take_0(ゼロ) さんの感想・評価
3.1
今となっては、よくある系ですが、フツーに面白かったです。
なろう系が量産され、異世界系が量産され、小説やゲームの中への転生系も珍しくはなくなった昨今・・・。
もはや目新しさは少ないのですが、この作品はコンパクトにまとまっていて面白かったという印象が残りました。
要素という意味では、どっかで見たことのある様なキャラ設定が主人公のユミエラに上手にミックス、ブレンドしてあって独特の個性的なキャラに仕上げてあったと思います。
曰く、俺つえー系、私また何かやっちゃいました系、目立ちたくないんです系、普通に生活したいんです系、淡々、サバサバ系、少しずれてる系、などなど。
ユミエラのユニークなキャラ立ちは、大いに視聴の求心力となりました。
あとは、コンパクトにと表現しましたが、いろいろと過程がざっくりと省略されているはずなのですが、あまりそういった印象を受けなかったのも上手だったと思います。
物語は魔王復活への対処が大筋でありながらも、学園生活での友人(?)達とのあれやこれやや、ユミエラ自身の家庭の事情まで多彩でしたね。
いろいろとガバい要素もあったのですが、ここも流れの中でうまくつながっていたと思います。
ざっくりと端折られているのですが、一応、違和感なくつながっていたと言いますか・・・。
とは言え、特出するほどの物語のクオリティと言う訳ではなくやはり「流し方が上手い」という印象になります。
ライトな感じで、正にライトノベル感覚で見るのが正解の様な気がしています。
作画はモブキャラが多少雑に描かれていた印象を受けましたが、それほど破綻することもなく、それなりであったのではないかと思います。
個人的には、ドラゴンのryuの造形が好みではありませんでしたw。
100%好みの問題なのですけれども、ええ。
声優さんも特に問題はなかったように思います。
音楽も特段何かを言いたい事はありませんでしたw。
キャラクタは、総じてあまり嫌なキャラが居なかったのは良かったのか悪かったのかw。
序盤に対立したキャラとも和解をしていますし、最終盤の大団円的エンディングまで仲間感があってよかったのではないでしょうか。
ああ、ユミエラの両親、彼らはダメですね、瞬間的な登場ではありましたが、ダメ貴族、ダメ親、クズ親のダメっぷりでしたね。
ユミエラとパトリックの凸凹カップルの今後を観てみたい気もしますし、ユミエラ自身のキャラ立ちをもう少し観てみたい気もしましたが、どうでしょうね。
形としては、ちゃんと終わっていますしね。
ゲームとしても、ここまでなんでしょうw。
少しライトな感じの作品ですが、ユミエラが魅力的に感じたら、おもしろく観ることができるのではないでしょうか。
私自身はそうだったような気がしています。
このタイプが好きな皆様には、フツーに楽しめる作品ではないでしょうか。
機会がありましたら、どうぞw。