幼馴染で異世界なTVアニメ動画ランキング 51

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の幼馴染で異世界な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月05日の時点で一番の幼馴染で異世界なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

77.4 1 幼馴染で異世界なアニメランキング1位
DOG DAYS ドッグデイズ(TVアニメ動画)

2011年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (1236)
7547人が棚に入れました
隣国・ガレット獅子団領国からの侵略戦争を受けるビスコッティ共和国。ガレット獅子団領国の頭首・レオンミシェリ姫が続ける苛烈な侵攻に、敗北を重ねるビスコッティ騎士団。そんな国の現状に心を痛めたビスコッティ共和国の姫・ミルヒオーレは、意を決して「国を救う勇者」を異世界から召喚する事にする。ミルヒオーレ姫が勇者に選んだのは、地球は日本・紀乃川市に暮らす少年『シンク・イズミ』。中学1年生の春休みを控えた終業式の日、シンクはフロニャルドに召喚されてしまう。異世界フロニャルドで待ち受けるのは、ある変わったルールの元で行われる「戦」の日々。ガレット獅子団領国の領主・レオ姫やガウル王子をはじめとする好敵手達との戦いや、ミルヒオーレやビスコッティの人々との交流。サーカスアクションとアスレチック競技が大好きな少年シンクは、『勇者』として、ビスコッティとミルヒを救う事ができるだろうか?
ネタバレ

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

贅沢な2期への伏線?(75点)

アニメオリジナル
全13話。

個人的満足点:75点
アニメ系統:冒険ファンタジー

本作は一言で言えば冒険ファンタジー。
舞台設定・世界観などは斬新だった。

第一印象はこうだ

{netabare}

         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       『俺は剣と魔法の冒険ファンタジーだと思っていたら、
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        剣と魔法のファンタジー運動会だった』
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれも何をされたのかわからなかった…
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        頭がどうにかなりそうだった…
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \    SASUKEとかオリンピックとか
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

{/netabare}

国vs国で運動会やっちゃいました的内容。
剣や魔法でのバトルもするのではあるが、死人の出ない安心の内容。
後半に若干のシリアス展開を見せはするのだが
それもつかの間、やはりほのぼのした話で終わって行く。

個人的にはシリアス系が好みなのではあるが、これはこれで悪くない。
終始なごみムードで今一盛り上がりに欠けるものの何故か最後まで観てしまう。
さらには不覚にも最終話で少しぐっときた。

声優陣はかなり豪華。
よくもまあこれだけの声優集めたなって感じ。
ただ、これだけの豪華声優を揃えたのだが1クールではキャラが多すぎで正直、全員覚えられない。
キャラと声優の無駄遣いといった印象をうけた。

OPED曲はかなりお勧め。
OPに水樹さん「SCARLET KNIGHT」
EDに堀江さん「PRESENTER」
両曲とも個人的にはお気に入り。

キャラデザも可愛く描かれていて、萌え要素もてんこ盛り。
お気に入りのキャラに萌えるのもいいだろう。

しかし、これだけの物をもっていて、何故この程度の作品になってしまったのか?
どこをどうとっても勿体無い。

以下、視聴後に書いた内容
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このアニメにはもしかしたら何かあるのかもしれないとそう思わずにはいられない。
そう、それは2期があるんじゃないか?ということ。

あくまでも2期への序章という位置づけ。
何故かそう思わずにはいられない。

何なんだろうこの感覚は・・・・
決して「これ面白い」と、どっぷりはまる感じではないのに
もっと続きを見てみたい。
何故か今はそう思っている自分がいる。
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なんて書いていたら2期きたよw
1期で消化不良だった分、がんばって欲しいところ。


とまあ色々描いてきたが
何が言いたいかというと

最後の最後でリコに惚れましたw
また、リコに会えるんですね。


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以下、これまでの各話後の感想。
ネタバレ含みの場合があるかもなので
未視聴の方はスルー推奨。

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{netabare}
1話視聴。
ファンタジー物かと思ったら、SASUKEだったという印象。
今後化けるのか、それとも・・・
しばらく様子見といったところ。

2話視聴。
戦闘で死なないのが、いまいち緊張感にかける。
相手国とも敵というよりは、競技相手といった感じ。
なんか運動会といった感じ。
最後に今後どうなるんだといった引きを見せてくれたので
引き続き様子見したい。

3話視聴。
今回は説明回&お風呂回(笑)
物語の舞台がだんだん分かってきた。
少し面白くなってきた感じ。
切る寸前だったが持ち返した(笑)
引き続き視聴。

6話視聴。
ラストなんだ?
急展開きたか?
毎週惰性で見てたのだが
来週楽しみになってきたんだがw

7話視聴。
シンクと姫様のじゃれ合いは吹いた。
姫様まさに犬でした。
6話の引きに期待が高まっていたのだが
いたってのほほんとした展開だった。
まあ、まだわからんが。
来週にもちこし。

8話視聴。
レオ様かわいい。
今までとちょっと印象変わった。
ストーリーの方も盛り上がってまいりました。
ってもう後半に突入だからね。

9話視聴。
リコッタのサービスカットいただきましたw
これは歓喜する人が出そうw
ストーリーはいよいよほのぼのから
シリアスになってきた感じ。
いよいよボス登場か?
来週も楽しみ。

10話視聴。
姫サービスショットご馳走様でした。
意外な展開だった。
しかし、このままな気がしない。
何かあるんじゃないかと来週も期待。

11話視聴。
何かあるのか?
何も無いのか?
残りあと2話。
どういう結末になるのだろう?

12話視聴。
何か今週はよかった。
ここに来ていい話。
ある意味もったいない。
正直今までで1番短く感じた。
えっもう終わりって感じ。
いよいよ来週最終回。
さて、どうなるのか。
もしかしたら来週泣いちゃうかもしれない。。。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 41

メア さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

はたして星の示す未来は避けられないのであろうか?

ちょっと終わり方は気に入らなかったけど、なかなかに面白かったです。


内容

僅かにシリアスのような感じになることがありましたが、基本的にはほのぼのに近い作品です。戦争と言っても向こうのセカイでは一種のスポーツであって、死んだりすることなんてまずない設定ですから。
ただ、レオ様視点で見ると少し変わりますかね。
ずっとレオ様はいろいろと抱えて堪えて決断してきたのです。
そこあたりを考えると、ほのぼのなんて言ってしまうのはちょっと悪い気がします・・・。




OP水樹さん・ED堀江さんと有名な2方による歌です。
この2人のファンも多そうで。
さゆはOPがそこそこ好きでした、かな。


作画

キャラデザは置いてい置いて。
作画は素晴らしかったと思います、さゆは。
なんといっても表情の動きがすごかったんです。
コマ送りにしてみるとほんとにうまくできているなと感じました。
後半はそういった場面が減るんですけどね・・・・・・。


キャラ

まあ、あれだけいるんですしいろいろといてよかったです。
ただベッキーがどうにも好きになれなかった・・・・・・。


声優

言うまでもなく。
有名どころがたくさん出てきています。
よくもまぁこれだけ引っ張った、と。
おかげで声でも楽しめる点が増えたかと。



結局さゆは好きなキャラも多かったですし、話も嫌いではなかったから楽しめました^^
ガメルの声はFTのナツにしか聞こえないゾ?
ただ、もしこれで2期を制作するとなると間違いなくベッキー出ますよね?
師匠はともかく、ベッキーは嫌いなんで2期には期待が薄いです。
話は盛り上がりそうなんだけど、ちょいベッキーとの絡みがうっとおしくてイライラしそう。


 


スタッフ
 企画・製作     : PROJECT DD
 原作・脚本     : 都築真紀
 監督         : 草川啓造
 キャラクターデザイン : 坂田 理
 サブデザイン     : 太田恵子
 武器デザイン     : 大塚あきら
 クリーチャーデザイン : 小田裕康
 プロップデザイン : 益田賢治
 グラフィックデザイン : 榎本めぐみ
 カラーデザイン : 篠原愛子
 美術監督・設定 : 片平真司
 撮影監督    : 北岡正
 編集       : 関一彦
 CGリードアニメーター : 石川真平
 音響監督     : 亀山俊樹
 音響効果     : 山谷尚人
 録音エンジニア : 小原吉男
 音楽      : 一色由比 井内舞子 夏目 晋
 サウンドプロデュース : I've sound
 オープニングテーマアーティスト : 水樹奈々「SCARLET KNIGHT」(キングレコード)
 エンディングテーマアーティスト : 堀江由衣「PRESENTER」(スターチャイルドレコード)
 アニメーション制作 : セブン・アークス

キャスト
 シンク・イズミ         : 宮野真守
 ミルヒオーレ・F・ビスコッティ : 堀江由衣  
 エクレール・マルティノッジ     : 竹達彩奈
 リコッタ・エルマール       : 水樹奈々
 ロラン・マルティノッジ      : 子安武人
 ブリオッシュ・ダルキアン     : 日笠陽子
 ユキカゼ・パネトーネ         : 阿澄佳奈
 レオンミシェリ・ガレット・デ・ロワ : 小清水亜美
 ガウル・ガレット・デ・ロワ     : 柿原徹也
 レベッカ・アンダーソン     : 高橋美佳子
 ゴドウィン将軍         : 若本規夫
 バナード将軍             : 小野大輔
 フランボワーズ・シャルレー     : 櫻井孝宏
 ノワール             : 花澤香菜
 ジョーヌ             : 永田依子
 ベール             : 寿美奈子
 ビオレ             : 丹下桜
 アメリタ・トランペ         : 瀬戸麻沙美
 ルージュ             : 寺本來可

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19
ネタバレ

もぐりん。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ケモ耳シッポ属性アリ!を認識 (´▽`)

アニメオリジナル 監督:草川啓造さん 全13話
キャラデザ:坂田理さん 制作:セブン・アークス

フロニャルドと言う異世界の国と国との戦争で劣勢な国、ビスコッティ共和国の領主様で
ヒロインの1人【ミルヒオーレ・F・ビスコッティ】が状況を打破するために現代日本から
勇者と言う名の戦闘員として召還された主人公【シンク・イズミ】が、異世界の地で各国の
猛者と戦い勝ち続けていってビスコッティを勝利に導くまでのラブコメを展開させた
サクセスストーリー・・・

って書くと、なんだかシリアスで壮大な異世界バトルファンタジーのようですが・・


いやいやいや・・・ 緊張感ゼロだから、全くないからw  むしろほのぼの系(´▽`)


この異世界の戦争、【戦(いくさ)】は、生死を賭けた戦闘ではなくて、まるでTV番組の
【筋肉番付】に出てくるフィールドアスレチックのようで、まさに健全なスポーツ勝負w 
広大なバトルフィールドは不思議な力で守られていて、その中での戦いでは戦士は大ケガを
したり命を無くしたりはしないといった健全ぶり^^ 戦士は戦闘不能になると丸っこい
犬又は猫に変化して戦場を退場、でもしばらくするとまた復活するなどほとんどゲーム感覚
で展開していきますwww

しかしこの戦争、TV中継されて国民に放送されるとかの娯楽性もあって内容的にはある意味
政治色の強いイメージですが、あまりにも軽いノリなので気になりません^^ 

この異世界、フロニャルドのキャラクターは動物が擬人化したようなデザインです、俗に言う
【ケモ耳キャラ】ですね(笑) なので登場キャラはみな萌え要素のあるカワイイキャラばかり!
しかも、各国含めるとキャラは結構多めで、横文字だし全く覚えれる気がしないです(笑) 

登場キャラが多いと言う事は、当然中の人も多いと言う事、しかも著名な方ばかりで
超豪華!!まさにオールスターズって感じw  ヒロインのミルヒオーレは領主様ですが、
歌姫でもあるので中の人、ほっちゃんが当然歌ってますww

いやー しかし、ケモ耳キャラは魅力的ですw 表情を変えなくても、耳やシッポがぱたぱた
動いてカワイイのなんの(´▽`) 特にミルヒオーレがシンクにデレてる時は萌えますwww
ツンデレ、エクレールのシッポがぱたぱたしてるのも可愛すぎる(;´Д`)ハアハア
 
しかし終盤までシリアスな展開がほとんど無いのでストーリーに起伏があまりなく、ストーリー
重視の人は日常回など特に退屈に感じるかもしれません。

放送時間が深夜枠なので、お風呂シーンや、ヒロインが戦闘に負けると甲冑や服が破れて裸に
なるとかのサービスシーンやカットも多め(;´Д`)ハアハア

{netabare}
まぁ 当初召還された主人公が元の世界に帰れないとか、当然のことながらケータイで連絡
出来ないなど様々な問題も出てきましたが、回を重ねる毎に都合良く解決してゆくので無問題^^
 
最後には偶然にも様々なアイテムをフロニャルドに残し、シンクは元の世界へと去って行きますが、
それが再召喚するために必要なアイテムとなることで2期へと続いていくといった、最終的には、
ジーンとムネにくる展開も用意されていてなかなか抜け目無い作品に仕上がっていると思います!!
{/netabare}

唯一、終始気になったのは、主人公シンクの中の人ですかね、声かな?演技かな?ちょっと
違和感があってラストまで拭えませんでしたが、この辺りは好みの問題かもしれません。

基本キャラ萌アニメだと思いますが、意外と楽しめました、血しぶきの上がるリアルファイト系
の作品に疲れたらこの作品でもどうですか?? 

2015/02 現在すでに3期が放映ちう、今いそいで2期を視聴してます!( ゚д゚ )クワッ!!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21

70.5 2 幼馴染で異世界なアニメランキング2位
DOG DAYS' (2期)(TVアニメ動画)

2012年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (717)
4287人が棚に入れました
春に訪れた出逢いと別れから3カ月―――勇者シンク、再び『フロニャルド』へ召喚! 今度は幼馴染みのレベッカと従姉妹のナナミも一緒に召喚! ナナミに至っては、ガレットの勇者にいきなり大抜擢!! そして、パスティヤージュ公国からは公女クーベルも参戦して、さらなる大騒ぎが!? 愛と勇気と耳としっぽの物語、この夏、楽しさ200%増で、再び開幕!
ネタバレ

ゆ~ま さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

全話鑑賞済み。総評的な物も。

1期鑑賞済みにて。

とりあえず、1期を観てないと最初からあの展開は厳しいでしょう。特にキャラ関係と舞台背景。ので興味のある方は1期から観ることをお薦めします。

総評っぽい物----------
・1期に続き、安定して視聴できました。原作などが無く、先を楽しみに次週が待てる部分が要因でしょうか。
・1期と比べ、シリアス要素がほぼ皆無なストーリー展開だったように思います。基本コメディタッチで、あってもシリアスというより「おセンチ」な方向性。全体的に明るく、軽快な感じだったと思います。
・さすがに最終話はともかく・・・基本1話につき1人は剝かれるという、これまた1期には無かった方向性も目立っていたように思います。狙いすましたあざとさではなく、変な書き方ですが、健全なエロだったような気はします。ベッキーの変身1回目はまぁ・・・明らかな狙いが見えますがw
・画的には、基本綺麗に描けていたと思います。個人的に2話ほど荒れてるかな?と感じる回はありましたが。
・1期共に、声優陣の無駄遣いっぷりは見事です。知人とその話題になると「若本さんセリフあったっけ?」みたいなことにはなりますがw

{netabare}
13話鑑賞---------------
観終わってみて・・・。

最終話くらい、もう少しくらい湿っぽい展開になるかな~?と思いきや、意外とサッパリと送還されましたね。シンクはさすがに?2度目ともなると慣れたものでw
アニメにしても、終わってしまうと心に穴が開いたように感じる作品に出逢えると良いな~と、思えてなりません。

勇者&領主様ご一行のピクニック?だったわけですが。
趣味の関係で「レインボー柄」の物には何らかの反応をしてしまうわけですが・・・純粋に虹色配色の魚は何か食べたくは無いな~とw 毒々しいと言いますか。

クー様、何の躊躇いもなくシンクと入浴w むしろシンクに戸惑いが見られる辺りが新鮮w

神剣は返すにしても、英雄&魔王結晶も置いてきたんですね~。七海用の結晶も準備するとのことですし・・・やはり3期やるんでしょうか。

色々決着ついてないこともありますし、伏線なままの事項もありますし、できるものなら最後まで観たいです。

12話鑑賞---------------
ユニオンフェスタも終盤。
勇者入れ替わりでもう一戦か?と思いきや・・・メインはクー様、リコ、ノワ。悠木さん&花澤さんボイスを堪能させて頂きました。

勇者も入れ替わって衣装も入れ替わって・・・シンクの女装姿は誰得なんだ?とか思いながらも、パスティヤージュ親衛隊装備にちょっとガッカリした自分がいたりもしましたw

地下の宝物庫に踏み入った今回メインの3人ですが・・・そうも見事にトラップにw お約束の如く、連鎖する怒涛のトラップに笑い転げておりました。

気になる点が2つ。
・地球が懐かしいみたいな発言していた英雄王様や、転送関連で何かおっしゃっていた魔王様。(聴き違いなら良いですが)
・あえて今回「魔王結晶」を渡されたレベッカ。(英雄結晶はシンクとガウルなんで勇者限定ではないようですが。そして何故かレベッカの瞳に星型が現れている、と・・・w)

・・・やっぱり3期有るのかもしれないな~と深読みしてしまいますw

11話鑑賞---------------
ということで引き続き戦興行中盤戦から~と思っていたのですが、意外とこの後はアッサリ風味でw 相当拍子抜けました。
英雄仮面さま・・・最下位からTOPへ逆転って、どれだけ荒稼ぎしたんでしょう?w
でイベントも一段落して・・・。

ここでこうも暢気な展開になるとは思いませんでした。
シンク・犬姫様・ユッキー・土地神さまでの入れ替わりネタw

こう書いてしまうのはアレですが、さすがのシンクでもユッキーの身体(イヤな表現だ・・・)には思うところがあるようで。ベッキーや姫様他だとケロっとしてるのですが・・・。あ~さすがにノワの全裸には反応してましたっけ。

予想では残り2話。
今期は今のところ、シリアス展開は無く。基本コメディ系か興行かで安心して観ていられます。その点は2期で一番良いポイントだと思っています(11話現在で)。
とすると・・・2期でお話を完結させるのは無理な気がしないでもなく。勝手に、3期があるんでは?と予想していたりします。

10話鑑賞---------------
さぁ~今回は「ミルヒ姫&リコ」vs「クー様&レベッカ」の魔法戦だ~。とテンション上げて観たところ・・・イマイチpick upされていないような。

久しぶりにこの作品で若本さんのお声が聴けた気がw

相変わらず・・・ダルキアン卿の剣はサイズが変でしょ?とw
輝力武装とかはもっとおかしいですが・・・。
正面からダルキアン卿が剝かれるのって・・・地味に初めてでは無いでしょうか?w

英雄仮面様・・・色々全然隠せてる気がしませんw 参加したい気持ちとか、正体とか、顔とか。
アグレッシブなお方です。

で本命はダルキアン卿かと思いきや・・・ミルヒ姫&ベッキーでした。9話であまりそういう画が無いな~とは思いましたが、今回への布石?溜め?だったんですねw

と・・・戦興行序盤戦とのことですが~。
11話へ。

9話まで鑑賞---------------
8、9話と音楽祭~戦興行のお話。あれ?戦がすごく久しぶりな気がしないでもないw

8話では、何の間違いか因果か流れか、シンクとエクレがw 照れて焦るエクレはやっぱり可愛いな~とw

9話はエクレとリコの友情の話。仲が良くても、やっぱりケンカ?することも有りましょう。そこから修復できるか否かが、その2人の関係を物語っているかと思います。

9話はちょいと絵が荒れているような気がしたのですが・・・。
1期と2期のこれまでが恐ろしいほどの安定っぷりでしたので、少々不安に。気のせいや錯覚なら・・・。

7話鑑賞後-----------------
キャラの濃い2人がどう絡むのか?と心配していたところ、何のことは無い次週にはメインで大活躍とw しかも何やらドラゴンに乗っていたり、いつのまにやら怪しい?ネットワークを構築していたり・・・。
そしてやはりというか、退魔師兄妹ともつながりがあったわけで・・・。というか、あんたら何歳?とw

英雄結晶・・・何やら今後を左右しそうなアイテム登場ですが、シンク&ガウルですか。
勇者3人。英雄候補2人。姫様3人。国3つ。・・・収拾付くのか若干不安にw

そして眼球狙いは気のせいでは無かったと。どんな勇者だw

6話鑑賞後-----------------
OPでシルエット扱いだった3人の内、1人が先週登場して・・・残りはまた追々かな?とか思っていたら早くも今回登場の運びにw
それじゃ、まずは手始めに魔王から順番に1人ずつかな?とか思っていたら、英雄王も同回にて召喚w
(両名とも未だ名前が覚えられません。肩書きでご容赦を)

魔王を名乗る方は、復活して何をするかと思いきや・・・輝力吸収したり、覗きをしたり、セクハラ?したり。こんなこと書くのは何ですが・・・悪事が小さいw(いえ、痴漢も覗きもセクハラもダメです、絶対。)
輝力吸収は「らしい」能力だとは思いますが。

遅れて召喚?された英雄王様は、見た目はまぁ普通かな?と思えました(瞳に星マーク入ってる辺り普通じゃないですが)が・・・結構エグいですね。顔面(というか眼球?)に弾打ち込んでみたり、超巨大な鉄球で魔王を潰してみたり(潰れる際の効果音が意外と軽い音で驚きました)。

今回登場の2人?は結構キャラ濃いと思いますので、古株メンバーには頑張って欲しいです。
そしてどうストーリーに絡んでくるのでしょうか。

犬姫様の「好き」には一体どんなニュアンスが含まれているんでしょうか。きっと深読みしちゃダメな物語なんだとは思いますがw

5話鑑賞後-----------------
ダルキアン卿の兄上様登場~。
意外と早いご登場で驚きました。シナリオにどのくらい関わってくるのか楽しみです。そして兄妹揃って腕前を披露して頂きたいです。

そしてラストに、美味しい所を掻っ攫っていった姫様侍?2人に拍手をw
2期は今のところシリアス展開が無いという点はありましょうが、(特に)姫様2人が明るく楽しそうなのが救われている気がします。

そして1期よりもテンポは良くなっていると思います。

4話鑑賞後-----------------
合宿回ということで。
てっきり七海&ベッキーも参加かと思いきや、勇者様はシンクのみという展開にw

絵的にユッキー一人勝ちかと思いきや、意外にもノワが・・・可愛いw 1期ではそこまで目立ってなかったですけどね~。ジョー、ベル両名も出番回あるのかな~?
照れるエクレも破壊力大。コッソリ尻尾が振られている辺りがたまりません。
エクレも何だかんだで、見せ場有りで・・・確かにシンク、フラグ立てすぎですw

いささかサービス過剰な気がしないでも無いですが、基本どの娘も可愛く描かれていると思います。

ガウ様・・・撫でさせてやってくださいw

3話鑑賞後-----------------
DOGDAYSって、こんなに半裸姿を曝す作品でしたっけ?w

3話はひたすらベッキー回でしたね~。先任(?)勇者見せ場無しw

2期に入ってようやく、シンクにツッコんでくれる人が現れましたね~。1期の時から僕も思ってました。
「フラグ立てすぎw」
「姫様、愛犬扱いw」

それにしても・・・ベッキーはシンクのことをどう思っているんでしょうね。何とも思ってないのか、想っていることに気付いていないのか、ベクトルが異なるのか。その辺2期で進展あるんでしょうか。

2話鑑賞後--------------------
いや~何といいますか・・・レベッカさん大盤振る舞いですかね~。ジェノワーズのバスタオル姿より、ある意味・・・際どいかと。

クー様の口説きっぷりが大真面目で意外でしたね。
七海はどう口説かれたんでしょうね~。

パスティヤージュ勢はサラっと空から登場されてましたが・・・リス科っぽい方々ですよね? 結構撃墜?されてましたがご無事でしょうか?w

地球人の方々は、やたらと宝剣を「棒」っぽいものにしたがる気がします(棒・棒・箒?)。

1話鑑賞後--------------------
まずは・・・おかえりなさい&おいでませフロニャルドw
1期の解説は殆ど無しで、いきなり戦場に突入というのはテンション上がりますね~。レビュー頭にも書きましたが・・・色々説明無さすぎw 一見さんに厳しい導入かと思いました。

・エクレール・・・予想通りのツンデレ反応(竹達ボイスで)をありがとうw
・七海&レベッカ・・・サラリと召喚されてましたが、説明はあったんでしょうかw 無い割には簡単に応じてましたが、有った割にはフロニャルド人(?)に激しい反応が(というかシンクは耳&尻尾にあまり反応してなかった気が)。
・ロラン&ダルキアン・・・いや解説じゃなくて、参加しようよw また鬼神っぷりが見たいですw

このクール(といか近頃)、分割2クール物が増えてきたように思います。元々は「(自分の中の)モチベーションが維持できるか?」と疑問気味だったのですが・・・。
意外とイケるなぁと思うようになりました。一度前半部を冷静に観直したり思いを馳せたり、整理できる時間があるのも悪くないように思います。
・・・いえきっともっと現実的な理由があるのだとは思いますがw
・ガンダムOO ・Fate/Zero etc...
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13
ネタバレ

奈悠 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

9話の感想追加

前作視聴済み。

前作みてないと設定分からないとこあるか。
まさにナナミの置かれた環境そのものって感じですね。
でもワクワク感は十分に伝わってくるかと思います。
そして獣耳キャラがかわいすぎて萌え死にそうですw
ストーリーに関しては今後に期待ですね。


OP
「FEARLESS HERO」 水樹奈々(28th Single「BRIGHT STREAM」)
ED
「夏の約束」 堀江由衣(15th Single)
IN
「Heart Relation」(第8話) 堀江由衣

9話{netabare} ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
良き座り心地のお膝
いやいや、座ってないし。手なずけるのはやいなw
そしてミルヒー独り占め。しっぽかわいいのぅ。。。

リコの想いを裏腹にエクレには分かってもらえず。
でも、周りにはすごい心配させちゃったんだろうな。
そんな中でのレオ様の提案。

レオ様とエクレの戦闘
かなりの迫力。なかなかの見応えだった。
レオ様の装備のみで服は無くならないって事は
傷が浅かったって事か。いろいろな意味で残念だ。
まあ、そうなると始まったばかりの祭りが終わりかねないかw
{/netabare}
レオ様まじかっけーな。エクレ回と思ったけどレオ様回かなw

8話{netabare} ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
尻尾穴・・・じっくり観察寸法はからんととんでもない事なるよねw

『一日の始まりと終わりに朝のお散歩と勉強会が一緒』
朝の調教と教育の間違えじゃ・・・w

長いお風呂シーン。しかし。しかしだね・・・
しっぽの描写が少ないのが納得いかないw

追いはぎうさぎ。。なぜ男物パンツかぶってるのw

変わった個体、若い娘の姿・・・さっそく登場か
そしてミルヒ姫のアクセ狙うと・・・
まさかの百合描写・・・そして容赦ない一撃w

頭と頭のごっつんこ・・・のはずが
どうしてそうなったwww

ヒーロータイム。声と姿までいっきにヒーローにw
あれ、なんで大人姿になってるんだろう・・・?
英雄結晶の力のせい・・・?

勇者超特急ハイーパー版
勇者紋様の無駄遣いだろこれwww

ミルヒのコンサートシーンやっぱりあったねー。
1期よりも良い感じかも。
{/netabare}
次回から三国合同一大興行。お祭りお祭り~♪

7話{netabare} ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
あれ。。ジブリでみた白い物体が・・・w

ロリ化だと・・・!?

やばい。。。ロリエクレ、ロリユッキーの破壊力・・・w

服と靴はロリユッキーがなんとかした<ここ重要だぞ^^

シンクとガウルの声が・・・w

元に戻るフラグ・・・
勇者の必殺技が目潰しが定着しつつ・・・魔王かわいそうw
そして忍術も・・・w

ベッキー「シンクがその状態(大人の姿)でこんな感じだと
     なんというか、なんか犯罪っぽいから」
ですよねーwww
{/netabare}
この感じで最後まで走り抜けて・・・もう否定なんていらないw

6話{netabare} ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
えっと・・・何の会議・・?w

封印解除・・・魔王登場。お、シリアス展開になっていくのか・・?
命捧げて遣せ・・・あれ?生きてるよ?(´・ω・`)

えっと・・・えっと・・・w
覗き・・・?スカート捲り・・・?あれ・・・?w

え・・・弱えェ・・・w
痴漢盗撮容疑www

お?本気か・・?今度こそ・・?
あ、やっぱ弱ぇーーーww

あ?この気力吸収は本物だ。さすが魔王・・・

って、やっぱ魔王よえーーーーwwww
たしかに魔王だけあってしぶといね。

英雄王登場。あら、かわいい・・変身シーンまた力いれてるなw

あぁ・・・英雄王=魔王じゃないの。な○はさんを彷彿とするw

魔王存在自体がギャグすぎて・・・なんかかわいそうになってきたw

最後はお約束されたような物だったね・・・w
{/netabare}
シリアス展開になると思ったのに・・・いやーご馳走様でしたw

5話{netabare} ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
東方街あやせ・・・住人は羊なのかな・・?

演出自重www
殿下のツインテール(Ο´□`Ο)bイイ
{/netabare}
今回はいろいろと刺激少なめかなー?失速気味?

4話{netabare} ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
ノワール何この天使ちゃん。前作じゃそんなに目立ってなかったのに。
ほんとどのキャラをスポット当たっても十分主役級の個性あるよな。

気力開放 → お・・・オーバーソウル・・?w

ガウル。。撫でられろよ。そういう需要もあるだろw

とりあえず、シンクそこ変われ・・・w
{/netabare}
なんだろう。この満足感。

ワンホビステージ中の話で、ちょっとした役も声優さんが二役も三役もやっているらしいですね。
そういったのを探すのもいいかもしれません。かなり難しそうですがw

3話{netabare} ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
上空からの爆撃www

りこ、獣玉ならないなって思ったら
このクラスはみんなやられたら服が消えるのかwww

っておい、、装備完全破壊www

キター。姫様のフリスピー遊び。やべーよ、まじやべぇw

フラグってwwwフラグいうなし。フラグw
{/netabare}
うん。前期より明らかにエロ要素多くなった。
別にいいけどそれに頼ってストーリー崩壊しない事を願うばかり

2話{netabare} ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
二人の勇者の戦いの戦火でまわりに飛び散りまくり。

キャラ多いのに何故か誰だこいつって思わない不思議。
それはやっぱり獣耳か!?獣耳のせいなんだよね。
ほんともう、、もふぅもふぅもふぅもふぅw

パスティヤージュ公国にもついに勇者ナナミ誕生!
変身シーンえろい。エロい。エロいよー。無駄に長い変身シーンに脱帽w

最後に、もふぅもふぅもふぅw
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8
ネタバレ

kororin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

2019年冬アニメ「バミューダトライアングル 〜カラフル・パストラーレ〜」の出来が『アレ』なんで、久しぶりに見返しました・・・ヤッパリ、楽しい!!

2019.02.09 【雑記】

製作は「セブン・アークス」。DOG DAYSシリーズで、私の視聴時系列はこの「DOG DAYS'(2012年夏アニメ・リアルタイム視聴)」からになります。
そのあと一期目が気になったので円盤やWEBで「DOG DAYS(2011年春アニメ)」を視聴。そして「DOG DAYS''(2015年冬アニメ)」を視聴と変則的なものでした。

監督は一期:草川啓造氏。二期・三期:西村純二氏。西村氏はは現在セブン・アークスの関連企業「セブン・アークス・ピクチャーズ」制作の「バミューダトライアングル 〜カラフル・パストラーレ〜」の監督をされてるのですが・・・あまりの『覇気』の無さにガッカリ。ここ2・3年、アニメ業界大量制作の所為と、様々な事情で『駄ニメ』頻発の「渦」に呑み込まれたのでしょうか?

そんなわけで(って、どんなわけだ?)、西村監督の本作「DOG DAYS'」を一気見で再再再視聴。(笑)
いや~、何度観てもストレス感じなくってイイですワ~~(注:個人の感想です)。
内容は皆さん周知のとおり、アスレチック・ゲーム(いわゆる「SASUKE」)に夢中の天真爛漫で純で心優しい13歳の少年、イズミ・シンクが、ケモ耳・尻尾の人間が棲む異世界「フロニャルド」に「勇者」として召喚。長年ガレット獅子団領国との「戦興業(いくさこうぎょう)」で敗戦続きのビスコッティ共和国側の助っ人に選ばれたたシンク。戦といってもガチ戦争形式のスポーツ大会。負傷、もしくは戦闘継続出来ない程のダメージを負った兵士は、この領地に満ちている不思議エナジー「フロニャ力(ふろにゃちから)」によりバランスボール大の「けもの玉」に変わり、戦闘不能・戦線離脱(数分で元に戻る)となるため、正に「死傷者の出ない戦争」とういう競技。
しかし「死」が絶対無いというわけではなく、「フロニャ力」の及ばない領外や魔物による負傷や瘴気・毒で命を落とす事もある為、「戦興業」は戦闘・防衛訓練&ストレス発散&喧嘩祭りの場でもある。
全身運動大好き少年・シンクは嬉々として参戦。様々な人々との出会いやイベント。マジで危険な魔物との対峙する冒険などを経てシンクは元いた地球に帰還。再開の約束をして・・・という第一期。

そして今回は幼馴染の少女ベッキーとシンクの従姉でライバル兼師匠のナナミと共にフロニャルドに帰ってきたシンク。新たにパスティヤージュ公国も加わった三つ巴の戦興行。訓練合宿に魔物討伐。眠っていた初代勇者と相方の(エロ)魔王の復活。シンクとガウル王子のアダルトタッチ(イヤラシイ意味ではなく)のテコ入れなど盛りだくさん。

基本「重苦しい負荷」が無い世界観。
・国政は若人で管理。私欲な老害は居ない。
・ゲス、クズ野郎は殆どおらず、みんな仲良く互いを尊重。
・劇中内で「妬み・嫉み・腹黒い奸計・残酷描写・領民の不満・愛憎」は無し。と、ある種「理想的な平和世界」。
物凄くゆる~~い感じで、これなら「テレ東」系列の日曜の朝か平日の夕方から放映してもいいような雰囲気ですが、如何せん多彩な女子キャラ達の「お開(はだ)け・ダメージ衣装・入浴シーン・ボリューミーなプロポーション・パンチラ」などが多いせいで『大きなお友達』向け需要になってます。{netabare}ベッキーの初変身シーンなんて。管が!管がぁぁ・・・(笑){/netabare}
(しかし、こんな『都合のいいキレイ事』や『まわりくどいシラケた説明』が気に入らない『リアル指向(嗜好)』な方々からは大人げない罵声とヤサグレ文句も良く聞きます。{netabare}「こんなん、どこがオモロイねん?」{/netabare})

作画力は当時において普通に見えてましたが、昨今の「不安定作画の多いアニメ」が多い中、見返すと物凄く「安定」しているように思えます。(笑)

声優キャストも当時あまり気にしてはいなかったのですが、振り返ってみると毎回10人以上起用している贅沢さ(たまに二役)。今じゃ人気・ベテラン声優も入って豪華な面子。
シンク(宮野真守さん):ナヨナヨ感のする少年の声が難しそうに思えたマモちゃん。
ミルヒオーレ(堀江由衣さん):ED曲、劇中歌もこなす、ほっちゃん。
リコ&ナナミ(水樹奈々さん):主題歌も良く、キャスト二役もこなす奈々ちゃん。
他にも人気どころの日笠陽子さん、竹達彩奈さん、小野友樹さん、阿澄佳奈さん、柿原徹也さん、小清水亜美さん、花澤香菜さん、悠木碧さん、内田真礼さん、喜多村英梨さん、鳥海浩輔さん等。
チョイ役だったけどベテランの若本規夫さん、子安武人さん、小野大輔さん、櫻井孝宏さん、丹下桜さん、水島大宙さん等。
シリーズ物でこんなキャスティングって、もう二度とないだろうなぁ。(笑)

個人的には面白いというより、「見ていて楽しい」という感じ。ストレス無しで見れるので、たま~~にリピート視聴してしまいます。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

66.5 3 幼馴染で異世界なアニメランキング3位
ツバサクロニクル(TVアニメ動画)

2005年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (339)
2774人が棚に入れました
玖楼(クロウ)国に住む考古学者を志す少年小狼(シャオラン)と、その国の姫サクラは幼なじみ。ふたりは互いにひかれあっているが、どちらもその思いを口にできずにいる。
ある夜サクラは、彼女の持つ力を手に入れようとする飛王・リードの陰謀によって、記憶を失い、その記憶は無数の羽根と化して異世界へと飛び散ってしまう。サクラの命を救う手立ては、その記憶の羽根を全て集めて、サクラの体に戻すことだけ。
さまざまな次空に飛び散った羽根を集め、サクラの命を救うために、小狼は同行する事となった黒鋼、ファイ、モコナらと共にそれぞれの想いを胸に秘め異世界へと旅立つのだった…。
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

このサクラは「お姫様だっこ」ばっかりされてる眠り姫(笑)・・・OVAまで頑張って見続けると報われるかも?

※TV版(第1・第2シリーズ)、劇場版、OVA全部含めた感想・レビューです。

◆総評

本作のヒロイン(サクラ)、相手役(小狼(シャオラン))は共に14歳。
『カードキャプターさくら』のヒロイン(木之本桜)&その相手役(李小狼(リー・シャオラン))と同じ魂・同じ顔立ちを持った異世界の別人、という設定なので、同作を視聴済みの方は本作をより重層的に楽しめると思います。

但し、『カードキャプターさくら』の方が原作マンガとNHKで製作・放送されたTVアニメの世界観がほぼ一致していたのに比べると、本作の場合は

(1) 原作マンガは、後半(第15巻以降)に入ると、前半に撒いた沢山の伏線を回収しつつ、シリアスな展開となって目が離せなくなるのですが、

(2) TVアニメは、NHK製作・放送ということもあってか、シリアス展開に入る以前の原作マンガの無難なエピソードに、アニメ・オリジナルの類似したエピソードを水増しして、とりあえずご家庭で安心して見れる作品にまとめました・・・という感じが強く

(3) 辛うじて、OVA2作で、原作マンガの転換点となる重要エピソード(東京REVELATIONS)および、原作マンガで最も印象的なエピソード(春雷記)をアニメ作品としても鑑賞できるよう工夫をほどこした体裁になっています。

※TVアニメだけだと、原作マンガ全28巻のうち前半のほぼ14巻分(つまり、14/28=50%程度)のアニメ化に留まる。
※OVA2作まで含めても、原作マンガ全28巻のうち約20巻分(つまり、20/28=70%程度)のアニメ化に留まる。

つまり、本作は、原作マンガの一番美味しい部分(後半のシリアス展開)が、
(1) TVアニメだけでは、ほぼ全く伝わらず
(2) OVA2作までの視聴でも、まだ1/3くらいしか伝わらない
・・・とても惜しいアニメ作品になっていると思います。

それでも、個人的には、
<1> TV放送分だけでも『カードキャプターさくら』譲りのキャラクターの魅力が光っていて、十分に楽しめる作品でしたし、
<2> OVA2作では、「待ってました!」と叫びたくなるような、見事な伏線回収込みの急展開を堪能できました。

これから本作を視聴される方で、「いまいち面白さが分からない」という感想を持ってしまう方は、アニメ・オリジナル回(下記の*付きの回で、全52話中、16話もあります)は捨ててもいいので、とにかくOVA2作まで頑張って見続けると、それまでの視聴継続がようやく報われる気持ちになれるかも知れません。


◆シリーズ別評価

第1シリーズ        ★   4.0 (80点相当)
劇場版(鳥カゴの国の姫君) ☆   3.9 (78点相当)
第2シリーズ        ★   4.1 (82点相当)
OVA1(東京REVELATIONS) ★★  4.5 (90点相当)
OVA2(ツバサ春雷記)    ★   4.3 (86点相当)
---------------------------------------------
総合           ★  4.2 (84点相当)

※因みに 原作マンガ   ★★  4.6 (92点相当)


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回
*付きは原作マンガにないオリジナル回


=========== ツバサ・クロニクル 第1シリーズ (2005年4-10月) ===========
{netabare}
第1話 必然のデアイ ★ 玖楼(クロウ)国の姫サクラの異変(四散する心)、異世界への旅立ち、次元の魔女
第2話 戦うチカラ ☆ 「貴方の代価は関係性」、ハンシン共和国
第3話 破魔のカタナ ☆ 1枚目の羽根回収
第4話 汚れなき放浪 ★ 目覚めたサクラ、サクラの本質
第5話 魔術師のバトル ☆
第6話 泣かないナミダ ★ 2枚目の羽根回収、戻らない記憶
第7話 砕けたカタミ ☆ ナユタヤ国
第8話 神の愛娘 ☆
第9話 妖しきオンナ ☆ 
第10話 別離のカガミ ☆
第11話 選ばれたアシタ ☆ 3枚目の羽根回収
第12話 暖かなエガオ ★★ 湖底の町を見る話、小狼とサクラの記憶の齟齬、※ようやく作品の雰囲気に慣れてくる
第13話 まぼろしのオトギ ★ ジェイド国スピリットの町、エメロード姫
第14話 真実のレキシ ★  
第15話 信じるココロ ★ 4枚目の羽根回収
第16話 強さと優しさ ☆ シュトルム国、心の強い人
第17話 桜の国のカフェ ★ 桜都(おうと)国、※回想シーンに注目
第18話 にゃんことワンコ ★ ※サクラの表情の描写が良い 
第19話 生きるカクゴ ☆
第20話 午後のピアノ ★ 
第21話 鬼児のスガオ ☆
第22話 消せないキオク ☆ ※すもも・琴子(ちょびっツ)登場回
第23話 消えゆくイノチ ★ ファイ、小狼、サクラが次々と・・・
第24話 死闘のヤイバ ☆ エドニス国、※千歳さん登場回、シナリオの適当さが残念
第25話 究極のゲーム ☆ 今回は羽根を回収できないまま次の異世界へ
*第26話* 最後の願い ★ ツァラストラ国(空中神殿のある村)、サクラの祈り、5枚目の羽根回収{/netabare}
----------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)11、☆(並回)14、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.0


OP 「BLAZE」
ED 「ループ」

※全26話中、アニメ・オリジナル回1


====== 劇場版 ツバサ・クロニクル 鳥カゴの国の姫君 (2005年8月) =====

*全1話* ☆ 35分弱の短編、{netabare}※トモヨ姫の出番多し {/netabare}

OP 「aerial」
ED 「アムリタ」


=========== ツバサ・クロニクル 第2シリーズ (2006年4-11月) ===========
{netabare}
第1話 危険なレース ☆ ピッフルワールド、異世界のトモヨ登場
第2話 三つのバッジ ☆ 
第3話 栄光のゴール ★ 6枚目の羽根回収、次元を渡る者
*第4話* 哀しいキセキ ☆ 再びツァラストラ国、7枚目の羽根回収
*第5話* 少年のケツイ ☆ 漁船ラゴスタ号
*第6話* 魔術師とデート ☆ 城塞都市ピット、ファイとちぃの話
第7話 阿修羅のイワレ ☆ 紗羅(しゃら)ノ国
第8話 終わりなきイクサ ☆ 阿修羅王と夜叉王、※珍しく作画乱れあり
第9話 ふたつのキオク ★ サクラ姫の「手当て」、小狼の謎、※物語が少し動きだす
第10話 時をこえるオモイ ★ 8枚目の羽根回収、時間を移動する力をも持つ魔女
*第11話* おえかきモコナ ★ エメロード姫の絵本の「物語」世界、9枚目の羽根を回収するが・・・
*第12話* 危険なロード ☆ 長距離バスで荒野を移動する話
*第13話* 始まりのワカレ ☆ 9枚目の羽根を再度回収
第14話 黒き鋼 ★ ニホン国諏倭(すわ)領、黒鋼&トモヨ姫の過去話
第15話 図書館のヒミツ ★ レコルト国中央図書館の「記憶の本」を求めて
第16話 望郷のカナタ ★★ 記憶の中の玖楼(クロウ)国、小狼の異変、10枚目の羽根回収
第17話 五つ目のチカイ ★ 黒鋼&トモヨ姫の過去話(続き)
*第18話* ケロちゃんとモコナ ☆ ケルベ国の守り神ケルベロス
*第19話* 二度目のクナン ☆ 再度ナユタヤ国へ
*第20話* 秘術のゴクイ ☆ キィシムの国、11枚目の羽根回収
*第21話* はたらくサクラ ★ 雪の町「ラグタイムワールド」
*第22話* 羽王カオス ★ タオの国、玄鶴の羽根
*第23話* 歪んだネガイ ★★ ※ここでようやく強敵登場、サクラ持て過ぎ笑
*第24話* 決意のナカマ ★
*第25話* 凍てつくミタマ ★ 囚われの姫、偽りの記憶
*第26話* 明日へのツバサ ☆ 12枚目の羽根回収、私たちの旅はまだまだ続くEND {/netabare}
----------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)11、☆(並回)13、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.1

OP 「IT'S」
ED 「風待ちジェット」

※第2シリーズは原作の第14巻途中までの内容で終了
※全26話中、アニメ・オリジナル回15(TV版通算だと全52話中、アニメ・オリジナル回16)


========= ツバサ TOKYO REVELATIONS (OVA) (2008年3月) =========
{netabare}
第1話 魔術師の伝言 ★★ 酸性雨に腐食された東京、迫る右目の封印切れ
第2話 少年の右目 ★★ 小狼(本体)の目覚め、写身(ウツシミ)の暴走、吸血鬼の双子
第3話 姫君の視た夢 ★★ サクラの気付きと決意、飛王(フェイワン)リードの企み {/netabare}
----------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)3、★(良回)0、☆(並回)0、×(疑問回)0 ※個人評価 ★★ 4.5

OP 「synchronicity」
ED 「さいごの果実」


※本OVAは原作第14巻途中~第18巻途中までの内容
※REVELATIONは「黙示録」「秘密の暴露」「意外な新事実」の意味
※{netabare}吸血鬼の双子(カムイ-スバル){/netabare}がルルーシュ似!!CLAMP作品なので当然なのですが、思っていた以上にコードギアスと作画が似ていて思わず嬉しくなってしまう。
※第3話に、「あの人({netabare}木之本桜{/netabare})」が登場するアニメ・オリジナルのボーナス・シーンあり


=================== ツバサ春雷記 (OVA) (2009年1月) ==============
{netabare}
第1話 ★ セレス国からの帰還、日本国の桜、
第2話 ★★ 夢の中の国、本体vs.写身(ウツシミ)、サクラ散る、再び玖楼(クロウ)国へ {/netabare}
----------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)1、☆(並回)0、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.3

OP 「SONIC BOOM」
ED 「記憶の森」

※本OVAは原作第21巻途中~第23巻末までの内容


*(2018年1月26日) 誤字修正

投稿 : 2024/11/02
♥ : 33

シェリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

自分をおぼえていない大切な人

考古学者の息子の小狼はよく長期間の遺跡調査に参加していた。
帰ってくると決まって出迎えてくれるのがその国の姫、サクラだった。
サクラとは幼い頃からの付き合いでとても仲が良かった。というよりも、サクラが小狼のことをとっても好いていた。
そんな花が風に揺れる平穏の中、突然何者かによって悲劇が引き起こされた。
サクラの記憶が手にとることのできる有形なものとなり、
さらにそれがたくさんの小さな羽のかたちをとり、散り散りにどこかへ飛んで行ってしまったのだ。
そして彼女はそのまま意識を失った。どれだけ呼びかけても起きなかった。
だが事態はそれだけでは収まらず彼らを実体の知れない何かが次々と襲ってきた。
混乱の最中サクラを救うため小狼は「次元の魔女」と呼ばれる人に会いに行くことになった。
魔法により小狼はサクラを抱きかかえ時空を超えて彼女のもとに行き着いた。
そこでは容赦なく雨が降り続けていた。そこは誰かの家の庭だった。
広く立派な庭だったが降り続ける雨のせいでそれを盛り上げる辺りに植えられた植物は孤児のように下を向いていた。
その空気はその庭全体に均一にばら撒かれ、目の前にある静謐さを旨として建てられたような建物がより一層その性質を際立てていた。
そこで小狼は「次元の魔女」にある重大な決断を迫られる。
「次元の魔女」は綺麗な黒髪をたっぷりと長く伸ばした背の高い綺麗な女の人だった。
小狼を見る瞳の色は赤く、そして中立的だった。
彼女を救う手引きをする代わりに小狼にとってもっとも大事なものをもらうと「次元の魔女」は言った。
そう、対価だ。
何も小狼だってそう簡単に物事が丸く収まるとは思っていなかったし(実際そうであればどれだけ嬉しいことか)彼女を助けられるならこの命も惜しくはなかった。
しかしそれを耳にしたときさすがの彼の心にも迷いなるものが一瞬過った。
対価はサクラの記憶の中の小狼だった。
つまり、もしサクラの記憶が完全に戻ったとしても小狼の存在はもとからなかったものとなるというのだ。
彼は込み上げてくる感情を必至に押し殺した。サクラの様子を見て自分にできることは何もないことはわかっていた。
だからこそここに来たのであり、ここで自分のできる限りのことをしようと決意してきたのだが、
「次元の魔女」が要求してくる対価は小狼にとって非常に辛く、孤独にさせるものであった。
しかし、ここでサクラを見捨てるわけにはいかない。そうどうあってもそれだけはできないのだ。
それ意外に解決の手段が見つからなかった彼はその条件を呑むことになった。
そこから小狼の大切な人の記憶を取り戻す旅が始まる。


サクラの記憶を取り戻しても自分の記憶だけは戻らない。
そんな小狼の気持ちを考えると胸が痛いです。
彼は口数が少なく、自分の心情について直接語ることはありません。ですが、それは彼の表情や、行動に自然と表れます。
そういう強さとかっこよさを彼は持っているのです。
それとは逆にサクラは明るくてかわいくてすごくいい子ですね。うん、ホントかわいいw

あんまりこのアニメを否定するようなことは言いたくありませんが、あくまでお話それ自体のことなのですが
ちと綺麗ごとが多いし、なんか上手く行きすぎじゃね?なんて思うこともたまにありました。あはは。
でも僕はこのアニメは基にしているもの(原作)はあるけれど独立したものであると思うのです。
このアニメは観てみればお分かりになる通り、動きが少ないですし、画も月並みで、台詞の一つ一つにも十分な時間を置きます。
物語の展開は特に遅いわけではないけれど、細部は丁寧に演出されゆっくりと進んでいきます。
一体何に重きを置いてこんな作りになっているのかというと、「音楽」にあると僕は思いました。
このアニメの音楽の担当は梶原由紀さんです。言わずとも彼女が手掛ける音楽は素晴らしいものです。
それによって静止画や、間を置く長さ、異国の雰囲気などこのアニメの世界観、
さらに作品の構成、そしてこのアニメの魅力ともなるものが作り上げられたのだと思います。
挿入歌もすごく好きです。気に入って聴いております。『ユメノツバサ』『風の街へ』『aikoi』


非現実性と空想を追及している物語。ちょっと不思議でバトルチックなファンタジー。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19

MryvE15360 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

どうしてこうなった。

時空に飛び散った記憶の羽を探し、異次元/平行世界(パラレルワールド)の旅する。
終盤~ラストはオリジナル。
他のクランプ作品、とくに『ホリック』とは相互に要所で世界がリンクしているため、原作を読む場合は両方読むのがオススメ。
ただし、アニメ版は『ツバサ』『ホリック』ともに重なるエピソードは全削除し、完全に独立しています。
ただ、そのせいでどちらもシリアスベースの主軸/主筋のストーリーが丸っと削除され、アニメは本来の物語の謎や根幹部分は全く触れていない。
序盤や導入部分の明るく楽しい部分のみをフォーカスして引き延ばしている感じ。
しかも、原作の山場前に終了し、原作主筋には触れずにオリジナルラストを迎える。
結果的に、40話を越えても1話完結が延々と続くただの冒険潭になってます。
アニメだけ見ると少年誌どころか『男児』向け冒険潭のよう…どうしてこうなった^^;
こんなんで50話分やる意味あるのかと聞きたいです。

OVAを見てもらえばわかりますが、原作は主軸がかなりシリアスですし中盤~終盤は終始ドシリアスで、この部分が物語の根幹ですし主筋にあたるんですがね。
原作未読でアニメ→OVAだとガラッと印象変わるのでビックリすると思います。

物語の主筋や山場はもちろん、クランプらしいテーマがほとんど抜け落ちてアニメになってるのには面食らいました。
正直、作品レイプかなと。
アニメ製作側が何したかったのか分かりません。


※原作で『ホリック』『ツバサ』は要所で相互にリンクするストーリーですが、
その他にもクランプがこれまで出版したほぼ全ての作品がパラレルワールドの住人や世界観、準脇役として登場します。
ただし、こちらの方はホリックと違い、元ネタ作品とは似て非なるものなので、予備知識として一読する必要や作品の理解を深めるために後から読む必要は全くありません。
『カードキャプターサクラ』の『サクラ』との関連性だけはラストにコネタ?がありますが、こちらも両作品を読む上での影響はありません。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

85.9 4 幼馴染で異世界なアニメランキング4位
ソードアート・オンライン アリシゼーション(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1016)
5249人が棚に入れました
「ここは……どこだ……?」
気づけばキリトは、なぜか壮大なファンタジーテイストの仮想世界にフルダイブしていた。
ログイン直前の記憶があやふやなまま、手がかりを求めて辺りを彷徨う。

そして、漆黒の巨木《ギガスシダー》のもとにたどり着いた彼は、一人の少年と出会う。
「僕の名前はユージオ。よろしく、キリト君」
少年は、仮想世界の住人――《NPC》にもかかわらず、人間と同じ《感情の豊かさ》を持ち合わせていた。

ユージオと親交を深めながら、この世界からのログアウトを模索するキリト。そんな彼の脳裏に、ある記憶がよみがえる。
それは、幼少期のキリトとユージオが野山を駆け回る想い出――本来、あるはずのない記憶。
更にその想い出には、ユージオともう一人、金色の髪を持つ少女の姿があった。
名前は、アリス。
絶対に忘れてはいけないはずの、大切な名前――。

声優・キャラクター
松岡禎丞、戸松遥、茅野愛衣、島﨑信長、前田佳織里、近藤玲奈、石原夏織、小林沙苗、森川智之、岩瀬周平、木島隆一、潘めぐみ、村田太志
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

次シーズンを待つ

1話~13話がビギニング編。14話~20話がライジング編。21話~24話がユナイティング編。

キリトがあんまり俺つええしてなかった。いつも最強だったら飽きちゃうからね。{netabare}勝手が分かりにくいゲームに勝手にぶち込まれているからっていうのもあるのか?というよりも相手がアドミニストレータだからか。とは言え、やっぱり、キリトは二刀流に走るんだなあ。で、お互いに腕もげる。逃げようとしたアドミニストレータに対して、元老院?のピエロみたいな人がまさかの凌辱プレイ的なことしだす。最後は爆発。あっけない。{/netabare}

アスナの代わりにユージオがパートナー。{netabare}まさか剣になるとは思わなかった。{/netabare}題名的にアリスをパートナーにするかと思ってた。{netabare}記憶を消され、最高司祭アドミニストレータに仕えていたけど、キリトの言葉で目覚め、キリトのパートナーぽくはなってた。眼帯姿も可愛い。{/netabare}

{netabare}蜘蛛さんが死んじゃったの切なかった。{/netabare}

坂本真綾がアドミニストレータ役としてはまってた。

まだまだ、やり残しがあるようなので、気になる。最初のほうに襲ってきた奴に関することもまだ残っている。{netabare}ユージオが死んでしまって悲しむのも束の間で、現実世界ではキリトをゲームに送り込む装置を搭載した船が襲撃されちゃう。アドミニストレータ倒したけど、さらなる敵が待ってる。{/netabare}

OP
ADAMAS LiSA
RESISTER ASCA
ED
アイリス 藍井エイル
forget-me-not ReoNa
挿入歌
虹の彼方に ReoNa
まずは欠かせない2人が歌ってくれて感謝。2クール目ではOP映像に途中変化ありでも、最後のキリトとユージオのグータッチとかハイタッチは変わらず。ASCAはどこにそんなパワーがあるの?と思わされる力強い歌声。


第1話 アンダーワールド
《ルーリッドの村》で育った少年・キリトは、幼馴染のユージオとともに巨大な黒樹・ギガスシダーを倒すという天職を背負っていた。今日も巨木を倒すべく斧を振るっていると、幼馴染のアリスが手作りのパイを差し入れにやってくる。昼食のさなか、3人はおとぎ話にでてきた《果ての山脈》の洞窟へと遠出することを決める。世界の掟である禁忌目録に違反しないか不安がるユージオに、キリトとアリスは大丈夫だと口々に言い、出発の日を迎える。

第2話 悪魔の樹
絶命の危機にあるキリトが目を覚ますと、そこはファンタジーゲームを彷彿とさせる謎の世界の中だった。記憶が曖昧なままログアウトを試すも、現実世界に戻ることはできない。キリトが途方に暮れながら散策していると、やがて巨大な樹の下にたどり着く。そこで一人の少年と出会う。その少年の名は、ユージオといった。キリトはこの世界について話を聞き出そうとするが、ログアウトの方法はわからない。そしてユージオは、かつて自分の幼馴染だったアリスという少女のことについて語りはじめる。

第3話 果ての山脈
《アンダーワールド》人界の中心・央都へ旅立つことを決めたキリト。そのためにはユージオの協力が必要で、彼を天職から解放するためにギガスシダーを倒そうと決意する。交代で斧を振るうキリトとユージオだが、そのさなか、ユージオはかつて北の洞窟で見つけたという青薔薇の剣をキリトに差し出す。この剣なら、ギガスシダーを倒せるかもしれないと考えるキリトだが……。一方、アリスの妹・セルカは、アリスが公理教会に連れ去られて以来笑わなくなってしまったユージオを心配しており、そんな胸の内をキリトへと明かす。

第4話 旅立ち
セルカが《果ての山脈》へひとりで向かったに違いないと考えたキリトとユージオは、彼女のあとを追う。だが洞窟の中で《ダークテリトリー》からやってきたと思しきゴブリンに遭遇、戦うことになる。キリトは剣を構えゴブリンたちと渡り合うが、ユージオは初めて見る《闇の存在》に身体が硬直し、立ちすくむ。果敢に戦うキリト。だがゴブリンの反撃が、彼に仮想世界では想像できない激痛を生み出し、恐怖で起き上がれなくなってしまう。窮地のキリトに、続けざまにゴブリンの刃が振り下ろされたそのとき……。

第5話 オーシャン・タートル
《アンダーワールド》内で央都を目指すキリト。一方、現実世界での桐ケ谷和人は依然意識不明の状態にあった。菊岡の申し出によって設備の整った病院へ転院するも、明日奈と直葉が和人の見舞いに行くと、回復するまでは面会謝絶だと言い渡されてしまう。不審に思った明日奈たちは、和人のアルバイト先であり、《ソウル・トランスレーター》の研究をしている《ラース》に彼がいるのではないかと予測する。明日奈たちは手分けしてラースの調査を始めるが、しかし和人の行方にたどりつくことはできず……。

第6話 アリシゼーション計画
《ラース》の研究施設である《オーシャン・タートル》へと潜入した明日奈は、和人の安否について菊岡を厳しく問い詰める。菊岡は観念したように、和人がこの《オーシャン・タートル》内の《ソウル・トランスレーター》で治療していることを明かす。一安心する明日奈だったが、明日奈と共に潜入した凛子は、何故自分を《オーシャン・タートル》に招いたのかと菊岡に疑問をぶつける。そして、菊岡が語りだした《ソウル・トランスレーター》の開発には、想像を絶するほどの壮大な目的があった。

第7話 剣の学び舎
キリトとユージオが《ルーリッドの村》を出て2年の月日が経っていた。央都セントリアへとたどり着いた二人は、目的であった《北セントリア帝立修剣学院》の入学を果たしていた。修剣士として腕を磨き、整合騎士になり、そしてアリスの行方を捜すべく、修練の日々を送っていた。キリトは学院次席のソルティリーナの《傍付き》として仕えていたが、彼女は稽古を重ねるなかでキリトには隠された本当の強さがあることを見抜いていた。ソルティリーナに頼まれたキリトは、彼女に自分が持っている全てを見せると約束する。

第8話 剣士の矜持
学院の主席であるウォロ・リーバンテインと実剣による手合わせをすることになったキリト。観衆たちの好奇の目にさらされるなか、ソルティリーナからの激励を受けて、キリトとウォロの立ち合いが開始された。ウォロは開始早々から秘奥義の構えを取り……それを見たキリトは、縦斬り四連撃バーチカル・スクエアで対抗する。2人の力は相応に思えたが、ウォロが背負うリーバンテイン家の祖先の戦士たちの《イメージ力》が強い剣圧となってキリトを凌駕する。

第9話 貴族の責務
キリトとともに《上級修剣士》となったユージオだが、自分が強くなるためには剣にどんな《想い》を込めればいいのかわからず、日々悩んでいた。そんなとき、日ごろからあまりいい印象を抱いていない学院の主席ライオスと、次席のウンベールに絡まれたユージオは、2人の強さを確かめようとウンベールからの立ち合いの申し込みを受けることにする。剣を交わす二人。はじめはユージオが優勢だったものの、ウンベールの剣に込められた《巨大な自尊心》の力の前に、次第に押されていき……。

第10話 禁忌目録
キリトとユージオの《傍付き》であるロニエとティーゼの帰りが遅い。2人を捜そうと部屋の窓から外に飛び出すキリト。それと入れ違いでユージオの元にやってきたフレニーカは、自分がウンベールにされた屈辱的な行為と、その行為についてウンベールたちに抗議に行ったティーゼとロニエがいまだに戻らないことを打ち明ける。嫌な予感に駆られたユージオは、急いでウンベールの部屋へと向かうが、そこでは最悪の事態が今まさに始まろうとしていた。

