戦争で戦いなTVアニメ動画ランキング 71

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の戦争で戦いな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月13日の時点で一番の戦争で戦いなTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

94.4 1 戦争で戦いなアニメランキング1位
ヴァイオレット・エヴァーガーデン(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★★ 4.2 (2577)
10527人が棚に入れました
感情を持たない一人の少女がいた。
彼女の名は、ヴァイオレット・エヴァーガーデン。
戦火の中で、大切な人から告げられた言葉の意味を探している。
戦争が終わり、彼女が出会った仕事は誰かの想いを言葉にして届けること。
――戦争で生き延びた、たった一人の兄弟への手紙
――都会で働き始めた娘から故郷の両親への手紙
――飾らないありのままの恋心をつづった手紙
――去りゆく者から残される者への最期の手紙
手紙に込められたいくつもの想いは、ヴァイオレットの心に愛を刻んでいく。
これは、感情を持たない一人の少女が愛を知るまでの物語。

声優・キャラクター
石川由依、子安武人、浪川大輔、遠藤綾、内山昂輝、茅原実里、戸松遥
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

「愛してる」と自動手記人形と「愛してる」

原作未読。最終話まで視聴。

【総評】
引き込まれるように、思わず見入ってしまう・・・。
上手く言えないけど、そんな作品でした。

まずは、圧倒的な作画。
他の制作会社の作画もクオリティが相当高くなっている昨今、それでも作画で唸らせる京アニクオリティは圧巻です。

個性豊かなキャラと、それを巧みに演じられた声優陣も、とても良かったと思います。

感動的な物語の数々も、とても良かった。
涙腺崩壊系の話とヴァイオレットの関わり方がとても綺麗に描かれていたと思います。

すでに続編も決定しているとのこと。
楽しみにしています。

【酷評を少々】
放送前の盛り上げ方が半端ありませんでしたので、非常にハードルを上げて視聴を開始された方も多かったはず。
かくいう私もその一人ですが(笑)
そのため、「んっ?」と感じるところも少なからず存在しちゃう訳で・・・。

本作の評価は、「物語」と「音楽」の評価がポイント(評価の分かれ目)だと思います。

【物語について】
本作の一番の問題点は、ネタバレレビューを読む
この部分が気になるか、ならないかで、評価が分かれると思う。

この点について、私は脳内補完しきれませんでしたのでマイナス評価です。

もう一つの問題点は、ネタバレレビューを読む
このくだりの必要性が理解できるか否かで、評価が分かれるのではないかと思う。

この点について、私は「必要性が理解できる」として特にマイナス評価はしていません。
それは、ネタバレレビューを読む
ネタバレレビューを読むおかしな所も多々ありますけどね(笑)

【音楽について】
この作品ほど、EDが話題になる作品は少ないと思う。
”あにこれ”のレビューでも、EDの話題をよく目にする。
ここも評価の分かれ目になると思う。

個人的に、特にEDが不愉快に感じたのは第2話と第5話。
ED曲自体は問題ないと思うのですが、ED曲の使い方にマイナス評価です。
唐突に始まるので『ドキッ!』としちゃう。
非常にもったいないです。

【以下は、各話レビュー的な「何か」です】(笑)
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/02/08
♥ : 187
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

超一級の作画によって紡がれた愛の物語(※追記)

アニメーション制作:京都アニメーション、
監督:石立太一、シリーズ構成:吉田玲子、
キャラクターデザイン:高瀬亜貴子
音楽:Evan Call、原作:暁佳奈

京アニが世界へ発信するために制作した純愛ストーリーの作品。
戦時中に多くの敵兵を殺した心を持たない主人公が、戦後になって代筆業を通して人の気持ちを知るという物語だ。

冬アニメが始まるまでは、この作品に最も期待していたのだが、結論としては期待外れだった。いや、全体の完成度は高く、良いお話として成功する要素は十分にあったと思う。ただ、どうも物語のなかに入っていくことができなかった。
単に私の好みの問題もあるかもしれない。また、1話について何度も見返したわけでもないので、理解不足なところもあるのかもしれない。ただ、何度も見たいとも思えないのだ。

「心を持たない機械のような主人公が愛を知る」なんていう物語は、はっきり言ってありきたりのテーマだ。これまで制作されてきた映画なら『レオン』や『ニキータ』などを持ち出すまでもなく、そこらじゅうに転がっている。それをどのように見せるのかが、いちばんのポイントなのだが、この作品には正直、付いていけなかった。要するにヴァイオレットの心の動きがあまり理解できなかったし、それについて共感できなかったのだと思う。何と言うか各話のつながりや除々に心を開いていく様が見えにくかった。

いや、だからといって、この作品が全くダメかというとそんなことはない。一定のレベルは十分にクリアしているし、良いところはたくさんある。ネタバレレビューを読むまた、作画はどの回も安定していて、ヨーロッパ風の街並みなどは、ほかの制作会社では真似のできない圧倒的なクオリティの高さだった。

しかし、全体の構成なのか、段階の踏み方なのか、ドラマなのか、期待値からすると、かなり物足りない印象だった。ネタバレレビューを読むこの作品の成功は、結構難しいのではないだろうか。まぁ、TV放映すれば見ても良いが、映画館にまで足を運ぼうとは思わない、という作品だった。京アニには別の作品に期待したいと思う。

※ほかの作品とのバランスを考慮して評価を上げました。3.3→3.6(2018年6月26日)

(2019年9月14日追記)
先日、外伝を鑑賞して改めて感じたが、この作品にヴァイオレットの無敵戦闘設定は必要なかったのではないだろうか。作品がやろうとしている方向性を考えると、かえって邪魔になっている。無敵の戦闘能力があって、超絶の美人で頭が良くて感情はないが人に対して優しい。この特徴はヴァイオレットを主役として物語を進めるときに、話を作りにくくしている。ヴァイオレットの目を通して、人々の物語を紡ぐ場合には、腑に落ちる話が多いだけに、勿体なかった気がする。

(2020年9月22日追記)
劇場版の最終作に出かけたあと、OVAのEXTRA EPISODEをようやく観た。もしこれからこの作品を観る人は、4話のあとにEXTRA EPISODEを観ることをお薦めしたい。話がスムーズに感じるし、ヴァイオレットの心の動きをしっかり理解できる。もちろん、それがなくても感動できた人のほうが多いだろうが、とても良いエピソードなので、逃さずに楽しんで欲しい。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 137
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

愛情が込められた手紙は宝石よりも大切な宝物

この物語は「手紙」に込められた愛情を深く感じる物語です。
とても心が温かくなります。

戦場で両腕を失った孤児のヴァイオレットは、愛してるの意味を知りたくて、自動手記人形サービスの仕事をします。
この職業は、依頼人の話している言葉の中から伝えたい本当の心をすくいあげ、手紙にするものです。

でも、依頼人の話す言葉には建前や虚勢が混ざったりして、本音が隠されている場合もあります。
そのため、人の心を察するのに慣れていないヴァイオレットは、ついつい建前の言葉をそのとおりに手紙に書き、依頼人を怒らせてしまいます。
でも、仲間に助けられ、人の優しさや喜び悲しみを知ることで、少しずつ成長していきます。

たった一人の肉親である兄への感謝の手紙
両親に迷惑をかけたことへのお詫びの手紙
憧れの人へ宛てた、偽らざる想いを込めた手紙
幼い娘の幸せを祈り、逝ってしまう母からの手紙

これらの手紙には、みな愛がこめられています。そしてヴァイオレットの心をはぐくんでゆきます。


手紙は、時間と場所を超えて想いを伝えることができます。
それは、とても素敵なことです。
特に愛情が込められた手紙は、受け取った人にとって、宝石よりも大切な宝物になる場合があります。
さらに、手紙の差出人が既に亡くなられた方だったら、愛情が込められた手紙は、何物にも代えがたい大切なものになるでしょう。


最後に、
この物語(特に第10話)に感動された方は、
ARIA The Animationの第四話「その届かない手紙は…」を見ることを是非お勧めします。

ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/02/08
♥ : 134

69.6 2 戦争で戦いなアニメランキング2位
勇者、辞めます(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (298)
991人が棚に入れました
魔王軍の侵攻から世界を救った勇者レオ。 しかしその強さは平和な世を迎えた人間にとっても脅威となり、ついには聖都から追放されてしまった。 地位も名誉も居場所も失い、彷徨う勇者が行き着いた先は――ボロボロの魔王軍!? 人への恨みか自暴自棄か、魔王に正体を隠しつつ、四天王と共に軍の立て直しに挑むレオ。 引退勇者の大仕事、その先に待つものは......?
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

定年退職 次いで再雇用

原作未読

勇者を辞めて魔王側に鞍替え職替えするお話。ちょっと何言ってるかわかんないです。

 ハイスキルのフリーランスが競合で似たような仕事請け負うみたいな
 スクエニが任天堂でなくプレステでFF出すような

モラルやら商習慣的にどうよ?って疑義が残るのと、引き抜きではなく求職側の売り込みであることに現実味がなく「掴みはOK!」とはいきません。
それでも挽回したのかどうにか潜り込んでやってたことが

 日系大手からスタートアップベンチャーに転職しました
 バリバリ外資からレガシー企業に転職しました

けっこう面白い転職奮闘記でした。整った企業から未整備の企業へ。
DRIVE共有当たり前の時代に紙帳簿で頑張ってる姿を目の前にして、抵抗するリテラシー低めのおっさんを説き伏せたり、せめてEXCELぐらいはできるようになろっか、と段階に合わせ環境を整えていきます。
環境だけではなく仕事の進め方もですね。マネジメントが上手くできてない中間管理職の改善指導なんてのもありました。中身そのものは第二新卒くらいまでが対象の分かりやすさです。

転職の成功例なんだと思います。
未整備なところへ行くと、これまで当たり前に出来てたり環境が整ってたり用意されてたりしたものが無くなるわけでして「○○(前職)ではこうだったのに~」いわゆる“ではの神”と化して周囲と溝が出来ることもあるそうです。
ハードな環境に嫌気がさして年収を下げる転職してしまうと楽できると勘違いしたり、なんて失敗例を念頭に置いとくと、元勇者レオ・デモンハート/オニキス(CV小野賢章)が根っこでは真摯に立ち振る舞っているのがわかり好印象です。
そしてまた彼が失敗しない理由は良くも悪くも超ベテランサラリーマンだったという後半のネタ明かしと合致します。いろんなモデルケース見てきたはずの彼ならではの納得感でした。

やや強引な設定を嫌味なく消化して落ち着かせてからの後半での転回というのもあっての全12話。
1クールアニメの起承転結はおおむね2/3経過第8話くらいにあることが多いのですが、本作は前倒しネタバレレビューを読むしてます。ロングスパートが吉が出るか凶と出るかは観てのお楽しみ。
きちんと一定の結論は出してるし、全12話の中でも起伏があったりと好印象の佳作でした。



※ネタバレ所感

■ロングスパートの結果
凶と出ました。

ネタバレレビューを読む


似たようなこと繰り返し言ってますがそういうことです。嫌なんじゃなくて惜しいなぁという感覚。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 25
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

いつもの、よくある、異世界ものではありませんでした^^

原作未読 全12話

勇者を辞めて、魔王軍幹部をサポートしながら魔王軍に入隊するために頑張っているお話です。

序盤から中盤までは、コミカルなお話が多くいつものよくある異世界ものと思って観ていました。

終盤になって序盤や中盤に撒いた伏線を回収しつつ次第にシリアスな展開になってきます。

あれ〜こんな作品でしたけwと実は観ていて急にシリアス展開になったので戸惑いましました。

何故勇者を辞めたのか、そして魔王軍に入ろうとするのか、そして主人公は何を望んでいるのか、結構深いお話でした。
ネタバレレビューを読む
もし、観る機会がありましたら最後まで観て欲しい作品です。

OPは鈴木みのりさん、EDは東山奈央さんが歌っています。

最後に、展開がガラリと変わる異世界ものというので印象的だったのは慎重勇者以来のような感じがします。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 24
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

勇者の志望動機

【感想】
これから面白くなるってところで終わったのと勇者のエピソードに時間かけすぎなのが残念ですが、面白いアニメでした!
というか、これから面白くなりそうなアニメでした!

第一話時点では今期ワーストクラスでしたが、だんだん面白くなった期待値以上のアニメでした
最初はなんで?おかしいでしょ?っておもうことが多かったけど、6話で勇者の過去の話を聞いてからだいぶ面白くなりました
ネタバレレビューを読む
【設定があまり生かせてないかも】ネタバレレビューを読む
【シナリオ】ネタバレレビューを読む

【主題歌】
OP「Broken Identity」なかなか良いです

投稿 : 2025/02/08
♥ : 23

77.6 3 戦争で戦いなアニメランキング3位
ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (581)
3008人が棚に入れました
キリト、ユージオ、アリス。二人の修剣士と一人の整合騎士が最高司祭・アドミニストレータを打ち破ってから半年。戦いを終え、故郷ルーリッド村で暮らすアリス。その隣には、親友を失い、自らも腕と心を失ったキリトの姿があった。彼を献身的に支えるアリスに、以前のような騎士としての心は残っていない。「教えて、キリト……どうすればいいの……」しかし、アンダーワールド全土を悲劇へと誘う《最終負荷実験》へのカウントダウンは、容赦なく進む。それと呼応するように、《ダークテリトリー》の深奥で、暗黒神ベクタが復活した。闇の軍勢を率い、《光の巫女》を手に入れるべく、《人界》へと侵攻を開始する。《人界》軍を指揮する整合騎士ベルクーリらは、《ダークテリトリー》軍とのかつてない大戦争になることを決意する。だがその傍らに、いまだアリスは見当たらない。そして、《人界》を救った英雄二人の姿も――。『SAO』シリーズで最も長く、美しい戦い《アリシゼーション》編、その最終章がついに開幕!

声優・キャラクター
松岡禎丞、戸松遥、茅野愛衣
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

我が陸自のォ科学力はァ世界一ィィッ?

1 24話 2018年9月~2019年3月
2 12話 2019年9月~2019年12月
3 ??話 2020年4月~2020年6月?

全4クールと長丁場です。おおむね50話前後のボリュームをもって完結予定。
ホップステップジャンプでいうところの“ステップ”。3段跳びの選手に話を聞けば、このステップ部分が技術的には面白いらしく、語りも熱を帯びるところ。我々素人も見よう見まねで一度くらいチャレンジしたことあるでしょうに、イメージ通りには絶対いかない2歩目なわけであります。

要はわかりにくいんですよね。それにまだ途中ですし評価のしようがないとも言えます。私自身も同じような感覚ですので今回は脱線しときます。


最初の2クール分はずっぷり『UnderWorld(以下UW)』の説明に終始。9割がた仮想世界を舞台にしてました。それを受けて此度の1クールは仮想世界に介入してくる現実の勢力についても描かれます。
むしろUWのなんたるかをしっかり意識づけさせた上でFinal seasonで描かれるだろう現実世界への作用を通して、問題提起されるものがおぼろげながら見えてきたといったところでしょうか。


いったい何故今回の12話で繰り広げられる事態が起こったのでしょうか?
・キリトがアドミニストレーターをやっつけたから

ってその通りなんですけど、さらにそもそもってところを考えるといたって明白。


 パワーバランス(軍事)が崩れちゃうから


古今東西、軍事衝突が起こるとしたらこれ。おそらく未来のSAO世界でもアメリカが超大国なんでしょう。そこに待ったをかける、パワーバランスを崩す恐れのある技術を菊岡さん達は開発中なんです。“プロジェクト アリシゼーション”のことですね。

例えばこの前テヘランで発生したウクライナ機の撃墜(2020年1月現在)を例にして、地対空ミサイルに作中用語である“ボトムアップ型AI”であるアリスちゃん(の知性)が搭載されてたとします。発射後にアリスは①対象を分析、②誤射である可能性をシミュレートし、さらに③撃墜した時の事後の影響まで試算した上で、④回避行動を採る、というところまでできちゃうとします。

そのことがどれだけヤバいのかってのがピンと来なくても、少なくとも「これまでそんなことはできなかったよね」ができるようになってしまうことはわかるかと思います。

 そうすると何が起こるか?

最近の例だと、通信も軍事技術の範疇と考えれば次世代規格“5G”を巡ってChinaと米国がキナ臭くなっている事実はなによりも説得力のある話でしょう。パワーバランスが崩れると戦争がおきます。そうならんように!死力を尽くすのが我々の責務だったりするわけです。

そんな事情がありますから
ネタバレレビューを読む


今クールにUWで展開された事態の背景にはこんなことがあったと思えば受け入れやすいでしょう。
背景をおさえて全12話を堪能したら次のFinalの展望ですね。

なお、アスナはボトムアップ型AIの軍事転用については否定的な立場ですので、この新技術を無かったことにENDも可能性としてはありえます。米国にさらわれるEND、日本が死守するEND、いづれもけっこう大きなお話なので風呂敷を畳むのが大変な作業だと思います。物語の根っこではありますので、あまりにもご都合だったり、軍事合理性を悉く無視しちゃうような結末だと個人的にはドン引きするかもしれません。逆に見事に畳むことが出来たら拍手喝采ですね。


Finalの展望でいえばもう一点。

アリスやユージオを人格と認識するか?プログラムと認識するか?

これまでさんざんとUW内の人々の営みが描かれてるわけでして情も移ります。
先ほどの地対空ミサイルでいえば、旅客機撃墜の回避行動をとった後、⑤安全圏で自爆、でミッション完了。ミサイル一基欠損/AI:コードアリス消失・・・と定量的にカウントされておしまいとはならないでしょう。
それで済ましてしまうには、UWの住人たちと過ごす時間が長すぎました。プログラムではなく現実世界の一人格と見做してしまうでしょう。少なくともキリトは簡単に見捨てられないでしょうね。


人工知能に代表される科学技術がある特異点を超えてきた時の世界を描くことはこれまで数多のSF作品で繰り返されてきました。
どんなところに帰着するのか2020年4月から始まる“Final Season”が楽しみです。



■余談 安定安心のSAO

ネタバレレビューを読む

ネタバレレビューを読む



視聴時期:2019年10月~2019年12月 リアタイ視聴

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2020.08.01 追記

コロナ禍によって遅れること1クール。Final開始です。


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2021.08.04 追記

『ハーレム』『俺TUEEE』というより、技術の延長線『SF』に軸を置いた鑑賞をしてます。このシリーズに何を期待するかってのはシリーズ重ねてくにつれより重要になってきてる気がします。



2020.01.13 初稿
2020.08.01 追記
2021.08.04 追記

投稿 : 2025/02/08
♥ : 56
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ニューロマンサー

A-1 Pictures制作。

<<前クールまとめ>>
ネタバレレビューを読む

衝撃的な開幕を告げたシリーズであったが、
現実と全く同じクオリティを実現するUWは、
ネタバレレビューを読む
その真実は壮大な計画の一端である。

シリーズ後半戦開幕。
ネタバレレビューを読む
現実世界でもアスナたちが行動を開始する。
闇の軍勢側も一枚岩ではないようだ。

最終話視聴追記。
ネタバレレビューを読む

ここにも賛否がありますが、
やや厳しめの評価となりました。

可能性を残す物語の幕切れですので、
来春の最終章に期待しましょう。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 52
ネタバレ

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

あれ?これタイトル詐欺じゃね??

シリーズ見終わってから感想書こうと思ってたの
ですけれど、あまりに長いので書いとこーかとw

レビュタイはですね。
アリシゼーション編に入ってからずっと思ってた
事でして
「あれ?これオフラインじゃね?」
って思ってた訳ですw
まぁこのエピソードの最後の方でちゃ~~んと
タイトル回収できているので詳しくは見てね。

お話のざっくり概要
(とりあえず無印からガンゲイルまで見る推奨)
毒受けて⇒集中治療⇒なぜか軍施設に
オフライン稼働⇒禁忌を破る⇒剣士目指す
側付きの女の子が(*ノωノ)キャーされそうに⇒キレる
犯罪者にジョブチェンジ⇒整合騎士をぶっ倒す
まっぱの管理者に戦いを挑む⇒木こり1号がぁぁ
⇒キリトさんは脳に損傷を受ける
そして愛妾がせっせと尽くしてます。
↑↑↑(いまココ)から始まる二人の同棲生活

か~ら~の~正妻戦争勃発!

んー、、、分かりづらいな、端的にまとめると
新しい世界で、またまたキリトさん無双して
その後、キリトさんがおかしくなった後の話っす

だいたいそんな感じ

■物語
ほとんどのレビュアーさんが書いている
正妻戦争はスルーしときますw
国家の思惑とか色んな所が見え隠れする感じで
単に仮想世界だけ描いてない所が特色です。
色々とツッコミ所もありますけどw
話は内と外との構成を工夫したり、緩急あったり
良く練られてるなーと。
あんま触れるとネタバレしそうなので
詳しくは見て下さい~w

■作画
相変わらず綺麗で、戦闘も凄く良く動きます。
今クールのは割とエフェクトもド派手でしたね。
戦闘もいよいよ大詰め感あって
アクションだけでもかなり楽しめました。

■声優
いつものメンバー+茅野愛衣さん+島﨑信長さん
後は整合騎士面子と石田彰さん
実力派揃いで、楽しく視聴してましたー。
なんか…石田彰さんって気づくとキチ●イキャラ
いつも演じてますよね?wまぁ巧いんですけどw

■音楽
OPはハルカス、EDはLISA
どっちも凄く良い曲ですね~映像も良いです!
ハルカスのMVはアクション凄く頑張ってたw

■キャラ
今まで影の薄かった整合騎士にもついに見所がw
新キャラもどれも魅力的ですねー
序盤しか見れなかったけど、ベクタに
色仕掛けを試みた騎士とその思い人の騎士
(やっべ、、、どっちも名前忘れたw)
も凄くキャラは良かったですー


うーん、、全部終わってから書こうと思ってる
事が多いので(先のネタバレになるから)
書きにくいですね。

仕方が無いのでこっから先はネタポエム
ネタバレレビューを読む

なんかね。金髪騎士(cvかやのん)ってだけで
ずっとこんな事考えながら視聴してましたw

ラスト楽しみですね~♪

投稿 : 2025/02/08
♥ : 37

66.1 4 戦争で戦いなアニメランキング4位
うたわれるもの 偽りの仮面(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (541)
2733人が棚に入れました
目覚めたのは雪深き山間部。
過去も名も思い出せぬまま彷徨う男に、世界は優しくはなかった。
巨大な牙を持つ生物が襲い掛かり、闇に蠢く異形が男を追い詰める。
そんな男に差し出されたのは白く美しい少女の手……
その手を取った時、物語は始まった。

声優・キャラクター
藤原啓治、種田梨沙、利根健太朗、水瀬いのり、加隈亜衣、原由実、山本希望、櫻井孝宏、佐倉綾音

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

最終回の感想「おい。」

うたわれるものの2期です。
場所も登場人物も変わってます。

主人公はハク。
当然、記憶喪失です。
ヒロインはクオン。
謎の頼りがいがあります。
私はこっそり、「かなちゃん」って呼んでいるかな。
その他、可愛いのやら、強いのやら、危ないのやら。
サブヒロインがいっぱいです。
これ、恋愛抜きのハーレムアニメと言うのかな。

もちろん、前作キャラも強引に登場します。
トウカ;相変わらずアワアワしてます。
カルラ;不思議な色香を漂わせてます。
アルルゥ;成長してます。あっ、沢城様だ!
カミュ;くぎゅだ!

物語は、ほぼ箸にも棒にもかからない日常。
そして、時々、戦場です。
ラストにやっと急展開かな。
伏線を撒き散らして未回収だから、「なんのこっちゃ」ですね。
自分としてはキャラを見るだけで楽しかったのですが・・・

調べて見ると、これ三部作みたい。
結局は秋発売のゲームで種明かし。
これ、アニメ化してくれないと恨みます。

ハクで始まりハクで終わった本作。
肩の力の抜けた自然体キャラは私のお気に入り。
3期が気になる・・・かな?

