探偵で組織なおすすめアニメランキング 18

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの探偵で組織な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月08日の時点で一番の探偵で組織なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

88.5 1 探偵で組織なアニメランキング1位
Darker than BLACK-ダーカーザンブラック 黒の契約者(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (3657)
19763人が棚に入れました
10年前突如東京を襲った異変、通称「地獄門(ヘルズ・ゲート)」といわれる未知の領域が出現したその時からこの世界は本当の“空”を失い、夜空を覆う満天の星空は偽りの星達のものとなった。また時を同じくして「契約者」と呼ばれる特別な能力を身につけた者達が現れはじめる。人間らしい感情や「契約対価」という代償と引き換えに人外の能力を得た存在である彼らを利用して、このゲートに関する情報を得ようと各国の諜報機関が東京にエージェントを送り込む。
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

感動は余りしないが、第1シリーズの退屈さを耐えたら外伝・第2シリーズと倍増しで面白くなった異色作

※第1シリーズ(黒の契約者)、外伝、第2シリーズ(流星の双子)、総て含めた感想です。

全42話と長いのでこれまで敬遠していましたが、「アニメ総合得点ランキング」52位・「お気に入り登録者数ランキング」67位という高順位の作品はやはり一度チェックしておきたい、と考えて一気観してみました。

◆内容

{netabare}男エレクトロマスター?が主人公の能力バトルものだが、組織や国家機関の陰謀・謀略が複雑に絡んでくるセカイ系?{/netabare}


◆シリーズ別評価

第1シリーズ(黒の契約者)  ☆ 可 3.6 (72点相当)
黒の契約者-外伝-        ☆ 可 3.8 (76点相当)
第2シリーズ(流星の双子)  ★ 良 4.1 (82点相当)
-----------------------------------------------
総合                ☆ 可 3.9 (78点相当)


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回


== DARKER THAN BLACK -黒の契約者- (2007年4-9月) ==

{netabare}- - - - - - - OP「HOWLING」、ED「ツキアカリ」 - - - - - - -
第1話 契約の星は流れた… (前編) ☆ 第1シリーズの作品舞台は東京
第2話 契約の星は流れた… (後編) ☆
第3話 新星は東雲の空に煌く… (前編) ☆
第4話 新星は東雲の空に煌く… (後編) ★
第5話 災厄の紅き夢は東欧に消えて… (前編) ☆
第6話 災厄の紅き夢は東欧に消えて… (後編) ☆ 
第7話 五月雨にクチナシは香りを放ち・・・ (前編) ☆
第8話 五月雨にクチナシは香りを放ち・・・ (後編) ☆
第9話 純白のドレスは少女の夢と血に染まる… (前編) ☆
第10話 純白のドレスは少女の夢と血に染まる… (後編) ☆
第11話 壁の中、なくしたものを取り戻すとき… (前編) ★ 黒(ヘイ)の過去話
第12話 壁の中、なくしたものを取り戻すとき… (後編) ☆ 続き
第13話 銀色の夜、心は水面に揺れることなく… (前編) ☆ 銀(イン、キルシー)回
第14話 銀色の夜、心は水面に揺れることなく… (後編) ★ 続き

- - - - - - - OP「覚醒ヒロイズム」、ED「Dreams」 - - - - - - -
第15話 裏切りの記憶は、琥珀色の微笑み… (前編) ★ 星見様「終わりの始まり」、EPR登場
第16話 裏切りの記憶は、琥珀色の微笑み… (後編) ★
第17話 掃きだめでラブソングを歌う… (前編) ☆
第18話 掃きだめでラブソングを歌う… (後編) ☆
第19話 あさき夢見し、酔いもせず… (前編) ☆
第20話 あさき夢見し、酔いもせず… (後編) ★
第21話 粛正の街は涙に濡れて… (前編) ☆
第22話 粛正の街は涙に濡れて… (後編) ☆
第23話 神は天にいまし… ★ ここでようやく「終わりの始まり」開幕
第24話 流星雨 ☆
第25話 死神の見る夢は、黒より暗い暗闇か? ★ 第1シリーズの最終回
第26話 桜の花の満開の下 ☆ 円盤収録の特別編{/netabare}


=== DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 外伝 (2009年12月) ===

{netabare}※-黒の契約者-と、-流星の双子-をつなぐサイドストーリー

第1話 ★ 沖縄編
第2話 ★ 香港編
第3話 ☆ 銀(イン)イザナミ化
第4話 × 続き、銀の冷凍保存が唐突で説得力がないのは残念{/netabare}


=== DARKER THAN BLACK -流星の双子(ジェミニ)- (2009年10-12月) ===

{netabare}- - - - OP「ツキアカリのミチシルベ」、ED「From Dusk Till Dawn」 - - - -
第1話 黒猫は星の夢を見ない… ☆ 極東ロシア編
第2話 堕ちた流星… ★
第3話 氷原に消える… ★
第4話 方舟は湖水に揺蕩う… ☆ 札幌編
第5話 硝煙は流れ、命は流れ… ☆
第6話 香りは甘く、心は苦く… ☆
第7話 風花に人形は唄う… ★ 函館~仙台
第8話 夏の日、太陽はゆれて… ☆ 仙台~大宮
第9話 出会いはある日突然に… ★ 東京(とくに池袋)
第10話 偽りの街角に君の微笑みを… ★ ※但しシナリオの強引さは×
第11話 水底は乾き、月は満ちる… ★ 同上
第12話 星の方舟 ★ 同上{/netabare}


◆総評

視聴時の率直な感想として、第1シリーズ(黒の契約者)はかなり退屈でした。
何度か視聴を打ち切ろうか?と考えましたが、それでも、本作を高評価する方々は一体どこを良いと思っているのか確かめたい、という気持ちが僅かに勝って何とか視聴を続けることが出来ました。

続けて観た外伝で、やっと少し面白く感じ始めて、その後見始めた第2シリーズ(流星の双子)が、意外にも目を離せない面白さ。
結果的に、頑張って観続けて良かったと思える作品となりました。


なぜ自分がそのように感じたのか?の確りした分析は、後日・・・出来れば良いな(たぶん無理)。


取り敢えず、第1シリーズと第2シリーズでは主人公が実質的に違う(「黒の契約者」「流星の双子」というサブタイトルがそれを明示)、ということで、第1シリーズの方の主人公にはほとんど感情移入できなかったが、第2シリーズの方の主人公には最初からそこそこ感情移入できたことが大きかったのかも知れません。

もしかしたら第2シリーズの主人公の声優が花澤さんだったのが良かったのかも?

投稿 : 2024/11/02
♥ : 40
ネタバレ

disaruto さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

雰囲気に酔えるオサレアニメ

制作はボンズのオリジナルアニメです。
ジャンルはSF・スパイバトルアクション・ヒューマンドラマです。


10年前、東京に突如「地獄門」(ヘルズ・ゲート)と呼ばれる領域が生まれ、「契約者」と呼ばれる特殊能力を持った者たちが現れ始める。
彼らは感情を失い、「対価」と引き換えに強力な能力を用いるので、各国諜報機関が彼らをエージェントとし、「地獄門」の調査をさせている。
主人公の黒(ヘイ)も「契約者」かつ“機関”の一員であり、銀(イン)・猫(マオ)・黄(ホァン)とともに諜報活動を行う。
彼は「黒の死神」と呼ばれ、最強のエージェントの一人として恐れられていた。


私にとっての鬼門である異能力バトル系。
そもそも少年漫画系バトルもの・ラノベ系ファンタジーが好みでないのもありますが、この手の作品は設定・キャラ過多で覚えていられなくなるのがキツイのですw
本作は割と大人向けに作ってあると風のうわさで聞いたので、ちょっと見てみました。


見始めは「ん?」って思いました。
確かに萌え絵でもないし、おっさん多いし。
でもラノベ原作ではないですが、全体的な設定は完全にラノベw
“契約者”“対価”“組織”“エージェント”“パンドラ”、“天国門”に“地獄門”。
これは尋常じゃないほどの厨二ですよw
私の知る限りではぶっちぎり。


でも本作の本質は設定ではない。
契約者とそれを取り巻く人たちの人間ドラマが主眼。
それとおおよそ二話構成のため、テンポが非常に良いのも特徴です。
しかし一貫したストーリーラインもあり、終盤は物語が繋がりだします。

全体的に二項対立で描かれているのが目立ちました。
契約者と一般人、能力と対価、理性と感情、日常と非日常、正義と悪、敵と味方、チームプレーとスタンドプレー、組織と個人みたいな感じです。
このため人間ドラマは分かりやすく、結構感情移入もしやすくなっています。
二話構成なのにゲストキャラが立っているのはこのためでしょう。

その中でも主人公の黒とノーベンバー11が格好良すぎる。
黒はナチュラルたらしだよねw
ノーベンバー11は{netabare}信念を貫き、死んでいった姿{/netabare}が印象的。


彼らの特殊能力や対価も独特で面白いものが多いです。
{netabare}一番最初に出てきた能力者の“指の骨を折る”っていう対価は重すぎるでしょw
あとアルマの「変身」とアンバーの「時間操作」も能力自体は強力ですが、対価が“年齢変化”に関する者できついものがありますね。
そう考えると私が一番欲しい能力は汎用性の高そうな黒の「物質変換」かノーべンバー11の「凍結」、あと名前忘れたけど“臭いを嗅ぐ”対価の「憑依」のどれかになるよねw{/netabare}


各ストーリーは二話構成で分かりやすい反面、本筋となるストーリーラインはなかなかに難解。
一つ一つの事件が最後に繋がっているのですが、最初に通してみても分かりづらいと思います。
全体的に説明が少なく、伏線を放っておくことが多いのが原因です。
もう一度見てみると終盤の展開を知っているため、いろいろと新しい発見があるかも。

以下核心的なネタバレ。
{netabare}結局、“組織”は契約者を消すために契約者を使って情報を集めていたっていうね。
“組織”の規模は随分でかいらしく、警察組織をも巻き込んでいるようです。
黒は最終話で一般人と契約者の共存を望み、“サターンリング”のみを破壊しました。
これにより“EPR”と“組織”の計画はどちらも失敗に終わったわけです。
そういえば、作中で生き残った契約者がほとんどいないですねw{/netabare}


個人的にずっと気になっていたのは黒についての設定です。
主人公補正なのかなと思っていましたが、どうも違ったようです。
{netabare}彼の対価は何か?
なぜ彼は合理的思考に支配されないのか?
それはとても簡単なことで、“彼が契約者ではないから”。
ハヴォックの話で妹うんぬん言っていましたが、そういうことだったんだなあと。
でも、納得のいく理論は全く提示されていないのがこの作品の難点w{/netabare}


総括して、抜群の雰囲気を醸し出す作品でした。
ちょいグロ描写、明らかにされない設定も数多くありますが、雰囲気アニメを見たい人にはもってこいかと。
ストーリー構成も相まって、硬派な割には結構見やすい作品かなと思いました。
でも、契約者みたいに合理的すぎる人には向かないですw

投稿 : 2024/11/02
♥ : 50
ネタバレ

ヒロウミ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

周回したときにこそある魅力がここにある。むしろ周回しないとただの1クール無駄遣いアニメ!

星屑のように人の命は儚く脆くそして欲望は危うい。


初見の時は絶対周回しねぇ!こんな時間を無駄にする作品なんて!と思ってたのだがとあるきっかけで再視聴。
この作品の魅力はたくさんある・・・はず。世界観、色々な物やキャラクターのデザイン。知識がある人が語れば恐らく文学的な深さも見出だせるだろう。初見のときにはク○つまらなかった前半の物語が不思議と深みを増し面白味が色濃くなる。星のようにあるのか無いのか分からない簡単に死んじゃうサブキャラクターがとても映える不思議な感覚。かなり時間が必要だが是非2周してみてください。


さすがに年代を感じる絵柄だがとても丁寧に描かれた描写は終始破綻しない。何より今でも通用するものだろう。アンバーがCCに寄ったのがとてもとても残念だけど。第二原画に色んな大手が絡んでるのにあらためて驚いたけど。ボンズすげー!

インちゃんマジでかわいいっすよ!中の人がガルパンの生徒会長とか分からんかった!そして何よりのハマり役は水樹さん演じるミサキですね。この人歌なんて変な詞だらけなんだから演技だけ売りにすれば良いのに。

大分脱線したがキーキャラクターがCCに見えるが作品のイメージや全体像が被って見える事はない。コードギアスのようなデザインの壊れが無く単純に「イカしてる」。装備や能力、性質全てに納得できる設定があり物語の流れからも妥当で不思議を感じない。これ神作ですわ。


前期OPは西川貴教だったんですね。癖が強いわ~。そして後期OPは私のオススメの覚醒ヒロイズム。OPムービーと相まって臭くてカッコいい!後期EDは・・・。


初見と周回評価がここまで大きく変わる作品はそうない。作品のストーリーをうろ覚えしちゃってるから「飽き」がくるためであるが良い方にここまで覆るのは初めてです。えぇ、もう色メガネですねこれ。
分かりにくいレビューでしょ?見ないと分からないし色メガネレビューに魅力を的確に書けるほどの語彙力が無いので仕方ない。


再視聴の動機はパチンコでこの作品を見かけたから。本当にユニバーサル系のパチンコ台はつまらない。スペックも演出も大体がゴ○。藤商事から出し直さんかなぁ。

満足度評価は色眼鏡補正バリバリです!


【以下過去レビュー】
{netabare}
12話までひたすらモブが殺されちゃう物語。

一言でチョー不親切アニメですね。12話まで謎だらけ。何もスッキリしないし何も新しい物が降ってこない超平坦路。ぶつ切りストーリーの印象しかなくエロゲールートがもとなのか漫画原作でいつでも打ち切りされる恐怖と戦っているのかと思いきやオリジナルなんだね。1クール無駄遣いしてんじゃん。インちゃんチョーカワイイ!
ただし13話からガラリと変わるストーリーの色。ダークヒーローとしての魅力を活かしたものとなり最終話までだれることはありませんでした。序盤は蛇足以外に表現しようがない。もっとちゃんと物語を作れば良作だったでしょうね。さすがに12話の長丁場でダルい展開は鬼畜だわ。
最終話の結末は良かったですがその選択する際のセカイ描写はいただけなかった。ダークヒーローなんだならもっと別の表現が良かったかなぁ。安っぽい。インちゃん女神様!

それでも私としてはダークな世界観は嫌いじゃないが作画が残念なんで周回厳しいよ!バトルものとしても能力の描写しょっぱ過ぎて凄さ感じねぇぇぇ!ってのは12話まで。13話からはバトルものとしてもそれなりでした!と言ってもバトルシーンは短いけど!インちゃんマジ天使!

終盤のOPマジ神なんですけど!T.M.Rが歌ったらおっさんチビるぜ!ドライビングシーンもちゃんと描写してればお漏らし確定っすね!土屋圭一が監修してくれないか。マジしびれました!インちゃんカワイイのに出番少なすぎるし!でも神!

この作品は本当にもったいない。序盤にストーリー作った人が悪すぎるなのか?まるで作風が変わった13話以降。12話まではスマホでエ○ゲーしながら流しても良いってレベルだよ。
そして猫!お前は本当に役にたたないな!インちゃんに抱っこされとけ!されたいぞぉぉぉ!

地獄に始まり天国に終わったこの作品。絶対2周はしないな!やっと花澤様のもとへ逝ける!
インちゃんマジチョー大天使様!{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25

75.9 2 探偵で組織なアニメランキング2位
名探偵コナン(TVアニメ動画)

1996年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (756)
4068人が棚に入れました
高校生にして日本屈指の名探偵・工藤新一は、幼馴染みの毛利蘭と遊園地へ遊びに行く。新一はそこで謎の組織の取引現場を目撃するが、組織のもう一人の仲間に気付かず殴り倒されてしまう。新一を殺す為に組織の男が飲ませた毒薬は何故か新一を幼児化させてしまった。小さくなった新一は正体を隠しながら謎の組織を追う為に、周りには新一の親戚、江戸川コナンだと名乗る。コナンは父親、毛利小五郎が探偵をやっている蘭の家へ居候し、謎に包まれた黒の組織を追う為、探偵として事件を解き続ける。

声優・キャラクター
高山みなみ、小山力也、山崎和佳奈、山口勝平、緒方賢一、高木渉、大谷育江、岩居由希子、林原めぐみ、茶風林、湯屋敦子、井上和彦、千葉一伸、堀川りょう、宮村優子、松井菜桜子、田中秀幸、島本須美、高島雅羅、堀之紀、立木文彦
ネタバレ

シェリー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

好きなことを語る。

コナンの好きなところを語ります。

“高校生探偵工藤新一が、小っちゃくなってコナンになっちゃった!”
ほんとにただそれだけずーっとやってますね。ちょっとおそろしい。

僕は原作よりもアニメの方が好きです。
漫画も嫌いではないけれど、アニメの音楽や登場人物たちが声優さんたちの声とリンクしてしまっているので、
もう声や音楽がないと、どうしてもコナンの世界に入り込みにくいです。
その中でも高山さんの声は他の声優の追随を許さないほど強い声で、とても好きなのも理由のひとつ。
他の作品で彼女の声を聞くと「ん?コナン?」って思ってしまうほどに。主人公を食ってしまうほどに声が強いですw

アニメの方が好きだけれど、アニメオリジナル回はひどいです。
とても殺人事件をネタにしてやるような話ではありませんし、そのトリックの多くもなんだか間に合わせのもののように見えます。
何かを探っているように見せて、ただ時間を浪費しているだけで何も成し得ません。

まあそれはさておき、一番心に残った事件はと聞かれたらやっぱり、『月光』殺人事件です。
他にも宮野明美の回、灰原が初めて同行した教授が殺された事件、新一復活の回、
おっちゃんの車の下に爆弾を仕掛けられた回が好きですが、一番と言われたら『月光』です。
あと平次が出る回は全部好きです。というか平次が好きです。
まあほんとは、正直に言うと好きなのは和葉ちゃんなんだけどw
平次と和葉ちゃんには人魚姫の事件で惚れました。崖のとこです。
工藤の生意気な性格はたまに鼻につくのですが、平次のお調子者なとこはけっこう好感が持てます。
和葉ちゃんは嫉妬も照れも女の子らしくてとっても好きです。ほんとかわいい!
キャラを言うなれば、他には灰原哀が大好きです。
彼女の諭すようにささやく口調が好きです。またいつも世界の縁に立っているようなその存在にも惹かれます。
あれ?コナンくんのこと好き?なんて匂わせる感じもまたいいです。
それは歩美ちゃんの影響も大きいですね。コナンくん大好きな歩美ちゃんは見ていてとても微笑ましいです。
『天国へのカウントダウン』では歩美ちゃんが可愛いのなんのってね!
{netabare} よく覚えているのが1つあります。136話です。
キャンプに行ったはいいけれど、博士がテントを忘れて近くのお屋敷に泊めてもらうことになったお話です。
急にコナンがいなくなって歩美ちゃんが心配してるとこに灰原が大丈夫よ的なことを言った後、

歩美「ねえ、どうしてコナンくんのことがそんなに分かっちゃうの?」
灰原「さあ、どうしてかしら?」
歩美「もしかして、、、好きなの?コナンくんのこと。」
灰原「え?」
―沈黙―
灰原「だったらどうする?」
歩美「え、、、こ、困るよ。」
灰原「安心して。私彼のことそういう対象としてみてないから。」
歩美「良かったあ! ほんとにほんとだねー!」

灰原さんかっこいい!とてもクールでハードボイルド。「だったらどうする?」の返しがすごいです。
歩美ちゃんの純粋な精神が灰原の氷のような心を溶かしていく温かい一面が垣間見えた瞬間でもありました。
このシーンはとっても好きです。 {/netabare}
ちなみに僕が林原さんを好きになったのもエヴァの綾波ではなく、ポケモンのムサシでもなく、灰原でした。
それはどうでもいいか。

だいぶ話はずれてしまいましたが、好きな事件は初期の頃の方が多いです。
どうしてだろう。物語もなかなか進まないということもありますが、具体的に理由を1つあげるならば、
犯人の動機がだんだんと単純になっているからでしょうか。複雑な気持ちがなくなっているのです。
「それじゃあ殺しても仕方ないね」とは口が裂けても言えないけれど、以前はその動機を聞けば、
こちらが閉口してしまうようなことが多々あったのですが、今はふーんってな感じで聞き流せてしまいます。
作画も変わってしまって雰囲気もかなり変わりましたね。
灰原の髪の色も変わってしまったし、無駄に綺麗ですし、横顔が犬みたいですし。
すごい鼻が反ってますよね。おいおい、それで人を刺せるんじゃないか、と思うくらいに。

『コナン』では蘭の心情描写がたくさん出てきますが、新一も同じくらい辛いですよね。
普段の生活を剥ぎ取られ、多くの人から認識されず、大切な人にさえ面と向かって伝えることもできない。
これらの苦しみは想像を絶するものだと思います。体が戻ったと思い、いよいよってところでまたコナンへと小さくなり、
ひとときの幸せすらくれない運命にもめげず、蘭に笑顔を向けるコナンを見るのはやりきれません。
この話ではもちろん推理がメインではありますが、時々それが影になるくらい恋愛描写が素敵な、あるいは切ないときがあります。
それは平次にしろ、高木刑事にしろ、毛利のおっちゃんにしろ。
{netabare} 新一が高級レストランでエレベーターの事件を解いた後(この事件も好きです)、
両親の験をかつぎ、告白しようと思っていたらコナンに戻ってしまい欄に言ったこと。
「死んででも戻ってくる。」
この発言には涙してしまいました。とても重いです。
敵が敵ですし帰ってこられないか、死体だけが運ばれてくる様子が頭をよぎりました。何も伝えられない新一が本当に不憫です。
もちろん蘭も辛いです。
電話しても出ないし、会えないし、会えたと思ったらどっか行っちゃうし。
それでも一途に思い続けるふたりの恋は古典的ながらも心を打つものがあります。
おそらく彼らは出会うべくして出逢ったのでしょう。いいですね。 {/netabare}

コナンはまだまだ終わらないし、話もの中にもおかしな点や個人的な文句は尽きないのだけれど、やっぱりコナンが好きです。
シャーロックホームズにも、またアニメにもハマったのもこれがきっかけでした。
まだまだ続くのであれば、その行く末をできるだけ見届けたいと思います。
つまらない結末だけはやめてほしい。人の価値は死んだときに分かるではないけれど、終わりというのはその全てだから。

読んで頂きありがとうございました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

唯一見てる長期アニメ

国民的アニメで唯一見ているアニメ。
最近、昔に比べると微妙ですがそれでも面白いです。
組織系の話だと赤と黒のクラッシュ、二元ミステリー、ミステリートレイン
通常回だとピアノソナタ、ウェディングイブが好きです。

ミステリー回も含めて毎回楽しくみてますが(トリックが強引なことも多いけどそんなに気にしない)、本筋のことをメインに書きます。
初期~灰原編 面白い
ベルモット編 やはり一番面白い
キール編 面白い
バーボン編(ミステリートレインまで) 面白い
バーボン編(緋色シリーズまで) 普通
ラム編 微妙

{netabare}
初期のころの組織回は味方が少ないので緊迫感があって面白かったです。
黒の組織との再会とか、黒の組織との接触の頃ですかね。
そして、FBIが出てきて本格的になってきてからも面白いです。
最近公式で黒の組織関係の回が沢山挙げられてますがやっぱりベルモット編とキール編はめっちゃ面白い。細かいところに伏線があったり、ベルモットの正体が新出先生という意外性だったり...。
赤と黒のクラッシュ~バーボン編の当たりは考察が盛り上がっていて考察がめっちゃ楽しかった思い出。
細かい伏線とかが沢山あるので、特に赤井秀一が生きてるんじゃないかとか、沖矢昴、安室透、世良真澄、火傷赤井の正体は誰だろうと考察していた時は特に楽しかったです。

ただ、そこ以降がどうも微妙。
ここまでも後付け設定だらけだとは思うんですが、最近はどうも後付け設定が露骨。
領域外の妹とか。ラムが実はライがスパイだとばれたときの老人だったりとか(アニメだとまだだけど)。こう露骨だと萎える。

あと、緋色シリーズは正直ガッカリかな。
最低レベルの見せ方だったんじゃないかと思ってる。
緋色シリーズは人気があるし盛り上がったけど、そりゃ赤井秀一が生き返るから盛り上がるのは当然で、出来は最低レベルだったんじゃないかなと思う。
バーボンが沖矢の家に普通に出向いて推理するというわけのわからない強引な展開も意味不明だし、現状コナン最大の敵と言ってもいいジン、ウォッカ、ベルモットらも絡んでこず、赤井が相手にするのは公安の下っ端。
黒の組織でもないし大物でもない、せっかくの復活シーンでの相手がこんな奴らって。
二元ミステリー、ブラックインパクトでの赤井の登場シーンはめっちゃかっこよかったんだけどなぁ...

ラム編に関してはさらにガッカリ。
上でも書いたけど、もう後付け感が半端ない。
PUT ON MASCARAとかやってた頃はまだマシだったし、考察スレでは叩かれてたもののそこから烏丸という展開は個人的には良かった。
問題はその後。意外性の欠片もないTHE 無難といった感じ。
まさかTime is Moneyを日本語化して並び替えると脇田兼則という考察があってるとは思いませんでしたよ。しょーもなすぎる...。
テレビのヒントも露骨だし。正直ミスリードを期待してた。
あと、この辺から露骨な腐女子向け展開も増える。赤井とか安室自分もかっこいいと思うけどこういうのはやめてほしい。

多分これからラム編の続きをやるかそのまま並行してあの方編をやるんだろうけど、盛り返してほしい。
羽田浩二殺人事件の真相も面白そうだから期待してる。
ここで自分や世間のラム編に対する評価を覆してほしい。
{/netabare}

高評価つけてるわりに最近のコナンの酷評メインになってしまいました。まあそれでもこんなに高評価を付ける程、面白かった/今後に期待してるってことです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0
ネタバレ

前田定満 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

長過ぎる

自分の中では未だにコナンというと
未来少年になってしまうのですが、
世間で多く知られているコナンを観てないわけではありません。

名探偵コナンは原作は漫画。作者は青山剛昌さんです。
大変長く少年サンデーに連載されている漫画で
今や1000話を越えております。
アニメも1996年から放送されており、900話を越えております。

長いのでこのアニメを途中から観初めるのは大変です。
私は漆黒の追跡者からこのアニメを観初めたので、
ここまでの経緯が知りたかったのです。
かといって最初から観るのも苦痛です。
なのでキーワードごとに観ることにしました。

そこでまず気になったのが「黒の組織」という存在です。
あの方という謎の人物を筆頭に
世間にも影響を及ぼす危険な組織です。
主人公を子供の姿にした奴らです。
漆黒の追跡者で初めて観たのでテレビアニメでの登場を知りたかったのです。
そこでネットで「黒の組織登場話」を検索し、
その登場話を一つずつ観ていきました。
そしてどうしてこうなったのかの経緯が分かるその前後の話を観ていきました。

次はニコニコ動画で出ていたので、「コナンの正体がバレそうになる話」。
毎回こればバレるだろとツッコミたいシーンが沢山あるので、
このキーワードは興味がありました。
またこれも一つずつ確認していきました。

また「コナンの怖い話一覧」と検索すると、
かなりスリルのある話が見つかります。

こんな感じで興味のあるキーワードごとに観ていき、
やっと追いついていった感じです。

{netabare} 
私が一番好きな話は345話の「黒の組織との真っ向勝負」という話です。
シェリー(灰原哀)を組織の幹部ベルモットが追跡する話です。
不気味な感じでスタートしまたそれを阻止するコナン達の作戦も見事でした。
それまでの謎もいくつか解決する節目となる話です。{/netabare}
その後のコナンでこれを超える名作は存在しないなと感じます。
観てない方はぜひ観ましょう。


私が思う名探偵コナンの最大の魅力は
いろいろな専門知識が増えるということ。
警察、いろいろな組織について、
法律などなど
そういう専門知識を小さい子供に身近に感じてもらうには
素晴らしいと思います。



ただ名探偵コナンは長過ぎて時系列がおかしくなっているのが残念です。
1996年に小さくなって未だお話の中はそんな時間が経っていない。
浦島太郎みたいです。
サザエさんとは違って、
時系列がはっきりとしているので
はやく完結させた方がいいと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

73.5 3 探偵で組織なアニメランキング3位
博多豚骨ラーメンズ(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (418)
1851人が棚に入れました
「あなたにはどうしても殺したい人がいる。どうやって人を殺しますか。」

福岡は一見平和な町だが、裏では犯罪が蔓延っている。今や殺し屋業の激戦区で、殺し屋専門の殺し屋がいるという都市伝説まであった。
殺し屋、探偵、復讐屋、情報屋、拷問師etc――、
裏稼業の男たちの物語が紡がれる時、『殺し屋殺し』は現れる――。
第20回電撃小説大賞〈大賞〉受賞作!

声優・キャラクター
小野大輔、梶裕貴、小林裕介、中村悠一、浪川大輔、小野賢章、悠木碧、前野智昭、松岡禎丞、平川大輔、浜田賢二、廣田行生、松風雅也

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

タイトルなし

殺し屋の街福岡が舞台。サブタイトルは野球で使われる用語が使われている。実際、殺し屋同士で草野球してるから、野球も少しは関係あるね。殺し屋同士のバトルとか結構あるけど、基本は名探偵コ〇ンのごとき謎解き。数話ごとに解決していく。殺し屋にも良い奴と悪い奴いるんだなあ。

OPのストレイに魅かれて、そして、九州を舞台にしていることもあり、見た。難点はキャラクターが多めなので、覚えにくい人もいるかも。


以下にアマゾンプライムから引用のあらすじを読みにくくコピペ。

殺人請負会社の新人社員・斉藤は、殺し屋激戦区の博多に左遷されることに。時を同じく、刑事の自殺事件の調査を依頼された探偵の馬場は、刑事が遺した写真を受け取っていた。そこには黒い噂の絶えない現市長の姿が。馬場はさっそく情報屋の榎田を訪ね……。その頃、闇組織に雇われている女装の殺し屋・林は、雇い主の張に噛みついていた。張は金が欲しいのならば、こいつを殺せと林に一枚の名刺を見せるのだが――。
林は馬場を殺しに探偵事務所に忍び込んだ--かと思いきや、雇い主の張への嫌がらせのため、暗殺対象となっている馬場を組織の殺し屋の手から守ってやるのだという。一方、人違いで復讐屋のジローと相棒のミサキに拉致されていた斉藤は、誤解も晴れ解放され、博多の夜を満喫していた。泥酔した斉藤がホテルの一室で目覚めると、そこには見知らぬ女性の死体が転がっていて--。
殺人の罪をなすりつけられたことが分かった斉藤は、復讐屋のジローに真犯人への復讐を依頼する。その頃、故郷に残した妹がこの博多で何者かの手によって殺されたと知った林は、怒りも露わに単身で雇い主の張の許へ。だが、張の雇った殺し屋に不意を突かれ、林は重傷を負ってしまう。林の危機に駆けつけた探偵の馬場は、妹を殺した犯人を見つける手助けを申し出るのだった。
情報屋の榎田の協力で、妹を殺した犯人は博多市長の息子・ユウスケだと判明する。次回の人身取引の情報を得た馬場と林は作戦をたてる。林は売られる商品に成りすまして現場に潜入し、犯人との接触を試みるのだった。だが、作戦は敵に筒抜けで――。頼みの綱の馬場も無惨な姿で殺されてしまっていた。馬場を殺したのは、博多で“殺し屋殺し”の異名を持つにわか侍。林は一転して窮地に立たされてしまう。
博多は三大祭りのひとつ『山笠』の季節。生粋の博多っ子の馬場は、この晴れの舞台のために仕事を休むという。その頃、殺人請負会社のエース・猿渡は手応えのない仕事に嫌気がさしていた。ついには会社を辞め、殺し屋の激戦区・博多へと向かう。到着早々、猿渡は高校時代にバッテリーを組んでいた新田に声をかけられる。殺し屋コンサルタントをしている彼は、猿渡のプロデュースを買って出るのだが――。
強敵を渇望する猿渡に持ちかけられたのは、福岡一の殺し屋・にわか侍との対戦だった。さっそく馬場のもとに依頼の電話がかかってくるが、山笠に浮かれる馬場に代わり、にわか侍に扮した林が、猿渡との殺し合いに挑むことに--。しかし、慣れない武器での戦いに苦戦を強いられる林はどんどん追い詰められていく。一方その頃、林がにわか侍の仕事を受けたことを知った馬場は現場に駆けつけるのだが……。
情報は金の次に重い。不都合な真実を探るハッカーへの粛正が、サイバーテロ組織により進んでいた。そんな中、馬場探偵事務所に、人捜しの依頼が舞い込んでくる。8年前に姿を消した少年を捜して欲しい、と差し出された写真には、独特の髪型をした少年が写っていた。どこか見覚えのある姿に、顔を見合わせる馬場と林。ちょうどその時、事務所に情報屋の榎田がやってきて--。
「ハッカー狩り」のターゲットとなり、博多の街を逃げ回る榎田。賞金に釣られた殺し屋たちから狙われ、徐々に追いつめられていく。さらに、唯一の武器であるパソコンも封じられ、絶体絶命のピンチに陥っていた。そんな中、身を案じる馬場たちの元に、榎田からのメッセージが届けられる。それは馬場と林を巻き込んだ、サイバーテロ組織への決死のカウンターだった--。
殺伐とした流浪の生活から一転して、初めて出来た林の居場所。お人好しの馬場がいる探偵事務所、メンバーとして迎えられた野球チーム『博多豚骨ラーメンズ』。林は心地良さを覚えながらも、その日常が長くは続かないと朧気な不安を感じていた。そして思い出す、幼い過去の記憶。殺し屋として訓練を受けた過酷な日々、そこで出会った最初の相棒のことを……。
馬場たちは福岡に残存する華九会の幹部を掃討することを決める。その頃、新田は日本進出を目論む組織と交渉を進めていた。猿渡を組織専属の殺し屋にするビジネスチャンス。新田に提示された採用条件は、華九会幹部の始末だった……。幹部を殺された華九会の進来は、大陸からやってきた腕利きの殺し屋を雇うことに。緋狼と名乗るその殺し屋は、報酬の他に人を捜して欲しいと頼むのだが--。
華九会に雇われた緋狼による、殺し屋への報復が始まっていた。最初のターゲットとなった猿渡は、善戦するが不意を突かれてしまう。その頃、馬場の許を去った林は、榎田のいるネットカフェに潜伏していた。そこで告げられる“林憲明殺人事件”。福岡市内の林と同名の男性が、立て続けに殺害されているという。現場に残されたメッセージが自分に宛てられたものだと気付いた林は、過去と決別するために緋狼の許へと向かうのだった。
自らの過去と対峙するために、林は緋狼の許へ。だが林の説得の甲斐なく、緋狼に刃を向けられてしまう。戦うことへの迷いから、徐々に追いつめられる林。駆けつけた馬場もあえなく捕まってしまい……。檻に閉じ込められた二人に緋狼は「殺しあえよ。お前ら二人で……生き残った方の命は助けてやる」と告げる。過去と同じ状況に直面した林は、“殺すのか殺されるのか”最悪の選択を迫られることに--!?

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

隠れホモ死すべし

1話感想{netabare}
ひいい、面白そうではあるんだけど、自分バカ過ぎて頭が追い付かん。
殺しを依頼する人・引き受ける人(組織)・実行する人(殺し屋)・そしてターゲット、それぞれの立場が複数あってそれがゴチャゴチャ絡み合う。
更にそれを嗅ぎまわる刑事や情報屋(スリ師)も加わって、やっべ、整理が追い付かん。
今後そこら辺を丁寧に紐解いてくれる展開なら助かるけど、更に複雑化してくようなら…一度メモ起こさないとアカンかも知れん。

それにしても博多の風評被害酷いなw{/netabare}

4話までの感想{netabare}
ザ・ハングマンじゃーんwwくっそwこっち方向だったのか!
てっきり1クール使って妹の敵討ち&市長失脚までの攻防戦をするのかと思ってたので虚を突かれました。
↑の文章を借りると殺しを引き受ける人(組織)が、少なくとも市長お抱えグループ・キングピンみたいなのがボスのところ・レッドラム社・復讐屋とあって、それぞれ依頼主がバラバラで情報の行き違いやターゲットの奪い合いなどでめっちゃ複雑になるのか?と気構えてたのだけど、思い切りシンプルにまとまってくれてホっとしました。
ってか上手くまとまりましたね…ちと強引な部分もあるけど(情報屋をどこまで信頼して大丈夫なのか、ニワカ侍の正体がどこまで知られてるのか現状自分には分からない)。
そしてタイトルも回収…野球チーム名だったのね、ユニフォームが明太子色ww
しっかし「悪人」がみんな死ぬか逮捕されてしまって今後の展開は全く予想できません。
ここまで面白かったけど、この調子で新展開大丈夫かのう…?
もっとハングマン寄りにして「悪人」がお互い罪を着せ合うオチになってくれたら自分は嬉しいかも。{/netabare}

最終回まで見て{netabare}
第一部、って言って良いのかな、林の妹の敵討ち編は面白かった。
が、それ以降は…う~ん…。

まず、ラーメンズの連中は全員にわか侍の正体知ってるの?ってことからして分からん。
ってか、どれだけ馬場の仲間であることを同業者に隠しながら工作をしてくか(秘密を隠し通せるか)ってのが見所だと思ったのだけど、どうやら違ったっぽい。
或いは依頼次第では昨日まで仲間だったのが今日は敵になりうるハードな世界ってことでもない、これじゃあにわか侍が正体隠してる意味も無いような?
結局ラーメンズは完全無欠の最強チームで、そのメンバーに手を出す奴は悉く酷い目に遭うってだけの話でした。
あと、当初はにわか侍って都市伝説みたいな扱いだったのに、妙に簡単に姿を現すようになって安っぽくなってしまった感。
追い打ちをかけるようにGGなんてのも出張ってきて…こういうの(実は身内にトンでもないハイスペックが潜んでいた系)好きだよねー、自分嫌いなんだが何処に需要あるんだ?

