幻想的で心温まるなTVアニメ動画ランキング 6

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の幻想的で心温まるな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月06日の時点で一番の幻想的で心温まるなTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

79.7 1 幻想的で心温まるなアニメランキング1位
このはな綺譚(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (561)
2422人が棚に入れました
あの世とこの世の間にある宿場町に建つ「此花亭」。
ここは神様に仕える狐っ娘たちが働く温泉宿。
期待と緊張で胸をふくらませ「此花亭」へ奉公にやってきた柚。
個性的な先輩たちに迎えられ、仲居修行が始まりました。
ある日、ちょっと頑張り過ぎてしまった柚は、お客様である薬屋さんを転ばせてしまい、
先輩仲居である皐とともに謝罪へと向かうのですが…。

声優・キャラクター
大野柚布子、秦佐和子、諏訪彩花、久保田梨沙、加隈亜衣、沼倉愛美
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

ギリギリ踏ん張った

1話感想
{netabare}タイトルからしてそうだけど、ひょっとして花ネタをガチでやる?
着物の柄がキャラの名前通りの花になっててビビった。
ってか蓮(=ハス)に至っては名前紹介される前から「あ、ハスだ」と分かってちとフフっとなった。
お陰でキャラの名前は全員一発で覚えられました、これは珍しいことでっせ。
(あ、柚の着物の柄はちょっとう~んって感じ。合ってはいるけど…)
いやね、キャラを花の名前で統一してる作品は過去にもあるけど、それがちゃんと連動してるかどうか疑わしいモノが多くてねぇ…。

で、そうなると気になってくるのが、これ、季節変わるんだろうか?って点。
夏の花もあれば秋の花もあるワケで…ずっと春ってことは無いと思うのだけど、背景ちゃんと描けるのだろうか?
夏の桜なんて毛虫が着いて大変ってイメージしか無いぞ?

ところで他の方も指摘してるけど、とても“うらら”っぽいですよね。
うらら好きだったので良いのだけど、そのうち「占いにハマる」なんてネタが来たら腹抱えて転げ回ると思います。

それとOPのスタッフにもりやまゆうじの名前が…。
ついこの間“ようこそ実力主義~”の11話でも見かけたが…多分その時はアクションシーン担当したと思うのだけど、こっちそんなアクションするような作品じゃないよね?{/netabare}

2話感想
{netabare}え?ムスカリ?
序盤の風呂シーンで背景に咲いてる青紫色の花ね、導入自体は明治頃らしいが流通しだしたのは30年前程度という外来種。
作品の雰囲気的にブチ壊しな花なワケだけど、OPでセーラー服の女子高生らしいのも出てるしなにかの伏線なのか?
そういやけものフレンズでも2話でヤツデが出て伏線になってた(冷奴)っけ…そういうこと?
ああ見えて時代は現代とか。
とりあえず考証を怠ってたってことだけはマジで勘弁して欲しい、現状違和感しかない。
一方OPで巫女装束キャラも出てるので名前はヒイラギかサカキなんじゃなかろうかと思ってたら、当たっちゃった。
(宛てられてたキャラは違うけどね)
ついでに風呂シーンの翌朝、桐が女将に呼ばれるシーンで手前に配置されてたのは多分コデマリ、縮尺がワカランので自信ないけど。

感想は…あの神様の正体を探ろうと占いすると追い出されるとか闇に落ちるとかそういうのに違いない。
まだこれといって親交深めてないのに泣き出すのはちと早急な気が。
ずっと春なんじゃなかろうかと危惧したがどうやら季節は変わるっぽい、夏の花や秋の花期待してもいいんだよ…ね?
とりあえず桜終わったら次はキリ、サツキ辺りか…その後にヤマボウシが来るかどうか見所かな。
いやね、落第騎士~って作品で季節の移り変わりにサクラとアジサイの間の期間にハナミズキを使うという演出してたので。
それを超えるくらいのことはして欲しいので…。{/netabare}

3話感想
{netabare}ちと1話の感想の書き忘れから。
仕事に追われて周囲に目もくれずにいたのを「もうちっとのんびりしましょう、季節の移ろい見よう」と示したのが櫻と柚のやり取りだと思います。
良い話ではあるけど…即ち今後背景にちゃんと季節ごとの花を描いていかないと台無しなワケで「ハードル上げてくなぁ、大丈夫?」という思いを抱いてます。
別に違ってたとしても「ほれ見たことか」と論(あげつら)うつもりは無いけどね、むしろ心配するというか。
と、そんな前提のもと↑の感想は書いてました。
「花ネタうっせーよ」ではなく「花ネタ注目していきましょう」って作品かなぁ、と。

さてそんな中の3話。
期待通り季節に合った花が次々と出て…っていうより出し過ぎじゃね?
サクラは終わったけどまだ水仕事はキツい時期。
前回風呂場の背景ムスカリで「なんで?」と思ったが今回はキンセンカ、庭にはスズラン。
回想シーンでミズバショウ、掛け軸にアサガオ(この2つは季節微妙に違うが問題ない)、そして蓮と柚の会話シーンでサツキ(orツツジ)に見せかけて…んん?この花の付き方はシャクナゲじゃないか。
妙なところで妙なチョイスしますなぁ。
しっかしこんなに使っちゃって今後ネタ続くのかな?まぁ使い回しても構わんけどさ。
ネタに詰まって海外種に頼ることにならなきゃいいけど…(といっても戦後導入種でなけりゃ気にしない)。

内容の方は…。
柚が底抜けにお人好しで蓮が「少しは疑うことを知れ」みたいなことを井戸に叫ぶが、人物ボカしながら悩み打ち明けた時まんまと見抜かれてて…ん?柚って結構目ざとい子なのか?
ボケっとしてるように見せかけて案外食わせ者だったりして。
でもって3話は全部通して蓮の皐スキスキ話だけど…う~ん、個人的に最近百合ネタは食傷気味というか。
とはいえこれはタイミングが悪いってだけで作品が悪いということではない。
それよりも…少年キャラだと?
この手の作品で少年が出るって珍しいような?
まぁショタには興味無いんだけど、ホモじゃなくて普通に女の子に興味あるみたいでなんか斬新に見えてしまう…ちと自分汚れすぎかも。
レギュラーなのかどうかも分からないけどねー。
ってかなによりも気になるのは、こいつらって大人になると犬面になるのか?
そうであるなら…成人してからのほうがタマランって人も居そうな予感、どうなんだいそこら辺。{/netabare}

4話感想
{netabare}冒頭ひなろじ難民救済、またやってくんないかなぁ。
今回ってもしかして本来原作では複数のエピソードだったのを1つにまとめたのかな?
というのもあの世界の設定紹介(生と死の狭間だったのか)と夢がどうたら~って件を同時にやられるとなんか混乱する…回想シーンで回想やられてる感じ。
最初謎の少女は座敷童かと思った。
折角(キャラ名)桐が居るんだし、娘が生まれたーって話なら(木材の)キリと絡めることはできなかったのかな?
(自分は反物といったら桐箪笥とは切っても切れないってイメージがある)
蓮ってカワイイと言われて照れるキャラだったっけ?「そんなの当然よ」とフフンとするタイプだったんじゃ?
最後親子で階段登るシーンは途中振り返ったらアカンやつかな?と思ってしまったのは無粋だろうか。
う~ん、なーんか展開に強引さを感じてしまいます、テンポがおかしいのか?

でもって今回の風呂場の背景の花はアスターかデージーに見えるけど…え、アスター?ちょっと自信ない。
後半に出てた花も違いを強調して描かれてるでなければイラストでボタンかシャクヤクかを見分けるのは無理。
作品の内容的に…アカン、それでもワカラン。
いずれにせよ紅白に絞って黄花を紛れさせなかったのは好印象、やっぱ雰囲気的にね。

今回注目するのはEDが変わったこと。
夏がテーマで、これってつまり3話ごとに春夏秋冬の4パターンのEDが用意してあるのか?
EDの入り、1カット目が今回よく出てたボタンorシャクヤクで、それ含め似たようなカットが3枚続きました。
次回はアジサイでその次はヒガンバナをテーマに計3話やるってことじゃなかろうか、ヒガンバナが一気に季節飛ぶけど。
因みにその3カットの後は主要キャラに即した花が描かれてたけどサクラとナツメはハブられてました、季節じゃないから仕方ないね。
最後はホタルブクロ、それよりもよくまぁキリの花を描いたもんだ、結構無理してて苦労が忍ばれます。

ところでEDに百合の花は出てませんでした、秋に回すには無理がある気が…。
これ系で百合が出ないってのはちと考えにくいのだけど「ユリ?毎回散々出てるじゃないか、女の子同士がイチャイチャすることで」ってトンチ利かせてるワケじゃないよね?
もしそうだったら…評価せざるをえない。{/netabare}

5話感想
{netabare}マツコさんキター!
やっぱりうららの続編作ろうよ。
繰り返しになるけどOPでセーラー服キャラ居たので心構えはできてたが、リボンとか西洋ネタ来たけどそこら辺の塩梅もうららのが上な気がする。
神道だとあの世界に行くって感じなんかね?クリスチャンは無理そう。
後半の機織りの話は…ええいこれでは桑畑が出ないじゃないか。
しかも今回風呂シーン無し、ノルマじゃなかったのか。
乳首見えないなら風呂シーンなんて有っても無くても一緒なのだが、何気に背景にどんな花が植えられてるかをチェックするのを楽しみにしてたのでちと残念。
でもって今回花はアジサイの一点推し。
エンディングでタチアオイが出てたので梅雨ネタに絡めるかと期待したのにスルーとはこれ如何に、桃色パラドックスでは使ってたのにね。
次回出るんかのう?
しっかし、作画頑張ってはいるけどやっぱりもう一杯一杯でギリギリ踏みとどまってる感。
単なる指定ミスかも知れないがアジサイの縮尺がおかしいカットが…ひいい頑張れ。{/netabare}

6話感想
{netabare}EDで6話はヒガンバナをメインにすると予告されてたワケですが、果たして夏にヒガンバナってどういうこと?と思ってたら…なるほど!
夏→怪談→ヒガンバナってことだったのね。
更に現実の季節の花は一切見せず、回想シーンではサザンカでした。
つまりは、夏の回なのに夏の花ナシ、けどちゃんと夏の話というなかなかの変化球。
洒落たことやってくれるねぇ、お約束崩しをして中だるみ回避も狙ってたのかも?
けどこれで秋にヒガンバナ、冬にサザンカを使うストックを減らしてしまったような…重複してもいいけどさ。
ところで4話の母子は天国?への階段を登って行ったのに、今回は三途の川なの?と疑問に思ったが、これって悪霊になって悪さをした罪があるせいかなーと思ったり。
すぐに赦免されるとは思うけど、ここら辺ちゃんと使い分けてるのだとしたら評価したい(ただの気分なだけな気もするが)。{/netabare}

7話感想
{netabare}前回イキな演出をやって、これで調子が上ってくかな?と期待しての第7話。
…。
あびゃああ、ヤベーくらいに作画がギリギリ。
脚本だかコンテだか、早い段階で手間を減らす配慮がされてるせいかキャラクター自体に崩れは無いが、兎に角動かないし、民衆を最低限しか映さない。
キツネがキツネの面を被るのは本来フフっと笑うシーンだったのかも知れないが、これも作画の手間を軽くする方策なのかなーと穿った見方をしてしまう。
前も書いたけどギリギリ踏み留まってる感…ひいい最後まで堪えてくれ、なんか違った意味でヒヤヒヤする。
内容は…前回に引き続き柚が“あっちの世界”へ行きそうになるという…感受性が高くてそういうのに飲まれやすい性質なのかね?
悪霊なのもお構いなしに親切に接した恩により戻ってこられたが、自分の立ち位置をしっかりしないと連れてかれちゃうってことなのかも知れん、お菊も今はそういう目に遭いやすいって言ってたし。
蓮はなんかこじらせちゃってる感、正直コワイ、こっちのが先に闇落ちして“あちら側”へ行ってしまうんじゃなかろうか。
「一見穏やかだが一歩間違ったらヤベー世界に行きかねない、そんな危なっかしい世界が舞台」ってのはうららと共通するが、危なっかしさの表現が物足りないような…これも作画のせいか?
リアルの祭りでしんこ細工って自分見たことないかも…。

でもって花。
冒頭と桐が年齢訊かれた時にツンツンしてたのはワレモコウ、それと後半2カットだけ出たのは…なんだこれ?
自分にはクルクマに見えたが…クルクマ!?
同じ仲間のウコンならギリギリ世界観に合うと思うが、葉が無いのはなんか変。
画面でピンクに見えたのは花でなく葉(ハツユキカズラとか)の可能性もあるけど「このはな~」ってタイトルでそんなの出すかなぁ?
そして予想通りED変わりました。
あんまり花が出てなくて予想立てるには物足りないが…お、アカマンマあるね、オママゴトする話でも来るかな?{/netabare}

8話感想
{netabare}いやぁヒヤっとした。
この世の人がこのはな亭へひょいひょい行けてしまうのは何度も死の淵に立ってるせいなんじゃ?と思ってしまい、少年はああ見えて難病持ちで何度も危篤状態になったり余命幾ばくもなくで、更に当人は知らずに大人達だけ知ってるとかいう切な過ぎる話かと思った。
オチで実は犬でしたって明かされてホっとしたけど、犬が自分は犬だと自覚せず人間だと思い込んでるって話はたまに聞くが、それとは関係ないかな?
そういう犬は「飼い方が悪いと」って例なので、盲導犬はそんなことないでしょう。
…まさか盲導犬の訓練は死と隣り合わせとか、そんなハードじゃないよね?
オヤジについては、意識戻っても失明してるってオチが用意されてるのならその前に美しい光景を目に焼き付けるって話があっても良い気がした、このはな亭ってそういう場所ちゃうのん?と。

冒頭に出た花は季節的にノボタンかと思ったが葉が全然違う。
ひょっとして前半は別の季節?ってことならハナシノブが一番近いかな(それでも葉の着き方はアレだけど)。
だとすると季節は春で海の水はまだ冷たいぞ、ヤベーって、そりゃあ死にかける。
中盤でヒガンバナ出してなんとか秋っぽくしてたけど、他にもいくらでも花あるじゃーん?と思うも、やっぱりそこまで美術拘ってらんねーってことなんだろうか。{/netabare}

最終回まで見ての感想
{netabare}毎回植物当てクイズに挑戦してみようかな~と思ったのだけど…途中で断念。
全っ然出ない回(キンモクセイが止め絵で1カットあるだけ)があって気力萎えちゃいました。
↑でも書いてますが「夏なのに夏の花が出ない回」というなかなか凝った演出の回があるだけに、じゃあ他の回はそれを引き立たせるためにも頑張って季節の花を出さなきゃアカン…となると思うのに、それができてない。
これはスタッフも途中で力尽きたのかなぁ?
作画も崩壊一歩手前でギリギリ踏ん張ってた感じだし、エンディングで蓼(タデ)が出てたのに本編に出てないのもそう思わせる。
それ以前に同期に放送してる作品に魔法使いの嫁ってのがありまして、そっちも毎回植物出るってワケではないのだけど、出す時は驚くくらい拘った描写をしてまして、どうにもそっちに軍配が上がってしまいまして…。
日本庭園vsイングリッシュガーデンって図式を勝手に妄想してましたが…まぁ~勝負にもなってなかった。

1話がサクラ咲く季節からのスタートで、てっきり作中で丸一年を描くのだと思ってたら最終回は正月で〆でした。
2月3月が無い、まさか旧正月だったりする?
放送時期(2017年10月~12月)からして最終回近辺がリアル時期と合致するため、見終わったら「じゃあ実際に外出て何が見れるか散策してみよう」って人も多いんじゃないかな?
そういう意味でも後半…冬の植物は気合いを入れて欲しかったが、もうなんかもう全然でした。
比較ばっかりで恐縮ですが、2クール作品の魔法使いの嫁は放送後ネモフィラ畑(5月の連休が見頃らしい)へファンが行きそうな気がするけど、こっちの作品ではそんなの無い予感。
一応旅館が聖地になるのか?