投稿 : 2025/02/08
♥ : 33
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

まずまず面白い。でも、前作への愛ゆえに低評価。だって「うたわれるもの」って冠をつけているのだもの

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
前作「うたわれるもの」の後の世界、違う国の話です。基本的には面白いです。でも、前作を愛してる故に、少し低めの評価です。

様々な方のレビューを拝見しましたが、共感できる部分と、自分には理解できない部分がありました。でも、評価を見てみると、一番好評価をしているのが、「原作未プレイ&前作未視聴」組(ご新規)で、一番酷評してるのが、「原作プレイ」組(古参ファン)。私のように「前作視聴済み&原作未プレイ」組(アニメ派)は、物足りなさを感じている、という方が多いように思います。(ということは、シリーズ構成が悪かったのかな? 監督はあえて原作未プレイらしいし。)

つまり、受け手側の経験や期待値に左右されやすい作品、と言えるのでしょう。しかし、みんなに共通してるのは、「うたわれるものシリーズを愛している」という気持ちではないでしょうか? 少なくとも、私はそうです(前作はお気に入り棚)。よって、レビュータイトル通り「愛ゆえの批評」です。

【視聴終了(レビュー)】
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/02/08
♥ : 27

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

格段に綺麗になった作画を引っ下げて帰ってきてくれました・・・

この作品は、うたわれるものの2期に位置する作品です。前作との直接的な繋がりがないのでこの作品から視聴しても問題はありませんが、前作より登場するキャラがいるので、懐かしさや1期との違いを堪能されたい方は前期からの視聴をお薦めします。

この作品の放送はとても楽しみでした。前作が好きで2巡くらいは視聴していると思います。
その上ヒロインのCVが種田さん・・・と知り俄然盛り上がったのを覚えています。

1話を見て感じたのは作画が格段に綺麗になっている事です。前作が2006年の春アニメで放送されたので今から10年前・・・今前作を視聴しても作画には古さを感じませんでしたが・・・
技術の進歩か制作陣の拘りか・・・それとも両方・・・?
作画の綺麗さには舌を巻きましたが、一番ビックリしたのが物語の序盤で前作のキャラ・・・カルラとトウカが登場してくれた時です・・・キャラデザがムッチャ綺麗になっているじゃありませんか^^
ここで前作の記憶を新たにするためもう一巡する事を決め視聴しましたが・・・その気になれば2クールの視聴だってあっという間です^^
こうして自分的には万全の状態で視聴を進めたつもりです^^

物語は、記憶の無い青年が猫耳しっぽのある美少女と冬の雪山で出会うところから始まります。
その少女は名をクオン(CV:種田さん)・・・各地を一人旅をしていたところでした。
青年は自分の名前すら記憶も無ければ文字の読み書きもできない有様・・・
これでは生活もままならない、という事でクオンが親代わりになる事に^^

親代わりになったクオンが最初にしたのは・・・名を与える事でした。
ちょっと考えたクオンは「あなたの名前は・・・ハク」
この名前は「伝承にまでうたわれし御方の名」
そして見覚えのある鉄扇をクオンはハクに渡すのですが、この時点で前作とどの様に交わっていくのかが半端なく楽しみになってしまいました。

肉体労働は苦手ですが頭の回転が早く機転の効くハクは、帝都でオシュトルに認められてクオンと一緒に働くようになり・・・ここから大きく物語が動いていきます。

クオンの勧めで旅籠屋白楼閣を拠点にしたハクは、オシュトルの命によりドブさらいの毎日・・・^^;
ですが、事あるごとにハクの周りには人が増えていくんです。
ハクは普段から特別何かに打ち込んでいる訳でもなければ、周りに気を遣って手伝ったりする様な事は決してありません。
白楼閣で見かける彼は昼間はお茶を飲んでいるか・・・甘いお菓子を食べているか・・・
夜になると男だらけの大宴会に興じてみたりと、やっている事は青年・・・というよりオッサンです^^;

でも・・・だからこそ彼の周りには何の気兼ねもいらないオーラが立ち込めているのでしょう・・・
そのオーラに惹きつけられ・・・癒される・・・だからハクの周りには人が集まるのだと思います。
元々はハクとクオンの二人だけだったのに・・・ホント大所帯と言っても過言ではないと思いますよ^^

クオン(種田梨沙さん):本作のヒロインでハクの親代わりでトゥスクル出身の彼女・・・前作とも大いに関係しています。
ネコネ(水瀬いのりさん):才女ですが激動を渡り歩くことを運命付けられ・・・
ルルティエ(加隈亜衣さん):気弱ですが家庭的で料理や裁縫を得意としています。
アトゥイ(CV:原由実さん):物腰の柔らかい口調が特徴の彼女ですが、戦闘力の高さが魅力です。
ノスリ(CV:山本希望さん):とんでもない事をやらかした後、ハクがお目付け役となり一緒に居ることに・・・
オウギ(CV:櫻井孝宏さん):ノスリの弟で情報の収集や操作が得意。
ウルゥル、サラァナ(CV:佐倉綾音さん):鎖の巫と呼ばれる双子の能力者。
ヤクトワルト(CV:江口拓也さん):各地を渡り歩く剣豪。
シノノン(CV:久野美咲さん):ヤクトワルトの養女。

回を重ねるにつれハクの周りが華やかになっていったと思っていましたが、改めて見てみると女性の比率がメッチャ高いじゃないですか・・・!?
これにカルラとトウカもいるんですよね・・・カルラのその妖艶さはどこから・・・っていう位魅力的・・・
ハク・・・これは羨まし過ぎでしょう^^;

こんな平和な毎日がずっと繰り返されれば良いのに・・・
でもそんな思いは所詮フラグでしかありませんでした^^;
久々に聞いたトゥスクルの地名・・・帝都に起きた一大事・・・
でも事態はこれだけでは済みませんでした・・・

大粒の涙が・・・嗚咽が止まらない・・・
「どういう事かな・・・?」が唯一発する事のできた台詞・・・
その目に生気は宿っていますか・・・?
それでも約束を違えぬようにと全てを振り払って前を見つめるのですが、その目に映っているのは何だったんでしょう・・・
詳しくは本編でご確認下さい。
最終話・・・私は涙が止まりませんでした。

オープニングテーマは、「不安定な神様」「天かける星」
エンディングテーマは、「ユメカウツツカ」「星降る空仰ぎ見て」
全てSuaraさんが歌っています。
オープニングはどちらも格好よくて好きな曲でした。
うたわれのテーマソング=Suaraの図式が既に出来上がっていると思います^^

2クール全25話の作品でした。前作は2クールで物語に区切りがつきましたが、今回の作品は2クールでも未だ道半ばです。
少し前に3期の噂をネットで目にした事があります。
物語の展開的にも面白くなるのはむしろここから・・・という感じがします。
続編が出るという前提で見ると作画も綺麗・・・キャラデザも綺麗で見どころ満載・・・
物語の展開的には帝都の物語にトゥスクルがどう絡んでくるのか・・・あるのは期待ばかりです。
この作品をしっかり活かすためにも・・・続編の制作を宜しくお願いします。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 20

83.8 5 戦争で戦いなアニメランキング5位
86-エイティシックス-(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (670)
2303人が棚に入れました
サンマグノリア共和国。そこは日々、隣国である「帝国」の無人兵器《レギオン》による侵略を受けていた。しかしその攻撃に対して、共和国側も同型兵器の開発に成功し、辛うじて犠牲を出すことなく、その脅威を退けていたのだった。そう、表向きは。本当は誰も死んでいないわけではなかった。共和国全85区画の外。《存在しない“第86区"》。そこでは「エイティシックス」の烙印を押された少年少女たちが日夜《有人の無人機として》戦い続けていた――。死地へ向かう若者たちを率いる少年・シンと、遥か後方から、特殊通信で彼らの指揮を執る“指揮管制官(ハンドラー)"となった少女・レーナ。二人の激しくも悲しい戦いと、別れの物語が始まる!

声優・キャラクター
千葉翔也、長谷川育美

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

あなたはゲームと戦争の違いを知っていますか?

この物語では、『あなたはいつも、他人を自分と同じ人間として尊重していますか?』と、問いかけています。
そして物語の中では、人間の強欲さや軍隊の理不尽な振る舞いが多く描かれます。
あなたはいつも、他人を自分と同じ人間として尊重してられますでしょうか?

この物語の背景では、大国ギアーデ帝国が完全自立無人戦闘機械(レギオン)を用いてサンマグノリア共和国などの諸国へ侵略を行っています。
サンマグノリア共和国も無人戦闘機械を用いて防戦をしているように国民へ公表しますが、その実態は第86区にいる少年少女たちを戦闘機に乗せて戦わせていました。

サンマグノリア共和国では、第86区に住んでいる人たちを人間として認めていません。その理由は『髪の色も瞳の色も違うから』 ただそれだけでした。
だから戦闘が発生しても戦死者はいつもゼロ。たとえ第86区の人たちが何人死んでも、戦死者はゼロと公表されます。

サンマグノリア共和国に住む16歳の少女レーナは、指揮管制官(ハンドラー)として第86区の精鋭部隊・スピアヘッドの指揮を執ることになります。
他の上官や同僚は、『第86区のものは将棋の駒と同じ』と考えているので、どんな犠牲を払おうとも気にしません。
でもレーナは第86区の人たちが人間であることを知っています。髪の色や瞳の色が違っても同じ人間であることを理解しています。

だから彼女は悩みます。
彼女の指令一つで何人もの人間が死ぬことを彼女は理解しています。
彼女は、指揮管制官となるには優しすぎる心の持ち主でした。

レーナは、理不尽な軍のやり方に憤りを感じます。でも、どんなに抗議をしても、軍の冷酷な命令は変わりません。
だから彼女は、隊員たちの命を守るために、あらゆる手段を講じます。
彼らを守るためならば卑怯者と呼ばれても気にしません。軍法違反も覚悟のうえです。

彼女が行ったことは確かに軍人としては問題ですが、人間としては大変立派な行動でした。レーナは部下を人間として尊重していたのです。
そんな彼女を私は尊敬します。


ところで、この物語を見て、ふと思い出したことがあります。
以前、米軍の戦闘機が敵とは無関係の建物を破壊したり、民間の人たちを殺戮したりしている映像をドキュメンタリーで見たときのことです。

数年前から中東やアフガンで戦う戦闘機の操縦者は、実はアメリカの米軍基地で操縦しています。
つまり、リモートで無人機を飛ばして地球の裏側の戦闘をしているわけです。
どんなことがあっても自分の安全が保障されているので、まるでゲームをしているように、「殺せ!、殺せ!」と戦闘員が叫んでいたのが忘れられません。

こうした愚行をする人はほんの一部であり、大部分の人は正常であることがわかっているのですが…
ゲームと戦争の違いが判らない人たちが戦争するのは、困ったものを通り越して恐怖です。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 49

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

舞台は宇宙に出ないけどスペースオペラ味を感じるSF作品

== [下記は第5話目まで視聴終了時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
第5話まで観終わった時点で、このレビューを書いています。

レギオン戦争と呼ばれる長期間に渡る戦時下で、敵の高性能無人機(多脚戦車)と戦うサンマグノリア共和国軍において後方で指揮管制官(ハンドラー)を務めるレーナと、レーナが担当する実戦部隊である86(エイティシックス)の部隊長であるシンのW主人公的なお話です。

五色旗が掲げる理念から大きく外れた共和国の人権蹂躙、敵の無人機レギオンの兵器としての異常性などが描かれ、戦闘は終始地上戦となっていますが物語の風味としてはスペースオペラ風のSF作品と言えそうです。

電撃小説大賞の大賞受賞作で、電撃文庫から原作が刊行されています。レーベル的にも私が読んでいそうと思われるかもしれませんが、個人的には「大賞受賞作は肌に合わないことが多い」というくだらない理由でこれまで原作は読まないでいました。

第5話でいろいろな作中の状況がわかった時点で、後追いで原作を読み始めてこれを書いている時点ではやっとアニメに追いついたという状況です。なので、今のところ以降の展開を知りません。

ただ、原作第1巻のエピソード消費状況を見る限りでは1クールかけて1巻を終えるペースのようです。既刊は9巻あるので先は長く、売れ行き次第で長期アニメシリーズを狙っているかもしれないですね。

1クールで1巻はゆっくり目のペースのようにも見えますが、原作の密度を考えると妥当というかこれでもアニメ化にあたってのエピソードや登場人物の整理は行われていました。


余談: これまでアニメ化などに関係なく受賞後のすぐの刊行で購入した電撃大賞作品は『ひとつ海のパラスアテナ』だけでしたが、大賞受賞作を避けるという考えを改めて『ユア・フォルマ 電索官エチカと機械仕掛けの相棒』を購入しました。
(↑でも、買っただけでまだ読んでいない…。)
== [第5話まで視聴終了時のレビュー、ここまで。] ==

2021.7.1追記:
「後半へ続く」(ちびまる子ちゃん風)

私は地上波放送で観ましたけど、第11話の翌週に放送された「Special Edition」は配信のないサイトもあるようです。

アニメでのプロモーションに乗っかって原作を買ってしまったのですが読むのは止めてしまっていて、2巻目以降を読むかとか、読むとしたらどこまで読むかとかを思案中。

とりあえず10月から続編が始まるらしいです。まだ未見の人はそこでの評判を待って、良ければ一気見とかでも良いかもしれません。

余談:
AIと人間との関係という点では、普通に喋るヒューマノイドとかよりも本作のファイドくんみたいな方が個人的には好みかもしれないです。

あざといと思いつつも、第10話みたいなのは切ない…。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 45
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

アンダーテイカー

A-1 Pictures制作。

無人戦闘機械レギオンの侵攻と、
隣国サンマグノリア共和国の防衛戦争。
ただ死を待つような戦場の中で、
少年シンはある目的の為に戦い続ける。
ネタバレレビューを読む

原作の評判も上々な人気シリーズ。
伊藤計劃作品、アルドノアゼロあたりを、
楽しめる方にはお勧めでしょうか。

人型の豚と揶揄されるエイティシックス、
少年少女たちは国民に知らされず、
使い捨ての駒のように戦場に送られる。
ネタバレレビューを読む

退役まで残り○○日の黒板!?

最終話視聴追記。
戦記物特有の敷居の高さはありますが、
私としては無味乾燥な戦場の描写にこそ、
一定の評価があったように思う。
ネタバレレビューを読む

良くも悪くも疲れた。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 44

82.3 6 戦争で戦いなアニメランキング6位
進撃の巨人 The Final Season(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (511)
2127人が棚に入れました
「その巨人はいついかなる時代においても、自由を求めて進み続けた。自由のために戦った。名は――進撃の巨人」ついに明かされた壁の外の真実と、巨人の正体。ここに至るまで、人類はあまりにも大きすぎる犠牲を払っていた。それでもなお、彼らは進み続けなければならない。壁の外にある海を、自由の象徴を、まだその目で見ていないのだから。――やがて時は流れ、一度目の「超大型巨人」襲来から6年。調査兵団はウォール・マリア外への壁外調査を敢行する。「壁の向こうには海があって、海の向こうには自由がある。ずっとそう信じてた……」壁の中の人類が、初めて辿り着いた海。果てしなく広がる水平線の先にあるのは自由か、それとも……?エレン・イェーガーの物語は、新たな局面を迎える。

声優・キャラクター
梶裕貴、石川由依、井上麻里奈、下野紘、小林ゆう、三上枝織、谷山紀章、細谷佳正、朴璐美、神谷浩史、子安武人、花江夏樹、佐倉綾音、村瀬歩、川島悠美、松風雅也、沼倉愛美、増田俊樹
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

大義名分で舗装された道

原作は途中から控えたMEN
1クールにしてはボリューミー全16話です。
※以下3期までのネタバレは隠してないのでご注意を。


エレンたちが海に辿りついてから4年。太平の世が終わりエレンのおかんが食われて9年後の世界。

本放送中に原作が完結したりいよいよか!な〝FINAL”と銘打ちながらまだまだ続きがあるようです。
放送時期毎に感想書いてるとネタがつきてくるもんですが、そうはならない数少ない作品。毎度新たな一面を見せてくれ、それでいて一本筋が通ってるのが特長。

「あれ!?なんか観るアニメ間違えたかしら?」
ネタバレレビューを読む

そんな冒頭でさえ不安にならないのはひとえに積み上げたものへの信頼です。きっと回収するはず!
そんなひとつ。見上げた空に羽ばたく鳥たちのオープニングカットは1期第1話を彷彿とさせました。

「あーいよいよ完結するんだなぁ」 
「あーこのあと壁の中はえらいことになってたよなぁ」

そんなオープニングカットからの連想。前者は大河ドラマ並に重厚な物語が終焉を迎える高揚感と一抹の寂しさ。一方で後者が示唆するものはやや不穏。1期で壁内人類を襲った悪夢の再来です。
そうしてFinalseasonはお馴染みの面々抜きで海の向こうの国〝マーレ”側の視点から幕が開きます。ひとまず此度の16話をまとめるなら

 〝16話分のキャラ回”

1クール群像劇なら6話~8話あたりで適宜挿入されるアレ。キャラ評価の逆転を狙う目的なら終盤10話あたりまでと何処にでも挿入可能性あるアレ。敵味方問わず登場人物たちを深掘りし物語に深みをもたらすアレをまるまるやっていただいた印象。
思えば主人公エレン(それとアルミン)の原動力は〝駆逐してやる!”と〝璧外への憧憬”の二つ。憧れを象徴する台詞が「海を見たい」だったと思います。海をイタリア語で〝マーレ(Mare)”と言いますが、そんな海を冠した壁内人類との因縁浅からぬ国と対峙するぞ!というところで3期は終幕してました。
おさらい兼ねて駆け足で振り返る59話↓

 第1期(#01-#25) 人類対巨人の絶望的なパワー差でも抗う人類の意志を描き
 第2期(#26-#37) 絶対真理と思っていた『打倒巨人』の前提に揺らぎが生じ
 第3期(#38-#49) 揺らぎや萌芽が形となって壁内の人間同士の争いへと発展
 第3期(#50-#59) 明かされる世界の仕組み。壁内人類の災難はマーレ起因らしいことが判明
 第4期(#60-#75) 今ここ

そのままマーレを敵認定した組み立ても成立したでしょうがそうはしません。キャラ回をあっさり1話ちょっとで終わらせず、新キャラも順次投入し厚みを持たせていました。代表はガビ♀とファルコ♂の四月に嘘ついてそのうち神様になりそうな実力派声優コンビで息もぴったり。

 戦争は対峙する両者がそれぞれの正義を掲げ絶対的な善悪など存在しない

散々言われてきた使い古されたモチーフです。善悪二元論に傾かない最近の例で超絶ヒットした『鬼○の刃』でも鬼側の事情を丁寧に描くことに奏功してました。

そこに良い意味でえげつなく足を踏み込んでるのがこのFinalseasonではなかったでしょうか。単に相手側の事情説明に終わっていないのが良い。
対立してる二つの視点を擬似体験させる手法が徹底しているため、今目の前で繰り広げられてることや向けられるセリフ随所に〝かつての○○と同じ”フラッシュバックする場面わんさか。その意味ではガビ&ファルコはニコイチでかつてのエレンと見立ててました。死にたがり野郎成分多め「駆逐してやる」状態エレンを担当するのがガビ。その対極、勘はいいけど思慮浅めで戦士適正が低い落ちこぼれエレンなファルコ。


明かされていく伏線に唸るのももちろん楽しいですが、〝かつての○○”がいちいち刺さり、その最たる犠牲者!?ともいえるライナーが第1話(#60)声優紹介のトップを飾っていることがなによりのメッセージかと思われるFinal前半でした。
ただの知識でしかなかった善悪の曖昧さを疑似的に体験できる貴重な経験を得られるかと。文科省推薦にして夏休みの課題アニメにしたらいいと思います。
善悪に関する哲学的な思考。歴史観。各々の価値観次第でなにかしら引っかかるものがある傑作なことは言うまでもないでしょう。



※ネタバレ所感

■仕方なかったってやつだ

ネタバレレビューを読む


■まあそう思っちゃうよね

ワルシャワのゲットー(跡地)をほっつき歩いた経験から、居住制限区域が対ユダヤ人のそれに見える。
ネタバレレビューを読む


■そしてこんな風にも見えるよね

『山河燃ゆ』って大河ドラマをアメリカで放送した時、現地の日系人から猛烈に抗議を受けたそうな。どんな内容か?
ネタバレレビューを読む


ドイツにせよ日本にせよまたそれだけに限らず、歴史の表裏や機微を上手く表現してるからどの歴史にも代入できるんでしょう。外人さん政治/歴史大好きだから海外でウケるのには納得しますわ。

ネタバレレビューを読む



■オマケ

1.制作会社変更
私にはあまり違和感なく移行できてるように見えました。
ネタバレレビューを読む

2.道半ば
2021秋からスタートするクールで完結するらしい。。。
ネタバレレビューを読む

3.楽園
イタリア語でもう一つ。楽園を〝パラディソ(Paradiso)”言いますもんね。
ネタバレレビューを読む


 地獄への道は善意で舗装されている

ポジティブさの裏に潜む地獄。作中用語であれば〝善意”を〝仕方なかった”に置き換えればよい。



視聴時期:2021年1月~4月 地上波リアタイ

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2021.05.07 初稿
2022.02.27 修正

投稿 : 2025/02/08
♥ : 41
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

業火に薪をくべる

原作、諫山創。

地下室で見つけたグリシャの手記。
エルディア帝国、パラディ島、マーレ、
九つの巨人、力の継承者たち。
エレンが辿り着いた海の向こう側、
いつ終わるとも知れない戦争が続き、
ここに物語の根幹が開示され始める。

原作者による英断であろうか、
ジーク、ライナー側からの描写を置いた。
大国マーレの現状と野望である。
物語を重厚なものへと発展させるには、
必要不可欠だと判断したのだろう。
いささか体感速度を落とすことになるが、
ネタバレレビューを読む

双方向に、他民族を、
征服し浄化した歴史がある。
人の悪業を以て歴史は、
業火に焼き尽くされようとしている。

我々はどちらにしろ薪をくべる。

最終話視聴追記。
ネタバレレビューを読む
ここが描かれた最終章前半の物語でしょう。

いよいよ決断、断罪の時が迫る。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 39
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ただただすごい!

原作は昔1巻だけ読みましたがほぼ未読です。

3期(~59話)まではWIT STUDIO制作でしたが、今期はMAPPA制作に変わりました。
制作会社が変わると雰囲気などが変わる作品が多いので、大丈夫かなと心配しましたけど皆さんの評判が良いみたいなので、ちょっと期待しながら視聴を始めました。

これはすごい!
様々な謎の提示とそれが徐々に明らかになっていくところももちろん面白いんですが濃密な人間ドラマも丁寧に描かれていて、見終わった直後の感想は「ただただすごい!」でした。

いきなりマーレと連合国との戦争シーンから始まりちょっと面食らいますが、マーレとそこで生きるエルディア人を最初に丁寧に描くことで、それが後ですごく効いてきます。

今までずっと攻められていたパラディ島の人々がネタバレレビューを読む展開は、3期までしか見ていないのならカタルシスを得られる展開かもしれませんでしたが、前記のとおりマーレでの人々を丁寧に描くことでもっと深みのあるドラマになっていると感じました。

エリンがライナーに語った「お前と同じだよ」という言葉が重いです。

そして67話。悲しすぎる。
サシャも、 ネタバレレビューを読むガビも・・
70話でネタバレレビューを読む展開など、色々と考えてしまう目の離せない展開が続き、そしてやるせない気持ちになりました。

ほかにも、ネタバレレビューを読む先の読めない展開が続いてあっという間の75話。
名作だと思います。

続きのFinalパート2が今冬予定ということですが、今からとても楽しみです!

投稿 : 2025/02/08
♥ : 27

72.9 7 戦争で戦いなアニメランキング7位
キングダム第3シリーズ(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (162)
708人が棚に入れました
紀元前、中国西方の秦国(しんこく)に、今は亡き親友と夢見た「天下の大将軍」を目指す若き千人将・信(しん)がいた。かつて王都で起きたクーデターに巻き込まれ、現在の秦王・嬴政(しんおう・えいせい)と運命的に出会った信は、自身の夢をかなえ、嬴政が目指す「中華統一」をともに成し遂げるため戦場に身を置くことになる。戦地で散った師・王騎(おうき)の死を乗り越え、蒙恬(もうてん)や王賁(おうほん)ら同世代の隊長たちと切磋琢磨しながら、着実に夢への階段を上ってゆく信。いっぽう、嬴政もまた、壮大な目標に向け、相国・呂不韋(りょふい)から国の実権を奪い返すべく宮廷内での勢力拡大に力を注ぐ。そんな中、軍事最重要拠点のひとつ山陽(さんよう)の攻略に成功した秦国は、これにより中華統一へ一歩近づくこととなった。だが、七国の勢力図を塗り替えかねないこの一手に危機感を抱く趙国(ちょうこく)の天才軍師・李牧(りぼく)は、楚国(そこく)の宰相・春申君(しゅんしんくん)を総大将に、楚、趙、魏(ぎ)、燕(えん)、韓(かん)、斉(せい)の六国による合従軍を興し秦国への侵攻を開始する!未曾有の危機に、秦国は持てるすべての武力を結集して、合従軍を迎え撃つ!!

声優・キャラクター
森田成一、福山潤、釘宮理恵、玄田哲章、諏訪部順一、仲野裕、伊藤健太郎、楠大典、浦山迅、加藤亮夫、斎藤志郎、堀内賢雄、伊藤和晃、細谷佳正、野島裕史、森川智之、内田夕夜、木下浩之、浪川大輔、鳥海浩輔、田中敦子、鈴木達央、上村祐翔
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

天下分け目の天下の険

原作未読


いやけっこうここまでどっこいしょですよ。
1期38話+2期39話。そしてこの度3期は全26話です。相変わらず面白い!というかこんなボリューミーなの観る人。ファンしか残ってないでしょ。
1期で不評だったCGは2期以降鳴りを潜めてたりもするので画だけがネックだった方は戻ってこられたら嬉しいですね。始皇帝くらいしか知らない私でもついていけますし

 not ネタバレレビューを読む  but ネタバレレビューを読む

“漢”を感じる作品は希少です。原作は言わずと知れた超絶ヒット漫画。未読のため比較はできませんが、アニメも続いてるくらいだからエッセンスは反映されてるんでしょう。

さて3期ですが“天下の険”です。某唱歌で「箱根すげーぜ!○○なんてめじゃないぜ!」と比較された○○を舞台とした攻防戦。はい、函谷関のことです。
3期の尺の半分以上をその函谷関の戦いに費やします。楚・趙・魏・韓・燕の五国合従軍と秦との戦いのことらしく、秦にとってはかなりの無理ゲー。そして2期でその知謀の才を知らしめた趙国の李牧CV:森川智之)が話の中心でございます。
三国志なら“赤壁”、日本の戦国時代だったら“関ヶ原”、バスケなら“山王工業戦”みたいな天下分け目の戦いという位置づけです。凄いですよね。司馬遷の「史記」に1~2行表記されてるだけのものをこんだけ膨らませる人間の想像力。


ちょっと脱線します。バブル全盛期のこと。
川中島の戦いを描いた『天と地と』は6万人のエキストラ使って製作費50億円。日中合作『敦煌』は10万人で35億円だったかしら。今では考えられない人民解放軍全面協力のいわくつき。

 ネタバレレビューを読む

大軍をやや俯瞰するような引いた視点から撮るカットはもはやアニメにしか残されてないと思えるのです。そんな贅沢なシーンが延々と続く今回の3期。それ目的で視聴してもお釣りがきますよ。
宮中の権謀術数は一休み。戦場での知略と腕力のぶつかり合いをただただシンプルに楽しめるということです。本当の意味で「頭を空っぽにして楽しめる」作品とはこういうものなのかもしれません。



※余談

■紐解く

バトルといくさの違いなのかどうなのか数値の戦闘力や技を超えてぶつかり合うは己の生き様。
つくづく思います。すごい技とか圧倒的な力の誇示に感嘆するのはいっときの娯楽。背負ったものの大きさに心震わすは明日への活力。

きちんと生きようと思います。ふぅ


■萬丈(ばんじょう)の山 千仞(せんじん)の谷

函谷関の難攻不落感がハンパありません。66mとするとビル30階くらいでしょうか。高所恐怖症には砦攻めとか狂気の沙汰です。

ネタバレレビューを読む


2022年春期に第4シリーズを迎えるとのこと。ゆうに100話は余裕で越えてきますね。次も当然観ます。



視聴時期:2020年4月~(コロナ中断)~2021年9月 リアタイ   

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2021.10.20 初稿

投稿 : 2025/02/08
♥ : 25

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

紀元前241年の熱き戦い

これは、イエスキリストが生まれた年よりも遥かに古い時代の物語。
中国の春秋戦国時代末期での、漢(おとこ)たちの熱い生き様を描いています。

主人公は信。そして信が仕える主人は政。政は後の始皇帝となる人です。

キングダムの第一シリーズでは、政が秦国の大王となる迄を描いており、
第二シリーズでは、秦と趙との戦いを描いています。
そして、この第三シリーズでは、秦と、楚・趙・魏・韓・燕の合従軍との函谷関での戦いを描いています。

第一シリーズの最初では下僕の身分だった信は、第二シリーズの最初では三百人将(部下が三百人いる将)となり、第三シリーズでは千人将へと昇進しています。
しかし、信の目標は大将軍になること。だから彼は常に上を目指して奮闘します。


そして、この函谷関での戦いは、信だけでなく多くの漢たちが強烈な個性を放ちます。
毎回、手に汗握る戦いが繰り広げられます。
私は、信よりも敵方である合従軍の軍師・李牧(りぼく)こそが、第三シリーズの主人公のような気がします。

バトルとは質が全く違った熱き戦いを、あなたも視聴してください。
一度見たら、きっと夢中になるでしょう。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 13

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

希望を、絶やすな。

この作品の原作は未読ですが、テレビアニメ第1期と第2期は視聴済です。
物語の内容に繋がりがあるので、前期未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

この作品は、「プラネテス」「バクマン。」「3月のライオン」「獣の奏者 エリン」「こばと。」など、気合の入った名作同様、私の中で勝手に命名している「NHKの本気シリーズ」の作品の一つです。


紀元前、中国西方の秦国に、今は亡き親友と夢見た「天下の大将軍」を目指す若き千人将・信がいた。

かつて王都で起きたクーデターに巻き込まれ、現在の秦王・嬴政と運命的に出会った信は、
自身の夢をかなえ、嬴政が目指す「中華統一」をともに成し遂げるため戦場に身を置くことになる。

戦地で散った師・王騎の死を乗り越え、蒙恬や王賁ら同世代の隊長たちと切磋琢磨しながら、
着実に夢への階段を上ってゆく信。

一方、嬴政もまた、壮大な目標に向け、相国・呂不韋から
国の実権を奪い返すべく宮廷内での勢力拡大に力を注ぐ。

そんな中、軍事最重要拠点のひとつ山陽の攻略に成功した秦国は、
これにより中華統一へ一歩近づくこととなった。

だが、七国の勢力図を塗り替えかねないこの一手に危機感を抱く趙国の天才軍師・李牧は、
楚国の宰相・春申君を総大将に、楚、趙、魏、燕、韓、斉の
六国による合従軍を興し秦国への侵攻を開始する!

