殺し屋で笑いなTVアニメ動画ランキング 5

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の殺し屋で笑いな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月29日の時点で一番の殺し屋で笑いなTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

82.8 1 殺し屋で笑いなアニメランキング1位
グリザイアの果実(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1865)
11134人が棚に入れました
──その学園は、少女達の果樹園だった。
外敵から隔離された学園にやってきたのは、生きる目的をなくした一人の少年。
守るべき物を見失い、後悔と贖罪のみに費やされる人生の中で、
その少年に残されたのは首に繋がれた太い鎖と、野良犬にも劣る安い命。
そして少年は、その学園で少女達と出会い、新たな希望を見つけ出す。

声優・キャラクター
櫻井孝宏、田中涼子、田口宏子、水橋かおり、たみやすともえ、清水愛、やなせなつみ、鳴海エリカ
ネタバレ

uppo さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

苦手はあっても不可能はない

2014/7/26果実、迷宮、楽園全て終了。
原作はエロゲで「グリザイアの果実」「グリザイアの迷宮」「グリザイアの楽園」の三部作で構成されている。
過去のトラウマ等により通常の学園での生活が困難な少女5人が在籍する美浜学園に主人公風見雄二がとある理由で転入してくる所から物語が始まる。
原作で果実は彼女等5人の過去を知り、風見雄二が救う話。
迷宮では風見雄二の過去を振り返る。
楽園は迷宮の世界観を引き継ぐとこうならざるを得なかったという終わり方だった。
ぶっちゃけ楽園の評価があまり高くないが故に、グリザイアを名作として推す人はほとんどいない。
自分も名作とまでは思ってないがちょっと反論したい。
{netabare} オスロとの戦いもあっさりし過ぎと言ってる人もいたが、あの局面で大事なのは勝負うんぬんでは無く、雄二が麻子の敵を討った後、どっちの楽園を選択するかという事が大事だと思う。麻子の待つあの世なのか、みんなが待つ楽園と言う名の島なのか。いくら意志が固まっていても揺らぐ事はある。それがいつ死ぬかも分からない体、もうすぐ爆発する爆弾で体が吹っ飛ばされるかもしれないならなおさら。俺にはそれでも生きたいという雄二のわずかな思いに麻子が刀を通じて雄二を生かしてくれたように思えたよ。
後、ご都合主義を挙げる人がいたがこの作品はそれで良いと思う。
皆辛い過去を何とか乗り越えて、生きる事を選択し平和な島でのんびりと暮らす。そんなhappy endがあっても良いと思う。
基本はご都合主義は好きではないけどね。
それと麻子が雄二にこの島を譲ったのは、5人救った後、人を殺し過ぎた罪に耐え切れず死ぬ事を予期していたからだろう。
だから雄二にとっての楽園を変える必要があった。
麻子が雄二に託した本当の願いは生きる事・・・ただそれだけだったと思う。
最後にダニー何故死んだと言いたい(泣){/netabare}
評価するとしたらこんな感じ。
迷宮>果実=楽園
大半の意見は果実>迷宮>楽園みたいだが。


3話で原作の共通ルート終了っぽいね。
原作だと数時間位は掛かったが、それを70分でやるのはちょっと無茶があったのかテンポが速い。それ故にキャラの個々の魅力を出し切れずに話だけ進んでる感は少しだけ感じた。化粧回の幸の顔が見たかったんだけどな。
EDは微妙にネタバレ入ってるな。

5話はかなりカットされてた感がある。
{netabare}親友が自殺した理由、心臓を提供した彼女自身の話、雄二が寮の全員にみちるの死を伝えていないetc・・・この辺はもう一話あれば十分やれたはずなんだがなぁ。{/netabare}テンポ速いよ。

6話も同じく展開が速い。
5人全員救うみたいだから他とつじつまが合う様に原作の果実の由美子ルートとは違う迷宮の前に由美子を救うとしたらこんな感じみたいなストーリーなのか・・・。
にしても飛ばし過ぎて訳わからないんじゃないか、これじゃあ・・・。
由美子や親父の急な心情の変化についていける人いないんじゃないかな。
近所のお世話してくれたおばあちゃんも出て来なかったし。
原作組もそろそろお手上げな人が出てきそうだな。

7話も速い。
速すぎてあんまり緊迫感が無かった。
幸が前の学校で放火したシーンでもあればもっと緊迫感が増した気がする。
{netabare}そう言えば幸が雨の中公園で待つシーンはうまい事カットしやがったな。{/netabare}

8、9話の蒔菜回は、蒔菜がパン屋でバイトした事はカット。
そして人を殺せないスナイパーが普通に人を殺した。
原作ならbad endなんだがね。
蒔菜の成長を見るなら話数が足りなかったかな。

10~12話のエンジェリック・ハゥルは評価出来ると思う。
カットもそんなに無くテンポも丁度良かったんじゃないかな。
それ故に他の回のテンポ速さが余計に気になる。
共通回は5話、みちる回は3話、由美子は無視して、幸回は2話、蒔菜回は3話欲しかった。
計17話。
アニメは話数が大体決まってるからたるいな・・・。
トータル的にはもうちょい作画の安定感がほしい所。
ヒース・オスロようやく登場。

迷宮と楽園もアニメ化するみたいだが、合わせて1クールで十分やれるかな。
出番は少ないが、彼女は何が何でも登場させてほしい。
{netabare}雄二がテロリスト養成学校で戦った彼女を・・・。(名前忘れた){/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 31
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

普通の高校生活を送るための超人的な努力

原作18禁美少女ゲームシリーズは未プレイ。

この手のゲーム原作アニメのレビューで書くのも野暮な話で申し訳ありませんが、
ギャルゲーの世界って、やっぱり嘘っぽいと思いますw

私の知っている女の子はほえぇ~とかふえぇ~とか鳴きませんし、
そう簡単に裸を見られてしまう程、脇が甘くもありません。

謎のマイブームにハマり怪電波を放つ女子にもまず巡り逢えないでしょう。
本作の“鮮魚超人マグロマン”や“サメさんポーチ”
私は意外とツボにハマりジワジワ来ましたがw
それらが流行る世の中はきっと訪れないのでしょう。

本作の主人公少年が転入して来た
高い塀に囲まれた全校生徒女子5名のみと言う学園設定には、
虚構、まがい物と言った印象だけでなく、
美少女ゲームにおいて攻略可能ヒロイン以外は無くても良い背景なのか?
と捻くれた私は何か皮肉めいた物すらも感じてしまいますw


けれど本作の場合、私は、こうした非日常的なギャルゲーの雰囲気以上に、
塀の中で青春を獲得しようとする
生徒たちの懸命さが序盤から伝わって来て、引き込まれました。

彼女たちと対峙する転入生は、
ギャルゲー主人公の中でも破格と思われるハイスペック少年。

私はギャルゲーでは何故モテるのか意味不明な優柔不断ナヨナヨ主人公より、
最強主人公の方が断然好みですが、
いくら訳あり過ぎな美女の運命を相手にするからと言っても、
裏社会で伝説となる程のウデマエ。
さらに続編では{netabare} ベッドの上でも金髪おねえさんを翻弄するテクニシャンと判明w{/netabare}
と言うのは流石に強キャラ過ぎないか?と戸惑ったりもしました。

ですが、この学園のヒロインたちは、それだけの罪や業を背負っていました。
彼くらいじゃなきゃ、この美少女たちと茨の道を掻き分けて
楽園に辿り着くことなど、できやしないのでしょう。

このゲーム原作アニメもまた、膨大なテキスト分量のほんの一部なのでしょうが、
ショッキングな過去の描写も交えて、
彼女たちが平凡な青春を渇望する気持ちは存分に伝わって来ました。


そして、誰よりも平穏な幸せを望んでいるのは、
きっと主人公・風見雄二なのだろうと私は感じました。
ヒロイン以上に彼に一番惹かれた私にとって、
1期で『グリザイアの果実』をアニメ化して、ヒロイン5人をややダイジェスト気味に“攻略”し、
特別編OVA/2期で『~迷宮/楽園』をアニメ化して、風見雄二の過去と、決着を描く。
と言う三部作展開は歓迎できるシリーズ構成でした。
続編ではアクションアニメとしてもド派手になって眼福です♪


楽園の真偽よりも、楽園を追い求める人間の意志の強さに胸を打たれる良作シリーズです♪

投稿 : 2024/12/28
♥ : 31
ネタバレ

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

“グロ”ザイアの果実(面白いけど視聴注意!)