第11話 セントラル・カセドラル
《禁忌目録》に違反し罪人となったキリトとユージオの前に現れたのは、整合騎士のひとりであるアリス・シンセンス・サーティ。彼女は間違いなく、かつて処罰された幼馴染の少女、アリス・ツーベルクであるはずなのだが、キリトとユージオと暮らした時のことは記憶になく、まるで別人のようだった。困惑するキリトとユージオだが、2人は重罪人として《セントラル・カセドラル》の地下牢へと投獄されてしまう。一方、現実世界の《オーシャン・タートル》では、治療を受ける和人を見守る明日奈の前に一台の奇妙なロボットが現れる。

第12話 図書室の賢者
キリトとユージオは、地下牢の脱獄に成功するも、アリスの命令により待ち伏せていたエルドリエ・シンセシス・サーティワンに行く手を阻まれる。戦闘状態になる三人。キリトとユージオは先へ進むため、キリトがエルドリエの操る鞭を防ぎ、その間にユージオが撃ち込むという作戦でエルドリエに挑む。しかし、エルドリエの氷の鞭は蛇のようにうごめき、そして分裂して襲い掛かってくる。難敵に苦戦するキリトとユージオ。だが、ふとユージオは、エルドリエの顔に見覚えがあることに気づく。

第13話 支配者と調停者
《セントラル・カセドラル》の大図書室に隠遁する少女カーディナルに助けられたキリトとユージオ。彼女の正体は仮想世界《アンダーワールド》の秩序の維持を司る自律型プログラムだった。アドミニストレータの過去をはじめ、《公理教会》や《禁忌目録》の成り立ちをキリトに語り始めるカーディナル。驚きを隠せないキリトだが、更なる事実--《アンダーワールド》に迫る恐るべき危機を聞かされる。

第14話 紅蓮の騎士
カーディナルから世界の命運を託され、キリトとユージオは、《セントラル・カセドラル》の最上階を目指す。中途では武具保管庫に置かれた膨大な武器の中から奪われた愛剣を無事に見つけた2人だが、そこに整合騎士デュソルバート・シンセシス・セブンの弓矢が襲い掛かる。彼の操る神器《熾焔弓》から放たれる無数の矢を辛くも弾き切った2人だが、矢を使い切ったはずのデュソルバートの弓にとある変化が起きる。

第15話 烈日の騎士
キリトとユージオが《セントラル・カセドラル》を上り続けていると、リネル、フィゼルと名乗る2人の少女と出会う。なぜ子どもが? といぶかしむキリトとユージオは、とっさの隙をつかれ、整合騎士という素性を隠していたリネルとフィゼルの毒剣による麻痺攻撃を受けてしまう。身動きできないキリトとユージオが連れられた先には、整合騎士副騎士長ファナティオ・シンセシス・ツーが待ち構えていた。

第16話 金木犀の騎士
キリトは満身創痍の中、《武装完全支配術》をどうにか発動し、整合騎士ファナティオとの戦いは決着を迎える。再び《セントラル・カセドラル》の最上階を目指すキリトとユージオは、奇妙な昇降機の前にたどり着く。《昇降係》の少女の案内によって80階《雲上庭園》まで足を踏み入れた2人の前に現れたのは、ユージオが追い求める少女であり、神器《金木犀の剣》を持つ整合騎士アリス・シンセシス・サーティだった。

第17話 休戦協定
《雲上庭園》でキリトの剣とアリスの剣の《武装完全支配術》がぶつかり合った結果、破壊不可能であるはずの《セントラル・カセドラル》の壁が砕け、キリトとアリスは外へと放り出されてしまう。直後、キリトは外壁の隙間に剣を突き立て、落下するアリスも救ってみせる。しかし敵同士の二人は、絶体絶命の状況下でもお互いの信念をぶつけ合う。やがてキリトは、塔の内部に戻るまでの休戦をアリスに提案する。

第18話 伝説の英雄
ユージオは《セントラル・カセドラル》の90階にたどり着く。そこは熱い湯気が沸き立つ大浴場だった。困惑するユージオは、湯の中で長旅の疲れを癒している整合騎士ベルクーリ・シンセシス・ワンと邂逅する。落ち着いた佇まいながらも底知れぬ迫力を持つベルクーリに圧倒されながらも、単身戦いを挑むユージオ。一方、キリトとアリスは《セントラル・カセドラル》の壁を上り続けていた。

第18.5 話 リコレクション
天界から召喚されたはずの自分に妹がいる--。セルカという名前を耳にし、動揺する整合騎士アリス。そして、キリトは覚悟を決めた。彼女の奪われた記憶を取り戻すと。アリス・シンセシス・サーティがアリス・ツーベルクであったことを思い出させるため、そして彼女が整合騎士となった本当の理由を伝えるため、キリトはユージオと共に歩んだこれまでの旅路を語り始める。ただの村人だったユージオが、キリトとの出会いを機に幼馴染のアリスを救いたいと願ったこと。二人で騎士を目指して央都へと旅立ったこと。やがてその旅路は知らず知らずのうちに、この仮想世界《アンダーワールド》に隠された真実へと近づいていったことを……。要するに総集編。

第19話 右目の封印
キリトがふとした会話の中で口にしたセルカという名前。それを聞いたアリスの様子が一変する。その様子を見たキリトは、整合騎士の真実を彼女に告げる。しかし、キリトから語られる言葉を受け入れることができないアリスは激しく動揺する。そのころ、ベルクーリとの死闘の最中に意識を失ったユージオは、元老長・チュデルキンの手によって最上階へと連行されていた。そこでユージオを待っていたのは……。

第20話 シンセサイズ
右目の封印を打ち破ったアリスと共に90階の大浴場にたどり着いたキリト。そこには、チュデルキンの手によって石化された整合騎士長・ベルクーリの姿が--。アリスは師の悲惨なさまに涙するが、意識を取り戻したベルクーリは朦朧とした中で力を振り絞り、2人にユージオの行方を告げる。それを聞いたキリトは捨て置かれた青薔薇の剣を背負い、チュデルキンの後を追う。そして向かった先の元老院で、キリトは驚くべきものを目にする。

第21話 三十二番目の騎士
キリトとアリスの前に立ちふさがったのは、《シンセサイズの秘儀》を受け入れ整合騎士となったユージオだった。動揺するキリトだが、アリスの叱咤を受けてどうにか彼と全力で戦うことを決意する。互いにアインクラッド流の剣技を繰り出しながら、キリトとユージオの斬り合いは激化していく。戦いの中でも、キリトはユージオに懸命に語り掛けるが……。

第22話 剣の巨人
《セントラル・カセドラル》の最上階。キリトとユージオとアリスは、ついにアドミニストレータの許へたどり着く。しかし、神聖術によって巨大なピエロへと姿を変貌させたチュデルキンが三人に襲い掛かる。アリスは《金木犀の剣》でチュデルキンの放つ炎を防ぎ、その隙にキリトとユージオは連携し斬りかかる。そんな様子を、アドミニストレータはつぶさに観察しながら、キリトたちに問いかける。

第23話 アドミニストレータ
数百年にも及ぶ因縁の相手・アドミニストレータと決着をつけるべく《セントラル・カセドラル》の最上階に現れたカーディナル。秩序の維持を司るプログラムである彼女の本懐、アドミニストレータの抹消を果たさんと動き出すが、倒したはずのソードゴーレムが起き上がり行く手を阻む。そしてアドミニストレータの言葉を聞いたカーディナルは、ソードゴーレムに隠された真実に気付き激昂する。

第24話 ぼくの英雄
カーディナル、ユージオ、そしてアリスの想いを身のうちに宿し、キリトは再び立ち上がる。《人界》最強の存在であるアドミニストレータを倒すため、キリトが心意で強くイメージしたのは、かつて《SAO》を攻略したトッププレイヤーである《黒の剣士》の姿だった。この世界で出会ったすべての人の想いを胸に、二本の剣を携えたキリトはアドミニストレータとの一騎打ちに挑む。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

良質なアニメ化作品……ですが、映像作品ならではの表現をもう少し望みたいです。

原作小説はライトノベル版本編を18巻まで購読。

アリシゼーション編は正直、アニメ化、大変だろうな……と思っていたので、
分割4クールでたっぷり枠をとって、映像化してくれていることは嬉しいことで、
この秋から始まる後半戦も楽しみな作品です。

ただ、いざアニメ化が実現して満足してしまうと、
さらに高望みしたくなるのが視聴者の性と言う物でして(苦笑)


私の場合はテーマを伝達するための映像を
もっと活用して欲しいという要望がまず残りました。

原作ラノベ版既読組の私にとっても、
“フラクトライト”などの仮想世界における魂創造に関する基本設定については、
イメージしきれていない部分も多々あって、
アニメ化によって、設定理解を深めるための映像素材などが、
多数、提供される物と秘かに期待してました。

なので、設定説明に関わる会話シーンで、イメージ画像も交えずに、
会話をそのまま喋らせるだけで終わる場面が続いたのには、
プレゼンはプリント棒読みだけじゃなくて、
スライドやパワーポイントも使ってやって下さいよ~。
といった感じで悪い意味で驚かされました。

これ……原作未読組に、現実世界と仮想世界の境界の希薄化、
仮想世界の魂が現実(リアル)の人間に追い付いていく、
といった作品テーマがちゃんと伝わっているのでしょうか?
とチョット心配になります。


シナリオ構成についても、特に、2クール目以降、塔で連戦が続く辺りが、
テーマ理解が追い付いていない視聴者にとっては難所になるかも?
と私は懸念していました。

これもテーマがある程度掴めていれば、連戦が長引く中でも、例えば、
{netabare} 人間が創造した仮想世界の住民が、騎士の矜持やらを語り出す。
ボトムアップ型AIが人に匹敵する、凄い瞬間を目撃している。{/netabare}
といった感じでテーマの深化に手応えも感じながらの視聴になると思うのですが……。

ここは、仮想世界内部での戦いを描く一方で、
適宜、“外部”の現実世界での出来事や襲いかかる陰謀も、
前倒して同時平行して描くことで、
アスナの出番を渇望するファンもなだめつつ、
外部からの俯瞰によるテーマ整理も交えながら視聴者に伝達していく、
と言うラノベ版とは異なる構成も一手なのかな?とも感じながら私は視聴していました。

ただ……これだと、仮想世界への没入度が低下して、
キリトがユージオら仮想世界の住民に入れ込む、
現実世界の常識から見れば酔狂な主人公感情への
共感度も低下する恐れがあるんですよね……。
う~む、難しい。


こうした観点から見て、先日、放送された前半戦総集編「リフレクション」は、
外部の現実世界のアスナ視点も交えて作品内容を補完、再整理するなど、
かなり有用な特番だったと思うのでオススメです。

これくらい内容がある説明を本編のアバンや
17話の振り返り回とかでやっておけば良かったのに……。


私が基本設定のイメージ表現不足に不満を抱く一方、
作品テーマや、仮想世界AIの覚醒を目論む“プロジェクト・アリシゼーション”
が提示するテーゼに対するアンチテーゼについては、
キチガイ揃いの敵やボス役の狂気に託して存分に映像化することで、
気持ち悪いくらいwよく体現できていたと好感します。

1クール目は……{netabare}上級変態貴族ライオス&ウンベールの
蛮行&自我崩壊によって表現してきました。
AIの意志の力を重視したバロメーター補正により
限界突破と自我覚醒を促すプロジェクトの狙いに対して、
AIにだって悪意は生じる。“創造主”(=開発者)はAIの聖性を過大評価している。
といった感じで天に唾を吐くのに十分な気色悪さでしたw{/netabare}

2クール目は……{netabare}≪公理教会≫の≪最高司祭≫アドミニストレータが
システムの隙間を付いてテーマを茶化してきました。

“創造主”(=開発者)は“最終負荷実験”(=≪アンダーワールド大戦≫)により、
AIの自我覚醒という目標達成を加速しようとしているようですが、
最終戦争と言う“負荷”に対抗し得るのは、AIの豊潤な人間性などではなく、
むしろ人間性を放棄したAIによる、剥き出しの本能であり、
個性を滅した機械兵器同然の合理性への奉仕であろう。

そう言わんばかりに、アドミニストレータにより剣と化したAIたちの合一により生まれた
≪ソードゴーレム≫の異形は、まさに“創造主”の意志に対する叛逆の象徴でしょう。

もっとも……私は、作品テーマを吟味しつつ、横目で本能の赴くままに、
アドミニストレータさんのフルヌードを追い掛けるあまり、
顔面がチュデルキンと化していましたがw{/netabare}


今週から再開する物語でも、仮想世界やそれを利用しようとする現実世界の良心を
過信するなと諫めるような、グロテスクな悪意が提示されていくと思われますが、
案外、本作については、テーマを理解しようと眉間に皺を寄せるより、
悪役が体現する反論の逆をイメージした方が、
上手く作品と折り合えるのかもしれません。



以下、視聴前のコメント

【期待】仮想世界に魂を発生させる試み

長いので折りたたみw

{netabare}2期から劇場版を挟んで4年近くの歳月を経て、
今秋映像化される3期「アリシゼーション編」

アニメ化に際しては、そのスケールの大きさ等、様々な困難性が想起されます。
その中でも特に難儀しそうなのが、
仮想現実が現実世界に肉薄する中、示されるシステムを越えた意志の可能性。
シリーズ通じたテーマを集大成するために、
練り上げられたSF要素の視聴者との共有でしょうか。

以下、ごくごく基本的な設定だけをかいつまんでみると……


・人間の記憶や魂を司る領域を、脳細胞の微少管構造内の、≪量子場≫に想定。

・その脳細胞構造内に存在する光子の集合体を≪フラクトライト≫と命名。
≪フラクトライト≫を基本とした脳細胞ネットワークは人間の精神を構築する。

・今回の仮想世界へのフルダイブマシンである≪ソウル・トランスレーター≫(STL)は
≪フラクトライト≫へ直接、情報や記憶の書き込み、コピー、転送する機能を有している。

・脳細胞内の≪フラクトライト≫への直接インストールにより体験する仮想世界は、
脳の認識レベルにおいて、現実世界と変わらない。

・今回の仮想世界で暮らす住人。ノンプレイヤーキャラクター(NPC)は、
≪人工フラクトライト≫から発生させられ、
脳細胞ネットワーク構築の段階から叩き上げられた
“ボトムアップ型”の人工知能(AI)である。

・即ち、今回のNPCは魂の成り立ちのレベルから、人間と同一である。


……私も理解してるようなしていないようなw怪しいもんですが(苦笑)
本作ではこの“土台”の上に、さらにAI研究や時間加速シミュレーター等の要素や、
それらを活用した各陣営の駆け引きやら、
一新された剣と魔法の中二病バトルスキルやらが乗っかって来るわけです。

説明するだけなら、通算100ページは下らないと思われる設定解説会話シーンを、
懸命に羅列すれば良いのでしょうが、
視聴者にイメージとして体験させ、エンタメとして昇華させるまでとなると、
スタッフも相当骨が折れそうです。


件の現実同等の仮想世界と言うのも、
じゃあ、今までのシリーズで描かれて来た仮想ゲーム世界とは結局どう違うの?
という疑問をアニメーションで実感させ振り払う為には、
単に作画兵力を大量投入してリアリティを追求するだけではダメで、
演出力も重要になると思われます。

一番、手っ取り早い方法は痛覚レベルの再現でしょうか?
これまで登場したVRゲームでは娯楽として成立させるため、
痛覚レベルは数分の一に制限されていましたが、
今回の仮想世界は等倍。

先に放送されていた『GGO』では、あれ?脚が取れちゃった♪
でも手足の一本や二本、回復薬刺しとけば、そのうち生えてくるだろう♪
くらいのノリでいけましたがw今回の仮想世界はそういう訳にはいきません。
人間、ちょっと手足に深手を負っただけで痛すぎて動けなくなる。
この辺りから思い知らせていくのが妥当な線かと思われます。

シナリオ面でも、痛覚の壁を突破してでも守り抜く!といった要素も重要になるはずで、
こうした点でも本作は、視聴に意外とグロ耐性が必要なアニメになるのかもしれません。


キャスト面では、私は今回も悪役への期待に胸を膨らませていますw
これまでもイカれた悪役を務める声優さんの熱演により、
何度も茶番転落の危機を救われて来た印象の本シリーズ。
個人的には本作では特に{netabare} ライオス&ウンベールの上級変態貴族ぶりと、
元老長・チュデルキンの内外両面でキモイ言動。{/netabare}
これらをどなたが、どんな風に頭のネジを外して怪演してくれるのか?
ある意味、物語を盛り上げる鍵になると信じていますw


本作がラノベ原作シリーズとしてお手軽にキャラを消化されて終るのか。
それとも広義のSFとして多くの視聴者とテーマを共有して、
心に爪痕を残すことができるのか。

監督変更して迎える3期。シリーズ初の1時間SPで開幕する第一話。
基本設定の伝達も含め、まずは滑り出しがとても重要になると思います。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 40
ネタバレ

oneandonly さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

勧誠懲ゲスを主張する作品

世界観:8
ストーリー:6
リアリティ:6
キャラクター:7
情感:6
合計:33

<あらすじ>
《ルーリッドの村》で育った少年・キリトは、幼馴染のユージオとともに巨大な黒樹・ギガスシダーを倒すという天職を背負っていた。今日も巨木を倒すべく斧を振るっていると、幼馴染のアリスが手作りのパイを差し入れにやってくる。昼食のさなか、3人はおとぎ話にでてきた《果ての山脈》の洞窟へと遠出することを決める。世界の掟である禁忌目録に違反しないか不安がるユージオに、キリトとアリスは大丈夫だと口々に言い、出発の日を迎える。
(公式サイトより)

SAOは原作勢によればアリシゼーション編の評価が高い(原作はファントムバレット編まで既読)ようでしたので、制作が決まって嬉しかったのですが、アリシゼーション編は長編のため2クールでは到底収まりきらず、3クールでもきついと言われていて不安もありました。しかし、4クールの1年間と発表され、美しいPVを見て、安堵とともに期待も高まったところです。

通常は全て視聴してからレビューを書くのですが、1年ともなると最後にまとめて書くのは大変で、気づきも忘れてしまうと思いますので、タイミングをみつつ更新していくこととします。

<1話>
初回は1時間スペシャルでした。冒頭から半分までは幼少時代のキリト{netabare}と、その友人であるアリス、ユージオが、氷を求めて洞窟に入って、禁忌目録で禁じられている山の向こう側(暗黒界=ダークテリトリー)に出て、アリスが転んだ拍子にあちら側の地面(紫色)に触れてしまい、その後、整合騎士に連れ去られるまで{/netabare}のファンタジー世界の物語。

{netabare}アリスの金髪が輪郭も薄い色で、少し変わった雰囲気を醸し出しています。洞窟内ではいつモンスターが出てくるのかわからない演出がなされ、氷に囲まれた部屋、死んだ竜、剣、財宝など冒険心をくすぐられます。{/netabare}

後半はGGOから現実世界へ、エギルのお店で前半部の説明がなされます。
新しいフルダイブ機であるソウル・トランスレーター(STL)は、フラクトライト(人間の脳神経細胞内の、その骨格たるマイクロチューブルという管に存在する光量子=人間の心=魂)を読み取ったり、短期的な記憶(ニーモニック・ヴィジュアルデータ)を書き込み体感させることができる。ダイブ中の記憶は現実世界に持ってこれないが、数分間で長時間の仮想世界を体感する機能(フラクトライト・アクセラレーション=FLA)はあり、リアルな夢のようなもの、と、こんなところでしたか。

SAOの面白さは今後拡大・発展していくであろう仮想現実、それに影響を受ける世界のことを考えさせてくれる点にもあります。人間の心のありかがわかれば、それを基に心を作ることが理論上は可能というのも理解できますし。

さらに、{netabare}ファントムバレット編以後のシノンの周辺のこと、サトライザーという強敵がいるということで次回のGGOのBOB大会でチームを組む話、キリトからアスナへの告白、元ラフコフメンバーからの襲撃など、{/netabare}メインのストーリーを進ませつつ他の要素も盛り込んでいて色々と今後が楽しみになる1話だったと思います。

作画は劇場版かと思うくらい力が入っていましたし、ラストに流れたOPも良い感触でした。

SAOは合わない方も多いようですし、自分もアニメ全般を楽しめる人間ではないですが、SAOは幸いにもこれまでかなり楽しめているので、これから1年、少年の心をワクワクさせ、大人の目でツッコミを入れながら視聴していきたいと思います。

※評価は3話終了後、暫定で更新していきます
※原作では9巻の187ページまでを1話(45分程度)で進行(やはりアニメは楽だなぁと)

<2話>
2話も含めて既に3回見ていて、結構はまっています。作画(緑が多くて癒しにもなる)も音楽も良いのでついつい流している状態^^ ひと昔前のアニメとはレベルが違うなと感じます。

それから、TVが見れない所では、OPのLiSAさんの「ADAMAS」はYoutubeのドラムカバー※を視聴したりですね。
※Drumstickさんのとか

ストーリーも、{netabare}青年になったキリトが1話のファンタジー世界に、現実世界の記憶を持ちながら転移したところからスタート。

ユージオお前も覚えていないのか! とか、少しやきもきさせられたり、ソードスキルが使えて、剣士らしく木を一閃したシーンはSAOらしい爽快さが垣間見えたり。

今後の展開が楽しみです。まだ、大きなツッコミポイントはないです。強いて言えば、1話で傘がありながら易々と射程の短い注射器にやられてしまったところでしょうか。{/netabare}

<3~5話>
長丁場なのでポイントのみ。
4話は、{netabare}ゴブリン戦で痛覚がある(左腕が、手まで流血)というピンチのはずが、その後血がなくなり、痛みがどこにいったのかという剣技をしていたところ、セルカの神聖術で容易にユージオが復活したところ、ギガスシダーを切り倒してしまったところにSAOの悪い面のご都合展開を感じたのでマイナスにしました。
一方、5話で現実世界に戻る展開の仕方は良かったです。
{/netabare}

<12話まででの追記>
ここまでで衝撃的な回がありました。
改めて、SAOの悪役はとことん下衆だなと思わされたところですが、ここまでくると、SAOシリーズの物語作りにおける作者の意図があるように思えてきました。

SAOはわかりやすい勧善懲悪ものの側面があると思われますが、{netabare}リーバンテインなど{/netabare}悪とまで言えないキャラもいるので、誠実か不誠実かという観点のほうが適当のように思います。文字にすると、「勧誠懲ゲス」?(笑)

SAOの魅力は「誠」のほうにもあって、ここに青臭さや嘘臭さといった抵抗感を受けずに視聴できる純真さと、士道や正義への共感力の高い方に響くのではないかと思います。

{netabare}キリトが花を育ててプレゼントしたエピソードや、リーナ先輩とのやり取り、ノーブレスオブリージュのくだりを見て、改めてSAOの魅力を感じまして(こういうシーンに「A Tender Feeling」なんかがかかると最高です)、魅力のベクトルに気づかされました。

SF的な視点(自立型AIの兵器利用)、ソードスキルが使えるところ、カーディナルとの出会い、仮想世界の神のような存在となったクィネラ(アドミニストレーター)の登場{/netabare}など、まだまだ見どころが沢山ありますね。

<2019.4.2追記>
本作は24話終了で2クールを終え、後半は10月からの始動となりました。
1クールの途中まではゆったりなテンポながら、内容のあるストーリーとなっていて楽しめましたが、{netabare}塔を登るあたりから何階にボス(整合騎士)がいて、それを倒して上に登る繰り返し。やや単調になり、2クール目は評価を下げる一方となってしまいました。

ゲームが土台となっている作品ですが、ピンチらしいピンチもなく、整合騎士に勝っていく一本道では盛り上がりに欠けます。

しかしながら、最終話で二刀流が見られ(23話でユージオが剣になった時に見られなかったストレスが解放w)、最後にはアスナがアンダーワールドに登場というクリフハンガーで、楽しめました(現実世界では銃撃戦が起きていて、普通なら助からなさそうですが、まあ大丈夫なんでしょう)。

ゲスvs誠実という対比構造について書いていましたが、2クール目にはアドミニストレータとチュデルキンがその役割を見事に演じきっており、そういう面でも満足できたかなと。{/netabare}

後半2クールを楽しみにしています。

<2022.8追記>
ユージオの最期のシーンでうるっときましたが、それ以外に感動シーンを思い出せず、情感を6点に下げました。

(参考評価推移:3話4.1→4話4.0→6話4.1→7話4.0→8話4.1→9話4.3→11話4.2→13話4.1→14話4.0→16話3.9→18話3.8→23話3.9→24話4.1→調整4.0)
(視聴2018.10~2019.3)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 41

60.5 5 幼馴染で異世界なアニメランキング5位
百錬の覇王と聖約の戦乙女(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★☆☆ 2.7 (303)
1244人が棚に入れました
戦乱の黎明世界「ユグドラシル」に迷い込んだ現代の少年、周防勇斗。弱肉強食、幾多の氏族が覇権を争うこの世界で、勇斗は現代知識を武器にわずか十六歳で数千もの軍勢を率いる宗主(パトリアーク)にまで昇り詰めていた!異世界で王になった少年と、盃の契りを結び彼に絶対の忠誠を誓う麗しき戦乙女たちが織りなす、爽快無双ファンタジークロニクル‼

声優・キャラクター
酒井広大、末柄里恵、伊達朱里紗、河瀬茉希、船戸ゆり絵、内田彩
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.6

ファミコン時代のRPG(以下)

1話感想{netabare}
魔弾の王とは関係ないんかい!(結構好きだった)
このテのタイトルのものは同期に“異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術”ってのがあって、そっちが案外抵抗なく見れてしまい「自分気が狂ったか?」と思ったが(あくまで1話時点)、こっちを見てある意味安心。
うっひょお、キッツゥー。
イセスマの後継か、こっちは。
…。
とはいえ、だ。
イセスマよりもスマホ使ってる!
元の世界に帰りたがってる!!
お、おう、イセスマで突っ込まれた部分を添削して再提出された気分。
これ、ちゃんと元の世界へ帰るための探索がメインであるのなら見れるかも。
探索そっちのけで国盗り合戦広げるだけ(しかも倒した相手の将は美少女なんでしょ?知ってる)だったら…まぁ、うん。{/netabare}

2話感想{netabare}
ピンクの妹がビビりで実はそんなに才能が無い→実力主義の世界なのに世襲で偉いだけだった
世界征服っつーか天下統一して天下泰平な世になってしまうと(元の世界に戻る探索に全力投入できるようになって)元の世界に戻ってしまいそう→そんな予感がして引き留めたいやら本人の意志を応援したいやらで揺れ動く様を描いた?

うん、まぁ…「イセスマとは違うんだよ」ってのを見せたがってるような気配はするのだがいかんせん酷い部分も多くて。
頭なでれば何でも許されるみたいなアレはもうなんなんだか。
格言をなんか喋るのも“カリギュラ”のリツのように己を着飾るために使ってるってことなんだろうけど、周囲に誰一人として見透かしてクスクス笑う者が居ずに凄い凄いと褒められてるだけってのはちょっと…。
極めつけはwiki調べで日本刀作っちゃって…。
…。
……。
そのうちwiki調べでスマホ作りそう。
って、あっ、そういうのと?
wiki調べでタイムマシン完成させて、それで元の世界に戻るとか?
戻ったつもりがパラレルでなんか違ってて…とか?(←OPで幼馴染の2Pカラーが現れるっぽいことから){/netabare}

3話感想{netabare}
もう細かいツッコミ入れたらキリが無いのでこの作品の感想は暫く控えとこうと思ったけど、「あれー、見覚えあるな、何だっけ」と思い出せない人が居るかも知れないので(かくいう自分は“かくりよ”の鶴童子が思い出せない)。
あの双子、“祝福のカンパネラ”のサルサとリトスじゃん。
それも更に元ネタあるのかも知れんし強くは言わんが、それにしちゃあちょーっとまんま過ぎひん?
双子でジト目の妹がアホな姉をおだてて担いでデコイにしておいしい所をかっさらうっての…パクるにしてももうちょいオブラートに包めなかったんだろうか。
もし「あの双子の漫才面白いじゃん」と思うことがあっても「それはパクりによる偽りの力」と脳内で自動ストッパーかかっちゃいそう。{/netabare}

4話感想{netabare}
あーもう、感想控えようと思ってるのに止まらない。
ツッコミながら見るのが正解なんだろうけど…これ自分楽しんでると言っていいのか?

are you you care HIP の YOU

4話の内容はこれだけで充分のような。
一応ね、かつて挫折したことがあって赤髪が挫折前のイキがってた頃の自分にソックリでイラついてるのかなー、とか思うけど唐突よね。
wikiじゃなくてミンサガ動画見て自分も使ってみたくてしょうがなかったって前フリでもあればなぁ。
ノーフォーク農法は自分もwikiってみたけど結果が分かるのは最低でも4年かかるんじゃないかな、あの世界の気候や作物知らんけど。{/netabare}

5話感想{netabare}
感想と言うより突っ込み。

CM中に誰か死んだぞw
HIPが突っ込んで来る!

あとこれはTVアニメに言うのも酷なのかも知れんけど、そうはいってもそれ描かないなら映像作品にする意味無くね?って思ってしまった点。
堤防映して。
…って思ったけど、ままままさか現実の豪雨被害を受けて自粛した?
いやー、んなことねーだろー。{/netabare}

6話感想{netabare}
なんだかんだで突っ込みながら楽しんでる模様、きっとこれは暑さのせい。
そして今回の突っ込み所は──
温泉パートキメェ。
義務教育は…いや、そうじゃない。
子供が学校行きたいと言っても「そんなヒマあるなら家の仕事手伝え」って考えが当たり前の世界じゃないのか?
教育費タダはもとより、学校行くと給食タダで食えるってことのほうが登校率上がったとか聞いたこと無いかな。
特にノーフォーク農法始めたばっかりじゃないか。
えーっと、自分もwikiった程度の知識でモノ語っちゃうけど、ざっと言っちゃうと同じ農地面積においてそれまでの農法が10の手間で10の収穫だったのが、ノーフォ-クだと15の手間で20の収穫になるって感じみたい。
数字はテキトーだけど不等号の向きはこんな感じ。
ガラス工芸もそうで、機械化が進んでもなく新たな産業興して人手が足りないって問題に対し、義務教育の実施は答えになってないっていうか…子供も労働力として当て込んでる世界なハズで、そこから更に労働力を奪う真逆な政策にしか見えない。
こりゃ奴隷商売が捗りますぜ。
けど主人公は禁止まではしてないにしろ奴隷制には批判的なんだよね?
う~ん、なんか矛盾してるような気が…。
え、それは自分が去った後の後進に任せるってお考え?
どうやったら帰れるかの手がかりってなにかあるのん?
何か掴んではいるんだよね?それを早く見せて欲しい。{/netabare}

7話感想{netabare}
Q.オルフェンズに例えて
A.マクマードがテイワズの後継者を名瀬に指名してジャスレイが大激怒
(オルガに指名して名瀬が大激怒のほうがシックリ来そうだけど、それだとちょっと立場が違う気がする)
「どうせ鉄華団と共に勝手に自滅するのでその後はジャスレイに任せるつもりだったのにー」と後から言ってもしょうがない
結論.前宗主が無能のゴミ、根回ししとけよ…
そしてラクダ、ああもうっ。{/netabare}

最終回までの感想{netabare}
各話ごとにツッコミ入れてこうかと思ったけど途中で断念(絶句ともいう)、イセスマもそうだったなぁ。
なにより細かいツッコミは最終回で吹っ飛んでしまいました。

窮 地 を 脱 す る 逆 転 劇 を 全 カ ッ ト

…。
うっそ!なにそれ!!!???
ってかね、最近多い異世界転生(もしくは転移)モノって、元の世界に帰うと思いもしないのが奇妙で気持ち悪いと思ってて、その突っ込みは他の作品でもした気がするけど…。
それで指摘した通りの作品がコレって、もう…なんかもう…。
あれだ、“からかい上手の~”で西片が大人しすぎて、本心ではなくても「うるせーブス」「自分がカワイイと思ってんじゃねーよ」みたいな年相応のことやってくれんかなぁ、みたいなことを書いたら“あっくんとカノジョ”が始まった時の気分に近い。
極端すぎる。
「ホラ、お前が見たかったのはコレだろ?喜べよ、ホラ」ってやられてるみたいで気分が悪いというか…どんなに素材が良くても(この作品が良素材ってワケではないが)料理人の腕が無いとどうにもならんというか。
恐らくは“なろう”テンプレへのカウンターとして書いたんだと思うんだけどね、元の世界に戻ろうとする・実際戻っちゃうってのは。
それにしては雑というか下手というか、酷い、ファミコン時代のRPGみたい。
戻ったら親父が浮気してたとか母親がノイローゼ気味になってたとか政府が「コイツやばい」と思って管理下に置くために両親を人質に取るとか元の世界での仲間が「アイツ変わったな」って言うとかニャムヒーがコーラでビビるとか、無いのかよ!
自分の意思ではなく異世界に行って、一旦元の世界に戻って、今度は自分の意思で異世界に行くって話だと、同期放送では“かくりよの宿飯”もそれに当たるか。
当初は「巻き込まれ型」だったけどそこの世界の住人に関わってくうちに放っておけなくなって自ら乗り込んでくってって流れ自体は王道のハズなのに、ここまで酷くできるのは逆に凄い。{/netabare}

追記{netabare}
あーそうだ、最終回の「見せ場カット」で頭真っ白になって忘れてたけど、言いたいことあったの思い出した。
これは最終回の件も含まれるし↑の「5話感想」でも触れてるけど、堤防築いて決壊させて水攻めにするシーン。
これ、全盛期の角川映画(実写)だったら無駄に頑張って金かけて大掛かりなセット作ってこれ見よがしにCMで流したと思うんだ。
そんな金かけんでもアニメで表現できるハズなのに…それでも手間かかるんだけどそれすらも放棄して、じゃあ何見せたかったのよ?と思うとほんとムカつく。
最終回も「どうせちゃんと逆転劇描いたところで突っ込まれるし、もう描いてあ~げない」って態度に思えて何なんだよと。
何が言いたいかというと、作ってる側も「仕事で右から左の流れ作業的にこなしてるだけで、一切面白いものを作ろうなんて考えは持ってません」って意図をひしひしと感じてホント何なんだよと。
「食ってくために仕方ねーんだよ」「社員食わせてくために原作クソでも引き受けなきゃいけねーんだよ」等言われたら返す言葉も無いけどさ…。

そんなんアニメで見とうない{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

正しい異世界スマホの使い方(笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
基本的に、「戦記モノ」は一番好きなジャンルなんで、やや贔屓ですね。まあ、この作品が「戦記モノ」と呼べるかは微妙ですが(笑)

なんか、こんなエロゲありそうですね。シュミレーションパートやバトルパートがあるタイプのエロゲ(エロゲやったことないけど)w

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
「異世界スマホ」より、ちゃんとスマホを使っているな~というのが、印象深かった(笑)

まあ、安い安い「うたわれるもの」ですが(苦笑)

チートであるのが「知識」だけなので、そこは良かったかなと。ちゃんとスマホで調べられる範囲だったし。ただ、臨機応変な状況判断が出来るかは分からないのと、(紀元前に)スマホのアンテナあるの? というのは疑問に思いましたが(苦笑)

帰りたい無双主人公と、帰したくない原住民ってのは良かったかなと。ただまあ、(2話で)ナニが出来るか分からない美少女は助けて妹にするのに、歴戦の強者たるオッサンは(共に宗主なのに)容赦なく殺す作風を観て、結局、ハーレムやりたいだけのアニメなんだと、残念に思いましたがね。(最終話で純愛やるなら、1話とかにもっと純愛やった方が良かったのでは?)

こういう言い方をしたら、すごく悪いんですが、「当たり前の知識を言うだけで、凄い~!と尊敬される」為に、「古い時代」を設定するのは、、、楽ですよね。作者に「特別な知識やアイディア」が求められないから(例えば、日本人なら全員当たり前に知っている「義務教育の無償化」を、画期的なアイディアとしてドヤ顔で言う、みたいな)。

言い方を変えれば、「カンニングしてます」と公言して、カンニングしているって感じかな。

そういう意味では、現代を舞台にした話の方がよっぽと難しいんですよね。無から有を生み出す力が必要になるから。

でも、それが本当の「創作」。

そこにチャレンジしなければ、やはり一発芸に過ぎないんですよね。2期あったら、まあ、観るかなという感じ。
{/netabare}

【余談~ なんとなく思い出した(隠れた?)名作ゲーム ~】
{netabare}
『永遠のアセリア』

高校生の時に、やったな♪

元はエロゲらしいのですが、私はまずPS2版をプレイ。ジャンルとしてはシミュレーションRPGになるんだろうけど、如何せん難易度が高くて、メッチャハマった記憶がある。ストーリー的にも良かったしね。

内容としては、「異世界(現実世界)から主人公が召喚される」というものですしね。

ストーリーは、(Wikiコピペ。長いです){netabare}主人公の高嶺悠人は2度にわたり両親を失うも、残された義妹の佳織と二人で生きて行こうと強く決意する。義妹をめぐり宿敵・瞬との衝突はあるものの、幼馴染の今日子、光陰の支えもあり幸せに暮らしていた。しかし、このとき運命の歯車は既に動き出しており、悠人は異世界ファンタズマゴリアのラキオス王国へと召喚されてしまう。言葉も通じない異世界で悠人は、人質に取られた佳織を守るためにエトランジェとして神剣を取り、戦うことを強要されることになる。望まぬ戦いに身を投じる悠人であったが、スピリット隊の仲間と共に戦い、ファンタズマゴリアの人々と接する中で守りたいものが少しずつ増えていくことになる。

ラキオス周辺の諸国を平定して一息ついたのもつかの間、南方のサーギオス帝国が放った刺客によりラキオス王が暗殺され、佳織が誘拐される。王女レスティーナが新たに女王として即位し、彼女の下で悠人はさらなる戦いに臨む。しかしそれは、マロリガン共和国のエトランジェとして召喚されていた親友の今日子、光陰と刃を交えることを意味していた。

マロリガンを打倒した悠人は、帝国のエトランジェとして君臨していた瞬に決戦を挑み、ついに佳織を取り戻す。そしてもはやラキオスに敵対する国がなくなったことで、なし崩しに平和が訪れたのだった。悠人も元の世界に帰れることになったが、一連の戦いを陰で操っていた不死の超人エターナルの存在が彼の気がかりだった。帰還前夜、佳織は悠人の元を訪れ、義兄ではなくひとりの男性として愛していたと告白する。「これでもう兄妹には戻れない」と言う佳織を見て、もはや彼女が自分の庇護を必要としないと悟った悠人は、佳織のみを送り出して自らは戦い続けることを決意する。

エターナルに対抗するため、悠人もまたエターナルになる道を選ぶ。その代償として、これまで悠人が生きていた時間はすべてなかったことになり、佳織やファンタズマゴリアの仲間たちの記憶から彼の存在が消えてしまう。しかし悠人自身が覚えている限り、決して皆との絆が途切れたわけではないと信じて、彼は永遠に続く戦いに身を投じるのであった。{/netabare}というもの。所々、似ているw

主人公の名前も同じく「ユウト」ですしね(苦笑)

特にスーパーハードは、マジでスーパーハードなので、ガチでクリアできません(笑) もはや懐ゲーの領域ですが、生ぬるいゲームに飽き飽きしている人にはオススメですね。私は、スーパーハードのクリアに、1ヶ月以上かかりましたよ(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
なろう原作? 戦記モノは一番好きなジャンルですから、その部分で面白くなれば、最高ですね。地球上なら、Googleマップを使おうよ(笑)

2話目
この作風で、ガンダムパロとかやられると、引くわ~。ナニが出来るか分からない美少女は助け、仲間にするが、歴戦の強者たるオッサンは容赦なく殺す作風。ナンダカナ~。帰りたい無双主人公と、帰したくない原住民は、悪くない。

3話目
王なんだから、国内の奴隷を廃止したら良いだけでは? 双子コントはなかなか面白かったw

4話目
驚くほどスピードが上がる追い風なんて受けたら、馬が骨折してしまいそうだけどね。

5話目
戦国無双だな。ハンマーが、普通にあるんか。鉄を餌にするのは、良い戦術だな。兄貴が死んだ後は笑いじゃなく、怒りの表情だと思うけどな。堰を作った方に注目するのは、良いな。どうせなら、丸太とか浮かして攻撃力増せば、殺せたかもな。

6話目
ガラスは、交易品かな? 日常回かな。紅葉の使い方が斬新(苦笑) どんな風俗店だよ(汗) いや、当たり前のことを、ドヤ顔で言われても。

7話目
この時から、日本刀あるの? いや、殺そうぜ、あのタイミングで。

8話目
ガッツリやってんな~。

9話目
過去ね~。あ~、「ラグナロク(安井さん原作)」完結まで読みたいな~。連載再開しないかな~。死亡フラグ? 未成年飲酒(笑) この男、将来DVとかしそうだな(汗)

10話目
ヒドイ展開だな~。崖から落ちた奴は助かっているの法則。

11話目
士気の高揚は大事だけどな。実績と人望の違い。いやいやいやいや、偶然だろ? つか、ここで息の根とめとけや。転生され、戻ってくるパターンだよな。

12話目
純愛と言えばそうだけど、重い(苦笑) 怖さすら感じるわ汗
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21
ネタバレ

カミタマン さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)?

2022/10/17 初投稿
同日    加筆・評価修正

何故か最後まで見ました(笑)

ツッコミ・違和感ポイントは恐らく無限にあります。
自分の存在が見渡す限りの,ツッコミ・違和感ポイントの大海原の中のちっぽけな存在に感じてしまうほどです。

が,ここはいくつかに絞ります。

最大のポイント
空白の2年間問題

見始めて間もなく,大きな疑問に直面します。
この作品って,前提となるエピソードがあるのではないか?つまり何かの続編か2期以降で,前もって視聴しておくべきシリーズが少なくとも1クール分は存在しているとしか思えないのです。「俺がこのユグドラシルの世界に召喚されて2年」とか言って,ちょいちょい回想や過去を説明するセリフが挿入されます。
続編を先に見始めてしまった事を激しく後悔し,1話の視聴を中断して前日譚を探してみました。
ところが,まさかの結果ですがそれらしい作品が見当たらないのです・・・
どうやら召還後の2年間は,今後の回想などで触れられていくようです。
と言うわけで視聴再開w

というか,なぜこのようにした?
恐らく自分のように思うのが普通と思うのですが・・・予備知識無しにテレビシリーズ見始めたら,「あ!最初の方見てなかったから,リアルタイムでの視聴は断念!」ってなっちゃわない?むしろここまでの2年間を1期として描いた方が良かったのでは? そこをスルーしてでも今作の内容を描きたかったと言うことなのだろうけど,自分には何を描きたかったのか理解不能なので有ります。やれやれ・・・^^;


次のポイント
お兄様,お父様問題

どうやらユグドラシルの世界では主従の関係的な物を結ぶとき,親子または兄弟の盃を交わすようです。それによって,主とは義理の親子や兄弟になる的な設定で合ってますか?
結果,主人公はヒロイン達(ハーレム構成員)たちから,「お兄様」とか「父上」と呼ばれています。そして,お兄様とか父上とか呼ばれながら複数の女性と主人公は(受動的ながら)エロシーンが繰り返されたりするのです。カオスしかもたらさないように思えるこの設定誰得?いやはや・・・理解不可能です^^;


自分として大きな違和感を抱いた2点に絞って書きました。

スマホ問題,エロ問題,遠距離(しかも普通に考えて再会の可能性は無い)恋愛問題,アイキャッチでしか説明のない特殊能力問題などなどなどについては省略w


一方でちょっとしたテーマ的な物や問題提起,気付きてきなものも示されているように思います。

一つは異世界召喚物のジャンルについて

転生は別として
異世界に召喚された者は{netabare}元居た世界に帰れる可能性があると言うことです。割と忘れて見ている気がします。忘れていないにしても,元の世界に戻れればそこがゴール的なイメージはなんとなくあるような気がします。異世界に召喚された者の物語の多くは何らかの特殊な力などを持っていて召喚先の世界で活躍します。戻れることを前提とした場合,自分が去った後の,その世界のことも考慮しなければならないかもしれないという問題が提示されたように感じました。自分がいなくなった後,力を貸した勢力が皆564にされる,なんて展開は避けるようにしなければならないのでは無いでしょうか。干渉した事による責任ですね。もう一つ,元いた世界の平凡な人生と異世界での勢力や国家,人類などの未来を背負った人生,選択するとしたらどちらを選ぶか?戻れる選択が実際目の前に現れたらどう選択するのか?意外と考えさせられた気がします。もちろん現実世界でも積極的に事を起こせばそれなりに(成功するにしても失敗するにしても)ドラマティックな人生を送ることは可能なわけですがw


あとは,スマホ問題から派生する時間について
勇斗のスマホは何故か未来(たぶん)と通話することができます。まあ,ここのツッコミはとりあえず置いていおくとして。
おそらく,通話先の美月は平行して同じスピードで時間が流れているように見えるのがなかなか興味深かったりしています。勇斗の時間が2年進めば美月の時間も2年ぴったり進んでいるようなのです。同じように元いた世界(時代)に戻ったさいも同じように時間が進んでいました。
元いた時代に呼び戻されるなら,失踪した瞬間に呼び戻される確率が最も高い気がするのですが・・・
つまり,美月視点だと目の前の勇斗が突然老けて,別世界で何年も過ごしてきたと言い出す・・・とw
逆に帰る時間が数十年(たぶん誤差の範囲)ずれると,{/netabare}村に帰ると誰も知っている人がいなくなっている浦島太郎の話になるのかも知れません。

そういった意味で自分としてはこの作品「スマホ太郎」ならぬ「スマ島太郎」です(笑)言いにくい(汗)
あ!ところで,この作品って異世界召還物に見えて,実はタイムリープ物だったんですね!!



余談
ところでタイトルにある「聖約」って何だろう
調べてみた
どうやら一般にはあまり使われない言葉のようで
末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)
でCovenant(誓約)の日本語訳として当てている言葉のようです(モルモン教による造語とまでは行かないようですが・・・勝手に使って大丈夫かはちょっと心配かも^^;)


2022/10/17 加筆部分
可愛い女の子描きたい!
スマホの知識で夢想したい!
ハーレム温泉回描きたい!
三国志ネタ入れたい!
特殊能力の裏設定入れたい!
幼なじみとのラブラブ描きたい!
などなど以下省略

作り手側の○○したい!という想いはなんとなく感じられました!(勘違いかもだけどw)
ただそれを実現する技術や時間,予算が不足していたり
全体を旨く制御・コントロールして作品にまとめ上げる事ができなかっただけのような気もします。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11

63.2 6 幼馴染で異世界なアニメランキング6位
11eyes イレブンアイズ(TVアニメ動画)

2009年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (576)
3594人が棚に入れました
平凡な生活を送っていた皐月駆だが、ある日幼なじみの水無瀬ゆかと共に、突然不気味な異世界へ迷い込んでしまう事に…。
血の色にも似た不気味に赤く染まる空に、漆黒の巨大な月。そんな『赤い夜』の世界に、呆気にとられる駆とゆか…。
さらに、二人の周りに異形の怪物が現れ、襲いかかる。駆たちの命をかけた戦いが始まる!

声優・キャラクター
小野大輔、後藤麻衣、浅川悠、力丸乃りこ、壱智村小真、森久保祥太郎、萩原えみこ、水橋かおり、たかはし智秋

jethro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ヤンデレという愛すべきキャラ

突如 真っ赤に染まった世界に引き込まれた
高校生の少年少女たち
ここはどこなのか? 何なのか?
襲い来る黒騎士たちとの戦いを通して
衝撃の真実が明かされていく
中二病系 学園バトルラブファンタジー

「赤い世界」って何なのか
その存在理由は?
黒騎士って何なの?
時々導入される中世の世界って?
ヴェラートって何者?
リゼットの本当の狙いは?
そもそも、欠片(かけら)って何?
などなど・・・
一応説明されてはいるのですが
物語の設定が順序だって説明されないので
全体把握するのに労を要するかも
というか・・・
物語を構築する上で視聴者に対する説明の仕方が
あまりうまくないですね
バラバラにネタを明かしていく手法は認めますが
10話でのまとめ解説も解りやすいとは言い難いです。

とはいえ一応はきちんとした世界観となっているので
理解できると深みある物語として楽しめます。

好みは分かれると思いますが本作最大の魅力は
ヤンデレ女子へと変貌を遂げる
主人公の幼馴染にしてヒロインゆか にあります。
狂気とまでいかない点や主人公の駆(かける)が
「気持ち悪がったり」「避ける」行為には至らない点から
ヤンデレといっても、相思相愛は継続され
ピュアな恋愛部分が強調されるので
視聴者は同情的な眼差しをもって
受け入れる事が出来るのではないでしょうか
ただし
ヤンデレ要因ともなる主人公の誤解を招く行為が
取って付けたようなイベントシーンなのはマイナス点

本作のテーマは ゆか のような一途な愛
その投影元となるリゼットの恋愛劇こそが本題となります。
本来主人公であっても良いはずのリゼットのヴェラードに対する
死してもなお抗い続ける愛情は、あまりに破滅的ですが
そこから浮き彫りにされるものは純粋無垢な究極の愛です。
封印状態にある白いリゼットは
邪悪なものを引き剥がされた愛
「剥き出しの愛」そのものの姿と言えるのではないでしょうか
それが主軸に置かれなかった本作は
ある意味、的外れな内容になってしまった気がします。

こうやって考察していくと
残念ながら主人公である駆(かける)が
ミスキャストであることを公言しているようなものなんですが
ギャルゲーってこういうものだから・・・しかたないっスね

アニメ作品なんだから・・・なんて言うのは
贅沢な願いかもしれません

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ジャケット・・・やっぱり良かったです(//∇//)

本作品は、『11eyes -罪と罰と贖いの少女-』というゲームソフトが基になっているそうです・・・ゲームはやらないので知りませんでしたが・・・^^;

この作品との出会いは、あにこれで棚に入れると、「こんな作品もお薦め・・・」と3作品位出てくるレコメンド機能がありますよね・・・あれです^^;
・・・ジャケットのデザインが妙に気になって、なんの気無しに自分の棚に入れたのが始まりです。

視聴済みの方のレビューを少し拝見したので、自分の中で本当は優先順位はもっと後の方だったのですが・・・

私は、視聴済みと未視聴の作品を棚の中で分けているので、棚の整理や次に視聴する作品を探す度にチラチラとジャケットのデザインが目に入って来て・・・そのうち頭から離れなくなりました・・・(//∇//)
(これは、見ない限り続くよね・・・)と思い、思い切って視聴しました・・・^^;

ですが、ジャケットのデザインで作品を選んだ事が無かったので・・・もしかしたら、ジャケットを飾っているヒロインの水奈瀬 ゆか(みなせ ゆか)ちゃんに作品を見てもいないのに惚れ込んでしまったのか・・・ただ単に恥ずかしいだけなのかは正直わかりません(//∇//)・・・そういう経験ってありませんか・・・(//∇//)

・・・という意識があったせいか、私はそこそこ面白い作品だと思いましたよ^^;
突如辺り一面が赤く染まった世界に引き込まれてしまい、そこで自分の力に覚醒し、真実を目指していく・・・という感じです。
人を好きという気持ちを表面に出せる人と内面に秘めてしまう人っていると思います。これまでの生まれや育ってきた環境によっても差が出る人格・性格の描写などは上手に表現されていたと思います。

なので、・・・もし興味のある方はご覧頂いてもいいかも・・・です^^;

投稿 : 2024/11/02
♥ : 23

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

赤いほうの夜

中二アイズ。桃の夜・・ゲホ赤だっけ?

正体不明の現象「赤い夜」に巻き込まれ
赤い夜を生き抜くために仲間とともに
立ち向かう物語。

眼帯の主人公皐月 駆(声小野大輔)の
語り口調等で大まかな世界観等を補足
しつつ展開していくので解り易い。

OP/EDとも重厚な感じで世界観に合う
感じだし挿入歌や効果音の使い方等も
可也インパクト重視で派手目。

世界観等諸設定は可也面白いと思う。
バトル等も臨場感があって効果的に
物語に抑揚をつけている様に感じた。

終始シリアスがメインでミステリーな
雰囲気も学園の日常シーンと良い感じ
のギャップで良い感じで、主人公駆の
心理描写も共感しやすい。

キャラデザは甘過ぎのテンプレ中心。
声優も甘めのギャルゲ的布陣?
服飾デザインも制服など甘め。
敵キャラは小グロ陳腐な雑魚系

くどい気もするけど・・勢いがある内に
全てが終わる感じのスピーディな感じ。


以下は感じたままの描写のイメージ。

駆は姉の謎の自殺以来怠惰で積極的な
交友は無く物静かな性格なため・・
女性陣がパンツ要員として彩り頑張る。

幼馴染の「水奈瀬 ゆか」は更にスペシャル
な癒しパンツ要員として隙あらば魅せる。

緩急?一応・・学園ラブコメ風おぱんつ
展開とシリアスなバトルパンツ展開等で
緩急ある感じかな・・

パンツの謎・・じゃない・・赤い夜の謎
に迫りつつ姉のパンツの色・・じゃない
秘密が徐々に解明され運命的な話になる。


本編と無関係?な番外編13話桃色幻夢譚?
11eyes volume7 OVA Speciaが本編だと思う。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

71.7 7 幼馴染で異世界なアニメランキング7位
SHUFFLE! シャッフル(TVアニメ動画)

2005年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (798)
5536人が棚に入れました
人間が生活する「人間界」に突然扉が現れ、神族が住む「神界」と魔族が住む「魔界」とが繋がって人間界に「魔法」がもたらされてから10年。
人族、神族、魔族の通う国立バーベナ学園に通うため、幼馴染みの同居人、芙蓉楓に、朝、起こされる主人公、土見稟・高校2年生。
いつものように登校し、いつものように授業が始まるはずだった…。しかし、そんないつもの日常を一変させるような出会いが、彼を待ち受けていた!?
ネタバレ

TEE-PURPLE さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

You

Navelの恋愛アドベンチャーゲーム原作。前半はどたばたコメディータッチで描かれているが、後半は…。

_ストーリー_
 
 10年前。後に『開門』と呼ばれることとなるある遺跡から発見された2つの扉の解放により、神族が住う『神界』と魔族が住う『魔界』と呼ばれる二つの世界が現代の『人間界』と繋がった。
主人公の土見稟は、人間界に住む三種族が共に通う国立バーベナ学園のごく平凡な男子学生である。幼い頃に事故で両親を喪うも、幼馴染であり学園のアイドルでもある女の子と一つ屋根の下で暮らしているという羨まれつつもそこそこ平穏な学園生活を送っていた。しかしそのささやかな平穏と日常は2人の女の子との出会いによって破られてしまう。

______

 
 設定はファンタジー要素を含んでいますが、これは気持ち設定という感じで受け取っててください。種族違いですが、学園生活を共にしながら恋愛していくお話です。
上記に書きましたが、前半はドタバタコメディータッチで楽しく描かれています。後半は今作品での注目ですが、主人公自ら考えて動いていきます。こういうハーレム物には珍しいです。ここが見所です。
あと、今作品ではレアな属性が観れます。そこもお楽しみに♪


☆感想{netabare}

 そうです。レア属性とは「ヤンデレ」。あの空鍋のとこはちょっと怖かった…。というか楓編は過去編もそうですが、基本的にダークな感じでしたね…。罪滅ぼしでお世話するって私にはいまだに理解できません。稟の心境をお察し申し上げます。私ならお世話されている気がしませんね。
結局最後は、楓も一歩踏み出して(開放されて)私もホット安心した感じでした。

 結局は亜沙先輩を選びましたが、稟はちゃんと自分で考えて他の娘達に決着つけて選んだので、好感もてました。
個人的に好きな話は、シアのとこです。明るく元気な性格というのが好きですが…その性格の裏にはちゃんと辛い過去がありそれを乗り越えつつ、稟との決着をつける回です。ああいう家族間の話に私は弱いです。どうしても感情移入してしまう…。いい話でした♪

 結果的に、楽しめる作品でした。ありきたりな雰囲気ではあるがありきたりな結末ではない。といった感じだと思います。
{/netabare}

OPがかっこいい~♪
 
 

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

神にも魔にもなれる男

神界から来た神、魔界から来た魔族、そして人間が共に暮らす人間界でのお話。
(彼ら彼女らの外見は人間とほぼ同じ)
神や魔族がその辺で歩いてる光景が当たり前の世界です。
初っぱなからファンタジー丸出しでちょっぴり驚きました。

本作はそんな世界での、恋愛ハーレムを描いたもの。
恋に種族の壁はありません。



この作品、巷ではヤンデレの原点とも言われていたり。
本作で登場する『空鍋』はヤンデレを代表するものとなっています。

実際のところ、まぁ、うん、なかなかです。
苦手な方はやめておきましょう。
とか言う私が得意じゃなかったりするんですけどね。
某作品で少々の耐性は付きました。



途中から年齢制限(R15+指定)が追加。
段々と過激な描写に。
まぁこの年齢制限についてはあまり参考にしなくていいです。


展開は全くの予想外で驚き。
誰とくっつくのかも・・。
本作が実力の片鱗を見せ始めるのは、中盤後半から終盤にかけて。
観応えとしては十分すぎます。
盛り上がりましたね、あまり良くない意味でw
でも最近はこういう作風が好きなのかもしれません。
観てるうちに変わるものですね。



それで、楽しめたかどうかなのですが、これに関しましてはYesです。
ありきたり感はなく、新鮮な気持ちで最後まで観れました。
正直最後のアレは謎ですが、
結果、ああいう風に収まるのも悪くないかなと感じました。



キャラはけっこう魅力的。
みんな可愛らしい女の子たちです。
私は亜沙先輩が好きですね。


主人公は17話くらいからかな、いや、もっと前からかも、
ダメ男になっていった気がしますけど。
思えば全てこいつが・・いや、何でもないです。



それと、変顔は見所です。
あたかも作画が崩壊しているようなw
キャラが生き生きとしてて良かったと思います。



OP「YOU」 歌-YURIA
ED「innocence」 歌-橋本みゆき

OPは前から大好きな曲です。
自然とテンションが上がります。


--------------------------


一味違った恋愛モノを観たいときはこれ。
あなたを混沌の渦に巻き込んでくれるはずです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 33
ネタバレ

ポケモンマスター! さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

超展開マイナーハーレムアニメ!

~ストーリー~
人間、神族、魔族がともに通うバーベナ学園を舞台にして起こる、主人公をとりまく美少女たちの恋愛のお話。

~感想等~
ものすごい設定の学園アニメですが、けっこう楽しませてもらいました。

エロゲ原作ということもあって、胸やパンツ描写が多かったです。

特にパンツに関しては、なぜかいろいろなシーンで見えるので、これでもかというくらいに見せつけてきます。

このアニメを観終わるころにはきっと累計100回くらいはみてることでしょうw

序盤はただのハーレムアニメですが、12話くらいから物語は一気にシリアスな方向へと加速していきます。

序盤で切るのはもったいないです!

ハーレムから想像できなかった展開にほんとに鳥肌たちまくりでした。

最終話付近ではかなり泣けることができました。

OP、EDもすばらしく、作画以外は文句なしのアニメだと思います。

なんにせよ、こんな点数に埋もれているようなアニメではないです!

マイナーですが、泣けるアニメが好きな方におすすめです。

以下は観終わった方
{netabare}
序盤のモブキャラの扱いがひどすぎでしたねw

親衛隊の人たちの作画とか台詞とかおもしろすぎてふきましたw

12~のシリアス展開にはほんとに驚かされました。

楓の目が怖くて怖くて・・・

やりきれない思いを抱えたまま、それでも前に進もうとするヒロイン達に心うたれました。

ラストはシアか楓のどっちかだろうな~ってずっと思っていたので、あさ先輩ENDには驚きました。

まぁ、これはこれでよかったと思います。

ただ、個人的にはシアと幸せになってほしかったです。

マイナーながら、かなりの良作アニメでした^^

アニメ探しの成分タグで「エロゲ原作」が探せないことに不満です。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 23

64.1 8 幼馴染で異世界なアニメランキング8位
DOG DAYS″(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (344)
2511人が棚に入れました
新時代勇者系エンターテイメント、再演!
楽しかった夏 ―あれから一つの季節が過ぎて、3人の勇者が、またまたフロニャルドへ帰ってくる!
今度の舞台は秋。
敵か味方か、謎の少女・シャルも新たに加わって、ますますにぎやかな大騒ぎが・・・!?
愛と勇気と耳としっぽの物語、みたび開幕!


