私の生きる世界」という理解が自然です。

でも、そうじゃないんですよね。主人公は、第2話で「神」なるものに吹っ飛ばされた先の世界に囚われた形になっていて、少なくとも自由意思でログオフ・ログインは出来ない、かつ、物語の中で主人公は「現実世界」に戻っていない(and/or戻れない)のです。だからこそ、「ずっと着続けても汚れないクマ装備」がありがたく、「和食が恋しい」ことになる。

今観返してみても、休憩ログオフのタイミングで時間軸がフリップしているという手がかりはありません。むしろ上記の誤解が起こることを狙っているとしか思えない。なんで?第2話で上記の理解が全てひっくり返されてしまい、混乱しか感じませんでした。良い意味での驚きは一切ありません。作品に対する不振と不安だけです。

確かに、第2話冒頭の内容から語りはじめると、あまりに「ありきたりな異世界もの」を踏襲することになるでしょう。でもね、それでいいんじゃん?
へたくそな時系列いじりで誤解を生じるくらいなら、「ありきたり」「はいはい、いつものあれね」でいいじゃない。

このタイミングで視聴を辞めることも考えました。だってそうでしょう、こんなに独りよがりな時系列いじりを平気でかます作品、つきあうだけ時間の無駄になる確率が高いです。というより、「そういう意味を込めたメッセージ」になっている、と、制作側は意識しなかったのだろうか。ほんと、手をあげて欲しい。{/netabare}

[2020/12/26 v1]
同作品が2エントリーしているこの状況。運営さん、上手く統合してくれることを願っています。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 26

ace さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.2

信じられないほどのゴミ

※注意!!
!!3話の半分しか見てないヤツのレビューです!!

・不愉快しかない
下手くそな声優
不愉快な主人公の言動
しょうもないストーリー

いやぁーーーびっくりです
自分はいままで180本以上のアニメを視聴していますが、
(エクセルに全視聴済みアニメと簡易概要と自己評価をまとめている)
俺がアニメを途中で切ったのはラブひな以来、
史上2本目ですわ
しかもラブひなはたしか4話目くらいまで見てたが
これは3話の半分で終わり
史上最短記録です
2話目の時点でもう切ろうか迷っていた

・まず声優
主人公ゆなの声優からしてもう無理
演技下手とかじゃなく、気に食わない物言いを
淡々としゃべるのでイライラが募る
他の脇役たちの声の演技もいまいち
あれでも上手いほうなのかなぁ・・・本当に声優の質も落ちたものだな

・キャラの言動がいちいちイラつく
なんで異世界もののキャラは鼻につく物言いをするのか
これといった努力もしてないくせに他人を見下す言動はかなりイライラする
このゆなも同様で、「え?倒しましたけど?」的な
それで周りの人が「えーー!あんたみたいなクマがあいつをー!」とびっくりする
いい加減うざいわ

・あの手抜きパンツはサービスのつもりか?
キャラに一切の魅力がないのでたとえヌードになったって
まったく嬉しくない

・不愉快なストーリー
異世界に飛ぶもの、転生もののなにがイヤかって
「なんの努力もせずに強くなって偉そうにする」ところ

例えば、鬼滅だと炭治郎は血反吐はいて修業し
何度も強敵との死線を乗り越えて強くなる
それでも彼はずっと優しく、明るく、顔は気楽そうに笑っているのです

火ノ丸相撲の火ノ丸は、何度も敗北し、何度も絶望し、
その絶望と敗北を乗り越え、常軌を逸した努力を続け、
強い信念を守りながら最強へと登りつめる
まさに尊敬できる漢の中の漢

ルフィだってそうだよね
ゴムゴムの実を食べて、はい無双ってことにはならない
いろいろな強敵と戦い、死線を超え、徐々に強くなっていく

だがこの転生もの、異世界ものに共通しているのは
なんの努力もせずにいきなり最強の強さを身につけ現れ、
周りの敵を蹴散らしやたら態度が大きく、他者を見下す
まるで見下して煽りまくれる相手を探しているようにも見えるし、
そして「過去」もなにもない

過去・・・そう
上で例に挙げたマンガ(アニメ)で例に出すと、鬼滅の炭治郎や柱は全員、
「強くならなければいけない壮絶な過去」をもつ
お館様の言葉に「お前は本来なら一生眠っていたはずの龍や虎を起こした」
という言葉があるが
魅力的なキャラや良作の主人公ってのは強さの裏に、
強くならければいけないきっかけ、「過去」があるが、

異世界、転生ものの主人公ってのは、なんの過去もない
このアニメの主人公の「過去」はただのひきこもりのゲーマーです
それがいきなり最強クラスの装備を手に入れてふざけた格好と不愉快な言動で暴れまわる
これのどこに「尊敬」や「憧れ」を見ろと?

早い話こいつが主人公じゃなくてもいいわけよ
例えば俺が炭治郎の力を持って生まれても、ゴムゴムの実を食べても
彼らのように強い信念も持ってないし、努力を続ける根性もないし、
自分より強いとわかってる敵にぶつかる気概もない
だから彼らにはなれない、彼らは彼らじゃないと、彼らにはなれない

だが、俺がこの世界にクマ装備を手に入れて転生しても
ゆなと同じことができます
強い装備で暴れてるだけだし
まぁ、そ れ で こ そ 異 世 界 も の だ け ど
なろうの特徴ですね

わかるかな?
つまり、
たいした努力もなく、過去もなく、ただ装備や才能がすぐれてるってだけで
偉そうな態度で無双するっていう部分がどうしても納得できない

例えば小山ゆうの傑作漫画、「あずみ」はまさに才能の塊で
あずみは最初からめちゃくちゃ強い・・・というかこのアニメと同じで
たいした過去も努力もなく「最初から最強」です
だが、
彼女は彼女なりの苦悩や葛藤を抱えて悩みながら傷つきながら
「枝打ち・暗殺」の信念を守り、戦い続ける
このアニメのように不快感は一切なく、あずみ自身尊敬できる存在で
作品、キャラクターともに大好きです

そういった強いなら強いなりの苦悩、葛藤が
異世界ものや転生ものにはないんだよね
あってもしょうもないので全然おもしろくない

小山ゆうや、ジャンプの売れっ子作家陣となろう系ごときを
比べるのがそもそもおかしな話で、
比較になるわけがなく、
比較してる俺がおかしいんですけどね

まぁ、これが俺が転生もの、異世界ものが嫌いな理由です
よって、このアニメも大嫌いです

じゃなぜこのアニメを視聴したかって?
「タイトルから癒やし系アニメ」だと思ったからです
早い話異世界、転生ものとは知らなかった

言うまでもなく、今後も異世界もの、転生ものアニメは一切見ない
今回はミスだった・・・

以上だ

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

65.7 13 王女で仲間なアニメランキング13位
たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (322)
1232人が棚に入れました
都会から遠く遠く離れた村で暮らす少年・ロイド。軍人になる夢を抱く彼は何を隠そう「村で一番弱い男」。そんな彼が軍人を目指すことに周囲の村人は大反対。けれどもロイドの決意は固く、王都へと旅立っていきました。しかし、彼を含む村の人々はある重大な事実を知らなかったのです。自分たちがかつて世界を救った英雄の末裔で、全員が人間離れした力を持っていること。そして「村で一番弱い」ロイドも一般的には常識外れに強いことを……。身体能力バツグン! 古代魔法も完璧! 挙句の果てには家事もおまかせ! 己の強さを勘違いした村人による無自覚最強ファンタジー、ここに開幕です!

声優・キャラクター
花守ゆみり、茅野愛衣、日岡なつみ、朝日奈丸佳、津田美波、伊藤美来、山下誠一郎、斉藤壮馬、日野聡、M・A・O
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

腫れ物扱い

2話までの感想{netabare}
原作未読、前情報一切ナシで視聴。
タイトルから「ドラクエ6の下ライフコッドへのツッコミからアイデア得た作品かな?」と思ったらあながち間違ってもない模様。
1話で軍への試験に落ちるって、ねぇ?
じゃあ2話で馬を捕まえる展開が来たらどうしようw、と思ったがさすがにそこまであからさまじゃなくてひと安心。
…安心なのか?
いやむしろヒヤヒヤですな。

多くの方が指摘されてる通りの「無自覚最強系」で、いつ「オレまた何かやっちゃいました?」が炸裂するか分かったモンじゃない。
が、今のところ「そこ=イラっと来させるライン」はギリギリのところで堪えてて踏み越えてはいない、あくまで私にとってはね。
慇懃無礼に感じる部分は無きにしもあらずだけど、一線を越えずにいられるのは…ヒロインのセレンの扱いがデカいのか?
鼻につくなろう系の多くはヒロインが「どう可愛いでしょ?キレイでしょ?」って部分しか見せない都合の良い人形(人によってはトロフィーと呼んでますね)状態で、それに比べるとこっちは性格に難アリの模様。
まぁ“オバロ”のアルベドや“慎重勇者”のリスタルテやアデネラみたいなもんではあるのだけど、ヒロインのみっともない側面を見せてくれるのは私には効く。
セレンの病みっぷり次第では結構面白くなる…かも?
但し、いつイラっとくるラインを超えてしまうかは分からないのでヒヤヒヤしながら見続けることにはなりそう。


ところで舞台の国名がアザミ王国?ティッスルじゃなくて?モデルはスコットランドなのか?
しかも行方不明中の王女の名前がマリアアザミ(実在する植物の名前)だと?なんて安直な…だったら通称ベルト姫のセレンもベルトーチカとかの名前にした方が良かった気が。{/netabare}

3話感想{netabare}
良いことか悪いことか分からない、とりあえず1話から感じてた違和感があるのだけど、3話でそれがより顕著になったかな?
マリーがマリアだと明かされたが、んん?付き人ナシの単身で隠密行動してたの?
クロムもそう、「繋ぎ」とか居ないの?
まぁそれを言ったらいくら弱小貴族だとはいえセレンやアランにも付き人が居ないのがなんか変。
なによりリホがたった一人で「問題のある傭兵」として国からマークされてたの?
ならず者集団のリーダーだと思ったのだが、姐さんと呼んで付き従う腹心の一人も居なくて…あっれー?
要はそれぞれの集団というか勢力が、擬人化されていちキャラクターにされてるような違和感。
とはいえ、いちいち構成員を出したところでキャラが無駄に多くなるだけだし、話を理解しやすい様に簡略化したんだと思うと悪いとも言いにくい。
“神達に拾われた男”で誰がナンだか分からないギルドメンバーがゾロゾロ登場したことがあったが、あんなことをやられても困るっちゃあ困る。
う~ん、どうなんだろ、今後解消されるのかな?

判断に悩むのは3話祭りシーンの村長もそう。
ロイドとねんごろな関係を狙ってるみたいだが、だったらわざわざ出先ではなく村に居た頃にいくらでもチャンスがあったのでは?
つまり村では監視が居て到底無理だったとか、何か尤もな理由がありそうな気がするが…ちゃんと考えてある?
その…原作は知らんがシリ構が赤尾でこなのでちょっと怖いんよね、二回母とアサプラは私の中では前科になってるので。

でもって中身の感想。
今回ロイドは殆ど蚊帳の外でした。
人間同士の諍いには不干渉だったけど魔王が係わってるということで次回参入してくるのかね?ってことでそれの前振り回。
次回でこの作品の評価が決まる…かも?{/netabare}

4話感想{netabare}
あーそっち行っちゃったかー、想定通りではあるんだけど悪い方向へ行っちゃいました。
ロイドが自分の強さに無自覚&周囲が教えてくれないのは、人間同士の諍いに関与させないためという建前があったからなのに、その対象外の出来事に至っても周囲は相変わらず教えてくれない。
ま、まぁ他の理由が今後明かされるかも知れないのでまだ視聴は切らないけど、せめて「ひょっとしてボクって普通の人と違う?」と僅かにでも疑う描写は欲しかったような…。
もっと欲を言えばアランが死んでたら私好みの展開だった。
どうにも赤尾でこ繋がりの“二回母”と同じ匂い…他には友人と意気投合した“すのはら荘~”の件が頭をよぎる。
どんなに管理人“以外”の連中でイイ感じに話が盛り上がっても、最後管理人が全部踏み潰して更地にしちゃう感じ、あれと同じ方向性なのかなぁ?

期待したセレンの暴走っぷりもいま一つ、これは比較する相手(慎重勇者)が悪い?これも今後次第か。
どっちかというと村長の方がはっちゃけてる。
あと軍軍言ってたがなんかピンと来ない、そこは騎士にでもした方がシックリ来るような…ってそうすると今度は、いくら変わり果てたとはいえ忠誠を誓うべき王を見間違えるのに疑問生まれちゃうか?
ってか今回の一件で戦争は回避できたの?{/netabare}

5話感想{netabare}
慇懃無礼と腫れ物扱いについて、4話までの感想では書き足りてなかったので以降の感想に織り込みながら書いてけばいいやと思ったら…それどころじゃなかった。
5話、なんだこりゃあ!?
あらすじをただなぞっただけ、溜めも無ければイキも無い。
キャラが生きてなければスタッフも息してなさそう。
なんでこんな作りに?と思ってこの回の脚本を調べてみたら普通に仕事できる人みたい、じゃあ演出になるのか?この退屈な流れは。
ってか作画も結構アレになってて現場大変なのか?

ところで新キャラのフィロ、こういう役どころって銀髪ジト目ロリがやるもんじゃないか?
長身でヌボっとした系は…RODの次女みたいなのは、異性にデレるんじゃなくて小動物にデレる方が相応しい気ががが。{/netabare}

6話感想{netabare}
「ロイドは自分が超強いことに気付いてない」って設定である以上、「なんで周囲は教えてあげないの?」という疑問がどうしても付きまとう。
教えてやらないその振る舞いからはロイドを腫れ物扱いしてる、もしくはいじめか?とさえ思えてきてしまうので、それを回避するために更なる設定が必要になる。
「ロイドが超強いことは知ってるけど、ロイドに自覚が無いことには気付いてない」
要はボケにボケを重ねるボケ倒しで、ツッコミ役が居ないとどうにも落ち着かない私にはちょっと厳しいかも。
一応「ロイドが自覚してないことに気付いてるけど教えてやれない理由があるっぽい」には村長とマリアが居るが、村長はまだしもマリアはむしろ自覚の無いことを利用してる様に見えちゃうのがこれまた…。

更には主人公が強いことに気付いてるキャラと気付いてないキャラが居て、こいつら同士で情報交換・意思疎通をしない。
(例:6話でいえば大会でロイドと戦うことになったレナにフィロは忠告しない)
学園長がロイドの強さを見抜けなかったのも不思議だけど、ロイドを含めキャラ同士で情報交換・意思疎通をしないこの状況は、心に壁があるというか溝があるというか…キャラ同士が冷え切った関係でコメディ作品なのにあんまり愉快な世界に見えない。
そこで、恋に盲目でキの字に足を踏み入れてるベルト姫が「そんなん知ったことか」と空気を読まずにブチ抜くことを期待してしまうワケで…早い段階でセレンに期待したのはそういうこともあったのかな?と我ながら納得。
無いのかなぁ、そういう展開。

ってかさ、ロイドの性格ってブラック企業の社長に見られる例としてよく上げられるやつじゃん。
当人は確かに能力高いけど部下も同じくらい働けると思って「え、これくらい簡単にできるでしょ」とオーバーワークを課してしまうやつ。
良い悪いは別にして、前世でツライツライ仕事に追われたので転生先で幸せを掴もう、みたいな転生作品が最近多い中、それを支持する人はこれ(ロイドが無自覚)はどう映ってるんだろう?{/netabare}

7話感想{netabare}
近々文化遺産登録予定の檜林を隠れ蓑にトレント絡みでのタクラミが行われてるみたいで、それを探ってる連中同士で疑い合ってる中にロイドがポンと放り込まれる…って話。
なのだけど、何かおかしい。
ってことで2回見ちゃったよw
後半アランと入れ替わったロイドが「ここで起きてる事件を止めたい」とセレンとリホに伝えるのだが、「いつの間にトレント絡みの陰謀が行われてるのをロイド達は気付いたんだ?」というのが初見では不思議でした。
が、ここで言った「事件」ってのはアランが風呂でノボせたことを指してる?トレントについてはまだ気付いてない??と2回目で思ったり。
合ってるのかどうかは知らない。
もし合ってるのなら、アランがノボせたのを事件扱いしてる描写が足りない気が…。

2回見ても変だと感じたのが変わらなかった部分としては、長年ベルトで素顔を曝す事のできなかった娘の呪いが解かれたにしては、セレンの親のリアクションが薄い。
そう見せかけて実は…って展開が今後あるかも知れないのでそこはいいとして、セレンとアランは見知った間柄なのに親は把握してなかったのか?
また、ロイドがアランの身代わりになるのはスレオニンが承知ならOKだろうけど、客だったリホが従業員に扮するのはコバ的にはOKなのか?
これに関しても次回以降で明かされるのかなぁ?

それはそうと檜林が二次林であることを語るのなら、普通に炭焼き小屋でもあって遺産登録で取り壊されて~って方のが分かり易かったのでは?
人の生活に利用されてたのに遺産登録されると立ち入りができなくなる、ってのがミソだろうに…まぁいっか。{/netabare}

8話感想{netabare}
この回、不自然に感じた点は大雑把に3つ。

1:「アランがのぼせたこと」と「昏睡事件」はイコールだったの?
2:檜林を文化遺産登録しようとしてた勢力は?
3:秘書が正体現してキキョウを襲おうとした時ロイドが割って入れたのは、放り投げられた村長を探しに林に入ったから。
じゃあ村長見つけられてないのにホテルに戻ってきたのはなんで?

1については、前回のうちに「風呂に入ってるアランの背後から陰が迫って「誰だ」と振り向いたところでブラックアウト」みたいな3秒もかからんシーンを入れなかったのがいけなかった気がする。
要は私の感覚ではアランは一人で勝手に風呂でノボせただけにしか見えなく(ってかトレントにやられたなら三日味晩昏睡するらしいがアランは当日に起きてないか?)、そこに朴念仁であるはずのロイドが事件性を見出したのが不自然に映る。
「事件を探るためにデートのフリをして周囲を見回ろう」という目的から8話序盤に繋がってるワケで、発端が曖昧なのはどうなんだろう。
発端が曖昧なら〆も曖昧、原作はどうか知らんがアニメスタッフの怠慢のような…。

2は秘書が一人で出来る規模を超えてる気がするが…目一杯好意的解釈をすればショウマが裏で手を回してた?
…と考えられる、が、最後に村長が関係者以外の記憶を消しただと!?
えっ、証拠隠滅?ってか「関係者」ってどの範囲まで?
と思ったら、ひょっとしてアニメに登場した連中は全員関係者(=記憶消去の対象外)で、実際はホテルには他にも客が沢山居たってことだったりして?
もしそうだとしたら背景にモブを描く手間を省いたアニメスタッフの怠慢のような…。

3は、当初は村長を探しに林に入ったがそこで雑草掃除(前回からの話を継承してるなら枝打ちor下草刈りと言って欲しかった)へと目的が変更した、というのはまだ分かる。
けどそうなら騒動が終わったあと「そういえば村長は?」と誰か突っ込めよと。
視聴者の疑問に答えるかのように騒動終了直後村長がショウマに囚われてたシーンに移るが、そうじゃなくてキャラが疑問に思えよと。
村長が放置されてることに疑問を抱くんじゃなくて、村長が放置されてることにキャラが誰も疑問に思わないのが疑問なんだ、この違いスタッフ分かってるのかな。
しかもアニメはご丁寧に夕方→日暮れと時間経過を表現してて、長い時間村長は放置されてたと印象づけてくれてる、なんでそんな演出を?


