2018年度の爽快TVアニメ動画ランキング 7

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の2018年度の爽快成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月21日の時点で一番の2018年度の爽快TVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

83.3 1 2018年度の爽快アニメランキング1位
ウマ娘 プリティーダービー(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (811)
2793人が棚に入れました
これは異世界から受け継いだ輝かしい名前と競走能力を持つ“ウマ娘”が遠い昔から人類と共存してきた世界の物語。
田舎から都会のトレセン学園に転校してきたウマ娘・スペシャルウィークは、チームメイトたちと切磋琢磨しながら「日本一のウマ娘」の称号をかけて<トゥインクル・シリーズ>での勝利をめざす!

声優・キャラクター
和氣あず未、高野麻里佳、Machico、大橋彩香、木村千咲、上田瞳、大西沙織、藤井ゆきよ、沖野晃司、豊口めぐみ、首藤志奈
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

現実と虚構を交え、バランス良く構成したサラブレットの擬人化物語

アニメーション制作:P.A.WORKS、
監督:及川啓、副監督:太田知章、
シリーズ構成:石原章弘(Cygames)・杉浦理史、
キャラクターデザイン・総作画監督:椛島洋介、
音楽:UTAMARO movement、原作:Cygames

第1R「夢のゲートっ!」第2R「いきなりのデビュー戦!」レビュー
サラブレットの実名を使って擬人化させた少女たちが、レースによって競い合い、勝者はライブ活動を行うという、かなり荒唐無稽な物語。ただ、最初の2話を見た限りでは、スポーツ、友情などをメインにしたスポ根アニメとして真っ当に作られていきそうなので、自分としては好みの気がする。

P.A WORKSとCygamesが制作してゲーム化もされるとあって、キャラづくりはかなり緻密。デザインは細かく、登場人物の一人ひとりが実際の馬の特徴を参考にした造形となっており、特に競馬ファンは細部までチェックしてしまうほど。実際の馬体の色や額の模様、鼻のライン、勝負服などを参考にしてキャラデザを行っている。コアな競馬ファンはいちいち反応してしまうに違いない(唯一謎なのがエルコンドルパサーのメンコのデザイン。エルコンドルパサーは、現役時代、ほぼメンコは付けてなかったと思う。何かほかに付ける理由があったか…?)。

スペシャルウィークの母親(実際の名前はキャンペーンガール)が出産後に亡くなって、育ての母馬がいたり、北海道でほかの馬とあまり関わらずに育てられたという生い立ちなども物語に取り入れるなど、おそらく、今後の展開もある程度、実際のスペシャルウィークの人生(馬生?)を基に話が構成されていくことが予想される。 {netabare} デビュー戦が阪神競馬場の芝1600メートルでゲートが14番、勝利したというところも同じ。ただし、当時の阪神1600メートルはスタートしてすぐにカーブのある旧コースだったが、それは現在の改修後の阪神競馬場外回りコースとして描かれている。細かいところなので、どうでも良いが、競馬ファンは、そんなところも含めて楽しめる。{/netabare}

また、ほかのウマ娘たちのレースや性格、ライバル関係なども実際の馬たちの物語を基にしており、その関係性にもいちいちニヤリとさせられる。例えば、成績の伸び悩んでいたサイレンススズカのデビュー1年後に覚醒したバレンタインステークスが描かれており、これもレース距離や競馬場、枠番や1000メートル通過タイムも実際のレースを忠実になぞっている。
また、同期のナリタブライアンとヒシアマゾンがライバル関係にあったりする。親子のシンボリルドルフとトウカイテイオーは師弟関係。ただ、個人的に大好きなジャスタウェイが出てこなさそうなのはとても残念だった(ジャスタウェイの同期で隣の馬房だったゴールドシップは登場しているのに。社台グループや金子真人オーナー所有の馬は許可が取れなかったようだ。( 有名馬のなかではディープインパクトやオルフェーブル、ブエナビスタ、ハーツクライなども出てこない)

ここまで書くと、競馬の知識がないと楽しめなさそうに感じるかもしれないが、そんなことはないように思う。確かにウマ娘の数が多すぎて、競馬を知らない人は名前を覚えられないだろうが、基本的には、スペシャルウィークとサイレンススズカ、あとはトレーナーやライバルチーム「リギル」の東条ハナを覚えておけば、とりあえず普通に楽しむことができるのではないだろうか。馬が全員女だということを許せない人もいるだろうが…そこはまた別問題ということで。物語は王道で、1話の構成や展開などもしっかり練られている印象がある。重点が置かれるのは、あくまでレースでの競い合いやライバル、友情ではないかと予想している。とりあえずは2話までを見ての感想だが、今後は重賞に出場するまでの道のりが描かれることになるだろう。ただ、レース勝利後に歌を歌うのは、アニメファンを取り込みたいのは分かるが、個人的には盛り込み過ぎの感があり、焦点がぼけてしまうように思う。その辺りはソシャゲに落とし込むことも含めて商売に関わることなので、仕方がないことかもしれないが少々残念な部分だった。

3話以降、スペシャルウィークとライバルたち(おそらくセイウンスカイ、キングヘイロー、グラスワンダー、エルコンドルパサーなど)の関係性も含めて、どのように展開していくのか、とりあえず、続けて視聴していくことを決めた作品となった。
(2018年4月6日初投稿)

第3R「初めての大一番」レビュー
{netabare}チームスピカの面々は、それぞれレースを勝利して士気が上がってくる。ちなみにサイレンススズカは11馬身差の圧勝。これはアニメだけではなく本当の話で、バレンタインステークスの3戦後の重賞・金鯱賞でやってのけている。この頃から飛び抜けた強さを安定して発揮しているのが見られた。
そして、スペシャルウィークは、いよいよクラシック(皐月賞、ダービー、菊花賞)ロードへ突入。皐月賞の前哨戦である弥生賞へと駒を進める。レースの前にカラオケ店でライブの特訓を行うのだが、その指南役がトウカイテイオー。披露するのが「テイオーステップ」だ。これは懐かしい。

私がトウカイテイオーをリアルタイムで初めて見たのは、骨折によって1年ぶりに出走した有馬記念だった。そのパドックの様子を見て、とても驚いたのを今でもよく覚えている。「これ、テイオーの足は大丈夫か?」と思ったのだ。というのも、パドックで歩くテイオーの歩様がとても異質で、足が治っていないのではないかと私の目には映ったからだった。何だかカックン、カックンしながら跳ねるように歩くのだ。私はその頃、パドックは結構注目して見ていたのだが、テイオーのような変な歩様の馬を見たことがなかった。しかし、そのレースでトウカイテイオーは奇跡の復活を遂げ、1年ぶりの休み明けでGⅠの有馬記念を勝利する。私は競馬を始めて間もない年で、いちばん好きだったビワハヤヒデから流して買っていたため大儲けしたのは良い思い出だ。
話が逸れてしまったが、要するにそのパドックの歩き方が「テイオーステップ」で、トウカイテイオーにとって、ごく普通のことだったのは、後になって知ったことだった。それ以来、ずっと競馬は見てきたが、テイオーのような歩き方をする馬は見たことがない。相当特殊な歩き方だったのだろう。

テイオーネタを挟みつつスペシャルウィークの弥生賞へ。2番人気ながら、セイウンスカイ、キングヘイローを破り、重賞制覇を果たす。その夜にスペシャルウィークのお祝いが行われ、彼女は腹がはちきれんほどに食べて楽しむ。

そして、クラシック第一弾、皐月賞の日。勝負服を受け取ったスペシャルウィークが着替えると、スカートの後ろのチャックが締まらないアクシデントが発生。まさか、スカートが脱げるというアクシデントがあるのかと思ってしまった。どうやら太ったという表現だったようだが、これは分かりにくい。ウマ娘紹介のところでもこのシーンが出てくるが、たぶん、これを見て太ったと思った人は、あまりいなかったのではないだろうか。伏線としてお祝いで腹が出ていた描写はあるが、これだけでは、ただそういう演出だとしか思えないので、スペシャルウィークが太ったとは考えなかった。ただ、競馬ファンならスペシャルウィークが皐月賞時にプラス10キロの体重で出てきたことを知っている人もいるだろうということで、こういうやり方になったのだろうが、私も全く視聴当時は思ってなかった。

皐月賞のレース描写では、セイウンスカイが後ろから押されてゲートインするシーンがある。これは、実際のレースでの枠入りの際にセイウンスカイが抵抗してなかなかゲートに入らなかったことを表現している。いやぁ、本当に細かい! しかも馬名も当時の馬を参考にしているところが見られる。エモシオン→ハルシオン、タヤスアゲイン→ヤスダリピートなどだ。

皐月賞でスペシャルウィークは3着に敗れる。もちろん、これも実際のレースと同じ。セイウンスカイは逃げずに途中からスパートするという作戦に出るが、これも同様だ。アニメでは敗因がスペシャルウィークの太り過ぎのような表現になっているが、実は、現実では、当週に仮柵が外されて、内側がグリーンベルトと呼ばれる芝の良い部分が現れたため、内側を通った馬、特に前にいた馬が有利な馬場となっていたのだ。当時、スペシャルウィークに騎乗した武豊は、そのことをJRAに抗議し、翌年から仮柵は外すのではなく、外側に移動されることになり、より公平なレースが行われるようになった。この皐月賞が、そういうレースだったというのは、アニメとは関係ないことだが。

そして、私が気になっていた同年代である最強のライバル、エルコンドルパサーとグラスワンダーは、結局、諸事情によって皐月賞には参加しなかった。当時は両馬とも外国産馬だったため、元々クラシックには出走できなかったわけだが、アニメでは現在のルールに合わせて出走できるようになっているようだ。グラスワンダーは怪我をしたから(実際もこの時期には骨折で休養していた)、エルコンドルパサーはトレーナーの決定により出馬しなかったことになっている。「なんで皐月賞あいつを出さないの?」とトレーナーがハナさんに聞くシーンがある。エルコンドルパサーのことだと思われる。

ここで、最初のレビューを訂正したい。エルコンドルパサーがメンコを付けている理由が謎と書いた。実はよく調べてみると、レースやパドックの時にはメンコを付けてなかったが、普段、厩舎にいるときなどには、メンコを付けていたようなのだ。私がエルコンドルパサーを見ていた頃は、まだグリーンチャンネルにも加入していなかったし、レース以外の普段の様子を見ることが、ほとんどなかった。写真では確認できなかったが、さすがにサラブレ編集部なども絡んでいるので、正しいと思われる。失礼しました。

次回はダービーが描かれるようだ。競馬界で全ての人が目標とする1度は勝ってみたいと願う最大のレース。当初は全く期待してなかったアニメだったが、とても楽しみになってきた。

※ちなみにOPの映像では、実際のサラブレットたちがG1を勝ったレースが表現されている。馬場が悪くてどの馬も通らなかった内側をあえて選択して豪快に差し切ったゴールドシップの皐月賞。また、前が詰まって馬群をぬうように抜けだしたウオッカの安田記念、誰もが感動したテイオーの復活の有馬など、印象的な部分を上手く演出しているなぁと感心した。{/netabare}

第4R「特訓ですっ!」レビュー
{netabare} 今回でダービーが描かれるかと思ったが、王道スポーツ漫画に必須の特訓回だった。皐月賞に敗北して意気消沈するスペシャルウィーク。心配したスピカのメンバーがトレーニングの手助けを行う。これは軽い日常回のようなもので、そのひとつとして、水着で飛び込みにチャレンジするサービスシーンも挟まれている(スク水だが)。

そんななかトレーナーは、皐月賞の映像を見直して、あることに気づき、中距離の絶対王者として知られるタイキシャトルとの模擬レースを思いつく。場所は美浦のトレーニングセンターで、南北の2ヵ所あるうちの南調教馬場にあるウッドチップコース。上から描かれたコース形態は、実際のトレーニングコースを完全に再現している。ウッドチップコースは、細かい木片を敷き詰め、足元への負担が少なく、体に負荷を与えることのできるコースだ。距離は1600メートルで、GⅠ馬であるタイキシャトル得意の距離で胸を借りる。

ここでスペシャルウィークは、馬の後ろのスリップストリームに入ると走りやすいことや、坂道を駆け上るときは、ピッチ走法で走ったほうが良いことに気づかされる。模擬レースは僅差で敗北するが、十分に実りのあるトレーニングとなった。ダービーを前にして準備は整ったようだ。

今回の最後にエルコンドルパサーがダービー出走を表明。実際にこの馬のいた時代、外国馬は出走できなかったのだが、史実とは違う展開にするようだ。来週こそはいよいよダービー。どのようなレースになるのか、競馬ファンとしても楽しみだ。予想としては、無難なところにまとめてくるのではないかと思っている。

ところで、1話から時々出てくるオグリキャップのネタが面白い。普通の馬の1.5倍以上もの飼葉を食べていたことで知られる馬だけに、出てくるときは、いつも大盛りの食事をしている。今回もゴールドシップが焼きそばを売るシーンのバックに度々登場しており、超大盛りの焼きそばが、映される度にどんどん減っている様子が描かれている。日本競馬を現在まで盛り上げるきっかけとなった最大の功労馬が頻繁に出てくるのもまた楽しい。{/netabare}

第5R「ライバルとのダービー」レビュー
{netabare}いよいよ競馬界最大の祭典・東京優駿(日本ダービー)でライバル対決が行われる。前半の佳境といえる回だ。Aパートは前回から引き続き、スペシャルウィークの特訓。東京コースにもあるゴール前の坂に対応するために神社での階段ダッシュを敢行。

この坂を利用した特訓は、実際のサラブレットにも行われている(もちろん、階段ではないが)。ひと昔前は西高東低と言われていた時代が長く、GⅠは関東所属の馬がほとんど勝てなかった時代があった。それは美浦のトレーニングセンターに坂路コースがなかったためで、このコースで負荷をしっかりかけた馬がGⅠでも好走するというのは、ずっと常識とされていた。その最も有名な例がミホノブルボンという馬で、坂路でビシビシ鍛える方法が馬を強くする秘訣といわれるようになった。そして、数年前に美浦にも坂路コースができたお陰で、関東馬もようやく関西馬に対抗できるようになったのだ。

そのほかにAパートでの注目は、メジロマックイーンがスピカの新たなメンバーとして加入することだ。面白いのはゴールドシップがマックイーンをとても気に入っている様子があるところ。ちょっかいをかけては、いつも逆に痛い目に遭っている。視聴当初は、なぜマックイーンがこんな重要なキャラとして出てくるのか、よく分からなかった。しかし、ゴールドシップと絡ませるために登場させたのだと知って納得した。ゴールドシップの母方のお祖父さんがマックイーンなため、このコンビに色々やらせるための計らいだったというわけだ。ちなみにスペシャルウィークを食堂で励ますのがマルゼンスキーで、これもスペの母方のお祖父さんがマルゼンスキーだから。また、雨の降った重馬場で無類の強さを誇ったマックイーンが「雨が印象的な映画20選」というタイトルの雑誌を読んでいるなど、相変わらず細かいことをやっている。

そしてダービー当日。スペシャルウィークは、ライバルのセイウンスカイ、キングヘイロー、エルコンドルパサーとともにゲートイン。もちろんスペシャルウィークは、現実と同じ3枠5番。
いつも熱いレースシーンだが、今回もかなり熱い。まぁ、見た目は大きな芝のトラックを女子が走るだけなのだが、一応、スピードは1kmを約1分で走っていくという超高速レース。箱根駅伝でのランナーが1kmを約3分で走るので、ウマ娘たちは3倍のスピードで駆け抜けるということになる。実際は背中に騎手を載せているのだから、1頭で走るだけならもっと速いわけだが。

レースは実際のレースと酷似している。引っかかったキングヘイローが逃げる展開。セイウンスカイは2番手に抑える。スペシャルウィークは中段、エルコンドルパサーもほぼ同じ位置。4コーナーを回って、早めにセイウンスカイがスパート。やや重の馬場ということもあって、早め先頭からの押し切りを図る。キングヘイローはここで失速。そして、セイウンスカイが先頭に立ってから、すぐに馬群の間を割ってスペシャルウィークが迫り、追い抜く。

このときのフジテレビ・三宅アナの「並ばない、並ばない」という実況も再現。一気にスペシャルウィークが先頭に立つ。実際のダービーでは、このままスペシャルウィークが圧勝するのだが、アニメではその後ろからエルコンドルパサーが差してくる。スペシャルウィークは2番手に後退。しかし、ゴール前で驚異の差し返しを見せて、2頭が同時にゴール板を駆け抜ける。

