宇宙船で戦いなおすすめアニメランキング 17

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの宇宙船で戦いな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月11日の時点で一番の宇宙船で戦いなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

72.7 1 宇宙船で戦いなアニメランキング1位
モーレツ宇宙海賊[パイレーツ](TVアニメ動画)

2012年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (953)
4594人が棚に入れました
どこかの宇宙・海明星(うみのあけほし)に住む高校一年生の加藤茉莉香。茉莉香はある日、故人である父親が実はつい最近まで生きており、宇宙海賊船・弁天丸の船長であったことを知る。
弁天丸が海賊として活動を続けるのに必要な、私掠船免状の継承のためには直系の跡継である茉莉香が船長になるのが条件と告げられ、元・父親の船である弁天丸、そしてそのクルーとともに、女子高生兼宇宙海賊船船長としての生活を送ることになる。痛快スペースオペラ、華麗に登場!

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

白凰海賊団に入団希望しますd(❀╹◡╹)っ

■モーレツ♡宇宙海賊ってタイトルで甘く見てたら大火傷よ♥
原作は『ミニスカ宇宙海賊』っていうライトノベルで、その著者の笹本祐一さんは自身で「現役最古のラノベ作家」と言ってるようですねw
アニメ化発表から2年の月日を経て『モーレツ♡宇宙海賊』と改名して放送開始にこぎつけたみたいです o(^ー^)o☆パチパチパチ

ストーリーはと言うと、主人公の加藤茉莉香[marika]はごくごく普通の女子高生で喫茶店でバイトしながら楽しい学園ライフをすごしていたのですけど、突然なにやら怪しげな人たちがバイト先にご登場w
なんと宇宙海賊船・弁天丸の乗組員でしかも茉莉花のママである梨理香[ririka]の知り合いっていうじゃないですか(;・∀・)ハッ?
先代船長のゴンザエモンって誰?Σ(- -ノ)ノ エェ!?パパなの…食中毒で死亡ってw
ママは何者Σ(- -ノ)ノ エェ!? 伝説の女海賊!?∑(゚◇゚;) ゲッ
突然カミングアウトされた茉莉花に驚くべき提案が…
海賊船・弁天丸に乗りなさい! 工エエェェ(´д`)ェェエエ工
茉莉花の青春の学園生活はどうなっちゃうのでしょうねw


■モーレツ♡宇宙海賊に出逢った日の日記 φ( ̄∇ ̄o)
1話観た瞬間、こっこれは…面白いって思っちゃいました♪
宇宙海賊と高生生活の両立という奇抜な設定とか、制服にいかにもっていう海賊服のコラボレーションといったギャップが新鮮で面白かったです♪
設定は斬新なのですけど、その中身はどうやら「まともな宇宙モノ」って事なのでシリアスなアクションシーンなんかも期待できそうです♪
作画の方もクオリティが高くって、艦隊戦なんかかなりの迫力があるんじゃないかなぁって楽しみにしてます!

キャストの方もかなり豪華なんですけど、ヒロインで主人公役の茉莉花役に大抜擢されたのが小松未可子さんでしたね!
引っ張りだこの人気声優さんたちを押しのけてのキャスティングだけに、彼女の演技力にも注目したいところです♪

茉莉花を中心に、学園生活と海賊の2つの視点からキャラの友情や成長をみれそうなので、今後の展開を((o(´∀`)o))ワクワクしながら楽しみたいと思っています♪


■総評
「決断は自分で選んだベスト!!」って茉莉花も言ってましたけど、「モーレツ♡宇宙海賊」ってタイトルで判断しないで本当に良かったなって思いました♪
作品のタイトルを初めて見た時は、品の無さそうなタイトルだなって思っちゃったんですよねwヾ(´ε`*;)ゝ
それが1話観た時に、あっ!面白そう♪って思って第一印象は良かったんです!
ただ2クール作品なので、最後までこの期待に応えてくれるのかな?ってちょっと不安も抱きつつ視聴だったんですけどね(^ー^* )フフ♪
そんな不安もどこ吹く風って感じで、観るたびにo(^O^*=*^O^)o ワクワクさせてくれてグイグイ作品の魅力に惹きこまれていくのでした( ̄▽ ̄)=3 プハァー

まずσ( ̄∇ ̄*)アタシの目を釘付けにしたのは、優雅で秀麗な「オデットⅡ世」でした♪
宇宙空間でありながら「帆船」という設定がとっても新鮮で、マストを広げソーラーセイルに太陽光を受けて静かに航行する船体はとっても美しく、白凰女学院ヨット部らしい船体だったと思います(゚∇^d) グッ!!
また映像としての見せ方もとっても良かったですね♪
宇宙空間に限らず、遠近を意識した見せ方が秀逸で、地上と宇宙空間など適材適所でCGの使い方にも工夫が観られました!
オデットⅡ世は磨き上げられた汚れ一つない美しい船体なんですけど、弁天丸やバルバロッサ等の現役の海賊船は使い古された感じに仕上げていて、そういった細かい所にまで配慮されているところも好印象でした(*^^*)

女子高生と海賊というアンバランスな設定を見事に融合してしまったこの作品の世界観をつくり上げるために、キメ細かい設定がなされているのですけど、それが観ている視聴者にわかり辛くならないように心配りされているシナリオ構成は、2クールを無駄なく安定した面白さを見せてくれていた印象です(⌒^⌒*)b
各話の冒頭のナレーションは「ガンダム」とかでもお馴染みですけど、細かい設定や世界観を少しでも理解しやすくするためには有効ですし、作中での説明臭くなる部分をここで解消する役目もあるんでしょうね♪
また、この時代では砲撃戦や白兵戦の前に「電子線」がとっても重要であることも、白凰女学院ヨット部の演習のシーンで取り入れることでさり気なく指南してくれてましたね♪
ただヨット部のメンバーと弁天丸を関連付けるのにちょっと強引だったかなって思いましたけど(感染症で隔離ってねw)、それ以外は茉莉花を中心に個々の個性を生かしつつバランスよくキャラを動かしていた印象です(*^^*)

声優さんでは茉莉花役の小松未可子さんは自信の一生懸命な感じが相まってなのか「海賊船見習い」と言う微妙な立場を上手く演じていてとっても良かったと思います♪
また、茉莉花の親友で役を演じた小見川千明さんも演技にも関心しました☆彡
「花咲くいろは」でミンチ役を演じていた小見川さんだったんですか∑('◇'*)エェッ!?って驚いちゃいました!声優さんって♪⌒ヽ(*゚O゚)ノ スゴイッ!!!

そういえば、1話でミーサさんがこんな事言ってましたけどρ( ̄∇ ̄o)
「ホントだったら加藤船長もこんなことはしたくはなかったんだろうけど・・・」
この本当の意味はなんだったのでしょうね♪
原作を読んだことないのでわからないですけど、故・・・ゴンザエモン船長wと、「ブラスターリリカ」こと梨理香さんの思惑が不透明なままなので続きがあるのかな?
茉莉香が正式に船長になった姿も観てみたいですし、まだまだ弁天丸の活躍を観たいので続編を強く希望します八(^□^*) オネガイ!!


■MUSIC♫
OP曲『猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」』
 【作詞・作曲・編曲】前山田健一 【歌】ももいろクローバーZ
 ヒャダインこと前山田健一さんとももクロとのコラボはドラゴンクライシスのED曲「ミライボウル」以来かな?
 ももクロの元気な部分を前面に押し出したモーレツなナンバーですw
 
ED曲『LOST CHILD』
 【作曲・編曲】NARASAKI【歌】ももいろクローバーZ
 こちらも「ミライボール」の編曲を担当したNARASAKIさんの楽曲です♪
 荒削りさが癖になるももクロの魅力を惹き立てる軽快なエレクトロニカなナンバーですd(-_^)good!!

ED曲『Black Holy』(第9話、第12話、第16話)
ED曲『透明な夜空 〜瞬く星に包まれて〜』
ED曲『未來航路』
 【歌】小松未可子
 ももクロのあとに聴くとなんだかC=(^◇^ ; ホッ!としちゃう憂いがある小松さんの歌声♪
 楽曲はオーソドックスでキャッチーな構成となってるのでとっても聴きやすいです。☆⌒d(*^ー゚)b グッ!!
 個人的には『Black Holy』のようなBメロからサビにかけて盛り上がるアップテンポな曲がお気に入りです♪


2012.01.21・第一の手記
2012.10.07・第二の手記(追記:■総評、■MUSIC)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 69

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

女子高生船長も悪くない(´ー`)♪

高校1年生である加藤 茉莉香が亡き父親の跡を継ぎ
女子高生兼宇宙海賊船船長としての生活を送るお話。
全26話。
原作は「ミニスカ宇宙海賊」名のラノベ。

宇宙海賊というだけあり内容はSFもの。
宇宙海賊船同士のバトルシーンなどはなかなかの迫力。
作品の見所の1つになると思います。

主人公・茉莉香の女子高生としての姿と
宇宙海賊船船長としての姿を上手に描いています。
明るくイキイキと前向きな姿勢で成長して行く
様子は主人公としてとても魅力的に映りました(*´∀`*)♪

多少のコメディ要素も入る作品で
茉莉香が船長を務める「弁天丸」クルーや
学校の友人など個性的なキャラが笑いを誘いますw

何気に印象に残ったのが茉莉香が高校で入部する
ヨット部員の声優陣の豪華な顔ぶれです。
出番、セリフの少ない役で知ってる声優さんが多数w
正直驚きましたw
時間のある方は調べてみてねw

2クールと少し長い作品になりますが
視聴後には爽快感を得られる内容でした。
これといったオススメ要素の少ないのが玉に瑕ですが
時間のある時にでも視聴して貰えればと思います(・∀・)v



《キャスト》
加藤 茉莉香(CV.小松未可子)
チアキ・クリハラ(CV.花澤香菜)
遠藤 マミ(CV.小見川千明)
グリューエル・セレニティ(CV.戸松遥)
グリュンヒルデ・セレニティ(CV.金元寿子)
ミーサ・グランドウッド(CV.伊藤静)
ケイン・マクドゥガル(CV.松風雅也)
百眼(CV.藤原啓治)
クーリエ(CV.堀江由衣)
シュニッツァー(CV.三宅健太)
ルカ(CV.水原薫)
三代目(CV.松岡禎丞)
加藤 梨理香(CV.甲斐田裕子)
加藤 芳郎(CV.小山力也)



《主題歌》
OP:『猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」』/ももいろクローバーZ
ED:『LOST CHILD』/ももいろクローバーZ

投稿 : 2024/11/09
♥ : 51
ネタバレ

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

さぁ!オッサンホイホイの時間だ!!

個人的に1話でドツボにキた。
ハーロックネタw爆笑。まさか21世紀に聞けるとは。
中身は70、80年代から散々読んで、観てきたもの。
始祖たるヤマト、銀英のパロ、ナデシコ、タイラーで大輪となった,おちゃらけたスペースオペラの風格。
肌が合う合わないでいったら15年ぶりに幼馴染にであったような・・・。いちいち涙が出てくる演出。
エヴァとかの大月Pまでいるwナデシコメンバーなんですね。納得です。
オカエリナサト

キャラ原案が変態絵師、あきまん
お布施はよくしてる。
∀ガンダム以前、カプコンの頃から愛してる。ストゼロくらいが好きだったな。
ユーストでエロいマミさんだか描いてBANくらったとか。
昔たまに書いてたデリヘルの感想がおもしろかった。


今年はコイツだけやっぱりひとつ抜けてるかな・・
売れはしないだろうけど・・
オンナのコが主人公ってだけで恋愛、ハーレム的なものを感じない。おっさんだって登場するし。きょうびのテンプレアニメと違うけど、90sはこれがテンプレw
まさに黄金期のアニメ、世代にはたまらないよね・・。

ZEROのあとにあのアバン、ナレーション、シュールだなぁ・・・。

ゼーガの音響さんらしく花澤チアキちゃんががなぜかかわいいのも見所。
ざーさんがこんなにかわいいわけがない。


くだらない感想{netabare}
途中からちょっと雰囲気が変わってくるのですが、
あえて原作を追い抜いたとか。
やるからには作者と協議の上だろうけど。

それ以降、海賊→オタクっていう暗喩な気がしてきたよ。
ネット社会でなまじ光の速さを超えてしまった(超えてないけど)我々への提言なのか。オトナになって離散してしまったオタクたちのことなのか・・。
それについてのメッセージだとするのであれば・・。

どこぞで読んだらストロングスタイル?プロレスだぁ?ww
オタクにはかわらないな。あたらずしも遠からず・・・
茉莉香がレスラーの娘で、後ついで、親父がガチもやってみないかと?wくだらねえww
UFCバリならいいけどガチでも空気読む試合はイヤよ・・。
てことは映画は関係なくて、2期はガチとエンタメどっちがいいか、ファンが決めてくれってことだね?
ガチにしたら個性がかけるな。
見世物だけど、たまに頭に血がのぼっちゃってガチっぽくなるのががプロレスの真髄。あと技の美しさ。
どこぞのアメプロくさく、親父とのくだらない抗争劇とかでもいいよ。


作品概要
最初は部活の話、で海賊になって仕事をする話、部活と海賊を合わせた話、ガチンコの宇宙海賊としてマジでやりあうラスト。

実際には3種の構成なのか。
原作未読ですが、海賊なるまでにものすごーーくかかると聞いております。
さすがにそれはイカンので、2クールとはいえなかなかのハイペースで進みます。正確には一気に時間が飛ぶんです。

必然的に主人公の成長物語はほぼシカト。第一話から海賊になって仕事して、そこまでは比較的丁寧には描いてありますが、理解できません。
形式的にやってみました感が・・。

結局茉莉香が海賊になる資格を持っていて、英才教育、エリート娘。天性の宇宙海賊なだけじゃんかと。それに納得するかどうかってだけ。まぁそれでいいんですこんな話。

むしろ隙間がたくさんあるのでOVAででも補完話がたくさんでたらたのしいな。


この作品のすげえなってとこ

キャラクター
とにかくこれ。あきまんがたぶんヤバイんだと思う。もっといえばキャスティング。
大量に登場するヨット部員だが、クラスの(この場合部活だが)書き分けできてるのは名作とはよくいったもの。
ビジュアル、ちょっとしたしぐさで誰がどんなやつか分かる。逆にメインを食わないように添え物程度にしてあるのでほっといても問題ない。
その程度の扱いなのだが無駄に豪華なキャスト。
声優さんや外見の特徴のみでできるだけ表現。
そのサジ加減が秀逸。

SF考証も同じく、セリフを少なく、作画からどれだけの情報を視聴者にわからせるかといことに徹底してる。



オッサンじゃないとわからない舞台演出
みんないってることですが、古今SFのパロオマージュなどなどで構成。
本家作品でツッコミ入れられてたようなことに対してさりげなく修正、フォローをするというか・・
これならあの演出が成立するよねという。
電子戦は独特ですが、宇宙船モノではってめずらしいだけ。
レーダーのエフェクト、対艦戦のインターフェイスとか心当たりはいっぱいあるでしょう。ナデシコパロもあるのがニヤリ・・。そこいらがわからないと説明がほとんどないので会話の意味が不明になるかと。
物語はあまり関係ないのですが・・。この作品独自の楽しさがわかりません。

そんなこんなでここまでオタク、オヤジ知識を必要とする作品・・・よく出せたなと。。
{/netabare}













以下リアルタイムな覚書
{netabare}

3話まで、
ひたすら舞台説明、こちらも宇宙旅行を強制させるチュートリアル。海賊になる前にしっかり勉強しろてね。
どうやら日本語が常用なのか?習字してるし、船のあのシステム・・。
練習艦のデザインもOPにでるお約束の弁天丸ブリッジとは違い、トップなどのSFオタで言われてきた円卓、証券取引所タイプ。
お約束程度にお色気をいれてるが健康的なだけでエロも萌えもない。女子高生をガキあつかい。オトナとしてまったくもって正論。
船外でロープつけないのも絡まってあぶないからだろうな・・。ガスガン的なものがあるんでしょう。
セイリングじゃない、一般の通常エンジンなら半日で太陽回って往復できるってのもさりげない。あの世界は巡航でもすさまじい速度ってことですね。
プラネテス以来の本格宇宙SFだった。
リアリティと世界観にこだわってそのままおちゃらけだけどハードスペースオペラなのか・・基礎は知ってるんだぞと示しといて独自設定とかでぶっ壊すのか・・・楽しみ。

4話
もうこれこのまま部活作品でいいんじゃねえの。十分作品が成立してる。本格的に弁天丸に乗っちゃったら、おしまいな気がしてきた・・。みんなで乗り込むのか?二束のわらじか。
そんなことより小見川千明さんが恋しいのだが、またでるよね?・・・。電子戦とか地味だなぁwwこれは売れねえww楽しすぎるんだけどw

5話
エピソード1的な一区切り。
丁寧に説明を重ねてきた世界設定がついに明らかになる。
これ、かなり見せ方もお話もすごくうまいと思う。
あそこまで電子戦を見せといて、視聴者も登場人物もそんな航行システムっておかしくね?って思ったらコンピューターが無くても手動で操艦できるにきまってるじゃんって。ですよね。そもそもオデット2世は元々スタンドアローンのシステムだったわけだし。ちゃんと前フリしてる。
そして部長の通信が伝説の台詞『バカめ』wwwおまえがなw
あの攻撃方法とかあの作品のあれやしな。SF愛してるんですね。
視聴者の疑問に一気に回答をだし作品のノリも示してくれた。風呂敷たたむのがすごく綺麗。
ついでに宇宙空間で制服なのにパンツは絶対に見せないという製作の勇気!!。
普通なら着座の際に慣性の法則に逆らえないでスカートがめくれるはずなんだが・・・。仕掛けがあるんでしょう・・。

6話
やはり学園モノのほうがいいなぁ・・。まだまだ部活アニメのがよかった。海賊になったらエンディグでwざーさんが転校してしまったのが残念。たまに海賊って感じを期待。
そんなことより当OPを披露したはじめてみたももクロが斜め上のユニットすぎて衝撃的だった。。。

~10話
完全に銀英バリのスペースオペラになってきたYO。
作戦も銀英じゃねーかYO。
ポーズのかっこよさとか余分な台詞のなさとかすげえぞこの作品。
たまらんわぁ・・俺らはオタクであってヲタクではないというのを再認識させてくれる。
セレニティってアレか、セラムンからか。
戸松っちゃんヘタクソだなぁww。
ざーさんも好きじゃないけど、チアキちゃんいいな・・なんか似合ってるしかわいいわ。
マミとの絡みもなかなかでしたが、ノリノリで営業やってるのがなんともかわいらしい。

14話
こんなこともあろうかと・・なチアキチャン。
某作品でいう声優さんのギャラとか下世話なこと考えるとこ絶対やると思ったがなんか出すのが早いw〆にするべきネタじゃない?
日笠部長、レズらしいのにマジかっけえよ。
じつはこれがラストエピソードってことはないよね?かなりの長編にすんのかな・・。もうすこしタメがほしかった激アツいネタっすね・・。

~16
弁天丸にヨット部を乗せることでついでにSF考証というか説明もしてくれちゃう、普段のクルーがどれくらいすごい奴らなのか・・ってな。
うまいな・・
~17話
ブッ!!っていう衝撃のガチレズ展開。ドン引きするレベルのキスがすげごいっす。完全に入ってる音にわざとしているのは、ノリノリのアドリブか、いやがらせかw
ピンチになったらとにかくワープってもういつからだ・・古典的なお約束で燃えますね。

