2024年度の居候TVアニメ動画ランキング 4

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の2024年度の居候成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月01日の時点で一番の2024年度の居候TVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

69.4 1 2024年度の居候アニメランキング1位
変人のサラダボウル(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (152)
511人が棚に入れました
貧乏探偵、鏑矢惣助が尾行中に出逢ったのは、魔術を操る異世界の皇女サラだった。 なし崩し的にサラとの同居生活を始める惣助だが、サラはあっという間に現代日本に馴染んでいく。 一方、サラに続いて転移してきた女騎士リヴィアは、ホームレスに身をやつしながらも意外と楽しい日々を送る。 前向きにたくましく生きる二人の異世界人の姿は、惣助のほか、鬼畜弁護士、別れさせ工作員、宗教家といったこの地に生きる変わり者達にも影響を与えていき――。

声優・キャラクター
鏑矢惣助:古川慎
サラ・ダ・オディン:矢野妃菜喜
リヴィア・ド・ウーディス:M・A・O
プリケツ:大地葉
皆神望愛:藤田茜
愛崎ブレンダ:沼倉愛美
永縄友奈:高田憂希
閨春花:真野美月
草薙勲:上田燿司
タケオ:立花慎之介
鈴木:鳥海浩輔
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ぶっ飛んだ”非日常”より、少し波風のある変人達の”日常”を描きたかったみたいな?!

【レビューNo.143】(初回登録:2024/9/22)
ラノベ原作で2024年作品。全12話。
最初はタイトル切りしてましたが、他の方のレビューを拝読すると思っていた
モノとは違いよさげだったので、視聴し始めて無事完走。


(ストーリー)
岐阜で探偵業を営む鏑矢惣助は、不倫調査の尾行中に異世界から転移してきた
皇女サラと出会う。
彼女は異世界で祖国が滅ぼされ、こちらの世界に逃げ延びてきたのだった。
こうして2人は成り行きで共同生活を送り始める。
一方サラの従者である女騎士・リヴィアも遅れてこちらの世界に転移。
彼女はホームレスからこちらの世界での生活をスタートさせるのだった。


(評 価)
・ホームコメディとしては◎
 原作者は『はがない』の平坂読先生。
 『はがない』が(時代の流行りもありますが)
 → 個性豊かなヒロインたちが枠からはみ出すドタバタ学園ハーレムモノ
 という感じだったのに対し、本作は趣向を変え
 → 収まりのいいホームコメディをベースにした群像劇
 をやりたかったのかなっと。

 ベースとなるホームコメディですが、主人公のサラは
 ・年令は12歳ながらも、皇女という立場や命の危険にさらされる等波乱万丈
  な人生を送る
  → そのため精神が早熟しており、妙に達観している面もある
 ・言動に高貴さがあり、上述の大人っぽさがより引き立つ
 ・それでいて年相応の子供っぽさも持ち合わせている
 ・また順応性も高くネットやオタク文化を満喫している
 キャラ造形がなかなかに秀逸。
 なので、惣助との会話だったり食事等の日常シーンなども
 ・小学生のそれでなくまた(精神年齢の高い)高校生とのそれでもなく
 ・当然実の親子ではないが赤の他人という距離感でもない
 サラという”特異なキャラ”だからこそ成立する、独自の空気感や面白さが
 心地いいんですよね。
 「これが平坂先生のやりたかったホームコメディか。なかなかええやん。」
 と納得させられるモノはありますね。

 あとサラは魔法が使えますが、それに頼って面白展開をガツガツつくること
 なく、必要最小限に留めたのも好印象ですね。


・他のキャラの群像劇は小粒感が・・・
 上述の通り、「惣助×サラ」の主役コンビは収まりのいいホームコメディと
 して機能していた分、他のキャラでもっと引っ掻き回してもよかったかなと
 思ったのですが、その辺少々物足りなかったかなあっと。
 全体的にソツなく単打が打てるアベレージヒッターはそろっているが、長距
 離砲がいないみたいな。

 ポジション的には、リヴィアなんかはガンガンバットを振って長打を狙って
 欲しいところなんですが
 ・”どちゃシコボディ”の下ネタではみ出し感はあるが
 ・基本他のキャラに振り回されて、ようやく持ち味を発揮するという感じな
  ので、ちょっと物足りない
 という感じですかね。
 (エピソード自体はソツなく創られており及第点だったと思いますが、味付
  けはもう少し刺激が欲しかったかなっと)
 むしろキャラとしては、ヒットや送りバントでリヴィアの支援という役割を
 きっちり果たしてたプリケツさんの方が好印象だったかな。

 ただこの辺も平坂先生が『はがない』でみせた勢いにまかせたはみ出し感を
 封印し、やはり収まりのいいコメディを目指したのかなと感じるところもあ
 るんですよね。
 (ぶっ飛んだ”非日常”より、少し波風のある変人達の”日常”を描きたかった
  みたいな)

 唯一の例外が永縄友奈でしょうか。
 {netabare}・中学生だがいじめ問題で探偵依頼して惣助とサラに助けられる
  → その経験を活かし今度は他のいじめられっ子を助ける
 ・そしてサラの初めての親友になったり、探偵業に興味を持ったり{/netabare}
 ハートウォーミングな展開で見事に長打をかっ飛ばしてくれました。
 

上述のように個人的には少し物足りなさがありましたが、サラのキャラ造形が
よかったので結構楽しめたと思います。
さすが平坂先生で、それなりのレベルは担保されていたと思いますし。

作画はコメディなので、そこまでハイレベルなモノを求められないとはいえ、
ちょっとチープだなと感じましたね。
それに女の子はもう少し萌えっぽさがあった方が見映えするだろうと。
あと岐阜アニメらしいが終わってみると
・長良川で勝手に鮎を獲ってはいけません(遊漁証が必要)
・岐阜タンメン食ってみて~
位しか頭に残ってねーなw


OP『ギフにテッド/和ぬか』
ED『今晩の喧嘩/名誉伝説』
・両曲とも面白い感じで、作品にはマッチしてたかな。
・あと作中でサラが歌う『レタスとキャベツ』も「なんじゃこりゃ?!」って
 感じがよき。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 17
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

キャラが良いし普通に面白いけどリアルタイム向け。一気見は飽きそう。

 多分、キャラがドタバタして話が進むような進まないような2000年代のラノベテイストなんだろうやあ、と思っていたらその通りでした。こういう話の場合キャラの魅力が面白さを左右しますが、本作のキャラの作りこみは悪くないと思います。

 惣助とサラをまともにして周囲でギャグを展開する構造にしたので、この主役2人が弱かった気もします。テーマ的にはいじめとか合法・非合法など少し重いなにかはこの2人にまかせて話をエピソードを作りつつ、リヴィアと弁護士のブレンダ、望愛がコメディリリーフという感じでした。これがパターンなので、安心して見られる構造がのんびり見る分にはちょうど良い感じなのでしょう。