当時に視聴済み。
事前情報でのネタバレが怖くて当時何も情報を仕入れないまま、
二日に分けて一気見しました。

お話のざっくり概要
生徒が6人しかいない“普通の”学校にやってくる主人公
主人公以外は全員女の子。問題を順々に解決していくお話

~~~視聴一日目(1~6話)~~~
最初は絵が綺麗でキャラ可愛いなぁ~
ハーレム系かなぁ?サービスシーン多めだと良いな♪
とかwktkしながら前半を視聴開始。
ハーレム系かと思いきや主人公は割とハードな過去を持ってるっぽい
1話で普通の学校って何だっけ?って思ったけどw
いいパンツアニメになりそうでほっこり。

~~~視聴二日目(7話~最終話)~~~
だから、あの、知らなかったんです… 前半みて油断してたの。
私、一気見する時はいつもビールで晩酌しながら見てるんですけど
完全に知らなかった事が仇になりました。。。

問題のあまね回です。絶対に食事をしながら見ては行けません!!!
{netabare}
唐突に始まるサバイバルグルメアニメ。こんなはずじゃなかったのに…

うじが出た辺りで完全に箸が止まり、鹿肉が出た所で一時停止し深呼吸して天井を仰ぐ…
そのまま視聴続けるの無理でした。風見はよく話聞きながら食事できるな…

かなり酔ってたし、上向いてないとね。危ない感じだったの。割とマジで。
{/netabare}
今まで見てきたアニメの中でも特筆して無理でした。

サービスシーンも多く、総じて大変面白かったのですけど、
グロ有りと分かり易く警告しといてもらわないと被害者は増える一方かと…
私のような犠牲がこれ以上生まれない事を願います。

でも、あまね回が凄い面白いのも確かですので一応補足しときますw

投稿 : 2024/12/28
♥ : 24

80.7 2 殺し屋で笑いなアニメランキング2位
ロクでなし魔術講師と禁忌教典(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (939)
5102人が棚に入れました
魔術と科学が共に発展した世界――ルヴァフォース。
魔導大国・アルザーノ帝国の南部に位置する「アルザーノ帝国魔術学院」はこの世界で最先端の魔術を学べる最高峰の学び舎である。
およそ四百年の歴史を有するこの学院は魔術の道を志す全ての者の憧れであり、学院の講師や学生たちも自信がその輩であることに誇りを抱いている。

この由緒正しき学院に突如として赴任してきた非常勤講師、グレン=レーダス。
「お前らに、本当の魔術ってもんを教えてやるよ」
《ロクでなし》と呼ばれるこのオトコの破天荒な授業が、今はじまる。

声優・キャラクター
斉藤壮馬、藤田茜、宮本侑芽、小澤亜李、高橋広樹、喜多村英梨
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

とことんテンプレにこだわった作品かな?

原作未読。最終話まで視聴。

「これでもか!」というほど、どこかで見たような展開がひたすら繰り返されます。
しかし、この作品の面白いところは少し『ずらして』いるところ。
第1話から思わず突っ込みまくりでした。
{netabare}『って、負けんのかい!』みたいな感じで・・・。{/netabare}

ヒロインが{netabare}『銀髪だと思わせておいて実は金髪・・・、と思わせておいてやっぱり銀髪でした』{/netabare}みたいな展開も良かった。

そう考えると、この作品はズバリ「魔術系コメディ」。
敵キャラのクソっぷりも心地良い、この作品の感じは嫌いではなかったです。

そういえば、最後まで{netabare}禁忌教典(アカシックレコード){/netabare}について、あまり語られなかったなぁ。
何か、まだ火種がくすぶっている感じだし{netabare}(っていうか、根本的には、まだ何も解決していないような気が・・・){/netabare}、第2期とか考えているのかな?

投稿 : 2024/12/28
♥ : 42
ネタバレ

kakelu さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

魔術戦? いえ、肉弾戦です。

■話数
全12話

■ロクでなし魔術師の教師生活
暗い過去をもつ魔術師が学校の先生になって生徒を導きつつ事件に巻き込まれる話。

ライトノベルではよくある物語だが、少し違うのは主人公が全然最強じゃないってところ。
確かに凄い技能はあるがそれが主人公に相応しいかと言われれば疑問だ。
しかし、そのおかげで主人公・グレンが必死なのは伝わってくる。
そーいう意味では確かに主人公だった。
内容はシリアスとコメディが3:4ぐらい。
軽く見る分にはちょうど良かった。

■服装がいい!
キャラも良くも悪くもライトノベルっぽい。
ライトノベルが好きな人ならよく見かける感じのキャラたちだ。
ラノベが好きなら普通に楽しめると思う。

バトルシーンは正直そこまで激しくはなかったけど、いいシーンやかっこいいシーンは何度もあった。

■総評
ザ・ライトノベルといった作品だった。
めちゃくちゃ面白い訳ではなかったが、つまらないと途中で切るレベルでもなかった。
こういったジャンルが好きな人なら観てもいいんじゃないかな?
まぁ、嫌いな人は嫌いそうだけど……
私は普通に面白かったよ!


↓↓↓各話の感想↓↓↓
{netabare}
1話の感想 ★★★★ 4.0
ロクでなし登場
{netabare}
システィの気持ちは分かる。
エリート校にこんな適当な先生きたら、そりゃ怒るな。{/netabare}

2話の感想 ★★★★ 4.0
やっと真面目に…
{netabare}
グレンのトラウマのせいで冷静な判断が出来てなかった。
グレンもまだまだ子供どねー。
真面目にすればいい先生だな。
師匠はいい人だな、惚れる。
ルミアは王女だったのか!?{/netabare}

3話の感想 ★★★★ 4.0
ルミア奪還なるか
{netabare}
グレンの本気は強いのだろうか。
3流魔術師にしては強いが…
あと、マナ欠乏症のグレンの肌の色キモすぎ。
ルミアは異能持ちのチート野郎だったのか…
{/netabare}

4話の感想 ★★★☆ 3.5
大会!
{netabare}
まず、話の展開が急で驚いた。
前回のルミアの件は何だか有耶無耶にされた気分。
システィのうざさが半端ない。
嫌いなタイプのキャラだわ。{/netabare}

5話の感想 ★★★☆ 3.5
ルミアの悩み
{netabare}
ルミアが騒動に巻き込まれすぎだろ。
それより、あの青髪のお馬鹿な子かわいい。{/netabare}

6話の感想 ★★★★ 4.0
ルミアを女王の御前に
{netabare}
やっぱり。ルミアは先生のこと全部知ってたんだな。
だから、最初から信用してた、と。
愚者の〜しかグレンのいいとこないよな。{/netabare}

7話の感想 ★★★★ 4.0
転入生
{netabare}
リィエルが可愛すぎる。
でも、そんなリィエルも何か過去を抱えてそう。
{/netabare}

8話の感想 ★★★★ 4.0
リィエルの悩み
{netabare}
人工呼吸のシーンがエロい!
なまめかしくて良かった。
あと、リィエルの血濡れが異常。{/netabare}

9話の感想 ★★★★ 4.0
リィエルを説得できるか
{netabare}
結局、シオンは殺されちゃったんだね。
そして、リィエルだけが残ったと。
ところで、シオンの固有魔術とは一体何だったんだろう?{/netabare}

10話の感想 ★★★★ 4.0
婚約者
{netabare}
グレンのかつての想い人セラ。
呼び名が白犬って……
システィが白猫だし重ね過ぎじゃないか。{/netabare}

11話の感想 ★★★★ 4.0
魔道兵団戦
{netabare}
グレンは過去が過去のため、過敏に生徒達には自分のような道を歩んで欲しくないと思ってるんだな。
セラについて、まさかシスティ本人に話すとは。
少し意外だ。
ボコボコにやられたが、まだ秘めたる力をあるのか!?
私的には無さそうだが……{/netabare}

