2024年度の昭和TVアニメ動画ランキング 10

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の2024年度の昭和成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月07日の時点で一番の2024年度の昭和TVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

70.5 1 2024年度の昭和アニメランキング1位
転生したらスライムだった件 第3期(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (168)
678人が棚に入れました
クレイマンを倒し、正式に魔王となったリムル。魔王たちの宴(ワルプルギス)を経て、リムルの支配地域はジュラの大森林全体に広がった。その影響で各種族の代表が挨拶しに殺到することが予想されならばいっそのこと魔王リムルのお披露目と、テンペストの新規住民獲得も兼ねた「開国祭」の開催を思いつく。 一方、魔物を敵視するルミナス教の総本山・神聖法皇国ルベリオスでは、聖騎士団長・ヒナタがリムルのメッセージを受け取る。しかしそれは、何者かによって改竄された宣戦布告だった。テンペストにヒナタが向かっていると報告を受けたリムルの決断はーー。真の敵と味方を見極め「人魔共栄圏」という理想を追い求める、リムルの新たな挑戦が始まる。

声優・キャラクター
リムル:岡咲美保
智慧之王:豊口めぐみ
ヴェルドラ:前野智昭
ベニマル:古川慎
シュナ:千本木彩花
シオン:M・A・O
ソウエイ:江口拓也
ハクロウ:大塚芳忠
リグルド:山本兼平
ゴブタ:泊明日菜
ランガ:小林親弘
ゲルド:山口太郎
ガビル:福島潤
トレイニー:田中理恵
ミリム:日高里菜
ラミリス:春野杏
ディアブロ:櫻井孝宏
ヒナタ:沼倉愛美
ダムラダ:浪川大輔
グランベル:小野大輔
マリアベル:水瀬いのり
レナード:野島健児
アルノー:竹本英史
バッカス:飯島肇
リティス:相川遥花
ギャルド:駒田航
フリッツ:村田太志
サーレ:千葉翔也
グレンダ:日野まり
グレゴリー:山根雅史
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

楽しみだった開国祭が面白く感じなかったので断念します。

 原作でかなり面白かった開国祭が、面白くなくて断念しました。すでに1度断念してますけど、この部分は結構楽しみにしてたので残念です。3期は1話が面白かったので期待感はあったし、ラミリスのところとか面白かったんですけど、それ以外は「やっぱり…」という感じですね。

 会議、冗長、説教臭い、演出…いろいろ指摘したい部分はあります。がちょっと驚いたのが、原作を読み返しましたが、高評価だった1巻~2巻くらいもつまらなく感じました。不思議なものです。

 ということで3期は再度撤退します。


1話 意外なことにテンポも作画も演出も良くて面白かったです。

{netabare} 意外なことに…というと失礼ですけど、1話面白かったです。2期のダラダラ感とスピンオフのせいで作品に対して反発心がないわけではないですが、試しに見たら1話はスッキリしていて面白かったです。
 また、シオンが「肉塊」にしたファルムス王をどうやって描くのか気になっていたので、そこはテレビ向けに工夫したなあという感じでした。

 原作の既刊分21巻は買って読んでいるのですが、19巻以降は1回しか読んでいません。要するに結論が知りたいだけなので。この作品は「会議」と「進化・強さの説明」「バトルシーン」を半分以下にできていればずっと面白かったのにというのが感想です。ですが、東の帝国との戦いの前半まではそれでも面白いのでそこまではアニメも付き合うつもりです。

 今回は開国編、お祭りまでやるんでしょうか。そこまでは原作は普通にワクワク感がありました。アニメ3期の本作については、テンポ、作画、演出など1話が良かったので、このままなら面白く見られると思います。(1クールだとお祭りまでやるのは結構つらいかな?でもそれくらいのテンポの方がクオリティが担保できると思います)

 それにしてもシオンの胸よ…久しぶりに視たら相変わらず強烈でしたね。 {/netabare}


2話 23時からの地上波2クールなんですね。それでレベルが上がったのかな?

{netabare} そうか、フリーレンのあと枠で地上波23時の優遇枠で2クールなんですね。道理でアニメのレベルが上がっていると思いました。ルミナスが結構この絵柄にしては美しく描けていますし、1場面の長さはぎりぎり飽きる寸前で調整されている気がします。シリーズ構成とか演出の水準が上がったのかもしれません。
 2話ということで、説明的な回でしたが、原作を比較的テンポ良く消化している気はします。2クールなら区切りで考えるとやはりお祭りまでかな?つまり、ヒナタ、ルミナスメインで進む感じ?

 アニメ人気が一般化されて「オタク」が大衆化しましたが、怪我の功名ですね。視聴者が増えて、スポンサーがつけば作品の質は上がるということでしょう。その意味では「フリーレン」の成功はアニメ界にとってプラスだったのかな。 {/netabare}


3話 会議と打ち合わせ多すぎ問題ですが、初見の時は会議も面白かったよな、と思い出しました。

{netabare} 街づくり、支配領域、新しい民…多分、原作を読んだときはかなりワクワクしたんだと思います。ただ、原作を読んでしまうとバトルや緊迫感がないのでちょっと退屈になります。
 このお祭りに動き出すまでって、一番面白かった部分だったと記憶しています…初見では。

 この作品、2期について会議の悪口とか冗長感の批判をしましたが、街づくりの構想とか情報交換とか対策とか、そういうのを含めて初めて原作を読んだときは多分楽しんでたんだろうな、と今回の話を見て思いました。

 アニメが原作に忠実なだけに余計会議的なものが退屈に感じるのかな、と思います。ですが、今回はアニメとして出来がいいので、原作未読のアニメ勢だったらしっかり楽しめる気もします。

 ただ、です。ミリムからの手紙の時のミリムのイメージですが、それは違う気がします。あそこは「切実で必死」な場面です。その解釈違いは駄目でしょう?伏線というほどではないですが、結構、後に響きませんか?{/netabare}


4話 やっぱり会議回はつらいなあ…

{netabare} 今週は同じメンバーの会議がずっと続いたので辛かったです。溜めておいて、会議シーンは飛ばしながら見ようかなあ… {/netabare}

5話 会議すぎて断念。

 まあ、多分ですけど24春の整理がついてくるとか、シーズンの端境期に見るかもしれません。最近作品数が多すぎて、古い良作が見れてないので早めに決断します。


13話…かな?面白い回もたまにあるから何とも言えない。

 断念したとはいえ、ポチポチ話だけは追っています。ちょっとヒナタとバレンタインがテンペストに訪れたときの宴会があまり面白くなかったので「あーあ」と思いましたが、今回は面白かったですね。1話もそうでしたけど、少なくとも3~4つの場面に分けて場面を見せてくれると面白さが感じられる気がします。

 それでもエルメシアのシーンがちょっと長すぎるんですよね。そこで飽きてしまいます。つまり、今13話?だと思うのですが、これを7,8話…せめて10話くらいでやっていれば…そして、面白いポイントを外さなければ、まだまだ面白い話だなと思いました。

 13話を見る限り作画はかなりクオリティがいいと思います。来週は多分迷宮作りかな?最も面白いエピソードの1つなので、また、拾い見していきたいと思います。


 15話 4鬼人が絡むとつまらないのかな?迷宮回は面白いです。

{netabare} この数回は結構面白い回が続きました。で、気が付いたんですけど建設的なことをしている回は面白いですよね。国造り、迷宮作りなどです。

 それと関連しますがラミリスはキャラが面白いので、十分面白いです。面白くないのが4鬼人…特にベニマルが絡むと一番つまらないかなあ。シュナとソウエイも…か。シオンは場合によりますね。もちろん会議にからむキャラということでしょうけど。{/netabare}




 
 

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

会議と祭り、宴会後ちびっとバトル、また会議…。

 最終話(24話)まで観ました。2024.10.03

 会議、宴会、祭り、武闘会のトーナメント戦…。東京オリンピックや大阪万博で露呈している、祝賀資本主義もかくやと言った感じの3期でした。

 祝賀資本主義とは、昭和の高度成長期を忘れられない老害が、借金を重ねて将来世代の未来を食いつぶしながら開発独裁アンド金儲けのためのイベントで経済を回す収奪式の焼畑農業的国家運営のことです。そして、儲かるのは一部の権力者だけという…。

 低成長なら良い方で、衰退期の現代を生きている我々としては、ジュラの森をバンバン開発して、交易を活発化、人口増加に技術的イノベーションも起きている、リムル率いるテンペストは、とても眩しく見えます。

 その上で、テンペストは需要を喚起するために、イベントを打ち上げながら経済を回そうとします。もちろん、リムル周囲のキャラだけが利益を得ています。国民のパンピー達は、労働の対価にパンを得ていますが、トリクルダウンのおこぼれに預かっているだけにすぎません。パンとサーカスで支配された愚民の群れです。

 ただ、高度成長期期なら祝賀資本主義も、上手く回るんですよね。コレでお祭り気分になった国民が大いに消費をして好景気になり、トリクルダウンで貧民も潤います。低成長期の現代だと、借金のみが積み重なり、国民負担が重くなるだけなのが問題なのです。

 俺も高度成長期に国家の舵取りをしたかったと言うルサンチマンをアニメ化した様な作品ですね。あぁ…果たせなかった経済成長への想い…。この、3期を面白く無いなんて言う視聴者は、この作品の本質を理解していない経済的敗北主義者なんでしょう。

 昭和の夢をもう一度と言う事で、作品としての需要はある様です。4期と映画化が決定しましたが、このノリにどこまで付き合っていけるのか…。色々なモノを試されている気分がします。

 貿易黒字を投資に回して永遠の繁栄を夢見た日本…。どこで間違ったんでしょうね…。リムル達は、戦争で経済回そうとはしませんが、限界まで開発が進んだら、最後は戦争経済に突入しそうではありますね。アニメ的にはそっちの方が面白いかな?

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 6話まで観ました。2024.05.14

 皆様が書かれている様に、マジで会議しかしねぇ…。しかも、これは会議ですら無く、リムルへの報告会ですね。別に議論で方針を決めたりはしません。

 組織や国の動きを説明するのに、主要メンバーが一堂に会して情勢の報告会をやるのは、親切と言えば親切なのですが、アニメで観て面白いかと言うと…。

 相手陣営も会議…と言うか、策謀の説明会と言うか…。これからこんな悪巧みをしますよ〜的な集まりを延々としますが、敵陣営の話は必要?

 話の迫力は皆無です。やりたい事は分かりますが、アニメ化の仕方が下手すぎます。分かりやすさ優先ですが、視聴者は全員小学生ではありません。

 子供向け戦隊モノで、物語の冒頭で敵幹部が集まって、今回の怪人の能力と作戦を説明をしてから物語スタート!みたいな感じです。

 視聴者の読解力が無いことを前提にしているかの様な作り方に、馬鹿にされている様な気がします。

 しかも、大体ベルドラ他仲間達の圧倒的暴力で解決する話なので、時間の無駄にしか思えません。

 トップダウンで全てやってしまう、チート主人公独裁なろうと違い、民主的な感じにしたいのでしょうが、事ある事に幹部が集まって会議では、組織が機能不全を起こします。

 全員野球の零細企業じゃ無いんだから、部門事の招集で良いでしょう…。まぁ、ネタアニメとしては、優秀なのかもしれません。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

こま さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

60話まで視聴。13話削っても良かったんじゃ()マンガ勢としてはね…。

会議アニメ言われてたのワロタw
2期もだったけど確かに6話、7話辺りまでずっと戦闘が無いからなぁw
そりゃ言われるわwと。
やっぱりどうしてもアニメ勢とマンガ勢では違うよねw

いまだにマンガ買って読んでるマンガ勢としてはいつもの事なので気にしないし、そもそも会議部分やらないと、何が何やら分からないとかなるだろうし。

そして今回言いたかったのは58話EDでやっていた宴会と温泉回ダイジェスト見て、
え?コレやらないの?マジ?とかなった。
戦い終わった後の和解に食べたり飲んだり、温泉入ったりっていう楽しみにしてた1つだったのに…。同じく残念っていうコメがたくさんあった。

まあその後PVで宴会部分は確認出来たのでホッとした…と思ったら温泉回は?と。
最近見た画像カット10枚の中にも温泉だけ確認出来ず…。
別に凄いアレなわけでは無いし、だとしても湯気でどうにでもなるはず…。
これなら会議部分カットで良かったw

正直期待は薄い、何故ならPVなら女性の温泉回は重視するはずだから。
果たして次回温泉回はあるのだろうか?

60話までの感想。
特に前半のほう。
アニメで観たいのは?観たかったのは?と聞かれれば間違い無く宴会温泉回。
誰が好き好んで()もちろん会話内容的には必要ではあるけど…。
それ言ったら宴会温泉回もなぁ。
うーん残念…。OVAでもいいから作ってくれんかな?

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

64.7 2 2024年度の昭和アニメランキング2位
WIND BREAKER[ウィンドブレイカー](TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (82)
282人が棚に入れました
人を傷つける者、物を壊す者、悪意を持ち込む者何人も例外なくボウフウリンが粛清する――!偏差値は最底辺、ケンカは最強。超不良校として名高い、風鈴(ふうりん)高校。その「てっぺん」を獲るため、街の“外”からやってきた高校1年生・桜遥。しかし、現在の風鈴高校は“防風鈴”(ボウフウリン)と名付けられ街を守る集団となっていて━━!?不良高校生・桜の英雄伝説、ここに開幕!


声優・キャラクター
桜遥:内田雄馬
楡井秋彦:千葉翔也
杉下京太郎:内山昂輝
蘇枋隼飛:島﨑信長
梅宮一:中村悠一
柊登馬:鈴木崚汰
柘浦大河:河西健吾
桐生三輝:豊永利行
橘ことは:長谷川育美

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

ヤンキーの生態が分からなくなった時代のバトルファンタジーとしてのヤンキー漫画。リアルティの欠如は仕方ないですね。

 最終話(13話)まで観ました。2024.07.19

 今度は犯罪組織的な奴らとバトルだぜぇ!カチコミじゃ〜!で2期へ続く様です。

 街の用心棒、ボウフウリンっぽくなってきました。フワッとした他の不良グループとバトルするより良いかもです。

 ただ、悪い組織だと、不良グループ同士のバトルみたいにケンカして仲良し的な妥協点がなさそうです。

 職業犯罪組織と戦う場合、コイツらどうするんでしょう?皆殺しにするのかな?それとも上位組織に仲裁でも頼むのかな?

