東映アニメーションでファンタジーなおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの東映アニメーションでファンタジーな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月20日の時点で一番の東映アニメーションでファンタジーなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

63.4 1 東映アニメーションでファンタジーなアニメランキング1位
京騒戯画(Webアニメ)

2011年12月10日
★★★★☆ 3.6 (407)
1961人が棚に入れました
京騒戯画はネット配信アニメ。『不思議の国のアリス』をモチーフとして、街のイメージを京都、世界観を国宝として高山寺に伝わる『鳥獣人物戯画』の3つの要素を融合した作品です。ストーリーは「鏡の都キョウトに現実の世界から入ってしまったコトちゃんが、現実の世界に戻るために活動する話となっていますが、アクションあり、ドタバタのコメディありの作品になる予定です

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

待ってました!の痛快カオスティックワンダーランド!(ようつべ、ニコ動で1期、2期とも無料で観れます!)

若干26歳、松本理恵監督が送る待望のオリジナルアニメーション作品!
商業アニメ作品で彼女より若い監督とか少なくともオイラは知りましぇーん^q^
天才です、これはいわゆる(キリッ










妖怪と人間がアッタリまえに暮らしている京都っぽい街並みの異世界、その名も【鏡都】を舞台にハスキーくぎゅう演じるリボンがよく似合う制服少女『コトちゃん』が所狭しと暴れまわるぅ~!!!!!
笹さんのレビュやひげさんのレビュにもありますよう、森見登美彦っぽいとか、ガイナっぽいなってカオスな第一印象を受けます


初キャラデザとなった林祐己を筆頭に優秀なスタッフが集結
いくらなんでも作画クオリティが高過ぎwちょっとビビるwこの先本当に続くのだろうかw










なんらかの理由で鏡都から「家に帰る」方法を探しているコトちゃんと弟たち


彼女達を世話する優しくも厳しい生臭坊主の『明恵』(ただしイケメンに限るっ!


さらに見た目フリフリドレスでセレブな貴婦人なのにその正体は鬼(?)で妖怪の軍勢を従えている『八瀬』
住職なのに大仏型ロボットとメカヲタ少女など科学的な軍勢を従えた『鞍馬』


彼らは明恵と兄姉関係にあるようで、コトちゃんを利用して【とある事】を企てているようですが・・・・・・










いやー><
期待値を遥かに上回る出来の作品!
だって林祐己ですよ!?w
可愛いいいいいじゃねぇぇぇぇぇかぁぁぁぁぁ!!!!!!
今後一体どんなお話が始まるのか!
PCモニターの前でwktk全裸待機しておりまするっ(キリッ


やっぱくぎゅうのハスキーボイスはどんな高級料理にも勝る究極のメニューだーっ!
軽く白飯三杯はイケルな!











今夏からスタートした第2期では1話10分ほどで各キャラクターにスポットを当てたお話を展開するようです
投げっぱだった1期から各キャラを掘り下げる方向へと路線変更したようで、少々説明臭くなってしまったのが個人的には残念でなりません><
監督もお若いことですし、ニコ動文化に浸った一部の輩の言うことなど気にせず、もっと独創性を見せて欲しいところですよ










しかしまあ;バンプレストとのコラボはいいんですけど一番くじの一般販売は未定とかホントにヤル気あるのかお><;
それときゅんキャラが2600円っておまw

投稿 : 2024/11/16
♥ : 35

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

待っていた第2弾をようやく視聴

ネット配信のこのアニメ作品、
不思議の国のアリス、鳥獣人物戯画、そして京都をモチーフに
作られているらしいと聞き、これはぜひ観なくては!と
期待を大に、まずは第1話を視聴。
ちなみに今後も、何話かに渡って?更新されるらしい。

始まって早々、感じたのは静と動のコントラストが鮮やかということ。
原色に彩られたポップな色彩は大正時代っぽいレトロ感もあり、
静寂感のある京都の風景が絶妙にマッチ。
そしてスピード感のある人物達の動きとカメラワークは
まるで万華鏡を手早く回転させているような感覚で、
彼らのハイテンションぶりに目が回りそうだった。
しかも、セリフの言葉遊びもなかなか秀逸。面白い。