12(最終)話の感想 ★★★★ 4.0
結婚!?
{netabare}
ヤル気モードに入ると目が細くんるんだな。
話は面白かったが、グレン先生弱くない??
確かに元々そういう設定だったが、わざわざシスティを助ける準備をしたのに対してそれも活躍していなかったし……
主人公らしく隠された力がなくて少しがっかり。
タイトルのアカシックレコードが出てきたけど、ほぼなにも分からなかった。
タイトル詐欺が甚だしい。
原作ではここから物語の核心に近づいていくのかな?{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 15

マダオ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

2話で化けた。主人公最強好きにはたまらん

これ面白いな!2話で化けたわ。主人公のキャラがいい!1話視聴時はあれ?ガチで弱い系?コメディだけのクソアニメか?って思ったけど強くて安心した。これでやっと俺の視聴枠に入った。
近代では訳の分からん人種(萌えるだけの豚)が湧いてるからこういったハーレム、主人公最強枠が肩身の狭い事になってますが、好きな人はこういうアニメ大好きなのでもっとこの手のジャンルのアニメ作って欲しい。
俺的には今期ナンバー2くらいの作品。ちなみにナンバーワンは進撃の巨人。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 8

72.4 3 殺し屋で笑いなアニメランキング3位
デュラララ!!×2 結(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (694)
4381人が棚に入れました
同時多発的に事件は起こり、池袋の街は混沌の渦へと呑み込まれていく。
それぞれの事情を抱え、新羅のマンションへ集った者達。街では"ダラーズ"
"黄巾賊" "罪歌"の勢力がひしめいていた。そしてセルティの"首"が白日の下に
晒された時、事態は誰もが予期しなかった結末へと動き出す――!

声優・キャラクター
豊永利行、宮野真守、花澤香菜、神谷浩史、小野大輔、沢城みゆき、福山潤、中村悠一、梶裕貴、高垣彩陽、寺島拓篤、下野紘、M・A・O、小野友樹、山口勝平、金元寿子、喜多村英梨、岸尾だいすけ、藤田咲、大塚明夫、堀江一眞、小林沙苗、伊瀬茉莉也、福圓美里、小西克幸、大塚芳忠、藤原啓治、黒田崇矢、小野坂昌也、久野美咲、加瀬康之、飯塚昭三、森川智之、三上哲、種﨑敦美、梁田清之、桑島法子、KENN、五十嵐裕美、村田太志、上田燿司、井上喜久子
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「東池袋六ツ又交差点」のようなアニメ

[文量→特盛り・内容→考察系]

【総括】
かなり満足しました。てか、もうお腹いっぱいですw

全部で4期まで続いた人気作ですが、1期+長い2期(2,3,4期)という印象を受けました。あまり間をおかずに、一気に視聴することをオススメします♪

特に、池袋という街に詳しい方は、必見です。共感できます。

そうでない方は、「これが池袋」です(いや、本当にこんなことが起きても不思議じゃない街なんすよ)w

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
一期からのことを全部書くので、書きたいことがまとまらず、ダラーズと、いや、ダラダラと長く書きますw

池袋東口を出て左に進み、ビックカメラなどを通り過ぎ5分ほど歩くと、「東池袋六ツ又交差点」に行き付く(アニメにも何度も出てますよ、てか、OPの場所のすぐ近くです)。

明治通りや春日通り、都道435号線など交通量の多い道路が立体的且つ複雑に交差するこの交差点は、「全ての存在を許容する街、池袋」を象徴する存在(詳しくは一期レビュー参照)の1つのであり、「様々な人の思惑が複雑に且つ多面的に行き交うアニメ、デュラララ」のようだった。

さて、アニメの中身の話。

身も蓋もない結論を述べてしまえば、「中二病患者がリア充になった話」と、なってしまうのだろうか。

本作は、いわゆる群像劇であり、群像劇とは、1つのストーリーを複数の登場人物の視点で語り継いでいくもの。ある人物の視点では不明だった点が、他のある人物の視点で語られることで補完されて解決していく、パズルを解いていくような快感が得られる表現方法である。

(原作未読なので自信はないが)おそらく、原作では語り手を変えながら、それぞれの視点でこの「池袋物語」を紡いできたのだろうし、その要素(語り手の交代)は、アニメにおいても観られた。ただ、それが果たして(アニメの場合に)必要だったかと言われれば、必ずしもそうでない。

むしろアニメ(特に2~4期)では「竜ヶ峰帝人」という人物に焦点を絞り、出来るだけストーリーを単純化していったように感じた。そしてそれは、おおむね成功していたと思う。

これまた身も蓋もない言い方になるが、「群像劇」である必要性を、(アニメでは)そこまで感じなかったとも言える。

群像劇は、ミステリーなどとは相性が良く、視聴者の「知りたい」という欲求をよく刺激するものではあるけれど、反面、一人のキャラクターを掘り下げるのが苦手で、どうしたってテンポが遅くなる。例えば(米ドラマの)「24」などは、「実際の24時間」を1時間×24話で駆け抜けるからこそのテンポの良さだったが、流石に本作を1日の出来事にはできない。作品内での時間経過が少なすぎると、キャラクター同士の心の交流や深まりが描けず、それは本作にとって、致命的なことだろう(24は、とりあえず銃をぶっぱなして謎を解き、事件を解決し、視聴者に緊迫感や興奮を提供すれば良かったが、本作はそこまでシンプルな作りではない)。

ゆっくり時間をかけながら、「竜ヶ峰帝人」が狂っていく様、他との交流。そして、心の成長を描いていく。

最終話を視終えた今、結末には凄く満足をしているし、良くやりきったな~と感動もしている。

しかし、「承」「転」「結」と、ずっと満足していたかと問われれば、そうでもない。

上記3作はいずれも、序盤と終盤にこそ盛り上がりはあった(新シリーズへの期待と、次のシリーズへの引きを作ることには成功していた)が、やはり中だるみは感じた。1期に「起」がついてないのに、2期のタイトルに「承」をつけた時点で、「1期と原作の人気から、4期まで作る」というのは規定路線になったのだろうが、2期か、せめて3期の尺でスッキリまとめた方が良かったように感じる。

まあ、「帝人とセルティの物語を完結させるだけなら4期は長過ぎ、登場人物全ての物語をちゃんと完結させるには、4期でもまだ足りない」のかなぁと思った。

……前置きはこのぐらいにして(驚愕!?)、帝人である。彼は、「平凡な少年」だったが、自らが軽い気持ちで作った「ダラーズ」というサイトが予想を遥かに上回る力を持ったため、次第に狂っていく。

簡単に言えば、ネットの力を自分の力だと、「勘違い」したのだ。現実では無力な自分が、別の世界では巨大な力をもっている、という空想。それはなんとも甘美な夢であり、(よほどパーフェクトな人間でない限り)大なり小なりそういう空想をしたことは誰にでもあるだろう(いわゆる中二病)。

普通ならその空想は次第に覚め、良くも悪くも大人になっていく。しかし、帝人の前には「セルティ」が現れた。彼女は「デュラハン」であり、正に「空想の国の住人」である。薄々、自らの力が「勘違い」、或いは「空想」だ、自分はただの「平凡」な人間なんだと気がついていた帝人が、自らの力(ネットの力)以上に「空想」の存在が、「実在」していることを目の当たりにした時、彼は「夢」をみる。

「自分も非現実の(もっと大きな)存在」になれるのではないか、という「夢」。しかもそれは、「第1回ダラーズ集会」という形で、本当に「現実に」できてしまった。そこで彼は、その「夢」を本格的に「勘違い」してしまう。その「夢」「勘違い」が、結局は「結」に至るまで続く、帝人の暴走の根元にあったと思う(最後にセルティも、そんなことを言って謝ってたし)。

そして、そんな夢をみたのは、帝人や矢霧誠二のような主要人物以外の、モブ達の大勢も同様なのだろう。「首なしライダー」「切り裂き魔」という存在は、彼らに「夢」を与えるには充分だった。それだけ、多くの人々が「現実」に満足していないということかな(でもそれは、実に物見遊山的で、帝人のようにヤーさん敵に回すほどぶっ壊れて(純粋では)ない)。

