歌手おすすめアニメランキング 31

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの歌手成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月22日の時点で一番の歌手おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

70.0 1 歌手アニメランキング1位
風夏(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (431)
2138人が棚に入れました
両親がアメリカへ行くことになり、姉妹と一緒に暮らすため東京の高校へ転校生てきた榛名優。
内気で人付き合いが苦手な彼のコミュニケーションツールは、もっぱらツイッターでのやりとりがメイフィールド。
引っ越してきた街を散策していた優は、ツイッターのチェック中に目の前に現れた少女、秋月風夏とぶつかってしまい……。

内気で人付き合いが苦手な榛名優と、不思議な魅力を持つ少女、秋月風夏。
2人の前に現れる優の幼馴染、氷無小雪。

音楽が紡ぎ出す新たなラブストーリーが今、始まる――。

声優・キャラクター
Lynn、早見沙織、小林裕介、小松未可子、斉藤壮馬、興津和幸、高橋美佳子、大西沙織、本渡楓、日笠陽子、沼倉愛美、三橋加奈子、中村太亮
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

無駄にパンチラ・シーン多いけど、ヒロイン願掛けも多い点は好印象。

原作者の瀬尾公治氏は『週刊少年マガジン』で既に『涼風』『君のいる町』の2作のアニメ化を達成している人気マンガ家。

本作の感想として、まず作画は前2作に比べて、新しいだけにやっぱり綺麗。
肝心のシナリオは、とにかく色々と都合が良くて、とくにヒロインが如何にも「マガジン読者向け?」な、無駄に元気でパンチラ満載で突拍子もない行動ばっかりとって主人公の少年を翻弄する不思議ちゃんで笑。
「あんまりシナリオに期待できる作品ではないな・・・」とは第1話でとっくに察しがつきましたが、アニメを見終わってからWIKIを読んで知ったところでは、原作マンガにあった“読者のトラウマ”シナリオをあっさり改変して、原作とは全然別物の{netabare}無難なエンド{/netabare}となったのだそうです。

・・・ということで、個人的に余り記憶に残る作品とはなりませんでしたが、ヒロイン(風夏)が事あるごとに神社で願掛けしている点は微笑ましくて好印象でした。


◆制作情報
{netabare}
原作マンガ      瀬尾公治(『週刊少年マガジン』2014年2月-2018年4月連載)
監督         草川啓造
シリーズ構成     朱白あおい
脚本         朱白あおい、待田堂子 
キャラクターデザイン 本多美乃
音楽         伊賀拓郎、WEST GROUND
アニメーション制作  ディオメディア{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

=============== 風夏 (2017年1-3月) =============
{netabare}
第1話 風夏! ☆ 優の引っ越し・青葉高校転入、風夏との出遭い・初デート
第2話 はばたけ! ☆ 氷無小雪(たまちゃん)からの電話、小雪コンサート、風夏のやりたいこと決定
第3話 トライアングル! ☆ 夏休み海の家アルバイト、たまちゃんとの再会
第4話 ライブ! ★ 風夏との喧嘩・仲直り、バンド活動開始
第5話 仲間! ★ たまちゃん来宅、沙羅との出遭い、twitter友達
第6話 氷無小雪 ★ たまちゃんとの約束更新、銭湯・サウナ回 ※ED「雪花火」
第7話 大炎上! ★ twitter騒動、小雪の生番組での衝撃発言、学園祭の初ライブ
第8話 トップ! ★ 続き(会場の混乱、風夏&小雪デュエット)、小雪の活動停止、雪の海岸
第9話 デート! ★ 優&小雪の初デート、揺れる風夏の心(オリジナル曲挑戦、風夏スカウト) 
第10話 運命 ★ 続き(恋心の自覚、曲の完成)、本物のタマ&ニコ登場、ライブハウス・デビュー、風夏の決心
第11話 バンド ☆ 契約書サイン、小雪の告白、優の本当の気持ちバンドメンバーの離散回避
第12話 Fair wind ★ 三人それぞれの気持ち打ち明け、ライブ成功(風夏の新曲披露)、恋の成就{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)8、☆(並回)4、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.7

OP 「Climber's High!」
ED 「ワタシノセカイ」

投稿 : 2024/12/21
♥ : 19

天啓 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

光るLynnの歌唱力

原作未読

キャッチコピーが音楽から始まるトライアングル
というくらいだから
ホワイトアルバムⅡに良く似た三角関係恋愛物

原作を大きく改編され、まったく別のストーリーという噂
原作未読なんで良く知らないが・・・
原作ファンからはかなり不評らしい

歌の大好きな風夏
街で偶然 主人公榛名優と出会う
よくありがちが出会いがしらのゴッチンコ
=パンツ見えラッキースケベ

天入先の高校の屋上で再会
いつもヘッドホンをして何か聞いてる風夏
そんな風夏が気になる主人公

その主人公 榛名優は トップアイドルの小雪と幼馴染だった

風夏をメインボーカルとしたバンド フォールンムーン(秋月)
の活動と この3人の恋の三角関係がメインのストーリー


この作品 内容はホワイトアルバムⅡに良く似てるが
なんか あっさりしてて 気が抜けたビールのようだった

三角関係物なのに 切ない心理描写が足りない

優に振られた小雪をもっとヤンデレ風に描くとか

ギター担当の沙羅ちゃんなんかいいキャラなんだから
彼女も入れて四角関係にするとかしたら 
もっと面白かったんじゃないか?

それと トップアイドルの危機管理意識はどうなってるの?と思わせるシーンが度々
顔も隠さず、江ノ島で優と会ったり
優の家の前で写真とられちゃうとか(これがスクープになってしまう)
顔隠さず川越デートとか ちょっとばかり現実的じゃなかったな
流石に学園祭お忍びライブ見学は変装してたけど・・・

でも ライブシーンは圧巻だった
Lynnの歌唱力は半端なく上手い
暴徒化した客ばかりの学祭ライブ
歌で客を黙らせるシーンも納得な程の歌唱力

小雪役の早見沙織も劇中歌歌ってるけど Lynnや沼倉愛美の前じゃ霞む
更にはEDは中島愛が歌ってる
もともと 下手ではないが抜群に上手いという程の歌唱力をもっていない早見沙織
歌の上手い人ばかりの本作の中で歌わせるのはちょっとかわいそうだったね

ただ、精神的に悩んでいた時のレコーディングシーンで上手く歌えない演技は見事だった
流石 早見沙織といった印象

Lynnは歌は抜群に上手いが 風夏の普段の演技は どうも声が高すぎて 風夏のキャラにはいまひとつあっていない様に思えた

最後にOP 沼倉愛美さんが歌うClimber’s High! 沼倉さんは声優兼業歌手なんで上手いのはもちろんだけど
このOPが結構 格好良くて好きだった

投稿 : 2024/12/21
♥ : 16
ネタバレ

しょうくん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

こりゃひどい・・・。

元ネタはマガジンで今連載されている瀬尾先生の作品です。
瀬尾先生は過去に「君のいる町」「涼風」など結構どろどろしつつもさわやかな画風の漫画でヒットしている方の最新作が今作の「風夏」になります。

ロックバンドのベースを男性主人公、バンドのボーカル女子を女性主人公としたあにめです。

まずなによりOPのかっこよさが異常です。これだけでも正直一見の価値あります(笑) 沼倉愛美さんをボーカルとしたバックバンドにMY FIRST STORYのSHOさんや元ELLEGARDENの高橋さんなどなど。。。
OPのかっこよさだけは本当にすごいので是非一見を。

全体的な作画としては普通くらいですが、ちょくちょくとろけてるところがあるなーといった印象です。(気にならない程度です)

ここからがネタバレとなります。
{netabare}
とにかく原作ともかなり展開が違いすぎるので原作ファンは絶対に見てはいけないレベルといっても過言じゃないです。
まずあにめのストーリーの展開がまさかの「風夏」が死なない展開で進むことになるのでここでまず原作ファンはアウトでしょう。

私的にはハッピーエンドに近い形でアニメ一期12話は終わるのでそんなに嫌いではなかったですが、、



{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

79.8 2 歌手アニメランキング2位
超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか(アニメ映画)

1984年7月21日
★★★★☆ 4.0 (463)
2104人が棚に入れました
50万周期にわたり大宇宙で抗争を続ける巨人族の二大勢力、男のゼントラーディ軍と女のメルトランディ軍。西暦2009年、その戦火は地球にも及び、ゼントラーディ軍の奇襲をうけた地球統合軍の巨大宇宙戦艦SDF-1マクロスは、脱出時の動力不調から太陽系外周部へ飛び出すこととなる。追撃をうけながら地球への自力帰還をめざす航海の5か月目、土星の衛星タイタン宙域から物語は始まる。地球を離れる際避難した5万8千人の民間人は、広大な艦内に市街地を建設し生活を営んでいた。バルキリー隊パイロット一条輝はアイドル歌手リン・ミンメイや、上官早瀬未沙と近しい関係になっていく。そんなありふれた日常風景が、接触した巨人族たちの規律に思わぬ混乱を招くことになる。

声優・キャラクター
飯島真理、長谷有洋、土井美加、羽佐間道夫、小原乃梨子、神谷明

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

「歌で戦争を終わらせることができる」この主張が素晴らしい

このアニメは劇場版として映画放映されました。

私は個人的に、ガンダムよりもマクロスが好きです。
なんてったってマクロスシリーズでは「歌で戦争を終わらせることができる」この主張が一貫しています。
それが素晴らしい。
「そんなことできるわけがない」と笑いとばす人もいるでしょうし、馬鹿にする人もいるでしょう。
でも、歌で戦争を終わらせることができたら、素晴らしいと思いませんか?

この劇場版はリン・ミンメイの歌が何曲もBGMとして流れてきます。
心が弾む歌や悲しい歌、美しい歌が、物語のシーンとすごくマッチしています。

マクロスを全く見たことがない人は、是非これを最初に見るとよいですよ(^_^)

ちなみに、この劇場版では一人の登場人物であるはずのリン・ミンメイが、本来主役であるはずの一条輝を押しのけて、物語の中心として活躍しています。
それがまたすごいですよ。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 48

harass さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

80年代を代表する劇場版アニメの一つ

ロボットもののメインストリームの一つであるマクロスシリーズだが、TVシリーズのマクロスを今さら見るのはツライところがある。長いし作画も今から見るとそれなりであるし脚本も粗が目立つ。

そこでこの劇場版をおすすめする。
設定などはTVシリーズと異なり、エッセンスは同じでも全く別物で凝縮昇華した傑作に生まれ変わっている。

アクションシーンなどは現在のアニメレベルでも遜色ないだろう。現在のCG全盛のアニメでもだ。

アイドル・ロボットというオタの大好物がてんこ盛りの記念碑的作品はレンタルでも良いから一見の価値あり。
しかし、ラブコメとロボット物を合体させるってアイデアはホントに基地外じみている。今じゃ当然なんだが。

個人的に見所としては、
柿崎の最後、酎ハイミサイル、ケントギルバート、デカルチャー、羽田健太郎の音楽

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7

イムラ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

絵はきれいだけど

<2020/5/29 初投稿>
マクロスシリーズの原点となるテレビシリーズアニメ「超時空要塞マクロス」の映画版。
1983年公開

映像は美麗で、当時同時期に公開された宮崎駿監督作品「風の谷のナウシカ」とその品質を競い合っていたという話を聞いたような気も。
テレビシリーズは、数話に1話は作画が崩れ壊れるので
「美麗な映像で観たかった!」
というファンの方にはさぞかし堪らない作品だったしょう。
私も映画館で夢中になった記憶があります。

まず「宇宙空間の暗闇から要塞マクロスがせせり出てくる」オープニングの映像に震撼しました。
キャラクターは全てきれいで、
板野サーカスと呼ばれる戦闘シーンは手書きの極致のようなスピード感とダイナミックさ!

そしてヒロイン、リン・ミンメイの歌う主題歌「愛、覚えていますか」はアニソンとしては当時異例の大ヒット。

ちょっとしたムーブメントを巻き起こしました。


ただ、今思い起こすと物語はどうなんだろう。
テレビシリーズ知らないで映画版だけ見た人は「何が何やら?」となってしまいそう。

初代マクロスはその重厚な世界観や背景の歴史が丁寧に作り込まれている作品。
2時間でそれをわかりやすく伝えることは難しかったようです。
で、結局、テレビシリーズでハマったコアなファン向けになりました。

・・・そうなっちゃうのは仕方ないのかな。
でもライバル?のナウシカは原作を上手く端折って初見でも没入できる作りになってたしなぁ

本作は骨太な部分も多く、
世間の認知度もそこそこ獲得したのですが、
実際に受け入れたのはコアなファン層で、
そのコアな人たちを「オタク」として「そうでない人」と隔離するきっかけの一つになってしまったような印象があります。
その是非はよくわかんないですけどね。

というわけで本作は
・テレビ版「超時空要塞マクロス」観た人が最も楽しめ
・後のマクロスシリーズ観た人もそれなりに楽しめ
・どちらも観てない人にはちょっとお勧めしづらい
という感じになるんでしょうか。

あ、でもハイレベルな手書き映像を楽しみたいという人には強くお勧めできます。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 35

72.2 3 歌手アニメランキング3位
超時空要塞マクロス(TVアニメ動画)

1982年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (341)
1764人が棚に入れました
西暦1999年、突如宇宙より飛来し太平洋上の南アタリア島に墜落した巨大物体は、全長1,200m超もの宇宙戦艦だった。これにより異星人の実在と彼らの間の戦争の存在を知った人類社会は、宇宙からの脅威に対処すべく地球統合政府を樹立。世界規模の紛争(統合戦争)を経て、墜落艦を改修し「マクロス」と命名する。2009年のマクロス進宙式当日、地球付近に異星人の一方の陣営ゼントラーディ軍の艦隊が出現する。その存在を感知したマクロスの主砲システムが勝手に動作し、戦艦群を撃破してしまう。マクロスの正体はゼントラーディと敵対する陣営、監察軍が仕掛けたブービートラップであり、人類は否応なく宇宙戦争(第一次星間大戦)に巻き込まれることとなった。ゼントラーディ軍の包囲網から逃れるため、マクロスはフォールド航行により月の裏側への待避を図る。しかし制御に失敗し南アタリア島一帯を巻き込み、冥王星軌道付近に到着する。さらにフォールドシステム自体も消失し、通常のロケット推進のみでの地球への長い帰還の旅を強いられる事になる。その途上、南アタリア島住民5万8千人はマクロス艦内に街を再建し、戦争の傍らで普段の生活を営んでいた。アクロバットパイロットの一条輝は戦火の中で出会った少女リン・ミンメイを守るため軍に入隊し、可変戦闘機バルキリーのパイロットとなる。

声優・キャラクター
長谷有洋、飯島真理、羽佐間道夫、小原乃梨子、土井美加、神谷明、佐々木るん、鶴ひろみ、深雪さなえ、蟹江栄司、大林隆介

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

アニメ歴史遺産認定(←個人的な評価です)→ ところで誰か、「監察軍」がどこへ行ったか教えてください…。

本作以降「マクロス」という文字がタイトルに入った作品は多数作られたが、本作と劇場版『超時空要塞マクロス ~愛・おぼえていますか~』以外はまったく別の作品と言っても過言ではない。

以下、本作の凄い点。

その1: 主人公が凡人(← 失礼(笑))
もちろん一条 輝は「そこそこ優秀なパイロット」ではあるが、特に天才的でもないし出自も普通。本作以後そういう作品はそこそこあるが、当時のロボットアニメでは珍しかった。

その2: まともなSF作品である
宇宙人と戦う多くのロボットアニメでの根本的な疑問「なぜ敵異星人の姿は地球人と似ているのか」について、作中で明確に回答を与えた。また人類にとって解決できない技術的課題は、全て宇宙から降ってきた宇宙船からもたらされた「オーバーテクノロジー」であるとして解決された。

その3: 音楽が凄い
音楽担当に巨匠、羽田健太郎を起用した。楽曲の出来がことごとく素晴らしく、個人的には初めて「サントラが欲しい」と思ったアニメ作品。

第27話『愛は流れる』以降の各話が蛇足という意見は散見されるが、これは一度打ち切りが検討された後の再延長という本作の特殊事情によるところもあり、ある意味仕方がないと思う。

ただ、個人的にはこのグダグダな期間のお話も実はけっこう好きだったりする(笑)。

2018.3.15追記:
あるあにこれユーザーの愛・おぼのレビューを読んでいてTVシリーズのことを思い出していてふと思ったのですが、誰かこの作品に出てきた「監察軍」(マクロスが地球に落ちてくる前の、元々の持ち主)がどうなったか、知っていたら教えてください。

2、7、F、⊿のどこにも出てきた気配がないので、私、気になります!
(あ、7で名前は出てきてたか…?)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 43
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

戦時下における“日常”の偉大さを描き尽くした《想定外の感動作》

今も続くマクロス・シリーズの第1作『超時空要塞マクロス』(1982-83年、全36話)は、その本来の最終回である第27話「愛は流れる」まで確り見続ければ、決して「思い出補正」などではない大きな感動と感銘を今でも与えてくれる名作中の名作と、今では私も思っていますが、とにかく初見者には、そこまでたどり着くまでのハードルが非常に高い作品である、とも考えています。

実際、私は、あにこれに来る以前に本作の名高さに惹かれて、おそらく4~5回ほどもその第1話からの視聴を始めたことがあり、一番頑張ったときは第10話くらいまで到達したこともあるのですが、結局は、①制作年代の古さからくる一部の作画の乱れ具合の酷さとか、②特に序盤に目立つ素人声優の起用からくる演技の下手くそさとか、③一部のシーンの演出の古臭さとか、④シナリオの進行テンポの遅さ、に参ってしまい、大抵は最初の数話で断念となりました。

それで、ある時期に“伝説の神回”として名高い第27話「愛は流れる」(※前記)を前後の脈絡を無視して取り敢えず視聴してみたのですが、やはり全然、感動も感銘も受けることができなくて、かなりガッカリした記憶さえあります。

そして、そのあと、今度は本作の劇場版アナザー・ストーリーであり、やはりアニメ・ファンの評価が非常に高い『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』に手を出してみたのですが、こちらの方は、

(1) 確かに作画や演出は、TVシリーズに比べると格段に良くなっている、と思ったものの、
(2) シナリオ自体は、特に感動する(be moved)、とか感銘を受ける(be impressed)といったものではなく、むしろ、
(3) その終盤に、{netabare}ヒロインが歌い出すと敵の大軍が一斉に混乱し無力化してしまう中を、マクロスとその同盟者の軍艦や機体が猛攻撃をかけて敵を一気に殲滅{/netabare}してしまう、という展開(※有名な「ミンメイ・アタック」のシーン)を見て、「何だ?この都合の良過ぎるシナリオは?」と、かえって同作に反感すら覚えてしまうほどでした。

・・・そうやって本作は、私の中では

「名作の名に値しない、古臭くて、いい加減な内容の作品」

というイメージのまま長らく放置してあったのですが、あにこれに参加してレビューを書き始めたことを切っ掛けに、自分がこれまで苦手としていた作品でも我慢して見続けると途中でそうした評価が180°ひっくり返ってしまうこともある、ということに気づき始め、丁度今から2年くらい前に集中的に、《メカ・ロボット系アニメ》の有名作を漁っていた時期に、本作にも改めて挑戦してみたところ、

第23話「ドロップ・アウト」の展開の意外さにのけぞってしまい、そしてその次の
第24話「グッバイ・ガール」まで来て、ようやく“本作の真価”を観た気持ちになりました。

・・・そして、本来の最終回である第27話「愛は流れる」を観終わった頃には、すっかり本作の出来の良さに胸を撃ち抜かれて、「確かにこれは“名作中の名作”だ」「放送当時のファンの感動ぶりが伝わってくるようで、これでは本作が急遽+9話の延長が決まってしまったのも当然の話だ」「本作をこんなにも長く誤解していたなんて、私としたことが何と浅はかだったのか・・・」などと考え込んでしまうほどでした。

実際のところ、私のアニメ視聴経験の中でも、視聴前後でここまで個人評価が180°ひっくり返ってしまった作品というのは珍しくて、例を挙げると・・・

(1) 『とらドラ!』 (2008年) ※恋愛・青春ジャンル ←第19話が転換点
(2) 『アイドルマスター』 (2011年) ※アイドル・ジャンル ←第23-24話が転換点
(3) 『魔法少女まどか☆マギカ』 (2011年) ※魔法少女ジャンル ←第10話が転換点
(4) 『ストライクウィッチーズ』 (2007-8年) ※戦闘美少女ジャンル ←第2期の第8話が転換点
(5) 『シュタインズ・ゲート』 (2011年) ※SFジャンル ←第23話が転換点
(6) 『氷菓』 (2012年) ※青春・ミステリージャンル ←第22話が転換点

・・・以上、いずれも各ジャンルを代表する名作ですが、制作時期はどれも西暦2000年代の終わり~2010年代の初めと新しく、そういう意味で、1982-83年制作と明らかに作画・演出にハンデを抱えるはずの本作の“破格さ”に個人的に改めて大きな感銘を受けました。

それから、本作が《メカ・ロボット》ジャンルだったこともショックで、私はそれまで同ジャンルの作品では、例外的に『コードギアス 反逆のルルーシュ』(2006年、2009年)だけは、序盤から非常に大きな“感銘”を受けて(be impressed)、個人評価も非常に高く付けている(※第1期 ★★ 4.9、第2期 ★★ 4.5)のですが、それは決して同作に“感動”されられ(be moved)たからではありません(※大きな感銘を受けたが感動は余りしていない、ということ)。

ところが、本作の場合は、第23話以降の展開を見ているうちに、どうにも押さえ難く自分の心が震えてしまう(be moved)のを否定できませんでした。
それは、きっと本作が、《メカ・ロボット》ジャンルに該当しながらも、本質的には、登場キャラたちの秀逸な《感情描写系》作品であった所為ではあるのですが、それにしても、同ジャンルの作品で、まさかこういうことがあるなんて・・・全く想定さえしていませんでした。

※以下、初見者の参考のために本作(全36話)をパート別に評価します。


◆パート別評価(1周目)

(1) 前半エピソード (計14話) (第1-14話)  ☆  3.6 ※第14話は前半の総集編
(2) 後半エピソード (計13話) (第15-27話) ★★ 4.8 
(3) 追加エピソード (計 9話) (第28-36話) ☆   3.8 ※人気沸騰により急遽追加された後日譚
-----------------------------------------------------
  総合 (全36話)                 ★   4.3 (→2周目★ 4.4→3週目★★ 4.5 に上昇)

※なお、劇場版「愛・おぼえていますか」    ☆   3.7

・・・このように本作は、
(1) 前半エピソードは並みの出来でしかありませんが、
(2) 後半エピソードの途中からそれまで散りばめられた伏線を回収し始めて猛烈に面白くなります。
すなわち、

<1> 第23話の展開に驚いて、本作を見始めて良かったと思い始める。
<2> 第24話で、ようやく本作が確りした《感情描写系》作品と判明、そして、
<3> 第27話(本来の最終話)まで来て、本作のことを、《放送当時の爆発的人気を実感できる、上げ底ではない本当の感動のある名作》である、と感じてしまう。

(3) そのあと追加エピソードまで見切って、
(4) さらに第1話~第27話までをもう一周すると、今度は、本作の一話一話が、その各話タイトルも含めて、シナリオが実に綿密に練られていて、その全ての回が、第27話「愛は流れる」に向けて収束していく様子を見て取れるようになり、本作への感嘆の気持ちが更に増します。

※なお、本作には作画が極端に悪い回がしばしばありますが、調べたら、そういう回は全て外国の制作会社に作画を発注した回のようです(第3・13・20・25・29・32・34話の計7回・・・7/36≒19.44%←このうち、第22・25話は脚本自体は優れているだけに非常に残念)
※そうした作画や演出の乱れをマイナスして本作の個人評点を ★★ 4.5 としました。


◆視聴メモ
{netabare}
・第1話視聴終了時点
作画乱れと声優(主人公の輝役)の棒読みっぷりはやはり気になる。
但し、可変戦闘機VF-1(通称“バルキリー”)は、今見てもなかなか格好良く、当時はこれだけでも斬新で評判になったんだろうな・・・と推測できる出来。
あとED実写は珍しい。
・第2話視聴終了時点
ヒロインのリン・ミンメイがやはり余り可愛くない(作画微妙なことに加えて、性格が実に俗っぽい。そのうえ声優が下手くそ)。
・第4話視聴終了時点
輝&ミンメイが二人っきりで艦内に閉じ込められる話で、本来なら視聴者の心をグッと作品に惹き付ける注目回のはずだが、肝心のミンメイの顔面アップ・シーンの作画崩れがとても残念。
・第8話視聴終了時点
のちの『マクロス7』の艦長&ミレーヌのパパ(マクシミリン・ジーナス)初登場回。
後からもう一度見ると、天才マックスと凡人一条輝の違いが早くも描き出されていて感慨深くなる良内容。
・第9話視聴終了時点
マクロス艦内放送が始まり、ミンメイがミス・マクロスに選出される回。
そして、ゼントラーディ側がこのマクロス艦内放送を傍受し、ブリタイ司令・エキセドル参謀のほか、コメディ担当の一般兵士3名がミスコン映像を見て困惑する様子が見られる注目回でもある。
・第12話視聴終了時点
ゼントラーディ軍(女部隊)エースパイロット・ミリア登場回←後の『マクロス7』のヒロイン(ミレーヌ)のママ。
・第13話視聴終了時点
マクロスが太平洋に無事着水して、最初の航海を終える。
この回のあと、それまでの総集編が入るので、一応ここで前半エピソードの終了と見なせると思う。
・第19話視聴終了時点
兄貴分と慕ってきた先輩パイロット(フォッカー少佐)に続いて、自分を慕っていた後輩(柿崎)をも戦闘で失っい傷心の輝のもとに、急にかかってきたミンメイの言葉が余りにも軽薄で、輝の心が初めて形となってミンメイから離れて行ってしまう様子が淡々と描かれる注目回(※初の ★★(優秀回))。
また、カイフンのTVインタビューを利用した独善的な反戦発言があり、多分ガンダム・ファン(というよりアムロ推しの人々)には嫌がられるシーンかも知れない。
・第21話視聴終了時点
この回と第12話は一条輝と早瀬未沙の二人が艦内に閉じ込められる展開で、第4話で輝とミンメイが閉じ込められる展開と対を成している。
なお、この回での輝とミンメイの心のすれ違い、そして輝と未沙の心の接近、それぞれの描出が見事なことにちょっと驚く。
「こんな生活、好きな人でもいなくちゃやってけないよ。」(輝の未沙への発言)
・第23話視聴終了時点
この回の展開に驚いて、本作を見始めて良かったと思い始める(2度目の★★回)。
・第24話視聴終了時点
ここまで見続けて、ようやく本作が確りした《感情描写系》作品という確信をもつ(前回に続き3度目の★★回)。
・第26話視聴終了時点
(4度目の★★回)。
・第27話視聴終了時点
とうとう本作初の★★★回(神回認定)。
この回のタイトルが初の日本語で「愛は流れる」←この回に向かってシナリオが収束していることがよく分かる出来。{/netabare}


◆制作情報(TVシリーズ)
{netabare}
原作・アニメーション制作 スタジオぬえ、アートランド(原作協力)
シリーズディレクター    石黒昇
シリーズ構成        松崎健一
脚本            石黒昇、富田祐弘、松崎健一、大野木寛、星山博之、河森正治
キャラクターデザイン   美樹本晴彦
メカニックデザイン     宮武一貴、河森正治
音楽            羽田健太郎{/netabare}


◆各話タイトル&評価(3周目時点)

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============= 超時空要塞マクロス (1982年10月-1983年6月) =========
{netabare}
第1話 ブービー・トラップ ★ 西暦1999年(異星人巨大戦艦墜落)、統合戦争・統合政府発足、2009年(巨大戦艦修復完了)、進宙式、自動防衛システム作動、交戦状態突入、一条輝(ひかる)VF-1搭乗・発進
第2話 カウント・ダウン ★ 市街戦、輝のリン・ミンメイ救助、巨大異星人との遭遇、マクロス出航
第3話 スペース・フォールド ☆ 空間転移、冥王星軌道へ、フォールドシステム消滅
第4話 リン・ミンメイ ★ 5万人の避難民、輝とミンメイの艦内漂流(12日間)、結婚式と救助
第5話 トランス・フォーメーション ☆ 中華料理店「娘々」開業、敵襲、マクロス変形・主砲発射、輝の入隊決意
第6話 ダイダロス・アタック ☆ 艦内生活2ヶ月経過、決戦前夜、土星軌道の戦(一条軍曹初陣)、早瀬中尉の機転
第7話 バイバイ・マルス ★ 早瀬未沙の想い人、火星基地の伏兵(カムジン隊)、輝の早瀬救出
第8話 ロンゲスト・バースデー ★ 輝受勲・少尉昇進、部下(柿崎&マックス)の指揮、ミンメイへのプレゼント
第9話 ミス・マクロス ☆ ミンメイのミスコン出場、輝の敵偵察機遭遇戦、ゼントラーディ軍のマクロス艦内放送傍受、ミス・マクロス選出
第10話 ブラインド・ゲーム ☆ ゼントラーディ軍の困惑、早瀬中尉護衛任務、敵艦船内戦闘 ※演出の古さは×
第11話 ファースト・コンタクト ★ 輝・早瀬・柿崎囚われる、敵将ボドルザーの尋問、プロトカルチャー、ミンメイ歌手デビュー ※挿入歌「私の彼はパイロット」
第12話 ビッグ・エスケープ ★ マイクロン化スパイ志願者、輝・早瀬の敵艦脱出(※第4話に対応する展開あり)、ミリア(敵女エース)のスパイ配送、帰艦
第13話 ブルー・ウインド ★ 敵情報告、マクロス地球帰還 ※ゼントラーディ・スパイの異文化遭遇回として◎
第14話 グローバル・レポート × ※グローバル艦長視点の総集編(ラスト数分だけ新規シーン){/netabare}

 - - - - - - - ストーリーの小さな切れ目(マクロス地球帰還) - - - - - - -
{netabare}
第15話 チャイナ・タウン ☆ 艦長・早瀬の統合軍本部尋問(早瀬の父)、横浜中華街のミンメイの家族・従兄弟、避難民の離艦禁止命令
第16話 カンフー・ダンディ ☆ リン・カイフン来艦、カムジン隊来襲、早瀬の混乱、輝機墜落・負傷
第17話 ファンタズム ☆ 昏睡中の輝の見た夢 ※以前の映像の使いまわしが多い半総集編×、挿入歌「0-G Love」
第18話 パイン・サラダ ★ 早瀬大尉の輝見舞い、ミンメイの輝見舞い、ミリア機侵入・撃退(マックス活躍)、フォッカー少佐死亡
第19話 バースト・ポイント ★★ ミリアのマイクロン志願、カムジン隊来襲、全方位バリア爆発・柿崎戦死、カイフンの反戦発言、ミンメイとの心の距離 ※挿入歌「シルバームーン・レッドムーン」
第20話 パラダイス・ロスト ★ マクロス地球圏外出撃命令、スパイ3人組のブリタイ艦隊帰還 ※挿入歌「マイ・ビューティフル・プレイス」
第21話 ミクロ・コスモス ★ 映画『小白竜(シャオ・パイ・ロン)』公開、輝・早瀬閉じ込められ回 ※挿入歌「小白竜」
第22話 ラブ・コンサート ★ ゼントラーディ兵士への文化の影響、バトルポッド隊マクロス侵入、市街戦 ※挿入歌「愛は流れる」、作画の酷さは×
第23話 ドロップ・アウト ★★ 敵前逃亡、文化の力、亡命受容れ、戦争終結の糸口 
第24話 グッバイ・ガール ★★ 早瀬大尉地球降下、ミリアとマックスの出遭い、グランド・キャノン ※この回でようやく本作が確りした《感情描写系》作品と確信
第25話 バージン・ロード ★ ミリアとマックスの進展・結婚式、ブリタイ軍への総攻撃命令・艦内叛乱、ブリタイの決断 ※作画の酷さは残念、挿入歌「ランナー」
第26話 メッセンジャー ★★ 停戦交渉(エキセドル来艦)、マクロス&ブリタイ艦隊共闘決定、ボドルザー旗艦艦隊来襲
第27話 愛は流れる ★★★ ミンメイとの決別、地球壊滅、ミンメイ・アタック(ボドルザー旗艦強襲)、未沙救出 ※挿入歌「愛は流れる」他{/netabare}

 - - - - - - - - - - ストーリーの大きな切れ目(2年間経過) - - - - - - - -
{netabare}
第28話 マイ・アルバム ☆ 2年後の地球(進む復興)、不平ゼントラーディ人の暴動発生
第29話 ロンリー・ソング ☆ ミンメイの精神不安定・輝&未沙との鉢合わせ、極秘指令(工場衛生奪取任務)
第30話 ビバ・マリア ★ ブリタイ艦乗艦、マックス&ミリアの赤ちゃん、ゼントラーディ軍工場衛星制圧
第31話 サタン・ドール ☆ カムジンのマイクロン装置強奪、プロトカルチャーの歴史
第32話 ブロークン・ハート ☆ ミンメイ&カイフン拘束、人質救出作戦
第33話 レイニー・ナイト ★ 早瀬と輝の行き違い、クローディアとフォッカーの過去話、仲直り
第34話 プライベート・タイム ★ 輝とミンメイの2年ぶりの逢引き、早瀬の待ちぼうけ、歌えないミンメイ
第35話 ロマネスク ★ ミンメイ失踪・輝宅滞在、カムジンのオノギシティ襲撃・反応炉強奪、聖夜 ※もはやメロドラマ・・・
第36話 やさしさサヨナラ ★ 宇宙移民計画、カムジンのマクロスシティ襲撃、マクロス発進、三角関係の決着{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)1、★★(優秀回)4、★(良回)18、☆(並回)12、×(疑問回)1 ※個人評価 ★★ 4.5

OP 「マクロス」
ED 「ランナー」


◆制作情報(劇場版)
{netabare}
監督           石黒昇、河森正治
脚本           富田祐弘
ストーリー構成、脚色 河森正治
音楽           羽田健太郎{/netabare}

======== 超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか (1984年4月) ======

全1話 ☆ 3.7 {netabare}TVシリーズとは同一キャラ・同一時間軸のアナザー・ストーリー{/netabare}、作画は良いがシナリオいまいち ※約115分

主題歌 「愛・おぼえていますか」


◆補足説明 : 本作の感動の本質について
{netabare}
レビュータイトルにも少し書きましたが、やはり、

戦時下における“日常”の偉大さ・尊さ(※そして、その尊さが敵の心をも動かしてしまうさま)

・・・を描き尽くしたこと、がその本質と推測します。
(※なお、作中では、敵側の心を動かしたのは“文化”である、と明示的に語られていますが、ここでは、我々の“日常”とは“感情生活”のことであり、それは即ち我々の“文化(=精神文化)”の塊である、と強引に解釈します)

私の同様の視聴体験(※戦時下においても淡々と営まれていく“日常”=“感情生活”を描き出す作風)としては、本作より暫(しばら)く前に見た『宇宙戦艦ヤマト2199』の例がありますが、本作の場合は、その感動の度合いが桁違いでした。

因みに、本作の監督を務めた石黒昇氏は、本作以前に『宇宙戦艦ヤマト』(1974年制作の旧作)のアニメーションディレクターとして松本零士氏(監督)を補佐する助監督的な経験を積まれた方で、本作の大ヒットの後に今度は本サイトでも非常に評価が高い大長編アニメ『銀河英雄伝説』(本伝1988-89年、外伝1990-92年)のシリーズ監督を長く務められたそうです。

そして、本作の劇場版アナザー・ストーリー『愛・おぼえていますか』で、石黒昇氏と共同監督を務め、それ以降のマクロス・シリーズの制作に携わっていくことになる河森正治氏も、本作の爆発的人気の源泉であるこの「戦場における“日常”の偉大さ・尊さ」の描き込みを、以降のマクロス・シリーズでも確り踏襲して、現在に至るまで同シリーズのヒット作を産み出し続けているのではないかと推測します。

より批判的に、あるいは現実的に考えれば、敵側にそうした「日常の偉大さ・尊さ」を感じ取り・汲み取るだけの“心”がなければ、こういう甘っちょろい話は成り立たない・・・ともいえるのですが、そこは最早、視聴者の側の“願望”として、「敵もまた、こうしたことの大切さが分かる存在であって欲しい」という“祈り”を織り込んだ作品、としか評価しようがないと思います。

現実は現実として、確り見据えながらも(※作中のマクロス・クルーも{netabare}「敵が本気をだせばマクロスや地球はたちまち滅亡する」{/netabare}とハッキリと覚悟しています)、本作に描かれたような“希望”を、やはり心のどこかに持ち合わせたい、という“祈り”にも似た気持ちを、私たちは否定できないし、また否定すべきでもない・・・ということなのかも知れませんね。

因みに、私の場合、本作の完走以前に、続編となる『マクロス7』(1994年)さらに『マクロスF』(2008年)を視聴してしまい、それぞれ ☆ 3.7 (マクロス7)、☆ 3.6 (マクロスF)という余り捗々(はかばか)しくない評価をしていましたが、本作の完走後に再視聴してみると、それぞれ ★ 4.2 (マクロス7)、★ 4.3 (マクロスF)と、評価が跳ね上がってしまいました。

そういう意味でも、やはりマクロス・シリーズ全体の感動の要(かなめ)は、その第1作である本作の視聴経験にこそあり、以降のシリーズで得られる感動は、その第1作での感動とオーバーラップしてこそ生じるものではないか?とすら感じたほどなので、以前の私のように、本作の序盤の展開の緩慢さ等についていけなくて断念された方にはとくに、なんとか第23話まで頑張って見続けて欲しいと思いました。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 23
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

自分にとって一番衝撃的だったアニメ

レビューになっていないような気がしてきました。独り言だと思ってください(笑)


古くて、作画がひどくて、本格的なロボットアニメ・・・。
見る前のイメージだと大体こんな感じだったので、ちょっと躊躇してました。

でも一目見るとみるみるハマってしまい、古くて作画がダメでも面白いものは面白いんだ、ロボットアニメって面白いなと思えるようになりました。

ロボットの魅力とか歌の魅力とかそこらへんはもう語り尽くされていると思うので………
あれ!?あんまりレビューだと触れられてない…。

なんか勿体ないのでロボットとか歌についても書きます。


先ずバルキリーの三段変形。

戦闘機の形態はファイターと呼ばれ、空中戦闘もキチンと描かれているのがロボットアニメとは違った楽しさがあります。
回転しながら攻撃を仕掛けるなど決して地味に見えないように工夫されていました。
あり得ないような軌道のミサイルが画面狭しと飛び回る迫力は劇場版には劣るものの回によっては見応えあり。


ベタな戦闘機形態のファイターと比べてユニークなのがちょうど戦闘機と人型ロボットの中間形態のガウォークです。

戦闘機から手足が生えたような見た目がとても面白い。ガウォーク状態で地上を滑走して闘うシーンは印象的です。


完全に変形した人型ロボット状態のバトロイド、やっぱりこれが一番カッコいいです。

過剰に装飾や装備がないシンプルな造形美、バイファムのロボットなんかも同じく好きです。


戦闘の最中、状況に合わせてこの三形態を使い分けつつ変形するパターンの豊富さがバルキリーの魅力だと思います。


メカとして戦艦マクロスさえも変形するのが凄いところです。

巨大な戦艦が形を変えて人の形を模する姿はインパクト絶大で、そこから繰り出される‘ダイダロス・アタック’なる力業はそれ以上に圧巻でした。

与えるダメージは大きい代わりにリスクも大きく、反撃を喰らうシーンもあったりして。よく考えられたギミックだと思いました。


歌についてもマクロスはよく考えられています。

ヒロインのミンメイは昭和アイドルの松田聖子や中森明菜がモデルになっているとか?実写のアイドルを二次元化するに当たり、歌の雰囲気もそれに近くなってますね。

今見るとぶりっ子にも見える歌い方が新鮮でした。でも飯島真理さんが歌うとあざとさより爽やかさが上を行く感じです。

屈指の名曲『愛は流れる』を始め、『シルバームーン・レッドムーン』『やさしさSAYONARA 』もしんみりとした良いムードです。

個人的に『0-G LOVE』『小白竜』『私の彼はパイロット』も好きで、ずっと聴いています。

ラブソングとしては0-G LOVEが一番良いと思います。
恋に浮かれて体も宙に浮かび上がってしまいそう。そんな明るい恋心を歌った素敵な曲です。


OPの『マクロス』は羽田さんの音楽性が特に発揮されていると思います。
80年代のアニソンでもこの曲はちょっと独特な、硬派な雰囲気でマクロスのリアルロボット路線を強調しているようです。

ED『ランナー』も聴いていて悲しげなイメージがあります。本編のミンメイソングと巧くバランスが取れているかもしれません。


明と暗、両方の雰囲気を併せ持つ歌はマクロスの持つシリアスでコミカルなイメージに繋がっています。




次にどうして自分がマクロスに魅力を感じられたのか、理由をいくつか考えてみようと思います。

かいつまんで言えばマクロスが描いているのは異星人との邂逅と対立、そして相互理解までの闘いの記録。とでも言えばいいのでしょうか。とにかく一つの大きな戦争が軸となっています。

戦争をフィクションで取り上げる場合、その憎しみ合いの醜さや殺し合いの悲惨さが際立つことが多いと思われます。

でもマクロスでは、人々が平和の中で生きる姿・平和のために生きる姿が活き活きと表現されています。

歌です、愛です、文化です。これらはマクロスにおいて重要なキーワードとなります。

悲惨な場面も数あれど、それ以上に救われる場面(例えば恋愛とか)が印象的でした。

例{netabare}
4話「リン・ミンメイ」映画でも使われたミンメイとの出会いのシーン。艦内に閉じ込められた二人は恋人のように戯れ合う。

8話「ロンゲスト・バースデー」ミンメイの誕生日。突然の敵の奇襲でミンメイへのプレゼントを用意できなかった輝は、自分の勲章を渡す。

11話「ファースト・コンタクト」敵艦に居る中で輝と未沙のファースト・キス。ミンメイはアイドルデビューしてライブを披露。

13話「ブルー・ウィンド」マクロス艦内に侵入した三人のゼントラーディ。スパイ目的のはずが、地球の文化の虜になってしまう。
{/netabare}


戦争を解決する、その結末においても希望を感じさせてくれる解釈。
{netabare}
SF的な、いわばガンダム的な問いかけ『争いはどうすれば無くなるのか?』に対してのメッセージは、全ての生物は元は一つであったこと。そして歌は不滅の架け橋であること。それらを説いて戦争の無意味さを知らしめました。
{/netabare}
あらゆる戦記もので、マクロスの明快な結論以上に素晴らしいものはないです。

まず、その強いポジティブなメッセージ性が魅力の一つです。



キャラクターも、堅苦しいのは一部の人間だけで皆そこら辺にいそうな普通の人間だったのも魅かれた部分でしょう。
特殊能力があるとか、隠れた素質があるとかアニメらしいキャラクターよりも親近感を抱くことができます。

むしろそういった典型である、異常に堅苦しい男カイフンと隠れた才能で一躍スーパースターとなった女ミンメイを差別化する計らいもあったのかもしれません。

主人公の輝は確かに美女二人にモテるのは主人公補正かもしれないけど、それ以外では平凡な男です。
ヒロインの内の一人、未沙も美女である以外は至って平凡。アニメキャラにしては地味すぎるくらいです。

軍人であっても休みの日はショッピングやデートに出掛けるというのは、中々他の作品では見られない光景だと思います。

未沙やミンメイ、輝の心情を深く描いてあるので三人の関係は見応えがあります。恋愛としても、人間ドラマとしても。

その他のキャラも良いお話があるんです。

有名なのはフォッカー大尉とガールフレンドのクローディアの繊細な会話劇が光る18話「パイン・サラダ」。
少ない会話で二人の思い出や関係の深さを思わせる凄さ。
マクロスF17話「グッバイ・シスター」のやり取りの元ネタでもあります。。

マックスとミリアの出会いを描いた24話「グッバイ・ガール」。
シリアスな構図を軽快な、コミカルな雰囲気に変えてしまうキャラとシナリオの作りが見事です。

評判の悪い二部(実質的最終話の27話以降)も、派手さはない代わりに心に響いてくる名エピソードがたくさんありました。特に松崎健一、富田祐弘、星山博之ら三名の脚本には目を見張りました。

28話「マイ・アルバム」 - 星山博之
29話「ロンリー・ソング」 - 富田祐弘
33話「レイニー・ナイト」 - 星山博之
35話「ロマネスク」 - 富田祐弘


どれも素晴らしい、情緒あるシナリオです。




後はスタッフ自身の若々しい感性がこれでもかと発揮されていることです。

当時の若手が集まって新しいモノを作ろう!という気概が強く反映されているため、今見ても新鮮味があるという単純な見解もあります。

80年代の作品は特にそういう傾向が強いと思うんですが、とにかく流行りの要素や見せたい要素を惜しみなく詰め込んであります。

流行りだったアイドルをミンメイに重ねあわせ、只のロボットでは飽き足らず自在に三段変形するフォームを採用し、独自のSFストーリーを展開させる。


生まれた頃からアニメや漫画に溢れていた世代、つまりアニメは表現技法の一つではなくアニメはアニメとして存在していて、アニメを作りたいから業界に入ってきた世代。

伝えたいテーマの表現の手段としてのアニメから、アニメを描く上で最大限映えるためのテーマ作りへの変遷・・・みたいな。

ある意味‘新しい’時代のアニメ。

だから今の世代の人間でも特に違和感なく見られるんじゃないでしょうか。


この頃からアニメスタッフとアニメファンの距離が縮まっているというか、アニメを愛する同志みたいな雰囲気を感じます。

作り手という離れた立場から、一緒にアニメを楽しもうとする視聴者目線の立場まで降りてきた感じ。

正に作り手も受け手もアニメオタクで、そういうオタクシンパシー?に魅かれたということもあるかもしれません。



マクロスはあにこれの評価方式で見れば難もあり点数が低くなってしまいますが、間違いなく80年代を代表する傑作アニメです。

最近マクロスと言えばマクロスFの話ばかりですが、戦記ものであり・愉快痛快なロボットアニメであり・情緒豊かな人間模様があり、そういった要素の配分は初代マクロスが一番かと思います。


蛇足
{netabare}
実はマクロスシリーズの中ではマクロス7が一番好きで、初代はその次です。あとミンメイより未沙派です。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 22

64.6 4 歌手アニメランキング4位
デトロイトメタルシティ(OVA)

2008年8月8日
★★★★☆ 3.8 (108)
412人が棚に入れました
主人公・根岸崇一はポップでオシャレな音楽を好む青年。大学進学に伴って上京してきた彼はポップ歌手としてデビューするという夢を叶えるため、大学卒業後にレコード会社と契約する。
ところが事務所から根岸が歌わされることになったのは、彼の趣旨とは正反対のデスメタルであった。程なくして根岸は悪魔系デスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ」(通称DMC)のギターボーカル「ヨハネ・クラウザーII世」に仕立て上げられ、デビューする事になってしまう。
メタルは嫌いな根岸だったが、いざ歌ってみると秘められたメタルの才能を発揮してたちまちバンドは大ブレイク、根岸自身の思いとは裏腹にクラウザーはカリスマと化し、DMCは一躍世間の注目を集める人気バンドとなるのだが…。

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ごめん 実はこういうの大好きなんだー!