まぁそこまでは良いんだ、そこまでだったらそういう作品として受け入れられる。
が、以下のことに関しては個人的にちょっと…。

“運よく”馬場のお仲間になれた人は絶対安全バリアが発生して無敵モード

これはどうなんだ?
林って、元々華九会が金払い良ければ普通に馬場を殺しに向かって仲間になることも無かった(ってか返り討ちにあって殺されてただろう)。
いやホント、たまたま金払い悪かったから当てつけに馬場の護衛を始めて、それで「お仲間入り」しただけだぞ?
いわゆるただの偶然、何か友情育むイベントがあったとかではない(※)。
斎藤もそう、たまたま先にターゲットが始末された&罪を着せられたってだけで、それが無ければ普通に仕事(人殺し)してただけ。
そのターゲットが馬場やその知り合いだったらどうなってたことやら…という「後で冷静になって考えてみたらゾっとする」ってシーンすら無いのがこれまた奇妙で。
更には後付けと思われる展開で、林は「殺し屋養成所」出者ってことになって…おい、その養成学校取り仕切る組織の名前知らんけど、そこが太鼓判押した殺し屋への報酬渋るとか、あるかよ。
子供買い取るのだって金かかるし養成するのだってタダじゃない、元が取れなきゃそんな施設作るハズもなく、普通に考えてそこの卒業生は殺しのエリートのハズで、買い叩かれるようなマネなんて許すか?
でもってそんな養成所卒がアマチュアと互角だったりそれ以下だったりするんだ…。

でもって※の件…まぁこれが一番参ってしまったことなんですが…。
ぶっちゃけ馬場か林にあそこまで肩入れする理由がワカラン。
腐女子的には理由あるんだろうけど、自分的には一切無い。
というかいくら腐女子向けであっても、性的な理由“以外”での繋がり・因縁って描かれるモンじゃないの?
そのうちそういう話が来るんじゃないの?ってことで最終回まで見続けてしまったワケですが、結論としてこの作品にはそれが無かった、あれば良かったのになぁ、残念。
こうなってくるとこの作品はひたすら気持ち悪いだけに。
運よく出くわした女装男に「リンちゃ~んリンちゃ~ん」と猫なで声で語りかけ、機会さえあればおんぶやだっこしようと肉体的接触を虎視眈々と狙ってる。
キモッ。
林が女装男じゃなくて美女なら分かるんだが…こんなんだったらいっそ馬場は「ぼくホモです」と開き直った方が清々しい。
オカマキャラは平気だけど「ぼくノーマルですってほざくホモ」はマジでキツいって。
ナイトブラッドを平気で完走できた自分でも、これ系はダメ…ってかそれ相応の因縁描かれてりゃまた違うんだろうけどさ。
これをハードボイルドと評するのは他のハードボイルド作品に失礼かと。
まぁギャグ作品として見るならそこそこ面白いです、隠れホモに抵抗が無ければ。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

はた迷惑なご当地アニメ(苦笑)

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
博多を舞台にした殺し屋アクションアニメ。やってること自体はかなり血生臭いが、オシャレな雰囲気と会話で包むことで、かなりライトな作風になっている。

まあ、ライトなんで「観やすい」とも言えるけど、「安っぽい」「薄っぺらい」という印象は否めず、といった感じでした。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
みんな、リンや斉藤に優しすぎる、甘すぎる。この二人はわりと無能で、登場人物は大抵、残酷な殺し屋なのに。そこの違和感がどうにも拭えなかった。

例えば、同じ「裏社会モノ」であれば、「BLACK LAGOON」なんかでは、(同じく無能な)ロックに対しても、ちゃんとプロとしての振る舞いを要求したり、ロックもポイントでは、ロックにしかできない役割を格好良く(悪くても)果たすシーンもあった。ロック自身も、自分の異質さを充分以上に理解していた。何より、第1話でちゃんと「仲間(チーム)」になっていて、だからこそ、(勿論ファンタジーでのだけれど)裏社会の格好良さと少年漫画のような熱さが両立されていた。

本作は、そこ(リンや斉藤が。もっと言えば、ホセやジロー達がラーメンズの仲間になる過程)がちゃんと描かれていないため、凄く薄っぺらい関係に見えてしまう。なぜ、そこまでリンや斉藤を仲間として扱えるのだろうか? 命をかけて守れるのだろうか? バンバも、どの基準で人を助け、どの基準で人を殺すのかが分からなかった。

打算でも利害関係でもなく、友情でもなく、腐れ縁でもなく、享楽でもなく。だから、格好良くなかったんだよね、全体的に。

なんなら、リンや斉藤がガチで野球が上手くて、バンバら(ラーメンズの面々)は完全な野球狂で、だから(草野球的な)欠かせない戦力としてリンや斉藤を守るって方が、説得力もあったし、オシャレな雰囲気も演出できたと思う。(もしくは、リンが普通に女で、美女だからとか)

頭脳戦とか、狂った人間性なんかもなく。キャラの良さくらいしか、見処もなく。

女装の意味も最後まで分からなかったし。妹になりきることで、精神の安定? あんまり意味なかったよね。

きっと作者は、「普通に良い人で、普通にどうしたら売れるかを考えられて、普通に文章が書ける、普通の人」なんだろうな、と。だから(グロは苦手でしたが)普通に最後まで観られたし、普通にそこそこ楽しめた。まあ、物足りなくはあったし、大して記憶にも残らないとは思うが。

本当に、「格好つけた作品」であって、「格好良い作品」ではありませんでしたね。雰囲気とキャラで誤魔化しているだけです。

ところで、博多って、(ファンタジーとはいえ)こんなところなんすか? ちなみに池袋は「デュラララ」みたいなところでしたよ(笑) 博多に詳しい方のレビュー、楽しみにしてるっす♪
{/netabare}

【余談~ 博多の人口の3%? ~】
{netabare}
博多の3%が殺し屋って(汗)。福岡市の人口は約150万人。博多区なら23万人。3%って、福岡市なら4万5千人。博多区だとしても6900人? 博多って怖いところですね(笑)

ちなみに、国内で行ってみたい県、1位が広島 2位が沖縄 3位が福岡 です。

屋台でラーメン食いまくりたい! もつ鍋に鉄鍋餃子も良いね! おっパブは、、、別にわざわざ福岡で行く必要もないよね(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
タイトル詐欺だね。何の罪もない女を殺すのは、どうなんだろう? あ、女もグルか。勢力がやや分かりにくい。

2話目
あのクソ息子だけは、早く死んでほしいな~。

3話目
良い奴が殆どいないな。復習劇になってきたな~。

4話目
ラーメンズって、そういうこと? 甲子園出場ピッチャーいたら、その辺の草野球じゃあ打たれんよな。

5話目
大体、なぜ初心者をショートに(笑)

6話目
忍者。仲間になるのかな?

7話目
サブキャラを深める展開。

8話目○
最後の別れのシーンは、ありきたりでもまあ、良い話。みんな、人殺しなんだけどね。

9話目
殺し屋養成機関では、よくある最終試験(笑)

10話目
シリアスなのに、薄っぺらい。本作らしいな。

11話目
なんか、薄っぺらいだけじゃなく、薄い本が出そうな展開に(笑)

12話目
普通に撃たれるんか~い(笑) 運じゃん、生き残ったの(苦笑) なんか、とってつけたように、野球をたたみかけてくるな(笑) 大体、なぜそんな武器(ナイフ銃)をあえて渡すの? 自分にはリスクしかないじゃん。爆弾、塀の外から投げ入れても良かったんじゃね? 高いところから見張って。野球して、とんこつラーメン食って、バカなことして、、、って、収入源人殺しなのに、なに、良い話みたいに言っているんだ? 何にも響かないな。最後も、曲で騙した感。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 32

71.4 4 探偵で組織なアニメランキング4位
文豪ストレイドッグス(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (756)
3870人が棚に入れました
実在する文豪をモチーフとした探偵たちが活躍する異能力バトルアクション。アニメの監督は五十嵐卓哉、脚本は榎戸洋司と「桜蘭高校ホスト部」「STAR DRIVER 輝きのタクト」などでコンビを組んだ2人が担当し、制作はボンズが手がける。

声優・キャラクター
上村祐翔、宮野真守、細谷佳正、神谷浩史、豊永利行、花倉洸幸、嶋村侑、小見川千明、小山力也、小野賢章、谷山紀章、花澤香菜
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

とある文豪たちの「華麗なる異能力バトル」 ※萌えは第8話まで我慢

本サイトではいまいち評価の高くない作品ですが、第1期(2016年4-6月)の円盤売上が合格ラインの平均5,000を余裕で超え、順調に第2期(2016年10-12月)も制作された2016年の人気アニメの一角・・・ということなので1-2期併せて24話を一気観してみました。

◆総評

・実在した日本や海外の文豪をキャラ立てした異能力者達が派手なバトルを繰り広げる作品、ということで、見始めの数話は作品世界への違和感が結構キツく、ここで断念してしまう人がだいぶ出る気がしました。
・それから、序盤~中盤(第1-7話まで)は日本の有名どころの文豪キャラ(男)ばかり出て来るので、「これ、女性向けアニメなの?」とどうしても思ってしまう人が多いと思います。
・しかし、第8話で、ようやく{netabare}与謝野晶子&泉鏡花という文豪キャラ(女){/netabare}の活躍が始まり、第10話以降、は{netabare}海外の文豪キャラ(男&女){/netabare}が色々登場してきてストーリーも華やいでくるので、第1期の序盤・中盤がいまいちと思った人も、ここまで我慢して見続けると報われるかも知れません。
・総じて、『とある魔術/科学の~』シリーズや『東京レイヴンズ』『オーバーロード』『デュラララ!!』等の異能力バトルものが好きな人なら、文豪キャラに余り関係なく、まずまず楽しめる作品ではないでしょうか。
・なお、文学をちょっと齧ったことのある人の評価は、「ほんと下らねぇ笑笑笑」となるか「文学を馬鹿にするな!怒」となるか、好き/嫌いのどちらかにハッキリ分かれると思います。


◆作品情報

原作        朝霧カフカ・春河35
監督        五十嵐卓哉
シリーズ構成・脚本 榎戸洋司
キャラクターデザイン 新井伸浩
音楽        岩崎琢
アニメーション制作 ボンズ


◆シリーズ別評価

第1期 ★ 4.1
第2期 ★ 4.2
----------------
総合  ★ 4.1


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回


========== 文豪ストレイドッグス (第1期) (2016年4-6月) =========

{netabare}第1話 人生万事塞翁が虎 ★ 中島敦、異能集団武装探偵社(太宰、国木田) 
第2話 或る爆弾 ☆ 谷崎、ナオミ、諭吉、春野綺羅子、入社試験合格
第3話 ヨコハマギャングスタアパラダヰス ★ ポートマフィア(芥川、樋口一葉)、人虎生け捕り指令
第4話 運命論者の悲み ★ 与謝野晶子、黒蜥蜴(広津柳浪、立原道造、銀)の襲撃
第5話 Murder on D Street ☆ 乱歩の真相解明能力
第6話 蒼の使徒 ★ 連続失踪事件、佐々城信子、国木田vs.芥川、蒼き王、蒼き使徒の爆破通告
第7話 理想という病を愛す ★ 続き、数字の刻印、蒼の使徒の正体、国木田の理想
第8話 人を殺して死ねよとて ★★ 列車内テロ(梶井基次郎vs.与謝野、泉鏡花vs.敦)
第9話 うつくしき人は寂として石像の如く ★ 暗殺者鏡花と敦のデート、中原中也、敦拉致
第10話 羅生門と虎 ★★ 太宰の狙い、貨物船の戦い(芥川vs.敦)、黒幕(フランシス.F)
第11話 其の一 彼女に向かない職業/其の二 有頂天探偵社 ☆ 樋口&黒蜥蜴回/敦&賢治回
第12話 たえまなく過去へ押し戻されながら ★★ 秘密結社ギルド、アンの部屋、ルーシー.Mvs.敦&谷崎、鴎外&エリス{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)3、★(良回)6、☆(並回)3、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.1

OP 「TRASH CANDY」
ED 「名前を呼ぶよ」


========= 文豪ストレイドッグス (第2期) (2016年10-12月) ========

{netabare}第13話 黒の時代 ★ 四年前、ポートマフィア内の事件(太宰・織田作・坂口安吾)、ミミック
第14話 戻れない場所 ★ 続き、組織の裏切り者、織田作の安吾捜索
第15話 いつか海の見える部屋で ★ ポートマフィアvs.ミミック、ジイドvs.芥川、未来予測能力(ジイドvs.織田作)、三重スパイ安吾、織田作慟哭
第16話 文豪ストレイドッグ ★★ 異能特務課(山頭火)・ポートマフィア(鴎外)会見(異能開業許可証)、ミミック本拠襲撃、ジイド&織田作死亡、太宰転職
第17話 三社鼎立 ★ 尾崎紅葉、ジョン.S、ラブクラウト、異能力戦争の火蓋
第18話 The strategy of conflict ★ ナサニエル.H、マーガレット.M
第19話 ウィル・オブ・タイクーン ★ 夢野久作、ルイーザ.M、坂口安吾との再会
第20話 頭は間違うことがあっても ★★ マーク.T、ハーマン.M、横浜焼却作戦 
第21話 双つの黒 ★★ Q奪還作戦、対ラブクラフト戦
第22話 其の一 ポオと乱歩/其の二 天の海をゆく白鯨のありて ☆ ポオ、白鯨落とし笑
第23話 羅生門と虎と最後の大君 ★★ ゼルダ、フィッツジェラルドの望み
第24話 若し今日この荷物を降ろして善いのなら ★ フョードル.D{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)4、★(良回)7、☆(並回)1、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.2

OP 「Reason Living」
ED 「風が吹く街」


◆視聴メモ

{netabare}・主人公格の太宰治の異能力「人間失格」って、ほぼイマジン・ブレイカー笑。
・準主人公の中島敦の異能力「月下獣」は、つばさタイガーかと思った。
・メインヒロインの泉鏡花は男だって笑(尾崎紅葉も)。
・文豪のチョイスが凄く中二病的で、とくにラスボス(ギルドの長F.フィッツジェラルド)が秀逸。
・但し、武装探偵社社長=福沢諭吉はミスチョイスだと思う(※そもそも諭吉は文豪ではなく、ここは夏目漱石の方が良かった→敵対組織の長が森鴎外なだけに残念)
・第13話のF.フィッツジェラルドの口癖が、「~してくれたまえ。オールド・スポート。」で笑っちゃった(※OLD SPORTは「ねえ君」くらいの意味で、ギャツビーの口癖)。
・「守備範囲は12歳以下」の森鴎外がいつも連れている女の子(エリス)は『舞姫』のヒロインから。
・谷崎潤一郎の妹ナオミは『痴人の愛』のヒロインから。
・国木田独歩と絡む佐々城信子は、独歩の元妻で有島武郎著『或る女』のヒロイン(早月葉子)のモデル。
・第16話中ほどの「一粒の麦、もし地の落ちて・・・」はアンドレ・ジイドの某有名作のエピグラフより。
・「ラスト・タイクン(最後の大君)」はF.フィッツジェラルド最後の小説、ゼルダは同じく彼の愛妻で「華麗なるギャツビー」のヒロイン(デイジー)のモデル。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21
ネタバレ

❣ユリア❣ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

皆が好きなあの偉人たちが、本のタイトルを武器に敵と戦う!!

☆原作未読☆
でしたが、アニメ視聴後、原作読みました☆

~あらすじ~
孤児院を追い出されて、放浪する少年・中島敦は川に飛び込んで溺れかけていた太宰治を助ける。それをきっかけに敦は太宰が所属する武装探偵社で巨大な虎の捜索を手伝うことになる。しかしその虎は敦のもつ異能力のものだと後に知り、驚く敦に武装探偵社で働かないかと誘われるのだが……

ともかく、超ハラハラドキドキします!そしてバトル物?でもあるのかちょっと怖いところもあります(>_<)(グロ要素多少あり)

ですが、コメディ要素もあり、思わず笑ってしまうところも多いので、最後までとても楽しめる作品となっています♪

また、このアニメは原作の漫画と小説を合わせた作品で、いいとこ取りされてる感じです☆
{netabare}
まず、この話のキャラは全て昔の偉人、作家さんとなっています
そして、全員美化されているため、第一声が
美化されてる〜!?かっこいいwwww
でしたw突っ込みどころも満載です!

第2話
社長!なっなんと福沢諭吉ですか~!?
言われてみれば1万円札でもあり、社長でも違和感はありませんが衝撃的でした!!
そして、髪が増えててかなり増えてるなぁ思いましたwwww
もはや顔は原型ないかもですねw

第3話
芥川龍之介…私、本物の作者のお話好きなのに、まさかの悪役!?少しショックでした…でも後半になるにつれ、芥川のいいところも見えてくるので、きっと後に好きになると思います!私はいまでは芥川は好きですよ☆
少し怖いところはありますが殺し方がすごくてw目が離せない人です!

第4話
最悪の状況になりかねないと、意を決して武装探偵社をでていった敦…しかし…
最悪の状況ってこれ!?
お金がかかって下の人に迷惑ががかるから!?(まあそりゃあ困りますけどw)
しかも敵には圧倒的に勝ってたし、武装探偵者って予想以上に強いんですね…!!
すごいなぁと同時に、敦が少しかわいそうに見えました

そして、宮沢賢治!
笑顔でかわいいこといってすごいですw
ほいっほいっさようなら~♪いってらっしゃ~い♪(ニコッ)
ってwあれ下に捨ててよかったのでしょうか??処理大変そうですねw
ってか、江戸川乱歩なんにもやってませんでしたよね?wwww

第5話
江戸川乱歩、やっと活躍する時が!乱歩って今まで全然仕事してない感じだったので活躍に期待してました!
異能力、超推理!…でも実は異能力じゃないなんて!?かなり衝撃的でした!一体どうしたらあんなに頭が良くなるんだ〜!!
一応、メガネでON OFF分けてるみたいですね
江戸川乱歩、恐るべし!!

第7話
ここでは国木田さんと太宰さんのコンビの大切さがとえも伝わってきました☆
国木田さんと太宰さん、ナイスコンビですね!2人で1つ!って感じでした♪

というか、国木田さんの見るだけで鍵の形覚えるとかすごすぎだなぁと思いましたwそして、国木田さんの能力は何にでも、物を出せそうなので便利だなぁと思いました♪

そして太宰さん、異能力はすごいですが、力は弱いんですねw
まさかの佐々木が犯人だったなんて…
しかも六蔵と佐々木がお互いに打たれて死んじゃうなんて…すごく悲しかったです……(T_T)

第8話
与謝野晶子先生の異能力は再生?でしょうか??ちょっと謎ですが、すごいですね!!!不死身?
この時は太宰さんの存在忘れてましたwすいませんw

第9話
鏡花ちゃんかわいいですね♪湯豆腐とウサギが好きとか♪
やっぱり普通の女の子だなぁと思いました
そして地味にクレープおいしそうだなぁと思いました♪
でも、平和だったのに芥川におそわれて…
ウサギちゃんが赤く…(´;ω;`)

福澤社長に、もしできたらほめてやる。
まさかのそれで乱歩さんやる気だすとかw
突っ込みたくなりました!

第10話
二度目はないからね!?あれどういう意味でしょうw?
後、敦は何回も殺されかけたのにまた復活して…ってすごいですね!この虎の能力!
そして、いつのまにそんな強くなったのでしょう?
なんで死なないの!?と疑問に思いつつ、
一番ハラハラした話でした!

第11話
敦、完全復活ですね!ほんとにすごい…

樋口さんのピンチになんと黒蜥蜴が!?ちょっと感動しました!!樋口さん…よかったね…(敵だけど)

そしていよいよ宮沢賢治!超声かわいいんですよねー♡
平和主義でずっと笑顔なんです!
笑顔ってすごいですね!!そのおかげで人気者ですし!
敦のそうなんだ〜!ぱああって顔かわいいw普通信じないでしょ〜!と思いましたがw
確かに国木田さんの言う通り最強最悪コンビですねwww

でも1番衝撃的だったのは…
雨にも負けず、風にも負けず(かわいい声で笑顔で)鉄パイプにもナイフにも金属バットにも負けぬ……
ってえええええ~!?やばすぎでしょ!
しかもタンポポは元気なんです!!
さすが賢治くんって思いました!
この満面の笑みがかわいすぎなんです!ここ注目です!!
1番お気に入りのシーンです♪

最終回!
ついに赤毛のアンまで出てきましたねwwww
なんかすごく怖くなっててちょっと残念でしたw
そしてなんか男、怪しいなと思ってたんですが…
なんと森鴎外でしたかwwww
キャラ違うw
今後はギルドにも注目ですね!

……と、ここで終わってしまいました
正直、超キリ悪いです!でも 続く! と書いてあるので良しとします!
{/netabare}
~OP&ENについて~
第一印象はカッコいい!!
ですが、OPについては、太宰さんが飛び降りるところからの始まりなんですよね‥w
ちょっとビックリでしたw
歌もいいですが、その映像もお気に入りです♪


2期は10月にやる!とのことなので
ぜひぜひ期待して見たいなと思います♪
オススメです♪

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15
ネタバレ

蟹チャーハン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

著作権の切れた文豪の名前がずらり・・・これで悪役登場だと泣けますね

<全13話。2016秋から2クール目が放送開始らしいですね>

日本の名だたる文豪が探偵として復活し、奇怪な事件を
解決していくストーリーになりそうです ←たぶん間違ってない
太宰治に国木田独歩、与謝野晶子などなど。それはもう豪華です。

それぞれの著作から連想されるキーワードを異能化&武器にするようですが、
肝心の推理だけなら江戸川乱歩先生がひとりいれば十分かなとも(笑)

たしかにネームバリューはありますからね。
いきなり無名探偵を登場させて印象付けていくより、
こちらの方がお手軽ではある。

いずれも大先生でありますからにして、勝手な来歴をつくれないとか、
性格をいじるにしても限界があるでしょうから、そこらの縛りをどうするかですね。
(頭のおかしなキャラにすると遺族やファンに怒られそうw)
とりま自分としては、中島敦は李陵が好きなのに違うのが異能化されて残念でしたw

スタイリッシュなだけを目指す内容だと物足らなくなるだろうし、
大作家の名前を使う分だけハードルも高くなりそうです。
てか、悪役が誰になるのか興味あります。
明治以降の作家が探偵で、それ以前の歴史上の有名人が悪役になるとか?!

以下ネタバレで

3話~ついに悪役登場! ま・さ・か・○○だとぉ!
{netabare}
冒頭は探偵社の面々の前職当てクイズ。
谷崎潤一郎は学生であるとか、いろいろ身内で楽しんでます。
ひとり太宰治だけは謎に満ちていて、答えを当てると高額の報奨金がもらえるとのこと。

そして依頼者と面談。
依頼人は樋口さん・・・あの樋口一葉かw
港のトラブルを解決してもらいたいという。
これから毎回、トラブルを持ち込む依頼人も文豪てこと?
それともダークサイドなのか? ともチラリ。

シーン変わって、黒トレンチ着こんだ芥川が登場。
いよいよ文豪界の巨人がお目見え。
てか、見るからに悪役風でこの次の展開を想像してしまう。
やはりか…交番のおまわりさんを無残にも惨殺してため息。
驚くより、いいんかなぁーという気がw

だって芥川さんですよ。
文豪界があったら漱石と並んでTOPはる人ですよね。
これが悪側ってね。

とりま人気のない場所へ連れてこられた中島と谷崎兄妹の3名。
ここで樋口の態度が激変して、谷崎妹が撃ち殺されてしまう。
さらに芥川もやってきて大ピンチ。
中島は左足をを一本もって焼き消されてしまう。
虎に変身して抵抗するが、いよいよやばいかというところで太宰登場。
芥川中島両名の異能を効果なしにして間にはいる。。。

ついに悪役が判明回でした。
ここで芥川をもってくるのか~という印象。
未登場の文豪の残りといえば漱石がまず浮かぶけど、これも悪側なのか?

まぁ、遊びの範疇とわかっていても、実在した他人の名前を借りて
いじりまくって楽しむてのは下品ですね。
勝手に善人悪人にしたてあげるというのも。

この作者のカフカさんも、自分の名前を勝手につかわれて勝手にキャラ付けされて
アイデアなしの無能漫画家組とかにいれられていじられたら怒ると思うしw

たぶんこの作品のファンは文豪なぞどうでもよくて、ちょいかっこいい絵柄と、
文豪という肩書きが目新しいだけでしょう(文豪がダレかは興味がない)

まぁ、戦争の遺物の擬人化ブームもあって、艦コレやアルペジオ、ガルパンにはいふりも
歴史を愚弄してると思えなくもないし、これだけ取り上げていじめる気はないけど、
自分としては悲しいなぁ。
一応見続けるけどw
{/netabare}

4話~ 見せ場を無視した作りに一気に興味が半減回
{netabare}
樋口から差し向けられた黒蜥蜴なる組織が探偵社を襲撃します。
冒頭、3人の異能者が登場し、さも悪いヤツアピール&強いぞアピールするんですが、
これが本当にひどいレベルでかませ犬。

殴りこみかけた探偵社で秒殺らしき歓迎をうけてあっさり敗退。
てか、異能バトル作品なのに肝心の異能を見せずに終わるって?!
原作にはあっても尺の都合ですべてカットされた???

キャラが一番輝く瞬間のはずだけど、それを見せずに太宰が喫茶店で店員をくどいてるとこ見せたり、
なんか迷走感がはんぱないな~。

前から気にはなっていたけど、やっぱり中途半端なつくりものには抵抗&拒否感があるかもしれない。
すべてがつくりものならそれ前提で見られるけど、過去の文豪を茶化してるのは気分悪いかも。

なんで芥川が悪側なのかとか、なんで樋口一葉が下っ端の雑魚扱いなのかとか、
それぞれを敬愛する人もいるだろうに、作者のおふざけ悪ノリについていけない。
自分はここで断念かなぁ~。
あとはキャプ付きのまとめ記事で追いかけて楽しむ程度にしておきます。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12

76.5 5 探偵で組織なアニメランキング5位
ID:INVADED イド:インヴェイデッド(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (428)
1533人が棚に入れました
殺意を感知するシステム「ミヅハノメ」を用いて、犯罪事件を捜査する組織、通称「蔵」。そして、「ミヅハノメ」のパイロットとして犯人の深層心理「殺意の世界(イド)」に入り、事件を推理する名探偵・酒井戸。頻発する凶悪かつ謎多き事件と、そこに見え隠れする連続殺人鬼メイカー「ジョンウォーカー」の影を追っていく。

声優・キャラクター
津田健次郎、細谷佳正、M・A・O、ブリドカットセーラ恵美、村治学、近藤隆、岩瀬周平、榎木淳弥、加藤渉、落合福嗣、西凜太朗、遠藤綾、島袋美由利、平川大輔、宮本侑芽、日笠陽子、蓮岳大、佐倉綾音、小林親弘
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

されど空の青さを知ったカエルちゃん

著名アニメーターのオリジナルアニメ


自分は存じ上げなかったのですが名前を聞けば、な監督と脚本さんとのこと。
そんな予備知識があれば心構えができたものをそうでないとちょっとしたトラップにかかるかも。

まず画が軽いです。主役がツダケンさん。軽い絵と渋い声のマッチングに違和感を覚えます。
次いで第2話まで終わってちんぷんかんぷんです。リアタイでは一挙2話放送でギリ踏みとどまりましたが下手すると離れちゃいますね。
トラップといったのは、 ここまでで"しっかり観よう”という意識が吹っ飛んじゃうかもしれんってこと。流し見ダメ、ゼッタイ!集中しないといかん作品でした。
私も何話か流し見てから、いかんいかんと最初からリピートした口です。

ざっと概要を追うと、
殺意を感知するシステム「ミヅハノメ」を用いて、犯罪事件を捜査する組織、通称「蔵」。そして、「ミヅハノメ」のパイロットとして犯人の深層心理「殺意の世界(イド)」に入り、事件を推理する名探偵・酒井戸。
頻発する凶悪かつ謎多き事件と、そこに見え隠れする連続殺人鬼メイカー「ジョンウォーカー」の影を追っていく。そんなクライムサスペンス。
ミステリと呼ぶにはそこにあまり重きを置いてないような感じがしました。犯人は誰だ?の謎解きもあっさりだし、深層心理にダイブした面々の心の機微がよりこちらの興味をひいてきます。
{netabare}※ジョンウオーカー本人以上に仲間の本堂町小春がぶっ飛んでて良い感じなのです。犯人が魅力的でないキャラ設定なのはわざとじゃないかしら。そこじゃないんだよ!というスタッフのこだわり。{/netabare}


視聴を進めていってなんのこっちゃな部分もおありでしょうが、私も一緒。純粋に視聴に求められる偏差値が高いんだと思います。

それでも推したい作品ではあります。茶目っ気というか遊び心というかクスッとさせる演出ありで、そんなのが見え隠れしてる作品に大外れはない印象。ご多分に漏れず本作もそうでした。例えば設定。

主人公酒井戸が“イド”に入った後、謎解きの重要なモチーフとして必ず死体が用意されています。その名を“カエルちゃん”。別のでも他人のでもイドにダイブすれば必ず会えるという皆勤賞ぶり。そこで誰もが思います。

 {netabare}あー『井の中の蛙(かわず)』ですね、と。{/netabare}

そのうち穴井戸だったり聖井戸だったり井戸尽くしの様相を呈してくる物語。

 {netabare}そんなカエルちゃんは大海を知りませんでした。{/netabare}

 {netabare}ついでにカエルちゃん笑ってくれないんですが胸をさすとげは消えないままだったり。{/netabare}

簡単な連想ゲームにクスッとなります。さらに殺人鬼メーカーのジョンウォーカー。

{netabare}ジョニーウォーカーを連想したのは私だけ?
言わずと知れたウイスキーの銘柄。“ウヰスキー”とも書いたりします。ヰと井。
販元の英ディアジオが韓国に工場を置いたためしばらく日本向けジョニーウォーカーやスミノフはmade in KOREAでした。文大統領が税金上げたもんで撤退みたいなニュースありましたが脱線はこのへんで。
ウイスキーは原酒を寝かせてナンボなわけでしてこちらも熟成熟成また熟成。この殺人鬼も用意周到でしたね。ちょっと類似点があります。{/netabare}

{netabare}それで主人公が“酒”井戸。組織は“蔵”。{/netabare}

{netabare}聖井戸さんだけが持つ“御代”という下のお名前。福井の地酒で「聖乃御代」ってのありましたよね?
脚本の舞城王太郎氏は福井の出身です。ウイスキー関係ないけどなんというかそういったところ。{/netabare}


シナリオとは関係ないところで遊んでみてもけっこう楽しめる。で本編のメインシナリオでも作り手が遊んでるんで素直に楽しかったです。
ホント序盤に軽い画を侮らないで真面目に観続ければいいことがあるんじゃないかと思いますよ。

ネタバレなしはここまで。『マイノリティレポート』『羊たちの沈黙』その他ちょっとでも触れると削がれるタイプの作品です。よろしければ現物を確かめてみてください。
端的に作品から受けた印象を申せば、

{netabare}『大海に出ることの叶わない井の中のカエルちゃんが空の青さを知りえて大海にでることを願う物語』{/netabare}

でございました。



※ネタバレ所感

■声優宮本侑芽のお仕事

飛鳥井木記(あすかいきき)の演者さん。代表作は言わずと知れた『SSSS.GRIDMAN』の宝多六花役。
覚えてますかね?新条アカネとのやりとり。

{netabare}諦観した時のやや強がりの入った演技がすこぶる良いんです、この方。{/netabare}

これまたどうでもいい脱線。
木記→キキ→kick it ! とくれば、Beastie Boys の 『Fight For Your Right 』しか考えられませんよね。えぇ私が好きなだけです。

 You gotta fight for your right. To party

ききちゃんが心から笑える日が訪れますように!


■殺意で狂う人間模様

印象的なシーンと置き換えてもいいかもしれない。なんか切ないのよね。

1.{netabare}井波七星{/netabare}

{netabare}“墓掘り”の相方の女です。彼女のイド内にて、森の中で夜に円環列車が走るのを上から収めたカットを最後に映すんですよ。
「資料によれば井波七星の母親は七星が14歳の時に走行中の電車に飛び込んで自殺。どうやらこの酒井戸が乗る電車が実際にその時母親を轢き殺したもののようです」
ループしてる彼女の心理はここまでで充分に説明されてるのに敢えてぶち込んでくるの切なかったです。

穴開きで1,2話。海外帰りの爆弾魔で3話。そして墓掘りエピソードで4,5,6話と中盤を締めくくって後半にブーストかける良い流れでした。{/netabare}


2.{netabare}名探偵の条件{/netabare}

{netabare}殺人者であること。そして自殺も殺人とカウントするってのが最初とっつきづらかったかも。
つまり殺人犯を口八丁で自殺に追い込んでく酒井戸のスタイルもれっきとした殺人ですよ、と。羊たちの沈黙でも囚人を自殺に追い込んでくのがありましたけどレスター博士のサイコな感じとは違うんですよね。切ない事情がありました。

別件で、熟練の松岡刑事が本堂町(=聖井戸)を送る時も哀愁を漂わせてました。
「ただ俺はお前を推薦しながら俺と他の同僚を守っただけだ」
渋めのおっさんは刑事モノには必要です。{/netabare}


3.{netabare}鳴瓢(=酒井戸)というよりツダケンさん{/netabare}

{netabare}10話が切ない。耐えられん。{/netabare}

4.{netabare}局長の声{/netabare}

{netabare}これ全然切なくないやつです。何だろう…アニメ的な発声にずっぷり慣れてしまったのだろうか。
声が軽くてラスボス感が全くしない。それに棒なんじゃないかと思うくらいひどかった気がする。これ減点要素です。{/netabare}


■最後に遊び心の話に戻るんだが…

遊びと言いきると不敬とも取られかねないのですがお手柔らかに。

{netabare}「違うだろ…君らがどこかに行ってしまったんだ!」
「現実にいるんだ。君のいない…椋もいない…現実に…」
「椋…今そこで君らと一緒にいられなくて…本当に悔しいよ…」

イド内イドで妻に娘に鳴瓢が振り絞るように吐いたセリフ。どんな場面かは完走した人は分かるはず。
悔しいと吐露する鳴瓢の心中いかばかりか。{/netabare}


そこで思い出したのが以下、


{netabare}「国の為重きつとめを果し得で矢弾尽き果て、散るぞ悲しき」

硫黄島守備隊の指揮官栗林忠道中将閣下の辞世の電報です。大本営に“悲しき”の部分を“口惜し”に変えられて世間に発表された逸話はご存知の方も多いでしょう。現代語訳すれば「悔しいよ…」ですね。
それから半世紀の時が流れて、1995年。{/netabare}

{netabare}「精根を込め戦ひし人未だ地下に眠りて島は悲しき」{/netabare}

{netabare}慰霊に硫黄島を訪れた現在の上皇陛下が、この"悲しき”という言葉を使われて御製を詠まれています。{/netabare}


序盤私が申し上げた妄想の類ではなくこちらはれっきとした言葉の繋がりを意識されたものです。
それで「聖乃御代」ってことは…絶対にありませんね。すいませんでした。



視聴時期:2020年1月~3月 リアタイ

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2020.10.10
《配点修正》-0.1 全体バランスを考慮


2020.03.25 初稿
2020.04.29 タイトル修正/修正
2020.10.10 配点修正

投稿 : 2024/11/02
♥ : 51
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ID-0とは関係ない

2話までの感想{netabare}
ID-0よりリヴィジョンズの続き見たいなぁ(チラッチラッ

でもってこっちはサイコダイブモノ。
あにこれじゃない別の場所で意味が分からないって感想を散見するのだけど、どこが分からないのか分からない。
謎の部分は「ハイここは謎でーす」と明確で、分からないってこととは違うような…多分意味が分からなくなるのは後半になってからだと思うw
で、ひょっとしてだけど、視聴者それぞれの価値観は置いといて、この作品世界では「自殺も人殺しの一種として扱ってる」ってのが分からないと意味不明…かも?と思ったり。
それで本道町は自分のイドを作って「穴開き」の居場所の特定に繋がるヒントを渡した…って部分が意味不明なのかな?
違うのかな?
イドを作る・入るには殺人犯じゃないとダメで、酒井戸をダイブさせてそれが視認したものを外部が観測できる、但しダイブする度に酒井戸は記憶を失くすっぽい(ここ面倒くさそう)。
またイドはそれを形成してる人間(犯人)とリアルタイムでリンクしてる模様。
じゃあ酒井戸は殺人犯?っていうとどうやらそれっぽい、娘を殺されて犯人を殺した?
で、凶悪殺人犯のイドを覗くと共通してジョンウォーカーなるものが居て、同じように「かえるちゃん」も居るがかえるは娘じゃなくて娘と重ねてるだけじゃないかな。
殺意がそれほど特殊だと思ってない人間…例えば“ヴィンランドサガ”のバイキングみたいな奴はシビュラシステムに引っかかるのかどうかは不明。
合ってるかどうかは自分も分からんけど、これだけ分かって意味が分からないってことはあるまい。

その件とは別に、追い詰められた犯人が被害者のフリをして逃亡ってよくあるネタだけど、これだけネタとして扱われると「実際そんなことってあるの?」ってのはちょっと気になる。
とりあえずこれ見てふと思ったのが“ナカノヒトゲノム”もこれくらい冒頭で世界設定説明をしてくれたらまだ見れただろうになぁ、ってことだったり。

現段階では面白そうだけど冒頭でも書いた通り、後半本格的にワケ分からない展開になりそうな予感…哲学とか概念の話になって。
この予感外れて欲しいけど、果たしてどうかな~?{/netabare}

3話感想{netabare}
2話段階ではまだ確定じゃないし言うの控えてたけど、どうやら“羊たちの沈黙”の影響強そう。
前回は被害者になりすまして犯人逃亡がそう思わせたのたけど、今回は「監獄で隣になったヤツを言葉だけで自殺に追い込む」が正にソレ。
羊たち~では「レクターは何を囁いたら自殺にまでできるんだ?」と思ったもんだけど、こっちではそれを具体的にやってくれました。
ってことでパクりではなくオマージュって感じ、悪いということではない。
実際心の奥底、無意識の部分を他人に見られるって首根っこ捕まれるようなモンな気はする、そう考えると平然としてる本道町はかなり頭がイカれてる予感。
…ひょっとしてかえるちゃんはメンガタスズメポジション?
いやでもどうだろう、脚本の人はミステリ作家らしいのでレッドヘリングの可能性も捨てきれない?