個人的な見所、というか心の拠り所になってるセレンのハジケっぷりも…悪くはないのだけどまだ足りないかなぁ。
内容というより見せ方(演出)になるので文章で上手く表現できないけど、もっと過剰演出していいと思う。

原作未読なので推測にしかならないけど、ひょっとしておかしいのはアニメだけなのでは?と疑い始めてます。
「6話感想」で触れた通りキャラ達がロクにほうれんそうをしないで勝手に行動する、動機や目的がバラバラなのだけど、それをマトモに把握しないまんまアニメ作ってないか?
また、アニメ化に際し内容が詰め詰めってのは強く感じる。
今回のエピだったらホテル支配人のコバが居る必要があったのかどうか謎(誰が誰の親父だか混乱を来すだけ)だし、前の話を振り返るのなら聖剣を手に入れる描写なんてかなり酷いと思う。
再登場するとは思うけど5話で登場したミコナ(マリーにホの字らしいヤンデレレズ)も現段階ではスゲー投げっ放し。
ただねぇ、これはねぇ…7&8話のエピソードをもっと話数かけられてもダルいというのも分かるし、“通常攻撃が全体攻撃で~”はそれで失敗したと反省しているとも取れる(あっちは「え、そのエピソードまだ続くの?」というのをダラダラ続けられた)。
問題は原作からの場面のチョイスが良くないって話で…と考えると原作はマトモなのでは?と思い始めてしまったり。
わぁい、この感覚って“アサシンズプライド”と同じだw
そして、無いとは思うけど万が一、原作を売るためにアニメはワザとヘボくしてるのだとしたら…赤尾でこって才能ある?
いやまさかそんな、まさかなぁ…。

因みにセレンを親父が突き飛ばせたのはベルトのオートガード機能は悪意の無いものには反応しないから(6話参照)と解釈して私は違和感は覚えなかった。
魔王の苗といわれるトレントの苗木をモンスター研究所から奪った犯人はフツーにショウマだと思っていいのかなぁ?もうひと工夫あると良さそうなのだが…。{/netabare}

11話までの感想{netabare}
ごちゃごちゃと細かいことは置いといて一言。
ベルト姫のハジケっぷりが無いなら見るトコ無くない?
あ、あれー?{/netabare}

12話感想{netabare}
まぁこうなっちゃうよね…ロイドが世間知らずな設定のせいでゴーレムがロイドに対して強いのか弱いのかワカランw
一旦追い詰められて「やっぱり弱いボクじゃモンスターには…」と挫けそうになるが、なんかおかしくない?
ロイドが手出しできなかったのは取り込んだミコナを盾にされたせいであって強い弱いは関係ない。
それこそ「こんなヤツデコピンで粉砕できるのに人質を取るなんて卑怯だぞ」でもいいワケで…う~ん?
で、そんな程度にしか思えないことに悲壮感漂うBGM増し増しでピンチ演出するもんだから、どうにも空回り感が…。

とはいえ、原作未読だけどひょっとして、原作ではサラっと流してる部分をアニメでは殊更大げさに仕立ててるってことは、無い?
ベルト姫の封印中ヴリトラへの言葉責めもそう、原作だと一コマで終わってるモノなのでは?
なぁんかそんな感じがする。
また、逆のパターンとしてはミコナをマリーのパンツで誘って逃がした後は、リホ「実は私のなんだけどね」ミコナ「ぎゃふん」までが一連のお約束じゃない?
前回の話を踏襲するならエンディングの1カットで済まさないでそんなシーンを入れるのが妥当のような?
これはミコナ初登場回もそうだったなぁ、予め登場させとくにしても印象が薄いというか。
ってことでアニメは場面チョイスのヘンテコさを感じる、12話だけに限らず全体を通してそう。
原作未読なので想像ですけどね、ホントウデス。
まぁ原作のどこまでをアニメ範囲にして、何をクライマックスに設定するかって難しいんだろうけどさ…シリ構を同じ人が手がけた“アサプラ”はそれで変なことになってたし。

で、最後は自殺志望者とショウマがユーグを連れて逃走でエンド、まぁこんなもんだよなぁ。
ところでユーグって名前、同期放送の“エクスアーム”と同様ユグドラシルから来てるのかな?と思ったが、ひょっとしてユーグレナ(ミドリムシ)?
なんか妙に農業押ししてるし…うん、そっち方向への突っ込みは止めとこう。{/netabare}

総評{netabare}
主人公ロイドが無自覚系俺TUEEで、ロイドの無自覚っぷりもさることながら周囲が教えてあげないのが最後まで違和感強かった。
ロイドは「憧れの軍人」になりたがっていて、だけどコンロン村出身者が人間界へ軍事介入が許されるのは魔王絡みという特別な時のみで、ロイドはそれを知らない。
これ、不幸じゃない?
自分はただの人間じゃないことを知り、軍人にもなれない(魔王が暴れてくれるなら別だが)と分かった時、挫折するんじゃないの?と。
…。
だから周囲はお前只者じゃねーぞと教えてあげないのか?地獄への道は善意で舗装されてるってヤツ?
更に物語は「ロイドが活躍できる舞台を用意してやろう」といういわば忖度した黒幕を登場させる、させてくれる。
けど結局はこれも問題を先送りしてるだけ。
アニメ最後「憧れの軍人目指して頑張るぞー」で終わったが応援する気にはなれない、早めに諦めたほうがいいぞという気持ちの方が先に立つ。
士官学校と言ってるし、もしロイドがこのまま軍人になろうものなら指揮下に置かれた兵士は無駄死にすること必至。
人間離れした戦闘力の自分を基準に「あんなヤツなら楽勝で倒せるだろう」とただの人間に無茶な戦闘仕向けそう、アカンでしょそれはー。
なのでいつかは全てを知る時が来るハズで、その時「よくもワシを騙しおったなー」と闇落ちする展開が来てもおかしくない…もし原作がそっち方向へ進んでるなら面白そうではあるが、多分違うでしょ?

と、全体的にアレだった中、ベルト姫だけは良かった、それでなんとか持ち堪えた作品。
“このすば”のアクアや“慎重勇者”のリスタルテに近いものを感じる。
良い意味で頭がおかしいので「教えてあげない」も知能が働かないんだろうということで違和感が無い。
とはいえそんなベルト姫もハジケっぷりはイマイチ弱く前出の2名に比べると下位互換にしか過ぎず、ハジケの源である「暴れるベルト」も9話で封印。
ベルト姫に限らず、主人公のキの字っぷり(マイナス)を補えるポテンシャルを持ったキャラは他にも登場…してた気がするけどそれらもどうにも弱かった。


原作未読だけどアニメは場面のチョイスが変な感じがして、ひょっとしたら原作は面白いのかも?と予感させる出来ではあった。
別の言い方をすればアニメが台無しにしてる感。
シリーズ構成を同じ人が手がけた“アサシンズプライド”が時系列入れ替えをして妙なことになってたのをどうしても思い出してしまう。
シリ構の責任かどうか知らんけどね。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

略称「ラスダン」があって本当に良かった…完走してもタイトルが覚えられた気がしないので…^^;

この作品の原作は未読です。
事前情報無しで第1話の視聴を始めたのですが、第1話目で「あれっ?」と思うことがありました。
「イーストエンドの魔女」を演じているのは、かやのんだと直ぐに分かりましたが、主人公であるロイド・ベラドンナ役…
台詞を聞いていると言葉尻に聞きなれた感じ…
もしかして…と思いエンドテロップを見て確信に変わりました。
そう、ロイド役を演じているのはゆみりんだったんです。

ゆみりん、かやのんコンビは、今期「裏世界ピクニック」にもメインキャストとして出演されています。
しかも、この作品と「裏世界ピクニック」は同日放送…
同じ日にゆみりん、かやのんボイスを2作品で堪能できるなんて珍しいことなのではないでしょうか。
少なくても最近はお目にかかれていないと思います。
まぁ、私の記憶なので当てにはなりませんけれど…^^;
でも、これで一気に視聴意欲が上がったのは言うまでもありません。


都会から遠く遠く離れた村で暮らす少年・ロイド。
軍人になる夢を抱く彼は何を隠そう「村で一番弱い男」。

そんな彼が軍人を目指すことに周囲の村人は大反対。
けれどもロイドの決意は固く、王都へと旅立っていきました。
しかし、彼を含む村の人々はある重大な事実を知らなかったのです。

自分たちがかつて世界を救った英雄の末裔で、全員が人間離れした力を持っていること。
そして「村で一番弱い」ロイドも一般的には常識外れに強いことを……。

身体能力バツグン!
古代魔法も完璧!
挙句の果てには家事もおまかせ!

己の強さを勘違いした村人による
無自覚最強ファンタジー、ここに開幕です!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

完走して思ったこと…
一歩間違えば、埋もれかねない作品だと思いました。
主人公が最強の作品は、この世に溢れるほど潤沢…というより既に飽和しています。
主人公が無自覚なのは物語の幹にはなり得ない、ということを踏まえると設定に難があるとしか言いようがありません。

ですが、ロイド役にゆみりんを起用したことで、設定の難を逃れることができたのではないでしょうか。
ロイドの強いことを鼻にかけないところや控えめな性格だって、ややもすると嫌みに取れてしまいますが、これらのマイナス要素をゆみりんが全て払拭してくれたような気がします。

加えて物語を見進めると、津田美波さん、ハルカスにみっくなど錚々たる声優さんが出演されるので、これも楽しみの一つだったり…

アニメーション制作会社はライデンフィルムさん。
なんとライデンフィルムさんは今期のアニメを4本も制作されているんです。
それだけの制作規模を管理するのも大変だと思うんですけど…
因みに対象4本の作品は以下の通りです。

・たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語
・はたらく細胞BLACK
・オルタンシア・サーガ
・裏世界ピクニック

一方、物語の方ですがロイドが終始モテまくりです。
モテるのは女性にだけではありません。
男性にも熱心なファンが出来ちゃう始末…
まぁ、全般的にシリアスな感じではないので割とサラッと視聴できますし、ロイドがゆみりん役ということも相まって羨ましいという気持ちにはならなかったかな^^;
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、山崎はるかさんの「たとえばそれは勇気の魔法」
エンディングテーマは、Luce Twinkle Wink☆さんの「I'mpossible?」

1クール全12話の物語でした。
ゆみりん、かやのんの活躍もあり、最後まで楽しませて貰いました。
唯一気になったのはタイトル、サブタイトル共に長くて覚える気がしなかったことです。
これは作者の趣味なんでしょうか^^;

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

作品の外側(タイトルや設定)で勝負するの、もうやめません?

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
ちょっと変わったタイトルですが、中身はチートが無自覚に無双しまくる話です。

以上です(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴断念(8話まで)】
{netabare}
例えるならば、欽ちゃんの仮装大賞。

アイディア1発勝負の素人芸。衣装も演技力も、当然、プロの領域には届かない。

あの番組は、1分くらいの芸を連続して見られるからまだ面白いが、流石に20分以上、数話にまたがって観るのはキツイ。

「ラストダンジョンの手前に住む村人は、普段からレベルの高いモンスターと戦っているはずだから、序盤の街の勇者より強い」というアイディアからの、「自信のない無自覚なチート」という主人公の設定はそこそこ面白い。

が、結局はただ、チートが無双するだけの話。

私は別に、異世界転生だろうがチートだろうがハーレムだろうが、それだけで作品を否定しません。

そこに、内側(キャラクターの魅力やシナリオの面白さ、会話やギャグのセンス等)の魅力が伴えば、全く問題ない。それで楽しい作品も、たくさんある。

ところが本作は、まずギャグがつまらない。会話にセンスを感じない。作画がひどい。ストーリーに見処がなく、軽い。

これら、「ダメ要素が全て詰まった6話」は、なかなかにヒドイ出来だった。

強いて良さを探すなら、キャラクターかな。ベルト姫の暴走や、ロリババア魔法使いの呪いなどは、やや個性的か。

いい加減、日本のアニメ界には、「テンプレなろう系を10本作るより」、「鬼滅の刃を1本作る」方が、商業的にも成功すると、本数ではなくクオリティで勝負する方に舵を切ってほしい。

あ、「鬼滅を作る」とは、「鬼滅のようなヒット作」ではないですよ。あれがなぜヒットしたかなんて、誰にも分からないから再現は厳しいです。

ただ、「75点くらいの原作でも、100点の作画と熱意でアニメ化すれば、過去イチのヒット作を作れるチャンスがたまにはある」という良い前例になったと思います。

個人的には、1クールの新作が10本程度でも制作会社やアニメーターが潤うようになれば、日本のアニメはもっとよくなるだろうと思います。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
なんだろう、アイディア賞ではあるけど、中身は異世界チート転生となにも変わらないんだよな。ベルト姫の豹変っぷりは楽しかった。

2話目 ☆3
だいぶギャグに振ってきたな。でこさんの脚本だからか、普通に観られたな。

3話目 ☆3
黒幕は予想外。チートをどれだけ使わずにシナリオを進められるか大会、になってきたな。

4話目 ☆3
え~!(笑) やっぱ、ギャグベースで片付けていくんだね。いや~、良い最終回だったね(笑)

5話目 ☆2
魔法力もずば抜けてるのね。骨折なんて3時間で治りますしw ギャグが滑るんだよな~。

6話目 ☆1
あれだな、ぜんっぜん、面白くない(笑)

7話目 ☆1


8話目 ☆1
普通に混浴してるが(汗) お前、秘書か、て。やたら説明台詞丁寧。

9話目 ☆


10話目 ☆


11話目 ☆


12話目 ☆

{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 30

68.4 14 王女で仲間なアニメランキング14位
最強陰陽師の異世界転生記(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (214)
720人が棚に入れました
強いだけでは幸せになれない。たとえ、最強の陰陽師だとしても。 並ぶ者のいない天才と称された陰陽師・玖峨晴嘉は、朝廷からの裏切りにあい、命を落とそうとしていた。 次の生でこそ幸せになりたいと決意し、自ら生み出した秘術・転生の呪い(まじない)によって異世界に転生する。 そして、セイカという名と新しい人生を手に入れた。 「前世の自分に足りなかったものは狡猾さ、今世では上手に立ち回り幸せな生を手に入れる――――」 最強の陰陽術と強力な妖怪たちを従え、彼の進む先に待ち受けるのは、望んだ平穏か、それとも・・・。 いまだ誰も目にしたことのない、最強の陰陽師が挑む異世界ファンタジーが始まる。
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

人間不信の某賢者が陰の実力者に成り上がるようです

腹黒主人公のキャラ性には独特な魅力を感じましたが、異世界転生もの作品自体に内在する
限界性みたいな壁にぶち当たり、目新しい展開もなく、異世界転生もの作品の宿命の如く
見事失速して逝ったような結末でありました。

{netabare} 「メイ【ベル】」の死亡フラグはしっかり機能していたようでありまして
それが個人的に満足できた点であります。

「転生腹黒キャラ」の正体が「魔王」であったのでこのような展開になったわけであります。

「世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する」にも似たところありますが
主人公が魔王設定でありますので「まおゆう」系の「史上最強の大魔王、村人Aに転生する」
の影響の方がかなり強く表れていたように思います。

最終話にかけての主人公である「魔王様」のご乱心?は友達のために必死になった
ということでありまして、前世において裏切りに遭い失敗人生を送った反省として
転生後には友情や信頼関係を大事にするようになったというオチだったようにも思いますが
今一つ視聴者には伝わってなかったような気がいたします。

主人公は最強魔王なので戦えば当然勝つに決まっており、それではテーマもくそもない
ということで、何のために戦うのか?ということに重点を置き友情物語を描こうとした
ようですが「史上最強の大魔王、村人Aに転生する」と同じ着地点という意味では、
なかなかに評価も難しいということになるのかもしれません。 {/netabare}

●邪眼の茶番

幽遊白書みたいなキャラの5人衆が登場し {netabare} ジャンプ系バトルが始まります。
ちゃんと兎タイプのケモ耳フレンドも漏れなくいるのはお約束というやつですね。

邪眼率多めです。
みんな大好き【プロビデンスの目】でございます。

もしかしたら【プロビデンスの目】を得た対価が高くつきすぎたのかもしれませんが
腹黒主人公により邪眼チームは敢え無く瞬殺であります。

ジャンプ系バトルを長々やられても困りますが、主人公が強すぎて
盛り上がるところもなく、意図不明な展開でありました。

ただ一つだけ見るべきところがあるとしたら、「メイ【ベル」」の活躍と言いますか
「【ベル】の第1法則」、即ち「死亡フラグ」の発動が彼女の出番ともに現れるという
ところで、セオリー通りでお約束通りのフラグにより邪眼チームは全滅というオチでした。{/netabare}


「【ベル】の第3法則」

話は「メイ【ベル】」 {netabare} 兄妹のシーンに戻りますが、もしも兄がトーナメント王者に
なっていたならばどうなっていたかについて言及いたしましょう。

もしも優勝したならば兄は頭蓋骨に穴をあけられ洗脳手術みたいなことを施されたのであります。

これと全く同じような手術法がありまして、これを「ロボトミー」と言います。
今では禁止となったこの「ロボトミー」は「ノー【ベル】賞」を受賞しました。

「メイ【ベル】」の兄に「ノー【ベル】賞」の「ロボトミー手術」を施すのですから、
これは完全に狙ってやっているとしか考えられません。

ということでこの事例から導かれる「【ベル】の第3法則」は{/netabare}「災いの発動」でございます。



●【メイベル】回収!

【メイベル】が似非 {netabare}勇者という設定も興味深いですが、それよりも
「邪眼」の殺し屋と兄妹だったというのには更に確信犯的なものを感じます。

「邪眼」や「魔眼」は【プロビデンスの目】を表すものですが、それと【メイベル】が
繋がると言うのはとても重要であるように思います。

そもそも【メイベル】は邪眼の兄に殺される役目を負っていました。
という意味では【生贄】に捧げられる立場であったわけであります。

【プロビデンスの目】とは「全能の目」でもありますが、それを得るには代償が
必要になります。

そもそもは「左目」や「右目」を失い、「新たな目」を得るという流れであったのですが
【ベル】が絡むことにより【命】まで取られなければならないことになったようです。

ここで判明した【ベル】の第1法則、それは
【ベル】は死亡フラグとして機能するということであります。

ちなみに四葉のクローバーは「4」という数字を表しますが、これが2枚だと
【8】を暗示することになり、「※願い事」が叶うわけであります。

兄が妹の生存を「※願った」のであれば、【ベル】は等価交換変換装置として
機能したと言えるのかもしれません。

そして【ベル】の法則は他でも{/netabare}機能するものと予想されるのであります。


●ゴースト・イン・ザ・「なろう」
やはりという感じで、なろう系にありがち展開発動します。

総合{netabare}武術大会に出場という展開はある意味お約束ですが
それよりも注目すべきことは、その大会に出場すべく選ばれた新キャラの存在であります。

その名は【メイベル】。明らかにラスボス級の猛者であります。
「金装のメルヴェイユ」の「ヴェルメイ」に名前が似てるのは偶然でしょうか?

「SPY家族」と「ノケモノたちの夜」では「ブラック【ベル】」
リコリコでは「リリ【ベル】」。「水星の魔女」では【ベル】と言う名の魔女が。

探してみると【ベル】という名のキャラは意外と多いようですが、
これはただの偶然でしょうか?

これは恐らく狙いあってのことであると推測いたします。
何故そう思えるのかと言えば、【ベル】には特別な意味があるからであります。

そして、そこである種の疑問が浮かび上がるわけです。

なろう系作品と言えば素人当然の作家が書いた物語でありまして
そんな素人レベルが【ベル】という名に込められた意味を知り得るのか?
という疑問でございます。

【ベル】は貴族にありがちな名前とか言う話でしょうか?
恐らくは【メイベル】も物語上「ブラック【ベル】」と同じ性質が示されることなるでしょう。

もしもそうだとしたら、なろう系作家とは「ゴーストライター」ではないか?
という疑惑が確定的なまでに濃厚になると考えるべきなのかもしれません。
と言うことで、以降【メイベル】の動向から {/netabare}目が離せなくなりました。



陰陽師という最強無双チートが異世界転生するとなれば、火を見るよりも明らかに
いつものなろう系展開になるだろうと予想してしまいがちですが?

前世で謀略に嵌めこまれ不本意な結末を迎えることとなったのを悔い、
次こそは自分の至らぬ点を克服し、リベンジを果たそう決意
新世界でリスタートを切った、そんな主人公の性格が中々にいい感じに腹黒で、目的のためには手段を択ばない冷徹さやマキャベリストな感じのキャラ性が
良い味を醸して出しているような好印象を受けた次第であります。

主人公同様一癖も二癖もある最強女勇者系ツンツンヒロインと出会い、この度
男女混合{netabare}ダンジョントラップに見事二人っきりで嵌りますが、この試練こそが
最大の見せ場であったように思われます。

人間不信のクール系主人公とバトルジャンキー系ツンツンヒロインの凸凹人間関係にダンジョン効果が
相互理解の架け橋を渡し、不器用な二人の人間関係に明るい兆しが見えたというオチについては
なかなかに独自のチート能力を有効活用しているようであり、主人公のキャラ設定や
声優のクールヴォイス含め、すべてがうまく機能していて大いに納得の行くところでございます。

今回序盤での突如上からものが落ちてくるシーンでは、主人公の片目をクローズアップ
するという表現=「魔眼」表現で伏線もばっちり決めるあたりも、中々に卒が無いと言えるほど
巧い事まとまった回であったように思います。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

主人公さえいなければ...

{netabare}
タイトル通りのいかにもななろう俺TUEEE系。
ただ、陰陽師要素は結構しっかりしてるかもしれない。
テンプレ的な魔法も存在するけど、基本的には呪符を使って戦ったり、妖を召喚して戦ったり、なろう作品の中では戦闘シーンの絵面に関しては独創的ではある。妖のどことなく不気味な感じも良かったし、独特な技もちょっとカッコよかった。
実際は主人公が最強で敵は足元にも及ばないのだろうけど、絵だけを見る限りは接戦に見える戦闘が多くて、先ほど述べたように独創性も相まって戦闘シーンはなろう系の中でも面白い方だったかな。
作画は悪いけど演出は結構頑張ってるシーンも多かったイメージ。
主人公が和歌を詠いながら現れるのもちょっと面白い。

話に関してはテンプレだからほぼ悪い要素がないけど、主人公の性格が...。
何を思ってこんなサイコパスにしたんだろうか。
魔王だからと言うのが理由にしても、サイコパス的な行動が正しいかのように描かれているせいで違和感しかない。
兄に対してイキりまくってた時などはまだかわいい方で...。
一番酷いのは最終回。敵か味方かもわからないような国の軍隊を何食わぬ顔で独断で殲滅。殲滅したかと思えば、自分は善人ですよと言わんばかりに回復魔法で復活。
どうせ死ぬ魔王軍の4人の掘り下げとかもしてたけど、あれは主人公によりヘイトが行くだけで何がしたかったのか。
こういうサイコパスキャラをかっこいいと思う痛い人もなろう読者にはいるのかな。
声優が女性だったのも余計に鼻につく原因になっていた気がする。

セイカ以外のキャラに関しては、むしろこの作品はなろうの中でもかなり良くできている方だと思う。
キャラデザが好みというのもあるけど、一人一人ちゃんと掘り下げがされてキャラが使い捨てになっていない。
ハーレムではなく、それぞれのキャラの役目やそのキャラとの関係は安定しているし、最初から最後までセイカがイーファ一筋と言うのも良い。
最初噛ませ役だった兄も終盤になるとちゃんとした人になっていたのも良かった。逆にここまでキャラの描写ができるならなぜセイカはあんなキャラになってしまったんだとも思う。意図的...?

