日本刀で残酷なおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの日本刀で残酷な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月28日の時点で一番の日本刀で残酷なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

72.2 1 日本刀で残酷なアニメランキング1位
無限の住人 IMMORTAL(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (142)
618人が棚に入れました
武士というものがまだ存在していた江戸の世——。百人斬りと呼ばれた【不死身】の男がいた。その男の名は「万次」。万次は、父母を殺され復讐を誓う少女「凜」と出会う。凜は万次に、復讐の旅の用心棒になってくれないかと言う。初めは断る万次だが、凜に亡くした妹の面影を見た。一人では危うい凜の姿に、仕方なく手を貸すことに決める。しかし凜の仇は、剣の道を極めんとする集団——逸刀流。それは、不死身の万次すら追いつめる凄絶な死闘の始まりを意味していた。

声優・キャラクター
津田健次郎、佐倉綾音、佐々木望、鈴木達央、花輪英司、咲野俊介、桑島法子、ふくまつ進紗、秋元羊介、小原雅人、中田譲治、林真里花、白熊寛嗣、奈良徹、小林親弘、関智一、真山亜子
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

MUGE・ん…異能っぽい

原作未読 Netflixもの

なんですけどなんとなく

 なんかタイトル知ってる~

三池崇史監督でキムタクの実写版が遠くない過去にやってましたね。それでみたいです。マンガそのものは1993年から20年ほど連載し完結。これはきっとブックオフで見かけてますね。実物に触れるのはこのアニメが初です。


 限り無き世界の住まい人


のお話。八百比丘尼より不死を授かったおっさんを主役に据えた時代劇全24話。ちなみに終始物騒なアニメ作品ですよ。痛快さとはほど遠く『カムイ伝(白戸三平)』『どろろ(手塚治虫)』の世界観に寄せたような感じがします。自分は無条件で好きなタイプな作品なので抵抗はなくそのまま完走。おそらく第1話からして雰囲気はばんばん伝わってくることでしょう。

まあけっこう身も蓋もないのがいいんですよね。生命は限りなく重くそして軽い。

 ネタバレレビューを読む

エロ・グロ注意表現がテロップで流れますので推して知るべし。主役のおっさんを津田健次郎さんが演じられてるわけですが、朝ドラでツダケンを知って「あら、アニメもやられてるのね?」とうっかり迷い込んだ奥さまが卒倒するグロレベルではあると思います。
声優さんに触れておくともちろん名の知れた方もいるわけですが、そんなこと以上に、セリフの多い主要どころに無名な声優さんがけっこう配置されてるのが特筆すべき点でしょうか。“代表作無し:主役級無し”な声優さんがわんさかいます。それがいいです。人知れず生まれ人知れず死んでいく儚さをキャストから感じたのは私だけでしょうか。

そして理不尽な理由で生命を落とすなんてことはザラな物語です。それを具現する尸良(CV奈良徹)みたいなキャラもおりますが、その点でなによりウケたのはOP曲by清春ですかね。傍若無人なエピソードに事欠かないアーティストさん。その頃SNSがあったら日々炎上しまくってただろう方のお声を冒頭に聴けるのは幸せでした。あれ!?よくわかんないですか!?僕だけに響いてる感じでしょうか。 くすんだ色調のアニメの中で鮮やかにここだけ色づいてましたね。
なおEDはものすごく好きです。毎度変わるというのも良いのですが、作品世界を見事に表現してるといっていいでしょう。贔屓の引き倒しみたいになってきた(・_・;)


少しだけ具体的なところも。
ヒロインは浅野凜(CV佐倉綾音)。町道場の師範の娘だった彼女は目の前で父を惨殺され、母を凌辱された末に行方不明という憂き目にあう。犯人は勢力拡大中の一門“逸刀流(いっとうりゅう)”で面も割れてるところでヒロインが仇討ちを誓いスタート。道中「用心棒が必要じゃろうて」との婆(八百比丘尼)の助言から、万次(CV津田健次郎)と接触し助けを乞うみたいな導入です。そこに万次の不老不死という設定が絡んでくるわけです。
だいたいこういうのも暗黙の境界線みたいなのがあって、

