学園でラノベ原作なTVアニメ動画ランキング 173

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の学園でラノベ原作な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年09月10日の時点で一番の学園でラノベ原作なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

66.9 1 学園でラノベ原作なアニメランキング1位
時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (78)
386人が棚に入れました
久世政近の隣の席に座るアーリャさんは、いつも彼に対して冷ややかな目線を向けている。けれど、時々ボソッとロシア語で彼にデレていて......。 その言葉を政近も聞き逃しはしない。 なんと、政近はロシア語のリスニングがネイティブレベルだったのだ!! 気付いていないと思い込み、時々デレるアーリャさん。 そして、その意味を理解しながらも、気付いていないような振りをする政近。 ニヤニヤが止まらない、二人の恋模様の行方は——!?
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

4話 無理に政近を持ち上げる話が決定的に面白くないです。中断かな。

1話 足の指の作画がすごい。それとOPEDは一見の価値あり。

{netabare} お隣の美少女系のラスボスなんでしょうか。結構題名は聞いた気がします。だからでしょうか、作画はいいですね。動きはそうでもないですが造形は綺麗だと思います。

「なんでこんなやつがモテるんだ」系ご都合主義ハーレムラブコメではあるんですけど、ロシア語で独り言を言うという設定はなかなか面白いですよね。思考が読める一種のテレパシーものに近い感覚です。

 作画・キャラデザは顔はテンプレなのはいまいちです。髪もつやつやしていいんですけど、髪がなびかないのは良くないですね。あと、アホ毛はそろそろやめましょう。
 太ももは今時らしく結構太ましいかな?絶対領域の質感はそれほどでもないです。
 ですが、足指の作画が綺麗で驚きました。CGモデル…ですよね?最近は区別がつかないので何とも言えません。違うのかなあ…とにかくヒロインの足指の形状は素晴らしかったです。

 それとOPEDのアニメの凝り方もすごいですし、EDアニメの作画スタッフは「#01エンディングアニメーション」となっていたし、キャラソンだったので、毎話変えてくるんでしょうか?だとすると相当気合いが入ってます。絶対領域の質感も本編よりいいです。このEDだけでも見る価値はあるかも。

 ということで、本作は見る気がなかったのですが、他のアニメの続きでいつの間にか始まったので見始めたら、結構見るべきところがあってちょっと驚きました。 {/netabare}


2話 アーリャのMプレイが主体?そして毎週1パンツ。

{netabare} 本作の見方はアーリャがいじめられるMプレイを堪能するということでよろしいでしょうか?
 心の内面を公開され、苦手の辛いものを食べさせられ、着替えでも恥ずかしい恰好を見られる。そういうマインドを計算しているのかどうかわかりませんが、無自覚やられ萌えキャラとして愛でる感じです。それと毎週1パンツかな?
 恋愛は今のところおまけかな。生徒会がらみと家族関係でストーリーは作るのでしょう。

 そうそう、妹=幼馴染設定はかなり強引ですが、これもアーリャの勘違いでヤキモチプレイの一環なんでしょうか?

 今週のEDは曲を知りませんでした。もうちょっとメジャーな曲でお願いします。まあ、一応調べましたけどね。

 あと、試着室の着替え…20分43秒のアーリャの四つん這いのポーズですが、脚のデッサンおかしくないですか?かなり違和感がありました。

 視聴継続は…まあ、ありかな。話が展開するまで見てみたい感じですね。{/netabare}


3話 あれ?パンツとロシア語のデレは?

{netabare} 出会いとデレを入れないと説得力がないのはわかります。わかりますけど、どうしてこう理に走るんでしょうね?アーリャの性格はわかりますし、文化祭のところの裁縫のところまでの心情は結構共感できます。

 一方で政近の解決方法はちょっと…いやかなり不自然です…裏での暗躍とクラスのメンバーの動きが想像できません。つまり、2人の関係性を作るための虚構感をものすごく強く感じます。「ごめん」のところはわざとらしすぎて身もだえしました。なぜ、童貞妄想系のラノベはこういう理屈を作るかなあ…と本当に余計なことを…という感じでした。
 
 そしてその後のアーリャのデレの心の動きが理解できませんでした。これを入れるくらいなら出会いは「遅刻食パン」の方がましかもしれません。2人って幼馴染だったんですよね?もうちょっとそっちの話を利用すれば自然な展開になるのに…そうだ、そもそもロシア語設定があるんだから、アーリャの気持ちを先取りできて惚れられるでいいじゃないですか。これだとロシア語が出オチになってしまいます。

 今回の展開で特に主人公の作り物感がものすごくでました。もっと薄いキャラにして視聴者が自分がそこにいたら…という妄想にふさわしい薄いキャラにすればいいのに、と思いました。

 真面目に言えば、シリアスをやるならそれなりの覚悟が必要です。アーリャにその性格造形を持たせた以上、それをテーマにした話を展開できるのでしょうか?できないなら入れるべきではないエピソードでした。

 ということで、評価はがた落ちです。がた落ちですが、来週ちゃんとルーティンのパンツとデレがあれば許しましょう。そう…大事なのは型です。

 でEDは「みゆき」のOP?ED?忘れましたが「想い出がいっぱい」ですね。私の印象だと別れの曲のイメージなんですけど、この作品の結末がそうなる暗示なんでしょうか?
 毎週歌は聞くと思いますが、中途半端な展開だと継続はどうしようかな、と思い始めてきました。 {/netabare}


4話 無理に政近を持ち上げる話が決定的に面白くないです。中断かな。

 うーん、話が面白くないです。1,2話は結構面白かったんですけど。エロシーン云々というより、4話のサッカー部と野球部のあれはなんですか?何か感心するところとかありました?
 
 普通高校のグラウンドの予約なんて曜日ごととかで決まってだろうとか、あれだけでかい高校でサッカーと野球のグラウンドが競合しているんかい!という突っ込みはさておいても、解決方法になんのヒネリもないです。アーリャがウニャウニャ言っていたのを政近がはっきり伝えただけでは?手伝いというのはありましたけど…

 生徒会室の問答もこいつら何言ってんの?としか思いません…なんでしょう、ドラマがないというか、エピソードで見せてよとしか言いようがないです。あのシーンで面白い・感動・感心・ほっこりなどの感情の動きはまったく感じませんでした。

 3話の中学生が文化祭でお泊りで準備するとかいう話もそうでしたが、無理やり作った政近スゲーの話がまったく刺さりません。3,4話って話の流れとして非常に不自然で、単にアーリャを下げて政近を上げるためだけの話でした。

 これは正直想像以上に面白くないです。EDのチョイスも良くわからないし。失礼ながら声優さん、決して歌が上手いわけでもないし。

 これは…一旦切ろうかな…アーリャは可愛いですが、話が決定的に面白くないです。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 8

いこ〜る さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

くらえモノローグ

少し前になるが<ともちゃんは女の子>の主題歌で「くらえテレパシー」という曲があった。
これは「こんだけ想いを伝えてるのにわからねーのかこのやろう!」という切ない?女心を歌った迷曲だが、本作ではくらえロシア語!になっていて、しかもメチャメチャくらっているのがまず可笑しい。

お話の骨子はよくある男性向けのラブコメの域を出ないのだけれど、ヒロインのモノローグがダダ漏れしていて、それはすぐ顔に出るとかそういうありきたりの設定ではないところに独自性があり価値がある気がする。
思うに独白(モノローグ)って演出としては平凡になりがちで、各作品ともいろいろ工夫を凝らしている部分だ。
例えば脳内会議だったり、天使と悪魔だったり、このクールでは<菜なれ花なれ>が頭の上にミニキャラを載せてそれに喋らせたり(←これ可愛くて面白い)。
その工夫が本作ではロシア語な訳だ。

いいところに目をつけた。<高木さん>みたいにこの先フォロワーが続出するかもしれない。
時々ボソッとヘプタポッド語でデレるとか…

さて他にも動画工房の良作画については触れておきたい。
設定の面白さはあるものの、お話自体はよくあるラブコメの類型なのは変わらない。それを動画工房の作画が底上げしている。うーんOP・EDの出来の良さが本編を引っ張り上げているとした方が正しいか?
この絵の良さって本当に大切なんだなと改めて思わされる。

現在4話。お話の導入は終わってこれから一波乱もふた波乱もあるかと思う。
原作未読なのでどうなるのかとても楽しみ。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 1

Dave さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

パッケージを替えただけのいつものラブコメ

以前からアニメの間のCMなどでタイトルは見ていましたし、ロシア語で…という部分にインパクトがありましたので期待して視聴を開始しました。フラットに見れば悪くない作品だと思うんですが、期待値が高かった分かえって評価が厳しくなっている感は否めません。

私にとっての一番の違和感は肝心のアーリャさんが全くロシア人っぽく感じられないこと。なぜかロシア人の髪の毛が銀髪で表現されるのはアニメあるあるなのでまあ許せるのですが、行動や思考がまんま典型的な日本人って感じで、あえてヒロインをロシア人にした設定が台無し。見た目のわりにヒロインもその姉も大してエキセントリックじゃないし。
たぶん作者はロシア人どころか外国人とかかわったことが皆無なんだろうと思います。せめて日本在住のロシア人と交流するとか、国際カップルにインタビューするとかしたらよかったんですが。文化の違いとか、それゆえの誤解やすれ違いとか、ロシアあるあるとかあれば凄く面白かったと思います。

4話までのところ、まったく「ロシア語でデレる」という設定が意味をなしていないところも物足りなさの一つです。特に大したつぶやきをしていないし、主人公はロシア語が分かる割にはありえない鈍感さでデレた意味がないし、そもそも態度でバレバレだし。

タイトルからこれまでにない新しい作品を期待したけれど、容器だけ入れ替えた食べ飽きたカップラーメンを出された気分です。これから面白くなることを期待して、視聴継続いたします。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 1

65.8 2 学園でラノベ原作なアニメランキング2位
負けヒロインが多すぎる!(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (86)
398人が棚に入れました
第15回 小学館ライトノベル大賞《ガガガ賞》受賞作、待望のTVアニメ化!想い人の恋人の座を勝ち取れなかった女の子——「負けヒロイン」。食いしん坊な幼なじみ系ヒロイン・八奈見杏菜。元気いっぱいのスポーツ系ヒロイン・焼塩檸檬。人見知りの小動物系ヒロイン・小鞠知花。ちょっと残念な負けヒロイン——マケインたちに絡まれる、新感覚・はちゃめちゃ敗走系青春ストーリーがここに幕を開ける!負けて輝け、マケインたち!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

8話 八奈見が上手く使えてないかも。7話からは持ち直したかな。

1話 作画や背景がかなりハイレベル。ハーレムの様でハーレムでない感じ?

{netabare} まず、面白いのはとても面白いと思います。ラブコメのコメディ要素が60~70%くらいありそうなハーレムもの…なんでしょうか?他の男に未練があるなら、そこがハーレムの様でハーレムではないということにもなりそうです。

 この調整ですよね。あまり他の男に未練がありすぎると結構つらい立場になるし、あまり女子がチョロいのも面白くないと思います。ある程度NTR感を残しつつも、可能性を感じるくらい?

 メインヒロインが他の男が好きって「とらドラ」とかありますが見ている方はやきもきした記憶があるので、緊張感とコメディのバランスが上手く取れれば面白くなりそうです。NTRとかあるとストレスでしょうけど、雰囲気的にはかなりマイルドなのでしょう。

 ちょっと発想を変えると女子が見たらどう感じるのだろう?という気はします。リアリティがあって身につまされるのか「そんな女子いねーよ」となるのか。その辺の人間模様の描写が見どころなんでしょう。

 キービジュアルで3人の少女が出てますが、この3人が負けヒロインで妹を含むののかどうか、くらいでしょうか。そうそうあのドジっ娘?先生はどうなるの?先生含めばちょっと大人な感じのエピソードも入れられて面白くなりそうですけど。

 しかし、作画がいいですね。キャラの作画がハイレベルだし、なにより背景美術がすごくいいです。一時期、気が抜けたような背景の作品が結構増えてましたけど、今季は背景が良い作品が増えました。その中でもかなりいい方だと思います。

 構図も小物ももちろんレベルが高いです。弁当のシーンなど気が抜けた画面作りだと退屈なシーンになりそうですけど、絵だけで結構見れるレベルだし演出もテンポも良かったです。

 なお作品名が出ると検索する癖があるのですが「君は無邪気な闇の女王」という作品は実在しませんでした。「君は淫らな僕の女王(横槍メンゴ氏)」と「君は無邪気な夜の希望(ブルアカ?)」というのはあるようですけど。オリジナルはもちろん「月は無邪気な夜の女王(ハインライン)」ですね。{/netabare}



2話 1クール完走は楽勝でしょうね。メチャメチャなコメディですけど、結構心が痛い。

{netabare} 随分印象的なOPですが、クレジットで「スタッフ名(A1picture)」という表示になっていましたけど、普通そうでしたっけ?品質保証?差別化?

 内容です。体育倉庫に鍵をかける前に中確認しますよね?だって、掃除当番だったんでしょ?そして冷却スプレープレイとは…熱中症のときに冷やす場所を間違えているし、万が一ああいう場面になったらマリモ入りでも飲むべきでしょう。けど、何でマリモがいるの?そもそも熱中症の症状ってあんな感じでしたっけ?(一応、せん妄も熱中症の症状らしいですけど…)

 あんこサンデー×2プラスハンバーグで、1000円くらいだった?サイゼとかだとそれで行けるのかな?
 あと、駅でつないできた妹の手ですけど、ちょっと大きすぎな気が…だまされたと思いましたが、意図的な誤誘導というよりCGの関係?

 保健の先生のひそかな楽しみを含めて、そういうノリの作品だということですね。突っ込みどころが満載のドタバタですけど面白いのは確かです。1クール楽勝で楽しめそうですね。

 かなりコメディ要素強めですが、ちょっとだけシリアスシーンがありますが…ちょっと心が痛いです。そのシリアスの要素が1クールのシリーズ構成でラストにあるのかどうか…真面目にやりすぎるときついなあ、とは思います。{/netabare}


3話 日焼け表現が素晴らしい。小鞠ちゃんの結論は痛すぎて見たくないなあ。

{netabare} 部活のユニフォームとは違う形の水着を着て、白い日焼けしていない肌を見せつけるキャラと言えば「長瀞さん」が印象的でしたが、結構それに肉薄する素晴らしい作画とキャラデザでした。作画大変そうですけど衣装の模様と考えればそうでもないのでしょうか。その割にこの表現使っているアニメは結構少ない気がします。

 一方今回初めて違和感を覚えたのが制服のリボンなんですけど、何で四連装なんでしたっけ?小鞠ちゃん回で、彼女のリボンのカラーリングがカラフルなので非常に目立ちました。謎制服NO1かもしれません。

 もう1つ、どこがおいしい水道かの談義は何かの伏線なんでしょうか?真面目に追ってないとダメ?なお、朝の水道管にたまった塩素は蒸発せずかえって濃度が高まりカルキ臭がきつくなります。健康のためにも水が冷たくなるまで出し切ってから飲みましょう、と昔何かで読んだ記憶があります。

 で、今回のメインの小鞠ちゃんですが、まあ、性格的にはデフォルメされていますが、見覚えがある性格の子ですよね。もちろん自分自身のことですが多かれ少なかれ非モテ時代があれば、ああいうひねくれた感じにはなるものです。それだけに感情も乗っかりやすく、今回のラストは来週見たくねー、と思う程度には感情に来ました。

 そして赤飯は伏線?妹が文芸部と絡みだすのでしょうか?

 冷静に考えると、話としてはテンプレなんですけどね。演出なのかエピソードなのかキャラなのか。その総合力なんでしょうけど、妙に面白い作品ですよね。昔のラノベを素直にアップデートさせた感じがいいのでしょうか?{/netabare}


4話 忘れていた痛みの感情を思い出す話でした。

{netabare} 恋愛は辛くて痛いのはわかっていても、ティーンのころの恋愛中心主義の時代に振られる痛みを思い出すのは嫌なものです。ただ、このころの辛い経験があると人生が楽になるので頑張りましょう。

 という感想が出るくらい痛い回でしたね。しかし、です。ここで騙されてはいけません。この主人公は負け組でしょうか?原作者がサディストで徹底的にこの主人公を痛めつけたいなら別ですけど、今の時点で3人の女性の友達ができたわけです。彼には無限の可能性があります。

 この感じゼロ年代初期のラノベでは良く見られた展開だと思いますが、最近とんと見なくなった痛みです。「俺ガイル」なんかは確かに痛みはありましたが、結局は比企谷は誰からも振られてませんからね。

 その意味で非常に珍しい展開で、面白いというより自分の昔どこかに忘れた感情がよみがえってくるような痛みが新鮮でした。{/netabare}


5話 ドタバタ劇で終わるのかな?面白いですが、何かの視点が欲しい気もします。

{netabare} 相変わらず面白いです。登場人物が多すぎる気もしますが、まだ消化できていると思います。
 そうめんは笑いますけどね。ただ、給料の現物支給は違法です。賞与ならいいですけど。勝ち組にも心配はある、ということで、その視点は面白かったと思います。

 で、この作品こういう面白ポイントを上げてゆくこともできるし、4話の痛みはかなり良かったと思います。思いますが、キャラが多すぎて焦点が絞れていない気もします。
 中心にいる温水がいろんな娘のガス抜きというかよりどころになる感じになるのかな、と思ったらそうでもないですし。杏菜1本に絞られるのでしょうか。

 ちょっとその辺、視点をどこにもっていけばいいのかそろそろ提示してほしい気もします。こういうドタバタも悪くないですけど、それだと見終わって「ああ、面白かった」で終わってしまう気もします。{/netabare}


6話 話が強引すぎる気がします。レモンの「負けヒロイン」の辛さが弱いかも。

{netabare} 単なる中だるみならいいのですが、もうネタ切れなのか引き延ばしに入ったのかわかりませんけど、結構面白さが弱くなった気がします。キャラの奇異な言動は面白いとは思いますし、特に杏菜の面白さはわかりますがもう6話です。少し工夫が欲しいなあ。

 それとさすがにちょっと「レモンと一緒にいる理由」が「恋愛相談」なのは強引だし、理由が弱すぎる気がします。その時の「レモンの辛さ」が見えてこないので「負けヒロイン」感が弱いし、5話6話全体がちょっと茶番というか無駄に見えてしまいました。これで7話も引っ張るんですよね?4話までちゃんとそれぞれのキャラにあった「痛み」が全然伝わってきません。

 出落ちとは言いません。4話まではかなり面白かったですし、5・6話もそれなりには面白いです。ですが、何かパワーダウン感を感じました。{/netabare}


7話 普通過ぎるくらい普通の話で、負けヒロインを笑えない。

{netabare} うーん、こんなに普通の話を延々と3話見せられても…という気がしなくはないです。正直、内容そのものは陳腐すぎるくらい陳腐です。しかもキャラで魅せる話だっただけに、この真面目路線にはいるとキャラの独自の魅力が薄まるんですよね。

 失恋というその時の当事者にとっては最高の痛みであっても、振り返ってみれば滑稽だし、何も見えていなかったことに気づく、みたいなものを4話までは視点として楽しんでいたんですけど、これじゃあ、普通の…普通過ぎるラブコメです。そしてこの話で笑えないと意味がない気がします。ラストの八奈見のセリフが唯一の救いだったかな。

 恐らくこれを続けていると、皆善人になってセリフで心情を語って話が立ち行かなくなるでしょう。結果として無理な事件とか新キャラだよりになりそうです。ラノベの1巻の出来だけ良くて…のパターンの気がします。

 右肩下がりが急角度です。8話で判断ですかね。{/netabare}


8話 八奈見が上手く使えてないかも。7話からは持ち直したかな。

 シリアスにするのは正直言えば簡単です。人を泣かせる技法は確立しているので、それをテンプレでやるのは本当にやめてほしい。3話も使って。

 今回のようにコメディをキチンとやって、その中に痛みをどう入れてゆくかが大事だと思います。その意味で今回は持ち直した気がします。
 ただし、妹や八奈見が上手く使えていない、少しハーレム展開の匂いがしなくはない、負けヒロインの意味が希薄になった、という気がしました。そういうところで1~4話のレベルは維持できていないかな。

 ただ、3人の負けヒロインにこだわりすぎてしまうと、作劇が難しいなら新キャラだよりでもいいでしょう。生徒会VSがテンプレにならないことを祈ります。平凡なドタバタラノベ感が出てきているので、持ち直してほしい。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 7

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

”青春”を作画・演出できていることを肌で感じさせる作品!(4話まで視聴して)。

>2話まで視聴して
原作未読です。

今期の作品多数の各1話を順番にサラっと試し視聴した際は
本作はなんか地味な作品に感じてしまい、スルーしてしまってました。

2話の放送が終わったあたりで目にしたネット記事で
「作画が限界突破。映画館で上映しなきゃいけないレベル」っていう記事を見かけて
記事に載せられた画像(静止画)見ても、自分的にはそういう風に感じられず
「これってステマ?」くらいの感覚だったのですが、気になって確かめてみたくなって
せっかくなので再度視聴してみました。


するとグッと印象がかわっていました。

まず一番地味に感じてしまってた要素である主人公ですが
声優さんの演技が良いこともあり、徐々に馴染めてきました^^。

そして何よりグッと心掴まれたのは、第一のメインヒロイン?ですね。
うわー、表情豊かで動きも良すぎる。
けっこう予想をこえてくる表情・セリフや動きも見せられて
そして何より声の演技・声質も良い♪。
かと思えば1話ラストでの、あの動きwなのに最高の表情!!!。

はい、あっさり堕ちましたw。

そしてとどめとなったのは
ヘブバンでずっと中の人が誰か気になってたキャラの人と、合致してしまったのです!。
このキャスティングされた方、どっちも神ですね。
さらにED曲まで歌われてw。選局も神。・・これはもう感謝しかありません。


2話ではさらに第二、第三のメインヒロイン?も登場し
さらに、あっちにもこっちにも、裏ヒロイン候補?が乱立w?。

ちょっと狙いすぎてる感あるエロ要素・セリフ等は
やり過ぎ感あるとちょっと嫌悪感につながりかけるので
そこは意識的にスルーするとして(自己防衛^^)

それを差し引いてでも、やはりあの学生時代でしか味わえない
甘酸っぱさやキラキラ感が随所に煌めいている作品で
なおかつ基本的には明るい健康的な?作風なのが好感もてます。

さらには、不意に魅せる作画の質UPシーンやスローモーションシーン、空の描写など
ちょっと言い過ぎですが、ユーフォシリーズに通ずる”青春の作画”といってもいいのでは?。

かと思えば、ぼざろで感じた”狂気のぼざろグッズ”、”狂気のぼざろ作画?”
とかも彷彿させるシーンが、不意にやってきて、さらにさらに満足感を満たしてくれるのです^^。
  
 
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>4話まで視聴して
4話でいったん区切りなのかな?。
全く文句のつけようのない素っ晴らしい1話~4話でした!!。
お世辞抜きで、1話~4話で1つの映画作品だったとしても全く遜色ないし絶賛は変わりません。

けっこう時間が経ったのに、1話でのちくわのシーンが焼き付いて離れませんw(誉め言葉)。
これは既に、目も心も奪われてしまってますね。

ヤマサのちくわって、地方のスーパーとかで販売されることはないのかな?。
いつか食してみたい♪。


現実世界での猛暑ともあいまって、本作の夏感、青色+白感がより臨場感を高めます!。

レビュー書きながら、いろいろ確認したくて再視聴したくなってしまうのですが

なんか、安易に再視聴しちゃうことが、すごく・も・っ・た・い・な・く・感じてしまうw。

少し大事にとっておきたいと思えてしまう作品になってしまいました!。

4話での温水君と八奈見さんの距離感の変化の見せ方なんか、絶妙でしたね^^。


原作ラノベにも手を出したくてウズウズしてしまってるのですが
アニメ放送が終わるまでは自重しようと思っています(普段まったくラノベすら読まない人ですが)。

5話以降がどんな方向にいってしまうのか、もう不安と不安でいっぱいですw。
でもきっと本作ならば、また斜め上に展開してくれると期待して、また週末を待ちます♪。

★の評価、MAXまで上昇しました。
 
 

投稿 : 2024/09/07
♥ : 14

猫好き さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

あの夏、私たちはみんな負けヒロインだった

私はこれ大好き。本当にopからedまで全部楽しめてる

この物語を見ていて、HitomiのLOVE 2000オリジナルをリアルタイムで聞いてた私としては、女の子だって空回りするんだよとしんみり

物語のメインキャラは張れない、どっか調子のズレてた私たち情け無い日常、部室で放課後はトランプしながら恋バナで盛り上がり、出回ってたカッコいい先輩の写真をみんなでプリントしたが最後、あんた好きなんでしょうとあおって突撃させたり、しちゃったり。とにかく誘爆、誤爆、自爆を繰り返した寒い高校時代。色々やらかしたのを思い出す(遠い目)

まっ、個人の思い出話はどうでもいいんだけど、これ脚本がとにかく秀逸。ラノベ原作って事だったから、また下らないハーレム物、女の子の性格はどうせ主人公をなぜか好きになるだけの自分自身も何も持ってないテンプレかなと思ってたけど、唯一のお約束ラノベキャラ女子といえば、兄が異常に好きな主人公の妹ぐらい

とにかく、それぞれの女の子達のキャラがちゃんと立ってて登場人物のすべて、メインの三人と先輩やちはやちゃんまで含めて、私の友達と重なってしまう。うん、ここに出てる子たち、みんないたよ、私の友達だったよ。そして、負けた後にも人生は続くんだよ、むしろそっちの方が長いんだよ。そこを丁寧に描いてあって、ここまで踏み込むのは普通はよくできた少女漫画だけど、ラノベでもあるのかと少し驚いた

その物語を補佐するための作画も秀逸。特に八奈見さん、表情は豊かだしとにかくよく動く。ほかのキャラ、例えばこまりも地味な陰キャと思わせつつ髪の毛を指でいじる癖とか目線の動きをこまごまと描いてあって、視覚的な楽しみも満たしてくれる

キャラ絵も凄いけど、背景とかもいいね。予算のかかったアニメ映画かとおもうところもたくさん。特に地下資源館だったか、八奈見ちゃんが女子高生がこんなとこに来て楽しいのか?!って怒ってたわりに残りの二人はハマっているってよかった。きっと実際の場所がモデルなんだろうねぇ

OPやキャラに合わせたEDも秀逸。最近はやりのパステル調の絵柄だけど、枠線とかきちっと締まる色合いになっててしまりがあって不快感は無い。動きも文字の合間をさりげなく通り抜けるとか面白い。EDはそれぞれのキャラに合わせて4話ごとに変わるのかな。とりあえず八奈見さんと檸檬ちゃんの二人、イメージも合ってていい

とにかく、間違いなく今期一番のアニメだと思う

投稿 : 2024/09/07
♥ : 4

78.0 3 学園でラノベ原作なアニメランキング3位
無職転生 Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~ 第2クール(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (245)
859人が棚に入れました
2012年から小説投稿サイト「小説家になろう」で連載が開始されて以来絶大な人気を誇る“なろう系ラノベのパイオニア”『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』。理不尽な孫の手の著による本作は、多くの作品が生み出されている「異世界転生系ラノベ」「なろう系小説」のまさに先駆者的作品であり、幅広いファンを獲得している当ジャンルの代表作。働きもせず他人と関わりもせず、ただ部屋に引きこもってゲームやネットに明け暮れるだけの34歳のニート男が、ある日交通事故に遭い死亡…したと思った次の瞬間、剣と魔法の異世界に生まれたばかりの赤ん坊として転生!少年ルーデウスとして生まれ変わった男が、前世の記憶と後悔を糧に、出会いや試練に直面しながら「今度こそ本気で生きていく」姿と壮大な冒険が描かれる大河ファンタジー。

声優・キャラクター
ルーデウス・グレイラット:内山夕実
前世の男:杉田智和
シルフィエット:茅野愛衣
ノルン・グレイラット:会沢紗弥
アイシャ・グレイラット:高田憂希
アリエル・アネモイ・アスラ:上田麗奈
ルーク・ノトス・グレイラット:興津和幸
エリナリーゼ・ドラゴンロード:田中理恵
ナナホシ/サイレント・セブンスター:若山詩音
ザノバ・シーローン:鶴岡聡
クリフ・グリモル:逢坂良太
ジュリエット:諸星すみれ
リニアーナ・デドルディア:ファイルーズあい
プルセナ・アドルディア:田中美海
バーディガーディ:楠大典
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

クズの本懐

妻 「ねえあなた、会って欲しい人がいるんだけど」
夫 「へえ。誰?」
妻 「話したことなかったっけ、子供のころめっちゃ憧れてたセンパイ」
夫 「ああ……会うのはいいけど、なんで?」
妻 「あたしね……その人とも、結婚したいと思ってるの」
夫 「はいっ?」
妻 「ほら、こないだあなた出張中、あたしの父が死んじゃったでしょ」
夫 「うん」
妻 「あたし、めっちゃ落ち込んで……その時に再会して、優しくされて」
夫 「それ、つけこまれてない?」
妻 「で、なんか拒む気力もなくて……最後までしちゃったのね」
夫 「げふっ……だ、だからそれ、つけこまれてない?」
妻 「違うよっ。あの人はあたしのこと心配して、してくれたんだもんっ」
夫 「いや、だからそういうのを……あ~~もういいです」
妻 「で、すごく嬉しくて、あたしやっぱこの人、好きだなあって」
夫 「……で、僕と別れたい、と」
妻 「ううん、あなたのことも好き。だから彼を『第二夫』にしたいなって」
夫 「じゅ、重婚っすか。そそそ、それってもう、浮気ってレベルの話じゃないよね?」
妻 「うん、本気の話。あたし、自分に正直になりたいの」
夫 「あの~~正直過ぎませんか?」
妻 「ほら、あたしってオトコとかあっちなこととか好きでしょう?
   毎日好きな男二人に囲まれて生活して、
   かわりばんこにあんなことやこんなことって、サイコ-だと思わない?」
夫 「だから正直すぎるだろっ」
妻 「そっちの方が、あなたもコーフンするかも知れないし」
夫 「僕のため、みたいな言い方やめて。あと、そういう性癖ありません」
妻 「あたしも、最初はさすがにないかなって思ったのよ。
   でも、友だちが背中おしてくれて……」
夫 「お友だちのせいにするのもやめて。これ、キミの意志だよね?」
妻 「お願い、あの人のこと認めて。あなたのこともきっと幸せにするから」
夫 「いや、この話のどこに、僕が幸せになれる要素が?」
妻 「あなた、自分のことばっかり……。
   いっつもそうじゃない、ちょっとはあたしの気持ちも考えてよ。
   あなた、あたしのこと幸せにするって誓ったじゃない。
   あたしは、あの人のこともあなたのことも好きなの、
   だから三人で幸せになりたいのっ」
夫 「え~~~……」

げに恐ろしきは『ジブンに正直な人』であります。
がんばれ、旦那さん。


さて、大人気の異世界転生モノ『無職転生 Ⅱ』の第二ク-ルは、
平たく言っちゃうと、
前フリ会話劇のような論理がリッパに成立してしまうおハナシであります。

もちろん、いろいろオブラートに包んだり、
ちゃんと考えてるっぽいエピも散りばめられておりますが、
とどのつまりはそういうこと。ぜひもなし。

異世界モノガタリですから、日本の法律や倫理観は機能しておりません。
だからまあ、コトをコンプラうんぬんで語るのは詮無きことかと。
(てか、そもそもアニメだし)。
しっかし、
ED治ったと思ったら、いきなりなにやってんだ、ルディ。
(わかんない方は、第一ク-ルからどうぞ)


さて、この第二ク-ルは、
まんま第一ク-ルの『続き』なのですが、
ただ単にアソコのナニを克服するだけのことに13話まるっと費やして、
テ-マもへったくれもあったもんじゃなかった前ク-ルと違い、
ばくっとした大きなテーマをもっています。

拙は勝手に本作品の通奏的なテ-マを
  『人間の業と再生』
みたいなモノだと愚考しているわけなんですが、
その『ヒトとしての再生』過程における社会構成の最小単位、
いわゆる『家族』というものが、
本ク-ルのサブテーマとして流れているんですよね。

  13話から15話までが 『妻(結婚)』
  16話から18話までが 『妹(兄弟姉妹)』
  19話から22話までが 『親』

ここらへんあたりまでは、
好き嫌いは横に置いておくとして、
イッパン論的にわりとキレイな物語が紡がれていきます。

ただし、それで終わらないのが『無職転生』クオリティ。

ラスト二話、23話と24話でハナシがもっかい『妻(結婚)』に戻り、
  ちょっとは成長したじゃん、ルディ
といったそれまでの評価をブチこわしてくれやがります。
自己憐憫の次は自己陶酔かよって感じで、
なんかもういろいろセッキョ-したくなる話の畳み方なのでありました。


物語の前半部、
新婚ベタ甘生活から妹たち(ノルンとアイシャ)との同居生活のくだりは、
正直言って拙的にあんまり面白くありません。
もちろん、こういうのがお好きな方はお好きなのでしょうが、
ハナシの起伏が平坦でもったりしており、
拙は「いいから早よ、ツギ」とか思って見ておりました。

  ケッコンって素晴らしい、という甘々生活から始まって、
  いじけた妹を心配するおにいちゃん奮闘記、
  懐かしのホームドラマ異世界版がぐだぐだと続きます。

  全体的なハナシの進行や人物相関の明確化という点から、
  外せないプロットではあるのですが、
  ていねいに描きすぎてハナシが間延びしちゃった感が否めません。
  (それにしてもアイシャは、けなげでよい子ですね。鍛えられてます)


物語の中盤、
ギ-スからの『救援求む』の手紙を受け取ってから、
ハナシはがぜん面白くなります。
ただし、
すんなりベガリット大陸に行こうとしないルディがなんだかな。

  ヒトガミやエリナリ-ゼに何を言われようが、
  親がピンチで救援を求めてきていて、
  ジブンの家族は友人・仲間がしっかり守ってくれる環境なのだから、
  行く・行かないを迷うあたりでニンゲン失格。
  ごちゃごちゃとアタマの中で行かない理由を並べ立ててますが、

              いや行けよ

  としか思いようがありません。
  家長としてのセキニンカンみたいなハナシではなく、
  こんなの、単なる『守りに入ったおっさん』状態ではあるまいかと。

  で、自分で行こうとするノルンの姿をみて、
  ようやく覚悟をきめて重い腰を上げるとかね、もうね。
  ぜんぜん『いいお兄ちゃん』してませんやん。


で、ベガリット大陸行きを決めてからは物語がアクティヴになって、
テンポよく視聴者を惹きつけながら、
ダンジョンでの悲劇に向かって展開してまいります。{netabare}

  エリナリ-ゼとの砂漠旅。
  ラパンの町で父親(パウロ)、そしてダンジョンでロキシーと再会。
  ダンジョン攻略、ヒュドラとの死闘。
  パウロの死。
  救出に成功したものの、廃人化した母親(ゼニス)。 {/netabare}

  まさに『上質な異世界冒険譚』といった感じで、
  息つく暇もなく、
  リアリティのある残酷な結末へと物語が収束していきます。

  映像にもいちいちリキはいっていて、
  作画さん、
  描いていて楽しかったんじゃないかしら、と思いを馳せてみたり。

この間、ルディの言動はけっこうまともで、
ちゃんと異世界冒険譚の主人公ポジションをつとめております。
  おお、成長したじゃん、見直したわ
と思われた方も多かったのではあるまいかと愚考いたします。

ただまあ、ロキシーに結婚の報告をしない、という
  指輪を外してパ-ティに行き、女の子にコナかけるオヤジ
的なアレはあるんですが、
ちゃらちゃらしたお見合いパ-ティではなく、
ゼニス(母親)救出という目的を持ったガチパ-ティであるため、
この段階では「こらこら」程度でお目こぼし可。

ただし『けっこうまともなルーデウス』はこのあたりまで。

ダンジョン攻略終了後は、
ニンゲンとしての未熟さといいますか、
くすぶっていたヒキニ-トの思考回路が燃え上がります。まさに火の鳥。
{netabare}
  まず、ルディをかばって亡くなった父親(パウロ)について、
  まるで自分一人だけが大事な人を失ったように、
  周囲にカリカリしながら悲嘆に暮れているあたりで、なんだかな。

  そもそも心の中で『名前呼び』を続けて父親扱いしておらず、
  今回だって来るつもりなかったんですよこのヒト。
  それを『自分を息子と思ってくれていた』と気づいたからってアンタ。

  かたやパ-ティメンバーは、
  長年、パウロと命を預け合って苦楽を共にしてきた仲間たち。
  ロキシーだって第二の家族として慕っていたし、
  宿で待っていたリ-リャなんか、
  パウロの第二夫人であり、子ども(アイシャ)まで産んでいますしね。

  それぞれが気が狂うほど哀しい思いを抱えているのに、
  そういうのはガン無視。
  そして、オレだけがつらいんだヅラ。

       あんた、そんな顔する資格ないでしょうに。

  さらに、下心満載でなぐさめ夜這いをかけてきたロキシーを、
  ケッコンしている事実を伝えることもなく完食。
  で、翌朝すっかり元気になりましたとかね、なんかね、もうね。{/netabare}


でもまあ、それだけで済んでいれば「しゃ~ねえな」というハナシなんですが、
もちろんそれだけで収まるハズもなく、ここからがルディの本領発揮。
クズの本懐、重婚ハ-レムに向けて突っ走ってまいります。
{netabare}
  そもそも父親のパウロが妻を二人娶っていた理由というのは、
  愛情モンダイなどではなく『デキ婚』だったんですよね。
  リ-リャにうまいこと誘惑されて、デキちゃいましたごめんなさいという話。

  ですから、
  正妻ゼニスに対する『ニクタイ的な裏切り』はあっても、
  そこに『精神的な裏切り』はありません。
  もちろんニクタイ的な裏切りも決してよろしくはありませんが、
  そこはまあ、その、あの、えっと、ほら、なんだ。

  で、リ-リャを第二夫人として迎えることになったのも、
  なんにも言わせてもらえないパウロを尻目に、
  出ていこうとするリ-リャをゼニスが男前な判断で引き止めたまでのこと。

  かたや、ルディには『とるべき責任』がありません。

    むかし憧れていた年上のおねいさんとチョメチョメしちゃいました、

  ほんとそれだけの話なんです。

  ロキシーの方からベッドにもぐりこんできたわけだし、
  ルディが結婚していることを承知の上でのもぐりこみだったし、
  もちろん、できちゃった、なんてこともありません。

  そして相手は、見かけロリはいってるだけで100歳以上も年上。
  
  たとえお互いに好き同士であったとしても、
  こういうことは封印して鍵をかけ、
  黙って墓場までもっていくのが既婚者のたしなみではなかろうかと。
{/netabare}

ただですね、やっぱりと言うかですね、
ルディには持ち合わせがないわけなんですよ、既婚者のたしなみとか。

だってもともとキモデブヲタDTヒキニ-ト。
基本、ジブンのことばっかしで、
コンプラうんぬんのまえに『ヒトとしてのあれやこれや』が備わっておりません。
{netabare}
ロキシーを第二夫人にしていいかシルフィにお伺いを立てる、
ということで『正々堂々フェアにやっている』ように見せかけていますが、
それはただセキニンをなすりつけているだけのことかと。

  シルフィにしてみたら、
  帰らせていただく『お里』がないわけなんです。
  それどころか、
  ルディの屋敷を出たところで住む家も、
  乳飲み子を抱えて生きていくためのケーザイ力もありません。

  ですから『ぶち切れて出ていく』という選択肢は最初からないんです。
  身重のカラダであることが、
  オンナの幸せではなく『足枷』になってしまってるんですね。
  (そういうカラダにしたのはもちろんルディ)

  で、ロキシーを追い返したところで、
  ルディが未練たらたらでロキシーを思い続けるであろうことは容易に推察できます。
  この世界は重婚がコンプラ的にセーフですから、
  なんならシルフィの方が、
  独占欲で恋路をじゃました悪者ポジションにされるかも知れません。

  セ-ヨクに負けて××しちゃいましたあ、という話ならば、
  ぶち切れて何日かクチをきかず、
  可能な限り大きな『貸し』をつくって許してやればいいんです。

    それと『この女も好きだから第二妻にする』は全く別もの。

    ルディが選んだのは、
    一人のオンナを100愛するという生き方ではなく、
      ふたりのオンナを50:50で愛する
    という生き方に他なりません。
    (どっちも100というのはキレイゴトorうそっぱち)

  ゼロから50になるロキシーはともかく、
  100から50にされるシルフィにとっては
  たまったもんじゃありません。

  話を聞いてノルンがぎゃんぎゃん言ってたことは、まさに正論。
  かたや、
  自分の置かれた立場をすばやく計算し、

    あ~~それじゃあたしも50でついてけば、
    子どもと今の生活守れるのね

  という判断をくだしたシルフィは立派、男前、そして賢いかと。
  しゃあないな風に笑顔で認めるところが、
  オンナの強さとしたたかさを如実に表しています(てかちょっと怖いかも)。

  で、肝心のルディは、
  そういうことはなんにも理解せず、
  パウロの墓前で
    父さん、僕もこれでいっぱしの男になったよ
  みたいな感じに自己陶酔のラストシーン。

    ほんともう、後ろからバットでアタマ殴ってやろうかしら。
{/netabare}



それでも拙的な作品のオススメ度は、Aクラス。

映像・音楽・お芝居すべての面で標準を軽々クリアしており、
ほかのしょうもない『なろう系』見るぐらいなら、
ぜひぜひこっちを、と言えるレベルにまで達しております。

物語の根幹は
  もしも骨の髄まで腐りきったキモデブヲタDTヒキニ-トが
  金髪美少年として中世・牧歌的な異世界に転生したら
というものであり、
その背骨は一ミリたりとも揺らいでおりません。

社会経験・人生経験・恋愛経験なんもなし。
ジブンの受けた傷を理由に罪なき両親に寄生してぶくぶく肥え太り、
その親の葬式にも出なかったゴミ野郎。

そういうやつがパツキン美形に転生してモテモテになったら
そりゃあこのぐらいするわなあ、
ということをそのまんまいたしている物語にございます。

  もちろん平常運転のときは、
  周囲に気を配れるぐらいにニンゲン的な成長をしております。
  してはいるのですが、
  イザ、というときに前世の『業』が顔を出しちゃうんですよね。
  極端に視野の狭い、ジブン至上主義。

  ここのところは物語開始時から一ミリもぶれておりません。
  武道でも舞踊でも、
  正中線の揺らがない所作は美しいものであります。

  こんなの転生まったくカンケイないやん、
  という『エセ転生モノ』が横行する昨今のアニメ業界において、
  実に希少な『背骨のちゃんとした物語』だと拙は評価しています(←石丸ふう)。

  じわじわと『それなりに』成長している部分と、
  やっぱダメじゃんこいつ、という部分、
  その比率が回を追うごとビミョーに変化しているところが実によきです。


男性視聴者の多くを『いいなあ、うらやましいなあ』と唸らせ、
女性視聴者の多くに『死ねば?』と思わせたであろう本ク-ルですが、
物語はまだまだ続きます。

今後、どんなふうに視聴者の予想を裏切ってくれるのか、目が離せません。

  あくまでも拙的には、ですが、
  アイシャがどんだけ『いい子』に育つのか、
  秘かに楽しみにしております。
  (これ、高田憂希さんの手柄ですね)
  そこのところだけは、裏切って欲しくないかなあ。

いずれにいたしましても、
良きにつれ悪しきにつれ『人のカタチ』をしていて崩れない、
上質な異世界冒険譚に仕上がっております。
  はあ? なろう系転生モノ? いらんいらん。
という方にもオススメできる逸品かと。

未視聴の方がおられましたら、
ぜひぜひ第一話からご賞味あれ。

     けっこう気持ちよくイラっとできますよ。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 20

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

アニメとして良く出来ているだけに、マジでキモい。

 最終話(24話)まで観ました。2024.07.02

 ついに、重婚まで来てしまいましたか…。ルディの行動に対して感情的な場外乱闘が発生しているらしいですが、なまじ物語の出来が良いだけに、殴り合いは激しくなりそうです。

 人気作だけに無視も出来ないし、反フェミのミソジニー対、女性解放運動的な立場も絡んで、視聴者の思想的背景をかけた反応になるので、大人げないで片付けられません。

 私としては、ルディのキモさは江戸期に確立する、家を生産単位とする封建社会の家父長として中途半端に振舞っている所にあるのかなぁと思っています。

 江戸時代でも、江戸の様な大消費都市の小商い、職人層の住人は現在の様な一夫一妻制の核家族でしたが、農家や大商家は家父長に率いられた生産ユニットでした。

 構成員は絶対的な権限をもつ家父長に従って生きており、家産を維持、増加するのと、家の存続のためのコマに過ぎません。

 そのため、家父長の正妻が了承すれば、持ゴマ(子供)を増やすために妾を何人囲っても基本的にOKでした。

 ただ、妾は女中に毛が生えた程度の存在に過ぎません。家内奴隷に等しく、家中で重労働させられていました。

 この原則を守らずに外にセックスを楽しむためだけに愛人がいたり、正妻を追い出して妾を正妻にしようとすると、世間に糾弾されました。産まれた子の序列も厳格に管理しないといけません。

 明治になっても渋沢栄一の様な生涯やりまくりの稀代のエロ男の存在が許されるのは、今の古谷徹や櫻井孝宏みたいに、不倫、妊娠させて暴行、中絶させるなんてことはせずに、妾にして子供ともども面倒をみるからなんですね。

 ただ、渋沢栄一が現代のシブチン共より偉大であったとしても、程度の問題で、基本的には女性を分断する封建制度でしかありません。これを打倒するために、数々の女性達が戦ってきました。

 最近まで、非嫡出子は嫡出子の半分しか財産相続出来ないなどの差別的な扱いが民法上で規定されていたのもこの名残りです。これも運動の成果で改正されています。憲法違反の条文がそのまま残るって何よ!?

 作中、パパがあっさり退場し、ママは廃人になったので名実ともに家長になったルディさん、貴族で家長なのだから、正妻が臨月なのにロキシーとやりまくって妾にして家に置くと宣言しても何の問題もありません。

 それが封建社会!ショックでシルフィが流産しても関係あらへん!家長の言う事聞けんのは気合が足りないからですね。

 ただ、なろうなんですよねぇ…。ルディは転生者なので、現代のジェンダー規範を持っていることになっています。現代の感覚では封建制度下の男性は鬼畜です。

 なので、臨月のシルフィにOK出させて、ロキシーを妾に加えて子供も産まれて仲良し家族を形成するというオチなんでよね。

 こんなのは、男性の妄想と逃げです。これが、中途半端に悪質な家父長を演じているルディのキモさの原因です。シルフィに民主的に了承させた感がご都合主義でキモいのです。

 シルフィは出来た女だ!で、現在進行形で女性達を苦しめている一夫多妻制(日本が一夫一妻制なのは、女性側の闘争の成果であり、勝ちとった基本的人権である。認められてない国は多数ある。)の諸問題を個人的なモノに押し込めて妄想垂れ流しでは、そりゃぁ批判されますわ。

 漫画や小説と違い、広く一般の目に触れるアニメでなろうの特徴である転生設定が自縄自縛に作用する…。観ていてこれからどうするのか、とても気になります。
 

投稿 : 2024/09/07
♥ : 5

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ついに本気になった無職の明日はどっちだ

無職がトラックにはねられ異世界転生する、おなじみ異世界転生なろう系アニメ、無職転生シーズンⅡの2クール目。
前クールでシルフィエットと再会、再会そして合体、ルーデウスを悩ませていた勃起不全から立ち直り、るんるん気分の2クール目開始です。

1クール目はやはりEDの悩みとその解消のために奮戦するイメージが強いのですが、それも含めて、辛い現実からの脱却が描かれているように思いました。
1クール目のダウナースタートと、比較的暗い展開に比べると、2クールは無職らしい展開だったように思います。
股間の息子復活早々にギャル獣人のぶっとい太ももにエロい目線を向けるあたり、心からの祝福を送りたいですね。
ただ、ギャル獣人盗撮やナナホシの匂いを執拗に嗅ぎまくるような変態行為は行われず、やはり基本的には紳士なあたりが残念です。
EDのときに無くしたなにかを取り戻せずにいるように見受けられます。

ただしその滾る性欲は妻となったシルフィエットにぶつけにぶつけまくったらしく、ある日、子供ができたことを知る。
一緒に共にいることを誓うルーデウスだったが、ある日、父・パウロから、助けを乞う手紙を受け取る。
苦悩するルーデウスだが、家族のため、ベガリット大陸へ向かうことを決意する、という展開です。
その後、結構過酷な展開が待ち受けます。
すけべ無職が努力無しで無双できるほど異世界甘くなく、ご都合主義的なところは感じるものの、待ち受ける"苦難"に押しつぶされそうになりながら、それでもこの世界で生きてゆくシーズンⅡでした。
タイトルからもZ世代向けのダメアニメのように見えますが、意外に骨のある作品なので、古残のアニメファンにもおすすめします。
最後は不覚にも感涙しそうになる終わり方ですが、それは別としても、家族の前とか通勤時に見るのはおすすめしないですね。
前作もですが、本作も下半身がワクワクする展開があるため、そのあたりもしっかり"無職転生"で個人的には満足でした。
ルーデウスの変態性欲爆発の結果ではなく、非常に誠実な対応であったあたりがやや不満感残りますが、それでもよかったんじゃないかなと思います。

本作でシーズンⅡが本作で終わり、一旦、区切りがつきます。
エリスとの再会など、課題は残っているものの、アニメは本作で終わりとしても良いくらいの満足感でした。
原作ではもちろん続きが書かれているので、私的にはアニメでも続きが見たいですね。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 3

67.7 4 学園でラノベ原作なアニメランキング4位
悪役令嬢レベル99 ~私は裏ボスですが魔王ではありません~(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (170)
539人が棚に入れました
乙女ゲーム『ヒカユウ』の悪役令嬢・ユミエラに転生してしまった主人公。 実は、ユミエラは魔王を倒したあとに登場する裏ボスで、レベルをカンストしていないと倒せないほどの強大な存在だった。 しかし、ただ倒されるだけの存在ではいたくはない。そう考えたユミエラは、ゲームのストーリーに干渉しないよう、目立たず生きていこうと決意するが、ゲーマー魂に火が付いて思わず自身のレベルを99 まで上げてしまった。 その強大な力のせいで、周囲の人々から「魔王」と疑われることになってしまう。 平穏な学園生活を望むユミエラが手にする未来とは――?
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

残念な要素もありますが、ヒロインが最高でした。

 とても面白かったです。最後アニメ作品として完結させるために無理な1話になってしまいました。魔王の伏線があってゲーム世界の意味に関われれば、かなりの作品になったのかなと思います。

 しかし、強制力と護符という概念で話を作れていたので、ゲーム世界設定の意味はあったのかなと。

 この後も続けようと思えば続く感じがありますが、話として1クールアニメに落とし込めたのは良かったと思います。
 全体感としては、キャラが上手く使いこなせていなかった気もするのが減点要素でしょうか。

 この作品はプロット、ストーリー展開、キャラがよくできていたと思います。残念なのはエピソードです。話の1つ1つがコメディーですが、そこにゲーム要素の意味が、もうちょっとでいいので落とし込めているだけでかなりの作品になっただろう、という気がします。

 キャラはアリシアの作り方は上手かったと思います。ユミエラの対抗軸として機能していました。パトリックはコメディリリーフでしたが、ユミエラの孤独を救うという大切な役割がありましたし。あと2話くらいあって、この2人がもっと活躍できていればかなり面白くなったかな、という気がします。

 そして、なんといってもユミエラ嬢。この人が面白さの8割でした。声優さん…ファイルーズあいさん、非常に良かったです。作画のデキをカバーしたのは、この人の演技でした。

 作画は残念極まりないですが、話の内容的にそこまで足は引っ張らなかった気がします。
 
 隠れた秀作認定をしていましたが、結末から言って秀作は言い過ぎかも。ただ、12回結構どの回も楽しませてもらいました。
 
 評価は作画が残念なので3.8点と低くなりますが、体感的にはかなり面白かった80点の評価です。






1話 なるほど工夫しました。ただ下手すると0.3話切りされそうです。

{netabare} なるほど…そうきましたか。あまりにキャラがテンプレなのと、途中のOPらしき画面にクレジットもないし、何だこりゃ?と思ったら伏線だったわけですね、一応。
 原作がこうなのか、スタッフの工夫なのかわかりませんが、この遊び心は悪くないです。私はちゃんとひっかかりました。
 ただ、私のように情報ゼロで公式サイトすら見ない状態じゃないと、成立しない気もしますが。そして0.3話切りとかされなければいいのですが。

 悪役令嬢ものはカテゴリーとしては爛熟していて、もう内容よりもキャラと設定で見ればいいかなと思っています。その点ではこの作品は悪くないかもしれません。

 頭からっぽにして楽しめそうな感じです。センスが合わなければやめますが、多分見ます。{/netabare}


2話 はめふらのカタリナの逆というコンセプト?面白いと思います。

{netabare} ヒロインのモノローグで「やれやれ」をずっと聞かされる感じですけど、なんかちょっと面白いです。というかひょっとしたら異世界ものの中では一番の期待枠かも。と、同時に陳腐化したらひどいでしょうけど。

 はめふら的なテンプレを逆転させてテンプレではあっても、ヒロインのキャラ込みで上手く作品にしています。

 あの3人の男子が惚れるのか、敵対するのか。その辺が楽しみです。

 それにしてもヒロインの声優さんがなかなかいい演技でしたが、ファイルーズあいさんですか。「ダンベル何キロ」の紗倉ひびき役の筋肉の子ですよね?今年の役柄のラインナップは主役級ばかりですね。演技でここまで来たんだと思います。素晴らしいと思います。{/netabare}



3話 アニメの出来は悪いですが話は面白いので視聴継続します。

{netabare}  異世界モノって、これだけ作っているんだから何か安価で効果的な背景とかモブとかの共通のパーツとか開発できないんですかね?もう何でもいいんじゃね?と言う感じですので。

 まあ、そう思ってしまう程度のアニメの出来ですねえ…ただ、話は相変わらず面白いと思います。今回はちょっと退屈な回でしたがやっぱり最後にアリシアちゃんが出てきて来週へのいいつなぎでした。

 なお、EDは結構面白く作れていると思います。

 ということでレビューを継続するほどではないですが、見ると思います。何か面白い展開があればその時にレビューします。 {/netabare}


5話 アリシアに動きがあって期待が高まります。パトリックの設定と使い方が上手い。

{netabare} パトリックの性格造形に辺境伯という設定が上手く活かせてます。そして、アリシアと3人の男という集団だけで話が推移するのかなと思っていたら、アリシアに何か思惑がありそうです。

 今期の異世界もの本作と「間違った治療魔法」「俺だけレベルアップ」「最弱テイマー」の4作品は設定のズラしだけでなく、ストーリーがちゃんとあるのが良いですね。まだまだキャラ萌え+アルファではありますがちゃんと展開が気になる作りになっています。その中でも本作が一番面白いです。
 まあこの2~3年、俺TUEEEの出落ちで3~5話までは面白いけどその後は…という作品が多いので油断はできませんが。

 ということで細かい話ですが、アリシアの動きで期待感が高まりました。今のところ本作と「ダンジョン飯」「僕の心の…」の3作が今期派遣候補かな?{/netabare}


8話 安っぽさナンバー1。作画崩壊云々というレベルでなく同人アニメ。面白いんですけどね。

{netabare} ひどい作画でしたねえ。動くとか動かないとか、崩壊とかそういうレベルを超越した、同人アニメという感じです。ニコニコで10年前に見たMMDの方がレベルが高い気がします。なんといえばいいのか…安っぽい…というのもまだほめ過ぎかもしれません。商業レベルでこれはないでしょう。

 一時安っぽいCG作画で有名だった「蜘蛛ですがなにか?」が普通に見えてくるレベルでした。

 とはいえ、話が面白いから始末に負えません。「なんかやっちゃいました?」がいい味なんですけどね。間が抜けた感じが作画とあっているともいえますが、それにしてもこれが公共電波で流れているというのもすごいですね。
 もうなろう系は極主夫道みたいな色付きモーションアニメにすれば?あるいはもうAIで良くね?という感じです。 {/netabare}


9話 ズラしギャグだけでなく、ストーリーが気になる。面白いです。

{netabare}  魔王を倒すという目標を平民出身のゲームのヒロイン役にやらせるって、多分悪役令嬢ものの基本だとは思うのですが、しかし、面白いですよね。

 一般的には悪役令嬢が無自覚ハーレムを形成してしまうところがそうならないところが面白いのか、ギャグでありながら話の道筋が無いようでしっかりあるところなのか。
 露骨な「はめふら」のズラしという感じですが、そのズラし方が悪役要素を保ったままなのがいい味になっているんですよね。

 ギャグ異世界で言えば「はめふら」「このすば」並みに、もう1回見るか…と言われると微妙な水準ですけど。ただ、1回見ている感じでは、ストーリーが気になるのが秀逸です。決して出落ちだけの設定倒れではないです。面白さではかなりのものだと思います。

 作画については酷評してますけど、この水準の作画だからかえっていいのかもしれません。 {/netabare}


10話 隠れた秀作。設定とキャラが上手くストーリーと絡んで面白いです。

 10話、今週展開がありましたね。アリシアのキャラもいいですね。滅茶苦茶面白かったです。ゲーム設定とダブルヒロインの立ち位置がストーリーと上手く絡んでいました。この先の展開がものすごく気になる、「次が楽しみ」なのがいいと思います。

 このストーリーは「慎重勇者」みたいに1クールで完結みたいなペース配分じゃないのがちょっと残念ですけど、今のところ「最弱テイマー」と並んで…いや、それよりも上を行く面白さだと思います。

 本作はあまり評価されていないようですが、隠れた秀作と言っていいでしょう。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 12
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「悪役令嬢モノ」の中でも異彩を放つ「どこかズレてるぼっち主人公」

【レビューNo.121】(初回登録:2024/4/28)
ラノベ原作(なろう発)で2024年作品。全12話。

(ストーリー)
主人公の女性は前世でプレイしていた乙女ゲームのの世界に、悪役令嬢にして
ゲームの裏ボスでもあるユミエラ・ドルクネスとして転生した。
ユミエラはバッドエンドを回避するために、目立たぬよう平穏な日々を過ごす
ことを誓うのだったが、王立学園入学時のレベル測定でいきなり「レベル99」
を叩き出してしまう。
ユミエラは不測の事態に備えて、レベル上げを徹底したことから強くなりすぎ
ていたのだった。
こうしてユミエラの前途多難の日々が幕を開ける。

(評 価)
・「悪役令嬢モノ」の中でも個性が際立つ主人公
 通常の「悪役令嬢モノ」だと
 ・転生者の持ち前の社交的な性格で、転生前になかった人望や信頼を取り戻
  し人の輪に囲まれる
 という微笑ましい展開になりますが、本作の主人公ユミエラは
 ・親がダメ貴族の毒親で、親の愛情に恵まれていない
 ・入学早々に強大な力を見せつけるハメになり、周りから恐れられる
  しかもこの世界では忌み嫌われる黒髪の持主
 ・またユミエラの性格も
  ・冷静で表情が乏しく常にほぼ真顔
  ・空気や相手の感情を読むのが苦手で、周りと上手く協調できない
  ・また価値観等が独特(効率重視等)で周りとズレている
   (前世は「人付き合いが苦手な廃ゲーマー」だった模様)
 という、かなり個性的な「ぼっちキャラ」として描かれるというw
 それでいて話が暗く重くなることはなく
 ・真顔でいろいろやらかすのがなかなかにシュール
 ・他人とズレたところが新しい笑いを生み出す
 ・魔法だけでなく腕力も最強、そんな中で繰り出す「ユミエラパンチ」が
  ちゃんとネタになっている
 という感じで、この個性をしっかりコメディに繋げている演出が最高です!
 このユミエラの個性を楽しむだけでも、作品を視聴する価値アリですね。

・他のキャラも上手く配し機能させていた
 このユミエラの独特な個性に合わせて、他のキャラも上手く配置されていた
 ように思います。
 ・アリシア
  この世界の本当の主人公。周りから好かれる性格で王子等「攻略対象」も
  皆アリシアに夢中。
  魔法の属性の違い(光属性と闇属性)から始まり、「ぼっち」のユミエラ
  に対し、常に対極の存在としてユミエラの個性を上手く際立たせていた。
  (そういう意味では攻略対象の3バカも、アリシアを補完する存在として、
   程よい感じに配置されていたのでは)
 ・パトリック
  辺境伯家の出身。ユミエラの一番の理解者として
  ・ユミエラが物語から浮かないようにしっかり受け止めつつ
  ・ラブコメ要員として笑いもとりながら、ユミエラに認められるために努
   力を惜しまず、最後は王子様役までしっかり昇りつめ、視聴者のハート
   も鷲掴みという
  個性的なユミエラを支える「要」的な役割を担っていたと思います。
 ・エレノーラ
  ユミエラよりも悪役令嬢らしかった。
  (元のゲームではユミエラは彼女のとりまきの一人だった)
  それでいて根は
  ・天然ボケで他人の感情の機微に疎い世間知らずなお嬢さま
   (また他人に利用されやすい性格)
  で憎めないという。
  彼女も単独だと「ちょっとなあ~」って感じのキャラですが、ユミエラと
  絡んだ時の化学反応が凄くて・・・
  この辺は作品のいいアクセントになっていたように思います。

作品としてはユミエラのキャラで魅せるところがあるので、ストーリーの方は
少々味気なさを感じるかも。(特に最終決戦とか)
それでもユミエラの「どこかズレてるぼっちキャラ」は、これまでの「悪役令
嬢モノ」とは一線を画していると思いますし、それをしっかり笑いに繋げるな
ど、本作は独自の面白さをもった作品だと思います。
何気に他のキャラとも上手く相乗効果を生み出していたと思いますし。

OP「LOVE or HATE?/前島麻由」
・やさぐれ感のある歌詞にロックなリズムが前島さんの声とベストマッチで、
 インパク大
ED「好きがレベチ/エレノーラ&ユミエラ」
・まさかのエレノーラがメインだと?!
 2人のキャラを活かしたふわふわでキャッチーな食感がクセになるw

(追 記)
原作とアニメとの違いがYOUUBEにアップされていたのですが、例えばアリシア
は原作だと
{netabare}・ユミエラの寝首をかくために謝罪して油断させる
・自分の命か仲間の命かの選択で、迷わず自分の命を懇願
等結構クズキャラで描かれているようですね。{/netabare}
アニメ化にあたって、この辺りも改変されているわけですが、
「1クールアニメとしてどういう作品したいか」
全体像を考慮の上で、上手くチューニングしているなと評価していいんじゃな
いですかね。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 13

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

転生したのは乙女ゲームの悪役令嬢。レベル上げに興じていたらうっかり世界最強に…!

この作品の原作は未読です。
最近、異世界転生×乙女ゲーム×悪役令嬢系の作品ってやたら増えてきたのではないでしょうか。

・乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…
・ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する
・彼女が公爵邸に行った理由
・悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました 等々…。

挙げたらもっと出てくると思います。
どの作品も「悪役令嬢」と謳っておきながら、微塵も悪役っぷりを発揮しないのが特徴であり、売りだと思うんですけれど…
まぁ、総じて楽しめる作品が多いので、個人的には嫌いなジャンルではありません。

そしてそれはこの作品においても然り…


乙女ゲーム『ヒカユウ』の悪役令嬢・ユミエラに転生してしまった主人公。

実は、ユミエラは魔王を倒したあとに登場する裏ボスで、
レベルをカンストしていないと倒せないほどの強大な存在だった。

しかし、ただ倒されるだけの存在ではいたくはない。

そう考えたユミエラは、ゲームのストーリーに干渉しないよう、目立たず生きていこうと決意するが、
ゲーマー魂に火が付いて思わず自身のレベルを99まで上げてしまった。
その強大な力のせいで、周囲の人々から「魔王」と疑われることになってしまう。

平穏な学園生活を望むユミエラが手にする未来とは――?


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

ゲーマー魂(笑)
でもそれって、メッチャ賛同できます。
好きなゲームなら拘りたいし、レアアイテムなんかもゲットしたいと思うのは不思議じゃ無いと思うんですよね。

そーいや、私も学生時代にゲームにハマっていた時期がありましたっけ^^;
何作目かは忘れましたが、「Wizardry」は電源を付けっ放しで数日間ひたすら敵を倒す、なんてことやってました。
直ぐ仲間を呼び寄せる「グレーターデーモン」の習性を活用して、仲間を呼んでは倒しの繰り返し…
経験値がメッチャ貰えるだけでなく、確かSSR級のレアアイテムもゲット出来た様な覚えがあります。

ましてやユミエラの場合は、自身の存在にも深く影響するんです、そりゃ頑張りますよね~^^
ただ、王立学園入学時に、同級生とのレベル差があんなに開いていたとは思いもよりませんでしたけれど…

このユミエラが自身のレベルが99であることを周囲に納得させる下りの物語は本当に面白いです。
必死さ、余裕度とも言うのでしょうか、それがユミエラと周囲の人たちとの間に雲泥の差があるんです。

王立学園には第二王子とその取り巻きも同級生として入学してくるのですが、この方々が事あるごとにユミエラに突っかかってきては敗北するの繰り返し…
個人的には魔法の授業中にレベル99であることを証明するために、とある魔法を披露するシーンは大のお気に入りです。

この作品の面白さに拍車を掛けているのは、主人公であるユミエラを演じたファイちゃんの演技です。
ファイちゃんと言えば、「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」の空条徐倫や、「便利屋斎藤さん、異世界に行く」のラエルザなど、気持ちの熱いキャラを演じるイメージが強かったですが、ユミエラの様な飄々とした感じのキャラもとても良き感じだったのは個人的には新鮮でした。

しかし…原作は未だ連載中の様ですが、物語は良い感じで締まりましたよね。
ラストの展開はアニオリなんでしょうか?
最終話でラスボスと対峙しましたし…

も、もしや、最終話に登場したラスボスは真のラスボスでは無かったとか…!?
それなら、何となく説明はつきそうですが、そうするとアニメのラストは何だったんだろう、という話になりますよね。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、前島麻由さんによる「LOVE or HATE?」
エンディングテーマは、エレノーラ・ヒルローズ(ちゃんりな)とユミエラ・ドルクネス(ファイちゃん)による「好きがレベチ」

1クール全12話の物語でした。
毎週の視聴が楽しみな作品でした。
こういう肩の力を抜いて視聴できる作品は良きですね~。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 14

95.0 5 学園でラノベ原作なアニメランキング5位
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (1834)
7765人が棚に入れました
思春期症候群―― 多感で不安定な思春期だけに起こると噂される、不思議な現象。 たとえばそれは、 梓川咲太の目の前に現れた野生のバニーガール。 彼女の正体は、高校の上級生にして活動休止中の女優、桜島麻衣先輩だった。 魅惑的な彼女の姿は、何故か周囲の人間の目には映らない。 謎の解決に乗り出した咲太は、 麻衣と過ごす時間の中で、彼女の秘める想いを知って...... 次々と咲太の周囲に現れる、“思春期症候群”を抱えたヒロインたち。 空と海が輝く町で、心揺れる不思議な物語が始まる。


声優・キャラクター
石川界人、瀬戸麻沙美、東山奈央、種﨑敦美、内田真礼、久保ユリカ、水瀬いのり
ネタバレ

TAMA さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

さっすが咲太、ブタ野郎だね♪

こーゆー学園現象系は大好きです。他作品で例えると『ココロコネ○ト』に近いですね。『STEINS;○ATE』好きな方も楽しめるかも?です。
ただこの作品の損してるとこはタイトルかな(汗)


原作・未読。
アニメ・全話視聴。(全13話・30分アニメ)


『双葉』には親近感が湧きました。私もアルコールランプで湯を沸かしてカップうどん食べたりコーヒー作ったりしてたなぁ。
とまぁ無駄話はともかく、単純な私のお気に入りになった作品です。この作品の作者は『さくら荘のペットな彼女』の方なんですね。


ここから先、少しネタバレを含みます。
少しでもネタバレを見たくない方はお戻り頂ければ幸いです。

{netabare}

主な【思春期症候群】など。


・1〜3話『透過現象』【シュレディンガーの猫】

「彼女って、誰だっけ?」
んで、野生のバニーガールに会ったという日記(5/6)。それからOP曲が始まりバニーガールの先輩が踊ってるのを観て最初は「あ、またこーゆーラノベの…」と思いました。
1話のAパートだけなら視聴を辞めようと思いましたがそこからいい意味で期待を裏切ってくれました。
妹のお兄ちゃん好きも後々の伏線だったのもビックリしましたがそれは後程。

空気と戦うのはバカバカしい、【病院送りにした】という噂を持つ主人公の『梓川咲太』は周りに誤解されたまま高校に通う。
ある日、野生?のバニーガール『桜島麻衣』と遭遇(咲太より一つ年上)。どうやら『咲太』以外には視認されていない。そこから物語が動く。


見えない、または見えなくするという事の使い方は上手いなと思いました。『観測』されないなら『確定』されない。無いと同じ。
周りが空気を読んで『見えない』ようにされてる『桜島』。ま、『咲太』も噂+αとなって見えない事になってますが。
『無い』ということに世界もそれに収束していく。視認も記憶も接触も語る事も残していた物も全てが…それは最初から居なかったように。
学校が『箱庭』、『桜島』が『猫』、まさに『シュレディンガーの猫』だなと。空気の現象は+αされてるって感じでしたね。

これをどうやって解決、『観測者』に『咲太』がなったのか?が凄く楽しめました。物語の流れもシリアスな部分とコメディ部分もいい配分だったと思います。世界の中心…ではなくてグラウンドで叫ぶのは凄いなぁ。『空気』と『戦う』ってのは本当にカッコイイなと思いました。カロリーも使うし場合によっては社会的に殺される。
なので飾らない言葉で『咲太』の行動は凄いと。
本当、『咲太』は青春ブタ野郎だな。


・4〜6話『タイムループ』【ラプラスの(プチ)悪魔】

咲太「好きです、付き合って下さい」
桜島「…ときめかない」



ヒドい!(笑)

冗談を言いながら甘々な男女(咲太と桜島)の関係に…となる筈がまた次の現象が。今日も『6/27』を過ごす『咲太』。
やはりおかしいと思い『双葉』に相談。原因を探す。繰り返す『6/27』に違う行動をとる人(または原因)を探す。全世界の人類分の1?を探すのに辟易する。が、意外と近くに居た。『透過現象』の時に尻を蹴りあった『古賀朋絵』。
今回も青春ブタ野郎は奔走する。


原作だと『青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない』の部分ですね。原作は見てないですがアニメだけの感想だと1番甘酸っぱくて青春してるなと思いました。こう胸が熱くなる感じ?でしょうか。
パワーはあるのにどう使って良いか分からない。失敗を恐れる。自分がダサいと思われたくなくて他人を貶める、独りが怖い…等々よく表現出来てたと思います。
それに加え『朋絵』役のCV『東山奈央』さんの福岡訛りがキャラの魅力を醸し出してました。


このストーリーではやはり『スマホ』というか『SNS』ですね。リアルでも数分でも返信遅れたら仲間はずれや炎上させるコンテンツにさせられたり、それが大きくなり過ぎて収集つかなくなってもう取り返しがつかない事になる事がしばしば。
『SNS』が主流になってから情報量が数千倍〜数万倍と言うくらいに膨れ上がってます。
その情報が簡単に手に入る今だから共有が出来ないと分かった時の反発がイジメの原因にもなったり。
なので今回の事象の『朋絵』の立場は今をよく表現出来てたなと思います。
敵役…というか、貶める奴等というかそいつ等の使い方も良かったですね。ここでも確証もない情報を信用する周りの『空気』が気持ち悪く感じました。
ここでの『空気』と戦う『咲太』の行動はスカッ!としました。


「友達になってくれ」
この言葉が『朋絵』にとってとてもとても苦しい物だなと感じました。6話は観てグッと来ました。
AパートとBパートでの『朋絵』の気持ちが、空気の読める『朋絵』の気持ちが、演技をしてる『朋絵』の気持ちが痛いくらいに伝わってきました。
表現というか描写も良かったなぁ。
今までは時が進んでたのに今度は『7/18』がループしだす。その理由も、その日の天気の使い方も。
あのにわか雨(夕立)が、『楽しい7/18』と『哀しい7/18』を上手い具合にマッチしてたなと。
演技ではなく、嘘ではなく、自分の心からの声で意志を告げた『朋絵』、本当に切なくなりました。

『咲太』も嘘を付いたのかな?『咲太』は空気が読めるのに読まない。『朋絵』を想っての事かな?と思いました。
CV『東山奈央さん』の演技が大変良かった、それもあって『朋絵』がとっても魅力的に見えた現象パートでした。

そして…『6/27』。
周囲に合わせる為、必死で空気を読んでいた少女は気が付くと未来まで読めるようになっていた。


…。


この、『咲太』のブタ野郎が!
『双葉』、再現実験だ!『咲太』の尻を蹴れ!


・7〜8話『(マクロな世界の)量子テレポーテーション』【ドッペルゲンガー】


「そうだね、よくある都市伝説…」


その後に続く「そっちは」とは?


昔『咲太』がやさグレている時に会った女子高生の『牧之原翔子』。それがある雨の日、捨て猫を拾おうかどうしようか迷ってる中学生の女の子が。その娘の名前は『牧之原翔子』。
その中学生の女の子は『咲太』を知る訳がない。
それを『双葉』に相談しようとしたら『双葉』にも異変が。
『8/2』、親しい友人『双葉理央』の為にブタ野郎は奔走する。


原作だと『青春ブタ野郎はロジカルウィッチの夢を見ない』ですね。このストーリーの『双葉』の気持ちはよく分かります。友人、恋心、大切な物、これを失ってしまうかもしれないという焦燥感。
年頃だけで無くとも今まで仲良くやってた人が居なくなるかも?となると『双葉』の行動は分からない訳ではないですね。それが自分を苦しめるかもしれない行動だったとしても。


これは難しい議題でもありますね。
メンタルヘルス論では男女の間では友情は成立しないとか言われてるし。かと言って『アセクシャル(無性愛)』とは違いますし。
でも『双葉』と『咲太』と『国見佑真』にはそれがあった。「双葉、メンドクセー」と言いながら『咲太』は『双葉』の為に行動。『双葉』がピンチと知ると急いで駆けつける『国見』。
かまってほしいが為に行動してる『双葉』、その手段を許さない『双葉』、『思春期症候群』の影響で2つに分裂した『双葉』の心理をよく表現出来てたと思います。


『咲太』『双葉』『国見』の関係性はとても羨ましいなと思います。学生時代だからとはいえ夏休みのほとんどを使って『双葉』の為に行動するなんて信頼関係が無いと出来ないと思います。
『双葉』の家に『咲太』が泊まる話は『桜島』は少しムッとしたろうなぁ(笑)

『咲太』の無神経な行動にやっと本音をぶち撒けた『双葉』、そこで言われた『咲太』の言葉により救われた、変えられた『双葉』。本当に心の底からホッとしたんだろうなと思います。「一生友達してもらうつもり」は『双葉』の心に刺さったのかな。
『国見』は『咲太』と『双葉』の相談は理由も聞かずに聞いてくれたりすぐに駆けつける。『双葉』にとって2人は本当に大切な…。

使い方が合ってるか分からないけど二律背反かな?と。片方の『双葉』は嘘を付いて隠してましたし。
それで正直な気持ちをブツけた時にパラドックスが解消された…とまぁ、素人の考えです。流して下さい。


『双葉』は結構お気に入りのキャラですね。
人間くさいと言うかなんというかそんな感じです。

でもまさか『青春ブタ野郎』と命名した『双葉』がその『青春ブタ野郎』に救われるとはね。
んで、いつの間にか普通に『朋絵』と友達になってた『咲太』。訛りを真似してやがった!

さっすが咲太、ブタ野郎だ♪


・9〜10話『人格(見た目)入れ替わり現象』【量子テレポーテーションの一種】


桜島?「アンタ誰?」

『9/1』、色々あった夏休みが終わり2学期が始まる。夏休み中は『桜島』にあまり会えなかった『咲太』。学校が始まったら会えると思ったら学校に来ていない。何かあったのかと『桜島』のマンションに向かう。そこで見たのは確かに『桜島』なのだが様子が…。
今回は腹違いの『桜島』姉妹の為にブタ野郎は奔走する。


原作だと『青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない』ですね。正直な気持ちを書くと他のストーリーよりパンチが弱かった様に感じました。
だからと言ってつまらないって訳では無いですが。
単純に解決の糸口が最初から明白だったし起承転結が大体想像通りだったからという理由です。
しかし現象に慣れた『咲太』達と現象が初めての『豊浜』の言動はちゃんと表現出来てたと思います。しかし現象はどんどん範囲が広くなってるなぁ(笑)


『咲太』の「友達居ますって、3人も。」ってセリフは少しニヤッてしました。「あ、『朋絵』が『咲太』の中で!」ってね。

さて今回は単純。『義姉へのコンプレックス』。
物語の始まりから『豊浜』が『桜島』に対しての話し方がなんか中途半端。変な敬語、それは『咲太』が居たからなのか、『腹違いの姉妹』だから?と最初は思いました。だからこんなたどたどしい間柄なのかと。
が、早い。9話のAパート後半で大体吐露されました。10話冒頭、『咲太』のセリフ「早く仲直りしてくんないかなぁ」につきます。
解決方法は大体分かってるのに姉(桜島)の意地と姉への劣等感(豊浜)が邪魔をしてる。
そこに『豊浜』には追い打ちとなる出来事が1つ2つとたて続けに食らう。
何もかも嫌になって卑怯なやり方や感情的に行動する『豊浜』は人間臭くて良かったと思います。
憧れだった、素敵な人が姉になり、嬉しかったのに比べて比べられて次第にコンプレックスになり不安で押し潰されてしまう『豊浜』。
だから努力して練習して少しでも喜んでもらいたい人に褒めてもらいたかった。ただそれだけだったのに。しかし「練習したら、努力したら報われる」訳ではない。これが余計に『豊浜』を苦しめる。
同時に『桜島』との差も。
出来ない事までやろうとしてる『豊浜』は凄いやつだなとは思いますが報われるかどうかは別ですしね。

こんなにコンプレックスを持ってる『豊浜』だったからかな。解決時の気持ちの堰(せき)を切る所はやっと楽になれたのかな?と感じました。
本当に長い間溜まっていたから感情が溢れて良い表現でした。そして『桜島』も…。


甘い事を言ってビンタ… …あ、あれ?なぜ『咲太』に?なぜご褒美に?(笑)
『桜島』の作品の『彩子』のセリフ。「いっぺん死んでみる?」は『地○少女』…、あ、すみません。
ちょっと疑問点が1つ。『豊浜』は「横浜にあるお嬢様学校」に通ってるんですよね?そーゆーとこって芸能活動とか大丈夫なのかな?と。ま、気にする事では無いですね(汗)


『かえで』に対しても良いお兄ちゃんやって『桜島』の妹の『豊浜』にも認められて…

さっすが咲太、ジゴロ…じゃなかった。ブタ野郎だ!


・11〜13話(終)『解離性障害』【思春期症候群を含んだストーリー】


かえで「かえでの今年の目標です!」


『10/16』、『かえで』から重大発表をされる。
「お兄ちゃん以外の人からの電話に出る」「お兄ちゃんと外に出る」…etc、そして最後に「学校に行く」。
『咲太』の妹、『かえで』が突然今年の目標を宣言してきて行動する。なぜ『かえで』はそんな行動をしようと思ったのか、なぜ【今年】なのか…
今回は妹の『かえで』の為にブタ野郎は奔走する。


原作では『青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない』ですね。最終話後半は『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』をちょっとやって劇場版へって流れ。
正直とてつもなく胸が苦しくなったストーリーでした。涙も結構出ました。
1話目の表現だけだったら『シスコンブタ野郎』ですが(ま、このストーリー観てもそうだなと思いますが(笑))、『咲太』の妹に対しての行動がとてつもなく胸を打ちました。その行動をするきっかけとなった『翔子さん』の言葉も。
ここのストーリーは私は文句なしでした。


「罵られて悦ぶブタ野郎」と『双葉』に言われいつも通りに、『朋絵』は『咲太』に対して友達と思って接してる(訛り等も隠さなくなったなど)等を観てるとこの2人は思春期症候群を乗り越えて強くなったんだなと少しホッコリしました。


『解離性障害』と言うか『解離性同一性障害』と言うか『かえで』は防衛本能だったんですね。それに『思春期症候群』が+αされた状態。
昨日まで一緒に過ごした、行動してた人が今日になったら自分と過ごした記憶が無くなってる。
…記憶を持ってる人も記憶を失った人も心身共にシンドイでしょうね。正直体験した事が無いので想像でしか言えないですが。
いくら説明しても、いくら言葉にしても伝わらない。病院で診察されても「思い込み」とか言われたら『咲太』の様に何もかもが嫌になるでしょうね。
ここで人生の先輩(翔子さん)からの素敵なアドバイスに『咲太』は救われたんだなと。
私もあの言葉は知らない価値観だったので凄く胸を打たれました。CV『水瀬いのりさん』の演技もとても合っててセリフがスッと入ってきました。

そして『咲太』の『かえで』への行動は泣けましたね。『花楓』ではなく『かえで』。
「今ここに居るのは今の『かえで』だから」…
『翔子さん』の言葉に胸を打たれて、『翔子さん』の様に生きて行こうと決めて行動に出せるって凄いですよね。感化されてもいざ行動となるとそうそう出来るかどうかは分からないと思うので。

母親は病んでしまったが『咲太』は『翔子さん』に、『かえで』は『咲太』に救われた。
でもやはり『かえで』は『花楓』であって記憶が戻ったら…という事案は必ずある。
ここまで視聴を進めた時に『かえで』の目標の意味やなぜ「今年」の目標なのかが薄々感じられて少し胸が苦しくなりました。


『10/16』から始めた今年の目標、『11/23』には登校しようとするまでに。が、出来ず。
そして『11/26』にとうとう爆発。『思春期症候群』の痣が出てきて無理をしても「かえでにはゆっくりしてる時間がないんですよ!」と自ら強行。
ここまで来ると流石に涙腺がヤバかったです。
とっておきの場所に連れてって『かえで』を勇気づける。年間パスポート、一人で出来た買い物、夜間だけど学校とノートの目標達成、そして…

かえで「明日が楽しみです!明日が待ち遠しいです!」


『11/27』

咲太「お前…花楓、なのか?」

ここのセリフはもうダメでしたね。胸を締め付けられました。『かえで』の待ち遠しい『明日』が…。
次の13話に行くのが少し嫌でした。


最終13話。どうしようもない気持ちを叫び、悲しみに打ちひしがれる『咲太』。当然ですよね。失った痛みが『咲太』を蝕んでるんですから。

咲太「翔子さんに何が分かるんですか?」

こう当たるのは分かります。

『翔子さん』が『かえで』の日記を『咲太』に読み聞かせて、これまでの行動が[お兄ちゃんと一緒に目標を叶えて多くの思い出を作ること]を知った『咲太』は辛かったでしょうね。
でもそこに『翔子さん』が居てアドバイスを貰えた事によりやっと悲しみを受け止め泣き叫べた。
ただ割り切れるものではないでしょうね、『咲太』も。だから悲しみを抱えながら現実を生きていく事になる…ってキツいなぁ。


後半の『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』の部分は少しだけで残りは劇場版なので省きます。いよいよ今日から上映ですね。
今回私は色々とあるので行けないけど、結構パンチの強い内容なので観てみたいですね。


それぞれの事象でED曲を歌う歌手が変わるのは良いですね。最終話は事象が起こった全ての歌手で。
『咲太』…は無かったか(笑)
石川くん、残念。

OP曲の『君のせい』はお気に入りです。
歌詞、絵のカットイン、曲のノリ、物語を盛り上げてました。


私個人はかなり楽しめた作品ですが好きフィルターがかかってると思うのでオススメするかは控えておきます。

{/netabare}

2019/06/15上映予定。CMでは『牧之原 翔子』が映し出されていた。今回は彼女のストーリーなのか、それとも違う誰かなのか、今回のブタ野郎がどんな事に奔走するのか非常に気になります!

投稿 : 2024/09/07
♥ : 10
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

べ、べつに「青ブタ」なんて変なタイトルで悪目立ちしなくても、ちゃんと面白いんだからね!(笑)

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
いや、本当にレビュタイ通りで、普通に素敵で高いクオリティのラブコメですよ!

「化物語」や「俺ガイル」に近いかな。

ヒロインがちゃんと可愛くて、主人公がちゃんと格好よくて、笑えて萌えて考えさせられて。

(よりもい など未視聴ですが)2018唯一の☆5であり、「亜人ちゃん」以来のお気に入り棚です♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まず、本作は五つのパートに分かれるので、それぞれの感想を。

〈青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない(桜島麻衣 編)〉
{netabare}
☆5。「消える」という切なさをちゃんと使っていた。設定的には幽霊との恋愛に近いかもしれない。

梓川咲太と桜島麻衣の魅力をしっかりと紹介し、たった3話とは思えない程の、切なくも美しい恋愛を魅せてくれた。麻衣は、面倒臭い可愛さというか、ちゃんと「先輩」として、萌えました。また、咲太 は、本当に「静かな根性」があって。睡眠薬のシーンとか、本当に好き。

この3話で、「麻衣のことも咲太のことも大好きになり」「二人の仲を応援したい」と思えたことが、後々に効いてきたと思います。

ラストの一人告白大会も、観ているこっちの方が恥ずかしくなりそうでしたが(笑)、あのくらいやってくれると、いっそ清々しかった♪
{/netabare}

〈青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない(古賀 朋絵 編)〉
{netabare}
☆5。私は「報われないサブヒロイン萌え」なので、古賀にはかなり萌えた♪ 流石、「Just Because!」の鴨志田一さん!

また、「空気を読むなんて間違ってる」「スマホなんてなくても生きてける」と、現代の子供達に本当に観てほしいテーマをカチッと描いている。

ラストも好き。砂浜の少女と福岡のイモ娘が伏線になって、地味グループの方に入るとか。良いオチ!
{/netabare}


〈青春ブタ野郎はロジカルウィッチの夢を見ない(双葉理央 編)〉
{netabare}
☆4。このシリーズが一番勿体ない。

双葉理央は、文化的なエロさもあり、毒舌も鋭く、かなり良キャラだと思うけど、ちょっと肩透かし。

誰もがきっと、国見佑真とくっついてほしいと思っているのに、ラストの告白失敗も、随分アッサリ。まあ、2期にまたあるのかな。とにかく、3話あれば、、、と思わざるを得なかった。
{/netabare}

〈青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない(豊浜のどか 編)〉
{netabare}
☆3。この話は、正直、いらなかったかなと。

勿論、存在意義は分かります。

まずは、桜島麻衣の悩みを描くことで、彼女の魅力を倍増させること。それから、咲太の家族観を描くことで、次のシリーズに繋げる大切な役目。

なんだけどまあ、ラストもすごく平易なオチだったし、キレイにまとめ過ぎて、面白くなかった。

下に書くけど、取捨選択の中で、他のやり方、見せ方もあったかなと。
{/netabare}

〈青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない(梓川 かえで 編)〉
{netabare}
☆6(笑)。正直、このシリーズが始まるまでは、☆4にしようか、☆5にしようか悩む感じでしたが、このシリーズでお気に入り棚入りが決定!

ずっと違和感のあった梓川花楓という妹キャラが、梓川かえで だったということで、色んなことに納得。

咲太の「達観しすぎじゃね?」という違和感も、かえで の為に無理して作っていた部分であることも分かり、なんか納得。苦しむ咲太に、感動。最後、かえで の手紙てで、本当に久々に、アニメでちょっと泣いた。ガーリッシュナンバー以来だわ(笑)
{/netabare}

総じて、本作の良さは、

①梓川咲太と桜島麻衣を中心にした、軽妙なやり取り。会話のセンスが抜群だと思った。

②「雰囲気は明るく」「設定はファンタジー」「しかしテーマは深くリアリティーをもって」というあたりのバランスが絶妙だった。

③2~3話の短編を重ねながらも、縦軸となる咲太と麻衣の恋愛を深めていく構成の上手さ。

特に、①と②は特出していたと思う。

ただ、不満もあるにはあります。

まず、シリアスなシーンで、多少作画が残念なところがあったところ。コメディは多少崩れても良いけど、シリアスは余計に気合い入れてほしいと思った。

次に、「メインパートが終わったキャラが生かしきれていないこと」。特に、古賀は、あんなに良いキャラだったのに、空気になってしまって残念だった。もっとうまく絡ませてくれれば尚よかった。

最後に、「双葉理央 編」「豊浜のどか 編」のクオリティが、他の3パートに比べて低かったところ。特に、「豊浜のどか 編」は、なんか安易だったなと。ただこれは、多分、「2話」という短さが壁になっていたので、1クールで「梓川 かえで 編」までやろうと思った時に、仕方がなかった、いや、むしろよく頑張ったなとは思いますが。

なんで、現状でも充分に満足なのですが、あえて代替案を示すならば、「双葉理央 編」をまるっとカットするという選択肢はなかったものかなと。

勿論、色々不具合は出てくるし、批判もあるだろうけど、「豊浜のどか 編」は、「家族」というテーマを扱う以上は、ストーリーから外せないし、双葉理央はすごく好きなキャラなので、あのような中途半端なオチにするくらいだったら、2期にとっておいて、国見とくっつく(よね?多分)までをガッツリ魅せるのもアリだったのではないかと。んで、「桜島麻衣 編」と「豊浜のどか 編」に1話ずつ追加して、クオリティを上げていくのも良かったかな、なんて思いました。

いや、「お気に入り棚」に何を文句つけているんでしょうね(苦笑)

とにかく、「2018年、これより良いアニメはあった」「2018年、これより好きなアニメはなかった」ということで、個人的覇権&お気に入り棚です♪

好きはクオリティを超える♪

久々に、純粋な気持ちでアニメを楽しめました!
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
俺ガイルみたいな雰囲気? 作画は普通に良いね。設定と会話センスはなかなか良い。やりたことは分かった。主人公だけに見えるというのは、幽霊とのラブコメに近い設定だな。いつかは一時的に見えなくなる展開もあるんだろうな。

2話目 ☆4
シュレーディンガーの猫なんて、クソ厨2病要素をド正面からってのは、なかなかに潔い。電話のやりとり、格好良いな。マジで蹴るとか(笑) デートからの中々の流れ。

3話目 ☆5
まあ、そういう展開だよな。orangeに比べると、ずいぶんと切実かつ意味ある、未来への手紙。根性あるな~。睡眠薬のクダリとか、良かったな。よく、3話でここまでもってきたなとも思うし、これが10話とかだったら本当に感動したなとも思う。

4話目 ☆4
ちゃんとバニー先輩との関係は深まって行くのですね♪ エンドレス8(苦笑) こんどはラプラスの悪魔か。一人は恥ずかしい。リアルなところだね。ドMじゃねぇか(笑)

5話目 ☆4
妹ちゃん、良い感じだね。演技が本気に、、、古賀のことなんだね。1周回ってアリな先輩(笑) 古賀が不細工なら、、、酷いけど、高校生ならマジでそうだからな(汗) これ、古賀がマジで咲太に惚れて、告ってフラれて、エンドレス8? 「僕は童貞だ!」w

6話目 ☆5
色々なやる気(笑) 妬いてるw 情緒不安定(笑) まあ、そういう流れだよな。これで古賀が嘘ついてたら素敵だな。同じ日でも繰り返したい。報われないサブヒロイン好きとしては、ポイント高い。結末も、良いな。砂浜の少女と福岡のイモ娘がここにきて伏線になって、地味グループの方に入るとか。スハラシイ!

7話目 ☆4
上手になるまで何度でもって、童貞が聞いたら悶えて喜びそうなフレーズやな(笑) やりとりが軽妙で良いよな。エロ賢い(笑) チョココロネ、、、こういう些細なことだよな。携帯恐怖症。サクッと彼氏。

8話目 ☆4
完全に同人格ではないとね。二人の問題でしょ、という自然な発言。作画、ちょい厳しい? 一種の自傷行為て、そんなもんなのか? 愛を知り、怖さを知る。作画がカタカタしなければ、もっと萌えられる泣きのシーンなんだけどな。夜の学校、入れるの?
ここでエロ双葉の方に戻るとしたら、ダーク双葉が分離体? これまで、パートの〆は次場らしかったのに、なんか中途半端。

9話目 ☆3
やがて君になる、かな(笑)?

10話目 ☆3
親を、親だと思っている。何気に深い。咲太、あまりにも達観しているけどな。父親、違和感しかないな。咲太のキレっぷりが良いな。う~ん、ちょっと綺麗にまとめ過ぎかな? 咲太をビンタwww 戻る瞬間。

11話目 ☆5
このいじめの顛末は、最近の特徴だよな。いじめっこが晒されて、いじめられる。なぜなら、力のある者(ガキ大将)がいじめるというより、モブ的な奴が数の力を頼りに、上位層や下位層をいじめるいじめ。いじめられる人間がいなくなると、立場が入れ替わるだけ。

引きこもり改善。ちゃんと、スモールステップ意識してるし、咲太の視点が温かい。図ったな、お兄ちゃん(笑) あんまり順調だと、、、。楓の事実。

12話目 ☆5
なかなかシリアス。見える世界は人の数だけ。真実。確かに、今の「かえで」。咲太、メチャいい奴。記憶喪失モノの定番だが、今の人格がどうなるか問題。統合が一番スッキリするけどな。小も大も、弱音も。笑いの道は険しいw 今の「かえで」のうちに、やりたいことやりたいわけね。年間パス、いちいち素敵なニクさ。教室でもなく保健室でもなく、夜の学校。カウンセリングマインドが、実に理にかなっている。かえで が、花楓に。安易に「かえで」を残さないのが、また、素晴らしい。次に復活させるかもだけど。

13話目 ☆5
記憶喪失の復活について、ここまでしっかりと喜びと悲しみを、対比をつけて表現したアニメは知らないな。咲太の叫びは胸にくる。ただ、ああいうところはもっと作画を頑張らないと、安っぽく見える。祥子さんは、咲太が作ったのかな。かえでの日記、泣くわ。バイト、そのためか。かえで は消えたくないけど、咲太の為の目標であり、前進か。トマトとパンのところ、リアル。「こんな時でも腹は減るんだな」とか、無駄に言わせないところが良い。咲太が本当にツラい時にいるのが自分ではなく、咲太が求めていたのも祥子さんで、という悔しさと悲しさと。過剰だが、それが良い。マネージャー、ナイスだな。ブタ野郎エンド(笑) これは、二期だな。
{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 55
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

『プロット』と『キャラ』、貴方はどちらが大切ですか?

