正義おすすめアニメランキング 18

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの正義成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月14日の時点で一番の正義おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

76.7 1 正義アニメランキング1位
僕のヒーローアカデミア(第4期)(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (308)
1633人が棚に入れました
超常能力“個性"を持つ人間が当たり前の世界。憧れのNo.1ヒーロー・オールマイトと出会った“無個性"の少年・緑谷出久、通称「デク」は、その内に秘めるヒーローの資質を見出され、オールマイトから“個性"ワン・フォー・オールを受け継いだ。デクはヒーロー輩出の名門・雄英高校に入学し、笑顔で人々を救ける最高のヒーローになることを目指して、クラスメイトたちと試練の毎日を過ごしていた。林間合宿での敵<ヴィラン>連合による襲撃事件をきっかけに、オールマイトは宿敵オール・フォー・ワンと激突。オール・フォー・ワンを倒すものの、オールマイトは力を使い果たし、プロヒーローを引退。デクはオールマイトの意志を継ぎ、最高のヒーローになることを改めて決意する。新たな必殺技を修得したデクは、難関の「プロヒーロー仮免許取得試験」に挑戦。全国から集まったライバルたちに立ち向かい、見事試験に合格し、“最高のヒーロー"にまた一歩近づいた。そして、次なるステージは、プロヒーローの下での「インターン活動」。そこでデクは、新たな“脅威"と、新たな“使命"に出会うことになる―!

声優・キャラクター
山下大輝、三宅健太、岡本信彦、佐倉綾音、石川界人、梶裕貴、増田俊樹、悠木碧、井上麻里奈、新垣樽助、上村祐翔、安野希世乃、三木眞一郎、津田健次郎

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「架空(ゆめ)」は、「現実」に! これは、僕が最高のヒーローになるまでの物語だ。

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期から第4期は視聴済です。
劇場版が2作上映されていますが、そちらは未視聴なので、今度機会を作って視聴してみようかな。

この第4期では、雄英高校ヒーロー科1年A組がプロヒーローの仮免を取得し、「ヒーローインターン」を経て度重なるヒーロー襲撃事件に立ち向かうまでが描かれています。
流石週刊少年ジャンプ連載の作品…どうしてこんなに面白い作品が生む出せるのかが不思議でなりません。

物語を完走して調べてみると、この作品は世界的に評価されていたことを知りました。
日本だけじゃなく、アメリカやフランスでのセレモニーでも受賞しているようです。
この作品の面白さ…世界レベルだったんですね。

しかし、ヴィラン連合の強さも半端無く、ヒーロー側も大きな打撃を被ったのも事実です。
前期では「平和の象徴」であるヒーローを失ったのは記憶に新しいところです。

ですが、ヒーローに課せられた痛み…実は全然この程度じゃなかったんです。
確かに平和の象徴であるオールマイトは引退に追い込まれました。
でもオールマイトは未だ生きています。

今から発生する事件は、最後の一線をも超えた物語が展開されるということです。
決して生半可な気持ちでなんか視聴する事はできませんでした。
死穢八斎會への本拠地突入は、これまでの戦いの中で最も苦しかったと言っても過言ではありません。
ヒーローが傷付き倒れていく姿を見るのは辛いです。
でも、この戦いで一番辛かったのは、年端のいかない少女から考える自由を奪い続けた敵の親玉の所業でした。

ヒーローの本質を隠しつつ、周りで人が怪我をするのはお前のせいだと言われ続けたら誰だって周りが見えなくなると思います。
それを自分の目的のためだけに平然と続けるのだから始末に終えません。
そもそも誰かを傷付けたいと思う少女じゃないんです。
だからヒーローが助けに来ても反射的に身構えてしまう…
それは相手を傷付けるのが嫌だから…
結果的に敵の親玉を退けることはできましたが、かつてないほどの代償を支払わなければなりませんでした。

きっと今期の中で死穢八斎會の本拠地突入が一番のビックウェーブになると思っていましたが、物語のラスト…とんでもない置き土産を残してくれましたね。
現役プロヒーローのランキング「ヒーロー・ビルボードチャートJP」が発表され、エンデヴァーが1位となり新たな象徴となりました。
ところが、この件…これだけじゃ済まなかったんです。

エンデヴァーのイメージ…
轟焦凍(とどろきしょーと)の実父で普段から近寄りがたいオーラを醸し出しているランキング2位のヒーロー…
母や子供とは体質の相違の面から別々…所謂家庭を顧みないヒーローという感じでした。
原作を読んでいる方は違うのかもしれませんけれど…
ラスト2話…ここでエンデヴァーに対する評価がガラッと変わると思います。
新たな象徴たり得るのはどうあるべきなのか…
エンデヴァーの本気が見られますので、しっかり目に焼き付けて貰えればと思います。
この1件は確実にヒーローの心に熱い闘士を燃やしたことでしょう。

オープニングテーマは、BLUE ENCOUNTさんの「ポラリス」と、KANA-BOONさんの「スターマーカー」
エンディングテーマは、さユりさんの「航海の唄」と、緑黄色社会さんの「Shout Baby」
さユりさんの楽曲は鉄板ですね。
アニソンを聞いていると、本当に色んなバンドがあるんだと実感します。
私はアニソン主体で聴いているので、中々歌い手を追いかけることはできないんですけどね^^;

2クール全25話の物語でした。
5期の制作が発表され、公式HPも続編の期待に満ち溢れている感じがします。
最高に楽しませて貰いましたし、感動もさせて貰いました。
続編の視聴を楽しみに待っていたいと思います。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 11

ASKA さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

またもや新たな敵(ヴィラン)やヒーローが登場した4期。安定の面白さ。

ジャンプ原作アニメ「ヒロアカ」の4期目。
3期めからの続きなので3期目までを視聴しておくのをおすすめします。
4期からはデク達がヴィランと戦ったり新たな敵(ヴィラン)が登場したり新たなヒーローが登場したりと熱い展開が続きます。

まずは新たに登場した現代の極道みたいな雰囲気の死穢八斎會(しえはっさいかい)が登場。また、ある事情で死穢八斎會(しえはっさいかい)のリーダーオーバーホールに匿われているエリという少女も登場します。

また、雄英のビッグ3と呼ばれるルミリオン、サンイーター、波動ねじれという生徒も登場します。
後半からは仮免講習や文化祭それに伴ってジェントルクリミナルとラブラバという敵(ヴィラン)も登場して見ごたえのある展開になっています。

3期まで観ていた人にはもちろんおすすめです。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 11

Acacia さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

少年は夢見たヒーロー像へと着実に向かっている。

原作は序盤だけ読んでます。

4期と中々のコンテンツになってきましたが、
今回は主人公(デク)の成長に伴い
デクが戦いの決着や解決に導くという
ヒーローらしいポジションとして
描かれていたので、
中二病心擽る格好良さと爽快感を
持って視聴する事ができました。

元々、察しが良い等、頭が回る
今までの少年漫画らしくない、
現代風の主人公で物語が展開された為、

その思考力に戦闘能力が備わってくると
ここまで格好いい人物像ができるのだと
納得できました。

今期戦う悪役も想い、目的が解りやすく
人間臭さと青さがあり、悪役にも魅力を感じました。

どうも最大の敵となるであろう、
敵連合は未だに何したいのか意味不明で
余計に今回の悪には魅力を感じました。

5期も決定らしく
この先が尻上がりに楽しみになってくる
シリーズですね。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 8

72.8 2 正義アニメランキング2位
BNA ビー・エヌ・エー(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (297)
1014人が棚に入れました
21世紀、それまで歴史の闇に隠れていた獣人達がその存在を明らかにし始めていた。普通の人間だった影森みちるは、ある日突然タヌキ獣人になってしまう。人間たちから逃れるために向かった獣人特区『アニマシティ』は、十年前に獣人が獣人らしく生きるために作られた獣人のための街。そこで人間嫌いのオオカミ獣人・大神士郎と出会ったみちるは、彼と行動を共にするなかで、人間の世界にいた頃には知らなかった『獣人たち』の悩みや生活、喜びを学んでいく。なぜ、みちるは獣人になってしまったのか。その謎を追ううちに、予想もしていなかった大きな出来事に巻き込まれていくのだった。

声優・キャラクター
諸星すみれ、細谷佳正、長縄まりあ、石川界人、高島雅羅、村瀬迪与
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

東○喰種いちご味

+ultra枠


兎と狼 → 鯨に見立てた龍 → タヌキと狼(今回)

伝統の鳥獣戯画の精神で世界に打って出るつもりなんでしょうか。
+ultra枠はアニマルものが続いてます。TRIGGERのオリジナルアニメ。
中島かずき氏の系譜『グレンラガン』『キルラキル』でいかんなく発揮されたケレン味はそのままに1クールですっきりまとめた感のある作品。尺の関係でお得意の宇宙まで風呂敷を拡げることはままならずでしたが賢明な判断と言えましょう。

人間と獣人(半獣半人)が共存する世界を舞台に両種族の反目を描く意欲作です。マジョリティが人間なので必然的に獣人が被差別対象となるわけですが、じゃあ獣人が虐げられる理由ってなに?と問われるとぼやっとしていて即答しづらい。このへんの理由を知りたいのは日本人だからかも。欧米だとナチュラルに差別があるので気にしないのかもしれません。逆に自分は理由が気になるのでこのへんおざなりだと没入感が削がれます。
差別の質の議論は長くなるためさらっと私見だけ述べると、日本の場合“異なる者への警戒”がメインでコミュニティに溶けこんでしまえばOKなところがあります。転じて欧米ですと階級や人種で明確に上下があることになってます。有色人種の使用人は“モノ”であるとの意識が刷り込まれて何代も続いてきたわけで、教育でどうこうしようにも時おり差別意識の根深さが顔を出します。今(2020年6月)アメリカで起きていることはまさにそんな感じですね。

どうしても差別/被差別というやや重めのテーマが作品を通じて流れているように私は感じていた分、TRIGGERらしいいつもながらの勢いとテンポでアゲていく手法とは相性が悪いように感じました。
よって評価は中の中。作品に通底するテーマを重要視すると物足りなさが残る。しかしながら、伝統芸ともいえるキャラや演出で魅せるやり方はは健在でかつ1クールで綺麗に収まってる点は評価したいかしら。そんな感じです。
どんなお話か他の作品で例えてみると

例① 悲壮感の欠片もない『東京喰種』

喰いはしませんが設定は似とるのであります。

{netabare}・獣人は圧倒的少数で個体としては人間より強い
・主人公が医療の力で人間から獣人へ
・獣人コミュニティはいわば修羅の国
・両者の反目と融合を模索する物語設定
・人間側のラスボスが実は…{netabare}(和修一族かいっ!){/netabare}という展開{/netabare}

例② 製薬会社性悪説

ゾンビ化はしませんよ。言葉遊びです。 

{netabare}主人公がタヌキかアライグマかいまいちよくわかってないのですが、英訳するとracoon dogもしくはraccoonとラクーンです。で製薬会社がいっちょ物語に深くかんでます。この際みちるを全面に出して“アニマシティ”をタヌ…“ラクーンシティ”とスタイリッシュに。“獣人化ウィルス”を“T(タヌキ) - ウィルス”と語感を整えても良かったかもしれません(適当)。
念のため注釈加えとくと出典はバイオハザードです。{/netabare}



前述の“作風”と“テーマ”との相性の悪さに拍車をかけたのが主人公の「頭お花畑」っぷりかしら。
{netabare}第一話からして祭をぶっ壊されて自分も殺されかけてんのに、敵方を助けようみたいな展開がどうも性に合いません。{/netabare}
ある意味、定石なんですけどね。そこからの成長が楽しみだったり見どころだったりするので気にしなきゃ無視しちゃってかまいません。それはつまり、そこクリアされてれば楽しめるってことでしょう。


■声優さん

主役の諸星すみれさんと細谷佳正さんはこの際スルー。
バルバレイ・ロゼ市長役で高島雅羅さんがフル回転で登場されてます。スポット出演の多い印象だったので貴重な気がします。貴重といえばみちるの親友なずなでの長縄まりあさんですかね。てっきりロリ声専任声優(失礼っ!)かと思ってたのですがJK年代らしい発声もできるんですね。当たり前のことなんでしょうが勝手に驚いてました。



視聴時期:2020年4月~6月 

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2020.07.02 初稿
2021.03.07 修正

投稿 : 2025/03/08
♥ : 55

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

TRIGGER作品は期待を裏切らない(笑)

キルラキル、リトルウィッチアカデミアでお馴染みの「TRIGGER」の作品。

二転三転する物語は、最後まで目が離せず、秀逸でしたね。

作画はTRIGGERですからね。良く動く。表情豊か。
非の打ち所がありませんよね。

声優さんも良かったと思います。
主人公・みちる役の諸星すみれさんは、今後ご活躍を期待したい声優さんの一人ですね。

キャッチーなOPは作品は作品のイメージともピッタリです。

お気に入りの棚へ直行の作品です。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 34
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

複雑な世界を単純化して問題を提起したことに、一定の価値はあったとは思うが。

[文量→大盛り・内容→考察系]

【総括】
ジャンル分けは、難しい。

獣人だけが暮らす街、アニマシティでの生活を通し、世界を見つめていくという話。

アニオリ作品。テーマとしては小難しいのですが、そこはTRIGGERというふりかけをかけていますから、わりと勢いでも観られます。

小難しいことを考えて観るも良し。ノリと勢いで楽しんで観るも良し。中途半端とするかハイブリッドとするかは、貴方次第(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
基本的に、映像表現のセンスが良く、TRIGGERらしい迫力や勢いもある、クオリティ高いアニメだと思う。

このアニメは、獣人を描いているようで、人間社会を描いている。

「差別」「宗教」「ボーダレス」。内包するテーマは、とてもアニメ1クールで解決できるような軽々しいものではないので、いずれも問題提起で終わったような印象だったが、かえってそれが、「難しくなりすぎない」絶妙なラインだったのかなとも思う。

ただ、本作で一番惜しかったのは、「人間社会」を断片的にしか描いていないところだ。

獣人が人間から差別されるというのは、獣人が個体として人間より強いことと、人間が圧倒的に多数派だから。数の暴力。それはまあわかるとして、

「獣人は人間の恩恵を受けていないのだろうか?」

という疑問があった。アニマシティは獣人だけが住む街なのだが、アニマシティを作るための資材は? 重機は? インフラの維持は? 食料や水は? 経済は?

全て獣人達は「自給自足」できているのだろうか? 人間を嫌う歴史的な背景や、彼らが迫害されてこの街に来たという経緯、つまり、「過去」はしっかり示されている。納得もできる。

でもじゃあ、「現在」は? アニマシティ以外に住む獣人達の意思や思想は?

アニマシティは、ある意味「偏った社会」だ。ここに住むのは、人間社会からはじかれた、或いはそこに染まることを良しとしなかった獣人達であり、彼らの意見が人間社会にとって厳しいものになるのは当たり前。

だからこそ、その「一部」の意見を「全部」のように見せるのは、ちょっと危うさを感じた。

「差別」という繊細なものを扱うのであれば、「アニマシティで暮らさないことを選択した獣人の意見」や、「アニマシティを排除しようとする人間の意見」「アニマシティを好意的に捉える人間の意見」、「人間社会と積極的に関わろうとするアニマシティの獣人の意見」など、様々な立場からの意見を中立的に見せ、視聴者に考えさせるべきだろう。

そういう意味で面白かったのは、第4話(人間社会に憧れるマフィアの娘が、人間社会に向かう話)。あれは最後に人間が完全に悪に描かれたけど、ああいう単話のエピソードを色々繋ぎながら、オムニバスっぽくまとめてくれたら、もっと評価は出来たなと思った。

私は基本的に、社会的に弱い立場の人間に感情移入してしまうが、それは心情的なものであり、社会システムとして何が正しいのかというと、そんなにシンプルに物事は決められないのかなと思う。

例えば、私たちの暮らす日本(東京)は、シンガポールに次いで「清潔な都市」とされていて、それは日本人のモラルの高さも大きいから誇って良いと思うけど、一方で日本は、世界屈指のゴミ輸出国であり、大量のゴミを海外に捨てている。それは恥ずべきことだが、ただ、日本のゴミを受け入れることで収入を得て、生活している人々もいるから、安易に否定もできない。

このように、世界は複雑に絡み合っているものだ。でも、このBNAの世界は、何か「二元的でシンプルな世界」に思え、そこが、物足りなさを感じた原因だった。

ポイント、ポイントでは「凄い」と思う要素はあった。例えば2話。風俗街のママの話。獣人の社会の原則は弱肉強食だから、メスの立場が限りなく低いという設定。本作では「正義」の側に描かれるアニマシティを、単なるユートピアにしないためには大切なエピソードだと思った。貧民街の野球チームも然り。

例えば7話。渡り鳥の兄ちゃんの話。渡り鳥獣人にもしっかり人権を与えられたが、渡り鳥獣人にとってはそれがいい迷惑で、人権に縛られることを嫌う獣人の話。「人権」は「人が生まれながらに持つ、人らしく生きる権利」だが、それはあくまで人間目線で、(それが好意や善意からのものであっても)価値の押し付けにしか過ぎないという指摘には、1本取られた。なんか、欧米を揶揄してるのかな?とも思ったけど、相手の文化や風習をしっかりリスペクトした上で、互いが生きやすいように妥協点を探るってのは大事だなと思った。

10話の、心の拠り所を、偶像(アイドル)に頼るというのは、無神論者からすればバカバカしいが、宗教にも社会の中で果たすべき役割はあるという、非常にフラットな視点も良かったな(私自身も、何の神様も信じていないが、神様を信じる人を否定する気はない)。同時に、ボーダレス社会のムリも描いていたし。

こういう良い話が散見されながら、うまく繋ぎきれなかったところが、本当に惜しい。シローを主軸に置いたバトル展開よりも、タヌキ娘が色んな考え方に触れ、自らの生き方を決める話が良かった。シローを脇役の1キャラで使い捨てるくらいの覚悟があれば、違ったな~と。

とはいえ、アニオリ1クールで、ここまでちゃんとまとめているアニメは少ないから、基本的に、良いアニメではありますがね。

あと、「そろそろ黒幕じゃない製薬会社」が観てみたいです(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
映像のセンスの良さは、流石TRIGGER。決してユートピアではない。獣を描くことで人間を描くのね。

2話目 ☆4
ふ~ん、獣人も人間の姿で過ごすんか。弱肉強食の獣人の世界で、メスの地位は低い。これ、獣人の先史を知りたいな。

3話目 ☆4
製薬会社は、大抵、黒幕(笑) 不満げな、分かりました(笑)

4話目 ☆4
おお、ここでちゃんと、歴史を抑えるのね。痒いところに手が届く。当然、こういう世代も出てくるし、人間社会に憧れをもったりもする。逆に、人間の若い世代では、獣人をもの珍しがったり、ファッション感覚で肯定的に捉える人もいる。

5話目 ☆4
TRIGGERらしいというか、熱い展開だった。ミチルに仲間ができた。

6話目 ☆3
銀狼。食い物もらわないと助けない奴が神様なわけない。うちら、何にだってなれる。なずな、なかなか裏がある。というか、普通の子なんだろうね。

7話目 ☆4
なるほど、人権があることが必ずしも良いことではない。人間の視点だもんな。カッケェやりとりだな。政治的な複雑さが増してきた。

8話目 ☆3
罪人と二人きりで会えるシステムなのがな。犬のお巡りさん(笑) まあ、シロー銀狼は分かりやすいけど。

9話目 ☆3
とにかく、ウソくせぇな(笑) キモいから(笑)

10話目 ☆5
ニルヴァジール症候群。本当か? ただ、筋は通っている。人間が獣人を差別し、獣人は人間を憎む。宗教、アイドル、心の拠り所。市長のやり方が一番りにかなってるよな。ミニアニマタウン計画。ボーダレスによる弊害。これ、アイドルとして注目を集めさせ、銀狼(偽者)をライブ中に殺害。全ての獣人にストレスを与え、暴走を促す。その上で、薬を大量に売る。そんな流れかな?

11話目 ☆4
1話の涙は、感涙か。なるほど、人間が獣人になる恐怖と、獣人が人間になる恐怖は、等価か。

12話目 ☆3
ラストは力業で大団円。まあ、それも良し。
{/netabare}

投稿 : 2025/03/08
♥ : 32

82.9 3 正義アニメランキング3位
僕のヒーローアカデミア(第2期)(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (574)
3536人が棚に入れました
ある事件をきっかけにNo.1ヒーローのオールマイトと出会った“無個性”の少年・緑谷出久は、その内に秘めるヒーローの資質を見出され、オールマイトから“個性”ワン・フォー・オールを受け継いだ。出久はオールマイトの厳しい訓練を経て雄英高校に見事入学し、爆豪勝己や麗日お茶子らヒーロー科1年A組のクラスメイトたちと互いを高め合う切磋琢磨の毎日を過ごしていた。そんな中、日本全国から注目されるビッグイベント「雄英高校体育祭」の開催が迫る!ただトップだけを見据える爆豪、家族を想って強い意志で挑むお茶子と飯田天哉、そして、ある男を“否定する”ために優勝を狙う轟焦凍。さらにヒーロー科1-Bをはじめとする新たな顔ぶれも…。雄英生徒の全員が闘志を燃やす中、出久も決意を新たにする。「僕も本気で獲りに行く!」最高のヒーローを目指す彼らの“個性”と力、そしてプライドがぶつかり合う戦いが始まる!!