未曾有の危機に、秦国は持てるすべての武力を結集して、合従軍を迎え撃つ!!


公式HPのあらすじを引用させて頂きました。

これまでは、この作品をただ純粋に堪能していましたが、第3期にもなると色々と気になるところが出てきます。
一番気になるのは、嬴政以外のキャラが実在したかどうか…これに尽きると思います。

まず、主人公の信は「李信」という実在する人物がモデルになっているそうです。
歴史上の資料はあまり残っていないようですが、「史記」白起・王翦列伝において、李信は「年が若く、勇壮であった」と記されているそうです(wikiより)。
年が若く勇壮…まさに信のことではありませんか。

次に気になるのは、やはり日笠さん演じる羌瘣でしょうか。
実は羌瘣も中国の戦国時代末期の武将として実在した人物の様です。
残念ながら性別までは分かりませんでしたけれど…

そうなると、くぎゅが演じる河了貂も気になるところですが、
こちらはどうやらキングダムのオリジナルキャラで史実には実在していなかったようです。

今回ググって分かったのが、この辺りを気にしているのは私だけではないということ…
少しググると、同じような記事が沢山出てきました。
中には、「信の嫁は誰?」のような少しワイドショー的な考察の記事などもあったり…
ググる時には、ネタバレを食らわないよう細心の注意を払って頂ければと思います。

一方、物語の方ですが、紀元前241年(始皇6年)に起きた「函谷関の戦い」を中心に描かれています。
この「函谷関の戦い」は紀元前318年にも行われており、この時も楚・韓・趙・魏・燕の五国合従軍が秦に攻め込んだそうなので、今回が秦と合従軍の2度目の対決ということと、これが史実上最後に起こった合従軍だったようです。

秦が合従軍を迎え撃った函谷関は、今の関所に相当する交通の要所に建設された、とてつもない大きさと高さを誇る石造りの城壁です。
地の利を活かした城壁の上には楼閣が設置されており、壁上から戦いの全容を窺うことができます。

秦は、函谷関に六大将軍を配置して合従軍を迎え撃ちましたが、秦のみならず合従軍も国中に名を轟かせた名将が軍を率いているので、熾烈な戦いになるのは誰の目にも明らかだったと思います。

凄まじい函谷関攻防戦は、是非本編でご覧頂きたいと思いますが、紀元前318年の時との違いは、合従軍の精鋭部隊が別動隊として函谷関を回避して秦の首都である咸陽を目指したこと…
楚・韓・趙・魏・燕の五国大軍で攻め入ったからこそ成せる戦術だと言えると思いますが、
こちらの攻防も半端在りません。
数では函谷関が勝っているものの、ピンチの度合いが桁外れに違っていましたので…
絶体絶命の危機、と言っても過言ではありません。
この最大のピンチに飛信隊や秦国そのものがどの様に向き合うのか…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、BiSHさんによる「TOMORROW」と「STACKiNG」
エンディングテーマは、waterweedさんによる「Deep inside」と、鈴木瑛美子さんによる「King」

2クール全26話の物語でした。
途中でコロナウィルスによる影響により途中から放送が1年延びましたが、無事に最後まで描き切って頂いたことに感謝しています。

そして、既に2022年春より第4シリーズの放送が予定されています。
公式サイトには、嬴政の異母弟である成蟜が「次は、俺の番だ。」と不敵な笑みを浮かべている姿が掲載されていました。
22年春の放送を心待ちにしています。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 12

63.2 8 戦争で戦いなアニメランキング8位
白猫プロジェクト ZERO CHRONICLE(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (144)
281人が棚に入れました
ずっとずっと昔の時代、天空には白の王国が、地上には黒の王国があり、〈均衡〉を保ちつつ〈循環〉していた。しかしあるとき、強大な闇の王が現れる。闇の王は白の王国へ侵攻しながら、目障りなバールを討つために盟約を申し入れる。光の王アイリスは、使者アデルの〈均衡〉を望むという言葉を信じて手を結んだ。そのアデルから襲われた後も、アイリスはアデルを斬った闇の王子を信用し、共に平和な世界をもたらそうと〈約束〉する。だがふたりの〈約束〉は、闇の王によって踏みにじられる。白だけでなく黒も、全てを滅ぼそうとする闇の王。それに気づいた闇の王子は、地の底で嘆いた後、天を駆ける力を得てアイリスの元へ向かう。闇の軍勢を斬り伏せ、闇の王子がアイリスへと手を差し出したそのとき、ひとつの世界が終わりを告げた……。

声優・キャラクター
梶裕貴、堀江由衣、バトリ勝悟、中村ちせ、岩端卓也、松井謙典、三浦勝之、渚兎奈、宮崎敦吉、高梨謙吾、赤城進、飯塚昭三

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

「ZERO CHRONICLE」ってくらいで続きはゲームでってことかも知らんけど、別に興味ないです…。

ゲームの「白猫プロジェクト」はやってませんが、タイトルから察するにゲーム世界の前日譚ということなんでしょう。「エピソード0(ゼロ)」とか、前日譚のタイトルに「ゼロ」って入れるのは、ありがち。

とりあえず天空にある「白の王国」と地上にある「黒の王国」が対立して均衡を守っている世界で、主人公が黒の王国サイドに属する闇の王子、ヒロインが白の王国サイドに属する光の王なわけです。

いわゆる「ロミオとジュリエット」的な設定のお話なわけです。

光の王であるアイリスは「王」だから一応国権を掌握しているけど、闇の王子はあくまでも「王子」であって、王の後継者候補であっても現役の王が別にいて、思惑通りに国を差配することはできません。

闇の王子とアイリスは対立したくはないけど、この「黒の王」がろくでもないことを考えた結果として悲劇が起こるという、わりと単純なストーリーといえます。

筋立てが単純な以上、他で魅力がないとなかなか面白い話にならないわけですが、本作品の場合はどうもシリーズ構成がよろしくないようで、面白い話になってません。ストーリー評価: 2は、私はめったに付けないぞ(笑)!

登場キャラクター数もそこそこいるものの、役割がちゃんと描けてなかったり、性格的な魅力がなかったりでまったく視聴をお勧めできない話になっています。

とはいえ、完走してしまったので一応レビューを書きました。そして観終わったからといって、もちろんゲームがやりたくなったりもしませんでした…。

余談: OP主題歌「天秤-Libra-」を歌うのが西川貴教+ASCAというデュオです。過去に西川貴教+水樹奈々というデュオがありましたけど、個人的には今回のデュオの方が音楽的な相性は良いと思いました。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 20

ninin さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

ゼロから

原作未プレイ 全12話

闇の王の後継者となった主人公と闇の勢力と立ち向かう光の王たちが、闇の王たち勢力を駆逐して光と闇が共存する世界を目指すお話です。

シリアスなところとコミカル(和やかな)部分のバランスが悪く、力入れるところが違う気がしてなりません。

声優さんとOPEDを歌う方は豪華ですが、お話はとても面白いとはいえず、そして無口で目立たない主人公に感情移入もできません。

「これを観てゲーム始めてくださいね」ということだと思いますが、魅力のない販促作品でした。

あまり作品の良さが伝わってこなかったです。

OPは西川貴教さんとASCAさん、EDは安田レイさんが歌っています。

最後に、どんなゲームかは分かりませんが、この作品はゲームの宣伝になったのでしょうか〜

投稿 : 2025/02/08
♥ : 15

ISSA さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

ロミジュリ風

ゲーム原作のアニメって結局いかに視聴者さんに強い印象を記憶に残すか。

最後の結末は強い印象を与えるので良いと思うけど…それまでプロセスが唐突で、主人公とヒロインがなぜ引かれ合うのかが雑。


ゲーム原作だと基本資金力は潤沢で作画はだいたい良いので、そのレベルとしは普通。

最後の下りは続き作るつもりなのか?
次見るかは微妙なアニメですね。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 14

82.5 9 戦争で戦いなアニメランキング9位
マギ(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1688)
9800人が棚に入れました
秘宝が眠るとされる謎の遺跡「迷宮(ダンジョン)」が出現する不思議な大陸を旅している少年・アラジン。
彼は旅の中で出会ったアリババと共に秘宝を手にするため、「迷宮(ダンジョン)」攻略を目指す。
その中で生じる様々な出会いと別れを繰り返す中で、アラジンは自らの宿命を知ることになる。

声優・キャラクター
石原夏織、梶裕貴、戸松遥、小野大輔、木村良平、櫻井孝宏、細谷佳正、森久保祥太郎、堀江由衣、大久保瑠美、羽多野渉、杉田智和、藤原啓治、水樹奈々、瀬戸麻沙美、花澤香菜、小野賢章、福山潤、森川智之
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

王道冒険ファンタジーだね~^^

原作 週間少年サンデーの漫画 未読

全25話


3話までの感想

アラジンと魔法のランプ自体よく知らないけど、そんな感じの世界感ですかね?

主人公のアラジンは、魔法を使える不思議な子で、まだまだ秘密が一杯ありそう。
アリババも、なんか訳ありで秘密がありそう。
実はどこかの国の元王子?だったっぽいですね。
ネタバレレビューを読む
個人的な感想は・・・
そこそこ毎週楽しめそう!
今後の展開に期待です!^^

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

最終話まで見た感想

ストーリーは、王道の冒険ファンタジーですが、世界観は広くて設定もちゃんとしてるし見応えありました。

バトルも、剣術、体術、魔法や金属器など、いろいろな戦いがあって飽きませんでした。

キャラはたくさん出てきて名前覚えられなかったですけどね^^;

原作読んでないから分からないけど、怪力娘のモルジアナ
声優の戸松遥さんが、いい声と演技で、とても可愛く感じました。
ネタバレレビューを読む

それと、所々のストーリーで泣けました。q(T▽Tq)
ネタバレレビューを読む

この作品って、アラジンとアリババのW主人公なんですね~^^
自分はアリババ目線で観てました。

原作が少年サンデーの連載だけあって、子供向けアニメですが、大人の自分でも十分楽しめました。

日曜午後5時からのアニメで正解でしたね! ^^
深夜枠では小学生とか見れない子もいるでしょうし。

年齢に関係なく、冒険ファンタジーが好きな人にはオススメです!
!(*^ー゜)b! グッ


今年の秋に2期が決定しているので楽しみです。^^


OP:「V.I.P」歌 - シド
OP:「瞬く星の下で」 歌 - ポルノグラフィティ

ED:「指望遠鏡」 歌 - 乃木坂46
ED:「The Bravery」 歌 - supercell

supercellの曲はいいですね! ^^
「The Bravery」も、勿論CD購入です!  d(>_< )Good!!

投稿 : 2025/02/08
♥ : 56

こなぱんだ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

冒険ファンタジーアニメってワクワクしますね♪♪

このアニメの元になったのは、あの有名な物語集「アラビアンナイト」(千夜一夜物語)です!ヾ(*゚∇^*)ノ

主人公は不思議な笛を持つ小柄な少年アラジン!
もちろん「アラジンと魔法のランプ」から!

もう一人の主人公の迷宮攻略を目指している少年アリババは「アリババと40人の盗賊」から!

その他にも「船乗りシンドバードの物語」のシンドバッドなどアラビアンナイトの世界の登場人物が個性豊かに登場してきます!!

物語もこれぞ冒険ファンタジーと言えるぐらいなストーリーです!!

朝アニメなのでお子様向けと思い気や大人も楽しめちゃうのが良いです d(⌒o⌒)b♪

アラビアンナイトは完全大人向けな映画に出来る物語もあればアラジンのようにアニメ化して楽しめる物語もあったりで、原作も物語次第で更に面白くなると思うのでそっちにも期待です♪

2期制作決定しているのでまた楽しみが増えました♪

投稿 : 2025/02/08
♥ : 56

cross さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

清々しい位に王道な冒険ファンタジー。ここまで王道だと逆に新鮮味すら感じられる。【総合評価:86点】

2012年秋から2013年冬。
全25話、2クールに渡って放送された作品で2013年秋には第二期も決定しています。

放送中には視聴をしていなかったのですが、過去の作品を何本か試しに視聴していてこの作品を見逃していた事に後悔しました。
原作は週刊誌の少年サンデーにて現在も連載中らしく、購入を現在割りと真剣に検討中です。


大まかな概要としては……

『ジンの金属器』と呼ばれる宝を探して大陸を旅をしている少年アラジン。
が出現する不思議な大陸を旅している少年・アラジン。
御者のアルバイトをしながら、宝が眠るとされる謎の遺跡『迷宮(ダンジョン)』を攻略し大富豪になることを夢見ていた青年アリババ。
この二人の主人公が偶然出会い、様々な出会いと別れを繰り返す中で、アラジンは自らの宿命を知り、アリババもまた自分の過去と運命に立ち向かいながら成長していく。

まぁ、大雑把ではありますが、こんな感じです。



この作品の主人公である二人は共に『千夜一夜物語』、俗に言うアラビアン・ナイトの物語から名前が採られている。
そんな些細な所から少しだけ興味を持って、視聴してみると非常に面白くて25話一気に視聴してしまいました。

この作品、世界観は非常に広大で尚且つ設定もしっかりしていますが、正直、目新しさと言うものは無く、悪く言えばありきたりな王道冒険ファンタジーですね。
中途半端に組み込まれた王道は『ベタ』だとマイナスに感じることもありますが、この作品においてはその王道を突き詰めていった感じで逆に好感が持てました。
王道に王道を重ねた冒険ファンタジーは逆に新鮮味があって、単純にワクワクさせられますし、熱い展開も盛りだくさんでした。
物語の進行も、迷宮編、草原編、盗賊砦編、バルバッド編、シンドリア編と全25話の中でテンポ良く進行していたし、物語にメリハリはあって見易かったです。
どのエピソードもそれぞれに見所があり、キャラクターの魅力を存分に引き出せていた印象があり、25話を通して非常に安定感がありました。
一番の尺を使っていたバルバッド編は、アリババが自分の過去と運命に向き合い、全力でもがきながらも成長していく姿が描かれていて非常に良かったと思います。

作画に関しても個人的には結構好きな部類でキャラデザはとても気に入っています。一気に25話を視聴できたのも作画のレベルの高さと言うのは大きかったと思います。
結構な数のキャラクターが登場しますが、それぞれ確りと特徴を持っていて、演じる声優もキャラクターの雰囲気にマッチしていて、魅力的なキャラクターが非常に多かったです。

個人的には主人公の一人であるアリババはお気に入りです。
物語を通して弱さや脆さが強調されがちでしたが、その中でもゆっくりではありますが着実に成長していた本当に好きなキャラでした。
あとは登場回数は少なかったですが、練白瑛(れん はくえい)と練紅玉(れん こうぎょく)も地味に好きでした。

そして、この作品で気に入っているのはOPです。
前半の「V.I.P」、後半の「瞬く星の下で」
どちらもこの作品の王道ファンタジーな世界観に非常にマッチしていて、映像面との融合でかなり素晴らしい出来だったと思います。



中途半端な王道ではなく、王道に王道を重ねた冒険ファンタジー。
このご時勢、逆に新鮮味のある物語で非常に心くすぐるものがありました。
2013年の秋には第二期も決定していますので、興味のある方は今の内から視聴しておいて損は無いと思います。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 46

61.3 10 戦争で戦いなアニメランキング10位
魔法戦争(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (1004)
5955人が棚に入れました
七瀬武は過去にとある事故を起こしてしまったがそれ以外はクラスでも生真面目な生徒と見られている普通の高校生で幼馴染の五十島くるみとはくるみの諸事情により偽の恋人関係を築いていた。だが、ある日武は部活の練習前に倒れている相羽六を発見する。そのあと六を保健室に連れていった武は六の勘違いにより六の魔法を受け魔法使いになってしまう。そこから武自身とまわりの人間の運命は大きく変化していく。

声優・キャラクター
宮野真守、東山奈央、瀬戸麻沙美、鈴村健一、岡本信彦、森川智之、高橋美佳子、福山潤、中井和哉
ネタバレ

☆エトペン☆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

みなさんの評価にはかなり納得です。

物語 3.0
あにこれのあらすじを見て
気になってみました。
最初の方はかなり自分好みの展開で、
色々と謎があったりして面白かったのですが、

ネタバレレビューを読む

二期がありそうな終わり方だったのですが、
条件次第では見ないかもしれません。



作画 2.0
顔のパーツの乱れがヤバイ。
ちょっと気持ち悪かったです。
背景などは良かったですが、
かなり顔の方に気をとられました。




声優 4.5
いい人揃えていたと思います。
宮野さん、瀬戸さんでちはやふるの人たちで。
東山さんも最近出てきましたね。



音楽 4.0
opもedも両方いい曲でした。
かっこいいです。



キャラ 3.5
何かが足りないような人たちでした。
かっこよさとかわいさの一歩手前みたいなw

投稿 : 2025/02/08
♥ : 42
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ブラマヨ吉田とマホコが轟き叫ぶ!

原作 ラノベ 未読

全12話 

ジャンル:魔法バトルファンタジー


感想

酷評につき注意(好きな方はスルーして下さい)

なんだろう、このB級感

ストーリーが普通。
素人の自分でも考えつきそうな設定。

主人公の武も、いかにもな普通過ぎて魅力がないし、特長もない。
能力も回避系で微妙
家庭環境が暗すぎる
弟の月光が外道すぎる 勘に障る
最終話で、ネタバレレビューを読む


ヒロインも、どッかの作品に出て来そうなテンプレツンデレ

他にもあるけど、突っ込み入れ所満載w


ラストも、原作が続いてるから当然中途半端に終わる訳だが、
自分には作品に魅力が感じれなかったから、モヤモヤ感はない ^^;

2期あれば見るけど、希望まではしないレベル。

正直、完走できたのは、キャラデザとCVの東山奈央さんのおかげかな。

なのでこれ以上感想書けないです。


多分2期は無いと思うけど
もしあるなら

吉田:「製作会社 どうかしてるぜ!!」



マホコ:「よくもまぁ、こんな酷評書いてくれたわね!」
    「ゆるさない!これでも喰らえー! メルトプロジェクション!」

ストライク:∑(゜∇゜|||)はぁうあ!  
      ちーん 

投稿 : 2025/02/08
♥ : 41

ato00 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1

2期ありきなのかな?それにしてもひどい。

最終話、絶句です。
「えっ、ええー、これで終わり?」こんな気持ち初めてです。
制作者が作品を放り投げたようなラストでした。

振り返ると、「はい?」っていう腑に落ちない場面が多々ありです。
アニメは大なり小なりご都合主義ですが、この作品は目に余ります。

もっとも気になったのが、宮野真守さんの声。
この手の主人公の声はホント合いません。

僅かに面白かったのが、魔女っ子まほ子の次回予告ですね。
あのテンションは、このアニメ内で浮きまくり。
逆にこれがよかったのかな。
もし、最終話でも魔女っ子まほ子の次回予告があれば、制作者の勇気を讃えて大幅評価アップでした。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 39

75.4 11 戦争で戦いなアニメランキング11位
クロスアンジュ 天使と竜の輪舞(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1032)
5153人が棚に入れました
サンライズ×キングレコードによる本格オリジナルTVアニメーションシリーズ。クリエイティブプロデューサーに福田己津央、監督に芦野芳晴を迎え、濃度の高いドラマを送り出す。

主人公アンジュ(CV水樹奈々)を軸に描かれる、戦う少女たちの群像劇。

高度に進化した情報技術「マナ」を手にした人類は、その魔法のごとき力で、戦争、飢餓、汚染など地球上のあらゆる問題を克服。ついに平和で何不自由ない理想郷を手に入れた。「ミスルギ皇国」の第一皇女・アンジュリーゼ。彼女もまた、何不自由なく、民から祝福を受け、冠を戴くはずだった。しかし、彼女は己が「ノーマ」であるという事実を突きつけられる。「ノーマ」――それはマナが使えないイレギュラー、反社会的な人ならざる「モノ」。全てを奪われた彼女は、僻地の離島に隔離される。そこで待ち受けていたのは、戦いしか知らないノーマの少女たちとの出会い。変形人型兵器「パラメイル」のライダーとして、次元を超えて侵攻してくる巨大攻性生物「ドラゴン」を狩る日々だった。名前を奪われ、兵士となった「アンジュ」が、戦いの果てに見るものとは。信じられるものは、何か。手にするものは、何か。一人の少女の不屈の物語がいま、始まる。

声優・キャラクター
水樹奈々、喜多村英梨、田村ゆかり、桑島法子、石原夏織、小清水亜美、小倉唯、上坂すみれ、宮野真守、堀江由衣、本田貴子、ゆかな、渕上舞、豊口めぐみ、玉川砂記子、根谷美智子、鳥海浩輔、東山奈央、伊瀬茉莉也、山寺宏一、林原めぐみ、辻あゆみ、茅原実里

mio♡美桜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

やりきりました!スタンディングオベーションです‼︎

皆さん、闇鍋をご存知でしょうか?
或いは経験された方もいるかと思います。
この作品まさに「闇鍋」です。
何が入っているかわかりません。
取ったものは食べないといけません。
でも、完食した後の充実感…素晴らしいです。
美味しければ尚更。
ここまでお下品な作品に最後私は涙が出ました。
何の涙なのか、何の為に泣いてるのかわからない位に…

ブレる事なく最後まで貫いた製作者サイド、特に福田Pの
毎週懺悔を込めたTweetなど本当に闇鍋に対する愛を
感じました。
最初の数話で切った方も多いと思います。
もう一度我慢して最後まで見て欲しいです。
それでもダメなら私が闇鍋をご馳走します。
鹿児島に近い方なら…

世界中で蔓延っている差別、虐殺、異人種間または性別感
の偏見。
全てを打ち砕いて新しい世界を作り上げようとする1人の
ゲスで有りながら美しい姫がいます。
極限の状況で這い上がろうとする1人の強い女性がいます。

感じ方は人それぞれだけど私は世の男性を象徴してる
かのような鰤男にも同情します。
皆んながみんなそうではないと思いますけれど
あれだけ強大な力を持ちながら結局、男ってそこ?
みたいな…なんだか可愛いくも見えました。

とにかく製作者サイドの社会風刺を取り入れた遊び心
満載のストーリーを最後までやりきって頂いた心意気に
私は最終話で、本当に拍手が出ました。

この作品を最後まで見届けた自分と届けてくれたサンライズさんに…
スタンディングオベーションです(★´∀`ノノ ‘`゚チ’`゚チ

投稿 : 2025/02/08
♥ : 86

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

子供には見せられないけど面白かったです。

アニメーション制作:サンライズ
2014年10月 - 2015年3月に放映された全25話のTVアニメ。

 概要
マナと呼ばれる力の恩恵で、戦争や貧富の差を克服し平和と繁栄を手に入れた人類。
しかし、この一見美しく見える世界にも暗部が存在しています。
この世界の人間はマナを扱う能力を先天的に持って生まれてくることが当然であり、
マナを扱うことのできない者(全て女性)はノーマと呼ばれ忌み嫌われる存在であり、
人間として扱われず社会から迫害をされ、それどころか社会から隔離をされて、
いつ死んでもおかしくないような戦いの日々を強いられます。

そこでは女だけの軍隊が可変式ロボット兵器で天空を駆け抜けて、ドラゴンと戦います。

 感想
主人公は伝統あるミスルギ皇国の第一皇女アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギ。
尊き血族に生まれ選民意識に凝り固まった最低な主人公アンジュが国民の見守る前で“忌むべき”ノーマだと発覚し、
母皇妃の生命も皇族としての身分も財産も権利も全て奪われて対ドラゴン用軍事基地に送られるまでの第1話。
そして、衝撃のラストシーンに絶句。これだけでも凄かったのですが、
2話、3話、4話と作品世界に漂うピンクな雰囲気とか女同士のイジメとか人が簡単に死にまくるところとか、
なかなかに見逃せない作りでした。

物語を通じて、嫉妬や裏切りなど人間の負の感情が描かれていて、
でも、愛と友情もしっかり描かれていて、
人間の喜怒哀楽の表現を好む人には嗜好がマッチするのではないか?と思いました。

本物のクズだったアンジュが様々な出会いと凄惨な戦いから成長をする。
これは、お飾りの薄っぺらい皇女だったアンジュが現実を受け入れて、
自分の足で立って戦って本物の気高さを手に入れる物語と言えるでしょう。

最初は、フライトシューティングゲームとエロゲを融合したような世界感のアニメというイメージだったのですが、
中盤でドラゴンの正体と世界の秘密が暴かれて話は二転三転、結末へと向かっていきます。
私がこのアニメで面白いと思ったのは、男性のキャラが立ってた事でしょうか?

