決闘で友情なTVアニメ動画ランキング 13

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の決闘で友情な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月10日の時点で一番の決闘で友情なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

75.3 1 決闘で友情なアニメランキング1位
機動戦士ガンダム 水星の魔女(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (408)
1316人が棚に入れました
その魔女は、ガンダムを駆る。 A.S.(アド・ステラ)122―― 数多の企業が宇宙へ進出し、巨大な経済圏を構築する時代。 モビルスーツ産業最大手「ベネリットグループ」が運営する「アスティカシア高等専門学園」に、辺境の地・水星から一人の少女が編入してきた。 名は、スレッタ・マーキュリー。 無垢なる胸に鮮紅の光を灯し、少女は一歩ずつ、新たな世界を歩んでいく。
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

魔女と禁忌

サンライズ制作。

幾多の企業が宇宙へ進出する時代、
ベネリットグループが運営する教育機関に、
辺境の地、水星から1人の少女が編入してくる。

ガンダムならではの国家間の争いではなく、
巨大な経済圏を構築する企業間の争いのようだ。
地球と宇宙では、経済格差が顕著であり、
そのことが地球居住者への差別を助長している。

5話視聴、ここにきて興味が出てくる。

{netabare}強化人士の登場、プロスペラの思惑、
エリクトとスレッタは同一人物なのか!?{/netabare}

ガンダム機体は禁忌として扱われている。
それはGUNDフォーマットの搭載により、
パーメットの流入で搭乗者の身体に、
大きな負荷を与える為、生命倫理の観点から、
その存在を危険視されているからである。

{netabare}しかし水面下ではその性能の可能性を探り、
どうやら各組織が暗躍しているようである。{/netabare}

最終話視聴追記。
話題になるだけのことはある幕引きだ。
{netabare}プラントクエタへの襲撃、裏で手引するもの、
地球の魔女による襲撃事件が描かれていく。
それぞれの親と子の有り様を見ていると、
抑圧された子供たちが、
自立するための試練の物語である。
そしてガンダムに搭乗することの意味は。 {/netabare}

今後の展開に期待しています。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 39

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「ガンダム」の名を関するに相応しい死人が出るプロローグ、からの「絶対運命黙示録」…。

そしてOP主題歌「祝福」 https://youtu.be/3eytpBOkOFA の原作小説「ゆりかごの星」が作品公式HPで公開されています。どんだけ振り幅デカいんだ、このアニメ(笑)!

ファーストやΖなどの旧作視聴世代はぜひ第0話「PROLOGUE」からの視聴をお勧めします。近頃のアニメは観てるけどガンダム旧作にはあまり馴染みのない方はいっそ第1話から観始めるのが良いのかも。知らんけど。

第0話で示された「人体の拡張としてのモビルスーツ」っていう考え方はSF的にはわりと素直な設定ですし、そこへのシンクロ率的な物を高めると人体に高負荷がかかるというのもわりと納得できる設定です。

医療ベースで始まったサイバネティクス的なテクノロジーが軍事利用されることの危惧みたいなものも理解できます。

そういうハードSF寄りな部分と第1話における謎の決闘(笑)とがどう結びつくのか困惑させられるわけなのですが、第1話作中で「トロフィー」という言葉が提示されたことで「ああ、ここからけっこう商売や政治がらみのドロドロとした話が出てくるんだ」という期待もあり、今期注目の一作と言えます。

なお、小説「ゆりかごの星」は第0話と第1話の間の補完エピソードですので、第0話に惹きつけられた方は読んでおくと良いと思います。第1話から観る方は、まあ読まなくても良いんじゃないかと…。

2023.2.6追記:
第1クール最終話を観終わって1ヶ月近く経つのに更新を忘れていました。

第11話からの「スレミオ相互理解が深まったか?」からの第12話のミオリネどん引き展開は味がありましたね。

エアリアルの射撃武装が決闘仕様から実戦仕様っぽいバスターライフル的な物になって、派手派手しい戦闘シーンがあって良かったのではないでしょうか。中断を挟んでの後半クールが楽しみですね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 33

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

主人公の影響で成長していく周りの人達、その過程が素晴らしい

私はガンダムの戦闘シーンよりも、主人公の信念、そして主人公と接した人たちが何かしらの影響を受けて成長していく様子が大好きです。
そしてガンダムシリーズで女性が主人公となるのは、これが初めてのようです。


主人公のスレッタ・マーキュリーは、お世辞にも美人とは言えません。
しかも人前ではどもる癖があり、自分の意見を言うのが大変苦手な少女です。
こんな少女が水星から転校して来たのですから、「田舎者」と多くの人から馬鹿にされます。

しかし、彼女はいつも前向きです。
母からの教えである「逃げればひとつ、進めば二つ」を信念として、決して逃げません。「やりたいことリスト」をつくり、それをひとつずつ実現します。
しかも、人命救助を最優先し、会ったばかりのミオリネのために戦ったり、対戦相手のグエルやエランを心配したりと、とても心が優しい。

ミオリネは美人ですが孤高の少女。我儘でプライドが高く、今まで親友は誰もいませんでした。
それがスレッタの影響で、いつの間にかスレッタのために奔走し、スレッタのために皆の前で頭を下げることもできるようになりました。
そしていつの間にか、級友の意見をまとめ上げ、会社の社長になりました。

ジェターク社の御曹司であるグエルは、以前は学校で横暴の限りを尽くしていました。
しかし、スレッタと対戦したことでスレッタを好きになり、謙虚な心を持つようになりました。

スレッタの周りには、いつの間にか多くの友達がいるようになりました。
スレッタは、それでも「自分は何もできない」と思っているようです。
ですが、スレッタのおかげで変わった人たちは、以前よりも笑顔を見せるようになりました。
そして、これからもスレッタは、多くの人たちを成長させ、笑顔にしていくでしょう。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 32

80.4 2 決闘で友情なアニメランキング2位
BANANA FISH(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (550)
2482人が棚に入れました
ニューヨーク。並外れて整った容姿と、卓越した戦闘力を持つ少年・アッシュ。ストリートギャングを束ねる彼は手下に殺された男が死ぬ間際に“バナナフィッシュ”という謎の言葉を発するのを聞く。時を同じくして、カメラマンの助手として取材にやってきた日本人の少年・奥村英二と出会う。二人はともに“バナナフィッシュ”の謎を追い求めることに──。


声優・キャラクター
内田雄馬、野島健児、平田広明、石塚運昇、古川慎、細谷佳正、川田紳司、福山潤、森川智之、千葉翔也、斉藤壮馬、上田燿司、小形満、村瀬歩
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

キース・へリングやバスキアが生きた時代

2019.01.03記


原作未読


書店で平積みされてたり、学校で女子が話題に挙げてたような挙げてないような。20年以上前の記憶です。
タイトルだけは知っていて中身がどんなか知らないものの、吉田秋生先生でノイタミナでという話題性に食いついてみました。

全24話2クール作品です。
舞台はアメリカN.Y。若くしてストリートギャングのボスであるアッシュ・リンクス(♂)は容姿端麗・頭脳明晰・殺人スキルも無問題の完璧超人。イラクで消息を絶った兄が残した「BANANA FISH」という単語を追って動き始める。
同じ頃、カメラマン助手として日本からやって来た青年奥村英二がひょんなことからアッシュと出会い、BANANA FISHを巡るいざこざに巻き込まれながら友情を育んでいく物語です。
けっこうハードなクライム・サスペンスで、コルシカマフィア、華僑の闇勢力、ストリートギャング、はたまた国家機関も出張ってきての組んずほぐれつ。諸悪の根源はBANANA FISHということになるんでしょう。

設定が設定だけに人が死ぬのはしょうがないとして、これでもかこれでもかと不運がアッシュに降りかかるのが本作の特色でしょうか。
30年前なら『おしん』、20年前なら『家なき子』、最近だと『東京喰種』の金木研ばりに過酷な試練の連続です。どうしようもない沼に嵌りこんでいるアッシュをもうこれ以上いじめないでください、となります。
このアッシュに共感できるなら作品にすっと入れると思います。
対する英二は平和ボケの権化みたいな向こうの人から見た“Tipical Japanese”を地でいく青年です。私は苦手なタイプですが、なぜか完璧超人アッシュにとっては安らぎを得られる存在。
生い立ちから歩んできた人生からまるで違う二人がなぜ共鳴し合えるか?
この友情物語を紐解くカギとなります。


私はけっこうながら見でした。
英二がまぬけというか、いや普通そんなんやったら死ぬで!の局面でけっこう素っ頓狂な行動を取ったりでイライラが募り、ストーリーに没入するのを邪魔します。
アウトローが自分に無いものを求めて無垢な存在に惹かれるというモチーフはよくあるため、逆側の無垢な存在がどうアウトローにシンパシーを感じるかの部分で弱い気がしました。

『だから二人は惹かれ合うのね』

ここがもっと欲しかったかな。男同士、女同士、男女でもそれは変わらないと思います。
クライム・サスペンスと友情物語がリンクする作風の中で、前者がなかなか面白いのは事実なものの、後者がしっくりこないと早々に“腐”認定してとりわけ男性視聴者が離脱してもおかしくないでしょう。
逆に両者がかちっとはまるとめちゃくちゃ面白く感じそうです。私はその一歩手前でした。

とはいえ完走はできました。佳作の域にはあると思います。

※メモ//石塚運昇氏遺作



■余談 
地味に良かったのがN.Yの雰囲気。
1985~1994年連載の原作でベトナム戦争帰りの設定だったのがアニメではイラクだったり、スマホがあったりと現代に合わせた調整はしょうがないとしても、ベースとなったであろう1980年代前半の超凶悪な街N.Yの雰囲気がよく出てたのは良かったです。
今と違って観光客が地下鉄に乗るなんてご法度もいいところで、昼間でもサウスブロンクスを歩けるわけがなく、例えばタイムズスクエア近辺のホテルから地下鉄でヤンキースの試合を観戦しに行くことは「死にたいの?」という世界。・・・だったらしい。なにぶんこの時期ガキンチョだったので見聞きした話です。
一方でアートやファッションはとても魅力的だったり。キース・へリングやバスキア。元は落書きの“グラフィティ”は画集を買ったこともあるし、ヒップホップも発祥はこの頃のN.Y。自分がはまったのはちょっと後の東と西でドンパチしてた頃ですが、私には興味惹かれる場所なり時代だったりします。

作中でも地下鉄でドンパチ普通にやるし、建設中ビルや廃墟などいたるところで銃声が響きます。このやさぐれ感はたまんなかったです。

リアルのN.Yで初の黒人市長が出て警官増員したのが1989年。ジュリアーニの登場が1994年。治安は急速に改善してきました。
私の初N.Yが2001年だったのでその頃はもう快適に過ごせましたね。

{netabare}超高層にもかかわらずガラス張りではなく屋外に出られるスポットがあるぜ、とN.Y出身知人のススメで訪れたのがワールドトレードセンター。訪問日は2001年8月11日午前。なんというかね。。。{/netabare}


やっぱり、あんな危ないエリアだったりストリートの悪がきがたむろするところを無警戒でほっつき回る英二って“なんだかなぁ”と思う私でした。


■余談2 ※最終回ネタバレ有
国民的愛唱歌『とんぼ』言わずと知れた長渕剛の名曲ですが、元は本人出演ドラマ「とんぼ」の主題歌です。
{netabare}最終回はヤクザ役の剛が腹を刺されて、倒れた剛をカメラが引きのカットでおさめて終了。図書館ではなくこちらは路上でしたが似たようなカット割りです。{/netabare}

{netabare}ヤクザ剛の役名は “英二” 

すまぬ。これ言いたかっただけです。{/netabare}


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2019.06.02追記
《配点を修正》

投稿 : 2024/11/09
♥ : 53
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

Walk on the Wild Side

ノイタミナ×MAPPA制作。
原作は吉田秋生の少女漫画の金字塔。

原作表紙のデザインが秀逸だなと興味をひき、
タイトルのフォントも素敵ですよね。
いつか視聴したかった作品です。
タイトルはサリンジャーからでしょうか。
あにこれのメインクラスターには、
吉田秋生と言えば「海街diary」かも知れませんね。

NYのソリッドな空気感とキャラ紹介。
バナナフィッシュの言葉の謎もあり、
初回、ラストの引きは上々だと思います。

13話視聴追記。
{netabare}中盤、盛り上がる演出もあるものの、
粛々と物語が進行し続きが気にならない。{/netabare}
ここからの後半戦に期待しましょう。

最終話視聴追記。
終始、一定基準で安定はしており、
{netabare}これはもう好みの問題ではないでしょうか。
永遠に変わらない2人の透明な絆、
素晴らしい余韻を残す万感の終幕でした。{/netabare}

ED曲は世界観に合っていて素晴らしい。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 51

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ハードボイルド欠乏性アンダーグラウンド

イタリアのシチリア島を起源とする犯罪組織をマフィアと呼びます。

マフィア映画の面白さは一般人が決して覗き込む事のないアンダーグラウンドを見せること。

人を食い物にするバイオレンスな彼らの世界にも存在するルール…日本で言う義理人情や、ビジネスの駆け引き、
暴力と権力によって誰に縛られること無く社会の強者として君臨する本能的で野心的な欲求を満たすような作品群。
往々にして事実と異なるエンタメ脚色をされるのはファミリー(組織)の絆や男の挟持、自己犠牲を盛り込むことで、
殺人、艶のあるシーン、歪な癖、薬物など、法に触れ倫理観を逸脱する刺激的な描写が多いのも特徴となります。

本作BANANA FISHは面白そうな題材と映像美だけに惜しい。

男性キャラのセックスアピールに集中し過ぎていて、これは少年性愛者で売買を生業にしているパパが元凶。
マフィアの世界やビジネスシーンの面白さを見せること無くBANANA FISHの謎と男性の美しさに頼ってしまいます。
男性のセクシャリティを売りにするのは少女漫画雑誌の女性向け作品なので問題はないがあまりに一辺倒すぎる。

作中で度々見られる中心人物の関係者が組織の暴力に晒されるのは往年のマフィア映画での王道パターン。
ジャンル愛好家なら見知った展開に「何か」物足りないのは過去作と比べ欠乏していた「ハードボイルド成分」。
殺しの呆気無く冷たい余韻や激情と復讐心に駆られた怒りなどマフィア映画で重要な暴力性や渋みは感じられず
酒の旨味もタバコの苦味も香らせない。中国系マフィアの美青年が登場したのも俗っぽさが加速したように思う。

最初から最後まで丁寧な作画が好みだっただけに惜しく、キャラクターや画面作りもジャンルには優等生過ぎた。
尖ったセンスや刺激的な表現をもっとぶつけてみればキラリと光ったかもしれない佳作アニメという印象です。

「マフィアの世界で少年の儚げな友情を描きたかった」と言われれば何も言うことはありませんし成功しています。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 30

76.6 3 決闘で友情なアニメランキング3位
巌窟王 -がんくつおう(TVアニメ動画)

2004年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (603)
3360人が棚に入れました
パリの青年貴族・アルベールは退屈な日常に飽き、刺激を求めて、親友のフランツとともに、カーニバルで賑う月面都市・ルナを訪れていた。
そのころ、ルナの社交界では東方宇宙からやって来た謎の紳士、モンテ・クリスト伯爵の話題でもちきりだった。オペラ座でモンテ・クリスト伯爵の姿を見たアルベールはその存在感に圧倒され、成金とも怪人とも呼ばれるその紳士に興味を引かれる。やがて、モンテ・クリスト伯爵との交流を深めていったアルベールは、伯爵の妖しい魅力の虜となっていく…。
ネタバレ

ポロム さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

良作SFミステリー

「三銃士」で有名なアレクサンドル・デュマ・ペールの小説「モンテ・クリスト伯」を元にしたアニメ。
脇役の一人に過ぎなかったアルベールを主人公にしたり、
未来のパリや、宇宙を舞台にしたりとSF色を強くしてる。

制作:GONZO 全24話

一部衣装をANNA SUIがデザインしたり、
作画は衣装や模様にテクスチャーが浮かんだり目に慣れるまで独特ですが綺麗です。
愛と復讐がテーマなので、貴族同士の泥沼満載なので人によっては視聴中ストレスが溜まるかもしれない。
精神的に不安になるような背景と効果とキャラが若干いるので、
ファミリーで観たり、お子様と観るのはオススメできないです。
一人でコッソリ嗜むのがオススメ。

衝撃の18話{netabare}
EDで有人操縦式の人型ロボット兵器みたいなのが出てたので気になってましたが、あれは「鎧」と呼ばれるようですね。
突然鎧で戦う場面見たときは「間違えて違うアニメの録画したかな??」と思うほど世界観とマッチしてなかったですw
その鎧の威圧感と不自然さに爆笑してたら、実はアルベールは一服盛られて
フランツが戦ってると気づき表情が青ざめました。

アルベールのことを「友以上に」想い、伯爵の真の姿を見破って警告していたのはフランツだったんですね。
アルベールは潜伏偵察するときも正面から行こうとしたり純粋ゆえの世間知らずでしたが、フランツのような良い友達に恵まれたことは唯一の幸運でしょう。
フランツが惨たらしい死を迎え、アルベールが叫び、唐突に迫るEDには
あまりにも恐怖を感じて・・18話を観た後は何もやる気が出ずベッドに横たわってはフランツのことを考えました。
普段アニメの内用は引きずらないはずですが、次の日の仕事の時さえ落ち込むほどにこのアニメにハマったことに気づいたのです。{/netabare}