優しくおしゃれなスェーディッシュポップスをこよなく愛する青年・根岸宗一が主人公。
好きな音楽でプロデビューすることを夢見て上京したが、
契約したデスレコーズで強制的に悪魔的デスメタル
「デトロイト・メタル・シティ」のギター&ヴォーカル
ヨハネ・クラウザーⅡ世としてインディーズデビューさせられてしまう。

悪魔メイクと衣装でその二面性は区分けできているものの
自分の意思とは裏腹に、彼の中に秘められたメタルの才能が急速に開花し、
過激なパフォーマンスと歌詞で大ブレイク。
バンド人気が益々過熱していく中、葛藤する姿をコミカルに描く物語。

主人公の宗一が学生時代から目指している音楽が、
フリッパーズギターなどを代表とする、かつて渋谷系と呼ばれた
カヒミ・カリィやコーネリアス、というのがまず懐かしい。
だけど路上でその手の歌を唄ってみても、人が集まることはなく。

事務所の社長から引き出された、デスメタルロッカーとしての才能のほうが
どんどん開花していく有様を見ていて思ったのは、
人間の内面には誰しも、相反する二面性が存在するよなってこと。
事実、僕自身の中にも宗一とまったく同じように、
特に音楽に関しては真逆の趣味があったりする。
クラシックを愛しつつ、メタルロックも大好きだし、
フレンチポップを愛する一方、雅楽なんかもけっこう好きだったりする。

しかしこれは趣味ならジャンル問わず幅広く聴く、あるいは演奏する
というだけで済むけれど、デスメタルのような特徴的な音楽を
プロとして極めようとするなら、それはめちゃくちゃ大変なこと。
ましてや宗一の場合、自分の意思や好みが無視されて強制されている。
しかも世間での評判はどんどん尾ひれもついて伝説化。
本来の宗一と真逆にかけ離れていけばいくほど、
それが観ている者にとってはめちゃ面白く、冷静に見れば、
どちらも宗一自身だってことがシュールでもある。

センスというのは、自分で認識しているもの以上に、
他人から引き出されたもののほうが、案外花開くものなのかもしれない。
それを思うと、宗一の隠れたデスメタルセンスを見出した事務所社長は
かなりのやり手だったと言えよう。

この作品、基本・・ギャグアニメなので当然大笑いの連続だが、
本人自身が実際どう思っていようが容赦なく、
1人のカリスマロッカーが作り上げられていく過程とともに、、
ロック音楽界のことも、なかなかリアルにテンポ良く描かれていたと思う。

それと、宗一の学生時代からの同級生である相川さんが素朴で可愛い。
実写映画も原作も観たけれど、個人的にはこのアニメが
一番バランスよく感じて好きだ。

相当~~お下品だけどね(^^;

投稿 : 2024/12/21
♥ : 58

いしゆう さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

さすがPG-12指定! 家族一緒で視聴は・・・正直危険な作品です。

あらすじはあにこれを参照ください
放映時期 2009年2月~3月 

大分から上京したポップミュージック大好きな少年/根岸は
気付けば ボーカル兼ギターでインディーズ界を席巻していた・・・

音楽やバンド関連の作品って みんな熱くてどこか爽やかさがありますよね
ただ この作品は PG-12作品 普通の作品じゃありません!

爽やか? いやいや 反対に空気が淀んでます  
下品なギャグのオンパレード ある意味”下ネタ直球勝負”!
毒気が強すぎて・・・好き嫌いが分かれる作品だと思います。

この 誰にでも好かれようなんて 全く考えていない潔さ 
好きな人は好きかも○o。.。

インディーズ界でデスメタルバンドとして頭角を現したクラウザー
異形の姿と激しいアクションで次々とファンを虜にしていく!

でも 素の彼は”スウェーデン・ポップ”大好き 爽やか青年/根岸君
この二つの顔を持つ 彼の青春物語

わたしはデスメタルとか全く知りませんが 
クラウザー様の恰好 少しは誇張してるのでしょうか?
ハロウィンくらいでしか見たことのないような格好ですし
もしリアルでこれに近かったら ビックリです。
 
内容は 正直薄いです
観終わっても 何も残らない・・・ 
でも! あえて言うなら 例えばこんな時 おススメです 

〇疲れた時・・・
クラウザー様の歌を聴けば 元気出ます 
画面のオーディエンスも 凄いノリです( 歌詞ほぼ下ネタですが ) 

〇笑いたいとき
やることなすこと 裏目に出る根岸君 
最後は暴走クラウザーで笑いに走る! ( 解決策ほぼ下ネタですが )

〇隙間時間に濃いアニメ観たいとき   
1話15分( 毒気が強くこれ以上は危険!&下ネタ多いので視聴場所大事 )

〇元気のないとき
クラウザー様は 明日なんて観ていません 
でも 今日をしっかり生きてます ただ全く参考にはなりませんが・・・
勇気だけは貰えるとおもいます。

〇仕事中からプライベートなどの 切り替えが出来ないとき
根岸君からクラウザー様へのあの変わり様 見習ってはどうですか?
ただ 見習って大切な何かを失っても わたしは知りません♪
    
ま~多分他にも沢山あるはずでしょうが 割愛(^^♪。 
 
最後に
根岸君が変わらず音楽を好きな所は 情熱を感じます
少しサクセスストーリー的な所もありますし その点は良かったです

今回は 他の登場人物の紹介は省きましたが 
ヒロインも出て 青春したり メンバーと合コンしたり
住んでるアパートの隣のおじいさんと騒いだり・・・
一般的な事も やっていますのでご安心を!

ただ 家族そろっての視聴は・・正直危険な作品ですね。
( 個人的には無理かな・・ )

以上 最後までお読み下さりありがとうございました。



 



 
 





 

投稿 : 2024/12/21
♥ : 23

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

毎回本編視聴後にED曲で得られる爽快感は異常!!。

原作未読です。
視聴のきっかけは”本サイトでキャッチさせてもらってる方のレビューに影響されて”です^^。

1話から完全にドハマりしました!!。

自分が感じた「見どころ」としては
・主人公をはじめ、他にもたくさんの個性あふれるラブリーなキャラ達
・絶妙の間と空気感で笑える
・下手したらシュールになってしまいそうなギリギリ加減
・下品な言葉や行動がよく突発するが、不思議と嫌悪感は全く感じない
 ただ確かにTV放送でのオンエアは無理だと思われるw
・音楽が突出して素晴らしい♪。
 DMCの楽曲も原作の歌詞に忠実な上での作曲と考えると驚愕の出来
 毎回本編視聴後にED曲で得られる爽快感は異常!!(に良い)

自分が特に惹かれたキャラは、デスレコーズの社長さんですね♪。
素晴らしい演技のおかげで、腹がよじれるくらい笑わせてもらいました。
あとで気になって調べてみたら、∀ガンダムのリリ・ボルジャーノ!
そうだったんですね~♪。

あと、じわじわ惹かれてきているキャラは、ファンA??さん?です。
よく登場される顔にクラウザーメイクしてる男性ファンの方です。
自分にとっては影のMVPかも?ですわ。
あの人の「クラウザーさん・・」と発した言葉の”説得力”凄すぎ!!。

12話での最後の〆め方も最高でした!!。
これからもずっとずっと続いてほしいと思わせてくれる最高の終わり方でした。

ということで、今後は原作コミックスの方で楽しませてもらおうと思っています。
既に1巻を途中まで読んでみたのですが
自分の中ではもう完全にアニメも原作漫画も同化してるレベルです!。
ページをめくれば音楽が流れ人物が動きだし声が聞こえてくる感覚です^^。
原作マンガのアニメ化作品としてもお手本的作品ではないでしょうか?。


※余談:
・けいおん!1話でずっと謎だったことが今回解消されました^^。
 あの人は”クラウザーさん的な人”だったのですね!。
・本作のおかげでメタルというジャンルの音楽を聴いてみたくなりました。
 でも歌詞がわからないと何を歌ってるのかわからないので日本語がいいな。
 あ、BABY METALの「ヘドバンギャー」は名曲だと思っています。
 とりあえずDMC本作のアルバムCD聴いてみたいです♪。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 17

79.8 5 歌手アニメランキング5位
劇場版 とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟(アニメ映画)

2013年2月23日
★★★★☆ 3.8 (1477)
8750人が棚に入れました
学園都市製宇宙エレベータ『エンデュミオン』。
その完成を目前に控えたある日、上条とインデックスは無能力者(レベル0)の少女・鳴護アリサと出会う。
路上ライブで素晴らしい歌声を披露していた彼女と意気投合し、放課後を楽しんでいたところ、
アリサにオーディション合格の知らせが舞い込む。
エンデュミオン開通キャンペーンのイメージソングに、彼女の曲が大抜擢されたのだ。
そんな幸せもつかの間、魔術師を引き連れたステイルが突如襲いかかってくる。
ターゲットは、アリサ。なぜ科学サイドの人間である彼女が魔術サイドに狙われるのか?
魔術サイドの強襲を受け、学園都市側は女リーダー・シャットアウラ率いる秩序維持部隊『黒鴉部隊』を展開する。
上条とインデックス、そしてアリサを取り巻く状況が混迷を極める中、ステイルは、こう言った。
「そこの彼女は、魔術サイドと科学サイドの間で戦争を引き起こしかねない」と――。

科学と魔術、そして、歌と奇蹟が交差するとき、『エンデュミオン』を舞台に物語がはじまる――!

声優・キャラクター
阿部敦、井口裕香、佐藤利奈、三澤紗千香、日笠陽子、佐倉綾音、新井里美、豊崎愛生、伊藤かな恵、伊藤静、谷山紀章、能登麻美子、勝杏里、岡本信彦、ささきのぞみ、川原慶久、こやまきみこ
ネタバレ

Etzali さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

「お前の、その惨めな幻想を…この右手でぶち殺す!」

全国展開じゃないと地方に住んでる身としては辛いなぁ。
オリジナルストーリーみたいだけど、もし、可能性あるなら一方通行と浜面仕上と当麻の絡みに期待!!

(11/26;追記)
「科学と魔術、歌と奇蹟が交差する時、物語は始まる!」

劇場版とあラジ配信してたんですね^^; 公開、まぁ私の場合はレンタル開始まで拝聴しながら期待して待ちます!

※劇場版とあラジ、響‐HiBiKi Radio Stationで隔週水曜夜19時から配信中!
 尚、2013年配信から毎週水曜配信予定
http://hibiki-radio.jp/

(2012.12/13:追記)
劇場版とあラジ#3(2012.12/12)
『劇場版 とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟』のイメージソングでインデックス役の井口裕香さんのソロデビューが決定!(2013.2/6 Release)

曲名:「Shining Star-☆-LOVE Letter」
作詞:KOTOKO
作曲・編曲:八木沼悟志(fripSide)

尚、EDは川田まみさんが担当!タイトルなどの詳細はまだ不明。(2013.2/20 Release)
→(2013/1/20:追記)タイトルは「FIXED STAR」

(2012.12/19:追記)
「劇場版 とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟」
あらすじ;{netabare}学園都市製宇宙エレベーター『エンデュミオン』。その完成を目前に控えたある日、上条とインデックスは無能力者(レベル0)の少女・鳴護アリサと出会う。
インデックスとアリサが、旺盛な食欲という謎の繋がりで意気投合し三人で放課後を楽しんでいた時、魔術師を引き連れたステイルが突如襲い掛かってくる。そのターゲットはアリサだった。なぜ科学サイドの人間である彼女が魔術サイドに狙われるのか?
魔術サイドの強襲を受け、学園都市側は女リーダー・シャットアウラ率いる秩序維持部隊を展開する。
上条とインデックス、そしてアリサを取り巻く状況が混迷を極める中、ステイルはこう言った。「そこの彼女は、魔術サイドと科学サイドの間で戦争を引き起こしかねない」と―。
科学と魔術が交差するとき、『エンデュミオン』を舞台に物語がはじまる―!{/netabare}

・CAST(新キャラ)
{netabare}鳴護アリサ:三澤沙千香
シャットアウラ=セクウェンツィア:日笠陽子
レディリー=タングルロード:佐倉綾音{/netabare}

(2013.1/17:追記)
(とあラジ#6 2013.1/16)
劇場来場者特典として、『とある魔術の禁書目録 -ロード トゥ エンデュミオン-』(224ページ)が配布されるそうです!(10万3000部)←そこはちゃんと、インデックスが管理・記憶している魔導書の数と一緒なんだ^^;

さらに、月刊少年ガンガンの2013年3月号(2月12日発売)から、『劇場版 とある魔術の禁書目録 -エンデュミオンの奇蹟-』のコミカライズ連載もスタートする予定。

(2013.1/30:追記)
尚、劇中歌はアリサ役の三澤沙千香さんが担当し、タイトルは「ポラリス」。
アクセラさん、ちょい役みたいだけど活躍してほしいですwww

投稿 : 2024/12/21
♥ : 24
ネタバレ

Yulily さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

とあるシリーズ初の劇場版。とあるファンの個人的評価

再視聴のためレビュー更新。

・上条当麻を主人公とする「とある魔術の禁書目録」
・御坂美琴を主人公とする「とある科学の超電磁砲」

熱ダーク系ストーリー「とあるシリーズ」で初めての劇場版となったのは禁書目録の方です。
とあるシリーズの世界観の中にきちんと位置づけられていて、シリーズファンには安心して観られる作品でした。

歌手の夢を追いかけて頑張るアリサという無能力の女の子が魔術、科学両方から狙われるというストーリー

アリサに絡んだ陰謀が学園都市を巻き込んでいきます。

1期2期に登場しなかった学園都市のシンボルのようなエンデュミオン(宇宙に繋がるエレベーター)がそびえたっていて、壮大なスケールを予感させる。

とある禁書の劇場版ですが、禁書目録も超電磁砲もほぼキャラクターを総出演させているところファンにはたまらないです。


不幸、不幸と言いつつも良いところをかっさらっていく上条当麻。
いつもお腹空いているけどやっぱり最強シスターのインデックス。
レールガンのヒーロー御坂美琴。
その他、ステイルマグヌスや神裂火織、初期のメンバーも多数登場。
禁書目録の作品で佐天さんが出たのも目新しかったです。
加えて新キャラクターも。
そしてアクセラレータとラストオーダー。このコンビが大好きな私は一番の見所でした。
{netabare}
ストーリーの重要部分に関わってはいるものの出番が少ないです。
私、アクセラレータの位置付けがダークヒーローであることを忘れていました。
けれどやっぱりみせてくれた、素晴らしいお仕事をやってのけてくれました!
{/netabare}
登場するキャラクターが極めて多いため個々の尺が少ないのですが、
そこの中でキャラの魅力を最大限生かせていたのが良かったです。

ライブシーンはとても綺麗ですし戦闘シーンも迫力がありとても見応えがありました。

90分の時間を勢いよく駆け抜け、密度高いです。禁書目録とありますが超電磁砲も絡めた作品です。ファン向け作品だと思います。
上記の理由から私、高評価です!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 53
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

禁書目録的超電磁砲<追記;祝Ⅲ期>

2013年時点で「とある世界」を最大限に濃縮した作品。
スタッフの愛情がひしひしと感じられる劇場版です。
タイトルに禁書目録とついています。
しかし、妙な悲壮感がない所とかラストのイケイケ感から、ノリは完全に超電磁砲です。

TV版の主要登場人物が、ほぼ総出演の完全オリジナル作品。
総出演だから、一人一人の登場時間は少ないです。
でも、みんなそれなりにいい仕事をしています。

主要新キャラクターは3人。
それぞれが重要な役割を果たします。
その中でも、アリサの個性が光っていました。
歌はうまいし、いい子だし。

劇場版だから、作画が良い。
歌も丁寧に作られている。
ストーリーもわかりやすい。
ステイルの弟子、魔女っ娘3人組はドジかわいい。
お約束のシーンもふんだんにも盛り込まれる。
等々、とにかく、TV版ファンには至れりつくせりの親切設計です。
当然、この世界にどっぷりつかっている私は、超々楽しめました。

神裂のねーちん、やりすぎって声が聞こえてきそうです。
魔術界に20人しかいない聖人。
それくらいのことはやりますとも。

<追記;祝Ⅲ期>
{netabare}Ⅲ期放送前にTV初放送の劇場版を視聴しました。

いやはや、まあまあ、ご都合カオスの炸裂です。
勢いの暴走が止まらない。
楽しくて仕方ありません。

私をアニメ界に引きずり込んだ「とある世界」がこの秋から再始動します。
Ⅲ期の1話を視聴しましたが、やっぱりカオス。
さて、あなたはこのカオスに耐えられますか?{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 54

70.4 6 歌手アニメランキング6位
戦姫絶唱シンフォギア(TVアニメ動画)

2012年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (1024)
5032人が棚に入れました
――『それ』は、有史以来、世界の各地にてたびたび観測されてきたものであったが、その年の国連総会にて正式に議題として取り上げられ、限りなく未知に近い既知の存在として、公式に認定されることで一致した。国際平和維持のため、各国が協調し対処にあたるべき認定特異災害『ノイズ』。ノイズはヒトを襲い、ヒトに接触することで、炭素の塊へと変えて分解してしまう。対して、ヒトの行使する通常物理法則にのっとった破壊力は、いかに最新・先鋭を誇っていようと、ノイズには微々たる効果しか発揮できず、ヒトは往々にして、ただノイズが通り過ぎ、姿を消すのを待つだけでしかなかった。ある者は、そんなノイズを「まさに災害だ」と評し、またある者は、ヒトだけを襲い、炭素の塊へと変え、やがてノイズ自身も炭素の塊と崩れ落ちるその様に、「他人を巻き込む自殺願望そのものだな」と吐き捨てるのであった。物語の舞台は、近未来の日本。東京。日本政府は、公に出来ない暴力装置をいくつかかかえている。特異災害対策機動部二課は、第二次世界大戦時に旧陸軍が組織した特務室『風鳴機関』を前身としており、一般に周知されている対策機動部一課と同様、特異災害ノイズに対する、被害拡大の阻止と事態収拾を担っているのだが、決定的に異なる点がひとつあった。『シンフォギアシステム』――天敵ノイズの駆逐のため、人類が備えうる、唯一絶対の切り札の保有と、その行使である。シンフォギアシステムを身に纏ったものだけが、ノイズに対して効率的・有効な攻撃手段を備え、撃退することを可能とする。だが、既存の技術体系とは一線を画す、異端技術の結晶でもあるシンフォギアは、同時にノイズを殲滅せしめる強力な武装でもあるため、米国との安全保障条約や、周辺諸外国に対する影響も鑑みられ、現在の政府与党判断によって、完全に秘匿されている状態でもある。誰に知られることなくノイズと戦い、ヒトの暮らしを守る防人たちが年端もいかぬ少女たちであることを――その正体が、当代トップのボーカルユニットである『ツヴァイウィング』の2人、天羽 奏と風鳴 翼であることを知る者は、ごく僅かに限定されている。立花 響と小日向 未来は、この春より、私立リディアン音楽院高等科に通うこととなった。憧憬の対象である、アーティスト・風鳴 翼が通うことでも知られるリディアン音楽院に通うことは、響と未来にとって、望外の喜びである。しかし――そのことが大きな運命の転換になろうとは、まだ気付いてはいない。『覚醒の鼓動』は、すぐそこにまで迫りつつあった。

声優・キャラクター
水樹奈々、高山みなみ、悠木碧、井口裕香、高垣彩陽、石川英郎、沢城みゆき、保志総一朗、赤羽根健治、瀬戸麻沙美、小松未可子、東山奈央、赤﨑千夏

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

面白いんです!これでいいーんですs(・`ヘ´・;)ゞ..byカビラ

■戦姫絶唱シンフォギアってこんなアニメだよ♪o(^0^o)♭o(^-^)o♬(o^0^)o♮
舞台背景は近未来の日本、人類を脅かす「ノイズ」という化物が侵攻して来ている世界なのです!
通常兵器は全く寄せ付けず、唯一「ノイズ」に対抗しうる武器は「シンフォギアシステム」といわれる物でした(* ̄- ̄)フーン
「シンフォギアシステム」とは、「聖遺物」って言われる超古代文明の技術の結晶を『歌』の力で膨大なエネルギーに還元することで驚異的な戦闘力を発揮する兵器なんですね♪

2年前のある日、シンフォギアの使い手でもあった天羽 奏[amou kanade]は「ノイズ」に襲われた立花 響[tachibana hibiki]を自らの命の危険を顧みず彼女を救おうとするのでした!
意識朦朧とする中、響の目に写った光景とは…
『歌』を武器に人類の脅威に立ち向う、少女達を描いた物語なのです!


■戦姫絶唱シンフォギアと出逢った日の日記o( 〃゚O゚〃)ゝ♪♪♪♪♪♪♪
キャラデザや作画に関しては近年急速に映像技術がアップしているアニメ界の平均水準と比べちゃうと見劣りしてしまう印象を受けました!
意図的にこの水準にしているとは考え辛い内容と作風なので中途半端さは否めませんね♪
でもストーリーの方は決して悪くはないと思います♪
確かに各種設定は安直でありきたりなのですけど、ストーリーの芯はしっかり通ってそうな気がします♪
最近の作品に例えるならば…「セイクリッドセブン」の様な位置づけの作品っていえるかもw
決して名作にはなれない良作って感じの作品になるような気がしますヾ(;´▽`A``
突っ込みどころ満載ですけど、突っ込む事を楽しみに変換できますし、王道のストーリー構成で押さえどころさえ間違えなければ最後まで楽しく見れそうです♪
どんなに辛い過酷な現実も、熱い想いがあればなんでも乗り越えられるって展開だと思いましけど、感動の場面に出逢えることを期待したいですね♪


■総評
全部観終わってのσ( ̄∇ ̄*)アタシの評価は期待以上の出来でした。
色んなトコで滅茶苦茶なんですけど、メチャクチャ楽しかったので大満足ですc(>ω<)ゞ イヤァ~♪
やっぱりメインヒロインの心情変化を丁寧に描写出来ているのが一番のポイントだったのかなぁ☆彡

物語の前半では、自分を押し殺して苦しみながら生きる翼に対して、自分らしく生きることに不安を抱いている響が描かれていましたね♪
とっても対照的で噛み合わなかった二人なんですけど、次第に打ち解けあっていく描写はとっても清々しかったです(*^▽^*)
この二人の関係を大いに盛り上げてくれたのが、1話で衝撃的な登場をした奏の存在と、未来の存在だったと思います♪
奏はグレンラガンのカミナを思い出しちゃうくらい、大事なところで翼の支えになってましたね(o^-')b グッ!
未来の方も複雑な心境を見事に描いてました♪
普段明るいキャラを演じることの多い井口裕香さんですけど、未来みたいな真面目で正義感の強い役柄も新鮮でさすがだなぁって思ってました(^ー^* )フフ♪
後半はなんといってもクリスの存在が物語を盛り上げてくれましたね♪
裏切られて行くあてのないクリスが、街の子供との触れ合い、未来や弦十郎との出逢いなど、徐々に心を癒していく様子もよく描かれてました!
とにかく「喜怒哀楽」色んな表情を見せてくれる彼女達の変化に注目しながらこの作品を観てもらいたいですね♪

バトルシーンについては『歌』を歌いながらなので、歯を食いしばって真剣に戦う表情が乏しくなっちゃって、戦いにくそうなうえに滑稽に感じちゃったりもしました…でもこれ否定しちゃうと…ねw
それとバンク(同じ動画の使い回し)がちょっと目立ちすぎちゃっていたような気がしまました…
それ以外はスピード感溢れる熱いバトルが展開されているので迫力はあったと思います♪

恋愛要素を完全排除して仲間との絆に焦点を当ててきたことは評価できました。
1クールを無駄なく作りこんだシナリオ構成はアニメの楽しさを充分伝える作りになっていたと思います♪
アニメらしい行き過ぎた演出も笑って許せてしまうのが「戦姫絶唱シンフォギア」の魅力なのかもしれませんね(╹◡╹❀)


■MUSIC♫
上松範康を中心に音楽集団「Elements Garden」の面々が楽曲を提供しているためどの曲も基本的に和のテイストが効いた軽快なデジタルサウンドが特徴的です。
作品で使われた楽曲が多い中、水樹奈々ちゃん歌唱力の高さと、曲によって声色を変えていた高垣彩陽ちゃんの器用さが特に目立ってましたね♪
楽曲では『魔弓・イチイバル』が一番のお気に入りです♪
重厚でヘヴィで切れの良いサウンドと彩陽ちゃんの甘い声が妙にアンバランスなんですけど、とっても新鮮で癖になちゃうんですよね♪

OP曲『Synchrogazer』
 【作詞・歌】水樹奈々

ED曲『Meteor Light』
 【歌】高垣彩陽
 
挿入歌『逆光のフリューゲル』
   『ORBITAL BEAT』
 【歌】ツヴァイウィング(風鳴翼〈水樹奈々〉、天羽奏〈高山みなみ〉)

挿入歌『君ト云ウ 音奏デ 尽キルマデ』
 【歌】天羽奏(高山みなみ)

挿入歌『絶刀・天羽々斬』
   『恋の桶狭間』
 【歌】風鳴翼(水樹奈々)

挿入歌『撃槍・ガングニール』
   『私ト云ウ 音響キ ソノ先ニ』
 【歌】立花響(悠木碧)

挿入歌『魔弓・イチイバル』
   『繋いだ手だけが紡ぐもの』
 【歌】高垣彩陽

挿入歌『FIRST LOVE SONG』
 【歌】立花響(悠木碧)、風鳴翼(水樹奈々)、雪音クリス(高垣彩陽)

挿入歌『私立リディアン音楽院校歌』
 【歌】私立リディアン音楽院生徒一同
 歌詞は短いですけど、とっても素敵な校歌ですね♪

 .:♪*:・'゚♭.:*・♪'゚。.*#:・'゚.:*♪:・'.:♪*:・
 仰ぎ見よ太陽を よろずの愛を学べ
 朝な夕なに声高く 調べと共に強く生きよ
 遥かな未来の果て 例え涙をしても
 誉れ胸を張る乙女よ 信ず夢を唄にして
 .:♪*:・'゚♭.:*・♪'゚。.*#:・'゚.:*♪:・'.:♪*:・



2012.01.21・第一の手記
2012.08.19・第二の手記

投稿 : 2024/12/21
♥ : 54

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

貴方は適合者になれるか?(87点)

全13話。
オリジナルアニメ。

個人的満足点:87点
アニメ系統:SFバトルアクション

正直なところ意味不明で切る気満々だったのでレビュー書いていなかったのだが、
いつの間にかはまっていた。

設定は歌を歌って変身し、歌で力を出して変な生物と戦う。

序盤は劣化マク●スかと思わせる雰囲気をかもしだして、さらには意味不明の超展開。
展開スピードもかなり早いのでほぼついていけない。

しかし、中盤にさしかかるころになると、なんとなく面白くなってきた。
序盤の超展開で頭に全然入ってこなかったキーワードを
もう1度序盤から見直す必要が出てきた感じ。

どこがどう面白いか説明が難しいのではあるが、
あまり難しく考えずに勢いで押し切るといったところか。
突っ込みどころも結構あるんだけれども、そんなのどうだっていいってなってくる。

心境はこうだ

             /)
           ///)
          /,.=゙''"/   
   /     i f ,.r='"-‐'つ____こまけぇこたぁいいんだよ!!
  /      /   _,.-‐'~/⌒  ⌒\
    /   ,i   ,二ニ⊃( ●). (●)\
   /    ノ    il゙フ::::::⌒(__人__)⌒::::: \
      ,イ「ト、  ,!,!|     |r┬-|     |
     / iトヾヽ_/ィ"\      `ー'´     /


なぜか分からないが超楽しいw

初見でもそんな感じで面白かったのだが、
再視聴では色々設定分かってきていて1話から普通に面白い。
俺どんだけ伏線見落としてるんだw
さすが序盤のわけ分からなさによる流し見w
挙句の果てには最後泣いてたw

最後まで見て、なんか分からんが面白いと思った方は1話から見直してみて。
新しい発見があるはず。

そして音楽を前面に出しているだけあってOPED作中の曲はなかなかいい。
全体的にはテクノ系の曲が多いかな。
一番すきなのは高垣彩陽さんの歌うエンディングテーマ「Meteor Light」。
水樹奈々さんのオープニングテーマ「Synchrogazer」も結構好き。
それぞれのキャラにもキャラクターソングがあり、これがまた良いできなのである。

全てにおいてシンフォギアの魅力に完全にはまってしまった。
2期も是非作って欲しいところ。

ただ、このアニメはお勧めかと聞かれても分からない。
かなり好き嫌いが分かれる作りではある。
しかし、合う人にはとことん合いそう。
貴方も適合者になれるかもしれない。


と、まあ、今までにありえないレビューにはなったのではあるが
つまり、何が言いたいかと言うと

勢いって大事だぜ(`・ω・´)キリ


■ちょいネタ追記
http://www.symphogear.com/key40.html

このページの「世界から完全喪失となった。」の文章の後をドラッグしてみてね(・∀・)ニヤニヤ

■2期決定
http://www.symphogear.com/

\(^O^)/

投稿 : 2024/12/21
♥ : 64
ネタバレ

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

――少女の歌には、血が流れている。 誰よりも熱く 誰よりも強く 抱きしめるよ~♪ 翼さんはフェイトと同じ境遇だった

奈々さんはこの2年後ノーマ(黒いSAKIMORI)に...
その前身である蒼いSAKIMORIとしての覚悟を見届けろ!

初盤であった一言
{netabare}響に対しての翼「私と戦いましょう」
ああ、これは燃えるわ...
理由があってもなくても「いいだろう...」
って答えたくなる。普通は戸惑うけどね
だがしかし、この後乱入者が...{/netabare}

戦闘中の技のカットインが冴え渡る作品であり、豪華声優も使用している良作品だと思う。でも英語だと文字が変わっていて読めない・・・(まどマギの魔女達と同じ)

それと戦闘と歌が綺麗にマッチしているところがいい!!
とてもカッコイイし、時折声がデッカくなるんだもん!
他のアニメでも歌って戦闘してください...
それと描写は一時的に濃くなる部分がある。
響(まどか)よデュランダルの闇を打ち砕け!

4話
{netabare}響の動きを止める際、謎の白い液体を使いやがった...別な方法無かったのか!触手使え!触手!
響の特訓において、形から入るんだな(イメージよりいいかも)
回を追うごとに戦闘できるようになったからね{/netabare}

7話
{netabare}ここで未来(雲雀)と正体を明かすんだったな...
「友達でいられない...」
守るものがあるから犠牲や失うものもあるのだろうか

先にクリスのターンだ!!の後に翼さんだからね
何だこの豪勢なターンの交代は...
とりあえずラスボスは服を着ることを覚えましょう...
何でクリスを痛めつけているとき服脱ぐんだ?お前はアーケードのユダ様か?{/netabare}

8話
{netabare}ここで未来は傷ついたクリスを見つける
同時に正体をバッチリ見られることになる
例え力が無くてもできることをやればいい
例え無茶だとしても、人を信じればいいから
友達なら簡単なことだから...{/netabare}

9話
{netabare}窓からStylishに逃げたクリス...それでも牛乳はちゃんと飲むww、普通に逃げればいいのに...
ここで組織の秘密を知ることとなった未来
で、翼とデートすることに
奈々さん演歌上手いなあ
津軽海峡冬景色を思い出したwww{/netabare}

11話
{netabare}クリスうううううううううううう!!{/netabare}

12話
{netabare}ブチ切れてダークモードになった響...だが憎しみでは駄目なんだ!この世界では...
翼さあああああああああああん!!

ガングニールに精神・肉体を奪われれば人としてなくなる
それを利用していたラスボス

救ってくれたのは学園の校歌だった
人がいるからこそ戦えるんだから
そして、散ったかと思われた2人帰ってきた
少年よ、これがシンフォギアだああああああああああああああああ!!
叫びの核弾頭が狼煙を揚げた姿だった{/netabare}

13話 ファイトの果て Synchrogazer詠唱完了
{netabare}「歌は生命だ」
その一言に尽きるlast party
先ほどの破壊衝動という欲望を乗り越えたダーク響
皆がいるから戦える世界だったんだ
最後はSynchrogazer!!

これで終わったフィーネ...
だが全てが終わってもノイズが尽きることは無い
それは人が造ったものだから...
最後、彼女は足掻き、月を動かして散った...{/netabare}
その後は次のシーズンのレビューで

Synchrogazerが最新のjubeatに入りました!!
非常にうれしいです!

中の人的にブロッサムとダークプリキュアが協力しているなんて驚きだな
でも最初でダークさん他界してるし・・・でもそれが響に受け継がれるんだから

jubeatの成績
BASIC Lv.3 SSS
ADVANCED Lv.7 SSS
EXTREME Lv.9 SS
尚、全てno miss

EXTREME Lv.9でSS、Lv.10でSを取れれば十分だと思っています
それとno miss達成は目指すだけ現金を損しますので止めておいてください(それを分かっていて目指す人は異常者です)

それと近況ではBeat Streamにも入ったぜ!!
尚、Beastは10・・・www
もう笑うしかねえwww
そしてNight mareも...

投稿 : 2024/12/21
♥ : 26

88.6 7 歌手アニメランキング7位
ゾンビランドサガ(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (1224)
4579人が棚に入れました
いつもの朝。いつもの音楽。いつもの自分。
7人の少女たちの安寧は、突如崩壊する。
死して蠢く、ゾンビによって……

否応なく踏み込んだ世界、そこは“最高×最悪のゾンビワールド”
少女たちの願いは、たった一つ。
「私たち、生きたい。」
これは、少女達が起こす奇跡の物語サガ。


声優・キャラクター
宮野真守、本渡楓、田野アサミ、種田梨沙、河瀬茉希、衣川里佳、田中美海、吉野裕行、高戸靖広

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ゾンビ女子高生はトップアイドルの夢を見るか?。ゾンビでも腐らない物がある。

 2018年冬、「よりもい」に並ぶ軽みと熱さを両立させた傑作が現れた!。その名も「ゾンビランドサガ」(サガがまさか佐賀だとは誰が予想できたろうか)。


 アニメ大賞を受賞した本作については多くの人が既に書いているだろうから、私が本作のポイントだと思った点を。


 本作はゾンビ+アイドルものという冗談のような企画だが、ゾンビとアイドルという一見ありえない要素をちゃんと真剣に取り組んでいる。真面目に見えていい加減な作品が多い中、冗談のように見えて本気を隠している…。これが真の大人の仕事だろう。


 本作におけるゾンビは、「ブレードランナー」のレプリカントなどに連なる、人間と似ているが違う存在を出すことで人間とは?ということを問いかけるための象徴といえるだろう。


 彼等は肉体は死んでいるが、確かに生きてる。彼等ほどに生きている人がどれだけいようか?。

 
 人として生きているかどうか?それは人として産まれ落ちたかどうかでも、人という静止した状態でもない。それは価値と意味の象徴である目的に生を結びつけて、どれだけそれを燃え上がらせることができるか?、意志の力によってどれだけ人たる存在になることができるか?にかかっているのだ。人とは動的な状態であり、人たる存在にもそれ以下にもなりうるのである。



 本作がアイドル物としても素晴らしいのは、「アイドルマスター」と同じく主人公が極限まで追い詰め、なんで自分はアイドルになりたかったのか?、アイドルとは?という本質まで突き詰めている点にある。


 本作の重要な場面でかかる曲が所謂アイドルソングではなく、熱い応援歌である点もアイドルの本質まで突き詰めた結果だろう。アイドルは単にキラキラ可愛くして、みんなに喝采を浴びるだけの存在ではない。


 愛ちゃんの勇姿がさくらに勇気を与えたように、さくらが愛ちゃんたちに勇気を与えたように、熱い輝きを放つ人は勇気と意志の力を信じさせてくれる、「人」を信じたいと思わせてくる存在の象徴だ。



 本作は滅茶苦茶なギャグと、本質的なテーマ性を両立させるという稀有な事をしているだけでなくなによりキャラの魅力という甘み抜きには語れまい。



 個人的には、サキちゃんの他にはない男気と可愛さの両立の見事さ、そしてなにより史上最高のスーパープロデューサー巽光太郎を成立させている宮野さんの演技の素晴らしさが本作の白眉だったと言いたい。


 2期は夕霧姉さんの過去話、維新の志士みんなに関わってるみたいな嘘八百話だと思ったら本当は一番悲しい運命を背負っている〜的な話を是非やって欲しい。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 54
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

佐賀が舞台の屍(かばね)のSAGAに 目尻下がるは人の性

2018.12.24記


よく言われる「3話まで待て!」の上位互換が「初回から神回」とすれば、本作の場合、

 {netabare}「開始1分30秒!括目して見よ!」{/netabare}

最短記録更新です。

ゾンビ×アイドル×佐賀県と斬新な組み合わせ。よくこれで佐賀県民は文句言わないなと思いきや、広報広聴課と県の支援も取り付けてたり、さすが“はなわ”の自虐を受け入れた佐賀県。度量の深さに敬意を表するものであります。
製作会社のMAPPAしかり、音楽会社母体のエイベックス・ピクチャーズの参画も気になります。実写はめ込みの実験的なED「魔法少女サイト」、湘南乃風起用と合わせて、え!?それEDに持ってくる?の「ぐらんぶる」と本作への関与度合いは与り知らぬものの、音楽表現にも期待です。

大筋のストーリーは、生没年もバラバラな7人(体?)のゾンビが集められて、謎のプロデューサー巽幸太郎の指揮下、ご当地アイドルとして佐賀県の窮状を救うぞ!・・・という話。まともに取り合うには躊躇する内容です。これ説明されて「よし!観よう!」ってなりますか?普通はならんでしょう。
・・・そんな期待値の低さを逆手にとって、冒頭の衝撃で視聴者を巻き込み、その後は予定調和を廃したネタを矢継ぎ早に投入し、とかく目の肥えたヲタ層をも唸らせる一品に仕上がっちゃいました。製作陣は作品のバランスを取るのも大変だったでしょうに。お疲れ様でした。

ある種、素材の化学変化が魅力の作品であるため、面白さに触れるとネタバレ必至のレビュアー泣かせの作品な気がします。冒頭の1分30秒超えて、できれば完走なり断念された方向け、以下の続きを見ていただければと。
ちなみに私は、数ある良作群の中のひとつ。傑作には届かないものの1クールで良くまとめた構成力も好印象なお奨めしやすい一品、と捉えてます。
未視聴の方は、ぜひ「組み合わせの妙」なり「作品全体のバランス」に着目してみると面白いかもしれません。



(1)素材の組み合わせの妙→予定調和でないものと王道のもの
■とことん佐賀?
広告費出したん?と思えるくらい佐賀ネタ満載です。
{netabare}通常ロケハンして風景絵に借用+αくらいで聖地化が可能なところ、・・・骨の髄まで佐賀でした。登場人物の佐賀弁、嬉野温泉含めた各スポットの利用、くらいまでならわかります。そこからさらに、アイキャッチでの観光アピール、TV通販ばりの久光製薬サロンシップ(作中は久中製薬サガンシップw)の効能アピール、ドライブイン鳥のローカルCMロケしたり店長さん出演させたり。ここで店長さんの棒読みを非難するのは無粋というものでしょう。{/netabare}

■キャラの配置
生没年バラバラで生じるギャップと関係性がコメディでもシリアスでも活きてきます。
{netabare}平成アイドル(水野愛)と昭和アイドル(紺野純子)との対比は6~7話の柱。アイドル変遷史をダイジェストで見ているかのようでした。
伝説の山田たえ(ロメロ含む)がいることで、後半のゾンビ臭が薄くなる展開の中でも、ゾンビ作品であることを視聴者に認識させてました。彼女なしではただのアイドルものに見えてたかもしれません。
この配置は絶妙だったと思います。
巽幸太郎は唯我独尊w 宮野真守さんさすがだなぁ、としか言いようない本作のMVP。山田たえ役の三石琴乃さんも助演女優賞でしょう。声なき声を使っての表現の幅の広さはさすがベテランです。{/netabare}