最終話では、そんな大勢の「夢」をぶち壊す展開に。しかも、「警察」「暴力団」といった、極めて現実的な力で。

私は本作を、常に池袋になぞらえてレビューしてきた。勿論、こじつけも多々ある。それでも、この作品が「池袋らしい」と感じるのは、やはり事実である。「池袋」独特の、カオスな魅力はなかなか的確な言葉には出来なかったけれど。

重ねて言うが、本作は「群像劇」ではあるけれど、私はその必要性をあまり感じなかった。それは、「群像劇」のわりに、話に筋が通りすぎているというか、「うまくハマりすぎている」というか、「全容が見えすぎている」というか。

なんか、「よく分からない意思によって、登場人物達がみんな踊らされている」という感じを終始受けていて、その「よく分からない意思」が「池袋の意思」と考えるのは、あまりにも中二病的だろうか。(いや、作者の意思、なんだけどねw)

そんな、「なんだかよくわからない」「くせに面白い! 引き込まれる!」というのも、やはり「池袋」らしい。

ふと考えれば、この話、「池袋」なんて「小さな街」で終始しているわけで。

きっと「池袋」で首なしライダーが闊歩している間も、「澁谷」では若者達が路地でダベり、「新宿」では更にカオスな世界が繰り広げられ、「青山」は相変わらずいけすかないおしゃれさで、「上野」では昼間からオッサンがワンカップを開けているのだろう。

そうした「自分達の、本当は狭い世界(池袋)を、世界の全てだと思う感じ」は、若者(学生)特有の「勘違い」であり、なんか、「ネットの世界」でもあると思った。

物語のラスト、チャットルームに「誰もいません」が連続して書かれていたけど、帝人をはじめ、みんな徐々に現実を直視し始めたということかな。

巨乳の可愛い彼女もできて、帝人ももう立派なリア充w そろそろ池袋を卒業する時期ですな(笑)
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
なぜ1話目はいつも、若干ギャグテイストにするんだろう?

2話目
群像劇、面目躍如ですな。

3話目
非日常が日常になると、更なる非日常を求めたくなる帝人、か。

4話目
呼び鈴で返事するのは可愛かったw

5話目
ヒソカですやんw

6話目
鉄砲渡したわけね。

7話目
静雄は、良いチートキャラですね。

8話目
バイオハザードですな~。

9話目
新羅も流石に罪歌には負けてないね。

10話目
帝人は、新羅は、どこに向かおうとしているのか。いよいよ、大詰め。

11話目
確かに、ダラーズは終わらせられるね、あの方法なら。お~、わりと衝撃の展開。

12話目
まあ、綺麗に終わらせたかな。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 31

うなたまごはん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

承~結までの感想

まとめて感想書きます。承と転と結バラバラに感想を書くのが難しくて、、すみません(*_ _)人
承から結までは1期の続きなので途中だけ見る人なんていないよね?!

面白かったーーー(*´ρ`*)
本当に、こんなに登場人物が多いアニメを見たのは初めてです!でもみんなキャラが濃いから「誰だっけ?」とはなりませんでした。
無駄な登場人物がいないってところがすごい!作者さんの頭の中は一体どうなっているのかと。。

登場人物が多いため物語もたくさんのエピソードが複雑に交差してて細かく場面が切り替わるので正直疲れは溜まります。
疲れている時にはお勧めしないアニメです。

最後までドキドキハラハラ(平和島さんが出てくるとキャハー(〃д〃))が止まりませんでした。
最後はウルっときました。

せるてぃさん好きだぁぁぁぁーーー。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 3

ルンチャット さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

デュラララ!!×2転の続き(完結)

デュラララがこれで完結


デュラララ!! デュラララ!!×2承 デュラララ!!×2転 デュラララ!!×2結
今までの話をまとめて言うと
個性豊かなキャラクターの話が全て一つの話に繋がる事がデュラララ!!の醍醐味だと思うのですが、複雑過ぎてあまり理解できず、ずっとフワフワ話が流れていっているように思えました。
無理やり繋げなくてもいいのになぁと、、
帝人くんなにがしたかったのかな?
1度しか観ていないからかな?もう1度観たら内容掴めるかな?

複雑なストーリーが苦手な方にはオススメしかねますが、逆に複雑なストーリーが好きな方にはオススメです



キャラクターとしては、
新羅、しずちゃん、いざやくん
この3人とてもよい!
新羅はセルティ大好きでデレデレなのにやる時はやる男でかわいい(o^∀^o)
しずちゃんは最強とか言われてるけど行動の一つ一つにオチャメが染み出てる(。・ω・。)
いざやくんはちょくちょくぼっちを寂しがってる様子が可愛い(*´ω`*)
みんなが鍋パしてる時嫉妬してたり


主な出演声優さん
豊永利行さん、宮野真守さん、花澤香菜さん、神谷浩史さん、小野大輔さん、沢城みゆきさん、福山潤さん...
他にも沢山素晴らしい方々が出演されています!!

投稿 : 2024/12/28
♥ : 6

64.5 4 殺し屋で笑いなアニメランキング4位
キューティクル探偵因幡(TVアニメ動画)

2013年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (456)
2479人が棚に入れました
狼男探偵・因幡洋のもとに警察犬時代の相棒、荻野警部が事件への協力を求めてきた。
事件の首謀者はイタリアンマフィアの首領(ドン)・ヴァレンティーノ。
明らかにヤギにしか見えない首領・ヴァレンティーノの前に、赤毛フェチの因幡とゆかいな仲間たちがグダグダで立ち向かう、“ヤギ大増量毛探偵ギャグ物語”。

声優・キャラクター
諏訪部順一、入野自由、下田麻美、森川智之、大川透、小杉十郎太、日笠陽子、巽悠衣子、鳥海浩輔、深田愛衣、斎賀みつき、杉田智和、瀬戸麻沙美、岡本信彦、志村由美、日高里菜、子安武人、浅沼晋太郎、黒田崇矢、檜山修之、福山潤
ネタバレ

双葉。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

キューティックル〜♪なアニメ。

題名を観て(なんだこれは?)となった方も少なくないのでは?
その正体は…

髪のことを知りながら楽しめるgdgd系ギャグアニメ!
(でも終盤はシリアス展開もあるし何なんでしょうねこれw)

個性豊かなキャラ達が良いです。
たまにボケが多すぎてツッコミ不在になるので視聴者がツッコむ羽目になったり?

*因幡洋(cv:諏訪部順一)
因幡探偵事務所の所長。
毛から情報を読み取る能力を持ち、重度の毛フェチ。

諏訪部さんにしては珍しい感じの役です!
ゆる~いのが可愛いけど、かっこいい時は諏訪部ボイスでめちゃくちゃかっこいい♪

*首領・バレンティーノ(cv:大川透)

名前でブランド物を着こなした銀髪のムッシュを想像したら駄目ですよ~。
{netabare}ただのおっさんヤギなんですからね!{/netabare}
意外と馬鹿でドMなところが面白いです。

・野崎圭(cv:入野自由)
因幡探偵事務所のアルバイト助手で、本作唯一の常識人。
彼がいないと話の進行に支障が出るレベル。
ちなみに猫派。

1話目からツッコミ激しくて大変そうでした( ̄^ ̄)ゞ
いつもはこういう役下野さんがやってくれる感じのw
もちろん入野さんの演技も素晴らしかったです!

*佐々木優太(cv:下田麻美)
見た目は女の子にしか見えない女装少年助手。
因幡が好きなあまり近づく人間(主に荻野さん)には非道な振る舞いを見せる。

こんなに可愛い容姿なのにっ!
ヤンデレというか何というか…(笑)
皆がのほほーんとしてるのに対して彼は結構キツい一発を持ってきます(屮゚Д゚)屮

他にも
*荻野邦治(cv:森川智之) {netabare}親バカ刑事{/netabare}
*ロレンツォ(cv:小杉十郎太) {netabare}中身はダンディー{/netabare}
*ガブリエラ(cv:日笠陽子) {netabare}下僕がお好き{/netabare}
*因幡遥(cv:斎賀みつき) {netabare}可愛い。けど腹黒い。{/netabare}
*弥太郎(cv:杉田智和) {netabare}イケメンなのにギャグ!!{/netabare}
*夏輝(cv:瀬戸麻沙美) {netabare}健気、といえば聞こえが良いかも。{/netabare}
などが登場します^^

ストーリーは前記の通りです(笑)
是非一回は観て頂きたい!
あと、{netabare}OP詐欺のEDヤギw{/netabare}なのでまだご覧になっていない方は
是非ご注目あれ☆

投稿 : 2024/12/28
♥ : 15
ネタバレ

ローズ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

100人乗っても大丈夫!キューティクル探偵因幡物置!!