OPとED{netabare}
OPとEDがどちらもJean-Jacques Burnelの曲。
洋楽のアニソンって珍しいですよね。
どちらもモンテ・クリスト伯爵/エドモン・ダンテスの心情を歌った歌詞でOPは「WE WERE LOVERS」最終回で和訳付きで流れるので鳥肌です。
EDは「You won't see me coming」ドラム連打から曲が始まり復讐や恨みを綴った歌で歌詞の中に何度も「エドモンダンテス」と入ってることから23話のクライマックスに繋がります。

<親愛なるアルベールへ>
(20話のフランツの手紙がメッセージ性があったので忘れないように一部記したいと思いました)

「君がこれを読む時はおそらく俺はもう傍にはいないだろう
だからプレゼントの代わりに聞いて欲しい
アルベール・・いいか 決して誰も恨むな
俺、思うんだ

愛する気持ちも、憎む気持ちも、
最初は人を思う気持ちから生まれたんだって
悲しいことに思いは時として相手に届かず愛が憎しみに姿を変えることもあるだろう
そんなときは子供の頃を思い出して欲しい
傷ついても傷ついてもまっすぐにしか愛せなかったあのころを

どうか生き続けてくれアルベール
傷つくことを恐れずまっすぐに人を愛して
お前に逢えて本当に幸せだった」

この言葉があったからこそ、アルベールは誰も憎むこともなく
ただ真っ直ぐに生きて、第一話の世間知らずな少年ではなく
誰かを懸命に愛せる人に変われたのだろう。
この作品のメッセージ性はこの手紙の中にあると思う。
予告で言っていた「待て、しかして希望せよ」の言葉の意味を
最終回のエドモンの手紙で知り、今、余韻に浸る {/netabare}

感想とまとめ{netabare}
視聴時、凄くストレスが溜まった・・
一日一話で見てると前半(特に一話目なんて)穏やかな始まりだったけど
後半に進むにつれて貴族同士の泥沼やユージェニーの両親、エロイーズに凄く腹が立った。ユージェニー可哀想すぎる・・。
アンドレア・カヴァルカンティ侯爵が外面良くしてるのに時々悪意に歪んだ表情を見せるのが素直に気持ちが悪くてスタッフの魅せ方がすごく上手いと思った。
毎回語り手がフランス語でシャレオツって思ってたら22話で語り手が巌窟王と知る。
巌窟王+エドモンダンテス=モンテ・クリスト伯爵と知るまでの過程も丁寧で面白い。
ペッポが女装の美少年という設定を途中忘れて、アルベールがユージェニー奪回する20話は心に染みた。最終回でモデルになったのは意外(笑)
最終回でアルベールが苦労の末に大使の秘書となり、ヴァランテーヌとマクシミリアンが幸せそうで良かった。 {/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 41

るぅるぅ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

退かぬ!媚びぬ!省みぬ!

全24話
ジャンル:復讐劇
原作アレクサンドル・デュマ・ペール「モンテ・クリスト伯」のアニメ化。

主人公アルベール視点で見せる復讐劇を描き彼の成長譚になっている。退屈な日常から刺激を求め月面都市ルナに旅する主人公と出会ったモンテ・クリスト伯に憧れを抱き日常が豹変してゆく。主人公の考え方は共感できる部分は少なく短絡的な行動が目立ち呆れる所が大きい。それを咎める友人フランツの言葉に聞く耳もたず死線を彷徨うことになる。 いわゆる死ぬなきゃわからないオバカな子。
そんなアルベールとフランツの友情の確執と想いの深さを見せたキャラ立ちが序章となっている。

8話辺りから復讐劇の影が薄っすらと滲み出してくる。
この作品の見所になりますが、実に憎しみをたぎらせる業の深さが隠されている。悲劇と呼ぶにはあまりにも過酷な運命が醍醐味になっている。
それらを体現する心理は、嫉妬・地位・名誉・権力・物欲など人の穢れた欲でしかない。醜悪な美の象徴である貴族の世界観とゴミグズのような人の性が入り混じり実に爽快な気分にさせてくれる復讐劇。

相反して愛とは何か?復讐を裏付ける愛憎劇あるテーマは、次回予告にも使われている「待て、しかして希望せよ」の意味を噛み締めることになる。
それが愛と憎しみの表裏一体の答えのように感じる。

作画は、テクスチャと呼ばれる手法でキラキラした服装デジタルピクチャが特徴。慣れるまで目が疲れるが近未来都市のフランス・パリの世界観の煌びやかさを魅せる。
好き嫌いはあると想うが、陰鬱な復讐に隠された想いを感じても損は無い作品である。

個人的に復讐劇と観ると序盤は拍子抜けするも中盤から伏線を考えさせミステリーとも陰鬱な雰囲気に引き込まれて行くのが醍醐味である。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 35
ネタバレ

Etzali さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

人は愛するが故に笑い、泣き、そして憎む…。それでも僕は…

(2012/9/9:1週目)
{netabare}1話~9話までは引き込まれるように観ていましたが15話までは少し中だるみ感が個人的にですがありました(^_^;)それ以降は食い入るように観れたので良かったです!

フランツの言葉で印象に残ったのは、「愛しさと憎しみなどは人を思う感情から生み出される」ですね。
モンテ・クリスト伯爵の復讐は人を想うが故に起こった事なのかもしれません…

良い作品でした!まだ観たことがない人はぜひ一度観てください(^・^){/netabare}

(追記:2012/11/30 2週目)
25年前、無実の罪を期せられた伯爵が25年後に復讐相手の家族を巻き込みながら復讐を成し遂げる物語です。

内容は復讐劇だけあって、かなり濃いですが主役は伯爵ではなく、アルベール子爵です。

伯爵の復讐ですが、{netabare}「他人の恨みや妬みと言うものは本人の預かりしらぬ所で密かに成長していくものです。本人が幸せであればあるほど」{/netabare}からもわかるように憎しみを強く抱いています。

ですが、{netabare}ダングラールに復讐を果たす際,伯爵(巌窟王)は毅然とした顔をしていたのに対しエドモンは泣き顔だった{/netabare}ので、憎しみだけでなく友人に手を掛ける事に対する悲しみもあったのでしょう。

そんな伯爵の最大の復讐相手であるアルベール子爵に送った言葉が{netabare}「待て。しかして希望せよ」{/netabare}でした。
なぜ、この言葉を送ったのか?{netabare}「悲しい時に想いが相手に届かず、愛が憎しみに姿を変える時もあるだろう・・そんな時は子供のころを思い出してほしい。傷ついても傷ついても真っ直ぐにしか愛せなかったあの頃を」{/netabare}から思うのは、かつての伯爵はアルベールのような真っ直ぐな性格だった事が窺がえます。

復讐事態は伯爵メインで進みますが、もう一つの復讐(伯爵の大きな復讐の過程として利用された)で観られるカヴァルカンティ候(CV:関智一)の演技力にも目を向けてみて下さい。

伯爵の復讐は絶望、憎しみ、畏怖の念に満ちていたかもしれない。それでもアルベールは{netabare}「貴方(エドモン)のように生きたい」{/netabare}と伯爵の{netabare}死に際{/netabare}に言った。

伯爵の真っ直ぐな愛が何時しか憎しみに変わり、復讐という形で幕を閉じたとしても、それでも僕は傷つく事を恐れずに、かつての伯爵のように真っ直ぐに人を愛する…



以下、楽曲の和訳
(検索したら見つかったので勝手ながら拝借しましたm(__)m)
・OP

{netabare}心にもない残酷な言葉
そして嘘もあった

決して貴女を泣かせるつもりなどなかった

でも愛とは私達を弱くする反面
強くもするもの

そしてまもなく

私は完全に貴女に心を奪われた
貴女に溺れ

自分を見失い 貴女に魅了され
翻弄されて 私は茫然とする

すべては思うままに

だから今宵私は歌おう
全ての友への歌を

二度と会うことのない友へも

昔の友
いまでも敬愛する友たち

そしてもう一度会いたい
友の為に歌おう

貴女が私を愛してくれることを
ただ祈る そして
私を信じてくれることを

私と共に笑い 共に泣き
静かなる時を共に過ごしてくれることを祈る

永久の愛を私に

貴女と私は恋人同士だった

二人の夢が潰えたのは
人生のせいではない

そう友の裏切り

そして私達が結ばれることは
もう決してなくなった{/netabare}

・ED

{netabare}私はもはやかつての私ではない

そして、お前の目にするものは、真実と異なっている
 
私はお前に会う為に、こうして宇宙を越えてきた

未知なる物を恐れる事はない

お前は気付かないだろう

お前は気付かないだろう

私の一撃までは!
                                         
私が一人の男だった時、一人の女性を愛した

しかし今の私は過去から来た化物だ
 
復讐は時間をかけ慎重にやるのが効果的なのだ

遠からず全ては私の思惑どおりになるはずだ

お前は気付かないだろう
  
お前は気付かないだろう

私の一撃までは!

お前は気付かないだろう

お前は気付かないだろう

私の一撃までは!

エドモン

私の名を呼ぶがいい

それが私の名だ

エドモン

それが私の名だ!
                   
エドモン

私の名前なのだ!!{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 31

76.2 4 決闘で友情なアニメランキング4位
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース エジプト編(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★★ 4.1 (769)
4430人が棚に入れました
ジョースター家の宿敵・DIO復活の影響で、「幽波紋(スタンド)」と呼ばれる能力を身につけた青年・空条承太郎。DIOの呪縛によって倒れた母・ホリィを救うため、祖父・ジョセフや仲間と共に打倒DIOの旅に出る。長き旅路の中で、次々現れる刺客を退けながら、ついにDIOのいるエジプト上陸を果たした承太郎たち。だが、そんな彼らの行く手を阻むかのように、奇怪にして恐ろしき新たなる敵の影が迫っていた――。

声優・キャラクター
小野大輔、石塚運昇、三宅健太、平川大輔、小松史法、福圓美里、子安武人、大川透

米麹米子 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

鳥肌♡

23話事、47話のOP見ました?
絶対にとばしちゃいけないよ。
鳥肌ものだったので書く事に決めました。
かっこいいよ、すごく
もう何度みた事か…
繫ぎとか入り方とかカメラワーク?とか
もう、もうねw

見逃した方は

JoJo's Bizarre Adventure Episode 47 【Special OP】で
検索してみて下さい。

JOJOの素晴らしさとかテーマとかを綴ってみる。

人間讃歌がテーマのJOJOですが
絵柄で見ないなんて損してると思うのです。
1期からOPとEDや作画、声優、音楽などなど
拘りや尋常ならざるスタッフの意気込みや
熱の入れ方が他のアニメと全く異なる。

見所は全部。
名言がぎゅっと詰まってるこのアニメ。
EDは多分、荒木先生の趣味だろうし
作画の色指定迄してるんじゃないかな?と思うぐらいの色使い。

喩えがおかしい事や真面目に描いてあるだろうけど笑っちゃう場面や
名言、場面、擬音、JOJO立ち沢山ありすぎてもう…♡
動物に厳しいとこや女にも容赦ない(何故か凄く柄悪いw)
荒木先生の当時のセンスで描いてるので
これは今時の人にわかるのだろうか…という昔風なところや
ちっちゃい”あ”に拘ってるところや
1部に関しては、それ台詞だったの!?とアニメ化になって
驚いた事も多々あり原作に忠実。
忠実すぎて余韻を残させてくれないところは
┐(´д`)┌ヤレヤレだぜって感じだけど
アニメ陣営の本気度がこれでもかと伝わって来る。
色んな思いがありすぎて書ききれないけれど
3部のヒロインはエンヤ婆だと私は断言する。

凄く愛されてるって思うアニメはJOJOが一番じゃないかな?
アニメで見れて良かったなって思うのも個人的には
JOJOが一番。
OPも最初は?って感じで見てても
いつのまにかしっくり馴染んで
歌ってしまうぐらいの溢れてこぼれ落ちる程の愛
キャラの面々も癖はあるけど愛着が出て来る。
系譜が好きな方には是非共オススメしたいアニメ。

一言で表現すれば「愛」
もう終わりが…ってなってくると胸が熱くなる。
多分、見終わって追記書くと思うけれど
終わって欲しくないのと、4部からまたないかなとか
JOJOファンにとっては良いアニメ化だったと思う。

書かないと決めていたJOJOレビュー
勢いで書いた後悔は(ちょっとだけしてる)

という訳?でall 5 です。
スペダン2期からの2作目の5です。
女でも面白いと思うけれど、ジャンプなのにオタ向き作品かもしれない。
アニオリ部分は評価が別れるけど
私個人で言えばアリでした。
(アリアリアリ、アリーヴェデルチ!なんて絶対に言わないんだからねっ!!)

では…

ノミっているよなあ・・・ちっぽけな虫ケラのノミじゃよ!
あの虫は我我巨大で頭のいい人間にところかまわず攻撃を仕掛けて 戦いを挑んでくるなあ!
巨大な敵に立ち向かうノミ・・・これは『勇気』と呼べるだろうかねェ
ノミどものは「勇気」とは呼べんなあ

それではジョジョ!「勇気」とはいったい何か!?

「勇気」とは「怖さ」を知ることッ!「恐怖」を我が物とすることじゃあッ!
人間讃歌は「勇気」の讃歌ッ!!
人間のすばらしさは勇気のすばらしさ!!
いくら強くてもこいつら屍生人は「勇気」を知らん!
ノミと同類よォーッ!!
人間讃歌は「勇気の讃歌」ッ!!人間のすばらしさは勇気のすばらしさ!! 




アリアリアリ、アリーヴェデルチ!

追記
48話でラストでしたがOPにSE入ってかっこよさが増したw
4部5部も好きで面白いけど個人的には6部を見たい。
アニメ化しないかな。
凄く良かった。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 49
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!じゃなかったジョジョの旅

原作既読 全24話(1期を含めて全48話)

ディオを追い求め日本から色々なディオの刺客を倒し、いよいよディオのいるエジプトへそして旅の終わりまでを描いた作品です。

この2期は、これまで以上に強いスタンドが現れます。

幾度となくピンチを迎えるジョジョたち一向ですが、ここまで追いつめられると悲壮感漂ってきて観ている方も辛くなる展開が多いですが、この作品特有のキャラクター(敵も味方も)とセリフやお話の流れが緩和していますね。

時折、おバカな刺客{netabare}(オインゴ・ポインゴ兄弟などもちろん真面目に刺客をしているのですがw){/netabare}を入れているのもこの殺伐とした闘いを何処かコミカルな感じを表現しているのかもしれません。

さすがに終盤は、シリアスな局面が多くグッと力を入れて観るシーンが多かったですね。
{netabare}アヴドゥル、イギー、花京院と次々と仲間が闘って死んでいきますが、特にイギーが亡くなるシーンは何度観てもウルウルしてしまいました。イギーかっこよかったですね。{/netabare}

作画も1期同様、原作に近い形で描かれています。擬音の表現も1期と同じですね。

全48話と話数は多いですが、色々なタイプのスタンドやスタンド使いが出てきて、それにどうしたら打ち勝つのかというぎりぎりの闘いが毎回あって、ときには笑い、ときには怒り、ときには泣き、毎回飽きさせずあっという間に終わった感じです。

原作既読で結末も知っていましたが、それでも最終話を視聴後には少しの間余韻に浸ってました。ジョジョの世界を存分に堪能しましたね。

ジョジョたちの長いようで短い旅、一緒に旅しているようで作品でした。バトルが苦手でなければ是非観てくださいね。

OP 今まで1期から歌っていた3人が一緒に歌ってました。後半になると効果音が響いてきてカットも若干変わっていて凝っていましたね。ちょっと「オラオラオラ」の掛け声が弱かったような方もいらっしゃいましたがw
ED メインの曲はムード漂う曲です。歌詞はありませんが、作画と雰囲気がマッチしてました。また、個人的にはオインゴ・ポインゴ兄弟の歌も好きでしたw(+ホルホースも)

最後に、一つ残念なのは4期の告知がなかったことですね。4期も面白いので充電してまた是非制作してほしいです^^

投稿 : 2024/11/09
♥ : 38
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

高らかな人間賛歌で綴じる長い旅の終わり

勇気と知略、ドラマとホラー、ファンタジーとリアル、痛快な台詞回しと独特な擬音が織り成すジョジョの世界は言葉で語るには深過ぎる。

初期作品「魔少年ビーティー」から脈々と受け継がれた、因果関係の明確なトリック、ポーカーフェイスからさりげなく飛び出すハッタリ、このジョジョ第三部でもやはり、荒木先生お得意の思考のゲームをたっぷりと楽しめるのです。

粒よりのエピソードの詰まった第三部ですが、私のお気に入りの回についてのレビューと総評だけにて失礼をば。

34話と35話「ダービー・ザ・ギャンブラー」の構成は特によく出来ていると思います。
{netabare}
このお話、ギャンブル3番勝負といった内容なんですが実に無駄が有りません。

