差別で親友なおすすめアニメランキング 4

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの差別で親友な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月08日の時点で一番の差別で親友なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

72.8 1 差別で親友なアニメランキング1位
BNA ビー・エヌ・エー(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (297)
1011人が棚に入れました
21世紀、それまで歴史の闇に隠れていた獣人達がその存在を明らかにし始めていた。普通の人間だった影森みちるは、ある日突然タヌキ獣人になってしまう。人間たちから逃れるために向かった獣人特区『アニマシティ』は、十年前に獣人が獣人らしく生きるために作られた獣人のための街。そこで人間嫌いのオオカミ獣人・大神士郎と出会ったみちるは、彼と行動を共にするなかで、人間の世界にいた頃には知らなかった『獣人たち』の悩みや生活、喜びを学んでいく。なぜ、みちるは獣人になってしまったのか。その謎を追ううちに、予想もしていなかった大きな出来事に巻き込まれていくのだった。

声優・キャラクター
諸星すみれ、細谷佳正、長縄まりあ、石川界人、高島雅羅、村瀬迪与
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

東○喰種いちご味

+ultra枠


兎と狼 → 鯨に見立てた龍 → タヌキと狼(今回)

伝統の鳥獣戯画の精神で世界に打って出るつもりなんでしょうか。
+ultra枠はアニマルものが続いてます。TRIGGERのオリジナルアニメ。
中島かずき氏の系譜『グレンラガン』『キルラキル』でいかんなく発揮されたケレン味はそのままに1クールですっきりまとめた感のある作品。尺の関係でお得意の宇宙まで風呂敷を拡げることはままならずでしたが賢明な判断と言えましょう。

人間と獣人(半獣半人)が共存する世界を舞台に両種族の反目を描く意欲作です。マジョリティが人間なので必然的に獣人が被差別対象となるわけですが、じゃあ獣人が虐げられる理由ってなに?と問われるとぼやっとしていて即答しづらい。このへんの理由を知りたいのは日本人だからかも。欧米だとナチュラルに差別があるので気にしないのかもしれません。逆に自分は理由が気になるのでこのへんおざなりだと没入感が削がれます。
差別の質の議論は長くなるためさらっと私見だけ述べると、日本の場合“異なる者への警戒”がメインでコミュニティに溶けこんでしまえばOKなところがあります。転じて欧米ですと階級や人種で明確に上下があることになってます。有色人種の使用人は“モノ”であるとの意識が刷り込まれて何代も続いてきたわけで、教育でどうこうしようにも時おり差別意識の根深さが顔を出します。今(2020年6月)アメリカで起きていることはまさにそんな感じですね。

どうしても差別/被差別というやや重めのテーマが作品を通じて流れているように私は感じていた分、TRIGGERらしいいつもながらの勢いとテンポでアゲていく手法とは相性が悪いように感じました。
よって評価は中の中。作品に通底するテーマを重要視すると物足りなさが残る。しかしながら、伝統芸ともいえるキャラや演出で魅せるやり方はは健在でかつ1クールで綺麗に収まってる点は評価したいかしら。そんな感じです。
どんなお話か他の作品で例えてみると

例① 悲壮感の欠片もない『東京喰種』

喰いはしませんが設定は似とるのであります。

{netabare}・獣人は圧倒的少数で個体としては人間より強い
・主人公が医療の力で人間から獣人へ
・獣人コミュニティはいわば修羅の国
・両者の反目と融合を模索する物語設定
・人間側のラスボスが実は…{netabare}(和修一族かいっ!){/netabare}という展開{/netabare}

例② 製薬会社性悪説

ゾンビ化はしませんよ。言葉遊びです。 

{netabare}主人公がタヌキかアライグマかいまいちよくわかってないのですが、英訳するとracoon dogもしくはraccoonとラクーンです。で製薬会社がいっちょ物語に深くかんでます。この際みちるを全面に出して“アニマシティ”をタヌ…“ラクーンシティ”とスタイリッシュに。“獣人化ウィルス”を“T(タヌキ) - ウィルス”と語感を整えても良かったかもしれません(適当)。
念のため注釈加えとくと出典はバイオハザードです。{/netabare}



前述の“作風”と“テーマ”との相性の悪さに拍車をかけたのが主人公の「頭お花畑」っぷりかしら。
{netabare}第一話からして祭をぶっ壊されて自分も殺されかけてんのに、敵方を助けようみたいな展開がどうも性に合いません。{/netabare}
ある意味、定石なんですけどね。そこからの成長が楽しみだったり見どころだったりするので気にしなきゃ無視しちゃってかまいません。それはつまり、そこクリアされてれば楽しめるってことでしょう。