きっと何度も観直せば、画面の隅っこや様々なところに
伏線めいた情報もたくさん仕掛けられていそう。

短いカットの中、登場人物をぱっぱと紹介していく。
制服を着た元気いっぱいの女の子 コト。
彼女と行動をともにするやんちゃな感じの双子 阿と吽。
仕事を抜け出して女の人と逢引している色男の僧侶 明恵。
この明恵は、コトや阿吽たちの面倒を見ている親代わりのようで。
そのほかにも、何かの研究室なのか白衣を着たショーコや男性。
腹黒そうで何か大きなギャップを感じさせる住職 鞍馬。
お城のようなお屋敷に住み、レトロなドレスを着た女性 八瀬。
そして、コトとの再会を嬉しそうにしていた謎のコト様。

彼らを見ただけでも、これから何が起きるのかワクワクしてくる。

wikiの情報どおり、舞台は京都らしい街並みや風景。
でもそこは外界から隔離されて時間が止まった京都=鏡都。
人間と妖怪が混沌となった世界でせめぎあう3つの勢力というのは、
おそらく登場人物の中の3人、明恵、八瀬、鞍馬だろうね。
この3人がどうやら「3人会議」なるものを企ている様子。
コトの知らないところで動き出しつつある計画とは何なのだろう。

そしてバースデーケーキに書かれた「コト」とは
鏡都に戻ってきたというコト様なのか。
コトを見てうれしそうに抱きしめていたコト様。
二人のコトの因果関係も気になるところ。

また、アリスの一部をモチーフにしているなら、
自分達の家に帰れなくなったコトと阿吽たちが
追いかけようと話していた黒いうさぎも、
今後何らかの鍵を握っていそう。

ってことは・・・ますます、置いてけぼりを食らわないよう、
しっかり注目していかないとw

とりあえず、つかみはOK~!の第1弾だった。
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そして、数日前に第2弾を視聴した。

第2弾は3話構成になっており、コト、ショーコ、八瀬を
それぞれの話で主人公にして展開。
EDもまた、3話それぞれ違っていてなかなか良かった。
中でも個人的に気に入ったのは2話。
10分以内の短さなのに見応えがあった。

早くも次回作が待ち遠しい。
あんまり待たされると忘れてしまいそうだよ~

投稿 : 2024/11/16
♥ : 53
ネタバレ

景禎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

我は後世たすからんと云ふ者にあらず。ただ現世に先づあるべきやうにあらんと云ふ者なり

2011年~2012年にWebアニメとして発表されたものに肉付けしてテレビアニメ化した作品。

全10話を通して見ただけでは、ん~・・・よくわからん。でも雰囲気だけは何となく気に入った、というのが率直な感想でした。放送自体は予習編、聖地巡礼(?)編、復習編を加えて13回の放送だったのですが、そういうのを全部見てもやっぱりよくわからん。放送がすべて終わってから、録画もう一度を最初から見直して、やっとぼんやり内容がわかってきた、というのが正直のところです。難解です。

なぜこの作品はこんなにも難解なのでしょうか? 絵は親しみやすく、原色系のファンタジックな画面も美しく、引きは十分なのに・・・

一番の理由は、お話しの構成が時系列、空間系列(て言う言葉ってあるの?)になっていないことだと思います。もう少しわかりやすく言うと、過去と現在、京都と鏡都が、ランダムに出てくるということです。また、同じ出来事を別の登場人物の視点で何度か描きなおしている、というところにも原因があるかと思います。代表的な例で言えば{netabare}親子の別れのところ。ここらへんは明恵上人、鞍馬、八瀬、薬師丸のそれぞれの視点で何度か描かれます。視点が違うので、似て否なるものです。{/netabare}