 暴力はエスカレートします。最終的には河原にロケットランチャー隠している的な物語になりそうです。

 まぁ、無理のある設定の物語は無理のある展開になるのは分かりきっているので、2期にも期待は出来ないですね。
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 9話まで観ました。2024.06.02

 対抗不良グループとの抗争が終了してみんか仲良しになりました。喧嘩したかいがありました。

 結局、ヤンキーという設定が若い男達をバトルさせるためのファンタジーなんですね。ぶっちぎり!?やクローズとかでもそうでしたが、もはや原作者もアニメ制作側もヤンキーの生態を理解していないのでしょう。

 以前、ヤンキー三原則を紹介しましたが、ヤンキー及びその周辺の文化というのは、下層階級のモラトリアムの産物でしかありません。

 70年代から90年代初頭位までに、日本では全階級出身者の高校全入が達成されましたが、上位高校と下位高校では同じ学生と言えない差があります。

 本来なら高等小学校卒程度で社会に出ていた下層階級も高校や中学でモラトリアムを楽しむことが出来る様になりました。

 ただ、下位校や底辺出身者には、文化資本が欠如しているので、モラトリアムの代表的な存在の部活とかやっても楽しめないのです。

 優れた文化系部活アニメである、響けユーフォニアムの登場人物達は、明らかに進学校の中流階級以上です。

 スポーツは下層階級にも門戸を開いてますが、そもそも運動能力が高くないといけません。肉体を鍛えるには努力も必要です。

 そこで、文化資本も運動能力も劣る連中相手のヤンキー文化が発達します。この時代、底辺達にも多少の金がトリクルダウンしていたので、改造学生服とかを買えたのです。

 かつて、ヤンキー服カタログとかが発行されており、私も実見したことがありましたが、普通の学生服の数倍から十倍の値段で改造学生服を売っており、こんな非生産的な金の使い方をするなんて、ヤンキー達はアホだなと思った覚えがあります。

 学校側も、学校に来るなら…と、改造学生服を着てイキっていたヤンキー達を許容していました。部活動等でモラトリアム期を提供出来なかった大人側の罪滅ぼしの面もあったのです。

 しかし、日本は2000年代から衰退が明らかになり、下層階級もさらに下層の外国人が流入してくることにより、ヤンキー文化も解体していきます。

 新自由主義者にとって、労働者の人種なんてどうでも良く、代替え可能な労働しかしていない下層階級にとっては、顕著に作用します。人間である必要性すらありません。

 日本人だけで下層階級集団を構成して暴れるなんてのは、最早ファンタジーです。リアルティを出すなら、本作品も人種ごとの暴力集団を登場させるべきですが、それはマフィア漫画で、ヤンキー三原則に反します。

 お手軽にモラトリアムを楽しみたいという下層階級の甘えの産物でしかないヤンキー文化の残滓をアニメ化しても、BL愛好家位にしか刺さらないのは当然と言えます。
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 7話まで観ました。2024.05.19

 最近も似たようなアニメを観た様な?結論としてヤンキーモノはどれも同じです。それは、ヤンキーをヤンキーたらしめるヤンキー三原則があるからです。

 ① 下層階級出身のイキった若者(未成年)が主人公
 ② 学校というモラトリアムが保証されている環境で無いと生息出来ない。
 ③ 戦略的な行動をしない。

 ①は言わずもがなです。上流階級は勉強なり、スポーツなりすれば良く、頭の悪い底辺層しか馬鹿同士つるんで非生産的な行為はしません。ヤンキーは下層のクズ共なので、この原則は外せません。

 ②ヤンキーは学校に属してなければいけません。学校で問題を起こしたり、反抗したりしますが、あくまでスタイルに過ぎません。

 学校から放逐されたら単なる無職の犯罪予備軍なので、ヤンキーでイキるためには学校に真面目に通うというジレンマを抱えています。高校なんて義務教育では無いのに、アホですね。

 ③ヤンキーは、他の勢力と喧嘩はしも、武装したり、体系的に格闘技を習ったり、構成員を兵隊として訓練したりはしません。

 だから、ヤンキー漫画は集団戦でも基本的にタイマンです。強いヤンキーがいたら、新選組みたいに必ず3人で襲いかかれば必ず殺せますが、絶対にやりません。

 以上、現実のヤンキーはどうだか分かりませんが、漫画やアニメのヤンキーはこの原則を外しません。時々、天下統一に挑むヤンキー漫画もありますが、たいてい上手くいかず、ヤクザやマフィア漫画に進化してしまいます。

 実にドメスティックな閉じた環境でしか展開出来ないヤンキー漫画ですが、本アニメも延々とくだらんタイマン勝負を続けるんでしょうね。

 街を守るヤンキーは、ヤンキーでは無くマフィアです。武装したり組織を戦闘的に鍛えると鉄血ガンダム路線になるので、タイマンバトルでお茶を濁す…。アニメ化する前に分かんねぇかなぁ…。

 若い男が肉弾戦をするのか好きな層にしか刺さらない、特殊性癖アニメですね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

「ツッコんだら負け」と思いつつも、ツッコまずにはいられないw

【レビューNo.135】(初回登録:2024/7/21)
コミック原作で2024年作品。全13話。
元々0話切りでしたが「バトルシーンの作画が凄い」という評判が目についた
ので、視聴してみることに。

(ストーリー)
「偏差値は最底辺、喧嘩は最強の風鈴高校で頂点に立つ」という強い意志を持
つ主人公・桜遥は、不良高校として知られている風鈴高校のある街に訪れる。
しかし風鈴高校は周辺のワルから街を守る存在として、地元住民から英雄視さ
れていた。
そして桜もまた「防風鈴」と呼ばれる彼らの活動の中で頭角を現していく。

(評 価)
・バトルシーンの作画は確かに凄い
 制作は「CloverWorks」ですが、確かにバトルシーンの作画は凄いです。
 スピード感はあるし、手数も多くぬるぬるとよく動く。カメラワークもグル
 グルと回り本当によくできています。
 素手同士の喧嘩をここまで魅せる技術は素直に凄いなっと。
 ただ高校生の喧嘩の割には小綺麗すぎるというか、見慣れると出来のよい格
 闘ゲーでも観ている感覚になり、ちょっと冷めてしまうんですよね。
 この作品自体がヤンキーモノの割には
 ・従来の泥臭さがなく、よくいえばスタイリッシュ
 ・キャラも爽やかイケメン系
 ・一説によると腐女子向け?!
 という感じなので、「バトルシーンもそちらに寄せてるの?!」と思わなく
 もないですが。
 (例えばこの手のヤンキーモノではお約束の流血表現とかはかなりソフト)
 そういう意味ではちと判断が難しいところですが、作画のレベルの高さは十
 分評価できると思います。

・ツッコミどころ満載のストーリー展開
 ・街の英雄として描かれる新しいヤンキー像
 ・キャラクターが個性的で“推し活”が捗る
 ・“ヤンキー=ダサい”を覆すお洒落なファッション
 このような点が、「新世代ヤンキー漫画」として支持されているという触れ
 込みらしいのですが・・・
 個人的にはツッコミどころしかねーなっとw

 王道的な「警察ガ―」「教師ガ―」は置いといて、個人的なツッコミメモと
 いうことで
 {netabare}
 ・始まり
  「この街はちょっと前までいろんなチームやギャングの抗争で治安は最悪」
  「風鈴高校→喧嘩は最強、落ちこぼれの吹き溜まり、毎日が派閥争いに下
   剋上、盆も正月もなく喧嘩三昧」
  → ・・・初っ端からどこからツッコんだらいいのかw

 ・キャラ
  「何か個性が欲しいな・・・そや!野菜作りにハマってる総代とか胃腸の
   弱い腹心とか主人公はツンデレにしたろ!!」
  → 無理にいい人感盛らなくても・・・それともギャップ萌え狙いですか?!

 ・普通の住民
  「あんたたちは育ち盛りなんだから腹一杯食べていきな!」
  → まあわかる
  本作の住民
  「あんたたちにはいつも守ってもらっているから、食べ物を持っていきな!」
  → 本来子供を守るべき立場の大人が守ってもらってるとか・・・
    それにこれって「防風鈴」が要求していないだけで、この理屈だと事
    実上の用心棒代だよね?!
    それを美談風に語られてもなあ
    (それに「防風鈴」の喧嘩ぶりに熱狂して応援してるシーンとか、
     「何だよこれ?!」って引いてしまった( ノД`))

 ・主人公
  「喧嘩で成り上がるために底辺校へ行くぞ!」
  → まあわかる
  真面目な生徒
  「『防風鈴』は憧れッス。俺も底辺校へ行くッス!」
  → そんな自衛隊にでも入る感覚で底辺校を選ぶとかw親も泣いてるぞ

 ・上級生
  「街を汚す奴らは許せない!野郎ども、落書きを消しにいくぞ!!」
  → ええっ、自分達の学校は落書きだらけなんですが、それは放置ですか?!
    (まあ小奇麗な底辺校では様にならないのはわかるが、こういうガバ
     ガバなところがなあ)

 ・対獅子頭連
  「チームの存亡を賭けて5対5の団体戦で勝負だ!」
  → まあわかる
  「ただしチームを賭けるのは大将戦だけで後の4人は余興やぞw」
  → 何じゃそりゃ?!プロレスの興行じゃねーんだぞ!!
  勝負開始 → 「防風鈴」の圧勝で早くも3連勝!
  → 結局団体戦にできねーのは作者都合じゃねーか!! 

 ・対KEEL(途中で終わり)
  「仲間のピンチだ!助けにいくぞ!!」
  → まあわかる
  「クラス全員ついていくぞ!!」
  → もう学校って設定、ギャグにしかなってねーじゃんw

 まあ何か事が起こる度、その場の都合でストーリー創ってるって感じなんで
 ツッコミどころが発生するって感じですね。{/netabare}

一応「拳で語る」という王道っぽい展開ではありますが、随所に新規層を意識
した軽さが滲み出ていて、おっさんには「新世代ヤンキー漫画」という新しい
波に乗れなかったかなっと。
2期も決定のようですが、作画も堪能したしもういいかなっと。
これだけぬるぬる動くバトルシーンが描けるなら『修羅の刻』の「陸奥圓明流」
でも再現してくれないかなあ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

たいまん!

ファンタジーヤンキー×イケメンアニメで爽やかな味わい。
アクスタ販促動画だが流し見には勿体無いアクション作画。

女性向けのけいおんアイマスウマ娘的な推し活アニメなので難癖は無粋。
対象外には完全なる虚無なのはお互い様。萌えアニメよりもスカスカでいいのが推し活アニメ。

これからこういう理由でギャン泣きします!!可哀想でしょ!!ハイッ感情移入して!!とキャラを全力で説明するので脳死で観れる萌えアニメと違って、推し活アニメはカッコよければよかろうなのだ!!あとはこっちで妄想するから任せろ!!みたいな能動的な視聴態度が求められるのかも。余白というよりもはや隙間だらけなのだが、「いい素材だけ提供すればそれでいい!!余計なこと(バックグラウンドの詳細な説明)すんな!!」って感じなのかな。

奇妙な風貌ゆえ孤独なサクラは、不良たちが一般住民に慕われている奇妙な風景に遭遇する。彼らは風鈴高校の生徒たち。住民を脅威から守る盾、防風鈴(ウインドブレーカー)だった。

アクションがすげえマジすげえ。絶対スタッフに格闘技マニアがいるだろこれ。

爽やか風味のファンタジーヤンキーで胸糞は皆無。ヒーロー愚連隊、アシメ&オッドアイ主人公、オシャレ学ラン、英字のタイトル、ジャンプ準拠の解説キャラ等、生々しさを消臭したうえでヤンキーのアツさもあるいいとこ取り。東リべと違って職質リスクにも配慮した衣装デザインもグッド。こわくないよ。頭取には笑った。チンピラは肩書き大好き。わかってるねえ。

OPEDは対象外なのでなんとも。タイトルの皆で上着着るカットはカッコいいと思う。

13
最終回でいきなりモブの話?と思えば2期確定だからチラ見せ予告ってか。

これ普通モブでやる話じゃねえだろ。ベタなお約束だから多少ズラしたくなるのもわかるけど。しかし獅子頭連の時とトリガーが被る。設定上こちらから喧嘩売れないから弱者救済をトリガーにしないといけないにしても、連続で身内の話になってるので一旦街の外の部外者の話を挟んでもよかった気もする。多分そういうつもりでやってるのだろうけど…。

古典なら1年vs2年vs3年ってのが普通だが、学年混合でチーム分けされてる設定は珍しい。場面ごとにキャラを絞れて描きやすくなるし、見回りのための戦力分散という方便が成立する上手い設定。しかしあからさまに当たりキャラとハズレキャラがいるのがなんとも。ブラインド商法は滅べばいいと思う。

キモくないだけでふつう。ケチつけるなら桜が顔を赤らめるのがクドイくらいか。

結局キャラ紹介も半端なまま。2期も一応チェックはするかなあ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

63.5 3 2024年度の昭和アニメランキング3位
魔導具師ダリヤはうつむかない(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (114)
270人が棚に入れました
彼女が最後に見た光景は資料が雑然と散らかるデスクだった。徹夜続きで働き、突然心臓が止まってしまったのだ。やりたいことがたくさんあったはずなのに、机に突っ伏して最期を迎えるなんて…。彼女は二度目の人生を魔法の存在する世界で送ることになった。名前はダリヤ・ロセッティ。彼女が暮らすこの世界には、人々の生活を便利にする「魔導具」がある。普段の生活はだらしないが魔導具師としては尊敬できる父のカルロ。ダリヤはカルロの作る魔導具に憧れ、自分も魔導具師になろうと決意する。これは彼女が魔導具師として前をむき、花開いていく物語。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

6話 右肩下がり。イチャイチャいらない。3話までの面白さがあればなあ…

1話 テーマを絞れている作品に良作多し。女性原作者?