■声優さん

主役の諸星すみれさんと細谷佳正さんはこの際スルー。
バルバレイ・ロゼ市長役で高島雅羅さんがフル回転で登場されてます。スポット出演の多い印象だったので貴重な気がします。貴重といえばみちるの親友なずなでの長縄まりあさんですかね。てっきりロリ声専任声優(失礼っ!)かと思ってたのですがJK年代らしい発声もできるんですね。当たり前のことなんでしょうが勝手に驚いてました。



視聴時期:2020年4月~6月 

-----


2020.07.02 初稿
2021.03.07 修正

投稿 : 2025/02/08
♥ : 55

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

TRIGGER作品は期待を裏切らない(笑)

キルラキル、リトルウィッチアカデミアでお馴染みの「TRIGGER」の作品。

二転三転する物語は、最後まで目が離せず、秀逸でしたね。

作画はTRIGGERですからね。良く動く。表情豊か。
非の打ち所がありませんよね。

声優さんも良かったと思います。
主人公・みちる役の諸星すみれさんは、今後ご活躍を期待したい声優さんの一人ですね。

キャッチーなOPは作品は作品のイメージともピッタリです。

お気に入りの棚へ直行の作品です。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 34
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

複雑な世界を単純化して問題を提起したことに、一定の価値はあったとは思うが。

[文量→大盛り・内容→考察系]

【総括】
ジャンル分けは、難しい。

獣人だけが暮らす街、アニマシティでの生活を通し、世界を見つめていくという話。

アニオリ作品。テーマとしては小難しいのですが、そこはTRIGGERというふりかけをかけていますから、わりと勢いでも観られます。

小難しいことを考えて観るも良し。ノリと勢いで楽しんで観るも良し。中途半端とするかハイブリッドとするかは、貴方次第(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
基本的に、映像表現のセンスが良く、TRIGGERらしい迫力や勢いもある、クオリティ高いアニメだと思う。

このアニメは、獣人を描いているようで、人間社会を描いている。

「差別」「宗教」「ボーダレス」。内包するテーマは、とてもアニメ1クールで解決できるような軽々しいものではないので、いずれも問題提起で終わったような印象だったが、かえってそれが、「難しくなりすぎない」絶妙なラインだったのかなとも思う。

ただ、本作で一番惜しかったのは、「人間社会」を断片的にしか描いていないところだ。

獣人が人間から差別されるというのは、獣人が個体として人間より強いことと、人間が圧倒的に多数派だから。数の暴力。それはまあわかるとして、

「獣人は人間の恩恵を受けていないのだろうか?」

という疑問があった。アニマシティは獣人だけが住む街なのだが、アニマシティを作るための資材は? 重機は? インフラの維持は? 食料や水は? 経済は?

全て獣人達は「自給自足」できているのだろうか? 人間を嫌う歴史的な背景や、彼らが迫害されてこの街に来たという経緯、つまり、「過去」はしっかり示されている。納得もできる。

でもじゃあ、「現在」は? アニマシティ以外に住む獣人達の意思や思想は?

アニマシティは、ある意味「偏った社会」だ。ここに住むのは、人間社会からはじかれた、或いはそこに染まることを良しとしなかった獣人達であり、彼らの意見が人間社会にとって厳しいものになるのは当たり前。

だからこそ、その「一部」の意見を「全部」のように見せるのは、ちょっと危うさを感じた。

「差別」という繊細なものを扱うのであれば、「アニマシティで暮らさないことを選択した獣人の意見」や、「アニマシティを排除しようとする人間の意見」「アニマシティを好意的に捉える人間の意見」、「人間社会と積極的に関わろうとするアニマシティの獣人の意見」など、様々な立場からの意見を中立的に見せ、視聴者に考えさせるべきだろう。

そういう意味で面白かったのは、第4話(人間社会に憧れるマフィアの娘が、人間社会に向かう話)。あれは最後に人間が完全に悪に描かれたけど、ああいう単話のエピソードを色々繋ぎながら、オムニバスっぽくまとめてくれたら、もっと評価は出来たなと思った。

私は基本的に、社会的に弱い立場の人間に感情移入してしまうが、それは心情的なものであり、社会システムとして何が正しいのかというと、そんなにシンプルに物事は決められないのかなと思う。