■アイドルらしからぬ楽曲
きゃっきゃうふふのキャラソンにずらしを加えて、作品の魅力に仕上げてます。
{netabare}ゾンビの呻き声とデスメタルの相性の良さは言われてみれば納得するがこれは気づかんかった。その昔、マーティン・フリードマンが演歌とメタルの親和性を説いて唸ったのに近い衝撃を覚えました。これ第1話でしたね。
続いてラップバトル。さくら(本渡楓さん)とサキ(田野アサミさん)きちんとそれらしく聴こえてました。お疲れ様です。そこにボイパを被せるのはHIPHOPの王道ではあるものの、アイドルものでは見たことないし、ゆうぎり姐さんが三味線でカットインする編曲も斬新。これが第2話。序盤この2曲で引き込まれたのは私だけではないはず。{/netabare}

■整合性のなさは勢いで不問にする
火葬文化の日本でなぜゾンビ?と誰もが感じる違和感は、きっちり作中で言及しつつ、「よくわからん、まぁいっか」でスルーする。下手に言い訳しない潔さで、ご都合展開のツッコミが入る余地がありませんでした。そもそもゾンビが架空だからね、っていうツッコミはあるかもしれません。


(2)作品全体のバランスの良さ
6話から趣きが少し変わりましたね。脱予定調和から王道への転換です。
{netabare}ゾンビコメディや佐賀推しの度合いを弱めアイドル成長物語にシフトしていきました。己への向き合い方が“死因”だったりするのが本作の特長です。結果、1クールの中で転調してもしっかり纏まめてきましたね。個人的には前半のノリで押し切ってほしかったのですが、好みの判れるところだと思います。
6~7話は純子と愛。8話はリリィ。9話はサキ、とキャラ掘り下げ回でした。本作ならではの死んだ理由と生前の想い(または未練)に向き合う良回が続きます。それに合わせてキャラソンをあててくるのは王道ですが安心できますね。いずれも良曲でした。
転調で違和感を感じることの無いように特別EDを除き、1話からのEDは継続してましたし、キャラ回終わってからED「光へ」が流れた10回はそのレクイエム調の曲が沁みいる感覚を覚えました。
同じく転調の繋ぎとして安定の山田たえ、巽の存在。そして完成度が徐々に上がってく「目覚めRETURNER」は7話が集大成でした。3話と7話を比べると歌の巧拙含めて違いが見えてきます。{/netabare}

成長物語の定番。“トラブル発生”もおさえてましたね。{netabare}さくらの生前記憶は、実際戻ってみたら、なんとも救いようがなく不憫な記憶でした。{/netabare}
ピンチを救うのはやはり仲間。水野愛(種田梨沙さん)が再浮上してきて種田さん好きにはたまらんかったでしょう。私がそうですから。

{netabare}「失敗とか後悔とかを、全然ダメなことだと思ってないからですかね!」
「それって絶対、次につながることですし」
「そういうの全部ふみこえた先に、誰にも負けない私がいると思ってるので!」{/netabare}

上手くコメディ→シリアスへと軸足を移しながら、ステージの山場を2回{netabare}(7話「目覚めRETERNER」エレクトリカルVerと最終話「FLAGをはためかせろ」){/netabare}盛り込むなど、アイドルものとしてもしっかり仕上げたてんこ盛りの全12話でした。

ゾンビ×アイドルの組み合わせに“はあっ?”となったのも今は昔。キャラ掘り下げ回の題材に『死』が絡まざるを得ないこの異色の取り合わせが結果的に効きまくっており、“ゾンビ×アイドル?ええじゃないか!”と完走する頃には考えを改めていることでしょう。



繰り返しになりますが、序盤のカオスさ加減を維持したまま突っ走って欲しかったので、その点は残念です。それでも失速とは感じさせなかったスタッフの力量には感謝!
どう考えても2期を期待させる終わり方で、続きがあるならぜひ観たいです。
ソンビ映画あるあるの“続きがあると見せかけてその後音沙汰なし”みたいなのは、今回に限っては要らないですよ。


{netabare}・幸太郎がさくらの同級生っぽいシーンのあれって何?
・ゆうぎり姐さんの首周りの傷やもちろん伝説の山田たえの掘り下げは壮絶なものになりそうとの期待
・ゾンビバレするのか?あの記者の立ち回りで話は大きく展開しそう。愛とアイアンフリルとの邂逅は想像するだけで切ない{/netabare}

謎の種明かしというより、話をもっと膨らませられるネタが豊富という意味で続編に期待です。



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2019.06.08追記

■どうやらアニメ『神撃のバハムート』の登場キャラ“リタ(CV沢城みゆき)”がモチーフになった、とその後風の噂で聞いた。

■キャラソンもキャッチーかつJPOPへのオマージュがみてとれて好感。
・リリィ曲{netabare}:さだまさし{/netabare}
・サキ曲{netabare}:気志團{/netabare}
さしずめ『目覚めRETURNER』は{netabare}Perfumeだってみんな思うよね。{/netabare}




視聴時期:2018年10月~12月 リアタイ

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2018.12.24 初稿
2019.06.08 追記
2022.06.02 修正

投稿 : 2024/12/21
♥ : 97
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

多くの人の記憶に残った、異彩を放つアイドルアニメ

アニメーション制作:MAPPA、監督:境宗久、
シリーズ構成:村越繋、キャラクターデザイン:深川可純
音楽制作:エイベックス・ピクチャーズ

2018年の秋クールで、どのアニメを思い出すかと問われて、
いちばん多く名前が挙がるのがこの作品ではないだろうか。
はっきり言うと、私はアイドルを題材にした作品が苦手で、
今まで1本も、まともに観たことがない。
ただ、ゾンビファンではある。
『ゾンビ』のDVDはノーカット版を持っていて、
20回は観ているし、ロメロ監督(犬ではない)の
ほかのゾンビ映画もほとんど視聴している。
それで何も知らずに観始めた結果、アイドルアニメも
観られることに気づいてしまったのだった。

主役がゾンビということで、ゾンビ映画のオマージュが
あるかと思ったら、犬の名前以外は感じられず。
ただ、1話目のインパクトはこの作品がいちばん強烈だった。
主人公のさくらがいきなり車にはねられ、
デスメタルとともにOPへと突入。
さくらの体が青色に変化する始まり方は、
かなりショッキングだった。

2話以降のOPアニメーションも派手な色遣いで、
ひとつのストーリーとして構成されており、笑わせてくれる。
EDのコーラス曲は『翼をください』を想起させて、
懐かしい気分にさせてくれた。
{netabare} 話として特に面白かったのは、2話のライブ会場で、
やる気のないメンバーに切れたさくらが、
たえちゃんの取れた頭をぶっ叩いて、
サキとラップバトルを展開するところだった。 {/netabare}
宮野真守による東京喰種の月山習を想起させるような過剰な演技にも
次第に慣れていき、気が付いたときには、
ほぼリアルタイムで必ず観る1本となっていた。

話の展開としては、過去の記憶のないさくらが、
自分の朧げな思い出を手掛かりにしながら、
アイドル活動の素晴らしさ、感動をほかのメンバーにも
伝えて盛り上げながら、それぞれが過去と向き合い
佐賀県の有名なものと絡んでいく物語となっている。
ドライブイン鳥のCMやガタリンピックへの挑戦、
アイドルとしての価値観の違いなども絡めながら
チームとしての結束力を高めていく。

曲も上手く作っていて、全体的に良かったのだが、
上手くやれば、もっと面白くなったと思う。
ストーリーはかなり勢いに任せているように感じられ、
全体をしっかり構成していなかったのは残念だった。
{netabare} 思わせぶりな記者のシーンが頻繁に挟まれるが、
最終回まで何もなく、そのまま終わってしまう。
また、さくらの過去話を最初から最後まで引っ張り、
物語の核としたのに、その部分の話が全く練られておらず、
ただの運の悪い女という話にしたことも良くなかった。
特にさくらの過去話は、もっとしっかり作ってくれたら、
最終回でさらに盛り上がったと思うし、
感動できたのではないだろうか。 {/netabare}
そこには詰めの甘さを感じてしまった。

ただ、全体を見渡してみると、
ゾンビのアイドル話に佐賀県という、
まとめられないような異質なものを上手く組み合わせ、
多くの人の記憶に残る、面白いアニメを作った。

アイドルアニメの異端として、続編も制作。
今後も盛り上がっていきそうだ。
(2019年1月27日初投稿・2021年4月10日修正)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 101

70.2 8 歌手アニメランキング8位
うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE2000%(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (627)
3402人が棚に入れました
衝撃のアイドルデビューを飾ったST☆RISHの6人と、作曲家としての道を歩み始めた七海春歌。
彼らはシャイニング事務所のマスターコースに所属し、一流のアイドルや作曲家を目指して
本格的なレッスンを続ける傍ら、芸能活動を始めることになった

しかしその前には、ひと癖もふた癖もある異国のアイドル候補生や、教育係の先輩アイドルが登場し、
果ては「幻の新人賞レース」にも巻き込まれてゆくことに…。
ST☆RISHは、そして春歌は、この芸能界で夢を叶えることができるのか?!
一億のキスよりもかがやく歌が奏でる、全力全開2000%ラブ☆コメディ♪

声優・キャラクター
沢城みゆき、寺島拓篤、鈴村健一、谷山紀章、宮野真守、諏訪部順一、下野紘、鳥海浩輔、森久保祥太郎、鈴木達央、蒼井翔太、前野智昭、中村悠一、遊佐浩二、今井由香、若本規夫
ネタバレ

★mana★ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

2000%~最高なlove~始まるよ~ yes happy life♫ 12話・先輩回キタ━(゚∀゚)━!Yes,go HE★VENS! Yes,go HE★VENS!↑b(・`ω・´)↑b(・`ω・´)↑b(・`ω・´) え?

はい、待ちました!とてつもなく待ちました!
待ってる間歯痒くてついにゲームにまで手出しちゃいました(repeat・AS)www
また2年前のように1クールmanaが荒ぶりますのでご注意を(ゝω・)vブイッ!!

明後日はついにBD発売日~!!ポワゾンフルで聴けるでv(´∀`*v)ピース

Op.12「HE★VENS GATE」

待ちに待った先輩回キタ━(゚∀゚)━!
待ちすぎて私のネイルは翔くんのみたいに真っ黒ですよ(*´Д`)??ww
しかし今回また作画崩壊してるやん!!
初っ端カルテット出てきた時のランランの顔!ブサ(*`Д´)=○)Д゚)・;' ブッ
まぁ、そんな感じで先輩回だと思っていたのですが・・

{netabare}今回はST☆RISHを見守る先輩達が
一人一人別々の形でST☆RISHの不思議な力に影響され
「何か」に気づかされていったようです・・
それは本人達も分からない不思議な力。
嶺ちゃんだけは気づいてたみたい( ^ω^ )ニコニコ
カミュは気づきながらもそれを受け入れたくない(´・д・`)ヤダ
ランランは気づく事そのものを閉ざして|ω・`)
藍ちゃんはそもそもアンドロイドだから感情がなかったんだけど゚(∀) ゚ エッ?
そんなカルテット、最終回で一つになってくれると嬉しい。

そしてST☆RISH!!ちょーなかええやん(ノ´∀`*)
それにしても前日まで踊れてないセシルどーなんww

\(^o^)/\( ^o)/\(  ^)/\(   )/\(^  )/\(o^ )/\(^o^)/ \(^o^)/\( ^o)/\(  ^)/←セシル

とか思ってたら・・
最後全部もってったああああ!!
なんなんあの歌!映像!あんなん負けるやん!ST☆RISH解散やんww
まさかあんな所にアルティメットエターナルドラゴン出てくるとは!(え?違う?w)
若本さんに対抗する杉田もたいがいやしw
そもそも何でバトルしだすん、マジ謎空間!!!
まじいい加減にしてHE★VENS!めっちゃいい歌やんww
BD7巻位にCD付いてくる事を楽しみにしとくわ(*゚∀゚)

と、いう事でHE★VENS GATEいい曲です(えーーーー!!w)

12話名言✩「何もかもあの歌を聴いてからだ・・マジLOVE2000%(真顔)」✩ byカミュ   くそワロタ


ついにこの時が・・
来週最終回です。生きてる意味を失いそうです。゜(゚´Д`゚)゜。


■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■
Op.11「夢追い人へのSymphony」

来たよ、来ちゃったよ!
「未来地図」を上回れるのか?「夢追い人へのSymphony」
今回は先に聴いていたので曲にどういう画像が付くかが楽しみ(*´Д`)
それより勘違いでした、今回トキヤ回でしたね!!
巷では音春がいいだの、レン春がいいだの言われていますが、
私断然・・トキは・・・・いや、やっぱ私は音春のカップリングが好きです♥

しかし、今回はトキヤ回。
しかし、とか言って否定的な雰囲気醸し出しましたがそんな事全然ない!!
春ちゃんのピンチを救う王子様はHAYATO様・・いや、トキヤなんだなーって思いました。
だってさ、憧れてた人がだよ、自分の作った曲を
自分の為に歌ってくれて、しかもあんな美声で、
おまけに救ってくれるなんて!!王子様・・プリンス!!プリンス!!
もう今回はトキヤがイケメン過ぎて、メガネの変装で現れた時はクリーンヒットくらいました(*´д`*)アハァ
なんなんこいつぼちのせ違ったらただのイケメンやないか!
あんな風に抱きしめられたら腰砕けるわなww

それにしてもうたプリって
「好きなんです」Σ(゚д゚*) エッ!?
「君の作る曲が!!」(´・д・`)曲かよ・・
って思わせぶりなシーンちょこちょこ入れてくるよねw

そして、夢追い人へのSymphonyヽ(。→‿←。)ノ キタァ――ッ!!
やっぱ曲だけ聴くより話の流れでかかってくると本当いい♥
今回輪になって空中を漂ってくれませんでしたが
春ちゃんが消えちゃってやっぱやってくれるなうたプリと思いましたww

しかし浴衣いいけど翔くんの浴衣の着方あかんやろ
はだけ過ぎやし、あの腕まくり上げるの最上級にダサい
いくら翔くんでも許せません!!(←ほんとどうでもいい)

もうすぐ最終回だと思うと憂鬱でしかたありません ( ´・ω・)

11話名言✩「今宵は君だけに聴いてほしいのです、私の歌を」✩ by一ノ瀬トキヤ

■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■
Op10.「CRYSTAL TIME」

私はね、もう怒ってますよ、激おこランラン丸ですよ!!
色んなもんすっとばして色々詰め込み過ぎだろ!!
お願いだから先輩を除け者にするのはやめてー先輩回もう1話位くださいよ(´・ω・`)
HE★VENSは3000%(3期でいいじゃない)!!
ちなみにHE★VENSはアニメオリジナルキャラです(´・∀・`)ヘー

と、いう事でしょっぱなから出て来た「HE★VENS」
私予想のcvは誰一人として当たりませんでした・・
しかし無いというか、小野Dはもういいでしょ~出過ぎでしょ~
最近のショタキャラは代永ウイングと相場は決まっているのですか?
ナギちゃん可愛いけどウイングで萎えました( ´・ω・)
キューティナーギ!キューティナーギ!キューティナーギ!
・・一番安定してたのは緑川さんですねwただのドS変態キャラやん!!バーナビーやんww
まぁ、もっと変態なのが杉田!!杉田もういいって~
ほんまプリンスじゃなくて良かった!プリンス役やったら講義もんやでε=(。・`ω´・。)プンスカプン!!w

まぁ盛り上げてくれてますが、こいつらただのSTARISHの引き立て役。
速攻解散とかマジ可哀想ww早く消えてくださいww

と、HE★VENSで盛り上がっちゃいましたが
今回実はトキヤ回やったみたいです~(´・ω・)カワイソスぼちのせ。
マモが惜しげも無く美声を振りまき数分で終わっちゃいました。
ほんまウマーRISH!!なんなんあの裏声~キレイ過ぎ(*´Д`)
はよ全部聞きたい!!3rdライブ行きたい!!(←関係ないw)

そして今回作画キレイで安心したε-(´∀`*)ホッ
翔くんも久々帽子かぶってないver.+水色のシャツが可愛かったよう♥
13歳のナギと身長が一緒で可愛かったよう♥

10話名言✩「七海、俺達は負けないよ!だから信じて!!」✩ by一十木 音也

■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■
Op.9「We are ST☆RISH」

今回は突っ込み多過ぎてえらい事なるぞ!
とりあえず、セシル回後編(←いつからこうなった!!)

今回なんだかシリアス展開だったけれど、結局2期はギャグ押し!
春ちゃんが激しく2000%を引き始めたのをきっかけに空気一転( ゚Д゚)
1期と同じくセシルを迎えに行く展開と思ってたのに、おめー帰ってくんの早過ぎw
そして狙いまくりの落下技まじいい加減にしろやセシルww
で、また急に歌いだすしほんまやりたい放題やな~ww
何であんなポーズで歌うんマジダサ2000%やて( ´゚д゚`)アチャー
春ちゃんまで変身するかと思ったww

それより何「HE★VENS」て!!妄想が現実になったぞ!!
放送後リアル友達とcvの討論会になりましたw
メガネ→浪川さん(勝手に決定) 黒手袋→細やん 右→岡本のぶくん(mana希望)きむりょう(友達予想)
神谷、小野Dはないと言う結果になりましたがどうなるんすかね?

しかし先輩すらあんま出てこないのに、展開早過ぎる。
ライバルは3期に持ち越せばいいのに・・
何だか腑に落ちない(´・д・`)

9話名言✩「マジるああああああああブゥ2000%」✩ byシャイニング早乙女starring新生ST✩RISH

■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■
Op.8「星のファンタジア」

藍ちゃんのメンテナンスがようやく終了したそうです( ^ω^ )ニコニコ
はい、やっと先輩戻って来ましたってかむしろもっと出せ!
いい加減一揆起こすぞマジで!!
でも残念ながら(笑)今回は2話に引き続き(多分違う)セシル回!
何なん?2000%セシルが主人公なん?
それにしても今回もホンマみんな服ダサいwwwww

今回はみんなで合宿~♫(もちろん先輩含む)
あの、私もそこに混ぜて頂けないでしょうか?
私も川でみんなでキャッキャウフフしたかったです(*´Д`)ハァハァ

・・・・・はい、本題に入りましょう。
セシルが自分の願いとは別の気持ちに葛藤しつつ、
ついにアイドルに目覚めたね!
ST✩RISHと心を通わせた?セシルを見つめるカミュがとても印象的でした~。
ゲームでセシルはカミュの仕える嬢王様の婚約者という設定で、
2人には確執があって、そのルートを見てきている私は
アニメでもそういう風にしか見えないので何とも言えない気持ちになりました ( ´・ω・)
結論から言うとあんな事に悩むセシルくんは超絶純粋な子ですねw
何だかんだ言いつつ、セシルくん可愛い(ノ∀\*)キャww
しかしドルソンというか歌声は残念 ( ´・ω・)
文字も残念w外国の方だから仕方ないけどさww

そして、本格的に新生ST✩RISHへの道が開けて来ました♫
しかし最後に一悶着ありそうですね、そして1000%とかぶる最後が見えた気がしますw

8話名言✩「なんと大いなるポエジー」✩ by愛島 セシル

■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■
Op.7「シリウスへの誓い」

はいはい、今回はついにウマーRISHの一人なっちゃん回♫
何が楽しみって歌が楽しみ(゚∀゚)ワクワク
しかし、今回作画崩壊が酷過ぎたぞおい!
網に捕獲されたとこ一時停止してください。
あれは完全にプリンス語れる顔面ではないですはい。
あかんで、いくら売れてるからって手抜きはあかんでほんま。
でも、翔くんの衣装チェンジ多かったし許す( ゚∀゚)・∵. グハッ!!
では今回の突っ込みいってみましょう↓↓

今回もゲームルートの那月と砂月の真実が若干明かされましたね~
何度も言うけどさ、何でゲームの話アニメにするのなら
翔くんの病気の件をアニメにしない?
それを心配する来栖薫を出さない?
まぁあの双子出てきたら発狂してぶっ倒れますがねw

話を元に戻しましょうw
那月は過去ヴィオラの先生に曲を盗まれ
その悲しみから自分を守ろうと砂月を生み出しました。
1期ではギャグでしかなかった砂月ですが
ゲームで真実を知った私。最後は砂月の気持ちを知り涙を流したモノです。
しかし、そんな流れはまたもやセシルに奪われましたw
あいつ何?影の主人公?
まじでいつも現れるタイミング良すぎだろww

それにしても最後のなっちゃんのフェロモンが(*´д`*)アハァ
もうレン様立場ないから、さっさとシャワーシーン開放しちゃって下さいw
で、なっちゃんのあの歌ってる時の謎空間は何?
1期でもNO6並みの謎空間やったけど。「楽しい事しない?(悪い顔)」
ドルソンはいつものただのKISHOWを期待していた私はビックリ!
何かしっとり歌い上げられ期待外れ・・だけど何回も聞くと良い(那月から砂月へ)
ほんま紀章さんはウマーRISHでした。

で、ほんま先輩はいつ神隠しにあったんですか?
藍ちゃんはメンテナンス中ですか?


7話名言✩「荒々しい感じ、ガオーって感じちょーだぁい」✩ byおネエのカメラマン

■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■
Op.6「オレンジラプソディ」

始めに言わせてもらう!レン様のショタきゃわきゃわ(*゚∀゚)
じゃなくて、誠一郎出すなら、来栖薫(翔くんの双子の弟)出せよ!聖川麻衣だせよ(ダムの妹)!
そこ大切でしょうがよーーーー
今回はニコ生コメが凄かったです!皆レン様に発狂してました(色んな意味で・・)

という事で、今回はレン様のお兄様の誠一郎様登場!
お兄様の会社がスポンサーを務めるファッションショーにレン様に出演依頼が来たのですが・・
はい、ここで兄弟の確執ですわな。
3男のレンは拗ねちゃってあんな感じになっちゃってたけど
結局お兄様はちゃんと見ていた訳ですよ!
兄弟の愛が感じられる良いお話でした~(*´ω`)

って、終わる訳ねーじゃんw
ちょっくら気になったのは冒頭に日向先生の言っていた
ライバルの存在・・
てかさ、その前に先輩を出せよ、先輩を!!
まさかライジングボーイズ!?ちょっとルートが違うか?

あ、ドルソンですがね、今回も良いジャスコっぷりでw
てか何で歌う時全裸なん?レン様だから?
もうセクシー過ぎて心に火が灯りまくってゲラッゲラッゲラッ~♫

6話名言✩「お前の歌がずっと好きだった・・頑張れよ、神宮寺レン」✩ by神宮寺誠一郎

■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■
Op.5「SMILE MAGIC」

今回まさかの音也の過去が少し明かされましたね。
話を掘り下げるともっと重くなるんで自重してたけど、
個人的にそういう話も有りだと思うので
あの真実をアニメの話に持ってきてもいいのでは?|ω・`)w
(ニコ生ではめっちゃネタバレコメントあったけどw)

個人的に5話が一番好きかも・・
めっちゃいい話やったし、音也がいい子過ぎた!!
もう音也と春ちゃん付き合っちゃいなよ!って感じ位
あのカップリングが好きです(ノ∀\*)キャ
しかし今回の春ちゃん声枯れすぎじゃね?ミユキチ何かあったのか?w

音也はいつも明るくて元気だけど、隠された過去があったんですね~(ゲームして知ってたけど)
何か2000%になってあまりにも普通だから影薄くなってたけど、
彼は彼らしく話を持って行ってくれたのでそれが逆によかった。
子供達からの手紙のシーンでは普通に泣いてたし(´;ω;`)
キャラ崩壊していない、真っ直ぐで一途な音也は、
音也だけはそのままで居て欲しいと切に願いますw
最近音也の言動が可愛くて仕方ないです(いや、翔くん一途だけど?|ω・`))
そしてドルソン普通に良かった~♫これもCD欲しいな・・
GOGO!!おとにい!!GOGO!!おとにい!!GOGO!!おとにい!!

もうこの際いつもの突っ込みと、パレス組はスルーしときます!
しかしST✩RISHはほんと仲良いよね~(*´д`*)
クマ~RISHになってたもんね~♫(財閥コンビ乙wあ、あとトキヤもw)

で!先輩はどこ行った?

5話名言✩「当たりがデカメロン!!」✩by シャイニング早乙女

■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■
Op.4「恋桜」

ってかうたプリ自体ギャグアニメにシフトチェンジ!?
うん、皆様お気づきだろうが、2000%になってから完全に狙って来てますよね?
1000%ではダム様もっとクールだってはずでしょ?w

今回は武士ダム様にとってはちょー相応しい回と相成りました。ww
そしてお前さんの畳はいつカムバックしたんだ?
ランランに捨てられたのにも関わらず、部屋に舞い戻る畳・・
さすが財閥の嫡男だわ~ってそんな事はどうでもいい!

しかしながら今回ST✩RISHが仲良し過ぎて(*´д`*)アハァでした(*´д`*)アハァ
ダムを皆でサポートする姿に感動・・してたのに
何なの?あの最初の茶番は!wマジトキヤ!ただの宮野やんか!!ww
何かさ寒色系コンビのキャラ崩壊が激し過ぎてついてけないんですが・・
まぁ面白いから有りなんだけどw

そ し て!ついに来ました演歌!!
鈴健さん歌いたいって言ってたから(あくまで武士キャラだから)
良かったですね~しかしあれ需要あるのかな?w
まぁ、個人的に横文字の歌より全然キャラに合ってたと思うけど(*ノ∀`)アハハ

全体的にキャラに合ってた回でした~
しかしちょいちょいはさんで来るな~パレス組の漫才w

4話名言✩「おしたいも~しておりましたぁ」by 四ノ宮那月✩(←そこっww)


■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■
Op.3「TRUE WING」

はいはいはい、今回も言わずもが?な?
いや言わせてください!何でこんな早く楽しみが来ちゃったの?
若干複雑な心境です(色んな意味でw)

今回1000%ではギャグ回でしかなかったmanaのプリンスこと来栖翔くん回(ノ∀\*)キャ
って事は壮大な笑いが待っているフラグでしかなかった!!
の で す が!!!
今回あんま言いたくないですが、私的には微妙でした( ´・ω・)笑いが、ね!w
ってか、2000%の笑いは完全にカミュに持ってかれてますよね~このトクホ野郎が!!w

話を戻して、今回翔くんは憧れの日向先生と共演!
しかもあのケン王に出演出来る事になりました・・が!
は~い!ここでmanaの突っ込みタ~イム( ゚Д゚ノノ"☆パチパチ

来栖翔くん!あなたいつ高所恐怖症克服したの?
めっちゃ飛んでましたけど?ちょーなぞーw
そして翔くん、なっちゃんだけでもあれなのにX2(セシル)
の天然コンビに振り回されて突っ込み大変そうww

後半、春ちゃん助けた後の2人の語り合ってるシーンは好きでした~!
何なんあのささやきボイス死ぬ( ゚Д゚)<氏ね!w

そしてドルソン~フライハイフライハイ♫
と共にケン王の日向先生イケメン過ぎる( ゚∀゚)・∵. グハッ!!
まじ天元突破ww

あの~私2年前にあなたのファンクラブ発足してましたが
私には会員証代わり頂けないんすかね?(真剣と書いてマジにw)

3話名言✩「お~と~こ~ぎいぜんかあああい」by 来栖翔✩


■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■
Op.2「愛のREINCARNATION」

はいはい、今回は言わずもがな・・と言いたいですがねw
もうね、カミュさんよこの前居ないと思ったらこういうことか!!
しかも登場カミュの「K」のポーズか ら の
画面を見事なスケーティングで横切りましたが!!!
で、あのステックなによ何に使うのよw
そしてセシルね、池に落ちてよく死ななかったな、あの浅さで!!w
ほんまパレス組いい加減にしろよ、ネタが過ぎるぞ( ゚∀゚)・∵. グハッ!!
ゲームだとセシルがもっとカタコトなんすよ、
あのカタコトではっきりモノ言うと笑いが止まらんのですw
(「い や で す(。◕∀◕。)」
それがこれからマスターコースのコンビだというのは
私の腹筋が心配です、だってまだ2話ですよ?

あと気になったのがダムね。
何かあの人2000%になってからキャラ変わってない?
もっとクールでしたよね?セシルを必死で止めるダムwww
もう色々ギャグに転じ過ぎうたプリ(*ノ∀`)アハハ

それにしても翔くんはいつも可愛(ry ♥


2話名言✩「騒々しいぞ、愚民ども!!」by カミュ✩


■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■
Op.1「ポワゾンKISS」

まずOP(2話以降ED)
変なキックから始まった「マジlove2000%」いや~今回も超絶いいですね!
さすがエレガいい曲作りますよほんと(*ノ∀`)アハハ
新たにセシルが加わり、掛け合いのシーンのコンビが前回とは変わり新生ST☆RISHでしたね~♥

でもさ、まじでさ何で前回控えめだった不思議な舞(4話冒頭)が今回はOPから全開なんw
✩書くとことか(シャキンシャキンな効果音とか)、
「We are ST☆RISH 3,2,1 Let's go!」の変な足トコトコとか、
一番注目のセクシーな腰の振りとかw(音也・なっちゃん・レン様)
特にダムね、お前武士じゃねーのかよ、そんな王子様みたいな格好してセクシーに腰振ってんじゃねーよってツッコミ入れたくなりましたねw(別に嫌いな訳ではない)
私はOPだけで心のダムが決壊しました!!ww

そんなアドレナリン上昇な感じで本編に~(*゚∀゚)=3ハァハァ

まずはちょこっとおさらい。
1000%で音楽学校を卒業、デビューしたプリンス様と春ちゃんは、
シャイニング事務に所属。そこでは新人育成の「マスターコース」があり、そこで先輩プリンス様の指導を受ける事になるのです(´・∀・`)ヘー

今回はメンバー紹介。特に注目は、やはり今回から登場する先輩プリンス様♥
(1000%最終回、ST☆RISHのライブに来て1シーンだけ写っていますが)
で・す・が!!ここでもまた変なダンスキタ━(゚∀゚)━!!
あんなクールな先輩達(嶺ちゃん以外)のあんなセクシーなダンス・・マジ直視出来ないw
ねーあのダンスほんとダサすぎやしませんか?
で、最後カミュはどこへズラかったんだ? (・ω・。)キョロキョロ(。・ω・)

先輩達のダンスに夢中で曲を聴いてなかったでしょ?
先輩達は曲がいいんですよー♫
「ポワゾンKISS」毒KISS・・マジ危険な香りを只わせるさすが大人(ノ∀\*)キャ
って藍ちゃんは若干15歳( ゚Д゚)アライヤダ!!
しかし先輩達の歌詞は基本的に上から目線なのです!

そしてED(2話以降OP)
もうかっこよすぎて毛髪ズル剥けました\(^o^)/
さすがマモ様!!絶対的歌声~♪
そりゃ~既にOP/ED予約するわw
絵も素敵で・・って思ってたら後半総員全裸/(^o^)\ナンテコッタイ
男の全裸なんぞ観たくねーわww一体何目指してんの?うたプリww

1話は終始笑うしかなかった( ゚∀゚)・∵. グハッ!!
これが他の逆ハーレムは違い男性をも魅了する秘訣なんだよね、きっとww


1話名言✩「俺 の 畳 が な い」by 聖川真斗(ダム)✩
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 27

ゆりなさま さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

・・2期でやっと好きなキャラができました♡

うた☆プリ2
ちょっと観るのにスローダウン。
ですが3話くらになったころにはほぼノンストップで消化しちゃいました。
どうやら、私、この作品は一気に観ないと進まないタイプの様です。

しかし!
2期もすごく楽しめました。
キャラ1人1人が成長する姿を観れました。
終盤のうたプリアワードでのHE★VENSとのステージはキラキラしてて
すごく観てて楽しかったですヽ(*´∪`*)ノ"

ST☆RISHで私特定の好きなキャラがやはりできませんでした・・。
強いて言うなら、ないかなって思ってたセシルと真斗が意外とw

まぁとりあえず思ったのは・・
ST☆RISH     来栖翔
QUARTET NIGHT 美風藍(今作で1番好き)
HE★VENS  帝ナギ 
この子達3人をぜひとも弟にしたいキャラですヾ(●´□`●)ノっw

ありえない!謎!ヒロインモテすぎ!才能すごっw!社長早乙女の謎!などなど・・
本当に突っ込みどころがある作品でしたねっw

最終回はST☆RISHとQUARTET NIGHTがヒロインへプレゼント・・♡
和みました〜♪
うたプリ♪今回も笑顔になれました!
やっぱりアイドルもののステージシーンは女の子でも男の子のステージでも
テンション上がります*^^*

そしてST☆RISHメンバーと春歌。春歌があんなに大切にされ、
素敵な仲間だな〜って思いました。
うたプリ3期楽しみですが・・一気に観ないと断念しちゃいそう・・。

ともあれやっと好きなキャラができました!
QUARTET NIGHTの美風藍くん♡

女の子向けな作品だけど男の子でもそれなりに楽しめたらいいな。
読んでくださりありがとうございました(●・д・ノ)ノ☆

ーーーー3期溜めて一気に観る予定♪

投稿 : 2024/12/21
♥ : 38

堀ちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

良すぎ!!

歌もいい!物語もいい!キャラもいい!
いいもの揃い♪
特に特に!声優さん半端ない!!完璧まさに神降臨!!!
……は言い過ぎですはい…(ー_ー;)
とにかく、沢城みゆきさん、寺島拓篤さん、鈴村健一さん、谷山紀章さん、宮野真守さん、諏訪部順一さん、下野絋さん、鳥海浩輔さん、森久保祥太郎さん、鈴木達央さん、蒼井翔太さん、前野智昭さん、今井由香さん、若本規夫さん、中村悠一さん、遊佐浩二さんが主な人です!
豪華、すんごい豪華!!
これだけで一週間はルンルンだった♪
しかも!!!この人たちが歌っちゃうんですです
さらに!!宮野真守さんはOPまで歌っちゃうんですよ!
2期放送がどれだけ嬉しかったことか…

投稿 : 2024/12/21
♥ : 5

74.0 9 歌手アニメランキング9位
マクロス7[セブン](TVアニメ動画)

1994年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (403)
2122人が棚に入れました
 リン・ミンメイの歌によって宇宙戦争が終結して35年が経った西暦2045年。
新マクロス級7番艦を中心にした移民船団マクロス7は、新たなる惑星を求め航海を続けていた。その船団内では100万人が地球と変わらない平和な生活を送っていた。しかし、そんなある日、突如としてマクロス艦の前衛艦が奇襲を受ける。一方、マクロス・シティ内の公園に設置された野外ステージでは、ロックバンドのライブが行われていた。そのグループの名は「ファイヤー・ボンバー」。ボーカル&ギターは破天荒で情熱的な熱気バサラ。ボーカル&ベースはマックスとミリアの7番目の娘、ミレーヌ・ジーナス。キーボード&リーダーに飄々としたレイ・ラブロック。ドラムに寡黙なゼントラン女性、ビヒーダ・フィーズ。ライブが盛り上がりを見せた最中、謎の戦闘部隊がマクロス本艦にまで攻め込んできた。果たして謎の船団の目的は、そして正体は・・・・。100万の市民の運命を載せ巨大戦艦マクロスは、やがて恐るべき戦いの渦に呑み込まれてゆく・・・・・・。
ネタバレ

お茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴<修正>

俺の歌を聞けええええええええええええええええでお馴染みのマクロス。
本作は戦争ロボモノでありながら無謀に武器も取らず歌をかます作品です。
ジョンレノンのごとく敵味方差別無し&殺生は行いません。

見所は歌、ロボ、恋愛、アイドル化などになってくるのですが、ロックで敵を倒さず攻撃するスタイルが、意味不明でお預けを食った犬のような視聴状況でしたが、曲が単純に良くて、電車の窓を眺めているようにぼんやりラジオ的、ライブ的感覚で楽しんでいました。ですが徐々に歌だけで夢中になってる自分がいて、この歌はハートに来るんですよ!マジで突撃LOVEハートw

てな感じで視聴していた所、敵女性キャラシビル登場で一変。情報詮索の為にマクロス船内部に侵入していたシビルでしたが、バサラの歌を聴いてもっと聴きたいと興味を示す。徐々になぜ聴きたいかが顔色で判明。ホテ顔に変わり、つ、ついに {netabare} エクスタシ~♡言っちゃたよコレwしかもアへ顔。てな感じでラスボスまでアへ顔フィニッシュ!ゾクゾク美~♪ ~ {/netabare}

コホン。ですが本作は熱く真剣なアニメです。
50数話に渡る世間は鬼ばかりの中、最初誰も聴いてくれなかったサウンドが、銀河を一つにさせ、皆に希望と勇気で元気玉。馬鹿馬鹿しくて、分けの分からない展開や、ひたすら同じように見える長い物語をサウンドや、セル画による表現を追求しきった映像美で、力と技で説得させられる作風は、昨今のアニメにない至高。痺れるようなサウンドによる陶酔感と、熱いシャワーを浴びたような爽快感がマじでクロスしたマクロスw

「俺の歌を聞けば 簡単なことさ 2つの愛をクロスさせるなんて 何億光年の彼方へと突撃ラブハート!!」
なんかノリですみません<(_ _)>が逆にノリが全てでもあります。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 38
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

快男児"熱気バサラ"が格好良い、『初代マクロス』の良く出来た続編

あの『超時空要塞マクロス』で描かれた地球統合政府発足(※西暦2010年)から35年後(※西暦2045年)、宇宙移民計画により地球から進発した100万人規模の市民を抱える「第37次超長距離移民船団」(通称「マクロス7」)を舞台とする作品です。
『超時空要塞マクロス』(※初代マクロス)が、1982年10月-1983年6月の放送だったので、本作は、その12年後に制作された正統な続編(※1994年10月-1995年9月の放送)ということになります。

(※なお、初代マクロス放送10周年を機に、『マクロスⅡ-LOVERS AGAIN』(1992年5-11月)という全6話のOVA作品が制作されていますが、その後制作された「マクロス・シリーズ」の他作品とは全然話が繋がっていない「パラレル・ワールドもの」という扱いになっているそうです。)


◆初代から引き継いだキャラ配置が、実に巧み

『初代マクロス』からの続編といっても、綺麗に感情関係が完結した初代のメイン・キャラクター達(一条輝/早瀬未沙/リン・ミンメイの三者)は、この続編には一切登場せず、その代わりに、初代でそれぞれ物語の進行に重要な役割を果たした3人のサブ・キャラクター達(マックス/ミリア/エキセドル参謀)を、本作でもそれぞれ、新たなメイン・キャラクター達(熱気バサラ/ミレーヌ/ガムリンの三者)を支える重要ポジションに配置して物語の引き継ぎを担わせる・・・という斬新なキャラ構成が、とても巧みだと思いました。

→ということで、本作の前に、やはり『超時空要塞マクロス』(劇場版ではなくTVシリーズの方)を確り全話視聴しておいた方が、物語の構造がより良く理解できてお薦めだと思います。

※因みに私の場合は、『初代マクロス』をちゃんと見ずにいきなり本作を見てしまったので、初見時は ☆ 3.7 と、そこそこの評価に留まってしまいました。
→その後、『初代マクロス』をきっちり完走して、改めて最近本作を視聴してみたところ、作品世界やキャラ配置が確り掴めていたため、また、初代の視聴時に体感した大きな感動が、本作の視聴中に何度かフラッシュバックしたせいもあってか、今度は★ 4.2 と評価が急上昇しました。


◆物語的には、初代ほどの大きな感動はないが、やはり見所が多く、感動もできる良作

『初代マクロス』の中盤(第23話から第27話=放送延長前の本来のラストまで)の出来は、数ある「名作アニメ」の中でも特筆すべき水準と思うので、それと比較してしまうのは酷ですが、本作も、この初代の作品世界とコンセプトをよく引き継いで、それに更に"熱気バサラ"という、初代には居なかった《快男児》を登場させることにより、続編として十分以上に楽しめるものに昇華されていると思います。

本作のメイン・ヒロイン(ミリーヌ嬢)も主人公(熱気バサラ)に劣らぬサッパリした性格で、『初代マクロス』のヒロイン達(リン・ミンメイ&早瀬未沙)よりも実は好印象。
(※『初代マクロス』のヒロインたちは、人間臭さが鼻に付く→物語の進行につれて、そこが逆に魅力になっていくところが、『初代』の凄いところではあるのですが)。
また、マクロス・シリーズの伝統である三角関係(※本作の場合は、正確にはそこまで行っていませんが)を担うもう一人のメイン・キャラ(ガムリン中尉)も、実に気持ちの良い青年で、見ていて晴れやかな気持ちになれます。

そして、ギギル(中ボス)、ゲペルニッチ(ラスボス)といった敵キャラの扱いも、やはりマクロス・シリーズの伝統なのか、{netabare}単純に「邪悪なヤツ」というわけではなく、最後はちゃんと彼らにも花を持たせる終わり方{/netabare}で、途中の展開に一部冗長さが目立つ割には個人的な作品の印象は非常に良くなりました。


◆『マクロスF』のファンにも是非視聴して欲しい作品

マクロス・シリーズでは、2008年制作の大ヒット作『マクロスF』を視聴済みの方が多いと思いますが、同作と本作を繋ぐ特殊OVA『マクロスFB7 オレノウタヲキケ! 』(2012年10月)も制作されているので、同作のファンの方にはそちらを踏み台に本作にも挑戦してみて欲しいと思いました。

その際に、ちょっと作画や演出が古く面白くなるまでに時間がかかりますが、『初代マクロス』(劇場版ではなくTVシリーズの方)も、出来れば本作より先に視聴しておけば、更に本作を深く楽しめるはずです。


◆視聴メモ
{netabare}
・第1話視聴終了時点
掴みはまずまずと思いますが、マックス艦長&エキセドル参謀が何の説明もなく登場するので、やはり『超時空要塞マクロス』(初代マクロス)を先に視聴しておいた方が良いと思う。
・第2話視聴終了時点
ヒロイン(ミレーヌ 14歳)の母親ミリア市長が登場→マックス艦長の妻であり初代マクロスの重要キャラの一人。
・第6話視聴終了時点
バサラが初めて自身の意思で敵にミサイルを発射せざるを得なくなる回。
またバサラ/ガムリン/ミレーヌそれぞれの個性がようやく確り伝わってきて、作品への好感が増す回(※初の★★評価)。
・第7話視聴終了時点
バサラ&ミレーヌのワザとらしい艦内閉じ込められ回だが、ここで本作が個々のキャラの感情描写に関して見所がある作品と確定。
・第11話視聴終了時点
初代マクロスとのオーバーラップが◎(※2度目の★★評価)
・第26話視聴終了時点
キャラ&音楽に勢いがあって、ここまでまずまずの面白さだが、設定&シナリオ自体は粗が目立つのは惜しい(全体の半分視聴終了時点での暫定的な個人評価 ★ 4.1)。
・第27話視聴終了時点
この回から登場するグラビルがただの怪獣みたいな感じで残念
・第46話視聴終了時点
せいぜい敵の中ボスに過ぎないガビルの話をここまでしつこく引っ張られると流石に白ける。
・第49話(TV放送分の最終回)視聴終了時点
敵ゲペルニッチに確り花を持たせるこの纏め方は、流石にうまい。
・第52話(最終回)視聴終了時点
エキセドル参謀にも花を持たせる良い最終回。
{/netabare}

◆作品別評価

(1) TVシリーズ       ★ 4.2 (計49話) (1994-5年)
(2) OVA(アンコール)   ★ 4.2 (計3話)  (1995年)
(3) 劇場版          ★ 4.0        (1995年)
(4) OVA(ダイナマイト7) ☆ 3.6 (計4話)  (1997-8年)
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  総合           ★ 4.1 (全56話+劇場版1本)