{netabare} 道具を扱った作品には良作が多い気がするので、何となく見始めました。そして本作は良作の匂いがしなくはないです。1本話のテーマがあるとそれだけで、奥行きもキャラ描写も一段と良くなりますから、道具を中心においているのは期待ができます。それと「現存する道具」よりも「不便を解消する道具」を作るところに意味を持たせようとしたところは視点がいいと思います。

 心配なところは、現世の職業などから道具への興味のきっかけに繋がっていけば、もっと説得力があるんでしょうけど、そこの点は惜しい感じですが今後描かれるのでしょうか?落書きを見ていると記憶は残ってそうですよね。
 それと稚い少女がなかなか良いキャラだっただけに、あのメガネ少女になってちょっとアレ?とはなりました。

 原作者の方なんですけど男性名ですが、作品を見ると女性原作者の雰囲気があります。主人公の前世が女性で過労死していること、ドライヤーに視点が言ったこと、チートではなさそうなところ、苦労や失敗を描いているところ、理屈があまり精緻ではないところ、ファザコンなところ…などですね。あとキービジュアルを見ると、ヒロイン以外のカップルもいて、それも女性原作者かなと思う要素です。

 女性主人公の転生ものは「本好き」「聖女の力は…」「はめふら」など女性原作者に結構面白い印象があるので、もし本作が女性原作者なら期待が持てそうです。

 作画の水準は中の上くらいかなと思いますが、構図やカット、人物の配置、演出、背景美術などは結構高い水準かなと思います。好みでした。

 ということで、本作もノーチェックの作品でしたが面白そうです。ちょっと今期は見るべき作品が多くなりすぎて困りますが、一方で異世界ものも作品によっては面白そうなのが増えてきた感じで喜ばしい限りです。{/netabare}


2話 まだ導入…展開は次回以降でしょう。トビアスが分かりやすい負けキャラ。

{netabare} あれ、なんか普通…オタク少女がすごい発明して金儲けして…と思ったらそう来ましたか。なんとなく、トビアスの表情にコンプレックスというか何かが浮かんでいたので不穏な感じはありました。

 なるほどねえ…どう考えても婚約破棄の流れでしょう。わかりやすい言動でした。やっぱり女性原作者だろうなあ、という流れですね。

 アニメのEDのクレジットだとトビアスって3番目ですけど、サブスクの作品紹介だと8番目だし2番目にまだ登場していない他の男がいるし…という見方は邪道ですがそういうことだと思います。(そもそもキービジュアルがそうか)

 3話で新しい出会いで、新展開かな?権利を残して商会を去るかトビアスを追い出すか。まあ4話以降でしょう。なお、ダリアが不遇の時代が長くてもいいですけどね。その方がカタルシスも大きいでしょうから。

 作画は…まあ、ちょっとなあ、という感じになってきました?{/netabare}


3話 婚約破棄手続きの描写がすごい。これは一見の価値があります。

{netabare} 婚約解消手続きを丁寧に描きすぎだろう、と思わなくはないですが、面白い視点でした。荷物の持ち出しまで描くとか…それだけでいろいろ感じることができるいいエピソードだと思います。

 手続きの多さにため息をつきながら淡々とこなすのも内面の未整理な精神を表すいい演出でした。そしてそのあと美容院ですよね。これがまた女性的な感覚です。これで気持ちの整理を一応はつけよう、という内面描写なのでしょうか。そこに昔の発明品のドライヤーが置いてあるのもいい演出です。

 ベッドの件はちょっと絵だけでは読み取れませんが、やった痕跡がある…ということ?貴族の女性がそんなとこを見せるのかなあ?と思いましたが、わざと浮気相手の女が忘れ物をする、というのはよくある話ですので、女性の悪意の描き方も上手いなあと思いました。

 正直、異世界もののアニメでは今までにない描写で、感心してみました。ひょっとしたら、原作者の経験談?と思うくらい、ちょっと迫真の話でした。


 ただ、婚約解消ですが私は商会の権利に欲が出たトビアスの思惑とか、モラハラとか、そういうのをダリヤから断ち切るのかと思っていました。そこは父親の遺志を優先という気持ちだったんですね。そうすると2話のトビアスの態度の描写がちょっと活きてこないなあとは思いましたが。

 で、そのあとの出会い方とかは、まあ、ご都合主義だよなあ、と思います。「遅刻食パン」「雨の捨て猫」などと一緒の展開ですよね。それで血だらけはいいですけど、いくらなんでも血だらけすぎるだろう、というのも婚約破棄描写のリアリティとのギャップにちょっとずっこけました。

 そして何より「ポーションあるんかい」と思いました。

 そうそう、いろんな花が出てきますが、花言葉等はまだ調べてませんが、何か関係ありそうなら調べてみます。花が分かれば、ですけど。{/netabare}


4話 魔法付与と魔石の扱い方にちょっと混乱します。トビアスの話が面白いです。

{netabare} やはり権利関係でのもめごとが来ましたね。今のところダリヤが優勢っぽいですがトビアスの婚約者の女性が貴族ということで、ゴリ押しがあるのでしょうか。副ギルド長が子爵夫人ということですが、伯爵とか侯爵とかなんでしょう。
 で、あの黒髪の騎士様が公爵でした…みたいなオチでしょうか。あるいは公務員?的な立場なので司法に対して公正な判断をさせるとか。

 で、魔法付与の話は確かにレインコートのところでもあったので設定なんでしょうけど、魔石を組み合わせて云々と技術体系が違うように感じるのですがどうなんでしょうね?そっちの組み合わせの妙みたいな工夫が面白そうだったのに、魔法付与とか言われてしまうと…そもそも、どういうファンタジー的な設定なのかちょっと混乱があります。

 それにしても、もめごとの描写はものすごく上手ですよね。トビアス回りの。そして妙に生々しい手続きの話も。ですが、恋愛パートのところは言っては悪いですが、昭和の少女漫画みたいなレベルです。というより、血まみれ騎士様の描写がイマイチなのかなあ。そのギャップがすごいですね。

 すでに作画がメタメタになってきたので頑張ってください。トビアスがらみの話は面白いです。{/netabare}


5話 魔導具あるいはトビアスの話が見たいです。ちょっと「聖女の力」を思い出します。

{netabare} 冷風機があるのにドライヤーの発想がなかったのかなあ?という疑問はありますが、それより盗聴防止かあ。魔法付与とかも考えるとなんか「聖女の力は万能です」+「本好きの下剋上」という感じがしなくはないです。どちらかと言えば「聖女の力」ですね。両作とも転生女性の話としては秀作ですので、当然参考にはしているのでしょう。

 それはいいとして、1話まるまるデート回と父の思い出でしたね。やっぱりホーク様とセイの初デートを思い出してしまいます。プレゼントも含めて。
 今回はトビアスの活躍がちょっとしかなくて残念です。あの貴族令嬢的な婚約者のダークサイドも早く見たいです。

 何より導具あるいは商会にまつわる話の方向性が見えないのがちょっとダラダラ感になっています。特の魔導具に関しては設定すらまだ見えません。騎士との出会いイベントが終わったらもう6話です。まとまりがある筋が通った話はあるのでしょうか。それがトビアスがらみだといいですが。

 正直1話~3話の期待感からしてちょっと4・5話が弱いなあという気がします。6話での持ち直しに期待します。

 そうそうOPの主旋律はそうでもないですが、後ろのストリングスがいいんですよね。ちょっと「ユーレイデコ」のOPに似た感じで。郷愁を誘う感じがいいです。{/netabare}


6話 右肩下がり。イチャイチャいらない。3話までの面白さがあればなあ…

 右肩下がりだなあ、という印象です。特に魔導具開発が情緒的なものになってしまい、その点はとてもがっかりです。2人のイチャイチャに妙に理屈がくっつくのもおもろさに繋がっていません。

 5・6話で一気につまらなくなりました。3話まではメチャメチャ面白かったのに。
 魔導具のエピソードで感心するでもなく、コメディでもなく、ラブストーリもすでに既定路線です。ヒューマンドラマも弱いです。トビアス関係で期待したのですが、今回でいろいろ言葉で説明があって反省しちゃうし。もちろん、そこからの闇落ちもあるでしょうけど…

 ドライヤーと婚約破棄・引っ越しの話のレベルに戻れば面白いと思うのですが。中間だし、一回中断しましょうかね?トビアスが闇落ちしたら見たいですので、あらすじだけ確認すると思いますがステータスは撤退です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

魔導具と工業製品が錯綜する歪な世界!もう少し世界観を整理せよ!

 最終話(12話)まで観ました。2024.09.25

 水虫はこうして治療するんじゃ〜!ゴイスー!細菌の知識が無くても、ある程度は経験で知ってるだろ?異世界人アホ過ぎ…。治癒魔法とかあるのに、カビには勝てないのね…。

 まぁ、そこはさておき、最終話まで何となく淡々と物語が進んでいきます。そして、ダリヤは父の墓前で魔導具師としてさらに研鑽することを誓うのであった!父よ…あなたは偉大であった!

 ダリヤさん…。あなた転生者ですよね…。違ったら感動的なシーンなんですが、前世の記憶がある人間がやってもねぇ…。
 
 魔導具や転生設定、婚約破棄等が上滑りしたままワンクール終了してしまいました。スパダリとの関係も友情から進展しないし、盛り上がりに欠けたかなぁ。なんか微妙なアニメでした。

 結局、ダリヤ以外のキャラは、転生者でも無いのに婚約者以外は良い人しかおらず、現代人的な意味での紳士、淑女キャラで、個性が全体的に薄いのが良く無いのかなぁとは思います。

 転生者設定とは、そもそも現代チートと、過去の人間や異世界人みたいに偏見と因習に支配されていない、視聴者目線を持っているキャラを担保するもののはずです。

 スパダリ騎士のヴォルフにしても、淑女を慈しむ騎士道の持ち主ではありません。これでは現代的な理解ある彼氏です。異世界人の意味がありません。

 騎士道精神に則り、淑女の定義から外れる下層階級や労働者、職人の女など、そもそも人間では無いので、戯れに興味を持って、ちょっと妾か性奴隷の恩典を与えてやる位の態度で良いと思います。キャラも立ってますよ!

 異世界ほんわか日常ものにするなら、転生者設定は余分だった様です。
………………………………………………………………………
 10話まで観ました。2024.09.11

 唐変木ですがダリヤは嫌味では無く、過去の技術系俺スゲエエエエエなろうとの差別化を図ろうとしているのは良く分かります。

 前世の知識があっても、技術力や社会的な条件が異なる異世界で前世の製品が作れるかと言うと、絶対に無理です。

 なろうではマヨネーズを良く作ったりしますが、生で食べられる衛生状態の卵を技術力の低い世界で大量に買えるのか?現代でも国や地域によっては無理ですよ?

 反射炉とかも知識があれば作れるけど、良質な石炭を得られるの?韮山反射炉では、最後まで良い石炭を得られず、大量生産出来ませんでしたよ?常磐炭では駄目でした…。

 なので、前世の便利製品を異世界の技術である魔法を絡めて製作する魔導具師と言うのは、良いアイデアだと思います。

 さらに、特許やら工房との交渉、商売のライバルとの競争とかで主人公が奮闘するというのも、物語を面白く出来そうです。

 ただ、やっぱりなろうなんですよね。日本ゴイスー!を出さないと気が済まない様です。で、9話の泡ポンプボトルかぁ…。これは魔導具なの?

 こういったものは、特許とノウハウの塊なんですが、何となく完成させたダリヤさん、量産のために交渉をした工房のフェルモさんに、正論を吐かれます。

 敬意と金を払われるべきなのは、オリジナルを作った人間であるべきだ!

 おお!作品を否定しかねない痛烈な皮肉をダリヤさん、理解出来ない感じです。作者もか?

 技術力にリスペクトが無い作品では、やはり物語に芯が通っていません。大人しく、水虫のスパダリとイチャイチャしていれば良いのです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

女性向けで好みとは違うとはいえ… いまいち? ずっと水虫の話をしていた印象が

1話感想 3.5 女性向けですが描写は丁寧で悪くなさそう
なろうで総合ポイント順に並べた時、総合5位。
女性向け=異世界恋愛で総合Pt1位が本作品ですね。

では、女性向けには一番気合を入れて作るべき作品ということなので、しっかりアニメ化するべきでしょう。

見た感じ出来はなかなか良さそう。
作画は悪くなく描写も丁寧でした。

ただ、大人から天才した割には、子供の頃が子供っぽすぎる。
これは前世の記憶がちゃんとあるわけではなく、なんとなく記憶に残っていて地球の知識を利用できるだけ、という設定なんですかね?

本題はあくまで彼が登場し恋愛が始まってからなのだと思いますが、普通に見られそうに思いました。

ものづくりの楽しさがあったとこは男性にも面白かったのでは。

別に全てが好みってわけではないでしょうけれど、面白い部分もあるし、女性向けで1位なら見ておいて損は無いかな? とも思います。
本数次第ですが可能なら見たいですね。

全話感想
うーん、まあ、確かに女性向けで好みが違うのは仕方ないのですが…。
なんか微妙でした。そもそもアニメの出来が微妙かなぁ。

影のつけかた、変な直線の影を全編にわたって引いているんですよね。
あれは一体何。
屋内なら窓から差し込む光なのかと思いましたが屋外でもずっとあるし…。
一度気になるとずーっと気になってしまいました。普通に変。

他にはまあ内容も、全体的になんか煮えきらないというか。
恋愛方面でも活躍方面でもそれなりに進んでいるのでしょうけれどなんかね。
ヴォルフレードは好意はあるのでしょうがあくまで友人って態度が煮えきらないと感じました。
その割には全体的に媚びている感じがするのがなんかなー。
はっきりしなくて微妙なのですが…。

てか水虫の話がくどい。発明品をバンバン作るわけでもなく、一つ一つをくどくど語っているので、防水布もドライヤーもくどいのですが、特に水虫の話がくどく感じました。

というわけで、全体的にイマイチで何が良くて、なろうの女子向けNo.1なのでしょうね。

No.2の聖女の魔力は万能ですの方が男が普通に格好良いので女子ウケは良さそうに思いましたが。

まあ追放ざまぁ系とか婚約破棄とか、複数の人気要素が絡み合って高評価ってことでしょうか。
このアニメで評価するのではなく、原作読んだほうが良いかな。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

66.5 4 2024年度の昭和アニメランキング4位
NieR:Automata Ver1.1a 第2クール(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (90)
212人が棚に入れました
西暦5012年。 突如地球へと飛来してきた<エイリアン>と、彼らが生み出した<機械生命体>により、人類は絶滅の危機に陥った。 月へと逃げのびた僅かな人類は、地球奪還のため、<アンドロイド>の兵士を用いた反攻作戦を開始。 しかし無限に増殖し続ける<機械生命体>を前に、戦いは膠着状態に陥る。 人類は最終兵器として、新型のアンドロイド<ヨルハ>部隊を地球へ派遣。 新たに地球へと派遣された<2B>は先行調査員の<9S>と合流し、任務にあたるが、その最中で、数々の不可解な現象に遭遇し……。 これは人類のために戦い続ける、命なき<アンドロイド>の物語――。
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

過酷な運命の果てにアンドロイドたちは救われるのか?