警察犬(シークレット・ドーベルマン)として働いていた因幡洋(いなば ひろし)は、行方不明になった弟を探すために警察を辞めて探偵となる。
警察時代の同僚だった荻野邦治(おぎの くにはる)の依頼により、首領(ドン)・バレンティーノ一味と関わる事となり、犬猿の仲のような関係の狼山羊の仲(?)になってしまう。

警察・探偵・マフィア(バレンティーノ一味)など、ハードボイルド系の作風になりそうなのですが、探偵物などを期待した方は残念でした。
探偵などの設定をしたコメディー作品と考えたほうが、しっくりときます。


登場する人物は、かなり個性的です。

首領(ドン)・ヴァレンティーノの外見はヤギそのもの。
根っからの悪人という感じではなく、少しとぼけた面もあります。
「シャーシャシャシャ」という笑い声や語尾に付ける「~であろう。」は印象に残ります。

警察時代の因幡と共に行動していた荻野邦治(おぎの くにはる)は、超人的な肉体を持っていて優秀な人物なのかと思いきや、こちらも少し間の抜けた所があります。
ただし娘のことになると性格が変わり、鬼のような形相に・・・

テロリスト集団・野羅(のら)の名目的トップであり、洋の弟である因幡遥(いなば はるか)も登場しますが、虚弱体質のせいか、すぐに倒れたり寝込んでしまいます。
もう少し活躍してもいいのではと心配になります。

ほとんどの登場人物がボケの役割になっていて、ツッコミ役は探偵事務所に勤める野崎圭(のざき けい)しかいないので、ツッコミの重要性が分かります。
(1話だけ、ボケ役に変身してしまいますがw)

その他の登場人物も全て個性的なので、お気に入りのキャラを選んでおくのもいいかもしれません。


個人的には、首領・バレンティーノ(ヤギ)が笑いのツボであろうw
ヤギとオオカミだったらヤギを応援するであろう。
送りオオカミが嫌いなので、日本狼と同じ境遇にしてやるであろう。
と言う訳なので、ヤギ推しであろう。


最終的には、警察&探偵VSヴァレンティーノファミリー&野羅という構図が出来上がりますが、緊迫感がほとんど無く、それぞれのメンバーの個性・設定を活かしたコメディー作品であろう。

探偵事務所でお茶を出されるシーンがありますが、意味が分かったであろうか。
炊飯器にお茶を入れてお茶漬けとなりますが、京都でお茶漬けを出されたら「帰って下さい」という合図になるので、それを狙ったのであろう。


OP曲
「遥か、日常の中で」
歌 因幡洋

ロック調の曲であろう。
アニソンらしい曲なので、因幡役の声優・諏訪部順一さんのファン向けのような気がするであろう。

ED曲
「プリマ・ステラ」
歌 首領・ヴァレンティーノ

所謂、”ムード歌謡”というジャンルであろう。
電波系とは違うと思いますが、聴いているうちにクセになっていくような・・・w


この作品を視聴する事に対して・・・・・

     こ~と~ば~なんて~♪ いらないであ~ろ~う♪♪♪



{netabare}誰にも気づかれずに途中から吾輩がレビューを書いたであろう。この作品を通じてヤギのファンを増やすであろう。シャーシャシャシャ!{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 13

りゃむ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

完全ノーマークのダークホースでした

基本ギャグアニメ。

ストーリーはキャラありきで、物語というよりはキャラの関係性上の設定、背景みたいなのが基本です。

つまりキャラの個性と濃さでシュールなギャグを展開していきます。
そしてやはり入野さんは本当に突っ込みに適役の声してると思うw

かなりテンション高め+30分詰め込めるだけ詰め込んでくるので視聴後少々疲れます。


1話AパートとBパートで15分ずつそれぞれ完結する話が多く、長編はあまりありません。

Aパート終わった時点で“え?まだ半分?”とか思います。
つまらなくて長く感じるという意味ではなく、15分が濃厚すぎるためにすでに30分アニメ1話分以上の満足感があります。
それをその倍やるんですからそりゃもう、疲れますよww


さてこの作品、ギャグをやるにあたってまったく視聴者に媚びないというか流行に流されません。
どういうことかといいますと、最近のギャグアニメ
1・女性キャラを多数出演させ萌え要素で補完する。
2・パロディやオマージュ主体でギャグというよりはやっちまった感を演出し笑いを誘う。
といったのが主流の作品が多いように感じます。(ケメコ辺りなんか正にこれな気がする)

まずこの作品・・・本編にがっつり絡んでくるような主要キャラとして位置づけされてる女性キャラなんと3人前後。
約一名どの女性キャラよりもかわいい男の娘が混ざってますが・・・主人公側なんて1人として女性キャラいないよ。
男性キャラはその3倍近くいるのにねぇ。
媚びない!(ただし女性向け作品というわけではない)
ちなみにこの作品最高の萌キャラはヤギです。


そして、もちろんパロディほぼなし。キャラの濃さとそのキャラゆえのボケ、そしてそのほぼ全てを突っ込み一人でさばいていく。
正統派のハイテンションシュールギャグ路線です。



キャラデザが若干BL臭があり僕自身、最初は敬遠していたんですが2話まで見たところではまってました。


いろんな意味で灰汁が強いといいますか、クセのある作品ですが面白いと思います。
ヤギEDともども“イロモノ作品の良作”として個人的に高評価の作品です。

ちなみに監督の満仲勧さんは初監督作品のようでした。
初監督でこの出来!

次回作にも期待したいと思います。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 7

71.9 5 殺し屋で笑いなアニメランキング5位
ルパン三世 PART5(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (203)
806人が棚に入れました
ルパン三世と次元大介はフランスにいた。ある田舎町のアパルトマンの一室からドラマが始まる。麻薬や銃など非合法な物まで何でも買える闇のサイト、‘マルコポーロ’。デジタル通貨を盗み出すため、ルパン達は厳重に警備されている巨大サーバ施設へ侵入する。そこで出会ったのは謎の天才ハッカー少女、アミ。ルパンはアミと共に、マルコポーロの罠に立ち向かっていくが、敵が仕掛けた‘ルパン・ゲーム’により、全世界から監視されるハメに。。。しだいに明かされるアミの謎、そしてルパン三世の過去を知る男の出現―――ルパンはいまだかつてないほどの窮地に立たされていく!

声優・キャラクター
栗田貫一、小林清志、浪川大輔、沢城みゆき、山寺宏一、水瀬いのり、津田健次郎、島﨑信長
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

お約束の安心感と実験的試みの両立…これは観てもいいルパン

2018.09.20 完走後追記


なぜ「カリオストロの城」が名作と呼ばれるのか?

暴論を容赦いただけるのなら、それは『2時間かけたから』


IT時代に旧態依然とした泥棒さんがどう生きていくのか?

