宇宙船おすすめアニメランキング 92

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの宇宙船成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月29日の時点で一番の宇宙船おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

69.8 1 宇宙船アニメランキング1位
天体のメソッド(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (964)
4745人が棚に入れました
「この町の空には、いつも円盤が共にあった――」
「願いをかなえるために、ここにいる――」

霧弥湖上空に現れた謎の円盤。
出現当時は世界中を大混乱に陥れたが、そこに留まるだけの円盤への恐怖心は消え、次第に観光地となり、徐々に人々の興味も薄れて行った・・・

二人の少女が出会うとき、それは止まっていた時間が動き出す兆し。
想いが人を変えて行き新しい物語を刻む。

中学校生活最後の年。それは一生忘れられない時間(とき)。

声優・キャラクター
夏川椎菜、豊崎愛生、佳村はるか、小松未可子、水瀬いのり、石川界人

ローズ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

あの日見た円盤の名前を僕達はまだ知らない

上空に謎の円盤が浮かんでいる霧弥湖。
父親の転勤によって霧弥湖町に戻ってきた古宮乃々香(こみや ののか)と友人だった水坂柚季(みずさか ゆずき)・水坂湊太(みずさか そうた)・椎原こはる(しいはら こはる)・戸川汐音(とがわ しおね)が登場する。
バラバラだった登場人物が仲良くなるために様々な活動をしていく物語。

バラバラになった友達が再び仲良くなるといえば『あの花』を思い出します。
舞台設定は北海道なので場所は違いますが、ストーリーとしては似たものを感じる事があると思います。

自分が本作品で好きなところは、底抜けに明るいノエルの存在。
ノエルのような人物がいるだけで周りが明るくなり楽しくなるでしょう。
この作品の鍵となる重要な存在ですが、ノエルの楽しそうな姿を見るだけで視聴者側も自然と明るい雰囲気となります。

円盤のある世界と円盤の無い世界。
どちらが重要なのかという事ではないです。
ただ円盤のある世界にはノエルが存在するので、個人的には こちらの方が好きですね。

円盤の存在は不思議に感じられますが、そこに注目するよりもノエルの明るさや友達の大切さを重視したほうがいいように思えます。
ラストの色鉛筆を使ったような色彩も印象的。
ノエルの明るさに癒される作品でした。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 51

はわわ軍師 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

自分の中では今期の覇権アニメ

まさかごちうさ難民を受け入れてくれる作品が出てきてくれるとは・・・
チノとノエルの中の人つながりもあり新たなキャンプ地とすることができました笑


話としてはまずまずまとまった内容であり(まあ途中プロ市民のところは辛かったですが・・・)、それよりも田舎を舞台にした雰囲気最高の聖地巡礼向けな部分がとても評価できます。

OPのI'veサウンドが最高にその衝動を引き立たせてくれました。Bメロのあたりとかやばすぎです。EDも良い歌で一般的にはそちらのほうが評価されてますが、自分的にはOPの圧倒的勝利ですね(LSP1人になっちゃったけど頑張って!)。


あと絵がカワイイのもいいですね。気になって調べたら原案はガールフレンドとかのキャラも書いているQP:flapperっていう人達なんですね。自分の中でまた新たな要注目株が増えました笑


製作が今作品がデビュー作になる新しい会社ということでしたが、次回も良作を作っていただけるよう頑張ってほしいなあと思います。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 12

ふの人 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

最後はみんなで「にっこり」

辛かった…、そしてあきらめなくて良かった…。
こんなにもじっくり攻めてくる作品というのは
なかなか厳しい目で見られることが多いような気もしますが、
最後は本当に見続けてよかったなぁと感じました。

中盤にかけてかなり長い間、キャラクター同士が上手く交わらない
かなりギスギスとした展開にはかなり見ているこちらとしては
ハラハラ、そしてげんなりとさせられてしまいました。

しかし柚季が円盤を心から嫌悪していた理由が明かされた後は
「物事の始点にはワケがある」事を再認識することができたので
単純にそのキャラクターを嫌悪するという思いもなくなり、
逆になぜその行動に至ったのかに重きを置いて作品を見ることが出来ました。

良くも悪くも中学生という、子供と大人のハイブリッドみたいな
実に不安定な心身を持ったキャラクター達なので、
子供の頃の事件を引きづりつつ大人びた行動を真似してしまう柚季には
そんな年頃のキャラクター像がよく反映されているように感じました。

戸川汐音というキャラにも、作中では随分と振り回された印象でした。
ノエルの暖かさでせっかく心を再び開くことができたのに、
その力となってくれたノエルが円盤と共に消えてしまう事を阻止するため
自らの犠牲を選ぶあたり、誰よりも一番乃々香の事を気にかけていた人物で
かつ一番辛い思いを抱き続けてきた人物だったのではないでしょうか。

後で振り返ってみると、ただの嫌な奴なのではと思っていた頃が嘘のような結末でした。

円盤が消えた後のストーリーは、まさにノエルがみんなの願いを叶えた結果で
5人の仲間+1人の全員が「にっこり」になるという最高の結末でした。

はじめから円盤が来なければここまでの悲劇は起きなかったじゃないかという
話も出てしまいますが、これまでの円盤があるルートを経由しなければ、
汐音とノエルが出会っておらず、さらに汐音は乃々香の事を7年前待つことなく
引っ越してしまうため「5人がいつまでも仲良く一緒に」という願いは叶わない世界になってしまいます。

そこで円盤によって汐音と乃々香をつなぎ合わせておくことで、
最終的には5人が全て揃うという流れを生み出そうとノエルは考えていたのでないでしょうか。

正直なところこの作品には考察するべき個所と、着地させる個所があまりにも多く
自分の力不足もあってか、ストーリーに決着をつける事が全くできませんでした。
でも最終的には5人とノエルが一緒になって「にっこり」することができたのであれば、
ここまで続けてきたすべてのストーリーが美しく印象に残ったのでした。

ダラダラ続きそうなのであとは表面上のお話でも…。

劇伴回りはかなり評価が高い感じですが、特にEDに関しては
動画の美しさも相まってか実に素晴らしいチョイスだったのではと思います。
人物の動きから物の動きに至るまでが実にリズミカルかつ自然で、
やっとアニメーションでもここまで動かせるようになったかと感じました。

ただ、EDアニメーションという短い時間だからこそ生きた動画であって、
本編で同じことをやると、デフォルメに違和感を感じる人もいるかもしれませんが。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 7

75.6 2 宇宙船アニメランキング2位
ソルティレイ Solty Rei(TVアニメ動画)

2005年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (736)
4209人が棚に入れました
12年前にブラストフォールと呼ばれる原因不明の大災厄が発生した。これにより、多くの人々が一瞬にして亡くなった。
その災厄以来、行方不明になった娘を探し続ける賞金稼ぎの男ロイは、ある日、突然空から落ちてきた機械の少女と出会う。 災厄以降、心を閉ざしていたロイだったが、不本意ながらも少女と同居することになり、それを機にロイは少しずつ心を開いていく。
未登録市民のために盗みを働く義賊のローズや、ハンターズオフィスの所長ミランダとその娘カーシャ、リゼンブルマニアのユート、さらにこの都市の大企業であるR.U.Cを巻き込んで物語は少女と出会ったその日から、今までの生活は大きく揺れる。
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

君は「GONZOの奇跡」を見たか?

西暦2000年代前半~中頃にかけて幾つもの感動作を世に送りだして「GONZOの奇跡」という評判を取ったアニメ制作会社GONZOの代表作の一つ・・・ということで、だいぶ前に私も視聴してみたのですが、

(1) 全24話で中盤過ぎに少し盛り上がったかな?と思った以外は、最終回を迎えてもそんなに凄い見どころがあったとも思えず、これは「外れ」を引いちゃったかな?と思って視聴を終えようとした、その瞬間
(2) 「あ!!!!」と叫んでしまう展開。

なるほどねえ、これが・・・噂のミラクル・・・。
評判は嘘じゃなかったんですね。

2005-06年の制作ということで、今見ると、西暦2010年以降に制作された作画もシナリオも余り隙がない本当の意味での「名作」「感動作」に比べると流石に色々と甘い部分が目立つのですが、それでも本作を確り最後まで完走することによって得られる「思いがけない感動」は、やはりそうそう何度も経験できるものとは思えません。

「GONZOの奇跡」というと、もう一つ、『カレイドスター』という作品の方が本作よりも有名かつ高名ですし、それはそれで私も当然の評価だと思いますが、同作は50話以上もある一大長編(プラス外伝的OVA複数あり)で、初心者がこれから見始めるには躊躇してしまう作品ではないか?と思うので、より気楽にGONZOの評判を確かめたい人は、本作の方を先に視聴してみるとよいと思います。

※なお、以下の各話評価は2周目時点のものです。

◆制作情報
{netabare}
原作          Shuzilow.HA、GONZO(企画原案)
監督          平池芳正
シリーズ構成・脚本   木村暢
キャラクターデザイン  Shuzilow.HA
メカニックデザイン   海老川兼武
音楽          大森俊之
アニメーション制作   GONZO×AIC{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============= SoltyRei (2005年10月-2006年3月) ===========
{netabare}
第1話 オーロラの降る街 ★賞金稼ぎロイと全身リゼンブルの少女の出遭い
第2話 新しい朝。 ★ 12年前の大災害(ブラストフォール)、ミランダ所長護衛、R.U.C.警備局(プロシード)との接触、ソルティの保護者
第3話 青の少女 ★ ソルティの健康診断(ユート登場)、義賊アンダーソン兄弟の襲撃(ローズ登場)
第4話 friend ★ ソルティの初めての友達(迷子の少女メリル)
第5話 ウォーターサイド・パニック ★ ローズとソルティの接近、エメラルド争奪戦、アシュレイR.U.C警備部事業部長登場
第6話 愛娘 ☆ ロイの娘捜し、お尋ね者ヴィンセントと娘リタの事件
第7話 小悪魔の訪問 ☆ ローズのロイ宅来訪、ソルティ盗賊スカウト
第8話 リベンジ ★ 続き、ローズと仮面の男(アシュレイ)の出遭い、ローズの仇討ち
第9話 乙女達の休日 ★ プロシード4人娘の休日、ローズ&アシュレイの初デート、ソルティの手作り料理 ※日常回として◎
第10話 トレジャー&レスキュー ☆ ソルティ&ローズの地下都市閉じ込められ事件
第11話 バースデーゲーム ☆ 連続爆弾魔(ホゥ・チュウ)のロイへの怨恨、ソルティの鼻歌、ローズ誘拐
第12話 決着の果てに -na-mi-da- ★ 続き ※ローズが・・・というのはやや伏線不足×
第13話 distance  ★ ジェレミー(ユートの友人)の無謀な実験(ミニブラストフォール)、ローズ死亡?
第14話 心覆う闇のために… ★ やさぐれロイの暴言、ソルティ家出
第15話 たどり着いた場所 ★★ ソルティの介抱者ジョセフ&飛行機作りの少年ウィルとの出遭い、戻った笑顔と事故
第16話 冗談です、半分 ★★ ロイの立ち直り、ソルティの立ち直り、ローズ再登場
第17話 LADY ☆ ソルティ帰宅、プロシード新上司(ローズ)の実力、旧メンバー切り捨て・シルビア刺殺
第18話 おかえりなさい ☆ プロシード3名(セリカ/インテグラ/マキシマ)の逃亡、人柄の変わったローズ、セリカ銃撃
第19話 全員集合! ☆ ローズとロイ&ソルティの再会、アシュレイの計画進行、ロイのR.U.C.警備部乗り込み
第20話 訪レル災い ☆ アシュレイのソルティ(ディケ)接触・機能停止、インテグラのアシュレイ襲撃失敗、ジョセフの打ち明け(プロシード誕生の秘密、星への移民)
第21話 真実の刻 ☆ 続き(移民船)、エイウノミアの代行者R.U.C.、アシュレイの目的(ローズを使ったエウノミア・ハッキング)、ソルティの記憶回復、リゼンブルの叛乱、アクセラ暴走(移民船乗っ取り)
第22話 わたしと彼女と、少女の想い ☆ 続き(ローズvs.アクセラ)、移民船爆発
第23話 Final message(最後の言葉) ★ アシュレイの過去(移民船とR.U.C.設立、ブラストフォールの真実)、イルミナからの伝言、エウノミア停止、町の平静回復、エウレネ落下の危機
第24話 これから ★★ 続き、5年後、さらに時は流れて{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)3、★(良回)11、☆(並回)10、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.1

OP 「clover」
ED 「Float 〜空の彼方で〜」

投稿 : 2024/12/28
♥ : 22

セメント さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

パパ大好き!

これは名作中の名作、特に最終回の評価は高いですね
最終章三話連続放送ということもあったからでしょうか
とりま、自分の中の、「これだけは見とけ」なアニメです


作画は悪くないと思います、戦闘シーン、というかアクションシーンも生き生きと描かれてますし
カメラワークもうまいですね、動きで魅せてきます
CGが多用されてますが、メカなんかは若干違和感があります
まぁレーザーやミサイル、爆発のエフェクトは最高ですが

複雑な設定に絡みつく伏線の数々、何度見ても楽しめるオリジナルアニメーションです
説明くささもなく、ほんとに巧いです
ただ終盤の超展開の連続とも言えるような駆け足具合
最終的に綺麗にまとめられているので良いんですが・・・
ローズの性格変わってないすかこれ、うざくなってた
まぁそれでも、最終回の感動は本物ですよ
6話「愛娘」や16話「冗談です、半分」も個人的オススメ回ですね

中田譲治斉藤桃子がメインです、桃ちゃんは萌える声ですね
ホウ・チュウ役に芳忠さんは吹きました、そな、安直なw
RUCいらない娘部隊の声優はグッドですね、広橋涼伊藤静田村ゆかり能登麻美子
カーシャ役の桑谷夏子も負けず良い、翠星石寄りなしゃべり方ですが
あぁキャスティングは全体的に良いです

さぁ出ました神曲、OP「clover/meg rock」
ねぇ今まで知らなかった~♪おとぎ話の続き~♪
meg rockの歌声は癒されます、いやほんと
何気に挿入歌が多い印象ですね

偏におしりッ(ry
ソルティちゃんの髪型すさまじいポテンシャルっすね
濱川修二郎氏によると"この髪型ならソルティだ"と分かるようなデザインを目指したそうですが・・・
それから、一番の萌え要素といったら、ロイのおっさんでしょうね
反則級の可愛さです、グラビティを感じます
あとは、インテグラさんと、カーシャ、かな・・・


序盤はハードボイルド展開、終盤はSF展開、どちらも目を離せません
GONZOアニメは当たり多いですわ
”GONZOの奇跡”ことストパンや”GONZO最高傑作”ことカレイドスターや
今作は、瀬戸花みたく、AICと共同制作な訳ですが
間違いなく名作です、全24話+EX1話

投稿 : 2024/12/28
♥ : 9
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

遠い遠い星空のもとで家族愛をうたった物語

この物語はSFを描いていますが、親子の愛をしっかりと感じます。
あなたも親子の暖かい愛情を感じてください。
最後はハッピーエンドとなる素晴らしい物語です。


物語は遥かはるか未来、ある惑星での出来事
12年前に『ブラストフォール』という大災害が発生して多くの人が亡くなり、さらに多くの人が重傷を負います。

主人公のロイは、犯罪者を捕まえて警察に売り渡す『ハンター』を生業とする荒くれた中年。彼はブラストフォールで行方不明になった娘をずっと捜していました。
ロイは娘が大好きで大好きで、死んだなんてこれっぽっちも思いたくなかったのでしょう。

ある日、ロイが凶悪犯から殺されそうになったとき、偶然空から落ちてきた謎の少女に助けられます。
その少女には過去の記憶がありません。自分の名前も思い出せません。
ロイは少女を養女として引き取り、ソルティと名付けます。
それからロイとソルティとのコンビによるハンター稼業が始まります。

やがてソルティにローズという友達ができます。
ローズは美しい少女ですが、荒くれのロイですら「親の顔が見たい」と言ってしまうほどの我儘娘でした。
やがてロイはローズの親の顔を知ることになるのですが…
{netabare}実は、ローズはロイが長い間捜し続けてきた娘だったのです。誰よりも大切な最愛の娘でした。{/netabare}


物語前半は一話完結の捕り物劇です。
ですが、第十二話あたりから大きな出来事が起こり、物語が急展開します。
ここからがこの物語の本編です。
長い間捜し続けてきた娘の死に直面したロイが、悲しみのあまり荒んだ生活に逆戻りします。

ソルティは懸命にロイを励ますのですが、ロイはソルティを見向きもしません。
(私だって、あなたの娘なのに…)おそらくソルティは、そう思っていたでしょう。
でもそんなことは一切口に出さず、ロイのために尽くします。
しかし、ロイは自暴自棄となり、ソルティが傷つくことをつい言ってしまいます。
{netabare}「お前に何がわかるというんだ。お前みたいな機械人形に!」
実はソルティはロボットだったのです。{/netabare}

そしてソルティも深い悲しみに覆われて、家を飛び出します。
このときの二人の悲しみが痛いほど私の心に伝わってきました。


やがて、時が経ち、この星の地下街がつくられた理由が明らかになります。
そして…、みんなが不幸になる事態が訪れます。

そのときソルティは、みんなの未来のために、ある決意をします。
それはソルティにしかできないことですが、とてもつらい決断でした。

このときロイがソルティに語った言葉が、心にしみます。
それは、不器用なロイが懸命に考え抜いて選んだ行動でした。

ロイは、ソルティのことを自分の娘のように愛していたのです。
ソルティだけを不幸にさせることなんて、できやしない。
ロイは、ソルティの幸せを…、娘の幸せを、誰よりも願っていました。


この物語は、まさに最終話(第二十四話)のエンディング後の最後の1分のために作られたようなものです。
決してエンディングの途中で見るのを止めないでください。
大きな大きな感動が待っています。

Openingは、meg rockが歌う「clover」 とても素晴らしい歌でした。
幸せはこの手で積み重ねてゆくものです。
待っているだけでは幸せは決してやってきません。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 41

89.8 3 宇宙船アニメランキング3位
彼方のアストラ(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (993)
3920人が棚に入れました
宇宙への往来が当たり前になった近未来で、9名の少年少女たちが惑星キャンプへと旅立つ。宇宙旅行に胸を躍らせながら出発した彼らを待ち受ける、予想外の事態とは……!?

声優・キャラクター
細谷佳正、水瀬いのり、武内駿輔、黒沢ともよ、木野日菜、松田利冴、内山昂輝、早見沙織、島﨑信長

ニワカオヤジ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

スケットダンスが好きなら更に楽しめる

あらゆる漫画を読み漁ってきた私の中で、ギャグ漫画家トップ3に入る篠原健太先生の作品です。

●SFじゃないという批判について
別にハードSFを謳っているわけではありませんし、むしろこれぞSFと言って良いと思っています。自分が子供のころにガンダムやドラえもんでSFに興味を持ったのと同じように、SFの門戸を広げてくれる素晴らしい作品ではないでしょうか。


●ギャグが面白くない説
スケットダンスでも同様の傾向があるので、そのうちスケダンのレビューで考察しようと思いますが、原作者のギャグは漫画でこそ栄えますが残念ながらアニメではあんまり面白くなりません。
なので、アニメを見てギャグが寒いと感じられた方は是非とも原作を読んでください。同じ内容なのにめちゃくちゃ面白いです。そしてスケダンを読んでから読むと更に面白いです。

原作には「アカツノチリゲムシ」などスケダンのファンにはたまらない小ネタがありますが、アニメでは出てこず、残念ではありました。
しかし、宇宙服のメーカー名が実は全てスケダンのクソゲーシリーズという、どうでも良いネタをちゃんと拾ってもらえたのは嬉しかったです。
「FALKEN」とか、めちゃスポーツメーカーとして自然なのが笑えます。「SMB」は「Special Mariko Broken(壊れちまった特別な真理子)」の略称。どう考えても宇宙服メーカーの名にはふさわしくないwww

ギャグといえば、原作コミックの巻末にある番外編四コマ漫画がめちゃくちゃ面白くて、四コマだけでも連載を続けて欲しいほどでした。
特に「紙ずもうレスリングトーナメント」の話が秀逸ですが、アニメではEDの一枚絵で紙ずもうチャンピオンのグレートロブスターが出てくるだけでした。


以上、ほぼ原作のギャグを褒めただけのレビューになってしまいましたが、SFミステリとしての完成度はアニメ史上でも類を見ないレベルだと思います。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 35
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

私たちは変わることができる、そして人生は続く

アニメーション制作:Lerche
監督:安藤正臣、シリーズ構成:海法紀光
キャラクターデザイン・メイン総作画監督:黒澤桂子、
音楽:横山克、信澤宣明、原作:篠原健太

子供たちだけで惑星キャンプが行われる時代。
ケアード・ハイスクールのB5班は、
無人の惑星で5日間過ごす野外学習に出かけた。
9人の少年少女たちは、惑星マクパで降ろされ、
楽しい日々を過ごすはずだった。
しかし、彼らの前に謎の球体が現れ、事態は急変する。

集英社のウェブコミック配信サイト『ジャンプ+』で
連載された作品。口コミなどで評判が広がり、
『マンガ大賞2019』の大賞を受賞した。
宇宙という舞台、子供たちだけの冒険、
陰謀がうごめく背景、9人全員が抱える事情、
惑星でのサバイバルなど、様々な要素のある
エンターテインメント作品となっている。

原作漫画は完結しているため、
1クール12話、しかも1話と12話を
1時間ずつを使う特別編にすることで、
5巻分を余すところなくアニメ化している。
{netabare}無料開放の漫画を少し読んでみると、
原作に忠実に作られているだけでなく、
宇宙空間に飛ばされたアリエスを
カナタが助けるシーンでは、全員が手をつないで
ふたりを救助するという改変も行っている。
(漫画では、このシーンは残されたワイヤーに
戻り、それを辿って帰還している。
1度ワイヤーを巻き取って、再度、別の誰かが
助けに行けばいいなどの意見もあるだろうが、
ここは全員で手をつなぐという行為に意味があったわけで、
良改変だったと個人的には思う){/netabare}

SFの部分では突っ込みどころが多く、
アニメが終了した後にSNSなどで大論争が巻き起こり、
作者が降臨する事態にまで陥った。
ある意味、SF要素のある人気作の宿命だ。
ただ、この作品はSFを見せようとするものでないことは
明らかで、批判する人の気持ちは分かるが、
そこについて深く突っ込み過ぎるのは違和感がある。
この作品において、SFのリアリティは枝葉の部分に過ぎない。

では、どこを重視しているかというと、
9人の子供たちが抱えている問題と、
その悩みを解消するために、仲間が相手のことを
思いやり、本当に大切なものを得ることについてだ。
9人の子供たちは、それぞれ幼少期から、
大きな喪失感を抱えながら生きてきた。
旅を続けるなかで、一人ひとりが体験してきた背景を
各々が理解しながら、解決していく構成になっている。
9人もいるキャラクター全員の過去について、
しっかり語っているため、彼らが失い続けてきたものに
思いを巡らせることができる。
だから、そこから彼らが何かを獲得する様子に
カタルシスを感じられるのだ。
それがこの作品の最大の見どころだろう。

舞台装置としては、孤島の閉鎖空間での
ミステリーと同様の形を取りながら、
それだけに止まらない群像劇として、
最初から最後までしっかりとまとめられている。
{netabare}特に11話『CONFESSION』での回想から
カナタの怒りにつながる流れは素晴らしい。
カナタ役・細谷佳正の演技は、抜群の説得力がある。
反重力シューズを履いてきて、
ワームホールを飛び越すという展開からの
決着の付け方も完璧だった。
この回は、夏クールの私が観た全話のなかでも
出色の出来だったと思う。{/netabare}

9人の少年少女たちは、数ヵ月の旅の間に、
自分の支えになる原点を獲得することができた。
アストラ号で過ごした日々は、
何事にも代えがたい時間として
今後の人生の支えになるに違いない。

引きこもりや親子断絶などが、
もはや当たり前になった現代において、
子供たちの心に響く物語に思える。
ここではないどこかに行けば変われるかもしれない。
行動すれば誰かとの出会いによって、
人生が動くかもしれない。
親から愛されない境遇にあったとしても、
生きていていいのだ。

そして、人は絶対に変わることができる。
(2019年10月19日初投稿)

投稿 : 2024/12/28
♥ : 93

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ボッスン(スケット・ダンス)の宇宙物語

原作既読でした。
なので物語もわかっていましたが知ってても楽しめる作品でした。
でも、内容を知らない方が格段に楽しめますので、是非ネタバレ情報なしで楽しんでください。この作品、一気見タイプです。

設定は未来の高校生8人と10歳1人の計9人で惑星に行ってキャンプをするようです。
主人公はカナタ・ホシジマ。
運動能力とサバイバル能力に長けています。
どうやら他の高校生達も能力に特徴があるようです。。。


原作者はジャンプでスケットダンスを連載していた篠原先生
本作品もスケットダンスのギャグセンスそのままです。
篠原先生は東日本大震災直後に応援メッセージを作成して被災者に元気を与えたことを記憶しております。
ボッスン、カナタ達が人助けをするのは篠原先生自身の当たり前の気持ちなのでしょうね。

元気を与えてくれる作品。おすすめです。

原作は全5巻と読み易い作品なのでアニメ視聴後に楽しんでください。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 72

64.9 4 宇宙船アニメランキング4位
ヴァンドレッド VANDREAD(TVアニメ動画)

2000年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (137)
827人が棚に入れました
我々の住む太陽系から遠く離れた宙域の、とある銀河。そこでは、男性だけの惑星国家「タラーク」と、女性だけの船団国家「メジェール」と呼ばれる種族が長年の間、互いに敵対し、激しい星間戦争を続けていた。
ある日、タラークは士気の高揚と次の戦闘に備えて移民船「イカヅチ」を宇宙戦艦へと改造し、「蛮型撲撃機」と呼ばれる新兵器の模擬演習を兼ねて出撃する。
タラークの下層階級民のヒビキ・トカイ(主人公)はイカヅチにひょんなことから密航していたが、メジェールの海賊船の急襲を受け、戦闘に巻き込まれてしまう。タラークはイカヅチを放棄、自ら撃沈されることを決め、魚雷を発射。そのとき、動力源である『ペークシス・プラグマ』が暴走、海賊船、イカヅチもろともに別の星域に飛ばされてしまう。母星への帰還の旅を始めた彼らだったが、途中謎の敵の急襲を受ける。
そして明らかになる“刈り取り”という暗号作戦による謎の敵の侵攻が開始されているのだ。その危機を知らせるべく、敵対しているハズの男女の呉越同船とも言える融合船・「ニル・ヴァーナ」の母星への帰還の旅が始まるのだった…。

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「マクロス愛・おぼ」に対するもう一つの回答 異“性”間コミニュケーション+CGロボットなSFアニメ

フルデジタルアニメーションが珍しかった当時、その映像美を毎週のテレビシリーズで堪能出来るというのは当時のオイラには興奮モノだった
だけど、アニメ全体のクオリティ水準が上がった今改めて観てみると、正直に現代の水準をギリギリクリアできるかな?という程度です;
過度な期待はしないのが良し(ちなみにHD制作ではありません)


この作品の見所は「マクロス愛・おぼ」を髣髴とさせる設定のリバイバルにありまして、往年SFファンにも萌えアニメファンにもお得な内容なのです


それっていうのは男だけが住む星と女だけが住む星が星間戦争してるっていうものなんですね
ほーら、「愛・おぼ」っぽいですよね?
もりたけしさんが監督ってのもあるんでしょうけどね
メカと美少女っていうもりさんの得意分野から上手く捻り出した設定や世界観がGJ


お互いを異星人って思い込んで何十年と戦いの歴史を繰り返してるんですよ、この異“性”人共はw
出てくる女の子達はかなり個性に富んだ面々なのですが、基本は宇宙海賊という職の子達なのでして強気っ子が多めです


そんで彼、彼女らは戦いの最中ワープみたいなのに巻き込まれてしまい見知らぬ星系へ飛ばされてしまうのですね
一つの宇宙船で故郷へ帰るため、一つ屋根の下で共同生活を始める男と女
あまりに互いを知らなすぎるが故に次々起こる(エロい)トラブル


そんなところに突如として正体不明の敵が出現し、乗組員の命が危機に晒される
ピンチを救ったのは男側の兵器と女側の兵器がワープみたいなものの影響を受けて変異し、偶然にも合体して完成したスーパーロボット「ヴァンドレッド」だった


かくして生きて故郷へ帰るため、男と女がいがみ合いながらも手を取り合う、謎と神秘とカルチャーショックに満ちた旅が始まる・・・


物語は全13話で第1期完とされ、そのままセカンドステージへと続いていきます

オイラのオススメはヒロインの一人・・・というよりはもう一人の主人公ともいうべき「メイア」にまつわるエピソード4~6話(通称メイア3部作)


あとサブタイトルにも注目していただきたいですね、あんなに次回は?とワクワクしたサブタイトルは初めてだった

投稿 : 2024/12/28
♥ : 14

ichinana さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

この素晴らしき世界・・・・

GONZO制作、もりたけし監督によるオリジナルアニメーション。
当時流行りだした3DCGをふんだんに用いたSFアニメです。

正直、当時本作以外ののCGアニメーションは見れたものではありませんでした。背景はセル画なのに動くキャラやロボはガチガチのCG。止め絵の上で滑らかさの欠片もない動き。黎明期であったとはいえ、酷かったの一言です。
そんな中で登場した本作とGONZO。"見るに耐える"CGアニメーションを制作した功績は非常に大きく、デジタルアニメの道標的存在だったと思います。

宇宙人さんことヒビキ・トカイとディータ・リーベライの第三種接近遭遇。いいですね~。往年のUFO映画を彷彿とさせます。二人の出会いが"男女"の出会い。現代よりはるか先の未来を描いているのに、それぞれが閉じた世界で生きてきたことによる自分以外の性に対する興味と偏見。まさか性差で表現されようとは想像もできず、なかなかに面白かったです。

各女性キャラもテンプレ集団でしたが「男を知らない、男に興味のある」女性として、それぞれのキャラに合わせたヒビキへのアプローチは見ものです。私のお気に入りは・・・・・・・・・・・・・・・わかっているとは思いますがやっぱりメイアですお!!!!!!!!!!