19
開幕から座右の銘が全否定されました。
なんか台詞の雰囲気もかわったな・・。


24
ド王道なクライマックス、ハーロックにツッコミをいれるセリフ。ガンダムだと演出見て察しろというだなw。かっこいいからは真理。
途中から感じていたがやはり海賊=おたく、オタクのような気がする。


海賊会議・・・あれですねヨーホーヨーホーのパクリっすね。
ハーロックの船外操縦→ホログラム、サイボーグ化で実現。
意味はない、かっこいいからだって・・wわかってるね。


クオリティは一定しないが絵の動かし方は要所要所でうまい。作画→本来アニメでは絵をうごかすこと。
セリフの使い方、テンポはすばらしい。説明的になりがちだが最小限。画面よく観とけってことかな。
アニメというよりは完全にガチなSF、


売り上げがまぁまぁすごいとの結果が・・世の中捨てたモンじゃねえな。


OPについて
モヒカンになったドラえもんが弾いているようなイントロからはじまり、どう考えてもロマサガイトケン節、ドラクエ風(というかクラシック)のごとく拍子が代わり、しょっちゅう変調、サビは90s王道のアニソンメロディー。泣き?っていうの?変にオサレぶらずにそのまま上がり続けて限界まで突破するという・・。で〆はFFのクリスタルのテーマってか。

ジャンル的にはシンフォニックメタルっていうの?。よく知らないけど。
マーティがあらぶってるのはわかった。
久しぶりに聞いたアニソンの珍曲なのは間違いない。
おもしろいけど、とにかく詰め込みすぎで疲れる。しかし中毒性が・・。
『ポゥ』じゃねーよ。マイケルネタかよ。

ももクロがヘタクソとかいわれるが、こんなすごいメロデイー誰もこのままは歌えないよ・・。きれいに歌うとたぶんダサいぞ。
あくまでタイアップじゃなくてアニソンだし、イメージってもんもある。
あえてアイドルのヘタクソボーカルなのがいいんだと思うよ。
ヒャダインさんもプロなんだから考慮してるんじゃないかな。
こういうヘンテコな曲を弾くとピアノを習っていたときのドラクエ4の気球のトラウマスイッチガ・・・・

{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 50

72.2 2 宇宙船で戦いなアニメランキング2位
グレイプニル(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (394)
1384人が棚に入れました
ごくごく普通の男子高校生・加賀谷修一には、ある秘密があった。……バケモノに変身してしまうという秘密が。しかし、バケモノはバケモノでも、ゆるキャラ系のバケモノ!!そんなある日、そのバケモノの中に入ることができる少女に修一は出会う……。

声優・キャラクター
花江夏樹、東山奈央、花澤香菜、櫻井孝宏、伊藤美来、長谷川芳明、石上静香、安元洋貴、市ノ瀬加那、千葉翔也、大地葉
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

メルヘン、メルヘン

PINE JAM制作。

着ぐるみに変身するという、
特殊能力を持った少年加賀谷修一。
彼に興味を見せる少女クレアと、
襲い来る変身能力を持つ化物たち。
謎のコインを巡り物語は始まる。

物語に秩序を求める方は不満かも知れない。
キャラクターを含めデザインは好印象だ。
コメディ、エロも多分にあり、
シリアス一辺倒ではなさそうですね。

成績優秀だが比較的地味な少年と、
不可思議な現象を巡る人間模様。

4話視聴追記。
キャラや風景のデザインは好きだが、
どうにも微エロ演出が苦手。
閑静な街での猟奇的な事件の真相には、
大きな物語が水面下で動いている気配。

7話視聴追記。
演出に慣れてくると楽しめますね。
キャラが増えたのは個人的には好条件。

最終話視聴追記。
{netabare}それぞれの悲しい過去が現在に繋がり、
後半につれ盛り上がって来たのですが、{/netabare}
最終話は個人的には消化不良です。

ただ割と直球な娯楽活劇としては及第点で、
続きがあれば迷わず見るでしょう。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 46

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

意外と面白い!(肌色成分多めの(?))異能バトル物です。

漫画原作のある異能バトル物です。バトルの結果として作中で普通に人は死にますし、そういった場面の描写がグロいと敬遠される方もいるかもしれませんのでその辺りはご覧になるならあらかじめご承知の上でご覧ください。

コミックスは2020年6月現在で8巻出ています。アニメを観る前はノーマークでしたが、観た結果全巻揃えてしまいました。何ということだ…。

主人公の加賀谷修一(かがや しゅういち)は火災現場で身に覚えのない異常な嗅覚とキグルミへの変身能力に目覚め、ヒロインの青木紅愛(あおき くれあ)を炎の中から助け出します。

クレアからは修一のようなバケモノを探していたと言われて付きまとわれ、正体をバラすと脅されながらも身に覚えのないことを伝え、そうこうしているうちにあるコインの収集を巡る「バケモノ」同士の戦いに巻き込まれ、といった感じで話に引き込まれていきました。

いわゆる「エロシーン」的なものも多々あるのですが、いわゆる「ラッキースケベ」的な物は皆無で、状況的な必然性がそれなりに感じられるせいか個人的にはそこはあまり気にはならなかったです。

ただ、そういったシーンについてはレベル的には「人前で観るのははばかられる」感じではあります。

修一の得た能力にも関係して、原作でもそうでしたが特にアニメでは主題歌も含めて「二人で一つ」という言葉が強調されます。

アニメの内容的には、7巻までの内容をベースにその後のエピソードからの情報を一部組み入れてアニメオリジナルな終盤を構成しています。続編が作られなくてもいわゆる「おれたたエンド」として成立はしていますね。

面白かったのですが、原作を使い果たしているので続編が作られるのは難しいかもしれません。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 34

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

主人公のウジウジした感じ、肝心な所でヘタレな感じが苦手なんですよね・・・

原作未読。最終話まで視聴。

随分中途半端な所で終わっちゃったなぁって思っていたら、原作ここまでなんですね。
最近はやりの分割2クールなのかと思っていたので・・・。
リアタイ視聴だと物語を見失いそうだったので、『第2期の前に復習がいるかな?』って思っていたんだけど・・・、いつになることやら(笑)。

物語としては、ほとんど導入部分だけで終わってしまった印象。
「ここから面白くなりそう?」な感じだったので・・・。

主人公のウジウジした感じ、肝心な所でヘタレな感じが苦手。

第2期があったら、しっかりと復習をしてから望みたいと思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 33

69.3 3 宇宙船で戦いなアニメランキング3位
宇宙戦艦ヤマト(TVアニメ動画)

1974年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (155)
808人が棚に入れました
西暦2199年、地球は謎の異星人国家・ガミラス帝国の侵略を受けていた。ガミラスは冥王星に前線基地を建設し、西暦2192年より、地球に対して遊星爆弾による無差別攻撃を加えていた。海は蒸発し地球は赤茶けた姿に変貌し、放射能汚染で地上の生物は死滅する。人類は地下都市を建設し、地球防衛軍を結成して抵抗を続けていたが、科学力の差の前になす術もなく、地下にも放射能汚染が進行し、人類の絶滅まであと一年余りと迫っていた。最後の地球防衛艦隊が、冥王星空域でのガミラス宇宙艦隊との交戦で壊滅し、人類生存の希望は完全に潰えたかに見えた。しかし、この海戦の最中に外宇宙から飛来した一隻の宇宙船が火星に不時着、通信カプセルが回収される。その中にはイスカンダル星から、「放射能除去装置・コスモクリーナーDを受け取りに来るように」との救援メッセージと、航海に必要な波動エンジンの設計図が納められていた。

声優・キャラクター
富山敬、納谷悟朗、仲村秀生、一龍斎春水、青野武、伊武雅刀、小林修、平井道子
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

アニメ草創期の名作<追記;最終回を観て>

日本アニメ草創期の宇宙冒険もの。
宇宙戦艦ヤマト2199のリメーク元です。
ガミラスの攻撃による人類滅亡まであと1年。
宇宙戦艦ヤマトはわずかな希望を抱き、ガミラスと戦いながら、救世主イスカンダルを目指します。

ストーリーとしては王道。
しかし、子供向けアニメが大半の当時としては、真新しい設定でした。
私も含め、今のオジサンたちは結構好きな人が多いかもしれません。

月から火星へのワープで服が透けるとか、波動砲発射時にはエネルギー充填120%とか、アナライザーが人間味あふれるとか、今思えば斬新ですね。

ラストのシーンは、ひたすら感動した記憶が。
あまりにもシンプルで、今でも強烈に心に残っています。

ED曲「真っ赤なスカーフ」、当時は単なる悲しい曲と思っていました。
ところが、歳を重ねた今では身に染みる曲であることに気づきました。
これほど悲壮感のあるアニソンは、タイガーマスクのED曲くらいです。

<冥王星の話>
手に汗握る冥王星での反射衛星砲をめぐる攻防戦。
戦いの大きなポイントとして、冥王星の衛星が登場します。
なんと、冥王星の衛星カロンが発見されたのは1978年。
1974年に制作されたこのアニメは、冥王星の衛星の発見を予言していたことになります。
当時、ホントびっくりしました。

<追記;最終回を観て>
今の薄汚れた眼で、最終回だけ観てみました。

ひどい作画です。
でも、突然クリアになります。
制作者の意気込みが感じられて面白いです。

ひどい演技です。
臭すぎます。
当時はそれが精一杯だんたんでしょう。

ひどい設定です。
無理やりですね。
{netabare}デスラーが消滅する場面がスイッチオンとは・・・{/netabare}
尺が取れなかったとはいえ、雑ですね。

ラスト、感動しません。
歳を感じますね。
純粋な心をもった子供の時にもどりたい。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 53
ネタバレ

ぶらっくもあ(^^U さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ヤマト革命

時に西暦1974年9月、日曜ゴールデンタイムのTVCH覇権は妹に奪われ、
私は台所隅の小型モノクロ受像機で細々と「侍ジャイアンツ」最終回を迎える身であった、
かの名作アルプスの少女ハイジを擁し母親を味方に付け、
中学生にもなってテレビマンガ(当時はアニメという語源すら定かでなかった)、
エエ加減卒業セイ!等という理不尽な父親の目線、
ビデオ録画機一般家庭普及まだまだ先の話し、そんな時代、
そのアニメは放送された、

宇宙戦艦ヤマト
1974年2クール 企画原案 西崎義展 監督 松本零士 音楽 宮川泰 SF設定 豊田有恒 
メカニックデザイン スタジオぬえ アニメーション制作 オフィス・アカデミー


旧日本海軍最大級の戦艦、戦艦と言えば大和、
実力発揮することもなく悲劇的末路辿った戦艦である事は何となく知っていたが、
宇宙戦艦?戦艦が空でも飛ぶのだろうか?

タイトルバック、土の中から現れる船、艦首の穴?はナンダ?OP男声のアカペラ、
さらば地球よ、旅立つ船は、、、
白黒小型画面だけどいきなり魅せられてしまった事は覚えてる、
印象的だったのは劇中サーシャやEDイメージのスターシャ等の女性キャラ、
松本零士氏描く女性キャラは「男おいどん」から既知だったがとにかく独特で、
アニメで描かれたの初めてじゃなかったかな、
アニメにし辛い画だというのは当時ですら想ったけど、
{netabare}
遊星爆弾なるものが地球に降り注ぎ枯れ果てた海に埋もれた、{/netabare}

遥か昔の沈没船旧日本海軍戦艦大和の残骸、、、
再生?蘇り?二話で語られるのは戦艦として生まれてしまった大和の悲劇、宿命、
沈没船鉄屑大和から残骸削ぎ落とすように蘇ったヤマトは、
ノアの方舟?人類の希望?
ヤマトという艦名、当時(今でも)これはとても重要な事に感じた、
菊の御紋艦首に掲げ日本表す同義名与えられた日本の象徴船、
戦艦としての運命は悲劇だった大和がヤマトとして蘇り、
一縷の望み携え人類の存亡かけて十数万光年(←当時よく解ってない)だかの遥かな旅に出る?
こうしちゃおれん、物語佳境入りしたハイジに夢中な妹を、
人類の存亡がかかっとる!というもっともらしい理屈で(←どこが)押しのけ、
毎週家族の白い目線ものともせず視聴に至る、
波動エンジン?光の速度超える超次元航法ワープ?
波動エネルギー充填120%?タキオン粒子?電影くろすげ~じ?
艦首の穴の理由、船体そのもの砲身にするってか?なんじゃそりゃ!?
当時同時期放映されてたアニメとは明らかに異質であり謂わば画期的、衝撃的で、
とにかく毎回夢中で観てた、
音楽も素晴らしく、
破滅間近土気色地球憂う如く或いは希望というにはあまりにも果てしない、
そんな宇宙イメージそのものを詠う様な女性スキャット、
{netabare}
ヤマト発進阻止せんと目前迫る大型ミサイル主砲一閃、{/netabare}
爆炎の中旅立つヤマトBGM等涙物だった、
数年後改めオーケストラにて再録されたBGM集、
アニメ楽曲ものの草分けだが名盤だと想う、
本作低視聴率だった事もあり2クール終了という事らしかったが、
物語そのものはきちんと完結してた、

本作がヤマトブーム、ヤマト革命とも呼ばれるセンセーション巻き起こすことになるのは、
後の再放送が基端、日本全国各地でファンクラブなるものができ、
アニメ専門誌なるものが次々発刊され声優や制作サイド或いはかつての名作にも光があたる、
テレビマンガと呼ばれてたものがアニメとして一種市民権得たようなそんな時代だった、
本作TVアニメフィルムの再利用だったが1977年劇場版も公開される、
当時劇場でのアニメと言えば東映まんが祭りとかゴジラ映画の付録みたいなものばかりだったが、
本作起点に様々な長編劇場アニメも次々公開されるようになった、
本作自身もその後描き下ろしで劇場版二作三作、、、
或いはTV版ヤマト2、3等続編も制作されたが、、
商業的思惑等も垣間観えあまり触れたくないのが本音、

聞く処によると本作ハリウッドにて実写映画化決定だそうだが、
ヤマトが大和と引き離しイメージできない私にとっては、
私的残念な結果に終わった邦実写版以上に??なのが正直な処、
日本の象徴船戦艦大和の悲劇は歴史、
同戦艦からイメージされ希望の象徴として描かれた宇宙戦艦ヤマトは、
架空の産物なれど一種カルタシス的感慨懐かせる作品、
アニメ宇宙戦艦ヤマトはアメリカでも「Star Blazers」という名で放映されたそうだが、
大和でもなくヤマトでもYAMATOでもないものならやめてほしいのが正直な処、

余談的だが「宇宙戦艦ヤマト」、
ヤマトから派生したアニメブームまっただ中で制作された「機動戦士ガンダム」、
そして「新世紀エヴァンゲリオン」、
これら時代を著しく変えたと言われる革命的3作品いずれも、
初回放送時視聴率は散々殆ど話題にすらなってない、
理由?きわめて単純だが(人知れず)つまり観られてなかった知られてなかったが故、
その作品に偶然であれ何であれ、
触れ魅せられた人々(ファン)の口コミ、投書、反響、
作品本来の持つ魅力やパワーの正統認識の重要性、
「これスゲ~面白いんだけど誰も知らないんだよね~」
人知れずそのまま消滅あれば勿体ない話、
という事であにこれレビュー寄稿皆様に改め感謝な今日この頃。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 42

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

間違いなくエポックメーキングな作品

原作なしのオリジナルTVアニメ。

本放送当時、裏番組に『アルプスの少女ハイジ』と『猿の軍団』(← アニメじゃないです)が重なり、視聴率的に不遇だった作品。

だが、私はそんな作品をビデオ録画もできない当時、本放送での見逃しはメインストーリーにほぼ関係ないビーメラ星の回1回のみの見逃しという奇跡的な視聴状況でほぼ全話観ていた。今から思うとたぶん、本作はよっぽど好きだったのだろう。

松本零士先生のマンガが原作であるという誤解が蔓延しているが、本作はメディアミックス展開を最初から想定した作品で、アニメとマンガは同時展開だった。

松本零士版では主人公である古代進(こだい すすむ)の兄、守がなぜかキャプテン・ハーロックになっていたりする超展開があったが、アニメ版では古代守とハーロックは完全に無関係である。

ただ、メカデザインには松本零士氏の影響が大きく感じられる。地球防衛軍側の艦艇もガミラス軍側の艦艇も大変カッコ良く、個人的には本作のメカデザインは大好きである。

ヤマトはストーリー上、単独でイスカンダルに向かうが「地球防衛軍」という軍組織の中の1宇宙船であり、物語の構造として終始「地球 vs ガミラスの戦争」という構造を崩さなかった。

敵のガミラス帝国は独裁者デスラー総統による専制国家ではあったが、そこにはちゃんと住民がいて独自の文化があるという視点は作中でなんとなく保たれていた。

またヤマトとその艦載機であるコスモ・ゼロやブラックタイガーによる戦闘であり、当時普通だったスーパーロボット的なものは一切出てこない。

劇中唯一のロボットは様々な分析機能を持ち、医者の佐渡先生の助手としても働くアナライザーだけである。

本作はヤマトの必殺兵器「波動砲」でも、良く知られる。ムダに発射シーケンスを覚えて諳んじたりした記憶もあったり…。

それと、私が観た中では初めてアヴァンタイトルが付く特殊OPの回があった作品でもある。具体的にはドメル艦隊と七色星団で決戦を行う回だが、この演出には新鮮な興奮を覚えた。

OP曲「宇宙戦艦ヤマト」に様々なアレンジのバリエーションがあることも一部では有名である。この曲の他、作中の劇伴音楽も作曲家として高名な宮川泰が担当しており、オーケストラ演奏によるとても壮大な曲がついている。本作のサントラ盤は素晴らしい。

作画がちょいちょい間に合っていなくて崩壊気味だが、劇中音楽の出来を考えると決して予算がなかったせいではないと思いたい…。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 29

78.5 4 宇宙船で戦いなアニメランキング4位
ふしぎの海のナディア(TVアニメ動画)

1990年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (582)
3141人が棚に入れました
西暦1889年、パリ万国博覧会中のエッフェル塔で、飛行機の発明を夢見るジャンは、サーカスの団員ナディアと、彼女の友達である赤子ライオン(キング)に出会う。彼女の持つ謎の宝石ブルーウォーターを狙うグランディス一味から逃げ、ナディアの故郷を目指す旅のなかで、悪の組織ネオアトラン(ネオアトランティス帝国)の首領ガーゴイルが占拠した島で生き残った少女マリーと出会う。しかし、マリー、キング、ナディアの3人は、ガーゴイルに連れ去られる。初めはブルーウォーターを狙っていたグランディス一味と共にナディア達を助けるうち、ジャンは万能潜水艦ノーチラス号のネモ船長とガーゴイルとの戦いに巻き込まれていく。

声優・キャラクター
鷹森淑乃、日髙のり子、水谷優子、滝沢久美子、堀内賢雄、桜井敏治、清川元夢、大塚明夫、井上喜久子
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

『ブルーウォーター』はアニメOPの金字塔

2018.07.26記


現在ではおそらくもう作られないであろう要素がてんこ盛りの古典。最近のアニメとは違った風に吹かれてみたいと思ったなら手を出すのは一興です。

個人的には思い入れの深い作品です。リアタイで衝撃を受け、2012年の地上波再放送と20年ぶりの視聴でも普通に完走できました。思い出補正があったとしても、作品に魅力がなければ無理だった話でしょう。

とかく「エヴァ前夜」的文脈で語られがちな作品であり、たしかにファンが目を細める描写もありますが、ジョジョ以前のバオー来訪者や、幽々白書以前のてんで性悪キューピッドのような扱いでは決してなく、独立した作品として白眉ものの出来かと思います。