 タスク
アンジュと出会う度にラッキースケベ発動で○○に顔を埋めては暴力で報復される青年。
アンジュを相手にするとコミカルで情けないシーンが目立つ彼ですが、
凄腕だったり決めるときは決めるかっこいい男だったりして、素直に応援したくなりました。
実はアンジュに影響を与えた物語の重要なキャラであり、勇敢さも優しさも持ち合わせていますしね。

 ラスボスの彼
この作品は彼なくしてはイマイチになってたでしょう。
どことなく、魔界塔士サガのシルクハットの男みたい。
黙ってれば知的なイケメンなのでしょうが、
OPでアンジュの服がビリビリに破けて全裸になっていく後ろでニヤける彼に大爆笑。
ついでに、作中で彼が歌い出すことにも笑いました!

登場人物がゲスいと評されることの多いこの作品ですが、
一番の邪悪とも言える彼の存在そのものが女の敵であり、
アンジュに対しての行動が直結厨?もしくは粘着ストーカー過ぎてて、
やることなすこと最悪なのに何故か彼を見てると笑えてきて、
彼の一挙手一投足にワクワクしてしまいました。

 結論
このアニメはハードさとエロスと、おバカ成分と群像劇を楽しむB級な作りですが、
笑いあり感動ありで娯楽作品として充分に面白いと思いました。

アンジュ(フェイト)やヒルダ(なのは)などなど、声優の名前を見ると二重に楽しめたりです。
石原夏織や小倉唯など女性の声優さんたちに普段と違う演技をさせていたのが、
とても印象深かったです。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 68
ネタバレ

Yulily さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

Sexy系ファンタジー!!

アクションあり、ロマンスあり、謎解きあり、そして最後に・・セクシーありです!!
・・面白くないわけがない!!

今まで信じていた現実が、事実ではなかったとしたら…
謎が謎を呼ぶ、敵も味方も分からない…そんなダークでシリアスなストーリーに沢山のセクシーがプラスされています。冒頭から一気に引き込まれました。

この物語の主人公 アンジュリーゼ(アンジュ)は国の民から慕われている 第一皇女
ゆるやかに巻いたブロンドは上品でエレガント。そして優雅で品のある仕草が育ちのよさを物語っています。
身の回りの世話には侍女がいて何不自由ない生活を送っています。
そんなある日、アンジュは人間にとって忌むべき存在だということを知らされるのです。
第一皇女の立場から一転、地位も名誉も全てを失います。
運命に導かれるまま…
すべての謎を解き明かす戦いがはじまるのです。
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/02/08
♥ : 62

79.3 12 戦争で戦いなアニメランキング12位
天鏡のアルデラミン(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (907)
5030人が棚に入れました
隣接するキオカ共和国と戦争状態にある大国、カトヴァーナ帝国。その片隅で一人の青年が戦乱に巻き込まれようとしていた。名はイクタ・ソローク。戦争嫌いの怠け者で女好きという、およそ軍人とはかけ離れた人物だ。幼馴染であるヤトリシノ・イグセムとともに高等士官試験を受けた彼は、二次試験への送迎船で、看護学校出身のハローマ・ベッケル、旧軍閥名家のマシュー・テトジリチ、そしてヤトリと同じく忠義の御三家の一角、レミオン家のトルウェイ・レミオンと出会うこととなる。道中、彼らと賑やかな時間を過ごしていたその時、突如船が座礁する。総員退艦となり脱出する5人……だが、そこで一人の少女が船から海へ落ちる姿が目に入る。ためらわず、大荒れの海に飛び込むイクタ。そして、彼は少女の小さな手を握った。時に帝歴905年。それが後に常怠常勝の智将と呼ばれた男と、帝国最後の皇女と呼ばれた女の初めての邂逅。“約束された敗北"へと向かう、物語の発端である――。

声優・キャラクター
岡本信彦、種田梨沙、水瀬いのり、金本涼輔、間島淳司、千菅春香

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

悪くないかな…。→ まともな戦記物で、面白い!(…ので原作買った。)

ライトノベル原作(電撃文庫刊)。既刊10巻なので不人気ではないはずですが、私は未読です。
→ 面白いので原作を買って読み始めました。現在既刊10巻すべて読了。(2016.10.1)

契約した精霊がパートナーとして各キャラについています。主人公のイクタは、同郷で名家の娘っぽいヤトリが仕官のために都へ上るにあたって、試験でヤトリを助けたり引き立て役になったりするために同行します。

途中で同じ試験を受けに行く人たちと一緒に乗った船が難破して…、ということで後は書きませんが、とりあえず主人公は軍師・参謀タイプです。

そういう設定で1話目から有能そうに見える主人公はなかなかいない気がしますが、イクタはちゃんと有能そうだったので視聴継続して完走しました。

かなりちゃんとした戦記ものです。

本作は主人公のイクタ以外の、「騎士団」を始めとする周辺キャラが魅力的です。原作では敵方も魅力的ですが、アニメ化範囲では顔見せ程度の感じで「続きが知りたければ原作で」になってしまいますね。

…作画は、崩れというよりは動きの点でちょいちょいダメっぽいですが(笑)。
2016.07.30追記: 力の入れ処をわかっているようです。これは大丈夫そう。

全13話で原作3巻まで+後の巻からの幼少期回想エピソードを消化しました。

原作はかなり長い話になりそうで、アニメ化部分はいわばプロローグみたいなものです。

2017.12.12追記:
原作は13巻に到達。もうすぐ終わるっぽいあとがきでした。そういえば原作ではわりと重要人物である気がするトリスナイ(カトヴァーナ帝国宰相)って、アニメではキャスティングされていないどころか、ロクに名前も出てこないですね…。

続編が作られれば登場するとは思うんですけど、まあアニメ化された範囲では名前は出ていても事実上出番はなかったですからね…。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 59
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

硬派な戦記モノは希少

[文量→中盛り・内容→感想系]

〈2016夏 個人内ランキング 3位〉

【総括】
希少な「戦記モノ」。もうそれだけで価値がある(好きな人間にとってみては)。戦記モノの正否は、「戦術」「戦略」「ストーリー」が大きいけど、いずれもなかなかがんばっていた印象。特に「戦術」。

2期、あるなら1期以上に面白くなりそうで、戦記モノの中でも更にレアなテーマ! 期待してます♪


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
ネタバレレビューを読む

【各話感想(自分用メモ)】
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/02/08
♥ : 42

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

あれ…ねじ巻きはどこに行っちゃったの…!?

この作品の原作は未読ですが、種田さん、水瀬さんが出演する事を知って視聴を決めた作品ですが、序盤の視聴ですっかりこの作品の魅力にハマってしまいました。

この物語の主人公は、17歳のイクタ・ソローク…彼は軍の名門イグセム家の令嬢であり幼馴染でもあるヤトリシノ・イグセムと高等士官試験に臨むため船出するところから始まります。

その船には、狙撃手のトルウェイ、旧軍閥のテトジリチ家の長男であるマシュー、衛生兵のハローマ…そしてなぜか帝国第三皇女シャミーユも乗船していたのですが、船が嵐によって沈没してしまうのです…

一行は地上に流れ着き一命を取り留めるのですが、流れ着いた先は帝国と戦争状態にある隣国のキオカ共和国だったんです。
彼らの選択肢は二つ…自国の領土まで逃げ延びるか、捕虜となって捕まるか…
紛争中の国境近くでもあるこの場所は敵の見張りの目も厳しく、簡単に逃げられる場所ではない事を認識させられるイクタ達…
きっと帝国第三皇女であるシャミーユ殿下は恰好の交渉材料となるでしょう…
でもそれは一つ間違うと戦局の大きく影響の出る可能性を秘めている…
こんな困難の中から物語が動いていきます。

この作品で第一に感じるのは、主人公であるイクタと幼馴染であるヤトリシノとの関係です。
ヤトリシノのCVが種田さんである事も相まって、彼女に流れるイグセムの血を重んじ、騎士として凛とあろうとする姿は堪らないくらいに魅力的…
でも、彼女が凛としていられるのは、傍らに必ずイクタがいるからにほかなりません。

このイクタ…「食わせ者」とは、正に彼の事を指す言葉といっても過言ではありません。
常日頃からいかに怠けるかを考えており、「怠ける時は怠けるが、怠けるための努力は惜しまない」が彼のモットー。
でもその実態はイクタが師と仰ぐ科学者アナライ・カーンの弟子一人で、彼が口にする「怠ける」とは「効率が良い」事と同義なんです。

例えば1日かかる仕事をやり方を工夫する事で半日しかかからなかった…
余った残りの時間は自分で好きなように使う…これがイクタの言う「怠ける」です。
人は面倒くさい事が嫌いで「安心・安全・安泰」が大好き…というのは本当だと思いますし、文明の発達もこの発想に基づいた部分が多いと思います。

でもイクタが怠ける事を追い求めた結果、彼に待っていたのは彼の人生における3重苦でした。
ただイクタにとっての3重苦が世の中全ての3重苦とはならない事を彼は知っており、軍人としての道を歩き始まるのです。
でも、イクタが軍人として歩むようになってからが面白さの本領が発揮された作品だったと思います。

それとこの作品の登場人物として重要なのが「精霊」の存在です。
火・水・風・光の4種類に分けられた精霊は手のひらサイズで、人間一人につき一体の精霊をパートナーとする事ができるんです。
精霊は武器の動力として使用できるだけでなく、人間に忠を尽くす存在なので一部では神から遣わされた存在として崇められています。

実はこの作品のタイトルを一目見た時から気になっていた事があります。
「ねじ巻き精霊戦記」です。精霊とねじ巻きって、アンマッチ過ぎ…だから物語の中でどの様な関わりを持っていくのかが楽しみで仕方ありませんでした。
でもそれは結局作品の中で触れる事はありませんでした…原作は10巻まで発行され、さらに連載も続いていますが今回アニメ化されたのは原作の3巻まで…つまりまだまだ序盤という事なので、そのうち制作されるであろう続編の中で明らかにされるのかもしれません。

イクタの前に広がるのは、見方の圧倒的不利な状況ばかり…
後に「常怠常勝の智将」と呼ばれるイクタでも味方の犠牲を一人も出さずに…という訳にはいきません。
それに智将よ呼ばれる人物は、この世でイクタ一人…という訳でもありません。
どんなに最善を尽くしても守りきれなかった命は一つや二つではありません。

自らの判断が…命の優先順位が間違っていると罵られた事もありました。
きっと普通に諭すことができるなら…そんな状況が許されるなら罵られる事もなかったでしょう…
でも戦争がそんな言い訳すら許してはくれないんです。
誰もがイクタの様に状況を俯瞰できる訳じゃない…
少しでも味方の犠牲を減らしたいだけなのに…
身に付けていたモノだけが淋しげに残されている…そんな状況を見たくないだけなのに…
気になる方は是非本編でご確認下さい。
私にとってダークホース的存在の作品でした。

この作品の続編は是非とも見たいところですが、乗り越えなければいけない壁があるのも事実だと思います。
最大の壁は声優さんの復活だと思っています。
この作品には、ヒロインのヤトリシノ・イグセム役に種田梨沙さん、そして藤原啓治さんも出演されていますが、お二人とも現在療養中です。
幾つかの索引では代役も決まったようですが、既に世に出回っている作品の出演者が変わるのは淋しい限りですし、ヤトリシノ役は種田さん以外は考えられないと思っています。

でも…wikiで彼女の出演した作品を見ると病気になるのも仕方ないような気がします。
出演される殆どの作品はメインキャラで、テレビアニメ、OVA、WEBアニメ、劇場アニメ、ゲームにドラマCD…それに吹き替えやラジオにまで出演しているんです。
それだけ彼女のニーズがあるからなんですけれど…
これだけ忙しかったら、自分の出演した作品もまともに見れていないのでは…と思ってしまいます。
絶対元気な姿をもう一度見たい…そう願っています。

オープニングテーマは、岸田教団&THE明星ロケッツさんの「天鏡のアルデラミン」
エンディングテーマは、鹿乃さんの「nameless」
相変わらず歌い辛いですが、岸田教団&THE明星ロケッツさんのオープニングは恰好良いの一言です。
しっとりとしたエンディングも好きでした。

1クール計13話の作品でした。物語的にも見どころがあり出演している声優さんも豪華…しっかり堪能させて頂きました。気になる続編…の前に療養されている声優さんの復帰を祈念しています。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 26

67.8 13 戦争で戦いなアニメランキング13位
トータル・イクリプス(TVアニメ動画)

2012年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (815)
4020人が棚に入れました
1973年、地球に襲来した異星起源種「BETA」によって引き起こされた戦争は、人類を滅亡の淵へと追いやった。圧倒的な物量で迫るBETAに対し、人類は対BETA戦、人型兵器「戦術機」を実用化して戦線に投入、世界規模の抵抗を試みた。しかし、押し寄せるBETAに劣勢を強いられた人類は、ユーラシア大陸の大半を失うことになる。以降、30年近くも攻防は続くが、BETAとの戦いに光明は見えず、人類は未だ泥沼の中でもがいていた。2001年、極東の最前線を支える日本帝国では、次期主力戦術機の開発が問題となっていた。そこで、国連軍の「プロミネンス計画」における日米共同の戦術機改修計画が提案される。帝国斯衛軍に籍を置く篁唯依は、計画責任者の任を与えられてアラスカへと向かう。それと同じ頃、米国軍の若き衛士ユウヤ・ブリッジスもまた、アラスカの地を目指していた。その出会いが運命を大きく変えることを、このときのふたりはまだ知らずに――。滅亡の危機に瀕した地球を舞台に、対"BETA"戦の要である人型兵器"戦術機"の新型開発をめぐる、熱き人間たちのドラマを描いたロボット・アクション作品!
ネタバレ

柴犬→柴猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

全ては稲垣前監督の思い付きから始まった・・・

【総括】
稲垣前監督の思い付き・・・第1話から武御雷を出したい。
彼は『オルタ』が好きで、武御雷への思い入れもあったようです。
しかし普通に『TE』を始めてしまうとそれは難しい。
そこで考えられたのが『帝都燃ゆ』です。
だからあれは『TE』ではなく『オルタ』のテイストで作られているのです。
しかもアメリカでの試写があったのでかなり力を入れて作られました。
(実際に渡米の直前まで作画の修正作業をしていたらしい)
こうしたことが第3話以降の制作スケジュールをタイトにした原因となったことは明らかです。
また、ストーリー的にも『帝都燃ゆ』と『TE』本編では温度差が大きいので、
初めて観る方に過度の期待とその後の大きな落胆を与えてしまいました。
未完とはいえどこに向かっているのかが分からないストーリーの弱さはもちろん原作の問題です。
私は放送前のレビューで『本編や他の外伝と比べると切迫感や燃える展開がやや不足気味だから、
うまいアレンジを期待したいところです』と書きましたが、残念ながらそうはなりませんでした。
ストーリーの流れはほぼ原作通り。
ただ日本やソ連内部の主導権争いといった部分をほとんど削ってしまったので、
ますます温くて良く分からないストーリーになってしまいました。
結局のところ、私を含めた『マブラヴ』ファンにとっては『ぬるぬる動く戦術機が見れて良かった』、
その程度の記憶しか残らない作品となってしまったことは非常に残念です。
それでも2期が作られそうな感じはあります。
(根拠は第24話のレビューをご覧ください)
個人的には『TE』の2期よりも『マブラヴ』の本編、
そして同じ外伝でも『TE』より遥かに面白い『シュヴァルツェスマーケン』や、
『THE DAY AFTER』のアニメ化を期待したいところです。
『TE』は『オルタネイティヴ第一計画』と銘打ってますので、今後の展開はこんな感じでしょうか。

第二計画:マブラヴ・エクストラ
第三計画:マブラヴ・アンリミテッド
第四計画:マブラヴ・オルタネイティヴ
第五計画:シュヴァルツェスマーケン
第六計画:THE DAY AFTER

これはあくまで『マブラヴ』オタである私の希望でしかありませんがw
でももし実現出来るなら、その時はきちんとした準備をしてからにして欲しいと願って止みません。

【各話レビュー】
ネタバレレビューを読む

【放送前レビュー】《戦術機開発をめぐるアラスカでの熱き戦い・・・敵はBETAか人類か》
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/02/08
♥ : 36

アトランティス さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

個人的にはいろいろ楽しめた作

緻密なストーリーと世界設定で多くのゲームファンを魅了した大人気PCゲーム「マブラヴ」

そして数あるマブラヴシリーズの中でもマブラヴ オルタネイティヴの熱き血潮を継いだ作として注目されたのが
本作「マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス」である(公式サイトより)

このアニメはあるアニメ雑誌で発見してストーリーが面白そうなのと戦術機のかっこよさで視聴することを決めたのですが、最初の2話はメインヒロイン「篁 唯依」の過去編で正直あまりテンションが上がりませんでした
が、面白くなってきたのがその後!

中尉と立場上、毅然とした態度をとっている唯依。
でもたまに彼女が見せる少女らしい一面に私はすっかり虜になってしまい、このアニメが毎週の楽しみの一つとなっていました(^<^)

また、最初から期待していた戦術機ですが、
これがまたカッコ良い!!(・∀・)
細部まで作画が上手く作り込まれていました
私が一番気に入った戦術機は
ソ連のクリスカとイーニァが乗る「チェルミナートル」でしょうか(・。・
双銃の装備で回転しながら戦闘を繰り広げる姿は本当にカッコ良かった
唯一惚れた機体でしたね(^^

そして、敵のベータ
たくさんの種類がいて(ソルジャー級、タンク級、レーザー級etc…)特にレーザー級の強さは異常でした

あいつらのせいで何人の人間と戦術機を失ったのか…(・・;)

2クールあるうち1クール目は主にこんなベータ達との
戦いがメインでした

しかし2クール目は試作機や戦術機同士で演習などをずっと行っていたり、基地内で反乱が起きたりと
「ベータが世界で暴れてるのに人類同士で何やってんだ」とツッコミたくなるような内容。
そして途中(1期最後あたりか)からキャラの作画が崩壊し、笑いが止まらない回もありました笑

でも2クール目の最後は中々面白かったのでオススメですよ


このアニメの失敗した所はキャラの作画崩壊…というところでしょう(1クール目は良かったのに…)

なのでオススメ度は「少しオススメ!」
という事にしておきたいと思います

最後に、このアニメの曲紹介をしたいと思います♪

OP1
「Go to the top」/倖田來未
ED1
「sings ~朔月一夜~」/栗林みな実
OP2
「Doubt the World」/栗林みな実
ED2
「Revise the World」/ayami

ED曲はどちらも言う事なし!
とても良い曲でした

OPは2つ目の「Doubt the World」が中々疾走感があり映像も良くてこのアニメに合った曲だと思いました(^^♪


追記:このアニメのゲームが現在発売中でして、アニメのその後のストーリーとかを体験できる内容になっているようです。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 34

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

萌え、時々戦闘、そしてラブコメ?

酷評となってしまいました。この作品を好きな方には申し訳ないです。

「貴様は」、「貴様は」、というセリフが多いので昔の戦争映画風な感じがしました。

地球を侵略している異星人ベータとそれを阻止する地球の人達との戦いです。

異星人(ベータ)との戦争、重厚な戦略機、萌え要素、ハーレム要素、ラブコメ要素とたくさんの要素が詰まった作品でした。

余り評判がよくないこの作品、作画もそうですが、展開も少し考えてほしい内容でしたね。

1・2話で導入部分は良かったです。戦闘部分も内容も追いつめられる感じが悲壮感を与えていてドキドキして観てました。(お弁当食べるシーンとかはちょっと違和感はありましたがw)

3話以降、ガラリと展開が変わるのですが、ここでラブコメというかハーレム要素が発生します。少しはあっても良いと思いますが、余りありすぎるとベータとの戦闘は何だったのか?と疑いが出て来て、物語の展開にバランスを欠いた感じがしました。

この作品に関わらず、シリアスな展開の作品なのに過剰な萌え&ハーレム&ラブコメ要素が強い作品がありますね。

後半前にテコ入れのように総集編みたいなものがあって、これから劇的に変わるような前フリがあった後、後半に入るとたんに萌え&ハーレム&ラブコメ要素炸裂!落胆しました…

1・2話の部分をもっと膨らませていただくと、観る方も緊張感もあっていい作品になったと個人的には思います。

話の展開を考えると

バトル  →  萌え&ハーレム&ラブコメ…  →  バトル  →  萌え&ハーレム&ラブコメ…  →  バトル

という感じある意味バランスがいいですが、萌え&ハーレム&ラブコメの部分が長すぎた感じでした。

間に2度の特番を行うアニメって珍しいですね。しかもCMにベータの着ぐるみをいっぱい作ったり…その分作画等にお金をかけてほしかったです。

最後のところで緊迫感あるお話でしたが、あまりにも緊迫感のないお話が長すぎてお腹いっぱいという感じでした。

ロボット(戦術機)が好きな方はいいのではないかと思います。

2クールあって、しかも深く細かい設定があっても台無しなる、そんな作品だと感じました。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 33

65.9 14 戦争で戦いなアニメランキング14位
輪廻のラグランジェ(TVアニメ動画)

2012年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (807)
3987人が棚に入れました
主人公・京乃まどかは故郷である千葉県・鴨川の海を心から愛する女子高生。「困っていることがあったら、助っ人しちゃう」のが売りの「鴨女ジャージ部」、ただ一人の部員として、今日も元気に活動中の17歳。ある日、謎めいた美少女・ランと出会ったまどかは、一目見て彼女を同志と思い込み、熱烈にジャージ部に誘う。ひょんなことから部員が増えて、まどかは大喜び。そればかりか、ムギナミという不思議な転校生がまどかのクラスにやってくる。ゆるふわな性格のムギナミは、軽いノリでジャージ部に参加。 まどか一人だった鴨女ジャージ部は、一気に三人に増え、やがて鴨川を守る希望の星となっていく…!

声優・キャラクター
石原夏織、瀬戸麻沙美、茅野愛衣、野島健児、吉野裕行、松岡禎丞、興津和幸、能登麻美子、浜田賢二、井口祐一、保村真、田中理恵、藤村歩、川田紳司、山口立花子、三森すずこ、浅倉杏美、南里侑香、野水伊織、森谷里美
ネタバレ

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

感激のコラボレーションここにありo(*^▽^*)o~♪

■輪廻のラグランジェの世界はこんなんですよo(*^▽^*)o~♪
Production I.G原作のオリジナルアニメーションで千葉県鴨川市が舞台となってるんですね♪
鴨川と鴨川シーワールドのイメージが強いですけど、山も近く海も綺麗な自然豊かな街並みを忠実にそして鮮やかな作画で描写しているのです♪

主人公の京乃まどか[kyouno]ちゃんはとっても明るくって元気な女の子!
困っている人がいると何でも手助けしたくなっちゃう性格で、鴨川女子高校での部活動も彼女にぴったりでした♪
その名は「ジャージ部」…(;・∀・)ハッ?
部員はまどか一人なのです…Σ(^∇^;)エッ! それじゃあ同好会じゃんw
活動内容…人助け(o^-')b グッ!
鴨女「ジャージ部」拡大を目標に毎日精力的に活動していると…ついに部員確保!?
ランと言う女の子と同士となったまどかは、彼女のお願いを聞くことに!!
「あなた、ロボットに乗れる?」‥‥‥‥‥‥ ∑(〃゚ o ゚〃) ヘッ!!
ランに出逢い手助けすることになった彼女の運命が大きく変わることになったのは言うまでもありませんでした( ゚∀゚ )

って事で「輪廻のラグランジェ」はロボットアニメなんですね♪
しかもロボットのデザインをNISSAN自動車のカーデザイナーがデザインを手掛けるという新しい試みがあったのですヽ(`▽´)/
女の子が乗るロボットらしく、女性らしい曲線美を生かしたデザインになっていて、デザイナーの大須田さんは普段内装のデザインを手掛けているので、ロボットのコックピットも洗練されていて見所の一つと言えるんじゃないでしょうか♪


■日記『まどかの一日♡』を読んだ私の日記 φ( ̄∇ ̄o)
◯月△日
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◯月■日
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◯月×日
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△月◎日
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△月◆日
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△月※日
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△月★彡日
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■月▽日
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■月★日
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■総評
この作品は思わぬところで忘れられない作品となりました♫
実はアニメの内容どうのこうのではないんですよね…(^o^*;
主題歌を初めて聴いたとき、あっ(゚o゚*)この曲いいかもって思ったんです!
そこで調べてみると…なんと知る人ぞ知るRasmus Faber(ラスマス・フェイバー)がプロデュースしているって…
アニメとJAZZが大好きなσ( ̄∇ ̄*)アタシにとっては衝撃的すぎて、オロオロヽ(-0-ヽ)Ξ(/-0-)/オロオロしてしまいました(^=^;
日本のアニメが大好きなスウェーデン出身のハウス・ミュージック・プロデューサーとして知っていて欲しい人なんですよねw
しかも中島愛ちゃんとのコラボなんてファンとってはヽ(*⌒∇^)ノヤッホーイ♪って感じでテンション
(´∀`∩)↑↑なのですw
さらにED曲の方でもアニメ『ARIA THE ANIMATION』との絡みもちょっとだけあったのです♪
Rasmus Faberについては後述してますので興味のある方は是非参考にしてみてくださいね(*^0゚)v

で、肝心のアニメの方は分割2クールの作品だったみたいですね♪
ってことは1期を観ただけで作品全体の評価するのは難しいのかなって思うんですけど、視聴するかどうかの判断基準は公式サイトの「まどかの1日」か最初の1話を見れば充分かなって思います♪
まどかの個性を前面に押し出したシナリオ構成となっていて、1期観る限りではロボットアニメというよりも、学園青春アニメって色合いが濃かったような印象だったのです。
なのでまどかの事を好きになれないとあまり面白味を感じられないかも知れませんね…でもわたしはまどかのこと大好きなので応援しながら観てましたけどね(≧ ౪ ≦๑)☆彡

ちなみにロボットアニメって、戦争背景ってとっても大切なファクターだと思うのですρ(・д・*)コレ
「何のために戦っているのか」っていう根本的な概念が希薄だったので、学園での明るいイメージもあってかメリハリがなく重みがない印象となってしまっていたのが残念だった気がします。
シェルターに避難する人々のシーン一つとっても、戦争に慣れているかのような落ち着きぶりで、イマイチ緊迫感が感じられないし、戦闘シーン自体が軽くかっこ良く魅せるだけのファクターとしかなっていなかった印象で残念でした。
もちろん必要以上に重いシリアス展開はこの作品には必要ないとは思うのですけど、せっかく鴨川の綺麗な街並みを忠実に描いているのですから、「戦争」に対してもうちょっと現実感と説得感のある作風に仕上げて欲しかったかなぁって思ったりもしましたC= (-。- ) フゥー
でも洗練された変形可能ロボットの「ヴォクス」の美しさを活かした優美な演出と、スピード感溢れる戦闘シーンはラグランジェらしく個性的で、甘美な気分にさせてもらいましたのでとっても良かったです(*^▽^*)