内容に関しては、柚が不思議空間へ迷い込むネタが多かった印象。
少なくとも3回は迷い込んでるよね?
最終回も「またか」って感じで目新しさを感じなかった。
回想シーンで柚がビクニに拾われる直前、威嚇してたのは意外。
そんな子がビクニの元であんな丸くなって…と思ったら「物足りなさ」の正体が分かった。
ああ、ガチ怒りするシーンが無いんだ。
それやると優しい世界にケチが付くと判断したのかねぇ?
自分のためでなくとも人のために怒るシーンあっても良いと思うんだがなぁ…けもフレで「カバンちゃんを返して」としがみついてたシーンでホロリと来た人も多いと思うんだがのう。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

みゅ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

こういうの大好きです

癒されますね。
やさぐれた心に染み渡ります。

日常萌えアニメというよりは、「ARIA」のようなヒーリングアニメの分類かと思います。
癒されるだけでなく、台詞一つ一つがとても深く、考えさせられます。
現代に擦り込まれた醜い常識というものが覆るような、物事の本質を捉えた作品だと思います。
悪い言い方をすれば、綺麗事の塊です。
でも大好きです、こういうの。ただの綺麗事ではなく、心に響きます。
この作品のタイトル「このはな綺譚」は的を射ていますね。
まぁ、タイトルは1度改定されたようですが。
元々は「此花亭奇譚」だったようです。
ですがその変遷を見ると、「妖しくも、美しい物語」という二つの意味が同居していることが分かる良いタイトルだと思います。

2chなどでは女の子が可愛いだけとか萌え豚御用達とか言われてます…
まぁキャラデザはかなり可愛いですし、視聴の動機にもかなりの割合で影響しています…キャラデザが好みじゃなかったら観ていなかったかもしれませんが…
それよりも注目するべきはシナリオと、それを引き立ててくれる、非常によく練られた演出です。

シナリオはとても心温まる内容で、人誑しな性格をした主人公が登場人物を次々と魅了します。
主人公は育った環境の影響で、非常に澄み渡った考え方を持っています。
見習いたいと思うほどに。
なんだか臭い台詞を吐くヒロインは数多居ますが、ただ物事に鈍感なだけか、発達障害を疑わざるを得ない頭の中身だけ幼稚園児なおバカさんである場合が殆どです。
幼稚な性格=可愛い という安直な方程式が組み込まれてしまってるんですよね。
幼稚=純粋 とか。それが通用するのは子供までだと思うのですが。
まぁそんなヒロインばかりが溢れているので最近はなんとも思わなくなりましたが…

しかしこの作品の主人公は幼稚でも鈍感でもありません。
むしろ達観していると言っていいです。それでも嫌味がない。
上でもチラッと述べたように、人誑しなのです。
他人の感情の変化や心情には機敏に反応し、その人物が最も欲している言葉を捧げてくれます。
作者の技量が伺えますね… どうやったらこんな台詞や考え方が次々浮かんでくるのか…
そんな主人公に登場人物たちは惹かれていきます。
現実にこんな友人がいたら一生ついていきますね(笑)

多くの人が抱えていそうな悩み、時には辛過ぎて逃げ出したくなるような事柄に対して、とても前向きな考え方を提供してくれます。
主人公は日常に潜む小さな幸せを心から慈しみ、どんな後ろ向きな感情にも前向きに向き合って登場人物たちの心を救います。
主人公は、といいましたが、此花亭がそういう場所なのですね。
台詞一つ一つが突き刺さります。


私は「ARIA」も観ているのですが、好きな作品ではあるのですが中々手が進まず、2期の序盤で停滞中です。
というのも、ああいった綺麗な雰囲気に映像がついていけてない感じがして見応えを感じないのです。
これはひとえに現代の優れた技術を用いて作られたアニメに慣れてしまい、私の目が肥えたことが原因かと思われます。
シナリオは好きなのですよ。
その証拠に、同じスタッフが似たコンセプトで作った「たまゆら」という作品はすんなり観終えることができました。
余談ですが、この2作品は、主人公の性格や取り巻く環境が、このはな綺譚と似ている部分があります。


なぜここのレビューに他作品の話をわざわざ書いたかと言いますと、映像の美しさがどれほど作品の良さを引き出すかを伝えたかったからです。
この作品は、非常に安定した作画に、こだわり抜かれた演出が合わさり、とてつもないことになっています。
背景の美しさはこの作品の魅力をかなり引き立ててくれています。
第5話の、「梅雨送りし」での色調を落とした演出は、狙っている効果は見え見えなのに鳥肌が立ちました。
毎話非常に高水準な映像美が繰り広げられますので、ここで語るには長くなり過ぎます。
ご自分で堪能してください。

キャラの表情芝居もとても細かいです。
京アニ程ではありませんが、細かい表情の動きが丁寧に表現されています。
今のご時世、「とりあえす可愛い女の子をキャピキャピさせときゃいいだろ」とか「最強の主人公が敵も女の子も無双しとけば売れる」みたいな政治的思想がダダ漏れの作品が多いですが、そういった作品は得てしてキャラデザ頼りで作画は不安定、表情は乏しく全く魅力がありません。
1無表情2赤面3笑顔4怒り5寝顔
精々この5パターン前後くらいを記号的に使いわましている、俗に言う量産アニメですね。
いや、そういうアニメも無くてはならない物だと思いますし、私自身も観ますので非難したいわけではないのです。
表層的な部分に囚われて一緒くたにして、自ら視野を狭めるようなことをしないでいただきたいのです。
粗探しをするのではなく、良さを見つけた方が、いろんなものが楽しめると思いませんか。
上記のようなアニメを毛嫌いする人は割と大勢居ます。
ですが、キャラデザなどの表層的な部分だけで作品を決めつけ、「萌え豚アニメなんて糞食らえ」とか言わずに中身を観て頂きたいと思います。
私自身最初はその手のアニメだと思い流し見要員で視聴を始めましたので、まさか見入って感動させられるとは思っていなかったのです。
こういった1話完結型のいわゆる萌えアニメで泣いたのは初めてのことでした。
ウルっとは来ても中々泣けない体質(?)なのでいつも涙が引っ込んで残念な気持ちになるのですが、この作品は耐えきれませんでした。


某アニメ作りのアニメに出てくるいろんな意味でプルンプルンしてる監督が、「アニメってテンプレの代名詞か!?違うだろ!!」とかなんとか言ってましたが、まさにその通りで、記号的な表現を貼り付けるだけではこういった作品は仕上がらないと思います。
まぁそうは言っても萌えアニメ感は強いですので、その方面の記号的表現は多々ありますが…(苦笑)
そこだけを抜き出して叩くのは違うと思います。

まぁとにかく映像が綺麗なんです。

映像が綺麗で作画が安定していてキャラデザが可愛くて感動するという事を言いたかっただけです。


割と止め絵も多く使われていて、上手く作画カロリーを抑えているのもこのクオリティーの維持に貢献していそうですね。
基本的にはよく動くんで。


実はまだ最終回までは観ていないのですが、何回か泣かされかけて、いよいよもって泣かされたのでレビューを書かずにはいられませんでした。

ラストの締めで評価が落ち込むようなことも、もしかしたらあるかもしれませんが、今抱いている印象が消えるわけではありません。
素晴らしい作品です。
もっとこういった風に丁寧に作られたアニメが増えるといいですね。


(その後最終回まで観ましたが、最後まで素晴らしい作品でした。
1話もつまらない回がありませんでした。中々無いですよ、そんなアニメ。
原作もまだ続いているようですし、読んでみたいと思います。)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

美しいものを美しいと思う、あなたの心が美しい。 by みつを

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
とても美しい作品でした。

それは、映像だったり、風景だったり、音楽だったり、人の心だったり。

自分が観てきたアニメの中で、(設定はちがいますが)一番近い雰囲気がするのは、「ごちうさ」かな? どこまでもピュアピュアで微百合なところがね。

日常系百合萌えアニメとしては、かなり高いクオリティにあると思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
、、、でも、ピュアピュアハートを直視できない私は、心の汚れた大人です(笑)

別に嫌いじゃあないんだけど、そういえば「日常系百合萌えアニメ」って、どハマりはしないな~と。

「ごちうさ」も、「うらら」も、「ひなこのーと」も「きんモザ」も、嫌いじゃないし楽しめたけど、そこまではハマりませんでした。

どちらかと言えば、「ゆるゆり」とか「ゆゆ式」の方が好きですね。つまり、ややギャグよりの方が好みということです。

とはいえ、自分の好みを度外視すると、やっぱりハイクオリティなアニメだったと思います。お気に入りは、櫻、でしたw 和みましたw

本作の特徴としては、主人公の柚がとにかくピュアだということですね。一点の曇りもない、澄み渡った春の空のような柚の視点で物語が紡がれるため、ドロドロとしたものは描かれません。描かれないというか、ドロドロしたものに、柚のエッセッンスが1滴でも加わると、すっと綺麗な物語に変わるんですよね。他の登場人物達も(ゲストキャラ含め)、柚のピュアピュアハートに触れることで自分の中にある「黒いモノ」が、スッととかされていくようでした。

例えるならば、「油汚れの~J○Y♪」のCMのように(油汚れに1滴垂らすと汚れがパッと散るような感じw)。

多分、柚にはいろんな事が美しく見えている、見ようと努めているのでしょうね。

尤もそれは、柚が生まれつきもっていた資質ではなく、実際、幼いときの柚は、「あの人嫌い」「きっとこういう風に(悪く)考えてるんだ」なんて言っています。でも、八百比丘尼に深く愛され、育ったことで、人を愛せる力を身に付けたのでしょう。実際、子供の時に(親などから)深い愛情を受けて育った人は、大人になってからも、しっかり人を愛せるように育つと言いますしね。

やはり、柚の心が綺麗だから、世界は美しく見えるし、そんな本作を楽しめた皆様は、やっぱり心が綺麗なんだと思いますよ♪ (私と違ってw)

、、、ところで、主人公の柚を、「おおきく振りかぶって」の「三橋 廉」に似ていると思ったのは、私だけでしょうか(笑)? 口の形とか、ピュアピュアでカワイイところとかw
{/netabare}

【余談~ 美しい作品、「美」の語源 ~】
{netabare}
「美」は、やはり「美人」「美声」「美化」など、「外形がりっぱできれい。うつくしい」という意味合いで使われます。

しかし、本来の「美」はもともと、「心の有り様、心の美しさ」を表す言葉でした。

「美」を上下に分解すると「羊」と「大」に分けることができます。大きな羊が美しい? というのは、「大きな羊は皆で分け合って食べることができる。その様が美しい」ということです。

誰かのことを考える優しさ。誰かを救い、共に在ろうとする心。それが本来の「美」であり、「美人」。

そう考えると、やはり柚は「美しい人」なんでしょうね。作風にぴったりの漢字です♪

※勿論、語源には諸説あります。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
萌え&百合系? そこまで好きなジャンルではないかな。絵と音楽はかなり綺麗だね。ロリっぽいキャラデザはあまり好きじゃない。1話で二人のキャラ紹介とか、かなりテンポが早い。主人公の柚は、「おおふり」の「三橋」っぽい(笑)

2話目
例え家が焼けても優雅にw やはり、テンポが早いな~。桜満開から祭の流れは、いくらなんでも早すぎないか? 情緒不安定かw 今のところ、イマイチついていけてない。

3話目
みんな同じことしかできないなら、仲間はいらない。その通り。百合百合してるな~。柚だから気がつかないのもアリだと思ったがw 百合百合してるな~(汗)

4話目
なんかこう、どこまでも素敵なアニメで、逆に、観るのがツラい(苦笑)

5話目
まず、雨粒を機織りするというのがね、なんともこの作品らしいね。

6話目
柚の資質が後天的であることが分かる回だね。

7話目
夏祭り回は鉄板だね~。迷子が逆w ここでこの間の幽霊さんが登場って、素敵♪ 蓮の二面性、深いところのコンプレックスや心の傷は、愛しくなりますね。

8話目
ウソップとカヤみたいだな、ONE PIECEの。ん? なんかこう、人間界の世知辛さと、此花亭の温かさとの対比かな? なるほど~、よく出来た、いや、よく出来すぎた話だな~。劇団ひとりさんの小説、「陰日向に咲く」みたいだな。

9話目
コメディタッチだね。あわなみ? 知らない神様だな。

10話目
柚の成長だね~。ゴシップ好き(笑) お姉ちゃん(笑) なるほど、柊の真実、やっぱり優しい世界だ。

11話目
ハロウィン、ディスってる、イイねw 二人の神様、マツコさんとミッツさんがモデルかな(笑) 人形、女の子の友達ってのは、素敵解釈。お菊、今、初めて遊んでもらってる最中だから、成仏しないんだね。

12話目
自分の為の願いは、自分で叶えるものだから、自分の為以外の願いしか叶えない。なるほど。邪なものの中にある、美しいもの。ウカ様、いなこんw 椿(女将さん)の真実、いいね♪
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 43

80.6 2 幻想的で心温まるなアニメランキング2位
ARIA The NATURAL[アリアザナチュラル](TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★★ 4.2 (943)
4995人が棚に入れました
ARIAシリーズ第2期のアニメ作品。前シリーズ最終回で描かれた大晦日のエピソードから数日後。ARIAカンパニーで修行中の灯里(あかり)たちは、新年を祝うカーニヴァルへ繰り出そうとしていた。しかし、毎年この時期になると、アリア社長ら猫たちはなぜか姿を消し、街にはカサノバの扮装をした者が現れるのだった。少女たちの「出会い」をテーマに、切なくも心温まるストーリーが展開する「癒し系」作品。

声優・キャラクター
葉月絵理乃、斎藤千和、広橋涼、大原さやか、西村ちなみ、皆川純子、川上とも子、水橋かおり
ネタバレ

なっぱ‪‪𖧷‪‪𓈒𓂂 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

今回は "出会い" がキーワード

総作画監督が変わったからか、
前作ANIMATIONの時より顔の感じが整いましたね。
顔が変わるほどの変化ではないので違和感なく観れますし
整った事で気になるところが減りもっと話に集中できます。
真横を向いた時の顎の形はみんな気になるけど
真横は滅多にないから許容範囲内!w

今回は26話と長めでしたが、
最後まで同じテンションで観られるのは
安心感があってありがたいですね‪(*ˊᵕˋ* )

ここから先を読む方には
「恥ずかしいレビュー禁止!!」と言われたいです。

◆Episode1【 その カーニバルの出逢いは・・・ 】
{netabare}
前作の最終回で行われた大晦日から数日後の日常。

アイちゃんはそのまま学校のお休み期間を
アリアカンパニーでお手伝いをしながらお泊まり。
初回からアイちゃん登場してくれるの癒される〜最高〜♡

この日はネオ・ヴェネツィアに1番多く人が集まる
年明けのカーニバルが開催されます。

初めて見るカサノヴァに灯里とアイちゃんは導かれ
誰も見た事がないという100年間同じ人という噂のある
カサノヴァの正体が猫だということを2人は知る。
アリア社長をこの日見なかったのはここにいたからだった。

アイちゃんが明日からいなくなるの寂しいなー、、
{/netabare}


◆Episode2【 その 宝物をさがして・・・ 】
{netabare}
いつも通ってるいつもの場所で見つける新たな発見。
藍華が見つけたのは謎の小さな扉。
みんなの心配をよそに藍華は勝手に開いて箱を取り出し、
そして勝手に箱を開けて地図を手に入れる。
宝探しスタート!!!