What a Wonderful World・・・・・・・
ルイ・アームストロング氏の世界的超スーパーエクセレント名曲(色々被っていると詩○先輩に指摘されそうですが・・・)。彼のハスキー声と本曲とメイア回のエピローグ。あまりにもマッチしすぎて、呆然とします。メイアの心の雪解けをあらわす至高の描写で、本作の視聴継続を決定づける重要なストーリーでした。

本作のテーマはSecond stage以降で評価すべきところなのでしょうが、どちらも視聴済みなのでイロがついています。しかし初期のGONZOの代表作であることは間違いありません。SFファンの方にはオススメの逸品ですね。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 4

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

此処に僕らが出逢った訳♪

原作もりたけし&GONZO 監督もりたけし によるアニメ。

2000年10月3日 - 12月26日全13話+『胎動篇』(1期)
2001年10月5日 - 12月28日全13話+『激闘篇』(SS)

あらすじ[編集]

とある銀河。そこでは、男性だけの惑星国家「タラーク」と
女性だけの船団国家「メジェール」が、互いの存在を嫌悪し
激しく憎み合い、長年に渡る星間戦争を続けていた。

タラークは新兵器の模擬演習を兼ねて出撃するが、3等民
(下層階級)で虐げられながら機械工として生きていた少年
"ヒビキ・トカイ"は、仲間の言葉に乗せられ、蛮型を強奪
しようと乗り込んだ所で発進してしまった・・

即座に発見されて監禁されたところを、"マグノ・ビバン"
率いる宇宙海賊「メジェール・パイレーツ」の海賊船に強襲
され、交戦状態になるが・・「タラーク」の旧艦区内機関区
では使われて無い筈の制御システム「ペークシス・プラグマ」
が突如起動し空間転移を起こし、全く別の宙域に飛ばされ、
旧艦区と海賊船の融合・合体をも引き起こしていた。

旧艦区に取り残された"ヒビキ"と"ドゥエロ・マクファイル"
"バート・ガルサス"達と宇宙海賊「メジェール・パイレーツ」
クルーとのボーイミーツガール?そして男女どちらの軍にも
属さない謎の敵の襲撃・・共闘する道を選ぶ。

旧艦区と海賊船の融合した宇宙船を「ニル・ヴァーナ」として
「タラーク」でもなく「メジェール」でもなく・・謎の敵の脅威
に立ち向うための共闘する日々が始まる。


感想。

序盤から一気に惹き込む感じで勢いがあるので見易い。
コミカルな描写や台詞も多くラブコメ要素も多くて笑える。
男女の役割も巧く組み込み物語の設定が上手く機能してる。

熱血・御調子者・クールと解り易い男性陣。
如何にもな艦長・ありとあらゆるテンプレヒロイン。

旧マクロスやガルフォース等の男女種族星間戦争の背景や
男女各自の繁殖方法の違い、そして男女のメカが融合した
際に性交体位を示唆した配置と化すコクピットなど、男女
の存在理由や異文化の交流に着目した物語が展開される。
深夜枠ではない18:30 - 19:00という放送時間に配慮した
部分が随所に見受けられる。

男女云々という部分を協力しあうことで進化していくメカ
等の構想が凄く解りやすくて、「男だから」とか「女だから」
という表現が滑稽で面白い方向に持っていく感じ。

終始アップテンポてノリの良いコメディ路線の為見易いが
各話要点を抑えていて、軽薄な感じでは無くて良い。
その為小中学生向けの雰囲気だけど深夜枠に共通する様な
おっきな子供も楽しめる様な作風になっている気がする。
違いは放送時間帯に合わせたやや過剰な配慮かな?

メカデザは結構良い感じで、キャラデザはコミカルな作風
にあった感じの萌系ギリギリのデフォルメ?
其々のキャラを掘り下げるエピソードも確りとしている。
スター・トレックやスターゲイザー他海外SFドラマの影響
を受けたと思われる演出やエピソードやパロディがある。

科学の進化と人間の精神の進化などのバランスの悪さ等の
如何にもSFという内容も含んでいて充分楽しめる。



男性クルー

ヒビキ・トカイ:吉野裕行
惑星タラーク3等民機械工16歳。熱血漢で気負いが強い。
女は男を喰らうと信じていた。スペシャル蛮型搭乗者。
ドレッドノートと合体してヴァンドレッドに変形する。

バート・ガルサス:関智一
金持ちの三男坊のタラーク人で16歳。御調子者で軽口。
ハッタリを言ってニル・ヴァーナの操舵手を務める。

ドゥエロ・マクファイル:田坂秀樹
元戦闘要員だがドクターとして働く。17歳のタラーク人。
元エリートで少し偏屈な所があるが好奇と探究心が強い。

女性クルー

ディータ・リーベライ:かかずゆみ
パイロット見習で16歳。UFOオタでヒビキを宇宙人と呼ぶ。
何時も明るく間抜けで、空気が読めずに空回る事も多い。

メイア・ギズボーン:折笠富美子
パイロットで19歳。生立ちから極めて無口かつクール。
リーダーシップがあるが生真面目で融通がきかない堅物。

ジュラ・ベーシル・エルデン:浅川悠
バーネットと仲の良いパイロットで20歳。やや子供っぽい。
美人で妖艶な容姿に反して性格は我侭で目立ちたがり屋。

バーネット・オランジェロ:根谷美智子
ジュラと仲の良いパイロットで18歳。器用貧乏な気性。
露出度の高いハイレグレオタード調の衣装を着用する美人。

ガスコーニュ・ラインガウ:浅野まゆみ
大柄で筋肉質の身体を持つ、姉御分の32歳。
デリ機と呼ばれる補給用機で補給と補佐を担当する。
普段は艦内で機体の整備や食事の用意等の雑用に徹する。

パルフェ・バルブレア:豊口めぐみ
ノンビリとした性格の機関長で18歳。ディータとは親友。
強度の近眼で普段から目を覆い隠す大型の丸眼鏡を使用。

パイウェイ・ウンダーベルグ:石毛佐和
ツインテールが特徴の最年少クルーで11歳。看護婦を担当。
「パイ・チェック」と称してプライバシーを探るのが趣味。

エズラ・ヴィエーユ:大原さやか
ブリッジクルー。お腹に恋人との子供を宿している。
常に糸目で、笑みを絶やさないおっとりタイプの24歳。

マグノ・ビバン:京田尚子
メジェール・パイレーツの長。ニル・ヴァーナの艦長。
初期の移民の生き残りで、男女間戦争以前の歴史を知る。

ブザム・A・カレッサ:沢海陽子
ニル・ヴァーナの副長で25歳。BCとも呼ばれている。
マグノ参謀として有能。クルー達全員から慕われている。

浦霞天明:大塚芳忠
タラークが送り込んだスパイで特務諜報部中佐。

アマローネ・スランジーバ:菊池志穂
ベルヴェデール・ココ:増田ゆき
セルティック・ミドリ:若林直美
ニル・ヴァーナの艦橋でオペレーターを務める少女達。

ピョロ:岩田光央
元はイカヅチに積まれていた情報処理用のナビロボ。
海賊船との融合時にペークシスの影響で、自我に目覚めた。

レベッカ:かないみか
エズラの恋人でカルーアのオーマ。外見は和服風。
メジェール・パイレーツのアジトの留守を任されていた。

バロア:菅原祥子
アジトの警護に就いていたドレッドノートのパイロット。
強気な性格。戦いの中、成長していたディータ達に驚く。

タラーク

グラン・パ:麦人:本名はゼン。タラークの指導者。
八聖翁の1人。意味は「祖父」。

ジン:大塚周夫:ヒビキの育ての親。元は八聖翁の1人。

トドロキ艦長:鈴置洋孝
本名不明。戦艦トドロキの艦長を務めている熱い男性。
「機動戦士ガンダム」のブライト・ノアのパロディ。

キュンメル・大関:広瀬正志
初老の熟練エースパイロット。ランバ・ラル?
青い百一式蛮型撲撃機に搭乗する戦闘隊長。

メジェール

グラン・マ:麻生美代子
本名はアンリ。メジェールの指導者。

メイアのオーマ:折笠愛:メイアの卵子提供者。

メイアのファーマ:井上喜久子:メイアを出産した女性。

その他の登場人物

ラバット:石塚運昇
自称「宇宙商人」ウータンと共に宇宙を放浪している。

ウータン:くじら
ラバットに連れられているオランウータン。

ココベリ:銀河万丈
ラバットが辿り着いた小惑星に住む小部族の長
ペークシスを「精霊」と呼んでいる。

リズ:勝生真沙子
無法宇宙ステーション・ミッションの女ボス。

セラン:日高のり子
男女が共存する惑星メラナスの少女。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 1

72.8 5 宇宙船アニメランキング5位
デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(アニメ映画)

2024年3月22日
★★★★☆ 3.9 (49)
214人が棚に入れました
東京で女子高生ライフを送る小山門出と中川凰蘭。学校や受験勉強に追われつつも毎晩オンラインゲームで盛り上がる2人が暮らす街の上空には、3年前の8月31日から、突如現れた巨大な宇宙船「母艦」が浮かんでいた。異様な光景は日常に溶け込み、当たり前となっていたが、ある夜、東京で悲劇が起こる。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

クソやばい地球人の青春に遭遇した宇宙人には同情を禁じ得ません

3年前“8.31の悲劇”以来、宇宙からの“侵略者”の巨大<母艦>に覆われる東京。
その下でハイテンション女子高生ライフを送る主人公少女らの日常と、
<母艦>という非日常が混ざり合う中で、やがで開示されていく真相と共に、日常と世界の破滅が示唆される同名コミック(未読)の劇場アニメ化作品の前半部。


【物語 4.5点】
作風は青春の一頁が世界の一大事とシンクロするセカイ系の再生産。
2014~2022年連載作ということで東日本大震災後、コロナ禍の世相も取り込んだ人間&世界模様が描かれる。


大抵のセカイ系でイタいのは主に思春期主人公の周辺になりますが、
本作の場合は災害、事故での犠牲者ニュースをも、スマホゲーのイベントと並行してコンテンツとして高速消費して、飽きたらもうオワコンだと使い捨てていく情報過多社会の病理。
マスコミを不信する余り、ネット上の陰謀論界隈に沼る母親。
個体ごとの正義を絶対化し、SNS上でマウントを取り合うまででも十分イタいのに、武器を持って傷つけ合うまでエスカレートする人類の異様。
など、東京及び日本、地球全体がイタくて終わってる感が、痛いトコロをマシンガンのように撃ち抜く台詞回しによって醸し出されています。

大体、宇宙からの“侵略者”として<母艦>に防衛利権の匂いをプンプンさせながら、大仰なレーザー兵器で攻撃を仕掛けているわけですが、
彼らの目的が侵略かどうかなどは真剣に議論されることはなく。
そもそも実は{netabare} “侵略者”が直接手を下した犠牲者はゼロなのでは?とすら思います。
8.31の被害は<母艦>を<A爆弾>により攻撃した米軍によるものですし、
作中での犠牲者も小型&中型船への“防衛行動”の巻き添えを食ったものなのではないでしょうか。{/netabare}
リスクをあると決め付けた人間社会のおぞましさ、滑稽さの炙り出しも上々です。


人間視点のSFとして挑むと、全体に日常がとっ散らかった感、
後半、主人公少女2人の青春が事の発端と結びついた回想という、世界がひっくり返るシナリオ転換などに振り回される危険性もあります。

が、私の場合は冒頭から、これは地球人を観察する宇宙人の視座で俯瞰した方が折り合えると割り切って観たので何とか付いて行けました。

特に産業革命以後、200年程度という宇宙から見れば瞬きする間に、
文明を急発達させ、爆発的に増殖し、地球を壊す勢いで戦争や大量虐殺(ジェノサイド)を繰り返して来た人類。
この原爆を持ってしまった猿の如きキモい地球人。
果たして心の成熟は伴っているのだろうか?
ちょっと“イソベやん”の“内緒道具”を渡して裁定してみよう。

前章終わった段階で世界は一層波乱含みですが、
後章に向けて、命綱となるテーマは提示されていると思うので、
手応えを感じながら後半戦に挑みたいです。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・ Production +h(プラスエイチ)

個人的に、初代『ガンダム』、今敏監督の方の『パーフェクトブルー』など、
人間の顔ってちゃんと観察すると美形一辺倒ではなく、
時に昆虫の如く気持ち悪くもある。
そこを再現できている人物デザインに対しては点数を盛る傾向にありますが、本作も同様。
私は特に、おむすび顔に円な瞳のメガネ娘・出元亜衣のデザインが好きです。

<母艦>周辺に揺らめくレタリング?が、
ゴシック体で打ち出される作中テロップの生成、解体過程でも垣間見えるのも意味深。

観察者視点に一歩引かせる地球人デザインと、テロップのレタリングが、
私を冒頭から宇宙人視点に誘導した主因。


細部の背景美術にも社会風刺などを含んだ表現が散りばめられ情報量は多め。
私の脳裏に焼き付いているのは、8.31以降は数える程しか出ていない“侵略者”への防衛行動での民間犠牲者。
それをトップニュースで大騒ぎする傍らで映し出される交番の看板。
<母艦>関連を遥かに凌ぐ数の交通事故死傷者数。
この辺りも騒ぐと決めたニュースばかり取り上げるメディアと、
反発して陰謀論に囚われるネット民という両極端を想起させられジワジワ来ます。


総じて巨大<母艦>の大技だけではない、地球人のイタい所を表現する小技も効いた刺激的な作画です。


【キャラ 4.5点】
主人公の眼鏡っ子・小山門出(かどで)
ロングツインテールの中川凰蘭(おうらん)こと“おんたん”
メイン2人に、恋愛リア充を目指す栗原キホ、出元亜衣、
無口な長身黒髪ロング・平間凛。
JK5人グループが頭のネジが外れた掛け合いを繰り広げて、
<母艦>の非日常に対峙する日常世界を構築。

例えば門出は担任教師の渡良瀬を慕っていますが、
この教師と生徒2人の会話も、ちゃんとした型に収まり切らない人間と青春を示唆していて不謹慎で面白い。

あとは、おんたんのイケメンメタボな兄で“ネット監視員”(ニート)のひろしが挑む、
SNS空間に広がる“情弱”どもの“総意”とか。

全体に、情報社会に監視されることを前提として、
火を点けられないように社会が強いた役割を仕方なく演じてやってる倦怠感が滲み出ており、
これもまた地球人のオワッてる感を濃厚にします。


【声優 4.0点】
主演・小山門出役にはYOASOBIのボーカルとしても活躍する幾田 りらさん。
相方の中川凰蘭役には、あのさん。
メイン2人にアーティストをオーディション選出して周りをアニメ声優で固める布陣。

“ナチュラル”なボイス素材を求めてのアーティストの主演起用。
確かにおふた方とも、地声が高音スウィートなアニメ声で天然素材としては上質。
ですが、私はやはり自然体を求めるにしても、演技力を磨き上げた声優にナチュラルな演技をさせるのがベストと考えるので、この点数が上限。

ただアーティスト2人でと決めた以上は、
下手に声優の枠にはめずに、2人の表現者としての感性に任せるという判断は、素材を活かす上ではベターな選択。
掛け合いシーンでは同じ歌手ならではの波長が合い、
仲良く喧嘩する良いリズムが生まれていたそうで。
声優陣も交えたJK5人組のバカ騒ぎの空気感もスムーズに出ており心地良かったです。

原作者いわく、アフレコ時は、主演おふた方とも作品世界に入るための準備はしてくれていたとあって、
宣伝目的で起用した俳優・タレントを“お客様”扱いする劇場アニメ作品よりは良好な仕上がりだったと感じました。


EDクレジットの最後には、
門出が愛読する作中漫画でシナリオにも深く関わる黒い『ドラえもん』?wこと「イソベやん」にて、
イソベやんに“内緒道具”をせびる自堕落女子・デベ子を演じたTARAKOさんへの追悼コメントが表記。
『ちびまる子ちゃん』のさくらももこ役など、だらけた演技も天下一品の楽しいお方でした。
ご冥福をお祈り致します。


【音楽 4.5点】
情報過多な東京の日常社会に溢れる生活音、
そこを切り裂く<母艦>絡みの非日常の異音、放たれるレーザー兵器の発射音など、
立体的に表現された音響は、本作劇場鑑賞の一番の意義と言っても過言じゃありません。

主題歌は主演アーティストのお二人が担当。

前章はano feat. 幾田りら「絶絶絶絶対聖域」
作編曲を凛として時雨のTKが担当。

曲調はテンション高めの無邪気な作風ですが、
歌詞世界は“地球オワタ”“地球が壊れたよ”などとシッカリ病んでいるので油断は禁物ですw

投稿 : 2024/12/28
♥ : 22

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

衝撃作です。青春と正義と災害を描いた壮大な日常系本格SF。追記 2回目見ました。

 インデペンデンスデイ、ニーアアンダー7、ヒドゥン、デスノート、マイケルサンデル、ゴジラ、時をかける少女、311、機動戦艦ナデシコ、タコピーの原罪、ドラえもん…の要素が入った日常系です。
 他にもあるでしょうが、要するに要素が多いです。それぞれの視点で分解する難易度は高くないです。

 いや、すごかったですね。上映時間120分らしいですが、体感時間は80分くらいかな。情報量は180分くらいのが圧縮されている感じです。ジェットコースターの様でいてのんびり女子だけ(ではないですが)青春ものでもあります。

 浅野いにお氏の作品は「うみべの女の子」が好きで何度も読んでいますが、それ以外はどうも性が合わず本作も1話を試し読みかにかをして切っていたと思います。ただ、本作を見てやはりマインドは一緒かな…と。読んでみたくなりました。結末は違うと公言されているみたいですし。

 大人になる意味、現実社会に生きる思春期の精神の中身といえばいいのでしょうか。進路、恋愛、性、親、天才と凡人、いじめ、正義、友人…そういうものが襲い掛かってくる小学校から高校時代の生きづらさをSF的表現で見せたような感じです。

 災害のオマージュとして、日常と非日常のシームレス感あるいは断絶感が同時に存在するような作品ではありますが、一方でこの思春期に襲ってくる精神的なクライシスのオマージュとも見えます。

 テーマは結末を見ないと何とも言えませんが、ストーリーとしての結末は分かりませんけど、思春期の落としどころになるのかなあ、という気はします。

 特筆すべきは映像がすごい…というと語弊がありますかね。2次元アニメ的なアニメ表現ですが明らかに3DCGですよね。見やすいのなんの。エフェクトだよりでなく、戦闘シーン頼りでもないです。それでいて構図はいいんです。

 脚本も詰め込んだなかに映像表現で上手く補完しているので、結構頭を使わなくても話の筋は素直に読めます。伏線とか考察とかそういうのを無理にする必要がない分かりやすさです。考察系とエンタメ系の要素のいいところが上手く組み合わさっています。演出も面白さと迫力と緊迫感と上手く表現できていたと思います。

 むしろ頭を使うのは別のところですね。頭がクラクラします。SFと書きましたけど表題がデーモンなので…まあ、それは後半ですね。

 稀にみる名作になる可能性を秘めています。後半次第ですけど。私は絶対に行きます。
 で、映画で一儲けした後でいいので、120分×2で240分です。つまり20分×12で1クール行けますよね?広く世間に公開してはどうでしょう?

 私平日に見ましたが、サービスデイなのに2人しかいませんでした。この作品が埋もれるのはもったいないです。



追記 無理無理時間作って前章も見てきました。

 後章がもう始まっていますが、なんとか上映館を見つけ無理無理見てきました。やはり面白いのは前章、感動・深さは後章という印象です。

 前→後→後→前という順番で見ました。

 で、2回目を見て気が付きました。この作品は「これからどうなるの?」がとても素晴らしい構成にまとめられています。ですので、面白さで言えば1回目が圧倒的に面白かったです。

 ただ、後章をみてから前章を見ると、ああ、そういうことか…とか、微妙な伏線に気が付いたり、意味が重層的になったり見方が変わったりという深堀りができるようになります。

 まこととふたばがなんで田舎から出てきたの?とか東京という意味が分かってくると味方が変わります。
 あるいは、前章の小学生の門出の正義と、後章のシップと小比類巻の正義の対比の構造とか面白いですね。
 イソベやんはもちろん「トモダチ」ですが「未来」「正義」「便利道具」などなどいろんな意味を後→前で見ると感じました。

 で、あとはアメリカで12巻まで含めたであろう、配信版が始まったらしいですね。コミックスで確認しているので、マストではないですが、見たいものです。

 あと、EDのANOさんという声優の人の曲の入りは本当に良かったです。(いやもちろんANOさんという人の名前と顔くらいは知ってますけどね。歌手だったんですね)

投稿 : 2024/12/28
♥ : 12

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

意外と新しい感覚? かな!

先ほど観終わりました。
原作は未読です。
先ずは、前半部分まで。

面白かったです。ワクワク。
少しも飽きませんでした。
必ず、後半も観ます。

あ、EDの後も観てくださいね。





あんまり面白いので、原作コミックに手を出しています。
なるほど、この絵を動かしたのか。
あ、アングルが少し違ってる。
間の取り方の計算が絶妙。
そんな発見がいくつもありました。

でも後半部分の購入は手控えます。
私的には、やはり映像から入りたい気持ちです。
ぜひ、前章(本作)をご覧になってみてください。
そして後章をご一緒に楽しみませんか?

投稿 : 2024/12/28
♥ : 12

75.7 6 宇宙船アニメランキング6位
荒川アンダー ザ ブリッジ×ブリッジ [第2期](TVアニメ動画)

2010年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1288)
7668人が棚に入れました
主人公・市ノ宮行は世界のトップ企業社長の御曹司。幼い頃から父に「他人に借りを作るな」と教えられ、その教え通りに借りを作らずに生きてきた。しかし、ひょんなことから溺れかけた際、荒川河川敷に住むニノに命を救われる。「命の恩人」という余りに重すぎる借り。その恩返しといてニノが行に要求したのは「私に恋をさせてくれないか?」という事だった。こうして行はニノの恋人となり、自身も橋の下で生活することになる。荒川の橋下では常識から外れた人々がいっぱい住んでいた。行は「リクルート」という名前を与えられ、橋下の住人の一人として暮らす事に……。

声優・キャラクター
坂本真綾、神谷浩史、藤原啓治、杉田智和、子安武人、沢城みゆき、斎藤千和、大塚芳忠、小見川千明、三瓶由布子、新谷良子、小山力也、チョー、田中理恵、中村悠一、立木文彦、後藤邑子、小林ゆう、関智一

あちょり さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ビリーかっこよすぎwww

1期と比べると見劣りするような・・・
2期で完結出来たかなというようなくらいサイドストーリーが多く、ストーリー性をもう少し盛って欲しかったかな?でもそこが荒川のいい所なんだと思います!

ほのぼの・ギャグ・シリアスな感じが好きな人には声を大きくしてオススメと言えます(●´∀`)b

金星の話もあったし、最終話の最後に「また会おうな!」の文字があったので、必ず3期あると思います。

てかシロさんとかシロさんとかシロさんとか・・・
名声優にあんな台詞言わせちゃっていいのかよ!!?ww

投稿 : 2024/12/28
♥ : 1

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

パワーアップした変人たちの再来

前作もアレでしたが本作はパワーアップしてます。
住人の変態っぷりに磨きがかかってるというか、より「変」さが強化されてます。
いやー、面白い。
10話のOPは必見ッス。


特筆すべきは、主人公でありツッコミ役であるリクルート君が洗練されてきてボケもこなすようになってるとこ。
完全に河川敷に溶け込んでじゃってますねw。
キャラ紹介的な前作と違って、もう立っているキャラばっかりなので、思いっきり羽目を外してます。
構成もより1つのテーマに腰を据えて掘り下げる形式。
こういうのはやり過ぎると飽きてきやすいんですが、これはテンポもよくて全然面白く出来てます。上手いな~。


それと・・・人間関係がもう確立されているんでラブラブです。
これはこれで微笑ましいんですが、これ以上は胸焼けしそうなので(笑)やり過ぎないで欲しい。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 3

aerosmith さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

声優のクオリティの理由が知りたいw


一期と同じ感じでテンポ良くシュールなギャグを次々繰り出すのが魅力的な作品。

さすがにギャグで2期まで見るのは飽きるのではないか。。と思ったりもしましたが、
自分は全然平気でしたw
人それぞれだと思いますが、息抜き程度と思ってみてください^^


冒頭に「?」なシリアスな雰囲気のシーンが流れますが、何が言いたいのかは不明。。
あれ本当に要るんですか?


まあ、それはそうとして、声優の豪華さがすごいw
皆さんこのアニメの声優しながらストレス発散できているんのでは?…と思うほどにそれぞれのキャラが濃い。

特に沢城さん。
まあもっと出番を増や(ry

聞き覚えのある声ばかりだったので刷り込み効果が激しいw


最近笑えてない人は一見の価値ありですw


投稿 : 2024/12/28
♥ : 14

76.4 7 宇宙船アニメランキング7位
楽園追放 -Expelled from Paradise-(アニメ映画)

2014年11月15日
★★★★☆ 4.0 (891)
4667人が棚に入れました
われわれはどこから来たのか われわれは何者か

われわれはどこへ行くのか――。

地球はナノハザードにより廃墟と化した。

その後の西暦2400年、大半の人類は知能だけの電脳世界ディーヴァに生きていた。

電脳世界に住む捜査官アンジェラは、

闘力を誇るスーツ・アーハンを身につけ地上に初めて降り立った。

そして地上調査員ディンゴと共に地上のサバイバルな世界に旅立った。

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

色々な意味で魅力的なヒロイン

陳腐な表現だけど、すごいアニメを観ました。
これこそ、次世代アニメっていう奴?
専門的なことはわからないけど、CGが動くこと動くこと。
そして、メッセージ性が強烈で、シンプルなストーリー。
さらに、ヒロインアンジェラの露出度の高い臀部・・・
思う存分、楽しませてもらいました。

ヒロインの声が釘宮理恵さんということで、視聴を決定。
ツンモードのヒロインはまさに適役ですね。
その上、ややロリ容姿とナイスボディーに露出度の高いコスチューム。
私、ヒロインにメロメロになりました。
また、主人公ディンゴの声が良いですね。
三木さんの落ち着いた柔らかい声。
声に確固たる自信が満ち満ちています。
こちらはちょっとだけメロッとなりました。

内容と言えば、近未来にありそうなリアル物語。
人間の本当の幸福とは?を考えさせてくれます。
ヒロインが最終的に見せた、
使命感に満ちた表情、鬼気迫る真剣な表情、それにバカ話に笑い転げる表情が、
その答えでしょう。

釘宮さんの声がきっかけだったとは言え、収穫の多い作品でした。
こんなアニメ映画がもっと増えればいいですね。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 43

ワタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

極上の娯楽映画。

結論から言うと、今年放送されたどの作品よりも、これが一番面白かった。

ジャンルはSFだが、廃墟と化した地球・電脳世界・人工知能などといった、もはや手垢のついた設定ばかり。
ストーリー的にもこれといった深みも捻りもなく、ましてや大きな仕掛けやどんでん返しがあるはずもない。
でもそんなことはスタッフも重々承知の上で「それがどうした?面白ければそれでいいじゃないか!」
と言わんばかりの、萌えエロとメカアクションに溢れた上質な王道娯楽活劇に仕上がっている。

時間の制約上、アンジェラ・ディンゴ・フロンティアセッターの3人のみに焦点を絞ったのも好判断。
立場が異なる各々の主張が、テーマ語りだけでなくキャラ立てとしてもしっかり機能している。

終盤の戦闘シーンは圧巻の一言。
ここ最近のCGメカアクションでは、マジェプリ・シドニア・亡国のアキトが特に凄いと思ったが
本作はセルルック(3Dを2Dのように表現する手法)という意味で、方向性が若干異なる。
3Dならではの高速戦闘でありながら、2Dの手描き感も味わえるとは・・・!
本作はフルCGアニメだが「2Dこそが至高」と思ってる人に一度観て欲しいと思った。

アンジェラの顔芸一歩手前の鬼気迫る表情や、ワンカットだけあった完全デフォルメ顔なんかも印象的で、
これは専用の表情モーフィングツールを使っているとのこと。手描きと思ったけどホント技術凄いな・・・

一応不満点を挙げると、電脳世界側の描写が薄いところか。
劇中で電脳世界の在り方が肯定されたり否定されたりするが、いまいちピンと来ない。
あとディンゴが完璧超人すぎるかな(歌がアレなのは中の人の問題)。
アンジェラとの掛け合いは面白いけど、アンジェラが一方的に論破されてるだけに見えるのがね・・・w

※※※

作品に斬新さや深みがあるという「だけ」で褒め称えられ、
それらがない作品は特段価値のないものとして格下に位置付けられるという風潮は間違いなくあると思う。
個人的には創作作品である以上、まずエンタメ優先であって欲しいという思いがある。
斬新さや深みに拘り過ぎるあまり、娯楽性が疎かにされるような作品はあまり好きではない。
作者の妙な哲学のせいでストーリーがグダグダになり、キャラがブレまくるなんて本末転倒だろう。

虚淵玄という脚本家には色々思うところがあるが、
その本質はエンターテイナーだということを本作を観て勝手に確信した次第。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 60

シン風 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

素晴らしいアニメをありがとう。これが仁義ってやつでしょ^ - ^

久々にいいアニメを見ました。
あ〜映画館で見たかったなぁ〜〜
もっと良かっただろうなぁ〜〜
まぁともかく、とても良かったのは変わりないですね。
作画に関してはいいと思います。
本当、アルペジオみたいな感じでそれはそれでいい!
音楽も何かと心に来るし、ストーリーも楽しめること間違いなし!