 一方でギャグに関してはちょっとパターン化が目立ちました。毎週見る分には面白いのですが、一気見には向かない構造な気がします。
 ゼロ年代ラノベ的ということはハイティーン向けのテイストが強い気がします。故に内容的にサラリとしているので、評価すれば欠点もあまり感じず問われれば面白かったしプラスの評価になると思いますが、後々の評価はリアルタイムよりは結構評価は下がるかな、と思いました。

 まあ、オール4だと高すぎるけどオール3.5だと低すぎる気がする感じです。評価するとすれば作画とキャラ…これを4にして、後は3.5にしておきます。



1話 ベテラン作家原作を日朝アニメ制作会社が作る安定感。

{netabare}  原作の平坂読氏は「僕は友達が少ない」のアニメではまって、原作を楽しみに読んでいましたが…まあ、その先は言うまい…ですね。それでちょっと苦手になってしまいました。
 ですので「妹さえいればいい。」はアニメも原作も全く手を付けていません。

 本作も見始めてから「古いタイプのキャラ造形だなあ」と思い、サブスクの概要を見て初めて平坂氏の作品だと知りました。ヒロインは「ハヤテのごとく」のナギの亜流ですし、主人公が探偵というのも最近では全く見ません。冒頭の展開はもちろん「はたらく魔王さま」ですし。

 一方で古い故に、ゼロ年代ラノベ的安定感がある感じで爆発力はなさそうですが、ひょっとしたら面白いかもとは思いました。
 平坂氏は「はがない」の最終巻こそアレですが同作品は700万部で、「妹さえ」は250万部。1発屋ではないし、他に数作数巻のシリーズを出しているようです。つまりもはやベテランで実力はあるのでしょう。

 アニメ制作会社のSynergySPというところはなじみがないですが、シンエイ動画の子会社で日朝をやってたみたいですね。ということは安定的な作品になるだろうなあ、と思います。

 制作会社と原作者から言って、70点以上75点くらいの作品になるのでは?という予感がします。{/netabare}

2話 予想どおり普通過ぎるくらい普通の面白さですね。

 予想通り、普通の面白さの普通のドタバタ劇以上でも以下でもなさそうです。理解しやすい「ヒナまつり」と言えばいいんでしょうか。まあ、見るかもしれませんが、優先順位は…普通?

投稿 : 2025/03/01
♥ : 12

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

何となく裏社会

 最終話(12話)まで観ました。2024.06.28

 なんか尻切れトンボで終ってしまいました。2期を待て!と、言う事かな?

 登場人物が裏社会の住人寄りなので、逮捕されたりしてもへぇ~でした。変人と犯罪分子を同列に扱うのはなぁ…。

 作中でもカリスマ的な魅力のあることになっているサラですが、元部下の女騎士が何をやっているか知らないなど、結構薄情なのが気になります。

 戦争で負けて、国と民を捨てて異世界に自分だけ逃亡しているし、こいつは悪人なのでは?

 現世のゴミが転生後に異世界チートでブイブイ言わせるのとは訳が違います。責任放棄は大罪の様な…。

 カリスマのあるリーダーだったのなら、尚更こいつのせいで大量の騎士や兵士、国民が死んでいると思うのですが、自分のために死んだ者達への想像力も欠如している様です。

 帝王学とはそういうものですが、何か釈然としません。みんな気にならないのかな?

 私も含めて視聴者のほとんどは権力者に見捨てられて死体の山に加わる程度の存在なのにねぇ…。国が滅びた時に逃げられると思ってるの?多くの人は醜態をさらした挙げ句に不名誉な最期を迎えますよ?

 コメディとしてはまぁまぁでしたが、サラの過去がちょっとなぁ…という作品でした。

 日本が政策の失敗でハイパーインフレで目茶苦茶になって、餓死者も出ているのに、裏金自民党議員のみが海外へ逃亡して、幸せに暮らしている様な不快さを感じました。
………………………………………………………………………

 8話まで観ました。2024.05.30

 ギャグだけど、リアル路線寄りの本作品…。サラは可愛いので、応援したくはなりますが…。

 異世界人が現代日本に転移してくると、問題になるのは身元なんですが、今回上手く処理してサラは学校へ行ける様です。

 もう少し早く、合法公立機関に参入した方が良かったかもです。この物語、現代日本で身分が曖昧な人物達を受け入れてくれるのが変人と言うより、裏社会の人間達というリアルティが、何とも言えません。

 犯罪組織や法律を守る気の無い奴らの方が一見懐が広く、面倒見も良いと言う…。闇だねこりゃ…。

 特に成人女性?の女騎士は、裏社会の人間達と仲良く暮らして行くしか無いので、面白いと言うか、底辺女性の現実を突きつけられていると言うか…。ギャグになって無くない?

 現代人がわけワカメな文明の劣った世界に転移しても、物分かりの良い冒険者ギルドがあって直ぐに受け入れてくれたりと、無理があるのに、まして異世界人は…と言う感じですね。

 何となく評価されないのは、この辺が影響してるのかな?と、思います。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 5

57.9 2 2024年度の居候アニメランキング2位
甘神さんちの縁結び(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★☆☆ 2.8 (41)
211人が棚に入れました
京大医学部を目指す高校生の上終瓜生。児童養護施設育ちの瓜生は、京都にある神社「甘神神社」の宮司に引き取られ、居候をすることに。 そこで待っていたのは、夜重、夕奈、朝姫の巫女三姉妹との同居生活!さらに居候の条件は「婿養子として神社を継ぐ」こと!? 三姉妹とのお見合い、甘神神社に降りかかる難題…瓜生は乗り越えることができるのか…?一つ屋根の下、巫女たちと紡ぐ奇跡のラブコメディ!