最初のギャンブル、ダービーの口車に乗せられてポルナレフが挑むのは"ねこは地面に放られた2枚の魚の燻製の内どちらを先に食べるか?"というもの。私的にはこのお題だけでも面白い。ねこも燻製も大好きなので(笑)‥と言うのは半分冗談として、ここでは"バレなきゃイカサマじゃない"ルールが提示され、第三者による協力の可能性も暗示させます。同時にギャンブルで勝負しなければならない状況をも作り出し、後の展開へと繋げるという軽妙さ。漫画で言うとほんの数ページのお話なんですが、情報が凝縮されています。

次の勝負"グラスとコイン"では先の条件を踏まえた上で百戦錬磨のジョセフがダービーに挑みます。ここで初めてダービーは本領を発揮、イカサマ師として、ギャンブラーとして、実力を明確に見せてきます。ジョセフの言葉に苛立ちを見せるダービーの描写がそれとなく後の展開への布石となっている点も巧みです。

そして最後、満を持して真打登場、とうとう承太郎が勝負の舞台に上がります。ジョセフと比べればギャンブラーとしての経験や技巧に劣る承太郎ですが、ここで彼の用いた武器が言葉とハッタリ。先の勝負でジョセフの用いた戦術、言葉による揺さぶりと、スタープラチナによる目眩ましが、両者の実力差を見事に埋めていくのです。

自然に張り巡らされた数々の伏線が最終的には整然と収束するところにジョジョの物語としての完成度の高さ、荒木先生の完璧主義振りが伺えます。

余談、ダービーが指先で本のページ数とか、トランプのおもて面を読み取る能力について、子供の頃のわたしにとってコレが最大の疑問でしたが、よくよく考えてみれば、もしかしたら印刷箇所のインクの盛り上がりや手触りの違いとかでページ数や絵柄を特定してたのかも‥とか想像出来たり‥。まぁそれはそれで超能力染みていますけど。

ですがダービーのその能力を、スタープラチナの目の良さ&素早さと共にゲームルールの中に組み込んでいるので、現実離れした特殊な条件下であってもフェアなゲームが成り立つんですよね。ファンタジーでもSFでも成立するミステリーと言うものが古くからありますが、ジョジョは正にそれに該当すると言えます。

大川透さんのナレーションによる細かな解説(原作にもある)も公正さに一味加えています。もしゲーム終了後に"こんな超能力があったんだよ"とか種明かしされるお話だったら、拍子抜けして唖然としちゃうだけでつまらないですよね。

これで煙草描写の規制さえなければ、もっと素直に楽しめたんですが‥アニメ版はその点だけが残念でした(汗)
{/netabare}
次いで40話と41話の「ダービー・ザ・ゲーマー」。
{netabare}
ダービー弟(テレンス・T・ダービー略してTD)とのTVゲーム勝負も抜群の面白さ。

「エジプト編」初回エピソードでリタイヤしたまま、長らくのあいだ戦線離脱していた花京院が先鋒としてTDに戦いを挑みます。一度は強大な敵DIOの威力の前に圧倒され、恐怖に屈してしまった彼がTDとの勝負に選んだゲームがF-MEGAというレースゲーム。ここが最初の注目どころです。

レースゲームではフレーム刻みのタイミングの遅れやキー捌きの微妙なズレがそのまま数字としてレコードに反映されますので、些細なプレイングミスで全てがおじゃん、心の揺らぎが極めて顕著に表れる、精神的タフさが要求されるゲームと言えるのです。それゆえにこのシーン、"過去を乗り越える"と言わんばかりの決意が覗く花京院の選択にゲーマーの端くれであるブリキ男としてはシビレてしまうのです。

全編に渡って花京院の度胸と集中力の高さをこれでもかと言うほど見せ付けられるお話ですが、最終的にはTDの策略とウラ技染みたテクの前に敗北してしまうという点が個人的には残念。もっともここで花京院を勝たせてしまうとTDのスタンドの謎が解けずじまいという事になるので致し方ないんですが‥。

おこがましい事を言ってしまえば、私的には承太郎を先に勝負させ敗北させ、後に花京院を勝利させる構成もアリだった気はします。TDのスタンドのインチキ能力の入り込む隙を与えないレースゲームを選ぶという必然性も加わりますし、承太郎という切り札を失う事で緊迫感がより高まると思いますし、‥蛇足な妄想ですね(笑)

あれこれ不満めいた事を書いてしまいましたが、決着に至るまでの心理描写、ゲーム展開などがとても丁寧に描写されている3部でも屈指の良回になっていると思います。

続く承太郎とTDの対決ではTDのスタンドの謎の核心にじわりじわりと近付いていく展開が面白い。

歴然とした実力差のある二人の隔たりを埋めるのが、TDの軽んじている兄ダニエルの最も得意とする奇策(イカサマ)であったりする点も皮肉めいていて味があります。TDもスタンドでイカサマ染みた事やってますが、筋金入りじゃないからギャンブラーとしての目がからっきしという点にも合点がゆくのです。
{/netabare}
放送中は歯抜けで見ていたので改めて通して観ると、やはりジョジョ、面白かったです。

第三部は陣営も目的も年齢もバラバラだったキャラたちが、長い旅を通して、泣き、笑い、怒り、喜び合いながら、除々に友情を深め、いつしか一蓮托生の固い絆で結ばれていく過程が丁寧かつ自然に描かれている所に唯一無二の心地良さがあります。消えてゆく命の尊さと儚さが痛烈に心を刺すラストへ向けての展開は、人の死が意味するものを若干分かる様になった大人の目を通して見ると、より心に響くものがありました。

ジョジョの中でも荒木先生の言う人間賛歌というテーマが特別に強く脈打っているシリーズと言えるのでは無いでしょうか?

追加シーン等を添えながらも、原作の持つエッセンスを余す事無く凝縮させた、作画、構成、演出、全てにおいて(規制箇所だけは残念でしたが)素晴らしかったです。製作者の方々のJOJO愛と不断の努力が伺えるアニメでした。


※:喫煙などの規制シーンはDVD版では解除されているそうです。3周目する機会があれば是非そちらでしてみたい(笑)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 32

91.6 5 決闘で友情なアニメランキング5位
Fate/Zero 2ndシーズン(TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★★ 4.3 (3242)
17816人が棚に入れました
これは始まり「ゼロ」に至る物語――― 奇跡を叶える『聖杯』の力を追い求め、七人の 魔術師(マスター)が七人の英霊(サーヴァント)を召喚し、最後の一人になるまで戦いを繰り広げる究極の決闘劇……聖杯戦争。三度(みたび)、決着を先送りにされたその闘争に、今また4度目の火蓋が切って落とされる。それぞれに勝利への悲願を託し、冬木と呼ばれる戦場へと馳せ参じる魔術師たち。Fate/Zero 第一期で語りきれなかった残りすべてが、今ここで明らかになる。

声優・キャラクター
小山力也、川澄綾子、大原さやか、速水奨、関智一、中田譲治、阿部彬名、山崎たくみ、緑川光、浪川大輔、大塚明夫、石田彰、鶴岡聡、新垣樽助、置鮎龍太郎
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

それにしても哀しい戦争だった

<最終回を観終えての感想>

22話から24話は目が離せなかった。

やはり特筆したいのは、ライダーの生き様。
ある意味予想通りの展開と男臭さ。
最初の頃と比べたら随分と成長したウェイバーも、まだまだこれから。
そして何より、ギル様もまたカッコよかった。

セイバーはちょっと不憫な気もしたけれど、彼女らしかったかも。
ちなみに、きのこさんからのお達しで切嗣とセイバーは、
サーバントとマスターいう関係においての会話は3回までと
決められていたのだそうだ。

不憫といえば、激化していく聖杯戦争の末の切嗣もまた、
過去編での彼を思うとせつな過ぎて。

さまざまなタイプの王がいて、さまざまなタイプの英霊がいる。
王たる器とは何か、なんだか・・聖杯という器そのものが
その王のための器であったはずなのに、どこでどう間違えたのだろう、
などとつい考え、間違えた人がいても本物の英霊は
そんな器など必要としないんじゃないのか?とさえ思ってしまった。

とにかく、見応えのある2期で、かなり心を揺さぶられた。
作画も夜の風景が特に美しかったし、音楽も良かった。
きっとこのあと再び「Staynight」のほうを観ると
すごく良くわかるのだろうな(笑)
----------------------------------------
<16~18話までの感想>

{netabare}
18話まで視聴し、ここにきてようやく切嗣の過去が語られ。
なるほど、彼の冷徹さとこの聖杯戦争における立ち位置、魔術師や教会に対しての思想。
それらにとっての原点が、ここにあったのかと納得。

彼の人生において奥底に渦巻いているもの、その記憶はとてつもなく悲しいものだった。
そしてその後、どう生きていったかも容易に想像がつくほど
見応えのある18話だったし、今後の展開が楽しみになった。
{/netabare}

<15話までの感想>

プロローグだったと言える前期に引き続き、
四度目の聖杯戦争のその後が描かれるこの2期。
『Fate/Stynight』を観ているので、この聖杯戦争の結末は
わかっているわけだけれど、その当時より格段にアップした作画の
クオリティの高さとスケール感に、期待はかなり大きかった。

がしかし、{netabare}龍之介の最期はちょっと物悲しかった。
彼は元々、「死」を知るために殺人を犯していた人物。
はじめて実感できた「死」に満足したのは救われたものの、
結局、自己愛でのみ完結してしまってたからなぁ~ {/netabare}
まぁそのあたりが虚淵玄氏らしいといえば、らしいところかも。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 100
ネタバレ

逢駆 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

~雲蒸竜変~

これは、怒りと嘆きに駆り立てられた闘争の物語であり
運命に身をなげうった者たちへの祝福の讃歌である―――――


『Fate/stay night』の前日譚としてあらかじめ結末が決まっているなかで、そこに至るまでの過程を魅力的かつ重厚に描かれていた作品です!
一般的に多くのキャラクターを出すほど一人一人の存在が希薄化してしまうことがあるのですが、
7組のマスターとサーヴァント、それを取り囲む人物たち、どのキャラクターも強烈な存在感がありとても見応えがありました。
またお互いが他の人の魅力を引き立てているところも印象的。
ケイネスのような魔術師がいるからこそ近代武器を使っている切嗣の異様さが際立ったり、
キャスターのような悪逆非道な外道がいるからこそウェイバーの成長が輝いて見えたり…
各キャラがそれぞれのベクトルで突出した魅力を放っているので、そのぶん他のキャラの特性がより強調されていて見事でした。


◆聖杯戦争に参加する各陣営◆
【セイバー陣営】マスター:衛宮切嗣
{netabare} 騎士道精神を重んじるセイバーに対し目的のためならどんな手段も辞さない切嗣。
 正反対な考えのために終始冷えきった関係でしたが、どこか似通った点が多かったように思います。
 マスターには無視され続け、ライダーに王としての在り方を一蹴され、
 ランサーの最期を見て、バーサーカーの思いを知って…
 セイバーは次の聖杯戦争に何を思ってのぞむのでしょうか。
 stay nightにも繋がっていくこの二人は、そこで初めて絆を感じることができるのかもしれません。{/netabare}

【アーチャー陣営】マスター:遠坂時臣
{netabare} この陣営は裏切りと欲望が入り混じりサーヴァントの裏切りによってマスターが死亡する結果に。
 ただやはり英雄王・ギルガメッシュにはとても惹きつられました。
 ライダーの考え方も綺礼の考え方も賛美する彼の姿はまさに英雄王にふさわしいと思います。{/netabare}

【アサシン陣営】マスター:言峰綺礼
{netabare} アサシンの活躍はほぼ見られませんでしたがマスターである綺礼の心情は丁寧に描かれていました。
 悪に堕ちることで快楽を得られるということを知った彼はどんどん悪に染まっていきます。
 気まぐれで凛にアソッド剣を渡したときにはほぼstay nightの言峰綺礼になっていたように感じました。{/netabare}

【ライダー陣営】マスター:ウェイバー・ベルベット
{netabare} ライダーの最終宝具・王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)。
 それは剣でも槍でもなく同じ大地を駆け抜けた朋友たちでした。
 誰でも持てるわけではなく、誰にも奪うことはできない宝。
 彼らとの絆こそが至宝であり、征服王が誇る最強宝具であると。
 本来ならばマスターに従うべきはずのサーヴァントですが
 征服王・イスカンダルは王としてウェイバーを導いていきます。
 令呪がなくとも心で繋がる真の絆。主従関係が逆転したラストのシーンには涙が出ました。
 漢の背中から学んだ生き様はウェイバーにとって計り知れないぐらい大きなものだったと思います。{/netabare}

【ランサー陣営】マスター:ケイネス・エルメロイ・アーチボルト、ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ
{netabare} この陣営もマスターとサーヴァントとの関係が最悪だったうちのひとつ。
 フィオナ騎士団随一の戦士であるディルムッド・オディナは、
 ただ忠義を果たすことだけを願い召喚されましたがそれすらも叶わず悲運の最期を迎えます。
 怨嗟を叫びながら消えていった槍使いの狂気に満ちた姿は、英霊というより悪霊に近かったです。
 ケイネスに関してもどこまでも報われることはなかったですが、
 この陣営が本作により深い味わいを出していたことは言うまでもありません。{/netabare}

【バーサーカー陣営】マスター:間桐雁夜
{netabare} 物語上、絶対に頂点に立つことはないのがはっきりとしているのに応援したくなる陣営。
 結局、雁夜は葵を助けたかったわけではなく、葵を助けた恩人になりたかっただけでした。
 偽善による行為が報われないどころか最悪の方向に向かってしまうあたりも本作の魅力と言えます。
 バーサーカーについては戦闘シーンは良かったものの心理面が少し描写不足だったかなと思います。{/netabare}

【キャスター陣営】マスター:雨生龍之介
{netabare} 互いに他人の話を聞いていない感じだったのに、なぜか当人同士は意気投合していた陣営。
 この二人は散々場を掻き乱したあげく報われた最期を遂げていました。
 あれだけ生き生きした表情で死んでいったのはこの陣営だけだったと思います。
 特に青髭ことジル・ド・レェは、自分の過去の行いに後悔し歪んでしまっていました。
 しかしラストでかつて自分もまた一人の騎士として馳せていた日のことを思い出しました。
 見失っていたモノを思い出したキャスターの最期はとても救われていて、
 本作でも特に素晴らしい散りざまだったと思います。{/netabare}


『一度は人生を終えた者たちが後悔の念とともに蘇って挑む人生のリターンマッチ』
成すべきことをして死んでゆくのか、後悔を取り払えないまま死んでゆくのか。
現代に蘇った英霊たちの『散り様』に注目して観ていましたが
結果、最も後悔し絶望している者と最も後悔してない者が生き残るというやや皮肉な終末を迎えました。
あくまでも『Fate/stay night』の前日譚としての作品。本作だけでも楽しめますが、ラストで感じる空虚感を満たすためにはやはりstay nightを観る必要があるなと感じました。
運命に抗う者や、運命を直視する者。
様々な“運命=Fate”が描かれた本作は単純にバッドエンドとは言えない重厚な物語となっています。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 86

Key’s さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

ライダー組が一番好きだった!感動したな~(>_<)

感想


全体的には非常に良くできた作品だと思います。
全体を通じてつじつまの合わない点などは
ほとんどなかったように思います。
一期の時と同様、自分の信念を貫き通すために
ガチでバトルしているので、
駆け引きの部分は見ごたえがあります。

ただ二クールという期間あったものの、
いかんせん登場人物が多いので
それぞれのキャラの描写が足りないように思いました。
そのためいまいちキャラに
感情移入できない部分があり残念でした。


まぁそれでも上手くまとめた方だと思うが
やはり細かい所の説明などは原作を読んでないと
分からないと思うし
やっぱりstaynightの話を知らないと
理解できずに楽しめないと思う
だからstaynightを見てからの視聴を薦める

結末はstaynightを見てたので
知ってたがやっぱりすっきりしない
終わり方だなw
でも結末は最初から決まってたから
仕方ないけどね


作画は1期に続いてめちゃくちゃ良いし
相変わらず戦闘に迫力があるな
ストーリーも一気に話が進んで面白かった♪

それにしてもライダーとウェイバーの話は感動したな~
やっぱりライダー組が一番好きだな
ライダーもウェイバーもギルガメッシュも
あの話はみんなかっこよかったな♪


staynightのリメイクが出来るそうなので
そっちも楽しみです♪早く見てみたいです

投稿 : 2024/11/09
♥ : 83

71.3 6 決闘で友情なアニメランキング6位
遊戯王デュエルモンスターズ(TVアニメ動画)

2000年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (387)
2160人が棚に入れました
武藤双六から譲り受けた千年パズルを組み上げたことによって、もう一人の人格を宿すようになっが、たとえ敵であっても許して信じる事が心優しい少年・武藤 遊戯。ある日、デュエルモンスターズの創造者「ペガサス・J・クロフォード」から一通のビデオレターが届く。そのビデオレターに現れたペガサスがデュエルをすると言い出し、テレビの前にカードを置いてデュエルを始める遊戯。
しかし遊戯の戦略は、全て見透かされ、時間切れによって遊戯の敗北扱いとなり、罰として祖父・双六の魂をビデオに封印されてしまう。最後にペガサスは、自分が「千年眼(ミレニアム・アイ)」を持っている事を告げ、消えていった。双六を救う為、ペガサスが提示した条件である、「決闘者の王国(デュエリストキングダム)」への参加を決意する遊戯。親友の城之内克也と共に王国での戦いに挑むが、各地から名だたる決闘者が集まっており、その中にはペガサスの刺客「プレイヤーキラー」が紛れ込んでいた。遊戯達はそれぞれの目標を果たせるのか。そして、前回の戦いの末、昏睡状態になっていた海馬は…。