戦争のシナリオはseason2に期待するとして、キャラについてはまどかを筆頭に魅力的な面々が揃っていたと思います。
まどかの愛機「AURA」って『風』っていう意味の素敵な名前だと思うんですけど、「みどり」って呼んじゃうのがまどからしくってwまる。
過去に母を亡くして心を閉ざしていたまどかは、従姉のようこの姿を見て今の元気で明るく前向きな女の子になったわけですけど、その恩を還元するかのように鴨川を愛する気持ちや仲間を想う気持ちが良く表現出来ていたと思います。
ジャージ部の活動を通して、まどかを中心に鴨川の街や自然があり、そして仲間や住人達いて、とにかく一体感があって微笑ましく思いながらまどかを見ていました☆⌒d(*^ー゚)b グッ!!
まどかに引っ張られる形で親交を深めていった「わん!」と「かしこまり~!」の今後の活躍にも期待したいですね!
それではいざseason2へ≡≡≡ヘ(*--)ノ ………ミ(ノ;_ _)ノ =3…って録画出来てなかったのです…
(。>0<。)ビェェン


■Rasmus Faber(ラスマス・フェイバー)ってこんな人なのですρ( ̄∇ ̄o)
数々のハウス・ミュージックを手掛けてきたラスマスの魅力は洗練された音楽センスにあると思います(*^^*)
今でこそハウスプロデューサーとして活躍していますけど、若いころのジャズピアニストとしの経験が今の彼の楽曲に反映されているのだと思うのです。
ハウス系でありながジャズの魅力である自由な発想とアレンジ感を取り入れた流麗で迫力のあるサウンドは聴いていて楽しい気分になれるんですよね♪
そんな小気味良い楽曲が多いので、是非一度は聴いてもらいたいアーティストの一人です(^ー^* )フフ♪
ちなみに日本との関わりはアニメからだそうですw
坂本龍一さんや菅野よう子さんの影響を受けていることもあって、ラスマスがプロデュースした
「プラチナ・ジャズ - アニメ・スタンダード」シリーズはまさに必聴の価値ありですよ♪
とくに「オネアミスの翼」なんか鳥肌モノです♪古っww
そんな「プラチナ・ジャズ」と坂本真綾さんに楽曲提供した「sayonara santa」のPVをどうぞ(^^♪

★「プラチナ・ジャズ」より『星間飛行』
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★坂本真綾『sayonara santa』
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■MUSIC♫
OP曲『TRY UNITE!』
 【作曲・編曲】Rasmus Faber【歌】中島愛
 いきなり第一声が「ジャージ」で始まるって(*≧m≦*)ププッちょっとストレートすぎw
 でも久しぶりに中島愛さんのハイテンポで疾走感ある曲なのでいいですね♪
 とにかくラスマスとのコラボが聴けたのが何よりも嬉しかったです(^^♪
 「まるっ」が「キラッ」っ聴こえるのはσ( ̄∇ ̄*)アタシだけではないはずw

ED曲『Hello!』
 【作詞・作曲・編曲】 北川勝利【歌】中島愛
 ROUND TABLE featuring Ninoという名前でも活動している北川さんと言えばわかる人が多いはず♪
 アニメ『ARIA THE ANIMATION』の主題歌「Rainbow」「夏待ち」など提供してくれてました(^▽^)
 どちらかと言えば『Hello!』の方が笑顔と優しさが満ち溢れてくるような中島愛さんらしい楽曲だとおもいます♪


挿入歌『ジャージ部の歌』
 【歌】まどかw 
 貫け~♪    走れ~♪    ジャージ部魂~♪
 逃げるな~♪  攻めろ~♪   ジャージ部魂~♪
 ひたむきに~♪ 真っ直ぐに~♪ ジャージ部魂~♪ 


2012.01.22・第一の手記
2012.09.09・第二の手記(追記:■総評、■Rasmus Faber~、■MUSIC♫)

投稿 : 2025/02/08
♥ : 44

だわさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

視聴終了!分割2クール残りは7月~放送(´・д・)

1月~12話、7月~12話の分割2クール。
「機動戦艦ナデシコ」の佐藤竜雄×XEBEC作品。
本作は日産自動車との共同プロジェクト作品。
オリジナルロボットアニメ。
OP/EDは超時空シンデレラ 中島 愛


以下感想
女子的ロボットアニメということで、スタイリッシュなデザインの可変系のロボットに元気な女の子が乗り込んでバトルするっていう、なんとも暑苦しさのない綺麗な展開。

なのだが…盛り上がりに欠ける。
というかむしろそこまで盛り上げようとする意思の感じられない内容だった気がする。あくまでキャラ背景と雰囲気理解、露骨な鴨川押しを前面に押し出すための1クール目といった印象でした。最終回(1クール目12話)についても盛り上げるというよりはきれいに区切る方向に力を注いでいたように感じました。そんな感じで、区切りポイントとしてはスッキリ区切ってくれたので、その点では気持ちいいです。

個人的な希望としては、1クール目はあくまで雰囲気紹介の位置づけで、2クール目で芯のあるしっかりとしたシナリオを用意しておいて欲しい感じです(・∀・)


ってか、主人公の「まるっ!」
っての、あれ、この作品の個性を象徴するいいアクションだと思うんだけど、全然好きになれんわwwwwww

以上


※※※※※※※※※※※※※※※※※※

以下は視聴前のレビューです

※※※※※※※※※※※※※※※※※※


以下コメント

オリジナルロボットと聞くだけでなんとなく期待してしまう人、多いんじゃないでしょうか^^
とってもおいしそうな感じなのに、イマイチスタッフから伝わってくる空気感がわからない不思議な作品。
1話見る限り、テーマ性はまだ不透明だけどロボットアクションはなかなか良い感じv
作画が明るいイメージなのが印象的。
ロボットで
ジャーマンスープレックスホールド3カンKOとかなかなかないだろww


女の子中心ロボットものっぽいので、とても新鮮な感じのこの作品。とりあえず難しさは無いみたいですw
分割2クールというボリュームで何を描くのか気になるところ!!

投稿 : 2025/02/08
♥ : 27

ワタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

盛り上がりに欠ける・・・

ヘコむのも、笑うのも、3人いっしょ。

舞台は千葉の鴨川。"ジャージ部"として人助けに奔走する本編の主人公・京乃まどか
突如鴨川に襲来した未知の敵が、彼女の運命を一変させる・・・全12話

全体的な印象、見所としては
・可愛くエロく百合っぽく描かれるメイン3人の女の子
・一定のクオリティはあるメカアクション
・露骨な鴨川アピール

まどか、ラン、ムギナミ、3人の間のわだかまりが解け、絆が結ばれるまでの過程は良かった
しかし、どうにも盛り上がりに欠けるストーリー展開
エンジンかかってきたと思ったら急ブレーキ、みたいのが多かったです
最終回もちょっとなあ、ひとまずの区切りをつけるために強引に終わらせた感がプンプン

分割2クールなんでしたね
一期で存分に鴨川をアピールしたところで
二期で鴨川を離れ、宇宙大戦争的なものをやってくれるのでしょうか?
伏線もきっちり回収してくれることを期待します

それにしても、まるっ! は流行らなかったですねw
あれ結構好きなんだけどなー

投稿 : 2025/02/08
♥ : 27

75.0 15 戦争で戦いなアニメランキング15位
終末のイゼッタ(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (799)
3923人が棚に入れました
西暦1939年、帝国主義国家ゲルマニア帝国は突如隣国に侵攻を開始した。その戦火は一気に欧州全域へと拡がり、時代は大戦の渦に巻き込まれていく。そして1940年、ゲルマニアはその矛先を美しい水と緑に恵まれたアルプスの小国エイルシュタット公国に向けようとしていた。

声優・キャラクター
茜屋日海夏、早見沙織、内田彩、東山奈央、花澤香菜、諏訪部順一、高橋広樹、花江夏樹、KENN、細谷佳正、遊佐浩二、置鮎龍太郎、間島淳司、平川大輔、森川智之、山寺宏一
ネタバレ

東アジア親日武装戦線 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

愛が恐れているのは、愛の破滅よりも、むしろ、愛の変化である。終末に咲き乱れる美しき死生観にこそ我々は魅了されるはずだった。

■Staff
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■Cast
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グロス請のイメージが強い亜細亜堂制作のWW2を背景とした「魔法+ミリタリー+美少女」のオリジナル作品です。

(設定関係)
軍事関係の設定考証は戦車雑誌で有名な月刊PANZERがクレジットされていましたので、まず間違いないでしょう。
本作の軍事設定詳細は下記の雑誌で特集されています。
興味のある方は御覧になるといいでしょう。
なお、同誌の記事はまとめサイトへも転載されているようです。
『PANZER 2016年11月号/PANZER Nov.2016』

12月22日最終稿
12月22日文字数オーバーの為更に6話、7話メモも削除編集
【総評】
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(1)作画
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(2)声優
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(3)キャラ
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(4)音楽
OP曲『cross the line』、ED曲『光ある場所へ』とも良曲です。
私事ですけどDLします。
ネタバレレビューを読む
(5)物語
ネタバレレビューを読む
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【考察】「ドイツの核兵器について」
もう、本作のレビューを書く機会はありませんので、各話メモで未稿でした「ドイツの核兵器について」に触れたいと思います。※長文なので畳みます。
ネタバレレビューを読む
----------------------------------------------------------------

※第1話から第7話までのメモは文字数制限の為削除。

第8話メモ
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第9話、第10話一括メモ
諸般の都合により第9話のレビュー時期を逃したので一括します。
ネタバレレビューを読む
もうクールも残り少ないし、11話は相当詰め込んでくるだろうな。

第11話メモ
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【最終回】
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/02/08
♥ : 76
ネタバレ

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

戦争+魔女=?(絶賛レベルではないですがまあまあ面白かった)

原作なしのオリジナルTVアニメ作品。

W主人公二人(公女フィーネと魔女イゼッタ)の名前を合わせると、タイトルの『終末のイゼッタ』になる(?)といういきなりのタイトルネタ回収…。
(真面目なドイツ語のタイトル "Izetta, Die Letzte Hexe" は「最後の魔女、イゼッタ」の意味。"fine" はイタリア語での「最後」の意味なので本気にしないでくださいね…。)

話の設定としては、現実に似ているっぽい架空の歴史を舞台とする『GOSICK』方式ですが、年代は『GOSICK』よりも後で第二次世界大戦相当の時代が舞台です。似たような設定の『ストライクウィッチーズ』よりはリアル寄りな感じ。

国の名前はぼかしてあるけど、モデルとしている国はまあ普通にわかる。

エイルシュタット(フィーネの故郷)= リヒテンシュタイン
ゲルマニア帝国 = ドイツ第三帝国(あえて「第三帝国」表記(笑))
ブリタニア = イギリス
テルミドール = フランス
ウェストリア = スイス
リヴォニア = ポーランド

ゲルマニアがリヴォニアに電撃侵攻して同盟国のブリタニアとテルミドールが参戦することで欧州大戦となったという経緯もほぼ史実通り。

ゲルマニアの使用している兵器も当時のドイツ軍が使用していたものがモデルになっているようですね。

そしてエイルシュタットでは、ドイツ語が話されているっぽい。そして史実のリヒテンシュタインとはきっと異なる過程を経てネタバレレビューを読む終戦を迎えます。

ネタバレレビューを読む

なお、作中登場兵器の実戦投入時期は史実と若干のズレがある模様。それを細かく気にするのか、あるいは戦史自体が異なっているから気にしてもしょうがないと考えるかで視聴者の軍事面の描写に関する評価は別れるかも。

ちなみに私は「戦史自体が異なる」派かなあ。あと、フィーネとイゼッタの関係をあえて性的なものに見えるように演出している感があるのも賛否別れるかなあ…。

音楽については、特に劇中音楽はかなり良かったと思います。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 62
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

第二次大戦を下地にした魔女と王女の物語…信じ尽くす大切さを問う物語

この秋、ユーフォ二期とともに期待した作品でした。第二次世界大戦のヨーロッパをモチーフに、小国の皇女が大国に立ち向かう。それに加わる魔女、これは面白そうだし、1話で引き込まれてしまいました。展開しだいではそうとうな作品になる予感がしました。

1話…あっという間に引き込まれてしまいました
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2話…二人の絆
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3話…最終兵器魔女
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4話…魔女の秘密
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5話…探り探られ
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6話…貴重な眼鏡君
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7話…いっしょにおいで
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8話…スパイと近衛の小さな恋物語
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9話…展開急変、あぁ…ヤバい…
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10話…絶望か、希望か、どっちに進む?
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11話…そういう展開になるよね…
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12話(最終回)…「地球のみんな!ちょっとずつ元気を分けてくれ!」
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第二次世界大戦をトレースしたこの物語。キャラは本当に良かったです。イゼッタは最後の最後までブレませんでした。とにかくフィーネのために戦い、やり遂げました。綺麗な衣装着てボロボロになるイゼッタの姿は切なかったです。フィーネは小国ではあるが国王として苦労と悩みを抱えながらも国のために戦いました。エイルシュタットの幹部、ゲールの幹部、それぞれ曲者揃いだけど個性強くてそれが絡んで物語を盛り上げました。

ストーリーは12話でギリギリまとめた感じは否めません。世界観が大きいのに、こじんまりとテンプレのようなまとめ方です。これだけのキャラと内容なら二期とは言いません、せめて5話くらい余裕があったらもっといい作品になったと思います。映像は好きでした。特に戦闘の場面は滑らかで迫力ありました。

魔女と王女の世界を変えるための戦い。戦争をモチーフにしてますが、人間の物語が強くなってます。期待分のものは見れたように思います。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 53

69.9 16 戦争で戦いなアニメランキング16位
神撃のバハムート GENESIS(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (708)
3345人が棚に入れました
ここは<人><神><魔>あらゆる種族の入り交じる神秘の世界ミスタルシア

かつて、黒銀の翼持つバハムートにより世界は終焉の危機に瀕した。
しかし<人><神><魔>は種族の垣根を超えて共闘し多大な犠牲をもってその力を封印した。
そして、封印の鍵を二つに分け、<神>と<魔>それぞれが有することとなった。その鍵が決して一つになることのないように。

それから二千年以上が経ち、世界は安寧の中にあった。いつしか<人>はバハムートを唯一無二の存在と考え、恐れ崇めるようになっていた。
そんな或る日、決して盗まれるはずのない<神>の鍵がひとりの少女によって奪われる。

世界の近郊が緩やかに崩れはじめた。

バハムートが復活の咆哮をあげるとき、世界はまた絶対的絶望の淵に沈んでいく。

世界よ、滅べ。
誰かが、ただ切に願った。

声優・キャラクター
吉野裕行、井上剛、清水理沙、平田広明、潘めぐみ、岩崎ひろし、森久保祥太郎、森田成一、喜多村英梨、小山剛志、沢城みゆき、藤村歩、蒼井翔太、辻あゆみ、大関英里、玄田哲章、津田健次郎

米麹米子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ハリウッドレベル

好みは別れるかもしれないけれど
3D駆使してるし、作画も抜群。
今期で一番凄いのでは…と
正直、驚きました。
洋画といいますかハリウッド作品見てる感じでした。
音響も5.1chサラウンド。
迫力も抜群です。
ただ、このクオリティで1クールもつのか謎が残ります。
それぐらい凄いし、よく動くし。
BGMも壮大です。


本格ファンタジー作品。
絵を描いておられたのはベルセルクの方かしら…これ気に しないでいいですw

監督にさとうけいいち(TIGER & BUNNYで有名ですね)
音楽に池頼広
アニメーション制作MAPPA
結構な拘りを感じさせる陣営です。

あらすじは、マトモなのはあにこれのを見て頂くか何かしてくださいw
簡単に説明すると、はだかんぼのおにゃのこが道案内せよ!って話ですw
この説明かなり酷いけど、内容はしっかりした内容。
ソシャゲ原作らしいですが、オリジナルということで
知らなくても、ゲームやってなくても特に気にせず見られます。

10月6日TOKYO MX
BS11は、10月8日水曜日の深夜0時
その他は公式で調べてくださいw
多分、ほぼ放送あるところは10月6日かと思います。

にこにこでは
「神撃のバハムート GENESIS」1話上映会
放送予定 10/06 26:05 -  タイムシフト予約

それ以外で見れないけど見たい方は…ごにょごにょして下さい(;´∀`)

OP「EXiSTENCE」
歌 - SiM

資金力というものは本当に凄い。
通常だと、アニメ制作決定してから
スタッフ確保の流れなのだけれど
この作品は支払いが良いせいか
逆争奪戦みたいになっている模様。

内容も面白いし、他とは比較にならないものを見せつけられると
ソシャゲ業界でも何でもいいのでお金沢山だしてくれないかな?って思う。

…アフロが格好良く見えて来る謎。
愉悦部員がいる…。


見終わって…

ルパン系が好きな人は好きじゃないかな。
最後迄作画や演出は素晴らしかった。
最終話なんて鳥肌もの。
格好良くて、惚れるレベル。

続編があったら見て見たいし、別のお話でも良い。
凄くクオリティ高くて久々に感動してしまった。
ソシャゲって点と、タイトルで損してるなって感じ。
まるで映画をみているようだったよ。

勿論お気に入りに直行です。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 66

PPN さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ゲーム原作のお手本にヾ(o´∀`o)

多種族が存在する世界で巻き起こる
混沌を描いたファンタジー作品。
全12話。
原作:ソーシャルゲーム


キーワードはバハムートの復活。
世界を破滅に追い込む力を持つこの竜の復活を巡り
天界と魔界、人間界がそれぞれの立場や思惑で
せめぎ合い、交戦していくストーリー。

いや~クオリティの高さに本当に驚きました。
そして見事に引き込まれました(*´艸`)

しっかりと作り込まれたストーリーに
迫力あるCG、丁寧な仕上りの作画と
世界観を上手に表現している色使いは
まるで劇場版のようでした。

キャラの特徴を活かす各シーンのカメラアングルや
バトルシーンにセリフ回し、BGMなどなど
どの演出も素晴らしかったと思います(・∀・)v

また声優陣も好演。
ちょっと軽薄な面と熱い想いを持ち合わせる
主人公・ファバロ役の吉野裕行はまさにハマり役。

ゲーム販促とは思えない程のクオリティを
ラストまで維持してくれた点は高く評価したいです。
もっと評価されても良い作品だと思います!


ソーシャルゲーム全盛の時代。
やはりソーシャルゲーム原作作品も
どんどん増えて行くのでしょう。
予算や時間の都合などあるとは思いますが
ぜひ、この作品をお手本にしてほしいです!
そしたらゲームやりますw

続編を作って貰いたい作品ですね!
男女隔たりなくオススメしたい1本(*´∀`*)ノ





《キャスト》

ファバロ・レオーネ(CV.吉野裕行)
カイザル・リドファルド(CV.井上剛)
アーミラ(CV.清水理沙)
リタ(CV.沢城みゆき)
ラヴァレイ(CV.平田広明)
ジャンヌ・ダルク(CV.潘めぐみ)
バッカス(CV.岩崎ひろし)
ハンサ(CV.森久保祥太郎)
シャリオス13世(CV.玄田哲章)
アザゼル(CV.森田成一)
ケルベロス(CV.喜多村英梨)
パズズ(CV.小山剛志)
ルシフェル(CV.櫻井孝宏)
ベルゼビュート(CV.大友龍三郎)




《主題歌》

OP
『EXiSTENCE』/SiM
ED
『Promised Lond』/清水理沙

投稿 : 2025/02/08
♥ : 55

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

完全に今季のダークホースでした。

Cygamesが開発・運営するソーシャルゲームを

原作とする作品です。全12話、ゲーム未プレイ。


賞金稼ぎであるファバロは賞金首を捕まえながら

やっていたがある出来事をきっかけにアーミラに悪魔の

契約をかけられてしまう。そしてアーミラの目的である

ヘルヘイムまで行くこととなってしまった・・・


タイトルはTVのCMでよく聞いていたのでこのアニメをする

と知ったときはまあ気にはなるがよう分からん話になるの

だろうと思ってとりあえず見てみるかという感じでした。

でも一話を見てなんだこのクオリティの高さはと思いました。

それに意外と面白そうかもという感じでした。


王道の冒険ファンタジーという感じのストーリー展開でした

が絵がものすごくカッコイイというか綺麗というかとりあえず

すごくていつの間にかハマっていました。


完全に、期待をしているどころか全く期待していなかった作品

だったのでここまで出来が高いとは思わず、完全に今季の

ダークホースでした。

全部繋げて放送したら長編映画と言ってもおかしくないくらい

の作品でした。

◆個人的点数評価 80.759点

投稿 : 2025/02/08
♥ : 51

72.9 17 戦争で戦いなアニメランキング17位
新機動戦記ガンダムW[ウイング](TVアニメ動画)

1995年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (574)
3283人が棚に入れました
A.C.195年、宇宙コロニー居住者達の一部レジスタンスは、強引な武力支配を続ける地球圏統一連合とそこに潜む軍事秘密結社OZの壊滅のため、「オペレーション・メテオ」を発動し、開発した5機の「ガンダム」と5人のパイロットを地球に送り込み、世界各所でOZへの破壊行動を図る。しかし、作戦は事前にOZに傍受されパイロットのひとり、ヒイロ・ユイは地球降下時に撃墜され、連合軍高官の娘リリーナに正体を知られてしまう。ヒイロはリリーナに「お前を殺す」と告げるが…。
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

終わりにして、始まりのガンダム

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
歴代のガンダムシリーズの中でも、1つのターニングポイントになった作品です。この作品を、「是」とするか「否」とするかで、多分、ガンダムファンの中でも真っ二つに割れるかと思います。

自分は、「V」「W」「X」あたりがリアルタイム視聴世代なんで、やっぱり好きっすね♪

【視聴終了(レビュー)】
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/02/08
♥ : 38
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ツッコミどころ多くて逆に楽しめる中二病ガンダム!

※騎士道とはそもそも中二病の産物である(ドン・キホーテを読めば明らか)。

少し前に『機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ』のレビューに、「こういう“任侠ガンダム”じゃなくて“騎士道ガンダム”を観たいものだ」と書きましたが、そういえば以前視聴した『ガンダムW』って結構中二病っぽかったな?と思いだして再視聴して観ました。

※制作情報追加&各話評価パートのみ更新。
※以下、以前の感想。

◆総評

数あるガンダム・シリーズの中でも、「ガンダムに一切乗らない・操縦しない」女性キャラクターを主人公に設定し、彼女の周囲に協力者(あるいは時に敵対者)となる色とりどりのイケメン・パイロット達を配置して、あからさまに女性ファン獲得を狙った作品は、本作くらいではないでしょうか?