声優・キャラクター
山下大輝、岡本信彦、佐倉綾音、石川界人、梶裕貴、悠木碧、広橋涼、増田俊樹、井上麻里奈、細谷佳正、畠中祐、諏訪部順一、吉野裕行、小桜エツコ、犬山イヌコ、高戸靖広、稲田徹、三宅健太、桑野晃輔、真堂圭、喜多村英梨、西田雅一、三好晃祐、古島清孝、名塚佳織、奈良徹、内山昂輝、藤原貴弘、大塚明夫、天崎滉平、小笠原早紀、沖野晃司、真坂美帆、桜あず、羽多野渉

ISSA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

さらに向こうへ!

王道バトル漫画のTBS系列から日本テレビ系列に移転しての2期。

1期に比べて見易くなったというか面白くなってる、2クールになってガッツリ楽しめるの好材料。

緑谷出久が個性という超能力的な?特殊能力が存在する世界で、個性を生かしてヒーローになるための成長を描いた作品。

ドラゴンボール、ワンピース、NARUTO、BLEACH、銀魂などJUMP黄金期を支えた漫画にどれぐらい近づけるか不明ですが、現在連載中では一番可能性ある漫画かな。


キャラクター

緑谷出久(みどりや いづく:デク)CV山下大輝
個性:ワンフォーオール
主人公、ウジウジがたたって主人公の割に人気が無いけど
ツツコミに才能感じる、久し振りのJUMP主人公ツツコミキャラ、家庭教ヒットマンREBORN!!沢田綱吉 思い出す。

爆豪勝己(ばくごう かつき)CV岡本信彦
個性:爆破
キレキャラで1期は鬱陶しいてイメージだけだったけど慣れてくると面白いキャラ。
こういうキレキャラやらせるとさすが岡本信彦の声ははまり役。

麗日お茶子(うららか おちゃこ)CV佐倉綾音
個別:無重力(ゼログラビティ)
本作ヒロイン、天真爛漫で意外とドジッコ 両親の為にお金稼ぐ為にヒーロー志すなど健気な一面も。
2期になってデクとのLOVEフラグたったのか?展開も楽しみ。

飯田天哉(いいだ てんや)CV石川界人
個性:エンジン
学級委員長、どが付く真面目キャラだったけど物語進むにつれて変化も。

轟焦凍(とどろき しょうと)CV梶裕貴
個性:半冷半燃
2期から目立ってきたキャラ、爆豪と戦闘力は互角か。

蛙吹梅雨(あいす つゆ)CV悠木碧
個性:蛙
独特の喋り方と個性のカエルで1期からキャラ立ちが良かった。
私的に一番のお気に入り、2期は出番少ない…
カエル不足だぁ早くカエル出て欲しい!

八百万百(やおよろずもも)CV井上麻里奈
2期になって目立ってきたキャラクター
お嬢様、学力1位、ダイナマイトボディなのに上から目線は無くって純真可愛い!


主要なキャラだけ紹介しましたが、ヒーロー科1ーAだけで20人、多すぎて紹介は無理。

英雄高校 1年A組だけでもキャラ多いのに、B組も登場、教師に敵キャラ…
ちょっとキャラ出しすぎてないか心配、クラスメイトの掘り下げもして欲しい所。


視聴完了
ジャンプ作品の中では一番楽しめるアニメになってきたかも。
次はビラン連合とのバトルになるのかな?
3期も決定!

投稿 : 2025/03/08
♥ : 20

トロロ~サンキュー~ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

おせっかいはヒーローの本質

始めはそんな面白いと思わず見始めたんだけど不思議な魅力ではまりだしましたね。

いまとなってはジャンプの看板になりつつあり、ジャンプの努力・友情・勝利を忠実におさえている。
王道っちゃ王道なんだけど見応えはあるアニメ。
弱くてダメダメな主人公がだんだんとたくましく強くなって、ヒーローになる夢をおいかける物語。
同じクラスの友達たちにもよく物語の焦点があてられていて、活躍や成長がわかります。
敵も魅力的で、3期が待てない展開です。
徹底した世界観、個性の使い方、相性。そこらへんも織り混ぜて私はこの作品はなかなかに面白いと思います。
3期があるらしいのでそちらに期待!
opは人気沸騰中の米津玄師とamazarashiです。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 16

Marsa さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

思った以上に大人でも楽しめる、特にキャラが面白いです。

原作未読。2期:全25話。

当然1期の続きで、ヒーロー科1年の夏休みまでの、
主人公を含めたヒーローの卵達が、成長していく話。

話の内容はやや子供向けな印象で、シリアスな話になると
ちょっとおかしくなる所があるもの、総じて、予想はついても
面白い、わかってても笑える、大人でも笑えるw
また、安定感あって、安心して観てられます。

何と言っても、キャラがしっかりたってて、面白い。
お気に入りキャラがたくさんいます。
2期でも魅力的な新キャラが出てきます。
よく練られていてよく出来てるという作品では
ありませんが、気楽に見るにはもってこいと
言った感じで、思った以上に、大人でも楽しめると思いました。

3期を放送してますが、終わるまで我慢して一気見しようかな。
でも、早く観たい。。。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 14

72.4 4 正義アニメランキング4位
映画 HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ(アニメ映画)

2018年10月27日
★★★★☆ 3.9 (23)
89人が棚に入れました
な・な・なんと! プリキュアオールスターズがちっちゃくなっちゃった!それは【プリキュアの想い出】をねらうミデンのしわざ!想い出をうばわれると、これまでのことをぜ~んぶわすれちゃうみたい! ?しかも残ったプリキュアは『HUGっと! プリキュア』と『ふたりはプリキュア』だけで……大ピンチ! !こうしちゃいられない! みんなで力を合わせて、キラキラ大切な想い出を取り返しにいこう! !

声優・キャラクター
引坂理絵、本泉莉奈、小倉唯、田村奈央、田村ゆかり、本名陽子、ゆかな、宮野真守、山本美月

takato さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

オールスターエンタメと革新的CGと悪人正機説の三位一体。「痛みを知らぬ者に真の祈りは生まれません」。

 私が何故プリキュアおじさんになったか?。結論から申し上げるなら、人生最高のアニメ映画が本作だからなのです。人生最高の作品、となると単に優れた作品というわけじゃなく個人的に重要なサムシングがあるもの。本作が私にとって特別なのは、その予期せぬ出会いの驚きという面が大きいのです。油断していたボンクラな私にキュアエールことハナの愛は深く深く私の心を洗い清め、見事にプリキュアおじさんに入信することとなったのです。


 本作の飛び抜けている点を列挙すると沢山あります。


 75分しかないのに3つくらいクライマックスがある上に、応援演出を単なるお約束じゃない使い方で見せてくれる脚本の妙とか。オールスターのバトルをゴチャゴチャさせずに美しくかつ格好良く表現し、後半のほぼを全編手描きの最高峰にも匹敵しているクオリティーで表現しているCGの驚異的なレベルとか。林さんが担当された音楽が最高すぎる(特にオールスターメドレーの部分)等々。



 そんな中でも私が一番痺れたのは、そのテーマ性でした。エンタメとして面白いだけでは良い歳こいた男を号泣はさせられないもの。この物語は、前半まではキュアエールことハナの成長が主眼ですが、後半は本作の敵キャラである宮野さん演じるミデンの救済が主眼になります。


 敵キャラが単なる悪いやつではなく、現実の苦しみを象徴しているキャラではないと深味は出ない。本作のミデンほどにその痛みが痛切に私に刺さり、同時に現代に普遍性を感じさせられるキャラはそういない!。ミデン。それは誰からも省みられない孤独で、幸福な記憶なんて一つもない存在。だから、他人の幸せな記憶を収集して現実逃避しているが決して満たされない空虚…。


 これはオタクの、いや現代に生きる疎外と孤独に震える人々そのものではないか!、っとその正体がわかった瞬間に目を開かれ、もはや本作は私にとって単なる「お話」ではなくなったのです。これは私に、いや私達に向けられている物語だ!。ミデンの姿がてるてる坊主を思わせるのも、大きく見えるが中身は空っぽというメタファーになっているし、クライマックスの世界と対比になっているのも凄い。


 そして、最初から割りと恵まれていて痛切な痛みを知らないプリキュア達には彼を倒そうとするが、ハナだけは彼の孤独と痛みに共感して救おうとする。


 何故なら彼女は、小学校時代に無茶苦茶いじめられて不登校になった過去がある、中学生デビュープリキュアだからなのだ。言うなれば「おジャ魔女どれみ」の長門さんがプリキュアに変身した姿なのである(長門さんを知らない方はドおジャ魔女の3期と4期をご覧ください)。


 彼女だけがミデンの痛みと孤独に共感できる。何故なら彼女もそれを心から共感できるから。彼女のエールは傷ついた事のない人間の呑気な応援ではない。傷ついても前に進んだ者の真の応援なのだ。「悲観主義は気分の問題、楽観主義は意志の問題」という言葉があるが、彼女は困難な現実を知っていても、それでも信じる、それでも願い続ける。それ故に彼女の勇姿は私の胸を打つものだあったのです。


「なんでもできる、なんでもなれる」


 エールのいつも決め台詞が、ここでは全く違った響きに感じられる。声のトーンもいつもと違い、ここでは単なるお約束の決め台詞ではなく、絞り出すような祈りと願いの言葉になっている。


 プリキュアにおじさんになるということは、単に彼女らの物語を観客として眺めてるだけではない。彼女らの体現している理想や生き様を心に固く懐いて共に生きていくこと、正にプリキュアという神と共にあるように生きていくこと!と本作で私は開眼したのです。



 更に後半はほぼCG、決めカットだけ手描きという表現になるのですが、これが日本CG界では「宝石の国」以外では達成できていない高みに至っているのも凄い!。元々プリキュアは回を重ねる毎に宝石のような綺羅綺羅な色彩を多用するようになっていたし、edでCGダンスシーンをやるのが恒例になっていたから題材として非常に向いていたというのもあるででしょう。


 しかし、本作のCGは柔らかい表情の表現まで驚異的なレベルに至っている。なんでこんな凄い技術があるんだ?と不思議なレベルで、このCG表現の革新だけでも見る価値充分です。あと、「ハイキュー」などで最高の仕事をされている林さんの音楽が至高なのも素晴らしい。


 総合すると、本作はビジュアル◎、音楽◎、脚本◎、テーマ性◎、と私には完璧という域を超えた究極的な一本と言えます。しかも、これだけのことを75分くらしかないプログラムピクチャーの中でやっているという奇跡!。今後優れた作品は出るでしょうが、この完成度に思わぬ出会いをするのをリアルタイムで体験できることはそうないように思える。プリキュアシリーズ全体は今後どうなるかわかりませんが、本作を見ちゃうとまだまだ期待せざるをえません!(幾原監督に一層やらせてくれないかなぁ)。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 10

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

これは一種のドラッグムービー

シリーズ15年の歴史を誇るプリキュアは本作でついにギネス入りを果たしたらしく、総勢55人の歴代プリキュアが集まり、しかも顧客は女児ではなく大人に向けてオールスター映画を作っているので、徹頭徹尾、プリキュア漬けのドラッグムービーである。作画はさすが東映といったかんじで金を掛けまくっている。いわば狂気そのものである。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 7

ヌンサ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ファンになって日は浅いですが

今作視聴前のプリキュアシリーズ視聴状況

完走:Yes!プリキュア5
半分:フレッシュプリキュア!
完走:スイートプリキュア♪
完走:スマイルプリキュア!
8割:ドキドキ!プリキュア
序盤:ハピネスチャージプリキュア!
序盤:Go!プリンセスプリキュア
完走:魔法つかいプリキュア!

他は未視聴





ついに劇場にプリキュアを見に行ってしまいました。
でも「土日に行って、席が子供たちでいっぱいだったら肩身が狭いだろう」と思ってわざわざ平日に行きました。

幸いにも(?)客席は数家族でした。
しかし、誰もミラクルライトを振らない(^▽^;)
これが結構さみしくて、次回プリキュアの映画を見に行くときは、
恥を忍んででも子供たちがたくさんいる日に行こうかなという気持ちになりました(笑)



作品のクオリティですが、素晴らしかったです。セルルックCGが。
物語の後半から多分フルCGになるのですが、なぜ"多分"と書いたかというと、たまに手書きのカットがあったような気がしたのです。でも、それくらいセルルックCGのクオリティが向上していることは間違いありません!
「HUGっと!プリキュア」のエンディングを見ていても度肝を抜かれましたが、近い将来テレビシリーズのプリキュアが全編(あるいは変身後のみ)フルCGになっても違和感ないかもしれません(異論は認めます)。

中盤やけに重苦しい展開だったり、観客に歴代の好きなプリキュアの名前を言わせようとしたりと「完全におっさん向けやんけ(笑)!」な展開は少し複雑な気持ちでしたが、まあ泣きましたよね。

ほんの少しだとしても、全てのプリキュアにセリフがある!
プリキュアたちが、シリーズごとに必殺技を繰り出すシーンのカタルシスは半端なかったです。
今作のテーマは、プリキュア15周年ということもあって『思い出』なのですが、クライマックスにプリキュアたちが思い出について各々述べるシーンは、卒業式の訓示っぽくて涙ちょちょぎれました。

上映時間の関係上、難しかったのでしょうが、ベビープリキュアの可愛さはもっと押し出してもよかった気がします。
何とももったいない。アムールだけ異常におとなしいのは最高でしたが(笑)。

宮野真守さんの演技も安定の素晴らしさでしたし、エンディングのダンスは永久保存ものだったりと、
劇場に足を運んだかいのある作品でした。他の劇場作品も、随時見ていきたいです。




P.S.あとモフルンが最高でした(^_^)

投稿 : 2025/03/08
♥ : 3

69.6 5 正義アニメランキング5位
聖闘士星矢[セイントセイヤ](TVアニメ動画)

1986年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (195)
908人が棚に入れました
この世に邪悪がはびこるとき、必ずや現れるという希望の闘士聖闘士(セイント)。その拳は空を切り裂き、蹴りは大地を砕くという。彼らは神話の時代より女神アテナに仕え、武器を嫌うアテナのために素手で敵と戦い、天空に輝く88の星座を守護としてそれを模した聖衣(クロス)と呼ばれる防具を纏う。6年もの厳しい修行を経てアテナの聖闘士となった少年星矢が、同じ境遇の仲間の聖闘士たちとともにこの世に蔓延する邪悪と戦う。

声優・キャラクター
古谷徹、鈴置洋孝、堀川りょう、橋本晃一、堀秀行、潘恵子、山本百合子、宮内幸平、小山茉美
ネタバレ

だわさ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

君は、コスモを感じたことがあるか

全117話



聖闘士星矢。聞いたことがないという人はいないんじゃないだろうか。
いわゆるバトルスーツ系のはしりとなった作品だ。
星座に因んだバトルスーツ、所謂クロスを纏い、
物質の根源である原子を砕く力をコスモとし、自分のなかに感じるコスモを燃やして戦う。
強烈な個性とともに熱く描かれたバトルは今も色褪せることは決してないと信じている。
117話は、聖域編・アスガルド編・ポセイドン編と分かれているが、聖域編の中の41~73話の十二宮編が最も人気のある部分であり、
シナリオが完成されている。長すぎて嫌だと思う人でも、ここまででいいからぜひ見て欲しい。
のめり込んだら、自分のように黄道十二星座を丸暗記してしまうかもしれない。
それほど聖闘士星矢の魅力はこの十二宮編に凝縮されてて、
十二宮編の他の話は、全ておまけと言っても過言ではないと思っている。
むしろ、他は十二宮編の人気の亡霊である。続編はことごとく人気に伸び悩み、ことあるごとに十二宮編と比較されてきた。
聖闘士星矢Ωなんかより十二宮編を現在の作画技術でリメイクした方がよっぽど人気がでるんじゃないだろうか。

車田作品として、リングにかけろでも同じことが言えるんだけど、
主人公の力量に対して目の上のたんこぶのようなキャラを作ってるところがいい味を出している。
主人公と仲間の力量をある程度均衡させて描く場合、この目の上のたんこぶ、つまり主人公以外の仲間キャラの強さを主人公より多少上げておく
キャラ構成によって各キャラの成長を分かりやすくしているんじゃないかと思う。
車田さんについてもう少し言えば、上に吹っ飛んで頭から落下する車田作品の派手な演出はもう古典的典型と言ってもいいんじゃないだろうか。
基本バトル演出の礎のひとつになったと思う。
知らない人は、ぜひ見て欲しい。本当に。


十二宮編について↓
原作漫画もテレビアニメもバトルではアクティブな戦いより会話の方が多い。
それでも面白いと感じるのは、キャラの個性を闘う相手に受け止めさせているからだと思う。
キャラの個性に合った宿敵と、双子座ジェミニの二面性をうまく利用した真相とその結末。
これ以上のキャスティングとシナリオは無かったと思う。
現行の星矢Ωの十二宮編にはこのどちらの要素も欠落している。

以下、キャラ設定を生かした魅力的な十二宮対戦カード
{netabare}
星矢 VS アルデバラン・アイオリア
星矢は正義の象徴であり猪突猛進キャラだが、逆に同じ個性を持つ相手をぶつけたカードとなっている。
正義を根性で貫くという主人公らしい戦いをアルデバランの角折りやアイオリアのカシオス登場で味付けしている。
実際、ここで星矢が先に進むことで星矢含めブロンズの正義の前進を視聴者は実感できたんじゃないだろうか。
1秒100発の星矢の流星拳がアイオリアの1秒1億発のライトニングプラズマを凌駕することは頭で理解しやすく、
視聴側も手に汗を握る。

瞬 VS アフロディーテ
美形対決のカードであり、師匠殺しの因縁対決。お互い生身の拳で相手を殴りつけないので距離が埋まらないまま決着がつくのが特徴。
優しい男の娘キャラである瞬が勇猛な兄一輝と最後まで男らしく戦うことを約束した戦いであるところも惹かれるが、
追い詰められることによって発揮される瞬の本来の力の衝撃は十二宮編のどの戦いより驚かされる。
普段大人しいキャラの高い潜在能力というギャップは美形対決を最後まで美しく締めくくった。

紫龍 VS シュラ
流血担当紫龍に、いかにも血流戦になりそうな「いかなるものも切り裂く手刀」をもつシュラを相手としてあてがったカード。
そして、従順に老師の教えを守ってきた誰よりも誠実な紫龍が禁じられた技を使うシナリオは本当に完成されている。
「老師、お許し下さい。この紫龍、老師の戒めを破ります…」の言葉には死以上に優先されるべき目的を果たさんとする意思がうかがい知れる。
その禁じられた技というのも、天に昇っていく自殺技ということろが紫龍らしく、龍らしい。
昇龍となって昇天する姿は美しい。ポセイドン編やハーデス編で明かされるシュラの最後の瞬間に紫龍に託したものも、美しすぎて涙がでる。

氷河 VS カミュ
師弟対決。唯一無二のマザコンキャラ氷河の母が眠る氷海の底の沈没船を深海に突き落としてマザコンからマザーを奪うのは仁義が無い。
氷河がそれでも感謝の心で凍気対決で凍気の真髄に辿り着く過程に感動する。カミュが「その力、信じる者のために使わせてやりたかった」
というのは立場の事情を悔やむばかりである。後にも先にも凍気使いの聖闘士はもう出てこない。
師弟対決が強烈過ぎて氷河VSミロがかすむが、ミロも非常にいいキャラだった。

一輝 VS シャカ
ブロンズで最も神に近い男と対峙できるのは不死鳥だけだっただろう。地獄の果てからも甦る不死鳥のイメージを遺憾なく発揮した。
また、仲間の中で最強の一輝が黄金聖闘士最強クラスを相手にする対戦カードはもうそれだけで感涙もの。
猛々しい一輝のコスモがシャカのコスモを覆い尽くし、十万億土とやらに旅立つ一輝の男らしさと儚さにはロマンが凝縮されている。
{/netabare}

投稿 : 2025/03/08
♥ : 28

えんな さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

射手座だけずるいぞ!?

Ωよりこっちのほうが好き、というかΩを見てない ^_^;

サンクチュアリに入って自分の星座の黄金聖闘士、みんな気になるよね〜
双子座とか、かに座なんか最低...