それよりも、まさか1話完結=犯人逮捕まで行くとは思わなかった。
イドに入るたびにいちいち記憶失くす設定なので、状況確認するのが面倒そうで(「ここは何処だ?オレは誰だ?」ってのを毎回やられてもクドいよね)もっとダラダラ続く系と予想してたのだけど、結構テンポ良いのかも?
1話の中でよく詰め込んだなぁ、と。
ただ「狙撃手が移動してるんじゃない、塔が回転してるんだ」は“賭ケグルイ”でも見たトリックで目新しさはイマイチ。{/netabare}

総評(これだけ読めばいいかも){netabare}
初回2話連続放送で、その段階で「分からない」という意見へ「いやいやまだ分かるっしょ、本格的に分からなくなるのは多分後半」という態度だったのだけど…。
あはは、後半どころか中盤で意味分からなくなっちゃったw

引っかかりを覚えたのは本道町がイカれてるのは元からなのか穴が開いてからなのか分からん所から。
「正義のためなら自分の命なんて関係ねー」って性格なのか「人殺ししたくて警官になりました、凶悪犯居ないかなぁ(ウズウズ」って性格なのか、色々考えてたけどどうでもよくなっちゃった。
次いで5話か、自由落下してるイド。
無重力ってことだったらしいのだけど画面からはそうは感じない、というか見せ方が…意図的なら意地悪、意図的でないなら下手糞。
意図的でないってことはあり得ないと思うので、じゃあなんであんな分かりにくい見せ方したのか、その意図を考え出して…あはは、他のことが頭に入らないw
そして最後、本編で取り上げられてない、「そういうのがあったんだ」と言葉だけでしか説明してない連続殺人事件が他にもあって、それがいきなり本編に絡んで来るのは…どうなんだろう?
これが別媒体に原作が先にあって、アニメ化するに当たり入りきらない・詳しくはそっちを見てネってことなら分かるが、最初から1クールアニメとして作られたものなんだよね?(※)
それが悪いとまでは言わない、もし人気出て続編作ることになったら続きよりもそっちの話やってくれないかな?とさえ思ってる。
けどやっぱり…頭に入ってこないw
真犯人が無意識のウチに7という数字に拘ってたと言われても「ふ~ん」ってだけで「なる程!」には至らなかった。

もう一度最初から見直して、メモ取りながら視聴して理解しながら進めれば面白いのかな?って思わなくもないけど、そこまでの気力は残念ながら起きない。
だって…結局キキは救われないじゃん。
閉め方が良ければもう一回見ようかなとも思うけど、これじゃあちょっと…だったら“pet”をもう一回見るかなぁ、と。
というか単に人に説明するのが下手なだけなんじゃないの?という不信感が…言葉遊びも行き過ぎるとちょっとね。


逆に原作が別媒体で既にあって、それのアニメ化で、原作のほうの情報量が膨大でアニメの話数の中では到底説明し切れなくて、スタッフめっちゃ苦労してそうだと感じるアニメも沢山ありまして。
それに比べりゃ贅沢な立場なのにどうして…とさえ思えたり。

あとキキといったら樹木希林だるるるるぉ!?


追記
穴井戸が死んだのがどうしてか分からんって方が居たので個人的解釈。
イドの中で「名探偵扱いで自分が何者か分かってない状態」は死んでも本体は平気、自分が何者か分かっちゃうと(イドの中で)死ぬと本体は死ぬか昏睡。
記憶を無くして「名探偵扱い」は本体にダメージを与えないようにするガード機能みたいなもんかな?と解釈。
穴井戸は頭の穴のせいでガード機能が働かなかったってことだろう。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

よくは分からないけど、面白い(笑)

[文量→中盛り・内容→考察系]

【総括】
アニオリのミステリーもの。

監督は『Fate/Zero』『アルドノア・ゼロ』で知られるあおきえい、シリーズ構成と脚本は『ディスコ探偵水曜日』『九十九十九』で知られるミステリ作家の舞城王太郎が務める。

独特なキャラデザ、非常に難解なストーリーと、特に序盤はうまくアニメの世界に入り込めないが、中盤以降はグッと引き込まれると思います。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まず、連続殺人犯しか名探偵になれないという設定がユニーク。プロのハッカーが、セキュリティを担当しているみたいな。

鳴瓢秋人も本堂町小春も、基本は善人なんだろうけど、殺人鬼の資質があり、状況が状況ではあったが、殺人を犯した。富久田保津は、基本は悪人なんだろうけど、最後は自らの命を捨ててまで、本堂町小春を助けた。

「善人も悪行を成し、悪人も善行を成す」

どんな聖人君子でも、人には言えない秘密を持っていたり、ちょっとした悪いことはしてきているはず。また、歴史に名を残すような殺人犯であっても、家族には優しかったり、友達には冗談を言って笑わせることもあったかもしれない。

ちょっと仏教的というか、芥川的な世界観だけど、多分それが、人間の本質で、「善と悪は紙一重だ」と言いたいのかもしれない。

なんとなく、鳴瓢秋人≧本堂町小春≧富久田保津 なのかな、善人順に並べると。

この中で特に異常だったのが、本堂町小春。無垢ゆえの怖さいうか、危うさがあって、なかなかに魅力的だった。あと、可愛いし(笑)

ラストも綺麗に決まっていたと思う。

自らの歪んだ正義を貫き、イドの中で生きるために自殺した局長を、イドの中のイドで捕まえ、半永久的に罪を償わせる。

あれだけの悪事を主導したジョン・ウォーカーには相応しい末路。色々モヤモヤするアニメだけど、あれでかなりスッキリしたと思う。

ただ、肝心の推理に関しては、あまりにヒントが少なくて、とてもじゃないけれど自力では解けなかった。だから、推理の面で「1本取られた」みたいなのはあまりなかったかな。

用語も難解で、この作品のネーミングには、色んな意味が込められているのだと思う。例えば、「ミズハノメ」や「ワクムスビ」は、それぞれ、「弥都波能売神(水の神様)」「和久産巣日神(食物の神様)」で、いずれも「イザナミ(伊邪那美命)」が死ぬ時に、その尿から生まれている。とすると、飛鳥井木記を「イザナミ」に見立てたと言える。おそらく、「連続殺人犯を生む、母なる存在」として、飛鳥井木記を捉えたたも、こんなネーミングにしたのだろう。そう考えた時、「カエルちゃん」は、「蛙ちゃん」ではなく、「還るちゃん」なのかもしれない。全ての連続殺人犯が、最後に「還る」場所。

他にも、「イド」がフロイトだったり、「酒井戸」「聖井戸御代」「穴井戸」「裏井戸」の本質を示すものだったりする。また、「ジョン・ウォーカー」といえば、ウィスキーを思い出すけど、「酒井戸」とアルコール繋がりがあり、二人には本質的な共通点があるこあとを示しているのかもしれない。

と、1から10までとにかく難解であり、正直、真剣に考えちゃうと頭から煙出そうなアニメである。ここで、「あまりにも難しい問題に出会うと、考えることを放棄してしまう(テストなんかそうだよねw)」という人間の不思議な機能が発動し、私は途中から細かいことを考えるのをやめた(笑) そしたら、なんか逆に面白くなった。翻弄されている感じがクセになるw

実際、このアニメは、「推理を楽しむ」のではなく、「推理をしている様を楽しむ」のが、正解だと思うし。

そういう意味で、「よくは分からないけど、面白い」というレビュータイトルをつけてみた(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
ロケットパンチ(笑) なんか、意味分かるような分からないような。

2話目 ☆3
このイド、ようは動機(深層心理)を探ることで犯人を特定するわけか。ミズハノメ、構造が分からんて、オーパーツ的なものなのか?

3話目 ☆3
すげぇシリアスな設定があるのね。

4話目 ☆3
ん? 新名探偵? どんな話に?

5話目 ☆4
殺意と恋愛感情が乖離している。なるほど。

6話目 ☆4
なんだかちょっと、面白くなってきた。誰が真犯人か。連続殺人犯、、、。なるほど。

7話目 ☆4
よくは分からないけど、面白いな、なぜか(笑)

8話目 ☆4
よくは分からないけど、面白いな、なぜか2(笑)

9話目 ☆4
よくは分からないけど、面白いな、なぜか3(笑) 何が夢で、何が現実なのか。

10話目 ☆5
あれが夢だったら、という希望にすがり付きたい気持ち。辛い現実だよな。幸せの描写が痛い。泣けるな。現実を受け止めたってことかな。核心に迫ってきた。

11話目 ☆3
犯人は局長。推理に穴があるかないかわからないけどね(笑)

12話目 ☆3
動機はなるほど。連続殺人犯じゃなけりゃダメで、ジョンウォーカー(局長)は一人しか殺してないんじゃ? 間接的な殺人も含まれるのか?

花は1つ、が下ネタ? 数字が好きなことを考えれば、英語の概念と結び付くのかな? 英語で、「フラワー」と言うと、「小麦粉」を指すと聞く。日本語の「花」と同じように使いたいなら、「フラワーズ」と複数形で使う。「I like flower」でなく、「I like flowers」。つまり、「私は花が好きです」の場合の花は、ある特定の花を指すのではなく、総体としての花を指すのだから、複数形で言うべきという考え方だ。

富久田は数唱強迫があって、数を数えることに苦しんでいた。「1つ」であるものは、数える必要がない。よって、花は「flower」であって、「flowers」ではない、つまり、「多少の違いがあっても、同じ存在である」という境地に辿り着けば、穴を開けずとも数唱強迫から逃れられる。

そういう気持ちを込めて、「花は1つ」「大事な言葉だよねぇ」「一途だ」と言った。けど、本道町には伝わらず、「花=女性器の隠語」で捉えられたから、「下ネタやめて」になったのかな?

13話目 ☆4
ミズハノメの中では、ジョンウォーカーの夢を挫く。身体は死んでいる。すげぇ復讐だな。かなり綺麗に終わったラスト。最近のアニオリの中ではなかなか良かったかな。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25

67.9 6 探偵で組織なアニメランキング6位
美少年探偵団(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (170)
495人が棚に入れました
「美少年シリーズ」は、講談社タイガより刊行されている西尾維新さんの人気小説シリーズで、私立指輪(ゆびわ)学園を舞台に、校内のトラブルを非公式非公開非営利に解決すると噂される謎の集団「美少年探偵団」を中心とした物語が描かれる。TVアニメ化際し、アニメーション制作はシャフトが手掛け、総監督は新房昭之さんが担当する話題の作品だ。

声優・キャラクター
坂本真綾、村瀬歩、坂泰斗、増田俊樹、矢野奨吾、佐藤元、七海ひろき、鳥海浩輔

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

美しくあること。少年であること。探偵であること。そして、団(チーム)であること。

西尾維新先生の小説が原作。

原作は読んだことがありませんが、
2015年から刊行されて、全12巻もあるのですね。

今回はそのうち、
1~4巻と6巻の内容がアニメ化されたようです。

全12話です。


● ストーリー
私立指輪学園中等部。
そこには秘密裏に活動する“美少年探偵団”がある。

校内のトラブル全般を解決する…という立場だが、
その実、校内のトラブルのほとんど全ての元凶であると言われる。

依頼人に守秘義務が課されているため、
メンバー構成等、全てが謎に包まれた組織であった。

瞳島眉美(どうじま まゆみ)は、10年前から探している“星”について、少年探偵団に依頼をする。


美形なイケメン達による美少年探偵団。

それぞれの特技を生かしながら、
事件の解決にあたります。

1つの事件が、
だいたい3話ぐらいかけて解決されます。

ジャンルは当然ミステリーになるのでしょうけれど、真実がわかっても「なるほど、そういうことかー!」というすっきり感はあまりありません。笑

リアルなミステリーではなく、
やや強引な設定の、お伽話のようなファンタジーミステリーでした。

最初は事件の真相が気になって、
そのわくわくが面白いと思ったのですが、

どの事件の解決も私の中ではぱっとしなくて、
次第に謎の答えが気にならなくなってきてしまいました^^;

事件の真相が楽しみに思えないミステリー…。
それはつまり、面白いと思えなくなってきているということで…。

解決編を見ても真相は非現実的なものが多く、「え?だからどういうこと?」とよくわからないまま終わってしまうことが多かったです。

製作はシャフトということで、
作画や演出はシャフト感満載です。笑

苦手な人は「いつものやつか」とうんざりしてしまうかも。

私はどちらかというと好きな方なので、
いつも通りに加えて、工夫も美しさもある演出を楽しめました。


● キャラクター
美少年探偵団のメンバーは、

☆双頭院学(そうとういん まなぶ)
  美少年探偵団の団長。
  美学に反することは行わない「美学のマナブ」

☆咲口長広(さきぐち ながひろ)
  指輪学園中等部の生徒会長。
  演説ではその声で聴く人の心をつかむ「美声のナガヒロ」

☆袋井満(ふくろい みちる)
  「絶対に関わってはいけない生徒ランキング」1位の不良。
  料理の腕はピカイチな「美食のミチル」

☆足利飆太(あしかが ひょうた)
  1年生にして陸上部のエース。
  ショートパンツから伸びる生足が美しすぎる「美脚のヒョータ」

☆指輪創作(ゆびわ そうさく)
  指輪学園理事長の息子。
  美術品の製作から女装男装のお手伝いまでお任せできる「美術のソーサク」


こんな、キラキラボーイズ達と共に、
眉美は事件の解決に乗り出します。

今回は眉美以外の依頼人は登場せず、
自分たちの身の回りで起きた不思議な出来事の解決にあたっていました。

共に事件を解決しようと力を合わせているうちに、
眉美と親しくなっていく様子は見ていていい雰囲気^^

だけど、眉美の性格に難ありで受け入れがたい。笑
(作中ではみんなから“クズキャラ”扱いされているw)

図太くて図々しくて意外と口が悪くて調子に乗るところがあって肝心のところであまり役に立ってなくて…。笑

でもそんな彼女の魅力を団長が語る最終回はよかったなー。
なんだか一気に彼女のことが好きになれた気がする。(流されやすい)

眉美の性格上、
イケメンたちに囲まれてても恋愛の香りはほとんどせず、
乙女ゲームな雰囲気にならないのはいいところかもしれません。

ちなみに私のお気に入りは満です。

眉美とはいいコンビだと思うし、
創作の「まゆ」呼びに動揺するところが可愛かったw


● 音楽
【 OP「Shake & Shake」/ sumika 】

この作品を見ようと思ったきっかけは、
sumikaがOPを担当していたからでした。

ノリよくて好きな曲です♪

曲に合わせてダンスするキャラも可愛かったです^^


【 ED1「Beautiful Reasoning」/ 美少年探偵団(双頭院学(村瀬歩)、咲口長広(坂泰斗)、袋井満(増田俊樹)、足利飆太(矢野奨吾)、指輪創作(佐藤元)) 】
【 ED2「Welcoming Days」/ 美少年探偵団 】

通常バージョンがED1で、
解決編の時はED2が使われる仕様です。

私はED2が好きでした^^

どちらも美少年探偵団が歌っているのもいいですね。
みなさん歌が上手♪いい声♪


● まとめ
西尾維新×シャフトの組み合わせが好きな人には嬉しい作品。

「続」と出たので、
続編があるのかな?

面白さはそこまで…とは視聴中に思いましたが、
続編があるなら見ようと思うので、
なんだかんだ気に入ってはいたのだと思います^^

今後も美しい謎と、
美少年探偵団団員たちの活躍を期待します♪

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

好みが別れる

見ていてああ、これは人に依って合う合わないが大きいだろうなと思った。
自分はあまり合いませんでした。
このアニメのコンセプトが自分に合わなかった。

{netabare}
この作品は、美少年探偵団が周りで起こった不思議な出来事を推理して解決していく話。
ただ、推理と言ってもガバガバ。
ガバガバという言葉では済ませられない程にガバガバ。
ただ、この作品はその「ガバガバさ」を開き直ったような作品。
だから、深く考えて推理を楽しむのではなく、読めない展開を目で追って楽しむアニメだった。
ガバガバ設定に突っ込んだら負け。

けど、自分にはどうしてもそういうのは合わなかった。
推理に突っ込むのは野暮だと分かっていても、どうしても気になってしまう。
自分と同じような人には向かないアニメだと思う。

推理は自分に合わなかったが、解決法と真相は面白くてよかったと思う。
主人公が目を使って色々と解決したり、情報を見つけたりするのも面白かった。
事件の内容と動機も意味不明すぎて面白かったですw
あと、キャラも全員魅力的でよかった。
空気になってるキャラもいなくて、全員に活躍の場があったと思う。
全員で各々の推理を提示するところとか面白かったし。
「美しくない」という謎理論で否定されるのもw

↓一話毎メモ(バカな見方してます)
{netabare}
1話
いかにもシャフトぽい。美少年探偵団が願いをかなえる話? 一話は星を見たいという願い。面白かった。

2話
星の正体の考察が見ていて面白い。
いや考察は面白かったけどオチがトンデモすぎて萎える。
面白そうと思ったけど微妙アニメっぽい。
なにこの謎展開?
誰かが不正に打った軍事衛星を核で撃墜してそれを主人公が目撃、それで10年たった今更追尾されて、主人公はその人を逆に捕まえて証拠として警察に突き出そうとしてる?
謎展開すぎる。そもそも警察もグルじゃないのか。
いや日本付近で不正に軍事衛星打ち上げるのもそれを核で撃墜するのも突っ込みどころ満載だし、今更追いかけられるのも意味不明だが。

3話
いや、主人公が光を見てたってわかってたのに、何で殺さずに10年も監視してたんだよ。
てかとっくに誕生日すぎてるじゃないかw
なんで助手席に聞こえるように目の秘密喋ってるんだ。
主人公を殺そうとしてきたようなキャラが主人公の将来を手助けしようとするとか意味わからんw
ここまでの話めっちゃ壮大に見えたけどこれで完結なのか。
この後は何やるんだろう。

4話
手札見てるだけじゃ全然勝は保証されないのでは...?
話は悪くない、言い方悪いけどやっぱり臭い作品っていう感想が真っ先に出てくる。

5話
札付のせいで髪飾り中学校がおかしくなった? 
商品テストするだけでなんでカジノ開ける程の金が入ってくるんだよ。これ突っ込んだら負け系アニメか?
解決があっさり過ぎる。イカサマ見抜いたら、あとは勝ちましたって説明だけ。

6話
これは勢いで何も考えずに目の前の推理だけを楽しめばいい感じのアニメかな。5話までの見方は間違ってた。

7話
このアニメ楽しめる人は楽しめるのかな。
深いことは考えずに目の前の展開だけ楽しめばいい。
細かい理屈とかを求める人には向いてない。

8話
どうやって羽子板を美術室に運んだのかという話。
まあまあ面白かった。
またこれも意味不明なオチなんだろうけどw

9話
妖怪じゃないんかい。 結局よくわからんなw
安定の意味不明な考察と真実。

10話
誰かが意図的に轢いたのか?どっかの教師じゃないのか犯人。

11話
兄真面目。
これ主人公を生徒会長にするために元生徒会長と美少年探偵団の誰かが主人公をはめてる説。
残り1話なのに今更なんか重い設定が色々。
ガチで犯人いるのか... 怖すぎるw 
本人直々に轢きに来るのかw

12話
中学生が運転してるの? シャフト演出が怖い。
案の定突っ込みどころ満載な結末w
まあ動機は予想通りだった
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

眩しいほどに美しい―― 美少年探偵団、開幕!

この作品の原作は未読ですが、「物語」シリーズや「刀語」を執筆された西尾 維新さんと、シャフトの組み合わせ、となると私に視聴しないという選択肢はありませんでした。

アサルトリリィ Bouquetを視聴した時も思いましたが、「物語」シリーズで良く見られた鋭くエッジの効いた作画、という感じはなく、シャフトさんらしさを感じつつも少し当たりの柔らかい感じが個人的には好印象でした。
あ、これは「物語」シリーズの様なエッジの効いた作画が嫌いという訳ではありませんので。


十年前に一度だけ見た星を探す少女、瞳島眉美。

彼女は「美少年探偵団」の事務所を訪れる。
そこにいたのは個性豊かな五人の美少年たち。

彼らとの出会いで眉美の十年来の星探しが大きく動き出す。

眩しいほどに美しい謎解き冒険譚、ここに開幕!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

完走して思ったこと…
実に西尾 維新さんらしさの溢れる作品だったのではないでしょうか。
あの言葉遊びという独特の言い回し…一発で西尾さんの作品であることが分かる程、特徴的だと思います。

美少年探偵団とは、指輪学園中等部における校内のトラブル全般を解決するために秘密裏に活動する、非公式かつ非営利組織です。
そして本作の主人公でもある瞳島 眉美(CV:坂本真綾さん)も探偵団の団員と言う設定になっています。

瞳島 眉美は女の子です。
女の子が何故「美少年探偵団」に入団できたのか…
それは是非本編で確認頂きたいのですが、探偵団の団則が関係していると言えます。

一、美しくあること
ニ、少年であること
三、探偵であること

団則は上記3か条ですが、wikiにはもう1ヵ条付け加えられていました。

四、団(チーム)であること

実際に第4の団則については明確な記載は無かったものの、本編では「私たちらしさ」として触れられていたので、アニメ版も実質4ヵ条だったのかもしれません。

そう言えば、wikiの登場人物欄を見て知ったのですが、この作品の主人公である瞳島 眉美は、「物語」シリーズにも登場しているのはご存じでしょうか。

正確には、「物語」シリーズとのコラボ小説である「混物語」なんですけどね^^;
この「混物語」は、初のクロスオーバー作品で、西尾さんの数多のシリーズから選りすぐりの人気キャラクターがゲスト登場し、皆さん「阿良々木暦」の元を訪れるんだとか…
単行本では全15編が収録されるそうなので、きっと15人のキャラが阿良々木君の元を訪れるのでしょう。
そして瞳島 眉美も「第眼話 まゆみレッドアイ」で登場するんだとか…

気になりますが、西尾さんの作品をこの作品以外では刀語、<物語>シリーズと十二大戦しか視聴していないので、きっと知らないキャラだらけなんでしょうけれど…
せめて「戯言シリーズ」が配信やレンタルしてくれると嬉しいんですけどね^^;

思いきり脱線してしまいました^^;

彼ら美少年探偵団がどの様な美学を見せてくれるのか、気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、sumikaさんによる「Shake & Shake」
エンディングテーマは、美少年探偵団による「Beautiful Reasoning」と「Welcoming Days」

1クール全12話の物語でした。
見る人を選ぶ作品かもしれませんが、私は総じて楽しめた作品でした。
そして、最終回のエンドロールで「続」というメッチャ気になる単語が目に入ってきたんですけど…
言葉通りに解釈して良いんですよね…!?

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14

70.5 7 探偵で組織なアニメランキング7位
文豪ストレイドッグス セカンドシーズン(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (411)
2286人が棚に入れました
霧深き夜――。
織田作之助がバー「ルパン」へ赴くと、先客の太宰治がいた。そこへ、密輸品の買い付け帰りの坂口安吾も合流。
悪名高い「ポートマフィア」に属する男たちの、いつもの夜だった。
だが、その日を最後に安吾が消息を絶つ。
時を同じくして、暗証番号で守られた最高保管庫のひとつが「ミミック」なる組織に襲撃される。
ボス・森鴎外から直々の指令を受けた織田作は、安吾捜索に乗り出すが……。

声優・キャラクター
上村祐翔、宮野真守、細谷佳正、神谷浩史、豊永利行、花倉洸幸、嶋村侑、小見川千明、小山力也、諸星すみれ、小野賢章、谷山紀章、羽多野渉、瀬戸麻沙美、宮本充、櫻井孝宏、花澤香菜、小清水亜美、三木眞一郎

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

辿りつく先は闇の中…

この作品は、文豪ストレイドッグスの2クール目の作品になります。物語の内容に繋がりがあるので、1クール目を未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

1クール目では、横浜を舞台に「武装探偵社」vs「ポートマフィア」の抗争の物語が描かれていました。
お互い対極に位置する存在です…水と油が交わらない様に、彼らも決して分かり合う事はない…
それがそれぞれの組織に与えられた宿命だから…
登場人物の深掘りを交えながら、時には事件を…そして時にはポートマフィアとの命のやり取りを経て少しずつ…けれど確実に自分の居場所を手に入れていった探偵社新人の中島敦…
物語のスケールは逸して大きくありませんでしたが、展開を急ぐことなく丁寧に描かれた1クール目と言っても過言ではありません。

でも2クール目を視聴して確信したのは全ては今期への布石であったという事です。
そして一見さんお断りの今期…大きな2つの物語が動き出すのです。

一つ目は時間を少し遡って太宰治がポートマフィアに籍を置いていた頃の物語…
今でこそ武装探偵社の司令塔になっていますが、昔はポートマフィアの幹部だったんですよね。
探偵社とポートマフィアは水と油…決して、交わらない存在故に生き方や目標もまるで異なっています。
そんな対極の位置から位置へと動くにはそれなりの理由があるはず…
しかもポートマフィアでは将来を約束されたエリート幹部…
自殺願望者で少し変人が入っている太宰ですが、そんな彼にも唯一無二の友がいました。
そんな立場を投げ打ってまでして対極まで行かなければならなかったのか…
一つ目の物語では、そんな太宰の過去と…彼の決意の固さの理由が明かされるのですが、後悔が幾重にも折り重なって…その後悔を固める涙と約束で出来た物語だったと思います。

これだけでも胸いっぱいなところですが、おざなりにしていた「武装探偵社」vs「ポートマフィア」の構図に変化の兆しが見えてきたところから二つ目の物語が始まります。
この二つ目の物語から…一気にスケールが広がっていきます。
なぜならフランシス・スコット・キー・フィッツジェラルド率いるギルドが横浜の街をエサにとあるモノを手に入れようと動き出したからです。

この物語の特徴は登場人物の異能力は、その人の執筆した物語から引用されていることです。
「武装探偵社」vs「ポートマフィア」の頃はまだ何とかついていけました。
登場人物が太宰治、国木田独歩、江戸川乱歩、与謝野晶子や宮沢賢治といった日本文学の巨匠と呼ばれる方々だったからです。
(それでも正直存じ上げない人もいましたが…)

ところがギルドが加わってくると、意能力の世界もワールドワイドな広がりを見せるんです。
赤毛のアン、トム・ソーヤ、若草物語といった異能力の名前自体は原作も読んでいるのでピンとくるのですが、その著者については殆ど頭に何も浮かんできませんでした。
私がもしもっと文学に勤しんでいれば、今回の自分自身の反応も違ったのかもしれません。
この作品を見て久々に「もっと本を読んでいれば良かった」と少し後悔しました。

このギルド…半端無い強さです。
それに探偵社とポートマフィアにしっかり刺客を送ってくるんです。
その上、横浜を壊滅させると言い出す始末…

横浜の街を守るために探偵社の取るべき行動は一体…?
ここから先は激アツの展開が私たちを待ってくれています。

ここから先の展開を見て感じたのは、組織を一枚岩にする難しさです。
人は優しさだけ…或いは厳しさだけでは心を繋ぎとめておくことはできません。
心がバラバラになった形だけの組織…もうそれは組織じゃありません。

綻びの無い組織…言うのは簡単ですが、実現するのは限りなく不可能なんだと思います。
だから…きっと綻びはあって良いのだと思います。危機や問題に直面した時に綻びの無い面でそれらを受け止められたら、綻びがないのと一緒だから…
大切なのは柔軟性や弾力性…どこまでも柔らかく、物事に応じて形や大きさを自在に変化できるような組織こそが理想なのでは…なんて考えながら視聴していました。

オープニングテーマは、SCREEN modeさんの「Reason Living」
エンディングテーマは、ラックライフさんの「風が吹く街」
個人的にはオープニングが大好きなので、この前カラオケで挑戦してみましたが、あっけなく撃沈しました…難しかったです^^;

2クール目は12話…1+2クールで全24話の作品でした。
終盤の展開は確かに激アツでしたがそれだけではありません…
多分物語を通して最も辛い試練が待ち構えていたんです。
その試練は必要なモノ…だったのかもしれません。
でもその瞬間…頭の中が真っ白になったのも事実です…
だって全ては真逆の先にある光を共に見るために目指していたんですから…
あの展開は正直キツかったです。

そして物語は更なる高みへの布石と「see you…」
この「see you…」は期待して良い「see you…」ですよね?
続編…期待しています。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19
ネタバレ

にゃんちゅ(・ω・` さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

主人公は誰なんだ。中島なのか太宰なのか2人ともなのか・・・

分割2クール作品ということで、前回の続きからスタートします。

といっても最初は太宰治の過去回ですね。
なぜマフィアから武装探偵社へと転職されたのか・・・
{netabare}
マフィアの幹部だった太宰治と、マフィアの下級構成員:織田作之助。情報屋のアンゴ。

マフィアの癖に人を殺さない織田作に、
マフィアの幹部として、今よりかはふざけていない太宰。
何を考えているか分からないアンゴ。
友情とはまた違った関係で、距離感がありつつも互いを認め合っているかのような3人。

アンゴの裏切りや、裏で操っていたのはボスだった事、
織田作がなりたかったもの、守りたかったもの、その為に戦わなければならなかったこと。
最終的には太宰を導いてくれた人として
エピソード展開は悪くなかったと感じます。

ただ・・・

その後の、武装探偵社vsマフィアvsギルド の3社戦争。

キョウカがマフィアに捕まり、
マフィアの姉さんが探偵社に捕まり、
敦はギルドに捕まり~Qがギルドに捕まり~となんか大変な事になってきて

もうてんてこまいですな。

騒がしいのはストーリー上仕方がないとは思いますが、
正直、「結局のところ誰が強いのだろう」という印象で
3社の全面戦争はいいが、一般人お構いなしかと・・・

Qの精神破壊は強いと思いましたが、
後半はすでにフェードアウトで最初の勢いだけでしたし、

ギルドも社長以外対したことなくない?残念だったよ私は・・・。

そして、武装探偵社の敦・太宰以外のキャラ立ちがしていない事へ不満も残り、
毎度毎度、中島敦に頼りすぎじゃない?
んで血を流しすぎじゃない?死ぬでしょ普通w(第二の上条当麻なの?)

独歩や宮沢は何をしてんだよ!ってw

最終決戦ともいえるギルドvs探偵社+マフィア
結局全資産を投じて異能力を発動し戦うギルドの団長と
「人虎を殺す為に侵入した!」という空気の読めない芥川
生きる意味を探しながら戦う自信のない敦・・・

でも芥川の見掛け倒しさは、もう分かっていたけどね。
芥川の太宰治依存もどうにかして欲しいねw{/netabare}


結果は、今後の余韻も残しつつハッピーエンドとして処理されていますが
やはり、若干消化不良というか、
詰め込みすぎた感じは否めないと思う。

声優は豪華だし、作画は綺麗ではありますが、
折角みんな素敵なキャラなんだから、個々のバトルとか見たかったな。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

タイトルなし

分割2クールということで、1クール最終話の内容から続くのかなと思っていたのですが、太宰の過去編に突入ですか(´・ω・`)
内容は結構良くて続きが気になるんですが、1期のキャラ達の日常パートから入るかなと思っていたので少し残念です……

1クール目で各キャラについて視聴者は知っているので、それを活かした2クール目かなと思っていたんですけどね(+_+)
まぁ恐らく過去編が数話あって、その後1クールの続きみたいになるんですかね

第1話感想など
{netabare}
冒頭で説明した通り、太宰の過去編(ポートマフィア所属時代)からスタートです。
内容としては太宰メインではなく、太宰と仲がいい下っ端の人がメインな感じ。
太宰と下っ端、情報員の飲み仲間3人の中で、行方不明になった情報員を下っ端が探すといった内容。
でも下っ端といえど、彼の異能力かなり強いですよね、数秒先の未来が見えるとか最強じゃないですか(´・ω・`)
あと、1話目で出てきた、「3人の中で誰かが死ぬ」という言葉。
太宰は生きてるはずなので、下っ端か情報員ですけど、どっちでしょう。下っ端っぽいですけど……
まあ、続きが気になる1話目でしたね。
あとはこの過去編がいつまで続くか、それが問題だ
{/netabare}

第2話感想など
{netabare} やはり主人公が死んじゃいましたか(´・ω・`)
持ってる異能力からして、死ぬのはやはり本編のような時間差ですよね
主人公が死ぬのは予想できていたんですが、裏切りで死ぬとは思ってなかったのでそこが意外でした(+_+)
マフィアですし、そういうのもありなのかな……

……と思ってたんですが、、、
公式HPの次回予告見たら、死んでなかったみたいですね(^^;
そして過去編はまだ続くんですね……
{/netabare}

第3話感想など
{netabare} 過去編終幕
今回で過去編が終了みたいですが、良い内容だったと思います(*^^*)
ジョーカーゲームを思い出すような渋みのある内容でした!

結局死ぬのは彼なんですね(^^;
死んだと思っていたら生きていたりして、〝あれ、これ死なないのかな?”とかも思ったんですが……

次回から現代に戻った話、久しぶりに探偵事務所の面々の登場が楽しみです(#^^#)
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

66.0 8 探偵で組織なアニメランキング8位
探偵はもう、死んでいる。(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (392)
1139人が棚に入れました
「君、私の助手になってよ」巻き込まれ体質の少年・君塚君彦は、上空一万メートルを飛ぶ飛行機の中、探偵を名乗る天使のように美しい少女・シエスタの助手となった。二人は世界の敵と戦うため、三年にもわたって世界中を飛び回り、目も眩むような冒険劇を繰り広げ――やがて死に別れた。激動の日々から一年。高校三年生になった君塚は日常という名のぬるま湯にとっぷり浸かり、ごく普通の学生生活を送っていた。そんな君塚の元に一人の依頼人が現れる。「あんたが名探偵?」同級生の少女、夏凪渚との出会いをきっかけに、過去と現在を繋ぐ壮大な物語が再び始まろうとしていた――。

声優・キャラクター
長井新、宮下早紀、竹達彩奈、高尾奏音、白砂沙帆、松岡禎丞、子安武人
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

ラノベはもう...

放送前からtwitter等でやたら持ち上げられてるラノベということで、絶対につまらないだろうなとは思っていたが、予想をはるかに超えるつまらなさだった。
キミ戦レベルでは楽しめるだろうと思ってたがまさか、おさまけに近いレベルだとは...。

{netabare}
良かった要素は一つもない。
まず、こんなふざけたタイトルにも関わらず推理要素が一切ない。
そして探偵のシエスタも実質死んでない(?)上に、やたらと登場してくるという。
せめてこんなタイトルなら一話以降シエスタ出すなよと。
結局シエスタ出さないと人気でないから無理里出してるようにしか思えない。
シエスタ出てる回の方が多かったしね。

そして、ストーリーはあまりにガバガバで粗末。
書いたらキリがないから書く気が失せる程にガバガバ。
一話毎の感想に結構書いてるけどそれでも書ききれてないレベル。
特に酷かった部分を3つぐらい書く。

まず、一話の序盤から酷い。飛行機に銃を普通に持ち込んでる主人公、2-5-2の座席、ご都合戦闘、一話は良かった? そんなことないです...
4話に申し訳程度の推理(笑)があったのだが、他の可能性も考えられるだろって状況でなぜか相手は義眼だと決めつけたり推理とは呼べない。
丸見えな場所からボウガンで目を狙撃しようとする犯人にも笑った。

そして、11話。まず、乗客がいっぱいいるにも関わらずおかまいなしに、船に放火する警察さん。
ギャグとしか思えなかった、よりによって警察って。
なぜかこれが天才的発想のように描かれるという地獄。
そして原作勢が大絶賛してた二巻の伏線回収()?はもっと酷い。
シエスタの心臓を奪いとり、自分の心臓としたヘルがシエスタに意識を奪われ乗っ取られるという謎展開。
からの記憶消去とか言う謎能力、なんでもありすぎて笑った。
あれで感動できた人いるのか?

ほんとに5分おきぐらいに突っ込みどころが出てくるから書いていたらきりがない。

テーマも滅茶苦茶。
一話から耳から樹木を生やした改造人間が出てくる時点で笑ったのだが、
それ以降、狼男、生物兵器、揚げ句にはロボットが出てくるという...