もう一つの原因は名前の混乱。別の人物に同じ名前がついている。さらには、同じ人物に別の名前がついている。具体的には{netabare}明恵上人の息子である薬師丸が父と同じ明恵と呼ばれる。古都の娘は母親の名と同じ音のコトである。さらに、明恵上人は現代の京都では稲荷と呼ばれている。{/netabare}視聴中の混乱を避けるために、公式Webサイト等の登場人物の説明なんかを参照しながら見ることをお勧めします。

これらの点が、この作品を難解にしている原因ですが、同時に作品の表現上の特徴でもあり、製作者側が一定の効果を狙ってやったものと思われます。なので視聴者側で、それらをじゅうぶんに理解したうえで視聴する必要があります。そうすれば、お話の内容が結構すんなり頭に入って来るようになります。

だいたい、予習編、復習編なんかがあること自体、製作者側もこの作品が難解であることを認識している証拠ですよね。

1回通して見て分からなかった方は、そのへんに注意しながらもう一回最初から見直してみてください。そうすると、この作品の本来の良さに触れることができるようになると思います。

ちなみに、Webアニメとして発表されたものは、テレビアニメ版よりもさらに断片的であるため、テレビ編よりも難解(というか、これで分かるほうが変?)です。これを見てもほとんど理解の助けにはなりません。

ジャンルはアクションファンタジー。SFの要素もあります。歴史の要素や昭和ノスタルジー的要素もあります。主人公明恵(みょうえ)は、絵に描いたものを現実化する能力があり、それゆえに都に住む人々から気味悪がられている、という設定ではじまります。

ちなみに明恵とは、京都の栂尾(「とがのお」と読みます。紅葉の名所、高尾です。)の高山寺というお寺を開いた、実在した歴史上の人物をモデルにしています。高山寺は、日本の漫画文化のルーツとも言われる鳥獣戯画で有名です。

明恵の5人の家族は、ある事情により一緒に住むことができなくなり、明恵、古都は3人の子、薬師丸、鞍馬、八瀬を置いて鏡都を出て行きます。「いつか必ず始まりと終わりを連れてここに帰ってくるよ。」と言い残して。
その後、数百年をかけて家族が復活するまでのお話しです。神や仏や並行世界が登場する、かなり壮大なお話になります。

この作品のテーマは、ひとことで言えば家族の再生です。そのテーマを、時系列、空間系列シャッフルの手法を駆使して、派手なアクションと原色系の幻想的な絵を使って、まるで万華鏡のように見せてくれます。詳しくは、ここで私がごちゃごちゃ説明するより、作品を見て感じてください。

参考までに、私が心に残った台詞。まず、コトの言葉。
{netabare}いつも一緒に夕日見たよね、ご飯たべたよね。そういうのが愛だよ。
つまんないことで喧嘩したり、くだらないことで笑ったり、いつもより5分早く帰ってきたりする、そういうのが愛だよ。
笑ったり、泣いたり、怒ったり、喜んだり、いつも一緒にしてくれたよね。そういうのが愛だよ。{/netabare}

明恵上人の父(コトの祖父)の言葉。
{netabare}いるだけじゃいかんのか? 理由としちゃそれで十分さ。{/netabare}

ところで、現代の京都の場面では、登場人物がスマホを使ったりしているのですが、一方で、町には市電が走っていたり、蒸気機関車が走っていたり、昭和30年代の京都の雰囲気を楽しむことができます。

音楽も秀逸です。OPの「ココ」もGoodですが、EDの「疾走銀河」の雰囲気はわたし的にとっても好みです。BGMもすばらしい。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 28

72.5 2 東映アニメーションでファンタジーなアニメランキング2位
映画 HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ(アニメ映画)

2018年10月27日
★★★★☆ 3.9 (22)
86人が棚に入れました
な・な・なんと! プリキュアオールスターズがちっちゃくなっちゃった!それは【プリキュアの想い出】をねらうミデンのしわざ!想い出をうばわれると、これまでのことをぜ~んぶわすれちゃうみたい! ?しかも残ったプリキュアは『HUGっと! プリキュア』と『ふたりはプリキュア』だけで……大ピンチ! !こうしちゃいられない! みんなで力を合わせて、キラキラ大切な想い出を取り返しにいこう! !