※なお、以下は本作と『マクロスF』とのコラボ作品

(5) マクロスFB7      ★ 4.0         (2012年)


◆制作情報
{netabare}
原作・スーパーバイザー 河森正治
監督             アミノテツロー
シリーズ構成・脚本    富田祐弘
脚本             富田祐弘、大橋志吉、隅沢克之、アミノテツロー
キャラクターデザイン   美樹本晴彦(原案)、桂憲一郎
メカニックデザイン    宮武一貴、河森正治
アニメーション制作    ヒーロー(第34話まで)、葦プロダクション(全話) {/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

=============== マクロス7 (1994年10月-1995年9月) =============

 - - - - - - OP「SEVENTH MOON」、ED「MY FRIENDS」 - - - - - -
{netabare}
第1話 スピーカーポッド ★ 巨大移民船団マクロス7、Fire Bomber野外ライブ、敵襲、ガムリン中尉初出撃、熱気バサラ乱入・絶唱 ※挿入歌「突撃ラブハート」(以降バサラが毎回熱唱)他
第2話 スピリチアレベル ☆ 謎の症状(生気喪失)、ミレーヌの見合い話、バサラの人柄と生活、スピリチア収集者(ギギル隊)
第3話 ファイアースクランブル ★ FBライブコンサート出演、ゲペルニッチの陽動作戦、初めての聴衆の拍手(→視聴者の期待に繋がるか?)
第4話 バンパイアソルジャー ★ FBブレイク、敵のシティ7潜入・民間人襲撃、襲われたミレーヌ、バサラの妨害行為への軍の厳重抗議 
第5話 スピリットギャル ★ 女暴走族レックス、工場艦の争乱・バサラの意図せざる実弾発射、焼餅ミレーヌのVF19操縦代行
第6話 ファーストコンタクト ★★ お見合い企画(ミレーヌ&ガムリン)、マーク・トゥエイン号の危機(ガムリン奮闘・負傷、バサラ初めての自発的発射)、ミレーヌのガムリンお見舞い
第7話 サマーアクシデント ★ 保養施設艦リビエラ公演、閉じ込められたバサラ&ミレーヌ
第8話 バージンボンバー ★ ガムリンの紬プレゼント、FB初レコーディング、戦場のバサラ&ガムリンの違い、北条アキコのFB曲買取
第9話 エンジェルナイト ★ ゲペルニッチの夢、ミレーヌの悩み、トップシンガー(アリス・ホリディ)の災難、スピリチアレベルの回復・増進
第10話 ディープバラード ★ オペレーションM進行中、レイとアキコの過去、撃てないレイ、バサラ&レイ「突撃ラブハート」熱唱
第11話 ミンメイビデオ ★★ FB&艦長・市長の宣伝ビデオ『リン・ミンメイ物語』出演、撮影中の敵襲、誇張された伝説
第12話 スピリチアファーム ★ スピリチアファームプロジェクト開始、デート中のミレーヌ誘拐、捜索・救出、ゲペルニッチの姦計(シティ7切り離し)
第13話 フォールドアウト ★ ダイヤモンドフォースのシティ7救援出動、FB&ミリア市長の動力炉奪取作戦、ミリア市長出撃
第14話 戦う女市長ミリア ☆ シティ7漂流、バサラ抹殺指令、ミリア再出撃、敵兵捕虜 ※ミンメイ・ヲタ(千葉軍医)の変な実験は微妙・・・
第15話 乙女のジェラシー ★ 敵兵は地球人、市長主催バトロイド・カーニバル(パイロット選抜)、ベテラン&レックス参戦、ミレーヌ初出撃
第16話 戦場のオルゴール ★ 敵兵捕虜への演奏効果(身元判明)、バトル7トランスフォーメーション、フィジカ(ガムリン部下)戦死、マクロス・キャノン発射
第17話 プリティデビル ★ シビルの目覚め(ギギルの先走り)、バトル7との通信回復、統合軍艦隊へのシビル来襲、ガムリン負傷・バサラ来援
第18話 おちていく小悪魔 ★ アニマ・スピリチア、ガムリンのライブ鑑賞、バトル7来援、シビル撃退
第19話 命がけのデート ☆ シビルのシティ7潜入、ミリア市長人質事件、ガムリン活躍
第20話 レディースの誘惑 ☆ FBの人気沸騰、レックスの異常行動 
第21話 あぶないKISS ☆ 北条アキコへのシビル乗り移り、バロータ星系第4惑星の謎
第22話 熱き炎の男たち ★ 恒星突入の危機、バトル7再出現・シテイ7回収
第23話 サウンドフォース ☆ プロトデビルン(エキセドル参謀の尻込み)、マクロス5の地球型惑星発見・移住開始、レイ指揮新部隊(民間協力隊サウンドフォース)結成
第24話 メリーゴーランド ☆ エメラルドフォース発足、ガムリンのダイヤモンドフォース指揮官着任(シティ7防衛任務)
第25話 深夜のデュエット ☆ ギギルのシティ7潜入・スピリチア集め、惑星ラクスへ
第26話 惑星ラクスの死闘 ★ 全滅していたマクロス5船団、ゲペルニッチ艦隊来襲、金龍DF隊長戦死、ゲペルニッチ撤退
第27話 七色の歌エナジー ★ 歌エネルギー、プロトデビルンの脅威、グラビルの目覚め、声の出ないバサラ、ミレーヌ絶唱・バサラ復活
第28話 サウンド新兵器 ☆ ガビルの目覚め、グラビル&ガビル来襲、撃退
第29話 パパ、ママ愛再び ☆ ミレーヌの両親取り持ち作戦、バサラ&ミレーヌ競唱
第30話 三角関係の公式 ☆ 洗脳されたマクロス5戦闘員来襲、洗脳解除
第31話 熱愛スキャンダル ☆ バサラの芸能ゴシップ、バルゴの目覚め・来襲
第32話 ジャミングバーズ ☆ 統合軍サウンドフォース・オーデイション(千歳リップルetc.応募)、役に立たない新音楽隊
第33話 裏切りと少女の涙 ★ ミレーヌの軽率、バートン大佐のシビル捕獲、ギギルの統合軍施設乱入、シビルの目覚め、バサラ出奔
第34話 ギギルが歌った日 ★ ギギルvs.ガビル・グラビル・バルゴ、ガムリン退役、歌い出すギギル、歌わないバサラ{/netabare}

 - - - - - - OP(変わらず)、ED「…だけど ベイビー!!」 - - - - - -
{netabare}
第35話 ふたりだけの夜 ★ ガムリン&ミレーヌ野外キャンプ、惑星ラクス原生生物の襲撃、歌の力
第36話 男たちの熱歌 ★ ギギル心情変化、バサラ&ギギルのシビル救出作戦、火山島沈降、遺跡出現 ※脚本の大味さは×
第37話 宇宙遺跡のナゾ? ★ プロトカルチャーの歴史、平和の証ミレーヌ、プロトデビルンの目的判明
第38話 禁断惑星のシビル ★ ゲペルニッチのシビル&ギギル抹殺命令、ギギル絶唱・消滅、惑星ラクス崩壊 ※脚本の大味さは×
第39話 帰ってきたバサラ ☆ ハミングバーズ&サウンドフォース活躍・敵戦士の洗脳解除進展
第40話 星を越える想い ☆ 敵無人機との戦闘、バサラのサウンド・ビーム、ガムリン原隊復帰
第41話 ミレーヌ大好き! ☆ ミレーヌ・ファンの農場少年ビリーのエピソード
第42話 決死の捕獲大作戦 ☆ 生体兵器群エビル・シリーズ(全7体)、ガビグラ(ガビル&グラビル合体)、シビル再出現 ※シナリオいまいち
第43話 それぞれの別れ ★ 地球統合本部からのバロータ星系第4惑星破壊命令、ミレーヌ15歳の誕生パーティ&選抜隊出撃直前ライブ、出撃
第44話 悪夢の突入作戦 ★ オペレーション・スターゲイザー開始、ガムリン機被撃墜、マックス突入、反応兵器使用失敗、ゲペルニッチの降伏勧告
第45話 野望の第4惑星 ★ 捕囚、ミレーヌ&グババ活躍、脱走、悪夢のスピリチア・ファーム
第46話 ガムリンの反乱 ★ シティ7帰還、ガビルのガムリン乗り移り、人質ミレーヌのガムリン救出
第47話 バサラ死す ☆ ゾムド&ゴラム来襲、シビル来援、バサラ危篤 ※シナリオ大味は残念×
第48話 ミレーヌ涙の熱唱 ☆ ガムリンの嫉妬・ミレーヌの気持ち、サウンドバスター失敗、ゲペルニッチ(本体)復活・暴走 ※同上{/netabare}

 - - - - OP(変わらず)、ED「突撃ラブハート(acoustic ver.)」 - - - -
{netabare}
第49話 銀河に響く歌声 ★ バサラ復活、スピリチアン・ブラックホール阻止(ゲペルニッチ覚醒・銀河からの退去) ※TV放送分の最終回{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)28、☆(並回)19、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.2


========== マクロス7 アンコール (1995年12月) ※TV未放映話 ==========
{netabare}
第50話 オンステージ ☆ バサラの少年時代、レイとの出遭い、ビヒーダとの出遭い
第51話 どっちが好きなの? ★ 勘違いミリア市長のお見合い作戦、揺れるミレーヌの気持ち、バサラとミレーヌの出遭い
第52話 最強女の艦隊 ★★ メルトランはぐれ艦隊との遭遇{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)1、☆(並回)1、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.2

OP 「SEVENTH MOON」


========= マクロス7 銀河がオレを呼んでいる! (1995年10月) =======

全1話 ★ 4.0 {netabare}雪の辺境惑星、巨人エミリアとバサラの歌合戦、ガビル来襲{/netabare} ※33分、同時上映『マクロスプラス MOVIE EDITION』


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◆制作情報(ダイナマイト7)
{netabare}
原作・シリーズ構成  河森正治
監督           アミノテツロー
脚本           富田祐弘
キャラクターデザイン 新羽こういちろう
メカニックデザイン  河森正治
アニメーション制作  葦プロダクション{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

※西暦2047年(前作『マクロス7』完結から1年後)

========= (OVA) マクロス ダイナマイト7 (1997年12月-1998年7月) =======
{netabare}
第1話 漂流 - WONDER - ★ 熱気バサラ放浪、銀河クジラの回遊する惑星、白鯨狩りグラハムと娘達
第2話 墓場 - CEMETERY -  ☆ バサラ人事不省、ミレーヌ大ピンチ(両刀使いサザビー)、バサラ復活
第3話 孤独 - LONESOME - ☆ ホイラー父娘(グラハム、ライザ、エルマ)それぞれの願い、再び白鯨狩り、ガムリン&ミレーヌ惑星ゾラへ
第4話 銀河クジラの歌う星 - ZOLA - ☆ 密猟団の反応弾発射、白鯨の墓場{/netabare} 
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★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)1、☆(並回)3、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.6

OP 「DYNAMITE EXPLOSION」
ED 「PARADE」


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========= マクロスFB7 オレノウタヲキケ! (2012年10月) =======

全1話 ★ 4.0 {netabare}『マクロスF』のキャラ(ランカの義兄オズマ等)が『マクロス7』の極秘映像を次々と入手して鑑賞していく総集編的内容(※一部新規シーン有り){/netabare} ※90分

投稿 : 2024/12/21
♥ : 19
ネタバレ

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

裏主人公が素晴らしい!

当時リアルタイムで視聴していました。
4クールなので長丁場です。作画は同時水準では本当に高かったですね。
動きも滑らかだったので凄いと思ってました。

主人公の熱気バサラは戦わない主人公。
ミサイルを積まれるとガチ切れします。板野サーカス全否定ですねw
歌で戦争を終わらせる為、戦場に突っ込んでは歌って戦闘の邪魔をする日々が続きます。
主人公が戦わない事で切ってしまった人が多いみたいですけど勿体ないなーと思います。