だけど、セイカも良いところなしと言うわけでもないんだけどね。
イーファを愛しているからこそ王族の元へ入ることを是とするかの葛藤も良かったし、いざイーファが脅かされると駄目な王子を本気で叱ったり、イーファとの関係性に関しては良かった。
政治にかかわりたくないと言いながら、前世の自分と同じ立場のアミュに同情し時に手助けをするなど、ヒロインに対しては優しさがあるように思う。
過去の過ちを繰り返さないためにカイルを見捨てたように、時には犠牲を厭わないスタイルも嫌いではなかった。
叱責シーンなどを見るに、精神年齢に関しても前世と同等、長年の人生経験があるように見える。

まあ、なんというか惜しい作品。主人公のサイコパス的な一面がなければ文句なしに面白い作品だった。
少なくともこの作品のヒロインに関しては冬アニメでもトップクラスに好き。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆2
面白そう? 前世のままやれ。急にいつものになるな。いきりキッツ。
主人公の性格に大人っぽさは感じられるけど、やっぱ大人の姿としてやられるとなぁ。ヒロイン召喚!w きつい。
主人公の声がくっそいらつく。angela草。

2話 ☆3
お前が落ちこぼれなんやろ。この展開キッつい。主人公の声がキモイ。
今まで見たなろうの中でも最上級の痛さ。シュガーアップルで見た。
半年前とは。策士かよ。主人公ガチゴミじゃん。
どうせ壊れる。評価されない項目ですから。キャラデザは可愛い。
主人公要らない。曲はいい。

3話 ☆6
いつもの魔力試験。どうせ打てるんだろ。この先生の声はなんだよ。
ヒロインが可愛いことしかいいことがない。キャラデザはマジで可愛い。
上から目線主人公気持ち悪い。急に詠うよー。金属の悪魔。
負けかけてて草。戦闘時の演出ちょっとかっこいい。
詠うの笑うからやめろ。技の見せ方かっこいいわ。
敵もちゃんと強いのはいいけどさ。

4話 ☆7
友達作りたいならこの性格を直せ。ほんとこいつクズすぎる。
もうアミュと仲良くなってて草。ホントキャラデザは可愛い。
どうせ助かる。これエロアニメ? ワイ談で草。
ほんとキャラは可愛い。主人公いなかったらこのアニメ推してたな。
このアニメも先生が黒幕かw クソダサポーズ。

5話 ☆8
エレガントおじさんだ。結局主人公表舞台に立ってるじゃん。可愛い。
こういうのでいいんだよ。声かわいい。メイベル分からせたい。
イキるな。邪眼かっけー()

6話 ☆7
噛ませ顔。イキるなカス。違反してイキるな。出たw
大会中にあらわる怪しい奴ら。陰陽師要素。キモいから二度と出すな。
下っ端機密知りすぎてて草。さとりキモすぎる。イキるな。
金髪の噛ませ感半端ない。
こんな珍しい複数属性使いをしょうもない決闘で死なせていいのか。
作画クソだけど女の子かわいいからセーフ。サマータイムレンダで見た。
死ななかった。1回戦もちゃんと止めとけ。

7話 ☆9
アクティベート! 勇者替え玉作戦とは考えたな。
ちゃんとデザイン不気味でいいな。
完璧なお人好しではなくて、あくまで自分の本来の目的を貫くのはいいな。
復活展開をされても興醒めだったし。

8話 ☆7
主人公不意打ちされてて草。原作者も知らないドラゴン。
こいつ怪しすぎて草。イキるなカス。
たしかに普通に考えて王族の元に行けると言うのは悪いことでは無いよな。
まあ自覚が足りん感じはするけど。

9話 ☆9
なんかエロくて草。イーファ大好きマンかなw
こいつ駆けつけたんじゃなくて偶然かよ。俺の魔導書がああああwwww
このクズ殿下さっきのイーファへの行動のせいでイメージ悪いわ。
他国の政治に口出さないスタイルはえらい。
セシリオへの説教は転生前感ある。

10話 ☆8
またこの兄か。ブラフはセーフ。汚いなりにも勝てるんかw
グライ大人になってるな。良い人間か? 情が写りまくりなのはいいこと。
セイカと手を繋いでても怒らないのか。フィオナ可愛いな。
兄貴有能で草。セイカよりよっぽど有能じゃん。裏があるのか。

11話 ☆6
兄も同じこと思ってるぞ。確かにちょっと面白い解答だ。負けるんかいw
まんじゅうこわい? 禅問答長すぎ。こいつ誰?
兄マジでいい奴になってて草。ガバガバ襲撃。
未来見える人説得は無理だろw

12話 ☆6
目立ちたくないんじゃないんか。毒塗られてたらどうするねん。
詠うの面白いからもっとやれ。ウサギ可哀想。
セイカの方が悪役じゃねーか。はよ逃げろ。やっぱ殺しちゃまずかったなw

13話 ☆0
なんで得意げなんだよ。責任は感じてるんだな。けど、妖は見下す。
上に従ってるだけの奴が多いだろうに、一応友好的でもある国の兵士をこんな風にするのは全く好きになれんな。過保護がすぎる。
政治のいざこざで巻き込まれて死んだ過去があるからこそのアミュへの同情は良かったんだが。死んだフリさせるんか?
こいつ何いいことした気になってんの? 何このサイコパスアニメ。

曲評価(好み)
OP「RECONNECTION」☆7
ED「リンク」☆8.5
3話ED「月夜のタクト」☆5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

狡猾に 策を巡らす 怨霊の 掴みし幸は 花霞かな

原作小説『最強陰陽師の異世界転生記〜下僕の妖怪どもに比べてモンスターが弱すぎるんだが〜』はweb版、ラノベ版共に未読。

【物語 3.5点】
シリーズ構成・脚本・待田 堂子氏。
私が好相性を感じている書き手の一人。
伏線の強調の仕方が、しつこ過ぎず、分かりにく過ぎず。
私にとって丁度いい塩梅なのが心地良いです。

終盤、主人公セイカ・ランプローグが(※核心的ネタバレ){netabare} 魔王{/netabare} でしたという件にしても、
道中セイカはチョットやばい奴だぞ?という布石が、
アンテナ張っていれば捉えられる程度に、さりげなく置かれていたので、
唐突感なく受け入れられました。

ラストの(※核心的ネタバレ){netabare} 勢力均衡を保つ人間界と魔界。
魔王を倒す勇者伝説など疎ましい。{/netabare}
この世界の大局提示も上々でした。


世界観・設定によるシナリオ明快化もまずまず。

主人公最強な転生者の陰陽道が、洋風ファンタジー世界にインパクトを与える構図。
和と洋。設定のコントラストで展開が捉えやすかったです。

転生者の主人公は前世で力を持ちすぎた陰陽師として忌避されハメられた反省を元に、
現世では狡猾に立ち回り幸福を掴むことを人生の目標に据えている。
けれど狡猾に掴んだ幸せなど虚しいものではないか?
元の優しいセイカのままでは幸せになれないのだろうか?
葛藤のテーマも明確。

ただ、テーマについては前世、狡猾以前にセイカが、力がなければ幸せになれないと悟ったいきさつ。
そもそも前世で謀殺された詳しい経緯。
過去の掘り下げは持ち越され、やや不完全燃焼。


私は脚本家や和洋折衷な世界観を始め、気になる要素が多数あったので美味しく頂けました。
ですが、お話自体は、量産型の異世界転生物。
結末も、やっと基本的な方向性が示された所で終わる俺たたENDの典型。
オススメ度となると、お暇でしたらどうぞ位の学園系の異世界転生アニメです。


【作画 3.0点】
アニメーション制作・スタジオブラン

凡庸。

洋風モンスターたちの描写。
いくら原作タイトルで弱過ぎると酷評しているとは言え、
この作画では、ちょっと倒しがいがない感じw
特に初回、巨大モンスター出現!と期待したら、
{netabare} ただのドでかいオオサンショウオ?{/netabare} だった件はズッコケそうにw

一方でセイカ配下の妖怪たちなど和風モンスターについては、
襖(ふすま)が開いて召喚される中々の演出で魅せる。


それにしても魔法学校の学生服デザイン。
スカートの丈が短くて実にけしからん(笑)

普通、魔法学校の制服と言えば『ハリポタ』ホグワーツのロングローブや『まほよめ』2期学院のハーフパンツにロングコート辺りが定番でしょう?
あんなミニスカじゃ下位の風魔法演習とかでパンツ見えちゃいますよw
と私はツッコミながらも、ついヒロインズの絶対領域に目がいっちゃうわけですがw


【キャラ 4.0点】
ヒロインズ。
セイカの奴隷だが精霊魔法使える金髪ロングのイーファ。
今世代の勇者でセイカとは冒険仲間意識が強い赤髪ショートのアミュ(八重歯、下ネタ付)。
色々隠し事が多そうなクール系な後輩赤髪ショートのメイベル・クレイン。
あとは予言系の聖皇女とか。

色恋沙汰には興味なさそうな前世陰陽師の少年の周りに、
恋人ポジションからは微妙にズラして美少女を配置する。
鈍感ハーレム人物相関のバリエーション。

ただ、どういう都合なの?との疑問や違和感には、答えを用意しているキャラ設定ではある。
何でイーファは奴隷なのに凄い魔法適正があるのか?
→{netabare} エルフの血筋でした。セイカから離れろ展開。{/netabare}
何でメイベルまで赤髪ショートなのか?アミュと被ってるじゃん。
→{netabare} 地毛は青髪。背負った宿命も背筋が凍る凄惨さ。苦手のお勉強で高飛車を崩される。ただし私は赤髪のメイベルの方が好きです。{/netabare}


もう一匹ヒロインズとも言えそうな狐妖怪ユキ。

前世からの縁で、セイカが転生者であることを知る数少ないキャラ。
現世では狡猾に生きると言うセイカに、目立ち過ぎでは?あの娘に肩入れし過ぎでは?などと進言したりする配下。
要所でセイカの葛藤を整理、言語化することで、主人公を拡張しテーマも深める献身ぶり。


【声優 4.0点】
主人公セイカ役には花守 ゆみりさんを指名オーディションで起用。
この手の転生者の役には、外は少年、中身はおっさん。狡猾に子供を使いラッキースケベをいなす。
といった難解さが付きまといますが花守さんは好演。

大人の中身が滲み出る主人公モノローグも、前世の陰陽師ボイス担当の梅原 裕一郎さんではなく花守さんが全対応。

さらに陰陽道独特の詠唱呪文もこなし、果ては月下で短歌を詠みながら敵を始末し、寒々しい和風ムードを演出する万能ぶり。
私も感心のあまり僭越ながらレビュタイで一首詠んじゃいましたw

花守さんの転生少年ボイス。もっと聞きたいです。


異母兄弟のセイカにつっかかるランプローグ家の次男・グライ役には上村 祐翔さん。
良く吠える噛ませ犬ボイスで主人公無双を引き立てる。
その後も続くグライの人生。価値観の変化もカバーする。
この手の波乱万丈の乗りこなし方はお手の物です。

その他、ヒロインズだけでなく、敵、モンスター、妖怪役にも実力者が配されキャスト陣は安定。


【音楽 3.5点】
劇伴担当は桶狭間 ありさ氏。
その名の通り古戦場出身で、和風と洋風の往復をカバーする守備範囲の広さが魅力。
今後も共作で参加が決まっているアニメ版『薬屋のひとりごと』など東洋風サウンドに期待したい劇伴作家です。

OP主題歌はangela「RECONNECTION」
デビュー20周年。32ndシングル。確立した音楽観を持つベテランユニット。
エレクトロ成分と和風サウンドを混在させても崩れない安定度で世界観を支える。

ED主題歌はヒロインズ3人による「リンク」
個別キャラ回のソロ歌唱にも対応したバラードソング。
EDアニメのセイカ+ヒロインズのパーティー編成で気ままに冒険する穏やかな日々。
本当の幸せはまだまだ遠そうです……。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16

65.1 15 王女で仲間なアニメランキング15位
聖剣学院の魔剣使い(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (114)
419人が棚に入れました
最強の魔王レオニスは、来たるべき決戦に備え自らの存在を封印した。 だが、1000年の時を超えて目覚めたとき、彼はなんと10歳の少年の姿に戻っていた! 「なんでだ!?」「君、どうしてここに閉じ込められていたの? もう大丈夫よ。お姉さんが守ってあげる」 <聖剣学院>に所属する美少女リーセリアに保護されたレオニスは、変わり果てた世界に愕然。 未知なる敵<ヴォイド>、<第〇七戦術都市>、武器の形をとる異能の力———<聖剣>。 聞き慣れない言葉に戸惑いつつも、彼は<聖剣学院>に入学することに。 魔術の失われた未来世界で、最強魔王と美少女たちの織りなす聖剣と魔剣の学園ソード・ファンタジーが幕を開ける!

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

元・最強魔王×お姉さん 学園ソード・ファンタジー

この作品の原作は未読です。
聖剣×美少女を組み合わせた作品って、久しぶりではありませんか?
あれ、2023年夏アニメで放送された「七つの魔剣が支配する」は聖剣じゃなく魔剣だから除外で良いですよね^^;

加えてメインヒロインを演じるのはあの石川由依さんと来たら私に視聴しない選択はありません。
過去作の未視聴作品をメッチャ積み上げていますが、今期リアルで視聴した作品の一つになりました。


最強の魔王レオニスは、来たるべき決戦に備え自らの存在を封印した。

だが、1000年の時を超えて目覚めたとき、彼はなんと10歳の少年の姿に戻っていた!
「なんでだ!?」
「君、どうしてここに閉じ込められていたの? もう大丈夫よ。お姉さんが守ってあげる」。

〈聖剣学院〉に所属する美少女リーセリアに保護されたレオニスは、変わり果てた世界に愕然。
未知なる敵〈ヴォイド〉、〈第〇七戦術都市〉、武器の形をとる異能の力――〈聖剣〉。
聞き慣れない言葉に戸惑いつつも、彼は〈聖剣学院〉に入学することに。

魔術の失われた未来世界で、最強魔王と美少女たちの織りなす聖剣と魔剣の学園ソード・ファンタジーが幕を開ける!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

リーセリア役の石川さんが、最初に原作を読んだ時の印象をインタビューでコメントをしてくれていました。
「女の子たちがみんなかわいくて、そして「けしからん」というシーンがたくさん出てくるなと思いました(笑)。」

「けしからん」部分の多くは、リーセリアが担っている気もします。とツッコまれると、
「確かに。レオくんも「この世界の倫理観はどうなっているんだ」と言っていましたよね(笑)。」と返していましたが、これ、メッチャ分かります。

レギーナ役・洲崎綾さんも、
「まずは「おねショタ最高!」と思いました(笑)。
由依ちゃんが言っていたように「けしからん」シーンも随所で出てきますが、しっかりと読むとストーリーが重厚なんですよね。色々と抱えている人たちが集まっていて、シリアスなシーンもしっかりあって、見ごたえのある作品です。」
これもメッチャ理解できました。

おねショタ最高!かぁ…
きっとリアルの構図では見るに耐えない気がするのですが、アニメだと不思議と違和感無く受け入れられるから不思議ですよね^^;

でも、古の時代から転生する設定って、割と存在する様な気がしますけれど…
それに、赤子に転生する設定も然り…
「魔王学院の不適合者」のアノス・ヴォルディゴードは2,000年前から転生してきましたし、「無職転生」では、ルディが幼少期をたいそう満喫していましたしね^^

でも10歳という中途半端な設定で始まる展開は、確かに珍しいかもしれません。
思い返してみると、赤子で転生というパターンが多いような気がします。

まぁ、この様な些細な事は置いておいても十分満喫できる作品だと思いますよ。
リーセリアの直向きさ、レギーナの面倒見の良さなどなど…
リーセリアたちが所属する第十八小隊の皆さんは容姿端麗な方ばかりなので、声優さんたちの演技と相まってしっかり堪能できると思います。

少しご都合主義的に思えるところが全くない訳ではありませんが、それはご愛敬で良いかと…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、藤川千愛さんによる「1000年愛」
エンディングテーマは、果歩さんによる「ゆるり」
どちらも通勤中にヘビロテした楽曲です。

1クール全12話の物語でした。
個人的にはしっかり堪能させて頂きました。
この手の作品で唯一残念だと思うのは、続編が中々制作されないことです。
原作のストックも沢山あるようなので、続編が制作されると良いんですけれど…

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

猫好き さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ラノベ販促アニメ

原作は未読。これはキャラデザが綺麗なのとタイトルソングが気に入ったのでつい最後までみてしまった

お話は、魔王レオニスが1000年の時を経て復活も、転生術をしくじってしまい、自分が人間だったころの10歳ぐらいの少年の姿になってしまう。なりゆきで死んでしまった人間の少女リーセリア(セリア)を眷族としてバンパイア女王として復活させ、すっかり変わり果ててしまった世界でラノベ的学園生活をしながら襲い来るヴォイドの脅威に立ち向かう、、、なのかなぁ

ラノベ原作なのでお話の整合性とか世界観はあまり求めてない。それよりもどれだけ萌えさせてくれるかよねw

その観点から一番気になったのは、中身魔王だけど外見子供のレオニスと、ヒロインのおねショタ関係。セリアは保護者顔してレオニスを大切にしてるけど、レオニスはかつて仕えたロゼリア一筋だし、中身は俺様魔王なので、おねショタ基本のショタ側からお姉さんへの依存とか思いは存在しない。そもそもセリアはレオニスの眷属になってるので、レオリスから見たらせいぜい気に入った手下に無意識ツンデレってレベル。この二人の関係性にはイマイチ萌えられなかった

他には、女の子たちがたくさん出てくるハーレム物なのかとも思ったけど、セリアと元から彼のメイドだったシャーリ以外は特段レオニスに興味がある様子もない。レギーナがたまにちょっかい出してくるけど、これは彼に興味があるってよりも単にからかってるとかセリアに手を出させないように釘を刺してるだけな感じでもある

なんというか、こんな感じでラノベやなろうの萌え要素のお約束がお約束として成立してないような気がする。強いて言えば他に楽しめそうな点ってばライトなエッチくらい?セリアの吸血衝動とか、ラッキースケベ、無駄に豊富なお風呂シーンとかその手の物が好きな人には受けるのかな?私には分からないけどw

とまぁ、ネガティブなことばっかり書いたけど、最後まで見ただけあって完全に嫌いだったわけじゃない。何よりキャラ絵が綺麗!(もっとも、女子に比べてレオ君含めて男子がかなり雑ではあったけどw)動画は大したことないけど、昨今のラノベ/なろう物に比べたら並み以上ではあった

話の方もちょっと興味深い。魔王復活で1000年前の復讐ってよりも、世界が完全に変わっていて敵味方がはっきりしなくなってる。人間側の英雄達がヴォイドロードになって人類を破滅させようとしてるとか、魔王様の癖して人間の要塞島を守るって決めちゃったりとか、ロゼリアはどうなっているのかとか気になる設定も多かった。そこらへんはアニメ版ではしょられているんじゃないかと思ったり

というわけでまぁ、アニメとしてはよくあるなろう/ラノベの域を出てないんだけど、お話自体は気になってコミカライズか原作読んでみようかなという気にはなったので、販促目的としてはよかったんでは?