本作のテーマです。


ルパンと言えば、一話完結ものとしてイメージが固定化されてます。
本作では往年の一話完結ものを挟みつつ、複数回にまたがってのエピソードがいくつか出てくるのですが、もともと強烈なキャラクターをじっくり描けるのなら、面白みは増すもんだというのを実感しました。

さらに中盤までの一見バラバラだったエピソード群が後半に関連付けされて集約されていく作りになっており、全体2クールの中で一つのまとまりのある作品に仕上げてきました。


これはお馴染みの旧作を再放送で飽きるくらいに観た私達の先入観を軽く超えてくる体験です。
昔懐かしのメロディー、みたいな印象で視聴を敬遠されてるならちょっともったいないかもしれません。


本作独自のサブヒロイン「アミ」は感情移入しやすいキャラ設定でした。
声あてている水瀬いのりさんの抑えた演技も意外性がありましたね。
なお、イントネーションは ア↑ミ↓ ではなく ア→ミ↑ です。ここ重要(笑)
{netabare}まさか名前のイントネーションが伏線になるとは思わなんだ。{/netabare}


そして大事なことで、本作で視聴者をざわつかせるのが、ルパンファミリーの面々の内面を描いてきたこと。
これはたいへんな冒険だったことでしょう。ルパンらしさへの挑戦です。

おそらく今回の製作陣はオリジナルへの造詣が深く、基本の型を抑えられるスタッフだったことで、ある意味、型を破る資格があったものと好意的に私は受け止めてます。


ルパンらしさを失わず、それでいて新たな視点を視聴者に提示する。
時代に合わせて作品としてはチャレンジしつつ、ルパンはかっこいいルパンだねと感じられた私にとっては満足のいく一品でした。


思えば、「カリオストロの城」もTVシリーズのルパンのイメージに少しずらしを加えてました。監督チャレンジしたんだなぁと今更の再確認です。


視聴当初は、それこそ懐かしのメロディーを楽しむくらいで構えてました。
途中のレビューにそれは表れてるので余力あれば後述の途中レビューもご笑覧くださいませ。


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2018.06.03記 ※途中観戦記

レビュータイトル『次元大介を見に行こう 大野雄二を聴きに行こう』

{netabare}
キャラ付け、物語の展開はすでに完成された設定があるので、それを逸脱してなければ安心して観れるといったところでしょう。
その前提でしたら、オリジナルに敬意を払っているよね、というのがわかるので◎。
詳細レビューは不要かと思ってます。もともと嫌いじゃなきゃどうぞどうぞ、という作品です。
今回のシーズンでの着目点はずばり『オリジナルメンバーを堪能しよう』。


OP『ルパン三世のテーマ』本作はシャンソン風アレンジです。アルセーヌルパンがフランス人だからなんですかね?フランス舞台の話もありまして、ルーツを意識した製作をしてるのかもしれません。アレンジは大野雄二氏、オリジナルメンバーです。

オリジナルメンバーと言えば、次元大介役の小林清志さん。御年85歳(2018年6月現在)です。
視聴時の第一印象は、
『声が細くなってる』
『早いセリフ回しはしんどそう』
正直言って観ててツラいのです。

賛否両論あれど代替わりした声優さんたちはオリジナルを意識した演技をしており、ルパンの世界観を受け継いでます。そして一定の評価を得てます。
小林さんも後進に譲っていただいたほうが、、、と思うのは私だけではないでしょう。

しかしながら配役に小林さんを充てる選択を製作陣はしてます。小林さんの意向かもしれません。
そうときたら40年以上同役を勤められたこれまでの功績に敬意を払うべきかと3~4話観て考えを変えました。


プロスポーツ選手の引退時期は、所属チームから言い渡されるか自分で決めるのどちらかです。ファンの声もあるかもしれませんが決定するのは雇い先か本人です。
あたかもKAZUを見にスタジアムに足を運ぶように、勝敗を超えたなにかがそこにあるはず。普段はチャンピオンズリーグ観ててもかまいませんがその尺度で観るのとはちょっと違う。

タイトルの通りです。皆さま伝統芸能を堪能しましょう。
{/netabare}



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2019.03.06追記
《配点を修正》


80歳をゆうに超える小林清志さんの演技をリアルタイムで触れられるのも残り少なかろう、という心持ちでのスタートだったのが、なかなかどうして見応えがあり、しっかり『ルパン』してたのが良い意味の裏切りだったかと。

クレヨンしんちゃん、ドラえもん、サザエさんのような定番ものだから観ない。
声優変わってからはちょっとなー、と思って観ない。
本作は仮に『ルパン』の冠を外したとしてもしっかり鑑賞に堪えうる良作。それだともったいないかもしれないです。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 34
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ひとまず決着か

最初はルパンの前作までの相関図が出てくる。何かの伏線かな?

前作とは異なり、回を跨ぐ話が多め。4つ長編がある。いきなり5話続く。{netabare}美少女天才ハッカーア→ミ↓をさらって繰り広げられる。水瀬いのりがルパン三世に出るとはイメージが湧かない。結構、エッチなセリフ言っててびっくり。この娘こんなこともできるんやな。チノちゃんだけじゃない。そんでもって、ネットで殺し屋を募ってとかなんとか現代風。ルパンがネットやらARやらを使いこなしているなんて。最後の長編でもルパンは時代遅れなんて話があったが、しっかり時代の波に乗ってる。レベッカが最終話でしっかり登場してくれて嬉しい限り。2回目はルパンを捨てた男アルベールとの対決。3回目はアミにようやくできた友達ドルマがとある国の王女でクーデターのために、留学中にも関わらず、本国に連れて行かれる。あやねる好きだわ~。そして、最後の長編はまさかのアミの不明だった父親が適役。色々と伏線を繋げてくる。常にネットで監視されるルパンだが、越えてくる。前に登場したキャラクターたちが色々出てくる。{/netabare}

6話目でまさかのギャグ回をぶちこむ。脳力。これだけ異質すぎる。

印象に残った回は五エ門が散財する話。{netabare}女性が苦手とは言うけど、子供にまで集られる始末。舐められすぎている。{/netabare}
あとは最終話。{netabare}ひとつ前の長編で不二子からあなたにとっての私は何?という質問への答えがついに。誰も見たことのない本当の顔を見せる。それこそが答え。んで、幸せなキス。不二子もしっかりドレスを着て檻の中で待ってる辺り、期待していたよね。アミの父親は娘に興味はなかったが、人ログが使えなかったこともあり、彼女が生まれたばかりの頃を思い出し、娘想いに戻ったようだ。そして、アルベールは人ログの共同制作者の片割れを確保。{/netabare}

銭形は相変わらずルパン一筋。ときには手助け。ときには{netabare}記憶喪失{/netabare}

曖昧な関係だった峰不二子とルパン三世が決着をつけた作品として考えると中々良かったと思う。

OPはLUPIN TROIS 2018。フランスが主な舞台だからフランス語でルパン三世。ルパン三世のテーマをアレンジしたもの。EDは沢城みゆきが歌うセーヌの風。切なく歌い上げている。

イタリアが舞台となった前シリーズの放送から2年-  ルパンとその仲間たちが帰ってきた! ルパン三世と次元大介はフランスにいた。 ある田舎町のアパルトマンの一室からドラマが始まる。 麻薬や銃など非合法な物まで何でも買える闇のサイト、‘マルコポーロ’。 デジタル通貨を盗み出すため、ルパン達は厳重に警備されている巨大サーバ施設へ侵入する。 そこで出会ったのは謎の天才ハッカー少女、アミ。 ルパンはアミと共に、マルコポーロの罠に立ち向かっていくが、 敵が仕掛けた‘ルパン・ゲーム’により、全世界から監視されるハメに。。。 しだいに明かされるアミの謎、そしてルパン三世の過去を知る男の出現--- ルパンはいまだかつてないほどの窮地に立たされていく!

1. 地下塔の少女
麻薬や銃など、非合法なアイテムを買える裏の通販サイト「マルコポーロ」。そのサイトが取引で稼いだデジタル通貨が、今回のルパンのターゲット。デジタル通貨を盗み出すには鍵が必要であり、ルパンは厳重な警備の巨大サーバー施設--通称「ツインタワー」に侵入する。ルパンを出迎えた鍵の番人は、凄腕ハッカーの少女「アミ」だった。

2. ルパン・ゲーム
「世紀の大泥棒、ルパン三世をハントせよ!」マルコポーロ幹部の罠により、ルパン・ゲームが始まった。世界中の人々から追われることになったルパン。空港では警察だけでなく、一般人にまでも監視され、まったく身動きが取れない。飛行機を盗もうとしても、銭形に読まれてしまい……。ルパンはルパン・ゲームから無事逃げ切ることができるのか?