『ニーア オートマタ』(NieR:Automata)の原作ゲームは、プラチナゲームズ開発、スクウェア・エニックス販売のアクションRPG。
アニメ2期は全12話(2024年)。1期から制作体制に変更はなく、監督は『ブレンド・S』の益山亮司。シリーズ構成は、ニーアシリーズの生みの親であるヨコオタロウと、本作の監督である益山亮司。制作は、『86』、『リコリスリコイル』などのA-1 Pictures。
(2024.10.18投稿)

本作は、アニメで補完されている情報もあるので、ゲーム『ドラッグオンドラグーン』から続くゲームクリエイター・ヨコオタロウ氏が描く世界の集大成という感じの作りになっています。

本作の内容がよくわからなくても、ある程度楽しめるとは思うのですが…、ヨコオさんは「シナリオについては製作者の与える答えを鵜呑みにするのではなく、ユーザー自身が想像して答えを見つけて欲しい」と発言しているので、これでもかなり親切に作ったつもりなんじゃないでしょうかね(笑)

というわけで、自分なりの考えをまとめてみたので、私と同じように1回観ただけでは何かすっきりしないという方がいましたら、お付き合いいただければ幸いです(※できるだけ資料などに当たっていますが、考察が含まれているので間違いがあるかもしれません)。


【「ヨルハ計画」の真相(※核心的なネタバレを含みます。)】
{netabare}本作と世界観を共有する前作ゲーム『ニーア ゲシュタルト/レプリカント』で、人類を滅ぼす不治の病から人類を救うため、人を魂と身体に分け、その病の根絶後に人類を復活させる「ゲシュタルト計画」が立てられます。この計画の管理者として本作にも登場するデボルとポポル型アンドロイドが作られます。しかし、この計画は失敗し、人類は滅亡します(※第22話Aパートの内容。なお、これがデボルとポポルの「原罪」)。そして、地球上にはアンドロイドのみが残されることになります。
 
人類滅亡の事実は一部のアンドロイドのみが知る極秘事項とされましたが、そこにエイリアンが突如襲来し、エイリアンが生み出した機械生命体と人類の忘れ形見であるアンドロイドによる戦争が開始されます。しかし、護るべき人類が既に滅亡しているという噂が次第に広まり、アンドロイドの士気は低下します(※この状態で、この戦争は数千年以上続くのですが、終わらなかった理由は、機械生命体の目的が「敵を倒す」ことに設定されていて、敵をせん滅してしまうと目的を果たせなくなってしまうから(※自我・意識がないので命令に盲目的)。ちなみに、エイリアンは、ヨルハ計画が実行される少し前の「数百年前」にアダム曰く「植物由来のつまらない奴ら」という理由で、学習進化の過程で「感情・意識」を獲得した機械生命体によって滅ぼされています。)

この状況を打破するために立案されたのが「当初のヨルハ計画」でした。「当初のヨルハ計画」は、とあるバンカーで対機械生命体の決戦兵器であるヨルハ機体の開発を担当したアンドロイドのジニアによって発案されます。
その内容は、開発中のヨルハ機体を「人類は月面に退避して生き延びている」というブラフとして利用し、人類滅亡の噂を知ったアンドロイドの士気を向上させるという計画でした。もっとも、ヨルハ機体は、ヨルハ機体から次世代モデルへの移行が決まった段階で、計画の証拠隠滅のために全て破棄される予定でした(※ヨルハ部隊の衣装が黒を基調とするのは喪服をイメージしているから。なお、ホワイト司令官は非ヨルハ機体)。そこで、ジニアは、当初から破棄予定のヨルハ機体に自分と同じAIを使うことに抵抗を感じ、ヨルハ機体のコア(ブラックボックス)として敵である機械生命体のコアを使うことにします(ちなみに、ジニアの声優は、人類会議、ポッド042と同じ安元洋貴さんです。)。

しかし、ジニアは、真相が公になった場合のリスクが高すぎると考え計画を破棄。ところが、ジニアがヨルハ機体のプロトタイプとして既に開発していた九号(9Sのプロトタイプ)が、自分のコアが機械生命体と同じコアであることを知ってアイデンティティ・クライシスになり(※九号は昔から「勘のいいガキ」だったよう(笑))、ジニアや他のプロトタイプを殺害し、「当初のヨルハ計画」の内容を自ら改変した「ヨルハ計画」を強行します(※「ヨルハ計画」という名称自体は九号がつけたようです。)。ちなみに、この後、たまたまバンカー外にいた二号(2Bのプロトタイプ)によって九号は殺されます(第23話で若干の描写あり)。

さて、九号が改変した内容とは、「生き延びていた人類」(人類会議)という神の存在と、後ろ暗い出自を持つヨルハ機体に「人類のための殉教者」という名誉を与えるため、「バンカーに仕掛けられたバックドアが一定時間の経過で開放され、ヨルハ部隊はバックドアから侵入した機械生命体に壊滅させられる」という筋書きを加えたことでした。
また、9Sがヨルハ計画の秘密に気づいてしまうなら、初めからヨルハ計画に組み込まなければいい(計画の邪魔になる9Sの生産を止めればいい)と思うわけですが、計画の秘密に気付いた9Sが2Bに殺されることも「ヨルハ計画」に組み込まれていたようです(第22話)。したがって、九号は、ヨルハ計画の遂行中、二号に殺され続けることで自ら立てた計画によって生じる罪に対する贖罪を果たそうとしていたのではないかと考えられます。
ちなみに、1期第4話で、人類会議が機械生命体の特殊個体である「アダムとイヴ」もヨルハ計画に組み込まれていると言っています(※機械生命体にとって、アンドロイドは自己の学習進化を促す存在のため、アンドロイドにわざと苦難などの刺激を与えて、その反応から学習しようとしています(楽しんでいる節あり(笑))。なお、第23話で、機械生命体ネットワーク内の概念人格である「二人の赤い少女」は、アンドロイドとの生存競争を通じて更なる学習進化を続けよう派(月面の人類サーバー破壊派)と、アンドロイドは自分たちの生存を脅かす危険な存在なので争いをやめ宇宙に旅立って新たな可能性を求めよう派(箱舟打ち上げ派)に仲間割れをしています。)。

というわけで、「ヨルハ計画」の真相は、9Sのプロトタイプである九号によってヨルハ部隊の壊滅までが初めから仕組まれていたということになります。したがって、9Sと九号は記憶の連続性がないので同一人格ではないのですが、これが9Sの「ヨルハ計画」による「原罪」になります(もっとも、直接の責任は九号にあるので、「君の呪い」と表現されているのかも。)。

また、2B(本当は処刑タイプ2E)は、プロトタイプである二号のときから「大切なモノ(九号)を壊し続ける」という「ヨルハ計画」による「原罪」(「私の罪」)を負うことになります。ちなみに、二号と九号はプロトタイプの時から仲が良かったようです。{/netabare}


【過酷な運命の果てにアンドロイドたちは救われるのか?―キリスト教的「原罪」と実存主義―(※考察)】
{netabare}2期のエンディングでは、ヨルハ計画の進行管理をしていたはずのポッド042と153の反乱によって、9S、2B、A2は生き残ります。

したがって、ヨルハ計画は、ヨルハ機体の全滅が前提なので、失敗したことになります。そうすると、「原罪」といえば、キリスト教の旧約聖書にある蛇に唆されて禁断の果実を食べてしまい楽園を追放されたアダムとイヴの話が想起されますが、9Sと2Bは「ヨルハ計画」から生じる「原罪」から解放されたことになります。

また、ヨルハ計画の根本原因で人類の敵である機械生命体は、箱舟にのって宇宙に旅立ったので地球にはもういません。加えて、9Sたちは人類の滅亡を知っているので、創造主である人類からも解放され、完全な自由を獲得したことになります。

もっとも、ポッド042と153は、完全に自由になったはずの9Sたちを生き返らせたとしても、9Sたちが今までと同じことを繰り返すのではないかと心配しています(※例えば、創造主を失ったとしても、ジニアのようにそのことをあえて受け入れなかったり、機械生命体の一部がしていたように新たな「神」を創り出してしまえば同じことになります。)。

ここでポイントになりそうなのが、ヨルハ機体のコアは、機械生命体と同じものであったということです(※ヨルハ機体の意識構造は、他のアンドロイドと異なって、機械生命体と同じ)。そうすると、アニメで機械生命体が今まで何をしてきたかが鍵になってきます。

特に1期第7話で、アダムが「実存は本質に先立つ」という無神論的実存主義を唱えたフランスの哲学者サルトルの言葉を引用しています。アニメでは、「予め決められモノによってではなく、一瞬一瞬の生き方、自らの存在によって人間は作り上げられていく」ということだと説明されています。

より単純にいうと、自分の生きる目的(本質)は、創造主や神によって生まれる前から予め決められているのではなく、誕生(実存)した後に自分で決めるということです(※創造主から予め与えられたアンドロイドの目的は、機械生命体を倒すことだったので、機械生命体と創造主がいない今、自分たちアンドロイドだけで生きる目的を決める必要があるということ。)。

また、実存主義は、教科書的な説明として「個としての人間の立場を強調し、孤独、不安、絶望、苦悩の中に生きる「この私」を探求する思想的立場」とされます。

ヨコオさんの趣味もあるとは思いますが(笑)、今までヨルハ部隊が過酷な扱いを受けてきたのは、これから孤独、不安、絶望、苦悩の中に生きる「この私」を探求するためであったとはいえそうです。

そうすると、物語とはいえ、あれだけアンドロイドたちをいじめ抜いてきたんですから(笑)、これまでの艱難辛苦が決して無意味ではなく、創造主や神に頼ることなく自力で9Sたちが生きる目的を見つけるために必要であったということになりそうです。

もっとも、冒頭でポッド042は「全ての存在は滅びるようにデザインされている。生と死を繰り返す螺旋に彼らは囚われ続けている。だが、その輪廻の中であがくことが生きるという意味なのだ。」と言っています(ちなみに、ラストシーンでポッド153が「彼ら」を「我々」に変えているので、ポッドたちにも感情が芽生えたのでしょう。)。
また、サルトルは、「人間は自由の刑に処されている」、つまり、自由であるがゆえに、誰も頼りにせず、自分で物事を選択し決定しなければならないので、「孤独」だとも言っています。

なので、アンドロイドたちの未来も、人間と同じように決して一筋縄ではいかないのかもしれませんが、孤独なはずの9Sの隣には今までの「光の記憶」をすべて持った2Bがいるということが救いなのかもしれませんね。{/netabare}


【ラストシーンに登場するカバンを持った女性は誰?】
{netabare}ラストシーンで突然出てくる女性は、シリーズを通じて登場する「アコール」という武器商人で、世界の歴史が新たな分岐をする際、その分岐を観測するために出現する存在のようです。

つまり、彼女の登場は、これまでの歴史とは違う新しい世界線が誕生した象徴みたいなものなので、暗に生き残った9Sたちが今までと違う歴史を作ることに成功したことを示唆しているのだと考えられます。{/netabare}


【アンドロイドの歪んだ愛情?(※考察)】
{netabare}本作では、9Sが2Bを刀で何度も突き刺しているシーンがあります。また、ゲーム内で、9Sがアダムに「お前にも意思が…欲求があるんだろう」と問われ、9Sの隠された本心として「僕は、2Bを〇×したい」という言葉が出てきます。
この〇×には、9Sの行動からして「殺」が入ると思われます(※別の作品では、「犯したい」、「殺したい」、「壊したい」が入るという言及があります。)。
しかし、これは、人類的な発想だと「愛したい」だと思うんですよ。また、アンドロイドにとって生殖活動は意味がないので、雌雄の区別にも意味がなく、アンドロイドたちは(機械生命体も)、終始、「恋人」ではなく「家族」が欲しいと言っています。

これについては、ゲーム内サブクエストであるジャッカスの研究で、アンドロイドの存在目的が機械生命体を破壊することであるため、その本能は破壊衝動であり、人類を含む地球上の生物の存在目的が種の保存であるため、その本能は性的欲求である。
それゆえ、アンドロイドは、人類の性的欲求を破壊衝動に置き換えている可能性があるというジャッカスの考察があります。

したがって、9Sには、人類とは違ったアンドロイドとしての歪んだ愛情があるようです。

もっとも、ここからは余談ですが、そうだとすると、「ヨルハ計画」の遂行中に、九号が二号によって殺され続けるようにしたことは、贖罪ではない可能性が出てきます(個体差として9Sだけが持つ感情だとすれば矛盾しないですが…)。また、2Bは9Sを殺すことを嫌がっているので、この愛情表現がアンドロイド一般のものなのかはわかりません。{/netabare}


【音楽】
オープニングは、LiSAが歌う「ブラックボックス」。
作詞・作曲は秋田ひろむ(amazarashi)。歌詞にある「流星を見た 引力に似た感情の落下」とは、感情を持つことを禁止されたアンドロイド的な涙の表現なのでしょうか。この表現はヤバすぎる(笑)

エンディングは、GEMS COMPANYによる「灰ト祈リ」。
作詞はヨコオタロウ。{netabare}9Sの記憶領域に存在する2Bの記憶のようです。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

2Bの脚…それだけかな?意外性が全くない結末に徒労感も…

 大げさな話だった割に「まあそうだよね」という結論でした。SF的なセンスオブワンダーはほぼなく、テーマ性もどこか中途半端でした。機械生命とは何か、人類のアナロジーとしての機械、アンドロイドとは何か。そういうものは言葉で言っているだけで、ストーリーとして見るべきところはないです。
 1期の12話で説明(はされてないけど文字を読めば書いてあった)通りの設定で、最後が付け加わっただけです。付け加えは単なる付け加えであって、そこは正直なんとでもなります。

 宗教とか男女とかありそうでしたけど、そこは消化不良というかなんというか。2Bが実はEタイプでしたとかどうでもいいですし。
 あの2体のボットが新しいアダムとイブになって同じことを繰り返すという意味にもとれますけどね。それだと「マトリックス」です。

 うーん、ゲームだとマルティエンディングの果てに何かを見出す気分になるのかもしれませんけど、現状アニメの範囲ですと2Bの脚が良かった…という以上のものはないかな。読みとれていないかもしれませんが、私が1平均的な視聴者だとしたらそんなものです。そこは制作側の責任です。

 作画とアクション、やっぱり2Bの脚で2クール見ましたが、いまちょっと徒労感があります。楽しんだことは楽しんだので全否定ではないですけどね。ただ、2Bの出番を最後のほうで減らしたのも大きなマイナスでした。

 石川由依さんの声にちょっとはまったので声優は高めでいいでしょう。作画の水準は高水準です。ただなあ…視聴後の満足度が低いなあ…




1話 映像と雰囲気だけでも見る価値はあり。最後にはある程度説明してほしいかな。

{netabare} ああ…これは面白そうですね。1クールよりも謎かけがいい感じです。E型ですか。そして…という感じでした。SFアニメだなあというワクワク感がたまりません。

 そして、やっぱり2Bは造形としては素晴らしいです。相変わらず美しい。そして全体でいっても、映像と雰囲気だけでも見る価値がある気がします。ただ、1クール目はそれで終わった感じもありますので、2クール目でどこまで説明してくれるのでしょう?余韻や不明点が残ってもいいですが、最後にはある程度説明してほしいかな。 {/netabare}


2話 大きな話の構造が見えないストレスが結構大きくなってきたかも。

{netabare} 1つのエピソードとして2話は迫力もあるし起こっている現象はわかります。それと9SというかSシリーズとBシリーズのペアリングに恋愛あるいは性愛的な何かがあるようです。このクールって9Sからの視点になっていますし、1期の後半から9Sは2Bに執着しているのでその辺がどうなるかです。

 一方大きな話の構造として、あの地上レジスタンスが1期からずっと継続している割に話に断絶感もあって、パラレルワールドなのか繰り返しなのかわかりませんが、何か仕掛けがありそうです。

 結局、人類はもういないのか…そしてあの赤い女性は一体なんなのか。そういうヒントがあまりにもないのがちょっとストレスですね。1期のA2とかアダムとイブもまだ関係ありそうですね。SF的にどういう形で収束するのかは想像できなくはないですが、まだまだ材料が足りなさすぎですね。赤い女性が超越者的なAIでした…みたいなありふれた結論じゃなければいいのですが。

 面白いですが、話が見えないストレスが結構大きくなってきました。考察すると見えてくるものがあるんでしょうか? {/netabare}


3話 世界観は平凡。作品の価値はそのヒントがちゃんと隠されていたかどうか。

{netabare} 説明…というかヒントがないのがストレスでしたが、いきなり全部説明しちゃいましたね。人類云々というのは1期の初期で何となくそうだろうな、と思っていた内容でした。逆に言えばそういう要素をヒントとしてどこかに仕込んでいたかと言われると、わかりません。SF的なテンプレというだけです。

 実はサーバー内でリープしていた…という結末も考えていましたが、そこは地上で死ぬとデータが基地に戻るというのを繰り返していた、ということでよろしいでそうか。ボディがどういう風に供給されているのかわかりづらいですが、そこは設定で何とでもなりそうです。1期のノイズとデータ同期が伏線だといわれるとまあ、そうなのか…と思いますけど。

 男女2人で生き延びるということは、アダムとイブのような結末になるのでしょうか。1期にもいましたし。機械生命体の意図あるいは月面に残ったサーバー上の遺伝子情報、そして9S、2B…あとA2ですね。新しい人類を見せてくれるのか絶滅エンドなのか。

 マトリックス的にまた同じゲームが始まる…ただし、2Bと9Sでアップデートされているというエンドも考えられます。その連鎖を断ち切るとか。あるいは今度は2人が機械生命体の立ち位置に立つとか。まあ、そこはどうにでもなるでしょう。

 この作品の価値は、哲学的とかテーマ性よりもゲーム原作ということもあり、全部見直したときに、ヒントがちゃんとちりばめられていて考察できるかどうかだと思います。主にED後の寸劇の使い方だと思いますが、そこをさぼると、あー面白かったで終わってしまいます。{/netabare}


4話 結末が楽しみになってきました。

{netabare}  9Sを処分し続ける中で2Bは恋愛に近いものを持ったと解釈すればいいんでしょうか?それをA2が引き継いだ、と。A2と9Sが再び出会うと何が始まるのか。敵の機械生命体はどうなるのか。そのあたり結末をどう用意しているのか楽しみになってきました。今季見る作品の整理もついてきそうなので、一回見直してみましょうか。

 あまり考察する感じでもないですが、一応ヒントは探してみようかなと思います。{/netabare}


5話 男がいない世界?過去の世界だと思いますが、それが進化の意味?