射手座だけ良すぎる!

投稿 : 2025/03/08
♥ : 22
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「シャカ!もっとも神に近い男」

原作コミックは後年立ち読み程度。

星座を土台に、ギリシャ神話や古今東西の伝説を背景に、宿命を背負った
聖闘士(セイント)たちが、小宇宙(コスモ)を覚醒させ、必殺技が乱れ飛ぶ……。
私に幼少時にして既に不死の病“中二病”の罹患を決定付けたw
何かと因縁深いバトルアニメ。

中でも特に黄金聖闘士(ゴールドセイント)編が印象的。
時間が限られる中、美男子たちが満身創痍になりながら、
プライドの塊を燃やし、敵・黄金聖闘士と熱い減らず口を叩き合いつつ、
関門である十二宮を突破し、上へ上へと登り詰める。

ジャンプ黄金期の王道プロット具現化の極致であり、
シナリオもこれ単体でゲーム化される程の完成度で、
今、見直しても尚、興奮することができます。

強者揃いだった黄金聖闘士たちの中でも、私にトラウマ級のインパクトを残したのが、
処女宮の守護者、乙女座(バルゴ)のシャカ。
もっとも神に近い男と称されるカリスマです。

{netabare}攻撃方法、言動、全てが世の理を超越しており、
倒すための道理すら導き出せる気がしませんw

まさに天上天下唯我独尊!(笑)
目を閉じたままですが、超上から目線w
そのままほぼ動かずに聖矢たちを屠って行きますw
そんな彼がもしも目を開けたら……考えただけで震えが止まりませんw

ちなみに仏教の開祖・釈迦の生涯を知るより先に、
黄金聖闘士シャカの天罰に遭遇するという、
残念極まりない教育環境に育った私w

幼い私にとってシャカとは悟りを開き、人々に救いをもたらす聖人ではない。
怪しげな術で、人の六感を全て剥奪し、六道どの冥界で死にたいか選択を強要する。
私にとってシャカとは、大変恐ろしいお方でしたw{/netabare}

後年、神仏はまず疑う捻くれた宗教観を育んでいった私ですが、
その原点は案外シャカとの遭遇にあるのかもしれませんw

黄金聖闘士編はとにかく上へ上へと小宇宙(コスモ)を燃焼させたい方に、
今なおオススメしたい熱いエピソードなのです。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 22

71.0 6 正義アニメランキング6位
美少女戦士セーラームーン(TVアニメ動画)

1992年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (267)
1575人が棚に入れました
『美少女戦士セーラームーン』は、1992年の放送開始後、爆発的な人気を誇り社会現象にまでなった、武内直子原作によるファンタジーアクションアニメの第1シリーズ。【ストーリー】東京の麻布十番街(作中では東京の十番町、中学名は十番中学校)を舞台に、平凡だった中学2年生(初期シリーズ)の月野うさぎが黒猫ルナと出会い、セーラームーンに変身し、仲間たちと共に街を襲う悪者(妖魔、ダイモーンなど多数)を倒して行く。

声優・キャラクター
三石琴乃、久川綾、富沢美智恵、篠原恵美、深見梨加、潘恵子、高戸靖広、古谷徹、小野坂昌也、柿沼紫乃、真地勇志、高木早苗、川島千代子

お茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

Cawaii!

以前TVかネットでイタリアの女子達がセラムンのコスが流行っているのを思い出したのでレビュー。

セーラームーンって魔法少女バトルを確立させたと同時に必殺技や、太陽系を属性にし明確なキャラ分けと、意図的なヒロインの複数化した雛形アニメなのでしょうか。

本作は従来男子の土俵だったバトルと、女子の憧れだった魔法美少女を上手く融合させてヒットしたんですかね。ただ、引っかかるのは女子の気持ちは分かりかねますが、戦う女子に憧れを見出す姿とかって男子の妄想でもあったりして、男子も隠れながら観ていた気がします。

もう死語なのかも知れませんがCawaiiは独自の言語として、外国では扱われているし、外国からするとかわいいは女性に対して失礼な言葉を持つ側面もあって、男性に対してかわいいと日本で言う意味と同じような意味合いで解釈される側面も持つ。

セーラームーンの世界の敵は、見るからに大人の女性でしかも半裸wそこにまだ未熟な美少女達が戦う構図がCawaiiを再現している。敵は蛇などの隠喩的エロ要素を持ち、逆にセラムン戦士達の未熟なかわいさを映しているように感じる。またタキシード仮面がピンチで登場するのも一つのかわいさの表れである気もする。やはり男に守ってもらうという構図は、彼女達がいかに強かろうと、その時は脆弱な乙女に戻る。

この脆弱さこそが、儚げでロマンティックで、懐かしくもすぐ手に届くようで届かない。凡庸だからこその親密性と、脆弱だからこその神秘性がCawaiiと勝手に感じております。ただ、そう考えるとかわいいと言われて嫌な気持ちも分からなくはないと思ったりもします。

日本ならではの感覚の言葉で無常を「もののあはれ」と表現したり、「いき」とか「わびさび」とか「うまみ」何て言う抽象的な言葉の一つとして「かわいい」が定着してきたのかもしれません。何でも枕草子が「かわゆし」と表現した言葉が源流のようですし。

ちなみに自分は何故かセーラーウラヌスが好きだったんですよね。ボーイッシュなのに乙女なところがギャップっていうんですかねwよく分からんレビューになってしまいましたが日本に生まれてヒャッハーーー最高だぜprpr

投稿 : 2025/03/08
♥ : 38

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

“セーラー服美少女戦士”という天才的閃き

原作少女漫画は後年、立ち読み程度。

言わずと知れた90年代を代表する変身ヒロインアニメ。

本作に限らず変身ヒロインは顔があまり変らないのに、
何故か正体がバレない不思議な方が多いのですがw

セーラームーンはその最たるもの。
さらに服装など、ミニスカになったセーラー服にアクセサリーが数点付く程度。
うさぎたちが通う中学校の制服から変身した時に至っては、
こんなに微細な変化で、どうして変身元が突き止められないのかw
当時は疑問で仕方ありませんでしたw

でも、今にして思えば、このさじ加減が絶妙でした。

女の子は誰でもメイクアップすれば変身できる!
魔法少女はちょっと無理だけど、セーラー戦士なら
ちょっと背伸びすれば届くかもしれない!?
(うさぎたちも意外とポンコツだしw)

巧みな設定が変身願望を刺激し、アニメは大ヒット。
グッズは飛ぶように売れました。

本作放送時、視聴者だった女児たちは、
後年、中学、高校に上がり、制服のミニスカ化を軸にした、
アレンジファッションに血道を上げることとなりましたが、

これは本作による潜在意識への刷り込みが影響したからに違いない。
と私は勝手に思い込んでいますw


前前前世からの因縁絡みのメインシナリオも作品を強力に牽引。
クライマックスはかなり盛り上がりました。

セーラー戦士だけでなく、突っ込み担当?の猫もコンビ度が高く、
敵幹部の悪役偏差値も優秀。

BGMもロマンス度配合で好印象。
主題歌「ムーンライト伝説」は世界観、物語が歌詞だけでなく、
メロディーやアレンジにも染みこんだ90年代屈指のアニソンだと思います。

こうして書き出したらエンタメ要素満載で楽しいですね~♪
人気になるわけです。


でも何より素晴らしいのは変身バンクのセンス。
自分はあまりCGはダメだの、やっぱり手描きに限るだの言いたくない人ですが、
本作の手描き作画による変身シーンは今見てもドキドキさせられます。
キャラの頭身から、腕や脚の角度までいちいち時めきのツボを突いてきます。

その甘い感覚が忘れられず、私は男でありながら、
亜美ちゃんの変身シーンとか目当てに本作を覗き見してましたw


水でもかぶって反省しま~~すw( ̄ー ̄)ゞ

投稿 : 2025/03/08
♥ : 28

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

今みたらまぁきたない画なんすけど・・

当時は演出がかっこよくってみんなハマってましたね。
Rまではおもしろかったかな・・原作も読んでた。
男子は結局誰派かの派閥闘争なわけで。物語では感動もしないし泣きもしない。女子はなぜないてるんだと。。。ただかっこいいと思うだけ。
当時小学生だったわたくし、初代からの生粋の亜美ちゃん派だった。今思うとバカじゃないかと・・マイノリティでしたね。
ガキってだいたいは、うさぎ、レイ後半で美奈子なんだけど。
もちろん大友では亜美ちゃんがぶっちぎりでしたが最初はそうでもなかったすよね。そもそも打ち切りの危険があった作品ですし。そういえば大友て久川さんが名付け親でしたね。いろんな意味で偉大な作品

たまに聞かれたりするが、リメイクしたら儲からない?てかオトナ向けのグッズなくない? 
それは・・・『子供はどうしたらできるの』ってくらい答えづらい質問だよ。。。。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 16

65.1 7 正義アニメランキング7位
ふたりはプリキュア(TVアニメ動画)

2004年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (171)
1005人が棚に入れました
勉強嫌いで無鉄砲だけどスポーツ万能、人一倍正義感が強くクラスでも人気者の美墨なぎさ、成績優秀でお嬢様育ちのおっとりとした性格の雪城ほのか、ふたりは同じベローネ学院女子中等部の2年生。2人は邪悪なドツクゾーンが光の園を襲撃し、地球に逃れてきたという不思議な生き物メップルとミップルに出会う。そして、メップルとミップルによってなぎさとほのかは変身する能力を与えられ、力を合わせてドツクゾーンから送り込まれてくる邪悪な敵と戦うことに…!?

声優・キャラクター
本名陽子、ゆかな、関智一、矢島晶子

お茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

断然な鉄板

ふたりはプリキュア。本作はのちに続くシリーズにとって、逆に二人という点でまず異色になる作品である気がします。ただ私もこのシリーズに関しては、色々思うことがあっても、書くのが恐れ多いというのが事実であり、世間的にもそのような位置にあるような気がします。

セーラームーン等のちょい後位に放送開始され、何かとこのようなジャンルは差別化を図ろうとするのが鉄板であると感じます。話自体の起伏というよりも、設定そのもので、どれくらい視聴者のハートを掴むか、てな感じでしょうか。

そもそも長編なので、その新しさ(鉄板)が勝敗の分かれ目。本作の特筆すべきところは、男児アニメに勝るとも劣らない肉弾戦と、少女二人による友情(百合?)や、一瞬で覚えられるくらいのキャッチーな歌、そして白黒二色のキャラの良さ。あと感じるのは若干年齢設定上げてる感。大きなお友達向け仕様にもなっているのかな

そんなわけでございますが、私が本作の好きな点はやっぱり鉄板です。女児アニメでここまでするかっていう戦いや、子供向けでここまで追い込むかって位キャラを悩ませるし、そんなあとの爽快な勝利が音と共に単純にパワフル。

そんな単純(パワフル)さにおける鉄板の痛快さは何か普遍的な気がします。
例えばキムタクのドラマは設定こそ違うものの、大体キムタクっぽさを感じます。そのぽさは大したことはないのですが、HEROで言えば真面目検事の中で一見不真面目に見えるキムタクが異彩を放っていく風で構成されている。

ですがその不真面目風の中で大したことは実はやっていないような気がする。子供でも理解出来るような、悪い事をしたら謝りましょうとか、嘘をつくのは良くないみたいな、誰もが分かってるつもりで、忘れてる普遍的共通点を少しキムタク風にしてあるだけ。異彩に魅せて実際は普遍みたいな、ギャップが良さではないのかなと思っております。

ふたりはプリキュアにおいても上記したような、差別化を図った設定・ビジュアルと共に、普遍的な正義・友情であったりをパワフルに、ある意味ではあざとい位に魅せてくる。無印においては結構好き嫌いが激しいので、まぁキムタクのように好きな人は好き、嫌いな人は嫌いとハッキリする作風ではありますが、世の中に嫌気がさした時など見てみると気持ちいいかもしれません。だってやってらんないじゃんw

投稿 : 2025/03/08
♥ : 29
ネタバレ

ねここ時計 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ファイターより乙女ちっくに

日曜の朝がどんなに楽しみだったでしょう。
この作品の魅力は、子どもも大人でも楽しめるところだと思います。
そしてなにより「女の子」が詰まってるのです。

初代プリキュアをみてから私はプリキュアが好きになりました。
闘う女の子、魔法、変身、恋、友情、少女、制服、ほどよくミックスです。

変身シーンのかわいさと決め台詞。
「闇の力のしもべたちよ。とっととお家へ帰りなさいっ!」

ふたりはプリキュア、なのでふたり手をつないで変身するんですよ。
頑張れ闘う女の子!なのです。

戦闘シーン、身体を張った闘いは迫力満点勇ましいです。
バトルにロマンが漂ってます。
でも…あんなにもかわいい子が、傷つく姿は見ていてハラハラしてしまう。
特に叩きつけられるシーンが苦手です。細い身体が壊れてしまうよ。


なぎさ キュアブラック
元気いっぱいではじけるような女の子
男の子勝りに見えるけど実は繊細でオクテ。
藤村先輩に恋するなぎさは、とっても可愛らしいです。

ほのか キュアホワイト
普段おとなしそうにみえますね。でも芯の強い女の子なのです。
穏やかで静かに話すのですけど、闘うときは頑張っちゃいますよ!
足も手もくるくる回しながらぶっ飛びます。

妖精
メップル・ミッポル
ポルン・ルルン

こういう小さなお友達がいつも肩にいたら幸せ感じてしまうな。
ちょっとした悩みを相談したり、話に突っ込んでくれたり、そして時には励まされたりしたい。
そしたら頑張らなくっちゃ!って2倍くらい頑張れそうだよ。
いいなぁ~♪
突然お部屋の窓からやってきたりしないかな。


物語が進むうちに重要な人物が登場します。

キリヤ
プリキュアに近づき弱点を探るためにきた少年。

人間をとても弱いと思っていた、大嫌いだった。
ひとりでは何もできないのだから、と。
{netabare}
ほのかの優しさを感じているうちに、
人を思う気持ち、そんな当たり前のことを彼は考えはじめます
「心ってなんだ? 僕の心っていったい何だ? 」

乾いた心にほのかがそっと触れる。
彼の心に数え切れない程の感情が生まれはじめます。
そうして苦しみがはじまる。
…「僕の事すら何にも分からない奴が偉そうな事を言うな!!」

知らなかった感情を知っていく。葛藤し続けます。
目をつぶりたくなるでしょう。痛くて痛くて堪えられない日もある。
求めても求めてもうまくできないキリヤ。
穏やかになんていられないのです。



キリヤとの戦闘で流れていた挿入歌
彼の心の叫びですね。
下のは私の解釈です。
歌詞、載せられないので。


君に触れるたび、秘密の扉が開く。
勝手に開いてしまう。
記憶も心も決して閉ざすことができない。

魂の共有、そして共鳴。
影が支える光。
もうひとりの僕 君という命。

時さえ味方にして君と出会う。
どんなに別の道を歩いていても同じ空の下。

白や黒、光や闇
そんなものなど超えていく。

僕が泣くたび君が傷つく。
僕が喜ぶと君は満たされる。

深い処にある繋がり、決して誰にも触れさせない。
この想いは僕と君だけのもの。
ずっと知らなかった。けれど、それが愛だ。



「ずっと、光と闇の狭間を彷徨っていた」
ありがとう、僕はやっとわかりました。僕のいる場所が……、いたい場所が──
キリヤの言葉です。
光に包まれながらどこへいったのでしょうか。
{/netabare}


大人な内容書きましたが、とても素直な物語です。
ピュアな乙女パワー感じました。
見てるとうずうずして飛び出したくなっちゃいますよ♪

OPとED

DANZEN!ふたりはプリキュア
ゲッチュウ!らぶらぶ?!

前向きで元気になれます。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 23
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

地球より重たいふたりの友情

今日まで続く、東映アニメーションの貴重なオリジナルアニメシリーズの第1作目。

2004年の放送開始時、全くノーマークだった女児向けアニメ。
ですが番宣等から感じた、ふたりの動きの力感や躍動感から、
当時チラ見した瞬間、拒絶反応が起きた実写版『セーラームーン』にはない……。
何か地球人とは異なる、戦闘民族の血が騒ぐワクワク感を感じ、
いつの間にか引き込まれていた作品。

それもそのはず。
本作のバトルシーンは『ドラゴンボール』にて、
サイヤ人の戦闘演出にも関わったスタッフらが関与。
格闘戦はマジで本格的♪毎日が天下一武道会(笑)
変身ヒロインが敵・ザケンナーにぶっちゃけあり得ない直接物理攻撃を連発するカットに興奮し、
どこか超サイヤ人を彷彿とさせる変身及び必殺技バンクに、
視聴する私の妄想スカウターがクラッシュするw
そんなこんなで舞い上がっている内に、
私は男でありながら、女児向けであることを忘却し没頭w
いつの間にか一年間完走してしまっていましたw

ただ独力で圧倒的パワーを発揮するサイヤ人と違うのは、
この中学生はふたり揃わなければ何にもできない、か弱い女の子だということ。
必殺技はおろか、変身ですら手を繋がなければ始まりません。

世界の命運が、性格も真逆、変身後も白黒真逆w
原子炉並に不安定な、ふたりの思春期少女の友情に託される。
この危なっかしさが本作の魅力。

よって、私が印象に残った話は必然的に、
{netabare} 第八話「プリキュア解散! ぶっちゃけ早すぎ!?」
藤P先輩絡みで、白が黒におせっかいを焼いただのどうので、
ふたりに絶縁寸前の亀裂が入る喧嘩回。
敵が襲来し、戦わざるを得ない状況になってからも、延々と口論が続く演出が秀逸。

ザケンナーが己の恐ろしさを必死でアピールしているのに、
無視してヒートアップしていく乙女同士の口げんかw
終いにはキレたザケンナーが「無視するな」と抗議するが、
「今、大事なお話中!」と、ふたりの一致した反撃に遭い撃退されてしまうw
喧嘩するほど仲が良すぎて、本当にいじらしいです。
もういっそ、そのまま罵り合いながらフュージョンしちゃえとw{/netabare}

世界平和と友情。優先順位の倒錯。

本作は、ある意味、プリキュアシリーズの……。
ひいては後年の変身ヒロインや魔法少女物における、
世界の命運と乙女の価値観のアンバランスな関係性にも
多大な影響を与えた伝説のアニメだったと思います。


グッズもぶっちゃけあり得ないくらい売れた本作。
ケータイを模した変身グッズを買い切らせて終わりではなく、
後から追加カードをガチャガチャさせて二毛作、三毛作を狙う。
当時から、バンダイの商魂は女児向けでも容赦ありませんw
このブームは低年齢層への携帯普及にも
間違いなくインパクトを与えていたと思います。

けれど当時、近所のショッピングセンター二階の玩具売り場はノーセンス。
山積みになった実写版『セーラームーン』グッズをさばき切れず、
見事にプリキュアグッズ拡販の機会を損失していた惨状を思い出しますw

でも、その売り場……10年以上経った今でも健在なのが驚きますw
世の中マジでイミわかんない不思議なことが多過ぎますw

投稿 : 2025/03/08
♥ : 22

64.8 8 正義アニメランキング8位
ロビンフッドの大冒険(TVアニメ動画)

1990年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (13)
69人が棚に入れました
NHK衛星第2放送にて放映された、アレクサンドル・デュマの名作『ロビンフッド』を原作にした、当時社長でもあった九里一平、自らがプロデューサーをつとめたタツノコプロ入魂の冒険アニメ。12世紀のイングランド・ノッチンガム州では、領主アルウィン男爵が領民へ圧制を強いていた。その男爵に反抗したハンティングドン家は、館を焼き討ちされてしまう。辛くも逃げ出したロバート(通称ロビン・フッド)とその従兄弟たちは、シャーウッドの森に逃げ込む。ロビンは父の形見の弓を手に、男爵に立ち向かう事を決意する。

声優・キャラクター
伊倉一恵、松井菜桜子、三田ゆう子、川村万梨阿、池本小百合、島田敏、田中真弓、関俊彦、緒方賢一、江原正士、島香裕

ichinana さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

とにかく美しい・・・・・

衛生アニメ劇場。
かつて日曜夜に放送していた世界名作劇場に並ぶ、各国のさまざまな名作を原作にたくさんのアニメを制作・放送してくれました。今振り返ると主人公みんな外人さんでした。原作があり制作局がNHKということもあって難解な設定はほぼなく、非常に見やすいアニメが多いです。

ロビン・フッド。中世イングランドの伝説上の弓使い。
多くの童話や映画などで登場するかの英雄を知らない日本人は少ないでしょう。最近は弓使いと言ったら「理想を抱いて溺死しろ!!」キャラかもしれませんが、ロビン(マスクじゃないよ)もカッコイイです。特に草笛のシーンが印象的で、あんな姿を魅せられたらそりゃあヒロインはイチコロ(死語か?)ですよ。