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ロジカルボーイとマジカルガールズ

いわゆる俺たちのマガジンハーレム的な
アニメ化を見越してなのか珍しく3人編成

3姉妹同居ラブコメというマガジン平常運転。ツッコミは野暮。

ED・キャラアニメはやはりキャラソンが望ましい。品質も良き。

01
キャラ紹介・舞台説明・事件勃発&解決後に距離も縮めた怒涛の展開。すげえ。

唐突な3ブラでドン引きしたがその後雑に畳み掛ける露骨な天丼で笑ってしまった。ここでもう許した。マガジンでは鉄の掟的な必須ノルマなんでしょう。あとは全てが思ったとおりそのままに話が進むが、変に逆張りしない素直な作りは嫌いでは無い。

初号機・歳上・おっとりぽんこつ黒髪巨乳
二号機・同級・ツッコミ担当暴力ツンデレ
三号機・年下・あざとさ全開グイグイロリ

5人10人100人と様々な路線を開拓する我らが少年マガジンがここにきて少数精鋭へ。漫画なら問題なくてもアニメだとどうしても尺の都合で掘り下げガー問題になるので、1クールで描き切るに過不足無い様、ギリギリまでキャラを絞った3人体制。それでいてきちんと売れてしっかりアニメ化するのすごい。どうやらこれ初連載なのに既刊16巻の人気作みたい。すげえ。

ラッキースケベのキモさはスルーするとして、マガジンハーレムってラノベのように主人公がウジウジグジグジしてないので案外見やすかったり。秀才設定のせいかハキハキ喋って行動力も決断力もある素直なイイやつなので「なんでこいつが…」みたいな嫌味はなく一定の説得力や好感度はあったりする。マガジン最強クラスのプロ仕様萌えハーレムでも、主人公はやはり好感度高くてイイやつだった。計算されたしたたかな設計はやはりプロの仕事。

願い叶わず親を亡くした絶望からマッチョな自己責任論を拗らせた頑固な堅物正論マンが、打つ手無しからの自身の信念を曲げてまでも目的を遂行しようとする。単騎での無謀な遺失物捜索は自身の理念の証明のためではなく純粋に人助けであった。これをキャラブレと取るか奥行きと取るかは自由。手段を曲げてでも一度決めた目的は決して曲げない執念の男。これは惚れていい。展開自体はそうはならんやろの連続だし、最後の紐はあまりに強引すぎて苦笑するしかない。可愛けりゃよかろうなのだ!こまかいことは─、で流せるかどうか。


演出もなかなか良好で作画品質も決して悪くは無いのだが、悪く無いからこそ作品が秘めたポテンシャルを存分に活かしきれてないという悔しさや惜しさを感じてしまう。京アニがマガジンハーレムを作ったら余裕で覇権確定なのでは?とも思うが権利上厳しいか。山田はもう萌えアニメは作りたくないだろうし。

対象者には良作かと。デストロイモード発動の心配は多分ないでしょう。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 1

ヨッシャア! さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.7

この作品のこだわりはどこにあるのか ※15話まで視聴

【物語】 1.5 / 5.0
「やれやれ系の勉強優先主人公が、やむを得ない事情でハーレム環境(ヒロインは姉妹)に放り込まれる」という、どこか既視感のあるラブコメ作品。
 フタを開けると、場当たり的かつテンプレートで見飽きた内容が続き、はっきり言ってストーリー構成はかなり下手で古臭さすら覚える。
 どこか既視感を覚える内容が非常に多く、脚本作りに対するナメた姿勢が透けて見えるような展開の連続に辟易する人も少なくないだろう。

【作画】 2.0 / 5.0
 人物・背景ともに、美少女ラブコメに求められている水準は維持できているように見える。
 が、美少女キャラが主な売れ筋である男性向けラブコメ作品において、それは「あって当然のもの」であり、特別評価をする点ではないのも事実。
 そこから更に一つ上の評価を得るには、原作者もしくはアニメ制作陣のこだわり・フェティシズム(例えば人物の肉感であったり、人体の細かな動作であったり)が必要になってくる。
 当作品の作画には、その点が見えてこない。
<追記>
 2クール目に突入したあたりから、どうにも作画が不安定で怪しいシーンがちらほら目立つ。

【声優】 2.5 / 5.0
 極めて無難。
 この点においては制作陣の守りの姿勢が見える。
 悪くはないが、良くもない。

【音楽】 1.0 / 5.0
 印象に残らない。

【キャラ】 1.5 / 5.0
 物語の項でも述べたが、そもそも話の流れが場当たり的であるため、それにつられて登場人物たちの言動も場当たり的になっているように感じた。
 また、記号的な個性を魅力として据えているためか、どうにも既視感のあるキャラクター造形になってしまっているのも気になった。
 脚本も併せて、「人物」や「環境」をもう少し丁寧に掘り下げても良かったのではないだろうか。



【総括】 8.5 / 25.0 (平均 1.7)
 これという作品の個性が見えてこない、典型的な「ヒロインのガワを売るためだけのラブコメ」といった印象を強く受けた。
 原作者の力量なのか、複数のヒロインを捌き切るだけの構成力は感じられず、ストーリーの展開も場当たり的で内容も雑。
 昨今、キャラクター・ストーリーともに個性的なラブコメ作品は増えており、あえてこれを選ぶ理由が思いつかない、というのが率直な感想であろうか。
 ただ、パラレルワールド?のような描写があり、折り返し以降、オカルトやファンタジー、SFなどの展開を絡めて話を盛り上げてくる可能性もあるので、現状はその点にかすかな希望を抱くのみである。

<追記>
 タイムリープの要素が出てきたが、これまでの場当たり的な脚本のせいで、その場しのぎの思いつきなのでは、と邪推してしまう。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 1

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

しゅらいん

男性向けのツゴウガイイハーレムアニメ、てんぷるの神社版
作画安定していて趣味の合う人には良いアニメだと思う
アニメのデキはいいんだけど、巫女さんを単なるコスプレ衣装としか見てない感じでエッチな眼で見てるのがモヤッとする
メイド服もそうだけど、ただその恰好すればいいってことじゃないんですよ、その精神性までしっかりなりきる・・・コスプレイヤーですらそれくらいの敬意は払うので、神社に対して最低限の敬意は払って欲しいですね
それに、ただの甘々ハーレムアニメしておけばいいのにつまらないシリアスシーン入れて台無しにするのが勿体ないと思いました

寺から神社になっただけでてんぷるとほとんど一緒じゃないですか?
美少女しかいない神社に男が居候して、その中の誰かと結婚する約束になって、エッチなハプニングがいっぱいあって、潰そうとしてる悪い権力者が来て、地元の人が協力してくれて
どうせなのでタイトルも対抗してしゅらいんにしたらどうですか?