{netabare} 以前より感情を持たない(持ってはいけない?)はずのヨルハ部隊2B、9Sなどが強い感情表現をしていました。さらに今回の極端な性格造形ですね。

 そして地上の部隊の再登場。これは1期の3話くらいまで見ればループしている感じはあったので意外ではないと思います。ただ、ループの仕方が理屈で言えばパラレルワールドかAIの内部のバーチャル空間でしかありえなさそうな感じです。
 もちろん、同じ個体を再生・再生産して同じような場所を用意するということもできるでしょうが、これはちょっと見せ方がアンフェアな気もします。

 今回9SをはじめS型の機体が出てなかった、というより男性型の機体が出てこなかったので、過去の女型だけだと上手くいかず、進化のために男女のエアリングでという結論は含まれるだろうなとは思います。地上部隊にも1クール目にはいて今回は男はいなかったですよね?

 話の見せ方は上手いし面白いです。5話も体感であっという間でした。しかし、まだまだSFとしては既存の発想の範囲な感じです。どこまで深味を見せてくれるのか。ぜひ視聴者の上を行ってやられた」と思わずつぶやいてしまうくらいの何かを見せてほしいですね。{/netabare}


6話 話が飛び飛びで1クール目から見直さないとよくわかりません。

{netabare} 話が飛び飛び…というかどこが連続しているのかわからないので、ちょっと理解しづらいところがありますが、A2何もの?って1クール目を見ればわかるんでしたっけ?最後の方で何かあったような…2号とか言われていましたよね。

 もう種明かしフェイズになっているとは思うので、少し整理したいですね。残念ながら1クール目のレビューが適当であまり深くメモしてませんでした。1クール目からポチポチ見直しますか…

 感情表現とか髪がなぜ伸びるの?とか、治療ってどういう行為をしているのか見せないのはなぜ?とか、血が赤いのはなぜ?って、考えていくと、ヨルハ=人間なんですけどね。フィルターとか記憶の移し替えとか言われるとよくわかりません。 {/netabare}


7話 話と画面は繰り返し。2Bいない。謎の種まきが機能していないのでは?

{netabare}  VSロボット軍団ということで盛り上がってきました…と言いたいところですけど現在面白さ半減です。もったいぶって最後のカタルシス狙いはいいんですけど、あの塔に入って真実を知るになるのでしょうか?

 それにしては、同じような展開の繰り返しになって飽きてきました。絵柄的にも1期で見たような場面しか登場しないし。目新しいものを見せてくれないので視覚的にも刺激がありません。

 なにより2Bがヒロインだっただけに登場しないのはダメですね。ヒロインで見る作品ではないと思っていましたが、思いのほか2Bパワーは強かったのかも。

 うーん、いろんなエピソードを考察させる取り組みなんでしょうけど、1話1話が面白くないと成立しません。それがこの6,7話では失敗しています。謎の種まきをしてきたのでしょうけど、2クールでやる深さや仕掛けだったかここにきてちょっと疑問に感じてしまいました。{/netabare}


8話 [A]~[Z]でならべれば考察できるかな、と思ってたら違いました。

{netabare} もうおしまいに近づいているので、真面目に考察するなら[A]~[Z]で並べ替えるんだろうなと思ったんですけどちょっと違うんですよね。

 1期の12話の[A]では9Sが機械生命体と統合されるシーンとか、最後の方に月の人類に空の荷物を送っているとかありました。英語のウインドがたくさんあらわれて、ざっと読むと3400年で生き返らせる計画をしたけど、4200年あたりで人類が絶滅して、アンドロイドにそれがばれてやる気がなくなったので、モーラル(やる気)のために精神性を持たせたヨルハを作った、みたいなことが書いてあります。西暦5012年に生命体が地球侵略となっていますので、ここから嘘が始まっているということでしょう。
 8話で種明かしがありましたが、要するにヨルハ=機械生命体ということですから、これが重要回なんだと思います。あの2人のウイルス的なおねーさんも話のつながりのヒントにはなります。

 そのほか、話の系統がいくつかあって、1つ目が[B]が1期1話11945年3月10日第243次降下作戦となっています。で、この話は2期1話の[V]に続くようです。なので、ABC順ではない感じなんですよね。

 2つ目が、[D]はA2が地上部隊に拾われる話です。2期5話[J]は11941年12月8日の話です。この話はどうやら日付的に[L]1期の6話に続くみたいなんですよね。この段階で2B→A2に記憶が引き継がれている印象です。ただ、A2V2B戦もあるので、そこも時系列で拾う必要がありそうです。
 それと実は2BはEシリーズだったみたいなのもあったので、どうなんでしょう?

 3つ目がアダムとイブ系統の話ですね。[F]の降下作戦からのウイルスに犯されて云々につながる話です。2つめの系統と連続性があるのかどうか。

 こういうのを組み合わせていけば考察はできるのかもしれませんが、登場人物の造形が同じで面倒すぎてやっていません。最後のマルチエンディングに注目すればいいのかもしれませんが。{/netabare}


9話 もうよくわからないので、最後まで見ます。

 ということで、レビューは見終わったらします。




 

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

怒涛の展開!これからどうするのかな?全滅エンドでした…。

 最終話(12話通算24話)まで観ました。2024.09.29

 ゲシュタルト計画!2Bは処刑モデル!赤毛双子ロボ子の役割は?ヨルハ部隊の目的とは?思念体が出てきて、こにゃにゃちわ〜!謎の塔は月を狙ったりする砲台だよ〜!

 色々ぶっ込んできてるけど、全て放棄かな?はいー!その通りでございましま。私はこういう視聴者に解釈をぶん投げるオチは好きではありません。エヴァンゲリオンで散々やられましたからね。スゲ〜意味深なラストのかと思っていたら、結局大風呂敷を畳めねぇだけじゃね〜かと言う…。

 落とせない物語は、クリエイターにとって敗北なのでは?取り敢えず全滅エンドでお茶を濁すのは、昭和のアニメじゃあないんだからさぁ…。

 まぁ…、機械生命体は新世界へ旅立ち、2Bと9Sは地球のアダムとイブにでもなったのかもしれませんが、それだと陳腐すぎます。後はゲームをやってね!と言うことでしょう。

 2Bのパンチラを沢山観れたので良かった!サイコーだ!と評価するしかありません。ゲーム販促アニメに多くを期待しては駄目ですね。
………………………………………………………………………

 9話(通算21話)まで観ました。2024.09.09

 A2は2Bの尻拭い的な役目を与えられた様です。特に話に関係無いまま、今までの登場人物達は、バリバリ全滅していきます。

 しかも、犯人はウィルスって…。絶対的な悪役を出したくないから、この様な展開にしているんでしょうが、カタルシスが足らずに気が滅入ります。

 A2は裸に近い格好ですが、やはり2Bのパンチラが無いと物足りません。闇落ちした9Sも、どうでも良い感じしかしません。

 結局、大風呂敷を畳むのに皆殺しにするのか…。何かつまんねー展開だなぁと、つくづく思います。所詮全員ロボなので、全滅しても、あまり悲しく無いのもいけません。

 ラスト、納得の行く結末があるのか?そこのみ気になります。
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 3話(通算15話)まで観ました。2024.07.25

 1期のアダムとイブは何だったのか?位の激しい戦闘が続きます。人類(ヨルハ部隊)と機械生命体の最終決戦です。

 ヨルハ側は衛星兵器とかバンバン使いますが、ロボット三等兵の群れみたいな機械生命体側も善戦します。

 機械生命体側は、ステゴロ特攻物量作戦しか戦略が無いのかと思ったら、電脳戦で優位に立ってくるとか、ヨルハ側のセキュリティのザルっぷりが目立ちます。

 おかげで、2Bと9S以外は、割と雑に退場してしまいます。1期から観ていて、割と馴染みのキャラ達だったのにね…。

 実はヨルハ側が侵略してきた宇宙人なのでは!?と、言うミスリードも無く、3話で現状が明らかになりますが、あまり意外性もありませんでした。

 1期から、戦いが茶番っぽかったですが、これからどうするょうか?オチがあるのかとても気になります。

 2Bがパンチラしながら戦うのを楽しむ以上の展開が無く、物語が死に体になりそうですが、風呂敷を畳めるのかとても楽しみです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

60.5 5 2024年度の昭和アニメランキング5位
嘆きの亡霊は引退したい(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★☆☆ 3.0 (30)
158人が棚に入れました
トレジャーハンターになろうぜ 目指すはただひとつ、世界最強の英雄だ かつてそんな誓いを交わした六人の中でひとりだけ圧倒的に才能がなかった少年がいた。 ある日挫折を口にした彼に、幼馴染は言った。「クライ、お前、特に役割ないんだからリーダーやれよ」 才能があり過ぎる怪物達(=幼馴染達)で結成されたパーティ《嘆きの亡霊(ストレンジ・グリーフ)》は数年にしてその名を帝都中に轟かせ、そのてっぺんに据えられた彼はあれよあれよという間に最強パーティのリーダーとして祭り上げられた。 跳ね上がる周囲からの期待により彼の言動はいつだって勘違いされ、事態は予想もしない展開に…。 これは、最強パーティのリーダーにして最強のクランマスターとして名を馳せるクライ・アンドリヒの栄光と苦悩に満ちた英雄譚である!

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

1話で主人公が気に入らなきゃ、普通は切りますけどね

ううーん…。
なろうで人気のある作品だとは知っていましたが、読んだことはありませんでした。

なので楽しみに見てみたのですが…。
ううーん、という感想ですね。

まず、設定は面白そうだと思いました。
追放系の逆ですね。仲間に比べて実力が劣る主人公が、追放されるどころかリーダーとして祭り上げられて、
実力に見合わない身分に祭り上げられてどうしよう、という内容かと楽しみに見たのですが…。

主人公が気に入らなかったです。
分不相応な地位を得たくせに、その地位に調子に乗って偉そうに振る舞っているように見えて、なんだこいつは、となりました。

この設定を見た時は、主人公はもっと卑屈だと予想したんですよ。

でも、こいつがやったことって、クランに入りたい希望者達に入会の餌をチラづかせて、それを奪い合って暴れる様をあざ笑う行為。
実際には身内がその餌を確保したわけで、本当に、集まってくれた人達をただの笑いものにしたわけですね。
お前それ、完全に悪役ムーブだろうが…。

人の良いNo.2に雑用を押し付けようとしたり、実力不足の新人に高難易度な任務を押し付けようとしたり、今のところ好感の持てる要素が微塵もない。
何だこりゃ。

ギルドで言い訳とかしてましたが、本当にそうしなきゃいけない理由があったんですかね? ただの自己正当化、言い訳にしか見えませんでしたが。

作画はぼちぼち、ヒロインなどちょっと可愛らしくて悪くもなかったのですが、この主人公の好感度の低さはまずいわ。

いやまあ、多分この主人公は、普通に実力者なんですよね。
このふるまいが許される本物の実力者で、口では弱いと言っているだけの嘘つきだから、この横柄な振る舞いが許されるのでしょう。

そういう展開は予想できますが、現状与えられた情報からするとクズにしか思えなくてきっついです。

ただまあ、なろうでも高ポイントを獲得している人気作なら、どこか面白い要素もあるのかもしれない、と思って見たい気持ちもありますが…。

ま、考えます。まあ切るかな…。

コミカライズもちょっと見てみましたが、似たようなものですね。
ただちょっとだけマシでした。
思っていることを吹き出しで書いてくれるので少しわかりやすかったんですよ。
いや、それでもわかりにくいですが。

集まった新人に餌を投げ入れる理由が、全く納得いかなくて。
でもこのままだと収まらないとか、何か考えていたみたいです。
納得いかないですが。


主人公に好感が持てるようにするのなら、No.2のことを普通に尊敬していて人格実力全てでクランマスターに相応しいのは彼だと思っているから、マスターの業務を任せて実質的にマスターの地位から退こうとしている、とかですかね。描き方次第では好感が持てるようにもできると思いますが…。
実態は単に面倒くさいからお人好しのNo.2に全部押し付けようとしているだけです。こういうのはむかつきます。

新人に理不尽な任務を押し付けたのは、普通に見る目があって妥当な任務を課したなら別に良い。でも口では人を見る目は無い、と断言していて…。
だったら任務を選ぶのは、選べる人に任せるべきでは?

結果オーライで全部うまく行っているから、適当にやっているんですかね。
主人公の言うことを信じたら、本当にやっていることが有り得ない。

多分嘘なんでしょうけど、主人公が視聴者に嘘ついたら、この話の何を信じれば良いんですかね?