-- 補足

コミカライズは少年エース。そういえばKindle Unlimitedで読めるんだったというか、雑誌自体は毎月読んでたw。ただ、絵柄が古臭くさい少年漫画みたいなので連載は眼中に入らなかったし、雑誌でのアニメ紹介でも漫画がその雑誌で連載中だとは気づきもしなかった

アニメはラノベの挿絵が元になってるので、絵柄が気に入った人はコミカライズ版はかなり毛色が違うから、原作読んだ方がいいと思う

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

ヘンゼル さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

緊張感がない故に勿体ない

第5話まで視聴済み。
MF文庫Jにより刊行されている作品と聞いて、最近のMF文庫J産アニメ(ライアー・ライアーや探偵はもう死んでいる等)の評判は芳しくありませんので、身構えて視聴しましたが案の定、色々と「足りない」作品であると感じました。

作画コストは仕様がないというしかありませんが、第1話の設定の出し方や、キャラクターの言動や行動の不自然さやそのように至った理由や動機づけといったものが足りないと感じました。

具体的に言えば、魔王が少年の姿になった際、いきなり敬語でヒロインに話すシーンがあります。心理描写として「ここは敬語で話して怪しまれないようにしよう」「愚鈍な子供を演じよう」とか、そういった心の声を一言二言、アニメのセリフとして導入すべきだと思いました。
そういう視聴者に分かりやすい表現が足りていないと思いますね。

しかし、本作品の目玉は何と言っても「おねショタ」要素ではないでしょうか。
本作品はライトノベルですので、そういった少しセクシーなシーンで続きを読ませるという手法を取るために、そういった要素を入れているのではないかと思います。
風呂場のシーンはかなり良い出来かなと思いましたね。主人公が石鹼で頭を洗うシーンとかも、過去から来た者を表現するいいシーンだと思います。

本作品の良い所はそういった「過去から来た」と彷彿させるシーンが散りばめられている点ですかね。
世代間ギャップのようなズレがこの作品の面白い要素だと思いました。

ただ、本作品は世界観設定がアポカリプス物で殺伐としたものなのですが、いかんせん緊張感が足りないと感じました。
たった二人で要塞都市郊外の遺跡の調査をするのもそうですし、何故か別行動を取るのも、それに納得できるだけの理由も描写されていません。
そして第4話で要塞都市の脆弱性をテーマにしたのもそれに拍車をかけています。

ただでさえ本作品の敵キャラである「ボイド」と呼ばれる未知の生命体との戦いが第1話だけなのにも関わらず、いきなり負けそうになるのは、メイウェザーが初戦でいきなり敗退するような、拍子抜けした気分になります。
メイウェザーも人間ですし、実際にあり得る例えではありますが、「一度もボイドの侵入を許したことが無い」と豪語する以上、要塞都市の性能を発揮するシーンを、第2話か第3話にでも描写するべきだったと思います。

いきなり侵入を許すシーンを描写するのは、人類に緊張感が無いと思われても仕方がないのでは?と思いますね。

そういった意味で、本作品はおねショタという「緊張と緩和」でいう緩和の部分は及第点ですが、何より本筋のストーリーである「緊張」の部分が足りてないと感じました。
私の中でそれこそ、魔力炉が破壊されるような致命的なものだと思いましたが・・・。

という事で、本作品は良くも悪くもライトノベルだなと感じましたね。
最近の読者はストレス解消の為にラノベを読む事が多いとどこかの記事で観ましたが、本作品ももしかしてそうなのでしょうか。
おねショタで見れば、まあ見れる作品なんだけどなあ。でもそう見ると、世界観が逆にノイズになっているような気がするなあと。
今後の展開に何か良い点があればまた更新します。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

68.0 16 王女で仲間なアニメランキング16位
THE UNLIMITED -兵部京介-(TVアニメ動画)

2013年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (559)
3243人が棚に入れました
風になびく美しい銀髪、何かを悼むかのようにその身にまとった漆黒の学ランを着た青年……彼の名は兵部京介。
エスパー犯罪組織パンドラを指揮し、超能力者の同胞たちのために革命を起こすまで、その黒い翼は闇の空を羽ばたき続ける。
椎名高志原作「絶対可憐チルドレン」に生まれた偽悪のヒーロー・兵部京介がオリジナルストーリーによるスピンオフ・アニメーションとなって登場!
刻(とき)の運命にあらがって、無限を解き放て…!
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

意外とイケましたがアクション映画のあるあるパターンでした。

絶対可憐チルドレンは小さい女の子が活躍するイメージが強くロリ系苦手な私は観ていません。
コレはそのスピンオフらしいですね。

第一印象はまた中2臭いエスパーバトルかー。

前期のコードブレーカーはあまり好きじゃなく、
コレもそんな感じかなっと思って観てたんですが、
エスパーバトルの演出が派手でアングルもよく迫力を感じました。
どうせ中2臭い事やるならここまでやってくれた方が
スッキリ割り切れるので良いかも知れません。

ん!?実はストーリーも大人っぽく好きな部類かも。
なんか色々組織が絡んで深みがでるかも。
ちょっとだけ期待して視聴継続してみます。

※2話感想{netabare}
パンドラのメンバーはなかなか個性的で各能力取り揃えていて
チームとしてバランス良く汎用性がありそうです。
いろんな組み合わせが考えられるので戦闘シーンの迫力と合わせ見所はありそうです。

アンディ君は能力キャンセラーみたいですね。
…なんか とあるアニメで観たことある様な…。
ストレスによって能力範囲が変わる様で…のちのちご都合主義が炸裂しそうな気がします。
今もキャンセラーなのにテレパシーが聞こえたりするのがイマイチ納得行かないのですが…自分の意識でオンオフできるのかな?

この後の展開としては、アンディ君はアレの所在を探しスパイ潜入しながらもパンドラの活動を体感する内に悪を倒す悪の存在意義を感じて葛藤していきそうですが、どこかで驚きの超展開が待っていて欲しいです。

兵部さん何か感づきながらもメンバーに加えた気もするのでその辺が鍵になりそう。
{/netabare}

※3話感想{netabare}
モナークのソフィー王女誘拐事件のお話。
誘拐ではありますが実は保護でありパンドラの活動の一端が見えました。

絶チル知らないのでバベルの二人は良く分かりませんがライバルなのかな?
一人は残留思念が読めるみたいですが、楽しむために詳しく能力も知りたいです。

なぜか上着のポケットにUSB入れてたり、
私腹で動いていた犯人が人の目も気にせず強引に王女を殺そうとしたりと、
ミステリーとしては不自然さがあり引っかかりましたが、まずまず楽しめる回でした。

ユウギリの掘り下げもありました。掘り下げてくれると話に深みがでるので良い傾向。
今後もキャラを掘り下げつつストーリー進行となるんでしょうかね。

クイーンというキーワードも気になります。
絵で見るにはカタストロフィ号の別称か正式名称な気もしますが…。

追記:気になってアニメ公式ページの用語集を見ました。
「クイーン・オブ・カタストロフィ号」と言うそうです。
また皆本はノーマル、賢木は接触感応能力者だそうです。
本来はアニメの中だけで読みとりたかったのですが…。
絶チル知らない人にやや不親切な気がします。
{/netabare}

※4話感想{netabare}
先週のクイーンの意味を教えてくれましたね。不親切と言ってすいません。(^_^;

チルドレンってもっと幼かったイメージでしたが中学生だったんですね。
ロリっぽくないなら絶チル観てみようかな。
皆本は若い女の子を飼い慣らすスケベ野郎にも見えましたが、
本編にはきっと絆が描かれているんでしょうね。

アンディ君の無効化能力はリミッターの影響だけでなく
高レベルの複合能力者には効果が薄いようですね。
テレパシーは距離があったから聞こえたのか…なるほど。
今更ながら納得できなかった部分が何かいろいろ理解できました。浅はかでした。

皆本の洞察力によりバベルにはアンディ君の正体がバレそうですね。
「アレ」って何なのかも気になります。エスパーが世間と絡むには必要な物っぽいですが。
結構おもしろい展開になってきました。

OPアニメとED曲が変わりましたね。なかなかカッコイイです。
{/netabare}

※5話感想{netabare}
やはりアンディ君の正体バベルに割れてました。
アンディ君が兵部の殺人者とESP救済者の二つの顔を知る事になりました。
予想通り葛藤していきそうです。
もっとも兵部の場合は二面性というより裏切りや悪の道に進む理由がある様に思えますが。

ESPに対する偏見や差別も想像以上な世界なんですね。
もはや憎しみみたいでした。
人口の5%もいるならもう少し理解が進んでも良さそうなんですが。
能力がある人やチルドレンとかどうやって暮らしてるんだろう?
やはり本編も観ないと分からない部分がありそうです。

EDは戻りましたね、バベルの活躍度で変わるのかな。
{/netabare}

※6話感想{netabare}
アンディ君にも兵部にも時間が迫っているようですね。

アンディ君は懐いているユウギリ達を気にし葛藤しながらも
任務を優先しパンドラを裏切ることに。
心苦しさがあったろうけど、立派は決断だと思います。

でも装置の前まで来て兵部に気付かれた…というか気付いていた事を打ち明けられました。
兵部は若い頃の自分とアンディ君を重ねている様だけど何をするつもりなんだろう?
「ここで死ぬ」の真意は? その意志を継いで欲しいのかな?

また次回が楽しみです。
{/netabare}

※7~8話感想{netabare}
兵部の少年時代のお話。
過去の時代も能力者は理解されず軍事的にも上手く利用されてきたようです。

裏切られて裏切ったり、ノーマルに遺恨があるのは分かったけど、
後半駆け足が過ぎて早乙女さんの気持ちがよく分からないです。
上層部の命令で泣く泣く処分とかでも無く自身のエゴなの?
それにまだその後のこと、不二子とどうなったのかとか、
髪の色とか話が繋がっていない所があるんで気になります。

少し半端な過去の回想に感じてスッキリしないけど、次回以降で分かるのかな。
{/netabare}

※9話感想{netabare}
いつの時代でも胸ポケットには硬い物を入れておくべきです。
そしてアンディ君も上司に裏切られ結局B級映画さながらの展開ですが、
アクションも面白いしハラハラもしますので結構楽しめています。
兵部がアンディ君を味方に引き込んだ理由が分かってくるとますます楽しめるので、
次回はその辺りやってくれないかな。
{/netabare}

※11話感想{netabare}
B級アクション映画の良いとこ取りのようなストーリーですが、
伏線もしっかり回収してますし非常に良く纏まっています。
ユウギリの出生も分かり成る程と思わせてくれました。
いよいよクライマックスという感じです。
ユウギリを助け出し、未来の為にこれからも戦う!的な
ラストだとは思いますが最後まで楽しめそうです。
{/netabare}

※12話感想{netabare}
ユウギリも助ける事が出来てまずまずのハッピーエンド。
今後もパンドラの活動は続き、
アンディ君とも接点が生まれそうな予想通りの着地でした。

アンディ君が気持ちを込めて触り兵部の時間が止まってまだ生きられる感じなのですが、
この辺りは都合良すぎてまだ腑に落ちていないです。
絶チルとの絡みもあるので無茶な終わりには出来なかったようですけどね。
{/netabare}
元々大きな期待はしていませんでしたがまずまず楽しむことは出来ました。
当たりのB級アクション映画を観た様な気分です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 22
ネタバレ

Etzali さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

UNLIMITED―闇でしか裁けない罪がある―

2012年秋アニメの『CODE:BREAKER』と似た印象の作品ですね。あと、キャラデザがあまり好みじゃないです。

(2013.1/12 1話:超常脱獄 -Schooler of deadlock-)
{netabare}憶測ですが、主人公の兵部京介は過去に受けた出来事に対する復讐を行おうとしているのではないか?これで違ってたら…ね┌|゚□゚;|┐ガーン!!

OPで兵部に撃ちこまれる銃弾、そしてUNLIMITEDモード時に顕わになった兵部の額の銃痕、さらに実験場での一枚の写真から、そう思ったわけですよwww


これは主人公・兵部京介の復讐の物語なのか?{/netabare}


(2013.1/19 2話:暗殺のメロディ -Ghost of WW2-)
{netabare}冒頭でアンディは兵部達、組織を裏切ったのか?と勘違いさせられてしまった^^;

というか元々スパイのようだが…

兵部京介、まさにTHE UNLIMITED(限界ない)ですねwww

それにしてもアンディは色んな能力持ってそうwww{/netabare}


(2013.1/27 3話:清楚と汚濁 -Queen not a princess-)
{netabare}「P.A.D.R.A参上!」って中学生かwwwヾ(・・ )ォィォィ

エスパーとノーマルの確執らしいものも垣間見られたが、やっぱり兵部はロリコンなんじゃ?(゚д゚){/netabare}


(2013.2/2 4話:絶対領域 -Children Territory-)
{netabare}OPが英語から日本語になってる(゚д゚;)
サビ:闇でしか裁けない罪がある。時よ、永遠に止まれ

アンディの任務はパンドラに積載されている、とある装置を探し出す事。


ザ・チルドレンが君臨する新しい世界を造る事が兵部達の目的か。
ただ、ここにきて「絶チル」観てないと関係性が分からなくなりそうな展開は、やめてほしいな^^;

どうやら、兵部の復讐の物語ではなさそうです(>_<)

絶チルで主役だった彼女達のキャストも当時のままなんですね。

明石薫(CV:平野綾)
野上葵(CV:白石涼子)
三宮紫穂(CV:戸松遥){/netabare}


(2013.2/11 5話:ストレンジャーズ -Portrait of the family-)
{netabare}マッスルwww まぁ、他のキャラの個性が立ちすぎて、こういうキャラじゃないと印象薄くなるからね。

ユウギリの「はじめてのおつかい」回ですね
予算は…国民の税金からですか?wwww

アンディは合衆国の捜査官?、二重スパイと成るのか。
兵部が能力者だけの世界を造ろうとしている理由は前の大戦で上官の裏切りで同胞を失い、B.A.B.E.L.に復讐を果たし能力者を保護する為。それと、兵部の命はもう永くはない?

警備員、ルパンかと思ったwww

大量殺人者とエスパー達の救世主、どちらも兵部の顔であり、そのどちらが欠けても兵部ではない。{/netabare}


(2013.2/17 6話:闇、走る-As true as a lie-)
{netabare}アンディ、船から降りるのか?

拾ってくれた人への恩義の為に、兵部達と戦うのか。
兵部も自身にとってはこれが最後の革命(もしくは復讐)となる?

やっぱ、絶チル観た方が良い^^;?
兵部、アンディに昔の自分を見ているようですね。

次回から、その兵部の過去へと遡る展開なので期待!{/netabare}


(2013.2/23 7話:超能部隊 前編-Generation ZERO PART I-)
{netabare}兵部の過去編と言う事だからOP映像もモノクロに。所々大戦後と思われる描写もある
幼い兵部が出会ったフジコは、兵部少年にとって初恋の相手?

「絶対に大陸での戦闘には超能力特務部隊は派遣させない」この言葉は守られるのか?
兵部の超能力は超能部隊の隊員達の能力と同じ?{/netabare}


(2013.3/2 8話:超能部隊 後編 -Generation ZERO PART Ⅱ-)
{netabare}誰にも負けないくらい強くなる事を願う事が、兵部自身の為になる。
あの模擬戦前の、兵部の目は何なんだ?

超能力を持った自分が自分である為に、信じた道を歩む事を決めた兵部少年

カタストロフィー号の心臓である伊ノ八號は、あのイルカの脳だったのか(゚д゚;)

兵部という化け物を生み出し消し去ろうとするのは「恥」の意識からくるものなのか、はたまた「罪」の意識からくるものなのか?
どちらかというと前者の方だろうな。日本人だし…

マドンナ・リリー(白ユリ):汚れのない心{/netabare}


(2013.3/9 9話:カタストロフ -Pandora's box opens-)
{netabare}兵部、囮の無人機に簡単に引っかかったなww
合衆国は伊ノ八號を使って、エスパー達を根絶やしにする事で世界の覇権を握ろうとしているのか。

伊ノ八號、カタストロフィー号を失った兵部達は、どうするのか?{/netabare}


(2013.3/16 10話:遠い楽園 -Original Sin-)
{netabare}蕾見不二子は兵部の姉なのか。
兵部の考えに違和感を抱く、薫(Queen)…

早乙女(兵部を撃った人物)は兵部達を徹底的に仕留めるつもりなんだな。

兵部は早乙女への復讐を果たすつもりか。巻き込みたくないんだなきっと兵部は、これからの未来を担うチルドレン達を。
エスパーのノーマルへの想い、ノーマルのエスパーへの思惑、それぞれの思いはどのような結果をもたらすのか?

それにしても毎話ごとにEDが変わるのは観ていて面白い演出ですね!{/netabare}


(2013.3/23 11話:あらしの中のふたり -OUTLAWS-)
{netabare}OPがサイケデリックな感じになってる(゚д゚;) 
OPの演出が面白い(歌詞が日本語→英語、映像がカラー→モノクロ)

エスパーをノーマルが管理する世界を造りあげる事が早乙女の目的
ユウギリが造られた存在!?

予知は予知でしかない。それが全て正しいという訳ではないのだから、根絶やしにするという発想はどうも…

アンディの放ったトンファーの一撃に差がありすぎww
チャフなら窓を破壊して空気の逃げ道造ってあげればいいんじゃ…アクセラさんみたいにww

まさかのユウギリがラスボス展開なの!?(゚〇゚;)マ、マジ...{/netabare}


(2013.3/30 12話:未来へ -LΛST RESOLUTION-)
{netabare}自分の死と引き換えに薫を守る兵部は、正にナイト(騎士)だな。
リミッターをも凌駕する、兵部の永年蓄えられた体内因子(無意識に発する超能力の残滓)

結局、早乙女を殺さなかった兵部。殺してしまえば、ノーマルとエスパーの確執は深くなる一方だろう…
だから、殺さなかった。そうする事で、エスパーとノーマルが互いに思いあって生きていける世界を望んだ。{/netabare}

絶対可憐チルドレンのスピンオフとなるこの作品。
絶チルは未視聴ですが、これだけでも楽しめる内容ではあります。
1クールなので、個人的には、ノーマルとエスパーどちらが優位に立つのか?と言う答えを出さないで終わったのは良かったです。

続編が期待できるか…というと微妙でしょうね^^;

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15
ネタバレ

ワッキーワッキー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

5話感想 あれっ?ルパン登場してなかった?

「絶対可憐チルドレン」スピンオフのオリジナルストーリー

絶チルは未視聴でしたが、視聴してみてついていけそうだったので視聴続行しました。

■世界観■
『Xメン』?のように、エスパー(超能力者)が自然発生して、迫害を受けて、いがみ合っている、また『とある禁書目録』のように能力の強さによってレベル分けされていて、固有の得意能力なども存在している世界、そんな中レジスタンステログループ「パンドラ」のリーダー兵部京介が活躍するストーリー

■登場人物■
兵部京介 声優 遊佐浩二
パンドラのリーダーで主人公、銀髪、常に学ラン、{netabare}額にトパレーションの痕(それで能力覚醒?)年齢は相当いっているが、呪力でテロメアを修復しているらしい(あれ?最近どっかで聞いたような?){/netabare}

アンディ・ヒノミヤ 声優 諏訪部順一
パンドラの新メンバー、長身赤髪、オッドアイ、物語は彼目線で進むことが多い、{netabare}能力はイマジンブレイカーで、どこかから送られたスパイらしい{/netabare}

ユウギリ 声優東山奈央
パンドラメンバー黒髪剛毛くせっけの少女、他人の心を読む能力らしい

桃太郎 声優 釘宮理恵
パンドラメンバー、人語を操るモモンガ、体の中心にオールフィクションを打たれている?

■各話感想■(途中で断念したらごめんなさい)

第1話 「超常脱獄」
{netabare}導入部分として、近代兵器の軍を一人で殲滅してみせ、強さと作品の方向性が物の5分もかからずに伝わりました。そして作為的に投獄されるところで、頭の切れも見せる演出と普通の人間にもある程度対抗策がある所を見せることができているので、序盤のスタートとしては良かったかなと思います。{/netabare}
第2話 「暗殺のメロディ -Ghost of WW2-」
{netabare}前回助けたアンディ・ヒノミヤが加わり、さらにパンドラのメンバーの紹介回でした。さらに京介の秘密が少しずつ分かってきて、気になっていたなぜリーダーなのに少佐なのかも説明がありました。そしてラストにパンドラの行動目的が表明され、次回以降明らかになってきそうなので引きとしてもよかったかと思います。

余談ですが、今期何か物足りないなーと思っていたら、モモンガの桃太郎で気づきました。釘宮成分が足りてなかったのですw成分補充のため視聴続行しようかなぁ
でも、モモンガってどうなんでしょ{/netabare}

第3話 「清楚と汚濁 -Queen not a Princess-」
{netabare}エスパー擁護派のモナーク王国の式典に、日本の捜査機関バベルとパンドラが居合わせ、ソフィ王女が誘拐された。
誘拐したのは、パンドラだったがそこには、理由がありユウギリからの提案だった。
そしてユウギリの過去が明らかに。
と言った今回、絶対可憐チルドレンのキャラが出て来たので、未視聴な私としては、観ておけばもっと楽しめたなぁとちょっと後悔です。そしてユウギリの過去が少しわかりましたが、今後ユウギリという名前が伏線になってくるかもと、密かににらんでいます。漢字表記だと夕霧とイメージすると思いますが、実は違ったり、英語だったりと色々、苗字が無いのも気になりますね。
そしてタイトルのプリンセスじゃなくクイーンも最後意味深に言っていたのが、引っかかりました。
色々気になる事が出て来たので、視聴続行しようと思います。{/netabare}

第4話 「絶対領域 -Children Territory-」
{netabare}日本上陸を目指したパンドラ一向だったが、待ち構えてたのは、バベルだったそしてバベルのチルドレンと交戦しクイーンの正体が明らかにと言った今回
アンディの能力もさらに掘り下げていましたが、この能力って使えるのでしょうか?強制絶状態にするのはすごいと思いますが、テレポート使える相手とは…通常スキルの周辺絶の範囲とコンボで使うんでしょうけど、能力バレたらあんまり使えないような気もしますね。そこらへんも今後どう戦っていくのか楽しみになってきました。

それとED変わったみたいですが、バベル登場の今回だけってことでしょうか?それとも数パターンあるんでしょうかこちらも今後の楽しみになりました。{/netabare}

第5話 「ストレンジャーズ‐Potrait of the family-」
{netabare}タイトルを訳してみると、「家族に見える他人たち」と言ったように、今回はバトルの無い日常回でした。
日本に上陸したパンドラが花見をして、浅草観光で何やら大量に買い物をしていて、ユウギリは自分で何か買いたいと一人で走って行ってしまう、そしてアンディがついていくことを任され、フラワーランドという遊園地に行くことにと言った話でした。
前半は和やかな雰囲気でしたが、遊園地ではエスパーが入園拒否されたり、ユウギリが能力で迷子の子供を助助けたのに、大人たちから白い目で見られたりと、この世界のエスパーに対する差別が克明に描かれていてエスパーにとって酷い世界なのがわかりました。

そして京介が病院で勝手に検査していたり、アンディがバベルから協定を依頼されたりと色々な動きがあってボリューム感も感じる事ができました。

おそらくタイムリミットが現在4月から1年以内に絞られたことで、今後の激動も期待できると思います。

余談ですが、15分28秒辺りの警備員完全にルパンに見えたのが笑えました。そしてラストの「初心者のための帝王学‐人は我の上に人を作らず‐」も中々笑えました。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14

65.3 17 王女で仲間なアニメランキング17位
Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (161)
496人が棚に入れました
どんな壁だって、二人でなら乗り越えられる! 商人として日々働いていたバナザは、突然クライロード魔法国という見たことも聞いたこともない異世界に「勇者候補」として召喚される。 だが、Lv1の能力が一般市民並みだったことで勇者失格の烙印を押され、さらには国の手違いで元の世界に戻れなくなってしまう……。 王都から辺境へ追放されたバナザが、なんとか生き延びるべく森で襲い掛かってきたスライムを撃退、Lvを2に上げると彼のステータスは見慣れない「∞」の記号に変わっていて──!? これは、名前と姿を変えて異世界で生きることを選んだ「超越者」と、敵対する人種族に恋した「魔族」との波乱万丈な新婚ストーリー。 あらゆる種族を巻き込んで──目指せ、平和なスローライフ!