声優・キャラクター
風間俊介、齊藤真紀、高橋広樹、菊池英博、津田健次郎、竹内順子

Key’s さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

一番好きなカードゲームアニメですね!懐かしいです♪

あらすじは
初期の方の遊戯王でも書いたのですが
こちらでも書いておきますね

あらすじ
ひ弱でいじめられっ子だった高校生・武藤遊戯が、
古代エジプトより伝わる闇のアイテム
「千年パズル」を入手したことを契機に、
彼の中に別人格であるもう1人の遊戯(闇遊戯)が現れ、
闇の番人となって世の悪人たちを次々と過激な
「闇のゲーム」で叩きのめし、
最後には罰ゲームを与えていくというダークファンタジー
およびダークヒーロー(アンチヒーロー)の
要素を持った物語である

『遊☆戯☆王』のテレビアニメ第2作。
原作のカードゲームを再現した
トレカ商品が大人気を呼んだことをきっかけに
再アニメ化されたシリーズであり、
ホビー『遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム』と
タイアップしている。
1998年にテレビ朝日系で放送された
『遊☆戯☆王 (アニメ第1作)』と関連性はない。

このアニメは前作とは違い
カードゲームだけで構成されているので
原作にあり前作やったような様々なゲームは
すべてカットされており
いきなり決闘者の王国(デュエリストキングダム)編
から始まります

そしてこれから見始めようとする人のために
一応、決闘者の王国(デュエリストキングダム)編の
あらすじも書いておきますね

ある日、デュエルモンスターズの創造者「
ペガサス・J・クロフォード」から「武藤遊戯」の元へ
一通のビデオレターが届く。
そのビデオレターに現れたペガサスは、
なんとデュエルをすると言い出し、
遊戯はテレビの前にカードを置いてデュエルを始める。
しかし遊戯の戦略は、全てペガサスに見透かされていた。
ビデオの時間切れによって遊戯の敗北扱いとなり、
罰ゲームとして祖父・双六の魂がビデオに封印されてしまう。
最後にペガサスは、自分が千年アイテム「千年眼(ミレニアム・アイ)」を持っている事を告げて消えていった。
双六を救うため、ペガサスが提示した条件であるデュエル大会「決闘者の王国(デュエリストキングダム)」への参加を決意する遊戯。
一方、遊戯の親友である「城之内克也」も
この王国に参加したいと言い出す。
それは優勝賞金を手に入れ、
目の病気に苦しむ妹・静香を救うためであった。


王国編のデュエルは、
上級モンスターカードを召喚するのに生贄が不要、
ライフポイント2000、
ダイレクト・アタック不可といった、
現在行われているデュエルとは違う初期のルールだった。
また、デュエルに使用されたソリッドビジョンのシステムも、原作ではテーブル型(ボックス)であるのに対し、
アニメでは「デュエル・リング」と呼ばれる
体育館並みのかなり大掛かりな装置(「デュエル・スタンバイ」の掛け声で地面から競り上がってくる)となっていた。

と説明がかなり長くなってしまったが
そろそろ感想に移ろうと思う


独特のキャラクターデザイン、
カードゲームの構想、超個性的で魅力あるキャラクター、
臨場感のあるBGM、ぶっ飛んだセリフなど
色々インパクトが残る作品だったな

原作のストーリーももちろん良かったんですが
合間にあったオリジナルストーリーも
意外に悪くなく楽しく見れた♪

カードの効果など、説明しながらのバトルなので、
初心者でも『なるほど!』と楽しく見れるのはいいですね

本作品のデュエルなるカードバトルは、
完全にご都合主義な展開で、都合の良いタイミングで
最も都合の良いカードを引かされるという流れ。
デュエル展開は王道そのもので、
敵側のちょっとした強カードを撃破し、
味方側が勝ちそうな流れ、からの、敵側がコンボ完成で、
味方側キャラあと一撃で死ぬ、
そして味方側の全てをかけた魂のドローで会心の逆転、
パターンが大体決まっています。

万が一、あるデュエルで味方側が負けたとしても、
あとで仇討ちが成就されるような流れになっているという。
わかってはいるんだけども、それが楽しめる。
味方側が敵のコンボを崩したときには、
なかなか高揚感というのを覚えますね。

悪い悪いと言われている作画については、
個人的にはそこまで気になりませんでした。
確かに悪い時もありましたが、
内容が面白かったので気にせずに見れたというか。

それに意外と泣ける話もあったのではないかと
特に僕は最終回では泣いてしまったな
当時最初からずっと見ていたアニメだったから
かもしれないが

まぁたぶん色々思い出補正されてるとも思うが
当時から印象深い作品で大好きな作品の一つです!
当時はほんと毎回わくわくしながら見てたなw
でも今見ても楽しめる作品だと思う

それにまだ主人公が変わりつつも続いているのは
素直にすごいと思う
こんなに幅広い世代に知られてる
カードゲームもといカードゲームアニメは
他にないのではないでしょうか

これを見て遊戯王が好きになった人には
是非次のシリーズであるGXも見てほしいですね
というわけで次はGXの感想でも書こうかと思う

投稿 : 2024/11/09
♥ : 22

やる気梨 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

劇場版見る前の復習として!

あらすじ

ひ弱でいじめられっ子だった高校生・武藤遊戯が、
古代エジプトより伝わる闇のアイテム
「千年パズル」を入手したことを契機に、
彼の中に別人格であるもう1人の遊戯(闇遊戯)が現れ、
闇の番人となって世の悪人たちを次々と過激な
「闇のゲーム」で叩きのめし、
最後には罰ゲームを与えていくというダークファンタジー
およびダークヒーロー(アンチヒーロー)の
要素を持った物語である


『遊☆戯☆王』のテレビアニメ第2作。
原作のカードゲームを再現した
トレカ商品が大人気を呼んだことをきっかけに
再アニメ化されたシリーズであり、
ホビー『遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム』と
タイアップしている。
1998年にテレビ朝日系で放送された
『遊☆戯☆王 (アニメ第1作)』と関連性はない。


このアニメは前作とは違い
カードゲームだけで構成されているので
原作にあり前作やったような様々なゲームは
すべてカットされており
いきなり決闘者の王国(デュエリストキングダム)編
から始まります

そしてこれから見始めようとする人のために
一応、決闘者の王国(デュエリストキングダム)編の
あらすじも書いておきますね


ある日、デュエルモンスターズの創造者
「ペガサス・J・クロフォード」から
「武藤遊戯」の元へ一通 のビデオレターが届く。

そのビデオレターに現れたペガサスは、
なんとデュエルをすると言い出し、
遊戯はテレビの前にカードを置いてデュエルを始める。
しかし遊戯の戦略は、全てペガサスに見透かされていた。

ビデオの時間切れによって遊戯の敗北扱いとなり、
罰ゲームとして祖父・双六の魂がビデオに封印されてしまう。
最後にペガサスは、自分が千年アイテム
「千年眼(ミレニアム・アイ)」を
持っている事を告げて消えていった。

双六を救うため、ペガサスが提示した条件である
デュエル大会「決闘者の王国(デュエリストキングダム)」
への参加を決意する遊戯。

一方、遊戯の親友である「城之内克也」も
この王国に参加したいと言い出す。
それは優勝賞金を手に入れ、
目の病気に苦しむ妹・静香を救うためであった。


王国編のデュエルは、
現在のルールとは違う。

上級モンスターカードを召喚するのに生贄が不要、
ライフポイント2000、
ダイレクト・アタック不可といった、
現在行われているデュエルとは違う初期のルールだった。

また、デュエルに使用されたソリッドビジョンのシステムも、
原作ではテーブル型(ボックス)であるのに対し、
アニメでは「デュエル・リング」と呼ばれる
体育館並みのかなり大掛かりな装置
(「デュエル・スタンバイ」の掛け声で
地面から競り上がってくる)となっていた。


※wiki引用



感想


単純にカードゲーム単体としても面白いし、
超個性的で魅力あるキャラも多数いる。
BGMもバトルを盛り上げるし、
ぶっ飛んだセリフなど
色々インパクトが残る作品だったな。

遊戯王が元ネタのネットスラングとか
結構あるしね。
それだけ印象的ということかと思う。


原作のストーリーも、
もちろん良かったんですが
合間にあったオリジナルストーリーも
意外に悪くなく楽しく見れましたね。

ドーマ編普通に好きでしたね!
遊戯王で有名な名言も
生まれましたしねw

子供向けだけあって、
カードの効果など、
説明しながらのバトルなので、
初心者でも楽しく見れるのはいいですね。


本作品のデュエルは、
ご都合主義な展開で、
都合の良いタイミングで
最も都合の良いカードを引くことが多い。

だが、これはもうカードアニメの宿命というか
仕方ない部分であると思う。
カードで主人公がわかりやすく
活躍するにはこうするしか無いのだろう。


デュエル展開は王道そのもので、
相手が強いカード出して、
ピンチになってそれをどうにか逆転するというもの。

展開はわかってはいるんだけども、
それが楽しめる作品であったかと思う。
主人公が敵のコンボを崩したときには、
ワクワクしてきちゃいますよね。


主人公の遊戯の声優の人俳優さんなのに、
最終回にはめっちゃ上手くなってますね〜!
一気に見るとわかりやすい。


作画については悪いって言われてるらしいですが、
個人的にはそこまで気になりませんでした。

確かに悪い時もありましたが、
内容が面白かったので気にせずに見れたし、
自分がこのアニメに作画を
求めていなかったというのもあるかもしれません。


それに意外と泣ける話もあったのではないかと
特に、僕は最終回では泣いてしまったな…。
当時最初からずっと見ていたアニメだったから
そういう補正もあるのかもしれないが…。

色々思い出補正されてるかもしれませんが、
当時から印象深く、
大好きな作品の一つです!

当時はほんと毎回わくわくしながら見てました!
今見ても楽しめる作品だと思うので、
劇場版見るタイミングで皆さんも
見てみてはいかがでしょう。


それに、まだ主人公が変わりつつも
ずっと、続いているのは素直にすごいと思う。

こんなに幅広い世代に知られてるカードゲーム、
もといカードゲームアニメは
他にないのではないでしょうか?

これを見て遊戯王が好きになった人には
是非、次のシリーズであるGXも見てほしいですね。
というわけで、次はGXの感想でも書こうかと思う。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 17

ミュンヘン さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

実は声優育成アニメという側面もあるアニメ

世界で1番売れたトレーディングカードゲーム遊戯王のアニメの最初のシリーズ(正確には東映版の遊戯王が最初のアニメ化です)です。

大筋の物語としては主人公の武藤遊戯に宿った3000年前の古代エジプトのファラオの魂の記憶を巡っていく話となっていて古代エジプトの要素を取り入れた事により壮大な話という雰囲気がありました。古代エジプトの石板が出てくるのですがあれは今でも頭の中でイメージできるぐらい印象的です。カードゲームのアニメですがこういう神話や歴史といった事への興味がこの作品を通して持てました

遊戯王がカードゲームのアニメとしてTVシリーズがスタートしてもう18年になります。これほど長期に渡って人気があるのはやはり強烈なキャラクターたちの活躍が多いにあるでしょう。
主人公の武藤遊戯、第一印象はやはり髪型でしょう。自分はアニメのキャラクターであれ程意味不明な髪型をしてるキャラを見た事がありません。そして表遊戯と闇遊戯という2つの人格を持つ主人公という設定もやはり印象的ですね。
ライバルポジションの海馬瀬人、ブルーアイズホワイトドラゴンを愛するあまりそのモンスターをモデルにしたジェット機を作ってしまうとんでもない社長です。よく高笑いをしますね。見てるだけで面白いです。
このほかにもたくさん癖が強すぎるキャラクターが出るので飽きる事は恐らく無いと思われます。

自分はリアル遊戯王を遊んでた1人でありカードの知識がある程度あるのでデュエルを楽しく見れてましたね、特にこの初代遊戯王は強いカードと弱いカードの差が激しかったりたまに意味不明な理由で勝負がついたりと中々刺激の強いデュエルを見れました(攻撃するのは月だ!は衝撃←分かる人いるかな?)

遊戯王アニメシリーズは声優の演技力の成長を感じる事が出来るところも個人的にはいい所の1つです。
主人公の武藤遊戯役を演じてるのはジャニーズの風間俊介さん。1話の時点では酷かったです。下手くそにも程があるという感じでした。しかし!このアニメは4年間放送してたのです、そしてこのアニメはカードゲームアニメという性質上必然的にセリフの量が半端なく膨大でその上二重人格の表と闇の演技の仕方を変えないと行けないのです。それを4年も続けてると最終回の頃には今活躍してる人気声優に勝ると言っても過言ではないほど成長してました。1話を観たあとに最終回を見ると衝撃が走りますね。

子供向けアニメというのはやはりアニメ界にとって様々な意味で必要な存在なのだと感じる事がありますね。このレビューを書いていて改めてそう思いました

投稿 : 2024/11/09
♥ : 9

70.7 7 決闘で友情なアニメランキング7位
SK∞ エスケーエイト(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (159)
487人が棚に入れました
「そのとき俺は確かに見たんだ。この沖縄に舞う、白い雪を─…」スケートボードが大好きな高校二年生・暦がハマっているもの――……それは"S"。「Sエス」とは、閉鎖された鉱山をスケートボードで滑り降りるルール無用の危険な極秘レースだ。中でも、そこで行われる「ビーフ(決闘)」に多くの人々が熱狂していた。暦はカナダからの帰国子女で転校生・ランガを「S」に誘う。スケートボードに乗ったことのないランガだが、「S」の熱狂は構わずランガを巻き込んでいく。裏の顔を持つ個性豊かなスケーターたちと繰り広げられる、サイコーでアツいスケボーレースバトル×無限の可能性が今、ここに始まる──!!

声優・キャラクター
畠中祐、小林千晃、永塚拓馬、三宅健太、緑川光、松本保典、子安武人、小野賢章
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

アングラレースと南国は良く似合う

オリジナルアニメ

沖縄を舞台にスケボーの闇レースに熱狂するギャラリーと闇レースに勤しむプレイヤーらのお話です。
アニメ自体は特に話題になることもなく1クール終了。だがしかし、なかなかどうして視聴感が心地いい作品でしたので好意的にご紹介。

まずはジャケ買いよろしくスタッフの名前で決めちゃいなよ!なこちら↓

 監督:内海紘子(京アニ出身。『Free!』の監督してた人)
 シリーズ構成:大河内一楼(まあ『コードギアス』ですよね)
 制作:BONES

このへん引っかかりがあるようでしたらどうぞ。先入観どおりかもしれません。
なんとなくお洒落(BONES製)な装いで、パワーゲームに踊る人々が登場(大河内テイスト)します。そして疾走感を期待したいスケボーレースにはしっかり応える監督さん。『Free!』での疾走感ある泳ぎ動画のノウハウは形を変えて引き継がれたかのような作りです。若干ですが男同士の友情においてやや気持ち悪いやり取りがあるのもご愛敬。

次に中身。
沖縄在住のスケボ大好きレキ(CV畠中祐)と沖縄に転居してきた未経験者ランガ(CV小林千晃)の二人が出会うところから始まる物語。うっかり滑ってみたらめっちゃ才能ありげで実はスノボのそれもかなりハイレベルの経験者とゆう背景がうまくいったのかもねなランガくんがほぼ主人公。

 なんでもありのスケボーレース

デュアルで殴り合い削り合いとフリーダムなレースシーンが作品の多くの時間を占めます。

 どっちが早くゴールできるか?