それと、TwitterやYoutubeで神作画!と言って持ち上げられていたが、作画も全然よくない()
一話の戦闘シーンと3話ぐらいのダンスは良かったが、それ以外はほんとに死んでる。
5話のロボの戦闘シーンは顔アップやスライドばかりで終わってたし、10話の背景とかほんとに酷かった。

キャラもきつい。
原作勢が7話神回と叫び、Youtubeではアンチが手のひら返し!みたいな馬鹿動画が上がっていたが、この回が一番酷かった。
きつすぎる。
知的キャラのはずのシエスタがビッチみたいになってるのは誰得なんだ。
酔いとはいえ、シエスタのキャラを視聴者はそんな風には捉えていないだろうし。
そもそもこれを言ったらいけない風潮あるけど、正直シエスタそんなにかわいくなかったかな。
自分の好みからそれてただけかもしれないが。
会話もきつい。
毎回ラノベ臭い会話が何回もなされて、聞くたびにきっつって感想が出てくる。

それに何よりBGMと効果音が終わってる。
自分、普段はBGMなんてあまり気にしないから感想にBGMのことを書いたことなんて全然ないがさすがにこのアニメは酷い。
戦闘シーンで全く緊張感のないBGMが毎回流れるのも面白いし、銃の効果音がしょぼすぎたりするのも面白い。
ほんとに何もかもが終わってるアニメ。
OPは良かったけど、これが酷すぎたので音楽評価低めです。

声優も良くない。
主人公の声優が下手。

そういや良かった点が一つあった。
9話ぐらいからは実況つきで見るとギャグアニメとしてかなり面白かった。
緋弾のアリアが高評価されてた頃のあにこれなら、もっと評価高かったかもね。
これはあれよりも酷かったが。
これを見るならAngel Heartを見ましょう。

↓一話毎感想
{netabare}
1話 4/10
いきなり助手になってよってw
ほんとに巻き込まれ体質。
声優松岡コウモリに合ってる。
暇だからのっとったとは...。???
死にたくないから推理させた?
どうせ命令に背くのなら普通にハイジャックなんてしなければいいのでは...。
ああ、説明してくれた。
けど不戦敗じゃ嫌だからって理由になってない。
怪物みたいなのが出てきた。推理ものじゃないのか。
助手なんか雇わなければよかったとは。
助手としてもう馴染んでしまってるの違和感。
2-5-2の座席www
ボールペン投げた直後にかなり距離が離れていた敵の後ろに回り込めてるという...。
作画と魅せ方が良くて戦闘シーンがめっちゃ面白い。
なんでそんな回りくどいことしたんだ?
主人公に銃を持たせるというわけわからないことを。
主人公を指名した理由も謎だし。
今後への伏線ならいいんだが。
いきなり主人公の家に住まうヒロイン、いつのラノベだよって言う展開。
緋弾のアリアを思い出した。
あれよりはまだこっちの方が面白さ的にマシだが。
風呂シーンきっつ。
花子さん回想シーンのシエスタ可愛い。
ピザ勝手に頼んでおいて金を払わないという不快でしかない話。
いきなりいちゃいちゃしてる主人公ら。
何やってんだ。コスプレする意味ある?
露骨に写真撮るシーンを入れてきた感。
探偵死んだ後にこの写真見て思い返すってことが簡単に想像できてしまう。
推理要素はまあまあ良かったかな。
ランニングシューズを履いていたことが伏線になってたりとか。
これ次回からどう話を展開していくんだろう。
回想ばっかだったらさすがにあれだけど。
まあ、緋弾のアリアよりはマシとしか。
ラノベ原作における信用ならないワード「原作は面白い」「後半から面白くなる」
ラノベ原作はもう死んでいる 

2話 6/10
初手きつい会話。
依頼内容意味不明じゃねーか。意味不明じゃなかった。
依頼内容は面白いけど「X」とか名付けちゃうの痛い。
これ心臓になんか変なものつけられているとかそんな落ちだったら引く。
記憶転移というワードが出てくるとは。このオチは結構いい。
この心臓まさかシエスタのものだったっていうオチじゃないよな。
ラノベのノリがいらない。
えw 強盗が何で逃げてるんだよw
いやほんとに強盗なのかよw
武器も持ってなかったの?w
あの強盗展開必要ある?
コウモリとは結構仲良くなってるのか。
耳がすごいだけで記憶力がすごいみたいな設定ないだろこいつ。
いやシエスタオチかよしょーもな。
Angel heartww
記憶力に関する疑問点はなくなったけど。まあ会話に伏線が入ってたのはすごいと思った。
ところで、心臓移植なのに綺麗な鎖骨とは?
ここから渚が一流探偵になったりする展開にならないことに祈る。
シエスタと渚に関係はあるのかな。

3話 2/10
白上フブキだっけ?Vtuber意外とうまいじゃん。
Vtuber採用自体には反対だけど。
言い回しが気持ち悪い。ラノベのノリ寒い。
警備員仕事しろw
話が全然進まないな。変な会話ばかりで。
主人公キャラ崩壊してないか。
なんでライブ応援してる。
シリアスかギャグどっちがやりたいんだよ。
あいつの目的はライブに警備員を誘導することなのかな?
てかあいつ何したんだ?
冗談抜きで退屈なアニメ。単純に話が面白くない。

4話 1/10
ダンス思ったよりは動いてる。
主人公の心の声多すぎる。
えぇ...。何で構図把握できてる。
なんでボウガンなんだよwww
なんでさっきまで後部席にいたのに舞台上の斎川を助けるのに成功してるんだ。
サファイアがあの目だって見抜けたんだ?
作者はミステリー作家向いてないよ。
? なんで主人公らが斎川に協力する前提で動いてるんだ?
は? とんでも推理すぎるw
ふらついて歩いてたからならもっと他に想定するはずw
そもそももしずっと片目なら慣れてるだろうし、普通なら「足の調子が悪いのかな」ぐらいの推理になるはず
そこから義眼って推理するってw
それっぽい見せ方で誤魔化そうとしてるけど、誤魔化せてないし違和感しかない
ほんとに死ぬほどつまらないなこれ
てか、あの目も実はシエスタのものでしたみたいなオチじゃないよね?

5話 0/10
作画悪いな。水着回いらな。
てか前回の話あれで終わりなの?
はあ...。ヒロインが知的なキャラに見えるのに無駄に主人公を誘うというラノベ展開。
ラノベ特有のセリフ「理不尽だ」
推理じゃなくて当てずっぽうじゃん。
三大欲求の会話きttttっつ
何だよこの金髪の服ww
狼男じゃん。
ええ...ホテル燃やしてどうするんだよw
??? ガスがあったから臭いが感じられなかった?もう笑えて来るわ。
hellってこいつの方がケルベロス感ある。
意味わからん...。
改造人間、謎能力、変身、謎武器、生物兵器()本当に筋が通ってなくて何がしたいのかわけわからん。
ハルヒかよ。 勘が良くなくても気づくだろ。
おまけにはロボ出てきてくっそ笑ったわww
ホント何がしたいんだよwwww
シエスタもこんなキャラじゃなかったろw
シリアスギャグアニメか? 

6話 1/10
軍が秘密裏に開発していたw
開発の時点で意味不明だがなんで借りられるんだよw
頭おかしいだろこれ。
リゼロで見た設定。おい、作画死んでるぞ。
スライドだし全然全体像出さないじゃん。
なんだこの足音。世界を守るために生まれてるわけないじゃんw
敵の言っていることに全く説得力がない。
おい、ロボ壊れたぞww
軍の秘密兵器じゃないのかよ。
なんだあの鏡。
いやそんなステルス能力あるなら撤退しなくていいだろw
警察に連れて行くのはまとも。
ふくらはぎで推理するとこは良かったのに、その後の性癖云々の会話で台無し。ああ、あの目か。

7話 0/10
ミルキィかな?
こういう会話もあまり楽しめないのは主人公に臭いイメージがついてるからか。
この子から阿吽の呼吸とか言う言葉が得るの不自然に感じる。
シエスタも主人公もイキった話し方するせいで好きになれない。
こういう酔っ払い展開きついわ。
本当にきつい。無理。自分から誘っておいて逆切れかよ。
ふうびが変装してたのにちゃんと理由はあるよね。

8話 1/10
これぐらいの意見の食い違い別にいいだろw
何で子供に指輪はめてるの見てショック受けるんだよw
「健康状態はすでに把握している」きっしょw
しょぼいトリック。もう滅茶苦茶だよ。
主人公ガチでロリコンかよ。
気づいてるくせにロリ庇うとか。
からの二重人格落ちかよ。推理モノで二重人格...?
泣き演技上手いな。
てか、シエスタこんなに出すなよ。
探偵はもう、死んでいるって言うタイトルで。

9話 0/10
こんなタイトルで6話もシエスタ出るってどうなの。
この金髪の服何なんだよw
何で胸元だけ露出させてるの?w
もう世界観がぶっ飛びすぎててな。
急ぐって間に合うのか?
てかなんでそう簡単にこいつの言うこと信じるw
どう見ても煽りっぽいのに。
このクソBGM笑うからやめろ。会話きっつ
しょーもねえ設定だわほんと、こういう二重人格の設定。
「理不尽だ」って聞くたびにラノベ臭くて気持ち悪さを感じる。
てかいつの間にこんなにスペースの根幹までたどり着いてるんだよw
推理じゃなくてただの予想じゃんこれ。
は?なんで防げたの?
草、ほんとにご都合主義にもほどがあるだろw
探偵モノなら理論ぐらいつけとけよw
絆の力はどこに行ったんだ?w
こう簡単に死ぬのかよ。
こいつあの二話の奴なのか?
絆パワーはどこ...?ここ...?
ここで原作勢さんは泣いてるの?
予想通りあの強引な展開で取った写真はこういう風に使われるのな。

10話 3/10
いつの間に夏凪とこんなに仲良くなってるんだ。
結構夏凪と会ってから時間経過してるのか。
BARに探偵がいるってことか?
背景作画が簡易的すぎるな。
推理要素はどこ...?ここ...?
なんで銃持ってんだよw
撃ったら落とされるんじゃないのかよ。ごり押しか?
 
11話 0/10
子安よっわ。ガチカメレオンかよw
ほんと変身って何アニメだよ。言葉遣い痛すぎる。
地獄行の切符とか中二かw
てか子安透明になればいいだろ。
銃の効果音が最悪、そしてこのBGMである。
この金髪のキャラに全く思い入れないよ、全然出てもないしどういう奴かも謎。
おい、放火とか乗客はどうなるんだよw
なんでライターの火がつきっぱになるんだw
は? ギャグアニメかよw
なんで心臓写ったら洗脳できるんだよw
くっそwwww
ここが原作勢大絶賛の泣き所ってマジですか。
2巻の伏線回収がすごい!って原作勢がめっちゃ言ってたけどまさかここじゃないよね?
主人公の記憶消したの何でだよ
いや死体は普通に野原に転がってるんだが、どうやってその体で会いに行くんだよ。
何が探偵はもう死んでいるだよ。
何で目の色変わるんだよw
ヘル=アリシア=夏凪=シエスタってもう滅茶苦茶だよ。

12話 3/10
ここで死ぬ意味ないだろw
死ぬことで何になるんだw
出た、謎BGM。からのきつい会話。
緊迫感もくそもない戦闘だな。
このアルペジオかリゼロみたいな謎空間。
てかアリシアはどこ行った。Cパート何がしたいんだ?
ほんと原作信者が無駄にうるさいラノベってロクなのがないな。 
{/netabare}

曲20段階評価
OP「ここで生きてる」7.5/10
ED「鼓動」6.0/10
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

祝? 2期決定??? いや本当に気にはなっていました。

2期決まりましたね。この作品は結論あってこその作品だと思います。そう思い、まだWIKIも原作も見ていません。

 本作の初回レビューでもいいましたが、シエスタちゃんが復活か再生かわかりませんが、絶対に最後は生き返るはずです。伏線の種まきから言って、それ以外はないだろうと思います。それがあっての作品の価値があると思います。

 どこまでやるかわかりませんが、本作は結末までやって欲しいなあ、と思っていたのでうれしいです。

 決して1期が褒められたできではないですが、1話の作画で1クールやり切って、演出と脚本と構成を工夫してくれれば…全部か。でもポテンシャルは感じます。ずっと気になっている作品でした。祝…ですね。




追記しました。若干本作を擁護します。なぜこうなったのか。

追記 若干本作を擁護します。本作がつまらないという意見に異論はありません。ただ、それは脚本が面白くないのであって、設定は非常にチャレンジングで好感がもてました。

 本作1話で生物兵器的クリーチャー的な敵が出てきて、2話で探偵が死んで、探偵の心臓を持った女子が現れ気持ちを受け継いでるという話でした。あえて「絶対」といいますが、最後は探偵は「絶対」復活するはずです。作劇法というかストーリー論から言ってこれ以外の結末なら逆に見てみたいです。題名の付け方もそれを裏付けています。

 この設定は結構感心します。ただ、原作が良くないのか本作の脚本が良くないのかわかりませんが、伏線の張り方や一つ一つのエピソードが下手なために結果的につまらなくなっています。が、SF的な目でみると結構興味がもてる内容だったと思います。

 シエスタ可愛いで、本作を評価するのもいいですが、私は、異世界転生ものかハーレムラブコメに浸食されたラノベ、アニメ界でこの作品をやろうとした原作者、アニメ制作者の心意気を私は評価したいと思います。

 ただ、原作者の文書やストーリーが稚拙だと思えば編集者はなにをなってたんでしょうか。なろうじゃなくてラノベなんですよね?また、脚本家と監督はストーリーを練ったのでしょうか。そういうシステムのところ、つまりラノベ・アニメ業界の作品を作る仕組みの腐敗が本作のつまらなさにつながったのではないかと思います。作画にしても同じことが言えます。

 ですので「探偵は死んでいる」というコンセプトで作品を作ろうとした人々にはエールを送りたい。ただ、この作品のコンセプトを活かしきれなかったラノベ、アニメ業界には猛省を望みたいと思います。

 ちなみに推理小説で第1作目が「翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件」という作品とそのシリーズがありました。ネタバレはしませんが、ちょっと思い出しました。全然話は違って普通の推理小説ですが。



以下 視聴時の感想です。

11話で、へーとなって、結局全部見てしまいました。え、スペースの能力をつかって、はいシエスタ復活じゃないんですね。種で人作れるんだから、なんとかできそうですが、そうするとナツナギが死んじゃいますか。
 または主人公が左目をアイドルちゃんから引き継いだらシエスタが脳内に、みたいな。

 まあ、原作があるみたいなので、今後の話でしょうか。改めてみたらやっぱりスペースという宇宙人の描き方が適当なのと、ロボットとか兵器の扱いを何とかしろよというのと、あのアイドルちゃんがどういう意味なのかの結論がないことがつまらない原因でしたが、アリシア→ヘル→ナツナギ→シエスタのつなぎは良かったのでは? 微妙にリボンとかの伏線があったのも、なんとか気が付きましたし。

 面白くないかと言われると、実はちょっと面白いかもと思わなくもない気もします。シエスタ可愛いし。声もいいし。
 作画もひどいときはひどいですが、女の子は可愛いのでまあいいです。ただ、主人公の男の年齢をもうちょっとわかりやすく表現してあると、物語を考察する気になれるのですが。

 皆さん指摘していますが1話の作画クオリティーで、脚本と構成をやり直すのと、もうちょっと丁寧に作ってくれれば、なろうじゃないラノベ原作は結構新鮮でした。意気込みは買います。まあ、これに懲りずにがんばってください。


以下 11話までです。

 ちょっと気になって11話見たら、はーん、という展開なのでちょっと遡って見てみました。

 なるほど。 {netabare}アリシアとヘルが2重人格でイコール。でアリシア=ヘルはシエスタの心臓を持っている。結果11話でシエスタの人格が復活。ナツナギの心臓はシエスタの心臓を移植されていると言っていたので、結果、このアリシア、ヘル、ナツナギが同一でそしてシエスタの人格を持っているということですね。シエスタの心臓がヘルに奪われた場面は、主人公が記憶がなかったから忘れてたと。{/netabare} 私の勘違い?なのでしょうか。でも多分そうですよね。あとは左目のあの子がどうなるかですか。ちょっと面白いかも。内容は。

 小説で読んだら面白いという意見は、分かる気がします。ストーリーを見れば探偵が死んでいるという伏線回収になっていますし。

 ただ、決定的にアニメづくりが下手すぎます。別に絵はいいんですけど、脚本・構成、そしてスペース側のなんと安っぽいこと。キャラもデザインも設定の説明不足もひどいです。だから、つまらないのでしょう。

 それにしてもシエスタは本当に地球人ですか?実はスペース側?という能力でした。

追記 シエスタっていう言葉は「午睡」という意味がありますね。フランス語だと思います(追記 スペイン語でした)。だからシエスタは最後に目覚めるということでしょうか。


以下 5話までのレビュー
{netabare}
 シエスタ、色っぽくねー、可愛くねー、作画ひでー、顔だけはいいですけど。水着回なので見てみましたが、せめてここは何とかしろよ、という感じです。これだけの美少女がビキニ姿でまったく感動が無いとか、かえってすごいです。

 あと、話について行く自信がなくなりました。厨二ですらない、小児?やっぱり休みます。

 
 4話まで視聴。アイドルの女の子の目について、本人は「サファイヤ色」の義眼と言って、主人公は「サファイヤ」と言っているのが気になります。色がシエスタの瞳と同じ色なのは関係ある?ひょっとして、シエスタにまつわる身体のパーツを持つ女の子が集まって、ハーレムになる感じでしょうか。さらに、あの耳の化け物の組織の技術でシエスタがよみがえるとか?

 それにしても、謎解きにも人の言動にも無理がありすぎて辛い。片目で不自由なく動いてたからって透けて見えてるって…。うーん。実際に殺されかけたことをアイドルちゃんはどう思ってるんでしょう?それを救った主人公がいるのに…。
 
 一旦休んで、皆さんのネタバレレビューを読んで、面白そうなら見ましょうかね。


 3話まで視聴。2話目以降は流し見です。
 探偵はなぜ主人公を助手に選んだのかというのが最終話までに語られるか。2話で出てきたヒロインらしき女の子に探偵は自分を託して何がしたいのか。この2つの謎が最終的にカタルシスとともに謎解きされるなら、名作になる可能性はあるでしょう。
 そしてストーリーが「探偵は、もう死んでいる」という題名の伏線を回収する感じで、様々な事件を解決するたびに、探偵の痕跡があってそれが主人公へのメッセ―ジになっていて、最後、主人公に伝えたい内容がわかる、みたいな構成になっているなら、もっといいでしょう。
 さらに、倒置法で最後になぜ飛行機に主人公が乗ることになったのかにつながれば、かなりいいでしょう。

 最悪なのは、変な事件の解決するエピソードが延々と続くことです。で、あのヒロインの女の子が、探偵の残留思念というかゴーストみたいなもののメッセージを受け取る、的な話なら目も当てられないでしょう。

 今のところはなんだこれは?ですが、探偵の死をめぐる謎を追ってゆく奥の深い話の可能性がありますので、構成やストーリーの分かりづらさは今のところ批評すべきではないでしょう。

 羊たちの沈黙のハンニバルレクターのマネが出てました。まあ、日本のクリエーターは彼の事が大好きらしくて、様々なドラマ、映画、アニメ、マンガでマネされていますが、恥を知りましょう。うんざりです。

 アニメに関しては、あの航空機や空港、車両等々のデザイン、というより全般的にデザインが悪すぎます。唯一、探偵のデザインはものすごく可愛いのになあ、という感じです。登場人物のプロフィールや状況、設定の説明の下手さもあって、ものすごく見づらいです。

 中学生が一人でアパートに住んでいる問題とか、セリフや演出が寒すぎてちょっと見てられない問題があって、正直そのあたりがノイズになって、視聴するのが辛いです。そのハードルが一番高いです。

 もし、構成や時系列を使った凝った謎を作るなら、それなりのレベルのアニメを作らないと、単なるわかりづらいだけの出来の悪いアニメになってしまいます。本作はどうなんでしょう。数話流し見してから、ポテンシャルを感じたら最初から見直してみます。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

退屈さの理由

原作未読


シエスタと言えばスペインかどっかの昼休憩または昼寝。
良くも悪くもラテンなノリに生産性上がんねーだろーなーと個人的には思いつつ、そうは言っても昼休憩3時間もあればいい感じでリフレッシュできそうとも思う。要はやってみないとわからない。

で、、、本編ヒロインの名はシエスタ。
ネタバレ抜きで作品の印象をふわっと述べると

 1.3時間の休憩良さげだなー(視聴前からおおむね1話まで)
 2.それ終わったら電池切れたわ やる気出ねー
 3.納期1週間後だしもういいや 飲みに行こー

って流れそのままに気持ちが離れていきましたよっと。出オチ系作品です。
スタートは悪くありません。ハイジャックに巻き込まれた主人公がそこで探偵ヒロインと運命的な出会いをした後、世界中を旅しながら秘密組織との戦いの日々を過ごすがヒロインと死に別れる。それから一年後謎の少女が目の前に現れうんぬんかんぬん…という導入。

一般的に、あらすじやキービジュアル/PV等の事前情報と第1話あたりで私たち視聴者はたぶん××なノリなんだろうなとある程度のマインドセットをします。
多くはその想定通りに進行し
『期待通りで安心したわ』となれば+評価に落ち着きます。
『想定範囲内で退屈したわ』となれば-評価に落ち着きます。
分水嶺はわかりません。視聴者とは勝手なものでこのへん個人差としか言いようがないからこうしたレビューサイトに価値があるのでしょう。
一方でなかには想定を超えるものがときたま登場し
『うわーっ…やられた』と膝を叩けばなれば名作認定がチラついてきます。
『うわーっ…やらかした』と頭を抱えればイラっとくるか呆れるかとなります。

今回はやらかしたケース。第一に事前の想定と乖離があり第二に乖離して戻ってくる気配がない。
こうなるとそっ閉じするか、「シエスタかわいい」その他なにかしら自分を納得させる継続理由を見出してお付き合いするようになるのだと思います。
もしご覧になられるなら、第1話で抱いた印象(想定)を覚えとくと面白いかもしれません。内容そのものには触れません。よくわからなかったです。



※雑感

■自分を納得させる継続理由

1.声優宮下早紀のお仕事

『放課後さいころ俱楽部』にも出演されてましたけど、個人的には『はるかなレシーブ』かなた役以来。新人さん多めのキャスティングで皆さん奮闘されてた印象が残るアニメでした。出演者の中では島袋美由利さんが頭一つ抜け出演機会を増やしてたのでこうして宮下さんと再会できたのは喜びです。
あたかもセルティック移籍後のホームデビュー戦でハットトリック決めた古橋選手みたいに、高校時代は同じ高校の同級生南野拓実の陰に隠れ、プロの引き合いがなくて大学進学し岐阜FCに拾われ、苦労した末ヴィッセルでイニエスタ&ビジャを師匠に花を咲かせたような展開を今後期待してます。
今回のお仕事はさしづめJリーグでも弱小カテゴリー岐阜でチャンスもらったようなもの。

2.弱小カテゴリーと思えば…

新人さん多めのキャスティングですね。J3の試合を楽しむくらいのイメージでちょうど良いのかもしれません。普段EUROやチャンピオンズリーグなんかで目が肥えちゃってる自分の視点を変える。これも先述の「自分を納得させる継続理由を見出す」ことと同義です。


■つまらなさの理由

面白くはないです。冒頭で得た想定からどんどん変ちくりんに乖離してった点が致命的でした。
この点、乖離とみるかどうかは個人の捉え方に依ります。

{netabare}個別具体的にはいろいろありますよ。
・日本の高校生年代で都合3年間も世界中を旅するとはテキトーすぎる初期設定
・異能バトルと職種“探偵”の相性の悪さはいかんともしがたい
・動かないバトルシーン etc…
あるにはありますけど細部どうこうのツッコミはこの際置いときます。いろいろ破綻しとる。{/netabare}


1.釣りタイトル
{netabare}SNS発展が加速させてるのでは?
「○○の××した理由がヤバかった」で動画やニュース開いて、結局のところ理由もヤバくなければ理由すら述べてないみたいな。なんでこのページ開いたか自分でもよくわからないみたいな。

『探偵は、もう死んでいる』本作のタイトルです。
死んでいるので嘘はなくギリセーフ。ただし謎解き要素どこ?な展開はミスリードを誘います。
そしてそんなロングタイトルミスリード系が巷には溢れており、こっちのリテラシーでなんとかなるわけじゃないのでチェックするのが大変。10分程度の動画やテキスト記事ならまだいいとして、アニメだとヘタすりゃ12話×25分ですから勘弁してほしいのです。

 『君の膵臓をたべたい』<『転生したらスライムだった件』

他作品比較で恐縮ですが、タイトルミスリードの観点ならきみすいはギリセーフで転スラはアウトです。最弱スライムじゃないの?と探偵謎解き要素どうなったの?の戸惑いはほぼ一緒。
中身が良ければってのはありますけど、自分はわりとこのへん厳しめに突き放すほうです。

実社会でも報告書の件名が不明瞭なものもしくは嘘だったり、その報告書冒頭のサマリを虚偽記載してたら書き直しを命じるでしょう?これと近しい感覚なのかもしれません。
なおこんな偉そうに言っといて自分のレビューがブーメランになってないことを祈ります。{/netabare}


2.マインドセット

これまでに鑑賞してきた作品のあれやこれやの積み重ねでなんとなく予想とまではいかないバイアスがかかるもの。
経験浅ければシンプルに感動できるし沼に落ちてればわかりみが深かったりします。私のバイアス↓

{netabare}ハイジャック犯が予想外の人外さんでなんとなく人間VS人外さんの構図を認める
タイトルから連想する探偵ものと省エネ高校生主人公からなんとなく『氷菓』が脳裏をかすめる
スタッフに“赤尾でこ”を発見して安心するあるいは不安になる{/netabare}

どんなバイアスがかかるかは人それぞれであることは大前提として、、、結果、

「探偵もんだと思ってたのになにこれ?」

となりました。釣りタイトルにイラっとしたのはマインドセットに失敗したからです。後に引いてしまって寝落ちが常態化するほど退屈しちゃいました。
それは別に照れくささの裏返しなどではなくただただ顔をしかめただけで終わったのです。



※オマケ

■それなら君が名探偵!

{netabare}あまりにも探偵してなかったので、ここのレビューの本文どこかとタイトルに小ネタを仕込んでる?{/netabare}



視聴時期:2021年7月~9月 リアタイ   

------


2021.09.20 初稿

投稿 : 2024/11/02
♥ : 44

69.8 9 探偵で組織なアニメランキング9位
風都探偵(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (74)
229人が棚に入れました
【最速配信】2022年8月1日(月)~※U-NEXT独占配信
翔太郎とフィリップにより風都は守られたはずだった。 しかし街の裏側では未だ怪現象が多発している。 そんな二人の前に姿を現した 謎の美女・ときめ。 そして新たなる邪悪な影。 今、仮面ライダーWの新たな戦いが幕を開ける。
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

仮面ライダーWの続編

{netabare}
仮面ライダーWの続編?
特撮に興味はないので、仮面ライダーWは未視聴だけど、特に問題なさそうだったので完走。アニメから入った勢としての評価。

基本的に話はミステリーモノの構成。
結論から書くと、毎回の話の着地点自体は気になるけど、ミステリーとしての出来はあまり高くなかった。
なんというか毎回、変なオチに強引に、不自然に持って行ってる感があって、面白さよりも、予想外の展開を作りたいという意思が先行して伝わってきてしまった。ミスリードも露骨だし。
最初の話の全員悪人オチはえぇ...ってなった。
旅館の話もミステリーとしてやるなら、ドーパントの設定や焼き印、メモリ周りの設定のことを最初から明示してくれてないと。
ミステリー感出してる割に伏線と言うものが余りなくて適当だった感が否めない。ウミガメのスープですかってレベルで変な設定が後付けされる...。

ただ、先の展開が読めない点で面白かったのは確か。
サスペンスものとして見れば常に場に緊張感があって良かったと思う。
面白かったのは翔太郎とフィリップの魅力も大きい。
さすが特撮アニメというべきか、男の自分が見ても2人の主人公がかっこよかった。
人情的な翔太郎が主に行動を起こして情報等をかき集め、知性的なフィリップがそれを分析...お互い長所を活かして協力しながら謎を解き明かしていくのがバディモノとして良かった。
特撮モノの基本ではあるけど、誰かのピンチに駆けつけて変身して戦う主人公達は素直にかっこよかった。
基本単独行動で的確な援護に入ってくれる照井さんもかっこいい。
良くも悪くもキャラアニメと言う感じでした。

戦闘シーン(と言うよりアクションシーンか)も文句なし。
特撮を良く知らないけど、裏風都でのアクションシーン(バイクアクション)はアニメだからこその強みを活かせていたと思うし、特撮ではなくアニメでやった意味があったと思う。

最後おれたたエンドだったけど、続編ありそうな気もするので期待。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆9
仮面ライダー見たことないけどw ナルシストかな?
こういう探偵系好きだわ。チェイスシーンかっこよすぎでしょ。
このデブ自分にワンチャンあると思ってんのかなw
運動能力凄い。EDいいな。

2話 ☆8
都合のいい検索システム。他にも殺されてる人いるのか。
変身シーンみせて。惚れてんのかw ミスリード臭い。こいつ誰だよ。

3話 ☆8
曲いいな。アクションシーンが良すぎる。街が…。
ちょっとミスリード狙いすぎてる感があるかなぁ…。
けど、結局こいつも追い剥ぎやってるんだよな? 全員犯罪者で草。

4話 ☆8
ゲーム壊される? リアイベ的なのもあるのか。曲いいな。
てかこいつらの動機なんだよ。意味深。やっぱ一話完結の方がいいな。
突然の死。

5話 ☆7
マーダー(直球) ゲーマーじゃなくてチーターじゃんそれ
誰だこいつ。正直ミステリーとしての完成度は低い…。
あの高さでよく生きられたな水とはいえ。

6話 ☆5
全ゲーマーへの煽り。やっぱり1話がピーク感あるなぁこのアニメ。
同じ話グダグダ引き伸ばしすぎなのかな。
1話完結の方が良かった感がある。

7話 ☆7
妖怪とは。好きな女選びたいと?
キノコの正体分かったら興味失せたというのは女に仮面させてる理由にもかかってる? 犠牲者多いな。

8話 ☆7
円盤では湯気が。
伏線ないから見せ方の割にミステリーにはなってないな。
普通に犯人1人にして欲しいわ。なんで逆張りしようとするの?
まあ先は気になるけどさ。こんな奴いたっけ?

9話 ☆5
いや、誰だよ。また逆張りオチ…。おばさんさよなら。
逆張りオチに無理やり合わせようとしているせいで細かい部分にすごく強引さを感じる。
女の集め方、謎に起こる殺し合い、そして寝かしつけての焼印…。
ドーパントの設定もこのオチ(殺し合い)のために作っただろって言いたくなる。それだけかよこいつw

10話 ☆7
一般人に用途バレする無能。よくこれで家壊れないな。
ジジイクソ有能じゃん。ホモくさい。
戦闘と話の導入回は面白いんだけどな。

11話 ☆8
あっちに戻れないじゃん。情報手に入れたとして向こうに行けるの?
神頼みかよw おじさんよく耐えてるな。トキメかっこいい。

12話 ☆7
殺されないんだな。確かに原子炉という大層なものの割には使用法がしょぼいw 裏風都の環境気にしなくともw
足で蹴りまくる攻撃ダサい。自分よりも裏風都に着くす組員の鑑。
ガイアメモリってフィリップの父が開発したんか。
トキメってこんなキャラだったんか。
これ2期ありそうな気がしなくもない。
これは仮面ライダーWでやった話なの?
まあキャラアニメだったなこれ、悪くはなかった。

曲評価(好み)
OP「Private Eye」☆6
ED「罪と罰とアングラ」☆8
3話挿入曲「W-G-X ~W Goes Next~」☆9
4話挿入曲「Let's go ahead」☆8.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

あきちゃん:「仮面ライダーWの続編って、なに!? わたし、聞いてない!」

第5話まで観終わった時点で、このレビューを書いています。

そもそも特撮ヒーロー物『仮面ライダーW(ダブル)』(2009年)の続編が『風都探偵』というタイトルで漫画作品として描かれていて、私は原作漫画は未読なんですが、本作はその漫画からのアニメ化なんだそうです。

じゃあ『仮面ライダーW』(以下、「本編」)を知らないと楽しめないのかというと、そんなことはなくて普通に相棒(バディ)物、変身アクション物としてそれなりに楽しめるんじゃないかとは思います。知らんけど。

10年以上前の作品のリブートとしてはエピソードは古臭くは感じませんし、作中のガジェット(小物)も今でも通用する感じです。またフィリップの能力は地球に関する森羅万象についての検索という当時としては先進的な物です。本編の先見性のなせる業なのかもしれませんね。

ただ変身してからの「おまえの罪を数えろ!」や鳴海亜樹子の「あたし、聞いてない!」などの名セリフは本作においても健在です。

翔太郎とフィリップは、『風都探偵』でも仮面ライダーとして風都をガイアメモリによる犯罪から守るために戦います…。


原作漫画が本編の続編という成り立ちであるため、キャラクターデザインは本編に出演していた役者さんたちの顔に寄せたものになっています。

アニメ化にあたってさすがに「本人出演」というわけにはいかなかったわけですが、わりと本編のイメージを崩さないキャスティングが意識されているようで、声を聞いていていてわりと違和感はありません。素晴らしいですね。

1つのエピソードが何話かに別れている時にコルクボード的な背景で人物相関図が示され「前回の仮面ライダーW」で始まる形式が踏襲されていたり、楽曲面でも本編が意識されたものになっています。


本編は主人公の左翔太郎(ひだり しょうたろう)が鳴海探偵事務所に所属する私立探偵、そしてその相棒のフィリップ(園咲来人(そのざき らいと))が二人で一人の仮面ライダーに変身するヒーロー特撮でした。

本編放送当時にUSBメモリが普及しだしたという時代背景のせいか、ライダーや敵の怪人(ドーパント)の変身に使用される「ガイアメモリ」は、形がUSBメモリに類似しています。

本編にはいなかった新キャラ「ときめ」は何者なのか、そしてどんな新しいストーリーが紡がれるのか…。

余談: 第4話に出てきた「風祭メグ」の名を聞いて「時祭イヴ」の名前を連想した人はけっこういるかもしれない…。

2022.10.31追記:
最終話まで観終わりましたが更新が遅れていました。「3話毎に1つの事件」という構成を維持して4つの事件が扱われましたね。

あと、毎話ストーリー本編の後にミニアニメがありました。どれもネタに走った内容でしたが、元ネタがわかるとけっこうジワる感じで私は嫌いじゃなかったですよ。

原作が続いているということもあるので「ラスボス倒して万事解決」とはならないのですが、それなりに良い区切りで終わって楽しめました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14

あと さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

特撮がアニメに!!!派手なライダーアクション!!

 平成の仮面ライダーの中でも特に人気があった電王やオーズなどは、TVシリーズが最終的に主人公が続きのエピソードを綴れない終わり方になっているので、物語終了後も二人が風都に残ったWならではという続編。もともと2話完結型で探偵ドラマ仕立てで物語を組んでいたので、アニメになっても見やすさは変わらず起承転結があって、最後には仮面ライダーとしてかっこいいアクションがあるのが嬉しいですね。勿論続編かつスピンオフでもあるので仮面ライダー本編を見ておいたほうが面白いのですが、ちゃんとキャラをそのまま活かした物語になっていて、そしてアニメならではという物語や舞台設定になっていたところが面白かったです。
 そして新キャラでありヒロインとなるときめちゃん。亜樹子は子供ながらに結構好きなキャラだったのですが、この新キャラがナイスバディで左ともラブコメ展開になったりしたのがこの作品の色って感じでいいですね。風都探偵から参戦したキャラなので視聴者にちゃんと初見のリアクションを取ってくれるのも貴重。ちょっとエッチでハードになる要素も含めて当時子供だった視聴者がちゃんと深夜アニメとして楽しめる良いアニメでした。良作。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

70.7 10 探偵で組織なアニメランキング10位
R.O.D THE TV[リードオアダイ](TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (376)
1979人が棚に入れました
本作は、OVA版R.O.Dから5年後の設定。\n作家菫川ねねね(すみれがわ ねねね)は、読子・リードマンが行方不明になってから作家活動をやめてしまっていた。日本ではほとんど忘れ去られたねねねは、作品が香港で映画化されることになったため現地でのサイン会に向かう。\nそこで彼女は紙を自在に操る「三姉妹探偵社」の長女ミシェール、次女マギー、三女アニタと出会う。身辺警護をすることになった三姉妹との日々の触れ合いの中でねねねは執筆意欲を取り戻す。だが、映画の完成を記念してねねね達が再び香港に渡った際、ねねねが読仙社に拉致されてしまう。三姉妹はねねね奪還のために読仙社のビルに侵入し読仙社の紙使いと死闘を繰り広げる。\n一方、同じビル内で大英図書館特殊工作部のジョーカーとウェンディが騒ぎをよそに悠々と秘密資料を持ち出し、恐るべき陰謀が実行されていたのだった…。
ネタバレ

いっき さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

OVAから新要素大追加のTV版

主人公スポットは読子・リードマンからアニタ、マギー、ミシェールの三姉妹に変更。しかし読子ものちに登場、活躍する。

読子の親友にして大ベストセラー作家の菫川ねねね。そこから巻き起こる大英図書館の陰謀とそれに関連した読仙公司と三姉妹と元特殊工作員たちのお互いの''正義と世界''を賭けた勝負。

当時フジテレビ深夜放送で見た時はあまり入っていけなく、改めて見返してみました。

2クールとあってOVA全3話の前作と違い時間の余裕はあるが改めて見て展開の広げ方や説明回がちょっと中だるみ感というか沈黙回?葛藤回?の見せ方が退屈でした。

物語は先のOVAの物語とリンクした+αの要素が大きい話ですので結構壮大で物語要素は好きなのですが、話数をこう言ってはなんですが''無駄に消費した感''が否めませんでした。

それに少し風呂敷を広げすぎたような。。。アニタの学園要素は必要だったのか、とか。。。もちろん、あったからこそのこのTV版の展開なのですが。。。アニタとマギーとミシェールの過去も壮大な分、あまりちゃんと描けていない。。。ただでさえ、主軸の大英図書館の陰謀が壮大なので。。。少し雑に風呂敷を包んだ感が否めません。

最後の畳みかけの展開は見入るものがありましたが、全体的に惜しい作品という自分の位置づけです。

しかし近年あまり見ないアクション要素が主軸のアニメですので一回見て損はないと思います。斉藤千和さんの出だしのアニメでもありますで斉藤千和さんの演技も楽しめた作品でもありました。

特に、このアニメには面白いシーンもありますので、葛藤による鬱展開だけではありませんので見て面白いアニメでもあります。



{netabare}
中だるみ感を感じたのは読子の実家の埼玉のあたりの話でアニタが絶望する回から姉妹と自分の正体がわかる回のアニタの葛藤シーンです。

要素的に重要なのですが2~3話で十分じゃないかというくらい淡々とアニタの葛藤を見せられて退屈感が強くなってしまいました。

そしてこの回からアニタの暴走や身勝手な言動が見られるのですが、すみませんアニタにすこしイラッとしてしまいました。

中学生で事情があるにせよ、ちょっと身勝手感が強い描写だなと思ってしまいました。

元々読子に嫌悪感を抱いているにせよ、ねねねーマギミシェールが死んでしまったと思ったヘリ墜落の時の読子の当たり様にイラッ。

自分の正体が試験管ベビー、姉達が読仙公司が用意したものと分かった時の言動にイラッ。

最終作戦遂行時の身勝手な行動に言動にイラッ。

自分はあまり怒りを覚える体質ではないのですが、このアニタには感情移入できませんでした。

しかしこのアニメは話の要素が多くて。。。大英図書館の陰謀、読仙公司、クローン、洗脳、人間培養、風呂敷を広げすぎ感が半端なく終わりも強引でした。

アクション要素も断片的な話数でしか発揮していませんでしたのでアクションアニメというよりかは人間模様とそれを解決する物語アニメ要素が強いアニメかもしれません。

ちょっと叩きすぎたかもしれませんが、OVAからこのTV版を見て総じて楽しませてくれたアニメに間違いありません。見てよかったと思っています。

面白かったセリフのシーンは22話のナンシー

ナンシー「横でドレイクさんが寝てたから、起きてって蹴飛ばして」←www。そのシーンを見てみたいですw

和んだシーンは15話の読子とねねねの再会シーン。

お互い頬を赤らめた顔と沈黙の間が絶妙でその後の展開がほんわかしました。


新作アニメでまたこういうビバック系というかアクションアニメ(ぬるぬる動くやつ)を見たいです。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

ひな@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

世界はそういう風に出来ているんだから

失敗して落ち込んでいる時に誰かに「次頑張ろうよ」と励まされたり…
悩みを聞いてもらってる時に「苦しかったんだね」と慰めてもらったり…
一年に一度の特別な日に「誕生日おめでとう」と言ってくれたり…

声を掛けた人にとっては何気ないものでも、言われた方にとっては何にも代え難い”贈り物”が”言葉”なんじゃないかな??