ぶっちゃけますと、私自身も最初は戦わないって微妙だなと思ってました。
歌もそんなに良いとは思ってなかった…

~~~~4クール後~~~~

何という事でしょう。Fire Bomberは最高だ!神曲ばかりだ!
と、劇的ビフォーアフターばりの掌クルックルです。男ならドリルとまで言わせるほどの。
中だるみの部分もまぁありますけど、
見続けるといつのまにかはまってしまうという不思議な魅力の作品です。

マクロスシリーズの三角関係はちゃんと押さえてます。
バサラ、ミレーヌ、ガムリンですね。
ですけど、この三角関係薄いんですよね。単にミレーヌが二股ビッチなだけだし。
ぶっちゃけバサラはあんまり気にしてない。

ガムリンも裏主人公というには微妙でしょう。
どちらかというと視聴者代表的なポジションです。
{netabare}バサラが攻撃した時の「お前は歌うんじゃないのか?」という{/netabare}
ガムリンのセリフは私の気持ちを代弁してました。
そう…いつの間にか視聴開始時とは違う思いで見てましたね。


なので、裏主人公は別にいます。(と、言っても私が勝手に言ってるだけです)

ギギルです。彼以外に裏主人公はあり得ません。
見た目含めて本当にカッコイイですよ!
最初、「なんだこのハゲおっさん、数話でやられそう」なんて思ってすみませんでした!
なんなら焼き土下座します。

あ、ちゃんと三角関係も押さえてますよ。
ミレーヌのお子様恋愛と違って、こっちは本当の愛です。
マクロスシリーズは種族間とか異文化のコミュニケーション、
時間をかけてお互いを理解していくという部分がテーマにありますが、
それがこちらの三角関係では濃厚に出ていますね。

ギギルは本当にカッコイイです。
{netabare}
種族間の隔たり、敵への思惑や蟠り、同族への裏切り、プライドや価値観、歌という未知への先入観、そして自分の命

それら全てを…そう本当に全てを捨てででも一人の女性を想う。見返りすら求めない。
ただ、愛する女性が救えれば他に何も要らないというギギルに心撃たれました。

言葉では簡単ですけど、行動や生き様として体現するのは本当に凄いです。
{/netabare}
バサラ風のセリフを借りると「お前の燃え滾る熱いハート。確かに受け取ったぜ!」と…

4クール作品って最近では減りましたけど、4クールでないと出せない味ってあると思うんです。
1年かけて見ていくからこその思い入れがあり、キャラに深く感情移入できる部分も確かにあると思ってます。
もしも1クールだったらギギルをカッコイイとは思わなかったでしょうし、
Fire Bomberのファンにもならなかったと思います。

ちなみに最終回は感極まって視聴中に大声上げてガッツポーズしました。
{netabare}
最初の数話では、「花束渡せなかったな、次回ぐらいには渡せるだろう」と思いつつ
どっかで渡して、その花束の少女とのストーリーがちょい刺しされるのかなーと思いきや
常に寸止め。徹底的なすれ違い。ずっとお預け。
流石に最終回は…と思ってたら、絶望的な程に渡せない物理的距離…

「物理法則無視してる」とか「普通、空中分解するだろ」とか「ハンググライダーに合わせるとかどんだけ~」とか「実現する確率皆無」とか
そんな無粋で野暮な事を言っては行けません。

渡した瞬間の花束の少女の笑顔をみたら、自然とガッツポーズしてましたよ。
{/netabare}
1年…1年間ずっと見てきたんだ。良かった…と。

確かに中だるみと感じる部分や余計な付け足しと感じる部分もあります。
ただ1年通して見るという事に意義があるのでは無いかと感じた作品です。
(その評価と思い出補正で点数かなり甘めにw)
一気見するとこの感覚は味わえないだろうなと思いました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 19

80.8 10 歌手アニメランキング10位
パリピ孔明(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (569)
1854人が棚に入れました
2019年漫画アプリ&コミック配信サイト「コミックDAYS」で誕生。2021年11月「ヤングマガジン」連載まで勢力を拡大している、いま最も熱いマンガ!「パリピ孔明」が待望のアニメ化! アニメーションスタジオ「P.A.WORKS」が、初めてコミック原作のアニメーション制作を手掛ける。三国志の英雄にして天才軍師「諸葛孔明が渋谷に転生!」歌手を目指す英子の歌に心打たれた諸葛孔明は、自ら軍師になることを申し出る……。2人の音楽と物語が、ここから始まる。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

終わりは良かった。孔明の機能は計略ではなくショートカット。

 終わりよければすべて良し…でいいかどうか。いいでしょう。アザリエのPまで含めての救済は正直いい方向での予想外でした。

 SNSで評価が決まるというのはちょっとスカウター的な考え方で「いいね」の数値主義でいいのか?までは踏み込めなかったのでそこはちょっと不満は残りました。現場のストリートの感動ですらSNSでしか計れない現代的ではあるんでしょうけど。現場の感動をもうちょっと表現してほしかったなあ。

 それと「アイドルの存在」については、好意的に評価すればアザリエのやりたい事とのズレの問題で処理していたので、必ずしもアイドル否定ではないですが、アイドルとしての顔で売れたわけですから、ももうちょっと大切にしてほしかったかと思います。

 やっぱり、アザリエサイドのPを含めた人物の深掘りはもっと早く、尺をとってほしかったとは思います。
 とにかく、アザリエの9話の飛行船のシーンですね。暗い夜空を派手でデカいだけのフワフワした飛行船が漂う=行く先の見えない名前だけが大きくなった華やかなアイドルという虚構…というあの感じが非常に良かった。それだけにアザリエの深掘りが駆け足だったのは残念です。

 孔明が機能していない問題ですが、本作のご都合主義的な展開をカバーする役割は果たしていました。ショートカットキーみたいな機能でした。ポンポン話を展開させるため、孔明ならしょうがない、孔明ならできるよね、という役割だった気がします。これが孔明が単なる優秀なPだったら、見てられなかったかもしれません。
 そもそもアイドルVS売れないシンガーの話ならここまで人気がでなかったかもしれませんので、パリピ孔明という題名と設定で見始める人も多かったと思います。メタ的にいえば孔明である必要はあったということでしょう。

 世評は孔明が機能していない、もっと孔明の計略を見たかった、になっている面もありますが、私はどちらかといえばアザリエサイドをもっと見たかった、7話以降が面白い派です。

 作画は十分だし、演出もエフェクトもなかなかパリピ感はありました。なにより曲…OPEDは楽しませてもらいました。エイコのバカっぽいところからシリアスなところまで演技も良かったと思います。


 総評すると、7話以降は興味深くみられましたし七海に感情移入できました。話として1話3話も良かったので、全体として面白かったと思います。歌も映像も楽しめました。

 よく考えてみれば、孔明の計略を取り込んだギャグ的な方向よりもアニメ作品としていい出来だったと思います。私の好みとはズレましたがその差異のモヤモヤも含めての作品ですので、評価したいと思います。
 そもそもこれだけレビューを書くんだから私にとってはかなりいい作品でした。ただ、やっぱりラップは駄目だなあ…



以下 視聴時のレビューです。

1話 孔明とシンガーの組み合わせ。センスオブワンダーですね。
 {netabare} いや、発想がいいですね。孔明とシンガーですか。もう、最高ですね。経緯は滅茶苦茶だし、転生もの、バディものでテンプレですが、センスオブワンダーは組み合わせで生まれる好例でしょう。

 そしてヒロインのキャラがいい。可愛いですね。ふざけているだけでなく、ちゃんと悩めるヒロインがいて、その成長を諸葛孔明が後押しするって…これはのめり込みます。視聴後にコミック多分ポチリますね。
 私もあのオーナーの気持ちがわかります。諸葛孔明にあったら聞きたい事沢山あります。

 アニメの質が高いのはもちろんですが、歌がいいです。うますぎだろうとおもったら96猫さんでしたね。ニコニコ知ってる人なら分かると思いますが相変わらずのスゲー歌唱力でした。声優さんと分けたんですね。

 三国志は吉川英治版を高校生の時に読んだんですけど、曖昧になってますね。これを機会に読み直します。

 今期覇権の可能性ありですね。 {/netabare}

2期 あれ?計略の使い方はどうなの??1話の出落ち感が…

{netabare}  うーん。まあ確かに歌を聞く機会がないと歌の良さはわからないです。が、孔明の故事を使ってはいますけど…何といいますか代替が効くというか、ストーリー展開に説得力がないといいますか。
 貰った機会に乗っかったわけですけど「機会を作る」ところに計略とか人心掌握が欲しいです。イベントの内容を事前に知っていて、MIAの懐に入るところで孔明の計略を使った上で、今回の話なら素晴らしいし、納得性もあったと思います。

 楽屋に行ったらいきなり誘われてって何?MIAという歌手を悪者にして物語を作るのって、ちょっと計略として底が浅いですし、ストーリーとしても不自然です。ボイトレしてくれよ…というモノローグも「ええ…何それ」という感じで明らかにステレオタイプの悪物を置いただけでした。

 ヒューマンドラマとしてもEIKOが道具になってしまっています。1話出落ちで過大評価だった気がしてきました。今後、ですね。

 あと潮時の誤用が気になります。潮時は「あきらめ時」ではなく、「チャンスの時」です。やめるにしても積極的なニュアンスになります。他の話なら目くじら立てませんけど、知略の話ですので。{/netabare}



3話 2話に比べて格段にいい。計略に説得力があります。キャラ萌えできる天才性が重要でしょう。

{netabare}  いいですね。今週の話。仕込みから情報収集、計略、人相学、そして酒宴。これでこそ孔明の名に恥じない展開です。

 別に内容はぶっ飛んでていいと思います。リアリティも求めないです。もともと三国志の計略そのものがお話ですからね。そうではなくて孔明らしさ、つまりキャラ萌えできる天才性をちゃんと表現してもらえればいいと思います。
 行き当たりばったりとか偶然を入れすぎると駄目でしょう。先回り…ですね。

 冒頭の先週のまとめも先週の本編よりもわかりやすかったですね。最後の薬は笑いますが。これで味方を増やす?人心掌握ですね。

 先週の出来がちょっとなあだったんで過小評価してましたが、今週は非常に良かったです。視聴継続でよさそうですね。 {/netabare}


4話 ここまで来てクオリティが分からない。天才性に驚きが無いです。

{netabare}  うーん。3話は面白かったのに、また、だめですね。孔明の天才性の表現がイマイチなんですよね。孔明スゲーというキャラ萌えになりづらいというか。

 天才の秘密主義は推理小説の探偵でなれていますし、本作の場合、孔明の天才は前提なので何かをやらかすのはわかっています。つまり信長が転生するとかと同様に既にキャラが出来ています。孔明の奇行も計略の一部だという前提でみると、得られる結果のスケールにあまり驚きがないというか…。大物プロデューサー登場もストーリー展開もテンプレですし。

 いまのところ冒頭の説明が面白いのと、エイコの膨れた顔が可愛いのでまだ見てますけど、こじつけで故事に牽強付会で孔明だからスゲーと言われても全然すごく見えません。

 後はエイコの家族の因縁話がセリフでの説明なんですよね。これをストーリーに組み込めるか説明になってしまうかが良作か駄作かの境界だと思いますので、本作はちょっと怪しくなってきました。

 視聴は継続しますが、次のレビューはもう数話見てですね。もし、エイコの歌で10万良いねを取れるならいいですけど、大物DJを見つけてエイコとの2ショットで10万いいねだったらがっかりですね。しかも勧誘で三顧の礼とか出てきたら驚きが無さすぎです。

 それに聖徳太子に及ばないって…聖徳太子に負けちゃ駄目でしょう。大帝国漢の大天才と古代日本、しかも近畿地方程度の飛鳥時代の天才ではスケールが全く違います。どういう基準で比べてるんでしょうか。謙遜?{/netabare}


5話 ごめんなさい。ラップバトルって、見てるだけで恥ずかしくて

{netabare} ラップって韻のルールがあるから、漢詩と似ているとは思ってました。絶句とか律詩的なものですね。ただこういうのは唐だから孔明は知らないはず。孔明の年代なら楚辞あたりでしょうか。
 この辺は詳しく知りませんが、韻の概念は古代から漢詩にはあるみたいですから、孔明がラップというのは不自然じゃない気もします。

 ただ、ラップバトル…あれって何なんでしょうね。フリースタイルラップとか…ライムとかリリックとか…ディベートの歌版?あれ見てるとなぜか恥ずかしくなっちゃって、見てられないんですよね。共感性羞恥…というにはやってる本人たちは真面目にカッコ良くやってるみたいなんですけど…

 完全に私の主観です。ラップ回は私の性癖でどうしても見られませんでした。ということは次回もだめかあ。{/netabare}


7話 孔明…いる?

{netabare} ラップバトル聞くのが恥ずかしくて苦痛なので、なんとか6話の結末は確認しました。そして7話を見て思いました。
 エイコがカベを頼って10万イイねなら相当しらけますけど、そういう展開ではなさそうですね。まだわかりませんが。

 エイコが自分自身の音楽と向き合うのはいいと思います。ですけど、この展開って孔明がノイズになっている気が…というより孔明の優秀性がかなりスケールダウンしているので話として成立していない気がします。

 もちろん興味を引く要素として、孔明の設定はいいと思います。いいんですけど、普通に優秀なプロデューサーですよね?それと、エイコが人に頼ってばかりなのがちょっとイライラしてきます。

 今回、エイコが自分で共感できる娘を見つけたのはいいと思います。うーん。面白い部分はありますが、面白さの方向が違っている気が…{/netabare}


8話 エイコの成長を描くなら孔明を傍観者にせざるを得ない矛盾をどうする?

{netabare}  アイドルの娘ってベビーメタルみたいなイメージ?アイドルという記号については、掘り下げれば非常に深い話になると思います。今後期待ですね。ただ、ステレオタイプにアイドルをネガティブに描くのはどうかなあという気がします。
 ただいずれの主張を取るににせよ久遠七海ちゃんのキャラはいいですね。

 エイコの歌の能力に疑問があるなら、今のエピソードからスタートしたほうがエイコの成長物語として良かった気がします。エイコは実力がないけど自分を持っている。アイドルの娘は実力を持っているけど自分がない。この2話だけ切り取れば非常に高いポテンシャルを感じます。

 ただ、原作の人気の理由が孔明だとしたら、それをいってもしょうがないですけど。
 ですが、孔明設定がよじれてきましたねえ。知恵がプリンってお土産だし、薬配ってるだけかあ。

 ここは矛盾ですよね。孔明の能力をフルに見せたいなら、エイコの実力や内面があると駄目でしょう。
 エイコをあくまで孔明の能力を見せる人形にしないと話が成立しないですよね。エイコの内面を描いてエイコそれ自身の成長物語にするには、結局は孔明を傍観者にしてエイコの自立のストーリーにしないと難しいですよね。

 テーマとかストーリー以前にどういうプロットにするか、が4話までで行き詰って、5,6話で新キャラで濁して、7話で何かを見つけたんでしょうか。7話以降とそれより前だと違うマンガですね。{/netabare}



9話 やっぱりそうなりますよね。エイコと七海に集中したい。

{netabare}  そう。エイコの物語を突き詰めて行くとこういう話にならざるを得ないでしょうね。エピソードとして7話以降はやっぱり別モノですね。
 あの飛行船の演出はいいですね。「大きくて派手な物」=アザリエ、「フワフワ浮かんでいる」=自分との乖離、「暗闇を進む」=方向性が見えないというところまでの含意があるなら相当なものですね。原作でもこれを絵で見せたんでしょうか。ちょっと気になります。
 ただ、これだけのキャンペーンが張れるグループは10万いいね程度のレベルじゃないですよね。もう単独でドーム球場とかアリーナで大晦日でライブが出来るレベルではないでしょうか。

 さて、なかなか面白い展開になってきたので気になる点です。
「アイドルが悪いのか」の落としどころですね。みんなの望んでいるものを届ける。歌いたいものを歌う。これをストリートの自分が本当の自分を結論とすると、いい話ではありますが、表現をテーマにした話としてはあまりにテンプレです。
 ここをどう相対化して行くか。アザリエと上手く両立できないのか。プロデューサーから見た場合の正義は?などが入ると奥深くなりそうです。

 民草という言葉は衆愚、つまり放っておけば増えるだけ増える雑草のイメージです。この使いかたでいうと、アイドルを喜んで聞いている大衆に本当の歌を聞かせてやる、という展開にならないか。
 エイコにしても七海にしても、頭を使ってない人間に本当の歌を聞かせてやる、自分の歌が分からないやつは衆愚だ、という傲慢にならないかですね。
 
 芸術ではつきまとう、本質の追及と商売になるか、ですね。商売は金の追及だけではありません。沢山売れる=多数の人間に伝わることをどうとらえるか、という問題があります。その辺が描き切れるか、が楽しみですね。

 まあ、テンプレのアイドル否定でも悪い話ではないですけど。

 で、やっぱりラッパーと孔明が邪魔だなあ…冒頭の関羽の話とか孔明の智謀と関係ないじゃん。あとでまとまって大団円になるのかもしれませんけど。


 なお、川崎駅の地下モールが「アゼリエ」ですぐ間違えます。ロゴもちょっと似てるし。
 どうも同じ花の別の呼び方らしいですね。「アザレア」とも呼ぶみたいです。 {/netabare}


10話 面白さは人それぞれ。私は7話以降が面白い。七海のスピンオフが見たい。

{netabare} もうちょっと七海のプロデューサーの優秀さをステレオタイプの人気至上主義の悪役から価値観を相対化させて、アイドルのパワーに命をかける、それこそ民草に力を与えるみたいな信念があったほうが話が深くなった気がします。

 私はアイドルの中に自分を見出す方向性が見たかったんですけど、これはどうも違いそうですね。それでも、七海サイドで何かの成長があると思いますので、ここから先は原作者とアニメ脚本がどう仕上げてくるかを見たいですね。

 とにかく七海とエイコを等価で見たい。もう7話以降はまったく別の話でここからスタートする話が見たいところです。が、本作がここまで人気がでてアニメ化されて、この七海というキャラまでたどり着いたのは「パリピ孔明」という作品です。なので、本筋はいいのでスピンオフとかで七海の話が見たいなあ。

 その為にも本作の七海のプロデューサーはすごい人であって欲しかった。七海の仲間ももう少し深みが欲しかった。

 本作の不思議は、音楽と映像がなくても人気がでたってことですよね?アニメはいい音楽があるから視聴継続できましたけど。
 だとすると、出落ちグタグタだった6話までのどこが面白かったのかはちょっと不思議です。ただ、一部の評価では孔明が活躍する初めの方が面白かったという意見もあったので、人それぞれだなあとつくづく思います。

 私はもともと孔明は智謀とか計略とかいう面がみたかったのでそちらに行ってくれればそれでも良かったですが、あのままだと取って付けたような話になってしまっていました。今の展開で良かったと思います。 {/netabare}


11話 結果でプロセスは正当化されるか?「パリピ孔明」そのものです。

{netabare}  超見せ場のアザリエのライブの作画が手抜きすぎです。次回にカタルシスを持ってゆくためにそっちに全振りなんでしょうけど、アザリエのアイドルとしての凄さを見せないと…

 カベはアレのためにいるの?だとするとうーん。5,6話って何だったんでしょう?一応伏線と言えなくはないですけど、使われ方が…

 孔明の計略ですからね。汚いことをやるのはいいでしょう。恐らくエイコの覚悟は、七海に本当の自分を見せろというメッセージになっているのだと思います。そして、七海覚醒なんでしょう。

 結果で孔明の計略の中身が正当化される、と。なんか民草という言葉が示すとおり、完全に観客を馬鹿にしている気もしますが。観客に主体性がなく「感動するべきもの」に感動させられる流れになってしまっています。

 ここを回避するには、アイドルとしての七海を取るか、シンガーとしての七海を取るかで、描かれ方が変わってきますが、同じ方向性に全員が感動する流れなら、正直気持ち悪いです。

 七海とエイコの覚醒を見せたくてこういう流れにしたんでしょう。
 が、意図しない自然発生的なテーマとして、大衆は感動すべき最大公約数を与えておけば、勝手に感動する、というSNSによるステルスマーケティング社会のカリカチュアになっています。ここに批判が入るならいいですけど、どうでしょう?

 で、2人で最高のライブをやって、最後は一緒にストリートライブの歌で締め?かなあ。だとすると、大衆は自身の感動ですらステマに乗せられる消費するだけのブタだ、と言っている気がします。

 このアザリエというバンドのプロデュ―サーと孔明になんの違いが?結果のためにプロセスが正当化される?それは表現者としての七海とエイコを世に出すために、騙しがあってもいいんだ、という開き直りですよね?本人たちの意向はあるでしょうけど、七海と分断した2人の仲間は?2人も覚醒するの?だとするとご都合主義すぎるなあ…まあ、実際来週見ないとわかりませんが。

 メタ的にいえば「パリピ孔明」そのものですね。「孔明」という看板で釣っておいて、中身は七海とエイコの感動ストーリー…感動があるから正当化される?

 あるいは「スパイファミリー」を面白くないと言っている人への叩きにも通じてきます。全員が感動すべき創作物が存在する、という流れになってませんか?SNSやサイトの叩きならまだ、批判的に見ることもできますが、それこそ作品の中にストーリーとして織り込まれると、非常に危険な気もします。多様性という言葉がふっとんで、全員が同じものに感動して終わり?

 ストリートがいいのは、自分の歌に感動してくれる人がどれだけ集まるか?です。アイドルとしてのアザリエに集まった人をどう扱うかで、本作の考え方が決まるでしょう。9割帰ってしまったけど、本当に応援してくれる人が残るのか、全員がワーっとなるか…
 そして10万人企画そのものを否定して、それを10万人企画のPが見ていて…なら、納得します。

 私としては9話の飛行船のシーンから完全にヒロインは七海です。次回、七海というかなりいい素材を活かせるか、ですね。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 43

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

エイベックスの功罪

アニメーション制作:P.A.WORKS
原作:四葉夕卜・小川亮(講談社「ヤングマガジン」連載)
監督:本間 修、シリーズ構成:米内山陽子、
キャラクターデザイン:関口可奈味、音楽:彦田元気、
音楽制作:エイベックス・ピクチャーズ

五丈原の戦いのときに病死した諸葛亮孔明。
彼が死の直後に記憶を保ったまま渋谷の街に転生。
そこで出会った月見英子を主君と仰ぎ、
軍師として奮闘する物語。

OPの音楽とアニメーションに魅了される。
ハンガリーのジョリーというシンガーによる
2013年に発表されたパーティソングを
2020年8月にエイベックスが日本で配信リリース。
それをスペシャルユニット「QUEENDOM」によって
カバーした曲をP.AWORKSがCGを駆使して
ダンスを交えたアニメーションとして完成させている。

動きは決して良いとはいえないが、
リズムに合わせてそれなりに動いているし、
アニメーションそのものが踊りも含めて面白くてカッコいい。
オリジナルも聴いてみたが、
こちらのカバー曲のほうがいいかもと思わせるほど、
楽曲そのものが完成されているしキャッチーだ。
始めてこの作品を観たとき、OPだけで引き込まれてしまい、
それで最後まで観てしまったといえるかもしれない。

物語としては、諸葛亮孔明が三国志の出来事に
なぞらえて、シンガーを志している月見英子を
成功に導くというもの。
発想はとても斬新なのだが、
これは三国志好きには響くものなのだろうか。
私は三国志を良く知らないので、分からない。

では、何を目当てに観ていたかというと、
英子のサクセスストーリーと、96猫という
シンガー&楽曲に期待してのことだった。
しかし、その部分については期待外れだった。
96猫のシンガーとしての資質は、
ここで売り出そうとしているだけあって
確かな実力だし、声も悪くない。
EDを聴くと、凄くいいなと思う。
しかし、劇中曲においては、目指している音楽が
何とも中途半端に聴こえてしまった。
音楽というのは、最終的に個人の趣味かどうかが
大きいものだが、エイベックスの
いつもリリースしている無味乾燥の面白味のない
劇中曲に全く興味を持てなかった。

昔の歌謡曲のように聴こえてしまう。
新しいことを全くやろうとしていない。
そういう意味ではOPとEDはどちらもカバーながら
頑張っていたと思うし、これは両方ともとても良かった。

そして劇中曲が大したことがなかったように、
物語もあまりにも普通に流れていってしまった。
原作付きの作品なので、そういう意味では
原作が良くないのかもしれないが、
普通に面白いと思えるところはあまりなかった。

私がこの作品でいちばん面白いと思ったのは
KABE太人にまつわる物語だった。
そもそもこの作品でいちばんリアリティがあるのは、
ラッパー絡みの部分だったような気がする。
それは、英子の働いている場所が
渋谷のヒップホップの聖地ヴエノスのあった場所に
そのままの佇まいで使われていることや、
声優の千葉翔也が自らラップしているのに、
ほとんど違和感を覚えなかったことから、
ラップには相当力を入れていたことが分かる。
しかも、仲間うちでのサイファーや、
ラップバトルの大会を行うシーンまであるなど、
原作でどこまでフォローしていたのかは知らないが、
かなりボリュームをもたせて展開している。

これは、やはりエイベックスが絡んだことで、
より前面に出てきたのではないかと勝手に想像した。
というのも、ラッパーの部分のストーリーが、
本編の英子の話とはほとんど関係がないからだ。
私は、当初、英子とKABEがコンビを組んで、
楽曲をやるのかと思って楽しみにしていたのだが、
ふたりが絡む部分がなかったのは残念だった。
そもそもエイベックスは昔からメジャーとしては、
ヒップホップに最も力を入れていたレーベルだった(最近は知らないが)。
NITRO MICROPHONE UNDERGROUNDの面子が
ソロアルバムを出していたのはエイベックスだったし、
ダンススクールの主催は現在も行っているようで、
いろいろな試みとして今回のアニメの全面協力ということに
つながったのだろう。
今回のアニメにはそれがマイナスになった部分もある。

もうかなり前のことになるが、
個人的にヴエノスの界隈はよく訪れていたこともあり、
とても懐かしい気持ちで観ていた。
とは言え、私はヴエノス自体には数回しか訪れたことがない。
ただ、すぐ近くにあるHARLEMにはよく足を運んでいた。
ヴエノスと並ぶヒップホップ好きが集まるクラブで、
ここにも多くの有名人が登場していた。

いちばん印象に残っているのは
絶頂期のTOKONA-XのライヴをHARLEMで観たことだった。
現在のラッパーで有名なのは、
ZEEBRAとKREVAが筆頭になるのだろうが、
もし、TOKONA-Xが生きていたら、
このふたりを凌駕する存在になっていたかもしれない。

2004年頃のラップは、世の中ではかなり勢いのあった時期で、
多くのアーティストがメジャー&マイナーで作品を発表していたが、
いかんせん、日本語のラップは、まだ発展途上の状況だった。
もちろん、ひと握りの上手いラッパーたちはいたが、
そもそも日本語とラップは相性が悪い。
それは、言葉のもつイントネーションと
発音の流れの部分での問題が大きいからだ。
英語のラップと日本語のラップを聴き比べれば、
その違いは一目瞭然。今では解消されつつあるが、
その頃は特にスムースにフロウするのは、
日本語ではかなり困難だと思われていた。
TOKONA-Xは、そういう問題を名古屋弁の駆使と、
持って生まれた才能で見事に解消した。
しかも、全く新しい日本語ラップを生み出したといっても
過言ではなかった。それまでもCDでは聴いたことはあったが、
生で聴いたときの衝撃度は半端なかった。
「これはモノが違う」と感じたのは今でも忘れられない。

おそらくある時期の渋谷の円山町近辺は、
日本のラップとR&Bの中心地だったと思う。
六本木がVIPの集まる場所なら、
渋谷は草の根的な活動をする場所だった。
そういう意味では、この作品の舞台としては適している。

話が脱線してしまったが、エイベックスが監修していることもあり、
かなりリアリティのある部分もあるのだが、
いかんせん、アニメの物語と音楽がチグハグな印象を受けた。
例えば『キャロル&チューズデイ』などの作品と比べると、
大きな差異があったといえる。
あちらは、制作陣に音楽に詳しい渡辺監督が舵を取っていたのだが、
P.A.WORKSでは、エイベックスにほぼ任せきりに
なってしまったのだろう。
物語と音楽そのものが噛み合っていないのだ。
音楽もののアニメを制作することの難しさが
露呈してしまった作品といえる。

とはいえ、物語の発想とアニメーション自体の完成度は、
十分に楽しませてくれる部分はあった。
特にOPアニメーションは良くできている。
アニメ表現に対する幅を見せてくれた作品だった。
(2022年7月9日初投稿)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 50
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

隙間風五丈原の向こう側

原作未読

五丈原で没した天才軍師がハロウィン真っ最中の渋谷に転生し、そこで知り合った駆け出しシンガーの天下取りをお助けするという内容。
横山光輝『三国志』最終巻タイトル“秋風五丈原”は覚えておりまして、季節を合わせての秋イベント“ハロウィン”そしてハロウィンといえば渋谷の交差点だよん、が垣間見える出だしは心憎い。
その秋風五丈原の元ネタ『星落秋風五丈原』を残した土井晩翠の代表作『荒城の月』と、三国志宣伝では貢献度大の『KOEI』さんをトリビュートしたかのような主役月見英子(CV本渡楓)のネーミングセンス。はい、こじつけです。

 第一:孔明というパワーワードを咀嚼した三国志ネタを楽しめるか?
 第二:無名の歌い手が成り上がっていく立志伝を楽しめるか?
 第三:あわよくばその両者のシナジー(三国立志伝)が発揮されるのか?

孔明×パリピの突拍子もない組み合わせに期待するのはこんなとこでしょう。
結果。上記3点悪くなかったんじゃないでしょうか?


第一:三国志ネタ
いくら俺TUEEEしようがご都合展開だろうが、その名を借りればつい納得してしまう諸葛亮孔明という人。役得です。
少々強引でも理由が後付けでも万事うまくいく展開は織り込み済みなんですよね。
三国志好きのこわもて店長小林(CV福島潤)が良き狂言師の立ち位置でして、三国志それほど興味ない層への説明役と知ってるけど忘れてる層へのおさらい担当として機能してました。計略の類は知ってるものからマイナーなものまで原典を彷彿させるネタを散りばめてましたが、後述の第二の時間帯が増すにつれやや影を潜めてたと思います。

{netabare}なお「いいね10万票」と聞いてなにかを察するくらいには知ってる三国志ですが、第一弾ネタ“石兵八陣”はツカミとしてはややマニアックだった気もします。赤壁ネタでごっそり回収したものの序盤でインパクト残しておけばその貯金で引っ張れたと思うのでもったいない。{/netabare}


第二:無名歌手の立志伝
孔明を前面に出していた頃、筋肉ディーヴァとスリーピースバンドは良い刺身のつまとしての役割を全うしてました。中盤以降のとあるキーキャラと英子の絡みはこれ単品でも食える内容。

{netabare}AZALEAの久遠七海(CV山村響)のことです。一般論。圧倒的個性があってさらにそれを磨く術を知らないとヴィジュアルで押していくプロモーションは正解なのが葛藤しどころですよね。{/netabare}


第三:あわよくばのシナジー
ここ薄めに感じました。三国志ネタと無名歌手立志伝ネタ両者の収まりが悪い。それゆえにどっちかに力点置いたほうが良かったんじゃないの?と思われても仕方ないのです。

{netabare}例えばキャラ。ときおり孔明は英子に在りし日の劉備の姿をダブらせてましたがそんなにハマらない。なんならプロデューサーに収まる前に今度は孔明が英子に三度頭を下げるとかしても良かったのではないかと思う。また疑似○○みたいに例えばAZALEAプロデューサー唐澤(CV真殿光昭)を司馬懿仲達風味に仕立てれば三国志感が増したでしょう。まあ唐澤にも救いのある結末を用意してたので無理な話かもしれませんが…{/netabare}


かように諸葛亮孔明が現代渋谷に転生して無名歌手の天下取りをお手伝いする物語は、発想の面白さと個々のエピソードの良さであっさり完走可能です。ただなんとなく収まりが悪い。
CHINESEから見れば日本人が餃子と白飯を一緒に食べるのに仰天するようなのと同じかもしれません。東の人間からするとお好み焼き定食に疑問符つくのと一緒。各々の食材が独立してそれなりのものに仕上がっているからそれはそれで別でいーじゃんって感覚にさせられる一品です。



※ネタバレ所感

■第四ファクターとしての“渋谷”

本題に見せかけた雑談です。白飯に合わない中華型水餃子をおうしょ…日本型焼き餃子に変換すれば今度は逆に白飯が手放せなくなる。当方の真の評価はこちらです。変換因子は“渋谷”。
渋谷は渋谷でも定番のスクランブル交差点よりさらに踏み入ったところが良く描かれてるんですよね。個人的にはツボで前段第一~第三のもやっとした部分を補って余りある評価となってます。

{netabare}「VUENOS」懐かしーと思ってたら閉店してたのですね。10年くらい前に行ったきりです。作中主人公が働いてるB.Bラウンジの外観がまんまそれ。老舗『clubasia 』の近くです。丸山町ホテル街の隣筋なのでまあ欲望も渦巻いてるエリアです。
そして渋谷六本木そう思春期も早々に街に繰り出してる東京生まれHIPHOP育ちの子達が集う街。アナログレコード屋が多いからか西麻布六本木よりもHIPHOP色強いので、ラップバトルのKABE太人みたいな子が登場するのが極めて自然と感じます。
HIPHOPだけに限らずEDMみたいにクラブシーンを意識した選曲は劇中歌やOP&EDに反映されてました。で大事なのはリズムライン。具体的にはベースギターのことですね。裏主役とも言える七海がベース使いだったのが分かってるなーって感じです。渋谷に集う子がアイドル嫌いってことは決してありませんが、主戦場はアイドルとは別のところにあるのです。{/netabare}

これが新宿や池袋はたまた秋葉原だったら違う印象であったことは想像に難くないところ。


■R246そのまま山手線内側六本木方面へ

一方西麻布六本木はやや大人の香り。HIPHOP色薄まり芸能人や遊び慣れた方がこちらに流れてました。
それで渋谷主戦場である英子の旗艦曲『六本木うどん屋(仮)』のなんで六本木なん?に繋がるかも。

{netabare}電車のない時間まで六本木でクラブ活動して一息つく時、とりわけ女子をエスコートしてる時に外せないのが『つるとんたん(うどん屋)』というのはあるあるです。
別に夜遊びしてる方でなくとも大人の思惑うず巻くエリアであることに異論はないでしょう。作品に戻りましてAZALEAが事務所内でひと悶着して出てきたシーンで映っていたのがどう見ても『Hardrockcafe六本木』でした。もうおわかりですね。『つるとんたん』の近くです。

英子から七海へのエール。不本意な売り出し戦略の震源地のアイコン『六本木うどん屋(仮)』をチェンジして『DREAMER』として羽ばたくのよ、と。{/netabare}


昔の知識で話してるので現状は違うとは思います。風営法のせいで深夜営業できなくなって閉店が相次いだこととライフステージの変化で自分も足が遠のきました。2016年の再改正で一部深夜営業もできるようになったのは良いことだと思います。
閉店ラッシュの前年にリリースされたのがED曲『気分上々↑↑』ですね。流行の周期は20年サイクルといいます。親が聴いてたとか、制作の中枢に入る年代の方が青春時代を思い出してとかいろいろ理由はあります。2000年代初頭のカバー曲はこれからもお目にかかれそうですね。



※余談

■R246そのまま山手線外側へ

渋谷起点に六本木とは逆方向。渋谷から二駅かつ幹線道路沿いの立地。タクシー深夜料金でも1000円札一枚で足りる好条件。
三度頭を下げて意気投合した時の強力なツールとなり、相手にも言い訳が立つことを指してこう言う。

 {netabare}“三茶のせい”{/netabare}

ネタだから本気にしないでね。


■ゾンサガ対抗戦

よく見たらP.A.worksさんなんですよね。歌もので色モノかけ合わせといえばMAPPAさんの『ゾンビランドサガ』が有名です。
主人公が本渡楓さんで共通してるのは偶然です。三国志の小説を書いた北方謙三さんは佐賀県唐津市の出身というのも偶然です。ゾンサガスタッフが別枠で制作した『体操ザムライ』で主題歌が『上海ハニー』と2000年代初頭曲だったのももちろんたまさかです。




視聴時期:2022年4月~2022年6月 リアタイ

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2022.06.25 初稿

投稿 : 2024/12/21
♥ : 46

76.5 11 歌手アニメランキング11位
ハクメイとミコチ(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (403)
1596人が棚に入れました
ハクメイとミコチ。
緑深き森で暮らしている、小さなふたりの女の子。
木の洞(うろ)に家を造ったり、葉っぱを傘にしたり、昆虫や鳥の背に乗ったり……
身長9センチメートルなら、そんな事も出来るのです。
そーっと覗いてみませんか?
穏やかで愉快で、とびきり愛らしいその生活を。

声優・キャラクター
松田利冴、下地紫野、悠木碧、安済知佳、松風雅也
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

こびと日和

漫画誌「ハルタ」連載。

絵本から飛び出したような、
色彩豊かで穏やかで愉快な作品です。
森で暮らす小さなふたりの女の子、
ハクメイとミコチ。
身長はわずか9センチメートル。
小さな世界の小さな住人の暮らし。
物語に根付く虫や動物たちの息吹。
不思議と面白いです。

こびとから見たこの世界は、
全てが新鮮で驚きに溢れています。
こういう世界観こそ侮れませんね。
心穏やかに楽しみながらも、
人生を教わりたいと思います。

3話視聴追記。
コメディあり感動ありの素晴らしいエピソード。
{netabare}椪柑の木の下でキャンプ。{/netabare}
自然の恵み満載のヘルシー料理。
ハクミコの役割分担がしっかりしていていいね。

最終話視聴を終えて。
小さな世界にも文明がある。
{netabare}汽車が出てきたことに驚きましたが、
制作陣は意図してお構いなしでしょう。{/netabare}
最終話のキャラバンのエピソード、
美しく印象深い物語でした。

アニメにしか出来ない、
アニメの素晴らしさが伝わる作品です。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 74
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

東方の二次創作

1話感想
{netabare}コロボックルとかムシキングとか、そういう系ってのは分かるけど…。
それ以上に自分は「なーんか東方っぽいなぁ」と思ってたのだけど、実際東方系(原作者が東方の同人書いてる)らしい。
タイトルもそれ狙ってるよね、これはワザとでしょう。
直接は関係してないとはいえ、世界観も上海アリスのソレをベースにしたものなのかなぁと思ったり。

他の方も指摘してるけど、やっぱり種の垣根とスケール効果は気になってしまいますね。
なるべく気にしないようにと思うようにはしてるけど…「さすがにそれはねーよ」ってラインを超えてしまったら突っ込むかも知れない。
逆にそこら辺拘った描写があれば嬉しいんだけどねぇ、どうなんだろうねぇ。
バグズライフだったっけかな、水滴が妙に粘ついて顔にまとわりついて危うく窒息しかけるってシーンがあったんだけど、そういうのがあれば良いなぁ。{/netabare}

4話までの感想{netabare}
2話、ハクメイとみすちーだった。
序盤付喪神の話をやってしまったため、後半の豆挽き機のオチが早い段階で予想ついてしまった。
AパートとBパート逆のが良かったような…原作がこの順番だったんだろうか。

3話、ゆるキャンならぬガチキャン。
生活がかかった野宿なのでガチのキャンプ、ってことでネタ被りって感じはしなかった。
火薬の爆発もさることながらテントのポンカン爆撃など、ケガしなくて良かったわーとホっと胸を撫で下ろすのが先のような?
と思ったらBパートでそういう危機一髪的な話をやってくれた。
案外危険と隣り合わせの生活をしてる?

カキの木にイラガは痛いほど分かる、実際痛い。
慣れないかまどを作ってもらって、つい調子に乗ってマキをくべ過ぎちゃうのもよく分かる。
OPのコリウスっぽい葉っぱ、全く分からん、だれか教えて。

それよりも4話ですよ4話。
その干し肉は何の肉?ってのはいいとして、ろろろ、ローズマリー!?
何度も画面見返してしまいました。
確かにそれっぽい葉っぱに描かれてるシーンもあるけど、基本的に「それをローズマリーと言い張るのは無理がある」って状態。
ってか気候自体が温帯…っていうより亜熱帯に片足突っ込んだモンスーンっぽい感じがするのだけど、地中海性のローズマリーが自然に育つのかというと…う~ん?
ってか隣にバジルが生えてるって、お、おう。
小人たちが勝手にそう呼んでるだけで実際は別の植物って思えば別にどうでもいいことだし、そんなに目くじら立てるものではないと分かってはいるが…。
逆にここでガッツリ拘った描写をしてれば評価がグンと上がるチャンスだったワケで、なんか勿体ない。

石鹸作るついでにロウソク(アロマキャンドル?)も作れば良いんじゃ?と思ったり、そっちのが馴染みのある人多そう。
ハチミツが手に入るならロウソクも作れるっしょ。{/netabare}

最終回まで見て{netabare}
東方の二次創作って印象が拭えない。
また、クワガタは幼虫の時どうしてたん?成虫なら立派な大人ちゃうん?とか「知性:虫>魚」なの?とかスケールがマチマチだったりとか細かいところが気になる。
「そんな細かいこと気にするなよ」ってことにすると折角「柿の葉にイラガ(幼虫)がビッシリ」というクスッとくる小ネタも無視することになりそうで、ねぇ。
これが妖怪やモノノケだったら気にはしないのだが…。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 9

ASKA さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

緻密な世界観・設定があって、のんびり見られる逸品!

原作は樫木祐人先生のKADOKAWAの漫画誌『ハルタ』で連載中の漫画です。
主人公はハクメイ(薄明)声 - 松田利冴(23歳女性、身長9センチメートルのこびと)とミコチ(美東風)声 - 下地紫野(24歳女性、同じく身長9cmのこびと)の2人を中心に1話完結で物語が進んでいきます。

他にも動物、昆虫などがそのままの姿で登場し、人語で会話を交わしたりしながらハクメイとミコチは日常生活を送っています。

背景がとてもきれいなのも見所です。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 30

66.4 12 歌手アニメランキング12位
NANA ナナ(TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (222)
1376人が棚に入れました
東京に住む彼氏と同居するため上京する小松奈々と、ミュージシャンとして成功するため上京する大崎ナナ。2人のNANAは新幹線の中で出会った。その後、ひょんなことから奈々とナナは同居することとなる。さらに、ナナの所属するBLACK STONESとナナの恋人の本城蓮が所属するTRAPNEST、2つのバンドのメンバーたちを交え物語は進んでいく。

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

それぞれの なるべくして開かれた道

主人公の考え方に共感や憧れを持てるか否かって視点で言えばこの作品、
観る人の世代や、誰を主人公にして観るかでだいぶ違ってきそうな気がする。

同じ名前を持ち、対照的な性格の2人の女の子 
ナナと奈々のそれぞれの道の歩み方と2人の友情、
バンド活動をもとに、プロのミュージシャンを目指し、
やがてプロとして成功しながらも数々の葛藤や試練が待ち受ける展開は興味深く、
山あり谷ありでメリハリをつけ、面白く描かれていた。

またナナ以外のバンドメンバーをそれぞれの視点から見ると、
けっこうビターな物語で、ある意味リアルだったなと。

ただ、ファーストシーズンだけで4クールあったにもかかわらず、
意外にスローな展開だったので、少々中だるみを感じてしまった。
が、しかし今思えば、人気コミック作品だったせいもあり、
原作を愛するスタッフさんたちは丁寧に忠実に描きたかったんだろうなとも思う。

ちなみに、実写映画版も2本制作されているけれど、
OP、EDなど音楽はアニメ版のほうが個人的には好みだった。

印象的なシーンはいろいろあったけれど、
なぜか花火のシーンだけが、一番心にやきついている。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 51

yusurika さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

好き嫌いが分かれると思う

個人的には原作も含めて好きだけど、君に届けみたいなドキドキな恋愛を求めてる人には合わないかもしれない。
ただ、こんなにどろどろした作品はあまりないので、見てみると意外にハマるかもしれませんよ(笑)

【物語】
•原作に忠順なのが良い
•どろどろしているので、ダメな人にはダメかも
•主に友情、恋愛、バンドの話
•恋愛といっても、ドキドキキラキラな純粋な恋愛はほとんどなく、大人のどろどろした恋愛って感じ
•またバンドといっても、高校でやるような軽音部みたいなのではなくて、本気でプロを目指してるような話

【声優】
•最初は原作と比べるとナナの声に違和感があったけど、見ているうちにぴったりだなって思える

【キャラ】
•みんなカッコいいし、みんな可愛い
•ヤスがかっこよすぎて惚れた

【音楽】
•ちゃんとバンドっぽくて、原作のイメージを壊していない
•実写版の映画の曲の方が有名だが、曲はアニメのほうが原作にあってると思う

投稿 : 2024/12/21
♥ : 11

sobako777 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

未完なのがとても残念だけど、魅力的な秀作!

矢沢あいの大ヒット少女漫画をみごとアニメ化! ヒロイン2人の内の1人が大嫌いなタイプの‘ぶりキャラ’だったので、最初は観ていてストレスとなったが、続けて見ていくうちに、そのぶりキャラ自体が、実は浅はかさと計算高さとを同時に併せ持つリアルな女の子として魅力的に思えるようになっていった。ダークな面も多いストーリー展開だが、グングンと引きこまれ飽きずに見れる47話、音楽も最高だし、少女漫画ファン必見の秀作だと思う。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

71.1 13 歌手アニメランキング13位
マクロスプラス(OVA)

1994年8月25日
★★★★☆ 3.9 (246)
1370人が棚に入れました
2040年、人類の移民惑星エデンにあるニューエドワース基地では、統合宇宙軍の次期主力可変戦闘機の採用コンペティション「スーパー・ノヴァ計画」が行われていた。競合メーカー2社のテストパイロットは、かつて親友同士であったイサム・ダイソンとガルド・ゴア・ボーマン。幼馴染の二人は、7年前のある事件をきっかけに袂を分かっていた。そして二人は、偶然にも幼なじみの音楽プロデューサー、ミュン・ファン・ローンと再会し、彼女を巡る三角関係でも火花を散らす。しかしミュンは、絶大な人気を誇る人工知能のヴァーチャル・アイドル、「シャロン・アップル」の秘密に深く関わっていた。
ネタバレ

踏切太郎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

「伝説の5秒」が見れるのはこちらではなくMOVIE EDITIONの方

こちらのOVA版には「伝説の5秒」のシーンは無いのは事前に知っていたが、映画版とはストーリー構成も違うようなので視聴。
結果から言えば映画版を先に見た方が良かったかも知れない..

マクロスを知らない人がこれから観ても全く問題ない。
「ゼントラーディ」だけは事前に調べておいた方が良いかも...

1話目の原画に庵野秀明の名前がw
作画はセル画アニメの最高峰と言っても相応しい完成度だと思う。
1話がピークな気もするが、特に爆発シーンや煙の作画が素晴らしい。

ストーリーに関しては
{netabare} 最終話中盤までは身内の戦闘とドロドロ展開が続き、ラスボスも無人戦闘機だったので個人的には物足りなかった。
これは好みの問題だと思うけど...
ガルドの最期の戦闘シーンが少な過ぎたので新規カットが追加されている映画版から見ておけば良かった...w
歌姫がバーチャルなのは新鮮で良かったと思う。 {/netabare}

キャラに関しても
{netabare} 本命の相手がいても他の異性に靡いてしまうキャラが多いので、その部分好みが分かれそうなのがネックですね。
そのせいでキャラに感情移入も出来ず、個人的にガルドの死もアッサリし過ぎてて消化不良です...
イサムの自由奔放なキャラは結構好みです。{/netabare}

映画版の方はレンタルして観ようと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

空戦のみに価値があり

恋愛ストーリーはまったくおもしろくない。
音楽はすばらしい。とくにインフォメーションハイ。
電気の元メンバーだっけか。
菅野さんもいいけどまだまだ本気だしてない。一人じゃないし。

ただただ空戦だけがセルアニメ最強と呼ばれるデキ。
肝心の板野氏本人もプラス以上のものはかけないと。
数人でアメリカくんだりまでいって実際に乗せてもらってきたとか。空戦までやってもらってついでに何Gで気絶するか試したらしい。すげえ楽しそうだ。

そんなもんだからこれを観た人間はこれ以上の空戦が描けるのか、存在するのかまじめに考えちゃうよ・・・。

初音ミクのネタ元、母であり子孫というべきシャロンもなかなか独創的。
シャロン関係はネタとしては昔からあったものですが。あの筐体が当時未来を感じました。
それがどうしたことか・・こんな萌えて、こんなに早く初代のシャロンが現れるとは・・誰もが予想できなかったでしょう・・。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 5

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

初代マクロスより作りが丁寧な2期。OVAだからです。

初代マクロスの正統派2期です。
でも登場人物も、雰囲気も異なる別の作品です。

マクロスと言えば三角関係ですが、このアニメは特異で、女一人と男二人の三角関係です。

初代よりストーリーが作り込まれています。
また、バルキリーの動きがスムーズになっています。
特に、恋敵二人のガチの空中戦には迫力があります。

音楽的にも洗練されています。
菅野よう子さんのアニメデビューがこの作品です。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 25

70.2 14 歌手アニメランキング14位
満月をさがして(TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (203)
1332人が棚に入れました
主人公・神山満月は、最愛の人・桜井英知との約束で歌手を目指している12歳の少女。ところが喉の病気が原因で、彼女は声を捨てて命を永続させる方を取るか、このまま命日を待つかの選択を迫られることとなる。
そして彼女の前に「タクト」と「めろこ」という、彼女の死を阻止する者を満月に出会わせないようにする役目を仰せつかっている2人組の死神が現れる。

声優・キャラクター
myco、斎藤恭央、本多知恵子、小川輝晃、木村良平
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

健気さが光る正統派変身少女&アイドルもの

◆『りぼん』連載マンガ原作の「歌う」変身ヒロイン

本作はいわゆる変身少女ものですが、『美少女戦士セーラームーン』の大ヒット以降に隆盛した「美少女戦士/バトル系魔法少女」では全然なくて、古き良き正統派変身ヒロインもののイメージを良く保った良作であるように思いました。

簡単に内容を紹介すると、本作のヒロイン満月(みつき、小学6年生)は病弱な12歳の少女から健康な16歳の姿に変身できるだけ、というシンプル設定で、その点で、魔法が使えず特殊な身体能力もないけど歌だけは上手い『こばと。』のヒロインとちょっと似ています(*注1)。