例えば、私たちの暮らす日本(東京)は、シンガポールに次いで「清潔な都市」とされていて、それは日本人のモラルの高さも大きいから誇って良いと思うけど、一方で日本は、世界屈指のゴミ輸出国であり、大量のゴミを海外に捨てている。それは恥ずべきことだが、ただ、日本のゴミを受け入れることで収入を得て、生活している人々もいるから、安易に否定もできない。

このように、世界は複雑に絡み合っているものだ。でも、このBNAの世界は、何か「二元的でシンプルな世界」に思え、そこが、物足りなさを感じた原因だった。

ポイント、ポイントでは「凄い」と思う要素はあった。例えば2話。風俗街のママの話。獣人の社会の原則は弱肉強食だから、メスの立場が限りなく低いという設定。本作では「正義」の側に描かれるアニマシティを、単なるユートピアにしないためには大切なエピソードだと思った。貧民街の野球チームも然り。

例えば7話。渡り鳥の兄ちゃんの話。渡り鳥獣人にもしっかり人権を与えられたが、渡り鳥獣人にとってはそれがいい迷惑で、人権に縛られることを嫌う獣人の話。「人権」は「人が生まれながらに持つ、人らしく生きる権利」だが、それはあくまで人間目線で、(それが好意や善意からのものであっても)価値の押し付けにしか過ぎないという指摘には、1本取られた。なんか、欧米を揶揄してるのかな?とも思ったけど、相手の文化や風習をしっかりリスペクトした上で、互いが生きやすいように妥協点を探るってのは大事だなと思った。

10話の、心の拠り所を、偶像(アイドル)に頼るというのは、無神論者からすればバカバカしいが、宗教にも社会の中で果たすべき役割はあるという、非常にフラットな視点も良かったな(私自身も、何の神様も信じていないが、神様を信じる人を否定する気はない)。同時に、ボーダレス社会のムリも描いていたし。

こういう良い話が散見されながら、うまく繋ぎきれなかったところが、本当に惜しい。シローを主軸に置いたバトル展開よりも、タヌキ娘が色んな考え方に触れ、自らの生き方を決める話が良かった。シローを脇役の1キャラで使い捨てるくらいの覚悟があれば、違ったな~と。

とはいえ、アニオリ1クールで、ここまでちゃんとまとめているアニメは少ないから、基本的に、良いアニメではありますがね。

あと、「そろそろ黒幕じゃない製薬会社」が観てみたいです(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
映像のセンスの良さは、流石TRIGGER。決してユートピアではない。獣を描くことで人間を描くのね。

2話目 ☆4
ふ~ん、獣人も人間の姿で過ごすんか。弱肉強食の獣人の世界で、メスの地位は低い。これ、獣人の先史を知りたいな。

3話目 ☆4
製薬会社は、大抵、黒幕(笑) 不満げな、分かりました(笑)

4話目 ☆4
おお、ここでちゃんと、歴史を抑えるのね。痒いところに手が届く。当然、こういう世代も出てくるし、人間社会に憧れをもったりもする。逆に、人間の若い世代では、獣人をもの珍しがったり、ファッション感覚で肯定的に捉える人もいる。

5話目 ☆4
TRIGGERらしいというか、熱い展開だった。ミチルに仲間ができた。

6話目 ☆3
銀狼。食い物もらわないと助けない奴が神様なわけない。うちら、何にだってなれる。なずな、なかなか裏がある。というか、普通の子なんだろうね。

7話目 ☆4
なるほど、人権があることが必ずしも良いことではない。人間の視点だもんな。カッケェやりとりだな。政治的な複雑さが増してきた。

8話目 ☆3
罪人と二人きりで会えるシステムなのがな。犬のお巡りさん(笑) まあ、シロー銀狼は分かりやすいけど。

9話目 ☆3
とにかく、ウソくせぇな(笑) キモいから(笑)

10話目 ☆5
ニルヴァジール症候群。本当か? ただ、筋は通っている。人間が獣人を差別し、獣人は人間を憎む。宗教、アイドル、心の拠り所。市長のやり方が一番りにかなってるよな。ミニアニマタウン計画。ボーダレスによる弊害。これ、アイドルとして注目を集めさせ、銀狼(偽者)をライブ中に殺害。全ての獣人にストレスを与え、暴走を促す。その上で、薬を大量に売る。そんな流れかな?