本作の監督は「NOIR」、「MADLAX」などで有名な真下監督。真下(サンタマリアじゃないよ)監督の描くヨーロッパの風景は本当にリアルで美しい・・・。本作はガンアクションアニメと違って森が舞台ですが、それこそ中世の御伽噺に出てきそうな、幻想的な作画です。ここで繰り広げられるロビン達とクソ悪徳領主との戦いは非常に痛快です。

主題歌も非常に美しい。
特にOPは20数年がたった今でも普通に暗唱できるくらい好きです。
やはり御伽噺の始まりを告げるような特徴的なイントロとフーガ調のAメロ。解りやすく作品のテーマを端的に伝える印象的な歌詞。サビの♫いーつでも、一人じゃない。森の優しさに抱かれるとき、人は、強く生きること思い出すよ♫ は今聴いても心に染みる深い言葉です。幼稚園や小学校などの音楽でぜひ流して欲しいです。

とても古い作品ですし、4クール全52話と長いこと(当時は短い方でしたが...)、作画など、今のアニメファンには少し馴染めないところもあるかもしれませんが、子供心に帰って楽しむことのできる名作中の名作です。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 4

65.3 9 正義アニメランキング9位
歴史に残る悪女になるぞ(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (120)
341人が棚に入れました
ヒロインにありがちな“いい子ちゃん発言”が大嫌いだった私が転生したのは、大好きな乙女ゲームの悪役令嬢アリシア。 念願叶って転生したからには、歴史に残る世界一の悪女になってやる!そのためには強くて頭もよくないといけない! ——と努力しただけなのに、悪役令嬢として頑張れば頑張るほど周囲は予想外の反応で……。 はたしてアリシアは歴史に残る悪女になれるのか⁉

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

悪女になりたい女っていうファンタジー

こんなの悪女じゃないけど面白かった
アリシアのちょっとズレた感じが可愛いし好感が持てるいい主人公ですね

乙女ゲームに悪役令嬢ってそもそも出てこないのに、何故か乙女ゲーム好きの主人公が悪役令嬢になるアニメが量産される不思議な現象が発生してますねー
乙女ゲームってイケメン愛でるゲームなので、悪女どころか女がほとんど出てきません

ゲームの正ヒロイン「聖女リズ」が出てきて、ちゃんとヒロインの動きしてるんだけど、主人公補正で何もかも恵まれていて、平民なのに貴族に馴れ馴れしく話しかけて大貴族のご子息の隣にいても怒られもしないで、努力もしないできれいごとばかり並べて周りからも評価されます
あー、これは確かに違う立場から見るとイラッとする・・・
チートなろう系主人公がアニメファンの一部から嫌われる理由がよくわかりますね

アリシアはこんなヒロインを「好きになれない」と断じて、作中のイケメン王子様達と出会って「顔面偏差値高!!でも恋愛はヒロインに譲りますわ!!」と言ってストイックに最強の悪女になるためにいっぱい努力してお花畑チートヒロインとは違う立場で世の中の不条理を正そうとします

これって悪女なのか?
なろう業界は一度悪女の定義について議論したほうが良いと思う

悪女になりたいはともかく、大好きな乙女ゲーの王子様との恋愛を嫌いな女に譲って私は最強の悪女になりたいっていうのはアリシアが嫌いな「いい子ちゃん」すぎかな?
ここは悪女らしく、王子様もヒロインから奪ってやるくらいで良かった

でもきれいごとだけな乙女ゲーム主人公女が嫌いっていうアリシアには共感するところもあるし、聖女の能力で魅了されてる人達の一部がアリシアの言葉で目を覚ましていく描写も良くて、見ていて気持ちよかったです

投稿 : 2025/03/08
♥ : 12
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

悪女になりきれない悪役令嬢

原作未読 全13話

主人公の大貴族の令嬢アリシアは異世界転生者、しかも転生前にプレイしていた乙女ゲームの世界に転生してしまいました。乙女ゲームの中のアリシアは「悪女」として名を馳せており、転生したアリシアも憧れていた「悪役令嬢」を目指して努力していくお話しです。

他の悪役令嬢と違うのは、乙女ゲームでの悲惨な末路を回避するために善行を積もうと努力しますが、この作品での「悪女」の定義は現実に存在する悪を直視したうえでそれを変えるべく行動する強く気高い女性を目指すことで、他人に嫌われても理想論で抽象的なことしか言わない人には徹底的に論破していきます。

努力と才能によって裏打ちされている能力は高飛車な態度をしていても本当に困っている人にはその才能を発揮して助けますね。

そしてそのことを知っている人たちの信頼を得ています。

対立していたものも見放すのではなく、きちんと考えていて導いていましたね。
{netabare}
眼帯姿や他国に情報収集するのを相手に気取られないためといえ、国外追放で囚人服で手錠を嵌めながら国外へ歩いていく姿は、他の悪役令嬢ものとは一味違うお話でした。
{/netabare}
もし続きがあったら是非観たい作品ですね。

OPはLiyuuさん、EDは来栖りんさんが歌っています。

最後に、色々と変化球な悪役令嬢ものがあり、なかなか尽きないですねw

投稿 : 2025/03/08
♥ : 10
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

「お花畑」リズがアリシアの「正論パンチ」でボコられるのを肴に・・・

【レビューNo.170】(初回登録:2025/2/16)
ラノベ原作(なろう発)で2024年作品。全13話。


(ストーリー)
乙女ゲームで”いい子ちゃん”キャラのヒロインが好きになれない主人公は、
芯の強い悪役令嬢のアリシアに憧れていた。
そして彼女は気づく、いつの間にか7歳のアリシアに転生していたことを。
憧れのアリシアに転生した以上「歴史に残る悪女になる!」という目標を掲げ、
日々の研鑽に励むアリシア。
やがて成長した彼女は魔法学校に進学、そこで正ヒロインである「聖女」こと
リズと出会うのだった。


(評 価)
・無理して「悪役令嬢キャラ」作りに励むアリシアが微笑ましい
 「歴史に残る悪女になる!」
 と決意するアリシアですが、正直何故そこにこだわるのかよく分からないと
 ころもあります。
 織田信長みたく「戦乱の世に生まれたからには天下を取る武将になるぞ!」
 的なノリなんでしょうか?

 アリシアは悪役令嬢といいつつも、別に”極悪非道”の道に進むのではなく
 ・自分が正しいと思うことには信念を持って突き進む、基本的には善人
 ・ただ誰からも好かれるような”いい子ちゃん”が嫌いで、皆の前では
  「どう振舞えば悪女っぽく見えるか」
  を意識して悪ぶっている
 という「なんちゃって悪役令嬢」的なキャラであります。

 この辺は芸人などがいう
 「本当はこんなキャラじゃないけど無理してキャラ作ってます」
 みたいなものに通じるものがありますね。
 ・「これって如何にも悪女っぽい♡」と悦に入るアリシア
 ・逆に悪女っぽく振舞ったのに、周りの予想外の反応に戸惑うアリシア
 個人的には、ちょっと痛々しいキャラ作りをしているアリシアを温かい目で
 見守ってたって感じですね。


・頭が「お花畑」なリズもキャラ立っていた
 一方「聖女」ことリズですが、
 「話し合えばお互い分かり合えて、争いなんか起きない!」
 ってなことを真顔で言う、頭が「お花畑」なガチでヤバイ奴です。
 いやお前、どこぞの「リベラル左派政党」かよっとwww
 {netabare}(彼女の場合、本人も無意識だが「聖女の力」で周りを心酔させてしまうよ
  うな特殊能力があり、それで「自分の考えは支持されている」という勘違
  いしやすい環境もあるのだが){/netabare}

 稚拙な「理想論」を振りかざしては、その甘さをアリシアから「正論パンチ」
 でことごとく論破されるという、YOUTUBEの切り抜き動画でも観ている気分
 でしたね。
 そんな彼女もアリシアとの交流を経て、自らの未熟さを認め、自分を変える
 よう動き始めますが、そこがいつまでも進歩しない某政党との違いですかね。 


ストーリー的には第一王子デュークとのラブコメ展開だったり、リズの取り巻
き連中からの嫌がらせを”スカッと展開”で返したり、差別を受けているロアナ
村の解放だとかいろいろありましたが、正直どうでもいいわとw

「お花畑」リズがアリシアの「正論パンチ」でボコられるのを肴に、ちょっと
拗らせたアリシアを愛でるという感じの作品でしたね。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 11

67.2 10 正義アニメランキング10位
機動戦士ガンダムZZ[ダブルゼータ](TVアニメ動画)

1986年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (463)
2131人が棚に入れました
宇宙世紀0088年、グリプス戦役でティターンズは壊滅しエゥーゴも勢力が衰退。摂政 ハマーン・カーンに率いられたジオン軍残党 アクシズが地球圏の制覇に乗り出す。グリプス戦役で傷ついたエゥーゴの戦艦 アーガマは、サイド1 シャングリラに寄港した。そこでジャンク屋稼業をしている主人公 ジュドー・アーシタとその仲間たちが、Ζガンダムを奪って一儲けしようと企んだことから、アーガマと関わり合いをもち、これに敵対するネオ・ジオン軍(アクシズ)の戦艦 エンドラとの戦闘に巻き込まれる。

声優・キャラクター
矢尾一樹、鈴置洋孝、岡本麻弥、菊池正美、森しん、塩屋浩三、原えりこ、松井菜桜子、堀内賢雄、戸谷公次、門間葉月、榊原良子、カシワクラツトム、本多知恵子

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

何か、いろいろな意味でちゃんと観てもらえていないような気がする作品です。

特に原作はないオリジナルTVアニメで、作品内時系列的に『機動戦士Ζガンダム』と直結する続編です。

私の記憶が確かなら、放送枠的にも同じ曜日・時間帯で直接続編が前の作品から連続して作られたのは、TV放送されたガンダム史上でもこのゼータ→ダブルゼータ以外には無かったと思います。

TV放送時にはゼータ最終回とダブルゼータ本編第1話の間に「ダブルゼータ放送直前特番」的な特別放送が1回入っています。レンタルはしたことないので知りませんが、パッケージ版を買うと第1巻のディスクにこの特番が入っています。

当時ダブルゼータを観ていた人は大体は直前に放送されていたゼータも観ていたと思うのですが、ゼータの終盤は(観ていた方はご存知の通り)敵味方問わずたくさん人は死ぬやら何やらで鬱展開気味の重い感じのストーリーです。

対して本作は特番および本編序盤では前作を覆す感じのストーリー(スラム街の孤児が生活のためにアーガマからモビルスーツを盗んで売り飛ばそうとする、ゼータでカッコ良かったヤザンがホームレス化している、etc.)と演出(壊れたΖガンダムの頭の代わりにザクの頭部を付けた「Ζザク」とか)になっていて、もしかしたらその衝撃で結構なゼータからの視聴者が離れたんじゃないかという気がしています。OPもあの「アニメじゃない」でしたしね…。

キャラ的にも細かいことにはこだわらない明るい感じのジュドー、バラを手にしてカッコつけてるマシュマー様、露出狂なんじゃないかという感じのコスチュームのキャラ・スーンなど軽い感じで、とにかく序盤はゼータとはだいぶん雰囲気が違っていました。

しかし中盤~終盤にかけて、特にゼータ以降の宇宙世紀ガンダムでお馴染みの「強化人間」に関する悲哀に満ちたエピソードが増えてきて、OPも『サイレント・ヴォイス』に変わって、結局のところまったく軽い話ではなくなってしまいました。

前半の雰囲気が気に入っていた人は後半の展開に裏切られた感じでしょうし、逆に前半のチャラさが鼻について離れてしまった人からすれば後半の展開こそが望んだものでしょうから、トータルで見ると誰得な感じのシリーズ構成になってしまったのでした。ただ、前半の「マシュマー様」とかを知っているからこそ終盤のマシュマーとかは涙無くしては観られない…。

ただ私は本作は決して嫌いではないです、というかむしろゼータほどではないにしろ好きかも。

モビルスーツ的にはゼータから引き続き登場のキュベレイ、ガンダムUCのクシャトリヤの原型になったクイン・マンサ、火力と機動力はピカイチのジャムル・フィンなどが見どころですかね。(← ネオ・ジオンの機体ばかり。まあ、ダブルゼータ嫌いだしなあ…。)

投稿 : 2025/03/08
♥ : 34
ネタバレ

ミミック さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ギャグ志向高め系ガンダム

コックピットが叩いて治ったり(笑)
主人公が女装しながら敵地に乗り込んだり(笑)
随所に見せるギャグは何だったんでしょうか?(笑)


序盤からMSは登場するもののあまり派手さはなく、退屈なような気がしました。
自分の意見ですがティターンズのMSの方が断然好きでした。
変形は酷評だったんですかね?今作はZガンダム、サイコmkⅡ、ガザÇぐらいだったような・・・

戦闘シーンは迫力があり真に迫ってくるようでした(ファンネルが多めですが)
{netabare}NTを基調とした話からか、死際の演出などもかなり曖昧に書かれていた感じがしました。その前にもあからさまな死亡フラグを立てまくってますが(笑){/netabare}正直まだ、生存者何人かいるのでは?と思ってしまいました。

展開はハチャメチャでしたが、ファースト→Zと進んできた自分としては満足いく作品でした(^_^)

投稿 : 2025/03/08
♥ : 20

だわさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

θの鼓動「帰ってきて良かったよ…強い子に会えて… 」byハマーン

全47話。
宇宙世紀0088年。
重機搭載、巨大化ガンダム。
第4世代MS。


 さて、20話くらいまでZとのコメディギャップがひど過ぎてしんどいとか、逆シャアが放映中に決まりシャアが出なくなったとか、そのあたりの事は他の方がレビューしている通りです。誠に遺憾です。さすが黒歴史。

 だいたいこのZZは、合体する度に毎度毎度シャキーンと同じポーズで「ドヤッ」てしてくれるんですけど、回数を経るうちにツッコむ気もなくなりましたw
 ZZって、全部まとめてこれでOK的な感じな機体ですよね。重機投入ででかいし、サイコミュデバイス使い過ぎて姿勢制御スラスターがZガンダムの4倍とかなのに、ジュドーは物語中ファンネルの弾幕をすり抜けてるっていう段違いなニュータイプですよね。そもそもZZのサイコミュはZと違ってNTパイロットの思考読んで機体を動かすというすごい高性能なサイコミュなのに、「パイロット誰が乗るかわからんからこの機能使ってない」とかアホすぎる。戦争やる気あんのか連邦。っていうか今更ティターンズに変わってジオンの残党狩りですか。そりゃ公国になびきますよ。あとやっぱり百式やZが少年たちに乗られてるのを見るといい気分じゃないですね。コイツらのせいでZZには名言が少ないとか言われたりしてるんじゃないのか。
ジュドーの
「あんたの存在そのものが鬱陶しんだよ!」
とか自分の名言センサーにビビっときましたが。



~愛すべきハマーンと白キュベレイ~

 ハマーンは結局キュベレイ試作1号機を愛してくれました。デザイナーの永野さんが降板したから最後まで「試作機」だったんじゃないの?っていう意見もありますが、ZZを通して見てもキュベレイ白が一番美しいと思うので個人的にはむしろおKですね。ハマーンの心に深く刻まれた公国としての意地と執念が、試作1号機である「白を使い続けたこと」となんか被る気がするんです。自分だけでしょうかね?まあ、Mk-ⅡはクローンNTパイロット用にマイナーチェンジしただけですが。遠隔操作サイコミュ搭載してますし。でも、だからハマーンは結構好きなんです。ちょっぴりしつこいけどw



要するに、ZZは波動砲もとい、ハイメガキャノンかっこよかったです。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 20

65.3 11 正義アニメランキング11位
ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦(アニメ映画)

1990年7月7日
★★★★☆ 3.6 (99)
551人が棚に入れました
平和な一時を過す悟空たちであったが、地球にはサイヤ人戦士ターレスの軍団が人知れず潜んでおり、不穏とした空気が流れていた。ターレス一行は宇宙を暴れまわるクラッシャー軍団として恐れられ、近いうちには銀河を手中に収めんとするならず者の集まりであった。彼らは、星の生命を吸い上げて成長する神精樹を使い、その実を食べることで絶大な力を手にする。その神精樹の拠り所として選んだのが地球であった。神精樹の種が蒔かれた地球には次々と天変地異が起こる。北の界王から地球が衰退していくことを知らされた悟空たちZ戦士は、神精樹を破壊して地球を救うため、ターレスたちに戦いを挑む。

声優・キャラクター
野沢雅子、古川登志夫、田中真弓、鶴ひろみ、宮内幸平、内海賢二、古谷徹、八奈見乗児、佐藤正治、銀河万丈

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

脚本を手掛けた小山高生は、故意に野沢を困らせてやろうと悟空、悟飯、ターレスの会話の部分を増やしたが、野沢は全く困ることなく演じたため、驚いたと語る。

宇宙の壊し屋ターレスの探査ロケットが落ちて山火事が起きる。悟飯たちはハイヤー・ドラゴンをはじめとする動物達の命を救い、神龍の力で森を元に戻す。さらにターレスは死の星にしてしまうという、恐ろしい植物神精樹の種を地球に植える。界王から危機を知らされた悟空たち究極戦士はターレス軍団に立ち向う。ターレスはハイヤー・ドラゴンを倒し、人口満月を作り悟飯を大猿へと変身させてしまう。ピッコロはターレスと対決するが、必殺技・魔貫光殺砲も通用せず倒されてしまう。ついに悟空とターレスの対決の時がやってきた!

1990年7月7日に公開された『ドラゴンボール』シリーズの劇場公開作第6弾である。

『ドラゴンボール大全集』には「悟空の道着の、胸と背の悟マークから考えて悟空がナメック星に到着した頃の話と思われる。だが、ターレス戦の舞台は地球という、劇場版ならではといってもいい矛盾点もある」と書かれている。クリリンがサイヤ人の名を口にしているが、Z戦士全員が生きていることや、悟飯の髪型など、原作とは細かい差異がある。

オープニングが、全作品で唯一レギュラーアニメと異なる演出で構成されている。また、本作では初めて神龍がちょっとしたギャグテイストで描かれ、元気玉が1度の戦いで2度使用されるなど、他の作品と異なる描写が多い。

サブタイトルは人気テレビ番組をもじったもの。神精樹の設定は朝鮮人参がモチーフとなっている。プロデューサーの森下孝三がお土産にもらったものであり、朝鮮人参は畑の養分を吸いつくして大きくなるという話から考えられた。神精樹のデザインは原作者の鳥山明が担当。鳥山がキャラクター以外のデザインをするのは珍しいケースである。

本作のキャッチコピーは「悟空が二人!?」となっており、悟空と同じ顔のキャラクターが初めて登場した作品である。顔が同じということから、ターレス役も悟空役の野沢雅子が兼任し、さらには息子の悟飯までと一人三役を演じた。脚本を手掛けた小山高生は、故意に野沢を困らせてやろうと悟空、悟飯、ターレスの会話の部分を増やしたが、野沢は全く困ることなく演じたため、驚いたと語る。共演者からも「凄かった」「見どころ」と評され、野沢も「役者として最高に幸せです」と述べている。

鳥山明が考えていた原作では描かれていない裏設定では、サイヤ人は顔の種類が少ないというものがあり、それを聞いたアニメスタッフにより「悟空と同じ顔の敵は面白い」と本作のターレスや、後にテレビスペシャルで登場するバーダックが作られ、本作では階級ごとに別々の育てられ方をするため、同じ階級の者は同じ顔になるという設定が登場している。

本作の公開後に荘真由美が降板したため、荘が演じるチチが登場する映画は本作が最後になった。以降は本作にもプーアル役で出演していた渡辺菜生子に引き継がれている。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 11

ぱぴぷー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

地球育ちのサイヤ人と純粋なサイヤ人の対比が面白い。

ターレスは、言動の節々に余裕があり、強キャラな雰囲気が漂っていてよかった。 ベジータとはまた違うサイヤ人像で魅力的なキャラでした。 

悟空がご飯を心配していたり、原作ではあまりみせない父親として接する姿が印象的です。 

好きなセリフ
オラは本当にガキの頃、頭を打ってよかったと思ってるぞ!オメェのようにならずにすんだからな!このままオメェを帰すわけにはいかねぇ!

