幻想的でオリジナルアニメーションなアニメOVAランキング 2

あにこれの全ユーザーがアニメOVAの幻想的でオリジナルアニメーションな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月10日の時点で一番の幻想的でオリジナルアニメーションなアニメOVAは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

63.4 1 幻想的でオリジナルアニメーションなアニメランキング1位
京騒戯画(Webアニメ)

2011年12月10日
★★★★☆ 3.6 (407)
1962人が棚に入れました
京騒戯画はネット配信アニメ。『不思議の国のアリス』をモチーフとして、街のイメージを京都、世界観を国宝として高山寺に伝わる『鳥獣人物戯画』の3つの要素を融合した作品です。ストーリーは「鏡の都キョウトに現実の世界から入ってしまったコトちゃんが、現実の世界に戻るために活動する話となっていますが、アクションあり、ドタバタのコメディありの作品になる予定です

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

待っていた第2弾をようやく視聴

ネット配信のこのアニメ作品、
不思議の国のアリス、鳥獣人物戯画、そして京都をモチーフに
作られているらしいと聞き、これはぜひ観なくては!と
期待を大に、まずは第1話を視聴。
ちなみに今後も、何話かに渡って?更新されるらしい。

始まって早々、感じたのは静と動のコントラストが鮮やかということ。
原色に彩られたポップな色彩は大正時代っぽいレトロ感もあり、
静寂感のある京都の風景が絶妙にマッチ。
そしてスピード感のある人物達の動きとカメラワークは
まるで万華鏡を手早く回転させているような感覚で、
彼らのハイテンションぶりに目が回りそうだった。
しかも、セリフの言葉遊びもなかなか秀逸。面白い。

きっと何度も観直せば、画面の隅っこや様々なところに
伏線めいた情報もたくさん仕掛けられていそう。

短いカットの中、登場人物をぱっぱと紹介していく。
制服を着た元気いっぱいの女の子 コト。
彼女と行動をともにするやんちゃな感じの双子 阿と吽。
仕事を抜け出して女の人と逢引している色男の僧侶 明恵。
この明恵は、コトや阿吽たちの面倒を見ている親代わりのようで。
そのほかにも、何かの研究室なのか白衣を着たショーコや男性。
腹黒そうで何か大きなギャップを感じさせる住職 鞍馬。
お城のようなお屋敷に住み、レトロなドレスを着た女性 八瀬。
そして、コトとの再会を嬉しそうにしていた謎のコト様。

彼らを見ただけでも、これから何が起きるのかワクワクしてくる。

wikiの情報どおり、舞台は京都らしい街並みや風景。
でもそこは外界から隔離されて時間が止まった京都=鏡都。
人間と妖怪が混沌となった世界でせめぎあう3つの勢力というのは、
おそらく登場人物の中の3人、明恵、八瀬、鞍馬だろうね。
この3人がどうやら「3人会議」なるものを企ている様子。
コトの知らないところで動き出しつつある計画とは何なのだろう。

そしてバースデーケーキに書かれた「コト」とは
鏡都に戻ってきたというコト様なのか。
コトを見てうれしそうに抱きしめていたコト様。
二人のコトの因果関係も気になるところ。

また、アリスの一部をモチーフにしているなら、
自分達の家に帰れなくなったコトと阿吽たちが
追いかけようと話していた黒いうさぎも、
今後何らかの鍵を握っていそう。

ってことは・・・ますます、置いてけぼりを食らわないよう、
しっかり注目していかないとw

とりあえず、つかみはOK~!の第1弾だった。
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そして、数日前に第2弾を視聴した。

第2弾は3話構成になっており、コト、ショーコ、八瀬を
それぞれの話で主人公にして展開。
EDもまた、3話それぞれ違っていてなかなか良かった。
中でも個人的に気に入ったのは2話。
10分以内の短さなのに見応えがあった。

早くも次回作が待ち遠しい。
あんまり待たされると忘れてしまいそうだよ~

投稿 : 2024/11/09
♥ : 53

Smog さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

期間限定配信を見なきゃ損!独特な世界観、緻密で勢いのある作画が楽しめる戯画。【第二弾終了につき改稿】

2012/12/24 第二弾終了につき改稿
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オリジナルアニメ。
第一弾は1話のみ。第二弾は全5話。