同様に「ラピュタ」の亜種という側面も、出自を考慮すればそれも納得するわけで、決して劣化コピーではありません。


【物語】
大筋は、ブルーウォーターという宝石を巡って繰り広げられる冒険奇譚といったところでしょうか。海洋を舞台にした冒険活劇と言い切れないのは長丁場の作品の最終盤でこれまでの伏線を回収し一気に哲学的、宗教的昇華をみせるからかもしれません。
前半ラピュタの後半エヴァとは言いえて妙とは思うものの、できれば先入観を廃してフラットな視点で作品に向き合えるといいんでしょうね。

30年前の作品とは思えないほど今でも使える数々の仕掛けとそれでも少し埃を被った古典の味わいと両方を堪能できるハイブリッドアニメです。


【キャラ】
主役はナディアとおそらくジャンもそうなのかな。彼ら彼女らを中心に、グランディス一味(グランディス、サンソン、ハンソン)、マリー、キング、ネモ船長、エレクトラさんなど個々にファンがいるほどの魅力的なキャラ達が脇を固めます。敵役{netabare}ガーゴイル{/netabare}も充分憎たらしい役回りを担ってくれてます。彼らの掛け合いの中にも心揺さぶられる明言が多い。

ヒロインのナディアは今でいうところの「ツンデレ」。だがしかしそこは30年前。PDCAサイクルを経てある意味様式美と化した現在のテンプレには該当しません。水戸黄門ばりの様式美を期待してると裏切られたと感じるかもしれないし、逆手にとってとても新鮮と感じるかもしれません。
当時、雑誌アニメージュの人気投票において、マンガ連載中という地の利を活かし数年王座を守っていたナウシカからトップを初めて奪ったのがたしかナディアだったと記憶してます。そしてしばらく1位2位をこの二人で争ってたような。それだけ魅力あるヒロインだったんですね。


【声優】※評価というより思い出話
ジャン役日高のり子さん。浅倉南の爪痕が生々しい当時に少年役とはびっくらこいた記憶があります。
ナディア役鷹森淑乃さん。正直これ以外存じ上げないのですが、最近は進撃の巨人エレンのお母さん役で安否を確認できました。お元気そうで何よりです。{netabare}ネモ船長に「生きろ」と言われた後、一世代を経て今度はエレンに「生きるのよ」と。命のバトンを繋げております。 {/netabare}
{netabare}少しだけ演技に言及すると、フェイトさんの最期とか、「裏切りのエレクトラ」回のエレクトラさんとか演技で魂震えてたような気がする。{/netabare}
それと、マリー役水谷優子さんですね。同時期に放送開始したちびまるこのおねえちゃん役と声全然違ってたものですから、私が「声優ってすげーな」と思った最初の声優さんだったと記憶してます。つくづくもうお声が聞けないのは残念でなりません。

それでレビューを書くにあたりあらためてキャストを見ると、当時人気だったり実力のある方たちで固めていたようですね。どうりで感情移入しやすかったわけだ。


【作画】
メカやキャラデザは素晴らしく、物語中盤の作画崩壊?については他の方のレビューにもあるとおりなので特にここでは詳しく言及しません。
今でも鑑賞に耐えうる作画といいますか、30年後の今のクールでもナディア未満の作画はけっこうあることを考えれば上出来じゃないでしょうか。
特筆すべきは、海だし宝石の名前だしと青色を基調とした絵が多い作品における青の表現でしょうか。OPアニメーションの色合いなんて味わい深いものですよ。
{netabare}「島編」のカオス作画だって、当時における「外注することの対価としてどういった代償を払ったか?」ですとか、はたまた「今ではマシになった韓国からの納品物がいかばかりのものだったか?」と歴史遺産であるとの見方をもって楽しむと・・・いやムリか・・・
でもこれ勢いでNHKのゴールデンタイムで流してたわけですから、イケイケドンドンのバブル時代ならではだったからなのかもしれません。{/netabare}


【音楽】
OPED 森川美穂さんのシングル買いました。サントラだって買いました。
鷲巣さんの劇伴、今でもたまにバラエティで使われたりしてます。印象的な曲が多かった。
OPブルーウォーターのイントロが流れた時、「1週間お待たせ!いざ開幕!」のワクワク感は当時たまりませんでした。突き抜ける高温&ビブラートは心地よく、EDのロッカバラード的な曲調に静かに余韻に浸ったものです。
森川さんについてはバブル全盛期の見た目上等!の世相の中で、ボーカル一本で勝負するぜという潔さに痺れて憧れてましたね。確か自分で作詞作曲はやらずにいただいた曲をボーカリストとしてどう向き合うかに必死です的なインタビューを読んだ気がします。間違ってたらごめん。



■閑話休題 ※そこそこネタバレします
{netabare}
放送年度が1990年。前年にパリ万博100周年、フランス革命200周年とことフランスに焦点が当たった翌年に放送されたアニメです。物語の舞台設定は1889年、まさに万博開催中のパリにて興行中だったサーカス団の花形少女ナディアが事件に巻き込まれるところからスタートします。同じく巻き込まれてしまったジャンと一緒に、ブルーウォーターを狙うグランディス一味からの手に汗握る逃避行。ガキンチョだった自分がワクワクしないわけがないのであります。

私は1986年のラピュタに感動して冒険ものが好きになり、そうこうしてNEXTラピュタが登場するのを待ってたきらいがあったと思うのですが、ラピュタ以降でやっと心震える冒険ものに出会った気がしたのがナディアでした。NHKではこの数年前に「心っに冒険をぉ~」とのりピーが歌ってたアニメもあるにはあったのですが、実際のところ「冒険」感は控えめでした。やっとです。

放送の数か月前にはドラクエⅣが発売し、ミネアとマーニャというエキゾチックな女の子も魅力的だなと思ってた矢先に、ヘソ出し褐色の少女が主役のアニメに出会ってしまったのが運のつきでしたね。

世間一般の評価の一面として視聴率は悪かったと思います。18:00か19:00のゴールデンの時間で5%いったかいかなかったくらい。今よりもっと多くの人がTVを観てた時代、これは致命的に悪い数字です。
ナディアを機に購入し始めたアニメージュでの凄い盛り上がりとは対照的にクラスの友達に話を振ってもあまり観てるやつがおらず反応が薄いという状態。これまで北斗の拳やキン肉マンでは一緒に盛り上がれてたのに、と断絶を感じた瞬間でした。
{/netabare}


NHKという制約があったものの、丸々1年間の猶予期間を与えられた庵野秀明監督を筆頭とする当時のGAINAXの面々が思いっきり好きなことをやったらこんなん出来ました、という傑作です。


-----
2019.01.17追記
《配点を修正》


思い出補正しときます

投稿 : 2024/11/09
♥ : 45
ネタバレ

ポロム さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

いとしのナディア

アニマックスで視聴。
以前エヴァ好きの兄に熱烈に勧められ1話視聴したけれど、
何故か1話だけ観て満足してしまいそれっきりだった。
スカパーでHDリマスター版が放送されたので、録画して少しずつ観ました。

色んなアニメとの関連性やオマージュを見つけるとワクワクしました!
夢と冒険と格好良いノーチラス号やメカ・・それにキュートな女の子(?)キャラ。男のロマンたっぷりで男の子が好きそうな感じのアニメですね!
キャラクター1人1人の個性や生い立ちが強烈で心に残っています。

<私の中で好きなキャラのグランディス嬢>
{netabare} 最初はイマイチ物語に入り込めなくて、私は11話辺りからハマりました。
ネモ船長に恋するグランディスちゃんが可愛すぎます・・!
特に彼女、本当に苦労しているんですよね。過去の回想シーンで思わず感情移入しました。
普段はまさに姐さん!って感じがネモ船長の前では恋する乙女に変わるところツボです。
特に、エレクトラさんとの恋愛バトルやネモ船長が「チョウチンアンコウのグランディス風ラブコール」を見た時の表情が忘れられない(笑){/netabare}

<ジャンとナディア>{netabare}
ジャンはメカの天才ではあるけれど、意外と不器用で嘘をつけないほどの正直者。
ナディアは感情の起伏が激しく、気難しいところがあり、しかも頑固で意地っ張り。
普通「可愛げがないなぁ」で終わってしまいますが、
一目惚れを一途に貫き通したジャンに拍手を送りたい。

島編での二人の初めてのキスシーンが非常になめらかで自然だったのでドキドキしてしまいました・・っ
ナディアがジャンにキスした後、明らかジャンを異性と意識して優しくなったりデレてみたり、「これがツンデレの魔力か・・」と思わずナディアを可愛いと思ってしまいました。
ジャンがその前のファーストキスを覚えてなかったという事でナディアは相当怒ったんでしょうね。
そしてアフリカ編で他の男の子に一目惚れしたけれど失恋して、ジャンの想いに改めて気づく流れがリアルな恋愛らしいと思いました。{/netabare}

<アフリカ編>
島編は作画崩壊酷かったですが、ドタバタっぽさやナディアのデレが見れたのでそこそこ楽しめました。
ですが、アフリカ編の34話が許せなかった。
キャラソンと謎のMVと尺稼ぎ。作画外注のせいですね・・これはひどい。
全自動ウクレレ演奏機を私は忘れない。

まさに、この気持ちをわかりやすく表現したら・・
この間電車に乗って、向かいの座席に座る女性が「綺麗だな」とチラッと眺めたら目の前で凄い表情で携帯見ながら鼻に指をinしてTreasure Hunt始めたのを見てしまった衝撃的な気持ちと(見てはいけないものを見てしまった)

小さい頃好きで買ってたパンケーキを久しぶりに買い、添えてあるマーガリンの成分を見たら上の方に「シリコン」と書いてあって「今までシリコン食べてたのか」と言う気持ちが入り混じったような残念な気持ちです。
忙しい母もナディアにハマったので、島編の一部とアフリカ編ほぼ削って(34話なんてなかった)見せることにしました。

<最終回>{netabare}
最終回のストーリーと作画の気合いが凄かったですw
ネオ皇帝の最後は衝撃的だった。ナディアの心にも深く残ってしまったんだろう。
ジャンの死に方が音もなく、くたっと・・あっけなくて。
しかも受け身を取らずに打ち方が悪くて、頭から大量の血で床が染まる描写が無意識に残ってます。
他に死の描写で気になったのは、死の恐怖に耐えきれなくなって泣き叫びながら死んでいったフェイトさん。
フェイトって英語でFate=運命、宿命と言う意味を改めて感じさせられました。
ネオ皇帝にジャン(ジャンは生き返ったけど)フェイトさん。皆、綺麗な最期ではなくて生々しいのは庵野さんがコメントしているように
「死を美化することへのアンチテーゼと、ジャンに科学は万能でなく物事に二面性があることを知って欲しかった」らしい。
物語に生と死のリアルさが出ているのはこのせいだろうか。

さて、あの時ブルーウォーターをネモ船長に使いたい所、ナディアにジャンを生き返らせるように進めるなんてエレクトラさんは成長しましたね。
中盤でネモ船長に激情をぶつけてた時とは明らかに違う。

今更気づきましたが、ネモ船長髪伸びるの早いですね。
キャプテンハーロックにどこか似ているような・・?気のせいか。

ネモ船長の最期の時、エレクトラさんがお腹さすってて、
「この二人付き合ってたんだ!・・この描写、NHKやるなぁ・・。」と思いました。その瞬間のグランディスの表情がまた・・。

一番驚いたのが、サンソン×マリー。
23歳差でしかもデキ婚なんだぜ・・ウィキペディアを見ると「美しく成長したマリーの初恋と、マリーに惹かれるサンソンの苦しみを描く物語」を描く書籍の「ふしぎの森のマリー」があるらしい!みたい!!

サンソンは初登場時「気障なキャラだな」と思ってたら、
グランディスへの片思いとネモ船長への嫉妬。実は怪力で力が強くて、信念も格好良いと気づいて、後から惚れ惚れしました。
この二人は超絶幸せになって欲しいですね!好きなカプです!
最期のEDに繫がる描写と演出に思わず笑顔になってしまいました!{/netabare}

ふしぎ海のナディアは、今観ても新鮮でロマンたっぷりの作品でした!
(ただしアフリカ編を除く)
ノーチラス号での「その人の役割」「人との関わり方」を作中で表現していて、子供の役割と大人の役割について考えさせられました。
ジャンやナディアの思春期特有の気持ち、不安定さもいつしか愛おしく感じて、
主役二人の年代の頃の気持ちを思い出しながら、楽しく視聴できました。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 42

Smog さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

1990年代の代表作。今の話題作と比較して見るという楽しみ方ができる作品。

SF小説が原案。
全39話。原案未読です。

19世紀後半のヨーロッパが舞台のSF作品。
過去の代表作として興味を持ったので視聴しました。
元はNHKと宮崎駿が企画したものとして有名ですね。
ラピュタと設定や世界観が似ているのはそのためだそうです。

一番の見所は、序盤と終盤のストーリーでしょう。
序盤と終盤は、「この先どうなっちゃうんだろう」という引きの強さが素晴らしかったです。
人の死について切なく扱っているところにも好感を覚えました。
序盤と終盤のシリアスパートは今の作品と比べて遜色はなく、一見の価値有りだと思います。

中盤はゆるい雰囲気やギャグパートが中心でした。
良く言えば序盤の暗い雰囲気を和らげ終盤に向けて息抜きができる展開、悪く言えば中だるみ感が目立ってしまった展開という印象でした。
メインの登場人物に感情移入させるための内容だったのでしょうが、今からするとちょっとあざとい感じがしました。

音楽について、OP/EDが印象的でした。
言わずと知れた名曲ですので、懐かしくてついつい毎話聴いてしまいました。
作品をきちんと見たのは初めてだったのですが、当時耳にすることも多かったので記憶の片隅に残っていたのでしょうね。

作画について、22年前の作品ならではの味わいがありました。
セル画による作画のなつかしさが楽しめました。

今となってはご都合主義な設定や展開が多々あり、ありがちと感じる部分もたくさんあると思います。
しかし、1990年当時にかなりの人気があったということを考慮し、今の人気作と比較して楽しむことができる作品だと思いました。
例えば、律儀に毎話30秒以上時間をとって、あらすじナレーションを入れる丁寧な作りは、1990年ならではの演出でしょう。
過去作はこういった楽しみ方ができるのも魅力ですね。

2012年4月からNHKでデジタルリマスター版が放映されています。
ちょうどクライマックスに入るところのようです(2012年11月26日現在)。
毎話、丁寧なあらすじナレーションがありますので、途中から見ても楽しめると思います。
気になる方はご覧になってはいかがでしょうか。

ナディアという単語が少しでも気になった方、過去の話題作が気になる方にオススメしたい作品です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 41

65.8 5 宇宙船で戦いなアニメランキング5位
輪廻のラグランジェ(TVアニメ動画)

2012年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (806)
3983人が棚に入れました
主人公・京乃まどかは故郷である千葉県・鴨川の海を心から愛する女子高生。「困っていることがあったら、助っ人しちゃう」のが売りの「鴨女ジャージ部」、ただ一人の部員として、今日も元気に活動中の17歳。ある日、謎めいた美少女・ランと出会ったまどかは、一目見て彼女を同志と思い込み、熱烈にジャージ部に誘う。ひょんなことから部員が増えて、まどかは大喜び。そればかりか、ムギナミという不思議な転校生がまどかのクラスにやってくる。ゆるふわな性格のムギナミは、軽いノリでジャージ部に参加。 まどか一人だった鴨女ジャージ部は、一気に三人に増え、やがて鴨川を守る希望の星となっていく…!

声優・キャラクター
石原夏織、瀬戸麻沙美、茅野愛衣、野島健児、吉野裕行、松岡禎丞、興津和幸、能登麻美子、浜田賢二、井口祐一、保村真、田中理恵、藤村歩、川田紳司、山口立花子、三森すずこ、浅倉杏美、南里侑香、野水伊織、森谷里美
ネタバレ

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

感激のコラボレーションここにありo(*^▽^*)o~♪

■輪廻のラグランジェの世界はこんなんですよo(*^▽^*)o~♪
Production I.G原作のオリジナルアニメーションで千葉県鴨川市が舞台となってるんですね♪
鴨川と鴨川シーワールドのイメージが強いですけど、山も近く海も綺麗な自然豊かな街並みを忠実にそして鮮やかな作画で描写しているのです♪

主人公の京乃まどか[kyouno]ちゃんはとっても明るくって元気な女の子!
困っている人がいると何でも手助けしたくなっちゃう性格で、鴨川女子高校での部活動も彼女にぴったりでした♪
その名は「ジャージ部」…(;・∀・)ハッ?
部員はまどか一人なのです…Σ(^∇^;)エッ! それじゃあ同好会じゃんw
活動内容…人助け(o^-')b グッ!
鴨女「ジャージ部」拡大を目標に毎日精力的に活動していると…ついに部員確保!?
ランと言う女の子と同士となったまどかは、彼女のお願いを聞くことに!!
「あなた、ロボットに乗れる?」‥‥‥‥‥‥ ∑(〃゚ o ゚〃) ヘッ!!
ランに出逢い手助けすることになった彼女の運命が大きく変わることになったのは言うまでもありませんでした( ゚∀゚ )

って事で「輪廻のラグランジェ」はロボットアニメなんですね♪
しかもロボットのデザインをNISSAN自動車のカーデザイナーがデザインを手掛けるという新しい試みがあったのですヽ(`▽´)/
女の子が乗るロボットらしく、女性らしい曲線美を生かしたデザインになっていて、デザイナーの大須田さんは普段内装のデザインを手掛けているので、ロボットのコックピットも洗練されていて見所の一つと言えるんじゃないでしょうか♪


■日記『まどかの一日♡』を読んだ私の日記 φ( ̄∇ ̄o)
◯月△日
{netabare}
公式サイトにアップされている『まどかの一日♡』読んだよ♪
まどか、プール掃除ご苦労様でしたo(*^▽^*)o~♪
でも…「プールの神様」ってすぐ信じちゃダメだよwww
それにね…プールをでっかいゴミ箱とカン違いする人なんていないからね(>▽<;; アセアセ
そりゃーまちこ先生に怒られるって!
それと南田先生って藻マニアw
どんだけ藻を持ってってあげたん?
今日はまどかがかなり天然って事を発見♪ まる。{/netabare}

◯月■日
{netabare}
今日の活動は試食係だったんですね(^▽^)/
「さんが焼きバーガー・まどかスペシャルNo.12(仮)」って試作品No.1~11があったって事だよね!とっても気になる~♪
さんが焼きはなめろうを使った南房総の漁師料理だよね!
落花生も千葉県産は有名だね!めっちゃ値段高いのがw
さんが焼きに何でも入れちゃう浩さんはかなりのチャレンジャーなのね!
まどか以上にプラス思考の人発見(。・w・。 ) ププッ
さんが焼き食べた事ないから今度ご馳走してね~。 まる。{/netabare}

◯月×日
{netabare}
テスト期間中なんだね~!!
大変だねって…オイ!!
田んぼの草刈りとテスト勉強を天秤にかけないでww
またまちこ先生に怒られてるじゃん!まぁまどからしいけどね!
ところで、みちとさちと一緒にテスト勉強したみたいだけど…
まどかぁ…勉強でも頼られるジャージ部を目指そうね(。・w・。 ) ププッ
今日はまどかの諦めの良さを発見。…まる。{/netabare}

△月◎日
{netabare}
怪我をしたトンビを助けてあげるなんてえらいぞまどか!さすがジャージ部!
バード部部長の鳥居さんもきっと喜んでいるよね♪
でもね…恩返しのお礼でトンビが油揚げ持ってくるなんて(ヾノ・∀・`)ナイナイ
もう、まどかったらトンビがいなり寿司に見えてるじゃない!!
今日はまどかがとっても食いしん坊だって事がわかりました。 まる。{/netabare}