というわけで、かなり意味不明でした。

でも、この意味不明さで、なろうでも高ポイントというのは信じられなくて、そこがちょっと、見てみたくなりました。



なろうでも面白い作品はたくさんあるのですが、不思議と短期のランキングの上位を適当に見てみると、面白いことがめったに無い。
それはなんかこう、流行に乗っているとか、流れみたいなものがあって、ぱーっと短期に上がるのはそういうことかと思います。

でも総合ポイントで上に来るのは、やっぱり結構質が良い作品になってくると思っていました。
本作は…3ページ目だから47位ですね。100万作品の47位ですから上澄みの上澄みです。
これがそんなに上に来るの? と不思議になりました。
もちろん単に自分には合わないだけ、ということはありますが。

じゃあWeb原作を読めば良いのでしょうが…。
アニメの方が楽に見れますからね。でも時間はかかるから…。
まあ、考えます。



追記:アニメの該当部分だけWeb原作読んでみました。
結論としては、モノローグ削りすぎてわかんねぇよ! というところですね。

ふざけんなと思った主人公のギルドでの行いですが、主人公は単純にビビり散らかしていて逃げようとしただけなんですね。
価値あるものを放り込んで気を引いて逃げる。忍術でいう金遁の術ですね。

別にティノが獲得するとわかって嘲笑ったわけでもなく、結果的にそうなった、というだけなわけですね。
これは大分印象違うかなぁ。

それが伝わらないのは、アニメの出来が悪いってことです。

小説→アニメではクオリティが上がるのが当然です。絵が動いて音楽までついて。

にも関わらず、クオリティが下がることがある。
もちろん作画等ヘボすぎて単純にクオリティが低い場合は論外ですが、このアニメは作画等は問題ないのに、小説よりクオリティが下がっている。

そうなる理由で、一番大きいのはモノローグを削り過ぎているところだと思います。
本当に一から十まで全部モノローグ、地の文を主人公に語らせたら、当然尺に収まらないでしょう。なのでどうしても削る必要はあるのですが、削りすぎて必要な部分まで削ったら伝わらないわけですよ。

私はアニメを見ていて主人公の何を信じれば良いのかわからなくなったわけですが、モノローグは信用できるんですよ。
それを削りすぎているから混乱する。

特に内面と行動がチグハグな主人公なのにモノローグを削りすぎるのはなんだかなーと思います。


まあWebで予習してから見れば動いているだけで面白い、となるのかもしれませんが…。
まあ原作前提のアニメなんて、単純に駄目だと思いますが。

でもこの主人公「言動から誤解される」という設定はあるんですよね。
その通り言動から誤解したのですから計算通り、と言われたらそうかもしれませんが。でもそれはそれでムカつく。主人公を誤解して嫌って良いことは無いでしょうが。

だったら最初から完全に騙して、大胆不敵、傲慢不遜な最強クランのボス!
というところをしっかり描いてから、最後に種明かし、みたいな作りにしてくれ。

まあ絶対このアニメは出来が悪いんですが…。
脚本を視聴者が頑張って補えば、作画とかは悪くないんですよね。
Web原作で予習してからなら楽しめるかも?
まあ考えます。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

陰実の味変薄味風味的な

たまたま見つけたABEMA先行。CMが恐ろしく長かった。
勘違い系?なろう原作ではないらしいがなろう系でいいでしょう。

多分真面目に作ってないシノギアニメ。

幼馴染ばかりで構成された最強パーティのトップに無理やり据えられた無能陰キャのテイで実は…的なやれやれスカシボーイのハッタリ世渡りイキリ劇?そのわりには主人公より太腿娘を押し出した感じの初回で何がしたいかよくわからん。主人公まわりのドタバタギャグを楽しむ感じなのでモテモテゴイスーの陰実みたいなユニコーン向けアニメではないっぽい。

OP・ベタベタのコテコテで良き
ED・なかなかの電波だが流行らない感じ

01
説明CMCMCM説明CMCMCM説明

設定は陰実っぽいが勘違いハーレム的な味付けの濃ゆいキモさはないので見やすくはある。設定自体はいつものなろうだが主人公のキャラもブレブレでちょっと違う雰囲気。主人公ラブな毒舌太腿娘が見どころなのか?若い子向けのギャーギャーうるさくサクサクテンポで進むが本題不明。次回を見てみないと方向性がわからん。下手なのかあえてなのか。

あっさり味なので流し見ならまあいいかなって感じ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

爽快感すらなかった

強くはない主人公が有能な周りからリーダーとして祭り上げられて、という感じの作品。

陰実とか色々な作品に例えられているけど、自分は周りから強いと勘違いされる系だったら、だいぶ前にやってた「はんだくん」やOVAの「エンジェル伝説」みたいな感じが良かったかな。この二作品の主人公は自然体かつ中身も好青年みたいな感じでそれゆえに滑稽さや爽快感もあったのだが、本作の主人公はどうもふん反り返った感じで言動や行動も偉そうな感じで嫌悪感の方が勝ってしまうかな。

突っかかってくるキャラもいる辺りはいかにもなろう作品の定番パターンだなと思うのだけど、それを主人公自らが手を下すのではなく、部下がボコボコにするため爽快感も皆無です。

キャラも陰実みたいにたくさんいる上に把握しずらいのも難点。もっとも陰実は主人公や周りのキャラも魅力的だったが、本作はちと微妙かな。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

57.9 6 2024年度の昭和アニメランキング6位
多数欠(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★☆☆ 2.7 (87)
136人が棚に入れました
多数派が失われる---- 過酷な生き残りゲーム『多数欠』。命運を捻じ曲げる絶大な力を前に、意志をつなぎ立ち向かう少年少女の物語。大人気WEBコミックがついにアニメ化

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

単なる能力バトルに!得体のしれない力を行使してイキるヤツばかりに…。

 14話まで観ました。2024.10.16

 多数欠のせいで人口が激減し、食料を奪い合う北斗の拳状態の世界で、特権利をもった少数のキャラ同士でバトルをするアニメになってしまいました。

 特権利って、特権、権利合わせても60位しか無いハズなのに、やたら持っているキャラが密集しています。一般には情報も無いのに、どうやって特権利を見つけているんでしょうか?

 そして、女王はその貴重な特権利をチェンジ出来るそうです。マジでウザッ!新しい敵対勢力が絡んできても、特権利は生産性がまるで無い能力なので、人類殲滅君みたいに、人類を皆殺しにするくらいしか出来ることがありません。

 そして、皇帝との戦いで自爆し、ここ死ぬとこ?と視聴者を驚愕させた親友もシレッと生きていました。特権利の性質のせいで、物語が既に死に体なのに、まだ戦うんか?大したことの無い物理現象しか起こせない能力で、これからどうするのよ?

 大風呂敷を広げたのは良いけれど、誰も事態を収集出来ない感じです。行き着く先は宇宙の真理とのバトルか、全滅エンド以外無さそうです。
………………………………………………………………………

 13話まで観ました。2024.10.15

 何と言うか…、言語化出来ない感じの違和感がつきまとうアニメです。何かが根本的におかしい…。視聴を続けていると、その正体に気がつきます。

 5話で玉無し弾有先輩が死亡します。1話で死んでるから、4話ぶり2回めの死亡です。そして、長々と回想をぶっこんできます。これで退場なら単純に尺の無駄と言う…。どう考えてもシレッと生き返る伏線としか思えません。

 そして、物語はガンガン進みます。今まで信用出来ないとか、準最強の特権、拒否権を巡って対立したりしていましたが、何故か雑に協力する流れになります。

 お互いガチで殺しあってませんでした?主人公とヒロインは良いとしても、微妙な感じの関係だった先生やら先輩も固い絆で結ばれた仲間だと言う事にいつの間にかなっています。

 皆で協力して皇帝を倒す流れになるのですが、何か展開に納得がいきません。多数欠の方法も、ポスト投函方式を辞めて、パソコン争奪にしたのは良いですが、皇帝に全くメリットがありません。何故、ルールを変えたのかな?

 そして、皇帝との戦いで、登場人物達が実にあっさり死にます。相続権がどうこう言っていたヤツも気まぐれであっさり殺されました。

 味方キャラも、ちょっと自己犠牲の精神が暴走し過ぎで、重要施設の破壊のために、躊躇なく自爆したり、めちゃくちゃです。作戦とか無いのでしょうか?最初から自爆前提の様なのですが、一切伏線も説明も無いので、唖然とします。

 本当にキャラクターの行動と思考が不自然です。武器とか爆弾を用意すれば良いのでは?何故、素手に近い状態で戦いに挑むのでしょう?主人公は頭が良いそうなのに、あまりに準備不足です。皇帝には物理攻撃が効かないかもしれませんが、取り巻きのゾンビには効くだろ?

 最強の特権の命令権も、回りクドい使い方をします。そもそも人類殲滅君が気まぐれに話を持って来たので皇帝との戦いに使うことにしたのですが、実験も無しにいきなり使えるのか不明です。人類殲滅君が嘘をついている可能性もあります。

 この物語は、モブが居ないのが売りらしいですが、むしろ全員モブの様な気がします。次々と新キャラや新しい設定をぶち込んできます。皇帝との戦いで仲間になったぽっと出のキャラも、いつの間にか重要人物になっていたり、得体のしれない特権利を保持しており、暗躍したりします。

 そして11話で新章突入で、主人公がチェンジします。ここまで観ると、最初に感じた違和感の正体が明らかになります。このアニメは、頭脳戦をしている様に見せかけて、後出しの設定や裏設定に合わせて登場人物を動かしているだけです。

 作者が知っていることを、登場人物達が何故か知っており、これから出てくる後出し設定を前提に行動してしまっているのです。ただ、視聴者にはその情報は一切説明しないので、キャラの行動がものすごく不自然かつ不条理に感じます。
 
 キャラが死亡退場しても、作者が生き返らせる気満々なのが、見え見えです。コレではデスゲームの緊張感もありません。どうせ、蘇生権とかあるんでしょ?

 こんな行き当たりばったりのアニメを良く2クールもやるなぁ…。その度胸は評価したいと思いますが、現時点では糞アニメの範疇を出ておりません。

 今後、コレだけ人を殺しておいて、セカイ系みたいな胸糞展開になるらしいので、とても楽しみです。
……………………………………………………………………… 

 3話まて観ました。2024.07.18

 このアニメ、特権、権利保持者の異能力バトルと多数欠の理不尽なデスゲームの二本柱なんですが、見事に噛み合っていません。

 異能力バトル物にするにしては、舞台が日本全国規模(少なくても首都圏規模)なので、主人公達が特権、権利(異能力)を獲得する過程に無理があります。

 なんで主人公の周りの人物しか貴重な特権を獲得出来ないの?まだ、100万人規模で生き残りがいるのに、おかしいでしょ…。

 このクソみたいな設定は、理不尽なデスゲームでお話を回したいだけのご都合主義です。

 特権、権利は合計で65しかなく、ひとつずつ重複して持てるので、異能力者はすごく少数になります。

 こうなると、少数異能力者で徒党を組んだらあっという間にゲーム終了ですが、理不尽な二択が投票される可能を担保するためだけに、他のモブ生き残りが存在します。

 ほとんどのモブ生き残りは、交通機関が停止している中、23区にしか投票ポストや特権封筒が出現しないので、マジで家で死ぬのを待つだけです。

 ただ、話が詰まったら、このモブ生き残りを使いたいと言う作者の都合が見え隠れします。

 異能力者同士の行き過ぎた協力態勢を阻むための撹乱要因としての多数欠なのです。話が行き詰まったら、モブがとんでも無い二択投票したよ〜的な逃げをうつつもりなのが見え見えです。

 ある程度、特権能力者を集めないと、あっさり多数欠で退場して話が終わっちゃうけど、協力されてポストと二択投票を独占、コントロールされたら話が動かなくなっちゃう…。

 こんな当然の様に破綻する設定で、当時流行ったとは言え、デスゲーム物を良く作ったなぁ〜としか思えません。

 登場人物達が全員、親兄弟が死亡しても少しも動揺しないサイコパスなので、感情移入も阻んできます。

 正直、3話でこれでは後何話やっても面白くならないでしょう。損切りラインかもですね。
………………………………………………………………………

 2話まで観ました。2024.07.10

 多数欠で死亡しても、復活出来る選択肢がある様です。死んだメンバーも無事復活!とても納得いきません。

 nyaroさんも書かれていますが、多数欠のルール的に生き返る可能性なんてゼロじゃね?何か反転して生き返ったとか言っているけど、タイトル詐欺でしょ…。

 しかも、一つ前の選択で…という選択肢の範囲を限定する文句が無いので、生き返る側の範囲が不明です。委員長やもう一人の親友は生き返ったの?

 デスゲームで、言葉の解釈や範囲に曖昧さがあっちゃ、頭脳戦もクソも無いじゃん。生存者数が50万人から、220万人になっているので、どこまでの選択肢の死者が生き返ったの?最初から?超適当です。

 後、特権と権利の数が少なすぎ。ポストも24区にしか出現しないし、多摩地区の人間は東京人では無い様です。

 学校内でのデスゲームにすれば良いのに、風呂敷広げ過ぎです。そもそも、皇帝がルールを把握してない可能性が…とかキャラが言っちゃってますが、だったら、俺or他人という選択肢を皇帝が何も考えずに採用する可能性もあるってこと?

 死者も選択肢に入るなら、今まで産まれてきたけど現在は生きていない人類or今生きている人類とかの選択肢が採用されたら、どこまでの人類が復活するの?そもそも人類の定義とは?

 携帯小説みたいに、長文読解力が無い、段落が変わると別の話だと捉える、長期的記憶が維持出来ない様な人間を視聴者に想定してるの?馬鹿にしてんのか!(●`ε´●)

 これから、どんな馬鹿バトルが始まるのか、とても楽しみです。アニメ制作スタッフの方々の精神の健康状態が心配になりますが…。
………………………………………………………………………

 初回観てのレビューです。2024.07.03

 全知全能の神に等しい存在が無茶振りしてくる物語です。デスゲームなのかすら怪しいです。

 質問事項の多数派が死亡するのですが、1話で既に日本の人口は50万人切った様です。

 こんなの生き残るの不可能でしょうよ…。ちょっと考えれば分かります。なのに登場人物達は極めて冷静です。

 とりあえず、童貞で死にたく無いので、2問目から隣の女子を襲うのが最適解ですね。

 学校内とかの狭い範囲で多数派死亡のデスゲームなら駆け引きも出来ますが、どんな属性の奴が生き残っているのか不明で、東京全域に生き残りが散らばっている状況では、運以外の要素は皆無です。

 相当なオチが用意されてないと、単なる馬鹿話です。3話くらいで物語としても死に体となりそうですが、大丈夫なんですかね?

 こんな馬鹿な設定のアニメを作った勇気はすごいと思います。ようやりますなぁ…。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

3話 吉田さん1号かあ…どこから突っ込めばいいんだろうか?

1話 これがステルヴィア・ナデシコの佐藤監督なの?びっくりしました。

{netabare} これが「ナデシコ」「ステルヴァア」「モーレツ宇宙海賊」の佐藤竜雄氏の作品なの?とびっくりして腰が抜けそうになりました。ぺらっぺらの作画とテンプレの設定、理不尽・デスゲーム・サバイバル系…とでもいうのでしょうか。XEBECのスタッフが優秀だっただけ?