現実世界から切り離され、時間が止まった京都を舞台にしたファンタジー。
独特な世界観、細かいところまで動きにこだわった作画が印象的な作品です。

一番の見所は、独特な世界観でしょう。
不思議の国のアリスをモチーフにし、京都や鳥獣人物戯画の和のイメージ、デジタルな表現を組み合わせて魅力的な世界観に仕上がっていました。

ストーリについて、展開がとてつもなく早く、細かい説明はほぼありません。
一瞬で画面が切り替わるため、よそ見をしていたら置いていかれます。
何が何だかわからないうちにいつのまにか終わっているというジェットコースターのようなアニメでした。
普通なら説明不足による不満を感じそうなものですが、それ以上に作画の緻密さや独特な世界観の演出が秀逸で、圧倒されます。
抽象的で曖昧な展開ですので、解釈は人によって変わりそうですね。

自分としては、第一弾は第二弾へ向けて独特な世界観のプレビュー。
第二弾は各キャラ視点での世界観の説明&伏線回収だと解釈しました。
伏線回収といっても語られていないことが多かったり、何度か見直さないと勘違いしてしまいそうな伏線もありました。
1度だけでなく、何度か見直して欲しい作品です。

作画について、背景・人物など、細かいところまで丁寧に作り込まれていました。
第一弾と第二弾1話の最大解像度が360pなのがとても残念です。
第二弾2話からHD画質(1080p)で堪能できますが、1話あたりの時間が短く、作画の情報量は圧倒的に第一弾が上ですので、ぜひHD配信(もしくはBD販売)も行って欲しいです。

音楽について、第二弾5話の演出は必見です。
ここまで音楽で魅せる作品はなかなかないと思います。
第一弾から通してみると感動もひとしおですので、無料期間のうちにぜひご覧いただきたいと思います。

声優さんについて、かなり豪華です。
釘宮理恵さん、喜多村英梨さん、白石涼子さん、斎藤千和さんなどなど。
好きな声優さんがいればそれだけでも見る価値はあると思います。

余計なお世話ですが、これだけの仕上がりでどうやって収益を得ているのかとても気になりました。
ネット配信の試験的な取り組みだったのでしょうか。
詳しい方がいらっしゃったらぜひ教えていただきたいと思いますw

何にせよ2013年1月いっぱいまでは無料で見られますので、見ておかないと損な作品です。
これも あにこれ で紹介されなかったら見ることはなかった作品。
これだから あにこれ はやめられませんね!

どなたにでもオススメできますが、特に最近刺激的なアニメを見ていないと感じている方にオススメしたい作品です。

※ネット配信は2013年1月31日まで無料で見られる予定です。
http://www.kyousogiga.com/

投稿 : 2024/11/09
♥ : 43

ストライク さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

最初にあらすじや、登場人物は調べてから見よう~!

原作:東堂いづみ
監督:松本理恵

東映アニメーション製作 オリジナル作品

全10話

0話 予習編
5.5話 京都実録編 (声優さんの実写)
10.5話 復習編

以前にWeb版で配信されたのは 全6話 未視聴

ジャンル:家族のハートフルファンタジー


外界から隔離され、時間が止まった京都=〈鏡都〉を舞台にしたファンタジー
(ウィキより)


前知識なにし見たんですが・・・
初めは、その独特の世界観、設定に???でした。
4話くらい観てから、流石に理解できない事とか、名前が同じキャラがいる事に気付いて、ウィキで調べました。

そしたら・・・
主人公の 「コト」 声 - 釘宮理恵
鞍馬、八瀬、明恵の母の 「古都」 声 - 久川綾

鞍馬、八瀬と兄弟の「明恵」 声 - 鈴村健一
鞍馬、八瀬、明恵の父の 「明恵」(先代)声 - 石田彰

で、「こと」と「みょうえ」と、同じ発音、名前が二人ずつでした。^^;

この事、知らなかったので、やっぱ4話までは理解できてなかったです。
最初から調べて知っておけばよかった!
そしたらもっと早く話について行けてたと思い、後悔しました。 ><

これから見る人には、公式のあらすじと、登場人物は読んでおくことをオススメします!