その言葉次第で人は気分が良くなったり逆になったり
感情を大きく動かされたりすることがありますよねっ。

でも言葉だけじゃなくて、文字でも人は他人に想いを伝える事が出来るんです。

只の文字だけでは何の感動もないけれど、それが2つ3つ4つ5つと重なって
最終的にそれはその人だけの”言葉”になっていくから素敵ですよね。

1つの文章だけとってみても全く同じ感想を抱く人はいないですし。
極端な事を言えば「世界に1つだけの」ってフレーズがついちゃうくらいw

その感動が味わえる、色んな想いが自分の中で弾けていく…

だから、その文章が詰まった”本”はどの時代でも人を惹き付けてやまないものとして多くの人に長く愛されてきてるんだとそう思います。

♪このアニメはそんな本に魅せられた人達のお話です♪

日本を代表する人気若手小説家として活動しているけど今はある出来事がきっかけでスランプ状態になっている菫川ねねね。

ちょっと天然可愛い所があるけど何よりも本と妹が大好きな三姉妹の長女ミシェール。

体格の割に気が弱いけど実は三姉妹の中で一番バトルに強い次女のマギー。お姉ちゃんに負けず劣らず本大好き。

我侭だけどどこか憎めない元気印の三姉妹末っ子の弾丸娘アニタ。
この子も本が好き…と思いきや、この子は本が大嫌いなのです!

三姉妹の中で何故アニタちゃんだけ本が嫌いなのか??

それは…

見てのお楽しみデース(*^O^*)

私のレビューはとにかくネタバレなしでアニメを紹介して色んな人に興味を持ってもらいたいな、それで見て欲しいなって思ってもらう事が大前提なのでそこまで内容に踏み込んで詳しくは書きません!

でもですね。こういう人にはこのアニメ最後まで楽しんで見てもらえるかなって思うのでそこだけピンポイントで紹介します♪

皆さんはアニメを観ていて(…あ、今の台詞心に響くな)って思う事ないでしょか??

さっきも書きましたけど、このアニメは本がテーマです!

本の存在…文字と言葉が人に与える影響の大きさ。これが無限大の可能性って感じで物語の中ですごくすごく重要視されてます。

んでんでーその無限大の可能性を秘めていると考える根拠がさっき書いた「その人だけの特別な言葉になりえるから」って所ですね。

言葉・文字が与える影響って本当に大きいです!

今まで何とも思ってなかったものが、誰かのとても素敵な言葉・文章とかで興味を持っちゃったり好きになっちゃったりとかあると思います。

このアニメも言葉・文字というのを大切にして登場人物の台詞が1つ1つ丁寧に作られているのです。それはもちろんその重要性を知ってるから。

中にはギャグに走ったのもあるけど面白ければ全部オーケー!

音楽はメロディよりー歌詞派だ!
アニメはキャラよりストーリー派だ!
愛したいより愛されたい派だ!(それはあたしだ!w)

そんな言葉と文字とあたしの魅力に魅せられたダメ人間共に是非是非オススメしたいアニメです♪

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

読書狂の詩

<2019/11/3 初投稿>
確か本放送で観ました。
原作は多数のアニメ脚本・シリーズ構成と重度のオタクっぷりで有名な倉田英之御大(笑)のラノベ小説。
(ちなみに私は脚本・倉田英之と聞くとそれだけで少し安心します)

ちなみに本作視聴後に原作を5巻ぐらいまで読みましたが、原作とアニメはどうも違うようです。
アナザーストーリーなんすかね。

また2001年にOVAが出てまして、2003年放送の本作はOVAの続編に当たります。
ですがいきなり本作観ても大丈夫。
私がそうでしたから。

さてストーリー。

タイトルが「読まずに死ねるか!」の通り読書狂のお話。
異能の力を持つ読書狂達が紙を武器にバトルを繰り広げます。
なんだそれ?
と思った貴方は常識人。
まさに、なんだそれ?の世界です。

主人公は一般人の小説家・菫川ねねねと「紙使い」の三姉妹


「紙使い」とは紙でバトルできる異能な人たちのことです。
「紙」とは字書いたり、鼻かんだり、尻拭いたりするあれ。

作中、紙使いは敬意を込めて「The Paper」と呼ばれたりします。
直訳すると「紙」「新聞」
本作がアメリカで上映された際、「The Paper」って台詞のたびに「おいおい新聞屋かよ」って感じで笑いが巻き起こって困ったと倉田御大がオーディオコメンタリーで嘆いてました。

でも「紙使い」かっこいいんですよ。
よくある剣や魔法のバトルとは違う、よくこんなこと思いつくなーと感心するような紙の使い方。

紙がね、
カチーンってなったり、
シュッってなったり、
ペローンってなったり、
シュルシュルーってなったり、
ペペペペってなったり。
厨二心をこちょこちょとくすぐられます。
第一話のインパクトはかなりなもんです。


敵はなんと"あの"大英図書館の特殊工作部。
初めて見たとき笑っちゃった。
というのも当時少しだけ大英図書館と仕事のやりとりあって、それがいきなり悪の組織で出てきたもんだから。
「そっかー。あの人たちは悪の組織の人なのかー 笑」とか思って一人で笑ってました。

そういやシュタゲのSERNでも笑っちゃったな。

ついでに日本の国会図書館も出てきます。
なんでも製作にあたり国会図書館に取材に行って特別に地下8階まである書庫を見せてもらったのだとか。
そのせいか書庫の様子はめちゃくちゃリアルでしたね。

とまあこんな感じなんですが、
バックグラウンドには壮大で悠久な世界の秘密があり、
スパイものの要素もあり、
逃避行の要素もあり、
家族愛だったり、
途中、世に言う鬱展開もある

そんな異能アクションバトルです。

あ、そうそう。
OP、インストゥルメンタル曲なんですがカッコ良いですよ。
「カウボーイビバップ」や「ガン×ソード」と同じくらい好みでした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16

76.5 11 探偵で組織なアニメランキング11位
劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影』(アニメ映画)

2023年4月14日
★★★★★ 4.1 (85)
344人が棚に入れました
今回の舞台は東京・八丈島近海。世界中の警察が持つ防犯カメラをつなぐための海洋施設「パシフィック・ブイ」の本格稼働に向けて世界各国のエンジニアが集結する中、顔認証システムを応用した、ある「新技術」のテストが進められていた。一方、園子の招待で少年探偵団とともに八丈島を訪れたコナンのもとへ、沖矢昴から「ユーロポールの職員がドイツで黒ずくめの組織・ジンに殺害された」という連絡が。コナンが施設内に潜入すると、1人の女性エンジニアが黒ずくめの組織に誘拐される事件が発生し、彼女が持っていた、ある情報を記すUSBが組織の手に渡ってしまう。そして灰原哀のもとにも黒い影が忍び寄る。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

それでも善意を向け続ける意義

【物語 4.0点】
表層は八丈島周辺を舞台にしたお祭り海洋アドベンチャー。
ユーロポールだの、FBIだの。
世界規模に広がってしまった“黒ずくめの組織”関連の大風呂敷w

せっかくだから焦点の灰原さんや、{netabare} 老若認証{/netabare} がゲームチェンジャーとなり得る防犯カメラ情報分析のための巨大海洋施設「パシフィック・ブイ」を巡って、潜水艦も交えてド派手に楽しもうぜ。
コナンの必殺シュートも、蘭の空手も、赤井さんの狙撃も絶好調だぜ♪


一方シナリオの土台は孤立空間「パシフィック・ブイ」を舞台に、犯人及び内通者を探り出す素朴なミステリー。
“眠りの小五郎”にも、不確定容疑者の漆黒シルエット“犯人の犯沢”さんにもTVアニメ版同様ちゃんと出番があります。


“黒ずくめの組織”エピソードは重苦しい俺たたENDになりがち。
ですが本作は深層に流れるテーマが希望を抱ける方向に導いてくれるので比較的、余韻はスッキリ。

善意が不幸を生むこともあるが、悪意はまず不幸しか生まない。
向けた善意が知らぬ間に返ってきて救われることだってある。
だから善意を持って行動することを躊躇(ためら)ってはならない。
思い切って行動できるのは痛みを知って動けなくなってしまった大人より子供。
{netabare} 「子供の言葉や行動で人生が変わることもある」{/netabare}
整理された人生観が、コナンや灰原さんら組織に翻弄される人間心理の深掘りにも貢献。


その上で、冒頭から、これ?どこで使ってくるのだろう?との思わせや伏線芸、複数回鑑賞を誘う要素も豊富。
その他、{netabare} 阿笠博士{/netabare} 魂のカーチェイスあり、ラストではラブコメ面でも魚影(ぎょえ~)と驚く(※原作者のオヤジギャグよりw)展開もあり。

これで興行収入100億いかなきゃ、一生いけないって位の内容は用意してきています。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・TMS/第1スタジオ

シナリオは潜水艦ありき→魚雷戦がやりたい→巨大海洋施設を浮かべてみよう。
立川 譲監督の構想を具体化するための素材画を提供したのは幸田 和磨氏。
ゲーム『NieR:Automata』コンセプトアートなどでも見せる無機質な造形美。
「パシフィック・ブイ」の逆三角錐の異形も引き立てる。


“聖地”となった八丈島の観光要素もウリ。クジラ見物のクルージング再現も良好。
ただクジラ自体は、エンジョイした少年探偵団共々、あまり本筋には絡まずムード演出に留まる。


情報関連施設らしくディープ・フェイク等も絡むミステリー。
それ故、撮影角度、仕草などの管理には繊細さも求められるが、
そこはTVアニメ版でも異様に手が込んだトリックに付き合って来た同スタジオならお手の物。

私は犯人はこの人物で来るだろうなという感は当たりました。
ですが作画で示されたトリック解明の手がかりは拾えず。
上映後、周りからは口々に今回は簡単だったね~との感想が。
原作、TVアニメを真面目に履修しているファンと、サボりの私との格差を痛感w


【キャラ 4.0点】
メインの灰原さん。長年かけてデレて来た彼女。
本作では意外と優しい所がシナリオの起点として抽出。
“組織”との狭間で葛藤し、崩れそうになる灰原さんの脆い部分もいっそう高純度で取り上げられる。
黒ずくめでSFだが、案外エモーショナルだった作品の空気は灰原さんによる部分が大きいです。

“黒ずくめの組織”が絡むと、変装、モグラ、二重スパイ、見た目は子供頭脳は大人が乱立。
油断すると、このキャラの正体や本当の所属何だっけ?が多発し、迷宮入りしかねませんw
ここは年初鑑賞した『灰原哀物語~黒鉄のミステリートレイン』(現在はサブスク等でも配信中)での予習復習が私の命綱でした。


黒ずくめの中核・ジン。
最新科学技術には乗っかって活用させてもらうけど、重要なことは実際にこの目で確かめないと納得できない。
行動メンタルが、ITに無理解で現場を振り回す日本のブラック企業幹部みたいになっちゃってますw
強引に墓穴がこじ開けられる様を見ていると、凶悪な“黒ずくめの組織”もコント集団みたいで何か憎めませんw


全てを見透かすAI。変装、変身に依拠したコナンと“黒ずくめの組織”の人物相関は今後存続可能なのか?
メタ的に問われている気もした本作。
フェイクで煙に巻く場当たり的対応も何時まで通用するのか。

いい加減、組織に目標や大義など無かったことを認めて、大風呂敷を畳んだ方が良いのでは?
との私の疑念はさらに深まる結果にw


【声優 4.5点】
事件の鍵を握る「パシフィック・ブイ」エンジニア・直美・アルジェント役には種崎 敦美さん。
子供役だけでなく、今回のように子供に心を動かされる大人の役もこなすエース級の演技。
善意という作品テーマの深化に大きく貢献。

万能ぶりに改めて舌を巻いたのが(※核心的ネタバレ 必ず鑑賞後開けること)
{netabare} ピンガ役の村瀬 歩さん。性別の壁を難なく越える声質の柔軟性。
組織も今回限りでお払い箱にするのは惜しい貴重な声優さんです。{/netabare}

重要な役にお客さん扱いのタレントを置く間違いをおかさず、しっかりと実力者を起用する。
円熟のメインキャスト陣の上で、これができるのは強すぎます。


【音楽 4.5点】
劇伴担当は菅野 祐悟氏。
大野 克夫氏によるお馴染みのメインテーマもアレンジしつつ『コナン』を演出。
『PSYCHO-PASS』でも流れるようなハードSF要素も交え、IT、AI技術を巡る黒ずくめの乱戦に華を添える。


ED主題歌はスピッツ「美しい鰭(ひれ)」

正直、本編が終わり、善意というテーマを理解、消化した段階でも尚、
素朴なミステリーと派手な海洋アドベンチャーが乖離する違和感を拭えなかった私。

時代の変化等により様々な表情を見せ人間を翻弄してくる人生の大海原。
邦楽界屈指の宇宙観を持つアーティストに泳ぎ方を諭され、ようやくストンと腑に落ちた感じ。

スピッツ良いバンドだけど何でまたスピッツ?
鑑賞前は起用にミステリーも感じていた私。

終わってみれば歴代『コナン』主題歌の中でも名曲の部類だと思います。


挿入歌ではクライマックスで流れた{netabare} 「キミがいれば」{/netabare}
これが灰原さんで来るとは魚影(ぎょえ~)です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

なんか違うんだよな

{netabare}
純黒以来の組織がらみの映画。
組織がらみ系の中では一番微妙だったかな...。
その部分が微妙なだけで他に関しては良かったんだけど。

名探偵コナンの映画はSFチックというか、AIなど最新のトレンドを取り入れがち。今回もPacific-Vという老若男女認証システムが物語の要。
漫画のコナンではあまりないような要素で、そこに関しては面白かったように思う。
その認証システムのせいで哀ちゃんの正体がばれてしまうという結末は、暗にほぼ監視社会状態の老若男女システムにプライバシー観点からの問題点を指摘しているのかな。
相変わらず映画なので規模はおかしい。
あの大きさでかつ近未来的な建物の破壊は資金的な損失も世間からの信頼の損失もやばそう。
国家プロジェクトを簡単に破壊する黒の組織さん、流石。
潜水艦のみならず魚雷まで所持した状態で領海にまで普通に侵入しているとなると、自衛隊や政府内にも根回しがあるのかなw

この辺は面白かった点だけど、他は正直かなり滅茶苦茶で期待外れ。
まず、これは本編からの問題でもあるけど、黒の組織にもう天国へのカウントダウンや漆黒の追跡者の頃のような怖さがない。
純黒の悪夢はラムが得体のしれない存在だったからまだ得体のしれない恐ろしさは少し感じられたけど、今回はダメ。
組織内に味方が多すぎてね...。
キール、バーボンのみならず、ベルモットまでほぼ味方のようになってしまっている始末。
ベルモットは新一を殺したくないというところ以外は敵役であってほしい...ミステリートレインまではまだそんな感じだったけど、ここまで味方ムーヴをするようになったのはいつからだろう。
キールに関してもFBIの任務より自分の任務を優先すると言って黒の組織に再び潜入したはずだけど、ここまで自分の身を挺して味方ムーヴをされるとなんか違うなってなってしまう。
潜水艦内でのシーンは茶番感しかなくて残念だった。
安室さんもなんかなぁ...。
それに、老若男女認証システムが組織に利用されたとして困りそうなのは、警察にも時より顔を見せている安室さんだろうに特に焦っている様子はなかったのも違和感があった。
まあそこは今回は安室さんメインの作品にしたくなかったということである程度納得は行くけど。

組織絡みとは言え、今まで通り通常の殺人もあったけど、その推理も微妙。
女装してるだけの男が口紅を拭く動作をするかな...。
フランクフルトでの事件時に通常の姿だったことを鑑みるとあの変装をしたのはごく最近のことだろうに。
あと、直美さんの父はなんで助かった?

ピンガはキュラソーほどの出番があるわけでもなく、蘭にやられた揚げ句、正体を見破られ、黒の組織に見捨てられ、散々。
唯一のかっこいいシーンは工藤新一を見抜いたところか。
有能さんはジンに消されるといういつものパターンw
ジンに妬みをもっている組織員というキャラ付けは面白かったから、ちょっと本編への逆輸入も期待したけど、例に漏れず死んでしまった。
明確に死んだとはされてないからワンチャンはあるかもしれない。

組織関連に関しては結構不満があった映画だけど、今回は哀ちゃんの出番は多めで自分としては嬉しかった。
嬉しかったけど、最後のシーンを見る限り、コナンのヒロインはやはり蘭なのかなぁという気分にもなったけど。
アクションシーンもコナン映画なのでよくできていてそこは例年通り面白かった。

映画での組織関係の新情報は、
・ベルモットが認証システムの性能を誤魔化そうとしたこと。
・あの方の不在。
の二つ?
前者はコナンを助けようとしたから...ではなく、よく見る考察だけど、自身の不老を隠すことが目的...?
後者の情報は謎。
烏丸が生きているわけがないから、若返って変装していると思ってたけど、変装ならベルモットが隠し通せたように、あのシステムでの特定は無理なはず。
そのはずなのにわざわざ、あのシステムを用いて不在のあの方の居場所を突き止められるかも、なんて発言をラムにさせるかなってちょっと思った。
単にラムの想定の範囲外だったってだけなのかな。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

nakagi rin さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

切な尊いっ!

「劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影』」
哀ちゃんの気持ちの答えを見たような気が、、
原作は青山剛昌先生による漫画作品です(知っとるがな!)。

名探偵コナンシリーズはドンピシャな世代である私ですが、劇場版はすべて視聴しているものの、テレビシリーズを全話見られているかというとそうでもない、細かい伏線を掘り下げて考えてはいない、そんな私です。

そんな私ですが、コナンくんと哀ちゃんの相棒的関係が大好きです。
(蘭ねえちゃんすまん、、)
だって、きっと最終的に、蘭ねえちゃんは新一くんに守られる。
この二人の相思相愛は崩れない。
だからこそ、コナンくんと哀ちゃんが並んでいる姿は切なく、尊い。
ずっとそう思ってまいりました。

そしてこの劇場版。
コナンくん、哀ちゃんファンの方は特に、是非見ていただきたいっ。
是非見ていただいて、最後のシーンの解釈を教えていただきたい。

あれこれとネタバレはしません。
しませんが、最後のシーンはそういうことですか?!
哀ちゃんの気持ちは、固まったんですか??!

いやー、切な尊いことこの上ない。

本劇場版は、宣伝ポスター等を見ると黒の組織との対決に思われますし、実際にその側面も大きい。
ただ、いざ視聴してみると、名探偵コナンという物語のなかで、哀ちゃんの気持ちや立ち位置はこうですよ、哀ちゃんはそう決断しましたよ、というのを主軸に置いた劇場版だったと思えてならない。

あぁ、しばらくこの余韻から脱することは難しいだろうな。

以上、感想でした。

P.S:これを書いている今時点で、すでに興行収入がとてつもないことになっているそうですね!おめでとう!哀ちゃんの出番増えろっ!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

62.3 12 探偵で組織なアニメランキング12位
スクールガールストライカーズ Animation Channel(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (184)
710人が棚に入れました
新生私立女子高・五稜館学園。
この学園には知られざる裏の顔がある――。

時空の歪みから現れる、謎の妖魔「オブリ」。
この人類の的に対抗できるのは、五次元空間を探知できる能力を持った「ストライカー」と呼ばれる少女達のみ。

五稜館学園は素養を持つ少女達をスカウトし、オブリを討伐する戦闘部隊「フィフス・フォース」を育成する機関でもあった。

新たに結成されたチーム「アルタイル・トルテ」に所属する5人の少女達の、戦いと友情の物語が幕を開ける!!

声優・キャラクター
石原夏織、日高里菜、沢城みゆき、花澤香菜、小倉唯、伊瀬茉莉也、野中藍、村川梨衣、Lynn、内山夕実、冨岡美沙子、田野アサミ、小林ゆう、山本希望、もものはるな、木戸衣吹、釘宮理恵、牧野由依、藤野泰子、浅川悠
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

コンセプトの似た作品と比較して楽しむ、ってのはアリ?

2話視聴後の感想
{netabare}1話見終わった段階で「あー、この後先輩チームが闇落ちしてそれを正気に戻してく話になるのかー。軍人姉妹のコント楽しみだなぁ」と思ったのだけど、
2話見てみたらどうやらその方向には行かないっぽい。
おやー?と思ってるウチにエンディングが始まり、「あれ?いつからあいまいみー見てたんだっけー?」と眺めてたらゲームの危ないパロディが…

摩訶摩訶、スーパーモンキー

自社パロや堀井雄二のオホーツクはまだいいとしてスーパーモンキーはヤバいだろー!よくもこんなクソゲーを。
VAP健在だし、それ以前に黒歴史というか、その…プログラマーの気が狂ったんだか隠しメッセージが、ねぇ?
そしてなにより摩訶摩訶!よくもこんなバグゲーを…アニメでいえばチャー研とかカブトボーグみたいなヤツね。
やめろそのパロディはオレに効く。
暫く爆笑してしまいました、もう摩訶摩訶ってだけで星全部5個にしてしまいそうな勢い(さすがにやらんけど)。
ということで自分にはこの作品を冷静に評価できなくなりました。
いやぁツッコミどころ色々あったんだけどね、全部許せる気になってしまった、あはは。
もうこうなったらロマンシアとジャーヴァスも入れてくれ、伝説になれるぞ。

もし今後感想書き足してくことがあっても全て好意的な解釈になります、そう決めた。{/netabare}

5話までの感想
{netabare}とはいったものの、見てるとどうしてもアンジュヴィエルジュが頭をよぎる。
恐らくスポンサーから課された制約はスクストもアンジュも似たようなもんかと。

あくまで個人的な想像での制約
・原作に登場するこれだけのキャラ(数十キャラ)を登場させる、ただ登場させるだけじゃなくて活躍させて能力も披露させる
・そのキャラ達にヘイトを集める行為=「イヤな奴だ」と思われるような行動をとらせてはいけない(※1)、殺してはいけない
・男を出してはいけない
・ゲームにある衣装以外着せてはいけない(※2)
・問題の根本解決(敵との終戦なり和解なり)をしてはいけない
・舞台となる学園以外の住人を出してはいけない…これはちょっと確信が弱い、単なる予算の都合かも?

番外:スポンサー側でなくアニメ制作側で勝手に作った制約
・毎回お風呂orシャワー

他にも色々あるだろうけど、これらの制約下でアニメを作る側も身動きが取れなくて苦しんでる、というのをどうにも感じてしまう。
で、アンジュヴィエルジュだとその問題を「(先輩チームは)洗脳された」とし、それを解くために戦闘する形で、イヤなヤツにしてはいけないと活躍させるという制限を見事クリアしてました。
どんなにイヤな行動させても、悪いのは洗脳でこの子は本当はいい子なんだよ、と弁が立つ。
(改めて思うとアンジュヴィエルジュって結構良くできてた作品なのかも知れない。アニメ単体でってことじゃなくて、決められた制約・ノルマの解消方法って意味で)
ということでスクストも「先輩チームが洗脳されりゃいいのに…」とどうしても思ってしまうんだよねー。

ってな感じでアンジュヴィエルジュと並べて観て、課せられた制約をどうこなしているか見比べるってのが案外楽しいかも知れないと気付いた。
そういう楽しみ方って邪道かのう?
とはいえスクストは放送途中なのでこの先どうなるか不明だし、自分はたまたまアンジュを見てたのでそう思うだけで、他にもっとノルマが似た作品があるのかも知れないけど。
で、現状だとアンジュのほうが軍配上がるかなぁ…軍人姉妹コントを採用した人はかなりセンスがあると思う。

因みに※1部分、どうしてそんな制約があると思ったの?ってのは4話でサトカが二穂に「お前が噂の美少女探偵ね」と言われた後のやりとりから。
普通だったらその後二穂はサトカの言い分をろくすっぽ聞かずにライバル心を燃やしたり探偵対決を始めたりするところだと思うのだけど、それだと二穂がイヤな奴になりかねない。
なので自分的には肩透かしを食らうレベルで「非常に聞き分のがいい」行動を取ってくれて、これじゃあ物語を転がすのもひと苦労だなーと思ってしまったり。

また5話はチーム対抗の話で、まさか「主人公チームに敵対的な感情を抱く子」を出す気か?と思ったけどそれは杞憂に終わりました。
あくまでツンデレでハッパかけてただけってことに留まり、しかもツン状態はその回のうちに解除、回を跨がないようにしてる辺りものすごい気を使ってる感がヒシヒシと…。
逆に言えば「なんだよアイツ、どうしてあんなイヤな態度取るんだよ」ってネタで次回以降の引きに使うことは出来ず、ホントもう制約厳しいっすなぁと思わざるを得ない。

それと※2、これは1話から椿芽はまだ高校に編入してないのに制服を着てたことから。
もし今後正式に高校に通うようになるって話を用意してあるなら、その時初めて制服を着た姿を披露したほうが効果的なのに、それを潰してしまったのは普通に考えれば暴挙かと。
(結局最後まで登校することが無いのかも知れないけど)
それと2話、寮でくつろいでるシーンで椿芽が着てたのは寝間着…これで疑念が強まりました、もしかして私服着せてはいけないってなってる?
アニメ側で勝手にデザインして着させるのは言語道断としても(そうでないとゲームで「アニメのあの衣装実装しろ」とうるさく言われる)、じゃあゲームで既にあるアバターを使えばいいじゃんってなるけどこれも結構面倒そう。
かくいう自分もちょっとネトゲをやったことがあってその広告もよく見たものだけど、その広告画像では「今からゲームを始めてももう手に入らない限定アバ」の使用は避けてました(後期はかなりゆるゆるになっちゃったけどねー)。
そりゃそうだ、広告の衣装が気に入ってゲーム始めたのにもう手に入りませんって言われたらクレームものだもの。
って経験より、いくらゲームで私服データがあろうともアニメで使って良いのと悪いのがあり、しかもそれが(イベント)時期によってマチマチだとしたら…もう面倒なのでスポンサーから特別に「これアニメで着せろ」って言われない限り避けるんじゃないかな?

なんてことを考えたら、ひょっとしてアンジュヴィエルジュが基地ではほぼ風呂シーンだったのは私服が描けないせいだったのでは?と思ったり。
あっちはカードゲーム(だよね?)で衣装の制限はスクスト以上に厳しかったのかも?

まぁいずれにせよ、折角女の子が異世界ではなく現代を舞台に生活してるって話なのに、私服を着れない(見せられない)ってのは勿体無いとは思うんだけどねぇ。
今後アニメ連動の限定コスが控えてるなんて可能性はあるの…かな?
衣装だけでなく、上で書いた制約はあくまで自分が勝手に予想しただけのものなので、できればそれを否定するような展開になって欲しい。
その…ね、ちょーっと息苦しいかなー、と。
ぶっちゃけ、禁則事項を予測してくってだけでも面白いっちゃあ面白いんだけど。{/netabare}

5話感想追記
{netabare}そうそう、5話といえばゴレンジャーストームのパロディが使われてました。
これまたひどいオッサンネタ…ではあるのだけど、この手のものって「○○大図鑑」みたいなシリーズ全部をまとめた紹介ビデオや本なんかがよく出てる印象(あくまで印象、実際現在出てるかまではチェックしてない)で、若い人が知っててもそう驚くものでもない…のかも。
ウルトラマンとか仮面ライダーとか特にね、あとスパロボのある巨大ロボットアニメとか。
また、ゴレンジャーならアカレッドが出るやつ…えーっと殆ど記憶にないけどVSスーパー戦隊だか何だかが数年前にTV放送したかと(ググってみるとVシネっぽい。けどTVで流したはず、見た記憶あるもの)。
そこでゴレンジャーストームが紹介されてたかどうかまでは覚えてないけど、もしされてたのなら悠水はそれを子供の頃に見た可能性が高い?
…と、ど~でもいい考察してみたり。
つか他の連中は模擬戦用の装備では歯が立たなかったオブリ相手に足止めが可能だった辺り、伊緒のスパイクは誇張抜きで本当に150キロだった?

あ、それと具志堅用高(片岡鶴太郎)ネタもあったっけ、これはオッサン向けじゃない…よね?
ついでにこれはパロじゃないけど試合会場で火を焚いてた件、自分うっかり「え?五次元って火があるんだ」と驚いてしまったり。
うん、ウイングマンの影響だね、てっきり五次元では火が無いものだと思い込んでた、なんでじゃろー?

それにしても、もしパロディ勝負に出るのなら今期はアキバズトリップがあるので相手が悪い、勝ち目はないかと。
本編でパロはできそうもないのでせめてもの反抗でEDはああなったんだろうと思ってたのでちょっとビックリしましたよ。
予告タイトルからして次は怪奇大作戦だかスパイ大作戦だかやりそうな予感がするけど、大丈夫なんかのう(まさかポールのミラクル~じゃないよね?もう時間だモシュ…){/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2
ネタバレ

ezo さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

美少女だらけの学園バトルもの

ソシャゲ原作。

スクストという名前は以前からCM等で耳にしていたのでついにアニメ化まで行ったのかという感じです。

おそらく似たジャンルであろう「アンジュ・ヴィエルジュ」は周りの評価が低くても個人的には好きなアニメだったのでこの作品にも密かに期待してます。

1話目感想
{netabare}
内容に関してはまだ何とも言えませんが
とりあえず作画は好みですし声優も良い感じだったので割と楽しめました。

一応説明等もありましたがゲームを知っている前提のような会話が多かった印象。

これからのストーリー次第では結構楽しめる作品になるかもしれませんが
OPの雰囲気からはあまりシリアスになりそうな気配はあまり感じられず。

良い友情もの、成長物語として面白くなっていくことに期待。
{/netabare}

2話目感想
{netabare}
特訓回なので仕方がないですが話はほとんど進まず。

相変わらずアクションシーンの作画は良いですが退屈に感じる回でした。

ゲームをやってると印象は変わってくるのかな。
{/netabare}

3話目感想
{netabare}
過去回。椿芽は過去に何かあったのかな。記憶がないのは何故?
少し続きが気になる感じではあるけど今のところ面白くはないかな。
{/netabare}

4話目感想
{netabare}
微妙な味を再現って結構難しそうな気もするけど流石悠水。

ストーリーはともかく

「ちゃんと微妙だったよ」
「そこはまぁ主観なのでご自由に」
「おい美少女!」
とか会話は結構面白かった。

面白いかどうかは別だけど、バトルものなのに日常多めでのんびりした微妙な感じが割と楽しい。
{/netabare}

5話目感想
{netabare}
悠水というかざーさんが面白かった。

作戦説明からの「バカな~!」はテンポが良くて観ていて楽しかった。

生き生きしたざーさんの演技はやっぱり良いですね。

シリアスになりすぎず、ずっとヘンテコな回をやってたほうが楽しめそうな感じになってきた。
{/netabare}


6話目感想
{netabare}
ハチャメチャな感じの良いギャグ回だった。

これぐらい好き勝手やってるほうが面白いなぁ。

しかしCパートの写真が何やら不穏...。

実は椿芽以外は存在してないとかそんな話だったらすごいけど、元がソシャゲだしそんなことはないのかな。

次回はシリアスなのか、それともまたギャグなのか、少し気になる引きだったから次回はちょっと楽しみ。

一方で作画が徐々に微妙な感じになってきているのは残念。
{/netabare}

7話目感想
{netabare}
特訓回やギャグ回が続いていましたが今回でやっと話が進みました。

ギャグ回も好きでしたが本筋も進めないといけませんしね。

仮面女と3人組。どっちも椿芽が関係していそうです。

ストーリーとは関係ないですが、悠水、サトカのボケにもツッコミにもなる感じが個人的には結構好きです。
{/netabare}

8話~12話
{netabare}
三姉妹と仲良くなったり、探検隊ごっこをしたり遊んでいたのは11話まで、12話は今までと変わってかなりシリアス寄りになっていて面白かったです。

椿芽がモルガナ?モルガナとは一体...。

色々分かったようでわからない部分もあるので何とも言えないけど最終回次第では評価が一気に上がるかもしれません。

まさかギャグ回が伏線だったのは。

最終回に期待。
{/netabare}

13話目感想(最終回&総評)
{netabare}
隊長さんが椿芽を救いハッピーエンド?

ラストが急展開すぎてイマイチな印象になってしまいました。

隊長さんについてもっと色んな説明があったら良かったんだけどほとんど説明なかったし、やはりゲームをやってるファン向けの作品なのかなぁ。

面白くなりそうな要素は凄くあったのですが、結局1クールだけでは上手く出来ず、一応は纏まったもののアニメ組の自分としては微妙に感じてしまいました。

ゲームをやってない人はストーリーというよりは中盤までのコントのようなギャグパートを楽しむ感じの作品なのかも。

パロディや声優さんの力もあり、この手のアニメにしては結構印象に残る作品だったと思います。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

なに? このアルタイル・トルテのCV力は…!?

この作品の原作はゲームだったみたいですね。因みに原作ゲームは未プレイです。
この作品に関する事前情報は殆どなく、知っていたのは沢城さんや花澤さんを始めとする超売れっ子声優さんがたくさん出演される事くらい…
でも、視聴を決めるには十分過ぎるくらいの情報でしたけれど…

物語は、とある女子高の裏に潜むもう一つの顔に関する物語…
もう一つの顔とは、この世界とは異次元の世界に現れるオブリと呼ばれるモンスターを倒し、この世界の平和と秩序を守ること…
そのため、選ばれた生徒はフィフス・フォースと呼ばれる五人一組のチームを作り、実践を通して個人のスキルとチームワークを磨いていたのです。

ここまでは割と普通の設定なのですが、主人公的役割を担うアルタイル・トルテのCV力は稀に見る破壊力を誇っていたのです。

アルタイル・トルテのメンバーは以下の5人です。

美山椿芽(CV:石原夏織さん)
夜木沼伊緒(CV:沢城みゆきさん)
沙島悠水(CV:花澤香菜さん)
澄原サトカ(CV:日高里菜さん)
菜森 まな(CV:小倉唯さん)

確かに超売れっ子声優さんがたくさん登場するのは知っていましたが、まさか一つのチームにこれだけの声優さんを盛ってくるとは予想だにしませんでした。

これは凄い…と思い思わずwikiで登場人物をググってみると、他のチームの声優さんも知っている声優さんばかり…
私は声優さんに興味はありますが、知識としてはまだまだ疎いレベルです。
そんな私でも知っているのですから十分有名で実績のある声優さんだと思います。

これだけの声優さんのスケジュールの調整するの大変だったでしょうに…
ゲームの方もよっぽど好調なんでしょうね…
と思わざるを得ません。
気になる方はwikiでもアニメ公式でもどちらでも良いので確認してみて下さい。
世の中決して景気が良い訳じゃないのに…
この業界…いいえ、この作品に関しては追い風上昇ムードを感じまくりです。

こうなると気になるのは、何故アルタイル・トルテが取り上げられたのか…という点です。
原作ゲームの方では、人気キャラ投票が行われていたみたいです。
あくまでも個人的推測ですが、チームとして総合的に人気の高かったところに白羽の矢が立ったのではないでしょうか。
沢城さん演じる夜木沼伊緒はこれまで3回行われた人気投票で全て総合1位だったみたいですし…
アルタイル・トルテがトップ圏外のキャラが唯一いないチームなんですよね。

でもアルタイル・トルテの声優陣を改めて見てみると、そんな結果が出るのも納得できる気がします。
やっぱりこの5人が組んでるって凄い事ですもん…
出演される声優さんにビックリしてしまって、そればかりのレビューになってしまいましたが、原作ゲームの方は、登場するチームも出演される声優さんも輪をかけて凄い事になっているようでした。

一方、物語の方は…やはりアルタイル・トルテのキャラ重視の展開で進んでいきます。
しっかりそれぞれのキャラを深堀して描いているので、好きな声優さんがいる方には堪らない作品だと思います。
この5人以外で存在感を放っていたのは…くぎゅー演じるチビキャラ「モシュネ」でしょうか。
最近、くぎゅーがチビキャラを演じる機会が多い様な気がします。
冬アニメでは、エルドライブのドルーもそうでしたし…遡ればフェアリーテイルのハッピーもそうですし…
そのうち相関関係ができるのでは…なんて事考えています。

オープニングテーマは、アルタイル・トルテの「未来系ストライカーズ」
エンディングテーマは、澄原サトカ & 菜森まなの「きっとワンダフォー!」
エンディングはいかにもヒゲドライバーさんらしい楽曲だったと思います。

1クール13話の物語でした。
旨みを最大限に活かした潔さが逆に良かったと思います。
もっと違う販促方法もあるのかもしれませんが、結果オーライだったと思います。
声優さんの演技だけでも見る価値が十分にある作品だと思いました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13

69.8 13 探偵で組織なアニメランキング13位
文豪ストレイドッグス DEAD APPLE(アニメ映画)

2018年3月3日
★★★★☆ 3.7 (74)
459人が棚に入れました
中島敦、太宰治、芥川龍之介といった文豪と同じ名前を持つキャラクターたちが、それぞれの文豪にちなんだ異能力を使って戦う姿を描いたバトルアクション。原作・朝霧カフカ、作画・春河35による同名コミックを、「STAR DRIVER 輝きのタクト」などを手がけた監督・五十嵐卓哉×脚本・榎戸洋司×アニメーション制作・ボンズのタッグがアニメ化。2016年に2クールが放送されたテレビアニメに続く劇場版で、原作者協力によるオリジナルストーリーが展開する。ヨコハマの裏社会で巻き起こった「龍頭抗争」から6年後、不可解な「霧」の中で異能力者が自らの力を用いて命を断つという事件が世界各国で発生。内務省異能特務課は、この事件を「異能力者連続自殺事件」と命名し、武装探偵社に、関与が疑われる謎の異能力者・澁澤龍彦の確保を依頼するが、時を同じくして太宰が消息を絶ってしまう。

声優・キャラクター
上村祐翔、宮野真守、小野賢章、谷山紀章、諸星すみれ、細谷佳正、神谷浩史、豊永利行、花倉洸幸、嶋村侑、小見川千明、小山力也、宮本充、雨宮天、諏訪部順一、福山潤、石田彰、中井和哉

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「異能力者連続自殺事件」の真相とは…!?