△月◆日
{netabare}
今度はテニス部あかねちゃんの緊急依頼だったんだね♪ジャージ部も大変だ!
ところで、まどかってテニスやったことあるの?(゚ロ゚;)エェッ!?ない…
ルールも知らないでよく試合に出たよねw
で試合の方は勝てたの…(ノ´▽`)ノオオオオッ♪すごい!さすがまどか!
ジュースの力で勝てたって?…(;・∀・)ハッ?
「ジュース」じゃなくって「デュース」だよwww
ルール知らなくってよかったね!
今日はまどかの運動神経の良さと食いしん坊を再確認! まる!{/netabare}

△月※日
{netabare}
鴨川沖に古代文明が沈んでるって本当なの!?
でもこういう噂は周期的に話題になるよね~♪
また7年後にお店も大忙しだねw
がんばれまどか!鴨川ピラミッド発見の日は近いぞ!?
鴨川を全世界にアピールする野望を知った日でした。 まる。{/netabare}

△月★彡日
{netabare}
今日はジャージ部のトレードマークのジャージを新調したんですね♪
浩さんから命じられなかったらいつ新しくするつもりだったの…?w
私もさち、みちと同じで、何でいつも同じ色って思ったけどお姉ちゃんが初めてのバイト代で買ってくれたんだってね!
優しいお姉ちゃんって羨ましいな♪
(*'ω'*)......ん?「ジャージおろしの儀式」ってwwwww
ジャージを馴染ませるって大変なんだ…
ウォーキング1時間、砂浜ダッシュ20本、着たまま昼寝3時間w
今日はまどかのジャージに注ぐ愛情の深さを感じました! まる!{/netabare}

■月▽日
{netabare}
夏の鴨川は賑わうよね!おっ菊川製氷さんのトラックがエンスト!!
ジャージ部の出番だね(^ー^* )フフ♪
海の家のかき氷を守るのが今日のお仕事だったんだね!
(・・。)ん?氷を自転車で海の家まで運んでる途中で迷子と遭遇!!
ここはやっぱり放っておけないまどかだよね!えらい!
結局2人分の氷しか運べなかったみたいだけど、菊川製氷さんもまどかの好意にきっと感謝してるよ!
今日は鴨川を愛するまどかの正義感を再確認。 まる。{/netabare}

■月★日
{netabare}
夏休みなのにやっぱり忙しいジャージ部のまどかに、わたしの方がまじそんけいです♪
「ジャージ部 拡大!」がんばれまどか!
細かいことは気にしないまどかの事が大好きです。
アニメでの活躍の方も楽しみにしてるからね♪
                                     大きく、まる!
                                      [おしまい]{/netabare}


■総評
この作品は思わぬところで忘れられない作品となりました♫
実はアニメの内容どうのこうのではないんですよね…(^o^*;
主題歌を初めて聴いたとき、あっ(゚o゚*)この曲いいかもって思ったんです!
そこで調べてみると…なんと知る人ぞ知るRasmus Faber(ラスマス・フェイバー)がプロデュースしているって…
アニメとJAZZが大好きなσ( ̄∇ ̄*)アタシにとっては衝撃的すぎて、オロオロヽ(-0-ヽ)Ξ(/-0-)/オロオロしてしまいました(^=^;
日本のアニメが大好きなスウェーデン出身のハウス・ミュージック・プロデューサーとして知っていて欲しい人なんですよねw
しかも中島愛ちゃんとのコラボなんてファンとってはヽ(*⌒∇^)ノヤッホーイ♪って感じでテンション
(´∀`∩)↑↑なのですw
さらにED曲の方でもアニメ『ARIA THE ANIMATION』との絡みもちょっとだけあったのです♪
Rasmus Faberについては後述してますので興味のある方は是非参考にしてみてくださいね(*^0゚)v

で、肝心のアニメの方は分割2クールの作品だったみたいですね♪
ってことは1期を観ただけで作品全体の評価するのは難しいのかなって思うんですけど、視聴するかどうかの判断基準は公式サイトの「まどかの1日」か最初の1話を見れば充分かなって思います♪
まどかの個性を前面に押し出したシナリオ構成となっていて、1期観る限りではロボットアニメというよりも、学園青春アニメって色合いが濃かったような印象だったのです。
なのでまどかの事を好きになれないとあまり面白味を感じられないかも知れませんね…でもわたしはまどかのこと大好きなので応援しながら観てましたけどね(≧ ౪ ≦๑)☆彡

ちなみにロボットアニメって、戦争背景ってとっても大切なファクターだと思うのですρ(・д・*)コレ
「何のために戦っているのか」っていう根本的な概念が希薄だったので、学園での明るいイメージもあってかメリハリがなく重みがない印象となってしまっていたのが残念だった気がします。
シェルターに避難する人々のシーン一つとっても、戦争に慣れているかのような落ち着きぶりで、イマイチ緊迫感が感じられないし、戦闘シーン自体が軽くかっこ良く魅せるだけのファクターとしかなっていなかった印象で残念でした。
もちろん必要以上に重いシリアス展開はこの作品には必要ないとは思うのですけど、せっかく鴨川の綺麗な街並みを忠実に描いているのですから、「戦争」に対してもうちょっと現実感と説得感のある作風に仕上げて欲しかったかなぁって思ったりもしましたC= (-。- ) フゥー
でも洗練された変形可能ロボットの「ヴォクス」の美しさを活かした優美な演出と、スピード感溢れる戦闘シーンはラグランジェらしく個性的で、甘美な気分にさせてもらいましたのでとっても良かったです(*^▽^*)

戦争のシナリオはseason2に期待するとして、キャラについてはまどかを筆頭に魅力的な面々が揃っていたと思います。
まどかの愛機「AURA」って『風』っていう意味の素敵な名前だと思うんですけど、「みどり」って呼んじゃうのがまどからしくってwまる。
過去に母を亡くして心を閉ざしていたまどかは、従姉のようこの姿を見て今の元気で明るく前向きな女の子になったわけですけど、その恩を還元するかのように鴨川を愛する気持ちや仲間を想う気持ちが良く表現出来ていたと思います。
ジャージ部の活動を通して、まどかを中心に鴨川の街や自然があり、そして仲間や住人達いて、とにかく一体感があって微笑ましく思いながらまどかを見ていました☆⌒d(*^ー゚)b グッ!!
まどかに引っ張られる形で親交を深めていった「わん!」と「かしこまり~!」の今後の活躍にも期待したいですね!
それではいざseason2へ≡≡≡ヘ(*--)ノ ………ミ(ノ;_ _)ノ =3…って録画出来てなかったのです…
(。>0<。)ビェェン


■Rasmus Faber(ラスマス・フェイバー)ってこんな人なのですρ( ̄∇ ̄o)
数々のハウス・ミュージックを手掛けてきたラスマスの魅力は洗練された音楽センスにあると思います(*^^*)
今でこそハウスプロデューサーとして活躍していますけど、若いころのジャズピアニストとしの経験が今の彼の楽曲に反映されているのだと思うのです。
ハウス系でありながジャズの魅力である自由な発想とアレンジ感を取り入れた流麗で迫力のあるサウンドは聴いていて楽しい気分になれるんですよね♪
そんな小気味良い楽曲が多いので、是非一度は聴いてもらいたいアーティストの一人です(^ー^* )フフ♪
ちなみに日本との関わりはアニメからだそうですw
坂本龍一さんや菅野よう子さんの影響を受けていることもあって、ラスマスがプロデュースした
「プラチナ・ジャズ - アニメ・スタンダード」シリーズはまさに必聴の価値ありですよ♪
とくに「オネアミスの翼」なんか鳥肌モノです♪古っww
そんな「プラチナ・ジャズ」と坂本真綾さんに楽曲提供した「sayonara santa」のPVをどうぞ(^^♪

★「プラチナ・ジャズ」より『星間飛行』
{netabare}http://www.youtube.com/watch?v=-C5GiMmbiyw{/netabare}

★坂本真綾『sayonara santa』
{netabare}http://www.youtube.com/watch?v=59ANA8WLkwI{/netabare}


■MUSIC♫
OP曲『TRY UNITE!』
 【作曲・編曲】Rasmus Faber【歌】中島愛
 いきなり第一声が「ジャージ」で始まるって(*≧m≦*)ププッちょっとストレートすぎw
 でも久しぶりに中島愛さんのハイテンポで疾走感ある曲なのでいいですね♪
 とにかくラスマスとのコラボが聴けたのが何よりも嬉しかったです(^^♪
 「まるっ」が「キラッ」っ聴こえるのはσ( ̄∇ ̄*)アタシだけではないはずw

ED曲『Hello!』
 【作詞・作曲・編曲】 北川勝利【歌】中島愛
 ROUND TABLE featuring Ninoという名前でも活動している北川さんと言えばわかる人が多いはず♪
 アニメ『ARIA THE ANIMATION』の主題歌「Rainbow」「夏待ち」など提供してくれてました(^▽^)
 どちらかと言えば『Hello!』の方が笑顔と優しさが満ち溢れてくるような中島愛さんらしい楽曲だとおもいます♪


挿入歌『ジャージ部の歌』
 【歌】まどかw 
 貫け~♪    走れ~♪    ジャージ部魂~♪
 逃げるな~♪  攻めろ~♪   ジャージ部魂~♪
 ひたむきに~♪ 真っ直ぐに~♪ ジャージ部魂~♪ 


2012.01.22・第一の手記
2012.09.09・第二の手記(追記:■総評、■Rasmus Faber~、■MUSIC♫)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 44

だわさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

視聴終了!分割2クール残りは7月~放送(´・д・)

1月~12話、7月~12話の分割2クール。
「機動戦艦ナデシコ」の佐藤竜雄×XEBEC作品。
本作は日産自動車との共同プロジェクト作品。
オリジナルロボットアニメ。
OP/EDは超時空シンデレラ 中島 愛


以下感想
女子的ロボットアニメということで、スタイリッシュなデザインの可変系のロボットに元気な女の子が乗り込んでバトルするっていう、なんとも暑苦しさのない綺麗な展開。

なのだが…盛り上がりに欠ける。
というかむしろそこまで盛り上げようとする意思の感じられない内容だった気がする。あくまでキャラ背景と雰囲気理解、露骨な鴨川押しを前面に押し出すための1クール目といった印象でした。最終回(1クール目12話)についても盛り上げるというよりはきれいに区切る方向に力を注いでいたように感じました。そんな感じで、区切りポイントとしてはスッキリ区切ってくれたので、その点では気持ちいいです。

個人的な希望としては、1クール目はあくまで雰囲気紹介の位置づけで、2クール目で芯のあるしっかりとしたシナリオを用意しておいて欲しい感じです(・∀・)


ってか、主人公の「まるっ!」
っての、あれ、この作品の個性を象徴するいいアクションだと思うんだけど、全然好きになれんわwwwwww

以上


※※※※※※※※※※※※※※※※※※

以下は視聴前のレビューです

※※※※※※※※※※※※※※※※※※


以下コメント

オリジナルロボットと聞くだけでなんとなく期待してしまう人、多いんじゃないでしょうか^^
とってもおいしそうな感じなのに、イマイチスタッフから伝わってくる空気感がわからない不思議な作品。
1話見る限り、テーマ性はまだ不透明だけどロボットアクションはなかなか良い感じv
作画が明るいイメージなのが印象的。
ロボットで
ジャーマンスープレックスホールド3カンKOとかなかなかないだろww


女の子中心ロボットものっぽいので、とても新鮮な感じのこの作品。とりあえず難しさは無いみたいですw
分割2クールというボリュームで何を描くのか気になるところ!!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 27

ワタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

盛り上がりに欠ける・・・

ヘコむのも、笑うのも、3人いっしょ。

舞台は千葉の鴨川。"ジャージ部"として人助けに奔走する本編の主人公・京乃まどか
突如鴨川に襲来した未知の敵が、彼女の運命を一変させる・・・全12話

全体的な印象、見所としては
・可愛くエロく百合っぽく描かれるメイン3人の女の子
・一定のクオリティはあるメカアクション
・露骨な鴨川アピール

まどか、ラン、ムギナミ、3人の間のわだかまりが解け、絆が結ばれるまでの過程は良かった
しかし、どうにも盛り上がりに欠けるストーリー展開
エンジンかかってきたと思ったら急ブレーキ、みたいのが多かったです
最終回もちょっとなあ、ひとまずの区切りをつけるために強引に終わらせた感がプンプン

分割2クールなんでしたね
一期で存分に鴨川をアピールしたところで
二期で鴨川を離れ、宇宙大戦争的なものをやってくれるのでしょうか?
伏線もきっちり回収してくれることを期待します

それにしても、まるっ! は流行らなかったですねw
あれ結構好きなんだけどなー

投稿 : 2024/11/09
♥ : 27

71.2 6 宇宙船で戦いなアニメランキング6位
月とライカと吸血姫(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (253)
749人が棚に入れました
世界大戦の終結後、世界を二分する超大国、東のツィルニトラ共和国連邦、西のアーナック連合王国は、その領土的野心を宇宙へと向けた。両国は熾烈な開発競争を繰り広げ、そして今――東歴1960年。共和国連邦最高指導者ゲルギエフは、成功すれば人類初の快挙となる有人宇宙飛行計画『ミェチタ(夢)計画』を発令する。そんな折、宇宙飛行士候補生の補欠、レフ・レプスは、ある極秘任務を命じられる。『ノスフェラトゥ計画』――有人飛行に先立つ実験として吸血鬼を飛ばす計画――その実験体、イリナ・ルミネスク を24時間監視し、訓練で鍛えろというのだ。レフとイリナ、人間と吸血鬼、監視役と実験体――種族の壁や国家のエゴに翻弄されながらも、宇宙への純粋な想いを共有し、2人は共に宇宙を目指すこととなる。

声優・キャラクター
林原めぐみ、内山昂輝、日野聡、小松未可子、木野日菜
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

偉業の陰に異形在り

原作未読


20世紀初頭は宇宙に行くなんぞ狂気の沙汰だった…とは作品の中のとあるキャラのセリフです。
それからおよそ半世紀。米ソの宇宙開発競争をモデルに疑似ソ連“共和国”視点で人類初の宇宙飛行を実現すべく奮闘するお話です。タイトルにある“ライカ”とは実在した犬の名前であり、人間を大気圏外に飛ばす前に先遣隊として飛び立ち散華されたというある意味シンボリックな存在とのこと。

 『“彼女”に対する国家ぐるみの追悼は罪の意識を軽くするための虚しい努力にほかならない』
  by ライカの世話をする生物学者、アドリア・コトフスカヤ氏(1956年11月9日)

犬とはいえ“同士”と見立てその尊い犠牲を顕彰するみたいなノリをお世話役がチクリと釘刺したように、ちょっと個人の倫理観へなにかしら訴えてきそうな内容です。タイトルにて“月”“ライカ”“吸血姫”と並行表記されてる吸血種族「ノスフェラトゥ」の少女イリナ・ルミネスク(CV林原めぐみ)が主人公とありますので、実験犬ライカの写し合わせとなるべき存在であることが類推しやすい安心設計でした。

お目付け役レフ・レプス(CV内山昂輝)と吸血姫の交流を軸にしてのタイトルを裏切らない展開の全12話を好意的に受け止めてます。面白かったですね。

どうみてもフルシチョフにしか見えないあの人だったり作り手はよく研究されてたかと思います。訓練風景もそうなんですがドのつくフィクションにもかかわらず現実味ありそうな佇まいでした。
そのフルシチョフ時代にガガーリンが人類初宇宙へ…となるわけですが、もしかするとそんな偉業の裏で異形さんが活躍されてたかもねと想像の翼を広げるのが楽しい作品です。




■声優林原めぐみのお仕事

エヴァンゲリヲンの綾波レイでも
ちはやふるの桜沢先生でもありません

{netabare}林原めぐみさんの原体験はらんま1/2の女らんまなんです、私。そんなのを彷彿とさせる本作でのアクトっぷりに大興奮だったことは内緒です。
これで山口勝平さんがキャスティングされてたらと思ったんですがさすがにそれはありませんでした。{netabare}…がしかし、かすみお姉ちゃんがいらっしゃったので個人的にニヤリとできて充分でございます。{/netabare}{/netabare}


■吸血鬼を設定に組み入れたこと

我々が想像する吸血鬼成分よりだいぶ薄めでした。ほぼ人間と変わりがありません。なにゆえ?

 特定の人種や民族 → 確実にめんどくさい
 犬などの愛玩動物 → これはこれで愛護団体がめんどくさい

想像上の生き物に保護団体などついてませんので民族問題を含む描写を扱うに適した素材だったのではないかなぁと愚考してます。

{netabare}つまり苦情を避ける仕掛けがなされていたということです。だからこそもっと踏み込んでもらって良かったのですがその点は個人的に消化不良でした。
“吸血鬼も同じ○○”みたいな紋切り型な着地は悪くはありませんが、安全運転過ぎた気もします。
昨今は日本列島でも北と南であえて分断を作ろうとする動きがそれこそ旧ソ連残滓みたいな連中主導で展開されておりますが、基本的に日本人に『民族問題』は馴染みがありません。

 {netabare}架空というか消滅した国家と架空の被差別民族{/netabare}

某ベラ○ーシなり某ユ○ヤとか実在のなにかを出すわけではないから、も少し制作者(原作者!?)の主張ないしエゴを見たかったです。ちょっと苦情避けなのかなんなのか腰が引けてるように見えました。
史実とのオーバーラップや小道具などこだわりを見せてたので、終盤に向けて期待値上げてたわりにはね…って感じです。{/netabare}



20世紀初頭。荒唐無稽と言われた構想は足掛け半世紀後に実現したという物語でした。
ひとつ前の東京オリンピックの頃合いです。たぶんその頃に宇宙行きを“金”で解決できると思ってた人はどれくらいいたのでしょうか?
さらに半世紀経過した現在地にいる私たちは次の半世紀後に向けてどんな夢を見るのかちょっと夢想するのも楽しそうです。


冒頭実在のコトフスカヤ博士が感じたやるせなさ。ライカならぬイリヤのお目付け役アーニャ・シモニャン(CV木野日菜)研究員が博士と同じような経験をするかどうかは見てのお楽しみです。



視聴時期:2021年10月~12月 リアタイ

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2022.01.19 初稿

投稿 : 2024/11/09
♥ : 38

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

共産趣味宣言!

== [下記は第1話視聴終了時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
私が「共産趣味」という言葉を知ったのは、声優の上坂すみれさんがそれについて語っていたのを聞いたのがきっかけです。

作中の共和国の政治体制やメカなどがソ連的なノスタルジーを誘う物だったので、レビュータイトルは「共産趣味宣言!」としました。

本作のモチーフは史実でいうと主に1950~1960年代に行われた米ソの宇宙開発競争です。米国サイドに立った有名な『ライトスタッフ(The Right Stuff)』という映画がありますが、本作は「共産趣味」とは切り離せないソ連サイドに立った作品です。

ただし、作中の国名(ツィルニトラ共和国連邦とアーナック連合王国)やロケットや人工衛星などのの機体名は架空の物に置き換えられています。

クドリャフカにあたると思われるライカ犬も出てきますし、たぶんガガーリンやテレシコワに相当しそうな宇宙飛行士候補生も出てきます。

両大国はどちらも人類初の有人飛行を目指して競争しています。そこで人間に先立ち動物実験としてソ連はライカ犬を打ち上げています。史実では人間の直前には霊長類などが打ち上げられていますが、本作では「吸血鬼を打ち上げよう」というなかなかに荒唐無稽な話になっています。

どうやら吸血鬼のイリナは人間扱いされていないようなのですが、外見的にほぼ人間ですし言葉によるコミュニケーションも可能です。イリナの世話係に任命されたレフの心情やいかに、といった感じのお話になるんでしょうか?