感想としては
ツンデレキャラがイメージの釘宮さんの声が、いつもとちょっと変えてて、なんか新鮮でした。^^
コトは、元気いっぱいの明るいキャラなので好きですね~

映像も、原色を多く使っていてカラフル
キャラもよく動いていて、見てて楽しい

ストーリーは単純で、コトの両親を探し、家族の再生がメイン。

コトと母親との再会シーンは、ウルウルで感動でした。 q(T▽Tq)
父との決着も良かったです。

めでたし めでたしで終わる話は好きなので、GOODでした
(≧∇≦)b OK   


釘宮さんや、ハートフル作品が好きな人にはオススメです!


OP:「ココ」 歌 - たむらぱん

ED:「疾走銀河」歌 - TEPPAN

OPの「ココ」は好きでCD購入
カラオケで歌ってますw ^^

投稿 : 2024/11/09
♥ : 41

68.0 2 幻想的でオリジナルアニメーションなアニメランキング2位
ほしのこえThe voice of a distant star(OVA)

2002年2月2日
★★★★☆ 3.4 (588)
2977人が棚に入れました
『ほしのこえ -The voices of a distant star-』 は、新海誠 監督 が制作し2002年に公開されたアニメーション映画。
2039年、人類の調査隊は火星のタルシス台地で異文明の遺跡を発見したが、突然現れた異生命体によって全滅させられてしまう。その異生命体はタルシアンと名づけられ、その脅威に対抗すべく国連宇宙軍が組織された。
2046年、中学三年生の長峰美加子は、国連宇宙軍のロボットのパイロットの選抜メンバーとなり、翌年にはタルシアンの追跡調査のため編成されたリシテア艦隊の一員として、同艦隊旗艦〔リシテア〕に乗艦、地球を発つ。ほのかな恋心を抱く友人寺尾昇を残して。調査艦隊がタルシアンの痕跡を追って、地球から離れてゆくにつれ、ミカコとノボルの距離も光年単位で離れ、二人の携帯電話メールのやりとりにかかる時間も次第に長くなってしまう。
ついにはミカコは地球から8.7光年の距離に位置する惑星アガルタに降り立つ。そこでミカコは、地球に届くのに8年もかかるメールを ノボルに送信する。

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

時間と距離を越えて繋がるふたり

新海誠氏が制作し2002年に公開され、数々の賞を受賞されたアニメーション映画。
監督・脚本・演出・作画・美術・編集をほとんど新海氏ひとりでこなされただけでなく、
オリジナル版では主人公 寺尾昇の声も担当されたとか。

主な登場人物は、国連宇宙軍の選抜メンバーとなり
やがては生還の保障のない遠征調査に旅立ち、
謎の異生命体と対峙する15歳の少女美加子と、
地球に残り、彼女からの携帯メールを受信している同級生の昇。
何光年先の宇宙と地球という、はるか遠く離れた距離の二人の間で、
ずれていく時間とふたりの想いを描いた作品。

携帯電話の機種がまた懐かしい形状なのだけれど、
あの当時の携帯で宇宙と交信できるかどうかのツッコミはしない方向で^^;

でも、地球に届くのに8年もかかるメールなんて、なかなかロマンがあるよね。
そして、それだけの月日の流れを待たせ、待たされるという
時間のズレと孤独感、そうしている間にも大人になってしまう二人の
心のズレを思うと、とてもせつない。

それから、これは宇宙ロボットが登場するからと言っても
バトルシーンがあるような作品ではなく、宇宙的な時間の中で育まれる恋愛モノ。
宇宙ロボットのコックピットで学校の制服を着ているっていうことも、
きっと意味のある見せ方なのだろうし、リアリティを追求するんじゃなく、
あくまでもふたりの男女の心模様に焦点を当てて観ていけば、
深いメッセージに気づくことができるはず。

自転車を押しながら下校する帰り道のふたり。
踏み切り、コンビ二、飛行機やロケットが飛んでいく青空、
そして、空から舞い降りる雪。

「秒速5センチメートル」をご覧になって感動した方ならきっと、
「あ・・このシーン、この風景・・」って場面に思わず顔がほころぶかもです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 60
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「秒速5センチメートル」で有名な新海誠監督による、心の距離感を描いた作品。「対比」がうまく生きている