そういう意味で本作は、

(1) とくに序盤(第11話まで)は、なかなかインパクト強くて惹き込まれたのですが、
(2) 制作途中で監督が実質的に交替してしまう、というアクシデントもあって、第21話以降はシナリオがどんどん支離滅裂になっていってしまい、真面目に話の筋を追いかけるのが虚しくなってしまいました(※つまり、シナリオ面では駄作)。
(3) それでも、主人公の少女リリーナを始めとする登場キャラクター達がそれぞれ個性的に描かれているのが幸いして、何とか最後まで(色々突っ込みを入れつつも楽しく)視聴し終えることが出来ました。

以上から本作の感想をひとことで纏めると、シナリオ自体は突っ込みどころが多いけど、①男性は「妹もの」、②女性は「イケメン動物園」としてまずまず楽しめる「キャラ立ちガンダム」ということになるかと思います。

従って・・・


◆本作をお勧めしたい人1(妹プリーズ!な人)

'80年代ガンダムつまり《宇宙世紀シリーズ》の実質的な主人公である仮面の男「赤い彗星」ことシャア・アズナブル(本名キャスバル・ダイクン)は、ネタバレレビューを読むをもっていました。

それに対して、本作の重要キャラである仮面の男「ライトニング・カウント(稲妻の伯爵)」ことネタバレレビューを読むは、ネタバレレビューを読むをもっています。

そして、《宇宙世紀シリーズ》ではネタバレレビューを読むが登場しましたが、本作でもネタバレレビューを読むが登場します。

さらにその後、本作TVシリーズ終盤にはネタバレレビューを読むが登場し、そして続編OVAにはネタバレレビューを読むが登場する・・・となると、これはもう《宇宙世紀シリーズ》をオマージュした作品といって良いのかも知れません。

但し、《宇宙世紀シリーズ》 では、シャア・セイラ兄妹のうち、物語が兄シャア(本名キャスバル)の方にばかり偏っていて、妹セイラ(本名アルテシア)についてはサイド・ストーリーとなる『ガンダム THE ORIGIN』を含めても未だ全然エピソードが物足りないのに比べると、本作は、兄の側以上に妹の側のエピソードを丁寧に描き出しているので、《宇宙世紀シリーズ》 を見て「もっと妹プリーズ!」と叫んでしまった人には、本作はとくにお勧めできるのではないでしょうか。


◆本作をお勧めしたい人2(イケメン動物園プリーズ!な人)

本作の主人公リリーナは男性向けアニメによく出てくるような「テンプレ萌えキャラ」とは真逆の、かなり面倒くさい一面も備えた等身大の女性キャラとして描かれており、逆に彼女に関わってくる少年キャラ達の方が「テンプレ萌えキャラ」化しているので、そういう「美少女動物園」ならぬ「イケメン動物園」が好きな人にもお勧めできる作品ではないでしょうか。


◆作品別評価

(1) 新機動戦記ガンダムW (TVシリーズ)     ☆ 3.8 (49話)
(2) 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz (OVA) ☆ 3.5 (3話)
(3) 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 特別篇 ☆ 3.6 (OVAを再構成)
--------------------------------------------------------------
  総合                    ☆ 3.7   (計52話+劇1)


◆制作情報(TVシリーズ)
ネタバレレビューを読む


◆視聴メモ(※主に本作の突っ込みどころ)
ネタバレレビューを読む


◆パート別評価(TVシリーズ)

(1) オペレーション・メテオ編 ★ 4.1 (第1~11話)(11話) ※ヒイロ含む5人のGパイロット
(2) オペレーション・ノヴァ編 ★ 4.0 (第12~26話)(15話) ※トレーズ&レディ・アン
(3) 総集編           ☆ 3.0 (第27~28話)(2話) 
(4) サンクキングダム編   ☆ 3.7 (第29~40話)(12話) ※リリーナ
(5) 巨艦リーブラ降下編   ☆ 3.7 (第41~49話)(9話) ※ミリアルド
------------------------------------------------------------
  総合             ☆ 3.8 (計49話) ※上記は各パートの中心キャラ


◆各話タイトル&評価(TVシリーズ)

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

※アフターコロニー (After Colony, A.C.) 195年の物語

=========== 新機動戦記ガンダムW (1995年4月-1996年3月) ===========

 - - - - - - OP「JUST COMMUNICATION」、ED「It's Just Love」 - - - - - -
ネタバレレビューを読む

  --------------------- シナリオの切れ目 ----------------------
ネタバレレビューを読む

  ----------------- ここより2話はほぼ総集編 -------------------
ネタバレレビューを読む

  --------------------- シナリオの切れ目 ----------------------
ネタバレレビューを読む

 - - - - - - - - - OP「RHYTHM EMOTION」、ED(変わらず) - - - - - - - -
ネタバレレビューを読む
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)12、☆(並回)17、×(疑問回)20 個人評価 ☆ 3.8


◆制作情報(OVA/劇場版)
ネタバレレビューを読む


◆各話タイトル&評価(OVA/劇場版)

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

※TV版ラストから1年後(AC196年)の物語

======= 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz (OVA) (1997年1-7月) ======
ネタバレレビューを読む
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)1、☆(並回)2、×(疑問回)1 個人評価 ☆ 3.5

ED 「WHITE REFLECTION」


==== 劇場版 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 特別篇 (1998年8月) ===

全1話 ☆ 3.6 ※OVA版全3話を劇場公開用に再構成+新規カット追加、90分

主題歌 「LAST IMPRESSION」



◆最後に「完全平和主義」というアイデアのゴリ押し傾向について一言

本作を見始めた当初は、サムネ画像にある5人の個性豊かなイケメン・パイロットを取り揃えた《複数ガンダム・複数パイロット》の純粋エンタメ作品なのだろう、と軽く思っていたのですが、視聴を進めていくうちに、

①この5人は、ただの戦闘要員で、
②本作の物語の根幹は、『完全平和主義』という理念を実現するため奔走する某国王族の兄妹、および彼らに協力ないし敵対しつつ互いにそうした理念の実現のために戦う理想家たちの必死の活躍を描き出すことにあるらしい・・・ということが分かってきて、「あれ?そんな作品だったの?」と、ちょっと肩透かしを喰らった気持ちになってしまいました。

本作の制作者の意図としては、登場キャラ達が懸命に追求するこの「完全平和主義」という、何だか脳味噌お花畑っぽいアイデアを、視聴者に宣伝して同調者を得たかったのかも知れませんし、逆に、そうした大仰(おおげさ)なアイデアを訴える人達の思考や行動の支離滅裂さを揶揄したかったのかも知れません(そのどちらなのかは、判然としません)。

※因みに本作の数年後に制作が始った『機動戦士ガンダムSEED』シリーズにも似たようなアイデアが扱われていますね)。

但し、そういう特定のアイデアのゴリ押し傾向は、本作の場合、そのシナリオの破綻によってほどほどに希釈されており、そうしたシナリオの支離滅裂さによって、逆に本作はエンタメ作品として救われたような印象が残りました(本作のことを「俺の妹がこんなに完全平和主義なわけがない」と突っ込みたくなった所以)。

そういう意味で、本作は、個人的な位置づけとしては、
(1) シナリオ自体は余り評価できないけれども、
(2) 主にキャラクター面で可愛げがあって《憎めない作品》となりました(そういうキャラの可愛さ成分が本作よりも不足気味の『ガンダムSEED』シリーズよりも個人的に好印象なくらいです)。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 28
ネタバレ

ヒロトシ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

思春期を殺した少年の翼

一言で言うと『雰囲気アニメ』なんですよねw

設定は割と面白いものが揃ってますが、それを5人のパイロットの視点でストーリーを展開しようとしたので、物足りない点がちらほら出てきてしまった。おかげで登場人物に共感するには些か枠が足りず、結果として何だか分かりにくい作品になってしまったなあという印象です。起承転結に至るまでの過程が充分に視聴者に説明されないので、唐突な展開に面食らった人も多かったと思います。私もその1人です。しかし登場人物の芝居がかった台詞や行動が意外に面白く、そこがかなり癖になる、歴代ガンダムシリーズの中でも異色の作品ではないかと思います。

雰囲気アニメらしく、ガンダムもやたら強いです。今までの作品でもガンダムは割とスペシャルな機体として描かれていましたが、これはもう段違い。ネタバレレビューを読む

そうそう、後このガンダム一見凄く真面目なアニメに見えるんですが、実はシュールなギャグもちらほらあったりするんですよ。ぶっちゃけガンダムシリーズで一番笑える作品かもしれない。

ネタバレレビューを読む

レビュータイトルにもなっている『思春期を殺した少年の翼』はこの作品の中でも屈指の名BGMです。特撮・ドラマ・映画の音楽も手掛ける大谷幸さんの渾身の作品だと思います。戦闘シーンを迫力満点に彩る迫力あるメロディーもさることながら、タイトルもこの作品の雰囲気に合っており、ガンダムWを象徴するBGMと言えるのではないでしょうか。

余談ですが、この作品ダブルオーに似ている所が多々あったりします。ヒイロとリリーナの関係や作品のキーとなるオペレーションメテオ等等。ダブルオーを見ている人で本作を見ていない人は一度手にとられてみてもいいかもしれません。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 24

70.6 18 戦争で戦いなアニメランキング18位
ラーゼフォン Rahxephon(TVアニメ動画)

2002年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (549)
3229人が棚に入れました
翼ある巨神が歌うとき、世界の調律がはじまる…。
21世紀の初め、日本の首都・東京は外部侵入者の『MU(ムウ)』により、その全体を半球状の物(東京ジュピター)によって外部から隔離されてしまった。
それから数年後、東京に暮らす神名綾人は模試会場へ向かう途中、電車事故に遭う。助けを呼ぼうとした綾人はその途中で神秘的な少女『美嶋玲香』と出会い、彼女に導かれるまま、東京の地下神殿にたどり着く。
その時、突如東京上空に現れた巨大な「何か」が放つ「歌」に共鳴した綾人は神殿内で倒れてしまう。混濁した意識の中、綾人が囁いた言葉、「ラーゼフォン」。そのとき何ものかが覚醒する。綾人こそ、この世界運命を握る鍵である時間調律師…MUとこの世界を変革する能力を持った人間だった。綾人が真の目覚めを果たし、巨大な神像"ラーゼフォン"と一体化したとき、世界は崩壊の淵に立たされる…。

イムラ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

好きなのにつまらないという不思議

<2024/6/2 追記>
自分の中で評点の基準を変えたので、修正レビューです。
(3.8→3.4 100点満点換算で60点)

世界観、メカやキャのデザイン、人物造形、映像の全てが好み
脚本がとっ散らかっていることで台無しに
頑張って理解すればおもしろい脚本なのかもしれないけど、わかりにくい脚本は自分は苦手です
わざと多数の脚本家で各話毎に色を変えたのが失敗
あ、でも高山文彦さん脚本の第19楽章「ブルーフレンド」は名作ですよ



<2017/9/11初投稿>

この雰囲気、キャラクター、絵柄、音楽全て好きなんです。ヘミソフィアは今でもたまに聴いてますし。

なのに全部観るとなぜかつまらない。
なぜか、というかシナリオがとっ散らかってるからなんですが。
他の方も多くが似たような感想持たれてるようですね。
そういう意味では怪作の部類なんでしょうか。

童貞声優の冠を戴く声優さんが主役のデビュー作。
という意味での印象も強いです 笑

作り直してくれないかなー。
脚本変えて。
もう今では無理なんでしょうけど。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 23
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

エヴァもどきの一言で済ますのは惜しい、感情描写が細かい《セカイ系面白作》

アニメ史を紐解くと、1990年代後半の『新世紀エヴァンゲリオン』の大ヒットが刺激となって、ロボットもどきの機体(*)による戦闘シーンをアクセントとしつつ、そのパイロットと周辺の支援要員や指揮官の精神的苦悩や恋愛模様や成長を、世界全体の運命とリンクさせつつ描き出す《セカイ系》作品が幾つも制作された時期があった(らしい)。

(*)エヴァ以前に主流だった『機動戦士ガンダム』のような、人間が一から開発したロボットではなく、何らかの謎生物に改造を施してパイロットが乗り込み操縦できるようにした機体。

そうした「エヴァ・フォロワー」ないし「エヴァもどき」と呼ばれがちな1990年代終わり~2000年代前半のロボット・フォーマットの《セカイ系》作品群の中で、単なるエヴァの劣化品に留まらない独自の魅力を備えた作品として、『交響詩篇エウレカセブン』及び、本作『ラーゼフォン』がしばしば挙げられる(ようである)。

・・・ということで、今でもアニメ批評サイトなどで時々名前が挙がる本作についてTV版(全26話)+劇場版を一括視聴してみました。


◆総評

(1)TV版

・「エヴァもどき」というよりは第1話のネタバレレビューを読むや第2話のネタバレレビューを読むにみるように明らかに意識的にエヴァの設定を「本家取り」している。
・シナリオの展開が早く一話一話が濃いので、視聴中なかなか気が抜けず、「ながら見」が困難(褒め言葉)。
・《展開の早さ》だけでなく《個々のキャラクターの感情描写も肌理(きめ)細かい》点が好印象(※第5話「ニライカナイ」でそういう作品だということに気づいて好印象を持った)。
・但しロボットもどき同士や軍艦や戦闘機とのバトル・シーンの迫力は殆ど期待できない(そこが本作の見どころではない)
・第1話から終盤の第22話まで満遍なく楽しめ、とくに第19話「ブルーフレンド」が本作屈指の見どころのある回となった。
・しかし第24話からのラスト3話の展開は説明不足にも程があると言いたいほどの支離滅裂さで、ここで大きく評価を落としてしまった(※ここでもエヴァのラスト2話が支離滅裂だったのと似ている)。

(2)劇場版

・TV版の複雑に入り組んだ登場キャラクター達の人間関係をバッサリ整理して見易くなっている。
・とくにTV版では主人公(神名綾人=17歳の高校生)に絡んでいた多数の女性達のエピソードをすっかり削り落として、ネタバレレビューを読むだけに絞り、かつ彼女らの新規エピソードを追加して「恋愛アニメ」としてもそれなりに見れる作品に仕上げている。


→ということで、個人的な評価としては、

(1) TV版の方はラスト3話の×(疑問)回連発が祟って ★ 4.0
(2) 劇場版の方はTV版の謎もちゃんと説明しているので ★ 4.3

となりました。
※因みに、私の『交響詩篇エウレカセブン』の個人評価は ☆ 3.7 なので、それに比べるとかなりの高評価ということになります。


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回


=================== ラーゼフォン (2002年1-9月) =================

ネタバレレビューを読む 
------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)14、☆(並回)7、×(疑問回)3 ※個人評価 ★ 4.0


OP 「ヘミソフィア」
ED 「夢の卵」


============ 劇場版 ラーゼフォン 多元変奏曲 (2003年4月) ==========

全1話 ★ 4.3 ※TV版の総集編だが、ストーリーおよび設定を一部変更



◆その他(メモ書き)

・第11話に出てくる用語 「IMPROVISATION」 (即興演奏)
・本作をお勧めする人→「エヴァンゲリオン」の女性キャラのうち、綾波レイや惣流アスカ・ラングレイよりも、葛城ミサトや赤木リツ子の方が好きな人?

投稿 : 2025/02/08
♥ : 21

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

キャッチフレーズは「美と神秘に彩られた究極のSFロボットアニメ」

前から気になっていた作品ですが、中々視聴の機会が取れず未視聴のままでした。
今回お盆休みを使って視聴しましたが・・・2002年の作品としては相当綺麗な作品だと思いました^^

物語は、2013年2月に世界は滅びの時を迎えるのですが、その時奇跡的に生き残った人口2,300万人の東京が舞台となっています。
この作品の主人公は、高校生の神名綾人・・・彼はとある朝、友人と学校に向かう途中の地下鉄の中で脱線事故に巻き込まれてしまいます・・・
多くの怪我人が発生した中、綾人の友人も怪我していた事から、助けを呼びに外に出た彼は愕然とします・・・
頭上の空を往来する戦闘機やミサイルの数々・・・一方地上では戦車が必死の攻防を行っている惨状を彼は目にするのです・・・
何が起こっているか分からない状況の中、同級生の美嶋玲香に出逢い避難先を探していたところ、怪し気なスーツの2人組が綾人をどこかに連行しようとするのですが、それを突如現れた紫東遥が阻止して今度は彼女が綾人の身柄を拘束しようとするのです。
綾人と玲香は地下鉄に乗り込み逃げ切る事に成功するのですが、その地下鉄の向かった先は「世音神殿(ぜふぉんしんでん)」という場所でした。
この神殿で玲香は歌い・・・綾人は「目覚めて」という声を聞き・・・卵が割れて・・・ラーゼフォンが登場し、壮大な物語が動き出すのです・・・

導入部分だけ見ても相当な設定が盛り込まれている作品ですが、これは序章のほんの一部に過ぎません。
綾人は「真実を知りたい・・・」という言葉を何度も用いますが、その位状況把握の難しい作品だと思います。
でも、一旦入り込んでしまえば、綺麗な作画と美しい音楽を肴にして思い切り満喫できる作品だと思います。

主人公の神名綾人は、17歳の高校生でラーゼフォンのパイロットです。彼は自ら望んでラーゼフォンに登場した訳ではなく、導かれるように・・・ラーゼフォンに呼ばれるようにパイロットになっていきます・・・
内向的で他人と距離を置く性格は、つい先日視聴したエヴァンゲリオンのシンジを彷彿させましたが、シンジよりはもう少し前向きにラーゼフォンに乗り込みます。
それは、ラーゼフォン自身が綾人以外を受け付けないことも理由の一つになっているのですが、守りたいモノが明確にイメージできる点が、シンジと大きく異なる点だと思って視聴していました。
そして彼は、ラーゼフォンに優しく守られています・・・ロボットと優しさって一見接点が無いように思えますが、この作品では大きく関係しているんです。練に練られた部分の一つだと思いますので、この作品に興味のある方は是非本編をご覧頂ければ、と思います。

そして冒頭で少し触れた紫東遙は本作品のヒロインです。
彼女も残酷な人生を歩まされた一人・・・だったと思います。戦闘時以外は、飲み友達と焼肉に行くか、綾人と一緒の時間を過ごしている彼女ですがとても魅力的な一面を持っています。
とにかく想いが一一途なんです・・・大災害により引き裂かれた想い人を一旦は忘れようとするのですが、想いを捨てきれず最も再会の可能性の高い仕事を生業にしているのですが、普通じゃそこまで出来ないと思います。
でも、その仕事が逆に妨げになった事もありました。努力家なので、仕事でもそれなりの職位に就いています。それなりの職位にはそれなりの情報が集まってきます。
中には当然機密事項も含まれています。なので隠していたんじゃなく、言えなかっただけ・・・
それが上手く伝えられず、冷たい態度に涙した事もありました。
でも、彼女の一番の魅力は「絶対に諦めないこと」だったと思います。
諦めなかったらきっと心が届くと信じ貫く彼女・・・思い切り応援しながら視聴していました。
それだけに、大災害という運命に振り回されなかった未来を期待しましたが・・・

オープニングテーマは、坂本真綾さんの「ヘミソフィア」
エンディングテーマは橋本一子さん、橋本まゆみさんの「夢の卵」
オープニングは特に素晴らしく、毎回欠かさず視聴しました^^

2クール26話の作品です。設定とストーリーが複雑なので、今回のレビューではこの作品の良さを書ききれませんでした^^;
今回レビューに記載した以外にも魅力溢れるキャラがたくさん登場しますし、色々と複雑な面もありますが十分感動できる作品だと思います。
もう一度視聴したら更に理解が深まりそうなので、時間が取れたらもう一巡したいと思いますが、その前に劇場版を視聴します♪

投稿 : 2025/02/08
♥ : 21

71.3 19 戦争で戦いなアニメランキング19位
キングダム(TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (635)
3111人が棚に入れました
紀元前、中国。時代は春秋戦国時代。西方の国・秦で、戦災孤児として暮らしていたふたりの少年・信(しん)と漂(ひょう)の夢は、日々鍛錬を積み、いつか戦で武功を立てて天下の大将軍になること。そんなふたりにある転機が訪れる。王宮に仕える大臣・昌文君(しょうぶんくん)の目に留まった漂が王宮に召し上げられたのだ。だがほどなくして王宮の勢力争いに巻き込まれ大けがを負った漂が、命からがら故郷へと戻ってくる。そして漂から託された地図を頼りに訪れた村で信は、漂とうり二つの少年・政(せい)と出会う。この少年こそ秦王・嬴政(えいせい)―――後の始皇帝であった。

声優・キャラクター
森田成一、福山潤、釘宮理恵、日笠陽子、小山力也、仲野裕、宮田幸季、遊佐浩二
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

戦史モノ苦手でも無問題な安心設計

原作未読


なんとなく。。。三国志なら知ってるんですけどね。
内容についてはあまり触れません。まずは唄ってみよう。

 アルプス一万尺
 小槍の上で
 アルペン踊りを
 さあ踊りましょ

同じ音階/リズムで

 殷 周 東周 春秋戦国
 秦 前漢 新 後漢 
 魏呉蜀 西晋 東晋
 宋 斉 梁 陳 


お付き合いいただき有難う御座いました。“さあ”の箇所“宋”を“そ~お”と延ばすのがポイントです。なお後続のランラランラン♪ランランランラン♪のとこは

 五胡十六 北魏 東魏 西魏 北斉 北周
 隋 唐 五代十国 宋 金・南宋 元 明 清

と続きます。歴代王朝の初期の初期。群雄割拠“春秋戦国”時代後期から物語は始まります。とてつもなく昔の話ですね。歴史上の人物ですと、後の“秦”の始皇帝となる男が出てきます。そう“万里の長城”や“兵馬俑”で有名なあの人。
なおみんな大好き曹操が主役『蒼天航路』はそれから400年後の魏呉蜀三国時代。
一部で大ウケ太公望が出てくる『封神演義』は逆に800年前の殷時代末期。
普通に有名な『水滸伝』は北宋時代末期。

時系列で俯瞰してみたり、同時代の日本と比較すると歴史は面白くなってきます。そんな自称歴史好きの私でも躊躇しちゃう理由は以下、

1.長いっしょ
 ⇒1期38話、2期39話。腰が引けます。
2.人覚えられない
 ⇒戦記もの登場人物多いじゃん。始皇帝以外知らねーし
3.モグリっす
 ⇒『三国志』以外よう知らん

コロナ禍で延期になっちゃいましたけど新作3期放送がトリガーになりましたし、こっちも在宅勤務中で余剰時間もあるし、と重い腰を上げました。


 ネタバレレビューを読む


手のひらを返します。実際始めるとですね、あっという間なんですよ。
※版図も違えば民族も違うので連続した歴史とはみれないですけどそこはご愛嬌。


一点ご注意です。私はデザインや作画の好き嫌いがそれほどありません。クセのあるデザインと2012年当時のCGってことなんでしょう。明らかなCG作画はそのうちに気にならなくなってます。自分の作画オンチぶりに今は感謝ですが、このへん気になる方はけっこうな脱落ポイントになるかと思います。


それ以外は高評価ですね。傑出してると思われる点を挙げときます。


■(演出)名前を覚えられます

都度都度名前と所属のテロップが流れます。とてもありがたい。
正直『三国志』なら武将も覚えてるよって私みたいな人多いでしょう。観る前になんとなくアウェーを感じます。がその点は「ご心配なく」と言いたい。

■(重要)用兵術に触れられます

戦場に於いて、兵の数・配置・攻撃方法なんかの戦術面の説明を懇切丁寧にやってくれます。主人公/信(CV森田成一)の夢が“大将軍になること”というのもあって、それに必要なレクチャーを受けるという体をとってますね。
ただそれだけだと単なるバトルアニメとなるわけで、そうなると画の弱さで見劣りしちゃうでしょう。『キングダム』は兵の心理変化・作戦達成基準・事前準備なんかの戦略面にも明るい。きちんと“いくさ場”での将兵の心の動きに触れてます。これだけで全然違いますね。戦場が増える物語後半で一気に良作度急上昇でした。
とりわけ楽な戦線が一つもないことで緊張感が途切れません。バトルの見た目はそそられるものではありませんでしたが補って余りあるアドバンテージがこの作品にはありました。
なお、戦ってないならないで内政はCHINA伝統の権謀術数っぷり。悪巧みの大好きな汚い大人は楽しめると思います(違っ)。


このあと2期へ続きますが1期だけでも全38話と躊躇うボリュームです。まず踏ん切りつきません。
たくさん人が出てくると知ってるのに『三国志』くらいしか知らないと一から名前を覚えるめんどくささもありそう。漫画読んでないと敷居も高い。
しかしそんなの飛び越えてしっかりエンタメしてる群雄伝でした。本気でおススメです。



※ネタバレ所感

■あのおっさん

ネタバレレビューを読む


■あのお姐さん

ネタバレレビューを読む



※さらに雑談

中華人民共和国での評判はそれほどでもないらしい。
どうなんですかね?『ラストサムライ』みたいな日本舞台のハリウッド映画を日本人が見る感覚に近いのかもね。
中華でのタイトルは『王者天下』なんですって。

ネタバレレビューを読む



視聴時期:2020年5月

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2020.05.24 初稿
2020.12.14 修正

投稿 : 2025/02/08
♥ : 43

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ひどい3DCGに我慢ができれば面白さは折り紙つき

ヤングジャンプ連載中の人気漫画のアニメ化です
原作は非常に面白いので期待していたのですが
あまりに稚拙なCGアニメーションに一話で一度断念しました
一昨年ゲーム化された時のクオリティも悲惨でしたし
ほんとメディアミックス運のない不遇の作品ですね

いや、原作は掛け値なしに面白いんですよ
時は百家争鳴の春秋戦国時代
後に初の中国統一を成し遂げる秦の始皇帝の幼年期である嬴政と
歴史書にかろうじて名前が散見される程度のマイナー武将である李信将軍
ほとんど無名の李信の出自から性格まで記録と呼べるものが碌に存在しないことを逆手に取り
戦災孤児だった信が数奇な運命のもとに失脚寸前の政と出会い
共に世界を変えていくという大胆なオリジナル設定
史実に沿った歴史の流れをベースに脚色と創作を加えて描かれる中華ファンタジー
いわゆる伝奇ものです

6月スタート全38話というNHKならではの変則構成
序盤の15話は原作1~4巻の内乱編ですが
この漫画はこの内乱編までとそれ以降ではかなり毛色が違うものになっています
ほとんど別の漫画といってもいいレベルです
ただし一つ言えるのは
どちらも甲乙つけがたい面白さであるという事

しかしおそらくたいていの人は序盤の低クオリティな3DCGに
合戦場を主舞台とした初陣~秦趙攻防戦を見ることなく
投げ出してしまうに違いないでしょう
中盤からは3DCGの割合が減ってまぁまぁ観れるようになりますが
それにしたって度を越した悪ふざけレベルから
まぁ観れる程度に緩和されただけで
映像面はクオリティが高いとは言い難いでしょう

それでも、そこさえ目を瞑ればやはり話は面白いんですね
原作が面白いのだから当たり前なのですが
毎週息の詰まる思いで読んでいた極限の戦いが
アニメで再現されるのは感慨深いものがあります

原作からアニメになる際にいろいろ端折って
シェイプアップされています
初陣のあとの嬴政暗殺未遂の話は丸々カットされ
ただ羌瘣が身の上話をするだけに変わっていますが
あのエピソードに関しては原作を読んでいても
中弛みしている感があったので
アニメの形でさっと切り上げるのが正解だったと思います

逆にもう少し時間をかけてほしかったのは馮忌戦ですね
放送された中ではあそこが飛信隊の最大の見せ場でしょう
首級を挙げるか皆殺しにされるか二つに一つの極限状態
徐々に全滅の方に傾きかけた運命の天秤を
機転とチームワークで押し返しては
その度にまたすぐ次の絶望的状況に追い込まれての繰り返し
王騎の策謀と飛信隊の奮戦と信の天運と
全てが噛み合った上での薄氷の勝利
あれを一話分に詰め込んでしまうのは
ちょっともったいない気がしました

1期が終了したこの作品ですが
本日より再放送が開始され6月からは2期が予定されているようです
原作のペースから考えるとおそらく2期の終盤には
原作に追いつくかそれに近い状態になる気がします
今ちょうど連載中の原作が国家存亡の崖っぷちの戦いの真っ最中なので
この戦いが終結するあたりまでが2期になるんじゃないでしょうかね?

追記
と思っていたのですが函谷関直前で2期終わっちゃいました
NHKだし視聴率が~売り上げが~みたいのは無いと思いますし
きっと3期もやってくれると信じています!

追記2

実写映画を観てきました
漫画原作の実写映画は大体ろくでもない感じですが
今回はしっかり原作に寄せようと努力しているのが感じられる作品でした

昔はアニメと実写どちらの業界も
原作ファンに向けて原作通りに作ることよりも
原作の名前や設定を借りて自分の作りたいものを作る
というのが当たり前の考え方でした

しかし原作を無視したアニメが叩かれまくって商業的にもこける
というのを繰り返すうちに
最近のアニメはできるだけ原作に忠実に作るものが多くなりました

それでも実写の場合原作ファンからすると何だこりゃ?
ってものが多い時代が続いていましたが
最近ようやく原作に寄せて作ろうという実写映画が増えてきた気がします

橋本環奈がまるっきり性別不詳に見えなかった以外は
全体的にキャストも納得のいくものでしたし
タジフやバジオウといった山の民の見せ場が減った以外は
全体的な構成も悪くなかったと思います
アニメにもあのくらい予算を使っていれば・・・

アニメ1期の最初の1クール分くらいしか実写化されていませんが
正直アニメを見るくらいなら
実写の方がよっぽどましでしょう

アニメのクオリティが低すぎるおかげで
実写化とアニメ化両方された作品の中で
アニメよりも実写のほうがおすすめできる
大変稀有な作品になってしまいました

投稿 : 2025/02/08
♥ : 35

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

次に時代の舵を取り、中華の戦を回すのは誰か。これだから乱世はおもしろい。

人気漫画が原作のNHK製作アニメ。

中国が始皇帝に統一される前の、
乱世が舞台です。

戦国武将やら戦やら、
そこまで興味がなかった私も

「戦国武将ってこんなにかっこいいのか!」
と引き込まれるように観ていました^^

全38話です。
(1話のみ60分構成です。)


● ストーリー
500年の争乱が続く、春秋戦国時代の中国。

7つの国の1つ、秦(しん)に大将軍を目指す二人の戦災孤児がいた。
一人は信(しん)、もう一人は漂(ひょう)。

下僕の身分から大将軍を目指し、戦場を駆け巡る。


1話から「さっそくこの展開!?」という超展開のため、
詳しいストーリーは説明できません。

その代わり、観れば必ず引き込まれるはず!
どうなるの?どうなるの?と気になってばかりでした。


1期のストーリーは大きく3つに展開されます。
◆秦国内の反乱
◆信の初陣――秦vs魏
◆王騎(おうき)将軍による戦――秦vs趙

次から次へと新しい展開が待っていて息つく暇もなく、
38話という長さもまったく苦になりませんでした。

普段は戦国時代関連の話には関心が薄いけれど、
この作品は面白く観れました^^

純粋な力による闘いよりも、戦略的なものも多いからかな。


≪ 戦国武将のかっこよさ ≫

武将は力が強いだけではいけない。
兵たちの士気を高め、率い、戦局を冷静に分析できなければならない。

作品の主人公は信たちなのでしょうが、
それ以上に周りの武将たちの生き様や戦う姿がかっこよくて…!