この満月ちゃんは余命があと1年しかない薄幸の身の上なのですが、彼女を看取りに来た死神コンビが「彼女が思い残すことなく死んでくれるように」と彼女の夢であるアイドルのオーディションの受験資格のある16歳の姿に変身する秘術を与えてくれ、そのオーデションで彼女は、{netabare}病弱なせいで普段は余り出せない声をここぞとばかりに振り絞って熱唱して審査員達を驚かせ、{/netabare}急遽アイドル・デビューが決まってしまう・・・というのが先ず第1話の展開です。

その後は、全52話(ちょうど1年分)かけて、満月ちゃんと死神コンビの1年間をじっくり描き出していく実に分かりやすいストーリーとなっていて、とにかく本作は、奇をてらわないこの王道シナリオと、これまたワザとらしいキャラ立ての皆無な自然派ヒロインの健気さが光る作品と個人的には思っており、それを評価されてか、本サイトでも、レビュー数こそ多くないものの、「物語」項目は4.1と高めの点数となっている点がちょっと良いと思いました。

(*注1)満月は、本当に12歳から16歳の「容姿」に変身できる「だけ」で、頭の中は全くの12歳のままなので、{netabare}英単語を全然読めなかったり、ラジオのインタビューで好きな食べ物を問われて「給食の・・・」と答えてしまい周りから「え???」って顔をされたり{/netabare}して、その点が天然のコメディになっている点も、何となく世間ズレした『こばと。』と似ていて、好感度が高い気がしました。

あと、このヒロインは、12歳のときの容姿が放送当時人気のあったミニモニの加護亜依に似せてデザインされたそうですが、16歳の変身後の容姿が、割と最近のアイドルものの人気作『デレマス』の島村卯月に似ていて、性格自体もどことなく島村に似ている気がするので、『デレマス』での卯月の描かれ方が物足りないと思っていた人はこちらの作品を試しに視聴してみると良いかも知れません。


◆視聴メモ
{netabare}
・第1話視聴終了時点
見やすい絵柄とテンポのよい脚本で掴みはOK。余命1年の12歳の少女が死神の秘術で外見だけ16歳に変身する(でも中身は12歳のまま)、という設定はなかなか面白いと思う。
・第2話視聴終了時点
16歳で12歳の女の子に「好きだよ」と告白する男子ってどうなの?というか、これ女の子の側の一方的な「告白された」思い込みにしか見えない気もするんだけど?
・第5話視聴終了時点
健気さが魅力の正統派ヒロインものと判明。これは侮り難い・・・
・第9話視聴終了時点
繊細な感情描写系と判明。これは拾い物の良作かも。
・第28話視聴終了時点
満月は小学6年生だったはずなのに、中学生っぽい環境に変化していてちょっと違和感あり(設定を途中で変更してる?・・・2nd OPの歌詞にも「High School Days」ってあるし???)
・第35話視聴終了時点
「来年の春から中学生」という同級生の発言があるので、やっぱり満月は小学6年生と確定。
・第36話視聴終了時点
ヒロインの健気さが光る回(本作初の★★(優秀)回)
・第50話視聴終了時点
ありがちの展開だけど、ちゃんと話を動かしてきたのは◎(本作2度目の★★(優秀)回)。
・第52話視聴終了時点
最終話を綺麗にまとめてきたので評価が更に上がる(本作3度目の★★(優秀)回)。
但し、欲を言えば、ここに来てようやく第2ヒロインに昇格した「めろこ」については、作品全体としてはもう少し早くからきめ細かくその《心の揺れ動き》を確り描き出して行って欲しかった気がする。{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作マンガ      種村有菜(『りぼん』2002年1月-2004年6月連載)
監督         加藤敏幸
シリーズ構成     まさきひろ
脚本         まさきひろ、田村竜、中瀬理香、吉村元希、広平虫、杉浦真夕
キャラクターデザイン 種村有菜(原案)、工藤裕加
アニメーション制作  スタジオディーン{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

=========== 満月(フルムーン)をさがして (2002年4月-2003年3月) ========
 - - - - - - - - - - - - OP「I♥U」、ED「New Future」 - - - - - - - - - -
{netabare}
第1話 それでも歌いたい ★ 死神との出遭い、満月変身、歌手オーディション
第2話 英知くんとの約束 ☆ 満月の憧れの人、二人の約束、満月のラッキーデー
第3話 マネージャーさんが来た ☆
第4話 詩(うた)にこめた想い ★ 満月の作詞(デビュー曲)
第5話 はじめてのお仕事 ★ 雑誌インタビュー&撮影会、「16歳の丘」のアカペラ
第6話 スタジオの長い日 ☆ 寂しがり屋の少女(七海){/netabare}

 - - - - - - - - - - - - OP(変わらず)、ED「Myself」 - - - - - - - - - -
{netabare}
第7話 フルムーン、デビュー! ★ 初ライブ
第8話 ヒットって本当? ★ 満月の学園エピソード 
第9話 聞いてほしいのに ★ 若王子先生の授業参観・墓参り(満月の母・葉月&父)
第10話 芸能界の掟!? ★ 大御所演歌歌手(昆巻冬子)
第11話 危険なレンズ ☆ スクープ・カメラマン(三枝)
第12話 ねぎラーメンと聖者の石 ☆ 
第13話 ちっちゃなコンサート ★ 施設訪問、園児と交差する満月の想い
第14話 がんばれ!代理マネージャー ☆ 駄目マネージャー(秋葉さん)
第15話 ファースト・キス!? ★ 事故チュー回
第16話 ライバル登場! ★ 意地悪先輩アイドル(若松円)、シャンプーCMオーディション
第17話 すれ違う二人 ★ 
第18話 走れ!オーディションへ! ★ 交差点キス&エレベーター回
第19話 届かない歌声 ★ 逃避行、タクトの唄声、若王子先生・大重マネへの打ち明け
第20話 めろこ、ひとりぼっち ☆
第21話 新たな思い ☆ フルムーン芸能界復帰、円の意地悪再び
第22話 ワクワク!ソロライブ ★ 世界配信ライブ企画(ムーン&スターズ)、妨害、夜天ライブ
第23話 お引越しパニック × 大重マネvs.家政婦(田中さん) ※本筋に無関係な水増しエピソード
第24話 お父さんの歌 ★ ROUTE:Lの幻の名曲、円の横槍(高須プロデューサー)
第25話 若王子先生にお願い ★ 若王子のプロデューサー引き受け
第26話 伝えたいもの… ★ 満月の子供時代、母親(葉月)の写真とオルゴール{/netabare}

 - - - - OP「ROCK'N ROLL PRINCESS」、ED「ETERNAL SNOW」 - - - -
{netabare}
第27話 絶対に負けない ★ でっち上げスキャンダル、2人のレコーディング、何のために歌うのか
第28話 満月って恋の達人? ☆ 同級生の恋愛相談
第29話 新たな死神・いずみ&ジョナサン ★ 死神一のサディスト登場
第30話 英知くんを知る人 ★ 和美フランクリン(擁護施設の元先生)登場、英知君へのビデオ・レター、タクトの反対
第31話 学園祭の秋なんです ★ タクトの人間変身(ボディ・ガード)
第32話 素顔の円 ★ 落ち目アイドル若松円の立ち直り
第33話 忍び寄る病魔 ★ 満月の病状悪化、喉の手術の判断と満月の意思
第34話 ブランコのおじさん ★ 死神の見える人(真田さん)の魂の回収
第35話 英知くんからのメール!? ★ 満月の病状回復(英知君効果)、いずみの満月接近(死神の刻印)、新しい治療法
第36話 運命の新人賞 ★★ 2人の偽メール送り主、空港での謝罪、最優秀新人賞受賞
第37話 満月(フルムーン)からの贈り物 ☆ X'mas回、円の新曲リリース
第38話 おばあちゃんの過去 ☆ 満月の家出(アメリカへ)
第39話 太平洋を越えて ☆ アメリカ到着、英知君の思い出と募る想い
第40話 盗まれたペンダント ★ イーグル・ヴァレー観光、タクト告白
第41話 英知くんのいる街へ ★ 見つからない英知君、逆さ文字出現、桜井夫婦発見(タクト)
第42話 エターナルスノー ★ 事故死していた英知君、満月への手紙、雪の教会墓地{/netabare}

 - - - - - - - - OP(変わらず)、ED「Love Chronicle」 - - - - - - - - - -
{netabare}
第43話 もう二度と歌わない ☆ 帰国、変身しない満月、喉の手術拒否
第44話 共鳴する心 ★ フルムーン引退の噂、タクトの記憶、めろこの迷い
第45話 いずみの誘惑 ★ 永遠の月の世界への誘い、ROUTE:Lのキラ・タクト、病院屋上の夜
第46話 新月の夜に ★ タクト幽霊化のピンチ、満月立ち直り ※シナリオ自体は都合良過ぎて×
第47話 生きる希望 ☆ 運命を阻止する者
第48話 フルムーンになれない!? ★ 満月の変身が解ける、タクトが幽霊化しない方法 ※魔法少女のお約束のテーマがようやく・・・
第49話 満月の思い・めろこの思い ☆ 忘れ草(ミスティック・リリー)
第50話 どうしても言えない ★★ 満月の小学校卒業式、13歳の誕生日(4/4)、満月告白
第51話 運命の日 ★ フルムーン1周年記念ライブ、タクトの記憶消滅
第52話 満月(フルムーン)をさがして ★★ ※ED「New Future」{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)3、★(良回)33、☆(並回)15、×(疑問回)1 ※個人評価 ★ 4.1

投稿 : 2024/12/21
♥ : 17

ペチ14 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

Q質問 A解答 T突っ込み これはいいアニメだった!

A,物語 5(当たり前
ここは本当は12にしたいくらいですが
これはもう今まで観た中で一番をつけていいレベル
凄くいい話です。
アニメを観始めた人は絶対これを観てください
まじで感動します
このアニメが総合点数1番じゃないことに
疑問を持つくらいです
短所があるとすれば52話あって長いことくらいです
ホントそのくらいです
とにかく観て観てくだ・・・うぐぅ
さっきのカップラーメンが・・・・・・

T1、このタイミングでかよ!

で最終話を観ました
感動しました
アニメをみてこんなに感動したことはないです
満月は英知くんとは会えなかったけど
歌手になれてよかったけど
ネギラーメンの2人はどうなるか不安でしたが
タクトは人間に戻って
めろこは天使になって
本当にハッピーエンドでした
だけど42話から45話はすごく暗いです
だけどそれを観てからの最終話はもう素晴らしいとしか
いいようがないので我慢して観ましょう
タクトや満月が歌いたくなる気持ちは
少なくともオレには分かるのも
素晴らしいと思った理由ですね
Angel Beatsと同様にこれを観ると
頑張って生きようと思います

声優 5
タクトの中の人がやっくんと知った時はあうっ
となりましたが
もう全然ダメとか思っていません
このアニメの中の人を演じた時点で
素晴らしいですから

キャラ 5
ここは7にしたいくらいです
少なくとも主要人物はかなりいい人です
特にタクトはもういい人すぎて涙が出そうです

作画 5
このアニメである限り最高評価にします
なんでかって?
物語の評価に12がないからです

音楽 5
ここは11にしたいです
最終話にNEW FUTUREが流れた時に
涙が出そうになりました
歌でここまで表現することが出来るんだなーって思いました
一つ気になるのは
なんでDAMにNEW FUTUREがないんだろうね
もうリクエストしよう

投稿 : 2024/12/21
♥ : 6

めじな さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

感想

全52話。恋愛・アイドル・ファンタジー・感動もの。

最初観た時、子供向け?って思いましたが、大人でも十分観れました。
カレイドスターと同じようなカンジでしょうか。

声優さんですが、満月ちゃん(myco)の声が違和感がありました。
歌手を使うのは良いのですが、満月ちゃんの声の時だけは他の声優さんを使って欲しかったです。

ストーリーは全く先の読めないような展開が続いて、とても楽しめました。
特に後半が良いです。もう心を打たれる・心に響くようなカンジで泣けました。
最終回も泣けますね。ジーンと来ました。

めろこは好きなキャラだったのですが、
最終話のめろこ最高です!というかビックリでした^^;

この作品の目玉は、観ていて何度も聴くことになるフルムーンの唄う曲ですね。
ETERNAL SNOW、他2曲とも良いです。
悲しい展開に実によく合っていました。
とにかくED曲が良いです。

ストーリー重視、悲しい物語を観たい人にお勧めの作品です。
でも、52話あるので長いのが難点ですね。でも良い作品だと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 11

75.6 15 歌手アニメランキング15位
キャロル&チューズデイ(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (395)
1299人が棚に入れました
人類が新たなフロンティア、火星に移り住んでから50年になろうという時代。多くのカルチャーはAI によって作られ、人はそれを享楽する側となった時代。ひとりの女の子がいた。首都、アルバシティでタフに生き抜く彼女は、働きながらミュージシャンを目指していた。いつも、何かが足りないと感じていた。彼女の名はキャロル。ひとりの女の子がいた。地方都市、ハーシェルシティの裕福な家に生まれ、ミュージシャンになりたいと思っていたが、誰にも理解されずにいた。世界でいちばん孤独だと思っていた。彼女の名はチューズデイ。ふたりは、偶然出会った。歌わずにいられなかった。音を出さずにいられなかった。ふたりなら、それができる気がした。ふたりは、こんな時代にほんのささやかな波風を立てるだろう。そしてそれは、いつしか大きな波へと変わっていく───

声優・キャラクター
島袋美由利、市ノ瀬加那、大塚明夫、入野自由、上坂すみれ、神谷浩史、宮野真守、堀内賢雄、宮寺智子、櫻井孝宏、坂本真綾、安元洋貴、大塚芳忠、菅生隆之、梶裕貴、蒼井翔太、東山奈央、佐倉綾音、飯塚昭三、白熊寛嗣、浅沼晋太郎、久野美咲、田村聖子、落合弘治、吉野裕行、谷昌樹、岩崎ひろし、諏訪部順一、青山穣、柿原徹也、山寺宏一、沢木郁也、林原めぐみ、木村昴
ネタバレ

HmFDB75691 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

最終話&総評 曲はよかったよ

男女でなくて、女の子二人なんだね……というのが最初に思ったこと。


第1話 歌はよかったのに、で終わらなければいいが
{netabare}
キャラデザも歌もいい。ただ、現代のアメリカでいいのに、火星にしたところが、気になるところで、気に入らないところで、嫌な予感しかしないところ。しかも、未来感まったくない。
火星ではなく、じつは別の場所だったという伏線なら面白いが、設定ならイマイチだと思う。さすがにロボは出ないだろうけど、SF的要素が絡まりそうな気がする。

最終回で、歌はよかったのに、ほかはイマイチだったという感想にならないか、いまから心配な作品。
{/netabare}

第2話 火星ではないと予想しておく
{netabare}
現代的な物が多くて違和感がある。火星に移住してから徐々に技術力が上がって21世紀と同レベルに至った、そんな感じなんだろうけど、10年あればすたれるネット用語まで残っているのは不自然すぎる。

人間が作った曲とAIが作った曲をアニメの中で対決させる、そういうテーマなら火星が舞台で現代的なものが出てもいいとは思う。そうでないなら、伏線を疑ってみたくなる。

AIで管理された地球が舞台で、人類は火星にいると思い込まされている。だけど、キャロルとチューズデイの曲によって目を覚ます。そのため、二人が表舞台に出てこないよう、AIがじゃまをする。二人はAIのシステムを解除するための鍵(遺伝子)を持っている。

序盤はこんな感じで予想しておく。
{/netabare}

第3話 ミュージカルを作りたかったのかな
{netabare}
『ラ・ラ・ランド』に触発されてアニメでミュージカルでも作りたかったのかな、コインランドリーのシーンを見ててそんな印象を受けた。現代のアメリカだとそのまんまだから火星や未来といった設定を加えたのかも。ミュージカル風アニメなら、設定に深い意味はないだろう。

現時点では可もなく不可もないといった感じ。チューズデイは家に戻されるフラグが立ってそう、キャロルは過去になにかありそう、その程度かな。歌を中心に据えているなら、ストーリーはそれほど凝る必要はないと思う。
{/netabare}

第4話、第5話 曲を聴くために見ている
{netabare}
二人の曲を聴くために見ている感じ。ロボとか出てきて、曲のイメージを壊さないか心配……。現代のアメリカのほうがよかったな。アニメだからと言って、SFやファンタジー要素を入れる必要はないと思う。

あと、第5話の曲はチューズデイに関係していて、自分の進む道を見つけたから兄は無言で立ち去ったのだと思った。
{/netabare}

第6話 今後ありそうなサブタイトル(曲名)
{netabare}
客層に合わせて曲を作るようじゃまだまだ、と突っ込まれる展開と思ったけど、褒められていた。第6話は、可もなく不可もないといった内容。キャロル&チューズデイの曲が中途半端だったので物足りないかな。

今後ありそうなサブタイトルは、”Everyday Is A Winding Road”。歌詞のなかに、火曜日の晩に生まれたというフレーズがあるし、毎日紆余曲折ってのも合っているし。次回はキャロルのエピソードっぽいけど。
{/netabare}

第7話、第8話 曲作りの過程を描いてほしい
{netabare}
”マーズ・ブライテスト”は、アメリカの番組を真似しているだけ。日本で紹介されたときも素人がオペラを歌って審査員を驚かせていた。
キャロル&チューズデイの曲にはオリジナリティを感じるけど、ストーリーには感じられない。

ここまで曲を作る過程があまり描かれていない。Aパートでなにか出来事があって、Bパートでそれを歌詞にして歌うのがよかった。友人の結婚式のために作った曲がヒットしたとか、たまにあるけど、そういった感じで、二人の曲もジワジワと広がるほうがよかった。
{/netabare}

第9話~第11話 2クールらしい……
{netabare}
次回が最終回と思ったけど、2クールらしい。第1部がデビューまでで、第2部がデビュー後だったかな。2クールならもっと話を面白くすべきだろう。1クールと思って観てたから耐えきれたのに……。ストーリー以外はいいので、ストーリーだけなんとかしてほしい。

キャロルの生立ちをからめた地球編とかありそう。チューズデイは大統領選に利用されるとか。最終的には出会ったころが一番良かったと思い直して、ストリートライブをして終わり……そんな第2クールを想像してしまう。
{/netabare}

第12話 気になる三つの点
{netabare}
第1クールのラストはよかった。曲がよかったのが大部分だけど。曲が料理なら、ストーリーは器。ありきたりな器に、いい料理が盛られている感じ。歌う場面を盛り上げようとするストーリーは及第点だと思う。

ここまで観てきて、気になる三つの点を挙げみる。

1.未来、火星の設定が生かされていない
曲を作る詐欺ロボの回がなければ、現代のアメリカでもいいくらい。この設定は必要だったのか、ずっと疑問に思っている。

2.曲作りの過程がほとんどない
恋愛経験がなくてもラブソングは作れる。でも、恋愛相手を想像しながら曲を作ると思う。そういった過程がほとんどなく、突然、曲が出来上がっている印象を受ける。

3.AIは必要なのか?
キャロル&チューズデイ以外の曲は、AIで作られている設定だが、じっさいは人が作っている。だから、「アンジェラの曲はよかった」と感想があっても、「AIすげー」とはならない。AIを感じさせるところがない。

日本には桜の曲が多いけど、アメリカはそれほどないだろう。場所が異なれば生まれる曲も変わってくる。ましてや、火星なら現代の地球人では理解できない曲になるのが自然だと思う。
ここまで観てきて、どの曲も、人が作詞作曲した現代アメリカの曲にしか思えない。未来、火星、AIの設定を生かすなら、21世紀の曲がなぜか未来の火星で生まれる、といった謎にするしかない。
{/netabare}

第13話 冒頭シーンの伏線回?
{netabare}
普通にデビューでなくてよかった。ED曲はAIっぽいかな。アンジェラがアンドロイドだったら面白いなあ、とかED観てて思ったりした。

コインランドリーの男はキャロルの父親だろう。伏線としては普通。注目したのは、チューズデイの母親の演説、”不法移民の退去”。たぶん、キャロルに該当する。キャロルの父親がそのリーダー的存在で、キャロルとチューズデイの仲を裂く原因になる……。アンジェラも含めて親子関係がこのアニメのテーマの気がする。

政府側と移民側で争っているときに、キャロル&チューズデイが歌って奇跡を起こす、それが冒頭シーンなのかなって思った。
{/netabare}

第14話 クリスマスだから……
{netabare}
クリスマスに生まれたから、キャロルだったんだね。地球のクリスマスなのだろう。
地球と火星では、一日や一年の長さが違うから、クリスマスとかどうしてるんだろうって、思った。今回の感想は、それくらいかな。

今後の予想では、火星の政治家と移民との対決があって、二人が巻き込まれたり、歌で鎮めたりするんだろうと思っている。
未来の火星にしたのは、現代アメリカにすると政治色が強くなるからかも。現代のものがやたらと出て、アメリカっぽいのは、遠回しのアメリカ批判かなって、ちょっと飛躍して考えてみた。
{/netabare}

第15話~第17話 終盤の展開を予想してみた
{netabare}
ここ数話、レビューする内容でもないし、二人の曲もないので、終盤について予想してみた。

次回、キャロルが地球移民だと、チューズデイがうっかり母親に話してしまう。娘が地球移民と一緒に歌っているなど知られてしまうと大統領選は確実に落選。キャロル&チューズデイは強制的に離れ離れに。キャロルがひどい目に遭うのはほぼ確実だろう。

別れたあと二人はそれぞれ曲を作るのだけど、なんかしっくりこない。チューズデイの兄の助けもあって、キャロルの居所をつきとめ救出←第1クールのラストの逆パターン。

二人が合流し、曲を合わせると、最高の曲が完成。地球と火星でいざこざが起きて、二人の歌が人々の怒りを鎮める……とはならないと思う。あまりにもマクロス的なので。

起きるのはAIの暴走。経済が麻痺して、地球とか火星とか関係なくなる。第17話のコントは伏線。AIの作った曲では鎮められず、キャロル&チューズデイが奇跡を起こす……こんな感じかな。
{/netabare}

第18話 いろいろ考察したくなってきた
{netabare}
恋愛要素は欲しかったけど、あっさりしていた。まともな男キャラがいないから仕方ないんだろうな。

今回はけっこう伏線が張られたような気がしている。
まず、テロは選挙屋が起こしたことだろう。記者がこれを突き止め、逮捕されるという伏線も張られた。

アンジェラの役回りがよくわからない。ハッキングできそうなのはタオだけど、アンジェラよりはアンジェラのデータにしか興味がなさそう。ハッキングできる新キャラが登場するのは不自然だし、既存キャラも同様だと思う。
だから、AIだと考えている。終盤でAIが暴走するとみている。このアニメに出てくるAIは欲望が強い気もする。

地球移民のキャロルが選挙屋にひどい目に遭わされる可能性は高いとみている。大統領選にとって最大のネックになるから。
地球移民に対する強硬策もAIの仕業かも。地球と火星を戦わせるため。人類には任せられないとAIが考えた。人にしかできないことを示すために、キャロル&チューズデイが歌う……そんな感じかな。
{/netabare}

第19話~第23話 アンジェラが主役でもよかった
{netabare}
最終回直前なので、久しぶりにレビューしてみた。
第23話のアンジェラのED曲はよかった。アンジェラサイドだけを見ると、ストーリーもよくなっている気がする。挫折や切ない恋愛とか、主役がやりそうなことをやっている。アンジェラ&キャロチューでもよかったかも。
キャロルとチューズデイは大事に扱われて、それが返って物足りないキャラになってしまっている。

ラストは世界中のアーティストで一つの曲を歌う……って、普通じゃん。奇跡でもなんでもない。しかも、「奇跡」ってキャラに言わせているし。視聴者が口にして、奇跡って言えるんじゃないのか。
たぶん、きっと、予定とは違う展開があって、視聴者を「アッ」と言わせるんだろうな。個人的には、アンジェラが主役の座を奪って締めくくるのが、奇跡的な展開だと思う。
{/netabare}

最終話&総評 曲はよかったよ
{netabare}
ラストは曲に力を入れすぎてストーリーはおざなりだった印象。キャラに奇跡と言わせている時点で、ムリクリな結末だった。

第1クールは、ストーリーも曲もキャロル&チューズデイがよくて、第2クールはアンジェラって感じ。第2クールのキャロル&チューズデイはイマイチ。成長したと言っているけど、成長した過程を見せてもらっていない気がする。


【総評】
曲が中心だからストーリーはこんな感じかな。許せる範囲だと思う。海外の視聴者を意識してアメリカ風にしたのかもしれないが、日本の文化や外国人には理解しにくい日本人の感覚を取り入れたアニメを作るほうがいいと思う。

洋楽に詳しいわけではないが、よく聴く。さいきんよかったのは、「セニョリータ」。サビの部分は中一の英語でも理解できるくらい簡単。このアニメも印象に残っているのは、第1クールのOP曲やファイヤーとか言っていた曲。簡単なフレーズが入ると記憶に残ると思う。あとは、キャロル&チューズデイと男性アーティストが組んで一曲ほしかった。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 14

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

魂を揺さぶられる音楽が聴けるアニメ

このアニメを楽しんで見るこつは、音楽を純粋に楽しむことです。
そうすれば、素晴らしい歌に出会えます。魅力的な音楽を楽しめます。

実際に、このアニメで歌われる音楽で、私は魂を揺さぶられました。
音楽好きの人にぜひともお勧めするアニメです。

音楽は世界共通の言語です。
年齢や国籍に関係ありません。
ましてや文化や肌の色にも関係なく、
歌い手や演奏者の心を聴き手に伝えてくれます。感動を与えてくれます。

今回、第二話ででてきた 「The Loneliest Girl」の歌、
これが実にすばらしい。
歌詞はすべて英語ですが、キャロル&チューズデイの二人の心が、じわーっと伝わってきました。
また、オーディションの決勝戦でアンジェラが歌った「Light a Fire」も名曲です。私の心にしっかりと響きました。

そして、キャロル&チューズデイが準決勝で歌った「Lost my way」も名曲です。
単純なピアノの伴奏だけなのに、透きとおるような二人の歌声が見事に調和しています。
さらに後半のエンディングの「Not Afraid」も素晴らしい。低音部から高音部まで歌いこなせるアンジェラならではの魅力的な歌でした。
ついでにサイドニアフェスでキャロル&チューズデイが歌った「messege in the Wind」は、まさに風の妖精が歌っているような美しい音色でした。


この物語では、音楽を通じて、孤独だった少女たちが友達になり、やがて、仲間が増えていきます。
これも、音楽の力です。
おそらく孤独だったのは、キャロル&チューズデイだけでなく、アンジェラもでしょう。

世の中に、魔法というものは確かに存在します。
そのうちの一つが音楽です。
音楽は人の心を変えます。人の行動を変えます。そして、世界を変えます。
それは素晴らしいことです。

この物語は、キャロルとチューズデイの成長だけではなく、アンジェラの心の成長も描いています。
今まで我儘で世の中の厳しさを知らなかったアンジェラが、芸能界で生き残る厳しさを知り、少しずつ人間としての優しさを身につけてゆく物語でもあります。

最後にみんなで歌った「Mother」。あれはキャロル&チューズデイやアンジェラに仲間ができたことの証明です。
多くの人が一緒に歌うのは、それだけで感動します。

少々脱線しますが、
昔は交響曲と合唱とは全く別物として扱われていました。
しかし、ベートーベンの第九により、この二つが初めて融合したのです。
音が聞こえない型破りの作曲家が、音楽は何ものにも束縛されない自由なものであることを証明してくれたのです。
彼女らも、それを証明してくれました。
難民キャンプで育ったキャロルと大統領候補の娘のチューズデイ。
この二人がつくる歌は、まさに人類の輝かしい未来を象徴しています。

もし、海外の人と話す機会があれば、キャロル&チューズデイの話をしてみませんか?
それがきっかけで多くの人と親しくなれるかもしれませんよ。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 68
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

女の子デュオの成り上がり物語

火星に移住して50年が経った世界で2人の女の子が出会い、そしてキャロル&チューズデイを結成して人々の心に残るミュージシャンになっていくお話。
最初から通してみて、全体的に無駄な話があるような気がしました。雰囲気は良いものを持ってるんだから、もう少しシナリオを練りこめば、もっと面白くなったのかなと思います。あと個人的には政治的な要素はいらないかな。もっと単純にミュージシャンの成り上がり物語としたほうが楽しめた気がします。
ラストは本当に約7分間でしたが、毎回冒頭で煽られてたのでどんどん期待値が高くなって、え?これが?って感じでした(-_-;)
以下、各話の簡単なレビューです。

前半(1-12話){netabare}1~2話は話も面白そうだし、絵も音楽もいい感じで、今期楽しみな作品だと思ってました。
3話は、あまり印象に残ってない。
4話のプロモを撮る話は別にいらないかも。
5話の小さな会場での初ライブは良かったかな。
6話はいきなり大きな会場で歌うことになるけど、ヤジが凄くて大変ながら頑張って歌って・・って話でまあまあ良かったです。
7話はちょっと残念。オーディション予選の話なんだけど、予選に頑張って勝ち上がった!!というカタルシスが得られない展開。だってほかの出場者がヘタすぎるし。もっと違う見せ方というか表現の仕方があったんじゃないかなと感じました。
8話は予選を勝ち上がった組同士が競う話。できれば、キャロル&チューズデイが勝った理由が、相手の〇〇が原因とかじゃなくて、違う理由だったらよかったかな。この辺もっとシナリオを練って欲しかった。
9話もオーディションの話。出場者がみな個性的だし歌もまあまあなんだけど、私の中でなんか盛り上がらない。。。なぜだろうと考えたけどたぶん、勝ち負けのジャッジがよくわからないからだと思った。歌の勝負だし、仕方がないのかもしれないけど、キャロチューで退屈だなとはっきり感じたのは7話から。いまさらだけど、もっと別の方法でアンジェラと戦わせたほうがよかったんじゃないかな。
そういえば、8話でなくなった冒頭ナレーションが9話で復活してましたね。ちょっとしつこいかも。
10話。今後シベールがどう話に絡んでくるんだろう。前回、オーディションがいまいち盛り上がらないって書いたけど、今回はタオが直前にアンジェラの歌を変えてきたり、チューズデイがシベールを追いかけていくとか、話にアクセントが付いたためか、飽きずに見れました。
しかしチューズデイ、大事な対決前にシベールを探しにいくとか何考えてんの(-.-)そういうところは世間知らずのお嬢様なのかな。
チューズデイが箱を開けたら悲鳴が!次回ちゃんと歌えるようになる?
11話。アンジェラ結構いい子じゃん。もっと意地悪かと思ってた。
キャロチューの曲は女子版サイモン&ガーファンクルって感じのフォークソング。
んー。やっぱりジャッジの基準がよくわからない。
単に審査員の好みで決まるような気がしないでもない。。
オーディションに未来を懸けてるキャロルから見ると、チューズデイの態度はとても不安になるのも分かる。チューにはもっとしっかりして欲しい。。
家に連れ戻されるチューズデイ。それを必死で追うキャロル。キャロルいい子だな。応援したくなる。
決勝間に合うの?どうなるんだろう。
12話。家に連れ戻されるチューズデイ。
あらためてキャロルが自分にとって大切な存在だと感じるチュー。
キャロル達はチューを連れ戻すためにチュー邸へ。
キャロチューの歌を理解してくれた兄の助けもあって、脱出できて会場へ。
前回あたりから思ってたけど、アンジェラいい子だな。歌に対する気持ちもまっすぐだし応援したくなった。
ライバルが魅力的なのは作品としては良いと思う。
キャロチューも2人の気持ちが1つになったような歌。
アンジェラの歌もキャロチューの歌もどっちも良かった。
観客の声援もあってデビューできることになったキャロチュー。
んー。いい最終回でした。。。もちろん嘘です(*^_^*)
でも今回結構盛り返した感ありました。{/netabare}
13話。{netabare} 後半も冒頭の奇跡の7分間をやるのね(-_-;)もういいのに。
OP変わったね。小山田圭吾作曲なんだ・・でも前の方がよかったかな。。
有名になってきて、TVにも出たり取材を受けたりと急に多忙になるキャロチュー。
会見で、新曲を披露するアンジェラ。フォロワーも200万を超えてすごい人気。
コインランドリーで絡まれたキャロチュー。助けてくれた男は後で話に絡むのかな。
アンジェラに彼女らしいクールなエールを贈られ、競争相手だと言われるキャロチュー。
大手レコード会社の契約の誘いを蹴るマネージャーのガス。普通はありえないけど、お話としてはこっちの方が盛り上がるよね!で、伝説のプロデューサーに会いにいくことに。
なんか想像以上にヤバそうな人だけど、大丈夫なのこれ(゜o゜)
今後大手レコード会社のアンジェラと、自主制作のキャロチューのライバル対決が軸になっていくんだろうけど、契約を結ばないんだったら、長々とオーディションパートをやらなくて良かったんじゃないかなと感じました。{/netabare}
14話。{netabare} 斧持ってるし酒もってるし口悪いし。。大丈夫なのこのプロデューサー(-_-;)
前回コインランドリーにいた男ダン。前科持ちなのかな。
キャロルの親を名乗る奴らからまた助けてもらって・・もしかしてこの男ってキャロルの・・
新プロデューサーのトニーに何回もリテイクして、52テイクでやっとOKをもらったキャロチュー。
52テイクて(・_・;)声枯れちゃうでしょ普通。。
地球に帰るというダンを空港まで送るキャロル。その路中のダンの語る物語を聞いて、自分の父親だと悟るキャロル・・次に会えるのは何年後かみたいだけど、いいお父さんでよかったな。{/netabare}
15話。{netabare}ファーストシングルを発売したキャロチュー。
それを聞いたデズモンドっていう有名人に招待されて・・
デズモンドのジャケットって、もろプリンスの「LOVESEXY」みたい。。
本当に伝えたい人に向けて自分の想いを込めて歌うことが、大切だというデズモンド。
そして、自分の想いをつないで欲しいとキャロチューに託して・・・{/netabare}
16話。{netabare} サウスバイサウスウエストっていうイベントに出場することにしたキャロチュー。
道で拾ってきた3人組をバックバンドに採用するけど、もろモブっぽいなこの人たち。でも凄腕っぽい。
1人寂しそうに黄昏てた歌手のフローラ。ガスの昔の知り合いみたいだけど、何か訳ありみたい。
帰るところがないフローラをキャロチューの家に泊めてあげることに。
フローラはキャロルが歌うようになったきっかけを作ってくれた人だったんだね。
そしてステージでフローラの曲を歌うキャロチュー。それを見て歌を口ずさむフローラ。立ち直れたのかな。。{/netabare}
17話。{netabare} アーティガンがAIに仮想通貨持ち逃げされて破産しちゃってロディのとこに世話になることに。
キャロチューはアルバム制作に取り掛かる。プロデューサーはまたあのトニー。
少し聞いただけでアルバムに採用しないとか厳しいけど、そういうプロデューサーも実際いるからなあ。
AIに何十年も頼ってたせいで、アナログな曲作り不安になるアーティガン。でも曲ができて。
アンジェラに曲を提供しにいくけど、なぜキーボード借りたキャロチューに曲提供しないの?{/netabare}
18話。{netabare}アンジェラが謎のストーカーに狙われて。
ストーカーはブラックナイトと名乗って、天気をコントロールしてる施設を爆発させたのはそいつ?
おかげで急に寒くなって雪が降る街。
ジャーナリストのカイルとチューが会って話をするようになって。チューはカイルに好意があるみたいだね。
でもカイルと知らない女性がキスをしてるところを見てしまってショックを受けるチュー・・{/netabare}
19話。{netabare}フェスに向けて準備を頑張るキャロチューたち。
アンジェラもシークレットゲストとして出場するみたい。
タオがブラックナイトを見事に捕まえて、無事フェスで歌うアンジェラ。
そして次がキャロチューのステージ。
派手なアンジェラのステージとは対照的に静かで穏やかな感じで歌うキャロチュー。{/netabare}
20話。{netabare}マーズ・グラミー新人賞にノミネートされたキャロチュー。
同じくアンジェラもノミネート。2人の対決になっていくのかな?
権力者みたいな人への協力を拒んで報復に逮捕されるタオ。タオって実はすごい人?
タオが違法な人体実験?ん?もしかしてそれって・・
お前を引き取って育てた、お前の気持ちなんかどうでもいい、とママから言われるアンジェラ。。{/netabare}
21話。{netabare} 倒れて意識不明になるアンジェラママ。過去の自分の履歴を探すけど、見つからないアンジェラ。
アルバムを締めくくる曲を教会でレコーディングするキャロチュー。そして憧れのクリスタルと共演することに。
一方、精神が不安定になって薬を大量摂取するアンジェラ。友達もいなくてひたすら言われるがまま仕事をしてきたアンジェラがかわいそうすぎ。。
保釈されて、仕返しをしようとするタオにアンジェラからの助けてメールが。{/netabare}
22話。{netabare}クリスタルから闇の中の光になるような曲を、と言われ、曲づくりに悩みながらも頑張るキャロチュー。
一方、アンジェラはすっかりやつれてしまって・・
・・そしてマーズグラミー受賞式の日!でも追い打ちをかけるようにその日にアンジェラママが亡くなって・・
キャロチューはクリスタルと共演し、ステージを盛り上げる。
会場に遅れて現れたアンジェラ。新人賞は見事アンジェラが受賞してなんとか歌い始めるけど・・
何か元気のない歌い方・・あーアンジェラがかわいそうで見てられない。。。
そして歌の途中で倒れてしまうアンジェラ!{/netabare}
23話。{netabare}チューの元を訪ねる兄スペンサー。母親の参謀ジェリーがテロの自作自演をしていて、それを公表しちゃうと母親が大統領に落選してしまう。。悩むスペンサーがチューに相談する。
移民に対する風当たりが強くなってきて、そこでキャロチューが大勢のミュージシャンが一緒に歌うことを提案する。なんかWe are the worldみたい。。次回のタイトルはそれだったりして。
そして「奇跡の7分間」の原動力になる曲を作り始めるキャロチュー。{/netabare}
24話。{netabare}アンジェラに会いに来たタオから驚きの真実が・・
そして自分の歌を歌うようにアンジェラに伝えるタオ。
ついに曲ができたキャロチュー。
オーディションに出てたミュージシャンたちが歌うために集まってくれて。
オーディションいらないかもと言ったけど、このためにあったみたいな感じだね。
そしてアンジェラも。。
そして始まる。大勢のミュージシャンがキャロチューと歌う「奇跡の7分間」が!{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 33

75.3 16 歌手アニメランキング16位
空の青さを知る人よ(アニメ映画)

2019年10月11日
★★★★☆ 3.8 (239)
1099人が棚に入れました
山に囲まれた町に住む、17歳の高校二年生・相生あおい。将来の進路を決める大事な時期なのに、受験勉強もせず、暇さえあれば大好きなベースを弾いて音楽漬けの毎日。そんなあおいが心配でしょうがない姉・あかね。2人は、13年前に事故で両親を失った。当時高校三年生だったあかねは恋人との上京を断念して、地元で就職。それ以来、あおいの親代わりになり、2人きりで暮らしてきたのだ。あおいは自分を育てるために、恋愛もせず色んなことをあきらめて生きてきた姉に、負い目を感じていた。姉の人生から自由を奪ってしまったと…。そんなある日。町で開催される音楽祭のゲストに、大物歌手・新渡戸団吉が決定。そのバックミュージシャンとして金室慎之介の名があがる。あかねのかつての恋人であり、高校卒業後、東京に出て行ったきり音信不通になっていた慎之介が町に帰ってくる…。時を同じくして、あおいの前に、突然“彼"が現れた。“彼"は、しんの。まだあかねと別れる前の、高校時代の姿のままで、13年前の過去から時間を超えてやって来た18歳の金室慎之介。思わぬ再会をきっかけに、次第に、しんのに恋心を抱いていくあおい。一方、13年ぶりに再会を果たすあかねと慎之介。せつなくてふしぎな四角関係…過去と現在をつなぐ、「二度目の初恋」が始まる。

声優・キャラクター
吉沢亮、吉岡里帆、若山詩音、松平健、落合福嗣、大地葉、種﨑敦美
ネタバレ

素塔 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

魂と時間

秩父三部作と通称される長編アニメシリーズの完結編。
先行する「あの花」「ここさけ」で描かれた鮮烈な青春群像劇を受けて、
青春の「その先」にあるもの、選択と迷い、行き詰まりや停滞など、
より広汎な人生の諸相を包括した物語となっている。

東京での成功を夢見る高校生のあおい。かつての輝きを失って帰郷した慎之介。
二人が歌うそれぞれの「ガンダーラ」に込められた、対照的な「夢」の姿。
自分の可能性を信じるあおいのアグレッシブな歌いっぷりと、
ギターを爪弾きながら慎之介が絞り出す、うらぶれたひとり歌。
青春ドラマに人生の苦みを足し加えた、独特の渋さが本作の個性である。

少し前に投稿したレビューを今回、ほぼ全面的に書き直した。
自分の関心は相変わらず、しんのというキャラクターの本質、そして、
三部作を一貫する主題の探求にあるのだが、前二作との比較をより鮮明にしつつ、
主題の一貫性を内在的な発展過程として捉える、思い切った試みをした。
それによって、出発点の素朴な疑問、しんのとは本当は何者なのか?
という問いをめぐる解釈に、多少の説得力が加わったか、どうか…。

(プロローグ)
{netabare}
物語の出発点を要約する導入部は、
短いカットやシーンをモンタージュ風につなげた凝った趣向で、
まずは主要なキャラクターを登場させ、さらにはその前史をも先取りする。

その中に断片的に挿入される、薄暗い、不明瞭なカット。
押し入れから何かを取り出しているらしい、無精髭を生やした男。
取り出されたものは、ガムテープで封印されたギターケース。

この部屋とは別にもう一つ、納戸のような場所も映し出される。
これらの場所が意味するものは物語の進行とともに徐々に明らかになる。
一方は、慎之介が現在暮らしている都会の一室。
もう一つは彼の故郷の、お堂と呼ばれている神社の拝殿の中。
そこには今も一本のギターが残されたままになっている。

暗示めいたこの冒頭の一連のカットには、わざと目立たないように
最も重要なメタファーが潜められている、というのが自分の推測である。
つまり、観ている者が後から気づくことになる決定的な事態とは、
これこそが「しんの」がお堂の中で目覚めた瞬間だったこと、
さらに、その目覚めとギターケースの封印が解かれるのが同時であったこと。

このメタファーの意味は踏み込んで考えるまでもなく、至って明解なものだ。
一方には空っぽのケース。そして、遠くに残されてきた本体のギター。
この両者が、しんのと慎之介との関係、即ちしんのの正体を説明している。
空虚な抜け殻になってしまっている現在の慎之介。
それはまさしく、中身の入っていない空っぽのギターケースだ。
だとすれば、周囲からは生霊とか地縛霊とか言われ、
慎之介の方が「本体」扱いされているのとは逆に、実はお堂にいるしんのの方が
置き去りにされた中身であり本体、いわば慎之介の「魂」と呼べるものなのだ。

ギターケースの中には、当時の記念の品々と、一枚の写真がしまわれている。
空っぽの心の中に過去の思い出だけを抱える現在の慎之介を象徴するようだ。
だから、これから始まろうとするものは、過去に残してきた自らの本体、
真実の自分、すなわちおのれの「魂」と再会するための旅であり、これは
しんの=魂という視点によって、物語の全体を読み解いてゆく試みである。
{/netabare}

Ⅰ 魂の顕現
{netabare}
「封印された過去」。これがしんのの一応の設定である。
岡田作品通有のモチーフであり、とりわけ「あの花」との関連は明らかだろう。
トラウマとして封印された過去の記憶の中から突如、実体となって現れる懐かしい異人。
めんまはそんな存在であり、しんのもまたその分身のように見える。
つまり本作の基本設定は「あの花」の延長線上にあると言ってよいだろう。

目覚めたしんのは、お堂に閉じ込められたまま一歩も外に出ることができない。
一切の活動を奪われた彼の状態は、文字通りの「封印」である。
その結果、外界から隔絶された閉鎖空間の中で
自分の存在をずっと自問自答する苦行を課せられることになる。

 なあ、俺どうしてここにいるんかな?・・・どうして、か・・・

封印された過去が自意識を所有して、自らの存在理由を問い続けている。
例えばめんまも自分の正体がわからず、その追求のプロセスが周囲を巻き込み、
やがて一人一人を自分の内面と向かい合わせる契機となった。
それが結果的に周囲の人々を苦悩から解放し、自らの救済にまでつながった。

しんのの場合も同じように、彼と関わる人々の心に徐々に変化をもたらしてゆく。
その変化のメカニズムを、物語の水面下で持続しているはずの彼の自省と関連させてみたい。
すなわち、あおいやツグに向けられる彼の率直な、全面的な肯定は
自身が完全に無力であるという苦い認識の裏返しなのではないか。
自らへのネガティブな反省が、他者へのポジティブな肯定に反転する。
ネガティブなものがポジティブな作用を及ぼすことは常識的には逆説に見える。
だが、魂の背理な力は常識の眼には、一個の逆説と映るものなのである。
自分はこれを魂の作用、働きかけと捉えたい。

ストーリーの軸となる、しんのとあおいとの関係をこの視点から見た時、
本当の力点は恋愛とは別のところにあるように思われる。
しんのへの想いを本物の恋愛と呼ぶには、あおいの心はあまりにも未熟に感じられる。
例えば、やさぐれた慎之介に失望し、さらに周囲の大人への反発が重なって
衝動的にあかねの生き方を全否定してしまうような幼さ。
しんのは、そんな突っ張ったり背伸びしたりする部分も含めて
等身大の、ありのままの自分を受け容れてくれる、心の支えのような存在である。

しんのへの淡い恋心は、あおいの内部に葛藤を生じさせる。
あかねの幸せを願う気持ちと、しんのが消えてしまうことを恐れる気持ち。
あかねへの愛情ゆえに揺れ動く、そのアンビバレントな感情の縺れは
心の奥底にある、最も素直な感情に立ち還ることによって解きほぐされる。
その役割を担ったのがしんのの存在であったように思われる。

ヒロインのあおいと主人公の慎之介は共に、心に抱えた屈折を
しんのの働きかけによって解消される。そこには本来の純粋な自分への復帰、
いわば「魂への回帰」が生じている。これが本作の固有のテーマではないだろうか。
本作が危機からの救済をめぐる「魂の劇」であるという事実を
「魂」そのものの顕示によって明らかにするものではないだろうか。
{/netabare}

Ⅱ 時間の肯定
{netabare}
秩父三部作を巨視的に通観する時、全作品に共通する
危機の救済のプロセスが、純化されていく方向性が認められるように思う。
つまり、前二作に潜在していた本質的なものが明確に顕現した結果、
「あの花」の心理ドラマが本作において「魂の劇」に昇華したと自分は捉える。
その過程で転回点になったのが、中間に位置する「ここさけ」の
あの極度に張り詰めた対話劇だったのではないか。そんな仮説が思い浮かぶ。

以前書いたレビューの中で指摘したことだが、「ここさけ」の終盤、
順と拓実が「本当の言葉」をぶつけ合う対話の場面には
相互の働きかけによる同時的な救済が実現している。
ここにおそらく、岡田作品に特有の救済の位相が認められると思われ、
漠然とだが、そこには魂への省察が予感されていたような気がするのだ。

本作にも山場となる二つの対話がある。
まずはしんのと慎之介。自分と自分、過去と現在とのドラマチックな対決。
もう一つはラストの、しんのとあかねとの再会の場面である。

しんのと慎之介の間では、否定と肯定が弁証法のように交錯する。
しんのは当然、現在の慎之介を非難するが、それが否定ではないことに注意したい。
しんのの否定は自らに向かっている。その否定の中に実は、
慎之介を肯定する契機が内在しているのだ。それはおそらく「時間」である。
具体的には、慎之介が耐えてきた13年という重たい歳月。
停まったままの自分には持ちえなかった時間。
それが、今も所在なく無為に存在している自分の現実と鋭く対比される。

この場所に留まってしまったしんのと、歯を食いしばって踏み出した慎之介。
尖鋭に向かい合う二人の姿に「いま」が顕現し、「時間」が可視化される。
そして今、過去を回収し、決着をつけてふたたび前に進むためにこの場所に来た
慎之介の覚悟は、しんのによって自分が存在した理由として理解された。

 俺さ、あの写真見ていろいろわかっちまった。
 あいつはさ、あん時、閉じ込めることでしか前に進めなかったもんに
 もっかい向き合おうとしたんだ、って。
 俺の中にもあるこの想いを、後悔になんてしないように、
 だから俺はあそこにいたんだ、って・・・

しんのとは、慎之介が向き合うべき「過去」の具現化だった。
そのような自分と向き合うために来た13年後の自分。その決意が彼に救いをもたらす。
しんのの方からの肯定によって、慎之介もまた過去の呪縛から解放される。
救済は一方通行ではなく、双方向的・相互的に成就する。
これが、三部作を通じて深められてきたテーマの真髄ではないだろうか。

そして、完結編となる本作ではさらに多方向的な展開を見せる。
クライマックスとなる、しんのとあかねが再会して交わす対話の中では
あおいを中心として、次々に肯定の連鎖が生じていく。

真っ直ぐに成長したあおい。その彼女のために地元に残ったあかね。
あかねの選択をしんのは今、心から肯定することができた。
そしてその肯定は、あかねを愛した彼自身にも及んでいく。
13年前のあかねの選択をしんのが肯定し、それによって自らを肯定する。
あかねへの断ち切れない想いが実体化した、凝固してしまった時間の象徴である
ネガティブな存在が肯定され、彼は安らかに消えていく。

そしてここでも、肯定されるものは「時間」である。
それはあおいと共に生きることを選んだあかねにとっての時間であり、
物理的な時間とは異なる、一人一人によって「生きられた時間」である。
成長した今のあおいはその結晶、具現化だと言ってよい。
ここに込められた本作のメッセージを自分は以下のように読み取った。

時間とは残酷なものだが、それが救いをもたらす場合もある。
本作はその両面を描きつつ、後の一面を支持していることは言うまでもない。
過去の意味は一概に判断できるものでなく、時間をかけて明らかになる真実もある。
「生きられた時間」を持てなかったしんのが結果的には
周囲の人々が新たな一歩を踏み出すための契機となったように
人生に無意味な時間というものは実は存在しないのではないだろうか。
「無用の用」という奥深い逆説的真理を体現したしんのの存在の奥に、
魂というものの本質が潜んでいるように感じられるのは自分だけだろうか…。
{/netabare}

Ⅲ 魂への回帰
{netabare}
過去の自分、現在の自分、未来の自分。
それらを貫いているものとは一体何だろうか―?

私たちはそれぞれに自前の判断基準=「ものさし」を持っている。
いつかは消え去る多くの夢、偶然の事柄に左右される日々の生活。
それら曖昧で不確かなものに基づいて私たちは往々、自らの現実を評価していないだろうか。
だが、もっと確かな、定点となるべき固有の実体が存在するはずだ。
それがその人の「魂」と呼ばれるものなのではないか。
過酷な現実の中で魂と折り合いをつけながら進むこと。魂を保って生きること。
そのような魂の所在こそが人生の本質的な課題となるのではないか。

その尺度に照らした時、夢とか現実とかいう区分は解消されるだろう。
魂にとってはただ為すべきことだけがあり、その進行の経過が現実というものだからだ。
だから当然、挫折などというものもない。
慎之介があかねに語ったように、すべてはまだ実現の途上でしかない。

 俺さあ、俺、ちゃんと前に進んでんだと。
 けど、まだ全部途中なんだ。途中だったって思い出した。
 だから、あきらめたくねえんだ、俺も・・・。

「思い出した」という表現が特に意味深く感じられる。
それは単に、忘れていた初心に帰るといったこととは違うだろう。
停滞とは多分、虚像にとらわれて本当の現実を見失ってしまうことだ。だからこれは
見失われていた自分の魂との再会による、本当の自分の回復を言い表すものであって、
魂を尺度として生きる人生への転換を意味する言葉なのだ。

——そして、慎之介の時間が再び流れはじめる。傍らのあかねと共に。


魂への回帰——。

それは個々人の人生の転換点において生じる事態である一方で、
人間の生存の条件をめぐる根本問題としての広大な射程をも有している。
本作の主題も実は、その地平にまで及んでいるのではないだろうか。

封印からついに解き放たれたしんのがあおいを連れて、広大な空を駆け回る、
全編のクライマックスとなる「魂の解放」を描いた場面。
魂の自由な躍動をヴィジュアルに描き切ったこのシーンは決して
単なる派手な映像的見せ場などではなく、ここまでの省察を踏まえれば