声優・キャラクター
引坂理絵、本泉莉奈、小倉唯、田村奈央、田村ゆかり、本名陽子、ゆかな、宮野真守、山本美月

takato さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

オールスターエンタメと革新的CGと悪人正機説の三位一体。「痛みを知らぬ者に真の祈りは生まれません」。

 私が何故プリキュアおじさんになったか?。結論から申し上げるなら、人生最高のアニメ映画が本作だからなのです。人生最高の作品、となると単に優れた作品というわけじゃなく個人的に重要なサムシングがあるもの。本作が私にとって特別なのは、その予期せぬ出会いの驚きという面が大きいのです。油断していたボンクラな私にキュアエールことハナの愛は深く深く私の心を洗い清め、見事にプリキュアおじさんに入信することとなったのです。


 本作の飛び抜けている点を列挙すると沢山あります。


 75分しかないのに3つくらいクライマックスがある上に、応援演出を単なるお約束じゃない使い方で見せてくれる脚本の妙とか。オールスターのバトルをゴチャゴチャさせずに美しくかつ格好良く表現し、後半のほぼを全編手描きの最高峰にも匹敵しているクオリティーで表現しているCGの驚異的なレベルとか。林さんが担当された音楽が最高すぎる(特にオールスターメドレーの部分)等々。



 そんな中でも私が一番痺れたのは、そのテーマ性でした。エンタメとして面白いだけでは良い歳こいた男を号泣はさせられないもの。この物語は、前半まではキュアエールことハナの成長が主眼ですが、後半は本作の敵キャラである宮野さん演じるミデンの救済が主眼になります。


 敵キャラが単なる悪いやつではなく、現実の苦しみを象徴しているキャラではないと深味は出ない。本作のミデンほどにその痛みが痛切に私に刺さり、同時に現代に普遍性を感じさせられるキャラはそういない!。ミデン。それは誰からも省みられない孤独で、幸福な記憶なんて一つもない存在。だから、他人の幸せな記憶を収集して現実逃避しているが決して満たされない空虚…。


 これはオタクの、いや現代に生きる疎外と孤独に震える人々そのものではないか!、っとその正体がわかった瞬間に目を開かれ、もはや本作は私にとって単なる「お話」ではなくなったのです。これは私に、いや私達に向けられている物語だ!。ミデンの姿がてるてる坊主を思わせるのも、大きく見えるが中身は空っぽというメタファーになっているし、クライマックスの世界と対比になっているのも凄い。


 そして、最初から割りと恵まれていて痛切な痛みを知らないプリキュア達には彼を倒そうとするが、ハナだけは彼の孤独と痛みに共感して救おうとする。


 何故なら彼女は、小学校時代に無茶苦茶いじめられて不登校になった過去がある、中学生デビュープリキュアだからなのだ。言うなれば「おジャ魔女どれみ」の長門さんがプリキュアに変身した姿なのである(長門さんを知らない方はドおジャ魔女の3期と4期をご覧ください)。


 彼女だけがミデンの痛みと孤独に共感できる。何故なら彼女もそれを心から共感できるから。彼女のエールは傷ついた事のない人間の呑気な応援ではない。傷ついても前に進んだ者の真の応援なのだ。「悲観主義は気分の問題、楽観主義は意志の問題」という言葉があるが、彼女は困難な現実を知っていても、それでも信じる、それでも願い続ける。それ故に彼女の勇姿は私の胸を打つものだあったのです。


「なんでもできる、なんでもなれる」


 エールのいつも決め台詞が、ここでは全く違った響きに感じられる。声のトーンもいつもと違い、ここでは単なるお約束の決め台詞ではなく、絞り出すような祈りと願いの言葉になっている。


 プリキュアにおじさんになるということは、単に彼女らの物語を観客として眺めてるだけではない。彼女らの体現している理想や生き様を心に固く懐いて共に生きていくこと、正にプリキュアという神と共にあるように生きていくこと!と本作で私は開眼したのです。