男性の妄想ハーレムでただ神社を舞台に使っているだけ、神社のことを詳しく調べて少しでもネタに生かそうという気持ちもなさそうで残念、これもてんぷると一緒
勝手に人の荷物を漁る巫女さん、下着を外の目立つところに干してるのに止めようともしない女子3人、参拝客に丸見えじゃないの? 
ただロケーションを借りただけの薄いシナリオと、罰当たりな日常と露出シーン・・・最後までてんぷるの二番煎じでした

投稿 : 2025/03/01
♥ : 8

60.3 3 2024年度の居候アニメランキング3位
龍族 The Blazing Dawn(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★☆☆ 3.0 (45)
116人が棚に入れました
一通の招待状が人生を変える。隠された龍の存在と彼が背負う運命とは――。 原作は累計発行部数3,000万部を超える、江南(ジャン・ナン)による長編ファンタジーノベル『龍族』。 練り込まれた壮大な世界観と繊細な心理描写で紡がれるドラマが中国の若年層を中心に爆発的な支持を受け、 幅広い分野でメディアミックス展開されている。 2022年8月、中国随一の映像美を誇る新進気鋭のアニメーションスタジオ・HANABARA Animationによって映像化。水彩、油絵、色鉛筆などの表現を取り入れた革新的演出が高く評価され、中国の大手配信プラットフォームの一つであるテンセントビデオでは、累計再生回数5.7億回を突破し、歴代最高評価を獲得。 また、オープニング映像を山下清悟(「チェンソーマン」「呪術廻戦」)が手掛け、音楽監督に伍婷(ウー・ティン)、作家陣にはKOHTA YAMAMOTO(「進撃の巨人 The Final Season」)、他が参加するなど、日本を代表するアーティスト&クリエイター陣も多数参加したことで大きな話題となった。 そして2024年4月、日本語版『龍族 -The Blazing Dawn-』放送開始!

こま さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

1話視聴。人身傷害保険w…ほとんどの人が最初の方で切ると思う。それくらい意味が分からない。

wikiより。
原作は累計発行部数3,000万部を超える。
江南ジャン・ナンによる長編ファンタジーノベル『龍族』。
練り込まれた壮大な世界観と繊細な心理描写で紡がれる
ドラマが中国の若年層を中心に爆発的な支持を受け、幅広い分野でメディアミックス展開されている。
2022年8月、中国随一の映像美を誇る新進気鋭の
アニメーションスタジオ・HANABARA Animationによって映像化。
水彩、油絵、色鉛筆などの表現を取り入れた革新的演出が高く評価され、
中国の大手配信プラットフォームの一つであるテンセントビデオでは、
累計再生回数5.7億回を突破し、歴代最高評価を獲得。
また、オープニング映像を山下清悟(「チェンソーマン」「呪術廻戦」)が手掛け、
音楽監督に伍婷ウー・ティン、作家陣にはKOHTA YAMAMOTO(「進撃の巨人 The Final Season」)、
他が参加するなど、日本を代表するアーティスト&クリエイター陣も多数参加したことで大きな話題となった。
そして2024年4月、
日本語版『龍族 -The Blazing Dawn-』放送開始!
コレ売れてるってマジ?


正直意味が分からなかった。何コレ…雰囲気を楽しめばいいの?

最初の主人公が何かの多分シュミレーションゲーム?やってたぽいけどなんだコレ…としか。
キーボードとマウスを叩いて何か凄い動きをしていたみたいにしか見えなかった()
多分主人公はゲームが上手くて凄いを見せたかっただけかな多分。
何のゲームだろホント…(トオイメ
主人公がズルしてるっぽいのとそれを見抜いたヒロインってのは何となく分かった。
一体何を見せられているんだ…。

学園の面接で良いのかな…?
宇宙人を信じますか?超能力を信じますか?
人間の存在を唯心論、精神に求めるか?唯物論、物質に求めるか。どっち?
なんだコレ…!?
コレって学園に入る為の面接だよね?宗教団体の面接かと思ったw
主人公帰ったよ()それはそうだわ(白目
てか面接官に主人公の事話してなかったのかよw

そのお偉いさんが面接官に話しを聞いたら、
「気に入らなかったのか、受かろうともせず帰った。」それ以前の問題なんですがそれは()
主人公はふつうの面接だと思って来たら意味が分からない面接とか()
バカにされてるって思って当然だよねw

でクラスの女の子を好きな主人公に対して、学園に通っているヒロインは。
花を送る、誕生日プレゼントを渡す、映画に誘う。ふつうはコレをやるでしょ的な発言w
この辺全部やったら引かれると思うんですがw
それともこの作品だとコレが普通なのか?

そして主人公自分はイケメンじゃないからとか言ってたけど、どう見てもイケメンよりなんですが()この作品のイケメン基準高すぎない?
そして告白以前に女の子も入学させればいいんじゃ?とか思った。
更にはなんで告白する流れになってんのwそれも告白成功前提でw
皆んなの前で告白!公開処刑だね!

とりあえず分かったのは。
学園のお偉いさんが主人公を土下座してでも学園?に入れたかったのに面接官には何も話さず、よく分からない面接の所為で帰ってしまうって言う何を見せられているんだ物語。

そもそも最初のアレは何?ドラゴンだよね?
主人公はドラゴンと関わりがあるのだけは分かったけど、話の本筋が見えて来ない。

ヒロインはヒロインでAI使って個人情報調べて主人公と主人公が好きな子、その子の好きな男の子の個人情報見てた。入学させるためにやっていた事らしいんだけどうわぁ…ってなった。
主人公の夢まで知ってたのにはびっくりしたw「平穏な暮らしがしたい。」
コレは個人的には良いね。平穏な生活って難しいからね。


主人公が何をしたいのかと親が頼んで入学させたかったのが分かったくらい。
学園が何の目的で主人公を欲しがるのかは不明。
とりあえず主人公はS級らしい。多分凄いのだろう()
で最後の方で主人公は学園に通う事にしたんだけど、
AIによる認証?の中に何故か人身傷害保険がw聞き間違いじゃない…はず。


1時間やってコレw30分ならまだ分かる…1時間やってよく分からないとか何がしたいんw
全体的に多分だけど中国の人に合わせてる感が。
少なくとも日本の人がアレを理解して感情移入するって難しいと思うの。
えっ?ここ笑うポイント?とかね。

前にも似た感じの観たような?…ああ思い出した。
主人公が姉に似ているとかって理由で女装させて、自分の仕事をやらせるみたいなのだったそう言えば。

まあ言いたい事は間違いなく時期が悪過ぎる…今期ホント多過ぎるんよw
…まあそれ以前の問題だけど()
コレをわざわざ観たいとは全く思わない。
良かったのは主人公の夢とヒロインの見た目が可愛かったくらい。
だから何?という話しではあるが。


何で観たんだろ(トオイメ

投稿 : 2025/03/01
♥ : 1
ネタバレ

TaXSe33187 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

中国らしいなって感じ

中国のアニメ
なんかファンタジー?転生?学園モノ?0話ではまだ掴めてない
綺麗な作画と地獄みたいな内容

中国アニメ
{netabare}
これは割と多くの作品がそうなんだけど、設定は凝ってるんだよね
ファンタジー系統だと仙人とかそっち系の要素が強く押し出されていて、この辺はお国柄かな?
日本だと戦国とかサムライ・ニンジャを扱うことはあっても日本神話ベースってあんまない
道教がリニアに根付いてるから創作の種として活かしやすい土壌なのかも