灯里とアリスが興味を持ち、3人とアリア社長で探し出す。
カフェで出会ったおじ様の達人さんは
サンマルコ広場を楽しむ達人だと言うけど、
まさに宝探しをしてる灯里たちも今ネオ・ヴェネツィアを
しっかり楽しんでる最中だな〜と素敵に思います。

GOALにあったのは宝物みたいな景色。
この時ばかりは藍華の「恥ずかしいセリフ禁止」も
ふわっとしてて全く迫力がありませんね、
みんな景色にやられちゃった(*´`)

"今、あなたの心に、宝物が刻まれました"

宝箱を置き直した形跡が沢山あることから、
他にもこの宝探しをした人達がいたけど
みんな宝箱を戻して次に繋げてるのが
ここの人たちの温かさを感じられて良いですね(˶‾᷄ ⁻̫ ‾᷅˵)

最後に達人さんがカフェの店長だと明かされてビックリw
店長には灯里が幸せの達人さんに見えてるみたい、
その通りとしか言いようがありませんね。
{/netabare}


◆Episode3【 その 流星群の夜に・・・ 】
{netabare}
アルくんに好意を抱く藍華、、♡?

流星群について重力の事を教えてくれるアルくんの話で、
引かれ(惹かれ)合う力って素敵だなーって思いました。
{/netabare}


◆Episode4【 その ネオ・ヴェネツィア色の心は・・・ 】
{netabare}
郵便屋さんのゴンドラが壊れたので1日だけ灯里が
郵便屋さんを乗せて郵便のお仕事をお手伝いをする。

男の子が、結婚する先生に言えなかった
「ありがとう」と「ごめんなさい」を伝える為の手紙を
その日行われている結婚式に急きょ直接届けることに。

なかなか言えない気持ちを伝えやすくしてくれる手紙、
心が形に残る手紙、現代でも手紙というのは
とても大事な役割をしてくれる素敵な贈り物ですよね(*´`)
{/netabare}


◆Episode5【 その 鏡にうつる笑顔は・・・ 】
{netabare}
アリスは灯里と藍華とならいつも楽しんでるけど、
自分の所属するオレンジぷらねっと内では
未だ馴染めずにいて浮いた存在となっている。

アリスは同僚の中でも1番年下だけど
その歳にしてすごい才能を持ち合わせている事で、
周りの人はアリスに萎縮してしまうし
アリスは近づかないようにしていて
まともな会話をした事がないから、
みんなには嫌われていると勘違いしていて
同室のアテナだけが特別扱いせず平等に接してくれてる人。

そのアテナからアリスは
「鏡が自分の姿をうつすように、
  人もまた自分の心をうつすのよ。」
と言われ周りとの接し方を考え直すきっかけとなる。

自分が離れる態度を取れば相手も同じようになってしまい
人との距離感は縮まるものも縮まらなくなる。
普段おっちょこちょいのアテナだけど
大事な時にはいいこと言うの反則すぎる〜(˶‾᷄ ⁻̫ ‾᷅˵)

翌朝、過去の自分がふっ切れたように
明るくてキラキラしたアリスに変化してて
これからのアリスに期待しちゃいますね!!
{/netabare}


◆Episode7【 その 猫たちの王国へ・・・ 】
{netabare}
人間は入れない猫たちの王国があるらしいという
アリシアさんの話を聞いて1話で出会った
カサノヴァさん達のことを思い出す。

ゴンドラに1人で乗りどこかへ向かうアリア社長を
灯里と藍華は追ってみることにするが、
アリア社長のことを見失って
進んでも同じ場所へ戻ってきてしまう不思議な空間へ
どうやら迷い込んでしまった様子。

最終的にアリア社長が迎えに来て出口に向かわせてくれる。
人間が行こうとしてごめんねと心の中で反省する灯里は、
猫たちの集会の中心にあのカサノヴァさんがいて
こちらに手をあげてくれる姿を去り際に見ることができた。

今後猫たちとどう繋がっていくのか楽しみですね(*´`)
{/netabare}


◆Episode8【 その ボッコロの日に・・・ 】
{netabare}
ボッコロは現代で言うバレンタインのようなもので
チョコレートではなく赤いバラを贈る日。
義理バラという言葉も存在してるw

アリシアさんにあげる為の大量のバラを用意した暁さん。
そのバラを運ぶ手伝いに呼び出された灯里、
暁さんがアリシアさんにバラを渡そうとすると
灯里にあげたものだと勘違いしたアリシアさんは
邪魔をしたわねと去っていってしまう( ¯−¯ )

だけど水面に散らばり浮かぶ沢山のバラはとても綺麗で、
今日のお礼だと暁さんは灯里にバラを1つ渡す。
男の人から初めてお花を貰ったと喜ぶ灯里を見て
ツンな暁さんが頬を赤らめる姿は可愛らしかった(*ˊᵕˋ* )

乱暴に見える暁さんだけど、
灯里の長靴が脱げて水を裸足で歩くと
暁さんも自分から長靴を脱いで同じように歩いたり、
こうしてお礼は恥ずかしがりながらもちゃんとしたり、
実はとてもいい人なんだよね〜お金にだらしなければな〜w
{/netabare}


◆Episode9【 その 素顔の星たちは・・・ 】
{netabare}
みんなまだまだ知らない素敵がある、
素敵なものは無限大。
素敵には終わりがなくて素敵。

知ることって何歳になってもすごく楽しいし
1つ知るとワクワクドキドキしてもっと知りたくなる、
好奇心旺盛な私はいつまで知ろうとし続けられるかな〜
{/netabare}


◆Episode10【 その あたたかな街と人々と・・・ 】
{netabare}
アリスのふとした疑問で、
地元民のアリスと藍華より知り合いが多い灯里の謎。
2人は灯里のでっかい輪の謎を解き明かしたくて
隣町へ向かう灯里にこっそりついて行くことに。
珍しくアリスと藍華のペア行動が見られる回ですね!

灯里の周りにはあっという間に人の輪ができ、
初めましてなど関係なく仲良くなってしまう能力。

2人は灯里について行ったことで
忘れていた自分たちの昔の思い出と出会うことが出来て、
灯里というフィルターに感謝する
アリスと藍華の恥ずかしいシーンがw
{/netabare}


◆Episode11【 その 大切な輝きに・・・ 】
{netabare}
灯里が初めて指名を受ける。
暁さんのお兄さんからの依頼で灯里に頼んだ理由が、
ヴェネツィア1のトロトロでのろまだから運搬に向いてる
と暁さんに勧められたからだそうw

どんなに綺麗なものでも嘘ものだと言う心無い人の言葉で
それを作っている工房の人は傷ついてしまう。
大事なのは本物か偽物かではない。
私は偽物だろうが見たものが綺麗なら綺麗だと
素直に言いたいし周りの意見に惑わされたくないな〜(*´^`)

なんと言われようが自分の気持ちだけは本物でありたい。
{/netabare}


◆Episode13【 その でっかい自分ルールを・・・ 】
{netabare}
前作で登場した回以来となるアリス中心の話です、嬉しい!

にしても自分ルールと聞くと
NARUTOに出てくるガイ先生とロック・リーが
真っ先に浮かんでくるのは私だけでしょうか??

まぁ自分ルールは自分ルールでも
NARUTOの方は男の熱々な修行に使われてるもので、
アリスのは子供っぽい可愛いルールという
天と地ほどの違いがありますがね(´^ω^`)w

アテナがアリスの手助けをしようとすると
他人の手助けはNGだから余計なことをしないでほしい
とアテナのことを突き放し続けるアリス。
それでも助けるアテナに対して
「正義の味方ですか、正義の味方気取りなんですか」
とまだまだ素直になれずにいたら、
「私はアリスちゃんの味方気取りなの」
とお姉さんのように優しく返してくれるアテナ。

更に、
「ゲームでいう隠れキャラみたいな、
 困った時なんかに見つけてラッキーみたいな、
 それともやっぱり他人だから手助け禁止?」と。

そこでやっとアリスは素直になって心を開き、
自分ルールその5にアテナは他人じゃないから
手助けしてもらっても構わないを追加する。

アリスの心の変化はとてもゆっくりだけど
その分、変化が見られた時はとてもほっこりしますね(*´`)
どんなにウンディーネの才能があっても
まだまだ子供なアリスだからこそ見守りたくなるところ。
{/netabare}


◆Episode15【 その 広い輪っかの中で・・・ 】
{netabare}
なんと!!!
アルくんは暁さんとウッディーの1個年上だと!?
身長止まっちゃったんだね、可愛いねアルくん(˶‾᷄ ⁻̫ ‾᷅˵)

初めてこの世代の子供時代が観れるの嬉しい。
そして男の子たちの可愛いが過ぎる。

滑り終わったあとの暁さんにウッディーが
「暁ぃ〜むごいのだぁ〜」って言うとこ好きw
{/netabare}


◆Episode16【 その ゴンドラとの別れは・・・ 】
{netabare}
カメラよーし!お弁当よーし!お天気よーし!
灯里のゴンドラさんさようならツアー思い出の旅に出発!
思い入れのあるものとお別れしなくちゃいけないのは
何度経験しても慣れない辛いことですよね( ᵕ ᵕ̩̩ )

最初のお客様だった暁さんを乗せ終わったあと
暁さんが去り際に歌ってた
俺は〜燃える男〜サラマンっダ〜♬︎
が聞こえた瞬間、笑ってしまいましたw
{/netabare}


◆Episode18【 その 新しい自分に・・・ 】
{netabare}
バーベキュー中に藍華の髪の毛が焦げてしまう。
藍華は伸ばしてる髪にアリシアさんみたいになれるよう
願掛けしていたから短くなってとても落ち込む。

だけど晃からアリシアのようにではなく
1番のウンディーネを目指せばいいと言われ、
バッサリとショートカットにして心を入れ替える。

個人的には今までの髪型より
ショートカットの藍華の方がすごく可愛いと思う♡
{/netabare}


◆Episode20【 その 影のない招くものは・・・ 】
{netabare}
灯里の不思議なことに巻き込まれやすい
変なものを引き寄せる体質って、、
今回みたいな件もあるなら大変だね(T^T)

黒服の女性(お化け)に墓地へ無理やり引っ張られて
神隠しにあいかけたところをケットシーに助けてもらい、
気がつくとアリアカンパニーに倒れていた灯里。

この話をした時にアリシアさんも藍華もアリスも
疑わずにちゃんと信じてくれるって幸せだと思います。

私お化け系は苦手だからホラー前提じゃない
こういう日常アニメでお化け出るのはやめてくだされw
{/netabare}


◆Episode21【 その 銀河鉄道の夜に・・・ 】
{netabare}
キラキラの摩訶不思議ってなんなんwww
そろそろ灯里のボキャブラに尊敬しかけてきてる。

夜中に空を走る銀河鉄道への
招待チケットが入った封筒をアリア社長が届けに来て、
封筒にはケットシーらしき大きい肉球の印がついていた。

踏み込んでいいのか悩みながらも
灯里はアリア社長と一緒に行ってみることに。
そこはお昼とは違った雰囲気で、
チケットをくわえた猫たちも沢山並んでいた。

銀河鉄道が到着すると
顔を隠した駅員さんのケットシーが出てくるが、
その後ケットシーと灯里が触れ合うシーンは
恋とはまた違った親密な感じを出していて
どういう感情で観ればいいのか分かりませんでした( ˊᵕˋ ;)

銀河鉄道には乗れなかったけど
ケットシーが灯里とアリア社長のおでこに
肉球の判を押してくれたから翌朝起きたとき
夢ではなくて現実だったと証明される。

私のおでこには、、
いや顔面には猫たちが踏んづけて通過していく
肉球の足跡ならたくさんあるんだけどな〜。
{/netabare}


◆Episode23【 その 海と恋と想いと・・・ 】
{netabare}
とても素敵な年輩ご夫婦だった〜♡
おじいちゃんおばあちゃんになっても想い合ってて、
私も将来こんな夫婦になりたいな(*´`)
、、独身やけどね。

お爺さんがボソッと「お節介な街だ」と言ってるのも
街の温かさを知った嬉しさから出る言葉なのが
しっかり分かるからほっこりしました。
{/netabare}


◆Episode24【 その 明日のウンディーネに・・・ 】
{netabare}
勉強会で姫屋に集まる灯里と藍華とアリスは
ウンディーネの通り名について盛り上がる。
アリシアはスノーホワイト、
アテナはセイレーン、
晃はクリムゾンローズ、
なんかこれだけ聞くと厨二病感あるけど
みんな自分たちはどんな通り名がいいか考えたり
勉強そっちのけで和気あいあいとしていた。

藍華は最近、姫屋で自分が注目されてると思ってたけど
部屋から出て聞こえてきた噂話は晃の陰口で、、
自分が言われるのはいいけど
晃が悪く言われるのは嫌だと辛くなる。
晃は厳しくてもその向こう側に優しさがあることを
藍華はちゃんと知っているからこそ泣くほど悔しいんだね。

私も自分のことを言われるのは我慢できるけど
大事な人のことを言われるのは我慢できずに
ブチ切れてきた人生だから藍華の悲しみはよく分かるな、、
何も知らないくせに、まだ知ろうともしてないくせにって。

人は暇さえあれば悪口を言いたがる生き物なのかって
人間不信になってた頃を思い出してしまいました(*´^`)

出る杭は打たれる。
そう思って頑張り続ける晃は尊敬に値する人物ですね!!
{/netabare}


◆Episode26【 その 白いやさしい街から・・・ 】
{netabare}
子供の頃なりたかった大人になれてるかな。
、、ギクリとくる言葉で絶句しちゃいますね〜w

雪の積もったネオ・ヴェネツィア。
灯里はアリシアさんに
子供の頃どんな大人になりたかったのかを聞いたが
そのまま散歩に出ることになる。

それから質問の答えは返ってこないまま、
アリシアさんは雪玉を転がし始め大きくなってきたので
灯里も一緒に転がしていたら通りがかった街の人達が
大きな雪玉を見て次々と転がすのを手伝ってくれる。

最後は沢山の人達の協力で大きな3段雪だるまが完成!