名作アニメ『図書館戦争』の原作者で、
僕が心から敬愛する作家、有川浩さんの小説の書き方は、
なかなかに素敵です(わりと有名な話ですが)。

モチ-フとする題材の取材を徹底的に行い、
おおまかなプロットを決めて、キャラクター設定を作り込む。

ふつうの作家は、この段階で書き始めます。
なかには、飛行機の設計図みたくプロットを作り込む人もいるそうですが、
まあ、ふつうはエイヤっで書き始めます。

だけど有川さんは、何日か放置しておきます。
別にさぼっているわけではなく、
キャラクターが動き出すのを『待っている』のだそうです。

で、有川さんの中でキャラが動き始めたら、それを文字で追っていく。

だから、有川さん自身が書きながら
「おお、ここでそうきたか」とか「こいつ、動かね~っ」とか、
まるで観劇者みたくキャラの言動を楽しんでいる、みたいな。

おかげで、最初に出したプロットとまるで違う作品になることもあるとか。
それを「面白いからいいや」で通す編集さんもエラい。

この書き方の最大の利点は『キャラがぶれない』ことです。

もちろん、物語の序盤と終盤でキャラの言うことが変ったりしますが、
それは人間的な成長・気づきによるもので、
業界的に『振り幅』と呼ばれ、キャラぶれとは全く別のものです。

この『振り幅』はドラマを成立させるための大切な要素であり、
逆に『キャラぶれ』は、
ドラマを崩壊させてしまう欠陥因子です。

これは文芸の世界ではあたりまえのことなのですが、
残念ながらライトノベルの世界、
そしてそれを原作としたアニメの世界では、
それが『あたりまえ』になっていない感があります。

ええと、相変わらずマクラが長くて恐縮です。

僕がどうしてこんな話をぐだぐだ書いているかというと、
本作『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』が、
ものすごく『惜しい』作品だと思うからです。
{netabare}

作画は文句なしに素晴らしい。
OP、EDや劇伴もよくできていると思います。
とりわけOPのカット割りは、珠玉の出来と言っても過言ではありません。

役者さんも豪華で、力の入ったお芝居をしています。

物語も、量子がどうしたこうしたという物理学まがいはこじつけですが、
『思春期症候群』というばくっとしたくくりで
次々といろんな超常現象を登場させていくというのは、
視聴者を飽きさせない素晴らしい工夫だなあ、と。

それぞれヒロインが違うのにハーレムにならないところも好感度大。
言葉の掛け合いも軽妙で、
おお、と思わされる言い回しが随所に出てきます。
{/netabare}

いろんな要素に秀でていて、
総合的に評価が高くなるのも当然というか、
あにこれで総合ベストテンに入るのも、頷けるところであります。

ただ……好きな人ごめんなさい、
僕の耳には『キャラぶれ』がひどい、です。
とりわけ、主人公の梓川咲太が。
{netabare}

最初に思わず顔をしかめてしまったのは、
古賀朋絵の章のラス前、展望台での告白シ-ンです。

このシ-ン、朋絵に自分から「好き」と言わせる必要は何もないです。
リ-プを繰り返しても自分の気持ちは変わらない、
それを伝えるだけで目的が達成できるわけですから、全くの無意味かと。
残酷に追い詰めて嫌われようとするなら、
最後に「よく頑張ったな」なんて優しい言葉をかけることもないわけで。

要するに、このシ-ンでの咲太は「あんたなにさま?」の一語に尽きます。
ぶっきらぼうながらも人に優しかった咲太というキャラが、
ここではものの見事にぶっ飛んでいるんです。

そして、それを受ける朋絵のキャラも、よじけています。

朋絵は「何度も繰り返せば咲太の気が変わり、麻衣から略奪できる」
なんて本気で考えるほど、バカでも黒いキャラでもなかったはずです。
虚しいと自分でもわかっているけど、
一縷の望みにしがみついてやめられなった、
そう読むのが正解なのが、ここまでの古賀朋絵像ではなかったかと。

ところが、告白内容はまさかの黒キャラ、確信犯。

朋絵を演じてる東山奈央さんも「はあ?」と思ったんでしょうね。
熱演っぽく演ってますが、実はテンプレ読み。
気持ちが入った時の東山さんの芝居って、こんなもんじゃないです。

結局『展望台で告白』というプロットありきで、
そこに無理やりキャラを当てはめるから、
言霊がペラペラの、やすいシーンになっちゃったわけです。


この『プロットありき』は、この後も頻発します。

双葉理央編。
花火大会を控えた真夏の出来事なんだから、
雨の中を自転車で走ったぐらいで病院に担ぎ込まれるわけがありません。
本当に低体温症になってたら、
そのまえの理央との会話ができないわけで。

これも『病院で会話・解決』というプロットありきですね。
リアリティなんか置いてけぼりです。
炎に包まれながらべらべら喋るのと同じことかと。


豊浜のどか編。
のどかが狂言自殺で海に入る理由がまったくありません。
咲太を試したのだとしたら、何のために試すのか目的が不明です。

咲太はあくまでも姉の恋人であって、
直近になってようやく心を許しかけたぐらいの間柄です。
たとえ麻衣のライブにショックを受けてむしゃくしゃしていても、
ふつうにやつあたりするのが関の山では。
それまでの言動も、わがままではありましたが、
他人の前で狂言自殺するほど身勝手で非常識なキャラじゃなかったし。

これも『のどか、海に入る』というプロットありきですね。
派手で衝撃っぽいシ-ンが欲しくて、
とりあえずおまえ海に入っとけや、と。


で、最高にげんなりさせられたのが、梓川かえで編の咲太です。

かえでが花楓になり、ブラコン妹の人格が消えた。
それはまあ、ショックを受けるのは受けるでしょう。
だけどそれと同時に、花楓の記憶が戻ったことを喜ぶべきでは。

花楓は思春期症候群で心身ともにボロボロになり、自我を失い、
何年かぶりにようやく記憶が戻ったわけです。
なのに、それを喜んでくれるどころか、
その間の代替人格であったかえでの消失のみを嘆き悲しまれ、
街を彷徨われたりした日にゃあ、立つ瀬がありません。

あたし、ひょっとして記憶戻っちゃいけなかった? みたいな。

麻衣に「花楓が壊れるまで気づいてやれなかった、何もしてやれなかった」
なんて殊勝な話をしておきながら、
その花楓が帰ってきたら喜ぶどころか嘆き悲しむって、咲太あんた……。

最低でも、喜びと喪失感がごちゃまぜぐらいでないと。

もちろんこれも『プロットありき』です。
ここで咲太が打ちひしがれないと、翔子さんが出せません。
ここで翔子さんが出せないと、
翔子さんの手紙を見て立ち去った麻衣を咲太が金沢まで追いかけるという、
雪の中の感動シ-ンに結びつきません。

だから、つまるところ、
  おまえ、これまで口に出したことは全部忘れて、
  とりあえず泣いてそのへん彷徨っとけや
となったわけで。

もはや、キャラ設定も何もあったもんじゃありません。


原作者の鴨志田一氏はウィキペディアによると、
岡田麿里さんと意気投合した盟友みたく書かれていますが、
とんでもないと僕は思います。
岡田さんは、自分で原作を書く時には、
プロットに合わせてキャラの脳みそを入れ替えたりしませんから。
{/netabare}

とは言うものの、アニメとしては全体的にとてもよくできています。
そして、もっとひどい『キャラぶれ作品』が、
巷にあふれかえっているというのも目を逸らせない事実です。

ですからO型性格丸出しの人に、
  フリさん、言うことが細かすぎなんだってば。
  どうせラノベ原作のアニメなんだし、
  かわい~っとか、面白れ~っとか、
  そういうので楽しんだらいいじゃんかさ。
なんて言われたら、そうなのかなと思ってもみたり。

あ、でも、創り手としてのプライドというものが……うにゃうにゃ。

とりあえず、おすすめ度としてはAランクです。
キャラクターのぐらつきを、
  こいつはぐらついた性格をしてるんだ
の一言であっさり片づけてしまえれば、
最後まで楽しく、ワクワクしながら視聴できると思います。

ただ、本気でプロを目指している若い方には真似して欲しくない、かな。
  プロットがなんぼのもんじゃいっ
そう言ってちゃぶ台をひっくり返せる方、心より応援いたします。
リアルではけっこう苦労しそうですし、
ひょっとすると思わぬ敵を作っちゃうかも知れませんが、それでも、ね。

{netabare}
ちなみに、あまり人気のない豊浜のどか編ですが、
あれ、お芝居としてはかなり難しいです。

麻衣役の瀬戸麻沙美さんは、単にのどか役を創るんじゃなく、
内田真礼さんがのどか役を演った場合の口調・発声の真似をして、
しかも自分の声で、気持ちを入れて演じなきゃいけない。

内田真礼さんはその逆ですね。

自分の理解した役を自分の声で演る、
他人の口調・発声の真似をする、
どちらか一方ならプロ役者はできて当然ですが、
その二つが重なると、難易度が一気にはねあがります。

男女の入れ替わりなら多少雑になってもごまかせますが、
同性間の入れ替わりはそうもいきません。

それでも内田さんの場合、
過去に瀬戸さんの演じた「麻衣サンプル」が八話分ほどあったわけですが、
逆の「のどかサンプル」は二言三言しかなかったわけで、
瀬戸さん、めちゃくちゃ苦労したことと思います。

『ココロコネクト』なんか、その辺の作り込みが雑で、
誰が誰なのか全然わかりませんでした。
まあ、あれは入れ替わって発する台詞がごく僅かでしたが。

その点、本作では瀬戸さんも内田さんも、めっちゃ作り込んでます。
とりわけ、サンプルの多かった内田さんはすごい。
全然声質が違うのに、ちゃんと瀬戸さんの台詞に聞こえるもの。

確かに、お話自体はたいして目新しくなかったですが、
お芝居は一流でした。
熱演されたお二人の努力とプロ根性に、敬意を表したく。
{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 32

68.6 6 学園でラノベ原作なアニメランキング6位
弱キャラ友崎くん 2nd STAGE(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (136)
384人が棚に入れました
友崎文也は、日本屈指のゲーマーながら現実ではぼっちの高校生。“人生はクソゲー”だと言い切る彼が出会ったのは、学園のパーフェクトヒロイン・日南葵だった。「この『人生』というゲームに、真剣に向き合いなさい!」人生ははたしてクソゲーか、神ゲーか?日南の指導のもと、弱キャラ高校生の人生攻略が幕を開ける!

声優・キャラクター
友崎文也:佐藤元
水沢孝弘:島﨑信長
日南葵:金元寿子
中村修二:岡本信彦
七海みなみ:長谷川育美
竹井:水野駿太郎
菊池風香:茅野愛衣
夏林花火:前川涼子
泉優鈴:稗田寧々
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

正しさの証明

原作未読ですが面白かった
すごくデキがいいアニメだし、何よりキャラクターの描き方が上手だし、1期の引きこもりな友崎くんの視野はまだ狭くて目の前の出来事で終わってたけど、2期になってリア充の仲間入りした友崎くんの視野は凄く広くなって、クラス全体が見えるようになって人間関係が大きく広がりました、今まで目に入らなかったことが見えるようになって友崎くんの成長がこんなところにも表れています
不自然なこともあるけど、とてもいい作品です!いちばん好きなのは水沢

一期は引きこもりコミュ障だった主人公をリア充に変えていくのがメインテーマのようだったけど、1期の主人公の成り上がりはこの作品全体の本筋ではなく、前フリというか準備期間かな?
キャラクターの描き方がとても上手で、奇抜なキャラ付けに頼らず見事に様々なタイプの高校生を描いているので普通にラブコメとして面白いけど、作者の描きたいものはラブコメのもっと先にあるように思いました

【日南は友崎くんに何をさせたいのでしょうか? 考察】
まず、2期を見ていくと{netabare} この物語にとって主人公が弱キャラからリア充になるのは手段であって目的ではないことがなんとなくわかります、2期の終わり方もハッピーエンドのように見えるけど、この物語の象徴のような位置の日南のことはほとんど掘り下げられてないですからねー
日南はなんで主人公をリア充に導いたのでしょうか?
ゲーム的に表現するなら、私は「ラスボスである日南に挑む勇者を育てたかった」んじゃないかな?って思いました

日南は他人の人生なんて放っておけばいいのにすごく面倒くさいことをしています
「人生なんてクソゲーだ、与えられたものが最初から違う」と言う友崎くんに対し、「私は努力をしてリア充になった」「正しさを証明する」と言う日南
友崎くんをリア充にすることで日南は自分が正しいことを証明したいんですね
じゃあ手間をかけて証明しようとしているその正しいことって何なの?
「一生懸命努力をして作り上げてきた今の日南は正しい」これを証明するのが彼女の目的なんじゃないかな?
「葵に妹って一人しかいないはずなんだよ」これと関係ありそうですね
この一言を言うためだけに10話のBパートまるまるつかってやっていたので日南の鍵になる話だと思う
日南は友崎くんに「彼女を作る」という中くらいの目標を出しました
「彼女を作る」はもっと高いと思うけど中くらいということは、彼女を作ることは日南にとって重要じゃないということです、日南は中学の時に彼氏を作ったけどすぐフったという話がありました、コレ、たぶん日南が自分の正しさの証明の一環でとりあえず彼氏を作るというミッションを達成したかっただけな気がします、だから友崎を自分と同じリア充にさせるために必要な過程なのでしょう
インタビューの時「嘘をついていると思います」と分析する菊池さん、「そのインタビューは聞こえのいい言葉に本音風の毒を混ぜただけのハリボテ」という印象を友崎くんは抱いていました
日南は自分のキャラクターを嘘で塗り固めて本当の自分を隠しているみたい
それと「正しさを証明する」というセリフ
日南ほど努力してきた人なら、本当はそれが正しくないことに気づくと思うから、友崎くんに自分と同じように努力して日南と同じくらいのリア充になってもらって、否定してもらいたかったのかな? パーフェクトヒロインを演じる自分を辞めるきっかけが欲しかったのかな? なんて思いました

日南はキャラというよりまるでこの作品の「システム」のようで、一期から一貫して相手が人間だという感覚を捨て去ったAIのような冷酷さを感じて、1期では不自然さが強かったけど、2期になってキャラが増えていく中、日南だけ意図的に人間味のないキャラクターとして描かれているように思います
日南が言った通りにしたら友崎くんは見事にリア充になることに成功した、っていうことは日南が正しい?
でも、最初から一貫して人間味のないキャラとして描かれている「日南が正しい」という結論でこの物語が終わるとは思えなくて

そんなわけで3期はいよいよ日南のおかげでリア充になった友崎くんが、「日南の努力は正しいかもしれないけど、人生はゲームじゃないよ」って感じで「日南が築き上げてきた圧倒的な正しさ」と戦う話になるんじゃないか?と予想します

そのうえで「弱キャラ友崎くん」というのはどういうことなのか、一期の最初ですら友崎くんは言うほど弱キャラじゃないんですよね、「キャラ」って言葉には「そういう人間を演じている」という側面もあるのでタイトルの「弱キャラ」の意味は、「弱い人間を演じている友崎くん」ということじゃないのかな?って思いました、大好きなゲームを極めた友崎くんは確かな自分を持っていて、リア充になって学校での立ち位置は大きく変わったけど、好きなものを素直に好きと言い、「人生なんてクソゲーだ」と断じる彼は最初から強い人だったようにおもうし、日南は友崎くんが「本当は強キャラ」だって認めたから彼を自分と同じくらいリア充に育て上げたんだと思う
パーフェクトヒロインの彼女が勝てない相手って、ゲームの友崎くんだけだから、一つのことを極めた彼の強さを、努力を信条とする日南が気づかないわけないと思うんです
日南のことはまだ全然良くわからないけど、きっと彼女は強いキャラを演じているだけで本当は強くなんてない
リア充になって弱いキャラを演じることを辞めた友崎くんが、強いキャラを演じている日南と向き合って、彼女を救う?
そんな話なような気がしました{/netabare}

気になったところは、2話3話あたりの {netabare}エリカや花火の行動、クラスメイトの反応や日南の対応がどれも不自然で共感できなくて、まるで全員が台本通りに動かされてるような気持ち悪さを感じた
もうちょっとこのエピソードは自然にできなかったのかな?
例えばエリカのことは、いくらクラス全員が味方でも上位グループの派手で性格がキツい女子を攻撃する勇気ある高校生なんてほとんどいないと思う、クラスで孤立させても他のクラスの子は? 先輩後輩は? 学校外でやばい人と繋がりあったらどうするの?
私はどんな報復されるか怖くてできないです

でも話の面白さとは関係ないのでこのくらいに
{/netabare}
先の話がとても気になります! おもしろかった

投稿 : 2024/09/07
♥ : 19

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

個性のあるラブコメとして面白いのだけれども・・・。

1期で褒めた点がそこそこ維持されていたので、悪くはない印象でした。

悪くはない印象だったのですが・・・、日南 葵の理論的と言いましょうか、テクニカルな所に強くフィーチャーしている所はすごく苦手でした。

1期のレビューでは理論が違うのを承知の上で、コーチング20%ティーチング80%と評しましたが、2期では、ほぼガッツリとティーチングといった感じでした。
いずれにせよ、依頼人≒友崎くんと信頼関係が築かれた上で、依頼人の希望を叶える方向に動いているようなので外野がどうこう言う事ではないのですが・・・。

また、意図的に心理学や認知心理学、認知行動学などのテクニックを使って「人を動かす」というより、コントロールする様は、なんとも・・・。
いや、本当にどう表現して良いかわからないのですが、あえて言えば苦手でした。
凄いとも思いますし、よく勉強しているとも思いますし、効果的に実行できてるところも「やるな!」とは思うのですが・・・。

皆さんは、この点どのように受けとめられましたかねぇ。




物語の前半部分のキーとなるクラス内不和の件(あえてぼかします)でも、私はどうにも馴染めない点がありまして・・・。

夏林花火がターゲットになってからの、何とかしてあげよう的なクラスメイトの動きは確かに好感を持って観ていました。
そして、やっている側のエリカに不快な印象を持っていたことも確かなのですが・・・。
それ以上に、日和見的な、移ろい易い大衆≒周囲のクラスメイトの様子が嫌でした。
まあ、世の中そんなもんやろ、との思いもあったりはするのですが、どうにも私の感性では嫌なんですねぇ。

結果、諸々の施策、努力の甲斐あって「呪い返し」の様なブーメランによって、落ち着きを取り戻したようですが、本当に私自身の感想としては辛く、苦い面持ちでした。

もしかしたら、これは私の過去体験に原因がある様な気もしますがw自己分析すれば。


そして、後半メインとなる七海みなみと菊池風香のエピソードについても、これはこれで、なかなかにシビア。
前半戦とは別の意味、別のベクトルで辛いものがありました。
これも、多くは語らないのですが、個人の感想として、友崎くんの選択は意外でした。


多分ざっくりとしたお話しか書いていませんが、
この作品は学校モノのラブコメ作品としては、少し別格の魅力を持っていると思います。
個人的にですが、同じような感覚(痛みや辛さ、苦しみを色濃く内包していた作品)を受けた作品として『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』シリーズが浮かびました。
こちらも、個人的には学校ラブコメとしては高く評価しているつもりなのですが、それに近い印象を持っています。

ただ、個人的には続きがある様な演出で終わっていましたし、女性キャラが大変に魅力的なので、またの機会があれば視聴をしてみたいという思いは強くあるのですが・・・。
一つ形になった上で、さらに、ゲームチックに「課題」を詰めていくとなると・・・、本当に「ゲーム」になってしまいそうで少し気がかりに思っています。
今後どうなるのかは知りませんが、一度心を合わせてお付き合いを始めた上で・・・、ゲームの様に「課題」をクリアしていくようなお付き合いをされたら、どう思います?
課題をクリアする本人は、対人スキルなり、人間力なり、成長をしていくのだとは思いますが、相対している方は・・・。
課題をクリアする過程とは言え、あっち行ったり、こっち行ったり、あれしたり、これしたり、仲良くなっていけば(お互いの中が進展していけば、本人もそう望んでいるという事で)納得してくれるんでしょうか。

私は、それあんまり見たくないなぁ。
完全に振り切ってコメディレベルまでもっていってくれれば見れるかなぁ、ぐらいには思いますが・・・、今のままの建付では見たくないと思っています。
まぁ、ここら辺は次回があった時のクリエイターさんの腕の見せ所かもしれませんが。

ああそうそう、女性キャラの事ばかり言っていますが、水沢くんは、さすがのイケメンぶりでしたね。
それ以外にも友崎くんに言いにくい事をズバズバいう様子。
チャラいのはチャラいかもしれませんが、努力と才能に裏打ちされた筋のとおったイケメンチャラ男かもしれません。
なかなかにいい男です、友達にはなれそうにありませんがw。



そうですね、私の好きな学校ものラブコメのトップ2が決まったかもしれません。
ちょっと、苦しい思いもあるので、硬派部門かもしれませんが。
ライト部門もいくつかありはするのですが、それはまたの機会にw。


個人的には、ユニークで面白いつくりになっていると思います。
もしかしたら「学び」になる点も多いかもしれません。
この中で描かれているテクニックを使うも、見破るもあなた次第かもしれません。
機会があれば、ご覧くださいませ。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 17

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

君の描いた選択肢が、みんなの物語になる

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期は視聴済です。
物語の内容に繋がりがあるので、前作未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

アニメーション制作がproject No.9さんで、キャラデザが矢野茜さん。
この最強タッグの作品が視聴できることが素直に嬉しく思います。

これまでこの最強タッグは、「ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?」「りゅうおうのおしごと!」「超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!」「弱キャラ友崎くん」などの作品を輩出してきました。
どの作品も華のあるひろいんが目に浮かぶ作品…と言いたいところですが、ネトゲの亜子ちゃんと、りゅうおうのあいちゃんに、よりその傾向が強く感じられますね。

そして亜子ちゃん、あいちゃんのどちらも演じているのが、ちゃんりななんですよね。
これは運命的な何かを感じるのは気のせいでしょうか^^;?
そう言えば、この度、内田雄馬さんとご結婚されましたよね。
おめでとうございます!! 末長い幸せを祈念しています。


友崎文也は、日本屈指のゲーマーながら現実ではぼっちの高校生。

“人生はクソゲー”だと言い切る彼が出会ったのは、
学園のパーフェクトヒロイン・日南葵だった。

「この『人生』というゲームに、真剣に向き合いなさい!」

人生ははたしてクソゲーか、神ゲーか?
日南の指導のもと、弱キャラ高校生の人生攻略が幕を開ける!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

第1期では自分を知り、周りとの距離感を知りました。
そして第2期は周りとの距離を縮めつつ、より高校生活を満喫できるようシフトチェンジする展開だったと思います。
距離感に気付き、意識するようになったのは主人公の友崎だけではありません。
七海みなみ、菊池風香、そして少し毛色は違いますが夏林花火の存在がより増した展開であったとも思っています。

個人的には、七海みなみの良い子っぷりが堪らないんですけど…
友崎をブレーンと呼称したり、突然夫婦漫才を始めてみたりと、お互いの息がピッタリ合う感じは、視聴者のみならず本人たちも気持ち良かったのではないでしょうか。

そしてそんな空気を同調できるからこそ、気付いてしまうコトもあるんですよね。
きっと知らないフリをしていても良かったと思っています。
だって、未だ成就出来ていないのだから…
でも、みみみは自分のことより相手を優先する女の子なんですよね。
どこまでもムードメーカーたらんとする彼女に言動には、こちらも思わず貰い泣きです。

そして、ここまで視聴してきて一つ気付いたことがあります。
友崎の変化によって、クラスメイトや友人との立ち位置も変化したと思います。
きっとこれは良い変化なんだと思います。

ですが、パーフェクトヒロインである日南葵の立ち位置だけは全く変わっていないんです。
最初は、友崎のアドバイザー的な役割だからだと思っていました。
でも、彼女の不変はとても頑なで、距離感が近いようで決して自ら歩み寄ることの無い雰囲気が見え隠れしたように感じてしまいました。

私は原作未読なので、アニメを視聴した範囲の事しか分かりません。
ですが、これがもしも彼女のSOSだったとしたら…と考えると、本当に救済すべきは彼女なのかもしれない、と思ってしまいました。

作画も良いクオリティで安定しているので、とても見易くしっかり感情移入できる作品だと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、「イージー?ハード?しかして進めっ!」
エンディングテーマは、「誰かじゃないから」
どちらもDIALOGUE+さんが担当されています。

1クール全13話の物語でした。
原作は小説は既刊13巻(本編11巻+短編集2巻)まで発行されているようですが、漫画は全6巻全29話で完結しているそうです。

もしかすると完結までアニメで視聴できるのでは…?
と甘い気持ちを抱いているのは、きっと私だけではないと思います。
続編が制作されるなら、是非、日南葵にメスを入れて貰えると嬉しいです。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 15

90.9 7 学園でラノベ原作なアニメランキング7位
とらドラ!(TVアニメ動画)

2008年秋アニメ
★★★★★ 4.2 (17926)
53219人が棚に入れました
その目つきの鋭さ故、不良に見られてしまうことを気にしている高須竜児は高校2年に進級し、以前から好意を寄せていた櫛枝実乃梨と同じクラスになることができた。一方で、新しいクラスメイトの間にはびこる「高須は不良」と言う誤解をまた最初から解かなくてはならなくなるのかと憂鬱であったが、「手乗りタイガー」こと逢坂大河との邂逅により意外に早くその誤解は解かれることとなる。
ある放課後、大河は想い人の北村祐作にラブレターを出そうとするがそれを間違って竜児のカバンにいれてしまう。ラブレターを送ったことを知られたと思った大河は、竜児に闇討ちを決行する。その夜のやりとりがきっかけで一人暮らしである大河の家事の面倒も見るようになって大河は竜児の家に入り浸るようになり、お互いがお互いの親友との恋を応援する共同戦線を張るようになる。

声優・キャラクター
釘宮理恵、間島淳司、堀江由衣、野島裕史、喜多村英梨、大原さやか、田中理恵、吉野裕行、興津和幸、野中藍、石川桃子、後藤沙緒里
ネタバレ

トゥーリータラー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

学園恋愛ものの鉄板!

※1万文字を超えるダラダラとしたまとまりのないレビューです。ご了承くださいましm(__)m

アニメの中でもアニメらしい、学園恋愛アニメです。
この作品の特徴は、「アニメらしさ」だと思います。「アニメ」という手段を使ってこその表現や良さがたくさんあったし、そういう点も含めて日常アニメの中では最高レベルのアニメだと僕は思っています。
それに、結構古いネタがたくさん出てくるので(ギニュー特選隊等)そっちの面でも楽しめるカモ笑


ではまずはネタばれなしで紹介がてらレビューを書こうと思います。



物語
前半はキャラ紹介。激しい展開があまりないので飽きてくる人がいるかもしれませんが、展開ゆっくりなうちにしっかりキャラを掴んで下さい。より後半が楽しめます!
後半は前半でしっかり出来上がったキャラたちが一気に動き出す展開です。登場人物たちそれぞれの立場からじっくり視聴すると、胸が痛くなるシーンがたくさんあります。

簡単には前半キャラ紹介、物語の土台固め。後半物語の展開。といった感じですが、2回、3回視聴すると前半から少しづつ伏線をまきつつ話が動いていることに気が付くと思います。再視聴再々視聴がおススメな作品です。


声優、音楽
声優さんの演技は完璧です。しっかり登場人物の内面まで演じ切ってます。
さらに、このアニメはOPEDすべて声優さんの歌です。OP1ED2の「プレパレード」「オレンジ」は大河、みのりん、あーみんの三人。OP2ED1の「silky heart」「バニラソルト」はみのりんの中の人”堀江由衣”さんが歌っています。この作品はOPED含めて初めて完成する作品だと思うので、絶対に歌を飛ばしちゃいけないと思います!! 登場人物たちの関係性や前半後半の変化はOPEDで感じることができるし、EDの入り方はどの話でも最高です!
僕も初めはあまり好きな曲はありませんでしたが、アニメを見て聞くうちにだんだん好きになってきていました。「本編あってこそのOPED、OPEDあってこその本編」という感じで、OPEDの使い方の1つとして、最高の作りになっています。


キャラ
ライトノベル原作だからこそのアニメらしいキャラをしっかり描き切っていました。
よくこの作品を見て「とてもリアルな人間関係でおススメ」とか「こんな性格ありえないから見ても無意味」といった両極端の意見を見かけます。
その原因は「アニメらしさ」なんだと思います。
現実にはありえないキャラクター性を持っている登場人物たち(竜児の鈍さや大河のツンデレ貧乳暴力キャラやみのりんの天真爛漫さや北村君の裸族さwやあーみんの達観しすぎているところなどなど・・・)ですが、考え方や距離感はとてもリアルに描かれています。この作品の「テーマ」(ネタバレになるので伏せますが・・・)を表現するために、「アニメでなくては不自然なキャラクターたち」が「自然な感情変化、考え方」をしている。 ココがこの作品のポイントだし、傑作といわれる要因なんじゃないかと思いました。
ネタバレしちゃう為、詳しくは下の方で・・・笑


作画
作風にあった絵だと思う。表情も丁寧に描かれていて、キャラの理解に一役買っているし、勢いのある絵での激しい表現もありました。まさかこのアニメであんなに激しいシーンを見ることができるとは思わなかったです笑

表現のためにわざと崩しているようなシーンもありましたが、ただ「明らかにおかしいな」というシーンもいくつかありました。少なくとも丁寧な作画ではなかったと思います。
細かいところを気にするとアレですが、一番大事な「キャラクターの心情」をしっかり、表情や仕草で表現しきれていたのでよかったと思います。