この作品は、文豪ストレイドッグス2期の続編…で良いと思います。
「夜叉白雪」を能力に持つ泉鏡花が、武装探偵社に正式な社員として迎え入れられていたので…

登場人物に対する説明は一切無し…
ポートマフィアや武装探偵社がどの様な組織なのか、くらいの紹介はありますが、基本的にこの作品の設定を熟知しているのが前提になっています。
従って、前期未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

今回の事件もヨコハマを未曾有の危機に陥れます。
事の発端は世界各国で突如霧が発生したこと…
そしてその霧が発生すると、何故か異能力者が自らの命を絶つ事件が併発していたんです。

もちろん、偶然の可能性だって否定できません。
ですが、被害件数が3桁にもなると、もう偶然では説明できません。
何らかの陰謀が蠢いていると考えて差し支えないと思います。

そして霧の次のターゲットはヨコハマ…手がかりがほぼ皆無である中、物語が動いていきます。

この霧…相当やっかいでした。
街が霧に包まれると、辺りの状況が一変していました。
それは凡そ私たちが目にすることのできない状況だったと思います。

そんな中、内務省異能特務課から武装探偵社への依頼は「首謀者の排除」だったんです。
「排除」って決して穏やかな言葉では無いと思います。
完走して振り返ってみると、この「排除」の二文字が物語の中で重要なキーワードになっていた気がします。

人の命の重さを知らない訳ではありません。
ですが、全てが武装探偵社に寄り添う発想だけではないんです。
武装探偵社の真逆を突っ走っているポートマフィア…
言葉の重さの意味からして異なる間柄なんです。

でも、霧の中では組織の形は何の意味もありません。
そもそも霧の中じゃなかったとしても何の意味もなかったかも…
それは自分が寄り添う結果にしか過ぎないのだから…

自分自信の矜持がどれほど大切なのか…教えてくれる作品だと思います。
「覚悟」とは何か?
「身を挺する」とはどういう状況を意味するのか?
人はそれぞれ「己のやるべき事」を見つけ、それに注力できるのか?

人は一人では生きていけません。
でも、自分しかできないこと…自分しか進めない道もあるのです。
そして時には、それを選択しなければならない。

自分の殻を破るため…
弱い気持ちから脱却するため…

どうして人は頑張れるのか…
こんな当たり前を、この作風ならではのテイストで教えてくれる作品です。

それともう1点…
本作で泉鏡花は本当の意味で探偵社の社員になったと思います。
これまで見られなかった様々な彼女の顔を見ることができるのですが、個人的にはラストで見せてくれた表情がお気に入りだったかな…^^

そんな泉鏡花を演じているのが諸星すみれさんなんですよね。
ここのところ、たくさんの接点を感じているのは私だけでしょうか…?
別に狙っている訳ではないんですけどね。
まぁ、これを知って視聴に俄然気合いが入ったのは言うまでもありませんけれど…

ヨコハマを未曾有の危機に陥れた「異能力者連続自殺事件」
真相は一体何だったんでしょうね?
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

上映時間90分の作品でした。
そういえば、本作は「Newtype×マチ★アソビ アニメアワード2017-2018」において、泉鏡花が「女性キャラクター賞」を受賞しているそうです。
この結果には思わず納得です。
なぜなら作中での彼女はとても魅力的でしたから…

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

Acacia さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ボンズ劇場版。珍しく予想を裏切る。

ボンズの劇場版は作画ばかりが先行し、話創りが微妙…。
という印象を持っていますが、今作は予想外でした。

TVシリーズ同様、原作者とスタッフで、練りながら
6年前の龍頭抗争という一つの事件も
映像化されている所はファンには眉唾物。

今作は、敦/太宰/鏡花/芥川/中也/フョードル/澁澤
が前面に出ていて、その他のTVシリーズキャラクター達は
台詞がほとんどありません。
国木田のみ多少の出番はありますが。

善人として振る舞う敦への生きるという事、
異能を持つ事の再自覚と試練。

鏡花の亡くなった親。そして人を殺す事に特化した異能。

収集家である今回の最大の敵、澁澤。
今後3期で関わると思われるフョードルの暗躍。

二人と共謀しているのか?織田作との誓い故に
演じているのか?原作同様、飄々と動く太宰。

文スト好きが楽しむのはこの辺りだと思います。
個人的には鏡花ちゃん好きにはえらくヒロインしてて嬉しい。

映画館で4度ほど視聴後、4DX版も1度視聴。
先行上映と舞台挨拶では人もそれ程入っていませんでしたが、
一般上映では、大勢の人が観ていた印象。
その後、上映館がかなり増加してます。
「ボンズ作品で人が入っている…。」
意外でした。ボンズ好きとしては嬉しく思います。
※その後のヒロアカもお子さんが多くて(笑)

共興収入も5億を突破。(明らかに特典商法してますが)
実は深夜放送のアニメタイトルという括りでは
今年現在、上位に食い込む売上。

BDを予約し、発売日を仕事しながらまだかまだかと
待ってます。90分の中に映像と物語が凝縮されていますので、
見逃した方もテレビシリーズを観ているなら、
観てみても損はないかと思われます。
更に興味が湧けば、実際の文豪の作品にも
色々触れてみると、このシリーズは一種のファンタジー。
娯楽を追求した作品だという事が理解でき
より深く楽しめると思います(笑)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

オリジナルストーリーですがよかった!

開始直後からアクセル全開の戦闘が入って居て気合の入れようが凄く伝わりました。
物語の時間軸はアニメ2期ラストのVSギルドから原作の次の舞台の間あたりでしょうか?
ストーリーは少し展開が早かった様に思います。
主人公のアツシを始め人気キャラ達の見せ場をしっかり取ってあるのですが、逆にあまり出番の無いキャラも多くなってしまっているのもまた感じてしまいました。
せっかくの劇場版なんで出番をもっと増やしても良かった気もします。
しかし活躍があったメンバーの過去に関わるストーリー展開も中々面白く。
太宰さん達の駆け引きも見ものでした。
最終決戦で戦った組み合わせも新鮮でした。
アニメにも原作は漫画しか知りませんが、この組み合わせはなかったので^ ^
そして、ラスト戦闘シーンの挿入歌!
相変わらず、挿入歌の入れ方が絶妙(´艸`)*
戦闘にもスピード感もあり良かったように思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

72.3 14 探偵で組織なアニメランキング14位
文豪ストレイドッグス 第4シーズン(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (67)
313人が棚に入れました
「君たち探偵社は、国の誇りだ」 ポートマフィアとの共闘のもと《死の家の鼠》が謀る「共喰い」作戦を制してから、およそ一ヶ月。 武装探偵社は、安全貢献の最高勲章たる祓魔梓弓章を授かり、国を挙げて讃えられることとなった。 そこへ舞い込む、政府からの緊急要請。 4件にわたる若手議員の殺害事件は、六道輪廻の最高位たる天人が死の間際に表す5つの兆候に見立てられていた。 武装探偵社は、残る1件を未然に防ぐべく立ち上がる。 「一同全力を挙げ、凶賊の企みを阻止せよ」 だがそれは、たしかに捕らえたはずの狡猾なる〝魔人〟フョードルが仕掛けた罠だった——!! 彼らが掲げる「正義」に疑惑を抱く政府の役人。 牙をむく軍警最強の特殊部隊《猟犬》。 破滅への引導を渡すべく跋扈する《天人五衰》。 栄光から一転、人々から謗られる身となった武装探偵社に次々と襲い掛かる新たな敵、そして、底なしの絶望……。 散り散りになる仲間たち。 果たして中島敦は、この未曾有の危機を乗り越えることができるのだろうか? 光なき、戦いの幕が上がる——。

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

物語は「探偵社設立秘話」を経て第4シーズンヘ…

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第3期までは視聴済です。
そう言えばスピンオフ作品である「文豪ストレイドッグス わん!」と、劇場版「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE」も視聴済でした。


探偵社設立秘話

風が吹きつけるその街には、
凄腕の用心棒として名を馳せる銀髪の一匹狼がいた。
男の名は、福沢諭吉。頑とした信念を眉間に刻み、
今日も彼は独り、朴訥と任に当たる。

だが、とある現場で出会ったのは、
そんな福沢を物ともせず、自由勝手に振る舞う
世間知らずな少年・江戸川乱歩。
言いくるめられるがまま、
身寄りのない彼の面倒を見ることになってしまう。

そして2人が警護していた劇場で起こる、
姿なき「天使」による殺人――。
事件の中、福沢は確信するのだった。
乱歩の持つ、未来をも予見する天才的な推理力を……。

これは〝今〟から十余年前。如何なる悪をも断罪し、ヨコハマの平穏を守る
薄暮の異能力集団「武装探偵社」始まりの物語である。


「君たち探偵社は、国の誇りだ」

ポートマフィアとの共闘のもと《死の家の鼠》が謀る
「共喰い」作戦を制してから、およそ一ヶ月。
武装探偵社は、安全貢献の最高勲章たる
祓魔梓弓章を授かり、国を挙げて讃えられることとなった。

そこへ舞い込む、政府からの緊急要請。
若手議員をはじめとする4件の殺害事件は、六道輪廻の最高位たる
天人が死の間際に表す5つの兆候に見立てられていた。
武装探偵社は、残る1件を未然に防ぐべく立ち上がる。

「一同全力を挙げ、凶賊の企みを阻止せよ」

だがそれは、たしかに捕らえたはずの
狡猾なる〝魔人〟フョードルが仕掛けた罠だった――!!

彼らが掲げる「正義」に疑惑を抱く政府の役人。
牙をむく軍警最強の特殊部隊《猟犬》。
破滅への引導を渡すべく跋扈する《天人五衰》。

栄光から一転、人々から謗られる身となった武装探偵社に
次々と襲い掛かる新たな敵、そして、底なしの絶望……。

散り散りになる仲間たち。

果たして中島敦は、
この未曾有の危機を乗り越えることができるのだろうか?

光なき、戦いの幕が上がる――。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

物語は、福沢諭吉が江戸川乱歩と出会い探偵社が結成されるまでと、新たな物語が展開される第4期とで構成されています。

この作品に登場する文豪は基本的に異能使いですが、江戸川乱歩の「超推理」だけは異能じゃないんですよね。
パッと見ただけであらゆる事を把握してしまう超推理は、異能にしか見えませんけれど…^^;

そして、この第4期を視聴して思ったのは、長い物語の中でそれぞれの文豪にスポットが当てられた展開になっているということです。
それを強く思ったのが、今回は与謝野晶子に関して深掘りされていたからです。

与謝野晶子はこれまで「怒ると怖い綺麗なお姉さん」という立ち位置のキャラだと私は認識していました。
その見立ては大きく外れてはいないと思うのですが、これまで彼女の過去については殆ど触れられてきませんでした。
ですが、この第4期で彼女の過去が明らかになるんです。

彼女の異能は「君死給勿(きみしにたもうことなかれ)」。
異能の中でも珍しい治癒能力で自他を問わず外傷を跡形もなく完全に治療できる能力なんだとか…。
但し瀕死の人にしか使えないみたいですけれど^^;

治癒能力…普通に考えて喉から手が出るほど欲しい異能だと思います。
例え傷付いても治療して完治できたなら、また前線で活躍できるんです。
…と考えたくなりますが、この考え方はあまりに短絡的でした。

その理由は是非本編を視聴して感じて貰えたらと思いますが、彼女も決して
望んで手に入れた能力ではなんでしょうけれど…

そもそもこんな展開になっているのは、INTRODUCTIONにも記載されている通り全てヒョードルの仕業なんですけどね。
こんな卑怯で姑息…では無いかもしれませんが、こんなことで武装探偵社に揺らいでほしくはありません。
今は徹底的に追い詰められているかもしれません。
でも、まさかこれで終わるなんてこと、ありませんよね^^
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、SCREEN modeさんによる「TRUE STORY」
エンディングテーマは、ラックライフさんによる「しるし」

1クール全13話の物語でした。
この第4期が放送されたのは、2023年の冬アニメなのでほぼ1年前になります。
随分未視聴の作品を積み上げてしまいました^^;
引き続き第5期を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

乱歩と福沢さんの話

{netabare}
5期まで見終わったので4期の感想は適当に。
4期は探偵社設立の話と、VS天人五衰の話の前半部分。
群像劇形式にいろんなキャラにスポットの当たる文ストだけど、4期は乱歩の話が大半を占める。
探偵社設立編というのもあって5期まで全部見たけど、4期の内容が個人的には一番好き。
前半の探偵モノっぽい話も良くできているし、後半の文ストらしい戦闘は各々のキャラにそれぞれ見せ場があって面白い。
あまり掘り下げられてこなかったキャラの掘り下げも多めで、特に与謝野晶子の過去回想は印象的。
与謝野晶子への乱歩の声掛けのセリフがかっこよくて、乱歩というキャラの印象も上がったかな。

話の方に関しても、VS天人五衰はシリーズの中でも一番絶望感ある状況で、ほぼ周り全員が敵となってしまった状況でどのような立ち回りをするのか、緊張感があって面白かったです。
文ストは単に異能の強さだけの戦闘ではなく、戦術や戦略の方に重きが置かれているので、単なる戦闘アニメとしての面白さに加えてそういった戦略の方でも楽しめる作品だと思います。

私的評価:88点
私的ベスト回:9話

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆9
このメガネの方が怪しい。1万円札さん。この女がこれまた1番怪しい。
どうせ他の候補者なんて居ない。確かな脅迫では無いな。
なるほど、市警も福沢諭吉もちゃんと疑ってるの賢い。
また俺なんかやっちゃいました? 図星で草。OPもEDもくっそいいな。

2話 ☆9
なろう主人公も聞いとけ。メガネ最強。OPほんといい。
殺されとるやんけ。で、何がしたかったん?こいつら
ただのイカレ野郎だった。縛られてたやつは何? あっ…。
引きが上手い。

3話 ☆10
解説してくれるのありがたい。福沢さん無能。結構都会に拠点あって草。
なお殺人はする模様。福沢さん強い。マジで面白かったかな。
こいつが一番強いのか。


4話 ☆8
完成版OP。確かに原稿に高値が付くな。どうやって上に行ったw
隠滅屋。噛ませ臭が凄い。犯人ならここで殺せやw バレとるやん。

5話 ☆10
隠し場所 ガバガバじゃん。流石に包囲されてること気づけw
殺された奴クズやんけ。虚構推理。子安。
能力持たない上に証拠隠滅されている状況を推理力だけで覆せたのはさすがだな。

6話 ☆10
グロい。こいつら噛ませ臭いな。
政府関係者をも利用してるのが真犯人だよね。異世界おじさん。
整合性のある物語ってどういう事だw
ニコライも本で支配されてる操り人形なのかな?
探偵社を潰すって物理的にではなくそんな頭脳的な方法でか…。
予想出来んわな。

7話 ☆9
この能力あるなら直接探偵社を殺せんのか。暴れまくっとるな。
車の方が自由がきくしな。結局犯罪犯してて草。

8話 ☆8
てか民衆の信頼取り戻すのは難そう。フランシスか。
疑ってかかるのは大事。

9話 ☆10
確かに居場所分かってるなら軍に情報漏らすべきだな。
治癒能力あったらそうなるよな。旧日本海軍の悪口か?w
確かに行動を悔いてることから優しさを見抜いてその声かけができるのはさすが。異能を必要としていない場所か。

10話 ☆9
仲間とよく合流離別するなw こいつかよ。こ
んな状況で真っ先に考えるのが懺悔なのは優しい。

11話 ☆9
ギャグやめろ。ルルーシュ? 坂口安吾への風評被害。盲点だな。
虫太郎と同じ境遇で使ったのか。言うほど希望あるか?

12話 ☆8
案外あっさり教えるな。これ1クールで終わる?
爆破とかしたら問題になるだろ。独り言やめーや。説明ゼリフ多すぎる。
急にカジノの話になった。無敵の人? 猟犬と目的は一致してるのね。

13話 ☆10
ガバガバで草。変装じゃなくてガチババアになってたのかよ。
捕まえた方が良かったのでは。
政府関係者だけど、潜入捜査でマフィアに潜入してたから、改変の穴になりうるのか?

曲評価(好み)
OP「TRUE STORY」☆7.5
ED「しるし」☆8.5
6話IN「」☆8
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

Acacia さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

涙を流す事は生きる活力になる。

Blu-ray4期の購入完了。
再視聴を終え5期への期待も込めてレビュー。

1期→2期→劇場版までの盛り上がりから
全体的にパワーダウンしてしまった3期の後に、
4期でまた全体的な品質が蘇った印象です。
今期からアクション作監を役職に置いているのもポイント。

特に小栗虫太郎のエピソードと
与謝野晶子のエピソードは
(文ストは大正文学宜しく、
女性の逞しさが光るのも魅力です。)
声優さんの演技、安定した演出で
充分に原作以上の魅力を引き出せており、2期並みの
原作以上のアニメーション化ができていたと思います。

Blu-rayを何度観返しても涙が溢れるエピソードは
創作物への満足感、生きる活力になります。
正に「生きる事」をテーマにする今作への最大の
アニメ化リスペクトです。

いよいよ5期も放送開始。
「ただ頭空っぽにして、カッコいいキャラを観るだけだった1期」から
「細かな演出を拾い、登場人物の葛藤や自己矛盾に視聴者も頭を回して理解していく物語」
に昇華できていると思いますし、
原作をどこまでアニメ化するのかも期待して、視聴します。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12

67.2 15 探偵で組織なアニメランキング15位
マルドゥック・スクランブル 圧縮(アニメ映画)

2010年11月6日
★★★★☆ 3.8 (337)
1809人が棚に入れました
 『天地明察』で2010年本屋大賞に輝いた人気作家・冲方丁の出世作にして2003年日本SF大賞受賞の傑作サイバーパンク小説『マルドゥック・スクランブル』を、原作者自らの脚本でアニメ化する全3部作の映画プロジェクト、その第1弾。特殊な証人保護プログラムによって死の淵から甦った一人の少女娼婦が、不思議なネズミの捜査官と協力し、自分を亡き者にしようとした男の犯罪を暴くべく戦いを挑む姿を描く。声の出演は、ヒロインのバロット役に林原めぐみ、その相棒ウフコックに八嶋智人。マルドゥック市で生きる未成年娼婦、ルーン=バロット。働いていた店が摘発され、行き場を失った彼女は、カジノ経営をする資産家、シェルに拾われる。しかしその後シェルの非情な計画によって、彼女は車ごと爆破されてしまう。業火の中から辛うじて助け出されたバロット。彼女は、マルドゥック市の事件担当官ドクターとウフコックによって、特殊な強化繊維で再構成された人工皮膚を移植され一命を取り留める。これにより特別な能力も手に入れたバロットは、シェルの犯罪を追っていたドクターとウフコックの捜査に協力していくのだが…。

声優・キャラクター
林原めぐみ、八嶋智人、東地宏樹、中井和哉、磯部勉、田中正彦、若本規夫、かないみか、三宅健太、脇知弘
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

底辺少女が金のネズミと共に、生きる目的を獲得する再生のストーリー

 原作は文庫本の新・旧版・単行本すべて読んでいます。大今良時さんのコミック版も読んでいます。円盤も購入済み。日本のSFで3本の指に入るくらい好きな作品です。

 配信版確認しましたが、アダルトなシーンが全カットでしたね。これではヒロイン、ルーンバロットのどん底からの再生物語が描けるわけがないです。できればノーカット版であるいは原作を読んだ方がいいと思います。


「圧縮」のあらすじの説明です。まあ、高校の技術等で習うと思いますが、「圧縮」「燃焼」「排気」はエンジンの4ストロークのサイクルになります。つまり第1部の事ですね。

 サイバーパンク的な都市が舞台ですが、イメージとしてはソドムでしょう。「バットマン」のゴッサムシティのような爛熟退廃した都市です。
 この都市では、スクランブル09という非合法な肉体改造に関する戦争テクノロジーが、有用性を示す限りにおいて認められます。

 さて、ヒロインは12歳の時から父親に常習的に犯されていて、兄が父に発砲し刑務所へ。ヒロインも手をかけていますが、兄がすべて引き受けたのでしょう。
 ヒロインは少女売春婦・少女ポルノのスターでもあります。警察のガサ入れで留置されていたところを、シェルというカジノの大幹部に愛人として拾われます。

 ヒロインはシェルの秘密を知ろうといして、殺されかけます。そこを救ったのが、ドクターとウフコックという金色のネズミです。ヒロインはスクランブル09の技術で死にかけていたところを何とか救われます。

 治療中のバロットの潜在意識に生存の選択をさせた上で、バロットのスクランブル09使用の根拠とするため、バロットの生存をかけた裁判が始まります。生命保全プログラムです。

 バロットは生きたいという潜在意識と裏腹に、自分を否定しています。この葛藤が前向きに生きる気持ちの阻害要因になっている感じです。この過程でウフコックはバロットに生きるための教育をして行きます。

{netabare} 信頼を結べたかに見えた2人ですが、バロットは想像を超える強大な力を手に入れ、自分の力に酔いしれてしまいます。そして、少女は自分が男たちに犯され続けた過去への復讐を、戦いに重ねてしまい男たちへの攻撃を楽しんでしまいます。
 その結果、パートナーであるウフコックを道具として濫用してしまい、危うく壊しかけてしまいます。{/netabare}


テーマ性です。

 少女が主人公なのはなぜか?それは都市において「もっとも弱いもの」だからでしょう(もちろんその方が見栄えがいいのももあるでしょうけど)。性的に消費され続け、自らそういう生き方を選択した結果、生きる理由を失い、愛情とは何かが分からなくなってゆきます。

 少女の性的な虐待と売春の描写はそれが生きるための手段です。バロットの他人に知られたくないという気持ちからそれを恥じていることが分かります。自分の過去の否定=自分の存在の否定になって、自分の存在が分からなくなっている感じです。ピッタリしたタイトな服を好むのは孤独感などの不安な精神状態を表しています。

 結果、生きたい・死にたいのアンビバレントな精神状態に陥ってしまいます。そして少女は生きる目的として、他人の愛情を欲します。ですが、本来的な愛情が理解できていません。だから父親の虐待を愛情として受け入れたし、シェルにすがったし、ウフコックに依存します。

 そこまでグロテスクにする必要があるか?という残酷描写もありますが、底知れない都市の欲望と残虐性のアナロジーになっています。ヒロインの生存の根拠ための戦いです。

 ヒロインは声を失っています。これは自分の本音を語ることができないアナロジーだと思います。ウフコックを使って話せるようになるという含意が読み取れます。

 作品全体は「狂った都市」つまり現代の東京・日本・資本主義的な欲望の中の狂気と、どん底を見た=聖性を得た少女の戦いということでしょう。つまり、過去ではなくどうやって前に進むのかという話です。
 
 また、戦争が生み出した、技術の非人間性も表しています。

 いくらでも語ることがある作品ですが、これくらいにしておきます。


 アニメ作品としてですが、ヒロインのデザインも声優も素晴らしいです。特にヒロインの身体が非常に華奢で壊れそうに描かれているのがいいです。それが「壊れそうな」少女を表現しています。

 EDのアベマリアですが、故本田美奈子さんの歌声がいいですが、本作の象徴するのは、ヒロインが、マグダラのマリアのように…娼婦という穢れの中で聖性を帯びる存在だということです。バロットの象徴として非常に良く作品と合っていました。


 恐らくは欠点は、この重厚な物語に対してちょっと説明不足なこと。アニメとして楽しむ分には上で書いた事は読み取れますが、サブスク等で1度しか見ていなければ、アニメとしては理解が追い付かない可能性もあるでしょう。

 予算または技術的な関係か作画が物足りないこと(高水準ですが、今の最新技術と比べるとちょっと見劣りする)。

 ということで点数は4.6ですが、主観では230点/100点くらいです。あまりに好きすぎて冷静になれません。


 以前2021/05/03に書いたレビューを全面的に更改しています。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

Jacks さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

本能に目覚めろ

その女性はある理由を探し求めて生きていた。利用され騙されながらも。裏社会は常に彼女を含む罪なき人々を支配する。
麻薬密売、娼婦、カジノ。そして科学技術。その上、様々な殺し屋達が蔓延している。苦痛で満たされているのだ。
罪悪感と罪の意識は等しい概念。時々戦士達はそれらに悩まされながら悪と闘う。その光景は表裏一体だ。ただ樹木という名の材料として燃え上がるだけ。
人々が彼らの心理を読み解くのは疑いようもない事。その答えは簡単だ。暗号化された人類だから。他に何がある?
そしてまた、一つの新世界が誕生する。未来を担うあの女性は躍進していく。真の悪との闘いの幕開けだ。彼女の名は...ルーン=バロット。

マルドゥック・スクランブル三部作は独特なサイバーパンクアニメ映画です。圧縮(The First Compression)は文字通り第一章。つまり導入部を意味します。
主人公は上記の通りルーン=バロットです。彼女は多くの敵に翻弄されながらも、立ち向かっていきます。これが基本的なストーリーの流れです。
設定とキャラがとても精密で、話に大きく関わります。この三部作は比較的大人向けです。本作に限れば無数の性的描写と血まみれバイオレンスがありますから。続編では緩和されています。
同時に、本作は人間の価値観について色々と考えさせられる部分もあります。バロットの存在理由は?なぜ人類は進化し続ける?良い意味で疑問が尽きません。
一見、本作は説明台詞のおかげで難解ですが、実は違います。伏線とメタファーの塊なのです。原作者である冲方丁さんは話の組み立て方を理解しています。SFの知識が豊富ですから。
特筆すべき点は銃の重要性ですね。本作の中ではただの凶器ではありません。本作での銃は命の必然性を表しています。殺るか殺られるかではなく、問うか問われるかです。
それを念頭に置けば、ますます本作を楽しめるでしょう。銃は確かに人を殺します。しかし、それ以上に命の大切さに該当します。この三部作はありきたりな作風ではないのです。

世界観と作画が素敵です。僕はこの頃のGoHandsの手腕を既に認めています。かなり印象的です。美しいとも言えますね。
キャラに関してはすごく良いと思います。バロットがセクシーすぎです。ウフコックとドクター・イースターも良い味出しています。
シェル・セプティノスの一つ一つの台詞が意味深ですね。ディムズデイル・ボイルドの哲学も興味をそそります。
戦闘シーンはとてもカッコいいです。エフェクトも派手で、スプラッターです。バロットとウフコックがナイスコンビネーション。
声優陣の演技も洋画の吹き替えみたいで素晴らしいです。特にバロット役の林原めぐみさんは見事。バロットのあらゆる感情表現を巧みに演じ分けています。さすがですね。

本作は序章のため、ストーリーは未完結です。なので、続編を観る必要があります。肝心の続編ですが、個人的に面白さが少し半減しています。それでも十分見応えがあります。
燃焼(The Second Combustion)は心理戦が主なテーマで、排気(The Third Exhaust)は黒幕との決着が描かれています。それまで辛抱が必要ですね。

正直に言うと、本作だけに限れば目新しさはそこまでありません。ですが、もう一度言うように面白いです。この三部作がテレビシリーズかOVAだったらどうなっていたのでしょう?
僕個人の意見としては映画化で良かったと思います。それぞれ良さがありますからね。本作が気に入れば、続編も好きになるはずです。
ちなみに僕は3年前に全三部作を観ました。久々に近未来的要素を体感できました。この作品に出逢えて本当に良かったです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

面白いけど圧倒的に尺が足りてない。 全部見終わった感想です。

特殊な科学技術によって死の淵から甦った娼婦の少女が、不思議なネズミの
捜査官と共に、自分を亡き者にしようとした男の犯罪を追うってお話。

『圧縮』『燃焼』『排気』の全三部作で構成されている物語です。


まず最初に、この作品は全体的に暗めで内容的に重い部分も多いですし、
残虐な殺人行為や性的虐待など、暴力的でエログロな描写なども
結構あるので苦手な人は注意が必要です。



では、注意書きもしたのでココから感想w


かなり見るヒトを選ぶだろうなって作品ですが、なかなか面白かったです。

作品の持つ独特な世界観や雰囲気、綺麗な映像、スピード感あるアクションなど、
惹かれる要素の多い作品でしたが、この作品の一番はやっぱり映像ですね!!

立ち並ぶビルや光を帯びた道路など近未来の街並、楽園での草木や水などの自然風景、
色鮮やかなカジノでの背景などなど、映像だけでも十分引き込まれる位の魅力が
ありました。 特に「楽園」での光と水の描写はすごくキレイ!!

それに、この作品の見所の一つだと思う 戦闘でのアクションシーンなども
とても綺麗で良かったです!!


ただ、かなり自分好みの作品ではあったのですが、ストーリー自体が
面白かったかと言えば、それはまた別の話で...


大筋のストーリーは良いのだけど、展開が速くて元々わかりづらい内容な上に、
描写不足、説明不足が加わって更にわかりにくなってます。
やはり世界観や設定、バロットやボイルドの能力、心理描写などの
説明不足は大きいですね。

それに、人物描写はもっと欲しかった... 一番描かれていたバロットにしても、
それでも足りないって思うし、せっかく魅力的なキャラがいるんだから
もっと掘り下げあっても良かったと思う。
まぁバロットの心情、不安定さや心の弱さなどを、言葉だけじゃなくて
目線の動きや仕草などでも表現してるのは上手いと思うんだけど、
やっぱり足りてない...

あと、ラストは少しあっさりしすぎだったかな... それに加えて最終決戦のBGMが...
BGMがヒドかった。 なんで最後だけ... それ以外は良かったのに...


そんな感じで、ストーリー自体に対しては 物足りなさを結構感じますね。
原因は確実に尺の問題なんだろうけど...


でもまぁ、一部では華麗なアクション、二部では楽園での映像美、三部ではカジノでの
緊張感ある心理戦など、それぞれ見所もあって良かったと思うので、
一概によくなかったとも言えないんですよねw

そう、悪くは無いんですよね、なんとも惜しい作品なんです!!


自分としては、残念だった部分を含んでも、差し引きで「見て良かった」って思えますが、
好みがかなり出ると思うので、人にはあまりオススメは出来ないかな。

ただ、この映画って原作読んだ後に見ると かなり面白いんじゃないかなって
思ったりします。 自分はすごく原作読んで見たくなりましたしねw

というか、おそらく読むと思いますww

投稿 : 2024/11/02
♥ : 29

67.1 16 探偵で組織なアニメランキング16位
ルパン三世 PART6(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (91)
330人が棚に入れました
舞台はロンドン。 ルパンのターゲットは、英国政府を影で操る謎の組織・レイブンが隠したお宝―― その手掛かりとなる一枚の絵。立ちはだかるスコットランド・ヤードや MI6。ルパンの動きを察知して現れた銭形警部。そして、ルパンの前に現れた探偵――その名はシャーロック・ホームズ!シリーズ構成・大倉崇裕のメインストーリーと、豪華脚本陣のオムニバスエピソードが絡み合う、謎多き〈ミステリ・ルパン〉が今、幕を開ける!
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

うーん十分かな

個人的にはPart5がもうピークで不二子ちゃんとルパンの関係にある意味決着がついたので十分かなと。今作も突っかかることなく、それなりに楽しんで見ていたわけだが。それに若手声優さんがルパンシリーズに携わるのは感慨深いものはある。

今作はイギリスがメインの舞台。後半は英国というわけではない。おおむね1~2話ずつオムニバス形式で進行しつつ、前半はシャーロックホームズとフォークナーの宝?を巡る話。後半は出自やら本名やら不明なルパンの母親を名乗る女性についての話。

以前助けてくれた女性を見守る次元やモデルに挑戦する五右衛門、ルパン大好きな女性警官とかいつも通りの話だけでなく、一風変わったことを。そこで登場する女性たちが一応、伏線のような感じ。様々な場所で出てくるトモエというルパン母と思わしき女性。{netabare}洗脳のような話もあるし、不二子ちゃんの情熱的なキスも。{/netabare}

OP
THEME FROM LUPIN III 2021 Yuji Ohno & Lupintic Six with Friends。
ED
MILK TEA Akari Dritschler
BITTER RAIN 藤原さくら
大野雄二さんは欠かせない。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
舞台はロンドン。ルパンのターゲットは、英国政府を影で操る謎の組織・レイブンが隠したお宝--その手掛かりとなる一枚の絵。立ちはだかるスコットランド・ヤードやMI6。ルパンの動きを察知して現れた銭形警部。そして、ルパンの前に現れた探偵--その名はシャーロック・ホームズ!シリーズ構成・大倉崇裕のメインストーリーと、豪華脚本陣のオムニバスエピソードが絡み合う、謎多き〈ミステリ・ルパン〉が今、幕を開ける!


EPISODE 0 -時代-
「とうとう俺も潮時かもしれねぇな」--監獄の中で、次元大介はめずらしく人生について考えていた。味気ないドローンによる追跡や、機能性だけを追求した玩具みたいな銃、現代の最先端技術にあぐらをかいた警官たち……ロマンの欠片もない、つまらない時代--そう嘆く次元は、泥棒稼業から足を洗い、ルパンたちと別れる決心をする。

#1 シャーロック・ホームズ登場
英国・ロンドン。初老の男、フォークナー卿の仕事場に飾られた一枚の「絵」--それは、「レイブン」と呼ばれる組織の隠し財宝に繋がっていた。ルパンにとっては、十年も前から狙っている因縁の宝。スコットランドヤードやMI6の妨害をかわしながら絵を盗み去るが、逃走劇のドサクサで絵は半分に破れてしまう。そして事態は、ロンドンに眠る名探偵--シャーロック・ホームズを呼び覚ますこととなる。

#2 探偵と悪党
ルパンの姿を見て、気絶してしまうリリー。ホームズは怒りをあらわにし、ルパンを見つけ出すと語気を荒げる。一方アジトに集ったルパンたちは、手に入れた絵の分析中。レイブンは、第二次世界大戦後、英国政府を影から操ってきたとされる秘密組織--メンバー等はすべて謎に包まれ、その実態は雲を掴むよう。レイブンの謎は、ルパンとホームズの因縁にも関係している様子で……?

#3 大陸横断鉄道(嘘)の冒険
マーキス侯爵は鉄道マニア。ご自慢の品は、リバプール&マンチェスター鉄道が催した、伝説的な試乗会の切符。そしてもう一つの自慢は--広大な庭に築き上げた、こだわりの庭園鉄道! ルパン一味は切符を狙って、その庭園で開かれるパーティーに潜り込む。美女に目がない二人の少年・リーとダネイも、不二子を追ってパーティーへ……。線路をドタバタ駆け巡る、インチキだらけの冒険譚!

#4 ダイナーの殺し屋たち
ある日の夕方。寂れたダイナーのドアを開けて、二人の男が入ってきた。カウンターに座る彼らに、「何にします?」と問うウェイトレス。二人の男はメニューを眺め、しけた料理を注文する。--ダイナーには、先客が六人。全員男で、皆、殺し屋。ウェイトレスに絡みながら料理をむさぼる二人の男に、ただならぬ視線を向けていた……。

#5 帝都は泥棒の夢を見る 前篇
「一体これはどうなってんだ!?」なぜかルパンが降り立ったのは、昭和初期の帝都東京。そこでルパンは、銭形そっくりの警部・波越に追い回される。ルパンを救ったのは、これまた不二子そっくりの女盗賊・黒蜥蜴。彼らは皆一様に、ルパンのことを「黄金仮面」と呼ぶのだった……。幻のような異世界で、ルパンは果たして何を盗む!?

#6 帝都は泥棒の夢を見る 後篇
五ェ門を名乗る用心棒に驚愕するルパン。その斬撃をかわしつつ、からくり時計の展示室へと急ぐ。が、現場では大道寺がサラントヤに銃を向け、時計の鍵を奪おうと迫っていた。警報が鳴り、押し寄せる警察。大道寺の策動により、さらなる危機に陥る瑠璃子とサラントヤ……。そして騒ぎを聞きつけた明智は、静かに推理を働かせる。--夢とうつつの大騒動、ここに決着。

#7 語られざる事件
あれから、ホームズの様子は変わった。復活したホームズは、ここ数年の未解決事件を片っ端から解決し、ロンドンの裏社会は震撼。リリーは、そんな鬼気迫るホームズの様子に、一抹の寂しさを覚えていた。--そんな中、ルパンの耳に、ある男の情報が飛び込んでくる。男を追って再びロンドンへ入ったルパン。そこには、ルパン逮捕に燃える銭形が待ち構えていた。

#8 ラスト・ブレット
時は遡り、三年前。スコットランドの寄宿学校に通う少年・ケニーは、クラスメイトのリリーに対して、仄かな恋心を抱いていた。だがある日、美術館での課外学習の最中、リリーが何者かに連れ去られそうになる事件が発生する。そこでケニーは、リリーを陰から守る不思議な男と出会うのだった。--リリーの身を案じたホームズは、彼女を学校から引き取る決意をする。

#9 漆黒のダイヤモンド
ロンドンの地下で開かれた闇オークション。出品されたのは、百年前に大西洋で大暴れし、ブラジルの監獄で処刑された「海賊王ジーク」の秘宝。だがルパンの狙いは、その中にぽつんと紛れた、古びたこけしにあった。会場に乱入する警察。ルパンはそのドサクサで、こけしの中に秘められていた地図を入手する。それは、未発見のジークの宝、「漆黒のダイヤモンド」の在処を示すもので……。

#10 ダーウィンの鳥
「あの”鳥”が美しいのは、あれが真贋のあわいを飛ぶ鳥だからです」--依頼人は、不二子にそう語った。ターゲットは、大英自然史博物館に眠る「始祖鳥化石」。生物の進化の過程を克明に表すその化石には、真価を揺るがす「いわく」があった……。聞けば聞くほど依頼に漂う、なんともいえない空虚な香り。不二子に協力を請われたルパンも、その怪しさに眉をひそめる。

#11 真実とワタリガラス
ロンドン市街で、あるデベロッパーが殺された。ホームズは、事件をレイブン絡みであると見て捜査。リリーも、ベイカー街のご近所さんを従えて、情報収集の手助けをする。一方、レイブンの財宝へと近づくために、ルパンもまた推理を展開。事件は、殺されたフォークナー卿へと繋がっていた。フォークナーが守っていた重大な秘密……「絵」が揃えば、それが解明出来るかもしれない。

#12 英国の亡霊
爆発炎上するフォークナービル。それは殺されたフォークナーに、自身も把握していなかった「真の役割」があったことを意味する。そしてその事実は、レイブンという組織の構造が、あまりにも複雑であることを物語っていた……。白紙に戻ってしまった推理。しかしホームズは、前へ進むために頭脳を働かせる。ルパンもまた、果たすべき目的のため、真実へと歩みを進める--

#13 過去からの招待状
ニューヨークに構えられたアジト。次元の手料理を食べながら退屈を憂うルパンのもとに、不二子があるオークションの話題を持ち掛ける。世界各地の秘宝が一度に出品されるという、異様な競売--当然、興味を持つルパンだったが、出品リストにあった宝石の記載を見て目つきが変わる。出自も謂れも『unknown』とされたその宝は、かつて幼少のルパンが住んでいた屋敷から盗み出されたものだった。

#14 蜃気楼の女たち
女の名は、メルセデス。強盗グループ『エルヴィラ』を率い、各地を騒がせている女盗賊だ。入院したマティアの無事を確認したルパンは、メルセデスを追ってメキシコへと足を運ぶ。その道中、一味に語られるルパンの過去--メルセデスが口にした「トモエ」という女のこと。そして彼女にまつわる、不可解な「謎」のこと……。ルパンは真実を探るため、メルセデスとの勝負に向かう。

#15 祝福の鐘に響けよ、銃声
フランスの名門貴族・フェルナン伯爵の結婚。ルパンは、結婚式で花嫁に贈られるという伝統の宝石「マルセイユの涙」に狙いをつける。しかし花嫁の姿を見た次元には、いつもと違う表情が浮かんでいた。伯爵の結婚相手は、貴族の出身ではない一介の町医者・ミレーヌ。聖女のような優しさを持った彼女は、次元にとっても忘れられない存在で……。

#16 サムライ・コレクション
独創的なセンスで世界中を熱狂させるカリスマデザイナー・ギャビー。5年ぶりとなる新作ファッションショーで、なんと五ェ門がミューズに選ばれた!? 剣士としての飢えた目が琴線に触れたのだというギャビー。ファッションの世界でも武士道を貫く五ェ門は、慣れないモデル修行にも真剣に向き合っていき……? サムライとデザイナー。二人の道が、今交差する。

#17 0.1秒に懸けろ
『Lシステム』--それは、ICPO出身の天才エンジニア・リンファが作り上げた最強の警備システム。彼女はその真価を世間に証明するため、ルパンにあるゲームを提案する。舞台は、彼女がCEOを務めるワンティック・セキュリティーズ本社タワー。ルパンを阻むのは、何重にも張り巡らされた異常な量のセキュリティ! 前代未聞の不敵な挑戦に、ルパンは一体どう立ち向かう!?