そして欠点も多くのものに共通していて、話が纏まってないことが多い
膨大な設定、数々のキャラクター、壮大なバトル、軽妙な日常…
ぜーんぶやろうとして結構な割合でとっ散らかりがち

この作品の0話も本当にそんな感じ
コレの場合は仙人じゃなくて龍を扱ってるみたいだけど、まぁ抱えてる強みと弱みは概ね一緒
冒頭は美麗な作画で兄弟の意味深な会話と、凄惨な光景
それを夢に見た主人公

ここを軸に筋を整えればいいのに、なんか変な脇道とギャグっぽいシーンが乱雑に挟まる
友達がいなくてネット内でだけ強気に過ごしてるとか、家庭環境に問題を抱えてるとかは分かる
でも主人公の木端な妄想を突然始めたり、非モテが妄想を拗らせて独り言くっちゃべってる様子を映像付きでお届けしたりとかは…
「日常に区切りをつけて非日常に踏み出す」というシンプルな内容なのに、不要なシーンが多すぎて胃もたれする

入学面接の質問が意味不明(宇宙人を信じますか、とか)まではいいとして、
それに対する主人公の脳内リアクション(質問って自己アピールとかじゃないのかよ!?みたいな)
意味不明な質問に対抗するための意味不明な語り(なんか無駄にロマンチシズムを盛り込んだ語りとか)
それをスルーされた主人公のリアクション

本筋に絡んでくる気配の一切ないこれらが時間かけてたっぷり描かれる
この明らかに不要な流れを質問の数だけ見せられるのはマジに時間の無駄なわけよ
つーか面接で聞かれた質問の意図も明かされないし、後日教授が直接スカウトに赴くことになる
この面接パート自体って要は「ギャグを挟むためのギャグ」として挿入されてるだけ
本質的に不要なものに不要な肉付けをして尺を増やしているせいで本当にキツい

その後メインになる非モテ友達0卑屈陰キャネット弁慶主人公の片恋展開とかも同じ感じで滑り倒す始末
友人関係にすらない美少女に告白しようと目論んでも勝算ゼロじゃん?
「告白に向けた過程」も特に意味はなくて、ただ主人公の独り相撲をコメディめかして尺を稼いでるだけ

0話は特に本編前の前日譚ってこともあって本筋とは直接の関係がないんだよね
だから本編へ向けた助走や事前知識の提示が必要なはずなのに、本当にただ「本編前にあったこと」以上のものがない
せっかくの壮大な設定に繋がる要素が何も無い、マジの虚無みたいなものを出されても…って感じ
{/netabare}

「こういうシーンを見せたい」は伝わるけど、「こういうシーンが必要」「この場面は不要」っていう観点がない
作りたいもの、見せたいものをただ作るっていうアマチュア的なノリが抜けてない印象
この辺がまだ中国作品は熟れてないから「作画は良いのに…」となってしまう

話をちゃんと整理して不要なギャグをちゃんとカットして、入学を決めるまでの物語として作れば30分で纏まったはず
それを不要なパートで1時間に引き伸ばしているのが印象の悪さに繋がっている
0話の感想は「作画班の労力が勿体ねぇなぁ…」に尽きるかな
0話は本編に繋がる要素が皆無って意味で評価がしにくいので、一応続きも見る予定

投稿 : 2025/03/01
♥ : 1
ネタバレ

イザヤ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

八話まで見ました。OPは最高

正直4話までは好きでした。世界観もめちゃくちゃ好きです。たしかに、海外アニメということもあり,笑えないギャグシーンがあります。そこは文化の違いを感じ、逆にシュールさを楽しみました笑。
しかし,どうしても5話は納得いきません。4話で尺を使ったのに,あれだけで終わらせていいのでしょうか。5話に期待したのに残念です。
※以下キレます。アニメ見て初めてイラッときました。
{netabare}
5話の内容はキャラが死ぬ展開はむしろ好みだし受け入れますけど,もっと描くべきシーンがあったと思います。冒頭のキスシーンで描いたつもりかもしれませんが(これも冒頭に持ってこられても無意味)、イーシャンの死ぬシーンもせめて描写するべきでしょう。アキにかっこいいこと言ってのに、可哀想です。口だけ男になってます。
もっと言えば、キャラのすれ違い感をとても感じました。
教授は酸素が足りて喜んでる→アキは足りないと分かってて絶望→結局、アキは酸素足りて無事に帰ってくる。
 水の中で何があったんですか?そこを描かずにどうすんねん。イェションがカッコよく散ったシーンあるでしょ。そして、どうでもいい実習生の死ぬシーンはあるし。彼女の死には正直何の感情も湧かなかった。
これらのシーンが後々出てくるなら別ですが、その気配はありません。
校長による生徒への作成成功の発表でも、なぜ仲間の死を告げないのか謎でしたが、教授の遺言のためだったのは納得できました。しかし、ならなぜ鳩を飛ばしたのか?めちゃくちゃ中途半端な対応で、これにも後からイライラしました。せっかくの主人公のチート能力も役に立ったようで,役に立ってないし。ただこれに関しては,ルーミンゼイの目的が不明なので,単純に主人公を助けようとしたのではなく,戦利品の卵を獲得するのが目的だったのかな。

6話も文句言いたいです。イェションとアキの死は秘密にされているはずなのに,運転のシーンで既に主人公は知っているようでした。前回、ハトが飛んでいたので察することはできると思いますが、もう少しリアクションするでしょ。二人とも死んだって確証はなかったので。実は生きてるんじゃないかって願ってたのは、私だけなんですか。ちょっと,リアクションが私の感性と離れすぎていて納得いきません。これも海外アニメだからなんですかね‥中国人とは仲良くなれそうです()
{/netabare}
7,8話
{netabare}
7話にてアキ達の死の公表に関する真相が分かりました。
内容は微妙‥
8話は少し意外な展開があり,また少しだけ期待してます。
{/netabare}
今後に期待してまだ見続けます‥

投稿 : 2025/03/01
♥ : 0

70.0 4 2024年度の居候アニメランキング4位
MFゴースト 2nd Season(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (81)
224人が棚に入れました
『MFゴースト』は、しげの秀一原作にて、2017年より「ヤングマガジン」(講談社)で連載中の漫画作品。単行本の累計発行部数は580万部を突破。同じく「ヤングマガジン」にて1995年から2013年まで連載され“公道最速伝説”を描いた『頭文字D』の近未来の世界観設定にて、実在する公道でのカーレースバトルを描いている。