もし悟空が頭を打っていなかったら地球を襲っていたと思うとなんだか寂しい気持ちになります。 

姿は似ていても性格が全然違う二人を見事に演じ分けていて野沢雅子はやっぱり凄い方ですね。

最近思うのが、この頃ぐらいの作画の方が集中してみれるというか、背景とキャラの絵の配色のバランスがいいのか、今と比べて見やすい印象を受けました。
今の作画がダメなわけではないんですが、ギラギラしてる感があるというか言葉ではうまく伝えれないけど、昔の作画の方がよかったりする面があるなと思いました。昔の作画だからといって古くさいだけではないですね。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 2

72.0 12 正義アニメランキング12位
戦姫絶唱シンフォギアXV (第5期)(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (108)
534人が棚に入れました
神の力を以ってして、神そのものを討ち斃さんとした原初のヒトガタ、アダム・ヴァイスハウプトは、サンジェルマンたちの理想の源パワーソースであるラピス・フィロソフィカスにて黄金錬成されたシンフォギアによって撃槍される。暗躍してきたパヴァリア光明結社はここに瓦解し、その残党は、各国機関の活躍によって追い詰められていくのであった。そして――追い詰められているのはパヴァリア光明結社だけではない。かつての超大国アメリカもまた、日本に向けた反応兵器の発射事実を非難・追及され、国際社会からの孤立を招いていた。閉塞した状況は、新たな世界規模闘争の火種にもなりかねないため、速やかなる政治的解決が望まれているが、複雑に絡む国家間の思惑は軋みをあげるばかりで、遅々として進んでいない。当該国である日本も、アメリカとの協調政策を打ち出して関係修復をアピールしているものの、どこかうすら寒い表面的なムードに終始して、局面打開には至っていない。いまだ見えない世界の行く末。さらに、張りつめた空気はここにも。都内ランドマーク各所が一望できる、デートスポットとしても人気の大観覧車のゴンドラに乗っているのは、私立リディアン音楽院に通う高校生、立花 響と小日向 未来。ふたりが手にした鯛焼きは白玉入りであり、絶品。甘すぎず、まるでぜんざいもかくやという口当たりの餡は申し分が無かった。それでも、ふたりの間に緊張が走るのは、何の気なしに未来が響に発した、問い掛けに始まるものであった。返答に窮した響の胸の奥にあるものは、果たして。過去から現在に向けて紡がれたいくつもの物語は、XVに集束していく。聖骸を巡る攻防は、どこまでも真夏の只中。はじける湖面を舞台に、少女たちの歌声が輝きを放つ。

声優・キャラクター
悠木碧、水樹奈々、高垣彩陽、日笠陽子、南條愛乃、茅野愛衣、井口裕香、久野美咲、石川英郎、保志総一朗、赤羽根健治、瀬戸麻沙美、M・A・O、愛美、市ノ瀬加那、山路和弘、麦人

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

1期目を超えるかも、な流血トラウマ路線…。

== [下記は第3話まで視聴時レビュー: 以下、追記あり。] ==
第3話まで視聴終了しています。

本シリーズの特長ともいえる、歌いながら戦うスタイルが維持されています。

1期目は初手からモブキャラに厳しい感じでしたが、5期目にあたる本作でも2話目にして一般市民に大被害が出る流血トラウマ路線ですね。3期目、4期目がそうでもなかっただけに懐かしい感じもしますがシンフォギアらしいといえばらしいのかも。

ということで流血が苦手な人にはあまりお勧めできない本シリーズです。テレビ視聴していると本編後のBD/DVDのCMが本編と連動しているのも相変わらず。

過去の本シリーズ作品を未見で本作を観るのはあまりお勧めしません。

余談1: 敵のヴァネッサが上空から現れての着陸シーンがジャイアントロボっぽかったですね。あるいはGS美神のマリアっぽさも感じたり…。

余談2: これまでも新しくなるたびにそうだった気はしますが、シンフォギア装者の変身バンクは過去最高に予算がかかっているかも。
== [第3話まで視聴時レビュー、ここまで。] ==

2019.9.30追記:
第12話(最終回)まで視聴終了。「戦姫絶唱シンフォギアシリーズ 完」なのだそうです。スタッフおよびキャストの皆様におかれましては、長きにわたるシリーズの制作と熱演、おつかれさまでした。

アガートラームの特殊性に関する伏線回収はされていなかった気がしますが、バラルの呪詛に関しては状況が明らかになり良かったのではないかと思います。

イグナイト、アマルガム、XD(エクスドライブ)とシンフォギアの各フォーム、そして神獣鏡(シェンショウジン)のギアなど設定として使えるものは使い尽くしてキャラ的にもオールスターキャスト感溢れるわりと満足感のある最終シリーズでした。

余談:
その1)
ノーブルレッドのみなさん、吸血鬼・獣人・ロボということで怪物くんのトリオ(ドラキュラ・狼男・フランケン)と「完全に一致」でしたねぇ…。

その2)
EDスタッフロール画面での響や未来さんの扱いはまあ当然として、翼さん、クリスちゃん、マリアさんに比べて、尺のせいかもしれないけど切調(きりしら)の扱いが悪かったぞ。

一応同じギア奏者のはずなのに、なぜ…(笑)!?

投稿 : 2025/03/08
♥ : 28
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

一蓮托生

[文量→中盛り・内容→完走系]

【総括】
なぜ歌うのか? なぜ殴るのか? なぜ立ち上がるのか?

答えは全て「それがシンフォギアだから」(笑)

もう、それ以下でもそれ以上でもなく。

正直、3期くらいから飽きていた部分がないわけじゃなかったんですが、なんだろう? サウナに入っている時の気分というか、「先に脱落したら負け」みたいな、変なテンションで5期まで共に歩みましたw

制作の皆さん、お疲れ様でした。ここまで付き合ってきた皆様も、完走おめでとうございます。

という気持ちも込めて、あえて、「完走系」にしてみました(笑) 誤字ではありませんw


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まず、アニメの感想としては、これまで以上に壮大で力強く、派手で滅茶苦茶で、久々にシンフォギアらしさを感じました。

私の中では、楽しめた順に、1期→2期→5期→3期→4期かな?

今期は、やはり作画をかなり頑張っていたことと、オールスター感謝祭みたいなノリが良かったですね。ラストバトルで、フィーネやマムだけじゃなく、ウェル博士が出てきた時、感動するやら笑いそうになるやら(笑)

最後の挿入歌やら流れ星のクダリやら、一期からの流れをちゃんと押さえていて、歴史ある作品にふさわしいラストでしたし、これまで、「とりあえず殴る。殴っても効かないならもっと殴る」ということで物語を作ってきた響が、最後にようやく、「殴らない(手を繋ぐ)」ことでラスボスを倒した(和解した)のも、感慨深かったです。

途中から、一蓮托生の思いで付き合ってきた本シリーズ、充分に満足しました。お腹一杯です(笑)
{/netabare}

投稿 : 2025/03/08
♥ : 16
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

踏破・回収

[2020/03/24 v1 踏破・回収]
[2020/03/24 v1.1 修正・追記]

歌って戦う女の子たちの熱くハチャメチャなノリを楽しむアニメ、シンフォギア・シリーズの5期目。余裕があるなら1期から通してご覧いただいたほうが楽しめると思う。「手っ取り早く」をお求めでも、3期以降は見ておいたほうがよさそう。

2期以降の第一話を見て、なんとなく入っていけそうならそのまま(できれば1期から)ご覧になってほしい作品群。熱く、激しく、カッコよく頭を空っぽにしてくれるものと思う。

5期にして最終期の本作を観終わって、ふっと頭に浮かんだ言葉は「回収」。
その実が1期の段階から練り込まれていた布石だったのか、後から巻き込むように付け足されていった後付けなのかはわからないが、形の上では回収できたかな、と。すべてとは言わないが、その多くは「布石」だったのだろうと解釈しておく。

個人的な1~5期の順位付けは

 1: シンフォギア(1期)
--絶望的に大きな乗り越えられない壁--
 2: シンフォギアXV(本作・5期)
 3: シンフォギアG(2期)、シンフォギアAXZ(4期)
--そこそこ超え難い壁--
 5: シンフォギアGX(3期)

という感じ。1期のとびぬけ感からすると、のこり4作は誤差範囲ともいえる。

(追)1期の衝撃を負い求め続けた結果、2期以降に物足りなさを感じてしまったのは疑いようがない。2期以降に対する感想が必要以上に批判的になってしまったことも反省している(直す気はない)。それでも、シリーズ全体を通してそれなり以上に楽しめる作品群であることは間違いない。設定がばがば、ストーリー自体は少年誌的であることも否定しない。だとしても「女の子たちが魅せてくれるカッコよさ」を堪能できるものと思う。

(追)後になって「シンフォギア実況まとめ」的なTogetter記事を見つけた。なかなか楽しい。それによると、公式WEBサイト、公式予告などを合わせてみておくことでいろいろな楽しみ方ができるようになっていたようだ。個人的にアニメはアニメだけで完結してほしいと思うので、こういう手法を否定はしないが、参加することはない。が、本作に限っては、ちょっと惜しいことをしたかもしれないと思っている。


以下、思うこと。
すべて僕個人の基準に基づく、主観であることを先にお断りしておきます。

―― 主に5期・本作に対して ――

― XV、エクシブってなによ?{netabare}

XVはエクシブと読ませるらしい。そもそも英単語に「エクシブ」ってないんだよな・・・Excluciveをもじった、会員制なんちゃらエクシブってのはあるけど、それ日本産のはず。そしてExivもしくはXIVと表記する。

Youtubeの投稿にちらっとみたのだけど、未来さん→393→3+9+3=15→XV(ローマ数字)ってのは本当なのだろうか。未来さん大展開の第八話のサブタイトルがこれ(XV)なので、そうなのかもね。{/netabare}

― 最も出来の悪い「第12話の引き」、平均的な「13話のFinal Blow」{netabare}

・第12話の引き{netabare}
シンフォギア1~4はシリーズを通して第12話(いずれも13話構成)構成に特徴がある。多少の揺らぎはあるものの大枠としてはこの通り。

‐OPをカットして、ED曲を冒頭・11話の最終盤のCliffHanger RecapにBGMとして流す。
‐12話サブタイトルがデカい(シリーズサブタイトルを持ってくる、あるいは、物語そのものを示すKeyword単体とする)
‐12話後半にかけて主人公たちの大ピンチ、再終盤で大展開(主人公たちの新たな力獲得等)
‐OP曲 Fade in、響のシャウト+ゴージャス止め絵({netabare}3期・GXは除く:響きのシャウトはED直結ではなく、また、ED前カットはエルフナインで止め絵なし{/netabare})、スタッフロールとOP曲突入
→「(僕絶叫)」

1期屈指の名場面ともされる「シンフォギァァアアア」は典型的にこのパターン。そして最高にかっこいい。1期12話の引きでは、僕は泣きました(ただしくは、引き前で泣いてましたがね)。これまでのシリーズの中ではあまり評価していない3期も、12話の引きにはグッときた。

5期XVもこの形を踏襲していた。
サブタイトルが「戦姫絶唱」。奏者全員での絶唱→(ピンチ?)響の叫び「そして~」→X-drive Modeで大地に立つ奏者たち→止め絵→OP曲。

奏者の立ち絵は、作画のクオリティもあり、それぞれかっこよかったと思う。また、5期OP曲はかなりかっこいいと思う。それぞれは。

だが、ED入りの流れがブツッと斬られていて、本編での盛り上がりをそのままOP曲に持ち越すことに失敗しているように思う。これは、5期OP曲のイントロがこれまでのOP曲とは大きく違っているせいもあると思う。特徴的な重いギターから入る曲であり、フェードインするイントロに仕立てるのが難しかったのかもしれない。そのため、引きにかけての劇伴はいろいろな工夫をしてはいるのだが、僕としては本編最後のカットとOP曲の入りに「完全なる断絶」を感じる。劇伴以外のSE(奏者6人のきめポーズに合わせて鳴らしているSE)余計だったのではないだろうか({netabare}楽曲提供もアニメスタッフなのだから、その時点で失敗といえば失敗。12話のことを考えずに作曲したのだろうか。13話とのTrade Offだったのだろうか。{/netabare})。

結局、1期12話を超える「第12話」は見られなかったなぁ・・・・{/netabare}

・13話のFinal Blow
{netabare}同様に、13話の展開も大枠ではシリーズを通して共通だった。
敵ラスボスに対して、OP曲をバックに、OP曲のタイトルを冠したFinal Blowを叩き込む(3期は、OP曲ではなく挿入歌のタイトル)という展開。5期のOP曲はMETANOIA。ギリシャ語で改心を意味するらしい。。。誰の?
さておき、本作13話のFinal Blowシーンは、そこそこよかったと思う。だがやはり1期には遠く及ばない。{/netabare}
{/netabare}

― もっとReady Goできたでしょ・・・
{netabare}調の「Ready Go」すらも、調理しきれなかったか。。。
第4話の調&切歌VSミラアルク戦、第8話の終盤と第11話の翼&マリアVSヴァネッサ戦では、僕がシンフォギアに欲してやまない「音楽と映像の調和」がほんの少し見られた。度合いとして少し。数は1期に3,4シーンで十分なのです。でも度合いが足りない。

音楽と映像の調和、音と光のコントラストという意味では、1期13話「Synchrogazer」を放つ直前のシーンが最もかっこよく、それに並びうるシーンもすべて1期の中にある。{/netabare}

― テーマの回収
{netabare}響の口癖、あるいは、響の口を通して語られるテーマが各期に設定されていた。
「呪われてる」、「平気、へっちゃら」、「だとしても」など。それに、第3期でお茶を濁した「親子」の物語。
5期全体を通して、回収していったかな。多少無理やり感は感じつつも。風鳴家はこの後どうなるんだろうね。

シンフォギアシリーズ全体を通してのテーマが揺らいだこと、回収しきれなかったように感じる点が少々残念。
大きめなテーマとして、シリーズを通していろいろなものに手を出し過ぎた感じがする。「手をつなぐ」「それでも歌がある」「相互理解」は本作で回収できたようにも思う。しかし、全ての始まりにあたる「生きるのをあきらめない(originally by 奏)」が今期は影を潜めたように思う。終盤の人類全体の闘いがそれにあたるのかもしれないが、弱かった。
{/netabare}

― キャロル再臨
{netabare}3期の終わり方が腑に落ちなかった理由が何となく感じられた。無論、ただの邪推であるが。少なくとも3期を始める時点で、5期までのラフスケッチは出来上がっていたのだろうと推論する。3期に対する感想で「キャロルの消失に対してなにも言わない・思わない響たち」に違和感を感じると書いたのだが、「いずれ再臨する」ことが分かっていた制作陣だからこそ、「キャロルの消失」に対する配慮を入れ忘れたのではないだろうか。あるいは、あえて入れなかったのか(その合理的な理由は見えないが)。

それはさておき、キャロルの再臨はとてもよかった。なにより、4機のオートスコアラー達をほんの少しでも復活させ、かつ、「こちら側」に迎え入れてくれたことはよかった。正直、ミカの最後のシーンにはだいぶ喰らった。{/netabare}

― 絶望的に無意味に強い大人たち
{netabare}いわずもがな。不動の爺様もなかなかカッコよかったが、最後しょっ引かれるときに妙に素直なのがちょっとおかしかった。
緒川さん、ついに「現代忍術」の域に達する。車分身も凄いが、その直前の車エルロンロールもすでに謎。チキチキマシンみたいなギミックもなしに、なぜ車が跳ね上がる(笑)。
でも、緒川ファミリーのくだりは蛇足だったな本当。なぜやった、あんなの。設定とか公式WEBに名称が上がっていたのはわかるのだけど。{/netabare}

― 11話のミラアルク・月に代わって超人タッグマッチ
{netabare}セーラームーンオマージュに始まり、おそらくはキン肉マンオマージュの「タッグ技」。笑ってしまった。{/netabare}


―― シリーズを通して思うこと・適当に ――
― すべての始まり、そして終わり「フリューゲル」
泣かせてくれる。ここだけは揺らがずにいてくれたことに感謝する。

― 最期は善玉
{netabare}上述のキャロル+オートスコアラーの話も含めて、結局最期は善玉化するのがこのシリーズの基本姿勢。
訃堂の爺様と、アダムだけかな?{/netabare}

― 八千八声
これ必要だったのかな、というのが正直な感想。1期の出だしに採用してしまった&1期の締めでスルーしたがために無理やり持ってきたような印象を持っている。あたかも「あ、このwhile{ ループ閉じてないじゃん!?」のよう。

― 変身バンク
{netabare}コンセプトとしては1期に既に完成していたと思われるが、2期以降のアニメーションとしては全体として期が下るほど好印象。描かれる動作も、メカメカしさも右肩上がりだった。各奏者について簡単に。
・響
{netabare}ガングニール・空手の型モチーフ
5期もよいのだが、4期の変身バンクがお気に入り。比較的クロースに描かれている分、響の繰り出す型の力強さが感じられる。
{/netabare}
・翼
{netabare}天羽々斬・剣道、居合モチーフ
5期。圧倒的に5期。特に、一瞬魅せる横顔の表情が美しい。全変身バンクを通して、最高の一瞬だと思っている。
{/netabare}
・クリス
{netabare}イチイバル・Gun-fuモチーフ
基本的に2~5期と、期を下るほどカッコよくなっている。ちょっと5期はやり過ぎかな。だが2期ではじめて「ばーん」された時の衝撃に勝るものはない。「ばーん」。
{/netabare}
・マリア
{netabare}アガートラーム・(5期にしてようやく)新体操モチーフ
5期にしてようやくモチーフ安定か。ガングニール時代も含めて、彼女の変身バンクは今一つ印象が薄い。
{/netabare}
・切歌
{netabare}イガリマ・ポールダンスモチーフ
っていうか、最年少奏者たちにエロ担当させちゃダメだろ。いや、確かにエロイんだけど。っていうことで、まだ控えめな3期を推しておく。「ですですでーす」。
{/netabare}
・調
{netabare}シュルシャガナ・フィギュアスケート+ヨーヨーモチーフ
切歌同様、最年少なのにお色気枠の変身バンク。むしろこちらのほうが、女性の持つ恥じらいを表現しているようで余計に・・・3期の「めっ」っとでも言ってくれそうなポーズと目線、5期のヨーヨーの駆けあがり、「きり」と「よし」。。。どちらも捨てがたい。危険人物。
{/netabare}
{/netabare}

― 音環境、大事。
{netabare}別に本作に限ったことではないが、アニメ視聴に音環境は大事。僕はほぼPC+ヘッドフォンで視聴しているのだが、最近、およそ7年ぶりにDACを新しくした。

PC視聴の場合、USBで接続するDAC(デジアナコンバータ)の利用をお薦めする。{netabare}本体直結の端子にヘッドフォン・イヤフォンを接続すると、内部の電圧変化に起因するノイズがどうしても乗ってしまう。最近は減ってきたとはいえ、HDD(SSDではないやつ)を積んだ機械だと、HDDアクセスと一緒にいろんな音が聞こえてくると思う。SSD搭載機でも、内部ファンのノイズが恒常的に乗っているいことが多い。{/netabare}

で、そのDACにもいろんなものがあり、最近は比較的廉価のものでもVirtual Surroundにしてくれるものがあったりする。それなりのを手に入れれば、映画、MV、ゲーム等にパラメータを調整してくれるソフトが付いてくるものもある(もちろん、自分好みに調整可能)。同じヘッドフォンでも、まったく違った音が出てくるので結構楽しい。

さておき、シンフォギアシリーズの4期を見始めるあたりでDACを変えたのだが、試しに1期を見てみると、以前は知覚しなかった音がこれでもかと聞こえてきた。結果、1期に対する評価がさらに上がってしまった。

音環境、大事。
{/netabare}

― 改めて観てみた
なんだかんだ、最後の戦い~核での絶唱は。。。いい。すごくいい。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 14

60.0 13 正義アニメランキング13位
犬になったら好きな人に拾われた。(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★☆☆ 2.9 (100)
331人が棚に入れました
犬になろう系
ちょっとHなVR風ラブコメ

目覚めたら、思いを寄せるクラスメイト“犬飼さん”の飼い犬“ポチ太”になっていた!

学校では超クールな彼女だが、実は度を越した犬好きだった。
お散歩、トイレ、お風呂――犬として飼育される日々はハプニングの連続。
早く人間に戻りたいけど、好きな人に徹底的に愛される暮らしは幸せで……
このままでは、身も心も犬になってしまう!?

“犬目線ローアングル”でおくる新感覚ラブコメディ!