3. 殺し屋は荒野に集う
魔山神平、ネズミ一族、ユニオンママ……突如、ルパンに襲いかかる、東西の殺し屋オールスター。彼らはマルコポーロの幹部が始めた新しいオンラインゲーム「ハッピー・デス・デイ」の参加者だった。アミはハッキングでルパンのピンチを救うが、殺し屋に撃たれ、傷を負う。次元と五ェ門も同時に襲われていたことを知ったルパンは、殺し屋を一網打尽にするために、ある作戦を企てる。

4. 銭形の誇りと砂漠の埃
ルパンに銃を向け、不敵に微笑む不二子。しかし、そこに銭形が現れ、ルパンとアミを車に乗せて走り出す。銭形のおかげで窮地を脱したかと思いきや、突如、上空から襲い来る銃撃。金に目がくらんだ軍人が、ルパンを消そうと襲ってきたのだ。ルパン達は車を捨て、歩いて砂漠を超えることに……。銭形との、暑苦しい逃避行が始まった。

5. 悪党の覚悟
ドローンファイターに頭を撃ち抜かれたルパン。ターゲットの死亡によって、ルパン・ゲームは終息する……。月日は流れ、人々がゲームのことを忘れ始めた頃--ルパン専任を解かれ、異動となった銭形は、アミと共に暮らしていた。そんな中、アミのもとを訪ねて来る五ェ門。伝言を受け、アミは因縁の相手・マルコポーロの幹部へ会いに行く。

6. ルパン 対 天才金庫
大東京銀行に「天才金庫」がやって来た。町工場の発明家・ヒラメキ兄弟が開発した金庫で、開ける人間の頭脳の力「脳力」を測定する機能がある。それも、脳力が「0」にならないと、絶対開かない仕組みなのだ。ルパンは不二子や次元に焚き付けられ、金庫に挑戦する羽目に。しかし、ルパンの脳力はなんと「300」! クセモノ金庫を相手取り、天才ルパンは果たしてどう出る?

7. その名はアルベール
かつて裏社会で「偽造の名人」と呼ばれていた男・ガストン。自分の孫が描いた絵に、ピカソのサインを偽造したら、大富豪ミスターBに買われてしまったのだという。ガストンから絵を取り返す依頼を受けたルパンは、首尾よくそれを盗み出す。しかし、手に入れた絵は異様なまでに本物のピカソに似ていた……。ルパンは、依頼に隠された真相を探ることにする。

8. 黒い手帳は誰の手に
ガストンの墓を訪ねたルパン。そこで出会った老人・カミーユと酒場で盃を交わしていると、店の電話が鳴った。相手は死んだはずのガストン--その声の主がアルベールだと見破ったルパンだったが、酒場は突如、治安総局の襲撃に遭う。カミーユはルパンに脱出の手引きをして……。一連の事件とカミーユの関係とは? アルベールとは何者なのか? 黒い手帳を巡り、謎が新たな謎を呼ぶ。

9. ”ルパン”を棄てた男
ルパンは撃たれ、手帳はアルベールの手に。しかし、そこへ刺客が襲い掛かり、アルベールもまた、ジョゼに手帳を奪われてしまう。ルパンは次元と五ェ門に介抱され、一命をとりとめる。ルパンが語るアルベールとの過去--若き日のルパンとアルベールがどういう関係だったのか……。同じ頃、手帳を手にしたジョゼは、フランス国内で不穏な動きを見せ始める。

10. 泥棒と泥棒
「フランスは俺の獲物だ」そう決意するアルベールの前に現れたルパン。二人はギョームへの尋問のすえ、ジョゼが企てた恐ろしい陰謀の真相を知る。ルパンはアルベール--かつての泥棒仲間と共に、ジョゼの根城へ向かうことに。襲い来る追手の始末を次元、五ェ門に任せながら、ルパンとアルベールは、いよいよ敵の本拠地へと辿り着く。

11. パブロ・コレクションを走れ
お正月を和やかに過ごすルパン一味。ルパンは懐かしいメダルを見つけ、かつての大冒険に想いを馳せる。麻薬王・パブロの遺産を手に入れるため、不二子を連れ、南米へと飛んだ一行。不二子に鼻の下を伸ばしたり、パブロの残党を蹴散らしたりしつつ、ルパンはジャングルを進んでいく。ついに見つけたパブロ・コレクション。それは、実に意外なお宝だった。

12. 十三代目石川五ェ門散財ス
コスプレイヤーで溢れる、フランスの田舎町。ポップカルチャーのイベントで賑わう町中に五ェ門の姿があった。五ェ門が案内された宿屋の隣には、ビストロを経営する女・クロエが居た。彼女こそ、五ェ門が探していた、今回の盗みのターゲット。ベルギーの富豪から遺産を受け取り、命を狙われている女……。またクロエは、ビストロの赤字を嘆く、薄幸の美女でもだった。五ェ門は、そんなクロエのことが気になり始めて……。

13. 弓と王女とテロリスト
全寮制の女学校、アヌシー女学院。そこへ編入したアミは、中庭で、カラスに弓を向ける不思議な少女と出会う。彼女は、パダール王国から留学中の王女・ドルマ。友達のいないアミは、変わり者のドルマと心を通わせ合う。一方ルパンは、ドルマの持つ首飾り「血と涙の雫」を狙っていた。不二子もまた、教師に化けて学院へ潜入しドルマに近づく。しかし、学院は突如、謎の武装集団に占拠され……。

14. 王国の盗み方
「ドルマ王女。パダールをお救いください」--ドルマは祖国へ連れ戻された。ルパンはその後を追い、パダールへの入国を決める。アミもドルマを救うため、不二子とパダールへ……。国は、大師教の率いる「伝統派」と、国王を中心とした「改革派」に割れていた。伝統派によるクーデターの存在を知ったルパンは、果たしてどう動くのか!?

15. ルパンと彼女の関係
ドルマの矢がルパンを貫く。アミは不二子と共に、ルパンを連れその場から逃れて、廃屋に身を隠す。瀕死のルパン、不二子、アミ--三人の逃避行。身を粉にしてルパンを救おうとする不二子の姿を目の当たりにし、アミは複雑な感情を抱くのだった。その頃、パダール市街には戒厳令が敷かれ、いよいよ内戦が始まろうとしていた。

16. 初恋の話をしよう
内戦で混乱を極めるパダール。しかし、シェイクハンズ社の介入により事態は急変。国王の声明がネット配信され国王が生きていた事が分かる。一方、ルパンはアミにドルマの変装をさせて、即位式が行われる王宮へと潜入する。二人はドルマを救うため、先を急ぐ。「さあ、王女様を盗み出しにいくぜ」--今、ルパンの反撃が始まる。

17. 探偵ジム・バーネット三世の挨拶
「誰が夫を殺したのか、あなたに突き止めて欲しいの」--三年前、何者かに銃殺されたモンバッサン伯爵。その夫人・イザベルに城へ呼び出されたルパンは、彼女から、なんと探偵の依頼を受ける。容疑者は三人。巻き起こる新たな殺人。そして封鎖される古城……。「俺はジム・バーネット。伯爵夫人に雇われた探偵だ」--今宵限りの探偵ルパン三世、とくとご覧あれ!

18. 不二子の置きみやげ
リクヴィールのアジトに越して来たばかりの、ある日。ルパンは目覚めると、アジトのトイレが壊れていた。次元の部屋にあるもう一つのトイレを取り合って、一同は大騒ぎ。そこに顔を出した不二子は、排水管に詰まっているものが何かを知っている様子。不二子を不審に思うルパン達の前に、なぜか銭形もやって来て……。ルパン一味の日常を描いた、ドタバタの一幕劇。

19. 7.62㎜のミラージュ
北アフリカで起きた、謎の無差別狙撃事件。それは、大富豪ジルベルスタインから、ルパンへの挑戦状だった。ルパンは、ジルベルスタインの待つ谷へ出向き、谷底でチェスに興じる。しかしそれを見下ろすように、谷の両側に陣取る、二人のスナイパー……。ルパン側には次元大介。対するは、次元がその過去を知る、凄腕の狙撃手・ミラージュ。狙撃手同士の決闘が幕を開ける。

20. 怪盗銭形
ロシア郊外、北アーンゲルへやって来たルパン一味。雪の積もる一見地味なこの町には、泥棒を喜ばせる魅力的な宝がゴロゴロ。早速銀行にあたりをつけたルパン達だが、似たような手口で銀行を狙う別の泥棒に、先を越されてしまう。その泥棒は、なんと銭形!「銭形が、なんだってまた俺の真似を……」訝しがるルパンは続いて宝石店を狙うが、そこにもまた銭形が現れて……?