声優・キャラクター
宮野真守、堀江由衣、水樹奈々、小清水亜美、高橋美佳子、悠木碧、柿原徹也、竹達彩奈、日笠陽子、阿澄佳奈、上坂すみれ

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

いよいよ3期を迎えました・・・今度はどんな展開が待ち受けているのかな^^;

1期ではシンクがビスコッティの危機を救うためミルヒ姫に勇者として召喚され、レオ姫率いるガレット獅子団領国との戦興行で大活躍しました。
そして2期ではレベッカとナナミも勇者に加わり、フロニャルドもパスティヤージュ公国の公女クー様を交え更に規模が拡大しました。

そして待ちに待った3期・・・個人的には2期の大勢で賑やかな物語の展開も嫌いではありませんが、どちらかというと1期の方に強い思い入れがあります^^
なにせ、ミルヒ姫(CV:堀江由衣さん)、リコッタ(CV:水樹奈々さん)、エクレール(CV:アヤチ)の3人推しなので・・・(//∇//)
ミルヒ姫は言うに及ばず・・・リコッタの懸命な努力とエクレールのツンデレにすっかり心を奪われてしまっているので、活躍を期待せずにはいられませんでした^^;

今回は竜の巫女であるシャルと先輩勇者・・・そして星の民が仲間に加わりました。いよいよフロニャルド大陸を飛び出してしまい、スケールの大きさはこれまで以上です^^

それに1話1話とても丁寧に作られていて、作画は確実にレベルアップしていますし、SEも良い意味で安定していたと思います。
エンディングで数多くの関係者の名前が記載されていますが、その人数の多さがこの作品のレベルの高さを物語っているのだと思います。

物語の一つ一つは面白いですし、英雄姫の回はちょっぴり感動もしました^^
けれど、完走して振り返ってみると何かが足りないんですよね^^;

まずは、登場人物が余りにも多いので、当然一人一人にスポットが当たる時間も限られてくる上、物語の展開や設定上新参者の比重を多くする必要があるのは分かります・・・
その結果、いわゆる古参の出番はおのずと減ってしまうのですが、私にとっての不足がこれでした^^;
ミルヒ姫は出番の減少は否めませんが何とか・・・リコッタも度々登場したのでかろうじて及第・・・
でも、エクレの出番は残念ながら殆どありませんでしたし、ツンデレ姿に至っては皆無だったのではないでしょうか・・・^^;?
エクレファンにとっては悲しいことです(´;ω;`)

もう一つは物語の展開です・・・1期はスリリングな展開に加え、物語の終盤・・・死に物狂いで頑張るリコッタや寂しそうなエクレ・・・
散歩でシンクに甘える姫様の姿は未だに眼に焼き付いています^^
3期も総じて面白かったとは思いますが、眼に焼き付く強烈な印象・・・というと限定されてくると思います。
今は視聴直後なので色んなシーンが浮かんできますが、2年、3年後にどうかと自問すると自信がありません^^;
もう少しシリアスな展開があっても良いのではないか・・・と思ってしまいました^^;

3期まで物語が続き、3期も次への布石も残して終わっているので次期も期待しているのですが、4期目は是非「原点回帰」による展開を楽しみにしています^^

オープニングテーマは、水樹奈々さんの「No Limit」
エンディングテーマは、堀江由衣さんの「Stay With Me」
どちらもお気に入りの曲です^^

しかし、私が推しているのはワンちゃんばっかり・・・
決してネコやリスが嫌いな訳ではないのですが・・・
やっぱり私は猫山さん派なのかな^^;
あ、ビックリしても引っかかないので安心して下さいね♪

1クール12話の作品でした。大好きな作品だけに望みのハードルも上がってしまっていますが、「またね。」を期待して4期を楽しみに待っています♪

投稿 : 2024/11/02
♥ : 23
ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ケモナーホイホイ3期であります!

1、2期観ていないと入りにくいかも。
新キャラが、結構出てきそうなOPだったので、
3国のキャラたち出番少なそう。

10-12話目
{netabare}
クジラが病んでいて、その中にいる人魚達も体調を崩していて、
歌姫が歌えば治るらしいので、犬姫がライブして〆って感じかなー

新キャラ投入率が多すぎるなぁ3期

11話は、姫様オンステージと勇者2人のイケメンタイムで、
ストーリーはあまり進展なしと…

12話で、引き画像が崩れまくってたのは残念だけど、
安定の平和アニメだった。
{/netabare}

9話目
{netabare}
ソラウミ?にいる巫女さんに会いにく新展開
新キャラ2人登場だけど、片方は謎キャラのまま。

流れ的にガウルが主になる回かなーと思われる。
{/netabare}

8話目
{netabare}
英雄譚 後編
英雄王アデルとヴァレリーが結婚?していたのが意外だったのと、
イスカとヒナが長生きしている理由も分かり色々゚+。(о'∀')bスッキリ!

普通にいい話であります!
{/netabare}

7話目
{netabare}
ウサギ王子回

次週は過去の英雄譚でオチなく終わりそう…
{/netabare}

6話目
{netabare}
閣下のお見合い(物理)回で、新キャラウサギ王子が出てきた。

3人の勇者より強いんじゃ?

次週も、ウサギ王子の話っぽい。
3回連続ポロリだったけど、これから終わりまで毎回こんな感じなのかな?
{/netabare}

5話目
{netabare}
ゴザルとデアリマスがエロ要員の温泉回

安定のほのぼのだったけど、キャラ絵が汚かったなぁ…
雑というか背景キレイなのに浮いている
{/netabare}

4話目
{netabare}
ほのぼのパスティヤージュ回だったけど、
ナナミのゴリオシ感が否めない…ベッキーだけでいいじゃないかと

まぁ、ほのぼのに戻ったからいいかー
{/netabare}

3話目
{netabare}
ひとまずシリアスモード終了で次回から平和日常系なのかな?

英雄結晶、魔人結晶は分かるけど、
精霊結晶…ナナミも平等にしなくても
{/netabare}

2話目
{netabare}
3勇者合流。
どんどんヒロイン増えていくなー
メインは、ミルヒオーレから変わらないんだよね?

やはり、スポーツ大会的な興業がないと、いまいちな感じ。
{/netabare}

1話目
{netabare}
シンクとナナミが転送に失敗して、ジャングル?に
落ちて、新キャラと出会うまでの回。

この新キャラが、3期の話の中心にくるのかな?
同じ勇者なのにベッキーの扱いが…
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

とってなむ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

大運動会?大雲移動回?(擾乱)

ジャンル : ファンタジー / バトル / 獣人萌え
「DOG DAYS」の3期にあたります。


~あらすじ?~
楽しかった夏(2期)から季節は過ぎ秋へ。
シンク、ナナミ、レベッカの3人は再び異世界・フロニャルドへ向け出発。
しかし、シンクとナナミの二人はとある影響を受け、
目的地とは違う場所に落ちてしまう。
そこは竜の森。
その名のとおり、神竜が棲息している地帯です。
物語は、2人が竜の森からそれぞれの国へと帰還を試みるところから始まります。
竜の森で出会うシャルという女の子が3期のキーパーソンであります。


異世界ファンタジーの鏡とも呼べる本作。
この3期もファンタジー色が濃く、その点は大満足です。
ゆるふわアクションが今期も魅力的でした。
3期は戦より、魔物との戦いが多いです。
個人的にはワイワイ戦争やってるほうが好きですが、
これはこれで十分楽しめる内容でした。
今回は空の上にも行ったりして、スケール感は大きくなってます。


1つ残念だったのが、お気に入りキャラの出演時間。
何となくですが、減った気がします。
あっ、エクレとリコッタです。
新キャラも確かに魅力的ではありましたがね、
その分、出番が削られた点は完全主観ですが少し残念でした。

代わりにといいますか、
準お気に入りのノワはこれまでよりスポットを浴びていると思えたので、まぁ良かったです。
今思えば、キャラという面では2期が好きですね。
エクレ&ノワの絡みが大好きだったりします。


OP「No Limit」 歌ー水樹奈々
ED「Stay With Me」 歌ー堀江由衣

やはりDOG DAYSは音楽も素晴らしい。
1期~3期まで通してこの点も満足です。



私は1期2期3期と駆け抜けたわけですが、至福のひとときでしたね。
幻想的な空間と可愛いキャラたちに囲まれて私は幸せです。
全部合わせて38話。(13,13,12)
長いようで短い時間でした。
もっと観ていたいと心から思える作品です。

4期召喚を希望します。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 34

64.0 9 幼馴染で異世界なアニメランキング9位
俺だけ入れる隠しダンジョン(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★☆☆ 2.9 (338)
1170人が棚に入れました
稀少な魔物やアイテムが⼤量に隠されている伝説の場所――隠しダンジョン。就職⼝を失った貧乏貴族の三男・ノルは、幸運にもその隠しダンジョンの⼊り⼝を開いた。そこでノルは、スキルの創作・付与・編集が⾏えるスキルを得る。さらに、そのスキルを使うためには、「美味しい⾷事をとる」「魅⼒的な異性との性的⾏為」などでポイントを溜めることが必要で……︖

声優・キャラクター
逢坂良太、富田美憂、大久保瑠美、堀江由衣、鬼頭明里、長野佑紀
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

心が貧しくなる

4話までの感想{netabare}
今期アレななろう系アニメがこれともう一本あって両方共1話切りしたのだけど、さすがにどっちか片方は見といた方が良いかな?となにを血迷ったのかこっちを4話まで視聴。
ということで原作未読、前情報一切ナシ。

一度1話で切った理由は…他の方も指摘されてるけど「大賢者のスキルで頭痛治す方法探らないの?」という疑問や、主人公の親父へ対する不遜な態度。
あと冒頭の隠しダンジョンの説明で「到達不可能」と言って天空都市が映るんだけど、雲で隠されてるでもなく丸見え状態で、それって「隠し」?
そういうのは「多くの冒険者が目指す場所」で隠しダンジョンと言うのとは…う~ん?
そしてなんといっても師匠に会って獲得したスキルの使い方が宝の持ち腐れ状態、大賢者にしてもそうだけど。
「宝クジで3億当たったらどうする?」に「うまい棒を腹一杯食う」しか思いつかない様な、ミジメというか夢が無いというか、発想の貧困さが見てるこっちの心を貧しくする。
要は得た力に対してシミったれてる。
だったら最初はめっちゃ弱くて使い道無さそうなスキルにして、そこから「そんな使い方があったのか!」と拡張する方向にできんもんかねぇと一瞬思ったが、そんな知恵無いかー、そっかー。
それでも目一杯好意的解釈をすれば、現代からの転生でないだけマシなのかも?
もし転生してこれだけノータリンだったら元居た世界の義務教育を疑う所だったかと。

そして2話。
冒険者になるための英雄学校への入学金のために冒険者の仕事をする、については高卒と大卒みたいなもんか?と思ってそこは違和感は無かった。
大卒で新聞記者になるためにバイトで使いっ走りをする、みたいな?
むしろ見続けてみると、冒険者ギルドの連中はゴロつき(平民出)ばっかりで、英雄学校は貴族が行く所ときちんと描き分けがされてる…と思う。
単にギルド連中に煌びやかな衣装をデザインするのが面倒なだけだった気がしないでもないけど。
そうは言っても2個目のクエスト、ビッグラビットの討伐が結構な命懸けで、ローラは男爵家のエマを殺そうとしたのか?と穿ってしまう展開。
後で「依頼人から聞いてたのよりも巨大だった」とかのフォローがあっても良かったんじゃね?

そんなことよりなにより…オリビアは隠しダンジョンで罠にはまって今も生きているということを隠しとかなきゃいけない理由って…提示されてたっけ?
オリビアから私のことはナイショにしてと言われてもないし、「隠しダンジョン」ってのも勝手にそう呼んでるだけで、世間に公表すると消滅するとかいう設定もこれといって語られてない。
「隠しダンジョンって名前だから隠さなきゃいけないんだよ」と言われても困るぞ?
扉を開ける合言葉「俺だけ入れる隠しダンジョン、こっそり鍛えて世界最強」だってあくまで合言葉、事実を言ってる訳ではないのでメタ的にはアジャラカモクレンでも急急如律令でも構わない。
呼び方で事実が決定される訳ではない、そういう言霊のようなものがある世界って訳でもないみたいだし因果がアベコベ。
というかオリビアが入ってる時点で「俺だけ入れる~」じゃないじゃん。
これまた目一杯好意的解釈で「ノルは腹黒キャラで他者より優位性を保つため秘密にしてる」と考えようにも、2話最後ギルド連中(平民)と和気藹々と食事をしてイイ話ダナーみたいな流れになってて、違うみたい。
スタッフが意図的にゲスを描くならまだしも、無自覚なゲスって結構キツいぞ。

3話、ギルドではスキルをホイホイバラしたのに学校では明かしてない?というか尋ねられてない??
そして序盤散々貴族の階級差を見せ付けといて剣術の先生が傭兵出。
生徒達はみんな貴族なワケで、お色気を振り撒いても玉の輿狙いとしか思われないんじゃ…。
でもって公爵家のマリアによる準男爵家アゲ。
ん?ノルの家が準男爵になったのってどの時期?親父の代?
ま、まさか、それより前で親父がその名誉を損なう行為をしてノルは軽蔑してるっていう、1話での不遜な態度の理由が明かされる展開が…まさか、まさか、あるのか!?
単にマリアが身分で差別しないイイ娘ちゃんなのを描きたかっただけだと思うけど…期待はしないけどもしあったら褒める準備はしとこう。

と、ここまで色々ツッコミ入れつつ見てきたけど4話、さすがに疲れたかも?w
見る作品間違えたかなぁ?回復ナントカを見るべき?
一応書くとラッキースケベのスキル、アクティブとパッシブの違いくらい前もって設定しとけ…って、転生者じゃないからギリ許容範囲か。
呪いや解呪がどうこうの前に人のステータスをホイホイ覗き見て咎められないのか、それでいてルナはローラにペナルティのことを隠してたって?
よく分からん。
弱気癖もよく分からん、実際に寿命縮めるんだからビビるのは普通では?それを笑いのネタにするのは…だったら異性と一線を越えられない主人公の方がよっぽど弱気癖な気が。
というかそれってスキル?性格じゃなくて?つまり書き換えられるってこと?うわ怖っ。
ハーレム自慢大会に出場で次回へ続く~で、どういう競技なのかも分からん(勝利条件とか)のでそれが明かされる次回までは見る。
そっから先は…う~ん…。

と、以上が内容(話)についてで、作画については──。
アニメスタッフはオリビアが微動だにしないことに「作業が少なくて助かる」と「動きが無くてツマラン」、どっちに思ってるんだろう?
なんか前者…なるべく手間をかけたくない、みたいな消極的さを感じる、この作品に限った話じゃないけど。{/netabare}

6話までの感想{netabare}
5話、ルールが全く想像できなかったハーレム自慢大会、いざ本編始まって説明されたが…意味が分からない。
大会の意図が分からない、主催者は何がしたかったのか分からない。
フェミがどうこうに関しては触れたくないのでそこは無視するにしても、結局頑張ったのはエマ、ルナ、ローラで、ノルは何もしてない(※)。

そしてマリアが呪いに苛まれてるのは公にされてるの?秘密にしてるの?
周囲の態度からして後者っぽい(学校で呪いが原因で倒れたら先生が慌てたし)んだけど、そうであるならステータス覗き見したノルが咎められない、それどころか賞賛されるのが気持ち悪い。
公爵家の秘密を知ったとして命を狙われてもいいくらいだと思うのだが…。
そもそも…逆じゃね?
「英雄学校で男爵家だからといって差別しなかったから助けようとした」とのことだが、むしろ差別バリバリされて「アイツ気に入らねー」と思ってる中、それでも呪いのことを知ったら助けないワケには行かなかった、の方がドラマになりそうな?
そっちの方がノルが一肌脱いだ感出るし(※)、マリアが改心してデレるってことで、なぜ惚れたかの説得力も高かったのでは。
「差別して気に入らないアイツを助けるかどうか」と葛藤したり、周囲のヒロインから「なんであんなヤツ助けるの」とプレッシャーかけられたりするシーンを入れたくなかったのかな…ストレスに弱いから。
ラッキースケベの元祖かどうかは知らんが代表作の“トラブル”だって、自分を殺しに来たヤミを身をもって庇ったから云々って話だったろうに…。


本編では「人を助けるのって気持ちいい~」と言ってたが、お前何も苦労してないじゃんってどうしても思ってしまう。
実際に苦労したエマ、ローラ、ルナが報われたかどうかには無関心。


鈍感系主人公というのが一時期叩かれてたけど、これはそれのアップグレード版に思える。
周囲に気を配らない、無関心、無神経。
主人公だけがそうってことではなく作中のキャラクターがみんなそう、意思が無い、案山子か衝立のよう。
“異世界チート魔術師”のドラゴンブレスで死んだ娘やいつの間にか居なくなった双子と同じ、作者やスタッフがそのキャラになったつもりで書いてない、感情移入してない。
新人監督&ベテラン声優の現場だと、そういう時結構声優側からツッコミが入る「ことがある」らしいが(そりゃそうだわな、感情移入できなきゃ演技もし辛かろう)、この作品ではどうだったんだろう。


──と、以上で「5話で断念」として総評めいたものまで書いてたのだけど、6話が比較的マトモになったと聞いてついつい視聴しちゃいました。
ってことでの6話なんだけど…ああ、面白くもなければ不快でもない、ただただつまらないだけでした、味の無いガム。
いや不快な部分はあったか、手コキシーン、そんなことより他にやることあるだろ?と。
マリアの呪いの件はあれで終わり?呪いをかけた呪い師の残党が居るとか師匠に罠かけたのも同じだとか、そういった展開はナシ?
細かいこと言えばゾンビってそんなん?同期放送の“キングスレイド”を見てるせい(あっちではアンデッドになったら戻せない)ってワケではないだろう、もっとこう別の状態異常は無かったのかな。
原作5話までの段階で「主人公に共感能力無いっすね」とでも言われたのか、慌ててそういうエピを入れた感、感情無いクセに何が「わかるわ~」だか。
まぁ虎丸って名前は“異世界スマホ”の琥珀よりはほんのちょ~~~~~~っとだけマシか。

一応次回も見るか…こんな感じで最後までズルズルと見ちゃうのかなぁ?{/netabare}

8話までの感想{netabare}
あはは、何を言ってるのか分からないw
先に8話、ドリアードのドリちゃんの本体は木で、人間と交渉するため、また「こういう姿にすれば同情を引ける」と交渉を有利に進める為に幼女の姿を形成したんだよね?
(最初は立体映像かな?と思ったが接触してたので実体はある模様)
もしくは人によって別の姿に見える系かも?
で、そんな相手に「幼馴染の昔の姿にソックリなんだ、放っておけない」と言い出して助けようとするのはまんまと術中に嵌ってしまったとしか見えず、実はドリアードの方が悪者なんじゃないか?とさえ疑ってしまった。
要は「主人公イイ奴ダナー」や「イイ話ダナー」という感情が一切湧かない、そこに執拗なキスシーン見せられても全然嬉しくない。
以前の感想で書いた「マリアの性格逆にして、最初はイケ好かないヤツにした方が良かったのでは?」と同じく、こっちも逆にして、最初ドリアードは見た目化け物で、助けたら美少女の姿になったってした方がマシだったんじゃないかなー?
これもこれでしょっぼいけど、本編よりはマシな気が…。
ってか人間描写がうっすい、薄っぺらい、深みがない、怒ったり喜んだりする感情表現は作り手の都合によって操作されてるだけで自我が無い。

そしてギルドの受付嬢対決、もう意味が分からん。
7話の段階で意味不明で8話で明かされるのかな?と思ったがそんなことは無かった。
これは…個人的には気にしてなかった部分(※)だったのに、気にならざるを得ない状況に作り手側が墓穴掘ってるような?
余計なこと言わなきゃなんとなくで流せてたのに、変に言い訳して逆にボロが出る感じ…見ててちょっとツラい。



自分は気にならなかった箇所を、他の人が「違和感ある」「ここがおかしい」と指摘することで、「そこは私は気にならなかったなぁ→何でだろうなぁ→ああ無意識のうちにこう解釈してたんだ」と感想が浮かぶ。
あくまで他人のツッコミを受けて気がつく程度で自発的に言い出すこともできないし、特段面白い箇所ということでもない。
ってことで、閉鎖的なアニコレで言うのはあんまり良くなさそうだけど、以下はそうやって他人の感想を受けて引き出された感想になります。
まぁキッカケとなった感想はようつべだし大丈夫かなー?

まずローラがノルに惚れた件、理由が無さ過ぎて理解できないって声があったのだけどそこは自分は気にならなかった。
超有望なスキルを持ってることを知って、コイツと親しくしとけば…あわよくば結婚できりゃ将来安泰ということでデレてるんでしょう。
ノル本人の人格は無視でスキル(≒年収)に惚れてるだけで、もしノル以上に強力なスキルを持つ男が現れたらキモオタハゲデブであってもそっちに乗り換えるんでしょう(作者が出さないので安心)。
果たしてそれが視聴者に好感持たれるキャラかどうかは疑問だけど、そういう人も居るよねー、と。

英雄学校行っておきながらギルドで活動、これも突っ込まれてたけど個人的には2話の感想で書いた通り。
もう少し違う言い方すれば、英雄学校卒しか受けることのできない上位のクエストがあるんじゃねーの?と思えば、まぁそこまで変じゃないかなと。
また高い入学金を設定して上流階級しか入学できないようにしてることから、既得権益というか…例えばギルド新設しようとしたら英雄学校卒じゃないと認可が下りないとか、そういう仕組みなんじゃねーの?と。
そもそもギルドがどんな運用形態なのか不明で、そこら辺のヒントを7・8話で見せてくれるかな?と思ったが全然でした。

それとLPの回復量・消費量の基準の適当さと主人公のいいかげんな態度、実はこれも私はあんまり気になってなかったり。
というより今後次第?
というのも欲求を満たすとパワーチャージって…その時々で違わない?
貧乏人にとっての10万円と富豪にとっての10万円では重みが違うでしょう、食事やエロだってそう。
で、「エロいことしてエネルギーチャージ」をネタにしたものとしては“ダイミダラー”が一歩突っ込んだエピソードをやってて、それが頭をよぎる。
{netabare}「ずっと乳揉みやってたら飽きちゃってパワーが溜まらなくなってしまった!」って内容で、オチはオナ禁で解決というもの。{/netabare}
そんな感じで、LPの回復量もその瞬間の体調や精神状態で上下するんじゃねーの?と。
そして回復量が不安定であるせいで、消費する際もそれが高いのか安いのか判断できないんだろう、と。

けど、だ。
もしそうであるなら、大金を手に入れてLP回復した後でそれがニセモノだったと知ったらLPは減少する?
8話のドリちゃん(幼女)でLP回復して、その後ドリちゃんは実はバケモノでしたーってなったらLPは減少する?
そこら辺を無意識のうちに気にしてたので、ドリちゃんの正体明かす順番逆にした方が良かったのでは?という発想が浮かんだのかも。
また、LP=幸福度と仮定すると、大量に消費すると得体の知れない不安感が襲ってきたりして?ハーレム要員に囲まれてるのに激しい孤独感に見舞われたりして?
そこまで行ったら躁鬱だかパニック障害の類になるけど、作中で語られる代償が代償になってないのでそれくらいやっても良いんじゃねーかなー、と。

とりあえず「その時の体調や精神状態でLPの回復量は変動する」の説明をしっかりやってくれたら有難いんだけど…無いのかね?
ってかそうでないと8話Cの妹に踏まれるネタが意味不明じゃない?
コレって「普段のイチャつきでは回復量が落ちてきたので新境地を開拓しなければならなくなった」という前提があればこそ成り立つネタでしょ。
ハッキリ明確に、常により強い刺激を受けないとLPは回復できないって設定にしたらちょっとは面白い展開になりそうなんだけどなぁ…。
そして最後は、主人公は全てが満たされ何をやっても無感動・無感心になってしまい、LPの回復もできなくなってひたすら退屈に苦しみながら死へと向かう、な~~~んてオチが来たら神アニメ認定しても良いんだけどなぁ。
「なろう」でよくあるらしい“エタる”現象を間近で見てる作家達はどう思ってるのか聞いてみたい気もあるし。{/netabare}

9話感想{netabare}
あーあ言わんこっちゃない。
折角それまで気にならずにいたのに余計な描写入れたせいで違和感が生まれてしまうアレ、前回の感想で指摘したそばからこれかw

オーディン(ギルド名)に所属してるから他のギルド所属の冒険者とはライバル?はて??
ノルはてっきりバイト的ポジションで守らなきゃいけない職務規定みたいなものは無く、そん時の気分でホイホイ仕事先(ギルド)を換えられるんだと思ってた。
オーディンで仕事してるのはあくまでローラの顔を立ててるだけで、実際その気になれば担当受付を換えられるのはこの前見せたばかりだし、ギルド自体もその程度の扱いじゃないの?と。
そうでないと英雄学校との兼ね合いがおかしくなるし(例えばギルドで遠征に行くことになって学校通えなくなったらどうするの?とか)、そもそも──

この作品の根幹である隠しダンジョンでの成果物をギルド通してないじゃん

隠しダンジョンの存在すら報告してないんだぞ?国にも。
これが背信行為にならない設定をこっちは想定してるワケで、それに比べりゃ別ギルドの垣根を越えてトモダチーとかやられても「何を言ってるんだ」状態。
ギルドに義理立てするようなこと何一つしてないじゃないか。
更に、事件を解決して称賛されるオチはもう、なんかもう…殺人犯が、被害者の遺品を落し物として警察に届けたら表彰されて喜んでるみたいな気持ちの悪さ。
オレTUEE系・チート系って得てしてそういう匂いを醸し出してるモンだけどこの作品は顕著。
個人的に勝手に対になってる作品(対極という意味ではない)と目してる“回復術師~”の様に気持ち悪さを見せる目的の作品ならまだしも、この作品はそうじゃないでしょ、多分。
気持ち悪いのを見せ付けて「これは美談だ」「感動しろ」と迫られても…ねぇ?

せめて、せめて以前から(ずっと前の回から)他ギルドと競ってる──依頼が被ってて先に達成した方に報酬が払われるとか、それこそ「隠しダンジョン」を先に発見したギルドに探索の権利が与えられるとか──描写でもありゃあ良かったのだが。
というかそうい描写があった体で話を作ってる。
もっと言えば他の作品の印象だけを引っ張って来て、設定は引っ張って来れてない。
どうせ「ギルドとはなんぞ?」というのを真面目に考えずに“ダンまち”のファミリアの設定とかを漠然と頭に浮かべてそのまんま書いちゃったんでしょ。
これを業界では上っ面をなぞっただけと言います。
前回のドリちゃんの扱いといい(もし蜂や狼が美少女に変身できる能力持ってたらどうしたのっと)キャラが上っ面しか見ないクズ揃いで、設定も同様というのは…ある意味統一が取れてるのか?
原作者はどうか知らんけどアニメスタッフがバカ揃いとは思いたくない(“シャチバト”から目を逸らしつつ)ので、意図的に徹底してるのかなぁ?
キャラを人ではなくただの駒としか思ってない辺りはよく描けてると思います。


それはそうとこの回の作画、アクションシーンが酷かった。
動きに溜めが無いっつーか、アクション映画のメイキングの殺陣の打ち合わせシーンみたいな…体に力が入ってなくて動きをなぞっただけの様だった。
“エクスアーム”はコンテ撮だからいいとして(良くない)、こっちは完成品って体なんだよね?{/netabare}

10話感想{netabare}
温泉回。
序盤女子生徒達の「覗きなんてノルが阻止してくれるよね」「ねー」は、信頼してるのではなく御し易いザコとして圧をかけてたんじゃないかな?
なんでそう思ったのかは後述。
これを「女子から全幅の信頼を寄せられてる」と解釈したらこの作品見るのホント辛いと思う。
そして、それと対比するように今度は男子達から覗きに誘われ、それを断ったら裏切り者だと追い掛け回されるという展開。
いや待てって。
こういう同調圧力嫌い、ホント嫌い、覗きの是非なんかどうでもいいと思えるくらい嫌い。
「あーお前参加しないのね、んじゃ部屋に残ってろ、女子にはナイショな」で、そこで更にノルが「いいや言いつける」と返したら総括されたってことならまだしも、ただ参加しないだけで裏切り者って…。
しかもその後、男子生徒は先生に見つかってしまったのにも係わらずクラスの女子の裸に対する情熱を語り出して…なんなの?それをノルにも理解して欲しかったの?
その熱弁の中に女子側の意思が全く考慮されてないのがまた気持ち悪い。
先生に見つかった時点で例え女子の裸を見ることに成功したところで“覗き”は失敗だろうに…女子にバレてはいけないってのが条件じゃないのか。
もしバレても構わないという気構えであるなら当事者の意思(その後自分がどういう扱いをされるか)も考慮すべきだと思うのだが、一体何を考えてるのかサッパリ分からない。
女子の方には公爵令嬢が居るんだぞ?これまで貴族の階級格差を語ってたのは何なんだよと。

まぁこの作品いつもこうなんですけどね、なにかキャラが意見を言う時はそれ以外の人間の意思は無い扱いで話が進む。
作者は一度に複数の感情を処理することができないみたい。

で、結局この回はクラスの女子と男子から同時に同調圧力をかけられ、女子の方を選んだだけの話だったような?
主人公に実直さや誠実さなんてものは無く、単に日和見しただけでいつもの様に中身は空洞のままとしか感じなかった。
とはいえ、これはアニメスタッフも分かってて意図的にやってるんじゃないかな?と思うフシも。
これまでノルは鑑定眼で散々人のプライバシーを覗き見してて、そして今回の前半、ピクシーの性質を見抜くエピソードをやることで「鑑定眼で覗き見られたら嫌がるヤツも居る」という印象を視聴者に強く植えつけました。
ここまで前準備をした上で、女風呂覗きに対し「ズルして覗くなんて罰当たりですよ」と言わせたのは…ワザとじゃない?
そうでなきゃピクシーの一件を入れた意味が分からない。
制作側から「さぁみんなで『お前が言うな』とツッコミ入れましょう」って意図が込められてたんじゃないかなー?
もっと言えば「俺だけ入れる隠しダンジョン、こっそり鍛えて世界最強」、これってズルじゃないのかい?とか。


こういった主人公ヨイショ系…ヨイショって言葉使ってる時点で意味が重複するけど「主人公は周囲の連中に担がれてるだけなのでは?」って感情が芽生える。
この作品は特にヒロインズが空虚で、主人公スゴイスゴイと口では言うけど、その実主人公に対して感情・関心を向けることは無い。
鑑定眼されて怒ったり恥ずかしがったりもしなければ、例えば9話冒頭「風の餞別」(多分凄い高価)をプレゼントされて「ダンジョンで拾った」と説明されただけで「どこのダンジョン?」「どうやって手に入れたの?」とそれ以上追求しようとはしない。
注意されたり勘ぐられたり、そういうのってストレスに感じるのかも知れないが、それを排除しちゃったら「主人公に興味が無いっぽい」「お仕事で愛想を振り撒いてるだけのキャバ嬢みたい」にしかならないって。
そして思うのは──

本命の男は他に居て、ノルは都合のいい金ヅルとしてテキトーに煽ててるだけ

という疑惑。
8話のドリちゃんなんて正にソレだったしローラは最初からそう解釈してたけど、他のキャラもみんなそうみたい。
で、今回の感想の冒頭に戻るんだけど「覗きなんてノルが阻止してくれるよね」って発言も、そう言っとけば都合良く動いてくれるという打算で圧をかけただけなんじゃないかなー、と『その部分に関しては』素直に受け入れることが出来たり。
さすがに最後のご褒美シーンは気持ち悪かったけど、これも…人じゃなくてモノ扱いされてるだけと思えばまぁ…。
誰も本気でノルのことは愛してなくて、それでLPが回復する(=自覚してない)なんて惨めで哀れでいたたまれなくて涙を誘うが、どこまで意図的なんだろう…スタッフ分かってやってると思うんだけどねぇ。
ここまで来たら最終回は「隠しダンジョンでズルをしてたのは知ってたけど黙ってた、そっちのが煽て易いから」「いい人だけど、お付き合いするのはちょっと…」って神展開を期待してしまうが、無いよなぁ、さすがに原作付きじゃあ…。{/netabare}

11話感想{netabare}
なかなかに興味深いなぁ。
前回の、ピクシーに鑑定眼を使う(=覗き見する)エピソードをわざわざやっておいて同じ回の後半に「覗きは良くない(キリッ」と言わせたのと同様、作品への皮肉めいたものが見えたり見えなかったり。
ノルが師匠に助ける決意を伝えたら「好きな女の子の情報散々集めといて、結局告白できずに他の男に取られて泣きじゃくるタイプだよねー」と言われたり、隠しダンジョンの扉を開ける合言葉「オレだけ入れる隠しダンジョン、こっそり鍛えて世界最強」を聞いて「その合言葉、ノルの人生を宣言してるみたいだね」と言われて「一人称がボクだったら完璧かもね」とマンザラでもないご様子だったり。
いやいや、それ褒め言葉じゃない、褒め言葉じゃないってw
キャラのキの字っぷりがよく描けてる、特に主人公の。
これは原作からそうなの?アニメオリジナル?
と褒める(褒めてるのか?)トコロは以上で以下ツッコミ。


スライム料理、産地偽装どころか材料不明の食品を商品として出すとか正気か?
ってかこの世界ではスライムがどういう存在なのか分からないのでピンと来ない。
「材料は何なのか隠さなきゃいけない」ことから逆算して考えることはできるけど…黙ってヴィーガンに肉食わせたりイスラム教徒に豚肉食わせたようなモン?
もしくは地溝油?
主人公が常識ナシなせいで「いくら隠さなきゃいけないモノといっても常識の範囲内だろう」と好意的解釈するのが難しい。
「黄金スライム食べてみたら美味しかった」って、犬のフンをかりんとうと言って喜んで食ってそうじゃん?
いやホント、これまでに常識のあるキャラって描かれ方をしてたらこんなの突っ込み入れずに笑って流せたんだけどねぇ。

で、この作品と私の感性が決定的に合わない部分…2話の感想でも書いたけど、隠しダンジョンを隠さないといけない理由ってあったっけ?
これが解消されない限り「主人公は人間のクズである」って前提のままだし、作中良い人みたいな扱われ方をされる度に気持ち悪さが増す。
そして「きっと明かせない重要な理由があるんだろう」と思ったら…エマにアッサリ明かしおった!
しかも何?その理由が危険な目に遭わせたくなかっただって?
おいおいエマは2話でビッグラビットに殺されかけたじゃん、入学金稼ぎのギルドのバイトに付き合ったせいで…とっくに危険に晒しといて何を仰る?
しかもその2話では6年前に「死ぬまで一心同体だ」の約束の確認をしてるワケで、隠しダンジョンを隠してたのはそれに背くことだとしてエマは…怒らんのかい!
これじゃあノルのことなんて心底どうでもいいと思ってるとしか映らんぞ?
…。
2話の出来事なんて覚えてないか、5分前も覚えてないみたいだし。
6年前?6秒前の間違いだろ。

更に恐れてたことに、「なんで隠しダンジョンをこれといった理由無しに隠しておいちゃいけないの?」→「これこれこいういうことが起きたら責任取れないでしょ?」の実例が発生。
合言葉で入り口が開くってことは合言葉で封印してるとも考えられるワケで、『内部に居る強力なモンスターが解き放たれたらどうするの?』。
分かってるのかな?見た目オリヴィアとはいえこれモンスターでしょ、町にまで来ちゃったけどどうしてくれるん?
鬼太郎とかでよくあるじゃん?ガキが悪戯でお札剥がして封印されてた妖怪が暴れてさぁ大変ってヤツ、あれと被る。
予めダンジョンの場所明かして冒険者なり軍に見張らせておけばこんなことにはならなかったかも知れない。
ノル以外ではとても手に負える相手じゃないので明かす意味が無かったとでも?
どうせ大した被害は出ずに解決して、ひょっとしたら称賛されるオチで終わるんだろうけど、そうじゃないだろ、未来予知者じゃないんだから。
先の展開を知ってる作者に動かされてる感バリバリ、だから中身の無い空っぽなんだって。
未来なんか分かりっこない人間の「備え」が無い、いつでも最善手と取らなければいけないとは言わないけど最善策を目指そうという素振りが無い、それでいて最善の結果になるんだから気持ち悪い。
いっつも思いつきで行動する、オリヴィアを救いたいんだもそうだし。

いやでも、それでも、次回、鬼太郎に説教されるような展開があるかも知れない。
もしそれが来たら多少は見直す…かな?
ゴブリン?と毒クッキーのエピは何が面白いのか分からなかった。
渡辺直美はタイミングが悪かったとしか言い様が無い、スタッフが一番肝冷やしてるんじゃないか?{/netabare}

12話感想{netabare}
そもそもはロクな備え無しに「師匠を助けるんだあ」で偽師匠を解き放ったのが悪い。
いつものことだけど主人公の無策のせいで余計なピンチになってるだけで、それで場が盛り上がるかと言われたらう~ん…だし、無策を反省するどころか「結果的には前よりも良い状態」になって終わるモンだからご都合主義感が酷い。
ローラの勤めるオーディン(ギルド名)はかつて伝説の冒険者オリヴィアが所属してたことを誇っていなかったっけ?
偽師匠との対決時は「伝え聞いてるだけ」でオリヴィアだと気付かなかったんだと解釈できるけど、その後本物との感動のご対面…はしないのか!?
「オリヴィアは実は生きてる」と伝えたらローラは喜ぶだろうとは一切考えなかったワケか…総評の方にも書くけど「隠しダンジョン」を隠しておかないといけない理由が無い時点でそれを思いつかないのってどうなんだ。
やっぱその…何も考えない=他人への気遣いも考えない=クズ、だよ。
クズなのに良い人扱いなのがもう、う~んう~ん…。{/netabare}

総評(これだけ読めばいいかも){netabare}
この作品の一番致命的なポイント、そして作品全体のダメポイントの象徴だと思ってる点──

・「隠しダンジョン」を隠しておかないといけない理由が、無い

意味も無く主人公が隠してるせい(実際は隠してるとも思ってない、それすらも考えてない)で問題が発生・被害が拡大する展開ばかりで、しかもそれを解決することで「結果的には前より良い状態」になる。
人ん家に火をつけて消火したら家人から大絶賛される、みたいな。
殺人犯が、被害者の遺品を落し物として警察に届けたら表彰されて喜んでる、みたいな。
作品そのものが想像力貧困な自作自演。
これで主人公がゲスキャラとして描かれてるならまだ良いのだけど、イイ人として描かれるもんだから気持ち悪さが果てしない。
ダメ親父をディスらせることで常識人ぶらせといて実は主人公が一番キの字という地獄の世界。
それでも「隠さないといけない重大な理由があるのだろう」と必死に好意的解釈をしてたが、それも11話であえなく否定、何も考えてないことが明らかに。

作品全体の象徴と表した様に、ホントに何も考えてない。
それぞれのエピソードが繋がってないというのも結構辛かった。
司書の内定を奪った貴族とオリヴィアに罠はめたのと聖女に呪いかけたのと虎丸の相棒をアンデッドにしたのと奇行種の黄金蜂生んだのと怪盗とクラス男子にドーピング材を与えたの…その他モロモロ、どれかは共通の黒幕とか用意しない?
そもそもこのタイトルだったら隠しダンジョンの存在を秘密にし続けるためにアリバイ作りに奔走するとか、疑いを持ったヤツをコロコロするとかじゃないのかい!
「オレだけ入れる隠しダンジョン、こっそり鍛えて世界最強」を悪いことだと思ってない、いや思ってるかもだけどほんのちょっぴりアクドイかな?程度で悪びれることも無い、後ろめたいとも思わない。
5分前の出来事は覚えてないし5分後の出来事を想像できない。
倫理観のおかしいキャラを描いてるのではなく素で倫理観が欠如していて、バイトテロをする人の脳内ってこうなってるのかな?ってのが味わえます。
そういう意味では貴重なのか?{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

こっそり鍛えて、世界最強。

この作品の原作は未読ですが、とみたん、ほっちゃん、あかりんらが出演されると知り視聴を決めました。


稀少なアイテムが隠され、世にも珍しい魔物がはびこる、
前人未踏にして到達不可能なダンジョン――「隠しダンジョン」。

幸運にもその扉を開いたのは、貧乏貴族の三男ノル・スタルジアだった。
迷宮内に囚われた伝説の冒険者オリヴィア・サーヴァントに出会い、
ノルは強力な三つのスキルを授かる。

スキルを自由に作れる【創作】
スキルを与えられる【付与】
スキルを改変できる【編集】

ただし、使用するには「LP」と呼ばれる生命力を使用しなければならなかった。
〈性欲〉〈食欲〉〈物欲〉を満たしてLPを高め、「世界最強」のスキルを使いこなせ!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

〈性欲〉〈食欲〉〈物欲〉を満たして…とINTRODUCTIONには記載されていましたが、
ノルを見たしていたのは〈性欲〉だけだったのでは…!?
と思えるほど、ハーレム色の強い作品です。

ハーレム色が強く、wikiのジャンルも「ハーレムもの」と記載されていますが、微塵もドロドロした部分が無いため、ハーレムに対する抵抗感は殆ど感じませんでした。

しかも視聴を始めて知ったのが豪華声優陣の面々…
大久保瑠美さん、天ちゃんに麗奈ちゃんと耳が喜ぶ布陣だったので俄然視聴意欲を駆り立てられました。

自分だけしか知らない隠しダンジョンなんて、聞いただけでテンションが上がりそうですが、このたなぼた式の設定が視聴者の好みの分かれそうなポイントだとも思いました。

ヒロインの皆さまはみんな美しくスタイル抜群…
もう、これは「ハーレムもの」のお約束ですね。
これで主人公が無双なら嫌みを感じるところですが、残念ながらそこまで強くはないんですよね。
唯一無二のスキルは持っています。
そのスキルをフル活用して学校の成績やお金を稼ぐことに関しては一級品ですが、もともと慎重な性格からか対人スキルは割と一般的なのが功を奏したのかもしれません。

ノルは「LP」を使ってスキルを発動するのですが、「LP」に関しては詳しい説明はありませんでした。
枯渇すると生命の危険があると言っていたので「Life Point」の略称だと最初は思っていましたが、中盤からは「Love Power」としか思えなくなったんですけど…
しかも女性の方が積極的なんですよ。
もう住む世界が違うとしか言いようがありません…って、実際に違いますけど^^;

少し話は変わりますが、ほっちゃんは今期も大活躍でしたね。
今期は「オルタンシア・サーガ」「アズールレーン びそくぜんしんっ!」と本作の計3作に出演されていました。
激戦区である声優業界において、ニーズがあり続けるって、とても難しいことだと思うんです。
そんな中、ほっちゃんボイスを聞かない四半期は無いのではないでしょうか。
改めてほっちゃんの凄さを感じました。

オープニングテーマは、スピラ・スピカさんの「ピラミッド大逆転」
エンディングテーマは、コアラモード.さんの「ネモフィラ」

1クール全12話の物語でした。
物語の展開は割と普通でしたが、声優さんの演技はしっかり堪能させて貰いました。
作画も大きく乱れることは無かったので、総じて楽しませて貰えた作品になりました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

LPを稼ぐためなので、ナニをしても合法です( ・`д・´)キリッ

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
異世界転生は批判されるので、異世界には転生させませんでした(ドヤッ)。

何の努力もせずチートは批判されるので、申し訳程度の修行要素を入れました(ドヤッ)。

あと、エロいです(ドヤッ)。

それだけですね~。中身はただの「なろう系異世界ファンタジー」の枠を出なかった印象。

レビューでは、こうすればこの作品はもっと面白くなったのではないかという、可能性の話を。

《以下ネタバレ》

【視聴断念(2話まで)】
{netabare}
基本的に総括に書いただけのクダラナイアニメなのですが、LPを使ったバトルは、チートくさいのですが、なんのリスクもないバトルに比べれば少しはマシかと思ったので、2話も視聴を続けることにしました。

1話を見た段階で期待したのは、「リスクと隣り合わせである、LP計算を行いながらのシビアなバトル」と「LPを稼ぐために、性欲食欲睡眠欲、その他色々な欲望をあの手この手を使って稼ぐ日常パート」の融合でした。

が、2話でわかったのは、「創造や編集にはLP使うけど、使用には使わない」という低難易度設定。これで、「(時にはLP不足で仲間を見殺しにするくらいの)シビアなLPバトル」という線は消えました。

また、主人公の周りに都合よく色ボケしている女性が溢れているので、「戦略的なLP集め」も不要に。

私なら、主人公をモテない設定にして、1エロする(例えば、手を繋ぐ、女湯を覗く)ためたにもたくさんの戦略を用いる主人公にしたけどな~。

その方が、1つのエロが達成出来たときの充実感が増すし、エロに頼れない分、(例えば料理を工夫してモンスターを美味しく頂いたり、商売を頑張って金銭を稼いだり)作品の中で主人公を色々動かせたと思います。

そうして、苦労して稼いだLPだからこそ、使うときに迷うし、ムダなことに消費しちゃとたギャグにもできるし、「創造・編集」といったチートスキルも許されると思うんですけどね。

結局このアニメは、LP集めによってエロを正当化したいだけのアニメでしたかね。

2話とやや早いですが、なろう系は今クールもアホみたいにたくさん放送されるので、ここでリタイアします。
{/netabare}


【各話感想(2話まで)】
{netabare}
1話目 ☆2
エロアニメ? 大賢者というレアスキル持ち。これ、キス要員(大賢者をダンジョン内で使えるよう)に、幼なじみ連れてきた方が良いのでは? う~ん、ただでスキル譲渡はいくらなんでも。「大賢者スキルでオリビエ解放条件を検索→頭痛の代価にオリビエにエロいことする→スキル譲渡を条件に、解放してもらう」の方が自然。LPを使ったバトルは、チートくさいがなんのリスクもないバトルに比べればマシか。

2話目 ☆1
スカートをたくしあげるクダリ、必要か? あ、LP稼ぐためなら正当化されるのか。これ、創造や編集にはLP使うけど、使用には使わないのか? な~んだ。ガッカリ。

3話目 ☆


4話目 ☆


5話目 ☆


6話目 ☆


7話目 ☆


8話目 ☆


9話目 ☆


10話目 ☆


11話目 ☆


12話目 ☆

{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 24

77.9 10 幼馴染で異世界なアニメランキング10位
ZEGAPAIN ゼーガペイン(TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (1102)
6615人が棚に入れました
未来的にデザインされた街・舞浜市に住み、近郊の高校に通う普通の学生、キョウ。たった1人で水泳部を切り盛りする彼は、中学以来の因縁を持ち難癖をつけてくる宿敵達とのいざこざも意に介せず、練習と水泳部への勧誘の為、学校の室内プールへと向かう毎日。
ある日、幼なじみのリョーコに頼まれ、映画研究部作品の撮影中、やる気の無いキョウはNGを出し撮影は中断。ふと、窓の外を見るとそこで彼は飛び込み台の最上段に立つ、1人の見知らぬ美少女・シズノを見つける。
水泳部入部希望者と察したキョウは、慌ててプールへと急ぐが、シズノは声にならない謎の言葉を残し、華麗な飛び込みを見せ忽然と姿を消す。シズノの事が忘れられないキョウだったが、程無くして彼女はキョウの自室に瞬間移動したかの如く唐突に現れる。
シズノはキョウに「ゲーム」の始まりを宣言。彼女の導きのままにキョウは異空間へ転送され、美しい光の装甲をまとった巨大ロボット「ゼーガペイン・アルティール」に乗り込み、敵と目されるキャラクターをシズノと共に倒していく。
だがしばらくして、キョウは様々な疑問に対峙していく事になる…。

声優・キャラクター
浅沼晋太郎、花澤香菜、川澄綾子、朴璐美、牧野由依、渡辺明乃、坪井智浩、井上麻里奈、吉野裕行、加藤将之、神谷浩史、ゆかな、家中宏、久川綾
ネタバレ

sekimayori さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ありとあらゆるもの 【96点】

「生」の在り方と「存在」の本質を問う、青春ロボットSF。
過酷な戦いと瑞々しい青春グラフィティが共存し、情緒的でありながら「存在」の哲学的考察にまで冷静に踏み込んだ、大好きな作品です。

惜しむらくは知名度が微妙に低い点。
これほど夏、殊に夜更けと朝焼けにマッチする作品もないと思うので、ぜひこの時期に。
SF>青春>>>ロボットな感じなので、ロボが苦手な方でも大丈夫なはず。
ネタバレを避けて、とにかく6話まで我慢強く観ていただきたく。

軽く感想を。

【○良い点】 4つ
①「幽霊」の立場から問う、「生」と「自己」
②貫かれた情緒的SF
③インテリだけど感性的なキョウと、本作のカラーを決めたカミナギ
④OP/ED:ここまで作品の内容・雰囲気とリンクした主題歌を他に知りません。
 特に、電子音の浮遊感に切ない歌詞を乗せたEDは、類稀な美しさ。
毎話のEDへの入りも素晴らしく、何度鳥肌が立ったことか(6、13話は白眉)。

【△少し残念な点】 2つ
①スロースターター: 他人に勧める際には、「6話まで観て」と付言せざるをえない。
②敵の描写:せっかく敵サイドも変化してゆくのに描写が薄く、黒幕も存在感が無い。
 だから、キョウの思想的な対立軸を、身内から出さざるを得なくなったわけで……。
 ここでもっとテーマを語ることができたはずで、すごく惜しい。

【×悪い点】 2つ
①ロボットバトル:CGの拙さ、使い回しももちろんですが、SEが安っぽい。
②ルーシェンのアレ:( ゜Д゜)ポカーン  憧れの発露、にしては行動が過激……。


こっから長々語ります、ほんと長いです、まとめろよ自分……。

■「幽霊」の立場から問う、「生」と「自己」
{netabare}
以下、本作の示す「生」と「自己」の在り方が個人的にドンピシャで大好きだというだけのお話です。

量子コンピュータ内でシミュレートされる波動関数に過ぎない自分たちは、はたして生きていると言えるのか?
そもそも、「自分」なんてものが存在しているのか?
肉体を持つ敵に対し、生命の残滓である自分たちは「幽霊」でしかないのではないか?
本作を貫くのが、この「生」「自己」に対する悲痛な疑問と、それに答えようとする(内面・外面双方において)絶望的な戦いです。

実は本作は、「生」とは何かというテーマに、作品としては明確には答えていません。
データである幻体も、人造生命である復元者も、もちろん肉体を得たキョウも生きている。
煮え切らないっちゃあ煮え切らないけど、丁寧に描かれた舞浜サーバーの幻体たちを生きていないと断ずることは、視聴者心理的にも難しい。
現実でも、倫理学からはクローン人間を否定することはできなくなっていると聞きます。
データと生命の差異という主題は、生命工学の発展により生命の定義が曖昧になった現代においては、より答えが出しづらくなったテーマなのかもしれません。

しかし一方でゼーガペインは、生命の定義が拡散するなかでの「自己」とは何かについては、一つのロールモデルを示しています。
幽霊としての永遠の命も悪くない。
そう言い切ったうえで、それでもキョウは、肉体を伴う「生」を選び取ります。
だって、ありとあらゆるものとガチンコで語り合いたいから。

この理由、(設定で多く取り入れられた)量子力学の「存在とは他者に観測されることによってはじめて確定しうる」というドグマに通じるものが。
また、作中で言及のあった「色即是空、空即是色」にも、「すべてのものが網み目のようにお互いに関係しあって存在していて、単独で存在するものはない」という意味が含まれるようです。
参考:http://www.bukkyo-kikaku.com/no_89_11.htm(※仏教系のページです)
共通するのは、自己が存在しうるのは他者との営みの中においてのみである、という意識。

生命の身体性に疑問符が付きつけられ、肉体に宿るはずの自己の確証も希薄化する時代。
その中にあって、本作は、自己のよりどころを他者に求めます。
個人的な話で恐縮だけど、一人黙々とキーボードでレビューを打ち込んでると、自分の意見に「自分」ってのがあるのか、不安になったりすることも。
でもレビューを読んでいただいたりサンキューいただいたり、その上メッセージまでいただけたりすると、とりあえず他人と同じ/違う意見を持つ自分がいるんだな、と少し実感できたりします。
そういった交流を通じて意見が変わったりもするけれど、そういう変化も「自己」の一部なんですよね。
(そんなことでしか自己承認欲求満たせないネット弁慶乙、とか言わないよーに。
リアルが寂しいんだからしかたねーのです。
空から突然女の子降ってこないかな……)
ということで、揺らぐ実存を他人のまなざしによって補完しあうという「自己」の捉え方は、少なくとも私にはとても好ましいものでした。
「自分探し」の終着点が他者を拒絶して内面に引きこもることだったエヴァから、時は進んだんだなぁとも思えます。

同時に、あえて「肉体」を重視する結論を出したのも、個人的にすごく好み。
また私事になるけど、散歩とか旅行とか好きなので、時々ネットでちょこちょこ調べた場所にふらっと出かけます。
実際に訪ねてみると、得てた情報よりすごかったりしょぼかったり色々なんですが、少なくとも絶対に想像と同じではなくて、それがすごく楽しい。
ネット社会ゆえに、実物を見た時の衝撃というか感触って、一層かけがえのないものになっているようにも思えたり。
そういう感触を味わうには、やはり肉体あってこそ。
森羅万象に素手で触れあえるというのは、決してなくならない身体の強みでしょう。

ただ、この結論がめちゃくちゃ青臭いことは否定できません。
このテーマに沿って観た方でも賛否両論好き嫌いは生じるだろう、とは思います。
いきなり飛び火するけど、まどかを「自己」確立と同時に枠組みとして世界から疎外し、それによって冷徹なまでの最大多数の最大幸福を実現したまどマギは、ほんと効率的で容赦ないなーと感心せざるを得ない。 {/netabare}


■貫かれた情緒的SF
{netabare}
テーマについて長く書きすぎたけど、ゼーガペインのストーリーは純粋に美しく、それだけで楽しめます。
絶望的な展開に青春グラフィティの透明感が強調されるのはもちろん、残酷なSF部分自体もすごく扇情的で心に残る。

これたぶん、本作が設定上ハードSFでありながら、ハードさにこだわっていないからこそだと思います。
「量子論」とか「光」とか、グッとくる単語を魔法の箱として使用することで、ガチガチな論理に支配されることなく、キャラの思いに対応する物語の展開を作り出せる。
整合性を重視した海外のハードSFとは毛色が違ってくるけど、想いが論理を超越する情緒的なストーリーは王道で大好物なわけで、日本独特の情緒的SFと言ってよいと思います。

それを支えるのが、ゼーガの屋台骨たる演出。
また、ご都合主義も疑問も、意外な力技と細かな伏線回収・セリフ回しでフォローしてくれます。
特にセリフ回し、「世界は光でいっぱいだよ」という一言で物語後を明るく暗示しつつまとめるセンスの良さには感服。
そしてやっぱりEDへの入り方が良いアニメは名作。

あと個人的には、幽霊が実存を語る、というテーマの語り方にすごく惹きつけられます。
SF、というか物語の機能の一つは、現実を超えたものを通じて現実を問う、というもの。
この点で、ゼーガは務めて正統派の、「SFしてる」SFだと言えるはず。 {/netabare}


■インテリだけど感性的なキョウと、本作のカラーを決めたカミナギ
{netabare}
AIやオリジナルシマとの問答から伺えるように、キョウって本当はかなりのインテリとして造形されています。
一方メンタリティは一見熱血バカのそれで、実際そう揶揄されてるのを見かけたことが。

でも個人的な見立てでは、それは違うよ、と。
キョウの熱血は、知性を備えた人間が考え悩んでそれでも答えが出ないときに、最後によって立つところの感性を言葉にしたもの。
それが発露するのは想いが理屈を超えた瞬間であり、だからこそ視聴者としては「舞浜シャイニングオーシャンパンチ」なんてクソダサなネーミングにすら笑みと涙がこぼれるわけで。
同時に、自己の思考のみで扱える理論・知識ではなく、他者との交流で育まなければならない感性を大事にする姿は、先に書いた「生」の在り方を謳いあげるのにとてもよくマッチしていました。
善意解釈しすぎかもしれないけれど。
ということで、キョウはスマートさと人間的な熱を同時に感じさせる、非常に魅力的な主人公だというのが私の中での結論です。

あと、絶望的な展開ばかりのゼーガが爽やかな作品として成立しえたのは、ひとえにカミナギのおかげ。
シズノ先輩には悪いけどこれだけは確定事項。
もともとの清涼感溢れる幼馴染キャラに、花澤さんの初々しい演技が合わさって、尋常じゃない瑞々しさとほんの少しの健全なエロスを醸し出していました。

おまけ。
偏見と劣情にまみれたカミナギ名台詞BEST3
1.舌足らずな「キョウちゃん」全般
2.(パイロットスーツを見たキョウの「なんかエロいな」に対し)「ありがとっ」
3.「一緒にいちゃ、やだ?」 {/netabare}


私にとって他に代えがたい作品なので、冷静さを欠いた部分もあるけれど、とりあえずギリギリ今日エンタングル(レビュー投稿)できてよかった。
1年後まで更新したくないから、誤字とかあったら死ねる……。


【個人的指標】 96点

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15

マスルール♪ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

【ネタバレ有】「“生きる”ことの、本当の意味を教えてくれる名作―!!」

 
 サンライズ製作のロボットアニメ作品―。


 タイトルの「ゼーガペイン」は、キャッチコピーである、
 ―「消されるな、この想い 忘れるな、我が痛み」―
から取られた、“是我が痛み(これ わが いたみ)”から来ている―(是我の音読みでゼーガ、痛みは英語でpain(ペイン))。



 ロボットアニメ作品というと、それだけで毛嫌いする人がいるが(実は自分もそうである…)、この作品のメインはロボットアクションではない―。


 それが、良い様にも悪い様にも出ているのだが―、この作品の軸は、ロボットアクションではなく、登場人物たちが、悩み…、苦しみ…、それを乗り越え成長する“ヒューマンドラマ”にある。

 にもかかわらず、この作品が放送されたのは、平日の夕方((木)18:00~18:30)で、この時間帯の視聴者層と言えば、まず間違いなく“子供”である。その子供たちが、ロボットアニメに期待しているのは、ヒューマンドラマな訳もなく、当然、“ロボットアクション”一択だろう(夕飯前に“命”について考え、涙している子供の姿など想像できない…いやしたくもない…)。


 (残念ながら)、作る側と世に出す側の考えが“一致”していない…。それが、この作品が日の目を見なかった一番の要因となったのではないだろうか―。



 前述、この作品の本質は“ヒューマンドラマ”と言ったが、具体的には2つのテーマを、(キャラだけでなく)視聴者に問いかけている。それは、
 ―「生きるとは何なのか―」
 ―「幸せとは何なのか―」
ということ…。


 最初に釘を刺しておくが、この2つの問いに“答え”はない―。
 それは人によって、考える時期によっても異なり、製作者側も、何もこの問いの答えを見つけてもらおうなどとは思っていない。

 しかし改めて、こうして全てを観終わった後に、この問いについて考えてみると、(この作品にハマった人なら間違いなく)、この2つの問いの“本質”…、“本当の深さ”を感じることが出来ると思う―。


 作中では、肉体の有無…、命の限り…、生きる目的…、命を懸ける理由…。様々なことを主人公の“キョウ”たちに問いかけ、それぞれが、自分の意志で考え行動することに意味を持たせている―。


 死ぬまで分からないかもしれない答えを考えるのは、結局のところ、「何のためになら行動できるか…」ということに尽きるのではないだろうか…。

 その何かを考えたとき、“誰かの顔”が浮かぶ人もいれば、やりたいこと…なりたい“夢の姿”が浮かぶ人もいるだろう。
 そうして前へと進む気になったのなら、それが、自分にとっての、この2つの問いの“答え”である―(偉そうに言っているが、自分も言葉に出来る答えはないです、すいません…(汗))。



 この作品を語る上で、もう一つ言及しておかなければならないのが、“最終話のラストシーン”である。あのシーンには間違いなく、製作者側の“想い”が込められており、(シマの置き土産ではないが…)視聴者への“最後のメッセージ”が込められている―。

 (最初に言っておくが、公式に発表された答えは無い。なので、各シーンごとに映された物や風景から、(それぞれが勝手に)、“読み解く”しかないのである。)


 では実際に、各シーンごとに見ていくと―、

 まず最初に“砂浜に埋もれているラジオ”がある。これは、キョウが一人で“リザレクションシステム”を製作していたラボにあったそれであり、そのボロボロさが“時間の経過”を表し、天気予報が放送されていることで、“人類が地球上に復活したこと”を暗示している―。


 次に、EDを挟んで、“古びた灯台”と、ベンチに座って“水を飲む一人の女性”が映される。この灯台は、(ラジオと同じように)、キョウが一人でいた頃は原形を留めていることから、同じく“時間の経過”を表している。


 水を飲む女性だが、これこそが、皆の意見を二分、三分する最大の理由である―。

 彼女は妊娠しており、どこかヒロインの“リョーコ”にも見て取れる(声優が同じなのは問題ではない)。

 ここで可能性として挙げられるのは、①リョーコ説、②リョーコ(とキョウ)の子孫説、③(抽象的な)未来を生きる人類説…である。

 灯台のさびれ具合などから、何十年かの時間経過があったとして、①の場合も十分に可能ではある。しかし、(基本的にハッピーエンドで終わるように作られているこの作品において)、あえて“一人のリョーコ”を映すということに意味を感じない(キョウは病気や寿命で、先に死んだという人もいるが、そうする必要性が全くない)。

 となると、②か③となるが、自分は③の説を押したいと思う。あの女性をリョーコの娘や孫と捉えるよりも―、
 もっと抽象的に、「その後の地球では、また以前のように人類が生活し、次の世代にも彼らの意思が受け継がれようとしていることを暗に示している…」…と考える方が、よりキョウやリョーコたちの“願い”(=また人類が、本物の世界で限りある命を生きること…)に近付いている気がする―。


 (ちなみにだが、この女性が飲んでいた水(コップ)には草が入っている。これは、アラスカ地方に伝わる、「“イェル”という創造神が、神々から光を盗み出す際に、葉に化けて、水を飲もうとする主神(しゅしん)の娘の体内に入り込んでその子として生まれ、神の孫として、そして神々の一人として生まれ、神々の中に潜入した―」という神話を、モチーフにしていると思われる―。

 この作品内においては、イェルとは“シズノ”のことで、実体を持たない彼女が、現実世界で人になるための手段が、女性の胎内に入り生まれることだったのではないか…、という意見が多くある。