その帰り道でアリシアさんは、
子供のころ雪玉を転がしてると必ず誰かが
どこからともなく現れて一緒になって大きくしてくれて
最後はみんな満足して帰っていく、
その時にアリシアさんはこんな大人になりたいな〜
と思ったということを教えてくれた。

こんなに温かい町があるのは
そういう温かい人達がいてくれるからですよね。
本当にアリシアさんが思いそうな理想の大人像だな〜(*´`)

アリシアさんという人と出会えた灯里は幸せですね♡
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

タイトルなし

OP
ユーフォリア 歌 牧野由依
ウンディーネ 歌 牧野由依
ED
夏待ち 歌 ROUND TABLE feat. Nino
Smile Again 歌 葉月絵理乃
Rainbow 歌 ROUND TABLE feat. Nino
挿入歌
潮騒 歌 ROUND TABLE feat. Nino
バルカローレ アテナのカンツォーネとして
コッコロ アテナのカンツォーネとして
雨降花 歌 牧野由依
髪とヘアピンと私 歌 斎藤千和 19話は牧野由依
はい今回も神曲。夏待ちが特に半端ないずっと聴いていられる。
なんて曲を生み出してくれたんだ。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
水の星AQUA(アクア)の観光都市ネオ・ヴェネツィアを舞台に、ウンディーネを夢見る少女、水無灯里。そんな彼女の柔らかな日常を情感豊かに描いた未来形ヒーリングアニメーション。今シリーズのテーマは“出会い”。出会いを見守る街としてのネオ・ヴェネツィアの『素敵』を描いていきます。主人公に優しくてちょっぴり切ない物語が広がります。

第1話 その カーニバルの出逢いは・・・
みんなで騒いだ、あの大晦日から数日後。アリア・カンパニーには、いつも灯里とメールをしているアイちゃんの姿がありました。今日は、ネオ・ヴェネツィアに最も多く観光客が集まるという年明けのカーニヴァル。後輩ウンディーネの灯里、藍華、アリスの三人の修業が終った後、みんなで街に繰り出す約束なんです。もちろん、水の3大妖精と呼ばれているアリシアさんたちも一緒。でも、よく見るとアリア社長の姿が見えない様な・・・

第2話 その 宝物をさがして・・・
いつものように、灯里、藍華、アリスの3人が修業に励んでいると・・・藍華が、見慣れたマリア像の台座に小さな扉を見つけました。いつも通っている水路にある、いつも見ている小さなマリア像にある扉。もしかしたら勝手に開けちゃいけない扉かも。そんな心配をよそに、藍華は扉を開け、ほこりまみれの小さな箱を見つけます。もしかしたら勝手に開けちゃいけない箱かも。でも、藍華はそんな心配をよそに箱の蓋を開けてしまい・・・

第3話 その 流星群の夜に・・・
それは、よく晴れた日でした。ゴンドラの修業中、灯里たちはひとりで歩いているアルを見つけます。でも、アルはなんだか気分が悪そう。どうやら、久しぶりに太陽の強い光にあたり、めまいを起こしてしまったようです。3人に介抱してもらい元気になったアルは、そのお礼にと「きのこ鍋屋」に誘います。その後、アルを見送ろうと地下世界の入り口まで行った灯里は、そこで不思議な音を聞きます。その高く澄んだ音の正体とは・・・。

第4話 その ネオ・ヴェネツィア色の心は・・・
春も近い夕暮れの中、ちょっとだけ灯里がうとうとしていると・・・。そこに郵便屋のおじさんがやってきて、ゴンドラを明日一日貸し切りたいと言うんです。どんな日でも郵便を配ってくれるおじさんですが、自分のゴンドラが修理中では何もできません。とはいえ、明日もアリシアさんはお仕事がいっぱい。そこで、灯里は自主トレを返上、自分のゴンドラを貸しますと提案するのですが、そこでおじさんが言った一言とは・・・。

第5話 その 雨の日の素敵は・・・/その 春にみつけたものは・・・
とある朝、灯里が目覚めると休日のはずのアリシアさんがキッチンでお弁当を作っていました。不思議そうな顔をする灯里に、アリシアさんは"とっておきの素敵な場所"へ行こうと誘います。もちろん、いつもより朝寝坊のアリア社長も一緒です。朝の渋滞を抜け、外海を進み、いろんな島を眺めながら行くアリア・カンパニー総出でのピクニック。街にいると遠くからしか見えない春、ネオ・ヴェネツィアにやってきた春はもうすぐそこです。

第6話 その 鏡にうつる笑顔は・・・
潮風にも時おり暖かさを感じる様になった春の終わり。いつもの合同練習の後、灯里たちはアリスが所属するオレンジぷらねっとにお邪魔しました。それだけではありません、アテナさんの計らいでその日はお泊まりまでしちゃうことになったんです。大きな食堂に、大きなお風呂、綺麗なお庭もあって、大きな会社って凄いんです。しかも、社内の同期だけが集まるパーティーまであるんです。

第7話 その 猫たちの王国へ・・・
春から夏へ季節が変わる様に、灯里たちウンディーネの制服も変わります。半年ぶりに袖を通した夏服はどことなく懐かしく、でもとっても新鮮。夏服に なった藍華やアリスとの合同練習にも何故か気合いが入ります。だから今日はちょっとだけ、いつもは通らない難易度の高い水路へ挑戦です。するとそこに、 アリア社長のゴンドラが。灯里たちは、興味半分、練習半分の気持ちで後を追ってみることにするのですが・・・。

第8話 その ボッコロの日に・・・
今年もやってきたアクア・アルタの季節。だから、お仕事はお休み。しかし、そこに暁から「超特急で来るように」と電話が入ります。長靴で水浸しの街を急ぐ灯里。その時、すれ違う女性たちの胸に赤い花があるのを見つけ、灯里はふと思い出しました。そう、今日は男性が愛する女性に一輪のバラを贈るボッコロの日。当然の様に、暁の前にもアリシアさんに贈るバラが・・・。でもこれ、多過ぎませんか?

第9話 その 素顔の星たちは・・・
その日灯里は、自分がネオ・ヴェネツィアの素敵な場所をまだまだ知らないことに気付きました。それは、アリシアさんを指導員に、本当のお客様を乗せて観光案内をした時。お客様が見つけた素敵な庭が切っ掛けでした。これではいけないと、灯里は街のあちこちで素敵な場所を探します。もちろん、藍華とアリスとの情報交換も忘れてはいません。でも、灯里が二人に教えてあげられる素敵な場所って、あるのかな?

第10話 その あたたかな街と人々と・・・
ほんのり麦わら帽子の香りも感じるようになった初夏。いつもの合同練習中、アリスはふと気付きました。「灯里先輩って、何気に知り合い多いですよ ね?」言われてみれば、いろんな場所でいろんな人と気軽に話している灯里ですが、地元出身の藍華とアリスより知り合いが多いというのはちょっと不思議。そんな灯里の秘密を知ろうと、藍華とアリスは探偵になり切り、隣町へ行くという灯里の尾行を始めるのでした。

第11話 その 大切な輝きに・・・
澄み切った青空が広がったある日、灯里に初めてお仕事の指名が入りました。依頼したのは暁さんのお兄さん。とってもデリケートなネオ・ヴェネツィアンガラスを運搬するため、灯里のようなのんびりとしたゴンドラが必要なんだそうです。その当日、初めてガラスの工房を見た灯里は、その繊細な仕事ぶりに感激。職人さんたちの心意気をしっかりと受け止め、ゴンドラは動き出します。

第12話 その 逃げ水を追って・・・/その 夜光鈴の光は・・・
まだ初夏だというのに、蜃気楼が出るほどの厳しい陽射しに、灯里も少々バテ気味。そんなある日、夕飯の買い出しに出掛けた市場で、灯里はアイスみるくのおいしい不思議な喫茶店を見つけるのでした。/「アクア」の夏の風物詩と言われる夜光鈴の屋台が並び出しました。もちろん、灯里もお気に入りを探しに繰り出します。夏の暑さを和らげてくれる、その涼しい音。灯里はどんな夜光鈴を選ぶのでしょうか。

第13話 その でっかい自分ルールを・・・
本格的な夏の陽射しに、日向と影のコントラストが際立つネオ・ヴェネツィアの街で、今日も3人一緒に練習中する灯里たち。でも、アリスはちょっと不機嫌。どうやら、いつもやっている自分ルールが上手くいってないようです。ちょっとしたことにルールを決め、それが成功すれば良いことがあるはず…。という自分だけのルール、そして勝負。だから、今日もアリスは自分ルールにチャレンジ中です。

第14話 その いちばん新しい想い出に・・・
いつもより早く目覚めた朝。誰もいない水路へとゴンドラを漕ぎ出した灯里は、とあることに気付きました。水路の端にあるゴンドラを繋ぐ為のパリーナ。 家や会社の看板にもなるパリーナには色が塗られているのですが、ARIAカンパニーにはその彩色パリーナがありません。灯里のそんな質問にアリシアさんは答えます。「ちょうどいい機会だから、灯里ちゃんに作っていただこうかしら」。

第15話 その 広い輪っかの中で・・・
夏の陽射しと、日陰を通ってくる風が気持ちの良いある日の午後。灯里は久々にひとりきりで、とある広場で昼食をとっていました。するとそこへ、晃さんがたまたま通りがかり・・・。近くの時計屋さんにお使いに来た暁がたまたま灯里に気付き・・・。たまたまパーツを買いに来ていたアルも・・・。そして、幼馴染みという暁とアルの子供時代の話が始まるのでした。

第16話 その ゴンドラとの別れは・・・
練習用のゴンドラが定期点検を終えた日。灯里の表情はいつになく淋しげでした 。それは、灯里にとって大切なパートナーだったゴンドラとの別れが迫っているから。アクアに来て初めて漕いだあの日。お客さんを乗せたのも、シングルの テストも、灯里の初めてを一緒に経験したゴンドラ。ゴンドラとの別れを決意した灯里に、アリシアさんは『ゴンドラさんさよおならツアー』を勧めるのでした。

第17話 その 雨降る夜が明ければ・・・
黒くてちょっとだけ小さいゴンドラと一緒にいられる最後の日。灯里とアリシアさんは、夕食をそのゴンドラの上で取ることにしました。ゴンドラに残された幾つもの傷。そのひとつは灯里が、でも他のひとつはアリシアが付けたもの。灯里だけでなくアリシアさんの思い出もいっぱい乗せたゴンドラとのお別れ会・・・。いや、ありがとうパーティが始まります。

第18話 その 新しい自分に・・・
夏の暑さにバテ気味の灯里たちのために、晃さんが開いてくれたバーベキュー大会。コンロの上には、お肉や海産物、野菜もいっぱいです。そんな中、灯里は藍華のある変化に気付きました。夏の陽射しを受けキラキラ輝く綺麗な黒髪。アリシアさんにも褒められ、藍華は有頂天。なぜなら、その髪にはとある願いが込められていたんです。

第19話 その 泣き虫さんったら・・・/その 乙女心ってば・・・
髪型を変えたせいなのか、藍華は夏風邪をひいてしまいました。その3日目、ベッドに横になっていることに飽きてしまった藍華は、熱が下がったのをいいことに、ベッドから脱出。ひとり、街を歩き始めるのでした。/風邪もすっかり治り、灯里たちとの合同練習に復帰した藍華。ですが、なんだか元気がありません。それだけでなく、短くなった髪に付けたヘアピンを褒めるたび、なんだかおかしなリアクションが・・・。いったいどうしたの?

第20話 その 影のない招くものは・・・
強い陽射しが毎日のように続く中、「暑い時は怪談で涼むのが一番」という藍華に押し切られ、灯里はサンマルコ広場にまつわる恐い話を聞くことになりました。それはマンホームにあったサンマルコ広場での、とっても昔にあったお話。灯里たちが良く知るネオ・ヴェネツィアのサンマルコ広場とは無縁のはず・・・なのですが。今日の灯里は不安でいっぱい。だって、いつも一緒のアリア社長がいないんですから。

第21話 その 銀河鉄道の夜に・・・
何もかもが寝静まった真夜中。灯里は、どこからか列車の走る音が聞こえてくることに気付きました。ネオ・ヴェネツィアにも列車は通っていますが、それは音が聞こえないほど遠く、まして真夜中に列車が走っているわけがありません。アリスはマンホームの有名な小説の名を出しますが、それは架空のお話。現実にあるはずがありません。しかし、その翌日。夜中に灯里が起きてみると、そこには一枚の切符がありました。

第22話 その ふしぎワールドで・・・/その アクアを守る者よ・・・
パラレルワールドって知っていますか。住んでいる人は一緒でも職業が違っていたり、時代や国が違ったり、自分が英雄だったり、スターだっり・・・。現実とはちょっとだけ違う世界。そんなパラレルワールドの入り口が、もし身近にあったら・・・。今回はそんな不思議な世界へアリア社長が迷いこむお話です。/ARIAカンパニーに、浮き島で気候の番人をしている暁さんのお兄さんがやってきました。そんなお兄さんを囲んで、灯里やアリア社長だけでなくアリシアさんも加わり、何故か暁さんの子供の頃の話に華が咲いています。暁さんは、子供の頃も、やっぱり暁さんだったんですね。

第23話 その 海と恋と想いと・・・
夏の強い陽射しが柔らかくなってきたある日。ARIAカンパニーでは、結婚記念日をネオ・ヴェネツィアで迎えようという年輩のご夫婦をお客様として迎えていました。大切な日を素敵に過ごしてもらうため、アリシアさんのお手伝いをする灯里にも余念はありません。でも、肝心のお客様は・・・。その翌日、街角でそのお客様のひとり、お爺さんの姿を見かけた灯里は、その秘密を知り、とある計画を考えます。

第24話 その 明日のウンディーネに・・・
夏から秋へ変わるこの時期、ネオ・ヴェネツィアでは雨が多く、灯里たちの練習も室内での勉強会が恒例になります。とはいえ、3人の興味は脱線がち。今日もプリマだけに許される“通り名”の話題でもちきりです。アリシアさん、晃さん、アテナさん。みんな素敵な“通り名”があるんです。・・・とその時、藍華は他の姫屋(のメンバー)が何かの噂をしていることに気が付きました。その内容は?

第25話 その 出逢いの結晶は・・・
ネオ・ヴェネツィアに暦の上の“秋”がやってきた日、合同練習から戻った灯里たちを水の3大妖精が待っていました。意味深な笑いを浮かべる偉大な先輩を前に、嫌な予感を否定出来ない藍華が口を開きます。「もしかして、また特訓ですか?」「…ま、そう言えなくもないな」。アリシアさんたちが灯里たちに用意していたもの、それは大変だけど素敵な修業でした。

第26話 その 白いやさしい街から・・・
今年も、ネオ・ヴェネツィアが銀世界に変わる季節がやってきました。そんなある日、アリシアさんと散歩に出掛けた灯里は、藍華たちと話していたことをアリシアさんに投げかけます。「どんな大人になりたかったんですか?」しばらくして、アリシアさんは雪玉を転がし始めました。いくつかの路地を通り過ぎ、大きくなっていく雪玉。もちろん灯里も手伝うのですが・・・。あれ、アリシアさんの答えは?