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もう一度とらドラを見直して。
やはり、キャラの表情がイイ。多少、作画が荒くても、あの表情を表現できるのは素晴らしいことだと思う。
~~~~~~~~~~~~

まだ未視聴の方。是非見た方がイイ作品です。アニメでの1つの完成形に近い作品だと僕は感じました。



ではここからネタバレ。思う存分語っちゃいますwww
{netabare}

前半
まずは時系列に沿って簡単にまとめ。
1~4話
まずここまでで、あーみん抜きでの4人の関係性(表面上の)が固定されます。
5,6話
川嶋亜美登場。見かけは安定していた4人の関係を動かすキーパーソンです。
7,8話
5人の距離が縮まってくる。あーみんは竜児の気を引こうとする。
9,10話
別荘篇からだんだん雰囲気が変わってくる。ここに来て初めてみのりんが自分から「本当の自分」を竜児に見せる。大河も竜児への思いがまだ無意識ながらも形になってくる。そしてあーみんはもうこの時点で北村君のことも、ほか3人の関係も全部見通している。あーみんは竜児に「対等」でありたいと思う。
11~13話
大河の事情が明るみになると同時に、彼女を挟んでみのりんと竜児の仲たがい。あーみんは「対等」をあきらめて、「一歩先」へ。北村君は会長のために奮闘。
14~16話
北村君の激動。周りの4人も大きく展開し始める。ここまでで主要5人が掘り下げられて、前半終了。「罪悪感はなくなった?」が後半の展開へとつながる。

OPED
「プレパレード」はキャラ紹介。そして前半でのキャラたちの関係性を表現。「バニラソルト」も「プレパレード」もみのりんのキャラをはっきりと表わしていて、後半への変化を印象付ける。


ワードは「本当の自分」「建前と本音」「憧れと対等」「大人子ども」ってところだと思います。

「本当の自分」
素の自分と作った自分。これを持つかどうかで「あーみんとみのりん」、「竜児と大河」に分けられると思います。
前者は二つの顔を持っている。あーみんははっきり意識しているけど、みのりんは多分ほとんど無意識であのキャラを演じているんだと思います。あーみんは自分の利益になるようにニセの自分を作っているけど、みのりんは多分どっちが本当の自分なんだか分からなくなっている。
そして一方で、竜児と大河は裏の顔を持たない。ただ竜児は「ヤンキー」と誤解されるけど、はっきりとそれを拒絶している。大河は本当にまっすぐ。

「建前と本音」
大河の建前は「北村君が好き。」。でも自分も気づいていないところで竜児を意識し始めていました。初めて「大河」と呼ばれたとき、ラミネート加工での反応等々・・・。
それから「クソジジイ」という建前と、本当は父のことを悪く言われたくないという本音。話はそれますが、みのりんも一年前竜二と同じ体験をしたんだと思います。そして本当に怒った。だから大河はみのりんに家のことを話さなくなったし、みのりんも大河の本音を気付いていたからこそ殊更に、大河に演じた自分を見せるようになったのかもしれません。
そんな大河は建前を持たない北村君を好きになった。好きになったというよりも・・・。 

ここで「憧れと対等」
あーみんが洞窟で言った言葉ですが、大河は「建前」を持たない北村君に「憧れていた」んだと思います。そしてみのりんは竜児に、さらに大河にも「憧れ」ていた。何故かというと、大河と竜児は「本当の自分」を隠さないから。竜児もみのりんの輝きに憧れていた。「憧れていた」からこそ「対等」にはなれない。あーみんはそこまで見破っていたんだと思います。大河から北村君、そして竜児とみのりんは「憧れ」を「恋」と勘違いしていた。勿論それも「恋」になりえるけど、「対等」に変化しない限り不可能です。
あーみんは竜児と自分の関係を「対等」から「一歩先」に訂正しました。ここで自ら「対等」を捨てて(竜児を諦めて)、「一歩先」つまり”竜児が気づいていない本当の気持ちを気付かせたい”と思ったんじゃないでしょうか。あーみんは自分が「本当の自分」と「作った自分」を持っていたことをよく思っていません。だからこそ半無意識にしろ偽りの自分を持っているみのりんは多かれ少なかれ不快に思っていただろうし、まっすぐな大河にはもしかしたら「憧れ」すら持っていたかもしれません。
そのくせ、大河もみのりんも竜児もみんなもどかしくてずっとイライラしていたんじゃないでしょうか。

「大人と子供」
みのりんは無意識に人間関係を見抜いています。確証がないから信じられないケド、本人たちが気づいていなかった「竜児と大河」の関係をずっと疑っていました。(1・2話での大河竜児の誤解が解けてもみのりんだけはずっと疑っていた。)
対してあーみんは大人の世界での経験からはっきりと人間関係を見抜きます。しかも自分自身に対しても客観的に。そんなところをみのりんは「あーみんは大人」だと言ったのでしょう。対して、自分やその周りを客観的、冷静に見ることのできない(主観的にしか判断できない)自分たちは「子供」だと。
木原たちがあーみんに言った「大人」は単に落ち着いているといった意味でしょうが、みのりんは無意識ながらも人間を見る力が強いからこそ、そういった、斜めからの深い見方をして「あーみんは大人」と言ったのだと思います。
そして竜児はあーみんを「子供」だといいます。みのりんとは別の視点、わがままで自分勝手な性格からの見方です。竜児は鈍感ですが、他人の本当の性格を真っ直ぐに見破る点では人一倍高い能力を持っていたと思います。だからみのりんは「本当の自分」をはっきり見つめてくれる竜児に憧れたのでしょう。



次にもっとピンポイントで。
まず、大河が北村くんの告白を思い出すシーンがあります。「あの顔をもう一度見たい」と言いますが,回想のシーンでは北村君の顔は影がかかって見えませんでした。北村君が大河に「まっすぐなところがいい!」と「憧れていた」ときの表情は、大河が北村君に「憧れる」ようになった今ではどうしても思い出せないんだと思います。二人の関係性は真反対になってしまったのだから。

そしてオリオンの三ツ星。自分と北村君みたいだと大河は言っていましたが、もう一つは竜児だと気づいていたのでしょうか? 竜児と大河の距離は客観的に近く見えるけど、本人たちはそれほど近くはないと思っている。なのに実際はとても近い。客観的になればはっきりわかるのに、大河が竜児という「本音」を意識できないのは、北村君という「建前」があったからなんだと思います。

もう一つ。みのりんの「私普通に話せてる。」という言葉。別荘のときから
みのりんは素の自分を竜二に対してのみ、意識的に垣間見せるようになりますが、このとき遂に素の自分を無意識に竜児に対して晒してしまいます。ここで自分が竜児をどれほど信頼しているか実感してしまいます。勿論竜児が自分に気があることに、気づいている。
ただ問題は、「大河は竜児が好きだ」と勘で感じているということ。確証はないけど、間違いないと思っている。お父さんの件で負い目がある大河に対して彼女が思っている人を奪えない。(もちろん理由はそれだけではないが。)いつの間にか両想いになっていた自分と竜児の関係をとても後ろめたく感じていたのでしょう。

そこでさらに、「たかが写真」。
ツーショットの写真を買ってしまうが、その時にあーみんからかけられた言葉。あーみんはこのときの4人の関係をすべて見抜いたうえでこの言葉をみのりんにかけます。

そして「罪悪感はなくなった?」
「たかが写真」でみのりんは大河が北村君のことを好きだったんだと気づかされます。つまり自分の見立ては間違っていたと。
ただ実際はもう一枚の写真があるのですが、あーみんは全て見通しながらもその写真を見せずに、「罪悪感はなくなった?」と皮肉を言ってしまう。つまり、あーみんは意識的にみのりんを誤解させ、彼女を不安定にさせます。その直後のあーみんの表情から、みのりんの本音を出さない態度に対してのイライラ(これは過去の自分に対しても、つまりは同族嫌悪)、そして竜児と大河がホントの気持ちに気が付かないことへのもどかしさ、さらに全部分っているのにそこに加われず引っ掻き回すことしかできない自分に嫌気がさしていたのだと思います。竜児に「一歩先を行く」とは言ったものの、状況が見えれば見えてくるほど、どうすればよいのか分からなくなってしまったのではないでしょうか。
この発言でみのりんは大きくぐらついて、「作った自分」と「本当の自分」のバランスが取れなくなってしまいます。


こうしてキャラたちが自分の「本音」に気づき始めて前半終了。
ここから話が一気に動き出します。


後半へ
まず、いきなりOPの雰囲気がガラッと変わりますよね。
OP1では5人が同じ方向へ、それぞれのキャラを見せながら歩いていきますが、OP2では北村君は画面にいなくて4人がすれ違います。勿論みのりんの空元気も全くなくて、前半OPEDとの変化の大きさにびっくりしました。
OPでキャラの関係性や抱えているものの変化を強く感じました。
OPのなかで竜児が1話で大河があけた襖の穴の紙を指で貼りなおすシーンがあります。後半になってから、この紙は何気に背景によく映ってるんですよね。大河と竜児の出会いの象徴でもあるし、もとは北村君へのラブレターですから何だか深い意味を感じます。
EDの「オレンジ」はこの作品をもっともよく表している歌だと感じました。
「らしくないなんてね 笑うのはやめて ホントの私を 知らないだけだよ」
また、EDの絵も印象的です。何事もない日常が描かれていて、みんな屈託なく笑ってます。本編ではすれ違っている登場人物たちがEDで何事もない日常を過ごしているのは見ているだけでもつらくなります。「ずっとこのまま」ってわけにはいかないんですよね。


後半第一話。「クリスマスに水星は逆行する。」
タイトルから重い雰囲気でした。あーみんの言葉に動揺して「見えるもの」が見えなくなっているみのりんは辛そうだったし、クリスマスでこんなに胸が痛んだ作品は初めてです。
クリスマスになってから、モ○○ケ姫を歌たったり、みのりんの様子がいつも以上におかしくなりますよね。今までは半無意識におどけたりしていたんでしょうが、ここからのみのりんは明らかに意識してキャラを演じるようになります。
そしてあーみんは本当の自分を見せないみのりんにイライラし始め、一方大河とはだんだん距離が縮んでいきます。クリスマスでの練習で二人の距離が一気に縮まるにつれ、大河の思いを今まで以上にはっきりと理解しますが、それに気が付かない竜児に対してもちょっとずつイライラし始めましたよね。体育倉庫での忠告であーみんも遂に本音をこぼしますが、自分は当事者になれないことを悟っているあーみんを見ているのはつらかったです。
多分みのりんへのイライラはそこからも来ていたんじゃないかと。自分は当事者になれないのに、みのりんはなれる。なのに以前よりも仮面をしっかりとかぶって、本音も素の自分も見せようとしない。過去の自分を見ているみたいでとても不愉快だったんだと思います。対して大河も自分の気持ちをはっきり意識しない。でも隠しているんじゃなくて、「北村君」という「建前」が邪魔をして気が付かない。クリスマスで大河とより親しくなったあーみんは、当事者としては無理でも大河の本当の気持ちを気付かせてやりたいと考えたんじゃないでしょうか。

クリスマスからはクラスのメンバーも目立つようになってきます。
春田、能登、木原に奈々子様。彼らはそれぞれ北村君と大河の関係にかかわろうとしてきます。第三者としてです。
竜二も大河も今まで当事者だけで(あーみんはうまく立ち回っていたので大丈夫だったが)見てきたものが、彼らからの視点や見方を知ることでだんだん自分たちの気持ちの違和感に気づいていきます。
シリアスな展開になっていくにつれ、春田北村のギャグ度が上がりましたね笑 見ているだけでも胸が痛くなる展開だからこそ、彼らの明るさは視聴時の癒しになりましたww

クライマックスの一つ、大河が竜児への気持ちを自覚し泣き叫ぶシーンがあります。
今まで、「北村君」という建前で(「憧れ」であって「恋」とは言えない)無意識に無視してきた竜児への思いですが、クラスメイトの介入でそこの違和感に気づき始めます。ただし、ちょうど「クリスマスでいい子にすれば幸せになれる。現実じゃないものに頼れる。」という新しい建前が現れ、結局竜児への思いには気が付けない。
そして大河は竜児とみのりんの為、一人になる。(現実にはいないサンタにすがろうとする。)そこに何故か竜児が自分のすがろうとしていたサンタとなって現れ、そしてみのりんのもとへ・・・。このとき大河には「北村君」も「サンタ」もどちらの建前もなくなってしまします。もちろん建前がなくなれば「本音」があらわになってしまう。ただ、なんとなくこの思いに気が付いたわけではない。かなり前からの積み重ねで遂に竜児への思いに気が付いた大切なシーンです。
泣き叫ぶ大河を見てしまったみのりんは「たかが写真」で否定できたはずの自分の考えが間違っていなかったことに気が付いてしまいます。

「報われなきゃね。」先生の言葉が胸に刺さってとてもつらかったです。この言葉はこの後何度も出てくる言葉です。
そして「ホーリーナイト」
「キラキラ輝いて みんなが幸せで」 あーみんもみのりんも大河も理想のクリスマスとは程遠かった。この歌はそのことをより対照的に印象付けてくれました。あーみんは一番わかっているのに誰も聞いてくれないもどかしさ、みのりんは自分が「見えないもの」を見たいと思ったから大河を傷つけているという罪悪感。大河は両想いのみのりんと竜児の為には自分は居てはいけないという孤独感。みなそれぞれ苦しんでいました。


正月を過ぎて、煮え切らないまま時間が過ぎます。大河のカバンを持って二人で登校した竜児とみのりん。大河の気持ちを知っていながらこんな状況になってしまったことを歯がゆく思っていたと思います。でも初めてこのシーンでみのりんが赤面するんですよね。大河と竜児の間でものすごく葛藤していたんだと思います。
大河は二人のために、もう竜児に頼らないと宣言。でもこれって2回目なんですよね。一回目は北村君に告白すると決めたとき。このときは自分の為の行動でした。しかし、今回の宣言は内容は同じでも全く逆です。竜児の為。自分が恋を諦める為の宣言です。
もちろんあーみんはとても不愉快に感じる。おままごとの関係が余計にギクシャクして不自然になってしまったから。それなのに自分が加われない歯がゆさ、通り越して怒りすら感じていたんだと思います。


修学旅行で、ついにあーみんとみのりんが衝突します。
「あーみんには関係ないでしょ。」このみのりんの一言が、加わりたくても加われないあーみんの心をえぐります。そして「罪悪感」という言葉をみのりんを追い詰めるために意図的に使ってしまう。木原たちの仲裁で、ケンカはやみますが、「素の自分」で衝突したのに、両者とも「作った自分」でお相子にする。素の自分が納得していないのだから、この後の大衝突は不可避でしたね。 大衝突の時、あーみんが「上から目線がむかつくんだよ。」とみのりんに言いますが、これって明らかに自分のことですよね。つまりは意識的に「仮の自分」を演じるようになったみのりんを、同じような自分自身に重ねていたんだと思います。だからこそ、ここでのあーみんは全く仮面をかぶっていない「素」のあーみんでした。

大河救出シーンでのEDの入りは鳥肌ものでした。このシーンで竜児はやっと大河の思いを知る。
雪山遭難というベタ中のベタな展開ですが、登場人物たちの関係性を動かすのには、最高の設定だったと思います。


ここから「進路」という新しい問題が出現します。
今までの「恋愛」という地に足のつかないふわふわした話題から、「進路」の話題が絡むことで、一気に物語がはっきりとしてきます。そして、「家族」という問題提起にもつながってきます。

このあたりから、やっと竜児の思いが大きく動き出します。大河の気持ちを知ってしまったことや「進路」の問題。 大河は自分の気持ちを無かったことにしようとしている。これがイイ事なのか、いろいろな問題で頭がいっぱいの竜児は客観的に落ち着いて考えられなかったのでしょう。 
一方、大河も大きく変化してます。「普通に恋がしたい。」と言いますが「相手は知らない。」と答える。もう彼女の中で「北村君」への感情が「恋」ではなく「憧れ」だったのだとはっきり気づいたのでしょう。
そして、みのりんが竜児と両思いだという理由を述べるシーン。「あんたはみのりんが恋するに足る奴だから。」と答えます。1話での「げー、身の程知らず」とは天地の差ですよね。
あーみんも複雑です。今まで作った自分でみんなに好かれてきた。でも自分が本当に望んでいるのは、誰かが「本当の自分」を真正面から見てくれること。「みんなじゃなくてもよかったのに。」この言葉に、あーみんの本音がはっきりと表れていました。


バレンタインではこれまでの絡み合ってきた関係が、いくつもの想いを犠牲に遂に1つになります。つまりは「竜児も大河も互いを好き」だということ。二人の「憧れ」や「建前」がない「対等」な関係は、自分たちの想いを犠牲にしても守る価値があると考えたのでしょう。

ここからの「駆け落ち」という展開は、実は泰子たちと同じ発想なんですよね。つまりは「逃げ」。あまりに急な展開だと思う人もいるかもしれませんが、客観的に自分たちを見れなくなっている「若さ」を的確に表現する展開だったと思います。子供と大人の境目。駆け落ちすることを踏みとどまった竜児たちは泰子たちよりも「大人」だったんだと思います。
学園内の恋から、人生にかかわる問題へと大きく変化しますが、これは大河と竜児にとっては必然だったと思います。二人とも完全な「家族」というものをしらない。だから恋することはどこか「家族」ということにつながっていたのだと思います。だから互いに「対等」でお互いを必要としている。春田や木原と能登のような一般的な高校生の恋愛と対比されてますよね。


みのりん、あーみんの願いは叶いませんでしたが、二人とも大きく変化しました。
あーみんは「本当の自分」をよく思ってくれる人もいるということに気が付きました。
みのりんは大河の写メについて語るとき、初めてクラス全員の前で「素の顔」を見せます。決して「本当の自分」を人前へさらさなかったみのりんがそれをできるようになったことは大きな変化だったと思います。


{/netabare}


なんかすごくだらだらと書いてしまいました。自分の考えたこと、思ったことを垂れ流しにしたらこんなに長文になってしまって自分でもびっくりしてます笑
でももっと書きたいことはあったと思うし、この作品を見て感じたことの半分も書けていない気がします。 漠然としたことを文にするって難しい!

登場人物それぞれの視点で見方が増え、内容も厚くなる作品です。
だらだらと書きましたが、まとめると
素晴らしい作品。未視聴の人も視聴済の人も是非見るべし!!
ってことです笑

最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。
この作品に出会えたことに感謝!

付け足し
視聴してから3日。
みのりんの「私はそれを受け取らない。」ってシーンがフラッシュバックしてきて、胸が痛むんです笑
視聴直後はあまり印象に残らなかったシーンですが、時間がたってからふと浮かんでくることってありますよね笑
なんだか心に引きずってしまうアニメですね。とらドラ!は。


引きずりに引きずって、ついに文庫本も全巻読んでしまった。。。
で、感想。
アニメのとらドラ!を見て面白い。深い。って思った人は是非読んでみるべきです!!
アニメでは拾いきれなかったり絞り切れなかったりした部分をよみとれました。 特にとらドラはキャラの心情が複雑なので、読むことでかなり整理できます。少しだけ捉え方が変わった部分もありました。
ちょっとアニメと違う(というよりアニメが改変した)部分もありますが、どっちも面白いし、いい作品だと思いました。やはり、いい原作だといいアニメになるんですね。
アニメスタッフも読者の一人。アニメのとらドラは原作をより素晴らしく引き立てていたと改めて実感しました。

とらドラにずっぽりで3か月。そろそろ抜け出さなくては・・・笑


最近、「とらドラ!ポータブル」にはまってしまいました・・・汗
ゲームに手を出したのはこの作品が初めてです笑
設定はクリスマスイブに倒れた竜児がそのまま記憶喪失になってしまい・・・。というifの内容。素晴らしい出来です。
このゲームただのキャラゲーじゃない。すごく難しい・・・。
とらドラ好きなら、やって損はしないと思いますよ!オススメです!!


再々々々視聴?していますww
{netabare}
2話をみて気が付いたけれど、この時点でみのりんは大河の想いに気が付いてますね。大河が教室で暴れた後のシーン。「でもそれってさ・・・。」のセリフです。しかもその時の表情とかからして、自覚無自覚は分からないけれど、竜児のことを意識しているようにも感じました。友達が好きになった人を・・・ということはよく聞きますが、そうではないにしてもみのりんは2話時点で竜児をかなり意識していたのではないかと思いました。
今のはさり気ないシーンでしたが、この回のメインは大河から北村君への告白。と見せかけて、実際は大河から竜児、竜児から大河への告白でしたね笑
北村君は二人のことを見抜いていて、それで大河の告白を誘導していたのだとも感じました。勿論、会長の件もあるのでしょうけど・・・笑
竜児は思いっきり告白してますねww その真意に気が付くのはまだまだ先の話ですが、2話時点でこんなにキャラ同士の関係が固まっているとは思いませんでした。そりゃ、あーみんも割りこめないと感じてしまいますね・・・。
{/netabare}

最終話まで見終わって、色々新しい発見もあったし、見方が変わったシーンもありました。けど上手く文章にできない・・・orz
何回見てもやっぱとらドラは面白い!!

それから、各話の前後半の間に入る「と・ら・ド・ラ・!」の5文字。
話ごとに位置や動いている文字が違っていたので、注意深く見てみました。
ネットで調べたりもしてみました。
やっぱり意味があったみたい。今まで気が付かなかった。
今度観るときは、それについても詳しく考察したいなぁと思っています。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 30
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

中盤までのグダグダ感を踏み台に、第19話以降《神展開》となる傑作

2013年春以来、約2年ぶりに全話視聴してみました(トータル4周目)。
期間が空いているので、結末はともかく、細かいストーリーは結構忘れていて、そのためか初回に感じたのと同じように

(1)前半はやはり詰まらなくて、視聴が余り捗らずもどかしかったものの、
(2)後半、とくに第19話以降の超絶!胸熱展開に魅了されて、最終話まで一気呵成に見切ってしまいました。

その状況を視覚的に表わすと・・・

◆各話タイトル&評価

{netabare}★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に大きな疑問を感じた失敗回

================= OP「プレパレード」、ED「バニラソルト」 ===============
- - - - - - - - - - - - - 高校2年の1学期 - - - - - - - - - - - - - - -
(第1話) 虎と竜 ☆ 大河と竜児の出逢い
(第2話) 竜児と大河 ★  大河が北村に告白、竜児と大河の関係
(第3話) 君の歌  ☆ 実乃梨と竜児の実質的な初交流
(第4話) あのときの顔 × 大河が北村に惚れたわけ(写真回)
(第5話) かわしまあみ  ☆ 亜美登場
(第6話) ほんとの自分 ☆ 亜美が竜児にデレる
(第7話) プールびらき ☆ 亜美のアプローチに大河が焼餅
(第8話) だれのため  ☆ 大河VS亜美(水泳競争)、大河「竜児は私のもの」
- - - - - - - - - - - - - 高校2年の夏休み - - - - - - - - - - - - - -
(第9話) 海にいこうと君は ☆ 亜美の別荘回(犬の夢、竜児と実乃梨の幽霊の話)
(第10話) 花火 ☆ 続き(竜児と実乃梨・亜美の交流回)
- - - - - - - - - - - - - 高校2年の2学期 - - - - - - - - - - - - - - -
(第11話) 大橋高校文化祭【前編】 ☆ 大河の家庭事情(父親)・竜児側の事情
(第12話) 大橋高校文化祭【中編】 ☆ 続き(父親の件で竜児と実乃梨が喧嘩)
(第13話) 大橋高校文化祭【後編】 ★ 続き(ミス大橋&福男レース)
(第14話) しあわせの手乗りタイガー ★ 実乃梨が竜児の好意に気付いてしまう
(第15話) 星は、遠く ☆ 北村の恋、大河の決意(生徒会長選挙)
(第16話) 踏みだす一歩  ★★ 狩野会長の想いの前に大河の想いが砕け散る
================== OP「silky heart」、ED「オレンジ」 ==================
(第17話) クリスマスに水星は逆行する ★ 変わり始めた関係
(第18話) もみの木の下で ★ 竜児を避けてしまう実乃梨
(第19話) 聖夜祭 ★★★ 大河が自分の想いに気付く ※ED「ホーリーナイト」
- - - - - - - - - - - - - 高校2年の3学期 - - - - - - - - - - - - - - -
(第20話) ずっと、このまま ☆ 冬山修学旅行の準備~出発
(第21話) どうしたって ★★ 続き(竜児が大河の気持ちに気付いてしまう)
(第22話) 君のいる景色 ★ 大河不在の日々(竜児の気持ちも揺れ始める)
(第23話) 進むべき道 ★★ ヴァレンタインデー(竜児が決断を迫られる)
(第24話) 告白 ★★ 竜児の家庭事情(母親)・大河側の事情と二人の決断
(第25話) とらドラ! ★★ 続き(特に大河の決断)、ラストは1年後(高校卒業式)
----------------- TV本編終り -------------------
(OVA)  弁当の極意 ☆ 本編と全く無関係のコメディ回{/netabare}

※このように、前半(第12話まで)は、★付きが第2話だけというキツイ状況でしたが、第13話から少しづつ話が動き始めて、第16話の予想外の展開に「これは月並みのラブコメとは違うのではないか?」と興味をそそられ、神回として名高い第19話を見せられた後は、もうそのまま感動のラストまで途切れずに一直線!という、他に類例が思い付かない本当に凄い作品・・・と4周目にも拘わらず、またもや感じ入ってしまいました。

※なお、あにこれ登録前は、この作品を特にメモを取らず視聴していて、その記憶をもとに適当に前回レビューを書いてしまったのですが、今回は、気になる部分をメモし、必要ならば同じ個所を何回も視聴し直して、色々と考察してみた結果、前回のレビューの

(1)前半部分(すみれさん乱闘事件)は、今回もその通りだと思いましたが、
(2)後半部分(みのりん問題)の理解は、不十分で部分的に間違っている、と思い直したので訂正します。

4周目にして未だ感動が褪(あ)せないばかりか、以前の考察が間違いだと気付かせてくれるとは畏るべし「とらドラ!」

================================================
※参考:前回【2013年3月6日時点】のレビュー

なんだかんだいって3回も通しで見てしまったアニメは珍しい。

この作品の私的な鑑賞ポイントを2点ほど。

★1.スミレさん乱闘事件(16話だったはず)
{netabare}
ここまでは大河は自分の気持ちに正直に一直線に突き進むのが正しいんだ!と思ってたんですね。
だけど、スミレさんと乱闘して、自分が好意を寄せる相手のために敢えて自分の本当の気持ちを無理に抑えてしまわねばならない場合があるんだ(そうしないと相手のためにならないから)・・・ということを知ってしまうんです。

そして、それが、自分の本当の気持ちに気づいてしまった後の大河の行動に影響を及ぼしてしまう。
第16話までとその後では明らかに大河の行動パターンが変化しています。
{/netabare}

★2.ミノリン問題(第17話以降かな?)
{netabare}
高須君との同時ゴール写真のことで思いがけず高須君の好意に気づいてしまったミノリンは、なぜだか急に高須君を避けるようになってしまいます。
ミノリンも高須君に好意を寄せているハズなのに何故?というので、これをミノリン問題と呼んで疑問視する人も沢山いるそうです。

でも、この理由は単純で、ミノリンは高須君の好意を有難いと思うと同時に、自分は高須君の好意に値しない・・・と臆してしまっちゃったんだろうなあ(と私は推測する)。
これって、ミノリンの高須君への好意が本物だったからこそ、の臆病さなんです。きっと。

もしミノリンに高須君をもう少し客観的に斜めから見る気持ちがあれば、あるいは言葉は悪いけど、幾分かでも打算的な気持ちがあれば、高須君の好意を「有難く受け取ってしまおう」となるのですが、そうならず逆に高須君を避けてしまったところが、私的には物凄く可愛く見えてしまいました。
{/netabare}

こういったところが凄く好きだなあ。
アニコレでもとらドラ!の評判が良くて嬉しいです。

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※以下、今回【2015年3月2日時点】のレビュー

◆前期OP/EDが終わる第16話が本作のターニング・ポイント

上で、第16話({netabare}大河殴り込み・狩野会長との乱闘事件{/netabare})は予想外の展開と書きましたが、そこが本作のターニング・ポイントとなっていることは、OP/EDの変化からも明瞭だと思います。
すなわち、2クール作品(全25又は26話)の場合、通常は、OP/EDが変わるのは中間地点の第13又は14話なのですが、本作は第16話までを前期OP/EDとしており、その前期OP『プレパレード』の題意を考えると...

 pre-parade (= before Parade) パレード前の (形容詞)

つまり、第16話までは「パレード(晴れやかな行列行進)」前の状況だ、ということ。
このグダグダした一見詰まらない展開は、後期の急展開の下準備段階(前座)に過ぎず、第17話以降こそが本作の本番であり、そのテーマはズバリ

 『silky heart』(後期OP) すなわち「絹のように華奢で繊細な恋心」

...の揺れ動きを描写していくことにある、と読み取ることが出来ると思います。

※EDについても同様で、
(1)前期ED『バニラソルト』が、「{netabare}バニラソルトで/Burning Love/甘いだけなら/ソルトかけましょう」「甘いだけの愛はちょっと/私が求めているものとは違う{/netabare}」と、いささか浮ついた恋心をコミカルに謡っているのに対して、
(2)後期ED『オレンジ』は、「{netabare}オレンジ/今日も食べてみたけど/まだすっぱくて泣いた/私みたいで残せないから/全部食べた/好きだよ/泣けるよ/好きだよ/好きだよ{/netabare}」と、切実な恋の痛みを謳い上げる歌詞・曲調に変化しています。

◆嗚呼これが「恋」なんだな...と溜め息なしでは見られない第19話

本作は単に、①高校生の恋愛感情の推移を描出しているだけでなく、それとの絡みで、②同性・異性との友情や、③家族との関係構築をも包摂した、中々に複雑で深いテーマ性を持っているのですが、それでも中核となるテーマは、やはり①「恋愛」だと思うので、そこに焦点を絞って内容を考察していきます。
なお、「恋愛」といっても、本作は原作者(武宮ゆゆこ氏)・シリーズ構成(岡田磨里氏)が共に女性ということもあって、やはり3人の主要女性キャラの恋愛心理の描写が秀逸で、逆にいうと男性2人の心理描写は幾分手薄ではないか、と私は感じました(以下、女性3人の恋心を個別に考察)。

◇逢坂大河の恋心 - 第16話までとそれ以降で明らかに深化する大河の恋の質
{netabare}
前回レビューの★1.スミレさん乱闘事件の項に指摘した通りです。
それが誰の目にも明らかになるのが、第19話(クリスマス・イヴのエピソード)。
4周目にも拘わらず、またしても私は、「これが恋なんだな...」と嘆息せざるを得ませんでした。

※もう少し詳しく説明すると...

(1)第1話から第16話まで描かれた大河の北村君への想いは、どれだけ本人が真剣であろうとも、
 ①それは所詮、相手の好意を獲得しようとする駆引的な恋であり、
 ②「恋に恋して」恋を自覚的に楽しんでいる状態であって、
狩野会長の想いには叶わないと、遂には大河自身が悟らざるを得なかったものだった(※狩野会長、次いで北村君の言葉を聴いた後の大河の表情の変化に注目)。

(2)これに対して第19話でようやく自覚される大河の竜児への想いは、
 ①相手の好意を獲得しようという駆引的要素がなく、
 ②時に、本人にも無自覚のままに、
 ③しかし不可逆的に(=後戻りができないまでに)昂進してしまう恋
であって、狩野会長の想いに匹敵するもの、と要約できるのではないかと思います。

そして、それだけの強さのある想いだったからこそ、最終的には竜児が実乃梨への想いを振り切って、それを受け容れる結果につながったのだと思います{/netabare}

◇櫛枝実乃梨の恋心 - 目の前にある幽霊(=恋)を掴み取ることを拒否した少女の涙
{netabare}
前回レビューの★2.ミノリン問題の項では、①彼女の竜児への好意が本物であり、②彼の好意を素直に受け容れない彼女の臆病さもそれが原因だった、と指摘しましたが、その時点では私はまだ、第16話の乱闘騒ぎの後で亜美が彼女に囁いた「罪悪感は無くなった?」という言葉の意味合いを掴みかねていました。

この「罪悪感」とは、竜児の好意を受け容れれば大切な親友である大河を裏切ってしまうことになる、という実乃梨の後ろめたい気持ちのことですが、乱闘騒ぎの結果、大河が好意を寄せるのは竜児ではなくて北村君であることが一応は明らかになって障害は消えたのではないか...と亜美が皮肉っぽく彼女に指摘します。

しかし、それでも彼女は以前にも増して竜児を避けてしまいます。
実は、実乃梨には、大河への罪悪感のほかにも、
①幽霊(=恋)を掴み取ることが、自分の幼年時代からの夢(ソフトボールの全国的な選手になるという夢)の障害となってしまうのではないか、という怖れの気持ちがあり、
②そうした自分の夢と竜児の好意とを天秤に架けている、という後ろめたい気持ち(=これも一種の罪悪感)があって、
「私は傲慢でズルい」(第15話)と自己卑下し竜児の申し込みを拒絶してしまった、と考えるのが最も整合的と考えます。

そうした実乃梨の竜児への想いは上記の大河の想いに及ばず、結局彼女は竜児への恋を失ってしまいます。
それが、第24話に描かれた亜美の面前で実乃梨が流した複雑な涙につながったのだと思います。{/netabare}

◇川嶋亜美の恋心 - 周りの人たちの恋心が見え過ぎて返って淋しさを感じてしまう少女
{netabare}
モデル業を通じて大人の世界をよく知っている亜美は、大河や実乃梨のような下手くそな恋はしませんが、それでも幼馴染の北村君以外では唯一、彼女を素顔のまま受け容れてくれた竜児に対して好意を持ちます(第6話)。
しかし鋭敏な彼女には、竜児の気持ちだけでなく、大河(第8話)や実乃梨(第10話)の気持ちまでもが早々に見えてしまい、そうした未熟な恋の錯綜状況に積極的に関わる気持ちになれず、せいぜい相手から求められれば辛辣ではあっても的確なアドバイスを返す程度の役回りに終始して、時たま竜児に淋しさを吐露するばかり。

結局は亜美の場合、内心では竜児と対等な関係を希めながらも、周りが見えすぎるという特質から、どうしても上から目線に成らざるを得ず、恋の成就がなかったのは仕方のないことなのでしょう。
しかし物語の構成的には、亜美のように鳥瞰的に恋の錯綜状況を見渡せる存在がいたことは、本作の大きなポイントになっていたと思います。{/netabare}

◆総合すると...本作は“物語そのもの”の魅力によって成り立つ傑作

実をいうと、私自身は大河のようなタイプはちょっと苦手なんです(どちらかというと実乃梨タイプが好きなのですが、それでもド・ストライクには程遠いです...因みに私のド・ストライクは、{netabare}一歩引いたところから自然に周囲の人のサポートが出来てしまうアイマスの天海春香さん{/netabare}です(笑))。

リアル世界で、もし大河のようなタイプと出会っていたら、相手に合わせるのが相当しんどいだろうな...と思います。
だから、本作を最初に視聴したときも、かなり斜(はす)に構えて批判的に観ていたんです。
ところが、そんな私でさえ、本作には一度ならず四度までも感動させられてしまい、あまつさえ、こんな長々とした感想・レビューを書く気にさせられてしまうのですから、やはり本作は「学園ラブコメ」ないし「恋愛アニメ」として稀有の傑作と認めざるを得ません。
(※傑作ではあるけれど、決してド・ストライクではない、という意味で総合評価4.6と幾分点数をマイナスしています)

以上から演繹すると、本作は個々のキャラクターの魅力によって成立している作品ではない、ということになります。
言い換えると、本作は“物語そのもの”の魅力によって成立している作品、もう少し言うと、“割とありふれた高校生たちの恋愛感情の推移”という物語の魅力によって成立している作品、ということになると思います。
勿論、本作はフィクションですから、ご都合主義的な展開が多々あって、そこを指摘して批判することは幾らでも可能なのですが、それでもなお否定できない「心理的リアリティ」、「恋愛感情とはこのように発生し進展していくものだ」という視聴者側の想いがこの作品にいつの間にかシンクロナイズして、予想外に本作に魅了されてしまっている自分にふと気付く、というケースが多々あるのではないか、と思います。

未視聴の方は、結果的に本作を肯定的に捉えるにせよ否定的に捉えるにせよ、一度 experience として視聴してみる価値は十分あると思います。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 87
ネタバレ

底辺生活者 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

私が世界一嫌いなアニメ

◆嫌いな特徴をざっくばらんに言います

{netabare}・ヒロインがむやみやたらに、人を殴る。

・ヒロインが暴力をふるって、皆をおびえさせて周囲を支配している。

・このヒロインが、最期まで人からビシッと注意されることがなく、このアニメは終わる。

・女キャラ達が『男のガチ喧嘩』みたいな殴り合いをする。

・(日常的に人を)殴るシーン『のみ』が、リアルすぎて、痛々しい。ギャグみたいに描かれていない。

・『とらドラ!は、リアル十代を描いた傑作アニメ』とよく耳にするが、全然、リアルではない設定が多い。

・ストーリー内容、キャラの言動行動に矛盾が多い。

・視聴者に深く考えさせないように、登場人物に語気を強めて語らせ、無理やり「ほら!ここが感動シーンですよ!」と演出している。洗脳してるようなアニメ。

・人を不快にさせるような罵詈暴言をヒロインが常に話す。

・このアニメの中でたまに出てくるギャグが全然笑えない。

------------------

◆矛盾内容、おかしいと思った部分を具体的に書きます。


●リアルなのかと思うと、リアルじゃない

このアニメは、『10代リアル青春を描いた傑作』と言われていますが、全然内容はリアルではない。ほんとに、マンガ。

・ヒロインが隣のマンションに住んでいる。しかも、偶然、位置も真隣。もろ、マンガ。

・何故か、ヒロインを家に毎日あげて、彼女のご飯を毎日作ることになる。その始まりも納得できるような内容ではない。

・竜児が、ヒロイン大河から廊下で一発殴られただけで、竜児の不良疑惑が消える。

竜児は第1話ですでに2年生。
竜児の性格だったら、第2学年になる前まで「不良疑惑」を引っ張ることはありえない。

・竜児が2年生になるまで、大河のことを全然知らなかったなんておかしすぎる。

大河は1年次から在籍している。

大河は、あの性格だったら、1年次から暴れてたはずだし、竜児は、「2年生の春に初めて大河のことを知りました」なんて物語が破綻してる。

・序盤のころ、竜児が、完全防犯設備の大河の高級マンションに、普通にスルスル出入りしていたが、どうやって進入していたのか、永遠の謎。

竜児が大河の部屋に入って来たとき、大河が毛布にくるまってて、大河がロック解除した様子もないシーンも序盤にあった。マンションの出入り口で、暗証番号を押すとかそういう描写もなかった。

もしも大河が竜児に暗証番号を教えてて、家のドアをまったく鍵をかけないでいつも過ごしてたいたとしたら、相当な関係だと思うし、無用心すぎると思う。
しかし、この時点では大河の竜児は、「私たちは男女の関係ではない」を言い張っていたし、疑われると教室で暴れ、迷惑行為までしていた。

ここまでベタベタしてて、「私と竜児は男女の仲ではない」と言い張り続けるのは、高校生にしてはどうかと…

・その人の話題をしていると、突然、その人が隣に立ってたり、真後ろに立ってたりするシーンが多すぎ。典型的なマンガちゃん。

・学園祭のあと、「幸せの手乗りタイガー」になるエピなんて、ほとんど、リアル度ゼロ。マンガちゃん。


なので、結局、設定が「マンガちゃん」なので、どこが『リアル十代を描いた傑作アニメ!このアニメ、すごいよ!』となるのかがわからない。


●ヒロインの暴力が、ツンデレ、ギャグレベルではない

・とにかくヒロインが人を殴りすぎ、罵りすぎ。

・ヒロイン大河が自分のためにご飯やお弁当を作ってくれている竜児を、毎日口汚く罵り、殴りつける。

『大河がちゃんと親から育ててもらえなかったから、大河は性格が破綻してしまった』
ということを制作サイドは理由にしたいらしいが、それでも、
見てて不愉快だし、やりすぎ。
せめて、もうちっと笑える描写にしてくれると楽だった。

・間違ってラブレターを竜児が自宅に持って帰ってしまったから、それを取り返すため、大河は竜児のアパートに侵入したのはいいが、

『木刀持参で、木刀を持って襲い掛かる』とか、

アニメでも全然意味が分からないし、最悪なことに、全然面白くない。ほとんど、殺す気だったとしか思えないし、笑えない。

木刀持って家に侵入するのが、『リアル十代を描いてる』のか…。

普段から、木刀を所持してて、何かが起きるたびに振り回す女子高生が現実にいる地域が、この日本国内にあるなら何県何町だか知りたい。


●情けない男ばかり、こんなに暴れてる大河に不良がからんでこない

女子の大河にふるえあがって、この学校の男子が全員、ビクビクして、逆らえない。見てて情けないし、無理がありすぎる設定。

かといって、大河は「ヤンキー」や「学校をしきっている不良」でもない。

大河がここまで暴れていたら、もっと戦闘能力が高そうな男の不良が登場するとか、他校の不良に目をつけられ、モメそうなものだが、そういうエピは1つもない。

不良をあえてこのアニメ(物語)に出さなかった理由とは、
どうしても、大河を、『このアニメの中で最強の生き物』にしておかないと、キャラの上下関係が崩れ、話も全然成立しなくなるからだろう。

だから、ちっとも、リアルな青春ストーリーなんかではない。


●大人も情けない

何故か、子供をちゃんと叱れる大人が全然登場しない。
ゆり先生もなさけなさすぎる。

※ちゃんと人を叱れる大人は、泰子の父親くらいだった。


●何の罪も無い生徒会長が殴られる

生徒会長が、北村の告白に素直に正直に答えなかった、という理由で、
『また』木刀を持ちだして、
大河が生徒会長に殴りこみをかけている。

そんなに、告白に対して素直に受け答えしないのは罪だ、というのであれば、

後の方のエピで、大河が、「竜児が実乃梨のために買った髪飾り」を
「私(大河)の宝物だから」と、嘘をついて、
実乃梨に渡したりするのも、ものすごく邪道な手段だと思う。
また、この行動は、大河は完全にキャラブレ起こしてる。

正直にならないのが罪だ、というのであれば、大河は誰かから木刀でボコボコに殴られるべき。


●勧善懲悪エピがなく、無実の人が暴力を受けるエピが多い

・ヒロインのためにせっせとご飯を作る男が、殴られ、罵られ続ける。

・全然悪い人でもない生徒会長が、ボコられる。

・気が強く、戦闘能力が高い大河が、本当に性格が悪い奴をやっつけたりする、見ててスカッとするエピが、このアニメには1つもない。


●竜児とベタベタしといて、周囲から「男女の仲」だと疑われると暴れる大河

あれだけ高校生男女がベタベタしてたら、周囲から男女の仲だと疑われても仕方ない。なのに、大河は、疑われたのが許せない!と、教室で、人の机をめちゃくちゃにする。

おびえるクラスメート達。

きっと、大河からめちゃくちゃにされた机や私物は、被害者達が自力で片付けたのだろう…

しかし、また、後日もずっと大河は竜児とベタベタし続ける。

★『暴力を使って、周囲を脅し、周囲を怯えさせ。
自分のやりたいように振る舞い、周囲を支配するヒロイン』

こんなヒロインがずっと幅をきかせているアニメを見て、どう感動すればいいのか?さっぱりわからない。


●このアニメで、実乃梨は『矛盾女王』

・たまにちょくちょく出てきて暴走する頭がおかしい女「実乃梨」

実乃梨は序盤の頃には、すでに、竜児に「大河のことは任せた!」と言っていた。
さらに、部活やバイトで忙しく、ほとんど、大河のことは、竜児に丸投げ状態だった。

しかし、たまに出てきて、大河のことで興奮したり、竜児をひっぱたいたりする。


・全然、大河のマンションや竜児のアパートに来ない「実乃梨」

実乃梨は、「大河は大親友!」と口だけは言うが、作品中で、実乃梨は、大河のマンションに1回しか来ない。


その理由として、実乃梨は、「大河のお父さんの件で近寄りにくくなったから」などと言っていたが、
大河のお父さんが大河と関わってない期間まで、全然、大河に会いに来ないというのは無理がありすぎる。

大河が毎日、男の家にご飯を食べに言っているのに、その様子を一度も見に来たこともない「実乃梨」。おかしい。


・前もって大河の父親の問題を竜児に伝えなかった実乃梨は、本当の親友とは言えない

学園祭の時、実乃梨は、また『竜宮レナ化』し(笑)

「大河の父親に会ったくせにあの男に問題があることがわからないの!?」

と、怒り出す。

人に数回会っただけで、その人の心が全部覗ける人間なんているわけがない。

あとで、実乃梨が前以て、大河の父親のことを説明しなかった理由として、「貴方に大河をとられちゃった気がしたんで、嫉妬したから、わざと貴方に伝えなかった」と言っていたが、アニメとはいえ無理がありすぎる言い訳だ。

本当に実乃梨が大河のことを大切に思う『親友』である、というのであれば、「大河のことを竜児くんにとられちゃったって思ってぇ~、嫉妬したからぁ~」などと思わず、すぐに大河の家庭の問題を竜児に伝えるだろう。


・自分で決めるのではなかったの?

実乃梨は、「私の幸せは自分で決めるんだッ!!!」と、大声で大騒ぎしてたのに、竜児に対して、「君は、大河が好きなんだ!!!」と大声で押し付け意見を言いはじめ、無理矢理、竜児に、「おう!」と言わせてしまう。

好きな人は誰かくらい、本人に考えさせたらどうか?


・大河の選択を受け止めると言ってたのに…

大河と竜が駆け落ちするとき、「私は大河の選択を応援する!」と言ってたのに、大河が転校すると知ったら、突然、竜児をひっぱたく実乃梨。

前に言っていたことと矛盾するし、自分は、バイトと部活と体育大進学のことばかりに夢中なのだから、たま~に、親友を名乗ってクビつっこんでくる「実乃梨」は、見ていて非常に不愉快。

こんな糞アニメにどう感動すればいいのか?



●主役の竜児が全然、自己主張をせず、従順過ぎる

竜児は、人から「こうしろ!」と言われると、
なんでも、ハイハイ言って従ってしまうタイプで、まるでデク人形みたい。
全然、魅力がない男主役。

『竜児は大河の父親代理でもあった』というのなら、大河をひっぱたくシーンくらいあっても良かったと思う。



●北村が三人の女にモテた理由がわからない

北村は、「大河」「生徒会長」「クラスメートの木原麻耶」にモテた。
本当にモテモテだった。
だが、この男のどこがいいのか、さっぱりわからない。

《北村の特徴》
突然裸になる。
金髪に髪を染め、ボク~!ボク~!と、いじけまくる。
融通がきかない。
暑苦しいくらい、優等生みたいな話し方をする。


●殴られた生徒会長が報われない

大河は北村が大好きだったからこそ、生徒会長に制裁を加えたはずだったのに、その後、あっさり、大河は恋愛対象を竜児に乗り換えてしまう。

本当に生徒会長は報われない人だった。


●グダグダな駆け落ちエピ

・あっさり終わる駆け落ち

これだけ長編のアニメだったのに、山場の駆け落ちは、あっさり終わる上に、内容がくだらない。

皆を集めて「私達は駆け落ちするの!」と宣言し、実乃梨から貯金全部(通帳と印鑑)、亜美から別荘の鍵を受け取る。

しかし、「泰子が家出しちゃったから」、とか言って、大河と竜が向かった先は泰子の実家。

その後、大河と泰子と竜は、あっさり帰宅してきてしまい、駆け落ちは無しに。

帰宅したら、大河と竜児は、すぐに、実乃梨や亜美に連絡をとり、お金(通帳と印鑑)や鍵を返して謝るのかと思えば、
全然、そういうことをせず、台所でのんきにカツをジュウジュウ揚げる竜児。

マジで糞アニメ。このアニメ、どこを感動すればいいのか?


●キャラブレ激しい

・大河は暴れたと思ったら、自己分析しだして、しっとり語りだしたりで、キャラが安定しない。

・「みのり」は、ほとんど、【ひぐらしのなく頃に】の竜宮レナみたいだった。二重人格。怖い。


●血が通ったまともな人間がほとんどこのアニメに出てこない

唯一、物語の後半、まともな人間に見えたのは亜美ちゃんのみ。

それ以外の「実乃梨」「大河」「北村」って、まるで『血が通ったまともな人間じゃない』みたいな人達だった。


●女の子達が『男のガチ喧嘩』みたいな殴り合いをする。

女が「たのもう!」と木刀を持って乗り込み、殴り合い。

スキー場では、女同士で、「グー」の拳で殴り合い。

殴り合ってる最中のみ、表情、殴り方、立ち振る舞いが突然、『男そのもの』になる、「とらドラ!」女子たち(笑)

私は女子中、女子高を出ているのだが、在学中に、3回ほど、キャットファイトを見たのだが、女子同士の喧嘩は、「とらドラ!」のあのシーンのように、「グー」で殴り合いにはならない。

女子の場合、ひっぱたく、髪の毛のひっぱりあいになる。


ああいう殴り合いを、男子高校生同士がやるなら、「リアル」って感じがするし、まだ理解できる。


●ギャグが笑えない

・大河が言ってた「ババさんは百文のキック…」どうたらとか、全然面白くない。

・たまに北村が裸になるが、面白くない。

・別荘に行く前に、EXILEの踊り?みたいなのをしていたシーンがあったが、全然面白くなかった。

というか、笑えるシーンがほとんどなかった。{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 19

71.3 8 学園でラノベ原作なアニメランキング8位
ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (205)
649人が棚に入れました
「首が…ある!? 幼く…なってる!?」 大国・ティアムーン帝国で“わがまま姫”と蔑まれた20歳の皇女ミーアは、民衆の革命によって断頭台で処刑された。 はずが、目覚めると12歳の頃にタイムリープしていた! どうやらここは、やり直しの世界――彼女の枕元に置かれていたのは、処刑される前に自らが綴った血染めの日記。 第二の人生を歩み始めたミーアは、帝国の立て直しを決意。 帝国の未来のため? 民衆を飢饉から救うため? 内戦により命を落とす多くの兵士のため? じゃない! すべてはギロチンの運命を回避するため!! 「こ、これぐらいわたくしにかかれば簡単ですわ!」 小心者で、保身上等&自己中最強のポンコツ姫が、自分のために大奮闘。わがまま姫様の行動がまさかの奇跡を巻き起こす、歴史改変ファンタジーが始まる。

こま さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

12話最終回視聴。なんか思ってたんと違う()

2023年10月時点でシリーズ累計部数は170万部を記録している大人気作品。

サムネ見る→٩( 'ω' )و→視聴開始→!?((((;゚Д゚)))))))→(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)→ε-(´∀`; )→(´・Д・)」→視聴継続!

分かりにくいがアニメ初見勢はこうなる人もいるだろうw

主人公断頭台で処刑される!
サムネ見る限りでは女の子のキャッキャうふふの物語だと思っていたらコレw

タイムリープか死に戻り作品と思ったら、作中で自分に転生とか言ってるので転生なのか?
転生後はサムネな感じで見やすいとは思ったが、過去の牢獄時代の描写が結構あったので鬱要素もある感じはした。

物語冒頭、正直可哀想だと思ったんだよ…。
観ていくうちに察した()主人公がやらかしていた…。

何をやらかして断頭台で首を斬られるまでに至ったかは分からない。
何となく察しはつくような気がしないでもない。

投獄され3年ほど牢獄で暮らしていた主人公。
獄中での暮らしは兵士2人が持ってきたカビたパンと吐くほどのスープを食べ、飲んでるシーンが(実際はスープを口に無理矢理入れられている)
その他の何かされている描写が無いので安心?して観れるとは思った。
まあ主人公目が死んでるけど…。

主人公は自分が断頭台に送られない為だけに奔走する物語。
国の問題を解決してく感じはあったが元々の性格がアレなのでどうなるかが分からない…。言えるのは3年間の獄中生活の影響はかなり大きい。多分大丈夫だとは思うが果たして。
今後の展開がどうなるかが楽しみな作品ではある。

2話視聴。
展開早いなぁw飛ばしてる感ある。
聖女呼びしたの笑ったw落ちるの早いなぁ(トオイメ
過去回がアレすぎてウルっとした場面あったよ()
やらかしてるんだけど、それでもとにかく過去回が重い…。
それを軽く話してる部分もあるので余計にね。
やはり3年分は重い…。

2話観て思ったのは、やってる事はいつもの異世界転生物なのでなろう嫌いなら無理だろうね。

個人的にコレなら最後まで視聴継続かな。

5話まで視聴。
何を言いたいとかいうと、お弁当作りが天元突破!!ハードル上がっちゃったよw
三人寄れば文殊の知恵!で何とかなるのだろうか?まあ何とかなってしまうのだろうw
あれはもしかしたら恋なのかもしれない…!この子にルートに入ったか?
そしていつも通り自分の事しか頭にない主人公でした()

個人的にこのアニメはOPは曲が好みなので飛ばさず聴いてます。
曲最後の変顔もずっと見てられるの良き…!

7話感想。
実は…主人公の愛馬に送った香水でしたとさw
「あっぶねぇw」ワロタwどこから声が出てるのかw素が出てる気がしたのは気のせいか?

今回は色々やらかしてんなと思ったら…狙ってやってたらしい。全部が全部では無かったがw
何処かでそんな事を聞き見直して見たら、なるほど。とはなったけど個人的には分かりずらかったかな?

最近の話しは王子との恋愛話しが多くてちょっと…とか思ってたけどやっと話しが動いた感じで面白い。次も楽しみ。

8話感想。
主人公を処刑台にやった本当の黒幕が明らかになったでいいのかな?
アレが消えたのは本人が対象から外れ、別の対象に移ったとか?
て事はアレもその人のとこにかなぁ。消滅では無いよねたぶん。

ただ言えるのはあのセリフを見るに一時的にが正しいかな。
難しくなったもんね。今度は外側から崩してくのかな?
…結局戻っては来るんだろうね(トオイメ

謎が謎を呼ぶ展開で期待が高まるね!イイね!

12話最終回感想。アニメの何時ものこの幸せがずっと続くと良いね!エンド!

最終回付近観て思ったのはコレじゃ無い感が強かった。

過去に獄中生活してた鬱回想が結局最初の数話だけだったのが残念。
コレがもうちょっと強かったらなぁと。
たまに思い出す場面はあったけどコメディ色が強かったのがね…。
個人的にこれ目当てだったと言っていい。

最初のインパクトで引き寄せられてみたら最終的に何時ものなろうで微妙でした。
うーんホント惜しい作品だよなぁ…。
ただ、アニメでカットして微妙になったかもだし一応マンガ見てみるかな。

そして最後があの感じだと2期は期待は出来ないかもね。

終わり。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 3

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

そりゃあ、長ったらしいタイトルをつける訳だわ・・・w

レビュータイトルは今作についての事ではありませんし、そういった長いタイトルを持つ作品をディスる意図もありませんw。

と、前置きをしたうえで、意図を説明。
転生系の作品のタイトルって長々とウケ狙い的なタイトルのついた作品が多くありますよね。
今となっては、もうそれが当たり前というか、ある種代名詞的なところがあると思うんです。

そして、当然ですが同じように、
いわゆる悪役令嬢転生系の作品、「乙女ゲームの~」「ツンデレ悪役令嬢~」「悪役令嬢なのでラスボス~」など等、この手の作品はキャッチーというか、狙って付けた感のあるタイトルがついているものが数多くあります。
もちろん私も視聴して楽しませてもらったので、悪い印象も無いのですが・・・、慣れって恐ろしいもので、このくらいのごちゃごちゃ感があった方が受け止めやすい、まであるじゃないすかぁw昨今は。

で、この作品も言ってみれば悪役令嬢転生系なのですが・・・。
タイトルが「ティアムーン帝国物語」。
サブタイトルでなんとか「らしく」なっているのですが、どうにも、少し地味な印象なんですよねぇ。
でも、観てみるとかなりまとまり感があって、平均以上の悪役令嬢ストーリーになっているんですよねぇ、個人的には。

これが
「クビちょんぱの悪役令嬢が転生したので、ギロチン回避の逆転ストーリーを目指してみました」

なーんてタイトルだったら、ネタになって、もう少し派手に見えたかなぁなんて・・・・・・、やだなぁ、冗談なんですけどーw。


って、印象を持ったんですよーってお話です。

いやホント、結構しっかりと作ってあったと思うんですよねぇ。
小さな成功と細かいカタルシスがちりばめられていて、物語も骨太とまでは言えないけれど、各エピソードでは、しっかりと「クビちょんぱ」を回避するための人間関係の構築も描かれていて・・・。

また、キャラデザも落ち着いたまとまり感のあるモノになっています。
過度に萌えに振った訳でもなく、キャラクタ的に「そういった役回り」のキャラも登場はしていません。
どのキャラも、物語、エピソードの役者として配置されています。

そして主人公のミーアも時に型崩れしwデフォルメというか崩壊顔をするのですが、この頻度、使い方も過度ではなく、適切なタイミング、頻度だと感じました。

物語の終盤に国同士のイザコザまであるか、という事態に遭遇するのですが、こちらもまぁまぁ説得力のある描かれ方をしていました。

軽いものから、重たいものまでエピソードもバランスよく盛り込まれていたと感じます。

あとは・・・、ナレーションですかねぇ。
フォローアップの説明、解説をしてみたり、含みを持たせるように「これがのちに重要な結果を生む」的なお話があったり、はたまた、別のエピソードを期待させるように「・・・それはまた別のお話・・・」と言ってみたり、
実に多彩に物語を繋いでいました。
これも、いい効果だったと思います。



物語自体は、前述したような悪役令嬢転生系なのですが、総じてバランスがよかった、まとまり感があったとの印象です。

今作で登場したキャラクタも最終盤にはきれいに各々かつながり、今後の展開も気になるレベルまでは達していたと思います。

これも前述したように、あまり派手ではないタイトルで地味な印象を持ってしまうので、アニメ作品としての今後は私にはよくわからないのですが、続きがあったら観たい作品の一つだっと思えるまでにはなりました。


もし・・・もしもですが悪役令嬢転生系の様な作品が好きで、タイトルの印象で違ったイメージを持ってパスしておられる方がいらっしゃるようであれば、ちゃんとした悪役令嬢転生系でしたw出来も良かったと思います。
機会があれば、視聴候補に挙げてみて下さいませ。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 23

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

あの処刑から――“やり直しの人生”が始まった。手がかりはこの日記と記憶だけ ギロチンだけは、絶対回避したい!! 勘違いが、彼女の未来を変えていく!?

この作品の原作は未読です。
PVを視聴した際、ギロチン回避とかネタバレじゃないの…?
と思いましたが、サブタイトルに思いきり書いてあったんですね^^;


「首が…ある!? 幼く…なってる!?」

大国・ティアムーン帝国で“わがまま姫”と蔑まれた20歳の皇女ミーアは
民衆の革命によって断頭台で処刑された。

はずが、目覚めると12歳の頃にタイムリープしていた!

どうやらここは、やり直しの世界――
彼女の枕元に置かれていたのは、処刑される前に自らが綴った血染めの日記。

第二の人生を歩み始めたミーアは、帝国の立て直しを決意。

帝国の未来のため?
民衆を飢饉から救うため?
内戦により命を落とす多くの兵士のため?

じゃない! すべてはギロチンの運命を回避するため!!

「こ、これぐらいわたしにかかれば簡単ですわ!」

小心者で、保身上等&自己中最強のポンコツ姫が、自分のために大奮闘。
わがまま姫様の行動がまさかの奇跡を引き起こす、歴史改変ファンタジーが始まる。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

毎週の視聴が楽しみな作品でした。
ミーアは自分最優先で行動しようとするも、周りの人の有難い勘違いにより、しまいには「帝国の叡智」とまで呼ばれるようになるんですよ。
どれだけ幸運値が高いお姫様なのでしょう。

選択肢は無数にあったと言っても過言ではありません。
時折、受け答えにチグハグな部分もあったと思います。
ですが、結果的に最も望んでいた未来を引き寄せたのですからたいしたお姫様です。

しかし、こうしてみると、ミーアの周りは基本的に良い人ばかりではありませんか。
転生前に、民衆を含めてあそこまで逆鱗に触れるって、一体何をやらかしたのか、それとも何もしなかったのか…
きっと両方なんでしょうけれど^^;
少なくても、身分が高くなればなるほど自分ファーストではいられなくなるという事ですね。
…と思っていたら、公式サイトのキャラ紹介欄に「死に戻り後も自分ファーストな性格はそのままで…」と記載されていました^^;

そっか…
ミーアの能力は「死に戻り」だったんですね。
ということはリゼロのスバルと同じ能力なのでは…!?
となると今後、また死に戻る展開がミーアに待ち受けていると…!?

考えてみたら、スバルの死に戻りだって万全の能力とは言えませんでした。
次死んだら、再び蘇られるのかが分からない五里霧中の中で正解を引き寄せるために挑み続けていたので、それをミーアに背負わせるのはあまりに酷というモノでしょう。

でも自分ファーストと言いつつ、そうではない言動もチラホラ見えていたのが救いだったのかもしれませんね。
すみぺの演技もバッチリで、本当に可愛らしいミーナを愛でることができたと思っています。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、すみぺによる「ハッピーエンドプリンセス」
エンディングテーマは、カノエラナさんによる「Queen of the Night」

1クール全12話の物語でした。
アニメーション制作はSILVER LINK.さんだったようです。
どうりで、安定した作画だったのも納得です。

それはそうと、この作品は舞台化にもなっていたみたいです。
wikiをチラ見した際、初めて知りました。
オリジナルキャラの出演者が多数掲載されていたので、きっと全然ベツモノなんでしょうね。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 14

67.1 9 学園でラノベ原作なアニメランキング9位
月が導く異世界道中 第二幕(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (118)
393人が棚に入れました
かつて両親の都合で異世界へ召喚された男子高校生・深澄 真は、勇者として魔族と戦うはずだった。 しかし、召喚主である女神から「不細工」と罵られた挙句、勇者の称号は即剥奪。 最果ての荒野に放り出されてしまう。 勇者失格の烙印を押された真は、荒野を彷徨いながら、自身の従者となった上位の竜種・蜃こと巴や、 災害の黒蜘蛛・澪を引き連れて、異世界世直し行脚の旅を始めた。 道中、様々な出会いと別れを繰り返し、異世界に蔓延る悪党どもを成敗していく深澄一行。 さらに、女神の気まぐれで巻き込まれた魔族との戦争も乗り越えて、彼らの旅は学園中立都市・ロッツガルド、そしてまだ見ぬ2人の勇者のもとへと続いていく! 神と人族から見捨てられた男の異世界世直しファンタジー第二幕、堂々開幕!

声優・キャラクター
深澄真:花江夏樹
巴:佐倉綾音
澪:鬼頭明里
識:津田健次郎
エマ:早見沙織
ベレン:辻親八
ライム=ラテ:八代拓
モンド:大塚明夫
アクア:Lynn
エリス:田中美海
パトリック=レンブラント:井上和彦
モリス:佐藤正治
ソフィア:沢城みゆき
御剣:斉藤壮馬
音無響:加隈亜衣
ナバール・ポーラー:小清水亜美
ウーディ・バイラ:村井雄治
ベルダ・ノースト・リミア:沢城千春
チヤ・ハヅキ:田村奈央
岩橋智樹:新井良平
リリ=フロント=グリトニア:中原麻衣
ギネビア=スレーシャ:渡部紗弓
モーラ:月城亜美
ユキナツ=カズサ:笹本菜津枝
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

21話は神回?! 魔族に●●呼ばわりされる勇者さまwww

【レビューNo.132】(初回登録:2024/6/30)
ラノベ原作(なろう発)で2024年作品。全25話。
1期のレビューを書いたので、2期も書いてみようかと。
まさかエロ作品として紹介することになるとは・・・

(ストーリー)
前回女神の横やりが入り、お預けになっていた学園都市・ロッツガルトへの留
学から。
生徒として魔法を学ぶつもりが、手違いで非常勤講師として生徒達を指導する
ことになり・・・

(評 価)
・2クールで描いた割には大きな進展なし
 1期で伏線をばら撒いていた
 ・真をクーリングオフして、新たに召喚した別の勇者の物語
 ・ロッツガルトへの留学(手違いで非常勤講師に)
 から始まり、
 ・学園での鬼講師ぶり
  (合間に蔓延る悪を成敗等)
 ・ロッツガルトでの商売展開
 ・たまに(転移魔法で)亜空都市へ里帰り
 ・魔族の襲撃
  {netabare}→ 1期のラスボスだったソフィア、ランサーとの再戦{/netabare}
 とエピソードは進むのですが、例えば当初の真の目的
 ・(元々この世界の住人であった)両親の軌跡をたどる
 なんかは結局あまり進展なしなんですよね。
 (少し情報提供あり。まあ両親の過去を知って、それからどうするんだって
  話もありそうですが)
 物語の構成上膨らみを出す必要があるため、新展開を描いて作品に広がりを
 持たせるというのは常套手段ですが、2クールあってそちらしか描いていな
 いのはどうなんだと?!

 1期のレビューで書いたように
 >日本テレビ史上最高金額で海外セールスされた
 ということで、声優陣や作画等は他の「低予算異世界なろう作品」に比べる
 と、やはり恵まれているように感じますが、
 >安定感はあるが、テンプレ展開がメインゆえにそれ以上の突き抜けた面白
 >さがないのが
 という評価を覆すまでには至らなかったかなっと。
 まあダラダラと視聴する分には、それなりのレベルですので悪くはないとい
 うところでしょうか。

・21話は神回?! 魔族に●●呼ばわりされる勇者さまwww
 そんな中で唯一琴線に触れたのが、21話の勇者”響”でしょうか。
 魔族襲撃に際し、討伐に向かうと宿敵・イオと対峙。
 そこで満を持してマントを脱ぎ捨てるのですが・・・
 {netabare}「随分と”卑猥な”恰好だなwそれも策の一つか?」
 と、エロい恰好を魔族にイジられる響様www 
 そんなツッコミにも負けず
 「これは私の守護獣を纏った強化服よ!」
 と、自らの正当性を主張する響様。
 → そんな布面積の小さい恰好が強化服だとか、説得力ゼロやんけwww
 さらに今度はヒーロースーツ姿で真が登場。
 (響と真は現実世界で同じ学校の先輩・後輩だった)
 「いや、ってか、なんでそんな恰好を?!」
 憧れの先輩のあられもない姿に困惑のご様子w
 先日まで優等生だったJKは、どこに羞恥心を落っことしてきたのかwww
 魔族から痴女呼ばわりされる勇者とか前代未聞だろ!!{/netabare}

全体的には前作の評価と変わらず、むしろ2クールの尺でこれでは・・・とい
う感じでしたが、21話の響様で随分笑わせてもらったのでよしとしましょうw
3期も決定のようですし。
最終話でまた3期に向けて伏線をいろいろぶっ込んできましたし、安定感はあ
りますので、とりあえず3期も視聴はするでしょうね。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 12

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

物語のメインではないところで、少しバタバタした印象。

一部の方のレビューにあったのと同じ所感。
序盤の勇者たちとのエピソードは必要なのかもしれないけれどもいまいち刺さらず(面白いとは思はなかったという意味)。

逆にバタバタしてノイジーな印象。
いつもの仲間メンツが動き始めてから、面白みを感じ始めた。
あとは多少の間延び感と隙間埋め感を感じたかな。

相変わらず、仲間が増えていく感は割と好きなんだけどねえ。
次々と新キャラが登場してくるので、ちょっと落ち着きがない感じ。
せっかく、1期でキャラ馴染みが出来ているのだから、もっと序盤から馴染みのキャラが動くエピソードがあったらよかったのにとは思った。

全体的に「転スラ」にかぶる様な主人公サイドの物語、幅の広がり方なので、長く続く物語に耐えうるつくりにはなっているとは思うのですが、少し統一感が持続せず、視点がブレ気味になるのが残念でした。
生徒を抱えるというエピソードも「転スラ」チックでしたね。

序盤でのエピソードで明らかになった人間関係やしがらみを引き継いだまま、後半のバトル展開へと続いていくのですが、少し、説得力が弱かった印象です。
勢いで持っていくにしても、若干、スピード感が足りていませんでしたね。
やはり、人物同士の関係の根回し的なお話が少し重荷になっていたように思います。

本来なら、手間をかけての人物同士のカラミは物語についての説得力に転化されても不思議ではないのですが、そうはなっていなかった、少し効果が薄かったとの印象がぬぐえませんでした。

シンプルに言うと、少しガチャガチャして面倒くさかったですね。

物語を進めていくには、もちろんどんどん情報量や設定が増えていくわけなのですが「異世界にきていた両親についてを追う」というメインストリームであるはずの物語については、あまり進捗せず、いくつかのエピソードが語られるだけで、主人公のクズノハもそこをガンガン追っていくわけでもなく、目の前の出来事に対応しているだけの状況が続きました。
大きな矢印があまり見えず、その周辺のいくつもの短い矢印に対応しているっていう印象です。

今作の最終盤にかけては、馴染みのキャラクタ達が活躍し、最後もこれらのキャラクタ達への感謝で締めくくられています。
ここら辺は、落としどころとして安定した形になっていたので、好印象なのですがね。

やっぱり、亜空の仲間たちがからんでくる方が楽しいかもしれないなぁw。
特に巴と澪はやっぱり面白いと思います。
個人的には、アクアとエリスも楽しく観ています。

今作を終えて、いわゆる「勢力(図)」的なものが大分見えてきました、今後の展開としては、少し話が大きくなりそうです。
国レベルの対立や動きが出てくるのかもしれません。
どちらにつくのか、どうふるまうのか、そして、物語の本筋はどうなるのか。
なんとか、興味を維持した状態で終わっています。

今後の展開がどうなるのか、三幕目も決まっているという事なので、楽しみに待ちたいと思っています。
ただ、個人的には前回シリーズのつくりの方が好みだったかなぁ・・・。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 14

こま さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

11話まで視聴。助さん角さんやってしまいなさい!

2023年12月時点で電子版を含めたシリーズ累計発行部数は360万部を突破している。
一期視聴済みでマンガ最新巻まで読んでます。

3話までの感想。アニメ勢は3話までで切るかもね。予告見る限り4話からかな?
主人公ほぼ出てこないからねw
主人公の裏でやってた勇者達の話しが中心なので飽きる人は飽きるかな?
不快な子も居るから余計にね。

その1人はただの子供でゲーム感覚。
夜限定で不死、目には魅了の力が宿っているが制御が出来ていないと言う…。
ゲームとか聞くと盾を思い出すね。
そして召喚された国がまともとは言えないので、この子のヤバさを更に加速させる。

ただこの話しはやらなければいけない部分ではあるかな。
勇者の2人の性格とその勇者の女神の力の無効化実験。


マンガは読んでるけどもアニメはアニメで楽しめるので視聴確定。
マンガ以降の話しもやるのでそれも楽しみ。

11話で笑ったw
うん?アレ?何処かで聞いた事があるような…?…思い出した!!
突然、水戸黄門の戦闘用BGMが流れてビックリしたw
コレの所為で会話が頭に入ってこなくて数回見直す羽目になったの草。
まあ一期でも確かEDで数回流れてたしね。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 2

62.5 10 学園でラノベ原作なアニメランキング10位
夢見る男子は現実主義者(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★☆☆ 3.0 (150)
443人が棚に入れました
同じクラスの美少女・夏川愛華に恋い焦がれる佐城渉は、彼女との両想いを夢見て、めげずにアプローチを続けていた。 しかし、ある日突然、夢は醒める。愛華と自分は釣り合わないという現実を見て、適切な距離を取ろうとする渉。一方の愛華はその態度に呆然。 「もしかして、私、嫌われたの……?」 “両片想い”のすれ違い青春ラブコメが開幕!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

追記 海外で見られるようになってアニメはおかしくなった?

 追記 4話で断念しましたが、点数3点はいくらなんでも…と思いますので、ストーリー、キャラはそれぞれ1.5まで落とします。調整で声優・音楽・作画も2にします。

 なんか海外に視聴されるようになって本数だけは作られるようになってから、B級といっては失礼ですけど2軍くらいのラインナップのアニメの作り方がメチャメチャになっている気がします。
 目の前の小銭のためのビジネスモデルが質の低下を招くのは、今の日本そのままです。結果として、本作(に加えて何作品かは)いくら何でもという水準になります。もうアニメ界も駄目かなあ…
 結局4話まで見たことでいくらかでも駄作に小銭が入ると思うと、今度から厳選する必要がありそうです。が、海外があるからもういいのか…アニメ…うーん…引き際かなあ…



1話 パラレルワールドもの…ではないんですよね??演出の意図が?

{netabare} 今期はあまり見るものも無さそうなので、無職と自動販売機以外はリアルタイムのレビューはしないつもりでした。
 が、本サイトにおいて、あまりにもキャッチーなレビュータイトルが本作についていますので、気になって仕方がありませんでした。

 で、見ました。なるほど、これはすごいです。そもそも、これってパラレルワールドもののSF…ではないんですよね?そうなら面白そうではあります。

 が、おそらくサッカーボールは演出なんでしょう……ですよね?例えばですが「氷菓」で千反田えるに絡めとられるホータローの内面表現としてファンタジーはありましたが、あれを取り違える人はそうは多くないでしょう。

 ですが、本作は正直初めの方は本気で、パラレルワールドものかどうか迷いました。地球はどういう意味なんでしょう?と言いますか今でもひょっとしたらという疑いが取れません。演出の妙なのか、単なる出来損ないの表現なのかが全くわかりませんでした。そこが後の実はSFでしたという伏線回収につながるかものすごく気になります。

 後、現実主義者…つまりリアリストとはなんぞや?というテーマのアニメですよね?いやだってハーレムものじゃない?モテてますよね?家にまで来させて…伊藤誠?という感じです。

 ヒロインの娘は実は悪い気がしないどころか、もともと好きなんだけど素直に表現してないってことでいいんでしょうか?告白を断ったのも、変なタイミングだからっていうオチですよね?となるとタイトルの「現実主義」が描けるとも思えません。

 現実主義者がヒロインを堕とす戦略を駆使するわけでもなさそうですけど…まあ、現実を見つめて考え直す話???となるとサッカーボールですがあれが結局わかりません。ショックがあるとパラレルワールドに移行する?神様か宇宙人からのメッセージ??

 素直に推理すると、現実主義の名のもと、脱力系の主人公が無自覚にハーレムを作るか、ヒロインと結局イチャイチャするだけの話の気もしますが…

 とまあ、話の趣旨が分からない。人間の心理がわからない。そしてジャンルすら意味不明でした。
 ジャンルが確定したら、多分切るとは思いますが、気になるのはものすごく気になります。パラレルワールドものでありますように。


 なお、キャラデザに全く…本当に全く個性がありません。これは過去の萌え絵のスタンプ化どころではなく、本当にある意味ものすごいです。
 他のアニメの中にポンとおかれると多分どの作品のキャラか言えないと思います。

 最近増えてきたキャラデザだとは思いますが…僕ヤバとかグイグイみたいな個性って大事ですよね。インソムニアも取り違える人はいないでしょう。スキローは…ある意味では個性である意味では型ですけど。平家物語とかユーレイデコとまではいいませんけどね。

 ABEMAなので見忘れたら有料ですから、見忘れない限り追うかもしれません。{/netabare}


2話 OPの冒頭でやはりサッカーボールが出てきましたね。

{netabare} OPというのは作品の顔です。そのOPの冒頭にいきなりサッカーボールの映像が出てきました。そう…つまり、まともなクリエータなら「サッカーボールは重大な役目を果たします」というメッセージを込めるはずです。
 単なる演出でない証拠に、サッカーボールが沢山のハートをなぎ倒して行きます。OPで数秒という尺を使うからには意味がない描写を入れるハズがありません。これは乙女心を踏みにじった主人公の闇墜ちを示しているのでしょう。その証拠に主人公は常に無表情です。
 しかもサッカーボールが複数でてきます。1話を「きっかけだけ」とするならOPで複数のサッカーボールの描写はあり得ません。複数というのが味噌で、つまり複数の世界線=パラレルワールドという表現でなくて何なのでしょう?
 学校がポリゴンなようなもので構成される演出に、屋上に顕現する2人。そう、これは現実世界ではないという伏線になっています。人物も幾何学的にデザイン化された部分がありバーチャル感を演出しています。

 そして、突然始まったハーレム生活。いきなりヒロインがデレ始めます。このデレ方は現実ではありえません。「ゼロ使」「とらドラ」などを思い出せばわかりますが本来ツンデレは、長い時間をかけてエピソードを重ねることで説得力をもって表現するからこそ意味性が生じる物語論でありキャラ造形です。いきなり1話目でヒロインが主人公に惚れるなど物語性の放棄以外の何物でもなく、そんなことはあり得ないはずです。

「腕章」もゼロ年代では既に「涼宮ハルヒ」で「団長」という腕章ギャグで相対化されたグッズで、非現実的です。「本好きの下剋上」の原作でも異世界における「図書委員」という日本語の腕章がローゼマインの滑稽さを表すグッズとして登場しています。つまり学校における腕章というのは既にギャグとなっています。それをなぜあえて出したか?

 さらに「風紀委員が取り締まる」という今時あり得ないステレオタイプです。それをいきなりぶち込んできました。ひょっとしたらタイムリープしたという仕掛けなのかとも思いました。
 ですがスマホが登場しているのでタイムリープには見えないので、なぜ腕章・風紀委員を出したか…現実主義といいながら妄想を繰り返す今の若年層に対して、ゼロ年代に戻って、ちゃんと恋愛しろという意味にも取れます。

 この作品は「現実主義」と謳いながらも、現実ではありえないという相対化が見事に行われています。問題は、題名と捩れている「非現実」をなぜ分かりやすく表現しているか。
 それは昨今の人間描写ができていない身近な美少女が脈絡なく惚れるラブコメや、現実逃避の異世界ものという分野を見事にメタ的に揶揄しているわけです。

 そこから導かれる帰結は、主人公は非現実が現実感を持つようなパラレルワールドにいるに違いありません。それなら1話のサッカーボールからの地球の演出に意味が出てきます。

 たしか「現実主義勇者の王国再建記」という作品でも、現実主義といいながら主人公がまったく現実主義に見えないという巧妙に仕組まれたギャグがありました。本作もそのオマージュで「サッカーボールによりパラレルワールドに移行した現実主義ハーレムギャグ」じゃないかと考察できます。

 ひょっとしたら今までのラブコメや異世界ものを相対化する伝説に残る作品になるかも…少し感心しました。

 そうか…だからDアニメでは有料なんですね。1話では「このレベルのアニメで有料?」と私も思いましたが、制作者側に名作になる勝算があるんでしょう。
 そういえば伝説の名作「異世界スマホ」の2期も有料でした。本作も異世界スマホに匹敵する名作になるんでしょう。{/netabare}

3話 何かの仕掛けがないとすると虚無すぎですけど…あるんですよね??

{netabare} すべてにおいて私の想像の上を行かれました。

 自分のアニメ読解力の無さを痛感させられます。男子の見分けがつきません。誰が何を話しているかさっぱりわかりませんでした。これはあとで実は〇〇と○○は同一人物でした、とか、入れ替わってました…みたいな仕掛けがあるんでしょうか?そう…有名な学園ホラーのように?
 
 そして、このアニメのアニメータの胆力に感心します。屋上の空と柵と2人の動かない登場人物だけで5分尺をやり切りました。この虚無感はなかなか他では見ないと思います。そして男2人が向き合って会話をするだけで2分つかってます。
 これだけで合計7分。その他の場面も止め絵のオンパレードです。動画枚数削減の限界に挑戦している感じです。
 他のアニメの動きが…と言っている方は、是非この作品を見ていただきたい。ありえないことですが「極主夫道」より動いていない気がします。

 あと、ちょっと気になったのが「冬服の防御力は90夏服は20」です。これって、平成中期くらいまでの発想な気がします。今の女子は夏服の時の防御力は結構高いですよ?今の感覚だと冬服は98、夏服でも70です。
 ということは時代を錯覚させるとか、パラレルワールドか何かでしょうか?

 それにしても、なんというか虚無です。虚無ですが、なぜか気になるアニメです。やっぱりどこかに何か仕掛けが無いと、いくら何でもこの虚無をアニメにはしないですよね?
 内容的にも、メタ的にも気になりすぎて、多分最後まで見てしまいそうです。

 視聴者に禅を提供しているのか、あるいはエンドレスエイト的な虚しさを演出しているんでしょうか? {/netabare}


4話 展開が理解できない。知的水準を試されている?ラブコメの体をなしてないラブコメという新ジャンル?

 アニメの構成として、この飛び飛び感は何かを試されているのか?と思ってましたが、先週と普通につながりましたね。

 話はわかるのですが、何をしたいのかが見えてきません。SFかと思いましたが、どうもそういう話にはならなそうです。何らかの仕掛けがある叙述トリックとか?まさか本当にラブコメ?

 いや、ですけど感情移入できるキャラもいないし、展開も急すぎてラブコメの体をなしていない気が…ちょっと、付いて行けなくなっています。一旦休もうかなあ…

投稿 : 2024/09/07
♥ : 15

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

低品質ですが味で言うなら珍味。妙な雰囲気が妙に癖になる。

1話感想 3.5 作画は悪いが内容は悪くないのでは…普通の男女の恋の駆け引きです。でも作画は残念

さて、ラノベ原作かと思っていたら、なろう小説だったようですね。
こういうのもあるのですね。明らかになろう系には当てはまらないと思います。

さて、内容は…
熱烈にヒロインにアプローチしていた主人公が、諦めて引くようにしたら逆にヒロインの方から…
という。まあ、実際にも無い話では無いですね。
押して駄目なら引いてみろ、というのは恋愛の駆け引きでは普通でしょう。
ガンガン来ていた人が来なくなったら逆に気になるというのはある話です。

あ、もちろん本気で嫌がっていなかった場合の話ですが。
本気で嫌がっていた場合は、ただホッとするだけでしょうから…
というか警察沙汰ですよ。
ストーカー犯罪も存在する昨今、放置してはいけません。

まあ、それでは話が終わってしまうので、ヒロインが主人公に好意を持っていたのは、まあ明白ですね。それはわかっていても、わかっていないフリをして楽しむものです。お約束です。
というわけで、要するに全然普通の内容ってことです。普通に恋愛の駆け引きものとして、楽しく見られそうでは。

しかし問題は…
何でしょうかね、作画は。
Studio五組は基本的には作画が良い印象でしたが、動画工房ほどではないですが近年は崩れることも多々ある印象です。
結城友奈など看板作はちゃんと気合を入れるようですが、本作の気の抜けっぷりはちょっとひどいですね。

でも、最低限絵柄的には可愛いので、まあヘタウマ的な感じで見れないことも無いですかね。
というわけで一応高優先順にに。本数次第では諦めます。

全話感想
うーん… いや、決して特に褒める感じではないです。
どう考えても客観的に言えば、何か変なテンポと雰囲気で… 純粋に面白いとかは到底言い難いです。

でも、この変なテンポと雰囲気が妙に癖になると言いますか…。
何でしょうね?
何となく肌にあったという感じなのでしょうか。

面白かったかといわれると「いや全然」となるのですが、じゃあ何で最後まで見たの? と言われると… いや本当に何ででしょう。

まあ… 一応絵は、下手で作画は悪いのですけれど、妙に可愛さのツボはついている感じで決して悪くは無かったですね。

で、話は… 一応なんとなくもどかしい感じは出ていたんじゃないでしょうか。
元々両片想いのもどかしい話を期待していて、あっさりくっつくでもなく何となくお互い思い合っているのに距離を取っている微妙なもどかしさが、ちゃんと存在していたわけで…。

つまり、クオリティはともかく期待したものはちゃんと出てきたわけです。
そのクオリティも最初に見た通りですし…。

重厚な冒険ファンタジーを期待していたらドッ白け、ということも多い中で、最初に期待したものがそのまま出てきたのだからまあ良いんじゃないですかね。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 4

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

夢見る作者はアニメ被害者

スタジオ五組&横手美智子のベテランタッグが贈るラブコメ。のはず。
独特のカオス感と毎度毎度のブツ切り構成がクセになる。

いかにもコテコテなアニソン進行が素晴らしいOP。映像は手癖で作った手抜き感。
いかにもコテコテなキャラソンが大変よろしいED。無駄な聖地巡礼ウリがすごい。

1クールで上手くやるならガッツリ改変して夏川と圭をメインで他はバッサリカットするしかなかった気がする。きららのように4人の内輪劇ならともかく全キャラ消化不良になるのは必然。声優の演技だけはいいのだが劇伴すらもクソダサい。

適当なサブタイトルは多分スタッフがウケた(苦笑した)ワードでしょうか、スタッフが嫌々作ってるのが伝わる。序盤は削るセリフの取捨選択を完全に失敗してて話が飛んでるような違和感がすごい。ただ逆説的に会話の自然な空気感が生まれて脚本セリフを言わされてる感がない。リアルとは言わないが間の空いた会話だからこその高校当時のわちゃわちゃが蘇るノスタルジー感。

終盤まで夏川を魅力的に映さないのは真っ直ぐメインヒロインに向かわないじれったい作風だからこそのストレス管理策なのかもしれない。一ノ瀬や笹木などサブヒロインはゴリゴリなラノベキャラなのに、メインヒロインの夏川の説明描写は終盤までほぼないという思い切りが独特の視聴感を生んでいる。まあ雑とも言えるけど。

12
おすすめはしないがなんだかんだで楽しめたアニメ。
良くも悪くもラノベらしくないしアニメっぽくない。

原作では夏川視点もあるようですがアニメはメインヒロインの描写をギリギリ限界まで削るという独特の作り。それでも夏川は佐城にとっては本命であるという納得感はあり「なんでこっちにしないの?ご都合なの?」みたいな破綻はない点はある意味すごい。でもやはり本作のMVPは圭。あの子の存在でなんとかギリギリ成立してたと思う。

アニメ単体でいうならキャラ多すぎ問題でしかないので最低でも2クールは欲しいところ。ほとんどのキャラが顔見せ程度で終わってしまった。掘り下げガー(笑)。ラノベアニメは小説やコミカライズのCMという観点ならキャラ紹介動画としての役割は全うしたのかな。

ラノベ特有のアクの強さがないぶん見やすかったのだが、人気アニメと比較すると薄い軽い浅いという評になるしかないでしょう。掘り下げガー(笑)。高校生時代に佐城程度に満遍なく女子と会話したりお互いの家に行ったりどこかに遊びに行ったりしてた人なら、このじれったい感じに懐かしさを感じてほっこりすると思う。ラストの無理やり纏めたような締め方のCパートは要らんかった。最後までブツ切りENDで笑わせて欲しかった。

アニメの品質はゴミだと断言できるが作品自体は嫌いじゃない。
金出して小説や漫画読みたいとまではいかないが2期あれば見るってくらい。

最終話の1カット謎背景には笑った。EDのあまり?

投稿 : 2024/09/07
♥ : 4

89.4 11 学園でラノベ原作なアニメランキング11位
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★★ 4.1 (6804)
30684人が棚に入れました
千葉市立総武高等学校に通う高校2年生の比企谷八幡は幼少時から友達ができず、その結果友達を作ることをあきらめて「ぼっち」を極めようとしていたが、生活指導担当の教師、平塚静に目をつけられ、学校一の美少女、雪ノ下雪乃が所属する「奉仕部」に入部させられた。奉仕部は生徒の問題を解決する手助けをする部であり、表立ってはその活動が明らかにされておらず、静による紹介によって生徒が送り込まれて来る。

奉仕部に入部した八幡は、彼とは正反対のカーストに属する由比ヶ浜結衣、中二病全開の材木座義輝、テニス部員で可愛い女子にしか見えない戸塚彩加たちと行動を共にするようになる。

声優・キャラクター
江口拓也、早見沙織、東山奈央、小松未可子、檜山修之、悠木碧、柚木涼香、中原麻衣、近藤隆、井上麻里奈、ささきのぞみ、小清水亜美
ネタバレ

ギータ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

おそらく、いや、間違いなく今までのアニメの中で一番色んな事を深くまで考えさせられたアニメでした

「では実際どんなアニメなのかというと
ラブコメか?これ?という感じです。ラブコメ以外も結構荒削りで未完成だなぁという作品なのですが、それでも面白いんですよ!」

上に載せているのは、私が以前書いた感想の一部です。
 何度もこのアニメを見返していくうちに、荒削りだと思ったのは自分がこのアニメをあまり理解していなかったからだと感じさせられました。
 見返していくうちに、自分が見落としていた、注目していなかった行動にも意味、他の行動とのつながり、そのキャラの考えがあることに気付きました。
 ということで、深読みしすぎじゃね?ってくらい細かいところまで注目して感想を書いていきます。

 今回のレビューは自己解釈が多分に含まれる上に、とんでもないくらい長くなってますが、このアニメを本格的に語るならこれでも足りないくらいです(笑)
 ていうか、あまりに考えすぎて収拾つかなくなってきたので、途中ですが一回投稿します。途中(ワード17ページ)(笑)
気になったところだけでも読んでいただけたら幸いです。



・偏見、イメージ、について[追記]
{netabare} 原作未読でアニメによってこの作品を知った場合、タイトルだったり、第1話視聴でこのアニメの展開について、偏見を持ったイメージをした人が少なからずいたと思います。
「ラノベ原作のアニメは…」
「こういうタイトルの作品は…」
「こういう主人公やヒロインの作品は…」
こういう偏見は実際よく耳にしますし、正直私ももっています。

 しかし、話が進んでいくうちに印象が変わり、最初思い描いていたイメージとはだいぶ違う感想になったはずです。
 それを狙っていたかどうかは分かりませんが、このアニメはまさにそういうことを主張の1つとして展開しています。

見た目、自分の中でのイメージ、表向きの行動、世間の一般的な解釈、偏見、価値基準、正論、枠組み、etc…
 そんなものでは見えない、計れないものが世の中にはあり、実際に話したり、関わってみないと分からない人たちもいます。
 そういうイメージだけでは計れない人たちがこのアニメの主人公、ヒロインなんです。
[追記]ドラマCDの比企谷のセリフ
「(省略)人を見た目だけで判断してはいけないとか“ライトノベルをタイトルだけで判断してはいけないとか”」
最初は狙ってなかったかもですが、作者も、いやこの作者だからこそ思っていることかもですね。

始めて主人公の比企谷を見た時、
{netabare}「嫌な奴だなぁ」「最低な人間だなぁ」「ひねくれすぎだろ」
などなど、こういうマイナス的なイメージを持った人もいるはずです。
 視聴を続けていた人なら分かると思います。彼が決して最低のレッテルをはられるような主人公ではないことに。
 それが顕著なのは第12話です。
{netabare} 相模のグループの人はもちろんのこと、学校中の生徒に嫌われた比企谷。
 戸部「ヒキタニ君マジひでぇから!夏休みの時も…」のような発言もありました。
 しかし、同じ部活でともに過ごしてきた雪ノ下や由比ヶ浜は彼のことを何も咎めませんでした。それは2人が彼のことを“知っている”からです。
 だからこそ比企谷の行動を理解してくれる、他の生徒たちとは違う言葉をかけてあげることができるのです。それは気づかいだからでは決してありません。比企谷のことを理解した上での普段通りなんです。
 視聴者も、比企谷がどういう人間なのか11話かけて見てきたため、最後の行動は理解できると思います。もし、初めて見たのが12話だったら、理解できなかったのではないかなと思います。{/netabare}

 とにかく、関わってもいないのに勝手なイメージはあまり持たない方がいい、表面だけでは見えない大切なものが内面にあるんだということをこのアニメを見て感じました。{/netabare}{/netabare}



・正しいことへの疑問、批判
{netabare} このアニメを見ていればつくづく思います。“正しい”って何だ?と。
 大多数の人が思っているから正しいのか?世間の一般解釈にはまった解答が正しいのか?そういったものに疑問を投げかけていた作品だったと思います。
 基準は基準でしかなく、その枠にはまらない人もいれば、一般的なやり方では解決できない問題もある。
 詳しくは第8話、10話の感想に書くつもりなので、後々追記で書きます。

 主人公たちはそういった世界、価値基準などに疑問を抱き、世界を変えようとするのがこの物語の1つの主題でもありました。

それを顕著に表したセリフをいくつか挙げると
第1話:雪ノ下{netabare}「だから変えるのよ。人ごとこの世界を」{/netabare}
第2話:平塚先生{netabare}「(雪ノ下は)優しくて往々にして正しい、ただ世の中が優しくなくて正しくないからなぁ」{/netabare}
第7話:比企谷{netabare}「自分が変われば世界が変わると言うがそんなことはない。人が人を評価するのは固定観念と印象だ」{/netabare}
第8話:比企谷{netabare}「問題:世界は変わりません、自分は変えられます。さて、どう変わりますか? 答え:新世界の神になる」{/netabare}
第8話:比企谷{netabare}「社会が、世の中が、周囲が、誰かが間違っていることだってたくさんある」{/netabare}
第10話:比企谷{netabare}「葉山の言うことも、めぐり先輩の言うことも全くもって間違ってはいない。(省略)じゃあ、一人でやることは間違っているのか?」{/netabare}
第11話:比企谷{netabare}「本当の世界の変え方というのを教えてやる」{/netabare}{/netabare}



・これは主人公に共感するアニメなのか、主人公に共感しないと楽しめないアニメなのか
{netabare} 主人公に共感できるかがカギという感想をいくつか目にしましたが、このアニメに関しては他にも色んな見方があると思いました。このアニメは比企谷のほかに、由比ヶ浜、葉山といった性格、考え方が大分違うキャラがいます。
 そして私は完全に由比ヶ浜タイプです。中学校の時に、はしゃぎすぎて孤立し、それが嫌で周りに合わせるようになった人間です。
 比企谷以外のキャラに共感してみるのも1つの見方かなと思いました。
 そして1つ思ったのが、比企谷を主観でとらえるのではなく、友人視点から見るというのも、このアニメの1つの見方だと思いました。
 世の中にはこういう考え方もあるし、自分とは違う考えを持っている人もいる。そういう視点で見てもいいと思いました。
 だからこそ、必ずしも主人公に共感できなければ合わないアニメではないと思うし、ましてや、比企谷の行動全てを共感できる方が少数ではないかなと思いました。
 私の中では、比企谷の行動は理解はできるけど、共感はできない、自分はやろうとは思わないし、出来ないと思いました。{/netabare}



・アニメと原作ラノベの違い、アニメ化の意義
{netabare} はっきり言ってこの作品は小説で読むほうがいいと思いました。それは、この作品は主人公の心情描写や状況説明が重要だからです。
 おそらく、アニメでは結構カットされていると思います。尺の都合もありますが、ひたすら心の声を聞かせるのもテンポが悪くなっていきますからね。細かいところも重要な作品だけに、小説で読んだ方がよりこの作品を理解出来ると思いました。
 
しかし、アニメ化の意義ももちろんあります。
 一番大きいのは、表情を見せられるということです。
 「人間のコミュニケーションは言語が3割、残りの7割は目の動きやちょっとした仕草から集めている」と比企谷が言っていたように、言語以外での見せ方、つまり表情の描写がすごくうまかったと思いました。
 人間は言葉にしていることだけが真実ではありません。そのため、心情描写、心の声というのは、その人がどんな人なのか明確に伝えるためには有効です。
 そして、言葉に出さなくても、表情にでているということもあります。
それが印象的だった、狙っていたなと思うシーンいくつかをあげると、
①第5話:{netabare}小町の兄弟についての発言の時にうつむいている雪ノ下{/netabare}
②第6話:{netabare}「ちゃんと始めることだってできるわ、あなたたちなら」といった後に何かを察したような表情をする雪ノ下{/netabare}
③第8話:{netabare}友達に裏切られて、ゴミを見るような目つきになった由香{/netabare}
などなど、こういうところは小説では描写しきれない、アニメならではだなぁと思いました。{/netabare}



・ヒロイン戸塚について[追記]
{netabare} 自分で言うのもなんですが、この考えを思いついた時面白いなと思ったんです(笑)
第3話:【たまにラブコメの神様はいいことをする。】
 このアニメのキャラはテンプレっぽいキャラが多いですが、それぞれに意味がありました。
 しかし、この戸塚だけは分からなかった。ただ単に男の娘というだけのポジションなのか?そして、3話のタイトルは何を表しているのか。

 考えた末に1つ面白いというか、つじつまが合いそうな考えを思いつきました。
         戸塚=比企谷の中で唯一心を許せるヒロイン
 比企谷は女子に期待をしていません。過去のトラウマから期待しないよう、勘違いしないように努めてきたからです。
 しかし、戸塚にはそのリミッターを外して接していると思います。それは、戸塚は男だから間違いは起きない、最後に口が滑っても冗談にできるからです。
 おそらく比企谷は今まで女子に対してこういう見方をしたあげく、勘違いをし、撃沈してきたのでしょう。今でも見ているかもですが、自分を戒めているので行動、言動にはだしません。
 3話のタイトルが青春の神様ではなく、ラブコメの神様なのは、比企谷にとって自分を戒める必要のない、特殊なヒロインが登場したからではないかなと思います。
 戸塚がメインヒロインに見える、一番比企谷に好かれているように見えるのはそういう理由なんじゃないかなと思います。
 ただの男の娘要因ではなく、比企谷の心情、言動、行動の違いを見せるために必要なキャラだったと私は思います。{/netabare}



・サブタイトルの正確さ[追記]
{netabare} このアニメのサブタイトル私好きなんですよねぇ。意味ありげというか、状況をしっかりイメージできている感じがするので。

第1話:【こうして彼らの間違った青春が始まる。】
 間違ったに関しては今触れませんが、比企谷たちの青春のようなものが3人の出会いによって始まったタイトルです。
     ↓              ↓
第5話:【またしても彼は元来た道を引き返す。】
 比企谷は今までのトラウマから女子には期待しないように、勘違いしないように努めてきました。
 しかし、由比ヶ浜や雪ノ下には無意識に期待していたと思います。由比ヶ浜にヒッキーと呼ばれても、止めるように訴えず、はたから見れば友達のような付き合いをしてきました。今までとは違う道の歩き方をしていたわけです。
 それでも、由比ヶ浜が自分を気遣っていた(勘違いですが)だけだと決めつけ、再度自分を戒め期待しないようにし、歩いてきた道を引き返したというタイトルです。
     ↓              ↓
第6話:【ようやく彼と彼女の始まりが終わる。】
 雪ノ下の言い様では、由比ヶ浜と比企谷についてのことでしたが、ここでは雪ノ下と比企谷、由比ヶ浜の始まりも雪ノ下の心の中で終わった瞬間だったと思います。
 そして、雪ノ下は2人とまた始めることができるとは思ってないようでした。「また始められる“あなたたち”は」
     ↓              ↓
第9話:【三度、彼は元来た道を引き返す。】
 比企谷は期待に対して結果がでなかった、期待していたものとは違った時、それを受け入れられないようですね。
 そういう許容をできないから期待しない、許容できない自分が嫌い、そして三度引き返したということでしょう。
     ↓              ↓
第12話【こうして彼と彼女と彼女の青春は間違い続ける。】
 何度か引き返したものの、それでも続いていく、どんなに比企谷が他の人に誤解されようとも、3人だからこそ続いていくという感じでした。{/netabare}



・比企谷の傷つき方について[追記]
{netabare} 比企谷は傷つくのが嫌なのか、それとも好きなのか。どっちも描写されていたと思うので、書いておこうかなと。

①傷つくのが嫌な場合
→自分が期待した時に傷ついた時であり、それはプチ回想シーンで何度もやってましたよね。由比ヶ浜が気遣っていると勘違いした時、雪ノ下が嘘をついた時も同様だったはずです。
 そういう時に、事実を許容できない、だから期待しないようにしていると思います。

②傷ついても構わない場合
→自ら進んで傷つきにいった場合であり、それが相模への暴言だったり、実行委員会での発言だったりでしょう。
 つまり、傷つくこと前提だったり、あらかじめどんなことが起きるか予想出来れば耐えられるということです。
 期待していたら、どんな仕打ちをうけるかの予想なんてまずないし、期待していた分のダメージが加算されますからね。

簡単に言うと
期待なし0   ダメージ-50   合計ダメージ50
期待あり+50 ダメージ-50   合計ダメージ100
という感じです。期待があると、プラスとマイナスのふり幅が大きくなるんです。
「優しい女は嫌いだ、勘違いしてしまうから」「勘違いしないように自ら戒める必要がある」といった発言にも納得できます。{/netabare}



・当初荒削りだと思っていた理由[追記]
{netabare}Ⅰ.結衣をはじめとした、ラブコメ描写について
{netabare} 結衣は完全に比企谷に行為を寄せている感じでしたが、いつ比企谷が気になり始めたのか、好意を寄せるようになったのか分からず、描写しなかったのかなぁ、とか思ってました。
 見返せば気付くことができました。
 うん。“1話目”からすでに、もっと正確に言うとサブレを助けてもらった時から気になってたみたいですね。
 理由をいくつか述べると
①「なんでヒッキーがここにいるの!?」
→クラスでボッチ、目立たないようにしている比企谷を知っている上にこの反応。最初は気付かなかったし、相手のことなんて気にしてませんでしたが、クッキーを渡したい相手は比企谷のことですよね。
②クッキーを渡したい相手がいる
→小町の話ではお菓子の人(由比ヶ浜)は学校で直接お礼を言うということでした。6話でも「まだクッキーもちゃんと渡せてない」と言っています。いくつか伏線になる発言があり、それらをたどっても、由比ヶ浜が比企谷にクッキーを渡そうとしていたことが伺えます。
③比企谷と関わってからの心境変化
→お礼を言うために由比ヶ浜は比企谷のことをずっと見ていたと思います。その時の比企谷の様子と関わってからの比企谷を見て、さらに好感度はあがったはずです。2話でいつもは我関せずのヒッキーが自分のために立ち上がってくれた、サブレも助けてくれたし本当はやっぱ良い人かな、みたいな感じじゃないかなぁと思ってます。{/netabare}

Ⅱ.8話で比企谷が「なんちゃってドッキリでした」で最後締めようとしたこと
{netabare} 実際はやらなかったものの、あまりにも最低な行為だと当初は思ってました。悪意がある、わざとやったことを小学生に知らせるようなものですからね。
 私だったら、現場にかけつけて葉山たちと言い争いになり、小学生たちに逃げるよう促します。
 文化祭の話を見れば納得できました。
 これが“比企谷のやり方”なんですよね。文化祭と同じように自分ひとりで全てを背負おうとしたんですね。

 やっぱどの行動にも意味がありそうだなぁ。深読みでもいいからもっと考えていくべきアニメかもなぁ。とりあえず原作読も。{/netabare}{/netabare}



・変わること、変わらないことについて
{netabare} これも私がすごく好きな分野なのですが、今回に関しては難しいので、後でゆっくり考えて書きます。1話と2話と12話の感想あたりに少し書いています。{/netabare}



 本当に色んな事を考えたし、まだまとまってないこともたくさんあります。
 とりあえず、まずは自分の中でのイメージを取り払い、視点を変えていく必要があるなと思いました。
 この作品についても原作を買ってもっと考察したいと思ったし、イメージによって触れてなかったものにも挑戦し、新しい発見、幅広い考え方を身につけたいなと思いました。
 逆に、いろんな考えを取り入れつつも、今の自分の考えや性格も大事にしていきたいなと思いました。





※1話ごとの感想
第1話の感想だからといって他の回のネタバレがないわけではないので、もし読んでいただけるなら、12話まで視聴してからの方がいいと思います。

第1話
{netabare}Ⅰ.比企谷と雪ノ下の考えの違い
{netabare}変わろうとしないのは逃げだ(雪ノ下)
変わるのは現状からの逃げだ(比企谷)
どちらの意見も間違ってはいないんですよね。
 今の自分、過去の自分を受け入れられないから、現状で踏みとどまって頑張ろうとせず逃げているという比企谷の考え。
現状に満足して、悩み、問題と向き合おうとせずに逃げているという雪ノ下の考え。
 いずれにせよ、1つ言えるのは二人とも譲れない強固な信念を持っていることです。こういったものに答えを出すのはすごく難しいと思います。
 このアニメは難しい問題をうやむやにしないで、真っ向から問題に向き合った形で展開していました。{/netabare}

Ⅱ.比企谷と雪ノ下の共通の考え
{netabare} 1話の段階でははっきりと言ってませんが、お互いに世界、世の中の条理に疑問を感じているというのが共通の考えでしょう。
 たぶん、俺と彼女はどこか似ているといったのは、簡単に世界を受け入れないで、自分の考えを通そうとしている雪ノ下の考え方から思ったことでしょう。{/netabare}

Ⅲ.由比ヶ浜と雪ノ下の運命の出会い
{netabare} あまり恥ずかしいセリフは使いたくないのですが、ここはこの言葉が一番合うかなと思います。
 雪ノ下は由比ヶ浜に自分の本音をぶつけるものの、かなりキツイ口調でした。おそらく今まで雪ノ下に関わってきた人にもこういう態度をとってきたため、反感を買ったり、傷つけたりで理解されず、友達ができなかったのでしょう。
 しかし、由比ヶ浜は逆に本音をぶつけることをかっこいいと思ったわけです。
 雪ノ下にとって初めて本音を言って受け入れてくれる人、由比ヶ浜にとって初めて自分のことを注意してくれて本音をぶつけてくれる人に出会ったわけです。
 この2人でなければこういう展開にはならない、これを運命と呼ばずになんと呼ぶのか。{/netabare}

Ⅳ.ドス黒いクッキーを食べる比企谷
{netabare} 一口食べてどれだけおいしくないものか伝わってくる描写でした。それでも一気に全部食べたわけです。由比ヶ浜が頑張っていたことを知っているし、自分が由比ヶ浜に言ったことの責任もありましたからね。
 「あと、ヒッキーって言うな」とか言ってますけど、そんなんじゃ俺の一級拒絶鑑定士の目は誤魔化せないぜ(笑)
 ヒッキーって友達っぽく呼ばれるの、結構嬉しいんだろ(笑)
 意外にこういうシーンが重要だったりするんですよね。他の回を見れば、ここも伏線だったかなと私は思います。{/netabare}{/netabare}



第2話
{netabare}この回は材木座回ではなく、由比ヶ浜回ですよね(笑)

Ⅰ.由比ヶ浜の決意
{netabare}三浦にひたすら責められるシーンです。
 1話で人に合わせてばかりだったと由比ヶ浜本人が言っていたように、ひたすら三浦に合わせている描写をしています。
 しかし、比企谷と目が会うのと同時に、意を決して三浦に自分の思いを伝えます。それでも、三浦の言葉攻めに完全にひるんでしまいます。
 自分を変えようとする時、一番大変なのは変わる瞬間です。頑張って行動したものの、そこで責められるとひるむのも無理ありません。さらに、由比ヶ浜は今まで三浦たちの反感を買わないように気を配っていたわけです。その三浦に責められるとさらにツライものがあると思います。

由比ヶ浜を救ったのは比企谷と雪ノ下でした。
 1話から察するに、由比ヶ浜は普段から比企谷のことを他の人よりも見ていたはずです。普段は他人に干渉せず、隅でボッチでいる比企谷、その比企谷が勇気を出して自分のために立ち上がってくれた。自分も勇気をだそうと思ったのではないでしょうか。
 また、雪ノ下の本音を言う姿を見て、自分がどうなりたかったのか思い出し、決意を固められたはずです。
 由比ヶ浜は2人によって救われ、支えてもらい、自分の気持ちを三浦に伝えることができたと言えるシーンでした。{/netabare}


Ⅱ.第1話の2人の考えと今回の由比ヶ浜の行動についての深読み
{netabare}「どうして今の自分や過去の自分を肯定してやれないんだよ」(比企谷)
「それじゃあ悩みは解決しないしだれも救われないじゃない」(雪ノ下)
 由比ヶ浜が今の自分を肯定してしまったら雪ノ下が言うとおり悩みは解決しないでしょう。ずっと自分の思いを仕舞い込んだまま、他人に気を使い続けるのではないでしょうか。