着順掲示板には写真の表示が点灯し、3着のところには16の文字が。この16番は実際のダービー2着馬ボールドエンペラー(アニメではマッシヴコウテイ)の番号だ。そして、写真判定の結果、同着という結果に。2頭のダービー馬が生まれたという結末だった。これは予想通りの改変だったといえる。エルコンドルパサーは日本で負けたのは1度だけで、さすがに、ここで負けさせるわけにはいかなかった。そして、スペシャルウィークがダービーを取らないというのもあり得ないので、やはりこうするしかなかったかなと思う。過去の実際のGⅠでの同着というのも本当にあった出来事。それは2010年のオークスでサンテミリオンとアパパネが同着となり、2頭のオークス馬が生まれている。

最後は特殊エンディング。エルコンドルパサーとスペシャルウィークが健闘を称え合い、スピカのメンバーも大喜び。当初、懸念していたウイニングライブは、これまではほとんど止め絵でエンディングに流す程度に収めているので、今回もこれで良かったと思う。前半が終了という感じの良い終わり方だった。次回からは菊花賞・ジャパンカップへと向かうのか、それとも別の展開とするのか、興味は尽きない。

小ネタとしては、今回も食堂でのオグリキャップのシーンは出てきたが、もう後ろ姿が部分的に映されるくらいでもオグリが大食いしていると分かってしまうところが面白い。それと、スペシャルウィークがダービーを取ったとき、実際は直線で武豊が鞭を落としていたというのは、有名な話。それを揶揄するようなシーンがあるかと思ったが、さすがになかった。この回では解説者として本人も登場しているし、CMにも出演してもらっているので、当然と言えば、当然か。しかし、あれだけの大スターでも失敗をしてしまうほど、競馬界で特別な舞台がダービーというレースだということなのだろう。 {/netabare}

第6R「天高く、ウマ娘燃ゆる秋」レビュー
{netabare}Aパートはお祭りに遊びに行く日常回で、いろいろなネタが満載。
新たなウマ娘も登場する。マチカネフクキタルやエイシンフラッシュ、ナイスネイチャなど。
相変わらずオグリの大食いのシーンが色々なところで出てくる。
第33回の大食い大会は、第33回の有馬記念の再現。優勝はオグリキャップ、2着タマモクロス、3着入線で失格となったスーパークリークも同じ。ナリタブライアンとヒシアマゾンがいつもコンビなのも微笑ましい。
スペシャルウィークとサイレンススズカの絆が深まる花火シーン。お互いが刺激を与えて、レースへのモチベーションを上げていく。

サイレンススズカの旋回癖のシーンが出てきて、少しせつなくなる。
馬房にいるときは、実際にいつも狭い中でグルグル回っていたらしい。
でもイライラしているわけではなく、厩務員が入って行ったら止まったそうだ。
これはアニメを見て、改めて調べて初めて知ったことだった。

Bパートは毎日王冠のレース。1998年に開催されたこのレースは、サイレンススズカ、エルコンドルパサー、グラスワンダーが激突するということで、GⅡとしては異例の13万人もの観客を集めたことで知られる。アニメでは、これに2010年のダービー馬エイシンフラッシュやGⅠでのブロンズコレクター、ナイスネイチャが参戦するという架空の対決になっている。
レースはグラスワンダーが出遅れて、3コーナーから捲っていくという実際と同じ展開。エルコンドルパサーは最後に追い上げるもサイレンススズカとは2馬身半も離された2着だった。

ウマ娘が走るだけなので、レースシーンがどうなのかという不安が当初からこのアニメにはあったが、アングルなどの絵作りの上手さやしっかりした作画、実際のレースをしっかりと参考にしていることが、画面から伝わってきて、とても迫力のあるシーンに仕上がっている。回を追うごとに楽しみも増えるし、飽きさせないシナリオ構成も優れている。全く想定していなかったが、これは今クールでトップを獲ることも夢ではないと感じさせるだけの仕事をしていると思う。
いよいよ、次回がいちばん問題となるレースとなるわけだが、ここをどう描くのか楽しみであり、不安でもある。 {/netabare}

第7R「約束」レビュー
{netabare}Aパートはスピカのメンバーで温泉合宿の特訓回。
最近は、特訓がAパートにあって、Bパートがレースというパターンが続いている。
リギルではグラスワンダーが同じ外国産馬のマルゼンスキーに合わせ馬の依頼をする。スピカの温泉合宿では、サイレンススズカがジャパンカップ後にアメリカに遠征することが語られる。
これは実際に計画されていたことで、アメリカは日本のような高速の芝で、中距離のGⅠが日本よりも多く、全てがサイレンススズカの得意な左回りコースのため、より大きな成功が期待されたからだった。日本の場合、その頃の2000mの中距離GⅠは天皇賞秋しかなく(現在は、右回りだが阪神の内回り2000mのGⅠ大阪杯もある)、サイレンススズカが活躍できそうなGⅠが少なかったのだ。

そしてBパートはいよいよ2000mの天皇賞秋。11月1日の1枠1番にサイレンススズカが入る。当時、私は馬券ではなるべく武豊を外して買うことが多かったのだが、この枠を見たときに、さすがに観念した。このレースでサイレンススズカ以外が勝つことはないと確信したからだ。それなら1番人気でもここからドーンと買って勝負してやろうと。それにサイレンスズカがまたどんな走りを見せるのかがとても楽しみでもあった。

アニメでの出走ウマ娘は、エルコンドルパサー、メジロライアン、ヒシアマゾン、ウィニングチケット、ナイスネイチャという超豪華メンバー。これは完全に架空のレースということになっている。

ただ、レースは実際と同じ展開。ゲートを出たサイレンススズカが1000mを57秒4というタイムで通過。騎手の安藤勝巳がダイワスカーレットで出走してウオッカに2㎝ハナ差負けした2008年天皇賞秋の1000m通過が58秒7で、安藤勝己はこのタイムについて「とんでもないペースで行ってしまった」と後述している。そのときの2000m走破タイムが1分57秒2で、レコードタイムを0.8秒も更新した。サイレンススズカが出走した天皇賞から10年も経過していた年のことだ。このことからも、サイレンススズカの1000mの通過タイムがどれだけ信じられない高速タイムを叩きだしたかということが分かると思う。

4コーナーの手前でサイレンススズカに故障発生。実際は左前脚の粉砕骨折で予後不良となった。馬の場合はひどい骨折の場合、足の血流が滞ってしまったり、ほかの3本の足に負担がかかって蹄葉炎などを引き起こし、生存率が著しく下がってしまうため、薬殺処分とされてしまうのだ。このレースは多くの競馬ファンの忘れられないシーンのひとつだろう。

アニメでは、スペシャルウィークの機転により、サイレンススズカのダメージを少なく助けることができたため、大事には至らなかった。それでもスペシャルウィークが泣きながらサイレンススズカに語りかけているシーンは、少しグッときそうになってしまった。ラストは特殊エンディングで病院にいるスズカを皆が取り囲んで励ますシーンで終わる。

天皇賞秋のレース結果は、実際のオフサイドトラップではなく、エルコンドルパサーが勝利。来週からスペシャルウィークはどこに向かい、サイレンススズカはどうなるのか、さらに目が離せない展開となりそうだ。 {/netabare}

第8R「あなたの為に」レビュー
{netabare} ジャパンカップや有馬記念をどうするのかと思っていたら、ここはスペの敗戦をアパンで少し描いて終わり。スペがサイレンススズカに相変わらずベッタリの様子とそれを心配するスズカが映される。
Aパートでは年始のパーティーとWDT(ウインター・ドリーム・トロフィー)という全ウマ娘のなかから投票で選ばれた人気のウマ娘たちが最強の座をかけて戦うという架空のレースが行われる。ここで最強を決める展開のようだ。この来年のレースにスペやエルコンドル、ススズが出て終わりということになるのだろうか。今年のレースではシンボリルドルフが勝利した。
そして、トレーニングの様子とリギルの皆は色々とレースを勝利したことがスペのナレーションで語られる。実際にはこの正月から春の間にスペシャルウィークは、AJCCと阪神大賞典、天皇賞春と重賞、GⅠを3連勝するのだが、そこは全く出てこなかった。スペシャルウィークファンにとっては少し不満に感じるかもしれない。
Bパートでは、グラスとスペのライバル同士の動向がじっくり描写された。この2人は宝塚記念で激突することになり、グラスワンダーはスペシャルウィークをライバルとしてとても意識するのだが、スペシャルウィークは怪我をしたサイレンススズカのことばかりを考えていて、レースのことはあまり頭にない。グラスからスペに向けられる視線が執拗に描かれる。思えば、6話の毎日王冠でグラスワンダーは初めて敗北を喫するのだが、そこでの焦りやレース後のうなだれる様子もかなり念を入れて描かれていたこともあり、今回はかなり気合が入っている様子。実際にはこのレースの前、スペの陣営は宝塚記念を勝って凱旋門賞に行くというプランを描いていて、ここは軽く勝つ前哨戦の空気だったので、スペがグラスのほうを向いていなかったというのは、上手くストーリーを作ったと思った。ただ、グラスワンダーが有馬記念を勝っていたことは、お花さんから語られるだけなので、競馬を知らない人からすると、なぜグラスワンダーが突然強いことにされているのか、分からないかもしれない。
宝塚記念のレース。
もちろん、出走の枠やウマ娘たちも実際と同じ。阪神の内回り2200mのレースだ。今回のレースも迫力があった。私がグラスワンダーのファンだったから余計にそう思うのかもしれないが、走っている動きや展開、絵作りがとてもカッコ良かった。スピード感があって、4コーナーでグラスがスペを抜く瞬間や抜いた後にスペの視線でグラスの背中が疾走しているシーンは、とても上手く描いていた。グラスワンダーのブルーの上着が翻って動く様がとても良くて、レースシーンを何度も観てしまった。
レースではスペシャルウィークが早めにスパートをして先頭に立つが、その後ろからグラスワンダーが一気にかわして3馬身差で勝利する。その後ろのステイゴールドは7馬身も離れており(これは実際のレース)、完全に2頭だけのレースだった。
また、これまでグラスワンダーは、おっとりした優しい性格だったのに、レースになって闘志を剥き出しにするギャップがとても良かった。
レースが終わり、また嘆きの木のところでトレーナーと話し、日本一のウマ娘になる目標を思い出すスペシャルウィーク。そしてススズはスペシャルウィークの敗戦をテレビで観て、何かを決意したようだった。これは来週にススズとスペとの関係に変化が起きる前触れだろう。
個人的には今クールは、これがトップで良いかなと思い始めている。 {/netabare}

第9R「スピカの夢」レビュー
{netabare}サイレンススズカの傷も癒え、リギルのメンバーは夏合宿に出発。トレーナーはサイレンススズカとスペシャルウィークを復活させるために2チーム制で競わせることを企てる。サイレンススズカは、怪我のショックから全力で走ることが怖くなってしまい、いわゆるイップスのような状態に陥ってしまっていた。スペシャルウィークは、スズカが復活できないことが気になって自分のことに身が入らない。
そこでトレーナーは、極限状態の負荷を2人に与えるショック療法的な試みを行う。2チームをトライアスロンのレースで競わせ、途中でトレーナーは、自分の夢を語って檄を飛ばすことによって、2人を復活へと導くのだった。最後の場面では、よりハードに競い合って速く走り過ぎたため、カーブを曲がり切れず、全員が海の中に「犬神家の一族」のスケキヨのような状態で頭から突き刺さるというギャグで締めくくられる。

そして、いよいよエルコンドルパサーが出走する凱旋門賞の日がやってくる。
前回の手紙でイスパーン賞やサンクルー大賞のことは、伝えられていて、実際にはそれに加えてフォア賞にも出走している。順位は、それぞれ2着、1着、1着でフランスのGⅠを1勝、2着1回、GⅡを1勝という好成績で、凱旋門賞ではモンジューに次ぐ2番人気だった。
アニメではモンジューの代わりにブロワイエという名前のウマ娘がベルサイユのバラのオスカルのような出で立ちで登場している。実際に凱旋門賞に出走したモンジューの名前は、馬主が所有していたモンジュー城が由来で、その城のある場所がブロワイエ地区というらしい。そこから馬名を変更したようだ。

レースは実際と同じ展開で描かれる。実はモンジュー(ブロワイエ)は、重馬場の鬼で、凱旋門賞が行われた日の前日から当日の午前中まで現地では激しい雨が降り、ここ20年ほどのなかで類を見ないような重馬場となっていた。元々凱旋門賞の行われるパリのロンシャン競馬場は芝の丈が長く、良馬場であってもかなり時計のかかる馬場のため、軽い芝の競馬場で走る日本馬には向いていないといわれている。またコースも特殊で、最後の直線の前に下り坂のフォルスストレート(偽りの直線)があり、仕掛けどころが難しい。

スピカやリギルの面々がテレビの前で応援するなかでレースはスタート。大方の予想を裏切り、エルコンドルパサーは逃げの戦法をとる。馬場の重いときは、逃げや先行の戦法のほうが有利に働くことが多く、これは良い判断だった(実際の判断は騎手の蛯名)。そして、2馬身ほどの差を保ったまま、フォルスストレートから最後の直線に向く。ヨーロッパの競馬で日本と違うところは、馬群のなかに入っていて周りが囲まれていると、ほとんどスペースがなく、なかなか抜け出せないことはよくある話。この日もそういう展開だったが、実際はモンジューの騎手が周りの騎手に「日本の馬に勝たせるのか!」と叫んで、スペースを空けさせたという話もある(レースの映像でもかなり強引に内を割って出てきている)。それほど、凱旋門賞は特別なレースで、フランス人にとっては、特に看過できないことだったことが想像できる。
そして残り50mを切ったくらいのところで前へ出られて、ブロワイエが優勝する。その後の3着のクロコルージュは6馬身も後方で、完全に2頭のマッチレースだった。

レース後、エルコンドルパサーからルドルフ経由でスペシャルウィークに電話がつながれる。エルコンドルパサーは、電話の向こうで悔しさのあまり泣きじゃくるのが心に残るシーンだった。そして、スペシャルウィークは何かを決意したような顔つきで前を見据えた。
このブロワイエ(モンジュー)は、近年のヨーロッパ競馬で最強と今でも語られるほど有名な馬で、その馬と僅差の2着だったエルコンドルパサーと日本競馬も世界で知られることとなった。そして、ブロワイエは、この後ジャパンカップに参戦する。この夢の対決は、おそらく再来週くらいに描かれることになるだろうか。そのときは、レースシーンの作画なども、戻っていることを期待する。
今回は、かなり作画が崩れており、特にBパートが厳しかった。先週のスペとグラスのレースシーンが素晴らしかっただけに、今回の凱旋門賞の粗が余計に目立ってしまった印象。あれだけの数のウマ娘と、それぞれの衣装を描くのは大変だろう。何とか万策が尽きないように最後まで頑張って欲しいと願っている。

※先日、スペシャルウィークに続いて、番組に登場しているテイエムオペラオーもこの世を去った。私は皐月賞(1着)と3歳時の有馬記念(グラスワンダー、スペシャルウィークに続く3着)を現地で観戦した。GⅠを7勝した思い出深い一頭だった。 {/netabare}

第10R「何度負けても」レビュー
放映日の5月27日は、競馬界最大の祭典であるダービーデー。
ここまで来ると、存分に楽しんできた春競馬もほぼ終わりという雰囲気が漂う。
前日の土曜日は予想で楽しみ、当日の日曜日の昼は馬券購入&観戦、夜になるとウマ娘が観られるということで、休日は完全に競馬づくしだった。
実際のダービーはワグネリアンが優勝。騎手の福永祐一は19回目の挑戦にしてダービー初勝利。私は人馬ともにずっと応援してきたので、とても感動的な日となった。

{netabare} ウマ娘のほうは、秋競馬に突入。
スペシャルウィークはトレーニングして大盛りの飯を食っての繰り返し。ちなみに飯を食っているシーンには全てオグリが一緒に映り込むというサービス?カット。
スペシャルウィークは京都大賞典から始動するが、何と7着に大敗。このレースにはテイエムオペラオーも出ていたが、こちらも3着敗退。実際もその順位の通りで、「マークすれば僕の勝利は間違いない」とオペラオーが言っていたが、実際のレースも全くその通り。スペを徹底マークしたが、スペが伸びきれないために踏み遅れて、最後に猛然と突っ込んできて3着というテイエムオペラオーの取りこぼし感が目立ったレースだった。

スペシャルウィークの敗因は、トレーニングを隠れてやっていて入れ込みすぎたというようにアニメでは描かれているが、これも実際とそれほど違っていない。スペシャルウィークは宝塚記念の頃から引っかかり癖がついてきており、京都大賞典でも武豊が手綱を引っ張り通しだった。気合が前に出過ぎていて、最後までもたなかったのだ。