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4
ネタバレ

wkr さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

タイトルなし

内容は一期とほぼ変わらないので書くことがあまりないですが、キャラの魅力が更に深まり愛着が湧く良い26話でした。でもこの二期は不思議系の話が多くて若干作品の軸がブレてる気がします。素晴らしい作品ということに変わりはないものの全体的には一期より好みじゃなかったので評価少し下げました。とりあえず各話の感想だけ載せます

{netabare}
1話
不思議回
この作品の不思議回は大抵猫に帰結してるのが一貫しててい良い
今更ですが雰囲気作りが秀逸です。内容的に空白のシーンが多いけど退屈さは感じず、むしろ作品の味になっているまであるのが凄いです。劇版が大活躍してます

2話
元の場所に戻すのかw
オチはなんとなく予想してた。もちろん
嫌いでは無いんだけども、一期で似た話やってるんだからちょっと違う内容にして欲しかったかな


3話
百合かと思ったら百合ではなかったけど見かけはおねショタっぽくてそれはそれで良い。でもほぼ関わりが描かれてないキャラに惹かれてる状態を見せられるのは唐突と言わざるを得ない。そのせいで後半のシーンはロマンチックだったのにあんまり盛り上がらなかったかな


4話
劇版が良すぎるんだよなあ。ポッと出の感動シーンなのにウルッときてしまう
あと郵便屋さんとの会話良すぎましたね


5話
前半は不思議系の話。多くない?あと「はひ〜」がしつこい
後半は景色が目的の回でした。この作品はアクアの風景に想いを馳せるような作品なのかな


6話
アリスちゃん回。この回みたいにキャラの優しさが滲み出てる内容が特に好き。
アテナ先輩良い人過ぎる。諭す感じじゃなくて寄り添う感じなのが人柄の良さが出ててとても好感が持てる。そしてアリスちゃんの心境の変化。それほどドラマチックなものでもなく、ちょっとしたことに気づき自己を変化させていく、その過程がとても粋。しっかり必要事項を内容にしてるのも良い


7話
不思議系の回。一貫して猫だからなんとなく辻褄が合うのが良い(前も言ったけど)。でも今回半分くらい迷っててちょっと怠かったかな


8話
バレンタインっぽい回。アリスちゃんとアテナさんいいゾ^〜これ
仲睦ましくて微笑ましい回だった。フラグも微妙に立った感じ?この作品は街でのイベントに趣を持たせて、雰囲気としてとても良いものになってるのが見事です。でも今回の暁月さん酷いなあ


9話
脚本岡田麿里ってことに気づきました。まだドロドロする前でした。
オチに全部持ってかれた。「素敵には終わりがないんだね。それってとっても素敵だね。」この言葉も素敵だなあ


10話
明里株上げ回。
なんか微妙?2人の語る明里の魅力がなんとなく腑に落ちなかった。


11話
「ネオベネツィアも所詮ベネツィアを模しただけの街。歴史の浅さは拭えない」珍しく街にとってネガティブなワードが出てきた。
今回のガラスについて、伝統の消滅やら再建の話がドラマ性あっておまけに世界観も深まって、後半の思い入れを汲み取って価値観の多様性を語ったシーンが素晴らしかった。明里というキャラの器の大きさも表れていてとても味わい深いシーンでした。綺麗事だけど、それが実に心地いいです。こんなの生で聞いたらファンになってしまうw


12話
前半不思議回。ちょいホラーだったけど終わり方はやっぱり優しい。

後半は普通に綺麗。涙を流す明里に共感出来るような出来ないような


13話
アリスちゃん回。でっかい子供です
アテナさんマジ女神


14話
導入から良い回になるな、と確信しました。景色から先代の想いを感じ取るっていう流れがこの作品らしくて良い。毎話毎話終盤のセリフが美しい

「わあ!アリア社長若い!」のセリフ笑いました。全然違いがわからんw


15話
過去回。ロリアリシアさんが可愛い。でもDMM で観てるせいで音割れが酷い


16話
おおおと一期op曲!!!やっぱりこれだよこれ。2期の曲は悪くはないけど温かみと雄大さが気に入ってるから1期opの方が好き

ゴンドラが人間になって出てくるのは今まで不思議要素が猫に帰納してたから唐突に感じた。しんみりする良い話ではあったけど


17話
ゴンドラ回2話分あるんだなあ
やっぱりゴンドラが人間になるのは違うかなあ。想いが一方的ではないっていうことを演出しているとても良いシーンではあったんだけど、ゴンドラを擬人化させるっていう手段に強引さを感じてしまう


18話
2期OPに戻った。前回前々回はなんだったんだ?

今回の髪焦げたシーンは謎の緊張感が出てましたが、その後がすごくコメディ調で安心しました。その後の空元気が可哀想でしたな。話は藍華ちゃんが一皮剥ける話でその変化を髪で表現するのは良いなと思いました。でもアキラさんの台詞は酷い...実はいい事言ってますよ〜っていう流れだったのはわかるけどそれにしてももう少し言い方を考えて欲しい。明らかに藍華ちゃんを攻撃するような口調だったからそのあと励ますにしても引っかかって素直に感動できないのが残念。不器用なキャラってことの表しだとしてももう少しやり方があったんじゃないか?デレアニ7話思い出してしまった


19話
全般、藍華ちゃん視点の回になると思ったら急に俯瞰的になって違和感。いい回ではあった
後半は藍華ちゃん可愛かったです。アルくん出てこい!と思ってたら出ました。藍華ちゃん乙女ですね。アルくんも出来る奴だけどはやく好意に気づけよと思ったり思わなかったり


20話
不思議回(ホラー回)
黒服の女性登場時、下手にbgmをかけず作中の音だけを流す事で空気感が生っぽくて、過剰なことをせず日常と不気味さの両立ができた絶妙な雰囲気作りが良かったです。でも明里はどうして会った時から気づかなかったのか。どうして幽霊は逃げたのか。色々よくわからないイマイチな回でした。要素はホラーなのに12話前半の演出の方が怖かった

こういう不思議回の話多すぎるかなあ。日常の範疇を超えて猫を絡めれば何でもアリにしまっているのが個人的には好きじゃない


21話
銀河鉄道の夜とか銀河鉄道999観たことないんだよなあ。999に関しては最終回だけ知ってるとかいう惜しむべき状態だけど観なきゃな。長いけど

内容は良かったけど完全にファンタジー回ですね。近未来だけど内側はとても素朴なこの世界観が好きなので、ファンタジーに寄ってしまうのは好きになれない。あとDMMさん音割れが酷い...


22話
前半パラレルワールド回。導入は強引すぎやろとは思いましたが、話は公式の二次創作で好きです。1話分観たかったかも。もっと男らしくしても良いんじゃないかと思ったりしたけどオカマみたいな暁月さんとウッディさんがやりたかったんだなとwそこの部分がギャグで面白かったです。

後半、暁月さん過去回。若かりし頃の暁月さん母可愛いし優しいすぎる。内容は無難にしょうもないけど、ショート回でおまけに日常系はこういうので丁度いいんだよな


23話
うおおおおあお純愛!!!!!!純愛!!!!!
こういうのに弱いから泣きそうになった。鼻水出てきた

1話完結の話としては手堅いストーリー構成。要所要所でちゃんとARIAしていて、明里の主人公らしさが出てるシーンもあり、全体的にもとても良い回でした。


24話
仕事の実情に触れてアキラさんがカッコいい良い回でした。藍華ちゃんの恥ずかしい台詞もバッチリ決まってました。でも藍華ちゃん泣きすぎやろとか無粋なことを考えてしまった。 


25話
あったかい

アイちゃんちょっと成長してる?


26話
op曲今回のアレンジ版の方が好きです

途中まで雪玉ばかりでナニコレ?な内容でしたが、終盤は最終回に相応しかったと思います。挿入歌の使い方が上手い


OVA
OVAなので本編とは質感の違いは多少あれど、ちゃんとARIAでした。先人からの意志の伝承、みたいな要素と後半の景色バーーンがこの作品らしい描写で良かったです。恥ずかしい台詞もこの作品だから許せてしまいます。ちょっと百合も入ってたけど他意は無さそうだったからヨシ!あとTheお淑やか〜なアリシアさん好みすぎますよ最高です。でもどうして明里を選んだのか、という部分をはぐらかしたのは残念かな。。内緒っていうのは逆に清々しくて嫌いではないけど{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

76.6 3 幻想的で心温まるなアニメランキング3位
ソマリと森の神様(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (382)
1673人が棚に入れました
森の中で私は"それ"と出会った。それ(人間)は、わたし(ゴーレム)を「おとうさん」と呼んだ----。地上は異類異形の人外たちが支配する世界。人間は迫害され、絶滅の危機に瀕していた。そんなある日、森の番人である「ゴーレム」とひとりの人間の少女が出会う。滅びゆく種族「人間」と森の番ゴーレムの父娘の絆を綴った旅の記録・・・

声優・キャラクター
水瀬いのり、小野大輔、七海ひろき、鈴木達央、小野友樹、早見沙織、小林ゆう、速水奨、関智一、茅野愛衣、高垣彩陽、柴田理恵
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

「人間がマイノリティである世界」の果てを目指す旅。

[文量→大盛り・内容→考察系]

【総括】
ジャンルはファンタジー、ロードムービー。テーマは、父娘愛、差別、といったところかな。

一番近い作品は、「魔法使いの嫁」かなと。優しい雰囲気に、優しくない展開が。

本作、☆4(高評価)と迷った。全体的には良い作品だと思う。だが、やはり☆3にとどまったのには、ひとつ気になった点があり、、、ということを、レビューに書きたいと思います。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
一番好きだった話は、ハイトラとウゾイの話。カニバリズム、とは少し違うけど、確実に背負ってしまった罪。難しい話だったけど、「生き方」というのを、色々考えさせられた。

また、全体として漂う、優しい雰囲気、ソマリのキャラクターなど、好意的に観られる部分も多い。

この作品は、「ソマリの視点」で観るか、「ゴーレムの視点」で観るかで、感じ方が変わると思う。

「ソマリの視点」であるならば、「人間差別」の面が強く出るし、「ゴーレムの視点」ならば「父娘愛」が強く出るのだろう。

私には子供がいないので、「ゴーレムの視点」で観ることは叶わなかったが、そうできれば、感情移入できて、さらに本作を楽しめたのかもしれない。

私は多分、「ソマリの視点」で観たのだと思う。でも、「人間が差別されて可哀想」とは思わなかった。

この点が、ちょっと心に引っ掛かっている部分。

というのは、「人間は差別されて当然だ」と思っているわけではなく、「人間が差別される理由にピンとこない」から。

ていうか逆に、他の「その他大勢」の種族が気持ち悪いんだよね、みんな仲良すぎて。

この世界は、大変な多種族国家だ。あれだけ容姿(身体というか、器官というか)が違えば、文化や考え方だけでなく、食べる物や、もっと根元的な部分で、「違う」と思う。

例えば、「コアラがユーカリしか食えない」みたいに、ある種族とある種族が「食う・食われる」の関係になっていたら。あるいは、ある種族の体内に普通にある菌が、ある種族にとっては致命的なダメージを与えるとしたら。

もう、生存競争しかないんだよね、どうしようもなく。

ところが、この「超多種族国家」では、皆が同様の、ていうか「人間みたいな」生活を送っていて、仲良さげに暮らしている。

それは理想的で、美しい。もしかしたら、長い歴史の中で、そういう「色々」を乗り越えた後の世界なのかもしれない。

でも、じゃあなぜそこに、人間は仲間に入れなかったのだろう?

これがもし、「マクロス的な感じで、人間族が他の惑星から来た」とかなら、まだ分かるけど、この惑星でずっと一緒に生活してきたんでしょ? 他の種族も、容姿こそ人間と全然違うけど、文化、風習、考え方はほぼ人間。だったら、仲良くできないかなぁ?

本作での人間の立ち位置は、「人間は何も持たない弱い種族であり、だから他の種族を極端に怖がり、戦争を起こし、負けたため、現在は他種族から迫害さ、絶滅危惧種になっている」というものだが、出発点に疑問がある。

そもそも人間は他の種族に比べて、排他的で差別的な生物なのだろうか?

今の我々の世界を見渡した時、他の種族(例えば、犬や猫)を家族のように愛したり、自分とはおおよそ関係のない種族を絶滅から守る努力をしたりすることが、他の種族(色々な動物)に出来るだろうか? 基本的に、「本能」による「弱肉強食」に支配されている種族(動物)に。

確かに、人間は「意図的な差別」をしてしまう種族かもしれない。でもそれは、それだけの「知恵」を得た裏側にあるものであり、もし他の動物が、人間と同レベルの知恵を手に入れたら、同じように、、、ひょっとしたら、人間以上の「差別」や「排斥」を行うかもしれない。

勿論、私の論は、人間を極めて好意的に見ているのだけれど、この作品は逆に、人間の負の側面を、殊更に強めて見せているように思う。

この作品は、「人間」対「その他、全種族」という二元化がされているが、本来は、「人間」は数多の種族の1種にしか過ぎず、「その他、全種族」にも、それぞれに明確な違いがあると思うんだけど、その違いが「容姿以外には示されていない」部分が、本作をやや薄っぺらくしているのだと思う。

同じ世界観の中で、登場する種族をもう少し限定し、それぞれの種族の違いや軋轢、そこにどう折り合いをつけているかまでをきちんと描き、なぜ人間はそうなれなかったかをきちんと示せれば、この作品はグッと深みを増し、伝えたいテーマがよりしっかり伝わったと思う。そういう意味では、勿体なかったなと。

あと、ゴーレムの寿命が近いことが、1話の段階で「CMで」ネタバレしてるのは、どうだろう(そういう作品、結構あるけど)。3話か4話くらいで明かされた方が、より心に染みたと思う。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
世界観の説明はよく分かった。ソマリが良いキャラやな。「それは時と場合による」w

2話目 ☆3
ぬくい、めんこい、もふもふ~w 鬼の二人、良い人だな。時間制限ね、CMでバレてたのがマイナスだな。

3話目 ☆3
今までもジブリだったけど、地下は今までよりジブリだな(苦笑)

4話目 ☆4
美しく、良い話だな。完璧な親なんていない。そこで、ゴメンねが言えることは、大切だな。お金は働けば手にはいるが、ソマリの代わりはいない。メチャ良い話。

5話目 ☆3
人間との出会い。ハイトラ、ウゾイ。1年後の姿かな。

6話目 ☆5
それで良い。殺そうと決意して、殺せるわけじゃないよな、普通。悲しいけど、なくはない世界か。カニバリズム、と少し違うけど、確実に罪を背負う。この話は難しい。どこまでも理知的なゴーレムの味が出ているな。

7話目 ☆4
特になにかかあったわけじゃないが、なんか、染みる話。静かに、染みる話。

8話目 ☆3
魔女は、魔力をもった人間ってわけじゃないんだね。人間がマイノリティな世界。人間が弱いから、排除して、安寧を得る。これは人間が悪いように描かれているけど、人間も虐げられる立場だったわけだし。難しい話だけど、多分、色々なことを互いに忘れた世代でしか、分かり合えないよな。

9話目 ☆3
幸せな時間。歯が抜けるとか抜けないとか、そんな小さなことで、平和だな(笑)

10話目 ☆


11話目 ☆3
人間の、におい。においで分かるなら、もっと早くバレそうだけどね。

12話目 ☆3
ゴーレム、強い(笑) う~ん、結局、なに一つ回収しきれてないじゃんね。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 32
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ファンタジーだからこそ心理描写が大事

原作未読


つくづくジブリは偉大だと思う。


『ラピュタ』のロボット兵が『トトロ』のメイちゃんを連れ『千と千尋の神隠し』並に素性を知られてはいけない世界を闊歩する話。


これでこの作品どんなん?の回答となり得るからである。共通認識ができてるんですよね。

完全なファンタジー世界です。先述のロボット兵みたいなのが“ゴーレム”森の番人。メイちゃんみたいなのが“ソマリ”ゴーレムに拾われた人間。
長寿命であるゴーレムは寿命が尽きる日が近いことを自覚し、ソマリのために同種族の人間のもとへ彼女を返すあてのない旅に出ます。種族はいろいろ。人間は捕食対象で絶滅種扱いという世界です。

例によって世界観構築が勝負のファンタジー世界ということでは、概ね成功しているように見えます。
原作連載中の事情もあってか中途半端な終幕ではありましたが、一区切りつけてはいるのでそこは賛否両論というところですね。