「秒速5センチメートル」で有名な新海誠監督が、ほぼ一人で手がけた、いわば自主制作に近い作品。
背景グラフィックやCG描写はとても綺麗ですが、人物画には特徴があるので、キャラクターの見た目で作品を判断する人には向いていません。
ただ、監督の描きたい「心の距離感」がどういうものか知るには絶好のアニメだと思います。


時代は、宇宙開発が進んだ近未来。
ノボルとミカコという二人の登場人物の心の距離に焦点を当てたお話です。

25分という短い劇中に何度も現れる「対比」がポイント。
近未来でありながら、寂れたバス停や石炭ストーブなど、レトロさを感じさせる日常風景と、ロボットや宇宙生命体など明らかな未来をイメージさせる描写。
ノボルをクラシックな日常に、ミカコを未来的な非日常に置き、両者を繰り返し描写することで、「時間のずれや重み」を強く感じさせてくれます。

そして、実質的に二人を繋ぐのは「メール」というこれも古典的な手段。
メールはどんなに急いでも、光の速さを超えることはできません。
地球上ではタイムラグはほぼありませんが、月にいけば往復に3秒かかり、火星にいけば往復8~40分ほどかかります。
このように距離が離れれば離れるほど、たった一言のメッセージをやりとりするのに、どんどん時間がかかっていきます。

遠ざかっていく二人の物理的な距離と声。
「心の距離」もそうやって離れていくものなのか、そこがポイントです。
{netabare}
どんなにメッセージのやりとりに時間がかかるようになっても、ウラシマ効果によって別の時間軸を生きるようになっても、届くものがある。
クライマックスに向けて、2人の心の声はどんどん近づいていく。
時空を超えて届く想い、それが『ここにいるよ』の一言。
{/netabare}

切ない余韻が残りますが、
{netabare}
・「見えてきた超光速通信の実用化」という雑誌の見出し
・「帰還の可能性はリシテア号一隻か」という新聞記事
{/netabare}
と、細かいところで希望を残してくれています。

ある程度SFの知識があった方がわかりやすいですが、テーマになっている「心の距離感」は誰でも感じ取れると思います。
「秒速5センチメートル」の雰囲気が気にいった方は、原点を知る意味でも、一度観てみるのもいいかもしれません。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 48
ネタバレ

disaruto さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

2000年代を代表するセカイ系とのこと

新海誠監督作品です。
ジャンルはSF・恋愛・セカイ系です。
音楽(天門が担当)以外のほぼすべてを担当したということで、やはりものすごい才能ですね。


長峰美加子は国立宇宙軍のオペレーターとして選ばれ、地球を離れることになる。
寺尾昇とはお互いに両想いだったものの、思いを伝えないまま二人は離れ離れになる。
絶望的なほど遠い距離を隔てる二人の唯一の連絡手段はメールであった…


風景・メカ作画に関しては今後の片鱗が見られる素晴らしいものがありました。
ただ人物がね…、まあしょうがないです。
一人でやってここまでのクオリティなのですから称賛に値するでしょう。


美加子と昇の時間・距離感がだんだんと遠くなってくることを表すメール。
ラスト付近のシーンを見てもわかるとおり、時間のずれで{netabare}美加子は成長していません。{/netabare}
宇宙空間にいる美加子の周囲の風景、地球にいる昇の周囲の風景。
明らかに違う風景を対比して、二人の距離の遠さを引き立てています。

新海監督は心の距離感からくる切なさを描くのが本当にうまい。
それを効果的に表すために必ず何か比喩するものを持ってきています。(雨、ロケット、塔、メールなど)
正直ストーリーはどの作品も目新しいものはないのですが、この比喩とチョイスが良いのでしょう。
本作は時間的に丁寧な心理描写をそこまでしているわけではないですが、二人の距離が遠くなっていくことが痛いくらいに伝わってきます。


総括して、新海監督の作品がどれかしら好きならば見て損はないでしょう。
原点が詰まっているように感じました。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 43
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