余談: 本作の原作はガガガ文庫刊行のライトノベルらしいのですが、内容的にはかつての朝日ソノラマ文庫みたいな雰囲気の懐かしさを感じます。まあ、単なる気のせいかもしれません。
== [第1話視聴終了時のレビュー: ここまで。] ==

2021.10.13追記:
第2話で、旧ソ連で流行ったと噂された物をモデルにした、炭酸水の自動販売機が出てきましたね。普通の飲料水に、購入時に炭酸ガスとシロップを混入する仕組みらしいです。

宇宙飛行士訓練施設を含めた旧ソ連の「星の街」をモデルにしていると思われる街並みや訓練装置の描写も良く描き込まれていると思います。

2022.2.2追記:
アニメは爽やかに終わったけど、原作はこれ以降の話があるみたいだからこの先はまた何やら闇はあるんじゃないかという気はしますよね。(未読)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 36
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

月とライカと吸血鬼

舞台はアメリカとソ連の冷戦時代の1950~1960年代によく似た世界。
ソ連に良く似た、共和国連邦が、アメリカに似た連合王国に先駆けて有人宇宙飛行を成功させようと躍起になっている頃。

タイトルのライカは、ソ連で有人宇宙飛行実験のために打ち上げられた宇宙船に乗せられた犬の種類の名前で、そのライカ犬は地球に戻ることはありませんでした。

共和国連邦はさらに人間に近い吸血鬼を実験体として宇宙に打ち上げる計画を立ち上げます。
これはその実験体として選ばれた、吸血鬼のイリナと、イリナの補佐役になった宇宙飛行士候補生のレフの物語です。

この作品は人それぞれで見るポイントが違うのかもしれません。

宇宙への挑戦にワクワクしながら見たり、イリナとレフの淡い恋物語にじんわりしたり・・

どちらかというと、私は吸血鬼として虐げられ生きているイリナがどんな思いで訓練を受けているんだろうと思いながら見ていました。

人は未知のものに対して恐れを抱き、勝手なイメージを作り上げます。
吸血鬼に対しても、実際とはまったく違う、人を襲い血をすする怪物として認知されていたり。

イリナもどこかあきらめたような感じだけど拒否せずに黙々と訓練を受けていて、何が彼女をそうさせているのかが分からなくて。

飛行機で大空を飛んだ時、「自由を感じてくれたら」とイリナに話すレフ。
でも山の向こうの故郷の近くまで行く提案を断ったイリナ。
イリナにとって自由って、宇宙に行く意味って何なんだろうって。

イリナは{netabare}自分から志願して実験体になった{/netabare}とレフに話します。
{netabare}人間よりも先に宇宙に行って、人間に汚されていない月を見たい・・
その言葉に他の誰よりも強く宇宙に行きたいと願う深い想いを感じて。{/netabare}
イリナの本当の気持ちはたぶん、レフにも私にもわからないんだと思う。

最初は{netabare}一般的な吸血鬼のイメージでイリナを見ていたレフもイリナと接するうちにだんだんイリナの気持ちに寄り添うようになって。
イリナの本当の気持ちがわからなくても、彼女に寄り添おうとしてるレフは素敵だなって。
イリナがレフの血を吸うシーンはなぜかドキドキ。。{/netabare}

イリナが{netabare}宇宙から見た景色の中に月が見えたとき、{/netabare}イリナの気持ちを考えたらちょっとうるっときちゃいました。

終盤の展開は{netabare}ちょっと出来すぎな気も。
あんなことしたら、事故死とかで消されそうだけど、プロパガンダとしてうまく利用されたということなのかな。
ラストの締め方が明るい未来が待ってる的な感じでしたけど、当時の人たちはそんな未来を夢見てたんでしょうか。{/netabare}

静かに始まるEDは好きかも。寒々とした夜の針葉樹林の道をバイクで静かに走っている情景が浮かびました。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 31

65.1 7 宇宙船で戦いなアニメランキング7位
わが青春のアルカディア(アニメ映画)

1982年7月28日
★★★★☆ 3.6 (20)
110人が棚に入れました
 大人気漫画家・松本零士の代表的なキャラクターである、キャプテン・ハーロック。その若き日の恋と戦いを描く劇場新作アニメ。地球圏に侵攻する宇宙の軍事国家イルミダス。宇宙戦艦デスシャドウの艦長として戦った青年軍人ハーロックは、敵に降伏した地球で敗北の苦渋を噛み締める。そんな中、先祖の奇縁で結ばれる男・大山トチローと出会った彼は、トチローが秘密裡に建造した新造戦艦アルカディア号に乗船。恋人マーヤや女海賊エメラルダス、そしてトカーガ人ゾルたちの支援の中、ハーロックは再び、敵の司令官・武人ゼーダが率いるイルミダス軍に戦いを挑んだ。1970年代末から製作されてきた東映動画(現・東映アニメーション)による松本零士原作劇場アニメ路線の総決算的な作品。監督は、長編版『宇宙戦艦ヤマト』シリーズなどに参加した勝間田具治が担当した。ハーロック一族の先祖に遡る、三つの時代のハーロックの冒険と戦いが劇中で語られ、最も早い時代に登場するファントム・F・ハーロックI世のCVを石原裕次郎が担当したことも大きな話題になった。

声優・キャラクター
井上真樹夫、富山敬、田島令子、武藤礼子、池田秀一、鶴ひろみ、山本百合子、石田太郎、青野武、高木均、森山周一郎、柴田秀勝、石原裕次郎

柴犬→柴猫 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

わが青春のハーロック~東映マジGJ編( ^ー゚)bグッ!

【視聴メモ】
ハーロックです!エメラルダスです!
アルカディア号です!クイーン・エメラルダス号です!
大好きな人には堪らないキャラです!
大好きな人には堪らない宇宙船です!
私もオッサンになっても未だに大好きです。
更にはふたりと関わりの深い人物・トチロー。
彼ら3人の出会いから宇宙海賊になるまでの経緯を描いたのが本作です。
3人の過去は作品によって違く描かれていたりするので他作品と辻褄が合わないこともありますが、
そこは松本零士作品と付き合うのに絶対必要な『夢と浪漫』で乗り越えてくださいw
松本作品ということで言えば、劇場版『999』が好きな方にもお薦めです。
これを観ると『999』が更に面白くなりますよ。
さてこの映画、残念ながら興行的には振るいませんでした。
1982年といえばガンダムの劇場版3部作が公開された頃で、
一大ガンダムブームの絶頂期だったので仕方のないところではあるのですが・・・。
それでも私はこの映画が大好きです。
それは若き日を描くことによって、ハーロックの魅力を十二分に示せた作品だと思うからです。
正に東映良くやった、マジGJ!なのです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 13
ネタバレ

ろき夫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

そして伝説へ・・・

最強の宇宙海賊キャプテン・ハーロック
アニメ史に輝かしく刻まれるその名は今なお色褪せることはありません。
劇場版・銀河鉄道999ではすでに最強の男として登場してきたわけですが
本作ではその伝説の始まりが描かれています。

若きハーロックが何を見て、何を感じ、どう決断してきたのか・・・
その過程が、哀愁漂う映像と音楽により、大人な渋みのある雰囲気で表現されます。
銀河鉄道999が子供まで楽しめる大衆向けなのに対し、すこし違った嗜好性を感じます。
まさにハーロックファンの期待に応えて作られた作品ということなのでしょうか。
良くも悪くも初見お断り感が強めです。キャラを知ってないと恐らく楽しめません。
なので劇場版・銀河鉄道999を観てからがおススメです。

本作のテーマを彩るのは友情と夢、愛しき人への愛情、そして決して折れない生き方。
そんな満ち溢れる男のロマンと美学。
これだけ揃ってれば男を酔わせるのに酒なんて必要ありませんねw
「夢は、人がそれを見捨てない限り消えることはないのだ」
ハーロックさんの冒頭のセリフが弱った胃にしみます。
捨てた夢やロマンの分だけ、人は酒に酔うのだ。
なーんてよく言われますけどね。どうなんでしょうw
「苦楽を共にするわが青春のアルカディア」かぁ~。
なんてカッコいい響きなんだろう・・・。

個人的に好きなシーンはやはり、アルカディア号が勢い良く飛び立つところ。
アルカディア号少し頑丈過ぎるのはご愛敬? いや、トチローの腕が凄いのかw
銀河鉄道999しかり、旅立つシーンで感じさせる夢とロマンがこのシリーズの魅力の一つですね。
敗北を知り、挫折し、それでもなお諦めず戦い続けるハーロック。
とても清々しくてカッコ良くて・・。当時子供だったら純粋に憧れていたんじゃないかと思います。

ハーロックとトチローの因果関係も印象的でしたね。
{netabare}世代を超えて繋がり続ける男の友情!まさしくロマンだけで構成されてるw
しかし、カッコ良く生まれるのはハーロックの血統を受け継ぐ者の宿命のようですね。
血は争えないというヤツですか・・・



というか遺伝かっ!

ハーロックのあのカッコ良さは遺伝だったのか!

妙に納得。
トチローが気の毒。まあ中身はカッコ良いけど・・。
でも遺伝って生き方にも影響を与えるものなんですねw
遺伝の偉大さをこの作品を通じて改めて痛感した気がします。{/netabare}

って、そんな作品じゃあないですよねw
すいません。

そんな感じで確かに細かいツッコミが自然に湧いてきますが
その辺はあまり気にせず雰囲気を味わった方が良さそうです。
でも、未だにエメラルダスの立ち位置が把握できないw

ハーロックや、その仲間たちへの想いがぎっしり詰まっている本作。
観れて良かったと思います^^

そしてなんと今年、キャプテン・ハーロックが30年ぶりに映画化されるみたいですね!
総製作費3000万ドル、フルCG、スタッフ関連のことなど胡散臭い話題満載ですが・・・すごく観たいw

投稿 : 2024/11/09
♥ : 11

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

俺の旗の下で、俺は自由に生きる

日本の元祖?宇宙海賊、ハーロック様です。運営様ありがとうございます。ほんとご苦労さまです・・。この作品が私の棚にないのは耐えられん。


宇宙なのに旗がはためく?ガンダムみたいにガスでてんじゃね・・。
宇宙なのに船外で操舵してる?バリアがあるか、あの世界は空気あんじゃね・・。
大戦時の照準器なんかなんであんな未来で使うの?かっこいいじゃん・・・

余談ですが・・昔知り合いの蔵から日本軍の爆撃機用とドイツ製の照準器発掘されたけどすごい値段で売れたらしい・・。当時も高いからイチイチ外してたらしいね・・。さすが『俺の眼』


私の中でアルカディアといえばこの作品。
我が家のVHS遺跡のなかにもちろんある。
分かってないと言われようとも、ヤマト、999よりも大好き。
子供のころの夢は「宇宙海賊かガンダムのパイロット」だった。西部警察もはいってたけどw

先祖役にその西部警察のドン、裕次郎が出てる。ここんところはギャラ的な意味でもw賛否両論らしい。
その石原ご先祖ハーロックⅠ世のアバンからはじまって、ドイツ軍のメッサ-シュミットを駆るエース、ハーロックⅡ世とトチローの先祖、敏郎の話からはじまるんさ。
そこんとこのノリは松本節で・・ツッコミどころはある・・がアツい。
その友情が時を越えて・・・というストーリー。
キーアイテムがレヴィ照準器というw

ハーロック作品像がひとそれぞれあるとは思うのですが、私は
このヤマトの風味も若干はいったアホくさい映画版が大好き。
続編は不人気で打ち切りだったらしいけど。
時代的にガンダムの流れにぶっ殺されたんでしょうね。それはいい。現在となっては、
ロボット系、ガチSFのおかげで松本作品はあくまで浪花節なロマン、ファンタジーだということを認識させてくれる。


あと「アルカディア号」のデザインね。劇場999から人気の高いモデル、本作もふくめデザインが最高っす。バンダイさんのハーロック号なるプラモはでかいのもちっこいのもあります。作ってないけど・・。

で、裏設定といか作者脳内設定でこの方「古代守」らしいです。オトナの事情も合ってできなかったとかなんとか。

近年リメイクされても今のご時勢なんだか人気が出ない・・。
やっぱり萌え成分が足らないのか・・。

変な言い方だが客観的にはキャラ、人物相関とメカが強烈にかっこいいだけなので、ストーリーはなんとでもつくれるからなぁ。好きな人たちにもういちどやってほしい。ヤマトが売れればあるいは・・。
声はもちろん山寺さんな。
井上さんが至高なのは間違いないけど。


とにかく私にとっての永遠のヒーローはこの方なのでございます。





投稿 : 2024/11/09
♥ : 7

63.0 8 宇宙船で戦いなアニメランキング8位
BLUE GENDER [ブルージェンダー](TVアニメ動画)

1999年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (77)
403人が棚に入れました
「バブルガムクライシス」のAICが制作したハードアクションSF。種の存亡を賭けた壮絶な戦いの中で、主人公の葛藤と成長を描く。現代では治せない新種の奇病に侵された海堂祐司は、未来の医療技術の発展に賭けて冷凍冬眠者“スリーパー”となった。だが、西暦2031年に冬眠から目覚めた海堂が見たものは、謎の生命体“BLUE”の繁殖によって絶滅の危機に瀕した人類だった。絶望の中で、海堂の“生きる”ための戦いが始まる。

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

B級SFファンホイホイ

一話目から人間団子という超ハードな展開、衝撃的な幕開け。
異形の生物ブルーに占拠された世界での過酷なサバイバルが始まる。
死亡フラグが立つ間もなくさっくさく人が死んでいくB級SFで、暗いグロいエロいと見事に三拍子揃ってます。難解でもなければわけわかんねー哲学してるわけでもなく、陰惨なサバイバルもので悪夢のようなパニック展開です。

ヘタレな主人公がややキチガイじみた強さを発揮するようになり
冷徹で凛々しかったヒロインが女性として目覚めていく。
絡みもあったりしますしね、色々と凄いアニメ。
メロドラマとしてはアリかもしれない。

ただSFとしてはB級すぎてどうにもならないレベル。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 9

ジョニー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

お勧め。

現在には無い表現の自由さがあります。
まぁハッキリ言えばグロありです。
謎の生命体との戦いの話なので、ガンガン人が死んでいき、子供が死んだりもします。
ただ、それも今に無いアニメの良さだと思うし、当時の中では、アニメのクオリティも高いです。
戦いの中での、主人公とヒロインの精神的な変化も面白いです。
特にヒロインは時間を重ねるごとに魅力が増していきます。
レンタルであるか分かりませんが一見の価値はあります。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 7
ネタバレ

生来必殺 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

待て、しかして・・・

まず本作に少しでも興味を持った人はネタバレに【厳重注意】
ここのレヴューゾーン微妙にネタバレの雰囲気が・・・
それと進撃の巨人2期を楽しみに待ってる人も警戒が必要。
本作→ガンパレード→進撃 という微妙な関係性があるので
間接的にネタバレしてしまう可能性も(もしかしたら?)あり。

さて、本作とは如何なるジャンルに属し、どういう作品であるかについて
考えた時、説明するのが非常に難しいという問題にぶち当たる。
それはある意味『高いハードル』であるかもしれない。

SF的ロボットアクションもの?
機動戦士ガンダムとエヴァを足して2で割ったような作品?
そう言われてみればそうかもしれないし、そういう要素も確かにあるだろう。

しかしだからと言って、王道的ロボットアクションを期待して本作を見た人は
恐らく期待ハズレだったという感想を抱くかも。

メカデザインは無駄にカッコイイ(というかカッコよすぎる)し
スピード感と臨場感溢れる見せ場の戦闘シーンも確かにあるのだが、
戦闘シーンの数が不足気味で、高性能戦闘メカの性能を最大限に生かしたシーンは
限りなくゼロに近い。
(もの凄いの潜在能力を持ったパイロットはいるのに何故?と訝しがる人もいるだろう)

本作を敢えてジャンル分けするならエヴァ進化系に属し、エウレカにも似た要素を持つ。
(グロシーンがあるのもその理由のひとつ)
一つ例を挙げるとエヴァ第9話「瞬間、心、重ねて」の戦闘シーンよりも
二人のパイロットの奇妙な共同生活に力点を置いているような感じのタイプ。

本作には様々な『高いハードル』が山積している。
視聴者にとってのそれは、主人公が文字通り『お荷物』であり
ヘンなヘアースタイルの『猿』みたいな存在に思えてしまうことであり
『カイ・シデン』のように人の感情を逆なでする要素と『碇シンジ』のような
軟弱さを同時に併せ持ち、かつ田名部愛のようにうざったい台詞を吐くという
厄介な人間性を持っていることである。

そしてそのことは未来人であるヒロインにとってはより強烈で鮮明なリアリティーであり、
成り行き上の任務とはいえ、無駄口叩くこの『お荷物』、『旧世代』の『猿』を
なんとか目的地まで届けるというのはヤレヤレな気分であると言えよう。

とまぁ、そういう方向性で物語は進行していくわけだが、
本作の最大の魅力、見所とはまさにそういう要素であり。

ロボットバトルよりも自分たちの足で大地を踏みしめ
世界を流離うことであり、目的地の前に聳え立つ文字通り『険しい山』に挑むことである。

世界を流離うことが本作の最終目的でもなく、次のステージもちゃんと用意されているのだが、
一見無駄とも思えるプロセスやキャラの言動を丁寧に描いているのにはそれなりに
意味があり、それを飛ばしてしまったら本作はもっと味気ないものになっただろう。

だから結局あんな『猿』にも存在理由はあって、
そんな彼{netabare}の微妙な心理描写{/netabare}にも大いに意味があったりする。

早い話が主人公はヘタレ系で、ヘタレ系主人公が好きな人には本作はかなりお薦め。
ヘタレ系ストーリーには当然の如く物語の進行をサポートする役目が
つまりその辺はヒロインが十分すぎるくらいに穴埋めするので安心して視聴できる。

ここからは少し踏み込んだネタバレにつき本作未視聴の方にはご法度で。
{netabare}実は本作をエヴァ系と称すのにはもう一つの理由がある。
それはエヴァと同様にフロイト心理学のテイストが意欲的に活用されている点だ。
それはある意味ペテン的手法であり、生と死や二項対立が織り成す葛藤の要素を
持った物語ならなんでも適用可能で無難に解釈できてしまう若干無理ある荒技である。
それはエロスとタナトスという概念で物語を解釈するやり方である。

単なるこじ付け的連想ゲームと言われればそれまでだが、実戦してみるとこんな具合。
エンジェルは天使。天使のイメージの原型はローマ神話のキューピッド。
キューピッドはギリシア神話のエロス。エロスはマリーン・エンジェル。

眠りの神はヒュプノス。ヒュプノスの兄はタナトス。
故に眠れる者(スリーパー)はタナトス(死)の近親者。
エロスとタナトスの衝突は葛藤を生む。
エンジェルとスリーパーの対立衝突も人間心理の葛藤の現れ、という風に。

エロスは生、融合、肯定承認、友愛を象徴し
タナトスは死、解体、否定拒絶、攻撃性を象徴する。

しかし、「それがどうした?」と問われたら返す言葉がないのが
フロイト心理学の限界なんだこれが・・・

しかし、進化論という現代では絶対不可侵の神話的学説の基本的メカニズムも
繁殖と淘汰という二項対立に突然変異という概念を付加しただけの
ある意味ペテン師的な解釈理論に過ぎないわけなので、似たり寄ったりなのかも。

さらに蛇足だが、マリーンは海、海は生命の源=母を象徴するから
ブルーは海とは相容れない存在っていう解釈も成り立ちはする。{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 6