#18 フェイクが嘘を呼ぶ 前篇
オークション騒動以来のニューヨーク。退院したマティアと再会したルパンは、彼女が花屋を離れることにしたと知る。一抹の寂しさを感じつつ、ふと目にした新聞から「トモエ」の情報を入手--コトルニカ共和国の女性議員・ヘイゼルが、かつてトモエから教育を受けていたというのだ。トモエの生存を確かめるため、コトルニカに飛ぶルパン。しかしそこにはなんと、偶然旅行中のマティアがいた。

#19 フェイクが嘘を呼ぶ 後篇
ヘイゼル殺害容疑で囚われた銭形。二党の対立は、コトルニカに疑惑と動揺を広める。ヘイゼルとの約束のため手を出さないルパン。銭形を救うのは、八咫烏とアリアンナの役目だ。--地元警察の妨害を受けながら捜査に奔走する二人。ディープフェイク事件が起こす「謎」の連鎖……。真実の裏に隠された、もう一つの深い嘘とは?

#20 二人の悪女
不二子の目の前に現れた、屈託のない輝く笑顔。彼女の名はアメリア--かつて不二子と組んで、共に盗みを働いた女。天性の愛嬌で人の懐に入り込む天才だが、作戦の詰めが甘いことが不二子の不興を招き、関係は長くは続かなかった……。そのアメリアが持ち掛ける、新たな誘い。不二子は溜息をつきながら車を飛ばす。真逆な性格を持つ、二人の泥棒のドライブが始まった。

#21 うたかたの島へようこそ
穏やかな時が流れる島・ミトン。橋の故障で島に閉じ込められたルパンたちは、思いがけない休暇を過ごすことになる。暇をもてあそぶルパン一味の佇まいに、カフェで働く娘・ムルーは興味津々。夢見がちな彼女は、スケッチブックを片手に、ルパンたちの関係を勝手に妄想し始めた。そんな中、不二子は島に古くから伝わる人魚の伝説を聞きつけて……?

#23 私のママの記録
フィン・クラーク。極北の国・レヴォンランドへホームステイにやって来た、15歳の少女。彼女が知りたいのは、ママのこと。そして、顔も知らないパパのこと。「私のパパは誰? 16歳のママはなぜこの国で亡くなったの?」--雪に埋もれた家から、フィンは母親の記録を掘り起こしていく……。一方ルパンもまた、ネット上に転がるあらゆる記録を頼りに、何かを探し続けていた。

#24 愛しの魔女の記憶
レヴォンランドで銭形と鉢合わせたルパン。銭形は、自分がマティアを追ってここへ来たこと、アリアンナがマティアに襲われたことを語る。衝撃的な事実を受け入れられず、困惑するルパン。だが、銭形が携えたアリアンナのボイスレコーダー……その録音を聞いた瞬間、ルパンの脳裏に浮かぶ、いくつもの言葉たち。それらはルパンの記憶を揺さぶる、美しい思い出の断片だった。

#24 悪党が愛すもの
「狙った獲物は、必ず殺す」トモエのもとへ戻ったルパンに、暗殺者としての牙を剥くマティア。その眼差しには、自らの人生を呪う苦悩の色が映っていた。応戦するルパンだが--二人の対峙に割り込む、一発の銃弾。次元、五ェ門、不二子がそこに立っていた。「天下の大泥棒が聞いて呆れるわ。自分の意識を盗まれるなんて」--不敵に笑うルパンは、盗まれた「ルーツ」を取り戻せるのか?

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

見たかったものと違う。

{netabare}
ルパンはPART5と、昔テレビで再放送してた分(パート何かはわからない)を見たぐらいなのでにわかですが、今回のシリーズはつまらなかった。

PART6はルパンらしい話がロクになかった気がする。これルパンでやる意味ある?って様な話ばかりが続いてひたすらグダグダしてた。
盗みもしなければ、銭形と対峙したりもしないし本当に良くわからん話を延々と。
特に前半の押井守回は死ぬほどつまらない。
わけわからんとか言う以前にルパンでやる話じゃないし、自分に酔ったオナニー脚本書くような老害に脚本なんかやらせるなよって思う。
酷いと言えばVR空間?に転移してみたいな話、あれは酷すぎる。
VR空間に入るまでの流れも強引だし、ルパンでやることじゃねーだろの極みだった。

まあそれは置いといてもメインのストーリーも面白くなかった。シャーロックホームズだったりモリアーティだったり、面白くなりそうな要素はあったが、ほぼホームズやモリアーティとは何の争いもなくレイヴンの謎があっさりと解明され事件が解決して結構肩透かしを食らった。
っていうか後半別の話が始まって、前半の話はあれで終わりだったのかよってなった。
あと、ルパンにしては話が少し難しかった気がするがそこはまあいいか。

で、前半の話もうーんって感じだったが、後半の話に比べれば前半の話なんてまだ良脚本だった。
トモエの話のオチが酷すぎる。ルパンに巴が母であることを思い出させるために、洗脳した女をルパンに接触させて(?)、自分の存在を思い出させるための歌(??)の一節を色んな言語で(???)つぶやかせた(????)という本当に支離滅裂な設定でギャグアニメかよって思った。
というか自分の聞き間違いなんじゃないかと思って3回巻き戻して確認した。
脚本が終わってた。

良かったのは途中たまにちゃんと盗みをする、ルパンらしい回と、前半のオチを除く部分かな。

{netabare}
0話 ☆7
もっとちゃんと見張っとけw 時代の変化がテーマか?
まあ安定した面白さ。PART5が良すぎて少しハードル高め。

1話 ☆7
憂国のモリアーティかな。
確かに家を建てるって賢い選択だ。
ホームズとレストレードも今回の警部枠?

2話 ☆8
ホームズかっこいい。アクションシーンがいいな。

3話 ☆4
情報管理甘すぎだろw ああ、わざとかよ。
殺されないの分かってるからあんまりおもしろく無いなぁ。
何でこんな回りくどい殺し方を。

4話 ☆3
この会話パート長すぎんか。
いや、女もあの男二人も変装かよw

5話 ☆3
何がどうなってんすかね。これは迷走してないか。
シーンが点々としすぎててわけわからん。
いきなり時間飛んで?明智小五郎とか出されても。

6話 ☆3
いやなんでVRの中にいるんだ。オチ滅茶苦茶すぎん?
あの黒髪の女の人の銅像か

7話 ☆8
リリーも勘違いなのね。コナンでもこんなのあったな。
セバスチャンモラン? 今回シャーロックホームズに沿ってるのか?
モリアーティ教授はよ。久々に面白かった。

8話 ☆8
なぜ刃物 どんな使い方だよw
相棒を大切にした理次元がかっこよかったし、チェイスや撃ちあいも面白かったから、本題からそれてるとは言え面白かった。

9話 ☆6
ばあさんつええ。 海賊王女感w

10話 ☆0
このクソつまらん会話いつまで続くの?
ルパンを使って自己陶酔すんなよ。
押井守とかいう過去の栄光にすがりっぱなしのオナニー脚本家外せ 

11話 ☆7
シャーロックホームズのあの名言好きだわ。
メインの話やってくれると面白いわやっぱり。
言うほど不可能を消去してないよねw 

12話 ☆5
さすがにそれを和える理由にするのはご都合すぎない?
何のための芝居だよw オチ強引じゃない?

13話 ☆6
何事。謎ワイヤー。こういう話って旧作と矛盾しないのかな。
虫使うとか最悪な作戦だなw 久々のルパン味ある話で面白い。
虫ってドローンかよw いくらなんでも小型すぎるしあんな数操作無理だろw 面白いんだけど作戦に無理がありすぎる。
宝よりも人助けを優先するのね。

14話 ☆7
モリアーティとかどこ行ったし。何がしたいんだか。
味方の弾だけ当たる。何故銃を持ってない。
最後の作戦面白かった 

15話 ☆8
24区? キャラの過去回想ばっかで話が進まねえ。
単話としては今回がベスト回だな。この女も洞察力すごいなw

16話 ☆6
なんだこれ。もう服の良さじゃなくてデザイナーで評価されてしまってる感じなのね。服に落書きしたり破ったりしてそれを表現するのが良かった。
女が服脱がされるのえっち なお話は茶番劇。

17話 ☆7
フラグ。変態かよw 結局ごり押しw 今回結構よかったな。

18話 ☆8
謎回すぎる。てか全然結局トモエのことあんまわかってないよな。
息子いることが分かったところで。ファッ!? 

19話 ☆7
トモエめっちゃいろんな人と繋がってるじゃんw
ええマティア黒幕かよ。

20話 ☆4
焼き印 オウム真理教? 人前に出てこないとは。
は?こいつ裏切るのかよ。なんか拘束されてるw 何がおもろいねんこれ。
何で拘束外れたしw 

21話 ☆3
ギャグ回かよ。うーん何がしたいんだ?

22話 ☆6
誰。ルパンとフィンの関係が全くわからん。
まあともよの手がかりをつかんだということだけ

23話 ☆0
もうよくわからんな。こういうのはみたくない。
やっとまともに出てきた、モリアーティ
結局マティアとルパン何で対立してんの?
ルパンの母が自分が母であることを隠蔽したなら、なんで母であることを認識してもらおうとしてるの?
色んな言語で記憶を思い出ようにさせるように女をルパンに差し向けて歌の一節をささやかせたってもはや意味不明じゃんw
マティアもその一人なのか。

24話 ☆1
茶番。ほんと滅茶苦茶だな。記憶操作とかルパンで出る単語じゃないw
あっさりすぎる は?w 何だよその靴。銭形ルパン捕まえろや。
トモエも全く一貫してないじゃん。

OP「THEME FROM LUPIN III 2021」☆8.5
ED1「MILK TEA」☆4.5
ED2「BITTER RAIN」☆7.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

新次元の高みへと昇れるのだろうか?

祝50周年

ルパンとは再放送で観るものでPart1&Part2を夕方繰り返してたくらいの経験。そんな劇場版/後続シリーズとは無縁だったその他大勢のうち一人が私でした。子供の頃『しんちゃん』『プリキュア』に熱中したところで大人になって新シリーズ目の前にしても食指は動かないと思います。
なんかのきっかけでPart5に触れ思いのほか良かったので今ここにいる。そんな視聴背景です。
加えて言うなら、一生懸命追いかけていないけど不思議と思い入れのあるキャラクター達であることには疑いなく、いつでもかっこよくあってほしいなとも思ってたりします。

Part6はなんといいますか、、、ファン向け感謝祭ですかね。
全25話(第0話含む)2クールの前後半に分けて大枠で2本のストーリーが流れる構成。閑話休題的な1話完結の箸休め回がその中に挟まれる感じ。けっこうなビッグネームが当番で脚本書いてたりするのもお楽しみでしょうか。作品を愛してやまないかどうかは露知らず『ルパンだったらOK!』と依頼を受けたのかもしれません。よってお楽しみ企画=感謝祭の印象を私は持ってます。
Part5ではテクノロジーの進化に昔ながらの泥棒がどう向き合うかみたいなややもすると作品の根幹部分を揺るがしかねないテーマを扱い一つの方向性を見出す難作業をしてました。そこ克服しちゃったのでフリーハンドで作れるPart6は失礼ながらそのまま流れで作った感じ。可もなく不可もなく。キャラ立ちしてるかどうかならトップオブトップな登場人物たちなんだからそこそこのものは作れちゃうのです。


■小林清志さんお疲れさまでした
旧制作陣!?とタッグの第0話をもってご卒業です。卒業ソングは{netabare}『ルパン三世のテーマ’80』{/netabare}とわかってますよね。そして新人大塚明夫さんこんにちは。違和感ないのはさすがです。
変更に関しては私から二点。
交代の先陣きったのは山田康雄→栗田貫一でしたが事情が事情だっただけに“模倣”から入る交代劇でした。なぜだか完コピ系の交代がお作法となってます。その点お作法を踏まえた演技をされてます。
二点めはちょっと抽象的なこと。小林さんはもちろん納谷さん井上さん皆々“芝居できてこその声優業”の矜持がすごい方々。本意と役割が必ずしも一致しなかったかもしれない役者個人の生き様がキャラクターから滲む諦観に反映されてたような気がします。ルパン声優にはそんなのを期待したい。


小林さんを送る会兼ファン感謝祭ということでよろしいのではないでしょうか。
もしPart1&Part2以来のルパンがこれだったら未だ見ぬPart7に食指動くかは微妙かも。それほど心動かされなかったPart6でした。


※ネタバレ所感

■ジジイが元気

{netabare}大野雄二氏。前回がフランス舞台でシャンソン風アレンジ。今回はイギリス舞台だからブリティッシュロックということでしょうか。主旋律はギターが担当してます。
めちゃくちゃ冒険してたと思います。元曲はファンクで金管木管メインの弦楽器はベースくらいでしょ?それからジャズへの展開は違和感ないんだけどエレキは水と油に思えました。
結果は聴いてのお楽しみ。{/netabare}

じいさんが最もファンキーだってのが泣ける。


■これはちょっと…

『男には自分の世界がある』いっちゃん有名なやつ
『この手の中に抱かれた物は 全て消え行く 運命なのさ』チャーリーコーセイのやつ

美学とか生き様で滲み出る哀感みたいなのがかっこいいじゃん。だからか違和感ハンパない以下↓

{netabare}「俺は泥棒だからな。美とか人の心とか、そんなわかりにくいもののために体を張るのはゴメンだ。」{/netabare}

{netabare}第10話でのルパンのセリフ。
ルパン一家がそこ捨てちゃだめじゃん!ってところかと。手前の第9話で次元が「ガンマンとは職業ではない。生き方だ」とキメてた翌週にこれはないなぁ。もしかすると大天使のミカエルさんが憑依して言わせてたセンや何かのオマージュなのかも捨てきれないけど、このまんま受け取る素直な私にはアイデンティティ全否定のむごいセリフに見えましたよ。{/netabare}



視聴時期:2021年10月~2022年3月 リアタイ

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2022.04.24 初稿

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21

65.1 17 探偵で組織なアニメランキング17位
名探偵コナン ゼロの日常(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (39)
176人が棚に入れました
ある時は名探偵毛利小五郎の弟子、安室透。ある時は日本を守る公安警察、降谷零。 またある時は、黒ずくめの一員、バーボン。三つの顔(トリプルフェイス)を持つ男のプライベートは誰も知らない……はずだった。 光と影をまとう安室透のなんでもない日常(ティータイム)が今、明かされる
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ファンなら見て損はない

{netabare}
名探偵コナンのスピンオフ。
深夜帯にコナンを見ることになるとは。
明らかに腐女子向けアニメなので絶対楽しめないだろうなと思いつつも、コナンは好きなので一応視聴したけど、思ったよりは面白かった。
やっぱり、たとえ腐女子向けだとしても好きな作品のスピンオフは面白いという。

話は基本あってないようなもので、本当に安室さんの日常を描いた感じ。
まあ、短い尺ながらも、組織、ポアロの店員、警察、一一般人としての立場を各エピソードに分けてバランスよく配分で来ていたと思う。
コナン視点だと時折しか出てこない上に基本的に一話につき一つ、あって二つの立場が重視されるから、安室の日常というものは捉え辛いのに対し、本作は安室視点で複数の立場をこなす姿を描くことで複数の顔を持つ大変さがより伝わってきてスピンオフとしてやっただけの価値があったと思う。
赤井やFBI絡みの話や、本編出のパロ台詞とか、コナンファンに向けたネタも多くて、原作勢ならたぶん楽しめるはず。
あと、安室さんの優しさを表現するためだけの存在であると思っていた猫が、実は安室の過去と重ねられてたというのは良かったかな。
安室とエレーナ、猫と過去の安室を絡みつけて描くのは上手かった。

あと、EDが神。あの歌唱力で歌ってる人13歳ってすごすぎる。今期一好きな曲。
それに、曲自体もいいけど、映像がいいんだよね。
OPは普段の明るく振る舞ってる安室さんなのに対して、EDは本当の心境や孤独さが表現されていて、対比が上手い。
屋上を一人で歩くところや、スコッチが撃たれ階段を駆け上がっていく場面など物悲しさを醸し出すのが上手かった。
ギターを弾いているシーンで画面が一時停止させることであの頃はもう戻ってこないという表現をするのも良き。
最後に太陽の日と反対側を向き、歩むところもまさに安室透の人生が表現できていて、ほんとに細かいところまで作りこまれているEDだなと。
曲も最高、映像も最高、で、歌詞も本編に非常にマッチしていて、EDだけで泣いたという人がいても驚きはしない。

半分曲の感想になってしまった()

↓一話毎メモ(3話は録画ミスってたので視聴出来てません...独占辛い。)
{netabare}
1話 ☆6
開幕腐女子枠ですよって言ってくれてるw
てか深夜なんだな。コナン好きだけどちょいきつい。
なんで工藤新一は腐女子人気なくて安室や赤井、京極は人気あるの? 深夜にコナンを見る違和感。
推理ってほどでもない。梓さんじゃなくてベルモットかコナン君か赤井を出してくれ、そうすればまだ見られるようになる。 
安室って警察に普通に通ってるの絶対組織にばれるよな。ホモみたいなセリフやめろ。名曲ED。映像も神。今期いい曲多すぎない?

2話 ☆7
いつものコンビ。ベルモット流石に声がそろそろきついな。
殴っとるやんけ!w 赤井のこと考えすぎだろ。
これほんとに平和な日常だけなのね。
安室の普段の仕事と言う意味での日常と思っていたけど。
どこで特訓してるんだw 申し訳程度の本編要素。名曲ED

3話
見逃し。

4話 ☆7
沖野ヨーコw SASUKEかな? 犯人さん。自然な流れ。
草、そうはならんやろ。追いかけろや。たらこくちびる。
なんだよこの子w
宮野エレーナにしてもらったように、か。自転車あるある。

5話 ☆9
キャメルすこ。いつ見ても犯人顔。
出ていってくれませんかね、僕のポアロから。
食レポするなw どのみち運転で渋滞無理矢理すり抜けそう。
何だこの道路。本編要素。犬と重ねてるのは上手いな。

6話 ☆7
驚きの黒さ。音痴。前回最終回でもよかったな。

曲評価(好み)
OP「Shooting Star」☆7
ED「Find the truth」☆10
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

tinzei さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

たまにはこういうのもいい

色々な顔(ポワロ店員、探偵、黒の組織、公安)を持つ安室の日常を描く。


登場人物は本編と同じだけど安室中心に描かれてるから、安室の周りの人間(梓や風見やベルモット)が多く出てくる。代わりにいつも事件の中心にいるコナンは出てこない。


キャラデザは原作通りだけど、色合いのせいか少しキャラクターの雰囲気が丸くなってる気がする。
安室の日常がメインだから背景はアクション以外簡素なものが多い。


一応『名探偵コナン』だから事件は起きるけど、安室がすぐに解決するからサスペンス要素はない、どちらかというと題名通りの日常生活を中心に描く。おかげでコナンらしからぬオシャレな作品になってるけど、たまにはこういうのも良い。
作中、梓との絡みが増えて段々カップルに見えてきたけど、以前それで公式が理不尽に炎上したから、あまり言わない方が良いのかな?笑

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

名探偵コナンの人気キャラ…らしいですね

名探偵コナンといえば言わずとしれた大人気作なわけですが…
いい加減長すぎてもうサンデーでも流し見になってしまっています。
斜陽のサンデーを唯一支えている屋台骨ですけれどね…

というわけでいつのまにやらこのゼロが大人気になっていまたらしいですが、こちらはまあ、ふーん、という感じにそこまで感心もないです。
そのスピンオフがアニメ化しても…
まあ私は特には。彼のファンには嬉しいのでは無いでしょうか。

声が古めかしく感じましたがアムロの古谷徹さんで、彼の名前の元ネタになった人が演じている、という話を聞いたらほー、とは思いました。

まあ好きな人が楽しめると良いですね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

68.5 18 探偵で組織なアニメランキング18位
小市民シリーズ(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (183)
508人が棚に入れました
“たがいに助け合い、完全な小市民を目指そう。” かつて“知恵働き”と称する推理活動により苦い経験をした小鳩くんは、清く慎ましい小市民を目指そうと決意していた。 同じ志を立てた同級生の小佐内さんとたがいに助け合う“互恵(ごけい)関係”を密かに結び、小市民としての高校デビューを飾り平穏な日々を送るつもりでいたのだ。ところがふたりの学園生活に、なぜか不可解な事件や災難が次々と舞い込んでくる。 はたして小鳩くんと小佐内さんは、小市民としての穏やかな日々を手に入れることができるのだろうか。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

追記 日常の推理では無いと思います。春から変装していた意味は?

追記 この作品はジャンルとして「日常の推理」ではないです。いや日常の推理なんですけど、本当の構造が隠れているといった方がいいです。これが逆転すると日常の推理としては…と言う評価になります。
 そっちではなく、小佐内さんは高校に入る前から「夏」の結末をある程度計画していたはずです。その証拠が変装です。それがこの作品の推理としての「構造」です。

{netabare} あるいは変装をしても危険な食べ歩きの安全保障のための小鳩だったのかもしれません。スイーツは本当は小佐内は一人で楽しむものだったんでしょう。スイーツを食べるとき小鳩にまったく興味を示していません。

 したがって「小市民」は小鳩をうまく巻き込むためのガワだったと思います。小鳩に男としての興味はないです。だから、中学校時代からの宿題が終わった瞬間、解散を申し出たと取れます。
 ですので、私はこの作品は小鳩に語らせた叙述トリック{/netabare}と定義しました。そこを「騙された」と視聴者として喜べるか。それが推理作品の味わいでしょう。


小佐内のキャラ造形が見事な作品。私は奴が大嫌いですけど。

 なんと10話で終わってしまいましたね。ラストの車が燃えるシーンをはじめいろいろについて言っておくとあれは「秋限定栗きんとん事件」です。なんだその中途半端な感じは…と思ったら2期やるみたいですね。25年4月から?なるほど…

 演出についてです。川を使った心象風景の使い方が正しかったのか?ですね。川に象徴するものがあったとしても宗教とか集団的無意識の共通基盤になっていなければ意味がありません。そこは効果的だったのかな?とは思いました。
動きがないアニメにしづらい作品なので動きを入れたのか、ご当地ものとしてそうしなけば風景の使いようが無かったのか。そこはやりすぎ感はありました。ただ、1話ほどの違和感は10話では感じなかったので見直せばそうでもないのかもしれません。

 作画は動きは少ないですけど良かったです。特に小佐内と小鳩の表情の作り方は小説の意図を上手く見せたと思います。キャラデザに関しては小佐内の目が赤いのも悪魔的で良かったです。全体がリアリティがある色彩のキャラデザの中で面白い工夫でした。

 作品の総評です。この「春・夏」までで一番出来が良くなかったのは「春」つまり教習所の事件の小鳩の動きです。小佐内の悪魔性も小鳩が推理する理由も弱すぎました。小佐内がピンチなはずなのに延々と行われた会話劇に違和感が残りました。
 ココア事件で見せた堂島の行為も姉の暴走による結果論ですが、小佐内と表裏になりました。小鳩の自己顕示欲を確認することができましたが、そこも「春」だけですと単発の出来がイマイチなエピソードとなり活きてきませんでした。

「夏」のシャルロット事件で小鳩と小佐内の関係性が明らかになったおかげで、誘拐事件における小佐内のキャラ性とか小鳩のラストの感情とかが非常に鮮やかになったし、推理としての完成度が上がりました。夏祭りのときの伏線の張り方も見事でした。変装の意味も春からの伏線だったことがわかり、なるほど計算はあったんだなとわかります。ですので「夏」があって初めて「春」の意味があるという構造でした。それは推理小説としてはどうよ?という感じはしました。

 アニメ版では当然この前半までの印象は同じですし、さらに冒頭の自転車盗難の時系列や状況を変えたことで不自然になりました。ですので前半の評価はやはり低く感じました。

「夏」は原作の出来が良いのはもちろんなんですけど、これだけの悪魔的なキャラを日常系の推理で出すこと自体が壮大な仕掛けになっています。

 日常系推理の始祖ともいえる北村薫氏はもちろんですが、似鳥鶏氏、坂木司氏、初野晴(ハルチカの原作者)氏などで小佐内に似たキャラはいたでしょうか?この点においてこの作品は評価せざるを得ません。三上延(ビブリア古書堂の事件手帖)のヒロインはちょっと同じ雰囲気はありますけど内面は全然違います。そしてアニメ勢だと米澤穂信氏の「氷菓」の千反田を先に知っているだけに、その衝撃は結構なものだと思います。原作でも「夏限定」は「クドリャフカの順番」の後だったと思います。

 推理の構造は{netabare}騙された小鳩が視聴者の代弁者となる「他人が語る叙述トリック」と私は捉えています。叙述トリックとは1人称の推理物語の語り部が実は犯人でしたというジャンルです。要するに「メタWHOダニット」なんですけどね。 {/netabare}これが見事だと思います。

 ただ、私はキャラ萌え派なんですよね。ポワロとかエラリークイーンとか外国勢はそうではないですけど、御手洗潔とか<私さん>とか、火村とか、有栖川とか、伊神とか、古くは栗本薫とか…そう見たときにこの2人…いや小佐内ですよね。推理の構造故に内面が見せられないという最大の欠点を抱えてしまいました。これはキャラ萌え勢からするといただけません。

 そして何と言っても私は本作をラノベ的に原作を読んでおり、主要キャラは善人であるという前提を欲していたんだと思います。少年のマインドで読んでいたといってもいいでしょう。いや死ぬかと思いましたよ。小佐内=幼いで、これも原作者の仕掛けた名前遊びなんでしょうか?そこに潜在意識的に仕掛けられた気もします。

 それが本作が嫌いな理由でした。あまりに読む気が起きなくて、「秋」を読んだのは買ってから10年以上たってから「巴里」が発売されると聞いてやっと読みました。結構なトラウマだった記憶があります。

 長くなりましたのでこれくらいにしますが、「夏」の出来は出色です。アニメ版も良かったです。ただ、やっぱり小佐内は嫌いです。なお「秋」にはもっと本領を発揮してくれます。







1話 【悲報】小佐内さん≠千反田える 「夏」で切るのは最悪では?

{netabare} まさかこのシリーズがアニメ化されると思っていなかったので、アニメ化発表のときに驚きました。このシリーズ、春・夏の読後感がちょっとなあ…という感じだからです。

 氷菓の千反田えるのようなキャラを望んでいる人には【悲報】ですが、小佐内さんに萌えられる人はそうはいないと思います。私は、推理小説は大好きですがキャラ萌えとして楽しむところがあるので、本作は「夏」まで読んで「秋」は買うだけ買って積ん読で手が出ませんでした。確か「巴里」が出るタイミングでやっと「秋」を読んだので10年以上放っておいた感じです。

 それくらい心が離れていました。結果的に「秋」を読むと展開に仕掛けがあるのか…と思いましたが、しかし「秋」はこのペースだと多分アニメ化できないでしょう。「夏」までで大丈夫か?と心配です。そこもネタバレになるので言いませんけどね。

 アニメ本編ですが、キャラや雰囲気の再現性は…うーん、ちょっと綺麗に描きすぎというか、無駄に心象表現をしすぎというか、冗長というか…そんな感じです。
 なお、主人公の家は和菓子屋設定なのでしょうか?これは原作ではなかったと思います。小佐内さんって和菓子苦手だっけ?と思いました。もう1回読み返さないと思い出しません。あとは時代的にスマホがあるとラブレターのニュアンスとか20年前と違うよね?など、細かいところは気になりました。

 追記 ああ何か事件の日の2人の動きに違和感があると思ったら、原作読み返したら、当日の目的はクレープ屋さんで、イチゴタルトは違う日なんですね。そこはちょっとアニメ版は行動として無理があったかなあ?{/netabare}


2話 日常系推理のエンタメとしての難しさと不自然さがモロに出ました。

{netabare} いくらなんでも…という回でした。わずか35ページの原作を1話にしましたか…さすがに眠くなるようなテンポの悪さです。

 そもそも、シンクにスプーンの謎かけはいくらなんでも無理があるのは、小説からでした。無理があるというのは、堂島というキャラからいって、その謎を仕掛けるのが不自然だからです。
 ヒントを要素に分解して、謎に気が付くように、解けるように、ただし簡単になりすぎないように難易度の調整をしながら仕掛けるには、常悟朗と同程度以上の頭の使い方が必要です。それは堂島のキャラ造形や言動から言って不自然です。

 そして、日常の中の謎というのはこの無理の連続です。そして、これは本格派推理のジレンマで、パズルを作ろうと思うと、話は不自然になります。ですが、それは本格派小説のマナーみたいなもので、小説ならこういう不自然な話も「そういうものだ」として楽しめます。

 まあ、これは「たまたま堂島のずぼらが作った意図しない謎」という話ととるんでしょう。今度は姉がそこに謎を見出したという不自然さは残ります。堂島のキャラをよく知っているはずですし、一般人にそんな気づきは普通ないでしょう。けど不自然さはマイルドにはなります。

 そして、堂島の意図でないとすると次に別の不自然さが発生します。わざわざ2人を呼び出してココアをふるまった意味がなくなるし、ココアの作り方をレクチャーする意味がメタ的に考えて意味を喪失します。
 推理小説に「無駄はない」の法則から言って、ココアの作り方をわざわざ説明した流れからは謎かけととるべきだと思います。ですので通常なら読み取るならやはり「意図した謎」ととるのが自然でしょう。

 ただ「あんのずぼらが!」のセリフがありますので「意図しない」方にはアニメの解釈は寄せています。そしてそうなるとこの1話が丸々不自然な1話になります。堂島は本当に常悟朗と小佐内を呼んで話がしたかっただけ?


 追記と修正 ここはさっき改めて原作を読んでから件のシーンを見返しました。今回は「ココアの解き方のようなつまらない話を延々と聞かせて反応を見た」という読み方が正解な気がします。ここは私の読み間違いがあった気がします。
 ただ、その行動自体が人間として不自然だし、堂島というキャラの性質上「ココアの入れ方」という話題をチョイスし、反応をうかがうようなことをするのがキャラに合っていない気もしますけど。むしろ単刀直入に聞くでしょう。

 で、これは別の視点なのですが、小学校のころの友人と高校で再会して、キャラが変わった。大きな何かがあったのか?と思う感覚です。普通中学時代の変化は大きいでしょう。変わらない方がおかしな年ごろです。
 むしろ再読してこっちの方が不自然には感じましたが、それだけ常悟朗がインパクトがある少年だったという意味だとは思いますので、この辺は計算があるのでしょう。
 日曜日に家に呼び出して問いただすというのは普通ではありません。つまり「ココアの作り方」の謎を作るためのちょっと無理があるシチュエーションな気はしますが。

 それと小佐内さんを一緒に呼び出す理由は弱い気はします。こういう話をする際、同行者は邪魔なんじゃないかと思います。その点では原作と構成を変えて、小佐内さんが堂島の持ちかけた謎を問いたという話を飛ばした故の不自然さでした。

 いずれにせよ、人間の一般的な言動からは無理があることに間違いはないでしょう。それが日常系推理の不自然さで、今回は見ていて推理のための舞台装置感が非常に強かったです。故にいくら作画が良くても、何を見せられているんだろう?という感覚が強く出ました。

 これは本作に限ったことではありません。ただでさえ日常の謎の推理ものには不自然さがあります。
 ですが、それは小説故に読めるのであって、アニメにしたときのなんと無意味で冗長なこと…その点でやっぱり「氷菓」の出来は良かったんだなあとあらためて思います。

 まあ、小佐内さんの本質が見たいので、そこのポイントはチェックすると思いますが、どうしようかなあ…視聴断念のボーダーライン以下ですが、そこが気になるので、飛ばし飛ばしの視聴継続でしょうか。{/netabare}


3話 制作の解釈と演出は?小佐内さんの本性をちゃんと描けているのか。

{netabare} なるほど、小佐内さんのダークサイドをそう描きましたか…テストの件と連続させたのは、スイーツにかこつけて常悟朗を呼び出す。小佐内さんに推理力はなく常悟朗に推理させる。スイーツをたらふく食べることで自分を押さえる…ということでしょう…か?ここが原作からの疑問でした。

 スマホ(原作だとケータイ)を忘れてきた…というくだりですが、小佐内さんがもし常悟朗に推理をさせようと意図したのだとしたら、ここはちょっと不自然です。常悟朗が学校に戻り現場検証するのが偶然になってしまいます。少し違和感があることろです。

 メールの内容が「話がある」から始まっているなら、小佐内さんの計算ととれるんですけど「ケーキ食べたい」から始まるこのメールの流れだと本当に小佐内さんはやけ食いを意図していたことになります。偶然の流れととるべきか、意図ととるべきかで随分解釈は違います。ただ、2人の約束に縛られて「ケーキ食べたい」がつまり話があるという意味なんでしょうけど。つまり、スマホを忘れて学校に戻る部分はどうやっても不自然にならざるを得ません。

 結局、小佐内さんは常悟朗に対して未必の故意で、推理することをかなりの蓋然性で見込んでいたのでしょう。そうじゃないと、場合によってはテストの件でも復讐するという緊迫感がなくなってしまいますので、そこはいずれにせよ小佐内さんは推理をさせたし、常悟朗は推理をした、ととるのが正解なんだと思います。

 前半でのちょっとした出来事は、小佐内さんは我慢が出来ないことに対しては復讐する、ということですね。

 で、本作のターニングポイント…小佐内さんの笑顔です。いままで無表情だったことの意味を我々はここで知ることになります。もっと素直な笑顔でもよかった気がしますが、そこは解釈ですから少し狂気をはらんだ笑顔というのも理解はできます。

 ただ、ここが大事ですが小佐内さんの本性はむしろ復讐にある、ということが表現できていたかどうかです。あのシーンで一番大事なのはスイーツのときよりも嬉しそうに笑うことではないか、と思ったんですけどどうでしょう?そうなると前半のケーキバイキングのシーンで笑顔が全くないのは演出としていただけません。小佐内さんの狂気が表現できているか?初めての笑顔と、笑顔の違い…演出はどちらが正解なのでしょう?


 そして、原作だと「私有財産の保全」のセリフのところで笑顔を消しているんですよね。復讐のネタを見つけたことに喜び笑顔になって、それを止めようとする常悟朗に対して真顔になることで自分の中にある怒りを再度認識して真顔になる、ということだと解釈しました。ですから本作の「私有財産の保全」のときの小佐内さんの心の動きはちょっと解釈が違うんじゃないかな、と思わなくはないです。


 瓶が落ちる話のトリックですけど、確かに原作では氷やドライアイスの可能性に言及していましたが、特にトリックの明示はありませんでした。本作のあのトリックは証拠を残しています。そこで「濡れ衣」という原作にはないキーワードをアニオリでつけました。原作は純粋にカンニングのため、本作は教室内に悪意があることを示唆しました。この違いに意味があるのでしょうか?

 あと細かいところですが、前半の2人がケーキバイキングの店で並んで座っているのを外から見たシーンで、4分15秒くらいのところは2人のつながりが画面的におかしい気がしました。まるで省略があって何メートルも離れているみたいに見えました。それが本作の演出だと心象なのかともとれるのがややこしいですけど。

 今回は省略もあり随分テンポ良く進みましたが、全体的に小佐内さんの心の動きと本性をちゃんと描けていたか?が、非常に気になります。画面は非常に綺麗なのですが、推理小説ではありますが…特に心理…いや小佐内さんの本質が大事なこのシリーズの前半の根幹ですから、そこは監督・シリーズ構成・演出の人たちはどう考えたのでしょう?OPで狼と狐の絵を見せるだけ?

 それと橋…川の演出はどうなんでしょうね?心象で意味を込めるにしても、ちょっと読み取りづらいかなあ。{/netabare}


4話 この作品の最大のトリックは何か?