11話目 ☆4
1話の涙は、感涙か。なるほど、人間が獣人になる恐怖と、獣人が人間になる恐怖は、等価か。

12話目 ☆3
ラストは力業で大団円。まあ、それも良し。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/08
♥ : 32

82.4 2 差別で親友なアニメランキング2位
スクライド(TVアニメ動画)

2001年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (1369)
7324人が棚に入れました
21世紀初頭の近未来、神奈川県の一部で突如、横浜を中心に原因不明の大規模な隆起が発生し、本土と隔離された半径30kmの『ロストグラウンド』と呼ばれる土地が誕生した。
日本政府によりロストグラウンドは復興するも、復興した市街の住人「インナー」と崩壊地区の住人「アウター」という特殊な二層社会が形成される。そして何時しかロストグラウンド生まれの新生児の中に「アルター能力」という特殊能力を持つ者達が現れ始め、能力を使った暴力や略奪を行う彼らは「ネイティブアルター」と呼ばれるようになった。
これに対して本土側はロストグラウンドにおける警察機関「HOLD」内に、アルター能力者による部隊「HOLY」を設立し、これに対応した。そんな中、ロストグラウンドの崩壊地区で生まれ育ったアルター使いカズマは、HOLYに所属するアルター使い劉鳳と出会い、物語は動き出す。

声優・キャラクター
保志総一朗、緑川光、田村ゆかり、永島由子、山崎たくみ、倉田雅世、津久井教生、岩永哲哉、高田裕司、島田敏、西原久美子、白鳥哲、若本規夫

ワタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

男の子必見!史上最強の熱血アニメ!!

監督「コードギアス」の谷口悟朗
脚本「機動戦士ガンダム00」の黒田洋介
キャラデザ「機動戦士ガンダムSEED」の平井久司
メインキャストには保志総一朗、緑川光、田村ゆかり

今や出世しまくりのスタッフ&キャスト陣。
2001年、これだけの豪華スタッフにより制作されたサンライズのオリジナル作品。全26話。
アルター能力という特殊能力を用いて熱いバトルが繰り広げられる。
バトルというより「喧嘩」と言った方が適切かもしれない。

どのキャラも自分の信念というものがしっかりとあって格好良い。見ていて清々しく爽快感がある。
台詞回しも秀逸。インパクトあるフレーズを次々に生み出す黒田洋介、私的に彼のピークはこの作品。

最終回に至ってはもう尋常でない熱さ。ガチンコの殴り合い、カズマと劉鳳の本気の「喧嘩」
能力を使い果たし生身の肉体になってからが最高で、骨の軋む音とかリアル過ぎて鳥肌が立つ。
声優のほぼ「叫び」だけの演技も素晴らしい。

見る上での注意点は、一部キャラに女性を軽視するような発言があること。
「男のための物語」なのでスタッフも自覚はしているのだろうが、気になる人は気になるかも。
あとは圧倒的厨二臭さ。同監督作品のコードギアスも相当厨二臭いけど
スクライドの厨二臭は正直言ってギアスの比じゃないと思う。
とりあえず3話まで見てキャラに魅力を感じられなかったり、溢れ出る厨二が鼻につくようなら
そこで視聴ストップするのが懸明かと。


最後に、名言・名フレーズを一部紹介。

カズマ
「一度こうと決めたら、自分が選んだんなら決して迷うな。
迷えばそれが他者に伝染する。選んだら進め、進み続けろ!」

劉鳳
「毒虫が!信念無き行いは悪以外の何ものでもない!その悪を俺は憎む!」

君島
「意地があんだよ!男の子にはなあ!」

クーガー
「お前に足りない物、それは!情熱、思想、理念、頭脳、気品、優雅さ、勤勉さ!
そして何よりもー!『速さが足りない』!!」
「愚問ですなあ、隊長。オレはオレの味方です」

橘あすか
「ボクの大事な玉を!」

雲慶
「私の偉大なる脚本の中で、ときめいて死ね!」

予告ナレーション(CV.若本規夫)
「あぁ、最早何も言うまい・・・語るべき言葉ここにあらず 話すべき相手ここにおらず
漢、ただ前を向き、ただ上を目指す ただ前を向き、ただ上を目指す」

投稿 : 2025/02/08
♥ : 40

だわさ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

お前に足りないのはっ!情熱思想理想思考気品優雅さ勤勉さ! そして何より!速さが足りないっっ!!