声優・キャラクター
片桐夏向(カナタ・リヴィントン):内田雄馬
西園寺恋:佐倉綾音
相葉瞬:小野大輔
ミハイル・ベッケンバウアー:神谷浩史
大石代吾:浪川大輔
赤羽海人:諏訪部順一
石神風神:安元洋貴
沢渡光輝:逢坂良太
八潮翔:田邊幸輔
北原望:芹澤優
坂本雄大:櫻井トオル
大谷洋介:石川界人
ジャクソン・テイラー:中村悠一
前園和宏:宮園拓夢
柳田拓也:坂田将吾
E.ハンニネン:三宅健太
緒方:畠中祐
諸星瀬名:八代拓
リョウ・タカハシ:子安武人
高橋啓介:関智一
上有史浩:細井治
秋山渉:松本保典
武内樹:岩田光央
池谷浩一郎:矢尾一樹
健二:高木渉
奥山広也:阪口周平
小柏カイ:神奈延年
田中洋二(実況):光部樹
京子:飯田友子
真美:林鼓子
ナレーション:三木眞一郎
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

面白かったが、キャラの活躍とスノビズムに不足感。

 頭文字Dからの視聴者・読者ならドリフト走行に嫌でも胸が熱くならざるを得ません。NAではなくなってしまいましたが、非力の国産FRスポーツカーでハイパワー車と戦い、性能ではなく使う人間の技術と能力で勝つ。日本人好みの展開です。レースシーンは非常によくできていました。特に霧?ガス?でホワイトアウトする場面でのレース描写は非常に楽しませてもらいました。

 女子のポエムも1期よりは若干少なめになったのも良かったと思います。それでもやはりノイズにはなっていました。それとライバルたちに注目する視点がバラバラなので、2人ぐらいに絞れないかなと思います。ポルシェの彼ともう1人でいいんじゃないでしょうか。

 全体的に1期より車やレースの理屈もちゃんと説明があったし、レース展開も上位に食い込んだし見ごたえがありました。ただ、面白いわりに余韻がないんですよね。頭文字Dはコミック30巻くらいまではのめり込んで何度も読み返しました。アニメも1期2期は何度か見ています。本作にそういう熱意は感じません。

 理由は2点。キャラとスノビズムでしょう。まず、キャラそれぞれが面白かったんですよね。タクミはもちろん、文太、池谷、イツキ、ナツキ、高橋兄弟…皆魅力的でした。内面まではどうかわかりませんが、ストーリー上でコミカルにもシリアスにも上手に動いていました。それが本作は足りないかな。主人公に欠点も欲望も怒りもないのがダメですね。それと彼女も同じです。頭文字Dのナツキは伝説級です。あの娘は本当に良かった。こちらの作品はそういう隠したい何かが無いんですよね。

 それとやはり文太とかガソリンスタンドの親父、それぞれのライバルのテクニックやメカニカルな解説のスノッブなこと。この場合のスノビズムとは「マンガを通じてお前らにすごい世界を見せてやるよ」という上から目線の知識です。これが良かった。話が面白いので素直に頭を垂れて拝聴させてもらいました。スノッブとはいえ、ちゃんと取材して裏付けのある知識なので非常にこちらの知識欲をくすぐりました。本作はその部分が足りません。

 この2つの点から本作にはそれほどのめりこめませんでした。面白いですけどね。評価点は高いですが、主観的には劣化頭文字Dにとどまったかなあ。




1話 オッサンが良い作品なのに女の子を描きたい原作者のミスマッチ

{netabare} この作品で面白いのって、非力な車で強力なマシンにテクニックで勝つという大きな幹があります。そして、その面白さを引き出すシーンはもちろんレースシーンですが、ヒロインのポエムではダメです。オッサンたちの玄人ならでは解説です。その点で第13(1)話のレースシーンは素晴らしかった。ドリフトのシーンが良かったです。非力NAと注目選手の設定などでその辺を上手く表現していました。

 これを見る限りMFゴーストは頭文字Dと車の哲学(非力、ダウンヒル、NA、ドライバーテクニック、チューニング)に関しては同じですが、決定的に違うのがヒューマンドラマが全然面白くないんですよね。
 頭文字Dでは前半のNTRという面白要素がたまらなかったし、高橋兄弟とかランサーの奴らとか、もちろん親父とガソリンスタンドの経営者が十分いろいろ語ってくれました。あとは驚き役としてイツキと先輩、ゲストキャラ等ですね。

 この人間の描写と物語が圧倒的に弱い気がします。レースシーンが主人公以外面白くないのは、この人間が描けていないのでその語りとか考え方に興味が持てないからだと思います。

 たぶん、原作者のしげの秀一氏は女の子を描きたいんだと思いますが、残念ながら車オタクのオッサンの描写とキャラ造形に優れた人なんだと思います。描きたいものと才能の差の悲劇なのかもしれません。{/netabare}


2話 面白いけど、レースへのモチベが前提だし、頭文字Dでやったことの繰り返し

{netabare} 雨で滑る。だから軽量NAでドリフトができる車が有利。それは頭文字Dで見た話です。馬力のレギュレーション、タイヤマネージメント、最新の車が当時とどう違うかなど入れてくるのかも知れませんけど、やっていることは同じです。

 レースに関しては面白いし、単純に順位の話がついてくるので盛り上がるでしょうけど、頭文字Dのときのドキドキワクワク感は無いかなあ。いきなり主人公がトップに来ないところに面白みがあるとは思いますが。レースへのモチベーションは前提なので物語が弱いです。拓海はレース自体に興味がないところがストーリーになっていたので。

 ミニライブを省略する分別があるのは何よりでした。 {/netabare}


3話 せっかくのドリフトなのでカナタにもっと集中してほしい。

{netabare} カナタの順位というか立ち位置が中途半端で、何がしたいのかわかりづらかったですが、火山灰、雨という滑る要素で順位を上げてきました。こうやって少しずつトップグループに絡むのでしょう。頭文字Dからの流れでトラクション云々とか、タイヤに負担をかけるとかそういう解説がとてもいいです。

 ドリフトの挙動が作画的にちょっとGを感じないというか急な気もしますが、その辺は素人なので正しいのか違和感があるのかわかりません。そこがちょっと作り物めいている気はしました。

 で、やっぱり頭文字Dと何が違うか。それは1対1のバトルではないということでしょう。レースに入れば2人の世界だった頭文字Dとくらべ15台ですか。視点の切り替えが邪魔です。いずれ絡むだろうトップのポルシェの人との対比だけでいいんじゃないでしょうか。

 あとは兄妹をどう描くかですけど、2人でトップに上がってくるなら注目すればいいし、そうでないならもういいんじゃないでしょうか。せっかくのドリフトが出てきたのでそこに集中してほしかったな、と思います。{/netabare}


4話 ドリフトと公道最速理論がいいですね。1期よりも面白いかも。

{netabare} おっさんのレース解説良かったですね。ドリフトと合わせて頭文字Dから続く公道最速理論の輪郭が見えますね。馬力は300から350というのが何とも言えません。アウトバーンのドイツ車と比べて山国日本ならではの理屈でしょう。