声優・キャラクター
フリオ:日野聡
フェンリース:釘宮理恵
バリロッサ:山根綺
ブロッサム:日野まり
ビレリー:広瀬ゆうき
ベラノ:稗田寧々
金髪勇者:村田太志
ツーヤ:高橋美佳子
第一王女:川澄綾子
サベア:井口裕香
ヒヤ:堀江由衣
ゴウル:前野智昭
ウリミナス:田村ゆかり
ダマリナッセ:伊藤静
ユイガード:楠大典
フフン:新井里美

ダリア さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

これを機に、アニメ化ガチャという概念をみんなで真剣に考えてみませんか

随分前にラノベ原作コミックおすすめスレに名前挙がってて購入したので、
コミカライズ1巻だけ既読です
本編の感想は特にありません、コミカライズと同じで演出も作画も声優も可もなく不可もないですが、逆に視聴を継続するような魅力が感じられなかったので2話のOPで切りました、ダサすぎて


☆釘宮病(令和)
令和になってまで釘宮理恵(45)を酷使するの、もう辞めませんか
キャストのここが旬の若手だったらな……と視聴中何度思ったことか
釘宮が令和に一線級の若手と張り合うのは流石にキツすぎる

ブルース・ウィリス、失語症で俳優引退しましたね
いや、俺もこんなこと言いたくないよ
水瀬伊織Pだったしさ
辞めろって言ってるわけじゃないです、
ただヒロインとかのメインキャストはもう厳しい
OPで嘘みたいにダサい萌え萌え(死語)キャラソン歌わされてて悲しかったよ俺は
年甲斐もなく彼氏に媚びている母親を目撃してしまった時の居た堪れなさに近い
オーシャンズ8 という洋画の吹き替えの釘宮理恵は最高に良い仕事してたので、主役の脇を固めるにはまだまだ素晴らしい声優だと思う
助演女優賞という道もあるじゃん


☆漫画家ガチャ
漫画家ガチャ、という言葉をたまに聞きます
原作者は(多分)コミカライズの担当漫画家を選べないわけですが、漫画って画力以外の実力も必要になる総合芸術なので、漫画家の実力が残酷なぐらい如実に出る

そして、あまり数字の話はしたくないけど、正直小説と漫画では市場規模の格が違う
2022年 出版科学研究所が公表してるデータだけでも電子出版売上の88%以上を電子コミックが占めている
単純計算すると、漫画は小説の8(~15)倍ぐらい売れるわけです
コミカライズした作品は普通はIPの収益の殆どを漫画が賄っている状態になるわけなので、担当漫画家の力量によって販路の拡張度合いが変わってくる

例えば転スラとかは大当たりの漫画家を引いたおかげでコミカライズが爆売れした結果、潤沢な予算で映像化してもらえたお陰で今日の地位を築いています
原作はかなり酷いよ


☆アニメ化ガチャ
新規層を開拓するためにも優秀な漫画家を当てる豪運が必要になることは前述の通り
じゃあ、仮にコミカライズが成功して映像化が決まったとしてそのクオリティも漫画と同じぐらい大切じゃないですか?
転スラが異世界はスマートフォンの中でと同じぐらいのカスみてえなアニメで終わってたらこんなに売れてなかったと思うよ俺は

勿論アニメ制作会社も馬鹿じゃないので、ここ十年ぐらいですっかりなろう原産アニメのノウハウが貯まってきたような感じがあって、限られた予算の中で、原作の世界観を尊重しながら初見で観ても普通に楽しめる良アニメ化をした作品もかなり増えてきてはいるんだけど
(例:真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました、黒の召喚士、ダンジョンの中の人など)
光あるところには影もあって、まあこういうアニメも出てきてしまうよな……という感想

最近はYoutubeにノンクレジットの動画が上がって、それを導線にアニメ本編を視聴するヲタクもいます
今やOP、EDはただのクレジットではなく、短時間で作品の世界観を梱包して提示する販促映像の役回りがあるわけです

そんな作品の自己紹介のようなOP映像で、毒にも薬にもならないゴミみてえなキャラソンを背景にcv釘宮理恵のヒロインが踊ってる映像を見て本当にそのアニメに興味を持てるか?って話をしてます
少なくとも俺はスタッフのセンスを信用できないから視聴できない

もうゼロの使い魔の頃から時代は変わったわけですよ
外資系サブスクサービスの品質向上によって合法的にいつでも誰でも深夜アニメが視聴できるこのご時世、深夜アニメはもうとっくにキモヲタだけの所有物ではなくなって久しい
あのOPで喜ぶのは、でっかいリュック背負って分厚い眼鏡を曇らせながら秋葉原で同人誌を買っていたキモヲタク君だけ
いつまでそんなガラパゴスな商売をしてるのか

データとか持ってないから憶測になっちゃうんだけど、転スラを買い支えてる消費者のボリューム層って多分普段深夜アニメとかあんまり観ないライト層なんじゃないですか?
そういう層に浅く広く訴求できたからビジネスとして成功したわけで、それに追従しろとまでは言わないけど、この時代に本当に一部のディープなキモヲタクの需要を満たすためだけのアニメを作るのはある意味で不誠実な気がする

☆制作陣のセンス
この作品、先述した真の仲間とかと予算感は大差ない気がするんだけど、
じゃあその真の仲間(OPもEDも世界観に寄り添った優しい楽曲と映像)とか黒の召喚士(普通に凝ったアニメだしOPがすげえお洒落 岸誠二作品っぽい)とかを制作したスタッフだったら、もっと原作の世界観を尊重したセンスの良いOPに仕上げてくれたんじゃないのかな、と思ってしまう
制作期間も予算感も似たようなアニメなのに明暗が分かれる要因、俺はアニメ制作スタッフの原作への理解度と愛だと思います
運が悪いよな、原作ファンには同情する

納期が定められている中で、職人たちのこだわり、なんていう一切お給料にならない厚意みたいな気持ちの有無によってアニメーションのクオリティが支えられている、という業界の歪つな現実にもっと向き合うべきなのかもしれない
俺も、今読んでいるお前も

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

典型的なバカなろう系… に見えて、ちゃんと作ったなろう系という感じ

1話 3.5 典型的なバカなろう系… と思いきや出来は案外悪くもないような? ちょっと見たい気も

かつてSF畑の人が、創作で安易に『光速』とか『絶対零度』とか使うとキレていた印象があります。
光速を達成するには無限のエネルギーが必要というのはそうなんですが、でも魔法のある世界ですから質量保存の法則とか成り立たないし、じゃあ光速度不変の法則も成り立たなくても良い気もするし。
すごく速いを比喩的に光速と言ったりもするし、そう目くじら立てなくてもいいじゃん、SF畑の連中はうるさいなぁ、と創作を擁護したいと思う方なんですが…。
そうやってうるさいことを言っていたからSFは滅んだんだよ、と。

でも、あえて同じことを言わせてもらいます。
安易に無限とか使わないでくれませんかね?

本当に無限の力があったら、使った瞬間宇宙が滅びませんかね?
せめて必要な力を上限なしで自在に発揮できるという意味で無限というなら良いかと思ったのですが、だとすると「魔力の1/3を消費する」が意味不明になる。いや無限の1/3ってなんだよ…。

∞なんて出しちゃうからLV-UPした時のステータス上昇とかも楽しめないし、なんでこんなことしたんですかね?

まあ『こういう問題に気付かない人、もしくは気にしない人だけが楽しめる作品です』という振り分けのために、あえてバカな設定を出したのかもしれませんが。

さて、では∞は「なんかよくわからん都合の良いチート」という意味として、気にせずに楽しめるかどうかですが…。

とりあえずアニメスタジオJCSTAFFですか。
JCといえば昔は質が低かったですが近年はすっかり質が上がった、という認識のあるところですが、本作は微妙ですね。低いというほど低くはないですが本気を出せばもっと綺麗に作れるはず。
まあ本気で作るほどの作品では無いのでしょうけれど…。

とはいえ、気が抜けた感じながら、さすがJC。崩れてはいないし女の子のキャラデザは可愛いので、充分ではあります。

そして内容は… とりあえず∞の問題さえ目を瞑れば、それ以外は不快感は少ないですね。
異世界から別の異世界への転移というのでわかりにくいですが、その世界の常識が無いから自分がチートであることに気づいていない、という展開が、今のところ不自然じゃない。
今後同じことを繰り返せば別ですが。

ヒロイン達は自分の常識に照らして主人公を否定していたが。立証されたらすぐ謝罪するなど、対応は普通。ちゃんと謝れるのは偉いですね。

王と勇者は失礼ですが、ざまぁされる立場なのでヘイトを溜めているだけでしょうし。

なんで魔物の森に行こうとしているのか、という理由が実は魔物だったから、と明かされるなど。
いや人間が入れる土地なら、住人が居ても別に不自然じゃないとは思いますが。
火山のすぐ近くで住んでいる人もいるわけで、危険なら絶対住まないはず、なんてことは無いんですよ。
でもまあ、意外性があるところは悪くはないです。

あれ、∞の問題さえ目をつむれれば、案外悪くないのかも?

これはどうも、ちゃんとわかっている人が、あえて知能指数を下げてバカが楽しめるように書いているかもしれませんね。
あっと口が悪かった。子供向け作品が書ける人は、素直に尊敬できるのに。
でも、なろう読者が喜ぶ作品を書けるのは、立派な技術ですね。

わかっている人の作品なら、ちょっと見てみたい気も。

ただ見るのに知能デバフが必要、ということは決して手放しに称賛できる作品ではないので… まあ見るかどうかは考えます。
本数の問題もありますし。

全話感想

いや、思ったより全然悪くなかったです。むしろ良かった。
ちゃんと作ったなろう系、という感じですね。
何がちゃんとしているか。
圧倒的チートを持った存在に対する周囲の扱いとかがちゃんとしています。

主人公は圧倒的なチートであるから魔王軍、人間側両陣営から味方になるように求めてくる。
両陣営とも、主人公と敵対しないように注意深く振る舞ったり。
主人公も自分が強いことは自覚しつつ、それをただ闇雲に振るうのではなくちゃんと自衛のためだけに使おうとしたり。

そんなに圧倒的に強くてどうするんだよ、という問題に対しても、ささやかな平和を求めるだけの小市民だからとか、隠棲する理由もちゃんとしていて、力を振るう時もヒロインが傷ついた時とか必要な時だけで。


なろう的チート存在が居たら、その世界の人々がどう振る舞うか。それがちゃんと作られているわけです。

…いや当たり前なんですけど!
それすらできていないなろう系が多すぎるんですよ…。
というわけで、本作はちゃんと作られたなろう系でした。

そして特筆すべきはヒロインの可愛さでしょうね。
釘宮理恵、まだまだ全然メインヒロイン行けるじゃないですか。
かつて一世を風靡しながら、最近はあまりメインヒロインはやっていない印象でしたが、いや全然いけますね。
フェンリース、可愛かったです。

オープニングの歌の得も言えぬ気恥ずかしさも良かったですね。

まあすごく高評価の傑作というわけでもないのですが、好きになれる良い作品でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今観てる

5話までの感想
ひょっとしたら面白いかも?ってか5話までは非常に楽しく観ています。
{netabare}1話がアレで辟易する内容だったけど、2話以降からはめきめきと面白くなる。
個人的に「序盤酷かったけど途中から面白い方向へ化けたなろう作品」としてスライム300やモブに厳しい~がありまして、これもその部類に入る…かも?
ってか1話、監督の岩崎良明って聞いたことあるけど何作ったか覚えてないなぁEDがラストピリオドっぽいなぁと眺めつつ、2話で初披露されたOPを見てようやく調べたら本当にラストピリオドで、正解した自分を誉めてもらいたい気分(名前で思い出せない段階でダメですやん)。
まぁ原作がどんなだかは知らないけど「原作がどうであれ、アニメスタッフ次第ではいくらでも面白く出来る」ってのを渇望してたので、これは本当に頑張って欲しいトコロ。
なにがどう面白いのか具体的な説明はし辛いんだけど、OPやEDだけでなく全体の雰囲気が非常にラストピリオド(アニメ版ね)っぽく、あれが好きだったって方は1話は無かったこととして2話から観てみるのもいいかも?

──と思ってたら5話で分岐点が。
厳密には次の回が良作かダメななろう系かの分水嶺になりそう…と思って慌てて感想書いた次第。

要は主人公がそれまでの行いを後悔するのかどうか。
いやぁ、その…ダメななろう作品ってのは、主人公が後悔しないorそもそも後悔するような失態をしない。
もっと言えば、画面に映ってない所で多大な迷惑を被ってる人が居る・主人公は恨まれて当然なのに、何故か作中世界では大絶賛される。
おっさんMMOにおける「こんなゲームすぐサ終だろ」とか、もふもふの「強制収容所かな?」とか、作品世界内にそういう声があって然るべきなのに写さなければ無い扱い。
メタ的な経緯としては「主人公が失敗(誤った選択)をしても後悔や反省をしないのはケシカラン」なのを「主人公が誤った選択を選ぶのはケシカラン」と誤解した?
(誰も「主人公は常に最適解を選らばなければならない」なんて言ってないのに、そう解釈する人がたまに居て話しにくいったらありゃしない)
これが進行して「どんなに悪手を打っても作中では成功扱い」になって、それをストレスフリーだと礼賛する始末で、こうなっちゃうと、もう…ね。

この作品だと「強大な影響力を持っていながら世界情勢に無頓着だったがために大切な人が不幸な目に遭う」が5話で起き、これを6話でちゃんと受けられるのかどうかがとても気になる。
同期に放送されてる出来損ない~が同じ展開で、そっちは思い切りアレで失意のドン底に落とされたので、こっちはマジでいいトコ見せて欲しい。
というかこっちまでアレだったら私の精神がもたんよ。{/netabare}

6話感想{netabare}
あちゃー、こうなっちゃったかー。
ま、まぁ、スタッフは手を尽くして「なろうの臭み消し」を頑張ったけどこれが限界ってことだろう。
決して手を抜いてるとは思えないのでそこまで酷くは言いたくない…落胆はあるけどね。

いま一度自分の5話までの感想を見返してなにを期待してたかというと「主人公がそれまでの行いを反省すること」な訳だけど、もっと具体的に言えば──
初代ルパン3世のEDで「この手の中に抱かれたものは全て消えゆく」ってあるじゃん?
要は惚れた女に限って死んでしまう、自分が危険な存在なので大切なモノを巻き込んでしまう。
その運命を呪うなり抗うなり、それをやってくれることを期待したんだよねぇ。
もしくは、そこから長じて「オレに関わると不幸になる」と言って別れる作りの作品も数多あるワケで…シティーハンターとか。
メタ的には、次のヒロインへ次のヒロインへと乗り換える体のいい言い訳ではあるけど、先人が築いた黄金パターンだけあって説得力はある。
それくらいのことはして欲しかったし、それ(女と別れる)が嫌だったら自分に降りかかる災いの根本に目を向けようよ。

まぁその、一番悪いのは「このまま放っておいたらお前の住む世界にも害が及ぶ」ってコトもない全くの部外者を召還(拉致)した王様で、金髪勇者ですらその被害者で「元の世界に返せよ、そうでないならこの国を滅ぼす」って態度であっても仕方ないとさえ私は思ってる。
なので金髪勇者はクズキャラには映ってないし、それよりものうのうと不問に終わらせた主人公の方がクズ人間でして…。
怒りをぶつける相手を間違えんなよと。

まだ途中だし、今後そっち方向への掘り下げとかやってくれるんだろうか…だったらいいんだけどなぁ。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

63.8 18 王女で仲間なアニメランキング18位
勇者が死んだ!(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (128)
434人が棚に入れました
剣と魔法、そして人類の敵として悪魔が息づく世界。 ちょっとスケベな農夫の少年トウカは、ある日自作の落とし穴に勇者シオンを落とし、殺してしまう! その事実を隠すため勇者の死体を埋めたが、翌朝トウカの体に異変が…!!? 落とし穴からはじまる、村人と美少女たちのちょっとエッチな冒険ファンタジー開幕!
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ノリで好みが別れる系

{netabare}
力無き主人公が殺してしまった勇者の代役を務めるという設定の時点で独特な作品。
世界観はなろう系とかのそれと大差はないけれど、ノリや展開にも独特さがあって最後まで新鮮味があった。

結構深刻な世界ではあるけども基本ギャグ調。
そのギャグが基本的に下ネタ?、というより変態性癖を基にしたものでそこを面白いと感じるかどうかは人によって大きく分かれると思う。
可愛い女の子がデブになったり常に鼻水を垂らしていたり、拒絶感を感じる人も多そう。
自分はこのノリが好きだったかと言われると、嫌いとまではいかないけど特段良くもなかったなという感じ。

ギャグ作品としては自分の中でそこまでで、途中までは普通ぐらいの評価だったけど、最後の話が戦闘アニメとして面白かったのでちょっと+の方向に評価が傾いたかな。
仲間全員で協力して窮地に立ち向かう王道的な展開は好き。
トウカの覚醒シーンも盛り上がりがあって良かったと思う。

あとはOPがすごく印象的かな。作風にもあっている曲調で、映像も完璧。

私的評価:58点
私的ベスト回:9話

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆6
最終話でSEが付きそうなOPだな。既につまらん。説得するの上手い。
ネクロマンサーの子可愛いからリョナってくれんかなぁ。
裸でカッコつけるな。これもどう見ても罠だろw

2話 ☆5
なぜバレない。ユナ可愛くなった? 怪しすぎる。健全だった。
本当にゴリラやん。なお将来の夫は偽物な模様。

3話 ☆6
かなりデブだな。一応王女なのに無防備な。普通にバレてて草。
そりゃ勇者殺しの犯人だしなこいつ。異状性癖。
露骨な罠にはまってて草。ドクターストーンで見た。
飲尿プレイとかレベル高い。

4話 ☆4
ユナ1人でなんとかなるよね。
なんでこいつ力あるのに黙ったまま人が食われるの待ってるねん。
さっき見た。実際変な格好。

5話 ☆6
今更だがOP映像めっちゃお洒落だな。いや、あの距離弓はきついだろw
涙で復活まで読めた。骨に恋をできるのはすごい。
もう骨にはならないの? 捻挫w

6話 ☆6
がっこうぐらし! 中に潜入させるなや危ないやろw
破滅の原因になるぞ。町長が怪しすぎる。コロナか? 複製体?