全26話。
サンライズ。
無限のリヴァイアススタッフ。
灼熱アニメ代表格。
ライバルVC緑川さん(個人的にヒット)


以下感想。
うおおおおおおおおおお!
どおりゃあああああああ!
というテンションで贈る至高の灼熱アニメ。簡単に言ってしまえば、個性的ないろんな種類の特殊能力を持った人間同士のとても熱いバトルです。

不思議なことに、
「熱いバトルもの」
というだけでなんとなく内容の印象が分かってしまうのがこのジャンルのすごいところw

熱い熱いと他のレビューでも言っていますが、このアニメではいろんな切り口で熱さを演出してくれています。

根性、愛情、友情、自己否定の否定、背負ったモノ、…等々
ひとつやふたつでは無く、いろいろな切り口で熱さを演出してくれているところが大きな特徴だと思います。

そのどっかの熱さが自分の心に眠っている熱さに火をつけてくれる、そんなアニメなのです。

もうひとつ特徴を挙げるとすると、記憶に残る名言が多いことですね。
特に、
「お前に足りないのはっ!情熱思想理想思考気品優雅さ勤勉さ! そして何より!速さが足りないっっ!!」
「意地があんだろ、男の子にはぁ!!」

の二つはかなり好きです^^



ラストバトルはめっちゃ熱かったッスv(・∀・*)

投稿 : 2025/02/08
♥ : 27

dbman さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

Wikipediaに騙された

オリジナルアニメ/アクション、SF/全26話/アニメーション制作:サンライズ

『コードギアス』などで知られる谷口悟朗監督による2001年に放送されたオリジナルテレビアニメ。2000年前後の名のある作品を探していた折、視聴したところ全26話の2クールを一気に完走してしまうほど楽しませていただきました。

Wikipediaにはロボットアニメとも表記してあったので長く敬遠していたけれど、私がイメージするロボロボしいロボットなどではなく一部機械的という感じで、どちらかというと仮面ライダーのスーツなようなフォルムのものが多く完全に騙されたw (勘違いともいうけれど)

約18年前の作品なのでキャラクターや服装などデザインの古臭さは感じるもののジョジョのスタンドのような具現化した能力のデザインはいま見てもカッコいいものとなっていました。

この作品に登場するキャラクターは魅力溢れる者ばかりで、主人公のカズマはとにかく熱い男で、その男臭さやダサさがカッコイイ! またライバルの劉鳳はクールキャラでありながらカズマに負けない熱さを持つ男で、こちらも最高にイカしていました。

君島やクーガーをはじめとした脇を固めるサブキャラクター陣も愛すべきキャラばかり。かなみなどヒロインたちも悪くはないけれど、とにもかくにも男たちが良キャラばかりで女の子たちが霞んで見えてしまったw

物語は往年の少年漫画で見られるような王道的展開が繰り広げられているが、起伏に富んでおり、どのエピソードも面白いものとなっておりハズレ回と思えるような話がなかったように思います。それでもあえて言うならば、第25話で終えておけば綺麗に終われたように感じ、最終回の第26話のみ蛇足だったかなといった印象。

この作品で一番好きだったところはニュアンスを言葉にするのが難しいけれど、熱さの中にあるカッコよすぎるがゆえの笑いいうべきか。クライマックスに向かうカズマと劉鳳、二人の漢による会話劇にシビれすぎて笑みがこぼれてしまったw とても20年近く前の作品とは思えないほどに時間を忘れて楽しませていただきました。

ちなみにどうでもいいけれど、流行語にもなった日本エレキテル連合のネタ「ダメよ〜ダメダメ」って第17話で寺田あやせが言ったセリフにもろかぶりしてたんだけれど、ここから拝借したのかな。


▼キャスト
カズマ:保志総一朗
劉鳳:緑川光
由詑かなみ:田村ゆかり
シェリス・アジャーニ:倉田雅世
君島邦彦:山崎たくみ
桐生水守:永島由子
寺田あやせ:西原久美子
マーティン・ジグマール:高田裕司
ストレイト・クーガー:津久井教生
橘あすか:岩永哲哉
エマージー・マクスフェル:千葉一伸
イーリャン:井上隆之
瓜核:島田敏
初夏:大木眞基子
仲夏:まるたまり
晩夏:冬馬由美
来夏月 爽:結城比呂
雲慶:堀内賢雄
無常矜侍:白鳥哲
予告ナレーション:若本規夫

投稿 : 2025/02/08
♥ : 26

69.4 3 差別で親友なアニメランキング3位
戦場のヴァルキュリア(TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (668)
3859人が棚に入れました
時は征暦1935年。ヨーロッパ大陸は東西の二つの大国に分断されていた。
鉱物資源・ラグナイトをめぐり勢力争いを広げる専制君主国家「東ヨーロッパ帝国連合(通称・帝国)」と、王政を廃した共和国の連邦国家「大西洋連邦機構(通称・連邦)」の両国がついに開戦する。
争いは、武装中立を国是とする小国・ガリア公国へも飛び火し、国境の町・ブルールで出会った少女アリシアと青年ウェルキンは、「必ず故郷へ戻る」ことを誓い、義勇軍への入隊を決意する。