そこで、アニメではリラックスするために帰郷することになる。スペシャルウィークは母親から「めざせ日本一」と刻まれた蹄鉄をプレゼントされて、やる気を増すのだった。その間にほかのウマ娘たちの休日の様子も描かれる。メジロマックイーンがライアンやドーベルと姉妹(実際はドーベルのみが牝馬)で一緒に食事をしていたり、ビワハヤヒデとナリタブライアンの姉妹(兄弟)がショッピングをしていたり、ウオッカとダイワスカーレットのライバルが靴を買いに行ったりと楽しませてくれる。またビワハヤヒデがブライアンに「頭でっかち」と言われて怒るなど小ネタを挟んできているのも面白い。
そして、サイレンススズカの復帰戦が決まり、絶対にアメリカに行くという決意をし、スペをライバルとして認め、戦おうと誓い合う。

最後に天皇賞秋のレース。
最近知ったのだが、実際にはスペシャルウィークは、宝塚記念からの不振によって、このレースに負けた場合は引退することをオーナーが決めていたのだという。ダービー馬で天皇賞春にも勝利していてGⅠを2勝していたため、これ以上無様なレースをするくらいなら引退させて種牡馬にしたいという意向だったそうだ。京都大賞典の大敗によって、この日は4番人気。私も当時は、このレースでスペが勝つとはほとんど考えていない1人だった。
アニメで1番人気のセイウンスカイは、この日もゲートに入るのを嫌がった。実際はファンファーレが鳴ってから5分以上も入らないというゴネっぷりだった。
レースにはサイレンススズカが観戦に来ておらず、レースの時間に合わせてトレセンで練習しているというのは良い演出だった。ふたりが相手のことをライバルとして意識して走り、ようやく同等の関係になったのだ。
レースではセイウンスカイの外から一緒にスペシャルウィークが追い込み、見事に1着となり、14万人の観衆が大興奮という状況になった。

いよいよ来週は、空前絶後といえるほど世界中から好メンバーが集まったジャパンカップ。ブロワイエ(モンジュー)以外の外国馬をどこまで描くのかも楽しみだ。今回も作画はいまいちだったので、最大の見どころとなる来週のレースは持ち直して欲しい。 {/netabare}

第11R「おかえりなさい!」レビュー
{netabare} 今回はもうひとりの主役ともいえるサイレンススズカの復帰戦。このアニメが始まったときから、ススズの扱いがどうなるのかというところに注目していたが、しっかりと復帰戦まで描かれた。ジャパンカップまで行くのかと思っていたが、復帰戦をじっくり描く構成は、とても良かったと思う。その間にジャパンカップに出走するブロワイエ(モンジュー)を登場させて次回での決戦を盛り上げた。

ここまで積み上げてきたものを考えると、この作品は成功した(売上は別にして)と言ってもいいと個人的に感じているが、それは、スペシャルウィークとサイレンススズカの友情・ライバル関係を中心に構成したことが大きな理由だろう。実際にはこの2頭は同時期に走っていたこと以外に共通点はないのだが、それを上手く重ね合わせたのは素晴らしい判断だったと思う。

冒頭でブロワイエ(モンジュー)がジャパンカップ参戦を表明。その年の凱旋門賞馬の出走ということで、競馬界での大きなニュースとなった。ブロワイエの戦績が凄い。凱旋門賞に加え、フランスとアイルランドのダービーも勝っていて、この時点でGⅠを3勝もしていた。そしてジャパンカップ後の翌年にもサンクルー大賞、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスなどのヨーロッパで格の高いGⅠを3勝したというヨーロッパの名馬中の名馬といえる。そんな馬が全盛期に来日したということにまた価値がある。
このほかにもバーデン大賞連覇などGⅠ3勝をしているタイガーヒル(サンクルー大賞ではエルコンドルパサーに負けて2着)、前年のイギリスダービー馬のハイライズ、2年前のドイツダービー馬ボルジア(直前のフォワ賞でエルコンドルパサーに敗れての2着)、香港などでGⅠを含め15勝を挙げているインディジェナス、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス3着のフルーツオブラブなど、実績のある馬が多数参戦した。

そして、ジャパンカップの前日にサイレンススズカの復帰戦が組まれる。ライバルとして登場するのがサンバイザーという馬。その名の通りサンバイザーを被っているのだが、声優が釘宮理恵。こんなちょい役で登場するのは珍しい。
1999年ジャパンカップ前日というと、10レースでキャピタルステークスが行われており、その時に勝利したのがサンフレア。おそらくこの馬をモデルとして名前を変更したと思われる。キャピタルステークスまで連勝で来ており、上り調子だったことも同じで馬番も10番だったことからまず間違いないだろう。
レースではサイレンススズカが出遅れて最後方からの展開。4コーナー過ぎから他馬をまとめて差し切り先頭でゴールする。このときのアナウンサー、観客、リギルやスピカのメンバー、トレーナーたちの応援、祝福する様子が映され、ファンにとっては堪らないシーンだったと思う。もし、本当にこういうことがあったとしたら、ということを心から感じさせてくれる、とても良い描き方だった。

来週はジャパンカップということになるのだろうが、どういう構成にするのか楽しみだ。実際のレースもとても熱い展開だったので、それをどのようにして再現しつつ架空の物語にしてくれるか。このときのジャパンカップはスペシャルウィーク以外の日本馬は手薄だったので、外国馬をもう少し丁寧に描くこともあるだろう。
そして、1話を使ってジャパンカップをやるのか、また有馬記念までやってしまうのかというところも気になるところ。この作品だと有馬記念は蛇足になってしまうので、次回でサッと終わらせることもあり得る。
ラストはWDT(ウインター・ドリーム・トロフィー)が出馬するところになりそうだが、
あと2話をこのまま突っ走ってもらいたい。作画のほうは持ち直したものの、まだ良いときほどのクオリティではないので、ジャパンカップのレースに期待している。 {/netabare}

第12R「夢の舞台」レビュー
{netabare}この物語の最大の見どころといえるジャパンカップ。
ほかの強豪馬についても出てくるかと思ったが、ブロワイエとの一騎打ちの構図で描かれた。一応、タイガーヒルやボルジア、フルーツオブラブなどは枠番と勝負服で分かるようにはなっている。今回だけで紹介されても強者感は出ないだろうから、これで良かったかもしれない。

前半ではレース前日の振り返りからブロワイエの当日の動向、リギルやスピカなどのチームの枠を超えてスペシャルウィークを後押しする様子が描かれる。皆が心配して、グラスワンダーが耳をつけて中の様子をうかがうところが可愛い。
そしてジャパンカップのレース。

実際と同じく、8番の隣が10番になっている。これは9番で出走予定だったアルボラーダが出走を取りやめたため。細部までこだわり続けてくれていることがよく分かる。ちなみに6番にはサイレンススズカの実際の妹(弟)のラスカルスズカが出走していたため、耳あてのデザインが同じに描かれている。

レースではスペシャルウィークをブロワイエが徹底マークする構図。実際のレースでも全く同じ展開で、エルコンドルパサーのときと同じようにマークをして差す競馬をするつもりだったようだ。3コーナーすぎから両馬とも上がっていく。
直線では下を向きながら必死に走るスペシャルウィークに限界が来たように一瞬モノクロの画面に押し込められる。そのときにサイレンススズカの「スペちゃん!」という声にスペが反応して、再加速。見事1着でゴール。アナウンサーの「日本の総大将」という呼び方も当時を再現していた。
最後にブロワイエが言ったのは「La victoire est à moi(調子に乗るな)」で、スペに言われた言葉をそのまま返した。しかし、スペはこの意味を「いい勝負をしましょう」と思っていたので、「はい」と笑顔で答えている。締めはスピカやリギルの面々と喜び合い、スペシャルウィークのライブによる特殊エンディングだ。

ちなみに、実際のレースでは、1着スペシャルウィーク、2着インディジュナス、3着ハイライズで、ブロワイエ(モンジュー)は4着だった。
そして、どうやら来週は有馬記念をカットして、夢のレースで締めるようだ。実質、今回がストーリーとしては最終回のような位置づけだろう。あれだけの話をとても良いシナリオにまとめたと思う。

ちなみに最後のウインタードリームトロフィーの映像の元ネタは、グリーンチャンネルで流れるこのCM。まさに夢というのがふさわしいメンバーだ。
夢の第11レース
http://ceron.jp/url/www.youtube.com/watch?v=bDpK38Lhdac
来週は、いよいよ最終回。1クールたっぷりと楽しませてくれたので、もう今の時点で満足している。作画が後半に入ってずっと失速気味だったのが残念だったが、全体的には良い仕事をしてくれたと思う。 {/netabare}

EXTRA R「響け、ファンファーレ!」レビュー
{netabare} 長い間、楽しませてくれたウマ娘も今回が最終回。
ストーリー的には前回で終わった構成だったが、夢の対決を描くためということで「エキストラレース」という位置づけになっている。

アパンでは意外にもスペシャルウィークが負けた有馬記念も少しだけ描かれた。私はグラスワンダーのファンで、この有馬記念の当日は中山競馬場で観戦していたのは良い思い出だ。ゴール前で見ていて、最後はスペシャルウィークに差されたと思ってうなだれていたのだが、写真判定では何とかゴールの瞬間だけ鼻面が前に出ていたのには驚いた。これはグラスの執念のようなものだったのだと思う(アニメでは一応、3着のテイエムオペラオーも描かれている)。

ほかのウマ娘のこともダイジェストで紹介される。ウオッカとダイワスカーレットの鼻差の勝負となった天皇賞秋らしきレースや、トウカイテイオーの二冠&有馬記念の奇跡の復活、メジロマックイーンの春の天皇賞連覇、ゴールドシップの宝塚記念連覇、凱旋門賞挑戦。そして、サイレンススズカは、その後にGⅠを勝利し、アメリカ遠征を行ったことが、スペから母への手紙という形で回想される。連覇しているウマ娘がいることから、ジャパンカップから最低でも2年以上は経ったという流れだ。

大爆笑したのは、ウマ娘たちを壇上で紹介するシーン。
司会役として日刊競馬の本紙予想を行い、UHF系の番組『金曜競馬CLUB』にも出演している飯田正美のような人物が出てくるのだ。あの鼻の詰まったような、たどたどしい喋り方に似せているので間違いないだろう。「あー」とか「~ね」という口癖は完全に物真似だ。ネットで調べてみたが、誰からも指摘されていなかったので、コアな競馬ファンでこのアニメを観ている人は、それほど多くないのかもしれない。私も周りの競馬ファンの数人には、強く勧めてみたのだが、1度は観てくれても、継続して観てくれている人はいなかった。きちんと観てくれれば、作品の良さを分かってもらえるとは思うのだが、アニメを見慣れていない人にとっては、女性声優のかん高い声でうんざりしてしまうらしい。

WDT(ワールド・ドリーム・トロフィー)のレースは予定調和というか、想像した通りの展開だった。オグリの応援にイナリワン、タマモクロス、スーパークリークがスタンドまで駆けつけていたのは面白かった。
これだけのメンツのレースでどれかのウマ娘を勝たせるというのは不可能。それよりもレースシーンまでやってくれたのは嬉しかった。

最後にこのレースを羨望の眼差しで見つめるウマ娘が現れる。リボンが右耳についていることから牡馬で、服の色から考えると、まずキタサンブラックで間違いないだろう。社台所属の種牡馬なので、今のところ登場することは考えづらいところだ。ただ、オーナーは北島三郎なので可能性はあるか…。個人的には2期があるなら、ファンだったジャスタウェイにも出てきてもらいたい。 {/netabare}

全体のレビュー
全話を通して、改めて思ったのがスタッフのこだわりが存分に感じられた作品だったということだ。ソシャゲにつなげるということもあり、デザインは緻密だし、細部までとても丁寧に作られていた。競馬についてはファン目線で見ても、生半可な知識で作っていないことは、すぐに分かる。それぞれのサラブレットについての生涯をしっかり理解した上でストーリーを組み立てた点は称賛したい。また、スペシャルウィークとサイレンススズカを主役にした判断も素晴らしかったし、何よりifの物語をサイレンススズカのファンに嬉しい展開にしてくれたのは、とても良かった。
これは私が物語にいつも望んでいることだが、やはり創作である以上、どこかに救いがあって欲しいと思っている。どのようなメッセージが込められているのだとしても、最後に絶望しか感じさせないような物語を私は観たくない。ハッピーエンドを望んでいるのではなく、ひと欠片でもいいから希望を感じさせて欲しい。そういう意味でもウマ娘は、とても良い作品だった。多くの人に幸せを感じさせたことは魅力のひとつだったと思う。
残念だったのは、後半になって作画が崩れてしまったことと、レースシーンに迫力がなくなってしまったことだ。レースシーンのピークは、スペシャルウィークとグラスワンダーが対決した宝塚記念だった。このレースシーンは素晴らしかったと思うし、結果は知っているのに観ていて興奮して、カッコ良いと思った。後半をそこまでやってくれていたら、良かったが、ウマ娘の数が多すぎるし、GⅠレースの勝負服のデザインまであるため、なかなか難しかったと思う。また、トレーナーの凄さが感じられなかったのも不満な部分だが、この作品がサラブレットに焦点を当てている以上、仕方のないことかもしれない。

実在の競争馬を女性化させたというとんでもない設定ながら、中身はとても真っ当に、そしてフィクションも含めた展開にしたことは見事だった。当時のことを思い出させてくれて、現実の過去の競馬とアニメの2つの世界を楽しむことができた作品だった。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 104
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

香味ダレ(競馬の知見)を入れると味が変わります

2018.09.28記

ゲームはいったいいつリリースされるんでしょうか?


リアタイで完全スルーしてたもののめっさ評価が高く、1期遅れの再放送にて視聴。

萌え擬人化されたサラブレッド達のレースにまつわるエトセトラ・・・
レースを軸にした努力と友情の物語です。

この手の擬人化ものは今後も手を替え品を替え出てきそうな勢いですが、今回は競走馬。競馬自体がウマの生い立ちや系譜、戦歴、厩舎と調教師・騎手などそれぞれの切り口で語られる物語性の強い題材であり、ファンはただ馬券を購入しての勝敗に一喜一憂する以上の“何か”を求める傾向にあります。

“何か” それは “夢” と置き換えてもいいのかもしれません。

私は馬券は買いませんが、メイセイオペラを輩出した競馬場が地元ということもあり、競馬の持つ“物語性の魅力”については共感できるものがあります。


そんな競馬を題材にして、しかも実際の競走馬の実名を使用するとなれば、ただのアニメ以上に例えば史実とのシンクロやifストーリーの構築なども期待され、作りようによってはボロクソに酷評されるリスクもあったのですが、そこは杞憂に終わりおおむね好感をもって視聴者には受け止められたようです。

本作を観るときの視点は二つ

 ・競馬を知らない側から見たアニメ単体としての魅力
 ・競馬を知っている側から見たアニメと史実のシンクロ


アニメ単体としてはどうでしょうか?

第一話アバン。いきなりナウシカ風の絵巻からウマ娘とは?が語られます。
北海道からウマ娘の養成学校?に転学するため上京した本作の主人公スペシャルウィークが学校にたどり着くまでが第一話でした。
途中、レースをやってる府中競馬場にて実際のレースを見ることになります。

 ん? 女の子たちがただかけっこしてる  ( ゚Д゚)

レース終わったら終わったで

 ん? 女の子たちがステージで歌って踊ってる ( ゚Д゚)

設定とはいえ、「いかん、これダメなやつだ」と切りそうになった次第です。
ただウィニングライブと称されるレース勝者のパフォーマンスはその後鳴りを潜め、少女たちの努力に重きを置いたストーリー展開となって、スポ根の色が濃く出てくるにつれ面白くなってきました。
登場人物めちゃくちゃ多かったものの名前のテロップを出すなど演出の工夫も見られ、最終話になる頃にはだいたい名前を覚えていたので制作側の配慮には感謝です。

レース作画も大崩れはしてません。風のエフェクトを用いて疾走感を出したり、差しにかかる場面では地面をぎゅっと踏む足元を映し、一気に加速させるなど、彼女らのスピードをよく表現できてたと思います。ただ、レース数の多さからか後半はやや単調に感じてしまいました。これはしゃーないかな。

劇半はあまり記憶に残りませんでした。JRAファンファーレ風イントロのOP曲は作品に合ってたと思います。あわよくばすぎやまこういち先生にオーダーしてほしかったと一瞬思ったりしてね。

アニメ単体としては、平凡な作品だったと思います。
ただし、魅力のあるキャラクターがけっこう出てきます。軸となるヒロインのスペシャルウィークとサブヒロインのサイレンススズカはキャラの深掘りができてました。群像劇では埋没して何が何だかよくわからなくなることも多々ありますが、核となるキャラを作ったことは成功だと思います。この二人を軸に個性豊かな面々が登場しますので、お気に入りが見つかる可能性は高いかも。
ゲーム展開を狙ったソフトという側面もあるため、キャラ設定には力を入れてます。


次に競馬ファンからの視点ではどうか?