 更に後半はほぼCG、決めカットだけ手描きという表現になるのですが、これが日本CG界では「宝石の国」以外では達成できていない高みに至っているのも凄い!。元々プリキュアは回を重ねる毎に宝石のような綺羅綺羅な色彩を多用するようになっていたし、edでCGダンスシーンをやるのが恒例になっていたから題材として非常に向いていたというのもあるででしょう。


 しかし、本作のCGは柔らかい表情の表現まで驚異的なレベルに至っている。なんでこんな凄い技術があるんだ?と不思議なレベルで、このCG表現の革新だけでも見る価値充分です。あと、「ハイキュー」などで最高の仕事をされている林さんの音楽が至高なのも素晴らしい。


 総合すると、本作はビジュアル◎、音楽◎、脚本◎、テーマ性◎、と私には完璧という域を超えた究極的な一本と言えます。しかも、これだけのことを75分くらしかないプログラムピクチャーの中でやっているという奇跡!。今後優れた作品は出るでしょうが、この完成度に思わぬ出会いをするのをリアルタイムで体験できることはそうないように思える。プリキュアシリーズ全体は今後どうなるかわかりませんが、本作を見ちゃうとまだまだ期待せざるをえません!(幾原監督に一層やらせてくれないかなぁ)。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 10

ヌンサ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ファンになって日は浅いですが

今作視聴前のプリキュアシリーズ視聴状況

完走:Yes!プリキュア5
半分:フレッシュプリキュア!
完走:スイートプリキュア♪
完走:スマイルプリキュア!
8割:ドキドキ!プリキュア
序盤:ハピネスチャージプリキュア!
序盤:Go!プリンセスプリキュア
完走:魔法つかいプリキュア!

他は未視聴





ついに劇場にプリキュアを見に行ってしまいました。
でも「土日に行って、席が子供たちでいっぱいだったら肩身が狭いだろう」と思ってわざわざ平日に行きました。

幸いにも(?)客席は数家族でした。
しかし、誰もミラクルライトを振らない(^▽^;)
これが結構さみしくて、次回プリキュアの映画を見に行くときは、
恥を忍んででも子供たちがたくさんいる日に行こうかなという気持ちになりました(笑)



作品のクオリティですが、素晴らしかったです。セルルックCGが。
物語の後半から多分フルCGになるのですが、なぜ"多分"と書いたかというと、たまに手書きのカットがあったような気がしたのです。でも、それくらいセルルックCGのクオリティが向上していることは間違いありません!
「HUGっと!プリキュア」のエンディングを見ていても度肝を抜かれましたが、近い将来テレビシリーズのプリキュアが全編(あるいは変身後のみ)フルCGになっても違和感ないかもしれません(異論は認めます)。

中盤やけに重苦しい展開だったり、観客に歴代の好きなプリキュアの名前を言わせようとしたりと「完全におっさん向けやんけ(笑)!」な展開は少し複雑な気持ちでしたが、まあ泣きましたよね。

ほんの少しだとしても、全てのプリキュアにセリフがある!
プリキュアたちが、シリーズごとに必殺技を繰り出すシーンのカタルシスは半端なかったです。
今作のテーマは、プリキュア15周年ということもあって『思い出』なのですが、クライマックスにプリキュアたちが思い出について各々述べるシーンは、卒業式の訓示っぽくて涙ちょちょぎれました。

上映時間の関係上、難しかったのでしょうが、ベビープリキュアの可愛さはもっと押し出してもよかった気がします。
何とももったいない。アムールだけ異常におとなしいのは最高でしたが(笑)。

宮野真守さんの演技も安定の素晴らしさでしたし、エンディングのダンスは永久保存ものだったりと、
劇場に足を運んだかいのある作品でした。他の劇場作品も、随時見ていきたいです。




P.S.あとモフルンが最高でした(^_^)

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3

さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

プリキュア・メモリ

貴方の好きなプリキュアは誰ですか?
2タイトル以上好きなプリキュアがある人におすすめしたい映画でした。
総勢55人のプリキュアすべてにセリフがあり、活躍してくれます。