その内包するメッセージ性に気づかされるのである。

しんの=魂に導かれて、初めてあおいは、この空の本当の青さを発見する。

 空、青いね。・・・
 出たい出たいって思ってたけど、こんなにきれいだったんだね。

自分が今生きている「場所」の再発見、そしてその肯定を表明する言葉である。
「魂への回帰」とは、人が真に根差すべき場所をあらためて確認することなのだ。
しんのに抱かれたあおいがまるで、あやされる赤ん坊のように描かれるシーンがあるが、
ここにもおそらく、それぞれの固有の風土に抱かれて育まれる
人間存在の本来の在り方への暗示が含まれていると自分は解釈する。

この空の青さが魂の宿りだからこそ、どこまでも高く高く、跳ぼうとする。
この場所が魂の故郷だからこそ、どこまでも遠く遠く、駆け巡ろうとする。
このシーンは秩父への、そしてすべての「魂の故郷」に捧げられたオマージュである、
そのように捉えていいのではないだろうか。

デラシネ=故郷喪失。かつてアクチュアルな思想課題として熱く論じられた
あのテーマが、今再びここに喚び起こされているのだろうか——。
アニメ史に残るであろう記念碑的な連作・秩父三部作を締めくくるものは、
魂の「根差し(enracinement)」をめぐる新たな思索の可能性への
いまだかすかな予感なのかも知れない。
{/netabare}

(エピローグ)
{netabare}
エンディングに織り込まれた趣向は、エピローグと呼ぶのが相応しいものだ。
あおいたちのその後の歩みが、何枚かの写真によって伝えられる。その中の、
華やいだ記念写真に混じって、部屋の中だけを写した異質な一枚が注意を引く。

おそらく、ひとり暮らしを始めたあおいの部屋の中なのだろう。
愛用のベースの隣にはあの「あかねスペシャル」が仲良く並べられている。
慎之介とあかねが結ばれた後も、魂のしんのはずっとあおいと共にいる・・・
あおいのエア彼氏として(笑)。どうやらそんな感じの結末のようだ。
{/netabare}

総評:(主に前二作との比較を、旧レビューから再掲。)
{netabare}
「あの花」「ここさけ」に見られた求心性と緊迫感は
物語の固有の磁場を形成する、オリジナルな原初の「事件」に由来する。
原罪とも呼び得るトラウマからの解放に向け、極限的な感情と言葉とがぶつかり合い、
それらが思春期の心の揺らぎと共振し、作品は独特の屈折と陰翳を帯びる。
そうした内発的な展開の契機が、今作ではいわば外部化されている。
両親の死亡によるあかねの東京行の断念は、一般的な人生の有為転変に属しており、
そこにはあの私小説風の、特異で尖鋭な端緒が見られなくなっている。

また、説明的な描写、外的要因に頼る展開などに、一種の省エネ志向が認められる。
例えば、慎之介とあかねが会場の裏手で偶然出会う重要なシーン。
ここは再会した二人の心の揺らぎをもっとじっくり描くべき所ではないか?
目撃したあおいが姉の知らない一面を再認識し、一方でしんのの消滅を恐れて
板挟みの苦悩を深めるという方向につなげるのは、確かに無駄がなく効率的だが、
その分、キャラクターの心情への共感的な没入が妨げられる。
予期せぬ偶発事の発生で急転直下、物語に決着がつく終盤も展開本位だ。
視聴者は作品の中に入り込むよりも、外から筋の流れを追っていく感じになり、
映画的な感興がそがれ、テレビドラマ風な平板な印象が残ってしまう結果になった。

発展と見なせるのは、過去に関わる葛藤の乗り越えを描くのに際して、
思春期の心の「成長」から、人生の「成熟」へと視野が拡大し、さらに
それを促す要件としての「魂」の存在が、暗示的に主題化された点だろうか。

視点を多重化した本作の試みは功罪両面で評価できそうだ。
複層化に対応した構成は、前二作よりも明らかに緊密になっているが、
それにもかかわらず、逆に弛緩したような印象を受けることは上記の通りであり、
作品としての感銘度では、前二作には及ばないというのが自分の結論である。

蛇足になるが「井の中の蛙~空の青さを知る」というこの格言を
「魂」の方向に徹底させた言葉があるので、引用しておきたい。
沖縄学の父と呼ばれる伊波普猷が座右の銘とした、ニーチェの言だそうである。
曰く、
   ― 汝の足元を掘れ。そこに泉はある。 {/netabare}


(初投稿 : 2021/06/01)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 22
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

井の中の蛙大海を知らず。されど空の青さを知る

世の中は思ったようにならないことのほうが多く、そんなときの悔しさや自分への腹立たしさが身に染みて伝わってくる物語です。

おそらく、順風満帆の人生を送られている方は、この映画の良さが理解しずらいと思います。
でも、失敗や挫折を経験したことのある方が見ると、直ぐにこの映画の登場人物に感情移入でき、感動するでしょう。
最後はハッピーエンドとなる素晴らしい映画でした。

特に若い人たちは、以下のまえおきを読んでいただいたうえで映画を見ると、より一層感動できると思います。

<まえおき>
ガンダーラとはパキスタン北西部にかつてあった古代都市です。
孫悟空で有名な唐の時代に実在した三蔵法師も、ガンダーラに行ったことがあるそうです。
そこに行けばどんな夢もかなう。そんな噂があったかどうかわかりませんが、
約40年前にゴダイゴが歌った『ガンダーラ』は、まさに理想郷でした。

この映画は、まさに理想郷ガンダーラを東京に置き換えて夢を見た若者たちの物語です。


<映画の序章のあらすじ>
※私の思いが含まれています

事故で両親を亡くした二人の姉妹がいた。
姉のあかねは、妹を誰よりも愛していた。
妹のあおいも、姉を誰よりも慕っていた。

だがある日、あおいは、自分のせいで姉が結婚を諦めたことに気づく。
それからは自己嫌悪の日々。
自分さえいなければ姉は幸せになれる…。そんなねじれた考えが日増しに大きくなってゆく。
そしてあおいは、姉を愛するがゆえに{netabare}家を出ることを決意する。{/netabare}

あおいの第一印象は、影と棘とを持ち合わせた少女として映ります。
もし自分が同じ立場だったら、やはりあおいと同じように考え、行動すると思う。
この悔しさを誰にぶつければいいのかと悩むだろう。


姉の元恋人である慎之介は、東京で一旗揚げようと夢を見ていた。
一旗揚げれば、姉妹そろって呼ぶことができる。
そうすればみんなが幸せになれる。彼はそう信じていた。
だが、東京は、そんな夢を見る人がたくさん集う場所。
夢を掴むのは、ほんの一握りの人だった。
さらに、都会で生きていくためには厳しい現実があった。

私も東京に住んでいるので、慎之介の気持ちが良くわかります。
都会で生きていくのは、本当に大変なことです。


そして、ここからこの映画の本編が始まるのです。
ぜひ見てください。


井の中の蛙は大海を知りません。
でも、大海を知らないからこそ、できることもあります。
大海を知ったたがために尻込みして、挑戦せずに諦めるよりも、
大海を知らずに挑戦するほうが断然良い。

たとえ挑戦してその夢がかなわなかったとしても、後悔することはないはず。
挑戦せずに諦めると、一生後悔します。

一度っきりの人生です。
空の青さは誰にでも見ることができ、そして太陽は、誰にでも平等に光を降り注ぐ。
井の中の蛙は、誰にはばかることなく挑戦して良いのです。
挑戦し続けている間は、たとえ何度打ちのめされようとも負けではない。挑戦をあきらめた時が負けなのです。

2019/12/28 一部修正しました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 55
ネタバレ

みのるし さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

泣いて…  ないし!

えー。これはなんとゆうかですね。

くっそー。まるっきり大人向けのストーリーやないかー!

ボクはねぇ、もっとこう青春超せつな系のキュンキュン物語をねぇ、期待していったんですよ。

あの花とかここさけとかよりも、夏待的な。
まあでもあの花ここさけと3部作ってゆってんだからアレか。。。

いやいや。そんなこたあこのさいどうでもよいのですよ。


これは来ますよ。後からじわじわ来ますよ。
おそらくおっさんには。(ひょっとしたらおばさんにもかも。)

なんでお堂にあいつがいたのかとか、そこからなんで出られないのかとか、最後なんでああなってこうなっちゃったのかとか、まあなんかそのへんのところは実はいまいち…とゆうか全然わかってないんですけども、僕ら世代にとってはもはやそこはどうでもよくなっちゃっいましたね。



挫折を知り、世の理不尽さをしり、世の中の理をしり、それでもどうにかこうにか生きてますよと。もう昔の俺じゃあないんだよな。だから子供のころに見た夢の話とかやめてくれよ。頼むから。。。


と思って流れで生きてる大人のご貴兄みなさんがた。


{netabare}『そんな俺をがっかりさせないでくれよ!』{/netabare}

ってその夢を追いかけてた若いころの自分にゆわれたらどうしますか?



泣いて…   ないし!


・・・うぇぇぇええん。
それってあおいちゃん、ボクの気持ち、代わりに言ってくれてんだよな。。


あーはやくDVDでないかな。
家で一杯やりながら見てぇよ。これは。


おそらくめちゃくちゃ泣いてしまうなぁ。。。


:::::::::::::::::::::::


つーことで2020年夏。レンタル開始ってんでツタヤで借りてきて改めて見ましたがな!もちろん一杯やりもってですな。

まあびーびー泣くってことはなかったですけども。


んー。
これほんとに来るなぁ。ココに。


あの若い方のしんのはアレですな。
過去に縛られたギブソンファイアーバードの魂ですな。

そう考えるとつじつまが合いますね。

最初映画館で見たときはわからんかったなー。。。


脚本が岡田マリーさんで監督が長井監督ですよ。
まーさすがああゆうひねくれた青春送ってますよって話書かせるとすごい説得力ある物語書くよなぁ。


改めて見て、泣くってよりも、なんだろ、共感かな。
うあー。わかるー。の連発みたいな(笑)。

でも目はうるんでるので、そこはやっぱり『泣いて、ないし!』と言わざるをえんのでした。

連休最終日に見て正解でした!
次の日からまた気合い入れて働くぜ!ってギアが入りましたとさ♪

投稿 : 2024/12/21
♥ : 25

69.8 17 歌手アニメランキング17位
Back Street Girls -ゴクドルズ-(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (261)
937人が棚に入れました
極道渡世に身も心も捧げた生粋の極道3人が、性転換&全身整形してアイドルデビューすることに!
仁義なきアイドル渡世コメディ!

かわゆいアイドルに姿かたちは変われども、身にしみついた極道の生き方が行く先々で嵐を巻き起こす!?

「ヤングマガジン」(講談社)連載の『Back Street Girls -ゴクドルズ-』(ジャスミン・ギュ著)がまさかのアニメ化!

声優・キャラクター
小野大輔、日野聡、興津和幸、貫井柚佳、前田佳織里、赤尾ひかる、藤原啓治
ネタバレ

東アジア親日武装戦線 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

昭和の香りが漂う経済ヤクザを揶揄した異色ギャグw

作品概要
●原作:週刊ヤングマガジン(講談社)

●原作者:ジャスミン・ギュ

●アニメーション制作
J.C.STAFF
{netabare}

監督:今千秋
【代表作品】
・監督
ひぐらしのなく頃にシリーズ
純情ロマンチカシリーズ
のだめカンタービレシリーズ
他多数

シリーズ構成:山川進
・脚本
探偵オペラ ミルキィホームズ 第2幕

キャラクターデザイン:クレジットなし

キャスト
山本アイリ / 山本健太郎: 貫井柚佳 / 小野大輔
立花マリ / 立花リョウ:前田佳織里 / 日野聡
杉原チカ / 杉原 和彦: 赤尾ひかる / 興津和幸
犬金鬼万次郎:藤原啓治
以下略
{/netabare}

原作一部既読

エピローグ
たまに、本作が掲載されている『ヤングマガジン』を、食堂や喫茶でしか読んだことがない程度の原作認識だが、いやいや、まさかこれがアニメ化されるとは思わなかったw
暴対法施行以前、ヤクザが肩で風を切っていた時代を知っている、アラフォー以上の世代にはネタ的にツボかもしれない。
芸能興行とヤクザ、以前は密接な関係があったことを踏まえると笑えない話しでもあるな。
それにして、極道をネタにしたギャグなんて、あまりにもコア過ぎるし、ファン層も限られると思うのだが、『ひぐらし』の今監督、流石巧く料理した。これは、お見事というしかない!
私、メッセージ性やストーリー性の強い作品の考察レビューは得意なんだが、ギャグの評価は苦手分野。
しかし、2018アニメはギャグの名作が多く、そうも言ってられんからレビューする罠。

ツボをついたギャグなら物語で高評価する。

原作に合わせてワザと劣化させた作画演出もさすがJCスッタフ!これも見事だ。
全体的に低クオリティに見えるのは、昭和チックな演出を意図してのことだろう
下手な者が描いて下手になるのは当たり前だが、上手な者が下手に描くのは【技】なんだよ。
あと、2018夏季のアニメは『あそびあそばせ』や『ぐらんぶる』のように【顔芸】がトレンドになったね。
本作も、ゴクドルズ三人の可愛い女の子の表情と、ゴツイヤクザのオカマの表情を切り替える作画演出が見事だった。

今季、奇しくも『ひぐらし』を制作した「ディーン」が正統派アイドルアニメを制作し、今監督が別会社でギャグアイドルアニメの監督をやったシンクロニシティ的な偶然も面白いね。

しかし、世が世なら本作関係者はコンクリート詰めにされて、どこかの湾に沈められてたかもよ(笑)

本作、Netflixが配信をしているが、製作に出資、関与しているのかな。
まぁ外資も善し悪しだが、反社会団体にスポットを当てた、この手の作品をアニメ化するのは国内企業なら引くな。

☆極道、サムライ
これ、現役や元現役が現役を呼称する単語。
☆ヤクザ
社会的な表現。
☆暴力団
法律、マスコミの公的用語。
まぁ、どれも同じこと。

☆任侠、仁義
ヤクザが守るべき道徳律。

【笑いのツボ】
{netabare}
本作は、なんたって「オトシマエ」が性転換で、「アイドル」にさせられた元極道が繰り広げる笑いと涙の物語がツボに嵌まるか嵌まるにある。
エロ、下品満載の本作だが、1970代に流行した大橋巨泉や前田武彦らのナンセンスギャグの系譜だね。
そういや、ゲバゲバ90分。今あんなの放送できないだろうな。
即BPOに放り込まれる。
極道だった、引退して立花マリの親父(実父)がまさか自分と同じように、オカマになっていたとか、これモロ、ナンセンスギャグなんだよ。
極道の本分は「漢」(おとこ)であるところ、女にさせられた上に、アイドルまでやらせられた三人の悲惨な心情は見ているだけでも面白い!(爆)
それにしても「犬金」の作詞能力やマネジメント能力は実社会でも通用するな。
ただし、パワハラはいかんw
この三人が男だと知らずに、マネジメントさせられている「マンダリン木下」の道化役もツボだった。

更に、組長「犬金」の鬼畜ぶりも合わせて【他人の不幸は蜜の味】という皆が持っている実に下衆な心理を擽り、ここを徹底して突いた演出が本作の特色であろう。
鬼畜「犬金」が恐妻家だった回は笑ったな。
奥さんの大物演歌歌手「田中なつ子」のキャラデザ・・黒柳徹子まんまだったが、おいおい叱られるぞ(笑)

いやいや、マジ正気のサタデナイト!w

本作では「オトシマエ」を意味する「旅客機が海外へ飛び立つ」この暗喩だが『パタリロ』でも表現は違うが、よく用いられていた暗喩手法で個人的には懐かしく、そしてウケタ。

また、インパクトのあるOP曲とOPで一瞬「キャンディーズ」を彷彿差せる古臭いアイドルダンスの影絵作画で、本作がただモノではないオーラーを放つ演出となりGJだ。
しかも、今監督がOP画のモデルになるってあの人何考えてんだかね?w
そういや、今監督は「花」に相当なこだわりがあるそうだ。
OPも花が散りばめられている、監督の趣味なんだな。
{/netabare}
基本、一話完結のギャグアニメだから内容によっては好き嫌いは出てくるし、アイドル役三人のキャラ設定にもう一捻り工夫が欲しかったかな?

更に春アニメ『ヒナまつり』はインテリヤクザ「新田」の描写不足で消化不良感があったが、本作でスッキリしたという、意図せず偶然に作品同士が連携したことも本作の評価を上げた点かもしれない。

【蛇足な雑感】(ここ読まなくても全然構いません。)
{netabare}
ヤクザは本当に社会にとって不要なのか?
ヤクザは一般市民にとっては確かに怖ろしい存在であり、多くの方々はそりゃ絶対反対だろうが、社会を成立させるには「必要悪」の存在も是認しなければならないときもある。
どんな社会でもドロップアウトをする者がいるが、その一つの受け皿がヤクザであった事実を忘れてはいけない。

我が国でヤクザが長らく許容されていたのは、上記の他に、アウトローの秩序でアウトローの暴走を防ぐことと、彼らを可視化させることで、警察当局のコントロール下に置く意図があった。
地下に潜られると取り締まりが困難になることは、かつての共産党(日共)退治を通して当局が体験的に得ていた知恵でもあった。
因みに、共産党退治とは「治安維持法」で日共の壊滅を目指し、徹底的に取り締まったが、結局、地下に潜られてしまった苦い経験のことだ。

ヤクザも当局の方針を理解していたことから、抗争が生じても当局の勧告で寸止めでやめたり、捜査情報を流したりなど、持ちつ持たれつの関係を築き上げていた。
また、ヤクザ同士の抗争の場合、殺人を犯しても異常に量刑が軽かったのも、こういう方針の一貫だ。
しかし、それに待ったをかけたのは国内世論ではなく、あまり知られてはいないが、アメリカ様なんだよ。

■日米構造協議■
聞いた事がある方も多いと思うが、バブル期、我が国の経済力の台頭に業を煮やしたアメリカが、我が国の経済システムを根こそぎ改造しようとしてはじめたのが、円高誘導のプラザ合意とこれだ。
で、これとヤクザとどういう関係があるかというと、アメリカは表のマネー以外に巨額のアングラマネーも問題視していた。
この、アングラマネーを握っていたのがヤクザであり、アメリカは我が国政府に対策を要求してきた。

時にバブル期、経済ヤクザの台頭で暴力団の民事介入が問題視されはじめた。
当時は「民暴」ともいったが、ぼったくりバー、総会屋、地上げ、闇金、手形のパクリ、示談屋、不良債権回収、不動産転売屋など民事におよそ非合法手段で介入し稼ぐ手口だが、世論の批判とアメリカの要求に抗しれなくなった政府は、ついにヤクザの民事介入を本格的に取り締まる「暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律(暴対法)」を成立、施行した経緯がある。

ここでは、ヤクザ非合法化は「外圧」であったことを強く述べておきたいことと
、臭いモノに蓋をした結果、当局が危惧したとおり裏社会の統率が乱れ、マフィア化した「半グレ」や「中国系マフィア」がのさばってきた現実を考えると、我が国の裏社会を統制してきたヤクザを必要以上に追い詰めることは、得策ではないのだろうと思う。

アメリカがシナふっかけた貿易戦争も、かつての日米構造協議同様、オンリー1は絶対譲らないアメリカの強い意志なのだろうな。

そういや、自宅の周辺に六代目系の事務所があるな・・・

おっと、この辺で筆を止めて置こうw
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 34

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

何でもするとは言いましたけど・・・

原作未読。最終話まで視聴。

究極のパワハラ系コメディ。
正直、滅茶苦茶な設定で、出オチ感が半端ないですけど、なかなかどうして、最終話までかなり笑えました。

1話5分程度のショートコメディの詰め合わせ。
テンポが良さが際立ちます。

画は驚くほど動きません。

ただし、それを補って余りあるほどの声優陣の勢いのあるツッコミが、個人的なツボです。


あと、第7話のOPが、とても良かったです(笑)。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 26
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

今回は冷めたレビューでお送りします

<2024/5/26 追記>
自分の中で評点の基準を変えたので、修正レビューです。
(2.4→2.0 100点満点換算で25点)
レビュー読み返すとやはり気持ち悪さというかなんか嫌な気分が思い起こされ
なので点数下げました

<2018/9/1追記>
3話の途中でリタイアしてしまいました。
いくらコメディとは言え、{netabare} 本人の意思無視して組長の一言でチ○コとタマ取って整形してアイドルにして・・・{/netabare} と言う設定が受け付けられず。

これが例えば{netabare} 敵対する組に追われて逃げきるためにやむなく性転換して・・・{/netabare} とかだったらまだしも。

というわけで低評価です。

<2018/7/4初投稿>
見始めなので評価はデフォルトの3.0です。

原作あるのかわからず。
予備知識ゼロで見始めました。

何から書けばいいんだろう。

うーん。

とりあえず今期のヤクザ枠でアイドルもの。
アイドルものは苦手でまともに見たことないんですが、これはとりあえず1話は見れました。

以下、あらましの極々軽微なネタバレです。
興味がある人は開いてご覧ください。
{netabare}
ある日、下手を打った若手ヤクザ三人。
組長に
「売れる臓器全部売るか、タイ行って性転換してアイドルやるか。どっちか選べ」と迫られた{/netabare} 三人はアイドルの道を歩み始めます
{netabare} 性転換と全身整形して美少女に変わり果て{/netabare} 1年間の辛い修行を経た三人はアイドルデビューします。

ナンセンス・シチュエーション・ギャグなんだろうか。
面白いかと言われると微妙。
組み合わせが変すぎてうまく頭に入ってこない。

まあでもですよ。
興行から発展した芸能界なんて昔からその筋の人とは切っても切れないご縁があるというし。
かの○○Bチェーンも、その立ち上げに携わり、その三文字の真ん中に名前の頭文字を残す人はモロその筋の人だという尤もらしい噂もありますし。
あながちアンマッチでもないのかもね。

当然その三人は楽屋ではタバコ吸ったり酒飲んでクダ巻いたり極めてガラ悪いんですが、実際のアイドルも似たような人いるのかもしれませんしね。

みんな幸せならそれでいいんじゃないでしょうか。


組長はできれば若本御大が良かったな。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 25

58.4 18 歌手アニメランキング18位
少年ハリウッド(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (177)
870人が棚に入れました
かつてアイドルになることを夢見ていた32歳の桜木広司は、ある日アイドルグループ「少年ハリウッド」の新メンバーにスカウトされる。広司は柊剛人(ひいらぎ つよと)と名を変え、年齢を17歳と偽ってアイドルになることを決意する。原宿にある架空の劇場「ハリウッド東京」を舞台に、「少年ハリウッド」の少年たちの夢と成長を描く。
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

10話を観たら、評価を変えざるを得ない

5話で断念しました。
いろんなところに目をつぶって、きっと面白くなるだろうと頑張っていたのですが、5話くらいで「もう、いっか。」と諦めがついてしまって、それでバッサリ区切りをつけたつもりだったのですが・・・

しばらくして10話を観(させられ)て、今までまとわりついていた違和感も仕方ないよなと受け入れられるようになりました。10話の感想は後回しにして、まずは10話を観る前の感想から書きます。

①まずキャラデザは割と好みでした。
リアル系で真面目な絵柄は、うたプリと違って、人間ドラマがしっかりとした物語になっていくのかなと期待しました。
顔の見分けがつかないのは面倒だけど、リアル系ならしょうがないと思っていた。登場人物の年齢を聞くまでは・・・
14歳・・・15歳・・・とんで17歳・・・18歳・・・
え・・・どう見ても20台のお兄さん達でしょ・・・
ま、まあ、テニプリだって中学生には見えないもんね。そう言い聞かせて他の部分に期待しました。

②次に気になったのは、声です。
棒読みとは言わないまでも、喋りに覇気がない。つまり、若々しさとか、夢追い人っぽさが無いのです。
ここ辺りから、おや、大丈夫かな?という疑念が生まれてきます。

③そして、設定。自己紹介や舞台の役設定が怪しすぎる。
電波キャラで売り出しているアイドルはいるが、それは大抵が女性で、男性は見たことがありません。
異様すぎて、キャラ作りだと分かっていても持ち悪さを感じてしまう。
それは名乗りのアイドルだけではなく、プロデューサーであるシャチョウに対しても気持ち悪さを感じた。

④・・・といっても、別に切るほど物語がつまらなくはありません。作画自体は安定しており、話はギャグには走らず真面目に進んでいくので、変な設定を気にしなければ、むしろ好感度が高いです。
ですが、やはり変な設定が気になってしまって・・・5話までみてみたのですが、話も面白くなる気配もないし、ここで断念してしまいました。

⑤音楽・主題歌のインパクトは割と強いです。
いえ、音楽だけでなく、物語のインパクトも強いです。
なぜなら、この感想を書いたのは、視聴してから1年ほど経ってからのことだからです。そう考えると秀作なのかもしれません。


そして10話「ときめきミュージックルーム」を観て
観せてくれた方の受け売りですが、”このタイトル、原作の方がアニメ化に当たって原作者が一番やりたかったこと”らしいです。つまりは、30分アニメ丸々1話を使った音楽番組、これが今回の内容です。

ときめきミュージックルームという架空の番組を作り上げ、
歌手を揃え、
歌と踊り+歌手と司会者の雑談を披露するだけのお話です。

曲目は

1ミス・モノクローム「私だけの物語」
まさかのスターチャイルドつながりコラボレーション!!!!
やってくれますねえ・・・

2高杉ちえり「チェリーチャンス」
原宿ガール初のソロデビュー。アイドルとは思えない落ち着いた彼女。キュートなダンスと抜群の歌唱力に注目です。
{netabare}高杉ちえりの名前は同原作者の小説「原宿ガール」の主人公杉浦弥代子(32)のアイドルとしての名前。それにしても、声を当てているのは誰・・・{/netabare}

3少年ハリウッド「永遠 never ever」
テレビ初出演の彼ら、コメント力はまだまだ未熟だけど、今後も応援したいです。息の合ったダンスに注目です。

~CM~

4柿田川大介「三嶋限界線」
名前のモデルは演歌歌手の北川大介さんかな?

5大咲香「ENDLESS STRIPE」
初代少年ハリウッドの一人。大物感漂う風体だが、最近出演した映画の役どころは、ワンシーンに登場するラジオのDJww
自分に酔ってる感じが面白いです。


さて、曲目だけでもかなり濃い内容となっていますが、それだけじゃありませんよ!!テレビ番組ですからね、動かなければ面白くない!!!
そんなわけで、どのように踊りを描いているかというと・・・これがまさかの手書き・・・!!!

少ハリを制作している会社はZEXCS。悪の華を制作した会社なんですが、あんな感じでぬるぬる動きます。

特に高杉ちえりさんのところなど、それだけで昨今のテレビアニメで神回と呼ばれるようなレベルです。
アニポケのセレナもびっくりするレベル。

まあ実際に、かなり話題になっていたみたいですが。
少ハリの曲の時など、5人を描くわけですからね・・・多少作画が崩れても仕方ないです。続いてのBパートはもう息絶え絶えという感じでしたがそれでもがんばって動かしていましたね。
もう、お疲れ様でした。としか言いようがありません。

これだけのものがシリーズの中にあるなら、他の所は目をつぶろうじゃありませんか。最初にここが気に入らないとか言ってごめんなさい。
少ハリは良いアニメです。

皆さんも10話を是非見てみてください。
きっとこの作品の評価が変わりますよ。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 11

future☆ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

タイトルなし

.。o○ ○o。.あらすじ.。o○ ○o。.

かつてアイドルになることを夢見ていた32歳の桜木広司は、ある日アイドルグループ「少年ハリウッド」の新メンバーにスカウトされる。広司は柊剛人(ひいらぎ つよと)と名を変え、年齢を17歳と偽ってアイドルになることを決意する。原宿にある劇場「ハリウッド東京」を舞台に、「少年ハリウッド」の少年達の夢と成長を描く。


.。o○ ○o。.キャスト.。o○ ○o。.

風見 颯:逢坂良太
甘木生馬:柿原徹也
佐伯希星:山下大輝
富井大樹:蒼井翔太
舞山 春:小野賢章
勅使河原恭一:新田将司
シャチョウ:浪川大輔
風原 乱:浅沼晋太郎
広澤大地:保志総一朗
大咲 香:鈴木裕斗
早水海馬:鳥海浩輔
富井 実:阪口大助
伊達竜之介:岸尾だいすけ


.。o○ ○o。.放送日.。o○ ○o。.

2014年夏アニメ(2014年7月~放送中)

AT-X 07/05(土) 20:30~


.。o○ ○o。.OP、ED.。o○ ○o。.

OP「ハロー世界」少年ハリウッド
ED


.。o○ ○o。.お話.。o○ ○o。.

1話「僕たちの自意識」

2話「嘘が輝く時」

3話「彼らの未来」

4話「人は死ぬ。いつか死ぬ。でも」

5話「エアボーイズ」

6話「雨の日の居場所」

7話「人生に人生はかけられない」

8話「永遠の花火」

9話「みっともない輝き」

10話「ときめきミュージックルーム」

11話「望まれない僕たち」

12話「ハロー世界」

13話「僕たちは、永遠に生まれなおせる」(最終話)

1話(14話)「永遠のど真ん中」

投稿 : 2024/12/21
♥ : 5

の ᴗ の さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

古くさいけど、いつの間にか応援してる

一挙放送で見たから、よかったのかもしれない。

最初は、画が古くさくて、ミュージカルを突然街中でさせるような演出もあって、見てるこっちが恥ずかしい気分になって、大丈夫か、このアニメという感じだった。

けど、堂々とやり切るし、下手なりに練習し、上手くなっていく様を見てると、だんだん応援したくなっていった。

アイドルアニメのいい所が、とても丁寧に描かれていたのだと思う。

曲も、画と一緒で若干古めな曲調だけど、全部好きになった。

蒼井翔太さんは、本当は苦手なんだけど、この作品では気にならなかった。

2期の終わり方も、いい最終回だったといえる終わり方だった。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

71.7 19 歌手アニメランキング19位
BanG Dream!(バンドリ!) 2nd Season(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (222)
831人が棚に入れました
高校2年生になった香澄たちPoppin'Partyは、生徒会や家の手伝い、塾やバイトで大忙し。5人で一緒に居られる時間が少なくなり、拠点である蔵にもなかなか集まれない。そんな彼女たちのもとへ、1人の少女が現れて――。新たな出会い。変わらぬキズナ。Afterglow、Pastel*Palettes、Roselia、ハロー、ハッピーワールド!も登場し、個性豊かなバンドメンバー達がキラキラドキドキなステージを魅せる!「また、みんなでライブしたい」音楽が今、走りだす!

声優・キャラクター
愛美、大塚紗英、西本りみ、大橋彩香、伊藤彩沙、佐倉綾音、前島亜美、相羽あいな、伊藤美来
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ゲームファンとアニメファンの二兎を追う

1期視聴済 そして相変わらずゲームはしてない


2018年始特番で1期の一挙放送と武道館Liveなどのコンテンツを合わせて鑑賞したのが始まり。
アニメは周囲が言うくらいこき下ろすほどでは無かったと思ってますし、声のお仕事しながら楽器もこなす声優さん達に感銘を受けてもいました。

“そこそこのアニメ”&“頑張れ声優さん”

私のバンドリへの評価はこの2つの要素で出来てます。そしてこれはおそらくレアケース。ゲームの要素が抜けてるのです。
ゲームはスマホ音ゲーのお化けコンテンツで、むしろこっちからのユーザーが流れてくるほうが多かろうもん。1期で匙投げた方が多かろうアニメのみメンバーズは絶滅危惧種じゃなかろうかと邪推してます。

この前フリで何が言いたいかというと、、、


「ゲームユーザー向けの作品にがらっとリニューアルしちゃって戸惑ってます」


■戸惑い1 いつの間にか綺麗になって・・・
この2年(1期の放送からの意)ですっかり綺麗になっての再会。めっちゃCGです。ポピパの誰かは髪の色でやっと判別できました。それと第1話で5人集めての尺を取ってくれたのでなんとか。
演奏シーンで止め絵がないのはCGさまのおかげと思えば、慣れればOKということなんでしょう。


■戸惑い2 人多すぎ
ゲームオリジナルキャラを投入!って知らんがな。ざっと5ピースバンド×4組なので一挙女子20名追加です。Roseliaは1期にも登場してますが覚えてません。とはいえ総勢25名の顔と髪型と髪の色と制服の組み合わせで判別可能ではありました。さすがゲーム原作なのかスタッフ頑張ってたと思います。
なお4組とは以下、しっかり第1話で全員集合してたりします。

 『Roselia』 (ロゼリア)
 『Pastel*Palettes』 (パスパレ)
 『ハロー、ハッピーワールド!』 (ハロハピ)
 『Afterglow』 (アフターグロウ)

{netabare}さらに1組『RAISE A SUILEN』。試験勉強並に覚えることが多いのです。{/netabare}


■戸惑い3 曲多すぎ
1話1曲+one more 次から次へと右から左へ。思い入れがないのでほぼスルーです。


軽い疎外感はありますね。ゲームユーザー向けコンテンツになれ果てたのか?と。
結局のところ序盤の構成は「ゲームユーザー向けのコンテンツ」の体裁を取りながら「アニメ作品」としての二兎を追っていて、バランスは悪くなかったと思います。

1兎.バンドと曲紹介
2兎.ポピパを軸にしながらの筋を通したストーリーライン

ざっくりAパート日常描写。Bパート後半に演奏シーンで新規4組を取り上げてました。
{netabare}2話ロゼリア回。ポピパと双璧のロゼリアをまずもってきたのは正解です。
4話ハロハピ回。ファンタジーですね。↑↑↓↓←→←→BAとは粋なことをしてくれます。
5話パスパレ回。雨降って地固まる。三軒茶屋駅と生田スタジオの再現性がハンパないです。リアルの三茶はミュージシャン多い。
6話アフロ回。夕日と青春との相性の良さよ。そしてこちらも雨降って地固まる。{/netabare}

バンド紹介と並行してるのは、{netabare}“目指せ!ポピパの単独ライブ開催”、と{/netabare}ポピパを軸にしながらのストーリーラインでそこは崩しません。
そして折り返しの後半戦、{netabare}第7話から{/netabare}アニメらしく物語が動き出します。やっとだよ。。。



と、ボヤキはここまで。ここからV字回復。本格的に二兎めを追いだしてからがすこぶる良かったのです。軽く1期を凌駕する出来でした。
これならゲーム組もアニメ組も双方幸せになれるひとときを過ごせたのではないかと思うほど。


想像するにアイドルもの(バンドだけど・・・)の定番。後半トラブル発生→解決→大団円の流儀を守るなどお作法順守という安心感と、トラブル内容の濃さとが両立してたんじゃないでしょうか。

{netabare}1期は紗彩の加入騒動と香澄の声が出ない騒動。そこそこエモい仕上がりでした。
2期のトラブルと比較すると、1期より関係者の数の多さ、規模が拡大しているのがわかります。いわゆるステークホルダーが多い状態。収拾するにも関係各先の調整なり思惑が複雑に交差し、1バンド内のゴタゴタとは桁違いのレベルで重さが変わってきます。
第9話以降の{/netabare}後半はそこそこエモいではなく“エモい”でした。

{netabare}10話11話OPはRoselia『BRAVE JEWEL』。唐突な感じがしますし、これだけ作中の楽曲が多いと流して聴いても不思議ではありません。

『自分を責めないで 抱きしめなさい
 弱さを知る者は 強さを宿す
 貴方は手にしてるから』

傷つき折れそうな心を奮い立たせるような歌詞。おたえとその先のポピパへのエールとしか思えません。またこれが友希那んとこのバンドというのがエモい。ユキナは曲と背中で語るのです。{netabare}ついでに文化祭で猫カフェをしたがるおちゃめな娘さんです。{/netabare}{/netabare}

いろんな人の思惑が交差します。そして誰も悪くない。引っ掻き回し役の“ルー大柴”風JKプロデューサーもしかりです。こんな時に試されるのがバンドの結束力ですね。展開はわかっちゃいるけど、掌の上で踊りたくなるのです。

※ほんとにネタバレ
{netabare}11話が秀逸。揺れに揺れてるポピパメンバーの中で香澄が壁を越えておたえの懐に飛び込みます。さすがきらきら星メンタル保持の主人公です。
「ポピパはポピパだよ。おたえはポピパ。ギター弾こう!おたえ」→そして『STAR BEAT!~ホシノコドウ~』へ。はぁ~1期観ていて良かった。

そしてポピパはやっぱりポピパ。
おたえ「私ポピパが好き」
ありさ「いつか武道館とか行くのも悪くねェなと」
さあや「おたえ、行かないで」
りみ「おたえちゃんがポピパ大好きなこと知ってるもん」「ポピパでいてくれてありがと」{/netabare}

そして名曲が生まれました。続きは本編で。


楽曲に支えられ、仲間に支えられ、「あー音楽っていいな」と思える良作でした。



■■アニソン雑感

巷で神曲と言われようが作品を視聴してないとそうは感じられない私です。
経験上、楽曲単体でハマることは稀有で、未視聴作品のCVさんが担当する曲に限ってはハマったのは後にも先にも『回レ!雪月花』のみ。それもネタの性格が強い。
一言で言えばタイアップ。
作中繰り返し流れる。キャラの心情が投影されてる。作品世界を表わしている。

巷で流行っている曲よりもアニソンのほうを覚えているくらいになった現在でも変わりません。
本作バンドリ2期の前半で大量投入された曲は一過性でピクリとも食指は動かず、作品世界とリンクした後半の「Returns」「BRAVE JEWEL」「キズナミュージック♪」には心が震えます。
本作で作品とのリンク有無が大事なのだと再認識しました。みんなそうなのかな?

好きなもん聴けばいーじゃん、という話ですが、「これ良い曲だよ」がなかなか非ヲタ一般人の方には通じません。映像(物語)と音楽がリンクしてこその良曲。私にとってのアニソンです。



視聴時期:2019年1月~3月 リアタイ視聴

-----

2019.04.01 初稿
2019.09.20 追記
2020.10.19 修正

投稿 : 2024/12/21
♥ : 34

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

他作品から出遅れた1期目の反省からか、2期目は1/3スタート! 2019年9月公開予定の『BanG Dream! FILM LIVE』は、超楽しみなんですけど!?

== [放送前にレビュー記載、第1話視聴後レビュー、第2話視聴以降の追記あり] ==
この作品にはセールス的にまったく貢献していませんが、実は1期目もそこそこ好きだったので内容に関しては密かに期待しています。

== [第1回視聴後レビュー(2019.1.4)] ==
前作については「一応観てた方が良いけど観てなくても致命的ではない」くらいの感じでしょうか。作画はCGになって、ゲームとの齟齬が減ったかも?

作中世界では「大ガールズバンド時代到来!」らしいです。現実にちょっとブームがあったのは2000年頃(ZONE、Whiteberryなど)ですかね?(← 「大」ではなかったですが(笑)。)

という話は置いといて、ライブシーンは多めでしたね。それと今後のストーリーでメインになりそうなキャラクターたちの現況がわかる初回でした。Glitter Greenは活動してないっぽいです。

ロッカーの頭のオカシさを体現する二大巨頭、戸山香澄(とやま かすみ)と花園たえとそれにいい感じで振り回されてる市ヶ谷有咲(いちがや ありさ)が健在のようなので視聴継続は決定です。

特に花園たえ、学生バンドに居るよな、ああいう誰もいないうちからいつの間にか好き勝手にギター弾き始めているかと思えばみんなで何かやろうっていうときに「バイトだ」とか言って来ない奴(笑)!
== [第1回視聴時レビュー、ここまで] ==

2019.1.11追記:
第2話を視聴しました。主宰ライブの面倒くささとかチケットノルマの話が、リアルっぽくて良かったです。チューニングの音やリハとかの場面も気分が上がります。

アマチュアバンドならではの運営っぽい話が今後も出てくるなら、期待大!

OP/EDともにRoseliaの楽曲でしたが、これはもしかして週毎に変わるんでしょうか?

それと、六花ちゃんが「影の主人公」って感じで良いですね。今後も目立ちそうです。

2018.1.18追記:
第3話を視聴終了。

練習場所である倉で、雑談中もツインギターがギターを持ったままとか、会話の最中にいきなり香澄がギターを鳴らしたりとか、おたえのギターリフから唐突に演奏に入ったりとか、ロッカーの生態としてムダにリアルで2nd Seasonはサイコーです。

そして、六花がんばれ(笑)!

余談: ノベライズ版のあとがきによると、香澄が星(STAR)を見つける話だというtweatをした方がいらっしゃるそうです。

S: 沙綾
T: たえ
A: 有咲
R: りみ

2019.1.25追記:
第4話を視聴終了。せっかくAパートはそこそこ良い感じで進んでいたのに、ライブパートがアカンかった…。

(勝手に私が思い込んでいるだけかもしれないけど)この2nd Seasonはもうちょっと地に足が着いた感じで進んで欲しいです。いくらこころんでハロハピであっても「お金さえかければ出来る!」と信じるに足るパフォーマンスを見せて欲しいです。

「足からジェット噴射して飛行」はやりすぎなんです。そういうのはやるにしても『ガルパ☆ピコ』でやってください…。

2019.2.8追記:
第5話はPastel*Palette回。アイドルが事務所の都合でバンドを組まされ、最初はロクに演奏できずに当て振りとか、アイドルバンドあるある過ぎる…。

デビュー時のトラウマを乗り越え、自力で演奏するパスパレの皆さんでした。

第6話はAfterglow回。Afterglowの、とてもアマチュアバンドらしい結成秘話が披露されました。

しかし個人的には一番グッときたのは蔵でのポピパの、パンを選ぶときの「せ~の!」からの流れ。おたえのギターからの「パンを買うなら~ やまぶきベーカリー♪」は最高でした。こういう「遊び」のシーンが入るだけでリアルっぽさがグッと増すのです!

2019.3.1追記:
第7話、第8話の溜め回からの激動の第9話を視聴終了。起承転結でいえば「転」、それも大暗転…(笑)。とはいえアバン、Aパートは穏やかなもの。文化祭回でした。そして内容にふさわしくEDはいつものポピパ「Jumpin'」ではなくRoseliaの曲だったのでした。

そんな激動回ですが、演奏はありませんでしたがメンバーが女子大生となった先輩バンドGlitter*Green(中の人はミルキィホームズ)の面々がほっこりと登場。ステージ衣装でなく学校の制服で演奏するRoseliaとかいうレアなシーンもあったのでした。

その他、単純にシーンとしての見どころとして六花のギター・ソロが冴えわたって、めっちゃカッコよかったです!(そのあとでポンコツになってましたが…。)

2019.3.22追記:
第12話まで視聴終了。ポピパ主催ライブの準備で大忙し。参加する各バンドのセットリストに個性があふれ出ています。ハロハピのそれは、いったい…。今後「他バンドからのスカウト」っていうのはネタ化するのでしょうか?

ポピパの新曲「Returns」はとても良い曲ですね。ポピパさん、カッコいいです!(六花並感)

最終回の第13話はポピパ主催ライブで、大ライブ映像回でしょうか。楽しみですね!

2019.4.1追記:
3/18深夜の放送当日に最終回まで観終わっていたのですが、レビュー更新がすっかり遅れてしまいました。

あの最終回のライブ状況で、PA卓についてオペしてた六花ちゃんはヤバ過ぎる…。この人はギター演奏といい、超高校生級(笑)!

新曲「Dreamers, Go!」も名曲でした。CDでは「Returns」のカップリング曲なんですね。そして主題歌をサブタイトルにしたあたりはEDで見事に回収。

Raise A Suilenがリアルでのライブメンバーになるのは3rd season(2020年1月放送予定)までおあずけみたいです。

そして9月予定の劇場版『BanG Dream! FILM LIVE』って何ですか、超楽しみなんですけど!?

投稿 : 2024/12/21
♥ : 38

ISSA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

キズナミュージック

1話視聴
一期から比べたらキャラデザまてCGに変わって明らかに違和感が…
今期からけっこうCGアニメ増えた印象ですが、バンドリ2期はその中でも出来は悪い印象。

他のCGアニメ作品も人物動きがカクカクするけど、ゴム製品人形劇。
ん~バンドリ2期の人物動きは、木製人形劇…カクカク感が一番酷いかも。

ブシロードさんバンドリのソーシャルゲーム売上凄かったはずですよね、何十億?何百億?
今期でも資金力ならNo.1のはず、アニメに還元する気は無しですか。

1話目から演奏シーンが増えた姿勢は評価出来るのでもう少し視聴。


10話まで視聴
ごめんなさい~1話であれだけネガティブレビューでしたが…
全然いいです

話がテンポ良く見易い、ライヴシーンを増やして熱いですね。
ロゼリア&RASともすればキャラかぶりがちなのに存在感が良いです、カッコいい。


視聴完了
ストーリー性やフルCGにそんなにこだわらず音楽ガッツリ聞きたい人にはお勧めでした。
私もライブシーン増えたので楽しめました♪

フルCGに代えた事は結果的には成功だったのでは。

まだまだ表情なさやカクカクした動きとかCGには改善の余地あるけど、これからの技術革新で低予算でも複雑な動きのアニメも増えてくるのかも。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 26

73.2 20 歌手アニメランキング20位
大正オトメ御伽話(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (243)
718人が棚に入れました
時は大正——。事故がもとで母と右手の自由、父の期待を失い田舎に養生という名目で家を追われた青年・珠彦。世の中の全てに嫌気がさし、引き籠もりの厭世家となり果てていた珠彦のもとに、夕月という少女がやってきた。彼女は父が珠彦の世話をさせるため買ってきた嫁で…。

声優・キャラクター
小林裕介、会沢紗弥
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

おおむね祖父母らの青春時代

原作未読


明治末期生まれ男女の恋物語。
大正時代に抱く印象。我らアニヲタ勢なら『はいからさんが…』『サクラ大戦』最近だと『鬼滅の刃』あたりが教科書になりましょうや。“大正浪漫”に抱く漠然としたイメージは共有されてそうな気がします。本作は見事その範疇にありそうな雰囲気。

年表でしたら第一次世界大戦から始まって関東大震災で終了のイメージが強い。大戦バブルからの恐慌、米騒動やら大正デモクラシーやら15年と短いわりには濃ゆいです。
この15年。現在(2022年)から逆算すると15年前(2007年)はkalafinaが結成しサンドウィッチマンがM-1優勝した年ということですからついこの間のような体感。今年を昭和初年度扱いするのなら『アクエリオン』『エウレカセブン』『シャナ』『ハルヒ』『ひぐらし』なんて明治時代の遺物ということになるわけです。

本題に戻ります。
サンドウィッチマン同様にヒロイン立花夕月(CV会沢紗弥)は東北からの上京組。岩手は遠野出身。貧困にあえぐ東北地方やら身売りなどの時代背景を踏まえてます。そんな夕月と事故で負った障害が原因で父から遠ざけられ厭世的になってる志磨珠彦(CV小林裕介)のもとにきてさあどうなるやら、の全12話。
投げやりなボンボンの傍らですべて受け入れる菩薩のような夕月という構図となっており、こりゃ甘えたくなる願望をくすぐるなあとまずは夕月を堪能しながら、一方で厭世GUY珠彦の成長物語も楽しめる仕掛け。1クールながら構成も無理なく良いとこで区切ってるし、冒頭で嫌キャラだったのが無理なく浄化されてくし、全体を通して優しい時間が流れてると感じる作品です。

というわけで本作魅力のウエィトけっこうを占める夕月さんなんですけど自分にはそんな響かず。従順すぎるというか良い人過ぎるのが理由。一歩下がって…みたいな価値観が色濃かった時代ではありましょう。しっかりアニメをみてれば珠彦さんとお互い想いあってるのもわかります。

 {netabare}金銭不要のメイド喫茶を100年前にやってみた{/netabare}

シンプルに純粋な女の子が苦手なだけです。いや違うな…現実に存在しないファンタジー女子だから良いという発想にはなれないが近いかも。御伽噺と銘うってますしこのような恋愛話もまたひとつの御伽噺とする懐の深さが必要でした。



※ネタバレってほどでもないけど

■続きについて

{netabare}昭和編ってのもあるみたいですね。きっと戦争は避けて通れないんでしょう。明治最後期生まれだと支那事変~真珠湾期で30歳前後となるわけで、障害持ち珠彦の出征はないでしょうがのほほんとはしなさそう。それでも続き気になります。{/netabare}




※無駄話

■歴史上の出来事とみるか自分事と見るか

なにせ100年前の時代なんでもはや歴史上の一コマなんだけど…

{netabare}つい最近まで大正初期生まれの私の祖母と嫁さん方の祖母も似たような年齢でご存命だったりで身近であり繋がってる感覚があります。祖父母たちの青春時代ってイメージ。
小学生の時、“祖父母若かりし頃の郷土を調べてみよう”なる課題があって往時のことを直接聞く機会もありました。街並などのインフラだけでなく考え方や世相も聞いたりなんかして。要は見聞きした話とそれほど離れてない物語だったと言いたいわけです。{/netabare}

{netabare}ついでに当家は本家分家なんて語が日常会話の中にあり、父方の祖父母宅を訪問の折には正座で指揃えて頭深々と垂れてご挨拶してました。志摩家のノリをあながちわからんでもないという(笑){/netabare}


■貧困に苦しむ東北地方の農家

年代に繋がりを感じれば地域に繋がりを感じることも。夕月さんは岩手県遠野のご出身。

{netabare}彼女は親にではなく自ら家を出たわけですが、一般的に身売りといえば“FROM東北”は鉄板です。たしか『貧困に苦しむ東北地方の農家』みたいなキャプションで大根をかじる子供たちの写真(昭和初期)というものがありまして、教科書にも載ってたぶん覚えてらっしゃる方もいるかも。あの写真がまさに“遠野”で撮影されたものだった気がします。作者それ知ってたのかしら?
世界恐慌、不作による飢饉、朝鮮半島や台湾への持ち出し等で最もあおりを食らったのが東北でした。女子の身売り年齢はおそらく想像されているのより若いです。年端いかない6歳~8歳。『鬼滅の刃遊郭編』でも置屋にちびっ子いたと思いますがあんな感じ。姉や妹が売られていった東北出身の次男坊三男坊は“なんとか食える郷土(クニ)”にしようと波高い周辺国の安全確保へと軍隊を志願します。なにせ満州は一大穀倉地でしたから…大根かじらんでもよくなると思ってたんですね。
そして都会出の将校さんに身の上話をするわけです。例えば人形を手向けに泣きながら連れていかれた幼い妹の話なんかをです。そんなん積もり積もってこれじゃあかんと決起したのが二・二六事件といったところでしょうか。
昭和の大事件も元を辿れば困窮した田舎の惨状を憂えてという一連のストーリー。夕月さんの笑顔の裏に苛烈な東北の窮状があると思うと涙こぼれそう。

自身に置き換えれば、二・二六の少し手前に母方祖父は近衛兵やってたりそのちょい手前昭和初期には父方祖父は女中付きで東京の大学に通ってた頃。おおむね珠彦塾に通うガキンチョらと同じくらいの学年でしょう。
関東大震災では現在の復興大臣みたいなことやってった後藤新平しかり二・二六で斃れた内大臣斎藤実しかり同郷だったりする。そんな斎藤実の墓所の隣の区画(つまり一等地)は我が一族のお墓が立ってたりするわけで。{/netabare}


そんなこんな繋がりを意識できるとあながち夕月さんもファンタジーなのかどうなのか怪しくなってきます。うちのばあさんは両方とも凛としてました。かたや地主に嫁いだ農家の娘。かたや商家に嫁いだ武家の娘。
そういった意味では夕月さんの背筋の伸びっぷりは明治女のさまを見せてくれます。自分の事より孫の事を考えてる節があってめっちゃ優しいのに怒る時は確実に急所突かれるのよね。きっと夕月はそんなばあちゃんになりそう。うちのじいちゃんみたいに珠彦も口数少ないじいちゃんになりそう。
なんだかんだ楽しかったです。



視聴時期:2021年10月~12月 リアタイ

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2022.02.05 初稿