66.1 9 宇宙船で戦いなアニメランキング9位
宇宙海賊キャプテンハーロック(TVアニメ動画)

1978年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (42)
226人が棚に入れました
西暦2977年、退廃し堕落した人類の住む地球に、宇宙から材質不明の謎の巨大物体が落下してきた。その物体は黒色で球形をしており、表面にはマヤ文明の象形文字風の意匠が円形に刻まれていた。地球政府が無視したそれは「マゾーン」という宇宙からの侵略者が打ち込んだ、惑星の所有を誇示する「ペナント」であり、その危険を警告しようとした台羽博士や、親友であるクスコ教授は侵入していたマゾーン達によって殺される。辛うじて生き延びた台羽博士の息子・正は、マゾーンに何ら手を打とうとしない地球政府に見切りをつけ、宇宙海賊として知られていたキャプテンハーロックの宇宙戦艦アルカディア号に乗り込む。台羽正という新たな仲間を加え、ハーロック及び40人の海賊とアルカディア号による、謎の侵略者マゾーン達との戦いが始まった。

声優・キャラクター
井上真樹夫、神谷明、小原乃梨子、川島千代子、北浜晴子、八奈見乗児、大竹宏、つかせのりこ、緒方賢一、北川国彦、柴田秀勝

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ハーロックといえば井上真樹夫さん

もうどれだけ前なのか。
この作品は999と並んで宇宙への興味や憧れを与えてくれたと同時に、アニメの面白さを教えてくれました。エメラルダスやメーテルと同一の時間軸であることにも興奮したのを覚えています。

特にハーロック役の井上真樹夫さんはルパン三世の五右衛門などもされて、その声は本当に唯一無二で男でもシビレルものがありました。

その井上さんが他界されたとのニュースを2019/11/29に聞き何か書き込まずにはいられませんでした。
どうか、安らかに。。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 12

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

わが青春のアルカディアがリストにない

モーレツとかゴーカイジャーとかいって、
元ネタはみーーんなこれな。
個人的には劇場版がすげえ好き。

とにかくめちゃくちゃかっこえええ。
コスモドラグーンあるぜ・・・。
船は劇場バージョンがいいな。
父が好きだったせいで原作漫画も地味に好き。

声優さんがめっさかっこよかったんだけど
石川五右衛門ね。
でもいま山ちゃんだね。ハーロック・サーガ とかゲームとか。充分かっこいいと思う。
先祖の話からはじまるんだけど、それが石川裕次郎という。

海賊といえばジャックでもルフィでもなく、この方しか思い浮かばない。ビッケはバイキングだしな・・。



投稿 : 2024/11/09
♥ : 4

sweet1000 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ハーロックがカッコ良すぎです。

古いアニメなので絵やストーリー的な物はイマイチですが、ハーロックの行き様にはとても感動します。男はこうあるべきですよやっぱり。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 4

64.0 10 宇宙船で戦いなアニメランキング10位
ガッチャマン クラウズ インサイト(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (254)
1354人が棚に入れました
僕らは、僕らのことがしりたい。ぼくらの「国」には、「社会」がないこと「社会」と「世間」はちがう世界で生きているということ。情と理「悩む」のではなく「考える」ことが大切ということ。現代人は「速」すぎる 呼吸も浅く早いゆっくり深くが「僕ら」は苦手だ。

声優・キャラクター
内田真礼、石原夏織、逢坂良太、浪川大輔、小岩井ことり、平野綾、細見大輔、村瀬歩、丹下桜、梅原裕一郎、宮野真守、花澤香菜、杉田智和、森功至
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

政治絡みの胡散臭さがつきまとい、エンタメ作品としては疑問符

※1期(ガッチャマン クラウズ)、2期(ガッチャマン クラウズ インサイト)両方含めた感想・レビューです。


◆「社会派アニメ」を気取るが、捻くれたマイノリティ意識がチラつき過ぎ

タツノコプロの往年の名作『ガッチャマン』(見てないけど笑)のタイトルを冠した戦隊バトルもの、ということなので視聴してみましたが、ひとことで言って、政治絡みで特定の問題意識を視聴者にステルス的に刷りこもう、という制作者の下心がチラつき過ぎ(ステマ・アニメって奴?)。

近年の戦隊バトルものだと、制作側のそうした変な意図の皆無な『TIGER&BUNNY』の方が、純粋なエンタメ作品として、ずっと爽快で楽しめる良作と思いました。


◆ベルク・カッツェ=制作者の本音?

特に第1期で活躍する悪役ベルク・カッツェのセリフが、まるで「コノ国の愚民どもを嘲笑」しているかのように私には聞こえてしまうのですが、他の方の印象はどうでしょう?

『最終兵器彼女』ほど酷くないとはいえ、本作の制作者の根底にある意識が、1990年代~最近まで顕著だった、夜中9-12時台の民放ニュース・バラエティ番組や一部の偏向した大新聞などが醸し出す、あの嫌な「空気」を彷彿させるのですが。

※強い根拠もなく、常に「コノ国」は「ダメな国だ」、「コノ国の人々」は「愚かだ」と見下すが、ではアンタの国はどこ?え?北朝鮮?韓国?ああ・・・あなた実は日本人じゃなかったんですね。ふーーん。・・・みたいな笑。

※ついでにいうと、そうした「空気」の醸成元の正体は、2000年代終盤~2010年代にかけて、ネットですっかり暴かれて、今ではそれこそ「デンパ」とか「マスゴミ」等と揶揄されているんですけどね。

※そうした、今ではすっかり正体がバレてしまい形勢逆転されてしまったアチラ側の焦りが、カッツェのセリフ廻しの捻くれ具合に反映されているようにも見えるのですが、私の思い過ごしでしょうか笑。

・・・上記のような理由から、私個人は本作を高く評価することは今後も一切ないと思いますが、もしかしたらアチラ側の捻くれたマイノリティ意識を垣間見せてくれているのかもしれない貴重な?作品なのかも・・・と、ちょっと別の意味で注目しています。

とにかく、制作側のお手並み拝見、ということで本作は最終話まで確りチェックしていくつもりです。


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============= ガッチャマン クラウズ (1期) (2013年7-9月) ============

{netabare}第1話 Avant-garde (前衛的な) ☆ 一ノ瀬はじめガッチャマンになる
第2話 Asymmetry (不均整、非対象) ☆ メスとの交流、ベルク・カッツェ&塁登場
第3話 Futurism (未来派の芸術運動) ★ SNS「GALAX」、塁の目的、クラウズ出動
第4話 Kitsch (俗悪な) ☆ カッツェの脅威、人の魂を実体化させる力
第5話 Collaboration (協同作業) ★ 塁と№26(梅田)との対話(ヒーロー願望の是非)、トンネル事故
第6話 Originality (独創性) ☆ LORD GALAXからの招待
第7話 Abjection (卑賤、屈服) ★★ カッツェ排除失敗
第8話 Genuine (純正) ☆ ガッチャマン表舞台へ、カッツェの策謀
第9話 Forgery (贋作) ★ Neo HUNDReDの霞ヶ関襲撃、ガッチャンネル
第10話 Crowds (群集たち) ☆ クラウズの立川襲撃、菅山首相保護
第11話 Gamification (ゲーム化) ×(前半)★(後半) 前半は総集編、後半に菅山首相の宣言
第12話 Collage (コラージュ、切り貼り) ☆ クラウズ・アプリの一般開放
第12話(ディレクターズ・カット版) Embrace (抱擁) ☆ 最終話の再構成(とくにカッツェのその後){/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)4、☆(並回)8、×(疑問回)1 個人評価 × 3.4

OP 「Crowds」
ED 「INNOCENT NOTE」 


========= ガッチャマン クラウズ インサイト (2期) (2015年7-9月) ========

{netabare}第0話 inbound (帰航の、本国行きの) ☆ VAPE(赤クラウズ)菅山首相専用機襲撃事件
第1話 contact point (接触地点) ☆ つばさ&ゲルサドラ登場、つばさガッチャマンになる
第2話 penetration (貫徹) ☆ 過激な平和主義者(理詰夢)、赤クラウズvs青クラウズ
第3話 launch (立ち上げ) ★ 理詰夢の狙い、塁の危機
第4話 2:6:2 (パレート法則からの派生法則) ☆ クラウズへの疑念、首相公選
第5話 halo effect (後光効果) ☆ 空気で動く社会、宇宙人首相誕生
第6話 engagement (正式な約束) ☆ サドラ首相の施策、クライズ廃止決定
第7話 outbound (外国行きの、下りの) ☆ サドラ首相の憂鬱、サドラへの白紙委任
第8話 cluster (クラスター、房) ★ サドラの異変(くうさま出現)、全体主義への志向、くうさまの暴走
第9話 opt-out (選択的離脱) ☆ くうさまの正体=空気、全体主義の恐怖
第10話 seeds (種子) × 理詰夢の逆襲、空気の反転
第11話 trade-off(二律背反) × サドラVSガッチャマン、再び空気反転
第12話 insight (洞察) × 続き、とくにつばさの爺さんのセリフがダメでしょ{/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)2、☆(並回)8、×(疑問回)3 個人評価 × 3.0

OP 「insight」
ED 「60億の翼」


◆総評に代えて

本作の特に第2期では「コノ国の“空気”が悪い・問題だ」ということが繰り返し強調されており、視聴者の中にはそういう主張に“共感”あるいは“感化”される方もまだまだ沢山いるのかも知れませんが、そんなことは、マスゴミや彼らの御用文化人・御用学者たちがずっと昔から耳にタコができるくらいにしつこく唱え続けてきたことなのでした。

で、西暦2000年代(厳密には1990年代末)から加速的にネット社会が進展したことで、一番はっきりしてきたことは、当初マスゴミ等が期待した「政治の腐敗」とか「国民の愚昧さ」の暴露と周知ではなくて、実は(それまで情報伝達手段を独占してきた)「マスゴミ自身の度し難い腐敗・偏向」の暴露と周知だったのですが、それでは彼らマスゴミのいう“空気”って一体誰が作ってるの?と改めて考えてみると、オマエラが気に入らない「日本の“常識”」を勝手に「コノ国の“空気”が悪い・問題だ」と言って攻撃していただけじゃないの?ということが次第に一般国民に知られてきてしまったのが現在のネット社会なのだと思います。

その点で、本作は、批判の対象ないし問題意識が(そういうものがあるとしたら・・・ですが)今の時代からだいぶズレちゃってるんだと思います。

※なお、アニメ作品で政治や社会思想といったジャンルを扱うことに対する私の基本的な考え方は『純潔のマリア』のレビューの方に一通り書いています。

この点について需要があるならば更に色々と追記しようと思いますが、とりあえずここまで。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 43

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

この中に見えているのは何色だ・・・?

タツノコプロを代表する「科学忍者隊ガッチャマン」から

ガッチャマンの名を取り別の世界観で作られた作品です。

全13話


クラウズによる事件を終えてからクラウズは誰でも使える

便利な道具として認知されていた。だがクラウズに対して

否定的な意見もあった。その中でも過激な反クラウズ団体

のVAPEはその危険性を訴えようと首相を襲うテロを起こそ

うとしていた。その頃謎の宇宙船が落ちてきたその調査と

して新潟・長岡市にやってきていたのだが・・・


前作の第一期の事件からその後の話でしたがまた複雑に絡

み合うテーマを持っていてなかなか面白かったです。前半

にクラウズに対する考え方を用いた大きなテーマを後半に

上手く繋げていた感じです。考えるとはごく当たり前の日

常的な動作の一部に過ぎないことなのかもしれない。ここ

で文章をカタチにしているのもその一部なのだろう。それを

個人という単体から社会という空気の中へ拡張すればどう

なるだろうか。そしてそこから生み出されるものは何なの

だろうか。その答えの一つをクラウズや社会の中で投影して

みるとというのを描いていたように思います。


その答えと理想は紙一重で存在していると私は思います。

でもそれは表と裏、光と影の様に片方の存在だけが許され

ないものとは違うと思います。だから彼らが選択すること

そのものにその繋がりはないのだろう。それ故に一つの答え

でしかないのだと思います。


で実際物語の方はそういうテーマを有しつつ、またヒーロー

としての答えを選び取っていて、そこからガッチャマンたち

の絆や意識が高まっていくのはとても良かったです。

終盤になるにつれてそのほころびに立ち向かっていく展開は

熱くなれるものでした。


OPは一期に引き続き雰囲気を体現していて良かったです。

曲にも言えることですが全体的にタツノコプロの作品には

独特の雰囲気を持っていて正直自分にはあまり合わない所

が多いように感じますがガッチャマン クラウズは例外的に

とても好きです。社会にテーマを置きつつも熱くなれる

展開に持ってこれるのもいいのかなと思います。

◆個人的点数評価 79.481点

投稿 : 2024/11/09
♥ : 34

おその さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ガッチャ!!

ガッチャマンクラウズの2期、舞台のほとんどが例によって立川市

今回は新メンバー翼と謎の宇宙人ゲルサドラが登場
テーマは日本人特有の空気に流されるところ

ハジメちゃんは相変わらずのマイペース、髪型が色々変わって可愛くなってる

クラウズの使い用が問われスマホ選挙に…結果は…

にしてもホント日本人は流されやすい、外国のジョークにもよくあるよね

クラウズの今後と人類のアップデートはどうなるのか、3期あれば期待だな〜

最後に…ガラケーにも選挙権くれよ、エックス!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 25

65.7 11 宇宙船で戦いなアニメランキング11位
TRIGUN STAMPEDE[トライガンスタンピード](TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (98)
319人が棚に入れました
砂嵐吹き荒れる大地。 そこは地球よりはるか遠く、5つの月が輝く、灼熱の星・ノーマンズランド。 人類の生き残りは、あらゆる物質をゼロから生み出す生態動力炉“プラント”を頼りに異形の生物蠢く不毛の地で、血肉を削り暮らしていた。 その過酷な世界に一人、 懸賞金600万$$を懸けられた、“関われば必ず災厄に見舞われる” 人間台風(ヒューマノイドタイフーン)と呼ばれるトラブルメーカーがいた。 名を、“ヴァッシュ・ザ・スタンピード”という#### ──。 新人記者のメリル・ストライフは、飲んだくれのベテラン記者・ロベルト・デニーロと共に人間台風という一大スクープを求め、1人の深紅のコートに包まれたガンマンにたどり着くが、出会ったのは「決して人を殺さない」、誰よりもお人よしの風来坊だった!? 無頼の葬儀屋ニコラス・D・ウルフウッドを道連れに、悪に染まったヴァッシュの双子の兄ミリオンズ・ナイヴズを追う旅が始まる。 立ちはだかる無数の刺客たちと、ナイヴズの恐るべき計画とは。 全ての謎が明らかになる時、世界を賭けた戦いが始まる!
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

SF×ウェスタン、砂漠の鯨

オレンジ制作。

灼熱の惑星ノーマンズランド、
生き残った人類は異形の生物が蠢く不毛の地で、
血肉を削り暮らしている。
主人公ヴァッシュは双子の兄を追跡している。

荒廃した砂漠の街に無法者が跋扈する、
やはりここは弱肉強食の世界のようだ。
有名な指名手配犯であるヴァッシュは、
数多くの刺客に襲われることとなる。

{netabare}ゼロから物質とエネルギーを生み出す、
人類の生命線である生体動力炉プラント。
このプラントを巡る物語でもあるのだろう。{/netabare}

予測不能な冒険活劇なら歓迎しよう、
SF×ウェスタン、これはかなり楽しい。

6話視聴追記。
それにしてもリアルに良く動く。
ニコラス登場で加速度的に面白さが増し、
{netabare}狂信的な信奉者たち、非人道的な人体実験、
それぞれが抱える過去が浮かび上がる。{/netabare}

最終話視聴追記。
悲しき双子の運命が交差する終幕だ。
{netabare}同胞を救うべく人類に復讐する兄ナイヴズ、
人類との共存を最後まで模索するヴァッシュ、
それぞれの正義が、儒来の街を貫く。{/netabare}

迫力ある映像表現に制作の熱意を感じる。
また新しい冒険があれば、ぜひ観たいと思う。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 20

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

惑星を震わす、双子の唄

この作品は、1998年に一度アニメ化されており、2010年には映画も制作されているようです。
完走後にwikiをチラ見するまで全然知りませんでした^^;
でも位置付けとしてはオリジナル新作アニメとなっているみたいですね。


不朽の名作『TRIGUN』が25年の時を超えて新生する。
『TRIGUN STAMPEDE』 2023年にオリジナル新作アニメ化が決定!
他とは一線を画すハイクオリティなCGアニメを手掛けてきた「オレンジ」が制作。
新たなスタッフ&キャストで贈る超巨弾SF大作アニメが始動する!

STORY
砂嵐吹き荒れる大地。
そこは地球よりはるか遠く、5つの月が輝く、灼熱の星・ノーマンズランド。
人類の生き残りは、あらゆる物質をゼロから生み出す生体動力炉“プラント”を頼りに
異形の生物蠢く不毛の地で、血肉を削り暮らしていた。

その過酷な世界に一人、
懸賞金600万$$を懸けられた、“関われば必ず災厄に見舞われる”
人間台風ヒューマノイドタイフーンと呼ばれるトラブルメーカーがいた。
名を、“ヴァッシュ・ザ・スタンピード”という――。

新人記者のメリル・ストライフは、
飲んだくれのベテラン記者・ロベルト・デニーロと共に人間台風という一大スクープを求め、
1人の深紅のコートに包まれたガンマンにたどり着くが、
出会ったのは「決して人を殺さない」、誰よりもお人よしの風来坊だった!?

無頼の葬儀屋ニコラス・D・ウルフウッドを道連れに、
悪に染まったヴァッシュの双子の兄ミリオンズ・ナイヴズを追う旅が始まる。

立ちはだかる無数の刺客たちと、ナイヴズの恐るべき計画とは。
全ての謎が明らかになる時、世界を賭けた戦いが始まる!


公式サイトのINTRODUCTIONとSTORYを引用させて頂きました。

設定の複雑な作品だったと思ったのは私だけでしょうか。

表向きは賞金首がかけられている主人公であるヴァッシュ・ザ・スタンピードに賞金目当てで色んな輩が襲い掛かってくる様な構図になっています。

そのヴァッシュと偶然出会ってしまったメリルとロベルトという記者が、スクープのネタ欲しさにヴァッシュに絡んでいくような感じで物語は動いていくのですが、その背景には荒廃した大地にエネルギー不足という人類が生き抜くうえでの根本が欠落しており、人々は厳しい生活を余儀なくされていました。

その上で、ヴァッシュの双子の兄と、葬儀屋ニコラスらの確執が絡み合ってくるんです。
やっぱり設定が複雑じゃな訳、ありませんよね^^;

最後まで視聴した上でこれらを勘案すると、幕の引き方が良かったのか悪かったのかがまるで見当が付きません。
そもそも終わったのかすら分からないと言っても過言ではありません。

公式サイトでは「シリーズ完結編」制作決定と記載されていました。
つまりは続編ってことで良いんですよね?