もっとも、尺の都合上キャラによってはセリフがわずかしかないということもあるのですが、「あなたの好きなプリキュアは?」と問われ、「キュアハニー!!あっでも、トゥインクルも好きだし、ムーンライトも…選べないよお!」と思い巡らす記憶、このキャラはこんな可愛さがある、そしてこのキャラは・・・と考えるうちに、画面で活躍している以上の頭に蓄積された活躍が重なって、シリーズ終了から5年以上経っているのに、しゃべって、活躍していることがとても貴重なことに思えてきて、胸が熱くなりました。

大きなお友達は心の中で絶叫できる、静かな体験型の映画が私の中で構築されました。

ああ、ミラクルライトを振り回して好きなプリキュアの名前を大きな声で叫べたら、さぞかし気持ちが良いだろうな・・・
いっそ20歳くらい若返りたい。

まあ、今までの思い出を奪われるミデンの能力はご遠慮願いたいですけどね。

この映画の為に全キャラ起こしたと言われるちびキャラたち。折角なのでもうちょっと見ていたかったかも。

ドラマパートでは幼児化したルールーちゃんが一番かわいかったです。
幼児化したさあやとほまれ、えみるに翻弄されるはなのドタバタはちょっと面白かったけど、コメディだけでは終わらないのがはぐプリでしたね。
途中で心が折れて泣き出しちゃうはなをなぎさは擁護して「だってまだ中学生なんだよ。」と発言しましたね。でも大人でも泣きたいときはいくらでもありますよ。辛いとき助けてくれる人はいない様に思えるかもしれないけど、役場や病院の先生に相談してみましょう。すぐ解決にはならないかもしれませんが、出来るだけいろんな人に相談を聞いてもらうと、解決の糸口が見つかりやすくなりますよ。
なぎさは初代の重圧から、達観した思考をもってしまったのかもしれないけれど、もっと子供っぽさを持っていてもいいのかなと思います。
なぎさが子供らしさを得られる社会に、これからのプリキュアはなっていってほしいですね。

見せ方において、やや不満が残ったのは、説明過剰でテンポが崩れてしまっていたことです。
本作は、かなり映像の情報量が多かったので、省略してもいけた気がします。その分見せ場に多く時間をとってもらえると私は嬉しかったです。

そんな本作の映像ですが、前半ドラマ多めパートは手書き作画で、後半オールスターズはCGでという住み分けになっています。
お互いの質感を合わせるために、なんと手書き作画の処理をCGに似せるという試みを行っていました。

すごいよ!流石スーパーモデラー出身の宮本さんだ!

そして、大量のキャラを生成し、動かす、先鋭の東映デジタル部の技術力の高さ。いつも驚かされます。
いや、ほんと、日本で一番すごいCGアニメを見たかったら、プリキュアを見ろっていつも思います。

さて、そんな本作ですが、ターゲット層である幼児に受けるかは疑問です。
年齢的に過去のプリキュアはそんなに知らないでしょうし、ママ目線でのプリキュアって需要あるのでしょうか。フィルムカメラとかってちっちゃい子分かります?
敵が怖くないのは一応意識してるのかなと思いますが、ちびキャラで結構楽しめたりするのかな。高校生くらいまではちっちゃい子の気持ちがまだわかってたような気もしますが、いつの間にか忘れちゃうものですね。
大好きだったアニメとか、大切なことを忘れていることがあり、時々情けなくなるのですが、そんな状況の中で、過去を思い出させるきっかけになった本作はとても有り難い存在でした。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 2

75.3 3 東映アニメーションでファンタジーなアニメランキング3位
金色のガッシュベル!!(TVアニメ動画)

2003年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (540)
3393人が棚に入れました
高嶺清麿は、普通の中学校に通う、見た目は普通の中学生。だが、MIT(マサチューセッツ工科大学)の論文さえもたやすく理解してしまう頭脳の持ち主である。そんな彼はクラスにも馴染めず、不登校を繰り返し、鬱屈した日々を送っていた。
ある日、清麿の家に謎の少年ガッシュ・ベルが現れる。彼は清麿の父親から「息子の友達になってくれ」と頼まれ、はるばるイギリスからやってきた元気な男の子。退屈な日々は終わりを告げ、ガッシュとの騒々しい毎日の幕が開く。やがて清麿とガッシュの前に次々と敵が現れ、一つの事実が明らかになってくる。実はガッシュは千年に一度行われる魔界の王を決める戦いに参加させられた、100人の魔物の子の一人だったのである。
次々と襲ってくる魔物たちとの戦いの中で、『やさしい王様』になるという志を抱くガッシュ。然し彼らの前にはさらに強力な魔物が…。

