れんげ さんの感想・評価
4.0
『殺す!殺す!って、気安く言わないでよ!! 子供が見てるでしょうがっ!!』
劇場版クレヨンしんちゃんの第2作。
1994年公開。
前作は夏休み公開でしたが、本作以降はゴールデンウィークに公開となっております。
よって、本作に限っては前作から1年経たずして公開。
スタッフの皆様お疲れ様でした。
前作は作品紹介も兼ねた作りであったのに対し、今作は今現在では定番の、野原一家が大騒動に巻き込まれ、家族の絆を深めながら立ち向かうという方向性を見出した作品でもあります。
くわえて、ファンタジー色も勿論強いのですが、それ以上に強烈な格闘シーンが目白押しで、こちらも後々に継承されていきました。
あと、記憶にある方も多いかもしれませんが、オープニングはクレイ(粘土)アニメで制作されており、以降こちらも劇場版クレヨンしんちゃんシリーズの定番となりました。
これが毎度、クオリティが高く見ていて楽しいんですよね。
あらすじとしては、福引で「ブリブリ王国」への旅行券を当てた野原一家が、旅客機内で
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総評として。
本作は、前作同様に子供向け色の強い作品ではありますが、初期10作の定番となる『魅力的なオリジナルキャラと、熱いバトルで魅せる』シリーズの地盤が固められた内容です。
そして、今回の敵はしんのすけの誘拐が目的である為、ひろしとみさえが、しんのすけをどれだけ大切に想っているかが垣間見えるのも良いですね。
勿論、定番のギャグも今作はピカイチ。
スカイダイビングのシーン、野生の猿とのやりとり、誘拐直後のしんのすけの立ち振舞いなど、思い返してもニヤついてしまうシーンが多いです。
初期の作品は毎度毎度、よく90分弱でこの内容をまとめたなぁと感心してしまいます。
総じて前作よりも、大人も子供も一緒にっていうより関係無く、誰もが見やすいエンターテイメント作品になっているかと思います。
ではでは、読んでいただきありがとうございました。
次回作は、第3作「雲黒斎の野望」です。
末筆となりましたが、メチャクチャに格好良く、時にはコミカルな天然さを見せて可愛らしい。
そんなルルの声を御担当された、声優の紗ゆり(さゆり)さん。
後に本編でも、しんちゃんの憧れの女性ななこお姉さんを演じて下さいましたが、2012年に55歳という若さでがんにより他界されました。
今回レビューを作るにあたり本編を見返しましたが、やっぱり最っっ高にハマリ役で、ときめくような声でした。
本当に声優さんは、お亡くなりになってもファンの中で耳に刻まれ生き続けるのですね。
改めて、なんて素晴らしい職業なのだと感じ、こんな気持ちを抱かせてくれたことに、感謝の気持でいっぱいになりました。
◆一番好きなキャラクター◆
『ルル・ル・ルル』声 - 紗ゆりさん
◇一番可愛いキャラクター◇
『ルル・ル・ルル』声 - 紗ゆりさん
◆嫁にしたいキャラクター◆
『ルル・ル・ルル』声 - 紗ゆりさん
◇罵られたいキャラクター◇
『ルル・ル・ルル』声 - 紗ゆりさん