【仇討ちもの】
 並:仕留めたぞ!ヒャッハー
 上:憎しみを超えたなにか
 下:ネタバレレビューを読む

【不老不死もの】
 並:ゲットしてハッピー
 上:そう良いことばかりではない。むしろ…
 下: …

シンプルに夢見てウヒャウヒャする“並”は場合によっては清々しさが際立つ良作だったりします。そんな物事は単純じゃないのよってのを巧みに見せてくれると“上”。さらに「そうきたか!」と驚きのようなものがあると“特上”になるんだと思います。“下”は書くつもりありませんでしたが、“上”に挑戦したもののツメが甘くてうすら寒い作品の山が横たわってる現状を憂い一応書いときました。本作でもヒロインが正義感溢れる一本気気質だったので一歩間違ったらドン引きする展開が待ってたと思いますよ。でもまあそうはなりませんでした。ちなみに不老不死ものはあまりハズレを引いたことがない気がするので“下”相当は該当なしとしてます。

 ・死ねないことの苦しみ哀しみ
 ・寿命差で生じる死に別れの悲哀

あたりがお約束でしょうか。本作は“上”を狙って“上”を獲得した作品だったといえます。雰囲気や見た目もしっかりと世界観に合わせながら、変化していく仇討ちの意義を見つけようと凛が迷い悩み答えを出していく過程は納得感を得られます。不死である万次の諦観みたいなものには“もののあはれ”すら感じた私です。
難点は少しばかり雰囲気勝負だったところ。けっこうな登場人物数を回しきれたかも微妙なところ。おそらく詰め込んだ部分もあるのだろうと思われます。それでも破綻したとはならないのは、物語のエッセンスをきちんと抽出し省略せずに我々に提示してたからだと思います。しっかりと堪能しました。



※ネタバレ所感

■万次さんのここが良い

強くないところです。万次さんいつも殺されてるのに自信満々なんですよね。それが強がりだとわかってくると深みとコクが増してきます。

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■日本の風景

欧州を舞台にした作品だと100年前200年前と遡っても街の景色がそう変わらないことは多々あります。橋だったり教会だったり平気で築400年とかあって、この前観たルネサンス期を描いた作品では舞台のフィレンツェの観光名所ともなってる有名な橋がそのまま描かれてたりもしました。

 石造と木造の違い

日本とヨーロッパの違いです。日本は戦争で主要都市が焼け野原になったこともあり、文明開化や大正浪漫はたまた戦時を描いた作品での街の風景は今と異なり当時の建造物はほぼ残ってません。またそのことを特に違和感なく当たり前のことと受け止めてきました。

 切り取った時間軸で風景は変わる

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■いっとうりゅう

最終話でサラッと…

ネタバレレビューを読む



万次と凛の仲の描き方もあれで良かった。
ごちゃごちゃ言わんでも目と目で通じ合うくらいの信頼関係はできてたんだと思います。実写版でキムタクを起用したのはそういうメタファーなんですよ(嘘)。



視聴時期:2020年4月~9月 リアタイ

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2020.09.16 初稿
2020.10.30 修正
2021.06.11 修正

投稿 : 2025/03/22
♥ : 40
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

しっかり練られた物語

原作未読。最終話まで視聴。

物語がしっかりをしているから、とても見ごたえのある作品でした。
最近多い、安っぽい物語に飽き飽きしていた所だったので、かなり見入っちゃいましたね。
【重要なネタバレなので未視聴の方は飛ばして下さい】
ネタバレレビューを読む

津田健次郎さん、佐倉綾音さんの演技もとても良かったです。

物語の性質上、エログロ描写があります。
そういう意味で視聴者を選ぶ作品かも知れません。

エログロ平気って方は、一見価値があるかも知れません。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 22

大重 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

傑作級の原作を高度なレベルで再現した、素晴らしい作品

1話感想 4.0 作画のレベルは高いですが、原作のレベルが高すぎて…。
うーん、いや、クオリティは申し分ないです。
非常にレベルが高く、内容も面白い。
アニメとしては出来が良いと思います。

…ですが、原作既読なんですよねぇ…。
うーん、原作があまりにレベルが高すぎると、それをアニメ化すると、ちょっとがっかり感が出てしまうのは仕方がないのでしょうか。
いや仕方ないだろうな…。
あの原作を100%そのまま動かせって、無理ですよね。
それはわかっているのですが。
でも、本当に質の高いアニメだと、そんな期待にも答えてくれるから、ついね…。