ソマリのフード姿。目的のあるあてのない旅。このへんは↓

 {netabare}『銀河鉄道999』のメーテルと星野鉄郎の関係を彷彿させる。{/netabare}

感情のない大人と身寄りのない娘の交流。このへんは↓

 {netabare}『LEON』のレオンとマチルダの関係とも言えなくもない。{/netabare}

いずれも名作の予感を感じさせる立ち上がりではありました。


 {netabare}二人はどうなるのか?{/netabare}


本作のテーマです。
そしてこのテーマにこだわるか否かで作品評価が変わるといえるでしょう。
私はテーマ(と感じたもの)にこだわるとした上で「きちんとした結末から逃げたな」とネガティブな評価をしてます。なぜ逃げたのかな?と考えると原作(未読)のまずさに落ち着きました。このへんは後述。
意見は別れるところで、ファンタジーの世界観、全12話で一区切りと評価すべきポイントもある作品です。1クールだし観て損はない作品だと申し添えておきます。
そして声優“柴田理恵”。これはこれからどしどし仕事来るんじゃないかなというくらいの水準でした。貴重なのでこれ見たさという視点でもお釣りくるかもしれませんよ。


以降に展開するのは、本作品を面白いと感じた方には面白くない内容かもしれませんのでご容赦を。

※ネタバレ所感


■ソマリちゃんごめんよ

水瀬さん良かった!の声が並ぶはずですが、そここそ声が甲高くて苦手でした。周波数高めです。

{netabare}声だけでもないです。お使いにもいけるので5歳以上小学生低学年程度の設定でしょう。教育受けてないからの言い訳も立つし物分り良い必要はないです。だが我慢ならぬ鬱陶しさ。当初は天真爛漫キャラなんだろうなぁくらいで流してましたけど、作品自体の人間種の描き方が雑で、単に人間を描けないのね、という方向に考えが向いていきました。{/netabare}


■種族としての人間(重要)

ゴーレムとソマリの関係が作品のテーマとしたら、人間とその他種族との関係や未来は作品テーマを貫いてる重要な部分です。
この人間の描かれ方に首を捻りまくった私です。さっき後述するとした原作の不味さに繋がる部分。

{netabare}排他的になる理由が薄くないですか?むしろ「理由は無い」といってもいいんじゃないですか?
自分と違うからといって排斥する。そんな人間種の描写が繰り返されました。

・ケモノに襲われた人間の子供を助け、負傷してるその子を抱きかかえ親元を訪ねたら銃殺さる
 →さすがにそれはヒドイんでないかい?
・それまで仲良くやってたのに人間の幼女助けるために空を飛んで身バレしたらアウト!
 →え?目の前で助けてるの見てるのに言い分も聞かないんですか?
 →幼女とだけは理解し合えてた!っていい話にならんよ

“排他的な人間”を描きたいがための結論ありきで深掘りできず無理筋な描写になってます。こっち(異形)は何にも思ってないのにむこうがヒドイからは充分伝わってくるけど。人間があんなん(DQN)なのでこの点は説得力ありましたがなんだかなぁ。{/netabare}

これは嫌な感覚でした。

{netabare}人間だけが排他的でだから滅亡したというのを言いたいのでしょう。
なお、人間以外の異形の種族間での軋轢は一切描かれてません。

異なる種族は始めから仲良しなのです。以前は軋轢があったけど克服したよ的発想が作者になさそう。
人間だけひどい奴らです。そのひどい理由が全く描けてません。差別する奴はただ差別したいから差別するんだ!って浅っ!!そして薄い。杉村太蔵の政治評論ばりに薄口でございました。{/netabare}

この人間とその他種族との関係が納得感のあるものであれば幾分ましだったことでしょう。
巡り巡って異種族間のつなぎ役にもなってたソマリの存在意義が生じてくるからです。
ここも原作者はせいぜい「話せばわかる」くらいの発想なんだろうなぁと気持ちがひいてきました。
さらに巡り巡って連載終わってないのを考慮するとしてもアニメの結末はしょうがないだろうと諦観。きっと{netabare}「シビアなの描けないな」「描いてもつまんなかっただろうな」{/netabare}期待できなかったので、このお茶濁しエンドが限界だったと思えるのです。



あらためまして、、、ジブリは偉大です。
一方で巨匠の限界は主に後期の作品で露呈してました。
戦闘機設計者の意思や奮闘を描きつつ、その熱意の結晶の活躍の場は徹底的にぼかす。そんな作品が彼の最後(一応ね)の作品となってます。

奇しくもそれと同じ感覚が湧いてきた『ソマリと森の神様』。全般的に悪くない雰囲気で流れてくのに「そこ描かなかったら意味ないじゃん」という残念さ。そんなとこまでジブらなくていいのになぁ。



視聴時期:2020年1月~3月 リアタイ

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2020.04.06 初稿
2020.05.02 タイトル修正/修正
2020.10.11 修正

投稿 : 2024/11/02
♥ : 58

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

森の中で、私は"人間(ソレ)"と出会った…

この作品の原作は未読ですが、いのりんとはやみんが出演するのを知り視聴を決めた作品です。
しかも、いのりんが主役…放送の始まる前から嬉しさMAXでした。


地上は異形たちが支配する世界。
人間は迫害され、絶滅の危機に瀕していた。

そんなある日、
森の番人である「ゴーレム」と
ひとりの人間の少女が出会う。

滅びゆく種族「人間」と森の番人ゴーレムの
父娘の絆を綴った旅の記録。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

いのりん演じる主人公のソマリは、凡そ5~6歳くらいの好奇心旺盛で天真爛漫な女の子です。
ソマリは森の番人である小野大輔さん演じるゴーレムと一緒に旅をしていました。
森の番人であるゴーレムが森を離れて街から街へと渡り歩くのは、どうしても果たしたい目的があるから…

個人的な推測ですが、ゴーレムは森を離れて生きていける存在では無い様な気がしています。
勿論、森から一歩でも外にでたら即死することは無いんでしょうけれど、番人であるが故に森から恩恵や加護を受けていたでしょうし…
きっと、森の中から出なければ生活に支障をきたすでしょうから、必要最低限の範囲で森から出ることはあったと思いますが、ずっと離れることは恐らくないんだと思います。
ゴーレムにとっても森の中の方がきっと居心地が良いでしょうから…

それなのに、ゴーレムはソマリと旅することを選択しました。
もしかするとゴーレムとしての禁忌を犯しているのかもしれません。
物語の中でゴーレムは色々悩んでいましたが、旅をすると決めた時点で物凄い選択をしたんだと思います。
覚悟が無いと取り得る選択肢じゃきっとないのだから…

それだけゴーレムの中でソマリの存在が大きかったことの裏返しだと思います。
2人の親子関係…最初は形だけだったのかもしれません。
そりゃそうです。実際の親子じゃないんですから…
今で言う「里親制度」の様なモノでしょうか。

それがどうです…?
2人の中でそれぞれの存在がどんどん大きくなっていくのが手に取るように分かるのですから…

小さな女の子とゴーレムが旅を続ける物語…
この物語に魅せられた最大の理由は、いのりんと小野さんの演技にほかなりません。

いのりんに子役を演じさせるのは正直反則なのではないでしょうか…
特にソマリの様な天真爛漫な子はヤバいと今回ハッキリと分かりました。
ソマリの感情の起伏に一喜一憂するだけじゃ済まされませんので…
ラストの池の畔でのシーンは、完全に涙で前が見えなくなりましたよ。
それだけじゃありません。
「流石いのりん^^」と思える場面が沢山ありましたからね。

それはゴーレムを演じる小野さんの演技も然りです。
「みなみけ」で「カレーのうた」を披露した方と同一人物とはとても思えません^^

2人の旅は決して順風満帆ではありません。
それにゴーレムは自身に大きな爆弾を抱えていましたから…
ゴーレムを見ていると、「親として自身との向き合い方を見つめる必要性」というメッセージを感じずにはいられませんでした。
現実でも同じことが言えると思います。
例えばもし自分が重篤な病に罹患してしまったら…家族とどう向き合えばよいのだろう。
家族にどう向き合って欲しいと思うのだろう…

今、新型コロナウイルスに大勢の方が罹患され、多くの方が亡くなっています。
現状で日本は緊急事態宣言を出す状況では無いと首相は言っていますが、右肩上がりで感染者が増加しており、増加のカーブは国外と見比べても遜色が無いことから、いつ何が起こってもおかしくない状況なんだと思います。
家族への向き合い方…考えてみる良い機会なのかもしれません。

オープニングテーマは、森山直太朗さんの「ありがとうはこっちの言葉」
エンディングテーマは、いのりんの「ココロソマリ」
個人的には、いのりんがしっとりと歌いあげているエンディングが大好物でした。

1クール全12話の物語でした。
原作の連載が続いている事からも、無難な纏め方だったのではないでしょうか。
妙なアニオリ回を入れると、世界観や物語を壊してしまいそうな気がするので…
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 32

69.0 4 幻想的で心温まるなアニメランキング4位
あまんちゅ!~あどばんす~(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (213)
826人が棚に入れました
 伊豆の町で生まれ育った小日向光と、東京から引っ越してきた大木双葉。ともに夢ヶ丘高校に入学した二人は、スキューバダイビングと日常の何気ない出来事の中に、たくさんの幸せを見つけてきた。かつては何事にも消極的だった双葉だが、明るく前向きな光のおかげで一歩前に踏み出す喜びをいくつも経験。さらに、双葉は念願だったオープンウォーター・ダイバーの実習にも合格し、次はアドバンスド・オープンウォーター・ダイバーを目指すことに。一度きりのかけがえのない高校生活は、まだまだこれからが本番。素敵な日々は終わらない、二人でともに歩む日々が続くかぎり、ずっと。

声優・キャラクター
鈴木絵理、茅野愛衣、大西沙織、梅原裕一郎、伊藤静、久保ユリカ、井上喜久子、山本亜衣、加隈亜衣、洲崎綾
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

相棒(バディ)になるために、自立する

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
1期に比べ、やや百合成分とファンタジー成分が濃くなったが、安定の癒し系作品。キャラや空気感は流石で、3ヶ月、癒され続けました~♪

唯一残念だったのは、肝心のダイビングの作画かな。もしそこを、P.Aや京アニレベルでやってくれれば、、、というのは、流石に贅沢言い過ぎですね(笑)


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
「何でもない時に集まれるのは、特別な人だから」
「ダメな時は現実で、良い時は夢だと思うのはもったいない。良い時も現実」
「他人と過去は変えられないけど、自分と未来は変えられる」
「欠点とかコンプレックスを上手に受け止めると、立派なチャームポイントになる」

1期同様に、名言がたくさん出ましたね。空気感も前作の良さをキチッと引き継いでいましたし、相変わらず癒し成分がこんもり。

ただ、「ダイビング」と「友情」にポイントをしぼった1期に比べ、ファンタジー的な要素や、百合百合しい描写も増え、ちょいと雰囲気は変わった印象でした。

これは好みの問題だと思うのですが、個人的には1期のリアル路線の方が良いなと思いました。本作なら5話や12話みたいな話。

まあ、天野さんは、4話や7~9話みたいな「日常生活に入り込むファンタジー」を描くのが得意な方ではありますが、「ARIA」のような元々ファンタジー要素が強い世界観ではドンピシャでしたが、「あまんちゅ」は現代の日本を舞台にしているので、ちょっと戸惑ってしまいました。

本作に限って言えば、ファンタジーは(せめて4話程度に)抑えて、百合ももっと抑えて、王道の友情・成長物語&ダイビングの魅力を伝えていくような作品が良かったのではないかな~と。

だから、リアル路線での見処だった、てこのアドバンス取得、成長を魅せる部分は凄く好きでした。最終話のナイトダイビングなんかは分かりやすいけど、1話目のシャワーシーンでなんの躊躇もせずにみんなの前に裸で出る、みたいな部分など(初めの頃のてこなら、絶対にやらないだろうから)、日常の細かなところに仲間との絆の深まりや、逞しく成長した様を観られて感動しました。1期のてこは、ただただピカリに憧れて、手を引かれながら自分の殻を破ろうとしていた雛鳥、って感じでしたが、大きく青い空を知り、そこを親鳥(ピカリ)と並んで自由に飛ぶために、どんどん成長をしていく。そんな感じを受けました(それがレビュタイです)。実際に、ピカリもてこからたくさんの「素敵」をもらい、学んでいましたしね。

にしても、やはりピカリは稀有なキャラクターだなと思います。ボーイッシュとも違うし、突拍子もないことはするけど、がさつなわけではないし。元気で積極的だけど、本当は恥ずかしがり屋でたまにちょっとネガティブで。男前で女の子らしい素敵なキャラクター。例えば、お風呂で水着外しちゃって恥ずかしくて出られなくなったシーンとか、普通の(ピカリ的立ち位置の)アニメキャラなら、気にせず出ようとして周りが焦る、みたいになりそうなもんです。でも、絶妙なラインでちゃんと女の子なのが素敵だし、物事の良い面だけを自然体で捉える、大好きなキャラクターです(風呂のシーンで初めてピカリに萌えましたw 細すぎないのも、健康的でピカリらしくて良いですね)♪

あと、てこ役の茅野愛衣さん、流石の演技力です。てこは「心の中の声」も多いんだけど、普通の会話とちゃんと演じ分けされてました。「心の声」の時は、ややトーンを落とし、話し始めを少し溜めるような感じで、普通の会話は、語頭からパーンと声を出すような感じというか。目を閉じて聞いてもちゃんと違いが分かるので、凄いなと。


最後に一言。1期からずっと思っていることを。

あの(制服の)スカート、走りにくそうw

3期あったら観たいですね♪
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目○
相変わらず、仲良しだな~。シャワーの後、全裸を恥ずかしがらずに出ていく てこ に、成長(強くなった)と、仲間との関係性の深まりを感じたり。1期最初のころの てこ なら、間違いなく、(女同士でも)恥ずかしがって出ていかなかった気がする。ガラケーから、スマホに(笑) この作品、ダイビングの作画がショボいのが、致命傷なんだよね(汗) ピカリが刀で、てこ が鞘って感じかな。「何でもない時に集まれるのは、特別な人だから」

2話目
君の名は(笑) 秘密が嬉しい、か。信頼関係やな。花火の作画はわりと頑張ったかな、時間的に。

3話目
ダイビングの怖さをちょこっと。てこの成長をちゃんと。何気に、てこの服装がエロイ(笑) どんなイビキやねん(笑) 他人と過去は~って言葉は、松井秀喜さんも言ってたよね、昔。素敵宣言。(作画以外は)どこまでも美しい作品だな。

4話目
久々に制服だが、相変わらず走りにくそうだ(笑) ふらいんぐうぃっちかな? 夢の中だから(笑) 夢の中で夢に気付くの、楽しいよね。ちょいと小説的な話。

5話目○
ふ~ん、ダイビング知識だね。何気にテクニック必要なんだね。まあ、厳しくしないとね、命に関わるし。でも、なぜ初心者を最後尾にするの?