声優・キャラクター
千葉進歩、井上麻里奈、櫻井孝宏、桑島法子、皆川純子、乃村健次、田中敦子、福山潤、大原さやか、大塚明夫、大塚周夫

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

戦場の荒野で育まれる愛・・・

この作品の原作は未プレイですが、PCやPSを媒体に複数作のゲームが制作されており評判も上々・・・そして、何よりジャケットの女の子が可愛いとなると俄然興味が湧いてくるわけですが、今回は皆さまのレビューのタイトルを少しだけ拝見させて頂きました。
2クールもの作品を全くの無知で挑んでいく事に少し抵抗があったので・・・^^;
目についたキーワードは「恋愛ファンタジー」で、この一言が私の背中を後押ししてくれて・・・今回の視聴に至りました。

この作品の舞台は架空のヨーロッパ・・・そして人類は大きく3つの民族が存在しています。
現代の世界を征する大多数を占める一般人類、超人的な力を備えたヴァルキュリア人、そしてかつて大陸を手中にしていましたがヴァルキュリア人によって打ち倒され、現在では差別される民族として苦汁の生活を送るダルクス人です。
そして、物語は自国の領土を広げようとする戦争の真っ只中・・・ガリアの義勇軍を構成している小隊を中心に動いていきます。

この作品の主人公はガリア義勇軍第7小隊長のヴェルキン・ギュンター・・・かつて「ガリアの英雄」と称えられたベルゲン・ギュンターの息子なのですが、大学で生物社会学を専攻する彼は、戦という単語が凡そ似つかわしくなく、生物のスケッチを趣味とするのんびりで穏やかな性格の持ち主です。

ですが祖国の保有する資源に目を付けた他国からの攻撃を受けたことをきっかけに戦争が始まってしまい・・・徴兵制度という法律の名のもとにヴェルキンも戦争に参加することを余儀なくされてしまいます。
そして、ただでさえ戦争が不似合いであるヴェルキンに課せられた枷はそれだけではありませんでした。
英雄の家系に生まれ育った彼は義勇軍の一個小隊の長になってしまうのです。
もともとは祖国を守るため・・・ですが戦争に出る前から守るべきモノが膨れ上がったヴェルキンでしたが、彼の冷静な判断と奇策が部隊の危機を何度も救うことになるのです。
こうしてもともと最前線で血を流している兵から決して快く思われる事のない士官候補生である彼は、自らの行動で仲間の信頼を勝ち得ていきます。
「部隊が危機を乗り越える」
言葉にすると単純ですが実践し・・・繰り返していく事はとても難しい事だと思います。
それが自らの生命のかかった戦争なら尚更です。
それをやり遂げられるのは、小隊の皆んなが隊長に命を預けているからに他なりません。
そして隊長はそれを自覚し・・・その責務を果たすためにあらゆる方向から物事を捉え、常に最適な答えを選択し続ける・・・
ヴェルキン隊長率いる第7小隊の人間模様・・・とても魅力的に描かれています。

そしてこの第7小隊・・・隊長が優秀なだけではありません。
傍らで隊長をサポートし続けるヒロインのアリシア・メルキオットも絶対に外せない存在です。
彼女は頭にスカーフを付けているのですが、そのスカーフは彼女がパン職人である証なんです。
例え戦争の様な過酷な状況でも自らの本分を見失わない・・・それだけでも十分に彼女は魅力的なのですが、明るくて・・・優しくて・・・正義感に溢れていて・・・そして愛くるしい彼女は、まるで第7小隊の太陽みたいな存在でした。
レビューの冒頭に記載した「恋愛ファンタジー」の鍵となっている彼女・・・彼女の一挙手一投足からは決して目が離せません。