{netabare} 本格推理的な雰囲気でありながら、すべて状況証拠の積み上げなので推理としてどうなのか?という点については氷菓も一緒です。ただ、その状況の提示の仕方が、すべて小佐内さんの自転車だよりになってしまったので、非常に不自然になりました。タルトの件、空き巣事件で都合よくナンバーを目撃された件(しかも印鑑が盗まれた…といろいろ調べられたりする)、そして教習所が特定できた件です。

 ただ、重ねて言いますが日常系の人が死なない推理小説は、えてしてそんなものです。捜査ができない以上はそうなざるを得ません。ですので、そこは保留でいいでしょう。小佐内さんのヘイトをためるにも必要だったでしょうから。

 ただ「春限定」の最大のトリックは何か?それは小佐内さんの見た目と内面のギャップです。スイーツの題名でふんわり甘いものを想像して小説を手に取ると、常悟朗の推理ものとして見ていると、最後は実はキャラの性格造形でだまされるというのが本作が読者に仕掛けたトリックです。

 そう考えたとき「春」の不自然なのは推理ではありません。常悟朗が「小佐内さんが危機に陥っているかも」と焦るというところが不自然なのです。小佐内さんが狼と言い切れるほど、狐の常悟朗は「本性」を知っているのに、復讐において小佐内さんがドジするという心配をするというのが作品のカタルシスを減らしたなあと思います。

 ここは小佐内さんの怒りや高校という年齢から言って、どれだけ悲惨な復讐が成し遂げられるか、を心配するくらいでちょうどよかったと思います。本来2人は頼られたら何とかする同盟であって、心のつながりが希薄という前提まで崩してしまいます。
 これは堂島を相手に推理を語らせないと推理として成立させられないからだとは思いますけど。

 それと小佐内さんの復讐に「わからせ」がないです。題名に冠したいちごタルトと自転車泥棒の報いだ、というのが坂上は知ることができません。これを復讐の完遂と呼んでいいかどうかです。

 自転車にまつわる事件を連続させた工夫は感じます。が、最終的には「小佐内さんの内面の恐ろしさに驚愕するミステリ」が本作「春」段階ではそこの描写が弱いので出来損ないの「氷菓」に見えるのでしょう。「氷菓」は各事件の解決の下に潜む人間性・隠れた動機が実は最大のトリックで、さらに作品を通じて主人公が覚醒する話です。その氷菓における隠れた動機に対応する「小佐内さんの本性」の描き方が「春」だけですと非常に弱く、故に面白さが中途半端です。

 それをアニメにしたから、まあ、こうグダグダになったのでしょう。特に3話の小佐内さんの描き方が弱すぎるなあと思いました。ただでさえ短い「春」の話を削った影響もあるかもしれません。

「夏」の方がその意味では本番です。1クールで4話しか「春」に使わないのは当然、主軸は「夏」ということです。推理小説ものなので最後まで見ますけど、やっぱりアニメ化に向かない上に、制作が見せ方をちょっと間違えたのかなあ…という気がしなくはないです。{/netabare}


5話 シリーズの中で出来が良い作品。冬服に戸惑わない方がいいです。

{netabare} この「伯林あげぱん」の話は日常系推理としての出来が良く、与えられた素材から推理される内容もその推理が必要で小鳩が巻き込まれる過程も、自然に描けていたかなと思います。「氷菓」の面白さに匹敵するコミカルな感じも良かったと思います。

 そして、小佐内ゆきというキャラの性格というか行動原理が適格に表現されていて、そこの使い方が見事です。話の導入として読者の疑問を掻き立てるのが非常に上手かったです。加えて堂島が新聞部ということも活用できています。

 ただ、少し画面から違和感を感じないでしょうか?5月の設定なのにどう見ても冬の印象を持つ作画、美術、色彩になってませんか?
 直接推理にも話の面白さにも引っ掛からないのでネタバレすると、本話は「巴里マカロンの謎」に収録されていて、時間軸でいえば1年生の冬になります。(追記 さっきまで2年の冬だと思ってましたが、原作確認したら間違っていました)

 この話は本来原作では1年生の年末に近い時期の話で、「春季限定」と「夏季限定」の間の話になります。それがアニメだと小鳩はいきなり2年A組になっています。春と夏の間という時間軸は変わらないのですが、部室のホワイトボードは「5月」と表示されています。つまり、無理やり2年生の5月の話だと改変しています。
(追記 そうそう、なぜ仲良くなさそうな新聞部でこんなことをしたかと言えば、原作では年末の取材の一環でした。ベルリーナー・プファンクーヘンはドイツでは大晦日または2月の謝肉祭に食べられることが多いそうです。それは調べないとわからないのでまあいいでしょう)
 
 話そのものに影響はないのです。ですが、5月なのに画面が寒々しく全員がきっちり制服を着ています。部室の窓もしまっています。午後4時45分なのに夕日になっています。つまり、冬のつもりで作っている人、5月のつもりで作っている人が混在しているような不思議な画面になっています。これは何か事情があるのでしょうか?

 その画面上の不自然さはおいて置いて、これを説明というか何もなくいきなりここに差し込むのは、アニメとして効果的かどうかは疑問です。まあ、これから「夏季限定」が始まるので2年生にいきなりなっていると戸惑うので、無理やりここにいれたのでしょう。ただ、アニメとして説明が不十分すぎます。

 と、アニメの画面の印象と、シリーズとしての説明の工夫にちょっと疑問は感じますが、そうは言ってもこの1話は大変面白い話でした。キャラたちの性格が悪すぎるのは相変わらずですけどね。{/netabare}


6話 この話は面白いですが、単なる小休止のエピソードでしょうか?

{netabare} 冒頭のお祭りのシーンは原作でもわかりづらいというかはっきりとは確定できないのですが、「会いたくない人」に意味深長なものを感じたのですが、その辺は伏線だと思います。あえて自転車で来たと嘘をついたのは{netabare}「自分は見られたくないけど、相手の顔が見たい」 {/netabare}という小佐内さんの事情が原作では小鳩によって推理されますが、アニメではありませんでした。綿あめも本当に食べたいのもあるでしょうが、 {netabare} 顔を隠す {/netabare}という意図もありました。
 ですが、本作アニメではそこをサラリと流しました。推理としてフェアかどうかはアニメ制作者は考えた方がいいと思います。

 それとこの祭りのシーンで「春」では表現しきれなかった、小佐内さんの本質ですね。小悪魔的ではなく悪魔的に、完全に小鳩の内面を翻弄しコントロールしている感じを描くシーンだと思うのですが、そこがちょっと弱かったかなと。

 そして原作で明確でないのがこの時点で小鳩は小佐内さんをどう思っているか?なんですよね。「春」の教習所の件から、互恵関係と言っている割に小鳩は小佐内さんに甘い感じです。そこに恋愛を見出すことはできますが、それはミスリードでしょう。

 このシャルロットで言いたいのは、小鳩の側でも本当は推理を披露する機会が欲しくて、小佐内さんを利用しているということでしょう。小佐内さんがほぼ唯一のその性癖の理解者です。ですが、小佐内さんはそれが分かって小鳩を利用し支配しているというのが、この祭りとシャルロットで描かれたのかな、と。

 それとまあ、これはネタバレですから隠しますが、 {netabare} この構造が「夏」の大きな仕掛けになります。この6話は「5話と同じく出来がいいちょっとしたショートストーリー」…では無く「夏」事件のキャラ造形としての伏線になります。{/netabare}
 こういうところが「春」に比べて「夏」の方が話としては進化したかな、という部分です。

 演出について。シャルロットのパートなんですけど「何やってるの、小鳩くん」は、心象風景ですね。こういう演出が分かりやすいかどうかはちょっと考えた方がいいかもしれません。
 あと、ネタバレになるので詳しく書きませんが、箱の中のレイアウトはちょっと原作と違うニュアンスになっています。{/netabare}


7話 小鳩と小佐内の表情をどう読み取ったかを覚えておきましょう。

{netabare} ハンバーガーショップの地図の件は、原作だと謎になっていたんですけど、画面でみると成立してなかったですね。どう描くかをちょっと楽しみにしていたんですけど、演出が付いて行ってなかった気がします。
 一方今回の小佐内さんの変装は笑ってしまいました。ついでに、なぜいつも変装しているのかも明言はされてないですが、そこを考えても面白い気がします。

 1話で小佐内の好みを「和菓子ではなくバターとブランデーが効いた濃厚な甘さ」的なものと言ってしまったが故に、鋭い人は小佐内のスイーツに綿菓子とかリンゴ飴が含まれることに、何かの仕掛けか?というアニメ独自の読み方ができてしまいますね。制作スタッフが意図的に入れたのか、何となく入れたのかが良くわからないセリフでした。

 あと、7話の小鳩の表情はそれでいいのか?という気がしなくはないです。ちょっと私の解釈とは違います。一方で小佐内の表情は私と同じ解釈かな、という気もします。小鳩の表情を本作アニメ版のように捉えると、結末がもっと楽しくなると思うのでそこはなるほどな、と思いました。

 この表情についてはアニメでは意図的にかなり丁寧に作画していたと思います。6話の構造と合わせてしっかりとチェックしておきましょう。そして7話の印象を最後まで忘れないようにしましょう。{/netabare}


8話 さて、前提が終わりました。ここからが最大の山場です。

{netabare} かなりあっさりと誘拐事件を描きましたね。原作からして薄めの本ですので、描き方のテンポとしては悪くない気もします。もうちょっとヒリヒリさせるよう、ここは引き延ばしても面白かったかもしれません。

 で、誘拐事件の本編はこれからです。楽しみに待ちましょう。私はこの作品が大嫌いですが「夏期限定トロピカルパフェ」という作品の出来の良さは認めています。夏祭りとシャルロットの味わいが活きてきて、見事な推理小説的な展開と構成でした。

 トリックの種類は ※ネタバレ注意※ {netabare} 他人(小鳩)が語る(小佐内)さんの叙述トリックという感じです。小鳩が8話で行ったことは、そういうガワで見えているという表面上のものだけで、これに視聴者はだまされます。

 注意。具体的内容。{netabare}事件そのものは犯人が引き起こしたものですが、それを事前に察知しその事件を監禁・暴力事件から営利目的の誘拐事件という非常に重い罪に見せかける復讐を小佐内さんが仕掛けます。
 その仕掛けの片棒を担ぐことを小鳩が誘導されて意図せずに行ってしまいます。最大の犯人が小佐内さんだということです。その意味で「春」事件のときの小佐内の描き方が弱いので夏のカタルシスが弱くなるなあ、と思っていました。

 変装の意味、なぜ夏祭りのとき顔を見られたくない相手の顔を見たかったのか、シャルロットのときの小鳩の事件を解決したい心理を小佐内さんが確認したこと、小佐内さんとの関係性に顔を緩める小鳩の表情、逆にそれを知った小佐内さんの悪魔的な表情、なぜ事前に地図の場所を把握できていたのか、小鳩に地図を事前に見せたのか、なにより最大のトリック「小市民」という単語の我々のこざかしいイメージの回収。

 つまり、本作は小鳩VS小佐内であり、小鳩が小佐内の手のひらの上で踊る話です。さらに言えば小市民という人を馬鹿にしたような自分たちの小賢しい考えに気づき、関係が破綻する話です。ですので、6話で小鳩がまるで小佐内のことが好きなような表情を見せたことが効いてきます。苗字に小が付くのも原作者の悪意を感じます。この辺、本当に素晴らしい仕掛けでした。{/netabare}

{/netabare}

 こういう感じですので、肝心なのは次回です。事件の説明の中に潜むいろんなものを理解してこの作品の「味わい」を拾いましょう。何度も言いますが、私はこの小説が大嫌いです。

 これが、この作品の1話でレビューした小佐内≠千反田えるの意味です。今のペースだと9話か少しじっくりやって10話くらいで終わる感じですが…それともいろいろアニメだと私が本作原作を嫌いになる理由に何かアニオリが付いて意味を変えてくる可能性がある尺ですね。

 以上のような話です。せっかくここまで見た人は、最後まで見ることをお勧めします。 {/netabare}



9話 出来はいいですが、小説の面白さとキャラの魅力のバランス問題。

 というわけで、この展開は素晴らしいと思います。一方で推理小説に関してはキャラ萌え派の私にとっては最大の裏切りでした。だから、この作品の出来の良さは認めても、嫌いな小説ということです。

 今回アニメ化にあったって、小佐内さんの内面が見えないことが最大の面白さになるわけですが、そこは小鳩を語り部にすることで結構うまく機能したかなとは思います。しかし、それゆえに本作の魅力、キャラの魅力という点で物足りない部分になっていました。
 特に「春」においては「それだけ?」という感覚が強いので引きが非常に弱かったです。ただ、この9話までの部分を仕掛けた「夏」は推理というより小説の展開として高く評価したいと思います。

 小鳩常悟朗って結構不自然な名前ですよね…多分結構悪意があると思います。「小さな鳩で、常に悟る」です。「朗」の意味はいろいろですけど、ほがらか、明るい、声が高らか。つまり「さかしい小さな鳩がさえずっている」とも取れますから。

 そして、小説の小佐内は大っ嫌いですけど、今回小鳩の描き方が賢しさとか、にやけた表情とかが上手かったので、小佐内のキャラが結構魅力的に思えました。その点ではアニメ化の意味はあったかなと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

プロ小市民が多すぎる

いきなりですが、本作でいうところの『小市民』とは、
マルクス主義の用語である『小市民(プチブル)』ではありませぬ。
嘉門達夫さんの楽曲『小市民』的なるヒト、つまり、
  
  どこにでもいるふつうの、つましくささやかに暮らしている市井の人々

のことを指しております。

ちなみに嘉門達夫さんが1988年に同曲を発表する以前には、
ふつうの人々を『小市民』と称する言語慣習は日本にありませんでした。
(あったかも知れないけど、メジャーじゃなかったです)
イッパン的にはヒダリにおおきく傾いた方々が、
ジブンたちの主義主張に賛同してくれない中産階級者に逆ギレし、
ブベツするような意味合いで使っていたコトバかと。

そこんとこを逆手にとって、
なかば自虐的に「わしら小市民だもんね」と開き直り、
市井の方々の暮らしをコミカルに歌い上げた嘉門達夫さん、着想がとってもよき。

おかげで日本人が抱く共通の言語感まて変わっちゃいましたしね。
いまの若い人はマルクス的な意味など知らず、
  いや~ジブンなんかたいしたことないっスよ、ほんと小市民っスから
なんて感じで使ってるんじゃないかしら。
とてもよいことだと思います。共同幻想は終わったんだ、小市民バンザイ。


で、本作なのですが、原作は米澤穂信さんの小説(完結済み)で、
  目立つこと・イキったこと・倍返しなこと、
  そういうアレな言動を封印して小市民になろうとしているけれど、
  ついつい血が騒いでナニしちゃう高校生の男女ペア
を主人公にした、
中高生向けのラノベミステリ-ですね。

この原作小説は、
最初に出した『春期限定いちごタルト事件』だけで終わらせるつもりが、
そこそこ売れたのとタイトルに『春期』とつけちゃったので、
  こりゃあ春夏秋冬やんないとダメかなあ
みたいな感じでシリ-ズ刊行することになった作品群であります。
(ちなみに拙は、珍しいことに既読です)

今ク-ルは本編四作+短編集の中から、
  『春期限定いちごタルト事件』
  『夏期限定トロピカルパフェ事件』
と、短編集の中から時系列をいじった一話をアニメ化したもの。

残る『秋』『冬』は来年四月からオンエアということです。
  続きは原作買ってねえ♪
みたく残尿感たっぷりの畳み方はしておりませんので、
原作未読の方も安心してご賞味くださいませ。


さて、米澤穂信さんの中高生向けラノベミステリ-原作アニメというと、
やはり京アニさんが制作した名作『氷菓』が思いだされます。
(あちらの原作は『古典部シリーズ』と呼ばれております)

ここからちょっと原作本に関わるよもやま話。
『氷菓』を見ておられない方や、
  アニメは作品が全て・原作なんか関係ありませんやん
という方にはつまんない内容なので、
まるっとネタバレでかくしておきますね。アニメ本編にあんまり関係ないし。
{netabare}

古典部シリーズは、もともと角川スニーカー文庫で出ていたのですが、
シリーズ完結編のつもりで書いた『さよなら妖精』が、
  テイストがチガウ、
という理由で同文庫からのリリースを拒否られてしまったんですよね。
より厳密に言うと、
サブレーベルのスニーカー・ミステリ倶楽部をやんぺすることになったんだそう。
そういうのは書くまえに言いなさいよ、書くまえに。

ただ、お話自体のデキが素晴らしくよかったので、
先輩作家(笠井潔さん)のすすめもあり、
古典部の要素を排除するように書き直したうえで、
版元を創元社に移し、一般文芸として単行本化されることになりました。
(もちろん、文庫版も創元推理文庫から)

ですが、一般文芸の単行本ってお高いじゃないですか。

で、米澤さんが、
スニーカー文庫で『古典部』を続けられるメドか立たず、
デビューから応援してくれていた中高生ファンに申し訳ないなと思い、
より安価に楽しめるよう創元推理文庫からリリースしたのが、
この『小市民シリーズ』なのであります。

ちなみに創元社から出た『さよなら妖精』単行本の評判がよかったらしく、
それを横目で見ていた角川書店の連中の間で、
  米澤けっこう売れるやん
  『古典部』続けさせなあかんやん
  単行本売れるんやったらスニーカー文庫に置いとくのもったいないやん
というハナシになったようで、
それ以降も古典部シリーズを継続することになりました。節操ありません。
そして出版形態は『さよなら妖精』まるパクリ、
新刊を単行本で出版し、後に角川文庫で文庫化する流れになったんだなう。


その後『古典部』『小市民』シリーズは並行して出版され続けます。
時系列で言うと、こんな感じ。
(ちなみに〇が古典部で●が小市民シリーズであります)

  〇2001年11月 『氷菓』(角川スニーカー文庫)*デビュー作
  〇2002年08月 『愚者のエンドロール』(角川スニーカー文庫)
  *2004年02月 『さよなら妖精(元:氷菓完結編)』(東京創元社)
  ●2004年12月 『春期限定いちごタルト事件』(創元推理文庫)
  〇2005年06月 『クドリャフカの順番』(角川書店→角川文庫)
  ●2006年04月 『夏期限定トロピカルパフェ事件』(創元推理文庫)
  〇2007年10月 『遠回りする雛』(角川書店→角川文庫)
  ●2009年03月 『秋期限定栗きんとん事件上・下』(創元推理文庫)
  〇2010年06月 『ふたりの距離の概算』(角川書店→角川文庫)
  *2012年04月 アニメ『氷菓』放送
  〇2016年11月 『いまさら翼と言われても』(角川書店→角川文庫)
  ●2020年01月 『巴里マカロンの謎(短編集)』(創元推理文庫)
  ●2024年04月 『冬期限定ボンボンショコラ事件』(創元推理文庫)

正直、ドル箱作家を半分さらわれたみたいで、
角川書店の連中は面白く思っていないでしょうが、
そんなん読者・視聴者は知らんがな。
てか、
文句言うまえに社内の人間教育ちゃんとしなさいよというハナシです。
{/netabare}


そんなこんなでアニメとしての本作は、
アニメ『氷菓』と原作者が同じというだけでなく、
 ・主人公の年代(高校生)
 ・物語の舞台(岐阜。ただし本作は岐阜市、氷菓は高山市でロケハン)
 ・対象年齢・テイスト(中高生向けライトミステリ-)
 ・原作の執筆時期
までまるかぶり、性格がちょっと違うふたごみたいなものなのであります。

というわけでアニメ『氷菓』の大ファンである拙は、
本作の製作が発表された時から、
期待ハンブン・心配ハンブンで楽しみにしておりました。
(心配はもちろん『氷菓の劣化版』にならないか、ということですね)

  最初っから京アニ『氷菓』と比較されるのがまるわかりの本作。
  この荒行に挑戦したカントクは、
   『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』『すべてがFになる』『約束のネバーランド』
  などで比較的若めのファンにも名が知られており、
   『約束のネバーランド第2ク-ル』
  の改変でボッコボコに叩かれた記憶が新しい、ベテランの神戸守さん。

  制作は、2014年設立でそんなに有名な会社じゃないけれど、
   『アンデッドガール・マーダーファルス』
  で「おお、けっこうやるじゃん」と思わせたラパントラックさん。

  この期待できるようなできないようなタッグで、
  京アニさんだけでなく日本アニメ史においてもエポックメイキングな作品、
  故・武本康弘氏監督の『氷菓』の姉妹作に挑むことになりました。


でもって、第一ク-ル完走後の印象というのは、
  けっこう頑張った・楽しく見られた
というものであります(いやいや、どんだけ上から目線なんだ、僕)。

極私的なおすすめ度は堂々のAクラス。

ただし、萌え的な観点で申し上げると、
登場する主要女子キャラがヒロインの小山内ゆきただ一人であり、
見かけはともかく中身がアレなヒトなので、
草食系ダンシの方々にはなかなかハードルが高い作品になっております。
(女子高生あるあるも『ない』ですしね)

  そこんところで振り落とされず、
  なおかつ「これは『氷菓』とは別モノなんだ」と割り切れた方のみが、
  ゆったりと作品を楽しめる仕様になっております。


まず、映像がキレイ。というか叙情的。
ロケハンがんばったであろう岐阜市内の風景を巧みに使ってまして、
静かな、そしてパっとしない地方都市の、
『日常生活の緊迫感のなさ』とか『起伏や面白みに欠ける青春』みたいなものが、
いい感じに伝わってまいります。

キャラデ・作画もけっこうなお点前。
デッサンがリアル寄せでおまけにローアクション演出のため、
ジュニア向け作品よりもワンランク大人な物語、という印象になっています。

こんなところにまでこんな手ェ入れるかなあ、
という職人ダマシイはまったくなく、
手抜きなところはけっこうあからさまに手抜きなのですが、
(かなり中国つかってますしね)
それでも全体的には高評価。
デッサンぐちゃぐちゃの量産型なろう系とは一線を画しております。
{netabare}
  ちなみに拙が個人的にとってもお気に入りなのは、
  ヒロイン小山内ゆきの『おかあさん』のキャラデです。
  DNAってすごい、とか思っちゃいました。 {/netabare}


物語や謎解き的なものは、すごくもしょぼくもなく、まあこんなもんかなと。
ただ、推理とは呼べないような日常の知恵働きから、
がっつりと刑法に抵触する、地方あるある的な悪ガキとの対峙に至るまで、
それなりに起伏のあるコース設定なので、
ダレることなく快適に完走できるんじゃないかしら。

あと「なんでこんなプロットに尺とるかなあ」と思ってたら、
それが後の展開でピースとしてぴしっとハマるのは、けっこう快感かもです。
(ただし、ほんとムダに尺とってるプロットもそこそこあります)


キャラクターの魅力度は、
ヒロイン小山内ゆきの独走状態、他を周回遅れにするほどのぶっちぎりかと。
他の方のレビューを拝読していると、
最後のアレがナニなのでけっこうパリィされているようですが、
拙的には『ほどよいクロさ』がお気に入り。

逆に男子主人公の小鳩常悟朗くんは、
拙的には、あんまり感情移入できなかったかもです。
{netabare}
  中学のときにDQN系中二病を発症し、
  イチビって名探偵を気取っていたらウザくてハブられた。
  そんなしょうもない黒歴史をスティグマみたくご大層に抱え込んでいて、
  そんなジブンに酔ってるフシもあり、
  なんかいろいろ完治してないメンドくさいやつだなあ、と。

  お友だちである堂島健吾の小鳩くん評は、まさに正論。
  あとは最終話、
  小山内ゆきを負けインにしてしまった度量の狭さもなんだかな。

  アレって『面白がって罪に陥れた』のではなく、
  一日でも長く『恐怖の対象』を自分から遠ざけるための方策ですしね。
  しかも相手は薬物常用・凶器所持・暴力常套というアレなヒト。
  そこのところを情状酌量せず、
  正論でもってパリィしちゃった『青くささ』が妙にリアルでやだわ。
{/netabare}


音楽は、EveさんのOPと小畑貴裕さんの劇伴だけなら、
満点つけてもいいぐらいの高水準。
とりわけOP映像、
狼とキツネが楽しそうに大空をぴょんぴょん飛び回ってるところが実によき。
(本作の根底に流れているものを楽しく象徴していますよね)

  で、それらを台無しにしているのが、ammoさんのエンディング。
  べちょっとした歌い方もアレなんですが、
  それはスキキライの問題だからよこっちょに置いておくとしても、
    おまえホントに原作読んだ?
  と言いたくなるほど作品と乖離している世界観が壊滅的かと。

    小鳩くんと小山内さんの間柄はレンアイ関係などでは決してなく、
      お互い相手をそこそこ気に入ってる互助関係
    なんですよね。共依存、みたく大層なものじゃない『ほどほど関係』。
    (で、小鳩くんよりも小山内さんの方が、もたれかかり気味)

    ただしニンゲンの感情なんてゼロイチで割り切れるものじゃありません。
    この二人の微妙でふしぎな関係や距離感、
    そしてそれらが事件ごとに変化していく『揺らぎ』を、
    繊細なタッチで美しく描いているところが本作最大の見せ場である、
    そんなふうに思うんですわたし。

  その観点からすると、このベタ甘ED曲は歌詞も曲調もダメダメかと。
  最後にこれが流れることで、
  なにがやりたいアニメなのかまるでわかんなくなってしまっています。

  ammoさんファンの方々にはほんと申し訳ないんですが、
  楽曲単体にケチをつけているわけではありません。
  アニメのED曲ってなんのためにあるんだ、というおハナシなのです。


役者さんのお芝居は、上々の出来かと。

どうやら神戸カントクの方向性として
  狙い過ぎない感じを狙う
みたいなものがあるらしく、そこがきっちり表現できています。

とりわけ小山内さん役の羊宮妃那さん、
ちっこくてかわいらしい外観のうちに秘める『ヤバさ』みたいなものが、
ちょいホラーっぽく楽しく表現できていました。

小鳩くんを演じた梅田修一朗さんは、
雰囲気が若干イタキャラになってしまいましたが、
これはカントクの方向付けなのかな。
(ちなみに『負けイン』の温水くん演ってた方ですね)

その他、レギュラーではなく単話のみの出演になってしまうのですが、
  堂島健吾のお姉さん役に安済知佳さん、
  新聞部であげパン食べてた女子部員役に瀬戸麻沙美さん、
  小山内さんのおかあさん役に早見沙織さん、
おそらくは『オ-ディションの負けイン組さん』がチョイ役で出ておりまして、
地味に豪華なキャスティングとなっております。
(こういうの、オ-ディションあるあるなんですよね)


あと『氷菓』との比較なんですが……
{netabare}
あれこれ述べる前に大前提として知っておいて欲しいのですが、
  制作費がぜんぜんチガウ
んですよね。もちろん『氷菓』の方が三~四割高くて、
ぱっと見、一話あたり400万、ひょっとしたら500万円以上チガウかも知れません。

  イッパン的に深夜アニメの制作費は一話1100~1500万円ぐらいなんです。
  そして本作は、その枠内でもシブめな方なのかな、と。
  かたや『氷菓』は、その枠内に収まらない、数少ない特例作品のひとつ。

  その二作の出来栄えを単純比較するっていうのは、
  いくらなんでもさすがにセッショ-なんじゃないかなあ、と
  元カンケ-者の拙なんかは思うわけです。

  もちろん純粋な視聴者さんからしたら
    そんなのカンケ-ねえ
  というハナシにしかならないと思います。
  そこはまったくそのとおり。
  ほんとそのとおりなんですが……けどさ、でもね、はい、おっぱっぴ~。

演出面を単純比較するなら『氷菓』の圧勝なわけです。
メリハリが利き、わかりやすく、視覚的に楽しく、しかもグリグリ動く。
心象風景もただ美しいだけでなく、いちいち象徴的な意味が込められています。
モブの人数もリアル寄せで豊富、
おまけに作画に手抜きがなく画面バランスがまったく崩れません。

  こういうのってただ予算が多かったからではなく、
  それを物語を紡ぐため効果的に配分して作品クオリティをあげた、
  故・武本監督や京アニスタッフの才能であり手柄なんです。

かたや『小市民』の方は、明らかな枚数不足。
背景や原画・動画合わせると、
一話あたり1000枚あるいはそれ以上、制作枚数が少ないんです。

  モブはがらがらで過疎地域みたいだし、
  心象風景の表現だってムリのある『背景の使い回し』が散見されます。
  写真使ったり背景のズームや色彩変更で枚数稼ぎ。
  ココアのくだりなんか現実と脳内の描写線引きが甘くてわかりづらいですし、
  廃体育館でのバトルなんか枚数節約のため全カットですもん。

  もちろんそれは、予算のモンダイ。

  拙は最初に本作を『叙情的』『大人な物語』と称しましたが、
  そうなるだけのジジョ-があったわけで、
  これを無理に『氷菓』に近づけようとすると劣化版にしかなりません。

そうした観点から鑑みて、神戸守監督、ほんとにいい仕事されたなあ、と。

原作を損なわない範囲で、
キャラクターのニンゲン性や心情を掘り下げていく方向にシフト。
知恵と工夫で枚数を節約し、見せたいカットをきっちり動かし仕上げていく。
動きの少ないぶん役者の芝居品質が大切になるので、
半プレスコみたいな感じで収録し、荒行まがいのMAで品質を維持。

  小山内ゆきが「私有財産の保全」とか言い出すカットとか、
    おお、この手があったか
  と思うぐらい、おカネをかけないのにスゴ味のあるいい演出でしたしね。

ただまあ、そこまでしても1クールで10話しか作れなかったわけです。
いやほんと総額いくらで予算組んでたんだ。
もう一社ぐらい製作委員会に巻き込めなかったんかい、つったく。
   {/netabare}


そんなこんなで、やはり本作と『氷菓』は別モノ。
限りある予算をやりくりし、
精一杯の知恵と努力で『視聴に値する作品』を創り上げています。

派手さはありませんが、じっくり叙情的に物語を紡ぎ、
中高生向けライトミステリ-原作なのに、
しっとりと情感が伝わる本格的な青春譚みたくなっています。

アラを探せばいくらでも発見できるでしょうし、
作品のト-ン上、小鳩くんがいささかイタキャラ気味ではありますが、
それでも充分に楽しめる一本に仕上がっておりまする。

  ただまあ、ジミはジミなんですよね。
  ミステリ-的にはせせこましいし、
  テンポゆっくりだし、動かないし、女の子すくないし。

    殴るける斬る、銃や魔法を打ちまくる。
    とびっきりの美少女とナニがアレして胸がきゅんきゅん。
    歌って踊って泣いて笑って、あたしゼッタイ夢を叶えるんだぁ。

  そういう作品と比べると、圧倒的に『ジミ』です。
  いやもうほんと、
  あんなやつクラスにいたっけレベルのすさまじいジミさです。

  ですが、ジミ子にはジミ子なりの良さがあります。

    とりわけこの子は、
    経済的に恵まれない家庭環境にもイジケたりひがんだりせず、
    ヒトの気持ちを深いところまできちんと考え、
    ナミダぐましいやりくりを続けながらも、
    前向きな努力を惜しもうとしない『よいジミ子』なんです。

  ただ、残念ながら世の中はおおむね、
  そういう子がワリ食うようにできています。

  リアル世界でももちろんその傾向は強いですが、
  とりわけエンタメの世界では、
  小市民の多くが求めているのは、こういうアレじゃないんです。

  いやほんと、
  世の中ってそういうものではあるんですが、
  一人でもふたりでもこの子の良さをわかってあげてくれたらウレしいな。

    そんな思いでつらつら書いていたら、
    またまた長いレビューになってしまいました。

           話の長いオトコって、やだわ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

登場人物が全員サイコパスっぽいので、視聴者を選びそうです。

 最終話(10話)まで観ました。2024.09.16

 最後に警察沙汰の大事件になりました。そして、小佐内さんの鬼畜ぶりが爆発しました。今までどうでも良いエピソードでお茶を濁していたのに、なんでこうなる?

 何と言うか、面白いと素直に言えない感じがします。コレが氷菓との差でしょうか。

 小佐内さんは小鳩君をスイーツコレクションで調教しますが、金も手間もかかり過ぎです。もっと、色仕掛けで最初から騙すなり、引くに引けない状況に追い込んで協力者にすれば良かったのでは?

 何なら、小鳩みたいに口先だけの面倒な奴では無く、もっと使える男をスカウトしても良かったですね。やらしてやんよ?と仄めかせば、戦闘で使える男を何人でもゲット出来んだろ。

 不良グループも小鳩も小佐内さんの掌中の道化に過ぎない位上手く誘導しているにしては、男のチョイスが良くありません。

 不良達の行動も不自然です。車を所持している不良達が、市内で犯行を完結させる確証はそもそもありません。北アルプス山中に投棄された可能性もあったのでは?車ならどんだけ遠くへだって行けるでしょ。

 集団心理に支配された不良など、人間とは思えない残虐行為をしてくる可能性だってあります。そもそもシャブ中ですよね?不良のくせにお人好し過ぎます。

 連合赤軍事件があそこまで陰惨な結果になったのは、赤軍派だけでは無く、他の党派との連合体だったので、党派間で指導権争いが起こったのも一因だと言われています。

 組織というのは、行動がエスカレートしがちです。まして、思想性の欠片も無い不良組織なんて、残虐なら残虐なほど仲間内の評価が上がる狂犬の群れみたいな後先考えない歯止めの効かないクズ共の集まりなので、女子高生コンクリート事件みたいな結果もあり得たでしょ?

 人間集団の怖さが表現出来ていません。不良組織内部の微妙な人間関係まで小佐内さんは把握してたってこと?それはもはや不良グループの一員じゃね?

 最後まで何もかも不自然でした。作品の雰囲気は良いですが、そうはならんやろ〜感が強いです。小佐内さんも、圧倒的策士として描かれている割には、ラノベの登場人物の域を出ていません。

 過去に自慢の推理でイキリ過ぎて挫折し、小市民を目指すなんて理由の分からんことをほざいてるサイコパスを何故選ぶ?もっと単純で操作しやすい奴なんていくらでもいるだろ?結論ありきの物語過ぎですね。

 2期では納得いく展開になるのか?私、とても気になります。
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 6話まで観ました。2024.08.16

 どうしても、だから何だよ?と言う感想がつきまとうアニメですね。

 6話で、食べ物をおもちゃにしたロシアンルーレット的な余興でギスギスした新聞部を小鳩君が推理で救います!

 まぁ、いつものとおり、状況証拠のみなので、いくらでも可能性はあるのですが、オチはつきました。どうでも良いけど少し面白い気もする感じでのする回でした。

 ただ、登場人物達がやっぱりサイコパスですね。誰かの手違いで仕込みが上手く行かなかっただけなのかもしれないのに、直ぐに誰かが嘘をついている!許せない!とぶち切れる新聞部員って…。

 主人公の小鳩君も、疎まれたのは、生意気に推理したからでは無く、周りの連中が頑迷かつ狭量なサイコパスばかりだからじゃね?

 ダラダラ引っ張った小佐内さんの復讐も、一応成功した様ですが、結局警察にチクるだけかよ!

 田舎の札付きのヤンキーなんて、周りにマークされているから、直ぐに悪事が露見するでしょ。

 顔もヤサも割れてんなら、闇討ちでもして、死なない程度にボコッた方が小佐内さんの狂気が表現出来たのでは?小鳩はヒョロガリだし、他の友達?は口先だけのクソしかいないので無理か…。

 勿体ぶった割には、ささやかな日常に必要以上にキレている変人共の巣窟な世界の話なので、何かなぁ〜と言う感じです。

 全員イライラする薬でもキメてんのか?もっと冷静になれや…。
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 3話まで観ました。2024.07.24

 小佐内さんが復讐の鬼と化す様です。小鳩君はそんなの小市民じゃないとかゴチャゴチャ言いますが、軽くあしらわれます。

 小鳩君が友人の堂島に相談しても、お前の話はつまらん!と即座に却下されます。この二人、本当に友達なの?

 そもそも、小鳩の目指す小市民とは何かがはっきりしてないからいかんのです。嘉門達夫の歌う小市民は、ニュアンス的に下層の中くらいの階層ですが、そんなもん目指すの?

 小佐内さんは、小市民に大事なのは、私有財産の保全じゃ!と、言っていますから、やはり、小市民とは中層の上で既得権益を持っている階層っぽいですね。

 メインテーマである小市民を作中で定義せずにフワッと使っているから、登場人物によりニュアンスが異なり、はっきりしない小市民にこだわる小鳩がイカれたサイコパスにしか見えません。

 小鳩君の言う小市民は現状維持勢力の様なので、プチブル的日和見主義者ってこと?小鳩君の実家は和菓子屋なので、生産手段も持っているしね。

 なににしろ、登場人物の出身階層を上手く描けて無いのに、登場人物に目指すべき階層を語らせるのは、全くアニメ向きではないですね。

 小説なら、地の文で小鳩君の地元での社会的地位をサラッと一行書けば済むんですがね。


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 2話まで観ました。2024.07.15

 主人公の小鳩君も、ヒロインの小佐内さんも、不思議な感じのキャラクターです。

 じいさんばあさん若返るの若返えった老夫婦か?と言う位の枯れっぷりです。肉体は若いけど精神は老練な感じ…。

 じいさんばあさんは、田舎の純朴な農夫と農婦でしたが、本作品の2人は、位人臣を極めた老人が、2度目の人生はソコソコでエエか〜的な余裕を感じます。

 小鳩君と小佐内さんは前世から夫婦っぽいので、今世はあんまりイチャイチャしなくても良いね!とか思ってそうです。

 また、小鳩君は、小市民を目指すことを公言しますが、どんなニュアンスなんでしょう?プチブルのこと?

 私、知人が下級中産階級目指してるんだなんて言ってきたら、大丈夫かコイツ?とか思ってしまうのですが…。日本語難しい…。

 原作では小市民の意味を定義してるのかな?分かって言ってるなら、小鳩君、かなり嫌味な奴ですね。

 人によっては、お前らみたいなルンペンプロレタリアートとは違うんだよ!と、馬鹿にされていると捉える可能性もあります。

 主人公達だけでは無く、登場人物達全てがこんな調子で疲れます。堂島のねーちゃんも、初対面の女子(弟との関係不詳)に、いきなりちっちゃい娘とか言いますし、サバサバ系というより、ヤバい奴でしょ。

 初対面の弟の友人にハゲとかデブとか貧乳とか言う様なもんですよ。どんだけ姉御なんだか…。ラノベなら許されそうですが、映像でこれはキツイです。

 友人の堂島もケーキをガツガツ貪るし、ゾンビみたいな食べ方してるの?高校生だろ?あぁ…ルンプロなのか?

 また、日常の推理も大した事が無く、1話のポシェット男も、だから何だよ?としか思えません。

 2話も、3つのカップに少し牛乳を入れてレンチンで温めてからココアをグリグリ溶かし、さらに牛乳を足してから再度レンチンすれば良いのでは?堂島の方法は危険なだけだろ?

 注ぎ口の分だけ開けてレンチンしたら、形状から牛乳が上から吹き出すでしょ…。ちゃんと実験したのか?

 雰囲気は良いのと小佐内さんが可愛いので視聴継続しますが、氷菓ほど人気はでなさそうな気がします。まさか、ツッコミオールラウンダーアニメを目指してるのか!?

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5
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