 今回みたいのが数話、準備に数話を繰り返しながら、このレースの全容が明らかになるのなら面白いですね。やっぱり途中で出てくる女性たちのポエムは邪魔ですけど。何がやりたいのかわからなかった1期に比べて2期はテーマが明確に見えてきました。
 コミックスで読んだ範囲を超えてきましたけど、こんなに面白かったっけ?という感じです。アニメだからでしょうか?{/netabare}


5話 視点が分散して面白くない回でした。

{netabare} せっかく4話まで面白く展開したのに…という感じです。女子たちのインタビューに興味ないし、レースも視点がいろんな人に分散してました。こういう高いレベルの中のレースだよ、と見せるための仕掛けなんでしょうか。あるいはFR最速理論を説明するためにポルシェを多用している?4WDとミッドシップのペナが大きいみたいなので、そこの説明のための布石かもしれません。

 結果としてFR中馬力の86とドライバーのテクニックを駆使し、グイグイと順位を上げるカナタを描きたいのかもしれません。が、あまり周辺の描写が多すぎるのはニーズとあっているのかな?という気がします。{/netabare}


6話 レース展開と描写に大満足。最高に面白かったです。

{netabare} 最高に面白かったです。アニメなのに手に汗握ってしまいました。女子たちのポエムも最小限だったし、やっぱりこの手の作品は俺TUEEEがどこかでは欲しいところです。しかも、理屈がちゃんとある俺TUEEEなので、背中がゾクゾクするような快感がありました。池田の解説もいいし、過去作の回想がちょっとだけ入るのもいい味付けでした。

 ここにきて絶頂でしたね。大変満足しました。{/netabare}


7話 前回は最高に面白かったのに今回はかったるかったです。

 200馬力というウィークポイントを見せる見せ方はいいですね。追いつかれるような追いつかれないような。話数的にもう1レースありそうですから、頭文字Dでレガシィに乗ったみたいに何かあるんでしょうか。

 ただ、7話は妙にかったるいというか冗長な感じでした。テンポ、メリハリ…女子のパート云々もありますけど、レース自体にも間延び感がある気がします。全体的に面白いときと面白くないときの差が激しいですね。1クール目からもっと削りこんだ展開にすればかなり秀作になった気がします。


 

投稿 : 2025/03/01
♥ : 11
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

あくまで人間回帰へ時代を逆走する公道最速伝説

原作コミック(18巻まで購読中)のMFG第2戦・芦ノ湖GT本戦から、
第3戦・ザ・ペニンシュラ真鶴予選から本戦序盤までを描いた、
TVアニメシリーズの第2期(Turn13~Turn24までの全12話)

【物語 3.5点】
よりMFGの大会レース中心に先鋭化した構成。基本的にずっと走ってる印象。
第1期にて、環境保護の流れに内燃機関の大排気量スーパーカーのレースで唾を吐き、
古風な恋愛観でジェンダーレスな風潮にも背を向け、
鎌倉を散策して古き良き“日本スゴイ論”を掘り起こし。

前期で、視聴者をふるい落とした上で、さらに深化した本作では、
レースの中で、『頭文字D』でやり残した“公道最速理論”の解答という原作者の主張が徐々に明かされる。


“公道最速理論”について、一つ核心的だったのが、第2戦の池田竜次による解説。
特に、第4話(Turn16)アバンにて示された「人間がサーキットでコントロールできる馬力は400馬力が限界」
「公道であれば、晴天時でせいぜい350馬力程度、悪天候なら200~250馬力程度」
という視点。

原作者・しげの 秀一氏は過去『頭文字D』でも、
主人公の父をデカイ車嫌いに設定し、
峠バトルでは頑なに、600馬力を超えるような欧米のモンスターカーを登場させようとはしませんでした。

当時、私は何もそこまで外車を嫌わんでもw国産車びいきだなと思っていましたが。
本作で、その真意の一端が垣間見えた気がします。
上記の解説者・池田は、続けて「海外ブランドのプレミアムカーたちは人には扱えないパワーを極太タイヤと電子デバイスで制御して、
ステイタスの象徴として富裕層に売られています。私の目には馬鹿げたものに映りますがね」と放言。
なるほど、これは確かに気持ち悪いと私も感じました。
私の実力では、せいぜい軽四かコンパクトカーが限界なので身の程を弁えようと思いますw


“グリップウエイトレシオの均一化”などの一見、よりタイヤを太くできる大排気量車が有利に見える大会規定(レギュレーション)で、
600馬力オーバーの外車たちをMFGにおびき出し、
カスタムしても300馬力程度のトヨタ・86などの国産車で“公開処刑”することで、
運転の自動制御化も進むハイスペックなマシンから、人間の手にレースの主導権を取り戻す。

第2戦では技術面での“公道最速理論”の構築が進展。
人間がレースをやることの意義に焦点を合わせた上で、
第3戦では、技術以前のレーサーとしての負けん気を掘り下げることを示唆して、2期は終了。

制作が決まっている3期では、メンタル面からの“公道最速理論”解説、
人間様の意地で魅せるレースドラマの再現を期待したい所です。


【作画 4.0点】
アニメーション制作はFelixFilmが続投。

CGモデルのスーパーカーたちによるMFGのレースシーン。
今回は特にカメラワークの進化が著しかったです。
車体に正対して映す退屈なアングルはほぼ無くて、
斜めから見下ろしたり、見上げたり。
カメラも縦横無尽に、ズームイン&アウトすることでより疾走感を演出。
ドローンカメラ良い仕事してますw

第2戦は、火山灰と濃霧が立ち込めるコースで雨天が続く、
作画班にとってもタフなレースとなりましたが、
果敢に描写することで、極限状況で人間の対応力を試す、
MFGの真髄を作画も体現。


1期に引き続き当初の見込みより遅れての放送開始となった2期。
レース映像のクオリティは維持して欲しい所ですが、
3期以降も何とか年1作ペースでお願い致します。


【キャラ 3.5点】
車とレースに関する作者の懐古趣味には共感できても、
古風な恋愛観、女性観には、私は、やはり違和感を覚えます。


レース中、順位が入れ替わる度に、際どい格好の“MFGエンジェルス”が、
敢えて手動で順位ボードを入れ替える。
その後ろ姿にズームインする、いかがわしいカメラワーク。

ボード入れ替えのひと仕事を終えたエンジェルスのメンバーに、
一問一答させ、バーで視聴する男どもが、それはどうだろ〇〇ちゃんなどと感想を駄弁る。
そんな光景を、そもそも女ってこんなもんだろうか?と冷ややかな目で見る俺氏(苦笑)