あ〜これで終了か………
何か唖然としますね。
映画ならではの消失感じわっとくるネェ〜
最後まで個性豊かなキャラクターに素晴らし世界観……
SF要素も入り、魅力満載
見ていない人は見たらどうですかね^ - ^


最後に一言
音楽は古くても新しくても関係はない
絶えず何処かで心を震わせる
今はそんなに興味もない曲も
時間が経てばいつか馴染めるようになる
いや、好きになってしまう
きっとそんな風に彼女もまたなるだろう

投稿 : 2024/12/28
♥ : 10

72.7 8 宇宙船アニメランキング8位
モーレツ宇宙海賊[パイレーツ](TVアニメ動画)

2012年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (953)
4596人が棚に入れました
どこかの宇宙・海明星(うみのあけほし)に住む高校一年生の加藤茉莉香。茉莉香はある日、故人である父親が実はつい最近まで生きており、宇宙海賊船・弁天丸の船長であったことを知る。
弁天丸が海賊として活動を続けるのに必要な、私掠船免状の継承のためには直系の跡継である茉莉香が船長になるのが条件と告げられ、元・父親の船である弁天丸、そしてそのクルーとともに、女子高生兼宇宙海賊船船長としての生活を送ることになる。痛快スペースオペラ、華麗に登場!

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

白凰海賊団に入団希望しますd(❀╹◡╹)っ

■モーレツ♡宇宙海賊ってタイトルで甘く見てたら大火傷よ♥
原作は『ミニスカ宇宙海賊』っていうライトノベルで、その著者の笹本祐一さんは自身で「現役最古のラノベ作家」と言ってるようですねw
アニメ化発表から2年の月日を経て『モーレツ♡宇宙海賊』と改名して放送開始にこぎつけたみたいです o(^ー^)o☆パチパチパチ

ストーリーはと言うと、主人公の加藤茉莉香[marika]はごくごく普通の女子高生で喫茶店でバイトしながら楽しい学園ライフをすごしていたのですけど、突然なにやら怪しげな人たちがバイト先にご登場w
なんと宇宙海賊船・弁天丸の乗組員でしかも茉莉花のママである梨理香[ririka]の知り合いっていうじゃないですか(;・∀・)ハッ?
先代船長のゴンザエモンって誰?Σ(- -ノ)ノ エェ!?パパなの…食中毒で死亡ってw
ママは何者Σ(- -ノ)ノ エェ!? 伝説の女海賊!?∑(゚◇゚;) ゲッ
突然カミングアウトされた茉莉花に驚くべき提案が…
海賊船・弁天丸に乗りなさい! 工エエェェ(´д`)ェェエエ工
茉莉花の青春の学園生活はどうなっちゃうのでしょうねw


■モーレツ♡宇宙海賊に出逢った日の日記 φ( ̄∇ ̄o)
1話観た瞬間、こっこれは…面白いって思っちゃいました♪
宇宙海賊と高生生活の両立という奇抜な設定とか、制服にいかにもっていう海賊服のコラボレーションといったギャップが新鮮で面白かったです♪
設定は斬新なのですけど、その中身はどうやら「まともな宇宙モノ」って事なのでシリアスなアクションシーンなんかも期待できそうです♪
作画の方もクオリティが高くって、艦隊戦なんかかなりの迫力があるんじゃないかなぁって楽しみにしてます!

キャストの方もかなり豪華なんですけど、ヒロインで主人公役の茉莉花役に大抜擢されたのが小松未可子さんでしたね!
引っ張りだこの人気声優さんたちを押しのけてのキャスティングだけに、彼女の演技力にも注目したいところです♪

茉莉花を中心に、学園生活と海賊の2つの視点からキャラの友情や成長をみれそうなので、今後の展開を((o(´∀`)o))ワクワクしながら楽しみたいと思っています♪


■総評
「決断は自分で選んだベスト!!」って茉莉花も言ってましたけど、「モーレツ♡宇宙海賊」ってタイトルで判断しないで本当に良かったなって思いました♪
作品のタイトルを初めて見た時は、品の無さそうなタイトルだなって思っちゃったんですよねwヾ(´ε`*;)ゝ
それが1話観た時に、あっ!面白そう♪って思って第一印象は良かったんです!
ただ2クール作品なので、最後までこの期待に応えてくれるのかな?ってちょっと不安も抱きつつ視聴だったんですけどね(^ー^* )フフ♪
そんな不安もどこ吹く風って感じで、観るたびにo(^O^*=*^O^)o ワクワクさせてくれてグイグイ作品の魅力に惹きこまれていくのでした( ̄▽ ̄)=3 プハァー

まずσ( ̄∇ ̄*)アタシの目を釘付けにしたのは、優雅で秀麗な「オデットⅡ世」でした♪
宇宙空間でありながら「帆船」という設定がとっても新鮮で、マストを広げソーラーセイルに太陽光を受けて静かに航行する船体はとっても美しく、白凰女学院ヨット部らしい船体だったと思います(゚∇^d) グッ!!
また映像としての見せ方もとっても良かったですね♪
宇宙空間に限らず、遠近を意識した見せ方が秀逸で、地上と宇宙空間など適材適所でCGの使い方にも工夫が観られました!
オデットⅡ世は磨き上げられた汚れ一つない美しい船体なんですけど、弁天丸やバルバロッサ等の現役の海賊船は使い古された感じに仕上げていて、そういった細かい所にまで配慮されているところも好印象でした(*^^*)

女子高生と海賊というアンバランスな設定を見事に融合してしまったこの作品の世界観をつくり上げるために、キメ細かい設定がなされているのですけど、それが観ている視聴者にわかり辛くならないように心配りされているシナリオ構成は、2クールを無駄なく安定した面白さを見せてくれていた印象です(⌒^⌒*)b
各話の冒頭のナレーションは「ガンダム」とかでもお馴染みですけど、細かい設定や世界観を少しでも理解しやすくするためには有効ですし、作中での説明臭くなる部分をここで解消する役目もあるんでしょうね♪
また、この時代では砲撃戦や白兵戦の前に「電子線」がとっても重要であることも、白凰女学院ヨット部の演習のシーンで取り入れることでさり気なく指南してくれてましたね♪
ただヨット部のメンバーと弁天丸を関連付けるのにちょっと強引だったかなって思いましたけど(感染症で隔離ってねw)、それ以外は茉莉花を中心に個々の個性を生かしつつバランスよくキャラを動かしていた印象です(*^^*)

声優さんでは茉莉花役の小松未可子さんは自信の一生懸命な感じが相まってなのか「海賊船見習い」と言う微妙な立場を上手く演じていてとっても良かったと思います♪
また、茉莉花の親友で役を演じた小見川千明さんも演技にも関心しました☆彡
「花咲くいろは」でミンチ役を演じていた小見川さんだったんですか∑('◇'*)エェッ!?って驚いちゃいました!声優さんって♪⌒ヽ(*゚O゚)ノ スゴイッ!!!

そういえば、1話でミーサさんがこんな事言ってましたけどρ( ̄∇ ̄o)
「ホントだったら加藤船長もこんなことはしたくはなかったんだろうけど・・・」
この本当の意味はなんだったのでしょうね♪
原作を読んだことないのでわからないですけど、故・・・ゴンザエモン船長wと、「ブラスターリリカ」こと梨理香さんの思惑が不透明なままなので続きがあるのかな?
茉莉香が正式に船長になった姿も観てみたいですし、まだまだ弁天丸の活躍を観たいので続編を強く希望します八(^□^*) オネガイ!!


■MUSIC♫
OP曲『猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」』
 【作詞・作曲・編曲】前山田健一 【歌】ももいろクローバーZ
 ヒャダインこと前山田健一さんとももクロとのコラボはドラゴンクライシスのED曲「ミライボウル」以来かな?
 ももクロの元気な部分を前面に押し出したモーレツなナンバーですw
 
ED曲『LOST CHILD』
 【作曲・編曲】NARASAKI【歌】ももいろクローバーZ
 こちらも「ミライボール」の編曲を担当したNARASAKIさんの楽曲です♪
 荒削りさが癖になるももクロの魅力を惹き立てる軽快なエレクトロニカなナンバーですd(-_^)good!!

ED曲『Black Holy』(第9話、第12話、第16話)
ED曲『透明な夜空 〜瞬く星に包まれて〜』
ED曲『未來航路』
 【歌】小松未可子
 ももクロのあとに聴くとなんだかC=(^◇^ ; ホッ!としちゃう憂いがある小松さんの歌声♪
 楽曲はオーソドックスでキャッチーな構成となってるのでとっても聴きやすいです。☆⌒d(*^ー゚)b グッ!!
 個人的には『Black Holy』のようなBメロからサビにかけて盛り上がるアップテンポな曲がお気に入りです♪


2012.01.21・第一の手記
2012.10.07・第二の手記(追記:■総評、■MUSIC)

投稿 : 2024/12/28
♥ : 69
ネタバレ

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

さぁ!オッサンホイホイの時間だ!!

個人的に1話でドツボにキた。
ハーロックネタw爆笑。まさか21世紀に聞けるとは。
中身は70、80年代から散々読んで、観てきたもの。
始祖たるヤマト、銀英のパロ、ナデシコ、タイラーで大輪となった,おちゃらけたスペースオペラの風格。
肌が合う合わないでいったら15年ぶりに幼馴染にであったような・・・。いちいち涙が出てくる演出。
エヴァとかの大月Pまでいるwナデシコメンバーなんですね。納得です。
オカエリナサト

キャラ原案が変態絵師、あきまん
お布施はよくしてる。
∀ガンダム以前、カプコンの頃から愛してる。ストゼロくらいが好きだったな。
ユーストでエロいマミさんだか描いてBANくらったとか。
昔たまに書いてたデリヘルの感想がおもしろかった。


今年はコイツだけやっぱりひとつ抜けてるかな・・
売れはしないだろうけど・・
オンナのコが主人公ってだけで恋愛、ハーレム的なものを感じない。おっさんだって登場するし。きょうびのテンプレアニメと違うけど、90sはこれがテンプレw
まさに黄金期のアニメ、世代にはたまらないよね・・。

ZEROのあとにあのアバン、ナレーション、シュールだなぁ・・・。

ゼーガの音響さんらしく花澤チアキちゃんががなぜかかわいいのも見所。
ざーさんがこんなにかわいいわけがない。


くだらない感想{netabare}
途中からちょっと雰囲気が変わってくるのですが、
あえて原作を追い抜いたとか。
やるからには作者と協議の上だろうけど。

それ以降、海賊→オタクっていう暗喩な気がしてきたよ。
ネット社会でなまじ光の速さを超えてしまった(超えてないけど)我々への提言なのか。オトナになって離散してしまったオタクたちのことなのか・・。
それについてのメッセージだとするのであれば・・。

どこぞで読んだらストロングスタイル?プロレスだぁ?ww
オタクにはかわらないな。あたらずしも遠からず・・・
茉莉香がレスラーの娘で、後ついで、親父がガチもやってみないかと?wくだらねえww
UFCバリならいいけどガチでも空気読む試合はイヤよ・・。
てことは映画は関係なくて、2期はガチとエンタメどっちがいいか、ファンが決めてくれってことだね?
ガチにしたら個性がかけるな。
見世物だけど、たまに頭に血がのぼっちゃってガチっぽくなるのががプロレスの真髄。あと技の美しさ。
どこぞのアメプロくさく、親父とのくだらない抗争劇とかでもいいよ。


作品概要
最初は部活の話、で海賊になって仕事をする話、部活と海賊を合わせた話、ガチンコの宇宙海賊としてマジでやりあうラスト。

実際には3種の構成なのか。
原作未読ですが、海賊なるまでにものすごーーくかかると聞いております。
さすがにそれはイカンので、2クールとはいえなかなかのハイペースで進みます。正確には一気に時間が飛ぶんです。

必然的に主人公の成長物語はほぼシカト。第一話から海賊になって仕事して、そこまでは比較的丁寧には描いてありますが、理解できません。
形式的にやってみました感が・・。

結局茉莉香が海賊になる資格を持っていて、英才教育、エリート娘。天性の宇宙海賊なだけじゃんかと。それに納得するかどうかってだけ。まぁそれでいいんですこんな話。

むしろ隙間がたくさんあるのでOVAででも補完話がたくさんでたらたのしいな。


この作品のすげえなってとこ

キャラクター
とにかくこれ。あきまんがたぶんヤバイんだと思う。もっといえばキャスティング。
大量に登場するヨット部員だが、クラスの(この場合部活だが)書き分けできてるのは名作とはよくいったもの。
ビジュアル、ちょっとしたしぐさで誰がどんなやつか分かる。逆にメインを食わないように添え物程度にしてあるのでほっといても問題ない。
その程度の扱いなのだが無駄に豪華なキャスト。
声優さんや外見の特徴のみでできるだけ表現。
そのサジ加減が秀逸。

SF考証も同じく、セリフを少なく、作画からどれだけの情報を視聴者にわからせるかといことに徹底してる。



オッサンじゃないとわからない舞台演出
みんないってることですが、古今SFのパロオマージュなどなどで構成。
本家作品でツッコミ入れられてたようなことに対してさりげなく修正、フォローをするというか・・
これならあの演出が成立するよねという。
電子戦は独特ですが、宇宙船モノではってめずらしいだけ。
レーダーのエフェクト、対艦戦のインターフェイスとか心当たりはいっぱいあるでしょう。ナデシコパロもあるのがニヤリ・・。そこいらがわからないと説明がほとんどないので会話の意味が不明になるかと。
物語はあまり関係ないのですが・・。この作品独自の楽しさがわかりません。

そんなこんなでここまでオタク、オヤジ知識を必要とする作品・・・よく出せたなと。。
{/netabare}













以下リアルタイムな覚書
{netabare}

3話まで、
ひたすら舞台説明、こちらも宇宙旅行を強制させるチュートリアル。海賊になる前にしっかり勉強しろてね。
どうやら日本語が常用なのか?習字してるし、船のあのシステム・・。
練習艦のデザインもOPにでるお約束の弁天丸ブリッジとは違い、トップなどのSFオタで言われてきた円卓、証券取引所タイプ。
お約束程度にお色気をいれてるが健康的なだけでエロも萌えもない。女子高生をガキあつかい。オトナとしてまったくもって正論。
船外でロープつけないのも絡まってあぶないからだろうな・・。ガスガン的なものがあるんでしょう。
セイリングじゃない、一般の通常エンジンなら半日で太陽回って往復できるってのもさりげない。あの世界は巡航でもすさまじい速度ってことですね。
プラネテス以来の本格宇宙SFだった。
リアリティと世界観にこだわってそのままおちゃらけだけどハードスペースオペラなのか・・基礎は知ってるんだぞと示しといて独自設定とかでぶっ壊すのか・・・楽しみ。

4話
もうこれこのまま部活作品でいいんじゃねえの。十分作品が成立してる。本格的に弁天丸に乗っちゃったら、おしまいな気がしてきた・・。みんなで乗り込むのか?二束のわらじか。
そんなことより小見川千明さんが恋しいのだが、またでるよね?・・・。電子戦とか地味だなぁwwこれは売れねえww楽しすぎるんだけどw

5話
エピソード1的な一区切り。
丁寧に説明を重ねてきた世界設定がついに明らかになる。
これ、かなり見せ方もお話もすごくうまいと思う。
あそこまで電子戦を見せといて、視聴者も登場人物もそんな航行システムっておかしくね?って思ったらコンピューターが無くても手動で操艦できるにきまってるじゃんって。ですよね。そもそもオデット2世は元々スタンドアローンのシステムだったわけだし。ちゃんと前フリしてる。
そして部長の通信が伝説の台詞『バカめ』wwwおまえがなw
あの攻撃方法とかあの作品のあれやしな。SF愛してるんですね。
視聴者の疑問に一気に回答をだし作品のノリも示してくれた。風呂敷たたむのがすごく綺麗。
ついでに宇宙空間で制服なのにパンツは絶対に見せないという製作の勇気!!。
普通なら着座の際に慣性の法則に逆らえないでスカートがめくれるはずなんだが・・・。仕掛けがあるんでしょう・・。

6話
やはり学園モノのほうがいいなぁ・・。まだまだ部活アニメのがよかった。海賊になったらエンディグでwざーさんが転校してしまったのが残念。たまに海賊って感じを期待。
そんなことより当OPを披露したはじめてみたももクロが斜め上のユニットすぎて衝撃的だった。。。

~10話
完全に銀英バリのスペースオペラになってきたYO。
作戦も銀英じゃねーかYO。
ポーズのかっこよさとか余分な台詞のなさとかすげえぞこの作品。
たまらんわぁ・・俺らはオタクであってヲタクではないというのを再認識させてくれる。
セレニティってアレか、セラムンからか。
戸松っちゃんヘタクソだなぁww。
ざーさんも好きじゃないけど、チアキちゃんいいな・・なんか似合ってるしかわいいわ。
マミとの絡みもなかなかでしたが、ノリノリで営業やってるのがなんともかわいらしい。

14話
こんなこともあろうかと・・なチアキチャン。
某作品でいう声優さんのギャラとか下世話なこと考えるとこ絶対やると思ったがなんか出すのが早いw〆にするべきネタじゃない?
日笠部長、レズらしいのにマジかっけえよ。
じつはこれがラストエピソードってことはないよね?かなりの長編にすんのかな・・。もうすこしタメがほしかった激アツいネタっすね・・。

~16
弁天丸にヨット部を乗せることでついでにSF考証というか説明もしてくれちゃう、普段のクルーがどれくらいすごい奴らなのか・・ってな。
うまいな・・
~17話
ブッ!!っていう衝撃のガチレズ展開。ドン引きするレベルのキスがすげごいっす。完全に入ってる音にわざとしているのは、ノリノリのアドリブか、いやがらせかw
ピンチになったらとにかくワープってもういつからだ・・古典的なお約束で燃えますね。

19
開幕から座右の銘が全否定されました。
なんか台詞の雰囲気もかわったな・・。


24
ド王道なクライマックス、ハーロックにツッコミをいれるセリフ。ガンダムだと演出見て察しろというだなw。かっこいいからは真理。
途中から感じていたがやはり海賊=おたく、オタクのような気がする。


海賊会議・・・あれですねヨーホーヨーホーのパクリっすね。
ハーロックの船外操縦→ホログラム、サイボーグ化で実現。
意味はない、かっこいいからだって・・wわかってるね。


クオリティは一定しないが絵の動かし方は要所要所でうまい。作画→本来アニメでは絵をうごかすこと。
セリフの使い方、テンポはすばらしい。説明的になりがちだが最小限。画面よく観とけってことかな。
アニメというよりは完全にガチなSF、


売り上げがまぁまぁすごいとの結果が・・世の中捨てたモンじゃねえな。


OPについて
モヒカンになったドラえもんが弾いているようなイントロからはじまり、どう考えてもロマサガイトケン節、ドラクエ風(というかクラシック)のごとく拍子が代わり、しょっちゅう変調、サビは90s王道のアニソンメロディー。泣き?っていうの?変にオサレぶらずにそのまま上がり続けて限界まで突破するという・・。で〆はFFのクリスタルのテーマってか。

ジャンル的にはシンフォニックメタルっていうの?。よく知らないけど。
マーティがあらぶってるのはわかった。
久しぶりに聞いたアニソンの珍曲なのは間違いない。
おもしろいけど、とにかく詰め込みすぎで疲れる。しかし中毒性が・・。
『ポゥ』じゃねーよ。マイケルネタかよ。

ももクロがヘタクソとかいわれるが、こんなすごいメロデイー誰もこのままは歌えないよ・・。きれいに歌うとたぶんダサいぞ。
あくまでタイアップじゃなくてアニソンだし、イメージってもんもある。
あえてアイドルのヘタクソボーカルなのがいいんだと思うよ。
ヒャダインさんもプロなんだから考慮してるんじゃないかな。
こういうヘンテコな曲を弾くとピアノを習っていたときのドラクエ4の気球のトラウマスイッチガ・・・・

{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 50

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

激烈!炸裂!強烈!破裂!カツレツ!モーレツ!!

ア太郎?

小説のミニスカ宇宙海賊ってスゴイ名前ですね。

モーレツってどこからとったのかなと思ったら原作11巻のタイトル「モーレツ時間海賊」からなんですね。
実にサトタツSFで面白いアニメでした。

小松未可子さんや甲斐田裕子さんなど、
イケメン声の女海賊らしい声優さんたちの起用でテンションが上りました。
小見川千明さんの声も良かったなあ・・・

そもそもよく解ってないんですが、このアニメ評判だったのでしょうか?

個人的に凄く楽しんでたんですけど、
派手さのないキャラと結構淡々と進むストーリーが
今っぽくないな・・とは思ってました。
劇場版も制作されましたし成功はしてるんですよね?多分。

学生と海賊船船長の兼任というのが、2面性のある魔法少女感あって好きですw
魔法の天使クリィミーマミや魔法のステージ ファンシーララ観たくなったw


・追記

ちょっとヤッツケ過ぎなので追記w

このアニメ、海賊ものといいながら、人は死なないし、クリーンな強奪だしで
全く燃えないななんて思ってしまいます。
クルーの大人達も海賊のくせにまともで、いい意味でも悪い意味でも
灰汁を持ってるキャラクターがおらず、山なし谷なしの平々凡々な展開に
多少飽きが来てしまうところが難点ですね。

・・・と、ここまで悪口を言ったものの、本題はここからです。

この、人が死なない、クリーン、大人がまとも、によって
タイトルとは裏腹の、女子のスポ根アニメが爆誕したのですw

恋愛や生き死にが無くても、爽やかなまでの若さの猛進が、
主人公の加藤 茉莉香はじめ、白凰女学院生の、まるでスポーツのような熱さへと昇華してゆきます。
海賊になるために学業も頑張り部活も頑張り、仕事(略奪w)も頑張る茉莉香の目は、
常に前を向き、全く揺らぐことを知りません。

そんな彼女に対し、徐々に信頼を寄せていくクルーの大人たちや、学院の生徒たちと同じように、
観ているこちらも茉莉香船長を認めていきます。

頑張る女の子が好きな方は、是非とも観てくださいな(*^_^*)

投稿 : 2024/12/28
♥ : 9

65.8 9 宇宙船アニメランキング9位
輪廻のラグランジェ(TVアニメ動画)

2012年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (806)
3986人が棚に入れました
主人公・京乃まどかは故郷である千葉県・鴨川の海を心から愛する女子高生。「困っていることがあったら、助っ人しちゃう」のが売りの「鴨女ジャージ部」、ただ一人の部員として、今日も元気に活動中の17歳。ある日、謎めいた美少女・ランと出会ったまどかは、一目見て彼女を同志と思い込み、熱烈にジャージ部に誘う。ひょんなことから部員が増えて、まどかは大喜び。そればかりか、ムギナミという不思議な転校生がまどかのクラスにやってくる。ゆるふわな性格のムギナミは、軽いノリでジャージ部に参加。 まどか一人だった鴨女ジャージ部は、一気に三人に増え、やがて鴨川を守る希望の星となっていく…!