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

評価していいかも。ペルソナ問題、視覚効果、変身の選択、深さを感じました。

 断念したにしてましたが、気になっていた作品で再視聴したところ結構面白かったです。沢山の視点で見られるなかなかの良作ではないでしょうか。

 まったく違う2つの顔、ペルソナ問題ですね。犬だからこそ愛される。人間のまま愛される。2人のヒロインは変態ですが性格造形が結構面白く、なぜ犬しか愛せないか?なぜ独りぼっちの先輩しか愛せないのか?美少女の性悪と裏表の顔という視点がいいと思います。

 逆に中身は変わらないのにガワが変わると評価が変わる。2人のヒロインのどちらの愛を主人公は受け取るべきなのか、受け取りたいのか。そこから主人公がどういう決断をするのかは楽しみですが、終わったのは残念です。

 それとあのマッドサイエンティスト。今年は「おにまい」もありましたがまったく同時期にこの両作品が出てきたのは面白いです。異世界ブームでもありますし、自分とまったく違うアイデンティティを得ることで視点が変化しました。これは物理的な犬目線と言う意味とテーマ的な意味での立場による視点の変化もあると思います。救済を得るのか、視点を変えることで成長ができるようになるのか。
 
 アダルトとしてはもちろん弱いです。ですが、本作の価値は視覚効果なのではないでしょうか。下から見上げる視点とか服の中に潜り込む視点の作画は大したものです。この作品に挑戦するときにかなりそこは悩みどころだったのではないでしょうか?
 非常にチャレンジングな作画で凡百の量産ものの異世界ものやラブコメよりも迫力があり、面白く好感がもてました。

 純文学を期待していたので、一旦展開の馬鹿さに一回1話切りしましたが、しかし、文学性とは違う意味で結構深いテーマ性を内包している気がします。

 そしてそう考えたときに、もし自分が犬だったら幸せなのか不幸なのか?どういう人生(犬生)を送るんだろう?
 もしぼっちで自分が不幸だと思っているなら、本当にそれが可能なら金持ちとか美少女に拾われる前提であればそっちを選ぶだろうか?

 と、一周回って内省的になるような文学性も感じることが出来ました。


 評価としてはライトアダルトではありますが、犬になることの意味を考えると結構深い話だと思います。なによりショートアニメで且つ面白いので一気見できました。ストーリーとキャラは4にします。作画がいいわけではないですが、チャレンジングな構図に挑戦した姿勢を評価したい、4.5。ただ、過大評価は良くないので声優・音楽は3.5にしておきます。

 再評価されていい作品だと思います。主観では80点くらい上げたいかも。最後までアニメ化してくれるなら秀作になる可能性があると思います。

 ちょっと「踏切時間」というアニメを思い出します。ショートアニメの中にこういう哲学的な気分にさせてくれる変わったアニメがあります。だから一見くだらなそうでもショートって見逃せないんですよね。






以下 初回時レビュー

純文学系なのかと思って楽しみにしていた私がバカでした。

 以前「犬身」という松浦理英子氏の犬に生まれ変わって女性に飼われたいと願い悪魔と契約を結ぶ女性を描いた大衆文学よりの純文学がありました。オス犬に生まれ変わるというのがややこしいですが、ジェンダー論あるいは性同一性障害やアブノーマルにまで踏み込んだ面白い話でした。まあ、ちょっとわざとらしい含意で説教臭さも匂わなくはないですけど。

 そういう視点をずらした不条理系の話を期待していた私がバカでした。うーん。「犬身」って結構話題だった気がするので、ひょっとしたら同じような間違いをした人もいるのでは?

ちゃんとエロければそれはそれでいいですけど、中途半端なので一旦断念ですかね。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 8
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ただただサービス

原作はちらっと見たことある程度

犬に対しての誘惑・嫉妬で中々に気が狂っている
猫狂い美奈子さんを思い出してしまうなあ。

サービスシーンを見せたいがためにこんな感じの作品にしたのではなかろうか。
これってラブコメのジャンルなんですか?
エロコメの間違いでは?
動物性愛と考えるとラブか?
ちょっとした動物虐待にならんか心配

犬になった奴に変態て言われてもねえ。
困惑するわ

{netabare}解除の魔法はキス。魔法解けたらそれはそれで最悪では。キスしたのに、戻ってへんやんけ。ラストは全員上半身裸てどゆこと?{/netabare}

にしても、{netabare}後輩ちゃん勘がいいな。{/netabare}


OP
逆境☆不惑☆フラクション 橋本みゆき、榊原ゆい、Ritaがメインボーカル
AiRI、Ayumi.、片霧烈火、川村ゆみ、佐咲紗花、Duca、中恵光城、のみこ、美郷あき、yozuca*、rino、riya (eufonius)
ED
レッツゴー・マイ・ハウス!!! 犬飼加恋(会沢紗弥)、猫谷ミケ(相良茉優)、月城うさぎ(小坂井祐莉絵)
楽曲面白いな。OPの歌手たち割と豪華だな。最近どうされているかは気になる


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
犬になろう系ちょっとHなVR風ラブコメ目覚めたら、思いを寄せるクラスメイト“犬飼さん”の飼い犬“ポチ太”になっていた!学校では超クールな彼女だが、実は度を越した犬好きだった。お散歩、トイレ、お風呂--犬として飼育される日々はハプニングの連続。早く人間に戻りたいけど、好きな人に徹底的に愛される暮らしは幸せで……このままでは、身も心も犬になってしまう!?“犬目線ローアングル”でおくる新感覚ラブコメディ!


#01 お手。
ふと目を覚ますと、身体が犬になってしまっていた主人公。そんな彼を拾ったのは、人間だった頃からの想い人、犬飼さんだった。雨でずぶ濡れになっていたポチ太を自宅まで連れて帰り、一緒にお風呂に入ろうと服を脱ぎ始める犬飼さん。唐突に好きな子の裸を見せられて慌てふためくポチ太だったが、結局は犬飼さんのされるがままになり…。

#2 おさんぽ。
犬飼さんの飼い犬になって初めてのお散歩。犬の目線で見る外の世界におびえるポチ太とは裏腹に、ルンルン気分で散歩を続ける犬飼さん。すると犬飼さんの身に、突如として危機が訪れる。身を挺して犬飼さんをかばったポチ太だったが、いつの間にか目の前には犬飼さんのパンツが…。

#3 こわがるネコ。
自分の家に帰るため、隣に住んでいる猫谷に気に入られようとするポチ太。しかし、実は猫谷は極度の犬嫌いだった!ポチ太から逃げ惑う猫谷は、思わず転んで膝を怪我してしまう。猫谷の患部を舐めて傷を治そうとするポチ太。そんな2人(?)の姿を目撃した犬飼さんは嫉妬の炎に包まれて、自分もポチ太に舐められようと、衝撃の行動にうって出る。

#4 犬のきもち。
なぜか犬のコスプレ衣装を身にまとった犬飼さん。ポチ太の気持ちを知ろうと犬の真似をしてみたりするも、当然ポチ太の言葉を理解できるわけもなく。そんな犬飼さんによる数々の奇行に引き気味のポチ太だったが、ふと告げられた犬飼さんの悩みを聴き、ポチ太は自身と彼女の境遇を重ね合わせるのだった。

#05 脱出。
猫谷家にお呼ばれされることになったポチ太。今度は猫谷家を脱出しようと試みるも、目ざとい犬飼さんに捕まってしまう。途方に暮れたポチ太だったが、自身が仕掛けた作戦が功を奏し、自宅への帰還に成功した。するとそこには、見知った顔の後輩、月城がいたのだった。驚くポチ太をよそに、月城はポチ太の部屋を物色し始め…。

#06 さびしいうさぎ。
月城のスカート内に隠れていることに気づかれたポチ太は抵抗する間もなく月城家に連れていかれてしまう。ポチ太を自分のペットにしようと目論んだ月城だったが、家に到着した途端、熱を出して倒れてしまう。このままでは風邪が悪化すると思ったポチ太は、月城の濡れた服を着替えさせようとするが…。

#07 ハウス対決。
自分を犬にした元凶を思い出したポチ太。その傍らで、ポチ太の所有権をめぐって対立する犬飼さんと月城。両者譲らず議論は平行線を辿る。その様子を見ていた猫谷は、決着をつけるためにとある勝負を提案する。それは“スカート内にポチ太が入ってきた方が勝ち”という意味不明な内容だった。

#08 学園潜入。
白衣の少女を探し出すため、犬飼さんをたぶらかして学園に連れて行ってもらったポチ太。犬飼さんのカバンの中で息を潜めていたポチ太は、クラスメイト女子達のお着替えシーンに出くわしたりとてんやわんや。しかし時間がたつにつれて思いがけず犬飼さんの孤独な学園生活を垣間見ることになる。

#09 ワンちゃんパニック。
犬カフェの準備にいそしむ犬飼さんのもとに、ホットドッグの試作をしていた猫谷がやってきた。ポチ太が学校にいることに驚いた猫谷は、足元に転がっていたボンドを思わず踏みつけてしまう。身体中ボンドまみれになってしまった猫谷のもとに、ホットドッグの匂いにつられた犬たちが忍び寄ってくる。

#10 ポチ太。
犬の群れから逃れようと学校中を逃げ惑う猫谷。このままでは埒が明かないと判断したポチ太は、猫谷を学校のプールへ誘導する。ポチ太共々プールに飛び込んだ猫谷は全身ずぶ濡れになり、服に染み付いた匂いを消すことで犬たちを追い払うことに成功した。猫谷は自分を助けてくれたポチ太に感謝しつつ、文化祭の準備に戻ったのだが…。

#11 いぬゆ。

#12 はじめてのキス。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 7
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

登場キャラ全員頭おかしい

{netabare}
冬アニメの一般エロアニメ枠。
犬に変化させられた主人公が女の子たちにひたすら振り回される話。

このアニメはとにかく女の子たちが狂ってたなぁという印象。
大半のエロアニメでもそうではあるけど、このアニメは特に。
女キャラ全員すぐに服を脱いでは、その状態のまま犬と変な戯れをする異常さ。
犬のふりをする犬飼さんだったり、スカートの中に先に犬が入った方が勝ちという謎勝負だったり、とにかく色々とおかしい。
ラッキースケベも、同ジャンルの他作品に比べてもそうはならんやろって言いたくなるようなものばかりで、そういう突っ込みどころが面白かったかな。

結局犬からは戻れぬまま終わってしまったけど、寿命を除けば絶対こっちの方が幸せな気もする(笑)
犬にされた理由的なものはなく、偶然なのは少し不憫ではある。

エロアニメとしては、テーブルのシーンは攻めてるなぁと思った。
他人の家で何やってんだって話だけどw
OPはよくあのメンツ集めましたね・・・。

私的評価:67点
私的ベスト回:6話

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆5
待て、これもエロ枠なんかw まあ普通。
あやかしよりエロシーンは多いけどキャラ魅力が

2話 ☆5
ただの長めの僧侶枠だな。草。この女やばくね?
犬のおしっこシーンいらんわミュート。いいギャル。

3話 ☆8
ムカデとか出るのかよw 嫌がってるのに近づくなや。
犬嫌いだけど舐められるとかマジでないわ。和泉くんさぁ…。
舐められただけでそうはならんやろ。クール設定はなんだったのかw

4話 ☆6
猫の手でも操作できるのか?

5話 ☆8
扉空いてるの? 宅配トラップどこ行った? ドS犬。はよ逃げんから。
そんな発想にはならんだろw 月城可愛い。足元に隠れる意味ある?
草。綾地寧々さん? 他人の家だぞ。

6話 ☆8
あっ、角オナさんだ。
せっかく家に帰れたのになんでまた外に出てきたんだよ。
雨で声が聞こえないってなんだよ。倒れたのヤりすぎたせいだろ。
てか全裸にする必要は無いだろw
熱血漫画風に意味わからんセリフ言うのやめろw 不法侵入草。
これ普通にエロアニメ上位感ある。

7話 ☆7
やばい物入ってそう。これが原因かよw この中に犯人いるのか?
ホラーアニメかな。アホみたいな勝負するなw 逆張りで審判の中な入ろう。
何やってんだこいつら。

8話 ☆6
こいつ自制心ないよな。こんな体操着でやらねーだろw
怖がって正解だなw そんな風に手は上がらないだろ。
学校で動物連れてなんかやるっての見た事ないぞ。
よくクラスの前でそれ言えたなw

9話 ☆7
もう言いたがってるだろこれ。そうはならんやろ。動物虐待。
これ摩擦でやばいことなるぞ。重い過去がw なんか犬っぽくねぇなぁ?

10話 ☆7
プールに落ちるのあほやろw 犬の前だとそりゃ無防備だろw
ヤベーのが来た。胸ポチ

11話 ☆8
学校で犬湯ってなんだよ。犬湯とはw 謎挿入曲。あっ…。
今更だがこれおにまいに設定似てるなw

12話 ☆7
違うくないだろw ボールギャグされてて草。
色々と狂ってて面白かった。

曲評価(好み)
OP「逆境☆不惑☆フラクション」☆7
ED「レッツゴー・マイ・ハウス!!!」☆4.5
1話IN「」☆8
11話IN「」☆6
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2025/03/08
♥ : 6

58.5 14 正義アニメランキング14位
魔王軍最強の魔術師は人間だった(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★☆☆ 2.8 (102)
270人が棚に入れました
『魔王軍最強の魔術師』と呼ばれ、単身で砦をも攻略する魔族、その名はアイク。 絶大な魔術で敵をなぎ払う様は、まさしく『化け物』そのもので、敵味方から畏怖される存在だった。 しかし、そんな彼には、他の魔族にはいえない秘密があった。 「――俺、実は人間なんだよね」 人間であることを隠しながら魔族と人間の共生を目指す、成り上がりダークファンタジー!

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

良くある魔王軍の中に人間がいて、人間ならではの活躍をするいつものやつ…。でも無かったです…。

 最終回(12話)まで観ました。2024.09.19

 主人公がメイドを連れて食糧調達のために外交していたら、ロリコン海賊団にメイドが捕まって助けるために色々していたら、魔女軍団長が敵に捕まってピンチになったりと、薄いエピソードが続きます。

 軍団長、主人公不在で食糧の備蓄も無いのに軍団を分散させて攻勢に出る意味は?食糧略奪目的か?主人公アゲのために、周りを無能にしすぎです。

 で、結局主人公の火縄銃と空からの火薬樽爆撃で敵を撃退します。主人公じゃ無くても出来る作戦です。

 この手の戦略モノは難しいです。軍団を動かす以上、勝つ時は勝つし、負ける時は負けます。個人の智略で何とかなるものではありません。戦争は数です。

 エピローグで、今後の展開も明かしてしまうし、2期を作る気はなさそう。う〜ん。

 人間側の魔法使いも結構強いし、魔女軍団長も最初の方で見せた大規模魔法を使わないし、主人公が魔族では無く、人間だというのも、最後の方は霞んできます。強ければ何でも良くね?

 内政もあまり詳しく描かないし、戦略面も弱く、見せ場が最後までありませんでした。何のためにアニメ化したのか不明な作品でした。見なくても良かった感じしかしません。

………………………………………………………………………
 8話まで観ました。2024.08.22

 2000の守備兵で5倍の人類軍を撃退しました!どんなすごい作戦を使ったかと言うと…。はっきり言って期待外れも良いとこでした。これ、盛り上がる所ですよね?ツッコミ所しかありません。

 ローテーションで敵に当たれとか馬鹿なの?それは、数が多い方がやる作戦でしょうよ。少数兵力をさらに小出しにしてどうすんのよ?

 火縄銃の運用数も少ないし、こんなので敵を撃退出来ないでしょ。弩で撃たれて終わりですよ。ドワーフの下り何だったの?

 人類軍側も、バリスタやらカタパルトやらを大量に運用しているのに、無策に突撃したり、馬鹿すぎです。

 城内の民間人に被害が出るからあんまり撃てないとかでも無いのに(味方に誤射しても構わん系の運用をしている)なんで活用しない?何も考えずに撃ってるだけで落城したろ?

 魔王軍側に飛べる魔物がいて、そいつらにカタパルトが空からの投石で制圧されていますが、包囲される前にゲリラ的に攻撃した方が良かったのでは?

 空からの攻撃は、人類側の魔術師を無力化しないと無理だったのかもしれませんが、劇中、魔術師をどうやって無力化出来たのかは謎です。いつの間にか捕虜にしてました…。

 最後は師団長の大規模魔術だよりだし、主人公何かしたの?ドヤってますが、作戦もクソもありません。

 主人公アゲで周りの知能を低下させるの、恥ずかしいから辞めてくれます?作者の知能が並以下ってことですよね?

 いや〜、こんな視聴者を馬鹿にしたアニメを良く作りましたね。今期ナンバーワン糞アニメ候補は伊達ではないです。
………………………………………………………………………

 6話まで観ました。2024.08.11

 人類連合との決戦に備えてドワーフを使役して、火縄銃の大量生産だ!火縄銃にこだわるな〜。発想が極めてチープです。謎の火縄銃推しは一体?

 広範囲攻撃魔法がある世界で密集隊形からの飽和波状攻撃で面的な制圧を図る滑空銃による戦法が役に立つのかね?メテオ的な魔法で瞬殺されそうです。

 まだ、ライフリング銃による分隊を基本とした散兵戦術の方が魔族向きな様な気もします。

 多分、滑空銃による戦闘法を理解していないんでしょうね。命中率なんてクソなので、とにかく集団で乱射乱射乱射です。

 一方、散兵戦術は四境戦争で幕府軍を圧倒した長州軍の戦い方ですね。機動力を活かした分隊単位でライフリング銃の命中率を効果的に使用していた長州歩兵の戦闘力は、まさに一方的な虐殺…。幕府軍は何も出来ずに崩壊しました。

 このアニメ、生産量を上げるための農法も含めて、馬鹿が馬鹿な話を一生懸命に作っている感じが微笑ましいです。もちろん面白くはないですよ?

 どうせ妄想思弁作品なのだから、ミニエー銃位作っても良さそうです。旋条加工程度ならドワーフにさせても無理は無い気がします。

 どちらにしても、極めて技術や人類史に対する侮辱を感じる時点で駄目ですなぁ〜。

 次回以降、どんな馬鹿な戦術で人類軍がやられるのか、とても楽しみな反面、馬鹿な役をやらされる声優さん達が可哀想でもあります。
………………………………………………………………………

 5話まで観ました。2027.08.02

 結局、対戦相手がキレてクーデターを起こしました。銃云々の話はどっかに行ってしまいました。

 しかし、主人公の上司の魔女が、コレを見越して備えていたぜキリッ!っと援軍を率いて駆けつけます。魔王様も一時行方不明になっていたのに、この展開読んでいたぜキリッ!と、再登場します。いや、無事なら最初から出てこいよ!

 結局、今までのエピソードは何だったの?何でこんな茶番に尺を使っているの?馬鹿なの?裏切り者を探すのに何話使ってるの?結局、女騎士を助けるエピソードも意味が無かったし、尺稼ぎかなんかなの?つまんね〜話に尺稼ぎが必要なのかね?

 結構、見物していた魔族(オーク兵)が巻き添えをくって殺されていますが、茶番的殺戮劇の意味は?もう、分からんことだらけです。

 モブ敵兵がカクカクしたCGなので、戦闘に迫力も無く、視聴していると無駄な時間を使わされている感じがします。魔法も全然強そうじゃないし…。

 良くある物語なので、もう少しテンポを良くした方が…と、観ていて腹が立つより心配になるクソアニメですね。

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 4話まで観ました。2024.07.27

 主人公、旅団長の代理として決闘することに!傀儡(くぐつ)人形を操って模擬戦をするそうです。指揮能力が試されるぅ〜!

 ここで主人公はとんでもないことを口にします。銃を作ろう!コイツ、転生者でしたっけ?すごい魔術師の弟子ではあったと思いますが…。

 で、何故か魔王様が完成した火縄銃をサンプルにくれて、それを基に銃、弾丸、火薬を量産します。銃がある世界なの?それにしては、魔族に知識がなさ過ぎます。

 もう、ウィキペディア程度の知識で知識チート無双する百錬の覇王かよ!と、ツッコミを入れたくなります。しかも、傀儡人形が銃を使いこなしています。

 これ、魔族要らなくね?傀儡人形の戦列歩兵で人類だろうが他の種族だろうが蹂躙出来ます。火薬があるなら自爆傀儡人形を使うのもありです。

 いや〜、4話にしてクソアニメっぷりが牙を剥いてきました。最近のなろうでも珍しい位の頭の悪さです。

 人類の技術史とかに全くリスペクトがありません。硝石なんて、どうやって仕入れているんでしょ?汲み取り便所周辺の土でも集めて作ってるんですかね?

 鉛や硫黄だって、地域によっては入手しにくいのに、異世界で魔法があるからといっても、やり過ぎです。

 強い武器って言ったら火縄銃〜!ハイ!馬鹿確定!

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 3話まで観ました。2024.07.18

 相変わらず戦闘シーンが暗いです。特に接近戦が…。何かやましいことでもあるんでしょうか?

 2話から引きずっている裏切り者を探せ!ですが、まぁ、つまらんエピソードです。その過程で女騎士を助けに行ったり、それ要る?と疑問に感じます。

 また、なろうに良くある、収穫を増やすために麦を辞めてコメを作ろうとか主人公が言い出しますが、コメの調理方法も分からずメイドに丸投げなのに、バカなの?