シンプルゆえにゴール到達までをどう見せるかが腕の見せ所でした。選択肢はざっくり二つあって

1.見たまんまヴィジュアルであの手この手やる(視覚重視)
2.モノローグやら回想やら二人のストーリーを作る(感情揺さぶり系)

本作は1.により重きを置いた仕様でした。潔くて好きです。


たぶん闇レースで理解正しいと思うんですけど、画面から伝わるアウトローな雰囲気となんでもありなレース仕様との相性は良かったように思えます。
思い浮かぶのは往年のゲーム。ファミコン『マッハライダー』やスーパーファミコン『F-ZERO』っぽいです。少なくとも『マリオカート』並みのキャッチーさとは遠いところにあります。
あとは人気シリーズ『ワイルドスピード』との親和性ですね。改造車と改造スケートボードと違いはあれど、あっちはマイアミこちらは沖縄とヤシの木が似合う場所。打ち込み多めの劇伴群。なにより「勝ったところでなにがあるん?」な非生産的なレースにかける想いの熱さを感じられます。

この非生産的というのがポイント。
利害から離れて、自身のプライドやその界隈でしか通じない名誉そして己の美学に純化することができて見てて面白い。そしてそれをきちっと理解してる作り手さんが制作してる見た目楽しい作品でした。



※ネタバレ所感

■足裏感覚

自分、スキーやってるんですけどオフシーズンのトレーニングではインラインスケート(ローラーブレード)使うんですよ。ローラースケートのお仲間みたいなものです。
体の重心移動の確認ができますし、なにより接地面への体重のかけ方だったり足裏の最も大事な感覚部分を雪がなくてもチェックできるって寸法です。
よってスノボとスケボーの親和性ってのにはリアリティあるんじゃないかしら?と思ってます。

{netabare}どっかの回でスノボでいうエッヂのかけ方を想定しながらターン時の体の使い方を確認してたけどそういうところが妙に説得力ありました。{/netabare}

雪とは無縁の南国でのレースがウィンタースポーツに通じてるぞってのがいいです。


■“いわゆる女性向け”で感じる違和感

世の中には百合もんあるのでBLもんあってもお互い様よねと思ってます。
とりあえずイケメンが出てくる男子の群像劇に条件反射で「女性向け!はいさようなら」とマウント取った別腹で百合もんにブヒってるみっともない姿は見せないように気を付けてます。「はいはい百合ね。こういうの好きな男もいるよね。自分興味ないんで勝手にすれば?あ、○○クンと○○クンのカラミ尊い~っ」総じて対人感受性高め(要はコミュニケーション力有り)な女性が同じようなことした時に他人の目にどう映るのかを重々理解してるのです。まずやりません。

 性差

この一対一の関係で男性がイメージするもの女性がイメージするもので違いってありますよね。
いくつか観てきて同性の友人への感情のぶつけ方でどうしても「こりゃ違うわ」ってのがあります。

{netabare}才能を持たざるレキが才能豊かなランガに嫉妬する。男女関係なく芽生える感情でしょう。
それをそのまま「君に嫉妬している。僕もどうしたらいいかわからないんだ。」と直接ぶつけるアニメ作品。ここ違和感。

多聞に“私をかまってよ”が含まれる感情のぶつけ方を男はしない(と思う)。
百歩譲って「君に嫉妬してい“た”」と自身の整理がついてから。

やきもちや嫉妬の処理の仕方が違うのよね。{/netabare}


この時点で男性(俺)視点からみたリアリティとは離れていきます。物語面ではマイナスなんですけど、これは見た目楽しむ作品という位置づけだったのでOK!



視聴時期:2021年1月~3月 リアタイ

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2021.04.11 初稿
2021.01.03 修正

投稿 : 2024/11/09
♥ : 34

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

X Gamesとかをチラ見くらいでもする人ならお馴染みのスケートボード

といっても、私はもっぱら観る方で、やる方の体験は高校生くらいの頃までで終わっています。しかもその頃はスケボーって呼んでましたよ。「スケート」といったらアイススケートかローラースケートだろう、とそこはさておき…。

第1話は録画だけしていて、第2話と一緒にまとめて観ました。

生まれ育った沖縄でずっとスケートボードに取り組んできたっぽいレキと、カナダからの帰国子女でスノーボード経験は長いけどスケートボードは初心者というリンガのW主人公って感じなのでしょうか。

スケートボードのトリック(技)とかは実在のスケートボード準拠ですが、作中の廃坑跡だかで行われているマッチレース的なタイムアタック競技は作中での独自設定のようです。ただ、複数人スタートで同じコースのタイムを競うクロス競技みたいなのはあるので、全くのオリジナルって訳でもなさそうです。

AI搭載ボードみたいな物が出てきてましたが、これは今のところ実在はしなさそうですね。

スケートボードは高度なトリックに挑むレベルになったことはないですが、何か技に取り組むような個人競技の経験を持っていれば共感はできそうな感じのストーリーだと思われます。

余談: 良く「天才は左利き」(本作だとリンガはグーフィー・スタンス)みたいな設定が創作物にはあるんですけど、逆は真ではありません(笑)。私はグーフィーでしたが、スケートボードは勢いをつけないでもチックタックで進むくらいのことはできましたけど、全く上手くはなりませんでした。

2021.4.5追記:
最終話(12話)まで視聴終了していましたが、レビュー更新が遅れていました。終盤、特にアダムとランガの滑りがまさに「レベルが違う」とか「異次元」とかそういうところに辿り着いてしまっていました。

特にアダムの身体能力に至っては、スケートボードで滑るより速く自分の足で走って先回りするとか人としてあり得ないレベルでしたよね。

これは私がそう思うだけかもしれないんですが、実在する競技で「プロでも実現できないレベル」に一介のアマチュアが達するのは、それが可能な理由に自分なりに納得ができる説明がつかないとどうも観ていてシラけてしまうんですね。
(他作品を引き合いに出すのも何ですが、だからたとえば『キャプテン翼』とかも私はあまり好きではなかったです。)

そういう意味でこのアニメは私にとっては「やり過ぎ」で、惜しい感じになってしまいました。

でも、実はアダムの表の顔の政治家としての立ち回りとその結果は、予想を良い意味で裏切っていて私は結構好きです。ただ、その後アダムが伯母さんたちをどうすることにしたのかはちょっと気になる…。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 32
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

侮れない!

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
イケメン達がスケボーに乗って、戦うアニメ。

なんか、2.5次元に向け、スケボー練習している人が目に浮かぶな~(笑)

どうみても、女子向けのB級アニメなのに、これがなかなか侮れない。シナリオがキチッと面白い。

しっかし、今期はこれ系のアニメ、多かったね。

「スケートリーディングスターズ」、「WAVE!!~サーフィンやっぺ!!~」、そして本作の、「スベり三兄弟(笑)」

3つとも完走しましたが、3つとも結構面白い、掘り出し物ですよ。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
私はボーダーなんですが、スケボーは未経験。まあ、斜面を下るのであれば共通点は多いかもで、ただの天才よりは説得力がありました。

んで、私はサブキャラ好きなので、ジョーとチェリー、そしてアダムの物語は好きでした。旧友との、近いからこそ交わらない、でも深いところでは通じあっている様子は、萌えるな~と(笑)

あと、シャドウも好きでしたね。初回は完全に悪役だと思ったのに、なんだかんだ好い人でしたね。ああいうキャラ、昭和のロボアニメの敵役にいましたよね、たまに(笑)

それに対すると、レキとランガの物語は、やや薄っぺらかったなと。

にしても、「スベり三兄弟」全てで、「男の嫉妬」みたいなのがメインになりましたが、そんなにみんな女々しいのが観たいのかな。

それから思うと、スラムダンクで桜木が、流川に対して、初心者のくせに「俺は負けてねぇ」で最後まで貫いたのは、やっぱり凄かったんですね。時代なのか、女々しい主人公増えてきたよね。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 19

72.3 8 決闘で友情なアニメランキング8位
STAR DRIVER輝きのタクト-スタードライバー(TVアニメ動画)

2010年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (938)
5124人が棚に入れました
日本南方に浮かぶ島・南十字島。ある夜、島の海辺にツナシ・タクトという少年が流れ着く。本土から身一つで泳いできたタクトは島の学校・南十字学園高等部へ入学し、その明るく前向きな性格で、アゲマキ・ワコやシンドウ・スガタら学園の生徒たちと交流を深めていく。だが学園の地下には、「サイバディ」と呼ばれる人型の巨大な像が多数眠っており、生徒たちはそれぞれサイバディにまつわる秘密を抱えていた。そしてそれは、タクト自身も例外ではなく…。
ネタバレ

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

σ(o・ω・o)のスタドラ愛は本物のようです。(さらにさらに追記あり)

【はじめに】
 一部で評価が突出して高いものの、
 全体的に見れば「ネタアニメ」的に認知されているのかな?。
 かく言う自分も、はじめてこの作品に触れた時は
 「何だコレは!?wwww」的に軽く見ていましたが、
 見れば見るほど惹きこまれてさらに見たくなる・・という謎の中毒性。。
 結論としては自分がアニメに求めているものが
 ほぼすべて詰まった素晴らしい作品だったことに最近気付いてきました。
 ということで、気合を入れてレビュー全書き直しです^^。


【ジャンル】
 まず最初に、このアニメのジャンルは何だろう?って考えてみましたが
 「学園もの」
 コレが自分的には一番しっくりきます。自分が一番好きなジャンルかもです。
 えっ?ロボットものなんじゃないの?って未見の方は思うかもしれませんが、
 ロボットはおまけ要素だと思います。
 なんというか、ロボットというよりは
 そのキャラの現実世界の延長線上にあるものが具現化されたもの?
 ・・みたいな感じのものだと自分は思っています。

 こういった代替のものを使って表現されているものとしては
 演劇部による演劇や、某キャラが語り聞かせる物語、もそうですね。
 物語の核心を”別のカタチ”をとって抽象的に示唆しているのかな?。
 謎めいた表現っぽく感じられて、好奇心そそられますね。


【印象的な言葉】
 あとこの作品には忘れようとしても忘れられない「印象的な言葉」が多々あります!。
 全部は書ききれないし、ネタバレにもなってしまうので、いくつかだけ紹介します。
①「銀河美少年」
 美少年なんて言葉を聞いたのはパタリロ以来ですw。それに「銀河」をくっつけるなんてw。
②「アプリボワゼ」
 ずっと造語だと思っていたのですが、ちゃんと意味があったのですね!。
 『星の王子様』という本を読めばわかるそうです(自分は未読ですがいつか読みたい)。
   {netabare} “きずなをむすぶ”、”関係を築く”、”能動的に仲良くなろうと働きかけること” {/netabare}
  他にも解釈はたくさんあるのでしょうが、とても美しい言葉の響きだと思います。
③「やりたいこととやるべきことが{netabare} 一致する時、セカイの声が聞こえる {/netabare}」
 これ、すごくグッときた言葉ですっ。σ(o・ω・o)がタクト君を好きな理由の1つでもあります。
④「何が○○○○○だ、○○○○○○」
 すごくツボに入った言葉でした。いろんな捉え方のできる素晴らしいセリフだと思います。


【登場キャラ+声優さん】
 自分がアニメ作品を好きになれるかどうかの1つ目安として、
 ”どれだけ好きなキャラがいるか?”というのをいつも考えるのですが、
 本作でもほぼ全員好きになってしまいました。
 本作は”かなり登場人物が多い作品”と言っていいんじゃないかな?。
 ・・正直、細かいところは今でも全部覚えきれてない部分もありますが(名前や担当声優さんとか)。
 特筆すべきは「どのキャラもすごくキャラが立っているのに全くイヤミがない!」というところです!。

 全員は書ききれない(全員書きたいが)ので、自分が特に惹かれたキャラを数人だけ紹介します。
①主人公
 このキャラに出会ってはじめて声優の宮野さんのことを知り、どちらも好きになりました。
 主人公のことは、とにかく本編をみて感じ取ってください^^。
 宮野さんって演じるキャラの年齢や性格とかをホントに上手く意識して演じられてると思います。
 あと、ファンや視聴者に対するサービス精神が群を抜いて素晴らしいと思いました!!。
②おとな銀行頭取
 物語全体の中で、すごく重要な位置にいるキャラだと思います。
③保健の先生
 完全におバカなネタキャラですよね。でもそこがいい!^^。


【挿入歌、OP/ED曲】
①サカナちゃんの歌
 四方の巫女の歌はどれも素晴らしく、一般的なキャラソンの枠にはとても納まりきりません!。
 中でも気多の巫女(戸松遥さん)の歌「モノクローム」は最高ですね♪。
 吸込まれるように神秘的な歌声だと思います。
 この曲のおかげ(せい)で本作を好きになったともいえます!!。
 また、サカナちゃんの語りに耳を傾けるヘッドの姿も印象的でした。
①1クール目のED曲
 同立の1位で、9nine「Cross Over」がハズせません。
 何気なくEDに流れてくる主人公3人の仕草とこの歌声、歌詞。
 気付くと、この曲のせい(おかげ)で本作を好きになっていました。


【演出・その他】
・全体的にテンポがよくて、キャラの描写が明るい(性格的に)。
 適度なデフォルメ描写、言葉選びや、間のとり方等も絶妙です^^。
・”お色気の表現”がお洒落で素晴らしい!!。
 BGMだったり、声優さんの熱演だったり、シチェーションの妙だったり、間接的な映像だったり・・
 ワコの妄想だったり^^、
 想像をかきたてることで、よりいっそう臨場感を高めていますよね。


【背景の描写】
 背景の描写、素晴らしいですね。
 星空に流れ星が流れるところなんて、ワクワクさせられてしまいます。^ヾヾ☆ヾ
 他にも海面の水のゆらぎ、夕日に照らされる木々やその他もろもろ。
 舞台が南の島でホントによかったです!。
 そういえばつい最近、田舎の描写が素晴らしい某アニメ作品がありましたよね。
 それに通じるものがあるんじゃないかな?って自分は思ってるのん。
 後の”本作の劇場版”で都会が背景になったのを見た時、正直自分にとっては魅力が激減しました><。
 やっぱ南の島でこそ見れる自然あふれる風景、
 澄んだ空気でなければ決して見ることができない、目を奪われるほど美しい星空(ゼロ時間の星空にも通じてると思う)。
 これは本作の大きな特徴の1つだと思っています。


【ヘッドの描く絵】
 寮に飾られているあの絵、素敵だなあ。描いてる人の感情まで映し込まれている気がします。
 うちの部屋にも飾りたいなあ。


【結論】
 気合入れて全文書き直したのに、ぜんぜんまったく書ききれていませんっ><。
 とにかく書ききれないほど、この作品はいろんな輝きに満ち溢れています!。
 1度見ただけではなかなか見えてこなかったり、
 時間が経って改めて見ると全く違う見え方をしたりする作品だと思います。
 とにかく現時点での”自分のお気に入り”、”人へのオススメ”
 ともにNo.1の作品なのです☆。

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※懲りずに早くも追記。。

【全25話】
 「イタいw」「馬鹿馬鹿しいw」「くだらないw」「どうかしてるw」「ネタアニメ」
 いろいろ評される本作ですが、どの言葉も実際その通りなんですよねww。
 でもほんのちょっと角度を変えたら、それがすごく魅力的に映る”稀な作品”なのだと思います。
 間違いなく”人を選ぶ作品”ですが、でもやっぱり多くの人にこの作品の良さを知ってもらいたいです^^。

 自分にとっては他作では替わりのできない”かけがえのない傑作”だと思っています。
 1話から25話まで全話が素晴らしい出来で、それぞれに意味がありつながっています。
 (・・あ、劇場版はなかったことにしてる自分です)。


【キャラへの思い入れ追記】
 タクトくんの幼馴染2人、これは欠かせません><。あの話が一番好きかもです。


【結末】
 ワコのモノローグで締めくくられる本作ですが、自分にとっては最高のエンディングでした!!。
 {netabare} 2人の間でどちらも選べず、どっちつかずで残念だったとガッカリされる方も多いようですが、
3人にとっては、まだまだこれから物語が続いていくわけですから、こういう形がベストだったと思います。
それに作品が終わってしまってからも、視聴者に妄想する楽しみを残しておいてくれるなんて、
なんともうれしい最後の贈り物だったと思っています^^。 {/netabare}


【タクトくんの第一フェーズ】
 ワコのモノローグで語られます。これはぜひぜひ実際に本編見てから聞いてほしいですね(∩.∩)。

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※またまた追記><。

【魅力】
やっぱり最高の作品です!。何周でも観られます。というか見る度に理解が深まって愛着が倍増します。
登場キャラそれぞれの人間性がとても魅力的なんです。
「秘めた想い」「ふと見せる表情」「負けを認められる潔さ」「秘めた優しさ」etc,
ぜひぜひ、作品を見て感じてほしいです。


【3人という関係】
主人公組はもちろんですが、他にもいろんな組み合わせの”3人という関係”が物語の中に多々出てきます。
同じ3人でも、その関係のカタチはいろいろさまざまでその対比がとても面白い(興味深い)です。


【デザインや色使い】
キャラデザインは自分にとっては満点です!。感情の微妙な変化まで、すごく巧みに表現しています。
色はありとあらゆる色彩すべて使ってるんじゃないかな?。
でもそれぞれの色が主張しすぎず見事にやさしく調和しています。
野球エピソードの色使いが特によかった。


【やっぱりキャラが好き^^】
(スガタ)優しく見守る笑顔が最高です。
(演劇部部長)7話でタクトに言った言葉が強く強く印象に残ってます。
(ヘッド)憎めない人だし、やっぱり魅力あふれる人だなあ。
     マスクの三角目と口元だけ見てるとシャアに見えてくるww。
(リョウスケさん)若い時のエピソードにグッときました。
(マリノ )呪文のセリフと、野球のシーンがお気に入り。
(ケイト)カラオケシーンは誰もが魅了されましたよね^^。
     あと、野球のシーンも超お気に入りです♪。
(ベニオ)超絶好きなキャラのうちの1人です。主役回が特によかった。
(ホンダ・ジョージ)12話、最高に((o・д・)bグッジョブ♪。
          顔アップのデフォルメ目が最高でしたっ。
(サカナちゃん)天使です^^。
(ハナ)実はかなり好きなキャラです!。声もいい演技だったと思います。
(ナツオ)タクトの○○ですよね。笑顔とあのセリフが最高でした。

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※またまたまた追記。。

【五十嵐さんx榎戸さん対談記事読んで】
対談形式で、作品に込められたテーマが語られていて、
あそこのこれはこういうことでって、ちょっとだけ明かしてくれてとても感動しました。
「タクトは1度、○○している」
なるほどー、たしかにたしかに^^。これすっごく大事なポイントですよね。
「この物語は主人公が○○○○○○に○○○○○○○○○もらうまでの物語」
って語ってたことに、なるほどー、そうそうそう^^。って感激。