 確かにこの作品は、(“ガルズオルム”や“オケアノス”など)神話から引用している部分が多くあり、この“草の葉のくだり”もおそらくそうだろう。しかし自分としては、そこまで完全に神話通りだと考える必要はなく―、シズノが人間になる方法も、具体的に描写する必要はないと思う。

 このシーンは、もっと漠然とした、“新しい生命の誕生を表現している…”ということでいいのではないだろうか―。)



 この作品は、わざわざ分かりやすく説明などしてくれない。自ら深く掘り下げないと、その“深さ”に気付かない―。

 この作品を“良い印象”で観終わった人たちの多くが、もっと評価されてもいいのではないかと思っていることだろう。この作品は、こうしてレビューを書いていたり、他の人達の感想や考察を見ていたりしてようやく、その深さに気付いていく(噛めば噛むほど味が出る…まるでスルメのような作品…って!下手っ…!!…(反省)…)。


 確かにこの作品は、良い言い方をすれば、テンポが良く…、悪い言い方をすれば、深く掘り下げない…。そこが、人によっては“爽快感”を感じたり、説明不足からくる“浅さ”に繋がったりするのだろう―。


 他にも、作画は2006年のロボットアニメということもあって、いかにもなCGに、上手いのか下手なのか分からないレベルの作画力―。

 タグにもあるが、声優はストレートとも棒読みとも取れる演技力で―、世界観も、キョウという“光源”のおかげで明るく見えるが、実際は“重い”設定である。(EDは最高♪)


 そういったものが表裏一体となっているのがこの作品であり、それが、この作品に対して感じる“完璧ではない傑作感”なのではないだろうか―。


 観終わった瞬間、「うわ…、最高だった…」と感動するのではなく、観終わった後、「うん、良かった…、良かったよ…」と、徐々にその良さを実感していく(まるでスルメのような…(反省)…)、そんな作品である―。



 最後に―、“命”をテーマにした作品は数多くある。その中で名作と呼ばれる作品もたくさんある。しかしこの作品は、今までのそんな作品とはまた一味違う、“命を扱う名作”である―。


 この作品はまず、命とは…生きるとは何なのかを問いかける。そして、何度も生きることの苦難を与え、死ぬことのない“永遠の命”がどれほど素晴らしいかを説く―。

 (観ていて思ったのだが、“クロシオ先輩”は実に良いアクセントになったなと思う。「虚構でもいいから死ぬことのない世界で生きたい…」…彼の考えは実に“普通”な考え方で、命を身近に感じてきた者ほど、その不安のない虚構の世界は、実に“楽な”世界に見えていただろう…)。


 現実の世界には文字通り何もなく、得ることが出来るのは“寿命”である。誰よりも生きることを望んだ者が、代価として得られるのが、“限りある命…”…まるでどっかの禅問答だ―。

 それでもキョウや他の人達はその道を選び、その方が良いと感じる自分もいる―。


 現実でもそうだろう―。限りがあるからこそ命を大切にするのと同じように、苦労するからこそ余計に幸せに感じる―。

 “痛み”なく手にしたものに本当の価値は見出せない―。そんな、当たり前だが皆が忘れていることを、改めて気付かせてくれる素晴らしい作品であった―。


 (終)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5
ネタバレ

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ゼーガペイン放送から10週年を迎えて

2006年4月から放送されたサンライズのSFロボットアニメ(全26話)。

私的に2006年というのは、
日本アニメ界において非常に重大な節目となる年だったと思っています。
本作と同時期に放送された「涼宮ハルヒの憂鬱」は、
アニメ好きだけでなく、普段アニメに興味を示さない層の耳目を集めていましたし、
同年10月に放送開始した同じサンライズの作品
「コードギアス」については、もはや説明不要でしょう。
手軽に消費できる娯楽としてアニメが注目され始めた、そんな年だったと思います。
あくまで私感ですけどw
そういう大きな変革期の中で埋没してしまったのが本作「ゼーガペイン」でしょうw
「隠れた名作」、「知る人ぞ知る名作」というような表現がよくされる本作ですが、
一部の間では根強い人気を誇っており、2010年には受注限定でBD-BOXが販売。
そして、放送10週年となる今年(2016年)にはBD-BOXの一般販売が決定。
10月には、新カットも追加した劇場版が公開予定のようです。

ここからはネタバレありで語ります。未視聴の方は読まないでください。
これだけ良く出来ている作品です。
視聴前からネタバレ食らうのは損するどころの話ではないので。


{netabare}まず、ざっとですが本作を振り返ると(只のあらすじなので面倒だったら飛ばしてください)
主人公十凍京(ソゴルキョウ)たちが学園生活を送っていた舞浜市は、
実は虚構の世界(量子コンピューターサーバーに管理されている仮想世界)であり、
ゲームの世界だと思っていた荒廃した世界こそが現実世界であった。
人類はすべて滅亡しており、キョウたちも「幻体」と呼ばれる人格記憶体であり、
コンピューターに保存されたデータだったのである。

そのすべての元凶は超天才科学者のナーガである。
ナーガはかねてより時間の加速した量子サーバー内で人間を進化させる
「無限進化」を提唱しており、それを実現させる為に
致死率98%の「オルム・ウィルス」をばら撒き、人類を強制的に量子サーバー内に押し込む。
その後、ナーガはガルズオルムを組織し、
I.A.L.社のロボットを使い、環境実験空間「デフテラ領域」を世界中に作り始めた。
しかし、ループを観測しサーバーコントロールから離れた存在である
「セレブラント」達は対抗組織「セレブラム」を設立。
彼らはシマが開発した「ゼーガペイン」を始めとする光装甲を纏った「ホロニックアーマー」に乗り、
荒廃した現実世界でガルズオルムと戦い続けていた。(wikipedia「ゼーガペイン」参照、抜粋)


なんでwikiに載っていることを、わざわざここに記載したのかというと、
何故にこんな世界が形成されたのか?
敵は誰で、何の為に戦うのか?
これらの問いに対して、明確に言葉で説明できる素晴らしさを声を大にして言いたいからです。
明確に言葉で説明できるということは、
プロットの段階から設定やシナリオを相当練ってきている証左であると思います。

本作の構成要素を個別に分解していくと、
「どこか(他の作品)で見たことあるような」という、ある意味紋切り型なのかもしれません。
例えば、量子コンピューターの処理能力には限界がある為、
8月31日の午後0時になると4月5日までリセットされてしまう訳ですが、
これは、所謂ループものに内包される事象なのかもしれません。
ですが、本作をループものと言い切ってしまうのは些か乱暴だと思います。
ループものというのは、真の解決に向けてキャラが何度も同じ時間を繰り返すというものですが、
本作はそれを主とする作品ではありません。
ループすることが主ではなく、あくまでループという要素を取り扱っているに過ぎないのです。
そして、ループする原因を明確に言葉で説明できるというのが、
物語に説得力と厚みを持たせています。
こうした明確に言葉で説明できる個別の構成要素をいくつも積み重ねていくことによって、
全体で見ると、他の作品にはない本作独自の世界観が形成されているのだと思います。
例えるならば、誰もが知っている食材を使っているのですが、
それが上手く調理されているので、
出来上がった料理は今までありそうでなかった新しい美味だったと言ったところでしょうか。

本作の楽しみ方やその秘密について、さらに考えていきたいと思います。
通常、我々視聴者は作中の主人公よりも高次元の視点から、
観測者として物語を俯瞰することができます。
本作では、衝撃の事実(物語上の仕掛け)を主人公キョウに提示するのと同じタイミングで
視聴者に提示してきます。
我々視聴者は、衝撃の事実を突きつけられたキョウたちの狼狽、葛藤、
そして、どのように対峙していくのかとキョウたちと同目線で楽しむと同時に、
物語の観測者として、
さらなる仕掛けや物語の結末を予想して楽しむという二重の楽しみ方をしているのですが、
ここでも重要になってくるのが、その仕掛けを明確に言葉で説明できるということなのです。
どの作品がとは言いませんけど、
シーンありきでシナリオを作ったのだろうなという作品は多々存在するのですが、
そのほとんどすべてが設定やシナリオの脆弱性を露呈しています。
視聴者に解釈を委ねていると言えば聞こえはいいんですけどね。
突飛な展開で視聴者置いてけぼり、
真面目に予想していたのがアホらしくなってしまうことが多いんですよ。
それらの作品は、設定や起こった現象に対して
明確に言葉で説明できるということが欠如しているということなんですけど、
その有無は、作品の印象を大きく違えてしまう程重要なのだと思います。

では、これ程の作品が何故に埋もれてしまったのか?
単純に「華」がないからでしょうねw
萌えなど皆無な上、主人公十凍京(ソゴルキョウ)もイケメンという訳ではないしw
中の人と言っても、肝心の主人公十凍京(ソゴルキョウ)役の
浅沼晋太郎さんは、本作がテレビアニメ初出演。
ヒロインの守凪了子(カミナギ・リョーコ)役は当時ド新人のざーさんですからねw
あまりの棒演技に台詞の度にゲラゲラ笑ってしまった程ですw
また、戦闘シーンも迫力不足というのは正直否めません。
ただ、アクションが分かりやすかったというのはよかったと思います。
最近は3DCGの技術が著しく進化していて、迫力も段違いなのですが、
何をやっているのかいまいちよく分からないと感じることがしばしあるので。
あとは、序盤の地味過ぎる展開ですかねw
ファンの間で本作の公然の薦め文句は「取り敢えず6話まで観て」だそうですw
ほぼ同時期の同じサンライズ作品「コードギアス」と比べてしまうと、
圧倒的な華のなさですw {/netabare}


さて、私は冒頭で本作が放送開始された2006年は、
手軽に消費できる娯楽としてアニメが注目され始めた年と言いました。
宮崎駿監督の言葉を借りれば、
ポリポリとポテトチップを食べるように消費されているということなのでしょうけど、
2006年から今日に至るまでに、こういった傾向はより顕在化しているように思えます。
2000年~2011年の期間では、深夜アニメの放送本数は2006年の93本をピークに、
そこから2011年までは減少傾向にあったのですが、
2012年は106本、13年は128本、14年は159本、15年は170本と再び凄まじい勢いで
増加していっています。
もはやすべての作品を網羅することなど不可能と言ってもいいでしょう。
従って、「つまらないから何話で切った」、「よく分からないから何話で切った」
という声が増えていくのは至極当然のことなのかもしれません。

私はこのレビューで明確に言葉で説明できる、
すなわち、練りに練られた作品設定やシナリオの素晴らしさを説いてきたわけですけど、
このような状況下で、それがどれだけの重要性を持つのか、正直言って甚だ疑問です。
論理的な骨子、重厚なバックボーン、
そんなものよりも、たとえ唐突であろうとも、ご都合主義であろうとも、
まるで感動シーンを切り売りしたような、
視聴者にとって口当たりのよい、分かりやすいものの方が歓迎されるのではないでしょうか。
そんな風に思ってしまいます。

偏屈な私の知人はこんなことを言っていました。
「アニメは2000年代前半までだね。
それ以降のは一部を除いて視聴者に媚びているようなものばっかで視聴する価値がない」

こういう意見も分からなくはないですけど、
ただ、私はたとえ萌え豚御用達と揶揄されるような作品でも
素晴らしい作品はいくらでもあると思っています。
視聴者に媚びている作品=くだらない作品だとは露ほども思っていません。
どんな作品にも良い箇所はあるという考えです。
キャラが可愛いだけのアニメ? 
それの何が悪いんですか?

その一方で、本作のような骨太な作品がもっともっと評価されてほしいとも思っています。
そのような土壌の形成を心から望んでいます。
ゼーガペイン放送から10週年を迎えて、
我々アニメ視聴者を取り巻く環境は大きく変容しましたけど、
こんな時代だからこそ、より真摯にアニメ作品と向き合っていきたいとも思えます。
まぁ言っても娯楽なので、気楽に楽しむというのは大前提なんですけどねw

投稿 : 2024/11/02
♥ : 37

63.6 11 幼馴染で異世界なアニメランキング11位
ツバサクロニクル 第2シリーズ(TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (164)
1279人が棚に入れました
第2シリーズ最初の舞台はピッフル国。
モコナに導かれてやって来たこの世界は「ドラゴンフライ」と呼ばれる空飛ぶ乗り物が飛び交う近未来のような世界だった。まもなく開催される「ドラゴンフライレース」の優勝商品がサクラの羽根だとわかり、羽根を手に入れるため、小狼たちはレースにエントリーする。サクラも運転の練習に励み、全員本選レース出場を果たすが、予選レース中に予期せぬトラブルが次々に起こるのだった…。
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

異世界を旅する《サクラ&小狼》のもう一つの物語

本作のヒロイン(サクラ)、相手役(小狼(シャオラン))は共に14歳。
現在放送中の『カードキャプターさくら -クリアカード編-』のヒロイン(木之本桜)&その相手役(李小狼(リー・シャオラン))と同じ魂・同じ顔立ちを持った異世界の別人、という設定なので、同作の進行状況がもどかしい方は、こちらの方を併せて視聴していくと、より一層楽しめかも知れません。

本作のあにこれでの評価は、第1期が総合得点65.8点・ランキング1419位、第2期が総合得点63.6点・ランキング2126位(2018年2月26日時点)とイマイチですが、この機会に私の考える本作の良さを、思いつくままに挙げていくと・・・


【1】 一番分かりやすい美点として、「音楽」が素晴らしい

TVシリーズの挿入歌(全21曲)のうち“スピカ”を除く20曲全てを梶浦由紀氏が一括して作詞・作曲しており、“a song of storm and fire”、“ユメノツバサ”を始めとして、彼女の才能の煌めきが他のどんなアニメ作品よりも広く・深く堪能できること、に加えて、CLAMP作品には欠かせない歌姫・坂本真綾さんの歌うED“ループ”(第1期)、“風待ちジェット”(第2期)も、毎度ながら秀逸。
キンヤの歌うOP“BLAZE”、“IT'S”も決してダメな曲ではないのに、このEDと挿入歌の出来の良さの前に、その印象が霞んでしまうほどです。

・・・でも、本作の中で個人的に一番好きなのは、劇場版の主題歌“アムリタ”、そして二番目はOVA『ツバサ春雷記』の主題歌“SONIC BOOM”です(ともに歌:坂本真綾)。


【2】 王道「ヒーロー&ヒロイン」を片方に偏らず両立させた作品として貴重

名作・良作といわれる作品には、強く印象に残る「ヒーロー」「ヒロイン」が欠かせませんが、その場合でも、大抵は、「ヒーロー」側(※例として『コードギアス』のルルーシュ、『STEINS;GATE』の岡部倫太郎)、あるいはヒロイン側(※例として『魔法少女まどか☆マギカ』の鹿目まどか&曉美ほむら、『マクロスF』のランカ&シェリル)・・・のどちらか一方に偏ったキャラクターに魅力が集中していて、その相手役の方はイマイチ印象が薄いか、全く描かれてさえいないことが普通です。

そして、その事情は、本作の派生元となった『カードキャプターさくら -クロウカード編・さくらカード編-』でも同様で、同作の場合、ヒロイン(木之本桜)の魅力は、これ以上ないほどに完璧に描き尽くされている一方、その相方(シャオラン君)の方は、確かに好感の持てるキャラクターではあるけれども、作中でのその立ち位置は、終盤になってグッと重みが増すとはいえ、「ヒロイン」兼「主人公」(※プロタゴニスト(*1)参照)のさくらに比べると、どうしても文字通り、「相手役」(※つまり、あくまでヒロインの「パートナー」であって「主役」ではない)という表現がピッタリくる描かれ方に留まっています。

ところが、本作の場合は、もともと『週刊少年マガジン』連載マンガが原作ということもあって、シャオラン君がちゃんと最初から魅力ある「ヒーロー(hero)」兼「主人公」として描かれている一方、サクラ姫の方も、最初から魅力ある「ヒロイン(heroine)」兼「(もう一人の)主人公」として確り描かれているので、結局本作は、作品全体を通して、シャオラン&サクラという「ヒーロー&ヒロイン」の、どちらかがメインでどちらかがサブという区別のない、完璧な「ダブル主人公」ものとして、成立しているように思います。

こういう作品は、私の知る限り、ちょっと他に見当たりません。
(※「ダブル・ヒロイン」ものや、「ダブル・ヒーロー」ものの名作・良作は多いけど、魅力あるヒーロー(少年)・ヒロイン(少女)が、対等な位置づけの「ダブル・主人公」となっている作品は本作以外に見当たらない、という意味です。)

(*1) 「主人公」・・・物語論による改まった表現だと「プロタゴニスト protagonist 演劇の主役 ← 語源 .prot+agonistes で《第一の闘争者》」というそうで、「ヒーロー hero (※英雄・勇士から転じて、物語の男性メインキャラの意味も派生)」「ヒロイン heroine (※heroの女性形で、物語の女性メインキャラの意味も派生)」とは一応、区別されるキャラ分類だそうです。


【3】 『カードキャプターさくら』のテーマの一部を引き継ぐ内容

『カードキャプターさくら』(※旧シリーズの方)では、主人公さくらにとって一番大切なものは、{netabare}「さくら自身の“誰かを好き”という気持ち」{/netabare}である・・・ということが繰り返し描かれていて、クロウカード編のラストでは、{netabare}「その気持ちをなくさないために」{/netabare}さくらは奮闘しますし、劇場版『封印されたカード』では、さくらに{netabare}「その気持ちをなくす」{/netabare}決断が迫られる点に、ひとつの大きな見所がありました。

結局、同作の場合は、そうした危機は辛うじて回避されるのですが、本作では、

 <1> サクラの側の{netabare}“好きという気持ち”が、その記憶とともに跡形もなく失われて{/netabare}しまい、
 <2> シャオランの側にだけ、{netabare}その気持ちと記憶{/netabare}が残ってしまう、

・・・という、『カードキャプターさくら』では描かれなかったIFストーリーになっている点で、同作を視聴済みの方には見所が多い作品ではないか、と思います。

因みに、上記の<1><2>の二人の関係は、原作マンガの中盤(※アニメではOVA第1作)に至って、{netabare}そっくりそのまま逆転{/netabare}してしまい、そこから先の展開が神懸っているので、せっかく本作を視聴し始めた方は、何とか頑張ってそこまで継続されると、大きく報われた気持ちになれるはずです。


【4】 「浮遊する神の愛娘」「霊感に憑かれた巫女」というヒロイン像が新鮮

巫女(みこ)といってもここでは、緋袴(ひばかま)を掃き千早(ちはや)を羽織った日本ローカルの「巫女さん」に限らず、東アジアの各地や古代ギリシャ・ローマにも存在した「霊感に憑かれて、その託言(神託・神意)を人々に告げる若年の女性(=宗教学でいう シャーマン shaman)」という広い意味で使用します。

「巫女」ヒロインを描いたアニメ作品は非常に多いのですが、そのほとんどは、「格好だけ」で、「巫女」とは本質的にどのような存在なのか?ということを確り描き出した作品は、なかなか思いつきません。

その点、本作の場合は、

 <1> ヒーロー(少年)の側は、困難を乗り越えるために常に身を挺して戦う存在(つまり、文字通りの「英雄・勇士」)
 <2> ヒロイン(少女)の側は、霊感に憑かれる特別な存在(つまり、文字通りの「神の愛娘」)

・・・として、ダブル主人公の間で、その役割・位置づけがきちんと描き分けられており、とくにヒロインの側に「美少女戦士」が登場する作品(*2)によくあるような、あくまで“男性戦士の亜流・劣化版”に過ぎない存在ではなく、「真性の巫女」というヒロインにしか不可能な役割が割り当てられている点が非常に良いと思いました。

(*2) 例えば、昨年の大ヒット作品『劇場版ソードアートオンライン』は、やはり、ヒーロー(キリト)&ヒロイン(アスナ)のダブル主人公構成ですが、その両者ともバトルに注力する「英雄・勇士」という位置づけに差異がなく、これでは、ヒーローの側はともかく、ヒロインの側に何か特別な存在意義があるのか?と改めて考えてみると「実は何もない」印象が強いように思います。

少し前に書いた、「変身(魔法)少女アニメ」の幾つかのレビューで、

(1) その大ブレイクの発端となった『美少女戦士セーラームーン』ではそれに先行した少年向けアニメと同じく、主人公(ヒロイン)に「敵を粉砕する戦士」という役割が割り当てられていたのに対して、
(2) その強い影響を受けつつ制作された『愛天使伝説ウェディングピーチ』・『ナースエンジェルりりかSOS』の2作品では、主人公(ヒロイン)に「敵をも癒し・浄化する天使」という役割が新たに割り当てられ、

・・・それが近年の『プリキュア』シリーズや『魔法少女まどか☆マギカ』に至るまで、同ジャンルの主人公(ヒロイン)のあり方のデフォルトとして踏襲されているのではないか・・・ということを指摘しました。

本作の場合は、主人公(ヒロイン)は、そもそも戦わない(※その役割はもう一人の主人公(ヒーロー)の側に全て委ねられる)、専ら「霊感」によって周囲の人々の進む方向を導く存在・・・・すなわち本質的な意味での「巫女」「シャーマン」として、実は非常に個性的に(=他に類例が思いつかないくらいに特徴的に)描かれていると思いますし、その点だけでも視聴する価値がある作品ではないか?と個人的に思いました。

・・・もしかしたら、私がそういう主人公(ヒロイン)を描いたアニメ作品をたまたま知らないだけで、例えば、邪馬台国の女王卑弥呼を描いたアニメ作品があれば、こんな感じのヒロイン像になるのかも知れませんけど。


◆作品別評価

第1シリーズ           ★   4.3 (26話)
劇場版(鳥カゴの国の姫君) ☆   3.9
第2シリーズ           ★   4.1 (26話)
OVA1(東京REVELATIONS) ★★ 4.5 (3話)
OVA2(ツバサ春雷記)     ★   4.3 (2話)
-------------------------------------------------------------
総合                ★   4.3 (計52話+劇1本+OVA5話) 

※因みに 原作マンガ     ★★  4.6


◆制作情報
{netabare}
原作マンガ         CLAMP(『週刊少年マガジン』2003年-2009年連載)
監督            真下耕一(第1シリーズ)、モリヲカヒロシ(第2シリーズ)、川崎逸朗(劇場版)、多田俊介(OVA)
TV版シリーズ構成・脚本 川崎ヒロユキ
劇場版脚本         後藤みどり・藤咲淳一・川崎逸朗
OVAシリーズ構成・脚本 大川七瀬
キャラクターデザイン   CLAMP(原案)、芝美奈子(TV版)、菊池洋子(OVA)
音楽           梶浦由記
アニメーション制作    ビィートレイン(TV版)、Production I.G.(劇場版、OVA){/netabare}


◆各話タイトル&評価(※3~4周目)

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回
話数の前後に*付きは原作マンガにないオリジナル回


=========== ツバサ・クロニクル 第1シリーズ (2005年4-10月) ===========
{netabare}
第1話 必然のデアイ ★★ 玖楼(クロウ)国、四散するサクラ姫の心、異世界への旅立ち、次元の魔女
第2話 戦うチカラ ★ 「貴方の代価は関係性」、ハンシン共和国、記憶の欠片(羽根)
第3話 破魔のカタナ ☆ 1枚目の羽根回収、サクラ意識回復 ※挿入歌「ユメノツバサ(Eng. ver.)」
第4話 汚れなき放浪 ★ 変わらないサクラの本質
第5話 魔術師のバトル ☆
第6話 泣かないナミダ ★ 2枚目の羽根回収、戻らない記憶
第7話 砕けたカタミ ☆ ナユタヤ国
第8話 神の愛娘 ☆
第9話 妖しきオンナ ☆ 
第10話 別離(わかれ)のカガミ ☆
第11話 選ばれたアシタ ☆ 3枚目の羽根回収
第12話 暖かなエガオ ★★ 湖底の町を見る話、小狼とサクラの記憶の齟齬、※ようやく作品の雰囲気に慣れてくる
第13話 まぼろしのオトギ ★ ジェイド国スピリットの町、エメロード姫
第14話 真実のレキシ ★  
第15話 信じるココロ ★ 4枚目の羽根回収
*第16話* 強さと優しさ ★ シュトルム国、心の強い人  ※挿入歌「ユメノツバサ」
第17話 桜の国のカフェ ★★ 桜都(おうと)国、※回想シーンに注目(「済みません」と「有難う」)
第18話 にゃんことワンコ ★ 戻らないサクラの記憶 ※『X-1999-』他CLAMP作品キャラ続々登場 
第19話 生きるカクゴ ☆ 謎の歌姫・織葉(CLOVER) ※挿入歌「風の街へ」
第20話 午後のピアノ ★ 小狼の剣術修行、織葉のサクラ接近 ※ラスト千歳登場、挿入歌「you are my love」
第21話 鬼児(おに)のスガオ ☆ 新種の鬼児、桜都国に干渉する者(星史郎)
第22話 消せないキオク ☆ 緊急事態発生 ※すもも・琴子(ちょびっツ)登場
第23話 消えゆくイノチ ★ ファイ、小狼、サクラが次々と・・・
第24話 死闘のヤイバ ★ エドニス国フェアリーランドの異変、いの一番の鬼児 
第25話 究極のゲーム ★ 緋炎抜刀、羽根を回収できないまま次の異世界へ ※OVAへの伏線多数 
*第26話* 最後の願い ★ ツァラストラ国(空中神殿のある村)、サクラの祈り、5枚目の羽根回収 ※挿入歌「ユメノツバサ」{/netabare}
----------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)3、★(良回)13、☆(並回)10、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.3


OP 「BLAZE」
ED 「ループ」

※全26話中、アニメ・オリジナル回2


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====== 劇場版 ツバサ・クロニクル 鳥カゴの国の姫君 (2005年8月) =====

*全1話* ☆ {netabare}※トモヨ姫の出番多し{/netabare} 35分弱の短編

OP 「aerial」
ED 「アムリタ」
挿入歌 「ジャスミン」


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=========== ツバサ・クロニクル 第2シリーズ (2006年4-11月) ===========
{netabare}
第1話 危険なレース ★ ピッフルワールド、異世界のトモヨ、ドラゴンフライ・レース開始
第2話 三つのバッジ ☆ 
第3話 栄光のゴール ★ 6枚目の羽根回収、次元を渡る者
*第4話* 哀しいキセキ ☆ 再びツァラストラ国、7枚目の羽根回収 ※原作との設定矛盾は×
*第5話* 少年のケツイ ☆ 漁船ラゴスタ号、藤隆少年、亡霊の島
*第6話* 魔術師とデート ★ 夜の明けない城塞都市ピット、ファイとちぃの話
第7話 阿修羅のイワレ ☆ 紗羅(しゃら)ノ国、旅芸人一座、予定調和の旅の終わり
第8話 終わりなきイクサ ★ 阿修羅王と夜叉王 ※珍しく作画乱れあり
第9話 ふたつのキオク ★ サクラ姫の「手当て」、小狼の謎 ※物語が少し動きだす
第10話 時をこえるオモイ ★ 夜叉王の写身(うつしみ)、8枚目の羽根回収、未来の書換発生、時間移動の力を持つ魔女
*第11話* おえかきモコナ ★ エメロード姫の絵本の「物語」世界、9枚目の羽根を回収するが・・・
*第12話* 危険なロード ☆ 長距離バスで荒野を移動する話 ※挿入歌「風の街へ」
*第13話* 始まりのワカレ ☆ 9枚目の羽根を再度回収
第14話 黒き鋼 ★ ニホン国諏倭(すわ)領、黒鋼&トモヨ姫の過去話
第15話 図書館のヒミツ ★ レコルト国中央図書館の「記憶の本」を求めて
第16話 望郷のカナタ ★★ 記憶の中の玖楼(クロウ)国、小狼の異変、10枚目の羽根回収
第17話 五つ目のチカイ ★ 黒鋼&トモヨ姫の過去話(続き)
*第18話* ケロちゃんとモコナ ☆ ケルベ国の守り神ケルベロス
*第19話* 二度目のクナン ☆ 再度ナユタヤ国へ
*第20話* 秘術のゴクイ ☆ キィシムの国、11枚目の羽根回収
*第21話* はたらくサクラ ★ 雪の町「ラグタイムワールド」
*第22話* 羽王カオス ☆ タオの国、玄鶴の羽根
*第23話* 歪んだネガイ ★ ※小狼のライバル登場、サクラ持て過ぎ笑
*第24話* 決意のナカマ ★
*第25話* 凍てつくミタマ ★ 囚われの姫、偽りの記憶
*第26話* 明日へのツバサ ☆ 12枚目の羽根回収、私たちの旅はまだまだ続くEND {/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)14、☆(並回)11、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.1

OP 「IT'S」
ED 「風待ちジェット」

※第2シリーズは原作の第14巻途中までの内容で終了
※全26話中、アニメ・オリジナル回15(TV版通算だと全52話中、アニメ・オリジナル回17)


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========= ツバサ TOKYO REVELATIONS (OVA) (2008年3月) =========
{netabare}
第1話 魔術師の伝言 ★★ 酸性雨に腐食された東京、迫る右目の封印切れ
第2話 少年の右目 ★★★ 小狼(本体)の目覚め、写身(ウツシミ)暴走、吸血鬼の双子
第3話 姫君の視た夢 ★★ サクラの気付きと決意、飛王(フェイワン)リードの企み {/netabare}
----------------------------------------------------------------
★★★(神回)1、★★(優秀回)2、★(良回)0、☆(並回)0、×(疑問回)0 ※個人評価 ★★ 4.5

OP 「synchronicity」
ED 「さいごの果実」


※本OVAは原作第14巻途中~第18巻途中までの内容
※REVELATIONは「黙示録」「秘密の暴露」「意外な新事実」の意味
※{netabare}吸血鬼の双子(カムイ-スバル){/netabare}がルルーシュ似!!CLAMP作品なので当然なのですが、思っていた以上にコードギアスと作画が似ていて思わず嬉しくなってしまう。
※第3話に、「あの人({netabare}木之本桜{/netabare})」が登場するアニメ・オリジナルのボーナス・シーンあり


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=================== ツバサ春雷記 (OVA) (2009年1月) ==============
{netabare}
第1話 ★ セレス国からの帰還、日本国の桜
第2話 ★★ 夢の中の国、本体vs.写身(ウツシミ)、サクラ散る、玖楼(クロウ)国へ {/netabare}
----------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)1、☆(並回)0、×(疑問回)0 ※個人評価 ★★ 4.3

OP 「SONIC BOOM」
ED 「記憶の森」

※本OVAは原作第21巻途中~第23巻末までの内容

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

果てなく続く旅・・でも何時か必ず♪

「サクラの記憶の羽根」を求め、異世界を冒険する物語。

CLAMPなので『XXXHOLiC』等他作品に登場人物が出たり
相互出演しているキャラなどが居る。

冒頭から侑子さんが出たりする♪

サクラ(牧野由依)は、ある程度記憶を取り戻したが・・
小狼(入野自由)に関する過去の記憶は取り戻せない・・

それでも小狼はサクラの記憶の欠片である羽を探す旅
を諦めずに前向きに続けていく。

黒鋼(稲田徹)やファイ(浪川大輔)や、もこな(菊地美香)
と一緒に5人の異次元の世界への旅は続く。

パラレルワールドで、基本的に魂を同じくする者同士の
関係を「異世界の同一人物」「同じだけれど違う人」と表現
している為、登場人物の役割が世界により異なる。

概ね友好的なキャラはどの世界でも友好的、敵意を持つ
者は敵意を持つ関係になる事が多い※魂を同じくする者。
※関係性が浅いキャラは流動的な設定もある。

小狼の設定から・・已む無しなのですが・・無機質で
羽を集める為の機械人形みたいで・・どうしても良い
印象を持てない・・一途で一生懸命で良いのですが・・
その他のキャラが個性を発揮してるので面白いけど♪

相変わらず音の使い方もインパクトがあって好きだけど
もう少し・・映像も頑張って欲しかったかな・・
表情の中で眼線が殆ど移動しないのも違和感かな~・・
瞬きや顔の角度が変わっても眼線は定位置に収まる・・

音の迫力や効果で勢い任せに煽られていると感じる描写
が多く、再視聴してみると音に騙されたっぽい印象も・・
音がそれだけ好みに嵌って世界観に浸れたって事だけど。

エピソードが何らかのオマージュの様な感じだったり
これでも昔は科学者の端くれ。ポチッとな♪ とか・・
密かに声優繋がりネタも入ってたりします。


以下キャスティングなどはスターシステムの様に他作品
から魂は同一又は、別人として多数出ている。

サクラ/木之本桜(牧野由依)
小狼/李小狼(入野自由)
桃矢/木之本桃矢(三木眞一郎)
雪兎/月城雪兎(宮田幸季)
藤隆/木之本藤隆(川島得愛)
クロウ/サクラの父(水島裕)
知世/大道寺知世(坂本真綾)
初出は『カードキャプターさくら』

飛王・リード/飛王(中多和宏)
陰謀を目論むクロウの血縁者。本作オリジナルキャラ。

星火(小林沙苗)
飛王と同じ場所にいる謎の女性。本作オリジナルキャラ。

カイル=ロンダート(宮本充)本作オリジナルキャラ

鈴蘭(川澄綾子)本作のオリジナルキャラクター。


封真/桃生封真(岸祐二)
神威/桃生封真(宮野真守)
有洙川空汰(陶山章央)
有洙川嵐/鬼咒嵐(平松晶子)
浅黄笙悟(檜山修之)
初出は劇場版『X』の同名人物。

チィ(名塚佳織)
千歳/日比谷千歳(本多知恵子)
すもも(清水愛)&琴子(下屋則子)
初出は『ちょびっツ』のちぃ。

昴流(下野紘)
初出は『東京BABYLON』の皇昴流

蘇摩(甲斐田裕子)
初出は『聖伝-RG VEDA-』の同名人物。

春香/チュニャン伊藤静
初出は『新・春香伝』の同名人物。

「魔法騎士レイアース」「東京BABYLON」「CLAMP学園探偵団」他
CLAMPが関わった繋がりのある作品の同情人物が殆ど。

上記以外に島本須美・神谷浩史・豊口めぐみ等声優も多く
出演している。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

-?- さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ツバサ2期、原作推奨(原作ちょい熱く説明)

1期同様残念です
やはり原作には程遠い(いや尺と内容的にNHKじゃ駄目なんだ・・・)
物語:1期参照

声優:1期参照

作画:だからなんでOP・EDで頑張っちゃうんだよ

音楽:作画同様(OP・EDともに非常にいい)


大体おんなじ感じです
とにかく足りない中盤途中からが本番・・・行く前で終わっちゃうんかい!って感じです

ちょい原作に触れますと初見だと後半わかりずらい物語です
(わかると非常に濃い、2回読むと色々と伏線がわかり非常にぐっと来る仕様)
この作品はいわばCLAMPのいわば集大成なので他の作品のキャラそ総出演です
(主人公とヒロインはC.C.の二人だし)
なのでほかの作品を読んでいればいるほど楽しめる作品だと思います
(特にC.C.とホリックは必読、四月一日がなぜ?なってしまうw)
とまぁ余計なこと書きまくりました

CLAMPファン、原作ファンにお勧めです
(原作見たならOVAは見るべきです)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

61.3 12 幼馴染で異世界なアニメランキング12位
魔法戦争(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (1004)
5947人が棚に入れました
七瀬武は過去にとある事故を起こしてしまったがそれ以外はクラスでも生真面目な生徒と見られている普通の高校生で幼馴染の五十島くるみとはくるみの諸事情により偽の恋人関係を築いていた。だが、ある日武は部活の練習前に倒れている相羽六を発見する。そのあと六を保健室に連れていった武は六の勘違いにより六の魔法を受け魔法使いになってしまう。そこから武自身とまわりの人間の運命は大きく変化していく。

声優・キャラクター
宮野真守、東山奈央、瀬戸麻沙美、鈴村健一、岡本信彦、森川智之、高橋美佳子、福山潤、中井和哉

kwm さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

『竹刀戦争』 クソアニメオブザイヤー?

原作未読。初めに言っておきますが盛大に茶化したレビューです。
今年のクソアニメオブザイヤーはこれみたいな感じで紹介されていたので好奇心で視聴しました。
この作品は『自分の好みに当てはまるか否かではなく構造的な欠陥がありすぎて面白くない』と思った初めての作品でした。
色々な事がわからなすぎて、真面目に見ようとすると頭の中が『?』マークだらけになると思います。
酷評なので先に原作ファンの方に謝っておこうか迷いましたが、そんな方でも苦笑いせざるを得ないレベルだと思うので謝らないでおきます。

まずこの作品は説明不足な設定や必要のない描写があまりにも多い。
敵が放った大剣による斬撃を主人公が竹刀で受け止める。
こんな誰もが疑問に思うような事象をそのまま投げっぱなしで放置する。
しかもこれが一話で起こってしまうのだからタチが悪い。
登場人物の名前や相関関係、世界観すら頭に入っていない状態でこんな事をされたら、きっと誰もが魔法か何かだって思ってしまう。
『魔法戦争』なんてタイトルの作品なら尚更だ。
わけもわからず始まった戦闘が終わった後、

『そういえばお前さっき竹刀で斬撃を受け止めてたけど、あれどうやったんだ?』
『あれ?…そういえば俺とっさに…』
『それについては私が説明するわ』

なんて自然な魔法の説明を待った所でそれは永遠にやってこない。
その先にあるのは初めて聞かされるエンディングだけだ。
しかもこの竹刀、大剣の斬撃を受け止める度にガキンガキンと金属音を出していたのに途中でバキッと折れてしまう。
竹刀でもなければ竹刀の形をした別な何かでもない、お前は一体何なんだ。

そんな超常現象が起きた直後にもまた別な事件が起きる。
場所を変えて同じ敵と竹刀で再戦するのだが、バトル専用のBGMまで流して煽っておきながら『さあバトル』というタイミングでいきなりエロ描写を持ってくる間の悪さ。
その場にいる女の子が意図せずに魔法を発動してしまい胸が大きくなってしまう。
これだけならまだわかる。
だがバトル中にわざわざその子をフォーカスして胸元をアップにする必要性はそこには存在しない。
やるならきちんとバトルが終わった後に、

『そういえばお前胸が…』
『キャー/////』

と、そこはメリハリをつけてやるべきだろう。
それだけならまだ良い。
突然エロが始まったと思いきや、今度は直前に一瞬映っただけの誰だかわからない別な人物が乱入してくる。
バトルかと思いきやエロが始まり、やっとバトルが始まるのかと思ったら今度は詳細不明の人物の乱入。
しかも突然現れたこの人物、現れて早々『お前ら何やってんだ』と言うのだが、それはこっちの台詞だ、ていうかお前誰だ。
場面が二転三転しすぎて感情移入はおろか、最初に何が起きていたのかすら忘れそうになる。

そんなドタバタを乗り越えてなんとか二話が始まり、要となる魔法の説明が始まるのだが、これが全くと言って良いほど説明になっていない。
『この人達に魔法の種類を教えてあげて』と言われた女の子が次々と魔法の種類を述べていくのだが、名前を言うだけでどんな魔法か一切説明しない。

『回避魔法』
わかる。攻撃を避けるんだね。

『幻術魔法』
わかる。幻を見せるんだね。

『破壊魔法』
わかる。要するに攻撃魔法だね。

『暗黒魔法』
わかる…かな。属性違いの攻撃魔法かな?

『神速魔法』
わかる…かな。ヘイスト的なあれかな?速くなるやつね?

『生物魔法』
わからねーよ。なんだよ生物魔法って。
このままノリで『わかる』なんて言うとでも思ったか。
魔法ってつければ何でもそれっぽく聞こえるとかナチュラルに思ってんじゃねーよぶち殺すぞ(´・ω・`)

この魔法を説明するシーンでは、それぞれどんな魔法か説明を兼ねた映像が一瞬だけ流れるのだが、生物魔法の部分においては第一話で胸が大きくなった女の子の映像が一瞬流れるだけ。
おっぱいを大きくする魔法なわけもなく、こんな映像だけでは何をする魔法なのかさっぱりわからない。
これでわかる奴はエスパーだ。

生物魔法と言っておきながら説明した本人が後に変身魔法と言ってみたり、名前しか判断基準がないのにそれすら変えてくるとか、もう意味がわからないよ。
挙句の果てには生物だの変身だの言っていたのに回復魔法を使って味方を回復し始めちゃう。
もうお前魔法全部使っちゃえよ。
しかもそれぞれの魔法で何ができ、何ができないのか、どんな弱点を持っているのかを一切語ってくれないので、まるで説明の意味を成していない。

更には、使える魔法が前述した『系統魔法』と呼ばれる魔法以外にも存在する事を一切教えてくれないので『キャラの特徴を出すために魔法は一人一つの属性しか覚えられないんだな』なんて先入観を持っていると痛い目を見る。
いきなり主人公達が『プロテクション』と言いながらシールドを張り敵の攻撃を防いだかと思ったら、高所から落下し地面に激突する直前に『フロート』なる魔法を使って着地の衝撃を回避する。
ちなみにこれらは基本魔法というらしく、誰でも使える魔法らしい事をWIKIで調べて初めて知った。
使えるなら最初から言え。
こうして何の説明もなくいきなり視聴者が認知していない魔法を使い始めるので、原作を知らない人にとっては全てがご都合主義に思えてしまう。
最初から説明しておけばなんて事無いのだが、『説明不足』というだけこんなにもマイナスになってしまうのだ。

極めつけは『その必要性がどこにあるのか』『何故なのか』が全くわからないシーンの数々。
悪役側のある人物が豪勢なお屋敷に車でお仲間を迎えに行くのだが、黒塗りのいかにもな車で乗りつけ、お仲間の美女を車に乗せた瞬間いきなり地面に魔方陣が出現し、彼女と一緒に車ごと転送魔法でワープしてしまう。
ねぇ、なんで転送魔法使えるのにわざわざ車乗ってきたの?馬鹿なの?死ぬの?
こんな意味不明な流れがいくつもあるのであげ始めるとキリが無い。

主人公の武器のガンブレードには『系統魔法』を弾として込める事ができ『結局お前全部使えるんじゃん』とか『そもそもそれ伝説の武器なのに、そこら辺の売店で普通に売ってたんだよね』とか色々とあるけどもう疲れた。
気がついたら凄い長文だし、こんなクソアニメにマジになってレビューしてしまった自分がとても恥ずかしい。
まだ6話までしか見てないけど、この先ヒロインにおちん○んが生えてる事がわかってケツからミサイルがでてきても俺は驚かないからな。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19
ネタバレ

こーすけー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

魔法?戦争?ラブコメ?

現在までの総評
原作がラノベのアニメ。
もはやこのタイトルに惹かれてとてもわくわく楽しみにしていました(笑)
そしたらまー作画とかアニメーションひどいですね(´;ω;`)
今んとこ戦争なんかしなくて、ただのラブコメとなってしまっていますね(^O^)
主人公が紀田正臣の声優(宮野真守)っていう点が一番のお気に入り。

1話
{netabare}
いきなり美少女彼女のいる主人公。なんて羨ましいんだヽ(`Д´)ノ
さらにはさらにはいきなり現れた女の子とチューしてしまうヽ(´Д`;)ノ
そしたらなんとも理不尽な理由で武、くるみ、一三は魔法世界へと連れて行かれてしまう。
{/netabare}

2話
{netabare}
なんだかんだ魔法世界に連れてこられた一行は、魔法世界と現存世界が分裂した理由を知る。
学園長に現実世界に戻るか、ここに残るか選択を迫られた武は、自身の境遇にも似た六と彼女の兄のことが気がかりで魔法世界に残ることを決める。さらにくるみと一三も魔法世界に残ることを決め、三人は魔法世界にあるすばる魔法学院に入学することになる。
講義の際に一人だけ魔法を使用をする際の媒体となる「アスペクト」を有していなかった武は六とともに購買部に行きトワイライトを手にする。
トワイライトは前戦争で敵の大将が放った「ラストレクイエム」から世界滅亡を防ぐために世界を現存世界と魔法世界の二つにわけた15人の偉大な魔法士の一人が所持していたものであった。
{/netabare}

3話
{netabare}
武と武の弟の月光との仲違いの回想シーン。
お互いのすれ違いにより兄弟仲が悪くなってしまったようだ、、、。なんだか随分理不尽な理由で嫌われちゃっている気もするが、、、。
以下くるみと六と武の三角関係ラブコメが展開のため割愛(笑)
{/netabare}

4話
{netabare}
兄の所在を占ってもらった六は一人崩壊世界の瓦礫の中を進んでいた。
武たち3人は六の机の上に置かれていた地図から、六が一人で兄を探しに行ったのだと知る。しかし崩壊世界では現在大規模な戦闘が行われていた。
自分と同じような境遇にある六を心配し、武は危険と知りつつも崩壊世界へと六の捜索に行くことを決意する。
くるみ、一三も理由は違えど武とともに崩壊世界に行くことを決意する。
崩壊世界についた早々、三人は世界をつなぐボックスのある結界の中から崩壊世界での戦争の一端を目の当たりにする。
一方、占い師は実は罠であり、六は兄により追いつめられていた。
そこに駆けつけた武たちであるが、圧倒的な攻撃を誇る十の前に六を救出するので精いっぱいで防戦一方になってしまう。
そんな中、一三が弾丸に魔力を込めることに成功し、武もトワイライトのカートリッジを開くことに成功する。
形状の変化したトワイライトは十を襲い撃退する。しかし十の仲間、鷲頭桔平の登場によりともに逃げられてしまう。
結果的に無事学園に帰還することができた4人であるが、学園長に戒められてしまう。しかし武は六の願いを叶えるべく、これからも必要あらば危地に乗り込みトレイラーとの戦闘も辞さないと学園長に告げるのであった。
{/netabare}

原作 - スズキヒサシ(MF文庫J『魔法戦争』 / KADOKAWA メディアファクトリー刊)
原作イラスト - 瑠奈璃亜
監督 - 佐藤雄三
シリーズ構成 - ふでやすかずゆき
キャラクターデザイン・総作画監督 - 江畑諒真
メインアニメーター - 小島崇史
音楽 - 甲田雅人
アニメーション制作 - マッドハウス

七瀬 武(ななせ たけし)声 - 宮野真守
相羽 六(あいば むい)声 - 東山奈央
五十島 くるみ(いそしま くるみ)声 - 瀬戸麻沙美
伊田 一三(いだ かずみ)声 - 鈴村健一
四条 桃花(しじょう ももか)声 - 高橋美佳子
相羽 十(あいば つがなし)声 - 森川智之

オープニングテーマ「閃光のPRISONER」歌 - 南里侑香
エンディングテーマ「Born to be」歌 - ナノ

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1
ネタバレ

さんちゃ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

テンプレファンタジー

5話まで見たけど、面白くなる可能性を感じない。
退屈です。「東京レイヴンズ」「ストライク・ザ・ブラッド」etc…
学園・バトル展開ものはとあるシリーズだけでいい気がする。
この手のアニメがやたら多いせいかバトル展開にする上での設定が違うだけで
全部同じに見えちゃう。
東京レイヴンズは陰陽師、ストライク・ザ・ブラッドは吸血鬼、魔法戦争は単純に魔法。
何らかの事件が起こって巻き込まれ、特殊な学園に入って、適当にラヴコメやって、
適当にラッキースケベがあって、適当にラッキースケベがあって、そんな事の繰り返し。
他の作品上げるのはちょっと違うけど、要するによほど突出したものが無いと他で代わりがきく。
わざわざ同じようなものを2つ見たいとは思わない。

魔法戦争に関しては、1話で主人公が振り回してた竹刀が剣より強かったり、
キスが切っ掛けで未知の世界に巻き込まれていく拙さは目を瞑って視聴していましたが、
回を追う毎にアニメをみている私の目が死んだ魚のようになってくる。

一番大きな理由が、感情が全く揺さぶられないのだ。
例えば、{netabare}
ヒロインのむいちゃんが「あー裏切り者の妹?」と悪口を囁かれていれば
その数分後にネタばらし。
「お兄さんの事で一部の人達に裏切り者扱いされているんです」「そうだったんだ…」
あーなるほどねー。

3話でも、
男に肩を触られてガクガク震えその場に崩れ落ちる五十島さん。
七瀬「二度と、いそしまに近寄るな」
肩に触れた生徒を追っ払ってその数秒後にネタばらし。
「小学生の頃から、人目を惹く美少女だったいそしまは中学生になって学校の男子は元より、
他校の生徒や、大学生にまで告白されるようになり…」
一生懸命語るのはいいけど、物凄く設定として在り来たりだ。

4話でも、
ピンチに身を挺して七瀬を守る伊田君。
俺に構わず戦え!「どけ!はよ行け言うとるのがわからんのかーッ!」
「伊田、すまん!すぐ戻る!」
そして息も絶え絶えに回想シーンに入る。「お前には、恩があるからなー…」
この直後またネタばらし。
ネタは、三輪車に乗った妹に絡む不良を七瀬が追っ払っただけ。
まさに、ふーんとしか思えないオチ。
というか放っておいても問題無かったんじゃない?危機感無いよ。
「お前は俺にきづいてへんかったみたいやけど、俺は忘れてへんで…」
うーん、たったそれだけの理由で命投げ打つ伊田君が素敵過ぎ!{/netabare}

終始淡々としてて続きが見たくなる「なぜ?」に繋がるエピソードが無いんだよね。
せめてもう少し引っ張ってもいいんじゃない?って設定も即ネタばらし。
私が視聴を辞めてしまう原因として大きな割合を占めているのがこの『即ネタばらし』
どこかで書いたかもしれないけど、これがあると設定もただの説明に聞こえるんだよ。
せっかく毎週放送するんだからさ、少しは視聴側で考える余地ぐらい残しておいて欲しいよね。

視聴後まったく余韻に浸る隙間もないから、
伊田君ってどっから湧いてきたんだ?とか
五十島とむいちゃんって急に仲良くなったなとか
物語自身の印象も薄くどんどん置いてけぼり食らう。

残り7話はあるから途中で化けるかもしれないけど、こう目を引く点が無いと視聴は厳しいかな。
という訳で断念です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11

62.8 13 幼馴染で異世界なアニメランキング13位
アスラクライン2(TVアニメ動画)

2009年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (278)
1781人が棚に入れました
高校1年生を期に一人暮らしを始めることにした主人公・夏目智春。彼は3年前から自称守護霊で幼馴染の美少女水無神操緒に取り憑かれていた。
智春の兄、夏目直貴が暮らしていたオンボロ屋敷・鳴桜邸(めいおうてい)に引越した日、鳴桜邸に二人の美女が来た。兄、直貴から託されたという銀色のトランクを届けにきた黒のスーツの美女・黒崎朱理、そしてその晩、トランクを奪いに鳴桜邸へ忍び込んだ巫女装束の美少女・嵩月奏。この銀色のトランク「イクストラクタ」を手にした事を契機に、智春は世界の隠された真実と向かい合う。

声優・キャラクター
入野自由、戸松遥、野中藍、田中理恵、森久保祥太郎、佐藤聡美、矢作紗友里、下野紘、豊崎愛生、こやまきみこ、石住昭彦、日笠陽子、甲斐田裕子、間島淳司、喜多村英梨、中井和哉、大原さやか、石塚さより、高木礼子、織田圭祐、川田紳司、高梁碧
ネタバレ

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

厨二病と見るか 陰鬱なSFと見るか 20話以降から目が離せない

「2」ということは「1」があるんです
これはいわゆる分割2クール作品でして、「2」とは14話~26話までのことを指します


厨二病的ファンタジーラノベの典型で熟語に無理矢理ルビをふった専門用語の暗記だけでも時間がかかる上、そもそもアニメでは言葉の音だけを聞かされどのような当て字をするのかいまいちピンとこないのでこれがかなりの曲者


さらに原作をだいぶ端折ってるせいでちゃんと1話から見たとしても、世界観の全容を把握するには情報が少なすぎます
wikiや原作を読んでやっと理解ができる、というほど複雑で難解
ってか単に説明不足;
その割には前半はあまり見所がなく、斉藤良成(最近だとバカテス2のED)を筆頭にしたセブンアークス系作画陣の荒唐無稽な戦闘シーンとCGで描かれたロボットとの絡みも作ヲタ以外には誰得でしかないかもしれないw


後半になるとこの作品の特徴たる
「既に世界は滅んでいる、今ある現実は再構築された二巡目の世界」
というキーワードがやっと生かされてきます
クオリティも若干ですが上がるw
“20話まで見ないと元を取れない”というのも酷い話なのかもしれないですが、以降の陰鬱な展開の連続とオイラの興奮は確かなものだったと記憶に焼きついてます


だけどもやっぱし尺とかギチギチで、演出も一杯一杯ですよーって感じなのでお世辞にも一流の作品とは言えないってことをご承知願いたい


でもてー、ここからはオイラのヨガリレビューである









{netabare}☆時空を超越した世界観がアツイ
21話で所謂「一巡目の世界」に飛ばされる主人公だが、そもそも二巡目の世界の彼にとってはそこが「異世界」であるかどうかなど認識ができるはずもなく、
自分がいた世界との共通点や差異に混乱を起こし、「見慣れた知らない世界」に迷い込む恐怖感が出ていた


☆立夏会長がアツイ
普段はもぱっらヤラレ役であった六夏会長の左目が24話で失明していたことが発覚するのはあまりにショキング
本人は「別にどうもしない、見えないだけ」と返しいつもの楽天家ぶりではぐらかすも、今作が命を懸けた戦いであることを再認識させられる


☆姫笹の生き様がアツイ
重病のため死を回避する方法として立夏会長のベリアルドール(ロボットの中核をなす存在、元の人間に戻る方法を最終回で発見する)となった姫笹
最終回では「人として生きる」ことを選び、ベリアルドールの翠昌から解放され、自分の死と向き合う


☆朱浬さんがアツイ
彼女はそもそも双子の姉であり、妹はベリアルドールになったはずだった
が、精神だけが入れ替わり本物の姉はベリアルドールに、妹は女優としての演技力だけで姉を演じて生きてきた
本当の姉は20話で肉体、精神共に死亡してしまう
主人公に後押しされた彼女は姉である朱浬として生きていくことを決意する


☆塔貴也がアツイ
今作の黒幕となったトキヤだが、彼の目的は愛する人と暮らす世界、三巡目の世界を作り出すこと
そのために何度も時空を飛び越えてはその度に愛する人が死に行く様を目撃し、失意と絶望と無力感で狂気に駆られていく様は恐怖を感じさせる


☆操緒がアツイ
幽霊ヒロインの操緒と悪魔ヒロインの奏のどちらかを選択しろ、という問い
これに対し二人とも取り込んでしまうという所謂「二股」が選択肢にあったにも関わらず、力を使い続けたことで存在が消滅しかけていた奏を選択する主人公
自分が選ばれなかったことに対し
「トモはいつか操緒のところに帰ってくるから」
と一言で返す操緒がカッコ良過ぎる


☆主人公がアツイ
一巡目の世界で力を使い果たし、とうとう死んでしまった奏
奏と契約を交わした主人公は二巡目の世界に戻る間際に同級生の告白を受ける
彼女が本来告白すべき相手は一巡目の主人公なのだが、、、その会話がクール過ぎる
「嵩月さん?トモが選んだ人って?」
「ごめん・・・」
「変なトモ、謝ってばっかだね」
「・・・・・・・ごめん」
「こら!最後ぐらいハッキリ振る!」
「うん・・・(実質死んでいる嵩月奏の亡骸を抱えながら)これが、僕の彼女だよ」


☆主題歌がアツイ
angelaは作品の世界観を理解した素晴らしい主題歌を提供してくれた
特にこの後半の「オルタナティブ」の歌詞は作品世界を見事に表現してみせた

生き抜くために君が必要 貫くたびに胸が高揚
(操緒や奏は主人公の力として必要不可欠)
Dive 失いたくないと
いつの間にか投げ出された戦場の据えた匂いにも
Field 慣れた
(事象に巻き込まれるだけだった主人公の成長、2期であることと絡めて)
完全に二者択一のジレンマにキスをされた
Sign (決断しなければいけない嵩月奏との契約、と同時にパートナーとしてもいずれ二人のヒロインのうち一人を選ばなくてはいけない恋愛事情とも絡めて) 時が満ちた日
来い!僕は逃げない
(クライマックスに向けての主人公の決意){/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

パンクですね・・

2009年10月~12月迄続編(2期)として放送された。全13話
原作は同タイトルラノベを元にしたあきづきりょうの漫画。

ありとあらゆるパターンのハーレムモストキャラが増殖・・
基本的にシリアスのサスペンス風バトルアクションの緩急に
ありとあらゆるラキスケにやにや描写で華を添える第一期の
続編で・・あまりの掘り下げの少なさに泣けるエピソードが
軽かったり急展開の派手なバトルが描画力不足や演出の軽さ
でチャンバラの様で引いてしまうかも?という超微妙大作。

1期は3度挫折・・2期は一度挫折してる・・壮大な散播設定
の行方や最終的な結末は気になる・・どう収集付けるのか。

結論・・プロットだけは最高!

音楽は上々。メカデザは良好。

それ以外は全て酷評の対象に感じた。センスが無い・・

脚本・構成・演出・作画・全て酷評対象。無意味にキャラ
弄り過ぎで掘り下げ無しのうえ作画が酷い。キャラの魅力
どころか個性すら感じない。見た目と声の違いだけ・・

バトルが多いのに作画は手抜き・・構図は素人・・演出?
素人以下・・声優が浮く浮く・・気の毒だ・・画像に声優
の声がハマらない・・声優が個性的な演技を加熱させる程
に・・実際の映像とかけ離れ・・作中の音もチープ・・

声優が豪華なだけに気の毒・・路線にブレがあるのに強引
に萌系アニメ声でシリアスな台詞や中途半端なお馬鹿台詞
をシリアス声で・・とか可也ふらふらしてる・・可哀想。

梃入れの色物描写が増えて余計ぐちゃぐちゃで収集不可能。
結果的に視聴層が不明の中途半端感が半端ない・・


スクールパンクというより「スタッフパンク」てかカオス・・

そう難しくない話を敢えてカオスにした感じ。諄い。

解釈というよりセンスがないの・・絵が酷いの・・

ドラマCD並なの・・


一応御浚い。

1期でも度々出る3年前の飛行機事故や「一巡目」「二巡目」等
神は人間を見放し、この世界は1度滅び、「悪魔」の力を借り
ることでやり直した「二巡目の世界」等が視聴ポイントかな?

私立洛芦和(la Croix)高校「超教派」のミッション系の高校。
三つの公認生徒会以外に、非公認生徒会がいくつもある。
性格破綻者や屈強な生徒が闊歩する「ハイスクールパンク」

第一生徒会・神聖防衛隊(ローマカトリック系)
治安維持を主務としつつ、運動部を管轄している。
悪魔の力が世界を滅ぼすとし殲滅を法王庁に許可されてる。

第二生徒会・巡礼者商連合(プロテスタント系)
学校内の委員会を管轄している。黒科學の解明を目指す。
悪魔や機巧魔神の抗争に中立で報酬次第で双方に手を貸す。

第三生徒会・王立科学狂会(聖公会系キリスト教)
文化系クラブや学業を管轄。悪魔の力が世界を救う鍵。
英国女王の許可を得て校内の悪魔の保護を許可されている。

関東学生連盟・武装指導教員(ガーディアン・ドラグーン)
洛高を含めた関東圏の学区における演操者達の上部機関。
学校外の生徒の監視・保護の権利と強力な機巧魔神を持つ。

魔神相剋者(アスラ・クライン)
演操者であり契約者でもあるイレギュラーで危険な存在。

並行宇宙関連/超弦重力炉=巨大ブラックホール生成装置。

中央渦界領域=超弦重力炉により人工的に作る異次元。

次元潜行チェンバー“うずしお”
中央渦界領域の深淵にて待機する、機巧魔神の母艦。
時間や空間が9,999秒の間にループし0秒の状態に巻き戻る。



夏目智春 入野自由
水無神操緒 戸松遥
嵩月奏     野中藍
黒崎朱浬 田中理恵
佐伯玲士郎 森久保祥太郎
志津間哀音 佐藤聡美
アニア     矢作紗友里
樋口琢磨 下野紘
大原杏     豊崎愛生
佐伯玲子 こやまきみこ
潮泉老人 石住昭彦
潮泉律都 日笠陽子
橘高冬琉 甲斐田裕子
真日和秀 間島淳司
倉澤六夏 喜多村英梨
加賀篝隆也 中井和哉
クルスティナ  大原さやか
雪原瑤     石塚さより
千代原はる奈 高木礼子
里見恭武 藤田圭宣
炫塔貴也 川田紳司
鳳鳥氷羽子 高梁碧

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

世界の隠された真実と向き合う物語・・・壊れゆくモノ、救われるモノの中で様々な想いが交錯しながら核心に迫ります^^

本作品は、分割2クールの後半に相当するものです。
前半は、この物語の複雑な設定が1クールかけてしっかり描かれていました。
この物語の主人公である夏目智春が手に入れた銀色のトランクが何だったのか・・・
飛行機事故以来、守護霊として智晴に取り付いていた操緒の位置付け・・・
悪魔の存在・・・
巨大な力を行使するために支払わなければいけない代償・・・

そのような中でも、演奏者の思いに応えたいから・・・自分で決めた事だからと自らを顧みることなく突き進んでいく彼女達・・・
そして、払うべき代償が全て擦り切れて空っぽになってしまった時、何が起こるのか・・・

思い返すだけでも目頭が熱くなりますが、いよいよ世界の隠された真実の核心に迫ります^^

ストーリーはネタバレになるので割愛しますが、私にとってラストには感動する展開が待っていました^^
そして、この後半も智春の周りにいるヒロイン・・・操緒ちゃんと奏ちゃんの健気さは前半に引き続き、後半でも健在・・・いえ、輪をかけてパワーアップしています。人を想う気持ちが、行動・・・時には自分に言い聞かせて頭で理解しようとする彼女達・・・それは強く、儚いものでした^^;

好きな人とはずっと一緒にいたい・・・
だけど、不慮の事故でその大切な人を失ってしまうとします・・・
でも、もしその場にその人自身を見て感じる事のできる道具があった場合・・・
大切な人に対してその道具を使うでしょうか・・・それとも使わないでしょうか・・・?