あいにく詳しくないので説明しかねます。
ただ、綺羅星のごときスターホースが輩出された90年代後半を中心に万遍なくスターホースを集結させていたこともあり、私のような素人でも知っている馬名が多かったのは助かりました。
まるで、ブルズが連覇してた頃のNBA、イチロー、松井、松坂世代が活躍してた頃のプロ野球、ヒデが引退するまでの日本代表、とその競技が注目を浴びた時代をうまく切り取ったのです。そこに新旧スターを加えてのオールスター戦です。全盛期のクライフ、マラドーナ、ベッカム、クリスティアーノ・ロナウドが同時にピッチに立つようなもんでしょう。

元からのファンは自身の思い出を重ね、素人はこの作品を機にちょっと馬名を検索したりして知見を得ることでさらに楽しみが増える。そんな作品になりました。私はもちろん後者です。

そんな検索人生を送る中で一つのブログに辿り着きました。
アニメと史実の相関が理解できることに加えて、ブログ主さんの競馬への愛情が伝わってくるコラムをぜひ紹介させてください。

『アニメウマ娘の視聴者に送る、サイレンススズカの史実』
  http://ch.nicovideo.jp/yumemura/blomaga/ar996682

{netabare}7話と11話あたりの見方が変わります。{/netabare}

{netabare}「夢……見ている人に夢を与えられるような、そんなウマ娘」
物語序盤でどんなウマ娘になりたいか?を問われこう答えたサイレンススズカさん。
最終回で同じことを今度はスペシャルウィークが語ります。

なんだろう?この感動{/netabare}


ラーメン屋の但し書きにある
「カウンターに置いてあるトッピングを加えると味が変わりさらになんちゃらかんちゃら…」

素人さんが一度観た後でも競馬に関する知見を増やして再トライすると、見えてる景色ががらっと変わってくる良作でした。


そしてExtraのED「うまぴょい伝説」で踊りだす。
なんだよ、最初disってたくせに!と言われてももう平気(*'▽')



視聴時期:2018年7月~9月 地上波再放送

-----


2018.09.28 初稿
2020.09.15 修正
2022.02.19 修正

投稿 : 2024/11/16
♥ : 103

のび太 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

今季のダークホース賞w

競走馬をウマ娘として擬人化させた Cygames の競馬育成ゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」。
そのメディアミックスとして、制作されたアニメ作品。
アニメ制作は、P.A.WORKS

内容的には、競走馬育成とアイドル育成を、足して割った感じかな?
レース出走時の勝負服もまるでステージ衣装w
まあ、いろいろ突っ込みどころがありすぎて、もうありのままを受け入れるしかない感じですw

まあ一見ゲームのプロモだったり、キャラグッズや、キャラソン販売を狙った、かなり商業主義的なアニメですw
けど、出てくるウマ娘が、何と実在の競走馬の実名です。
しかも名馬ぞろい!
さらに、1998年、1999年に行われた実際のレース結果に絡めたストーリ展開。
可愛いウマ娘たちが、当時の熱い激闘を繰り広げてくれました。

今季、まさかのダークホース賞でしたw

投稿 : 2024/11/16
♥ : 32

84.2 2 2018年度の爽快アニメランキング2位
オーバーロードⅢ(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (834)
4452人が棚に入れました
TVアニメ第1期が2015年7月~9月に放送された第1期が「最凶ダークファンタジー」の名にふさわしい圧倒的なスケール感と、クオリティの高い映像に多くのファンを魅了、2017年には劇場版総集編(前編・後編)が公開。TVアニメ第2期「オーバーロードII」が2018年1月~4月にかけて放送された。「オーバーロードIII」は7月より放送開始。

声優・キャラクター
日野聡、原由実、上坂すみれ、加藤英美里、内山夕実、加藤将之、三宅健太、千葉繁、東山奈央、五十嵐裕美、小松未可子、沼倉愛美、瀬戸麻沙美、佐倉綾音、真堂圭、東地宏樹、楠見尚己、雨宮天、石井康嗣、安野希世乃、逢坂良太、白熊寛嗣、遊佐浩二、小清水亜美、斉藤貴美子、花守ゆみり、石上静香、富田美憂、嶋村侑、櫻井孝宏、土師孝也
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

本格的に世界征服へ?

原作未読。第1期、第2期は視聴済み。最終話まで視聴。

いよいよ、”ナザリックVS人間”の構図で物語が描かれます。
ナザリック(アインズ様)サイドに肩入れすれば、爽快なんですけど・・・。
人間サイドに肩入れしちゃうと、結構グロい作品かも知れないです。
{netabare}対フォーサイト戦や、対ガセフ戦{/netabare}など、少し心が痛みます。

オーバーロードのもう一つの魅力はコメディパート。
第1話の、アインズ様や守護者たちの日常は、かなり面白かったです。
それ以降も、デミウルゴスに対する、アインズ様の知ったかぶりとか、定番ネタも面白かったです。

第4期を期待して待ちたいと思います。



《以下、各話レビュー的何かです》
{netabare}
【第1話】
OP、EDが、いつもながら、とてもカッコいい。
OxTとMYTH&ROID、OPとEDの担当が1期、2期から入れ替わっている。
こういう変化は、ファンには格別の御褒美ですよね。

ナザリックの日常回。
さりげなく、第2期のおさらい。
さりげなく、新キャラ登場。
このさりげなさが、とても良い。

コメディ回であり、サービス回(?)でもある。
しかし、アインズ様の{netabare}入浴シーン{/netabare}って、需要ありますか?

【第2話】
相変わらずデミウルゴスに振り回されるアインズ様。
思わず声が出るほど、ウケた!

カルネ村編。
恐らく本編とは大きく関わらないであろう、カルネ村の日常が丁寧に描かれる。
第2期のリザードマン編とも通じる、丁寧な作風が嬉しい。

【第3話】
カルネ村編のつづき。
エンリの大変な一日。
そして、恐らく、アインズ様にとっても大変な一日(笑)。

いちいち説明がなくとも、エンリの背後でアインズ様が暗躍している様子がうかがえる。

ルプスレギナ。
エンリに絶妙なアドバイスとしたかと思えば・・・。

【第4話】
はい!ルプスレギナちゃん叱られました(笑)。
「ほうれんそう」は組織の基本ではありますけどね(笑)。

アインズ様はアウラを連れて、巨人と魔蛇のもとへ。
しょせん、ハムスケと同レベル。
結果はおのずと・・・。

【第5話】
巨人の群れがカルネ村を襲撃。
前話との繋がりから、アインズ様の指示を受けた魔蛇が、陰で糸を引いていることは容易に想像が出来る。
ルプスレギナちゃんも無事にテストをクリア。

エンリとネム、ンフィは、アインズ様の招待でナザリックへ招かれる。
甘味に目覚めたエンリが可愛い!

【第6話】
捕らわれのデスナイトから始まる、バハルズ帝國編。
皇帝役は櫻井孝宏さん。
パンドラズ・アクター役の宮野真守さんの時も思ったけど、有名声優さんの贅沢使いは人気作ならでは。

デミウルゴスの提案を受け入れ、アインズ様も動く。
冒険者とは異なる組織。ワーカー。
フォーサイト。
この後の話の中心になるんだろうな。

【第7話】
ワーカーたちがナザリック地下大墳墓に、盗掘目的で忍び込む。
いうまでもなく、これはアインズ様たちの企て。
次々と排除されるワーカー。

恐怖公の声優さんは神谷浩史さん。豪華声優の贅沢使い。これも人気作ならではですね。

ガゼフに匹敵するともいわれる天才剣士・エルヤーがハムスケに一蹴される。
三人のエルフの奴隷に見捨てられた末路は惨めでした。

【第8話】
この回は純粋に面白かったですね。

{netabare}アインズの「仲間」というキーワードからフォーサイトのリーダー・ヘッケランが導き出した答え・・・。
『ナザリック地下大墳墓にいるアインズに宜しく』
一見、間違っていない。
しかし、第1期から視聴している視聴者なら分かりますよね?
{netabare}至高の四十一人のメンバーなら「アインズ」ではなく「モモンガ」と呼ぶ。
守護者なら「アインズ様」と呼ぶ。{/netabare}
仲間の名を語った嘘にアインズ様が激怒するのも無理はない。

クレマンティーヌ戦と同様、はじめは戦士として戦うアインズ様。
理由は、{netabare}恐らくあの首輪{/netabare}?

次にマジックキャスターとしての力を見せつけるアインズ様。
アインズ様が魔力探知阻害の指輪を外した途端、アルシェが嘔吐。

『タッチオブアンデス』
超位階魔法保有者のアインズ様にとっては恐らく下位の魔法。
だけど、フォーサイトの面々には目にしたことのない高位の魔法?

イミーナを庇い犠牲になったヘッケラン。
自らの命と引き換えにアルシェを逃がすよう懇願するロバーデイクとイミーナ。
そこでアインズが導き出した答えは・・・。
{netabare}シャルティアに対して『苦痛なく慈悲深く殺せ』と。
「そこのどこに慈悲があるというのですか!」
『教えてやろう。このナザリックにおいて死は、これ以上の苦痛を与えられないという意味で慈悲である』{/netabare}
ひえ~っ!
まあ、実験材料にされたり、拷問を受けたりetc・・・。
そんなナザリックでは、苦痛の伴わない死は慈悲なのかも知れない(笑)。

アルシェとエントマの{netabare}声優さん{/netabare}が同じ理由がここにあったんですね。

Cパート。ドラゴンとともにアウラとマーレが王宮を襲撃。
まず先に相手に手を出させておいて、それを口実に、後から相手の本陣に乗り込んで、相手を屈服させる。{/netabare}

【第9話】
ジルクニフにとっては恐怖の一日だったでしょうね。
{netabare}居城に乗り込んでこられたら、目の前で大量殺戮。
ナザリックに呼びつけられたら、デスナイトの出迎え。
玉座を間を一望しただけで把握できるであろう、圧倒的な財力と武力。{/netabare}

ジルクニフ一同が帰った後の玉座の間のくだりは、とても面白かった。
アインズ様の心の叫びと守護者たちの過大評価!
これぞオーバーロードの真骨頂!

ラストの演出はとても良かった。
アインズ様の圧倒的な魔力を目の当たりにした{netabare}フールーダの{/netabare}声の上ずり方。
興奮と歓喜が否応なしに伝わってくる。
{netabare}フールーダの方を見向きもせずに前を通り過ぎるジルクニフとそれを見送るフールーダ。{/netabare}
言葉が無くても、お互いに察し合ったことが伝わってくる。


【第10話】
王国と帝国の戦争が近づく。

レエブン公は第2期ぶりですね。

第1王子のおバカぶりが笑える。

【第11話】
エンリ将軍が誕生し、第1王子のおバカな行動が、笑えない事態を巻き起こす回。
そもそも、情報収集に行くだけなのに、{netabare}5000人もの{/netabare}兵士を引き連れて行けばどうなるのか?
情報収集すらまともにできないおバカぶり。

数で押し切ろうとしたら、逆に数で押し込まれて、撤退・・・。
おバカ丸出し・・・。

アインズ様が動揺するさまも面白い回でした。

【第12話】
アインズ様の超位階魔法に王国サイドも帝国サイドも圧倒される回。

ところで、アインズ様が言っていた、『3人いや4人の殺してはいけない人』って誰と誰なんですかね?
{netabare}クライムとガゼフは決定でしょうね。
クライムには、ラナー王女から目立つ鎧を身に着けるように指示がありましたからね。
これは、デミウルゴス辺りからの入れ知恵でしょうね。
大勢の中で間違えて殺されないように、目立つ鎧を身に着けろ、と。
ガセフも、この後アインズ様からスカウトされましたからね。
まず間違いないでしょうね。{/netabare}
残りの2人は、今、戦場にいるのか?いないのか?で意見が分かれちゃうかもしれないですね。
今、戦場にいる場合なら{netabare}国王とレエブン公かな?{/netabare}
今、戦場にいないとすれば、{netabare}ラナー王女とザナック第2王子かな?{/netabare}

【第13話】
{netabare}アインズ様を殺せるほどの武器の存在。{/netabare}
シャルティアの精神支配のくだり以来の重要な話となりそう。

パンドラズ・モモン登場(笑)。
{netabare}『トウッ』って・・・。{/netabare}
思わず{netabare}『お前』{/netabare}って言っちゃった、アルベドが可愛い。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 61
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

喝采せよ

以前、オーバーロードの真髄は、
コメディにあると宣言しましたが、
ナザリック面々の日常で始まるなんて、
これですよ、楽しい初回でしたね。
2期より格段に楽しくなってきた。
その後、世界征服に向けて、
着々と歩を進めることになるのでしょう。

しかし原作を知らない私は、
隣国がどこなのか、どの方向に進軍しているのか、
登場人物も多く名前もわからない始末。

ウィキを調べては頑張っていますが、
何と「五大最悪」なるものを発見しました。
それぞれが領域守護者とのことですが素晴らしい。
今期で出てくるのでしょうか?
その名もニューロニストペインキル。

最終話視聴追記。
{netabare}やはり壮大なファンタジーは、
アニメでは難しいのでしょうかね。
シンプルな構造を取れませんから。
魔導国建国、いよいよ歴史の表舞台へ。
当初の目的を忘れそうになりますが、
きっとこれで良いのでしょう。{/netabare}

活字ではより面白いのでしょう、率直な感想です。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 60

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

“なんだかんだ”勧善懲悪が“おこっている”

期待値が高くYoutube他、ファンサイト等で賛否が飛び交っていた「オーバーロード」シリーズも第三期が終わり、
アインズの事を何だかんだ正義側だと認識している視聴者より、そう見せたのはアニメ制作側に問題が有りました。

作中で何度も触れる“悪のギルドで人間を虫程度にしか思わない”ような“悪のロールプレイ”に徹した主人公陣営は、
数々の非道な行いを利己的に果たします。これを少なくない数の視聴者に捉えさせられなかった理由は何故なのか?
残酷描写を省いた事が問題なのでは無く、原作から切り貼りする取捨選択を機能させていない事と、TVアニメの性質上
作品が愛される為に施した「既知のジャンルへの軟着陸」が原因だった為に起こった弊害であると考えています。

古い話で申し訳無いですが、マクロスFやマクロス⊿などの祖である「超時空シリーズ」は商業として大コケしていて、
※「超時空世紀オーガス」「超時空騎団サザンクロス」の二作は新しい試みで前作を越えようと試行錯誤した結果、
設定の奇抜さや挑戦的なデザインが玩具メーカーに大打撃を与え、スポンサーを倒産に追い込む事になりました。
(※日本の代表的なメカニックデザイナー宮武一貴デザインですが、残念ながら多数派に寄らない不遇の秀作。)

オーバーロードでも、エンディングの絵でアニメ化してくれとファンが嘆いていた事が本質を突いていて、
挿絵の「so-bin」氏が描いた冷たくダークファンタジー然としたタッチや、悍(おぞ)ましい姿と人ならざる目は、
人型へと擬態をしていても一目瞭然で“人間と分かり合えるはずのない人外”としてデザインされているのです。

一括りに“俺ツエー系厨二作品”などと言われますが、本来は神代の邪に立ち向かう人間が、為す術無く蹂躙される
『ハワード・フィリップス・ラヴクラフト』が生み出した世界が、目指す方向性に該当します。アニメではポップに、
既知のジャンルで語られるよう“軟化させた”事で多くの人に受け入れられました。表現を柔らかくし過ぎた結果、
多くの視聴者に間違った捉え方をされた事は悲しく、もっとダークな世界を理解させられただろうと思っています。

――覗きこんだ子供の顔に背筋が凍る。美しく整った顔から覗いた瞳は、ガラス玉のように無機質な物に映った。

なんて文章があるとして、「動画・効果・カメラアングル・音楽・SE・声優の演技」で表すのがアニメの仕事で、
どれだけ台詞で煽っても迫真の演技を見せても、絵の上手い下手に関わらず画面に説得力がなければ意味が無いし
アニメで省かれたシーンを補完できる原作既読の我々と違い、想像し難い台詞や演出が数多くあった第三期でも、
要素を詰め込み過ぎた末に必要のない物で埋め、見せ場を邪魔してしまい全体が大きくボヤけてしまった気がします。
例えればヤン車のフロントガラスをデコってみたら、ゴチャゴチャして見栄えと視界が悪くなったようなものですね。

全てを求めるのは酷だと視聴者が見逃した小さなヒビは亀裂となり、互いに大きな隔たりを作ってしまった。
小説(Web版・書籍版)と比べ、鈴木悟(アインズ)が体感し目に映した世界は、全く違うのではないだろうか。
この問題はコンテンツを再現するか新しく構築をするかで賛否が別れますが、私はこの結果を不快には思いません。

互いのファンが居る限り間違いではなかったと、そう思っています。


・過去レビュー【↓原作既読目線の楽しみ方はコレ】

 語ろうと思えば一話で5000文字くらいのレビューになるので自重して、お風呂レビューにします(´・ω・`)?
風呂のシーンで至高の御方である「るし☆ふぁー」さんのお名前が出ました。ポイントは☆と平仮名ですね。
『オーバーロード(3)Blu-ray特典スペシャルボイスドラマCD vol.2』で、ナザリックの風呂にあるライオン像が
少し動いた気がするけれど気のせいかなと話の最後にアウラが言っていて、今回のシーンとも繋がる話でした。
風呂を守護するかなりの強敵らしく、ゴーレム製作を担当した“るし☆ふぁーさん”のイタズラ心で作られました。
ズシーン!ズシーン!という音はアルベドの真の姿。マナーが悪かった為、風呂の守護者が作動したのでしょう。

このシーンは『オーバーロード6 王国の漢たち[下]』の【ドラマCD付特装版】からも話がつながっていました。
ナザリックの階層守護者達は会社で言うと重役。金欠だったアインズは給金の代わりに守護者たちに必要な物を
書き出すよう命じますが、当の本人たちは至高の御方にお仕え出来るだけで満足だと言い、全く話が進みません。
そこで提案されたのが「アインズ様と○○出来る券」という至高の御方と何かをしたいという願望あふれるもので、
与えられた給金を使い、互いに欲しいモノをオークション形式で競り落とすことになってしまい――――――。

――オーバーロードⅡ一巻。スペシャルドラマCDでは続きがあり、各人がアインズに何をして欲しいかが決まり、
その中の一つが「一緒にお風呂券」だった訳です。今回のみんなでお風呂へ入るシーンへとつながっています。
これはデミウルゴスの提案で、自身の創造主であるウルベルトが裸の付き合いなるものがあると言った事が理由。

なんで急にお風呂なんだ?と不思議な上、女風呂では無く男風呂を映しますが実はそういう理由だったのですね。


そしてラジオも終わってしまいました…。ここで一旦アニメの流れは落ち着くでしょう。
アプリゲームはこれからリリースなので、間の期間を埋めてくれるかも?