ああ、武将ってこんなにかっこいいんだ…。

武将によって戦法も違ったりと、深く知れば知るほど興味深く感じました。
歴史や武将にハマる人の気持ちが分かった気がします。


数多く登場する武将の中でも特に印象強いのが、王騎将軍です。

第一印象は『分厚い唇のおかまキャラ』でしたが、
キャラの中ではダントツ№1のかっこよさなのではないでしょうか。

1期のMVPは間違いなく彼でしょう。
かっこよすぎて涙が止まりませんでした;;


● 作画
さて、ストーリーは絶賛したのですが、ここからは残念な評価です(笑)

視聴前からこの作品の作画については散々な評価を聞いていました。
そして、まったくその通りでした。

人物の動きにはCGが多く取り入れられているのですが、
これがものすごく違和感。

まるでからくり蝋人形が動いているようで怖い。ぎこちない。

また、一騎打ちなどの戦闘シーンにおいても、
ストーリーの流れから考えるとなかなか見ごたえがありそうなのに、

動きがトロ過ぎてむしろ笑えてしまいましたww


ストーリーは楽しめるのに作画がすべてを台無しにしていました。

CG以外の作画は普通なのに、どうしてこうなった…。

後半からは使用頻度が減ったのかこちらが慣れたのか、
それほど気にならなくなりましたけど。

作画が良ければストーリーにもっと迫力が出て、
全体的な評価も高くなっただろうに残念です。


● キャラクター
上で触れたようにかっこよさ№1は王騎だと思います。

しかし、それ以外にも魅力的なキャラは多数登場♪

個人的にお気に入りなのは河了貂(かりょうてん)です♪

貂かわいいよ貂♪
あのミノムシ衣装はいつまで着用するのかなww


もう一人、気になるキャラは羌瘣(きょうかい)。

羌瘣については、主要キャラなのに掘り下げが甘いなー…と
残念に思っていたのですが、

どうやら原作の羌瘣に関わるエピソードが
アニメでは丸々カットされているのですね。

王騎編を最後まで描くためには仕方がなかったのかな。


● 音楽
【 OP「Pride」/ Nothing's Carved In Stone 】

OPで使われるのはこの1曲だけです。

しかし、38話の間飽きることなく聴き続けられる良曲です♪

敵の映像が変わったり、信が出世したら一緒に戦う仲間が増えたりと、
映像は何気に凝っていました。



EDは
【「Voice of Soul」/ 石田匠 】
【「Destiny Sky」/ 若井友希 】
【「Never Ending」/ 蛇足 】
の3曲です。

3曲ともしっとりと心に響く歌ですね。
どの曲も好きです♪

一番印象強いのは「Never Ending」かな。
歌詞を見ると王騎の心情がよく表れた歌ですね;;


● まとめ
最初は作画が受け入れられなくていまひとつだったけど、
ストーリーはすごくよかった。特に最終話。

おもしろいストーリーのためならば、作画はある程度我慢しよう…
と思える人にはおすすめです。

これからの未来を託された人物たちが、
中華をどのように駆け回り活躍するのか。

2期を観るのが楽しみです!^^

投稿 : 2025/02/08
♥ : 31

63.7 20 戦争で戦いなアニメランキング20位
ブレイク ブレイド(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (463)
2787人が棚に入れました
化石燃料が採れないクルゾン大陸では、人々は石英に命令を与えることで動力源や熱源にしてて暮らしていた。この力は「魔力」と呼ばれほとんどの人々が持っていたが、ライガット・アローは生まれつき魔力を持っていなかった。そのため、能なしと呼ばれ続けてきたが、あるとき、地中から発掘されたゴゥレム(魔動巨兵)「デルフィング」は魔力を持たないライガットでなければ動かすことができなかった。折しも、ライガットの暮らすクリシュナは隣国アテネスとの戦争に臨んでおり、親友であり国王のホズル、同じく旧友で王妃のシギュンを助けるため、ライガットはデルフィングを駆り、戦いに身を投じることになる。

声優・キャラクター
保志総一朗、斎藤千和、中村悠一、神谷浩史、花澤香菜、井上麻里奈、鳥海浩輔、白石稔、河相智哉、菅原正志、緒方賢一、葛城七穂、柳沢真由美、浅野真澄、中井和哉、寺島拓篤、白石涼子、土師孝也、喜多村英梨、林和良、宝亀克寿、ささきのぞみ、井上喜久子

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

勿体ない

原作:漫画 未読

全12話

ジャンル:ロボットアクションファンタジー

劇場版:第一章~第六章まで 未視聴


感想

作画は奇麗ですね。

戦闘シーンは、凄くリアルで迫力ありました。
結構死人がでるので、手に汗握る緊張感もあります。
けど、なんだろう?
キャラに感情移入しにくい。

原作読んでる知人に聴いたら、9巻分だったかな?(違ってたらすみません)
それを12話に詰め込んでるから、端折り過ぎてて見せられてる感じ。
主要部分をダイジェストで纏めてる感じかな~。
場面がころころ変わり過ぎだし、展開早すぎる。

キャラ同志の関係性や、立場、過去の出来事等が理解できないまま進むし、重要人物とか簡単に死んでるし・・・(これから!って言うキャラとかが)
正直ついていけない。

これ、2クール×2クールの48話で製作してくれたら、すっごく良い作品になるんじゃないかな~?
って思いました。

もしかしたらこのTV版って、原作紹介アニメなのかもね。
面白く感じたらコミック買ってね!みたいな ^^;
それか、原作ファン向け的な作品なのかな?
まぁ、そんな事ないと思うけど、こんな風に思わせる作品、最近多いですよね!
(2期あるのか解らない、投げっぱなしの作品とか!)

自分としては、ここ数年、毎期放送されるアニメ作品の数が多くなってて、全部観たいけど、現実 時間がなくて観れないから、切らなくちゃいけない訳で・・・
なので、できればアニメ化する作品は、人気がある原作が、終わりそうになったらしてくれればいいな~っと思います。

それか、せめて原作が10巻くらいまで出て、ちゃんと原作通りに製作して、上手く奇麗に〆て欲しいです。

だから、この「ブレイク ブレイド」勿体なかった気がします。


原作ファンならいいかもですが、知らない人にはあまりおススメできないですね。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 55

にゃっき♪ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

fight against destiny

人が石英を操作する魔力を持つ異世界で、国家間の戦争を描いたロボットバトル作品。

搭乗型ロボットのゴゥレムはもちろんの事、クルマも道具も魔力で動く世界で、100万人にひとりという魔力を使えない主人公のライガットは、アッサム国立士官学校時代の同期生であるクリシュナ国王ホズルの召喚礼状を受け取り、王都を訪れます。
クリシュナ王国は軍事大国アテネス連邦と交戦中で、クリシュナが降伏すれば、王族は処刑される運命にあり、ライガットは、ホズルが懐かしい友人に会っておきたくて自分を呼んだ事を悟ります。
ライガットとホズルに、現王妃のシギュンと敵国の軍人として王都を攻めるゼスを加え、士官学校時代に問題児四人衆と呼ばれた親友たちが、袂を分かち争わなければならないなか、他の誰にも動かせなかった古代のゴゥレムを操縦できることがわかったライガットは戦場に赴く道を選択します。

ロボットバトルは地上戦オンリーで、剣や銃弾で互いの外部装甲が傷だらけになり損傷しても戦い続ける様相は、格闘技のようで見応えがありました。魔法で動いている設定のためか、安易な爆発シーンがないのも新鮮に感じられ、バトルシーンを見られただけでも満足できるレベルだと思います。

主人公のライガットは、自分が躊躇したために味方が犠牲になった事に学習することもなく、味方を相手に戦ったり、軍規を無視して味方を窮地に追いこんだりするので、視聴を続けるのが辛くなりました。
敵国の偵察部隊のメンバーに12才の少女がいるというのは、視聴対象を考えて年齢設定を低めにしているにしても、制作側の戦場に対する認識に疑問を感じます。ロボットバトルがお好きな方は必見だと思いますが、人間ドラマの方は粗さが目立ち、あまりお薦めする気にはなれない作品でした。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 34

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

火気を使わないロボットバトル(酷評注意)

原作未読 全12話

人間の持つ魔力を石英と呼ばれる鉱物を使って生活をおこなっている文明、その魔力を使って動かす兵器ロボット(ゴゥレム)を開発していました。魔力を持たない主人公のライガットは、古代の遺跡から発掘された誰も動かせないゴゥレムを操作できてしまい、国家間に戦争に巻き込まれるお話です。

主人公は、頭より体が先に動くような感じがあり、1度失敗し味方を窮地に追い込み後悔したにも関わらず、また同じような失敗を繰り返します。

私はこの主人公が好きになれませんでした。

あるキャラクターがライガットに的を得た話をするのですが、思わずうなずいてしまいました。

バトルに力を入れているという作品なので、火気を使わないのでロボット同士のバトルシーンはなかなか迫力がありましたね。

お話は一区切りという感じで終わっていますが、内容はよく分からないことが多すぎてあまり魅力を感じませんでした。

あまりオススメしませんが、ロボットバトルが好きな方は観てもいいかもしれません。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 29

76.8 21 戦争で戦いなアニメランキング21位
∀-ターンエーガンダム(TVアニメ動画)

1999年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (495)
2578人が棚に入れました
正暦2343年、月の民(ムーンレィス)の少年 ロラン・セアックは、「地球帰還作戦」の潜入調査員として北アメリア大陸に降下した。旅の途中、川で溺れているところをキエルとソシエのハイム姉妹に助けられた。鉱山を経営するハイム家は新興富裕階級に属し、当主の長女キエルはロランが憧れる月の女王ディアナ・ソレルにそっくりだった。ロランは姉妹の力添えでハイム家に雇われ、のちに機械好きを買われて自家用車の運転手に起用されるなど、地球人として平穏な日々を重ねた。2年後、ロランとソシエは、マウンテンサイクルでの成人式の儀式に参加していた。同じ頃、地球と月との2年間にわたる秘密交渉が決裂し、月の女王の軍(ディアナ・カウンター)が「地球帰還作戦」を開始。巨大MSで威圧するようなディアナ・カウンターに対し、地球のアメリア市民軍(ミリシャ)は複葉機や高射砲などの旧式装備で、果敢に郷土防衛戦をはじめた。この戦力差を理解していないミリシャの攻撃にいらだつディアナ・カウンターの一機(ポゥ少尉)は、発砲を禁じられていたにもかかわらず、強力な対艦ビーム砲を発射し、マウンテンサイクルに封印されている“黒歴史”の遺物「∀ガンダム」を目覚めさせてしまう。ロランはなりゆきから∀ガンダムのパイロットになり、地球と月の共存のために活躍する。

声優・キャラクター
朴璐美、高橋理恵子、村田秋乃、青羽剛、福山潤、渡辺久美子、稲田徹、小山剛志、子安武人、石丸博也
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

食わず嫌いは、ちと勿体ない!

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
ガンダムです。ちゃんと、ガンダムです。

富野さんのガンダムが好きなら、キャラデザ&メカデザに負けず、視聴してみて下さい♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/02/08
♥ : 31
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

輪廻のガンダム

全50話

ガンダムのTVシリーズは、全て視聴済み

簡単に説明すると、文明の発達した月に住む軍(ディアナ・カウンター)が、文明の退化した地球に、武力を使って帰還しようとするのを、主人公達が止める話。


感想

ちょい酷評から・・・(好きな人にはすみません)

まず、キャラデザ。
これって「小公女セイラ」や「赤毛のアン」みたいな感じで、「世界の名作劇場」を観ている様でした。
特に、2話のラストまでモビルスーツは出てきません。
第一印象は、「これってガンダムなんだよね?」でした。
o(゜◇゜o)?

MSのデザインも、今までとは変わり、イマイチイメージと違い、違和感がありました。
中盤までには慣れましたがw

あと、シーンの変わり方が早いと云うか、雑です。

キャラのセリフが終って直ぐに別の場面へ行ったり・・・
もうちょっとセリフに重みを感じれるように、余韻を残すようにして欲しかったです。
あれでは見せられてる感がしてしまいます。

設定的に、地球の文明が19~20世紀のヨーロッパな感じまで退化していて、飛行機はプロペラ機です。
そんな中、昔のネタバレレビューを読む
等が遺跡から発掘されます。
発掘されたMS等が、ちゃんと動くとか、動かせるとか、エネルギーは?とか、突っ込み所は満載です。

それに、シリーズと比べて人の死があまり描かれてません。
シリアス展開が少ないんです。
政治的要素が強く、MS同士の戦闘シーン自体が少ないです。
今までのシリーズとは違い、主人公が大活躍したり、格好良いシーンが殆ど無い印象。
なので、爽快感は味わえません。
かといって、ポケ戦や、08小隊の様なリアリティー性もない。
むしろ、 ネタバレレビューを読む
ファンタジー性が強いです。

主人公のロランは、真面目でめっちゃ良い男の子って感じ。
好印象なんだけど、いい子過ぎてイマイチ感情移入できなかったな~。
月の王女 ディアナと、ハイム家の長女 キエルの二人の外見が瓜二つの設定には面白かったですね!
ネタバレレビューを読む


視聴した人は、もう解ってるかと思いますが、これから見る人の為に、一応二人の見分け方を書き子しますね。


ディアナは、キエルより色白で、目の瞳に白い輝きが無い。

キエルは、ディアナより色が濃くて、目の瞳に白い輝きがあります。

これを先に知っていると、初めて観た時、どっちが? なんて迷わなくなります。^^


ラストは、個人的に好き。
ネタバレレビューを読む

総評すると、今までのシリーズの様な、主人公が戦闘シーン等で活躍するのを観るのが好きな人にはイマイチ微妙かも・・・
でも、ガンダムオタク&マニアじゃない、普通の人には好印象な作品だと思います。
自分は、戦闘シーンに物足りなさを感じましたが、設定やストーリーは良かったです。
エンディングは d(>_< )Good!!
ガンダム好きなら見る価値が十分ある作品だと思います。(黒歴史なんかが特にねw)


OP:『ターンAターン』唄 - 西城秀樹
OP:『CENTURY COLOR』 唄 - RAY-GUNS

ED:『AURA』唄 - 谷村新司
ED:『月の繭』唄 - 奥井亜紀
ED: 『限りなき旅路』(最終話) 唄 - 奥井亜紀

OPの西城秀樹と、EDの谷村新司 の歌を聞いた時はうけましたw
(; ゜ ロ゜)ナン!( ; ロ゜)゜ デス!!( ; ロ)゜ ゜トー!!!

あと、ネタバレレビューを読む


PS:ロランが、最初から大切に持ってた、 ネタバレレビューを読むみたいなのって、結局なんだったの?
説明あったかな~?見逃してるのかな?
誰か教えて下さい! (> <) 

投稿 : 2025/02/08
♥ : 31
ネタバレ

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

人を選びますが4クールモノのお手本的作品 

白富野の代表作。

舞台は遥か未来の地球、アルマゲドンから2千数百年。生き延びた地球人の末裔のところに、遥か昔に月へ移住した人々が帰還したいと申し出るとことからはじまります。そこで起こる異文化同士の摩擦を描いた物語。
ガンダム作品では異例の政治劇、群像劇が主。MSは完全に作品を彩る小道具です。

ガンダム20周年作品で菅野よう子、シドミード、あきまん、といったスタッフがありえないくらい豪華。
しかし予算はSEEDに遠く及ばず・・・

ターンエーのデザインが苦手?大丈夫です。劇中でも突っ込まれてますから。あと動くとかっこいいんです。

G,W,Xのアナザーガンダムの登場、製作の補助等で富野監督が生み出した結論です。


∀(すべてを含む)そしてAガンダム(ファーストにかえる)というダブルミーニング。
ファーストがファンタジーにリアリティを求めたものならば、今度はそれをファンタジーへと返す。そんなテーマ。
設定、演出でもTV作品ではファーストと同じく主役機交代がない。
そして当時の夕方ロボットアニメの呪縛からやっと解き放たれ1話でガンダムが登場しない。
富野ガンダムではじめてのプロ(軍属)の主人公。MSの操縦がうまくてあたりまえ。
監督作品で必ずでるNTですが設定上は月の人間はすべてそうなんですがいままでのお約束の表現はほとんどない。
この作品上では戦争をしないNTとなった人々は、去勢された人類とモジャモジャ頭の人気キャラに語られる始末。

ストーリーはよく言われるように『かぐや姫』『とりかえばや物語』『宇宙戦争』『月は無慈悲な夜の女王』などなど古典、古典SF、スチームパンクの様相が非常に強い。
産業革命の起こりはじめた未来の地球でMSが発掘されてしまうという。
そういったことから従来の我々の世界の延長上にあるSFという従来のもととはまったくの別物。個人的には世界観と雰囲気だけで満足。ガンダムじゃなくていいじゃん・・ってそれこそいいたい。ああ・・だから『機動戦士』ないんだっけ。
そもそも本作品、ガンダム、アニメ好きじゃなくて『ファースト世代』へ向けたメッセージだそうです。


V終了後から富野監督が長年仕込んだだけあって脚本、演出、世界設定、キャスティングすべてが最高峰。
構想の段階でロラン役を探していたときに若き朴璐美を実娘の劇団で発掘したのが決定的な製作の発端らしい。

低い予算の関係で画の乱れやセルの少なさが目立ちます。しかし相変わらず動かすところはなんとしても動かすその伝統の技法、、時間経過の表し方はまさに古い映画のよう。それが世界設定とあいまって、名作劇場といわれる所以かと。


ネタバレレビューを読む
多数の個性豊かな登場人物たちが物語を盛り上げます。大人になったファースト世代の方は食わず嫌いをせず見ていただきたい作品です。長いですけど・・。


ガンダムシリーズの公式的な最終回であり、『黒歴史』という名言でこれからも生まれ続けるすべてのガンダムや当時バンダイやら角川、講談社やらがとっちらかした設定をまとめあげてしましました。

∀の世界を『現在』にすることで、過去の出来事は異聞譚、あったかどうかもわからない物語ってことにしてしまった。
メタフィクションとして受け取るなら、あなたの好きな通りに解釈しなさい。遊びなさいと。
この発想はまさに目から鱗。
劇中とおなじく神話の世界へ当時半ば宗教化していたガンダム業界を封じ込め、開放してしまった。

『ひげは死すとも黒歴史は死せず』
そもそもこの黒歴史なる造語。作品以前の問題、日本語として最大級の発明品。語源を知らないで使ってる人間があまりに多い。


これを製作された以上、未来永劫新しいガンダムをどんなに作る、語ろうと原作者である富野監督の手のひらの上で遊んでいるにすぎないようだ。それはエゴだよ!って言われてもそもそも原作者なんだし、アラ60のじーちゃんが考えてしまったんだから・・天晴れじゃないでしょうか。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 24

67.2 22 戦争で戦いなアニメランキング22位
エルゴプラクシー(TVアニメ動画)

2006年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (421)
2566人が棚に入れました
焦土と化した大地と大気中に蔓延する未知なるウィルス、太陽光は粉塵により遮られ、地球は荒涼を極めていた。そのような環境下で生きていくために人々は隔離されたドーム型都市の中での生活を余儀なくされる。完全な管理体制下にある都市ロムド。人々は「オートレイヴ」と呼ばれるロボットとともに模範的、従順なる「良き市民」として生活していた。しかし近年、犯罪とは無縁と思われていたロムドでオートレイヴに自我の発症をもたらすコギトウィルスの感染が増加し、問題となっていた。ロムドの市民情報局に勤める若きキャリア、リル・メイヤーは、ウィルスに感染し制御不能に陥ったオートレイヴの暴走事件、そして多発する謎の市民斬殺事件の捜査にあたっていた。
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

デウス エクス マキナ

村瀬修功×マングローブ、
哲学的に存在理由を問うダークサイファイ。

焦土と化した大地と蔓延する未知のウィルス、
太陽光は粉塵により遮られ全編を通じて暗い。
陰鬱とした荒涼な世界は「12モンキーズ」だ。
人々は完全に管理されたドーム型居住区で、
全き「良き市民」として生きる。

ここでは誰も外部世界を知らない。
管理された平穏なる善良な世界で、
ネタバレレビューを読む

善とは善なるものだけで出来ているのか、
創造主はなぜ人に「心」を持たせたのか、
その答えがシンプルな形で提示されている。

娯楽性は乏しいが気迫は伝わってくる。
レディオヘッドの傑作楽曲が許諾され、
時代を彩るトムヨークの叫びに感動する。
そして愛玩型オートレイヴ少女ピノ、
彼女の存在に暗い物語が救われますね。

滅びの世界から再生する大地の強さ。
人類の可能性は未来に到達できないと、
そんな失望した人の群れにあくびが出る。

私もまたあなたのように強くありたいと願う。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 40

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

オープニング詐欺

タイトルと絵から「多分、よくあるB級作品だ」と予測し、
オープニングを見て「あれ・・もしかするともしかするかも」
となり、初回からしばらくは話の出来を判断できず、後半に
なればなるほど「やっぱB級だった」となり、その頃にはもう
「仕方ない最後まで付き合うか」になる作品。

という訳で基本的には、ヒロインのリルメイヤーを眺める話
ただ、無難な美人ではなくクセのあるアイシャドウがあるんで、
それがアリかナシかで見れるかどうかが決まる気がする。
ワイルドで傲慢な令嬢、冷静で頭が良いよーなフリをしながら
大胆でおバカな行動ばかり取ってる。不機嫌な時とワガママな
時がとても素敵

あとは一応ロリが出て来るが、このロリが極小の上に人間じゃ
無いんで、これまた一部のマニア向け。完全に小動物

話以外が色々と高水準なだけに、非常に勿体無いと感じた。
話さえ良ければアニメの歴史に名を残すような素材が揃ってた。
あとはその素材を、身の程を弁えてる三流が適当につなぎ合せ
れば、それなりの人気アニメになるものが、身の程を弁えて
いない二流が作ったせいで、どーしようもなくなった的な。

脚本の技術不足って事なんだけど、何が悪いって話の作り方と
まとめ方がヘタクソ。会話を一つ一つ区切れば台詞部分はかなり
良く、一話一話区切れば駄作だとは誰も判断できないが、全話
見れば駄作。

一般ウケしなさそうなテーマも作り手の技量さえ伴えば化けた
んだろうけど、残念な事に伴わなかったという。
一般視聴者は話について行きにくく、学があればあったで話の
稚拙さが気になるという中途半端な出来。

王道のストーリーにしたりアクション多めにすれば台詞センス
は生きただろうし、努力家の凡人が天才作家の真似事したら全く
できなかったみてーな。言わせたい事を全部言わせた、やりたい
事を全部やった、それらの上手いつなぎ方、まとめ方が分からな
かったって感じか。

結果、華も魅せ場も魅せ回無く、通常の作品で繋ぎやアクセント
として用いる話を大量に垂れ流し、何がしたいのか分からない、
どよ~んとしたB級作品になったとさ。

流行りものかつ、どちらかと言えばマニア向けのアニメから色々
とウケそうな要素はパクってるんだけど、その台詞この場面で言
わせてどーすんだよ?この程度の事でこの台詞・・?、とか、
あとはこの手のキャラ周囲とギャップがあるから際立つのに・・
とか、違和感あり過ぎな事が多過ぎた。

最後の方は特にB級臭が強過ぎて何がどーなっても驚けない状態
だったし、本当に、なんで、こんな事に、なったんだろう。
そしてなんで、俺は、こんなものを、全部見てしまったんだろう。

マトリクスの空気もあったし、リルにアクションしまくらせれば
良かったんだよ。そうすりゃ話がゴミでも視聴者は付いて来た。
作中でロリが料理とは呼べない料理らしきものを作るんだけど、
あれがこの作品そのものだな。素材がどうとかあまり関係ない。
むしろ、素材が良いだけ料理のひどさが際立った。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 15

alpine さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

我思う故に我あり

何もかもシステム化された地球の物語で、サイバーパンクもの
神話を哲学したらこんなSFアニメになりました。みたいな。
(デカルトから引用した単語ばかりではありますけど。)
巨大メカは出ないものの、狭義での設定はビッグオーに似ている。

また、サイバーパンクではありますが、戦闘シーンはわりと少なめ。
淡々と話が続くシーンが多いので、緩急の差に我慢出来ない人は見ない方が吉。

全体的に見て、社会構造と人間の傲慢さへのアンチテーゼ色が濃いと思う。
サイバーパンクではお決まりの題材ですが
反社会運動・弾劾が主人公たちの行動理念ではなく
「プラクシー」というものを追い求める形でフィルターをかけている感じです。
「プラクシー(proxy)」は「代理」という意味ですが
この「代理」という言葉でストーリーが展開されているようです。
ちなみに、「エルゴ(ergo)」は「それゆえに」という意味。

やりたい事をやり尽くした結果なのか、狙っているのか
オチが弱く、尻切れ感はありますが、本筋は概ねいい感じです。
ルイス・キャロル作品、グリム童話、サスペンスが好きな人や
抽象的な話の裏設定を推測する事が大好きな人にはお勧めできます。
グランジ系のオープニング&エンディングテーマも内容にマッチしていて良い感じです。

流血や人死に等の暴力表現が結構あるので
その手の表現が苦手な人は注意。

最後に、15話、19話は「それがやりたかっただけだろ!」とツッコミ所満載。
○話冒頭のクイズ、私は5問正解でした。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 12

76.3 23 戦争で戦いなアニメランキング23位
ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld 2nd(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (508)
2371人が棚に入れました
「最終負荷実験」という名の、アンダーワールド全土を巻き込んだ「人界」軍と闇の軍勢の戦争。戦局は、「光の巫女」アリスの奪取をもくろむ「ダークテリトリー」軍ガブリエル一派と、アンダーワールドを守ろうとする「人界」軍アスナたちとの戦いへと様相を変えつつあった。未だキリトが精神世界の奥深くで眠り続ける中、「闇神ベクタ」ことガブリエルは、現実世界から幾万もの米国プレイヤーたちをログインさせ、「人界」軍の一挙殲滅を狙う。対するアスナたちは、アンダーワールド創世の神の名を冠する3つのスーパーアカウントで抗戦する。この大戦の行く末は、今は深く眠る一人の少年――「黒の剣士」が握っている。「アリシゼーション」編 、ここに完結!