非人道的である事は分かっています。
それでも一緒にいたいと思える人だったら・・・私はきっとその道具を使うと思います。

でも、その道具を使うのは代償を支払って強い力を得たいからじゃない。ただ一緒に居たいだけ・・・
きっと最初は力のためなんかじゃなく、大切な人を感じていたい・・・それだけなんだと思います。
でも、どこでボタンを掛け違えたのか・・・と考えると、私にとってこの作品は、やはり心の痛む作品でした

第2期のOP、EDはどちらもangelaさんの曲です。
オープニングテーマ「オルタナティヴ」
エンディングテーマ「彼方のdelight」
どちらも作品のイメージに合っていて格好良い曲でした♪

この作品は後半1クール分で13話のものでした。
作風が嫌いじゃなければ、一気に視聴できる作品だと思います。
私は欝展開の作品が嫌いじゃないので、一気に視聴してしまいました^^;

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14

61.7 14 幼馴染で異世界なアニメランキング14位
七星のスバル(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★☆☆ 2.9 (260)
1085人が棚に入れました
かつて世界的人気を博したMMORPG≪ユニオン≫で伝説となった小学生パーティ「スバル」。 しかし、 ゲームオーバーとなった旭姫は現実でも同時に死亡してしまう。 ≪ユニオン≫は運営停止となり「スバル」のメンバーも散り散りになった。 それから6年後──。 新生≪リユニオン≫にログインした高校生の陽翔は、 そこで死んだはずの幼なじみ・旭姫と再会する。 彼女は電子の幽霊なのか、 それとも…?

声優・キャラクター
高梨謙吾、大森日雅、鬼頭明里、石川界人
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.7

なぜアニメ化した

1話感想{netabare}
序盤「はあ?」と思って切りそうになったが思いとどまって1話完走。
すっごい抵抗覚えたのは「そんなんでゲーム運営できるかよ」だったけど、いや待て、これは運営に何かウラがある?
センスとか言い出してるし。
そっちの方向に話掘り下げてくれるなら助かる、そうでなかったら…キッツイだけだろこれー。{/netabare}

2話感想{netabare}
あれ?ゲームキャラの死がプレーヤーの死に直結してるわけ「ではない」ってことじゃなかったっけ?
メガネは主人公の行いによってアサヒが死んだと責め立ててるワケだが、まぁそれはそういうキャラだからいいとして…けどそのメガネが他キャラを殺すのを見て何とも思わん、と?
向こうが襲ってきたとはいえ、どこかに心にしこりのある連中がキャラデリ…ってよりも垢バンに抵抗ないことにちと違和感。
ってかアサヒの能力が欲しいってのは分かるが、実力行使だけじゃなくて太陽政策で引き抜こうとする奴は居ないのか?
普通に考えて姫プレイ状態になるだけだと思うのだが…これも「黒幕」がけしかけてるのかも?ってことで様子見か。
個人的には念頭に映画“スターファイター”的な…なんていういんだ?「ゲームが実は有能な人間を選別する装置だった」的なモノを想像してるワケだけど、そっち行かんで“あの花”的な方向へ行っちゃうようだった…う~ん…。

因みに「死んだら即垢バン」だからといってwiz(#1~3と5)は全然違う。
ロストはパーティ全滅時の判定と灰からの蘇生失敗とマラーのミス、あとはLOLの罠やヤバいアイテムのSP解放くらい。
(PTに死者が居る時に敵にジルワン使われると灰になった気がしたが…そこから先は検証不足、こんなの特例中の特例)
でもって全滅しても大抵はロストしないで死体がそこに残って、プレーヤーは別パーティー編成して救出に行ける。
要はプレーヤーはキャラになりきるってよりもパーティーを編成する司令官(キャラクター全部ロストしても新たに作ればいい)的なポジ。
#6からは拠点(訓練場)が無くなるのでロストは無し、8が一応交代可能なんだったっけかな。{/netabare}

4話までの感想{netabare}
選ばれた人間しかINできないゲーム。
INできない人間にはゲーム内で何が起きてるのかどうやって観測してるんだろ?
SSだったりプレイ動画をアップしたりって出来るの?
まぁもっと言っちゃうと、親御さんはゲーム画面見れない?
確かSAOの第一期ではINしてない人間はゲーム内で何が起きてるのか分からない扱いだったよね、そのせいでラフコフがSAO事件解決後ものうのうと暮らしてるって展開に繋がるワケで。

3話でレーティングどうなってんだ?って疑問から「あ」って思ったことだけど、そういうことに無頓着or糞喰らえと思ってる人間が「センス持ち」ってことだったり?
それでもやっぱり周囲はこのゲームってどんな内容なんだってのは気にするよなぁ。
つまりはアサヒが生きてるってのがゲーム内で周知されたら家族や警察の耳にも入るだろう、と。

これは4話最後の結界?もそうで、中で何が行われてるのか当事者以外分からないとか…まさか無いよね?{/netabare}

5話感想{netabare}
ぐぬぬ。
SAOは(二期以降)あんまり好きじゃないんだけど、この作品見ちゃうとそれでもまだマシなこと考えられてたんだなぁと思ってしまう。

フルダイブ型VRを扱う以上どうしても考えとかなきゃならない問題、プレーヤーとキャラクターってどこまで一緒なん?
例えばドラクエでキャラクターがラリホー喰らったからってプレーヤーが寝ることは、無い。
で、この作品のリユニオンは…寝るのか?
もしこれが成立してしまうなら犯罪利用待ったナシな訳で。
寝るだけじゃなくて麻痺(SAOだと意識はあったんだっけか。意識も失う麻痺があったとして)喰らわせればその最中現実で泥棒入り放題になっちゃうじゃん?
泥棒で済むだけならまだマシな方で…。
アバから個人の特定簡単っぽいし、そういう組織出来上がるよ、身内同士のトラブルでもそういう事件多発しちゃう。
「洗脳」とか「混乱」とか、どういう扱いなんだかもうワカラン、その最中は自分の意志でログアウトも不可なん?
もし「洗脳」を受けてキャラクターが勝手な行動取る様になったってのをプレーヤーが自覚できてるなら………接続切るよ。

ちょっと話ズレるけど某ゲームセンターのプレイ実況配信が、業界裏話をポロっとこぼすこともあって面白くてちょくちょく見てるんだけど…。
そこでシューティングゲームの開発者が反省として語ったことの伝聞として、作中ムービーを指して「プレーヤーが操作できない時間を長くとるのは良くない」ってのがあって。
そりゃそうだ、操作できない時間ってストレスでしかない。

強制的にゲーム内に監禁されてるんじゃなくて自由にインアウト可能である限り(アサヒ以外)、SAO一期みたいな状況にはならんって。
トロンみたいにはならん、ゲイングランドみたいにはならん。

元々果てしないクソゲー臭で「なんでこんなのみんなプレイしてんのさ」って思ってたけどマジで酷い。
余りにも酷過ぎてチラっとネタバレ見ちゃったんだけど…うん、それについての感想はアニメで明かされたらその時にでも。{/netabare}

7話までの感想{netabare}
6話、3人で3000人倒すとかねーよ、と思いつつ様子見で7話まで黙ってたけど…ねーよ。
てっきり3000人BANされてゲーム世界は大混乱って展開になるかと思ったら何事も無かったかの如く平常運航で…肩透かし通り越してビビるレベル。
町が突如閑散としてしまったとか、船長も利用者が一気に居なくなって不思議がるとか、そういう影響何も無しかよ。
アクティブ何人のゲームなんだ?
ゲーム内に限らず被害者3000人も居たら被害者の会結成されるって、特定班作られるって、デスガン事件起きるって。
そこら辺は運営がゴニョゴニョしてるってのか?
なーんかね、SAO読んだだけでネトゲやってない(取材してない)でMMOネタやってる感が果てしない。
原作者は置いといて、アニメ作る段階でそれが素通りしちゃうのがなんとも不思議。{/netabare}

8話感想{netabare}
この作品での特異点ってのは“シュタインズゲート”のリーディングシュタイナーか“サクラダリセット”の絶対に忘れない能力持ちで、“インフィニティフォース”のケースの能力も持ってるってことか?
なんでハルトは平行世界に飛ばされたと自覚できる?しかもそんなのがもう一人。
でもって「元の世界に戻ろう」って決めたらこれといった制限も無く戻れて(アサヒが自覚して「あ、これダメっすか」と判断したんじゃないよね?)、更にナイフで刺される前まで時間巻き戻し。
平行世界自体がこれまた不思議で、6年前ゲームで死んだら昏睡したってことで…なんでそっちではユニオンがサービス停止にならない?
それ以前に、元世界では「6年前にアサヒがゲーム内で死んだらプレーヤーも死んじゃいました」だったけど、誰も直接な因果関係は無いって思ってたんじゃなかったのか。
平行世界でも昏睡するハメになると知ったからにはゲーム内での死はプレーヤーに何らかの影響があることは明らかで、じゃあこの前3000人殺した件は何とも思わない?
ヤベーことやっちまったかも?と慄いてもいいような。
クライヴもクライヴで、最初(前回最後)のナイフを刺される瞬間は船長に扮したまんまボケーっと眺めてたってこと?
とっとと自分本物ですって正体現せばいーじゃん。
それだと平行世界に飛ばさせるタイミングが無くなるってシナリオ上の都合?
敵も敵でベラベラと身元や目的明かすし、あの剣がなんでそんなに重要なのかもワカランし、なんだこれー?

ってかね、8話は構成そのものがナントモ。
一応セピア調のカラーエフェクトかけてたけど冒頭と最後をクライヴとの回想、中盤平行世界飛ばされてからの6年前の分岐点の回想、戻ってきてナイフ刺される直前までの巻き戻し。
回想しすぎっていうか、簡単な話を難しく言ってるっていうか説明が下手というか。
そりゃ一応「謎を残しつつ」って条件なので1から10まで明確に説明するワケには行かなかったんだろうけど…クライヴの回想シーンは要れない方が良かったような?
どうせ最初のナイフ刺される時はニヤニヤ見てたんでしょ?{/netabare}

11話までの感想{netabare}
どいつもこいつも6年前の小学生時代の恋心を引っ張りすぎだろー。
大半が「そんなこともあったな」と過去のこととし、ごく少数が変わらずにいるからこそ引き立つモノだと思うのだが…。
これじゃあ6年経ったという歳月の重みが無いというか、6年経ったって設定要らない気がする。
特にメガネはまるでアサヒが復活するのを知ってたかのような態度だし、引く手数多と思われる読モがあの性格ってのはよくワカラン。
「ここまで変わったのにそれでも振り向いてくれないのね」って方のがまだ自然なんじゃねーの?

ってかノコノコ運営主催のダンスパーティに出席する気が知れん。
グノーシスも成り切りがキモい、接客してる訳じゃないだろ?

アサヒの未来予知能力(実際は希望する未来にする能力、未来操作能力って言えばいいのか?)に対し、特異点呼ばわりされたハルトはそれに影響されない存在なのかな?
(なのでアサヒの言うことを聞いてくれない)
自分の思った(予想した)通りに動いてくれる人じゃなくて、予想外のことをしてくれるからハルトに惹かれる…ってことなのかなぁ?とか、感じるところはあるけど、この作りだと考察するだけ無駄な予感がしてイマイチ乗り気になれない。{/netabare}

最終輪感想{netabare}
ホントクソゲーにもほどがある。
リアルで考えたら瀕死状態(HP減る)で動けなくなるのは当然だけど、ゲームでそれをやったらクソゲーですぞ。
何のゲームだっけかなぁ、HPが攻撃のリーチに直結してるアクションゲームがその昔あって、ダメージ受ければ受けるほどジリ貧になるのでノーダメ突破が基本という…まぁクソゲーでしたよ。
(ディスクシステムのゲーム、なんかの移植だったっぽい)
むしろHPが1でも残ってたらピンピンしてる、それどころか追い詰められるほど強くなるってシステムのほうがアツいワケで(そういう格ゲーもあったよね?)。
ってかねぇ、自分結構クソゲー実況も見てまして、「余計なリアル要素を入れる」が原因でクソゲーになってる作品って結構多いのよね。

ってかグノーシスは何をやりたいんだろう?
アサヒを覚醒させた状態で捕まえて…ああ、洗脳があるのか、そういうつもり?
6年前の段階でどんなセンス持ってるかは分かってて、けどそれを自分達に都合のいいように上手く扱える方法が無くて6年間凍結状態だったとか?
とりあえず死亡と偽って研究所だかでキープしといて、で、洗脳だかなんだか、操る方法が見付かったので宝箱に仕込んで覚醒を目指した、みたいな?
…。
あくまで妄想です、合ってる合ってない以前にちゃんとそういうこと描いてくれよと。
いやね、普通に説得するのはダメだったんだろうか?ってのがずっと引っかかってまして。
幸いにも丁度同時期放送の“異世界魔王と~”でも{netabare}クルムを覚醒させるためにワザと親しい間柄の人物を作らせてそれを目の前で殺す{/netabare}ってことをやってて、こっちも「それと同じことか」とスンナリ納得しかけたけど…いやいや待てって、こっちはそんな回りくどいことする必要あるか?
ってか6年間INしてなかったハルトがINしたのは偶然じゃなかったのか?、“あの宝箱”に辿り着いたのも偶然じゃなかったか?
これらも仕組まれてたってこと??{/netabare}

総評{netabare}
まず作者はネトゲをやったことが無いっぽい。
SAOを読んで「こういうものか」と知ったかで書いてる感がバリバリ…なのはまだいい、ここはアニメを語る場だし。
問題はそれをアニメ化するに当たり、複数人居るはずのスタッフにこりゃおかしいと言う人は居なかったのか?

SAO(一期)のように強制的にゲーム内に閉じ込められたのではなく、いつでもログアウト可能なハズ(現実で家が火事になってもログアウトできないのはかなりマズい、遊園地のアトラクションで係員が監視してる中でやるのとはワケが違う)でありながらこの設定は、まず、無い。
ゲームやってて操作してるキャラクターが眠らされたらプレーヤーも眠る、キャラが混乱させられたらプレーヤーも混乱する、キャラが洗脳させられたらプレーヤーも洗脳される。
ぶっちゃけゲーム内で洗脳すれば、個人情報も暗証番号聞き出すことが可能。

それ以外でも↑で何度も「ゲームとしてどうなん?」ってことの突っ込みをしてるけど、別にこれはゲーム好きから見てどうって話ではなく「敵が目的を達成するためにわざわざそんな舞台を用意した」ことと繋がってないといけないワケで。
で、この作品のゲーム設定は果たしてグノーシスの目的達成のために必要なことだったのか?というのはどうしても考えてしまうワケで。
逆を言えばゲームの設定からグノーシスは何を目指してるのかを類推をしてくのが…普通の作品だったらそういう推理を立ててくのが面白いところなのに、この作品にはそういう関連が見られない、脈絡が無い。
「敵の目的を探って・挫く」のが物語の面白さの一因とするなら、これにはそれが無い(一応襲ってくる「敵」は居るけど、主人公達はそれを受動的に撃退するだけ)。
そもそも「ゲームで高成績の者には企業の幹部候補生として優遇」と言われたら、もしそれで就職したら「どんな業務が待ってるか」は想像しないか?
映画スターファイターみたいなことになっても困るじゃん?
キャラクター達がそこに疑問を抱かないのが非常に気持ち悪い。
この説明を受けても尚「ネトゲやったことないからどこがおかしいか分からないや」って言う人向けってことだろうか。

で、そんなゲーム設定のおかしな部分を無視したところで話は非常にツマラナイ。
どいつもこいつも6年前の小学校時代の恋心を引きずってて、中には殺して剥製にして額縁に入れて飾っておけば満足レベルのキチも。
そして最後まで見たところで“オレたたエンド”(オレたちの戦いはこれからだエンド)。
敵の目的すらよく分からないのでそれを挫くにしても何をすれば良いか不明なのでさもありなん。
アサヒの本体はどうなってる?アサヒの力を手に入れてどうするつもり?時間操作できるボス(?)の能力だけでは目的が果たせない?赤い宝石とは?ハルトの特異点とは?
他にもいろいろあった気がするけど言い出したらキリが無い。
普通に考えて、グノーシスだか運営だかに未来予知能力者でも居てアサヒの力を手に入れないと将来世界が大変なことになるってことで、覚醒促すために云々ってことだと思うのだが…だったら「説得すればいいじゃん」ってのはどうしても思ってしまう。

まぁ、その…「アサヒがそう望んだ」ってことにすれば何でも…ホントに何でも説明できてしまうので考えるだけ無駄か。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9
ネタバレ

東アジア親日武装戦線 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

販売不振に喘ぐス●ルの揶揄アニメではないが・・でも同じようにやらかした!?

作品概要
●原作:ライトノベル(小学館ガガガ文庫)

●原作者:田尾典丈

●アニメ制作
制作元請
Lerche(スタジオ雲雀)
{netabare}
【Lerche名義元請代表作品】
ダンガンロンパシリーズ
暗殺教室シリーズ
学校ぐらし!
魔法少女育成計画
キノの旅(2017)
ハクメイとミコチ


監督:仁昌寺義人
【代表作品】
・監督
マジでオタクなイングリッシュ!りぼんちゃんシリーズ
殺せんせーQ!(劇場版、web版)
・監督補佐、助監督
ようこそ実力至上主義の教室へ
天体戦士サンレッド2
暗殺教室シリーズ
・演出参加
瀬戸の花嫁
アマガミSSシリーズ
咲-Saki- 全国編
他多数

シリーズ構成・脚本
吉岡たかを
【シリーズ構成代表作】
エルフェンリート
ゼロの使い魔
セキレイ
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!
四月は君の嘘
WORKING!!(2、3期)
WWW.WORKING!!
魔法少女育成計画
他多数

キャラクターデザイン、総作画監督
山本由美子(総作画監督は永田陽菜と共同)
【代表作品】
・作画監督
ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園
このはな綺譚

キャスト(略)
{/netabare}

レビュー開始
ヌヌ・・こ、これは・・?酷すぎる・・・!
『グラスリップ』や『迷家-マヨイガ-』の再来と言っても過言ではない。
ラルケの黒歴史作品確定だろう。
同じラルケ作品で2018夏期の『あそびあそばせ』が成功しているから相対的にもそうなる。
{netabare}巷では『SAO』や『あの花』に設定やストーリーが似ていると囁かれてもいるが、そんなパクリ云々のレベル以前に、伏線回収放棄の最悪の結末であったという点を強調したい。{/netabare}
つまり、二期がない前提としたら、視聴する価値がないに等しいということ。

さて、冒頭からきついことことを述べたが、本作には作品以上に煮え切らない疑問が制作上にもある。
シリーズ構成、脚本とも名作『エルフェンリート』、『ゼロの使い魔』や『四月は君の嘘』を手がけた大ベテラン吉岡氏であるが、なぜ、こんなことになってしまったのだろうか…?
監督の仁昌寺氏も監督経験こそ少ないものの、古くは『瀬戸の花嫁』から最近の『ゆゆゆ』に至るまで多くの作品に演出参加をしている中堅であり、このような素人丸出しの作品となった原因とも考え難い。

そうなると(1)そもそも原作や、コンテを表現しきれなかった制作クオリティが問題なのか(2)二期または2クール前提だったのか(3)製作委員会の都合としか考えられない。

(1)について
スタジオ雲雀(ラルケ)は個人的に評価している制作会社であるので多少のバイアスは御容赦を。
{netabare}さて、私は原作を読んではいないので作品そのものの評価は出来ないが、最初に記述したように、キャラ設定やストーリー展開をなぞると『あの花』のオマージュ作品であるのは否定できないだろうし、原作出版側がオフィシャルで「あの花オンライン」のタグをつけている時点で確信犯であろう。
また、ゲーム内での死と現実の死とリンクさせている点や、固有スキル(本作では「センス」)の設定は『SAO』を拝借している点も同様。
しかし、個人的な意見だが、異世界モノのように似たような世界観の作品が氾濫するなかで、ストーリーの根幹を異世界設定としたオマージュであっても、例えば、妹モノでもその世界観はテンプレ化された多くの作品が溢れているし、魔法少女とダークファンタジーの組み合わせはもはやテンプレと化している。
つまり、新たな世界観の構築は創作の飽和状態でもあるのは致し方ないとしても、既存テンプレを利用し設定を合体させたとして、面白い作品になるかならないかは制作の調理能力次第であり、駄作となればパクリなり劣化版の誹りは免れないリスクは当然生じ、制作ブランドにも瑕が付きかねない。{/netabare}
本作に限らず、世界観や設定を流用するのであれば、キャラやストーリーのオリジナリティをより強く打ち出す工夫が必要だろう。

多少話しが逸れます。
2016冬期の異世界モノ『このすば』と『灰と幻想のグリムガル』を比較すると分かり易い。
当時、放送前の評判は圧倒的に『灰と幻想のグリムガル』であり、『このすば』はほとんど話題にもなっていなかった。
ところが『このすば』はダークホースとして製作委員会や制作会社の期待を良い意味で裏切るほどの成功を収め、二期が制作された経緯がある。
ズバリ、多くの視聴者が異世界ジャンルでギャグアニメである『このすば』を正統ファンタジーである『灰と幻想のグリムガル』よりも支持したのである。
結果、『灰と幻想のグリムガル』に問題があったわけでもない、いや寧ろ真面目に作り込まれた良作と言える作品だが、アニメ作品では往々にあるであろう商業的には理不尽な結果となっている。
このサイトでのレビュアー様はご承知のとおり『このすば』のクオリティはけっして褒められたものではないが、作画が怪しくてもストーリーが視聴者の感性を擽り共感呼び欠点を補って余りある成功を収めることを可能とならしめた代表的な作品である。

昨今のトレンドから商業的な観点から考えれば、製作を企画する側は「RPG要素+異世界+ラブコメ+アクション+世界線(平行世界)SF設定」は成功の法則とも思えるのだろう。
他作品からの設定やストーリー流用にモラル的な課題はあっても、オマージュでもパクリでも下品でも読者、視聴者の共感や支持が得られ円盤、グッズ、放送ロイヤリティに結びつけば商業的には成功であり、それこそが製作委員会(出資者)の目的である。
そして、制作会社はその期待に応えなければならない責務を負う。
なんたって、30分一話制作で約2千万円前後の経費がかかるのだから綺麗事は言っていられないであろう。

製作委員会が本作のアニメ化を決定したのは上記の成功法則を(理論的に)満たしており、かつ、ラノベのアニメ化実績が多く、作画クオリティも十分に確保できるラルケに依頼したのは順当な判断だ。
実際、ラルケ作品のキャラデザはクオリティが高く、作監修正がしっかりとしているため序盤から最終回までの品質は本作でも確実に確保されているし、美術、エフェクト処理、3DCGも今期の他社制作作品と比較しても高レベルであり、声優の選定や演技にも大きな問題は見当たらない。

{netabare}なお、キャラを高評価としているのは、キャラデザのクオリティが高いことと、CVの演技に共感をした事が大きな要因。
「あさひ」のイメージが「めんま」に似ているとの意見も他所で散見されるが、原作イラストがそうなっているのだから、勝手に変更は出来ないのでは?
そこは割り切って評価をした。
しいていえば劇伴がチャチなことだが、作品に決定的なダメージを与えるような影響はない。{/netabare}

ここの結論として、原作は理論上の成功方程式を満たし、制作技術的な瑕疵もない。
つまり、原作や制作会社にはほとんど罪はないであろう。
寧ろ、内容に大きな瑕疵がある本作でも一定の評価が散見されるのは、ラルケの作画力の賜物ではないないかとも思う。

(2)二期について
冒頭でも触れた今期の同じラルケ作品である『あそびあそばせ』は高評価故にすでに二期制作告知がされている。(ただし本作は漫画原作だが、同一制作会社という意味で俎上)
一般的な傾向としてラノベ原作の作品はよほどの有名作品や自社レーベル京アニ方式を除き二期は一期の実績次第。
つまり、二期前提で制作されている作品は稀少であるし、考え難いのが現実である。
したがって、二期をやるやらないに関わらず、二期に繋げられるような曖昧な最終回となるのがお決まりのパターンだが、本作の場合は何故か二期または2クール前提でもあるかのような伏線の未回収で最終回となった。
{netabare}
その最終回も6連星の昴(スバル)を星団として観測すれば7個に見える、つまり7つ目は「エリシア」だと述べてタイトル「七星」の伏線回収と、「あさひ(旭姫)」のセンスである「未来視」の利用価値を実験していた「グノーシス」メンバーは現実世界で突然逮捕され「グノーシス」の謎に迫ることなく回収。
現実では死んでいる「あさひ」がなぜリユニオンに存在しているのかなど「あさひ」に関する謎や「エリシア」は何者なのといった物語設定の根幹に関する伏線は未回収である。
「あさひ」に関しては世界線が違う第8話の考察を深めれば推理が可能ではあるが、果たして、視聴者に考察を要求するだけのポテンシャルがある作品であるのか疑問だし、大多数の視聴者は「意味不明」でカタをつけるだろう。

なお、第8話は「あさひ」の能力と秘密に迫る重要な伏線回であるが、「未来視」と「平行世界」のようなチートな設定の回収はおそらくリユニオン上での「グノーシス」との決着がついてから「エリシア」の謎とともの伏線回収がされて、現実世界での闘いに移行していく構成ではなかったのだろうか?

他作品でも指摘をしたことがあるが、成功要素をごった煮にしても調理が拙ければ料理の体裁にはならない。

これだけ複雑な設定をして1クールで回収は余程神憑った演出でもしなければまず無理であり、仮にやり遂げたところで視聴者の「共感」はまた別モノである。
本気で1クール完結を考えていたのであれば、尺と素材の選定そのものが無理筋ではなかったのか?
視点を変えれば、本来は分割2クール前提で構成が練られていたのではないかとも推測出来る。

それを裏付けるように、最終回のドタバタ回収は本来(分割)2クールを予定していたところ、なんらかの外因(詳細は次へ)でそれが果たせなくなり、スケジュール上許容される範囲で監督や脚本が急遽予定変更のコンテやシナリオを入れた結果だとすればまだ合点がいく。
実際そうであれば、監督も脚本もベテランであるから可能とした被害軽減の神業であり、評価を改める必要もあるだろう。

ラブコメ軸は第9話で「さつき(咲月)」と「はると(陽翔)」の関係「あさひ」に対する「はると」と「たかのり(貴法)」の対立にも終止符と、順調に収束が図られると同時に「のぞみ(希)」の闇落ち伏線を張る順調な展開であったし、「のぞみ」の闇落ちと「たかのり」との恋愛成就は最終回で回収。
「さつき」は不憫だったが、この点でも、監督、脚本は物語の収束をハッピーエンドでまとめることに力点を置き、他の伏線回収を放棄または曖昧とした「選択と集中」の痕跡が見え隠れする。{/netabare}

結論として、原作ストックの有無に関係なく、最終回のまとめ方を考慮すると二期はないだろうと思うし、内情の事実関係が判然としない以上、現時点での本作の評価は12話でせざるを得ない。

(3)製作委員会の都合
これは何を意味しているか記述をしなくてもお察し頂けるかと。
本作の製作委員であるTBSのPがこともあろうに本作放送中に「未成年者誘拐」で逮捕された。
詳しくはニュースサイトでも閲覧して頂くとして、このPの立場からすると本作に多大な影響を与えていたことは報道からでも推測できる。
{netabare}蛇足だが逮捕されたのは私の地元で…。{/netabare}
弱冠30歳で製作委員会のPを任されているのだから相当のエリート(出身大学からしても…)であろうし、アニメ担当は本人の強い希望で報道からの配置転換とも聞く。
若手のエリートなら自らの作品愛と情熱で、通常よりも制作に深く関与をしていたとも思う。
もし、彼の仕事の熱量が事件によって裏目に出た場合、制作中止の判断が出ても不思議ではない。
本来、彼の逮捕と本作は何も関係はないが、なぜか報道では本作のPであることが大々的に報道されたこともあり、アニメに対し、世間では未だに勘違い偏見が横行していることも考え合わせれば、製作委員会としては厳しい判断をせざるを得ないであろう。

「(2)」で推測したように、分割2クールで作品が構成されていたと仮定し、後半クール中止となった場合、その時点で構成を練り直すか、既存の構成で1クールを終えるか相当議論になるだろう。
時間的な制約がある中での選択と、構成変更の結論を急いだ結果が、あのドタバタ最終回となったとも思う。
構成変更も本作は構成と脚本が吉岡氏の単独だから成し得た奇跡かもしれない。

やはり、本作を評価するにおいてはP逮捕と制作の影響の事実関係を把握しないと戦犯が何処にあるかは判然とはしないが、私の推測では分割2クール予定で後半クール打ち切り、結果構成変更という事態が生じたと思う。
逮捕が9月2日であり、そこから修正作業に入ったとしても、よく放送を落とさなかったと思うくらいの神対応ではなかろうか。


もし、製作の失態を制作会社が尻拭いをしたとなれば、制作に関わった方々の名誉はしっかりと回復をしなければなならない。
したがって、本作の評価は事実関係が明らかになった場合の評価変更を留保します。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 26
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

あの日あった出来事の真実を僕達はまだ知らない。

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
「あの花のメンバーがSAOをやってみましたとさ。めでたしメデタシ」、、、ってアニメですね(苦笑)

まあ、「似ている」ってだけでは、出来るだけ評価は下げないようにしているので。面白けりゃ、なんでも良い派っすけど(笑)

本作は、可もなく不可もなくって感じのストーリーでしたが、なんかこっから面白くなりそうな感じもあるので、とりあえず2期は観たいかな。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まず、アニメの感想を。

本作の設定として、「一人(アサヒ)だけ、ゲームオーバー即死」「自身のゲームオーバーはアサヒと2度と会えなくなる」という設定が、作品に緊張感を与えていたというところは良かったかと。あと、ネトゲ内のバトルは全然面白くないけど、リアルへの侵食とかは、興味深かった。

ただ、「仲間がゲームオーバーで実際に死んだ」というトラウマをもつスバルの面々が、他のプレーヤーを平気でゲームオーバーに追い込んでいたのは違和感があった。普通、「もし、(知らない人だとしても)本当に死んだらどうしよう?」と、怖くなると思うんだけど。

あと、(これは多分だけど)アニメ1期尺の中で、「スバル全員集合」までをやりたいがために、かなり原作を省いている感じがした。8話のあたりとかね。それから(しょうがないけど)、結局アサヒがどうなるかがわあまりに放り投げで。もう少し匂わしても良かった気がする。

ここから雑談。この作品、アニメと関係ない部分、というか設定が面白かった。

まず、ユニオンのシステム。「ゲームのシステムとして死ぬ」ってのは新しいかな。そういうネトゲあったらハードで良いなと。再ログイン不可はやり過ぎとしても、バトルの途中離脱不可にして、死亡ペナルティーは、パラメーター初期化&全アイテム・所持金の廃棄とかならなんとか。スリルはメッチャあるゲームになるな(笑) パラメーター初期化になっても、経験や技術、知識は残るわけで。「ガンガンプレイしてゲームオーバーを繰り返す派」と「コツコツ地味に安全にプレーしてレベル上げていく派」に分かれそう。

ただ、「ログインするにはセンスが必要」「リアルのセンスにキャラの強弱が大きく左右される」ってのは、ゲームとしてクソ過ぎるけど(苦笑)

あと、「人材をネトゲの成績で採用する」ってのも面白い。もしリアルでも、ログイン時間と課金を制限し、ネトゲの世界で活躍した人材を実際に採用するというのは、企業側にとっても面白いかもね。私は、ネトゲをするのも所詮は人間だから、能力は反映されると思うんだよな、コミュ力以外は(笑)

トータル、そこそこのアニメだったなとw
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
ネトゲの世界に飛び込んでみました&主人公最強系。もはや一大ジャンルだな。ただ、「ゲームのシステムとして死ぬ」ってのは、新しいかな。そこをどう生かすのかな? そういうネトゲあったらハードだよな。再ログイン不可はやり過ぎとしても、バトルの途中離脱不可、死亡ペナルティーは、パラメーター初期化&全アイテム・所持金の廃棄とか。スリルはメッチャあるゲームになるな(笑) まあ、そういう展開だよな。おっと、リアルの死か。ちょっと重すぎないか? 上手く扱いきれるか? この展開は、上手くいけば高評価だけど、雑に扱うと☆1にするよ?

なるほど、システムとしては面白いかも。完全無課金、ログイン時間を制限し、ネトゲの世界で活躍した人材を実際に採用するというのは、企業側にとっても面白いかも。ただ、この「センス」ってのは、意味分からんな。まあ、この再会は分かりやすかったけど、最終回でリアル復活でもすんのか?

2話目
主人公には成長要素を、仲間はチートで主人公最強要素を、って感じかな。いや、ゲームオーバーでリアル死を経験したわりに、躊躇なく他のプレイヤーをゲームオーバーさせる(殺す)ってのは、どうだろう? 怖くないのかな(もしリアルでも死んだらどうしようって)? あれで一気に安っぽくなったな。

3話目
ラブコメしてるな~。結局、チート復活か。

4話目
リアルとの重心の置き所がね。アサヒが生きているか分からんのに、タカノリは準備を進めてきた? これ、タカノリがなんらかの事情を知っていなければ、痛恨のミスじゃ?

5話目
バトルになると、主人公チームはチート依存だから、このアニメの魅力が落ちるね。未来予知を圧倒的な火力で打ち破るのは定番だが、見えるなら、先に精霊使いから倒せよと。

6話目
サービス回? チートが更なるチートになるストーリー。

7話目
アサヒ、なんらかの事情で肉体が残っている? 死がブラフか、クローンで培養とか、そういうノリか?

8話目
つまり、アサヒは、ハルトが6年間昏睡するより、自身の死を(無意識だとしても)選んだわけか。アルビダがクライヴなのは良いとして、まだスバルを仲間だと思っていて、じゃあなぜこのタイミングまで正体を明かさなかったのかがわからんな。アニメで全員集合までを描きたいがために、原作省いてます感が凄いな。

9話目
ここでサツキをフルってことは、アサヒのリアル復活が濃厚だな。合気道の達人か? タカノリとサツキがくっつくのは、なんか違う気がするんだよな~。

10話目
なんだそのTシャツ? 闇落ち。あの程度で(笑) リアルへの侵食? 脳波に干渉しているのかな。

11話目
仲間のパラメーター異常くらい、魔法かなんかで調べられないのかな? アイコン出るとか。痴話喧嘩なら、リアルでやれば?

12話目
チートが更にチートになる話。結局、アサヒの謎は謎のままか。2期、少し気になるな。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 26

78.2 15 幼馴染で異世界なアニメランキング15位
無職転生 Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (413)
1764人が棚に入れました
2012年から小説投稿サイト「小説家になろう」で連載が開始されて以来絶大な人気を誇る“なろう系ラノベのパイオニア”『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』。理不尽な孫の手の著による本作は、多くの作品が生み出されている「異世界転生系ラノベ」「なろう系小説」のまさに先駆者的作品であり、幅広いファンを獲得している当ジャンルの代表作。働きもせず他人と関わりもせず、ただ部屋に引きこもってゲームやネットに明け暮れるだけの34歳のニート男が、ある日交通事故に遭い死亡…したと思った次の瞬間、剣と魔法の異世界に生まれたばかりの赤ん坊として転生!少年ルーデウスとして生まれ変わった男が、前世の記憶と後悔を糧に、出会いや試練に直面しながら「今度こそ本気で生きていく」姿と壮大な冒険が描かれる大河ファンタジー。


声優・キャラクター
ルーデウス・グレイラット:内山夕実
前世の男:杉田智和
フィッツ:茅野愛衣
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

【ネフィリム】の【生存戦略】

●一見するとスピンオフみたいな今期?

もちろん主人公は登場しますが、わざわざ「エピソード0」みたいな
スピンオフの展開を噛ませてくるのにはどのような意味があるのでしょうか?

本作のアンチである当方には{netabare}「シルフィ」{/netabare}なる耳長キャラには印象が皆無な状態でありまして
正直このキャラが前期で登場したかどうかも記憶があやふやであったりします。

前期では作画を含めかなりの高評価を得た本作でありますが、{netabare}この耳長キャラを
全面的に押し出したような展開には微妙なものを感じた人も少なくはなく、
恐らくは前期と比べると評価の方もかなり厳しいものとなるような気がいたします。

特に今期は、一般的に見て面白いと言える要素はほぼ無く、どちらかというと
マニア向け作品の傾向が強く、例えば円盤が普通に売れない現代にも拘らず
円盤の売り上げで奮闘してる「鬼舞い」に似たものを感じます。

熱狂的なファンには好評であるようですが、そうではない人からしてみると
高評価のポイントが今一つ見えないわけであります。{/netabare}

個人的意見では9話「白い仮面」こそが本作の本筋に繋がる展開でありまして
もっとそちらの描写に尺を割くべきであると考えるわけですが、{netabare}フィギュアやら
獣人族やら阿修羅男爵?やら、一見すると脇道それ過ぎでどうでもいいような話が
多かったような印象を受けてしまいました。

もちろん、裏設定的に考えれば耳長族のヒロインとの絡みに意味があると
解釈も成り立ち、アホ毛同士は結ばれるというのも鉄板法則と言えるのでありますが、
一般論として言えば、{/netabare}特に今期は第三者にお奨めできるほどの作品ではなかったように思います。

主人公のキャラ設定等には当然意味があるのですが、理解はできても面倒くさいと言いますか
{netabare}「ルー」+「デウス」という主人公の名前由来が【ケルト文化】であるように
ケルト、フェニキア、アングロサクソン、等々混血種族の文化的なバイアス負荷が
かかり過ぎているため車酔いにも似た感覚を覚えてしまいます。{/netabare}

「異世界行ったら本気出す」のタイトル回収のために今期の展開は必要不可欠であったと
考えられるわけですが、そのために各種の設定に「諸刃の剣」が仕込まれてしまうのが
本作の致命的な欠陥であると言えるのかもしれません。

{netabare}主人公は中身がおっさんの変態的なエロ人格者でありますが、
「異世界行ったら子作りに本気を出す」のが本作のテーマである以上
エロくなければ話が成り立たなくなるというわけであります。

結論から言いますと色々な種族と交わり「混血種」を作り出し種族を繁栄させるのが
「彼ら」=【ネフィリムの眷属の生存戦略】であります。

耳長ヒロイン=「シルフィ」の名前の元ネタは「風の妖精シルフ」でありまして
妖精とは【妖魔族】であり、【魔族】ということになります。

魔族の頂点に君臨するのは【魔王=サタン】でありまして、【堕天使ルシファー】であります。

【堕天使】とは人間の女を孕ませる衝動が抑えきれずにこの世に堕天した
【堕落の天使】でありまして、その特性は【エロ】ということになります。

【堕天使】と「人間の女」から生まれたハイブリットを【ネフィリム】と言いますが、
【ネフィリム】の第一世代は【巨人族】であり【鬼族】であるとも言われています。

【鬼族】は【ネフィリムの眷属】でありますので、頭に【角】が生えておりまして
その【角】は【堕天使】の遺伝子に由来するわけであります。

【堕天使】の血が濃い【ネフィリム】はノアの大洪水でほぼ壊滅しまして
現在に生き残った【ネフィリムの眷属】は混血化が進んだ影響もあり、人間化しておりまして
見た目では人間種と区別が不能な状態であったりするようです。

「名家」や「名だたる英雄」こそが【ネフィリムの眷属】のでありまして
例えば【オリンピアの祭典】では【黄金の魂を持つ勇者】を讃えるわけですが
【黄金の魂を持つ勇者】は後の【王家】となり、故に「王侯貴族」は【ネフィリムの眷属】
であるということになります。

「天皇すり替え説」という奇説もありますが、もしも今の天皇に「異能」の類があるとしたら
恐らくは【ネフィリムの眷属】ということになるのでしょう。

もしも「天皇すり替え説」が真だとすると本物の帝は【八咫烏】ということになるでしょう。

通常の人間には魔法の類は使えないのでありますが、【シャーマン】であった【卑弥呼】には
【呪術】などの異能が使えたようでありまして、だからこそ「邪馬台国の女王」に
なれたわけであります。

通常の人間とは違う【ネフィリムの眷属】を表すために頭に「アホ毛」を描くわけですが
その元ネタが「ゲゲゲの【鬼】太郎」の「妖怪アンテナ」であるように
「鬼の魂」を有する【ネフィリムの眷属】には【角】が生えていて然るべきというわけであります。

何度も繰り返される【人狼ブーム】についての詳細は「生首女」の方で書くつもりですが
【獣人族】、「ウェアウルフ」の類の元ネタが何なのかと言えば、神話であり古代宗教
でありまして、【人狼】に限らず亜人種の類は古代宗教の神々である故に
アニメなどでは当たり前のようにごり押しされるわけであります。

「おおかみかくし」という作品がありますが、タイトルが何故「ひらがな」表記
なのかと言えば、ダブルミーニングが仕込まれているからでありまして
「おおかみ」は「狼」であり=「大神」というわけであります。

【獣】の種族である「もののけ姫」の名は「サン」でありますが
「サン」=「sun」は「太陽」であり、従いまして太陽神「天照大神」を暗示しています。

「天照大神」は「あまてらすおおみかみ」ですが
「あまてらす【おおかみ】」とも読んだりもします。

「狼の神」と言えば【アヌビス】であり、【フェンリル】でありまして
【フェンリル】に似たものに【エンリル】というのがいまして
この【エンリル】と【エンキ】兄妹が神社にいる「狛犬」の元ネタであると言われています。

【エンリル】のことを「アッカド語」では「ベール」とも言いまして
「ベール」が転じて【ベル】となり【バアル】となるわけであります。

「狛犬」には「角」が生えていますが、【エンリル】にも「角」が生えており
【フェニキア人】の神=【鬼神バアル】そして【ケルト人】の鬼神も同様であります。

【ケルトの鬼神】その名を【ベル】と言いまして、
「ジングルベル♪ジングルベル♪鈴が成る♪」の【ベル】=「鐘」が教会やお寺に
当たり前のようにあるのは【ベル】が「神の名」を意味するからなのであります。

「12月25日」は何の日でしょうか?
「イエス・キリスト」とは全く関係ありません。
この日のルーツは【ベル】と【バアル】と【ニムロド】の物語に由来しますが
詳細については長くなるため今回は割愛いたします。

要するに【ローマカトリック教会】は謎の宗教儀式を世界に拡散しているのであります。

アホ毛の耳長族エロ女=エリナリーゼ・【ドラゴン】ロード
一見するとどうでもいいキャラのようでありますが、
「異世界行ったら子作りに本気を出す」というのが本作の主題でありますので
このエロ女キャラも伏線的な意味合いが込められているというわけでありまして
本作【8】話でそれとなく描写された決闘=求婚の儀式につながるわけであります。
獣人族の発情期が「収穫祭」と重なるわけですが、そもそも収穫祭というのは
地母神信仰に基づく宗教儀式でありまして、実りをもたらす地母神=【豊穣の女神】に
感謝の意を示す祭典であります。

豊穣の女神には様々な名があり、【イナンナ、フレア、ヴィーナス】などがありますが
これらは【金星の女神】であり、よって【8芒星】=【イナンナスター】で
暗示されるわけであります。

【金星の女神】は「エロエロ」の女神でありまして、なのでそのエロ属性を持つ
エリナリーゼがクローズアップされ、獣人族の求婚儀式に繋がるわけであります。

「イースター」は春に行われる復活祭という祭典ですが、元ネタは
【イシター】=【イシュタル、アシュタルト、イシス】という女神の名が由来でありまして
復活祭というのは大嘘であり、実は古代から伝わる女神信仰の儀式を単に
リメイクしただけだったりします。

「天空の城ラピュタ」の「シータ」もこの女神の名が由来と言われています。

本来の【イースター】では女神に多産を祈願する意味合いがありまして
そういうことで女神信仰を暗示する「収穫祭」と「子作り」が繋がるわけであります。

エリナリーゼ・【ドラゴン】ロードの【ドラゴン】と言えば【竜】でありまして
オルステッドも【竜神】ということで同じキーワードで繋がります。

【龍】も【竜」も同じわけでありまして、【竜】とは年老いた【蛇】が変化したものと言われています。

【蛇】と言えば「アダムとエバ」を誘惑して【禁断の果実】を食べさせた【サタン】でありまして
【光の天使ルシファー】であります。

【明けの明星】のことをラテン語で【ルシフェル】と言いますが
【明けの明星】は【金星】でありますので「エロエロの女神」と【堕天使ルシファー】は
等号で結ばれ、【女神アシュタルト】が【鬼神バアル】の妻であることから
【堕天使】と【鬼神族】が同じ種族であるのが見えてくるのであります。

そしてバーディガーディは阿修羅であり、カーリー、ドゥルガー、
へカントケイル(百手巨人)と一致します。

阿修羅は【鬼族】であり、へカントケイルは【巨人族】でありますので
バーディガーディ=魔王は【ネフィリムの眷属】ということになります。

【エリス】にもアホ毛が生えていまして、故に【ネフィリムの眷属】と言えるわけですが
名前がギリシア神話の不和と争いの女神でありまして、新型567変異株の名前とも一致します。

ギリシア神話の女神と言えばエロいのが当然でありまして、しかも
先代の最高神【クロノス】が【ティターンズ】=【巨神族】であることから
【エリス】なる女神も【ネフィリムの眷属】であることが確定します。

「白い仮面」の転生者が登場するわけですが、「仮面」と言えば【マスカレード】でありまして
貴族文化の【仮面舞踏会】を意味するわけであります。

【マスカレード】の発祥の地は【ヴェネツィア】でありまして、ここを拠点に
活動していたのが【ヴェネツィアの黒い貴族】であります。

「黒い貴族」と言われる理由は肌の色がスレッタ・マーキュリーのように浅黒い感じだった
からでありまして、中東から来た種族であると言われています。

「黒い貴族」は「ユダヤ人」であるという説もあるのですが、商業や金融業に向いているのは
どう考えても【フェニキア人】でありまして、しかも【マスカレード】はかなり
いかがわしい宗教儀式でありますので、ユダヤの思想とは全く接点がないことからしても
黒い貴族の正体が判明するわけであります。

【マスカレード】とは乱交パーティー的なものであるようでして、
その詳しい内容については「ベルセルク」の原作に詳しく描写されています。

ざっくり言えばダークギャザリング的な黒ミサでありまして、
「ベルセルク」ではドラッグを吸引した上で行われていました。

ヴェネツィア発祥の【マスカレード】の秘密について命がけで暴露しようと試みたのが
今は亡き「スタンリー・キューブリック」監督でありまして、その作品が
「アイズ・ワイド・シャット」であります。

そして【マスカレード】と全く同じような仮装するのが
「ハロウィンパーティー」の元ネタとなった【ケルト人】の【サウィン祭】であります。

悪霊からの攻撃を回避するために悪霊と同じ格好をしたのが仮装パーティーのルーツ
であるようですが要するにコスプレの起源も【ドルイド教】の宗教儀式にある
ということになるわけであります。

悪霊は【ケルト人】にとっての神に匹敵するため、これに生贄を捧げるわけですが
「ガリア戦記」に記されていたように彼らは「人間」を供物として捧げる
【人身御供】を行っていたと言われています。

【ドルイド教】の【サウィン祭】は【ハロウィン】に継承され、大変残念な話でありますが
【人身御供】の儀式も現在進行形で続いているわけであります。

元「サタニスト」であり現在は「クリスチャン」へと転じた「ジョン・ラミネス」の証言によれば
【ハロウィン】では人間の子供を生贄に捧げる儀式を行っているということでありまして
熱狂的な信者の信仰心というものがいかに恐ろしいかを物語るわけであります。

奴隷は【人身売買】と繋がりまして、個人的見解では【人身売買】と彼らの宗教儀式も
繋がると予想しています。

本作では【人身売買】と「ダークギャザリング」が繋がる描写はなかったようですが
【呪術文化】ではドラッグを用いた「儀式」を積極的に行っており、最終的に
主人公のEDを回復させたのもなにかしら薬物であることから、「ベルセルク」で
描写されていたドラッグを用いた性的儀式に通じる要素があると見ることができるわけであります。

「ドラッグパーティ」は芸能界にも普及しており広末涼子やキムタク、酒井法子、
ジャニーズなどがその関係者であるとして名が挙がっています。

現在進行形で騒がれているジャニーズの問題は、ある種の【人身売買】案件でありまして
大規模な人身売買マーケットの起源が何処なのかと言えば恐らくは【古代バビロン】でありますが
それが現在の形に整備されたのが【英国東インド会社】設立の時なのでしょう。

ドラッグとは【呪術文化】の宗教儀式には必須のものでありまして
【偶像崇拝】とは【呪術文化】特有の形態であります。

【呪術文化】では【人身御供】が当たり前のように行われるため人命が軽視され
【人身売買】も気軽に実施されるわけであります。

本作だけの話ではありませんが、人身売買案件を当たり前のように描写するのは
【呪術文化】の思想が背景にあるからであると考えられます。{/netabare}

フィクションなんだから表現の自由を尊重すべきだろうという意見もあるかもしれませんが
主人公の倫理観があまりに破綻し過ぎて話になりません。

倫理観が破綻した性犯罪者みたいな主人公に感情移入できるのかと言えば
それは無理というのが結論であります。

銀魂の銀さんの生き様と本作の主人公を比べると同じおっさんでも
ここまで差があるのには愕然とするしかありません。

年取ったおっさんほど清く正しく美しく生きるべきであるというのが個人的意見であります。


●「ルー」+「デウス」が示す【ケルト人】の信仰

正直ぱっと見は意味不明な変態的フィギュア回であります。
わざわざ{netabare}奴隷{/netabare}を購入してまで行おうとする壮大なるフィギュア構想・・・
更にフィギアに関するただならぬ彼らの拘りから今回事件が起こります。

正tお直当方としてはフィギュアマニアの気持ちは理解できませんので、非常に冷めた目でフィギュア回を
見送るつもりでおりましたが、 {netabare}主人公の「例の下着」に対する異様なまでの信仰心を見て
フィギアの意味するところが見えて参りました。

「フィギュア」は【偶像崇拝】のシンボルでありまして
「例の下着」も同じく【偶像崇拝】を示しているというわけであります。

【ケルト人】は【鬼神】を崇め奉るという意味では【フェニキア人】と一致します。

お宝フィギュアを破壊し侮辱した獣人2匹を拘束し顔に「呪文」の類を書き記します。
「偶像」を侮辱した2匹を断罪する【生贄の儀式】を実施したわけであります。

【生贄の儀式】では「家畜(ゴイム)」が供物として捧げられます。
半人半獣の獣人族ですので【人身御供】の意味合いが秘められているとも考えられます。

主人公は拘束した獣人に対して体を触るというエロ行為に及びますが、
このエロ行為も【偶像崇拝】の儀式を示しているのだと解釈できます。

「刺青」、【偶像崇拝】、【生贄の儀式】や「性的な儀式」
これらはすべて【呪術文化】と密接な関係があり
【ケルト人】や【フェニキア人】に繋がります。

獣人族に辱めを与える儀式を【フリーメイソン】を暗示する「魔法大学」内で
敢えて行うことに特別な意味があったという話であります。

【フェニキア人】がもたらした「黒魔術【カバラ】」と【ケルト人】の【ドルイド教】が
融合され混血の種族が誕生した真実を暗示しているように思えて仕方がありません。

【アシュケナユダヤ人】が褐色の肌ではなく白人種であるのが世界最大のミステリーでありますが
【ケルト人】と融合したと考えれば合点のいく話であります。

「ユダヤ人」とは人種に関係なく「ユダヤ教」を信じている信徒のことでありますが
「バビロン捕囚」以降の「ユダヤ教」は、パリサイ派のラビ(司祭)によって取り込まれた
【バビロニアタルムード】の影響を受け異質なものに変えられてしまいます。

「魔法大学」の元ネタである【フリーメイソン】で研究されていた【黒魔術】のことを
「ユダヤ神秘思想」【カバラ】というのもパリサイ派による宗教改変が関係している
というように推測できます。

「ユダヤ人」という人種が確実に存在していたのは【ソロモン王】以前のことであり
それ以降に発生した「ディアスポラ(=離散)」以降は「ユダヤ教」や「ユダヤ人」という概念は
曖昧になり、今ではどういうわけか180度違う意味合いのものとなったようであります。

【バビロニアタルムード】を信仰するものが「ユダヤ人」であるなら、【フェニキア人】や
【ケルト人】も「ユダヤ人」ということになり、「ルー」+「デウス」という名の
【偶像崇拝】信者も「ユダヤ人」ということになります。

日本のアニメの主人公やヒロインが白人であるパターンが多いのも、
【アシュケナユダヤ人】=【アシュケナジー】が世界の勝ち組であることを
暗示しているからなのかもしれません。

混血種を続々と生み出し彼らの子孫を繁栄させることが彼らの【生存戦略】でありまして
そして「グレートファミリー」による世界支配の構想が実現するわけであります。

【ケルト】の神の名を持つ主人公は魔法大学で【カバラ】の真理を会得し
恐らく「グレートファミリー」の眷属になるのでしょう。

「エリートになりたきゃ楽しちゃだめだよ心臓どくどくマヤマヤポン」であります。{/netabare}


●やはり本作は今期人気アニメの筆頭格か?

例えアンチの糞レビューでもそれなりの方々に読んでもらえることは有難いことでありまして
ただ作品を貶すだけではなく、わざわざ読んでくれる人に伝わるものを書くべしと
思うに至るわけであります。

「魔法大学」なるものが登場しますが、もちろん元ネタは「ハリーポッター」でもお馴染みの
「魔法学校」の類でありまして、【フリーメイソン】であります。

現在の【フリーメイソン】はただの社交クラブ化しておりまして、由緒正しき「古代メイソン」とは
まるで違うものになってしまいましたが、本来の「メイソン」は【黒魔術】研究機関でありました。

{netabare}「古代メイソン」で研究していた【黒魔術】のことを(「ユダヤ神秘思想」)【カバラ】と言いますが
「ユダヤ教」を信じてる「ユダヤ人」が【黒魔術】に精通している?という発想はそもそも
ズレておりまして、矛盾しているのでございます。

「ユダヤ人」と言えば「創造主ヤハウェ」に選ばれた「選民」でありまして
創造主との契約により選民性と創造主による特別な庇護を賜ったのであります。

父なる「創造主」は、生み出した子どもたち=「ユダヤ人」に対して律法=戒律を介して
「やるべきではないこと」を教えるわけであります。

純血の種族ユダヤ人が最もやるべきでないことと言えば、「異教徒」に関わり
「異教徒」の思想や文化に染まることでありまして、【偶像崇拝】とはまさに
創造主が最も忌み嫌うユダヤ人の最大タブーでありました。

【黒魔術】とは【呪術】とほぼ同じ種類のものでありまして、【呪術文化】で有名なのは
【古代エジプト】や【古代バビロン】でありますが、これらの【呪術文明】がユダヤ人に悪影響を
及ぼすということで、創造主はユダヤ人保護の名目で【呪術文化】の国々に災いをもたらし
容赦なく次々にこれをぶっ壊すのでありました。

創造主はユダヤ人に安住の地として「カナン」を与えるのですが、そこに住んでいた
先住民=【カナーン人】については聖絶=殲滅してよしとユダヤ人に指示するのであります。

捕虜としたり奴隷として生かす選択肢など全くなく皆殺しの一択なのは、子どもたちに
与える悪影響の芽を完全に摘んでしまおうという創造主の親心の現れでありました。

【カナーン人】は【アモリ人】と同じ血族であり、【呪術文化バビロン】の眷属であります。

【カナーン人】は【モレク神】を信仰しており、
【モレク神】を崇め奉る【偶像崇拝】の儀式にご執心でありました。

【鬼神】をかたどる【モレクの偶像】の下腹の当たりには炉が備え付けられておりまして
そこで火を焚くことができるわけであります。

【モレクの儀式】の際には「ドラム」をガンガン叩いて盛り上げて火を焚いて、そうして
【モレクの像】の火の中に子供を生きたまま投げ入れて【モレク神】に供物を捧げるわけであります。

かなり残酷な【生贄の儀式】でありますが、【等価交換の原則】により「※願い事」が
何でも叶うと言われるこの【偶像崇拝】の儀式に自分の子どもたち=ユダヤ人が嵌ることを
嫌う創造主は【カナーン人】に対して容赦することはなかったのであります。

【古代エジプト文明】は「ユダヤの預言者モーセ」を支援するために発動した
創造主の災いにより衰退し、そして滅び去りました。

【バビロンの王国】も(自分の子どもたちのために)それを望んだ創造主の預言通りに崩壊しました。

選ばれた民=ユダヤ人に対抗する勢力=【バビロン】の血族
最後に残ったのは【フェニキア人】であります。

「ノアの大洪水」、「ソドム」と「ゴモラ」、「バベルの塔」の計画も
勝つのは常にユダヤ人でありましたが、【フェニキア人】の「生存戦略」が功を奏し
「ユダヤ人の選民性」を覆すことに成功するわけであります。

ユダヤ人には創造主の鉄壁なる庇護があるため、まともにやり合っても勝てる見込みがないと
考えた【フェニキア人】は、ユダヤ最強と謳われる【ソロモン王】を懐柔する計略を企て
そしてユダヤ人を異教徒文化に染め上げて【堕落】させることに成功したのでありました。

「イスラエルの国旗」にも記される【✡】=【六芒星】は「ダビデの星」とも
【ソロモンの星】とも言われます。

【✡】を神として崇めたり、神聖視することは【偶像崇拝】と同じ意味があり
「ユダヤ人のタブー」であるはずなのですが、【✡】のことをどういうわけか
【ソロモンの星】と呼ぶのであります。

【ソロモン王】は預言の警告を無視して、【フェニキア】のティルス王である【ヒラム】と関わり
【666】タラントの報酬を得たと言われています。

【6】つの頂点、【6つ】の三角形、内部に【6】角形で構成される
【✡】は【666】を表していると言われます。

ユダヤの【ソロモン王】が【666】=【獣の刻印】を受けたことにより
ユダヤ人の「選民性」は失われます。

【フェニキア人】と交流を持ち異教徒の文化に毒された【ソロモン王】は拝金主義者となり
異教徒の宗教の影響が鮮明に表れた【ソロモン神殿】を建設するのであります。

そしてこの【ソロモン神殿】建設に関わる重要人物が、
【フェニキア人】のカリスマ石工職人の【ヒラム・アビフ】であります。

【ヒラム・アビフ】には高度な建築学の知識があっただけでなく神秘主義的な秘術に精通しており
恐らくそれが【錬金術】と呼ばれるものであります。

石工職人と言えば【バベルの塔】や【ピラミッド】を建設したのも彼らの仕事であると
言われていまして、数学や幾何学やなどに精通していただけでなく、
どうやら【錬金術】の知識もあったようであります。

【錬金術】とはほぼ魔法と同じようなものでありますので、
【黒魔術】であるとも解釈できるわけであります。

【ソロモン神殿】には【ボアズ】と【ヤキン】の柱がありまして、これと同じものが
現在の【フリーメイソン】のロッジにもシンボルとして設置されております。

【古代メイソン】で研究されていた【黒魔術】のことを「ユダヤ神秘思想【カバラ】」
と言うのですが、【ソロモン王】の堕落と【ソロモン神殿】の建設の逸話は
ユダヤ人的には災いをもたらす駄目駄目なNG行為の事例ということになります。

更に言えば黒魔術の【カバラ】にしても【フリーメイソン】にしても、そのルーツは
ユダヤ人ではなく敵対していた【フェニキア人】にあったと考えるのが妥当でしょう

「魔法大学」の元ネタは【フリーメイソン】であり黒魔術=【カバラ】であるのですが
そもそも【カバラ】と「ユダヤの思想」には明確な関係性などあるはずもなく
【黒魔術】や【呪術】なら【バビロン】の種族に繋がると見るのが自然と言えます。

【黒魔術】の元ネタとして一つに【カバラ】というものがありますが、
もう一つは【ケルト人】の宗教である【ドルイド教】の神官=ドルイドの秘術であります。

【錬金術】と言えば【古代メイソン】の石工職人との関係性が強いと言えますが
一般的な「魔法」と言うなら【ドルイド】の呪術の類というように区分できるのかもしれません。

純血の人間には魔法は使えません。

魔法が使える種族がもしいるとしたら?それはそもそも純粋な人間でない何かの混血か?
特別な【禁断の秘術】をどこかで得たということになるでしょう。

【呪術文化のシャーマン】はドラッグを服用してトランス状態になり
神々や悪霊の類と【チャネリング】します。

所謂「神降ろしの儀式」でありまして、例えば【鬼神バアル】などから啓示を受け
特別な「知恵」を賜るわけであります。

人類に【禁断の知識】を与えたのは【鬼神】であり、【ネフィリム】であり、
【堕天使】であるわけであります。

【呪術文化】に毒されたものたちは【堕天使】の種族であり【ネフィリム】の眷属であります。

「知恵」を得て「目」が開け「明るく」なることを【啓蒙】と言うわけですが、それは
【プロビデンスの目】を得たということでありまして、「光の祝福を受けた」
ということを意味します。

【イルミナティ】とは「光の祝福を受けた」者でありまして、教科書に載ってる
【啓蒙思想家】とは【イルミナティ】のことでありまして、
「フランス革命」を引き起こしたのも【イルミナティ】であります。

「光をもたらすもの」は「エデン」にいた「蛇」でありまして、
アダムとエバに【禁断の果実】を食べさせた【光の天使ルシファー】であります。

【ルシファー】は【堕天使】であり、【デーモン族】の悪魔であるので
頭に【角】が生えているわけであります。 {/netabare}

【堕天使】は人間の女に欲情し女を孕ませるため地上に降りたということで
その性質はエロで満ちております。

本作の主人公並びにエロエルフの女が「アホ毛」ホルダーであるのは
【堕天使】の血族=【ネフィリム】であることを示しています。

「アホ毛」は【鬼の角】を表し、その種族の血統を示すのであります。

「アホ毛」ホルダーは特別な知恵や能力を持っている一方で、【堕天使】のエロエロの特性も
継承しているという表現でありまして、「アホ毛」ホルダーの性格はエロでも
あったりするということであります。



「無職転生」には残念ながら悪い印象しかありません。

今期の0~2話くらいまでは主人公が大人しくしていたのでまだマシだったのですが
やはりこの作品特有の脂っこい感じのエロネタ、エロ表現が炸裂しまして
それを見るとゲンナリするわけであります。

嫌なら見なければいいというのは正論でありますが、{netabare} 何故この作品がここまで評価されているのか
気になり、分析してみたいということで視聴継続しているわけであります。

結論から言えば、前期にしても今期にしても大して面白くもなく、主人公のキャラ設定にクセが
ありすぎて、感情移入することができず、このやり過ぎ設定には多くの疑問が残ります。{/netabare}

「Re:ゼロから始める異世界生活」と本作を比べてみれば一目瞭然でありまして
人気もあり実力もありキャラ設定も機能している「Re:ゼロ」に対して本作は
{netabare}あらゆる面で劣っているわけであります。{/netabare}

前期の作画が良かったと意見については理解はできますが、物語のレベルは
せいぜい「3」がいいところで、{netabare}そこにマニアックなフィギアネタとか下ネタ
エロネタなどなどの要素を減点したら、最悪「1」にもなり得ると個人的には考えております。

一番ひどいのは主人公のキャラ設定でありまして、エロゲーマニア程度なら許容できますが
猥褻性犯罪行為を犯す主人公というのはかなり厳しく、例え原作がそうだったとして
アニメ化するなら自主規制した方が良かったのではないかと思えて仕方ありません。

成長物語を描こうとしているのはなんとなく理解できますが、その点についても
「Re:ゼロ」比べると全く描けていないと言わざるを得ません。{/netabare}

「ルーデウス」という名は「ルー」+「デウス」という形で構成されています。
「デウス」は「神」を意味します。
「ルー」は【ケルト神話】の「太陽神」=「光の神」であります。

主人公が【ケルト人】の神の名を持つことが重要なポイントでありまして
このことが極端なキャラ設定の秘密に関係するとも考えられます。

{netabare}【ケルト人】と言えば【ドルイド教】という宗教でありますが、今ではいつの間にか
日本でも祝われている【ハロウィン】は【ドルイド教】由来の宗教行事であります。

11月1日の【サウィン祭】の前夜祭に当たるのが【ハロウィン】であります。

【ケルト人】は【フェニキア人】とよく似たところがあり、宗教儀式として
【人身御供】を行います。

所謂【生贄の儀式】でありまして、【ウィッカーマン】という木でできた巨大な人型の檻に
人間を閉じ込め火を放ち焼いて供物を捧げるわけであります。

「ベルセルク」では黒ミサ的な儀式の描写が詳しく示されていますが、どうやら
【ケルト人】や他の種族の実際にあった儀式を参考にしているようでありまして
非常にリアリティがあったわけであります。

【人身御供】に最も好ましいのは「子供」でありまして、そもそも「子供」には
「供物」の意味合いがあったと言われています。

「祇園祭」でも子供を生贄に捧げる【人身御供】が行われていたとのことであります。

【フェニキア人】か【ケルト人】か他の民族かは定かではありませんが、子供を
性的凌辱する儀式の類があるようでありまして、「ベルセルク」で性的な儀式の
描写があったのと関係してくるのであろうと考えられるわけであります。

児童人身売買を暴く大ヒット映画「サウンド・オブ・フリーダム」は現実世界のタブーに
触れていまして、【グローバルエリート】たちが「ペドフェリア」であり人身売買に
深く関わっているというネットの噂話を補完する内容が描かれています。

「ペドフェリア」とは「小児性愛」と訳されますが、「ロリコン」よりも
変態性癖が強いニュアンスが含まれる言葉であります。

因みに当方が「鬼舞い」アンチな理由は「ペドフェリア」と関係する
【ジェフリーエプスタイン事件】を知ったからでありまして、ジャニーズの件も含め
現実世界の酷い有様を目の当たりにしたことにより、ロリコン変態は誉め言葉であるという
冗談めいたご意見には全く以て理解不能という立ち位置なったというのがあります。

【ケルト】の神の名を持つ主人公が「アホ毛」ホルダーであり、猥褻性犯罪を行う
「ペドフェリア」であるのが設定であるとするならば、そこから導かれる結論はやはり
【グノーシス主義】的な宗教思想というのものが作品の背景にあるということなのでありましょう。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

キャプテンE.D.