声優・キャラクター
石原夏織、瀬戸麻沙美、茅野愛衣、野島健児、吉野裕行、松岡禎丞、興津和幸、能登麻美子、浜田賢二、井口祐一、保村真、田中理恵、藤村歩、川田紳司、山口立花子、三森すずこ、浅倉杏美、南里侑香、野水伊織、森谷里美
ネタバレ

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

感激のコラボレーションここにありo(*^▽^*)o~♪

■輪廻のラグランジェの世界はこんなんですよo(*^▽^*)o~♪
Production I.G原作のオリジナルアニメーションで千葉県鴨川市が舞台となってるんですね♪
鴨川と鴨川シーワールドのイメージが強いですけど、山も近く海も綺麗な自然豊かな街並みを忠実にそして鮮やかな作画で描写しているのです♪

主人公の京乃まどか[kyouno]ちゃんはとっても明るくって元気な女の子!
困っている人がいると何でも手助けしたくなっちゃう性格で、鴨川女子高校での部活動も彼女にぴったりでした♪
その名は「ジャージ部」…(;・∀・)ハッ?
部員はまどか一人なのです…Σ(^∇^;)エッ! それじゃあ同好会じゃんw
活動内容…人助け(o^-')b グッ!
鴨女「ジャージ部」拡大を目標に毎日精力的に活動していると…ついに部員確保!?
ランと言う女の子と同士となったまどかは、彼女のお願いを聞くことに!!
「あなた、ロボットに乗れる?」‥‥‥‥‥‥ ∑(〃゚ o ゚〃) ヘッ!!
ランに出逢い手助けすることになった彼女の運命が大きく変わることになったのは言うまでもありませんでした( ゚∀゚ )

って事で「輪廻のラグランジェ」はロボットアニメなんですね♪
しかもロボットのデザインをNISSAN自動車のカーデザイナーがデザインを手掛けるという新しい試みがあったのですヽ(`▽´)/
女の子が乗るロボットらしく、女性らしい曲線美を生かしたデザインになっていて、デザイナーの大須田さんは普段内装のデザインを手掛けているので、ロボットのコックピットも洗練されていて見所の一つと言えるんじゃないでしょうか♪


■日記『まどかの一日♡』を読んだ私の日記 φ( ̄∇ ̄o)
◯月△日
{netabare}
公式サイトにアップされている『まどかの一日♡』読んだよ♪
まどか、プール掃除ご苦労様でしたo(*^▽^*)o~♪
でも…「プールの神様」ってすぐ信じちゃダメだよwww
それにね…プールをでっかいゴミ箱とカン違いする人なんていないからね(>▽<;; アセアセ
そりゃーまちこ先生に怒られるって!
それと南田先生って藻マニアw
どんだけ藻を持ってってあげたん?
今日はまどかがかなり天然って事を発見♪ まる。{/netabare}

◯月■日
{netabare}
今日の活動は試食係だったんですね(^▽^)/
「さんが焼きバーガー・まどかスペシャルNo.12(仮)」って試作品No.1~11があったって事だよね!とっても気になる~♪
さんが焼きはなめろうを使った南房総の漁師料理だよね!
落花生も千葉県産は有名だね!めっちゃ値段高いのがw
さんが焼きに何でも入れちゃう浩さんはかなりのチャレンジャーなのね!
まどか以上にプラス思考の人発見(。・w・。 ) ププッ
さんが焼き食べた事ないから今度ご馳走してね~。 まる。{/netabare}

◯月×日
{netabare}
テスト期間中なんだね~!!
大変だねって…オイ!!
田んぼの草刈りとテスト勉強を天秤にかけないでww
またまちこ先生に怒られてるじゃん!まぁまどからしいけどね!
ところで、みちとさちと一緒にテスト勉強したみたいだけど…
まどかぁ…勉強でも頼られるジャージ部を目指そうね(。・w・。 ) ププッ
今日はまどかの諦めの良さを発見。…まる。{/netabare}

△月◎日
{netabare}
怪我をしたトンビを助けてあげるなんてえらいぞまどか!さすがジャージ部!
バード部部長の鳥居さんもきっと喜んでいるよね♪
でもね…恩返しのお礼でトンビが油揚げ持ってくるなんて(ヾノ・∀・`)ナイナイ
もう、まどかったらトンビがいなり寿司に見えてるじゃない!!
今日はまどかがとっても食いしん坊だって事がわかりました。 まる。{/netabare}

△月◆日
{netabare}
今度はテニス部あかねちゃんの緊急依頼だったんだね♪ジャージ部も大変だ!
ところで、まどかってテニスやったことあるの?(゚ロ゚;)エェッ!?ない…
ルールも知らないでよく試合に出たよねw
で試合の方は勝てたの…(ノ´▽`)ノオオオオッ♪すごい!さすがまどか!
ジュースの力で勝てたって?…(;・∀・)ハッ?
「ジュース」じゃなくって「デュース」だよwww
ルール知らなくってよかったね!
今日はまどかの運動神経の良さと食いしん坊を再確認! まる!{/netabare}

△月※日
{netabare}
鴨川沖に古代文明が沈んでるって本当なの!?
でもこういう噂は周期的に話題になるよね~♪
また7年後にお店も大忙しだねw
がんばれまどか!鴨川ピラミッド発見の日は近いぞ!?
鴨川を全世界にアピールする野望を知った日でした。 まる。{/netabare}

△月★彡日
{netabare}
今日はジャージ部のトレードマークのジャージを新調したんですね♪
浩さんから命じられなかったらいつ新しくするつもりだったの…?w
私もさち、みちと同じで、何でいつも同じ色って思ったけどお姉ちゃんが初めてのバイト代で買ってくれたんだってね!
優しいお姉ちゃんって羨ましいな♪
(*'ω'*)......ん?「ジャージおろしの儀式」ってwwwww
ジャージを馴染ませるって大変なんだ…
ウォーキング1時間、砂浜ダッシュ20本、着たまま昼寝3時間w
今日はまどかのジャージに注ぐ愛情の深さを感じました! まる!{/netabare}

■月▽日
{netabare}
夏の鴨川は賑わうよね!おっ菊川製氷さんのトラックがエンスト!!
ジャージ部の出番だね(^ー^* )フフ♪
海の家のかき氷を守るのが今日のお仕事だったんだね!
(・・。)ん?氷を自転車で海の家まで運んでる途中で迷子と遭遇!!
ここはやっぱり放っておけないまどかだよね!えらい!
結局2人分の氷しか運べなかったみたいだけど、菊川製氷さんもまどかの好意にきっと感謝してるよ!
今日は鴨川を愛するまどかの正義感を再確認。 まる。{/netabare}

■月★日
{netabare}
夏休みなのにやっぱり忙しいジャージ部のまどかに、わたしの方がまじそんけいです♪
「ジャージ部 拡大!」がんばれまどか!
細かいことは気にしないまどかの事が大好きです。
アニメでの活躍の方も楽しみにしてるからね♪
                                     大きく、まる!
                                      [おしまい]{/netabare}


■総評
この作品は思わぬところで忘れられない作品となりました♫
実はアニメの内容どうのこうのではないんですよね…(^o^*;
主題歌を初めて聴いたとき、あっ(゚o゚*)この曲いいかもって思ったんです!
そこで調べてみると…なんと知る人ぞ知るRasmus Faber(ラスマス・フェイバー)がプロデュースしているって…
アニメとJAZZが大好きなσ( ̄∇ ̄*)アタシにとっては衝撃的すぎて、オロオロヽ(-0-ヽ)Ξ(/-0-)/オロオロしてしまいました(^=^;
日本のアニメが大好きなスウェーデン出身のハウス・ミュージック・プロデューサーとして知っていて欲しい人なんですよねw
しかも中島愛ちゃんとのコラボなんてファンとってはヽ(*⌒∇^)ノヤッホーイ♪って感じでテンション
(´∀`∩)↑↑なのですw
さらにED曲の方でもアニメ『ARIA THE ANIMATION』との絡みもちょっとだけあったのです♪
Rasmus Faberについては後述してますので興味のある方は是非参考にしてみてくださいね(*^0゚)v

で、肝心のアニメの方は分割2クールの作品だったみたいですね♪
ってことは1期を観ただけで作品全体の評価するのは難しいのかなって思うんですけど、視聴するかどうかの判断基準は公式サイトの「まどかの1日」か最初の1話を見れば充分かなって思います♪
まどかの個性を前面に押し出したシナリオ構成となっていて、1期観る限りではロボットアニメというよりも、学園青春アニメって色合いが濃かったような印象だったのです。
なのでまどかの事を好きになれないとあまり面白味を感じられないかも知れませんね…でもわたしはまどかのこと大好きなので応援しながら観てましたけどね(≧ ౪ ≦๑)☆彡

ちなみにロボットアニメって、戦争背景ってとっても大切なファクターだと思うのですρ(・д・*)コレ
「何のために戦っているのか」っていう根本的な概念が希薄だったので、学園での明るいイメージもあってかメリハリがなく重みがない印象となってしまっていたのが残念だった気がします。
シェルターに避難する人々のシーン一つとっても、戦争に慣れているかのような落ち着きぶりで、イマイチ緊迫感が感じられないし、戦闘シーン自体が軽くかっこ良く魅せるだけのファクターとしかなっていなかった印象で残念でした。
もちろん必要以上に重いシリアス展開はこの作品には必要ないとは思うのですけど、せっかく鴨川の綺麗な街並みを忠実に描いているのですから、「戦争」に対してもうちょっと現実感と説得感のある作風に仕上げて欲しかったかなぁって思ったりもしましたC= (-。- ) フゥー
でも洗練された変形可能ロボットの「ヴォクス」の美しさを活かした優美な演出と、スピード感溢れる戦闘シーンはラグランジェらしく個性的で、甘美な気分にさせてもらいましたのでとっても良かったです(*^▽^*)

戦争のシナリオはseason2に期待するとして、キャラについてはまどかを筆頭に魅力的な面々が揃っていたと思います。
まどかの愛機「AURA」って『風』っていう意味の素敵な名前だと思うんですけど、「みどり」って呼んじゃうのがまどからしくってwまる。
過去に母を亡くして心を閉ざしていたまどかは、従姉のようこの姿を見て今の元気で明るく前向きな女の子になったわけですけど、その恩を還元するかのように鴨川を愛する気持ちや仲間を想う気持ちが良く表現出来ていたと思います。
ジャージ部の活動を通して、まどかを中心に鴨川の街や自然があり、そして仲間や住人達いて、とにかく一体感があって微笑ましく思いながらまどかを見ていました☆⌒d(*^ー゚)b グッ!!
まどかに引っ張られる形で親交を深めていった「わん!」と「かしこまり~!」の今後の活躍にも期待したいですね!
それではいざseason2へ≡≡≡ヘ(*--)ノ ………ミ(ノ;_ _)ノ =3…って録画出来てなかったのです…
(。>0<。)ビェェン


■Rasmus Faber(ラスマス・フェイバー)ってこんな人なのですρ( ̄∇ ̄o)
数々のハウス・ミュージックを手掛けてきたラスマスの魅力は洗練された音楽センスにあると思います(*^^*)
今でこそハウスプロデューサーとして活躍していますけど、若いころのジャズピアニストとしの経験が今の彼の楽曲に反映されているのだと思うのです。
ハウス系でありながジャズの魅力である自由な発想とアレンジ感を取り入れた流麗で迫力のあるサウンドは聴いていて楽しい気分になれるんですよね♪
そんな小気味良い楽曲が多いので、是非一度は聴いてもらいたいアーティストの一人です(^ー^* )フフ♪
ちなみに日本との関わりはアニメからだそうですw
坂本龍一さんや菅野よう子さんの影響を受けていることもあって、ラスマスがプロデュースした
「プラチナ・ジャズ - アニメ・スタンダード」シリーズはまさに必聴の価値ありですよ♪
とくに「オネアミスの翼」なんか鳥肌モノです♪古っww
そんな「プラチナ・ジャズ」と坂本真綾さんに楽曲提供した「sayonara santa」のPVをどうぞ(^^♪

★「プラチナ・ジャズ」より『星間飛行』
{netabare}http://www.youtube.com/watch?v=-C5GiMmbiyw{/netabare}

★坂本真綾『sayonara santa』
{netabare}http://www.youtube.com/watch?v=59ANA8WLkwI{/netabare}


■MUSIC♫
OP曲『TRY UNITE!』
 【作曲・編曲】Rasmus Faber【歌】中島愛
 いきなり第一声が「ジャージ」で始まるって(*≧m≦*)ププッちょっとストレートすぎw
 でも久しぶりに中島愛さんのハイテンポで疾走感ある曲なのでいいですね♪
 とにかくラスマスとのコラボが聴けたのが何よりも嬉しかったです(^^♪
 「まるっ」が「キラッ」っ聴こえるのはσ( ̄∇ ̄*)アタシだけではないはずw

ED曲『Hello!』
 【作詞・作曲・編曲】 北川勝利【歌】中島愛
 ROUND TABLE featuring Ninoという名前でも活動している北川さんと言えばわかる人が多いはず♪
 アニメ『ARIA THE ANIMATION』の主題歌「Rainbow」「夏待ち」など提供してくれてました(^▽^)
 どちらかと言えば『Hello!』の方が笑顔と優しさが満ち溢れてくるような中島愛さんらしい楽曲だとおもいます♪


挿入歌『ジャージ部の歌』
 【歌】まどかw 
 貫け~♪    走れ~♪    ジャージ部魂~♪
 逃げるな~♪  攻めろ~♪   ジャージ部魂~♪
 ひたむきに~♪ 真っ直ぐに~♪ ジャージ部魂~♪ 


2012.01.22・第一の手記
2012.09.09・第二の手記(追記:■総評、■Rasmus Faber~、■MUSIC♫)

投稿 : 2024/12/28
♥ : 44

ASKA さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

鴨川で「まるっ」「わんっ」「かしこまりぃ~」三人娘

鴨川を舞台にしたSFロボアニメです。
日産自動車がロボデザインしてます。
鴨川の女子高生京乃まどかが主人公です。
まどかはジャージ部という他の部をお手伝いする謎の部に入っています。
作中で出てくるラン、ムギナミもジャージ部に入部してきます。
絵は綺麗で、鴨川の景色が沢山出てきます。
ランの挨拶「わんっ」、ムギナミの「かしこまり~」、まどかの「まるっ」がお気に入りです。
ロボのデザインは今までのロボアニメとは少し違う感じですが、個人的には違和感なく観られました。
ストーリーは、他の星からきたランやムギナミやヴィラジュリオといった異星人たちと地球のロボウォクスアウラとが戦う(ラン、ムギナミは味方になる)といったロボットバトルが主なメインです。
音楽は中島愛さんがOP・EDとも担当しています。
これは1期目ですが、2期目も作られているので、続けて観ていこうと思います。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 11

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

○ッVSワンVSかしこまり~

外房鴨川のご当地アニメを狙った女子高生ロボットアニメです。
分割2クールの1期目。
ということで、前半の感想です。

一見ミスマッチに見える設定。
女子高生とロボット、鴨川と宇宙。
日常と非日常が交錯し・・・、やっぱりミスマッチです。

主要3人娘のキャラは濃いです。
○ッVSワンVSかしこまり~。
かしこまり~は論外で、○ッは寒いです。
しかし、ランのワンはお気に入りかな。

鮮やかな色使いは、外房の明るい風景と相まって鮮烈でした。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 23

63.2 10 宇宙船アニメランキング10位
TERRA FORMARS(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (776)
3696人が棚に入れました
2620年、致死率100%の「A・Eウィルス」による被害者が増加する。流行する前にその治療薬を作るべく、ウィルス培養のためテラフォーマーの捕獲が計画され、大型宇宙艦アネックス1号によって補充兵94名、幹部(オフィサー)5名、艦長の計100名の乗組員を送り込む。火星到着間際テラフォーマーの襲撃に逢い、乗組員は六班に別れ火星の方々に不時着する。テラフォーマーの更なる襲撃を乗組員はバグズ手術を発展させた「M.O.手術」によって得た能力を駆使して撃退するが、テラフォーマーも20年前のバグズ手術技術を奪うことで強化されていた。

とってなむ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

常に死と隣り合わせ

ざっくり言ってしまうと火星で超進化したゴキブリたちと戦う話です
戦闘、説明、回想がグルグルと続いていき、
1クールアニメには向いてなかったように思われます
2期やってくれると嬉しいのですがどうでしょう…


何はともあれ私はこの作品、とても楽しめました
なんというか私好みの展開でしたので…
人が死にます。次々に死にます。死ぬぜぇ~超死ぬぜぇ~
こいつ死ぬのかよ!とかもあります
しかしまぁゴキブリ超絶強いですな
一匹一匹が強いのにそれが大群ですからね
火星に派遣された彼等の多くは恐怖以外ないでしょう
誰が死んでもおかしくなく、
先の読めないハラハラした展開は視聴者をひきつけると思います
少なくとも私はテレビ画面に釘付けでしたね
録画してた13話、気付いたら一気に観終わってました

ただ死ぬだけでなく、戦闘シーンも迫力満点で満足です
なかなか過激なシーンもありますが、
●(規制)が大活躍してくれますw
これで画面が真っ黒なときも多いので、
規制無しとかもあれば観てみたいです

それとOPがすごくかっこ良かったです
この曲に出会えただけでも観て良かったと思えるほどですね


そんなに評価されてないのも正直理解できます
アニメ化しづらそうな作品ですし。
テンポもかなり悪いです
説明がくどい気もします

それでも私は評価したいと思います
こんなにハラハラドキドキしたのは久々でした
こういう作品をこれからは探していきたいですね
もちろん可愛い子探しの旅も辞めるつもりはないですが♪(/ω\*)

何はともあれ残酷でまあまあグロな作品なので、
観る際は注意してください

個人的にはハマりました

投稿 : 2024/12/28
♥ : 31

たにぐー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

やられた方が害虫

設定とか世界観とか凄い斬新!
それにこいつは死なないだろと思ってたらまさかの、、、みたいな予想外の展開!
さらに圧倒的な恐怖と絶望、、、それに立ち向かう人類!

もうね、これ考えた人天才だわ。
虫や動物を人の大きさで闘わせたらどの生物が一番強いのか!?
なんて設定普通なら思い付きませんよ。

敵もゴキブリにするとかうまいね!
こりゃ一本とられましたww

原作さらにほしくなっちゃったよー。
1巻はなんか無料で読めたから読んだけどさー、、、ぶっちゃけ超面白かった!
このときから欲しい欲しいと思ってたからアニメ観て何倍もそう思うようになりました!

自分、グロいのはちょっと苦手だけど、グロくても面白いものは面白いんだなと思いました。

個人的には二期希望です!

投稿 : 2024/12/28
♥ : 28

敦賀迷彩 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

第2535位、、

か、、。

此れがこの作品の評価である。まさかの順位だと思うけど、、、仕方ないだろうね。

ストーリー構成が物凄く悪いし、最終回の終わり方も今時アリなの?と、いう感じだった。

しかし、一番最悪なのは、、、画像の規制だろうと、自分は思う。
規制するなら、初めから描かないと、すれば良いですね。規制は、不愉快でした。

お気に入りのお話しは、シーラ・レヴィットの死に際の告白の所です。声優さんの演技力に 、作画に拍手です。哭きましたよ(;つД`)

お気に入りのお話しは、2・3・4話です。第二話は、神回(*´・ω・`)bよねー

投稿 : 2024/12/28
♥ : 15

76.6 11 宇宙船アニメランキング11位
巌窟王 -がんくつおう(TVアニメ動画)

2004年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (603)
3364人が棚に入れました
パリの青年貴族・アルベールは退屈な日常に飽き、刺激を求めて、親友のフランツとともに、カーニバルで賑う月面都市・ルナを訪れていた。
そのころ、ルナの社交界では東方宇宙からやって来た謎の紳士、モンテ・クリスト伯爵の話題でもちきりだった。オペラ座でモンテ・クリスト伯爵の姿を見たアルベールはその存在感に圧倒され、成金とも怪人とも呼ばれるその紳士に興味を引かれる。やがて、モンテ・クリスト伯爵との交流を深めていったアルベールは、伯爵の妖しい魅力の虜となっていく…。

U-tantan-U さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

もっと評価されるべき!GONZOのすごさがまざまざと出た作品。

GONZO作品の映像は定評があるところですが、カレイドスター、LAST EXILE等見るとそれが分かると思います。この巌窟王はその中でも頭ひとつ抜きん出て素晴らしいです。風景、人、細部まで復讐の愛と憎しみの物語という特殊なテーマを扱った本作の雰囲気を最大限に表現できていたと思います。



そして、ストーリーの深さがハンパじゃないです!復讐、友情、裏切り、愛情、復讐、憎悪....人間の正と負の思念がこれでもかと表現されていて考えさせられる部分が非常に多い。そしてそれが独り歩きせずまとめられ、しっかりと引き込んでくれる。


本作については感じ方、考察等色々あるのだが、濃すぎて文章で表現するのが非常に、難しいです^^;とにかくすごいボリュームです。全24話なのですが、見終わった後にぎっしりと詰め込まれたないようにある種の充足感を得られること間違いなしです^^少しSF描写のところで「?」なところが出てくるかもしれませんが、解説等で補完してみると、「おぉ!」と唸ります。これだけのボリュームの割りに起承転結がしっかりしているのですごい満足の作品でした。


作中でBL要素がちょろっと登場します。BLはメインではないので、BL系が好きな方にはぬるいかもしれないです。ただ私はBLがやっぱりダメなのでそこだけは見てられなかった^^;物語上ある程度必要なものなので、しょうがないですが...目は伏せてましたwもちろんその他がいいので、この作品の評価が下がるほどのものではありません。


とにかく解説が難しいアニメ^^;作品概要やこのレビューを見て少しでも興味をお持ちいただけたら、とにかく入ってみてください!いろんな意味で唸ると思います^^

投稿 : 2024/12/28
♥ : 24

ソーカー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

GONZOの最高傑作、恐るべき復讐劇

パリの青年貴族のアルベールとその親友フランツは刺激を求めて、月面都市ルナにいく
そこで出会った謎めいたモンテクリスト伯にアルベールは心酔していくのだが・・・
モンテクリスト伯の目的とは何なのか?そして巌窟王とは・・・?
アレクサンドル・デュマ・ペールの小説『モンテ・クリスト伯』を原作とするアニメ作品。

その色彩に富んだ鮮やかな作画は、とても幻想的で素晴らしい。
テクスチャを使ったその手法も独特で、この作品の大きな魅力と言えるんじゃないでしょうか。
悪く言えば、目がちかちかするほどの派手さなので、嫌いな人は結構いると思われます。
ただ非常に作風ともマッチしてるので、個人的にはもの凄く好きです。
そして作中の音楽も秀逸で、OPも素晴らしいです。

ストーリーはというと、モンテクリスト伯の復讐劇を描いたミステリーを大筋に
友情や愛、そして裏切りなど様々な人間ドラマが展開されていきます。
序盤こそはかなりスローテンポなのですが、
中盤から終盤にかけての展開が秀逸で、世界観に徐々に引き込んでいくミステリアスな作風。
ストーリー自体は割と単純で分かりやすいです。

恋愛や友情をベースにしたドラマには、「女性向き」っぽいところがあります。
未来世界を舞台にしているので、微妙にSF設定が入ってくるのですが、SFではないですね。
そのSF設定は、独特な幻想美を活かすための道具にすぎないです。

そして、強烈な個性を放つモンテクリスト伯がこの作品の最大の魅力
彼の不気味さは「MONSTER」のヨハンを連想させます
まぁ性格・人物像や動機もろもろ違う部分の方が多いですが
品格があり理知的でカリスマ性を備えていて、
なにより底知れぬ「憎悪」を秘めている点が非常によく似ている
しかしヨハンはその憎悪自体がかなり人間離れしていますが
モンテクリスト伯にはどこか人間的なものを感じてしまう・・・

ちょっと演出がオーバーなことと、キャラのリアクションや行動に疑問符がつくことがあるのですが
(特に主人公のアルベールのアホさに心底うんざりさせられるw)
それは、マイナス要因としてみるべきか否か・・・微妙なところです
この作品は古典小説を元に作られているので「演劇」としてみるべき作品だと思いますので。

そういった意味でも極めて癖のある作風なので、
それらを受け容れられる人なら十分楽しめるんじゃないでしょうか。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 30
ネタバレ

Etzali さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

人は愛するが故に笑い、泣き、そして憎む…。それでも僕は…

(2012/9/9:1週目)
{netabare}1話~9話までは引き込まれるように観ていましたが15話までは少し中だるみ感が個人的にですがありました(^_^;)それ以降は食い入るように観れたので良かったです!

フランツの言葉で印象に残ったのは、「愛しさと憎しみなどは人を思う感情から生み出される」ですね。
モンテ・クリスト伯爵の復讐は人を想うが故に起こった事なのかもしれません…

良い作品でした!まだ観たことがない人はぜひ一度観てください(^・^){/netabare}

(追記:2012/11/30 2週目)
25年前、無実の罪を期せられた伯爵が25年後に復讐相手の家族を巻き込みながら復讐を成し遂げる物語です。

内容は復讐劇だけあって、かなり濃いですが主役は伯爵ではなく、アルベール子爵です。

伯爵の復讐ですが、{netabare}「他人の恨みや妬みと言うものは本人の預かりしらぬ所で密かに成長していくものです。本人が幸せであればあるほど」{/netabare}からもわかるように憎しみを強く抱いています。

ですが、{netabare}ダングラールに復讐を果たす際,伯爵(巌窟王)は毅然とした顔をしていたのに対しエドモンは泣き顔だった{/netabare}ので、憎しみだけでなく友人に手を掛ける事に対する悲しみもあったのでしょう。

そんな伯爵の最大の復讐相手であるアルベール子爵に送った言葉が{netabare}「待て。しかして希望せよ」{/netabare}でした。
なぜ、この言葉を送ったのか?{netabare}「悲しい時に想いが相手に届かず、愛が憎しみに姿を変える時もあるだろう・・そんな時は子供のころを思い出してほしい。傷ついても傷ついても真っ直ぐにしか愛せなかったあの頃を」{/netabare}から思うのは、かつての伯爵はアルベールのような真っ直ぐな性格だった事が窺がえます。

復讐事態は伯爵メインで進みますが、もう一つの復讐(伯爵の大きな復讐の過程として利用された)で観られるカヴァルカンティ候(CV:関智一)の演技力にも目を向けてみて下さい。

伯爵の復讐は絶望、憎しみ、畏怖の念に満ちていたかもしれない。それでもアルベールは{netabare}「貴方(エドモン)のように生きたい」{/netabare}と伯爵の{netabare}死に際{/netabare}に言った。

伯爵の真っ直ぐな愛が何時しか憎しみに変わり、復讐という形で幕を閉じたとしても、それでも僕は傷つく事を恐れずに、かつての伯爵のように真っ直ぐに人を愛する…



以下、楽曲の和訳
(検索したら見つかったので勝手ながら拝借しましたm(__)m)
・OP

{netabare}心にもない残酷な言葉
そして嘘もあった

決して貴女を泣かせるつもりなどなかった

でも愛とは私達を弱くする反面
強くもするもの

そしてまもなく

私は完全に貴女に心を奪われた
貴女に溺れ

自分を見失い 貴女に魅了され
翻弄されて 私は茫然とする

すべては思うままに

だから今宵私は歌おう
全ての友への歌を

二度と会うことのない友へも

昔の友
いまでも敬愛する友たち

そしてもう一度会いたい
友の為に歌おう

貴女が私を愛してくれることを
ただ祈る そして
私を信じてくれることを

私と共に笑い 共に泣き
静かなる時を共に過ごしてくれることを祈る

永久の愛を私に

貴女と私は恋人同士だった

二人の夢が潰えたのは
人生のせいではない

そう友の裏切り

そして私達が結ばれることは
もう決してなくなった{/netabare}

・ED

{netabare}私はもはやかつての私ではない

そして、お前の目にするものは、真実と異なっている
 
私はお前に会う為に、こうして宇宙を越えてきた

未知なる物を恐れる事はない

お前は気付かないだろう

お前は気付かないだろう

私の一撃までは!
                                         
私が一人の男だった時、一人の女性を愛した

しかし今の私は過去から来た化物だ
 
復讐は時間をかけ慎重にやるのが効果的なのだ

遠からず全ては私の思惑どおりになるはずだ

お前は気付かないだろう
  
お前は気付かないだろう

私の一撃までは!

お前は気付かないだろう

お前は気付かないだろう

私の一撃までは!

エドモン

私の名を呼ぶがいい

それが私の名だ

エドモン

それが私の名だ!
                   
エドモン

私の名前なのだ!!{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 31

69.9 12 宇宙船アニメランキング12位
Classroom☆Crisis(クラスルームクライシス)(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (610)
3311人が棚に入れました
火星に作られた日本の新たな都道府県のひとつ、「第4東京都」。この都市の経済特区である「霧科市」に、
航空宇宙事業で名をあげた超一流企業、「霧科コーポレーション」があった。
この会社は様々なジャンルにシェアを広げつつ、「霧科科学技術学園」という私立学校も運営していた。
これだけでも特殊なのだが、さらに異彩を放つクラスが学園内にある。
昼は学園で生徒として勉学に勤しみ、放課後は社員として会社に出社し発展型試作ロケットの開発という重要なプロジェクトに携わっているのだ。
それが「霧科コーポレーション先行技術開発部 教育開発室」――通称「A-TEC」である。

この部署の室長を務める若き天才エンジニア瀬良カイトは、学園に通うA-TECの生徒達の
担任教師でもあり、熱血ロケット先生と呼ばれ親しまれて(?)いた。

物語はこのA-TECに転校生・霧羽ナギサがやってくることから始まる。
創業者一族の名を冠するこの男は、先行技術開発部部長に就任するやいなや、A-TECがこのまま高コストのお荷物部署であり続けるようならばメンバーをリストラし、部署を解散させると宣告する。
それを防ぐには今まで湯水のように使ってきた予算を節約し、開発コストを大幅に削減しなければならない……。
今まで目を逸らし続けていた現実をつきつけられたカイトは、果たしてA-TECの危機を乗り切ることができるのか。
そして霧羽ナギサの真の目的とは――。

声優・キャラクター
森久保祥太郎、雨宮天、小澤亜李、洲崎綾、夏川椎菜、津田美波、豊永利行、南條愛乃、近藤孝行、堀江由衣、阿澄佳奈

神撃のニャンコ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

5.5話を観なかったら 評価するの忘れてたw

一話を見て 今後このクラスの行く末を観たいと思いました
面白いかは 最後迄見る事が出来たとき改めてコメントします

とりあえず 面白そうな気がしたので 観て観ようかな~

※その後の追記
 最終話を見終えた後 評価にいたるまで だいぶ時が経ってしまいました
 5.5話が放送を観た時 改めて あぁ~ 面白かったな~って思い
 
 なんか かなり贔屓目な ☆になってしまったかもです
 其処は、私の気紛れで 減点するかもです

投稿 : 2024/12/28
♥ : 3
ネタバレ

るるかん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

最初の1~3話からは想像できない面白いシナリオです。

十分楽しめる作品です。最初の印象とは全然違う話になっていき、1話目からは全く想像できない最終話でした。私は今夏の作品の中で一番好きな内容でした♪

最終話{netabare}
霧羽ナギサ救出作戦とA-tecの新エンジン公開プレゼンを同時にやってのけ、霧科コーポレーションから独立宣言をするカイトとナギサ。爽快な終わり方で良かったと思う。ただ、続きがあるんじゃないかな・・・?と思わせるエンディングで2期があったらいいなぁ…とも思うが、これはこれで、完結ということでも十分に楽しめたシナリオでした。{/netabare}人間関係とビジネス感の融合度合いが非常にいい割合で、一定の距離感がある人間関係の構図がうまく描けていたと思う。グダグダでドロドロな人間関係に陥らず、常に前向きな方向へ動こうとするカイトとA-tecの仲間たちの爽快さが観てて気持ち良かった。淡白な人間関係に見えて芯では結びついている信頼関係の描写はしっかりと受け止めることができました。
12話{netabare}
ユウジに囚われの身になったナギサの救出のために、ハナコ達はユウジのアジトを突き止めるが、ナギサは救出できず、ナギサは超高性能なロケットエンジンを積んだ宇宙船でコールドウッドへ飛ばされ、7時間後にはそのまま爆死ということになるのだろう。ハナコはユウジに銃で撃たれるし、緊迫の展開でした。来週はどうなるんだろうか・・・。本物の科宮ナギサ(イリス)は守れたわけだが、コールドウッドへ向かったナギサ(霧羽)を救えるのはA-tecの再生計画のプレゼンで使うジェットだけじゃないかな?カイトはその腹づもりみたいだし、来週も緊迫した内容になりそうだ。ハナコは生きてて欲しい!!{/netabare}
11話{netabare}
ナギサを中心に目まぐるしく変わる状況の推移が非常に分かり易く紐解かれてきました。自分が守ろうとしたA-tecをカズヒサの策略から守りきれないと一度はあきらめるが、ミズキのひたむきなエンジニアとしての生き方に触れ、ナギサはカイトと共にA-tec再建計画を図ろうと動き出し始めた矢先に・・・なんと、ユウジに刺されてしまう。
また、イリスは幼き頃のナギサとのいきさつの記憶を徐々に取り戻し、ナギサに話そうとするが、ミズキとナギサの抱擁・キスシーンを目の当たりにし走り去ってしまう。記憶を失くす前のイリスはナギサを好きだったんだろうな・・・と思わせる描写に見えたが・・・。
しっかりと考えられた展開で、事件と人間模様が絡み合っていて、よくできたシナリオだと思います。今夏NO.1といえる内容じゃないかな?次週、ナギサとイリスがどうなるのか・・・また、A-tecは存続できるのか、興味は尽きない緊迫感のある状況となります。{/netabare}
10話{netabare}
常務取締役に昇格したナギサは役員会でA-tecの存続を訴えつつ、カズヒサの解散政策に批判的なプレゼンをするが、ナギサ以外の全員が反対に回り、権力構造の中の裏切り・策略の罠にはまった感じがする。一方、A-tecでは新型のロケットを開発し、イリスがテスト飛行に出るが、アクシデントに見舞われ、過去の記憶が呼び覚まされていく。イリスは自分が科宮ナギサであることを思い出す。会社で窮地に追いやられた霧羽ナギサとパイロットのイリス(科宮ナギサ)との関連性はかなり明確になったが、A-tecc存続のために霧羽ナギサがこれからどのように奔走していくのか、色々と興味は尽きない。見続けてよかった♪どんどん面白くなっていきます。{/netabare}
9話{netabare}
ナギサはA-tecを踏み台にしてユウジとカズヒサへの復讐を仕掛ける。まずはユウジを蹴落とすことには成功。カズヒサとの抗争が見物です。
しかし、A-tecを見捨てるような今回の行動は当然カイトを怒らせた。
今後はカズヒサとの抗争がメインになるのか・・・。
しかし、ナギサとイリスとの関係が曖昧だし、イリスの記憶に関しても未だ謎。A-tecのロケット開発の話がここで流れるような感じでもないので、A-tecと霧科コーポ抗争をどう絡めていくのかが非常に興味深い。なかなか面白いです!!{/netabare}

8話{netabare}
A-tecの予算を不正流用していることが判明し、霧羽ユウジをどう追い込んでいくのかが今後のみどころの一つです。ユウジの不正を暴けば、A-tecの開発予算も作れそうだし、霧科コーポレーションも大きく変わりそうです。
宇宙開発費用を捻出するために、やはり政治家やスポンサー会社が必要で、それを悪用する人をどう成敗してくれるのか・・・ナギサ君の手腕が試されるとこだね。{/netabare}

7話{netabare}
話が複雑になってきていますが、最初の頃よりもずっと面白くなってきています。霧科コーポにおける覇権抗争もありそうで、A-tecのメンバーがどのようにナギサの心を動かしていくのか、物凄く興味深い感じに深まっていきそうです。アンジェリーナ先生強い~~!!カッコ良かった!!
{/netabare}

5・6話{netabare}
霧科コーポレーションの内部事情は込入っているけど、話の辻褄は合っていると思う。ナギサの本心はどうなのか・・・?
ストーリーの焦点はどこにあてられているのか明確ではないけど、これから面白味が増しそうな予感もするし、学園青春ものに落ち着いていくような危惧もある。{/netabare}
 
4話
ようやくこの作品の面白い部分が見えてきた感じです。イメージとしては学園の予算を確保するための{netabare}半沢直樹的な感じの話になるのかな?エンジニアの資金確保の難しさを通して、アニメ制作における資金集めの大変さがメタファーとしてあるのかもね?
お仕事アニメのカテゴリーに突入していくようなら、{/netabare}それはそれで面白さがある。興味深くなってきました!!
 