7話 ☆7
二桁なのがしょぼく感じる。あれで死ぬわけないやろ。
魔力量一般人以下かよ。バレバレの自分語りやめろ。

8話 ☆5
町に寄ってる暇とかあるのか。
こんな小学生のいたずらレベルの罠貼ったところで。絵の具良く持ってたな。師匠なのか…。罠の作り方とか言ったらバレるだろ。
面倒臭い奴で草。師匠ちょろい。親の前で気まずくないんか。
太もものことしか考えてなさそう。

9話 ☆7
痛かったら夢じゃないっていう判別法ってどうなん。毒親かよ。
全裸で跡をつけてたのかよ。悪魔出てきたのそんな最近なんか。
めっちゃ攻略法教えてくれるやんw
これ脱出できてなくてもどの道倒されてそう。

10話 ☆7
前回かっこつけて出てきたのにw
半日は準備も移動も無理だろw いい町長じゃん。インカムかな?
故郷が滅ぼされたんか今更だけどw その元の体どこにあったん。
120%って絶妙に微妙だな。

11話 ☆7
言うほど不幸な事故か? 終わらなそう。めっちゃ協力体制出来てんな。
結局相手の能力よくわからんw

12話 ☆7
謎空間。入れ替わってる!? 下級にやられるの哀れ。
こいつ目がきめえw

曲評価(好み)
OP「死んだ!」☆9
ED「可愛くて意地悪しちゃう。」☆4.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

太もも設定が活かせず。エロ・ギャグ・本筋のどれも中途半端。

1話 爆炎に期待してたんですけど、乗れずに断念。変わりはこれかなあと。設定が面白いのと、ギャグのテンポは全般的に軽快で見やすいし、お色気が萌えというよりギャグになっているのがいいです。「このすば1期」と「慎重勇者」の中間みたいな感覚です。くだらないのが面白い、でもストーリー性もキャラ性もあるよ、という感じです。
 変な展開で失敗すると「俺だけ入れる隠しダンジョン」ですけど、今のところ面白いです。

 ちなみにDアニメの1話のサムネの艶々の太ももは、一瞬だけだしあのクオリティーの作画はそのシーンだけです。他のサブスクは違うサムネなので見事に釣られました。


多分3話くらいから見てませんでした。

 なんというか中途半端です。エロさは「異世界迷宮でハーレムを」に負けるし、ギャグは「このすば」に負けるし、組み合わせても「不徳のギルド」に負けています。

 太ももとセリフでは連呼していましたが、そこをネクロマンスとか勇者復活と絡めるか魔力不足を太ももの何かで補うとかしないと、テーマ性?が中途半端になっていました。

 正直言えば作画…というか裸体の止め画は丁寧かもしれませんが、少年誌レベルです。ギャグかエロが何らかの意味を持つ設定に結びつけないと成立しないでしょう。

 ひょっとしたら、真面目な部分を追って行けば面白いのかなあ、と思ったりもしましたが、少なくとも3話終了時点ではその方向の面白さは出せていない気がします。

 お姫様的な少女との恋愛でなんとかなるかもしれませんが、興味が持続しませんでした。そうそう姫のデブになるギャグでがっかりした気が…アイデアはいいんですけど、もうちょっと面白くできなかったのかなあ。

 出落ち…かなあ。惜しい気がします。アニメ化のチューニングの問題で、ひょっとしたら原作はという気もしますが、少なくともそこまで確認する気にはなれず。断念します。


 

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

緊張感が死んだ!

死んだ勇者の設定が斬新な男性向けB級ファンタジーアニメ
いい意味でも悪い意味でもB級って感じで、狙って作っているんだと思うけど、アニメの質までB級にする必要はないと思う・・・

女の子の顔は可愛いけど、作者の趣味で胸が不自然に強調されているからバランスが悪く感じます
美少女に変態なことやらせることが最後まで合わなくて、やめろーって何度も心の中で叫びました

OPテーマは100点!さすがオーイシさん、アニメの雰囲気にあったいい曲ですねー、EDは変な曲だけどこのアニメに合ってると思う

そこそこ面白かったんだけど、変態シーンや下品なギャグが多くて変態性癖がかなり気持ち悪い・・・
でも笑える人なら楽しい作品なんでしょうねー

話はシリアスなんだけど、弱い主人公が悪知恵を働かせて戦うバトルシーンや、ニーソ好きな変態行動、仲間の変な行動によってシリアスシーンが何度も何度もギャグで台無しにされちゃうB級感を楽しむ作品
ギャグアニメなんだけど、決めるべきところでちゃんとシリアスに決めつつ、ちゃっかりギャグで落としてくるところは好きです
シナリオは設定が斬新なだけでけっこう王道で普通の話かな?

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18

67.5 19 王女で仲間なアニメランキング19位
月が導く異世界道中 第二幕(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (130)
420人が棚に入れました
かつて両親の都合で異世界へ召喚された男子高校生・深澄 真は、勇者として魔族と戦うはずだった。 しかし、召喚主である女神から「不細工」と罵られた挙句、勇者の称号は即剥奪。 最果ての荒野に放り出されてしまう。 勇者失格の烙印を押された真は、荒野を彷徨いながら、自身の従者となった上位の竜種・蜃こと巴や、 災害の黒蜘蛛・澪を引き連れて、異世界世直し行脚の旅を始めた。 道中、様々な出会いと別れを繰り返し、異世界に蔓延る悪党どもを成敗していく深澄一行。 さらに、女神の気まぐれで巻き込まれた魔族との戦争も乗り越えて、彼らの旅は学園中立都市・ロッツガルド、そしてまだ見ぬ2人の勇者のもとへと続いていく! 神と人族から見捨てられた男の異世界世直しファンタジー第二幕、堂々開幕!

声優・キャラクター
深澄真:花江夏樹
巴:佐倉綾音
澪:鬼頭明里
識:津田健次郎
エマ:早見沙織
ベレン:辻親八
ライム=ラテ:八代拓
モンド:大塚明夫
アクア:Lynn
エリス:田中美海
パトリック=レンブラント:井上和彦
モリス:佐藤正治
ソフィア:沢城みゆき
御剣:斉藤壮馬
音無響:加隈亜衣
ナバール・ポーラー:小清水亜美
ウーディ・バイラ:村井雄治
ベルダ・ノースト・リミア:沢城千春
チヤ・ハヅキ:田村奈央
岩橋智樹:新井良平
リリ=フロント=グリトニア:中原麻衣
ギネビア=スレーシャ:渡部紗弓
モーラ:月城亜美
ユキナツ=カズサ:笹本菜津枝
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

21話は神回?! 魔族に●●呼ばわりされる勇者さまwww

【レビューNo.132】(初回登録:2024/6/30)
ラノベ原作(なろう発)で2024年作品。全25話。
1期のレビューを書いたので、2期も書いてみようかと。
まさかエロ作品として紹介することになるとは・・・

(ストーリー)
前回女神の横やりが入り、お預けになっていた学園都市・ロッツガルトへの留
学から。
生徒として魔法を学ぶつもりが、手違いで非常勤講師として生徒達を指導する
ことになり・・・

(評 価)
・2クールで描いた割には大きな進展なし
 1期で伏線をばら撒いていた
 ・真をクーリングオフして、新たに召喚した別の勇者の物語
 ・ロッツガルトへの留学(手違いで非常勤講師に)
 から始まり、
 ・学園での鬼講師ぶり
  (合間に蔓延る悪を成敗等)
 ・ロッツガルトでの商売展開
 ・たまに(転移魔法で)亜空都市へ里帰り
 ・魔族の襲撃
  {netabare}→ 1期のラスボスだったソフィア、ランサーとの再戦{/netabare}
 とエピソードは進むのですが、例えば当初の真の目的
 ・(元々この世界の住人であった)両親の軌跡をたどる
 なんかは結局あまり進展なしなんですよね。
 (少し情報提供あり。まあ両親の過去を知って、それからどうするんだって
  話もありそうですが)
 物語の構成上膨らみを出す必要があるため、新展開を描いて作品に広がりを
 持たせるというのは常套手段ですが、2クールあってそちらしか描いていな
 いのはどうなんだと?!

 1期のレビューで書いたように
 >日本テレビ史上最高金額で海外セールスされた
 ということで、声優陣や作画等は他の「低予算異世界なろう作品」に比べる
 と、やはり恵まれているように感じますが、
 >安定感はあるが、テンプレ展開がメインゆえにそれ以上の突き抜けた面白
 >さがないのが
 という評価を覆すまでには至らなかったかなっと。
 まあダラダラと視聴する分には、それなりのレベルですので悪くはないとい
 うところでしょうか。

・21話は神回?! 魔族に●●呼ばわりされる勇者さまwww
 そんな中で唯一琴線に触れたのが、21話の勇者”響”でしょうか。
 魔族襲撃に際し、討伐に向かうと宿敵・イオと対峙。
 そこで満を持してマントを脱ぎ捨てるのですが・・・
 {netabare}「随分と”卑猥な”恰好だなwそれも策の一つか?」
 と、エロい恰好を魔族にイジられる響様www 
 そんなツッコミにも負けず
 「これは私の守護獣を纏った強化服よ!」
 と、自らの正当性を主張する響様。
 → そんな布面積の小さい恰好が強化服だとか、説得力ゼロやんけwww
 さらに今度はヒーロースーツ姿で真が登場。
 (響と真は現実世界で同じ学校の先輩・後輩だった)
 「いや、ってか、なんでそんな恰好を?!」
 憧れの先輩のあられもない姿に困惑のご様子w
 先日まで優等生だったJKは、どこに羞恥心を落っことしてきたのかwww
 魔族から痴女呼ばわりされる勇者とか前代未聞だろ!!{/netabare}

全体的には前作の評価と変わらず、むしろ2クールの尺でこれでは・・・とい
う感じでしたが、21話の響様で随分笑わせてもらったのでよしとしましょうw
3期も決定のようですし。
最終話でまた3期に向けて伏線をいろいろぶっ込んできましたし、安定感はあ
りますので、とりあえず3期も視聴はするでしょうね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

物語のメインではないところで、少しバタバタした印象。

一部の方のレビューにあったのと同じ所感。
序盤の勇者たちとのエピソードは必要なのかもしれないけれどもいまいち刺さらず(面白いとは思はなかったという意味)。

逆にバタバタしてノイジーな印象。
いつもの仲間メンツが動き始めてから、面白みを感じ始めた。
あとは多少の間延び感と隙間埋め感を感じたかな。

相変わらず、仲間が増えていく感は割と好きなんだけどねえ。
次々と新キャラが登場してくるので、ちょっと落ち着きがない感じ。
せっかく、1期でキャラ馴染みが出来ているのだから、もっと序盤から馴染みのキャラが動くエピソードがあったらよかったのにとは思った。

全体的に「転スラ」にかぶる様な主人公サイドの物語、幅の広がり方なので、長く続く物語に耐えうるつくりにはなっているとは思うのですが、少し統一感が持続せず、視点がブレ気味になるのが残念でした。
生徒を抱えるというエピソードも「転スラ」チックでしたね。

序盤でのエピソードで明らかになった人間関係やしがらみを引き継いだまま、後半のバトル展開へと続いていくのですが、少し、説得力が弱かった印象です。
勢いで持っていくにしても、若干、スピード感が足りていませんでしたね。
やはり、人物同士の関係の根回し的なお話が少し重荷になっていたように思います。

本来なら、手間をかけての人物同士のカラミは物語についての説得力に転化されても不思議ではないのですが、そうはなっていなかった、少し効果が薄かったとの印象がぬぐえませんでした。

シンプルに言うと、少しガチャガチャして面倒くさかったですね。

物語を進めていくには、もちろんどんどん情報量や設定が増えていくわけなのですが「異世界にきていた両親についてを追う」というメインストリームであるはずの物語については、あまり進捗せず、いくつかのエピソードが語られるだけで、主人公のクズノハもそこをガンガン追っていくわけでもなく、目の前の出来事に対応しているだけの状況が続きました。
大きな矢印があまり見えず、その周辺のいくつもの短い矢印に対応しているっていう印象です。

今作の最終盤にかけては、馴染みのキャラクタ達が活躍し、最後もこれらのキャラクタ達への感謝で締めくくられています。
ここら辺は、落としどころとして安定した形になっていたので、好印象なのですがね。

やっぱり、亜空の仲間たちがからんでくる方が楽しいかもしれないなぁw。
特に巴と澪はやっぱり面白いと思います。
個人的には、アクアとエリスも楽しく観ています。

今作を終えて、いわゆる「勢力(図)」的なものが大分見えてきました、今後の展開としては、少し話が大きくなりそうです。
国レベルの対立や動きが出てくるのかもしれません。
どちらにつくのか、どうふるまうのか、そして、物語の本筋はどうなるのか。
なんとか、興味を維持した状態で終わっています。

今後の展開がどうなるのか、三幕目も決まっているという事なので、楽しみに待ちたいと思っています。
ただ、個人的には前回シリーズのつくりの方が好みだったかなぁ・・・。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15

こま さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

11話まで視聴。助さん角さんやってしまいなさい!

2023年12月時点で電子版を含めたシリーズ累計発行部数は360万部を突破している。
一期視聴済みでマンガ最新巻まで読んでます。

3話までの感想。アニメ勢は3話までで切るかもね。予告見る限り4話からかな?
主人公ほぼ出てこないからねw
主人公の裏でやってた勇者達の話しが中心なので飽きる人は飽きるかな?
不快な子も居るから余計にね。

その1人はただの子供でゲーム感覚。
夜限定で不死、目には魅了の力が宿っているが制御が出来ていないと言う…。
ゲームとか聞くと盾を思い出すね。
そして召喚された国がまともとは言えないので、この子のヤバさを更に加速させる。

ただこの話しはやらなければいけない部分ではあるかな。
勇者の2人の性格とその勇者の女神の力の無効化実験。


マンガは読んでるけどもアニメはアニメで楽しめるので視聴確定。
マンガ以降の話しもやるのでそれも楽しみ。

11話で笑ったw
うん?アレ?何処かで聞いた事があるような…?…思い出した!!
突然、水戸黄門の戦闘用BGMが流れてビックリしたw
コレの所為で会話が頭に入ってこなくて数回見直す羽目になったの草。
まあ一期でも確かEDで数回流れてたしね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

68.3 20 王女で仲間なアニメランキング20位
転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (185)
568人が棚に入れました
第七王子は“魔術ヲタク” 魔術に大切なものは、“家柄“・”才能“・”努力“……。 魔術を深く愛しながらも、血筋と才能に恵まれずに非業の死を遂げた“凡人“の魔術師。 死の間際に「もっと魔術を極め、学びたかった」と念じた男が転生したのは、強い魔術の血統を持つサルーム王国の第七王子・ロイドだった。 過去の記憶はそのままに、完璧な血筋と才能を備えながら生まれ変わった彼は、前世では成しえなかった想いを胸に、桁外れの魔力で“気ままに魔術を極める“無双ライフをエンジョイする! ライトノベルを原作とし、マンガアプリ「マガジンポケット」(講談社)で連載を開始したコミカライズはアプリ内セールスランキング1位を記録し、シリーズ累計発行部数は250万部を突破! いま最も注目される“転生異世界ファンタジー“が満を持してアニメ化! 舞台となるのは獣や魔人が巣食う異世界。本作では魔術に通じる者たちが恐れを成すほどの絶大な魔力を持つロイドが、自身の興味の赴くままに魔術を学び、極めようと成長する姿が描かれていく。ちょっぴりお気楽だけど、強大な力で圧倒していく魔術バトルの爽快感と迫力が詰まった、“第七王子“による気ままな転生物語が今はじまる! 「俺は、魔術を楽しみたい、それだけだ。」


声優・キャラクター
ロイド:小市眞琴
グリモ:ファイルーズあい
シルファ:Lynn
タオ:関根明良
レン:高橋李依
グリモワール:大塚明夫
アルベルト:堀江瞬
ディアン:広瀬裕也
アリーゼ:熊田茜音
シロ:松井恵理子

青龍 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

かわいらしいキャラたちがアクションで魅せる作品。

謙虚なサークル(原作)、メル。(イラスト)による原作小説は、「小説家になろう」から「講談社ラノベ文庫」(講談社)で書籍化(既刊7巻、小説未読)。
石沢庸介(作画)によるコミカライズ版は、マンガアプリ「マガジンポケット」(講談社)で連載中(アプリ内セールスランキング1位を記録、既刊15巻、コミカライズ版は途中まで既読)。
アニメは、全12話(2024年)。監督は『明治撃剣-1874-』の玉村仁。制作は、同じく『明治撃剣-1874-』のつむぎ秋田アニメLab(本作が2作目)。放送は、テレビ東京系列など。なお、二期の制作が決定済み。
(2024.4.14投稿、7.15「本作の特殊な制作体制」を末尾に追加)

【あらすじ】
血統による魔法の才能が絶対的な力を持つファンタジー世界が舞台。そこで才能に恵まれなかった魔術師が血統による魔法の才能に恵まれた貴族と決闘して死亡した後、サルーム王国の第七王子ロイド(CV.小市眞琴)として転生。
その後、血統による魔法の才能を得た主人公ロイドは、第7王子という気楽なポジションと前世の知識を武器に魔術を極めて俺TUEEEするという、いかにも「なろう」な作品。

基本的なノリは、コメディなので観やすい作品だと思います。また、キャラが全般的にかわいらしく、その「かわいらしいキャラ」からは想像しがたいほど「よく動くアクションシーン」で魅せる作品にもなってます。

なので、上で「なろう系」とは書いたものの、雰囲気は、世界観や時代設定が異なるものの、軽いノリや見た目かわいらしいキャラたちが、えげつないバトルをするところから『平穏世代の韋駄天達』が近いでしょうか。ただ、エログロ表現の多い『平穏世代』より内容がマイルドなので一般受けはしそう。


【かわいらしいキャラたち】
主人公のロイドは、10歳のショタキャラなのですが、魔術と武術に対して異常なまでの興味を示し周囲をドン引きさせます。

また、王城の地下に封印されていた魔人グリモは、ペット兼マスコット兼解説役として、わざわざ声優を大塚明夫さんからファイルーズあいさんに変更し、姿も可愛らしくなって、ロイドの使い魔となります。

個人的には、ロイドのメイドで教育係のシルファ(CV.Lynn)が推し。
彼女は、「銀の剣姫」という異名を持つ銀髪の剣の達人なんですが、ロイドを溺愛しており、ロイドのことになると暴走気味に…
また、彼女の見せる「ラングリス流剣術」が本作の見処の一つにもなっています。

あと、冒険者で気術使いのタオ(CV.関根明良)は、イケメンに目がなく、シルファと張り合うやりとりが面白い。

さらに、第6話からEDなどで既に登場していた褐色幼女のレン(CV.高橋李依)がようやく出てきて、圧倒的な魔力を持つ魔族とのバトルが始まります。


【よく動くアクションシーン】
さて、本作では、実写のアクション映画などではよく見てもアニメでは見なれない「アクション監督」(『ダンス・ダンス・ダンスール』の主人公・村尾潤平の父親がアクション監督でしたね)の表示が!
本作のアクション監督のアベユーイチさん、Wikipedia調べですが、特撮のウルトラマンシリーズで監督などをしていた方のようです。

私は武道をしていたので、アクションシーンの違いに敏感なのかもしれませんが、本作のアクションシーンは、他のなろう系アニメとは一線を画すレベルだと思いました。

例えば、第1話でいきなり始まった、それまでのコメディタッチな流れとは不釣り合いとも思えるほどの凄まじいロイドとシルファとの剣の稽古シーン。まず、これに驚いてレビューを書こうと(笑)

また、第10話。シルファの「ラングリス流 一虎・顎」の演出がかっこよすぎる。あの微妙な角度をつけた構えからカメラアングル一周は、実際に達人の動きをモーショントレースするか武道やってた人じゃないと、あそこまで細部を表現するのは難しいと思いました。

監督以外に「アクション監督」が別に求められる理由は、監督の頭に全身の具体的な動きのイメージがないと、それを具体的な動画にできないから(アニメの原型である「パラパラ漫画」の要領)。

是非、他のアニメのアクションシーンと比べて欲しいのですが、他の作品では、具体的な動きのイメージを持てないこと以外にも動かすと予算や作業量などが大変なこともあって、剣を持ったままの「止め画」や、動きの過程を省いて最後だけ敵を倒す描写をした「決め画」が多い。

対して本作では、動きの過程に説得力を持たせるだけの一連の描写の流れに裏付けがある。もちろん、アニメなので実際の動きをリアルに再現したわけではなくて、「カンフー映画」みたいに、動きとしては現実にはありえないんだけど、リアリティのあるアクションになっているということ。

特にアクションシーンに興味がある方は、「百聞は一見に如かず」、話のネタに一度ご覧になってみてはいかがでしょうか(※動画のアクションシーンは、静止画の漫画にはできないアニメ独自の魅力だと思うので、作画の評価をあげました。)。


【声優】
『呪術廻戦』で真人役をしていた島﨑信長さんが、本作でも似たような役柄で登場。そもそも声優業界における悪役不足という問題もありますが、仲の良い松岡禎丞さん共々、最近はこの世代の人たちの悪役も多くなってきましたね。


【「本作の特殊な制作体制」(2024.7.15追加)】
(「『第七王子』のEDクレジットを見ると、なぜ日本アニメの未来がわかるのか」(2024.7.13のASCIIの記事)を引用したかったのですが、URAがNGワード扱いされるので、お手数ですが自分で検索してください。)

この記事によれば、本作は、絵コンテ、作画監督、総作画監督が、ほぼ固定という、日本のアニメ制作においては、特殊な作り方がされているようです。ちなみに、他の制作会社は、各担当が話数ごとに違っていて、それが大雑把に数グループある感じ。

話数毎に担当が違う場合にどうなるかについて、わかりやすい例は、同じ『ドラゴンボール』の孫悟空でも、作画監督によって微妙に描かれ方が違うといった比較がネットを検索すると出てきます。こんな感じで、同じ人が継続して担当するというのは、作画の安定につながります。

それで、詳しくは、記事を見てもらうとわかるのですが、要は、新しい技術を使って、従来分業していた工程を同じ人がまたいで関われるようになり、作業工程が合理化されたみたいです。

上で書いた本作におけるアクションシーンのなめらかさは、そういった制作体制の合理化がもたらした産物であったようです。

そうすると、制作工程の合理化によって、なめらかなアクションシーンを描けるようになり、そこにアクション監督を置く必要性が生まれたという風にも言えるのかもしれませんね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

君のチカラ、全部僕にみせて。

この作品の原作は未読です。
主人公のロイドは一見女の子にしか見えない容姿ですが、中身はとんでもないチート能力の持ち主です。
この作品、このギャップが半端ないんですよね~^^、


魔術に大切なものは、“家柄”・“才能”・“努力”……。
魔術を深く愛しながらも、血筋と才能に恵まれずに非業の死を遂げた“凡人”の魔術師。

死の間際に「もっと魔術を極め、学びたかった」と念じた男が転生したのは、
強い魔術の血統を持つサルーム王国の第七王子・ロイドだった。

過去の記憶はそのままに、完璧な血筋と才能を備えながら生まれ変わった彼は、
前世では成しえなかった想いを胸に、
桁外れの魔力で“気ままに魔術を極める”無双ライフをエンジョイする!