 今回の一件については比企谷も流石に由比ヶ浜の変化を受け入れると思います。
 比企谷の「変わるのは現状からの逃げだ」という発言の意味は別のところにあると思いました。{/netabare}{/netabare}



第3話
{netabare}おいやめとけ、三浦お前のことガン見してるぞ
{netabare} 三浦は由比ヶ浜がずっと気を遣って接してきた相手であり、この間の件もあり、確実に微妙な空気、間柄になっていたはずです。
 それを察して比企谷がやめるように言うも、由比ヶ浜はやると答えます。
「私、部活も大事だから」
 はっきりした表情、口調で三浦に向かって宣言します。これには比企谷もビックリします。この前まで、はっきりしない、人に合わせていた由比ヶ浜の姿を見てきたわけですからね。
 由比ヶ浜の変化や覚悟、奉仕部と雪ノ下や比企谷を大切に思う気持ちが伝わってくるシーンでした。{/netabare}

とも…だち?
{netabare} 雪ノ下に向かってそう言ってくれる人は今までいなかったんだろうなと思わせるシーンでした。
 友達と思われるのも構わない、よくも私のとも…部員を、といった発言からも、雪ノ下の今までの生い立ちや、初めてであろう経験に戸惑ってどうすればいいかわからないような描写が印象的でした。{/netabare}{/netabare}



第5話
{netabare}「はじめまして。ヒッキーのクラスメイトの由比ヶ浜結衣です。」
{netabare} うん。やってくれましたね。比企谷が目の前にいる状態で、一度会ったことのある妹の小町にはじめましてという由比ヶ浜。
 比企谷は普通の男子よりもずっと女子を警戒し、優しさだったり、自分のこと好きなんじゃないかといった勘違いをしないようにしています。そこにこういった由比ヶ浜の発言があったら、
「由比ヶ浜の優しさは事故による罪悪感や同情によるものだ。」
「やはり女子はみんなそうだ。優しさは嘘だ。」
と思うのも無理ないというか、当然と言ってもいいと思います。
 
 由比ヶ浜が嘘をついた心理も分かります。
 こういう大事なことは、偶然によって伝わるべきことではないのです。小町と再会、実はお菓子の人でしたではなく、比企谷に直接謝罪とお礼を言うのが当然の形です。{/netabare}{/netabare}
 


第6話
{netabare}雪ノ下「終わりにするという選択肢は正しい、終わったのならまた始めればいい」
{netabare} ここの雪ノ下のセリフ、表情がすごく印象的でした。セリフを書いて()の中に自己解釈している文章を付け加えます。
「あなたたちは悪くないのだし、あなたたちは助けた助けられたの違いはあっても等しく被害者なのでしょう?
なら、すべての原因は加害者(雪ノ下自身)に求められるべきだわ。
どちらも悪くないのなら始めからもめる必要はないのよ。
だから、ちゃんと始めることだって出来るわ、“あなたたち”は(私は出来ないけどね…)」
 このあと、凄く寂しそうな顔をして部室を後にする雪ノ下が印象的でした。
 今までと違って交友を持ったからこそ、親しくなったからこそ、被害に遭わせてしまった2人に罪悪感を抱いたのかなと思います。{/netabare}{/netabare}



第10話
{netabare}Ⅰ.文化祭実行委員長がクラスに顔を出して遅刻…
{netabare}やっぱり委員長はそうでなきゃねぇ!
…ってそんなわけねーだろ!何言ってんだこいつら状態になった場面でした。

ここから陽乃さんの腹黒行動大会の始まりです(笑)
①{netabare}文化祭を最大限に楽しめる人こそ委員長にふさわしい
→相模の心を完全につかみ、見方にし、相模の間違ってる行動を完全に正当化し、仕事をしない委員長にする{/netabare}

②{netabare}有志団体の申し込みを雪ノ下に渋られたと言って相模にお願いする
→雪ノ下は別に出るなと言ってません。勝手にすればと言ってる中でのこの頼み方です。これを承認させることによって相模に自信をつけさせ、雪ノ下の敵に仕立て上げる(予想){/netabare}

③{netabare}相模の仕事のペースを落とす意見に対し、雪ノ下が反論、そこへ「私の時もクラスの方みんな頑張ってたなぁ」と横から発言
→完全に間違っている意見が通ってしまう空気に{/netabare}

④{netabare}「イヤー、ホントイイコトイウナー」{/netabare}

 こんな短い時間にここまでの行動をするとは、恐ろしい行動力と発想力を持ち合わせた人だと個人的に思っています。
 ここまでの行動は、さすがに陽乃も素でやってるわけではないですよね。相模を掌握し、雪ノ下にぶつけるためでしょう。
 理由があるとはいえ、母校の自分が委員長をやった学祭実行委員会を妹のためにバラバラにするとは、本当に恐ろしいと思います。


そして、個人的に注目したいのは④の行動です。ここは3人の細かい表情が描写されています。

1人目は{netabare}城廻会長です。
 明らかに困っている反応はしていませんが、ちょっと違うなというような表情をしています。しかし、発言しているのは偉大な先輩であり、注意しようにもできない、しかも先日みんなの前で昔すごかったと紹介してしまったといういくつかの理由から何も言えなかったのでしょう。結果、委員会がバラバラになり、やっぱりダメって言っとけばよかったかなと後悔しています。{/netabare}

2人目は{netabare}比企谷です。
 下を向いていた比企谷が④の発言に反応し、陽乃さんの方を向きます。「ねっ」と賛同を求められるも、何も言わず不機嫌そうに陽乃の横から立ち去ります。あたかも「何言ってんだこいつ」というような心の声が聞こえてくるかのようでした。それでも、比企谷は陽乃に特に何も言わないですよね。比企谷はある程度陽乃の本性のようなものをつかんでいます。この人に限って今の発言、行動は単純なものじゃない、何かあると比企谷は思ったのではないでしょうか(予想){/netabare}

3人目は{netabare}陽乃です。
 比企谷が何も言わずに不機嫌そうに去った時の表情です。明らかに笑ってましたよね。こいつなら何かしてくれる、そうこなくっちゃみたいな表情でした。陽乃はかなり比企谷のことを期待していると思います。理由は雪ノ下と接している人だからです。はっきりとした描写はまだしていませんが、今まで雪ノ下と接する人なんてほとんどいなかった、そんな中、比企谷は普通に接することができている、他にも色々あると思いますが、それだけでも期待するには十分な理由だと私は思います(予想){/netabare}{/netabare}


Ⅱ.どうして今まで一人で頑張ってきた人間が否定されなきゃいけないんだ
{netabare} 確かにみんなで頑張る、助け合うというのは大事です。でも、雪ノ下が頼る前に他の問題があるのではないでしょうか。

「頼るのは大事でしょうけど、そもそも頼る気満々のやつしかいないんですよね」
 楽している人がいて、そのしわ寄せが他の委員にきている。そんな中、他の人に頼るというのは何か違う気がしませんか?
 それでも{netabare}一人で頑張ろうとしてきたん{/netabare}です。そんな中、雪ノ下は、言い方を変えますとこんなふうに言われたわけです。
{netabare}「一人で頑張るな」{/netabare}
 正しいことを言っているように聞こえるものの、違うとらえ方をすると、頑張っている人を否定しているように聞こえてしまいますよね。

 ここがこのアニメの面白いところであり、凄いところであると思います。人によって、性格、考え方、とらえ方など色々なことが違うのに、単純にこれが正しいとは言えるわけがないんですよね。
 世の中の正しいと思っているものを違う見方をする、疑問を投げかける、このアニメで主張してきたことをここでも取り入れています。
 そういう意味では、このアニメでは葉山の存在がすごく大きいと思います。正しいこと、きれいごとで形成されたような人間で、この物語では彼を否定することが多いんですよね。
“正しいことだけがすべてではない”こういう言葉が本当の意味で理解できるような気がします。{/netabare}{/netabare}



第11話
{netabare}Ⅰ.自分が変われば世界が変わるというのは嘘だ
{netabare} じゃあ比企谷はどう世界を変えるというのか。実際にやったことは、頑張っている人が思っている心の声を皮肉で代弁し、サボっている人も含めた全員に向けて話したといった感じでした。
 比企谷が話している時の隣二人の女子の表情も細かいです。一人は「そうだそうだ!」という表情、一人は「うっ、言われたとおりだ…」というような対称的な、今の状況を表しているような表情でした。男子は嫌そうな態度をとってましたが、確実に思うところはあったはずです。結果的に全員の心に波を立たせ、世界を変えるきっかけになれたと言えます。自分のやり方で。
 雪ノ下が笑ったのは、全く自分を変えない、ひねくれたやり方で全体を変えようとする比企谷の姿に笑ったのと同時に、周りを変えるために自分を変えようとした自分が馬鹿らしくなったのもあります。まぁ実際自分で言葉にしてましたしね。{/netabare}

Ⅱ.ここでクイズです!集団を最も団結させる存在は何でしょう?
{netabare}A.敵の存在
 この発言が今回のミソでしょうね。陽乃は比企谷が敵として機能したみたいに発言したり、自分が雪ノ下の敵になったみたいな感じでしたが、それだけじゃない、それは表面だけで本当の意味での敵は別にあると思いました。
 他にも思ってた人もいると思いますが、ここでの本当の敵は相模委員長だと思います。そして、陽乃さんが前回も含めて敵に仕立て上げたと言ってもいいと思います。
 「文化祭は楽しまなくっちゃ!」このあたりの発言で仕事をしない委員長にしてしまい、周りにも影響が及び、そこに比企谷の発言でした。その後、周りは一生懸命仕事しているのに、自分は何もできないという疎外感、場違い感を表した描写をしていましたね。この時に、周りの心の声を予想すれば、相模委員長=敵という解釈に納得がいくと思います。「委員長マジ仕事できないよねー」「その点副委員長はすごいよねー」「委員長はほっといて俺たちだけで成功させようぜ」
 周りの気持ちが「委員長は使えない」という共通の気持ちで一致する、これが本当の意味での敵の存在が周りを一致団結させるだと私は解釈しました。
 ずっと主題として扱ってきた“ボッチ”についてのボッチになるまでの過程を表したような回でした。敵に仕立て上げるという方法で。
 相模委員長にはざまぁwwという感情と同時に、同情の気持ちと恐怖の気持ちが湧きました。明日は我が身という言葉があるように、ほんの些細なことで敵に仕立て上げられることもあると思います。
 このアニメはリアルを生々しく考察し、描いたアニメであることを改めて認識し、本当に考えさせられる、自分の考えを広げてくれるアニメだなと、そういう気持ちにさせられた第11話でした。{/netabare}{/netabare}



第12話
{netabare}Ⅰ.冒頭、場つなぎのくだりのところ
{netabare}「私もああなりたいと思っていたから」
→比企谷は「ならなくていいだろ」と言ってますが、別に今もなりたいとは言ってないし、この後のシーンでそう思ってない裏付けの行動があるし、比企谷もそれに気付いて笑います。

「雪乃ちゃん、成長したのね」「いいえ、私は元々こういう人間よ」
→1,10,11話の対比、そしてこの作品全体を表した場面でした。今の自分を受け入れた、自分のやり方を通したと言える場面でしょう。
「ああそうだ、雪ノ下雪乃はこういう人間なんだ」と思いながら比企谷も笑ってました。完全に11話の配役が入れ替わった、対比となるシーンでした。{/netabare}


Ⅱ.屋上シーン
{netabare} 8話るりちゃんの行動を思い出しました。自分を軽蔑し続けた班のみんなを助け、比企谷は「それでも手を差し伸べようとしたんなら、それは本物なんじゃね?」というようなコメントをしていました。
比企谷の行動の意味は大きく3つあります。

①自分のやり方を貫き通す
→まぁこれは自分で言ってましたからね。
自己解釈ですが、述べたいのは②,③で、特に③についてです。

②{netabare}相模に自分のやった行動を反省させる
→比企谷が相模に言ったことは全くの正論です。実際、相模は何も言い返せてませんでしたからね。
 ここで比企谷が何も言わなければ、自分のやったことを振り返ることはなかったかもしれません。
 比企谷の目的に、「挫折と公開をきっちり与えてやる」とありましたしね。{/netabare}

③{netabare}相模=無能→比企谷がすべて悪いへシフト
→その後のシーンからも分かるとおり、比企谷が全ての悪い部分を背負う形になりましたね。
 もし、比企谷が言わなければ、批判は相模に集中していたでしょう。
 「委員長なのに全然仕事してないじゃん」「最後まで迷惑かけやがって」「雪ノ下さんがいなかったらどうなっていたことか」
 私が8話を思い出した理由はここにあります。
 どう考えても、比企谷は相模のことを好きではない、むしろ嫌な奴と思っているくらいなのに、結果は相模の肩代わりをしたと言ってもいいでしょう。まぁ自分のやり方を貫いたり、雪ノ下の行動に応えたり、傷つくのを恐れていない、むしろ歓迎しているといったようないくつかの理由はあったと思いますが。{/netabare}


葉山について
{netabare}「どうしてそんなやり方しかできないんだ」
 このセリフチョイスは完璧ですね。これで、比企谷のやろうとしていることは分かっている、しかし“やり方”は納得いかないという葉山の心情をしっかり表せてました。
 これが「どうしてあんなことを言ったんだ」なら全く違う意味合いになりましたからね。これだと、何も分かっていないただのいいやつになってましたからね。

 ここはどっちが正解なんてないですね。ここもこのアニメならではのシーンでした。
 相模を傷つけつつも、問題に向き合おうとした比企谷、相模の行動を責めずに、落ち込んでる相模を傷つけまいとして行動した葉山、どっちも正しいと言えるし、どっちも間違っていると言えるシーンです。
 それだけに、2人の考え、性格が浮き彫りになるシーンでした。{/netabare}{/netabare}


Ⅲ.奉仕部部室のシーン
{netabare}雪ノ下「その弱さを肯定してしまう部分、嫌いじゃないけど」
{netabare}→1話雪ノ下「あなたのそうやって弱さを肯定してしまう部分、嫌いだわ」
 自分を受け入れた、変わらない自分を選んだからこそのセリフですよね。対比シーンであり、あの雪ノ下が全く逆のことを言っていても、しっかり意味があるからこそ成立するセリフです。{/netabare}

比企谷「そう、俺と彼女はちっとも似ていない」
{netabare}→1話比企谷「きっと、俺と彼女はどこか似ている」
 ここはまだ考えがまとまってないので、下手なことは書きません。
 1つ言えるのは、雪ノ下に勝手なイメージを押しつけていたが、実際に知り合って、雪ノ下がどういう人なのか見えてきたということはあるでしょう。{/netabare}

比企谷「いや、別に嘘をついてもいいぞ」
{netabare}→比企谷「雪ノ下は自らに決して嘘をつかない」
勝手なイメージを押しつけて、雪ノ下が嘘をついたときに失望し、自分が嫌いになったのが9話の比企谷でした。
受け入れられなかったことを受け入れたシーンでした。
 「許容しないで強要する方がおかしい」
 この言葉に、比企谷の思いが詰まってますよね。{/netabare}

雪ノ下「嘘ではないわ、あなたのことなんて知らなかったもの」「でも、今のあなたは知っている」
{netabare}→「嘘ではないわ、(人間としての)あなたのことなんて知らなかったもの」「でも、今は(人間としての)あなたは知っている」
 自己解釈ですがどうでしょう?これならうまくかみ合うと思います。
 第12話は雪ノ下と比企谷が自分を受け入れただけでなく、雪ノ下が比企谷を、比企谷が雪ノ下をそれぞれ受け入れた回じゃないでしょうか。まぁ、他の回でもそういった描写はありましたが、今回のように思っただけでなく、相手に言葉で伝える、行動するのは意味合いの強さが変わってきますよね。

 思い返してみると、そこまでにたどり着く過程の描写もしっかりしてますよね。
 11話:人、よくみたら片方楽している文化祭「あなたを見ていると、自分を変えようとするのが馬鹿らしく思えてくる」→12話:陽乃に自分のやり方でお願い(命令)「雪ノ下は雪ノ下のやり方を貫いた。なら、俺は俺のやり方で…」→奉仕部部室のやり取り{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 76
ネタバレ

ゆ~ま さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

絵的に少々不満がありましたが、総じて楽しみに観れました。タイトルに似合わず深い内容をしていると思います。(9/21修正)

アニメ・・・TV放送分全話鑑賞済。
原作小説・・・放送中に追いかけて、現在7.5巻まで既読。
コミックス・・・発売されている分で既読。

色々長い文章になりますが、ご容赦下さい。

総評っぽい物。第一稿。
●物語●
{netabare}
・タイトル初見では全く想像できない、色々と考えさせられる作品でした。
・繰り返し観てみると「あのシーンにはあんな意味が・・・」「あの表情は・・・」と再確認できます。面白くて何度もリピートするタイトルは他にもありますが、『シーンやカットの意味を再確認する』という視聴スタイルは個人的に初めてだったように思います。
・基本、問題の解決・解消はされる。けど何処かにモヤモヤとした「何か」を残していく。だから何度も観直していたのかもしれません。
・原作から削られてしまったエピソードやネタ(主に他のラノベ・アニメ・ゲーム等)が沢山あったとは思いますが、尺や物語の切れ目、(嫌な書き方をすれば)事情等があると思いますので仕方がないことかと思います。面白いのは間違いないと思いますよ?w ただ・・・この先を作るとすれば、スルーしてきたエピソード(川崎さんとか戸部っちとか)が足枷になるとも思えますので、一概には肯定できないですね。
・原作ストックが1冊のみということで、直ぐの続編には期待できないとは思いますが・・・拾えていない伏線が結構あると思いますので、やはり続きは観たいな~と。
・八幡のモノローグ(ネタ方向では無く、彼なりの論理・価値基準・経験・記憶など)がもう少し語られていたら、と悔やまれる部分はあります。
{/netabare}
●声優●
{netabare}
・メイン3人を始め、皆様素晴らしい仕事っぷりだった思います。さすがの面々さすがの演技。改めて凄い方々だな~と実感しました。
・特に良かったと思うのは・・・まず八幡役・江口拓也さま。1話で初めて八幡として耳にした時から、全く違和感無く聴けました。コメディ・シリアス・モノローグ等その時々でキチンと違って聴こえ、尚且感情も適度に乗ってくるという絶妙な具合だったと思います。5話とか10話・11話辺りは特に良かったかと思います。
・それから結衣役・東山奈央さま。同クール「はたらく魔王さま」にてちーちゃん役をされてました。「ちーちゃん」も良かったですが、個人的にはやはり「結衣」を推したいな~と思います。八幡を気にする結衣。雪乃が大好きな結衣。笑ったり、テレたり、怒ったり、悲しみを出してみたり。それでも天真爛漫さは失わない。そんな彼女にピッタリな声優さんだと思いました。
・個人的イチオシで小町役・悠木碧さま。特徴的な声で、元気で兄想いな妹を演じて頂けました。
{/netabare}
●キャラ●
{netabare}
・タイトルと1話を観た時点ではよくあるラノベ物キャラかと思いましたが・・・実際進んでみると、その印象が如何に間違っていたかが感じられました。各人に立ち位置や属性めいた物はあるかもしれませんが、知る限りで他の作品と置き換えて語れるキャラでは無かったと思います。
・ボッチであるが故の思考で、一般人とは異なる方法で問題を解決していく八幡。自身が痛み・悪意を引き受けることで解決を図ろうとする姿は、何処か痛々しさを感じることもありました。自虐的にトラウマを暴露していく辺りは・・・僕自身のトラウマだったりすることもあり、笑って良かったものやら・・・。そういう意味では身近に感じられる主人公でした。
・八幡と雪乃と結衣。この「3人の関係性」にも当然目がいきますが、個人的には『雪乃と結衣』『八幡と葉山』の二組も気になりました(いえ決してBLとか百合要素的な部分ではなくw)。
・雪乃と結衣。この2人は現時点では確実に良い方向に動いていると思います。一方的な影響力ではなく、互いが互いに無い物を感じ取り、感化されている。個人的には「最初の結衣の踏み込み」が大きいと思いますが・・・。これで2人は一応同じラインに立ったようにも思えるわけですが、果たして今後どういう展開を迎えるのでしょうか? 「(雪乃の事情は話してくれるまで)待つ」と言った結衣ですが、八幡のことは別にしても良い関係性を築いてもらえたら、と思います。
・対比という意味では八幡と葉山の2人も気になりますが・・・ここは「酷ければベクトルも真逆な、見事なまでの平行線」というところでしょうか? 互いに互いのことは理解できている(つもり)。それでも譲れない部分や知らない部分が有って、見る角度によっては交わっているようでも、実際は接することは無い。仮に接しているとすれば・・・それは大きな軋轢みたいな物を生み出している。そんなところでしょうか。こちらも見ていて色々考えさせられました。
{/netabare}
●作画●
{netabare}
・原作もコミックも知らずに入ったので、元々アニメ用デザインや作画そのものに不満はありませんでした。強いて触れるなら・・・若干安定性に欠ける出来だったようには思います。
・逆に、八幡の目の腐りっぷりは安定していたようにも思いますw
・作画というより演出的な方向になるのでしょうが、キャラの心理状態はキッチリ表現されていたように思えます。文章から光景などを読み取るのが小説の醍醐味なのだとは思います。それでもここまでちゃんと表情と心理が描かれていた作品は過去に無いように思います。
{/netabare}
●音楽●
{netabare}
・主に会話と物語に集中していた為に、BGMにそれほどの評価をできる立場では無いですが・・・それでもどんな曲がどんなシーンだったかは思い出せますし、物語を邪魔するような場違いな物も無かったように思いますので、むしろ良かったのではないかと思います。
・OPとEDにつきましては・・・個人的にはED推し。キャラソンの類になると製品版の特典になることが多々ありまして、これもそうならないように祈っておりました。
{/netabare}
と・・・とりとめも無く、長々と書いてしまいました。
多分まだ書けていない部分もあると思います。後になって付け加えたい部分もあると思います。
上手く表現できているか不安な部分だらけです。感じたことを伝えることの難しさを改めて痛感しております。
作品とは関係ありませんが・・・キレイにスリムに纏めてレビューを書ける方々を尊敬する、そんな総評でもありました。

以下各話レビュー 1話毎で畳みました。

(9/21追記)
VITA用ソフト特典Blu-ray鑑賞後-----
ここに書いて良いのか分からないのですが、忘れないうちに形にしておきたかったので。(採点には含めません)
{netabare}
物語そのものは小説7.5巻にありましたので、その分目新しさはありませんでしたが・・・いつも通りの奉仕部と他面々はやはり面白かったです。

テーマは『結婚』ということで、平塚先生かいつも通りのドタバタコメディが主なところになりそう(というか小説読んだ時はそう感じた)なのだが・・・アニメになってみると予想以上に『小町回』になっていたように思いますw

個人的には、結衣お手製『和風ハンバーグ?』のところがツボでした。材木座を一口で撃沈する物体を、残り全て一人で引き受けた八幡の格好いいことw まぁ、行動の理由が理由ですが・・・w コメントも最高でした。

あくまで短編という扱いなストーリーですので仕方が無いところではありますが、やはり「コメディばかり」では、この作品の良さが全て発揮されることは無いかな?とも思えました。
決して短編やサイドストーリーなどの存在を否定したいわけではありませんので、悪しからず。
{/netabare}
番外編鑑賞後--------
{netabare}
体育祭のお話。ということでBD1巻特典の小説と比較して観てしまったわけですが・・・体育祭の表側をメインで描いた印象でした。6.25巻だと結構重い話で裏側からの展開だったように思いましたので。
その分、楽しさを中心に観られたと思います。ノリ的にはアニメ1~4話辺りの物に近いでしょうか。

尺の問題とかありましょうが・・・『千葉県横断お悩みメール』の経緯とか、生徒会長以外のメールとか、有っても良かったんじゃ?とも。

生徒会長が八幡の名前を覚えて無かったのは意外でした。文実でも一緒だったわけですし、ひっそりとしていたわけでもなく、むしろ(悪)目立っていましたよね?w

文化祭を終えて、雪乃の「八幡への対応・絡み」に変化が生じて、活き活きしてきたように思います。
ラスト直前での、結衣の「ゆきのんも見てたんだ~」という揶揄?指摘?ツッコミ?に顔を赤らめてみせるあたりも同様。可愛かったです。
雪乃・結衣共にですが・・・終盤以降、八幡の近くに他の女性(女生徒)が近づくことに結構厳しい反応してますね。今回は生徒会長だったわけですが・・・八幡自身、文化祭で頑張ってただけなのにw 

目玉競技の妙案が浮かばず、その道のプロ(?)に任せようということで召集されたのは・・・材木座と海老名さん。展開自体知ってはいましたが、改めて画にされると本当に嫌な予感しかしませんでしたw

「何故セイバー風味な衣装なのか?」「何故結衣の騎馬が2人構成なのか?」「男の子のはずなのに、詰襟きてる彩加に何故違和感があるのか?」「海老名さん、心の声が漏れすぎ(というか拡散しすぎ)」etc・・・疑問やツッコミが絶えない忙しい回でした。

会議から競技まで、発案から演説まで。材木座大活躍でした。檜山さん・・・ご苦労様でしたw

葉山と八幡。
方向性の違いが有り、そこは相容れないのでしょうが・・・お互い、相手への評価は高いんでしょうね。意識はすれど、相反しているが故に、最後までは読みきれない。そんな微妙な関係でしょうか。

ということで、13話終わってしまいました。
早く続きを・・・と期待したいところですが、ストックが1冊という状況では無理でしょうね~。
シリアスなテーマを扱うが故に、安易な原作無視のオリジナル物とかはやめて欲しいので、気長に待ちたいと思います。といいますか・・・小説7巻の終わり方でさえ続きが気になって仕方が無いので、まずそちらを読みたいです。
{/netabare}
12話鑑賞後----------
{netabare}
文化祭編もクライマックスですね~。
ラスト1話(番外編除く)としては、結構余裕のある分量だったと思います。スローガン決めと並ぶ、もしくはそれ以上に、八幡の見せ場・転換点だったように思いますので、1話割く必要性はあったと思います。
(それでも原作からすれば結構削れてはいるのですが。)

相模説得シーンでの、八幡と葉山のやり取り。「どうして、そんなやり方しかできない」と発する葉山ですが・・・。
それは皆そうなんだろう、と。一見葉山のおかげで何とかなったような場だった(実際彼の登場に救われてはいるが)わけですが、果たして彼の説得だけで相模を舞台に向かわせることは出来たのでしょうか? 時計を頻繁に見るという行動が、葉山だけでは物足りていないことを示しているように思います。最後はやはり八幡が憎まれ役を引き受けて達成されているわけですし。まぁ・・・八幡だけで説得できたか?と問われると、それはそれで無理だったとは思いますが。
長々と書いて結局何が書きたかったと言えば・・・人間どんな時も『知っている、分かっている方法でしか解決できない』のではないか?と。葉山は葉山なりの、八幡は八幡なりの、そんな方法・手段でしか対処できないのではないか?と。「どちらが正しくて、どちらが間違っているのか」では無く。

雪乃・結衣・陽乃・彩加・材木座(彼は逆の意味で理解してそうだがw)辺りはきっと、(それなりにでも)正しく八幡の行動を理解しているとは思いますが・・・やはり胸に響いたのは平塚先生の言葉でした。
「誰かを助けることは、自分が傷ついて良い理由にならない」
「君が傷つくのを見て、痛ましく思う人間もいることに気付くべきだ」
僕は八幡ではないですし、彼の真似ができるような人間でもないですが・・・泣けました。表面的なところだけでなく隠された意味を理解して、尚且間違いは指摘して背中を押してくれる。
さすがだな~と思いました。

雪乃と陽乃の関係性は、思った程悪くはないようですね。もっと黒々としているものかと思っていましたが・・・。それでもやはり「雪ノ下家」としては何かありそうな感じはしますね。

ステージ前に葉山に「もう1曲いける?」と頼まれて、テンパりつつも顔を赤らめる三浦さんが可愛かったです。いつもは海老名さんの(暴走の)面倒をみているか、女王様風なところしか見てこなかった分、乙女な部分が高威力でしたw

さぁ残すは最終話・番外編。小説6巻と7巻の間を描く、体育祭編ですね。BD1巻買ってますので、特典小説にて何となくは触れていますが、楽しみにしております。

{/netabare}
11話鑑賞後----------
{netabare}
まずは・・・小説7巻まで既読という状態になりました。
ので今回は流れを知った上での視聴になりました。

文化祭編に入ってから結衣の出番が結構減ったような気がしますが・・・やはり肝心なところは持って行きますね~。
八幡&雪乃に怒っていることを伝えるところ。
それでも自分(達)を頼って欲しいとも伝えるところ。
文化祭休憩中での八幡とのやり取り。雪乃との関係性の件からハニトー(?)食べたり。『違うよ。待たないで、こっちから行くの』というシーンは正直堪らなかったですねw

二人がお見舞いに行ったからなのか、雪乃にも変化が見られて、これはこれでかなりキましたね~。何処まですれば良いのかわからないけど『また、明日』と手を振ってみる姿が何ともw
何度か繰り返して観ていると今回のことも含めて、雪乃の変化が少しずつ見えるような気がしています。結衣にも感じられているのですが・・・。

陽乃さんの真意の断片は、今回で読み取れたように思います。ただの当て付けや嫌がらせだけで行動していたわけではないとも理解できましたが・・・。それでもやはり『文化祭』という学校行事においてまですべきことだとは思えないですね。上手いこと転がっていなかったら・・・その年の一イベントを潰す可能性すらあったわけですから。

八幡が憎まれ役を引き受けることで、実行委員会を立て直すことに成功したわけですが・・・相変わらず、色々な意味で彼らしい方法だったな~と。自身がターゲットになること、方向性がネガティブなこと、誰でも思いつけることでもないこと。

ということで文化祭本番もスタート。
相模さんは結構辛い立ち位置になってしまいました。自業自得とも思えますし、若干陽乃さんの思惑の被害を受けているようにも思えますし。いや・・・陽乃さんがいなくても八幡がいる限り同じ結末を迎えていますか。

さ~文化祭編もクライマックスを残すばかりで、次で終わりかな~?という感じですが・・・。
このアニメの製品版、7巻まで予定があるんですよね。そして1巻は1話のみ収録で7巻は2~6巻と価格が変わらない。
その辺から13話まであると踏んでいましたが、流れからして文化祭編は12話で収まりそう。
と疑問を感じていたのですが・・・他の方のレビュー内に13話についての情報があり、一安心しました。
少しでも長く、この作品に触れていたかったのでw

小説とアニメの対比につきましては、アニメ終了後にでも書けたら思います。色々思うところはありましたので~。
{/netabare}
10話鑑賞後----------
{netabare}
小説も5巻まで読破しまして。
アニメ共に同じようなところまで進んできたわけですが・・・ここから悩みどころでして。6巻を、アニメと同時進行または終了後にするか、先に読破してしまうか。頭を悩ませております。
一応10話は、6巻未読にての視聴になりました。

ということで文化祭編ということになるのでしょうか?
如何にして八幡が実行委員という流れに至ったのか、わかりませんが・・・平塚先生、達筆ですねw 女子の委員には前回登場の相模さんですか。やはり1話チラっと出てきて済んでるキャラは、いませんね~。川崎さんも何だかんだでクラスの方で衣装担当に。彼女のエピソードも他に何か有りましたら、アニメで観てみたいものです。
女子実行委員に結衣はどうか?みたいなところもありましたが・・・三浦さんの一声で消えました。明らかな悪意による推薦でしょうから・・・あれは三浦さんなりの手助けなのでしょうか? それとも単純に一緒に何かしたかっただけなのか?w

しかしまぁ・・・ここでも出張ってきましたね~、陽乃さん。生徒会長からの依頼?というのもありましょう。ましてや県議会議員の長女という立場も手伝っていましょう。あまつさえ何時ぞやの実行委員長という立場もありましょう。
しかし、ここまでの話を観た印象をふまえて、『妹に対してのあてつけ』『嫌がらせ』にしか見えないのですが・・・。相模さんに対する視線も明らかに好意的なものには感じられませんでしたし。
陽乃さん色々出しゃばりすぎだと思いますが・・・。
「最悪、生徒会長から何から全て、実行委員会全体(八幡を除く)陽乃さんの息がかかっているんじゃなかろうか?」とさえ思えてしまうような流れだったように思います。

文化祭の為に奉仕部はお休みに。クラスの展示・発表はある。そんな中で2人の異変を感じ取り異を唱えても、それでも「雪乃を助けてあげて欲しい」と頼む結衣は・・・やっぱり良い娘さんだな~と。自分の気持ち・想いをよく理解していると思えました。

『文化祭を目いっぱい楽しめるものこそが~』みたいな件がありましたが・・・半分は異論ありませんが、それはそれに見合う能力があってこそだと思うのですが。
挙句には理由もなく委任とか・・・大丈夫なの?
私情が挟まっているのは、どっちなの?
 
{/netabare}
9話鑑賞後-----------
{netabare}
夏休み終盤、花火大会の日のお話。

純粋に兄を想ってなのか『面白いから』なのかわかりませんが、小町の策士?っぷりは面白かったです。といいますか、本当に妹に弱いですな~w

花火大会~ラストまでのトータル的な印象としましては・・・「何かスッキリしない」でした。肝心なところで邪魔が入ることが2回程。間が悪く、会話が途切れて流れてしまうことが2回程。挙句の果てには、ラストの八幡の独白部分。

まだ1回しか観ていないので、ラストの八幡の心中は今一つ理解?把握?できておりません。
ただ1つ。彼自身が絡むことになると、やはりといいますか、途端に思考が停滞してしまうようですね。結衣との時もそうでしたが、過去の経験から避けることしかできていない。他人の問題の際には思考や観察から、斜め上(下とも評されてますが)の解決方法を思いつくのですが・・・。

ことある毎に、回想として登場する彼の記憶や経験談。半ば笑い話風に紹介されることが多かったように思いますが、実際はそう軽い話ではなかったのではないでしょうか?
『笑えない』と思って観ていたことは多々ありますが、彼が負った物はその程度では無かったのかも?とも。

もう何度か観てみて、感想が書けたらと思います。
(既にこの作品にかけてる時間が結構なことになってまして。他のタイトルに影響出てるレベルです。)

《第2稿分》
雪乃への想いを語る、結衣の真剣な表情が印象的でした。陽乃との会話、帰り道(自販機前)。

相変わらず「その場の雰囲気」や「相手の感情」を読み取る能力が高い八幡ですが・・・それをもう一歩進めて生かして欲しいな~と。僕自身にその能力があるわけでもないので、こう書くことしかできませんが・・・w

八幡のラストでの独白については・・・
・話さない(話せない)ことは『=嘘』ということになるのか? 結衣の言うようにタイミングが無かったり、言える状況で無いこともあるでしょう。雪乃の関係性を以前から何となくでも察していた(ようにみえる)八幡は『嘘をついている』ことになるのではないか?
・『自分のことが好きだ』と言ってはいるが、『何度も失敗しているのに「再び」失敗した自分が嫌いだ』と言うのは矛盾しているのでは?
・『憧れていた』と片付けているが、それだけなのか? 『期待して理想を押し付けて・・・』。
・陽乃は雪乃に対してどういう感情を抱いているのか? 可愛いだけなのか? マイナス方向の感情は無いのか?
と疑問が浮かんできました。
この先どう物語が動くのか。楽しみにしております。
{/netabare}
8話鑑賞後-----------
{netabare}
前回・今回と、正直綺麗事や生半可な覚悟では扱えないようなテーマだったと思います。まだ僕は原作で触れていない部分ですが、ここまでの八幡の半生や物語を含め、原作者の方には頭が下がる思いです。

八幡発案の、今回の解決法。
確かに一歩間違えば問題になるような、ギリギリの方法だったということには反論ありません。
が・・・解決するなら、これしか無かったと思います。
むしろ、考え付いて実行に移せた八幡(奉仕部、クラスメイトを含めても良いですが)は大したものだと思います。
「上から」な意味では無く、そういった人間関係の中で生きてきた者、経験者として。
自分の人生を今になって思い出してみると、「アレ」は先生なりの「手助け」だったんでは?と思い当たる節が無くもないです。
力技で周囲を変えるか、居場所を変えるか、甘んじて受け入れるか。もしくは自分のスタンスを「そう」するか。

「リア充」と括るのは乱暴ですが、特に人間関係にも問題無く多数派の中で生きてきた人達には、今回の話はどう映っていたのでしょうか?

小学生の問題が一区切り~と思ったら、息つく暇も無く陽乃さん再登場~。母親のなのか本人のなのか、何らかの思惑でのお迎えのようですが・・・。7話での雪乃のセリフと相まって、不自然さしか感じませんでした。
そして八幡を庇った(?)結衣への対応が、また・・・。絵的に『そう見えただけ』なのかもしれませんが、目が全く笑ってませんよ? 陽乃さん、まともなのは『外面』だけなのかもしれないと、本気で思えた回でもありました。

忘れてしまいそうなので追記を。
葉山と八幡、葉山と雪乃について。
キャンプファイヤー後の葉山と八幡の会話ですが・・・あえて1回だけ「ひきがやくん」と発したのは、何故なのでしょうか。「もし同じ小学校にいたとしても、友達にはなれなかった」という(葉山曰く)冗談の真意とは・・・。
同時に、雪乃の経歴(アニメでわかる限り)と葉山の関係性とは?

勝手な予想ですが、葉山の「病的なまでの良い人っぷり」は幼少時の経験からなのではないか?と思います。性根は変わっていないのでしょうが、現在はある種の強迫観念的な部分があるのではないか?と。その要因(の一端)が雪乃にあって、彼女の経歴・人格形成にも関係しているのはないでしょうか。
そして・・・もし当時八幡が近くにいたら「色々変わっていたと思うし、友達にはなれていなかった」と考えたのではないか?と。

平塚先生と陽乃の関係も結構深そうですが・・・。
長々と追記してしまい失礼しました。
{/netabare}
7話鑑賞後-----------
{netabare}
今回の話に限ったことではありませんが・・・ヒッキー、彩加のこと好き過ぎでしょうw
そして小町に弱すぎるw

これも毎度のことですが、平塚先生がいろいろやらかしてくれてるな~とw メールの件とかキャンプ場での件とか。
力技に訴えてきたり、年齢とか独身であることで弄られたり(自爆含む)、見ていて楽しいキャラです。

しかし、この先生は何を思って、こう両極端な人間を集めているのでしょう? 
ニュートラルに思えるのは(流れで加わっているが)彩加くらいでしょうか。結衣も中間に見えますが、空気読むスキルの高さから普通でないことが感じられますし。何やら過去にまだまだありそうな娘ですし(それでもこれだけ明るく振舞えるというのは、大したものだと思います)。

『ハブる』というのは、雪乃の言う通り、年齢や立場を問わず存在するわけでして。個人的には「人間は成熟するにつれて、自分が嫌うことを他人にしないもの」だと思っているのですが、実際は・・・。しかも年を重ねる毎に、方法が酷くなったり規模が大きくなったりと・・・。
今回登場の小学生の娘(名前忘れました)も、結局「やってやられて分かった」部分はあるような気はします。

雪乃の家庭、彼女と葉山との過去、優美子との諍い、結衣の経験等々。7話だけでも地雷や伏線になりそうなポイントが多かったように思います。
そんな作品なので再生回数が多分異常なくらい多いですw

そんなこんなで中盤まできたわけですが・・・扱うテーマ?が徐々に重くなってきたな~と。
{/netabare}
6話鑑賞後-----------
{netabare}
八幡と結衣の間がビミョーになってからのスタート。
まさか一週間そのままな状態だったとは・・・。
もっと鬱々とした展開、最悪数話引っ張られるか?と途中まで覚悟してましたが・・・。

結衣の負い目を何とかしたいという彼の目的は理解できなくもないですが、方法がちょっと。誰も自分のことを完璧に理解できるはずもないですが、逆もまた然り。
「負い目」どころか、それ以外それ以上の感情だったりもするわけです。

ガハマさん、飼い犬に逃げられすぎでしょうw 過去の回想も含めれば最低3回。何か対策しましょうw

結衣へのプレゼント選びということで、休日買い物へ。ファッション的な部分はともかく、雪乃さん、まさかのツインテールでの登場に衝撃を受けましたw 思わず画面にツッコんでました・・・。
小町さんは・・・確信犯ですよね?「みんなで回りませんか?」というセリフの10秒後には既にいないとかw この2人を放置してもロクなことになりませんよ?

で何の因果か、お互いに出先で遭遇してしまう3人なわけですが、個人的にはもっと悪い方向(ガハマさんの勘違いを含めて)に流れてしまうのを予想していましたが、直後に誤解は解けまして、良かったと胸を撫で下ろしました。

気になったのは雪乃のセリフの「2人共被害者」という部分ですね。実はコミックスを読んでしまったものでして、だから気になるのでしょうが・・・。

雪ノ下姉が登場してましたが・・・。このアニメ、今まで出てきた「新キャラ」が、「出てきただけ」で済んだためしが無いんですよね。何かしら肝心なところを持っている、そんな気がしているので・・・嫌な予感しかしません。
八幡の第一印象と、雪乃の(身内故の辛口?)コメントからも・・・。
{/netabare}
5話鑑賞後-----------
{netabare}
新キャラの銀髪娘がメインの回になるのかな?と思っておりましたが・・・終盤『結衣と八幡の関係が判明してから』の展開が重すぎまして。2/3が無かったことになっているような気さえしています。
正直『犬の飼い主の正体』は最後、もしくはその前くらいまで引っ張るかな?と思っていました。ので折り返し前で語られたのは驚いています。

嫌な書き方しますが・・・この時の『八幡の心情』は評価は真っ二つだろうな~と。共感されるかされないか。断罪(?)できるか否か。ちなみに僕は「共感して責められない」です。
視聴者の人生と体験と記憶と、その辺結構荒っぽく触れている印象です。

物語序盤から自らの卑屈さを淡々と口にしていた八幡ですが・・・実際そういう性格になったのは高校入学時ということでも無さそうで。結構重症そうな予感がしておりました。

雪乃の家族構成についてもチラリと触れられましたが、グラスを倒してしまう辺りに結構こちらも重症なのかも?と思えています。

ED結衣のソロバージョン、良かったです。
元々のツインボーカルバージョンも気に入ってましたので、CD買ってみようかな~と。

(追記分)
せめて結衣自身の口から真実を聞けていたらなら、もう少し違った展開になったとは思います。彼女自身『八幡に正体が分かってしまっている』ことも知らず、一方的に彼からの言葉を聞くことにならなければ・・・。
何でもですが・・・タイミングとか機会とか、ホント難しいですね。

結構共感できていると思える僕ですら、八幡の結衣への対応は『過剰防衛』といいますか『早すぎる予防線』といいますか、何にしてもそんな感じはします。が、やはり彼が過ごしてきた半生を考えてみると分かる気はする。
そんな矛盾したような堂々巡りのような感覚です。
{/netabare}
4話鑑賞後-----------
{netabare}
2話中盤での「交通事故っぽい回想」の伏線回収が思ったより早く驚きました。今回観た限りでは、それによって過剰に重苦しい展開にはならなさそうなので安心しました。
ボッチになってしまった理由はここにもあったんですね・・・。今まで観た卑屈っぷりだけが要因かと思っていましたが・・・。

あれ?
犬の飼い主さんは同じ学校で、回想シーンがミスリードでなければ・・・あの人ですよね?
なるほど、あの人の態度の理由はそこら辺にもあったのか~。

中学時代のメールの件は・・・泣ける。切な過ぎるでしょうw
八幡君の過去は、聞く度に悲しくなります。

チェーンメールの元凶は結局判らず終いでしたが・・・この作品のテーマは多分違うポイントに有ると勝手に思っているので、スルーしたいと思います。

ボッチを通そうとする八幡君ですが、何だかんだで友達?が増えてきましたね。この作品の良いところは、そこらを主人公本人が僅かでも自覚できているところですね。

次回登場っぽい銀髪の少女はどう絡んでくるのでしょうか。

余談で。
1話の時からゲーム化のCMが流れてますが・・・そろそろどんな内容か、ちょっとで良いので教えて下さいw
{/netabare}
3話まで鑑賞後-------
{netabare}
1話の時に書きましたように、視聴当初は「~っぽい」という感想がメインでした。3話まで(とはいえまだ1/4?ですが)観て改めて考えてみると・・・これはこれで面白いかな、と。

どこまで本気か分からないですが、主人公の卑屈さ?ボッチへの信念?のような物が意外と理解できなくもなく。「笑える」と書くと何か違う気がして、人間性疑われそうな気がして「理解」という単語にしてみました。
嫌な話ですが、何事にもヒエラルキーといいますかカーストといいますか力関係といいますか、あるわけでして。
そんなんで、ちょっと古傷を抉られつつの視聴になっていますが、まぁw

2話で登場の材木座君のエピソードを観て。
大なり小なりありますが、最近「中二病」をテーマに扱う作品増えたな~と。

純粋に面白いと思えるので継続確定です。
もう少しきちっと感想が書けるよう視聴したいと思っております。
{/netabare}
1話鑑賞後-----------
{netabare}
面白そうかつまらなさそうか?と訊かれれば、「面白そう」寄りな印象な、第1話でした。

ピンク髪の娘が出てくるまでの印象は

化物語っぽいノリの?
俺修羅っぽいキャラの?
はがない風展開?

という物でした(発行時期とか知りませんので前後しているとは思いますが)。

クッキーを作る件は、評価を少し上げてくれたと思います。
黒髪娘は毒を吐くだけかと思いきや、方向性はともかくピンク娘のことを慮っていたり。主人公は何が重要なのかを、意外な方法で示してみたり。

学校・部活・友達・恋人・現実等のワードが見えたように思いますが、正直このところその手のアニメが多いので少しウンザリ気味でしたが・・・一応2話以降も観てみようかと思えました。
{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 84
ネタバレ

tag さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

初見では分からなかったが、3期連続で見直すと分かること

3期で完結し、全てを見直して、気づいたことがあります。

ストーリーの評価は少し低めでした。正直、主人公のひねくれた切れ味とヒロインの破壊力だけで面白かったと言っても過言ではないです。

しかし、再視聴後、この物語、かなり設定に凝っているなとか、登場人物のダイレクト感の無い台詞やひねくれたレスポンスなど数多くの?が頭の中を過るのだけど、後からよく考えると、そう解釈できると言うことに発見しました。そんな目線で1期も見直すと分かってくることが数多いことが分かりましたので、加点、加筆しました。

<ここから、元の感想>
主人公は、正しいが、ひねくれていて、ストレート。普通は引いてしまう。そこを救うのは、彼は、正直であること貫く事。
誰しもが、思っているけど中々表面には出てこないことを、どんどん出してくるキャラと、普通に出さないキャラが交わりつつ、徐々にみんなが出してくる。イタい展開なのを主人公との共感と、普通の人たちのほのかな共感と言う変容が快感と言うかリリース感を生み出す。
自分にもそう言う側面があるなと、発見することも、この作品の特長なのかもしれません。
<元の感想はここまで>

現代小説において、雨は勝手に降らない。それには必ず理由がある。作家は全能神として、小説空間の全て(雨と言う自然現象でさえ)を演出し、物語を構成する。だから、すべての事象・情報には意味がある。俺ガイルにおいては、「袖や裾を摘まんで引っ張る仕草」「マッカンを飲むとき」「雪乃の挨拶」「絶妙なタイミングでキャラたちが場面にカットイン」には意味がある。更に、犬にも、猫(パンダキャラ)にも意味がある。そして、キャラの名前にも意味がある。全ては作者の演出と言える。重要ストーリーラベルと呼ぶべきものがある。1期ではそのうちほとんど6個くらい確認できる。

これから書く事柄は、私的な解釈と考察であり、重要なプロット、物語展開の重要ポイントをネタバレしているので、読むとするならば、必ず1-3期まで見てから、お読みください。

物語始まり時点の名づけ、キャラ設定の段階で既に世界観構成が始まっていること気づきます。

{netabare}
3期の最終話の最後、この第1期の「ユキトキ」が流れます。その展開はストーリーにとても合っています。「ユキトキ」は雪乃を、「春擬き」は八幡、「芽ぐみの雨」は結衣をテーマにしています。このことも、3期通すと素晴らしい3部構成だと初めて気づきます。(3期はある意味で、頑張ってきた結衣が振られ、折り合いをつける過程を描いたとも言える)

ですが、最も驚くべきことは1期が開始された2013年春の段階で原作は後半は未完です。しかし、「ユキトキ」の歌詞は見事、その後半、雪乃のめんどくささ、ほの暗い背景を言い当てています。やなぎゆきって、天才だなと思った次第。だから第3期の最終話に流しても一点の疑問もなくフィットする。これから述べる、この物語の背景設定と呼べる部分は、既に1期のオープニング曲で既に述べられているのです。


名前と背景から想定される物語の根幹:
苗字が舞台の千葉の対岸、神奈川の地名から来ているので、そうなんねと放置しそうだが、実は深い。
<雪ノ下家>
・雪ノ下は鎌倉における鶴岡八幡宮と周辺の住所(もうこの段階でラストは決定)
・千葉の名家、政治家の家庭に生まれた姉妹
・政治家の家は面倒だ、住民が望む行動を強いられる。非常に束縛の多い家
・まして姉妹、男子はこの家に生まれなかった。政治家の跡継ぎ問題があり、姉妹がこれを解決することが必要。⇒これが物語を生み出した根幹プロット。
<陽乃>
敢えて陽乃から説明する。彼女は劇中、明るく、社交的、出来る理想のお姉さん・先輩として描かれる。まさに政治家の長女だ。だから“陽”乃。しかし、その実、その過程で多くのモノを捨ててきたし、捨ててきた自分の過去に深い後悔がある。同時に、良くできた長女を演じることに喜びと諦めも感じている。だが、3期を全体で見直すと観衆の不評を買ったお姉さんは、ひねくれているがとても妹想いの良い姉に見える。
・3期で「共依存」という悪魔ワードを雪乃、八幡、結衣に発し、3人の関係を壊そうとする。
・だが、「共依存」の状態にあるのは陽乃自身であり、陽乃の家族全体がそう。
・自己・自意識と言うものを作れない。演じているだけ。しかし選択肢はない。
・政治を継ぐのは陽乃。よくできた長女を演じる呪縛と様々な制約、多分、高校時代に様々なものを捨ててきた。そこで平塚先生との間に強い信頼関係が構築された。
・陽乃の願いは、自分と家族の「共依存」をだれかに(これが八幡になるわけだが)解いてほしいと共に、妹には、自分と違って共依存になってほしくない。(これも八幡に頼む)
<雪ノ下家母>
陽乃を超えるラスボスに見えるが、これも3期通して考えると、政治家の妻として義務と負い目を持った、実は娘想いの母に思える。
・政治家の妻だが、男子には恵まれなかった。多分、後援者、親戚からは男子を産めなかったことで陰口をたたかれ、本人の心も深く傷ついているはず。
・それでも政治家の妻として振る舞う義務があり、跡継ぎを育てる義務がある。
・必然的に姉妹のうちどちらかが、跡継ぎ(婿養子を貰うと思うが)となり性格的に陽乃が選ばれる。
・しかし、母としてはそういう呪縛を娘に課すことには抵抗があるだろう。なので、妹(雪乃)には、極端な自由を与える。(これが悪いんだが、母であり、かつ政治家の妻らしいとも言える)
・それが雪乃にとって、期待されていない、家業と無関係な子、陽乃へのあこがれと言う、図らずも陽乃と異なる「共依存」を生み出しているとはつゆ知らず、雪乃の行動と行く末を心配する。
・陽乃へは政治家の妻として接し、雪乃には母として接する。自分の負い目と義務、母としての想いを両立するには仕方無かった。
<雪乃>
やっと雪乃である。雪乃の母の、母としての想いが裏目に出て、姉とは逆の共依存に陥っている。なので“陽”乃に対し“雪”。陰でも影でもないのは、取るに足らない溶けて消えてしまう存在と彼女が思っているから。姉妹共に名前が陽乃、雪乃と“乃”で終わる。陽の何なのか?雪の何なのか?は無い。これは二人とも、“本当の自分が無い”ことを意味している。お互い、陽と雪の呪縛の中にあるだけ、本来の自分は無いと。
・自分には周囲からの期待がなく、どうでもよい存在(それが強い承認欲求を生み出す)
・承認欲求から、陽乃をロールモデルとし、自身を束縛してしまう。同時に自己・自意識というものが消失
・陽乃コピーになるため、自己を作るため、努力を惜しまず、しかし根本で自分に自信がないので、周囲に高い壁を作る。(頭も顔も良いが、ATフィールド全開)
・なので、行動とは裏腹に、他者からの承認、信頼を心の底では強く求めている。(それが八幡)そして、言葉と本心の乖離が激しいのはそのため。
・相互信頼に基づく承認不足、自己の未確立から来る自信不足、呪縛に満ちる家庭環境と言う三重苦にあり、普通は近づいてはいけないタイプ
・こんな酷い三重苦が解消された時、雪乃は無双状態となる(3期最終話)
<比企谷八幡>
こちらは何故か苗字も名前も地名。しかし、雪ノ下と組み合わせると、最初から彼の運命は決まっていたと言える。八幡宮の住所は雪ノ下。そう、八幡は、雪ノ下家の中にある。彼が雪ノ下家に婿養子になるであろうことは3期まで見た人は分かると思うが、すると「雪ノ下八幡」。いや、もうこれ住所。名前の設定段階で、八幡の運命は決まっている。余談だが、比企谷家には猫がいる。雪乃は猫大好き。由比ヶ浜家には犬がいる。しかし、雪乃は犬が苦手(モールでのサブレとのシーン)。一方、八幡は犬にも好かれる。しかし、飼っているのは猫である。このことからも、八幡と結ばれるのは雪乃で、結衣ではないことが分かる。
・心理的観察能力が高く、正直で純粋だが、頭でっかちで自虐的、更にストレートトーク
・思考に基づく間接的経験値が異常に高い、実体験に基づく経験値は平均以下
・このため、失敗に弱い。一つの失敗を深く自虐分析、結果として何もせず、観察することに徹し、心理的想定力だけが異常に高まる。(高IQ/EQなボッチ=この点においては雪乃と近い)
・告白トラウマをもっており、判断力を鈍らせる(修学旅行における告白支援のやり方)
・しかし、自己・自意識は強くある(それが彼の言う“本物”=これは雪乃にはない。似た者同士と考えがちだが、二人はこの点で決定的に異なる。なので雪乃にとって八幡との信頼と承認は非常に重要となる)
<由比ヶ浜結衣>
由比ヶ浜は、鎌倉の八幡宮の南前方に広がる浜辺である。雪ノ下と八幡宮が地理的に一体であるのに対し、由比ヶ浜は、その二つを守るように南に展開している。もちろん、雪ノ下地区にはない。そして“結衣”である。結ぶ衣である。彼女は、結び役であり衣、体ではない。ちょっと面倒な性格の二人が決裂しないように、“結”び、守る“衣”の役割。名前は既に彼女が務める立場であること示唆している。正直、非常に切ない役柄で、そのため彼女の見せ場はその償いなのか、ふんだんに用意され、聴衆を強く惹きつける。
・承認欲求、自己・自意識の弱さは、確かに高めだが、雪乃ほどではない。(普通の女子高生はみんなそう)
・本人は空気を読みすぎると卑下するが、共感力が非常に高い。(結び役としてこれが一番重要)
・正直でストレートを強く求めている。(これが二番目に重要。ポジティブに二人の中に入って行けた。ポジティブに慣れていない二人にとってとても新鮮だった)
・サブレを身を挺して助けてた八幡には最初から信頼、感謝、好意がある。
・嫁にするなら普通は結衣

さて、やっと1期の考察に。3期を俯瞰し、始まる前後の状況を整理すると、この物語は深く設定された世界であることが分かり、再度視聴する時に新たな視点を得られるのではと思います。

始まる前後の平塚先生の状況:
・平塚先生は、既に雪乃を奉仕部にしている。
・平塚先生は陽乃と深い友人で雪ノ下家の事情に詳しい。陽乃の心の闇も知っている。3年前、陽乃の高校時代に、陽乃を救えなかったことを強く後悔しているのかもしれない。
・陽乃の性格から考えて、自分のことを他人に話すとは考えられず、陽乃と平塚先生の間には深い信頼があると思われる。従って、陽乃から雪乃のことは聞いており、雪乃は姉と違い、何とか救いたいと強く想っている。
・しかし、雪乃は、高校入学時の自動車事故で八幡をケガさせたこともあり、実は弱い性格でショックで家から離れ一人暮らしをし、性格と家庭の呪縛もあり、益々、周囲との関係をこじらせている。
・そこに現れた八幡、ひねくれているが高い観察力を持ち、正直で純粋な彼ならば、雪乃を救う一助になると思った。
・また、事故の被害者であり、普通なら、他人しかも男子を受け入れない雪乃も受け入れざるを得ないだろうと想定。
・奉仕部の目的は困っている人を助けるのではなく、あくまで支援し、自立を促す。一番、自立しないといけないのは雪乃なのだが、それを自力ではできないので間接的に体験させようという試み。

始まる前後の雪乃の状況:
・雪乃の性格から考えて知らない他人、しかも男子を同じ部に受け入れるのは困難。
・雪乃は八幡との事故のことを知っていて、少し負い目を感じている。流石に被害者であるからだが、なので驚いたり、拒否したりする風もなく、会話を始めた。
・自己に自信がなく、負い目があるため事故には言及する勇気はなく、自分を防御するいつもの攻撃的口調で会話を開始(ここで事故のことを話さず、負い目を感じていることは後々、二人の間にさざ波を作る)
・結衣が事故の関係者の一人であることは知らない。(後に知るが)

この物語では、キャラの関係性、心持ちの変化を示す「ラベル」のようなものを多用している。つまり、ラベルを貼った事象には必ず別のシーンでも同じ意味を持たせる。これを追うと、特に雪乃の心情の変化を追いやすい。ぱっと見、?が飛ぶことの多いこの物語の理解を助けてくれる。

そこに八幡が奉仕部にやってくるシーン:
・初見、全く友好的な会話には見えないが、雪乃と八幡の性格を考えると、「お互いの気持ちが通じた弾んだ会話」である。
・一方、平塚先生は雪乃の性格を考えると、それでも二人の関係継続が危ぶまれるので、「勝負」というステージを提案。この勝負という言葉は物語を貫く【重要ラベル①】で、以後、二人の関係が怪しくなると、この「勝負」が出て来る。
・このシーンだけ初見だと、意味不明かスルーだ。後のストーリーでも一旦、重要視されなくなる。しかし、「勝負=この物語での二人の関係継続・修復のゴング」というラベルである。
・八幡は告白トラウマ、女子との友達トラウマを抱えているが、心地よさにほだされ、ありえないことに雪乃に「友達に」と言いかける。
・八幡の過去を考えると、「告白」と同義。この物語、初回に告白しているのである。初見ではそうは絶対に見えない。
・雪乃は速攻却下だが、さほど怒っている風でもなく、ギャグっぽく返す。雪乃の性格と闇を考えると、これは却下というより「考えておく」と言う意味ぐらいに、再視聴では取れる。これも実際、消極的イエスである。初見ではそうは取れない。

結衣が奉仕部にやってくるシーン:
・「主要キャラが死角からカットイン(特に奉仕部のドア)=八幡と雪乃の関係情報の漏洩と会話進展阻止(いい意味にも悪い意味にも)」も【重要ラベル②】だ。カットインするキャラは死角から会話を聞いていて、絶妙なタイミングでカットインすることを意味する。
・結衣は飼犬のサブレを助けてくれた八幡にとても感謝している。好意にも等しい。
・しかし、奉仕部のドアの後ろで、二人の友達会話を聞く。自分の知る二人の性格上、あり得ないことだが、呼吸の合った漫才のような会話を。
・察しの良い結衣はしょっぱなで、二人の間柄を知るのである。
・初見では全く分からないが、始まって15分程度で、この物語の三角関係の構造が確定、結衣にとっては切ない瞬間

ショッピングモールでの買い物シーン:
奉仕部イベントや、平塚先生からのヒントもあり、八幡と雪乃の互いを知り、3人の間に信頼と好意が芽生える。それは分かるのだが、ターニングポイントは初見では分からない。重要ラベルはそれを分かりやすくしてくれる。この買い物シーンでは重要ラベル満載である。
・3期で分かるが、雪乃にとって男子と二人きりで買い物することは、多分、青春時代初イベント。初見では、ただの買い物だが、再見時では、これは雪乃が一線を超えたに等しいことが分かる。
・それを象徴するラベルが複数初出される。【重要ラベル③】「パンダのぬいぐるみ=二人の関係性がポジティブ変化」。ディズニーのミッキーをデフォルメした物語中のアイテム。このパンダぬいぐるみは、この後、数回出てくるが、出現すれば必ず二人の仲は深まる。
・【重要ラベル④】「マッカン=飲めば八幡の対雪乃能力アップ、八幡の象徴」。ポパイのホウレンソウ缶とでも言いたい。旧利根コカ・コーラボトラーズテリトリでしか売っていない派手な黄色の缶コーヒー。コカ・コーラが協賛してますが、これを押す経営的理由は皆無です。買い物シーンで初出である。初見ではこれがキーアイテムと全く分からないが、3期まで見ると分かる。これを飲んだ八幡は間違えないが、飲んでない、飲めない、敢えて飲まない八幡は間違い、失敗する。
・実際、このシーンでは、陽乃評を述べる時、姉は自己演出してすごいが、雪乃はそうしないし、それでよい、と雪乃言い、承認欲求が、嘘をつかない正直な信頼している八幡から満たされる。もちろん、姉の本質を見抜いた雪乃の八幡への信頼は大きく上がる。(初見ではそこまで重要に見えない)
・そして、雪乃の「気合ツインテール」。3期で分かるが、ここ一番ではツインテールにする。次は3期最終話に無双状態の雪乃に出現する。
・結衣のエプロン選びだが、八幡に褒められたのでそのエプロンを自分用に買ってしまう。以後、エプロンシーンはこのエプロンを使い続ける。
・【重要ラベル②】「主要キャラのカットイン」。このシーンでは陽乃は初出。偶然会ったという感じ、もちろん、偶然ではない。陽乃は妹を救うため、平塚先生とも共闘、八幡のことも知っている。そこに、雪乃一世一代の男子との買い物である。もちろん後をつけてきて、八幡を品定めする。この後、陽乃は八幡を徹底マークする。

文化祭実行委員会でスローガンを考えるシーン:
・モールイベント後、事故の当事者が雪乃であることが八幡に知れ、これをきっかけに二人の関係は再び最初の状態に戻ります。多分、雪乃は八幡との関係を守るために八幡から離れ、八幡が純粋であるが故に雪乃を許せません。ほんとに面倒で、普通の人間なら、この程度でここまでこじれません。
・実は、関係修復のために雪乃は八幡を夏休み明けの初日、学校の玄関で待ち伏せし、彼女的には相当勇気がいることですが、ぎこちなく、関係修復を持ちかけます「あの、、」と、これを八幡はストップし日常会話へ引き戻します。八幡も面倒です。こうと決めると動かない。3期でも雪乃の申し出を信条に忠実に断ります。初見では正直、このシーンは印象にはありませんでした。
・【重要ラベル⑤】「平塚先生+陽乃の連携プレイ=二人の関係修復/状況好転」。連携プレイしている証拠描写は皆無ですが、二人の過去、二人の言動を見ると、二人は雪乃ほか3人の情報を共有し、動くべきところで動いていることが分かります。多分、文化祭実行委員会のシーンは初めての連携プレイです。
・平塚先生が学校にいて3人に関与するのは普通ですが、陽乃は不自然に学校に行きまくります。ここぞというタイミングで。ほとんどの場合、状況を揺さぶり、3人をいじめているようにしか見えませんが、北風が陽乃、太陽が平塚先生という役回りで二人の関係修復や状況好転を促します。初見では平塚先生だけがそれをやっているように見えるのですが、片方しか知らない情報を両方持っていたり、よく考えると、陽乃が問題提起し、平塚先生が解決のヒントを与えるという連携をしているとしか思えません。
・3期で陽乃がタバコを吸う誰かと深酒をしたと述べるシーンがあります。徹夜で飲んでたかもとも述べます。政治家の跡取り長女である陽乃がそこまで心を許せる相手は平塚先生しかいません。そして平塚先生はヘビースモーカーです。
・委員会では、先輩とは言え部外者の陽乃が平塚先生と出席。これだけでもかなりおかしい。そして例のごとく雪乃をたきつけ、雪乃の悲壮感が上昇。八幡もそれを認識。平塚先生、八幡にウインク、助けろ!と合図。本質を突く毒舌を吐いて場を凍らせる八幡。陽乃が爆笑。それによって心がリリースされた雪乃も笑いをこらえきれず笑う。雪乃と八幡の間のわだかまりが解けた瞬間です。
・【重要ラベル⑥】「雪乃が自発的にもう一度会うことを約束する挨拶をする=二人の仲が深まった(回復した)証」。正直、初見では単なる挨拶にしか見えません。何しろ、手を振りながら「また明日」と言うだけです。言葉は違いますが、同様の再見を約する挨拶をするシーンが2-3あります。これも雪乃の性格を考えれば、そもそも自発的挨拶を特定の人にするのもハードルが高く、雪乃のめんどうな性格から類推すれば「再見を約する=もう一度会いたい」ということなので、基本的には告白と同様です。
・八幡の承認を得た雪乃は無双モードとなり、文化祭当日もノリノリです。八幡も仲直りできたということで、頑張ります、彼らしいやり方で。

1期12話の部室での二人の会話:
・1話の会話を再び繰り返します。八幡は彼的には「告白」に近い「友達に」と再挑戦。雪乃の返事は「友達にはなれない。前回はあなたのことを知らなかった。今は知っている」とウインクをして返します。知っている今なら友達以上ということかと。ほとんど恋人受諾です。
・そして【重要ラベル②】「主要キャラのカットイン」。これまた1話と同様に結衣が部室にタイミングよく入ってきます。二人の会話を聞いていたからこそ、このタイミングです。結衣は再び、自分が振られる可能性が高いことを再認識します。結衣はそれでもめげずに二人の仲を取り持ち、そして自分の恋にも努力します。切ないですね。

雪乃を筆頭に八幡は、行動とレスポンスの解釈が通常人と逆か、深読みしないと分かりません。なので、この物語では「なぜ言わない?」「なんで拒否る?」「なんで怒る?」と言った状況が多発します。1期は2011年ですから、作画レベルがさほどでもありません。なのでこの複雑な感情を作画で伝えきれず、声優にしわ寄せがきています。そんなこともあり、2期の製作スタジオが変わったのかもしれません。2期からは感情表現において、声優と作画の連携が見られるようになります。
{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 19

88.5 12 学園でラノベ原作なアニメランキング12位
さくら荘のペットな彼女(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (5368)
26110人が棚に入れました
学園の問題児の巣窟『さくら荘』に住む高校2年生の神田空太は、変人たちに振り回されながら、『脱・さくら荘!!』を誓う毎日。そんなある日、『さくら荘』に、可愛くて清楚で、しかも世界的な天才画家である椎名ましろが越してくる。彼女を寮の変人達から守らねば!と考える空太だったが、ましろにはとんでもない秘密があった。なんと彼女は外に出れば必ず道に迷い、部屋はめちゃくちゃ、ぱんつすら自分で選べないし、穿けない、生活破綻少女だったのだ!空太は寮生たちによってましろの“飼い主”に任命されてしまう。こうして凡人・空太と天才少女・ましろの“飼い主とペット”生活が幕を開け―?この物語は、変態と天才と凡人が織りなす青春学園ラブコメである。

声優・キャラクター
松岡禎丞、茅野愛衣、中津真莉子、高森奈津美、櫻井孝宏、堀江由衣、豊口めぐみ、浅野真澄、小倉唯
ネタバレ

ゆ~ま さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

24話鑑賞後。第1稿。採点も若干修正。

原作小説2巻途中、コミック4巻まで既読。

2クール、きっちり完走できて嬉しい限りです。
録画をミスることもなく、酷く溜め込むこともなく。

一通り観終わって・・・良い意味で泣かされたタイトルだったなぁと。特に終盤は毎週毎週ティッシュ箱を傍らに置き、涙を拭いつつの視聴でした。

総評は後日させて頂いて、とりあえず24話後の感想を。

{netabare}
24話鑑賞後---------
普段アニメの視聴は
『録画しておいて、翌日仕事から帰宅以降』
というスタンスなのですが。
最終話ということなのか、気合を入れて普段より早く起床して、観てから仕事にいきました(結果的に正解だったわけですが)w

冒頭寮生達が全て立ち去ってしまいそうないきなりな展開に「!?」と困惑したわけですが、仁・七海・リタの見送りだったということでホッと胸を撫で下ろした次第です。

とりあえずまずは・・・七海さん、お父さんから正式に許可を貰っての再チャレンジ、良かった。本当に。
このまま彼女が物語から脱落してしまうのは、どういう意味でも勿体無いといいますか、考えられない考えたくなかったので。

本意かどうかはともかく・・・龍之介&リタの関係も安泰なようで何よりです。大胆というか行動力があるというか・・・予想通りではありましたが、さすがリタ嬢w

美咲先輩は・・・まさかそう来るとはw というかどんだけ稼いでるでしょう、彼女。 しかも婚姻届提出済み!?w 早いよ、先輩w
以前1回だけ出てきた例の「ブツ」がここで生きてくるとは思ってもいませんでした。

結局、空太の気持ちはハッキリ示されることはありませんでしたね。何となく感じるレベルでは有ったように思えますが、言葉にはされておらず。
冒頭の看板を打ちつけるシーン。「何かデジャヴ」と思っていましたが、よくみると桜を意識したような模様になっている気がして、良かったと思います。

ましろは・・・無垢さは相変わらず、でも初回の時のような無感情無表情的な部分は無くなって、やはりこの娘も可愛いよな~と。

「はうはう」の弟君がさくら荘入りというのはともかく、トップで入試をパスした娘がというのは甚だ意外でした。
しかも一般寮を出るきっかけを作ったのが優子でw 普通追い出される(?)立場が逆だろう?とw というか合格しているとは全く思わず。
今後色々な意味で賑やか(騒がしく?)なりそうなさくら荘だな~と思いました。

終盤毎回クライマックス的な流れだった分、ラストの平坦さ(普通で考えればそうでもないですが)は意外でしたが、良かったと思います。

2期をやりたい意思の見える終わり方だったと思います。
個人的には是非続きを観たいタイトルになりました。
・・・といいますか、原作読みたいですw 限界です。
アニメとは異なるお話なのかもしれませんが、それでも。

余談ですが。
BD&DVD3巻のジャケットは美咲でしたが・・・メイン張ってる回では無かったようなw 収録話から選ぶなら・・・優子か龍之介かリタかw

23話鑑賞後---------
19話辺り以降、毎回ティッシュが手放せない展開が続いてますね~。今回もそうでした。

元生徒会長が答辞で何かやらかしてくれるかと思いきや、その役目自体を美咲に譲り渡す(上手い表現がみつかりません)という行動にw まさかそう来るとは、全く予期せぬ展開でした。

何処か大人らしい達観した立ち位置で、空太弄りにしか出てこなかったような印象の千尋先生ですが、ここ2話では特に重要な役割を演じていたように思います。
少なくとも、彼女なりのさくら荘への思い入れは有り。そして彼女がいなければ今話の3年生の企ては実行すら出来なかったわけですから。

龍之介&リタの桜のバッジ、3年生の企て。どちらも偶然それぞれが思いついたことなのでしょうけど、結果見事なまでに噛み合っていたな~という印象です。

これでさくら荘存続は確定ということで良いのでしょうか?
校長・理事長・オーナー辺りが汚く展開してくれなければ良いのですが・・・。

残りは・・・1話?2話? どちらにしても寂しい限りですが、何事にも節目、切れ目、出会い、別れはあるわけでして。
現状を円満解決するのには・・・。

22話鑑賞後---------
前回はましろがさくら荘を後にするところで終わっており、色々心配でしたが・・・なんとか戻ってきてくれたようで一安心です。
ただ、未ださくら荘の廃寮そのものは消えていないわけでして、しかも卒業式当日なわけで余談を緊迫した状態ではあるわけです。

七海さんは・・・本当に健気といいますか、自制の出来る娘といいますか。タイミングはちょっと微妙だったかもしれませんが・・・彼女自身の心の内を正直に吐き出してしまっても、僕的には責められたことではなかったように思います。
ただ・・・このことも彼女の判断や決めた事なわけで、これはこれで1つの形だと思います。

ましろへの想いを、表も裏も含めて初めて言葉にした空太だったわけですが・・・結局肝心なところは「七海とましろの友情」に持っていかれた感がw 元々ましろの感情は、偏ってはいても一つの形を示していたわけですから、ある程度の答えは見える気がしますがw

残る問題は今のところ、僕が考えられるだけで2つ。
・さくら荘の今後
・七海の今後

仁&美咲が元生徒会長カップルを巻き込んで何かやらかしてくれそうですが・・・今から次回が楽しみです。
正直・・・この2人は正式に答えを出せたら一歩下がった立ち位置になるかな?と予想していたのですが、意外と要所要所で表に出ていますね。

追記で。
藤沢さんの会社の行動については・・・千尋先生のおかげでちょっとは溜飲が下がった気分ではあります。
別チームの行動ということなら、いくら売れっ子クリエイターといえど会社の全体を把握し切ることは難しいとは思います。が・・・同じ会社・業界の人間としては批判は避けられないとも思います。

21話鑑賞後---------
前話では気丈に署名募集活動をしているような気がしていた七海さんですが・・・やっぱりそう簡単に割り切れませんよね。廃寮阻止に向けての彼女の気持ちは嘘偽りでは決して無いのでしょうが、そればかりなわけでもなく。
どんな形にしても、吐き出す機会は必要だったと思います。

逆に想いを抱え込むしか無かったのが空太なわけでして、タイミング悪かったな~と。気持ちの整理をつける時間も、七海における空太みたいな相手も無く・・・。
ましろを引き抜こう(上手い表現がみつからない)とする企業の姿勢を、「そう」感じてしまうのは無理からぬところだとは思えました。が・・・何事もこう考えるのは邪道ですが、色々タイミングが違っていたら、と思えなくもないですね。

そして何が一番の要因になるのかわからないですが、やはりさくら荘を後にしたましろ。彼女の生活と気持ちと想いが大丈夫なのか、かなり不安です。

20話鑑賞後---------
こう言っては何ですが・・・。
思ったより正攻法で廃寮に対して動いていて驚きました。
ご都合主義全開でやるならもっと超展開とか特殊スキルに訴えるとかあるでしょうに。そうせず署名活動などで地道に(?)動いている様は意外でした。(決して否定的な意味ではないです。)

しかし・・・学校としては「画家としてのましろ」に期待して編入をさせた(してもらったのが正解か?)わけで、その思惑に沿わず漫画家としてデビューまでされてしまったのは、到底認められる話ではないのでしょうが・・・。

だからと言って「耐久性」に託けて、その辺の軌道修正しようとする行為自体も認められるわけでもなく。クラッキングという手段で得た情報とは言え、学校側の言い分はどうしようもない物ですね。

ましろの両親はまだ登場してませんが、どういうスタンスなんでしょうね。画家としてのましろに肩入れするのか、漫画家としての娘に理解を示すのか。原作での展開を知らない身ではありますが、その辺考えると・・・学校側の行動はどっちにしても自らの首を絞めるものでしかないと思えています。

DVD2巻のジャケットを見て、最近改めて「七海も可愛いな~」と再認識したところなのですが・・・残念ながら最終オーディションは不合格だったようで・・・。正直思ったよりダメージ受けてます。
2クール目辺り(それ以前も込みで)からの七海さんの言動を改めて見てみると、結構切ない。この先の物語は知りませんが、以前見た時とは異なった感想・印象が湧いてきます。正直涙無しでは観られないです・・・。

都合の良すぎる展開を期待しているとは思いますが・・・3年生の卒業は避けられないとしても、2年生sは揃ってさくら荘にいて欲しいと思っている(20話観た今でも)ので・・・。

ましろの「わたしがさくら荘を守る」というセリフの意味が、一体何を指すのか少々不安ではあります。いざとなると、結構突拍子もない行動してるので・・・。

19話鑑賞後---------
前回ED明けにて、急展開を見せたわけですが・・・。

今回は、空太が猫を拾ってさくら荘に飛ばされた直後からのお話。

一番印象は・・・やはりゲームが古いという点でしょうかw
今回は「餓狼」もしくは「KOF」。あまり昔の格ゲー、詳しくなくてw ハードは・・・NEOGEOですかね~。

特にこれというポイントは無かったように思いますが、やはりどんな物語でも「ファーストコンタクト」というのは感慨深いものがありますね~。その作品が好きなら尚更でしょうか。

廃校・廃部みたいな流れの作品は(最近?)多々ありますが、このさくら荘は抗う方向でお話が進みそうですね。最終的にどんな決着が待っているとしても、「最後に一花」みたいなノリではない展開を期待しています。

18話鑑賞後---------
「宇宙人に初恋」というタイトルだけあって、やはり仁&美咲のエピソードでしたね。

仁が無事大阪の大学に合格して、報告・話進展かと思いきや・・・美咲がTELやメールをスルーという反応に。
どう解決するのかと思いましたが・・・。

仁の予想も見事に正解でしたが、今回ばかりは2年生トリオの絆が上回っていましたね。

空太と仁の殴り合いという構図になりましたが、結局はやはり仁自身がどう折り合うのか、どう納得するのか・・・そこが肝だったように思います。

仁と美咲の間が、1つの形を結べたことは良かったと思います。屋上での2人のやりとりは感動してしまいました。
といいますか、歳のせいか涙腺が緩くなっているんでしょうか、結構泣ける機会が増えたな~とw

ED明けに「さくら荘取り壊し」という衝撃の展開が・・・。
どの面々にとっても後の無い展開だなと。
七海にとっては、どうしても離れてしまいそうな。
ましろが独りで生活できるはずが無く。
龍之介も引き篭もっていられるわけでもなくなって。
空太は・・・。

16、17話鑑賞後---------
年末年始の帰省後のお話ですね。
この2話は緩急の差が激しいな・・・というのが、まず第一の感想です。「空太プレゼン」「優子受験」「14日」と1ヶ月ちょいの時間経過があるのですが、17話は実質14日のみのストーリーと、すごいバランス配分ですw

(16話)
空太君、プレゼン突破おめでとうございます。
ところでこういう「企画オーディション」は実在するのでしょうか?
あると仮定して、合否をこんな風にその場で決めてしまうものなのでしょうか?(これだと、合否待ちになった時点で不合格みたいなものに見えるので)
空太の参加は複数回目なわけで、今までのものも含めて判断されたということなのでしょうか?
原作ではどう描かれているのか、気になるところではあります。

神田父からの伝言「2人のどっちが本命?」ですが。
確かにそろそろ空太自身、胸の内に気がつくべき頃合かな?と。「七海が自制できる子」で「お互いに遠慮していない」から、この3人の関係が大荒れにならないのだと思いますが・・・普通の恋愛物だったら・・・。

16話のサブタイトルみて。
てっきり七海が告ってしまうのかと思いました。
なるほど、台本のセリフですか。焦った焦ったw

(17話)
2月14日。七海オーディション当日。バレンタイン。
各人、色々動きのあった回でした(現状はそれほどでもないですが)。
リタさん襲来とか、宮原君再登場とか。
ましろに急な仕事とか。

ましろへの仕事。表紙ですか。大役ですね~。
彼女自身既に仕事持ちなわけですが、やっぱり空太・七海が頑張っている部分ですから、こういう展開は欲しいですよね。後々に影響していくのか、今は知る由もありませんが。

リタさんは久々なのに・・・。
龍之介の女性嫌いは一体何が原因なのか。今後そのことに触れられるのでしょうか。
今回のは可哀想だったので。

七海のオーディションは順調に進むかと思いきや、事故で電車がストップ。大ピンチに。
ましろとの約束があっても助けに行こうとする空太。
どうするのか?と思いましたが・・・とりあえずましろを気にする余裕はあったようで安心しました。放置とかだったら洒落にならないので・・・。

オーディション会場までの道程でのやりとり、その後学校での出来事を見た限りで・・・。空太の心の内は、もう決まっているんじゃないかな?と思えました。本人が気付いているかはともかく。
まぁ・・・ましろの手作りチョコなんて、ありえませんよねw
ちょっと期待しちゃいました。

次回は・・・仁のエピソードでしょうか。

14、15話鑑賞後---------
他の新番組の方にかまけてレビューが滞っておりました。
色々思うところもありまして纏めてになったわけですが・・・上手く書けてるか大変不安です。

(14話)
ということでクリスマスのお話。
結局ましろの送迎の間に、七海とのプチデート?をするという展開に。13話の時は結構深刻なお誘いなのかと思っていましたが、美咲の為に一時的にさくら荘を空にする口実でもあったわけで・・・その辺上手いこと有耶無耶になった気がしないでもないですが。

仁は・・・美咲以外の方向には余計なくらい気が回っているんですが、彼女のことだと本当に・・・。考え過ぎなのか、空回っているというのか。
仁本人の中では「美咲とどうしたい」「どうありたい」と明確な理想像(?)があるようですが、それを彼女に伝えることもできず。「そのままで」という曖昧なことしか伝えられない。
言い方は悪いですが・・・「美咲を振り向かせたい」ではなく、詰まるところ、彼自身がどう自分に納得するか満足するか、だと思うんですよね。

さくら荘にきて以来のましろといえば、基本漫画に没頭していて、空太もその部分を目にすることが多かったわけですが・・・。
文化祭辺りのことで「ましろの中に重要な物が増えた」「新たな感情を知った」ことで、異なった一面を見せ始めたのだと思います。
何に向かっても真っ直ぐ。ましろそのものがブレてしまったわけではないのだと思います。

「まだ届けられない想い」。本当に七海さんはストイックですよね。とりわけ自分に対しては厳しすぎと思える程かと。空太は何のことかよく分かっていない様子ですが・・・。
個人的には、結果の成否に関わらず想いを届けて欲しいな、と思いますが・・・どうなるのでしょうか。

そんな意味でも空太君には、もう少し周りからの想いに気付いてあげて欲しいな、と。企画オーディションとか自らのことで精一杯かもしれませんが。
そして自分の想いの在り処にも。

このお話のタイムリミットは約2年後だと思っていましたが、実際はその半分なんですね。

(15話)
千尋先生のヴァカンスの為に、急遽帰省することになったお話。女の子3人連れてって、何てエロゲですか?とw そりゃ妹も驚きですよ。

仁さんの云わんとすることはわかりますが・・・もう少しはっきり応えてはあげられないものか?と思えてならないのですが・・・。

この回は全体的に感想書くのが難しいですね。
「美咲らしさ」・・・元々前向きな指向の彼女ですから、答えに辿り着ければ大丈夫だと思います。グルグル想いの迷宮を100周もしているだけでも大したものだと思いますけども。
「努力は報われると証明して欲しい」・・・そう思うのも分からないでもないですが、それは自分ですべきことかな?と。でないと、自分だけがダメだった場合、自分の結果を人の所為にすることにも繋がりかねないので。

長文で失礼をば致しました。

13話鑑賞後---------
年も明けて、物語もガラリと変わるのかな?と思いきや・・・意外にも空港シーンからでした。

今後は空太・ましろ・七海の3人の関係が厳しくなりそうですね・・・。方向はともかく、空太の思いの質は一体何なのか? ましろの自覚はどの程度なのか? 七海さんはまぁ本人も分かっての行動でしょうが・・・。

漫画を描くことよりも空太へのアクションに比重がいくという、ましろの姿は衝撃でした。空太の思いもわからなくは無いですが、主人公補正にしても鈍い・・・。
同時に七海からのアプローチもあったわけですが、そんな安請け合いして。思わず「いいのか~?」と口を出てしまいました。
この人間関係は果たして・・・。

ふと思ったこと。
やっぱ企画オーディション、そこにはしない方が・・・。他にもあるならそっちへ・・・。今回は一次でダメだったようですが、最悪、意図的に落とされている可能性すらありそうなので。空太なりの思い入れや憧れはあるでしょうけど。
と、本人にはそんなことを知る由も無く・・・。

12話鑑賞後---------
まず・・・年内に一区切り付けてもらえて何よりです。11話のままで越年とか、いろいろきつそうなのでw

物語としては大筋予想通りの展開でした。個人的には空太が、更にもう一歩踏み込んでくれるかな?と期待していましたが。ま~あと1クールありますので、そちらで期待しますw

叫ぶましろという構図は予想していなかった部分ではあります。と同時にcvの茅野さんの演技を意識して聴くの初めてなので、印象大でした。ガルパンとか他にも出演作品見てたようですが・・・。軒並み主演クラスは外してたようです。

「恋を教えて」というお願いに、これで1つ答えられたことになるようですね。主に「ドキドキ」させる方面。
それでもやはり、七海を意識したり、妹に張り合ってみたり、(これは異なるかもしれませんが)リタを助ける空太を敵認識してみたり・・・「恋」に近い感情は持っているように思えますよ?w

藤沢さん・・・。個人的にはあまり好きなキャラではないので、顔見ると少々イラっとしてしまうのですが・・・。
卒業生で千尋先生と知り合いで、おまけに元さくら荘住人となると、結構な立ち位置でしょう。う~む。
確かにプレゼン回見直したところ、履歴書?に住所まで書いてありましたね。

七海さん。一発勝負での、ヒロイン役兼進行役お見事でした。さすがというのかなるほどというのか、良かったと思います。

結局リタさんの思惑通りだったんでしょうか~?
一度彼女に、龍之介にこだわる理由を訊いてみたいですw

ミートボール。直訳すると肉球。今更気付きました。
猫好きな方は、食べるのためらったりするんでしょうか?w

11話まで鑑賞後-----
10話にて、リタさんにも何となくでも理解してもらって、ましろの味方になってくれるか~?と思いきや・・・「待つのは文化祭まで」「しかもましろ父の差し金(11話にて)」と、納得されていない模様。
う~ん、困ったものです。

ということで変わって11話。
というか文化祭パート長いですね。次で4話目。

七海さんのメイド姿がまずは・・・可愛いです。過去に美咲さんと比較して謙遜してますが、十分すぎるほどですよ、ホント。嫌味や情けとかじゃなく。
出展物作りにあまり手を貸せないと気にされているようですが、実際に発表の場で観客を扇動するというのも十分大役だと思いますよ。やり直しはきかないし、その場が全て彼女にかかっているんですから。

ましろの猫娘姿と聴いたとき、空太とほぼ同じ想像してました。どうせ裏切られるに決まってるのいるのにw
入り口で看板持って呼び込みしている着ぐるみ娘・・・「看板娘」では無いですよね?w あれはあれで可愛いのでアリですが、美咲さん話盛り過ぎでしょう。
しかも着ぐるみ内部はパンツのみて・・・。
いつもはパンツを信じてない様相ですが?w 最近信仰するようになったとか?w

森の作品展とかとか。
ましろによるケチャップ絵が、あまりにガチ過ぎる。似顔絵レベルじゃないw

龍之介&リタという組み合わせは不吉すぎですねw
「自動メール返信プログラム」のはずのメイドちゃん、結構独立して動けてる気がしますが・・・?w
この話での龍之介メイド仕様のおかげで、彼の性別がどっちなのか全く読めなくなってきました。ビジュアル的な問題だけではないのかもしれない、と深読みしてみたり。

藤沢さん再び。
卒業生だったんですね。
それでもやっぱり、アレは無いなと。

美咲さん、お姉ちゃんとホントそっくりですね。強いて違いを探すなら・・・総合的な輪郭でしょうか?
普段は結構お気楽(とはいえ行き過ぎている感はありますが)に対応できる仁さんですが、美咲さんが絡むと途端に余裕が無くなりますね。大阪に進学予定ですが、ダメージ受けるのは結構彼なのかもしれません。

仁さんとの関係に悩んだりで結構感情の起伏が激しい美咲さんですが、それでも持ち前の「前向きさ」はこのアニメでかなりの救いだと思います。本当は無理しているだけなのかもしれませんが、どちらも本当の彼女だと思います。
会いにいくのに気軽に「飛行機」「新幹線」と言える辺り、ブルジョワなのか愛が成せるわざなのかw

「ましろがイギリスへ」というのは、現段階では空太の思い込みという部分がありますよね? リタさんの言葉も真実では無いでしょうし。
それでも何か行動を起こそうとしている空太に期待したいです。何となくシナリオは読める気はしますが、ドキドキしてますw 2人の関係が良い方向に進みますように。

これで「恋を教えて」に繋がるのでしょうか?
多分・・・もう既に彼女の中には「恋」があると勝手に思っております。後は「周囲の人の」ではなく、自分の内に気付けるか、だと思います。

9話鑑賞後----------
先回のプレゼンシーンでの謎は・・・観返してみても、やはり意味不明。これについては友人とも同じ見解でした。
今のところでは「藤沢さんの何らかのコンプレックス、もしくは思い込み」にしか思えないですね。
これは原作を読んでみないと納得いかない点かもと思えたり。

で9話。
8話での次回予告がリタさんだったので、彼女メインの回かと思いきや・・・。
個人的には、龍之介君(?)に持って行かれてましたw
いえ物語の展開的にはリタさんが引っ掻き回した感が強いんです。

が・・・いかんせん、登場タイミングが・・・。
そもそも引きこもり設定キャラが急に現れたときの想定なんてありませんでしたw
ビジュアル的な部分については何処かで見かけていたので、それほどでもありませんでしたが。
メイドちゃんのcvがあえて(?)「???」になっていたのにはちょっと納得しました。いえ、先々の展開もある程度勝手に予想した上で、堀江さんの男子(?)役も「ありえる」とは思っていましたがw

リタさんの登場、イギリスに連れて帰る宣言から何となくお話はわかる気はしますが・・・リタさん&空太くんに一言。ありきたりな内容ですが・・・誰が何をするのか決めるのは、本人だよ、と。今のましろさんの判断や思いや方向性が将来正しいのか、そんなことは誰にも分からないでしょう。が、他人が決めることでも無い、とも思います。
言い方は悪いですが・・・ましてやリタさんは・・・。

8話鑑賞後----------
折角の「水着回」も、先週に比べたらその方面ではイマイチ威力に欠けると言いますかw

空太君の挑戦第1回は・・・良くも悪くも予想通りで。
いや・・・いくらさくら荘の面々が変人ばかりで、練習や修正を繰り返したと言えど、人生初プレゼンなんてそうは上手くできるはずもなく。
次に向けて、前向きに進んで欲しいです。
※この作品みて、自分以外に向けて「がんばれ」という言葉をかけることが、どれほど無責任なのか痛感した気がします。ましてや自分が出来ていないのならば、尚更ですね。

審査員(?)の中にいた藤沢さん(でしたっけ?)、プロフィールを見て急に思い立ったように質問をしていますが・・・どんな意図があったんでしょう。追々語られることとは思いますが・・・。個人的に関わりがあるのか、何なのか。
ただ・・・「そういう」質問はプレゼンが終わった後でも良かったんじゃないのか?と思いますが。
プレゼンを聴く必要がないと思えたなら、端から落とせば良い話ですし。
まだ1回観ただけなので、再度視聴~検証してみたいと思います。

7話鑑賞後----------
神田妹、登場~。
個人的にここまでテンション高めな小倉さんは初でしたので、何か新鮮でした。

進路相談(本人曰く建前とのことですが)の為に襲、訪問とのことでしたので、ちょっとはシリアス目な展開かな~?と思っておりましたが、それほどでも無く。
このエピソードが原作にあるのか分からないですが、あるようでしたら読んでみたいところです(現在アニメを追い越さないよう調整しつつ原作追従中)。

次回は水着回とのことですが、今回で既に結構肌色率高かった気がしますがw

妹vsましろも面白かったですが、七海さんが色々焦ってるのが特にツボでした。この娘も良いな~。

6話鑑賞後----------
今回は「FightingVipers」かw
ちょっとかじった程度ですが・・・でも懐かしいw

「8月10日」という日付には、もう1人の行動も含まれていたんですね。ましろデビュー、七海の中間発表会。それらに触発されてのエントリーだったのかもしれませんが。

「ましろ当番」という、ある意味七海さんには関係の薄い仕事に固執した理由は、果たして・・・。
純粋な「使命感」のようなものなのか。
(超)遠回りをした上での空太君への想いの欠片なのか。

結果的に体調不良に陥り、発表会に無理して出席して場を壊し・・・。それらの行動への評価は様々とは思いますが・・・僕としては悪くない選択だったかな?と。
そしてそれらの行動を後押ししたましろ。
あれも彼女なりの気遣いというか、気持ちの汲み方といいますか、そんな一面だったように思います。さくら荘の面々に頭を下げた手伝ったりしてる様は、また彼女の違った面が見られて良かったと思います。
この2人の関係はこれからどう動いていくのでしょう。楽しみです。

「ましろ」と名前を呼ばせるのは恋愛感情というより、「特別」という意味合いのが強いのかな?と感じた回でした。

仁さんの進路は・・・彼は彼の考えあってのことなんでしょうね。推薦蹴ってまで、というのは冗談ではないでしょうし。
そしてそれを察してしまう美咲さん。
・・・切ない。切な過ぎる。
そして色々な人間関係に接する空太君もつくづく絶妙な位置にいるな・・・と。

次回予告が意味不明すぎるw 空太の妹さんの出番なようですが。

例の変更点については・・・。
確かに・・・必要性はあったのか?よりによってこんなご時勢に?と疑問が無いわけでもないですが・・・。
過剰反応はいかがなものかと思います。

5話鑑賞後----------
七海さん、さくら荘へ~の回。
何より、途中の「サムスピ」?ぽい画が気になって気になってw いや~懐かしいなぁ。

先週読んだコミック3巻の後半部分からになると思うのですが・・・。(これでまたアド無しにw)
4話での次回予告とコミックを見比べて、ましろ追試前日辺りのお話は無しかな?と思っていたのですが・・・ありましたね。アニメでは色々軽めな扱いだったように思います。
個人的に前夜のやりとりは面白そうだったので。

それにしてもまぁ・・・ましろさんのスキルは反則でしょうw 詐欺とは言わないまでも、凶悪といいますか。漫画を描くため、テスト突破のために発揮される辺りが、嫌味にしない要因でしょうかw

そういえば・・・空太の家庭の話知らないな、と改めて。

七海さん、色々頑張り過ぎてる気がしますね。
この作品自体、何処かに「陰」と言いますか「裏側」と言いますか、そんなテーマが感じられるので、彼女のポイントの1つなんだろうな、と勝手に想像していたりします。

4話鑑賞後----------
個人的な未知数部分に突入しました。

そしてこの作品を観始めて、初めてましろさんに明確な表情が見えた回でもあったように思います。これまでは、あまり表情が伺えなかったように記憶していますので。
そして改めてましろさん可愛いなぁと。

4話を観て率直に思ったこと。
この作品に対するコメントが安定しないのは多分、登場人物達や物語に自分自身の心が激しく揺らされているからなんでは?と思えました。
方向性は異なりますが、TARITARI5~6話辺りを観た時似た感覚を覚えたような気がします。

来年発売予定?のゲームのCM観て。
七海さんもさくら荘に入るみたいですね~。次回予告の内容から、5話からでしょうか?

※11/3追記
コミック3巻の該当部分を読んでみて・・・。
漫画が原作通りであるならば、空太の心情が分かり易かったことが良かったですかね。アニメではその辺、急展開だった気がしないでもないので。
ただアニメの展開でも悪くはないと思います。

SAOもですが、原作が気になるタイトルです。
でもやはり時間が無い、とw

3話鑑賞後----------
ここまで観た時点で・・・コミックによるアドバンテージがほぼ消えました。 ここから先は殆ど展開も何も知らない状態になります。(注:一応コミック3巻買ってあります。元々読んでいたので。これ書いてる時点で未読です。)

ラブホ取材の件は、結構アッサリだったなと感じました。小説では分かりませんが、コミックでは結構ページが割かれていたように思いましたので。
たぶん・・・美咲さんのお姉さん(でしたっけ?)の話があまりされてなかった分、短く感じたのでしょうか(その話はもう少し後でしたっけ?)。

ましろさんの瞳(心と書いて良いのかな?)。
綺麗なことは変わらずですが・・・純粋でまっすぐで、心に刺さりますね。空太君にも悪意や邪気は無いのでしょうが、アレは結構効くでしょう・・・。

録れてる分を何度も観かえしていましたら、何となくましろさんの表情が分かったような気がしてきました。・・・気のせいな感じが否めないくらいの自信ですが。

2話鑑賞後----------
2話になりましたが・・・やっぱりなかなか纏まらずな感じで。
すみません。

今回までで、まず印象に残っているのは・・・ましろさんの瞳でしょうか。形とか輝き?とか。(意図的なのか)目で物を語っていないように感じるのでミステリアスと言いますか。

空太君絡みになると途端に表情がクルクル変わる青山さん。天才なのか変人なのかイマイチ本音を見せない美咲さん。
どの娘も魅力的ですね。

ましろさん、さくら荘の住人、たくさんの猫達に振り回される空太君・・・。いろいろ、がんばれw

1話鑑賞後----------
コメディっぽい感じが表に出てるように感じますが、コミック読む限りではそれだけでは全く済まないというのが印象なので・・・色々この先、一波乱も二波乱もありそうで。

・ましろさんがいい感じ。
・自動メール返信プログラムのメイドちゃんがw

今のところ書けそうなのはこれくらいです。
期待していた割に、こんなコメントしかできず・・・すみません。2話の時にはもう少し纏まった文章が書きたいと思います。
{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 55
ネタバレ

助手さ~ん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

それぞれの恋と夢の行方。 21話までの感想追加!

さくら荘に住む変人達ととある理由からさくら荘に入れられた普通の少年の物語です。
さくら荘に住んでいる人達はそれぞれ優れた所がある天才なんですが変人ばかりですww
この作品のヒロインもそんな感じです^^
主人公は普通の少年ですがツッコミは優れていて面白かったですw
ヒロインのましろ可愛かったですね^^
ヒロインをはじめとする変人達に巻き込まれていく普通の少年の今後が気になりますね!
(こういうアニメよく見かける気もしますがw)
やっぱり天才はどこか変な所があるんでしょうかね?w
2話も見てみます^^

【2話感想】
ましろは思ったよりもヤバイですねw
あれは1人では生活出来ないレベルでした・・・
どうやら主人公のソラタがましろを介護して行くお話になりそうです。
ソラタのツッコミは相変わらず面白かったです。
僕には天才の考える事はよく分かりませんw
ましろのこれまでの人生は絵にしか興味がなくて絵だけを磨いて来たのかなと思いました。
しかしソラタに少しずつ興味を持ち始めている様子でした。
これからお互い何を学び成長するのか注目ですね^^
{netabare} 栄光のキャベツロードやバームクーヘン勝手に食べた所は面白かったですwアニメならではですね!(実際にあったら笑えないかもですが・・・)
青山さんの関西弁が可愛かったです^^
恋の行方も気になりますね!{/netabare}

【3話感想】
今回は近すぎて遠いと自分の居場所がテーマですね^^
{netabare}自分がいないとダメだと思っていたましろが実は世界的な天才画家でしたと知ったら落ち込みますよね~
ましてや自分には何も夢中になれることや目標が無いからなおさらですね。
アニメ脚本家のジンさんと美咲さんもなんかギクシャクしてましたね。天才でも悩みはあるものですね~
今回の話は後半シリアスが多めでしたね^^
ソラタはさくら荘を出て行くのか・・・
僕は出て行かないの思いますがww
自分の居場所やソラタとましろの距離感などを感じる回でした。今回はあまり話的には面白くないですが物語的には良かったのかなと思いました^^
次回が楽しみです^^ {/netabare}

【4話感想】
ましろの表情の変化やソラタの思いの変化など今回もシリアス多めでしたが良かったです^^
自分のやりたいことから逃げて才能が無いからできない失敗するのが怖いなどやる前から諦めてしまう事ありますよねw
恥ずかしいことかもしれませんが僕も良くあるので・・・
ちょっと主人公に共感できました。

「この道を行けばどうなるものか 危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし  踏み出せばその一足が道となり その一足が道となる 迷わず行けよ 行けばわかるさ」

という詩があるのですが最近知ったので紹介です^^
この詩今回の話見て思い出したのでw
このアニメ学生とかに人気ありそうですね~
一歩踏み出せばそこから自分の道が広がり世界の色が変わるのかと感じました。
あなたは何色になりたいですか?
僕も自分の色が見つかるといいな^^

【5話】
{netabare} 今回は前回とは違って笑わせてもらいましたw
ソラタのツッコミがオーバーでましろは淡々とボケるところが得に。ましろはボケてるつもりはないんだろうけどw
ましろは本当に絵に対して努力してきたのは分かるけれどテストの答えすぐ暗記とかいう設定はちょとw
何でもありかよ的なw
ものすごい敗北感orz

青山ちゃんがついにさくら荘にやってきました^^
青山は親に声優の勉強するの反対されてそれでも1人でバイトも勉強もして頑張ってるのは凄いと思いました。
でも人を頼ることを知らずに自分で抱え込んでしまう感じでした。
ましろはソラタと青山の恋の展開も気になるね^^{/netabare}

【6話感想】
{netabare} 青山ちゃんは頑張りすぎましたorz
声優の練習にバイト、ましろ当番までやって疲れきってましたね。
せっかく練習してきたのに。。。
熱を出した青山ちゃんをましろは行かせましたね。
まさかあのましろが頭を下げるとは!
それだけ夢に対して純粋なのかなって思いました^^
僕だったら休めばいいと言ってしまいますねw
青山とましろの距離が少し縮まったかな。
サムゲタンはスルーでw
青山とソラタの会話も良かったですね^^
青山は誰かに優しい言葉をかけてもらいたかったんだね。{/netabare}

【7話感想】
{netabare}ソラタの妹が登場。
最近は妹押しが多い気がするw(他のアニメも)
妹の声優は小倉唯さんでしたね~
やっぱりああいうキャラが似合いますw
メイドちゃんは怖いです(^^;)
ましろはいつも意味深な事言ってるけど天然なんだよね?w
誤解されるような事ばかり言ってますww
だんだんハーレムっぽくなって来てますね。
青山ちゃんの関西弁が可愛いですね^^
次回は水着回ですか~
おにあいよりはまともだよねw{/netabare}

【8話感想】
{netabare} 今回はプレゼンと水着回でした。
そらたは一次審査に合格しました^^
頑張ってるソラタはちょっとかっこよかったです。
でも二次審査のプレゼンの方は残念な結果に。。
やっぱり本番になると緊張するよね(^^;)
ましろは落ち込んでるソラタに声をかけちゃいましたね。
ああいう時は声かけてほしくはないのかもだけどましろはいい子だよね。
水着回かと思いどうなるのかな~って思ってたけど結構いい話でした。
ソラタは本気になれる事を見つけれて楽しそうでした。
さくら荘のメンツは学校のプールに不法侵入とは流石ですねww
プールで鍋しようとしてたしw
edでみんなが走る演出は良かったです。
青春って感じですね~{/netabare}

【9話感想】
{netabare} 二学期が始まりました。
開始そうそうソラタの部屋が大変な事に・・・w
空太、宮原、青山の三角関係になりそうですね(^^;)
そして新キャラのリタが出てきました。
ましろのイギリス時代の友人みたいですね。
ましろをイギリスに連れて帰るために来たみたいですね。
どうなるのやら。
ついに赤坂が登場しました!
学校で授業受けながらパソコンってw
トマト丸かじりww
やっぱり天才は一味違うものなのか。
先生もああいう生徒がいるとやりにくそうだね(^^;)
リタとソラタがデートだと。
どうなることかと思ったけどそういうことねw
リタが見せたましろの絵はとても綺麗で人々を引き付けるそんな絵でした。流石ましろw
これはイギリスに帰れっていう理由も分からなくはないですね。
ただましろの気持ちはどっちなんだろう?
次回も楽しみです^^{/netabare}

【10話感想】
{netabare}さくら荘のみんなで文化祭に何かやることに。
ニャボロンを作る事になりました!
そしてプレゼンをソラタがやることに。
全開は失敗しちゃったけど今回は頑張って!

リタと赤坂の言い合いは凄かったです。
赤坂も良くあんなにハッキリ言えますねw
でも赤坂の言ってたことは間違いじゃないですね。
リタとましろは10年も一緒に絵を書いてたんですね。
リタも天才だけどましろはさらにその上をいく天才。。
リタはましろに対していろんな思いがあったんですね。
絵をやめていく人達の中で残ったリタは凄いと思いました。
リタも絵がとても好きなんだと思いました。
そしてましろの事も。
ましろはやっぱり人の感情とかは分からないみたい。
でもましろはリタの事も絵もとても好きだったんだと思いました。
ましろの「リタと絵を書いていてとても楽しかった」って思いはリタに届いて良かったですね^^
ましろは人の気持ちや感情がわからないかもしれないけれどいつか分かる日が来るといいなと思いました。 {/netabare}

【11話感想】
{netabare} 文化祭のお話です。
文化祭でのニャボロンづくりにみんなとても疲れてるみたいでした。
青山の格好は可愛かったですね^^
ソラタ褒めてあげてww
疲れててそれくらいはできるくらい可愛かったです!
ニャボロンに何かつけたそうとしてソラタは愛のパワーを加える事にしましたね。
人の心を動かすには自分の心を揺さぶらないといい作品は出来ないんですね。
でもこれは正しいと思いました。
この作品とは全く関係ないですが僕は歌が好きです。
やっぱり人の心に届く歌を歌うには自分の心も揺さぶらせないと歌えないと思います。
無感情で歌う歌など誰の心にも届かないかと思います。
それと同じじゃないかな。
まあ僕はプロになろうとか思ってませんし上手くもないですがやっぱり歌うの好きだし楽しいかな^^
だから今回のお話はそうだなと思えました。{/netabare}

【12話感想】
{netabare} 文化祭でいよいよソラタ達の出番。
ニャボロンは評判良かったですね。
あんなもの普通作れないですww
でもソラタが新しく導入した愛を叫べはやっぱり抵抗ありましたね。
ましろやみさき先輩が叫んでくれたおかげで無事に成功に終わりましたね。
楽しそうでしたね~
ミートボールビームはもう少し他の名前なかったのかと思いましたがww
でもそれも個性!w
駅でソラタがましろを引き止めるところは良かったですね。
リタは赤坂の事が好きみたいだね^^
不意打ちキスとかずるいわww
あの笑顔は本物だったね!
ましろの「これって恋」っていうセリフのあとの演出綺麗でしたね~
次回が気になります!{/netabare}

【13話感想】
{netabare} いよいよ2クール目に入りましたね!
op、edも変わりましたね。
サビは好きですが前のop、edの方が個人的には好みでした。
fullが早く聞きたいです。
内容としては前回の続きからです。
ましろは今までになかった気持ちが何なのか分からずに戸惑ってるみたいでした。
ましろは感情というものが少しずつ出てきて前よりも可愛いですね。
でもソラタは自分のゲームの応募が落ちた事も重なりましろが手をぬいてるとイラだってました。
分からなくもないですが(^^;)
でもましろは悪くないですね。
次回はクリスマスイブのお話ですね!
青山さんと美咲先輩には頑張ってもらいたいです。 {/netabare}

【14話感想】
{netabare}今回はクリスマスイブのお話。
それぞれの恋とキャラが可愛い回でした。
いきなりopから気合入ってましたねw
最終回かと思いましたよ。
opは青山さんのキャラソンみたいでしたね~
今回はとにかくキャラが可愛かったですw
青山さん、ましろ、美咲先輩みんなそれぞれの思いがあって良かったです。
青山さんのスカート姿、関西弁は可愛かったです。
アレはデートですw
青山さんも可愛かったけどましろもなかなかw
自分の気持ちが何なのか分かってないけどソラタが元気になるようにバームクーヘンを渡し続けましたね。
バームクーヘンっていうのがましろらしいw
ましろとソラタが抱き合ってるの見てた青山さんは切なかったです。。(;>_<;)
ジンさんは今まで女好きだったかもしれないけど美咲先輩のことは本気なんですね。
でもジンさんは美咲先輩と両思いだと分かってても美咲先輩の思いを受け止めてはくれませんでしたね。。
美咲先輩は可愛そうでした。
ジンさんは多分脚本家としても美咲先輩の隣に立ちたいんだと思いました。
決意が固いですね。
でも美咲先輩にとってはそんなことどうでもいいんじゃないかな(^^;)
それぞれの夢と恋の行方が気になる終わり方でした。{/netabare}

【15話感想】
{netabare} ソラタの実家に泊まることになった、さくら荘の女子たち。
美咲先輩はいつもと違ってテンションが。。
ジンさんは自分の夢に対して、美咲先輩への思いが強いんだと思いました。
美咲先輩とジンさんには上手くいってもらいたいです。
ソラタと青山さんはお互いの事を気遣ってて夫婦みたいでしたw
青山さんも応援したいけどましろもだんだん良くなってきました。
ましろはソラタの好きな自分になろうとしてました。
ましろは自分の気持ちがなんなのか分かってませんしソラタも気づいていないのか。。
ましろの自分らしさって何なんでしょう?
ましろはさくら荘と出会い、ソラタと出会い少しずつ変わってきてるけどそれをソラタという存在が止めてるように思えます。
ましろはどんな色(自分)を見つけるのか注目ですね。
それぞれが前に進もうと頑張ってるところ応援したいです。{/netabare}

【16話感想】
{netabare} バレンタインデーへのつなぎみたいな話でした。
ソラタはプレゼンで今度は緊張せずに出来て良かったです。
半分合格という形でしたが合格と同じようなものだと思いました。まだこれからが難しいと思いますがw
青山さんの台本の練習は気持ち入ってました。
ずっと好きでしたってお芝居じゃなく本当に言える日が来るといいなと思いました。
美咲先輩のウシガエルの真似は面白かったです。
せめて猫の真似とかにしてww
美咲先輩は手作りチョコ作るみたいですね。
渡せるといいですね。
妹はテンション高いですねw
妹も受験頑張って欲しいです。
ましろがソラタにチョコを渡すのかどうかも気になります。
修羅場になるのかな(^^;
次回は赤坂とリタの話になりそうですね~
バレンタインデーの行方が気になるところです。{/netabare}

【17話感想】
{netabare}バレンタインのそれぞれのお話です。
リタは赤坂に会いたいがためにわざわざ日本に来たのに冷たい態度でした。
赤坂は後で手紙送るくらいはしてあげて欲しい。
これじゃリタが可愛そうです。。

宮原くんはかっこよかったですw