もちろん本作は普通以上に質が高く面白いのですから、余計な文句を言わずに楽しみたいと思います。

全話感想
原作の方が… というのは、まあありますが、しかし1枚絵とアニメで同じクオリティにするには、アニメの方が何百倍も労力がかかるのは当然。

その中では、非常に素晴らしく頑張ってくれたと思います。
終盤に至るまで作画は非常にレベルが高く、素晴らしいクオリティでした。

原作既読ですが、内容の方も良くまとめて、良く描けていると思います。劣化はほぼ無いどころか、昇華している部分もあるくらい。

非常に良いアニメ化でした。いやもう、傑作の原作を台無しにするアニメが非常に多い中で、良く頑張ってくれました。
正直、最初は懸念していたのですよね…。原作が好きであればあるほど、アニメ化ではがっかりすることが多いので。

しかし本作はそんな不安を大いに裏切ってくれたと思います。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 6

95.1 2 日本刀で残酷なアニメランキング2位
鬼滅の刃(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (1696)
7101人が棚に入れました
血風剣戟冒険譚、開幕。舞台は、大正日本。炭を売る心優しき少年・炭治郎の日常は、家族を鬼に皆殺しにされたことで一変した。 唯一生き残ったが凶暴な鬼に変異した妹・禰豆子を元に戻す為、また家族を殺した鬼を討つ為、2人は旅立つ。鬼才が贈る、血風剣戟冒険譚!

声優・キャラクター
花江夏樹、鬼頭明里、下野紘、松岡禎丞、櫻井孝宏、大塚芳忠、梶裕貴、加隈亜衣、岡本信彦、森川智之、悠木碧、井澤詩織、浪川大輔、山崎たくみ、緑川光、子安武人、坂本真綾、山下大輝、早見沙織、千葉繁、上田麗奈、日野聡、小西克幸、花澤香菜、河西健吾、杉田智和、鈴村健一、関智一、関俊彦、木村良平、福山潤、小松未可子、諏訪部順一、内山昂輝、小清水亜美、森久保祥太郎、白石涼子、稲田徹
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ヒット作を語らう時の心の姿勢

2020.04.12 追記

思うところがあっての大幅加筆。
視聴後に書いた作品レビューは後段に残しときます。
 ※ごく一部のアニヲタ批判も含んでるので気分害されちゃったらごめんね


作品の良し悪しについて各々語るのがレビューサイトの目的の一つですが、この作品は久々に普段アニメを観ない層を巻き込んで社会現象を起こしたということもあって、その観点で一言申し上げたく候。基本雑談です。


ネタバレレビューを読む




↓以前投稿した作品についての感想
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2019.10.04記
旧件名:良いほうの『少年JUMP』

ネタバレレビューを読む



視聴時期:2019年4月~9月 リアタイ視聴

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2019.10.04 初稿
2020.04.12 追記
2021.08.11 修正

投稿 : 2025/03/22
♥ : 105
ネタバレ

sukasuka さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ポエム成分多め?

知人が劇場先行試写会に行ったらしく、絶対面白いから観ろと言われた。
ググると、週刊少年ジャンプの人気漫画が原作らしい。
第1話の掴みとしては上々、なにより作画に力が入っている。
劇伴も作風に合っていて上質。
ただ、主人公のポエム成分多めなのは気になったかな。
なぜか甲鉄城のカバネリを重ねてしまうんだが、あのような惨事にならなければ
最後まで楽しめるかも?
あとは、巷で話題の脱税疑惑が影を落とさないことを願おう。

■4話目まで
もう年齢的に少年漫画原作のアニメは敬遠気味なんだが・・・・・
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■5話目
体感10分だな。
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■9話目
動く動く(笑)
動きだけじゃなくアングルがまた素晴らしい。
グロさと可愛さも加わって、ここまでは言うことなしだわホント。
評価も上方修正しておこう。

■10・11・12話目
何だか急におかしくなってきたな。
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■13話目
ちょっと間延び気味。
そのせいかテンポが悪い。
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■14話目
後半突入。
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■18話目
伊之助神回。
この章に入って一気に盛り返した感。
残りラストまで息切れせずに頑張れ。

■19話目
炭治郎神回。
残り話数的に今作のクライマックスかも(全26話)。
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それにしても前回といい熱いねぇ・・・途中で断念しなくてよかったわ(笑)

■22話目
ここに来て柱の総お披露目。
ネタバレレビューを読む
つーかこのアニメ、もしかして当初から2期決まってんじゃね?