 麦畑潰して水田にするの?パン食辞めるの?他の地域にそんな未知の穀物売れるの?

 主人公がバカなのに周りの知能を低下させて優秀に見せるいつものヤツでしかありませんでした。

 内政の話は辞めて、なろう馬鹿バトル物にした方が良さそうです。

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 初回観てのレビューです。2024.07.05

 もう、鑑賞状況観終わったにしても良い感じの既視感ですね。主人公は魔術師の弟子で転生者では無い様です。

 人間の心が分かるので、人間を上手く支配出来るといういつものヤツですが、ボロが出ないと良いですね。

 人間だから人間を上手く支配出来るなら、国家の興亡なんてありえないでしょ…。

 とりあえず、墨俣一夜城みたいなエピソードでお茶を濁してきましたが、この手の話は大体戦国時代のエピソードの焼き直しなんですよね…。

 ちなみに墨俣一夜城のエピソードは武功夜話という偽書にしかない嘘ですが…。

 どこまでオリジナリティを出せるのか見ものですね。多分、頭の悪い歴史薀蓄的なもの乱発になるんでしょうが…。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 5

こま さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

12話最終回視聴。主人公のおかげで世界は平和になりました終わり。

特に目新しさも無い何時もの異世界なろうアニメ!
と思ってマンガ確認したら異世界転生だった()
アニメでは魔族のおじいさんに育てられた事しか言っていないが、マンガは前世の記憶を持って転生した日本人。
としか書いていなかったが、見た目は制服着てて高校生くらいに見えた。
そこ高校生で良くね?
まあ気にしてもしょうがない部分ではあるけども。

アニメでは転生部分を完全にカットしてるので異世界アニメと勘違いしてた。
そしてこの転生部分を「異なる文明」に変えてるので日本が元々存在していたみたいな話しになってしまっている。

更に言うなら魔王ダイロクテンの事もかつて存在した日本の名残りくらいに思っていたら…
織田信長も転生していただけでした()
まあ織田信長のパロネタ(であるかなど)多いなとか思ってたしね納得()
それに日本の食べ物とか色々あったけど主人公が料理に詳しくなく、ほぼメイドの子に丸投げしてたし…マンガ読まなかったら気付かなかったかもねw

もう一つカットじゃなく変えた部分。
アニメではポッチャリブタだが、マンガでは見た目スッキリオーク。
もう1人のサキュバスと並ぶ事によってコメディ色が強くなったのでそれが狙いか?

後は…まあ何時ものハーレムアニメかなw
メイド、サキュバス、師匠、追加で1人。10話まででコレだからね。
主人公が真面目キャラなのが救いかな。

個人的に気になった部分。
主人公が人間である事が複数にバレるの早過ぎない?とか
魔法がどんな魔法を使っているのか分かりずらいし派手さが足りない、主人公が戦闘で善戦してるのか苦戦してるのかが分かりずらいとか、まだあるけどとりあえずこのくらいかな?

ここまで観てるので最後までは観るつもりだけど、果たして面白くなるのだろうか?

12最終回までの感想。
終わり方がタイトルの感じで終わったのでアニメ2期以降が作られる事はもう無いと思う。

上にも書いたがおじいさんから、出来る限り仮面を外すなと言われてたのに、何故かとにかく色んな場面で外す、挙げ句の果てにメイドにバレてしまうがその後も外す、外しまくるし反省も全くしないこの主人公の記憶力はどうなっているのだろう?
寝る時以外外さないとかで良かったはず。
ただこれだとメイドにバレる事は無かったので、ハーレム要因の1人に出来ないとかが理由かもしれない。まあ憶測でしかないのだけど。

物語に関しては。
ブタさん、魔法使いを不意打ちで倒せたかもしれないのに何もせず話し始めたのには笑った。その後普通に魔法使いが動き出したが、師匠に殺されたのでそう言う事なんだろうと納得した。他にも気になる部分があったけど忘れた。

この作品も数ヶ月後には忘れているかもしれない。
たとえ覚えてたとしても主人公の声優が福山潤と言う事だけかなと。
面白くはないけど観れないわけじゃないそんな作品でした。
終わり。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 5

U-yan さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

タイトル通り。でも最強か!?

赤ん坊の時に魔族の大魔術師に拾われた人間の主人公が、その大魔術師に育てられた事で魔王軍最強の魔術師に!というアニメなのですが、そこまで最強じゃないような・・・。よくある「1人で無双する」というアニメではないですね。結構苦戦したりするけど軍師的な強さはあるかな。そして魔族に育てられた人間ですから人と魔族の共存を求めるんです。これも似たようなアニメあったな・・・。共存する街を作っていく転スラ系でもある感じ。まぁ続編もなさそうだし気楽に観るアニメかな〜。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 1

64.3 15 正義アニメランキング15位
アクロトリップ(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (61)
176人が棚に入れました
みつけた、熱くなれるもの(魔法少女)をー祖父のもとを訪れた地図子は、街を守る魔法少女・ベリーブロッサムと出会い、たちまち夢中に。 しかし、敵対する悪 の組織「フォッサマグナ」総帥・クロマの攻撃があまりにもパッとせず、2人の戦いは見応えゼロ。もっと、ベリーの活躍を愛 でたい地図子はモヤモヤを募らせていく・・・。 「魔法少女をもっと輝かせたい・・・強いてくれ、苦戦を!」 その欲望(?)が、内気な少女を悪の路に導いてゆく―。

声優・キャラクター
伊達地図子:伊藤美来
クロマ:島﨑信長
ベリーブロッサム=乃苺佳寿:水瀬いのり
マシロウ:河西健吾
大溝芭隆:森久保祥太郎
心亜:花井美春
月:沢城千春
ヒュー:子安武人
おじいちゃん(伊達翠京):相馬康一
クマ怪人:亀山雄慈

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

悪の組織にほだされて

魔法少女が好きすぎて、魔法少女をいい感じに勝たせるために悪の組織の参謀をする女子中学生の話
眼の描き方が独特すぎてずっと気になる・・・

設定、展開、やり取り・・・どれもギャグなので気軽に見れる
嫌な感じはまったくなくて、可愛くて面白かった
魔法少女アニメが好きな人向けのほのぼのアニメかな
みんなで踊ってるEDアニメが可愛い

バカバカしいけど、私は好き

投稿 : 2025/03/08
♥ : 13
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

今思えば24年のアニメで一番印象に残ったのは本作だったかも。

 2025年も1か月が過ぎ2024年の作品で見返したいのは何かなと思った時、真っ先にこの作品が思い出されました。続いて「終末トレイン」かなあ。25年冬が不作なので、見返していたらリアルタイムよりもはまってしまいました。

 本当に面白い。なんでしょうね。地図子もベリーブロッサムもクロマもマシロも皆主体性があるような流されているような感じ。人間の弱さと願望にものすごく人間臭いリアリティがあるんですよね。

 特にベリーブロッサムが可愛いのはあるんですけど、キャラ造形が平凡なようで独特で不思議な魅力があります。それは、何となく生きづらい少女のカリカチュアであると同時に本質でもある気がします。加えて、まっすぐな性格がいいんですよね。ゴミ拾いをしているシーンで不覚にもジーンとしてしまいました。その滑稽なまっすぐさに、エロを排除した視点であこがれる純粋な気持ちはあるんですけど、並列して倒錯的なマゾヒズムも感じるというか…

 それを熱狂的な視線と少し冷めた視線との両方で地図子が見ている感じが素晴らしい世界観を作り出しています。そう、全員に共通するのがこの不思議な同時性というか2面性というか…唯一ぶれないのがおじいちゃんというのが計算なのか偶然なのか。

 全体的にわけのわからないこの世の中の縮図のようななというか…正義と悪のマッチポンプというテーマ性も面白いです。
 作品の構図はまどマギのパロディなんでしょうけど、そこから意味性を排除したことにより、かえって人間にリアリティがあるというか文学性があるというか…

 もちろん「まほあこ」でもあるんでしょうけど、あちらが魔法少女を構造的に分解した上で再構築したようなエロパロディとしての完成度の高さがあるなら、こちらは魔法少女の脱構築が奏功しているというか…その証拠が最終回の温泉回です。あの宴会でものすごく満足したんですよね…我ながら言語化できない分析力の無さにじれったい思いがあるんですけど。

 そしてなぜかアマゾンで全巻ポチッてしまいました。マンガを読んで何かつかめたらもう少し追記します。




以下 以前のレビューです。


正義と悪のマッチポンプに何を見出すのか。非常にいい最終回でした。

 妙に気に入り最後まで見ました。そして、最終回は何も明かしていないに等しいですが、そこが良かった気がします。

 正義と悪のマッチポンプが作品を通じてずっと描かれてきました。悪がいるから正義がいるのか、正義の存在のために悪が必要なのか。オオミゾテクニカという企業が何を考えて悪の組織をやっているかわかりませんが、悪と正義を生み出している謎の正体がその企業にある。これらは資本主義社会そのものと言えるし、世界情勢とも重なります。

 オオミゾテクニカというのはオーディオテクニカのもじりですが、オーディオテクニカが何の企業だかわからないという経験が原作者にあったのかもしれません。
 名前だけは知っている。じゃあ、何してるの?という感覚ですね。有名な企業だけど名前しかしらない。名前も知らないけど重要な企業。そういうなんだかわからない企業社会と、正義と悪がなぜ必要かの意味が重なってくる気もします。

 あるいは、最終回で描かれた皆仲良く宴会している様子です。ここに人間関係というのは、理由がいるのか?という構造も入ってきます。特にベリーブロッサムは何もない女の子です。正義が無ければ、趣味も友人もいなさそうです。その何もないベリーブロッサムに意味のない悪で存在意義を与え、あこがれる少女ダンテ(地図子)というファンであり敵を生み出す。

 母親からの電話をなぜ宴会の途中に入れたのか。そこに地図子の今の内面が見えてくる気がします。

 咀嚼すると味が出てくる非常に面白い話でした。ドキドキワクワクで、エンタメ度が高い話ではないですが、毎回妙に考えさせられました。特にベリーブロッサムの描写が秀逸で、空っぽなのに存在感がの強いキャラ性が何かを象徴している感じがありました。

 それともう1つの構造。創作物における魔法少女ヒロインとは何か?ですね。正義と悪のマッチポンプの問題とも重なりますが、その存在意義や活動に意味が無いような話を皮肉っているともとれます。
 草津であることは、アニメにおけるご当地物の描写を揶揄する皮肉もある気がします。それと草津温泉はエセフェミの問題があった町ですからね。いろんな意味が重なってくる気がします。

 毎週楽しませてもらいました。不思議なよくわからない感覚がありながらも、考えさせられるきっかけがある作品になっていると思います。




1話 メチャメチャ面白いんですけど?目のギザギザだけ気になる。

{netabare} 冒頭の軽トラのキンコンは頭文字Dで有名ですが、1986年に廃止されています。そして、おじいちゃん宅は黒電話です。おじいちゃんの家が古くて質素と言いたいのかなあと思うと、一方で、台所をはじめ部屋は綺麗なのが、ちょっとよくわかりません。
 軽トラのキンコンは80KM以上です。田舎だからスピードが出せるという設定かなと思うと結構大きな街の描写です。医者が不便でイオンに人が居ないのは田舎の象徴ですが、その割にビルが立ち並んでいます。中学校も大きいです。このチグハグさがあって設定が良くわからず、その演出意図(あるいはプロップデザイン?)は微妙かなという気がします。

 ただ、面白いんですよね、滅茶苦茶。話の展開はもちろん、テンポがいいのが効いているいると思いますが、演出が作り出す面白さも大きいので、演出がいいのか悪いのかよくわからないです。
 見ていると、説明がなくてもどこで何をしているかわかる背景描写、無駄な展開、カットの切り替えの工夫などが素晴らしいと思います。レベルが高いのか低いのか、バランスが良くわかりません。

 目のギザギザが気になりますけど、作画については人物の作画は結構ちゃんと動いていて、絵が綺麗なだけの一見作画が良い作品よりも動いていました。

 気になるのがイオンモール?での黒髪のスーツの男と青髪の童女がなんなのかですね。対立組織なんでしょうか。(追記 キービジュアルにいました)
 それとTVでやっている有名な魔法少女をいままでヒロインは知らなかったの?という部分です。そこはローカル局であることを演出でちゃんと見せましょう。それともヒロインとの出会いのころは無名で有名になってきたということなんでしょうか。どんどん強くなっているらしいですからね。

 あまり魔法少女本人のキャラを深掘りする感じではなく、悪の組織内部のワチャワチャを楽しむ話に見えます。魔法少女側の堕落とかも見たいですけどね。これがどんどん右肩下がりになるのか、上がっていくのかが問題です。

 ファン故に魔法少女の苦戦を望むヒロインなどは「まほあこ」を想起する展開ですが、調べると原作連載はこっちのほうが早いんですね。

 制作会社のVoilは新進のアニメ制作会社みたいですが、頑張ってほしいです。{/netabare}


2話 想像以上にくだらないけど、毎週見ます。

{netabare} 想像の10倍くだらないですね。1話で真面目にレビューしたのが恥ずかしいくらいです。

 ただ、面白いんですよね。最近あまり見ないボンボンとかコロコロ的感性ですね。そう、これは完全に感性の問題ですから、何が面白いかというのは難しいです。これを言語化できればなあとは思います。たぶん、毎週1回見るから良いんでしょう。連続で見るような作品ではないですね。 {/netabare}


3話 そこはかとなく面白い…ちょっとベリーブロッサムが気になります。

{netabare} 年齢層が分からない…ということはないですよね。「りぼん」なんですから。全5巻ですから少女・女児向けとしては長いですよね。5年間続いています。
 TV放映だとMXだと22時から、ATーXで23時から。そしてBS日テレは0時30分から。うーん…なぜ作ったのか?企画プロデューサーは何を狙ったのか。それが気になってしょうがないです。

 エロも萌えもありません…いや、ある意味では萌えかも…私はちょっとベリーブロッサムのキャラ造形が気になってしょうがないです。あとじいさんですね。じいさんが超越的な存在…ジョーカーな気もします。

 そして不思議な面白さ…本当に不思議ですけど、そこはかとなく面白いんですよね。本当に不思議です。{/netabare}


4話 悪が無ければ正義はどうなる?いいですね。ぜひ深掘りしてほしいです。

{netabare} 「宇宙戦艦ヤマト」の古代は「さらば…」で輸送艦の艦長をしていました。「機動戦士ガンダム」の1年戦争の英雄であるアムロは半分幽閉状態となりました。つまり、悪がいない力というのは邪魔ものでしかありません。あるいは悪がいるからこそ輝く存在でもあります。言い換えると平和に生きられない英雄たちです。

 これは古代中国から連綿と続いています。為政者にとって力とは恐怖でしかありません。

 アニメにおける正義と悪の描き方はどんどん進化してゆきます。「エヴァ」「デスノート」「まどマギ」。「サイコパス」や「ガンスリンガーガール」はいいところまで行きましたが、正義と悪について言えば内容が残念でした。
 その「サイコパス」と「ガンスリ」を上手く翻訳したのが「リコリスリコイル」だった気がします。見せかけの平和に対するバランスとして悪が必要というのが真島の主張でした。70年代から正義と悪についての描き方は随分と進化しています。

「悪がいなければ正義はどうなる?」これは、深いテーマです。歴代の魔法少女ものでも「悪」が無ければ異能が使える異端者がいるだけです。そしてまた、武器商人の理屈にもなります。そして、力による無理やりの平和は正義なのか。あるいは人間には正義と悪が必要なのか。

 本作のベリーブラッサムはその矛盾を非常によく表現していました。彼女にゴミ拾いをさせたのは素晴らしいと思います。そしてあの表情。なかなか深いなと思います。

 題名が「悪(アク)」の「路(ロ)」を行く(トリップ)ですからね。当然これが主題となるのでしょう。悪路はぬかるんだ道でもあり、また、アクロには「つなわたり」の意味もあるそうです。つまり、地図子の不安定な立場もダブルミーニングがあるのかもしれません。
 そういえば地図子という不自然な名前の意味もどういうことなんでしょうね?

 くだらない話ではありますが、この作品…というよりベリーブロッサムに不思議と引き付けられます。「まほあこ」もこの正義悪の対立構造をベースにしていましたね。やっぱりアニメの爛熟期だけにこういう不思議な魅力がある作品が時々でてきます。 {/netabare}


5話 今季で一番面白い…のか?ベリーブロッサムが可愛すぎる。

{netabare} ベリーブロッサムが可愛くてしょうがないです。ああいういい子は生きづらいですよね。わかります。その断れない性格にちょっとマゾ気質を感じます。あのネコ的なものはキュゥべえなんでしょうけど、何をたくらんでいるのか。

 お地蔵様のシーンとか可愛くてたまらなかったです。あと、猫にミルクを飲ませるのがギャグなのかどうなのかが分からないのもいいですね(本当は猫はミルクでおなかを壊すことがあるのであまり与えない方がいい)。

 また、正義と悪のマッチポンプがいい具合にシュールギャグになっているというか、ある意味哲学的というか…この辺やっぱり「まほあこ」との共通点を感じます。

 すっかりこの作品の魅力に取りつかれてしまいました。今回、バタバタしてまとまりがない話だったんですけど、一番面白かったです。{/netabare}


6話 孤独は何よりも辛い…ちょっと「聲の形」を思い出します。

{netabare}「聲の形」をちょっと思い出しました。孤独というのは何よりも辛い。だから、いじめられていてもコミュニケーションをとってくれるなら、黙って見ている聴衆よりも近い存在である。そこがあの作品の冒頭の意味でした。

 悪事を働く。この正義と悪のマッチポンプが孤独を癒すものだとしたら、つまり、自分の存在確認だということでしょうか。逆に言えば、悪に落ちるきっかけは孤独ということでもあります。正義と悪が錯綜して助け合うのも、同じですね。そこにコミュニケーションがあるということで、それを壊す本来的な悪はノイズでしかありません。

 あるいはもっと言えば宗教テロを起こした彼の集団の人はみんな頭が良かったそうですね。クロマの性格造形に共通点を感じます。

 そして、クロマの発言に真っ赤になるベリーブロッサムは人とのコミュニケーションが苦手なのでしょう。

 クロマもベリーブロッサムもどこか哀愁があります。ヒロインの能天気なファンであることよりも内面的な闇があるというか。猫の正体も何となくわかりましたね。

 浅いようで深い…というのは錯覚かなあ?錯覚だとしても、物語としては面白いです。 {/netabare}


7話 意味が分からないから考えるという物語体験の機能が働いている

{netabare} 浅いのか深いのかまったくわかりません。眞嶋の感情はなんとなくリアリティがある気もしますし、コンプレックスの変形というか人間のエゴとか狡さ、堕落みたいなものも感じます。とはいえ、単なる不条理ギャグの出来損ないに見えなくはないです。

 このまま意味性を持たなければひょっとしたら純文学になる気もしますし、テーマ性があるとすると悪にあこがれる心理を丁寧に描いている気もします。その辺はやはり咀嚼しないとわかりません。

 本作が1クールで結論までたどり着くのかどうかまったくわかりませんが、「わからないから考える」という本来創作物が持つ機能が忠実に働いている気がします。実は物語の体験でこれがかなり重要です。この作品は何がいいたいのか、何を体験したのかを咀嚼することでその作品が記憶に残りますし、自分の人生の一部として内面で活きてきます。

 サラリと全部説明する作品を私が嫌うのは、この物語体験ができないからです。それは浅い深いの問題でなく、受け取り手がどういう態度でアニメを始めとした物語との向き合い方をするのかの鏡となる、というと言いすぎかなあ。{/netabare}


8話 滅茶苦茶の様で整合性があるので、ギャグというよりコメディかなあ。

{netabare} 新キャラ2人出して何をしたいんだろう?という感想を持ちました。もう8話なのに。ただ、やっぱり面白いんですよね。新キャラの使い方はメチャクチャのようで整合性があります。
 つまらないのが面白いとかいう反語的意味や、メタ的視点から見た物語の脱構築というわけではないです。今回は間というかズラしというかそこが上手く機能してたかなあ。

 不条理に近い無意味さはやはりどこかで感じますが、それほど病的なものは感じません。不条理と言えば「ねこじるうどん」「コジコジ」などでしょうけど、ああいう異常性は感じません。その点ではボーダーラインよりもかなり正常に近い変わり者というレベルです。だからこそ安心して見られるという気はします。

 そういうどこか整った感じがあるので、ギャグの面白さよりもむしろエピソードとキャラを楽しめています。したがって、実はギャグではなくコメディの気もします。流れに意味性が強くありますので。{/netabare}


9話 意味がますますわからなくなってきました。

{netabare}  なんだかもう意味がわかりません。面白くないという意味ではないのですが、これで1クールどうするんだろう?という気がしてきました。まあ、素直に面白がっていればいいのかもしれませんけど。