アリシアが太陽なら第7小隊のお月様は、ヴェルキンの義理の妹であるイサラ・ギュンターだと思います。
イサラは・・・ダルクス人です。どの様に生まれるかなんて人に選択肢はないのに・・・彼女はきっとこれまで数え切れないくらいの偏見の眼差しに耐えてきたんだと思います。
その様な自分の持つハンデを理由に横道に逸れてしまう・・・或いは自分への下手な言い訳で本心を誤魔化そうとする・・・人間の心は弱し傷つくのも苦手だから仕方無いことだと思います。
イサラの偉いのは、周囲の目線に動じることなく、誹謗中傷にも怯むことなく自らの使命に没頭するんです。
彼女は亡き父が残してくれた「エーデルワイス号」という戦車の操縦士兼整備士なのですが、小隊の皆んなのため常にエーデルワイス号を最高の状態に整備し続けるんです。
小隊の中にはダルクス人を許せないくらい憎んでいる人もいるというのに・・・
私の中で言動に一番心が震えて・・・涙で前が見えなくなった存在だったと思います。

一部のキャラの紹介しかできませんでしたが、他にも魅力的なキャラがたくさん登場します。
戦争の行方・・・戦場で育まれる愛の行方・・・見どころはたくさんある作品だと思います。
圧巻の全26話でした。気になる方は是非本編を視聴してみて下さい。
視聴者が納得できる範囲までしっかり描かれていたと思います。

いま悩んでいる事・・・アリシアのフィギュアの出来が良いんですよね〜
とネットで見ていたらAmazonからアリシアのフィギュア情報がバンバン入るようになっちゃいました^^;
何度も見ていると・・・ホントに欲しくなるんですね^^;
これって新たな商法なの・・・^^;?

投稿 : 2025/02/08
♥ : 21

ASKA さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

戦争とは?を考えさせられる作品

原作はセガの発売したシミュレーションRPGゲーム作品。
架空のヨーロッパが舞台となり小国・ガリア公国と敵国の東ヨーロッパ帝国連合の戦いを描いています。

主人公は一応ウェルキン・ギュンターでヒロインはアリシア・メルキオットになります。

なかなか面白くハラハラしながら見終えました。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 17

NoName さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

原作に劣らず面白い

ゲーム原作。登場人物達のやり取りを重視している為か物語の描写は少な目だが悪くは無い。原作済みの場合はより楽しめるが、初見でも問題無い内容なのも良い。全体的に前半は王道だが後半からは面白くなっていく。原作から戦闘ゲーム要素を削った分が上手く埋まっていた良いアニメだった。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 16

70.2 4 差別で親友なアニメランキング4位
亜人(第2クール)(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (515)
2550人が棚に入れました
高校生亜人・永井圭。下校時、交通事故に遭い、亜人であることが発覚。
以降、警察、及び、亜人管理委員会から追われる身となる。

圭が逃走中に接触を図ったのが、亜人テロリスト・佐藤だった。
佐藤は圭を教育するため、彼を亜人管理委員会に引き渡す。
が、試みは失敗。佐藤は圭と袂を分かち、独自に集めた亜人協力者と共に、グラント製薬爆破という大規模テロを引き起こす。

そして、現在。
亜人テロリスト・佐藤と亜人管理委員会との戦いは、新たな局面を迎える。
「第2ウェーブのテーマは、『浄化』だ」
佐藤による第2の犯行予告。それは、亜人関連要人15名の連続暗殺計画だった。
亜人対日本国政府、佐藤対永井圭の、国の存亡を賭けた最後の戦いが、幕を開ける……!

声優・キャラクター
宮野真守、細谷佳正、福山潤、大塚芳忠、平川大輔、櫻井孝宏、小松未可子、木下浩之、鈴村健一、森川智之、坂本真綾、洲崎綾、斉藤壮馬

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

原作者を信用して観たら、わりと面白かったです。

いや、原作そのものは読んでいませんが原作者の過去の作品はそこそこ面白いと思っていましたので。

結局のところ、わりと「佐藤さん」で保ってる話ですよね。もちろん、永井くんがそこそこ頑張って対抗するって前提はありますけど…。

あ、1期目からの「ネタばれ風影絵」EDは好きです。曲自体はOP(第14~19話「僕は僕であって」、第20~26話「The end of escape」)の方が好きですけど。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 27

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

佐藤さん、あんた凄すぎるよ‥‥

原作未読 全13話 (14〜26話)

亜人の2クール目です。1クールから観ることをオススメします。

外見は人間だが死亡しても即座に蘇る「亜人」と人間との争いを描いた作品です。亜人で主人公の永井 圭(ながい けい)たちが、暴走して政府と対峙している亜人 佐藤たちをいかに止めるかがこのクールの核となっています。

悪とされる佐藤が先手先手を打ち、次にどんな手を使って来るのか楽しみでした。

悪役が映える作品は面白いですね。

1クール目にはなかった感情が永井に芽生えたところも良かったです。

色々なことがすこしずつ分かってきました。

毎週、続きがどうなるのか楽しみな作品です。CGやバトル、ちょっとグロなシーンなどありますので苦手でなければオススメです。

OP angela × fripSideがコラボして歌ってます。豪華ですね〜 かっこいい曲です。 EDのネタバレは健在でしたね。(結構好きです)

最後に、3クール目もありますよね。佐藤さん?