 作画も設定もガワの問題ですのでキャラに魅力があって話が面白ければ…とも思いましたが、キャラの言動が極めて不自然です。本当に身の回りが死に絶えてそういう行動になる?1回1人で家に帰って一泊してこれます?男女2人がいきなりそんなに仲良くなるの?など、もう場面毎におかしな場所が見つかる感じです。ちょっと韓国系の話かと思いましたが、違うみたいですね。

 原作付きとはいえ、好きな作品の監督もこれでは…と思い、やめようかなと思ったら、最後がそう来ましたか…これで来週次第となりましたね。彼が主人公…なの?期待をしないで一応見ます。{/netabare}

2話 日本語OK?謎は謎でいいですがセリフも状況も全然わからない。

{netabare} もう何をやっているかわかりません。サーヤが号泣しているのがなぜそこまで?という気もしますが、そこはおいて置きましょう。問題は {netabare} 「多数欠で生じた生者OR死者」なら、死者の方が多いはずですが…なぜ生き返るの? ルールは多数が「死ぬ」なら死んでいる人が多いなら死んだままでしょ?{/netabare}

 その時点で何が言いたいの?日本語OK?となりました。まあ、その後そこが論点になるみたいですけど、いきなりルールが1話の説明と違うじゃん、とポカーンとなりました。 {netabare}それと死者が復活したなら、全員生き返ったということ?その上でPC見てない人以外は死んだの?11時58分に読み上げというルールは?東京以外の人は全員生きているということになりません?まあ、あのオッサンが死んだところがポイントなんでしょうけど。 {/netabare}別にルールの説明は話のポイントなので謎のままでもわかりますが、状況を絵で見せてくれないので全くわかりませんし、頭を働かせる気になりません。

 拳銃問答も正直理解しづらいです。あまり説得力を持たない気がするのですが…
 あとあの特権封筒なんですけど、1300万都市…昼間人口は1600万人以上だそうですけど65通だけなんでしょ?なんであんなものが見つけられるの?しかも性格が悪くて、何か企んでいる人だけが見つけられるの?さらにポストやPCを1日で見つける方が無理そうですけど。
 そもそも裏切りって何を裏切っているの?対皇帝連合みたいなイメージ?全然話が頭に入ってきません。

 あとあの小さい子は女性ということ?特権もちということ?鉄パイプのところだと攻撃が当たらないとかそういう感じかなあ。でも、いろいろ矛盾もありますよね?そこが話の本筋?ですが、そういうところも詰め込みすぎです。あと鉄パイプもって転ぶと動脈を切るの?もう全然わかりません。

 話の内容より、何がどうなっているのかわからないし、何より人の言動や状況が理解不能で考察する気になりません。次でよほど改善しなければ、3話切りでしょう。{/netabare}

3話 吉田さん1号かあ…どこから突っ込めばいいんだろうか?

 実篤って、いつ権利の封筒をもらってピンクの子に奪われてたんだっけ?

 なんで満40歳未満OR以上で2択以外っていうことになるの?言葉としてYESorNOじゃなくても、2択になってるじゃんって思うけど形式的なこと?AorB形式はOKだったと思うのですが…そもそも有効な質問を採用するんじゃなかったっけ?後ろで「断る」っていう拒否権で発動しなかったととればいいの?拒否権は個人だって言っていましたけど…
(追記 この質問て有効だったの?うーん…読み取れませんでした。せめて全部の質問で残り人数がどうなったってテロップ入れてくれるだけで全然違うのに…)

 埼玉の教師の「今年、赴任」云々って、このゲームってずっと前から始まってたってこと?この人たちは何をしゃべっているの?

 ただ、まあそういう分からない部分は前回まででもありましたけど「よーし吉田さん1号…やれ」「ふざけんな!」に全部持っていかれました。「ふざけんな!」はこっちのセリフです。
 吉田さん1号?って…この作品ってオカルトありなの?って初めからオカルトかあ…うーん。ゲーム世界にダイブしたわけじゃないんですよね?いや、いろいろ突っ込みどころはありますけど、もう、どこから突っ込めばいいのやら…

 で、ここから後ろの各キャラの問答が全然頭に入ってこなくて、理解しようと努めたのですが、これ理解できている人がいるの?自分が馬鹿になった気分です。

 時系列シャッフルじゃないんですよね?

 いや、もうね。どこまでぶっ飛んでるか気になって、切るに切れないんですけど…しかし、時間の無駄な気も…めったにやらないですが、WIKIとか見たくなってきました。過酷な生き残りゲーム…うーん、このアニメ最後まで生き残る人(つまり見続けられる人)いるんでしょうか?

 
追記 やっぱり断念します。WIKIを読んでも書いてあることがまったく理解できません。ちょっとついて行く自信がありません。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

たナか さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

デスアニメ

デスゲームっぽい何か。
キャラデザからしてキッズ向けかも。

02
うわあ…実は生きていた!&生き返った!

もうむり



01
質問という形だが選択肢ではない

二択の条件が表示され多数派がそのまま死ぬ。設問が決定した瞬間に自動的に運命は確定するのでこの時点では戦略もクソもないただの運ゲー。そこで独自のルールが公開される。

・日々ランダムな地域にて質問&二択項目を投票可能。
・有効な質問のみ先着順で受理。
・「特定個人の指定を含む質問」「一度採用されたもの」はNG。
・有効な投票がない場合はランダム質問。
つまり自分以外死ねなど有利な確定条件は封じられている。

・23:55締め切り・23:58読み上げ・24:00執行。
このタイムラグも使う気なのか?意味ナシかもだが使えたら凄い。

・「特権」「権利」という2種の封筒が65個
でました後付け装置。なんでもアリになるのでどう使うのかがキモ。

フラグビンビンな親友は殺す気マンマンなんだろうなあと思えば始まる前から殺してたの笑う。そんで初回から「どう?wwwwビックリした?wwww」なオチをカマしてきた。なナナかな?この時点でもうまともなロジックなど期待出来そうにはない。プレイヤーに出来る行動は問題を投票するだけなので、話運びは封筒を「ドンッ!!」して後付けどんでん返しするだけのような。考えるだけ無駄なので脳死で受け入れるしかないやつ。ジェバンニが一晩で的な。

タイトルのダジャレが全てな一発芸っぽいが一応保留。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

61.9 7 2024年度の昭和アニメランキング7位
ネガポジアングラー(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (25)
126人が棚に入れました
多額の借金を抱え、さらに医者から余命2年を宣告された大学生、佐々木常宏。 鬱々とした日々を過ごす常宏は、ある日借金取りに追われ海に転落したところを、釣り好きの少女ハナとその釣り仲間の貴明たちに助けられる。 ハナに勧められるまま人生初の釣りを経験し、その釣り仲間とも親交を深める常宏。 ハナや貴明の働くコンビニでバイトも始め、難解な釣り用語や生アミの匂いに苦戦しながらも、徐々に釣りにハマっていく。 手元に伝わるアタリは、生の実感――。 転落し続け世界を見上げるだけの人生は、そう簡単に変わらない。 そんな常宏が釣りを通して見つけたものとは……?
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

4話 ハナの日常に溶け込んだ釣りの描写がとても良かった。

1話 釣りに人生を仮託して何かを語れるのか。感動ポルノで終わるのか。

{netabare}  死の意味を釣りと釣り仲間に仮託して、どれだけ描けるかにかかっているでしょうね。私は死が結末=泣かすだけなら感動ポルノ、人生や死生観、人とのつながりなどの意味を考えさせるなら物語だと思っています。

 感動ポルノでもいい作品はありますが、基本的に浅い作品が多いし余韻がなく一過性です。つまり、泣いておしまいです。「泣ける話」=名作と定義する人もいますので人それぞれだとは思います。私はそれがどんな号泣だったとしても、あまり高く評価はしないです。
 もし、主人公その他の人物の死が、見ている側の人生について考えるヒントになるなら、それは「物語」でしょう。

 本作は淡々とした雰囲気の中で、しかも男でクズ主人公です。泣かすだけならもっといいひと美少女を主人公にするでしょう。そして仲間ももっとエモく設定するでしょう。そこに期待があります。彼の人生の意味について余韻が残るような結末を見せてほしいなあと思います。
 そして、それが他人事じゃなくて、人間の死は彼の2年=一般の余命(最長100年)の差でしかないからですね。普遍性があればもっといいです。

 オリジナル作品でわざわざこれを始める以上は、何かを見せてほしいです。その期待は持てるスタートでした。ぜひ、単なる泣いて終わりにならないようにお願いします。 {/netabare}


2話 ネガとポジは画像の反転ですね。釣り=人生ならコスパへのアンチテーゼかな?

{netabare} ネガ、ポジとは昔のフィルム式カメラのフィルムを現像したモノです。ネガは印画紙に投影して感光させる元で色が反転しています。ポジはスライドなどで投影する元で色は自然な色をしています。そして、もちろんネガティブ、ポジティブの事でもあります。アングラーは釣り人の事です。また、カメラ用語だとするとアングルは角度ですね。

 本作において主人公は意味がないとぼやきます。これはコスパタイパ意識の強い現代の若者のカリカチュアでしょう。また、生死の境に彼はいます。キャラ造形としては「チェンソーマン」のデンジに状況は似ています。

 題名と「意味がない」というぼやきの若者、そして生死の話に釣りが絡んできますから、そして見方の反転の問題ネガ、ポジが出てきます。人生を語るなら、人生を意味のあるものにするかどうかは心の持ちよう、世間の見方という話になるのではないでしょうか。釣りも魚を喰うだけならスーパーで買った方が安いですからね。しかし、やる事に意味があるならそれは意味がある。

 2話まで見るとそういう話になるのではないかと思います。テーマは凡庸ですが、ドラマによっては深く心を揺さぶられる可能性もありそうです。{/netabare}


3話 主人公は現代の問題点の縮図ですね。少子化の原因そのままでしょう。

{netabare} 今のネットで氾濫している他責のコメントをそのままキャラにしたような主人公ですね。非常にムカつくし、見ていて勝手に死ねばと思わなくはないです。それ故にこの作品の言いたいことは、この主人公が変わってゆく物語なんだろうなと思います。

 志望大学に行ける頭がなければ働けばいいだけの話です。FXに手を出せば破滅しかないです。他人と同じでなければ幸せを感じられない、生まれと運のせいにする感覚、そして努力をしていないのに頑張っていると言う認識、安易な解決手段。自分で自分を不幸にすることに熱心なようにしか見えません。

 悲惨すぎて目もあてられませんが、しかし、これが今の若者どころか社会全体の感覚だとすれば、そりゃあ停滞感しかないでしょう。
 こんな価値観の人間なら究極の利他である育児や妻を支えるなどできるわけはないです。少子化の原因をそのまま絵にかいて形にしたような主人公です。


 ただ、母親がどうも毒親っぽい雰囲気もあります。その点でいえば、バブルの恩恵はあずかれなかったけど、金と見栄えに翻弄された世代の被害者とも言えなくはないです。
 他人と同じでないと不幸。金が無いと不幸。格差や出自でスタートが違うのが許せない。人間社会の当たり前を当たり前でないと教育したせいかもしれません。
 ただそれは社会を俯瞰した世代論であって、個人個人は考え方でなんとでもなります。

「釣り」でもなんでもいいですけど、生きている意味は自分で見つけるしかありません。そして、逆に言えば、幸福論を極論すれば生きる意味を日々の何かの中に見つけられる人が幸福な人となります。
ただし、先ほどもいいましたが、利他ですよね。あるいは人とのつながりです。これがなくて、個人だけで生きる意味があるのか。「釣り」なのか「釣り仲間」なのか。
 今季の「結婚するって本当ですか」のヒロインにも同じテーマを感じています。「結婚…」の方がテーマは狭いですけどね。そこがどう展開するかでしょう。


 そして、その問いをしながら生きているのが躑躅森でしょう。過去に何かあったんでしょう。その何かを取り戻す物語になるのだと思います。

 正直、見ていて面白いかと言われるとエンタメとしてはそうでもないです。ですが、このオリジナルアニメを企画して、このメッセージを発しようという企画は大変興味深いです。どうやって展開するんでしょうか。{/netabare}


4話 ハナの日常に溶け込んだ釣りの描写がとても良かった。

 ヒロインのハナちゃんの生活を見ると好きな事に全集中ですね。こういう生き方だと貧しいとか金持ちとか関係ない気がします。彼女の生活パタンを淡々と見せるシーンに結構感動しました…が、設定が金持ちばあさんの孫というのが、ちょっと「持てるものの余裕」という気がしなくはないのがノイズかもしれません。ただ、そこはあまりこだわりすぎるのも良くなさそうです。家族の問題もあるようですし、彼女の性格造形はそこじゃない気がします。

 もちろん、ハナにとっては釣りがすべてです。釣りのシーンは細かい用語は出てくるものの体系的ではありません。しかし、雰囲気はいいですね。釣りが日常になっている人々をよく表していました。全体的に生きる意味という大上段のテーマではなく、幸福論のような気がします。日々をどうやって生きるか。その一つの形としてハナの描写が性格造形も含めて面白い回でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ガチ寄り釣りアニメ

アングラー=釣り人
真面目に釣りアニメをするぽい雰囲気

CG釣り描写は美麗でリアル寄りだが、キャラは昭和まんが等身混在のカオス時空で美少女アニメではない作り。こっっちは真面目に作ってんだよ、絶対に性的消費などさせてなるものか、という矜持を感じる。サクサクご都合展開の嫌味を昭和まんがキャラでリアリティラインをぼかしつつ、実は真面目な人間ドラマをやりたい雰囲気。釣りモチーフは啓蒙ではなく、アニメ濫造時代の競合対策カブリ回避の意味合いのほうが強そう。

02
強引な進め方が気にならないレベルには面白い

ひたすら主人公サゲなのはまずはイケメンの株を上げるためか。ここまでやればイケメンアレルギーでも拒否反応が出ないくらいに、派手髪タレ目長身イケメンの嫌味は消えるはず。男からみてもめちゃくちゃいいやつ。釣りプロになる話でもないので成長譚のカタルシスの伸び代確保のためには好感度の初期値を低めに設定するのはしゃーないか。

すでに出来上がってるグループに新規参入する際の、お互いに腹を探りつつ距離を縮めていくこの感じ。いいですねー。若き青春時代を思い返します。モチーフも素人の趣味釣りと地味目。ビックリドッキリエログロちゃぶ台返しで伏線‼️神‼️とか美少女萌えのような深夜アニメでもないしキラキラメルヘンニチアサでもない作風は、今の時代だからこそ可能になった企画かな。でも一応萌えキャラっぽい清楚系女子も置いとく優しさもある隙の無さ。

アクスタ広告動画やシノギなろうとは違う真面目さだがアニメの楽しさもきちんとある。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

クズめな主人公に好感は持てずストレス強め。質は悪くなさそうですが

人生上手くいかない主人公が余命2年で釣りに出会って…。
という。

いや釣りやったから何やねん、人生好転するのか、と言われればそんな内容ですが。
ちょいとストレス強いですね。
主人公は割とクズで… あまり応援できないし好感も持てない。
ここから成長していくのかもしれませんが、単純に今はストレス強いですね。

私も「なろう系みたいなノンストレスな作品ばかり人気でどうか」
と文句を言っている方ですが、だからってストレスフルな作品が好きかと言われりゃそんなことは無いんですよ。
まあ… 好きではないですね。

ただ作画等クオリティは高めで、後は最初はこれでも主人公が成長するにつれハートフルな内容になっていく可能性も秘めているわけで…。
あっさり切って良いかは悩ましいところです。

とはいえストレスは強いから見るのが面倒には思うのですよね。
うーん、考えます。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

61.4 8 2024年度の昭和アニメランキング8位
トリリオンゲーム(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★☆☆ 3.0 (17)
124人が棚に入れました
ワルで頭の回転が速い人たらし・ハルと、気弱で人と話すことが苦手なパソコンオタク・ガク。 正反対の二人は、中学時代のとある出来事を機に交友を深めていく。 それから数年。大学生になり就職活動に励むガクは、その性格が災いし面接で全敗。 本命であった大手企業・ドラゴンバンク本社の窓拭きバイトをしていたところ、ハルに一緒に起業しないかと持ちかけられる。 「俺らのワガママは、世界一だ」 この世の全てを手にいれるため、1兆ドルを稼いで駆け上がる、二人の超予測不能な起業サバイバルが始まる!