スタッフやキャストの皆様、本当にお疲れ様でした。アニメでまたナザリックの面々を見られるのを待っています。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 42

85.9 3 2018年度の爽快アニメランキング3位
ソードアート・オンライン アリシゼーション(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1018)
5254人が棚に入れました
「ここは……どこだ……?」
気づけばキリトは、なぜか壮大なファンタジーテイストの仮想世界にフルダイブしていた。
ログイン直前の記憶があやふやなまま、手がかりを求めて辺りを彷徨う。

そして、漆黒の巨木《ギガスシダー》のもとにたどり着いた彼は、一人の少年と出会う。
「僕の名前はユージオ。よろしく、キリト君」
少年は、仮想世界の住人――《NPC》にもかかわらず、人間と同じ《感情の豊かさ》を持ち合わせていた。

ユージオと親交を深めながら、この世界からのログアウトを模索するキリト。そんな彼の脳裏に、ある記憶がよみがえる。
それは、幼少期のキリトとユージオが野山を駆け回る想い出――本来、あるはずのない記憶。
更にその想い出には、ユージオともう一人、金色の髪を持つ少女の姿があった。
名前は、アリス。
絶対に忘れてはいけないはずの、大切な名前――。

声優・キャラクター
松岡禎丞、戸松遥、茅野愛衣、島﨑信長、前田佳織里、近藤玲奈、石原夏織、小林沙苗、森川智之、岩瀬周平、木島隆一、潘めぐみ、村田太志

t-tea さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

本当にひどい

リアルタイム放映中は1話を見た時点でショタ2人が意味もわからずイチャイチャしだした時点で気持ち悪すぎて見るのをやめました。
ただ高評価にしてる方もいらっしゃいましたので見てみましたが本当にひどい。
あにこれの評価基準に関して全部触れるとするならば、

物語の評価
主人公がいる世界のストーリーと現実世界のストーリーに関してもっと触れるタイミングを考えて欲しい。いきなりねじ込んで「現実はこんな状況です。では主人公は?」みたいに切り替えるにしてはそれぞれのストーリーが長すぎて集中してみてられません。
作画の評価
これに関しては本当にひどい。主人公が少し引きのシーンになると「これ本当にプロが書いてんの?」ってぐらいクオリティが下がってます。というか下手な素人が同人描いているようなクオリティで見るに耐えない。アップシーンとの格差が酷すぎる。
声優の評価
後半に出てくる女の子の声優が微妙でした。そのせいでなかなかキャラに思い入れがもてない。
音楽の評価
これはいつものSAOといった感じで特に不満はありません。BGMもいつものといった感じでしたし、挿入歌として入っていた「ReoNa - 虹の彼方に」は素敵な曲で気に入っています。
キャラの評価
今作はキャラに緊張感がなさすぎます。戦闘中に棒立ち、傍観、戦闘を無視して会話。SAOは過去作そういった甘えを許さない緊張感があったと思いますが、今作はそれがまるでありません。

全体的に男の子二人がイチャイチャするような、腐女子これでどう?みたいなシーンが多すぎて気持ち悪かったです。
ストーリーが面白ければきっとそこも素敵なシーンにできたのだろうけど本当にくだらない。
キャラの評価にも書きましたがSAO初期の良さがまるでないです。
監督が変わったせいなのかもしれませんね。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 5
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

アリス イン ワンダーランド

A-1 Pictures制作。
人気の高いアリシゼーション編開幕。

ラースが開発する新型フルダイブシステムは、
VRワールド内部の記憶を現実に持ち出せない。
極めてリアルな仮想世界アンダーワールド。
相変わらずの音響効果で臨場感が凄い。

これは神への挑戦。
量子脳力学は人の心の光の揺らぎを捉え、
真のAI、人工知性を創ることへ向かうのでしょう。
導入部という点では過去シリーズ最高です。

6話視聴追記。
{netabare}壮大な文明シュミレーション、
システムから逸脱する人工知能。{/netabare}
もう少し仕掛けが早ければと願いますが、
丁寧な展開と好意的に考えましょう。

13話視聴追記。
{netabare}図書室の賢者カーディナルが語る、
仮想世界の秩序「禁忌目録」の成り立ち。{/netabare}
カーディナルの存在は世界観に、
大きな影響を与え物語に深みを生む。

前半最終話視聴追記。
技術的特異点を巡る問題でしょうか。
{netabare}心の痛みこそが人であることを教えてくれる。{/netabare}
後半怒涛の展開に興味は尽きず、
欠点はあるも映像も物語も堪能出来ました。

新世代のグローバルヒストリーへ。
これは次章に期待しましょう。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 84

セイバーlove さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

なぜ SAOアリシゼーション(3期)は失敗したのか?(原作履修済み)

皆さん、薄々気づいてらとは思いますが、 SAOは人気アニメシリーズですが今回のSAOは全く話題にならない。それはなぜかなのか?自分は原作を既に読んでいるのですが、正直アニメは全くもって微塵も面白くない。作画も安定してるし、音楽も素晴らしいのに全くワクワクしない。アリシが話が長いのはわかっており、今でもかなり端折りながら話が進んでいるのはわかりますが、テンポも展開の演出も中途半端すぎる気がします。 ペースでが遅く原作に忠実にゆっくり進むのでもなくアニメらしく超スピードでテンポ良く進むわけでもない。まぁ話が長すぎるのが悪いがw SAO自体アインクラッドがアニメで一番面白い話ではあるが、原作は個人手にアリシゼーション好きなだけに非常に残念です。もう正直アニメはいいやと思ってます。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 7

81.9 4 2018年度の爽快アニメランキング4位
僕のヒーローアカデミア(第3期)(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (443)
2706人が棚に入れました
超常能力“個性”を持つ人間が当たり前の世界。No.1ヒーローのオールマイトと出会った“無個性”の少年・緑谷出久、通称「デク」は、その内に秘めるヒーローの資質を見出され、オールマイトから“個性”ワン・フォー・オールを受け継いだ。デクはヒーロー輩出の名門・雄英高校に入学し、クラスメイトたちと互いを高め合う切磋琢磨の毎日を過ごしていた。雄英高の生徒同士が激突するビッグイベント「雄英体育祭」、プロヒーローの下で技を磨く「職場体験」、“ヒーロー殺し”ステインとの死闘、期末テストでのオールマイトとの戦い、そして敵(ヴィラン)連合の死柄木弔との邂逅…。次々と課される試練に対して、デクはヒーローを目指して果敢に立ち向かっていく。一方、死柄木や、オールマイトの宿敵である巨悪オール・フォー・ワンも仲間を増やし、その悪意をふくらませるのだった。デクの、最高のヒーローになるための道と、敵(ヴィラン)たちとの戦いは、ますます加速していく!

声優・キャラクター
山下大輝、岡本信彦、佐倉綾音、石川界人、梶裕貴、悠木碧、井上麻里奈、増田俊樹、諏訪部順一、内山昂輝、三宅健太、大塚明夫

Dkn さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

幼少の砌に見た大きい背中。僕の、私の、憧れのヒーローたち。

わたしは兎角、ヒーローと名のつくものに目がありません。作中でカッコイイ男の背中を見るだけで涙腺が緩んできます。背中で語るってやつ?古くはフライシャー・スタジオで作られた『スーパーマン』。アニメじゃないですが仮面ライダーや戦隊モノは今でも子供達に愛されています。

№1ヒーロー“オールマイト”に憧れた少年が自分もカッコイイヒーローになるため、夢に向かって突き進んできました。今回はそんな少年が成長する瞬間、誰かを守るために立ち上がれるヒーローとしての背中を見ることが出来る第3期。全編通して最大の事件が前半に起こるため、後半の4期へ向けたストーリーは少し盛り上がりに欠け落ち込みますが4期は決定しているので問題ないかと思われます。(これで続かないなら大問題ですが)

本作の見所は、何と言ってもハイクオリティーなバトルと多彩な能力を持ったヒーローやヴィラン(怪人)、社会においてのヒーローの立場や在り方を問われ続ける事です。成長していく主人公だけで無く悪と戦うヒーロー達それぞれの正義や、力を持った人間は悪と正義の表裏であること。安定した平和を保つ為のシンボルである“オールマイト”が死地に赴き、人々を守るために戦う姿など、手に汗握って涙なしでは観られません。今回あった師弟の名シーンはどちらもカッコよくて体が震えました。今までで最高のクールだったと思う。前半は大きく分けて2つの事件が起こりますが、そのあとの後日談も大好きです。お母さんがカッコイイのだ…流石、出久(いづく)のお母さんだなと思う強さでした。


“きっと誰もが誰かのヒーロー”

男女関係なく子供の頃のヒーローはいたと思います。

プリキュアかセーラームーンで世代がバレると聞きますが彼女たちもヒーロー。私にとっては、悪役でもヒーローだった!なんて人達もいるでしょう。作中でも“自分にとってのヒーローとは?”のテーマがあります。続編が決定した『ワンパンマン』でも怪人に憧れるアンチ・ヒーローが奮闘していて大人気ですね。2期楽しみだぁ…。

『劇場版 僕のヒーローアカデミア』サポーター『千鳥』ノブさんのヒーローは自分のお父さんらしいです。出久にお母さんやオールマイトがいたように、背中を見せてくれる大人や憧れが存在することは大事なのだと思いますね。ちゃんとした人がいないとヴィラン(怪人)になっちゃう。

わたしだったら誰かな…?

……




悪役ばっかり思い浮かびますね。ヴィランの才能がありそうです。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 29

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

まさに「王道」

今までアニメでしか観てなかったんですが、ちょっと意識が変わりました。

これは「アメコミ」に憧れる原作者の溢れ出る「アメコミ愛」の強いオマージュ作品だとしてみると、非常に面白いです。

まさに少年ジャンプ的でありながら、ブレないその姿勢に面白さを見出しているのではないかと思います。

僕は同じくアメコミマニアなので改めて見ると非常に共感することが多く、昨今のマーベルブームと含めて考えると、更に胸が熱くなりました。なるほど。

まさにど王道なのが、人気の秘訣かもしれません。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 11
ネタバレ

kakelu さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

タイトルなし

1話の感想 ★★★ 3.0
2期の総集編
{netabare}
林間合宿前の水泳!
まぁ、今回は総集編がメインだけど。
こういう所、親切。
今期のOPとEDはUVERworldとmiwaか。
豪華だな〜{/netabare}

2話の感想 ★★★★ 4.0
合宿初日
{netabare}
初日からハードだったな。
楽しんでいられるのも今のうち、って言葉まさにその通りだった。
合宿はこれからだ。{/netabare}

3話の感想 ★★★★ 4.0
こうたくん
{netabare}
能力社会が嫌いか…
親が死んじゃってたらそうなるよな。
生きていたら憧れだったのに…
ヴィランが襲撃してきた。
見つからないように少数精鋭にしたのが仇となったな。{/netabare}

4話の感想 ★★★★★ 5.0
僕のヒーロー
{netabare}
ヤバい、緑谷かっけぇえ!!
自分も怖いのに泣きながらも戦うとか…
あの声に表情、必死さがビンビン伝わった!!
これで憧れないやつは男じゃないよ!!
泣けた…
超いい話だった。{/netabare}

5話の感想 ★★★★ 4.0
鉄哲の底力
{netabare}
Bクラスが初めて活躍したな。
あの手の女の子見た目アレだが、強いな。
これで10人中2人は戦闘不能で2人はプロが見ている。
障子くん、片手無かったけど再生するのか?{/netabare}

6話の感想 ★★★★☆ 4.5
かっちゃんを助けに
{netabare}
かっちゃんを助けることが出来たと思ったらまた攫われた!
そして、捕まえたと思ったら敵のど真ん中!
なんて、不運なんだ。
常闇の能力って強いな〜
弱点がでかい代わりに自分の陣地では無双だな。
あのイカレ女は血を集めてた。
もしかして、その血でノームを作る気なのか!?
なんか色々とやばそう。{/netabare}

7話の感想 ★★★★☆ 4.5
あと少し
{netabare}
爆豪を助けることが出来なかった。
あと少しだったのに。
爆豪は最後まで助けてとは言わなかったな。
轟くんもいい人になったな。
あんなクラス思いだったか?
果たして、緑谷はどんな判断をするのか…{/netabare}

8話の感想 ★★★★ 4.0
救出に行くのか?
{netabare}
緑谷の怪我そろそろヤバそうだな。
動かなくなるとか…
でも、無茶は辞めれそうにないよな。
相手が強いんだから。
ヒーローっては1回の失敗で非難される。
決して、非難されるような行いはしてないのに。{/netabare}

9話の感想 ★★★★ 4.0
爆豪、救出
{netabare}
緑谷たちが救出するかと思いきや、オールマイトたちがきっちり制圧してしまった!
なんか呆気ないぞ!!
まぁ、オールフォーワン出てくるよね〜{/netabare}

10話の感想 ★★★★☆ 4.5
オールフォーワン
{netabare}
やっぱり出てきたオールフォーワン。
そして、めちゃくちゃ強い!!
緑谷の作戦で見事、爆豪は救出できたがオールフォーワンを倒しきれなかった。
オールマイトは時間切れ…ヤバくない?{/netabare}

11話の感想 ★★★★★ 5.0
No.1ヒーローの最期
{netabare}
かっこよすぎだろ、オールマイト!
限界を本当に超えて勝ってしまうなんて…
絶対に負けると思ってたよ…
意地を貫き通したかっこいい最期だった。{/netabare}

12話の感想 ★★★★☆ 4.5
師の想いと母の愛
{netabare}
オールマイトは本当に戦えなくなってしまったんだな。
もし雄英が襲われた時、絶対的なヒーローはもういない。
教師一人一人が死にものぐるいで守らなくては。
緑谷の母は臆病で怖がりだけど、凄く優しい息子想いのお母さんだ。
こんなに素晴らしい親だから子も純粋で真っ直ぐに育ったんだろうな。{/netabare}

13話の感想 ★★★☆ 3.5
寮生活、スタート
{netabare}
寮生活が始まった。
んで、今回はほのぼのとした回だった。
前までシリアスが続いたからその反動かな。
梅雨ちゃん、厳しく言ったことで抱え込んでしまってたんだな。
みんな、不安だよな。
みんなのため自分のために、早く強くなれ!{/netabare}

14話の感想 ★★★★ 4.0
必殺技
{netabare}
腕がダメなら脚で。
シンプルだがいいと思う。
コスチュームも少し変わって、これから始まるって感じがするよ!
爆豪はやはりセンスがいいな〜
いろんな技を思いつく。{/netabare}

15話の感想 ★★★★ 4.0
第一次試験、スタート
{netabare}
みんなパワーアップしてんだな〜
コスチュームもかっこよくなってるじゃん!
そして、始まった試験!
5割と言われていたのが、一次試験から1割とは差がすごいな。
雄英からは何人残るかな。{/netabare}

16話の感想 ★★★★ 4.0
狙われる雄英
{netabare}
バラバラにさせてしまったが、何とか緑屋とお茶子、瀬呂くんが合流できた。
士傑高校はどいつも曲者ぞろいだ。
あの痴女が全裸になった時、白色の泥みたいなのが着いていたのかな?
あれのせいで全裸に見えなかった。
そこをどちらかに一致させて欲しかった。{/netabare}

22話の感想 ★★★★ 4.0
仮免、結果発表
{netabare}
仮免を見事取得!
良かったな、デク!
そして、ヒーロー名がデクになってた。
本当にそれで良かったのか…
かっちゃんはデクの能力について分かったみたいだな。
オールマイトは隠し通したがデクには無理だったか…
この心の緩みが後々響かないといいが…{/netabare}

特別編 ★★★ 3.0
愛は世界を救う
{netabare}
映画の繋ぎの話。
番外編って感じで特に面白くはなかった。
普通だった。
映画の方はクソ面白かったな!{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 9

87.7 5 2018年度の爽快アニメランキング5位
オーバーロード II(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (1082)
5717人が棚に入れました
如異世界に転移して以来、アインズはナザリック地下大墳墓の主として、守護者たちの偉大なる支配者として振る舞う日々を送っていた。一方で、情報収集と資金獲得のため、冒険者モモンとしてエ・ランテルを拠点に活躍。ギガントバジリスクの討伐など、アダマンタイト級冒険者に相応しいとされる実績を積み重ねていく。そんな中、ナザリックへ帰還したアインズは、守護者を統括するアルベドと人間界で得た情報を含めた現状の報告会を執り行う。

声優・キャラクター
日野聡、原由実、上坂すみれ、加藤英美里、内山夕実、加藤将之、三宅健太、千葉繁、沼倉愛美、東地宏樹、楠見尚己、雨宮天、石井康嗣、安野希世乃、逢坂良太
ネタバレ

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

デミ(ウルゴス)ちゃんは語りたい!“versionⅡ”

何やら色々書いたんですが、(数千文字くらい)最終回観てどうでもよくなった。

っしゃぁ!!