投稿 : 2025/02/08
♥ : 25

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

佐藤さん…そりゃやりすぎでしょう…

この作品はちょっと異色な作品で、劇場版を上映した後にTVシリーズが放送されました。
劇場版は3部作で3作とも上映済で、TVアニメの方は本作品の第2クールまでが放送されています。
私は劇場版を視聴していないので何ともいえませんが、劇場版の第1部とTVアニメの第1クールが対になっているかが分かりません。
今回第2クールを見て続きが見たくて仕方なくなりましたが、劇場版の第3部と繋がっているのでしょうか。
それとも劇場版を3本視聴するべきなのか…
そう思えるくらいTVアニメの第2クールは迫力がありました。

佐藤と亜人の仲間たち vs 厚生労働省の構図は基本的にかわりませんが、回を追うごとに次々と権力者たちが引きずりだされていきます。

一方、立場的に微妙なのが永井と中野2名の亜人でしょうか。
佐藤の悪行を止めたい気持ちは2人にもあります。
ですが、組織だって活動している上、個々の能力でも適わない佐藤を相手にしても所期の目的は達成されません。
それに厚生労働省の戸崎からは敵のように見られていますし…

永井は本当に賢いと思います。
状況を冷静に俯瞰し、最善のカードを引き当てる事ができるのですから…
今回彼が選択したのは佐藤を止める事…
永井は紆余曲折あった戸崎と手を組むことになり…物語が動いていきます。

佐藤の言動…最初は全く分からない訳ではありませんでした。
亜人に対する人間の容赦ない仕打ち…
「死ねない」事を良いことに非道の限りを尽くされる…
その内容は思わず目を塞ぎたくなることも…

「死なない」からってやって良い事と悪い事があります。
そんな当たり前の事を分かってほしい…
そう思うのは自然の発想だと思います。

でも途中から良く分からなくなってしまいました。
だって佐藤のやっている事…明らかに常軌を逸していましたから…
佐藤は明らかにやってはいけない一線を越えてしまっていました。
結局自分がやられた事と同じ事を相手に仕返ししている事にどうして気付かないんだろう…

だから永井の選択…個人的には嬉しかったし応援したいとも思いました。
嬉しかったのは、実は中野と一緒で「すっげえキレイ」な下村さんの出番が増えるから…
応援は純粋に佐藤を止めたい一心です。

彼女は綺麗なだけではなく、仕事への姿勢も好みです。
恩人である戸崎を何よりも優先し、自分が戸崎の盾になる事を厭わない彼女…
そしてその気持ちはどんな状況に陥っても絶対に揺るがない…
こんな人が現実にいるなら、きっと心が揺れると思います。
ただ、戸崎が向いているのは残念ながら下村さんじゃないんですよね…

だから自分の気持ちが報われる事が無い事を彼女は知っているんだと思います。
知っていて自分を貫く事ができる…それって中々出来る事ではありません。
そう考えると下村さん…とても素敵な女性だと思います。

佐藤の手が緩められることは一切ありません。
そして要求もエスカレートしていくばかり…
そして迎えた決戦の時…この先の気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
精一杯の頑張りと粋な計らいが彩りを添えてくれていました。

オープニングテーマは、angela × fripSideさんの「僕は僕であって」と、fripSide × angelaさんの「The end of escape」
エンディングテーマは、クリープハイプさんの「校庭の隅に二人、風が吹いて今なら言えるかな」
オープニングはどちらも同じ組み合わせですが、先に名前が記載されたユニットが楽曲を提供しています。
こんな夢のような組み合わせって実現するんですね。
angelaさんもfripSideさんもどちらも好きなので、どちらの曲も覚えました。
今度カラオケでは「The end of escape」に挑戦してみたいと思います。

第2クールは1クール計13話の作品でした。
正直最終回の最後を見るまではこれで終わりなのかな…と思っていました。
けれど、随分大きな爆弾を残していきましたね…
これじゃ続きが気になって仕方ないじゃありませんか…
できたらこの続きもTVアニメでじっくり視聴したいところです。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 22
ページの先頭へ