投稿 : 2024/12/21
♥ : 29

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

少女漫画系ラブコメ(OP『オトメの心得』は名曲!)

== [下記は第1話視聴終了時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
まだ第1話しか放送されていませんが、観た時点で幸せな気持ちになり、現時点で大変気に入っております。

原作漫画のタイトルは『大正処女御伽話』でアニメのタイトルは『大正オトメ御伽話』、原作は処女を「オトメ」と読ませるらしく発音的には同じになります。

原作は未読なのですが「ジャンプSQ.(スクエア)」掲載作品だそうで、全5巻で既に完結しているそうです。

事前情報としてはテレビ放送1週間前の「大正オトメ御伽話アニメ前日譚」という番組を視聴済みです。期限は不明ですが現在もYouTube配信されているようなのでよろしかったらご覧になってみてください。

作中の物語はちょうど今から100年前、大正10年(1921年)の冬から始まります。志磨珠彦(しま たまひこ)はかなり裕福そうな志磨家の次男ですが、怪我で右手が利かなくなったことから東京の実家を離れ、独り千葉の山村で暮らすことになります。

そこに、結婚相手として立花夕月(たちばな ゆづき)が訪ねてくるという導入でした。珠彦は17歳であり夕月は14歳ということで「即結婚」ということにはならないのですが、二人きりでの田舎暮らしが始まります。

ネタバレ的なことはあまり書きたくないのでストーリー詳細は割愛しますが、個人的には夕月を主人公として、少女漫画的に話を追う方がしっくりくる感じがします。

別に呪いとかは無いんですが、時代相応のそれなりにヘビーな設定などもあり必ずしもほんわかほのぼの一辺倒の話にはならないような気はしますが、私はライト系でもヘビー系でも恋愛ものの少女漫画は大好物なので、楽しませてもらえると思っています。

余談その1:「大正オトメ御伽話アニメ前日譚」に原作者×監督×脚本の三者対談があったのですが、そちらを観る限りではアニメ制作陣と原作者の波長はかなり合っていそうです。

余談その2:「大正オトメ御伽話アニメ前日譚」の最後に「※この番組はアフレコ終了後、時間が経ってから収録しております」とテロップが出ていたので、制作スケジュール的には優良だったことが窺われます。
== [第1話視聴終了時のレビュー: ここまで。] ==

2022.3.31追記:
最終話を観終わってから約3ヶ月後のレビュー更新ですね。

実は2話目を観るか観ないかあたりでもう原作が気になって仕方がなく、『大正処女御伽話』はさくっと全巻揃えてしまいました。原作漫画もとても面白かったです。

OP曲『オトメの心得』の作りから見ても「大正オトメ」は夕月だけではなく、珠彦の妹である珠子、珠彦の住む村の地元の少女である綾、人気歌手の小鳥ちゃんもみんな「大正オトメ」であるというスタンスの作品だったのでしょうね。

GARNiDELiAといえば一番好きな曲は『SPEED STAR』だったんですが、まったく違う曲風のこの『オトメの心得』ですっかりやられてしまいました。個人的には2021年のアニメOP大賞くらいの勢いかも?

アニメでもチラッと垣間見ることはできましたが、原作の志磨家はかなり闇深い一族でした。特に珠代姉さまがおっかない人です。

多少ウジウジと珠彦が悩むシーンなどもあったにしろほぼ終始爽やかだったアニメと比べてみると面白いかも。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 31

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

とても心が和みます

とても心が和む物語です。
ヒロイン夕月(ゆうづき)のはつらつと働く姿や、主人公に対するいたわりの心がとても素敵です。
夕月は姿かたちこそ幼い少女ですが、立派で広い心をもった優しいオトメです。


物語は、交通事故で右手が動かなくなったために親から死んだように扱われ、世の中を疎むようになった主人公志磨 珠彦(しま たまひこ)のもとへ夕月が嫁いできます。
夕月は、親の借金返済のために、お金で買われた女性でした。
でも、夕月はそんなことを気にしません。いつも珠彦のことを気遣い、身の回りの世話をします。
珠彦がふさぎ込んでいたら外へ連れ出し、珠彦の心を和ませます。

最初の頃は夕月を追い返そうとしていた珠彦も、彼女の清らかな心と明るく元気な性格に魅かれてゆきます。


貴方は、お金持ちだけど心がすさんだ人生と、ぜいたくはできないけど明るく笑顔に絶えない人生と、どちらが好きですか?

この物語を見ると、きっとその答が見つかるでしょう。

原作はまだまだ続きがあるようですが、このアニメはどうやらここでキリが良いので終了するようです。
夕月の花嫁衣装や珠彦の教師として働く姿が見たかったですね。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 36

57.6 21 歌手アニメランキング21位
絶滅危愚少女 Amazing Twins(OVA)

2014年4月1日
★★★★☆ 3.3 (108)
626人が棚に入れました
「“ISH”それは種も仕掛けもない、もともと誰もが持っていた力…そして絶滅しつつある力」町の高台にある公園。そこに設営された怪しいステージ。そこではパフォーマンスチーム「NOUGHT」による“超常力”マジックショーが開催されていた。お客の入りはまばらで、ステージで繰り広げられるパフォーマンスも派手さに欠ける微妙なものばかり…。お客からのブーイングを受けながらも、いつでも全力でショウを繰り広げる等々力あまね。「たとえ愚か者と言われても、私には叶えたい夢があるんだ!!」あまねが持っているI S H 能力はイメージしたことを現実化する力。ISH能力が素敵なものだと世の人たちに理解してもらうため、受け入れてもらうためにあまねはステージのアイドルを目指してがんばっていた。そんなあまねの前に突然現れた少女。彼女は人気パフォーマンス集団「I・A・M」の人気パフォーマーである仮面の少女アヤ。「ようこそ私のショーへ…」アヤは冷たく微笑む―。彼女の不思議なショウにすっかり魅了されるあまねだが、彼女もまたISHの持ち主なのだった―。そして、そこに現れた新たなI S H能力者は、残酷な笑みを浮かべるとあまねに襲いかかった。

魔女旅に出る さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

厳しい言い方だけどアニメスタッフが適当に制作した作品という印象

「佐藤順一監督をはじめとするカレイドスターのスタッフが再集結して製作されたすごい、熱い、アニメ」みたいな番宣をしていたのでカレイドスターのファンの一員としてもの凄く期待して観ました。が…静止画のようなOP映像、OVA作品なのに作画が微妙、全2話じゃ収まりきれないようなシナリオと脚本などがっかりする点がもの凄く多い作品でした。もっと悪い言い方をするのであればカレイドスターを売り文句にしてアニメスタッフが適当に作った作品のように感じました。その根本的な原因として個人的に思ったのが心が温まるようなハートフルな作品を得意とする佐藤順一監督と憎しみ、妬み、悲しみなど人間のドロドロした部分を書くことを得意とする脚本の岡田麿里さんは相性が悪いということです。現在放送中の「M3」という作品を見ても(一話しか見ていないが)そのような印象です。僕にとってこの作品は名のある大物スタッフが集結しても相性が悪ければ良い作品が生まれないことを教えてくれた作品でした。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 42

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ツインズ

全2話 佐藤順一監督作品(カレイドスター、ARIA、たまゆら等)

マジックを行うパフォーマンス集団に所属する明るく元気で一度決めたら全力で突っ走る(愚少女)主人公で等々力 あまねが、特殊能力(思い浮かんだものを実体化する能力)を持ち、謎の組織の能力者たちと戦うお話です。

最初は飛んだり跳ねたりしながら和やかな感じで物語が進んで行きます。それからちょっと殺伐としたバトルがあり、過去のことなどで悲しいところもありましたが、全体的にはほのぼのとした感じです。

バトル中やパフォーマンスのときは、キャラがよく動きましたね~カレイドスターを意識している感じです。

2話という短い作品なのでテンポよくお話は進んで行きます。

作画もカラフルで可愛いですね。

切りのいいところで終わってますが、分からないことが多く内容は序章みたいな感じです。

テレビシリーズ化を狙っているとのことなので、実現してほしい作品ですね。

OP/ED 千菅春香さん(琴浦さんのED等)が歌ってます。

最後に、1話目が"愚"ver.(全力を出し切れていない不完全版 公式)と愚“直”ver.がありますので、愚“直”ver.の1話と2話を一気に観るとお話が分かりましたね^^

投稿 : 2024/12/21
♥ : 28
ネタバレ

ゅず さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

一緒にいるから強くなれる。

【一言紹介】
マジシャンの少女とその妹や友達との繋がり、友情、熱い戦い!
って感じです

【評価的なもの】
サトジュンでカレイドスターの!
と言われて持ち上げるだけ持ち上げて、これなのか。。
と思った作品でした。
個人的にはキャラ設定やシナリオは好きなんだけどやっぱりOVAに詰め込みすぎで温まりきらず!みたいな?

【ゅずわーるど】
あまねるからリリアン視線+
【こんなにもそばにいる】
{netabare}
あの頃の私は本当に傷だらけで
あぶなかしかった。
だからみんな教えてくれた。

でも今は違う。
自分、気付いてたよ。
ちゃんと見ていたよ。

大丈夫だよ。


そばにいてくれる人がいるから
私は傷だらけになっても
頑張れるんだと思う。

逆に私は誰かがいないと
頑張れないんだと思う。

だからこれからもずっと一緒に
いられたらな って思うよ。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 22

65.3 22 歌手アニメランキング22位
LOST SONG(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (149)
558人が棚に入れました
田村ゆかり、鈴木このみ、ダブル主演で描くオリジナル王道ファンタジー。

緑豊かな辺境の村に住むリンはちょっと食いしん坊で元気な女の子。一方、華やかな王都の歌姫・フィーニスは王宮の奥深く、孤独な毎日を過ごしている。2人には他の人間にはない、特別な力がある。傷を癒し、水を作り出し、風を起こすさまざまな奇跡を生む“歌”を歌うことができるのだ。

運命は、歌の力を持つ2人を、それぞれ過酷な旅へ誘う。戦争の影が王国を覆いつくすと奇跡の歌の輝きさえ血の色に染まってゆく。愛する者たちの命が奪われ声なき悲鳴が石牢に響く。

2人の運命が交わり、最後に歌われる歌は絶望か、希望か、それとも……。

声優・キャラクター
鈴木このみ、田村ゆかり、久野美咲、たかはし智秋、山下誠一郎、瀬戸麻沙美、芹澤優、茅野愛衣、小山剛志、鈴木裕斗、小形満、糸博
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ロストソングさがして

1話感想{netabare}
タイトルからしてふとドラクエ思い出してたら、内容がドラクエ4で吹いた。
5章冒頭っつーか…そりゃあよくあるパターンではあるけど、最近でも剣王朝がそれをやったばかりなので笑ってしまった。
「何者か」が村にやってきて、それ助けたら軍勢に村滅ぼされた、って系ね。
ってか村滅ぼす理由ってなんかあったっけ?わざわざ証拠消しちゃってない?{/netabare}

7話までの感想{netabare}
なんか奇妙だよねぇ、テンポとかちょくちょく挟むギャグのタイミングとか。
アニメ慣れしてないというか。
…。
もしかしてこれ、舞台やお芝居的な雰囲気(それをバカにしてる訳ではない)を意識してる…のかなぁ?
元々ミュージカルってほどではないけど歌が挟まれる作品なのでそれっぽいって感じがちだし。
舞台・お芝居だと遠くの観客からは役者の僅かな動きの違いなんて見れないので、どうしても大げさな演技が必要とされる。
大道具小道具もそんな手の込んだものは用意できないのでカキワレで「そういうこと」と納得する、しないといけない。
「物語」もそうで、そんな手の込んだ難解なものにはせず、結構明快に分かる様に務めてる…ってのが個人的なお芝居の印象(偏見かも知れないけど)。
どうもこの作品にはそういう雰囲気を感じる。

スタッフ全然調べてないけど、もしかしてアニメ畑でない人を起用してたりする?

いやねぇ、某お禿様じゃないけど、マンガ・アニメ・ゲームばっかりで育ってきた人が作ってるような作品…昔から言われてることだけど、ここ最近はそれが顕著になってきてるように感じることがあったりなかったり。
自分も人のこと言える立場じゃないけど、作り手側がそれってどうなんかなーってのは思ってたり。
「トンだ見込み違いだった」って可能性も高いけど、アニメ慣れしてないこの感じはその問題に一石投じてくれるかも?と、ちょっと期待してしまったり。

アニメ慣れしてない例、としてツッコミ。
3話で風の歌で撃退した「吟遊詩人狩り」、あれ殺しちゃったの!?
生きてたらとっくに「新たな歌姫が居たぞー」って報告が本部なりに届いて、今より一層捜索の手が厳しくなると思うのだが…。
似た感じで4話、ヘンリーは関所で謀反の罪で捕らえられたんだよね?
その報告はやっぱり王都には届いてないのか?
6話、研究員の処分や施設が沈められたのは研究成果が敵国へ流れるのを防ぐため…って考えるのが普通かと。
博士は口封じに殺されもせず、敵国へ拉致されることもなく、安穏と隠居生活できてるだけでも王都に感謝していいレベルかと。
フィーニスが歌うと寿命を縮めるってこと、なんで最初黙ってた?(ってかのっぴきならない事情があって隠してたんじゃないのか)
王子だってそんなデメリットは無いものとして出兵させちゃったんじゃないの?
早目に言わなかったお前にも責任あるぞ。

なにより最大のツッコミ所はあんな時代(世界)で、なにも考えずに無批判に戦争反対を唱えるキャラ達。
勝てば領地広げて搾取先が増えて国民の生活が豊かになる、そんな時代じゃないのん?
戦争賛成でも反対でも、これといった理由も無く疑問を抱くことも無く反射的に唱えるのはどうにも違和感、今風じゃない。
そりゃあね、80年代(またはそれ以前)の作品って実はそういうの多くてさ、今観ると結構「うわクセェ」ってなるのがあるのだけど…脚本家はその時代からタイムスリップしてきた?
といいつつ世界情勢、更には戦争の理由すら不明瞭で、もしかしたら今後明かされてくのかも知れない。

とまぁ、最近のアニメの方法論で観ると戸惑うレベルの内容なのだけど、「お芝居だ」として見たらこんなもんなんかなぁって感じだし、妙に憎めない部分があったり。
ちょくちょく挟まれるギャグはその殆どがお寒いものだけど、たま~にクスっと来てしまうものもあったり。
「捩じ切るぞ」の天丼とか。

──ってのが6話までの感想、下書き書いてる間に7話始まっちゃった。

そして7話感想。
え…これ…時間軸ズレてる?
リンが気が付いた剣はレオボルト家に伝わる剣?

そう匂わせる描写は確かにこれまでもあった。
戦争に使ってた(または使う予定の)兵器なんかがそうで、リン側は巨大なラッパだの畜音兵器だの結構ハイテク武器が出るのに、フィーニス側ではそれが一切使われてない。
その場合ヘンリーが両方のシーンを行き来してるワケだけど、どこかにミスリードあるのかも?(見返したくはない)
で、もし時間がズレてるのであるなら情報の伝達が行われてないってのも納得…あ、できねーや。

7話単体でもリン一行は衛兵をノしました。
これ殺したん?
生きてたら帰って連絡するし、帰って来なければ来ないで「アイツが帰ってこない」と騒ぎになってもいいような…。
駐屯地が(時間軸ズレてて)無人だったとしても、ならあの衛兵はどこから来た?
ずっと引っ張ってきた将軍が居そうな予感がするけど…。

それ以外にもツッコミ所が多すぎて、もし話にカラクリがあったとしてもあんまり「してやられた」感がしない。
もしくは細かなツッコミ所も「ナルホド納得」と言わしめる展開がこの先用意されてるのだろうか。

あそうだ、それと王子だけど、単なるキチだと思ったけどもしかしたらそれなりに考えがあって行動してた?
6話でフィーニスが歌えなくなるという、戦略的に大損害な情報を聞かされても動じず、それどころか7話では更に踏み込んで「むしろ歌えなくさせてやる」って勢いの命令を下す。
戦争の理由が不明瞭と書いたけど、一応「歌姫を巡って」みたいなことは語られてる。
もしかして歌の力が大嫌いだった?こんな力この世から無くなれば平和になるのにって思ってたりして?
ただ抹殺するだけだと「勿体ないことを」と反発来るので、それっぽい理由を付けて使い潰すつもりだったとか。
そう考えたら1話で灌漑事業に転用しなかったことも理解できる。
また、何度か刺客が登場したけど(全部ヘンリーに撃退されるが)、全部が全部かは不明だけどその内何回かは王子の仕向けたモノっぽいのも頷ける。
一生懸命王子をゲスに描くようにしてる気配は感じるけどあんまりゲスに思えないのよね、それ以上に「歌うと寿命を縮める」ってのを黙ってたフィーニスのほうがよっぽどゲスに思えるので(何か理由があればまた違うのだが)。
…けど解釈の材料に使っていいのかどうか迷う描写が多くてねぇ…これが非常に厄介でのう。

話は変わって園芸ネタ。
5話でメイドが野草を採っていて、まずザルに「皮の黒い球根」が入ってまして。
この段階で「あ、これ毒草じゃね?」と思いつつ続けて見たら次はトリカブトの花(どアップ)までもが登場。
“ゴールデンカムイ”で何度も名前は出るけど花の画像を見せるのは珍しいんじゃないかな?(“キノの旅”でもトリカブトっぽい葉っぱは出るが)
創作の世界だし、あくまでよく似た花ってだけかも知れないので「寿命を削ったフィーニスへの薬かも?」って可能性は捨てられませんでしたが、7話でやっぱり毒だったと判明。
判明してから言っても大したこと無いのだけど、まさか毒盛るだけで2話引っ張るとはねぇ…。
ってか零したシミがドクロの形になるって…やっぱりお芝居っぽいんだよなぁ。
まさかこういった「普段アニメではあんまり見ない」暗示シーンがこれまでも結構あったりして?
うう、見返したくねぇ~。

お芝居っぽいといえば燃やされてたヘンリーが暢気に喋ってる事&突如焼失したことも「あれ?」って感じだけど、これもお芝居を意識したものと言われれば納得せざるを得ない感じ。
もしくは歌によって出された炎なのでただの炎とは性質が違うのかも?とも思ってしまったり。
いやホント、ミスリード誘ってなのか天然なのかようワカラン。{/netabare}

8話感想{netabare}
ははーん、こういう話だったのね。
どの周回でもリセットポイントは西暦でいうと二千年代くらい?そしてリスタートポイントは石器時代で確定?
別にフィーニスが生命のスープを海に流すとかそういうワケじゃないよね…ナメクジが文明を築く周回とかあったら最高だったんだが(無茶振り)。
何週もしてる割には“失われし超古代文明”(前の周の遺物)の発掘は無いのか?レオボルト家の剣が一応ソレか?
ぶっちゃけ大陸の形も変わっちゃって、似たような文明の周回って無理じゃね?って思わなくもないけどまぁいいや。

初代(1周目)の王子はやっぱり“悪人”ではなく、フィーニスのヤバさをいち早く察して擦り切れさせるのが目的だったんじゃないかな。
戦争の理由もそれで。
でもってリンの居る時代、これの戦争もフィーニスが仕組んだんじゃ?
前もって神話を仕込んでおくのも余裕なんだし。

天文学者のレオボルトが居る時代から6万年後が星が最も接近する時であって、6万年周期でリセットってことではない(リセット周期はもっと早い)、と思う。
生き続けることにウンザリしたフィーニスは星が最も接近する時を狙って…落とすつもりなのかね?もう惑星ごとお終いにしたいってことかなぁ。
ってか、田村ゆかりが永遠の17歳キャラ演じるって…これキャスト決まってから(歌目的の作品なので早い段階で決まってただろう)ストーリー考えたんじゃなかろうなぁ?
それ以前に、ネトフリで配信がメインで放送はオマケというか…調展開を描いて噂を聞きつけた人が「1話から見返したい→あ、ネトフリで観れるわ→加入」ってのを狙った戦略な気がする。
企画的には面白いと思うけど…いかんせんこれまでの描写の不自然な部分、意図的なのか単にヘボいだけなのか分かり辛かったり、今後も相変わらずヘボいままな予感もしてあんまり上手く行ってないような…。


リセットって表現したけどあくまで文明がリセットされてるだけで時間は戻っていない。{/netabare}

最終回までの簡素{netabare}
7話まで途轍もない量の“違和感”を散りばめ、8話以降それに対し「実はこういうカラクリだったんです」と明かしてくタイプの作品。
とはいえ肝心の“違和感”が伏線なのか出来が悪いだけなのか判別が難しいのがなかなかのネック。

↑でツッコミ入れて明かされた部分。
リンの無批判な反戦思想だけど、フィーニスは何度も人類の滅亡を見てきて人間同士の殺し合いなんて些細な事としか思えんレベルの精神状態になってて、まだ残ってた人間らしい部分を切り捨てたのがリンってことかなぁ、と思うと自分は妙に納得できてしまいました。
スタッフがもし無批判な反戦思想だったらフィーニスみたいなキャラは描けないと思うし、リンの育ての親が元将軍ってもの無理ちゃうかな。
最後に身ごもったのは初代レオボルトの子だろうねぇ…4話でヤってたってことだろう。
とはいえ肝心の4話は謎な部分が残ってて…ってのは後述。
発明じじい(ドクターヴァイセン)が殺されずに隠居生活できてたのはアルの祖父(タルジア)の計らいじゃないかな、王宮では顔なじみだったみたいだし。
タルジアとしてはヴァイセンに憧れるアルの姿はどう映ってたんだろうねぇ、ヴァイセンもタルジアの孫じゃそりゃあ可愛がりもするだろう。
ってかリンからリンの正体明かされ、拾って育ててくれたタルジアが殺されたって知らされた時はダブルでビックリだったんじゃ?(訃報は届いてないよね?)

明かされなかった部分。
3話の「吟遊詩人狩り」はやっぱり殺したのか?
平和の申し子的なリンの手を汚させるのはどうなんだろう?
リンの存在をバズラは知ってたけど、あれは関所(帽子の男)からの情報だろう。
ってか1話で現ヘンリーはバズラ一向に襲われてるが、あの段階では「お尋ね者」ではない(お尋ね者なら関所に近付かんでしょう)、暗殺に近い状態だったんじゃないかな。
なにより4話、フィーニスを狙う刺客を退けて逃げ込んだ洞穴でヘンリーとヤったと思われるのだか…その刺客に対して「まさかこんなところまで…内通者がいるかも?」みたいなこと言ってなかったっけ?
結局誰の手引きか明かされなかったけど、ルード王子でいいのか?
やっぱルード王子はフィーニスをヤバい存在だと察して始末したくて仕方なかったんじゃないかな?
(元々、初代も現代(最新時代)も、戦争の原因は歌の力を巡ってってのは仄めかされてる。戦争の原因を取り除こうとしてた→ルード王子良い奴なんでは?)

あとこれが一番の問題、キャラ付けが過剰。
リンの食いしん坊、アルのエセ科学信奉(口癖の「そんなの科学的にあり得ない」は結構イラっとくる。机上の論理ではなく確かな現象として目の前で起きた(観測された)以上それは自然現象として認めるのが科学。既存の公式に当てはまらないのであれば新たな公式を考えるのが科学)。
アリューとモニカに至っては居る意味が無い、危険が迫ると寝るってなんだよw
ポニーの性格は面白かったが城を抜け出した王女様って設定、要る?

が、これに関しては↑でも書いたけど「お芝居っぽさ」を目指したモノなんじゃないかなーと思ったり。
ちょいちょい挟むギャグシーンってもしかして「役者のアドリブっぽさ」を意識したものだったり?
プレスコじゃないし(よね?)絵は完成してるので気付きにくいけど。
このキャラ付けの過剰さは大昔の映画にも通じるような?(例:出っ歯キャラを現実ではありえんほど出っ歯にする等)
で、別の時代に見た目同じキャラが登場するっていうのも、同じ役者登場させる雰囲気が…。
ひょっとしてこれ、舞台でやったほうがウケるんじゃね?とさえ思えてくる。

追記
CMに関しては“モンソニ”で経験済みなのでヘーキヘーキ。{/netabare}

総評{netabare}
↑と繰り返しになるけど、7話まで“違和感”を散りばめ、それ以降「実はこういうことだったのです」とタネ明かしをしていく作りの作品。
とにかく7話までひたすら違和感(≒不快感)が果てしなく、8話まで辿り着くのは大変。
また、だからといって最後まで見れば違和感は全部解消されるかというとそうでもなく、人に強くは勧められない。
ただ「全部とは言わんが“あ、そういうことだったのか”と膝を叩くような体験をしたい」って方は見て損は無いかと。
または非常に古臭い(お芝居っぽい)ので、2018年の作品だと思わないのもコツかも。
まぁ田村ゆかりが「永遠の17歳になって闇落ちして世界滅亡企てるキャラをやってる」ってだけで爆笑できる人には問題なかろう。
個人的にはかなり面白かったぞい。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 6

〇ojima さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

ミュージカル要素に興味あり「歌の力が世界を動かす」

でも、作画がとっても古いよね。
動き方にリアリティなし。違和感アリアリ。
ヒロインの服装は転んでも全く汚れないし
女性の服装も全く美しくないです。

でも、1話目からのミュージカル風に物語を勧めてゆくところは興味ありました。
途中話でもやはりミュージカル要素があって、そこにつながる物語を楽しんでいました。が、

最後のまとめは単細胞のわたしにはチンプンカンプン。
もっと説明を明快にしてもらいたかったです。

いかんせん作画が古臭い。再視聴への意欲が駆り立てられません。

ミュージカルで観ると楽しめるのかも。。しれません。。。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 23

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

歌で魔法を使うよ!(第8話: 前半しか観ていない人には超展開(笑)。そして物語は怒涛の終末へ…。「怪作」でしたが、私は好きです!)

魔力っぽいものを持った人が呪文詠唱の代わりに歌で魔法っぽい力を使える設定のファンタジーもの。

リンとフィーニスの二人がこの力を持っているようです。第1話冒頭の感じでは少なくとも王国に他の「歌姫」はいないっぽいですが、交戦中の敵国などに同様の能力者がいるのかどうかはわからないまま第4話まできています。

吟遊詩人の竪琴とパーカッション姉妹で、歌以外の楽器演奏が入ってきたので個人的には楽しみが増しました。

わりと面白いけど、エンジンのかかりが遅い感があって、既に切った人がいるかも?

キャラの動きの付け方がちょっと面白い。笑わせにきてるのかな…?

== [全話観終わっての総評] ==(2016.6.26)
終わってみれば結構壮大なファンタジー。今のMAGES.の底知れなさを感じる「怪作」でした。

歌を柱としたストーリー展開している本作品の性格上、音楽面での充実は素晴らしいと言えます。私は多くの楽曲でボーカル付きでも基本的には伴奏楽器の方が気になってしまう人ですが、『LOST SONG』ではボーカルが楽器として機能するような「歌」としての力を強く感じる楽曲が多くて印象的でした。

リンに鈴木このみを起用したのは大正解じゃないでしょうか。この人は基本的には歌手なんですけど、本作での声優としての演技を観ていてミュージカルとかの方面に進んでみても案外面白いんじゃないかと思いました。

ストーリーに関しては、私が一番「こういう話を作れる人は羨ましい」と思う感じの超展開でしたね。私が何か考えると、「あれだけ巨大な衛星が接近したらぶつかる前に潮汐力とかでもう地上壊滅やん」とか余分なことを考えすぎて、こういった展開は回避してしまうと思うのです。

でもその一方で、面白いファンタジー作品にするにはきっとこういった大胆な展開は必須だとも思っていて、一視聴者としては物語を堪能させていただきました。

最後まで、シリアス展開の中にもコミカルな描写はぶっこんでくる演出は健在でしたね。この点は好き嫌いが分かれるかもしれません。(私は好きです。)
== [以下、放送期間中の追記] ==
2018.5.20追記:
第7話: けっこうな勢いで人が死ぬアニメでしたね。まあ、そもそも第1話から死人は出てますけど。今回は鬱展開。

2018.5.29追記:
第8話: 第6話だったかの後の予告映像みたいなものの真相が明らかになりました。うーん、そういう話だったか、作中経過時間長いな(笑)。

ということは第9話以降がようやく本番…?

2018.6.26追記:
全12話を視聴完了。最終回で、サブタイトルではなかったですが無事に作品タイトルを回収しました。

特記事項: 地上波で観ていた人には本編とCMの融合による驚きの演出がありました。こんなことされたら、CM編集できひんやんか…(笑)。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 32

57.9 23 歌手アニメランキング23位
ツキウタ。 THE ANIMATION(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (108)
529人が棚に入れました
ツキノ芸能プロダクションに所属する2組のアイドルユニット、Six Gravity(シックスグラビティ ー/通称:グラビ)とProcellarum(プロセラルム/通称:プロセラ)はライバルにして兄弟ユニット。ツキプロの看板ユニットとして充実した日々を過ごしつつも、 デビュー当時と変わらないにぎやかな共同生活を送っている。キラキラしたアイドルとしてのオンの姿、のんびりしたプライベートのオフの姿。どちらもあるのが、彼らの「今」! グラビ、プロセラのアイドルな日常をお届けします!

声優・キャラクター
梶裕貴、鳥海浩輔、増田俊樹、前野智昭、細谷佳正、KENN、蒼井翔太、羽多野渉、柿原徹也、近藤隆、小野賢章、木村良平、山中真尋、間宮康弘
ネタバレ

NANA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ファン向けコンテンツ

アイドル物は苦手意識あるのですが、しかも男子アイドルなんて絶対踏み入れることはない禁断の領域だと思っていたのに…
でも、レディジュエルペットの川崎逸朗監督なので観るしかない(^^;;…というわけで、一話視聴してみました。どこまで続くかはわかりませんが…

第1話(ネタバレはありません)
{netabare}
ストーリーはそういう視点ですか。分かりやすいし、掴みとしては良い感じで楽しめました。女性向けというジャンルを意識しなければ、ホモ臭さもないし等身大の男の子達の話として楽しめそう。

歌のシーンは3Dだけど手描きっぽさがあって前後で違和感がないのは凄い。3Dのギラギラした感じがなく自然な絵の雰囲気。しかし、やっぱり声優の歌は苦手…(アイドルアニメ好きな方スミマセン)

今回はカケル君がメインでしたが、毎回キャラ毎にスポットが当たる話なのでしょうか?
次回はアイドル活動と学生生活を両立出来るかって話らしいです。それはそれで楽しみ。
人間描写で魅せてくれる監督なので期待しかないのですが、アイドル活動の裏側で色んな人間模様を描いて欲しいです。でも、元ネタ(CD?)があるようなのであまりドロドロした話には出来ないか…(^^;;
{/netabare}

第2話(ネタバレはありません)
{netabare}
アイドル活動と部活の両立に悩む男子高校生の話、大きな展開はなかったけど普通に楽しめました。話を進めつつ、周辺キャラの紹介。なんとなくチーム内での関係性も垣間見えてきます。
それにしてもキャラが多い。名前覚えるだけで大変。(^^;;
今回は郁君の話だったけど、変人…というか不思議君の隼さんが気になりました。(彼の変人ぶりを楽しめばいいのかな)

ラストに歌がある前提だと思いますが、OPソングを省略しているのは良いと思う。
{/netabare}

9話まで視聴(ネタバレはありません)
{netabare}
アイドルの日常モノやっぱり辛い。(^^;; キャラが多い上、それぞれを売り出さないといけない(汚れ役がいない)アイドル物の宿命なのか。声オタとかじゃないと辛いです。

でも、8話は面白かった。女の子アイドル達がメインで動く回なので結構楽しめました。謎要素も出てきたし。(その謎が今後の話に影響を及ぼすかが一番謎ですが)
8話はドラえもんの道具みたいな話でした。これだけ見ても楽しめそう。

{/netabare}


全話観終えて

ファン向けコンテンツでした。orz
既にアイドルとしての土台が確立された上で、さらに高め合っていくお話でした。CDが本編で、このアニメがOVAぐらいに思っておいた方が良いのかも。好きなキャラがいたら、動いて会話したり歌ったりしてるだけで感動しそう。
そういうのがない自分には、アイドル達の日常を追い掛けるのはちょっと辛かった。

一話一話の話は見れなくはないのですが、基本一話完結なので盛り上がりに欠ける。もっとドロドロしたのを期待した自分が間違ってました。orz
白の魔王様の変態っぷりとちょっとした小ネタを楽しむために見続けるのはしんどかった。それなりに面白い回もあったけども。
ちなみに寝起き回のガンダムネタ、ガンダムSEED DESTINYのハイネってキャラが殺られるシーンですね♪個人的に受けてたのだけど。

結局、月との関係はよくわからず。キャラクターの設定そのものなんですかね。前提条件知らずに見てるので、いつ謎が明かされるのかと期待してたのですが。
月の女神達もっと出して欲しかったな。というか男だらけの世界って不健全だよ。(ジャニーズとかこんな感じなのかな?)

最終話、まさか{netabare}一話丸々コンサートとは思ってなかったです。(^^;; いや、アイドルアニメ、ましてやファン向けコンテンツならむしろこれが正しいのでしょう。(^^;; ジャニーズのコンサートにいきなりぶっ込まれた気分です。しかし、自分はファンではなかった。orz

それでも、黒の王様と白の魔王様のトークから最後の歌に入るあたりの演出は上手いなと思った。アイドル達をこれまで応援してきたファンならぐっと来るはず!しかし、(略){/netabare}

作画については、歌のCGは動きや頭身がリアルで本当のアイドルが踊っているような雰囲気だったけど、肌の部分にあまり影がないのが気になった。
あと、目の瞳孔が小さいのが気になったけど、原作もわりと小さかった。



追記 2016.11.1
他の方のレビューを読みつつ、アイドルアニメの見方が間違っていたんだなとつくづく反省しました。(^^;;
アイドルアニメとしては良作なのかな?アイドル物自体観ないのでわからないけども。

個人的に面白かったのは8話。1話と最終回のリーダー二人の会話から歌に入るところも良かった。
あと、ツボだった10話?の寝起き回のガンダムネタについて補足を。知らない人も多いと思うので。

元ネタはガンダムSEED DESTINYで途中3話ぐらい?ハイネというキャラが出てきます。CV西川貴教。ちょこっと良い感じの台詞も言うのですが、あっけなく殺られてしまいます。しかも、別の機体同士が戦っている間に飛び込んで勝手に被弾するみたいな(弾ではないですが)アホみたいな殺られ方(^^;; ツキウタのアフレコシーンはまさにそれを思い浮かべました。芸能人あるある。ハイネの死に方に妙に説得力を感じてしまいました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 10

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「FULL MOON FESTIVAL」に向けて

この作品はキャラクターCDシリーズがアニメ化されたモノのようです。
2016年夏アニメとして放送された「B-PROJECT」もキャラCDの発売が先行していましたが、最近キャラを売り出してからアニメ化…というスタイルが増えているのでしょうか。
でも「B-PROJECT」は軸足を裏方に置いていましたが、この作品はアイドルを前面に推し出した作品になっています。

普通のアイドル作品とは一線を画す作品である事…その片鱗は1話から見えていました。
その男の子は俊平君…彼女の姉はSix Gravityの駆の大ファンなのですが、風邪を引いてしまい楽しみにしていた握手会に行けなくなったため、弟の俊平君に代わりに握手会に行って貰うのですが、そこで駆を含む3人のアイドルとバッタリ出くわしてしまうのです。男性アイドルに疎い俊平君はその3人がアイドルであるとは夢にも思わず、ほんのひと時だけですが、とても印象に残る時間を過ごすんです…
そのひと時は一人の男の子を変えるには十分すぎるくらいのパワーがありました。
ファンサービスではなく、一人の男の子と目線を合わせて付き合ってくれる3人はとても好印象…
こうして一風変わったアイドル作品が動いていきます。

この作品の特徴として、主役となる12人のアイドルだけに軸足を置かず、時には全く別のキャラが主役として頑張っているのを側面からサポートする一面があった事だと思います。

そしてそこには現実/非現実の境界がなく、何でもアリの世界が広がっていました。
アニメなんですから、どこに境界線を引くかはその作品次第であると同時にその作品の味でもあると思うのですが、この作品はその線引きが抜群にうまい作品でもあったと思います。

1話も好きでしたが、個人的に線引きの巧さを感じたのは8話の「まるい月」です。
最初は突然別な話にすり替わってしまったのかと思いました。
そこにはメインキャラの姿はどこにも見当たりません。
けれど、可愛いおチビさんはそれどころではありません…
無くしたものを集めないと大変な事になっちゃう…

それでもおチビさん達だけでは限界があって…
自分達けでは集められなくて…
でもそんなおチビさん達の背中をそっと押してくれるメンバー…
「何でもアリ…」
登場したキャラがこんな事を言っていましたが、それで良いと思います。
だって結果的にとても面白かった訳ですから…

でもこの作品はそんな優しさだけではありません。
自分達の目指す目標を明確にし、より高い次元で完遂させるための努力を怠らないんです。
一人じゃ解決できない事があっても構わない…そのための12人なのですから…

こうして物語は最終話「FULL MOON FESTIVAL」に向けて怒涛の勢いで動いていきます。
そして迎えた本番…みんな本当に恰好良かったと思います。
男性ばかり登場する作品の中でも、かなりレベルが高いのではないでしょうか。
作画もカメラワークも綺麗…しっかりとキャラが動いているのもGood!です。
3DCGが上手に使われた作品…という印象でを受けました。

オープニングテーマは、奇数話と偶数話で異なっています。
奇数話:「GRAVITIC-LOVE」Six Gravity[師走駆(梶裕貴)、睦月始(鳥海浩輔)、如月恋(増田俊樹)、弥生春(前野智昭)、卯月新(細谷佳正)、皐月葵(KENN)]
偶数話:「LOLV -Lots of Love-」Procellarum[水無月涙(蒼井翔太)、文月海(羽多野渉)、葉月陽(柿原徹也)、長月夜(近藤隆)、神無月郁(小野賢章)、霜月隼(木村良平)]

1クール計13話の作品でした。この作品にはしっかり堪能させて貰いました。
もし続編があるなら絶対に視聴したいと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 9

たこたこ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

思ってたよりも良かった。

ツキウタについては前から知っていたんですが、この頃になってちょっと関わる機会があって、それで気になってアニメのツキウタを見ました。
作画が酷かったので、もっとひどい内容だと思っていたのですが、思っていたよりもずっと面白いシナリオだし、歌のダンスシーンは結構見ごたえもありました。
けど、最終話のキャラごとの歌のシーンなどは、流石に作画のせいで色々台無しでした。
それに、最終話なんだから、もっとちゃんとした話の内容も欲しかったのに、ただキャラソンとグループの歌ばっかりでうーん…って感じでした。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

60.5 24 歌手アニメランキング24位
冰剣の魔術師が世界を統べる(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★☆☆ 2.8 (186)
516人が棚に入れました
―――世界最強と謳われる“冰剣(ひょうけん)の魔術師”――― その称号を受け継いだ少年・レイ=ホワイトは強大すぎる自身の力に苦悩し、極東戦役を収めたのを最後に、深い心の傷と共に戦場から姿を消した……。 時は流れ、3年後。 世界中からエリート魔術師が集まるアーノルド魔術学院に入学したレイ。学院始まって以来、初めての一般家庭出身(オーディナリー)である彼を待っていたのは、貴族出身の魔術師からの侮辱と軽蔑の眼差し。そして、学院で出会ったかけがのない仲間をも巻き込む数々の陰謀だった。 今、最強魔術師の友情と波乱に満ちた学園生活が幕を開ける。

声優・キャラクター
レイ=ホワイト:榎木淳弥
アメリア=ローズ:佐伯伊織
エリサ=グリフィス:春村奈々
レベッカ=ブラッドリィ:和氣あず未
クラリス=クリーヴランド:本渡楓
アリアーヌ=オルグレン:関根明良
リディア=エインズワース:種﨑敦美
アビー=ガーネット:森なな子
キャロル=キャロライン:内田真礼
エヴィ=アームストロング:梅原裕一郎

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

空前絶後のテンプレ!かと思いきや、ラスト意味不明。

 最終話12話まで観ました。

 楽しい文化祭が一転、何らかの陰謀に冰剣一味が巻き込まれてバトルです。

 これが意味不明です。おかしいな?1話から観ているはずなのに、伏線とかあったかな?脳死してたのかな?と心配になるほど、いきなり暴食とか虚構の魔術師とか、先輩のオーバーヒートとか重要な話をぶっ込んできます。

 視聴者置いてきぼりで話が進んでいます。雑な姉妹喧嘩も急に始められても意味が分かりません。

 主人公も戦争で傷ついた元少年兵設定なのに、心中を独白の台詞で説明してしまう上に、師匠や上官達も妙にコミカルで、説得力がありません。

 主人公のキャラが最後までブレているのでギャグとシリアスのバランスが悪く、今一物語に入り込めません。

 AIで物語を自動生成したら最後バグったみたいな印象のお話でした。2期あるっぽい終わり方なので、2期があれば、少しはマシになるかもです。
………………………………………………………………………
 9話まで観ました。テンプレ学園のテンプレ武術大会終了です。次回はテンプレ学園祭が始まるようです。

 この話、AIが書いてるんでしょうか?人間が考えて書いているとは思えない程の清々しいテンプレです。

 子供の頃やった、出来合いの顔パーツをランダムに組み合わせてキャラクターを作る遊びみたいな作品です。

 冰剣の魔術師を狙う敵勢力が何なのかまだ不明です。話のオチがあるのか、ハラハラします。

………………………………………………………………………
 7話まで観ました。主人公は、相変わらず何か変なノリのキャラで、ブートキャンプしたりとやりたい放題です。

 しかし、学園はテンプレ設定の舞台としては優秀だと再認識しました。何だかんだで、ストーリーが成立するんですね。

 なろう万歳といったところでしょうか。
………………………………………………………………………

 1話めで挫折しそうです。全く展開に意外性が無く、学園でテンプレの楽しい仲間が増え、テンプレの楽しいイベントが起こるようです。テンプレ主人公は学園行かないと死ぬのかな?
 
 全く期待出来ませんが、頑張って欲しいです。
 

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

作画崩壊も限界突破すると天下をとれる?

驚くほど低クオリティすぎて逆にネタとして面白い作品
だけどこの作品の一番ダメなところは作画崩壊じゃなくて、序盤の雑なキャラ紹介です
途中からキャラの掘り下げが丁寧になってくるけど最初がやっぱり肝心なので、ペース配分を間違ったかな?
ストーリーはシンプルだけど内容も悪くなくて序盤は酷いけど中盤から面白くなってきます
いいネタアニメだったけど、原作ファンは激おこでしょうね

作品の設定は{netabare} 魔法科高校の劣等生 {/netabare}の丸パクリって言われても仕方ないくらい似てる

作画崩壊がかなりひどくて、わざと下手に描いてるの??っていうくらい不自然に歪んだ絵がたくさんあります
顔が頻繁に崩壊するのは当たり前で、絵の塗りが途中??になっている放送事故もありました
でも酷すぎる作画崩壊が逆に楽しくなってきた

どうしても合わなかったのが、1~2話で主人公が美少女達を薄っぺらいキザな言葉で次々と口説いていってみんな秒で好感度MAXなので、ヒロイン達が安っぽく感じるところです
ここ、ちゃんと尺使うべきとこでしょう
アルバートとか主人公を見下しているモブ達がとってつけたようなガヤで安っぽいし目立ちすぎているのも気になりました
でもそれは序盤だけで、中盤以降はちゃんとキャラクターを丁寧に掘り下げていてとても良かったです

投稿 : 2024/12/21
♥ : 14

猫好き さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1

何がポイントなのか理解できないアニメ

絵は流行のアニメータを使えてない古臭い絵柄の低予算な感じ。作画自体に見るべきもの無し

すると登場人物やお話で勝負なのかといえば、主人公は過去ありそうな元軍属少年。みなしごとして軍に拾われ、師と仰ぐ魔術師に大切にされていたが、家族と思っていた軍人の戦死をきっかけに暴走。そのおり師を下半身不随にするなど多大な被害を出したため退役

その後、貴族だらけの魔法学園に送られて波乱の第二の人生頑張るってことなんだけど、、、

正直、何がポイントなのかよくわからないアニメ

エンディングを見てると半裸の女子登場人物4人が恥ずかし気なポーズで寝そべってたりするから、男の子の夢、リビドー噴出ハーレムものかと思えば、主人公は堅物とまではいかないまでも、言葉遣いも礼儀も正しく品行方正で、特に女の子に興味があるのかすらよくかわからない

では、ガチで体を鍛えている筋トレ友達と怪しいBL関係なのかといえばそんな感じは無し。単に体を鍛えるのが好きなのかな?

セクハラ無しのまっとうなナイスガイ主人公物って嫌いじゃないんだけど、彼は何を達成したくて、何がツボで何が弱点なのかよくわからない点で感情移入が出来ないのが最大の弱点かな

ーーー
他の人のレビューで、これってギャグアニメなのかもって指摘を見て、確かにそうなのかも?と思うようになってきた。筋肉脳筋バカアニメって思えば納得、、、、できるのかなぁ?w

あとテーマ曲を聞いてたら結構好みで気に入ったわ。その点だけは高評価

-- 見終わった最終評価

やっぱり捉えどころがなかったなぁ。低予算だけど、クリエーターの能力は最高では無いのを理解しつつ頑張った計算しきった結果のアニメだったのかしら

特に才能の一つもない子が、それでも文化祭頑張ります!って流行りの要素をがんばって詰め込んでみて発表会を終わらせたのを見終わった担任の先生になったような気がしたアニメでした

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

61.3 25 歌手アニメランキング25位
闇の末裔(TVアニメ動画)

2000年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (66)
377人が棚に入れました
冥府にある死者の生前の罪業を裁く機関「十王庁」。その中で閻魔大王自ら指揮をしている閻魔庁の召喚課は、死者に関するトラブルを専門に扱う機関である。そこに所属する職員は、「死神」と呼ばれている。召喚課に所属する昼行灯・都筑麻斗は、新パートナーである黒崎密と九州地区を担当していた。都筑を付け狙う外科医・邑輝一貴の起こす数々の事件で、次々と都筑や密の生前の事が明らかになっていく。それに伴い、事件の被害者も増えていっている。
闇の末裔本編は、幻想界編と鎌倉編の同時進行の途中で連載休止となっているが、邑輝の友人である壬生織也と邑輝の幼馴染で彼女の櫻井寺右京の短編が2話、ふろく本として発行されている。2冊目のふろく本にて、京都編で行方不明になった邑輝が織也の元へと返されている。

声優・キャラクター
三木眞一郎、浅野まゆみ、森川智之、関俊彦、白鳥由里、西村知道、速水奨、井上和彦

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

閻魔大王の下で働く死神たちの物語

12年前 WOWOWにて放送された全13話の作品で、
原作は、『花とゆめ』で連載された、松下容子氏による漫画作品。
まったく予備知識もなく観始め、少女コミックっぽい作画だなぁと
思っていたので納得だった。

冥府にある死者の生前の罪業を裁く機関「十王庁」
その中で閻魔大王自ら指揮をしている閻魔庁の召喚課で働く
都筑麻斗とパートナーである黒崎密という「死神」たちが主人公。
つまり彼らは一度、この世で死んでいる人たちというわけ。

そして死神たちは単独行動をせず、2人1組となって仕事をするため、
パッケージのようなイラストになるのだろうけれど、
一見するとBLモノと間違われそうだよねぇw
ただ・・BLではないが、そういうジャンルがお好きな方には
かなりの率で好まれそうな展開はあった。

また、死神とはいえ、死者に関するトラブルを専門に扱う機関なので、
一般的に知られている死神とは、少し意味合いが違う。

舞台は九州を中心に、京都などまわり、実在する場所や建物が登場。
だいたいは4話ごとの物語としてまとまっているので観やすかった。
主な内容としては、主人公の都築を付け狙う外科医 
邑輝一貴の起こす数々の事件を中心に、
次々と都筑や密の生前の事が明らかになっていく・・というもの。

作画は、個人的にはそんなに好みではなかったのだが、
こういう雰囲気の絵は、けっこう好きな方も多いかも。

おそらく、原作ではもっと壮大な展開がありそうで、
人物に関してもTVアニメでは描ききれていなかった感じがしたが、
設定の面白さはあったので、けっこう惹き込まれた。

ちなみにOP・・・ TO DESTINATIONによる「EDEN」という曲が
L'Arc~en~Cielの唄い方にそっくりだなぁって思っていたら、
この曲がOPになった数年後、L'Arc~en~Cielがこの曲を唄っていたw
ストーリーにもぴったりで、けっこう好きな一曲です。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 21

オオカミ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

意外と見ていて面白かった

厨二病的なタイトルに引かれて視聴しました。

タグでBLってあったんでどんな感じなのかとか身構えていたけどあまり気にせずに見れたw


話は数話で一つのまとまった話で結構スムーズに見れる作品

話はちょっと非現実的な感じだけど、最初背景が国会議事堂でえ、、、政治アニメ!?とか初回ちょっとビビったけど、しばらく見ていると結構引き込まれて行く内容だった


でも、説明が話の展開で最初はまったくないから視聴者は置いてけぼりだったかもしれない。。。実に惜しい作品だ


ラストはまあまあいい感じに締めくくっていたからなんか見終わってすっきり消化したかんじだ。

キャラはイケメンぞろいで良く女の子は女子高生?の顔が微妙結構重要人物のはずなんだがねー

音楽は、なぜこの曲にしたって全力で突っ込みたいほどop ed共に残念な感じ。
作中のは全然良いんだけど

作画はまあ微妙なところだね、、、髪の毛の揺れ方とか服が若干不自然な部分が最後まで多かった。でも人物の方や戦闘シーン、召喚獣の描写がよかった。


ー余談だが今回のアニメで気がついたけど、腐女子向けアニメの描写ってめっちゃ細かいから僕の好みの絵なんだよな;なんか若干最近複雑な心境だ

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

りおんぱん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

犬都築はなしだな~

冥府にある死者の生前の罪業を裁く機関「十王庁」
その中で閻魔庁の召喚課は死者に関するトラブル扱う機関
通称「死神」と呼ばれている
都筑麻斗は新パートナー黒崎密と九州地区を担当していく


~感想~
原作は未読

肩書きは面白そうだけどもそれに似合った内容の物語ではないと思う
残念と思う点は多々あり…
召喚課があまりにも無能・無力なこと
悪党が野放しのまま
都築達が失敗ばかりのくせに無反省であること
編ごとのヒロインが誰も彼も悲惨な最期を遂げ何一つ救いがないこと
少しキャラクターに優しい話もあってもいいかなって思う
何より物語は中途半端で終わってそれっきりに。
原作が中断してしまったことが大きな要因かもしれませんが
オリジナルストーリーで完結させるべきだったと思う
基礎設定が面白いのに生かしきれていないよでもったいない気がします

少女漫画が原作ですがBLまではいかなくても
かなり強い傾向が出ているので苦手な方は要注意!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3
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