世の中、たいていのことには『良い点』と『悪い点』が混在いたします。
禍福は糾える縄の如し、とはよく言ったもの。
EDのもつ最大の良点は『腹上死する危険性がなくなる』ところかと。

死というものは万人に等しく訪れますが、
その価値は、ほんとそれぞれ。
欧米では『友のための死が最も尊い』とか言われます。

  腹上死というのはたぶん、
  その対極に位置する存在ではあるまいかと。

もちろん『性欲はオレの友だ』と言い張ることもできるにはできます。
キャプツバ的に『リビドーはトモダチだよ』と爽やかに言うこともできます。
ほんとできるっちゃできるんですが、
それはあくまでも『言論の自由』というケンポ-上の話であり、
うんうんそうだね、と言ってくれるヒトは、
早くその話題を終わらせたいから相づち打ってることをお忘れなく。

  実際の話、そういう大往生をしてしまうと、
  残されたご遺族の心境もけっこうフクザツでありましょうし、
  弔辞の書き方にも困ってしまいます。
  さらに、お葬式の雰囲気も微妙なものになってしまいかねませんので、
  オトコがなるべく避けたい往生の仕方の一つと言えるでしょう。

  その心配がゼロになる、というのですから、
  EDというのもなかなか捨てたものではないのかも知れません。
  (自分がなるのはゼッタイごめんですが)


さて、本作『無職転生Ⅱ』第一ク-ルは、
エリスに去られて自己憐憫をこじらせたルーデウスがEDになり、
魔法大学でシルフィと再会してそれを克服するまでを描いたおハナシです。
完全に前作『無職転生』の続きなので、
まだ見ておられない方はまるっとおいてけぼりですね。

今ク-ルはこれまでの血わき肉踊る異世界冒険譚とは趣を異にし、
どちらかと言うとせせこましい、
ぶっちゃけ半日常系みたいな話がちくちく紡がれていきます。

とは言っても、話のすすめ方がザツ、ということはありません。

0話まるっと使ってシルフィが魔法大学に入った経緯を説明してから、
1~4話がいわゆる『泥沼編』。
大切な放送期間まるまる一か月をかけて、
ルディ(ルーデウス)の見事な自己憐憫っぷりからのED発覚、
そして魔法大学入学までを描きます。

  これを『しっかりと経緯や心情を描いている』と評価するか、
  あるいは『展開が遅くてまだるっこしい』と考えるかは人それぞれ。
  きちんと物語を描きたいカントクの意図はわかりますが、
  昨今はやりの『なぜもへったくれもない』展開になじんだ方々は、
  早よシルフィだせやゴラァ、と思うかも知れません。

  まあ実際、
  そんなに面白い・引き込まれるエピソードでもないし、
  鬱モードに入ったルディがうっとうしいし、
  プロットヒロインのサラがええとこなしでかわいそうなので、
  半分の尺でもよかったかな、とは思うところ。

そして5話からがラノア魔法大学編。

基本的に『魔法学校』という舞台設定は、
おなかいっぱいというか、創造力のないラノベ作家が選ぶド定番であります。
あまりにも亜種が多すぎてよくわかんないほどなんですが、
本作は草分け的存在なので、
発表当時はまだ鮮度が残っていたかも知れませぬ。

ただし、ルディが魔法大学に入学した目的が
向学心のためとか祖国のためとか憧れの師匠に追いつきたいためとか、
そういう内面的かつふわっとしたものではなく、
  EDの治療法を探すため
という『はっきりしていて切実』なものなので、サベツ化は充分かと。
てか、ぶっ飛んでいて好きかもです。

で、ここからはおハナシの趣がガラリと変わり、
けっこう既視感の強い、下ネタおおめの異世界学園ラブコメふうとなります。
旧キャラに加えて新キャラもけっこう出てきます。
{netabare}
  ロキシーがパンツしか登場しないため、
  萌えという絶対領域はシルフィがほとんど一人でカバ-いたしております。
  ドワーフっ子のジュリエットもかわいいっちゃかわいいのですが、
  萌えとしては、上級者向けではあるまいかと。
  ケモナ-さん向けにもふたりご用意しておりますが、扱いがリョナ。

  ナナホシという、
  今後の物語展開でキーパ-ソンになりそうな娘も再登場しますが、
  今ク-ルで何かが大きく動くわけではありません。

  ヒトガミとルディの前世姿の登場も、泥沼編の一回こっきり。
  ルディがこまめに肉体を鍛え、
  ふつうのファンタジーヒ-ロ-っぽく、かっこよくなっていきます。

  つまるところ、
  小さなプロットがけっこうあるものの、何をやっても物語の主たる関心が、
    シルフィがいつ身バレするのか
    ルディがどんなふうにEDを克服するのか
  の二点に帰結してしまうという、
  わりとミもフタもない展開のク-ルだったりするわけです。{/netabare}


それじゃつまんないんですかと問われると、
決してそんなことはなく、
熱狂するような感じじゃありませんが、ふつうに楽しく見られます。

個々のキャラの心情もしっかりと繊細に描かれていますし、
『萌え』『笑い』『シリアス』『業』『バトル』
みたいなものがきちんと、しかもほどよく配合されておりまして、
  ヨ-グルトがけグラノーラ、オレンジジュースつき
みたいな、バランスの良い朝食的仕上がりなのではあるまいかと。

  ただし『ED』というクセの強いシードが含まれているため、
  とりわけ女性の視聴者さんにおかれましては、
    えっと……笑ったらいいんですか?
    それとも同情した方がいいのかしら?
  などと、咀嚼に困惑される場合もあろうかと存じまず。

  どうぞ笑ってやってくださいまし。
  そもそもルディの未熟な自己憐憫が原因ですから自業自得ですし、
  同情なんかされたらそれこそいたたまれませんから。


拙的な本作のおススメ度は、
前期を視聴済みという前提でAランクです。
(てか、第二ク-ルから見はじめる人ってあんまいないよね)

前期みたく、
エンタメ性を存分に発揮しながらも『人間の業』に深くえぐり込む、
というキレッキレ感はあまりありません。
もちろん、ヒトガミやナナホシとの会話などで片鱗は見せるのですが、
通して視聴すると、
やっぱ下ネタおおめの異世界学園ラブコメみたいな印象かと。

  なんでそうなるのかとと言うと、
  物語全体の印象というかインパクトを、
  シルフィ(茅野さん)が全部もってっちゃってるんですよね。
  ひさびさの茅野さん無双でありまする。
   {netabare}
  とりわけラスト二話、
  シルフィの身バレとED完治が同時ではなく別プロットになり、
  茅野さんがそれぞれのプロットで披露したお芝居、
  ゴジョ-先生もまっつぁおの領域展開が、インパクトやばいレベルです。
  
  ふつうのアニメだったら、
  身バレでソッコ-完治、愛はEDを救う、みたくなると思うんですよね。
  だけど本作では、
  『それはそれ、EDはED』
  ということで仕切り直し。キビしいです。

  え~~、やっぱあっちとそっちって違うもんなんですか?
  とか女性の方から聞かれても、なったことないからわかりませぬ。

    ほんとわかんないんですが、
    何となくわかるような気がするかも、
    というのがこっち側の大半の意見なんじゃないかしら。

  でまあ結局、ふたりでクスリ飲んでキメ〇ク、という
  かなり身もフタもない解決方法に至っちゃうわけでありまして、
  まさにディ-プインパクト。ぜひもなし。{/netabare}


作画は、相変わらずの高水準ですね。

ただ、前期に比べると粗くなったという声もあり、
そう言われると確かに、
ロングやモブの描き方がザツだとか仕上げがちょっとアレかなあとか、
前期になかった「ん?」は感じますが、
それでも他社との比較論で言うならけっこうなお点前ではあるまいかと。

  今ク-ルから監督が、
  前期まで副監督を務めていた平野宏樹さんに変わっております。
  また、成長したキャラを描くにあたり、
  キャラデの担当者も前期とは違う方になっており、
  そのへんの影響は、やっぱあるでしょうね。


役者さんは、キャラ替えもなく、全員ハイレベルです。

特にルディ役の内山夕実さん。
前期からルディの年齢が変わって肉体的に成長していますし、
おまけにEDという女性には理解がムズカシイ役どころなんですが、
うまく咀嚼して『青年ルディ』を創り上げています。

その他、今期からは新キャラで
上田麗奈さん(アリエル役)や若山詩音さん(ナナホシ役)など、
旬の実力派役者さんも参加していて百花繚乱。
プロットヒロインのサラを演じた白石晴香さんも、
けっこうアシリパ入ってたけれど頑張っておられました。

ただ、そんな中においても、
インパクトという観点においては、
すでに述べたように茅野愛衣さん(シルフィ役)が無双状態かと。

茅野さんって、
最近はご自身のyoutubeでお酒ばっか飲んでるイメ-ジなんですが、
もともと卓越した演技力をお持ちの方なんですよね。

  彼女のお芝居で拙が「マジすげえ」と思わされるのは、
  セリフの『硬度』と『温度』の使いわけです。
  これはもう、天性のものと呼んでいいんじゃないかしら。
   {netabare}
  本作でも物語冒頭、アスラ王国に飛ばされてきてすぐのときは、
  ガチガチに緊張した、バリカタの声ですね。
  それから『無言のフィッツ』として新生活になじんでくると、
  緊張がややほぐれて声の硬度が一段階さがります。
  (それでも初対面の相手と話すときは硬度かために)

  そして、フィッツとしてルディと会話している時には、
  リラックスできるのか、
  まったく同じ話し方なのに声のトーンはやわらかくおだやかに。

  こうした同じ話し方での『声の硬度』の使いわけ、
  『バリカタ』『かため』『ふつう』が自然にできてるんですよね。
  あの『氷菓』伊原摩耶花役でも披露してましたが、
  なかなかマネできない、ものすごい技術だと拙は思います。
  (たぶん、鳴らす場所や緊張させる筋肉を微妙に変えてるんでしょうね)

  で、それに加えて『声温度』の上げ下げができるんです、この方は。

  ナナホシとの会話などでは、声温度かなり低め。
  ルディとの会話でも、
  感情の起伏に伴って面白いぐらい上がったり下がったりいたします。

  そして、今ク-ルで最大の見せ場は、やっぱ最終話。
  ド-ピングの前後で声温度爆上り。
  その温度のまま究極の最終奥義、オトコ殺しの頂上セリフが炸裂します。

    どうぞお召し上がりください。

  これはあかん。
  わりと身持ちのかたい僕ではありますが、耳元でこれは殺られる。
  まさにアルテマウェポン。奥さんほんとごめんなさい。

  というか、マジなハナシ茅野さんって、
  『声バリカタ冷え冷えで』とか『声やわ激アツで』とか、
  どんなオーダ-にも応えられるすごい役者さんだと思う次第であります。
{/netabare}

音楽は、
劇伴は前期と同じく藤澤慶昌さん。
古楽器を駆使した安定した音作りで、世界観もドンピです。

OP/EDは、
前期は大原ゆいこさんが全部やってたんですが、
今ク-ルのOPはLONGMANさんが担当。
わりといいんじゃないかしら、世界観にもハマってますし。

あと、最終話のEDは大原さんの曲を茅野さんが歌唱しております。
ただし、セリフにかぶせてBGM的に使っちゃったので、
印象としてはかなり薄めかと。
(拙は初見のとき気がつきませんでした。お恥ずかしい)



いずれにいたしましても、
見て損をするようなアニメでは決してありません。
他の『なろう系』を見るぐらいならぜひこっちを、という感じかと。

ただ、前期については、
 『異世界転生もののハイエンドモデル』
と評価させていただいたのですが、
今ク-ルについては、さすがにそこまで言えませぬ。

既に述べたことだけど本作品の通奏的なテ-マは
  『人間の業と再生』
みたいなモノだと拙は愚考しているわけです。

そこんところ今ク-ルは、かなり薄味になっちゃってるんですよね。

そして『テ-マ』ではなく『ギミック』の一つである、
ルディのEDが前に出すぎちゃったことで、
なにがしたいのかイマイチわかりづらいク-ルになっちゃったなあ、と。
{netabare}

  もちろん、ルディがEDになったのって、
  エリスの真意をはかりきれないルディの『未熟さ』と、
  それがゆえの自己憐憫をこじらせちゃったのが原因であります。

  前世で死んだのが34歳だから通算年齢ほぼ50歳、
  ええ歳こいたおっさんがそんなんでええんか、自業自得やんかジブン、
  という意味では『業のなせるワザ』と言えなくもありません。

  ただ、その乗り越え方が、
  なんか頑張ってジブンの弱さを克服した、みたくリッパなものではなく、
    クスリでキメたらうまくいったぜキャホホイ
  という、リアルではあるけれどドラマ性のかけらもないものでして、
  え……あ……よかったね、としか言いようがありませぬ。

  人間の未熟さとか腐った性根というものはカンタンに治んないですよ、
  という背骨の部分は前期から一貫しているのですが、
  だからといってこの展開で、
    何かカンド-したり学んだりしろ、
  なんていうのは、さすがにムリ筋に過ぎるかと。{/netabare}


とはいえ、ルディくんの冒険譚は、まだまだ道半ば。
見てくれがいっぱしの青年になったとしても、
いきなり中身までリッパになられては、お話が回せません。

第二ク-ルは来年四月からとの由、
  とりあえず性的に充足したルディくんにどんな冒険が待っているのか、
  おパンツ以外のロキシーの姿は拝めるのか、
  ヒトガミやフィットア領転移事件の謎は明かされるのか、
  いいかげん下ネタを卒業してドラマにシフトしてくれるのか、
いろいろと興味の尽きないところであります。

今ク-ルはちょっとまあアレな感じでナニな出来ばえでしたが、
それでも面白いっちゃ面白いし、
物語自体はよく練られていてすごく興味深いものなので、
次ク-ルを楽しみに待ちたいと思います。

  あと、レビュータイトルがアレなので、
  某所からクレームが入り、
  BANされたらごめんしておくんなまし。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 31

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

失意のルーデウス…

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期は視聴済です。
そう言えば原作は完結しているんですよね。
メッチャ原作の気になる作品ですが、時間が無くて手に取ることが出来ないのが分かり切っています。

時間を捻出するには…
もう宝くじを買って一攫千金を狙うか、仕事を定年退職した年金生活の老後の2択しか頭に浮かびません。
しかし、私たちが老後になった時って、年金ってどれだけ貰えるんでしょうね…^^;
その前に何歳まで働かなければならないのか、さっぱり見当が付きません。

さて、そんなお先真っ暗な状況はルーデウスも一緒…
ルディに課せられた精神的苦痛が、肉体にまで影響を及ぼすようになってきました。
きっとこの辛さは体現した人にしか分からないと思います。

ルディはこの経験を経て、これまで以上に人に優しくなるのではないでしょうか。
そうあって欲しいと期待しています。


「俺は、この異世界で本気だす!」
34歳・童貞・無職の引きこもりニート男。
両親の葬儀の日に家を追い出された瞬間、トラックに轢かれ命を落としてしまう。

目覚めると、なんと剣と魔法の異世界で赤ん坊に生まれ変わっていた!
ゴミクズのように生きてきた男は、少年・ルーデウスとして異世界で本気をだして生きていく事を誓うー!

ルーデウスを待ち受けるのは、ロリっ子魔術師、エルフ耳のボクっ子幼馴染、凶暴ツンデレお嬢様、
そのほかの様々な人間との出会い。そして過酷な冒険と戦い。

新しい人生が動き出す!
「人生やり直し」ファンタジー、開幕!


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

公式サイトのINTRODUCTIONやSTORYを見ても殆ど物語の内容に触れられていません。
これは切り売りせずとも視聴者を納得・満足させられるクオリティであることを作り手の皆さんが自負している何よりの証だと思います。

こういう潔さって個人的には嫌いじゃありません。
寧ろこの作品「らしさ」を感じる気がします。

TVアニメ第1期ではロキシー師匠とエリスにスポットが当てられて物語が展開してきましたが、今回はまさにシルフィ回でしたね。

これまでルディは過酷な旅路を強いられてきました。
エリスに対する心情の変化も、あまりにも過酷過ぎた帰途の日々であったことも拍車をかけていると思います。

誰もが等しく刻まれる時間を生きてきたシルフィも、やっぱり大変だったと思います。
シルフィは元々引っ込み思案な性格なんです。
それが強制的に独りぼっちで生きていかなければならない選択を突き付けられたんです。
心を許せる人が居ないって、物凄く寂しいと思うんです。
でも、シルフィは見事その壁を乗り越えました。

そんな頑張り屋さんなシルフィも大好物ではあるのですが、個人的にはルディと接点を持った以降のシルフィの方が大好きです。
故あって身分を明かす事は出来ませんでしたが、サングラスの色味を通して時折覗くシルフィの瞳が兎にも角にもヤバい…

見た目だけでもシルフィは十分可愛いのに、演者がかやのんってどれだけ…
もう言葉になりません。
かやのんがシルフィの魅力を限界まで引き出してくれたからでしょう。
終盤は何度も萌え死にそうになりましたよ。
特に「なに…ルディ?」の台詞には電撃が流れました。
流石かやのん…
最高のシルフィを見せて頂きありがとうございます!

これから物語がどの様に動いていくかが楽しみで仕方ありません。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、LONGMANさんによる「spiral」
エンディングテーマは、大原ゆい子さんによる「ムスビメ」

1クール全13話の物語でした。
今、視聴順序がメチャクチャなのでBEST10が何時作れるかは自分でも分かりませんが、間違いなくBEST10のトップクラスに入る内容だったと思っています。
第2クールは2024年の4月から放送される予定です。
あと半年…きっとあっという間だと思います。
第2クール、メッチャ期待しています!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 22

59.9 16 幼馴染で異世界なアニメランキング16位
社長、バトルの時間です!(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★☆☆ 2.8 (202)
651人が棚に入れました
世界の中心、ゲートピア…。かつて世界は果てしない荒廃が続くばかりの魔境だった。そこへ天から女神が舞い降り、天空に巨大な「門」が出現。人々は「門」の中に世界を維持する奇跡のエネルギー、キラクリが存在することに気づく。月日は流れ、ゲートピアは都市として発展。「門」のダンジョンの中で専門的にキラクリを採取するトレジャーハンターが登場。世界を維持する奇跡のエネルギーは、キラクリハンターの手にゆだねられている。主人公・ミナトはある日突然、幼馴染のユトリアに呼び出される。淡い期待を持って向かったその場所で、ミナトはユトリアに告げられるー「わたし、あなたのこと…社長に向いていると思ってたの!」こうして先代の跡を継ぎ、ミナトの冒険社長ライフが始まったのだった。

声優・キャラクター
堀江瞬、市ノ瀬加那、和氣あず未、青山吉能、堀江由衣、八代拓、上坂すみれ、茜屋日海夏
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.1

中途半端なビジネス用語でリアリティラインがぐちゃぐちゃ

3話までの感想{netabare}
まず2話まで見て、ワケが分からん。
いくら前社長の息子だとはいえ傾いてる会社の新社長に就かせるって「ボクと契約して保証人になってよ」って感じでもうナンだこれ。
何か前社長の残したものがあって、それを使えるのが親族だけで、会社継続にそれが必要…という設定でもあればまだ納得できるけど、そうじゃないっぽい?
そもそもなにが抵当に当てられてるのかも分からない、名義が会社と個人の違いすらあやふや。
博物館に寄贈(貸与?)してたのを取り戻すと相続税が発生するって、個人名義なの?
ってかこれ、単純に前社長が人間のクズなだけなんじゃ…。

と、最初から困惑を覚えつつ視聴。
そのうち納得できるタネ明かしがあるんじゃない?と思いつつ3話に突入するも…アカン限界かも。
ケロロはヤメロって、不快なんだ。
コンビニの例を挙げてたけど小売商とはワケが違うんじゃない?
両者の顔を立てないといけないから大変なんであって、上司と部下が直接言い合えるなら中間管理職が困ることは無いんじゃ?
そもそもあのダンジョンはコンペ用の作り物でしょ?横狩りはマナー違反のような…。

なんだろうな、会社名義の消耗品(一度読むと消えてしまうスクロールとか)を使う度に経理が頭抱えるとか、社長の認証が降りないと使えない大技があるとか、そういうの期待したんだけど全然違うっぽい。
またこの世界の住人の知能は非常に低く、ヘタなキッズ向けよりも幼稚、ってか深夜アニメしか見てない人がキッズ向けを作るとこうなる気がする。
いやマジでタネ明かしあるんだよ…ね?{/netabare}

10話までの感想{netabare}
金払って入社って正気か?
マリカに続いてミネコで二度目、スタッフは「これはおかしい」と本気で思ってないみたいで怖い。
現実のアニメ業界で未払いだ脱税だとゴタゴタあるけど、これじゃあさもありなんって思っちゃうよ、思いたくないのに。

といったことを9話見た後で書こうとして、「ま、まぁ次の回でミネコが人間界で受け入れられるかどうか色々大変なことになるのだろう」と言い聞かせてもう一週様子見してた…のだけど。
10話、え、なにこれ…。
ミネコの件はもう解決した扱いらしくさも当然のように普通に会社に居て、内容の方はユトリアと社長とのエピソードに。
もうこの世界の冒険者会社の勤務形態がよく分からない。
他の社員は社長とユトリアが二人きりになれる様に気を利かせて別件の用があるとして席を外したのだけど、で、お前ら仕事は?
基本、ダンジョンに行ってキラクリを取って来るのが仕事内容だと思うのだけど、社員は「今日はどのダンジョン行こうかなー」と自由に選べる?そしてそれは会社は把握してない?
「今日行ったダンジョンではキラクリ見つかりませんでした」でいくらでもサボれたりして?
また、確実に日帰りできるのは約束されてるの?
10話で社長「その辺で寝るから大丈夫、こう見えても冒険者だからどこでも寝られるんだよねー」と言ってるから、一度クエストに出ると数日かかることもあると匂わしてるのに?
だってさ、「社員がキラクリ探してダンジョン行ったけど数日戻ってきてない」ってことが起きた場合、救援送ろうにもどのダンジョンか分からないようじゃマズくない?
携帯やGPSがある世界じゃないでしょ。
逆に、キラクリがダンジョンで手に入った場合、こっそり着服したりそれ持って蒸発したりとか…無いの?
また、いくらお手軽なクエストを選んだとしても、実際にダンジョン行ったら予想以上にボスマジューに苦戦してキラクリを手に入れるまでに時間かかって、戻ってきたらもう深夜ってこともよくあるんじゃないの?
なのに会社にはベッド一つ、ホテル紹介するのかな?

実はこういう感じの違和感はずっと続いてて、特に6話の親父の伝言はもはや宇宙人だか未来人。
オオガタモンで原因不明の異変が起きてて解決に向かったらしいのだが、どれくらい時間がかかるのか目処が立ってるかのような口ぶり。
原因不明なのに?行ったその日に解決できちゃうかも知れないのに?
このテの設定はよくあるけど一例として“グラブル”を挙げると、主人公の親父は幻の空中都市を探して旅立って行方不明で主人公はそれを追うって話なんだけど、この場合「親父は幻の天空都市で暮らしてるかもしれない」という可能性がある。
親父の目的の達成・失敗に係わらず、戻ってこないのは不思議ではない前提。
一方のシャチバトでは、解決したら帰って来るんだよね?なのに会社そっちのけで旅立って「何年かかってもいいのでついてこい」って…どういう目算?
オオガタモンに行くには大金が必要らしく、会社売却して追ってきたらどうすんの?、遺産取り返すかどうかも確実じゃなかった(メッセージを聞かない可能性もあった)じゃん?
ってかオオガタモン行くのに大金が必要ってのも謎、「じゃあ先代はどうやって行ったの?」と誰も疑問に思わないのも謎。

と、実はここまでは前フリ。
ひょっとして伏線ってことは…無いかな?
そもそも、オオガタモンはゲートピアの最高組織十二人機関とやらに厳重に管理されてるので女神サマに頼むから大金が必要って流れなんだけど、誰も十二人機関と話をしようという発想を、しない。
十二人機関は先代からオオガタモンの異変聞いてないの?いや、十二人機関の方から親父に頼んだ?
とりあえず事情話して会社経営に便宜図ってもらおうよ。
と思うのだけど、実はこれ…1話でこれまた謎なワード「株主である執行役員12名」ってのがあるのだけど、この12名ってそのまま十二人機関と同じなのかな?
で、そのメンバーは密かにキボウカンパニーに接触してるとかって…無いかな?
トーマスがなぁ~んか怪しい気がするんだけど、ガイドさんも何かウラがありそうな無いような?、ついでにヴァル美もアヤシイけど。

1話の研修ビデオの進行役やってたり、2話で先代の遺産が博物館へ寄贈されてると伝えたり、6話で女神サマに頼もうと最初に提案したのもガイドさんなんだよね。
なんだかんだいいつつオオガタモンの異変について調べは進んでて、解決には数年を要すると試算も出てて、管理してるのは十二人機関なんだから当然それを知ってて、キボウカンパニーにアプローチ仕掛けててもおかしくはないかなぁ、と。
そこでガイドさんが12人ナントカのメンバーやその手先で、キボウカンパニーの方針を誘導してた…のであれば、これまでの違和感は全部ではないけど結構解消できる…かも?
ミネコの人間界での処遇も裏で手を回してたり、ひょっとしたら1話より以前に「ミナトさんが次期社長に相応しい」とユトリアに吹き込んでた可能性も?

というかむしろそうであってくれ。
そうでないと矛盾点だらけでこの作品がアレ過ぎる、作画頑張ってるので作画スタッフが報われない。
他の方のレビュー見たら脚本は“慎重勇者”の方らしいし、トリック仕掛けててもおかしくはない気がするんだがのう。
もしそうであったとしても払拭し切れない矛盾点もあるのだけど…それは最終回見てからでいいか。{/netabare}

総評{netabare}
これはどうしたもんかな。
変にビジネス用語を使うせいでリアリティラインが滅茶苦茶。
「○○って言葉使うなら××もあるハズ」「○○知ってるなら××も知ってるハズ」みたいなのが発生して、××に当たる部分がスッポ抜けてても「フィクションなんだから気にしない」と処理するのが難しい。
そうだなぁ、“忍たま乱太郎”では作中「五百円玉を出すのは構わないが小判はダメ」という指示があったとかなんとか。
五百円玉は嘘だと明確に分かる(フィクションとして受け入れられる)けど、作中時代的に小判は存在してなくて紛らわしいから。
こういった鉄則を完全に無視して中途半端にビジネス用語を投入して、しかも用法が正しくなくて、見てるこっちの頭がおかしくなりそうになる。
一応別のパターンとして“バミューダ△”では、海中なのにお茶をカップに注ぐ、ヒジキを天日干しする、雨が降る、泡風呂がザバーっと溢れる等、明らかにおかしい描写を入れて視聴者の頭をトリップさせる手法もあるにはあるけど、これは特例でしょう。
魚が空飛んだりキノコが物言ったりするヘンテコリンな世界を演出したんだろうと察しがつく。

なによりも、シナリオが酷いのだけど作画はマシ、そのせいで予算がキツかったんだろうなと好意的に見ることができない。
それだけならまだ「監督や脚本の価値観が私に合わない」「新しいことをしようとして外した」「視聴者無視して独りよがりに走った」等あり得るけど、とにかく脚本にやる気を感じない。
いや、やる気が無いなら無いで面白くはないけど手癖で無難な出来にはなりそうなもので、これは意図的に作劇の鉄則を外したような部分が見える。
もう一つの可能性「企画・原作がそうだから」なのか?それにしたってそのまんまアニメ化はヤバいって気付きそうなもんだと思うが…。

以下各話ごとのツッコミ、批判長文注意{netabare}
まず1話からおかしい。
社長になるための認定試験を受けるって展開で、試験の道中「なにやら困ってる少年(トーマス)」に出会う。
トーマスの願いを依頼として受け、主人公達は本来の試験はひとまず置いといて手助けするって流れ。
これ、物語を見慣れた人ならトーマスは一般人に扮した試験官の偉い人ってオチを予想するのが普通だと思うのだけど、全くそんなことは無かった。
じゃあ何で出したんだと。
「ガイドさん」も謎。
社長就任のため研修ビデオを見させられるのだけど、そこで登場した「冒険庁が配布してる学習セット(中略)冒険庁のバイブルですよ」とまで言われたビデオ内の司会役がガイドさん。
それが中小企業(のちに零細企業になる)のキボウカンパニーの社員って…何かあるって思わない?
私は最初管財人かと思いましたよ。
けどそうじゃないらしく、では社長が新人なので冒険庁や親会社からの出向、スーパーバイザーとかエリアバイザーと呼ばれる立場なのかな?と好意的解釈をしてたけど、そんなことは無かった。
せめて、せめて最終回の「12人」に報告するのがガイドさんだったらこの作品の大部分のヘンな箇所を大目に見れたのに、なぜやらない?
1話終盤のマジュー戦はいわずもがな、あんなので納得できるのは子供でも難しい。
根拠不明のインスピで弱点を見抜くんじゃなく、なにか知っている(かつて同種と戦ったことがある?)を匂わせればいいじゃない。

2話は輪をかけて謎…会社の財産なのか個人の財産なのかあやふやな遺産相続がどうこう。
博物館じゃなくて質屋じゃダメだったのかな。
けどこれは一応親父が意図的に仕組んだことだと考えればまだ納得できる…か?
けど親父にはそんなことしてる余裕あったのか?
これも引継ぎをガイドさんが影でやってたってことにすれば良かったと思うのだが。
3話も謎。
受注コンペという名のダンジョン攻略なんだけど、これって主催者が用意した作り物ちゃうの?
「三つ首マジュー」も主催者が用意したものだと思うのだが…。
しかも首同士を上司・部下・中間管理職になぞらえてドツき合いのケンカをさせるのだけど、これ、社内暴力やん(悪い意味での伏線)。
4話は頼みの綱だった作画までも迷走。
この回登場のマリカ、モノローグで「小さいけど~」とか言われるが、他のキャラと比較して別に小さく見えない、致命的。
でもってマリカは協力者のトーマスをポカポカ殴ってるんだけど…(悪い意味での伏線)。
5話、1回目の「大金払わせて入社」、もう頭オカシイ。
作画のヘンさも継続で、散らかった部屋で「足の踏み場もない」と言うのだが、そこは画面に映さない。
こういった台詞で説明するだけで絵では見せないのは6話もそう。
ダンジョンの罠にはまってガケをジャンプするがミナトは届かず、引き上げられた後に「踏み切りを失敗して」と言うがそのシーンは映さない。
同じくダンジョンの罠、通路が狭まってくるところで「もうダメだ、体をこすりそう」と言うが画面からは全然そんな様には見えない。
極めつけは「社蓄マジュー」のボス登場シーン、姿を見たマリカ「随分貧弱なヤツね」。
…?
「貧弱そうなヤツ」じゃなくて「貧弱なヤツ」?また一回も剣交えたりしてないのに?
これどういうこと?
ひょっとして作画班がどこまで描けるか分かってない段階でシナリオのセリフを書いて(ここまでは普通)、上がってきた作画にセリフの手直し入れるのを忘れた?
作画クオリティからして時間カツカツって気はしないんだが、案外カツカツだったのかなぁ?

社蓄マジュー戦や親父の伝言についてはもう絶句、凡そ人間の発想に思えない。
特に親父の言ってることが意味不明で…未来予知でもできなきゃそんなことは言わんって内容、詳しくは「10話までの感想」見てちょ。
そしてオオガタモンへ行くために、何故か「十二人機関」に話をしようとはならず、袖の下使って女神に頼もうって展開。
但しこれは言いだしっぺがガイドさんだったので、やっぱりガイドさんが何か企んでるってことにすれば良かったと思うのだが…何故しない!?

そして7話はオレの怒りが有頂天(ブロントネタ)。
6話までかけて、もう一度言う、6話までかけて、遂に「親父の遺産」たる新装備をやっとのことで手に入れました。
普通それ使って活躍するシーン描かない?
それ以前から妙にキッズアニメ的な内容が鼻に突いてたんだけど、キッズアニメだったら絶対に新アイテムは活躍シーンを入れる、メタ的に「商品」だから。
キッズアニメっぽいノリをしといてキッズアニメのお約束を外すとか、なにがしたいん?
そもそも普段の冒険者の業務内容がサッパリ分からない、会社をテーマにしてるのに。
中盤のガイドさんの社長に向かっての「企業秘密です」、これは親会社からの出向ってことなのならギリギリ許容できたかな?
けどそうじゃないみたいなのでやぱりこれも…なにがしたいん?禁則事項パロ?
またこの時、ガラの悪い冒険者らしきものが登場して、これも悪い意味での伏線になってしまってる。

8・9話は連続した話で考えたくないことを考えてしまう回。
まず「ファムネラがアンデッドであること」と「アンデッドには回復薬は普通に効いて回復魔法はダメージになる」の2つの情報。
両方隠しといて両方同時に明かすとか…どっちか片方は先に明かしとくべき、そうでないとタネ明かししても「へー、そう」ってだけで意外性もナンもない。
つか後者の情報とか訳ワカラン、FFだって(ナンバリングで違うとは思うけど3では)ケアルもポーションもアンデッドにはダメージだぞ?
更に酷いのがファムネラ遭遇前に、ファムネラ以上に見た目よっぽどアンデッドっぽい敵が登場してるんですよね、回復魔法を使えるマコトが都合よく気を失ってケロロにひと呑みされた連中。
(もっと言えば6話の社蓄マジューもファムネラよりよっぽどアンデッドっぽい)
…。
というか、まさかと思うけど…当初はそのファムネラ遭遇前の敵を使って「アンデッドには回復魔法がダメージになる」を見せるつもりだった…とか?

急遽予定を変えてケロロ活躍シーンをねじ込んだ?

なんてことは…まさかねぇ…。
そもそもマコトが気を失う必要が無い。
別にマコトはケロロを知らないワケではない、むしろ知ってて隠してただけ、バレバレだけど。
社長に知られたところで「このことはご内密に」と言うだけでいい。
それよりもっと根本的な問題、何で隠さないといけないのかワカラン、ファムネラですら会社で普通に働ける世界なんでしょ?
権利的に~とかフザけたこと抜かすなよ?それツマラン、非っ常にツマラン。
どうにもここは「ケロロを登場させようとしたことで脚本が歪められた」感がしてならない、そんなん考えたくないのに。
そして他社社員のライバーに危険な仕事を押し付け(悪い意味での伏線)、ファムネラの女王を退治…退治していいの?
そしてミネコで2度目の「大金払わせて入社」、1度目よりもタチが悪い。
なんつーか…マンハッタン島をインディアンから24ドルで買い取った白人みたい。
しかも9話のサブタイは「白馬の騎士」(ホワイトナイト)、平社員で受け入れといて…え?

10話に関しては「10話までの感想」で大体書いたので割愛。
ミネコが人間社会に馴染めるまでの苦労話かと思ったらトンだ肩透かしだった。

11・12話は連続した話。
11話の引きとしてのミナトの暴力事件…暴力事件!?
「ミナトがまさかそんなことを?」じゃなくて「脚本がまさかそんなことを?」でビックリだよ。
せめて殺人か横領か経歴詐称で実は前社長の息子でもなんでもない赤の他人だったとかじゃない?、意外性持たせたいなら。
「どうせ誰かを庇ってでしょ?」なんてのは丸分かりで、引っ張るようなネタかいなと。
ここまで何度も書いてきた「悪い意味での伏線」、それらから冒険者って血の気の多い荒くれ者の印象しか無いので今更社内暴力ごとき、何なんだよと。
しかも11話中盤、ユトリアが照れ隠しで社長引っ叩いてるんだけど…あれ?
ワザとやってるのかなぁ、不愉快に思わせたくて作ってるなんて考えたくないんだけど。
ってかヴァル美も、あのタイミングでミナトの過去を暴いて何がしたかったん?とっておきのスキャンダルじゃなかったの?
12話見ても全然分からない、シナリオの意図がサッパリ分からない。
ケモナーマスクも見逃してなんか良かった感演出してるけど、別の場所で他の冒険者が殺される可能性は無視か。
治癒魔法がある世界にも係わらずライバーが全治数ヶ月の大怪我を負ったの忘れてる?そういう危険な世界の中の職業じゃないのか、冒険者ってのは。
ってかマジューの存在理由も分からない、社蓄だの経営者サイコパスだの変な言葉充ててたが、じゃあ業務内容はなんだよと、侵入者(冒険者)の排除ちゃうのかと。

ワカラン、ほんとワカラン…。

女神に関してはもう脱力。
そりゃ女神にとっては大量のキラクリも小銭程度の価値だったのかも知れないが、お前自身オオガタモンの異変はどう思ってるの?と。
「なんとかしなきゃ」と思ってるならもう少し協力的だろうし、実はオオガタモンの異変って大したことないのかな。
もしくは女神からしたら主人公の住む世界はどうなろうがど~でもいい世界ってこと…なのか?
一気にスケールがショボくなったような…。
呼び出すために使ったキラクリの半分は元はミネコの私財だと思うのだが、社員旅行の旅費って…えええ?
そして最後、1話で語られた「株主である執行役員12名」は6話で語られた「12人機関」と同一でいいのかな?
で、ここからは作品全体に掛かることなので各話感想の外に置くけど──{/netabare}

最後まで見て結局、オオガタモンの異変って隠さなきゃいけないの?なんでコソコソせにゃならんの?行政命令で「キミなんとかしたまえ」と直に言っちゃダメなの?
キボウカンパニーは12人機関に隠して(隠したつもりで)活動せにゃならんの?世界の危機を救うために結成された会社じゃないよね?冒険庁に相談しないの?補助金出ないの?
マジューに事情話して協力してもらえないの?意思疎通できるやつ一杯居たじゃん、ミネコが特別なのは気のせいだよ気のせい。
これらぜーんぶ不明、作品のベースが出来上がってない。
また12人機関では無理で女神でないとオオガタモンは通れないって説明は、実は無い。
大体親父はどうやって通ったのさ。
だったら親父は違法な手段でオオガタモンを通り、12人機構はお冠でとても話ができそうな状態じゃない、くらいのベースは敷いておこうよ。
そういう理由がちゃんと描かれてる別作品の「シーンの一部」を拝借して、なんとなく理由描けてる様に振舞ってるだけ。
雰囲気に流されやすい人なら騙せるかも知れんが、そういう視聴者ばっかりじゃないよ、と。
せめて…せめて最終回で12人機関に報告してたのがガイドさんだったら色々と考察という名の好意的解釈もできたけど、それも断たれた。

──と、なんか凄く長く書いてしまったけど、悪い意味でここまで集中してアニメを見たのは“剣王朝”以来かも。
「なんでここまで酷いのか」で興味を引いたワケだけど、それを狙った作りってことじゃないよねぇ?
ガイドさんが黒幕ないし黒幕の手先だったら全部ではないにしろある程度は矛盾解消できたハズなので「そうであってくれ」と最後の方は祈る気持ちだったのだが…。
親会社や冒険庁からの指導員ってポジションじゃアカンかったのかなぁ?
「冒険者ランク」なんてのもあるんだし、誤った運用されてないか査察とかあってもおかしくないじゃん。
繰り返しになけど単にやる気が無いだけなら、つまらないだけで手癖で無難な作りにはなる…ハズ、作劇のイロハを叩き込んであるプロなら。
で、肝心のシリ構・脚本の人は“慎重勇者”をやられてる方で…ちゃんとした仕事できる人じゃん。
どうしてこんなことに…監督か?その上の人か?

以下妄想{netabare}
思いつくこととしては、これは“はてなイリュージョン”で強く感じたことなのだけど…。
アニメは1日2日で完成する訳でもなし、工程のうえで脚本を書いてる時と絵を仕上げてる時とには時間差がある。
ひょっとして絵を仕上げてる段階で情勢が変わってお上から内容の変更を言い渡された?
あくまで可能性だけど、そんなことを疑ってしまうような箇所が“はてな”では目立った、中国資本だしね。
で、こっちの作品でも、制作途中で横槍(もしくはスケベ心)が入った?
そう強く思わせた箇所は8話のケロロシーン、あと4~6話にかけてのセリフとマッチしてない作画。
あ、但し私は一部で囁かれてる某マンガ家…伏せてもしゃーねーか、吉崎黒幕説は信じてない、反社だ枕だまとめ動画がソースだとか言ってるアレ。
どっちかというと他の人(監督か?)が吉崎の人気にあやかろうとしたんじゃないかと。
と考えると、各所に見られる演出は吉崎の作風をよく再現してるとも思える、かなり研究した?もしくはチルドレン?
ただ、それはあくまで一話完結モノのフォーマットであって、続きモノには全然合ってなかった気が…。{/netabare}

総評としては、ダメなアニメの例として見る価値はあるかも知れない、“剣王朝”並にマイナスな意味でオススメ。
「脚本が空回りしてる」(鉄血とか)ってことでもなければ「やる気が感じられない」(白猫とか)という雰囲気でもない新感覚。
作劇の鉄則外し・お約束外しをするからには代わりのネタを仕込んでおかないといけないのにそれが無い。
なまじ作画を頑張ってしまったことがアダになった?
悪けりゃ「まぁ作ってる方も大変なんだろうね」で気にならなかった…のかなぁ?
ケロロ以外のパロは触れたくもない、そういうのは“のうきん”で既に疲れた。
ラストの水着も語りたくもない。{/netabare}

どうでもいい話{netabare}
ちょっと面白い説を見かけまして、そこから考察…ではないな、妄想が広がったのでここに残しとこう。

何度も指摘してる「ガイドさん」、実はコイツは個体名ではなく種族名だという説。
つまりは1話のビデオで出演してたガイドさんとキボウカンパニーに勤めてるガイドさんは同種族別個体という説。
あっ、それだ!
で、妄想を広げると…意味不明な行動をしてたヴァル美も実はガイドさんなのでは?
実際ガイドさんとヴァル美はキャラが被ってるという指摘は本編でもしている。
ヴァル美の顔をベリーっとめくるとその下から天知茂じゃなくてガイドさんの顔が出てくるとか?
ひょっとして…これも何度も指摘してるけど、最終回で12人機関に報告してたのがガイドさんじゃなくてスバルだったことが残念だったワケだけど、スバルも顔をベリーっとめくるとガイドさんが出てきたりして?
トーマスも中身ガイドさんだったら違和感抱いた部分も解消されるかな?
ガイドさんは12人機関の送った監視人形(正体バレるか生命活動を停止すると崩れ落ちる泥人形がいいな)で、世界の至るところに潜んでる。
それは一般人は知ってはいけないことで、ケロロもガイドさんの成れの果てなんだけどマコトは気付かないフリをしている、ということなら隠さなきゃいけない理由も納得がつく。
12人機関が影でコソコソしてる理由も、明確ではないにしろ本編のみの情報よりは釈然とする、親父はそれを暴こうとしている、でいいじゃん。
ってか主人公と新入社員のマリカとミネコ以外もガイドさんにしちゃおう、マジューはガイドさん開発時の失敗作。
ユトリア辺りに「私もガイドさんなのかも知れない」と恐怖する展開とかあったら最高だね。
女神は12人機関の行いが神の領域に触れるか否かを探ってるってことでいいじゃん。

まぁ二次創作にもならないどこかで見たような下らないネタだけど、そう考えて見直すと実は面白い…のかも?
ゲームの方はまだ続いてるんだよね?こんな展開にならんもんかね。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

個性的なタイトルに反して、何の個性も感じない ~こりゃこりゃJAROに連絡だw~

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
RPGのような世界観、システムの中でのバトルや日常をゆる~く魅せるタイプのアニメ。

「なんか、ゲームっぽい」と思ったら、やっぱりゲーム原作なのですね。なんとなく、ゲームなら、面白そうかなと思いました。

1話目で寝落ちしたアニメは久しぶり。別に不愉快な部分は無かったので☆1にはしませんが、アニメとして単純に面白くなかったです。

今後面白くなる可能性はまだ孕んでい(伸びしろはあり)ますが、そこまでたどり着ける自信がないので、途中断念とします。

《以下ネタバレ》

【視聴断念(4話まで)】
{netabare}
本作の個性は、主人公が「社長」という点でしょう。

単なる冒険者や、「ギルドマスター」との違いは、経理や人事など、組織の運営に関わる(裏方の)業務があること。

よって、そこ(世知辛いRPG世界の現実)をじっくり楽しめるアニメかと思っていたけど、、、どうやら違ったようですね。

「社長」どころか、「ギルドマスター」ですらなく、ただの「リーダー」。だったら、こんなタイトルつけるのは、ややアンフェアというか、「まぎらワシ」なので、JAROに連絡してやろうかなと思うほどです(笑)

まあ、「社長」要素である、契約や経理などに関わるであろう大切な書類を、架空文字で作っているあたりですでにやる気を感じないんですよね。あれって、(HUNTER×HUNTERみたく、架空文字でもちゃんと設定をつけているもの以外は)文面を色々考えるのが面倒くさくて、作者が楽してるだけでしょ。

これがゴリゴリのバトルアニメならそんなイチャモンつけないし、「異世界感出してるんだな」程度で終わりですが、一応「社長」と銘打ってるので、制作の姿勢という点で、あまり好きにはなれませんね。

ということで、基本的には、RPGのような世界観、システムの中でのバトルや日常を魅せるアニメ。そこに、「社長」という地位のお陰で、なにやらチヤホヤされる要素が加わっています。

これがとにかく、イライラします。

「本当は優秀」というのは随所で見え隠れしていますが、命の関わる冒険の場面で、力を出し惜しみする意味が分かりません。「俺はまだ本気出してないだけ」てのが、格好良いとでも思っているのかな?

まあきっと、何らかの「力を隠す理由」はあるのでしょうが、その発表まで観続ける意欲は出ない。力を隠す理由を中盤まで引っ張るのはかまわないけど、それは、「それでも面白い序盤を作れる」アニメにしか許されない技法だと思うんですよね(最近で言うなら、「慎重勇者」とかはそれが出来てた)。

これだったら、「俺TUEEE」アニメの方が、いくらかマシ。

まあとにかく、前半4話を観た限り、「終始スベっている、センスがなく、ありきありなギャグ」「熱さのない、作画も微妙なバトル」「やたらに古くさいキャラデザ」と、誉める部分が見当たりません。社長がもったいぶって出す指示も別に大したことは言ってないし、社員はそんなことも分からず今までやってきて、よく生き残れたなと。ライバルも頭悪すぎて何の魅力もない。てか、優しいだけで社長できんなら、誰でも出きるわと、イライラ。

唯一の収穫は、私が好きな堀江さんの声を聞けたことくらいでしょうか(苦笑)

余談ですが、本作はアプリゲーム原作で、アニオリのキャラを主人公に据えているので、半分オリジナルアニメなのかな? と思います。そうなると、良くも悪くも「監督」と「脚本」次第。

「監督」は、池下博紀さん。様々な作品の作画監督や演出をしていますが、監督としては初作品。悪い意味で、初作品らしいな~と思いました。演出が古くさいというか、置きにいってる感じ。

「脚本」は、「幼女戦記」や「慎重勇者」でシリーズ構成を務めた猪原健太さん。両作品とも面白かったので期待していたのですが、監督の違いなのか、原作の有り無しの問題なのか、本作は面白くない。本作は演出や作画以上に脚本が悪すぎるなと。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆2
無職をイジるわりには、容姿が若いな。ゲームにしたら、まずたず面白そうだけどな。山なし谷なし。久々に1話目で寝落ちしたな(苦笑)

2話目 ☆2
借金→相続→売却、で良いんじゃね? 零細だから、貸してくれないのかな。スラダンパロ、泥船、あんたは誰だっけ、とか、ギャグも安易で終始スベってる。1問ミスっても、問題も変わらずにやれるんかい。

3話目 ☆2
人が良いのが長所の社長て。指示も、的確というより、普通。バトルを生業にしているなら、戦士だって戦術組み立てるだろ。これが、「底」なら、切りだな~。

4話目 ☆2
なんか良い話風だが、別に感動しない。先が無さそうなので離脱。堀江さんの声を聞けただけが収穫。

5話目 ☆


6話目 ☆


7話目 ☆


8話目 ☆


9話目 ☆


10話目 ☆


11話目 ☆


12話目 ☆

{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 22

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

今度の「異世界」は一味違う職場(ダンジョン)です。

この作品の原作ゲームは未プレイですが、市ノ瀬さん、和氣あずみさんにほっちゃんが出演されると知り視聴を楽しみにしていた作品です。
柔らかそうなタッチのキャラデザも初見から好印象でした。


世界の中心、ゲートピア…。
かつて世界は果てしない荒廃が続くばかりの魔境だった。

そこへ天から女神が舞い降り、天空に巨大な「門」が出現。
人々は「門」の中に世界を維持する奇跡のエネルギー、キラクリが存在することに気づく。

月日は流れ、ゲートピアは都市として発展。
「門」のダンジョンの中で専門的にキラクリを採取するトレジャーハンターが登場。
世界を維持する奇跡のエネルギーは、キラクリハンターの手にゆだねられている。

主人公・ミナトはある日突然、幼馴染のユトリアに呼び出される。
淡い期待を持って向かったその場所で、ミナトはユトリアに告げられる…

「わたし、あなたのこと…社長に向いていると思ってたの!」
こうして先代の跡を継ぎ、ミナトの冒険社長ライフが始まったのだった。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

キラクリハンターは、希望の会社に就職し、その会社に貢献することでサラリーを貰う、言わばサラリーマン…
対するマジューの間にも社畜の体制が敷かれている模様…

つまり、見方を変えると会社 vs 会社という構図が成立するのですが、きっと設定については色々と突っ込んじゃいけないヤツなんだと思いました。

だってみんなが所属するキボウカンパニーは、どこからどう見ても零細企業に過ぎません。
それはちょいちょい登場しては場の雰囲気を乱しまくった新興企業「サイエッジ」にしても然り…
巨大企業である「インペリアル」とは対等である筈がありません。

人材を多く抱えているということ…
それは情報収集、或いはキラクリを探索・収集する能力など、全ての面において秀でることは出来ないんです。
数の暴力…と言ってしまえばそれまでですが、それが企業の持つ底力にほかなりません。

でもこんなことを考え始めたら、折角の冒険が一気に面白くなくなってしまいます。
だから頭を空っぽにして目の前の出来事を純粋に楽しんだら良いんだと思います。
実際、私はそうして視聴したので、違和感はあまり感じませんでした。

それに何といってもユトリア…市ノ瀬さんの声に時折ほっちゃんボイスが絡んでくるんですから、私にとっては至福のひと時でしたよ。
だからラストのオチも想定外でしたが、この作品ならでは…と思えばすんなり受け入れられました。
まぁ、楽しんだもの勝ち…というヤツでしょうかね^^;

全体的に優しさで満ちていて悪意が無いので、安心して視聴できる作品だと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、和氣あず未さんの「Hurry Love」
エンディングテーマは、ユトリア(市ノ瀬加那さん)による「おやすみ」

1クール全12話の物語でした。
個人的に作品の雰囲気が好きだったので総じて楽しませて貰いました。
もし続編が制作されるなら是非視聴したいと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18

71.6 17 幼馴染で異世界なアニメランキング17位
だから僕は、Hができない。(TVアニメ動画)

2012年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (1178)
7453人が棚に入れました
加賀良介はひとよりHへの欲求が強いのが玉に瑕の健全な男子高校生。しかし、なりゆきで契約した死神・リサラによってそのすけべ心(エナジー)は吸い取られ、女の子を見ても張り合いのない日々を暮らしている。雨の日に出会った彼女は強力な霊能力を保有する“特異者”を見つけに人間界へと訪れたのだった。良介はリサラに協力をしているのだが、女の子とひとつ屋根の下に同居するその生活が情熱をエロにかけている良介には耐えられなかった。リサラだけではなくほかの女の子からも迫られ…ては萎むスケベ心。良介は隙を見てはどうにかしてスケベ心を取り戻そうと悶々と過ごすのだった。Hな魂は果たして回復できるのか。

声優・キャラクター
遠藤綾、下野紘、西口杏里沙、石原夏織、福圓美里
ネタバレ

奈悠 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

9話の感想追加

エロ系は後回しでみてたけど、これは・・・はい。エロいですw
ただ主人公がツボにはまりました。流石です、下野さん。
この作品は主人公が気に入るか気に入らないかで大きく評価が分かれそうです。
ストーリーは今後の展開次第っすね。

OP「Reason why XXX」 佐咲紗花(6th Single)
ED「プラチナ17」 yozuca*(20th Single)

9話{netabare} ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
唐突な妄想シーン…そして何を伝えたいかと。
「知ってるか。女の子の二の腕はおっぱいと同じやわらかさなんだって」
ガルダーブロウグ&私「なにーーー!」
エナジー補充かもしれんがこんな時でもこの発想は…w
{/netabare}
結果的に思惑通りになったって事か…?
イマイチ理解できませぬ(^p^)

8話{netabare} ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
で。。出落ちエロ。キュールの想い結果的に届いたが
こうまでしないと分からない良介はかっこわるすぎる。

なんであんな簡単に脱出口?があった。鍵しめておけよとw

敵相変わらずグロいなw塔への破壊も躊躇しないとか・・・

落下だと。予想はしていたが・・・(むしろ外出て何したかったんだ)
そしてまさかの謎覚醒!?
異常なエナジー放出?それだけの思いを良介に抱いていた?
特異者って事?ならキュールはどうしてそこに気づけずにいたんだ?!

触手プレイかと思ったら、まさかの鞭プレイw

リサラ母・・・指した先w真顔だしなwww
グラムの真の力=良介のエロは揺ぎないと思うが
伝説の秘宝といいつつ、リサラ母はおそらく剣よりも
キングラムを見ていたような気がしてならないw
{/netabare}
好敵胸(ライバル)とはイリアの胸でなく心が揺れる回だった。

7話{netabare} ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
けつだんりょくが大事なんだ・・・尻弾力
え、こんなのも広辞苑のってるの?
流石に調べてもでてこなかったけど、yahoo知恵袋の回答?がまじツボッたw
ほんとまじバカヤロ!だよw

それにしてもいつもならエナジー切れで裸になるのに
今回切れなかったのはなぜだw
{/netabare}
良介に エロパワーがないと 見所が・・・

6話{netabare} ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
リ・・・リサラずれすぎだろ・・・落ち込むならちゃんと考えろw

母親の父親の出会い・・・全く同じかー。
って、行くところまでいっちゃったんだよね。てへ。(・ω<)
テヘじゃねーw 良介と違って押しがあるなw
そしてBGM自重www
だから私は、子供ができた。応援ありがとうございました。
もうほんと終わっていいよw

「俺のエロは正義の為の力だったんだー」(下野節)
ほんと前向きな廚二だなwww

きめェ。携帯?通信機・・・?
着信はもっときめぇwww

エナジー無くなる>着衣解けて無くなる。ハイハイいつものワンパターン。
ポーズw・・・特殊能力インビシブルディクショナリー・・・え、ここまでテンプレになるの?w
涙→グラム覚醒。。。
{/netabare}
あれ・・・展開が・・・何だこれ・・・!?
ちょっと見るのが辛くなってきた^^;

5話{netabare} ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
おい。当たり前のようにどこで拭いてるw

既に縛られてる・・・
既に裸・・・
そして既にエナジー切れ・・・いつも通りだね☆

感じて・・・ね?目でなく、心で感じて・・・。
く、黒の背表紙、金文字、第3版・・・
だ、第3版ってどんだけイメージ出来てるんだよwww

急速エロチャージwww
え、特訓ってこういう事なのかwww
単語だけでここまで妄想できるなんて・・・次元が亜空間すぐるwww

俺の辞書に・・・いや、俺のエロに不可能はなーーーーーい!!
迷言頂きました~

次回紹介自重してくださいwww
{/netabare}
今回わりとストーリーに重要な事が発覚したけど・・・
あれ、内容があると面白さが減るってどういう事・・?w

4話{netabare} ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
綺麗に整列・・・日本人やなー。

お前の妄想力にほんと脱帽やわ・・・師匠とよびたいw
えぇーーーーー
・・・ですとーーぉーーーー
もっぴゃぁーーぐ。。うぅ。。やわらけぇ・・・うっひゅ。

っしょ・・・

おぉ~・・・ はぁ・・・
うっぉぉおおお・・・うっぉぉおおおおおおおお

キングダム覚醒
俺のキングダムがースパークリングだああああああ
って、構図自重しろwwww

キングダム・・・偽物には反応しないってことか・・・w

まさかの八奇衆が・・・ほんと他のメンツが怖いわw

どっどはぁ・・・詳しくは公式サイトでぇ・・えっへぇーー
{/netabare}
この回で悟った。改めて下野さん高音ボイスが神であると。
ストーリーがはいってこねーwww

3話{netabare} ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
学園八奇衆って・・・なんだか怪しい展開に。

ッち・・・w

良介乙女っちっくすぐるw

新しい死神キャラ追加~

勝てない事・・・やっぱそこかwww
解説おかしいだろwww

男って悲しい生き物さ・・・
何かっこつけているんだ。言ってる事ひどいぞwww

黒幕(?)登場・・?
なんか構成がワンパターンなのかなこれ。
なんとなくセーラームーンを思い出した。
早く脱却を切に・・・w

{/netabare}
評価更新:物語。作画評価下げ。音楽上げ。


2話{netabare} ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
エナジー切れ・・・ウルトラマンより短くないかw

キングダムどんまいwww

パパにも・・・ってもうなんだかw

特異者・・・確かに特異者だろ。こえーよ

エナジー減ると服がなくなっていくのか。

エナジー=キングダムwww
まじですのーw

エナジー=エロで動く(キリッ

次回はもうちょっと内容を頼みます・・・w
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

必殺技、「インビジブルディクショナリー」

ラノベ原作、お決まりのエロ枠。
死神がこっちの世界にきて特異者探すという、ありがちな設定のバトルもの。
序盤は原作どうりですが、途中からアニメオリジナルになっていくストーリーだそうです。
おっぱいの大きくない死神や、おっぱいの大きい死神や、おっぱいの大きい人間や、ロリでおっぱいの大きい死神や・・・色々居て、よくあるハーレムのようですが意外とメインヒロインに軸足を置いています。
主人公がエロい事を感じたり考えたりするパワーが、バトルするうえでのエネルギーとなるという、頭を抱えるようなアホ設定が特徴です。


エロについては、結構頑張っています。
作画は悪くないし、お風呂シーンなどの裸の見せ場もそこそこ多い。
バトルの最中にポロリといく事が多いですが、露出の必然性が設定とストーリーに馴染んでいるので違和感というか、わざとらしさが薄れているのがいいところです。構図の取り方もなかなかツボを心得た手腕。
ただ、光補正が入りまくりなので、エロ目的のご視聴はBD/DVD版のほうがよろしいかと思われます。
(私はニコ動配信の視聴だったので補正だらけでした^^)
補正の入っていない部分でも、EDのカット絵などは実に艶かしくていいですね。
制作スタッフがヨスガノソラと同じだそうで、なるほど納得の造りです。

ラブコメ&ハーレムとしてはイマイチ。
最初からフラグのたっている幼馴染は別としても、ヒロインがデレていく過程がサッパリ理解不能でした。
なんか、いつのまにか好きになっている不自然さ。
こういう場合は、何やら事件やイベントの紆余曲折があって目からウロコで惚れられるのがお約束の流れですが、普通にバトルしてるだけで何故かフラグが立っていきます。
主人公は明るく直球なヤツで好感は持てますが、ツンがデレに転じるだけの魅力の描写が不足しています。
なんでそういう大事なとこ、手ぇ抜くかなぁ?