声優・キャラクター
松岡禎丞、戸松遥、茅野愛衣
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

Underworldの開発目的は何処へ?

 「てめぇらの血は何色だーーっ」 

今は亡き塩沢兼人さんの名演から早30年

 「魂の色は何色ですか?」

生まれたところや皮膚や目の色ではなく、はたまた人間か人工フラクトライトも関係なく、個々人の在り方が大事だろうよ!と普遍的なテーマを投げかける…はずだった名作になり損ねた大作。寸評だとそうなっちゃいますね。
放送開始前の期待はこういったところでした。↓

・あのSAOの集大成
・アリシゼーション壮大だぜ!の原作既読組の声
・4クールと力の入れようがすごいな
・むしろその尺で収まるのか?

『Ⅱ』も『GGO』も楽しんだ私は期待しかありませんでしたが、『アインクラッド』を頂点に下り坂と捉える一定数のファンですら軒並み期待をもって迎えられた『アリシゼーション』でした。
どうでもいい細かいこと言っとくと、今回のUW第2部期間のCMで新章「ユナイタルリング」の存在を知り「え!?アリシゼーション最後じゃなかったっけ?」とやや興ざめした情報弱者の私です。
“これが最後”のプレミアム感が消えた瞬間でした。

『アリシゼーション』24話と『Underworld』第1部12話を通じて大絶賛とはいかず、様子見でこの最終章全11話に突入した視聴者が多い情勢でもありました。

技術的なのはようわからんので他の方の読んでください。
自分の考えるSAOの魅力は以下2つ。その予実がどうだったかを残しときます。


【SAOの魅力①】様式美と化したキャラクター

“ハーレム”“俺TUEEE”の代名詞的なところがあって、純粋に楽しむファンはもちろんのこと、「またかよ」と苦笑しながら楽しんじゃう“文句言いながらワイドショー観てる”ようなニーズも相当数いる作品。私個人はあまり重きを置いてないですけど、この文脈で語られることが多いため“お約束”の出来が作品評価に直結するといっても過言ではありません。
脇役も脇役然としておらず、脇役で複数話回せるくらいの実力者揃いだったりもしますね。リーファちゃんをAパートの4分の1くらいだけ見せ場を作って次に移るみたいな贅沢な使い方ができてしまう。

⇒結果

やることやるってこと以上に大盤振る舞いしてたと思う。リソースを過剰投入していて、おかげで後述の“魅力②”に割く時間がなくなった。もしくは中途半端にせずにバッサリ切ってバトルに全フリしたとも考えられる。これは逆効果で途中から飽きちゃいました。

ネタバレレビューを読む

困った時の○○を連発したら、ありがたみがなくなるよねって至極真っ当な感覚だと思われ、
キリト→ネタバレレビューを読む
アスナ→ネタバレレビューを読む

集大成らしく過去キャラ絡ませる展開は劇場版のようでもありました。胸アツなやつも1つありましたよ。でもどうなんでしょうね。メインストーリーに絡むキャラじゃないとこういうのってカンフル剤以上の効果を期待できないものです。せいぜい離したところでスポット投入。どうしても本作は劇薬を複数回投与して本体が弱っちゃった感が否めません。

ネタバレレビューを読む


【SAOの魅力②】ありえそうな科学技術

後述の魅力②です。私にとっての本丸。
“VRMMO”って面白そうだしありえそう。そんな近未来を想像できるSF設定が良いです。『Ⅰ』『Ⅱ』そして『アリシゼーション』と都度かたちを変えながら、といいますか茅場晶彦の残した“種”をベースに毎回違ったテーマを我々に提供してくれることを楽しみにしてた感じです。茅場が大量殺人を犯した狂人というのも設定に深みをもたらしてますしね。

そしてこの『アリシゼーション』です。これまで以上に仮想と現実の垣根が取り払われてきたこと。そのことで現実国家の関係にも影響を及ぼしてきたこと。一気に風呂敷を拡げてきたことにワクワクしました。詳細は過去の『アリシ24話』『UW第1部12話』のレビューに書いてるので余力あればそちらまで。このシリーズを捉える基本的な考え方になるので迷子になった時はそこに立ち返ることにしてます。
そんな楽しみしていた風呂敷の畳み方についてほぼゼロ回答。うーん…正直しんどい。

⇒結果

↓一応回答らしきもの
ネタバレレビューを読む

ネタバレレビューを読む



とどのつまり、楽しみにしていた【魅力②】はゼロ回答。それほど重きを置いてない【魅力①】は過剰サービスだったということです。
尺が足りないって意見が出てきそうな締め方ではあったのですが自分はバランスの問題かなと捉えてます。シリーズものの強みは作品のなにがウケていたか強みをあらかじめ分かっていることが挙げられるでしょう。目の前に原作があって、予算やら製作側の供給能力その他を考慮しながら決められた尺で視聴者が喜びそうなポイントをおさえた取捨選択をしていく。それが下手くそでした。
パワプロのサクセスモードで広島菊池選手みたいな守備職人を作成しようとして守備にパラメータ全フリしたものの、肩が弱くてゲッツーできなかったり足が遅くてかえって守備範囲狭くなったりと

 結局何したかったんだろうね~

と突っ込み待ち作品と化しました。画や音は低水準ではないし、オールドファンが喜びそうな仕掛けもあるためポッと出の凡庸な作品よりはマシ。でもほんとそれだけ。誠に残念です。




※ネタバレ所感

■【魅力②】作品からの回答

ゼロ回答としたのは先述の通りです。

ネタバレレビューを読む
ただこれだと全俺からのツッコミ必至で

ネタバレレビューを読む

という至極真っ当なものから

ネタバレレビューを読む

いらぬ心配まで焼きたくなります。やや整合性なんぞ怪しくてもワクワクする未来が見たかった。


■別れた世界線

2012年~2016年。4年越しで原作は刊行されてるようですね。
時代背景の写し鏡みたいなところは強く感じました。

A儲かるし中国との関係大事。いざとなったらドル締めりゃいいので楽勝
B韓国もセットで考えればいいし浮上の芽なさそうな日本はスルーでよくね?
C厳罰ないからどんどん機密情報持ってきな
D沖縄は国内分断の震源として使えるし北海道もいい感じ
E日本人同士やりあわせときゃコントロールしやすい

主語は米国だったり中国だったり、今は違ったりそのままだったりしますがAtoEは当時の情勢です。
米国にとって日本は対中国の防波堤ぐらいになればいいやというのが特に第1期オバマ政権(2009年~2013年)の頃は顕著でした。

ネタバレレビューを読む

冗談でもなくこんな世界でしたよ。ご存知2020年の日本を取り巻く環境は違います。AとBは劇的に変化したところかも。基軸通貨握ってるからと高をくくってたのが本格的にヤバいと気づいたのが2015年。あちらさんの基本政策が変わりました。日本も賛否はあれどCにメスいれたり、DとEはそのままだったりと変わるものは変わってきてます。

“今”だけをみると見落としますが、時系列での積み上げで見えてくる部分はあるのです。


作品自体の評価は低くしましたけど、たった10年もしない少し前の日本の置かれた情勢が色濃く出てたなぁと時代の切り取り加減のリアリティという意味では価値あるのかもしれません。
裏を返せばこうしている間も時代は変化してるわけですしね。


昭和日本の「血は何色だ?」と令和日本の「魂は何色ですか?」の本質の部分は一緒です。
それでも微妙に変化しているものがある。

ネタバレレビューを読む



視聴時期:2020年7月~9月 

-------

2020.09.20 初稿
2020.11.12 タイトル修正
2021.08.04 修正

投稿 : 2025/02/08
♥ : 61
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

War of Underworld

A-1 Pictures制作。

オーシャンタートルを占拠された現実より、
絶望的な数の海外VRプレイヤーが投入され、
アンダーワールドは混乱を極めている。
多数軍勢と勇猛に戦うアスナたちの前に、
馴染みある援軍が到着する。

UWの根幹にある人工知能開発計画は、
ネタバレレビューを読む
ようやくそこが崩れ始めている。

私的には堅調に伸びていた評価も、
劇場版を頂点に緩やかに下降している。
私のSAOの評価は現実側にあって、
平凡な中流家庭で生まれ育った大学生の、
ちょっとした冒険にあります。
平凡な日常との対比がもう少しあればなと。
シリーズ序盤の入りは好きですが、
物語内では厳しい局面が続いていますね。

最終話視聴追記。
ネタバレレビューを読む

幻想的なファンタジーの世界と、
日常空間でのエピソードがあれば嬉しい。

実り多い続編に期待しましょう。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 54

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ガッツリと、前作からの続き。ビックリの最終回でした。

放送2話目、話数での通番でいうと#14まで観た時点で、このレビューを書いています。

そもそも『ソードアート・オンライン アリシゼーション』(以下、「SAO アリシゼーション」)計4クールを下記のように分割して制作、放送している感じなわけなのですが…。

『SAO アリシゼーション』(2クール)
『SAO アリシゼーション War of Underworld』(1クール)
『SAO アリシゼーション War of Underworld 2nd』(1クール)

そしてそもそもの『SAO アリシゼーション』からしてそこまでのシリーズ作品『SAO』、『SAOⅡ』と、できれば『SAO Extra Edition』も観ておかないと良くわからない的な作品になっているので、ここまでのシリーズ作品をご覧になっていない方はさようなら…。



というわけで、何かと女性陣がひどい目に会っているSAOシリーズのような気がしますが、今回はキリトくんの義妹リーファ(直葉(すぐは))ちゃんがひどい目にあっていたのであります。

前のクール分でも思ったのですが、菊岡さんが普通に味方というのが違和感があるといえばあります。(← いつもはロクなことを考えていない役)

キリトは復活するのか? ←いや、するよね(笑)
そしてアリスの行く末や、いかに…?

シリーズのテーマのひとつとして「良く出来たAIと人間って本質的に何か違うの?」的な疑問を掲げ続けるSAOですが、今回はその渦中の人物(?)としてアリスがいます。

個人的には、ユイでもう充分に凄いとは思いますけどね。ところで、作中の「SAO事件」って2022年の出来事ってことになっているんですけどね。

そして今年は、もう2020年…。

2020.8.23追記:
#19まで視聴完了。
人間「Ζガンダム」…(笑)。
(ゼータの最終回を知ってる人には、通じると思います。)

これまでのシリーズも絶体絶命のピンチにはオカルトで勝ちを拾ってきた感はあるけど、アリシゼーション編からはこれまで以上にオカルト成分が増してきたなあ…。

2020.9.27追記:
最終回まで見終わっていましたが、更新が遅れていました。最終回の最後に宇宙をバックに字幕が出るの、ちょっと『STAR WARS』シリーズみたいで笑ってしまいました。

『アクセル・ワールド』世界とのつながりも見えてきた本作品でした。

とりあえず繰り返しておきますが、「アリスが凄い」のは良くわかったけどユイも充分に凄くないですか(笑)?

アリシゼーションを全4クールで見ると、2クール目辺りがわりと面白かったかな?

War of Underworldの2クールは、「とにかく見届けよう」って気持ちで観てましたね…。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 43

74.0 24 戦争で戦いなアニメランキング24位
マクロス7[セブン](TVアニメ動画)

1994年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (403)
2124人が棚に入れました
 リン・ミンメイの歌によって宇宙戦争が終結して35年が経った西暦2045年。
新マクロス級7番艦を中心にした移民船団マクロス7は、新たなる惑星を求め航海を続けていた。その船団内では100万人が地球と変わらない平和な生活を送っていた。しかし、そんなある日、突如としてマクロス艦の前衛艦が奇襲を受ける。一方、マクロス・シティ内の公園に設置された野外ステージでは、ロックバンドのライブが行われていた。そのグループの名は「ファイヤー・ボンバー」。ボーカル&ギターは破天荒で情熱的な熱気バサラ。ボーカル&ベースはマックスとミリアの7番目の娘、ミレーヌ・ジーナス。キーボード&リーダーに飄々としたレイ・ラブロック。ドラムに寡黙なゼントラン女性、ビヒーダ・フィーズ。ライブが盛り上がりを見せた最中、謎の戦闘部隊がマクロス本艦にまで攻め込んできた。果たして謎の船団の目的は、そして正体は・・・・。100万の市民の運命を載せ巨大戦艦マクロスは、やがて恐るべき戦いの渦に呑み込まれてゆく・・・・・・。
ネタバレ

お茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴<修正>

俺の歌を聞けええええええええええええええええでお馴染みのマクロス。
本作は戦争ロボモノでありながら無謀に武器も取らず歌をかます作品です。
ジョンレノンのごとく敵味方差別無し&殺生は行いません。

見所は歌、ロボ、恋愛、アイドル化などになってくるのですが、ロックで敵を倒さず攻撃するスタイルが、意味不明でお預けを食った犬のような視聴状況でしたが、曲が単純に良くて、電車の窓を眺めているようにぼんやりラジオ的、ライブ的感覚で楽しんでいました。ですが徐々に歌だけで夢中になってる自分がいて、この歌はハートに来るんですよ!マジで突撃LOVEハートw

てな感じで視聴していた所、敵女性キャラシビル登場で一変。情報詮索の為にマクロス船内部に侵入していたシビルでしたが、バサラの歌を聴いてもっと聴きたいと興味を示す。徐々になぜ聴きたいかが顔色で判明。ホテ顔に変わり、つ、ついに ネタバレレビューを読む

コホン。ですが本作は熱く真剣なアニメです。
50数話に渡る世間は鬼ばかりの中、最初誰も聴いてくれなかったサウンドが、銀河を一つにさせ、皆に希望と勇気で元気玉。馬鹿馬鹿しくて、分けの分からない展開や、ひたすら同じように見える長い物語をサウンドや、セル画による表現を追求しきった映像美で、力と技で説得させられる作風は、昨今のアニメにない至高。痺れるようなサウンドによる陶酔感と、熱いシャワーを浴びたような爽快感がマじでクロスしたマクロスw

「俺の歌を聞けば 簡単なことさ 2つの愛をクロスさせるなんて 何億光年の彼方へと突撃ラブハート!!」
なんかノリですみません<(_ _)>が逆にノリが全てでもあります。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 38
ネタバレ

ねここ時計 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

理屈じゃない ハートなんだ!

熱気バサラ、彼はとてつもなく魅力的な主人公です。
格好良すぎです。
格好いいといっても、女の子がときめくような爽やかでイケメンとかではないです。
ハートが魂が、熱くて燃えてて男らしくて気持ちがブレない、それでいてとても優しい。
とにかく熱くて凄い奴なんです。

彼の放った台詞とともに魅力を伝えたいと思います。
ネタバレレビューを読む

本編49話
OVAで3話
全部で53話

私はマクロス7をみている間、とても楽しかったです。
まるで小さな頃に毎週楽しみにしていたアニメのように。
ワクワクしながらみていました。
大人になって、こんな気持ちになれたことが本当に嬉しいです。

私の大事な気持ちを呼び起こしてくれた特別なアニメです。
何度私を暗い淵から引き上げてくれたでしょう。
私が落ちそうになるたびに明るいとこへ連れていってくれました。
そして沢山の色を見せてくれました。
熱くて優しくて大好きです。
大好きな理由…理屈じゃない。ハートです!

ふふふふ・・・こうこなくちゃな!たっぷり聴かせてやるぜ!俺の歌を!・・・いくぜー!!

投稿 : 2025/02/08
♥ : 28
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

戦場で歌の押し売りをするとんでもない男

この物語の主人公バサラの行動は、常識を逸しています。
なんと彼は、戦場で歌の押し売りをするのです。
敵味方が激しい戦闘をしているさなか、敵見方を問わずにスピーカーポットを打ち込み、自分の歌を無理やり聞かせます。

マクロスシリーズでは『歌で戦争を終わらせることができる』この主張が一貫しています。
だから、マクロス7もまた、この主張に沿った物語となります。


「俺の歌をきけーーーーーーー!!!!」

大声で叫んでバサラは歌いだします。
敵も味方も軍事の通信は途切れます。バサラの歌しか聞こえなくなります。
全員がバサラの行動に対して、あっけにとられます。

でも、しばらくすると、敵味方ともに戦闘は再開します。

しかし、バサラはめげません。
バサラは戦闘のたびに何度も何度も足を運び、同じように歌い続けるのです。

最初は敵味方を問わずにバサラを馬鹿にします。

しかし、ある日、どんな武器も通用しない強力な敵が現れたとき、不思議とバサラの歌により敵が逃げ出すのです。
バサラの歌にはすさまじいエネルギーがありました。

しかし、バサラは敵を倒そうとはしません。
敵の命を奪おうなんて、バサラはこれっぽっちも思っていません。
歌を通じて敵と心を通わせたい。
それがバサラの願いでした。
ネタバレレビューを読む

敵の総司令官もバサラの歌に興味を示すようになります。
そして…


劇中で歌われる「My Soul for You」は名曲です。
一度聞いていただければと思います。

マクロスシリーズを知らない方は、「 超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」も、あわせて見られることをお勧めします。


今現在も、世界の数ヵ所(もしくは数十ヵ所)で戦争は続いています。
歌で戦争を終わらせることができたら、素晴らしいと思いませんか?

投稿 : 2025/02/08
♥ : 28

69.7 25 戦争で戦いなアニメランキング25位
キングダム第2シリーズ(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (380)
1916人が棚に入れました
第2シリーズでは、信と同世代の武将たちが続々と登場!
乱世を生き抜く者たちが己の存在のすべてを賭けて切磋琢磨し、ときには協力し、大きな功績をあげる姿を丁寧に描きながら、その中で成長していく若武者たちの熱き想いで綴られています。
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

大河から消えた大規模戦闘をN○Kで

原作未読


♪ 笑顔ぉ (HEY) 勇気ぃ (HEY) 突っ走っていくぜ glory day~s ♪

アバン無しのいきなり主題歌に腰抜ける2期第1話。ワタナベプロの俳優ユニットらしいのですが、事情知らなきゃ「なんじゃこのジャニタレどもがっ!」と軽くイラッとするOP。『北斗の拳』でクリキンでもTOM☆CATでもなく『忍たま○太郎』のが流れてるようなもの。相当な違和感です。
1期は振り返りのアバンがあってOP主題歌突入でした。慣れてくると合わせて2分のショートカットが可能でした。2期ではOP→振り返りの順なので地味にカッティングが難しい。3クールお付き合いするには小技が必要なのです。

 OP曲不満足

この2期の唯一にして最大の欠点。歌い手さんには申し訳ないですが作品の世界観に全く合いません。アバンなしでいきなり“HEY”ですからしょっぱなから萎えます。
それ以外は大満足。1期38話そしてこの2期は39話。手を付けたらあっという間なんですよ、こういうの好きな人にとっては。知ってますでしょ?そして私は川を渡った。あなたはどうするか?

ネタバレレビューを読む

川を渡ったあなたに待ってるもの

ネタバレレビューを読む

 行くこと
 退くこと

決断を下すための材料は揃ってたり揃ってなかったり。部下1,000人の将の決断と10,000人の将の決断。
主役がかっこいいのは佳作。敵方もかっこいいのは良作。それでは出てくる者たちが軒並みかっこいい場合はなんといえばいいのだろうか?
ほんと大好物なんですよ。大物小物問わず覚悟決めた漢たちの物語。視聴の動機としてはこれで充分。

そしてこちら続けてNHKでの放送です。
昨今の戦国系大河ドラマのつまらなさの理由を一考するとわりとシンプルな結論に落ち着きます。

ネタバレレビューを読む

陣幕で将同士がやいのやいの言ってお茶濁してたり、馬と武将のアップで近接戦闘のみだったりします。
皆様のNHKですから毎年1000億円規模で蓄財なんかしたりせずに国民からいただいた受信料を番組制作費として我々に還元してほしいものです。
いつも通り脱線しましたが、丘から見下ろす万名規模のエキストラを使ったシーン。そんな大河では観ることのなくなった壮観な映像をけっこうな頻度で観ることが可能です。断言しても良い。我々が満足する大規模合戦シーンについてHNKにはもうアニメでしか残ってないのです。


■2期について

1期はその後大業を成す若者たちの勃興の物語。まだまだひよっこな主人公たちにとある大将が背中を見せて締めた1期でした。
2期は時代の変わり目の物語。語り継がれるべきものと時代遅れとなるもの。それぞれが錯綜し、若者たちは悩み成長します。時代に取り残される者たちからは悲哀を強烈に感じさせつつ、救いの道も用意してたりする。ネタバレレビューを読む

徐々に若者たちが中軸を担ってきています。そんな道半ば。
3期も当然観ます。こういってはなんですが良きシリーズです。時間かけてもいいので完結までいってほしい。良いもの見つけました。



視聴時期:2020年5月

-----


2020.06.17 初稿
2020.12.14 修正

投稿 : 2025/02/08
♥ : 38

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

中華統一の日を夢見て。俺は関わった奴らの思いを背負って前に進むだけだ。

キングダムの2期です。

続き物ですので1期から観てくださいね^^

いやーおもしろかったです!!

作画や音楽には普通の評価をつけましたが、
ストーリーがとにかくおもしろい!!

文句なしの☆5点ですとも^^
(あえて不満点を言うならば、3期制作が決定していないところかな。笑)

全39話(1期は38話)とちょっと長めですが、
目が離せない展開ばかりなのでまったく苦になりませんでした^^

むしろもっと観たかった~!
続きが観たいよ~!


● ストーリー
舞台は中国、世は戦国時代。

6つの国に分かれて500年の騒乱の時代が続いていた。

秦の国で武将を目指す少年・信(しん)と
中華統一を目指す秦国の王・政(せい)。

共に中華統一を目指す志を交わした2人の、
戦いの日々は続く。


冒頭から絶賛しましたが、
とにかくストーリーがおもしろい!

最初から最後まで目が離せない怒涛の展開ばかりで、
飽きるどころかあっという間でした。

信は、武将を目指して武の道を歩み、
政は、王として敵対勢力と戦い、中華統一を目指すべく政治の道を歩む。

信は、とにかく目の前の道を突き進む王道主人公系少年、
政は、頭脳で己の道を作り出すクール系美少年。

2人の主役による2つのストーリーの同時進行が、
いつまでも飽きないポイントかもしれません。


≪ 戦と政治、飽きを作らない二重構造 ≫

信による戦パートは、
勢いと戦略で突き進む正統派バトル。

政による政治パートは、
次の展開がまるで読めない頭脳プレイ。

2つの違った味の物語を同時に楽しめるのが
この作品の大きな特徴。

しょっぱいものと甘いものって
交互だと永遠に食べられるって言うじゃないですか?笑

キングダムってまさにそれなのです。

どれだけ話がおもしろくても
同じ味ばかりが続くと飽きも来てしまうかもしれないけれど、

違った味のストーリーが同時に展開されることで
その心配がなくなる。

つまり、飽きがこない!
永遠に楽しめちゃう!笑

もちろん、戦ストーリーも政治ストーリーも
次々と新しい展開が用意されていて、
それぞれが十分におもしろいんですが、

飽きの来ない二重構造により、
おもしろさが盤石となっています。


ストーリーを絶賛してきましたが、
それは魅力的なキャラ達による支えがあってこそ。

新キャラも古参キャラも、
今後の動きから目が離せそうにありません。

この引き込ませ方は、ほんと凄まじいです。笑


● 作画
1期では散々文句を言いました(笑)
しかし2期はだいぶ改善されていましたよ!

へっぽこCGも使用頻度がぐんと減り、
時々「ん?」と思う程度でした。

元々ストーリーはおもしろいだけに、
作画の改善は非常に大きい改善点(笑)

信や政など、人物の作画は安定しない印象を受けましたが、
大人になっていく過程だから…という受け止め方をしています。笑


● 音楽
【 OP「GLORY DAYS」/ D☆DATE 】

1期とは随分雰囲気が変わり、軽くて明るい曲調です。

初めて聴いたときは、重々しい戦の映像と一緒に
この曲が流れることに違和感ありありでした(笑)

39回も聴いているといつの間にか慣れていましたがw

それでも「へいっ!へいっ!」という合いの手の場違い感は
いつ聴いても笑ってしまいますww


【 ED「21」/ The Sketchbook
   「Exit」/ The Sketchbook
   「そこに君がいる」/ The Sketchbook 】

EDは3曲です。

1期と比べると印象に残りにくい曲ばかりでしたが、
(同じバンドばかりで、曲の雰囲気が似ているからかな?)

キングダムの雰囲気には合っているかな。

3曲の中でのお気に入りは「21」です^^
かっこいい♪


● まとめ
見ごたえのあるストーリーに大満足です^^
作画も改善されていましたし、文句なしです♪

一応物語はすっきりとした形で幕を下ろしましたが、
これからの展開がものすごく気になります!

NHKさん、原作も人気なのだし
続編を作らない手はないと思いますよ~…(笑)

とりあえず、原作は絶対読もうと決めました(`・ω・´)
続きが気になってうずうずしているので。笑

見ごたえのあるストーリーが観たい方にはキングダム、お勧めします♪

投稿 : 2025/02/08
♥ : 25

ahirunoko さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

歴史モノは面白い!

原作漫画、未読。

紀元前の中国での秦国の王子が王となり始皇帝になるまでの話。大筋は史実だけどキャラ設定や歴史の空白部分をかなり脚色しているようで。思いっきりフィクションです。

でもホントにあったことに肉付けしてるストーリーは超面白い!!

各キャラの個性が素晴らしく立っててストーリーに深みを持たせている。各キャラの命を賭けた生き様が感動する!

1期と2期がありそれぞれ40話位あり最近の作品にしては長いから全話見るのは大変かもしれないけど、歴史とかに興味があれば充分楽しめると思う。

鵜呑みにしてはいけないが、歴史も勉強できる秀作。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 19
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