『ナザリックに栄光あれ!!!!』



リザードマン編と王国編の2部構成でやったオーバーロードⅡ。作画は同社マッドハウスで同時進行の『宇宙よりも遠い場所』『カードキャプターさくら-クリアカード編-』に作画班のリソースを割かれたのかと思うほど悪い回はとことん悪い。無駄な伏線を張りすぎて中だるみしそうな構成も視聴中はイマイチだと感じたものの、最終回ラストに速報で流れたオーバーロードⅢの制作決定を聞き、ある程度納得しました。部分的に淡白で全体的に詰め込んだ印象ですがナザリックの面々が登場している時は概ね好評だったようです。作品の性質上海外のアニメファンにかなり人気らしく国外での評は箔が付きますね。個人的には何度見返しても面白いアニメになりました。


【↓雑記:長文注意】
{netabare}
レビューという名のメモ書きを置いておきます。(タイトル通りデミウルゴスくらいナザリック贔屓で進行。)

至高の御方のひとり、アルベド他数名のNPCを作った「タブラ・スマラグディナ」は、宝物庫に〈エメラルド・タブレット”=古代エジプトで存在したらしい錬金術のノウハウが描かれたエメラルド板〉から引用した――

「かくて汝、全世界の栄光を我がものとし、暗きものは全て汝より離れるだろう」

…の、長ったらしいパスワードを採用したプレイヤーで、アインズをして「設定厨」と称される人。OVERLORDは作者の「丸山くがね」先生自体が設定厨で、鬼のような設定で有名な「TYPE-MOON」の、「月姫」ファンディスクでシナリオ担当をしただけあります。ちなみにこの時、奈須きのこさんの文才を感じ、自分には向いてないと悟り業界を諦めたそうです。その後サラリーマンを経て趣味で投稿していたオーバーロードは趣味と割り切ったからこそかもしれませんが、世界の細部まで作り込み、余白に想像が膨むファンにとって楽しい時間を与えてくれます。掘り下げていくと、書籍版・Web版・※隠し番外編にも作中の情報が散りばめられており、最早宝探しゲームの気分です。

(※“隠し番外編”は、作者がweb版の感想掲示板に読者への返信と共に少しだけ書いたIFストーリーや物語の裏話)

先にも触れましたが、不安材料だったリザードマン編を制作側がやると決めたものの1巻分で1クールやるわけにはいかず、王国編まで終わらせることに。主人公側の活躍を楽しみにしていたアニメ視聴者から非難の声も出ましたが丸々リザードマン編を省略するのは確実にファンから苦言を呈されたと断言できます。制作側の試行錯誤がしっかり見えたと感じたのは一番危惧されていたリザードマン編全編カットor1クール丸々リザードマン編という暴挙に出なかったことで、正直作品の鮮度や制作資金も考えるとこれ以上の構成は無かったし、これがBetterだった訳です。アニメで入った方、もしくは内容が理解できない箇所があったという方はどんな観方をしていたか気になる所で、各シーンや本編感想の前にステータス設定の基本をおさらいしてみます。↓
{netabare}
OVERLORDにはアニメで語られない設定がいくつかあり、ナザリック地下大墳墓は元々が体感型のオンラインゲーム“ユグドラシル”にあった為、ゲーム内のステータス設定に“カルマ値”というステータスが存在し、NPC達の性格付けに大きく関わっています。カルマ値とは「ゲーム内で善行や罪を犯すことで±される数値」で、ユグドラシルではキャラクター制作時に±500で決定されます。人間種・亜人種に当てはまらない“異業種”で構成されるギルド「アインズ・ウール・ゴウン」では、多くのNPCキャラクターが【カルマ値】マイナス…つまり悪性の【属性】ばかりで守護者に至っては極悪も存在します。

ナザリックの面々を悪性順で並べると―――

アインズ・ウール・ゴウン【極悪】【-500】(モモンガ、漆黒の英雄モモン、本作の主人公、萌えキャラ)
アルベド【極悪】【-500】(ヒドイン、守護者統括、モモンガを愛している、書籍版で追加されたヒロイン)
デミウルゴス【極悪】【-500】(守護者一の知恵者、忠義心のお化け、悪魔、仲間に優しいインテリヤ◯ザ)
シャルティア・ブラッドフォールン【邪悪~極悪】【-450】(パッド入り吸血鬼、エロゲ要素満載の変態)
ナーベラル・ガンマ【邪悪】【-400】(モモンの相棒、虫博士、ドッペルゲンガー、ポンコツ、棚ぼたナーベ)
ソリュシャン・イプシロン【邪悪】【-400】(有能ショゴスメイド、たまに太る、人を体の中で溶かすのが好き)
ルプスレギナ・ベータ【凶悪】【-200】(ワーウルフの赤髪メイド、サディスト、三歩で忘れる通称:駄◯。)
アウラ・ベラ・フィオーラ【中立~悪】【-100】(ダークエルフ、双子の姉、シャルティアやユリと仲良し)
マーレ・ベロ・フィオーレ【中立~悪】【-100】(双子の弟、男の娘、心も女の子寄り疑惑?、天然鬼畜)
エントマ・ヴァシリッサ・ゼータ【中立~悪】【-100】(擬態した蟲メイド、…はぁ…エントマちゃんかわゆ…)
ハムスケ【中立】【0】(ジャンガリアンハムスター、モモンの乗り物、♀、婚活中、デスナイトと仲良し)
コキュートス【中立】【+50】(武人、氷属性の蟲、バトルマニア、武器マニア、デミウルゴスと仲が良い)
ザリュース・シャシャ【中立~善】【+100】(トカゲの戦士、旅人、飼っているヒュドラの名前はロロロ)
シズ・デルタ【中立~善】【+100】(自動人形メイド、可愛い物好き、あと数回変形を残しているロボ(嘘))
ユリ・アルファ【善】【+150】(プレアデス副リーダー、デュラハン、お姉さん、メガネっ娘&ボクっ娘)
セバス・チャン【極善】【+300】(プレアデスリーダー、竜人、チバスチャン、紳士、Web版ではハーレム王)

創造主に作られたNPC達は善悪の基準や“そうあれ”と定められた設定の中で“ロールプレイ”をしています。ゲームらしい面白い点ですし、実はユグドラシルがサービスを終了する前から意識が有りプレイヤー達の会話を聞いていたらしく、その時に自由に動き言葉を発することは出来なかったものの記憶にあるらしいです。喋らないNPCを設定する時にはわからなかった、性格付けと設定が乖離し相反する場合も多く、作中ではギャップになっていて魅力になっています。例えばシャルティアは江戸時代に遊女が使っていた“廓詞(くるわことば)”「~ありんす」などを語尾につけて喋りますが素は普通に喋りますし、アルベドはサキュバスで処女。プレアデスのメガネをかけたメイドのユリは、教師である「やまいこ」に創造され、規律正しい姉的な立ち位置と裏腹に“ボクっ娘”であり普段は恥ずかしいので私と言う…など。(やまいこの一人称も僕)ちなみに王都で活躍するセバスとソリュシャンの2人は極善と邪悪のコンビで、ソリュシャンの残虐性をセバスが窘めている構図でした。行動原理をこれらのステータス設定で考えると他の場面やキャラクター達に対しても合点がいき面白いかもしれません。
{/netabare}

《ネタバレ有り感想》

原作を読んでないと気づかない部分も含めのネタバレですが、この先3期が有れば明らかになる謎も多いので、1シーンで完結している情報だけ載せます。

まずはリザードマン編。
{netabare}
前作のラスト、洗脳されたシャルティアとの戦闘から間もない時分、プレイヤーの存在などを考慮し行動するナザリックの面々に新キャラクターが登場します。1話冒頭から犬のメイド長やら“ぷっちょ”みたいな頭をしたバーテンダーに執事助手の弱っちぃペンギンなどファンからすると最高のファンサービスで、とても嬉しい第一話でしたしワクワクもしましたが伏線にしかならないキャラクター達をこんなに登場させて話がまとまるのかと心配な部分でも有りました。(今考えればⅢ期あったからなのですね)原作ファン以外にはわからない部分も多そうで伏線として覚えていられるかはどれだけ本作を真剣に観ているかで変わります。アルベドさんは相変わらず病んでいます。最後に5話までメインとなるリザードマンの長と戦士ザリュースの顔見せをして1話は終わりです。

その後、各集落へと赴き共同戦線を築こうとするリザードマン達とナザリックの面々が交互に登場。この戦いに赴くコキュートスは前述の通りカルマ値が中立の善寄りの為、虐殺や蹂躙といった思考で無く武人として敬意を払い戦いを仕掛けます。これがデミウルゴスやシャルティアなら嬲り殺しでしょう。このオーバーロードⅡでは前半が“善寄り”のコキュートスとセバスが主役のために悪のギルドらしからぬフェアプレイを行うことが多かったですね。なんだかんだ有り、リザードマンが団結しナザリックの新キャラクター達の紹介も終わりました。

5話(笑)シャルティアへの罰(ご褒美)の“アインズの椅子になる”変態プレイと“トカゲックス”というファンの間で作られた新語に笑わせてもらいました。お茶の間に悪影響しか及ぼさない展開目白押しのTHE深夜枠アニメオーバーロードⅡ。その後もシャルティアへの罰を見て歯ぎしりをし壁を壊すアルベドとは対照的に、デミウルゴスの『守護者に座するとは!!』の嬉しそうな声と顔には笑わせてもらいました。アルベドが遠隔視の鏡<ミラー・オブ・リモート・ビューイング>でクルシュ達を見てボソッと一言「羨ましい…」とサキュバスの本能を見せ、閨を共にしてくれないアインズ様とあんなことがしたいと妄想しています。本能だから仕方ないので、アインズ様はいつか男を見せて下さい。(身体無いけど)

ここでも前回の失敗から得たユグドラシルプレイヤーの存在を考慮して動いていて、この先アインズの行動には全て当てはまると考えて良いでしょうね。『氷結の武神』の格好いいサブタイトル通り、死闘(コールドゲーム)を終えた後、コキュートスの進言から己の意志で判断し成長する余地を感じたアインズは喜びます。アインズやギルドメンバーが苦労して制作したNPCたちに対し自分たちの子供であるように接していて、この辺りから守護者に対し成長を促すよう積極的に取り組み始めます。守護者他NPCたちも至高の御方々を神(創造主)や親として崇拝し信頼(信仰)を寄せているので親子のやりとりを見ているようで物騒な話をしていても和みますね。

死から復活した後の朦朧とし舌が回らないザリュースの演技が絶妙で評判が良かったようです。東地宏樹さんはラジオにゲストとして来てらっしゃいましたが、リスペクトを持って演技をしてくださっていたらしく、本作の役者さんはOVERLORDを愛してくれる方が多くて嬉しい。ドラマCDから声優変更が無い珍しいパターンで、付き合いの長くなったレギュラー陣は特に思い入れが強いようです。そしてリザードマン編が終わり次の章へ……カットされていた見せ場など多くありますが構成的にここらで終幕にしないといけません。{/netabare}

ここからは王国編です。
{netabare}
王国編のスタートは、ナザリックの執事『セバス』と、プレアデスのメイド、『ソリュシャン』が活躍します。娼館で奴隷として扱われていた少女をセバスが拾い滞在する屋敷へと連れ帰ります。その後ソリュシャンに彼女の介抱を任せますが、アニメではあえてボカしたシーンがありました。少女(ツアレ)がかかった梅毒や性病、骨折や切られた腱などの傷を癒やしたソリュシャンでしたが、この時ツアレに向かって三日月型の異業種らしい笑みを浮かべ意味深な台詞を言います。

「まずは食べてしまうとしますか」

セバスに“彼女を元の状態に戻すこと”を強調して確認したソリュシャンには狙いが有りました。それはツアレ自身も知らない“お腹にいる胎児を食らうこと”。ソリュシャンはモンスターですが人型なので、下手をすると倫理規定に触れる危険性と、いつ出来た子供なのか娼館であった出来事も連想してしまうのは想像に難くなく、人食が好きな異業種(ショゴス)の描写を察しのいい人と原作既読組が気づく程度にしていました。アニメ版では残酷描写や発言がソフトになっている事が多く、本来なら拷問や人間の使い道と成れの果てまで細かく描写する上、Web版では捕らえた人間を性奴隷として扱うことも当たり前なので、アニメは地上波用の「ダーク(50%)ファンタジー」として作られています。…ですが、これでも顔を歪ませている視聴者は多かったようです。

王都での守護者各員が集まった、報告の義務を怠ったセバスへの糾弾のシーン。これもわかりにくかったですね。アニメからの方はほとんど「?」だったかと。アインズをはじめ守護者各員が集う中、御方への忠義心を試すため、この場でツアレを殺せと言われるセバス。忠義に一点の曇りも無いセバスに選択肢は1つしか無く、自身が招いた最悪の結果に苦しみながら拳を振るいます。これはデミウルゴスが仕掛けたテストでナザリックへの忠義心を試すものでした。創造主である「たっち・みー」と「ウルベルト」の仲が悪かったことや「正義」と「悪」の両極であるセバスとデミウルゴスは反発しあう水と油の性格であることも関係していたようです。ツアレも死なずセバスへの疑いも晴れ、アインズがガルガンチュアを抱えナザリックに戻るシーンで、

「グレーター↓・・テレポーテ~↑ションッ!!」

普段と違うテンションで数人が訝しげな顔に…。実は裏切りの可能性があるセバスの前にナザリックの代表が顔を出すのは如何なものかと、影武者を立てています。影武者CV:宮野真守の能面の彼で、変身能力を持つパンドラズ・アクター。アインズに作られたドッペルゲンガーで〈変身能力〉のあるパンドラズ・アクターはアインズの影武者でもあります。その後、本物が転移してくるというシーンでした。

セバスと行動を共にしているソリュシャンはプレアデスの中でもかなり優秀で、アインズに報告を怠るセバスに心中かなり不満を持っており、彼女はそれでもセバスの言を守り我慢してギリギリまでアインズへ報告をしません。その上で、問題が起きると躊躇いなく裏切りの報告をする有能メイド。事が収束してからの小麦の買い付けで仕事を終え嬉しそうなソリュシャンの顔は密かに好きな部分だったりします。ドラマCDで先行してやったところがいくつかアニメ化したひとつで、出稼ぎに出ているモモンが必要な物が多く出費がかさんで仕方ないと愚痴ります。この資金不足は最終回のゲヘナ作戦において人間から金品を大量に奪い当面の解決に至ります。※ここから王国の人々が出てきますがデミウルゴスちゃんが語っているので人間側には触れません。(嘘です。Ⅲ期への伏線が多くあって、どこが使われるか使われないか不明のためネタバレ防止として触れられませんのであしからず。)

ついにエントマの本性がでました。この戦いは原作から楽しみにしていて、番外編の「ぷれぷれプレアデス」の1期のエンディングテーマ「L L L」をプレアデス達が歌う回(特別編)で少しだけ本性が漏れ出ていました。プレアデスで大きく活躍するのはソリュシャンとエントマですが、他のメイドたちも一期より活躍が多かったかもしれません。丸山くがね書きおろしドラマCDではプレアデスや守護者客員も大活躍なのですが、閑話休題の話ばかりなので大筋にはあまり出てきません。たまに見かける意見で日常系のような回をもっとやってくれという意見も多いようで、だからこそオマケとして存在するファンサービス「ぷれぷれプレアデス」なのでしょう。