3話{netabare}
3話でアンジェリーナという経理のプロが登場し、ごもっともな経費論を盾にAtecの杜撰な現状を戒めにかかる。当然のことではあるが、ビジネスにはコスト意識が必要だ。ただ単純に夢だけ追い求める若者や教師の話で終わらないのなら、もっと視聴しようと思う。社会の薄汚い一面も影に隠れていそうだし、展開次第ではもっと面白くなりそうな気がします。
先生が、自分の思い通りにいかなくてホッピー飲んで騒いで酔い潰れるシーンは同情もできないし、逆にこんなやつが過去の栄光を背負って教師面してんなよ・・・とも思ったが、この先生も含めて、残った生徒達の奮闘も今後の楽しみな点です。
論理的なアンジェリーナは色ボケしなければ、個人的にはとても好きなキャラだったのだが・・・。
{/netabare}

1・2話
正直パッとしないお話で始まりましたが、キャラは嫌いじゃないし、ただの学園ものでもなさそうなので、一応継続視聴してみます。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 26

しるまりる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

おもわぬところで名作に出会った

この作品はタイトルで損しているかなと。
このタイトルだと、教室で起きる危機的状況から大きく逸脱するような展開は想像しにくいです。が、実際は物語は教室にとどまらず、会社組織における暗闘あり、政界の手練手管あり、宇宙をロケットで駆け抜けるシーンありと広がりを見せます。

僕は評価の点数をつけるときに滅多に5.0はつけないのだけど、この作品は「物語の評価」に5.0つけちゃいました。
後半の怒涛の展開と思わぬ伏線回収には涙を流さずにはいられませんでした。
第1話と最終話の対になる物語構成もすばらしいですね。

主人公2人のギミックが面白く、片方が上司で生徒、片方が部下で先生という関係性なので、物語の場面場面で立場の強弱が変わります。
部下が稟議書を上司に止められたかと思えば、生徒が先生に赤点で補修にされるなど、ころころ目まぐるしくて面白い関係が物語を通して描かれ、非常にいいスパイスになっています。僕の見てきたたくさんのアニメでも、こういうギミックはなかったはず。

ヒロイン2人の設定もよく、それぞれが主人公の片方を好きになる理由に筋が通っていて、見ていて気持ちがよく、応援したくなります。ハーレムアニメの、謎の好きになる理由とは一味違います。

主人公ズとヒロインズ以外の登場キャラクターもみな魅力的。物語のためだけに存在するかわいそうなキャラは見当たらなかったですね。みんな生きています。

さらに、べたに水着/温泉回も備えていて隙なし。

このアニメは奇麗に完結しているうえに次回作を出す余地が残されているので、次回作がもし出るなら絶対観たいですね。

髪の毛のロングで両側にリボン結んだ子がかわいいです!

投稿 : 2024/12/28
♥ : 14

78.4 13 宇宙船アニメランキング13位
ふしぎの海のナディア(TVアニメ動画)

1990年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (582)
3144人が棚に入れました
西暦1889年、パリ万国博覧会中のエッフェル塔で、飛行機の発明を夢見るジャンは、サーカスの団員ナディアと、彼女の友達である赤子ライオン(キング)に出会う。彼女の持つ謎の宝石ブルーウォーターを狙うグランディス一味から逃げ、ナディアの故郷を目指す旅のなかで、悪の組織ネオアトラン(ネオアトランティス帝国)の首領ガーゴイルが占拠した島で生き残った少女マリーと出会う。しかし、マリー、キング、ナディアの3人は、ガーゴイルに連れ去られる。初めはブルーウォーターを狙っていたグランディス一味と共にナディア達を助けるうち、ジャンは万能潜水艦ノーチラス号のネモ船長とガーゴイルとの戦いに巻き込まれていく。

声優・キャラクター
鷹森淑乃、日髙のり子、水谷優子、滝沢久美子、堀内賢雄、桜井敏治、清川元夢、大塚明夫、井上喜久子
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

『ブルーウォーター』はアニメOPの金字塔

2018.07.26記


現在ではおそらくもう作られないであろう要素がてんこ盛りの古典。最近のアニメとは違った風に吹かれてみたいと思ったなら手を出すのは一興です。

個人的には思い入れの深い作品です。リアタイで衝撃を受け、2012年の地上波再放送と20年ぶりの視聴でも普通に完走できました。思い出補正があったとしても、作品に魅力がなければ無理だった話でしょう。

とかく「エヴァ前夜」的文脈で語られがちな作品であり、たしかにファンが目を細める描写もありますが、ジョジョ以前のバオー来訪者や、幽々白書以前のてんで性悪キューピッドのような扱いでは決してなく、独立した作品として白眉ものの出来かと思います。

同様に「ラピュタ」の亜種という側面も、出自を考慮すればそれも納得するわけで、決して劣化コピーではありません。


【物語】
大筋は、ブルーウォーターという宝石を巡って繰り広げられる冒険奇譚といったところでしょうか。海洋を舞台にした冒険活劇と言い切れないのは長丁場の作品の最終盤でこれまでの伏線を回収し一気に哲学的、宗教的昇華をみせるからかもしれません。
前半ラピュタの後半エヴァとは言いえて妙とは思うものの、できれば先入観を廃してフラットな視点で作品に向き合えるといいんでしょうね。

30年前の作品とは思えないほど今でも使える数々の仕掛けとそれでも少し埃を被った古典の味わいと両方を堪能できるハイブリッドアニメです。


【キャラ】
主役はナディアとおそらくジャンもそうなのかな。彼ら彼女らを中心に、グランディス一味(グランディス、サンソン、ハンソン)、マリー、キング、ネモ船長、エレクトラさんなど個々にファンがいるほどの魅力的なキャラ達が脇を固めます。敵役{netabare}ガーゴイル{/netabare}も充分憎たらしい役回りを担ってくれてます。彼らの掛け合いの中にも心揺さぶられる明言が多い。

ヒロインのナディアは今でいうところの「ツンデレ」。だがしかしそこは30年前。PDCAサイクルを経てある意味様式美と化した現在のテンプレには該当しません。水戸黄門ばりの様式美を期待してると裏切られたと感じるかもしれないし、逆手にとってとても新鮮と感じるかもしれません。
当時、雑誌アニメージュの人気投票において、マンガ連載中という地の利を活かし数年王座を守っていたナウシカからトップを初めて奪ったのがたしかナディアだったと記憶してます。そしてしばらく1位2位をこの二人で争ってたような。それだけ魅力あるヒロインだったんですね。


【声優】※評価というより思い出話
ジャン役日高のり子さん。浅倉南の爪痕が生々しい当時に少年役とはびっくらこいた記憶があります。
ナディア役鷹森淑乃さん。正直これ以外存じ上げないのですが、最近は進撃の巨人エレンのお母さん役で安否を確認できました。お元気そうで何よりです。{netabare}ネモ船長に「生きろ」と言われた後、一世代を経て今度はエレンに「生きるのよ」と。命のバトンを繋げております。 {/netabare}
{netabare}少しだけ演技に言及すると、フェイトさんの最期とか、「裏切りのエレクトラ」回のエレクトラさんとか演技で魂震えてたような気がする。{/netabare}
それと、マリー役水谷優子さんですね。同時期に放送開始したちびまるこのおねえちゃん役と声全然違ってたものですから、私が「声優ってすげーな」と思った最初の声優さんだったと記憶してます。つくづくもうお声が聞けないのは残念でなりません。

それでレビューを書くにあたりあらためてキャストを見ると、当時人気だったり実力のある方たちで固めていたようですね。どうりで感情移入しやすかったわけだ。


【作画】
メカやキャラデザは素晴らしく、物語中盤の作画崩壊?については他の方のレビューにもあるとおりなので特にここでは詳しく言及しません。
今でも鑑賞に耐えうる作画といいますか、30年後の今のクールでもナディア未満の作画はけっこうあることを考えれば上出来じゃないでしょうか。
特筆すべきは、海だし宝石の名前だしと青色を基調とした絵が多い作品における青の表現でしょうか。OPアニメーションの色合いなんて味わい深いものですよ。
{netabare}「島編」のカオス作画だって、当時における「外注することの対価としてどういった代償を払ったか?」ですとか、はたまた「今ではマシになった韓国からの納品物がいかばかりのものだったか?」と歴史遺産であるとの見方をもって楽しむと・・・いやムリか・・・
でもこれ勢いでNHKのゴールデンタイムで流してたわけですから、イケイケドンドンのバブル時代ならではだったからなのかもしれません。{/netabare}


【音楽】
OPED 森川美穂さんのシングル買いました。サントラだって買いました。
鷲巣さんの劇伴、今でもたまにバラエティで使われたりしてます。印象的な曲が多かった。
OPブルーウォーターのイントロが流れた時、「1週間お待たせ!いざ開幕!」のワクワク感は当時たまりませんでした。突き抜ける高温&ビブラートは心地よく、EDのロッカバラード的な曲調に静かに余韻に浸ったものです。
森川さんについてはバブル全盛期の見た目上等!の世相の中で、ボーカル一本で勝負するぜという潔さに痺れて憧れてましたね。確か自分で作詞作曲はやらずにいただいた曲をボーカリストとしてどう向き合うかに必死です的なインタビューを読んだ気がします。間違ってたらごめん。



■閑話休題 ※そこそこネタバレします
{netabare}
放送年度が1990年。前年にパリ万博100周年、フランス革命200周年とことフランスに焦点が当たった翌年に放送されたアニメです。物語の舞台設定は1889年、まさに万博開催中のパリにて興行中だったサーカス団の花形少女ナディアが事件に巻き込まれるところからスタートします。同じく巻き込まれてしまったジャンと一緒に、ブルーウォーターを狙うグランディス一味からの手に汗握る逃避行。ガキンチョだった自分がワクワクしないわけがないのであります。

私は1986年のラピュタに感動して冒険ものが好きになり、そうこうしてNEXTラピュタが登場するのを待ってたきらいがあったと思うのですが、ラピュタ以降でやっと心震える冒険ものに出会った気がしたのがナディアでした。NHKではこの数年前に「心っに冒険をぉ~」とのりピーが歌ってたアニメもあるにはあったのですが、実際のところ「冒険」感は控えめでした。やっとです。

放送の数か月前にはドラクエⅣが発売し、ミネアとマーニャというエキゾチックな女の子も魅力的だなと思ってた矢先に、ヘソ出し褐色の少女が主役のアニメに出会ってしまったのが運のつきでしたね。

世間一般の評価の一面として視聴率は悪かったと思います。18:00か19:00のゴールデンの時間で5%いったかいかなかったくらい。今よりもっと多くの人がTVを観てた時代、これは致命的に悪い数字です。
ナディアを機に購入し始めたアニメージュでの凄い盛り上がりとは対照的にクラスの友達に話を振ってもあまり観てるやつがおらず反応が薄いという状態。これまで北斗の拳やキン肉マンでは一緒に盛り上がれてたのに、と断絶を感じた瞬間でした。
{/netabare}


NHKという制約があったものの、丸々1年間の猶予期間を与えられた庵野秀明監督を筆頭とする当時のGAINAXの面々が思いっきり好きなことをやったらこんなん出来ました、という傑作です。


-----
2019.01.17追記
《配点を修正》


思い出補正しときます

投稿 : 2024/12/28
♥ : 45
ネタバレ

ポロム さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

いとしのナディア

アニマックスで視聴。
以前エヴァ好きの兄に熱烈に勧められ1話視聴したけれど、
何故か1話だけ観て満足してしまいそれっきりだった。
スカパーでHDリマスター版が放送されたので、録画して少しずつ観ました。

色んなアニメとの関連性やオマージュを見つけるとワクワクしました!
夢と冒険と格好良いノーチラス号やメカ・・それにキュートな女の子(?)キャラ。男のロマンたっぷりで男の子が好きそうな感じのアニメですね!
キャラクター1人1人の個性や生い立ちが強烈で心に残っています。

<私の中で好きなキャラのグランディス嬢>
{netabare} 最初はイマイチ物語に入り込めなくて、私は11話辺りからハマりました。
ネモ船長に恋するグランディスちゃんが可愛すぎます・・!
特に彼女、本当に苦労しているんですよね。過去の回想シーンで思わず感情移入しました。
普段はまさに姐さん!って感じがネモ船長の前では恋する乙女に変わるところツボです。
特に、エレクトラさんとの恋愛バトルやネモ船長が「チョウチンアンコウのグランディス風ラブコール」を見た時の表情が忘れられない(笑){/netabare}

<ジャンとナディア>{netabare}
ジャンはメカの天才ではあるけれど、意外と不器用で嘘をつけないほどの正直者。
ナディアは感情の起伏が激しく、気難しいところがあり、しかも頑固で意地っ張り。
普通「可愛げがないなぁ」で終わってしまいますが、
一目惚れを一途に貫き通したジャンに拍手を送りたい。

島編での二人の初めてのキスシーンが非常になめらかで自然だったのでドキドキしてしまいました・・っ
ナディアがジャンにキスした後、明らかジャンを異性と意識して優しくなったりデレてみたり、「これがツンデレの魔力か・・」と思わずナディアを可愛いと思ってしまいました。
ジャンがその前のファーストキスを覚えてなかったという事でナディアは相当怒ったんでしょうね。
そしてアフリカ編で他の男の子に一目惚れしたけれど失恋して、ジャンの想いに改めて気づく流れがリアルな恋愛らしいと思いました。{/netabare}

<アフリカ編>
島編は作画崩壊酷かったですが、ドタバタっぽさやナディアのデレが見れたのでそこそこ楽しめました。
ですが、アフリカ編の34話が許せなかった。
キャラソンと謎のMVと尺稼ぎ。作画外注のせいですね・・これはひどい。
全自動ウクレレ演奏機を私は忘れない。

まさに、この気持ちをわかりやすく表現したら・・
この間電車に乗って、向かいの座席に座る女性が「綺麗だな」とチラッと眺めたら目の前で凄い表情で携帯見ながら鼻に指をinしてTreasure Hunt始めたのを見てしまった衝撃的な気持ちと(見てはいけないものを見てしまった)

小さい頃好きで買ってたパンケーキを久しぶりに買い、添えてあるマーガリンの成分を見たら上の方に「シリコン」と書いてあって「今までシリコン食べてたのか」と言う気持ちが入り混じったような残念な気持ちです。
忙しい母もナディアにハマったので、島編の一部とアフリカ編ほぼ削って(34話なんてなかった)見せることにしました。

<最終回>{netabare}
最終回のストーリーと作画の気合いが凄かったですw
ネオ皇帝の最後は衝撃的だった。ナディアの心にも深く残ってしまったんだろう。
ジャンの死に方が音もなく、くたっと・・あっけなくて。
しかも受け身を取らずに打ち方が悪くて、頭から大量の血で床が染まる描写が無意識に残ってます。
他に死の描写で気になったのは、死の恐怖に耐えきれなくなって泣き叫びながら死んでいったフェイトさん。
フェイトって英語でFate=運命、宿命と言う意味を改めて感じさせられました。
ネオ皇帝にジャン(ジャンは生き返ったけど)フェイトさん。皆、綺麗な最期ではなくて生々しいのは庵野さんがコメントしているように
「死を美化することへのアンチテーゼと、ジャンに科学は万能でなく物事に二面性があることを知って欲しかった」らしい。
物語に生と死のリアルさが出ているのはこのせいだろうか。

さて、あの時ブルーウォーターをネモ船長に使いたい所、ナディアにジャンを生き返らせるように進めるなんてエレクトラさんは成長しましたね。
中盤でネモ船長に激情をぶつけてた時とは明らかに違う。

今更気づきましたが、ネモ船長髪伸びるの早いですね。
キャプテンハーロックにどこか似ているような・・?気のせいか。

ネモ船長の最期の時、エレクトラさんがお腹さすってて、
「この二人付き合ってたんだ!・・この描写、NHKやるなぁ・・。」と思いました。その瞬間のグランディスの表情がまた・・。

一番驚いたのが、サンソン×マリー。
23歳差でしかもデキ婚なんだぜ・・ウィキペディアを見ると「美しく成長したマリーの初恋と、マリーに惹かれるサンソンの苦しみを描く物語」を描く書籍の「ふしぎの森のマリー」があるらしい!みたい!!

サンソンは初登場時「気障なキャラだな」と思ってたら、
グランディスへの片思いとネモ船長への嫉妬。実は怪力で力が強くて、信念も格好良いと気づいて、後から惚れ惚れしました。
この二人は超絶幸せになって欲しいですね!好きなカプです!
最期のEDに繫がる描写と演出に思わず笑顔になってしまいました!{/netabare}

ふしぎ海のナディアは、今観ても新鮮でロマンたっぷりの作品でした!
(ただしアフリカ編を除く)
ノーチラス号での「その人の役割」「人との関わり方」を作中で表現していて、子供の役割と大人の役割について考えさせられました。
ジャンやナディアの思春期特有の気持ち、不安定さもいつしか愛おしく感じて、
主役二人の年代の頃の気持ちを思い出しながら、楽しく視聴できました。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 42
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

当時のNHKとしては大胆な物語(良い意味で)

このアニメは、当時のNHKとしては奇抜で大胆な内容を描いています。
お堅い印象しかなかったNHKが、これほど素晴らしいSFアニメをつくるなんて、当時はとても信じられませんでした。
そして、映像の美しさだけでなく、歌や物語の内容に大いに感動しました。

総監督はエヴァンゲリオンで有名な庵野秀明さんです。
この物語では、エヴァンゲリオンの下地となるネタをいくつか見ることができます。

物語はフランスのパリから始まります。
ブルーウォーターという謎の宝石を持った少女ナディアに発明好きの少年ジャンが恋をします。そしてグランディス一味がブルーウォーターを狙います。そのときジャンは、勇気を奮い起こしてナディアを守ります。

やがて舞台は海へと変わり、潜水艦ノーチラス号にナディアやジャン、そしてグランディス一味が救われます。
それから本編が始まるのです。
舞台はやがて空へ、そして最後には宇宙へと変わっていきます。


私は、主人公のナディアよりもジャンやグランディス一味に魅力を感じました。
ジャンは非力ですが、とても勇敢な少年です。どんな状況でもナディアを守ります。
グランディス一味のボス、グランディスはヤッターマンに出てくるドロンジョ的存在です。いつも場の雰囲気を明るくしてくれます。
同じくグランディス一味のサムソンは二枚目ですが、力持ちで、幼い少女マリーをいつも守ってくれます。
また、グランディス一味のハンソンは優れた頭脳の持ち主で、何度もノーチラス号を救ってくれました。

そして、38話と39話(最終回)では、非常に感動します。
まさに感動のてんこ盛りでした。 {netabare}
①まず、発想力がすごいです。 こんな凄いストリーを考えたスタッフに感謝です。
②戦闘シーンやメカニックデザインが凄い。 これはまさに芸術です。
③ハンソンのひらめきで皆の危機を救うところが凄い。 さすがハンソンです 
④ネオ皇帝の起こす奇跡(執念)が凄い。 まさに妹ナディアへの愛です。
⑤ジャンの勇気が凄い。  ジャンはナディアのためなら命を捨てることができる
⑥ブルーウォーターの起こす奇跡が凄い。 まさにブルウォーターは祖先の魂の結晶です。
⑦ネモ艦長のどんな状況でも諦めない心が凄い。 ここであの行動ができるところに脱帽しました。
⑧ネモ艦長の子を身ごもったエレクトラの様子に気づいたグランディスの悲しみが心に沁みました。
⑨その後のみんなの近況説明を大人になったマリーがしたことに驚き、そしてマリーがサムソンの子を身ごもったことが嬉しかった。
{/netabare}
是非見てください。「見て良かった!」と必ず思われるはずです。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 31

68.0 14 宇宙船アニメランキング14位
ほしのこえThe voice of a distant star(OVA)

2002年2月2日
★★★★☆ 3.4 (588)
2980人が棚に入れました
『ほしのこえ -The voices of a distant star-』 は、新海誠 監督 が制作し2002年に公開されたアニメーション映画。
2039年、人類の調査隊は火星のタルシス台地で異文明の遺跡を発見したが、突然現れた異生命体によって全滅させられてしまう。その異生命体はタルシアンと名づけられ、その脅威に対抗すべく国連宇宙軍が組織された。
2046年、中学三年生の長峰美加子は、国連宇宙軍のロボットのパイロットの選抜メンバーとなり、翌年にはタルシアンの追跡調査のため編成されたリシテア艦隊の一員として、同艦隊旗艦〔リシテア〕に乗艦、地球を発つ。ほのかな恋心を抱く友人寺尾昇を残して。調査艦隊がタルシアンの痕跡を追って、地球から離れてゆくにつれ、ミカコとノボルの距離も光年単位で離れ、二人の携帯電話メールのやりとりにかかる時間も次第に長くなってしまう。
ついにはミカコは地球から8.7光年の距離に位置する惑星アガルタに降り立つ。そこでミカコは、地球に届くのに8年もかかるメールを ノボルに送信する。

しょうすけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

さすが新海監督作品ですね(/□≦、)

たった25分の作品だというのにこんなにも切なくさせられるとは…
近未来に火星じゃチョット設定キツイかもだけど宇宙に行ったらありえるよなって考えると切なさ一杯にさせられる作品でした。。。
絵は新海ワールドだけあって神作画ですね。
女子高生がロボットパイロットにって設定だけでも敬遠されちゃうかもだけど絵だけでも観る価値はありそうな。。
まぁワープなんてしちゃって光速まで超えちゃったら電波届かないどころか相対性に考えると時空間までズレちゃう気がするから要注意って事で。。。チャンチャン

投稿 : 2024/12/28
♥ : 5

イブわんわん さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

言葉では言い表せない切なさ

「雲のむこう・約束の場所」「秒速5センチメートル」と並ぶ新海監督の代表作。

新海作品では個人的に一番好きです。(2013.9.23現在)

時間と距離、それに伴う空間と想いが絶妙に描かれています。
映像や台詞にはないところをどれだけ汲み取れるかがカギになるでしょう。

見ながら「1年後に届くメールを送信するときって、どんな気持ちなんだろう・・・」とか、
「何時来るかもわからないメールを待つってどんな気持ちなんだろう・・・」
とか考えて見ていました。

同じ時系列の同じ空間を生きているのに、距離が・・・。
でも、最後の台詞でどこか救われたような気がします。

しかしながら、新海監督の作品はレビュー書くの大変(泣)
でも好きなんだよなあ(笑)
(2013.9.23修正)

投稿 : 2024/12/28
♥ : 18

k-papa さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

自作アニメでも素晴らしいクオリティ

こんなアニメを一人で作成するなんて凄いですね。
背景と個々の小道具に凝ったディーテルに参ります。
その丁寧さと拘りで宮崎駿監督に似ているように感じました。
優秀なクリエィターって、なんか同じようになるのですね。

声優さんはオリジナル版でしか見て無いので、
自信の声やご友人を使って、声優さんではないので
ちょっと苦しいです。
自作のアニメに自分の声を使うなんて、
なんかウォルト・ディズニーみたいで面白いですが。

物語の時間差を使った恋人の交信で切なくて
旨い演出だなと感動しました。

踏み切りの映像があんなに美しいなんて
実写映画でも感じたこと無かったです。
日常の場面の表し方がどれも美しかった。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 12

66.7 15 宇宙船アニメランキング15位
ヒロイック・エイジ(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (377)
2871人が棚に入れました
はるかな未来、宇宙に進出した人類は、先に宇宙に進出した「銀の種族」に滅ぼされようとしていた。人類の若き王女ディアネイラは、戦闘母艦アルゴノートにて、人類の最後の希望=ノドスを捜索し、ついに見つけ出す事に成功する。人類のノドスであるエイジは、「銀の種族」を退け、人類を救う事ができるのか?

声優・キャラクター
矢崎広、石川由依、近藤隆、清水香里、松山鷹志、田村ゆかり、釘宮理恵、新井里美、織田圭祐、千葉進歩、佐藤利奈、小清水亜美、加藤将之、鈴木千尋、沢城みゆき、世戸さおり、岡本寛志、安元洋貴、久嶋志帆、ゆかな、岸尾だいすけ、吉野裕行
ネタバレ

びふぃずす菌 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

姫様かわゆす!感動有!最高傑作!

数々のアニメを見てきている私ですが、この作品は上位に入ると思います。

感動があり、恋愛があり、他のキャラの心情の変化が多数あり、戦闘もあり、あぁ…もう良作ですよ!