■最終話
当初から決まっていたのは2期じゃなくて劇場版だったのねwww
漫画だとここから右上がりに面白くなっていくので、劇場版の後に2期来るのを
正座して待つことにしよう。
(・・・といっても、原作にそれほどストックがある訳じゃないからなぁ)
何にしろ、甲鉄城のカバネリのような惨状にならずに最後まで楽しませてくれた
傑作TVアニメだったのは間違いない。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 17
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

本当に骨が折れる大正バトルアニメ

原作コミックは未読。

OPの最後、守りたい禰豆子(ねずこ)の手を握る炭治郎の、
マメや傷だらけの掌が象徴するように、
苦行や苦闘を積み重ねて強くなる、
渋い味わいがグッと来る、素晴らしいバトルアニメでした。

他にも戦いはそんなに簡単じゃないと主張する描写が、
本作は徹底していたと思います。

首を落さない限り、部位欠損してもすぐに復活してしまう鬼を相手に、
戦闘で負傷しても、人間側には即時回復する手段等が乏しい所も厳しい。
しかも、回復もそこそこに次の任務を通告しに来る黒いカラスさん。
鬼殺隊……ちょっとブラック過ぎやしませんかねw
で、次の戦いでも、治りきってない骨折が尾を引いたりする。

ネタバレレビューを読む

大物を相手に大怪我を負い、やっと治療施設に入っても安心できません。
長いリハビリテーション及び再強化の苦難をもじっくり描いて、
成長物語として成立させてしまう。
作者とスタッフの手腕に脱帽です。

ナイチンゲール以来、女性看護師を優しい白衣の天使だのと崇める文化?がありますが、
本作を見ていて思い起こすのは、私の幼い頃のナースに関するトラウマ。
痛い注射や苦い薬を強いる怖いお姉さんと言う思い出が蘇って来ましたよw
鬼より怖い看護婦さん!リハビリこそ地獄!!


ネタバレレビューを読む


その他、鬼でありながら、人間の家族愛などを求めて彷徨う哀しき性、
その想いを汲み取り、安らかに逝かせる炭治郎の優しさなど、
簡素なセリフ回しとは裏腹に、
心情描写もなかなか繊細で、それらが丁寧な修行描写等と合わせて裏打ちとなり、
アクション、エフェクトの作画の綺麗さだけでは出せない、
胸を打つ美しさに繋がっていたのだと思います。


個人的には本年のみならず、
2010年代の中でも心に残るバトルアニメの一つとなりました。



評判の19話を観て……。

長いので折りたたみw
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【5話迄の感想】地道な修行と業の積み重ねが言動に魂を込める

これも、長いので折りたたみw
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/22
♥ : 62

70.7 3 日本刀で残酷なアニメランキング3位
LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門(アニメ映画)

2017年2月4日
★★★★☆ 3.9 (70)
352人が棚に入れました
タイトル通り石川五ェ門をフィーチャーした本作では、若き五エ門が最強に目覚めるまでを描いていく。

声優・キャラクター
栗田貫一、小林清志、浪川大輔、沢城みゆき、山寺宏一

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

野心はあるが評価がついて来てない

アニメや漫画は残酷である。良い作品が必ずしも大ヒットしたりするものではないし、一生懸命頑張ろうが、手を抜こうが評価は人それぞれである。

料理や服装の好みと一緒で、基準がないからだ。

そのタイトルはルパン三世でもほぼ同じ事が言える。

作画やキャラクターには言うことなし。

「次元大介の墓標」に引き続き、より原作に近寄ったルパン三世の劇場版アニメ。
正直言って、女、子供は全く来てないし、客もまばらでマニアック感満載で始まる。

徹底的にお子様を排した「ルパン三世」は、よりアダルトでエロチックでバイオレンスで刺激の強い本来のハードボイルドに戻った。

今回の主役は石川五右衛門ともあって、斬鉄剣による殺陣がメインの見せ場になっており、切り捨てる相手の肉の断面や血しぶきが飛び交い、規制など気にもとめない姿勢に製作陣の雄気と言うか、熱意を感じるいい作画だった。