ライトノベルを原作とし、マンガアプリ「マガジンポケット」(講談社)で
連載を開始したコミカライズはアプリ内セールスランキング1位を記録し、
シリーズ累計発行部数は300万部を突破!

いま最も注目される“転生異世界ファンタジー”が満を持してアニメ化!

舞台となるのは獣や魔人が巣食う異世界。
本作では魔術に通じる者たちが恐れを成すほどの絶大な魔力を持つロイドが、
自身の興味の赴くままに魔術を学び、極めようと成長する姿が描かれていく。

ちょっぴりお気楽だけど、強大な力で圧倒していく魔術バトルの爽快感と迫力が詰まった、
“第七王子”による気ままな転生物語が今はじまる!


公式サイトのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

主人公ロイドの破天荒っぷりと、ロイドに注がれる年上の女性からの過度の愛情を愛でる作品、といったところでしょうか。
特にロイドの教育係兼剣術指南役であるシルファと、第六王女のアリーゼ・ディ・サルームから放たれる愛情は、
特に半端ありませんでした。

ロイドが第七王子である設定は殆ど活かされていませんでしたが、強いて言うなら身の丈が小さく可愛らしいところと、末っ子なので兄弟から溺愛されている、という点では活きていたのだと思います。
でも、まぁ、そういう溺愛っぷりって嫌いじゃないので全然ウェルカムですけどね~^^;

寧ろ、仮に時分があんなに幼い頃に、あれほどの溺愛を受けたら…
きっと全く違う人生を生きているでしょうね^^;
あれほどの溺愛を受けている人の方が珍しいと思いますが如何でしょう…
少なくても私の身の回りにはいなかったので、少し羨ましさを感じてしまいましたけれど^^;

あと、見どころと言えば、ロイドの魔術に関する無双っぷりでしょうか。
結構それなりの相手が出来てているようでしたが、相手を「ばったばったと薙ぎ倒す」んですよね。
「変態」という表現が一番しっくりくるように思います。
ここで言う変態とは、魔術に対するのめり込み方と理解度・応用度が尋常じゃないことを指しますので。

物事を徹底的に突き詰める…
きっと社会人はそれぞれの道で誰もが普段から実践していることだと思うのですが、ここまで尖れる人って、きっと努力以外のギフトを貰っているのでしょうね。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、樋口楓さんによる「キュンリアス」
エンディングテーマは、熊田茜音さんによる「ハッピーの秘訣」

1クール全12話の物語でした。
完走してwikiをチラ見して知ったこと…
この作品は第2期の制作が決定していたんですね。
私はこの作品をdアニメストアで視聴していたので全然気付きませんでした^^;

あ、この作品の続編なら見たいかも^^
続報、期待していますね♪

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9

こま さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

11話まで視聴。少しは楽しませろ!!byロイド&ギザルム

主人公も狂っているが漫画家も狂ってる作品!!

とにかくマンガは作画がカラーがヤバい。
アニメは果たしてマンガレベルの作画に出来るのか?とか言われてた作品の1つ。
間違いなく言えるのは「変態レベルの漫画家が描いてるから」売れている作品。
小説版は表紙で察すると思う。

現在マガポケで週連載しているが何故かある時を境に、セミカラーだったのが何を思ったのかフルカラー化したのであるw
今現在は何故か白黒が見せゴマに使われているとか言うよく分からない状態にw

更に言うならマンガ宣伝のオマケでさえフルカラーという暴挙w
アレはどう見てもマンガだと思うの。アレをオマケとは言わない(白目
アレ見ると読者に心配されても何も言えないと思うんだ(トオイメ

ちなみにフルカラーで読めるのはマガポケだけ!!
マンガは白黒とセミカラーは売ってるんだけどねw
読者はカラー版欲しいのにwまあ難しいんだろうね。
もちろんマガポケで読んでどちらも最新刊まで買ってます!!

で肝心の物語はと言うと。
主人公は魔術によって殺されたが、本人は死ぬ寸前まで喜んでいたと言う何時もの!?
「これが選ばれた者の魔術か…!!」なので才能を持った第七王子になりましたとさ。

基本的に魔術狂いで女の子の裸にさえ興味無し。
可愛いメイドさん達とお風呂に入り、後頭部に当たっているのに考えているのは魔術に関する事だけ。ちなみに赤ちゃんの時でさえ母乳を嫌がると言う紳士!!
御涙頂戴的な話しになってもふーんで終わる。
ただし魔術以外で1つだけ大好きなものがある。

狂ってるとは言うものの仲間は必ず助けている…が
主人公の仲間が何故か敵に対して「頼む止めてくれ!」
と叫ばせた事があるのは確かではある(トオイメ

アニメ感想。
特に5話が良いね!!顔と目がイッテルの最高w
「キレイ…!」も良いw実際虹色きれいだったからねw
パズズのセリフワロタw
そして女の子も可愛いしエロい!


個人的には作画も満足!魔術部分もコレはコレでアリ!
アレは再現難しいだろうからね。
キャラデフォルメもマンガ再現で可愛いくて良いね!

最初はPV見てアレ?これ大丈夫かな?と思ったけど問題無し!
コレならアニメはアニメで楽しめる!
ここまでマンガに近いレベルで再現してくれた、つむぎ秋田アニメLabさんに感謝を。

もちろん最後まで視聴継続!

最後に一応。
結局何時もの最強主人公無双なのと主人公の見た目がショタおとこの娘足がwとかなので好き嫌いは分かれると思います。
マンガ1話感想欄でも女の子みたいな見た目と足が気持ち悪いとかあったので。
ただ、アレ見てめざめた人もいるみたいw男の子でも良い!!
特にマンガは最近またアレな服着て見た目が!まあ凄いw
アレはめざめてもしかたないと思った。
…主人公が服にも全く興味がないからねしょうがないね()


11話までの感想。
綺麗にハモってたの笑ったw
相変わらず主人公の言うセリフでは無いし顔w
戦闘中なのにふざけてるのマンガ再現も良いね!

即死する可能性あるけど選択肢来たー‼️
→気になる(受ける)
→ヤバそう(逃げる)
迷ってて笑ったw

(グリモ)逃げる一択ですぜ‼️
分かってたらとっとと逃げてくだせえ!

実際当たった相手の心臓止まったからねw

そしてグリモ(魔人)がどんどんキレイになっていくよ!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

64.3 21 王女で仲間なアニメランキング21位
ピーター・グリルと賢者の時間(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (155)
640人が棚に入れました
ここは、剣と魔法の世界――ヤケッパチ戦士ギルド所属のピーター・グリルは、見事に武闘祭を勝ち抜き、地上最強の男の称号を手に入れた!これで、恋人ルヴェリアとの結婚も認めてもらえるだろう。しかし、大いなる力には大いなる代償がともなう…。オーガ。エルフ。オーク。地上最強の遺伝子を狙う様々な異種族の女たちが、ピーターの子種を狙い、今まさに蠢きだそうとしていた。なぜ人は、事が終わってからこんなにも冷静になるのだろうか。かつて誰も見た事がない、地上最強の賢者タイムがやってくる!

声優・キャラクター
下野紘、浅水健太朗、二ノ宮ゆい、竹達彩奈、山村響、上原あかり、千本木彩花
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

自業自得やん

下野紘、二ノ宮ゆい、竹達彩奈、山村響、千本木彩香など声優は割りと自分の好きな人達。

主人公は流されやすいピーター・グリル。しかも事後は必ずと言っていいほど後悔に苛まれる。でも、自業自得だからね。したのはあくまで自分の意思だからね。

オスとしての欲求としてはできる限り種をまき散らすことだから合理的だろうけど、あんだけして妊娠しないのは逆にオスとしての力が弱いのかもしれん。というか妊娠したらそこで話が終わるのか。

自分が同じ状況に置かれたら我慢できるのだろうか?と考えてもみたけど、そんな状況は一生訪れないだろうし、関係ないと断言できる。むしろ、その事実が辛い。

ただ、こんな作品だけども学びがありまして。一人の女性に固執しすぎてはいけないよということ。身近に良い出会いがあるかもよということ。スパルタコスさんありがとう。{netabare}リサを想い禁欲を続けるが故にリサの乳に目を奪われて勝てないせいで交際に至れないからより禁欲して鍛錬を続けるループを繰り返していたのにミッチーとの交際を機会にリサへの想いなんて遠い過去だとばかりにしてのけたのは少々笑える。{/netabare}
女性を忘れるには女性との出会いですね。

だらだらとちょっとエッチなアニメを見たいときにはいいかもしれない。


OP
つらぬいて憂鬱 ニノミヤユイ
ED
ヨリドコロ Hilcrhyme
挿入歌
Ti amo Shusei's Project


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ
ここは、剣と魔法の世界--ヤケッパチ戦士ギルド所属のピーター・グリルは、見事に武闘祭を勝ち抜き、地上最強の男の称号を手に入れた!これで、恋人ルヴェリアとの結婚も認めてもらえるだろう。しかし、大いなる力には大いなる代償がともなう…。オーガ。エルフ。オーク。地上最強の遺伝子を狙う様々な異種族の女たちが、ピーターの子種を狙い、今まさに蠢きだそうとしていた。なぜ人は、事が終わってからこんなにも冷静になるのだろうか。かつて誰も見た事がない、地上最強の賢者タイムがやってくる!


第1話 ピーター・グリルとオーガの姉妹
ここではない、どこかの世界。ピーター・グリルは、各国の代表が覇を競う絢爛武闘祭で優勝し、地上最強の男となった。モチベーションとなっていたのは、婚約者であるルヴェリアとの結婚。ところが、リサとミミのオーガ姉妹をはじめとする様々な種族が、ピーターの最強の遺伝子を狙って動き出していた。

第2話 ピーター・グリルと未来の義父
リサとミミのオーガ姉妹の誘惑に負け、朝チュンしてしまったピーター・グリル。そうとは知らないルヴェリアは、父であるギルド長に対して婚約を宣言する。娘を異常なまでに溺愛するギルド長は、血の涙を流してピーターを憎悪。こともあろうに、ピーターがまたもオーガ姉妹に誘惑されているところに訪れる。

第3話 ピーター・グリルとエルフの関係
ある夜、ピーターの寝込みを襲いに来た全裸の少女。それは、エルフの里の特別親善大使を名乗る、ビーガン・エルドリエルだった。狙いはもちろん、ピーターの持つ最強の遺伝子。ところが、ピーターの象さんはいっこうに興奮しない。プライドを傷付けられたビーガンは、うさん臭い術をピーターにかけて去っていく。

第4話 ピーター・グリルと入浴の作法
ワームゴブリンの触手に捕らわれたルヴェリア。絶体絶命のピンチから救ってくれたのは、地上最強の男の本領を発揮したピーターだった。その圧倒的な強さに、戦いを見ていたリサとミミは大興奮。ルヴェリアも惚れ直した様子だが、ピーターはなぜか浮かない顔。実は、ビーガンにかけられた術の効果が出始めていて……。

第5話 ピーター・グリルとオークの縁談
娘を奪ったピーターに、憎しみを募らせるギルド長。そこに舞い込んできたのは、やはり最強の遺伝子を求めるオークの国からの、ピーターへの縁談話だった。ルヴェリアの必死の反対も空しく、オークの国に連れて来られたピーター。彼のお相手として姿を現したのは、美しく慎ましいピグリット・パンチェッタだった。

第6話 ピーター・グリルとオークの覚醒
ギルド長の狙いは、ピーターとピグリットをわざと浮気させ、ルヴェリアとの婚約を破棄させることだった。今度こそ誘惑に屈してはならないと己に言い聞かせるピーターだが、ピグリットのおっぱいの魔力に負け、またしても一夜を共にしてしまう。ギルド長からは報告を求められ、今度こそ身の破滅だと絶望しかけた時……。

第7話 ピーター・グリルと因縁の戦い
リサ、ミミ、ビーガン、ピグリット。ピーターの子種を賭けて、女の色気バトルが始まった! ビーガンが魔術で召喚したのは、妖精のアガペー。ピーター側の都合は一切お構いなしに、性的な興奮度を数値化して見せるという代物だ。それぞれが譲らず、争いが激化するかに見えた時、ティムが酒を持って訪れ、酒盛りが始まる。

第8話 ピーター・グリルと秘密の条約
とんでもない夜を過ごしたために、爆発して無惨な姿になってしまったアガペー。これ以上の争いを避けるためには、子種を巡る枠組みを取り決めるしかない!リサによる鶴の一声で条約が締結され、ピーターは毎晩ひとりずつから搾り取られることになった。ようやく休息日が訪れ、ルヴェリアとのデートに出かけるが……。

第9話 ピーター・グリルと条約の行方
楽しみにしていたルヴェリアとのデートが台無しになり、落ち込むピーター。慰めに来てくれたピグリットに甘え、またしても罪を重ねてしまう。もともと誰ひとりとして、条約を真面目に守るつもりなどなかったのだ。罪の意識と自己嫌悪のあまり、全裸で飛び出したピーターが出会ったのは、オーガの男・スパルタコスだった。

第10話 ピーター・グリルと怒りのメガトンアックス
ピーターに問われたリサは、自らの身の上に関する驚くべき秘密を打ち明ける。その頃、筋肉ムキムキマッチョマンのスパルタコスは、ヤケッパチギルドの受付に訪れていた。受付嬢のミッチーは筋肉フェチ。そんなことも知らず、通りがかったミミがスパルタコスに声をかける。オーガ姉妹と彼は、何やら縁があるらしく……。

第11話 ピーター・グリルと決闘の心得
ピーターは、リサを賭けてスパルタコスと決闘することになった。わざと負ければ、彼がリサを故郷に連れ帰ってくれるだろう。だが、リサとミミからは、手を抜いて戦えば肉体関係をルヴェリアにバラすと脅されている。観客として見守る男達は、スパルタコスを応援。なぜなら彼は、生真面目な童貞だったのだ!

第12話 ピーター・グリルと愛を叫んだ戦鬼
リサを連れ戻そうと、戦いを挑むスパルタコス。ピーターによる特訓でさらに腕を上げたにも関わらず、勝てないのには理由があった。童貞ゆえに女体に気を取られすぎ、集中力を乱してしまうのだ。そんな彼に、ミッチーが本気で恋をしている様子。ピーター達にも、新しい冒険に旅立つ時が訪れようとしていた。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

クリムは可愛いが、グリルは可愛くない。似て非なる流されエロキャラ。

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
人類最強となった男が、その子種を求める異種族の美女とヤりまくる、だけのアニメ。

私自身がエロアニメが苦手なことを差し引いても、面白くはなかったと思う。異種族レビュアーズを見習ってほしいと思った点を、レビューに書きたい。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
異種族とか言いながら、容姿やプレイ含め、ほぼ、人間の痴女と変わらん。

異種族レビュアーズでは、(他作品ネタバレ){netabare} 例えば、ラミア族が、パーピーの排卵にメッチャ興奮するとか、エルフは同族の美女より、魔力が若い人間の熟女の方が好きみたいな、{/netabare}その種族ならではの性癖のようなものをきちんと描いていたし(種族の多様性を寛容な視点で描くのは、もはや哲学)、悪ふざけも突き抜けて高レベルギャグに昇華できていた。

ところが本作は、オーガー(性欲が強い)、エルフ(魔法で勃起させてくる)、オーク(美意識の違いから自信がない)など、一応の設定はあるけど、弱い弱い。

別に全部、人間でも代用できる設定ばかりでしょ。

それから、主人公のピーター君のクズっぷりに好感が抱けない。「クッ、負けてなるものか!先輩のためも俺は負けない!」というポーズだけして、簡単に流され、1発ヤッて、後悔する(フリ)。

どうせ流されるなら、異種族レビュアーズのクリムくんのように、{netabare} 最初は拒否しながらも、なんだかんだ興味があって、徐々に自ら(ベテランも引くくらいの)エロの探求者になっていく {/netabare}みたいな感じなら微笑ましい。消極的な流されエロキャラとしては、彼(彼女?)は当代1である(笑)

また、積極的なエロ方面にいくなら、スタンクたちのように堂々とスケベを求めてほしい。それはそれで、分かりやすい作品になる。

あと、本作の内容で15分は長い。中途半端なドラマを2分でまとめ、エロ部分を2分たっぷり魅せ、ラスト1分をギャグで落とすような5分アニメの方が良かったと思う。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆2
エロギャグ系か。賢者タイムって、そっちのか。この作風なら、(インパクト的に、ネタバレになる)1話でのOPは省いた方がよくない? これ、異種族レビュアーズの前だったら、もうちょい評価されたか?

2話目 ☆3
いや、別室ならまだしも、その距離はバレるだろ、流石に(苦笑) AVの痴漢モノじゃないんだから(笑)

3話目 ☆2
次はエルフ。ハーフエルフになるじゃん。心が伴わなくても、海綿体に血は通うけどな。分かりやすく、触手プレイか。

4話目 ☆2
バトルは超アッサリなのな。どんなエンチャントだよ(笑)

5話目 ☆


6話目 ☆


7話目 ☆


8話目 ☆2
先輩~っす、というと、宇崎花に似てるよな、声質とか近いし。

9話目 ☆1
最後は完全にただの浮気。

10話目 ☆


11話目 ☆2
久々にエロがない。

12話目 ☆1
童貞(笑) ミッチーを好きになり、リサを忘れるって、分かりやすい展開。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今観てる

1話感想{netabare}
僧侶枠?と思ったら違った。
こういうの見ててつくづく思うのが…もうちっと小池一夫のノリってできないもんかね?
ってか存命中に監修とかして欲しかったなぁ。
ピーターが「お前にはエレクチオンしないッ」とかやったら爆笑だったのに。
言い寄る女も当然ソッチ系で…処女厨が卒倒するようなヒロインとか別に構わんと思うんだがのう。{/netabare}

3話までの感想{netabare}
武闘大会って今回初めての開催ってことじゃないよね?
歴代チャンプは居ないのだろうか。
特にギルド長、若いころピーターと同様オーガに言い寄られて大変だったという過去があってもおかしくない気が。
娘を渡したくなくて事情を知りつつワザと泳がせてる、な~んて可能性は…無いかな?
と思ってたら3話でエルフが登場。
こっちは外部の子種を持ってくるのは最近決まったことらしい、これはギルド長も知ってなさそう。
なーんてことを思ってたら、「どうしてエレクチオンしないのッ!?」来たー。
原作未読ですよ、ホントウデス。
って、違う、なーんか違う。
私が1話感想で書いたのは、男慣れしてる女性が自慢のテクを披露しても無反応で愕然とするのを想定したもの。
そのキャラの生き様(主に女としての)によって培われたプライドが揺らぐ場面で、こっちのエルフの生き様なんて知りませんがな。
プライドの拠り所は男女関係無く人間より上位ってだけで、女の意地とか男をどうこう思ってるとかとは若干違う気がする。
それでも小池一夫ネタ使ってくれただけでもありがたいのかなー?どうなぁー?{/netabare}

6話までの感想{netabare}
あれ?何気に面白い?
英雄が手柄を上げて王様よりも民衆から支持されて、煙たく思った王が失脚を目論んで無理難題を押し付ける──みたいなのは神話や歴史でよく見る話で、そういう系って私は好きみたい。
これはそれに近いんじゃない?
どうやって無理難題を回避するか・打ち破るかが見所の…まぁ陰謀を暴く話と共通するのかな?
で、失脚させる手段としてギルド長はハニトラを用意したって話。
そして主人公はなんとか回避したものの、意に沿った顛末というワケでもないのが「なろう系」に見飽きてたところに新鮮に映るw
敵意を持ってる奴じゃなくてむしろ味方なんだけど、ピグリットが望まない方向に行ってしまいそう・爆弾抱えてそう、というのも一歩間違えるとイラッとくるとこどだけど上手く調整してあるんじゃない?
ところでオーク長はピグリットが人間族の価値観では美人だと承知はしてたのかな?知っていながら邪険な扱いをしてた?{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7

59.1 22 王女で仲間なアニメランキング22位
Re:Monster[リ・モンスター](TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★☆☆ 2.8 (116)
326人が棚に入れました
突如ストーカーに刺され、目覚めると最弱ゴブリンに転生していたゴブ朗。 喰えば喰うほど強くなる【吸喰能力】で異常な進化を遂げ、 あっという間にゴブリン・コミュニティのトップへ―― 弱肉強食の異世界で、有能な仲間達とともに生き抜いていく痛快下克上サバイバル! 怪物転生ファンタジーが蠢き出す!!