この前、青山さんに振られたけどソラタから青山さんがピンチと聞いて助けに行くところが良かったです。
最後はソラタに任せましたが青春ですね~
青山さんの告白は演技でしたねw
本当の告白かと思いましたけどそれは後になるのかな?
ましろは今回も可愛かった。
流石に手作りチョコじゃないけど良かったと思いました。
たけのこ派が多すぎww
ただ今回の話でソラタは2人の気持ちに気づき初めました。
このまま2人にフラグ立てたままずるずる行くと見てるこっちが辛くなる。。
ソラタはどっちを選ぶのか気になりますね。
うん普通ならましろなんだろうけど気になるw
美咲先輩はジンさんにチョコ渡せなかったみたい。。
来週も楽しみです~{/netabare}

【18話感想】
{netabare}ジンさんと美咲先輩のお話は良かったです。
ジンさんとソラタの殴り合いはリアルでしたw
美咲先輩、ジンさん、風香さんの関係がよく分かる回となっていたと思います。
美咲先輩とジンさんは幼なじみで昔からずっと一緒だったことが分かりました。
美咲先輩は宇宙人と呼ばれていて凄く頭も良かったみたいでした。(どこのハルヒw)
最初は美咲先輩はジンさんのことを「一緒にいるのが当たり前」、ジンさんは「ほっとけない」という思いでいたんだと感じました。
そして2人ともどこか一人ぼっちで周りに自分たちの事を本当に思ってくれる人はいなかった。

この2人の感情を「恋」だと気づかせたのが風香さん、背中を押してくれたのがソラタ達、そんな気がしました。
ジンさんが風香さんと付き合ったことで美咲先輩は自分の気持ちに気づき、ジンさんも風香さんと付き合っていたけど気持ちは美咲先輩へと強くなっていったんだと思いました。
風香さんはそれを分かっていたように感じた。
風香さんはそれでもジンさんのことが好き(美咲に傷つけられるとこを見てられない)で、きっと妹(美咲先輩)のことも気にしてたと思う。
ジンさんと風香さんの恋は本物じゃなかったけど必要なことだったんだなと思いました。
風香さんに悔いはないと思う。
そして風香さんの分まで2人には幸せになってもらいたいと僕は思いました。

長い時間がかかったけど2人は結ばれて良かったです。
2人はいい後輩に恵まれさくら荘にきて良かったと感じました。
でもさくら荘潰れる話が出たみたい(^^;
ソラタの方の三角関係はまだ決着しそうにないですねw
最終話までまだまだ楽しめそうです。{/netabare}

【19話感想】
{netabare} ソラタがさくら荘に来たばかりの頃のお話。
ソラタのツッコミが忙しい回でしたw
さくら荘は一般寮の人達から見るとやっぱり問題児の集まりみたいな感じですね。
流石に宇宙人(美咲先輩)、幽霊(赤坂)がいるのは予想できないよw

美咲先輩は自由人すぎます。
まさか後輩君と呼ばれるまでにあんなに他の名前で呼ばれてたとは・・・ソラニン(有機化合物)は面白かったww
美咲先輩の頭の中はどうなってるのか謎ですw
赤坂は部屋からほとんど出ないみたいです。
メイドちゃん機能凄すぎww
便利だけど・・・w
赤坂とメールのやり取りは疲れそうです。
でも意外と先生が一番問題児なような気がするのは気のせい・・・?w
怪奇レモン星人ww
先生管理人なのに適当すぎる。

さくら荘は変な人ばっかりだけど暖かい場所ですね。
住めば都のさくら荘は納得!
美咲先輩とかいい先輩だと思いました。
BGMはとてもせつないですね。。
次回も期待したいです。{/netabare}

【20話感想】
{netabare}さくら荘が取り壊しにならないように署名活動が始まりました。
さくら荘取り壊しとましろの存在が関係あるみたい。
ましろが漫画家になろうと別にいいと思うんですが。
ましろがやりたいように生きればいいと思いました。
赤坂は相変わらず正論を言ってました。
ソラタはやっぱり理想論というか感情で動いてますね。
赤坂の言ってることは最もですがソラタのさくら荘の誰一人欠けて欲しくないという思いも分かります。
これからどういう展開になるのか気になります。

赤坂も過去にいろいろあったみたいです。
天才というのも大変なんだなと思うようになりました。
メイドちゃんはまるで一つの人格があるみたいな感じですw
あれでAIとは思えません。
青山さんはオーディションの結果がorz
笑って無理してました。
青山さんの努力は報われて欲しいです。
来週も楽しみです。{/netabare}

【21話感想】
{netabare} ソラタが審査会でまた落ちたり青山さんが・・・だったりと鬱展開でした。。
ソラタは流石にキツイだろうなと思いました。
今回で落ちるの何回めだろう。。
さくら荘がなくなるかもしれないから頑張ってる最中にこれは辛い。
しかもましろが良いとこどり。
ソラタも青山さんも頑張ってきたと思うから今回の話は少し悲しくなりました。
しかもさくら荘も・・・orz
ただ一つ言えることがこのアニメの主人公たちはまだ高校生なのに夢とか自分の目標持っててそれに向かって頑張るだけでも凄いと思った。(結果はともかく)
高校生らしい自分や周りとの葛藤を良く表していると思いました。
このアニメは何かと失敗→挑戦→失敗が多い気がする。
でもその中に少し良い事があってそして周りに仲間がいたり目標がいたりするのが普通なんじゃないかなって思う。
だからこのアニメはその辺は上手いと思う。(ちょっとやりすぎ感はあるけどw)
最後はスッキリ終わらして欲しいと思います。{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 65
ネタバレ

ゼロスゥ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

それぞれの夢に向かって

俺は物語も作画も声優も音楽も全部良いと思ってますが、何よりも素晴らしいのがキャラですね。
あれだけ個性派なメンバーが揃っていておもしろくならないはずがないです(^_^)v
特に空太のツッコミが神すぎるw
些細なギャグでも爆笑に変えてくれます。

一番好きなキャラは七海です。
マジで可愛すぎる。
ちょっといじられるだけですぐ顔を真っ赤にしてあわててw
空太が絡むと特にそうなります。
でもって純情で努力家!
完全にメインヒロインでしょう((´∀`*))

以下各話レビューです

2話感想
{netabare}
ましろちゃんアウトオオオォォォ!
同学年の男子に何を聞いとるんじゃおのれは!?
だが可愛いから許す!!

あと、勝手に勘違いしてあわてる七海も可愛い。

でもってキャベツを食べてもらえなくて地味に落ち込む先輩も可愛い。

・・・あれ?俺可愛いしか言ってないねw{/netabare}

3話感想
{netabare}
仁さんもましろもかっこいいです。
こうして空太もまた成長したのだと、そんな風に思える話でした。
空太が仁さんを殴ろうとしてもろにカウンターをくらった瞬間はおもわず吹いてしまったw
てか、三咲先輩のテンションって、とらドラのみのりんみたいだな~って思ったのは僕だけですかね?
あんな明るくておもしろい先輩は最高ですね。{/netabare}

4話感想
{netabare}
神回だった!
空太も夢に向かって歩き出しましたね。
ましろもデビューすることが決まったし。

しかし、こうなると七海のことが気になってきますね。
七海が空太のことが好きっていうのは十中八九間違いなさそうですし、一般寮で一緒に暮らしたいでしょうから。
まぁ次回予告でましろが思わせぶりなことを言ってたから何となくこの先の想像は付きますがw

後、気になるのは仁さんと三咲先輩の関係ですね。
この2人もうくっついちゃえばいいのにw

そして赤坂・・・
あんたはいったい何者なんだ!?
そろそろ正体を明かしてくれませんかね。
ついでにメイドちゃんの中の人もw{/netabare}

5話感想
{netabare}
ついに七海もさくら荘に来ましたね。
これでより一層おもしろい展開が待ってると思います。

てか、ましろ天然すぎ!
空太が寝かしてくれないだの、下手なのに何度もするだの、挙句の果てに話の途中で寝るって何だ!?
空太のツッコミで爆笑したわ!!
でもってメロンパンの下りでも空太の話は全く聞いてないしさ(;゚∀゚)
まぁ可愛いは正義だから俺は別にいいんだけどさw{/netabare}

6話感想
{netabare}
七海が倒れてしまった!
でもさくら荘の人たちはいい人ばかりです。
その中でも仁さん!
なんかあの人は全てのことを見透かしているような気がしま
すねw
料理もうまいって万能すぎんだろ。(でも、何故サムゲタン?w)
今回は名言(迷言)も飛び出しましたしね。

仁さんに振り向いてもらえず落ち込む先輩も可愛い。
てか、普通に仁さんに「付き合ってください」って言えばいいんじゃないかな?

ましろは七海のことをしっかり理解している、七海は空太に弱さを見せることができた・・・
このアニメはホントに毎週が神回です。{/netabare}

7話感想
{netabare}
なんかもぉ色々とカオスすぎる(;゚∀゚)
超が付くほどのギャグ回ですw
前回のシリアス回とのギャップが半端ねぇ!
ほんとに同じアニメかこれ?
けど入浴シーンがあったからそれだけで万事OKだよねw

だだん♪だんだ♪だん!♪
妹ちゃんがさくら荘に来ました。
お兄ちゃんっ子ってのがいいね。
自分でも言ってるしw

ましろは今回初っ端から飛ばしすぎw
悪意があって言っているようにしか思えんわ。
だが、爆笑したから許す!

七海は純情すぎて可愛い。
ましろや妹ちゃんのぶっ飛び発言に過剰に反応して顔を赤らめる姿がヤバいです。
襲いたくなりましたw

先輩は今回出番が少なかったけどインパクトは抜群でしたね。
何か免許取ってたし、これからの話の伏線ですかね。{/netabare}

8話感想
{netabare}
前回の予告からして今回はみんなでてきとーにプールで遊んで終わりかと思いきや全然違った(;゚∀゚)

プレゼンは落ちてしまったか・・・
そんな時でもみんながいてくれれば大丈夫♪
かなり独特の励まし方だったけど空太が元気になったから万事OKだねw

あと、メガネの七海もかわいい。{/netabare}

9話感想
{netabare}
オープニングにすっげー可愛い子がいたから「誰なんだ?」と思いきやまさかの龍之介でしたw
あれが男とか初見でわかるまいよ(;゚∀゚)

あと外人枠としてリタがさくら荘に来ましたね。
イギリスでのましろ当番だったみたいだけどリタも結構常識外れな気がしますw

今回一番おもしろかったとこは、ましろが「空太のバカ・・・」と言い続けるとこですね。
メールのとこは盛大に吹きましたw{/netabare}

10話感想
{netabare}
赤坂がすげぇ良いキャラしてるね。
言いたいことはズバズバ言って、ついでに女嫌い。
今回のことは赤坂がいなかったなら解決しなかったよね。
最後リタと七海に挟まれて焦ってた赤坂を見てすごい和んだわw

てか、リタが赤坂に興味を持っちゃいましたか。
また新たなラブの予感がしますな・・・

どーでもいいけど美咲先輩のエレベーターが地味に進化してましたねw{/netabare}

11話感想
{netabare}
どのアニメでも文化祭ってのはいいもんだ。
EDでましろや先輩が着てた着ぐるみは文化祭のものだったんだね。
赤坂の女装姿を普通に可愛いと思ってしまった・・・
何かに目覚めそうだw
リタに嫉妬してるメイドちゃんも可愛かったですね。
てか、そろそろリタもOPとかEDに出してやれよ(;゚∀゚)
住人ではないけど一緒に住んでんだし。

そーいや先輩のお姉さんが出てきたね。

「美咲を傷つけたくないから私を抱いているんでしょ?」

仁さんはお姉さん付き合ってたらしいですけど、あの時の仁さんは正直よくわからなかったですね。
美咲先輩をより傷つけてるような気がするんだが・・・{/netabare}

12話感想
{netabare}
ましろのいるべき場所はさくら荘。
この辺は予想通りって感じでしたw

美咲先輩と仁さんの方も進展がありましたね。
仁さんも叫んだらよかったのにw
龍之介もリタに少し関心がでてきたみたいですし。{/netabare}

これで前半戦は終了かな。
物語も折り返しってとこですね。

13話感想
{netabare}
後半戦突入です!
2クール目に入ってOPとEDが変わりました。
ちゃんとリタも入れてくれてました
OPの方はすごく良かったんですが、EDの手抜き感が半端ないです(;゚∀゚)

物語が後半に入ったことでより恋愛の要素を強めてきました。
しかしギャグの手を抜いたりはしない素晴らしさ。
料理の件が特におもしろかったw
これから先の話がより楽しみになる良い展開です(^_^)v

空太とましろはまた変な感じになってしまいまして・・・
前も空太が落ちた時にこんな感じになったよね。
そんな中で七海とデートすることになるってなんじゃい!?そんなことをする暇があったら新しいゲームの企画を練りなさい。
そしてデートの権利を俺に譲りなさいw
美咲先輩も仁さんに勝負を仕掛けるためにイブに何か計画してましたね。

後半戦最初は女の子たちのアプローチ回でした。{/netabare}

14話感想
{netabare}
今回はめずらしく千尋先生が活躍したんじゃないか?
あの言葉があったからこそ空太とましろが元通りになれたと思うんだ。

だがしかし、報われないのが美咲先輩(T_T)
結局仁さんが何を言ってるのか俺も全然わかりませんでした
先輩立ち直れんのかな?

あと、空太がましろを好きだと言った時七海は何を思ったのだろう・・・
二人の前では明るく振舞っていたが、やっぱり内心スゲー泣きたい気持ちになったんじゃないだろうか。
でも空太のプレゼン資格ゲットによりそういった気持ちは全部吹きとんだようにも見えましたね。
がんばれななみん!
スカート姿も可愛かったぞ!!{/netabare}

15話感想
{netabare}
前回一人だけ報われなかった美咲先輩だがバッチリ復活してくれました。
やっぱり元気な先輩が一番いいですよね(^_^)v
よくやってくれたぞましろ!!あと妹ちゃんも!
仁さんは仁さんでちゃんと考えていてくれて安心しました。
何の意味もなく美咲先輩距離を置いた訳じゃなかったんだね。

空太に対するましろと七海の好感度もグングン上がっていきました。
それぞれ二人きりの時間のときに色々と見つけたものがあったみたいです。
七海の方は最後にましろが着ちゃったけどねw

あと空太のお父さんがおもしろすぎますw
見た目と裏腹に超ギャグ担当じゃないですか。
風呂での会話には爆笑しましたw
空太のツッコミスキルが妙に高いのは確実にこの人のせいですねw{/netabare}

16話感想
{netabare}
空太のプレゼンがついに通りました!!
千尋はなんだかんだでやっぱり良い先生だよね。

バレンタインが近づいてきてさくら荘の空気も何だかそわそわしてきましたね。
ましろや七海は一体どうするのだろうか?
そして空太のその答えは・・・{/netabare}

バレンタインってどこもかしこも恋愛ムード一色で、すごく楽しそうなイメージがあるけど、実際楽しいのはイケメンに限るよね(;゚∀゚)
俺みたいにアニメばっか見てるような残念な奴にはいつもとなんら変わりないつまらない一日が過ぎていくだけなんですよ。

だが、しかし!
今年の2月14日はいつもと違うのです。
さくら荘のゲームがPSPで発売されるので今年は一人でも寂しくないのさ!

・・・そうやって言ってる時点でなんかもう既に寂しいのです(T_T)

17話感想
{netabare}
話の内容自体はすごく良い・・・
良いんやけどあかん!!
このままやとななみん負け戦や(T_T)
自転車乗ってる時のセリフ練習でついに告白キタ━―━―━―(゚∀゚)━―━―━―!!とか一瞬思ったけど、まぁそういうわけにはいかんよねw
やっぱオーディションに受かってからじゃないと。

しかし、これでななみんルートに近づいた・・・かと思いきやましろとの屋上での出来事・・・
これはヤバい・・・
空太もうほぼ落ちてるわこれ(;゚∀゚)
結局空太はどっちを選ぶのだろうか?
頼むからななみんを泣かせんとってくれよ~(+_+)

ところで宮原くんのあの自転車の件は必要だったのかな?
何かちょっと不自然だったような気もするんですよね。
自転車だけ貸してくれて最初から空太一人の方がしっくりきたんじゃないかとw{/netabare}

18話
{netabare}
ようやく仁さんと美咲先輩が結ばれた感じですね。
空太と仁さんが殴りあった時はどうなるかと思いましたが、やっぱり自分の気持ちを思いっきりぶつけることは大切ですよね。(空太が一方的にボコられてただけな気がしないでもないがw)
仁さんには空太たちのような一生懸命になってくれる人がいれくれてホントに良かったです。
空太たちがいなければ二人が結ばれることはなかったでしょう。

まぁちょっと詰め込みすぎた感もあるんですけどね(;゚∀゚)
1話完結じゃなくて、2話ぐらいに分けた方が良かったんじゃないかと俺は思いました。

仁さんの話に目が行きがちですが、空太のゲーム制作の話も進んでいます。
優子の合格発表を見に行く時の三人の会話は見てておもしろかったですねw
ましろは嫉妬してるし、空太と七海は顔を真っ赤にして慌ててるし・・・
仁さんたちは無事ハッピーエンドだが、この三人の最後はいったいどうなるのだろう・・・{/netabare}

19話感想
{netabare}
さくら荘を取り壊すことが決まり、空太は初めてさくら荘に来た時のことを思い出していました。
空太が自分の部屋に入り、押し入れを開けたらそこには美咲先輩(宇宙人)が!

現在のシリアス展開とは打って変わっていきなりギャグをぶちかましてきましたw
美咲先輩とのコントはホントにおもしろいですね。
他にもさまざまな変人たちに翻弄され続けられたのも今では空太にとって良い思い出になっているのでしょう。

みんながどのような方法で取り壊しを阻止するのか楽しみです。
思い出のたくさん詰まったものをいきなりぶっ壊されるなんて納得がいくはずないですよね。

ただそれ以上に気になるのが、次回予告でのななみん・・・
おそらくオーディションの結果の話でしょうが、その結末やいかに・・・{/netabare}

20話感想
{netabare}
ななみん落ちちゃったのか・・・
それでも明るく振舞ってる姿が見てて辛いです(T_T)
ななみんが空太に伝えたいことがあるっていうのは一体どうなってしまうのだろう・・・
そこが一番気になるところです。

龍之介の過去にも色々あったんだね。
でも今は空太たち・・・さくら荘のメンバーがいてくれる
もう一人になることはないでしょう。{/netabare}

ところで最近の空太はやたらキレやすくないですか?(;゚∀゚)

21話感想
{netabare}
今回ヤバいなー。
ななみんが泣いてるところでガチ号泣してしまったよ(T_T)

努力しても報われない・・・
ほんとに世の中って理不尽です。

空太の方もタイトル審査に落選・・・
さくら荘取り壊しの署名も集まらず・・・
何もかもがうまくいかないという現実がそこにはありました。

暗い・・・話が暗すぎる・・・

そして責任を感じてさくら荘を出ていくましろ・・・
一体これからどうなってしまうでしょうか?{/netabare}

22話感想
{netabare}
神回でした・・・

さくら荘を出て行ったましろをみんなが必死に探します。
そして駅のホームでましろを見つけた空太・・・
ここでの二人の会話がヤバかったです。
ましろは「自分がいるからさくら荘が無くなってしまう」そう思っていました。
しかし、それは間違いでした。

「ましろがいるからさくら荘が無くなるのではなく、ましろがいなくなればさくら荘でなくなる・・・」

あのオンボロな建物がさくら荘ではなく、そこに住むみんながさくら荘そのものだということに気付かされました。

ここはホントに号泣・・・何か俺もう毎週泣いてる気がするよ(;゚∀゚)

七海は結局告白できずに終わってしまったみたいです。
ましろを探すためにかけていく空太を見送る七海がすごく切なかったです。
このシーン・・・「とらドラ」の「ジャイアントさらば」のとこを思い出しました。
{netabare}主人公が本当に好きな人のもとに行くのを恋に敗れたもう一人のヒロインが見送る{/netabare}ってとこがすごくシンクロしてた気がします。

千尋先生は物語が終焉に近づくにつれてカッコいいところを見せてくれますね。
何だかんだでさくら荘のみんなを信じているんですね。{/netabare}

23話感想
{netabare}
ついに卒業式が始まりました。
今回は「美咲先輩回」って感じでしたね。
さくら荘での様々な思い出を語ってくれて、空太や七海はもちろんのこと、千尋先生までもが泣いていました(T_T)
当然俺も泣きましたが何か?w

元生徒会長たちと仕組んでさくら荘の取り壊しも中止となり、大盛り上がりを見せました。
本当に良かったです。

すごく楽しんで見てた「さくら荘」も次回ついに最終回・・・
空太とましろ、そして七海の結末はいかに・・・{/netabare}

最終話感想

ついに終わってしまったかー・・・
一番楽しんで見てたアニメだけあって終わってしまった時の寂しさが半端じゃないですね・・・

でも原作はまだ続いているし、2期を期待しちゃってもいいんですよね?
だったら気持ちを切り替えていつも通り明るいレビューを書きましょう!
{netabare}
まずはななみん、お父さんとちゃんと話をすることができて良かったね。
これで堂々と声優になるという夢に向かって頑張り続けることができるし、まださくら荘に住むことができますね(^_^)v
ホントに良かったよ・・・
これでななみんだけ一人実家に帰らされるんじゃあまりに悲しすぎるもん。
こんどこそ声優になって、そして空太に・・・頑張れ!

仁さんも最後までカッコ良かったね。
駅でのプロポーズにはやられましたよw
・・・だから美咲先輩待ってあげようよ!
何一人で勝手に婚姻届だしちゃってるんですか!?
「二人で出しに行こう」って仁さん言ってたじゃん!!
あんなにカッコよく告白した仁さんがなんかかわいそうになってくるじゃないか(;゚∀゚)
これじゃあ帰って来た時もう苦笑いしかできないですよw

そして最後には新しいこーはい君たちも登場しました。
こんどはこのメンバーでどんなハチャメチャ騒動を起こしてくれるのでしょうか?w{/netabare}

俺はこの作品にどれほど笑わせてもらったのでしょう・・・
現実で悲しいことや辛いことがあってもこの「さくら荘」のおバカな日常を見てると自然と顔が笑っていました。

それと同時にこの作品一つで何回も泣かされました。
感動の涙もありましたし、悲しみ涙もありました。

たくさん笑わされて、たくさん泣かされて・・・
そして「夢を叶える」ための勇気をもらいました。
この作品に出合えたことに感謝です。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 138

86.5 13 学園でラノベ原作なアニメランキング13位
灼眼のシャナ(TVアニメ動画)

2005年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (3035)
17505人が棚に入れました
御崎(みさき)市で平凡な日常を過ごしていた高校生・坂井悠二は、とある一人の少女の出現と共に非日常の世界に巻き込まれた。
その少女、名もなき『炎髪灼眼の討ち手』は、人知れず人を喰らう異世界人『紅世の徒(ぐぜのともがら)』を探し討滅するフレイムへイズの一人。そして、その少女は、悠二にこう告げた。
「おまえはもう【存在】していないのよ」と…。
彼女は、悠二が自覚のないまま死んでいることを告げ、訳あって『紅世の徒』から狙われるようになった悠二を護る事になる。そんな彼女に悠二は、彼女の刀「贄殿遮那(にえとののしゃな)」から「シャナ」という名前をつける。
2人は反発しながらも、少しずつ惹かれ合っていく…。

声優・キャラクター
釘宮理恵、日野聡、江原正士、川澄綾子、櫻井智、生天目仁美、岩田光央、諏訪部順一、こやまきみこ、野島裕史、野島健児、近藤孝行、小林由美子、田村ゆかり、白石涼子、三宅健太、伊藤静、渡辺明乃、小西克幸、菅生隆之、鈴木達央、斧アツシ、岡村明美、皆川純子、宝亀克寿、飛田展男、加藤奈々絵、大原さやか、能登麻美子
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

《異能バトルもの》の傑作にして、ジャンルを超える名作

※1-3期全部含めたレビューです。

『涼宮ハルヒの憂鬱』と同じく、ラノベ原作&いとうのいぢ氏イラスト原案で、2000年代後半に大人気を博したアニメ作品です。
そして個人的には『ハルヒ』よりもこっちの方がずっと好きで、お気に入り棚にもあにこれに来た当初からずっと入れ続けている作品なので、贔屓目の評価点数とレビュー内容になっていると思います。

◆総評

「人智を超えた特殊な「力」を持つ者達が互いに争ったり、共通の敵に立ち向かう」シナリオを持つ作品のことを《異能バトルもの》と呼ぶそうで、アニメの中でも毎期最も多くの作品が作られ、かつ人気作も多く輩出しているメジャー・ジャンルですが、個人的にはレビュー・タイトルに書いたとおり、今後このジャンルで本作以上の作品に出遭う可能性はまずないのではないか?と思えるくらいの傑出した作品と思っています。
(※勿論、作画は本作の特に第1-2期はイマイチ怪しい箇所も多いのですが、全体を通してのシナリオの見事さ、という意味で本作以上の作品を考案するのはちょっと無理っぽく思える、ということ)

ファンの方には大変申し訳ないけど、正直いって、今秋から続編が放送予定の『とある魔術の禁書目録』とか、本サイトの総合順位で第10位という非常に高い評価を得ている『鋼の錬金術師 FULL METAL ALCHEMIST』(※どちらも長編《異能バトルもの》)なんて、本作に比べればシナリオ面では全く太刀打ちできない凡作にしか見えません。


◆第1-2期は学園ラブコメ要素も強いが、第3期は《フレイムヘイズvs.紅世の徒》二大陣営の総力戦に急変

本作の初見当時は、第2期を見終えた時点では、

①確かにキャラクターは、相当魅力的(特にシャナと一美のダブルヒロインが◎)だけど、
②肝心のシナリオは、そこまで褒めるほどのものではないかな?(特に第2期)

・・・と思っていましたが、第3期に入ってからの怒涛の展開に肝を潰してしまいました笑。

これ、《異能バトルもの》によくある「個人vs.個人」とか「戦隊vs.戦隊」という小規模な単位での戦闘(※本作でも第1-2期はその範囲に終始していましたが)では全然なくて、「フレイムヘイズvs.バル・マスケ」という二大陣営の激突を、その始まりから結末までを詳密に描き尽くした《ガチの組織戦もの》ですよ。

両陣営が、互いの持つ数量的資源と戦略・戦術を駆使して死闘を繰り広げる様は、一般に《架空戦記もの》とか《頭脳バトルもの》の良作とされる『グランクレスト戦記』『アルスラーン戦記』『天鏡のアルデラミン』あたりよりも遥かに本格的で見応えがあります。

・・・そして、その点だけでも見事なのに、実は本作の本当の魅力はそこではありません(下記)。


◆当初はヒロイン(シャナ)の協力者に過ぎなかった一見平凡な少年(坂井悠二)の選択→そして彼は“{netabare}男マドカ{/netabare}”になる!

ここが本作の肝(きも)なので、詳しくは書きませんが、
第1期の1番目ED「夜明け生まれ来る少女」が

{netabare}I'm just 夜明け前の暗闇が/一生を運命づける
大丈夫 少女よ 今こそ/悔やみ恥じることはない Far away …
十字を背負い 死ぬ気で炎を駆けろ!!{/netabare}

とあるように、ヒロイン(シャナ)を鼓舞する歌詞だったのに対して、
第3期の1番目ED「I'll believe」の歌詞は

{netabare}「I'll believe..」孤独も因縁さえ Yeah, yeah/灼熱の記録の欠片(かけら)/現在(いま)を映すbrightness/Can see your light
あなたを照らした光彩が/わたしの記憶(なか)にも在るなら/I'm sure that we can go/全てを証明していこう{/netabare}

とあって、明らかに少年(坂井悠ニ)の心情を謳った歌詞に変化しており、
私にはこれが、奇しくも本作第3期と同じく、2011年に制作・放送されたあの名作『魔法少女まどか☆マギカ』の

{netabare}(1)暁見ほむらの果てしなく続く報われない奮闘 → (2)鹿目まどかの決断と救済{/netabare}

・・・という流れとダブって見えてしまいました。

しかもTVシリーズ計3期72話という尺をフルに活かしたことから来る《一過性ではない感動》付きで。
(つまり本作は単に《面白作》であるばかりでなく《感動作》でもあるということ)


◆第1-2期に貼られた膨大な伏線の怒涛の回収も見所

また、伏線回収という点で本作ほど見事な作品も見たことがありません。
なんせ・・・
{netabare}
①第1期第2話で消滅した本物の平井ゆかり嬢への悠ニの復活の願い
②第1期第3話以降にバラまかれた「屍拾いラミー」の目的と結末
③第1期第13話以降にバラまかれたマージョリーとシュドナイの因縁の対決の決着
④第1期第5話以降に頻繁に描出される一美の想いの結末
⑤第1期第14話以降にやはり繰り返し描出されるヴィルヘルミナの想いの結末
⑥第1期以来繰り返し描かれるバル・マスケ三柱臣(ヘカテー/ベルペオル/シュドナイ)それぞれの願いや想いの結末
⑦その他、調律師カムシンや悠二のクラスメート(田中・佐藤etc.)それぞれの想いの結末{/netabare}

等々が律儀にひとつづつ確り回収されて終わっているんですから。
ここまで一人ひとりの登場キャラの想い・願いを大切に扱って描き切った作品というのも珍しいです。

・・・ということで、本作は個人的には特に力を入れて《一気見》を推奨したい作品となりました。


◆作品別評価

(1) 第1期(無印)  ★★ 4.5 (24話) ※2005年
(2) 第2期(II)    ★   4.2 (24話) ※2007年
(3) 第3期(Final)  ★★ 4.8 (24話) ※2011年
-----------------------------------------------
  総合       ★★ 4.6 (計72話)

※以下はシナリオの本筋に関係のない外伝OVAおよびアナザーストーリー(ファン向け)

(4) OVA1(SP)   ☆   3.6  (1話) ※2006年
(5) 劇場版      ☆   3.8      ※2007年
(6) OVA2(S)    ☆   3.6  (4話) ※2009年


◆制作情報
{netabare}
原作ラノベ       高橋弥七郎(『電撃文庫』2002-2012年刊)
監督           渡部高志
シリーズ構成      小林靖子
脚本           小林靖子、佐藤勝一、白根秀樹、犬飼和彦、水上清資、砂山蔵澄、ヤスカワショウゴ、
キャラクターデザイン いとうのいぢ(原案)、大塚舞
音楽           大谷幸
アニメーション制作   J.C.STAFF{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

================ 灼眼のシャナ (2005年10月-2006年3月) ==============
{netabare}
 - - - - - - OP「緋色の空」、ED「夜明け生まれ来る少女」 - - - - - -
{netabare}
第1話 全ての終わり、一つの始まり ★ 突然壊れた日常(御崎高校入学1週間目)、炎髪灼眼の討ち手
第2話 灯る炎 ★ “狩人”フリアグネ(紅世の王)、平井ゆかり消滅、贄殿の遮那(シャナ命名)、
第3話 トーチとフレイムヘイズ  ★ 存在の割り込みと学校への敵襲、“屍拾い”ラミー&“弔詩の詠み手”マージョリー・ドー来市 ※本シリーズのラストに繋がる悠二の個性が見えてくる回
第4話 惑いのフレイムヘイズ ★  シャナの苛立ち、戦闘狂マージョリーvs.シャナ、シャナ惨敗
第5話 それぞれの想い ★ 悠二&一美の美術展デート(ラミーと悠二の遭遇)、マージョリーvs.フリアグネ
第6話 交錯・発動・対決 ★★ “都喰らい”発動阻止(フリアグネ討滅)、紅世の秘宝“零時迷子”
第7話 二人のフレイムヘイズ ☆ 悠二の特訓開始、マージョリーの仇“銀”、ラミー追跡
第8話 麗しのゴブレット ★★ マージョリーvs.シャナ再戦(“蹂躙の爪牙”マルコシアス顕現、シャナ&悠二の共闘成功)、ラミーの正体(紅世最高の自在師“螺旋の風琴”) ※この回自体も面白いが、第三期への伏線満載な点が◎
第9話 恋と欲望のプールサイド ☆ ※初のクラスメート日常回(水着回)
第10話 絡まる想い ★ シャナと一美の恋の鞘当て ※この回で本作は意外と日常回も面白いことに気付くはず
第11話 悠二とシャナとキス ★ 続き(“愛染自”ソラト&“愛染他”ティリエルの“贄殿の遮那”略奪計画が同時進行)
第12話 ゆりかごに花は咲いて ★★ 続き(一美の恋心噴出、愛染兄妹vs.シャナ)
第13話 校舎裏の宣戦布告 ★★ 続き(シュドナイvs.マージョリー、愛染兄妹死亡、シャナからのご褒美)
第14話 偉大なる者 ★ "炎髪灼眼の討ち手"誕生譚(天道宮での“万条の仕手”ヴィルヘルミナとの生活){/netabare}

 - - - - - - - - - - OP(変わらず)、ED「紅の静寂」 - - - - - - - - - -
{netabare}
第15話 炎の生まれた日 ★★ 続き("天壌の劫火"アラストールとの契約完遂)
第16話 炎髪灼眼の討ち手 ★★★ 続き(vs.天目一個、vs."虹の翼"メリヒム){/netabare}

 - - - - - - - - - - - OP「being」、ED(変わらず) - - - - - - - - - - -
{netabare}
第17話 新たなる序章 ☆ “儀装の駆り手”調律師カムシンの一美接近、バル・マスケ(仮面舞踏会)蠢動
第18話 砕ける願い ★★ みさご祭りの夜、一美の動揺(悠二のトーチ)、"探耽求究"の仕掛け発動 ※個々のキャラの感情描写の的確さに感嘆◎
第19話 戦いの中で ★★★ 続き、クラスメート達の真実、一美告白、御崎市の調律成功、傷心のシャナ ※前回に続き《キャラ心理》の描写が◎
第20話 非情のヴィルヘルミナ ★ マージョリー退去、ミステス破壊の危機 ※シナリオの繋ぎ方の巧さは〇
第21話 遠ざかる想い ★ お焚き上げの罠、バル・マスケ来襲、シャナの自己犠牲・悠二拉致 ※シャナの恋心に気付かない悠二が〇
第22話 揺らぐ炎 ★ "頂の座"ヘカテーとの器合わせ("存在の泉"出現)、シャナに託される願い
第23話 星黎殿の戦い ★★ 悠二とヘカテーの相互干渉、マージョリー来援
第24話 紅蓮の想い ★★ ヘカテーの心の間隙、“天壌の劫火”顕現(天破壌砕)、秋学期スタート ※挿入歌「緋色の空」{/netabare}{/netabare}
------------------------------------------------------
★★★(神回)2、★★(優秀回)10、★(良回)11、☆(並回)3、☓(疑問回)0 ※個人評価  ★★ 4.5


=========== 灼眼のシャナ II -Second- (2007年10月-2008年3月) ========
{netabare}
 - - - - - - - - - - - OP「JOINT」、ED「triangle」 - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第1話 再びの刻 ☆ 秋学期の異変(フリアグネ、愛染兄妹の悪夢)、微力の徒“戯睡郷”メア(※『シャナⅢ』の第13話に再登場)
第2話 全ての序章 ☆ 悠ニの特訓、シャナと一美の弁当作りバトル、零時迷子の"戒禁"、メア討滅、ラストで近衛史奈転入
第3話 疑惑の転校生 ★ 史菜の正体探り、駆け出しの徒"駆掠の礫"カシャ撃滅
第4話 憂いの少女たち ☆ シャナ&一美の戸惑い・苛立ち
第5話 家族の食卓 ☆ ヴィルヘルミナの手料理
第6話 試練の前夜 ★ 佐藤宅勉強会、マージョリーの恋のアドバイス ※日常&コメディ回として〇
第7話 池速人、栄光の日 ★ 遊園地グループデート、悠二の親友・池の告白未遂(一美へ)
第8話 過去への扉 ★ マージョリーの昔話(1930年代のニューヨーク、"穿徹の洞"アナベルグとの戦い) ※「大地の四神」の一柱初登場
第9話 悲しみのマイルストーン ★ 続き(シュドナイの脅威、未熟者"魑勢の牽き手"ユーリーの犠牲)、悠二の封絶("銀"の炎)
第10話 帰って来た男 ☆ 悠二の父・貫太郎帰国、学園祭準備進行
第11話 約束の二人 ☆ 続き、零時迷子の創り手"彩飄"フィレス接近
第12話 清秋祭始まる ★ 仮装パレード、シャナのグランプリ選出、フィレス降下
第13話 収束、そして兆し ★★ マージョリー暴走("銀"発見)、零時迷子の"戒禁"の変質、学園の被害修復
第14話 永遠の恋人 ★ 一美のフィレスへの申出、零時迷子誕生の秘密(ヨーハンの願い)、フィレス本体降下、"銀"の腕の一撃("壊刃"サブラクの自在法発動)
第15話 覚醒 ★ "大命詩篇"の目論見、"偽りの器"史菜の零時迷子への刻印、ヘカテーの史菜回収、ヨーハン一時出現、フィレス退去{/netabare}

 - - - - - - - - - - OP「BLAZE」、ED「Sociometry」 - - - - - - - - - - -
{netabare}
第16話 つきせぬ想い ★ "闘争の渦"御崎市、フィレスの一美への託し物(宝具フィラルダ)
第17話 それぞれの道 ★ アウトロー(フレイムヘイズ支援拠点)の混乱、田中&佐藤の決断、悠二の鍛錬進展
第18話 錯綜の悠二 ★ 悠二の母・千草の体調異変、"聚散の丁"ザロービ接近
第19話 言えなかったこと ★ 悠二の鍛錬の成果(ザロービ撃滅)、シャナの“吼号呀(こうごうが)”ビフロンス撃滅、ラスト御崎市の異変
第20話 茜色の死闘 ★ “壊刃”サブラク来襲(自在法スティグマの脅威、ヴィルヘルミナ苦戦)
第21話 合わさる力 ★★ 続き(スティグマ破りの自在法、悠二のサブラク本体見破り・全員の協力、サブラク撃破) ※挿入歌「JOINT」
第22話 クリスマス・イヴ ★ 千草おめでた、一美&シャナの恋の決戦申込、池の告白・失恋、Xmasツリー前の待ち合わせ、ヘカテーの零時迷子奪取
第23話 危難の胎動 ★ バル・マスケの大自在式"大命詩篇(=盟主の代行体創生)"遂行開始(時計塔の変形、フレイムヘイズ突入、"敷の立像"出現)
第24話 守るべきもの ★★ 続き(ヘカテーの一瞬の躊躇、"暴君"破壊、零時迷子回収)、悠二の選択 ※ED「sense」{/netabare}{/netabare}
-------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)0、☆(並回)0、☓(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.2


=========== 灼眼のシャナ III -Final- (2011年10月-2012年3月) =========
{netabare}
 - - - - - - - - - OP「Light My Fire」、ED「I’ll believe」 - - - - - - - - -
{netabare}
第1話 失われた存在 ★ 予告なしの悠二消失、冬学期、シャナ&一美の希望、悠ニの盟主代行体承諾、盟主登極
第2話 来たるべきもの ★ 上海アウトロー壊滅、"震威の結い手"ゾフィーの忠言、盟主の諸将謁見・大命布達、佐藤と悠二のニアミス
第3話 旅立つために ★ 悠二とシャナの再会
第4話 再会と、邂逅と ★ 現世の名「坂井悠二」・真名"祭礼の蛇"(紅世の創造神)、"銀"の正体判明(マージョリー戦線離脱)、悠二vs.シャナ、シャナ拿捕
第5話 囚われのフレイムヘイズ ☆ 星黎殿に幽閉されたシャナ、進む軍議と不安要素(バル・マスケ陣営)
第6話 掌のなかに ☆ ゾフィー総司令の戦力調達進行、“輝爍の撒き手”レベッカ・リードのヴィルヘルミナ加勢、最強の自在法(シャナ)、ヘカテーのシャナ襲撃
第7話 神門 ★★ 一美&カムシン再会(一美の望み、カムシンの過去話)、"大命詩篇"第二段階・創造神本体奪還作戦開始(悠二&トリニティ他"久遠の陥穽"への出立)
第8話 開戦 ★ 天道球浮上、開戦(東京)、戦線拡大(東西で陽動戦)、レベッカ&カムシン星黎殿奇襲 ※ここから両陣営の頭脳戦本格化
第9話 星黎殿へ ★★ シャナ救出作戦、天目一個出現・シャナ自由回復、クリプタ破壊(星黎殿隠蔽解除)成功
第10話 交差点 ★★ シャナvs."駝鼓の乱囃"ウアル、レベッカvs.“哮呼の狻猊”プルソン、“螺旋の風琴”とヴィルヘルミナの取引、星黎殿帰投命令(デカラビア)、星黎殿強襲(ゾフィー本隊)、シャナ開眼
第11話 聞こえる、想い ★★ シャナ隊"久遠の陥穽"へ、マージョリー回復、デカラビア陣頭出撃・戦死、バル・マスケ援軍到着
第12話 誓いの言葉 ★★ サブラクvs.ヴィルヘルミナ/カムシン/レベッカ、"祭礼の蛇"本体封印解除、アラストール離脱・シャナとの合流、シャナ大見え切り(第1期第15話の伏線回収)
第13話 狭間へと、狭間から ★★ サブラク消滅、神門破壊失敗、"祭礼の蛇"帰還{/netabare}

 - - - - - - - - - - - - - OP「Serment」、ED「ONE」 - - - - - - - - - - -
{netabare}
第14話 大命宣布 ★★ 新世界“無何有鏡(ザナドゥ)”創造宣言、FH撤収戦開始(悠二の呼び掛け(FHの大義崩壊)、FH軍壊走)
第15話 雨中の敗走 ★★ 続き(大地の四神“晧露の請い手”センターヒル参戦、ディアマンテス&センターヒル戦死、撤収成功) ※挿入歌「u/n」
第16話 再び、戦いへ ☆ 大敗の後のこころの整理、シャナの腹案、百鬼夜行召集、星黎殿御崎市へ
第17話 誰が為に ★ シャナと「大地の四神」の残り三神接触、悠二と一美の再会・依頼、一美の承諾
第18話 闘争の渦 ★★ “大命詩篇”最終段階開始(ヘカテーの使命遂行)、御崎市最終決戦
第19話 彩飄(かぜ)が呼ぶもの ★ 一美のフィレス召喚、ヨーハン離脱・干渉、百鬼夜行出現 ※挿入歌「赤い涙」
第20話 世界の卵 ★ ロフォカレの予言、戦線混乱、シャナの大命詩篇(自在式)撃ち込み成功
第21話 一つの理 ★ シャナ達の目的(新世界の改変)、大地の四神の目的、ヨーハンの目的
第22話 異邦人の夢 ★★ ダンタリオン教授死亡、マモン死亡、両陣営の切り札開示
第23話 神の夢 ★★ “導きの神”シャヘルの神威召還(両界の嗣子)、悠二の神威召還(新世界ザナドゥ創造)、徒達の出立、カムシン消滅
第24話 涯てより開く ★★ ユストゥス誕生、悠二の望み、螺旋の風琴の自在式発動、それぞれの出立 ※挿入歌「緋色の空」、ED「光芒」{/netabare}{/netabare}
-------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)12、★(良回)9、☆(並回)3、☓(疑問回)0 ※個人評価 ★★ 4.8

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※以下はシナリオの本筋に関係のない外伝OVAおよびアナザーストーリー(ファン向け)
{netabare}
====== (OVA1) 灼眼のシャナ SP「恋と温泉の校外学習」 (2006年12月) =====

全1話 ☆ 3.6 {netabare}※温泉ドタバタ回だがサブ・サブキャラ(緒方真竹)に注目{/netabare} ※約23分

OP 「緋色の空」
ED 「夜明け生まれ来る少女」


================= 劇場版 灼眼のシャナ (2007年4月) ===============

全1話 ☆ 3.8 {netabare}御崎市「都喰い」阻止戦(vs.“狩人”フリアグネ)のアナザーストーリー{/netabare} ※約86分

主題歌 「天壌を翔る者たち」
挿入歌 「赤い涙」


============ (OVA2) 灼眼のシャナ S (2009年10月-2010年9月) ==========
{netabare}
第1話 リシャッフル ★ 夏休みの出来事(悠二&シャナの心身入れ替わり事件) ※ドタバタコメディ回
第2話 ドミサイル ☆ 秋学期、シャナの不審行動、ヴィルヘルミナの大切な日
第3話 オーバーチュア 前編 ☆ 悠二に出会う前のシャナの"徒"討滅活動(寄木市)
第4話 オーバーチュア 後編 ☆ 続き ※overture(序曲、導入部、予備交渉)・・・という意味でラストに『シャナF』への繋ぎシーン有り ※挿入歌「portamento」{/netabare}
-------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)1、☆(並回)3、☓(疑問回)0 ※個人評価  ☆ 3.6

OP 「Prophecy」
ED 「All in good time」{/netabare}


(※以上、2018.8.29 レビュー内容をⅢに併せて全面書き換え)

///////////////////////////////////////////////////////////////////////
(※以下、過去のレビュー)
{netabare}
※第Ⅰ期・第Ⅱ期・第Ⅲ期(FINAL)・劇場版すべて含めた感想です。

このアニメは、日本刀を抱えた炎髪灼眼の美少女シャナが、人の“存在の力”を喰らう異世界の魔物“紅世の徒”と激しい戦いを繰り返す、という美少女バトルものの傑作ですが、
それだけに留まらず、魔物を討伐するシャナの戦いに偶然に巻き込まれた平凡な男子高校生の坂井悠二が、

{netabare}
①困惑し受身に終始してシャナから厄介者扱いされていた状態から、
②次第にシャナの戦いを支える重要なパートナーとなり、
③次いで彼女の心をも支える存在になり、
④そして第Ⅲ部では、本人の強い意志により“紅世の徒”の盟主と一体化し、その強大な力を得て、表面的にはシャナと対立しながらも実際には彼女を含めたフレイムヘイズおよび人間側と“紅世の徒”との果てしない対立の悲劇を終結に導く戦いを主導する大きな存在となっていく、
{/netabare}

という、少年の成長物語、
そして、それらの過程を通じて
少年と少女の心が融和していく恋愛物語

という、この作品の隠されたテーマを次第に明らかにしていく、意外に内容の充実した良質なアニメとなっていると私は評価します。


※期別の個人的評価(5段階)

第Ⅰ期(シャナと悠二の出逢い、シャナ誕生の物語)★★★★ 
第Ⅱ期(“紅世の徒”側の盟主復活の謀略)★★★
第Ⅲ期(フレイムヘイズVS.“紅世の徒”の全面戦争)★★★★★

従って、総合評価として★★★★(5段階で★4つ)とします。

また、この作品の私的な好感ポイントとして、
{netabare}
①人間を救おうとするシャナなどフレイムヘイズ(元人間の異能者)側=善
②シャナと対立して新しい世界を創造しようと画策する“紅世の徒”側=悪

という有り勝ちな単純な善悪二元論ではなく、むしろ人の“存在の力”を喰らう②“紅世の徒”側の事情に対して、第二主人公(悠二)が憐憫の情を持ち、シャナと対立してでも彼らを救済しようという強い意志を抱くに至る点、
{/netabare}

それから、シャナ(=メイン・ヒロイン)だけでなく、
{netabare}悠二と同級生で彼に恋しながらも、シャナと悠二の特別なパートナーシップに、時に嫉妬しつつ二人を陰ながら支えようとする一美(=サブ・ヒロイン)の側の感情推移も過不足なく描かれている点
{/netabare}

の2点を挙げておきます。

その他、この作品の難点として、上記のように第Ⅱ期のシナリオの出来がいま一つ(特に前半の学園生活パート)なために、ここで退屈して視聴を打ち切ってしまう懸念があることを挙げておきます。
しかし、本作品の本当の面白みは第Ⅲ部にこそあると私は考えるので、ここで打ち切るのは勿体ないです。


【総評】
美少女バトルものというジャンルのアニメは非常に沢山あり、また現在も毎期多数の新作が制作されている人気分野ですが、この作品はそのジャンルの最高峰にして、かつ、ジャンルを大きく超える魅力を持った作品であると私は評価します。

このアニメの作画・演出自体は、第Ⅰ期(2005年)、第Ⅱ期(2007年)、第Ⅲ期(2011年)の制作であるために、特に初期の2作は今後さらに陳腐化が進むと思いますが、ストーリー面でこの作品を凌駕する内容を持つ同ジャンルの作品は、これからもなかなか登場しないのではないかと考えます。
(美少女バトルものは、キャラ重視でシナリオは後付けのチグハグなものが大半だが、この作品はキャラが魅力的な以上にシナリオの一貫性が高い=シナリオ重視)

※なお、劇場版「灼眼のシャナ」は第Ⅰ期の最初の数話のフリアグネとの戦いのエピソードを別シナリオで描いたもので、TVアニメよりもラノベ原作に忠実な内容といわれていますが、TVアニメの方がシナリオの出来が良く、特にこちらを視聴する必要はないと思います。{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 52

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

軽度釘宮病患者視点Ⅲ

正統な釘宮病患者用作品の初代、同時に釘宮ウィルスの発生源でもある
俗に言われる「釘宮キャラ」を重視した作品の一つ

■釘宮キャラと呼ばれる為の条件は4つ
ツンデレ、貧乳、ロリ、※絶対領域

※絶対領域
スカートとオーバーニーソックスの間の素肌部分、詳しくは検索されたし。
[ミニスカートの丈] : [絶対領域] : [オーバーニーソックスの膝上部分] 
の比率が4:1:2.5 が黄金比とされ、許容範囲は±25%程度という見方が有力。
釘宮キャラ以外でこの領域を持つ有名キャラは初音ミク、戦場ヶ原ひたぎ等

■この作品の中身

対象年齢★★☆☆☆ 釘宮以外の不純物★★★★☆ 釘宮成分★☆☆☆☆

■この作品への見解

まずは、釘宮キャラを重視している作品という意味では初代のはず。
ただ登場の頻度に関わらず、釘宮キャラが初か?という点は不明なので、
とりあえずウィキの釘宮の初代の黒い太字の作品を見てきた。


HAND MAID メイ(サイバドール・レナ) 23分動画で、3話の7分から登場

これはひどいロリだな・・自分にちゃん付け、相当下の年齢設定のはず。
外見的にはタコス娘並・・いや、桃井作品のマジカルテ知ってたら、あんな
勢い。服装的にも・・いやあれより悪化してるかな。ツンデレでは無いが、
ロリ、貧乳、絶対領域は確認。黄金比かどうかは素人目には判断できない。

続く十二国記の泰麒は、♂キャラで、単に声が釘宮ってだけ。
・・こんな事をしていると時間の無駄遣いも甚だしいので、画像検索にて
手っ取り早く絶対領域があるかを確認した後に動画で調べる事にしよう。

ぴたテン、植松小星、猫耳で重度のロリ、絶対領域無し
りぜるまいん、岩城りぜる、重度のロリ、絶対領域多分無し、ツンデレ×
わがまま☆フェアリー ミルモでポン!、ムルモ、人間では無く物体
金色のガッシュベル!!、ティオ、重度のロリ、絶対領域無し
住めば都のコスモス(ry、梅木瑠璃/エーデルワイス、重度ロリ、領域無し
鋼錬、エリック、♂
学園アリス、今井蛍、軽度ロリ、領域無し
BURN-UP SCRAMBLE、神宮真弥、若い女、領域無し
MAJOR 1st、小森大介、当然♂

と、時間を激しく無駄にする事により、ほぼ間違いなく初代が真にシャナで
あるという事が分かった。


で、本題に移るわけだが、まずは対象年齢について。
中学~高校くらいでもこの手の分野の知識、興味があれば入っていける話で
作品を楽しめるかどうかの対象年齢は低い。が、一般的な知識からはやや脱線
した内容なので、いくら歳を重ねても中学生の理解に及ばないというケースは
十分に考えられる。面白い、面白くないの評価が分かれる作品

不純物については、主にストーリーを楽しむものなので、というかこの頃は
まだ釘宮キャラが確立されていなかったので、患者視点で言えば釘宮キャラの
初代、原型としての面影を感じる程度の代物になる。

釘宮成分は釘宮キャラ、つまりはシャナと主人公が過ごす時間は長いのだが、
成分として見ればシリアス面が多いために、薄いと言わざるを得ない。

デレよりツンが圧倒的に多くそれ故にデレが希少。一緒に真面目に頑張りつつ
たまにはツンとデレ。というのが好きならこの作品がベストになり得る。
・・が、ツンとデレも両方とも薄味、というか方向が純粋な恋愛絡みである為、
プレイとしての過度の期待は禁物。


とらドラ!と同様に、このアニメで釘宮と出会った人は幸せであろう。
ツンとデレ以外でも対等な立場として、2人の人間としての時間を過ごす事が
出来て、素敵な思い出が出来て良かったね、ホントに良かったね馬鹿野郎

どうでも良いけど「ユウジー!」と「リュウジー!」は似てるから、シャナと
とらドラを続けて見るのはお勧めな気が、多分違和感を感じずに済む。


なお、これがシャナⅡの前半やシャナたんになると、間にゼロ魔を挟んだ影響、
病魔に冒されたスタッフ、鬼才・水上清資の脚本によって釘宮ウィルスの総量は
今作品の比では無い。注意されたし。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 18

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

戦う少女の「使命」と「1人の少年の存在」のお話であります。

名前はよく聞いていたけど,一体どんなお話なのか全然知りませんでした。

1話見て「ああ,こういう物語がきっかけとなって中ニ病が発病するんだな。」と納得ww

ラノベ原作・1期は全24話です。


●ストーリー
人の存在を食う「紅世の徒(ぐぜのともがら)」と戦う炎髪灼眼(えんぱつしゃくがん)の「フレイムヘイズ」の少女・シャナ。

街の異変に遭遇した高校生・坂井悠二(さかい ゆうじ)。

普通の高校生だと思っていた少年は実は,すでに徒に食われた残りカス,「トーチ」であると告げられる。

少年はただのトーチではなく,特殊能力を持つ道具「宝具(ほうぐ)」を内に持った「ミステス」であった。

2人と,いろんなフレイムヘイズと,徒のお話。


バトルもするし,学校生活も送るし,恋もするし,恋のライバルも登場しちゃうし,いろんな要素がぎゅっと詰められていました。

ストーリーはおもしろかったです。

でもなんだろう,いまひとつこの物語の世界に入り込めなかったな…。

1話目はもうおいてけぼり感がすごくて,ぽかーん状態でしたよ。ぽかーん。笑

用語がありすぎて理解できなかったからかな^^;

説明が不親切,というよりも,頭の中で文字として変換されなくて。難しい!笑

字幕とかつけてくれたらよかったのになー(笑)

そんなわけで,私はwikiを相棒にしながら見ていました。

後半になるとだいぶ理解できたかな。そして,言葉がわかると物語も楽しめました。

最終回はとてもよかった~!!


●キャラクター
アニメを見る前のシャナのイメージって,冷酷とか冷静とか,そんなちょっと大人っぽい,かっこよさそうなイメージでした。

でも実際は,結構子どもっぽい,かわいらしいツンデレキャラだったんですね(笑)

もちろん,フレイムヘイズとして戦う姿はかっこよかったです。

ただ,残念なことに個人的にツンデレ好きじゃないんですよねー^^;

ツンデレって,かわいいとうざいが背中合わせの紙一重の存在なんじゃないかなとww

気持ちと反対のこと言ったり,わがまま言ったり,素直になれなかったり。

自分が気持ちをぶつけられる相手だったら,イライラすると思うww

実際,シャナを見てイライラすることは1度や2度ではなかったww

でも,好きな人のことでもやもやしたり,イライラしたり,相手に八つ当たりしたり,ちょっとしたことでも力がわいてきたり…

そんな姿はとても共感できました。

あとはシャナの「うるさいうるさいうるさい!」が気に入りました(笑)

他のキャラについても少し。↓

ヘカテーかわいいよー。ドミノかわいいよーwww

悠二の母が神。女神。


●音楽
OP2曲,ED2曲。

先に言っておきます。すっごくよかった。神曲ぞろいでした。出会えてよかった曲ばかり。

【前半OP「緋色の空」/川田まみ】
OPはどちらも神曲ですが,私はこっちの曲のほうが好きですね。ちょっと緊張感ある感じがGOOD。

【前半ED「夜明け生まれ来る少女」/高橋洋子】
かっこいい!鳥肌ものです!!この曲が私は4曲の中で1番好きです。
アニメの最後のシーンから前奏が始まり,EDにつながるのですが,もう毎回鳥肌ですよ!
自然と次を期待させてくれて,気持ちが盛り上げられてしまいます。

【後半OP「being」/KOTOKO】
前半OPの雰囲気と比べて,明るい感じが強くなった曲。
シャナの変化と合わさって,曲もいい変化です。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 20

84.9 14 学園でラノベ原作なアニメランキング14位
ストライク・ザ・ブラッド(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (2771)
16831人が棚に入れました
《第四真祖》――それは伝説の中にしか存在しないはずの、世界最強の吸血鬼。
十二体もの眷獣を従え、災厄を撒き散らすといわれる幻の吸血鬼が、日本に出現したという。
その《第四真祖》を監視・抹殺のため、政府・獅子王機関は《剣巫(けんなぎ)》と呼ばれる攻魔師の派遣を決定。
しかしなぜか監視役として選ばれたのは、見習い《剣巫》の少女、姫柊雪菜(ひめらぎゆきな)だった。
対真祖用の最凶の霊槍を携え、魔族特区《絃神市》を訪れる雪菜。
そこで彼女が遭遇した《第四真祖》暁古城の正体とは――!

世界最強の吸血鬼と剣巫の少女が織りなす物語が今、幕を開ける――!!

声優・キャラクター
細谷佳正、種田梨沙、瀬戸麻沙美、日高里菜、金元寿子、逢坂良太、石原夏織、三宅健太、井口裕香
ネタバレ

カボチャはんたー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

吸血鬼×真祖×美少女×南海の島×ハーレム=うらやま

南の島を舞台にする吸血鬼ドラマチックハーレムアクションストーリー( ´▽`)
カボチャも吸血鬼に噛まれて、眷属になりたいものです( ̄▽ ̄)
っていうか古城のハーレム展開うらやましすぎです…

1話{netabare}
南の島を舞台にする吸血鬼ドラマチックハーレムアクションストーリー( ´▽`)
カボチャも吸血鬼に噛まれて、眷属になりたいものです( ̄▽ ̄)
っていうか古城のハーレム展開うらやましすぎです…

主人公いきなり発情もとい吸血衝動に駆られる(笑)
まぁ浴衣姿ってこうふんするけれども( ´艸`)ノ
友達には吸血鬼っていうのは知られてないみたいだね

女の子につけられてみたい人生で一度くらいは…とか思ったり(*´▽`*)
つけてた女の子は中学生(‘ω’)ノ
でも古城が吸血鬼だってことはわかってるみたいねw
そして古城さんは結構めんどくさいことは直感でわかるみたいね
さすが主人公、女の子のピンチには…
女の子可愛いパンツとは反比例にすごい強いな

この常夏の島は吸血鬼とか狼男とか獣人とか魔族がいっぱい住んでるのね
真面目系女の子のぬけてる一面っていいよね
とりあえず姫柊かわいいなカワ(・∀・)イイ!!

女の子の財布ってたしかに覗いちゃいけない気がして興奮しますよね←
姫柊ちゃん尾行へたくそでした(笑)
可愛い女の子のお腹の音っていいな(‘ω’)ノ

獅子王機関?高神の杜?
古城は戦争とかテロと同一扱いらしい…
そして姫柊はそれを監視しにきたのね
古城は前の第四真祖に選ばれて吸血鬼になり思い出そうとすると痛みが走るのね…

古城は危うい存在なわけね
抹殺しに女の子に監視されたい(笑)
姫柊ちゃんどこまでもついてきそうだな~(*´▽`*)
こんなかわいい監視役ならうれしい

古城とアヴローラ過去に一体何事が…?
OPかっこいいよな岸田教団&明星ロケッツ!!
{/netabare}

暁 古城(あかつき こじょう)
主人公にして、世界最強の吸血鬼“第四真祖”の少年。元は魔族と無関係のごく普通の人間だったが、本編の約3か月前に先代の“第四真祖”アヴローラからその能力を受け継ぐことになる。第四真祖になったことは、魔族嫌いの凪沙への配慮や発覚した後に与える影響を考慮し、隠している。

2話{netabare}
制服が違うと雪菜幼さが増すな

雪菜の役目は思ったよりも重いのね監視の役目
獅子王機関も大きい組織みたいね(*´▽`*)
OPかっこいいな~☆彡

魔族狩りとか物騒だな
朝から姫柊さん(*´▽`*)ある意味ストーカーだなw
同じマンションの隣の部屋に美少女が引っ越してくるとかうらやま

先生若いというより幼いなw
なつきちゃんかわいい~
先生は正体を知ってるみたいね
叩かれたい←

獅子王機関はこうましの商売敵で古城の天敵?
雪菜ってお嬢様なのねwホームセンターであんなにはしゃげるなんて(*´▽`*)
獅子王機関何を教えてるんだかw

古城の妹元気だな(‘ω’)ノ凪沙ちゃん♪マシンガントークだなw
中学生の方が勉強できるとかwwww
たしかに古城はバスケ部っぽい…一応苦い経験もしてきたのね

古城さんめっちゃ監視されてる
姫柊さんのお風呂上りエロイな
夜二人でお出かけとかデートしてるみたいでうらやま
雪菜…孤児なのか…親がわからないのね

雪菜ってかわいいものが好きなのねwねこまたんw
おっとなつきちゃんに見つかるwが爆発?
逃げるのに慣れてるな古城w

眷獣?爆発?
雪菜の行動力かっけーなぁ
モノレールの上とか飛び降りれられないよ
吸血鬼の強力な眷獣をも厭しない実力…何者だ?この金髪片メガネ

雪菜強いのな(‘ω’)ノ
でも相手の宣教師も幼女も強いな

さすが先輩主人公いいところで登場するな
それでも向こうの幼女は強くて古城?眷獣?暴走
{/netabare}

姫柊 雪菜(ひめらぎ ゆきな)
本作のヒロインの1人。第四真祖となった古城を「監視、場合によっては抹殺する」ために獅子王機関から派遣された、見習い“剣巫”の少女。古城を監視するために彼の住むマンションの隣室へ引っ越し、彩海学園中等部3年に転入する。

3話{netabare}
500億円の被害とか半端ないな古城さんw

雪菜助けられてうれしそうだなw
自衛権は大事だよな…うん…(笑)
古城は眷獣に認められてないから勝手に出てきちゃうのね

古城は吸血童貞らしいw
そして雪菜さん童貞とか大声で(笑)
雪菜は微妙に察しが悪いのなwww

浅葱のギャル感すごいな~
そして浅葱は古城のこと好きだなー絶対
姫柊と古城の噂は…学校中にw
浅葱めっちゃプンスカ(笑)
なつきちゃん、ちゃんと先生なんだな~

あの幼女はホムンクルスなのか
ロタリンギアの宣教師?国際魔道犯罪レベルの話なのか

先に相手に接触してどうにかしないとな
姫柊豆なのな…そしてかわいい手帳使ってるのな
雪菜、まだ古城のことなめてる節あるよなwww

浅葱ってどんなアルバイトしてるんだよ
すごい電子系に強いのかね
敵が潜伏してそうなところにたどり着いちゃうとかすごいよな

照れてる雪菜さんもかわいいよな(^^)v
この島は間もなく沈む?
眷獣は…強力な代わりにその代償もすさまじいのな…
アスタルテちゃんかわいそうだな…道具…
とりあえず宣教師は感じ悪くてむかつくな

古城は眷獣を完全には扱いきれてないみたいだな
さらに雪花狼への対策も…この宣教師も有能なんだな
古城さん、姫柊を庇って首と胴体真っ二つとかトラウマものだな…
{/netabare}

藍羽 浅葱(あいば あさぎ)
本作のヒロインの1人。古城の友人でクラスメイトの少女。天才的な腕を持つプログラマーとして“電子の女帝”の異名を持つが、浅葱自身はそれを恥ずかしく思っており、目の前で呼ばれることを極端に嫌う。

4話{netabare}
宣教師とアスタルテの侵攻は止まらない…
古城さんは…無事みたい…死んでたのかとかさすが第四真祖
心配してる雪菜かわいいなカワ(・∀・)イイ!!

あ、古城偶然押し倒しちゃってるw
さすが主人公だな(*´▽`*)
雪菜、耳元が弱いのね(笑)

人工島で地震は異常事態…
キーストーンゲートにて浅葱ピンチ…
AIのモグワイいいキャラしてるな
至宝の意味は…
あのおっさんがやってることはある意味正しいのか

雪菜に血を吸ってって言われたらすぐカプっとしたくなっちゃうよなw
雪菜、古城の動かし方上手いな(*´▽`*)そしていい子
吸血されてるときってどういう…おっと

おっさんの高笑いほど気持ち悪いものないなw
古城と雪菜リベンジマッチ
聖遺物が宣教師たちの目的…
私たちの喧嘩です♪ってところの入りの音楽いいな

解き放つ5番目の眷獣レグルスアウルム雷の獅子って感じか
アスタルテの結界強度すごいな…でも雪菜の雪花狼の前では…
ナイスコンビネーションだな(*´▽`*)

雪菜当て馬にされるwwwwww
すごいとこでいちゃいちゃしてるな(笑)
矢瀬もただの古城の友達というわけではないのね

雪菜とはここでお別れ?
と思ってたら修理された雪霞狼が
古城とこれからも一緒に入れて嬉しそうな雪菜さんの笑顔かわいい(*´▽`*)

会話的になんか…あれよね卑猥な話に聞こえるwwwwwwww
そして浅葱と凪沙ちゃんに聞かれる(笑)
監視役=ストーカー(笑)

世界最強の吸血鬼も痴話喧嘩は勘弁(笑)
{/netabare}

矢瀬 基樹(やぜ もとき)
古城の親友で、クラスメイト。浅葱とは幼稚園からの幼馴染。念入りの手入れで逆立てた茶髪といつも首にヘッドフォンをかけており、軽薄そうに見えるが細かいところまで気の回る青年。矢瀬家は魔族特区の成立にも携わった大財閥であり、さまざまなコネクションを持つ。

ここまでが「聖者の右腕編」です(*´▽`*)
雪菜がかわいいかったの一言です。

5話{netabare}
獣人ってなんか獣獣しててすごいな(笑)
なつきちゃんは魔族からも畏れられるほどの魔女なのね!

雪菜かわいい下着つけてるのな( *´艸`)
古城はラッキースケベ体質なのね♪
古城がいやらしいのは必然らしい(笑)
雪菜チアリーダーにwしかも男子全員で土下座w

姦しい妹だこと(*´▽`*)
学校は球技大会に向けて→
気配りのできる美人女子高生浅葱さん♪
浅葱の友達おりんさんできるな٩( ‘’ω’’ )وバトミントン混合ダブルスすることになってるw

黒死皇派とかはやってるのかな
アスタルテ、なつきちゃんの付き人?になったのね
そして最強だなwww

ナラクヴェーラ?さらに古城を狙う不穏な空気が…
浅葱のスタイルとかかわいさとかも♪
雪菜にも引けを取らないのは事実

おっと学内で古城襲われる
金銀の獅子に囲まれた…眷獣は使うわけにも…
雪菜ナイスタイミング
またエロイ格好をして٩( ‘’ω’’ )وチアリーダー☆彡
痛いコスプレ少女姫柊w

書状?
おっと雪菜と浅葱…これは気まずいな
アルデアル国戦王領域のすごい貴族から手紙が
二人でスーパーとか夫婦かよww
玉ねぎ多いなwwwww

微妙に二人とも鈍いところあるよな(笑)
パートナー同伴で( *´艸`)
雪菜さんを選択してくださいwwwwwww
古城さんってそういうところ鈍いよなwwwwww

獅子王機関の準備の良さ半端ないな( *´艸`)☆
オシアナスグレイヴ洋上の墓場
雪菜ドレス姿も映えるな☆彡

雪菜の奥さん具合すごいよな
第一真祖からの手厚い招待
ヴァトラーさんイケメンだな
{/netabare}

暁 凪沙(あかつき なぎさ)
古城の妹で、雪菜のクラスメイト。父方の祖母が巫女、母の深森が過適応者のためその両方の素養を併せ持つ希少な混成能力者。在では両親がほとんど帰宅しないため、実質的には古城との2人暮らしである。そのため、家事をほぼ単独でこなせ、特に料理の腕は高い。性格は人懐っこくとてもおしゃべりで、気に入った相手に対しては感情が昂ぶると、相手が圧倒されるほどまくし立ててしまう

6話{netabare}
古城を襲ったのは雪菜の友達?
なかなか暴力系な女の子だこと(*´▽`*)w
舞威姫、煌坂紗矢華凄味があるな
そして古城めちゃくちゃ嫌われてるwww

浅葱の恋模様は…まぁこそこそしてるのは気になっちゃうよな
古城誘惑作戦だ!いぇーい( ´艸`)
浅葱のJKらしからぬパソコンすごいなw

ヴァトラーはアヴローラの知り合い?愛し合っていた?そっちの気がありそうw
クリストフガルドシュ…黒死皇派
そしてその危険人物が絃神島に潜入してるらしい
やつらの狙いは自分たちの領域を奪うために
ヴァトラーは戦いに来たのね

雪菜が古城の代わりに確保?古城の伴侶にふさわしいか雪菜を試すヴァトラー
ハニートラップの仕掛け方かw
紗矢華の嫉妬?すごいな~

起きたら浅葱が乗りかかってて( *´艸`)w
いちゃいちゃしてるなー(笑)
古城さんぱないっすわー( ´艸`)

浅葱さんも鋭いからなー
最近の女子は宣戦布告から恋を始めるのか

ジト目で雪菜に見られるのも悪くない
雪菜にめちゃくちゃ怒られてるwこうやって尻に敷かれてくんだろうな
黒死皇派の情報は…なつきちゃんのもとに
なつきちゃんすごい部屋にいるのねw校長より上の部屋w

メイド服のアスタルテかわいいな
3年間の保護観察処分中らしい
忠実なメイドが欲しかったとかw
ヴァトラーは真祖に次ぐレベルの化け物なのね

ナラクヴェーラの解読は不可能なくらいの解読ができない代物らしいが…
古城と雪菜は手出し無用?
ヴァトラーとやるにはまだ…古城の力は足りない

雪菜さん素直じゃないからすぐカッとなっちゃうよねw
そして古城は雪菜を怒らせないようにしないとね(笑)

基樹さんも古城を監視してるのね
浅葱、古城には見られたくないのかなスキル?
ナラクヴェーラカニみたいだな
誰もいない生徒会室で二人でイチャイチャwwwwwwww
古城の吸血衝動耐えられるかwあーよかった鼻血出てw
そしてそのシーンを…

黙れ犯罪者wwww
紗矢華どんだけ雪菜のこと好きなんだよw
むやみに古城を傷つけるのは…しかも浅葱まで戻ってきて

さらに不審集団が学校に…
{/netabare}

ディミトリエ・ヴァトラー
戦王領域を構成する自治領の1つ「アルデアル公国」の君主にして、第一真祖の臣下。外見は20代前半の青年であるが、“旧き世代”の吸血鬼であるため、実年齢は不明。これまでに“長老”を2人喰っているため、真祖に最も近い存在と評されており、同属喰らいの戦闘狂として欧州の魔族たちから恐れられている。

7話{netabare}
古城暴走状態…浅葱にも被害が…
古城を止められるのは雪菜だけなのな
雪菜には逆らえない古城と紗矢華であった

浅葱無事でよかったね…
凪沙アスタルテ見てテンション上がってる(笑)
たしかに浅葱も
古城と雪菜の関係気になるよな

反省してる二人www
紗矢華さんは男恐怖症なのかな?
雪菜の話なら盛り上がるのな( *´艸`)
凪沙は魔族が恐怖らしい
おっと魔族どものの狙いは浅葱
クリストフ来ちゃったよ
しかもアスタルテも撃たれちゃって…
連れ去られちゃったよ…

矢瀬の能力は空気かな?人間だよな?
矢瀬を邪魔するのはヴァトラー
こいつも敵?

世界中巻き込んで全面戦争をするつもりなのかクリストフ
浅葱のハッキング技術とか解析技術とかすごいな
敵は起動させるだけで扱うことはできないのか

おっとなつきちゃんもここにいたのか
戦争ははじまったのかな?
ヴァトラーまで来ちゃったよw
噂のナラクヴェーラまで起動してアイランドガードとか紙切れ同然だな

浅葱を無理やり働かさせるために…
ここはオシアナスグレイヴの船の中
退屈しのぎという理由だけでヴァトラーさんやばいな
壊滅とか気にしないタイプの集まりかよ

凪沙に憑依してるのは…まさか…!!

ナラクヴェーラにヴァトラーとか絃神島が沈んじまうよな
雪菜から足止めするよう頼まれる
吸血鬼は一応礼儀は守るのな

古城、ナラクヴェーラと対峙!
{/netabare}

南宮 那月(みなみや なつき)
彩海学園の女性教師で、高等部1年B組担任。担当科目は英語。国家攻魔官の資格を持つ、自称26歳。幼女と見紛うほど若く小柄であるため、生徒たちからはよく「那月ちゃん」と呼ばれる。空間制御魔術の魔術の使い手であり、“空隙の魔女”(くうげきのまじょ)の異名を持つ。

8話{netabare}
思ったよかナラクヴェーラ化け物だな
お、煌坂と共闘、舞威姫の実力伊達じゃないけど
ナラクヴェーラ学習する生物兵器恐ろしい

兵器と眷獣の戦いは天変地異だな
古城と紗矢華フロートの下に落下
さすが古城さんこんな時でもラッキースケベw
紗矢華さん押しに弱そうw

ナラクヴェーラにフロートの沈没時間がないな
電子の女王の名にふさわしい実力だな浅葱
おっと船の中にはたくさんのナラクヴェーラが…
雪菜とクリストフ対峙…雪霞狼がないからなー
矢瀬ファインプレイだな

雪霞狼来れば敵なしよね雪菜
おっと…制御に成功してるだと…
あの数のナラクヴェーラはやばいよな

紗矢華さん透けてきて…エロイな( *´艸`)
エロ体液のパーカーってwwww
紗矢華は身長が大きいの気にしてるのね
お姫様抱っこに憧れを持った女の子

紗矢華さんもかわいいな( *´艸`)
ここまでされちゃ吸わないわけにはいかないよな

おっと…古城さん新たな眷獣を引き連れ舞い戻る
新たな眷獣は…
AIって勝手に電話してくるのなw

9番目の眷獣アルナスルミニウムを引き連れて
やっぱり最後は雪菜もよね
怪獣大戦争だな( *´艸`)

2匹の眷獣までも通じなくなってきてる…これはまずいだけど…
浅葱すごいな新しいコマンドまで足しちゃうなんて
自滅ウイルスで…指揮官機さえ入れればこっちの勝ちなのね

煌華鱗もかっこいいな
ナラクヴェーラ自壊…
雪菜…やきもちやかない?なんてことはないw波乱だなぁw

静寂破り…絃神島の…生徒?なのか獅子王機関の3トップの一人は
ヴァトラーこの島にいつくのねw

浅葱さんやるー( *´艸`)wwwwwww♡
{/netabare}

煌坂 紗矢華(きらさか さやか)
本作のヒロインの1人。雪菜の元ルームメイトで、獅子王機関の“舞威媛”。16歳。茶髪をポニーテールにまとめた、スタイルの良い長身の少女であるが、本人はその長身を気にしている。幼少期に霊力を制御できずに超常現象を起こし、それが理由で父親から暴力を受けたことから、男嫌いになる。でも…

これにて戦王の使者編完
雪菜に浅葱に紗矢華…古城のハーレムは着々と作られつつあるなw
浅葱が古城の秘密を知るのはいつになるのだろうか?( *´艸`)

9話{netabare}
おっといきなり熾烈な戦闘シーンから
ハルギディア王国機と魔族、さらに天使…今回もてんこ盛りですね♪

古城さん、浅葱にキスされてから…w
雪菜の谷間リアルな大きさでエロイな( *´艸`)
紗矢華と仲良くなったみたいな古城さんであるw
本当は電話嫌いな紗矢華らしいのだが…これはもう好きだよね(*´▽`*)
そして古城さんは鈍感である☆彡

浅葱って一度決めたら積極的だよねw
モデル?古城ってパーカー馬鹿にされるよねwww
昔の浅葱は地味メガネっ子だったのかw
そして案外性格はきついのな(笑)

浅葱すんごくエロイ格好してるな
なんで放課後二人で美術室でコスプレしてイチャイチャしてるんだかw
まんざらでもない浅葱さんかわいいなカワ(・∀・)イイ!!

浅葱…古城の隠し事気になるよな
でもいえるわけないよな…第四真祖だもんな~
めっちゃ見られてるw
雪菜は結局、古城の監視役(味方)
凪沙の方が心配よね…凪沙のことどれだけ心配なんだよ古城さんw
さらに紗矢華から電話w
また紗矢華が絃神島にアルデギア王国の護衛
超ツンデレwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
古城さんは女の子に振り回されるよなw

今日も絃神島は物騒ですこと

シスコンな古城さん、雪菜に止められるw
お!新キャラ叶瀬夏音ちゃん…かわいいより美しいが似合う女の子☆彡
避けられてるというか神々しいな…たしかに聖女w
雪菜も夏音も接触距離ルールと暁古城を呪う会wwwww

猫見た雪菜のテンションの上がりようwwwwww
夏音ちゃんは優しい天使のような子だな~

矢瀬となつきちゃん
ただの人間が魔族並みの破壊を…
さらにヴァトラー…災害あるところにヴァトラーあり

アルディギア王家がこの件に関わっている?
そして叶瀬夏音…
ヴァトラーは古城をこの件に関わらせたくないみたいね
{/netabare}

アスタルテ
青い髪を持つ少女の姿をした人工生命体(ホムンクルス)。無表情かつ機械的な口調で会話する。オイスタッハの目的を果たすために眷獣を埋め込まれ、余命2週間足らずという状態にまで陥っていたが、古城が負担を肩代わりすることによって延命した。

10話{netabare}
あの教会のたった一人の生き残りが夏音なのか…
猫の引き取り手は見つかったみたい
古城、なつきに誘われるw

アスタルテの浴衣姿かわいい!片縛りも(・∀・)イイネ!!
そして雪菜もちゃっかり浴衣着てるw
祭り楽しんでるな~二組ともwww
仮面憑きを捕らえるのが今回の仕事らしい
検知できない魔術らしいが…

花火に紛れて眷獣をぶっ放すwwwww
なつきちゃんすごいな~
魔術というより神がかりに近い
眷獣の一撃にも耐えるとか…
二人は正体を知ってしまった仮面の天使の正体を…

夏音について探る古城と雪菜
獅子王機関の名前を使って何かを釣る作戦か
おっと秘書のベアトリスさん怪しいぞ
雪菜は高いところがダメみたいwwww

叶瀬賢生は改造するために自分の養子にしたのか?
叶瀬賢生をおって違う島に~
助けてくれた夏音を今度は自分たちが助けるために…

ハメられた古城と雪菜であった
絃神島から排除された第四真祖wwww
電話もつながらずいきなり無人島サバイバルw
そして古城さんは雪菜を怒らせるの得意よなw

トーチカって思ったより大きいな
紗矢華と矢瀬接触…
おっと凪沙に浅葱…おっと浅葱と紗矢華ww仲悪そう修羅場ww
古城と雪菜の救援は遅くなりそうwww

眷獣を魚採りに使うとかすごい発想w
ぬれぬれすけすけの雪菜さんエロイな(*´▽`*)
ヤシの実…でフルコース作れるのなw
夫婦の練習みたいだなw

浅葱…メイガスクラフトにたどり着いちゃったよwさすがだわw
お互いとんでもない実力の持ち主よね浅葱と紗矢華w気質は似てるよなw
矢瀬っちでは抑えられないよな(笑)

叶瀬夏音に会いたがっていた人物…それは…アルディギア王国の王女
行方不明の王女…っぽい人無人島に…裸で古城の前にww
www
{/netabare}

ラ・フォリア・リハヴァイン
本作のヒロインの1人。アルディギア王国の第一王女。17歳。「フレイヤの再来」と讃えられるほどの美貌と王家由来の高い霊的資質を持つほか、本来なら大型の精霊炉が必要となる疑似聖剣“ヴェルンド・システム”を単独で発動させるなど、並の攻魔師をしのぐ実力も持つ。戦闘時は祖父の書斎から勝手に持ち出した銃剣付きの呪式銃“アラード”[注 4]を使用する。

11話{netabare}
古城さん、見当たらない雪菜を探しに行ったら銀髪美少女とばったり遭遇
うらやまかよ(*´ω`*)…パッと見は夏音っぽいけど…
吸血衝動に駆られる古城さんw

古城が見たのは幻?それとも?
おっと雪菜さんに見つかってwww
裸な雪菜さんwwwwリアルだからすごくエロイよなwwww
パーカー着た姫柊さんもっとエロイな( *´艸`)
覗きに来るのは仕方ないらしいけど意味のない嘘はつかないwwwwある意味信頼されてるなw

メイガスクラフトの兵隊が古城たちを襲う…囲まれて絶体絶命
おっと助けてくれたのはさっきの銀髪の…ラフォリアさん
古城のことは結構有名なのね
古城はレグルスアウルム似合うよな(*´ω`)
ラフォリア王女さんかわ美しい♪

模造天使は操れないが爆弾の一種
ある意味災害だな
新製品の拍付け、触媒に古城さんが選ばれる
まだ夏音の意識はあるのかな?

ラフォリアさん案外お茶目な方みたいね
アルディギアの血筋は…レアみたい
夏音はアルディギアの血を引いてるのな…ってことは王族か
ラフォリアも助けに来たのか夏音を

模造天使(エンジェルフォウ)…人間を高位の存在に変える
叶瀬賢生向こうから来てくれたな
メイガスクラフトいかれてるな

第四真祖を売り込みに使うとかw
雪霞狼でも貫けないとか…雪菜の相手は秘書
ラフォリアは獣人だけど…
模造天使規格外だな

2体の眷獣も通じないみたい?
夏音の攻撃を食らい倒れる古城さん
天使の一撃はさすがに…

おっと夏音が暴走状態に…
さらに目覚めない古城さん…

紗矢華さんプチパニックw
天使の波動は凍てつくのね
常夏の島に出現した空に伸びる氷の柱
{/netabare}

叶瀬 夏音(かなせ かのん)
自分が育った修道院跡地で野良猫たちを育てるほどの優しさと美少女ぶりから、「中等部の聖女」と呼ばれている。凪沙の友人。実はアルディギア前国王の隠し子で、ラ・フォリアにとっては叔母、彼女の母のポリフォニアにとっては異母妹にあたり、ラ・フォリアと瓜二つの容姿(異なるのは髪の長さのみ)に強力な霊媒としての資質を持つ。

12話{netabare}
凍り付く模造天使
倒れた古城は目覚めず…触れることのできない刃が刺さったまま…
古城を復活させるために模造天使を無効化できる眷獣を呼び起こす…
そのためにラフォリアさん脱ぎ始めたw

ラフォリアめちゃえろいっすね(*´ω`*)
美女の恥じらいは…マジでエロイな☆彡
雪菜監視役(妻)くらいのルビになるよね(/・ω・)/

血の口移しからのキスかの濃厚なシーンとかエロイな(*´ω`*)
完全に理性を取り戻した古城さんwなんじゃこりゃーw
ラフォリアさんも積極的だな~
夏音を助けるためにラフォリアの血を吸う

夏音の意識はまだ…
第四真祖暁古城復活
賢生は実の娘のように育ててきたのね…だけど…なおさら…
人間以上の存在になるのが幸福というのか…まったくとんだバカ親だな

王女の拉致の目的はクローン作製
第四真祖を怒らせたら怖いってところを見せてほしいな~(/・ω・)/

キレた雪菜はめちゃくちゃ強いな(*‘ω‘ *)
ラフォリアも奥の手を残してたのね~♪
アルディギアすげぇ擬似聖剣とかやばいな
こっちは決着、あとは夏音だけ…

3番目の眷獣アルメイサメルクーリ
双頭の龍とか熱いな
次元喰いとかかっこいいな

でもこっちの次元に落ちれば雪霞狼も効くのか
一番熱いところでOP流すとか(・∀・)イイネ!!

叶瀬賢生やヴァトラー、那月ちゃんが言う
あのお方っていうのは誰なのかな
ラフォリアさんさすがだわwww
さらに凪沙と浅葱までw
こういう感じの方がいいよね(笑)

あんなのただ挨拶wツンデレ浅葱さんwやきもち雪菜さんw
{/netabare}

これにて天使炎上編決着!
濃厚なシーンが今回は多かったな…満足(*‘ω‘ *)♪感激♪

13話{netabare}
ラフォリアさん帰っちゃうのか~(´・ω・`)
ハロウウィンフェスタに興味津々なラフォリアw
あれ?飛行機にたどり着けない?紗矢華とラフォリア別のところに?

朝から密着してるな~w
ハロウウィンフェスタが来ると人が増えるのね
精霊や魔女より一番危険なのは第四真祖
さすがラッキースケベ古城さんだなwww

古城痴漢として確保されるwww
笹崎って言いにくいなw
那月ちゃんが制服着てると違和感ないなw囮捜査
先生同士仲のいいことでw那月ちゃんが伝えたかったことは…?

おっと早くも魔女姉妹来襲w
レイヤー姉妹、アッシュダウンの魔女、図書館?
那月と因縁持ちなのか?

古城の友達優麻が来るらしい
夏音も元気で何より~♪
めちゃくちゃアグレッシブだな優麻(*‘ω‘ *)
ボーイッシュな女の子仙都木優麻…登場!!

古城の過去話で盛り上がったり
雪菜相変わらず高いところがダメなのねw
怖がってる雪菜かわいいのう(*‘ω‘ *)

紗矢華の電話からラフォリアw
お気に入り登録は相手が不幸になる機能w
矢瀬と浅葱のところにも電話が…少しずつ事態がおかしくなって…?

おっとアスタルテ…那月ちゃん失踪?、夏音が保護対象
雪菜の家にアスタルテと夏音か
古城の家に優麻(*‘ω‘ *)
いつもありがとなとか夫婦かよw

お風呂入ろうとしたらつながった先は雪菜の家のお風呂w
アスタルテと夏音がwwwこれは…うん見ものだよね♪( *´艸`)
雪菜のジト目すごいなwwwwwwwwww

絃神島の周辺に空間のゆがみが…那月の失踪と何か関係が?
優麻ボーイッシュだけど女の子だな~
魔女コスプレ似合ってるよな~♪

古城は迫られるのに弱いよね…
優麻の後ろに蒼い騎士?祭りの始まり…うーん…これは…
古城と優麻身体が入れ替わってる~(笑)
キスしたら身体って入れ替わるみたいwww
便利な世の中だなw
{/netabare}

14話{netabare}
とりあえず…優麻の身体だからすんなり雪菜の家に入れてもらえてw
とりあえずこの展開はあとで怒られるんだろうなw
アスタルテの感性は( *´艸`)好き
おOP変わったなw

朝方の女の子は案外隙あり٩( ‘’ω’’ )و
浅葱でも探れない事案かー
いかれてるのはこの街か
戦車乗り?浅葱の同業者かな?
空間異常、闇誓書事件、ノタリアの魔女…魔女か~

古城だと信じてもらえたようなのだが?
古城の身体は今どこに?
雪菜さんやきもち爆発だなw

紗矢華×ラフォリアの展開も悪くないなwww
霊力が高いと空間転移に合うのが多くなるのか
凪沙もいないからちょっと心配?優麻の目的は古城の身体
第四真祖の身体が目的

五感の入れ替えとかすごいな
常に空間制御をしている…仙都木優麻の正体は魔女?
おっとこの事態に動かないわけない男がいるよなヴァトラーも参戦か
ノタリアの魔女?の娘が優麻ね

なんだかんだでお菓子食べてのんびりやってるなw
手がかりがないから何もできないし…
雪霞狼は最終手段みたいなものか

優しいな夏音とアスタルテ(・∀・)イイネ!!
素直じゃない雪菜w
たしかに女子のトイレの作法わからないよなwww
古城さんトイレにいけないの巻w

監獄結界からノタリアの魔女を開放するのが目的か
ヴァトラーさん強い人と戦えればそれでいいからなぁw
アッシュダウンの魔女もそれなりには強いのな
空間転移のせいでうまくたどり着けないなんて
浅葱の無防備な写真がwモグワイと矢瀬さすがだなw

優麻との出会いは…ひょんなことからって感じよね~
優麻を止めに古城推参
EDも変わって…エモーショナルな感じで(・∀・)イイネ!!
{/netabare}

仙都木 優麻(とこよぎ ゆうま)
本作のヒロインの1人。古城の10年来の幼馴染。ボーイッシュなボク少女。母の目論見のためだけに生きることを定められていたが、古城と凪沙に偶然出会い一緒に遊んだ思い出を持ち、それを唯一自分の持ち物であるとして強く依存している。

15話{netabare}
優麻って母の脱出のために作られた存在…だけども古城兄弟に出会ってからは…

監獄結界の解放も時間の問題か…
ヴァトラーは魔導犯罪者と戦う気まんまんだなw
おー紗矢華とラフォリアもいいところでw
紗矢華なんじゃそりゃーwwwww
ラフォリア世継ぎ作る気満々wwww

叶瀬賢生まで出てきたよ٩( ‘’ω’’ )و
結界を守るためにはやむをえない
古城を止められるのは古城と雪菜だけよな

古城がいなかったら絃神島の10万人死んでたのか…
レグルスアウルムも操って…監獄結界復活
監獄結界には眠りについた那月ちゃんが…

紗矢華とラフォーレのコンビネーションも(・∀・)イイネ!!
アッシュダウンの魔女厄介だな

那月は看守であり扉であり鍵…魔術だったのか
今まで古城たちの前にいた那月ちゃんは幻影だったのか…
捨てられるとわかってても決められたプログラムには逆らえない
古城さんの主人公力高いな~w

圧倒的な質量の木の枝か
属性と仕組みがあれば打つ手はいくらでもってさすがだな
さすが古城に血を吸われるだけはある٩( ‘’ω’’ )و

紗矢華の技好きなんだよね(/・ω・)/
雪菜強いな~( *´艸`)でも魔女は真正面からは戦わないよな
優麻は自由のために戦ってるんだなぁ…

雪菜刺せなかったか古城の身体を…

古城の身体に雪霞狼が刺さり勝負決着( *´艸`)
いてぇで済む古城さんぱないw

アッシュダウンの魔女も拘束…
他の人がいる前じゃなければいいんだ雪菜さんw
いつも血を吸わせてるもたいな発言はw

失敗してしまった優麻は…解放された
那月ちゃんは那月ちゃんだな
決着したかと思いきや…優麻の蒼騎士が

自分の娘を囮にして那月も刺される…外道だな
次の相手は優麻の母親仙都木阿夜かな?
{/netabare}

蒼き魔女の迷宮編はこれにて終了
だけど…次の編は続きですよね~

16話{netabare}
次いで観測者たちの宴編スタート
もはや蒼き魔女の迷宮編の続きですよね(/・ω・)/

優麻も那月も倒れ監獄結界が復活してしまう…
おっとヴァトラーの前に現れたのはアヴローラの12番目の眷獣を引き連れた凪沙?
ヴァトラーを圧倒するとか計り知れないな
おっと…母親は凪沙に宿っているものを知ってるのね~
最後の力で空間転移…監獄結界が浮き彫りに…

モグワイさん、浅葱使い荒いなw
やきもきしてるな~(笑)
浅葱の隣にはちっちゃな娘さんがwいつの間にママにwヤンママw

仙都木阿夜、優麻の母親瓜二つだな
単一生殖だからできる…強制的な引きはがし…
古城本調子じゃないみたいだな…
監獄結界を傷つけると那月も傷つくのか…

那月は呪いによって記憶だけでなく時間を奪ったのね…
次々と犯罪者が出てきたな~
犯罪者のシステムはまだ生きてるのな
全員の狙いは空隙の魔女か…

紗矢華いいところで出てくるな~( *´艸`)二回目w
戦車が落ちてたとかwwwww
姫柊さん戦車すきなのか?(笑)
那月の保護が最優先だが優麻もほっとけない…

魔導医師に心当たりがある古城さん…母親もすごい人なのねw
そのころ浅葱はママをやってます(笑)
迷子の子は何も覚えてないみたいw那月ちゃんにそっくり
那月の名前を聞いて号泣…
迷子の子は「さな」ちゃん♪

母親はMAR魔導産業複合体の主任研究員らしい
紗矢華さん何か勘違いしてらっしゃるw
出身は関西の方なのかな?紗矢華w
とりあえずやばい人なのね深森さん(笑)

紗矢華は凪沙に警戒されてるwwww
深森さんは医療系のサイコメトラーだけど絶対発動条件はうらやまw
この親持ってこの子ありw

古城の方も見破られてるw
そして雪菜を義理の娘扱いするの早いなw

紗矢華さん凪沙を催眠して眠らせたのかw
二人きりで緊張してる紗矢華さんかわいい(*´▽`*)
雪霞狼の傷が治らない?のはなんで?
肉体そのものが不安定になってる?

雪菜のことも好きだけど…古城のことがもっと好きみたいw
紗矢華のかたよった知識が爆発してw雪菜に見られるw二人の痴態w
あらいつもみたいにコメディでは終わらないみたい古城倒れる

そして浅葱とさなちゃんに近づく魔導犯罪者
事態はどんどん悪化してくな~
{/netabare}

暁 深森(あかつき みもり)
古城と凪沙の母にして牙城の妻。MAR医療部門の主任研究員。臨床魔導医師の資格を持ち、医療系の接触感応能力を用いた診療の腕は確かである一方、研究所のゲストハウスを私物化して散らかしたまま1週間近く寝泊りしたり、堂々と同性へのセクハラ行為に及ぶなど、性格や生活能力に問題を抱えている。

17話{netabare}
彩海学園は仙都木阿夜と那月にとっては因縁の場所らしい
図書館をも利用される存在…闇誓書すごいな

ハロウィーンフェスタはすごい盛り上がってるのなw
空腹で倒れるとかあるのな( *´艸`)w
雪菜のナース服姿眼福( *´艸`)似合いすぎてやばい♪看護されたい

これ以上優麻の容体は戻らないし
那月の手を借りないといけないが那月は行方不明で…
浅葱テレビに映ってるwおっと偶然にも那月の居場所も判明

浅葱たちの前に破戒僧が…精霊使い
なかなかの手練れみたいだね
那月の本能すごいな~(笑)
シェルターぐらいじゃ破戒僧の炎精霊は防げないか

浅葱やるー( *´艸`)
この街の監視網を掌握してる浅葱さんには勝てないよな
アスタルテの方が強いよな( *´艸`)
おっと次々と来るなー脱獄者ども

一人だけ那月捜索ではなく仙都木阿夜のもとにいった脱獄囚が
めいが?何者なんだろう?
雪菜抜け目ないなw紗矢華のずるいーって顔好きw

ジオルラ・ギラルティ…カルタス劇場の歌姫?吸血鬼かな?
おっとアスタルテが襲われてる?アイランドガードみんな操られてるな
うおーここでヴァトラーさんか( *´艸`)

吸血鬼同士の戦いか
ヴァトラーはこれは望んでた展開よな
眷獣をも操れるのか惨劇の歌姫
だけれどもヴァトラーの方が格上だったな

古城チャリンコで颯爽登場w
アスタルテいい感じでやられちゃうよな~かわいそうに…
おさない那月ちゃん略しておさなちゃんw
ヴァトラーも那月を殺そうと?それはそれで楽しそうだけど…
おっとヴァトラーの船に匿われることに

浅葱…もう古城の秘密気づいてもよさそうw
冥賀…獅子王機関の関係者?
こいつはほかの脱獄者とは別格なのかな?

ノタリアの魔女の神髄恐れ入る…
{/netabare}

モグワイ
絃神島の都市機能を制御する5基のスーパーコンピュータのアバターである人工知能。誰にでも砕けた態度で接し、名付け親である浅葱のことを「嬢ちゃん」と呼んでいる

18話{netabare}
雪菜や紗矢華はオシアナスグレイヴに治外法権で乗り込めないらしい
もんだいをややこしくしないでくださいってw

キラ君イケメンだなぁ(*´▽`*)
なんかそっちの気がありそうな
そしてもう一人ジャガン…すごい古城のこと睨んでる嫉妬w

古城の前にメイド軍団がwwwwwww
人質?好き勝手にやってる王族や重臣の娘たちw一発下克上ww
こんな一発どうですかw?そして本命は彼女さんw浅葱さんwww
それにしてもナイスバディだよな~
さなちゃん無邪気だな~w

ここで隠してたことを…
肝心なところで男色の疑いをかけられるw
あー白い靄がー…そして限界鼻血ぶしゃーw
なんか夫婦やってるみたい(笑)

浅葱が派手派手しい格好するのは古城のせい?
そしてさなちゃん壊れるw那月の仮想人格のくせがすごいw
そして紗矢華さんめっちゃ見てる(笑)

雪菜が監視役に選ばれた理由?
そしてヴァトラーは自分の欲求に忠実だな~
さらに脱獄者まで登場~

~きゅんとかかわいいな
モグワイもタフネスだなw
トラブル続きなフェスタ
彩海学園付近で異常な空間が…
ヴァトラーさん吹き飛ばされてるけど…これはちょっとまずいかも…きゅん♡

おっと優麻動けるからだじゃないのに…闇誓書を
ブルード…傭兵?どんな能力を?龍殺しの一族の末裔
滾ってるなーヴァトラー

もう一人来たか脱獄者
ドレッドヘアーの相手は紗矢華が

キラ君こういうの慣れてるのねw
一番話が通じる相手っぽいwそしてまた誤解されるw
紗矢華、男に容赦ないな~(笑)天武?何者?

次々とキャラ出てくるな~
戦車乗りって幼女だったのかw
リディアーヌちゃんかわいいな

狡猾な知恵を無くした人間など相手ではないということか
さすヴァト☆彡
「でぃでぃえ」っていうのが(・∀・)イイネ!!
彼氏殿wwwwwwww
島のことは浅葱に任せて、

紗矢華も強いよな~(*´▽`*)
デレた紗矢華さんかわいいのう♡
脱獄囚もほぼ全滅か

だが仙都木阿夜がまだ残ってるよな
魔力が消えた?第四真祖の力までも…
ほかの異能をすべて消し去る力とかずるいな~

雪菜さんだけ呪力が失われてない?
狙いは那月ではなく雪菜!?
{/netabare}

リディアーヌ・ディディエ
浅葱と同じく人工島管理公社に雇われているフリーランスのプログラマー。「戦車乗り」の通称を持つネウストリア出身の少女であるが、コンピューターでは中年男性の頭が乗った戦車のアバターを使用して音声も変えている。

19話{netabare}
那月も…
雪菜を連れ去った阿弥の目的は?

おっと…古城の傷が…紗矢華さんもパニックよな~
血を吸えば治るからって脱ぎ始める紗矢華さん大胆でエロイな~(*‘ω‘ *)♡
紐パン派の紗矢華さんであるw
優麻死にそうな身体で古城のもとへ
おっと優麻も交えて宴の再開w

これは雪菜の見ている…ありふれた日常の夢
ありえたかもしれないもう一つの世界
闇誓書の力は自分が望むように世界を作り替える力か…
雪菜は実験の観測者に選ばれたのねw

優麻ってSッ気もありそうw
阿夜自身の魔力を消さなかったおかげで優麻にも魔力が残ってて
血を吸えば復活するかもしれないって…
紗矢華さん脱がされただけ?w
紗矢華さんが嫁でもいい気がしてきた

なるほど…4番目の眷獣はすでに目覚めてたのか
ナトラシラネウス…島全体を霧に変えるとは…蟹?エビ?
実態をないものは破壊できない、吸血鬼の霧化

魔力を無効化してるのではなく元の世界に戻しているだけ
雪菜は本当にこの世界の人間か?それを確かめるために連れ去ったのか?
とりあえず難しい話をしてるのはたしかだな
世界5分前仮設とか

どんなことになっても第四真祖は止められないよな
雪菜さん細かいところに気がついちゃうからな~(笑)
この世界の中でも古城と雪菜、それに那月は魔力を
古城の鼻血が那月を復活させたとはなw

魔女の最終形態は悪魔化
世界を本来の姿に戻す力が雪霞狼なのな
なら悪魔化した仙都木阿夜も…

絃神冥賀?こいつは何者だったのだろう?
さらに静寂破りは矢瀬の彼女?

まぁ何はともあれ決着( *´艸`)
那月ちゃんはまた監獄結界に…
優麻はこれから…長い取り調べが…
優麻も大胆だな~( *´艸`)

今回雪菜は出し抜かれてばっかだな~
めっちゃ心配性だな雪菜奥さんw
プロポーズ(笑)
{/netabare}

仙都木 阿夜(とこよぎ あや)
優麻の母親にして、LCOを統べる“書記(ノタリア)の魔女”。魔術や魔族の存在そのものを疑問視している。「娘」である優麻を道具として使い捨てたうえ、自分の組織であるLCOや同じ脱獄囚をも利用して躊躇なく切り捨てるなど性格は狡猾で残忍。

まさかの最後は正攻法wwwwww
これにて観測者たちの宴編終わり~

20話{netabare}
アデラード修道院での事件はこのマジシャン青年がかかわってるのかな?

雪菜の身体に不自然な靄が~
美少女中学生3人と放課後お買い物とかうらやま٩( ‘’ω’’ )و
お泊り先は本土なのね(*´▽`*)雪菜もお泊り研修にいけるらしい
監視役の任を一時的に解かれるみたいね

古城は下着屋に入ったらアウトだろw
夏音もなかなか積極的だね~(笑)
古城襲われる~敵は真理の探究者
夏音がやつの狙い?
錬金術師か( *´艸`)

雪菜さんいやらしいですな~( *´艸`)
錬金術師の目的は神に近づくことらしい
ワイズマンズブラッド?不滅の肉体と無尽蔵の魔力を手にしたニーナアデラード?

修道院の事件はきな臭いみたい
古城と浅葱で学校抜け出して修道院に…
いきなり襲われる…おっと那月ちゃんだったかw
悪い意味で見直された古城さんww

見た目だけびっちw
叶瀬賢生は襲撃を受け重傷…
絃神島の外の方が安全だよな
古城たちには補修授業w
あーピアスが…

雪菜に怒られる古城さんwww
さすが監視役(妻)w正論で言いくるめられてるw
雪菜からのお願いは…おっとホテル街( ´艸`)これはまさか済ませるw?
獅子王機関が絃神島にもあったのかw

紗矢華似の式神?
お猫様が獅子王機関の3聖なのか
赤塚の後ろにも変なおっさんがいるのね
雪菜の師匠、遠藤縁
武器を見るだけで戦い方がわかるのな

アヴローラと知り合いなのかお猫様?
浅葱、ピアスを探しに修道院の近くに…

ワイズマンブラッドの中にニーナアデラードがいるのか?ダミーコア?
赤塚の目的は奪うことだったのか
おっと浅葱襲われる…水銀の化け物?に…
浅葱重傷ミスった?死なないで~
{/netabare}

叶瀬 賢生(かなせ けんせい)
夏音の養父(血縁上は伯父)にして、メイガスクラフトに勤める元アルディギア王宮宮廷魔導技師。

21話{netabare}
古城がたどり着いた時には浅葱が…
古城まで暴走してしまったら…おっと第四真祖の暴走を止められるのは雪菜だけだな
今回の古城はキレるぞ~

天塚の正体はワイズマンズブラッド
人間じゃないならアルメイサで食らっても問題ない
浅葱生きてた?どういうこと致命傷だったのに?でも生きててよかった
雪菜のメイド服姿も悪くないwむしろいい( *´艸`)

浅葱いやらしい身体つきやな~( *´艸`)
おっと浅葱の胸にポチが?
浅葱が裸でリビングにwww
とりあえず古城には刺激が強すぎる身体w
今浅葱に取り付いてるのはニーナアデラード?
助けてくれたともいうべきか

天塚はまだ生きてるみたい
本体はまだどこかに…
次の相手は那月ちゃん( *´艸`)

アスタルテも普通にやりあったら強いよな
5年前の惨劇を繰り返すのが天塚の目的
余計なことはするなとw
すごい心配だわw凪沙にバレないかどうかw
雪菜までwwwお菓子で悩む雪菜かわいい~(笑)
めちゃくちゃ宿泊研修楽しみな雪菜さんである(笑)

完全にお世話される側だな古城w
目覚めたのはニーナではなく浅葱w
ニーナと浅葱の切り替えw

モグワイも油断ならないやつだな
ワイズマンブラッドは凍るのか?
さらに天塚も登場厄介だねぇ
矢瀬もしぶといな~

荷電粒子ビームとかすごいな~
ワイズマンの血は…本来のワイズマンのもの
人工の神の復活…大丈夫かよ

雪菜腹芸に弱いのなw
雪菜×凪沙もいいなぁwwww
この年頃の女の子は恋愛の話が大好きだからな~

雪菜たちの乗る船に近づくのは…イルカ?それとも?
{/netabare}

二―ナ・アデラード
錬金術で不老不死となった唯一の女性。“賢者(ワイズマン)”の創造に関わった錬金術師の1人であり、その封印時に復活を阻止する監視役として意識を“錬核(ハードコア)”と呼ばれる一種の記憶媒体に移し、肉体を“賢者の霊血”とすることで270年以上も生き長らえてきた。

22話{netabare}
おっと船に天塚が侵入して…
雪菜は異変を察知したみたいだけど…雪霞狼がないからなぁ

天塚に食われたのか修道院の人たちは…
5年前何が起きたのか…

雪菜と夏音の前に天塚…
夏音を錬金術師の材料にするつもりなのか…
おっと夏音自分を囮に…

褐色肌の浅葱似のニーナエロイな( *´艸`)
豊満なボディにたわわな古城w
那月ちゃんも合流
天塚の居場所は海…フェリー
狙いは雪菜か夏音…

古城だけならどうにかそこに送り届けられるらしい
アルディギアの装甲飛行船ラフォリアが手を貸してくれてるみたい
最速の移動手段とかw

にゃんこ先生って呼ばれてるw
さらに本物の紗矢華がメイドしてるw
乳は吸わせてませんwwww

天塚は騙されてる?ワイズマンを復活させて何がしたかったのか
夏音は真相を知っている
天塚も所詮道具にすぎない…人間ではないのね天塚

颯爽登場古城さん( *´艸`)
雪菜のぽかぽかかわいいなw
みんなニーナの胸に一回注目がいくのねw

ワイズマンの笑い方wwwwwwww
液体金属生命体の本体はどこに?
ワイズマンの狙いは海水の中に含まれる…

ワイズマンと第四真祖が暴れちゃ舟もやばいよな
ニーナが守ってくれたおかげで雪菜は助かったけど古城は金属に…

おっといきなり凍結魔法が展開?凪沙?
凪沙の中にいるのは絶対アヴローラだな
どんな状況でも吸血大事w

雪菜の大人な感じw
新しく古城は眷獣目覚めたみたいね
すごいな~眷獣大集合( *´艸`)

天塚はもう戦うしか…人として生きれなかった…哀れな錬金術師…
あとはワイズマンだけ
11番目の眷獣サダルメリクアルバス
癒しの眷獣?無に帰すこともできるほど強力な…

古城を心配する雪菜嬉しそうだよなwww
ニーナ小さくなってる( *´艸`)マンションで飼っていいかとかw
凪沙がおしゃべりだとなんか日常に戻ってきた感w
{/netabare}

雪菜反省して古城の監視が強化されることに
これにて錬金術師の帰還編終了

天塚 こう
“賢者”を復活させるために行動していた奇術師姿の錬金術師。物質錬成能力であらゆる物質を金属に変えることができ、“賢者の霊血”を鋭い刃物とすることであらゆる金属を切り裂く。

23話{netabare}
雪菜にとって古城はもうただの監視対象というだけでは…ね( *´艸`)

古城さんって本当に雪菜さんの扱い慣れないよなw
雪菜の運動神経は怒りによってさらに加速する( *´艸`)w
進路希望調査票か…雪菜は…将来どうしたいか…

雪菜今日はかわいい下着つけてるな(*´▽`*)
おっと…雪菜の前に雪菜?
紗矢華は最近メイドの格好が板についてきたなw
ヴァトラーはサングラスつけるとかっこいいな
ヴァトラーの第6感はすさまじいな

雪菜が雪菜じゃない感じ
矢瀬先輩将来どうなるのw太ってはげるのかw
なんていうか古城を手玉に取る雪菜?かわいい
古城はすぐ発情らしいwwwwww

那月ちゃんまるで成長してないw
雪菜のおっぱいが大きくなっているのは…凪沙おばさんw
浅葱まで来たよw天真爛漫な雪菜かわいいww
ドクwww

興奮すると鼻血が出て目が赤くなるのは?この違和感おそらく…この子は…
ヴァトラーが目覚めさせたのは黒い龍?転移した?
旧姓姫柊、現在暁ってことかなw

二人の雪菜…胸の大きさで判断されてるwww
問答無用な雪菜さん(*‘ω‘ *)
一回怒ると止まらないのはこの頃から
なんとなく将来図が見えたwwwwwww
硬いものほど壊れやすいし壊しやすい

もう一人の雪菜貫かれる…
魔獣の狙いは古城の魔力?
未来視もできるのか雪菜

雪霞狼をも防ぐ魔獣とはな…
あーあバラバラに砕け…
おーもう一人の雪菜は眷獣使ってるということは
もうあれよね確定よねwこれは未来の…

雪菜、雪霞狼が壊れてしまって…ショックで…
核も完全に砕けてしまって…
正夢になってしまったな…

雪菜帰還が命じられてしまって…お別れ?
{/netabare}

24話{netabare}
夏音のことは夏音姉と呼んでるのね普段w
時を渡る戦略兵器級の魔獣なのかあれは
絃神島沈没の危機…

龍脈を食らう魔獣かなり危険…魔力の在り方がおかしい
雪菜心ここにあらず…少し体調も悪いみたいだなw
雪菜監視役を見限られて一緒にいれないことが悲しいのな…
こんな悲しいさよならはやだなー

古城さんここで追いかけないで…どうするよ腑抜けw
そろそろ古城も覚悟しなきゃいけないのかもな
第四真祖としての自覚か
古城の隣には雪菜がいないとね…私たちの喧嘩ができないものね

みんな命がけで…ここで最後にはさせないぞ…
本当はいきたくてしょうがない雪菜さん
雪霞狼とか関係なしに隣にいればいいのにな(笑)
偽雪菜さんから与えられたのは…

全員登場回だなw
アスタルテに那月ちゃんに紗矢華
眷獣もいっぱいだ~(/・ω・)/
何度消してもよみがえってくるな
死なないやつは敵に回すと厄介だなw
魔力を吸い取ることで何度でも蘇る能力
ヴァトラーもやる気まんまん

雪霞狼は自壊したのか…
20年後の雪花狼を手に戦場に舞い戻った雪菜(*‘ω‘ *)
うっひゃー( ´艸`)笑

さすがに弱点がわかれば(*‘ω‘ *)
モグワイと冥賀はつながっているのか
雪菜の帰還命令は…ただの定期健診の通達だったりw
さすが天然雪菜さんwwwwwww
痴話げんかは犬も食わないwww

{/netabare}

まさかね(笑)
原作にないけれどいい話だったね(*‘ω‘ *)♪
暁の帝国編完…そしてこれで終わりかー
もっといちゃこらしてるとこ見たいぜ!!

暁 零菜(あかつき れいな)
青い瞳と胸が大きい点以外は雪菜に瓜二つの容姿をした、第2世代の吸血鬼の少女。15歳。

暁の帝国ぱねぇっすwwww
さすが第四真祖wwwwwww

投稿 : 2024/09/07
♥ : 30
ネタバレ

ゆ~ま さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

最終話まで視聴済。錬金術師編&帝国編のレビュー、採点と総評らしきもの1回目。

原作関連未読でスタートし、コミックを発売済のところまでは追いかけた状態です。

●採点と総評らしきもの●
{netabare}
●物語●
大体4話で1章という構成だった為、基本的な展開は読みやすかったと思います。しかし新章に入って新規キャラや用語が出てくると、途端に謎ばかりになるので、バランスは取れていたように思います。

●作画●
2クール物ということでしたが、安定はしていたと思います。引いた画面などでは若干乱れが見えたり、不自然な動きのシーンもありましたが、まぁ。

●キャラ●
作画を含めてになりますが、登場ヒロイン達は皆可愛かったと思います。「この娘はちょっと苦手」と思うことが無かったのは大したものかと。
個人的には『浅葱』『紗矢華』『雪菜』の順でお気に入りにw

●声優●
総じて良かったかと思います。
大きなマイナス点を感じなかったです。

●音楽●
OPは前期、EDは後期が良かったですね。

●その他●
物語そのものというよりヒロイン達に注目して観ていた、と思えます。

原作はまだ続いているわけで、2期も視野に入っていることと思いますが・・・謎がや触れられていないことも多く残ったようにも思います。
・他の真祖たち
・雪菜の正体(?)
・獅子王機関の目的
・古城と先代と凪沙
・浅葱の正体(?)
・モグワイの思惑
・他のまだ見ぬ眷獣 etc...
続きを楽しみにしております。

再度採点してみたら、結構辛めな数値なったな~と。
{/netabare}

暁の帝国編-----
{netabare}
そもそも、この章は原作にあるお話なのでしょうか?

突然光の球が現れて、中から全裸でしゃがんでる人が出てきたら・・・説明されなくても「あ~未来からきたんだ」と思えてしまいます。

というか雪菜に瓜二つで、声と瞳の色が違うとなると・・・半分くらいは推測できますね。
零菜さん。極度に興奮すると鼻血(?)、瞳が紅色に・・・もう誰と誰の血筋か疑う余地が無いですよw

零菜登場→雪菜を気絶させる→衣服を奪う→その後雪菜は体操服で登場。
ということは・・・? 色々考えちゃうのですがw

砕けた雪霞狼、帰還命令のオチ、零菜の登場など含めて。
Ⅱまで観直してみると、(謎はともかく)割とスッキリと纏まった章だったように思います。主要キャラを全員出しつつ、古城と雪菜の仲を進めつつ、その先(未来とか次の物語とか)を期待させつつ。シリアス有、笑い有、お約束有で、堪能できる作りだったように思います。

ED明けまで観ると、「暁の帝国」の意味が何となく推測できたと思います。
零菜が各キャラの未来の姿を語るシーンは笑わせてもらいましたw
{/netabare}
錬金術師の帰還編-----
{netabare}
突然な物語なのは毎度のことですが、この章は顕著だったように思います。「雪霞狼の封印」とか「修道院の事故」とか説明無しですし。2回観た今でも、結構謎ですw

謎とは言わないまでも、2回観てようやく理解するポイントもあったように思います。浅葱の元に戻ってくる天塚とか(斬られた直後の浅葱が何に触れていたのか)。

Ⅰのラストで浅葱さんが斬られたのは・・・衝撃でした。彼女推しな僕としましては「まさか・・・!?」と不安になりました。
が・・・次回スタート直後にあんな形で蘇生(?)するとは思いませんでした。

宿泊研修で島を離れることになり、機関からも一時的(?)に監視役の任務を解かれることになった雪菜ですけども・・・。結局彼女の方が古城にベタ惚れなんですよね~w 監視役ですからとか、雪霞狼がとか、色々言い訳(?)してますけどw(TV版最終章にも繋がりますが)
古城君は結構酷いこと言われてますけども、何だかんだで雪菜が傍にいてもいなくても、トラブルに巻き込まれて伴侶候補を増やしていくんですよね(これも最終章に言われてますが)w

雪菜・紗矢華の師匠は先代カレイド・ブラッドとも知り合いのようで。
それにしても・・・結局、獅子王機関の目的がハッキリしませんね。

元々、古城の「仲間や友人への思い」というのは強いと思いましたが、浅葱へのそれは別格な気がしましたね。吸血鬼であることを隠すこともでしょうが、何より今回、彼女が生きていたことへの安堵あから涙を見せたり。勝手な僕の解釈ですがw
まぁ・・・の割には浅葱の想いには鈍感なんですよね~。

ニーナのおかげで生きていた浅葱さんですが・・・別人格とは言え、今回はサービス過剰気味w どういう意味でも古城・浅葱両名とも、よく無事だったな~と。ヘタレ呼ばわりされてましたがw

ニーナと夏音は直接面識あるんでしょうか?

凪沙の中の「12番目の眷獣」も何者かわからず終いでした。
過去の事故との関連はあるのでしょうが・・・。

最近、雪菜の血を吸うのに「躊躇い」が無くなってきたな~とw
{/netabare}
観測者たちの宴編-----
{netabare}
蒼き魔女~では新たな眷獣の覚醒も、贄もおらず終い(のように見えますが、そうでもないということでしょうか?)でした。
同時にこのチャプターは前章からの流れそのままで突入でした。

とりあえず・・・まずは那月役・金元さんにはご苦労様でした。26歳verに幼女verにバックアップ(?)ver。
バックアップverでは大層笑わせて頂きましたw

雪菜と浅葱。どちらもですが、何かと謎のある女の子ですね。雪菜は闇聖書の結界(?)内でも呪力が切れることがありませんでしたし、浅葱は『バイト』と言うには色々なことに対して知識を所持してますし。
二人共に、今後語られていくこととは思いますので、楽しみにしております。

というわけで、新たな贄は優麻さんでしたね。
個人的にはそろそろ浅葱さんに行って欲しいんですが・・・普通の人間(ならですが)では無理でしょうかね~。血の従者にしてしまうのがオチでしょうか・・・。今のところ伴侶候補は何らかの特殊能力持ちばかりなので、そう思っております。