レースの息抜きに定型化された一問一答に、作者の抱く女性像が隔離されている内はまだ溜飲も下がりますが。
第3戦は、主人公カナタへの恋心をこじらせて嫉妬したメインヒロイン・恋(れん)が、
{netabare} 駅ホームで線路に転落し、救助したカナタを負傷させてしまう。{/netabare}
という形で作者の恋愛観がガッツリ本戦に影響してしまう内容。
いくら恋は盲目とは言え、惚れっぽ過ぎる、女はバ◯との古い価値観に囚われ過ぎでは?
最近、急進フェミニスト等の“お気持ち表明”による表現弾圧に嫌気が差したことも一因となって、
Twitterから離れている私から見ても、本作の恋愛劇は疑問です。
これも最終戦まで完走すれば、納得できる部分も出てくるのでしょうか?期待せずに待ちます。


絶対王者・ベッケンバウアーを脅かすホープとして第2戦で躍動した沢渡 光輝。
開幕戦、デートを優先して欠場した程の色を好むレーサー。
ここも個人的に、本気出したら凄いレースぶりよりも、
嗅覚で17歳女子を嗅ぎ分ける性癖の気持ち悪さに目が行ってしまい(7番ちゃん逃げてw)
初恋相手が17歳女子だったからって17歳にしか時めかないって凄い極端なコンプレックス。
セブンティーンの皆さんは、18歳以降も大切にしてくれる男と付き合いましょうw


第2戦でMFGが“公道最速理論”を実証できる基準に達したとリョウ・タカハシ氏は判断したのか、
第3戦からは、高橋啓介らが秘蔵していた諸星瀬名が参戦。
こちらは、藤原拓海の教え子・カナタ同様、愚直にレースできるタイプ。
『頭文字D』“プロジェクトD”のダブルエースの教え子対決もいよいよ実現。
沢渡も、相変わらず7番ちゃんラブの相葉瞬も、レースに集中しましょうw


【声優 4.0点】
トヨタ・86整備担当・緒方役の畠中 祐さん。
レースで86の戦闘力不足が露呈する度、
高音ボイスで申し訳無さそうにする演技から良い奴感が滲み出ています。
第3戦前には、MFG賞金を叩いて、カスタムした86のカナタのデモ走行に、
後部座席に同乗し、コーナードリフトで絶叫w
『頭文字D』のイツキの絶叫を彷彿とさせる、旧シリーズファンへのサービスと言えるでしょう。

ファンサービスと言えば、今期も引き続き、『頭文字D』でライバルとなったキャラが、
キャスト変更なしで、レース解説を担当。

第2戦の、光部 樹さんの熱い実況に、池田竜次役の中井 和哉さんが落ち着いた解説で応える放送席は安定していました。
第3戦解説の秋山渉役の松本 保典さんは序盤までは冷静ですが、
現役時代はカナタの師匠・藤原 拓海とも近しいハチロク使い。
メンタル重視の第3戦では、人情味を付加した解説を期待したいです。


【音楽 4.0点】
OP主題歌は北原望役・芹澤 優さんが「ROCK ME KISS ME feat. MOTSU 」で続投。
FULLで続けて聴くとMOTSUとのラップの掛け合いも繰り広げられます。

ED主題歌もHimika Akaneya(茜屋日海夏)さんが「Side U (Prod. AmPm)」で続投。
OPはアップテンポで、EDはバラードで、飽きもせずラブとレースを歌詞に絡めて。
このOP&EDコンビは、シリーズ継続と共に定番化していくのでしょう。


レースシーンを彩るユーロビートの楽曲群。
私は引き続き本作でも「POWER TWO」で魅せてくれたHOT BLADEの斬れ味にゾッコンなのですが。

2期では、土橋 安騎夫氏の劇伴も含めた音楽構成も洗練された印象。
レース前の無音から、シンセサイザーに時折ギターも織り交ぜた劇伴で、
会場のボルテージを徐々に高め、
ここぞの場面でユーロビートをドカンと投入する一連の流れがきれいでした。

私は特に第10話(Turn22)のカナタの予選タイムアタック。
静寂から沸点の「BURNING LIKE FIRE」に至る流れが好きです。


1期では公式がユーロビート使用シーン切り抜き動画をYouTubeにアップしてくれたので、
ユーロビート最新事情の理解に重宝しましたが。
2期では余裕も無いのか、動画アップはなく、私も楽曲把握に難儀。

ですが、音楽サブスクにて、有志が使用されたユーロビートのプレイリストをアップしてくれたので助かりました。
本作は懐古向けですが、こうして個人が好きを低コストで簡単に発信、共有できる今もまた良き時代です。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 15

ガムンダ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

低評価も観ちゃう自分が悪い

同タイトル2期です。
公道を閉鎖して行われるレース のスポーツヒーローもの??
原作読んでませんが「イニD」みたいにずっと続くのかな?

公道を閉鎖して行われる競技にラリーがありますが、ラリーはタイムを競うのに対し、レースは文字通り競走する違いがあります。

さて、何からつっこんで良いやらですが、
車好きとしてはレースをボおおおっと眺めてるだけでまあ鑑賞出来ます。

しかしキャラとかストーリーとか設定がもうアニメとしては最下層の出来です。
これについては1期のレビューにも書きましたが、ここ数年でいわゆる「ポリコレ」が勃興し、かつそれに対する疑義と揺り戻しと言う現象が急速に起こっていますが、この作者の脳にはそもそもそれらの事は一切映っていなくて、精々新しく見積もっても昭和バブルの価値観をそのままキープした内容になってます。

この世界の女は基本恋愛脳に支配されていて、男はレースに勝ったらキャンギャルを指名してキスGETとか。

更に「イニD」の登場人物のその後も描かれますが、
この世界では車の運転が巧い=イケ面、教養があり、女性にモて、成功する人生を送るヒーロー、となり、
そうではない者は結婚も出来ないか家庭でもぞんざいに扱われ、禿散らかして精々中流サラリーマン死守が限界、という力学が作用しています。

これ以上のディストピアがあるでしょうか。
この設定がまず下の下。

ストーリー。
1期にも書きましたがレースは良いんです。それだけで面白いです。
が、キャンギャル女子高生の恋愛とか、両親探しとか、もうクソほどにもどうでも良い。あらゆるアニメの中で下の下の下。

そのレースにもちょっと苦言を呈しますが、
「イニD」は古い非力なハチロクで戦う所が肝だったのに、こちらではあっさりターボ過給で1.5倍のパワーアップですって。
良いんかそれで!??



とまあこの作者の価値観は根本的に自分とは合わないですが、それらひっくるめてまあ観る自分が悪いんです。
レースだったら観てられるから。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 4
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