銀の種族の会話のシーンは正直退屈でしたが、
戦闘シーン、主人公と姫様との会話のシーンが一番好きでした。

あぁ、姫様可愛いよ姫様(*つー`*)エヘッ

あのですね、皆さんにも共感してもらうために
何回も見直してる変態こと「第四真祖」が選んだ最高の場面を紹介したいと思います。

1話:{netabare}これはもう後半全部ですね!鳥肌がやばかった{/netabare}

2話:{netabare}エイジの歓迎パーティーでエイジが男性恐怖症の姫様に近づくとこ!それからエイジの「猿」みたいな行動に唖然とする姫様の顔がプリティーです。ハァハァ…それからそれから、隔壁を破壊して宇宙に出たエイジと姫様との会話です{/netabare}

※なんかもう、姫様が可愛すぎる場面が多すぎるので大まかにまとめます。

1.姫様とエイジの会話場面!これはどの話でも視聴必須です。自分は何回もリピートしました(*´’Д’):;*.’:;カハッ

2.イオラオスの心情の変化にも注目

3.姫様の口癖が「{netabare}エイジ{/netabare}」であること。←{netabare}姫様がエイジを心配しているとこが可愛すぎてニヤニヤが・・・w。{/netabare}

<観かた>あくまでも薦め
・1回目は全部見てください。(そうすると、話が大体つかめます)
・2回目は話がつかめてない人は全部。ある程度つかめた人は、姫様が出る場面、主人公が出る場面、自分が気になる場面を視聴。
・3回目は1話~数話、15話の後半、最終話の後半。

姫様可愛すぎて…変態になってしまいました。

※↑は、あくまでも2回以上全話観た方のみでお願いします。そうしなければ姫様の可愛さが半減してしまいます。


すべてよくできた作品です

{netabare}15話と最終話の挿入歌がまた感動です!{/netabare}


<キャスト>
エイジ →矢崎 広
ディアネイラ →石川由依
イオラオス →近藤 隆
アネーシャ →清水香里
モビード →松山タカシ
テイル→ 田村ゆかり
メイル →釘宮理恵
ビー →新井里美
パエトー →藤田圭宣
ロム →千葉進歩
プロメ →佐藤利奈
ユティ →小清水亜美
カルキノス →加藤将之
メヒタカ →鈴木千尋
レクティ →沢城みゆき
ヘスティア →世戸さおり
タキウス →岡本寛志
キリス →安元洋貴
イオーダ →久嶋志帆

結構豪華でしょうヤッタ(b´ω`d)ゼィ♪


<内容>
遠い未来、宇宙には自らを「黄金の種族」と呼ぶ者達がいた。

星々を創り、未来を知る彼らはまだ未熟な他の種族に呼びかける。「いでよ―――」と。後に宇宙には、それに応えた「銀の種族」「青銅の種族」「英雄の種族」が現れ、惑星をも容易に滅ぼす力を持つ英雄の種族はやがて争いを起こし、結果多くの種族が滅びに瀕する事となる。黄金の種族が戦いを諌めた時には英雄の種族は5人にまで減っていた。黄金の種族は彼らに「自らより弱い種族に宿り、彼らの為に生きるという」罰を与える。英雄の種族を宿した者は"ノドス"と呼ばれる、宇宙の命運を握る存在となった。

しばらく後、惑星オロンと呼ばれる星に一隻の宇宙船が墜落する。黄金の種族によって船は救われるが、その時には船員は赤ん坊一人だけが残されていただけであった。黄金の種族は英雄の種族の中でも強大な力を持つ\"ベルクロス\"をその赤ん坊の内に宿し、彼に赤ん坊を守るように命じる。また、赤ん坊の属する種族を最後の進出者「鉄の種族」と名づけ、彼らに「人類へ―――ここに、お前たちの運命を握る子供がいる」とメッセージを送った。後に黄金の種族はこの宇宙を去り、別の宇宙へとまた旅立っていった…。

黄金の種族が去った後、銀の種族は他の種族を支配し、鉄の種族=人類を敵と定め、彼らを滅ぼす事を決めた。人類の若き王女ディアネイラは、戦闘母艦アルゴノートにて、人類の最後の希望=ノドスを捜索し、ついに見つけ出す事に成功する。人類のノドスであるエイジは、銀の種族を退け、人類を救う事ができるのか?

投稿 : 2024/12/28
♥ : 18

YOSIMIX さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

過激なアクションと感動のドラマストーリー

スペースオペラに近いドラマ性の強いストーリーの中で過激
なアクション、バトル性を最大限に生かしつつある作品で、
それでいて全体的な作画がどれも魅力的なもので「キレイ」
の一言に尽きる出来は色々な面で感動しました。

特にワープイリュージョン、艦隊性能や機体等の出来栄えは
なかなか素晴らしいものがあり、物語の中に出てくる「絵」
のタッチなど、実際に描かれていそうな絵画のようにも思え
とても繊細なアニメーションだと思います。

それぞれのキャラクターの個性が物語に深く隣接しているあ
たりはなかなか魅力的でしたが、若干のコンプレックス要素
と対人的な性格要素がもう少し個性発揮してくれれば完璧と
いえたのではないでしょうか。設定上、仕方ない面もありま
すが、それでもなお個々の特性がちょっと薄いところが悔ま
れます。

ストーリー的には最初に述べたとおり、物語の継続性と個々
のキャラ設定、展開性、起承転結がしっかりしていてぶれる
ことのない展開は、次話を観たくなる思いに駆られて休む間
もなくサクサク観れた作品でした。もう少し割愛せずに長い
期間放送枠が取れていれば、もっと一つ一つの物語を色濃く
細やかに演出できてこの上ない仕上がりになっていたでしょ
うが、そこはアニメの世界に限らず、短い期間の間にどれだ
け収容していくかの難しい点と、何処を省いて何処を描いて
いくかの・・・永遠のテーマというもので、本作は出来るか
ぎりイメージを出していたように思われます。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 4

華凜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

契約

世界観や、細かい設定がちゃんと作り込まれていて、
数話だらけてもおかしくないのに、そんなことはなく、スピード感もあって、見ていて飽きない展開。

数話の間、戦闘のシーンが続くといっても、話数稼ぎ何かではない。
世界の設定や、用語なども、"説明口調でだらだら説明する"ということもなく。
キャラの会話や台詞を聞いていれば、ちゃんと理解出来る。
話の展開、戦闘の細かさ、全てがテンポ良く進んでいて、見ている方は目をそらすのが難しい。
「熱い展開」というのはこういう作品にこそ言うべきだと思う。

私的にが特に良かったと思ったところは、無駄な"お色気シーン"や"恋愛話"が無いこと!
深夜アニメだと、無くても良いような恋愛話が合ったり、無駄に多いお色気シーンが合ったりと、見るのが嫌になることも多いのだけど……
全くなかった!

恋をしてるキャラがいたり、ヒーローとヒロインの関係が恋愛のようにも見えるけど、それを全面に押し出したりすることは無く、見ていて邪魔にならない。
逆にシリアス展開が続くと、そこで和むw
キスシーンなどももちろん無し!

私的には凄く面白いアニメでした!

投稿 : 2024/12/28
♥ : 7

67.4 16 宇宙船アニメランキング16位
スペース☆ダンディ(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (605)
2675人が棚に入れました
スペース☆ダンディは、宇宙のダンディである。そして彼は、宇宙人ハンターである。見たこともない新しい宇宙人を発見して、新種の宇宙人と認められると報奨金がもらえるのだ。それは、早い者勝ちがルール。宇宙を旅して、誰よりも早く、誰も見たことのない宇宙人を見つけるのが使命。ダンディは、ポンコツロボのQT、途中で拾ったボンクラベテルギウス星人のミャウとともに、未知の星や異星人と出会う。宇宙の果てへの冒険。見たこともない宇宙人の発見。それが宇宙人ハンターの醍醐味なのだ!

声優・キャラクター
諏訪部順一、佐武宇綺、吉野裕行、石塚運昇、畠山航輔、銀河万丈、ゆりん、桑島法子、矢島正明、一城みゆ希、大川透、大木民夫、大塚明夫、小川真司、梶裕貴、金田朋子、クリス・ペプラー、小山力也、島本須美、竹達彩奈、龍田直樹、永井一郎、能登麻美子、花澤香菜、潘恵子、平野綾、宝亀克寿、麦人、山口勝平、山路和弘

beatle さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

シーズン1はただ面白いだけでしたけど、シーズン2は宇宙誕生レベルの傑作でした

まだシーズン2の視聴途中なのですけどね(爆笑)
正直な話、シーズン1までは実験的に勢いに任せてネタに突っ走っていったアニメになりますが、シーズン2は正直コズミックレベルの傑作だったのでこの評価です。シーズン1はつまんないかもしれないですけど、どうか我慢して視聴を続けて頂きたい。

監督はカウボーイビバップやサムライチャンプルーの監督です。ですが、ビバップなんてもう何年も何十年も前の作品なのです。過去の栄光といいましょうか、どうせつまんないだろうし観なくてもいーや。なんて考えて超絶暇になるまで視聴しませんでしたが、この判断は決定的な間違いでした。

シーズン2の或る回を四回観て自分の考察を完璧にした現在ですが、とりあえずこれはシーズン2なのでここのシーズン1に沿った内容でレビューを書きます。

ええっと、とりあえず主人公がゴミ屑野朗のDQNですが、それはスルーをお願い致します。主人公に似つかわしくない性格の持ち主ですが、これはそういうノリなアメリカン的なノリアニメなのだという事をご理解して頂いた上でご視聴願いたい。

正直僕はこのいけすかない最悪のDQN主人公の性格のせいでだらだらと観てましたからね。仕事前の朝食の時やだらだらとした休日にのんべんだらりん観てました。


だって正直ヒマ潰しにしかならないぐらいナンセンスなアニメなんだもん。


こんなもん観てるぐらいならエロアニメ観てる方が万倍マシレベルですからね。
でも、第五話だけは良かった。最高だった。シーズン1で唯一何回も見直して回ですからね。

このアニメってシーズン1は何かのオマージュやパクリや勢いにのっけてこんでるだけなんですかね!?

タイトルでは面白いって書きましたけど、正直にこのコメントでは書かせて頂きます。あまり面白くなかったです。

でも、それでも光るものが、突出ナニカ視聴者を挽きつける魔力のようなものがモノが存在するのです。フェロモンやサブリミナルの類のフィジカルなモノではなく、メンタル的に焼き付けるナニカ。これを面白いと表現すれば良いのかもしれませんが、面白いとはちょっと趣が異なるナニカなんですよね。

もう一度改めてシーズン2を観終わった直後にまた1から見直してみると変わった評価になるかもしれませんが。少なくとも前情報無しの一見さんにはこういう評価でした。


マズイ、コメントを見てスペースダンディ観るの止めようと思う方もいるかもしれない。褒めるところを思いっきり褒めようと思います。

第五話のロードムービー。大好物なんですよ。しかも、これがまた、スペースチックで旅もので、ボーイミーツ的で、ロマンチックで、情けがある子連れ狼のような話。無駄が無く、アニメでロードムービーを一枠やっての傑作は何かって問われれば今後間違いなくスペースダンディを挙げますね。本当に雰囲気、息をつくような作画。最高です。若しくは最悪ですね。今後似たようなロードムービーチックなアニメを観ても、スペースダンディに比べれば大したことは無いと思ってしまうからです。

出鱈目で無茶苦茶でいい加減で馬鹿らしく途轍もない作品だという事は疑う余地無し!先ずは観て欲しい。

シーズン2が宇宙爆誕レベルの神懸り的アニメーションになっているので、とりあえず、死んでないなら観なければいけません。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 6
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

1つのアニメを観るのではなく、26個の異なるアニメを観ようという態度で臨もう!

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
スペースダンディというオモチャを色んな大人にあげて好きに遊ばせたら、こんなんできました。という感じ。

このへんは、ソードワールドという世界観だけを用意し、様々な若手作家に自由に遊ばせた水野良さんと共通するものを感じる(そして誰も知らないw)

こういうのも、良いよね。普段、色んなしがらみの中で生きてるクリエイター達が、ここぞたとばかりに羽伸ばした感じ。大人が真剣にやる、クオリティー高いバカって、好き♪

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
どの話が一番好き? で、盛り上がれるのも、スペースダンディの醍醐味ですね♪

ちなみに私は、第9話の「植物だって生きてるじゃんよ」が一番好きでした。星新一さんのショートショートを思い出しました(^.^)
{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 24
ネタバレ

キャポックちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

最高に贅沢な“お遊び”

【総合評価:☆☆☆☆】
 最高に贅沢な“お遊び”。キャビアの茶漬けかフォアグラ炒飯のような味わいだ。
 渡辺信一郎は、神山健治らと並ぶ日本アニメ界屈指の逸材だが、これまで才能を発揮する場に恵まれたとは言い難い。『カウボーイビバップ』(1998)の不完全な放送、『サムライ・チャンプルー』(2004)の放送中断とその後8年に及ぶ活動休止など、さまざまな苦汁をなめさせられてきた。おそらく、自身のそうした体験を踏まえて、他のクリエーターに場を提供する目的で企画されたのが、この『スペース☆ダンディ』なのだろう。渡辺は「総監督」という曖昧な肩書き加わっているが、企画全体のゼネラルマネージャー的な役割だったと推察される。
 昨今のテレビアニメ業界は、ビジネス主導という軛のせいで、型にはまった安全パイの企画が横行しており、クリエーターの創造性が生かされていない。マンガやラノベを原作に、人気キャラに“あんなことやこんなこと”をさせてファンに媚びを売る作品が目立つ。『スペース☆ダンディ』は、その風潮とは真逆の方向を目指し、決して“萌える”ことのできないキャラを起用したオリジナルアニメとなった。
 主人公のダンディは、かつて粋がっていたヤンキーの成れの果てとでも言うおうか、信じがたいほどダサいオッサン。さしもの私も、第1話でドン引きしてしまった。珍しい宇宙人を捕獲して賞金をもらう宇宙人ハンターという設定だが、科学的な正確さは全く考慮されていない。 {netabare}科学ファンには有名な「宇宙ひも」が頭から生えた●ンモウだったり(第14話)、誰も訪れない辺境の惑星でエイリアンがラーメンの屋台を出していたりする(第2話;亡くなる少し前の永井一郎が店長の声を当てた)。 {/netabare}若かりし日にダンディが何をしていたかも、はっきりと決められていない。これだけ枠が緩いので、参加したクリエーターが自由に創作することが可能となった。
 『スペース☆ダンディ』でポイントとなるのは、(1)音楽へのこだわり、(2)真剣なパロディ、(3)逸材の起用--の3点である。

(1)音楽へのこだわり
 「音楽マニア」を自称する渡辺は、人一倍、音楽へのこだわりを持つ。デビュー作の『マクロスプラス』で、選曲に関して総監督の河森正治や音楽担当の菅野よう子と意見が衝突したこともあって、最近では、選曲からエディットまで自分でするという(「世界的評価を受けるアニメ監督・渡辺信一郎は、なぜ音楽プロデューサーとしても活動するのか?」|週プレNEWS 2018年02月16日)。音楽関係者との人脈もあり、『ミチコとハッチン』(監督:山本沙代)や『マインド・ゲーム』(監督:湯浅政明)には、音楽プロデューサーとして参加した。
 『スペース☆ダンディ』では、こうした人脈を生かして、あまりアニメに関わってこなかったミュージシャンを中心にオファーしたという。その結果、アニメのために結成された「スペース☆ダンディバンド」は、岡村靖幸(OP)、やくしまるえつこ(ED)、向井秀徳、川辺ヒロシらが名を連ねる豪華メンバーとなった。
 音楽が重要な役割を果たしたのが、第17話「転校生はダンディじゃんよ」(ミュージカル回)、第20話「ロックンロール★ダンディじゃんよ」(バンド回)、第22話「同じバカなら踊らにゃ損じゃんよ」(ダンス回)など。
{netabare} 私が特に好きなのが第20話で、外見に憧れてバンドを結成したダンディたちが、1曲しかない持ち歌をライブでひたすら歌いまくるというバカバカしいエピソードなのだが、向井秀徳が作詞・作曲・編曲した「かんちがいロンリーナイト」が凄い。 素人バンドの曲らしく旋律は単調なのに、ギターの音色が強烈で、最初のフレーズから一気に引き込まれる。
 第17話におけるミュージカルシーンのクォリティもハンパない。音楽は、梅林太郎&ハヤシベトモノリ、向井秀徳、芳野藤丸、☆Taku Takahashi、葛城ユキらが担当。踊りに関しては、まず、プロの振付師に演出家のイメージを伝えて踊ってもらい、その映像をもとに絵コンテを起こす。さらに、できた絵コンテを振付師に見せて、再び踊らせる。キャラの衣装が決まれば、それに似た衣装を着けて踊ってもらう。こうして、踊りの撮影を何度も繰り返しながら、それを作画にフィードバックして質を高めていったという(「「スペース☆ダンディ」伝説のミュージカル回がどうやって生まれたのかをダンディ役の諏訪部順一さん&南Pが熱弁」|Gigazine 2015年10月11日)。 {/netabare}

(2)真剣なパロディ
 多くのエピソードは、日本では珍しい優れたパロディとなっている。
 パロディを劣化したモノマネだと誤解する人が少なくないが、何とも嘆かわしい。パロディとは、元ネタの設定を踏襲しながら、内在的なパワーを別の方向に転換することにより、新たな芸術的価値を生み出すものである。 {netabare}例えば、第4話「死んでも死にきれない時もあるじゃんよ」では、ゾンビ映画のルーティンをそのまま使いつつ、ロメロ作品のように襲われる人間の視点に立って恐怖を煽るのではなく、ゾンビ自身の日常に目を向けることにより、見事なコメディに仕立て直してみせた。 {/netabare}
 ちなみに、パワーを方向転換するパロディと異なり、同じ方向に深化させたものがオマージュ、方向転換も深化もないのがパクリである。
{netabare} 第13話「掃除機だって恋するじゃんよ」は純愛ものの、第23話「恋人たちはトレンディじゃんよ」はトレンディドラマのパロディだが、第5話「旅は道連れ宇宙は情けじゃんよ」は、パロディと言うより、『ペーパームーン』の素敵なオマージュである。 {/netabare}

(3)逸材の起用 
 『スペース☆ダンディ』には、活動の機会が充分に与えられていない逸材を起用したエピソードがいくつかある。特に、湯浅政明、押山清高、名倉靖博の回は必見。

○第16話「急がば回るのがオレじゃんよ」(脚本・絵コンテ・演出・作画監督・原画・美術デザイン・ゲスト宇宙人デザイン:湯浅政明)
 湯浅は、劇場用アニメ『マインド・ゲーム』、テレビアニメ『四畳半神話大系』『ピンポン THE ANIMATION』などにより、ファンの間では天才的アニメーターとして有名だったが、個性が強すぎて商業作品には向かないタイプ。『スペース☆ダンディ』の担当回は、アクの強い個性がそのまま発揮されることで、逆にシュールで爆発的な傑作となった。
{netabare} 何と言っても、全く展開の読めないストーリーがすさまじい。終盤、最も悲劇的にして陰惨な事態が、一瞬にして爆笑ギャグに転じた瞬間、肉体が崩壊するような脱力感に襲われた。 {/netabare}
 幸いにして湯浅は、このあと『夜明け告げるルーのうた』『夜は短し歩けよ乙女』という2本の劇場用アニメを制作でき、アヌシーやオタワの国際アニメ映画祭で受賞して世界的に知られるようになった。

○第18話「ビッグフィッシュはでっかいじゃんよ」(脚本・美術設定・ゲストキャラデザイン・絵コンテ・演出・作画監督・原画・動画:押山清高)
 原画や作画監督として『電脳コイル』など数多くのアニメに関わってきた押山が、その才能をはじめて集約的に発揮できた作品である。 {netabare}老人が単独で大魚を捕まえようとする内容で『老人と海』を思い出させるが、主人公が最後まで孤独だったヘミングウェイの小説とは異なり、大勢の若者が老人に協力するクライマックスは、見ていて高揚させられる。
 注目すべきは、独特のセンスで描かれた背景。海の大波を線描で表す技法は、琳派を連想させる抽象性の高い表現で、実に力強い(これを粗略な作画と感じないだけの感受性を、アニメを見るすべての人が備えておいてほしい)。突然現れる巨大な青い月や、どこまでも天空に上っていこうとする巨大魚ムーナギの姿は、心を鷲掴みにされるような迫力がある。 {/netabare}
 押山は、この2年後にテレビアニメ『フリップフラッパーズ』で監督デビューを果たすが、残念ながら、物語が難解すぎて才能に見合う人気は獲得できなかった。

○第21話「悲しみのない世界じゃんよ」(脚本:渡辺信一郎、絵コンテ・演出・美術設定・ゲストキャラデザイン:名倉靖博)
 名倉は、原画・作画監督としていくつかのアニメに参加してきたものの、キャリアの長さに比して作品の数は必ずしも多くない。しかし、彼の名は、OVA『天使のたまご』(1985、原案・脚本・監督:押井守)を通じて、コアなアニメファンの間で絶対的とも言える尊敬を勝ち得ている。押井守の脚本と天野喜孝のキャラクターデザインという、常人には手が出せないほど硬質な素材を使い、イマジネーションを掻き立てる壮大な美の世界を作り上げたのである。
{netabare} 第21話での名倉は、渡辺の少し陰鬱な脚本から、想像力の極致とも言える夢幻的な光景を紡ぎ出した。その完成度は、テレビアニメの限界を完全に突き破っており、人的リソースに限りがある中でどうやって制作できたのか、謎ですらある(この1話があるだけで、作画の評価を星一つ分上乗せした)。ダンディは髪型も変わり、他のエピソードとは別人と言って良い。彼を生と死の狭間に誘う不思議な少女は、『天使のたまご』に登場する少女と同じ匂いだ。 {/netabare}
 単にシリーズ中の出色エピソードというだけでなく、テレビアニメ史上に残る偉大な傑作である。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 6

62.9 17 宇宙船アニメランキング17位
ローリング☆ガールズ(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (544)
2377人が棚に入れました
守られてばかりだった少女が一念発起、平和を守る旅に出る。

行く手に待つのは魔法使いか怪獣か、はたまた巨大ロボットか。

ご当地色をきわめつくした各地をめぐり、仲間とかさねる奮闘努力、汗と涙は報われるのか――。

どこまでいっても普通の子という宿命を背負い、それでもがんばる少女四人組が織りなす­新感覚・青春ロードムービー!


声優・キャラクター
小澤亜李、日高里菜、種田梨沙、花守ゆみり、中原麻衣、早見沙織、小西克幸

セメント さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

4人で旅した思い出はいつまでも色褪せない

ローリング☆ガールズ、はてさて一体何のアニメなのかと初めての方はお思いになるでしょう。
女の子4人がバイクで日本各地を旅する、簡単に言うとそんな話です。
主人公の4人、モブです↑
日本、おかしなことになっています↑
なんと他の作品だったらヒストグラムだったりシルエットだったりする"モブ"が主人公なんです。
でも実は火影の血を受け継ぐんでしょ?とかどうせ因果律が高まってたりするんでしょ?とか、そんなことは一切ありません、最後までモブです。
モブで主人公が務まるのか?と疑って当然だと思います。これはきっと恐らくアニメの分野では、「誰もやらなかったこと」でありつつ「先人が思いついたけどあえてやらなかった」ことなんだと思います。
声を大きくして言いますが、"モブ"が最後まで"モブ"であり、また"主人公"が最後まで"主人公"だったからこそ、私はこのアニメが大好きなんです!


主人公が特殊なら世界観も特殊です。
突如として日本に道州制が敷かれます、我が県こそが州都だと日本各地で争いが起きます、暴徒と化した都道府県民はついに東京・永田町に押し寄せ道州制に猛反発し始めます(=東京大決戦)。
東京大決戦から10年、10余りの道州から再び分割された旧都道府県がご当地色を強めながら内向きな発展を遂げた、そんな世界が舞台となります。
旧都道府県にはそれぞれ、国主と自警団が存在し、地域間の揉め事は主に自警団の団長(モサ)同士の戦いによって解決することが国の決まり(ツインタワー宣言)とされている、そんな現実的でありながらおとぎの国のような世界が舞台なんです。
例えば大阪であれば、たこ焼き店が百軒くらいずらっと道の両脇に並んでいるみたいな、47都道府県の設定とそこに住まうモサ140人弱の設定を三年間かけて考証し、世界を築き上げていったそうです。
私の出身は岐阜県ですが、岐阜は関ヶ原の戦いの舞台になったということで、県民(正しくは岐阜国のため国民)が甲冑に身を包み東軍西軍に分かれてドンチャン騒ぎをしているようです。
行き過ぎたご当地性、うんうんそうかも!と思えるようなものからこれはどうなの?と思うようなものまで、非常に楽しい"日本"という場所がこの作品には描かれているのです。

アニメでは全12話、大方は2話構成で主人公たちの住まう所沢から始まり、東京、愛知・三重、京都、岡山、広島という順に旅をしていきます。
実は他にも箱根だったり富士山だったり大阪だったり旅をしているのですが、その辺は漫画・小説の方で少し詳しく出てきます。
本来なら地域ごとに気が済むまでお話したいですが、ここでは割愛させていただきます。
所沢だったらバトル、愛知・三重だったらレーシング、京都だったらバンド、とにかくその土地で色々なことをしますが、それぞれバトルアニメ、レーシングアニメ、バンドアニメとして単体で見ても、それらを専門の題材としているアニメと比べて引けを取らない力の入れ込みようなんです!
これがすごい!
やれ総集編だの特番だのと万策の尽きるアニメが多い中で最後までハイクオリティで放送したこの作品の素晴らしさよ!
勿論、最終回付近の作画はちょっとぎこちない印象も受けますが、そこは大幅リテイクされてBD・DVDに収録されています。
設定資料集が今月発売されまして読んでみたところ、作画指導なる項目があったのですが、「常におしりを突き出して立ってたり、いつでもS字立ちしてたり、常に内股でなくても、かわいい女の子は描けると思います」「セックスアピール強い女の子より、とんでもない世界でアホみたいに生き生きとした女の子が見たいです」とこのように書かれていまして、全くその通りだと感動いたしました。
この媚びてなさ、これこそがローリング☆ガールズの最大の魅力なんじゃないかと私は思います。

モブ主人公の4人も非常に魅力的なんですが、なんといってモサのキャラクターの個性的なこと!
それぞれの地域でモサが居て、それぞれのストーリーで主役を食わんばかりに活躍します。
例えば、東村山の雇われ総長、武器使いの女帝・執行久仁子様は、その昔正義の味方を目指していたのがいつの間にか悪役になったというキャラで、所沢のリーダー、所沢の平和を守る正体不明の仮面戦士・マッチャグリーンと決死の戦いを経て互いを認め合い最後は共に国の平和を守るため共闘するというように一アニメの主役を張れる逸材がわんさかといます。
さらにいうとモサにしてもモブにしてもキャラクターの練られ具合が物凄いんです!
例えば、京都の古寺名刹の保安を担う舞子どすどす団長・豆千代さんと豆千代さんを指導する菊志乃さんの関係。
劇中では菊志乃さんのことを豆千代さんは「おかあさん」と呼ぶんですけど、これはお母さんではなくて女将さんの意味。
豆千代さんは有名な芸姑の忘れ形見で、その人に菊志之さんが頼まれて面倒を見ているというような、まぁなんとも複雑な設定が公式であるんです。
そんな細かな設定まで成されているんです、たかだた2話で出番が終わってしまうキャラクターに。
そんな強い拘りを節々に感じられるアニメは数少ないです、貴重です。
結局主人公達の名前すら出さないのは流石に不味いので一応言っておきますと、森友望未、小坂結季奈、響逢衣、御園千綾です。
今まで散々モブモブ言って来ましたが、この4人、私は本当に大好きです。
それはそれは言い尽くせないほどの魅力に満ち満ちていて、もうなんて言ったら良いのやらです。
"転がって落ちて這い回る少女達、他の誰かのため、自分達自身のために、たとえモブだという運命だとしても"
よ~く見てみると小さくタイトルロゴの下に書いてある英語、実はこんなことが書かれているんですね。
このモブの少女達がモブなりにほんのちょっと活躍するわけなんですが、それが結果的にストーリーをバッドエンドからグッドエンドに導いているんです。
彼女たちが居たことによって・・・最終的に解決するのはモサですが、彼女たちが居たことによってストーリーが成り立っているのです!
モブすごい!