声優・キャラクター
櫻井孝宏、大谷育江、秋谷智子、前田愛、釘宮理恵、折笠富美子、小嶋一成、高橋広樹、菊池正美、こおろぎさとみ、置鮎龍太郎、山崎和佳奈、山田きのこ、桑島法子

めいろ* さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

お前に清麿の何がわかる

今の年代の方がどれだけ本作品を認知しているかどうか、それこそ僕の認知が及んでいない訳ですが、大衆作品の中から3つ好きな作品を選べと言われたら、必ず本作品を選ぶでしょう。

僕の世代から言わせてもらうと、本作品を見たことが無い人なんてまずいないと思っているのですが、もし、本作品を見たことが無い人がいるのであれば、それが衝撃的だと感じる程の事であります。


大衆作品と言うのは、対象となる年齢幅が広い作品に限られてそういったジャンルになるのだと思います。
しかしながら、大衆作品とは言っても、犬夜叉なんかはある年齢層の人間が真剣に見ると実に深い作品です。そんな作品も大衆向けに属してしまう事を僕は非常に勿体無いと感じるのです。

これはジブリでも言えることでしょう。
と言うのは、何だかその作品の本質は棚にあげられがちだという印象を僕は持っているのですが、これが一般的な印象と相違があれば申し訳ありません。


本作品を僕はもっと子供の頃に見ました。

その本質をきっと理解していないだろう子供の頃の僕が本作品を見て、毎週のようにボロボロと泣いたのです。

結婚して、子供もできた現在の僕が本作品をもう一度見返して、またしても良い大人がボロボロと泣いたのです。

突然ですが、題名に回帰します。


「お前に清麿の何がわかる」


というのは、ガッシュベルの放った台詞です。
主人公の清麿の想いを踏みにじった人間に対して、ガッシュベルがそれを言ったのです。

本作品の大きな特徴として、仲間を想う気持ちの強さが他作品と比べても尋常じゃなく大きい作品です。

誰かが傷ついている時は、身を呈しても、蔑まれたって、どんな事があっても必ず助ける。そういう強い想いです。

本作品には、そういった正義感について作者の想いがとても思い切りよく乗った作品だったと思います。

誰だって最初は弱くて、上手くいかない時もあるけれど、絶対に侵害してはいけないところを踏みにじられた時、果たしてそれを諦めることができるでしょうか。

これだけ強い想いで人間を想う事ができる世界がもしどこかにあるのなら、それこそ金色に輝く素敵な世界なんだと思います。


人間が持つべき根本的な想いを、大人になると忘れがちです。

だからこそ、今見るべきなんです。
本作品を当時と違った視点で、その本質を僕たちは今、感じるべきなんだと思うのです。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 4

シェリー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

まっすぐな意志と強き思いはやさしさから生まれる

電撃を吐く子どもと分厚い赤い本でおなじみの『金色のガッシュ!!』
すっごい好きです。なのでその良さについてだらだらと書いていきたいと思います。

天才が故に孤独を強いられてしまった中学二年生の高峰清麿。
そんな息子の状況を見たイギリスの大学教授である父から送られてきたのがガッシュだった。
バカみたいに正直でまっすぐなガッシュが清麿の卑屈になり深く埋まってしまった優しさを
泥まみれになりながらも心の中から掘り出す、友情を力強く語る情熱的な一話から始まり
多くの悲しみと苦しみと悪に立ち向かう小さな戦士たちの物語です。