【何周も見てさらに追記】
もう何周も見てるんですが、ホント1話1話、最初の1コマから最後の1コマまで、
ちょっと目を離したら見落としてしまいそうなところに
フッと各キャラの心情描写が描かれていたりして、
後で繰り返し見る事でそれらの理由が徐々に理解できて、それらがつながって、
その想いの強さだったり深い心情に、すごくすごく満足感が満たされるんです!!。

なんというか、1つの長編映画を見てるような気分にさせてくれる作品だなあ。
やはり現時点で自分の中で「最高傑作な作品」なのです^^。

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※またまたまたまた追記。。

★最も好きな回は?
はい。正直いって全部です!。全部の回が1位といってもいい。順番なんて意味がありません!!。
しかし、その中でも特に!というのをあげてみます。
①第16話「タクトの○○○」:
 幼なじみとのエピソードが描かれるこの回が一番好きかもです。
①第22話「神話前夜」:
 素晴らしいタイトル^^。物語の核心に触れるエピソードでしたね。
①第19話「3人の日曜日」:
 タクトとスガタの優しさがあふれ出てる回。2人がいかにワコのことを大切に想っているか、またワコがどれだけ2人のことを想っているかがにじみ出ています。
①第8話「いつだって流星のように」:
タクトとスガタのぶつかり合いですね。最後のゼロ時間の雲が○○○演出は2人の心を同時にあらわしていて、ほんとうに素晴らしかった!。
①第21話「リビドーなお年頃」:
 最期のワンシーンでワタナベカナコがシモーヌに言った言葉が最高にシビれます!。かっこいい!!。
 σ(o・ω・o)もそういう本当に強い人間になれたらなって思いました。
①第12話「ガラス越しのキス」:
 最期のシーンでワタナベカナコがポロッと自分自身に言い聞かせる言葉が、もうたまりませんでした!。これは反則レベルでキュンときました^^。


★タクトと宮野さん
レビューを追記すれば追記するほど、再視聴を繰り返せば繰り返すほど、
タクト役が宮野さんで本当によかったと思ってしまいます。
・・というか宮野さんじゃなかったらこんなに本作を好きになることはなかっただろうし、
繰り返しみることもできないでしょう(何度も見ると飽きてしまって)。
何回もみてストーリー展開わかってるハズなのに、
何度見ても(さすがに連続周回は飽きるので、1周したらしばらく時間おいて)
新たな新鮮な気持ちで何かしらの驚きと喜びを感じてしまうのです。
他作品でも「変態役をやらせたら右にでる者はいない!」という意見をよくみかけますよね。
実際σ(o・ω・o)も以前からそう思ってたし、それはそれでいつもほんと期待してるし楽しませてもらってます。
しかし!、自分が思う宮野さんの神髄は、なんといっても「ポジティブな精神」を
キャラに吹き込むことだと思うのです。そして、それはまさにタクト君の第一フェーズに通じる
ものがどこかあると思います。
あ、そうか!。宮野さんはタクト君と同じ第一フェーズをきっと持ってるんだと思います!。
いまこうやって書いてて初めて納得しました^^。


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※さらにさらに追記。

8か月ぶりのレビュー追記です^^。
・・よく8か月も追記せずに我慢できたなと自分をほめてあげたいくらいw。

・・何回も再視聴していますが
「飽きてしまわないか??」という以前からのσ(o・ω・o)自身の心配をも跳ね返して
毎回毎回そのクオリティーの高さに酔いしれてしまうんです・・。

このサイトではあまりレビューが上がってこないですよね・・(寂)。

そりゃあ、放送当時はかなり話題になってましたが
それももう何年も前の話だし
最近アニメを観始めた方にとっては
まず知る機会もそんなにない作品なのかな??って
少し勿体ない気がしてしまいます。

あと、”本作が誤解されやすい要素”として

「よくあるハーレム作品じゃないの?」

ってのが危惧されるのですが
自分にとってはまったくそれはあてはまりません!!。

・・だって”魅力ある人物”に多くの異性が惹かれてしまうのは
ごくごく当然のことであるし
本作はそういった”主人公の魅力”がしっかり描かれ演技された作品であることを
納得させられてしまったからです!!。

主人公以外の全ての登場人物も
それぞれに”それぞれの輝き”(それぞれの銀河の綺羅星)
を見せてくれる他にはなかなか見られない素晴らしい作品ですので
何かの機会があればぜひ試しに観てみてほしい作品なのであります。

自分にとっては本作が”何より人に薦めたい作品”なのです!!!。

追伸:最近SHIROBAKOの影響を受けて本作の原画集を購入しました!。

改めて本作を作り上げてくださった全てのスタッフ様、アニメーター様、その他もろもろの方々に

感謝感謝なのですペコリ(o_ _)o))。


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放送開始、祝10周年!・・とかで何かお祝いみたいなのないかな~?と思っていましたが
まさかの緊急事態宣言が発令される現在の情勢・・。

こんな厳しい現実の中ですが
自分は本作をまたまた再視聴し、結果、たくさんの元気と喜びと勇気をいただきました!。


さすがにもう飽きて観れないんじゃないか・・と毎回おそるおそる再視聴開始するのですが
不思議なことに、観れば観るほどさらに好きにさせられてしまいます!。いまだに発見も^^。
そしてまた追記したくなってしまいましたw。


実は数か月前にTVを買い換えました。4K対応でそこそこの画面サイズです。
ということで、今回は今までの視聴よりも大きいサイズ・高精細な画面での視聴でした。
所有BD BOXのフルハイビジョンの映像が最大限発揮されていて
画面から伝わる構図や動き・発色の素晴らしさ等が何倍にも倍増しまくりました!!。

自分は画質至上主義ではありませんが
できればやはり本作は大画面・高解像度で観てもらったほうが
より伝わるものが大きいと確信しました^^。


本作の絵の構図、ホント素晴らしいです!。

あと、手書きとCGも絶妙にいいとこどりで融合してると感じます♪。
キャラクターはしっかり手書きで
でも水面のゆらぎやゼロ時間に入る直前のシーンなど、目を奪われます^^。

あと、やっぱ夕日の輝きの美しさと輝きの強さ・やさしさです!!。


ストーリーの状況や謎のほのめかしも
キャラ同士の自然な会話で見事に成立させている。


ワンパターンとよく評される序盤の戦闘シーンも
実は毎回バリエーション違いの工夫がすごいですよね!
戦闘から帰ってきたドライバーに対するかけあいも最高!。


あと、次回予告のバリエーション工夫!!!。
これはエウレカセブンTV版でも感心した工夫でしたが
いろんなキャラを巧みに組み合わせて、感情芝居もしっかりつけている!。


あと、単純なパクりではなく、本気の素晴らしきオマージュリスペクトの数々!!。
本作の完全な一部として機能し、原作とはまた違った次元で昇華させている!!!。

わかりやすい例)
 ・ジョジョ  スタープラチナVSザ・ワールドのラストシーン
        ノトーリアスBIGほか
 ・ガンダム  シャアの名セリフ(○せてもらおうか(以下略))ほか
 ・Zガンダム  カミーユの名セリフ(○○○にはわからないよ)ほか
・マクロス  ブリタイの名セリフ(我々にも失われた○○が(以下略))ほか
        最終話のあの爆発シーン
        あのキスシーンでも一条君と○のシーン思い出すw
        喫茶店での夕日バックは一条君と○のシーン思い出す^^
 ・エヴァ   同一声優さんの名セリフ(○ってのはいいねえ(以下略))ほか


音楽・音に関してもこだわりがハンパないですよね!。
例のあの目覚まし時計の音が使われる場面の対(複数場面)。
水滴が一滴落ちるシーンの対(複数場面)。
BGMの音の差し引きが素晴らしい。無音込みで。


セリフも似たセリフを
影響された別キャラが違うシチュエーションで使う破壊力!!。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 59
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

きらぼし☆レボリューション

ボンズ制作、シリーズ構成榎戸洋司。
ロボ+青春+銀河美少年の宝塚演劇アニメ。

広大な青い空と青い海、
豊かな自然に恵まれた南十字島。
ひとりの少年が南十字学園に入学する。
持ち前の明るさで人気者となるのですが、
この学園には大きな秘密が隠されていた。
{netabare}学園地下で研究実験を行う「綺羅星十字団」
地下に眠る巨大な人型兵器「サイバディ」{/netabare}

笑顔ウルトラZの青春綺羅星パワー全開、
演出としてインサートされるBL的妄想、
引き返すのなら今じゃないのか!?ですが、
お気に入りは人妻女子高生ミセスワタナベ。
声までエロいです。

物語は至ってシンプルです。
{netabare}古代銀河文明の兵器サイバディを巡る攻防。
サイバディを通常時間で動かせれば、
軍事的、経済的にも世界を支配できる。
そして封印を守る4人の巫女の悲哀。{/netabare}

終始「演劇的」演出で、
不思議な印象を残す作品ですが、
風景も美しく何よりキャラが良く動きます。
視聴をためらっている方には、
劇中の言葉を伝えなくてはいけません。
君の銀河はきっと輝くと。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 37
ネタバレ

ねここ時計 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

一緒に走って!

始終キラキラしてるイメージの作品。とてもキレイです。

学園恋愛の要素に、ロボットものを足したような、
今までにない、クセになるような要素をたくさんもっているアニメです。

南十字島という小さな島が舞台。普通とは少し違った学園生活と風景が素敵。

*3度観たら変わりました。

それぞれが皆、精いっぱい輝きながら物語を紡いでいくのです。
流れ星みたいに。

キラめいては消えて。
そして、また煌く。

登場人物たちが眩しいです。


☆主人公タクト☆
機体とアプリボワゼ(結ぶ)するときに

「颯爽登場っ!銀河美少年 タウバーーン!!」

自分で美少年、言っちゃってます。しかも銀河!
確かに白い衣装が私のツボだけど。すごいセリフ。
(是非、少年たちに言ってもらいたい。)
変身シーンとても格好いいですよ。

☆スガタ☆
ワコとは幼馴染かつ許婚。見守る系イケメン。
地球や大切な人を守るために、自分を犠牲にしたりする。
{netabare}ワコを守るためにいつもナイフをもっているんです。{/netabare}
冷静そうに見えて、スガタも熱い魂を抱いているのです。


☆ヒロイン ワコ☆
封印を担う皆水の巫女
ふたりのタイプの違う男の子に、全力で守られる女の子。
実際三角関係はとても苦しいですけど、
ワコはとてもいい子なので、3人で居ることができるのですね。

ちょ、最後 {netabare}スガタとタクト両方のことを同じくらい好きって、{/netabare}
何てことだっ ガタガタ

でも、青春真っ只中なんだから、選ばなくてもいいと思います。


★「綺羅星十字団」を名乗る組織★
皆仮面を付けています。
私からみたらどうみても正体バレバレなんだけど、なぜか物語上ではバレてないみたいです。
衣装・・そして、何と言っても謎の決め挨拶、
「綺羅星ッ!!」
親指・人差し指・中指を立てた手を目元に活きよい良く俊敏にかざす(と書いてありました)


ちょっと私も鏡の前でやってみたり・・
アニメ観たみんなも絶対やったよね?
これリアルで使ってみたいけど、これっぽっちも勇気ないです。

戦闘シーンは、ガンダムシリーズをほとんど観てきた私でも、今までにない斬新さで見入りました。

タクトが、ドンッと胸にこぶしを当てながら剣を出すんです。
「スターソード!エルロード」
「スターソード!サフィール」
は格好いいですよ。

最後は、純粋で真っ直ぐなタクトに感動してしまいました。
{netabare}ヘッドに全力パンチを繰り出すとこなんか鳥肌ですよ。
私がパンチされたかと錯覚するほどの、心に響くパンチです。

「僕にはみえている!」
この場面号泣です。
タクトにはみえているんですね。

最後にタクトがスガタくんに言ったセリフ
「これとは違う、もっとすごいそらをきっとみるさ!」
私の目で、まだ輝けるものを見つめることができるのでしょうか。
{/netabare}

「君の銀河は輝いている」
泣けます…心に届いてやまない作品です。


私にとって、何とも言いがたいような特別な魅力のある作品です。
これから観る方は
置いてけぼりにされないように、全力で走っちゃってください!

OP、ED良かったです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 30

68.0 9 決闘で友情なアニメランキング9位
ワルキューレ ロマンツェ(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (691)
4200人が棚に入れました
原作:ワルキューレ ロマンツェ[少女騎士物語] 監督:山本裕介 シリーズ構成:ふでやすかずゆき、キャラクターデザイン:桂憲一郎、音楽:ランティス 山下誠一郎、清水愛、瑞沢渓、中村繪里子、田口宏子 橋本みゆき

声優・キャラクター
山下誠一郎、清水愛、瑞沢渓、中村繪里子、田口宏子、生天目仁美、柚木涼香、水橋かおり、今井麻美、千葉千恵巳、新井里美、内山夕実、米澤円、下屋則子、飯塚昭三

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ジョストって何? 美味しいの? 

原作 アダルトゲーム 未プレイ

全12話

ジャンル:ジョストの学園ハーレムラブコメ


ジョストと言う 騎士の一騎打ちで、馬上槍試合の競技

主人公は、天才騎士と言われていたが、ある理由から騎士の道を諦めてべグライター(騎士の世話役で、パートナー)へ転向。

女性ばかりの学園なので、みんなからべグライターになって欲しいと迫られる設定です。


キャラデザは綺麗だし、皆 可愛いです。
最初見た印象は、雰囲気が「プリンセスラバー」に良く似てるな~って思ったら・・・
案の定 同じエロゲー会社 
開発元 Ricotta
キャラデザも 同じ 
こもりけい
でした ^^;

所々、パンチラ等のサービスカットありです。^^

感想としては
話の内容は、特別 惹かれるものはないですが、初めて聞く「ジョスト」という競技には、興味が持てました。

結局、主人公が誰のべグライターになるのか?
予想はついてたけど、最終話まで引っ張るのには、ちょっとイライラさせられました。
それに、決勝戦がダイジェストなのも残念。


キャラは、ありきたりだけど、いろんな子がいて良いですね

自分は、皆が憧れる スィーリア先輩が好感もてました。

いいキャラしてたのはベルティーユ 
高飛車だけど、面白いから憎めないです ^^



総評すると
自分は 可もなく不可もなく・・・普通でした。

ゲームをプレイした人には、思い入れとかがあって楽しめたんじゃないかな?
あとは、プリンセスラバーが好きだったらオススメ。

初見の人には あまりオススメできません 
時間があればどうぞ~的な「お茶」作品。



op:「UN-DELAYED」 歌 - 橋本みゆき

ED:「MoonRise Romance」 歌 - 麻生夏子


最後に一言

クララが立った! うわ~ん  ゜(゜´Д`゜) By ハイジ

投稿 : 2024/11/09
♥ : 50

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

突くことの快感を覚えたオンナノコ

本作は、一騎討ちで行われる騎馬戦競技『ジョスト』を中心に育まれる恋愛物語です。
この競技を題材とした作品は他にあるのでしょうか?
珍しいと思います。
てか私、本作を観るまで恥ずかしながらこの『ジョスト』という競技の存在すら知りませんでした。
でもこれが幸いしたのか、作品自体はよく見るコテコテのハーレムものなのですが、目新しい気持ちで臨むことができました。
ジョスト、けっこう面白いスポーツですね。


~本作においてのジョストの軽い説明~
(あくまで初見の人間がこの作品で学んだことです)
・馬上での一騎討ち
・装備は槍状の武器、鎧、兜。
・3ゲーム先取したほうが勝利
・通常は"騎士"と"ベグライター"でペアを組む


だいぶ端折ってますが、まぁこんな感じです。
ストーリー上で大事になってくるのは、一番下の項目。
(※ベグライター…作戦などをたてるサポート役)
ベグライターが男主人公、その周りの女の子は騎士という構成で進むわけですが、
主人公は優秀なベグライターだそうで、
様々な女の子騎士から誘いを受けるってのが大筋であります。
はい、ハーレムの完成!


主人公の澄ました感じはあまり気に入りませんでした。
が、そんな彼がラッキースケベに遭遇しまくる様子は、
観てて何気に面白かったです。


それともう1つ、メインヒロインの一人である美桜が騎士になる展開は誰でも予想できると思いますが、その動機が何か面白いです。

『私、もう1度騎乗したいの!』(言ってません)
『私、またこの棒で突きたいの!』(言ってません)

言い方はともあれ、ジョストの楽しさに目覚めたようです。



OP「UN-DELAYED」 歌ー橋本みゆき
ED「MoonRise Romance」 歌ー麻生夏子

OPは橋本みゆきさんですから。
ハズレなどあり得ないのです。


--------------------------


とある女騎士がインタビューに答えてくれました。
???『ジョストは最高ですわーねー♪』
だそうです。
楽しそうで何より。


後半の様子を観ると、ベグライターいらなくね?
ベグライター不在者が勝ち残ってんじゃん!
なんてツッコんでしまいましたが、
ジョストの演出はなかなかにかっこよく見応えは充分でした。
もういっそのこと、完全なスポ根ものとして観たい。


視聴後の満足度はわりと高いほうでした。
作画もかなり綺麗ですし。
でも、スポ根要素がなかったらキツい気がするのは・・。

お気に入りはいなかったものの、キャラは普通に可愛かったです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 45

えんな さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

感想

18禁原作らしいですね、これまたよくあるハーレム

ジョストをもっと前面に押し出せばそれなりにいい作品になったとおもうけど

ハーレム系だからしょうがないかな~

あえての推しメンはスィーリアかな

最後まで見たけど特に印象に残りませんでした。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 40

61.4 10 決闘で友情なアニメランキング10位
異世界チート魔術師(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★☆☆ 2.7 (388)
1422人が棚に入れました
どこにでもいる普通の高校生・西村太一と、運動神経抜群でモデル体型の美少女・吾妻凛。平和な高校生活を送っていた二人はある日突然、不思議な魔法陣の光に包まれ、見知らぬ土地へ迷い込んでしまう。そこは恐ろしい魔物が生息し、獣人やドワーフ、エルフといった多様な種族が存在する、まるでファンタジーのような世界。異世界へと導かれた太一と凛は、ここで生き抜くために「冒険者」になることを決意するが、その適性検査で、二人が“チート"な魔力を持っていることが判明して……。

声優・キャラクター
天﨑滉平、高橋李依、田中美海、大原さやか、久保ユリカ
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1

【酷評注意】召喚されたのが凛ひとりだったら、もっと面白かったんじゃ?