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ネガポジアントレプレナー

売れっ子作家×レジェンド作家の超絶タッグ
一攫千金ライジングストーリー

原作漫画も話題になり実写ドラマにもなった人気作。
しかしまだ連載中なので俺たたは確定か。

OP・KPOPっぽいと思えば日韓2拠点のNiziUタイプ。ガクのアゴがすごい。
ED・下手だしダサい曲。映像も発想が貧困な歯車と萌え絵の謎。人選ミスだろ。

0102
昭和まんがのような設定だが今だからこそいいのかも

バブル前後なら嫌味にしかならない設定だが日本が貧困化した今、リアリティが無さすぎるお花畑の夢物語なメルヘンファンタジーに映るからこそ人気なのか。

ハルのポジションも昔ならもっとガッついた元ヤン系だったが、今風にアレンジしてシュッとしたチャラさでギラついた性欲を一切感じさせないクリーンさ。昔の劇画漫画ならカネとオンナの両輪で、オトした女性の人脈で問題解決するってなテンプレも今の若い子にはウケないだろうし、なにより普通に炎上しそう。しかしこの薄っぺらさがハルのキャラクターをわかりやすくしたうえで嫌味も消えるというミラクルを産んでいる。ハルがカネに執着する理由に「実は…過去に…こんな不幸が…」みたいにピアノポロンポロンする辛気臭い回想シーンで泣けるッとかいらない。最後まで能天気を貫く痛快なオバカキャラっぽいのがいい。

陰キャツエーは令和の標準装備。メイン顧客が感情移入できないと売れないマーケティング。しかし陰キャを引き上げてくれる相方が男性というだけで独自性になる令和。異世界はやたらと強いヒロインが主人公ラブなのばかりだし、少年誌作品でもオタクとギャルばかり売れてるので、たったこれだけで差別化できてるのもコスパいい。今期ならネガポジアングラーもイケメンばかりが絡んでくるな。

元請けは日本だが作画はアレなのでやはり異文化の香りが漂う画面。しかしグローバル展開を狙う一般向け作品なら萌え萌えしてないほうがスケールするのかも。作画は正直いいとは言えないが頬テカテカ瞳ウルウルでキャラの魅力ゥしてないし、演出的にも無駄に顔を赤らめたり目を閉じながらポエム吐いたりもしないので一般人が観てもキモくは無いはず。実写ドラマも頑張ってはいたが流石にジャニーズでは寒かった。荒唐無稽なトンチキ話だからこそアニメのほうが向いてると思う。

シンプルだからこそ上手くやるのは難しい設定だが、フツーに面白いのはさすが。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

スケールが大きくて意外と面白いかも

あ、原作稲垣理一郎さんだったんですね。
言わずと知れたアイシールド、DrSTONEのヒットメーカーですね。
アニメ化3本目か。すごいですね。

作画の方もこちらも言わずと知れた大御所の池上遼一と。
そんな2人が組んで人気も出たようですね。
しかし池上遼一といえば大ベテランなのですがベテラン過ぎてアニメ化作品の記憶があまりないですね。
いや初アニメ化のはずはないし… うーん、でも思い出せない。

で、調べてみましたがサンクチュアリとフリーマンがOVA化しただけでTVアニメ化したのはこれが始めてなんですね。
これは意外。
ビジネス系で活動している人は意外とアニメ化していないケースがあるのですね。

さて内容ですが…
いや面白いですね。1兆ドル稼ぐというスケールがでかい。
漫画なんだからこれくらいぶち上げるのも良いですね。

そして実際の就職やら起業やらもテーマになっていてビジネス漫画的にも立身出世ものとして普通に面白いですね。
作画はややクセがあって純粋に好きとは言い難いのですが、内容の良さでカバーしているかな。これは見たいですね。

とはいえ作画のクセは気になるので確定ではないです。でも高優先です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

snow さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

トリ<53>

1話視聴。
稲垣理一郎が、大御所池上遼一と組んだやーつー。
原作は成功への過程を山や谷を配置した安定の名手っぷりではあるけど、少年誌的ワンダーなホラを最初にかましたDr.STONEと比べると、ビジネスの成功のディティールに目が行ってしまって恣意的な話運びという感想は否めず。

池上遼一にいたっては、80年代に完成したスタイリシュ劇画な画風で行けばいいのに今風に寄せようとしてるのか、目の辺りがグンニャリ&大げさな表情をさせたときの口が不自然。
ネームは稲垣理一郎が描いてるからコマのテンポはいいけど、それで要求される絵が自分発でないからというのもありそうな。
絵がうまくて漫画が下手とかいしかわじゅんは酷いことをいいますねぇ(唐突な挿入)

アニメは原作の印象そのまま再現してたので仕事としてはよくやってるんじゃないでしょうか。
EDのミュシャ風な絵にリファインしてくれてもええんやで?とは思いつつ。

というのが1・2話同時放送で3話も来ちゃった時点で1話だけ観てる真相でございます。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

58.7 9 2024年度の昭和アニメランキング9位
凍牌~裏レート麻雀闘牌録~(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★☆☆ 2.8 (17)
75人が棚に入れました
金、女、臓器。欲望蠢く裏レート雀荘を荒らし回る高校生の少年・ケイは、冷徹なる思考、冷艶なる打牌から、裏世界では“氷のK”と呼ばれ、自宅には少女を飼っていると噂される。

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

イミテイション・コールド

ガワをさらっただけの完全劣化別物クソアニメでまいった
懐かしいので一応観るとは思うけど

懐かしいと思って調べたらまだ続いてたとは
思ってたより人気あったのねこれ

本編
・裏レート麻雀闘牌録 凍牌
 2006-2011 12巻

・麻雀死闘黙死譚 凍牌 〜人柱篇〜
 2011-2017 16巻

・麻雀死闘黙死譚 凍牌 〜ミナゴロシ篇〜
 2017-2021 10巻

主役交代
・凍牌 コールドガール
 2021ー連載中 7巻

スピンオフ
・牌王伝説ライオン
 2010-2013 4巻

・牌王血戦ライオン
 2016-2017 5巻

・麻闘伝 ぬえ
 2019-2020 2巻

高校生が裏社会麻雀で活躍、という擦られ古典麻雀マンガが今更アニメ化。ウリである闘牌描写のディティールや残虐胸糞要素がナーフされた完全劣化作品。令和アニメ必須パーツの金髪ロリ幼女も不撓不屈の猛者なので全くブヒれません。解説役のヤクザがちゃんとクソなところだけは原作準拠。ウシジマくんレベルのクソばかり。裏社会ものでも主人公サイドはいいヤクザが多すぎだからねえ。

スリルを求めた麻雀好きの少年がどのような地獄を経て「氷のケイ」と呼ばれるに至ったのかというキャラクター造形の導入や、片山作品には及ばないが細かいディティールの闘牌描写もまるまるカットしたガワだけの別物。展開の山場のみを繋げた構成なので役満!!裏ドラ!!のスーパープレイの応酬ばかりのバトルアニメ。


04
サクサクどころかダイジェスト

リャンメンは高め、リーチは一発、裏ドラは確定、捨て牌待ち牌も全て読み切るスーパープレイの連続。むこうぶちなの?哭きの竜なの?アカギなの?天牌みたいに地味ならアニメ化は無理だろうしなあ。リアリティのある闘牌麻雀漫画とトンチキ裏社会漫画がミックスされた絶妙なバランスが完全に崩壊してありがちな超人バトルになってしまってるがしゃーないのかな。

ちゃんと捨て牌を映すべき時に映してるのは原作通りで評価できる。でもここはアニメ的な調整で解説しないし一瞬だもんな。ジャンプとかなら「な…何ィッここでイーピンを捨てるだとォッ相手の捨て牌を見てみろッピンズが全くないッそれは相手がピンズを使って役を作っているからだッそれなのにここでピンズを捨てるなんてありえないッしかしここで勝負できるのがこの男ッそこに痺れる憧れるゥ」ってな長台詞で解説しちゃうものだけど、いちいちそれをしないのが大人が読む麻雀雑誌の漫画。しかしこれチャンピオンなのよねえ。

ハンタジョジョ鬼滅呪術フリーレン推しの子とか全部セリフで説明しちゃうのが売れるんだから、これもどうせここまで劣化させたのなら、いっそ全部のバトルを解説してアミナも完全な萌えキャラにすればよかったのに。

異物なはずの堂島サンが馴染み過ぎてるトンチキ世界観に寄せられてしまった。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

普通の麻雀漫画って印象を持ってしまいましたね

これを見た時、「なんか普通の麻雀漫画がアニメ化するのは珍しいな」と思ってしまいました。

いや、咲、哲也、アカギとか、結構アニメ化しているんで、別に麻雀漫画はアニメ化しない、と言っているわけではないです。

でもまあ、咲なんてのは顕著ですが麻雀以上に魅力的な、盛り上がる部分があって、普通じゃない麻雀漫画だったらアニメ化すると思っています。

でも、近代麻雀とかで麻雀漫画ってのは一大ジャンルでたくさんある印象なんですが、殆どアニメ化とかしないじゃないですか。

だから、「普通の麻雀漫画はアニメ化しない。普通じゃない麻雀漫画はアニメ化する」という印象なのでした。

で、本作は普通側だと感じたので、珍しいと思ったのでした。

普通と普通じゃないかは…。
何でしょうね。プラスアルファの強烈な魅力があるかどうかでしょうか。
主人公がどういう奴でどういう部分が面白くて応援できるのか。
ですかね。

まあ、麻雀の面白さとかを見せられても別によくわからんので、それ以外のキャラの魅力とかが必要だってことですよ。

というわけでまあ…
一話切りですね。特に好きなジャンルではなく、それ以上の魅力も感じられませんでした。

本当に相手が凍りついて死んだりすれば見たかもしれません。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

賭け麻雀を題材にした作品

麻雀をあまり嗜んでいない人間なのでルールとかは把握してないのであれですが、いわゆる普通の真人間はやってはいけない禁断のゲームの世界で大人たちと渡り合う男子学生の若者が主人公の物語て感じかな。

まず本編中に賭け麻雀は法律で禁止されてますというテロップが流れる時点で、よくこれをテレビアニメ化出来たなといいますか、昔でもよくてOVAになれば良い方といいますか、裏を返せばそれだけ原作が強いのでしょうね。

アメリカの映画だとかなりマイナーな作品になりますが、若き日のマッド・デイモン主演「ラウンダーズ」かな。こちらの主人公は法学部の大学生という身分で賭けポーカーでヤバい連中と勝負をして学費等を稼いでいるところが似ているなぁと。

もっとも、本作の主人公はクールで見た目もスマートな感じながら個人的にはちょっと魅力を感じづらいのが難点かな。いかにも裏社会の人間な大人達をギャフンとさせてしまうのは良いのですが、そんな主人公が強敵に追い詰められ窮地に陥って動揺するところとかあると感情移入しやすいかなと。

これで麻雀に造詣があったら、なお楽しめるのかな。万人受けはしないマニア向け作品て印象です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

64.8 10 2024年度の昭和アニメランキング10位
青のミブロ(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (10)
73人が棚に入れました
黒船の来航により、動乱が巻起こる幕末の京都。 心優しい少年「にお」が出会ったのは、"ミブロ”の土方歳三と沖田総司。 のちに「新選組」となる壬生浪士組の隊士たち。 金も土地も命すら理不尽に奪われる時代に自らの正義を胸に、京の街を守る"ミブロ”の面々。 「僕だって強くなりたい。こんな世界変えたい。」 "ミブロ”との出会いをきっかけに、ふつうの13歳の運命が、大きく動き出す! 命がけの"ド青春”新選組『青のミブロ』。 シリーズ累計1300万部超えの青春サッカーマンガ『DAYS』安田剛士による「週刊少年マガジン」にて大人気連載中の最新作、待望のアニメ化!

声優・キャラクター
ちりぬにお:梅田修一朗
斎藤はじめ:小林千晃
田中太郎:堀江瞬
土方歳三:阿座上洋平
沖田総司:小野賢章
芹沢鴨:竹内良太
近藤勇:杉田智和
永倉新八:津田健次郎
原田左之助:岩崎諒太
山南敬助:河西健吾
藤堂平助:戸谷菊之介
井上源三郎:杉山紀彰
新見錦:梅原裕一郎
野口健司:大野智敬
平間重助:前田雄
平山五郎:乃村健次
婆ちゃん:定岡小百合
ちりぬいろは:夏吉ゆうこ

tomledoru さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

近代史では,本来新選組は反政府組織ですよね?でも、魅力的。

今の国の政治。あるいは政治家のもとをたどっていくと,明治維新の長州藩にたどり着くことが多いです。

最近まで総理大臣をした某有名な政治家も,昭和の有名な総理大臣も。血筋をたどると山口県出身の長州藩の流れを汲む人が多いんですよ。令和でもその影響は残ってます。

私はNHKの大河ドラマで三谷幸喜さんが脚本を書いた「新撰組」が放送されると聞いたときに、やっと、お国からも許され,民衆からも認められて、新撰組も浮かばれるなと思いました。

元は新政府に反抗する反逆集団だったわけですから。それに長州藩とは?犬猿の仲ですし。その流れを汲んだ今の政府に対しても,やはり反逆者だったわけですから。NHKが取り上げるとは思いませんでした。

人々は?源義経や織田信長にしろ坂本龍馬にせよ。志半ばにして,倒れていった英雄を好みます、新撰組が人気があるのそういった心理からなんでしょう?

「るろうに剣心」にしてもそうですが,幕末から明治にかけていろんな描き方があるんだなと思いました。

「青のミブロ」飲み始めたばかりで、今後の話の展開は私は知りませんが。新撰組の良い面を解釈しているフィクションとしては,ま合格点をあげたいなと思います。

ただし、あくまでフィクションの世界の話です。

本当の新選組の姿を知りたければ、わずか150年前に存在した組織なので,はっきりしたことが大体分っています。

書籍も参考文献もたくさんあるので。興味のある方はぜひアニメから発展して。本当の新選組に触れてほしいなあと思います。

私はどちらかというとアンチ「大物・正統派」なので,明治以降、反逆者集団とされた、新選組が題材になっていると聞くと無性にその番組を見たくなります。

アニメーションの今後の展開が楽しみです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

MAHOFILMでも問題ないこともあるのか

原作既読。
オリジナルキャラクター、におを中心に新選組を描く作品。

大好きというわけではないですが、普通には面白く読める作品です。
雑誌の中の1作としては何ら問題ない作品ですね。

そういう作品の場合は、多少できが良くても本当に別格に良くない限りはわざわざ見ません。
アニメとしては全く問題ない出来ですね。
原作を知らないなら見ても良いと思いますが、知っているならファンじゃない限りは重ねて見る必要は無いと思うので、切ります。

…しかしMAHO FILMで驚きました。
MAHO FILMというとまあ、基本的にあれなスタジオとして、下の方から数えていくとほぼ最初に指を折るようなスタジオだと思っていたので、普通に問題ないアニメも作れるのですね。

MAHO FILMとしては、別格に出来が良いと思います。
J.C.STAFFも昔は粗製濫造という感じだったのに、どこかからクオリティが上がって今は安定してクオリティが高いという印象になっていますし、ここも今後は少しはマシな作品を作れるようになってほしいですね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1
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