100人の魔物の子どもの中から魔界の王を決める戦いに参加しながらお話は進んでいきます。
自分が許せない物事に関してはとことん前へ前へと突き進むガッシュやその仲間たちはかっこいいです。
でもまだまだ子どもな彼らにとってはキツイこともたくさんあるし、たくさん泣いてしまいます。
この作品の良いところはその涙を流しつつも、さらにはそれをもバネとし恐いものへ立ち向かっていく姿にあります。
グッときてしまうこともしばしば。
魔物は自分の本を燃やされてしまうと魔界へ帰ってしまうのですが、
そのパートナーとの別れも感動的だから涙腺の緩い僕は忙しかったですw

アニメは原作と違うところはすべて飛ばして観たのでそっちの方はわかりませんが
好きなキャラはガッシュ、ティオ、コルル、ダニー、レイラ、バリー、ロデュウ、ウォンレイ、フォルゴレです。

ガッシュ、ティオはもちろん好きです。
コルルに物語の中で非常に重要な役目を持たせたのはすごく良かったです。
彼女の思いがガッシュの意志となりちゃんと生き続け、振り返る度に不憫な目にあった彼女を思い出す構成は素晴らしいです。
ダニーはいいですね!ホント好きです。別れ際のじじいもキザだねえ!かっこいい!
レイラは単に可愛かったのもありますが、恐怖の中でも信念を突き通そうというその姿に感動しました。
バリー、ロデュウはあの別れのシーンにグッときてしまいました。いや、ホントはグッとどころかムチャクチャ泣きましたがw
バリーの読者への裏切りとも呼べる自己犠牲の行為とグスタフとの別れはとても涙を我慢できませんでた。
敵ながらロデュウも◎。強引にチータを引きずり回していたかと思えばすごく彼女のことを考え、励ます彼のギャップにやられました。
彼はやっと最後に自分を取り戻せましたね。よかった、よかった。
ビジュアルが一番かっこいいウォンレイとリイェンの関係は出番こそ少なかったけれどなかなか泣かせてくれました。
フォルゴレの病院コンサートは良かったです。あの背中は忘れられない。


今作の主人公は「こども」でした。
彼らは数多の作品で愚直なまでのまっすぐさと純真な心で、
成長するにつれて社会やルールに縛られ大事なものが見えなくなってしまった
「こども」ではない人々の心を洗い流し、今一度大事なものはなにか問いかけてくれています。
また、大きなところではピーターパンは幻想の国で永遠に生き続け、星の王子さまは希望を残し夭折しました。
そうやって彼らが社会の外れで存在することはわれわれにとって救いにも似た思いを馳せる場所であると思います。
杜にあるほこらのように、深海に生きる生物のように、地の底を這う地底人のように、
また『ハチクロ』の観覧車のように、腐海のように、ラピュタのように、はたまた全知全能の神のように。
それはどこにもないようで、われわれのすぐそばにあるとても尊いものです。

この作品はいつ観ても笑えますし、微弱ながらも励まされます。
アニメだと大谷育江さんのガッシュの声が聞けるのでなおのことです。
あの声は普段は王様口調と相まってすごくかわいいし、シリアスな部分でもとっても映える声です。

とっても好きな作品です。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 9

ジェロニモ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

熱血好きが自信を持ってオススメする萌えならぬ燃えアニメ

原作は週刊少年サンデーで連載されて、2度の映画化も行われた人気作です!

一般的にも人気のある作品だと思います。


ジャンルは王道バトルもので、100年に1度、魔界の子供100人が人間界に送られて魔界の王様を決める為の戦いをする物語です。

王道ものでは1番熱くて感動できる作品だと自負しています。


あとギャグのセンスもピカいちです。

ほんとにほんとにオススメなんですけど、アニメだとやっぱし長いと思うんです。

しかも物語後半でいきなりガッシュの声優が変わったりして違和感が尋常じゃないです。


しかも終わり方もよくわかんないんですよね…

やっぱこの作品は漫画で読んだ本がいいのかも知れませんね。

終わり方がよく出来すぎていて感動が止まらなかったです。
今でも思い出しただけで涙腺が緩んじゃいます…

投稿 : 2024/11/16
♥ : 15
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