監獄結界の脱獄囚の面々は・・・時間的な問題なのか、元々なのか、メインキャラ達が強いのか、イマイチ活躍の場がありませんでした。唯一残った(脱獄成功?)メイガさんは、今後に出番がありそうな雰囲気でした。弦神という苗字からしても、重要な立ち位置になりそうですね。

紗矢華さん・・・頑張ったw
色々暴走気味だったとも思えますが、良い具合に迫れていました。脚を差し出してみたり(足蹴にしようとしてたのか、舐めろとおっしゃるのかw)、紐パン晒してみたり。
状況が状況ですが・・・ヘタレ主人公~w

こんなこと書くのはアレですが・・・雪菜さん、中学生なんですよね~。普段そのこと忘れてしまいそうになります・・・。
{/netabare}
蒼き魔女の迷宮編-----
{netabare}
ここまで1つのチャプターを4話で構成してきてましたが、ココは3話でキリでしたね。古城の幼馴染(?)『優麻』の為、監獄結界の番人である『那月』の為、次への橋渡しの為の章といった感じでした。

誰も古城の眷獣の霊媒にならなかった、珍しい章でもありましたw まぁ、その機会(?)が無かったわけですがw

高等部の制服を着ても、全く違和感の無かった那月ちゃんですが・・・『番人』という役目があったんですね~。

魔術によって(?)身体が入れ替わった古城と優麻ですが・・・意外とどっちも違和感が無かったですw 基本制服にパーカーという古城がマント風なものを羽織ってみても、むしろ真祖っぽいですし。優麻の方も、ビジュアルと中の人である内山さんのおかげか、男の子風のしゃべりでも変じゃなかったです。

他にもまぁ・・・いろいろお約束なハプニングはありましたが、それはまた機会がありましたら観直して触れたいと思います。
{/netabare}
天使炎上編-------
{netabare}
『Ⅰ』
浅葱さんの不意打ち(キス)により、色々な意味で修羅場になるかな~?と思いきや、古城の鈍感っぷりは相変わらずで。むしろ本人に「あれってどういう意味だ?」と訊いてしまう始末w 彼女が自身の正体に何か気付いているかもしれないという危惧はできるのに、好意的な(ラブ的な?)物には本当に・・・w
浅葱さん結構身体張って頑張ってたと思うんですけどもw
古城が鈍いのは浅葱さんに対してだけじゃなく、雪菜や紗矢華にもですけどね~。

雪菜は雪菜で、二言目には『先輩の監視役ですから』w 自身の心に気付いた上なのか、見えていないのか。紗矢華の想いには気がつくのにw

この章では1話目のみの登場だったヴァトラーですが・・・古城のことを心配していただけなんでしょうか? 「模造天使に近づけるな」と那月に警告するわけですが・・・最初は伏線みたいな物なのかな?と思っておりましたが、直後にアッサリ那月にスルーされ、最終的には対策可能な眷獣は出てきますし(この辺もさすがは主人公w)。

『Ⅱ』
OPに登場する重要そうなキャラは残り2人ですが・・・まさかこの章でまとめて、とはw

要所では登場するのに、イマイチヒロインっぽい扱いを受けない那月ちゃん。 浴衣着たり学園の制服着たり、何だかんだで強そうですし、ヒロインになれそうな気はするのですが。

訳もわからず開始される『仮面付』同士の戦闘。祭りと花火で誤魔化せるとの読みでしたが・・・アレは無理でしょうw かなり異質な派手さだし、結果煙突は傾くしw

雪菜さんは飛行機が苦手とw(高い所がダメなんですかね)
やはり「意外性」や「ギャップ」は萌えの基本&重要なポイントですよね~。
そしてこの章辺りから、彼女の機嫌が結構ピーキーになってきます。元々そういう面はあったのかもしれませんが、古城の言葉や行動を悪い方向に捉えがちと言いますか(いや古城の言い回しも悪いです)。「嫉妬深さ」とはまた違うと思いますが、上手く表現できないw

そして混迷度を増していく、古城包囲網w
雪菜と浅葱が接触するだけでも結構なことになるのに、更に紗矢華にまで遭遇して・・・。まぁこの章の最後で益々修羅場になるわけですがw

『Ⅲ』
冒頭からラフォリアのサービス的ショットで入りますw
ほぼ毎回お約束のように何らかのサービスをしてくるのは、大した物だとは思いますw
そんな彼女を見て吸血衝動に駆られ「こんな時に勘弁してくれ」との古城君ですが・・・アンタの衝動のメインは『性欲』でしょw 一般的な吸血鬼の吸血衝動(要因)というのが存在するのかは知らないですが・・・。

今回もやっぱり雪菜さんが厳しいw
出会いやその後諸々前科があるわけで、雪菜の中の古城像は『先輩はいやらしい』なんでしょうが。
余談でアレな発言ですが・・・『女の子が~1枚』的な画は、やはり下が気になりますね。パーカーとかジャージとかw

後半からはおふざけ無しのシリアス展開に。
前半でサービス過剰だったのは、この為ですね。

この章は特に感じたことですが、相変わらず物語の緩急の差が激しい作品ですよね。
その分大切な部分をすっ飛ばされていなければ良いのですが。

『Ⅳ』
夏音から受けた傷から復帰しない古城を目覚めさせる為に、新たな眷獣を呼び出すことになったわけですが・・・この王女様、一体何を何処までご存知なんでしょうか? 初見で古城を知っていたり、眷獣の一部でも知っていたり。古城の吸血衝動を知っていたり(衝動の要因が『性欲』であるのは一般的と考えられなくも無い)。
結局新しい眷獣には2人分の血が必要だったようで、ラフォリアが3人目の『候補』ということになったわけですが・・・彼女自身、古城の近くにいたい何か別の狙いがあるようにも見えます。

新たな眷獣の能力「ディメンション・イーター」の理屈はよくわかりませんが、これは確かに『最強』と呼ばれる力の一角だとは思います。

無事夏音も助けてやれやれというところですが・・・恒例のイベントがあと1つ。今回はラフォリアが宣戦布告(本人は挨拶程度かもしれませんが)ということになるのでしょうか? ご丁寧にヒロイン達全員の目の前で・・・w

チャプターで纏めて書いてみましたが・・・正直長いですね。
単純に4回分を纏めただけで済んでいれば良いですが、もしこの形式に意味が無いようでしたら、要再考だと思います。
長文失礼しました。
{/netabare}
8話鑑賞後--------
{netabare}
やはりと言いますか・・・今回は紗矢華さんの血によって、眷獣を支配下に、と。
この辺りの件は、原作だともっと心理描写があるのでしょうか? アニメ観ただけだと、イマイチ彼女の心が伝わってこないといいますか。
雪菜を巡って、古城とライバル?といいますか、そんな構図だったはずが・・・後半から急にデレ展開にw 色々展開が早すぎる印象ですね。

しかしまぁ・・・そりゃ雪菜さんもスネますわw 事情を知っていれば、尚更ですか。

アルデアル公の目論見とか、チラっと出てきた三つ編娘とか、これから出番あるでしょうから、また追々。

毎回書いてる気がしますが。
浅葱さんをもっと持ち上げてやってくださいw
でも、あの不意打ちは良かったw
今クールの嫁は彼女にしますかね~。 
{/netabare}
7話鑑賞後--------
{netabare}
レビュータイトルにも書きましたように、予想が大ハズレな7話でしたw
浅葱さんはまだ伴侶候補にはならなさそうですし。予測した上であえて選択しなかった展開とはいえ・・・アルデアル公とテロはツルんでいたわけですし。

何だかんだでアスタルテの待遇が酷いな~と(原作とか関係なく、個人的に)。生命を急激に吸われながら眷獣を使役し、保護観察の名目で先生のメイドにされ。7話では至近距離から撃たれて。いつか良いことあるといいね・・・。

さてはて・・・公爵の真意は何処にあるのでしょう?
公式のキャラ紹介見ると、戦うことにしか興味が持てないようです。テロに協力したのも古代兵器と戦う為にも見えますが、そんなことなら何処か人気のない所で独りでやってきてくれ、とw
それとも後々古城を美味しく頂く為に、訓練して熟成(?)させているのでしょうか?

雪菜はいきなり核心に迫ったヒロインでしたが、浅葱さんは真逆の徐々に巻き込まれ古城の正体に近づいていく、そんな役割に見えます。
というか、もっと彼女に出番をw

今回色々頑張った矢瀬君ですが。
彼の能力の説明が全く無かったのは、また今後にということなのでしょうか? 「ハイパーアダプター」といきなり言われても、分からないですw 公式のキャラ紹介みていた分は何となく理解しましたが・・・。
{/netabare}
6話まで鑑賞後---------
{netabare}
聖者の右腕編が終わって、次の章ということで・・・。
相変わらずタイトルの説明の無い展開ですねw
何となくは分かる気はしますが・・・。

ここ2話・・・浅葱さん、頑張っているな~とw
今まで出番が少なかっただけで、いろいろできる娘だとは思っていましたがw 6話のだけでもかなり評価アップしました。
うん・・・スペック高い娘です。ほんと。

獅子王機関の『舞威姫』(こういう字を書くのか・・・)さんが出てきました。
(というかまた名前覚え直しか・・・とw)
この章のヒロインは浅葱さんだと期待していますw

古城君の眷獣は12体ということですが・・・1体使役できるようになるのに、血の伴侶候補(?)が1人必要ということなのでしょうか? だとすれば・・・とんだハーレム(になるのか?)展開になりそうではありますw 雪菜さんも油断していられませんね~。

第四真祖大好き(?)な公爵さんは・・・本気で、古城や島をどうにかする気なんでしょうか? 古城をどうにかするなら既に完了してそうな感じですし。島を沈めたらボスの顔を潰すことになりますし。
先代カレイドブラッドとの関係については知る由もありませんが。

色々意外な字が用いられていて・・・・感想書くのにも一苦労です。
{/netabare}
4話まで鑑賞後---------
{netabare}
書いてる時点で1話ストックがあるのですが・・・まだ観てませんw これを書いてからにしたいと思います。

今クールアニメの中では最初に2回目を観直してみた作品になりました。純粋に面白いと感じた分と、人間関係(特に裏側のつながり)が複雑になりそうなので復習の分を込めまして。

放送途中ですが、気になってコミック1巻を買ってしまいました。気になるなら、本来は原作小説を買うべきでしょうが。
うん・・・まさか『"殲"教師』だとは思わないですよね。
やっぱりこういう作品はチラっとでも説明欲しいですw

雪菜さんの血を吸うことによって、眷獣を扱えるようになった(?)古城ですが・・・。この展開、何かに似てるなと思ったら、『カンピオーネ』でした。細々とした部分は異なりますが、能力を小出しにされる辺りとか。
今後は全く異なる展開かもしれませんので、あくまで「今のところ」です。

またあの作品と比べることになりますが・・・この作品のが好みかな?と思います。
『監視』と口にはしますが・・・何だかんだで古城のことを悪くは思えていない雪菜さんが、結構可愛いな~と思えるのが最大のポイントでしょうか。どこか世間からズレているところも、意外と素直に思いを言葉に出来るところとかも、良いと思います。(今後どうなるかは不明ですが)

彼女ではないけど古城に弱いクラスメイトの娘(名前覚えてないw)も、悪くないですね~。

古城君へ。
あまりヒロイン達をもてあそばないであげてw
主人公補正があるのもわかりますが・・・w
{/netabare}
2話まで鑑賞後---------
{netabare}
1話を観た時は雪菜さんのパンツのインパクト大で、勝手にパンツアニメだと思っていましたが・・・2話ではそんなシーンも無く。まぁ・・・世間知らずな娘さんにしても、それは無いだろう的なシーンはありましたがw

とりあえず初見の感想としましては・・・

「どちらが先か後か」とか「良いか悪いか」とかではなく、純粋に両方予備知識(特に物語・設定面)無しで観た上で、『境界の彼方』と混ざるかな?と。
異能バトル物(?)というジャンル面、理由はあれど真っ先にヒロインが主人公をつけ狙う冒頭の展開・設定。あとは・・・多分これも結構大きな要因なのでしょうがcvが同じこと。

そして、こういうジャンルの作品を観ると必ず感じるのは・・・専門用語は形にして欲しいということ。字面から分かることもあると思うんですよ・・・。うっかり『wikiで調べてネタバレ』とかしたくないんですよ・・・。あとできたら解説も。説明的な作品になってしまう危険性は理解してるつもりです。

ヒロインボイスについて。素人考えですが。
もう少し『境界の~』と差を出して欲しかったかな、と思います。
『ゆゆ式』の縁と同じ人だとは到底思えない(きんモザでも感じてましたが)のですが・・・。

眼鏡属性持ちでないからか、個人的にはこっちの娘のが好みだったりはしますが・・・。

とネガティブなことばかり書きましたが、今のところ切る気はありません。物語の先は気になっております。
といいますか切れるタイトルが無くて困っている現状です・・・。
{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 27
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

観終わった

8話で断念{netabare}
ってことでそこまで見ただけでの感想。
これは…コンテのせい?原作のここまでをアニメ化~って決めるのはプロデューサー?監督?
兎に角感じたのはキャラの台詞なぞってるだけの映像付きカセット文庫。
原作知らないけど、そこで書かれてる台詞を忠実に再現してるのかな?
そのせいなのかどうなのか、ひたすらしゃべりまくって、それだけで展開が進む。
そうしないと原作のここまで~ってのを収めきれないっていう、ノルマ達成に追われる息苦しさが半端ない。
人によってはしゃべってる間にポンポンと場面が進むのでテンポ良いと感じるかも知れないけど、映像あってならではの表現、それこそノベルに喩えるなら「行間」に当たるものが無い。
って書くと内容が凝縮されてるように聞こえるけど、無駄な台詞も多い。
もっと台詞削って映像でしかできない表現ってのをやっても良かったんじゃ…。

各話ごとに「原作のここまで」ってのが決まってると思うので、序盤の舞台説明が終わったらペースが緩やかになるのかも知れないけど、とてもそこまで見続ける気力も無く途中で断念。{/netabare}

改めて最後まで視聴(2020/04/21){netabare}
放送当時はワンパターンさに飽きて、或いは他に優先すべき作品があったせいか途中で脱落しちゃったのだけど、「なんかOVAも続いてるみたいだし?」ってことで改めて全話視聴しました。
で、なぜ途中で脱落したのかの理由も新たに発見。

作画は悪くない、キャラの顔は殆ど崩れない。
…のだけど、画面における配置が…レイアウトっていうの?それがちょっと。
具体的な例ではカメラ引いて主人公とケンジュウと対象の敵が1つの画面に収まってるシーンが、無い。
「アブドムダムラルオムニスノムニス…出でよ赤いコンドル!」(アップ)→登場ババーン(アップ)→攻撃ドカーン(アップ)→次の瞬間にはもう居ない、こんな感じ。
正直ゲンジュウのサイズがどれくらいかもよく分からない、個別アップばかりで巨大ロボットバトル的な拘りも見られない。
作画崩壊しづらい(難易度が低い、手間がかからない、下手クソが描いてもそこそこサマになる)レイアウトだかコンテだかでアラが出にくいようにした苦肉の策なのかもだけど、アニメーションとしての面白さは…。
(そこら辺、中華なんかは「技術力無いのにその技使ったら大怪我しまっせ」ってことが分からずに平気で大技使おうとすることが多い)
で、それに輪をかけて話がワンパターンな内容…ああ、こりゃ忙しかったら切っちゃうわw

けど作画(レイアウト)の方はどうにもならないとしても、ドッシリ構えて見る分にはワンパターンな構成は案外気にならない、かも。
フォーマットは一話完結型の時代劇を○○編と数話に分けた感じ。
何か企んでる悪者が、その手先として“作り出した”ゲストキャラ=ゲストヒロインを“道具扱い”して、それを見た主人公が怒ってやっつける。
時代劇だとゲストキャラは萬屋錦之介や高橋秀樹の目の前で死ぬか尼寺入るか江戸ところ払いで次回以降出ないのだけど、この作品ではそれがレギュラー化していく。
で、悪者の屋敷に入って「お前ぇら人間じゃねぇ、たたっ斬ってやる」や「ひと~つ、人の生き血をすする…」の代わりに「これはオレの喧嘩だ」「いいえ先輩、私達の喧嘩です」の口上。
ただこの決め台詞は…恥ずかしいw「天魔覆滅」みたいなカッコ良い台詞無かったのかな?

それにしても「作り出した→○○目当てで生み出された」ネタが多くない?
アスタルテ然り優麻然り。
夏音にしたってエンジェルフォウの供物(蠢毒)云々で大概かと。
ワイズマンに作られた天塚はヒロインではなかったけど「またかよw」と思ったのも事実。
こうなってくると主人公自身や妹、那月ちゃんもひょっとして…?なんて穿って見てしまう。

まぁ分かるんだけどね。
主人公自体がただの人間から第四真祖になったことで利用したがる奴が絡んできたり、正ヒロインの雪菜も自覚は無いけど獅子王機関が第四真祖と縁故関係になって引き込もうと送ったハニトラ(ある意味道具扱い)で、それとの対比をしてるんだろう。
また「道具扱い」を描くことで、それを否定して「本人の意思を尊重する主人公カッコいい」って展開にすることでヒロインズが好意を抱く理由にしている。
それと、いくらワンパターンといっても従えてるケンジュウは12体だと予め上限が明かされてるのは好感が持てる。
但し12体全員を覚醒・服従させる話なんて2クールでは収まるハズもなく…そもそも何で主人公は第四真祖になったかの理由もTV版では明かされなかった。
OVAの方で最後までやってくれるのかね?

総評としては、1話完結型の時代劇が好きな方、天丼ネタが好きな方なら見てもいいかも。
パターンとしては、
学校がテロリストに襲われた→大変だこのままじゃ島が沈んでしまう→テロリストの手先として工作してた女の子を助ける→女の子にこんなことさせやがって許せねぇ→能力開放→解決。
例外もあるけど大抵この流れ、絵的な部分では結構退屈。
ひょっとしたらお年を召された方の方がウケ良かったりして?{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 7

87.9 15 学園でラノベ原作なアニメランキング15位
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (3084)
15734人が棚に入れました
青春は残酷だ!? ひねくれ男の妄言ラブコメ

孤独に負けず。

友達もなく、彼女もなく。青春を謳歌するクラスメイトを見れば「あいつらは嘘つきだ。欺瞞だ。爆発しろ」とつぶやき、将来の夢はと聞かれれば「働かないこと」とのたまう──

そんなひねくれ高校生・八幡が生活指導の先生に連れてこられたのは、学校一の美少女・雪乃が所属する「奉仕部」。

さえない僕がひょんなことから美少女と出会い……どう考えてもラブコメ展開!?  と思いきや、雪乃と八幡の残念な性格がどうしてもそれを許さない!

繰り広げられる間違いだらけの青春模様──俺の青春、どうしてこうなった!?

そんな大人気シリーズの第2期!!

声優・キャラクター
江口拓也、早見沙織、東山奈央、佐倉綾音、悠木碧、小松未可子、近藤隆、檜山修之、戸松遥、柚木涼香、中原麻衣
ネタバレ

かしろん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

胃が痛い3ヶ月だった

原作未読。
未読故に、勝手に人物心理を読んでみたり、先を想像してみたり、が楽しくも苦しいお話。
【面白いのは「何」ではなく「何故」 を追加】

【2話まで見て 面白いが、胃が痛い】
{netabare}相変わらず面白いね、俺ガイル。

制作変更
ブレインズ・ベースからfeelに制作が変わった。
制作もその辺はかなり意識しているようで、
 前作の続きだけど制作が変わったな
と見ている側に意識付けるには十分な、やたらと気合が入りまくりのスタート。
前作12話文化祭のクライマックスからの始まり。
勿論、流れは一緒なんだが、ライブシーンなんかは構図といい、キャラの動かし方といい、素晴らしい。
ここでイキナリ駄目なもの見せられたら
「んだよ、なんで制作変えたんだよ」
ってなるが、文句なし。

キャラデザ変更
キャラデザも変わり、アニメ塗りからグラデの掛かった感じに。
全体的に見やすくなった感。
本編の八幡の顔が微妙に縦長過ぎるような。別会社10GAUGEが作っているOPくらいが良かった。つか、合わしてるだろうから気のせいかな。
八幡の死んだ目もアニメ的表現からちょいと現実依りに。もともと、1期ナレーションでも「顔だち悪くはない」みたく言ってたし、あんまり変にしてもね。

オープニング
前作と同じで歌やなぎなぎ。曲北川勝利。ここを同じにすることで”あの続編が始まった感”が強まっている。
映像もよく、曲のテンポに合わせて気持よく動いている。腰を落ち着けて内容見ればちゃんと意味がありそうなので、一度じっくり見てみよう。
ちなみに、サビでの、由比ヶ浜がニカッと歯を出して笑う、あの顔は反則だと思う。あれ一発でやられた気分。

はてさて、内容
2話で修学旅行編終了。
原作読んでないから分からないが、前作から期間が空いた分、キャラの性格、立ち位置、人間関係、その他諸々を視聴者に思い出さるために、必要十分なエピソードを選り抜いた印象。
解決法も、この物語として、非常に良く、ラストの海老名との会話もなかなかに刺さるものがあった。
うーん・・・・
前期の中途半端な感想でも書いたが、八幡の卑屈さが身にしみて分かるから、本来なら笑いどころのはずなのに笑えないんだよねぇ・・・変なシンクロの仕方しちゃうというか、何というか。
前のクールでやってた「冴えない彼女~」くらいライトだとキャラ心情とか掴みに行って楽しいんだが、これでソレやると胃が痛くなるんだよね。
それでも、見続けたくなる。
うん。楽しい作品だよ。全くもって。

【追記:ラス前の奉仕部2人の心情】
某まとめサイトに、ヒッキーの告白阻止行動に対する2人の心情について云々あったので乗っかってみた。

由比ヶ浜
こっちは単純。
ヒッキーの、自分がフラれる、傷つくことによる問題解決を行う事への怒り。
文化祭終わりで先生が「傷つく君を見て痛ましいと思う人がいることを覚えとけ」みたいなことを言ってたが、由比ヶ浜が正にソレ。
由比ヶ浜にとって、ヒッキーは特別な感情(それが愛情なのか羨望なのかその他なのかはまだ明確には分からないが)を抱いている存在だ。
そんな人の”格好の付かない”自己犠牲を見ていて良い気持ちがするはずがない。

雪ノ下
こっちは複雑。
「貴方のやり方、嫌いだわ」。
ヒッキーのやったことを取り上げると
1.最低な形の自己犠牲による問題回避
2.奉仕部として、当初の目標と目指す結果が変わったことを相談しないで解決した
この2点。
1については由比ヶ浜と同じ。愛情羨望とかいうより同士ってほうが強そうだが。
2は、元々奉仕部として受けた依頼は
・戸部が海老名に告白して成功させること
だった。
だから、奉仕部3人はソレに向けて動いていたし、雪ノ下も絶好の告白ポイントを探し出したりしていた。
ところが、流れが可怪しいことに気がついたヒッキーが独断で行ったその解決は
・葉山グループがそのままの関係を保ち続けること
だった。
当初目標から入れ替わっていたわけだ。
雪ノ下としては、別クラスで葉山グループや戸部と海老名の関係性を掴みきれなかったとは言え、そのことを見抜くことが出来なかった。
更に、戸部が海老名に告白して、結果的に戸部がフラレても大丈夫な作戦をとると思って任せたヒッキーに、戸部に告白させず自分自身が傷つくことで問題を解決せずに回避する、という手段に出られてしまったわけだ。
結局、
ヒッキーがまた傷ついてるわ、そんな彼に全部任せちゃったわ、目指す結果が変わったことを相談されてないわ、そのことを見抜けなかったわ
と、散々な結末に。
ヒッキーに対して、自分に対しての様々な感情が入り乱れての「貴方のやり方、嫌いだわ」。{/netabare}

【3話見て テンパるゆきのんとイマイチなOP画と】
{netabare}生徒会会長選編スタート。
という訳で、従来キャラ紹介としての修学旅行編が終わったことだし、新キャラも出てくるOP画に変わった。
うーん・・・見てて気持ち良くない。取り敢えずキャラ出してますよ感すらある。
前のOP画のほうが良かった。
でも、ラストカットの雪ノ下と由比ヶ浜が逆方向に一歩踏み出すあのシーンだけは良い感じ。

さて、内容。
新キャラで重要そうなのは2名。
折本かおり:八幡の中学時代の同級生にして対女子トラウマを与えた要因
一色いろは:生徒会会長選に立候補するも落選させて欲しいと奉仕部に依頼
どちらもあざとい八方美人タイプ。
取り敢えずは選挙がメインストーリーなので、他校の折本は、一色見てると嫌な思い出が、という苦手タイプの明示の為のキャラなのかな。

はてさて。
テンパる雪ノ下も良いものだ。綺麗に八幡との対比も描けている。
対立候補無き選挙戦で落選する方法を相談に来た一色。
これに対しての八幡案は
「反感買う奴が応援演説をすれば信任投票で落ちる」
という、恒例の格好悪い自己犠牲法。
勿論、修学旅行でこのやり方を嫌いと言った奉仕部2人は反対し、認められない。
その理由を問われた雪ノ下は「確実性が無い」他の理由を重ねるように言う。更には、票数を公開せずに不信任にしてしまえば良い、とまで。
これ、修学旅行で八幡が由比ヶ浜にした最も効率が良い解決法の言い訳と一緒。
人間、一つの信念があればソレを自信として一言で終われる。だが、それが無いと、自己の正当性を増やそう増やそうと無駄な言葉が増えていく。
また、票数の捏造も、文化祭ラストで八幡が出した案と一緒。尚の事悪いのは、八幡の場合は問題解消のために本気でその案を出しているのだが、雪ノ下は自己正当性の為にこの卑怯な案を思わず口に出してしまうという悪手。
ゆきのん。頑張れ。
結果的に雪ノ下由比ヶ浜連合は対立候補の擁立を画策するが、「傀儡政権になるが生徒会運営はどうする。今後を考えたら良いテでは無いし意味が無い」と八幡に反対される。これに対して「じゃあ貴方のやり方になんの意味が?結局、前も、問題の回避先送りして意味が無い上辺だけのものを築いただけ」と雪ノ下に反論される。
・・・八幡。言ってあげないことが優しさじゃないぞ。
「お前がやろうとしてる傀儡政権作りそのものが、上辺だけの意味の無い生徒会を作ることになる」
とちゃんと言ってあげないと。

どんな解決法があるかねぇ。
・一色に立候補を取下げさせる
一色が立候補取り下げを渋るのはイメージダウン回避とプライド。一色に取り下げざるをえない事態が起これば良い。
・八幡案
八幡が応援演説をすることで、八幡への反発から一色が不信任になる。だが「嫌われもの同士お似合いじゃね?」みたいな変な風が流れると雪ノ下の懸念通りになる可能性有り。
・雪ノ下由比ヶ浜連合案
傀儡政権樹立。奉仕部を生徒会の一部組織として運営に関与。
・雪ノ下由比ヶ浜連合案2
いっそ、眉目秀麗成績優秀な雪ノ下が生徒会長に立候補する。
・葉山グループ
あっし~の三浦を生徒会長。葉山を副会長。海老名を書記など葉山グループを生徒会にしてしまう。3年になってクラスが別れても関係が維持出来る。
一色の「葉山先輩はダメ」にも答えてるし、八幡に借りがあると思ってる葉山にとっては良い返しになりそうな。葉山なら三浦の説得もやれそうだし。
ただ、根本的に、八幡はそういう貸し借りの関係性を嫌いそう。

君のやり方では本当に助けたい誰かを助けられない
八幡のやり方は自分を卑下した上での強烈な自己犠牲だ。
本当に助けたい、とまで思うくらいだから、ある程度の関係性を持った相手となる。
そんな状態で、八幡が本当に助けたい相手にこれをやった場合、相手が強烈な負い目を感じることになる。
更に、八幡は、自分は人から好かれる訳がないという卑下があるから、相手が感じた負い目を八幡に対して返す方法が無い。
これでは、助けたことにはならない。

うざねる
あざといウザキャラやらすと光るなぁ、あやねる。
ちょろいで散々パイセンとうざキャラやってるだけはある。{/netabare}

【4話を見て】
{netabare}「自意識の化物」・・・・か。良い言葉だな。
姉ちゃん怖いなぁ。八幡のことも雪ノ下を成長させるための贄くらいにしか見てなさそうな怖さ。

こっからどうなるんだろうね。
雪ノ下が生徒会長に
姉から「母親ソックリね」なんて言われたらやらざるをえない。だが、なった以上、本物の生徒会長になろうとするから、由比ヶ浜の想像通りになり、雪ノ下は生徒会一本になるだろう。よって奉仕部自然消滅。
由比ヶ浜が生徒会長に
由比ヶ浜は不器用だから部活と生徒会の併走は無理。本人もソレを理解の上での立候補決意。自分が抜けても奉仕部は残るだろうというある種の自己犠牲。だからバイバイ。

2人が立候補をすると決めた以上、
第3者を立てて対抗馬案
も無し。八幡が誰かに頼むはずがないし。

実際だったら
「あー、雪ノ下がやればいんじゃないすか。
 一色の依頼もOKになるし、それでいいんすよ」
奉仕部消滅。主人公成長無し。みんなバラバラに高校を卒業していくのでした。チャンチャン。
なんだろうけど、物語が続く以上、それはない。

となると、
仮面を被るのが巧く、計算高く、人使いが巧そうな、一色を焚き付けて生徒会長にしてしまう
みたいな作戦を取ることになるのかな。

ふーむ。
そうやって考えると、八幡にとっては一大転機となるエピソードなんだな、これ。
散々、自分を貶めることで依頼をこなしてきた八幡が、結果的にとはいえ、自分の為に策を練ることになる。自分の居場所である奉仕部を存続させるための策。
でも、策を練ってる途中で、ドツボにハマっていきそうだな、八幡。
自分がなんでそこまでして奉仕部の存続をしようと思っているか、とか考えだしちゃうと、そこに雪ノ下と由比ヶ浜の存在がある訳で。
なんちゅうか、青春ですな。{/netabare}

【5話見て 生徒会会長選メモ、ちょいと追加修正】
{netabare}八幡
・一色を焚き付けて生徒会長に。
・妹からの助け舟もあり、
 ”何故自分が奉仕部を維持しようとしているのか”
 という問題の答えを先送りすることが出来た。
・葉山、由比ヶ浜に普段自分がやってるやり方をやられ、自分のやり方を客観視出来た。
・雪ノ下、城廻の言葉から、雪ノ下が目指そうとしていた方向性を思慮するも、
 ”もし同じことをやり直しても、同じ結果になっただろう”
 と。そこに思い至らなかったことに対する自責や後悔?

由比ヶ浜
・立候補の回避
・自分が生徒会長になることで、雪ノ下と八幡がいる奉仕部を存続出来ると考えた。自己犠牲的解決法。
・八幡の作戦によって、雪ノ下と八幡、それに自分も在籍する、とても大事な場所である奉仕部を維持してもらえた。

雪ノ下
・立候補の回避
・「分かるものだとばかり思っていたのね」

雪ノ下の思いを推測
・現状の奉仕部が、葉山グループのような、雪ノ下や八幡が嫌う状態になりつつある
・そんなグループに属する自分は律しなければならないし、このまま奉仕部を、ただ居心地が良いだけの、ぬるま湯みたいな、最も嫌うタイプのグループにしてはならない
・姉が切っ掛けというのが気に入らないが、生徒会長になって、奉仕部そのものを生徒会にすれば、グループの存在意義も、個々の関係性も明確にすることが出来る
・八幡も、意味が無くただ居心地が良いから集まる程度のグループの存在を嫌っている。きっと分かってくれるだろう

雪ノ下のつぶやきと城廻の言葉からの八幡の推測を推測
 ・雪ノ下は切っ掛けがないと動けないタイプで、寄りによって姉に焚き付けられるという切っ掛けとはいえ、本気で生徒会長になろうとしていた
 ・生徒会長になり、由比ヶ浜と八幡を引き入れることで、曖昧な存在である奉仕部から、生徒会というちゃんとした組織に変えようとしていた
 ・「分かるものだとばかり思っていたのね」とは、そのことを八幡なら気付くのでは、と思われていた。

結果として
・奉仕部というグループ、そこに在籍する人の関係性について、雪ノ下は向かい合い考えたが、八幡はそこから逃げた。
・当初目標は”一色を落選させること”だったが、雪ノ下の中では”奉仕部をどうするか”に目標が変わっていた。が、誰にもそのことを相談しなかった。これは修学旅行編の八幡と同じ。
・雪ノ下、八幡が嫌うはずの状態になりつつある奉仕部が存続することになった。

そういう風に見ると、生徒会長編から変わったOP画のサビ前からサビに入るシーン。

 ぬるま湯が スッと
 冷めていく 音がしてた
 道を 変えるのなら
 今なんだ

夕日刺すいつもの奉仕部の光景。
リズムを取る由比ヶ浜。本を読みながら紅茶を飲む八幡。
そして、伏せた眼を上げて鋭い眼差しの雪ノ下。
そして、そこからのサビ。

 こんなレプリカはいらない
 本物と呼べる物だけでいい

ゾクッとさせられる。

お前ら、腹割って話しあえよ、と思わないでもないが、それが出来るようなやつらなら、この物語は始まってない。{/netabare}

【6話見て 個人的メモ】
{netabare}3話見直して
雪ノ下姉「城廻が雪乃に生徒会長就任を依頼したか?」
八幡「それは無い」
雪ノ下姉「つまらないの。そっか。雪乃は生徒会長やらないんだ」
変な会話だとは思ってたが、雪ノ下が何か切っ掛けがないと動けない事の示唆だったか。

OP
サビの部分での画だが、
 こんなレプリカはいらない:由比ヶ浜
 本物と呼べる物だけでいい:雪ノ下
由比ヶ浜、何となく、可哀想。{/netabare}

【7話見て 突然の演出変更にドキッとさせられる】
{netabare}俺ガイルという作品は、何にしろ、ずっと誰かが喋ってる印象。実会話だったり、八幡のモノローグだったり。
ラノベは一人称で書かれるものが多く、多分、本作も八幡の一人称で書かれてるんだろうから、アニメにすればそうなるのは当たり前っちゅや当たり前なんだが。

が、突然、この7話で今までやってこなかった演出をしてきた。
長い沈黙。BGMも無し。騒々と生活音がするのみ
1回目は一色とコミュセンに入っていくシーン。
2回目は鶴見が星をつくってるシーン。
6話からのクリスマス編は、八幡が今までやってきた、問題の解決ではない、問題の解消や先送りのツケが廻って来ているようだ。
そこに加えて、雪ノ下と八幡の奉仕部に対する意識のギャップという問題も浮き彫りになっていく。
そういう、空気が変わっていきますよ感を、こういう演出でポンと入れて来られるのは、アニメを見てて楽しい瞬間。

八幡の弱点
八幡は基本ベースでお一人様ボッチだ。よって、ネゴシエイトな交渉事は、頭の中でフローをシミュレートして流れを仮想作成し、そのプラン通りにアジャストさせ描いた型に嵌めこむと強い。
が、意識高い系玉縄との交渉で明らかになっているが、極当たり前の極普通の交渉事は苦手なようだ。
この辺は文化祭で雪ノ下がバンバン仕切っていったのと対比してて面白い。{/netabare}

【8話見て 目指せニュータイプ】
{netabare}あー・・・胃が痛い1話だった。
八幡の交渉下手は、玉縄相手でソレが示唆されてるとはいえ、本当に真正面からぶつかることが苦手だね。

さて、
八幡の抱く本物の関係性は
 傲慢だろうが気持ち悪かろうが、相手のことを100%分かりたい。
 もし、自分と同じ考えのヤツがいて、そいつと分かり分かられることを許容しあえることが
 出来たなら、それが本物の関係性を築くってことになるんだろう。
 でも、絶対に無いし、在り得ないことだ。
 それでも、そんな本物が欲しい。
という感じです。
ニュータイプかっ!相互理解かっ!
でも、ニュータイプはニュータイプ同士じゃないと誤解なき完全相互理解は出来ないのか。
越えてみせよう、そのニュータイプとやらをっ!

ところで、
雪ノ下の、頭では理解出来てても心では許せないって、このグラグラっぷりが良いですね。
頭では助けを求めてきた八幡を手伝うのが最適と分かってはいるんですが、
 私達が最も嫌ってたはずの、上っ面なぬるま湯関係を維持しようとしておいて、
 どの面下げて依頼に来てるんだか。
 しかも、まだ現状を「自分一人のせいだ」とかヌルいこと言ってる。
 と、思ったらいきなり涙しながら「本物が欲しい」とか言い出すし・・・
 貴方が目指したい、貴方が欲する「本物」って一体なんなの?
みたいなのがガンガン伝わってきます。
2期の雪ノ下は強さ故の脆さが出てて良いですね。
八幡から目線を逸らして話し始めるところなんか、もう、良いです。

ついでに、
ラストの演出が勿体なさ過ぎだ。
抱き合いながら泣く雪ノ下と由比ヶ浜。
で、雪ノ下が顔を上げて、八幡の依頼を受ける。
早いっ!早すぎる!顔上げるの早すぎっ!
泣いて、やっと心の整理がついて、八幡の依頼を受ける気になるわけじゃん。
そんな簡単に心の整理がついちゃダメじゃん。
7話でやった演出を引き継ごうよ。
抱き合って泣いてる途中でBGM切って生活音のみにして、で、溜めて溜めて、顔をあげようよ。
早すぎて、え?!ってなったよ。

こんな見方しておいて、
実は、奉仕部に泣き落としかける八幡の作戦でした
とかだったら・・・俺が泣く。{/netabare}

【9話見て ユーフォと重なる閑話】
{netabare}泣かずに済んだ。

さて。同じ週で放送されたユーフォニアムと同じく閑話だった。
しかも、女の子が告白してフラれる、という重なりまである始末。
否が応でも、比較せざるをえなかった。
結果として、俺ガイルとしては、極普通に、良く出来ている。
でも・・・
細かな機微の表現や演出とか、
スプラッシュマウンテン擬きの暗い洞窟から抜けるときのライトアップされた園の広がり具合や輝き具合とか、
「なーんか物足りないなぁ」
と感じてしまった。
比べるもんでもないのかもしれないが、内容が内容だっただけに。

さて、閑話と言っても内容は有り。

雪ノ下、腹を割る
「中途半端な上辺だけの関係はいらねぇ」と言ってた割に、
葉山グループ維持に協力してみたり、
奉仕部の曖昧な状態をキープしてみたり、
雪ノ下の気持ちを汲み取らなかったり、
無駄に気を使って一色の手伝いしたり、
と、言ってることとやってることが違う八幡の心根がイマイチ掴みきれずにいた雪ノ下も、プライドをかなぐり捨てた八幡の告白は、心に響いたようだ。
で、スプラッシュマウンテン擬きで、
「いつか、私を、助けてね」
袖口を指でちょっとつままれながら雪ノ下にこんなこと言われたらもう、そりゃ、落ちますわ、オチますわ。
挙句の果てに、自分には何もない、と自分語り。
いきなり腹割り出したな、雪ノ下。
八幡。直前に由比ヶ浜とディズニーシー擬きに行く約束したの忘れてないか?
あれか。いつか、か。
社会人の「いつか=訪れることのないその時」か。

一色、轟沈
一色が葉山に告白してフラれたようだ。
何を焦っちゃったかなぁ。
なんか、いきなり仕掛けたようだが、やっぱ、切っ掛けは三浦に水を貰ったことだろうなぁ。
三浦はギャルな見た目と裏腹(勝手な私の思い込みだが)に、計算無しで他人に心配りが出来ちゃう。
自分を良く見せる良く思われる計算に長ける一色にとっては、計算無しで他人を思いやれてしまう三浦はかなりの難敵に見える。
そりゃそうだろう。自分が必死に計算してやってることを、ナチュラルにこなしてしまうのだから。
一色にとって、生徒会選挙の件なんかを見ても、自分から告白してフラれる、というのは最も嫌う事態だろう。
それでも、葉山を自分のものにするには、その三浦を相手に先んじなければならないわけだ。
うーん・・・
自分のブランドイメージが崩れることを嫌がる一色にとって、
ディズニーランド擬きの花火を見ながら告白してフラれた女、
ってレッテルは、ダメージが大きそうだ。たとえフラれた相手が葉山だとしても。

フッた葉山
葉山が一番大事にしているのは”現状維持”。
誰かを傷つけてでも、維持し続けたい現状。
だから、一色の告白も断る。
一色の告白を受けると、現状が崩れてしまうから。三浦が気があることに気付いているだろうし。
現状を破壊してでも手に入れたいもの。彼も、そんな”本物”を心では欲しているのかもね。{/netabare}

【10話見て】
{netabare}前の回の話。
スプラッシュマウンテン擬きの後のシーンが気になって、ネットで調べてみた。
雪ノ下がベンチに座ってて、八幡がジュースを買ってくるシーン。
雪ノ下がかばんに入れているもの。スプラッシュマウンテン擬きの落下中写真、だそうな。
あー、あるよねぇ。あのお高いの。
言われてみると、落下中の八幡アップにフラッシュがあたってる。
・・・
ペア写真じゃん。
しかも、八幡、めっちゃ雪ノ下を見つめてるじゃん。
いやぁ、そんなシーンならさぁ。もうちょいどうにかしようよ。
あのスプラッシュマウンテン擬き。多分、氷山なんじゃん。
洞窟の中の氷、もっとキラキラ光らせようよ。
前の感想にも書いたけど、落下直前の洞窟から抜ける瞬間、もっと視界がバッと開けてイルミネーションがめっちゃ綺麗に光ってる、みたくしようよ。
勿体無いって。このシーン。

クリスマス会
事の主題は
・こじれた奉仕部の関係修復
・八幡の見方の変化
・一色
であり、クリスマス会の子細は、正直、どうでも良い。
奉仕部で会議に参加したことが重要なんだからね。
奉仕部3人の役割も、会議での発言で、理解しやすい明示だったし。
なので、このくらいサクッと進めてくれて良かった。
イマイチ、ばかばっかルミルミの取り扱いがハテナだが、あまり気にしないでおこう。

一色
告白の切っ掛けは八幡かいな。三浦の水じゃねぇのか・・・
はてさて、一色意志一新。
生徒会長としても、彼女なりの、本物の生徒会長になろうとしている模様。
フラれた原因ではなく、意識意志を変えた責任を取れ、か。

雪ノ下
いっきなりデレデレだなぁ、おい。

雪ノ下姉
「ダメだよ」
八幡を頼ろうとした雪ノ下を一刀両断。
雪ノ下呼び出し手段といい、怖いねぇちゃんだわ。

次回は、八幡にやたらと絡んでくる葉山か。
Yさんが好きな葉山。彼が求める本物って・・・。{/netabare}

【11話 選ばないを選んだ選ばれた男】
{netabare}八幡も雪ノ下も変わったとはいえ、打ち上げに参加するかなぁ・・・
違和感が残る1話。

葉山編終了。
俺ガイル続のピークは、八幡の
「本物が欲しい」
だったようだ。
そこからは、話を進める、というより、キャラの現状確認に終始されてる感じ。

というわけで、皆んなの葉山君。
誰かを選ぶと、特定のその人のみに満足を与えることとなる。
だから、誰も選ばず、皆んな仲良く、皆んなで満足。
そういう関係を望む葉山の自己満足。
そうやって考えると、三浦の性格って、葉山が傍に置く女として最適なんだね。
八幡的イヤミでいう、女除け、として。
三浦は、葉山にとっての特別な一人になりたいとは望むが、周りが見えちゃってるから、そっちを優先して現状のグループ関係維持を優先してくれる。

でも、選ばないを選ぶって、選ばれた人のみに許されたことなんだよね。
いつでも選ぶ余裕があるから選ばない。
選ぶ必要がない程の優位性があるから選ばない。
ほとんどの人間は、選ぶことの意味すら分かってないか、選択の余地すらも無い。

葉山がそこを分かってなかった場合、非常にイヤなヤツになるんだが、自分の恋愛が上手くいかないのか上手く行けないのかしてるので、自分の状況を
”自己満足”
と皮肉れる。
八幡も、葉山が何かを抱えて藻掻いてるのが見えるから、面と向かって
「俺も、お前が嫌いだよ」
と言える。微妙に目線を外して言うのが八幡の可愛さ。
スクールカーストトップにはトップの事情があり、
スクールカーストボトムにはボトムの事情があり。
なんだかんだウマが合いそうな八幡と葉山には、もうちょいガツンとやりあって欲しい感じ。

雪ノ下の目指すもの
葉山の台詞などからすると、雪ノ下は意識が変わったようだ。
最強にして最高であり、それゆえに嫌悪する姉が目標だった。
だが、今は追いかけるものが変わった。
それは、八幡が欲する”本物”の関係。
そこに向かって先に行ってる八幡が次の目標になってる。
だが、今度は、姉とは違う。
姉は追いつき追い越すべき存在なんだが、
八幡は追いつき共に進んでいく存在になる。
目指すべき”本物”に向かって。{/netabare}

【12話見て いくら何でも無理すぎ・・・】
{netabare}歩いて行く行程を側で見れて嬉しいと言う先生。
歩いた先の結果を早く見せろという雪ノ下姉。

楽しいはずのバレンタインチョコ作成イベントも、雪ノ下姉の介入により、不穏なものとなるのでした。
って、いくらなんでも、このイベントで雪ノ下姉がしゃしゃり出てくるのは無理過ぎ。
話を引っ掻き回す役割が彼女のみとはいえ、OGが出張ってくるイベントじゃないでしょ、これ。
なんか、根本部分が無理無理なエピソード。

誰かの後を追うことしかしない雪ノ下が気に食わない雪ノ下姉。
本物を欲する八幡が、雪ノ下を巻き込んで、微温湯ラブコメごっこに興ずることが気に食わない雪ノ下姉。
いやいや。
世の中0or10じゃないじゃん。
0から10に至る道程や、たまに寄り道があってこその人生じゃん。
女の子と付き合ったことがないだけに。
それに、八幡のいう本物って、別に1対1じゃなく、多対多というか、多人数で構成される人間関係でもいいわけじゃん。

物語として一段抜けるイベントは、
雪ノ下が雪ノ下姉が抱く理想の雪ノ下像から脱却し、
それと同時に雪ノ下自身の確立、
ってところになるんですかね。
憎まれ役すらも雪ノ下姉の手のひらの上、みたいなエピソードになりそうな。

あー、やっぱ、由比ヶ浜に勝ち目がなさそうだなぁ。
周りの空気読んじゃう由比ヶ浜先輩、か。
空気を読んで先に引いちゃうか、気持ちに嘘は付けずに負けに出るかは分からんけど。{/netabare}

【最終話見て 原作終わってないそうで】
{netabare}適当に要約。

由比ヶ浜
私はヒッキーが好きです。
ユキノンとも友達でいたいです。
でも、私もユキノンもヒッキーのことが好き、と分かっちゃったら、この関係は終わっちゃうかもです。
私がユキノンの抱えてる問題を解決してみせます。
だから、かわりに、奉仕部の勝利条件として、この関係を維持して下さい。

八幡
雪ノ下の問題は雪ノ下自身で解決しないといけない問題だ。
また、この関係は、俺が欲する本物ではない。
いつか全てを失うことになったとしても、由比ヶ浜の提案を受け入れる訳にはいかない。

雪ノ下
私の気持ちを勝手に決めないで。
比企谷君の依頼も残ってるし、まだ、奉仕部はやることがある。
そして、今、貴方達が勝手に話していた私の問題も、正式に奉仕部に依頼します。

原作が終わってないそうで。
原作が終わってない中で、物語を中締めするとなると
「僕達の冒険はこれからだー!」
とやるしかない。
原作ガン無視のオリジナルEDって手もあるが、この俺ガイルの人間関係でそれをやろうとすると、それこそ1クール完全オリジナルでやるくらいのことをしないとダメそう。
という訳で、八幡達の青春ラブコメは間違い続けるEDとなりました。
最後の抽象的表現での会話。
好き、とか、嫌い、とかそういう言葉を入れちゃうと、いきなり関係崩壊しちゃうので、しゃあなしですわね。

?な演出
水族館での
「私は寄る辺もないと生きていけない魚」
の後の八幡。
何故、びっくりした感じで雪ノ下を見る。
雪ノ下見ずに、正面を見据えたまま、寄りでピクッと眉毛を動かす
くらいで良いのでは。{/netabare}

【総括して 楽しい3ヶ月だった】
{netabare}雪ノ下雪乃という人物
「貴方達がそう言うなら」
という台詞が楽しい。
これまで、様々なラノベで、散々使われてきた、ツンデレキャラの照れ隠しテンプレ台詞を、
切っ掛けがないと動けない人間の本当な決意の台詞、として言わせている。
この辺は
「え、なんだって?」
というラノベテンプレ台詞を主人公に意識的に言わせていた”僕は友達が少ない”を思い出す。
さて、2期になって出てきた劣化コピー設定。1期分で臭わせてたっけか?
2期ラストでまんま八幡の台詞を言わせたことで、
今までの優秀な雪ノ下は姉の劣化コピー、
と明示された。
流石の姉も、
気になる異性にどう接すればいいのか、
は、雪ノ下に見せなかったようで、雪ノ下が八幡にどう接すればいいか分からずモジモジしている姿は良いものでした。
所詮、自分が誰かの劣化コピーにすぎない事は自身でも自覚があるようで、
本物の自分を見つけるために、本物を探し求める八幡が今の寄る辺
となった模様。

雪ノ下陽乃という人物
でも、八幡と雪ノ下のそんな関係性は
本物の友人でもなければ、本物の恋人でもない、ちょいと間借りな欺瞞に満ちた関係
と見透かしている。
間借りさせてる八幡も
本物が欲しい
とか言ってる割に、優しさから間借りを許しちゃう。
そりゃ、雪ノ下姉は気に食わない。
さて、そんな年下相手にちょっかい出しまくりな嫌な人、雪ノ下陽乃。
この人の目的を、この人を”最大に良い人”と設定して、勝手に想像してみよう。
目的は、
雪ノ下雪乃にをなるべく早く自己の確立をさせること。
何故なら、
自分自身が母親の劣化コピーにしかすぎず、自分と同じ道を妹には歩ませたくないから。
高い能力を見せつけることで妹の教師となり、
様々なイヤミで八方美人として生きていくしかない自分を反面教師として据え、
敢えて生徒会長にはならず妹に別の道を残し、
比企谷八幡という面白い存在を絡ませてやることで、
自分に付いて来る可愛い妹の自己確立を促している。
こんなところでどうでしょうか。

由比ヶ浜結衣、勝利の答え
ラストの由比ヶ浜が言う
雪ノ下が抱える問題解決の答え
ってなんだろう。
雪ノ下が抱える問題は”自己の確立”、
その答えは”これからの3人に関係すること”。
これらが両立する由比ヶ浜結衣の答えは
「依存とかではなく、一人の女の子として、ちゃんと八幡を好きなんだと自覚すること」
が、その答えとなりそう。
これなら姉を追いかけてもしょうがないし、
八幡自身は、八幡を好きな女の子、の寄る辺にはなりようがない。
寄りかかれそうなのは由比ヶ浜だが、由比ヶ浜は八幡のことが好きであり、ライバルとなることからそれは無理。
結果として、「一人の恋する女の子」として自己の確立をすることとなる。
だが、もしこれが答えだとすると、由比ヶ浜が雪ノ下に答えを授けた時点で
八幡を好きだと認めた上で、雪ノ下も由比ヶ浜も八幡には告白せずに、この曖昧な関係を続けなければならない。
それが、由比ヶ浜結衣が出した、奉仕部競争の勝利条件だから。


こっからはアニメの話

OP画
結局、2話までのOP画のほうが好きだった。
3話以降のOPのサビ前、
”微温湯が ずっと~”
からの良さは5話感想で書いた通り。
物語を知れば知るほどゾクッとさせられる雪ノ下の眼差し。
だが、そこに至るまでの、画の切り替わりとリズムが心地良くない。
例えばだけど、
”理想から” の頭で、車の前で格好付ける先生
”逸れていくんだ” の頭で警察に取り締まられる先生
みたく、歌詞、画、リズムにもっと綺麗なシンクロが欲しい。 
せっかくの良曲「春擬き」を活かしきれていない。

全体的な画や演出
正直、タイミングが悪すぎた。
同じクールで”響け!ユーフォニアム”があったのは不幸過ぎる。
あっちが巧すぎるのだ。
同じく高校生活で、
同じく機微を描いていかなければならない題材で、
同じ週で女の子がフラれる話をし、
同じ週で選び選ばれる話をし。
本来なら比べるものでもないんだろうが、どうしても比べてしまう。
俺ガイル続も上手いし、良く出来ていると思う。
目線の使い方とか、グッと持っていかれるものもある。
でも、ユーフォのせいで、なんか、非常に惜しい事になっちゃった印象。

さて、
原作ストックも無くなったそうで。
八幡が、足掻き苦しみ悩んだ末に、何を手にするのか。
由比ヶ浜があの行動に出た以上、遠くない時期に答えは出るはず。{/netabare}

【面白いのは「何」ではなく「何故」】
こんなものがあったのでご紹介
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」
早見沙織×東山奈央トーク“本物”は見つかったのか? 前編
http://animeanime.jp/article/2015/07/01/23931.html
自分のレビューで「何」には触れてるけど「何故」には触れてないなぁ、
と読みながら思った次第。

{netabare}最終話ラスト。
「何」よりも「何故」を読むほうが面白いんだけど、画面であからさまに描かれてたから、逆にレビューからスッポリ抜け落ちてました。

8話で「本物が欲しい」話をして、
9話でディズニーランド擬きに行って。
その9話で由比ヶ浜は大きなミスを犯すんだよね。
それは、ディズニーランド擬きで、八幡と雪ノ下を二人っきりにしてしまったこと。
で、10話以降、視線を交わせては戸惑う八幡と雪ノ下、ってのを由比ヶ浜は見続けることになる。
保健室、ボウルを拾うとき、などなど。
元々、8話の八幡の独白のように、2人が独特の世界観を持つことを感じていた由比ヶ浜。
彼女にとって、この2人の変化は、2人に新たなる別ステージを作られたと感じ、かなりの焦燥感となる。
そこに、雪ノ下が八幡へのプレゼントを持ってモジモジするなど、明らかな好意が加わっているとなれば、それは尚更だ。
そんな由比ヶ浜は一つのほころびを見つける。
雪ノ下の姉との電話。
雪ノ下が話す、八幡のまんまの言葉。
そして、由比ヶ浜は決意する。{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 43
ネタバレ

tag さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

とても面白かった、そして、とても難しかった

3期視聴し、分かってきたことが多く、もう一度見直すことにしました。実際、2期は比企谷君の本物発言で考えることが多く面白かった半面、肝心の恋愛模様は?が飛びまくりで、分からないことだらけでした。もう一度視聴することで、物語の理解が深まりました。その点を加筆しました。

>>ここから初見時の感想>>
逆説的表現がてんこ盛りで、理屈っぽくで、偏屈すぎて共感を得にくい。だだ、が、しかし、何故か、心に引っかかって取れない。そんな作品です。

100%正直に、100%嘘をつかず、相手を傷つけたとしても、もしかしたら関係が悪くなっても、思っているけど言えないこと。そして、それを我慢してしまうこと、そんな自分や他人を肯定的に捉えて、結果として悪くない状況に満足してしまうことは良くある。学校でも、会社でも、社会でも、家族でも。空気を読むのとは少し違う。肯定的社会性とでも言うのか。それは、多くの人の心の内にあるのではと思う。

主人公は、敢えて、その肯定的社会性とは真逆の道をピュアにそれを求め、与え続け、その逆説的で卑屈で、しかし、彼のあるべき姿を目指し続ける。観衆は、その極端な行動に違和感を覚えつつも、引き込まれる。何故か引っかかるのだ。そして、この「続」編の終盤で、ようやく言葉を得る、「本物」が欲しいのだと。

敢えて、極端に振ることで、本質が見えることが良くある。観衆は違和感と引っかかりを抱きながら、一期から、徐々に引き込まれ、極端を見せつ続けられたからこそ、本物=本質が、観ている自分も欲しいことに気づく。それが、自分の人生の中でも、求めても得られないこと、得られなくてもそこそこ満足していたことにも。心の底では、自分も、過去に、現在に、未来に、その本質=本物を求めていたことに、気づく。そこに、共感とカタストロフィを得るところが、この物語が強く支持を受ける理由だと思う。

さて完結編がこれから始まるわけだが、キャラクターそれぞれが、本質=本物の入口に立った時点で始まる物語は、もしかしたら普通のラブコメなのかもしれない。それとも、この物語が語る本質=本物はもう一段の深みを目指すのかもしれない。中々の期待が生まれるエンディングだった。(原作未読です。)
>>ここまで初見の感想>>


さて、再視聴後のレビューです。
2期からは、物語のターゲットであるヒロインの問題は明確化し、深化します。3期まで見てやっと分かるヒロインの問題は、「ネタバレ」以降に記載される三つです。3次元連立方程式です。相互に関係した解決の難しい連立方程式です。ちゃんと3期で解きます。ただし、正直、アニメだけの視聴者にとって、分かりにくいシーン満載です。キャラの魅力に引っ張られていたと言えます。
※1-3期全部を通しで見ていない方は重要なネタバレが満載なので見ないでください。
{netabare}
「相互信頼に基づく承認不足」
「自己の未確立とそこから来る自信不足」
「家族レベルで呪縛に満ちた家庭環境」

1期では、最初の承認不足に焦点があたり、雪乃は、高い信頼を置く八幡に承認してもらうことで、満たされます。2期では信頼が何度か揺らぎますが、心の底は揺らいでいません。むしろ、自己の未確立、そして頭出しだけですが呪縛的家庭環境へと広がります。更には承認不足は、自信不足と連動し、八幡への「恋愛感情を伴う“依存”」へと転化します。いわゆるデレの一種で、まさにラブコメなんですが、自己の未確立と重なると依存となります。恋愛なんだからいいじゃん、八幡なら依存されても何とかなる、とも考えますが、この物語は許してくれません。陽乃はそれでは、雪乃の本当の解放にならない、それは逃避と考えます。雪乃の自己確立と依存から脱却を迫ります。八幡はそれが良くわかるのだけど、依存の解消は彼が初めて得た本物と呼べる雪乃との関係解消と繋がるために苦悩します。

そして八幡は、雪乃の自立が重要と分かっていながら、それを助けて“過ぎて”しまいます。雪乃の自己確立は遠のき、依存が強まります。エンターテインメントとしてはデレが明確に見えるので、面白いのですが、物語としての問題解決からは遠ざかります。
そして、同時並行で、結衣が選択を迫ります。八幡も好き、雪乃も好き、関係を残したまま、雪乃は八幡との関係から身を引いてくれと。しかし、八幡はそれを遮り、雪乃の問題は雪乃が解くべきと。面と向かって八幡が初めて結衣を振ります。(かなり分かりにくい振りかたですが)

・雪乃の三つの問題
・それの解決を迫る陽乃と平塚先生の連携プレイ
・それが分かっていながら自分の大切な雪乃との関係を維持したい八幡
・なんとか今の関係を維持して(この点では八幡と同じ)、自分の恋ごころ成就を願う結衣

以上4極のキャラ達の心情をきちんと押さえると、分かりにくいレスポンスの解釈も可能になるかと思います。

あ、もう一つ、1期で6つ発見された物語を理解する【重要ラベル】ですが、2期でもう一つ増えます。これまで発見されたラベルは以下の7つとなります。
【重要ラベル①】「勝負=この物語での二人の関係継続・修復のゴング」
【重要ラベル②】「主要キャラが死角からカットイン(特に奉仕部のドア)=八幡と雪乃の関係情報の漏洩と会話進展阻止(いい意味にも悪い意味にも)」
【重要ラベル③】「パンダのキャラクター=二人の関係性がポジティブ変化」
【重要ラベル④】「マッカン=飲めば八幡の対雪乃能力アップ、八幡の象徴」
【重要ラベル⑤】「平塚先生+陽乃の連携プレイ=二人の関係修復/状況好転」
【重要ラベル⑥】「雪乃が自発的にもう一度会うことを約束する挨拶をする=二人の仲が深まった(回復した)証」
【重要ラベル⑦】「八幡の袖・裾を摘まむ・握る=恋ごころの告白」⇒2期から出て来る

⑦は3期まで見ると重要だと分かるのですが、2期では重要性が正直わかりません。八幡の袖・裾を指で摘まんだ・握った女性は3人、6回あります。順番は、結衣(修学旅行中)⇒いろはす(クリスマス企画中)⇒いろはす(本物発言後、ドア近くで)⇒雪乃(スプラッシュマウンテン)⇒雪乃(初詣帰りの電車)⇒雪乃(プロム1打ち上げ後)6回中3回は雪乃で、最後の3回は雪乃、ラスト1回は「摘まむ」でなく「握る」です。雪乃の恋ごころの盛り上がりが分かるかと思います。結衣は最初の1回だけで、その後はしていません。彼女は既に2期の最初のほうで分かってしまったのですね。切ないですが。そして何気にいろはす、途中参加ですが2回やってます。いろはすも何気にボッチで寂しがり屋ですから惚れっぽいです。

ここでは、物語の主旋律である雪乃と八幡の関係性の変化を追いつつ、2期を考察したいと思います。

・修学旅行前半(関係性上昇)
【重要ラベル③】パンダぬいぐるみが何故か(いえ、作者がわざと置いてます)京都にもあり、二人の関係は盛り上がります。この後、下降し続けるので、ここで上げることで、物語の起伏が大きくなる演出です。しかし、【重要ラベル④】マッカンは京都では売ってないので、(千葉・茨城周辺のみ)八幡は買えず、ジョージアを飲みます。対雪乃能力ダウンが示唆されます。

・修学旅行での告白サポートでの八幡の失敗(関係性下降)
告白サポートは1期文化祭時と同じ「自分落とし」により、表面上成功します。しかし、雪乃はかなり怒ります。ここは、2期で?が最初に飛ぶところです。確かに後味は悪いが、文化祭でもやった手段です、あの時は関係性が上昇しました。雪乃の3つの問題をよく認識すると理解できると思います。雪乃は「自己未確立とそれから来る自信不足、自己承認の不足」と言う問題を抱えています。これを解決するには自分が変わらなければなりません。文化祭サポートでは委員長の相模を問題の本質に気付かせつつ、立場を維持することを意図しました。相模の変化を目的としていました。告白サポートにはそれがありません。ただの現状維持です。なので雪乃はかなり怒りました。高い信頼を置く八幡が自分を理解できていないことが腹立たしいということでしょう。(そこまで、怒るか?と言うのが正直な印象ですが、雪乃にとっては人生問題と言ってもよい根深い問題なのでそうは行きません)

・生徒会長選(関係性がほぼゼロへ下降)
落ち込んだ八幡は学校の自販機で【重要ラベル④】マッカンではなく真逆のジョージアブラックを敢えて選択します。更なる関係性悪化を示唆します。雪乃は陽乃の焚きつけもあり、自分の2番目の問題「自己確立」に向け生徒会長立候補を決意します。しかし、会長当選で奉仕部の実質的消滅、二人の関係喪失を恐れる八幡は選挙の前にいろはすを当選させることで、雪乃の自己確立への挑戦そのものが始まらないようにしてしまいます。
ここで八幡は初めて自分の求める「本物」が雪乃との関係の中にあることを独白します。結衣は含まれていません。八幡の自己はこの本物探索によって形成されているので、やっと見つけた本物を手放すことは不可能です。
ほんとは、選挙で勝負して、勝っても負けても雪乃の自己確立への一歩前進を助ける。雪乃であれば会長と奉仕部を両立できる。(雪乃も八幡との関係を非常に大切に思っているので両立させるはずです。)とすべきでした。「分かっていると思っていた」という雪乃の言葉に象徴されます。ここの雪乃の悲しみも初見では正直、何が分かると思っていたんだ?という感じ。
そして関係がどん底のタイミングを見計らって(いや、待ち伏せて)、平塚先生の橋の上の講義です。考えろ、傷ついてもぶつかれと!

・八幡の「本物が欲しい」告白と雪乃のクリスマス企画支援の開始(関係性が修学旅行前半ぐらいまで戻る、が、上がってはいない)
関係性がゼロになった八幡は初めて、自分の自己確立の根本である「本物探索」を雪乃に吐露します。それが雪乃との関係性にあることは雪乃も分かります。しかし、雪乃自身は自己を確立できていなくて、「分からない」と言葉を残して奉仕部教室を出てゆきます。ここも初見では?でした。ここまで本音を吐露したのだから、助けてあげればいいじゃん?と言うのが自分の感想でした。なぜ「分からない」と言って、出れゆく?分からん?何が分からん?と言う感じです。
このエキセントリックな雪乃対応は、自分との関係性が八幡の自己確立の根本に近いということが分かり、驚きと戸惑いが強くでたこと(高い信頼を置く八幡が初めて見せた弱さに驚く)、自己(本物探索)がある八幡に対し、自分は何が欲しいのかさえ言えない、分からない。この真摯な問いかけに、答えを用意できない自分にいたたまれなくなったということかと。ここまで自己喪失が根深いという前提を持てば、なんとか理解できる。まあ、陽乃の精神攻撃で、自己確立の重要性認識を強めていることも理由ですが。
そして、結衣の論理的でないが気持ちのこもった説得もあり、八幡を助ける同意をします。これで、自己未確立な雪乃、自己確立している八幡と格差はあるものの、これまでと逆に八幡を助けることで、同格と言うか、かつての正直で素直な関係性には戻ることができました。しかし、雪乃の自己確立問題は残ったままです。

・クリスマス企画、ディズニーランド(関係性上昇、同時に雪乃の八幡依存も上昇)
当たり前ですが【重要ラベル③】パンダキャラが登場します。パンダはぬいぐるみ、アトラクション、そして飲み物の都合3回登場。そして【重要アイテム⑦】裾つまみも登場です。二人の関係性が急上昇することを示唆します。
スプラッシュマウンテンでは初めて雪乃が袖を摘まみました。初見は、どうでもよく見えます。その時、「いつか助けて」と言います。八幡をそれをずっと覚えていて、3期でひたすら雪乃を助けようとするのですが、間違った方向性でした。
パンダの飲み物を飲みつつ、ここで雪乃は初めて、自ら自分の家庭と自分の問題を八幡に吐露します。三つ目の雪乃の問題です。八幡はこれまでの陽乃や平塚先生、葉山の話から凡そ把握していたと思いますが、普通、こう言うことを言わない雪乃が自ら吐露することで、問題の深刻さを認識します。これは3期の伏線でもあります。
クリスマス企画を手伝ったことで、実は、雪乃は、自分のしたいこと(=自己確立の根本)に気付き始めます。一方的に指示命令(文化祭の自分)するのではなく、利害の異なる様々な人をまとめ、何かを創り、成し遂げる喜びと達成感です。なおかつ、この「人々巻き込み、何かをプロデュースする」という自己確立は、雪乃の家業とも関係し、雪乃の三つ目の問題を解決する糸口にもなります。八幡はまだそこまで気づいていないようです。
初見では全くわかりませんでした。そういう風に3期のプロムに繋がるんだと、やっとわかりました。そして、3期の八幡のプロポーズ告白は、家庭問題解決に繋がるのねと。

・初詣、誕生日プレゼント、バレンタイン(関係性は上昇しますが、雪乃の八幡依存と家族問題からの逃避が上昇)
八幡との関係修復・上昇、一緒にクリスマス企画を成功させたことで、(まだこの段階で雪乃はこれが、自己確立であることに信じてはいません)八幡への依存(この場合、恋ごころか?)が上がります。
初詣の帰りの電車で雪乃は【重要ラベル⑦】裾を摘まみます。電車が揺れたので、だから何?という感じですが、つり革があるのに、敢えて八幡の服の裾を摘まみます。そして、電車を八幡が下りる時「今年もよろしく」と述べます。【重要ラベル⑥】再見を約す挨拶です。“あなたと会い続けたい”という意図かと。これら、初見では重要とはつゆ思いませんでした。しかし、雪乃性格を考えると理解できます。
ここまでは良かったのですが、誕生日プレゼント、バレンタインで、雪乃母・陽乃がセット参入し、雪乃にプレッシャー(あなたは何がしたいのか?どうして何もしないのか?心配だ?)を掛けます。雪乃の二番目の問題である自己未確立を責め立てます。言い方が怖く、詰めモードなのでは見てる我々には嫌悪感しか生まれません。しかし陽乃は、雪乃は自立しないと、ずっと自分を追う呪縛から逃れられないと、自信もないので家族から逃避することも感じています。雪乃母は、陽乃と違い束縛せず自由にしたがゆえに雪乃の将来を心配しています。母としての心配です。名家の娘として恥ずかしくないようにという感じです。多分、二人とも悪意はなく、雪乃を思っての態度です。
雪乃はまだ自己確立に基づく自信もない状態で、母、陽乃と対峙することができず逃避したい一心で、八幡に助けを求めてしまいます。八幡は助けたいですが、家族問題に踏み込むことはできません。八幡もこの段階ではそこまでの決心はついていません。もちろんバレンタインチョコもあげられませんでした。

・バレンタイン翌日の雪降る海浜公園(関係性は同じですが、雪乃は問題に向き合おうとします)
冬の海浜公園、ずっと我慢してきた結衣が動きます。ただし、その提案は、彼女らしくない少し傲慢なものでした。3人の関係(奉仕部)は維持するが、八幡とお付き合いしたいから、そこでは雪乃に引いて、自己確立し自信をつけて家族と対峙してほしい、と(もちろん、そんなことを口に出す子ではないので、「私は全て欲しい」「いいよねゆきのん」ですが)
雪乃はまだ自己未確立で自信もありません。結衣はとても大切なので結衣の申し出を受けようとします。ですが雪乃との関係が最も大切な八幡がそれを止めます。雪乃が決めるべきだと。結衣には一世一代の告白でしたが、また振られてしまいました。そして雪乃は「比企谷君、あなたの依頼が残っている」と言い、「私の依頼を聞いてもらえる?」と言います。
初見では、なぜ雪乃は止めてくれた八幡に、「八幡の依頼が残っている」と言ったのか、わかりませんでした。なんとなく、そんなものかなと?八幡の依頼は「本物が欲しい」である。これは本物の人間関係と解釈できる。多分、ここで雪乃と八幡の間に解釈の似て非なる齟齬がある。八幡は本物=自分と雪乃の関係、結衣は確かにその中にあるが、優先順位は明白、だけども結衣を傷つけたくない想いも非常に強い。雪乃は本物=奉仕部3人(ただし、自分と八幡の関係がその中心だと思いたいが、自信ない)の関係。ただ、何れにしろ、終わることではなく、まだ続くことと、ここで決めないと宣言する。結衣の決意表明によって、クリスマス以後なんとなく良い感じだが決着のつかない停滞から、時計の針が動き出しました。
※ここからは3期ですが一連のシーンなので続けます。
雪乃の依頼は、明白でした。自己確立と家族(特に母)への直面です。これが上手くゆけば自己確立と自信が付きます。ただし、この後は、雪乃は2つのシナリオがあります。どちらか決めていないと思います。
シナリオ1は、自己確立と自信が着けば、八幡ともっと素直に付き合える=結衣の提案を受けないシナリオです。シナリオ2は、自己確立と自信が着けば、八幡がいなくとも(もしくはただの友達)、ちゃんと自分で一人で生きて行ける=結衣の提案を受けるシナリオです。
八幡の依頼である「本物」は、奉仕部の関係と定義すれば、自分はいなくとも結衣と八幡がいれば大丈夫ということでしょう。ただし、彼女の心の奥底にある本心はシナリオ1、八幡と自分です。駅で別れ際に八幡に、自分の判断が間違っていないことを八幡に確認します。シナリオ2で別れるかもしれない八幡に確認するのはおかしなことです。

さて、2期は、八幡の本物発言で男目線で色々考え、とても楽しかったのですが、ストーリーの中心である雪乃と八幡との間の関係は複雑を増して、全く意味不明なことが多かったのも事実です。3期終了後の再視聴で、1-3期を再視聴することで、やっと、このめんどくさい雪乃の気持ちの変化と不思議レスポンスの理由を類推できた次第です。
{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 22
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

青臭さに身悶える青春ラブコメど真ん中

2018.11.18記


原作未読 1期は視聴済


1期から変わらぬ平塚静推し! ゆきのん、由比ヶ浜、いろはす、小町らに目もくれない少数派の戯言とあらかじめご承知おきくださいませ。

で、この作品、、、

「ありゃりゃ?ゆきのんお若いのに足腰弱いですね~」

からの、意外と強かったチャーリー由比ヶ浜さんが

「君たちがいて、俺ガイル」

と最後締めたお話。


大筋そんなこともあるかもしれませんがきっと間違っています。



1期とキャラデザインが変わりました。…が自分は全然気づきませんでした。
地上波再放送を機に1期を視聴。正直なところ後半パッとしなくて酷評気味に1期のレビューを書いたのですが、ここでの評価も、レビュアーさんの熱量も高めだったので、続けての地上波再放送2期も観ることにしました。エラそうにすんませんm(__)m
1期エピソードのプレイバック、撒かれた伏線の回収、キャラ描写の変化などなど、視聴にあたっては1期を観ておくことが条件になるかと思います。


キャラデザもそうですが、しばらく話数を追うと1期とだいぶ毛色が違うことに気づきます。
大きな変化は好意的に受け止められることもあれば反感とも裏返し。私は前者でした。
1期イマイチと感じた私のような人でも楽しめる余地は残されてます。逆もしかりで、1期良かったのに~なんでだよ~、もあるかもね。まずは変化した点などをざっと挙げてみます。

・キャラデザイン(しつこい)。これは好みでしょう。
・1期ではラブコメ低空飛行でしたが、2期はラブコメ全開です。
・それは八幡の捻くれた方法での問題解決という物語の見所が相対的に減ることを意味します。
・1期では八幡(ぼっち)、雪乃(氷の女王)、結衣(八方美人)と記号化されてたキャラが2期では違う一面を見せます。
 {netabare}例えば八幡の捻くれの影に純粋さを、雪乃の氷の仮面の裏側に弱さを、結衣の無邪気な笑顔の下に覗くしたかかさを。{/netabare}
 {netabare}まるでこれまでのイメージと相反する心情の発露。人のココロ表と裏。{/netabare}
・それはエンタメ的分かり易さの放棄である一方、心情描写が重層化したことでもあります。
・あわせてセリフ回しも具体的なものから抽象的な表現へとシフトしていきました。
・平塚先生と陽乃さんはあいかわらずかなぁ

コメディの体裁は保ちつつ、シリアス要素マシマシなので、“物語重視”タイプの方には合いそうです。
奉仕部の面々の掛け合いも分かり易いものから禅問答みたいなやりとりが増えてきますが、不思議と心地いいです。性に合うんでしょう。
“いろはす”は1期のノリを引き継ぐ存在。言い方アレですが1期のファンを置いてけぼりにしないための保険です。劇中挿入された1期の曲たちも継続視聴者の興味を担保するものかもしれません。



ここからが本題。本作どう見るか?ですね。

 『この年齢だからこそ成り立つ物語』

ただし、まばゆい輝きよりも痛みに焦点をあててます。

{netabare}青少年だからこその具体例。少なくとも海浜総合高校の意識高い系への大人の対応はこれ↓
ガキ「僕たちらしいイベントを…」 大人「定義しろ!行動に落とせ!」
ガキ「ディスカッションして…」  大人「期限設けろ!」
聞き慣れない横文字スルーして一喝です。その他諸々良かれ悪しかれ“出来ない”若者だからこそ成り立つ話だと見ると一々納得できました。{/netabare}


極めつけはこれ↓

 『本物って何ぞや?』 {netabare}※衝撃を受けた8話での八幡の独白ですね。{/netabare}

互いを出し切っても崩れることのない関係性といったところなのかしら?
自己の欲求を追求すると壊れてしまう関係。これすなわち偽り。
自分を偽って維持できる関係。これもすなわち偽り。
大人であればあるほど、『本物』は遥か遠く手の届かないものであることを痛感させられます。若者も直感的には気づいてる。それでも求めてやまない、やはりこの年代ならではの心情の吐露なんです。
「こんなレプリカはいらない 本物と呼べるものだけでいい」OPの歌詞がささります。結局、

“青春”ラブコメの看板に偽りなし!

全13話かけてタイトルをほぼ回収したという手の込んだ良作でした。




レビューここまで。以下、禅問答全開だった2期から紐解く八幡、雪乃、結衣の人物評。※思ったより長文になったのでお暇な方向け

★★人物評★★

■理性の化物?(ヒッキー)

「狂人とは、理性を失った人ではない。狂人とは理性以外のあらゆるものを失った人である」
それを裏付けるような
「人間とは感情の生き物である」
そりゃそうだ。

陽乃が八幡を「理性の化物」と評した時によぎりました。このままでは“狂人”確定なところを八幡はすかさず否定、陽乃も「じゃあ自意識の化物だね」と訂正します。
八幡にとっては“狂人”(寸前)と“人間”の狭間で懊悩し続けた2期でした。元からそうだったわけではなく、期待して傷つく経験(失恋)を経て、ひねくれぼっちな八幡像が固定化されていったわけです。そうトラウマ経験をするまでの八幡は元々人間だったのです。
※ここでいう“人間”“狂人”とはあくまでレトリック。八幡が基地外という意味ではありません。

~八幡に焦点絞ってダイジェスト~
{netabare}冒頭、葉山グループを助けた代償に奉仕部の人間関係に亀裂が入ります。
「君のやり方では本当に助けたい誰かに出会った時助けることはできないよ(3話)」(平塚先生)
実はこれまで“解決”と見なされていたものは、ただの“先送り”“回避”だと雪乃から指摘を受けます。
君のやり方は、生徒会長選挙で頓挫しました。自分を犠牲にするやり方が否定され、最悪の事態(雪乃と結衣が立候補)を迎えます。小町とのやり取りを経て“誰かのために”行動目的が加わったことで事態を乗り切ることができました。
八幡と小町の関係は限りなく“本物”に近いものでした。とはいえ家族だからこその関係性であると小町は喝破してましたね。
「私の大切な場所をちゃんと守ってくれた(5話)」(結衣)
ちゃんと守れなかった修学旅行と別の展開を見せたことは八幡にとっても大きな転換でした。
ただしそうそう人は変われない。次の問題は合同イベント。背中を押したのは平塚先生で、ピークは八幡の応援要請。ピークというかここから物語が流れ出した感じです。
「君は人の心理を読み取ることには長けてるな けれど感情は理解してない(8話)」
実のところ八幡は感情豊かな奴なんじゃないでしょうか。蓋をして考えないようにした“感情”。頭で考えれば考えるほど自分の中で整合性がつかないものに対してヒントをくれたのは平塚先生でした。教師の鏡です。 
「計算できずに残った答え。それが人の気持ちというものだよ」
「・・・なぜ傷つけたくないかを考えるべきなんだよ」
橋上で口に出す一言一言が無双の平塚先生でありました。
進まない合同イベント会議と奉仕部の近況。不安を纏ったまま現状維持に安穏としていては破錠してしまう点で両者は同じものでした。
八幡にしても自分を敵にして両校を結束させる、かつての手段はとりません。雪乃と結衣が不可逆的に離れていくことが分かってたからです。二人から大切な存在と思われていることの証左であり八幡も大切にしたいと自覚していたわけであります。結局、八幡一人ではどうしようもなく、三人集ってやっと解決しました。

生徒会長選挙の顛末も、二校合同イベントの結果も、修学旅行までの“先送り”“回避”ではない“解決”と言えるものでした。前者はいろはを翻意させるというやり方で、後者は身内(=いろは)のみ守るというやり方で。

そして葉山くんとその仲間達。八幡らと対極にある葉山らのグループはこの作品の象徴的な意味をもってそう。折り合いつけて、妥当な落としどころで立ち居ふるまう彼らは「剥がれ落ちたものをどう取り繕えばいいかを(6話)」理解した“本物ではない”役回りを演じてます。とことん未成熟な“若者”で構成された奉仕部の面々との良い比較対象になってました。

終盤。雪乃からラブいオーラが出れば出るほど戸惑う八幡は年相応の若者でした。しかし、三人の大切な空間のことも考えて動けない八幡はある意味優しい大人でもありました。{/netabare}


■雪乃と陽乃

自意識の化物とは逆に、自意識がない。2期で明らかになったのは雪乃の脆い心根でした。
1期9話で引っかかっていた陽乃から結衣へのこのセリフ。
「また、雪乃ちゃんは選ばれないんだ」
「昔から変わらないな~おそろいでおさがりで」
「みんな最初はそう言ってくれるんだよ。云々」

{netabare}家庭環境の影響で、自分を殺して周囲が求める偶像を演じ続けてきた雪乃さん。従順すぎる振る舞いと何考えてるかわからない様から親は雪乃と距離を置きます。そんな雪乃とは対照的に自分をもっている姉。親が外回りのご挨拶用などで選んだのは陽乃のほうでした。
自分がない故に姉のおさがりで表層部分は取り繕うことが出来る。ただしそれは上辺だけで中身はありません。
陽乃はそんな雪乃に対して、“面倒なことは姉に押し付けて”と疎んじる部分と、“言うことを聞く(言いなりになる)妹”そのままの雪乃を望むといった両面を見せます。
「そうやって誰かにやらせたり押し付けるのお母さんにそっくり あなたは何もやらなくていいんだもの いつも誰かがやってくれるもんね(4話)」
対する雪乃は陽乃に対しては、デスティニーランドで八幡に伝えたように“憧れ”を持ってました。一方で陽乃から逐一「雪乃ちゃんはどうするの?」と意思決定を迫られることを疎んじてましたね。雪乃にとっては“処理できない”からが理由だということが2期でわかりました。
他人をこき下ろす時も一切の感情を廃し、自分に関しても感情に入れず、氷の女王みたいな雪乃さん。生まれてこのかたですから年季が違います。

理性が突出していて感情を出さないということは八幡も雪乃も同類ですが、自意識の有無の一点において決定的な違いがありました。
そして八幡にとっての感情とは“蓋をしたもの”。雪乃にとっては“芽生えなかったもの”。
人間は感情の生き物である以上、その欠落はこれからの人生のどこかでつまずく要因となったでしょう。平塚先生はそこを見逃がさずこの二人を奉仕部に集め、常に気にかけてました。そして、同類ながら少しだけ隙のある八幡を突破口に二人を“人間”の世界に連れ戻そうとしていたのかもしれません。

平塚先生ももしかすると奉仕部の面々がぶつかった壁に若い頃直面した経験があったのかもしれません。彼女のすごいところは、二人の問題は高校卒業後にも解決する可能性があることを視野にいれつつ、教師として教え子の今に向き合ったこと。平塚先生に出会えて良かったと思います。

終盤。自身に芽生えた感情の処理の仕方が分からず、弱々しさを見せた雪乃。願わくば、「自分の未来を誰かに委ねるなんてあってはならない(最終話)」と八幡に諭されたことの意味を理解して、自分の幸せをつかんでほしいですね。
なお、物語としてはこのへんの結論が出てないことが、3期が望まれる多くの声になっているんではないかと思います。{/netabare}


■感情の化物?(ガハマさん)

八幡と雪乃だけでコミュニティは成り立ったか?答えは否です。
尖った個性は触媒なしでは輝けません。八幡と雪乃、そして彼彼女らと一般の生徒、これらを繋ぐ役割に結衣が果たした功績は多大なものがあります。
そもそも「結」が語源ともされるリアルの神奈川県由比ヶ浜の成り立ちを考えれば、このWヒロインのもう一方の名前の付け方からしてセンスを感じるものであります。

で、この由比ヶ浜結衣さん。1期では、八方美人で明るい、でもちょっと気弱なお馬鹿キャラ、とマスコット的な位置付けの女の子でした。一言でいうと性格良さそう。
もともと社交性が高かった彼女はスクールカースト最上位、葉山達のグループに属し、奉仕部入部後も交流は続いてたりします。知性VSコミュニケーション力の対比でWヒロイン双方の魅力を引き出していたのが1期の魅力でした。
対比といえば母子関係でこんなことも。「ママ!余計なこと言わなくていいから(13話)」冷たい印象、娘の友人など歯牙にもかけてない雪乃下ママとは対照的に、友達の話で盛り上がる由比ヶ浜家の和んだ空気が伝わってくるような話もありましたね。

ただしこの結衣ちゃん。友人関係が壊れないように八方美人に振る舞う自分に対して嫌悪感を抱いており、そのことは奉仕部入部のきっかけになったのを私達は覚えてます。

{netabare}実はその自分の弱さに向き合って一足早く成長したのが結衣ではないでしょうか?
「優美子!その話ならもう説明したじゃん。ホント偶然会ってそれだけだって(11話)」
葉山と付き合ってるんじゃないか疑惑を雪乃に向ける三浦に対してガツンと言い放ちますが、これ1期冒頭で同じことができたかと言われれば無理でしょう。奉仕部の面子でいち早く成長を遂げた結衣が最終話で三人デートに誘う流れは必然だったのかもしれません。

ラブコメ用語でいう“負けヒロイン”のフラグはばんばん立ってます。ランドで雪乃が八幡に「いつか、私を助けてね」文化祭の時には言えなかった一言にきゅんとした場面がありました。遡ること1期、結衣が八幡にこう伝えてます。
「ヒッキー。もし、ゆきのんが困っていたら、助けてあげてね」
由比ヶ浜結衣は理性や知性とは対極にある感情の化物です。人の気持ちがよくわかる。友情と恋愛感情を消化しきれず苦悩し続けたのが2期の由比ヶ浜結衣でした。
さり気ない気遣いが発揮された場面は数知れず。修学旅行の海老名への戸部くん告白シーン後でも、早々に立ち去る葉山グループや雪乃とは別に、傷ついているであろう八幡に
「こういうのもう なしね(2話)」
最後まで残って傍にいたのは結衣です。もうこれ以上傷ついてほしくない一心も当然ありました。それでも変わらぬ八幡についには溜めてた想いをぶつけます。
「人の気持ち もっと考えてよ!なんで色んなことが分かるのにそれが分からないの?」
奇しくも同じことを平塚先生に後日指摘されることになりますが、この件でも先の雪乃の件でも、意外と先回りしてたのは彼女だったんじゃなかろうかと思います。

負けヒロイン確定してはいないとはいえ、ここまでであまりにも Good loser 過ぎる立ち居振る舞いなのです。
「いいの 何かずるい気がするから」
終盤。八幡の見送りを断った時の結衣のセリフがこれ。いち早く成長したものの、友情と恋愛感情の狭間で揺れ動く彼女は最後まで変わらなかったとも言えます。{/netabare}




{netabare}三人デートは解釈いろいろ。ただ少なくとも由比ヶ浜主導ではありました。挿入歌がcv東山さんの歌(hallo alone)だったのが印象的です。八幡と雪乃の依頼とはなんだったんでしょうね。{/netabare}



ここまでつらつらと長文恐縮でした。
1期とだいぶ趣の変わった2期について、私は断然こちらのほうが好きでした。地上波再放送ホントありがとう!
ちょっと難しい部分もあるのは事実ですが、雰囲気だけでもだいぶイケます。試しに会話のやりとりの中で登場人物がハッと目を見開く場面がちょくちょくあるのですが、そのへん着目すると私の場合理解が進みました。

たまにはこういう頭使う作品もいいもんです。
青春ラブコメとして間違ってないどころか、この2期こそTHE青春ラブコメでした。
ただし王道です!ということであればきっとそれについては間違っている。
捻りを加えた味付けに仕上がっていることが評価の高さに繋がっているんでしょう。私も美味しくいただきました。ごちそうさまでした。



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2020.09.17追記

2020年4月~6月再放送。1期再放送と同タイミングでコロナの穴埋め。
3期“完”の手前でおさらいできました。



視聴時期:2018年8月~10月 地上波再放送

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2018.11.18 初稿
2019.04.26 修正
2020.09.17 追記
2021.08.01 修正

投稿 : 2024/09/07
♥ : 98

86.9 16 学園でラノベ原作なアニメランキング16位
冴えない彼女の育てかた(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (2876)
14919人が棚に入れました
春休み、アニメBD購入費用を得るためのアルバイト中のオタク・安芸倫也は、桜の舞う坂道で出会った少女に興味を抱き、その少女をメインヒロインのモデルにした同人ゲーム作成を思いつく。1ヶ月後、その少女が名前も知らないクラスメイトであることを知った。
それほどまでに印象が薄い加藤恵をメインヒロインにしたゲームは成立するのか? イラストもシナリオも書けない倫也は、同学年の美術部エース・澤村・スペンサー・英梨々と学年一位の優等生の先輩・霞ヶ丘詩羽を誘い、恵の協力のもと、なんとか同意をとりつけ、コミケ参加を念頭に、サークルとしてゲーム作りを始める。
合わないスケジュール、乏しい予算、仲が悪いメンバー、愛弟子・波島出海に絡んだ確執、その兄による引き抜き、オタクに無理解なバンド少女の従姉妹・氷堂美智留の途中加入、土壇場で見つかるシナリオの問題点… 数々の試練を乗り越えて、少しずつゲームが具体化していく。

声優・キャラクター
松岡禎丞、大西沙織、茅野愛衣、安野希世乃、矢作紗友里、赤﨑千夏、柿原徹也
ネタバレ

ユキオウ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

無難に楽しめる美少女系アニメ。(ノイタミナ保障)

全12話 ラノベ原作

■作品紹介
―ノイタミナの挑戦!
・正直舐めてましたけど良い意味での裏切り有です。
・話が進むにつれて主人公がじわじわ成長しカッコ良くなっていく感じなんです、つまりこのアニメは序盤で主人公が足引っ張ってます。(苦笑)
この主人公以外の要素が最初から非常にクオリティが高いのはさすがノイタミナ枠だなと言える作品。

―ギャルゲーやラノベ他美少女系2次元をこよなく愛する方にオススメ!
・女の子がとにかくかわいいです。(キャラデザ・声・しぐさ・心理描写)
・カメラワーク。(男心わかってます)

―話事体は典型的なハーレムアニメです。

■OP、ED評価
{netabare}
OP ☆4.5
♫君色シグナル/春奈るな
AメロからBメロにかけてのフェチズムをばっちり押さえたカメラアングル。(本編にも通じる要素だと思います。)
サビの作業風景などが頭に残る。
登場人物の爽やかな情景を描きぬるぬる動くアニメと曲とがマッチしていて素晴らしいです。

ED ☆4.5
♫カラフル。/沢井美空
ポップでかわいいタッチに彩色されたキャラが織り成すアニメ。
沢井美空さん作詞作曲の歌がOPに引けを取らずこの作品を上手く表現されていると思います。

OP、EDともこの作品のために作られた楽曲、作品に合った丁寧な画で飛ばさずに最後まで見てしまうので高評価。
{/netabare}

【第0話】
{netabare}
『愛と青春のサービス回』
ラノベ原作アニメのベタな展開ですが、キャラの長い説明台詞が炸裂。
主要キャラが最初から登場しますし一斉にしゃべり出すのでカオスな印象になりました。(良い意味でも悪い意味でも)

ストーリーはギャルゲーを制作するゲームサークル内で主人公が周囲の女の子との恋愛や絆を描く感じといったところなんでしょうか、期待は持てる内容だと思います。
☆3.0
{/netabare}

【第1話】
{netabare}
『間違いだらけのプロローグ』
原作未読なのでどこまでがアニメオリジナルの内容かわかりません。(原作ファンの方ごめんなさい)
王道のラブコメっぽいポイントが数多くありますが動きの少ない場面でも飽きずに見られる作画のクオリティが良いです。特に静と動のバランスが非常に良く取られている印象をうけました。

教室のシーンで主人公が親友との会話で最後に言った「3次元てのはなぁ、もっと面倒くさいんだよ。」に引っ掛かりました。
前後の会話からヒロインのことであるし、こういう主人公ってそういうの言うよなぁって想像もできます。(個人的に)
今後のヒロインの描写に対してハードル上げてないか?とドキドキしつつ先が気になります。
☆3.5 
{/netabare}

【第2話】
{netabare}
『フラグの立たない彼女』
Aパートは喫茶店にて倫也と加藤さんとの会話シーンからスタート(後に英梨々・霞ヶ丘先輩が合流)
倫也に一般人の常識を超えた言動などが目立ち、学校内の三大有名人に数えられる理由も頷ける。あれだけキモいし痛い行動を取っている倫也に対してここまで一緒にいられる加藤さんはなんて優しい人だ。

Bパートは倫也が自宅で加藤さんにひたすらギャルゲーを布教するといった内容です。
キモオタな倫也と一般人加藤さんによって進行するトークはさながら漫才かコントといったところでしょうか。
…でなんだかんだ次の日の朝までギャルゲーをプレイする二人でした。(Cパート)

ここまで見ていて主人公に慣れないといった心境です(苦笑)。
苦言になりますが主人公の描写が残念でなりません。
(ex.過剰なオタク演出の割にそれを補うプラスポイントがない)
今のところヒロイン達は何に惹かれて一緒にいるのかわかりません。
この先のどこかで彼のイケてるシーンがあるよう願います…

なんとなくこの作品の魅力は普段アニメ、漫画、ゲームに触れているとき、あのモブ子可愛いなぁ、ヒロインとして攻略したいなぁ…という思いを形にしてくれている気がします。
☆3.0
{/netabare}

【第3話】
{netabare}
『クライマックスはリテイクで』
GWに入る。倫也は合宿を計画するが電話で加藤さんが北海道へ家族旅行だと知る。
英梨々が倫也の家に勝手に上がりこむ。
玄関のチャイムが鳴る、霞ヶ丘先輩登場。
霞ヶ丘先輩は今のサークルメンバーを本気にさせなさいとアドバイス。
その日の夜、電話越しに加藤さんは自分の良いところは何かと倫也に尋ねる。
翌日、丸一日ラノベを読みネットサーフィンをして潰す倫也。
また翌日になり息詰まる倫也はあの坂道へ…
そこに加藤さんが登場!!(電話で事情は知っていたので早く帰宅していた。)
理想のヒロインを演じる加藤さん(衣装・英梨々、台本・霞ヶ丘先輩)
Cパートでばっさり企画を切られる倫也。

倫也の行動力に皆一目置いているのでしょうか、特に何事もなく集結する4名。
ヒロイン全員の好意が全面に出ているのでハーレムENDみたいに終わりそうです。
個人的には加藤さんがめちゃくちゃ良い子なので応援したくなる。
主人公メタ発言とかいいからそろそろカッコいいところ見せてくれよぉ…
☆4.0
{/netabare}

【第4話】
{netabare}
『予算と納期と新展開』
締切に追われる霞ヶ丘先輩は町田という編集からインタビューの催促をされご機嫌ななめ、しかし何かうまい話があるそうでびっくりして机に足の小指を打つ。
倫也から渡された霞ヶ丘先輩のラノベにハマる加藤さん。
場面が変わり霞ヶ丘先輩が執筆している作品の出版社。
インタビュアーは倫也だった。(副編集長の町田さんが倫也のホームページからオファー)
霞ヶ丘先輩の作品が売れたのは倫也のブログでのプッシュのおかげだった。
いつもの喫茶店でバイト中の倫也の前に男を連れて加藤さんが現れる。
次の日にその男が加藤さんのいとこだと知る。
週末加藤さんがいとこと行く予定だったショッピングモールの開店バーゲンに倫也が変わりに行くこととなる。
Cパートでぐずる倫也。

せっかく良いところがあったと思ったらキモ過ぎだよ倫也、ただのストーカー野郎だ…
☆3.5
{/netabare}

【第5話】
{netabare}
『すれ違いのデートイベント』
空き教室で作業するサークルの面々。
上手く表情が作れないという加藤さん、デートについて英梨々に質問する倫也、嫉妬する英梨々と霞ヶ丘先輩。
倫也はオタクに対して偏見のない加藤さんに一目置く。
プロットとキャラデザが仕上がる。
※内容は超展開です(加藤さん曰く、設定が凝っているとのこと)
先輩と倫也との意味深な回想。
デートしようと決意する倫也!
デート当日になり、いつもと違う環境に押される倫也&平常運転の加藤さん。
ここはコミケ会場と一緒なんだ!ホームだ!と意識を切り替え、フロアマップをチェックして誘導する倫也、ツイッターを駆使し情報収集するなどイケメンじゃねーか!
加藤さんの可愛すぎるシーン
倫也を駅で待つ先輩

神回でした。
ここまでネックだった倫也くんが遂に覚醒してくれて嬉しい展開です。
☆5.0
{/netabare}

【第6話】
{netabare}
『二人の夜の選択肢』
書店のサイン会で出会うファンの倫也とラノベ著者の霞ヶ丘先輩。(回想)
倫也は霞ヶ丘先輩に電話するが先輩は出ない。
ファミレスに入る倫也。(また回想入ります)
著書の参考にしたいから倫也の意見を聞きたいと言う先輩。(回想)
夜、雨が降り落ちる駅前で空を見上げる先輩。
雪が降っているなか倫也に最終巻の原稿を読んで欲しいと頼む霞ヶ丘先輩に対して大ファンだから読めないと拒む倫也。(回想)
ホテルの前で倫也に別れを告げる先輩。(回想)
ホテルで打合せする霞ヶ丘先輩と町田さん。
倫也がホテルに到着、ホテルに二人を置いて帰っていく町田さん。
倫也はプロット作りのためにやって来たのであった。(過去に囚われるストーリーの修正のため)
過去に囚われて何が悪いと霞ヶ丘先輩。
全てを否定するのではなくプラスアルファを求める倫也。
霞ヶ丘先輩のサービスシーン。
霞ヶ丘先輩にクリエーターとして認められる倫也。
Cパートに英梨々と加藤さんが登場、英梨々に倫也に置き去りにされたのだと言われムッとした表情の加藤さん。(かわいい)

倫也と霞ヶ丘先輩との馴れ初めがわかるとともに伏線も回収。
サークルの面々一人ひとりのギャルゲーキャラっぽさが増した回になりました。
倫也が優柔不断なのはともかく、彼は自分の日常がギャルゲーのようになっていることに気にはならないのでしょうか。
一から創作するよりもお前ら自身の話が面白いよと突っ込まざるおえない。
…というか、このアニメのギャルゲがあったら売れるんじゃないかと思います。
PSVita用ソフト「冴えない彼女の育てかた - blessing flowers - 」公式サイト
http://5pb.jp/games/saekano/index.php
2015年4月30日発売か…現実にあったよ…
☆4.0
{/netabare}

【第7話】
{netabare}
『敵か味方か新キャラか』
季節は夏になる、倫也は英梨々に呼び出され同人誌作りの手伝いをする。
あっという間に終業式。
倫也と加藤さん(ポニテ)がご都合主義な会話をしていたら…
新キャラ登場、波島出海ちゃん!!妹系後輩ヒロインである。
倫也は3年前に出海ちゃんをオタクの世界に勧誘する。(親が名古屋に転勤することになりしばらく会っていなかった)
出海ちゃんは夏コミに参加する旨を倫也に告げるのであった。
出海ちゃん兄も現れる、名前は伊織。
倫也と伊織は親友だったが、他人の力を利用しオタクの世界でのし上がるためだった。
その結果超大手サークルの代表になっていた伊織、こいつはできる男だ。
伊織は倫也達のサークルの活動を知っており、英梨々をヘッドハントしようと考えている。
倫也達と伊織との間に英梨々を争奪する戦いが始まる。
Cパート、小学生時代の倫也と英梨々(回想)

新キャラ登場回、出海ちゃんは妹系のテンプレのようなので次回以降に深い話が置いておきます。
伊織は倫也のライバルキャラということで重要な役回りです。設定がイケメンで成績優秀、モテモテで倫也と同じオタク趣味ですがクリエーターとしての意識が対極にある。(英梨々にツッコまれているので同じ?)
未だに英梨々メインの回がないのでまだ先なのかな…メインの役どころなのに不遇です。
☆3.5
{/netabare}

【第8話】
{netabare}
『当て馬トラウマ回想モード』
キャラデザの方向性を決めるため倫也の家に集まる面々。(霞ヶ丘先輩のみ欠席)
先輩ファンの方残念。(泣)
英梨々は夏コミの仕上げに苦戦中。
出海ちゃんの様子を見に行きたいと夏コミに参加決定の加藤さん!
リトラプ(乙女ゲー)をやり始める加藤さん!(プレイヤーの名が本名・選択が上級者向けキャラのセルビス)
加藤さんの成長が著しいです、絶賛ヒロイン力上昇中!
気を取られる英梨々。
英梨々にこれからどうしたいのか聞く倫也、それに対し今から倫也のサークルの柏木エリになると答える英梨々。
―夏コミ会場、出海ちゃん登場。
手伝いをする倫也と加藤さん。
出海ちゃんの同人誌を読み、完売させようと宣言する倫也。(宣伝用の看板を現地で制作したりとオタクスキル発動)
完売させることに成功!
英梨々が出海ちゃんの同人誌をこっそり購入。
英梨々を見つける倫也、涙ながら自分の作品の評価を問う英梨々に言い淀む倫也。
小学生時代の倫也と英梨々(回想)

出海ちゃんにも作家の才能があり倫也の目に止まりました、途中出場者だけあって他ヒロインに負けない魅力の持ち主ですね。
終盤の展開で長々溜めた英梨々と倫也のストーリーが展開していくのが楽しみ。
☆4.0
{/netabare}

【第9話】
{netabare}
『八年ぶりの個別ルート』
前回出番のなかった霞ヶ丘先輩が登場!
加藤さん当然ながら倫也の家に。
英梨々とのことを二人に相談する倫也。
倫也が頑張り、英梨々との幼馴染フラグを回収するという作戦になる。
夏コミ会場で伊織に協力を頼む倫也。(こいつらホント仲良いな)
英梨々のサービスシーン。
夜、リトラプのシーンを再現し英梨々を家から連れ出す倫也。
通っていた小学校へ向かった二人。
お前のことを恨んでいたと倫也、何があっても謝らないと英梨々。
作品の件で口論する倫也と英梨々。
「あんたの一番になる!」と宣言する英梨々。
英梨々を背負って帰る倫也。
サークルカット完成!
サークル名は“blessing software”、意訳すると“めぐみそふと”
―波島兄妹宅、柏木エリのサインを伊織から渡される出海ちゃん。
裏面に英梨々からメッセージが書いてあった。(笑)

ヤンデレ度が増す霞ヶ丘先輩、完全に倫也の嫁ポジションの加藤さん。
英梨々ファンお待たせの回になりました。
幼馴染なだけあって良いシナリオですね、意味のある引っ張り具合だと思いました。
回を重ねるごとに倫也の成長を感じます。
個々のイベントによってサークルとしてまとまっていく様子が伝わっているので
違和感もなく見られている印象。
☆5.0
{/netabare}

【第10話】
{netabare}
『思い出とテコ入れのメロディ』
音楽担当登場、氷堂美智留は倫也と同い年の従姉妹で、誕生日と病院も一緒という奇跡。
高校に入ってバンドをやるようになった彼女、そして痴女っぽい。
今回エロカメラワークが冴える。
作業が進むが音楽が足りないと考えるサークルの面々。
倫也スマホに美智留から送られたメールを見た面々。
倫也の部屋に自分の荷物を持ち入れる美智留。
美智留が倫也に無断でアンプで音を出しながらギターを弾く。
倫也のギャルゲの想像。(ピアノ、シンセの音も入る)
倫也は美智留に一緒にギャルゲを作らないかと相談。

美智留がようやく登場しました、0話から見て忘れかけてたよ…
残りの話数も考えて出番多め、サービスシーンもかなりありました。
この話の内容としてはだいぶ取って付けました感が。
☆3.5
{/netabare}

【第11話】
{netabare}
『伏線回収準備よし』
美智留をサークルの面々に紹介する倫也だが興味ないと言う美智留。
美智留でなくちゃダメなんだと倫也からの熱い勧誘。
オタクに対する尊さを熱く説明する霞ヶ丘先輩。
文化(オタクとバンド)が違うけど倫也は別だと評価している。
(一般人からしたら線引きはしたくなってしまうところですよね)
バンドの夢があって余裕がないと断る美智留、条件次第で親父は許すと言う。(ちゃんとしたマネージャーをつけることが条件)
俺が何とかすると言う倫也。(知り合いに掛け合う)
美智留は倫也に任せる気でいた。(ほぼ美智留の中では確定事項だった様子)
倫也のサークルは歪んでいると指摘。
他の子はいろいろあって参加していて私のバンドはみんな本気だと指摘。
親友のよしひこ…生きてた。(このメタ発言は好きです)
英梨々の家で徹夜して作業する英梨々と加藤さん。
霞ヶ丘先輩も自宅で頑張っているようだ。
―翌朝
電話する倫也と加藤さん。
倫也:本気でゲームを作っているのは俺だけか?と相談。
加藤さん:ご飯を食べようと喫茶店に誘う。
本気でゲームを作ろうとしていると言う加藤さん。
少しでも自分の力で頑張ろうとしていることをアピールする加藤さん。
加藤さんのかわいい犯行。(良い演出)
美智留の曲を聴いて本当にオタクと関係ないのか疑問を持つ加藤さん。
美智留のマネージャーになり、いきなりライブを取って来る倫也。(メンバーに承諾も取った)
サークルの面々に勝手なこと言ってごめんという倫也ではあるが何か策があるようだ。

オタク活動に否定的な美智留ですが彼女にはしっかりとした理由や信条(バンド活動に対する本気度、倫也に対する幼少期からの人望)があり、倫也の現状をよく把握していました。
ただの追加キャラではなく、後半の登場である意味が理解できました。
この時点で美智留は今まであったことは聞いていないみたいなので元からプロやセミプロが二人いる現状で加藤さんがキーパーソンかなと…
この話でテンポよく判明していますが加藤さんもガチでギャルゲーを作ろうと頑張っていましたね。
喫茶店での倫也と加藤さんのやりとりにはニヤニヤしてしまいました。
(これがメインヒロイン力)
美智留のマネージャーになり、持ち前のスキルで用件をクリアする倫也は
頼もしいです。
何か策があるみたいなので期待したい…て思ったら次回が最終回か!
☆5.0
{/netabare}

【第12話】
{netabare}
『波乱と激動の日常エンド』
―ライブハウス
美智留のバンド“icy tail”のライブ本番。
ライブハウスにやって来た霞ヶ丘先輩と加藤さん。
加藤さん、英梨々、霞ヶ丘先輩のやり取り。(二人の仲介役になる加藤さん)
実はアニソンのカバーをやっていた“icy tail”(こてこてのオタク集団だった)
知らない間に洗脳されていた美智留。(ご都合主義でもいいと思います)
互いにwinwinな関係になる。
倫也の熱い宣言。
―♪空色デイズ
盛り上がるライブ。(結構入ってる)
オリジナルソング“Cherish You”を最後に披露。
(歌詞が倫也のことを歌ってる)
お前が俺の夢を叶えてくれと言う倫也。
―契約成立
加藤さんと英梨々の帰り道の会話。(仲良くなって名前で呼び合う二人)
霞ヶ丘先輩のシナリオ…
ギャルゲーの導入部分(倫也によるナレーション)
1ルートだけ完成したのであった。
俺達の戦いは…

“icy tail”の真実はご都合主義とはいえ、現実でもありそうだし何より面白いから良かったです。
まとめ方は綺麗でした、1ルートだけとはいえゲームの完成を少しでも見れたのは嬉しい。
2期ありきの終わり方ですか…
DVD/BDの売上やゲームの売上次第ってことでいいんでしょうか?
☆5.0
{/netabare}

■総評
{netabare}
―ノイタミナ枠での挑戦!(上記とカブってごめんなさい)
・全話完走してみても改めてわからなかったのですがクオリティ(作画・音楽)はノイタミナにふさわしかったとは思います。

◆物語に関して
―内容は典型的な美少女系アニメなので意外性はなかった。
・0話からの4話まで個人的に主人公が嫌いだったので後半から盛り返してくれて好きになりました。
・話の内容では3話の加藤さんの件で盛り返してるかなと。

―明らかに今後のプロモーションを見据えた結末
・この終わり方をされると2期が来るまでの評価は残念ながら落ちるかと。
・TV放送終了時、次回作未定。関連商品の売り上げ次第ですね!

◆声優に関して
・安芸倫也役の松岡禎丞さん…感情表現がとにかく上手い、同じようなキャラをよく演じてますけど実力があるからなのだとこの作品を見てもわかります。
・加藤恵役の安野希世乃さん…棒演技からヒロインの見せ場まで完璧だったと思います。

◆キャラに関して
・ヒロインの見せ場は随所にあって良かったです。
・これも上記していますが出だしの主人公でつまづいてる。
・波島兄妹…2期待ってます。

◆作画に関して
・どの層がターゲットかよくわかってらっしゃる。

◆音楽に関して
・マッチしていたOPとED曲
・自然と本編と混じるBGMやSE
・健闘してるのはここのポイントだと思います、演出と合わさって素晴らしかった。
{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 18
ネタバレ

ココ吉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

属性も、フェチも、あるんだよ

原作ラノベ未読◆0話+12話◆

視聴のきっかけはキャラデザが自分好み
だったのとノイタミナ枠として注目度が
高かった事から観てみようかと。

【感想】
{netabare}
まず最初に,リアルなギャルゲー作り×ハーレムを
題材に扱ったストーリー設定は珍しく,着眼点が
斬新だと感じて興味を惹かれました。

そして,近年のラノベ特有のハーレム作品に多い
ファンタジー要素には一切頼らず,逆にリアルな
業界ネタとオタクあるあるネタをふんだんに
取り入れた会話劇とハーレム物の王道である
微エロだけを武器に勝負しているストーリーと
いう点においても目新しさがあって斬新でした。

ハーレムと言えば,
それぞれのシーンを彩るヒロイン達。
彼女達がまた魅力的なのです♪

彼女達の属性だけみてみると
ツンデレ,クーデレ,ステルス系,妹系,幼なじみなど
深夜アニメ作品では既出の使い古されたかのような
テンプレキャラではありますが,会話のやり取りの
仕方やフェチ要素をふんだんに取り入れたちょっぴり
エッチな体勢をちょっぴりエッチなアングルから
映したサービスカットにより新たな「萌え」を見出だせ
たのではないかと勝手ながら思っています。

シリーズ構成・脚本を務めた原作者の丸戸 史明さんは
ゲームシナリオライターの肩書きを合わせもつ業界でも
かなり有名な御仁。

ゲーム,アニメ,ラノベなど全てのオタク文化に
精通している方にしか創造する事ができない物語は
共感する事もあり,自分が今まで知らなかった分野や
新しい発見に驚いたりと,最後まできっちり楽しむ事
ができました。

第0話を最初に据えた手法も個人的にはアリ。
終盤に出てくるヒロインの美智留を先に視聴者に
お披露目しておく事で彼女のキャラ設定にも
理解が深まりましたし♪

ただ,当初の始まってからすぐのエロ描写に対しては
「もう少し王様ゲーム方式で徐々に小出しでエロを
出していった方が視聴者はついてくるのでは?」
と,少なからずの疑問がありました。

でもこれって見方を逆に変えれば
「この作品はこんな感じの作風だから好きな
やつだけ視聴ヨロシク!」と言う制作サイドからの
メッセージが込められていたのかもしれないと,
後になって気づきもしました。


中盤で出海ちゃん,終盤で美智留が
登場した事で全てのヒロインが揃いぶみ。
主要キャラが出揃った事でこれからどんどん
賑やかに,そしてどんどん面白くなって
きそうな所で惜しくも最終回。

せっかく恵の魅力にも
気付きかけてきたばかりのに…。

まだまだこの先の倫也と彼女達の
日常を眺めていたいものですね。

是非とも2期で続編を観てみたいです♪


【お気に入りシーン】

第9話 「八年ぶりの個別ルート」での一幕
過去の仲違いとなった原因と出海の同人誌を
選んだ事について英梨々と倫也がお互いの
気持ちを爆発させるシーン。

このお互い気持ちをぶつけ合って吐露していく
シーンは声優さんの熱演も相まって不覚にも
目頭を熱くさせられてしまいました。

そして最後に英梨々が倫也の胸に
拳をトンとつきながら…

『なる…! あたし、あんたの1番になってやる!
 それまでは絶対謝らない…』

胸がギュッと締め付けられる様な熱いセリフ。

このセリフの個人的解釈としては,
本来の意味合いとは全然違うのかもしれないけれど…
倫也もそれに気づいた様子は全然ないのだけれど…

これはもう,英梨々から倫也に対しての
「倫也と一緒にいたい!」と言う気持ちがイッパイに
込められた半分告白みたいなものだと感じました。

ここまでのくだりが
この作品イチお気に入りシーンです♪
第6話での詩羽先輩とのエピソードも彼女の
魅力がたっぷりと詰まっていて好きな話では
ありましたが,熱い想いをぶつけてくれた
英梨々との話の方に軍配が上がりました。

こういった,要所要所の大事なところで
起伏をきっちりと魅せてくれる作品は大好きです♪


個人的にハーレム作品はストーリーまたはキャラの
どちらかに魅力さえ感じれば俺得作品になってしまう
ぐらいに甘々な大好物ジャンルだったりします。
でも好きと嫌いは意外に表裏一体のもの。

他のハーレム作品によくありがちな
「何でこの娘達はこの主人公の事が好きになったの?」
とか
「何でこの主人公がこんなに意味なくモテまくるの?」
など,ハーレム作品の根幹を揺るがす様な本末転倒の
疑問を感じてしまうストーリーの作品には少々嫌悪感を
抱くぐらいに潔癖な所が自分にあったりもします。

要は,後付けでも何でも良いからキャラクター達の
心理描写に対する納得できるだけの理由が欲しいのです。
そうでなければ主人公やヒロイン達に感情移入が
できなくなってしまい,ハーレム作品の魅力が大幅に
削がれてしまいます。

ひいてはニヤニヤ&ブヒブヒに繋がらない←ここ重要!

その点をふまえて上記2つのエピソードを
改めて振り返ってみると「倫也の事が好き」という
理由(想い)がちゃんと伝わってきてすごく好印象の
作品でした(*´ω`*)♪

そして,そのエピソードを観た後に第1話から
観返したりしたら,そりゃあもう…グフフものですぜw


【お気に入りキャラ】

『霞ヶ丘 詩羽』

あれ? 英梨々じゃないのかって?

す、すいません。
あれほど英梨々エリリ言っておきながら..ねw

次点,というか超僅差で英梨々です。
本当に甲乙つけがたいぐらいに二人とも魅力的です。
そして対極的な二人でもありましたね。

普段ならツインテ,ツンデレ,ニーハイ,貧乳
このワード全てに該当するおにゃのコであれば
無条件でその作品イチのお気に入りキャラに
なるはずだったのですが...。
なるはずだったのですが...。

最近,凛としたお姉さんキャラに
めっぽう弱いのです(*/ω\*)♪

視聴当初は正直言って
あまり好きなキャラではありませんでした。
でも,回が進むにつれて意外と幼い女のコっぽい
一面があったり想い人である倫也の布団の匂いを
嗅いで悦に入ったりする変態的な一面も◎

僕自身,異性に自分の匂いを嗅がれるという行為は
恥ずかしい気持ちと同時に嬉しいという気持ちの方が
上回りますので♪(もちろん相手にもよりますけどw)
倫也に対してのデレた表情や,どこかクセのある
言い回しも可愛らしいです。

まったく,ギャップ萌えは最高だぜ!
ヒャッホォォォォウ!!!
(失礼,取り乱しましたw)

リアルでよく言われている
「美人は薄い黒のストッキングを穿く法則」
詩羽先輩もしっかりと薄めの黒ストでしたね。
この法則をも取り入れるなんて制作サイドの方々は
良い仕事してるなと,密かに驚いてしまいました。

まさに匠のお仕事!
本当にご馳走さ……もとい
ありがとうございました♪♪