6話目
ハロウィン。一番嫌い(馴染めない)行事だな(笑) ピカリ、妙なテンションだな(笑) 百合百合してますなw 変態じゃかねぇか(笑)

7話目
夜の校舎の階段の静けさ。多分、海の中に似ているんだろうね。だから、嫌いじゃない。ピーター、スゲェ反射神経と身体能力(笑) 姉ちゃん先輩、照れてるw 「楽しい時間はいつか終わるから、ピカピカに輝く」。あまんちゅにしては珍しく、恋愛成分多目。

8話目
なにやらファンタジーだよな~。ちょい微妙。

9話目
まあ、姉ちゃん先輩含め、この作品で恋愛話やるとしたら、ファンタジーでしかできないということなのかな。ほ~、ブルーストライプ(笑) 先生だったのは、意外。まあ、誰が一番素敵かと言うと、間違いなく弟君先輩だなw

10話目
年越しか~。弟君先輩、いつもハーレムだな、蹴られるけどw あまり百合百合するのもな~。一人の時より、大勢の時の方が孤独を感じてた、か。欠点とかコンプレックスを上手に受け止めると、立派なチャームポイントになる。

11話目
ことりちゃん、このぐらいのファンタジーなら好きだな。え~、こころちゃん、男だったの(苦笑) ビックリだわ。

12話目
良い最終回でした。やはり、こういう作風が良い。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

新たな出会いの予感に満ちた再出発…さぁ、"素敵んぐ!ワールド"の続きを始めましょう。

この物語の原作は未読ですが、天野こずえ先生といえば「ARIA」
「ARIA」といえば、私のお気に入りの棚序列第1位の「ARIA The ORIGINATION」(第3期)
2012年に本格的にアニメの視聴を始めてから不動の1位に輝いている作品…

その先生の書かれた漫画のアニメですもん…「視聴しない」という選択肢がある筈がありません。
もっとも、今期は「あまんちゅ!」の続編に位置するので、前期未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

公式HPのイントロダクションを拝見しました。
「美しい伊豆の海と豊かな自然、そしてあたたかな仲間たちに見守られて、二人の少女の絆が紡ぐ"蒼の物語"が、新たに始まります…」

…もう興味しか湧いてこないんですけど!

かやのん演じる大木双葉…中学までは東京に住んでいましたが、高校に入ると同時に伊豆に引っ越してきました。
もともと恥ずかしがり屋で引っ込み思案な彼女でしたが、ぴかりと…そしてスキューバ・ダイビングとの出会いが彼女を大きく変え始めていました。

中学までの彼女の面影を今はもう見る事はできません。
何せ大木双葉…いいえ、でこはもう「楽しいの達人さま♪」なのですから…
伊豆に引っ越してきてまだ1年も経っていないというのに…

この作品を見ると出会いの大切さを痛感します。
良い出会いほど心を豊かにしてくれますし、良い意味で自分を変えることができます。
この作品のでこが良い例です。

でも、出会うだけじゃダメなんですよね。
一番大切なのは、どんな風に同じ時間を共有できるか…
どれだけ素直のありったけでいられるか…
そして相手のありったけにどれだけ浸れるか…

きっと当たり前のやり取りで良いんだと思います。
そこに自分らしさと相手を思う気持ちがあれば十分及第点なんだと思います。

でこは前期でスキューバ・ダイビングとの出会い、ぴかりと一緒に海に潜りたい理由から、バディと一緒にダイビングできる「PADIオープン・ウォーター・ダイバー・コース」の資格を取得しました。
そして今期はもう1ランク上の「PADIアドヴァンスド・オープン・ウォーター・ダイバー・コース」の資格取得を目指すことになります。

この作品の素晴らしいのは、言わずもがなですが温かいという単語が陳腐に思えるほどのアツアツの人間関係です。
でもこの作品はそれだけじゃないんです。
題材にしているスキューバダイビングの表現が堪らなく素敵なんです。

海から上がったあとのやり取りでこんなのがありました。
こ「あの、でこさん。」
で「なに?」
こ「やっぱり、怖かったですか?」
で「全然…全然だよ。ライトのおかげで地上と同じ色だから、魚も人も空を飛んでいるように見えるんだよ。」
こ「…。」
で「海の劇場にキラキラのスポットライト…その中で空を舞う水の妖精ウンディーネたち。まるで異世界ファンタジーだよ。」

この台詞だけでも情景が浮かんできそう…
でも、みんなの目の前には、本当に異世界ファンタジーが広がっているかのような神秘的な空間が広がっているんです。
だからこの作品は、きっとスキューバダイビングの魅力を専門誌とは切り口を変えながら余すことなく伝えてくれているのだと思います。

そして絶対に忘れてはいけない人が二人…
水無 茜と姫野 ちずるです。
CVがそれぞれ葉月絵理乃さんと、斎藤千和さん…
もうピンと来た方もいらっしゃると思います。

そう…水無 茜はARIAの主人公・水無灯里にそっくりで声優さんも一緒なんですよ。
苗字は一緒ですしね…
そして姫野 ちずるはARIAの藍華・S・グランチェスタと声優さんが一緒…
苗字の「姫」はARIAの「姫屋」にも通じているのでは…?

この二人のやり取りを聞いていると、いつか定番の台詞が飛んできそうな気がしてなりません。
姫「恥ずかしい台詞禁止!」
水「えー。」

個人的な勝手なお願いですが…葉月絵理乃さんの活躍がもっと見たいです。
きっと仕事にもペース配分があると思うので無茶は言えませんが、改めて葉月さんの台詞が耳に入ると、その次が聞きたくて堪らなくなるんですよね。

オープニングテーマは、鈴木みのりさんの「Crosswalk」
エンディングテーマは、坂本真綾さんの「ハロー、ハロー」
こ、これは甲乙付けられないです^^;

1クール全12話の物語でした。
今期も素晴らしかったです。もう何も言う事はありません。
ですが、個人的にはARIAの構成を踏まえてもう少し先までアニメ化されると嬉しいです。
原作未読なので、予想でしかありませんけれど…
この2期はもう1クール後編があって、ことりたち下級生の成長に目を向けつつ、卒業する姉ちゃん先輩らを送り出す感動のストーリーが2期の後半。
これでARIA2期の「The NATURAL」と構成が合いますよね。
そして集大成となる3期はでことぴかりの高校生活最後の年…
きっと楽しいの達人さま♪らの残り1年を全力全開で過ごしながらお互いの進む道を見つけるんだろうなぁ…
でもこれじゃ「The ORIGINATION」の焼き直しになってしまう…?
そんな事ありませんよね。
それでも涙腺は決壊、破壊、壊滅するんでしょうけど…^^;

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

テコかピカリか、それが問題だ

転校してきたテコはビビリ。
中学ではおっかなびっくりながら、少ない友人を見つけてそれなりに幸せだった。
引越しと同時に新しく入った静岡伊豆・伊東の高校で委縮していた。

ピカリは地元で海が好きなダイバー。
頭を固定するネジ穴自体が元々少ないのだが
変であっても思いやりに溢れている。

その二人が出会ったのが一期だった。

時間を重ね、わずか数か月でお互い無二の友人となる。
テコにはピカリとダイビング部という憩いと成長の場を手に入れ
控え目ながら大きな存在感を発揮していた。

もはや彼女を控え目と評価するのは誤りだろう。
声の大きさや口調で人格を断定することの愚かさに気付かされる。
声が小さくても意志の強いもの
いつも元気でも不安に思っているもの
いくつもある人の表側の一つを見てそれがその人なのだと言うのは
それができるのは他人だから、他人で居続けたいからだろう。

ダイビングには資格があって段階分けされている。
テコを除く他の部員、先生は多分色々資格を持っている。
その有無で潜れる所や水深が決まっているのだろう。
それでテコだけが行けない先がある。

ピカリと、ピカリたちと一緒にダイビングを楽しみたいと考え、
アドバンスの資格を取得する決意をする。

何となく、ここでテコとピカリの存在が決別して肩を並べたような気がする。
セットじゃなくて、アラカルトでも認知されているみたいな。


さて、ここからが本題だ。
テコかピカリか、どちらが魅力的かが問題だ。

今、前向きに成長したテコにピカリが大きく貢献をしているのは否定できないが
テコがテコだからピカリは惹かれたわけなので、
テコの魅力のいくつかはピカリに依るものがあると考えられなくもないが
ややこしいのでそんなことどーでもいい!!!

…と引っ張りましたが、この2期で決めるのは脳内大戦争を起こすのと、
すでに↑にある文章の数倍、数十倍を要するのでこれぐらいで。
投げっぱなしの結論で言えばどっちもアリだ。

{netabare}ここまで引っ張ったので一応結論を
顔と髪と雰囲気の好みで言えば断然テコ
笑顔が太陽のように眩いピカリ
ついでに
体も感情もわがまま姉ちゃん先輩
大人なまとちゃん
将来性の塊ことりとこだま、ぜひ作中で身長伸びて欲しいです
こころちゃん…だが男だ、だが男だ

・・・・・・・・・・ピカリかなぁ、けど若い嫁ができたしなぁ。
ハッ、ま、まさか、今後の展開によってはテコにも嫁が!?
どうやら、俺の寿命もここまでのようだ。
高校時代に、学生時代に女の子と付き合いたかった
…さよなら俺の青春、さよなら俺の人生
還暦独身、定年退職できずに数年働き、退職後数週間で孤独死だな。

姉ちゃんの内面が出るようなイベント増えないかな
あんな変則技じゃなくて、もうちょっと味わい深いやつ。
弟くんも何かあったらいいのになぁ

どーでもいいことですが、テコは「てこ」、ピカリは「ぴかり」って文字での認識ですが
読み易いようにしました。{/netabare}



さて、2期の内容。

ARIAでも苦手だった不思議な話があります。
不思議を不思議だけで終わらせるのはそこまでイヤじゃないが、
作中の現実と合わせるのは苦手。
{netabare}まーあの2,3話使った話、
ギャルゲの主人公の扱いもあったししゃーないわな。
姉ちゃん先輩・・・{/netabare}

そう言えば、アニメ作品より先に作中の舞台を観光していたようで幸せです。

新キャラが3人出てきます。そのうちの1人は出番が多い。
色んな意味で心を揺さぶられましたwww

今回はテコさんが大成長した感じですが
成長というより時を重ねて純粋なテコへと磨かれているんだろうな。


二人が卒業してちゃんと大人な目標へと進む後姿を観たいなぁ。
なんか人間関係とか自分とか、前に進むこととか、
地味に考えさせられるステキな作品でしたー

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10

66.9 5 幻想的で心温まるなアニメランキング5位
テガミバチ(TVアニメ動画)

2009年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (414)
2852人が棚に入れました
夜が明けることのない星に、「アンバーグラウンド」という名の地がある。首都を照らす人工太陽の光が届かない、暗く危険な地域を旅する国家公務があった。彼らの仕事はその地で生きる人々の「こころ」が込められた「テガミ」を届けること。命を賭して「こころ」を届ける彼らを人々は「テガミバチ」と呼んだ。

声優・キャラクター
沢城みゆき、藤村歩、永澤菜教、小西克幸、小清水亜美、水樹奈々、菅沼久義、岸尾だいすけ、石川英郎、中井和哉、福山潤、堀江由衣、遊佐浩二

弦之介様 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

『てがみは¨こころ¨そのもの』…深い青色で描かれた世界観が美しかった

原作『浅田弘幸』のファンタジー漫画
原作は未完と思います(未読)

アニメは、
1期:『テガミバチ』全25話
2期:『テガミバチ reverse』 全25話

レンタルDVDの黒っぽいカバーに、『テガミバチ』とオーロラ色で書かれたタイトルに目が奪われて、借りて観たのが作品との出逢いです。

今でも、大好きな作品のひとつです。
何回か観ましたが、少し前になります。
物語の根底にある格差社会とか人間のdarkな部分などには触れず、また、批判もなしで、感想とこの作品の自分の好きな部分をコメントします_(._.)_


■光が届かぬ暗く危険な地域を旅をしながら、時には自らの命を危険にさらしながら、人々の手紙(時には、人や動物)を届ける国家公務郵便配達員『BEE』…通称:テガミバチ…

主人公の少年、ラグ(cv.沢城みゆき)が何度も口にしていた、

『てがみは、その人の¨こころ¨そのもの』
『テガミバチは、人々にこころを届けるんだ…』

とても印象的なフレーズです。

そして、ラグが¨こころ¨を届けるために、たくさんの困難を乗り越えて、てがみを通してたくさんの人(心)と出会い、成長していく様が物語中に感動的、時にハラハラ・ドキドキする展開で描かれています。

じ~ん…となったり、ラグは本当によく泣くので…つい、もらい泣きしたり…観ていて心があたたかくなりました。


■テガミバチが、配達の途中で出会う¨鎧虫:ガイチュウ¨と戦うために各々持っている武器が、
¨心弾銃¨『夜想曲(ノクターン)第二十番』という銃だったり、
¨心弦楽器¨『無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調』というヴァイオリンだったり…設定が芸術的な部分も、この作品の好きな点です。

それら武器で鎧虫を倒した時に砕け散る様も、キラキラしてグロさの欠片もなく、むしろ、とても美しいのです。

■この作品は、通して白夜のような『夜』の景色が多いですが、ただ暗い闇ではなく…群青色…の本当に美しい深い青で描かれており、この作品の美しいファンタジーの世界観のベースとなっていると思います。
テガミバチの制服の色もきれいな濃い青色ですが、BEEの形のラインストーンの付いた帽子も含め、すごく好きです♪。

☆特筆すべきは、
ラグと旅を共にするニッチ(cv.藤村歩)がと---ってもかわゆい(*^.^*)
ニッチのすべてがかわゆかったですし、藤村さんの声と口調が見た目のイメージとぴったりでとてもよかったです。
(見た目では特に、大きくてきれいなウルトラマリンブルーの瞳とつるんとした¨おでこ¨にキュン☆となりました)


☆ラグを演じた沢城みゆきさんがとてもよかったです!
ゴーシュ役の福山潤さんもよかったです。品を感じる福山さんの声がゴーシュ・ノワールという人物像にとても合っていたと思いました。


■OP
1期:
 『はじまりの日』スガシカオ
 『ラブレターのかわりにこの詩を。』星羅
2期:
 『小さな魔法』ステレオポニー
 『約束』スガシカオ
■ED
1期:
 『果てなき道』HIMEKA
 『光の記憶』Angelo
2期:
 『勿忘草(わすれなぐさ)』ピコ
 『ぺルセウス』山猿

テガミバチを観て知った曲ばかりですが、とてもよかったです♪
特に、わたしは「果てなき道」「ラブレターのかわりにこの詩を。」が好きです。作品の世界観にあっているように思いました。

…ちなみに…2期のEDのタイトルの"勿忘草"は、少し紫がかった鮮やかな青色をしたお花です♪

■わたしは、もともと切手を集めたり手紙を書いたりするのが好きなのですが、それでも、物事や自分の気持ちを伝えたり人とのコミュニケーションをはかるのに、何でもメールで無難に済ませてしまうことが多くなっていた自分に、何となく忘れていた大切なものを思い出させてくれた作品です。

何かしら、大切な何か…を感じられる素敵な作品だと思いました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

手紙に込められた想い

人という風変わりな"手紙"と共に旅をし、そして去って行った"テガミバチ"ゴーシュ・スエード。彼に憧れる少年ラグの成長と試練の物語。幼き日に憧れた※1テガミバチ、ゴーシュの影を追って、自らもテガミバチとなるべく、主人公ラグは都市ユウサリを目指します。

手紙とは文字で綴られたもの、ですが私は、人が手紙で伝えるのは無機質な意味情報だけではなく、筆跡や文体、表現の硬さ、柔らかさ、挿絵など、また同封されたもの、果ては便箋や手紙の質感、インクの種類、その匂いなど、五感で感じられるもの全てであると認識しています。ものに込められた人の思いを垣間見せる、ラグの持つ不思議な力※2赤針は、受け手が思いやりを持って読み取ろうとすれば、読み取れる、それらの想いを引き出す手助けをしているだけなのかも知れません。