ストーリーとバトルは残念。
設定も展開も、ありきたりすぎて超つまらない。
秘宝やら主人公の出生の秘密やら定番的な王道になっていますが、何のヒネリも工夫も強調もないので、猛烈にどーでもよくなります。
バトルに緊迫感も皆無。話を進めるため(とエロのため)の作業としての戦闘の要素が強く、見応えもへったくれもありません。
また困ったことに、前半は気楽なバカアニメ風のところを見せておいて、後半に入って一気にシリアス展開。
シリアスといっても特筆するところもなく予定調和な展開で、むしろ序盤でみせていた主人公の明るく前向きな良かった所が完全に無くなるハメに。作風の温度差に戸惑うばかりでした。
ラストはそれなりに綺麗にまとめてあり、全体の構成そのものは悪くないのに、何か大きな娯楽性に欠いてる感じ。何なんでしょうね、これ?キャラ立ちは悪くないと思うのに、本当に記憶に残りそうもないくらい平坦で印象の薄い作品になっています。
やはり、肝心の話自体が面白くないのが最大の難点でしょうか。


結局、面白かったといえるのは、エロパワーを補充するために編み出した主人公の必殺技だけ。
アホな技ですがバリエーションも豊富で、他では真似できないオリジナリティに溢れてました。これは凄くいいw
ただ、その素敵技も出番があんまりなかったのが悔やまれます。

もっとアホバトルが見たかった・・・・
というか、そことエロ要素以外に面白味が見いだせないです、残念な事に^^

投稿 : 2024/11/02
♥ : 22
ネタバレ

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

コメ、ではないラブ

異世界から現れた美少女と突然同居することになりバトルを繰り広げる、と言ってしまうといかにもありがちな設定に聞こえてしまうが、本作には類似設定の諸作にはない描写があり興味深く観ていたのだが、どうも「失敗したお色気アニメ」という評価が多いようで残念に思う。

{netabare}普通の高校生の日常にバトルが入り込むタイプの作品では、バトルが日常に影響しない設定を持ち込むことが多いが、本作では一応「結界」という設定はあるものの、基本的に主人公の生活は「バトルのある日常」へと移行することになる。

本作品は、異世界の描写として、画面全体に靄のかかったようなエフェクトを施し、クリアであった「現実」との対比で「異世界」を演出しているのだが、物語の中盤、異世界の侵攻を受けた「現実」にも靄のエフェクトがかかり、現実が変質してしまったことをビジュアルで表現している。

そして、このエフェクトは、物語の終幕に至っても、晴れることはない。

すべてのバトルや物語が収束して、以前の日常が同じように復活する、というラストは本作にはない。

事件に決着をつけ、恋人や幼馴染や、あまたの美少女たちとの楽しい(?)「日常」を取り戻した主人公がいるのは、依然として靄に霞んだままの、決定的に変質した現実なのだ。

一応、作中では、新しい世界の始まり、といったセリフがあるのだが、新しい=前向きで良いことを暗黙に含意したような説明は、いかにもとってつけたようでアリバイ作りのように聞こえる。全面にカビの生えたようなエフェクトの印象が表しているのは、単に、変質であると解釈した方が作者の意に沿っているのではないだろうか。

異世界の少女の出会いから始まった主人公の生活と日常の変質は、ついに世界全体の根本的な変質へとたどり着く。

だが、ラノベ的な設定などなくとも、ごく普通の人間であってもこのような変質は誰でも迎えているのではないだろうか。
たとえば恋愛の経験において。

ボーイ・ミーツ・ガール

ごく平凡な人間であっても、恋愛にとらわれた途端、自分や世界の意味が決定的に変化することを経験するだろう。
恋人とともに生きる世界は、かつて自分が知る世界とは全くの別物で、新たな生を受けたかのように感じるはずだ。(たとえ片思いでも同じことだ)

ガール・ミーツ・ボーイ

変質した世界の中で、勝ち取った「日常」を楽しく生きる主人公、良介の姿に、作者は当たり前のラブストーリーをぴったりと重ねて見せたのだ、というのはひねくれすぎた観かただろうか。

オープニングの最初と最後のカットを見ると、そうひねくれているとも思わないのだが{/netabare}

もっと高く評価されていい作品だと思う。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

60.5 18 幼馴染で異世界なアニメランキング18位
タユタマ Kiss on my Deity(TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (290)
1729人が棚に入れました
あなたと ひとつになるために 生まれてきました。
明治時代から続く名門女子学部「フローレス」と、近年創設された男女共学の一般学部「スライトリー」が共存する「創聖学院」。
そこに通う「泉戸裕理」は、学院で出土した遺跡で500年にわたる封印から解放された「太転依(たゆたい)」と呼ばれるその土地を守護する存在に出逢う。その際、太転依の1人である「綺久羅美守毘売(きくらみかみのひめ)」より、自らの化成である少女「ましろ」を託される。500年越しの悲願である、人間と太転依の共存を実現させるために――。

声優・キャラクター
日野聡、力丸乃りこ、下田麻美、水橋かおり、伊藤静、置鮎龍太郎、若本規夫、丹沢晃之、なかせひな、津野田なるみ、永見はるか、中川里江、岸尾だいすけ
ネタバレ

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

和風ファンタジーと恋物語。

Lump of Sugarによる美少女ゲームを原作とする作品です

原作未プレイ


伝統のある名門校の流れを汲む女子学部「フローレス」と近年できた

男女共学の一般学部「スライトリー」の2学部が存在する創聖学院。

その一般学部に通う泉戸裕理は八衢神社の一人息子だった。友人である

河合アメリや要三九郎と共に平凡な学園生活を送っていたのだが

学院の拡張工事により遺跡のようなものが見つかる。そこには泉戸の

神社に伝わる神「太転依」の文字があった。しかし科学鑑定から学術的

価値は何もないとされ工事は継続されることに。災いが起こることを

阻止するために御魂移しを行うことにするのだったが・・・


久しぶりにアニメを多く見始めた頃に見た作品を見返したくなり

視聴してみたのだが、それまでに視聴した作品の数が多く多様な種類

に出会っていたためか以前とは大きく異なる印象を受ける事になった。


物語の内容自体の印象は前と変わらず面白かったですし、曲に関しては

色褪せる事もなかったですがやはり年代そのものだったのですねと

いう印象を強く受けてしまった。初視聴時(と言っても1年半程前ですが)

ほとんどアニメを見た事がないという状態だったのであまり考えも

しなかったのだろうと思います。

最近の作品ばかり見てると少し古い作品を見るのに抵抗が出来てしまう

のかなぁと感じてしまいました。


でも自分はこの作品にアニメを見始めてすぐに出会えた事はとても

良かったと思います。

そしてこのOPはずっとずっと先でも自分の中で輝いてるだろうと思います。

2016/03/13追記


2014/11/07時点の感想
{netabare}神様と人間が共存する(いや、したいなのか)という舞台の

下で繰り広げられる恋物語。前半のつかみや構成は

わりと良かったと思います。まあ、ありきたりな展開と

言えば、そうなんですけど。後半では展開に少し無理があるような

部分もあって、少し???な時もあり(原作等などは未プレイで

その上、理解力に欠けるので自分には分からなかっただけです)

少し違和感を持ちながら、そのままなんとか繋げながら

最後まで見ました。結末をなんとか結んでいたので良かったです。

それから、あのOPの『The fine every day』は

かなりいい曲だと思います。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 31

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

お兄様がお姉さま?何でもありの甘噛声優祭り?

2009年4月~6月TV放送。下記作品を元に制作されたアニメ。
2008年7月11日Lump of Sugarによりに発売されたギャルゲ。
「タユタマ」は「揺蕩う魂」の略、「deity」は「(女)神」の意味。
2009年1月号において漫画版が連載開始。

オカルトファンタジー風美少女バトル系ハーレムアニメ。

明治から続く伝統ある名門校「創聖女学院」の流れを組んだ
全寮制の女子学部「フローレス」と、近年創設された共学の
一般学部「スライトリー」の二つの学部がある「創聖学院」・・

創聖学院に通う「泉戸裕理」は「八衢神社」の一人息子・・
実家が神社である為、神道に関する知識が豊富だったが・・
ある日遺跡から顕現した「綺久羅美毘売」の化成した謎の少女
を託され・・人とタユタマの共存の為に奔走することに・・

1話目から完全にハーレム展開の方向です。
キャラはデフォでロリ系の甘々系で声優もそれっぽいです。
制服他服装とかも可也甘めのひらひらフワフワな感じ。
恋愛模様は最悪です。珍しい愚鈍の逆切れで不快なタイプ。
そっとしとけ・・って時に思い切り地雷を踏んで自爆して
其処から更に逆ギレて女性を追い込んでいくヤバイタイプ。

1クールなので詰め込んだ感じで苛々も直ぐに次の展開で
吹っ飛んでいくので尺を考えると良い演出かも?

鵺:声-中川里江また幼女か?と思ったら
応龍:岸尾だいすけ おぉおとこもでる!

タユタマ全部幼女化と思ったらちゃんと物語も考えてる
ようでした。美少女ロリ萌え萌えな感じですけどテンポ
とかノリはいいかな・・

ただ幼馴染とか裕理が結構キレやすいので苛っとするかも?
ギャグやラブコメ路線と思いきや、結構尖った演出も多い。
ハーレム系ラブコメには珍しい刺かな?



泉戸裕理 日野聡
泉戸ましろ 力丸乃りこ
河合アメリ 下田麻美
小鳥遊ゆみな 水橋かおり
如月美冬 伊藤静
要 三九郎 置鮎龍太郎
泉戸裕導 若本規夫
河合玄造 丹沢晃之
蘭・エッジ=ウェムス なかせひな
多嘉山敏江 津野田なるみ
綺久羅美守毘売 永見はるか
鵺 中川里江
応龍 岸尾だいすけ
鳳凰  市来光弘(ホウ)、あおきさやか(オウ)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

ぱるうらら さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

とにかく頑張って1クールにまとめたアニメ

『タユタマ Kiss on my Deity』はPCゲーム原作、1クール(全12話)の妖怪・恋愛アニメです。


エロゲ原作のこのアニメ。この作品を初めて観た頃は、タイトルが『タユタマ』だか『たまゆら』だか分からなかった事だけはよく覚えている。
物語は、ある遺跡の霊払いに高校生で神職の主人公が向かうが、霊払い中にその封印が解け、色々あって可愛い女の子を養うといった流れで始まる。序盤からとにかく急展開で、キャラの掘り下げ方も浅く、視聴者のことを考慮せずにガンガン物語を進めていったため、「あぁこんな子や妖怪も居たなぁ」程度にしか話も登場人物も覚えれらなかった。故に、序盤から中盤に駆けてはとにかく観た物を受け入れることが大事。キャラデザは可愛いのでそっち方面は大丈夫だろう。
ましろたん萌えぇ(笑)

盛り上がるのは終盤。"ましろ"の不調や幼なじみの心情描写が一層シリアスなムードを醸し出すことで漸く面白くなる。クライマックスでは"ましろ"に関する話により、しんみりした気持ちにも為れてそこそこ良い幕引き。だが、急展開によりキャラの掘り下げ方が甘かったか、誰が何をしてもあまり心が動かされる事はなかった。

この作品を一言で纏めると『ビジュアル面でのキャラ(萌え)アニメ』。面白かったかと言われると微妙な所だ。しかし、面白かった印象はなかったのに無性にまた観たいと思ってしまうのはなぜだろう。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

64.2 19 幼馴染で異世界なアニメランキング19位
金装のヴェルメイユ~崖っぷち魔術師は最強の厄災と魔法世界を突き進む~(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (172)
551人が棚に入れました
王立オルティギア魔法学院――。 召喚魔術が成功せず留年の危機に瀕していた学院生のアルトは、偶然見つけた古びた召喚魔術の本から魔法陣を描き、封印されていた悪魔ヴェルメイを召喚してしまう。彼女は古来より恐れられる“悪魔”であり、厄災をもたらす強大な力を持っていた。 使い魔となったヴェルメイには定期的に魔力を供給する必要があり、その方法は濃厚なキスをすること。そんな2人の関係にやきもきする幼馴染みのリリア、そして前代未聞の使い魔に呆然とする生徒たち。 最強の使い魔と契約したアルトは、目標である偉大な魔法使い“魔導を極めし者”(プラチナスクエア)を目指す。 崖っぷち魔術師と不健全な悪魔のお姉さんの王道ファンタジー開幕!
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

ただのエロアニメと見せかけて…

結論として、本作はラブコメです。

魔法系バトルあり若干のダークファンタジー展開ありますがそれも{netabare}気休め{/netabare}にございます。

故に当方のように{netabare}ダークファンタジー展開を期待し、エロ&{/netabare}ラブコメを敬遠するような人には
全くもってお奨めできません。ご注意下さい。

最終話は{netabare}他の方が指摘している通り「俺たたエンド」で突然の打ち切り、
すべてが不完全燃焼で期待感ごと尽きてしまいました。
そして無事ブロンズ試験に合格してラブラブのハッピー{/netabare}エンドを迎えます。

エロアニブーメラン{netabare}が戻ってきて痛恨の一撃!ライフポイントはゼロで終了。
最終評価としては下方修正{/netabare}というオチでございます。

●気になる髪型はSPYヘアー
某キャラ「アーニャ」と本作ヒロインの {netabare}幼少期{/netabare}の髪型が似たような感じです。
これは恐らく「裏設定みたいなもの」だと思われますが、「酢パイ家族」ファンの方々に
あの髪型について問題提起したく思います。

●気になるワードや描写について
本作のヒロインの名は「ヴェルメイ」ですが、個人的にはリコリコの「リリベル」と
何かしらの{netabare}関係性があるのではないかと勘繰っております。

「ヴェ」と「べ」では発音もスペルも違うというご意見はごもっともですが
日本語の話ということになると発音に違いはほとんどないと言えるのではないでしょうか?
仮に「ベル・メイ」と書き直してそこにどのような意味があるのかということになりますが
それについてはより多くのデータを集め最終的にご披露できればと考えています。

「ベル」という名のキャラはたくさんいますが、
「メイ」というキャラも結構います。
代表例は隣のトロロの「メイ」と姉の「サツキ」です。
「サツキ」は「五月」で、「メイ」も「五月」という意味で同じであります。
更に言うと実は「メイ」と「エミ」も同じ?で「五月」に繋がります。(何故??)

サツキの父親は「タツオ」ですが、もしも「タツ」が「竜」という表記なら
「竜」と「ベル」ということで、どこぞの映画の話と繋がります。

「ベル」と「五月」も恐らく繋がります。当然「竜」とも…
もしも将来にこの話をより詳細に行う時には{/netabare}「まどマギ」についても触れるでしょう。

リコリコの主人公千束の{netabare}心臓{/netabare}が人工物であったように
本作においては主人公の少年の{netabare}心臓も悪魔のヒロインによって作られたものであります。

主人公が力を得てハッピーエンドを迎えることができた最大の要因は
心臓を悪魔に捧げた結果であると推測いたします。
本作とエンキスには悪魔(の契約){/netabare}というものが共通項として見出されますが、
リコリコでは契約の相手は{netabare}吉松氏=アラン機関{/netabare}ということになるかと思います。

一見関係がない「リコリコ」と本作に相通じる要素を見出し、掘って掘って
掘りまくるというのがアンチの最大の拘りですが、そのようなある種の仮説に
説得力を持たせることこそが最大の難解であり最大の試練であります。
とは言え、日々の地道な作業を積み重ねそれを実現可能なものとするまでには、
アニメアンチの憂鬱はもうしばらく続くのであります…

●11話のドテン傾向
{netabare}11話は要するに「魔女狩り」展開全開でしたが
もの凄くざっくり言いますと「月とライカと吸血鬼」と大して変わらないお決まりのパターンを
魔女狩りというわかりやすいテーマをあから様に設定することによりとてもわかりやすく描いた
だけの話ですが、一瞬だけシリアス方向への期待感が生まれました。

とは言え、それも一瞬のことでしかありませんでしたが・・・{/netabare}

「魔女狩り」の主犯格
本作においても鮮明に描写されていた魔女狩りという虐殺行為を積極推進していたのは
{netabare}実はイエズス会であり、ローマカトリック教会の陰謀によるものでありました。

イエズス会とは世界最凶で最狂の陰謀機関であり諜報機関であります。
イエズス会及びローマカトリック教会とはローマ帝国あるいは神聖ローマ帝国の残党であり、
滅び損ねた古代人の野蛮な文明と血統を受け継ぐ誇大妄想主義者たちの群れであります。

ローマカトリック教会が行ってきた野蛮なる極悪非道の犯罪行為と言えば【人身売買】であります。
日本を訪れた宣教師たちは日本人の少年少女を拉致して海外で売りさばくという蛮行を繰り返しましたが、これに業を煮やした豊臣秀吉がバテレン追放令を発令して外国人宣教師を処刑するなどし、
彼らの狼藉に対する取締りを強化した事案について記録が残されております。

更に全世界的に問題となっているのがローマカトリック教会の聖職者による修道士や修道女などに対する性的虐待事案でありますが、{/netabare}あまりに発生件数が多すぎてネットで調べるだけでげっそりしてしまうくらい枚挙に暇がございません。

現実世界の話とフィクションの話を混同してるのか?と訝しげに思う人もおられるかもしれませんが、
現実世界のつながりや世界の広がりの仕組みについて考察することと
その世界の在り方が反映される創作物の世界についても同様に考察することは
密接な関係性があり、両者には連動する要素があると確信するが故に
一定の合理的な根拠などを提示することにより両者の関係性や
双方の本質について明確に示す努力を今後も続けて参る所存にございます。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5
ネタバレ

♡Sallie♡☆彡 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

もう,あなたを一人にしない――

今回は厳しめのレビューです。

タイトルに惹かれたのだけど,サブタイトルに引っかかったので観るか否か決めかねて調べてみたらキャラデザや物語の場景が良さそうだったので観てみることにしました。

でも,ヴェルメイさんが出てきてすぐに「あー。こんな感じのアニメか。やっぱりね。」ってなりました。
サブタイトルの時点でラノベ感は感じていたのだけど,「こういうアニメ未だにあったんだ。。」というのがこのアニメにおける主だった感想です。
因みに原作はラノベではなく漫画だそうです。

魔法学校の学生アルトは偶然見つけた魔術の本から悪魔であるヴェルメイさんを召喚してしまいます。
使い魔を探していたアルトはヴェルメイさんに使い魔になってもらうのでした。
―ってとこから物語は始まっていきます。

わたしが「こういうアニメ」と言ったのは,やたら巨乳の女の人が登場するとか,主人公が謎にモテるとか,その主人公を好きな女の子たちが何故か発情して主人公にせまったり,ラッキースケベな設定や展開があったりするアニメ(大抵ファンタジー)のことです。
昔石鹸枠と呼ばれるアニメがあって,そういったアニメがまさにこんな感じだったのです。
ひと言で言えばハーレム系ラブコメってやつかな??
主観ではありますが,そういったお話は物語の作りがとても陳腐で設定や展開に無理矢理感があったり,キャラクターに魅力がないなど好きではなかったんですね。
でも,最近放送しているアニメでそういうものを見かけていなかったので「未だにあったんだ」という感想になったわけです(^▽^;)

主人公のキャラデザは悪くないと思います。
だけど,なんか真面目で優しいってだけでつまらないです。
ヴェルメイさんに翻弄されているだけのキャラ。
元々品行方正な性格である彼がヴェルメイさんという強大な力を持つ使い魔を手に入れてやる気を出しました。―って感じかな(^-^;
そのヴェルメイさんは巨乳を超えて爆乳のキャラです。
セクシーなお姉さんキャラなんだけど,声が合っていないと思いました。
彼女も彼女で魔力を供給するという名目でアルトにキスをせまります。
(魔力を授受するためにキスをするっていうシーン,少し前に観たラノベ系アニメにもあったな。。)
あとはアルトに恋をする幼馴染とか,アルトの引き立たせ役のクラスメイトとか登場します。

ストーリーも上記のようなテンプレ的な感じで主人公のアルトが凄いってところを見せられるだけの話でした。
{netabare}ヴェルメイさんは初めからアルトが好きっぽかったけど,アルトはヴェルメイさんのお色気に及び腰になりながらもなんか好きになっていきます。
わたしはアルトもヴェルメイさんも魅力的に思えなかったので何でこの2人がお互いを好きになるのかも,周りからモテるのかもよく分かりませんでした。
なので,観ていてイライラするとかももはやなく「何かやってるなー」って感じで視聴していました。
オブシディアン先生なんか,主人公以外で周りからモテているという時点ですぐに「こいつ悪役だな」って登場時に既に先が読めてしまいました(^▽^;){/netabare}
あとは「悪魔とは?」って思いました。
ヴェルメイさんに悪魔な要素がまるでなく,ただ角がついてるだけ…。
人に害を及ぼす存在だからそれを悪魔と呼ぶのであって,ヴェルメイさんは別に悪魔じゃなのでは…!?
ただヴェルメイさんの種族に悪魔と名付けているだけな気がして,悪魔を使い魔にするという設定に中身がないと感じました。
キャラデザでいえばエレナが1番可愛いと思います。
{netabare}なのに中身が“やべー奴”です。
で“やべー奴”ではあるのだけど,そのやばさをイマイチ発揮することなくアニメは終わってしまいます。{/netabare}

あと思ったのは登場人物と背景に描かれている世界が一致していないと感じました。
こういうアニメに細かいこと言っても仕方ないとは分かっていますが…。
舞台は中世とか近世のヨーロッパ風です。
灯りがランプだったり学校や寮も古いヨーロッパの建築という感じで近代的な機器などは一切出てこないファンタジーです。
なのに登場人物の髪型や服装は現代風で女の子はコルセットではなくブラをつけているしなんかちぐはぐな印象を受けました。
―というか,学院の制服のデザインがただただ変!!

でも場景はとてもきれいです。
彼が通う王立オルティギア魔法学院も素敵だけど,寮も雰囲気があって良いなと思いました。
っていうか,アルトがヴェルメイさんとイチャイチャしてる部屋,寮だったんですね。
自宅かと思ってました。

あと良いなと思ったのはエンディングテーマですかね。
Miliは「処刑少女の生きる道」で知ったアーティストです。
こういうアニメの割にラノベアニメ系の主題歌って感じがしなくて良かったと思いました。
ただ,わたしだけかな。
なんか英語の発音が気になる。。

物語はまだまだこれからって感じだったけど,一応区切りが良いところで終われたと思うし続きは作らなくても(観なくても)いいかなとわたしは思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

一昔前のアニメの雰囲気

{netabare}
久々な気がする、転生要素の無い学園魔法ハーレムもの。
最近なろうばかりだったのもあって、そんなはずはないんだけど少し新鮮さが感じられて結構好きな作品だった。
タイトル見た時点では転生賢者と並んで期待してなかった作品だったけど、その期待は大きく上回ってくれた。

ただ、展開は正直ほぼずっと予想通りに進む。
良く言えば王道、悪く言えばありきたり。
自分はなろう系主人公みたいに主人公が冷めてさえいなければ、こういう王道物は楽しめるので、これも例にもれず。
俺TUEEEEじゃないのでちょっと少年漫画らしさもあって良かったと思います。
段々敵がインフレしていく感じもまさに王道漫画らしい。さすがにインフレが速すぎだろとは思いましたがw

最後の方のヴェルメイさんの過去回もありきたりな話ではあったけど、まあその過去を後ろめたく思ってるヴェルメイを主人公が支えてあげるのは二人の関係性がより強固になった感があったし、友情・努力・勝利というか、1クールの盛り上がりは作れていて良かったと思います。

1話の時はエロアニメかと思ってたけど、エロ要素は案外最初だけ。
元々ヴェルメイさんみたいなお姉さん系ビッチキャラは好きじゃなかったので、エロ要素はむしろいらないなぐらいに思ってたので、これはこれで良し。
ただ、リリアちゃんは可愛かったし、服脱いで透明化する回は面白かったかなw
リリアも相当ビッチキャラな気がするけど、やっぱり苦手と言いつつ結局キャラデザなのか()
リリアと主人公の絡みも面白かったかな。

OPとEDは無難に良く、作画も無難。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆7
クソアニメっぽい。ゼロの使い魔かな? シャミ子が悪いんだよ…。
Fateなら…。姉どんな服来てたんだよw 魔力(隠語) ピンクの方が可愛い。
負けたらピンク陵辱されろ。は?
おばさんじゃなくてピンクのエロ展開やれや。無能。思ったより悪くない。

2話 ☆8
ピンクほんと可愛い。原作者も知らないドラゴン
メインヒロインが一番かわいくないじゃん。
ちゃんと服脱がないといけない透明能力って珍しいのではw
視聴者には見える。嫌がる割に普通に行動する当たりやっぱビッチでは。

3話 ☆8
作画ちょっと怪しい? やはりピンクは淫乱...。
この金髪の子かわいいな。こいつら味方になるのかよw
普通に戦闘すんなw わっかりやすいフラグやめろ。
パンツ見えてんぞ。普通にバトルアニメしてて草。

4話 ☆7
からの不意打ちは無いよなさすがに。戦闘面白かったな普通に。
黒曜石先生。おじさんじゃん。
金髪とこいつが普通に仲直りしてんのは意味不明だ。
なんか裏ありそうな声してんな。
けど別に好きになるまでの過程が丁寧とか言うことは無いんだよな。
唐突。氷漬け最高。謎のウテナパロ。また透明飲むのかよw
てかpv見た時は主人公の声やばいと思ったけど全く気にならんな。
ピンクは淫乱。
強敵の次はそれを超える強敵が現れてってほんとに王道展開だな、好き。

5話 ☆7
クリスこの頃に戻して。インフレが激しい。エッッ
まあそりゃ人災だろうなw 倦怠期でしょ。てーきゅう 媚薬か?
姿変わりすぎやろ。召喚者が真っ先に殺されるテンプレは?

6話 ☆7
こんな深刻そうな見せ方されても初めての事件起きたのが前回だから重みがないw 00年代のアニメにありそうな展開。タイトル回収。
とりあえずこういう役子安にやらせる脳死キャストやめない?
冷静になれるのは偉い。心臓枠だったか...。あるあるな展開だなw

7話 ☆6
めっちゃ弱気になってるじゃん。よふかしのうたかな?
イチャイチャすんな。

8話 ☆7
闇深そうな生徒会長。古臭いラッキースケベ展開
ビッチしかいねえ。この徐々な王道感好き。タイトル回収来るか?
死人出そう。

9話 ☆7
舐めプやめろw なろうあるある。通り魔かよかわいそう。
替え玉受験。こいつが律儀に筆記試験受けるのシュールだな。

10話 ☆8
ホモの声してんな。このアニメ結構普通にバンバン死人出るな。
インフレが激しい。やっぱこういう王道作品好きだわ。
ハンマーで壊そう。ロリに戻して。

11話 ☆8
ロリの方が可愛い。どうせ教会の奴が殺される。仙台民。
映像視聴とか異世界おじさんかな? ファルマ君がいたら…。
知ってた。泣かせようとしすぎかな?

12話 ☆7
陳腐だけどまあいいと思うよ。そしてなにより、速さが足りない!
隙あらばヤる。リリアの出番増やせ。

曲評価(好み)
OP「abracada-Boo」☆8
ED「Mortal With You」 ☆7
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13

63.8 20 幼馴染で異世界なアニメランキング20位
俺、ツインテールになります。(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (649)
3904人が棚に入れました
少女向けの髪型「ツインテール」をこよなく愛する高校1年生男子・観束総二は、ある日突然、異世界からやって来た美少女・トゥアールからツインテールの幼女戦士「テイルレッド」に変身する力を授けられる。属性力(エレメーラ)を糧とする異世界の怪物・エレメリアンによって世界のツインテールが危機にさらされる。空想装甲(テイルギア)を纏い、彼(?)は地球のツインテールを平和を守るため、幼馴染の津辺愛香が変身するツインテール戦士「テイルブルー」と共に、敵に立ち向かうのだった。

声優・キャラクター
島﨑信長、相坂優歌、赤﨑千夏、内田真礼、上坂すみれ、日笠陽子、五十嵐裕美、M・A・O
ネタバレ

disaruto さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

属性系クソアニメ。「ツインテールが、俺の“文学”だ!!」

制作はプロダクションアイムスで原作はライトノベルです。
ジャンルはバトルアクション・ラブコメ・SFです。


ツインテールを異常に愛する高校生の三束総二。
彼の前に異世界からやってきた美少女・トゥアールが現れて奇妙なブレスレットを託され、ツインテールの危機だと聞かされる。
すると町に“属性力”を奪うことで生存しているアルティメギルたちが襲来し、総二はツインテールを守るために変身して戦うことになる。


「ツインテール」という属性を題材にした作品。
世界観や主要設定はラノベのそれですけれど、ストーリー展開やバトルシーンの熱さはまるで特撮系のコミカライズのよう
ラブコメ要素よりもギャグ要素が強い点も、それを引き立てていますね。
敵のキャラ立ちについては素晴らしいの一言。
「何でこんな外れのない変態キャラを生み出せるのか」と真面目に思いましたw
私のお気に入りはタイトルにもありますけど、“文学属性”のオウルギルティ。
彼の登場回は死ぬほど笑った。
冒頭のアレは反則だろw

{netabare}まあ一番笑ったのは会長の「えろほん」の言い方だったりしますがw
「えろほん」を「え↑ろ↓ふぉん」という、「i phone」風の発音でいうのが笑えるw
赤崎さんはアクの強い役をやらせたら、女性若手No.1でしょう。(男性若手ならば松岡さん)
あと内田さんは純粋なギャグキャラをやらせたら女性若手ではNo.1とも思っているw{/netabare}

味方陣も魅力的なキャラが多かったです。
主人公のツインテールバカっぷりも突き抜けていて良し。
ギャグはやはり突き抜けているのが大事です。
既読組の皆さんから見るとストーリーが高速らしいですが、私は全然気にならなかったけどね。
「のうコメ」みたいなノリで見ていたのでw


本作の感想を書くうえで、作画はやはり触れなければなりません…。
近年にしてはレベルの低いクソ作画w
作画が残念だと成り立たないタイプの作品ではないですが、それでも気になりました。
海外に丸投げした回の作画は、ホントに「うーん」って感じ。
作画もある程度はやはり重要。
加えて中盤は演出も不自然なものが多くあり、結構気になりました。
掛け合いのリズムが明らかに悪くなっていたし。

もう一点触れるべきは男性声優陣の豪華さでしょう。
女性声優が豪華だと思うことはままありますが、男性声優は近年だと珍しい気が。
{netabare}「ツインテール」のCVが池田秀一ですよ?
笑うしかないでしょw {/netabare}


総括して、良いクソアニメというアンビヴァレント。
作画が良ければもっと好評価だったでしょう。
でも十分に笑わせて頂いたので満足していますw


以下私の大まかな属性力(超駄文)。
{netabare}○金髪
“髪”に関する属性だと私はこれです。
オプションで巨乳属性+お姉さん属性になると役満になりますw
「ARIA」アリシアさん、「まどマギ」マミさん、「みなみけ」ハルカ姉さま、「咲」キャップetc。
「ひだまり」宮ちゃんもこれにギリギリ属するか?
単純に金髪なら「IS」シャルも大好きだし…。
あっそうそう、「アイマス」ミキミキも好きだよ?w

○百合
最近はこれについて言及しまくっている気がする。
マジで私、救いようがないほどに百合厨なんですよw
もともと百合漫画が大好きでアニメに入ったのですが、だんだん酷くなってきている…。
日常系萌えアニメばかり見過ぎて、“ソフト百合”にも対応してしまった“ハイブリット百合萌え厨”にw
もともとは“少女漫画系百合厨”だったのですが嗜好がより残念な方向へ進化。
そうそう、百合が苦手って人もかなりいますよね~。
同性愛に嫌悪感抱く人はやっぱり多いと、あにこれ来てから学びましたw
でも私は大好きだと、心から叫びたいですw

○ロリ
「お姉さんが好きでロリも好きってどういうことだよ」って話ですがw
厳密に言うと、私は妹萌えではありません。
年下が好きっていうわけではないのですね。
ロリという神聖さを持つ天使の偶像を崇拝することに意義があるのです。
そもそもロリというものは、内なる純潔さが滲み出ているとい(ry {/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 33
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

戦隊ヒーローものにあるべき要素が紳士の嗜みと共にしっかり盛り込まれている。

原作知らず。

これは酷い(称賛)。酷すぎる(礼賛)。大満足です。
心に燦めく「属性」をお持ちの紳士淑女すべてにお薦めします。

ヒーローものの皮を被ったおばか全振りのギャグアニメとして、十分楽しめると思います。

少々前にhaigaさんのレビューで存在を知り、いつかは見たいと思っていた作品。Amazonプライムで発見し、ほぼ一気観。アマプラでは修正版とのことで、放送当時問題視された「作画が溶ける」状況は改善しているとのこと。後半、作画面が怪しいところは散見されましたが見るに堪えないということはありませんでした。

困ったことに、戦隊ヒーローものとしてしっかりしています。驚くほどしっかりしています。変身バンクもなかなか格好いい。戦闘シーンは気合いの乗ったアニメーションです。必殺技もかなり格好いい(絵的には)。増えていく仲間、徐々にインフレしていく敵の強さ(設定上、実質的には変化なし)、いいです。土壇場奇跡のパワーアップは胸熱展開の王道です。うっかりしてると格好良さに痺れることも・・・

でも、その全てが乗っかる前提が酷い。結果として格好良さに痺れると同時に爆笑せざるを得ません。エロとは違う、下ネタ寄りの全力お馬鹿。

この世界のヒーロー・敵の行動原理も強さも全て「属性力」に由来する。それは、ツインテだったりうなじだったり、男の娘だったり。。。それぞれが愛してやまないもの。それを愛する想いの強さ、想いの力(たぶん)。敵はその属性力を人類から奪い取るためにやってきた。我らがヒーロー達は自らの属性を守るため属性そのものを武器にかえて敵と戦う。


なんだこりゃ。

終盤の展開は少々疑問なところもあります。後半~終盤にかけての息切れ感もあります。シチュエーションと敵キャラのキャスティング(と、言わせる台詞)で楽しむ作品ということかもしれません。実際面白かったです。敵キャラがやられるときのセリフ(叫び)がまた、心に響くんだなぁ(理解できるとは言っていない)。結果的に主人公を中心としたハーレム構成になります。ですが、それほどドロドロしてないので僕としてはまぁよしです。

個人的に好きなのは{netabare}5話で出てきたザリガニっぽい敵。敵の「属性掛け合わせ」の説明に笑いましたし、なにより、彼の決めぜりふが素敵すぎる「{netabare}うなじを見るためだけにどれだけの研鑽を積んできたと思っているぅー(迫真){/netabare}」。

ヒーロー側では生徒会長・イエローが楽しい。彼女自身の属性(M&露出(?)属性)を体現する技が・・・重装歩兵(アーマーパーツはそれぞれ砲・銃撃武器)のような出で立ちなのに、砲撃のたびにアーマーパージで露出度を上げ、最後はフルパージしたアーマーを合体させて巨大な銃を作り&ぶっ放し、自らにその銃撃を当てることでの加速キック(これが必殺技)。。。わけわからんけど、なんかニヤッとしちゃった。
{/netabare}

[2020/08/24 v1]

投稿 : 2024/11/02
♥ : 20

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

属性を熱く語るベテラン声優陣が(`・ω・´)b

ツインテールをこよなく愛する主人公が
仲間と共に地球を守る変身アクションもの。
全12話。
ラノベ原作。(未読)


属性をメインに繰り広げられる
正義と悪のバトルが中心のストーリー。
まぁ……バカげた戦いですが
当人たちは至ってマジメですw

リアルでもこんな論争が行われてそうだが(;´∀`)
論争ならまだしも殴り合いなどは止めましょうねw

さて
変身アクションものと書きましたが
最終的にギャグものとして視聴してましたw
アクションも悪くはなかったですが
個性的で充実しているキャラたちの笑いに
引っ張られた感じです( ´艸`)ププ
いや~「属性」って挙げればキリがないですねww

視聴した方には多い意見だと思いますが
中盤より見受けられる作画の崩壊が目に余りました。
美少女を扱う作品としては致命的な欠点に…
ギャグ要素に助けられた感が強いですかね(^^;)

メインキャラを演じている女性声優陣が
自分の好きな『中二病でも恋がしたい!』と
被っていたので期待しつつ注目。
当然ですが、キャラが違えば声も変わるもの。
中二病とは違った演技でキャラの魅力を
引き出していたと思います。
さすがは『声優』と改めて感心しました♪

また、脇・敵キャラを演じる声優陣が豪華です!
大物やら渋いベテラン声優まで多数。
ギャグからバトルまで幅広い演技力はさすがです。

完全な蛇足になりますが
白衣をまとい博士的なポジションの
トゥアールを演じている内田真礼。
彼女は同じような役どころを『アキバレンジャー』
という実写ものでも演じていましたねw
初めて内田真礼を認識した作品、懐かしいですw


2期あるんでしょうか??
色(味方)が増えたりするんですかねw
作画さえしっかりしていれば悪くないと思うので
期待して待ちたいと思います(*´∀`*)ノ






《キャスト》

観束 総二(CV.島﨑信長)
テイルレッド(CV.上坂すみれ)
トゥアール(CV.内田真礼)
津辺愛香/テイルブルー(CV.愛坂優歌)
神堂慧理那/テイルイエロー(CV.赤﨑千夏)
イースナ/テイルブラック(CV.日笠陽子)
観束 未春(CV.五十嵐裕美)
桜川 尊(CV.M・A・O)
神堂 慧夢(CV.井上喜久子)
メガ・ネプチューン=Mk.Ⅱ(CV.田村ゆかり)
ドラグギルディ(CV.稲田徹)
アラクネギルディ(CV.速水奨)



《主題歌》

OP
『ギミー!レボリューション』/内田真礼
ED
『ツインテール・ドリーマー!』/ツインテイルズ
                  テイルレッド(CV.上坂すみれ)
                  テイルブルー(CV.愛坂優歌)
                  テイルイエロー(CV.赤﨑千夏)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 55

60.4 21 幼馴染で異世界なアニメランキング21位
結婚指輪物語(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★☆☆ 2.9 (99)
303人が棚に入れました
月刊「ビッグガンガン」(スクウェア・エニックス刊)にて大好評連載中のめいびいによる漫画『結婚指輪物語』。累計部数130万部(電子書籍含む)の人気作がいよいよアニメ化! どこにでもいる普通の学生サトウは、幼馴染のヒメへ密かに想いを寄せていた。 告白を決意したある日、サトウはヒメから遠いところへ引っ越さなくてはならないと突然の別れを告げられてしまう。 恋心を諦められないサトウがヒメを追って辿り着いたのは、なんと異世界だった。 ヒメは、異世界に5人存在する「指輪の姫君」のひとりだったのだ。 サトウはヒメからいきなり結婚を求められ、勇者「指輪王」として世界の脅威に立ち向かうことに。 さらに、指輪の真の力を引き出すには、残り4人の姫たちとも結婚する必要があり……!? 5人の姫との異世界新婚ファンタジーが、ここに始まる――!

声優・キャラクター
サトウ:佐藤元
ヒメ:鬼頭明里
ネフリティス:島袋美由利
グラナート:上田瞳
サフィール:加隈亜衣
アンバル:小松未可子
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

主人公がヘタレな理由を考察!

『黄昏乙女×アムネジア』、『かつて神だった獣たちへ』などのめいびいによる原作漫画は、『月刊ビッグガンガン』(スクウェア・エニックス)で連載中(既刊14巻、原作既読)。
アニメは、全12話(2024年)。監督は、『金装のヴェルメイユ』、『実は俺、最強でした?』などの直谷たかし。制作は、『金装のヴェルメイユ』、『実は俺、最強でした?』などのStaple Entertainment。2期の制作が決定済み。
(2024.7.23投稿)

『ロードオブザリング』の邦題である『指輪物語』との関連性は、異世界ファンタジー設定以外でほぼなし。

パンチラ、ブラ見せ、B地区解禁作品ではあるが、DT主人公がヒロインといい雰囲気までは行くものの、謎の高い倫理観に突然目覚め、最後までは決して致さないという古典的少年漫画の伝統を正統に継承した作品(笑)

雰囲気的には、同じ監督・制作会社の『金装のヴェルメイユ』が近いか。


【あらすじ】
異世界の魔王である深淵王を封じる指輪の力を持った異世界の姫であるクリストル・ノバティ・“ノカナ”ティカこと“野中”姫乃(愛称「ヒメ」:CV.鬼頭明里)は、幼い頃に深淵王の追手から逃れるため、現代の日本に転移。
その転移した先で偶然出会った同じ年の主人公・サトウこと佐藤春人(CV.佐藤元)は、その後、ヒメの隣人・幼馴染として一緒に成長することに。

そして、二人が高校1年生になった夏、ヒメは、自分が異世界の姫君であることを周囲に隠していたが、深淵王が復活したため異世界に戻ることに。そこで、淡い恋心を抱いていたサトウと決別するため、彼を夏祭りに誘って別れを告げる。しかし、サトウもヒメが好きだったため、彼女の後を追いかけて異世界へ。

サトウが異世界に転移すると、正にヒメが復活した深淵王を再び封じる伝説の勇者「指輪王」候補と結婚するところであった。しかし、ヒメはもともと好意を寄せていたサトウが突然目の前に現れたため、思わず指輪を主人公に渡してキスしてしまう。こうしてサトウが一躍「指輪王」に。

しかし、真の「指輪王」になるためには、光・火・水・風・土の5つの指輪をもつヒメを含めた様々な種族の5人の姫と結婚する必要があった。そこで、主人公とヒメは、他の姫を探して冒険を始めるのだった…


さて、本作は、現在私がこのレビューを書いている時点で総合評価が2.9。
私は、そこまでひどくないと思ったのと、漫画原作者の他作品『黄昏乙女×アムネジア』、『かつて神だった獣たちへ』が好きなこともあり、それはちょっとかわいそうだと思ったので、主に不評な主人公がヘタレな理由を考察してみたいと思います!


【主人公がヘタレな理由を考察!】
{netabare}指輪王は、5人の結婚相手との絆が深まれば深まるほど指輪の力も強くなるという設定なので、5人の結婚相手との絆を個別に深めていけばいいだけだろ!と思うわけです(※その場合、およそ公共の電波を使って、そのまま流せないような内容になる可能性もありますが…)。
なので、そうしない本作の主人公は、そうなることに特に障害もないのに、勝手にヒヨって、とんでもないヘタレだ!いらつく!という怒りはとてもよくわかります(笑)

でも、ここで少し落ち着いて想像して欲しいのですが、仮に、主人公が5人の結婚相手と個別に仲良くなっていって、5人の結婚相手同士が互いに仲良くない状態だと、どうなるでしょうか。

おそらく5人の結婚相手は、主人公を独占しようとして互いに争いを始めたり、主人公と自分以外の結婚相手との関係に嫉妬を覚えたりするはずです(※あくまでエロゲーとかエロ漫画ではない前提です(笑))。
そうなると、正に一人の将軍の寵愛を一身に集めるために他の妻たちを蹴落として出し抜こうとする「大奥」みたいな修羅場になるわけです。

こういう状態になってしまうと、主人公と特定の結婚相手との絆が上がっても、それ以外の結婚相手との絆が下がってしまうので、結果的に主人公と5人の結婚相手との絆の総和が大きくならない(※作中で、過去の指輪王が5人の結婚相手たちと結局うまくいかなかった、というような描写がありますが、おそらくそういう理由なのだと思われます。)

そうならないためには、「主人公は、5人の結婚相手を平等に愛さなければならない」(加えて、5人の結婚相手同士も仲が良いとベター)。だけど、主人公は、1期までだと幼馴染であるヒメだけが好きなわけです。

この状態で、主人公とヒメとの関係だけが突出して進展してしまうと、他の4人が「おいてけぼり」になって、他の4人との絆が深まらない(二人で勝手にやってればいいじゃない的な)。結局、これも主人公と5人の結婚相手との絆の総和が大きくならない。

したがって、最終的に大団円を迎えるために、主人公はヒメとの関係だけを進展させてはいけないので、主人公が「据え膳状態のヒメを食わない」という“ヘタレムーブ”をかますしかないのだと考えられるわけです。

分かりやすい例かは人によりますが(笑)、「恋愛シミュレーションゲームのハーレムエンド」って、女の子の好感度を満遍なく上げていかないといけないので、大体そうじゃないですか?{/netabare}


結局のところ、本作はエロで釣ってる面もありますが、主人公がヘタレなのは、メタ的に設定を含めて原作者が「あくまでエロではなく恋愛を書きたい」という意思表示の現れなのだと思っています。

そう考えると、本作は、他の作品ではあまり見ない「より良いハーレムとは何か」を真面目に追求したアニメなのかも(笑)
(※『無職転生』でも、やたらルーデウスが2番目の妻を迎えることに気を遣ってましたね。まあ、かつて一夫多妻で妻たちを平等に愛せないと死ぬほど悩んだクソ真面目な夫もいたらしいので…)


というわけで、昨今、『異世界迷宮でハーレムを』など結構過激なアニメも増えているところに、ヒメの見た目や「据え膳」状態などから同様のエロに期待をふくらませていた紳士諸君が、メタ的理由による突然の倫理観の発動によって、お預けを食らってしまったことに対する「怨嗟の念」がこの低評価につながっていそうです(笑)

したがって、そういう方向では、最初からあまり期待せずに観ることをオススメします。


【声優】
グラナート役の上田瞳さん。最近、名前のある役をちょいちょい見かけるように。ただ、『ウマ娘』のゴールドシップ以上の当たり役は未だ見れず…

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

俺は5人の姫と結婚する。世界を、そして好きな人を守るために。

この作品の原作は未読ですが、あかりんが出演すると知り視聴を決めた作品です。
この作品も後にくまちゃんやみかこしが出演するという嬉しいさぷらいずあありましたけれど^^


どこにでもいる普通の学生サトウは、幼馴染のヒメへ密かに想いを寄せていた。
告白を決意したある日、サトウはヒメから遠いところへ引っ越さなくてはならないと
突然の別れを告げられてしまう。

恋心を諦められないサトウがヒメを追って辿り着いたのは、なんと異世界だった。

ヒメは、異世界に5人存在する「指輪の姫君」のひとりだったのだ。
サトウはヒメからいきなり結婚を求められ、勇者「指輪王」として世界の脅威に立ち向かうことに。
さらに、指輪の真の力を引き出すには、残り4人の姫たちとも結婚する必要があり……!?

5人の姫との異世界新婚ファンタジーが、ここに始まる ― !


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

今回は声優さんの起用方法に新鮮さを感じた気がします。
まずくまちゃん。
くまちゃんが演じたのは5人の姫の一人である竜人族のサフィール。
結構飄々とした感じのキャラなんですよね。

くまちゃんといえば、同じく2024年冬アニメで放送されていた「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。」のネフェルティマみたいなほんわかした感じのキャラが声質ともマッチしていて似合うと個人的には思っています。
そんな感じのキャラがすっかり私の中で定着していたのでこんな風に感じたんだと思います。

そしてみかこし。
今回みかこしが演じたのは「アンバル」という表情の読みにくい女の子です。
みかこしも気持ちを前面に出しているキャラを演じる機会が多いオメージがあったから…
まぁ、私個人がこう思っても、皆さん役にはしっかりハマっているんですけどね^^;

さて、この作品は公式サイトのトップページで堂々と「ハーレム宣言」していましたよね。
しかも各国のお姫様ばかりを5人も…

ハーレムなんて羨ましい展開…と思いましたが、よく考えてみると日本にも昔「側室制度」があったので、所謂ハーレム状態というのは日本でも昔から存在していたんですよね。
しかも、昔は天皇にも側室制度があったそうです。
だったら現代の様な継承問題も起こらない訳です。

現代の日本では法律で規制されていますが、それでも妾の風習は残りました。
さて、今でも妾の方は現存するんでしょうか…

この作品の主人公であるサトウ…は結局苗字しか分かりませんでしたが、大好きな女の子を追って異世界に行き、そこで指輪王となりました。

ですが、不思議な点が幾つかあります。
まずサトウが指輪王となったのは指輪をお姫さまから指輪を受け取ったからですが、他の4人の姫の誰かが別な男性に指輪を先に渡していたら、サトウは指輪王になれなかったのでしょうか。
となると、渡す順番で決まってしまうことになりますが、そんな簡単で良いのでしょうか。

それとも、指輪王としてもっと資質の高い人が後から現れたら、指輪王の権利はそちらに委譲されたりするのかな。
だて、深淵王とかいうとんでも無い相手を倒さなきゃなんですよ。
指輪だって少しでも条件の良い人になって貰いたいと思ってもおかしくはないと思うんですけどね。

指輪の力をもっと引き出すには姫たちとの絆が不可欠だと言っていました。
そんなに指輪王候補をコロコロ変えたんじゃ、姫たちとの絆も深まらないか…
そう、指輪王が何でサトウ…?
という点に疑問を持たなければ割と普通に視聴できる作品だと思います。

そして、後はどの姫を推して視聴するか…ですよね。
個人的にはエルフ族のネフリティスかなぁ…と思って視聴していましたが、姫の中で一番最後に登場したアンバルが気になる存在っぽいと思いました。
まだ少ししか出てきていないので確信は持てませんけれど。

そう、ラスボス的なタイミングで登場したのは、とみたんですたね。
この展開を見た瞬間、続編無きゃ嘘でしょ…って思いましたよ^^;
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、Sizukさんによる「Lover’s Eye」
エンディングテーマは、AliAさんによる「ココロノナカ」

1クール全12話の物語でした。
この作品も既に第2期の制作が発表されました。
今期って続編制作される作品が多くありませんか?
他の作品も是非チェックしてみようと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

うーん、ハーレムが好きで見たのですが… ハーレム物として失格。ハズレです

1話感想 3.3 うーん、ハーレムを作る主人公は嫌いじゃないのですが…

何でしょうね?
基本的には悪くないんですよ。
異世界転移してハーレムで、というのはまあ全然普通ですし、そういう話は大好きです。

ヒロインはなかなか可愛いと思いました。
では申し分ないはずなのですが… うーん?
主人公がいまいち気に入らなかったかなぁ。

なんとなく煮えきらないというか…。
何でしょうね。いや本当に悪い、という程でもないのですが。

調子に乗っている、という程でもないですし…。
うーん、主人公の見た目かな? あまり格好良くは無いですが。
何だろう。まあ幼馴染でずっと好きで、そこはガツンといけよ、というところで煮えきらない、という感じがやっぱり何だこいつ、感があったのかな。
そういう部分で主人公を一発で好きにはなれませんでした。

主人公に都合の良い話しは主人公を好きになれないと残念になるんですよね。

作画はそこまで綺麗ではないですね。ただちょっとエッチな所は良かったです。
そこまで気に入ったわけでは無いですが好きなタイプの話しなので見たいとは思っています。
本数次第で諦めます。

全話感想 
まあ「ちょっとエッチ」と「ハーレム」を目当てに最後まで見ました。
結論としては… 残念ですね。おすすめできるハーレムものではありません。
良いハーレムものとは何か。
それはヒロイン全員を愛することです。
この主人公、5人の嫁と結婚しなきゃならん設定なのに、一人の本命が居るんですよ。
ちょっとないですね。
ハーレム主人公たる者、ハーレムメンバー全員を愛することは必要最低限です。
残念ながら良いハーレムモノではありません。失格です。

ハーレムものの良いところは、ヒロインを不幸にしない点にあるのです。
ヒロインを1人だけ選ぶと、選ばれなかった他のヒロインは不幸になってしまいます。
じゃあ選ばれなかったヒロインには別の男をあてがえば良いかというと、オタクってのはそういうのが大嫌いでしてね…。じゃあヒロイン全員を幸せにしようと思ったら、ハーレムしか無いじゃん、となるわけです。
皆愛して皆幸せ。めでたしめでたしです。

しかし本作では本命ヒロインがはっきりしていて、全員幸せにできないんだったらハーレムものにするんじゃねぇって話ですよ。
なんだかなぁ。わかってねぇなあ。

ストーリーもきっちり一期で締めずに続くような作りで… いや続きは原作で、と言いたいのでしょうが、微妙にしか思えません。

まあハーレムが好きだからと、わざわざ見たけれどいまいち報われなかった感じですね。残念です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

58.4 22 幼馴染で異世界なアニメランキング22位
農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★☆☆ 2.7 (203)
580人が棚に入れました
農民関連スキルはオール MAX!! 「俺は農民王になる!」ハズだった!!   超一流の農民として生きるため、農民関連のスキルに磨きをかけてきた青年年アル・ウェインは、ついに最後のスキルレベルをも MAX にする。   しかし農民関連スキルを極めたその時から、 なぜか彼の生活は農民とは別の方向に激変していくことに……。
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

逆張り的なろう系曲げ展開作品

●本作に示された「裏テーマ」が暗示する直近の農業事情・・・
農業国オランダの農業政策は大転換期を迎え「リジェネラティブ・アグリカルチャー」
即ち「環境再生型農業」へと大きく舵を切る方向に進路を変えてしまいました。

このことは以前まで続いた大量生産方式の農業政策が遂に終わりを迎えたことを
示しているのでございます。

各国中央銀行の少々行き過ぎとも言える程の金融緩和政策やウクライナ紛争などの
複合的な要因が折り重なって、世界はインフレ傾向の物価高により、食料価格は急騰しています。

需要に対して供給が足りてないという、ある種の食糧難的な状況が深刻となり
その傾向は今後更に悪化するとも言われております。

主人公が「なぜ農民か?」ということの一つの解答が、 {netabare}このような「裏テーマ」と
関係してくるのではないかと予測いたします。

「持続可能な社会」とは一見聞こえはいいですが、普通にやって到底達成できるものではなく、
ある意味破壊的な【グレートリセット】という全部ぶっ壊すくらいに多量の出血を伴う
大手術の後にようやく達成できるという、かなり厳しいいばらの道の先の未来
を表しているのであります。

中には家庭菜園を始める人もいるかもしれませんが、一番大事なのは
未来に待ち構えている試練に対する「覚悟」{/netabare}であると確信するものでございます。

●続編の展開次第では大化けもあり得るか?
冒険者ギルドが出てきて魔族と戦ういつものやつと思った人は多いと思いますが
{netabare}実は全然別物のタイプの物語でありました。

主人公があたかも世界を救う「勇者」のように描かれているようでいて
しかしそれは逆に方向に振るためフェイクでしかなかったというのが真相のようです。

冒険者ギルド的な勇者もの作品ならば、「農民スキル」がバトルの展開に大きく絡んでくる
と思いそのような流れを想定していた人はかなり多かったようですが、蓋を開けてみたら
全然違ったということで肩透かしを食らい失望した感じの意見が大半だったのかもしれません。

しかし結論は典型パターンを曲げる意図が大いに感じられる、小賢しい感じのやや捻くれた
ような物語でございました。

主人公モテ設定、お決まりのハーレム展開もいつもの典型パターンと思わせて、
実は「農業関連スキル」には伏線的な意味合いがあったいうオチであります。

「自然を愛するもの」というスキルには世界からの寵愛を受けるという加護が伴っており
どうやらその作用により主人公は母親、王女他オークにもモテまくっているという
ことのようであります。

ただ面倒なのは、そもそも主人公のキャラ性は天然素材100%なので、その天性の性質により
他人からの好感度自体はそもそも高いこともあり、オークにやたら好かれるのもすべてが
寵愛の加護によるものとは限らないため、よってどこまでが本人のキャラ性によるものか、
どこまでが加護の恩恵によるものか識別するのが難しいところであります。

生命は土から生まれ土に還るという自然の法則とそれに関係する超越的存在
そういったものが主人公の異常なまで能力の背景にあるようでありますが
今期ですべてを明らかにしていないことはご覧の通りの有様ですから
すべては次回以降に持ち越しというオチになるのでございましょう。

はぐらかし的なコミカルなシーンの随所随所で地味に伏線回収的な作業をこなしつつ
主人公の思い人である妹分の回想シーンも見事に決めたことを個人的には高く評価、
曲げもの{/netabare}作品としては一定のレベルに達していることから、
物語評価を最終的に上方修正いたします。


初期の印象として主人公や王女のキャラ性については意外なまでに好感度が持て
期待感もそれなりのものがあったわけですが、他の人のリアクションを見る限りにおいては
キャラ性だけで逆張り高評価するには、圧倒的に不利な戦況であるという打算が働き
動くことが出来なかったというのが本音にございます

しかしながら最後まで見て思ったのは、よく吟味せずにこれを駄作と決めつけるのは
少々浅はかであると言うべきなのかもしれませんということであります。

主人公が農民であることにどんな意味があるのだろうかと猜疑心や不信感を持った人が
いるのはある意味理解できることでありますが、その答えについてもそれなりに描かれている
だけに留まらず {netabare}、主人公に秘められた農民スキルに関わる謎については、どうやらまだ
続きがあるというのがこの物語の成り行きのようであります。

一見して天然ボケの主人公が生きる生ぬるい世界観の中においてならば
進行する物語も当然生ぬるいものになるだろうと考えがちでありますが
「ひぐらしのなく頃に」のあのキャラで非常に存在感のある天然ヴォイスを披露した
あの声優が、本作においても見事に何とも言えない演技を示しその魔性の声で
見ている者の心を惑わすわけですから、{/netabare}この伏兵による奇襲攻撃には
思わず怯んでしまうしかないわけであります。

結論は続編の最終結末を見ずして本作を判断するには不確定要因が多すぎる
というものであります。

主人公や王女のキャラ性や最後の隠し玉の個性派声優の存在感など光るものは
いたるところに確認できるため過小評価は早計であると言えそうですが
その期待に果たして本当に答えるだけの力があるかと言えば今は未知数であるとしか
言いようがないというのが正直なところであります。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

いつものやつ

{netabare}
いつもの。
主人公の職業を農民にすればオリジナリティが出るとでも思ってるのかな。
どこからともなく現れた魔物を最強主人公が難なく退治、そしてヒロインハーレム状態。
主人公はともかく、ヒロインは本当にキャラ付けが弱くて印象に残らない。
農民とタイトルにつくけど、特に農民である必要性はない模様。
森の中に魔物が...とか、街が魔物に制圧されていて...とか何度見たかわからないような馬鹿馬鹿しい展開がずーっと。
街もいつものナーロッパ、テンプレートなギルド。
配信勢や外人、中国人はこういうの何回も見ていて飽きないのかな。
来期はなろう17本ってマジですか...。

唯一良かったのは9話。
飢饉というこの文明レベルだと農業とは切り離せない災害もきちんと描かれていてこの回だけは農業アニメとして優秀だった。
なぜ農民をやっているのか?と言う部分もしっかり描かれていたし、その理由に説得力もあった。
死人も出る重めの展開というだけでもなろうっぽくなくていいなと思った。
農民と戦闘を絡められていないだけで、農民要素がない訳ではなかった。

ただ、9話だけ見ればよいものの最終回まで見ると結局台無し。
イルビアが実は生きてましたオチはさすがに「は?」としかならなかった。
ただ、なろうなので魔物が成り済ましてるだけ、死体を動かしてるだけみたいなオチもあり得るがそこは果たして...。
その点は2期に期待...するわけないですね()
間違えても2期は作らないで。

あと、食材ギャグをやっている時は面白かった。
これ転生賢者でも同じ感想書いた気がする。
もうなろうはバカみたいなギャグやってるだけでいいよ。

作画クオリティは悪い。CGも最悪。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆1
勝手に強くなってろ。また俺なんかやっちゃいました系か。
いきなり王女と仲良くなるクソアニメ。随分インスタントだな失格紋か?
現代風のメガネつけてるキャラいるのほんと草。
統治して何すんねん。
なんでこんなの見てるんだろうって思うようになってきた。
もうこれ系切ろうかなぁ。
スルメ曲になりそうなED

2話 ☆3
退屈。じゃあ農民じゃなくて冒険者じゃん。このギルドパートいる?
初手インフレしすぎだろw 目悪すぎだろ。帰って来れてるじゃんw
農業しろ。てかギルドマスターがメインヒロインって珍しいな。
どうせ見なくても倒せるやろ。 調べた意味あった?
サマータイムレンダ。

3話 ☆0
クソcg はよ逃げろやこいつ。なんで噛んだあと吐いてんの?
この安っぽい胸糞展開。倒せないかもって葛藤する展開とか必要だった?
誰が感動するん?これ。あほくさ。

4話 ☆2
農業しろよ!作画。ただの都合のいい独自解釈で草しか生えない。
は?w これギャグアニメ? 農業要素。これギャグアニメ?
この主人公狂ってるなw まだこっちの街でなんもやってないぞ。Fラン

5話 ☆7
手品かな。あったばっかのキャラと打ち解けすぎだろ陽キャかよ。
なろうあるある異次元ポケット。ハーレムキャンプなら。
イチャイチャだけやってたら少し面白い説。
失格紋みたいに街ごと洗脳されてるオチだろ。
ギャグやってる時は面白い。ルリ可愛いし今それなりだわ。

6話 ☆6
ざっこw なろう系って一部除いてそんなに主人公超最強って訳でもないよな今思ったけど。凝固剤とかいう農業要素あって感動した。
主人公が無双するんじゃなくて勇者ヒロイン1人で強敵倒したのにも感動した。幻ってことは実際は地面の上に寝てたの?