最終話直前で姫の狂気を表す作画がイマイチだなと思っていたのですが、12話の最後に出た姫の表情は良かったです。この辺まで来ると特に人間側は3期+その後への伏線が多くなるので感想はやめにしておきます。{/netabare}

【:余談】
{netabare}
東映作品に関わっていた時の“作画は3000枚まで”の制限が役立ったと監督がインタビューで仰ってました。その記事では、「250カットを止められれば50カットをフルで動かすことで躍動感のあるアニメーションが作れるのではないか」という低予算での苦肉の策であり作品をより良い物にしようと思う熱意が語られていました。原作が面白くても、アニメでは全く別の神経をつかうでしょうからアニメが面白くなったのはスタッフ陣の力も大きいのでしょう。次回予告やネット限定配信など、自由度の高さと作品への愛情がよくわかります。オーバーロードに思うことは原作ファンに優しく、ターゲットを限定的な場所へと置いていると感じるところ。興味を持てば持つほど楽しくなっていく作品なので、作品のことを考えている時間が長ければ長いほど印象に残っていく感覚が過去に夢中になったアニメと重なるのだと思います。

前回と同じくラジオもやっていて、2期が決まった時も復活したラジオで初出しでした。情報源や裏話として大活躍しているコンテンツなので興味ある方は聞いてみて下さい。知っている方はOVERLORDにドップリはまっている人でしょうね。仲間です。

そんなラジオでデミウルゴス役の「加藤将之」さんがゲストで来た回はコラボしたメイド喫茶に日野さん含め男3人で行っていました。加藤将之さんはTwitterなどでも作品愛を語っていて原作も熟読しているので理解が深く嬉しい限り。この熱意はオーディオコメンタリーやⅢ期のラジオで再びゲストとして登場した回に聞けますし、もしかするとまた来てくださる気がしますね。間違いなくキャスト陣一番の〈OVERLORD知恵者〉加藤将之さんの話も聞ける「~ナザリック地下大墳墓 定例報告会~」をよろしくお願いします。

同時進行していた「ぷれぷれプレアデス2」も最後まで緩く、原作ファンが喜ぶ設定など入れ込んでいて大いに楽しんでいました。ネットで公開されていた次回予告のノーマルバージョンとスペシャルバージョンも、本編で活躍のあまり無いキャラクターが出演するなど嬉しいものでした。
{/netabare}
最終話:感想
{netabare}
最低の作戦、英雄と崇められる者が実は極悪人というマッチポンプはお見事です。流石のカルマ値【-500】【極悪】ヤルダバオト(デミウルゴス)。ここでは作戦名「ゲヘナ」において使われる魔像や作戦概要などを説明した後、王国側の戦力と適当に戦います。人類にとって強大な戦力かつ重要人物であるイビルアイは、アダマンタイト級冒険者チーム〈蒼の薔薇〉の一員で種族はヴァンパイア。彼女の知識は長寿の為にOVERLORDの根幹を暴いてしまうキャラクターらしく、書籍でも多くは語られていません。作中屈指の人気であり人気投票4位!アニメでも結構活躍しました。Ⅰ期Ⅱ期Ⅲ期と人気投票上位の特に目立ったサブヒロイン達がいて、Ⅰ期がクレマンティーヌ、Ⅱ期はイビルアイ、Ⅲ期は「―――」(お楽しみに~)

打ち合わせ通りの戦いが始まり、メイドのユリとシズが共闘しイビルアイと戦いますが、二人相手にも結構いい勝負をしするイビルアイ。エントマはイビルアイが使う殺虫スプレーのような魔法への相性が最悪だった為大きく不利な状況でしたが、肉弾戦を得意とし防御魔法も貫通させるユリと、銃火器での援護が出来るシズはイビルアイと相性が良い組み合わせでした。ナーベラル曰く、相性が良くても一対一だとユリとシズよりイビルアイが上まわる可能性が高いようです。激戦が繰り広げられる横では戦っているはずのメイド達とナーベラルが仲睦まじく歓談をしており微笑ましい。「人間の名前を記憶できる?」なんて話をしていました。彼女たちは姉妹として作られていて、全員同じ部屋で暮らす仲良し姉妹だそうです。英雄モモンとイビルアイが初めて対面する時、エントマを戦闘不能にしたイビルアイにナーベラルが怒りを隠しきれなかったのは“家族”を殺されたかもしれないと思ったからで、もしヤルダバオトが間に入らずイビルアイがエントマを殺していたなら、ナーベラルが飛び出す前にアインズがイビルアイを殺していたかもしれません。勿論状況把握や利用価値も考え短絡的にならないようにする可能性もありますが、アインズには自分たちが作り上げたNPCに対してそれほど愛情があり、NPCたちもそれぞれ絆の深い者がいます。ユグドラシル(ゲーム)運営が作ったNPCとは思い入れが違うのは理解できますし、ましてや体感型だった所から現実世界になった上、この世界で唯一の仲間(家族)たちなので、考えてみれば当たり前かもしれません。

ヤルダバオトとの戦闘時モモンが使ったのは魔法ではなく魔法力を持った槍と剣でサブウェポン。剣士状態(漆黒の英雄モモン)の時は魔法が使えないため、補助の属性攻撃として携帯しているアイテムでした。この時使った氷の剣“フロストペイン”はザリュースのものではなく、模倣した結果本家の性能を超えた自作物。ヤルダバオトが驚愕に慄いているのは演技ではなく本気でこの剣の存在を知らなかったようです。書籍ではもう少し戦うのですが尺の都合上コンパクトになっています。Ⅰ期の時にハムスケとの戦闘が劇場版で追加されることもあったので、もしまた期間が開いてⅣ期をやるなんてことになったら補完のために劇場版を作って欲しいですね。劇場行きます!!{/netabare}

これにて最悪最低のマッチポンプも終わり続章へと進んでいきます。
{/netabare}
そして――2018年7月から3期がスタート!!

今度はナザリック陣営も大活躍!!!


刮目して待て!!! わたし!(・∀・)←

投稿 : 2024/11/16
♥ : 39

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

三部作の中間にあたる第二章、この世界を角度を変えて楽しむ心構えが必要ですね。

2018年放送のテレビアニメ 第二期に当たる 全13話

スタッフは前作と大体同様です。
制作 マッドハウス

小説投稿サイトに連載され、人気を博し、書籍化、
「このライトノベルがすごい!」で第一位という原作です。

冬季アニメ終了後に一気見したのにかかわらず不燃焼気味なのは、
三部作の中間と言う位置づけで構成が前後に分裂してしまっているからでしょう。
1期観終わったときも、「なんだよこのラストは・・・」となりましたが、
今回も同様で引っ張って終わりでした。

真面目な話、全部終わってから3クール一気観するべき作品なのかもしれません。
そうは言っても「ドラゴンボール」を終わってから一気に観ようなんて人は居なかったように、
このオーバーロードもギリギリしながらも観てしまいます。

中間であるのが分かっている以上、物語にけりがつくのを期待しても詮無いので、
キャラの魅力と世界の謎解き(全然分からんが)とモモン様の無敵ぶりを楽しむとしましょう。

いや、1期もそうでしたが、モモン様はそんなに無敵でもない、
と言うか適当に調節して楽しんでいるのか、微妙な展開です。

原作未読なので各キャラの種族とか立場とかは良く分かりませんが、
黙って見てると面白いので、適当な視聴になりました。

前作では「マーレ・ベロ・フィオーレ」(男の娘の方)とジャンガリアンハムスターがご贔屓キャラでしたが、
今回は登場頻度が少ないので、執事セバスとツアレニーニャ・ベイロン萌えです。
登場人物の中ではものすごーく普通なところが目立ちます。
ツアレニーニャの声優も地味な感じが良いです。中堅ですが。

1期と3期のつなぎと言うことで、前半と後半に分断されて、
いつものメンバーの出番も少ないと言う構成はどうかなとも思いましたが、
1話1話は大変に面白くて目が離せない作品ではあったので、
三期に期待が高まる良作ではあると判断しました。

三期があることを知らずに観た人は辛い思いをしたのかもしれません。
原作力で持っている作品なので、次回作は問題なく楽しめると予想します。

第三期は7月からの予定ですね。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 39

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ホネホネロックは鳴らず

オーバーロードの良さはコメディにある。
壮大なRPGファンタジーの世界観を、
丸ごと笑いの「舞台装置」に変えてみせた、
その大掛かりな設定と演出に拍手を送ったものです。

どうやら世間の意見とは乖離しているようで、
制作陣もファンタジーとして描いているのかな、
随分、シリアス寄りな作品となりました。
私が原作を知らず無知を晒したのでしょう。

ファンタジーとして語るとすれば、
批判の多い蜥蜴人編は英断だと思います。
長編ファンタジーやスペースオペラなどは、
世界観の構築と視聴者との共有こそ、
最重要、最優先事項だと考えていますので、
ここに住む種族、文化、風習を描く、
背景に厚みを持たせる外伝的ストーリーは、
むしろ歓迎すべきことでしょう。
ただここでも構成の問題が挙げられています。

本来持っている原作の素晴らしさを、
どこまで伝えきれているのでしょうか!?
オーバーロードの真髄は本編以上に、
ちびキャラアニメ「ぷれぷれぷれあです」にある。
私の率直な感想はここに至りました。

これからも応援していますけどね、
ファンタジー脳に切り替えて次でしょうか。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 64

71.9 6 2018年度の爽快アニメランキング6位
フルメタル・パニック!Invisible Victory(IV)(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (281)
1320人が棚に入れました
相良宗介たち「ミスリル」に、敵「アマルガム」が逆襲!
今度は本気の闘いだ!!

敵<アマルガム>のガウルン、ゲイツといった強敵を倒し、いつもの平和な日常が戻った「陣代高校」。
しかし、そんな日々は長くは続かなかった・・・。
失態続きの<アマルガム>は、本気で相良宗介たちに襲いかかってくる。
世界各地の<ミスリル>の基地が強襲される!
テッサ率いるトゥアハー・デ・ダナンが格納されている「メリダ島」もたくさんのミサイル、アームスレイブによって攻撃される。
一方、日本の宗介、かなめにも魔の手が追っていた!!

再び、宗介、かなめ、テッサたちに試練が訪れる!!!

声優・キャラクター
関智一、ゆきのさつき、木村郁絵、森川智之、夏樹リオ、ゆかな、三木眞一郎、根谷美智子、大塚明夫、西村知道、浪川大輔、山路和弘、杉田智和、てらそままさき、井上麻里奈、内田彩、茅原実里、津田健次郎、玄田哲章、速水奨、山口勝平、遠藤大智、斉藤次郎、代永翼、櫻井トオル

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

最終エピソード(11、12話)が、ひっそりと延期に…。最速はAT-Xで7/18、その他MX、サンテレビ、BS11で順次放送予定。

「Invisible Victory」の頭文字を取るとローマ数字のⅣ(4)になるという、なかなかにオシャレなタイトルを冠しての登場だった<フルメタルパニック!>シリーズの最新作。

今作ではミスリル的にはけっこう受難、アマルガム的にはしてやったりな展開になりました。

前作から間が空いたこともあり放送前にはシリーズの前の作品を再放送するなど、盛り上げにはそこそこ力を入れていたと思うのですが途中で製作が遅れてしまうなどして総集編をちょくちょく挟み、結局は放送予定の話数を6月いっぱいで使い果たしてしまったために10話が放送された時点で残りの2話の放送が延期となってしまいました。

幸い、残りの2話についても7月中に放送されることにはなったようです。けっこう面白かったけど、2018年春クールのベスト10には絶対に入れてやらない(笑)。

2018.7.25追記:
観終わってたけど更新し忘れ。面白かったです。1クールですけど、作中時間はけっこう経ってましたね。ナムサク編がエピソード的にもスケジュール的にもいろいろと辛かった…。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 26
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

今回のフルメタは死者・怪我人続出の本気戦闘モード!

本シリーズに関しては、サブヒロインのテッサ隊長が可愛いだけの、温(ぬる)くて展開の散漫な「なんちゃってロボット&学園ラブコメ」アニメとばかり思っていて、この新作の視聴前はほとんど期待していなかっただけに、第1話から・・・ちょービックリ!!!!
前作まで(1~3期+OVAの計50話)は、長~い前座だった!?

何か見続けているうちに、主人公=宗介君が『装甲騎兵ボトムズ』のキリコ君に見えてきた!
これは、《リアル志向ロボット&軍事アニメ》の思わぬ拾い物でした。

チンタラしてなかなか話の進まなかった前作までを余り確り見ていない私が、この新作はこれだけ楽しめたということは、コレ単独で新規に見始めてもいい作品なのかも?
というか、私の場合、この新作を見終えて、初めて前作の方をじっくり再視聴してみたくなりました。
原作の方は、さらにこの後シリアスな展開が続くそうなので、何とか最後までアニメ化して欲しいところです。


◆制作情報
{netabare}
原作ラノベ      賀東招二(『富士見ファンタジア文庫』1998-2011年刊)
監督         中山勝一
シリーズ構成・脚本  賀東招二
キャラクターデザイン 堀内修
メカニックデザイン  海老川兼武、渭原敏明
音楽         佐橋俊彦
アニメーション制作  XEBEC{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

======== フルメタル・パニック! Invisible Vicrory (2018年4-7月) ========
{netabare}
第1話 ゼロアワー ★ テロ組織「アマルガム」の本気宣言(レナード)、普通の学園生活の終り、世界各地のミスリル基地への大攻勢開始
第2話 損害制御 ★★ メリダ島基地への敵襲、宗介&かなめへの襲撃、スペック伍長懲戒(テッサ大佐)、かなめ動揺
第3話 BIG ONE PERCENT ★★ ベヘモス迎撃(スペック戦死、キャステロ中尉戦死)、Mr.クラマの卑劣な罠(人質・常盤恭子)、宗介とかなめの約束
第4話 オン・マイ・オウン ★★ 学園の戦闘(人質解放、レナード来襲・かなめ投降)、メリダ基地放棄・テッサ隊脱出、宗介の決意{/netabare}

 - - - - - - - - - - - シナリオの切れ目 - - - - - - - - - - -
{netabare}
第5話 WELCOME TO THE JUNGLE ★ 東南アジア・ナムサク市編(AS闘技場(アレーヌ)、ナミ&レモンとの出遭い、参戦)
第6話 腐敗のまどろみ ☆ 続き(地元警察署長の接触、宗介の目的)
第7話 ジャイアント・キリング ★ 続き(闇バトル(ロートル機サベージvs.最新鋭機M9)、再びクラマの卑劣な罠(人質・ナミ))
第8話 ワン・マン・フォース ★★ 続き(ナミ死亡、宗介の復讐戦、クラマ戦死・宗介重症、かなめの行方) ※ED「Remained dream」{/netabare}

 - - - - - - - - - - - シナリオの切れ目 - - - - - - - - - - -
{netabare}
第9話 堕ちた魔女 ★★ 旧アーバレストAI(アル)の機能回復、テッサ大佐サンフランシスコにて発見、アマルガムの尻尾あぶりだし作戦
第10話 前へ、前へ ★ レモン隠れ家への襲撃、囚われのかなめ、フロリダ軍事キャンプ(宗介回復)、カリーニン少佐の裏切り
第11話 ストーミー・ナイト ★★ メキシコ・レナード隠れ家強襲、かなめ奪還作戦(クルツ&メリッサ合流)、レナードの待ち伏せ
第12話 メイク・マイ・デイ ★★ かなめ奪還失敗、新機レーバティン無双(AIアル&宗介のコンビ復活)、かなめからの連絡・約束、テッサとの再会・宗介&アル原隊復帰{/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)7、★(良回)4、☆(並回)1、×(疑問回)0 個人評価 ★ 4.3

OP 「Even...if」
ED 「yes」

投稿 : 2024/11/16
♥ : 16

セキエイ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

酷評している人も多いが・・

大のファンというわけではありませんが、
「ふもっふ」を含め、シリーズ全話見ていた作品ですので
今回もアマゾンで全話視聴しました。
原作は読んでいません。

根強いファンがいる印象のアニメです。
楽しみにしていたファンからは、放送スケジュールに間に合っていない、
作画が乱れるなどの、「万策尽きかけた」アニメとして不評をかっているいるようです。昨今のアニメ業界の疲弊を象徴するようで悲しくなります。

以前は京都アニメーションが担当していたことや、根強いファンが待ち望んでいたなどハードルが相当上がってしまっていたように思います。

そういった背景を無視してフラットな気持ちで視聴した私自身の評価は
『そこまで悪くはないし、星1を付けるような駄作ではなく、他の深夜アニメと比べたらなんなら平均より上』だと思いました。