そりゃそうか…大地は救えたかもしれない。
でも、その代償があまりにも大きすぎるし、何よりヴァッシュの存在を全く感じることなく終わってしまった感が強かったので…

そっか…物語の結論は完結編で明らかになるということですね。
それなら納得です^^
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、Kvi Babaさんによる「TOMBI」
エンディングテーマは、Salyu × haruka nakamuraさんによる「星のクズ α」

1クール全12話の物語でした。
皆さんがどの様なレビューをされているのか、楽しみに拝見させて頂きますね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 5

nyamu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

どんなにしんどい十字架背負うててもな、食うてええし笑うてええんやで

第1話面白かった!
つかみの1話からドラマを見せ、人物を登場させて尺の範囲でしっかり盛り上げる作劇は秀逸。

ヌルッと動くディズニーのようなキャラ動きは好みが別れそうな気がするけど、そんなのは慣れなのでそのうち気にならなくなるというか癖になるかも。

制作ORENGE、監督が武藤健司さんと、宝石の国のタッグ。
1話から引き込まれるドラマ、今後期待できそうな登場人物、グリグリ動くアングルとしっかり作らられた世界観で今後に期待。


見終わって。

正直、ストーリーが全部理解出来たかと言えばできてないような気がする。
バッシュの人間への信頼というか思慕というか、それが何故そこまでという感じにしか思えなかったのがストーリー的には入り込めないところだったかも。
最終話は家のテレビで見るには勿体無いぐらいの、映画館で没入しながら見ることが出来たら良かっただろうな思える圧巻の映像だったので全体的には満足。

ニコラスの流暢な関西弁が凄い好き。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 5

62.8 12 宇宙船で戦いなアニメランキング12位
SHORT PEACE(アニメ映画)

2013年7月20日
★★★★☆ 3.7 (90)
470人が棚に入れました
【火要鎮】18世紀、江戸の町。商家の娘お若と幼馴染の松吉。惹かれあう二人であったが、松吉は家を勘当され町火消しとして生きる。そんな最中、お若の縁談の話が進み始めた。松吉への思いを忘れられない彼女の狂った情念からの行動は、大火事を引き起こし江戸の町を焼き尽くす。その大火の中で再びめぐり合う二人。巨大都市江戸の大火を舞台としたスペクタクル。【九十九】18世紀。嵐の夜、深い山中で男が道に迷っていた。そこで見つけた小さな祠。中に入るとその空間は突然別世界の部屋に変化する。そこに次々と現れたのは捨てられた傘や、着てもらえなくなった着物などのモノノケ達。男はその怨念を秘めた古い道具たちを丁寧に修理し、慰めてやる。【GAMBO】16世紀末。戦国時代末期。東北地方(最上領)の山中に天空より何かが落下した。直後、寒村に一匹の巨大な鬼のような化け物が現れ略奪の限りを尽くす。時を同じくして寒村に暮らす少女カオは白い熊と出会う。人の言葉を理解するその神秘的な熊にカオは救いを求めた。かくして鬼と白熊との激闘がはじまる。新機軸のバイオレンス作品たるべく、荒く力強い画面を3DCGの技術を活用し描き出す。【武器よさらば】近未来。東京。砂漠の中の廃墟と化した都市を訪れたパワードスーツで武装した5人からなる小隊は一台の戦車型無人兵器と遭遇戦となる。しかし、次第に歯車が狂い始め小隊は窮地に陥っていく。大友克洋の原作による伝説的な戦闘アクション漫画を、再構築し、リアリティと革新性のある描写をめざした。エキサイティングなアクション作品でありながらも、無常観の漂うテイストに仕上げた作品。

声優・キャラクター
春名風花、早見沙織、森田成一、山寺宏一、悠木碧、草尾毅、田村睦心、浪川大輔、二又一成、壇臣幸、牛山茂、大塚明夫、置鮎龍太郎

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

限られた時間の中に凝縮された様々な映像美

約68分 オープニング+短編4話
以前より興味があったのでレンタルで観てみました。

オープニング 監督 森本晃司
遊び心が満載の映像でした。楽しくなりますね〜
この世界に一気に引き込まれました^^

1 九十九 監督 森田修平
古き伝統のあるカラフルな色彩に目を奪われました。

2 火要鎮 監督 大友克洋
名のとおり、火の表現が凄かったですね。

3 GAMBO 監督 安藤裕章
とにかく迫力がありました。凄惨な場面が多いので苦手な方は気をつけてくださいね。

4 武器よさらば 監督 カトキハジメ 原作 大友克洋
近未来なお話です。機械がすごく緻密に描かれいて、内容は大友さんらしいオチですね。

日本を意識した内容との事で、日本の古い時代から近未来まで描かれています。

お話は時間が短いこともあって、単純で分かりやすい内容ですね。

でも、この短編集は作画はもちろん、カメラワークなどで様々な迫力ある作品となってます。

最後に、「アニメって凄い!」って改めて思う作品でした^^

投稿 : 2024/11/09
♥ : 30

momomax さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

THE ANIMATION!!

日本のアニメは凄いと思える作品!!
緻密で迫力がある映像は見応えありました。
人や動物が死んだり、暴力や惨殺シーンは苦手ですが
アニメーションの技として受け入れました。

森本晃司のオープニングアニメーションは
可愛くて、綺麗でワクワクしました!!

『九十九』は題材が妖怪なので、めちゃくちゃ好みです。
とても微笑ましい内容。CGが見事です。

大友克洋『火要鎮』は、江戸の大火の物語。
悲恋が大惨事に。
手描きとCGの区別が私には分かりませんが
繊細でともかく美しい。
これも好みです!!
以前、日本舞踊をやっていたので
『八百屋お七』を思い出す内容も嬉しかった。

『GAMBO』は昔話のような作画ですが
格闘シーンは壮絶で力が入りました。
思わず声にならない悲鳴をあげてしまいました。
パンフ買ってないので、白熊が何者なのか気になります。

大友克洋原作、カトキハジメ監督の『武器よさらば』
男の人は面白いのかも知れませんが、
これだけは、私の好みではなかった。
シニカルな部も分わるけど、なんかイライラしました。
どう違うのか原作を読んでみたい。

EDの「夢で逢いましょう」は違和感があり、
やっぱり好みじゃない。

絶賛ではないけど、アニメーション観たって感じです!

☆追記☆
『武器よさらば』のメカやシューティングは面白いです。
隊員の死や虚無感が好みではありませんが
私にはイライラするほど、ある意味影響あったのかと。

男性が好む作品かも知れませんね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 26

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

お兄ちゃんコレいっぺん大声で言ってみたかったのでこの際言わせてちょ!「世界よ!!これが日本のアニメーションだーーー!!!」

まずオイラは「ミヤザキハヤオ」「オシイマモル」「シンカイマコト」「ホソダマモル」が通じても「オオトモカツヒロ」が通じないっていう職場の後輩のその偏ったヲタク脳を叩き直してやりたい^^b










大友克洋監督以下、日本が誇るトップクリエイターが一同に集結した短編4本で構成される劇場作品
かつての『MEMORIES』を髣髴とさせるオムニバス形式ではありますが、主にCGと手描きアニメーションの融合を図った先端技術の映像もまた魅力の一つです
ってかもうほとんど作画とCGの境目はワカラン
間違いなくその分野では最先端


ちなみに今作のテーマは4本それぞれがなんらかのカタチで『日本の姿』を描いていること
つってもそれは最初の2本を作った後で決めた完璧なこじつけ(笑)
4本とも“特に深みのある作品ではない”ことを先に謝っておきましょうw
心温まるラストが印象的な【九十九】はともかくとして、他三本は「まあ見事に話の中身の無い作品が揃ったもの」で逆に大したもんですw
なんも考えず、“娯楽作品”としてご堪能頂くのがいいかと思います
アクション、ロマンス、スペクタクル、バイオレンス、SFメカ、女の子、そして笑いも・・・?w
そんなんで面白いかの?
オイラは暫し考えるのヤメたくなりました、モチロン良い意味で、こんなのを「衝撃的な作品」と呼ぶのでしょう


【オープニング】
森本晃司
Minilogue
春名風花


【九十九】
舞台は江戸時代ごろ
強面で大柄な男が一人、雨の降りしきる山中で道に迷ってしまう
男は見つけた小さな祠で雨宿りをすることにするが、祠の中には人々によってポイと捨てられた傘や流行から外れた絹織物に魂が宿りモノノケとなっていた
男を祟るかのように迫ってきたモノノケ達にしかし男は全く動じず、壊れた傘を修理してやったり、廃れた生地を仕立て直してやったり、『モノ達』の供養を淡々してやるのだが・・・

江戸時代の日本という視点と『付喪神』という日本人独自の感性から、エコが叫ばれる現代にも通ずる“リサイクル”というテーマを描く作品
説教臭い内容ではなく、むしろ主役の男の勢いの良さ、そして清々しいまでの潔さが軽快なテンポ感を生んでいます

森田修平
岸啓介
堀内博之
山寺宏一
悠木碧
草尾毅


【火要鎮】
「火事と喧嘩は江戸の花」と謳われた通り、江戸という町において最大のスペクタルといえば火災
商家に生まれながらも火事場に心奪われて親に勘当され、火消しとなった男、松吉
松吉と結ばれぬ恋に堕ちた幼馴染のお嬢様、若菜(お若)
お若の気持ちを無視した縁談の話が持ち上がる最中、悲しみの果てに狂気に駆られたお若はふとしたことで起きたボヤを見つめてある決意をする
やがてボヤの炎は大きくなっていき、二人の家と江戸の町を焼き尽くしていく
そして大火の中で再び運命の二人をめぐり合わせることになる・・・

大友克洋監督の最新作
『スチームボーイ』では“蒸気”を描いた監督でしたが、今作では迫り来る“業火”を描いております
4本の中で唯一ラブロマンスを扱った作品ではありますが、最も中途半端なストーリーテリングがなされている“最高に雑な話”でもありますw
今作のみシネスコサイズの作品なのですが上下の枠は黒帯ではなく、絵巻物をイメージした和柄の装丁になっているのが特徴
ラストシーンではこの装丁にもちょっとだけ目を向けていただきたいところ

大友克洋
小原秀一
久保田麻琴
橋本敬史
早見沙織
森田成一


【GAMBO】
戦国時代の出羽国(現在の山形、秋田に相当)
突如天から降ってきた“何か”から現れた鬼のような姿の怪物が山里の寒村で暴れだし、村の娘達をさらっていく
寒村で最後の娘となった少女、カオは人の言葉を理解する神秘的な白熊、「ガンボ」に鬼を退治してもらうよう祈る
少女の切なる願いを聞き取ったガンボは自ら鬼退治に向かい、鬼との死闘を繰り広げることに
目前に広がる圧倒的な暴力に恐れ慄くカオだったが、一部始終を見届けていた野武士の青年にガンボを差し向けた責任の重さを背負うよう「祈り続けろ」と諭される
そして二匹の戦いの行く末は・・・

この作品はもう単純明快、実に痛快、ようはプロレスがやりたかったらしいですw
極々ありがちな“昔話”のような舞台とあらすじ、しかし画面上に繰り広げられるのは圧倒的な暴力!血しぶき!肉が裂け、骨が砕ける轟音!
それ以外のナニモノでもありませんw
そう、今作のキャッチコピーは“ホントは怖い日本昔話”
コレに尽きるのではないかと?

安藤裕章
石井克人
貞本義行
七瀬光
田村睦心
浪川大輔


【武器よさらば】
富士山噴火と最終戦争で砂漠と化した東京を舞台に、大戦で失われた兵器たちを回収する任務に就く一個小隊
いつも通りに仕事をこなす彼等の前に、自律型歩行戦車「ゴンク」が立ちはだかる・・・

大友克洋の同名漫画に惚れ込んでいたカトキハジメが予ねてから映像化を懇願していたところ「カトキさんがやれば?」と大友から言われたのが出発点だとか
プロテクションスーツに身を包み、ビームライフルに電磁グレネード、UAVで武装した未来の兵士達の姿
数々のSF作品、戦争映画を踏襲した迫力の市街地戦
まさにオトコノコにとっては興奮と圧巻の連続
コレだけのために観に行っても良いのでは?そう感じすらさせてくれるラスト4本目、そしてこのプロジェクトの集大成と呼ぶに相応しいSFミリタリーアクションです!

カトキハジメ
田中達之
山根公利
堀内博之
小倉宏昌
森田修平
片山一良
佐藤順一
二又一成
檀臣幸
牛山茂
大塚明夫
置鮎龍太郎

投稿 : 2024/11/09
♥ : 20

67.5 13 宇宙船で戦いなアニメランキング13位
GODZILLA 星を喰う者(アニメ映画)

2018年11月9日
★★★★☆ 3.7 (53)
217人が棚に入れました
アニメーション映画『GODZILLA』(通称:アニゴジ)がついに最終章を迎える。

二万年後の地球で繰り広げられた、<ゴジラ>とそれに抗う人類の物語。最終章『星を喰う者』では、超科学が生み出した<メカゴジラシティ>をも焼き尽くし、地上の覇者となった究極の生命<ゴジラ・アース>と高次元怪獣<ギドラ>が相まみえる。

『アニゴジ』の誕生は2017年。これにより『ゴジラ』は新たな領域へ足を踏み入れた。同年11月公開の第一章『GODZILLA 怪獣惑星』はゴジラ映画史上初の3DCGアニメーション作品であり、その映像体験は大きな驚きと称賛をもって迎えられ、第二章『GODZILLA 決戦機動増殖都市』は、アニメーションならではの<メカゴジラ>の新解釈で観客を圧倒した。

そして最終章では、虚空の神<ギドラ>と破壊の王<ゴジラ>がついに激突。戦いの果てに待つのは、人類への啓示か。

監督は、昨年公開の劇場版『名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』で邦画年間興行収入ランキング1位を獲得し、確かな演出力を遺憾なく発揮する静野孔文と3DCGの第一線で培われた手腕を『シドニアの騎士 第九惑星戦役』、『亜人』、『BLAME!』で磨きあげ、余すことなくその魅力をフィルムに焼きつける瀬下寛之が務め、両者の最高のコンビネーションは最終章でも見事に発揮されている。ストーリー原案・脚本は、『魔法少女まどか☆マギカ』や『PSYCHO-PASS サイコパス』などで知られる虚淵玄が担当。観る者全てを出し抜く突破力抜群のアイデアに今作でも驚かされるのは間違いない。

制作は米国エミー賞最優秀賞(デイタイム・エミー賞アニメーション番組特別部門最優秀賞)を4度受賞を果たし、直近では「スター・ウォーズ」シリーズの最新アニメーション作品「Star Wars: Resistance」を手掛けるなど、国内外から高い評価を得ている3DCGスタジオ、ポリゴン・ピクチュアズ。


声優・キャラクター
宮野真守、櫻井孝宏、花澤香菜、杉田智和、梶裕貴、小野大輔、堀内賢雄、中井和哉、山路和弘、上田麗奈、小澤亜李、早見沙織、鈴村健一
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

『ゴジラ』が食い散らかしたテーマをSFとして総括した力作。

人類&ビルサルド&エクシフの三種族共同戦線が、
怪獣化した地球の奪還を目指してゴジラに戦いを挑む“アニゴジ”三部作の最終章。

昨今の世界における怪獣映画の再興については、
童心に戻って怪獣を楽しむ気持ち半分、斜に見る気持ち半分。
そんな捻くれた私にとっては、『ゴジラ』映画が繰り広げて来たお祭りの中で、
怪獣とは?怪獣退治とは?ゴジラに通用するのは科学か?伝承か?人類はどうあるべきか?
等々、整理されぬまま散乱したテーマを、硬派なSFの枠組みで、
角度を変えて諸要素を考察したりして、再構築を試みた本劇場版シリーズは、
有意義な思索に耽ることができた刺激的なSF映画鑑賞でした。

最終章はバトルそっちのけで時に心象世界も交えた
哲学的な問答が応酬される場面が特に多かったのですが、
私は食い入るように見入ってしまいました。


ただ、やはり明快な怪獣映画として観るのは全くオススメできません。
だって三部作通じて例えば……
{netabare}ビル群や名所を破壊するゴジラの勇姿が観たい。
都市じゃない二足歩行のメカゴジラが観たい。
この世界の物理法則に則った、首だけじゃなく、ちゃんと胴体もあるキングギドラが観たい。{/netabare}
こんな『ゴジラ』ファンとして求めて当たり前の権利すらSFに蹂躙されるw

第一部・人類の知恵と勇気、第二部・マッドな狂気を含んだ科学と
ゴジラに立て続けにぶつけて、
特に第三部に至っては、カルトな狂信を含んだ宗教が出張って来るわけです。

私としては、カルトじみた宗教の描き方にしても、
人類文明が説明できない現象をカルトと断じるのは、
人類がその現象を理解できるレベルにないからである。
さらに進歩した文明は神への信仰による奇跡をも数学的に説明できる。
などとキチンとSF設定として組み上げられており、
それらを骨組みにして具現化した脅威(即ち{netabare}ギドラ{/netabare})には、
背筋が凍る迫力を感じました。

けれどSFに興味ない方にとっては、怪獣プロレス見物に胸躍らせて劇場に足を運んだら、
怪しげな宗教勧誘ビデオを見せられたwといった感じでトラウマにすらなりかねないので、
鑑賞の際は、自らの視聴動機と本SF映画との
折り合いの目処を立てて行くのが必須だと思います。


本三部作を展開した時期も尚早だと感じました。
例えば、魔法少女が消費し尽くされ、ブームも底を打った所へ、
諸要素を逆さに見たり、SFも交えて再構築してみたりすれば、
それはブレークスルーになり得ます。

が、『ゴジラ』の場合は、2014年に二度目のハリウッドリメイクが成功し、
2016年に日本で『シン・ゴジラ』の大ヒットがあって、
2019年公開予定のハリウッド版続編『~キング・オブ・モンスターズ』と
再興した怪獣映画の収穫期へと向かう上り坂の途上。

そこでゴジラの周辺に転がった諸々のテーマをSFとして冷静に振り返っても、
ゴジラに熱狂していく人々にとっては水を差されかねないタイミング。
私も怪獣バトル要素が悉くお預けにされて、
これは興行的には上映前に予告編が打たれた『~キング・オブ・モンスターズ』が
全部持って行くパターンかな?と苦笑してみたりw


とは言え、再興した『ゴジラ』ブームもやがて踊り場に至り下り坂に向かうでしょう。
パーティーの後で、取り残された人々の耳元に、
実はこんな渋いSFゴジラもあるんですよ♪と囁いてみる。
本作はそう言うポジションの映画だと感じますw

だから私としては本作を良作SFとして評価し語り継ぎつつ、
来たるべき終焉の時を待ちたいと思いますw
(但し怪獣映画ファンの端くれとしては、ブームの終わりは勿論来て欲しくないので、複雑な心境ですw)


以下、一部、時事ネタや私見も交えたキワドい感想&考察長文。

{netabare}人類文明の過ちが怪獣を生んだのではない。
そもそも人類は怪獣を生み出すための前座に過ぎなかったのではないか?