7話 ☆5
農民要素あったと思ったら戦闘がすぐに始まった。自分で読めや。
シャドウガーデンかな? こいつは人間側なん?

8話 ☆5
もうこれ小学生向けアニメでいいよ。はよニセコイやれ。
王子子供っぽすぎて草。大根はスタッフが美味しくいただきました?
あっさりとした解決。誰だよ。

9話 ☆9
飼い慣らしかな? 土下座で頼んでみた。
キラービーに追われてたじゃん。村八分 農作物もうダメじゃん。
そりゃ盗みはダメだよ。なろうの癖に展開が重い。
ご都合で生き返らせないのいいな。今回だけアニメ変わってない?

10話 ☆3
なろうはもう食材ギャグだけやってろ。
なろうあるある、街が実は魔物の制圧下。これ経済成立しないだろ。
どう考えても領主が黒だろ。どうせアスパラが原因。
怪しい水晶の在処を自分からばらすの草。また人質か。
なんやこの茶番…。ここまで茶番ここからも茶番。崩し絵やめろ。

11話 ☆1
まるで農業アニメ。ずっとネタ展開でいいよ。
野菜を投げる農業アニメ。ユリア可愛い。キャラはいい。
こいつらいっつも洗脳されてんな。なんで殺されてないw
このアニメならしかねないと思ったけど生存オチならクソ

12話 ☆4
謎の神様。農業要素。結局イルビア生きてるの? ナーフキター

曲評価(好み)
OP「Growing up」☆6
ED「ローリンソウル・ハッピーデイズ」☆6.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

最強の農民、ときどき冒険者。農民ライフ、どうなっちゃう?

この作品の原作は未読です。
完走後にWIKIをチラ見して知ったのですが、原作は全5巻で完結していたようです。
すると、謎はやはり深まるばかりですね…


農民スキルはオールMAX!!
「俺は農民王になる!」ハズだった!!

超一流の農民として生きるため、
農民関連のスキルに磨きをかけてきた
青年アル・ウェインは、
ついに最後の農民スイルレベルをもMAXにする。

しかし農民関連スキルを
極めたその時から、なぜか彼の生活は
農民とは別の方向に
激変していくことに……。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

農民スキルを極めたら最強の冒険者になってしまった…ということですよね。
そんなバカな…^^;

ジャンルは異世界ファンタジー。
ファンタジーかぁ…それなら大根やジャガイモで魔物が討伐できるのも納得…出来る筈ありませんよね^^;
ファンタジーよりもギャグ要素の方が強いのでは!?
個人的にはこんな印象でした。

そして主人公の周りには当然の如く可愛らしいヒロインたちが…
もう、この設定はお約束なんですかね。
華があること自体は否定しませんし、寧ろウェルカムなんですけどね。

女性キャラが出ないと「華が無い」と言ったり、逆にたくさんのヒロインが出てくると「無駄遣い」と言ったり…
そう考えると、視聴者…というより自分も大概ワガママですね^^;

アル・ウェイン(CV:榎木淳弥さん)主人公。超一流の農民を目指す青年。農民関連のスキルをMAXにしたことで、日々の生活が別の方向に激変することに…
ファル・イース・メイギス(CV:みにゃみ)王都メイギスの第一王女。アルの強さを見初めて、広大な畑をあげる条件で王宮仕えを提案する。
ヘレン・リーン(CV:大久保瑠美さん)冒険者ギルドの受付係。幼い頃の記憶を無くしていて、昔のことを思い出せないままでいる。
ルリ(CV:諏訪彩花さん)勇者の子孫。立派な勇者になるために修行の旅をしていたところ、グリムの森でアルと出会う。
説明は公式サイトからの引用なのでネタバレではありませんよね!?

みにゃみは今期大活躍ですね。今期主要キャラとして3作ほど出演されています。
ほかにもゆかりんや中原麻衣さんも出演されていますよ。

この作品に登場するヒロイン的立ち位置の女性は、気づいたらアルに夢中という感じでだったんですよね。
確かにそれっぽいイベントはありましたけれど、決定打になり得るくらいだったかと問われると?が残ります。

でもこれらを単なる加点要素とは捉えなければ概ね問題はありません。
自分の欲求に対しては素直でしたし、大切な人と守り守られる関係でありたいという気持ちも伝わってきましたので。

最大の課題は物語の纏め方だったのではないでしょうか。
wikiの「テレビアニメ」欄にはこのように書かれていました。

「2022年10月から12月までTOKYO MXほかにて放送・配信された。
最終回は、眼鏡がキラリと光り不審な様子のアルビイや、幼馴染のテスタが「村を離れられない理由」などの伏線が回収されないまま、放送が終了した。」

そうなんです。
物語が投げっ放しジャーマンスープレックスだったんです。
これって原作販促アニメだったの…!?

それとも原作が全5巻と長編作品ではないので、第2期で物語を纏めるつもりだったのか…
せめて続編に繋がる布石が欲しかったと思います。
それとも伏線を回収しないことそのものが布石だったのでしょうか。
公式からの連絡待ち、ということでしょうか。

オープニングテーマは、7ORDERさんによる「Growing up」
エンディングテーマは、ポップしなないでさんによる「ローリンソウル・ハッピーデイズ」

1クール全12話の物語でした。
これで終わったら勿体ない作品になってしまいます。
とあるサイトによると、本作品の第2期制作の可能性は70%だそうです。
この数値に期待して公式からの発表を待ちたいと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

71.3 23 幼馴染で異世界なアニメランキング23位
最弱無敗の神装機竜《バハムート》(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (822)
4901人が棚に入れました
遺跡から発掘された、古代兵器・機竜。亡国の王子、ルクスは何故か、機竜使い育成の女学園に入学することに……!? 王立士官学園の貴族子女たちに囲まれた、"最強"の学園ファンタジーバトルがはじまる!

声優・キャラクター
田村睦心、Lynn、藤井ゆきよ、久保ユリカ、種田梨沙、小澤亜李

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

現からちょっとはみ出して笑うきみを ヒトリボッチにはしたくなくて なりたくなくて・・・

この作品の原作は未読ですが・・・私の好みであるキャラデザの綺麗なラノベテンプレ系なので、タイトルを見た瞬間に視聴を決めた作品です^^;
その後種田さん、小澤さん、石上さん、高橋さんらが出演される事を知り、放送を待ちわびた作品の一つです。

この手の作品を視聴するとき・・・どうしても主人公目線で見てしまいます。
かつで一度は憧れたヒーロー、大勢の敵の中に単騎で突っ込んでいく・・・現実の自分とは真逆の強さ、そして知らぬ間に過ぎ去ったモテ期・・・きっと、遠い昔に見た夢が形を変えて画面の中で再現され気分は正に主人公・・・そんな気持ちを味わえるのが、このラノベテンプレ系作品の魅力じゃないかと個人的に思っています^^

物語のアティスマータ新王国・・・ここは、かつて圧政の限りを尽くした旧アーカディア帝国が滅ぼされ、新たに設立された王国の王立士官学園が舞台になっています。
物語の主人公は、ルクス・アーカディア・・・旧アーカディア帝国の生き残りで、新王国と国民のあらゆる雑用を引き受け、旧帝国の借金を返済する契約を結んでいます。
そんな彼は戦闘機竜による公式模擬戦の結果から「無敗の最弱」という二つ名が付けられるほど、守りに徹する戦闘スタイルをこれまで貫いてきました。
そしてルクスが王立士官学園に転入し・・・物語が動いていきます。

戦闘機竜ですが、姿かたちはISと似ています・・・というか、ほぼISです^^;
違いは、戦闘機竜には汎用機竜と神装機竜の2種類があり、神葬機竜にはそれぞれの機竜特有の特殊能力が備わっている点でしょうか・・・
それと機竜は女性の方が装者に適していますが、男性が装備できない訳ではありません。
ISの一夏は完全にイレギュラーでしたので、この点は大きな違いかと思います^^;

話が横道に逸れてしまいました^^;
完走して振り返ってみるとヒロインに萌えながら、主人公の無双っぷりを堪能するこの作品・・・完全なキャラ推し作品でした。

主人公のルクス・・・ルックスが良く律儀な少年で、雑用王子として日々走り回っています。
彼の長所でもあり短所でもある点は、良くも悪くも頼みを断らないこと・・・例えそれがどんなに無謀な事でもです。
確かに彼は旧アーカディア帝国の王子・・・でも実際に政治に携わっていた訳ではなく、小さい頃に宮廷を追い出され決して恵まれた境遇では無い日々を過ごしてきたんです。
だから、彼には何の罪も無いのに・・・誰かが汚れ役にならなければならないとなったら、真っ先に我が身を差し出す彼の言動で妹をどれだけ心配させたことか・・・
そんな彼は皆んなにとある事実を隠匿しています。
物語の進展と共に少しずつ明らかになっていく隠匿した事実は、この物語の鍵になっています。
その度に心配する妹さんが不憫で仕方ありませんでしたけれど・・・^^;

でも、その妹さんの言動がルクスの行動に意味を持たせ・・・魅力的に輝かせたんだと思います。
そんな妹さんの名前はアイリ・アーカディア・・・銀髪ボブカットで可憐、そして「にいさん」の呼び方と、どこをとっても超王道の妹なのですが、可愛いんです(//∇//)
この世でたった二人しか残っていない血の繋がりだからか、本当に兄思いの妹なんです。
CVが小澤さんである事も大きかったと思います。
こんな妹だったら今からでも欲しいくらいです^^

それでもこの作品には、この妹に真正面から太刀打ちできるほど魅力的なヒロインがたくさん登場します。
本当にこの手の作品はヒロインが魅力的だから・・・止められません(//∇//)

リーズシャルテ・アティスマータ(CV:Lynnさん)
アティスマータ新王国の第一王女でこの作品のメインヒロインです。
金髪ロングで愛らしい顔立ち・・・キャラ的にはツンデレでしたが、物語が終盤に向かうに連れデレっぱなし・・・でもそのデレた言動も可愛らしさに溢れています。
物語の中で、自分の過去に消せない傷を抱える彼女が受ける残酷な仕打ちは、人間の尊厳に対する冒涜そのもの・・・
誰にだって、他人に触られたくない部分ってあって・・・そこはそっとしておかなきゃいけないのに・・・
でもリーシャの過去を受け入れ前に進もうとする強さは素晴らしいと思いますが、まだ弱く風が吹けばとんでいきそうなほど脆い強さ・・・これからしっかりと育めると良いですね^^

クルルシファー・エインフォルク(CV:藤井ゆきよさん)
伯爵家のご令嬢で才色兼備・・・その中でも神装機竜の扱いに秀でている彼女ですが・・・彼女も心に深い闇を抱えていました。
幼い頃の彼女の選択は「頑張って認めてもらう」事だけ・・・だからがむしゃらに頑張ってきました。
じゃないと、彼女には「諦める」という選択肢しか残らなかったから・・・
そしてこの学園でルクスとの出会いが一筋の光となって彼女を照らします。
最後まで約束を貫き通す背中を見て彼女が選んだ選択肢は・・・もうドキドキでしたよ^^

フィルフィ・アイングラム(CV:久保ユリカさん)
ルクスとは幼馴染で「フィーちゃん」「ルーちゃん」と呼び合う間柄。
普段はぼーっとした天然系ですが、この作品一のグラマーだと思います。
ルクスに対する彼女の仕草と言動は優しさに満ち溢れていて、一緒にいるとどこか安心できる・・・そんな存在なのですが、彼女もまた消えない傷を宿していました。
彼女の傷に対してできる唯一の事は抗うこと・・・だからこれまで全力で拒んできました。
天然系の彼女ですが、その抵抗は並大抵のモノではないんです。
それは決意の表れ・・・?

セリスティア・ラルグリス(CV:種田梨沙さん)
金髪ふわふわロングでスタイル抜群な彼女は、学園最強の機竜使いで男嫌い・・・^^;
男嫌いってルクスとのフラグでしかありませんでしたが、事の真相はだいぶねじ曲がっていたみたいでしたね^^;
学園最強のレッテル・・・聞こえは良いですが、実際になっていみると以外に寂しいモノだったりするんですよね。
そして彼女も・・・負い目を感じる過去を背負ってきました。
彼女が示せるのは正しさと責任感だと自分に言い聞かせてこれまで生きてきましたが、それは最早呪縛・・・
正義感を持つ事は大切な事だと思います・・・でも何事もし過ぎては逆効果・・・
そんな彼女の笑顔はとても魅力的だったと思います。

切姫 夜架(きりひめ よるか)(CV:石上静香さん)
これまで登場してきたヒロインとは一線を画す雰囲気の持ち主です。
物語の終盤に登場したので出番がホンの少ししかなかったのが残念で仕方ありません。
正直見た目一発でKOされたキャラでした^^;
オッドアイである事を除けば、私の愛してやまない「機巧少女は傷つかない」の夜々に瓜二つなんですもん^^;
これまで登場したキャラも十分過ぎるほど魅力的なんですが、最後に全部かっさらっていったのが彼女でした(//∇//)
そして・・・あんな風に耳元で囁かれたりなんかしたら・・・間違いなくネジの2,3本はブッ飛んでしまいそうです^^

そして忘れちゃいけないのが「Yesの人(CV:高橋李依さん)」です^^
いつもアイリの傍でフォローを忘れない優しいキャラです。
時々めぐみんでしたけれど・・・でも可愛いから良いんです^^
何といっても「可愛いは正義」ですから・・・^^;

オープニングテーマは、TRUEさんの「飛竜の騎士」
エンディングテーマは、nano.RIPEさんの「ライムツリー」(第2話 - )
どちらも良い曲ですが、特にエンディングには痺れました。
個性的なギターサウンドとメロディが個人的にツボに入りました。
このエンディングは今期アニソンBEST10に入ると思います。

1クール12話の作品でした・・・毎日の様な多くの作品が放送される中、視聴優先順位のかなり高い作品でした。
けれど、物語的には思い切り伏線を残して終わりましたよね^^;
ここからがラノベテンプレ系唯一の残念なところ・・・中々続編が制作されないんですよね^^;
「続きは小説で・・・」が本流かもしれませんが、アニメから作品に入ると続きもアニメで見たくなるんですよね・・・
やはり販促が目的だと1クールが精一杯なのでしょうか・・・^^;?

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18
ネタバレ

keylove さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

テンプレ主人公なんとかの学園ハーレムバトルファンタジー・・・ですが

この手のテンプレがいくつか続いたのがちょっと不思議です。
観てない人はよくわからないかもですけど

同じ時期に
{netabare}
落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)と
学戦都市アスタリスク
があったんですよね。

この三つが比べられるっていうのは仕方ないのかなと。

先にそういうことから書いておきますと
個人的にはこのバハムートが一番落ちます。
{/netabare}

他の二つと圧倒的に違うのは、結局何がしたいのか。
最終目的は何か。
ってことですね。
目的はあるんですよ、ちゃんと
でも学園バトルファンタジーじゃなくてもいいじゃん!
っていう感じがしたので。

ちょっと書いておきます。
{netabare}
主人公最強で、戦いとともに仲間(ヒロイン)が増えていくってだけならそれでいいんだけど、この作品はちょっとシリアスな面が多くて、それでいてどこか設定が甘いというか、ちゃちい感じがしました。
出てくる敵キャラとか、ふざけてる?
って思うぐらいに場違い感ありましたしね。

キャバルリィは「七星剣武祭」っていう騎士の大会があって、それを一つの目的としてるところがあるし、アスタリスクは「星武祭」というやっぱり各学園規模の大会があって、それぞれにとても学園らしいイベントを軸としていますよね。
それによって、ヒロインの可愛らしさや主人公の強さが際立ってるんです。

でもこのバハムートは学園の物語かと思いきや、国の存亡がかかっていて、それが主人公たちに起因するところが多いという、別にそこまで望んでないよ、的な蛇足感を持たずにはいられなかったんです。
{/netabare}

だから、この作品だけ明らかに路線が違うし、観ていても単純にかっこいいとか頑張れとかって思えない節がありましたね。


まあ比べてばかりなのもなんなんで、この作品を純粋に評価します。

※ここから訂正しておきます。

作画が良くないって書いたけど、なんとなくぶれてるところがあるように思えたっていうことであって、キャラが可愛くないとかそういうことじゃないです。
それぞれに可愛らしいし魅力はありますよ。


フィルフィ推しです!
めちゃ可愛いフィルフィ推しです!

と、いきなり評価を変えてごめんなさい。
なんとなく思い違いのように思えて気になっていたので。

※ここまで


これは完全にハーレムものなので、基本的に主人公以外の登場人物は女の子ばかりですね。
そして戦いの時には遺跡から発掘された古代兵器なるものを身にまといます。
僕の見た感じでは、自分が常に装備している剣でそのバトルスーツを召還しているって感じでした。
その辺は気にすることでもないと思うので突っ込まないでくださいね。

このバトルスーツを身にまとい、そして超ハーレム設定っていうのは
IS(インフィニットストラトス)そのもののような気もしましたね。

そしてこのテンプレに欠かせないのは、メインヒロインがお嬢様もしくはもっと限定すればお姫さまであることですね。

どこかのお国の第○皇女っていう。。。
そして必ずツンデレで、学園においての実力はトップクラスであり何年に一人の逸材的な少女で髪の色はレッド、イメージカラーもレッド。
だいたいそうです、はい。

そして妹がいて、一見おしとやかだけどけっこう強くて、髪の色はブルー系でイメージカラーもブルー系。

そして幼馴染が・・・ピンクでおっとりで天然系の可愛い女の子で
これはこれだけだけど・・・
はい

それで女子の生徒会長がいて、だいたい学園最強。
髪はロングで金髪で、なぜか人間的に不器用でちょっと可愛いところあり。
そしてイメージカラーはイエロー。

もうこれ、なんとかレンジャーシリーズのまんま!ってイメージあります。


そういうテンプレを観てる人は概ね共感していただけると思いますけど。


でもそのテンプレがなぜかやめられない。
おそらく70%以上展開がわかってるのに観てしまう。

そういうなんかしらの中毒性のようなものを持ってる気がしますね。

だから僕は嫌いじゃないです。

しかしこのバハムートに関してはそういう要素こそ満たしているものの、もう少し根底のテーマを魅力的にしてほしかったです。

{netabare}ひとことで言えば、暗くて重いんですよね。
{/netabare}


ではキャラ紹介しておきますが、今までは気にせず書いてましたけどそれを見るのもネタばれに感じる人がいるかもなので伏せておきます。


{netabare}
ルクス・アーカディア-田村睦心さん
本作の主人公で滅亡したアーカディア帝国の王子。
バハムートの使い手であり、最弱無敗という異名を持ちます。
まあ無敗なんだから最強ってことですよね。
cvの田村睦心さんは、境界線上のホライゾン、咲-Saki- 全国編、学戦都市アスタリスク、などで活躍されている女性です。


リーズシャルテ・アティスマータ-Lynnさん
本作のメインヒロインであり、新王国の第一王女。
校内では無敗を誇っていた神装機竜の使い手。
ほんとにメインヒロイン?っていう扱いでしたね。
cvのLynnさんは、さばげぶっ!、ではメインで活躍されてますけど、あとはパッとしない感じかもです。


クルルシファー・エインフォルク-藤井ゆきよさん
本作のヒロインの一人で留学生の神装機竜の使い手。
謎な部分が解き明かされた時はちょっと驚きです。
大人の魅力を持った少女。
ほんとにヒロインですよね。
cvの藤井ゆきよさんは、ほとんどメインでは出てません。


フィルフィ・アイングラム-久保ユリカさん
本作のヒロインの一人で、主人公の幼馴染。
いつもお腹を空かせてる天然少女で神装機竜の使い手。
ぼーっとしててつかみどころのない性格ながら頑固で自分の意見を通すことが多い、他のヒロインからは脅威の存在。
cvの久保ユリカさんは、ガッチャマン クラウズ、琴浦さん、ラブライブ!など多数で活躍されていますね。


セリスティア・ラルグリス-種田梨沙さん
本作のヒロインの一人で生徒会長で学園最強の機竜使い。
常に自分がみんなを守らなければならない、強い存在でいないといけないという気持ちから、周りからは怖いという目でみられることが多い少女。
男性嫌いと言われているが、実は男性に興味を持ち、尊敬し、頼りたがっている子。
不器用なのが面白かったですね。
cvの種田梨沙さんは、新世界より、きんいろモザイク、四月は君の嘘、など多数で大活躍のトップ声優さんです。


切姫 夜架(きりひめ よるか)-石上静香さん
本作のヒロインの一人で最強の機竜使い。
学園とは関係のない存在で、幼い頃から人を躊躇なく殺せることなどが大きな才能とされるが、それゆえに人から忌避されてきた。
この子の変わりようがまたすごいですね。
cvの石上静香さんは、食戟のソーマ、ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか、落第騎士の英雄譚、などで活躍されています。


そのほかに、日笠陽子さん、内山夕実さん、中原麻衣さん、松岡禎丞さん、
浅沼晋太郎さん、M・A・Oさん、逢坂良太など豪華声優陣となっています。



ただ、この作品はメインヒロインの扱いが酷いというか、誰が本当のヒロインなんだかわからないところがありますね。
ハーレム設定でもひどすぎるかも。
{/netabare}


エンディングテーマ「ライムツリー」
作詞 - きみコ / 作曲 - 佐々木淳 / 編曲・歌 - nano.RIPE

はかなり良かったと思います。


ハーレムバトルファンタジーが好きなら見ておいて損はないですよ。


ここまで読んでくれてありがとうございます。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 22
ネタバレ

境界線の観測者 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

バランスのとれていないテンプレハーレム

オタク初心者が通る初心者用の出来の悪い
単純明快なわかりやすい中高生向けのハーレムアニメ。

草食朴念仁主人公最強系チョロインがテンプレを突き進むだけ。
オリジナリティが欠片もない、キャラクターがハマれば見れる。

凡作 下の中。

お手軽ハーレムだけどキャラクターの抱える過去は重い。
で、それを解決、理解、向き合ってくれる主人公に魅かれるというテンプレもの。

タイトルの【最弱】は目を引くためだけの要素。
のし上がっていくとか、様々は手段で勝つなどの展開は期待してはいけない。

作画、アニメーション、キャラクターデザインは良い。
ただ、敵側の魅力が欠片もない使い捨ての舞台装置だったのはいただけない。

ストーリーは破城はしていないものの先が読めることは当たり前で展開も退屈すぎる。

設定、世界観の説明不足なのはアニメ化に当たり削減しているからだろう。

ハーレムとシリアスのバランスが悪い上に
ハーレム要素を挟むタイミングが「へた」すぎてテンポ悪すぎる。

キャラクターがハマらなければ魅力的な
かわりのアニメはいくらでもあるのでこだわる必要もないだろう。


自分用メモ

6話 女装回 7話 水着回

episode 01 朱の戦姫
{netabare}
OPから漂う駄目アニメ臭

開幕 どうしてこうなったんだっけ これはクソアニメ臭がすごい

機竜使い は 女性の方が適性が高い 男はレア 戦争で少なく

「だったら私と勝負しろ」 姫様 立場的に痴漢は牢獄でいいのでは?

「無敗の最弱」 ⇒ 誰だこんなセンスの無い二つ名を付けたのは?

ヒロインが勝手に暴走して騒いでるだけなんだよなぁ 
⇒ 全面的に信用するぞ
⇒ まだ教えられない は?

わかりやすいくらいラノベ産教科書通りのテンプレ一話
{/netabare}
episode 02 最弱の機竜使い
{netabare}
雑用係 ⇒ 専属契約

ラッキーおっぱい

シリアスモード

最弱?ねぇ、最弱って言った?
{/netabare}
episode 03 北の令嬢の婚約事情
{netabare}
クルルシファー編

あれ?前回の戦闘の感想なし?
あれだけぶっ殺しておいてなにもないのか?

歓迎回

グレンラガンのドリルがあるぞおい

裸を見られるのはダメ ⇒ パンツは見せる ⇒ キスは子供が……

あれ、この話次週に続けるほどの話か?
{/netabare}
episode 04 第六遺跡-箱庭-
{netabare}
クルルシファー編

くそみたいなサービス展開だけやってればいいものを
謎シリアスをいれるからテンポが悪いことこの上ない

預けちゃだめだろ 旧帝国の元王子だぞ 他にいるだろ

部外者が参加しちゃだめだろ 射線に味方がいるのに打つなよ

遺跡人? 異世界人!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
{/netabare}
episode 05 少女の願い
{netabare}
クルルシファー編

「女の弱音を本気で受け取らない事」

「なんの成果も得られませんでしたぁ!!」

あるてりーぜ 「あぁっ!!」 そんな簡単に

子づくり(ヒロイン視点)を目撃するってなかなかだよね
{/netabare}
episode 06 最強の帰還
{netabare}
セリスティア回
女装回

えっ、まだキャラクター追加するの?

「許可します」 何だこの話し方?

すぐ決闘だよ それしか解決方法ないのか

EDが変わっている ほんと作りは丁寧だな(呆れ)
{/netabare}
episode 07 少女の真実
{netabare}
セリスティア回

「お前、妹にまで、ドエロ!!」

新王国の戦力の壊滅!!

決闘 ⇒ 乱入 ⇒ チョロイン
{/netabare}
episode 08 幻神獣の目覚め
{netabare}
フィー ポンコツロイド 回

目の付け所がへんたいなんだよなぁ
{/netabare}
episode 09 約束
{netabare}
フィー回

数日で確実に死ぬ まぁそうなるよな

フィー メインヒロインの風格

金髪どもはもはや戦闘要員

解除コード送信に一分とか設計ミスってるよね?
{/netabare}
episode 10 少女たちの報酬
{netabare}
ハーレ設定はまぁいいけど
その他取り巻きの女の子も侍らす必要ないんだよなぁ

オーバーリミットの反動 ⇒ 寝込む程度

「なんでこんなにピリピリしているのかな?」

デート ⇒ 最強金髪 キス魔 正妻(フィー) 
      整備士はヒロインレースから脱落です

一応、主人公からキスしようするくらい意識してるのはキス魔

「んっ、いまなんでもするって?」
いずれは帝国を亡ぼし 
 ⇒ いやだ 
 ⇒ 風が出てきましたね 
 ⇒ 金髪ストーカー
{/netabare}
episode 11 帝国の凶刃
{netabare}
勝っちゃったよ 大会で もはや「無敗の最弱」ですらなくなったよ

道化だと!?結構じゃないか、暴虐の限りを尽くせる
 ⇒こんな小物が相手でいいのか、盛り上がらないぞ

最後は巨大な敵、お決まりですよね
{/netabare}
episode 12 少女の本懐
{netabare}
固定砲台をあそこまで持っていって負けるなよ

主人公が女のケツしか追っかけないので盛り上がりに欠ける
物語に熱さが「乗ってこない」

最大の危機 ⇒ あっさり解決
テンポとはこういったことではないのだ 適当っていうんだよ

政治的に色々と思惑がありそうだけど
暴力がモノを言わせる世界だから問題ないのよね
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

56.5 24 幼馴染で異世界なアニメランキング24位
異世界召喚は二度目です(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★☆☆ 2.6 (128)
398人が棚に入れました
かつて異世界エクレールへと召喚され、戦乱を収めて平和をもらたしたセツ。 しかし戦いの後で元の世界へと転生、二度目の人生をやり直すことに。 そして高校生になったセツは再びエクレールへと召喚されてしまう。 エクレールでは五年が経過し、世界は再び戦乱の兆しを見せていた……

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

ガバガバ設定は気にするな!ってこと?

 12話(最終話)まで観ました。2023.06.25

 全てトウマが悪いって事で、戦争も終結して平和になりました。

 なんでトウマを倒すと戦争が終るのか?部下が四人しかいないような陰キャですよ?色々牛耳っていたような感じなのに、あんまりです。

 トウマの悪事も呪われてたからって事で解決しました。めでたしめでたし!

 クラスメイトも無事に帰還出来ました。それもスゲー簡単に…。無駄に異世界で命を危険にさらしただけでした。戦力的にも?でしたし…。

 セツさんがもっと早く帰してあげれば良かったのでは?説明が無いので今まで出来なかった理由が不明です。
 
 トウマは少なくても強制送還すべきでは?バトル中はガチで殺し合いしていたのに、赦して良いんでしょうか?また、闇落ちしない保証があるんでしょうか?
 
 夕陽は異世界に残るようです。全然活躍してないのに、ヒロインの座をゲットしていますが、他のヒロインはコレで良いんでしょうか?

 ワンクール観ても、説明不足でガタガタな物語でした。はっきり言って、駄作です。

 ただ、細かい設定なんか全く考えて無いなろうをアニメにするには仕方無いかなとも思います。

 偉大なるテンプレから逸脱した、危険ななろう作品のアニメ化はとても大変だったと思います。関係者の皆様、お疲れ様でした。

 それでも希望はあります。( T∀T)

………………………………………………………………………

 11話まで観ました。2023.06.19

酷いバトルシーンが続きます。トウマ配下のクソ雑魚四天王はやっぱり雑魚でした。

 この四天王、変な実験で虐待され、強化されて化物になってしまったために、世の中に居場所が無いんじゃあ〜とか言っていますが、他のキャラ達も戦闘能力の差以外に特徴など無いので、そのへんのやつらとの違いが良くわかりません。

 制作側に上手くバトルを盛り上げる演出能力が無いため、敵も味方もキャラクターとしての深みが無く、因縁のある相手もあっさり殺します。全員サイコパスなの?

 しかも、キャラが多すぎて画面上に描ききれておらず、リヴァイヤとかもどこかへ行ってしまっています。

 いつの間にか魔族と人間の戦争も有耶無耶になっています。おかしくない?さっきまで殺し合っていませんでした?

 トウマの部下はどちら陣営だったのかも曖昧になっています。そもそもセツも後から登場するため、戦争の最初から参加しているクラスメイトと女騎士達以外、トウマも含めて主要キャラがどちら陣営なのか不明確です。

 原作がそうなのか、アニメ制作の演出が狂っているのか、非常に物語の流れが悪いです。

 最終話、どんなクソ展開になるのかとても楽しみです。

………………………………………………………………………

 8話まで観ました。2023.06.02

 やっとボスキャラ登場!「梨花」さんや「たくすけ」さんが書かれているように、ヤバいサイコ野郎です。

 異種族は滅ぼすぞコラ!と、イキっていますが、部下が人外ばっかりだったような?

 転生チート主人公が異世界の体制側に加担する話、「賢者の孫」とかでもそうですが、敵が革命勢力だったりして主張に一理あったりすると、テンプレ頼みで世界観設定を真面目に考えていない、なろう系原作者の実力では、上手く処理出来ません。

 チート主人公が革命勢力を叩き潰す話では、鬱展開すぎるので、反体制派の敵対者はだいたい話の通じない魔物か、サイコパスな悪者に設定されがちです。

 所詮テンプレなので、魅力的な悪者にはなりません。残虐で、皆殺しだ!とか言うだけの悪ボスに誰がついていくのか…。

 どうせしょうもないことになるでしょうが、クソすぎて目が離せません。

………………………………………………………………………

 6話まで観ました。2023.05.16

 皆様のレビューにあるように、ある意味衝撃の6話でした。私、あまり作画を気にしない方ですが、かなりヤバくなっているのは分かります。

 顔見知りにそのへんで遭う展開は、一回目の出がらしを観ているような感じです。

 もっと、一回目の人脈を活かせば、効率良く立ち回れそうですが、なんか…主人公の思慮が浅いです。

 もう、挽回は不可能でしょうが後半に期待します…。

……………………………………………………………………… 

 4話まで観てのレビューです。2023.05.04

 主人公の昔の知り合いがそこら中にいる中で冒険します。せっかく二度目の人生プラス異世界なのに、意味があるのか不明です。

 1から異世界で人間関係を築いていくのに耐えられない、早く俺tueeeeeeeeee!を観たいせっかちさん向けなのかな?

 今の所、1から関係を築いていくよりも、キャラクターの情報が少ないため、主人公もあまり大活躍してない様な…。

 5話以降も旧知の人物を訪ねる旅を続けるようですが、全然俺tueeeee!ショートカットになっていません。

 普通に一回目から作った方が面白い様な気がします。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

元勇者、かつて救ったはずの異世界に舞い戻る

この作品の原作は未読です…って、レビューを書くためにwikiをチラ見したら、原作は全5巻で完結しているみたいでした。
漫画版は現在でも連載が続いているようですけれど…

声優陣は豪華です。
かおりん、さおりん、ファイちゃん、碧ちゃん、みっくに唯ちゃん…

この作品には「リヴァイア」というキャラをファイちゃんが演じているのですが、最初声を聴いた時、いのりちゃんかと思ってしまった結果、暫くの間、勘違いし続けていました^^;

あとは、さおりん、こと大西さん…
さおりんボイスが聴けるのは個人的に嬉しいのですけれど体調は大丈夫でしょうか。
体調不良を発表した声優さんの中では断トツの仕事量をこなしているような気がします。


かつて異世界であるエクレールへと召喚され、
人間族、獣人族、魔族による戦乱を収めて世界に平和をもたらしたセツ。

種族間を越えた平和という初めての偉業を成し遂げたセツは勇者と称えられたが、
戦いの後で元の世界へと転生させられてしまい、
現世で二度目の人生をやり直すことになってしまった。

勇者としての記憶と力を持ったまま二度目の人生を送りセツが高校生になった時、
何の因果か再びエクレールへと召喚されてしまう。

別人となったセツが二度目の異世界召喚をされると、
エクレールでは5年の月日が流れており、世界は再び戦乱の兆しを見せていた。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

自力、或いは自分の意志とは関係なく、同じ異世界に2度召喚される事例は珍しいと思います。
物語自体も、この設定を上手く活かした構成になっていたと思います。

1度目の時はきっとセツのみが召喚されたのでしょう。
勇者開眼を果たしたセツにとってその無双っぷりを見る限り、1度目の世界を救ったのも決して簡単では無かったと思いますが、今度はクラスメイトも一緒に召喚されてしまったんです。

状況としては、リアル版SAOのアインクラッド編といったところでしょうか。
この異世界で命を落としてしまったら、もう二度と現実世界に戻れることはないのでしょう。
クラスメイトのその常に危険と隣り合わせという緊迫感には少々物足りなさを感じましたが、これもセツの幼馴染である夕陽の立ち位置を勘案すると、存在もそこまで際立っていなかったので結果オーライかと。

でも原作は全5巻だったんですね。
ですが、それならそれで合点がいきます。

ラストの展開を見て、もしや次の冒険譚があるのでは…と期待していました。
でも、全5巻と知り、あれが本当の物語の終わりなんだと思うと、妙にしっくりくるんです。
もしかすると、原作では目的地に向かうまでの道筋が描かれているのかもしれませんが、次々と世界各地を巡り、挨拶を交わしていく状況からそのままエンディングを迎えても、少しも不思議じゃないんですよね。
寧ろ物語としては上手く纏まっている方だったのではないでしょうか。

アニメーション制作はスタジオエルさん。
TVアニメはこれまで「ジビエート」しか実績がありません。
でもジビエートは共同制作作品でしたが、この作品は単独で請け負う初作品ということになります。
これまらの活躍に注目ですね。気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、秘密結社ニルヴァージュ∀さんによる「Continue Distortion」
エンディングテーマは、メイビーMEさんによる「Be ambitious!!!」

1クール全12話の物語でした。
基本的にリアルで追いかけていましたが、終盤の数話の視聴とレビューがすっかり遅くなってしまいました。
視聴が滞ったのは単に時間が捻出できなかったからで、作品自体は総じて楽しみながら視聴できたと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

多少珍しい設定かと思ったのですが… 低クオリティですね

召喚2回目、というのが独自性ですね。
とはいえ… ゲームとかの1で異世界を救って元の世界に戻った主人公。再び世界の危機に再召喚されて2が始まった、という展開はまああるかと思うので、別に斬新というほどでもないです。

さてこのような話は、いかに存在しない1を自然に理解させ、2の世界にスムーズに入り込ませるか、という問題があり、普通の話より難易度が高いように思います。
それをどう解決するのか、楽しみに見てみましたが…

正直論外ですね。
問題を認識すらしていないようで、普通に問題しかありませんでした。

視聴者置いてけぼりで、既存キャラとやり取りを繰り広げる主人公…。

…何がなんだかさっぱりわかりません。
いや、どういう関係かはわからなくもないけれど、わかるってのは魅力的に思えるかどうかってことなんですよ。

アニメが始まった時って、そりゃキャラのことは全然知りません。
幼馴染だって出てきたヒロインだって、視聴者からすれば初対面です。
でもその態度や主人公の反応などから、視聴者も幼馴染だと認識できるのですよ。普通の物語のレベルなら。
本作は結局、キャラ紹介という最低限のレベルにすら達していないのでしょうね。 

で、主人公も全然酷い。
他のクラスメートより圧倒的に優位な立場にありながら、それを表明して周囲を導いたりしないんですか?
同級生ですよね? そんなに仲が険悪にも見えませんでしたが。

陰キャで目立つのが嫌だとか、それなら影から守れば、と思いますが、何か理由でもあればまだしも…。

というか自分にとっては指一本で倒せる雑魚で、他の大勢にとっては命の危険性があるくらいは、わかっていますよね? 2回目なんだから。
だったら速攻で片付けてあげるべきでは?
訓練にならないから手出しするな、と言われたならまだわかりますが。

とにかく2回目なら普通はこうするだろう、という予想をことごとく悪い方向に裏切ってくれて、まあ駄目駄目ですね。

でもここまで酷いと、ちょっとだけ、見て文句を言いたい衝動にも駆られますね…。

まあ本数次第ですね。切ってもミリも惜しくありません。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

72.2 25 幼馴染で異世界なアニメランキング25位
魔弾の王と戦姫(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (1018)
6445人が棚に入れました
中央から遠く離れた辺境の若き領主であるティグルヴルムド=ヴォルンは、
ある日、国王の命によって隣国との戦争に出向く。
敵の総大将は竜より超常の武具を与えられし七戦姫の一人、
エレオノーラ=ヴィルターリア。
弓使いの少年と銀髪の美しき戦姫が出会うとき、
後世まで語り継がれる《英雄》の伝説が幕を開ける!

声優・キャラクター
石川界人、戸松遥、上坂すみれ、井口裕香、伊瀬茉莉也、茅野愛衣、小松未可子、小林ゆう、原田ひとみ、興津和幸、飯島肇、菅生隆之、木村良平、松本大、東地宏樹、小杉十郎太
ネタバレ

ゆ~ま さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

13話まで鑑賞完了。総評らしき物と採点を更新。

コミックスは6巻まで既読。

原作は10巻まで。
つまりは追いついてしまいましたw
ブリューヌは?
ティグルと戦姫・ティッタ達との関係性は?
他の国は?
と気になってしまいまして。

採点と総評-----

●物語●
{netabare}
テンポは悪くないですが、逆に早すぎる印象が強いです。
ティグルと各戦姫やヒロイン候補との関係性は
もっと押し出して良いと思えます。

「登場順的」や「絡み具合」や「今後の出番」等もあるのでしょうが、
結構エレン・リムの扱いが雑だな~と。
カットされていたり、SDキャラ劇場に回されていたりと、
結構不遇な扱いだと思うのですが・・・。

そういう意味で、2クールでやって欲しかったですね。
ラッキースケベ的な意味でも、各キャラの心情を描く意味でも。
{/netabare}
●声優&キャラ●
{netabare}
『ティグルくんとヴァナディーちゅ』のせいで、リムが。
あの井口さんのインパクト大で、申し訳ないですが他の方々が霞んでますw
{/netabare}
●作画●
{netabare}
さすがに最終話は良かったと思いますが、
10話~11話辺りは少々不安になりました。

地形や地理的なところはともかく、
駒を使った戦場の解説はわかり易かったと思います。
{/netabare}
●音楽●
{netabare}
鈴木このみさんのOPが今クールでは上位かと思います。
{/netabare}

●総評らしき物と追記●
{netabare}
シナリオ面では
『必要最低限を、よく1クールに収めたな』と思いつつも
『やはり2クール使って丁寧に描いて欲しかった』とも思えて
矛盾した感想を持っております。

原作のダイジェスト的な印象が否めない出来だったとも思います。

敵対した人物達の背景・思惑や人間性を描いていたら、
もっと物語に対する理解や思い入れが出来ていたように思えました。

コメディやラノベ的な部分とシリアスな部分のバランスは、
絶妙な加減だったと思います。
配信されていたミニキャラ劇場のネタの中にも、
正直本編でやってほしかったな~という物もありました。
が・・・バランスや尺を考慮すると、大変なことになるのだろうな~とも。

2期があるのか不明ですが、可能なら作って欲しいな~と。
オルガ、エリザヴェータ、サーシャに出番をw
2章で終わられても、モヤモヤしてしまうのは間違いないですが・・・。


実際に原作を読んでみて、とても読み易く面白かったです。
先が気になる内容でダレることなく10巻まで行けました。

新たな人物や環境・展開はありますが、
無理に能力を盛ってみたり、キャラ一辺倒にしたりせず。
あまりに本格的な戦術描写はありませんが、
普通はスルーされる補給や資金的な問題が触れられていたのも新鮮でした。

ハーレム物と言われるのかもしれませんが、
主人公・ヒロイン達にそれぞれ立場がある為に安易な展開にならず。
個人的にはそれほどそう感じなかったです。
というかティグルの人望は男女お構いなしですからw
{/netabare}


12~13話の感想-----
{netabare}
12話-----
バートランが亡くなる回だと知って観ると、
前半後半の落差が結構激しいな~と。
アバンの水浴びシーンから随分と気前の良いサービスでw
ミラさん・ティッタさん・レギンさん・・・あまり気に病む必要は無いですよw
比較してる対象がおかしいだけですからw

相変わらず爆睡中のティグル。
正しい彼の起こし方、第・・・何弾?
というかティッタは普段どれだけ苦労して起こしてるのかw

レギンの身の証を立てる為、街外れの神殿から聖窟宮へ。

・・・他のアニメやゲームにもこういう仕掛けありますけど、
外側に鍵のような仕掛けがあるのは、実際どうなのか?と。
大抵こういう設備って『脱出用』ですよね?
『外側にスイッチ』とか『出口に巨大オブジェ』とか、
内側から動かすには困るような・・・。

エレンvsテナルディエ。凄いのは何なのか?
戦姫&竜具に互角の、テナルディエなのか。
謎の武具を相手に折れもしない彼の剣なのか。
重量や腕力の大差を物ともしないエレンなのか。

原作でも結構ヤバそうな雰囲気出ていたスティードさんですが、
アニメになってみたら、それはそれで怖かった。
ルーリックや流星軍兵を相手にしながらもティグルに迫り、
落盤の最中にでも命を狙いに来る。
結果的には彼を失ったことが、
テナルディエの敗因の1つになったとは思いますが・・・。

スティードの刃から身を挺してティグルを救ったのは、バートラン。
既に原作を読んで展開を知っていたわけですが、
改めてアニメで観て・・・泣きました。
原作読んだ時も、計り知れないショックを受けました。

13話-----
バートランを失い悲しむティグルに語られる、エレンの想い。
あまり長い描写ではありませんでしたが、
彼女の過去が描かれていたのは良かったかな?と。

ボードワンの訪問により、
改めてティグルは自らの正当性と今後を語るわけですが・・・。
『一領主→捕虜→第三勢力総指揮官』と立場を変えてきた彼ですが。
それでもアルサス第一で、自身がエレンの捕虜であることを忘れない、
誠実さは近年光る物があると思います。

まぁ・・・仮にも救国の英雄を捕虜待遇なんてことは、
ティグルの立場的にもエレンの心情的にも無いですよねw

最終決戦においてのレギンの鎧は・・・いろいろ心許無いw
総指揮官なわけで最前線に立つわけでもないですが。

ティグルvsテナルディエ。
テナルディエ自身、「息子の仇」という思いはあるわけですが、
この人の人となりを描かれていたら、
この戦いにもっと意味を持たせられたのでは?と思います。

ブリューヌ内戦も終結して・・・。
ガヌロンの今後の描写があったわけですが、
ここを描かれるとなると、やはり2期を期待してしまいますね。
そして逆にカットされた分が勿体無くも思えてきます。

ティグルの凱旋式。
元王子とは思えない程の、レギンの可愛らしさ。
レギンとティグルのやりとりに、不機嫌なティッタ。
馬車の後ろで行われる、いつもの正妻争いw
(エレン・リム・ミラ・ルーリックの、いつもより畏まった服装が印象的でした。)

正気を取り戻したブリューヌ王。
毒を盛られていただけあって、結構酷いありさま。
子安さんの演技と相まって、衰弱した様子が表現されていたと思います。

ティッタに懐くルーニエは、絵的に貴重かと。
{/netabare}

11話までの感想-----
{netabare}
1話残して年内終了とは・・・生殺し状態ですw

まず気になったのは作画系の粗でしょうか。
最終回に向けての追い込みなのか、締め切りなのか、
他の作品との兼ね合いなのか。
序盤と比べるとやはり・・・丁寧さに欠けるのが見えてtしまいます。
オルメア会戦の「踊るムオジネル兵」とか、あからさま過ぎるかな~と。

現段階で原作最新刊まで読んで、
その後の展開を知った上での視聴なわけですが・・・
テンポが早すぎる感は、やはり否めない。

9話&10話-----
戦姫の中では出番がある方だと思える、エリザヴェータ。
テナルディエかガヌロンの差し金でしょうが・・・やはり少ない。
他の2人と合わせて、2期で出番を差し上げて欲しい。

オルメア会戦では、ミラのカッコ良い所やデレた部分が見れて良かった。
最終的にはエレンと正妻争い(?)をするわけですが・・・
この戦いにおいては彼女の助力は大きかったと思います。
戦の後二人並んで眠ってしまうわけですが、
当初のミラの反応からは想像もできない絵だったように思います。

ティグルの人望というとまず戦姫達が浮かびますが、
ヒゲのオジサン方にも厚かったというのも印象的でした。

サーシャを助けブリューヌに戻ったエレンに、
「たくさんの兵を死なせてしまった」と頭を下げるティグル。
この辺が彼の器を現しているのでしょう。
それに対するエレンの返答も、「為政者」としての彼女なりの物なのかと。
おざなりにし過ぎても、こだわり過ぎても、どちらもダメなわけで。
月夜のこのシーン、化物語の「天文台デート」を連想した人も多いはずw

ムオジネルの指揮官・クレイシュも良いキャラしてましたね。
独特の存在感とでも言いましょうか。
見た目としゃべりは豪快さを良く表していたと思いますが、
その実、軍の運用や引き際など優秀さの見える人物でした。

11話-----
ヴァレンティナさんの出番が~と思ったわけですが・・・
やはり何処からともなく現れて、
寝ぼけたティグルに胸を揉まれて去っていく。
原作以上でも以下でも無いものでしたw

ムオジネルを退け、いよいよテナルディエとの決戦か?と思いきや・・・
そこに現れるのはレギン。
過去に「レグナス」と名乗り王子を演じていた「王女」。

原作読むまで、レグナスの姉妹(生き別れ込みで)と思ってましたが、
まさか性別を偽っていたとは・・・。
「リム並み」どころか「ミラ並み」でも正直無理でしょうw

レギンの身の証を立てる為、ガヌロン領へ進む両軍ですが・・・。
それに手を打つガヌロンのセリフと、テナルディエの竜についた鎖。
この2つを語るならば、やはり2章(とそれに付随する内容)は
あった方が良かったと思えます。
(『弓』という呼称、『デュランダル』の特殊性共々)
2章で綺麗に全てに片がつくわけではない(10巻で2章完)ですが、
2クールくらいで七戦姫、各国の思惑などを描いてしまった方が、
良かったのではないかな~?とも思えます。
(10巻でキリが付けれるか?と訊かれると・・・正直難しい)
{/netabare}

8話まで鑑賞後-----
{netabare}
正体不明とはいえ黒弓の力を得ることになったティグルですが・・・。
またティッタさんが大変なことに。二重の意味でw
巫女の家系ということが、今後重要になってくるのかな~?と。
期待しております。

一応コミックスでの知識はありましたが・・・
ロランさんの出番、やっぱり短い。アニメになって尚更でしょうか。
アニメでは鬼神みたいな強さをあまり描かれていなかったと思えます。
個人的には(コミックス読んだ時)、
ティグルの直接的な力になってくれると思っていたですが・・・。
彼の役目は『デュランダル』をティグルに渡すことにあったのかな?と。
それにしても・・・勿体無いし、退場の描写はかなり端折っていたな~と。

コミックス勢としてはムオジネル戦に入った所で止まってますので、
以降は未知の領域なわけですが・・・。

銀の流星軍のピンチに現れるリュドミラさま、カッコ良かったw
次回予告、可愛い(と思われる)シーンありそうなので期待してます。

そういえばOPにリュドミラとソフィーが加わってましたね~。
{/netabare}

6話まで鑑賞後-----
{netabare}
クールの折り返し地点でロランさんが出てるというのは・・・個人的にはもう少しスローで作って貰えてたらな~と感じますね。

何と言いますか・・・
・戦記物としては押さえるべきところを押さえていると思う
・コミカルやサービスは必要最低限(?)
・1人中ボスが飛ばされてる気が(コミックと比べて)
と、微妙に中途半端な気がしながら観ています。

公式HPで配信されている『ティグルくんとヴァナディーちゅ』でのネタを、本気で本編に入れて作ったら・・・確かにそこだけ浮くとは思います。が・・・熟慮を重ねた上での構成なのでしょうが、そういう部分も含めて「作品」なのだとも思えます。
(個人的には3話がお気に入り。あれはリムじゃなくて井口さんでしょ?w)

ティグルと各戦姫とのやりとりは、もうちょっと描写があっても良いのではないかな?と思います。原作の展開を知らない上でですが、何が無くともまずは「ティグルと戦姫」あってこその物語だと思うのです。
最低限のやりとりはある。でもエレンもミラも、どちらもやりとりが薄味な気がするのです。良くも悪くも、もっと他にもお互いに抱いてることがあるでしょう? 戦姫同士も同様。
{/netabare}

3話鑑賞後-----
{netabare}
前回予想した進み具合はハズレでした。
まさか、ザイアン倒すのに1話(というか2話?)かけてくるとは。
今のところ一番目立ってるのは彼のような気がしますw まぁ「今後」は無いでしょうが。

地竜も飛竜も、倒す際の描写はアッサリしていたと思いますし。
いや本当にティグルとエレンに見せ場をw
『レイ・アドモス』も思ったより地味・・・。
{/netabare}

2話鑑賞後-----
{netabare}
まさかのアルサス戦だけで1話使ってくるとか。
予想してませんでした。
原作小説での比率を知らない身ですのでどうかとも思いますが、漫画版と比較すると・・・1話が1巻丸々、2話が2巻最初から1/3。
ティッタをフィーチャーしたいのか、ザイアンの下種っぷりを描きたかったのか。
これから追々描かれるのかもしれませんが、これならティグルや戦姫様(というかエレン)の人となりを描く時間もあったんではなかろうか?と思えてなりません。
ちょっと緩急付けすぎな配分かな?と思いました。

え~と次は・・・vsドラゴンからですか。
で一度ジスタートへ、というところでしょうかね。
{/netabare}

1話鑑賞後-----
{netabare}
漫画版を読んで原作組を名乗る気は全くありません。
正直、結構期待しているタイトルです。

1話からして、色々削りすぎかな~と。
・ティグルの領地・地理・周囲の人物などの説明が大体無い。
・お約束ながら、用語がセリフにされるだけだと、理解し辛い。
・何故冒頭の戦場シーンになるのかも説明が無い。
・まさか1話でアルサスが攻められる話まで進むとは・・・。

漫画ですら「結構削られてますよ」とのことだったのに、アニメでこれは結構キツいんじゃないか?と心配になってしまう。尺とか時間配分とか苦労はあるのでしょうが・・・。

漫画で読んでみて、ちょいサービス(?)有りの、意外と結構硬派な戦記物だと思えていたのですが・・・それにしては説明・解説が無さ過ぎるかと。

エレンの水浴びシーンまではサービス要素無しで来たのに、そこは書くのかwと。それならティグルや他のキャラを描ける部分があるように思えたました。

専門用語や人物については追々説明があるものと期待してます。
一応最後まで観るでしょうけど、扱いについては今後次第というところでしょうか。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 22

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「魔弾の王と戦姫」というタイトルまでたどり着けなかったのではないでしょうか・・・^^;

この作品の原作は未読ですが、ヒロインを演じるのが戸松遥さんと知り、視聴を楽しみにしていた作品です^^

この物語の主人公は、ティグルヴルムド=ヴォルン伯爵(以下、ティグル)・・・彼はこれまで代々治めてきたブリューヌ王国北部の辺境アルサスの土地と民をとても大切に思っており、領民からも慕われています。

そんなティグルはブリューヌ王国の一員として参加したジスタート王国との戦争に破れ敗走している際、敵の七戦姫の一人でヒロインのエレオノーラ=ヴィルターリア(以下、エレン)に弓の技量を認められ捕虜となってしまうのです。

そんな最中、エレンの留守中にアルサスの土地を焼き払おうとする輩が現れ、物語は大きく動いていきます。

大きな戦争の流れは、正直良く分かりませんでいた^^;
でも、自分の故郷であるアルサスを守ろうと必死に奮闘するティグルは格好良いと思いましたし、それ以外の戦いでも目的をはっきりさせてから戦闘になるので、個々の戦はとても分かりやすかったと思いました。
また、戦の状況を原作を未読の視聴者にも理解して貰おうと、随所に工夫が盛り込んであります^^
そのため、大きな戦争の流れが十分頭に入っていなくても、十分楽しめる構成になっていたと思います。

それ以上に魅力的だったのが個性豊かな登場人物たちです。
特に主人公のティグルと七戦姫の活躍はもっと見ていたかったというのが本音です^^

主人公のティグル・・・何といっても弓の技量は半端ありません^^
正直弓って剣などと比べると動きのバリエーションが少ないので、どうかなぁ・・・と思っていましたが、弓には弓の良さがあるんですね^^
そして人柄は実直で優しく、まるで野心を持っていません・・・
あぁ、ティグルを中心としたハーレム展開になるのかな・・・ともチラッと思いましたが、一人のところに戦姫が全員集合する事も無いでしょうから、戦姫全員を・・・とまではいかないんでしょうけれど、付き人のティッタを含め今後はそっちの方面の戦いへも身を投じていく事になるんでしょうね^^;

そしてエレン・・・銀髪のスタイル抜群な美少女・・・
戸松さんが演じられるという事もあって、SAOのアスナ的キャラを勝手に想像していましたが、戦では自らが先人を切って馬を走らせるなどとても勇猛果敢な彼女でした^^
でも、これはこれで全然有りだと思います^^
一方、ティグル事が自分のお気に入りになっていくのが、見ているこちらにも手に取るように分かります^^
彼女の長所でもあると思うのですが、「好きなものは好き」という性格なんですよね^^
今後ティグルとの付き合いがどの様に発展していくのかが楽しみです^^

そしてリュドミラ=ルリエ(以下、ミラ)・・・真面目で聡明・・・そして義理を重んじる彼女・・・
最初は高慢な態度が気になりましたが、物語を重ねていくうちにどんどん魅力が増したように思います^^
もともと戸松さん目当てで視聴を始めたこの作品・・・終わってみるとミラに色々と持っていかれていました(//∇//)
あの悪戯な瞳と仕草・・・もう堪りません(//∇//)

ここでは2人の戦姫について記載しました・・・物語の中ではもう少し戦期も登場するのですが、出番は少なく、まったく登場しない戦姫もいたように思います。
そもそもタイトルにもなっている「魔弾の王」が誰なのか・・・それすら謎なんですよね^^;
1クール13話を使ってしっかりと物語は描かれていましたが、きっとまだ序章なんでしょうね^^;
原作の連載も続いているようですので、続編の制作を楽しみにしています^^

オープニングテーマ
「銀閃の風」歌 - 鈴木このみさん
エンディングテーマ
「Schwarzer Bogen」歌 - 原田ひとみさん
「竜星鎮魂歌」歌 - 鈴木このみさん
オープニング、エンディングともどっちも格好良い曲だと思います^^
もちろんお気に入りの曲です♪

投稿 : 2024/11/02
♥ : 39

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

大河「真田丸」のコーエー戦略画面ってそれなりに意味あったよな。

原作知らず。
dアニメのおすすめに出てきたのでためしに視聴。2日かけて通し視聴でした。全体としては結構楽しめました。ですが本作、いろんな要素を盛り込みすぎた感じがします。

中世・封建社会ライクなファンタジー世界を舞台にした、少年領主と戦女神たちのハーレム英雄戦記、ってなかんじ。おおよそのモデルとしては13~15世紀くらいのヨーロッパとその周辺、かつ、東西南北を縮小した感じかな(銃はない世界)。

ボーイ・ミーツ・ハーレムものとしては、なかなかの良作だとおもいます。女性陣は「こういう子、必要だよね」っていう子が過不足なく配置されています。いずれも内面・外面ともに魅力的です。青髪ヒロインの対主人公・対ライバルヒロイン戦闘力の高さは本作でも遺憾なく発揮されています。男の子向けサービスシーンもそこそこありますが、やり過ぎのない、ほどよい感じでおさまっていると思います(おおいに主観)。

僕はハーレムものの成否って、ヒロインよりも主人公が占めるウェイトの方が高いと考えているのですが、その点でもよかったと思います。それなり以上に有能で、何よりブレないところはたいへんよかったと思います。決断が早い点もよかった。少なくとも、僕には主人公を強く嫌う要素がありませんでした。
キャスト陣も(いまにしてみれば?)豪華ですし、声の演技もよかったと思います。

英雄譚としてみた本作は、「悪くない」という印象です。上述の通り主人公に特段の問題がないうえに、政権の簒奪を狙う敵を撃つという大枠の流れがつかみやすかったのがよかった点だと思います。また、主人公が作中では評価が低い(なぜか蔑まれる)弓の使い手という立ち位置で、そこからののしあがりというのもお話にいい味を付けてくれています。

他方、戦記ものとしてみた本作は不満の塊でした。これが非常に残念でした。

戦姫や一部将兵、竜などの突出した戦力の存在は確かにお話のバランスを崩していますが、これはそんなに気になりませんでした。三國無双、戦国無双みたいなもんだと呑み込める範囲にあったと思います。

僕にとって戦記ものとして著しく悪かった点は、「戦争の舞台がわからない」という点です。機械化歩兵や航空戦力が無い世界での戦闘では、なおのこと地勢的な要素が大きなウェイトを持つと考えています。が、本作、それが全くわからんのです。主人公の領地が舞台となっている世界全体のどこに位置するのか、国境線と山地・稜線はどこを走っているのか、軍が何処にいてどのようなルートでどこを目指しているのか、などが全くわかりませんでした。
作中、「それっぽい地図」やら「机上戦っぽいもの(チェスっぽいやつ)」が幾度となく提示されますが、それらの説明能力が皆無でした。なんていうか、意識他界系のプレゼンのごとく、雰囲気オンリーです。飾りの強すぎる文字、速すぎるスクロール、短すぎる説明のコンボで、理解するには無理がありすぎました。
これでは、例えば最終話に主人公とメインヒロインとの間で交わされた会話にでてくる「実利」を納得することができません(理解は可能だが、実感湧かず空虚に感じる)。これが本投稿の表題に繋がるわけですが、なんとも惜しいなと思う次第です。いっそ、あんなの出さなければ気にすることもなかったのに。。。

まだまだ先がありそうな終わらせ方でした。興味なくもないというところですが、それほど続きをみたいとも思えないなぁ、というのが正直な感想です。というのも、OPにでてくる(多分)戦姫がまだまだいるのですが、本作ではその一部しかメインストーリーに絡んでないのです。ってことは、です。この先があったとして、さらにハーレム肥大になりそうな気がするのです。個人的にはいまの面子でよい感じがするので、それは遠慮したいなということです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 23
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