個別のシーンにおいて演出が悪いという意見もありますので、原作を活かせばもっと良く描けたシーンもあったのかもしれませんが、ストーリーとして
破綻しているということはないので、最後まで見ることができたし、特に終盤は熱い展開もあり楽しめました。


次回作以降、物語のラストまでアニメ化されるのかはわかりませんが、
個人的には最後まで完走してほしいアニメです。万策尽きないで頑張れと言いたいです。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 1

70.5 7 2018年度の爽快アニメランキング7位
RELEASE THE SPYCE(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (326)
1276人が棚に入れました
ソラサキの高校に通う一人の少女。その裏の顔は、人々を護る正義の私設情報機関<ツキカゲ>の一員だった。ツキカゲ新人であるモモは、師匠である雪に鍛えられ、仲間とともに街の平和の為、今日も張り切る。

声優・キャラクター
安齋由香里、沼倉愛美、藤田茜、洲崎綾、のぐちゆり、内田彩、伊藤静、種田梨沙、鈴木愛奈、早見沙織
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

好きです そらさき 愛の街

2018.12.30記


オリジナルアニメ


キャラデザインには目を瞑る。スパイものに期待するアクション、サスペンスがいかほどばかりか?条件反射で食いついて視聴開始。女子高生×スパイの化学反応が楽しみです。
さて、こちら↓

 好きです そらさき 愛の街

“そら”を“かわ”に替えると川崎市民歌になります。ゴミ収集車のメロディーとして市民にお馴染みのこの曲は川崎への愛にあふれた歌。本作の舞台空崎市のモデルは川崎市。がっつりチネチッタが描かれてたので間違いはなさそうです。
そして、主人公らは地元空崎の平和を守るため日夜諜報活動に従事する女子高生。演繹法に従えば、川崎市の平和は女子高生に守られているわけでして(失笑)、川崎市民はももちに足を向けて寝られません。ほんまかいな(゜o゜)
いずれにせよ、前クールの「ハイスコアガール」に続き川崎聖地の作品だったりもします。これにありがたみを感じないのは私だけでしょうか。

物語は正義の組織“ツキカゲ”と悪の組織“モウリョウ”との対決が全12話渡って展開されます。主人公たちはもちろんツキカゲの一員になりますね。

①彼女らの強さの根っこは地元愛。②組織存続のために受け継がれる師弟制度。③スパイスをキメると一時的にパワーアップ。

ほぼNG事項じゃないでしょうか。
①執着はインテリジェンスではご法度。
②同上。むしろ師弟制度有りの弓道を題材にした別作品でこのへん微塵もないほうが心配。
③薬物摂取推奨アニメと言わないで!

キャラデザインの時点で気づけよ!という話ですが、アクションはともかくそれ以外の要素はスパイものにあるまじき材料に事欠かず、どんどんスパイという概念から離れていきます。

{netabare}警察もいろいろあって協力的なのよ by半蔵門雪{/netabare}

諜報機関と公的機関との関係に関する説明はこれだけ。雪さんにこう言われたらあっさり諦められますね。
スパイ風ななにか、でキャラを愛でるくらいでちょうど良い感じでした。シリアスパートも設定が割と雑なためむしろ気楽に観ることができるでしょう。

突っ込みどころの前述①②③はむしろ作品の魅力の源だったりもします。

ましてやこのゆるさ、粗さは視聴断念のきっかけになりそうなものですが、とある一点、そうはさせない仕掛けが施されてました。それは

{netabare}いったい誰が内通者なんだろう?{/netabare}


惹きこみは薄いものの、別に切らなくてもいいや、といった佳作になるかと思います。


お気に入りは前述②の師弟制度の存在です。作中通して描かれた重要な要素になりますので、“受け継がれる意思”というのに琴線触れるような方なら観て損はないかもしれません。
ペアリングは3組になって、各々(モモ×雪、楓×命、五恵×初芽)の師弟愛に触れておりヴァリエーション豊かと言えるでしょう。

{netabare}「はじめに自信がないのは当たり前のことだよ。」
「積み上げた努力とその成果は自信に繋がるんだから」{/netabare}

{netabare}第一話で半蔵門雪が源ももに伝えたセリフが最終話でももから新弟子(まごいち)に伝えられます。ベタでも好きなものは好き。{/netabare}


■余談
{netabare}記憶消去70%だとあの人きっと覚えてるんじゃ?{/netabare}

{netabare}最終話のテレちゃんの笑顔にほっとした。『ゾンビランドサガ』といい種田さんお帰りなさいです{/netabare}

■余談2
川崎市歌は山本直純氏の作曲。
誰もが知っている童謡『一年生になったら』の作者として有名な方。
その魂は、友達メイカー青葉初芽に脈々と受け継がれている・・・かもしれない


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2019.06.04追記
《配点を修正》

投稿 : 2024/11/16
♥ : 46

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

萌え「忍者部隊月光」……と言ってしまうと身も蓋もないけどやっぱりそうかな?(愉快アクション娯楽作品!)

== [第7話まで視聴時レビュー: その後、追記あり] ==
第7話まで観終わったところでこのレビューを書いております。

コミックス企画は同時進行してますが、原作のないオリジナルTVアニメですね。「カワイイ女の子を出しておけば大丈夫とか、視聴者なめんな」とか言いつつ普通に視聴してしまっています。ただの企画側の思う壺…。

悪の組織モウリョウと正義と平和を守る組織ツキカゲの戦いを描いているということなのです、が、が、が……。

始めに断っておくと、設定を真面目に考えだすと色々と無理がある作品なので、アクションと大雑把なストーリーを楽しむことに注力するのがお薦めです。

まず既にたくさんのレビューアーにツッコまれていますけどツキカゲのメンバーはスパイというよりは忍者ですよね。

コードネームも五恵ちゃんの五右衛門(盗賊の石川五右衛門)を除いてみんな忍者ですし。また石川五右衛門についても抜け忍説もあるようなので結局全員忍者由来ということで良いかもしれません。

ちなみに忍者部隊月光は、世界の正義と平和を守る「あけぼの機関」の実働部隊「忍者部隊」のお話なのでありまして、だいたいツキカゲとやってることは一緒です(笑)。ちなみに忍者部隊のメンバーには月影(つきかげ)がいたりします。

装備は武器は刀と手裏剣と拳銃(は最後の武器だ!)の忍者部隊よりツキカゲの方がかなり新しくて良いですよね。

ダボっとした忍者服の忍者部隊に対して、ツキカゲの衣装は実用性の面からは疑問符がつくムダな萌え衣装となっております。

ストーリー的な目下のキーは、敵であるモウリョウへの内通者の存在であります。なお、忍者部隊には犠牲者が出ますがツキカゲはいかに…?
== [第7話視聴終了時レビューここまで] ==

2018.12.24追記:
第12話(最終回)まで視聴終了。あまり考察とか真面目に考えず、受け身に楽しむ用の作品としてはなかなか良かったんじゃないでしょうか。

アクションシーンを中心に作画も安定していましたし、メインキャラの女の子は可愛かったですし。

続編に含みを持たせた最終回だったので、セールスによっては2期やOVAなどがあるかも?

ストーリー的に、メンバー交代可能な素地を作りましたしね!

投稿 : 2024/11/16
♥ : 41
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

スパイスパイス

[文量→中盛り・内容→余談が本論系]

【総括】
ゆるゆりの方がキャラデザということで、キャラは可愛いですね。

アクションと萌え(微百合)の組み合わせ。飛び抜けた良さもないけれど、不快感や悪さもない、安定感ある面白さって感じですね♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まず、アニオリの中で、12話でキチンと綺麗にストーリーをまとめただけでも、好印象です。

最終回、綺麗でしたね。弟子離れ、師匠離れの為の記憶消去、、、と見せかけ、実は記憶は消されていなかったってのを、表情だけで魅せる演出は素敵でした。

これは妄想ですが、(後日談として)十分に師匠離れしたところで、サポーターとして姿を見せるんでしょうね、「敵を騙すにはまず味方から」とか言って、モモのピンチにユキが現れる展開(劇場版とかOVAで出来そうですね)。

キャラとしては、ゴエが一番良い感じでした。つよいし。あと、最終話のモモのバトルアクションは良かったです。

それから、途中の剣道描写がかなり良かったです。剣道用品の正確さに関しては、これまで観てきたアニメでもトップレベルでした(太鼓判)!

あと、これは多分みんな思うんでしょうが、「スパイス」を「不思議な白い粉」にしたら、とたんに世知辛いアニメになりますよね(笑)
{/netabare}

【余談1~ ツキカゲが食べてるスパイス食べてみたw ~】
{netabare}
私はスパイスにはちとうるさいのでw ちなみに、家にあったんで、さっきスパイスだけで食ってみました(笑)

【モモ&ユキ→シナモン】
{netabare}
ニッキや桂皮とも呼ばれる、木の皮が原料のスパイス。世界最古のスパイスであり、スパイスの王様とも呼ばれます。シナモンロールとかに入ってますね。

生で食っても、まあ食えます(笑) 味がする砂を食ってるみたいですが(うちにはパウダーしか無かったので)。はじめに甘味、その後に苦味がきて、最後は軽い清涼感があります。まあ、3つの中では一番食いやすいかな。
{/netabare}

【フウ&メイ→ローリエ】
{netabare}
月桂樹、ベイリーフとも呼ばれる、木の葉っぱです。カレーとかビーフシチューみたいな、肉の煮込み料理に使いますね。臭み消しのスパイスですから。

う~ん、不味い(笑) 基本的に葉っぱなので、まず苦味と青臭さが来ますね。続いて、歯みがき粉みたいな清涼感。かなり硬い葉っぱなので、筋が残って食感も悪い。3つの中だと一番不味いかなw
{/netabare}

【ゴエ&ハツメ→コリアンダー(多分)】
{netabare}
セリ科の植物の種、、、簡単に言うと、パクチーの種です。インドやタイの料理だと、コリアンダーシードやクミンシードを油で炒めるところから始まるものが多いから、かなりポピュラーな香辛料ですね。ただ、似たような見た目のスパイスは他にもあるし、アニメだとちょっと大きいから違うかもしれないけどね。

コリッとした食感、弾けるカメムシ臭wと、柑橘系の香りと清涼感。まあ、パクチーが好きなら食えるし、嫌いなら吐く味ですw でもまあ、パクチーよりは食いやすい。
{/netabare}

以上、食レポでした(笑) スパイスは料理によく使うからたくさんあるけど、スパイスだけで食べることなんてないから、新鮮でした♪ 不味いからもうやらないけどw ちなみに、私の好きなスパイスは、カルダモンです。スパイスの女王と言われる高貴な香りで、チャイなんかはこの香りが強いよね。

あと、そこまでスパイスにこだわらないけど、料理をちょっと本格的にしたいって人にオススメの三種の神器が、「ガラムマサラ」「マジックソルト」「五香粉(ウーシャンフェン)」です。全てミックススパイスで、ガラムマサラ→カレー、マジックソルト→洋食全般、五香粉→中華全般、に少量をかけるだけで、結構本格的になります。ガラムマサラやマジックソルトは結構家にあるだろうけど、実は一番オススメが五香粉。オイスターソースと五香粉とゴマ油で、適当に肉とか野菜を炒めてみて下さい。激ウマです♪ いずれもスーパーで簡単に手に入るので、お試しあれ♪
{/netabare}

【余談2~剣道通信簿(2話、半蔵門雪の練習)~】
{netabare}
○→武道家の雪は正しいフォームにして、初心者のモモは手を逆にして柄を余らせる素人握りにするのは、芸が細かくて良いです(+2点)。

△→その後の半蔵門の素振り。左手の握りが通常と違いますが、人差し指を余して親指を中指につけるのは、私と同じ握りなので許しますw 左肘が曲がっているのは良くないけどね(±0)。

○→袴のひだの数が正しい。竹刀の上部にちゃんと弦を付け、巻き返しの部分もある。正面から見た先革に×をつけるなど、剣道具の作画に関してはかなり正確(これまで観たアニメでもトップレベル)です(+4)。

評価は5段階で4です♪ 剣道知っている方か、ちゃんと取材した上での作画ですね。素晴らしい♪
{/netabare}


【アニオリのため、1話ごとの感想】
{netabare}
1話目「ゴールデンスピリッツ」 ☆3
{netabare}
とりあえずある程度作画動きますよ、のアピール。日常は女子高生。こういうのって、セーラームーンとかがはしりなのかな? 警察官になりたい女子高生が忍者になるか。これ、色々なアニメをごちゃ混ぜにした感じだな。スパイスを薬物に変えたら、一気に殺伐としたアニメに(笑) モモの成長物語かな。アニオリだし、最後は魍魎倒して分かりやすくハッピーエンドかな。高校卒業して警察になるシーン(警察と書かれた進路希望用紙のアップ)締めとかさ。
{/netabare}

2話目「第1の挑戦」 ☆3
{netabare}
「なぜスパイで忍者が女子高生である必要があるの?」という問いに、「若いうちしかスパイスが効かない」という理由付け。空崎、、、川崎?

「剣道通信簿→半蔵門を正しいフォームにして、初心者のモモは手を逆にして柄を余らせる素人握りにするのは、芸が細かくて良いです。その後の半蔵門の素振り。左手の握りが通常と違いますが、人差し指を余して親指を中指につけるのは、私と同じ握りなので許しますw 左肘が曲がっているのは良くないけどね。袴のひだの数や、竹刀の上部にちゃんと弦を付け、巻き返しの部分もあり、正面から見た先革に×をつけるなど、剣道具の作画に関してはかなり正確(これまで観たアニメでもトップレベル)です。評価は4ですね(5段階で)」

夏服に変えて時間変化を表し、ちゃんと成長を表す。ローリエとシナモン。どうでも良いんですが、私はカルダモンが好きですw 防刃防弾、、、なのに、なぜヘソ出し(笑)? 内通者は、カトリーナかな? 次点で命か雪か。二重スパイの可能性も高いけどね。
{/netabare}

3話目「モウリョウ」☆3
{netabare}
やけに胸を強調。まあ、失敗はあるわな。ソープを即座に理解して恥ずかしがるJKってのもw 誰かに誉めてもらいたくて仕事するのは、確かに違うよな。格闘シーン、わりとまとも。足の砂、結構ちゃんと仕事してる。
{/netabare}

4話目「Never Say Never Together」☆3
{netabare}
歌、なかなか上手いし、良い感じだな~。キャラを深めていく展開にするの? 気を遣ったつもりが、相手を傷付ける。へ、変態さんだぁ(笑) とにかく、歌が素晴らしい回だったな♪ 来週は、五恵×雪 回かな?
{/netabare}

5話目「Phantom・Protocol」☆3
{netabare}
拡散されるぞ?(笑) 色々ツッコミ処のあるバトル。モモ、またこのままダメになると見せといて、少しの成長。
{/netabare}

6話目「友情の報酬」☆2
{netabare}
どうやって空崎高校を突き止めた、、、って、空崎市で暗躍する(大して顔も隠さない)女子高生集団、、、だったら、大抵、見当つくんじゃ? 久々の味覚能力。
{/netabare}

7話目「初芽より愛をこめて」☆4
{netabare}
初芽の怖さが出て、良い感じ。ちょいとスパイっぽい。五右衛門が一番強いのか。アクションシーンはなかなか格好良い。強いだけが取り柄って。作画、魅せ処は押さえているな。
{/netabare}

8話目「N機関情報」☆2
{netabare}
沖縄であの兜は暑そうだな(笑) 光学迷彩があるなら、バイクより凄い機械作れそうだが。いやいやいやいや、もう侵入バレてるやん、絶対に。なんか、安っぽい友情物語に、ザコザコしい敵。
{/netabare}

9話目「ディスティニー・サークル」☆3
{netabare}
前半のデート回は、なかなか。朝から海鮮丼(笑) 過去回想メインでしたが、なかなか楽しめました。いよいよ、ラスボス登場ですね。
{/netabare}

10話目「ソラサキ応答無し」☆3
{netabare}
百合だな~。命か。次点で正解だったか。まあ、ゴエとか殺さないところを見ると、二重スパイですかね。海に落ちるのは生存フラグだし。
{/netabare}

11話目「ゲッカコウ作戦」☆3
{netabare}
このまんま命が本当に裏切り者(悪役)だったら面白いけどな。まあ、二重スパイだろうな。本拠地バレてーるんだから、どっかのホテルとか山中の方が安全だろ?
{/netabare}

12話目「ツキカゲは永遠に」☆4
{netabare}
そりゃあ、二重スパイだよね。ガチスパイの方が面白かったけどな。バトルアクションはなかなか格好良い。アニメの醍醐味。めでたしめでたし、って感じだね。弟子離れ、師匠離れのための、記憶消去。やはり、記憶消去はしていなかったか。
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 32
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