21. 時代遅れの大泥棒
「ヒトログ」--ネットにある膨大なデータをAIが解析し、「その人物が何者なのか?」が客観的にわかる社会変革型SNS。シェイクハンズ社・社長であるエンゾの野心的なサービスに、混乱する世の中。ウィーンの美術館へ泥棒に来ていたルパンは、ヒトログにより居場所が特定されてしまう。逃げるルパンだが、逃走経路すらヒトログに瞬時に予測され……。

22. 答えよ斬鉄剣
不二子が捕まった。シェイクハンズ社の本社がある、オリグ島に捕えられたのだ。島へと乗り込むルパン達。メンバーにはアミの姿も……。アミのサーバー攻撃で、混乱に陥るシェイクハンズ社。ルパン達はそのおかげで、目的地の摩天楼へと辿り着くことが出来た。作戦開始--しかし五ェ門だけは、ヒトログが導き出したルパンに関するある情報に、心が揺れていた。

23. その時、古くからの相棒が言った
「パパ!ルパンを助けて!」--生き別れの父親と再会したアミ。しかし、エンゾは既に、ヒトログで世界を救うという妄執にとりつかれていた……。逮捕劇から半月後。ルパンと五ェ門は、ついにICPOへと護送される。その途中、護送車の行く手を塞ぐように一台のクラシックカーが止まっていた。車にもたれかかり煙草を燻らす男がひとり……。

24. ルパン三世は永遠に
ルパン三世は、ネット上から完全に姿を消した。行方がつかめないルパンによってヒトログに書き込まれ続ける機密情報で、世界中は大混乱。各国はついに業を煮やし、ヒトログを停止させるために、シェイクハンズ社への武力行使を決行する。そして、戦場と化したオリグ島に、ついにルパンが姿を現す!--ルパンのヒトログ攻略・最大の秘策とは?

投稿 : 2024/12/28
♥ : 1
ネタバレ

おぬごん さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ヲタクの、ヲタクによる、みんなのための、2018年決定版ルパン

2年ぶりのルパン三世の新作
前作PART4はイタリアが舞台でしたが、今回は本家アルセーヌ・ルパンの祖国フランスが舞台です
ルパンにとってフランスは特別な国…この国を舞台に選んだだけでも、本作の本気度が伺えます
スタッフは前作からほぼ続投ですが、シリーズ構成およびメインライターに「コードギアス」や「プリンセス・プリンシパル」の大河内一楼が据えられています。これが大当たりでした

作品の構成としてはPART4同様にシリーズを通して1つのストーリーが設定されていますが、
PART4が終盤を除き一話完結回が中心だった一方、本作では4~5話からなる中編4つの間に一話完結回が挟まれ、中編のストーリーは次の中編に続いていくというような構成となっています
中編ではインターネットやSNSなどを絡めたストーリーが展開され、2018年の今でなきゃ描けないストーリーとなっていたんじゃないかと思います
またそれぞれの中編で張られた伏線が終盤で繋がっていくカタルシスが素晴らしかったですね
特にラストに明らかになる{netabare}アミの名前の(発音の)秘密{/netabare}にはしてやられました

合間の一話完結回にも豪華なシナリオライターが参加してかなり自由に話を描いていて楽しめました
特に各ルパンファミリーのキャラ回(12,18~20話)は良くできていたと思います

で、中編回・一話完結回両方に共通するのですが、次回予告の導入とサブタイトルだけで「あ、次回面白いぞ」って思えるんですよね
それだけ描く題材が視聴者心をくすぐり、またサブタイトルのセンスにも優れていたということです
特に本作、サブタイトルが秀逸でしたね。以下に折り畳で好きなサブタイトルを挙げておきます
{netabare}9話「"ルパン"を棄てた男」アルベールが同性愛者なのも意味深にしていますw
10話「泥棒と泥棒」シンプルにカッコいいパターン
12話「十三代目石川五ェ門散財ス」神回確定www
14話「王国の盗み方」これもシンプルにカッコいいです
20話「怪盗銭形」これも五ェ門回と同じく「えぇっ!?見たい!!」と思わせてくれる秀逸なタイトル
21話「時代遅れの大泥棒」
22話「答えよ斬鉄剣」
23話「その時、古くからの相棒が言った」
24話「ルパン三世は永遠に」
ラスト4話は神がかってますね。特に24話の予告は聴いただけで涙が出ました。{/netabare}

また各中編にはこのpart5オリジナルのゲストキャラが登場し、ラストまで話に絡んでくるんですが、
EPISODEⅠ、EPISODEⅡ、EPISODEⅢのキャラはかなりヲタクに媚びてるんですよねwww
{netabare}EPISODEⅠのアミはダウナー系でエッチな発言も結構しちゃうCV水瀬いのり、EPISODEⅡのアルベールはルパンとの過去(意味深)を匂わせる鬼畜眼鏡でCV津田健次郎、EPISODEⅢのドルマ王女はアミと対をなして百合を漂わせるCV佐倉綾音(ごちうさ!!){/netabare}
明らかに男女両方のヲタクに媚を売っているんですが、
それが全く嫌味にならないくらいキャラもストーリーがよくできていて感心しましたw

そして忘れちゃいけない過去作リスペクト
過去のTVシリーズの悪党や殺し屋どもがばんばんゲストで出てくるんですが、コアすぎてぶっちゃけ分からんwww
私はこの作品ニコニコ動画で見ることが多く、過去キャラ登場の際はshita smallで解説コメントが書き込まれていましたが、それでも全然分かりませんでしたww
ただそれが分かったところでちょっとニヤリとできるだけでしょうし、ストーリーへの影響は殆どなかったかと
また終盤の{netabare}カリオストロ城{/netabare}のように、敢えて誰でも気付けるようなファンサービスも入れてくれてバランスも取られていたんじゃないでしょうか


総じて、もうほんと、とにかく最高でした
ヲタクなスタッフ陣が、ヲタクの求めるヲタクの好きそうな話を描き、ヲタクに愛されそうなキャラを作り、目一杯のルパン愛を注ぎ込んだ…そんな作品でした
それでも「ヲタクのヲタクによるルパン」ではあっても、「ヲタクのためのルパン」にはなってないんですよね
part4の感想でも書きましたが、ルパンは日本で最も老若男女幅広い層に愛されたヒーロー
ルパンという作品自体が過去作で広げてきた懐の深さもあると思いますが、しっかりと万人に届けられた作品になっていた点が本作の最も素晴らしい点だったと思います
平成の時代の最後を飾り、TVシリーズの正統続編を名乗るに相応しい集大成
2018年の「ルパン決定版」だったと思います


~余談1~
先述のとおり私はこの作品をニコニコ動画で視聴する機会が多かったのですが、これがまた楽しかったです
ルパンはお約束ネタが多いので、コメント有りで視聴すると同じタイミングでみんな一緒に盛り上がって一体感を感じることができましたw
またアルベール回なんかでは明らかに女性のコメントも多かったりして、改めてルパンの人気の幅広さを感じられました
ネットの繋がりを題材とした本作だけに、最速放送の直後にニコニコで配信して、視聴者同士の繋がりを創造して下さった制作側の粋な計らいに感謝しています
ルパン、みんなで見ると楽しいね!

~余談2~
part4がイタリアで先行放送されていたように、本作も海外展開を視野に入れた作品だったように思います(2018年12月現在、海外でも配信されている程度の展開のようですが)
で、上でもちょっと触れましたが、アルベールについて
彼は{netabare}同性の恋人がいる同性愛者です(厳密にはバイかもしれないけど)
でも、その描写って凄くしれっと、さも当然のように自然に描かれているんですよね
ルパンが女装してアルベールの身辺を探り、彼氏がいることが分かるシーンなんて特徴的です
同性愛が特異なことではなく、自然なものだと描写されているんですよね
一方で、アミがルパンをホモだと邪推するところなんかはちゃんとコミカルにギャグとして描かれているんです
同性愛が自然なものだと描いた上で、かといってタブー扱いするわけでなくギャグとしても描く
これはかなり衝撃でした
本当にフランスでそこまでジェンダー意識が浸透しているかは分かりませんが(多分そうなんでしょうが)、
これこそがLGBTのあるべき姿なんだろうなあと感心しました
{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
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