冒頭から虚淵玄氏&ニトロプラスとその一味による
逆からテーマを再構築する伝統の捻り技に脳汁を分泌させられた最終章。

前作で提示された決して倒せないからこそ怪獣という視点も交えつつ、
加速するSF設定はやがて、文明とは興隆と栄華の果てに
怪獣を生み出し滅び去ると言う宇宙観に到達。
主人公は無敵のゴジラとの死闘に加え、
エクシフの信仰や宇宙観から滅びの運命を受け入れ、心地よい終焉を迎えるよう迫られ、
心身共に過酷な状況に追い込まれる。
次第に、主人公はゴジラ相手に単純な勝ち負けとは異なる道。
敗北する運命との向き合い方等を自問するようになり……。


世界にとって普遍的な文明論を投げかける一連の流れの中で、
私が異彩を感じたのは、主人公とエクシフの司教が心象世界で対峙する中で、
やがて破滅する運命にある文明のイメージとして、
“ヒロシマ”や“ナガサキ”を連想させる入り組んだ島国と思しき地形に炸裂する
原子爆弾のキノコ雲と言う、ローカルな題材が提示されたこと。

日本人にとっては“ヒロシマ”や“ナガサキ”は確かに進化し過ぎた文明がもたらす
悪夢や破滅の代表的なイメージです。
ところが世界にとっては、ある人は“ヒロシマ”や“ナガサキ”の悲劇の詳細なども知らなかったり、
原爆など大きな爆弾程度の認識だったり……。
さらに一部の戦勝国(と思っている方々も含む)にとっては、かのキノコ雲、
特に日本に上がったそれは勝利確定や解放の祝砲だったりもします。
先日も、キノコ雲に抱くイメージの相違に起因する騒動が持ち上がったばかり……。

さらに本作はエクシフの司教への抵抗として、
モスラがエノラ・ゲイと思しき重爆撃機を撃墜する、
一部米軍遺族等にとっては噴飯物?のイメージも展開。

そして葛藤の末、披露されたラストの、
美化された特攻映画の如き?ゴジラへの単機突撃。

こんなローカルな日本のネタや思考法で、
普遍的なテーマをNetflixを通じて世界へ発信しても、
一体どれ位の方が理解してくれるだろう?と訝しんでいた私ですが、
やがて『ゴジラ』は日本のローカルな土壌から生まれた作品だと、
スタッフは暗に主張したかったのでは?との仮説も芽生えて来ました。


そこで私が思い出すのは初代『ゴジラ』
水爆実験による第五福竜丸・被爆事故から着想を得たという製作エピソードの流布により、
進歩した人類科学文明による環境破壊への怒りを具現化した
反核怪獣映画とのイメージが一般化している初代『ゴジラ』

ですが私がもう一つ重視するのは昭和二十九年という製作・公開年代。
米軍の焼夷弾により東京が焼け野原と化してから間もなく十年。
東京の街を眺めると一見綺麗で、戦後復興も順調に進んでいるように見える。
けれど敗戦の記憶は未だ人々の心に燻り続けている。

どうにか心の荒廃をなだめて、取り繕った東京の街並みが、
ゴジラによって再び破壊され火の海となる惨劇。
展開される地獄絵図はまさに十年前の大空襲の再来!?

これはもう日本人は敗北や喪失に対して狂気するか、達観するか、墜ちるか。
もはや悟りでも開くしかない、いたたまれない心境。

この敗北感の二段重ねもある点こそが、
私が未だに『ゴジラ』映画は初代が原点にして頂点と信じる理由の一つ。

当時鑑賞した900万人超の日本人がゴジラに抱いた原点の絶望感を説明し切るには、
敗北を重ね、追い打ちをかけられたと言う、
二次大戦での敗戦経験も含めた日本人のローカルな心情の表現が欠かせないのではないか?

こうした視点に立った場合、
一度ゴジラに敗れて地球を追われた人類が再戦を挑んでは跳ね返される。
という敗北を重ねる基本設定の上に、
敗れ続ける人々の心境を日本人特有の?敗北感や死生観も交えて、
ラストに向けて最大化させていく構成は、
これも、ある意味、『ゴジラ』の原点をリスペクトして
世界に向けて誤解や白眼視も恐れず発信した、
勇気ある試みだったと私は受け止めています。{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 25
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

召喚するか、ドアを開けるか

NETFLIX世界配信。
ポリゴンピクチュアズ制作。
静野・瀬下監督、脚本虚淵玄。

シリーズ最終章。
総評としては怪獣映画ではなく、
未知の巨大生物に挑むサイエンスフィクション。
宗教・哲学・科学を交え人類の苦闘が、
称賛すべき映像と共に描かれています。

物語の軸は一貫して「生命論」であり、
この点に於いては一定の評価をしたいのですが、
最終章だけに、論説ばかりが先行して、
スペクタクルな活劇としては物足りないです。
{netabare}ギドラ・モスラ、ほとんど見せ場がない。{/netabare}
やはり娯楽怪獣映画としては厳しいでしょうか。

人類は興味深い観察対象であり、
ゴジラという究極の生命体の前座である。
{netabare}驚くべき進化、生命力で人類史を蹂躙する。
エクシフが仕掛ける、人類史への功名な罠が、
神と崇める、高次元怪獣ギドラを召喚させる。{/netabare}
ゴジラとは人類の傲慢さへの「罰」なのでしょう。

撃退するのか、全滅するのか、
力強くも悲劇的なメッセージと共に、
金色の終焉の翼は天高く舞い上がるのです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 24
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

原始に還れ

上映時間 90分 3部作の3作品目

地球に出現したゴジラたち怪獣に占拠され宇宙に逃れた人類が、異星人の力を借り再び地球を人類ものにするため地球へとゴジラを倒しに行くお話の最終作品です。

シアター内の重低音の反響、そして圧倒的な大迫力のゴジラを観たい方は、映画で観ることをオススメします。

他の怪獣が形を変えて出てきますね。今回ももちろん出てきました。

お話は、細かいところは難しかったのでその部分はあまり考えずに観ていましたが、会話が多くバトルが少なかったため、ちょっと拍子抜けしましたね。

私的にはバットエンドでした。{netabare}(結局ゴジラを倒せず、原住民や一部の人類生き残り、主人公・ヒロインは色々なことに関わりすぎたためゴジラに無理に突撃して死んでしまう。寂しい最後でした。){/netabare}

最後に、今回も友人2人で観に行きました。ちょうど観たい時間がなくて、結局22時上映(その前が16:50〜)の回を観ましたが次の日に響きましたw

投稿 : 2024/11/09
♥ : 17

64.3 14 宇宙船で戦いなアニメランキング14位
ドラえもん のび太の宇宙開拓史(アニメ映画)

1981年3月14日
★★★★☆ 3.5 (84)
443人が棚に入れました
超空間のもつれで、偶然、のび太の部屋の下が、宇宙の星コーヤコーヤの入口になっていた。コーヤコーヤに降りたのび太とドラえもんは、洪水で流された宇宙船をさがすロップルと星猫チャミーの一家に会った。タケコプターで土に埋れた宇宙船を発見してやるドラえもん。ある日、二人はジャイアン、スネオ、しずかを誘ってコーヤコーヤへ案内した。みんな重力の小さい星でとびはねて大喜びだ。この星のエネルギー源ガルタイト鉱石をひとりじめにして大もうけを企む会社があった。そして、星を無人にして星全体を爆発させ、宇宙空間に散らばった鉱石を拾い集め、手間をはぶこうとしていたのだった・・。
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

大冒険の始まり

大長編ドラえもん劇場版2作目。

ショーヴェ洞窟には疾走する動物の壁画が、
アニメのセルのように連続で描かれている。
ラスコー洞窟のアプス回廊では、
旧石器時代の芸術家・漫画家たちが、
馬・鹿・牡牛など色彩豊かな壁画を描いた。
きっと先史時代の藤子不二雄に違いない。
松明の灯に照らされた空間は劇場のようだ。

ドラえもんが教えてくれること。
日常空間も見方を変えればファンタジーであり、
それは魔法に繋がっているということ。

ドラえもんが教えてくれること。
敵さえも愛すべき存在であるということ。

超空間での事故で生じた入口から、
他の惑星へと行けるようになった、
ドラえもんとのび太の活躍が描かれている。
{netabare}部屋の畳の裏が宇宙への大冒険への入口なのだ。{/netabare}

ここには空想する力が未来に繋がると、
素朴にではあれ信じられるものがあるのだ。

幼かった日の楽しい思い出です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 30

ASKA さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

旧ドラ宇宙開拓史。良い感じにSFしている作品。

旧ドラ版の宇宙開拓史です。
作画は古いが、味のある作品。
今回も偶然遠い遠い宇宙船のドアとのび太の部屋の畳が繫がってしまうことから冒険が始まります。
ゲストキャラは魅力的で、ロップル君やチャミー、クレムちゃんと良いキャラ達です。ただ悪役はガルタイト工業という悪徳企業で、本当に悪いやつでした。
のび太達がこの作品の舞台であるコーヤコーヤ星ではスーパーマンになるという事を前提の活躍シーンはすごかったですね。
またのび太の特技あやとり・射撃が取り上げられた映画でもあります。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 6

ちあき さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

俺TUEEE

子供の頃、何度も観ていたドラえもんのアニメ映画。
異星でのび太が大活躍。のび太の射撃の腕前も発揮されます。
なんというか、アニメでの異世界ファンタジーにある俺TUEEEの先駆者的作品とも言えるのではないでしょうか? 少なくとも私が俺つえーの作品に心躍るのはこの作品に影響を受けているからだと思います。

大人になって見返してみると、映画だから仕方ない部分もありますが、多少ストーリーの展開が荒く感じる場面もありました。

ドラえもんのアニメ映画では、武田鉄矢氏が手掛ける歌がとても印象的です。
本作のラストシーンで「心をゆらして」が流れる場面では少しジーンとしました。

心をゆらして 心をゆらして さがせばいいのに
心をゆらして 心をゆらして みつけてください♪

投稿 : 2024/11/09
♥ : 4

66.6 15 宇宙船で戦いなアニメランキング15位
白鯨伝説(TVアニメ動画)

1997年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (40)
195人が棚に入れました
『白鯨伝説』(はくげいでんせつ)はNHK衛星第2テレビジョンで放映された番組「衛星アニメ劇場」内で1997-1999年にかけて放送されたTVアニメシリーズ。ハーマン・メルヴィルの小説「白鯨」をモチーフに、監督の出崎統が長年温めていたアイディアから制作したSFアニメである。出崎統・杉野昭夫の共著「アニメーション制作技法~『4701白鯨』を創る~」誌上の題材「4701白鯨」が原案となっている。

60.2 16 宇宙船で戦いなアニメランキング16位
GENE shaft[ジーンシャフト](TVアニメ動画)

2001年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (32)
124人が棚に入れました
21世紀後半…。無秩序に欲望を追いつづけ、その抑制ができなくなった地球人類は、いたずらに資源を浪費し、環境を破壊し、さらには根拠のない主義・主張に踊らされ、闘い、殺し合って、ついに滅亡寸前まで追い込まれた。
滅びを回避するために彼らがとった選択は、自ら強制的に進化する方法…あらかじめプログラムされたDNAから生命を産み出し、性格及び適正能力さえもコントロールする…すなわち遺伝子操作である。
この選択はさらに加速度を増し、I.E.O(地球統合政府)のもと、人為的に人口のバランスは理想的な男女比1:9に保たれ、人々が恋愛感情や支配欲を無くすことによって社会は安定していった。
こうして23世紀、完全なる遺伝子操作社会は完成した。

自分はなんだったのか さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

個性に乏しい

23世紀が舞台のSFモノ

ありがちな遺伝子操作で進化した人類が謎のリングにより地球が攻撃され
生き残りをかけて戦っていく、一応巨大ロボ系

頑張ってCGで綺麗に見せてもキャラに好感が持てない
作中に流れるギターの音色も耳についてイラつく
ラストはしょりすぎ、スニークどうなった
人類の行き先は?
もどかしさだけが残った。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 15
ネタバレ

Etzali さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

遺伝子の軸(ジーンシャフト)

(2012.11/10)
23世紀を舞台にしたSF作品、全13話。 時は23世紀、過去の過ちによって人類は存亡の危機を向かえた。

その23世紀は遺伝子操作社会で、男女比1:9という男性の私からしてみれば、おいおいマジかよ(-.-)!という社会であり、感情や欲など種の保存には不要なものは遺伝子操作によって排除された時代。

人格を決定づけるのは環境でもあり、性格でもある(環境≠性格)訳だがこの作品では環境(遺伝子操作社会)=性格(遺伝子操作によって造られたもの)となっており「人」個人としての意義がなくなった社会となっている。

本当にそれでいいのだろうか?

確かに遺伝子操作による社会の形成は科学が発達した時代には適しているのだろうが、今現在21世紀は、遺伝子操作によって生み出されているのはペットなどのごく限られた生物に過ぎない。(猫アレルギーを起こさないように組み換えされた猫など)


{netabare}この作品では、遺伝子操作によって感情までもが押さえつけられているレジスタ(感情を制御した人々)が登場しますが、彼女らも、マリオの言葉を借りると、「人間、遺伝子以外にももっと大切な何かがあるんじゃないか。 例えば、愛とか。」によって感情を取戻していく様は感慨深いものがあります。{/netabare}
ジーンシャフトには「愛」が関係しているのだと思います。
それを実感すると同時に人にとって根源的に何が大切なのかを教えてくれました。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 12

じぇりー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

「バグの中のバグだった」←いやこの作品がね・・・

視聴している間はそこそこ面白いと感じていたものの、いざ★評価をしてみると、そうでもなかったということに後で気付いた稀有な作品。

では何が「そーでもなかった」のか考えてみた。

・メカニックの設定が複雑かつ精密なものの、SFマニアしか喜ばない程、ストーリー的には殆ど機能しておらず、蛇足でしかない

・↑の割に説明不足な設定が多く、終盤で明らかになることを期待していた事さえ不明のままで終わった点が多数。

・完全な遺伝子操作により優秀な人間のみが存在する未来の人類という設定上、命のやりとりがあっても割とドライに話が進んでいく。

・↑の割に、様々なキッカケで突発的に感情的・感傷的になるキャラ多数。

・OP/ED/BGM全てにおいて音楽が作品にしっくりきていない。

・エピソード間の連結が上手くいっていない。(ドラマチックに終わったエピソードの次の回でも、冒頭から、まるで前回のことが遠い過去、あるいは無かった事のように淡々と始まる。)

例えるならまるで「砂漠」のような作品で、基本クールに淡々とストーリーが進み、ヒロインを除いたキャラの感情は良くも悪くも安定している・・・が、いざバトルとなると熱くなるキャラ、分かり易過ぎるフラグを立てるキャラがいて、観ている方はこの温度差について行けない。

全体的にストーリーの描きこみが足りないように感じたので、尺が短すぎたのかもしれない。
・・・かといって、これ以上長くされても観るかといえば・・・う~ん。。。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 7

61.6 17 宇宙船で戦いなアニメランキング17位
獣王星(TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (133)
740人が棚に入れました
西暦2436年、地球から150光年の距離にあるバルカン星系に移民していた人類は太陽系から独立し、独自の政府を築いていた。バルカン星系の首都であるコロニー「ユノ」に住む双子の兄弟、トールとラーイは政治家でかつ科学者の両親を持つエリートの出自。11歳の彼らもエリートへの道を歩む日々を過ごしていたが、ある日両親が殺され、トールとラーイの二人も今まで存在さえ知らずにいた、死罪のものが送られるという死刑惑星「キマエラ」に落とされる。厳しい環境で想像を絶する生態系をもつキマエラは獣王と呼ばれる王が支配する弱肉強食の世界。最先端の設備に囲まれ環境も整備されたコロニーで育ったトールとラーイにとっては生きることさえ困難な星だが、生命力に溢れるトールは惰弱な弟ラーイを連れ、生き延びるために戦っていく。

声優・キャラクター
堂本光一、高山みなみ、小栗旬、中井和哉、水樹奈々、深見梨加、朴璐美

Britannia さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

この星を、獣の王だけが生き残れる星 『獣王星』と人は呼ぶ

■簡易あらすじ
地球外星系で平和に暮らしていたある日、家に帰ると両親の死体が・・・
目撃したのも束の間、犯人に眠らされ「死罪のものが送られるという死刑惑星(キマエラ)」に落とされる。

未知の惑星で、両親の殺害と自分がキマエラに落とされた理由を知る為
生き残りを賭けたサバイバルが行われる。

少女漫画原作(全11話)

■声優
高山みなみ
水樹奈々
中井和哉
朴璐美
堂本光一(俳優)主題歌「Deep in your heart」
小栗旬(俳優)

■感想
他の俳優が出てる作品に比べると、聞けないほど下手じゃないし声も役柄に合ってると思います。
当然プロの声優は素晴らしい演技力です。

面白い設定
・魅力的な美形キャラ多数

・キマエラの女性は20%程しかいな為、女性から婚約者を選ぶ権利がある
(当然優秀なDNAを持つ男性しか選ばれないw)

・自分で最低3人のチームを作り頭を倒すとその国の王になれる
(トップ、セカンド、サード)『リング・トライ・獣王制度』

・両親の殺害と自分がキマエラに落とされた理由、その他

惑星の生態を知り、住人世界のルール知り、目的である原因を知る。
シリアスなアニメが好きなのでタマラナイです
話数と視聴者が少ないのが残念、面白いのになぁ

投稿 : 2024/11/09
♥ : 20

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

悪くはないけど、1クールで作るべき作品ではない。

両親を殺された上、死刑星である獣王星(キマエラ)へと落とされた双子の兄弟が、
凶暴な食肉植物が生息する過酷な環境の中を生き抜く姿を描いた物語。全11話。

話の流れとしては、両親殺害の真相と自分達が獣王星に落とされた理由を知る為、
惑星の外に行く事の出来る唯一の存在・獣王になることを目指すって感じですね。

植物が生態系のトップに立つ弱肉強食の獣王星という舞台や、上記以外にも、
その惑星の覇者たる獣王の存在や惑星自体の存在理由などの謎もあり、
設定はよく作り込まれていて なかなか面白いです。

ただ、ストーリーとしては、どうしても物足りなさを感じずにいられない。

問題は全11話という尺の短さ。流石に、1クールでこの内容を纏めるのは厳しくて、
全体的に展開速いし 終盤なんてダイジェスト版かって位のスピードでした...
そのせいで、面白い設定や魅力的なキャラなど 良い要素や素材が沢山あるのに
掘り下げもあまり無く 描写不足で、内容に生かされていません。

せめて、2クール位かけて物語をじっくり丁寧に描いてくれてればとホントに残念。

あと、物語としては完結してるんですが、ハッキリしない部分が多々残っていますし、
ストーリー上、必要性が全く見えないのに無意味に人が死んでしまうというのも
マイナスだったかな。

う~ん... 物語の舞台や素材、要素などで言えば、相当面白い作品になっていても
おかしくなかったと思うだけに、すごく勿体無いなと感じた作品でした。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 16

0.2秒 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

色々とマイナス要素はあるけど、それを踏まえても面白い

あにこれで会ったとある方のオススメとのことで視聴。原作未読。少女漫画原作らしいですね。下手な少年誌よりクオリティ高いです!(゚∀゚)

物語は惑星キマエラに落とされた主人公が脱出のためにキマエラで成り上がって行くというのが本筋で、そこに辿り着く為の紆余曲折を描いたバトル物。

設定が非常に練られていて、特に説明のない部分を自分で考えて補うのが非常に面白かったです。
自然、科学、哲学、歴史、復讐劇、生物学etcを融合させて、広く深いストーリーであるにも関わらず、それぞれの美味しいポイントを上手く昇華させているので先の展開が気になり、とても楽しみに観れます♪
多少の説明不足感は否めませんが、それでも充分理解出来る範囲だと思います。

私が一番心を惹かれたのは植物の描写ですね。中には植物?どっちかってーと昆虫じゃね?とか疑問に思っちゃうのもいたのですが、植物ならではの特性を描いていたりして好感が持てました。
もし、この世界でこんな植物がいて、こんな状況なら色々な使い方があるだろうなと思っていたのですが、そういった部分を上手く活用して単なる植物との戦争にさせなかった所も良かったのではないでしょうか(´∇`)
背景の作画も美しく、そして力強く描かれているのでこれだけでも充分魅力的でした( ^ω^ )

声優さんに関して
まー・・・これに関して言えば良くないです。
特に小栗旬の演じたサードは完全なミスキャストだったと思います(´・ω・`)
ただ、堂本光一は思っていたよりも良かったので、そして前述の方が酷すぎたのであまり気にならなかったです(゚∀゚)

ただ、声優さんに一部不満な点がありますが、それを余裕で補える程ストーリーがしっかり出来ているので、未視聴の方は食わず嫌いせず観てみることをオススメします♪

投稿 : 2024/11/09
♥ : 12
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