原作未読。最終話まで視聴。

高校生が異世界召喚されて、最強でハーレム・・・。
初期設定から面白くなさそうな雰囲気が・・・。

主人公の少年の言動が常識外れで滑稽というか、不愉快に感じることもある。
普通の高校生が、異世界召喚され、チートな能力を与えられただけなのに、何故だか偉そうな言動。
これでは共感が得られない。
『おじいさんが常識を教えるのを忘れていた』初期設定が活かされている・・・、
いや、これは違う作品の初期設定か!!!(笑)

作画はとてもひどい。

物語としては、第6話まではそこそこ面白い。
本当はかなり面白いんだと思うけど、主人公の少年の言動が、ね・・・。
かなり足を引っ張っちゃう。
主人公なんだから、足を引っ張るなよ!!

第7話はヒドイ回だったな・・・。
かなり重要な回だったと思うんですけど、バトルのテンポが悪い。
無駄に多過ぎる会話!(特に太一の無駄口が多すぎる)
そして、意味不明の展開・・・。
{netabare}フードの男に何か言われて、フラフラと太一のところに行ってしまうアナスタシア。
太一の邪魔をするのかと思えば、太一の所に行っただけで、すぐに正気を取り戻す・・・。

双頭竜のブレス攻撃の際、アナスタシアに助けられる太一。
はぁ・・・。大したチートだわ・・・。

で、アナスタシアは双頭竜に殺されて・・・。
風の精霊エアリアルと契約を結んだ太一。
対するは、明らかに手抜きする双頭竜。
はぁ・・・。大したチートだわ・・・。

結果、太一は双頭竜を倒せない。
アナスタシアの仇である双頭竜を・・・だ。
はぁ・・・。全く、大したチートだわ・・・。

そして、地下から現れたはずの双頭竜は大空高く飛び立っていく・・・。
いやいや、せめて地下に戻れよ・・・。{/netabare}
原作がこうなのか、シナリオでこうなったのか知らないけど、これはひどすぎる。

これ以降、更にグダグダの展開が続く。
物語が佳境に入ると、見ているこちらは、だんだん盛り下がっていく・・・。
そんな不思議な作品。

主人公の少年の無駄口が多過ぎで、バトルのテンポが悪い。
バトル物としては、これは致命的。
{netabare}敵の大群(というほどでもないかな?)に取り囲まれているのに、太一は国王の弟と呑気に無駄口。
制作陣は『緊張感』という演出をどう考えているのでしょうか?

凛たちも敵に襲われる事も無く、無事に太一に合流。
『殺さず』の凛たちが、敵の大群を払い退けながら太一の元へ・・・。
ここが見どころの一つだと思うのに、ここは全く描かない。{/netabare}
ひたすらこんなことに繰り返し。
自分たちで盛り上げておいて、バッサリと切り捨てる。
原作がこうなのか、シナリオでこうなったのか知らないけど・・・。

ツッコミどころ満載で笑える『異世界スマホ』の方が、『笑える』だけマシだった?

投稿 : 2024/11/09
♥ : 31

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

「チート」が言うほどチートでもないせいで、爽快感が得られない作品。

原作とは、テレビCMと書店店頭で売られているのを見かけた以外に特に接点がありません。そして全話観終わった今、特に原作を読もうという気持ちにもなっていません。

この作品で見るべきものといえば「主人公(男性)が異世界に転移する際に異性の幼馴染みを巻き込む」という点に若干のオリジナリティを感じるくらいだと思っています。

その巻き込まれた幼馴染みにしても主人公と知性的に同レベルなので、ほぼ全ての問題対処が力押しかつ思慮が浅いものになっています。まあ「高校生だからこんなものだ」と言ってしまえばそれまでですが、それにしてももう少し何とかなって欲しい気はします。

1クール観終わっても作中の「あの方」の思惑が「主人公を転向させたいのかな?」程度にしかわからなくてストーリーへの興味が続かないという構成上の問題もあるかもしれませんが、主人公の現地民に対するアドバンテージがせいぜい戦闘力くらいしかないという辺り、逆になろう作品をはじめとする近頃の異世界冒険物を好きな層からも注目されないことになりそうに思えてなりません。

数ある異世界物の中でも主人公が頭を使わないことにかけては最右翼ともいえる作品であり、だからといって戦闘場面の描写が優れているわけでもないし常に相手を圧倒して勝つというわけでもありません。
(例えばいせスマくらい常に相手を圧倒するなら、それはそれでアリな気がするわけなのですが…。)

ということで、お付き合いで完走はしましたが「物語の評価」は私の採点としてはかなり低いものになっています。途中で断念する方が多数いるのも理解できますし、無理に観なくても良いのではないでしょうか。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 30
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

なろう以下

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
どんなアニメかは、レビュー読まなくても、本作のタイトルで分かるでしょう。大量生産のお手軽異世界物語です。

てか、冗談抜きで、作者は中学生なんじゃ?

今までアニメで見てきた、他のなろう系作品は、(私も素人ですが)「素人の中では文章(構成)力ある」と思っていましたが、これが原作をちゃんと表現しているなら、マジで、(普通の人の中でも)中の下。正直、仕事やめて時間作れば、自分でも書けちゃう程度のクオリティに感じました。

あと、「なろう系」は大半がチートですが、それを開き直ってタイトルに入れてくる感じのセンスが、なんか嫌ですね、私は。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ちなみに私は、「小説家になろう」自体を、良いとも悪いとも思っていません。ただその中に、良い作品と悪い作品があるというだけです。

そして、「なろう」と言われるのは、「小説になろう原作アニメ」で、「低クオリティ」の作品です。

ただ、本作は(私の中の基準ですが)、「なろう系にすらなっていない駄作」です。

(ちなみに小説家になろうにログインしたこともないんですが)私の中で、「なろう系」の特徴だと思っているのは、

【既存の世界観+1アイディア】

です。「オバロ→ファンタジー+アンデッド」「このすば→ファンタジー+ギャグ」「異世界食堂→ファンタジー+料理」「ナイツマ→ファンタジー+ロボ」みたいな感じ。

そもそもが、「小説家になろう」とは、素人が気軽に小説を投稿し、気軽に読むことが出来るサイトなのだと思います。その中には有象無象の作品が数多あり、人気が出た一握りの作品だけが、文庫化やアニメ化までたどりつけるんでしょう。

でも、、、この作品も、その1つなの???

私は昔、「RPGツクール」というゲームにハマり、いくつかゲームを作っていました。自分の中では「オリジナルゲーム」だと思っていましたが、結局は「FF」「ドラクエ」「ロードス島戦記」など、自分が好きな創作物をごちゃ混ぜにしただけのものでした。

それと同じ様なこと(小中学生がする妄想遊び)を、大人になってもガチでやり続けているのが、「なろう」なんだろうと思っています。

既存の世界観を使うことは、パクりでもなんでもなく、「しょうがない」ことです。自分で世界を丸ごと創造できるような人なんて、ごく僅かでしょうし(まあ、そういう人をクリエイターやアーティストと呼ぶんでしょうけど、本当は)。

既存の世界観を使うメリットもあります。

最も大きいのが、「説明不要」だということ。例えば、「スライム」が出た瞬間、「ザコキャラ」だと認識したり、「冒険者」と一言書くだけで、「ギルドに属していて、依頼を受けて魔獣を討伐する等の行為で金銭を得る存在」だと分かるのは、読者(視聴者)の側に、同一の世界観(価値観)に触れてきた経験が豊富にあり、その部分に依存しているということです。

「既存の世界観」とは、作者と読者の共通言語みたいなもの。

表現する方からすれば、いちいち説明をしなくても済むし、新しいことを考えなくても良いから楽です。また、読む方からしても、自分の知識や価値観の枠内で物語が紡がれるので、大した読解力も求められないし、ストレスフリーで気楽に楽しめます。

でも、やはりそれだけでは、名作にはなり得ない。分かりやすいだけでは、超えられない壁がある。

そこで、なんとか目新しさ、オリジナリティを出そうとしたのが、(アニメ化された)過去の「なろう系」だと思っています(+ワンアイディアの部分)。

本作はなにか、「そのワンアイディアを考えることすら放棄している」ように感じられて、、、。

「やってできなかった」ならまだしも、「やろうとすらしていない」という感じを受け、このような厳しい評価にしました(まあ勿論、私がそう感じてしまったというだけではあるのですが)。

ある意味で希有だと思ったのは、「ただのパクリの集合体をなんの恥ずかしげもなく自分の作品だと堂々と発表できるメンタルの強さ、鈍感さ」です。

ていうか、開き直ってるのかな?むしろ。「異世界転生で、チートで、魔術師ですけど、なにか問題でも?」みたいな。

この作者の個性って、何なんだろう? スマホ太郎ですら、(あんまり使ってないけど)一応、スマホっていうワンアイディアを付け加えようという程度の工夫はあったのにさ。

これよりつまらない、低クオリティのアニメも、いっぱいあります。でも、「上手くいかなかったけど、やりたいことや頑張りは伝わった」って作品には、不快感はありません。が、本作は、なんか「作者が見えない」んですよね。「血が通ってない」ように感じてしまい、そこが☆1の最大の理由です。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆1
もうなんか、一工夫すらないんだね。なろう以下って感じだな。

2話目 ☆1
ガスを燃やす、、、それ、賢者の孫でも観たな。

3話目 ☆2
食パンとサンドイッチの食卓(笑)

4話目 ☆1
本来、めっちゃ凄くてレアな二属性同時魔法の凄さが、まっっったく伝わらない。このへん、NARUTOの血継限界とかは上手かった。どう考えても、スピード強化して、術師を一刀両断でしょ。体術かい。みんな大好き、粉塵爆発(笑) ダサい(笑)

5話目 ☆1
みんな知っているような知識を自慢気に出されても。なんならもう、核融合ぐらいしたら?

6話目 ☆1
この辺は、寝オチ。

7話目 ☆1
寝オチ2。

8話目 ☆1
お手軽チョロいん1名追加。

9話目 ☆1
雨を降らせて雷魔法で感電。スゲースゲー、斬新だわー。

10話目 ☆1
「そんなもの、理由になりませんよ。戦いは、常に手持ちの札でなんとかするもんです」って、キメ顔で言ってましたが、いや、ついさっき、「このままじゃ勝負にならないから、自分と同じ魔力量にして」って、タイチの魔力封じたの、お前やん。持っている魔力量も、そいつの手持ちの札じゃないんかい。ギャグなん(笑)?

11話目 ☆1
あなた、誰ですか? の、連打(苦笑)

12話目 ☆1
結局、俺たたエンドかい。ぶん投げだな。全話観たから、気兼ねなく1をつけられるな~。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 28

76.0 11 決闘で友情なアニメランキング11位
サムライチャンプルー 2ndシーズン(TVアニメ動画)

2005年冬アニメ
★★★★☆ 4.0 (614)
3605人が棚に入れました
安芸へやってきた三人組。『昔、世話になった』という道場へ向かったジンだったが、昔日の面影今いずこ。そこは剣術ではなく、タギングに夢中になっている恩師の息子達のたまり場になっていた。一方ムゲンは、字が読めないことをフウに指摘され、一念発起!? 文字を習い始めるのだが……。

声優・キャラクター
中井和哉、川澄綾子、佐藤銀平
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ひまわりはオランダが日本に持ち込んだ花

全26話のうち17話までを1期、
18話から26話を2期としている為
この2ndシーズンは18話からのお話。

音楽はHIPHOP中心。
監督は渡辺信一郎氏で、制作はスタジオマングローブ。
綿密に計算されたスタイリッシュなアクションが
テンポよく繰り広げられ、観ていてとても心地良い。

舞台は江戸末期で服装も和服ベースだけど、主人公たちは現代風な着こなし。
「ひまわりの匂いのする侍」を捜し求めている天涯孤独なフウと、
喧嘩早くてめっぽう強いが女には弱いらしいピアス男、ムゲン。
寡黙で冷静沈着、繊細そうな細身のメガネ侍、ジン。
この3人が、ひょんなことで知り合い、フウの人探し旅の用心棒として
旅をしてきて、ようやく壱岐へ辿り着いた。

相変わらず、見事なアクションは健在。
三人の時間を共にした分の絆も感じられ、
何かにつけ言い合いしていた初期が懐かしく感じられたりして。
こちらの2期は全体的にシリアスモードな展開が多かったように思う。

三人それぞれの秘密を打ち明ける焚き火のシーン以降、
24話から26話は映画を2本見たくらいの見応えがあった。
特にカメラワークが秀逸。
緊迫感漂う決闘シーンでの静と動。
水面に映る雲の流れや季節を過ぎてしまった一面のひまわり畑。
目を伏せたくなるような残酷さと、哀しみの中、
フウがようやく逢うことのできた「ひまわりの匂いのする侍」の正体とは・・

やがてすべてが片付いたあとの、メリハリの利いた真夏の空のような、
それぞれの選択が清々しい。いや、清々しすぎるでしょ。
{netabare}
あれだけ命を懸けて守ったフウに対しても、あっけなく、
良き相棒となるかもしれない仲間に、さらりと背を向ける。
まるで、さんざん遊んで満足した子どもが、「じゃあ、また明日な」
とでも言わんばかりの別れ方。
{/netabare}

でも、それがなんともカッコいい。カッコよすぎる。
ベタつくことなく、馴れ合うことなく、だけど確実に
出逢ったばかりの頃よりずっと信じ合えてる。
それがわかるから、納得できた。

なにげないセリフの中に、唸るような教えがあったり、
いろいろ感じ、気づかされ、想うことの多かった作品だった。
こんな素敵な作品に出逢えた事に、感謝です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 50

nani-kore さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

心に残る、珠玉のアニメでした(><);

ギャグを織り交ぜつつ、怒涛の結末へと向かう三人の旅。
。。くぅ、感動以外のナニモノも無いよ~;;
2004年度最高のアニメはエルフェンリートか岩窟王かと思ってましたが、このサムライチャンプルーかもしれません。。当たり年だったのかなぁ~?

自分的にスゲェと思ったのは、
1)13~14話「暗夜行路」。ラストがうおぉっ~!て感じ。
11話ではジンに惚れましたが、ココではムゲンに惚れます。
2)21~22話「悲歌慷慨」。ラストがうおぉっ~;て感じ。
母性愛がせつねぇ。。

もちろん、
3)最終話「生死流転」も素晴らしい締めくくりでした。
バラバラだった三人の気持ち、強く強く結びつきます。
安っぽい恋愛とか友情とかじゃなくて、家族に近い仲間として。。そういや、三人とも孤児なんですよね。

ずっと三人で旅を続けられたら良いのに。。
そう思うのはフゥちゃんのみならず、ムゲンとジンも一緒。
そして、最後までサムライチャンプルーを観た私達も、同じ気持ちを抱くんじゃないかなぁ~3

最後まで心に残る、珠玉のアニメでした(><);

投稿 : 2024/11/09
♥ : 10

ジョニー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

後半に入っても、面白さは健在!