{/netabare}

◆OP曲 「君色シグナル」 歌 : 春奈るな

爽やかな歌詞とメロディで冬アニメ一番の
お気に入り曲になりました。
サビの 君はいつだっていつだって~ の
フレーズを最近よく口ずさんでいます♪
A‑1 Pictures作品のOPは好きになる曲が
多くて毎回注目しまくりです。


◆ED曲 「カラフル。」 歌 : 沢井美空

恋する乙女心を綴ったかの様な歌詞を軽やかな
メロディに乗せた歌声がとても心地良いです♪
セピア調の作画も目を惹きました。



【ここからは超余談】

※この作品にまつわる個人的エピソードをネタバレと
下ネタを交えつつ,ノンフィクションでお送りします。
かなり長文になってしまったので色々とご理解と
ご興味がある方だけ読んでいって下さいまし。
{netabare}

 タイトル
『冴えてる3Dテレビの使いかた』


皆さんもご存知かとは思いますが,
3Dテレビっていう文明の利器があるじゃないですか。

そう,専用のメガネをかけると映像が飛び出て
見えたり角度を変えるとまた違った様に見えるアレ。

僕の部屋にも2年前のセール時に近所の
ヤ〇ダ電機で安く買い叩いたソレが1台あるのです。

購入した当初は3D対応の洋画BD等をよく視聴していた
ものなのですが,ここ最近はめっきり普通のテレビとしか
機能させていませんでした。
3Dテレビをお持ちの方で僕と同じような方って,
意外とおられるのではないでしょうか?


さて,ここからが本題

感想の方でも前述しましたが,
『冴えない彼女の育てかた』
この作品の魅力の一つとして可愛いヒロイン達の
ちょっぴりエッチな体勢をちょっぴりエッチな
アングル描写で楽しませるってのがあります。

ちょうど,自室で録画しておいた第10話を鑑賞していて
倫也とのやり取りをしている英梨々のスカートが際どい
アングルでパッと映った時にふと,脳裏にある言葉が
よぎってしまいました。

「これ,アレを使えば見えるんじゃないのか?」 と…
はい,俗にいう魔が差したというやつです。
察しのいい方ならもうお気付きですよね?

いや,いくらなんでも流石に
頭の中では分かってはいるんですよ?
3D放送でもないのに見えるわけが
ないって事ぐらいはちゃんと。

でも世の中には万が一の可能性って
ヤツがあるじゃないですか。
知らず知らずの内に深夜アニメの技術も
そこまで来ていたかもしれないし,
何も試さないで最初から否定的な考えで
入るのは僕の善しとする所ではない。


なぜなら...
諦めたらそこで変態紳士終了なのだからッ!
そうですよね? あ〇ざい先生?

うん♪

脳内であん〇い先生の許可をもらったところで
早速,行動に移す事に。。。

メガネ、メガネ……
必須アイテムの3Dメガネを探す事に。。。

どうしてこう,探し物は必要な時に限って
みつけにくかったりするものなのでしょうね。


♪探し物は何ですか? →3Dメガネだよ!
♪見つけにくいものですか? →そうだよ…てか,陽水か!

脳内で勝手に流れ出す某名曲に一人でノリツッコミ…

…マジ虚しい。

あ~ッ,もう! まったくもう!
まったくもうだよ,まったくもう!


「日頃から整理整頓できてる人ってスゲェよな
マジ尊敬だわ」と思いながら探す事10分弱。
デスクの三番目の引き出し最深部にてようやく
お目当ての物を発見する事ができました。

久しぶりだな、相棒!

心の中で軽く挨拶を交わし,意気揚々と装着。
まぁ,メガネとしても今の今までどこにしまってあったか
忘れてる様な奴に相棒呼ばわりされたくはないだろうが,
この時の僕にそんな事を考える余裕なんて無い。

この時既にテンションうなぎ登りなのだから。
いざ,英梨々のニーハイへ! 絶対領域のその先へ!!
この思いで頭がいっぱいなのだから。

再びテレビの前に戻って様々な角度から
英梨々を観てやりましたよ,ええww
そりゃあもう,もし電機屋のテレビコーナーに
こんな奴いたら通報待ったなしだろうなってぐらいに。


「ん~ッ,やっぱダメかぁ…」

最初から分かってはいたものの,
やっぱり残念な感じは否めません。

そんな風にテンション下がり気味で画面いっぱいに
映る英梨々を下斜め45度から見上げていると…


ガチャッ


自室の扉が開く音が……そして



『何やってんの?』


背後から今まで聞いた事がないような
冷たい声音が放たれました…。
どうやら相方が部屋に遊びに来てたようです,はい。

いきなりの事だったので
テンパッてフリーズする僕。
でもこのままではヤバイと
何とか言葉を紡ぎだし…

僕『何やってんのじゃねぇーし!
  てか,部屋に遊びに来んなら事前に
  連絡しろっていつも言ってんだろ』と,
  ややキレ気味に言葉を返す事に成功。


相方『えっ? 今日行くねってlineで
   メッセ送ってるはずだけど』

Oh…こちらの逆ギレが確定になった瞬間です。


相方『で、ココちゃんは一体何を
   やってたのかなぁ?かなぁ?』

追究の手を緩めない…だと!?
しかも,最近「ひぐらしのなく頃に」を一緒に
観てから妙に相方が調子ずいた時に発する
レナちゃん言葉のオプション付き。
もう後がないと思った僕は…


僕『あっ、いや…その…見えるかな、と…』

正直に話してしまいました…はい。


相方『見えるわけないじゃん,バカじゃないの?』

真顔で返されてしまいました…はい。
えっ、何このコ? 血が通った人間なの?
そんな風にさえ思える真顔…正直,少し怖い。


僕『ですよねぇ~…(超小声)』

この手厳しい発言に対して内心では
本当は分かっててわざと言わせてんだろ,このドSが!
と、悪態をつきそうになるのをグッと堪える。。。


相方『で、他に何か言い訳は?』

まだ言いやがりますか!?
そうですか,そうですか。
僕の心は既に…やめたげてよぉ!状態なのに。

このままではラチがあかないと思い,
スゥ~ッと深呼吸して自分を落ち着かせてから
精一杯の表情と声を作って…


僕『たしかにメッセを確認しなかったのは
  悪かったし,言い方もきつかった。本当にゴメン。
  それとテレビの件、あれは…うん、人間って奴は
  探求心と遊び心を失ったらそれまでと思うんだよね。
  僕はまだそういう人間にはなりたくないし,
  なるつもりもない (イケボ) 』


相方『そんな犯罪者の常套句みたいな事を…ぷぷっ(笑)』

どうやらその切り返しが妙にツボにはまったらしく
それ以降は口撃という名の追究はされずに事無きを
えました。

それから鼻歌混じりでリビングに向かう
相方を目で見送ってから一人思い馳せる。

フゥ~…こんなに焦ったのは何年ぶりだろうか?
中学生の頃,親にアレな本みつかった時よりかは
確実に上だな…。ふむ,だとしたらあの時以来か?
それとも大人になってからのあの時以来か?
それとも・・・ぶつぶつ・・・ぶつぶつ・・・

そんな風に過去の自分の恥ずかしい思い出の数々を
振り返るオチで一日の幕を閉じる事になるだなんて
当初は思いもしませんでした。

まったくもうだよ,まったくもう...orz


◆最後に一言◆

例え,世間の荒波や逆風にのみ込まれる事が
あったとしてもお互いにこれからも頑張って
いきましょうね♪


 そう、なぜなら…


『オレ達の聖戦(たたかい)は
 まだ始まったばかりなのだからッ‼ キリッ★』


 おっと,
 余計なフラグを立ててしまいましたねww



今回はこの作品に纏わるちょっとした
失敗談(?)をお話しさせて頂きました。
このレビューをお読み頂いている紳士淑女の
皆様方にもこういった恥ずかしいエピソードの
一つや二つお持ちではないでしょうか?
いつか機会があれば伺いたいものですw

そして,長々と綴った駄文に最後まで
お付き合い下さいました事に感謝申し上げます。
ご清聴ありがとうございました(*^_^*)♪



おわり
{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 78
ネタバレ

かしろん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

不思議な感覚

原作未読者の勝手な想像がメインな感想。
【最終話まで見て を追加(6話まで感想微修正)】

【4話まで見て、何故に主人公は加藤ちゃんにキャラを押し付けるのだろうか?を押し付けてみる】
{netabare}見てて一番疑問に思うこと。
何故に主人公は加藤ちゃんに2次元ヒロインキャラを押し付けるのか?
いくつか候補を出して考えてみる。

1.ゲーム制作のためにヒロインキャラでいて欲しい
ゲーム制作と、加藤ちゃんが2次元的ヒロインアイコンキャラになる、は別問題。
勝手に脳内で、今まで読んできたラノベや、やってきたゲームのヒロイン像を元に、加藤ちゃんを理想のヒロインに仕立てあげたり置き換えたりすれば良いだけのことで、それを3次元反映する必要性は皆無。

2.俺色に染まって欲しい
やり方が完全に間違っている。
普通に告白して、普通に付き合って行けば、関係性深化と共に互いの色に染まっていく。

3.加藤ちゃんが2次元的ヒロインキャラで無いと困る
これが一番そうなのかなぁ、と思う。
普通に加藤ちゃんに惚れたんだけど、「いやいや、俺が惚れたのはそのシチュエーションに、であって、決して加藤本人、3次元の女に惚れたわけじゃないから」と言い訳をしている状況。


3がベースにあり、言い訳として1,2へ派生している状態ではないかと。


なんでそんな事になるのか、勝手に想像。
極普通に3次元の加藤ちゃんに惚れたんだが、無自覚にそれを否定。
惚れた事実に対する理由付けの補完が、出会いのシチュエーションが2次元ヒロインのようだった、から。あくまでも2次元への思い(ということにしたい)。
主人公にとっては、あくまでも2次元への思いなんだから、加藤ちゃんが2次元ヒロイン像からズレられては困ってしまう。ズレて加藤ちゃんがそのアイコンを失ったら、加藤ちゃんに惚れた思いの持って行き場が無くなるし、それと同時に3次元の加藤ちゃんに惚れた自分の思い=無自覚な3次元への希望や期待、を自覚してしまうから。
よって、加藤ちゃんに2次元ヒロイン像を押し付ける理由は、惚れた思いを捨てたくない願望と、3次元への願望を自覚をしたくない防衛本能。

そんな防衛本能が働いてしまうほどのトラウマを抱えている。
そのトラウマを与えたのが先輩。
先輩が主人公に拘る理由は贖罪。

金髪ちゃんから見れば、主人公は恋に恋する乙女。「泣きゲーみたいな恋がしたいの」と言ってるようにしか聞こえない。主人公と金髪ちゃんの思いは噛み合わない。

結局、主人公は傷つけられる3次元から心地良い2次元に逃避したヘタレ君。

ラストは、ありのままの加藤ちゃんにちゃんと告白して、フられる。加藤ちゃんにとって、主人公が普通の男になる=何かをくれそうな人ではなくなる、から。


現状、出ている3人のヒロイン像を見ると

主人公を振り向かせたい2人
・黒髪ロング黒ストッキングナイスバディ成績優秀小悪魔キャラ
・金髪ツインテ絶対領域ニーソハーフ天才絵描ツンデレキャラ
という2次元キャラのアイコン化したヒロイン。

で、主人公が無自覚に振り向いちゃったのが
・様々な項目がオール平均以上だが飛び抜けた項目がない
という2次元キャラのアイコン化してないヒロイン。

見様によっては
「お前ら、アイコン化されたアニメのキャラ見て萌え萌え喜んでんじゃねーぞ。
 現実見ろ、現実を。
 アイコン化されてない、極普通の女の子にもこんないい子がいるんだよ。
 平凡の中に幸せは十分に転がってんだよ。」
と、言われてるような気がしないでもない。{/netabare}

【6話まで見て 6話Aパートの電車に好感を持つ】
{netabare}加藤ちゃんデート回及び先輩過去話な5~6話。
上の感想、というか、シナリオ予想、というか、勝手な押し付けで
トラウマを与えたのが先輩
などと思ってみたが、もうちょい素直な見方のみで良かったようだ。

過去話をザックリ書くと
イマイチパッとした売り上げではない小説家の先輩。
その作品に対する情熱をぶつけてくる主人公。
それに答えるべく作品を書き上げる先輩。
すると、売り上げが上がっていき、ヒット作となった。
さらに、作品に対する情熱をぶつけてくる主人公。
さらに、それに答えるべく作品を書き上げる先輩。
そして、最終巻を書き上げた先輩は、原稿を主人公に渡して、読んで欲しいという。
しかし、主人公は「それは出来ない。何故なら先輩の大ファンだから」と拒否。


先輩からしてみれば、主人公は
イマイチ売れない自分の作品をヒット作へと導いてくれた恩人
自分の作品に情熱をぶつけてくれる人であり、それに熱い思いで応えたい人
な訳だ。
だが、主人公からしてみれば、先輩は
凄い面白い作品を書く凄い才能を持った作家
作品に対する我が儘な情熱を受け止めてくれる作家
な訳だ。

先輩からすれば渾身のラブレターとして最終巻を書き上げたのに
「いや、そんな、大先生の作品を商品化前に読むなんて、俺には無理っす」
って言われたら、そりゃ、傷つくわなぁ・・・・

だが、先輩は主人公とともに作品をつくり上げる快感を知ってしまっているから、作品制作に誘われたら断れない、と。
主人公のスペックを知っているから、お前の企画力はこんなもんじゃないだろう!、とダメ出しを出来る、と。


一方の加藤ちゃん。
特に何もない自分に何かをくれそうな人である主人公。
一緒に買物に行くも、オタク気質全開で、速攻に人酔いでヘバる。
と、思ったら、行動計画を立案し、手を引きながら店舗廻りを効率的にやってくれる。
あぁ、ギャップ萌えだね・・・
と、思ったら、
他の女に会いに行かなきゃだからじゃあねっ!
って、そりゃ、怒るわなぁ・・・・


話変わって1
6話Aパートは電車の往来が楽しい。
主人公と先輩の心の方向を電車を使って表現してるんだよね。
全てを描かなければならないアニメで、こういう風に、背景にちゃんと意味を持たせてくれるのは、見ているこちらからしても楽しい気付きになるんだよ。
こういう仕事を丁寧にやってるアニメって好感が持てる。
で、その内容は、
握手会後日の喫茶店(ファミレス?)では左右両方から電車が来て停まる。
先輩探して訪れた喫茶店(ファミレス?)では片側から電車が来て停まる。
最終話原稿を主人公に渡すときは片側から電車が走っていく。
でも、
電車は絶対にすれ違いなんだよね、
当たり前だけど・・・

話変わって2
ちょいと疑問なのが、6話の主人公の嘘。
先輩が和合市にいると経験と直感で気づいたのに、先輩には「親御さんに電話で居所を聞いた」と告げる。
なんで、この嘘をついたのか。
直感で気づいた、と告げると、先輩に気があるように誤解をさせてしまうから。
まぁ、そうなんだろう。
が、この気遣いが出来る主人公が、チョイチョイ見せる無神経さはなんなんだろうか。
わざと?演技?「え?なんだって?」と同じ類?
3次元の女との恋愛を否定し続ける理由に繋がるのかな。

どこまで話が進むか分からないが、キャラの根幹に軽くでも触れるエピソードを見せて欲しいなぁ。{/netabare}

【7話見て、サクッとした感想、加藤ちゃんのいじらしさ】
{netabare}5話のショッピングモールデートから何日経過してるのか知らないが、加藤ちゃんの髪型がポニテに。
アイコンキャラの先輩に負けた加藤ちゃん、意地のアイコン化。
頑張ってアイコン化したのに、キャラクターを変えるなっ、って主人公、酷い。
嫌味半分にキャラクター論を主人公にぶつけるも華麗に受け流される。
いじらしいのぅ、加藤ちゃん。

話変わって、新キャラ登場。
・お団子ヘアーロリ巨乳妹系キャラ
という、またまたベタなアイコンキャラが加わった。

こいつらにベタなアイコン化してない加藤ちゃんが勝つ物語。
やっぱ、現実見ろっ!って言われてる気分。{/netabare}

【8話を見て、ノイタミナという放送枠の狙い?】
{netabare}相変わらず主人公の性格が掴み難い。
だが、こんな訳の分からん主人公に振り回される加藤ちゃん達ヒロインの
「ムギギギ・・・・」
具合が楽しいから、まぁいいか、と、思えてくる。
しっかし、なんでこんなに掴みづらいキャラなのかなぁ、と。

真偽が分からないことを前提に書くが、ノイタミナ、というアニメ放送枠は、普段あまりアニメを見ないようなOLの方、専門的に言うとF1層(20歳から34歳の女性)を意識されているそうな。

これを踏まえて、このアニメのストーリー展開を振り返ると、
オタク趣味な彼氏を持ってしまった女の人の大変だよねあるある
をカリカチュアライズしている作品に見えてきた。
・彼女に気を配らない
・と、思ったら変なところで気を使ってくる
・オタク趣味が絡むと廻りに意識がいかない
・無駄に純情
・結果的にオタク彼氏はよく分からん
だから、わざと主人公の性格を見てても読み取れないようにしているのかな、と。


お話としても面白い8話。
金髪ちゃんが「主人公サークルに全力を尽くす」って言った直後に、主人公が他の女のサークル作品販売に全力を出しちゃう。
女としても振り向かれず、作家としても振り向かれず。
金髪ちゃん、ズタズタじゃん。

幼なじみが涙を流しながら横断歩道を渡って行き、そこには彼女が落とした帽子。
こんな有りがちなベタシチュエーションに、帽子を拾い上げた時に主人公は何を思うのか。{/netabare}

【最終話まで見て、面白かった】
{netabare}面白かった。うん。面白かった。
で、友人に
「正直、艦これ勧めてすまんかった。
 同じ木曜深夜ならノイタミナの冴えない彼女のほうが全然面白かった」
と、教えたら、質問された。
「そうなんか。で、どんな話なの?」
・・・ここで、ふと、困った。
オタクで我が儘な高校生の主人公が、幼なじみとかの才能ある女をかき集めて、全然特徴がないヤツをヒロインに据えたゲームをつくろうっていうハーレムアニメ
・・・なんだ、この物語。全然、面白そうじゃねぇ。
なんか知らんけど変にモテる主人公が訳の分からん部活つくってハーレムウッヒョーな
「あー、良くある系なアニメだね」
以上の説明が出来ぬ。

なんか不思議な感覚だ。
俺、何をそんなにコレを面白いと感じたんだろうか。

主人公の3次元への希望を必死に打ち消そうと足掻く姿。
先輩のあざといヤンデレっぽさと可愛さのギャップ。
幼なじみのエセっぷりと滑り台っぷり。
従姉妹の健康的エロ。

結局、アレだな。
加藤ちゃんの小悪魔っぷりだわ。色んな人格で書き分けてるけど、加藤ちゃん以外は、まぁ、一人と思っとけば良い。
「わたし、なんにもわかりませんよ~」
みたいなのを出しておいて、時には冷酷に、時にはオチャメに、時には熱を持って、振り回してくれる感じ。
ラスト近くの、
一生懸命勉強してスクリプト組んだ
で、感謝されてからの
ゲーム画面を確認させながら、従姉妹絡みのネタをズブズブ突き刺してくる
この感じ。
うん、加藤ちゃん、サイコー!


最後まで画や動きも良いよね。
ヒロイン達をエロく可愛く魅せることに成功したと思う。
そこが崩れたら終わりな作品でもあるとは思うけど。
ノイタミナ、枠が減るそうだが、続編つくって欲しいなぁ。{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 23

78.1 17 学園でラノベ原作なアニメランキング17位
IS2 [インフィニットストラトス2](TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (1785)
11765人が棚に入れました
女性にしか扱えない飛行パワードスーツ、「IS<インフィニット・ストラトス>」。日本で開発・発表されて以降、世界は女性優位の社会となった。IS操縦者を育成するための学校「IS学園」は、世界各国より集められた代表候補生の少女達が通う女子校である。ところが、主人公・織斑一夏は、男でありながら何故かISの起動が出来てしまった為、IS学園に強制入学させられてしまう。女の園に男がひとり、幼なじみの剣道少女・箒をはじめ、多国籍多種多様な少女たちが織りなす、疾風怒濤のアクションバトルと恋模様。突如襲い来る敵、ISに秘められた謎、そして一夏をめぐる少女達の恋の行方は!?
ネタバレ

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

描写が変わりました 銀の福音を倒した後でも恋の掛け合い(修羅)は続きますwww 空戦はやっぱ楽しいねえ!!

一夏はホント恋に疎すぎるからなあ...
掛け合いが楽しみですw
後ゲーム化します。購入はしないと思います
ノベルゲーは「はがない」をやったから。それよりも18禁の方が面白いのかも?

無論戦闘も忘れてはいけません
なのはに負けず劣らずISを使っての空中機動ですから
OPは安定の栗林さんでした。またBEMANIに入ってくれないかな?
EDは相も変わらず走ってまーすwww時折服や配置が変わりまーす

1話 一瞬の夏の終わり 修羅は再開します
{netabare}夢...銀の福音倒したはずなのに?姉貴なのか?

おはよー
出落ちでスク水のラウラ(マーチさん)がwwww
ごめんね、祭りは一人じゃなくて皆でだwwwww(それでも一夏は皆をちゃんと思ってくれるんだよ)
ナイフ投擲しやがったwwwww

セシリアの声はどうもキュアホワイトさんよりもテレサさんみたいに聞こえるなあ
「ミックスベリーのクレープを一緒に食べると恋が叶うか...一夏に話したら喜びそうだな...」(龍が如く風に話してみました)
おっイメチェンですか?ラウラさん?
イメチェン結果
だから撮るなwwwwww記者会見じゃあるまいしwwwwww

執事服か
こういう方向性なのは致し方ないんだよ、シャルル(ぷるるん)
おっギャングが来たぜ...「とりあえず金よこせ!」「暇じゃないんだけど」
氷のレールガンだと!?ホントスペック抜群なコンビだ
ストロベリーとブルーベリーを両方頼めばいいだけのこと、知力も冴えてるな

こんなことだろうと思ったwwww皆誘ったんだからそうなるんだよ箒(グレモリーさん)wwwww
一瞬の夏の途中はOVAで

新参もやって来たか
ほむほむ(更織)に詠さん(エム)
修羅と空中機動は始まったばかりだ...{/netabare}

2話 積極的すぎるほむほむwww
{netabare}今日はぷるるん(シャルル)にお仕置きされてから始まるwww笑顔になったらもうドSですwww
そうか更織は生徒会長だったのか
で、学園祭の出し物なんだけど...却下!!
一瞬「けんぷファー」を思い出しちったwwwww
王様ゲームとかポッキーの食べ比べとかツイスターとかホストクラブとかwwww
でもラウラによってメイド喫茶にwwwこれでも「けんぷファー」でもやりましたからwww

んーやっぱ空戦楽しいねえ!
ちょちょちょ、特訓終わったらいきなり開幕で更織(忌夢)が水着エプロンでおるし!!wwwwwww
んで、弁当持ってやってきた箒(両備)、止めろ、修羅が来る...新生蛇女の内紛ですか?
それでも頑張る主人公です888{/netabare}

3話 修羅過ぎる学炎祭
{netabare}執事姿を見てるとハヤテ君を思い出すなあ
まーた新参も来とるし
連れてくんだったらジャンケンや⇒乗った!!www
勝者は...見てください
ほむほむ神出鬼没やしwwwwww普通に拉致しやがるwwww
シンデレラ?じゃねーよ、ただの修羅ですwww
そうか、同居を賭けているのかwwwww王冠取ったら電流だと!?ひでえwwwww
困ったときはポチッとなですwww
おい!増援(バイト・モブ)が来たぞ!!なんとかしろ!!www

と思ったが、まーた拉致されて...
今度はあの業者女と(やっと真面目な)バトルかよ!?急やな~~
キサン、百式が欲しいのかい?箒達はどうした!?{/netabare}

4話 第一次IS大戦 唐突なカチコミ
{netabare}ファントムタスク:今回襲い掛かる組、「とあるシリーズ」のアイテムの面々っぽくはなかった
機体名アラクネ=プリ5のアラクネアを思い出したwwそしてやっぱ糸を使ってきやがったww
BEMANIでは中毒性が高めの曲です

いくらマシンガンをバンバン撃ってても勝てへんぞ!
外からも来たぜ(あれはエム(詠)だった、予想どうりだ)
ファンネル使いのオールレンジだし、機体はオルコットさんのと同じだし

エム、貴女は千冬姉の復讐者なのか?近親者なのか?
当面の危機は去った...のか?
それでも奴らの再度のカチコミに備えないとな!{/netabare}

5話 今日も今日とて修羅wwwサービス回です
{netabare}よってらっしゃい見てらっしゃい!!今日は一夏を楽しませたもんが勝ちや!

最初はグレモリーさんのお・も・て・な・し
あれは狐耳かよwww抹茶たてるのかと思いきや普通に淹れてるしwww
お!ときめいてる!!これは効いたか!?と思ったけどタイムアーップwwww

次はテレサさんのターン
今度はビリヤードwww龍が如くでも難しいです(上級で勝たないとトロフィーへたどり着けない)俺はビリヤードよりもダーツです
ほーう、アピールとして突き出たお尻と胸か...まあ無難ちゃあ無難ではあるがな
ちょ当ってる当ってるwww

次はぷるるんのターン
ちょコスプレと言えども水着じゃんwwww
クッキーを焼いてきた模様
ポッキーと同じく口移しかよ!こりゃあ好感度上がるわ
と思いきや胸に...終わり終わり!!次!!

今度はマーチさんのターン
しかもダーツwwwだから龍が如くじゃないんだからこれ!!wwwww勝ったら空くじなしの景品か、胸BSCの子はこんな策じゃないとな
しかしほむほむがまたしても拉致wwwこの世界は拉致で構成されているのか!?
同時に亜美・真美(鳳)から服盗んだのかwww
何か吹き込もうとしたが、あーとーでー

最後は春花(千冬姉)のメイド姿www言ったら殺す!!www

あーそろそろネタバラシするか!
これは誕生日パーティでした
今日は誰が良かった?⇒姉貴⇒よーし、一夏を37564やwwww

帰り
Mが来た...彼女はまどか
自分が自分であるために一夏、貴方の命を貰いますわ!!(詠さん風に){/netabare}

6話 武器が無いと貴方は恐怖するか?
{netabare}弾はガードしたようだ
同時にラウラ推参!
奴は逃げたか...
あーあ、デレちゃったよwww
何時、アイツらが来るか分からんからなあ

百式が起動しなくなった。一時的に預けることに、これはシャルルだけにしか知っていない。他の子に伝えたらまーた騒ぎが起こるな...
なーにが縞パンやwwwwwwよく一夏の前でそんなことが言えるなあwwwwwww

あ...不味い...アレが消えてる...
シャルルよ貴女もアナスタシアさんと同じ道を辿るのか!?ホントハラハラするわwwww
もしバレたらのイメージ⇒いや、ならんならんwwwww
困ったときはブルマをはけ、それだけですwww{/netabare}

7話
{netabare}今日はグレモリーさんと一緒にディナー&雑誌の撮影に行く模様
同時に更織の妹である簪(凛)推参
(この世界にどんどんカグラ勢が増殖してるんですけどwww)
彼女はアニメ好きの模様(見ていたアニメに檜山兵がwwwww)一夏にとってヒーローはどうでもいいようだ。それでいいのです。どうせ答えは無いんだから
ん~やっぱニヤニヤが収まりませんwww下手したらキスだから///
M...貴女の記憶は完全に治ってはいない。例え妹であろうと無かろうと人間に変わりはないから
昼休み⇒恒例の修羅の時間でーすwww「私の飯食べて」と誘うシーンは確か前のカレンダーにあったな
で、簪と向き合う一夏であった。誰とコンビになるのだろうか{/netabare}

8話
{netabare}相も変わらず檜山兵がいるアニメを見ていた簪であったwwwww
コンビ争奪戦は加速する...
それとほむほむはグレモリーさんのどこを見たんだwwwwwwアカン...みーんな殺気立ってる...
困っていたら助ける。それが一夏のモットーです
ほら食えよ、あーん⇒うらやまし過ぎる!wwwwこりゃあ落ちるな...
しかし、姉貴といる所を見た。そして悲しみが降りかかった...{/netabare}

9話
{netabare}さあタッグマッチの開幕や、誰が先に散るのか...
の前に敵さんが来たぜ!ファントムタスクの差し金か?さっさと交戦しようぜ!
だがエムはいないようだ。それでも劣勢だ
愛する人を守りたいなら槍を持て!簪!!

食らえ!水の槍!!自らの装甲を犠牲にして大丈夫か!?姉貴!?
貴女が消えたら簪に何が残るんだ!?何もねーよ!
ヒーローはどこにもいない、いるのは人なんだ
弱くてもいいし卑怯者でもいい、それだけで生きているんだから。奴らは倒すことができた
でも彼は恋に関して疎いことはここで知ることになる...同時に候補が増えてしまった...{/netabare}

10話 神回だ、用心しな
{netabare}修羅はまた再開しますwww
それとラウラ、拷問か自白剤を投与したかったら夜空を呼んで来いwwwww

あそうだ今日は身体測定だ
でも一夏は測る人になって貰おうwwwどういうこっちゃあ?ほむほむの差し金ですwwwwww
困ったときは心眼だ!シュウみたいにできるか?
お前は何処を触っている!表でろやあ!!

オルコットさんは料理×だからなあ...あの袋には何が入っているのだろう...ああそうか、形から入るのかwwwwwww
それよりも料理知識を植えつけろ、これはコントじゃないからwwwwww&余計なものを添加すんじゃねーよwwwwww
ああ...テレサさんかほのかの知識があれば...(泣)
まずはグレモリーさんが犠牲...

次はぷるるんか...もうやめて...犠牲者を増やすなwww
流石に感づいたか。でも気づかなかった...
だから料理作ってる途中で離れたら...おしまいだあ...
おい、何を加えた?前と同じか?
止めろ!!食ったら死ぬぞ!!
また、夜中に目を覚ましたマーチさんも...二次災害だあああああ!!
これ以上犠牲者を増やすわけには...

とうとう亜美・真美にも手を出す...やっぱ情で攻められたら駄目か...またしても犠牲者が...今度はビーム撃っちゃいましたwwwwwだから1期OVAと同じことをするなって!!wwwwww

最後は一夏、彼も犠牲になるのか?

その頃、箒の姉貴(なのはさん)はファントムタスクの所にいた。
何故彼女はまどかのことを知っている!?{/netabare}

11話 京都へGO!! 予めロケハンは必須
{netabare}話はガラッと変わって修学旅行です
自分は沖縄が楽しかった。また行きたい
そしてほむほむ...アンタは魔術師かwwwwww
一夏よ...撮影ヘッタレ~~~wwwwwwよりもどこを撮影してるwwwwww
マーチさんは神社で衝撃発言してらあwwwwwww
そして一夏は「デートじゃない」って言ってらあwwwwwww追われる矢先凛とグレモリーさんにもばったり会うことに...
仕方なく京スイーツを奢らされることに

その後は嵐山の竹林へ、誰と行ったのかな?
ふう、やっと来たかファントムタスクめ...誘い出すには人がいない所が常套手段だからね
清水でついに訪れた、再会がな...さあ最後のパーリィをそろそろ始めようぜ...
まどか、アンタが求むのは姉貴のアサシンだ...{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 31
ネタバレ

ギータ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

本編よりもSSの方がずっとずっと面白いわー

この作品はやっぱりもったいないです。
これだけ理不尽な設定の上でキャラたちが理不尽に動かされているのに、それでもなお魅力を魅せているんです。
それだけの力があるキャラがしっかりした物語の中で動けるとしたら、そんなことを考えて少しあるものを検索してみました。

みなさんSSって知ってますか?
SS(ショートショート)という、いわゆるネット小説みたいなやつです。
私はSSかなり好きで、特に咲SSをよく読んでたんですが、ISもあれだけ魅力的なキャラがいるんだし、面白いSSあるんじゃないかなーと興味本位で探してみました。
いやー、あるじゃないですか面白いやつ!
2期については特に見てないし、絶対こっちのほうが面白いと思うので、今回はいくつかSSの紹介を書きます。
タイトル見て気になった作品がありましたら、ネタバレ開いて見てみてください。


【IS】
○一夏「おれ……えと、私は織斑一夏と言います」 http://blog.livedoor.jp/h616r825/archives/30486401.html
{netabare}本作最大の魅力、それは織斑一夏であるとはっきり言える作品。
織斑千冬の弟として恥じない正義感の強さ、“強さ”を履き違えない強い信念と決意、鋭すぎると言えるほどの人間観察能力と嗅覚。
本編もこの一夏が主人公だったらなぁと心から思います。
一夏の性格改変と物語を際立たせるための追加設定はありますが、ヒロインと物語展開に関しては基本は原作準拠です。
それでありながら、原作ではあまり見られなかった一夏の行動、言葉に対するヒロインの成長、ヒロインの成長によるヒロイン同士の団結などが見られます。
原作は一夏に惚れさせるばかりで、成長させるということがあまりなかったと思います。
性描写に関しては同じく朴念仁ではあるものの、原作のように操られているような印象は受けません。
DBの孫悟空のような純粋さだと思ってください。
それと、作者が意識したことだと思うんですが、ビックリするほどエロシーンがありません。
あのシャルとの風呂場鉢合わせや男子大浴場シーンも容赦なくキンクリ。
決して安い物語ではない、むしろ細部まで考え込まれた超大作といってもいいです。
物語通して、そして後半特にご都合に感じられる場面は多いものの、それでもお釣りが来るほどの主人公描写と成長描写、主張の投げかけをみることが出来ます。
本編ISに不満を持っている方にぜひオススメしたい作品です。
私も不満を持っていましたが、この作品は面白いです。
ぜひ検索してみてください。{/netabare}


○一夏「ドゥフッw拙者織斑一夏でござるwwww」 http://2gigenchan.blog.fc2.com/blog-entry-2068.html
{netabare}タイトルで既にオチている作品ですが、侮ってはいけません。
蓋を開いてみればかなり完成度の高い作品です。
この作品の見所は一夏の清々しいほどのキモ豚オタクっぷりです(笑)
オタクだけあってアニメ、マンガのパロであるセリフが数多くありますが、チョイスセンスが本当に抜群!
IS使ってのガンダムごっこなんて誰か思いつきそうで中々思いつかない、すごくかゆいところに手が届くネタだと思います。
こんな一夏でも原作準拠のストーリーでしっかりハーレム?を作れてしまうんだから、やっぱワンサマーさんぱねぇっす!
ハーレムと言うよりは友人の輪とか、飼育者としての使命みたいな感じではありますが(笑)
恋愛が絡まないとこんな微笑ましい作品になるんだなーと感心した作品です。
この作品のメインヒロインは文句なしで鈴、準ヒロインは山田先生といったところでしょう。
あのシャルでさえ一番影が薄くなってしまうほど、原作で不憫な扱いを受けがちな各キャラが際立っています。
シリアスシーンも持ち前のキモオタっぷりでどんどんクラッシュしていき、オタク発言への鈴のツッコミがさらに笑いを大きくさせます。
一夏に終始全くブレがない!どんなに物理的にも精神的にダメージを受けても全くメゲません。
ある意味鋼の強心臓。
だからこそ、ヒロインが徐々に一夏を理解し変わっていく様子が際立ちます。
とても気になるタイトルだと思いますが、終始笑える内容だし、感心する面白さも味わえる作品です。
キモオタデブ一夏の生き様とくとご覧あれ。
それは~まぎれもなく~やーつさ~   コポォww{/netabare}


IS以外にも気に入っている作品がたくさんあります。
厳選するのでもう少し紹介させてください。
【やはり俺の青春ラブコメはまちがっている×俺の妹がこんなに可愛いわけがない】
○八幡「俺の妹が小町じゃないだと?」 http://horahorazoon.blog134.fc2.com/blog-entry-4859.html
{netabare}俺ガイルと俺妹のクロス作品で、話の流れは俺妹、八幡が高坂家に住んで妹桐乃設定のSS。
この二人だと何もかも気が合わないと思いませんか?
いやいや、八幡にかかれば誰が来ようとお構いなしなんですよ。
もっと八幡に他作品に出張して問題解決するSS増えて欲しいです。
俺妹は原作の京介の無茶苦茶な解決法も結構好きです。
それが妹のための必死に悩んで考えた自分なりの答えっていう気持ちが伝わって来るから。
ですが、八幡はやはり別格です。
妹に頼られて嬉しい、なんでも任せろ状態の京介に対し、八幡は少しは頼らずに自分でなんとかしろという考え。
まぁ持ち前のひねくれだったり、めんどくさがりはあるんでしょうが。
しかし、これが作品の大きなスパイスとなっています。
このせいでマジもんの大問題が起きたり、八幡もその時は兄貴らしさを見せたり、桐乃が兄貴と打ち解ける、兄貴を理解する上で大きな役割を果たしています。
桐乃は明らかに兄貴への打ち解けが京介よりも早いし、京介以上に本心からの気持ちを八幡にぶつけれています。
そして、八幡にしか出来ないと言えるくらいの交渉術。
これには惚れます。マジで。
本当にすごいとしか言えないし、八幡という人間の再現度も素晴らしいし、俺妹という作品がさらに魅力を秘めていたものであったと思わせる1作です。
桐乃ってこんなに可愛かったんだな。{/netabare}


【咲SS】
○咲「塞さんってお姉さんみたい……」照「ふぇぇ」 http://sslog.ldblog.jp/archives/6461725.html
{netabare}私が咲で一番好きなキャラである塞さん。
この作品も私が塞さん好きだということの一部となっている作品です。
原作もこんな感じだとは思うんですが、やっぱり原作よりも塞さんカッコイイと思います。
これだけ責任感と甘えたくなる空気を兼ね揃えているキャラがいるだろうか。
塞さんの弟になりたい(笑)
「麻雀牌を握る前に………」
この言葉の続きはSSを読んでぜひ確認してもらいたいです。
言葉って凄いなぁ、力強いなぁと思います。
これは、先に紹介したIS、俺ガイル×俺妹にも言えることですが。
心に響く言葉だったり、キャラの気持ち、本気さが伝わって来る言葉や描写って本当に素晴らしいです。
こういうのはSSでもアニメでも同じ、出会えれば同じように感動します。{/netabare}


○洋榎「大阪デートや!」 初美「よろしくですよー」 http://blog.livedoor.jp/mode_ss/archives/51854519.html
{netabare}咲SSは(ガチ)百合カップリングや、マジキチSSが多い感じなんですけど、中にはこういう物語もあるから探し当てるとすごい満足感というか、優越感みたいなものを味わえます。
ただ、この作品についてはあまりにも有名だし、どう説明したところでネタバレしなければ魅力を伝えられないので、特には書きません。
素晴らしい作品です。
私が読み漁った数あるお気に入り咲SSから紹介を載せた、それを汲み取っていただければと。{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 11

keylove さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

一期と同じく高評価。さらに進展があってキャラが最高に素敵!

ISの二期ですね。
一期同様にハーレム状態は変わりません。
もうね、これだけのハーレムを味わってみたい!
って心底思いますよ(笑)
それに、脇役であろうともキャラが劣化していない。
主要人物同様に可愛いところがなんとも素敵です。

二期に入ってからは敵が現れます。
正体不明ではなく、明らかな敵です。

でも、それを期待している人からすればそこが展開が遅いとかうっとうしいとか思われるんでしょうけど、ほとんどが学園ハーレム物語。
それを良しとする人からすれば観ていてほんとに飽きません。
それに戦いのシーンも素晴らしいと思います。
それほど戦闘に特化してはいませんし、シーン的にも短いですが、このスピード感なんかはかなり良くできていると思います。

そして、この二期ではヒロインがまた増えます。
それもとても強力なライバル、もしくはその上をいきますね。

一期のメンバーに関しては一期のレビューをお読みください。

まず、更識 楯無(さらしき たてなし)-斎藤千和さん
IS学園の生徒会長。
IS学園の生徒会長とはつまり、IS学園最強を指すもの。
その名の通り、自他共に認める最強のIS操縦者。
そして、天真爛漫でとても可愛くてセクシーな身体の魅力ある少女。
主人公に対してのアプローチはとても積極的で、一期から登場している主要なヒロインたちにさえ何も言わせないほどの存在感。
主人公の織斑 一夏(おりむら いちか)と同じ部屋で生活してしまうほどの積極度です。
そして、主人公にISの特別訓練を施すというまさに他のヒロインからすれば驚異的なライバル。
魅力も最強レベルです。
cvの斎藤千和さんは、ARIA、物語シリーズ、魔法少女まどか☆マギカなど多数で主役級を演じる大活躍者さんですね。

そして、更識 簪(さらしき かんざし)-三森すずこさん
生徒会長のたてなしの妹。
一年生で主人公の同級生。
性格はかんざしとは正反対の、とても控えめというか内向的で何事にも自信を持てない後ろ向きなところがある少女。
容姿は姉と同じく、とても可愛くて、めがねが似合います。
当初は主人公に嫌悪感を抱いていて、専用機乗りでもないのですが、やがて他のヒロインと同じく専用機乗りとして活躍するようになります。
やはり他のヒロインのライバル。
cvの三森すずこさんさんは、神様はじめました、てーきゅう、ゆるゆりなどで大活躍されています。

次に、一期のレビューでは書いていなかったメンバーを少し記載します。
なんせ、このアニメは出てくる女性が多すぎて、しかもそれぞれが本当に魅力満点なので、書ききれないところがあります。

まずはIS学園の教師二人を。

織斑 千冬(おりむら ちふゆ)- 豊口めぐみさん
主人公の姉であり、IS学園の教師であり寮長であり真の責任者。
その実力は、第1回IS世界大会(モンド・グロッソ)総合優勝および格闘部門優勝者。
という、世界最強のIS操縦者。
IS学園に入る誰もが憧れる存在。
そして、最強で明晰、美人。
性格は非常に厳しい性格で、実の弟である主人公に対しても、先生と呼ばせている。
でも実はとても優しい心の持ち主なんですね。
cvの豊口めぐみさんは、マリア様がみてる、Fate/Zero、さくら荘のペットな彼女など多数で大活躍されています。

次に、山田 真耶(やまだ まや)- 下屋則子さん
IS学園の教師であり、千冬の後輩。
性格はおっとりして、ドジで教師としてどうなのかと思わせるようなところがあるが、実はIS操縦者としては超一流で、ヒロイン二人が同時にかかっても歯が立たないほど。
めがねが似合う、おっとり美女。
ISの分析、戦いでの分析などもこなします。
cvの下屋則子さんは、ate/stay night、GOSICK -ゴシック-、ちび☆デビ!など多数で活躍されています。

そして、敵として登場しますが、
エム(M)/織斑マドカ-茅野愛衣さん
謎が多い人物で、登場した時もいきなり主人公を殺そうとします。
一応、悪のそしきの一員として存在していますが、その名の通り、主人公や千冬との関係が深いものと匂わせています。
戦闘能力は最強レベル。
cvの茅野愛衣さんは、大好きな声優さんの一人ですが、
この作品では他と違う表情を演じてくれています。
好き嫌いは分かれるかもしれませんね。
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。、ノーゲーム・ノーライフ、城下町のダンデライオンなど多数で大活躍。
トップクラスの人気を誇る人ですね。


一期と二期でかなりの登場人物を書きましたけど、まだ足りないというぐらいにキャラが多い作品で、そのどれもが魅力的とくればもう最高のシチュエーションで、超絶ハーレムです。
戦闘なんていらなくて、学園ハーレム物として扱うべきという声もありますが、これが2クール作品ならもっと深く描けていたことは違いありませんね。これが1クール作品というのが残念でなりません。
続きを観たいものです。

一期同様にお気に入りで、絶対にオススメできる作品だと思います。

エヴァと似たところがあるかもしれませんが、鬱要素がない分、こちらのほうがずっと楽しく観ることができますね。

楽しくて爽快な気持ちになりたい時にぜひ観てほしい作品です。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 12

92.9 18 学園でラノベ原作なアニメランキング18位
冴えない彼女の育てかた♭(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (1428)
7745人が棚に入れました
オタク高校生の「安芸倫也」は桜舞い散る坂道で、ある少女と運命的な出会いをする。インスピレーションを受けた倫也は、その少女をメインヒロインにしたギャルゲーの制作を思いつき、同学年の美術部エース「澤村・スペンサー・英梨々」と学年一位の優等生の先輩「霞ヶ丘詩羽」をスタッフに迎えようと邁進する。そんなある時、倫也は運命的な出会いをした少女が、特に目立たない普通のクラスメイトの女子「加藤恵」だったことを知り、愕然とする。倫也は加藤恵をゲーム中で絶対的なヒロインにしようと決意するのだが…。

声優・キャラクター
松岡禎丞、安野希世乃、大西沙織、茅野愛衣、矢作紗友里、赤﨑千夏、柿原徹也
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

「私をまた、誰もが羨むようなメインヒロインにしてね。」

なるほど・・・彼女じゃなくてメインヒロインになりたいんだな、加藤は。

「アニメの中の、ゲームの中の、そしてラノベの中のヒロインに、なれたかな?・・・合格かな?」(第1期第3話)
・・・って、加藤!お前、2次元なめすぎ。
『この美』の内巻君なら、即座に「身の程を知れ!三次元!」と叫んでるぞ笑。

理想の“二次元ヒロイン”像というのがまずあって、それに自分が近づけたのかどうか?を気にしているから、最終回、{netabare}嗚咽(おえつ)する倫也君に手を差し伸べようとして、でも、思い留まって{/netabare}しまったのかな?
二次元ヒロインは抱きしめることが出来ないから、あそこで{netabare}倫也君を抱きしめたら、自分は二次元ヒロイン失格だ・・・と、加藤はあの瞬間思ったの{/netabare}かも知れませんね。

うん、この先の展開にも期待をもってしまう、いい最終回でした。


◆主人公とメインヒロインの恋物語と、2人のサブヒロインの成長物語、のバランスをどう評価するか?

本作に ★★ 4.7 という異例に高い評点をつけておきながら言うのも何ですが、この第2期は音楽がいまいちだと思う。
第1期のED「カラフル。」が余りにも作品の雰囲気にピッタリ合い過ぎているポップな名曲で、なおかつ背景の作画も洒落ていたせいで、この第2期のOP/EDは何度聴いても陳腐な印象しか残りません(※因みに第1期のOP「君色シグナル」の方は、まずまずの良曲と思っています)。
逆にいうと、私が個人的に第1期の作品の雰囲気とEDが大好きだったせいで、この第2期の方もそこから喚起されるイメージで見よう見ようと事前に期待し過ぎてしまい、実際に作品を見た時とのギャップに戸惑ってしまっただけ、なのかも知れませんけれど。
でも、やっぱり「冴えカノ」といえば、この第1期ED「カラフル。」のイメージなんです(異論は歓迎します)。
(※なお、本作は「冴えヒロ」と略すのが正しい、という説もあります)

♪{netabare}バイバイのあと/冷めない微熱/夜風に吹かれ/考える/好き 嫌い/嫌い 好き/繰り返す{/netabare}
 → なるほど、青春&ラブコメ作品なんだな。
♪{netabare}その瞳にうつっているのは/リアル?それとも二次元?/容易(たやす)く可愛いだなんて言わないでよね{/netabare}
 → なるほど、二次元大好き主人公と三次元ヒロインとのコイバナなんだな。

・・・って、普通思いますよね。
だから、この第2期に専ら、

(A) {netabare}二次元にしか興味のなかった“難聴鈍感最低”主人公と、彼にスカウトされるまで色づくこともなく(=恋心も知らずに)“日々適当に生きてきた”メインヒロインとの恋の発生~進展の物語{/netabare}(=つまり、倫也と加藤の恋物語)

を期待していた自分のような視聴者にとっては、

(B) {netabare}絵にかいたような“ツンデレ”と“ヤンデレ”の2人のサブヒロインが、ゲーム制作を踏み台にしてクリエーターとして更なる成長を遂げ、それまで創作の糧として依存していた主人公から離れていく物語{/netabare}(=つまり、澤村・スペンサー・英梨々と霞ヶ丘詩羽の成長物語)

・・・は、はっきりいって蛇足だったんじゃないかなあ(少なくとも初回視聴時の感想としては)。

本作って、もともとは、(A)の物語をメインに、(B)の物語はオマケ程度に少々・・・というプロットで構想されていたにもかかわらず、原作者(丸戸史明氏)がシナリオを書き進めていくうちに、オマケであったはずの(B)の物語の部分で、ついつい筆が走り過ぎて、(A)に並ぶくらいの比重になってしまったんじゃないの?と思ってしまいました。

・・・というよりも、私個人の率直な感想として、本作の場合、どうみても、(A) よりも (B) の物語の方が、迫力がありましたから。

因みに、2015年の第1期の放送当時のレビューを見ると、 (B) 系列の話である第9話(英梨々回)だけが、★★★(最高評価)となっていますし、今回再視聴した時も、やはり第1期ではこの回だけが★★★となりました。
そして、第2期の方は、第8話(加藤回)と第10話(英梨々&詩羽回)の二つが★★★(最高評価)で、どちらかというと、(A)系列の第8話よりも、やはり、(B)系列の第10話の方が、シナリオ的には迫力がありました。

「{netabare}血ヘドを吐きながら、創作に励みましょう{/netabare}」というサブヒロインの発言もありますし、本作は原作者(丸戸氏)が本当に血ヘドを吐きながらシナリオを書き上げた作品なのかも知れませんね。
そういう意味で、本作は、私が個人的に視聴前は全然期待も希望もしていなかった部分で、異常に迫力のある作品でした。


◆2017年放送アニメでは、今のところ唯一の3周作品!

2016年放送アニメだと、『響け!ユーフォニアム2』、『Re:ゼロから始まる異世界生活』、『昭和元禄落語心中(1期)』をそれぞれ3周コンプしていますが、本作は2017年放送アニメでは個人的に初の3周コンプとなりました。
1周目では、違和感が強かった、前記(B)系列の物語も、繰り返し見るうちに、次第にシナリオの巧みさ・登場キャラたちや展開されるイベントの繋がりの見事さに気付いてきて、感嘆の気持ちを抱くまでになりました(※体感で、1周目 ★★ 4.5 → 2周目 ★★ 4.6 → 3周目 ★★ 4.7 と小刻みに評価が上昇)

こういうシナリオが実に見事な作品は、自分の期待とはちょっと違った方向にそれ気味だったとはいえ、ついつい個人評価を高く付けてしまいます。
だから、劇場版(多分、完結編?)では、確り私の当初の期待にも応えて下さいね、制作スタッフさん。


◆視聴メモ(第1期)
{netabare}
・第9話視聴終了時点
第1期ではこの回が一番シナリオが意外で迫力があった。
ラストでサークル名がblessing software(意訳すると「恵ソフト」)に決定。
・第10話視聴終了時点
ここで美智留登場は唐突過ぎて違和感が大きく、流石に×。
・第11話視聴終了時点
ここで第4話の加藤の従兄弟(圭一君)ちょい出イベントを回収はなかなか巧みで○。
{/netabare}


◆視聴メモ(第2期)
{netabare}
・第3話視聴終了時点
ここで第1期第6話に出てきた詩羽先輩の倫也への中途半端に終わった問いかけを回収。
・第4話視聴終了時点
詩羽先輩の真意が「メインヒロイン交代」と判明→倫也がストップをかけると同時に加藤の心にもさざ波が発生。
結局、倫也と詩羽先輩の共同執筆(※『Cherry blessing』 Story T-AKI UTAKO)による「ダブル・メインヒロイン」ものに作品が変化することで決着。
・第5話視聴終了時点
英梨々のブレークスルー(技術的突破)を描き出す回。
初見時は、ここから急に英梨々のエピソードに絡めて原作者のクリエーター論が混入し始めて戸惑ったが、見返すたびに印象が良くなる。
・第6話視聴終了時点
ラストでメインヒロイン加藤にようやく決定的な変化が発生。
・第7話視聴終了時点
倫也が加藤のゲーム演出の細かさに気付くシーンは◎
ここで、ようやく『冴えない彼女(ヒロイン)の育て方』というタイトルを回収。

・全体をとおして
どうやら《加藤の心情変化=髪型の変化》という描かれ方をしているらしい。
※第1期の第6話→六天馬ショッピングモール・デートのあと、もしくは1学期の終業式
※第2期の第4話→学園祭でのキャンプファイヤ時
※第2期の第10話→探偵坂での再度の待ち伏せ時
{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作・シリーズ構成・脚本 丸戸史明
キャラクターデザイン   深崎暮人(原案)、高瀬智章
監督           亀井幹太
音楽           百石元
制作           A-1 Pictures{/netabare}


◆期別評価

第1期 ★  4.3  (12話+第0話) (2015年1-3月)
第2期 ★★ 4.7  (11話+第0話) (2017年4-6月)
-----------------------------------------------
総合 ★★ 4.5  (計23話+2話=25話)


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============ 冴えない彼女の育てかた (第1期) (2015年1-3月) =========
{netabare}
第1話 間違いだらけのプロローグ ★ 運命の出会い(春休み)、高校2年の新学期、ゲーム制作企画
第2話 フラグの立たない彼女 ★ 加藤恵のサークル勧誘、ギャルゲー勉強会 
第3話 クライマックスはリテイクで ★★ 企画書作り(5月連休)、坂上のメインヒロイン再び ※挿入歌「M♭」
第4話 予算と納期と新展開 ★ 霞詩子インタビュー(人気ブロガーTAKI)、サークル始動、恵の従兄弟
第5話 すれ違いのデートイベント ★★ ゲーム・プロット、加藤回(六天馬モール・デート、加藤のお礼、倫也の用事)
第6話 二人の夜の選択肢 ★ 詩羽先輩回(詩羽と倫也の出遭い、和合市取材旅行追いかけ、別ルート提案)
第7話 敵か味方か新キャラか ★ 英梨々の同人誌手伝い、終業式(妹系後輩・波島出海、同人ゴロ伊織)
第8話 当て馬トラウマ回想モード ★★ 乙女ゲー(リトラプ)、夏コミケ(出海の同人誌完売、キレた絵梨々)
第9話 八年ぶりの個別ルート ★★★ 英梨々回(幼馴染ヒロイン攻略) ※挿入歌「Blooming Lily」
第10話 思い出とテコ入れのメロディ ☆ 美智留登場(非オタ従姉弟)
第11話 伏線回収準備よし ★ 加藤の微変化(スクリプト補助etc.)、美知留の説得開始
第12話 波乱と激動の日常エンド ★ icy tail初ライブ、音楽担当決定、1ルート完成 ※挿入歌「空色デイズ」、「Cherish you」{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)1、★★(優秀回)3、★(良回)7、☆(並回)1、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.3

OP 「君色シグナル」
ED 「カラフル。」


======= 冴えない彼女の育てかた♭(フラット) (第2期) (2017年4-6月) =====
{netabare}
第0話 恋と純情のサービス回 ☆ プール取材・お台場ホテル宿泊 ※ED「365色パレット」
第1話 冴えない竜虎の相見えかた ★ 難聴鈍感最低主人公、詩羽先輩と英梨々の一年前の出遭いと現在の関係
第2話 本気で本当な分岐点 ☆ シナリオアップ慰労デート、詩羽先輩からの別シナリオ(メインヒロイン交代)提示
第3話 初稿と二稿と大長考 ★ ルージャンルージュの横槍、別ルート試作合宿(加藤の提案)、詩羽の真意
第4話 二泊三日の新ルート ★★ 学園祭、リテイク、第3のルート(倫也執筆)、キャンプファイヤ
第5話 締め切りが先か、覚醒が先か ★★ 加藤の明らかな変化、英梨々のスケジュール遅延・那須高原行き
第6話 雪に埋もれたマスターアップ ★★ 納期オチ確定、冬コミ(好評、紅坂朱音登場)、加藤の初めての感情表出
第7話 リベンジまみれの新企画 ★ 加藤との隙間風、ヴァレンタインディー、新作タイトル&コンセプト決定
第8話 フラグを折らなかった彼女 ★★★ 加藤との本音のぶつけ合い・今後の相談 ※挿入歌「ETERNAL♭」
第9話 卒業式と超展開 ★ 詩羽先輩卒業・新企画の断り、一カ月前(フィールズ・クロニクル抜擢話)
第10話 そして竜神に挑まん ★★★ 続き、二度目の裏切りと共犯者、探偵坂の待ち伏せ(春休み)
第11話 再起と新規のゲームスタート ★★ 六天馬モール再デート、加藤の本当の理由、大阪行き見送り、始学期(出海入学) ※挿入歌「DOUBLE RAINBOW DREAMS」「GLISTENING♭」、ED「青春プロローグ」{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)2、★★(優秀回)4、★(良回)4、☆(並回)2、×(疑問回)0 ※個人評価 ★★ 4.7

OP 「ステラブリーズ」
ED 「桜色ダイアリー」

投稿 : 2024/09/07
♥ : 38
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ハーレム系ラブコメ+ゲーム制作のアニメの2期目(嫌いではありません)

ノイタミナ枠、前期がクズの本懐で、今期は180度違う「冴えない彼女の育て方」2期目。1期の終わりが2期目ないとどうしようにもない感じで終わっているので、続きが見られるだけでもありがたいです。

超ヲタ系主人公の倫也に絡むヒロインたち。黒髪ロングでスタイル抜群、成績も優秀でお姉さん系の詩羽。金髪ツインテでスレンダー(貧乳とは言わない)、小学校の同級生でツンデレ系のエリリ。ボーイッシュ系で開けっ広げ、幼馴染みで幼い頃のイベントが強すぎな美智留。ひとつ年下で子供の頃に人生観を変えてしまうほど影響を与えた出海。こんなラノベやアニメによく出てくる設定のヒロインに対して、メインヒロインになっているのは、普通の子で、ちょっと見はかわいいけど、どこにでも居そうな加藤恵(名前まで普通)。さえカノファン男子の圧倒的人気を集める加藤だけど、やっぱり普通が1番ということなのだろうか…。倫也はこの5人から最後は誰を選ぶのか、ゲーム制作は上手く行くのか、結末やいかに?

【各話感想】
1話…{netabare}エリリと詩羽の過去話。犬猿の仲に見えて、実はすでに出会っていて、心の仲では互いに認めあっていたという内容。
相変わらずフェチなアングルからの描写が凄い。太ももで会話しているようだった。何気に毒舌入れてくる加藤も通常運転で良い。
途中で互いにディスりあっている場面が面白かった。ラノベヒロイン設定をそのままディスっているだけなんだもん…。{/netabare}

2話…{netabare}シナリオを書き終えた詩羽と倫也の打ち上げ(ほぼデート)の回。当然のように尾行するエリリと当然のように巻き込まれる加藤。シナリオを見て騒然となるという内容。
そういえば詩羽は3年だったね。進路が絡むと倫也もやきもき…って、とっとと答え出せと言いたくなる。
今回はなんといっても「物語シリーズ」そのまま出したところがミソ。物語シリーズ大好きな者にとってたまらない場面でした。ひたぎ風に話す詩羽にラララギ(失礼噛みま…)風に解説する倫也。そしてシャフト風の描写。詩羽が読んでいたのは偽物語ときたもんだ。思わず「おぉ」と声出てしまいました。
倫也の部屋にも飾っているものも実際にあるもの使っていて関心です。まどマギは前回もあったけど、はいふりの艦長あったのにはビックリです。細かい。{/netabare}

3話…{netabare}倫也の前に出海が現れ、エリリに宣戦布告。伊織から気になることを言われて考える倫也にゲームをしようと加藤からの提案。
徹夜作業のあとに美智瑠が登場。バンドメンバー巻き込んで詩羽のシナリオを絵に。そこで感じたのは「クソゲー」。詩羽に伝えた。という内容。
エリリ対出海の図式ができて、美智瑠が本編で登場と。最後のクソゲー、気になります。
それにしても、加藤の嫁具合が半端なくなっている気がする…倫也の家でエプロン、ベット寝、昼飯買い…。どう考えてもエリリの勝ち目はない…。{/netabare}

4話…{netabare}倫也の出した答えになんだかんだといいながらも向き合う詩羽。倫也の部屋で詩羽とともに3つ目のルートのシナリオ作ることに。そして詩羽は役目を終えたと思い、後を任せることに。という内容。
倫也はハーレムラノベ主人公の鏡だ。自分に気のあるナイスボディーの女子が、しかもあんな格好で寝ていて手を出さない。どうにかしろ、この鈍感!ラノベ主人公!と思った人も多い気が…。
でも、この回は詩羽の回なのに、最後の1分で全部加藤が持っていってしまった気がしますね…。あれはずるい、ずるすぎます。可愛い。
これで詩羽とは一応の決着なんでしょうか。まだ決着をつけなくてはならない女子がいっぱい残っていますからね。{/netabare}

5話…{netabare}エリリが原画製作する話。出海の挑発で負けられないエリリだったが、スランプ。一人で別荘に籠るが、詩羽の言っていたとおりの状況に。なんとか仕上げたけど、エリリが…。
相変わらずの最低ラノベ主人公め。倫也がエリリに発する言葉と、エリリが置かれた状況の対比があまりにもツラい。大ピンチなんだから那須にぶっ飛んでいかないと。誰もかれも大事、ふらふらしていると最後はどんでん返し喰らうぞ。
OP、加藤の髪が下ろしたバージョンになっていました。細かいけど、こういう作り方は好感が持てます。{/netabare}

6話…{netabare}倒れたエリリのもとに、伊織の力を借りて駆けつけた倫也。それはコミケを捨てたも同じ行為。結局は自前で100枚作っただけ。が、詩羽とエリリのことがばれて30分で完売。その帰り、打ち上げに参加しない加藤。加藤は倫也の行動について、引っ掛かりすぎていた。
とことん倫也は明後日の方向に進んでいきます。詩羽もエリリも自分のものにしたい(恋心じゃない、子供じみた「この子は自分のもの」という心情だと思う)ことが加藤からは見え見えなんだろうと思う。逆に、加藤はそれだけ倫也に信頼と関心寄せているんだけどね…このラノベへたれ主人公め‼{/netabare}

7話…{netabare}冬コミは失敗だったものの、倫也たちの作品は話題になっていて、注文が相次いでいた。落ち着いたものの、筆が進まなくなっったエリリ。詩羽、出海、エリリにバレンタインチョコもらう一方で、加藤と気まずくなっている倫也。作品を通して加藤の存在の大切さに気づいた。という内容。
このあんぽんたんラノベ主人公め、ようやく加藤に気づいたか。時すでにお寿司でなければいいんだが…。エリリの不調は感情が安定してしまったからなんだろう。すると、一悶着ありそうな予感。{/netabare}

8話…{netabare}まるまる1話使って倫也と加藤の会話劇。内容はあえて書きません。この回はこの作品に興味のある人に是非見てもらいたい回です。
二期に入って加藤の存在が薄く、冴えないヒロイン一直線…と思わせておいて、やっぱりメインヒロインでしたね。時折加藤のことをちょこちょこ入れてきたのはこの回への伏線と捉えた方がいいように思いました。あの加藤にここまで感情出されると、そのギャップにやられてしまいます。こうなると詩羽もエリリも敵いません。
とりあえず先に進むようだけど、このまますんなりなわけはないよね…。{/netabare}

9話…{netabare}急展開の回ですね。詩羽から倫也のサークルには参加できないこと、その理由とエリリも参加できないことを伝えられる内容でした。
わいわいとハーレム進行だったサークル活動が一変です。あのまま単なるハーレムアニメだったら面白味の欠片もなかったので、前回の加藤回とともに、話を面白くする良い流れになったなと思います。振り替えってみれば、詩羽もエリリもクリエイターとしての才能を見せていたわけですから、いくらなんでも倫也のサークルで終わりではないのはわかりきっていたことです。その日が来たのだなということだと思います。
この状況に追い込まれた倫也と加藤、どう立て直していくのか面白そうです。
が、残り回数は少ない…またも中途半端で終わってしまいそうな悪寒。{/netabare}

10話…{netabare}エリリが紅坂によって絵が描けるようになり、詩羽とともに倫也から離れる決断をする内容でした。
8話から内容が濃くなって、一期からの流れ、いわゆるハーレムラブコメから一歩脱したような、引いたような、そんな展開になってきました。個人的にはこの流れの方が好みです。毎度毎度鈍感倫也にヒロインたちがあーでもない、こーでもない、どーなのよ、え~、安芸くん、倫理くん、倫也ぁばっかりでは飽きます。ハーレムアニメは原作があっても、最後誰を選ぶのか曖昧にするものが多いのですが、これで一応は目処がついたように思うので、かえって好感が持てます。
1話に詩羽とエリリの話を持ってきた意味がここで生きたという感じでしょうか。それにしても、最後の最後でやっぱり持っていく加藤…さすがはメインヒロイン。{/netabare}

11話…{netabare}倫也と加藤のデート。まるで二人の出会いと最初のデート(ぽいもの)を振り返るような感じ。そして、詩羽とエリリを見送りに来て、励まし、励まされ、新たな季節に向かうという内容。
きれいにまとめたんじゃないかなと思います。メインヒロインであることが間違いない加藤と倫也の距離感がとても良いです。加藤の前でボロ泣きする倫也に、加藤は手を添えそうで堪えた(と感じ取りました)シーンはけっこうグッと来るものがありました。とてもいいシーンです。
最後の最後までエリリはヒロインになりきれず、もっていってしまう詩羽。申し訳程度の出演になった美智留。新イラストレーターになるだろう出海。もう少し先が見たかったなという思いです。{/netabare}

終わってしまいました。1期はヒロインたちが次々現れて倫也と近づくという、ハーレムらしい賑やかな話が全面だったのに対し、2期はクリエーターやモノ作りの苦悩、別れと旅立ちという重い話を織り込んできました。ハーレムの賑やかな作品が好みだという人には向かないかもしれません。個人的には青春ものが好きなので、2期のほうが圧倒的に好きです。
特に8話からの流れ。加藤とエリリと詩羽と、それぞれのヒロインたちが悩み、思い、そのことを倫也にぶつけていく。そして、倫也もまた悩み、何がしたいのかを見つけていくという、まさに青春モノとして十二分に楽しめました。

相変わらずフェチな描写が盛りだくさん。しかも奇麗に描いているからひきつけられてしまいます。このスタッフ、本当に好きだよなぁ…。作画は1期より良いような感じがしたのですが、気のせいでしょうか?
ヒロインはやっぱり加藤でしょうか。これまでフラットな、感情あるのかわからないような子としていたのが、8話でのインパクト抜群な加藤へ繋がっていったように思います。あれは本当に名場面だったと思いますし、すべて持っていってしまったように思います。

倫也については「冴えないのは君だよね…この鈍感ラノベ主人公!」という感じだったのが、最後の最後に成長した様子が見れて良かったと思います。同時期に同じ中の人がもうひとつのラノベ主人公演じていたので、どうしても比べてしまいましたが…。

これで冴えカノのアニメは終了でしょうね。ラブコメ系ラノベ作品は3期が期待薄ですし、あとは原作を読んでくれという感じになるのではと思います。

ラブコメと青春ものが好きな人に、1期から通してみることをお勧めします。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 46
ネタバレ

くっく さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

どこが「冴えない」のか

ある日、主人公安芸倫也は運命と出会う。そこから安芸倫也は最高の笑えて萌えて感動するギャルゲーを作り、誰もが胸をときめかせるメインヒロインを生み出そうと決める。そのために二人を自分のサークルに誘う。一人は、霞ヶ丘詩羽。高校3年生にしてライトノベル作家。もういっぱしのプロの作家でありながら、学校では定期テストでは学年1位。そのくせ、授業中ではずっと寝ているというので たちが悪い。もう一人は澤村・スペンサー・英梨々。高校2年生にして同人イラストレーター。学校では猫を被っているものの、実際は18禁の同人誌を書いている。安芸倫也と澤村・スペンサー・英梨々は幼なじみであった。そんな中、安芸倫也は、運命の少女が加藤恵だと気付かされる。同じクラスの目立たない生徒である。それで安芸倫也は加藤恵をキュンキュンするような「メインヒロイン」となるように、加藤恵にギャルゲーをやらせたり、ラノベなどを読ましたりしている。しかし、加藤恵のキャラの立たなさに安芸倫也は苦労する。さらに、音楽担当で、従兄弟の氷堂美智留も加わり、冬コミに向け、ギャルゲーを完成に向かっていくー。

登場人物紹介

安芸倫也
加藤恵
霞ヶ丘詩羽
澤村・スペンサー・英梨々
氷堂美智留            など

ちなみに1期の第0話っていうのがありますが、2期も第0話がありましたよ。どうもサービス回らしいです。

OPEDそれに挿入歌やキャラソンなども素晴らしいです。

なんといっても加藤恵がかわいい。どこが「冴えない」のか。冷静に状況を把握してさらぁっと突っ込む。そして、いつの間にか消えてたりしている。曰わく、『ステルス性能高すぎだろ。』


では各話ごとの感想~

1話 『冴えない竜虎の相見え方』
{netabare}

     「難聴鈍感最低主人公君」

ようやく第1話が始まりましたね。進撃の巨人はすぐ3話目が始まるというのに。ちなみに、ネットで第0話が配信されていたらしいです。内容は…見れば分かります。1期の第0話と同じ感じです。ついに、テレビで放送しなくなったっていえばわかるでしょう。
ともかく、加藤恵は健在でしたね。っていうか今回出番あんまなかったし。今回は英梨々と詩羽先輩の馴れ初め?いや、闘いの始まりか。初めからあんなにぶつかってたんですねー
{/netabare}
2話 『本気で本当な分岐点』
{netabare}

   「そっか。それもそうだね。」ガチャッ「お邪魔しまーす。」

霞ヶ丘先輩ずっと本読んでるけどわざわざ安芸倫也を連れてく意味はあったのか!?
霞ヶ丘先輩映画を物凄くディスるww。英梨々は大泣きしてたけどw。やっぱりオタクなんだと気付かされますね。相変わらず加藤は興味なさすぎー。
「ダメだ出しして怒らない」→「1ヶ月は口を利かない」結局怒ってるでしょ!安芸倫也をおちょくる霞ヶ丘先輩。
加藤は英梨々を着せ替え人形のようにして、ショッピング楽しんでるw。
「今日の所は」何もしないから安心していいわよ。メールで打つ文章ちゃうわ。
二つ目のルート!そんな重要なこと人に委ねていいのか?てこれが目的で誘ったのか。
加藤がさらっと合鍵持って使ったーーーー。相変わらず加藤棒読みやめなさい。
最後のシーン何がしたいのか全く訳の分からない二人。「寒い」でぶち壊したけどね。ようやくこの二人が出てくるのか。面倒臭いから別に出てこなくてもいいんだけどね。
{/netabare}
3話 『初稿と二稿と大長考』
{netabare}
「どっちも選べない。リテイクだ。クソゲーだよ。これ。」

何があったーーー!?普通に読んでいたときはインターホン聞こえないほど集中して、大泣きまでしてたのに。初稿か二稿どっちかという選択に第三の選択が。叩きつけた紙に赤字で凄い量書いてたけど何がダメだったんだろー?シナリオでは良かったのにゲームにするとダメになる。どこがダメだったんだ?

Cパート重要[EDとかの後]!!!!!見てない人はちゃんとみて下さい。

最初の緊張感を粉々に打ち砕いた加藤ww。rouge and rougeと冬コミでバトルかー。
あのポスターカードだけであんなに不仲になるもん?効果音ポカポカやめろーww。絆創膏貼ってるってそこまで酷いケンカだったか?
シナリオでは逆に負ける気がしない?どんな大手作家なんだか。
「なんだこの夫婦は」ww。加藤パシリか!?加藤の煽りも結局棒読みじゃん!っていつの間にか加藤消えてるー!。
また煽る加藤ww!「あなたに言ってしまったら何の意味もなくなること」なんなんだろう。
珍しくやる気になった加藤。あああ、一瞬でやる気なくなってるー。(12時間は経ってることは置いといて。)安定のいいこと言ってるときにどっか行ってる(今回は寝てる) Icy Tailのシーンは全部省略で。
英梨々全然原画進んでないみたい。大丈夫なのやら。
安芸倫也は何かに気付いた。ゲームにして分かったことって何だろう。
{/netabare}
4話 『二泊三日の特別ルート』
{netabare}

霞ヶ丘先輩のシナリオは、あくまでも小説で、感情表現が多かったのか。第三のルート、下らなさそうやけど、ギャルゲーを買う人のニーズを知ってるから、なんとかなるのか?巡璃のモデルは霞ヶ丘先輩なのね。最後の加藤恵の渾身の演技、英梨々に書かせるためなのか?
{/netabare}
5話 『締め切りが先か、覚醒が先か』
{netabare}

英梨々は絵を描くために、別荘に行ったか。そういえば、英梨々の家は金持ちだっけ。町田さんの言った逃げるクリエーターの典型例に英梨々は完全にはまっちゃってるのな。そして、英梨々のこと一番分かってないのは安芸倫也だな。英梨々、1日で五枚書き上げたのか。英梨々、風邪でぶっ倒れたーー。大丈夫なのか?
{/netabare}
6話 『雪に埋もれたマスターアップ』
{netabare}

結局冬コミには間に合わなかったのか。製品版ではなく、体験版を出したのか。ただの1サークルが完売するの早すぎな。まぁ、人気小説家とエロ同人作家のコラボがあればそうなるか。ついに加藤恵がキレた。この先が不安で仕方がない。
{/netabare}
7話  『リベンジまみれの新企画』
{netabare}

加藤恵おこ。加藤は知らない間にものすごいことをやり遂げていたんだなぁー。
{/netabare}
8話  『フラグを折らなかった彼女』
{netabare}

加藤がついに感情を爆発させたよ。
「あ、またそのパターンね。お邪魔しまーす。」いや、ナチュラルに入るな!
「安芸君、そこ座って。」→「いや、座っているけど。」一期2話の逆バージョンだなw。
今回は加藤が泣いたり怒ったり、色々な表情が楽しめた。加藤めちゃくちゃかわいかった。
{/netabare}
9話  『卒業式と超展開』
{netabare}

渾身の出来を簡単に真似られたら、精神崩壊するわな。霞ヶ丘先輩はオマケなのかよ。
{/netabare}
10話  『そして竜虎は神に挑まん』
{netabare}

英梨々覚醒!安芸倫也が甘やかしていたから書けなかったのね。伊織 rouge and rouge やめたのな。伊織妹がどこ入るか大体想像つくけど。加藤が明日デートしてみようって言った?
{/netabare}
11話  『再起と新規のゲームスタート』
{netabare}
ROKUTENBAモールか。前行ったところと一緒やな。あ、最初の時の帽子だ!お、音楽が。素晴らしすぎて泣いてしまう。
安芸倫也と英梨々がキスするのか?霞ヶ丘先輩ーーー。いいとこかっさらっていったな。って、新幹線どっか行ったーー。なんてオチだ!!!!
自分があげたメガネで大爆笑する加藤。 伊織妹と美智留がお情けで出てる。今後のサークルメンバーはどうなるんだろう
{/netabare}


〈総評〉
{netabare}
過去編の1話から始まり、シナリオは3つに増え、英梨々は全然絵を描けず、描けたとおもったら、安芸倫也が選択ミス。冬コミには間に合わなかった。製品版は大反響だったが。そして、英梨々と霞ヶ丘先輩が、フィールズクロニクルに取られたが、どうもイラストレーターとして伊織妹が入ってくるようだ。
凄い展開だった。それより、サークルメンバーはどうなるんだろう。シナリオの人間がいないけどどうなうんだろう。
{/netabare}
美智留と伊織妹は後半ほとんど出番なかったな。加藤が終始かわいかった。本当にどこが「冴えない」というのか。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 11

75.1 19 学園でラノベ原作なアニメランキング19位
六畳間の侵略者!?(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (1175)
7094人が棚に入れました
高校入学から一人暮らしを始めることになった苦学生、里見孝太郎が見つけた家賃五千円の格安物件。その部屋“こころな荘一〇六号室”は…狙われていた!意外なところからつぎつぎ現れる可愛い侵略者たちと、孝太郎との壮絶な(?)闘いの火花が、たった六畳の空間に散りまくる!健速が紡ぐ急転直下のドタバトルラブコメ、ぎゅぎゅっと始まります。

声優・キャラクター
中村悠一、鈴木絵理、大森日雅、田澤茉純、長縄まりあ、鈴木達央、竹達彩奈、悠木碧、早見沙織、高本めぐみ、洲崎綾、田村ゆかり、鬼頭明里
ネタバレ

うち. さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

六畳間に集まる侵略者達!?

ヒロイン全員侵略者ではなく宇宙人と地底人が侵略者です。
ラブコメで時々シリアスという感じですかねー、一話は怒濤の展開、三話はマラソン回でしたがマラソンではなく障害物マラソンでした。
詳しく知りたい人はラノベを読む、大まかなな本筋を知りたい人はアニメを観るのがおすすめ。

ラノベの一巻を購入したのでお約束は出来ませんが感想を書くかもしれません。
一巻読んだ感想
大まかな違いを書きます。ここからはネタバレというより、違いを書きますが一応ご注意を。それが大丈夫という方はどうぞ…
{netabare} ゆりかの扱いが酷い(笑)陰の功労者なのですが誰も魔法少女と信じません。アニメ以上に不憫なキャラです。大家さんの掘り下げと桜庭先輩の掘り下げがラノベ版の方が充実しています、特に桜庭先輩は読んでおかないと何故孝太郎に好意を抱いているのか不透明だったのでその疑問が解消されました(されます)
侵略者メンバーで幽霊の早苗は一巻の時点で孝太郎に対する敵意がとあることで薄れています。 {/netabare}
ラノベ版を読むと桜庭先輩と早苗とゆりかの印象が変わります、そのかわりアニメのように展開が早いというわけではありません。アニメ一話がほぼ一巻の内容をざっくりとカットして映像化しているのでご注意。

九話感想
ゆりかが可愛い…だと!?
ラノベ読んだから知ってましたけどね
タイトルの解釈としては『陽だまりと虹』は孝太郎がゆりかに対するイメージであり、ゆりかが孝太郎に対するイメージかなと思いました。
 九話は孝太郎がゆりかをおんぶしているシーンがまさに孝太郎がゆりかにとっての『陽だまり』という感じが出てて良かったと感じました。

十話感想
早苗が孝太郎の身体に入って眠っていましたが、あれは早苗的に『暖かいから入っている』らしいからです。
孝太郎は最早、早苗に対しまったく敵意もなくなおかつ家族感覚なので暖かいみたいです。朝に寝起きの悪い孝太郎を起こしに来るルースはびっくりしています(尺の都合によりここの下りはカット)
ゆりかの馬の役はいじめとかではなく、ゆりかには馬の演技が上手いと評価されてまた馬役をしました。

十一話感想
キリハが左腕に付けていた篭手は雷と炎を操れる代物です。
キリハは障害物競走で完走寸前までいったので運動は得意な方なのでしょう、急進派のリーダーにはスタンガン的な衝撃を与えて昏倒させました。
急進派のリーダー、シジマ・タユマは騒動の後地底にて裁判にかけられます。シジマは所謂武家に当たる家で生まれ武力による侵略を提唱して一定の支持を得ています。地底の技術は確かに地上を圧倒していますが数は断然、地上の人間が多いですし対策も早いでしょう…サンレンジャーはその為の組織です。
今回サンレンジャーが遊園地まで出動しませんでしたが、ラノベ版だと遊園地に出動します。一瞬でやられますが、ゆりかの防御魔法で大事に至りませんでした。
サンレンジャーという組織は全国に居るらしいです(あやふや)あのスーツは一応戦える機能が備わっています。

キリハは可愛いのですが後々にならないと真価が発揮されないもったいないキャラですかね。

キリハの過去については…ラノベを買おう!
ここで言うのは止めておきます。
大家さん貴方は一体何者なんだ…

十二話感想と総評
クリスマス回&演劇回でした。
アニメの尺に合わせて一話並みの再構成がされました、ある意味原作越えをした回でした。
ヒロイン全員が可愛いと感じたのは久々なんじゃないかと感じました。どのヒロインも薄い印象ではなく色濃く記憶出来るアニメだったのはないでしょうか?(一話で切らなければ)
十二話は原作超えたと個人的な感想です。
本当に素晴らしいアレンジ、改変、再構成が光るアニメでした、スタッフの皆さんありがとうございました。

アニメは終わりましたが、ラノベはまだ続いているので気になる人はチェック!

投稿 : 2024/09/07
♥ : 19
ネタバレ

plm さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

みんな可愛すぎんでしょおおおおおおお

 HJ文庫よりライトノベル原作、ハーレム気味ラブコメ作品。
幽霊に魔法少女に地底人に宇宙人に付き人に大家さんに先輩に……節操のないヒロインの種類と多さ。
1話の時点じゃ「あ、これ、がをられ枠か」もしくは「脳コメ枠か」とか感想を抱いても仕方ない。
だって全員一挙登場するんだもの……。

しかしながら1話の雑多感に反して、2話以降から丁寧なキャラクターの掘り下げが進行してゆく。
設定の無茶苦茶さはあるものの、内容は見せ場やメッセージ性がハッキリしてるので意外に観やすい。

1話は顔見せ、2話以降から各キャラが深く関わるエピソードがそれぞれ用意されている、
侵略戦争とは名ばかりで、そんなに駆け引きやバトル対決的な内容ではない、
といった辺りを念頭に置けば、方向性が分からず振り回されることなく、視聴できるかもしれない。
しかし特殊キャラたくさん出してきたのに、最も普通っぽい先輩が一番メインヒロインっぽいという。

■キャラクターを輝かせるエピソードの展開力
{netabare} この作品は実にキャラクターの魅力を引き出すための話作りが上手いと思う。
初めにいいなと思ったのは、第三話の部活対抗障害物マラソンの話。
この話で最も印象に残ったのが桜庭先輩とゆりかふぁいおーの助け合いシーン。
侵略者面々の中で一人抜けたポンコツぷりを発揮してたゆりかだけに、その健気さに胸を打たれる。
先輩の聖人っぷりも拍車をかけて、ゆりかに恵みあれといった気持ちにさせられた。

ハーレムモノで男キャラ不在の中でのキャラ掘り下げというのも新しく、
厳密にはハーレムモノというよりキャラによって別個のドラマがある作品という印象が強まった。
安易なラブコメに走らずに個性を描く方向に重点を置いたことで、結果魅力を高めているのではないか。

そんなこんなで全員それぞれが際立つエピソードが用意されているために、
観ていけば観ていくほどキャラの魅力が深まっていって、みんな可愛い……

早苗ちゃん:人懐っこさが可愛い どんなときでも味方になってくれそうな信頼感
ティア:反応がいちいち可愛い 小っちゃくて度々弄ばれるけど、案外懐が深くて頼もしい
ルースさん:誠実で可愛い 常識人的ポジションだけど最も暴れてた人
ゆりか:ポンコツ可愛い 泣いたり笑ったりオチ担当だったり面白い でも影の功労者だったりする
キリハさん:機転が利く可愛い 最初は読めない人だったけど、真意が明かされて好感を持てた
桜庭先輩:ヒロイン可愛い 完全に惚れちゃってるよね、という行動の端々が破壊力ありすぎる
大家さん:自由人可愛い 一人だけ別格な格闘家やってるあたり笑えつつ、いると安心感ある
ハニワも竹達と悠木碧だと思うと頭がとろけそうだった。

これほど全ヒロイン魅力的な作品もそうないな……。
そして主人公の孝太郎も終始明るい好青年で、いざというときは台詞も格好良くて好感度高かった。{/netabare}

☆総評
 展開自体はチープさもあったのだけど、キャラクターは本当ずば抜けて良い作品だった。
作画も安定感があり表情豊かで、ポーズも特徴的に決まってて良かった。
ちょっとした所作にどきっとさせられることもあり、可愛さがオーバーブレイクする。
1クールでこれらのキャラを一通り描ききっていて、満足感のある内容だと思う。
ただ方向性を掴むまでの出だしがネックか。まぁ総じて予想以上に良作のキャラ萌えアニメだった。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 19

あしすと さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

この作品は1クールアニメでは魅力が伝わらないタイプだったのではないかと

原作未読です。

最近たまたまこの作品の原作の良い評判を目にしたのですが、それに対して「でも自分はそんなにこのアニメに強い印象はなかったな~。原作はもっと面白いのかな~」と思ったわけで。

ただ、そのように思いを巡らせたことで一つ気付いたことがあるので、自分へのメモがてらレビューにしてみます。



このアニメに対する自分の印象は、
「ファンタジーハーレムときどきバトルで、決してつまらなくはないものの無難だったアニメ」
というものでした。

そこで今回あらためて「なぜ無難と感じたか」を突き詰めてみたのですが、それはアニメ範囲内では「設定が活かされてない」と無意識で感じていたからみたいなのですよね。


つまり、幽霊やら地底人やら宇宙人やら魔法少女やら、いろいろなキャラがいましたけど、それぞれが上手く絡むことなくエピソードがそれぞれが独立していた、というか…。

例えば幽霊早苗ちゃんメインのエピソードで、他のメンツが地底人やら宇宙人やら魔法少女である必然性があまりなかったように思えて、
その必然性のない状態が、全メンバーの人数分だけメインヒロインキャラを変えて繰り返されただけで、起伏のない状態のまま最終回までいってしまった、みたいな…。

なんか言葉が上手くないですね。伝わっていなければゴメンナサイ…(>_<)




ただ、最近目にした原作の良い評判というのは「伏線の回収の仕方が絶妙」というものでした。

それで思い出しました。
あー、言われてみればなんか伏線っぽい展開はあったな~。結局アニメ範囲内で回収されることはなかったから記憶に残ってなかったけど。


この原作って、20巻くらい出てるんですもんね。

もちろん原作者さんが魅力的な話を作り続けられるからそんなに続くのでしょうけど、それはそれとして、そりゃあ20巻も続いていればじっくりゆっくり伏線回収もできて面白いラノベになりますよね。


かたやアニメ。

何巻までアニメ化されたのかは知らないですけど、きっとこの作品って序盤はメインキャラの自己紹介巻が続いて、
序盤だけでの伏線回収とか、アニメ化された際に合わせた序盤の盛り上がり巻とか作らなかったのでは?


いや、ラノベはあくまでラノベですから、アニメ化を見越して12話24話でまとまりそうなポイントに合わせてメリハリのある盛り上がり回を作るというのは本来違うのかもしれないというのは分かるんですよ。

でも、自分は新しい漫画やラノベを積極的に発掘しようとするタイプではなく、アニメ化されたものの中からかなり気に入ったものだけ原作に進むタイプなので、アニメ12話の時点で強い印象がなければその先には行かないというのが事実なわけで。


例によって話が行ったり来たりしてしまいましたが、今回何を言いたかったのかをまとめますと、
そんなに伏線回収が巧みな原作なのだとしたら、それがまったく感じられなかったアニメ12話の構成(原作序盤の構成)はもったいなかったんじゃないかな~
…ということなのでした。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 7

86.8 20 学園でラノベ原作なアニメランキング20位
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (737)
3290人が棚に入れました
過去のトラウマと、独自のひねくれた思考回路によって「ぼっち生活」を謳歌しているように見える比企谷八幡は、ひょんなことから生活指導担当教師、平塚 静に連れられ「奉仕部」に入部する。同じ部に所属する息を呑むほどの完璧美少女・雪ノ下雪乃や、クラスの上位カーストに属するギャル・由比ヶ浜結衣とともに、クラスメイトの人間関係の問題の解決から生徒会の手伝いに至るまで、数々の案件をこなす毎日をすごしていた。季節は移ろい、春。雪乃から最後の依頼を受けた八幡と結衣。3月の卒業式を控えた中、いろはからブロムの協力を求められ…。― 本物を求めた八幡は3人の関係を変えていく。果たしてこの先、彼の高校生活はどんな結末を迎えるのか!?

声優・キャラクター
江口拓也、早見沙織、東山奈央、佐倉綾音、悠木碧、小松未可子、近藤隆、檜山修之、柚木涼香、中原麻衣、井上麻里奈、ささきのぞみ、小清水亜美、堀井茶渡
ネタバレ

tag さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

比企谷君、本物は見つかったかな?+裏バージョンレビュー

1期、2期のレビューを更新するうち、3期には裏バージョン(ネタバレ本音バージョン)のレビューが必要と思い。加筆、評価替えしました。
見ていない方は絶対開かないでください。

ここから裏バージョンレビュー
{netabare}
3期通しで見ると、雪乃と八幡の間の関係は、そのセリフ通りに受け取れず、見た目と実態がかけ離れているのではないかと思える部分が多々あります。
見た目は最後にやっと恋人同士ということですが、これも、実質的には婿養子決定と取れなくもないです。以下の1-3期通して二人の関係変化ポイントと“本当の”状態を考察したものです。

1期1話の奉仕部での初対面会話が弾む(見た目は弾んでいないが)時点:
⇒友達承認(セリフは速攻却下だが)
1期、普通は男子と一緒に絶対行かない雪乃が自ら誘って八幡とモールに買い物に行くシーン
⇒友達以上の存在であることを承認(ただ買い物しただけににしか見えないが、一緒に買ったエプロンはずっと使い続ける)
1期12話で再び奉仕部で友達承認を求める八幡を拒否るがウインクで返す雪乃時点:
⇒好意(好き)の表現(再び友達承認さえ拒否ったように見えるが、雪乃のウインクは相当な勇気が必要)
2期設定ディズニーランドのスプラッシュマウンテンの降下ポイントで袖を指で摘まんだ時点:
⇒雪乃からの恋人認定(単に恐怖から摘まんだようにしか見えないが、その写真は枕元にずっとしまっている)
3期10話でプロム後片付けから帰る八幡の袖を“握って”離さなく、ウルウルした瞳で見つめる時点:
⇒雪乃からのプロポーズ(言葉では別のことを言わんとしているように見えますが、行動は真逆の意思を示している)しかし八幡は優しく立ち去る
3期11話で八幡の5分間告白を受諾時点:
⇒八幡からのプロポーズ受諾(これは言葉と行動にしているので明白)
3期12話のほぼ無双している雪乃
⇒婚約・結婚式(八幡の婿養子入り)と新婚状態(雪乃を束縛する問題は全て解け、素の彼女が出ている、言葉と行動の乖離は消失)

これらは、ハッピーエンドに向かう、ポジティブ面を中心にシナリオを追ったものです。この見た目と本音の乖離が物語を面白くしているのですが、同時に難しくしている面もあります。その難しさの源泉がこの乖離でもあり、ネガティブ面のシナリオです。それを解く鍵が雪乃と陽乃の心理状況にあります。

・雪乃はなぜ、こんなに分かりづらい(面倒くさい)のか?
多分、これが、この物語の最大プロットであり、面白さの源泉です。その割には暗く、苦しいプロットではあります。
家族との関係性に問題があることは陽乃や平塚先生の会話などに1-2期にも表れますが、雪乃の口(特に海浜公園からの帰り道)から語られるのは3期になってです。また、陽乃の口からも語られます(海浜公園の夜、八幡を待ち伏せて)。ここから雪ノ下家の家庭環境、そこから来る、雪乃の心の問題が見えてきます。

・家業は姉が継ぐとなっており、自分はほったらかしで、重要視されていない、期待されていない(と思っている)
・期待されていない人生を過ごしていたので、強い承認欲求があり、期待される姉を後ろ姿を追っていた。
・自分は父の職業に興味を持っている。でも、家族に言ったことはないか、言っても取り合ってもらえなかった(しかし、これも承認欲求から来るもので、ほんとに姉、父と同じ方向に行きたいか微妙)
・結局、子供のころからの、ある意味“ネグレクト”で、普通持っているべき最低限の、「家族からの承認、信頼と安心」をもらっていない。心のよりどころがないため、自我が、とても弱く、攻撃されないための鎧をかぶっている。
・姉のコピーを目指すことでしか「自我の鎧=アイデンティ」を保てなかった。それでも満たされることはなく、常に自分(自ら納得したアイデンティティ)を探している。承認不足から自信がなく、これまで作りえなかった。
・これが、対人恐怖や、恐怖から逃れる(自分を守る)ために心とは裏腹の言葉(論理的、攻撃的ストレートトーク)でしか話せなくなった。
・軽度の解離性同一性障害ともいえる。「言葉として出る対人恐怖からの防御をつかさどる」人格1と心の中の本音としての「強く承認、信頼、安心を求める」人格2が同時に存在している。
・本来は一つになって(最終話の雪乃)、感情と言葉が一致し、強固な承認、信頼、安心に基づいてアイデンティティ作りを始める必要がある。最終話の段階でのアイデンティティはまだ形成されていないが、二人で作ってゆく準備はできている。
・そのため、雪乃の反応が劇中で非常に分かりづらい。言葉と心情が別なので、見たまま、聞いたままで理解すると、本音を見誤ることになる。
・一方、正直でストレートな対人関係(=本物)を探し続ける八幡にとってはとてもフィットし、最初の会話で好きになっていた。しかし、だんだんと、雪乃の心の喪失を知り、恋ゆえに、それを埋めて、助けたいと思うようになった。
・初めての相手からの好意を受け取った雪乃は、人格1だけで普段は過ごすのですが、八幡との間では人格2が出て来るようになります。「それが楽しかった。生まれて初めてだった」と3期で述べます。一方、乖離現象が明確になり、これがこの物語の理解を難しくします。3期の乖離は激しく、かつ分かりづらい。
・この乖離現象が端的にでるのは3期最初のプロムの終了後、帰ろうとする八幡を雪乃が追い、袖を掴んで止めるシーンに現れます。言葉では、「だから。。(わたしたちの関係を絶って、結衣の願いをかなえて、自分は大丈夫だかから)」と言うのですが、心の反映である手は、八幡の袖を掴んで放しません。八幡に腕を触られてはっと気づくのですが、それでも放しません。八幡はこの段階ではまだ、自分を何をすれば、雪乃を救えるのか分からないのでそっと指をほぐし、振りほどきます。八幡にゆっくりほどかれた腕を抱えて呆然と立ち尽くす雪乃。もう少しで人格2だけで言葉が出そうでしたが、それでも無理でした。八幡は問題の根深さを強く再認識し、最終章へと向かいます。
・結局、人格が統合されることは八幡の告白までないのですが、人格2を八幡には出せるが故に、返って言葉と心の乖離が頻発するシーンがこの物語には多い。それが2期で関係がどん底まで下がった時に雪乃の言葉「(自分を)分かってくれていると思っていた」に集約されます。人格2が出ているのに、信頼する八幡には理解されていない、やはり自分の心の喪失は埋めてもらえない。しかし、この後も八幡に期待し続けます。このような関係修復と関係破綻を繰り返しが物語を作り出します。
・八幡にとって、雪乃との単なる関係のみが本物ではなく、雪乃の心の喪失を埋め、助け、助けられる関係になることまでが、彼の求める本物であることに、周囲の助けもあり徐々に気づき、ラストの告白へとつながるということを、観衆に伝えたかったのではないかと思います。
・本来、家族が普通に埋めているはずの心の基盤となる承認、信頼、安心を彼が埋めなきゃいけないので、彼は「全部やる」と告白する必要があった。つまり、雪乃の家族になる覚悟を見せる必要があった。
・そして合同プロム終了後の「好き」発言は、八幡の長い長い告白により、雪乃の基本的承認、信頼、安心が満たされ、人格が統合され本当の雪乃になれたことを意味します。

陽乃“も”、なぜ、こんなにめんどくさいのか? ~平塚先生の最終講義、八幡の告白内容の理由へ続く~
・既に分かるかと思いますが、アイデンティティを強固に持っているように見える陽乃もそれは母親から強制されたモノで、自分のモノではありません。そのようにした母親を憎んでいます。
・「いろんな事を諦め、大人になる」と自分に言い聞かせ、雪乃ほど解離性同一性障害にはなっていないように見えますが、症状は同じです。
・葉山との会話で葉山が「そんなに(母親)を憎んでいるの?」と問い「いえ、大好きよ」と言い返します。言葉と心が乖離していることを陽乃は認識しているのでしょうが、一致させられません。
・1-2期では、雪乃に自己・自我の形成の問題を指摘し続ける嫌な存在です。3期では共依存に基づく八幡との関係を絶ち、自己・自我を作りなさいと脅迫します。これらは全て母親との関係における陽乃自身へのメッセージです。八幡を母親と言い換えればよいだけです。妹は自分と同じになってほしくないと思いながら、結局、自分と同じなるよう強要し続けます。ですが彼女も解離性同一性障害です、言葉と本音は違うはずです。
・そんな陽乃を平塚先生は高校時代から知っていて、お互い強い信頼があるようです。海浜公園の夜、タバコを吸う誰かと深酒していますが、これは平塚先生だと推測されます。平塚先生は雪乃と同様に陽乃も救いたいと思っています。劇中でほぼ描かれませんが。平塚先生と飲んだその夜、八幡との会話ではお姉さんとして、「雪乃の考えを尊重してほしい」と言います。同時に「八幡のようなお兄ちゃんが欲しかった」ととも言います。「君は私と同じで酔えない」とも言います。平塚先生との深酒により、いつになく本音をしゃべっています。
・この三つの陽乃の言葉は、「雪乃の心の喪失を埋めようとしているのを理解してほしい。」「自分も同様に喪失している」「君なら私同様、この状況を理解できるよね」と読み替えることができます。
・この後、陽乃はいつもの調子に戻り、「共依存から逃避を辞めるため八幡との関係を絶つべき」と言う論調に戻ります。しかし、最初のプロムの終了後の八幡との会話では、「本物の関係になるため、共依存を乗り越えろ、それが人を傷つけることでも」と言うトーンに変わります。そして最後の言葉は「本物なんて、ほんとにあるのかな?(私も本物が欲しかったな)」です。やっと陽乃の言葉と心情は一致し八幡にメッセージを伝えます。辛うじて、陽乃の本音は「自分みたいな共依存の中でいろんなものを諦め、偽物になっちゃいけないよ」だと取れます。
・この直後、平塚先生による八幡を告白へと誘う最終講義がバッティングセンターであります。八幡は共依存を乗り越える言葉(「全部やる」ことで雪乃の基本的承認、信頼、安心を作る=家族になる)を紡ぐことになります。長い長い告白ですが、言葉のほとんどは、雪乃の心の喪失を埋めるため、自分の全てをささげると、何度も何度も繰り返します。ひたすら“渡す”ことだけです。普通に考えれば、恋愛や家族関係は渡し/渡される関係にも関わらず。それは満たされてからでよいと八幡は思っています。雪乃は普通の「好き」と言う言葉を求めているように見えますが、八幡はしません。何が必要なのか、100%分かっていたのだと思いますし、それには覚悟を見せる必要(何度も繰り返し、雪乃に自分の本心であると安心させる)があることも理解していました。
・劇中では、分かりにくいですが、陽乃と平塚先生の連携プレイです。二人はこの事を事前に話していたのだと思います。

言葉と心の乖離がこの物語のメインプロットであり、それが故に、観衆は、なんで、そう言っていたじゃん?と混乱する。なんとなく、だんだんに素直になってきたねと喜び、最後の八幡の告白と雪乃の幸せそうな笑顔で救わるのですが、背景を深堀すると、中々に重たいものがあることが分かり、物語の理解を深め、また別の面白みを感じることができます。
{/netabare}
”裏”終わり、表バージョンレビュー開始

随分と、時間差で見てしまいました。1期、2期が中々に心に残り、3期は少し嫌な予感というか、2期の感想でも書いたのだけど、完結編は、ただのラブコメかもと思ったと言うのもあります。

結論から言うと、3期はただのラブコメではなく、”表題通り”のエンドロールのような、でもこの物語の主題に忠実なラブストーリーでしたね。悪い意味ではなく。

「本物が欲しい」と告白した主人公。1期、2期にわたる逆説的主人公の動機と行動という伏線があるからこそ、観衆の心に響きます。別に高校生だからでもなく、どの年齢でも、その”本物とは?”と言う問いは人生において、様々な場面で引きずり続けるから。

この完結編では、一気に登場人物たちの恋愛関係に焦点が移ります。ただ二人、この”本物”というものに強く引っかかる、主人公とヒロインたちの中の一人を除いて。

既にオジサン真っ只中の私も、少しの家族のことを考えました。物語中「共依存」というキーワードが出てきます。この共依存、Wikiによると。「アルコール依存症患者とその面倒を見る近親者との、相手がいなければ生きてゆけない、自分が必要とされている事の証、アルコール中毒という病でさえ、その状況を作り出してくれた必要なこと」と言った良くない事として説明されます。例えがアルコール依存症を題材にしているのでこうなるのですが、そうでは無いポジティブな事柄だったらどうでしょう?「共依存」と「恋愛、家族、夫婦、深い友人の間の関係」との違いは実は曖昧です。実際、Wikiでも精神的な病とは述べておらず、そう言う言葉・状況があると、それだけです。自分と家族の関係も「共依存」と呼べばそうだが、そんなに悪いものかねと、自問自答した次第です。(まあ、このワードも逆説的な引っ掛けではあるんですが)

主人公とヒロインの一人は「本物」と言うことを劇中、最も純粋に捉えようとします。なので、「共依存」という言葉にも強く反応してしまう。本物であるためには共依存から脱しなければならないと。

主人公が頬を自分で引っ叩くシーンがあります。そこで彼は、自分の本物の感情を吐露します。この感情は共依存といった”ラベル”を付けて納得する事じゃないと。(このきっかけを作ったのが、劇中、他のキャラから投げかけられた共依存という言葉なのですが。逆説的だな、これがまた。)

「言葉では伝わらない、言葉にしても伝わらない」と言う言葉が劇中頻出するのですが、一方、言葉は人の意識を支配する道具でもあります。「共依存」と言う”ラベル”を貼れば、そして最もらしい傍証が揃っていれば、本当はそうでなくても「共依存」であると信じてしまいます。知識と知恵があるからこその誤解です。今回は、こうした誤解を逆に活用、「ラベルを剥がす」という行為により主人公を一皮むけさせます。彼らしくない、言葉を尽くして、自分の感情を語らせる原動力とします。

さあ、ラベルをはがした主人公は、ヒロインの一人に向き合います。

実は、その前の回のシーンに、ヒロインは、主人公に図らずも接触してしまいます。その時、言葉ではこれまで通り、「関係を終わりにしよう」と言おうとするのですが、(実際は具体的なことは言ってなくて、「だから・・・」と止めている。両義的に取れるのですが。これまた面倒くさいですが脚本と演出の妙技でもあります。)実際のところ、彼女は、行動と表情で「本心=本物」を表してしまうシーン(作画、妙に気合入ってました。まさに両義的な顔をしてました。)があり、主人公は、多分、表情や行動で本心を分かっていて、それでも、その時は優しく拒絶します(この演出も中々!)。これまた、純粋に本物を追求し、ロジカルモンスターならではの反応(共依存を断ち切ることが、彼女のためである。自分は実のところ納得していなくても)で、非常に興味深いシーンです。

さて、ラベルを剥がした主人公のターンです。今度は、主人公がそのヒロインがやったシーンを上書き(これまた憎い演出です)します。しかし、今度はちゃんと言葉にして。でも「共依存」というラベルワードではなく、彼らしい、不器用で、何故かロジカルな言葉を尽くして(都合5分に及ぶ告白シーン)。ヒロインはちゃんと、ラベルワード(共依存ではないですよ。お互い共依存と言う呪縛を解いたからこそ効果を発揮する別のラベルワードです)を言ってと頼むのですが、本質追求&ロジカルモンスターの彼は言いません、いや、言えませんでした。彼には、このラベルワードを使うことに強い抵抗があります。自分の想いはラベルワードでは語れないと。まあ、ここはヒロインが折れるのですが、ヒロインはヒロインで負けず劣らずのパワフルな言葉で返します。

表題通りのエンドロールと申しましたが、物語はその主題に忠実です。主人公の彼らしい、とても誠意を尽くした告白でした。いやはや、自分(私のことです)の時はここまで言葉を尽くしたかな?主人公に負けず劣らずめんどくさい性格と自負していたのですが、反省しきりでした。でも、この物語らしい、「本物の告白」でした。

{netabare}
まあ、告白は、ほとんどプロポーズみたいでしたが、本物追求主義者の彼からすれば、そうなるのは避けられないかなと。そしてそれに返したヒロインもプロポーズ受諾でした。まあ、本物の告白って、やっぱりこれですかね。

追伸:
比企谷君、雪ノ下さんは、ちゃんと「好き」とラベルワードを言ったのだがら、やっぱ、君も、ラベルワードが嫌いでも、ちゃんと言わんとね!
{/netabare}

世の中がコロナですさんだ感じになっている今、ハッピーエンドの物語は良いもんです。

最終話のヒロインのその一人の”破壊力”が凄まじく、もう既にOver50ですが、かなり心と自らの切ない記憶を揺さぶられました(笑い)。思わず、再視聴。少し加筆し、評点を上げた次第です。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 27
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

完結に、感謝。

[文量→大盛り・内容→考察系]

【総括】
累計部数1000万部を超えるラノベが原作のアニメ。これだけラノベが売れてるっとことは、キャラクターやストーリー、言葉選びが素晴らしいということ。

アニメは、制作会社の変更などありましたが、足かけ7年、全37話を費やしての完結。個人の好き嫌いは当然あるでしょうが、まず、スタートから最後までこれだけきちんと描かれる幸せな作品自体が珍しく、それだけ多くの人に愛されたとは言えるでしょう。

やっぱり、物語は完結まで観るとスッキリするね。1期、2期と観なければ全くついていけない3期です。連続の視聴がオススメ。

個人的には、かなり好きな作品です。本作が、他作品と少し違う部分を、そして、「本物」についての私感をレビューに書きたいと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
このアニメって、ラブコメには珍しく、「主人公(男)」を観るアニメだと思う。

本作の良さといえば、ヒッキーこと比企谷八幡のひねくれた、でも筋の通った独特の思考回路。から生み出される、奉仕部の2人や妹との会話の面白さや、劇的なストーリー展開。

雪乃も結衣も、単純に魅力的なヒロインですが、そこにプラスして、「ヒッキーの良さに気付けた(ヒッキーに惚れた)」という点の好感度の高さも大きいように思います。「ただ可愛い」だけじゃなく、「いい女」的な要素。「本質を見抜いてくれた」ってところ。

また、本来は交わるはずのない、太陽と月のようであった結衣と雪乃が、互いを深く理解し、支え合い、「ライバル」「親友」になっていく過程。

いろはす、小町、先生、川なんとかさん、など、個性豊かで魅力的なサブキャラ。

これらの交差点の真ん中にいるのは、間違いなくヒッキーで、彼の個性なくしては成立しない物語であり、定番ラブコメの要素を持ちつつもオンリーワンの作品になっていた。

だから、この作品の肝であるヒッキーから、1期、2期、3期と、微妙に異なる印象を受けるところを、どう見るかというのが、評価のポイントになると思う。

1期と2期は制作会社が変わったことによる作画や監督の違いもあるし、2期と3期は間が空きすぎたのもあって、声優の演技やキャラクターに微妙な違和感を感じた。

簡単にいえば、ヒッキーの陽キャラ化・リア充化、豊かになる感情表現を、どう見るか。

それを好意的に捉えれば、奉仕部での活動を通して、ヒッキーが成長したということ。

否定的に捉えれば、世の中に迎合して自分らしさを捨てた、ひよったということ。

私は、最初は(特に2期の時は)否定的に捉えていて、「なんか普通のラブコメになったな」と、残念に思っていたものだった。それだけ、1期の「嫌みを言っているようで、実は相手を気遣っている」「けどたまにガチで卑屈なだけ」のヒッキーが好きだったということ。

んで、この3期を観てて思ったのは、雪乃も結衣も、1期の「らしさ」を失っていること。

雪乃の他者を完膚なきまで叩き潰すまでの万能感。結衣の他者に気を使いながら周囲を明るくするギャル感。

雪乃は弱くなり、結衣は暗くなった。

これを、初期の3人の方が魅力的だったかと問われれば、「アニメキャラとしては」そうかもしれない。でも彼ら彼女らは、自らとは異なる、でも共通点を持つ奉仕部の面々と関わるなかで、自分にないものを獲得、、、というより、1期の姿は多分、作っている自分であって、強がっていた自分であって、彼ら彼女らの「地(本質)が出てきた」のだと思う。

元々、ヒッキーは優しくて良い奴だし、雪乃は弱くて怖がりで、結衣は暗くてネガティブだった(そういう部分をもっていた)。

これは作中で平塚先生が言っていたが、彼ら彼女らは「表現が下手」なのだ。彼ら彼女らは、本質的には1期の頃から何も変わっておらず、その表現方法が変わってきただけのように感じた。

彼ら、彼女らが、自身の内側にあるものと対峙しながら、素を出せるようになったことは、確かな成長である。「普通になる」ことは、アニメキャラとしての魅力は薄れるものの、「1人の人間」としては好ましいものであり、素直に応援できるものだった。

特に印象的だったのは、由比ヶ浜結衣。

私が「負けヒロイン好き」であるということもあるが、本作の結衣は、切ないし可愛い。報われてほしい。最終的には負けが決まっているからこそ、本作の中では雪乃以上に丁寧に扱われていて、制作の思いが伝わった。ガハマさんが泣くたびに、こちらもせつなくなって、いつかガハマさんには、ヒッキーごとき(笑)ではない、普通に素敵な人と結ばれてほしい。

最後に、本作がずっとこだわってきた「本物」について。

あねのんなんか正にそうだけど、「本物」と「正解」がごっちゃになっているのかな?と思う。大体、異常に本物を求める人って、自分が納得できることは本物で、納得できないのは偽物なんだよな~と思う。

よくある、女子が「どっちの服似合う?」と聞いて、気に入っている方を選ばないとダメみたいな、アレに近い。

私は、「本物」に近い言葉は、「正解」ではなく、「大切」なんじゃないかと、本作を観ていて思った。

捨てようとしても捨てられない、大切なもの、思い。本作で言うなら、ヒッキーと雪乃と結衣が互いに抱く思い、存在は、紛れなく「本物」だと思う。

そして、ヒッキーは自分の思いを「最後まで疑い続ける」ことを宣言した。剣道を含めた「道」の文化とは、「追求し続けること(常に道中)」であること大切にしている。一生疑い続ける覚悟。よほど「大切」じゃないとできない。「一生疑い続ける」というのは、「一生向上を目指す」ことと同義である。

第11話の「人生を歪ませる」なんて、ヒッキーにしか言えない、素敵な告白(プロポーズ)で、上記のような覚悟を感じた。しかも、そこが最終話最終シーンでもいいところ、12話の最後をガハマさんにするのがね、本作に対する制作の愛を感じるところで、剣道部的にポイント高かったです(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
新規の視聴者を完全に無視する展開に、なんだか逆に好印象。本気は感じる。パカパカ携帯電話に時代を感じる(笑) 会話のセンスは変わらず良い。もうそんなに記憶がないけど、ヒッキーってこんな感じだったっけ?

2話目 ☆3
アニメを作るというより、ドラマを作ってる感じ。ストーリーをガッチリ描くことに心を砕いてる感じ。

3話目 ☆4
いろはす回。あざと可愛いな~相変わらず。嫌みをいっているようで、相手を気遣っているヒッキーは、なんからしいな。ダンスの時のガハマさんも、愛しさとと切なさと心強さと(笑)

4話目 ☆5