柔らかな言葉で綴られた優しい文章、たどたどしくも素直な子供の言葉、様式美を重んずる精密な文章、感覚を追って放たれる詩の様な言葉、これらには全て色や形が有ります。まるっこかったり、平らだったり、剣の様に鋭かったり、赤かったり、青かったり、黒かったり、書物から、声から、あにこれの皆さんから受け取った言葉達を、また過去に感じ取った言葉にならない様々な想いを、改めて愛でてみたい気持ちにさせられる、優しさに満ちたお話でした。

物語を支えるキャラ達の魅力も満点なアニメで、ラグとニッチ(ステーキも)を始めとして、ゴーシュ、コナー、ザジ、シルベット、サンダーランド博士など、ラグを取り巻く他のキャラたちも個性的で、偏屈な所もありながらも温かい心を持った人達ばかりで、みんな好きになれました。

中でもニッチは、この物語のテーマを体現している様なキャラで、私は特に親しみを覚えました。子供キャラという事もあって(実際の年齢は不明)、文法や言葉遣いが独特で、時に単語を言い間違えたり、接続詞が抜けていたり、使い方を間違っていたりするのですが、それでも意思表示や感情表現がちゃんと出来ており、不完全な言葉を用いているのにもかかわらず、自ずと気持が伝わってくる、飾り気の無い印象に愛くるしさがあります。正に賢い子供そのものなのですが、ニッチを通して言葉の厳密性をあれこれと思案するブリキ男の無粋さを改めて痛感した次第です。素直であるという事は心を伝える上で最も高貴なものだと思います。

現実でも度々感じる事ですが、私は怒りに満ちた人物や冷酷な人物からは無個性でつまらない印象を受け、どこかに優しさを宿した思慮深い人ほど、個性が際立っている印象を受ける事が多い様な気がしています。テガミバチに登場する人たちは大体後者に当てはまり、ゆえに皆魅力的に見えるのだと思います。(私見ですが‥)

せめてもう一話観たい! と言う所で終わってしまった第一期。オンエアー時は1期終了後、2期開始までに、ほぼ半年間の開きがあったそうで、当時の視聴者のやきもきが、知らずとも伝わってくる様でした。

既に放送終了している今ではそんな心配とも無縁、2期も続けて視聴して行こうと思います。

総じて、老若男女に手放しでお勧め出来る心温まる物語と評価したいです。


※1国家公務郵便配達員"BEE"の通称。物語の舞台となるアンバーグラウンドには"鎧虫"と呼ばれる危険な存在が右往左往しており、これらを避け、あるいは排除しながら、テガミバチは荒野を駆ける。

※2精霊琥珀と呼ばれる石の力を借りてラグが放つこころの欠片。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ストーリーも良かったと思いますけど、沢城みゆきさんの魅力が溢れている作品です・・・やっぱ沢城さんは凄い声優さんです♪

物語の舞台は、夜が明けることのない地「アンバーグラウンド」。そこには人工太陽があるのですが、その太陽が照らしているのは一部の特権階級のみが居住を許された首都だけで、首都以外には光が届かず、大多数の民は暗い場所で暮らしています。

そんな世界の職業の一つに、「テガミバチ」という国家公務があります。テガミバチは、その地で生きる人の「こころ」が込められた「テガミ」を、どんな場所にでもどんな危険も顧みず命懸けで届ける・・・そんな職業です。

この物語は主人公は、ラグ・シーイングという少年です。彼は、7歳の頃にテガミバチであるゴーシュ・スエードという青年と運命的な出会いを果たすのです。そして、テガミバチの仕事に対する誇りと情熱を目の当たりにしたラグは、憧れのゴーシュのように自分もいつか必ずテガミバチになる事を心に誓い・・・大きく物語が動いていきます。

この主人公のラグですが、優しく礼儀正しく、悪事を見逃せない性格の持ち主であると同時に、とても泣き虫で・・・少年だからか喜怒哀楽がコロコロ変わります。

このラグを演じているのが、沢城みゆきさんです。
そして、沢城さんの演技は「凄い」・・・この一言に尽きると思います^^;

ラグを演じている沢城さんの声は、まるで本物の少年のよう・・・そして、物語が始まった直後から、物語にぐいぐい引き込む力を持っていて・・・
ふと気がつくと1話目からラグの喜怒哀楽にすっかり同調していました。特に、ラグの涙・・・もちろん物語の展開上の感動もあるのですが、それ以上に沢城さんの演技に反応して勝手に涙が溢れてくるのです・・・(;_;)
振り返って見ると、滅多に出来ない貴重な経験をさせて貰ったように思います。

主人公のラグは感受性が豊かなので、演じるのは大変だったかと思いますが、私としては、様々な沢城さんの演技に触れる事ができて本当に良かったと思っています^^)v
これだけでは沢城さんの演技の「凄さ」を伝えきれていないかもですが、そこはご了承願います^^;

この作品も沢山の人物が登場するのですが、ラグの周りの人間は優しく温かい人ばかりなので、安心して視聴ができました^^
そして、ラグには大きな目標があります。普段の仲間や支えてくれる人達との掛け合いから一人でできる事の限界や仲間の大切さを感じる事ができるのですが、ラグが目標に向かってどのように突き進んでいくか・・・この作品の最大の見どころだと思います^^

前評判で「感動する」「泣ける」と聞いていましたが、まさしく評判通りの作品だと思います。
この作品には続きがあります。1期のラストも続きが物凄く気になるところで終わっているので、引き続き2期を視聴したいと思います^^

2クール25話の作品なので、視聴するために時間を作る必要のある作品ですが、この作品の世界観や沢城さんの演技が気になる方には、是非視聴をお薦めしたいと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25

65.4 6 幻想的で心温まるなアニメランキング6位
八犬伝東方八犬異聞(第2期)(TVアニメ動画)

2013年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (227)
1296人が棚に入れました
5年前、突然広まった謎の疫病が、他の村々に飛び火するのを防ぐために焼き尽くされた大塚村。その生き残りである信乃、荘介、浜路の三人は村はずれの教会で保護され、静かに暮らしていた。村の焼失事件以来、信乃と荘介には特殊な能力が備わり、その噂を聞きつけた教会本部の画策により、浜路が攫われる。
ネタバレ

千秋 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

八犬伝 2期

全13話

冒頭より…
はるか昔、暗黒時代をもたらしたタマズサを倒す為、フセ姫と共に戦った8人の若者が命を落とした。悪霊となったタマズサの魂を身の内に封じたフセ姫も又、自ら胸に刃を突き立てて。
その瞬間8つの玉が来世へと飛び散った。そしてフセ姫は願いを込めた。
いつか又、あの8人が集う来世があれば、私はその時に蘇り、あの者たちの願いを叶えよう。


続編。8個の玉と持ち主を探している途中。1期で5個の玉が集っている。

八犬伝とは直接関係のないようなエピソード等が続く中で八犬は成り行きで自然に集る。必死に探すということではないので、「八犬伝」と力むより、気楽に伝奇的なファンタジーアニメと捕らえて見るのが良さそう。
八犬伝と構えて途中まで見ていた為か、わかりづらかったので、一気観した方がいいかなとも思った。気楽に見進めると結構面白いけど壮大なストーリーとは感じない。

意識してなかったけど改めてふと思った。イケメンづらが多かった。

各話内容  
{netabare} 1話
{netabare} シンたちと、職人気質のダイカク、妹のヒナギク、その飼い猫との出会い。

内容は、
フェネガンの依頼で犬村親子の元へ人形を受け取りに来たシノとソウスケ。秋景色の中、桜だけ満開。
義父の犬村のりきよは半年前に行方不明で、彼しか作れない人形は未完で渡せないと告げる、兄ダイカクと妹のヒナギヌ。
シノたちを「殺した女とそっくり」な人形があった。数年前に父が没頭し作成。
子供がシンに投げつけてきた毬はかつての飼い猫の物。いつもダイカクの側にいたが、死期を悟り姿を消したと思い探さなかった。
桜も限界に来ている、そろそろお止めと子供が言われると桜が折れ、同時に殺された時の記憶を取戻すダイカク。
桜の木の近くに来たシンたちに、ダイカクの邪魔をするなと小さい猫が言うと、鬼に逆襲される。
そこへ、小さい子を苛めるなと、四獣神家のヒノヅカの守り神の猫登場。(ヒノヅカ ナチ) {/netabare}

2話
{netabare} ダイカクが玉の持ち主の一人だった。
フセ姫は8人が集う来世で願いを叶えるはずだったのにシンたちを殺したのは、タマズサの魂を宿したまま復活したからか?
それと、リオとシノの関係性を明示した回。
リオは、事務的にシノ達を救った由縁で関わっているかのような態度を取っているが、実のところ5年前の出会いと思われている時より以前から知り合いで、暖かく深い思い入れがありそう。

内容は、
ヒノヅカナチ・四獣神家の人が桜の所に半年前に来てた。
桜の結界、ダイカクの飼ってた猫が家の周りだけ、殺され化物になった義父から守っていた。
犬村ダイカクは実父に殺されたけど生き返った、玉の持ち主。
リオとシノは家族なのかも?少なくとも5年前よりもっと幼い頃にリオとシノたちは知り合いだったよう。皆が中々戻らないからリオが来た。
フセ姫の人形があったので、大塚村を全滅させた女はフセ姫だと思い出したシノ。その記憶を不思議な力で忘れさせるリノ。
普段は仏頂面のリオが微笑ましい笑顔でシノを抱いている姿、2人をモデルにした人形をダイカクは彫った。
ダイカクと、妹のヒナギヌで、帝都へ引っ越し予定。猫も霊体でも側に。 {/netabare}

3話
{netabare} ソウと影の関係性が暗示された回。
詳しくはわからなかったけど、もしかしたら影が本物なのか?影の侵食が増えたか?苦痛、残虐性など悪いものはほとんど影へ行っていて、痛みもないだけか?ソウの謎は深まる。
佳穂ちゃんは、今後どう関わっていくのかな。

内容は、
シノが教会で読み書きの先生をしろと命ぜられる。
不思議な目の色の盲目のまだ小さいカホちゃんは「感覚が鋭い」シノは青い鳥を読み聞かす。
ソウは思い出の国に行っても会いたい人はいない。願いはただ一つと。シノへの思い?
シノが肉まん試作品のレシピ書いてあげた店の主人は1ヶ月前に亡くなっていた。
5年前のあの日以来ソウは傷が出来ても大抵、翌日には治るし、火傷しても痛くないと。
カホがソウと手を繋ぎ「優しい大きな手のひら、なのに冷たい手のひら。」
カホがソウの影と手を触れ「ソウと同じ優しい手のひらだけど、温かい。」
前回まで残虐だった影がいい人そう。カホが佳穂になったのは、シノがそうしたから。
佳穂の名前は力強い護符。青は優しい空の色。ソウの影を青と呼ぶカホ。 {/netabare}

13話 最終回
しかし、最終回あっさり終わってしまったな~。BGMが良すぎて壮大な雰囲気だけはバッチリ出てたけど。タマズサそんなもんか・・。
タマズサも潮時と去り、玉の一つがアオに持ち去られ一からやり直しだ。続きますって感じだった。一回願いが叶ったのに、ドラゴンボールかっ!って心で突っ込み入りました。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

いよいよ八犬集結

ちょっと不思議で切ないあやかしバトル。
八犬伝の生まれ変わりの者達の魂の絆の物語の続編。

三ヶ月ぶりですがそんなに忘れていませんでした。
雰囲気も変わっておらずまんま続編です。
特別期待作って訳ではないけどついつい観てしまう作品になっています。
お気に入りの一期終わりで出て来た胸の大きなお姉さんは出てくるでしょうか?
他との兼ね合いもあり、この作品の感想は軽めにしておきます。

※1話感想{netabare}
山奥に住む人形職人の話。
相変わらず幻想的で不思議な世界に連れ込みますね。
人形取りに行っただけなのに。
信乃達が辿り付いた場所は現世なのだろうか?こちらが死者の世界な気もしますけど。
行方不明と猫がキーワードになっていそうだけど、はたして!?
{/netabare}

※2話感想{netabare}
なるほどニャンコが守っていたんですね。
この作品らしく名残のある解決編でした。
人形の出来映えも良くいい仕事してますねー。
{/netabare}

※3話感想{netabare}
何だかしれっと怪談が入ってました。納涼気分。
コッチの荘介の方が陰、アッチが陽な感じです。
その内コッチの荘介は消えてしまいそうで怖いです。
{/netabare}

【総評】
観始めた頃は微BLや女の子向けな感じが気になりましたが
一期も含め26話も観れば慣れて気にならなくなりました。

ストーリーは大きな起伏を感じはしませんでしたが、
仲間を掘り下げながらも切ない話が絡み各エピソードしっかりしていて楽しめました。
基本的に各仲間の命を助けるために身近なあやかしがリスクを負っているという感じで
ちょっと似通った話が多かったなという印象は否めませんが。

最後は予想通りのありがちなバトルでしたが無難には締まっています。
仲間の絆も感じられて嫌みの無い終わり方。
もしかしたら続くかも知れませんが多分終わりかな?
続きがあれば観ようと思います。

オススメって程でもないですが作画や雰囲気が合う人ならそこそこ楽しめる作品だと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

もう一つの八犬伝物語・・・八犬士が勢揃いしたらどうなるのか・・・見応え十分な作品です^^

今期の作品は、滝沢馬琴作の南総里見八犬伝がモチーフになっているもので、分割2クールの後半部分に相当するものです。
今期は14話から始まったので言わずもがなですが、この作品を堪能されたい場合は是非1期からの視聴をお薦めします^^

里見八犬伝と言えば、伏姫が愛用していた「文字の刻まれた数珠の玉」を持って生まれた8人が、犬塚信乃を中心に運命の糸にたぐり寄せられるように集まり、旅の途中で抱えたトラブルを解決して大団円を迎える・・・という物語でしたが、本作品は、物語にもう少し捻りが加えられているので、登場人物に懐かしさが感じられながらも、別の物語として楽しむ事ができる作品だと思います。

分割2クールの前半では、八犬士全員が巡り合えませんでしたが、後半では、いよいよ八犬士が集結します。
八犬士の名前は、聞いた事のあるモノばかりなのですが、とにかく作画が綺麗で八犬士も美形揃いなので、原作の八犬士のイメージまで変わってしまいそうな位、インパクトがありました^^;

彼らが集結したのは意味がありました・・・彼らが何を成そうとするのか・・・これを知るまでこの作品からは目が離せません^^;
原作と異なるこの作品とキャラならではの展開・・・そして予想もしなかった展開が待ち受けています^^
前期から視聴を続けて良かったと思えた作品でした^^

今期のオープニングは1期に引き続き飛蘭さんの「wonder fang」
エンディグはCeuiさんの「奏愛カレンデュラ」でした。
1期はノリの良いOPがお気に入りでしたが、2期はエンディングの「奏愛カレンデュラ」が、音色と歌詞が心地よくて・・・心に残る曲でした^^

分割2クールの後半も13話で終幕したので、計26話の作品でした。
でも、まだ連載が続いていますし、26話のエンディングも次期を示唆しているようにも思えました。
原作・・・南総里見八犬伝でも未だ色々な物語が記されていますので、捻りを加えた東方八犬異聞の続編を楽しみにしたいと思います♪

投稿 : 2024/11/02
♥ : 22
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