声優・キャラクター
ゴブ朗:佐藤拓也
ゴブ吉:細田健太
ゴブ美:加隈亜衣
ゴブ江:植田佳奈
ホブ星:山根綺
ホブ里:大森日雅
赤髪ショート:菅野真衣
姉妹さん:山村響
鍛冶師さん:島袋美由利
錬金術師さん:東城日沙子

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

システムの奴隷アニメがまた一本!ゲームっぽいですね。

 最終話(12話)まで観ました。2024.06.28

 傭兵団としての王女の護衛任務もサクッと終了し、また、レベルアップと仲間を鍛え、女性を犯す日々が始まる様です。

 物語としては全く面白く無く、作画も悪いので視聴する価値は極めて低いですが、初期なろうに何が求められていたかが分かる、歴史的な価値は多少あるかもしれません。

 これ、今やVTuberに独占されたコンテンツである、ゲーム実況なんですね。

 かつて、ゲームを一生懸命に子供達はプレイしていました。当時、ドラクエなんかをやっていると、大人達にそんなお使いアンド作業の何が楽しいの?と批判されましたが、努力、友情、勝利こそが至上の価値であると洗脳されていた昭和児童にとって、地道なレベルアップで強くなり、スライムに苦戦する雑魚から魔王を倒す勇者へとキャラを鍛え上げるのは、苦行ではなく、喜びでした。

 そんなゲムっ子も、大人になると時間も無くなり、目も悪くなり、集中力も低下し、他に面白いことも出来るので、ゲームから卒業していきました。

 ただ、下克上の物語を消費してカタルシスを得たいという欲求は残っているので、初期なろうでこのアニメみたいなゲーム実況っぽいのが量産されたのです。

 異世界のんびり農家とかもそうですが、キャラのレベルアップを眺めて楽しむ話なので、ストーリーの整合性とかはどうでも良いのです。

 それに思うがままに女性を犯したいという欲求が結びついたのが、本作品を含めた初期なろう作品群なのです。

 ゲームにそれほど思い入れが無い世代が観ても面白く無いでしょうし、女性をモノの様に扱うので、女性人気も期待できない、団塊ジュニア辺りの世代の欲望垂れ流しなので、良識あるアニメファンにも評価されない…。
 
 はっきり言ってポルノ的汚物でしか無い原作のアニメ化…、どういう意思決定なのか、そっちの方が興味深いですね。

………………………………………………………………………

 10話まで観ました。2024.06.09

 100日位で主人公の子供が誕生しました。マジでキモいです。記号的キャラを通り越して、気持ち悪い蟲とか、侵略的外来種が蔓延っていく様を眺めているような気分になります。

 近所の池がいつの間にかブラックバスやブルーギルだらけになってしまう感じです。

 初期なろうのキモさが爆発しています。俺tueeeeeeeイキリ、エロ、早すぎる展開、女性や仲間を積んで馬車で旅をする、やたら風呂に入りたがるとか…。古いなろうのキモい成分満載で吐きそうです。

 同じ様な感じの異世界のんびり農家は、もう少しなろう臭を脱臭してアニメ化していましたが、本作品もコミカライズ版マンマでは無く、脱色した方が良かった気がします。
………………………………………………………………………

 3話まで観ました。2024.04.21

 作者の身の回りに起こったことをグダグダ書いた私小説に対し、完全なフィクションである虚構小説の真髄を垣間見た気がするアニメです。

 なぜ私小説か?それは、どんな文豪でもモデルが存在しないキャラクターを設定してフィクションを書くのが難しいので、何となく私小説になることが多いからです。

 しかし、この物語は違います。キャラクターにモデルなんて存在しません。先行の小説、アニメ、ゲームキャラの設定を借用しただけです。

 そのため、女性キャラはオナホか肉便器、良くて孕ませ要員、敵はカマセか経験値稼ぎキャラ、男性キャラは友人や仲間では無くて奴隷か使い捨て戦闘員と、著しく記号的です。

 世界観も適当で、下剋上と言っても、主人公はゲームチェンジャーでは無く、何故か既存のシステムに特別扱いされてるだけのチートキャラです。ドラクエの勇者一味と全く同じです。

 小説も、モデルがいると名誉毀損で裁判沙汰になったりしますが、キャラが記号に過ぎないゲーム実況アニメなので、ストレスはありません。

 後は、森羅万象をモノの様に扱う主人公が許せるかです。主人公自体も記号なので、感情移入を拒んできますが…。

 私小説を批判的に乗り越えた筈の現在の虚構小説(なろう)がこの程度とは…深く考えてはいけませんね。

………………………………………………………………………

 2話まで観ました。2024.04.14

 主人公、強いリーダーというか、人非人というか…。集団をまとめるためとは言え、やっていることは連合赤軍事件の陰惨なリンチ殺人ですが、全く葛藤したりしません。

 なろうに在りがちな、主人公がシステムの敷いた道を辿っているだけだからですね。ゲームの信長の野望とか、ドラゴンクエストとかで、主人公が敵対勢力の殲滅やレベル上げに疑問を抱かないのと同じです。

 物語としては至極単純で、主人公とその仲間達がどんどん強くなるのを眺めているだけになります。漫画や小説ならまだしも、アニメで観る価値があるのかは少し疑問です。

 バトルものなので、後は戦闘シーンの作画次第といったところでしょうか。

 BGM代わりに丁度良い…、そんな感じですね。
………………………………………………………………………

 初回観てのレビューです。2024.04.09

 他のモンスター等を倒して食べるとレベルアップ!味方も強化してモンスター軍団を作るお話です。

 タック二階堂さんの情報によると、結構古参なろうの様です。異世界のんびり農家みたいに村や勢力を発展させるエロ要素ありのゲーム実況を見ている様な感じです。

 コミカライズ版は途中まで読んでいます。段々強さがインフレして、凄まじいことになっています。しかしまぁ、読めないことはありません。

 転スラと似ていますが、あまり敵対勢力と交渉したり会議したりせず、サクサク倒して進むのが魅力と言えば魅力ですが、反面浅い感じは否めません。

 ゲーム的な世界なので、主人公も他のキャラも能力の選択は出来るものの、システムの思惑通りに強くなっていく感じです。RPGゲームのレベル上げが好きなら面白いかもです。

 似たようなアニメは沢山ある気がしますが、一番近いのは転スラよりも蜘蛛ですが何か?かもしれません。

 蜘蛛はシステムの管理者とも戦う様な流れになっていますが、本作品はそこまで行かなさそうです。

 究極まで強くなった後のことはあまり考えていなさそうですが、成り上がり最中の話はノーストレスなので、視聴継続です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

作画クオリティ低め。内容も淡々と成長するだけ… こういうのも人気あるのか

1話感想 3.4 作画クオリティ低めながら、内容がしっかりしていて面白い
さて、またなろう系ですが一風変わった感じですね。
ゴブリンに転生して、そこからどんどん強くなって成り上がっていくという…。

まあ蜘蛛ですがなにか系統と言えばそうかもしれませんが。

スキルをどんどん覚えていくのは前世に持っていた能力だそうで。前世も地球ではない異世界だったということでしょうかね。

淡々と成長していく感じですが… 結構悪くないです。

主人公に多少のチートがあるのは当たり前。ちゃんとそれなりに工夫して努力した結果強くなっているので、ムカつきはしませんでした。

主人公が特にムカつかなければ、単に成長していくところを見ていくだけでも結構面白いものですね。
ポンポン成長していくテンポも良かったですし、このまま成り上がっていく様子を見守るのも悪くないと思いました。

ただ作画クオリティは微妙ですし、すごく面白い、というわけではないので…。
本数次第で諦めます。

全話感想
うーん、1話はまだ良いと思ったのですが…。以後もずーっと淡々と成長するだけで、そもそも作画レベルは低いままだし、なんだかなー とは思いつつも、そのまま流れで最後まで見てしまいました。

正直イマイチと思いつつ、アニメ化までしたということは誰かにとって面白かったわけで、では何がどう面白いのか。
分析しようと思って見た感じです。

本作は何が面白かったか。
単純にレベルアップの面白さってのもあると思います。
ゲームでレベルアップし、ステータスが上がって新しいスキルや魔法を覚える。それだけで面白い、という面はあると思います。

主人公だけじゃなくて仲間もレベルアップしていくのでその楽しみの回数が多い。

本作は主人公が圧倒的に強いですが、一応多少は苦戦するレベルの敵も出てくるわけで、強くなった力の振るう先も皆無ではない。

というあたり、まあ本当に駄目ななろうに比べたらいい感じだったのかなぁ? とか。
いや駄目ななろうでも人気あったりしますが。

じゃあ何がいまいちだったかというと、本作も明白な目標が無いことですね。
途中で何か理想や夢ができるかと思ったのですが、最後まで特になかった。結局生き抜くことだけ? まあ生き物が生きる理由は究極的にはそれだけかもしれませんが。
でも物語で描くなら生きる理由ってのが欲しいのですよ。

特に目的はないけど眼の前の問題に対処しているだけでそれなりに流れていくだけ、という感じは盛り上がりに欠けましたね。まあそういう作品多いですが。

あれこれの出来事に対して主人公が感想を持ってくれるのは良いのですが、
基本あっさりしていて蛋白に感じました。
まあまったくないわけではないので、本当に感想が皆無な作品よりはマシな方ですが。
でももうちょっと起伏が欲しいというか。子供が生まれるのもさらっと流しすぎというか… まあ一気に4人もできてますから1人ずつ重く扱ってはいられないのでしょうけれど。

後はやっぱり作画面が微妙過ぎましたね…。

でも、生まれてからの日数をちゃんとカウントしているところからくるアンバランスさは普通に面白かったと思います。
生後127日で、ゴブリンからなんか凄いのに進化して、一族を率い子供もできて… という出世っぷりは、改めて考えてみるとなかなか楽しいかったな。

まあいろいろ不満はありましたが、ここで感想を書いて完了というところですね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ゴブリンよ、強く・賢く成り上がれ―――

この作品の原作は未読です。
完走後にwikiをチラ見した際、原作は2012年から始まっており既刊15巻まで発行されていること、そして何とゲームまで制作されていたことを知りました。

彼らの能力である「吸喰能力」で手あたり次第、色んな怪物をガブガブ食べたら無双になれるんだろうなぁ…
などと思いながらゲーム欄を覗いてみると、残念なことに2021年に配信が終了されていました。
アニメが結構面白かったので、もし今ゲームがプレイできるなら一定の人数が参加するのではないでしょうか。

改めてメディアミックスの内容とタイミングの難しさを感じた気がします。
勢いも大切だと思いますが、仕掛けるタイミングがきっとあるんですよね。


突如ストーカーに刺され、目覚めると最弱ゴブリンに転生していたゴブ朗。

喰えば喰うほど強くなる【吸喰能力】で異常な進化を遂げ、
あっという間にゴブリン・コミュニティのトップへ――

弱肉強食の異世界で、有能な仲間達とともに痛快下克上サバイバル!
怪物転生ファンタジーが蠢き出す!!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

捕食してそのスキルを会得する…碧ちゃん演じる「私」が大活躍した「蜘蛛ですが、なにか?」も同じ感じだったと記憶しています。
碧ちゃん演じる「私」は何度も死線を潜り抜けてきましたが、本作品はあっという間に強くなってしまったので、緊張感はやや薄めでしたが、痛快な展開の連続だったのでこれはこれで有りだと思いますし、結果オーライだったのではないでしょうか。

唯一気になったところと言えば、殆ど描かれなかったモブキャラが何時の間にか成長・進化している点かなぁ。
既にゴブ郎を頂点とした組織が成立している認識はありましたけれど…
成長・進化を前提とした食生活が全員に行き届いているんでしょうね。

そう考えると途中でリタイアした先輩ゴブリンは勿体なかったかも。
自ら強くなれる機会を放棄した訳ですから…

前半はまぁそんな感じ…
途中でエルフや人間との争いの様なイベントがちょいちょい挟まりましたが、後半はお目出たラッシュと言っても過言ではないでしょう。

ゴブ郎の恋鬼はゴブ美ちゃんで、ゴブ吉君の恋鬼はゴブ江ちゃん…
最初は全然違和感ありませんでしたが、この組み合わせで結果的に正解だったと思います。
進化後の体格ですが、ゴブ郎とゴブ吉君の体格差が半端無くなっていましたから…
ゴブ美ちゃんとゴブ江ちゃんもゴブ郎とゴブ吉君と同じ系統の進化で良かった^^

しかし、終盤にパラベラムの皆さんを改めて見てみると、皆さん随分と成長・進化したものです。
錚々たる面子が揃っていましたから…

しかも、物語が続編の布石を投じて幕を引いた展開も気になるところです。
まさか、ここで終わるなんてこと、ありませんよね。
パラベラムの活躍はこれからだ…を是非アニメで見せて欲しいモノです。
住処も新しくなったことですし…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、CHANSUNG (2PM) & AK-69 feat.CHANGMIN (2AM)さんによる「Into the Fire」
エンディングテーマは、EverdreaMさんによる「運命」

1クール全12話の物語でした。
痛快な展開にどっぷり浸かって視聴できる作品で、しっかり堪能させて頂きました。
続編の情報、待っていますね♪

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

57.5 23 王女で仲間なアニメランキング23位
THE NEW GATE[ザニューゲート](TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★☆☆ 2.7 (105)
263人が棚に入れました
オンラインゲーム「THE NEW GATE」 多くのプレイヤーで賑わいを見せていた仮想空間は突如姿を変え、人々をゲームの世界に閉じ込め、苦しめていた。 そんな現状を打破すべく、ゲーム内最強のプレイヤーである一人の青年――シンが立ち上がった。 彼の前に立ちはだかるのは、この世界の最大の敵<オリジン>。 「終わりだ……ッ!!!!」 死闘の末、シンの一太刀が<オリジン>の身体を貫く。 鳴り響くアナウンスがゲームのクリアと、囚われていたプレイヤーたちの解放を伝える。 人々がログアウトしていく中、シンも同じく、見慣れた世界に別れを告げようとしていた。 しかしその刹那、突如新たな扉が開く―― 光に包まれたシンの前に広がったのは……ゲームクリアから500年後の「THE NEW GATE」の世界だった! 原作・風波しのぎによるファンタジー小説「THE NEW GATE」ファン待望のアニメ化! 現実へと姿を変えたゲームの世界で、最強プレイヤーの青年が、新たな伝説を創り上げる。

声優・キャラクター
シン:小野賢章
シュニー・ライザー:瀬戸麻沙美
ティエラ・ルーセント:本渡楓
ユズハ:岡咲美保
ヴィルヘルム・エイビス:比留間俊哉
ミリー:涼本あきほ
ラシア・ルゼル:石原夏織
リオン・シュトライル・ベイルリヒト:Lynn
カゲロウ:星祐樹

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

作画は最底辺、内容も盛り上がりに欠ける。でもシュニーは可愛いかった

1話感想 色々微妙ですが気になる面も
ううーん…。
まずVRMMOでデスゲームに閉じ込められたという内容で、はいはいSAOね、と思っていたらそれは一瞬で終わって、そのゲームの未来の世界に異世界転移、と。

なんだそりゃ、とは思ったものの、多少驚きはあったのは確かなので…。
一体どういうことなのか、と一応興味は湧きました。

作画も微妙だし内容も荒いし、別に切っても全然良いのですが、「一体どういうこと?」という関心は確かに湧いたので、気が向いたら見ても良いかもしれません。

主人公はそこまでムカつかないし、ヒロインも頭がおかしいわけでもないし、作画が微妙以外ではそんなに悪くはないですね。

その程度で見ていたら全部見ることになるじゃん、とは思うのですが別にジャンルとしては嫌いじゃないんですよ。
普通に主人公がムカつかなければ好きなジャンルならなるべく見たいと思っています。

でも結局クオリティは低いので…
まあ見るかどうかは考えます。

全話感想
なんとなく最後まで見ちゃいました。
作画は最底辺。
内容は所詮チートもので盛り上がりに欠ける。

しかしながら、ヒロインのシュニー・ライザーが可愛いと思えた点だけは良いところでした。
それだけを楽しみに最後まで見ることができました。
後は主人公が不快でまでは無かった点も見れた理由ですね。

いやシュニーは良いヒロインでしたよ。
ヘボい作画ながら唯一シュニーだけは頑張っていてなかなか美しい。
500年一途に主人公を待ち続けていた。
その間に伝説の英雄的なすごい偉人扱いされていて、でも本人はただ主人公だけを思い続けていて…。
他の女に目を向けるとすぐ嫉妬するところも含めて可愛らしい。

作品のクオリティは本当に低レベルなですが、キャラを好きになればそれだけで見られますね。

作画の酷さは本当に酷いですが、まだ常識の範囲内で、いもいもとかのレジェンド級の崩れっぷりでまでは無いと思います。

一応作品も元プレイヤーが他にも居たりと1人だけ圧倒的なチートではないのでは? という気配だけはありましたね。まあその瞬間終了なんで特に意味は無かったですが。

見てよかったかは微妙ですがとにかくシュニーは可愛かったのでそれだけは良かったです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

しろにゃま さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

これは500年待ち続けたシュニーライザーの物語(行間を読め!)

デスゲームと化したオンゲー「THE NEW GATE」は、最古参プレイヤー(主人公シン)の活躍により解放された、、と思ったら、シンは500年後のゲーム世界に飛ばされていた。が一話までのあらすじ設定。
ね?ちょっと面白そうでしょ?

皆さんが書かれているように、SAOでリアデイルな感じだけど、原作者がSAOチルドレンなんじゃないかな?だからSAOな作品を自分も書きたいと思った、そーゆーことでしょう
素晴らしい実行力だと思います。しかもソシャゲ化アニメ化までされるって、、、原作者様かなりすごい。つまりストーリーや設定はかなりイケてるはずです。

で私は、SAO、リアデイルに加えて、「オバロ」を加えたい。
なぜならこの話はゲーム内で500年放置された主人公のサポートNPC?シュニーライザーの物語でもあるからだ(多分、そうであって欲しい)。

シュニーさんはハイエルフなので500年間容姿が美しいまま、活躍を続けて超英雄的存在になって、帰らぬマスター(主人公シン)を待ち続けている。
それが帰ってきた!!(主人公にとっては一瞬だが)
その感動ときたら、、シュニーさん(CV瀬戸麻沙美)が最高に!いい声で泣きます、

主人公曰く、シュニーさんは“傾国の美女”だそうで、「そうゆうふうに俺が造った(キャラメイクした)」ってドヤってます。
しかし、この主人公の想いは、「株式会社横浜アニメーションラボ」には全く伝わっていないのが私的にも非常に残念です。

どうやら、銀髪(水色)ロングのエルフ(風)な戦闘メイドが、私には刺さるようで“第七のシルファさん”と共に当期のお気に入りなのですが、横浜アニメーションラボは私に怨みでもあるのでしょうか
とても「見るタイツ」や「月曜日のたわわ」などを製作してくださったアニメーターチームとは思えません。
それとも何ですか?中にえーでファンばかり居るんですか?

作画が悪いって、ある意味あまり突っ込んじゃいけないって思ってるんです、
お金とか時間とか大人の事情が大きく、現場ではどうにもならないことなのでしょう。
でもね、、静止画でキャラデザ崩壊しまくりって何だよ!!
もし私が原作を読んでたら、やり直しを要求するレベル。
=FIN=

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

こま さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1

1話視聴。お前の力をみせてもらおうか! 何時もの来たー∩^ω^∩…残念だったな!!薬草採取だ!!…何だと!?

2024年3月時点で電子版を含めたシリーズの累計発行部数は270万部を突破している。

ちょっと意味が分からない

細かく言うなら
(ギルマス)お前の力を見せてもらおうか!→今日は疲れたー寝よ…!?→薬草採取クエスト。

ちょっと意味が分からない

なろう定番オレツエーでギルマス含めて皆んな驚く的なものを見たかった!
ちなみに「マンガにはあるの!!」
カットぉぉぉぉぉぉおお!!

まあコレだけじゃない。
物語冒頭。
デスゲーム来たー!おっ!SAOか?うん?ゲームからログアウト出来ないだけ?あれ?説明無し?デスゲームって何だっけ()
ボス登場。コイツ倒せばログアウト出来るのか。避けられた?へっ?動いてないような?
よく分からないが色んなスキルを使って勝利!謎の凄そうな称号ゲット!
そして主人公以外ログアウト!主人公ゲームの異世界に転移?そこは500年後の世界だった!
流れはこんな感じ。

デスゲームで思ったのはSAOのゲーム内で死ぬとリアルでも死ぬというもの。
…まさかゲーム内で死ぬとゲーム内では生き返れない…では無いよね?
このゲームがSAOと同じようにリアル側から干渉されていて、ゲーム死→リアル死の描写があればいいのだがそれが一切無いから分からない。デスゲームとは?
ちなみに「マンガでも分からない!!」

で最後のリミットオフ!!必殺技来たー!!タイミングよく曲が流れる!!
アレ?最近似たようなの観た気が…そうだ…!出来損ないだよコレ!
一応正確に言えば必殺技ではない。
元々力が強過ぎて、森を破壊しかねないので入る前に制限かけてそれを外しただけbyマンガ。

他にもステータスとかレベルとかCPUなのか人間なのかどっち!?とかツッコミたいのがあったけどいいや。

そして「作画に期待してはいけない(お◯ぱ◯以外)」

それとアニメ化は失敗だと思うけどマンガはふつうに読める。
最初のくだりさえ超えれば、なろう好きなら読めると思う。
現在特定ヒロイン不在だけどマスコット的なのがいて可愛い。
2話でいきなり結婚とか妻とかにならないのも良い。

最後に。
主人公の声優さん最初素人かと思ったよw
アレはホントに違和感が凄まじい。喋り方かな?
1話切り。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0
ページの先頭へ