 日常の中にある正義と悪という感じだけは意味としてはありますけど。{/netabare}


11話 レゾンデートル的な問いかけを強く感じます。

 悪とはなにかを地図子は自問自答します。その問いはどうやったら悪に見えるか?という浅い問いかけです。ですが、その直前にベリーと2人で過ごす時間がありました。正義のために悪を行う。つまり、ベリーがいなくなれば悪を行う意味がない。これが面白い構造ですよね。

 それを補強するのが、マシロウです。悪から正義になった。その理由が復讐だとしたら?存在価値・レゾンデートルだとしたら?そう、マシロだけでなく、主要な登場人物にこのレゾンデートルの問いを強く感じます。その行為に意味はあるのか。その意味は誰のものか、ですね。

 1話からずっとこの視点でこの作品を見ていますが、個人としては一般人かそれ以上に道徳心が強い地図子がその立ち場にいるのがいいんですよね。こういうテーマなんだか構造としていれたのかわからないけど、作品の根っこの部分に考えさせるのがいですね。


 
 
 

投稿 : 2025/03/08
♥ : 13

ヨッシャア! さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ふと思い出して「ああ、よかったよね」と言える作品

【物語】 2.5 / 5.0
 魔法少女ベリーブロッサムという生きがいを見つけた陰キャな女の子・伊達地図子が、魔法少女をより華々しく活躍させるため、悪の総帥クロマに手を貸しながら様々なゴタゴタに巻き込まれていく、というゆるめのコメディ作品。
 話全体に一本の柱となるような大きな目標は存在しない(作風としては日常系アニメに近い)ため、ストーリーそのものはあまり評価できないが、個人的には「陰湿さや嫌味っぽさなどのネガティブな要素が限りなくゼロ」という脚本を評価したい。
 売れ筋である百合・性的描写に安易に媚びたり、雑に登場キャラを曇らせて安っぽいカタルシスを演出する作品が増えている中、作風がブレることなく「どこか優しい世界観のゆるいコメディ」を最終回まで貫き通した。
 難しい考察点や世界観描写などに注目する必要がないジャンルで、最終回まで安心して視聴できる作風のため、肩肘張らずにゆったりと見られるアニメとしては出来が良いと感じた。

【作画】 2.0 / 5.0
 本作のジャンルに求められる作画の水準は決して高くなく、実際に作画のレベルはその水準を守れているように感じた。
 が、絶対評価をするとなると作画はどこか不安定だったように感じたし、アニメ全体を見渡すとレベルも決して高くはない。
 つまるところ「視聴の際に作画が気になることはあまりないが、他作品と比較すると物足りなく感じる」ということである。

【声優】 4.0 / 5.0
 レギュラー陣である、悪の組織側のメインキャラ伊藤美来・島﨑信長、魔法少女とその相棒たるマスコットを演じた水瀬いのり・河西健吾の4名はしっかりと役にハマっていた。
 特に「内弁慶の気質がある陰キャ」を演じた伊藤美来、「見目麗しいが、おっちょこちょいな悪の総帥」を演じた島﨑信長の2名は個人的には完璧なキャスティングだった。

【音楽】 4.0 / 5.0
 OP曲(と、該当する項目がないのでOP映像を含む)に高い評価を送りたい。
「明るく優しいメロディ」「どこか魔法少女のことを思わせる歌詞」「作品の優しい世界観・コメディ要素を詰め込んだOP映像」の三点は、アニメ作品の看板となるOPとしてとても出来が良いように感じた。
 言うなれば「1分半でわかるアクロトリップ」といったところか。
 上記の点は当たり前のように感じるが、昨今はオシャレ・スタイリッシュな楽曲をMVのように演出するOPが流行っているので、その流れに乗らず「アクロトリップらしさ」を全面に押し出したこのOPはとても魅力的だった。

【キャラ】 4.0 / 5.0
 物語の項でも述べた通り、本作は世界観が優しく、コメディとしてもゆるい内容なのだが、その世界観をしっかりと作り上げることに貢献したキャラクターの評価も個人的には高い。
 キャラクターにネガティブな要素が感じられず、短所があったとしても「どこか憎めない、愛せる要素」に昇華できている点は、原作・脚本の手腕であるのだろう。



【総括】 16.5 / 25.0 (平均 3.3)
 他人にオススメできるような派手なキャッチーさはないものの、「アクロトリップ」という作品のアイデンティティを最後までしっかり詰め込んだ本作は、個人的には満足できた。
 売れ筋(雑な百合、雑な曇らせ、雑に肌を露出させるetc)に安易に乗っからない一貫性は、個人的には評価が高い。
 ジャンルがジャンルなので、「眺めているだけで心に残る印象的な作画」もなければ「周回して世界観を深堀りしたくなる重厚なストーリーライン」もないし「男性視聴者を狙い撃つセクシーな描写」なんてあるわけもないのだが、将来懐かしくなってふと見返したくなるような作品だったと思う。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 3

57.6 16 正義アニメランキング16位
不遇職【鑑定士】が実は最強だった(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★☆☆ 2.7 (20)
124人が棚に入れました
【鑑定】することしかできない最弱職で不遇職の【鑑定士】アイン。 仲間からは『ゴミ拾い』呼ばわりされ、ひどい扱いを受け、そんな自分が好きになれず、卑屈な日々を送っていた。 そんなアインの運命は【世界樹】の精霊ユーリとその守り手で賢者であるウルスラと出会ったことで、大きく変わっていく。 ユーリから【精霊の義眼】をもらい、それを使いこなすためにウルスラから特訓を受け、どんどん力をつけていくアインは、「世界樹の他の姉妹達に会いたい」というユーリの願いを叶えるために、旅を始めることになる。 持ち前の優しさと、新たに加わった勇気を胸に様々な出来事を乗り越えていくのだった。

63.7 17 正義アニメランキング17位
青のミブロ(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (21)
122人が棚に入れました
黒船の来航により、動乱が巻起こる幕末の京都。 心優しい少年「にお」が出会ったのは、"ミブロ”の土方歳三と沖田総司。 のちに「新選組」となる壬生浪士組の隊士たち。 金も土地も命すら理不尽に奪われる時代に自らの正義を胸に、京の街を守る"ミブロ”の面々。 「僕だって強くなりたい。こんな世界変えたい。」 "ミブロ”との出会いをきっかけに、ふつうの13歳の運命が、大きく動き出す! 命がけの"ド青春”新選組『青のミブロ』。 シリーズ累計1300万部超えの青春サッカーマンガ『DAYS』安田剛士による「週刊少年マガジン」にて大人気連載中の最新作、待望のアニメ化!

声優・キャラクター
ちりぬにお:梅田修一朗
斎藤はじめ:小林千晃
田中太郎:堀江瞬
土方歳三:阿座上洋平
沖田総司:小野賢章
芹沢鴨:竹内良太
近藤勇:杉田智和
永倉新八:津田健次郎
原田左之助:岩崎諒太
山南敬助:河西健吾
藤堂平助:戸谷菊之介
井上源三郎:杉山紀彰
新見錦:梅原裕一郎
野口健司:大野智敬
平間重助:前田雄
平山五郎:乃村健次
婆ちゃん:定岡小百合
ちりぬいろは:夏吉ゆうこ

73.9 18 正義アニメランキング18位
憂国のモリアーティ(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (276)
1067人が棚に入れました
19世紀末。産業革命が進む中、着実に勢力を拡大し栄華を極めたイギリス。しかし技術の進歩と発展とは裏腹に、古くから根付く階級制度によって、人口の3%にも満たない貴族たちが国を支配していた。当たり前のように特権を享受する貴族。明日の暮らしもままならないアンダークラス。人々は生まれながらに決められた階級に縛られて生きている。ウィリアム・ジェームズ・モリアーティは、そんな腐敗した階級制度を打ち砕き、理想の国を作り上げるために動き出す。シャーロック・ホームズすら翻弄した“犯罪卿"モリアーティ。犯罪による革命が、世界を変える――

声優・キャラクター
斉藤壮馬、佐藤拓也、小林千晃、日野聡、上村祐翔、古川慎、小野友樹
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

目的は手段を正当化する

原作未読 そういえば原典も未読


 これはかの名探偵シャーロック・ホームズをすら翻弄した
 犯罪狂モリアーティ教授の物語


海外ミステリだとアガサ・クリスティは読んだことあるけど超有名なシャーロックホームズは未経験です。おおむね三毛猫ホームズ止まりな私。
その赤川次郎氏の連作『三毛猫ホームズ』だって数多あるオマージュ作品の一つ。アニメでも“家頭”と書いてホームズと読ませる京都の骨董品屋のお話をついぞ最近やってたり。ホームズの冠をつけなくても『ミシシッピー殺人事件』たしか助手の名はワトソン、と匂わせグレーゾーンを漂ってみたり。この二人の名前を出しとけば謎解きものであることを万人に共有せしめる現代用語の基礎知識。

とどのつまり説明不要な名作をモチーフにしてるわけで。そしてこの私。ホームズとワトソン君とベイカーストリート何番は知っているものの本作の主人公モリアーティは初耳。
知っていれば視聴前にもろもろ脳内整理できたかもしれません。あ、そういう人がいるのね~とニワカ全開で本編突入しました。

原典の挿絵みると禿茶瓶なおっさんですが、本編はそのおっさんの若かりし頃ということでブロンドイケメンになってます。こういうの元ネタ知ってると差分を楽しめそうですね。

 主人公の敵役で稀代の悪党の前日談

STARWARSのepisodo1であのダースベイダーの幼少期をかわいらしい少年が演じたのと同様に、人は無垢で生まれ何かのきっかけや積み重ねで進んではいけない分岐へと歩を進めた物語になってそうです。「なってそうです」と推定なのは分割2クールの前半だから。断定するにはちと早いのでお預け。
彼(モリアーティ)にとってのきっかけは『階級制がもたらす不条理』ということになるのでしょうが、そこの描かれ方を好意的か否定的かどのように捉えるかによって作品評価が分かれそうな印象です。私はやや好意的に捉えた側。来たる後半戦も観るつもり。

原典をご存じの方はその差分を探ってもよし
私みたいなニューカマーは100年前の英国の空気を浴びにいく心持ちでよろしいかと。

ちなみにタイトル『憂国のモリアーティ』。
どこらへんが憂国かをなんとなく理解できる仕様になってるのは好感です。
リスクを丁寧に潰していき真相に迫らんとする探偵ホームズと、完全犯罪をもくろむモリアーティ。方向や立場は違えどアプローチは似たようなもんだというツボもおさえておりますね。
奇抜さよりも丁寧な仕事。作中のライバル二人の仕事ぶりよろしく、アニメ制作もなんやら怪しいとこありますが少なくともきっちりやろうという姿勢はうかがえた手堅さを感じる一品となってます。


なお、CVさん歌唱の主題歌は映像含め楽しめました。
{netabare}ゴールデンカムイ尾形弟の役をされてた方ね。いい声だわ。{/netabare}



※ネタバレ所感

■目的は手段を正当化する

謎解きよりも稀代の犯罪者の生成過程に興味が向いた本作。スパイスとなるはイギリスの階級制度。

 なんでこの人そうなったん?

共感はできませんが説得力はあったかなぁ…。

{netabare}貴族階級の傲慢さへの怒り。それを許してる社会への怒り。根本となる階級制度の破壊を志向していくことになります。階級制度そのものについては長くなるので割愛。

受け取ったメッセージひとつは破壊志向、アナーキズムの限界といったらいいでしょうか。とある不満があったとして「それを破壊orガラガラポンしちゃえ!そしたら万事ハッピー」って発想は規模が大きくなるほど難易度が増し国家規模ではまず不可能。やらかしたら歴代とてつもない混乱を経て落ち着く以外に例外はなし。フランス革命もギロチン送りしてすぐ革命勢力は瓦解したでしょ? 明治維新だってガラガラポンに見えて禅譲だし、それでも鳥羽伏見や戊辰戦争が起こるくらい急激な変化には相応のハレーションがつきものです。現実は粘り強く改善するのが近道だったりします。
それ(地道な改善)を放棄したらこうなりました!がモリアーティだったかと。起点は“憂国”で理想をぶつ姿に魅力を感じるやもですが、実際の行動は崇高(仮)な目的と合致してません。しまいには目的そっちのけに見えてしまってるところが“あるある”だなぁと思って眺めてました。そのうち“貴族”だけがターゲットだったところから“労働者”に刃が向くんじゃねーの?と予想してます。手段が目的化することで本末転倒になる。その時のモリアーティ一派の心情の機微に注目したい。{/netabare}


{netabare}ふたつめは善意の思考停止。来たる後半ではモリアーティ家の義憤にかられたお兄ちゃんにも注目したい。冒頭、モリアーティと共謀し自分の家族をポアしちゃった少年です。高貴なお方がもつ富める者特有の後ろめたさからのダークサイド突入。西園寺公一や近衛文麿なんかそんな感じでしょ? 前者は意図的、後者は無自覚に国家を破壊へと導いたってのが一般的な見解です。ヘタに力があるだけに悪影響は絶大なのよね。
だからこのお兄ちゃんに「で、英国の階級制はどうなったん?」と当初の目的に関しての結果報告を求めたいですね。きっと答えられないか「道半ば。俺たちの革命はこれからだ」的回答になることでしょう。彼らが軌道修正する可能性はゼロに等しく、常に搾取されていると自己肥大化させ続けているのです。犯罪を正当化する理由なんてないのにね。

あくまでモリアーティ視点なので貴族階級層の人間が持つ良い点、ノーブレスオブリージュみたいなのに作品では触れてません。目が曇り見えないのかあえて蓋をしてるのか、おそらく両方あるのでしょう。
ノーブレスなんちゃら“持てる者の責任”と言われてピンとこないかもしれませんが、直近なら鬼滅の煉○さん思い出していただければよろしいかと。あれがノーブレスオブリージュの好例です。
さすれば少しは貴族層に好意的な視線も注がれそうですが、彼らがそうなることはなく、支配構造を終わらせるには、敵を倒し、社会を変えるしかないとの思考から抜け出せません。妥協したら引きずりおろされますからね。そもそも支配者階級と彼らが考えている層を“支配を維持・強化することしか考えていない悪人”と捉えています。となれば耳を塞ぎ純化の道まっしぐら。
そして倒した後のことは考えてません。“倒せば良くなる”それだけ。
後に控えるさらなる受難そっちのけで○獄さんに向かって「偉いんだからてめーが責任取れ!タヒんでこいや!」が基本姿勢の彼らに一般人はドン引きすることと同じです。{/netabare}


{netabare}最後みっつめは犯罪コンサルタントというポジション。いいですよね姑息で(笑) 当事者にならず批評家のポジションに安穏とする。ここはシンプルに“四列目の男”。モリアーティその人は、お遍路好き元総理のものすごく頭の切れるバージョンにしか見えなかった私でした。
だってすでにブロンドイケメンな若い頃にホームズと交錯していて、禿茶瓶になる程の年月を重ねるまで逃げおおせたわけでしょ?(適当) 改革を口では標榜しそれでいて矢面に立たない。いくらイケメンで弁が立とうが私は信用しません。

そこはしっかりと悪人に嫌悪感を抱かせる仕上げをしていたともいえ、キャラ設定よい感じでした。{/netabare}



階級社会へのアンチテーゼはまあよいとしてその解決に導く方法論が間違ってると思わせる一品。
だからこそキャラの口からあちら界隈の用語でいう“総括”を聞いてみたい。

 アンチ貴族社会の理念のもとに行動した結果有効打を打てたのだろうか?

そしてそのしどろもどろの言い訳をニヤニヤしながら「まあそのへんがきみらの限界だよね」と侮蔑する未来を想像しながらSっ気全開で待機します。
{netabare}…とここまで煽ったところで語られることはないでしょうね。逃亡/責任回避は彼らの常套ですから。{/netabare}



視聴時期:2020年10月~12月 リアタイ   

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2021.02.28 初稿
2021.09.30 修正
2022.06.02 修正

投稿 : 2025/03/08
♥ : 42

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

もちろん、あのモリーアティです。「憂国」は、なるほどそういうことなんですね…。<シャーロック・ホームズ>シリーズのメインキャラクターが軒並み登場!

[総評]
お話は<シャーロック・ホームズ>シリーズのジェームズ・モリアーティが何を同期に事件を起こしたかという観点の二次創作ものです。

ウィリアム・ジェームズ・モリアーティのやっていることは「毒を以て毒を制す」じゃないですが、素直に「ダークヒーロー物」と思うのか、それでも「社会秩序を破壊しようとしているテロリスト」と思うのかは視聴者の価値観にもよりますよね。

「貴族がやっていることが横暴だから民衆のために制裁する」というのは崇高な理念とも捉えられますし、単に彼が楽しみたいだけのお題目なのかもしれません。

もっともシャーロック・ホームズの側も、名探偵ではあっても必ずしも人格者であったり正義の味方であったりはしないわけで、謎に挑みたいという欲求を表に出しているぶん正直な人だとは言えます。

とりあえず二人の関係については、才能を持つ者同士が違う立場に立った結果として対決するというまさに「ライバル関係」といえるんだと思います。

物語は必ずしも勧善懲悪である必要はないので、フィクションをフィクションとして楽しめるのであれば本作を面白いと思える素養は充分にあると言えそうです。

== [下記は第4話まで視聴時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
第4話まで視聴時点でこのレビューを書いています。

コナン・ドイル作の「シャーロック・ホームズ」シリーズにおいて、「犯罪卿」として名を馳せるジェームズ・モリアーティ。

本作はそんな彼が「犯罪卿」となる動機として十九世紀末のイギリスにおける階級格差の解消を掲げる、異色のクライムサスペンスです。

ジェームズ・モリアーティに兄弟がいるという設定は「シャーロック・ホームズ」シリーズから引き継がれたものですが主人公ウィリアム、兄アルバート、弟ルイスの名前は本作オリジナルのものですね。

当然ですが主人公ウィリアム・ジェームズ・モリアーティは犯罪を仕掛ける側です。基本的には特権階級に属さない「被害者」がただ揉み消されてしまう悲嘆に明け暮れているところを「クライム・コンサルタント」としてウィリアムが復讐をサポートするというストーリーであるようです。

第1話ではストーリーのテンプレートとして労働者階級や貧民の少年たちが巻き込まれた猟奇事件の犯人の特定と、被害者の父親による復讐をウィリアムがサポートする様を見せてくれました。

第2、3話の前後編ではクライム・コンサルタントとなるに至ったジェームズ・モリアーティ三兄弟の生い立ちが描かれ、第4話では使用人に恨みを買った子爵が復讐される様が描かれました。

ということで作品との相性は概ね第3話か第4話まで観れば判断できると思います。私は結構面白いと思っているので、このまま視聴継続予定です。
== [第4話まで視聴時のレビュー、ここまで。] ==

2020.12.3追記:
第8話まで視聴終了。サブタイトルは「シャーロック・ホームズの研究 第1章」で、これは元々の「シャーロック・ホームズ」シリーズの第1作『緋色の研究』へのオマージュなんでしょうか。

第6話でのシャーロック・ホームズに続いて、ついにジョン・H・ワトソン登場です。人名は小説準拠のようですが、事件自体はいろいろとアレンジされている模様。

2020.12.8追記:
第9話まで視聴終了。ラストのカットでのワトソンの日記(?)の開かれたページの左上には「A STUDY IN SCARLET」の文字(原作のタイトル: 邦題『緋色の研究』)が書かれていましたね。

2020.12.29追記:
最終2話(第10、11話)で前後編を持ってきました。ウィリアムとシャーロック・ホームズが直接対面するストーリーでしたね。

二人が互いに興味を深めて、さらにストーリーには王室関係の何かがありそうな描写で2021年4月から予定されている第2クールへの良い助走だったと思います。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 35

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

分割2クールの第1期

原作未読。最終話まで視聴。
分割2クールの第1期。

シャーロック・ホームズの最大にして最強の宿敵であるジェームズ・モリアーティ教授を主役に据えた物語。

貴族が平民を蔑み、虐げる階級社会が舞台。
こんな階級社会を激しく憎むモリアーティ教授が、平民を手助け、復讐を手助けしていく物語。
まあ、あくまでも非合法な復讐なのが犯罪者・モリアーティ教授らしい。
ただ、裁かれる貴族が相当クズなので、非合法な復習も止むを得ないだろう、って感じさせる。
このあたりが主人公としてふさわしいんだと思う。

ひとつの物語が1~2話でまとめられているので、サクサクと視聴できます。
ただ、貴族を貶める部分のタネが少々強引だったり、ご都合主義的な感じは否めませんが・・・。

中盤。シャーロック・ホームズが登場してからが本番でしょう。
ホームズとモリアーティがどう絡んでいくのか?

2021年4月からの第2期が楽しみです。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 27
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