声優は小澤亜李さん、日高里菜さん、種田梨沙さん、花守ゆみりさんがメインです。
放送当時・放送後含めて、ローリング☆ガールズはイベントを大量にやっていたことも印象強くって。
ロリガツアーズという劇場での先行上映会が5回、旅の寄り道というスタッフも呼んでの一挙上映会が2回、それからAnimeJapanのブースイベント、ぽにきゃん主催のP's Live、マチアソビのトークイベント、BD・DVD発売記念お渡し会、ロリガロックエクスプロージョンとまぁとにかく大量にイベントをやっていました。
先行上映会以外は参加したのですが、とにかく声優さんとの距離が近くてびっくりでした。
旅の寄り道01では、発売されたばかりの小説と原画ブロマイドと劇中でも登場したパスポートが配られていて、さらにそのパスポートにこれも劇中で登場したスタンプを押してもらえると言うとてつもない神イベ。
しかも会場でグッズ購入した人には抽選でサイン入り台本やポスターを配るという太っ腹っぷり。
いやー、あの頃が私の人生のピークでした()
さらに、これは声優さんは絡んでいませんが、舞台となった地域のアニメイトにて"モサスタンプラリー"なる企画があったり、上野のマルイでロリガショップが開催したり、古河の街角美術館でロリガの原画が展示されたり、とにかく精力的にイベントをしてくれてファンとしては感謝に尽きますね。
ちなみにモサスタンプラリーは難易度高くて、埼玉、東京、愛知、岐阜、京都、広島は行って推せたんですけど、奈良、岡山は断念しました・・・
それでも、舞台となった地方を巡ってロリガを感じることが出来て非常に楽しかったです。

曲は言わずもがな、ブルーハーツのカバーです。
まぁ萌えアニメにブルハなんてけしからんっ!と言わないでください。
私はそこまでブルハに明るくないんですが、イベント等でお話を聞いてみると熱心なブルハファンも居て、「ブルハは色々カバーされてるけど微妙なのが多くて、でもロリガ版のアレンジは良い、ガールズバンドとしては相当頑張っている」「いちいち選曲が良くて、特にネオンサインなんかは一番好きな曲だったからアニメで流れて嬉しい、こういうのをきっかけにブルハを知ってもらえればもっと嬉しい」というようなコメントをしてる方もいて、そうだよなそうだよなーと頷いてばかりいました。
BGMにもブルーハーツのカバーがいくつかあり、そのうち「シャララ」と「青空」はロリガロックエクスプロージョンで販売されたCDに歌付きで新規収録されています。
ブルハカバーではない他の横山克さん作曲のBGMも相当素晴らしく、私は特に「まぼろし軒での死闘」と「豆千代」が好きでよく口ずさんでます。
アンサーソング的な位置付のオリジナル曲、STONESですがこれもまた至高です。
8話で披露されたSTONES、プロットの段階では全然違う歌詞だったそうです
完成したものに監督が納得せず、再三作曲者に打診して最終的にあの形になったそうです。
実はイベントで配布された8話の台本に元の歌詞が載っているようです。
だからこそ、よりローリング☆ガールズにマッチした楽曲になっております。


この作品、ひっっっっじょーに奥が深いです。
アニメだけでなく、コミカライズ、ノベライズ、設定資料集、公式サイト、BD・DVDのキャラクターコメンタリー、スタッフさんのイベントやツイッターでの発言に至るまで、全てを網羅して初めてロリガの真価に触れることが出来ると思います。
とにかくアニメで説明する気がないのです、自分から積極的に突き詰めていかないと深められないというのはある意味では不親切ですが、むしろその方がオタクとして燃えませんか!?
まぁ別に深く知ろうとしなくたって、流し見で見てるだけでも雰囲気感じられて楽しいのです。
深く知ればもっと楽しいですが()

アニメが乱造され氾濫したこの時代に、これほどの名作に生まれ得るだなんて夢にも思っていませんでした。
私のアニオタ人生で終止符を飾るに相応しい、理想の上を行った、かけがえのない、まさに、"完璧"な作品でした。
こんな作品に出会えて良かった!ありがとう、ローリング☆ガールズ!

投稿 : 2024/12/28
♥ : 14

どどる さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

好きになれるかすぐわかる安心感

とにかく、画面が見ていておもしろい。
エフェクトや妙な世界観も目立ちますが、1話からラーメン早食い、望未が瓶ジュースを飲むシーンのくちびるのぷにっとした感じなど、女の子もやわらかそうでとてもかわいいです。

画面の好ましさもさることながら、ストーリーもよく出来ています。
良いのはストーリーそのものというより、各女の子の心情がちゃんとわかるようになっていることです。
どの段階でどう心情が変化していき、どうして最終回の感情になるのか。
筋に重きを置いたサスペンスでもない限り、ストーリーの筋が複雑なことより、これが重要なことです。

私はちーちゃんと抹茶未が好きでした。
抹茶未が目を白黒させたり細めたり赤面したりするあわてんぼうな感じの表情がとても好きです。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 4

芝生まじりの丘 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

良き

良いエンタメアニメ。

乗り的には、"けいおん"と、"フリクラ"を足して2で割ってご当地スパイスを加えたような感じか。
可愛い女の子を愛でつ、バンドミュージックを鳴らし、バチっとエフェクト掛けて、オーソドックスなような適当なようなストーリーをズバッと掻き鳴らして走り去るという。
あと、ブルーハーツがだいぶフィーチャーされている。ファンじゃないけど嫌いでもないからまあよかったかな。

2015年以降くらいでなら個人的にはトップかも。
というか、2010年以降では、あんまり好きなアニメもないし、見てるアニメ自体少ないんだけど。
 自分が本当に好きなジャンルという訳ではない。ただ嫌いなジャンルでもないし、製作陣のやる気が伝わる作品だから好きだ。

まあ、これは普通に技術の進歩というか、そういうのが活きているアニメかなあと、作画とか演出とか、あと力の抜き方。何ていうかストーリーとかワザと適当な部分ガンガンあるんだけど、そういう取捨選択が良いなと思う。全体的にソツない。

制作のウィットスタジオというところは最近の会社らしく、これが最初のオリジナルアニメだったらしいので、それで思い入れも厚かったのかもしれない。

そしてまあ正直、軽ーいアニメ。ただあからさまな軽さがあってそこがよかった。自分はクールで重めの雰囲気なのに、内容が子供だましなアニメ、というのが大嫌いなんで。
演出はギッチリ掛けるけど、どんな戦闘も爆撃もあくまで"演出"。人は死なない優しい世界。という、徹底したスタンスが良い。
ストーリーにツッコミどころもあるけれど、そこは雰囲気とノリと勢いでカバー。各話のストーリーはオーソドックスな筋なので、まあ安心感あり。

あと、最後ちゃんと程よく盛り上げたのもよかった。

一番評価したいのは作画だね。ポップさと、オリジナリティが程よい。
そして全シーン女の子-特に主要4キャラ-が常に可愛いのなんの。

とりあえずあにこれの評価見てると、あんまり評価は高くなかったようですね。まああにこれだけ見ても、世評はわからんけれど。しかし、そんなところもまた愛着が持ててヨシ。

多分人気の出なかった理由の一つは全面に軽さを出しすぎたことだろうな。そこは個性として良いと思うけど。なんか、1話とかの、特撮風過剰演出戦闘とか、主人公がバトルに全く関与しないとか、そういう要素、好みだけど、大衆受けはせえへんかもしれん。全体の大筋もソツなく軽い。でもそれらは個人的には評価点でしかない。

惜しい点としては、2クール見たかったな、というところ。
2話完結型で、最後は4話で1章で、実質5章分しかない。
で、各章、舞台や、主人公以外の登場キャラが変わる。そして主人公達はあんまり活躍しない。いや活躍しないのは素晴らしい事だと思うんだけど、その結果、登場人物への愛着がやや薄まるので、それを時間でカバーできたらなと。まあ、ロードムービー1クールっていうのはちょっとね。あと、普通に設定ギッチリなので、濃厚ではあるが、展開についていけないことも。そのスピード感も現代らしいかな。良くも悪くも。

まあ、重ねていうがあくまでエンタメとして土俵を徹底した作品。それ以上だとは思わないけれど、その土俵でキッチリ魅せた感じがある。

とにかくよく出来たアニメ一本作られはった。
秀作。息抜きに良い。

個人的に好きなのはシャチホコ編。
推しはゆきっぺかね。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 6

68.7 18 宇宙船アニメランキング18位
おねがい☆ティーチャー(TVアニメ動画)

2002年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (442)
2222人が棚に入れました
辺境惑星の駐在監視員として地球に赴任した宇宙人、風見みずほ。
偶然、みずほの正体を知った高校生「草薙桂」は、彼女を守るため、彼女と結婚して夫婦になる。
桂は中学時代のトラウマから、「停滞」と呼ばれる、精神的なストレスに起因する「意識不明な状態」になる病気を患っている。 みずほとの生活から、いくつもの停滞を経験し、しだいに回復の兆しを見せていく。お互いに心を通じ合わせ、求め合っているにも関わらず、様々なすれ違いから、疎遠になっていくのだが…。

声優・キャラクター
井上喜久子、保志総一朗、川澄綾子、大原さやか、田村ゆかり、岩田光央、三浦祥朗、金田朋子、内田直哉、佐久間レイ、高田由美、こおろぎさとみ、杉田智和、仲野裕、南央美、西村ちなみ

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

ラブコメ好きの人に最優先事項でお勧めしたい

パッケージの絵やタイトルのイメージからギャルゲーやエロゲー関連の作品に作品に思えますが、それは全くの誤解。
「保志総一朗」の演じる高校生と「井上喜久子」が演じる宇宙人教師との心温まる、れっきとした正統派のラブコメアニメです。
一般的な恋愛アニメは、主人公とヒロインがいろいろな困難を乗り越え最後に結ばれますが、この作品では二人が出会ってから成り行きで結婚するところから始まります。
そして結婚している事は周囲の人達には隠さなければならない。
結婚している事を隠しているので、他のキャラからの恋愛が絡んでくる事もあるけれど、近年アニメで見られる手当たり次第の絡み展開ではなく、純粋な恋を描いています。
ヒロインが年上お姉さんでしっかりものですが、テレたり駄々こねたり泣いてしまうところなんかは抜群に可愛い。
特にヒロインのよく言うセリフ「最優先事項よ!」は、聞いていてやみつきになりました。
個人的にはこのヒロインが「大人バージョンの朝比奈みくる」のような印象にも思えました。
萌え要素もあるけれど、決してエロに走っているわけではない、しっかりとした恋愛ストーリーで、ハッピーエンドで終わる展開は無性に恋愛したくなる気持ちにさせてくれます。
ラブコメ作品の中でも非常に面白かったお勧めしたい作品です。


OP曲の「Shooting Star」を作曲・編曲した人は実は「AIRの鳥の詩」を作った人と同じ人。
それだけにこの曲は「鳥の詩」に次ぐ名曲だと思うのでぜひとも聞いてみて下さい!

投稿 : 2024/12/28
♥ : 29

れむれむ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

木崎湖行ったった☆

絵柄と主題歌がI'veということでエロゲ関連作品かと当時は勘違いしてましたw
作品のカテゴリ的にはラブコメなんやろけど
他のラブコメ作品より恋愛要素が強く、また細かく描かれている。
みずほ先生がとくに魅力的でしたねぇ~
年上のの大人の女性だけど、ときおり覗かせる子供っぽさがGood!
他のキャラもいい味出してましたが、主人公だけは
最後まで好きになれなかったかな・・・

湖周辺の風景も良く描かれていて、自分が初めて聖地巡礼したほど
わりと好きな作品。関連作品の「おねがい☆ツインズ」も
いずれは観てみたい♪

投稿 : 2024/12/28
♥ : 5

浩平 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

不朽の名作です

-あらすじ-
駐在監視員として地球に赴任した宇宙人・風見みずほ。偶然、その正体を知ってしまった草薙桂は、様々なトラブルに巻き込まれていくのだった。


前半はドタバタコメディチックな展開なんですが、後半はシリアスな恋愛話が展開されていきました。シリアスになってからは、意外性のある展開で引き込まれはしたのですが、見ていて少々ウザったいと思うような恋愛模様も繰り広げられて、胃もたれしそうになりましたよ(汗)。まあ、最後は綺麗にまとめてくれたので良かったんですけどね(笑)

ヒロインが女子高生になっている、続編としておねがい☆ツインズという作品がありますので、本作品が好きな方はぜひご覧ください。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 6

73.5 19 宇宙船アニメランキング19位
無人惑星サヴァイヴ(TVアニメ動画)

2003年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (334)
2147人が棚に入れました
宇宙開発が盛んに進み、人類の手によって壊滅状態となり、人が住めなくなった地球に代わり、コロニーと呼ばれる新たな生活圏で暮らすようになった22世紀の時代。
コロニーの一つ、ロカA2の名門私立学校「ソリア学園」に転校した早々、学園の修学旅行で木星への惑星開拓の実習旅行に行く事になった主人公ルナと、ペットのチャコに6人の生徒達だったが、宇宙船が重力嵐に遭ってしまう。ルナ達は船長の指示に従い、小型シャトルに避難するが、生徒の一人ハワードがトラブルを起こした為、ルナ達のシャトルが母船から切り離されてしまった。宇宙を漂流した後、文明が存在しそうにもない謎の惑星に漂着。
惑星は、かつて人々が繁栄を築いた地球と酷似していたが、巨大生物が徘徊する危険な星であった。
こうして自分達のコロニーに帰る為の7人の少年少女と1匹のネコ型ロボットは、襲い来る未知の巨大生物や人喰い植物に立ち向かいながらのサバイバルが始まるのであった。

声優・キャラクター
岩居由希子、小飯塚貴世江、安藤麻吹、木下菜穂子、石田彰、皆川純子、真殿光昭、高瀬右光、奥島和美

ワタ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

心はいつも青空

宇宙開発が盛んな時代―――
スペースコロニーで何不自由無く暮らしていた私達七人と一匹は
修学旅行に出発したその日に、宇宙の嵐に遭い、見知らぬ惑星に流れ着いた
・・・そして、私達のサバイバルが始まった!


数多くの名作を輩出しているNHKアニメの中でも
本作は知名度こそ低いものの、根強いファンも多い作品。

これぞ古き良き正統派ジュブナイルといった趣で、大長編ドラえもんをTV版4クールにした印象。
ドラえもんのように何でも叶えてくれる便利な道具はないので
(科学的な分析ができる猫型ロボットはいるけど)
基本的には、子供たちが自分たちだけの力で協力し合い、生活の基盤を作っていく。
火を起こすところから始まり、水や食糧の確保、そして家の建築。
実に逞しいというか、子供たちの異常なまでの適応力・生活能力の高さに驚かされるw

本作で特に素晴らしいと思ったのが、ある重大な決断を迫られた時に
必ずと言っていいほど意見の衝突が見られること。
どれだけ結束力が高まっても、人それぞれ考え方が違うのは当然であって
そこから生じるドラマが大きな見所になっている。
皆が皆、最初から同じ方向を向くのではなく、きっちり反対意見も出す。
各キャラの役割分担が本当によく考えられていて感心させられる。

序盤の純粋なサバイバル生活をしている頃の出来が素晴らしいので
中盤以降、その路線から外れてしまうことに戸惑う人は多いだろうし
ご都合主義も多々見受けられる。それでも全体を通して、子供たちが幾多の困難を乗り越え、
時には衝突しながらも協力し合い、成長していく姿には胸を打たれてしまう。
4クールじっくり尺を取っている分、各キャラの内面も丹念に描写されていて
キャラへの愛着も非常にわきやすい。

子供向けですが、昨今の深夜アニメのオタク的なノリや媚びた萌えに辟易気味の人などには
ちょっと古くさいけど純粋でシンプルな作風が心地よく感じられるかも。お勧めです。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 45
ネタバレ

HG anime さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

NHKの本気

小学生の頃に見ていたが、なんとなく記憶にしみついていて最近見直したら、さすが採算度外視のNHKアニメなだけある。非常に教訓性があってキャラも個性がたっている。文明に疑問を問いかける強いメッセージ性が込められており、作画の雰囲気もどことなくノスタルジックでいい。スマホを弄ぶ若者に見てもらいたい作品。2013/4/10

追記2014/10/11
{netabare}最近DVDBOXを4つすべて買いました。(所有欲に勝てませんでした ಠ_ಠ)
個人的な思い出が詰まった作品なのでちょっと過大評価しているのかもしれないけど、落ち着いて観てみてもやはり比類なき名作だと思う。
全52話という長編作品なのだけど、それでも人に勧められるほどいい作品。時間を費やして観る価値は十分にある。
科学技術がずいぶんと進んだ世界で修学旅行中に宇宙で遭難。無人惑星に漂着し、サヴァイヴァル生活を送っていくという物語。これがかなり面白い。キャラごとにだんだんと明らかになっていく過去と新たな一面。襲い掛かる敵と大自然。科学技術と大自然の要素のバランスがすごく良くて、不思議とノスタルジックな気分になる。私は『ノスタルジックな画像スレ』が好きで、日本や海外のそういう画像スレッドをよく見るけど、ノスタルジックな画像って田舎などの自然の風景のものや、逆に近未来の画像(自然法則に従わないような構造の建物とか)や、それら2つ(自然と科学)の融合 のようなものが多いんだよね。そういう雰囲気がそのまま世界観になっているのがこの作品な気がするな~。もしこの作品を新海誠さんの画風で再製作したらたぶんものすごくいい作品になると思う。今のままでも十分綺麗な作画だけど。
声優さんも優秀。シャアラ役の声優さんはこの作品がデビュー作だったとのこと。たしかに多くの声優さんの発声の仕方とはちょっと違う感じがあるから違和感が残る人がいるようだけど、私はシャアラというキャラに割と合っている声としゃべり方だと思う。
そして音楽が最高にいい。サウンドトラックCD2つとドラマCD1つが発売されているけど、全部買った。サントラは今は結構値段が吊り上ってたりするけど、内容はすばらしい。
マイナーすぎると思う。もっと多くの人に見てほしいわこの作品。{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 11

nagi さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

子供の頃に見たかった。あなたは、あなたじゃない

52話と長いのですが、しっかりと内容を推敲して、作られたアニメでした。伏線の回収がうまかったです。

OPの映像も13話までの映像が使われており、随分前もって制作をしていた様子が伺えました。

それにタイトル、やりますな。完璧だと思います。

キャラクターに、共感をもてないことがしばしばありましたが、それは少年少女であるがゆえに、仕方のないこと。少年少女の幼さ、成長過程が上手く描かれています。NHKが制作したこともあり、教育的メッセージを随所に感じることができました。
個人的ですが、ヒロインのルナはどストライクでしたw。あんな子と結婚したいものです。

もし、自身が小学生の時に見ていれば、随分とのめり込んだと思います。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 22

76.8 20 宇宙船アニメランキング20位
ケムリクサ(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (531)
1831人が棚に入れました
赤い霧に包まれた、荒廃した建造物に囲まれた人気の無い世界を舞台に3人の姉妹が生き抜く物語。物語の中心的人物でまとめ髪の特徴的なりん、猫耳でいつもおっとりしているお姉さんキャラのりつ、メイド調の服に身を包み天真爛漫なムードメーカーりな。謎多き世界でこの姉妹が目指すものは一体…

声優・キャラクター
小松未可子、清都ありさ、鷲見友美ジェナ、野島健児
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

世界の終末に「好き」を探すロードムービー

アニメーション製作:ヤオヨロズ、
原作・脚本・監督:たつき、
作画監督:伊佐佳久、美術監督:白木優子

赤い霧が漂う暗黒の空間。
廃墟と化した街並みはまるで世界の終末だ。
最初の舞台は長崎の軍艦島。
そこで、異形の化物である赤虫と戦い、
懸命に生きる3人の姉妹がいた。
彼女たちはまるで植物のように、
水を飲むことで生命を維持し、
道具としてケムリクサを駆使していた。

けものフレンズを指揮した、たつき監督が
かつてニコニコ動画に投稿した自主制作アニメを元に
再構築して完成させた作品。
降板したけものフレンズの続編と放映タイミングが重なり、
何かと作品以外の部分でも話題となった。
脚本、演出、監督を全てたつき氏が担当し、
CGを駆使して作り上げている。
制作はたつき監督が属するirodoriの
たつき、伊佐佳久、白水優子を中心に行われた。
キャラの動きや赤と黒をメインにした作画は、
少人数体制を思わせる粗い仕上がりだが、
世界観や巧みな脚本によって、それらの全てが
あまり気にならないように見せている。

私は未視聴なので分からないが、
世界観は、けものフレンズとの共通点があるようだ。
廃墟に囲まれた謎の世界で3人の姉妹が赤虫と戦い、
水を求めながら生きている。
そこに突然、わかばという男が現れる。
謎が解明されないまま、姉妹と男は
旅をすることになる。

スタートが軍艦島(長崎県)でスペースワールド(福岡県・閉園)、
道後温泉(愛媛県)、瀬戸大橋(香川県、岡山県)、
梅田駅(大阪府・泉の広場は撤去予定)、琵琶湖(滋賀県・沖島)、
黒部ダム(富山県)、富士山(静岡県)、
八王子(東京都・日清食品)、中野(東京都)、新宿(東京都)まで。
日本各地をロードムービーのように旅していく。
{netabare}そして、最後の赤い木との戦いは、
おそらく東京タワーだと思われる。{/netabare}
コラボしていた日清食品も登場。
実際に観ていて、道後温泉や黒部ダムは
分からなかったが、ほかは自分が旅でよく見ていた
場所ということもあって、驚かされることが多かった。
彼らの旅を観ながら、場所を特定する楽しさがある。
サイトでは詳細に比較しているものもあり、
かなり正確に廃墟として再現しているのが分かる。

10話までは少しずつ謎を小出しにしていくだけなので、
観続けるのがなかなか難しいかもしれないが、
11話でこれまでの様々なことが明らかになり、
最終回まで一気に畳みかける展開は見事。
{netabare}全ての出来事が、日本の街並みを再現した
巨大宇宙船のなかで起こっていたという
SFも興味深く、彼らがここにいた意味、輪廻転生、
想いを引き継ぐことを物語に上手く落とし込んでいる。
EDが登場人物の死や誕生の順番を表しているのも面白い。
EDの最終回には、りりとワカバが触れ合う描写もある。{/netabare}

{netabare}ラストで、りょうから語られるのは、
「全員が好きを手に入れられた」ということだった。
おそらく、感覚だけではなく、
りりの「好き」の感情も6つに分かれていて、
りんだけが、手に入れてなかったのだ。
この結末はりんの言葉を「アニメーションが」とするのが、
監督の純粋な想いなのかもしれない。{/netabare}
(2019年4月13日初投稿)

ちょっとした余談(2019年4月14日追記)
{netabare}監督はどこかのメッセージで、好きなことを
このアニメでやった、ということを書いていたが、
おそらく、登場するのは監督の好きなもの
ばかりなのだと想像する。
タイトルの煙草(ケムリクサ)、廃墟、
日本各地の観光地、長崎の路面電車、ルンバ。
そういえば、シロの仲間がたくさんいた
黒部ダムのガルベと呼ばれる遊覧船もそうなのだろう。
この作品は超テクノロジーの暴走によって、
世界が破壊されるという暗い話だが、
監督の「好き」が溢れていることを感じさせてくれた。{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 84
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

SF好きなら一見の価値あるかも

<2019/7/26初投稿>
これ、原作あるのかな。

本放送時はスルー。
というのも「けものフレンズ」一通り見てピンとこなかったんですよ。
同じ監督さんで似たような絵柄だったから似たような話かと思って。

ちなみに「けもフレ2」は見てないので因縁ですか?は興味ないです。


そしてケムリクサ。

最近たまたまCS1-298で第2話やってて、なんとはなしに「ながら見」したら・・・

あらやだ!
面白いじゃないのよ( ̄∇ ̄)

そんで11話まで見て。
おお?と盛り上がり、最終回楽しみー♪とか思ってたら、またCS1-298で1話から放送始まったので1話見て

んで今日、最終回見て。

という変則な見方したんですが

やー面白い( ̄∇ ̄)

SFですね。

ネタバレすると{netabare}

貴重な地球の文明、文化をコピー保存するために宇宙人がやってきました。
その宇宙人さんは「クサ」と呼ばれる謎技術を使って
地球の文明である建造物や交通機関その他諸々を都市ごと、宇宙船内のある種、仮想空間的なところにせっせせっせとコピーしていきます。

そんなある日、その宇宙人さんは地球人の女の子を拾い・・・{/netabare}

というお話かな、たぶん。

10話までは上記のネタバレを隠していて、謎が謎を"淡々"と呼ぶという不思議な話の進み方をします。

この"淡々と"謎が増えていく展開にワクワクできるか、飽きちゃうかで賛否両論の作品なのかなーと。

私はワクワクしました。

「クサ」

「リンを始めとする人間を自称する謎の姉妹たち」

「とってつけたような廃墟の街並み」

「ワカバというお人好しの青年の地味な不思議さ」

「ロードムービーのようなのに旅の目的がよくわからない」

ここら辺に興味を持てたらハマると思います。

いずれにせよ見る人を選ぶ作品ですが、純粋なSF好きの人にはオススメしやすいかも。

見逃さなくてよかった、と思えた作品です。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 46
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

1度見終わってからの2巡目視聴が断然面白い

最終話まで視聴。

【この作品の評価は大きく割れそうだなぁ】
{netabare}多くの謎を残したまま物語は進んでいき、ラスト2話で物語の根幹に関わる過去の出来事が”部分的に”明かされる。
要するに、世界観・物語に関する詳しい説明が本編中には無い。
ラスト2話の物語と、それまでの彼女たちの会話から推測するしかない。

世界観や物語について、好意的に推測出来れば高評価、出来なければ低評価になってしまう作品。{/netabare}

【個人的にはハマっちゃいましたね】
{netabare}結局、『ケムリクサとは何?』という問題は、最後まで残っちゃうんだけどね。

りん、りつ、りな姉妹の会話のテンポの良さはクセになる。
独特なキャラデザもクセになる。

そんな感じの作品。(どういう作品?)(笑){/netabare}

視聴前にネタバレしちゃうと、面白さが半減しちゃうので、訳の分からないレビューでゴメンなさい。

【最大の魅力は2巡目視聴が心地良いこと】
{netabare}自分なりに世界観を構築してから視聴する2巡目視聴は、とても心地良いです。
1巡目視聴の際は、意味不明だった出来事が理解できたり・・・。
自分の解釈とつじつまが合わないところは、再検討してみたりとか・・・。

2巡目視聴に耐えられることは、面白い作品の証拠だと思っています(笑)。{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 49

71.2 21 宇宙船アニメランキング21位
うる星やつら(TVアニメ動画)

1981年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (305)
1539人が棚に入れました
世にラプコメブームを巻き起こした高橋留美子の代表作を、押井守ら才気ほとばしる若手スタッフが自由闊達に映像化。地球をかけた鬼ごっこに勝利したものの、勘違いから異星人の娘ラムにベタ惚れされてしまった好色少年・諸星あたる。やきもち焼きのラムが発する電撃にもめげず、目の前に現れた美女にしつこくアタックを繰り返すあたるだが、じょじょにふたりの気持ちは近づいてきて?

声優・キャラクター
平野文、古川登志夫、島津冴子、杉山佳寿子、永井一郎、鷲尾真知子、神谷明、小宮和枝

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

あんまりソワソワしないで♫

アニメーション制作:スタジオぴえろ、スタジオディーン
1981年10月 - 1986年3月に放映されたTVアニメ。

高橋留美子先生の初アニメ化であり、スラップスティックコメディとして名高い作品。
観たことが無くても名前だけはご存知の方は多いと思います。

宇宙一の浮気者、『世界中の可愛い子ちゃんは俺のものじゃ!』諸星あたるくん。
『浮気は許さない!電撃でお仕置きだっちゃ!』鬼娘の宇宙人ラムちゃん。
この2人を中心とした、SF・ファンタジー・幽霊・不条理・日常なんでもありの学園ラブコメです。

今のラノベやアニメに多大な影響を与えているエポックメイキング的な作品と言っても過言はないですね。

とりあえず、思ったこと!

・物語の評価
 1回の放送で2話構成の頃は軽妙なテンポで、ちょうど良い長さでした。
 初代監督の押井守は最初の頃は原作ファンに叩かれながらも真面目にやってましたけど、
 2年目には、独自色を出そうとして原作を軽視した感じでしたね。
 そこがウケたりしてたんですけど、局プロに呼び出されて大説教されたり、
 いろいろ大変だったらしいです。
 自分の趣味で面白くもない立ち食いそばの話をオリジナルでやったり、
 原作にあった高校ミスコンの話がアニメオリジナルの選挙話に内容が差し替えられたり、
 当時にネットがあったら賛否両論で炎上スレスレだったと思われます。
 ただ、このフリーダムさが押井時代の魅力だったのかもしれません。

 第123話 「大金庫!決死のサバイバル!!」
 第124話 「マル秘作戦・女湯をのぞけ!」
 原作にない話でもこの2本は珠玉ですけどね!

 でもやっぱり一番素晴らしいのは、第067話「君去りし後」
 これを観れば分かる通り、原作を大事にして良い話も作れるのに、
 独自の路線を追い求めたくなるのは作家性の悪癖なのでしょうかねえ?