ただ、刺客(サラ)の登場回後半の(作画ではなく)キャラデザが変わって前回からそのまま見るととても違和感を感じます。
それ以外は相変わらずの面々が笑いを交えつつも熱いバトルを見せてくれます。
最終回は、物語のメインのである、人探しが完結する話なので、3話構成になり、最強の刺客の登場、どんどん不利になっていく状況、人探しの結末、そしてその中で現れる、旅をする中で気付かぬ内に芽生えていた彼ら3人の絆
最終回に相応しい内容となっています。
ぜひ、1話から視聴してみてください。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 7

68.7 12 決闘で友情なアニメランキング12位
天才王子の赤字国家再生術(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (289)
915人が棚に入れました
覇権国家の脅威に晒される弱小国家・ナトラ王国。 若くして国を背負うことになった王子・ウェインは、補佐官のニニムに支えられながら、才能を活かした見事な手腕を発揮し始める。 でも、この国……めちゃくちゃ詰んでる! 内政に手を入れようにも金がない。 よそから奪おうにも軍事力がない。 まともで優秀な人材は他国に流出してしまう。 「早く国売ってトンズラしてえ」 ウェインの願いは、とっとと隠居して悠々自適の生活を送ること。 大国に媚びを売り、国を売れば夢が叶うはず。 しかし、外交も軍事も予想外の方向へ転がってしまい……!? 知恵と機転で世界を揺るがす 天才王子の弱小国家マネジメント、ここに開幕!
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

天才ではないが人間としての大切な点はわきまえている王子かも

この物語は父親が急病のために16歳で急遽、摂政として国政を任されることになったナトラ国の王子、ウェインの物語です。
真面目に見ようとすると呆れますが、気楽に見ると、けっこう楽しめます。


ウェインは国政に興味ありません。国を売却してそのお金で余生を過ごすことのみ考えています。
隣国との戦が起きた際は、ちょこちょこと小競り合いをした後で休戦協定を結ぶ目論見でした。
しかし、予想に反して勝ってしまった。部下たちが予想以上に頑張ったためです。

部下たちの多くは、この勢いに乗り進撃すべきだと主張し続けます。
戦が好きでないウェインは、部下たちに撤収を発言させるため、絶対に勝つ見込みが無い金鉱脈を次の目標とします。
これで部下たちが猛反対して軍を撤収する目論見でした。
しかし、部下たちはこの目標を決めたウェイン王子を『先見性に優れた王子』と尊敬し、この金鉱山を攻略するのです。結果として勝利して自国の領土と資産が拡大します。

こんな感じで、この物語では、楽してどんどん領土が拡大していきます。
『天才王子』とありますが、そんな天才ではありません。仲の良い妹の行動すら予測できない平凡な王子です。

第一話や第二話は、稚拙な戦の話なので笑うことはできますが、頭脳戦を期待されている方は、内容を知ると呆然とするでしょう。

しかし、
ウェインは、人間としての大切な点をわきまえています…多分(^_^;)

一つは5千人もの兵士の顔と名前を憶えている点です。
一兵卒の部下の名前を呼び、気さくに話しかけます。
王子から名前を呼ばれて話しかけられた兵士は、おそらくそれだけで感激するでしょう。
王子のために精一杯頑張ろうと思うはずです。
ナトラ国の兵士が強い理由の一つは、これだと思います。


私達は学校や職場で、どれだけの人の顔と名前を覚えるでしょうか?
おそらく、200人程度? でしょうか?
名前を呼んで相手の顔を見て話しかける。これは基本中の基本ですが、私たちは、つい見落としがちのようですね。

そしてもう一つ、ウェインは友達を大切にしています。
ウェイン王子の側近にニニムというフラム人の女性がいます。ニニムはこの物語のヒロインなのですが…
フラム人は多くの国々で差別を受けており、奴隷としてこき使われたり、娯楽の対象として狩りで殺されたりしています。
しかし、ウェインはフラム人を差別しません。それどころかニニムの頭脳と優秀な剣技を認め、側近として雇っています。

ウェインがカバリヌ王国を訪問していた時、その国の王が「狩りをするためにフラム人を提供してほしい。一緒にフラム人狩りをしよう」とウェインにもちかけます。
このとき、ウェインは{netabare}怒りに任せてその王を殺します。{/netabare}
その話を後で聞いたニニムは、呆れます。
確かにウェインがしたことは、王子としてあるまじき行為でした。
でも、ニニムは心の中では凄く嬉しかったはずです。自分をこんなに大切にしてくれていると感じたはずです。

ウェイン王子とニニム、この二人はお互い愛し合っていますが、身分・血統などのしがらみで決して結ばれることはありません。しかし、ウェインはニニムを誰よりも大切にしています。


また、この物語は後半になると多くの登場人物が個性を発揮します。
その一人がウェインの妹のフラーニャ。
フラーニャは幼くてとても可愛いのですが、すごい頑張り屋さんです。
{netabare}兄のウェインに代わって特使として他国へ趣き帝国の王子たちに挨拶したり、商都ミールタースの市民議会に何度も足を運び、その仕組みを学んだり、戦乱に巻き込まれたミールタース市民を一人の死傷者も出さずに避難させたりと…、{/netabare}
もしかして兄のウェイン王子よりも凄いのでは?と思ってしまいます。

確かにフラーニャには兄のような知識がありません。しかし、覚えようと懸命に努力する姿は、思わず応援したくなります。
それは私達も見習うべきですね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 28
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ご都合主義を気にしなければ、結構好みな戦記モノ

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
弱小国家の王子が、一見無気力を装いながら、内政、外交、軍事に手腕を発揮し、国を大きくしていく物語。

本作を批判するならばおそらく、「そんなに上手くいくわけない」なんだけど、まあ、それはそうだけど、何の策もなく上手くいきまくる数多のなろう系に比べれば、マシだと思いました。

作画が大分酷いので、総合点は上がらないと思いますが、☆4に近い☆3です。個人的には結構楽しめました。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
最初は、「天才」というタイトルから、逆に、ダメダメな王子が女の子に助けられながら無双する話かと想像していたけど、ストレートに天才でしたね。私は天才よりは秀才が好きだけれど、これはこれで面白かったかな。

まず、私が戦記モノが大好物なのはあるけれど、内政、外交、軍事の全てをきちんと扱うアニメは珍しく、ひとつひとつ一応の筋は通っていて、楽しく観られました。

それから、ラブコメもちゃんとしていました。5話で狼狽するロアとかちゃんと可愛かったし、ニニムとウェインの夫婦漫才は安定して面白かったです。

あと、ウェインが「ニニムを愚弄されたら、他の何より優先し、相手を殺す」という線をちゃんと守っていたのは良かったです。

二期ありそうな流れだったので、楽しみに待ちたいと思います。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
お、本当に優秀なのか。無能王子が女の子に助けられまくって無双する流れかと思ったのに。流すところはあっさり流すね。にゃん会話、緩急が結構好き。

2話目 ☆3
まあ、エンタメだとすれば、許容か? 随分と安易ではあるけれど。

3話目 ☆3
こういう策謀みたいなのは、なかなか楽しい。

4話目 ☆3
ちょっと面白くなってきた。

5話目 ☆4
皇太子の事故死からの流れは、なかなか面白いし、最後のロアの狼狽えっぷりは可愛かったw

6話目 ☆3
色んなことが上手くいきすぎてはいるが、ここから、面白くなるかどうかだな。

7話目 ☆
信用のクダリは一理はあるが、デメリットが大きすぎるし、仮に信用が成り立ったとしても、得られるメリットが小さいならば意味ないよな。

8話目 ☆3
ニニムを愚弄されたら殺す、という筋は守るんだな。

9話目 ☆3


10話目 ☆3
そんなに大したことは言ってないけどな。

11話目 ☆3
血の尊さ云々は、まあそんなに大したこと言ってないけどな。顔が好みでない(笑)

12話目 ☆3
二期ありそう。観たいな。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 20

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

凡人王子の賞賛動画再生会

【紹介】
同期に放送している現実主義勇者の王国再建記2と設定ほぼ同じで、主人公が凡人で周囲がみんなダメなのも一緒。
同時期に似たようなのぶつけないといけない決まりでもあるんでしょうか?

絵は綺麗だしテンポはいいのでそれなりに楽しめました。

【キャラクター】
キャラデザがかなり良くて、絵が綺麗。

王子様が天才ってわけじゃなくて、味方も敵も天才に見せるために都合よく動いてくれているだけなのが残念です。
王子様を天才に見せるために国の人をダメにして、活躍させるために敵将をダメダメにしています。
まるで王族崇拝プロパガンダ用の自作自演映画みたい。

【シナリオ】
序盤の話の展開がかなり急で、面倒な部分はさっさと終わらせたいって感じがした。
こういう話では、後出しで実はこうだったとか、こんなにすごいと思いませんでしたってセリフはNG
自分の戦力と相手の戦力をちゃんと知っていないと、行き当たりばったりの思い付きに見えて天才には見えないです
この作品はそれができていない王子様を天才に見せるために、敵をわざわざ王子様の戦術にはまりにいくように動かしているのが酷い。
優秀な人は他人と比べて優れているから優秀って言うけど、天才な人は他人と比べなくても優れているから天才なんです。

【感想】
タイトルに「天才」ってつけなきゃ良かったですね。

現実主義勇者と比べると、絵やデザインはかなり綺麗で見た目はこっちの勝ちですが、キャラクターはより無能になっています。
話はつまらなくないけど、大したことない王子様を無理やり天才にしようとして失敗している感じ。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 20

58.4 13 決闘で友情なアニメランキング13位
山賊の娘ローニャ(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (116)
494人が棚に入れました
物語の舞台は、中世ヨーロッパ風の世界に広がる雄大な森。 主人公の少女・ローニャは、その森の巨大な古城に暮らす山賊マッティスの一人娘として生まれます。父、母、そして山賊仲間たちの愛情を一身に受けながらすくすくと成長したローニャは、ある日、一人で森に出ることを許されます。
初めて足を踏み入れた森には、不可思議な生き物たちが棲んでいました。自分の力で、時には両親の助けを借りながら徐々に森で生きる術を学んでいくローニャ。
そして、ビルクという名の少年との運命的な出会い・・・
子どもたちの未知なるものへの憧れと成長の喜び、子の成長を願う親の愛情、親子の葛藤と和解・・・ 本作では、ローニャという一人の少女の成長をとおして、家族の物語を描きます。

声優・キャラクター
白石晴香、宇山玲加、関貴昭、野沢由香里、佐々木梅治、赤星昇一郎、西凜太朗、小川剛生、杉村憲司、島田岳洋、手塚祐介、姫野惠二、谷昌樹、土井美加、加藤沙織、遠藤ふき子

米麹米子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

良作でした(*´∀`*)♪

とりあえず、1話と2話視聴。

内容はタイトルのまんまだけど、ローニャが産まれる前から
もの凄く丁寧に描かれています。
これ、女の子に見せたいな…って思う始まり方。
赤ん坊のローニャが可愛いのと
親ばかっぷりと、沢山の愛に包まれて育ってるのが
ひしひしと感じる事ができて

やばい!赤子こねくりまわしたい!と思いましたw

どこだったか何で読んだか
(ウロだし、ソースないから間違ってるかも…ゴメ ン;)
子供は産まれて来る時に全身の間接外して産道通って来るんだって。
もの凄く痛いけど、親の為に
その痛みを耐え抜いて産まれて来るから
それがもう一生分の親孝行なので無駄な期待をしてはいけない。
3歳まではただただ可愛いので
子供を産んだご褒美なのだと。

中々子供向けor親御さん向けで良質なものって少ないから
こういう作品はとても貴重な作品ではないかと思う。


作画はいいね。
3DとCGと手書き?
原作はアストリッド・リンドグレーンの児童書。
監督は宮﨑 吾朗

OP「春のさけび」
作詞 - 宮崎吾朗 / 作曲 - 谷山浩子 / 編曲 - 武部聡志 / 歌 - 手嶌葵
ED「Player」
作詞・作曲 - 斉藤和義 / 歌 - 夏木マリ

両曲ともいいけど、EDの方が好みかも。
夏木マリさんなのかって思った(良い驚き)

BSもだけどニコ生でも見る事が可能です。
エリンと共に女の子に見せたいアニメに仕上がればいいな♪


吾郎叩きが酷いので擁護の弁を述べてみる

元々は環境デザイナーだったと。
ジブリって利益でかいからパヤオ先生がいなくなると
大きな利益被害が生じる。
それで出されたのが長男吾郎氏。(多分ね、個人的にそう思ってるだけ)

偉大な父を持つと苦労するよなと思う。
成功したら七光り、失敗したら叩かれ、親と比べられる。

確かにポリ臭はするし、表情は滑らかではないかもしれない。
この作品はローニャ目線で見る作品なのだと思ってる。
初めて触れたもの、初めての感覚、初めての喜びで
満ちあふれてるではないか。

子供の目線で作られてる作品だと思ってる。(大事な事だから2度言うのだw)

背景はパヤオ先生のようにきれいじゃないかw
キャラは鳥女と灰色小人が好みだし、児童文学で一度映画化されてるので
そんなにハズレないと思うのです。

16話から急な展開に…唖然。
ローニャの侠気?に惚れました。
17話でまさか子供アニメでキュンとくるなんて…

もっと評価されてもいいアニメだと思うのです。
可愛い二人と森に住むキャラも可愛いし。
面白くなってきてるのでこれからが楽しみなアニメです。

視聴後の感想

全26話ですが、良かった。
全てを含む自然のものが表現されてて
二人の兄弟が恋になるのはいつなのだろうかと
のんびりまったり癒されました。
にぎやかなパパ上のキャラが非常に良かったです。
奪うものへの考え方や、満ち足りる事の幸福さ。
色々詰まった最終回でした。
個人的には、恋?の表現というか
お互いを大切に思うとか助け合い精神の愛が描かれていて
こちらの恋?の方が好みです。
恋にも色々あるけれど。

純粋で、元気で、眩しくて。
山に行ったらローニャみたいに叫んでみようかしら。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 37

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

宮崎吾朗監督の初テレビアニメ作品^^

この作品の原作はスウェーデンの児童文学作品との事ですが未読です。タイトルにも記載しましたが、宮崎吾朗監督初のテレビアニメ作品ということで注目していました。

この物語の主人公はローニャ・・・マッティス山賊の頭領であるマッティスの一人娘です。
今まで子供に恵まれなかったマッティス山賊にとってローニャの誕生はとても幸せな出来事・・・
小さい頃から皆んなに溺愛されて育てられてきました。
マッティス山賊の温かく家庭的な愛情に包まれながら、ローニャがハイハイからヨチヨチ歩き・・・そして元気に山を駆け回れるようになるまでの成長の軌跡がしっかり描かれています。
一方、マッティス山賊と同じ場所を縄張りにしているボルカ山賊とは昔からの対立関係にあったのですが、ある日、そのボルカ山賊が落雷で分断されたお城の片側に移り住んできたのです。
ローニャを自慢するマッティスでしたが、ボルカ山賊にもローニャと時を同じくして生まれたビルクという男の子がいたのです。
ローニャとビルクが出会い・・・物語が動いていきます。

ジブリの作風とヨーロッパ文学の独特な言い回し・・・これに抵抗が無ければ、MHKである事も相まって安心して完走できる作品だと思います。
でも安心し過ぎている面もあるので、視聴の優先順位は決して高くありませんでした。
正直冬アニメは視聴する作品が山ほどあったので、最後の数話は放送された週に見れず、後から纏めて視聴する・・・事もありました^^;
なるべく放送された週に見ることを心掛けていたのですが、冬は少しキツかったですね^^;

主人公のローニャ・・・小さい頃からマッティスを見て育ってきたので、気性の荒さは父親譲り・・・^^;
それでも性格が明るく素直なので、誰からも好かれるタイプです^^
そんなローニャなので、森でビルクと最初に出会った時の勇ましさといったら・・・モノに当り散らさない小さなマッティスを見ているようでした^^;
それでも、森での様々な出来事を通じてお互いの距離は徐々に近づいていくのですが、この辺りは是非本編をご覧頂ければ・・・と思います^^

ローニャ達が遊んでいる森には不思議が一杯です・・・^^
動植物に満ち溢れた森なのですが、灰色小人やずんぐり小人、或いは暗がりトロルの様な妖精がいたり、人間を見かけたら容赦無く襲いかかる女性の顔を持つ鳥女がいたり・・・
いかにも児童文学らしい設定でした。

なので、アニメ作品特有の萌えはありませんでいたが、ローニャのCVを担当された白石晴香さんの熱演が印象的でした。この作品の中でローニャはとても活き活きとしているのですが、それは多分に白石さんの功績によるものだと思います^^
気になってwikiで調べてみたら、声優としてだけではなく舞台でも活躍されているそうです。
まだ20歳と若い方なので、今後の活躍が楽しみですね^^
・・・と思ったら、この作品に出演されている声優さんは俳優・女優としての掛け持ちしている方が多かったみたいですね^^

2クール全26話の作品でした。
深夜アニメには無い安心感のある作品です。小さなお子さんに見せたらきっと喜ぶのではないでしょうか^^?
そして、宮崎吾朗監督の今後の動向が楽しみです^^

投稿 : 2024/11/09
♥ : 22

ニャンキチ君 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

( ≧∀≦)ノ「うあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーー。」春の叫び

 宮崎吾朗監督と聞いて 思い出したのはジブリアニメのゲド戦記。原作が好きだったため私の思い描くものと違い がっかりした事でした。でも山賊の娘ローニャは 原作は読んでいないのですが 思った以上に 良かったです。



 山賊の娘ローニャは 宮崎吾朗さんのTV初監督なので ちょっと気になって視聴しました。3Dの違和感があったものの ローニャが生まれ 親の喜びやあふれんばかりの愛 ローニャのかわいらしさが画面から伝わってきて 私もあの頃の気持ちを思い出し胸いっぱいになりました。何度か観ているうちに3Dの違和感も薄れ 大自然の美しさに目も癒され 親の気持ち 子どもの気持ちを思いながら ローニャの成長を楽しんで観ていました。
 

 ビルクとの出会いで ローニャはよく考え行動を共にします。いろいろ書きたい事はあるのですが 視聴して個々に感じてもらうのが一番ですね。

 

 ロヴィスかあさん素敵です。でも毎日朝から晩まで大量の家事よくこなしていますね。私も主婦ですが、今以上なんて無理です。^^
 
 いつか、母親になった時のローニャもみてみたいですね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 18
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