ストーリーもいたってシンプルで、作画や演出だけにほぼ見せ場を任せるのは至難の業だと思うのだが、それを臆面もなく存分に引き出せていると思う。

最近は「君の名は。」のヒットに伴い、アニメに注目が集まっているが、非常に多様で幅の広いジャンルが増えて更にマニアックになっているのが面白い。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 13
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

限界を超えた怪力、反射神経と斬鉄剣

 木こりのメタボな大男が現れてどこにいくかと思ったら、竜の描かれた客船から始まったです。舞台が日本だけれど、次元大介の墓標の作画で描かれた背景が独特で、日本が舞台なのか?初めは分からなかったです。

 五ェ門が出て来るだけれど、どっかの暴力団の用心棒で、斬鉄剣の鞘(さや)が、私もよく知っている物でなく普通の日本刀だったです。

 ルパンと次元、不二子がいつものように出てくるです。今までは髪が長く束ねていてもすぐわかる不二子だけど、キャラデザが変わっているようで、髪が短くなり外見も?で声を出すまでは、私に分かりづらかったです。

 初めに出てきた木こりの大男、ホークという名前でかなり危ないおっさんだったです。ネタバレレビューを読む

 全体的にやはり五ェ門とホークだけど、それに絡むルパン、次元、銭形のアクションも見どころだったなぁです。
 立ち直る五エ門、ホークに追い詰められ、どっかの寺でのルパンと次元のシーン、最終決戦が迫力万歳だったです。にしても、銭形が要所要所に出てきて存在感あったです。
 TV、劇場CNでもルパンが言っていた「未熟なり石川五エ門」は、どこにあったのか?思い返すと私には、一回で気づかなかったです。言ってたかなぁ?です。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 8

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

近年のルパン作品の最高傑作かも…。研ぎ澄まされた黒鋼の輝き。

アニメレビューをされてる笠さんの動画で興味を持ち視聴。結果、感謝感謝の良質な短編映画でした。尺はテレビ2話分くらいですが、剣劇アクションアニメとしては最高峰と言って間違いない。
 

というわけで、私の駄文なんかよりレビュー動画をご覧になってください、終わり、でも良いと思うのですが、傑作を見たら言いたがりになってしまうのでもう少しご容赦おば。


本作を一言で評するなら三隅監督がアニメをもし作ったら、という感じだ。三隅研次監督は、「座頭一」や「子連れ狼」などで残酷チャンバラ時代劇を確立した孤高の天才監督である。彼の描くチャンバでは、手足がポンポン飛ぶし、エヴァのこどく血がブシューと飛び散る。しかし、これみよがしなショック演出ではなく抑制すら効いた美学が活きているのでいやらしさや不潔感がないのが特徴である。


本作はまさに三隅監督の味わいで、シンプルながら抑制と開放が美に高まっている。あらすじは2行で書けるくらいで簡潔である。しかし、しっかりしたキャラ描写があるから凄く惹き付けられてしまう。敵役のホークは、ターミネーターかバキのキャラくらいイカれた強キャラな上に、余裕をもつ者の語らぬ自然なユーモアが冴えている。葉巻を吸うシーンが何度かあるが、思わずニヤリとさせられる上手い演出で引き算が実に良い。


五右衛門の剣劇アクションもメチャクチャ斬ってま~すっていうありがちな描写じゃなく、最小しか描かないから実にクール!。外国の方が見たら大喜びじゃないかな。


今回はあくまで五右衛門の回だから他のレギュラーキャラの出番は抑えぎみだが、やっぱり確立している優れたキャラたちだから少ない出番でも輝いてる。ボブ不二子は誰?って一瞬なったが。


結果、本作が与えている効果は良質な短編小説を読んだ時のような後味の良さと、名人の技前を見せつけられたような感嘆の吐息に通じている。つまらぬ物を斬らない五右衛門ってこんなに格好良かったのか…。


最後に、正直五右衛門に浪川さんはどうかと未だに思ってる。浪川さんは好きな声優さんだが、彼のいじられ要素が五右衛門にまで入ってきちゃうのはなんか違うかな。本作はそれがなかったのも良し!。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 14
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