 3年目の春の放映から製作がスタジオぴえろからディーンに変更。
 監督も、やまざきかずおに交代。
 実はこの人、作画監督&演出家としては評価されてたのですが、
 お笑いの才能がないのですよね!交代直後は頑張ってたのですが、
 原作準拠 &各話スタッフに丸投げ &お話のテンポがトロすぎる
 笑えない、うる星やつらに変わり果ててしまった感じです。
 時期や話によってストーリーの面白さの差が大きいので点数をつけにくいですね。

・作画の評価
 押井監督の時は、タツノコプロっぽさが残る当時のTVアニメの標準って感じで今の人には物足りないかも?
 やまざき監督の時は、当時の萌えアニメの最先端作画ってかんじですね!今見ると流石に古いですけど。
 
・声優の評価
 これは文句なしでしょう!
 平野文、古川登志夫、島津冴子、神谷明、杉山佳寿子、永井一郎、田中真弓、千葉繁 etc.
 今見ると超豪華メンバーですね。

・音楽の評価
 押井時代は、OP/EDがアニソンとして珠玉ですね。
 『ラムのラブソング』『宇宙は大ヘンだ!』『心細いな!』『星空サイクリング』
 『I,I,You&愛』『Dancing Star』『夢はLove me more』
 やまざき時代。
 『パジャマ・じゃまだ!』『CHANCE ON LOVE』『OPEN INVITATION』
 などは良かったですが、
 全部英語のOP/EDとかもあって、そこは趣味じゃなかったような!
 作中のBGMは、風戸慎介、安西史孝、西村コージ、星勝、ミッキー吉野
 と5人も担当しており、良かったと思います。

・キャラの評価
 昭和50年代当時にラムちゃんを作った高橋留美子先生は、天才だと思います!
 『うちのお腹の中にはダーリンの子供がいるっちゃ~!!』(狂言)とか凄いです。
 実のところ原作の高橋留美子は女が精神的に強くて男が弱い作風。
 対して初代監督の押井氏は女心がわからない人(ラムを理解できないと言ってました)
 異なる個性がぶつかってその結果アニメがヒットしたのかもしれませんね。
 (結果、作風とやりたいことの違いで監督降板になってしまいましたが)
 ただ原作も後半はキャラが淡白で小綺麗になってしまったのが残念といえば残念。
 やまざき時代にアニメのパワーが右肩下がりに落ちていったのも原作に起因してるのかも。 

 アニメ版うる星やつらを象徴する存在として、
 原作初期で早々と消えたもののアニメでは個性が肉付けされ、
 半ばオリキャラ化して最後まで残ったあたるの友人・メガネの存在は欠かせないでしょう。
 性格は、監督・押井守+声優・千葉繁のキメラみたいなもので、
 そう言うだけで、どれだけ濃いキャラか想像がつくかと!
 酸欠を引き起こしそうなほどの千葉繁の怪演が凄いですね。
 押井節はモラトリアム全開で、あんまり好きじゃないですけどねw

  
アニメ版うる星やつらは、作画監督によって人物の顔が違ってたりしていますし、
スタッフによってやりたいことが結構バラバラなんですが、
全部包み込んでしまう懐の深さが原作にあったかな?と思われますね。

と、いろいろ比較的好意的に書きましたが、
『ちゅど~ん』『だっつーの』など今の時代に、うる星のノリが合わない人が多くても仕方無いです。
後期なんて尺の長さとか会話のテンポとか今の自分には合いませんでしたし、アクビの出るアニメでしたし。

アニメの歴史を語る上での過去の作品として思い出にした方が良いのかもしれませんね。
2010年?の障害物水泳大会を観て苦しい物を感じましたしね(苦笑

これにて感想を終わります。読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 88
ネタバレ

01oinaris さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

萌えアニメの原点!アニオタ文化の起点!押井守の出発点!

エポックメイキングな作品は概して、10年後20年後見返してみると古臭く、新鮮味にかけることが多い。
それはその作品を嚆矢とし、後の漫画家が感銘を受け、それをモデルにして新たな作品が生まれてきた証である。
結果、大元の作品はその新鮮さを失い、「既視感のある展開、ありきたりで面白みのかけるストーリー」となってしまう。
(ToLOVEる第一話と本作第一話の類似性にも着目されたし。)

うる星やつらは日本の漫画・アニメ界において、「萌え系」ジャンルの原点、すなわち視聴者が可愛い女の子キャラにのめり込む文化を作った作品であり、アニオタ文化発祥となった作品でもある。
(当時はオタクという言葉そのものが無かったが)
それまでのアニメが1主人公+1ヒロインが大半であったことを鑑みると、ラムちゃんを始めしのぶ、ランちゃん、弁天、お雪、さくら先生、クラマ姫(ちょっと出番少なめ)、竜之介と、ヒロインキャラを何人も生み出したのは画期的。
「見れば好みの女の子が必ず見つかる」とも評されたと聞く。
その意味ではハーレム系に近いが、ラム以外に主人公が全くモテないことから、厳密な意味でのハーレム系ではない。
(厳密にはハーレム系の元祖はらんま1/2;本作と同じ高橋留美子作)
本作はハーレム系の嚆矢…といったところか。

チーフディレクターは、当時30歳の奇才・押井守(途中降板してスタジオぴえろも退社)。
本作の成功を機に独立し、今や世界的な映画・アニメ映画監督となる。
本作は押井守の出発点でもある。
{netabare}
第一話からのおπポロリ、子どもに聞かせられない下ネタ(終わるまで向こう向いたるからさっさと済まし〜 なんや、おまえ女の扱いも知らんのか〜 byジャリテン)…etc
{/netabare}
時代背景を考慮しても、これを子ども向けアニメ番組として放送した英断に感心させられる。
(上層部の削除要請を押井が無視して押し通したとも聞く。)
PTAからはかなりのクレームが来たそうだが…

ストーリーは基本的に「おバカ男子と利口な女子が繰り広げるドタバタギャグラブコメ」。
本作の男キャラ(あたる・面堂・レイ・テン・メガネ・錯乱坊・竜之介父...etc)はみんなバカかスケベか変態か変人。
「おバカ男子に利口な女子が振り回されている」ように見せかけて、実際は「女子の掌で男子がうまく転がされている」ストーリー展開が多い。
とにかく女子キャラがかっこいい、男子キャラがバカでかっこ悪い。
このあたりは、少年誌に寄稿する女性漫画家ならではの作風だろう。
男性漫画家だと、どうしても男はカッコよく、女は可愛く描きたいものだ。
当時は、少年誌に女性漫画家が作品を出すのは異質であった。
それが当時の漫画・アニメの常識を破壊し、エポックメイキングな作品となった所以のひとつだろう。

OP/ED曲も秀逸。主題歌を「歌手」に歌わせたこと(ステファニーとか懐かしいよね…)、
数カ月ごとの短期で主題歌変更という冒険(今では当たり前のことですが…)、OP/ED/劇中歌をまとめたレコード(CD)の発売…
現在は普通なことも、当時は斬新だった。
ラムのラブソングとか、今でも口ずさめる、メロディーラインにインパクトがある名曲揃い。
(小生は「OPEN INVITATION」とか「殿方ごめん遊ばせ」がお気に入り)
また、全話コンプリートBOXセットの発売も本作が初の試み。
LD(レーザーディスク)で、価格は33万円!
(しかも即完売!ちなみに親戚の叔父が持ってましたが、箱に手を触れただけで大激怒されました…懐かしい思い出です。笑)

本作が放送されていた時代を(物心ついた頃ですが)生き、現場を(幼少期ながら)見てきた一人として、本作の時代背景を踏まえ、思い出補正+アニメ歴史補正値込みでの評価&感想になったことをご容赦いただきたい。
現代アニメを見慣れている若者にとっては、古臭くて視聴に耐えないだろう。
ただ、日本アニメ史の金字塔として、一度は見て欲しい作品。
現代の萌え系アニメが、いかに本作の影響を受けているかがわかって面白いですよ。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 16

ゆきちゆき さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

個人的には最高傑作

 今のアニメに比べると作画もバラバラ(今のもそういうときあるけど)脚本もあれー?なときがあるけど(今も(ry )それらを超越して面白い作品だと思う。
 逆にすばらしい作画、脚本がほとんどなのでそれを若い人にも楽しんでもらいたいです。
魅力的な登場人物たちは観てて楽しくなるしそれを後押しする声優人の演技は秀逸です。
 また、当時これだけOPやEDが変わったアニメも珍しかったんじゃないかと記憶しています。当然それぞれが良い曲なのでぜひ聞いてもらいたいものである。

最近のアニメとはまた違った趣の楽しさを感じてもらえればうれしい限りである。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 5

61.4 22 宇宙船アニメランキング22位
テラフォーマーズ リベンジ(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (270)
1479人が棚に入れました
西暦2620年。火星生まれの致死率100%の病原体、エイリアンエンジンウィルスのワクチン製造のため、
異常な進化を遂げた人間大のゴキブリ、通称「テラフォーマー」のサンプルを確保するべく、膝丸燈らは火星へと降り立った。
想定外のアクシデント、テラフォーマー達の猛攻を受けながらも何とか生き延びた燈達であったが、任務遂行の裏で人類同士の争いが勃発する…。
火星を舞台にした極限のサバイバル、その第2ラウンドが今始まる!

声優・キャラクター
細谷佳正、木内秀信、伊藤静、石川界人、KENN、小野大輔、たかはし智秋、豊崎愛生、石塚運昇、赤羽根健治、奈良徹、小村哲生、大原さやか、小野友樹、高橋英則、藤原貴弘、ささきのぞみ、石田彰、杉田智和

赤羽 和人 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ゴキブリ

テラフォーマーズ は二期めだから一期から見ないと分らないよー一期見てみてね~
一期もかなり面白かったけど二期も面白い

オープニングテーマ「荒涼たる新世界」聖飢魔II
             「PLANET / THE HELL」聖飢魔II
エンディングテーマ「Red Zone」Zwei
            「Strength」Fuki
            「Revolution」nao

投稿 : 2024/12/28
♥ : 4

67.4 23 宇宙船アニメランキング23位
地球へ…(テレビ版)(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (227)
1477人が棚に入れました
現代から遠く離れた未来―S.D.(Superior Dominance:特殊統治体制、西暦3千数百年)の時代。人類は環境破壊により滅び行く地球を再生させるため、植民惑星へ移住した。コンピュータ管理により整然と生きる人類。その一方で疎まれる、特殊な能力を持つ「ミュウ」という存在。彼らは過酷な弾圧の中で政府の目から逃がれ、息を潜めながらも自分たちの存在意義を考え、そして地球への帰還を夢みていた…。ミュウのリーダー、ソルジャー・ブルーは、アタラクシアに住む少年ジョミーを自分の後継者として選び、夢を託す。

声優・キャラクター
斎賀みつき、杉田智和、子安武人、小林沙苗、井上麻里奈、羽多野渉、増田ゆき、小杉十郎太、浪川大輔、喜多村英梨、杉山紀彰、高城元気

クアーレ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

文句無いです

物語
大雑把に超能力といっているのでどういうことが出来るのかがはっきりと分からないのですが、主要なミュウ達は皆タイプブルーといって、我々が超能力として「できるだろ」と思っている大概のことはできます。できることは色によって異なるらしいのですが失念しました。
構造としてはミュウ側の主人公ジョミーと、人間側の主人公キースの両視点から描かれています。
ミュウ側は、完全管理下であるCE体制により異端とされ追われる超能力者達で、逃げ、隠れ、そしてかつて人類が汚染し人が住むことの出来なくなったテラ(地球)を目指します。
人間側はCE体制を覆す存在となりかねないミュウの殲滅せんとしています。
とまあよくある逃亡劇のような物語ですが、逃亡側の規模も、追跡側の規模もデカイです。人数の規模も距離の規模も隠れる規模も違います。
また、ミュウの寿命が長いからこそ起こる世代間の対立など彼らならではの問題もあり新鮮さもあります。
ミュウ側のことばかり描きましたが、人間側にもほぼ同等の時間が割かれています。“ただ追いかけてくる嫌な連中”ではないのでご安心を。


作画
これに関してはあまりよくわからないのですが、原作を真似て描くようなものでもないので問題なく見れるのではないでしょうか。
自分はもう見慣れてしまったので分からないです。
キャラデザには少々古臭さを感じることがあったような気がしますが、違和感はあまり感じませんでした。

声優
これに関してもあまり詳しくないのでどうこう言えることはあまりないのですが、終盤に何度も泣かされました。もちろん悪い意味ではありません。いい演技だったのではないかと思います。

音楽
すばらしいです。悲しげな曲が多いですが、そういった場面が少なくないので仕方ありません。サントラを購入するくらいには気に入りました。
主題歌も非常によいです。
個人的にはOP1であるUVERworldのendscapeと、OP2である高橋瞳のJET BOY JET GIRLがお気に入りです。
見ないですっ飛ばす方もいらっしゃるかと思いますが、特にJET BOY JET GIRLの方は声の伸びがまっすぐで素敵ですので是非。

キャラ
ミュウと人間の違い、重ねた年の違い、してきた経験の違い、置かれている環境の違い、能力の違いなどからそれぞれが違う考え方を持っていて非常にいいキャラクターたちだと思います。
最近の作品にときどき見られる“展開のためだけに存在する考え方がおかしい意味の分からない登場人物”というのはいません。
それぞれがきちんと考えを持って様々な気持ちで物語に関わっています。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 6

nani-kore さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ただただ涙が溢れて止まらなかった。。

そういえばものすご~く昔、まだオタクという言葉も定着していなかった頃、オタだった長姉が原作マンガを所有していたなぁ~3
たしか、雑誌っぽい粗い紙のA4サイズで、紙が真っ茶色になるまで納戸の中に放置されていたのだ。
そして、いつの間にかなくなっちゃったんだよね~
何べん読んだだろう、あのマンガ?
同時期に映画も公開されたけど、原作ファンだった姉が舌打ちする位の、ヒドイ出来だったらしい。。

竹宮恵子といえば、「風と木の詩」等、BLモノの先駆けとして有名な少女漫画家だけど、SF漫画家として高名を馳せた時期もアリ。彼女のSFモノの代表作が本作「地球へ・・・」だけど、同系列では「アンドロメダ・ストーリーズ」等が挙げられる。
「アンドロメダ」も原作本があったよーな気がするけど、「地球」より先に処分されたみたいで、その内容はうろ覚えだが、どちらも遜色無く面白かったよーな。
ファンタジー物として、「イズァローン伝説」を最後に読んだのがいつだっけなぁ?
コレは良く出来たファンタジーストーリーなんだけど、BL的表現は「風と木」に勝るとも劣らなかった;;

ごめんなさい、アニコレの骨子からズレてしまった。。
原作者、竹宮恵子のマンガはどれも面白かったけど、上記のよーに、たいていBL的表現が絡んでくる。
ただ、「地球へ・・・」や「アンドロメダ・ストーリーズ」等のSFモノに関しては、少年誌「月刊マンガ少年」で掲載していた関係上か、竹宮流BL表現は珍しく無かった。
唯一、主人公ジョミーのシャワーシーンだけが、風木っぽくて竹宮臭が漂っているなぁと、ションベン臭い子ども心に苦笑した記憶がある。

再度になるが、当時ものすごい前評判で作られた映画は、原作ファンには大変残念な仕上がりだった。
その後ン十年が経過し、ナンで今ごろリメイク?と首をかしげながらも郷愁にかられ、TVの前に座った2007年。
原作と少々違う部分はあれども、ようやく素晴らしいアニメに生まれかわって、原作を読んだ者として本当に嬉しかった!!
やっぱりキース、昔と変わらず、一番好きなキャラだなぁ~3
非情な堅物エリートとして振る舞っているけれど、その実、誰よりも情が深くて人間らしいのだ。
こんなイイ男、好きにならない方がムリだよ~~;;

ラストには、ただただ涙のナイアガラ。
そうでなくとも、EDの切ない調べには、勝手に涙がダラダラ流れてきて、老いた母にアキれられたのが、もう5年前か~3
色々あったなぁ、あの頃。。
ワケもなく涙が止まらなかったあの時も、なんとなく原作に触れた少女期の自分と今の自分を重ね、色んな感情がブワッと湧き上がっきて、堰き止めきれなかったダムのように、ただただ涙が溢れて止まらなかったんだよネ。。

さすがにちょっとクラシックなSFだけど、作画もキレイな良作でした。
う~ん。。でも当時はキレイさに感動したけど、今ちょっと観直してみると、ちょっとなぁ。。アニコレフレンドのメッセ・エッヘンさんのレビューを読んで、もういっぺん確認してみたら、おっしゃる通りの作画評価でした;ただ5年前当時はえらく感激したので、作画★4.0のままとさせていただきマス;;

原作を知る世代の方には、ひときわ感慨深いアニメでしょう。
原作を知らない方も、漫画&アニメ史に残る本作、ご興味があればぜひどうぞ~(^ ^)

投稿 : 2024/12/28
♥ : 19

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

現在社会の問題に関して、考えさせられるアニメです。

竹宮恵子さんの古い漫画が原作のSFヒューマンアニメです。
文明社会の進歩により、地球環境を破壊した人類。
このため、人類は地球外へ脱出することに。
何故か、ミュウという異端遺伝子を持つ超能力者が出現。
管理型人類社会はミューを排除するようになります。

このアニメは、ミュウと人類の双方の視点より描かれます。
ミュウ側の主人公は、ジョミー。
他人思いのやさしい性格で、圧倒的な超能力を持つ指導者です。
人類側の主人公は、キース。
機械のような冷酷な性格で、徐々に頭角を現す有能な人物です。

ミュウと人類の戦いの結末は?
ミュウと人類の相互理解は?
人類は何故ミュウを排除?
「地球」の行く末は?
など、興味は尽きません。
また、現代社会の人類の問題も二重写しになります。

それぞれの登場人物の思惑が複雑に絡まったシナリオ。
素晴らしいです。
そして、ラストは感動。
涙ザザ漏れでした。

<大昔の劇場版アニメに関しての話>
私は未視聴です。
嫁さんに聞いたら、あっさり
「見たよ。」と。
悔しいので、これ以上聞くのはやめました。

当時、このアニメは話題作でした。
特に、ダ・カーポが歌う主題歌「地球へ」は良く耳にしたものです。
「地球へ」の歌詞、「ただひとつの夢のために、ただ一度の命かけた」
こんな人生を送りたいですね。
視聴後、改めてこの曲を聴いたら・・・、涙ザザ漏れでした。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 41

66.6 24 宇宙船アニメランキング24位
アルジェントソーマ(TVアニメ動画)

2000年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (162)
1399人が棚に入れました
『アルジェントソーマ』は、2000年10月5日 - 2001年3月29日にかけてテレビ東京で放送されたアニメ。
2054年、人類は突如飛来した巨大なエイリアンと交戦状態に陥り、深刻なダメージを被り、飛来を続けるエイリアンに対抗統べく、国連政府は軍を再編、対エイリアン特殊部隊 “フューネラル”を組織した。
学生タクトは、恋人・マキの行方を追う内に、マキが師事するノグチ博士の研究施設へと導かれ、そこで行われていたエイリアンのパーツを繋ぎ合わせ、金属生命体“フランク”を復元する実験に立ち会う事になる。
しかし、突如覚醒したフランクは暴走しマキとノグチ博士の命を奪い逃走してしまうのだった…。

声優・キャラクター
保志総一朗、桑島法子、高田祐司、井上喜久子、子安武人、堀江由衣、紗ゆり、中田譲治、竹村拓
ネタバレ

神撃のニャンコ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

隠れた秀作(レビュー修正版)

2000年10月頃に放送された古い作品ですが、
今でも この作品を一番気に入っております

ジャンルで仕分けすると「SFロボット」になりますが
それはメインであるドラマを引立てるスパイスに思えます

謎のエイリアンに様々な思いが絡み合い面白かったですが
キャラの個性や台詞が特に気に入ってます

特に ノグチ博士の生徒達への言葉が良かったです
「物語には関係ないですが一応 伏せて載せときます」

{netabare}****************************************
「探究心」と「好奇心」と「行動力」
どれか 一つ欠けても真実へは辿り着けない

然るに君達は何~故 当たり前の結論に満足する?
この大学には真面な学生はおらんのか~!!

旧約聖書… 人は何度天罰を与えられながらも
追い求める事を止まない

豊穣なイマジネーションの海
我々はその中に揺蕩う小舟 

知りたいと強く願え~!
先に進みたければ…
**********************************{/netabare}

実は ノグチ博士の台詞を探してDVDを観てたら
ウッカリ8巻迄 夜通しで観てしまったのですよ(^^;)

うぇぇ~い! 此処まで来たら 最後迄観ちゃうぜ~
ウラ~~~! あぁ~ 嘘です 寝ますw

な~んて言って 結局その週末に強行軍を行い
全部見ちゃったのですなw 

久しぶりに観て満足しましたが
今 放送されてるアニメと比較して世代を感じ

最近のアニメは、緩やかにモラルが崩壊してると思いました
アルジェントソーマは、その点で品を感じました

当然DVD全巻購入♪ 全巻購入特典のハガキがございましたが
期限過ぎてるや~ん!  orz…ガッカリ 当然だよね

投稿 : 2024/12/28
♥ : 19

coldikaros さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

サンライズはやっぱり凄い

なんじゃこれは。凄い面白いじゃないですか。
鬱と呼ばれる展開ですが、これがまたすごい引きつけられるストーリーでした。
サンライズは今でこそそう目立ってはいないですが、当時は名実ともトップブランドだったんだなと思わされます。
opはそこまででは無かったですが、bgmはなかなかいい出来になってました。
若干エヴァっぽいと思わされる面もありますが、ラスト周辺の形や仲間との連帯感が少しずつ高まっていく表現は個人的にはエヴァより好きです。
隠れてるのがもったいないですよ。いい作品ですよ。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 8

koaki さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

陰謀も策略も裏切りも誰かの思いだとしたら・・・

エイリアンの襲来で多大な被害を受けている地球。
それに対し、エイリアン特殊部隊「フューネラル」が対応していた。
大学生のタクト・カネシロは、エイリアンの死体をつなぎ合わせた
フランクの蘇生実験に立ち合うが、蘇生したフランクは暴走し逃亡。
その事故により恋人を亡くし、自らも重傷を負ったタクト。
逃亡したフランクと心を通わせるようになった少女ハティは
フューネラルの管理下に置かれることになるのだが
復讐の為、新たな名を得てフューネラルに配属された
タクトと出会い・・・


地球に襲来するエイリアンは、必ずある場所(巡礼ポイント)を目指す。
何が目的で何故そこを目指すのかはわからない。
わからないから人は恐れて阻止しようとする。
それぞれの組織のトップ達は机上の空論を繰り返し
利益の為に都合のいい選択を押し付ける。
命を削るのはいつも現場である部隊員達。
しかし、その現場にさえ実体のない悪意が見え隠れしていた。

陰謀も策略も裏切りも誰かの思いだとしたら
犠牲者の思いはどこに行くのだろう?
誰かの思いの残骸とでもいうのだろうか?
残された者は答えの出ない問いかけを繰り返し
苦しみから逃れるために憎む相手を見つけて復讐への糧にする。
疚しい者は発覚を恐れて権力を盾に隠滅を図る。
これはSFヒューマンものです。

何とも重い内容なのですが、散りばめられた謎が
伏線として生きているので回収できるまで気になって気になって。
それぞれの立場での思いが熱くて切なくて悔しくて哀しくて
久しぶりにジリジリしながら観ました。
終わり方もよかったです。

(  ° ▽ ° ;) エッ?そんなことになってたの?
と思うシーンもあったのですが、26話目(OVA)の最後と繋がってました。
なんというか微笑ましかったです。

何よりお気に入りはOP「Silent Wind」です。
切ない内容にピッタリでした。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 9

72.3 25 宇宙船アニメランキング25位
グレイプニル(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (396)
1391人が棚に入れました
ごくごく普通の男子高校生・加賀谷修一には、ある秘密があった。……バケモノに変身してしまうという秘密が。しかし、バケモノはバケモノでも、ゆるキャラ系のバケモノ!!そんなある日、そのバケモノの中に入ることができる少女に修一は出会う……。

声優・キャラクター
花江夏樹、東山奈央、花澤香菜、櫻井孝宏、伊藤美来、長谷川芳明、石上静香、安元洋貴、市ノ瀬加那、千葉翔也、大地葉

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

意外と面白い!(肌色成分多めの(?))異能バトル物です。

漫画原作のある異能バトル物です。バトルの結果として作中で普通に人は死にますし、そういった場面の描写がグロいと敬遠される方もいるかもしれませんのでその辺りはご覧になるならあらかじめご承知の上でご覧ください。

コミックスは2020年6月現在で8巻出ています。アニメを観る前はノーマークでしたが、観た結果全巻揃えてしまいました。何ということだ…。

主人公の加賀谷修一(かがや しゅういち)は火災現場で身に覚えのない異常な嗅覚とキグルミへの変身能力に目覚め、ヒロインの青木紅愛(あおき くれあ)を炎の中から助け出します。

クレアからは修一のようなバケモノを探していたと言われて付きまとわれ、正体をバラすと脅されながらも身に覚えのないことを伝え、そうこうしているうちにあるコインの収集を巡る「バケモノ」同士の戦いに巻き込まれ、といった感じで話に引き込まれていきました。

いわゆる「エロシーン」的なものも多々あるのですが、いわゆる「ラッキースケベ」的な物は皆無で、状況的な必然性がそれなりに感じられるせいか個人的にはそこはあまり気にはならなかったです。

ただ、そういったシーンについてはレベル的には「人前で観るのははばかられる」感じではあります。

修一の得た能力にも関係して、原作でもそうでしたが特にアニメでは主題歌も含めて「二人で一つ」という言葉が強調されます。

アニメの内容的には、7巻までの内容をベースにその後のエピソードからの情報を一部組み入れてアニメオリジナルな終盤を構成しています。続編が作られなくてもいわゆる「おれたたエンド」として成立はしていますね。

面白かったのですが、原作を使い果たしているので続編が作られるのは難しいかもしれません。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 34
ネタバレ

sukasuka さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

これは某お祭りのコスプレで流行る・・・のか?(笑)

■2話目まで
最近はやたらと異世界転生モノを食わされてるせいか、この手のアニメが
とても貴重に感じてしまう。
(異世界転生モノはもちろん好きですよwww)
前期のダーウィンズゲームに続き、これにも期待してみようかな。
よく動くのも好印象。

■3話目
声優の演技一つでなかなか壮絶な引きとなった・・・・・{netabare}花澤さんスゲェなw{/netabare}

■10話目
鼻息一つでギャラ発生・・・・・{netabare}花澤さんスゲェなw
(まぁ完パケ納品済みなら話は別だけど){/netabare}

■最終話
何一つ区切りがつかないまま終了。
まとめサイトとかで情報漁ってみると、原作ストック的に2期は到底無理っぽい?
年数開けて続編アニメ作るほどの人気作とも思えないしなぁ・・・。
まぁBD購入は決めてあるので、ついでに原作漫画買い揃えようかと思っているが、
そうなるとまんま販促アニメに釣られたアニオタのオッサンだ(笑)

■追記
なんかいつまで経っても円盤の販売が未定のまま。
「諸般の事情で販売中止」ってパターンかな?
つーか制作会社のパインジャムはこのアニメに賭けてたみたいな話もあって、
もしかすると会社自体が・・・・・・・う~ん(笑)

投稿 : 2024/12/28
♥ : 14
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

静かに狂う世界

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
ジャンルは、バトル・デスゲーム。エロやグロもあり。

個人的には苦手なジャンルなんだけど充分に楽しめました。前クールの「ダーウィンズゲーム」と似た感じだけど、こっちの方が好みでしたね。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
能力バトルという点ではイマイチ。一応個々に能力はあるものの、わりとゴリ押し。

本作の魅力は、ミステリー的な要素ですね。よく観れば、多分序盤から伏線があったのでしょう。シュウイチの家が廃墟だった時は、ゾワっとした。

所々あるエロ描写は、あってもなくてもって感じだけど、吉岡は結構可愛かったなと。彼女が無惨に殺されるようなシーンが、今後、なければ良いな~。

あとは、クレアとシュウイチの異常な関係性は本作の個性を作っています。はじめはアクセルだったクレアが、次第にブレーキになっていく過程は、上手いな~。と。多分、エレナと吉岡で四角関係になっていきますよね。それから、学習塾での記憶も取り戻し、物語の核心に迫っていく。

そこで、シュウイチがどこまで「狂えるか」「狂いきらずにいられるか」のバランスがとても重要な感じですね。なんか、2期の方が面白くなりそうなんで、期待してます。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
なんとなく、エロ、グロ、デスゲームの雰囲気? バラしたとしても、誰も信じないだろ。ダーウィンズゲーム(笑)

2話目 ☆3
無駄なパンチラが多いな(苦笑) あんた達化け物、て言ってるんだから、気づこうよ。外見だけでなく、内面も化け物に引っ張られるのね。修一の中身が空っぽだから、空っぽなんだな。無駄にエロワード(苦笑) 作画は良いんだけどね。まあ当たり前の苦悩だけど、そこをちゃんと言わせるのは良いね。

3話目 ☆3
この惑星の人は。修一、裸よりスク水が良い人(笑) デート(笑) ダメー(笑) 日中堂々と。姉、コミュ障がバレる(笑) ヤンデレ?

4話目 ☆3
微生物を、って、科学なんだね。他の惑星の。嘘よ、嘘かよ(笑) 宇宙人ね。

5話目 ☆3
バトルマニア。なるほど、だから脅しには使うけど、実際には撃たないのか。「撃てよ」というツッコミは意味ないと。仲間が出来た。

6話目 ☆4
なんか、やけにエロい回。新キャラ、可愛かった。あざとい、は、笑えたな。

7話目 ☆4
やたらあっさり殺された風だな。中身だけが殺されたのか? 結構続きが気になる。

8話目 ☆3
あら? 二人とも生きてたか。

9話目 ☆3
いや、能力で縛ってるやん。「裏切る」のラインが微妙だな。ウソをつくのはアウトで、真実を語らないのはセーフかな? なんか、作画がショボくなった?

10話目 ☆4
雑魚キャラのデザインが雑(苦笑) 怖いのは人間。意外とボス。

11話目 ☆4
過去の話。色々、繋がるな。

12話目 ☆4
修一の異常性。最初から狂っていたか。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 31
1234
ページの先頭へ