謝恩会は卒業生のものだけではない、SNSの意見だけを見ない、など、かなり正論ではある。がはまさんの涙は切ない。「いつか守ると約束したから」という台詞に、自分のもとを去ってゆきのんのところに行くという象徴的な出来事で、どうしようもなく流れる涙を笑顔と軽口で隠す。挿入歌に独白。満点!

5話目 ☆5
協力はしないが、勝負はする。いろはす、流石だな(笑) 本来はプロムに対して主役のはずのいろはすが蚊帳の外にいるという悔しさ。

6話目 ☆4
ガハマさん、ベタ惚れやな(笑) 汚れ役を買って出るのが、ヒッキーな。材木座、久々。海行きたいんだね。ガハマさん、眠ったふりをし、ヒロイン力パネェな~。

7話目 ☆3
まさか、分かりやすくなってる(笑) ラップは、、、いらないな~作風的に。横文字不使用で充分に笑いはとれていたから、あれ以上は不要かな。ヒッキーを求めてマッ缶を買うか。なんか素敵。

8話目 ☆4
ここで交通事故持ち出すか。母親に気に入られて、嫌そうだった(笑) ゆきのん、涙だな~。ガハマさん、どう身を引くかだな。

9話目 ☆3
葬式、ある意味正解(笑) ガハママと、ママノンの対決を見てみたい、というか、友達になりそうだな(笑) 

10話目 ☆4
いろはす、良い女、いや、悪い女だ(笑) ていうか、高校生、社交ダンスなんかできねぇだろ。しっかし、イケメンと美人にしか優しくないイベントだよな、プロム。ゆきのんとの、軽口の応酬がなんとも切ない。あねのんが全てを難しくしてるよな~。本物を求める人って、自分が納得できることは本物で、納得できないのは偽物なんだよな。言葉では定義できない思い。静先生、素敵だな。

11話目 ☆5
全部引っくるめて、君が好き。そのシンプルな一言を言うために、遠回り遠回り。人生を歪ませるというプロポーズ。

12話目 ☆4
お前ら、付き合いたてのカップルか!って、付き合いたてのカップルなんだよな(笑) 距離感を見て察するいろはす、と、いろはすに蔑まれて悦ぶ奴ら(笑) 本当にサウナに行った(笑) バスタオルの巻き方(笑)  いろは、ガハマさんをそそのかすなや(笑) そして、的確に麻雀に例えるなや(笑) 三角関係の維持、は確かにおとしどころ。いろはすと小町の極悪同、、、小悪魔同盟(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 43
ネタバレ

食前酒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

本格ラブコメ完結しました

【第十二話】(総評も含みます)
{netabare}最終回です。面白かったです。Aパートプロム会場下見という名目の比企谷とゆきのんのデート展開。まずゆきのんの私服も久しぶりに見たし、髪形も特別仕様で可愛かったね…。タピオカのときに二人で写真撮るところとかゆきのんも結構大胆なことしててうらやましすぎる比企谷。今まで結衣とのプライベートでの関りは多かったけどゆきのんはほぼほぼ無かったから今回の二人のデートは新鮮だったしレアものです。Bパートはプロム本番で、あんな高そうな会場を高校生が借りれるか?とか思いながらも話は進み、小町が高校の制服姿で登場したり、プロム実行の男子勢が突然サウナにいったり急展開はちょっとあった。多分原作ではもっと解説的な補足があるだろうけど…そこは最終話だから仕方ないか。最後はゆきのんの逆プロポーズもあったし、一期OPのユキトキも流れたし、最後の結衣の復活からの比企谷タイトル回収もよかったと思います。比企谷、ゆきのん、結衣メイン三人の収め方ももちろんよかったですがいろはや先生の締めどころも私的にはちょうどよかったと思います。いろはは中盤の小町との話の中で比企谷を思っているニュアンスを感じたし、先生も最後に比企谷と二人で踊って去り際はクールに。これが私の思っている俺ガイルの良いところ。幼稚な恋愛ラブコメをしていないところです。普通のラブコメだったらヒロインみんなの感情を駄々もれさせてすぐ告白、やっかいなキャラは最後だけ都合よくキャラ変させて告白。しかし、このアニメはそんな簡単なラブコメを見せてるわけじゃない。ゆきのん然り、結衣、いろは、先生、川崎、葉山、海老名も然りみんな何考えてるか簡単に分からないですよね。思っていること自体は単純なのに言葉にするのが難しい。それを一番に体現してくれたのが比企谷であり、ゆきのん、結衣のヒロイン達。だからこのアニメは見てても飽きないし、今まで見たことないラブコメだけに期待をもって見れたのです。それでいてキャラクターの表情やしぐさの作画演出も完璧。私の言っている本格的なラブコメや他と一味も二味も違うラブコメが見てみたい方は是非一度見てみてください。良い作品ですよ。{/netabare}

【第一話】
冒頭2期の続きからスタート。ヒロイン二人の髪の毛先、指かなり動いてたように見えました。ただ、Bパートの流れは個人的には置いてけぼり感があった気がします。おそらくアニメの中で2期からの話のつながりを意識したんでしょうがあの流れは2話.3話で感覚を取り戻してからでも遅くなかったのではと思いました。
【第二話】
Aパートでは陽乃、Bパートはいろはが登場。続々ヒロインが出てきて、今回の感じだとまたいろはが騒動の発端を持ってくるみたいですね。うわさのOP謎ダンスもなんとなくつながりました。俺ガイル見てるなーって感じがしてきて面白かったです。
【第三話】
プロムのPV撮影兼練習回。ゆきのん男装似合いすぎ、結衣、いろはも可愛さの見せ方がうまい。話も割とライトな笑いが多く、二期のおっもい空気感はここまでほとんどない。そして二期から登場していたいろははこれまで比企谷に対して明確な意思表明をしていないが(アニメ勢の見解)、このプロムを通じて何か企んでいますね。いろはどう仕掛けるか、そして三期一話からちらちら出ている川何とかさんの心中は。それぞれに対する比企谷のアンサーも楽しみです。
【第四話】
{netabare}結衣バラードからのオールブラック背景エンドロールかっけぇ…。今回そこが一番熱くなりました。話のほうは「出たよ俺ガイル特有のわけわからん感じ…」ですね(笑)。細かい心理描写はまた考察サイトにお世話になりそうです。{/netabare}
【第五話】
{netabare}たかが余興の開催するしないのもめ事を無駄にややこしく回りくどくやってます。今作三期始まってからちょいちょい思ってたけど一期や二期よりみんなの考えてる事が私でもわかる(笑)。平塚先生もこんなわかりやすくズバズバ話すタイプじゃなかったような気がするし、いろはも視聴者側だけですが心の声駄々洩れ演出だったし。キャラの考えてることがストレートにわからないのが俺ガイルだと思ってたのでfeelが作り方を変えたのかここまでで原作通りキャラ感情に動きがあったのかはわかりませんが三期はまた違う雰囲気を感じてます。{/netabare}
【第六話】
結衣が負けヒロインにならない世界戦の話が見たくなりました。
【第七話】
{netabare}玉縄生徒会長と比企谷の絡みはやっぱり面白い。しかも今回はラップ調で討論してましたがあれアニオリじゃないよね?(笑)。前半パートはこんな感じの笑いありの穏やかムードで、終盤ゆきのんが登場し、おなじみの三人がそろったとたんに場が冷え込む。結衣はずるがしこく、ゆきのんは恋愛に初心な感じ。相変わらずこの三角関係はアニメ界一見どころのあるものですね。{/netabare}
【第八話】
{netabare}今回はいろんな意味でこんなアニメ他にはないと思わせられる内容でした。まず、プロムのやるやらない問題の方はなんだかよくわからないまま比企谷の勝利になったらしい(笑)。結局雪ノ下母を比企谷がうまく説得してプロムは開催できるようになったけど、つまるところ比企谷達ってプロムの公式サイトつくって比企谷の自身の過去事情使ってうまいこと丸め込んだだけじゃないの?(笑)。あと比企谷と対立関係だったゆきのんいろはサイドはどうしたのか。予想だけど今期のプロムの話って原作では相当長かったのでは?だからカットが多めになってゆきのん側は描かれなかったのかな?ここまで引っ張ってきた割に意外とあっさり決まったからちょっと不思議な感じはした。そしてこれらの中盤の出来事が全部どうでもよくなるくらい衝撃のラストシーンでしたね。あれはゆきのんが比企谷を結衣に譲ったとかそんな簡単なお話じゃないんだろうけど、あそこのシーンのゆきのんはもう一期二期の面影は全くなく、あるいみ普通の女子高生らしい表情でゆきのんの判断が間違っているとか抜きですごく良かったと思う。私的三期のゆきのんベストシーンですね。なので終盤だけの評価ならかなり高評価です。{/netabare}
【第九話】
{netabare}面白かったです。俺ガイルはぎすぎすしてた方が面白いという意見が多いイメージですが私は今回のようなゆるガイルの方が好きです。中盤の学校の廊下のシーンとかゆきのん結衣も可愛いしいろはもいつも通りあざとい(笑)。そしてBパートの結衣とのお菓子作り。結衣が可愛いことはもちろんなんだけど比企谷とガハママのセリフがいちいち鋭い。他作品と比べて原作や脚本が段違いで優秀。作画もいいしセリフもいいから飽きない。最後の卒業式シーンはさすがに泣けなかったけど比企谷がボロ泣きしてたのは面白かったです。{/netabare}
【第十話】
いろはすがあざとかったところと比企谷とゆきのんがインカムで会話してるところは面白かった。Bパートの陽乃は相変わらずヒステリックなこと話してて全く分からなかったけどゆきのんも一皮剥けたようで良かったと思いました。
【第十一話】
{netabare}今回はついにこの瞬間がやってきたかという感じでしたね。俺ガイル全三期ここまで30話越えの長い長い恋愛模様はようやく一幕を終えるようです。Aパートのベンチで話し合う比企谷と結衣。ここで比企谷が言った言葉が「関りが無くなるのが嫌だ」です。今までの俺ガイルでここまでわかりやすく比企谷が言葉を話すことがあったかっていうぐらいこの瞬間は結衣も驚いてましたが私も驚きました。これまでの比企谷のキャラがあってこその良シーンだったと思います。そして何より今回のラスト。比企谷とゆきのんのセリフ回しはどこでも面白い。この大事なシーンでも比企谷はしっかりいつもの比企谷でした。もうぶっちゃけプロムなんてどうでもよかったんじゃないかって思うんですがそれもこの作品のややこしいところなのでしょうね。比企谷はベンチで結衣に話したようにゆきのんに関りが無くなるのが嫌だと言いました。そしてあらゆる作品のあらゆる告白シーンで社交辞令のように使われてきたセリフを比企谷が言う。私は比企谷だったら告白するときでも妙ちくりんな言い回しするんだろうなと思っていたので逆にここも面白かった。それでも比企谷節はいつも通り炸裂していたので比企谷らしいと言えばらしい告白だったのではないでしょうか。両パートの結衣やゆきのんももちろん良かったけど今回は比企谷がMVPですね。そしてあの流れからのゆきのんバラードED鳥肌立ちました。今回はキャラのセリフ、表情(作画)、話の落ちすべて良かったです。{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 6

77.8 21 学園でラノベ原作なアニメランキング21位
無職転生 Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (403)
1716人が棚に入れました
2012年から小説投稿サイト「小説家になろう」で連載が開始されて以来絶大な人気を誇る“なろう系ラノベのパイオニア”『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』。理不尽な孫の手の著による本作は、多くの作品が生み出されている「異世界転生系ラノベ」「なろう系小説」のまさに先駆者的作品であり、幅広いファンを獲得している当ジャンルの代表作。働きもせず他人と関わりもせず、ただ部屋に引きこもってゲームやネットに明け暮れるだけの34歳のニート男が、ある日交通事故に遭い死亡…したと思った次の瞬間、剣と魔法の異世界に生まれたばかりの赤ん坊として転生!少年ルーデウスとして生まれ変わった男が、前世の記憶と後悔を糧に、出会いや試練に直面しながら「今度こそ本気で生きていく」姿と壮大な冒険が描かれる大河ファンタジー。


声優・キャラクター
ルーデウス・グレイラット:内山夕実
前世の男:杉田智和
フィッツ:茅野愛衣
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

【ネフィリム】の【生存戦略】

●一見するとスピンオフみたいな今期?

もちろん主人公は登場しますが、わざわざ「エピソード0」みたいな
スピンオフの展開を噛ませてくるのにはどのような意味があるのでしょうか?

本作のアンチである当方には{netabare}「シルフィ」{/netabare}なる耳長キャラには印象が皆無な状態でありまして
正直このキャラが前期で登場したかどうかも記憶があやふやであったりします。

前期では作画を含めかなりの高評価を得た本作でありますが、{netabare}この耳長キャラを
全面的に押し出したような展開には微妙なものを感じた人も少なくはなく、
恐らくは前期と比べると評価の方もかなり厳しいものとなるような気がいたします。

特に今期は、一般的に見て面白いと言える要素はほぼ無く、どちらかというと
マニア向け作品の傾向が強く、例えば円盤が普通に売れない現代にも拘らず
円盤の売り上げで奮闘してる「鬼舞い」に似たものを感じます。

熱狂的なファンには好評であるようですが、そうではない人からしてみると
高評価のポイントが今一つ見えないわけであります。{/netabare}

個人的意見では9話「白い仮面」こそが本作の本筋に繋がる展開でありまして
もっとそちらの描写に尺を割くべきであると考えるわけですが、{netabare}フィギュアやら
獣人族やら阿修羅男爵?やら、一見すると脇道それ過ぎでどうでもいいような話が
多かったような印象を受けてしまいました。

もちろん、裏設定的に考えれば耳長族のヒロインとの絡みに意味があると
解釈も成り立ち、アホ毛同士は結ばれるというのも鉄板法則と言えるのでありますが、
一般論として言えば、{/netabare}特に今期は第三者にお奨めできるほどの作品ではなかったように思います。

主人公のキャラ設定等には当然意味があるのですが、理解はできても面倒くさいと言いますか
{netabare}「ルー」+「デウス」という主人公の名前由来が【ケルト文化】であるように
ケルト、フェニキア、アングロサクソン、等々混血種族の文化的なバイアス負荷が
かかり過ぎているため車酔いにも似た感覚を覚えてしまいます。{/netabare}

「異世界行ったら本気出す」のタイトル回収のために今期の展開は必要不可欠であったと
考えられるわけですが、そのために各種の設定に「諸刃の剣」が仕込まれてしまうのが
本作の致命的な欠陥であると言えるのかもしれません。

{netabare}主人公は中身がおっさんの変態的なエロ人格者でありますが、
「異世界行ったら子作りに本気を出す」のが本作のテーマである以上
エロくなければ話が成り立たなくなるというわけであります。

結論から言いますと色々な種族と交わり「混血種」を作り出し種族を繁栄させるのが
「彼ら」=【ネフィリムの眷属の生存戦略】であります。

耳長ヒロイン=「シルフィ」の名前の元ネタは「風の妖精シルフ」でありまして
妖精とは【妖魔族】であり、【魔族】ということになります。

魔族の頂点に君臨するのは【魔王=サタン】でありまして、【堕天使ルシファー】であります。

【堕天使】とは人間の女を孕ませる衝動が抑えきれずにこの世に堕天した
【堕落の天使】でありまして、その特性は【エロ】ということになります。

【堕天使】と「人間の女」から生まれたハイブリットを【ネフィリム】と言いますが、
【ネフィリム】の第一世代は【巨人族】であり【鬼族】であるとも言われています。

【鬼族】は【ネフィリムの眷属】でありますので、頭に【角】が生えておりまして
その【角】は【堕天使】の遺伝子に由来するわけであります。

【堕天使】の血が濃い【ネフィリム】はノアの大洪水でほぼ壊滅しまして
現在に生き残った【ネフィリムの眷属】は混血化が進んだ影響もあり、人間化しておりまして
見た目では人間種と区別が不能な状態であったりするようです。

「名家」や「名だたる英雄」こそが【ネフィリムの眷属】のでありまして
例えば【オリンピアの祭典】では【黄金の魂を持つ勇者】を讃えるわけですが
【黄金の魂を持つ勇者】は後の【王家】となり、故に「王侯貴族」は【ネフィリムの眷属】
であるということになります。

「天皇すり替え説」という奇説もありますが、もしも今の天皇に「異能」の類があるとしたら
恐らくは【ネフィリムの眷属】ということになるのでしょう。

もしも「天皇すり替え説」が真だとすると本物の帝は【八咫烏】ということになるでしょう。

通常の人間には魔法の類は使えないのでありますが、【シャーマン】であった【卑弥呼】には
【呪術】などの異能が使えたようでありまして、だからこそ「邪馬台国の女王」に
なれたわけであります。

通常の人間とは違う【ネフィリムの眷属】を表すために頭に「アホ毛」を描くわけですが
その元ネタが「ゲゲゲの【鬼】太郎」の「妖怪アンテナ」であるように
「鬼の魂」を有する【ネフィリムの眷属】には【角】が生えていて然るべきというわけであります。

何度も繰り返される【人狼ブーム】についての詳細は「生首女」の方で書くつもりですが
【獣人族】、「ウェアウルフ」の類の元ネタが何なのかと言えば、神話であり古代宗教
でありまして、【人狼】に限らず亜人種の類は古代宗教の神々である故に
アニメなどでは当たり前のようにごり押しされるわけであります。

「おおかみかくし」という作品がありますが、タイトルが何故「ひらがな」表記
なのかと言えば、ダブルミーニングが仕込まれているからでありまして
「おおかみ」は「狼」であり=「大神」というわけであります。

【獣】の種族である「もののけ姫」の名は「サン」でありますが
「サン」=「sun」は「太陽」であり、従いまして太陽神「天照大神」を暗示しています。

「天照大神」は「あまてらすおおみかみ」ですが
「あまてらす【おおかみ】」とも読んだりもします。

「狼の神」と言えば【アヌビス】であり、【フェンリル】でありまして
【フェンリル】に似たものに【エンリル】というのがいまして
この【エンリル】と【エンキ】兄妹が神社にいる「狛犬」の元ネタであると言われています。

【エンリル】のことを「アッカド語」では「ベール」とも言いまして
「ベール」が転じて【ベル】となり【バアル】となるわけであります。

「狛犬」には「角」が生えていますが、【エンリル】にも「角」が生えており
【フェニキア人】の神=【鬼神バアル】そして【ケルト人】の鬼神も同様であります。

【ケルトの鬼神】その名を【ベル】と言いまして、
「ジングルベル♪ジングルベル♪鈴が成る♪」の【ベル】=「鐘」が教会やお寺に
当たり前のようにあるのは【ベル】が「神の名」を意味するからなのであります。

「12月25日」は何の日でしょうか?
「イエス・キリスト」とは全く関係ありません。
この日のルーツは【ベル】と【バアル】と【ニムロド】の物語に由来しますが
詳細については長くなるため今回は割愛いたします。

要するに【ローマカトリック教会】は謎の宗教儀式を世界に拡散しているのであります。

アホ毛の耳長族エロ女=エリナリーゼ・【ドラゴン】ロード
一見するとどうでもいいキャラのようでありますが、
「異世界行ったら子作りに本気を出す」というのが本作の主題でありますので
このエロ女キャラも伏線的な意味合いが込められているというわけでありまして
本作【8】話でそれとなく描写された決闘=求婚の儀式につながるわけであります。
獣人族の発情期が「収穫祭」と重なるわけですが、そもそも収穫祭というのは
地母神信仰に基づく宗教儀式でありまして、実りをもたらす地母神=【豊穣の女神】に
感謝の意を示す祭典であります。

豊穣の女神には様々な名があり、【イナンナ、フレア、ヴィーナス】などがありますが
これらは【金星の女神】であり、よって【8芒星】=【イナンナスター】で
暗示されるわけであります。

【金星の女神】は「エロエロ」の女神でありまして、なのでそのエロ属性を持つ
エリナリーゼがクローズアップされ、獣人族の求婚儀式に繋がるわけであります。

「イースター」は春に行われる復活祭という祭典ですが、元ネタは
【イシター】=【イシュタル、アシュタルト、イシス】という女神の名が由来でありまして
復活祭というのは大嘘であり、実は古代から伝わる女神信仰の儀式を単に
リメイクしただけだったりします。

「天空の城ラピュタ」の「シータ」もこの女神の名が由来と言われています。

本来の【イースター】では女神に多産を祈願する意味合いがありまして
そういうことで女神信仰を暗示する「収穫祭」と「子作り」が繋がるわけであります。

エリナリーゼ・【ドラゴン】ロードの【ドラゴン】と言えば【竜】でありまして
オルステッドも【竜神】ということで同じキーワードで繋がります。

【龍】も【竜」も同じわけでありまして、【竜】とは年老いた【蛇】が変化したものと言われています。

【蛇】と言えば「アダムとエバ」を誘惑して【禁断の果実】を食べさせた【サタン】でありまして
【光の天使ルシファー】であります。

【明けの明星】のことをラテン語で【ルシフェル】と言いますが
【明けの明星】は【金星】でありますので「エロエロの女神」と【堕天使ルシファー】は
等号で結ばれ、【女神アシュタルト】が【鬼神バアル】の妻であることから
【堕天使】と【鬼神族】が同じ種族であるのが見えてくるのであります。

そしてバーディガーディは阿修羅であり、カーリー、ドゥルガー、
へカントケイル(百手巨人)と一致します。

阿修羅は【鬼族】であり、へカントケイルは【巨人族】でありますので
バーディガーディ=魔王は【ネフィリムの眷属】ということになります。

【エリス】にもアホ毛が生えていまして、故に【ネフィリムの眷属】と言えるわけですが
名前がギリシア神話の不和と争いの女神でありまして、新型567変異株の名前とも一致します。

ギリシア神話の女神と言えばエロいのが当然でありまして、しかも
先代の最高神【クロノス】が【ティターンズ】=【巨神族】であることから
【エリス】なる女神も【ネフィリムの眷属】であることが確定します。

「白い仮面」の転生者が登場するわけですが、「仮面」と言えば【マスカレード】でありまして
貴族文化の【仮面舞踏会】を意味するわけであります。

【マスカレード】の発祥の地は【ヴェネツィア】でありまして、ここを拠点に
活動していたのが【ヴェネツィアの黒い貴族】であります。

「黒い貴族」と言われる理由は肌の色がスレッタ・マーキュリーのように浅黒い感じだった
からでありまして、中東から来た種族であると言われています。

「黒い貴族」は「ユダヤ人」であるという説もあるのですが、商業や金融業に向いているのは
どう考えても【フェニキア人】でありまして、しかも【マスカレード】はかなり
いかがわしい宗教儀式でありますので、ユダヤの思想とは全く接点がないことからしても
黒い貴族の正体が判明するわけであります。

【マスカレード】とは乱交パーティー的なものであるようでして、
その詳しい内容については「ベルセルク」の原作に詳しく描写されています。

ざっくり言えばダークギャザリング的な黒ミサでありまして、
「ベルセルク」ではドラッグを吸引した上で行われていました。

ヴェネツィア発祥の【マスカレード】の秘密について命がけで暴露しようと試みたのが
今は亡き「スタンリー・キューブリック」監督でありまして、その作品が
「アイズ・ワイド・シャット」であります。

そして【マスカレード】と全く同じような仮装するのが
「ハロウィンパーティー」の元ネタとなった【ケルト人】の【サウィン祭】であります。

悪霊からの攻撃を回避するために悪霊と同じ格好をしたのが仮装パーティーのルーツ
であるようですが要するにコスプレの起源も【ドルイド教】の宗教儀式にある
ということになるわけであります。

悪霊は【ケルト人】にとっての神に匹敵するため、これに生贄を捧げるわけですが
「ガリア戦記」に記されていたように彼らは「人間」を供物として捧げる
【人身御供】を行っていたと言われています。

【ドルイド教】の【サウィン祭】は【ハロウィン】に継承され、大変残念な話でありますが
【人身御供】の儀式も現在進行形で続いているわけであります。

元「サタニスト」であり現在は「クリスチャン」へと転じた「ジョン・ラミネス」の証言によれば
【ハロウィン】では人間の子供を生贄に捧げる儀式を行っているということでありまして
熱狂的な信者の信仰心というものがいかに恐ろしいかを物語るわけであります。

奴隷は【人身売買】と繋がりまして、個人的見解では【人身売買】と彼らの宗教儀式も
繋がると予想しています。

本作では【人身売買】と「ダークギャザリング」が繋がる描写はなかったようですが
【呪術文化】ではドラッグを用いた「儀式」を積極的に行っており、最終的に
主人公のEDを回復させたのもなにかしら薬物であることから、「ベルセルク」で
描写されていたドラッグを用いた性的儀式に通じる要素があると見ることができるわけであります。

「ドラッグパーティ」は芸能界にも普及しており広末涼子やキムタク、酒井法子、
ジャニーズなどがその関係者であるとして名が挙がっています。

現在進行形で騒がれているジャニーズの問題は、ある種の【人身売買】案件でありまして
大規模な人身売買マーケットの起源が何処なのかと言えば恐らくは【古代バビロン】でありますが
それが現在の形に整備されたのが【英国東インド会社】設立の時なのでしょう。

ドラッグとは【呪術文化】の宗教儀式には必須のものでありまして
【偶像崇拝】とは【呪術文化】特有の形態であります。

【呪術文化】では【人身御供】が当たり前のように行われるため人命が軽視され
【人身売買】も気軽に実施されるわけであります。

本作だけの話ではありませんが、人身売買案件を当たり前のように描写するのは
【呪術文化】の思想が背景にあるからであると考えられます。{/netabare}

フィクションなんだから表現の自由を尊重すべきだろうという意見もあるかもしれませんが
主人公の倫理観があまりに破綻し過ぎて話になりません。

倫理観が破綻した性犯罪者みたいな主人公に感情移入できるのかと言えば
それは無理というのが結論であります。

銀魂の銀さんの生き様と本作の主人公を比べると同じおっさんでも
ここまで差があるのには愕然とするしかありません。

年取ったおっさんほど清く正しく美しく生きるべきであるというのが個人的意見であります。


●「ルー」+「デウス」が示す【ケルト人】の信仰

正直ぱっと見は意味不明な変態的フィギュア回であります。
わざわざ{netabare}奴隷{/netabare}を購入してまで行おうとする壮大なるフィギュア構想・・・
更にフィギアに関するただならぬ彼らの拘りから今回事件が起こります。

正tお直当方としてはフィギュアマニアの気持ちは理解できませんので、非常に冷めた目でフィギュア回を
見送るつもりでおりましたが、 {netabare}主人公の「例の下着」に対する異様なまでの信仰心を見て
フィギアの意味するところが見えて参りました。

「フィギュア」は【偶像崇拝】のシンボルでありまして
「例の下着」も同じく【偶像崇拝】を示しているというわけであります。

【ケルト人】は【鬼神】を崇め奉るという意味では【フェニキア人】と一致します。

お宝フィギュアを破壊し侮辱した獣人2匹を拘束し顔に「呪文」の類を書き記します。
「偶像」を侮辱した2匹を断罪する【生贄の儀式】を実施したわけであります。

【生贄の儀式】では「家畜(ゴイム)」が供物として捧げられます。
半人半獣の獣人族ですので【人身御供】の意味合いが秘められているとも考えられます。

主人公は拘束した獣人に対して体を触るというエロ行為に及びますが、
このエロ行為も【偶像崇拝】の儀式を示しているのだと解釈できます。

「刺青」、【偶像崇拝】、【生贄の儀式】や「性的な儀式」
これらはすべて【呪術文化】と密接な関係があり
【ケルト人】や【フェニキア人】に繋がります。

獣人族に辱めを与える儀式を【フリーメイソン】を暗示する「魔法大学」内で
敢えて行うことに特別な意味があったという話であります。

【フェニキア人】がもたらした「黒魔術【カバラ】」と【ケルト人】の【ドルイド教】が
融合され混血の種族が誕生した真実を暗示しているように思えて仕方がありません。

【アシュケナユダヤ人】が褐色の肌ではなく白人種であるのが世界最大のミステリーでありますが
【ケルト人】と融合したと考えれば合点のいく話であります。

「ユダヤ人」とは人種に関係なく「ユダヤ教」を信じている信徒のことでありますが
「バビロン捕囚」以降の「ユダヤ教」は、パリサイ派のラビ(司祭)によって取り込まれた
【バビロニアタルムード】の影響を受け異質なものに変えられてしまいます。

「魔法大学」の元ネタである【フリーメイソン】で研究されていた【黒魔術】のことを
「ユダヤ神秘思想」【カバラ】というのもパリサイ派による宗教改変が関係している
というように推測できます。

「ユダヤ人」という人種が確実に存在していたのは【ソロモン王】以前のことであり
それ以降に発生した「ディアスポラ(=離散)」以降は「ユダヤ教」や「ユダヤ人」という概念は
曖昧になり、今ではどういうわけか180度違う意味合いのものとなったようであります。

【バビロニアタルムード】を信仰するものが「ユダヤ人」であるなら、【フェニキア人】や
【ケルト人】も「ユダヤ人」ということになり、「ルー」+「デウス」という名の
【偶像崇拝】信者も「ユダヤ人」ということになります。

日本のアニメの主人公やヒロインが白人であるパターンが多いのも、
【アシュケナユダヤ人】=【アシュケナジー】が世界の勝ち組であることを
暗示しているからなのかもしれません。

混血種を続々と生み出し彼らの子孫を繁栄させることが彼らの【生存戦略】でありまして
そして「グレートファミリー」による世界支配の構想が実現するわけであります。

【ケルト】の神の名を持つ主人公は魔法大学で【カバラ】の真理を会得し
恐らく「グレートファミリー」の眷属になるのでしょう。

「エリートになりたきゃ楽しちゃだめだよ心臓どくどくマヤマヤポン」であります。{/netabare}


●やはり本作は今期人気アニメの筆頭格か?

例えアンチの糞レビューでもそれなりの方々に読んでもらえることは有難いことでありまして
ただ作品を貶すだけではなく、わざわざ読んでくれる人に伝わるものを書くべしと
思うに至るわけであります。

「魔法大学」なるものが登場しますが、もちろん元ネタは「ハリーポッター」でもお馴染みの
「魔法学校」の類でありまして、【フリーメイソン】であります。

現在の【フリーメイソン】はただの社交クラブ化しておりまして、由緒正しき「古代メイソン」とは
まるで違うものになってしまいましたが、本来の「メイソン」は【黒魔術】研究機関でありました。

{netabare}「古代メイソン」で研究していた【黒魔術】のことを(「ユダヤ神秘思想」)【カバラ】と言いますが
「ユダヤ教」を信じてる「ユダヤ人」が【黒魔術】に精通している?という発想はそもそも
ズレておりまして、矛盾しているのでございます。

「ユダヤ人」と言えば「創造主ヤハウェ」に選ばれた「選民」でありまして
創造主との契約により選民性と創造主による特別な庇護を賜ったのであります。

父なる「創造主」は、生み出した子どもたち=「ユダヤ人」に対して律法=戒律を介して
「やるべきではないこと」を教えるわけであります。

純血の種族ユダヤ人が最もやるべきでないことと言えば、「異教徒」に関わり
「異教徒」の思想や文化に染まることでありまして、【偶像崇拝】とはまさに
創造主が最も忌み嫌うユダヤ人の最大タブーでありました。

【黒魔術】とは【呪術】とほぼ同じ種類のものでありまして、【呪術文化】で有名なのは
【古代エジプト】や【古代バビロン】でありますが、これらの【呪術文明】がユダヤ人に悪影響を
及ぼすということで、創造主はユダヤ人保護の名目で【呪術文化】の国々に災いをもたらし
容赦なく次々にこれをぶっ壊すのでありました。

創造主はユダヤ人に安住の地として「カナン」を与えるのですが、そこに住んでいた
先住民=【カナーン人】については聖絶=殲滅してよしとユダヤ人に指示するのであります。

捕虜としたり奴隷として生かす選択肢など全くなく皆殺しの一択なのは、子どもたちに
与える悪影響の芽を完全に摘んでしまおうという創造主の親心の現れでありました。

【カナーン人】は【アモリ人】と同じ血族であり、【呪術文化バビロン】の眷属であります。

【カナーン人】は【モレク神】を信仰しており、
【モレク神】を崇め奉る【偶像崇拝】の儀式にご執心でありました。

【鬼神】をかたどる【モレクの偶像】の下腹の当たりには炉が備え付けられておりまして
そこで火を焚くことができるわけであります。

【モレクの儀式】の際には「ドラム」をガンガン叩いて盛り上げて火を焚いて、そうして
【モレクの像】の火の中に子供を生きたまま投げ入れて【モレク神】に供物を捧げるわけであります。

かなり残酷な【生贄の儀式】でありますが、【等価交換の原則】により「※願い事」が
何でも叶うと言われるこの【偶像崇拝】の儀式に自分の子どもたち=ユダヤ人が嵌ることを
嫌う創造主は【カナーン人】に対して容赦することはなかったのであります。

【古代エジプト文明】は「ユダヤの預言者モーセ」を支援するために発動した
創造主の災いにより衰退し、そして滅び去りました。

【バビロンの王国】も(自分の子どもたちのために)それを望んだ創造主の預言通りに崩壊しました。

選ばれた民=ユダヤ人に対抗する勢力=【バビロン】の血族
最後に残ったのは【フェニキア人】であります。

「ノアの大洪水」、「ソドム」と「ゴモラ」、「バベルの塔」の計画も
勝つのは常にユダヤ人でありましたが、【フェニキア人】の「生存戦略」が功を奏し
「ユダヤ人の選民性」を覆すことに成功するわけであります。

ユダヤ人には創造主の鉄壁なる庇護があるため、まともにやり合っても勝てる見込みがないと
考えた【フェニキア人】は、ユダヤ最強と謳われる【ソロモン王】を懐柔する計略を企て
そしてユダヤ人を異教徒文化に染め上げて【堕落】させることに成功したのでありました。

「イスラエルの国旗」にも記される【✡】=【六芒星】は「ダビデの星」とも
【ソロモンの星】とも言われます。

【✡】を神として崇めたり、神聖視することは【偶像崇拝】と同じ意味があり
「ユダヤ人のタブー」であるはずなのですが、【✡】のことをどういうわけか
【ソロモンの星】と呼ぶのであります。

【ソロモン王】は預言の警告を無視して、【フェニキア】のティルス王である【ヒラム】と関わり
【666】タラントの報酬を得たと言われています。

【6】つの頂点、【6つ】の三角形、内部に【6】角形で構成される
【✡】は【666】を表していると言われます。

ユダヤの【ソロモン王】が【666】=【獣の刻印】を受けたことにより
ユダヤ人の「選民性」は失われます。

【フェニキア人】と交流を持ち異教徒の文化に毒された【ソロモン王】は拝金主義者となり
異教徒の宗教の影響が鮮明に表れた【ソロモン神殿】を建設するのであります。

そしてこの【ソロモン神殿】建設に関わる重要人物が、
【フェニキア人】のカリスマ石工職人の【ヒラム・アビフ】であります。

【ヒラム・アビフ】には高度な建築学の知識があっただけでなく神秘主義的な秘術に精通しており
恐らくそれが【錬金術】と呼ばれるものであります。

石工職人と言えば【バベルの塔】や【ピラミッド】を建設したのも彼らの仕事であると
言われていまして、数学や幾何学やなどに精通していただけでなく、
どうやら【錬金術】の知識もあったようであります。

【錬金術】とはほぼ魔法と同じようなものでありますので、
【黒魔術】であるとも解釈できるわけであります。

【ソロモン神殿】には【ボアズ】と【ヤキン】の柱がありまして、これと同じものが
現在の【フリーメイソン】のロッジにもシンボルとして設置されております。

【古代メイソン】で研究されていた【黒魔術】のことを「ユダヤ神秘思想【カバラ】」
と言うのですが、【ソロモン王】の堕落と【ソロモン神殿】の建設の逸話は
ユダヤ人的には災いをもたらす駄目駄目なNG行為の事例ということになります。

更に言えば黒魔術の【カバラ】にしても【フリーメイソン】にしても、そのルーツは
ユダヤ人ではなく敵対していた【フェニキア人】にあったと考えるのが妥当でしょう

「魔法大学」の元ネタは【フリーメイソン】であり黒魔術=【カバラ】であるのですが
そもそも【カバラ】と「ユダヤの思想」には明確な関係性などあるはずもなく
【黒魔術】や【呪術】なら【バビロン】の種族に繋がると見るのが自然と言えます。

【黒魔術】の元ネタとして一つに【カバラ】というものがありますが、
もう一つは【ケルト人】の宗教である【ドルイド教】の神官=ドルイドの秘術であります。

【錬金術】と言えば【古代メイソン】の石工職人との関係性が強いと言えますが
一般的な「魔法」と言うなら【ドルイド】の呪術の類というように区分できるのかもしれません。

純血の人間には魔法は使えません。

魔法が使える種族がもしいるとしたら?それはそもそも純粋な人間でない何かの混血か?
特別な【禁断の秘術】をどこかで得たということになるでしょう。

【呪術文化のシャーマン】はドラッグを服用してトランス状態になり
神々や悪霊の類と【チャネリング】します。

所謂「神降ろしの儀式」でありまして、例えば【鬼神バアル】などから啓示を受け
特別な「知恵」を賜るわけであります。

人類に【禁断の知識】を与えたのは【鬼神】であり、【ネフィリム】であり、
【堕天使】であるわけであります。

【呪術文化】に毒されたものたちは【堕天使】の種族であり【ネフィリム】の眷属であります。

「知恵」を得て「目」が開け「明るく」なることを【啓蒙】と言うわけですが、それは
【プロビデンスの目】を得たということでありまして、「光の祝福を受けた」
ということを意味します。

【イルミナティ】とは「光の祝福を受けた」者でありまして、教科書に載ってる
【啓蒙思想家】とは【イルミナティ】のことでありまして、
「フランス革命」を引き起こしたのも【イルミナティ】であります。

「光をもたらすもの」は「エデン」にいた「蛇」でありまして、
アダムとエバに【禁断の果実】を食べさせた【光の天使ルシファー】であります。

【ルシファー】は【堕天使】であり、【デーモン族】の悪魔であるので
頭に【角】が生えているわけであります。 {/netabare}

【堕天使】は人間の女に欲情し女を孕ませるため地上に降りたということで
その性質はエロで満ちております。

本作の主人公並びにエロエルフの女が「アホ毛」ホルダーであるのは
【堕天使】の血族=【ネフィリム】であることを示しています。

「アホ毛」は【鬼の角】を表し、その種族の血統を示すのであります。

「アホ毛」ホルダーは特別な知恵や能力を持っている一方で、【堕天使】のエロエロの特性も
継承しているという表現でありまして、「アホ毛」ホルダーの性格はエロでも
あったりするということであります。



「無職転生」には残念ながら悪い印象しかありません。

今期の0~2話くらいまでは主人公が大人しくしていたのでまだマシだったのですが
やはりこの作品特有の脂っこい感じのエロネタ、エロ表現が炸裂しまして
それを見るとゲンナリするわけであります。

嫌なら見なければいいというのは正論でありますが、{netabare} 何故この作品がここまで評価されているのか
気になり、分析してみたいということで視聴継続しているわけであります。

結論から言えば、前期にしても今期にしても大して面白くもなく、主人公のキャラ設定にクセが
ありすぎて、感情移入することができず、このやり過ぎ設定には多くの疑問が残ります。{/netabare}

「Re:ゼロから始める異世界生活」と本作を比べてみれば一目瞭然でありまして
人気もあり実力もありキャラ設定も機能している「Re:ゼロ」に対して本作は
{netabare}あらゆる面で劣っているわけであります。{/netabare}

前期の作画が良かったと意見については理解はできますが、物語のレベルは
せいぜい「3」がいいところで、{netabare}そこにマニアックなフィギアネタとか下ネタ
エロネタなどなどの要素を減点したら、最悪「1」にもなり得ると個人的には考えております。

一番ひどいのは主人公のキャラ設定でありまして、エロゲーマニア程度なら許容できますが
猥褻性犯罪行為を犯す主人公というのはかなり厳しく、例え原作がそうだったとして
アニメ化するなら自主規制した方が良かったのではないかと思えて仕方ありません。

成長物語を描こうとしているのはなんとなく理解できますが、その点についても
「Re:ゼロ」比べると全く描けていないと言わざるを得ません。{/netabare}

「ルーデウス」という名は「ルー」+「デウス」という形で構成されています。
「デウス」は「神」を意味します。
「ルー」は【ケルト神話】の「太陽神」=「光の神」であります。

主人公が【ケルト人】の神の名を持つことが重要なポイントでありまして
このことが極端なキャラ設定の秘密に関係するとも考えられます。

{netabare}【ケルト人】と言えば【ドルイド教】という宗教でありますが、今ではいつの間にか
日本でも祝われている【ハロウィン】は【ドルイド教】由来の宗教行事であります。

11月1日の【サウィン祭】の前夜祭に当たるのが【ハロウィン】であります。

【ケルト人】は【フェニキア人】とよく似たところがあり、宗教儀式として
【人身御供】を行います。

所謂【生贄の儀式】でありまして、【ウィッカーマン】という木でできた巨大な人型の檻に
人間を閉じ込め火を放ち焼いて供物を捧げるわけであります。

「ベルセルク」では黒ミサ的な儀式の描写が詳しく示されていますが、どうやら
【ケルト人】や他の種族の実際にあった儀式を参考にしているようでありまして
非常にリアリティがあったわけであります。

【人身御供】に最も好ましいのは「子供」でありまして、そもそも「子供」には
「供物」の意味合いがあったと言われています。

「祇園祭」でも子供を生贄に捧げる【人身御供】が行われていたとのことであります。

【フェニキア人】か【ケルト人】か他の民族かは定かではありませんが、子供を
性的凌辱する儀式の類があるようでありまして、「ベルセルク」で性的な儀式の
描写があったのと関係してくるのであろうと考えられるわけであります。

児童人身売買を暴く大ヒット映画「サウンド・オブ・フリーダム」は現実世界のタブーに
触れていまして、【グローバルエリート】たちが「ペドフェリア」であり人身売買に
深く関わっているというネットの噂話を補完する内容が描かれています。

「ペドフェリア」とは「小児性愛」と訳されますが、「ロリコン」よりも
変態性癖が強いニュアンスが含まれる言葉であります。

因みに当方が「鬼舞い」アンチな理由は「ペドフェリア」と関係する
【ジェフリーエプスタイン事件】を知ったからでありまして、ジャニーズの件も含め
現実世界の酷い有様を目の当たりにしたことにより、ロリコン変態は誉め言葉であるという
冗談めいたご意見には全く以て理解不能という立ち位置なったというのがあります。

【ケルト】の神の名を持つ主人公が「アホ毛」ホルダーであり、猥褻性犯罪を行う
「ペドフェリア」であるのが設定であるとするならば、そこから導かれる結論はやはり
【グノーシス主義】的な宗教思想というのものが作品の背景にあるということなのでありましょう。{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 4
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

キャプテンE.D.

世の中、たいていのことには『良い点』と『悪い点』が混在いたします。
禍福は糾える縄の如し、とはよく言ったもの。
EDのもつ最大の良点は『腹上死する危険性がなくなる』ところかと。

死というものは万人に等しく訪れますが、
その価値は、ほんとそれぞれ。
欧米では『友のための死が最も尊い』とか言われます。

  腹上死というのはたぶん、
  その対極に位置する存在ではあるまいかと。

もちろん『性欲はオレの友だ』と言い張ることもできるにはできます。
キャプツバ的に『リビドーはトモダチだよ』と爽やかに言うこともできます。
ほんとできるっちゃできるんですが、
それはあくまでも『言論の自由』というケンポ-上の話であり、
うんうんそうだね、と言ってくれるヒトは、
早くその話題を終わらせたいから相づち打ってることをお忘れなく。

  実際の話、そういう大往生をしてしまうと、
  残されたご遺族の心境もけっこうフクザツでありましょうし、
  弔辞の書き方にも困ってしまいます。
  さらに、お葬式の雰囲気も微妙なものになってしまいかねませんので、
  オトコがなるべく避けたい往生の仕方の一つと言えるでしょう。

  その心配がゼロになる、というのですから、
  EDというのもなかなか捨てたものではないのかも知れません。
  (自分がなるのはゼッタイごめんですが)


さて、本作『無職転生Ⅱ』第一ク-ルは、
エリスに去られて自己憐憫をこじらせたルーデウスがEDになり、
魔法大学でシルフィと再会してそれを克服するまでを描いたおハナシです。
完全に前作『無職転生』の続きなので、
まだ見ておられない方はまるっとおいてけぼりですね。

今ク-ルはこれまでの血わき肉踊る異世界冒険譚とは趣を異にし、
どちらかと言うとせせこましい、
ぶっちゃけ半日常系みたいな話がちくちく紡がれていきます。

とは言っても、話のすすめ方がザツ、ということはありません。

0話まるっと使ってシルフィが魔法大学に入った経緯を説明してから、
1~4話がいわゆる『泥沼編』。
大切な放送期間まるまる一か月をかけて、
ルディ(ルーデウス)の見事な自己憐憫っぷりからのED発覚、
そして魔法大学入学までを描きます。

  これを『しっかりと経緯や心情を描いている』と評価するか、
  あるいは『展開が遅くてまだるっこしい』と考えるかは人それぞれ。
  きちんと物語を描きたいカントクの意図はわかりますが、
  昨今はやりの『なぜもへったくれもない』展開になじんだ方々は、
  早よシルフィだせやゴラァ、と思うかも知れません。

  まあ実際、
  そんなに面白い・引き込まれるエピソードでもないし、
  鬱モードに入ったルディがうっとうしいし、
  プロットヒロインのサラがええとこなしでかわいそうなので、
  半分の尺でもよかったかな、とは思うところ。

そして5話からがラノア魔法大学編。

基本的に『魔法学校』という舞台設定は、
おなかいっぱいというか、創造力のないラノベ作家が選ぶド定番であります。
あまりにも亜種が多すぎてよくわかんないほどなんですが、
本作は草分け的存在なので、
発表当時はまだ鮮度が残っていたかも知れませぬ。

ただし、ルディが魔法大学に入学した目的が
向学心のためとか祖国のためとか憧れの師匠に追いつきたいためとか、
そういう内面的かつふわっとしたものではなく、
  EDの治療法を探すため
という『はっきりしていて切実』なものなので、サベツ化は充分かと。
てか、ぶっ飛んでいて好きかもです。

で、ここからはおハナシの趣がガラリと変わり、
けっこう既視感の強い、下ネタおおめの異世界学園ラブコメふうとなります。
旧キャラに加えて新キャラもけっこう出てきます。
{netabare}
  ロキシーがパンツしか登場しないため、
  萌えという絶対領域はシルフィがほとんど一人でカバ-いたしております。
  ドワーフっ子のジュリエットもかわいいっちゃかわいいのですが、
  萌えとしては、上級者向けではあるまいかと。
  ケモナ-さん向けにもふたりご用意しておりますが、扱いがリョナ。

  ナナホシという、
  今後の物語展開でキーパ-ソンになりそうな娘も再登場しますが、
  今ク-ルで何かが大きく動くわけではありません。

  ヒトガミとルディの前世姿の登場も、泥沼編の一回こっきり。
  ルディがこまめに肉体を鍛え、
  ふつうのファンタジーヒ-ロ-っぽく、かっこよくなっていきます。

  つまるところ、
  小さなプロットがけっこうあるものの、何をやっても物語の主たる関心が、
    シルフィがいつ身バレするのか
    ルディがどんなふうにEDを克服するのか
  の二点に帰結してしまうという、
  わりとミもフタもない展開のク-ルだったりするわけです。{/netabare}


それじゃつまんないんですかと問われると、
決してそんなことはなく、
熱狂するような感じじゃありませんが、ふつうに楽しく見られます。

個々のキャラの心情もしっかりと繊細に描かれていますし、
『萌え』『笑い』『シリアス』『業』『バトル』
みたいなものがきちんと、しかもほどよく配合されておりまして、
  ヨ-グルトがけグラノーラ、オレンジジュースつき
みたいな、バランスの良い朝食的仕上がりなのではあるまいかと。

  ただし『ED』というクセの強いシードが含まれているため、
  とりわけ女性の視聴者さんにおかれましては、
    えっと……笑ったらいいんですか?
    それとも同情した方がいいのかしら?
  などと、咀嚼に困惑される場合もあろうかと存じまず。

  どうぞ笑ってやってくださいまし。
  そもそもルディの未熟な自己憐憫が原因ですから自業自得ですし、
  同情なんかされたらそれこそいたたまれませんから。


拙的な本作のおススメ度は、
前期を視聴済みという前提でAランクです。
(てか、第二ク-ルから見はじめる人ってあんまいないよね)

前期みたく、
エンタメ性を存分に発揮しながらも『人間の業』に深くえぐり込む、
というキレッキレ感はあまりありません。
もちろん、ヒトガミやナナホシとの会話などで片鱗は見せるのですが、
通して視聴すると、
やっぱ下ネタおおめの異世界学園ラブコメみたいな印象かと。

  なんでそうなるのかとと言うと、
  物語全体の印象というかインパクトを、
  シルフィ(茅野さん)が全部もってっちゃってるんですよね。
  ひさびさの茅野さん無双でありまする。
   {netabare}
  とりわけラスト二話、
  シルフィの身バレとED完治が同時ではなく別プロットになり、
  茅野さんがそれぞれのプロットで披露したお芝居、
  ゴジョ-先生もまっつぁおの領域展開が、インパクトやばいレベルです。
  
  ふつうのアニメだったら、
  身バレでソッコ-完治、愛はEDを救う、みたくなると思うんですよね。
  だけど本作では、
  『それはそれ、EDはED』
  ということで仕切り直し。キビしいです。

  え~~、やっぱあっちとそっちって違うもんなんですか?
  とか女性の方から聞かれても、なったことないからわかりませぬ。

    ほんとわかんないんですが、
    何となくわかるような気がするかも、
    というのがこっち側の大半の意見なんじゃないかしら。

  でまあ結局、ふたりでクスリ飲んでキメ〇ク、という
  かなり身もフタもない解決方法に至っちゃうわけでありまして、
  まさにディ-プインパクト。ぜひもなし。{/netabare}


作画は、相変わらずの高水準ですね。

ただ、前期に比べると粗くなったという声もあり、
そう言われると確かに、
ロングやモブの描き方がザツだとか仕上げがちょっとアレかなあとか、
前期になかった「ん?」は感じますが、
それでも他社との比較論で言うならけっこうなお点前ではあるまいかと。

  今ク-ルから監督が、
  前期まで副監督を務めていた平野宏樹さんに変わっております。
  また、成長したキャラを描くにあたり、
  キャラデの担当者も前期とは違う方になっており、
  そのへんの影響は、やっぱあるでしょうね。


役者さんは、キャラ替えもなく、全員ハイレベルです。

特にルディ役の内山夕実さん。
前期からルディの年齢が変わって肉体的に成長していますし、
おまけにEDという女性には理解がムズカシイ役どころなんですが、
うまく咀嚼して『青年ルディ』を創り上げています。

その他、今期からは新キャラで
上田麗奈さん(アリエル役)や若山詩音さん(ナナホシ役)など、
旬の実力派役者さんも参加していて百花繚乱。
プロットヒロインのサラを演じた白石晴香さんも、
けっこうアシリパ入ってたけれど頑張っておられました。

ただ、そんな中においても、
インパクトという観点においては、
すでに述べたように茅野愛衣さん(シルフィ役)が無双状態かと。

茅野さんって、
最近はご自身のyoutubeでお酒ばっか飲んでるイメ-ジなんですが、
もともと卓越した演技力をお持ちの方なんですよね。

  彼女のお芝居で拙が「マジすげえ」と思わされるのは、
  セリフの『硬度』と『温度』の使いわけです。
  これはもう、天性のものと呼んでいいんじゃないかしら。
   {netabare}
  本作でも物語冒頭、アスラ王国に飛ばされてきてすぐのときは、
  ガチガチに緊張した、バリカタの声ですね。
  それから『無言のフィッツ』として新生活になじんでくると、
  緊張がややほぐれて声の硬度が一段階さがります。
  (それでも初対面の相手と話すときは硬度かために)

  そして、フィッツとしてルディと会話している時には、
  リラックスできるのか、
  まったく同じ話し方なのに声のトーンはやわらかくおだやかに。

  こうした同じ話し方での『声の硬度』の使いわけ、
  『バリカタ』『かため』『ふつう』が自然にできてるんですよね。
  あの『氷菓』伊原摩耶花役でも披露してましたが、
  なかなかマネできない、ものすごい技術だと拙は思います。
  (たぶん、鳴らす場所や緊張させる筋肉を微妙に変えてるんでしょうね)

  で、それに加えて『声温度』の上げ下げができるんです、この方は。

  ナナホシとの会話などでは、声温度かなり低め。
  ルディとの会話でも、
  感情の起伏に伴って面白いぐらい上がったり下がったりいたします。

  そして、今ク-ルで最大の見せ場は、やっぱ最終話。
  ド-ピングの前後で声温度爆上り。
  その温度のまま究極の最終奥義、オトコ殺しの頂上セリフが炸裂します。

    どうぞお召し上がりください。

  これはあかん。
  わりと身持ちのかたい僕ではありますが、耳元でこれは殺られる。
  まさにアルテマウェポン。奥さんほんとごめんなさい。

  というか、マジなハナシ茅野さんって、
  『声バリカタ冷え冷えで』とか『声やわ激アツで』とか、
  どんなオーダ-にも応えられるすごい役者さんだと思う次第であります。
{/netabare}

音楽は、
劇伴は前期と同じく藤澤慶昌さん。
古楽器を駆使した安定した音作りで、世界観もドンピです。

OP/EDは、
前期は大原ゆいこさんが全部やってたんですが、
今ク-ルのOPはLONGMANさんが担当。
わりといいんじゃないかしら、世界観にもハマってますし。

あと、最終話のEDは大原さんの曲を茅野さんが歌唱しております。
ただし、セリフにかぶせてBGM的に使っちゃったので、
印象としてはかなり薄めかと。
(拙は初見のとき気がつきませんでした。お恥ずかしい)



いずれにいたしましても、
見て損をするようなアニメでは決してありません。
他の『なろう系』を見るぐらいならぜひこっちを、という感じかと。

ただ、前期については、
 『異世界転生もののハイエンドモデル』
と評価させていただいたのですが、
今ク-ルについては、さすがにそこまで言えませぬ。

既に述べたことだけど本作品の通奏的なテ-マは
  『人間の業と再生』
みたいなモノだと拙は愚考しているわけです。

そこんところ今ク-ルは、かなり薄味になっちゃってるんですよね。

そして『テ-マ』ではなく『ギミック』の一つである、
ルディのEDが前に出すぎちゃったことで、
なにがしたいのかイマイチわかりづらいク-ルになっちゃったなあ、と。
{netabare}

  もちろん、ルディがEDになったのって、
  エリスの真意をはかりきれないルディの『未熟さ』と、
  それがゆえの自己憐憫をこじらせちゃったのが原因であります。

  前世で死んだのが34歳だから通算年齢ほぼ50歳、
  ええ歳こいたおっさんがそんなんでええんか、自業自得やんかジブン、
  という意味では『業のなせるワザ』と言えなくもありません。

  ただ、その乗り越え方が、
  なんか頑張ってジブンの弱さを克服した、みたくリッパなものではなく、
    クスリでキメたらうまくいったぜキャホホイ
  という、リアルではあるけれどドラマ性のかけらもないものでして、
  え……あ……よかったね、としか言いようがありませぬ。

  人間の未熟さとか腐った性根というものはカンタンに治んないですよ、
  という背骨の部分は前期から一貫しているのですが、
  だからといってこの展開で、
    何かカンド-したり学んだりしろ、
  なんていうのは、さすがにムリ筋に過ぎるかと。{/netabare}


とはいえ、ルディくんの冒険譚は、まだまだ道半ば。
見てくれがいっぱしの青年になったとしても、
いきなり中身までリッパになられては、お話が回せません。

第二ク-ルは来年四月からとの由、
  とりあえず性的に充足したルディくんにどんな冒険が待っているのか、
  おパンツ以外のロキシーの姿は拝めるのか、
  ヒトガミやフィットア領転移事件の謎は明かされるのか、
  いいかげん下ネタを卒業してドラマにシフトしてくれるのか、
いろいろと興味の尽きないところであります。

今ク-ルはちょっとまあアレな感じでナニな出来ばえでしたが、
それでも面白いっちゃ面白いし、
物語自体はよく練られていてすごく興味深いものなので、
次ク-ルを楽しみに待ちたいと思います。

  あと、レビュータイトルがアレなので、
  某所からクレームが入り、
  BANされたらごめんしておくんなまし。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 30

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

失意のルーデウス…

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期は視聴済です。
そう言えば原作は完結しているんですよね。
メッチャ原作の気になる作品ですが、時間が無くて手に取ることが出来ないのが分かり切っています。

時間を捻出するには…
もう宝くじを買って一攫千金を狙うか、仕事を定年退職した年金生活の老後の2択しか頭に浮かびません。
しかし、私たちが老後になった時って、年金ってどれだけ貰えるんでしょうね…^^;
その前に何歳まで働かなければならないのか、さっぱり見当が付きません。

さて、そんなお先真っ暗な状況はルーデウスも一緒…
ルディに課せられた精神的苦痛が、肉体にまで影響を及ぼすようになってきました。
きっとこの辛さは体現した人にしか分からないと思います。

ルディはこの経験を経て、これまで以上に人に優しくなるのではないでしょうか。
そうあって欲しいと期待しています。


「俺は、この異世界で本気だす!」
34歳・童貞・無職の引きこもりニート男。
両親の葬儀の日に家を追い出された瞬間、トラックに轢かれ命を落としてしまう。

目覚めると、なんと剣と魔法の異世界で赤ん坊に生まれ変わっていた!
ゴミクズのように生きてきた男は、少年・ルーデウスとして異世界で本気をだして生きていく事を誓うー!

ルーデウスを待ち受けるのは、ロリっ子魔術師、エルフ耳のボクっ子幼馴染、凶暴ツンデレお嬢様、
そのほかの様々な人間との出会い。そして過酷な冒険と戦い。

新しい人生が動き出す!
「人生やり直し」ファンタジー、開幕!


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

公式サイトのINTRODUCTIONやSTORYを見ても殆ど物語の内容に触れられていません。
これは切り売りせずとも視聴者を納得・満足させられるクオリティであることを作り手の皆さんが自負している何よりの証だと思います。

こういう潔さって個人的には嫌いじゃありません。
寧ろこの作品「らしさ」を感じる気がします。

TVアニメ第1期ではロキシー師匠とエリスにスポットが当てられて物語が展開してきましたが、今回はまさにシルフィ回でしたね。

これまでルディは過酷な旅路を強いられてきました。
エリスに対する心情の変化も、あまりにも過酷過ぎた帰途の日々であったことも拍車をかけていると思います。

誰もが等しく刻まれる時間を生きてきたシルフィも、やっぱり大変だったと思います。
シルフィは元々引っ込み思案な性格なんです。
それが強制的に独りぼっちで生きていかなければならない選択を突き付けられたんです。
心を許せる人が居ないって、物凄く寂しいと思うんです。
でも、シルフィは見事その壁を乗り越えました。

そんな頑張り屋さんなシルフィも大好物ではあるのですが、個人的にはルディと接点を持った以降のシルフィの方が大好きです。
故あって身分を明かす事は出来ませんでしたが、サングラスの色味を通して時折覗くシルフィの瞳が兎にも角にもヤバい…

見た目だけでもシルフィは十分可愛いのに、演者がかやのんってどれだけ…
もう言葉になりません。
かやのんがシルフィの魅力を限界まで引き出してくれたからでしょう。
終盤は何度も萌え死にそうになりましたよ。
特に「なに…ルディ?」の台詞には電撃が流れました。
流石かやのん…
最高のシルフィを見せて頂きありがとうございます!

これから物語がどの様に動いていくかが楽しみで仕方ありません。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、LONGMANさんによる「spiral」
エンディングテーマは、大原ゆい子さんによる「ムスビメ」

1クール全13話の物語でした。
今、視聴順序がメチャクチャなのでBEST10が何時作れるかは自分でも分かりませんが、間違いなくBEST10のトップクラスに入る内容だったと思っています。
第2クールは2024年の4月から放送される予定です。
あと半年…きっとあっという間だと思います。
第2クール、メッチャ期待しています!

投稿 : 2024/09/07
♥ : 21

61.9 22 学園でラノベ原作なアニメランキング22位
俺が好きなのは妹だけど妹じゃない(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★☆☆ 2.7 (410)
1436人が棚に入れました
「俺が好きなのは妹だけど妹じゃない」は主人公の永見祐が、美少女で成績優秀、生徒会長も務める妹の永見涼花が”兄を溺愛する妹の小説”を書いてラノベ大賞を受賞したことから、ラノベを知らない妹の代わりに作家デビューすることになるラブコメディ。

声優・キャラクター
畠中祐、近藤玲奈、小倉唯、赤﨑千夏、荒浪和沙
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

アア、オワッタ…

1話感想{netabare}
やっべぇ、冒頭のシスプリシーンを本編と思ってそこで切っちゃった人続出みたい。
なにもそんなとこまで“妹さえ~”を真似しなくてもいいのに。
といいつつ本編の作画も大概で、何故か知らんが自分は“おまもりひまり”っぽいと思ってしまった…ホント何故?
内容は例によって石原の青少年条例(近親相姦ダメゼッタイ)に喧嘩売る系…いつまでやるんだ?そんなに「妹ぱらだいす2」のこと恨んでるのか?
さもなくば担当によっぽどソレ系が好きな人が居座ってるでもなければこんな続かない気がするんだが。
それほど需要ないと思うんだがなぁ。{/netabare}

2話感想{netabare}
うわー、うわあああ、作画が…作画ががが。
監督とキャラデザと総作監が同じ人で…オリジナル作品やショートアニメならまだしも、原作付き30分枠でこういうのって珍しくね?
と、2話のOPで妙に「古川博之」って名前が目立ってちょっと変わった系を期待してしまったのだけど…あちゃあ、こりゃ「他に人員確保できなかったから」ってことか?
可哀想すぎだろー、いや裏事情知らんけどさ。
なんつーか、こういう事態になると酷評しづらいのよね…“メルヘンメドヘン”もあんま強く言えんかったし。
作品に対して酷評はしてもアニメーターいじめはしたくないねん。
ってことで絵に関しては見なかったことにして2話感想。

妹の書いたラノベが冒頭で注目作品として紹介されてたけど、もうこの段階で「売れてる」ってことだったのか。
んん?
出来栄え見てーの・発行部数決めーの・発売してーの・そこで初めて客の目に触れて売れてる売れてない(評判の良し悪し)の段階になるんちゃうの?
なんか途中めっちゃスっ飛ばした予感、発売前のドキドキがスッポ抜けてるというか。
ってか初版でバカ売れってのは無いでしょ、紙媒体だし…賞の規模がどんなもんだか知らんが新人でしょ?
なんでそんなこと気にするかといえば、印税どうなってんの?
主人公は相変わらずバイトやってるし…“妹さえ~”では大して売れてないって設定なのに悠々自適な生活しててドリームだなぁって思ったもんだけど、こっちはこっちで夢が無いというか。
今後ドカンと大金が入ってきて大ワラワって話でもあるんだろうか。

でもってクラスメイトに売れっ子作家が居て大ファン、と。
んでそれが家に押しかけてきて云々。
とってもテンプレだけどやり取りはテンポあってコントとしては面白かったぞ、絵を見なければ。
主人公の「それストーカーじゃあ」や「もう帰れよ、送ってくから」、編集との電話では「あんたプロの編集失格だよ」等、ツッコミが的確というか…意外にも常識人。
この作品、主人公はマトモで周囲が変人ばかりでトホホとなるタイプか?「もーイヤッ、こんな生活!」ってタイプ?
それだったら個人的には見やすい、絵は見ないけど。

でもって妹とデートしてパソゲ屋行ってダブルピース先生と遭遇、と。
絵に関して突っ込みするのは可哀想で止めときたいのだけど、ここだけは言わせて。
妹が店の中の商品見て恥ずかしがるってシーンだけど、肝心の陳列されてる商品が全然エロくなくて意味不明になっとる…多分画面見ないで音声だけの方が内容理解しやすいぞコレ。
そして妹がウブすぎるっつーか変人だな、地方コミケクラスで卒倒しそう。

もうね、あんまりにも監督が不憫で…メドヘンではカントクが不憫で(←うまいこと言った)、判官贔屓が発動してるのかも知れないけど絵にさえ目を瞑れば主人公のツッコミが冴えてて存外面白かった。
判官贔屓といっても限界あるけどね、「ならラジオドラマでいーじゃん」って言われたら全くその通りですし。
また、これは2話だけって可能性も高いんだよなぁ…メドヘンもロシアチームメイン回だけ面白かったって現象あったし。
シリ構も死んでてその回担当の脚本が得意なことをやったんだろうと推測してるけど(根拠としては前後の回とで辻褄が合ってない)、「主人公は常識人で周囲の変人にツッコミ入れまくる」って作風が2話だけなのかこの作品全体なのか判断できない。
もうちょい様子見ですかね…最後まで放送してくれるよね?{/netabare}

3話感想{netabare}
2巻を執筆するに当たり、書きたくない物でも書かにゃアカンとか締め切りに追われて大変だとか、妹ツライツライで兄が応援するって構造は分かるが…分かる、が

アニメーターのほうが辛そう

って思って全然感情移入できないぞ。
ってか何故横向き多用?
本当はアップでパンさせる予定だったけど撮影に手間かける余裕が無かった?発注先から上がってきたのが解像度低かった?
描きこみ的には引いた方が面倒な気がするが…。

でもって絵の方は見なかったことにして内容について。
ラノベって読まんので標準的なパターンって知らんのだけど、作中の描写の限りでは1巻でひとまず完結する内容だったのかな?
2巻はその人気を受けての続編って感じ?
ラノベは知らんがアニメなんかでも2期になるとなーぜーか新キャラ投入ってのが決まりみたいみたいになってて、それでコケたのを結構見た記憶は、ある。
コケないにしても新キャラが全然活躍しなくて入れた意味が無いじゃんって思ったり、こんなんだったら新キャラに尺使わずに初期キャラの掘り下げをもっとやってくれよとイラついたりすることは、ままある。
作者はそこら辺の不満をブチ込んだ?
まぁ「書きたいものを書けばいいんだ」って主張にはドリーム臭を感じるが…これ作ってるアニメーターはそんなこと言ってる暇も無かろう。
この問題に対しては“こみっくがーるず”の爆乳姫子先生が直面してた気がするけど、どっちかっつーと「自分の作品のどこがウケたのか」が見えてないってことなんだろう、と好意的解釈。

いくらなんでもパンチラを知らないってのはどうなん?とか1巻の印税どうした?とか気になる部分は多少あるにせよ、基本的に話のテンポはスムーズ。
2話感想で書いた「主人公自体は至ってマトモだけど周囲が変人だらけでトホホとなる構図」は健在でした。
あ、思い出した、↑では「マカロニほうれん荘」を例に挙げたけど、最近のでは“しょびっち”が同じ構図じゃないかな。
この路線で突き進む限りは面白いと思うのだが…絵を見なければ。
主人公も段々と慣れてきて周囲の変人行動も軽めのものはサラっと受け流すようになってくると更に面白いのだが、果たしてこの先どうなるかのう。
あんまシリアス路線には行かないほうが良いと思う、説教orドリーム臭くなるので。{/netabare}

6話までの感想{netabare}
何度も繰り返しになっちゃうけど「主人公自体は至ってマトモだけど周囲が変人だらけでトホホとなる構図」は健在。
ここまでそれが続いてるってことはこの作品の方向性と判断して大丈夫かな?
いやホント、このパターンが最後まで続いてくれたら良いなぁ。
けど、だ、引っかかる部分が無いというワケではない。

6話、Wピースよ、18歳未満には見せるな、最後尾の看板乳首隠せ、渋谷のハロウィンパーティーじゃねーんだぞ。
アホ臭い話だけど外ヅラ良くしたがる日本としては外国人が大量に来るオリンピック控えて今そこら辺スゲーナイーブなのよ(オリンピック終わったら緩和されるとは言ってない)。
ってか作者は沙織事件(説明面倒、ググって)知らなかったりして?
“俺妹”の作者は分かっててワザとやってたフシがあるが、こっちはそれを表面的に真似ただけで真相を理解してるかどうか謎。
20歳未満の飲酒喫煙シーンがあんなにうるさいのにこっちはそんなに騒がれないっての、なーんか怖いのよねぇ…。

でもって同じく6話、Wピースの旧友がトワノチカイを貶して「こうなったら麻雀で…もとい同人で勝負だ」って流れ。
妹よ、「よく読んでもないのに」とか「面と向かって言うことじゃない」ってことで怒るなら分かるが、作品を否定されたから怒るって…それが当然とされてるなら困る。
合わん人には合わんだろうなって精神は持ち合わせといて欲しいトコロ。
かくいう自分は…前期やったアニメ“ハッピーシュガーライフ”はかなり好きなんだけど、その一方でこれに否定や不満の声が上がってなかったらそれはそれで怖い、社会を憂うぞ?
なにより怖いのは「ナニが悪いのか誰一人言わずただ売れない」、そんな状況がお望みか?
って考えたら、妹はあくまで一発当てた新人ポジだし別にそれで食ってこうって思ってもなさそうだし「負けたら断筆」ってのも大した代償ではないのかも知れない。
取材と称せば兄とイチャイチャできる体のいい道具程度って認識だったりして?
ってことで兄は兄で「これを機会にゴーストライターから足を洗える」と現状維持とで逡巡するのかな?と思ったら、迷いなく現状維持を目指して「?」。
更にはこの回の脚本が久慈マサムネで「??」、あンたナニやっとんww

追記
あっと、自分の文章見返してみたら言葉足りてなかったんで追記。
18歳未満に見せるな云々は「そういう描写はするな」ってことではなく「リアルなコミケ描写ではない」ってことね。
特にそれを実行してるWピースが無頓着なのがどうにも変で…お前の好きなジャンルが消えるかもしれん行いだって自覚が無さすぎる。
成人向けの有無によってスペースに三角折りした札置かなきゃいけなかったり、入場の際年齢確認する同人イベントが増えてきてるって知らんのか、と。
下書きではこの後ゴチャゴチャと年寄りの愚痴めいたことが長々続いたけど割愛。
まぁその、もちっと取材してくれよと、グレーゾーンをさ迷ってるアニメーターの方が詳しいんじゃないかな。{/netabare}

7話感想{netabare}
一週開いたけど7話は前回の続き、売れ線狙って書きたくないものを書くか、売れ線(一般ウケ)無視して書きたいものを書くか、をテーマにした内容。
でもってエロばっか描いてるWピース先生をもっとメジャーな舞台で描かせたいとちょっかいを出す神坂姉妹に対してどうこうって話。
…。
現実カドカワはエロ同人から作家引き抜いて全年齢作品描かせて潰した例っていくつもあって…うろたんがいい例か?
といいつつ実際潰したかどうかは不明で、「絵の才能」と「その道でやってく才能」ってのは違うんだろうなぁってことも思ってて。
でもって「やりたいことをやってそれがウケる」ってのは理想だけど、活字ならまだしもアニメでやられるとなんともウソ臭い。
だってねぇ、「そうもいかない・つまらないと分かってても作らなきゃいけない」という状態で作ったとしか思えないアニメが多いんだもの。

ところで昔見た何かのインタビューだったかなぁ、マンガ家の島本和彦は“炎の転校生”を描く傍ら“風の戦士ダン”っていう原作者が別にいるマンガの作画をやってまして。
で、描いてた当事ダンはツマンネーって思ってたらしい、連載終わってずっと経って見直したら「あれ面白いじゃん」と考えを改めたって後日談込みでね。
他には“男たちのメロディ”ネタをあにこれで書くことがあって最近調べてみたら、ボーカルの人は当時この曲が嫌いだったらしい。
そうそう、アニメで言えば以前もどこかで書いた気がするけど安彦良和は食ってくためにアニメーターになっただけで、関わる作品自体が面白いかどうかは気にしなかったとかなんとか(そういったことに拘りが無かったからこそ今まで続けられたってのは色んなインタビューでよく言ってる)。
湖川友謙も請けた仕事を淡々とこなすだけで中身は気にしないんだとか。
ラノベでも、硬派な作品書いてたけどウケがイマイチで美少女バンバン出る軽めの作品書いたら売れた例があるとかないとか…自分ラノベ方面は詳しくないので聞きかじり程度しか知らんけど、まぁあるだろうねぇ。

果たしてこういった「大して好きでもないけど作ったら売れちゃった」ってのがどれだけあるのか…よくあることなのか例外と言っていい程少数なのかワカランけど、個人的には“妹妹”の主張内容にはちょっと疑問。
ここら辺は↑でも書いた“こみっくがーるず”の爆乳姫子先生絡みのエピソ-ドのほうが真摯に向き合ってる気がする、どっちかに極振りするんじゃなくどう折り合いを付けるかになるんじゃないかなぁ。
いやぁでも若いうちはそれで良いのかな?
けど極論「好きなものしか書かない」は長続きしないと思うんだがのう…すぐエタりそう(エタる→永遠になる、出すもの出してスッキリするのか、引き出しが枯渇するのか未完のまま失踪すること)、作家大量消費時代には向いてるのか?


ここまで書いて自分の文章がなんか考えフラフラしてるような書き方になっちゃってるのは、その考えも良くわかるからでして…。
かくいう自分も「細かいことはどうでもいい、オレはこれが書きたいんじゃあ」っていう一点突破型は嫌いじゃない。
最近?だと“sin七つの大罪”の8話とかね。
あとなろう系は大抵それに当たるのかな、ただそっちはその突出した部分が大したことない作品が多くて、まぁ、うん。

ってかね、なによりもね、こんなゴチャゴチャしたことを考えてしまう理由はね、このアニメの監督が作画監督も兼ねてるせいでして。
アニメは違う・絵を描くのと話を書くのとでは事情が違う、と割り切りづらい。
どうしても話の内容に対し監督の心中はどうなん?ってのを気にしてしまってのう…。
それと上で挙げた例とは真逆の例で、宮尾岳はアニメーター時代「オレ今つまらない作品の絵を描いてる」ってのが非常に苦痛だったらしい、マンガ家への転身はそれが原因だろうってのはオタ友の考察。
まぁそういう人も居るよねぇ…監督はどっちなんだろう?
ってか80年代OVAがそんなノリ(アニメーターが好きなものを好きなように作れば良い)だったワケで、“天地無用! 魎皇鬼”より前のソレがどんなだったか考えれば…ねぇ?
作中の「その印刷代どこから出たん?」っていう今のアニメ業界では一番コワイ部分スルーしてる辺り、所詮ドリームってことで処理しちゃってるのかなぁ。

あ、それと6話に続き7話も脚本は久慈マサムネでした、“魔装学園H×H”の人ね。
あンた何やっとん…ってかこの人も「好きなものだけを書いてきた」ってタイプっぽい、が、この作品の脚本やる時はどんな心境だったんだろう。
今回の話を上で挙げた「大して好きでもないけど作ったら売れちゃった」タイプの人が脚本書いてたらどうなってたんだろう…大差ない?そこまで原作いじらない?
でもって7話の同人イベントはコミケでいいのか?
一応学園祭を挟んだとはいえ前回のイベント(夏コミ)から一気に4ヶ月飛んじゃったワケで…しかもこのテの話では鉄板なクリスマスも過ぎちゃった。
架空のイベントでクリスマスより前に開催されるってならそれでいいけど。{/netabare}

9話までの感想{netabare}
ひえええええ。
作画云々にしろその内容にしろ「この作品に関わってるアニメーターはどんな気分で作ってる?」ってのが気になって仕方ない作りの中、作中アニメ監督登場で更に「うひゃあ」状態。
こんな態度取れる監督ってどれだけ居るんだ?
強気に出て・鼻息荒げてアニオリ展開にして、それなのにこの作品のように作画崩壊したら目も当てられないワケで…。
とはいえ、作中監督はプロデューサーが大学の先輩らしく、後ろ盾(予算やスタッフ確保)が確約されてるってことかな?ってことで違和感を抑える設定にはなってる、ここら辺は評価していいんじゃない?

ってことを8話段階では思ってたのだけど、9話でまた「うひゃあ」と思うことに。
8話で持ち直してた作画が9話でまたアレになってしまい、内容とはリンクさせずに見ようとする意思を削ぐ削ぐ。
トワノチカイとしては「アニオリ改変はヤダ」ってことだけど、現実のこの作品はそれ以前の「全話放送できるのか?」が危ぶまれる出来なワケで…。
現実は小説より奇なり宜しく、現実は小説より深刻なワケで、「作中のトワノチカイの願望なんて大したことないじゃん」「なに贅沢な悩みでワチャワチャしとんねん」とついつい思ってしまう。
そう思わせるのが狙いでこの作画ってことなら大したモンだと思うけど、そりゃありえないでしょ~、大冒険すぎるって。
ってかね、この作品ね、内容こうなのにね…アニオリ展開バンバン入ってるらしい。
原作では声優の登場がもっと後だったり、9話の遊園地にしても参加者はもっと少なかったらしい。
キャラ推ししようと登場を前倒しや、居ない場面でも居ることにして画面に出そうと企んだ…のかな?
…。
当然そんなことすればキャラを描く量も増えて手間がかかるワケで…あれれ?トワノチカイの主張が正しいということになっちゃってないか?
果たして原作通りにやりさえすれば作画が崩れることは無かったのかどうか疑問だけど。{/netabare}

最終回の感想{netabare}
アア、オワッタ…
最後まで放送できるかどうかヒヤヒヤな作品だったけどどうにか完走しましたね、スタッフお疲れ様です。
10話で終了ってのはカドカワ系ではよくあることでなにも特別って訳ではなかろう。
内容は…トワノチカイの作品は兎に角滅茶苦茶超スーパーウルトラ神オブ神ゴッドで、もはやその内容にケチをつける人は居ないってのが前提みたい。
その霊験たるや読んだ人が男なら妹好きになり、女なら作者に惚れる呪いレベル。
だったら豪邸買って左団扇な生活でも送れば良いのに相変わらず本屋のバイトしてて夢が無いのうと思わなくもないけど、その前段階(世間に認知される前)ってことなのかな。
“サルまん”のとんち番長みたいな展開になったら面白そうだけどそうはならんかー。
最後妹がクルクル回ってたの、天にも昇る気持ちで舞い上がってたのは分かるけど、演出がどうにも過剰で「うわぁ“ハピシュガ”のしおちゃんみたいになっちゃった!?」と思わんこともない。{/netabare}

総評{netabare}
ひと言で「ハーレムもの」ってジャンルはあれど、その中身はいくつかに分かれると思う。
女性に言い寄られて主人公(≒視聴者)が「デヘヘ」なり気付いてないだけでその実「まんざらでもない」態度とってる系と、「こんな人に迫られてもちょっと…」と若干引く系。
この作品は後者寄りで、例えどんなに美人でも性格的にノ-サンキュー、言い寄る女性は恋愛の対象よりも迷惑の対象って比重のがデカい。
個人的に前者は苦手で後者は好きなパターンでして…ここら辺の違いを無視してすわハーレムものはアカンと断ずるのは勿体無い気がする、踏まえた上でアカンってのならいいけど。
ってことで、この作品に出てくるキャラは総じてどこか頭がおかしく、↑で何度も書いてるけど「主人公自体は至ってマトモだけど周囲が変人だらけでトホホとなる構図」になってます。
この構図自体は昔からギャグマンガではよくある黄金パターンで、悪くないんじゃないかな?

と、誉めるのはここまで。
所謂ラノベ作家が主人公のドリーム作品な訳だけど、そのドリーム臭がどうしても目立つ。
作画がアレで「創作物の中身よりも現実の方がずっと深刻じゃん」ってことを嫌でも思ってしまって、現実に引き戻されるというか作品に没頭できない。
更には作中でアニメ監督やプロデューサーまで出て来て、これじゃあメタ的なことを考えない方のが難しい。
判官贔屓な気持ちもあるけど、今後似たような出来の作品が生まれないように(可能性高いよねぇ)見せしめとして叩かれたりイジられたりするのはやむなしとも思う。
そして主張としては「妹萌え最高」ってことなんだけど、これも個人的にはカドカワの私怨(妹ぱらだいす2 不健全図書でググって)から当てつけでしつこくプッシュしてるだけだと思ってて──だってそこまで需要のあるジャンルに思えんのよね──その考えを改める程の説得力はありませんでした。
そりゃ私だって妹キャラで好きなのも居るけど、そういう目線(萌だか恋愛だか)で見るときの立場は兄の視点ではない。

ゴーストライターの件は共同名義の延長みたいなものだろうって感じで自分はあんまり気にならなかった。
作者偽ってその結果おいしい目に合ってるでもないし…妹の代わりに賞賛を浴びることよりも、矢面に立ってる側面が強いお陰だと思う。
実際それで言い寄られても迷惑がってるワケで。
ただ、「お前が心酔してるその作品書いたのオレじゃないんだ」ってのがバレた時は刺されても仕方ない(言い寄ってくるのは変人ばかりだし)くらいの覚悟は見せて欲しかったかも?
バレた時のリスクがあんまり大きく感じず(校則違反ってだけだよね?因みに副業が原則禁止されてる公務員ですら文筆業は認可されやすい)、最終回では発端だった学校を卒業してしまったし、必死に作者を偽る割にはそこまで頑張る必要性を感じなかった。
一度吐いた嘘が雪だるま式に膨れ上がって引き返せなくなったって感じもしないし。

まとめると、作画がこんなんだから色々考えたり書いたりしてしまったけど、もしこれが作画普通だとしたら…“しょびっち”と似た評価かな(しょびっちの作画も大概だけど)。
ってかそれ系として見るのが一番健全な気がする。{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 14

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

不器用な兄妹がラノベで繋がるラブコメディ

この作品の原作は未読です。
兄妹のどちらが主人公かは置いておいて、兄妹を題材にした作品はこれまで数多く輩出されてきました。
「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」
「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ」
「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!」
「おねがい☆ツインズ」
「あかね色に染まる坂」
「妹さえいればいい。」
「最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。」
探せばきっとまだまだあると思います。
この様に最強ともいえる兄妹シリーズの牙城の一画を担える作品たるや…というのが、視聴前に気になった点でした。

完走して思ったこと…
牙城の一画はともかく、今期の話題になった作品である事は間違いないと思います。

この物語の主人公は、ラノベ作家を目指す高校1年生の永見 祐…
取り柄も特殊なスキルも持ちえない彼の作品は毎回予選落ちという、どちらかというと残念系の男の子なのですが、彼はある意味最強のカード保持者でだったんです。
最強のカードとは、容姿端麗、頭脳明晰、品行方正と非の打ちどころの無い完璧な妹の存在…
そんな完璧な妹が気まぐれでラノベ新人賞に作品を送ったところ、大賞を受賞し作家としてデビューすることになってしまうんです。
ですが、妹は家族の許しが貰えないだろうと考え、妹の代わりに兄が作家デビューすることになり…物語が動いていきます。

まず、作家デビューとなった作品のタイトルですが、「お兄ちゃんが好きすぎて困ってしまう妹の物語です。」
何故妹がこんなタイトルの作品を書いたのか…それはこのレビューでは敢えて触れないことにしておきます。
物語の核心の一つでもありますし、書くときっと主人公に腹正しさを感じるだろうから…

偽作家としてデビューした祐ですが、妹の書いた大賞作品は重版を繰り返す程、超人気作品になるんです。
こうなると周りが祐の事を放っておかなくなるのが世の常…
完璧な妹だけでも羨ましいのに、次から次へと美少女に囲まれる展開となるのに、そう時間は掛かりませんでした。

このお決まりお約束の展開に一番戸惑っているのは祐本人であるのは分かっています。
これが本当に自分で書いた作品だったら私も納得します。
でも所謂「虎の威を借りる狐」状態なんですもん。
状況を素直に喜べない側面はゼロじゃないと思います。

そしてそれを含めて設定が特別突出しているとは思いません。
それなら、何故今期の話題作になったのか…
巷でも話題になっていますが、やはり「蕩ける作画」が一番の原因だったのではないでしょうか。

他の作品でも作画の乱れを感じるときはあります。
でも大抵は気にならないレベルなので、気にしないことにしています。
ここばかり突いても本質であるアニメを楽しむことができませんから…

でも流石にこの作品の作画は気になりました。
こういう作品って「キャラデザ命」の側面があると思うんです。
そこにメスを入れるとは…

あくまで個人的見解ですが、これって新たな円盤の販促方法なのではないでしょうか。
少し前に放送された作品もテレビ版では度々作画崩壊が指摘されていましたが、円盤では見違えるようなクオリティに変貌していましたから…
それに、普通に放送していた場合より話題になったと思いますし…
このジャンルの作品でキャラデザのクオリティが飛躍的に向上したら…やっぱり見たくなりますもん。

でも最初から意図的に…とまでは思いません。
誰だって王道で勝負したいと思いますし、同じ話題になるなら良い話題でと作り手の皆さんは頑張っているのですから…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、ピュアリーモンスターさんの「Secret Story」
エンディングテーマは、純情のアフィリアさんの「起・承・転・結・序・破・急」
ピュアリーモンスターさんの楽曲は、「セントールの悩み」のオープニングテーマだった「教えてダーウィン」以来です。
私は「教えてダーウィン」が大好きだったので、今回の楽曲を楽しみにしていました。
もちろん、AMAZON MUSICの配信もチェック済です。

1クール角川10話枠作品でした。
色々な意味で目立った作品だったと思います。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 18

kororin さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.7

サルでもわかる“作画崩壊”アニメ。(笑) 打ち切り確定間違いなし!(に、なるのではなかろうか?)

2018.10.19

「ラノベ作家(兄)・妹・ラブコメ(エロコメ)」として成功した、「エロマンガ先生」「妹さえいればいい。」に続いての二番煎じ。(と、思われてもしょうがないよね)

万年一次選考“落選”のラノベ作家志望の高校生「永見祐」。妹の中学生「涼花」はシッカリ者。祐に対しては何かと口やかましくいう世話焼きお母さん気質でツンデレ&ブラコン。
涼花が何気に出したラノベが大賞受賞、デビュー決定という事態に。しかし涼花の学校はアルバイト禁止。祐に相談した結果、
・作家名“永遠野誓(とわのちかい)”を祐が演じ、
・原稿を涼花が執筆
という“ゴーストライター”でやりすごす事態に・・・


第1話では野暮ったいストーリーにも「最初はまあ仕方ないか」と思いつつ「ソノ」兆候はありました。しかし、第2話からあまりの変わりように話題騒然! ギクシャクした動きに下手な作画、ヘッポコ演出に寒い小芝居、変化の薄い表情、スマホがガラケーに一瞬で変わるマジック等、と見事に“作画崩壊”がキマってます。声優さんも全編プレスコだったのか、演技のつけ方が難しかった(?)ように思えます。
2話のエンドクレジットを見ると、
・原画 武遊
・第二原画 武遊
・動画検査 武遊
・動画 武遊
・仕上げ 武遊
と“武遊”が悪目立ち。噂では内部崩壊(描ける人材が全然居ない)している制作会社のようですね。 人材不足はこの業界もかなり深刻な事態のようです。

さて、そんな先の見込みが無いような駄作確定アニメですが、「キワモノ」見たさで暫く見てみようと思います。(笑)


2018.11.22
何とな~~~~く予感はしてましたが、7話の納品が間に合わず(?)「6話の再放送」に踏みきりました。いよいよ『メルメド症候群』が確定してきてるようです。(笑)


2018.12.20【完走で感想(笑)】
いや~~~っ楽しかった!(悪い意味で)
今時このレベルで、恥し気も無く放映を踏みきる厚顔無恥に感心、感心!(悪い意味で)
2話から雪崩のように始まる『アレ(作画崩壊)』に全然歯止めが利かず、大陸の方(洛〇動画有〇公司)にネット発注しても「感性の悪い仕事」しか返ってこないありさま。(だったのでしょう) シナリオ・演出も変態性を熱く語るものの、『普通』を熱弁しているだけで面白味が無く、視聴している我々に響くものは殆どありませんし、さらに追い打ちをかけるように声優・畠中くんの演技が今回モノスゴク浮きまくってます。
そんな炎上叩かれまくりの「いもいも」のアニメ。スタッフ給料未払い事件の噂も挙げられて悪印象も拡散。(ドコが悪かったのだろう?Pかな?制作スタジオかな?)

2018年の最期に酷いモノを見てしまいましたが、これもある種の教訓。
年初めの「メルメド」にその兆候はあったのかもしれませんが、
・大量に溢れ過ぎるアニメ作品なのに次々と新作を作ろうする姿勢の現状
   ↓
・手間のかかる仕事なのに『簡単』に企画を持ち出すP
   ↓
・手間のかかる仕事なのに「綿密な打ち合わせ」もせず見切り発車
   ↓
・手間のかかる仕事なのに手配がつかなかったり人材が不足(薄給なので誰もやりたがらない&他作品に関わって手が回らない)
   ↓
・手間のかかる仕事なのにスケジュールは無常に(何も進まないまま)過ぎていく
   ↓
・目途がたった下請はアニメを作った事のない「ド素人」
   ↓
・少数精鋭ならぬ『少数凡才』で来る日も来る日も修正しまくる「地獄のような日々」
   ↓
なんとか、なんとか上がったものの、その『出来栄え』は・・・・・・・・・・・・「何じゃ、コリャァァ!!!」
なんて事があったかもしれません。

宣伝素材『だけ』は良質カットや画を使うという、まるで初期のネット通販詐欺(写真と送られた実物が呆れるほど違う)みたいなアニメでした。(笑)

投稿 : 2024/09/07
♥ : 19

68.7 23 学園でラノベ原作なアニメランキング23位
精霊幻想記(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (298)
965人が棚に入れました
前世と現世が交錯――二つの記憶を持つ少年が運命に立ち向かう!!幼い頃、母を殺され孤児となったリオはスラム街で必死に生きていた。ある日、幼馴染との再会を夢見て事故死した《天川春人の記憶》と《強大な魔力》がリオの中で覚醒し、剣と魔法の異世界に転生していたのだと気づく。さらに、偶然出くわした王女誘拐事件の解決に貢献したことで、貴族の子女が集う名門学院に入学することに……。階級社会の最底辺から這い上がるリオは、出会いと別れを重ねながら過酷な運命を打ち砕いてゆく。

声優・キャラクター
松岡禎丞、諏訪彩花、藤田茜、桑原由気、楠木ともり、原田彩楓、鈴代紗弓、本渡楓、金子彩花、浜田賢二、田丸篤志、遊佐浩二、東山奈央、新田ひより、首藤志奈、西明日香
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ハルトリオの紡ぐ縁

(2021.4.24初投稿, 2021.9.21更新)

◎ 1クール全12話

 2021年夏クールのアニメは、個人的にお気に入りのラノベ原作のファンタジー作品は、本作以外、「現国」「ツキミチ」「はめふら2期」「転スラ2期第2部」と盛りだくさんで非常に楽しみだった。

 中でも本作はかなり期待。それで放送前からオール4.5から評価スタート。以下ご覧のように長文レビューに。しかし、残念ながら徐々に評価は下がる結果になってしまった。もし原作ファンでなければ途中で視聴中断したかもしれない。

 不満の理由等は以下の各話レビューに書いたので、お時間とご興味があればご一読下さい。

以下、放送前投稿 (2021.9.21改訂)
{netabare}
❬原作について❭
{netabare}
 原作は、2014年2月より『小説家になろう』に連載されていたが、2020年10月に取り下げられ削除された。

 筆者の北山結莉(ゆうり)氏は男性。本作の主人公は女性の多くが憧れる、ヒロインを救う白馬の王子成分が強く、作品に少女漫画のテイストが感じられるのと、ペンネームを「ゆり」と読み間違えられることもあり、女性と誤解されることが多々あるようだ。

 書籍14巻末の筆者あとがきによると、筆者は物語の結末まで既に構想済みで、14巻末で、構想した物語の中盤にようやく片足を踏み込んだ状態。つまり順調に続けば、完結まで30巻超えもあり得る長編構想らしい。

 私はアニメ化発表を機に作品の存在を知り、2020年11月末より書籍で読み始めた。なろう版は作品の存在を知った時点で既に削除済みだったので未読。

 異世界転生&召喚(アニメで召喚者が出てくるのは後半)もので、主人公モテモテのハーレム系の厨二病のネタになりそうな英雄譚。よくある王道の物語故に原作者とのセンスが合う合わないで評価は真っ二つかもしれない。

 私にとっては、主人公とその取り巻くキャラクター達の好感度が高く感情移入出来るケースが非常に多い。またし敵役と悪役がいい感じに配置されて効果的にドラマを盛り上げてくれるので時間を忘れて没入出来るほどに嵌まった。
{/netabare}
❬主人公について❭
{netabare}
 主人公のリオは王道のイケメンのバトル最強系。

 リオは当初、不幸な境遇から這い上がることに必死でささくれ立った尖った性格だった。しかし恩師でもあるヒロインの一人との出逢いとその後の物語が秀逸。誠実で思慮深く優しい人柄へと成長する様が心地よい。

 リオは両親の復讐という明確な目標があり内に秘めたダークサイドが時折顔を覗かせる陰キャラ。はしゃぐことはまず無い。ゆえにシリアス寄りな作風で全体的にコメディ成分もほぼ皆無。しかし、それが逆に最近の単なる俺TUEEE異世界ファンタジーとは一味違い物語に深みを与えてくれると思う。

 主人公が出逢うヒロインたちを救い当然の如く彼女たちの多くに惚れられ徐々に深い絆を築く。それを読んでいて納得出来るのは、主人公が天より与えられた異能の才に胡座をかかず、日々の鍛練欠かさず実力磨く秀才タイプだから。

 彼は「はめふら」の主人公同様に転生時は前世の記憶は全く無く、ある年齢で前世の記憶がいきなり覚醒する。そこから前世と今生の生き様の葛藤などもあるのも興味深い。

 またこの異世界には彼以外も現代日本からの転生者や召喚者がいる。中には勇者になる者もいる。彼に縁ある者もいる。その出逢いはいいことばかりではなくトラブルの元になることも多いが、それらは物語にさらなる深みを与えてくれて面白い。

 またこの作品独自な異世界設定として精霊術の存在がある。それは折に触れ周りの常識を打ち破る快感を与えてくれる。
{/netabare}
❬アニメについて❭
{netabare}
 本作は、2020年11月27日に発表されたティザーPVで本作のアニメ化が主要キャストと共に告知。次に2021年4月16日発表のPV第1弾で、2021年夏クールの放送決定を告知。

 5月25日からは、HJ文庫のYouTubeチャンネルで、2分弱のミニアニメ企画『精霊幻想記』セリア先生のわくわくまじかる教室が毎週配信されるようになった。番宣の予算が潤沢なようで何より。

 続く6月11日発表のPV第2弾では、7月5日の深夜2時から放送のテレビ東京を皮切りに放送スタートと明示された。

 原作ファンなので期待を込めて本作のアニメ評価を放送前でもオール4.5にした。実際の放送後の満足度で必要があれば調整する。

https://ln-news.com/articles/66751
 以上、2017年12月29日公開、原作者の小説最新9巻&コミックス第1巻発売記念インタビューによると、

「ライトノベルの構成としてはかなり珍しい作りになっていると思っていて、第1巻から第3巻が『精霊幻想記』という物語のプロローグにあたり、第4巻から第5巻にかけて物語は大きく動き出すことになります。そこからどんどん盛り上がっていく作品だと思っているので、まずはぜひ第5巻まで読んでいただきたいです!」とのこと。

 本作のアニメの尺は2021年6月時点では不明。出来れば原作者の意を汲んで原作の良さを壊さないよう5巻末迄描くために2クール欲しい。さらに理想を言えば二期三期と続いて物語の長期に渡る一大テーマが完結する15巻迄は丁寧に描いてもらいたい。

 業界歴40年以上のベテランのヤマサキオサム氏による監督&シリーズ構成、主要キャストはキャリア豊富な人気の実力者揃い、と非常に期待している。

 7月アニメ放送開始後、本作は1クール全12話と判明した。構成と脚本上で原作からの下手な省略が無いことは祈りたい。
{/netabare}
{/netabare}

❰原作既読視点の各話レビュー❱
{netabare}       (2021年 テレビ東京 初放送日時)
第1章 (ラノベ第1巻「偽りの王国」より)
✴️第1話「前世の記憶」(7月6日 2:00 - 2:30)
{netabare}
〈あらすじ〉

 日本の現代。20歳の天川春人はバス通学で大学に通う学生。ある日、春人の乗るバスは突然暴走し、遮断中の踏切に突入、電車との激突で大破。その日のバスの乗客は春人以外は、小学生女児1名、高校生女子1名。全員命を落とした。

 異世界、ベルトラム王国 王都ベルトラント 神聖暦991年。孤児の7歳のリオは、スラムで犯罪者達の下働きで辛うじて生きていた。ある日、リオは高熱で生死の境をさ迷っていた時、目を覚ますと、突然自分の中に天川春人の記憶が流入。二人の記憶が同時に存在するようになった。その後、間もなくリオには新たな出逢いが。それは誘拐された王族を探索中の王侯貴族たちだった。

 運命は予想外の方向で動き出す。リオの中の春人の因果と共に大きな変化が突然に。

〈日本バイバイ、異世界ハラハラ〉

 堅実でとてもいい出だし。特に物語の始まりの、セリアとの重要な出逢いを申し分なく描けていた。この作品の主人公は陰が強いが白馬の王子様成分が強く、多くの女性ファン獲得が成功の大きな鍵を握ると考える。そのために主人公リオとセリアを筆頭とするヒロインたちとの人間ドラマを如何に魅力的に描けるかが重要に思う。その視点から、原作をアニメに落とし込む上で内容を巧く整理出来た印象。1話の短い時間で大まかでも主人公の因果、これからの主人公リオとキャラ達の人間関係の行く末が伝わったと思えた。

〈今期、現在リアルタイム視聴中のアニメでは個人的にトップクラス〉

 放送前のミニアニメ製作による番宣の力の入れようから察していたが、たまたま同期放送の「現国」と比べてしまうとこちらの方が予算が潤沢でアニメとしての質も上に感じた。

 特に作画。光と影の描写、色彩色調のぼかしが美しい。厳しい現実も夢の中のようで、精霊幻想記というタイトルと世界観にピッタリ。人物キャラも作品に相応しく、どこか幻想的な優しいフォルム。動画の動きも申し分ない。このままのクオリティ維持なら最終話で作画評価は5.0にする積もりだ(ったが、3話からそれは作品タイトル通りの幻想に終わった)。

 OPにはキャラの転生上のネタバレあったが、ストーリー上あえて隠す必要もないと思うのでむしろ親切と思った。
{/netabare}
✴️第2話「王立学院」(7月13日 2:00- 2:30)
{netabare}
〈あらすじ〉

 リオは第二王女フローラを誘拐犯から救った恩賞として、ベルトラム王立学院初等科に学費免除の特待生として1年次に編入、その間の衣食住も国が全面援助の学院の寮生活が始まった。

 そして5年が経ちリオは12歳になった。初等科6年生となったリオは、卒業まであと1年足らず。リオと5歳年上のセリアはこの間、生徒と教師として親密かつ良好な関係で、二人は固い信頼で結ばれていた。そしてセリアは、聡明のみならず優しいリオを、異性として意識し始めていた。一方リオはセリアを恋愛対象としてではなく、スラムから救ってくれた一生の恩人として大切に思っていた。

 リオは、王侯貴族に対する嫌悪感でセリア以外は誰とも心を開かず、寡黙で常に周りと距離を置く。彼は5年前から変わらず春人の記憶と共にあった。勤勉で真面目な彼は、入学以来の不断の努力、日本の春人の大学レベルの教養と、古武術の師範の祖父から学んだ剣術のセンス、さらには覚醒した精霊術の才能により、めきめき学院で文武両道で頭角を表す。そして周りからは、憧れと嫉妬の対象にされていた。

〈リオはキラキラ、セリアメロメロ〉

 今回はセリアの可愛さを愛でる回。セリアの優しさと過ごす5年間の学院生活で、沈着冷静で思慮深い性格となったリオが主人公オーラ出まくり。本作の出来は原作ファンの自分には今のところ申し分なく、原作からのカット部分も気にならず、1話と2話で平均95点の満足度。このまま最終話まで駆け抜けていただきたい。
{/netabare}
✴️第3話「偽りの王国」(7月20日 2:10 - 2:40) 作画4.5→4.0
{netabare}
 今回でラノベ第1巻 (漫画第3巻収録の第12話)迄の内容が終了。

 第1章(第1-3話)の平均総合満足度は85点。今回、作画レベルが明らかに落ちた。バトルが今までで一番多く粗が見えやすい、ということもあるが残念だ。

〈あらすじ〉

 学院でリオは相変わらずセリア以外には面従腹背で、事なかれ主義を基本としていた。そんなある日、初等科5年生と6年生合同の野外演習があり、そこに初めてリオと授業を共にするフローラ王女もいた。そこで魔物の襲撃から派生したトラブルからフローラを再び救うリオ。だがフローラの危機を作り出した責任もリオに押し付けられてしまう。

 リオは冤罪により拘束されぬよう不本意ながらも卒業を待たず学院から出奔する。セリアだけに別れを告げた後、彼のルーツとなるヤグモ地方を目指し旅立った。

〈話サクサク、変化イロイロ〉

 テンポよく話は進み今回で学院編終了。原作の該当部位には無駄な贅肉はあまり無いと思うが、それでも贅肉を無理に削ぎ落としガリガリに痩せ過ぎる一歩手前のダイエットをした感じ。限られた尺に原作を落とし込む脚本家の苦労が偲ばれる。

 その結果としてリオとセリアの別れは原作より湿っぽくならなくなったが、個人的にはもう少しエモさが欲しい。原作の二人の会話のフルバージョンが好きだ。アニメでごっそりカットされたフローラの非力だが健気にリオを守ろうとする件も捨てがたい。ただEDにそのエモさを補うための多少の工夫があったのは救い。

 EDは今回特殊。前回迄のリオとセリアの絡みシーンで二人にとって一番大切なひとときを強調した。それは第一章終了の宣告であると同時に二人の別れの情感を補う意図があると思われる。二人の絆は作品にとても重要だから。

 リオとセリアの絡みは本編では今回で一旦終了したが、ミニアニメではまだしばらく続きそう。火曜日更新のYouTubeが楽しみ。

 黒幕として暗躍するレイスだがリオの実力把握のために強力なミノタウルスをけしかけた。そしてリオは魔術でなく世間ではマイナーな存在の精霊術で魔力を発動していること、リオの風貌から王国に住む者には未知のはずのヤグモ地方の血筋であることを看破した。この悪役は知識が豊富で観察眼も優秀で侮れなく、その余裕に底知れぬ実力を感じる。
{/netabare}

第2章 (ラノベ第2巻「精霊の祝福」より)
✴️第4話「暗殺者の少女」(7月27日 2:10 - 2:40) 作画4.0→3.5
{netabare}
 今回の総合満足度75点。作画が強烈に足を引っ張ったのが残念。人物の表情や仕草の作画は比較的こだわりが感じられてまだいい。しかしそれ以外、特に激しい動きあるシーンがギクシャクして安っぽいのは前回と変わらなかった。

 ただし、原作から色々改変と省略あったが、アニメの話としてはすっきりまとまって脚本上はわりと好印象。そのため物語評価のみなら90点の満足度だった。 

 今回、リオが学院から逃走し王国から出る前の件、原作ではアマンドで一泊したがその宿屋での件、ラティーファと一緒になってからの道中で亜竜たちとの遭遇戦の件(静止画1カットのみはあった)などは丸々カット。またアニメだと説明がないのでわからないが、今回の最初と最後では2カ月半ほど時が経っている。テンポ良すぎで少し寂しいが尺の制限で仕方ないだろう。

〈あらすじ〉

 神聖暦996年の夏 リオ12歳

 リオは魔力で身体強化した徒歩移動で逃亡後僅か3日で隣国のガルアーク王国のクレティア公爵領内の交易都市アマンドにたどり着いた。そこに自身の指名手配がまだ無いことを確認後、偶然目にしたスープパスタを街の露店で味わう。名実共なパスタ、懐かしい味、この異世界には自分と同じ転生者が他にもいるのではないかと推測するリオ。

 パスタを気に入ったリオは、その乾麺を旅の保存食として購入するためリッカ商会に赴く。その時店舗には公爵家の令嬢リーゼロッテが従業員を装いお忍びで店舗を視察していた。彼女はアマンドの代官であり商会の会頭でもあり、さらにはパスタを開発した才女でもあった。

 奇遇にもリーゼロッテがリオの接客係となる。リオはその正体を知らないままパスタ以外も旅で当面必要なもの一式を商会で購入した。そして商会にセリアへの手紙を預けた。

 その後、街を早々に出立したリオにユグノー公爵家から差し向けられた一人の暗殺者が襲う。刺客は獣人の少女で、無力化して拘束するとラティーファと名乗る。

 ラティーファには隷属の首輪が嵌められていた。その首輪を外し隷属の呪縛を解除、戦意消滅を確認して彼女を解放するリオ。だがまだ幼い彼女にとって自由にはなったが行く当ても無く途方に暮れるしかない。彼女はリオを頼りに旅を共にする以外の選択肢はなかった。

〈会頭キレキレ、獣人モフモフ〉

 今回、物語の表舞台にヒロイン二名追加。一方は日本からの転生疑惑濃厚の貴族リーゼロッテ。もう一方は、日本人、遠藤涼音の記憶を持つと明示された奴隷のラティーファ。

 ラティーファ可愛い。アニメらしいあざとい台詞がよく嵌まり、リオが父性本能で彼女を保護する流れが自然。戦闘で勝って天然に負ける。"お兄ちゃん"ある意味必殺のキーワードでリオを懐柔。初対面は物騒でも最後はリオの優しさ全開。平和で実に微笑ましい。

 学院から離れ自由になったリオはのびのびと己が道を切り開く。原作も物語はこれからが本番。新たな出逢いがもたらす物語の行く末、アニメでも非常に楽しみだ。

 ところでリオの旅はフローラ誘拐からの奪還時の恩賞金が資金源。(ラノベ原作によると金貨100枚) アニメでそこらの経緯をカットするのはいいが、短いリオの独白でもいいから説明ないと学院を離れてもお金に全く不自由しないリオに引っ掛かりを覚える視聴者もいそう。今回そこだけは脚本に不満を感じた。

 アニメ前回、セリアとリオの別れの会話から原作にあるお金の心配するセリアとそれに答えるリオの台詞をカットしたのでなおさら。
{/netabare}
✴️第5話「精霊の森」(8月3日 2:10 - 2:40) 物語4.5→4.0
{netabare}
 今回の総合満足度68点。話の端折り具合が原作より必要以上に情緒を欠く結果になってる感。原作未読なら主人公周りの環境が変化に富む点などは面白いかもしれない。原作の販促としては平均レベルの出来か。

 特に今回なぜそう感じたか。思うに第1章はセリア、前回はラティーファがアニメでも魅力的なキャラとして注目に値した。ところが今回はヒロイン枠に入り得る新キャラが一気に4人増えた。そのために今回はそこにラティーファは埋没。

 人数増えた分だけキャラの描写もそれなりに増やすべきだが尺は短い。また長老達やドリュアスなどもリオにとって大切な存在になる故に、扱いを軽んじるべきではないと思うがそうなるとさらに尺が足りない。

 ゆえにアニメの原作ダイジェスト感の増大と共に、情緒欠く印象も濃くなった。

〈あらすじ〉

 リオとラティーファがたどり着いた場所は精霊の民の里。エルフ、ドワーフ、獣人が共生する社会。住民全員は何らかの精霊と契約し精霊術が当たり前に使える。また強固な結界に守られた彼らは、人間族と全く交流することなくひっそりと暮らしていた。

 そこで里の世界樹に宿る人型精霊のドリュアスから、リオは規格外のマナ(魔力)を持つこと、体内には高位の人型精霊が眠っていることを知らされた。精霊術の潜在能力が人間としてあり得ないリオ。里の長老たちに聖人認定される。そしてリオの人柄と、同胞であるラティーファ救出の功績もあり、大歓迎で里に受け入れられることになった。

 リオとラティーファは一軒家を与えられることに。そこでリオは里に腰を落ち着けて師の下、精霊術の修行を始める。ヤグモ地方への旅は一時中断。しばしの休息のような穏やかで平和な日々が訪れた。

〈新居ワクワク、リオはモテモテ〉

 アニメでのリオの家は漫画でのデザインよりいい。解放感あって見晴らしも良さそうで住むに快適そう。そこで4人ものヒロインと同居とは、うらやましいような、かなり気を使いそうで面倒くさいような。

 情緒安定して思慮深く真面目なリオは、聖人扱いでモテモテになっても色ボケ展開が無い所がいい。
{/netabare}
✴️第6話「祭りの夜」(8月10日 2:00 - 2:30) 物語4.0→3.5 作画3.5→3.0
{netabare}
 第2章(第4-6話)の平均総合満足度は68点。今回も原作未読ならもっと楽しめたかもしれない。まとめ方はなかなか上手い。

 かなり薄味の塩ラーメンと言った感。汁の透明度が高く水っぽいが、意外にも出汁は効いてて食べられないほど不味くはない。麺の茹で具合もいい。が、刺激を求め後入れ調味料を沢山入れたくなってしまう。ただ、レイスと見習い傭兵の件は、風味落とさず添加物カットに成功した感。これはこれでいい。さらにセリアをCパートで僅かでも登場させたのもいい。思いがけないサービスでラーメンに味付き玉子のトッピングが加わった感じ。淡白な味にいい感じのアクセントが付いた。(劇中のワイバーンの卵だといただけないが)

〈あらすじ〉

 リオとラティーファが里に腰を落ち着けて1年が経った祭りの夜。盟友として里の民と強固な信頼関係を築いたリオは、ヤグモ地方への旅立ちの意志を固めていた。

 しかしその夜、レイスの悪巧みが原因のワイバーン急襲で里は危機的状況に追い込まれ祭りは中止に。ワイバーンは里の戦力では全く歯が立たなく危機的状況に陥るものの、精霊術を完璧にマスターしたリオにはワイバーンごときは災禍とならず。ただ一人、驚くべき戦闘力でワイバーンを屠るリオは一躍里の英雄となった。

 そしてラティーファの理解も得て、多くの名残惜しい別れの後リオは精霊術による飛行術で一人ヤグモの地を目指した。

〈里はほどほど、旅にそろそろ〉

 第2章のまとめ具合で制作委員会はこのアニメを長期シリーズにする気はないと宣言された気がした。同じなろう系でも大河ドラマとして成立させようと意欲漲る『無職転生』と対照的で非常に残念。

 ここまで一貫してラノベ1巻分をアニメ3話でまとめる構成。

 第1章は人間関係にマイナス多い。リオは虐げられ視てて嫌な展開も多かったから3話でまとめるのはまだ許容できる。

 第2章は人間関係にプラス多い。リオの盟友がたくさん増える物語をたかが3話に収めるのはいかがなものか。

 シリアスな物語においては物語を簡略した分を特定のキャラ萌え(今のところはセリア、ラティーファ)で補おうとしてもいずれ限界がくるだろう。緩い日常系とは訳が違う。

 ここまで視て本作はキャラ間の関係構築の積み重ねがセリア以外はあまりに乏しい。

 エピソード(思い出)不足=情緒不足。

 結果、1年間生活を共にしたキャラたちの別れの名残惜しさが感じにくい。私は原作からのエピソードの脳内補完がないと感情移入出来ない事態に陥った。

 せめてあと1話あったら、今回はリオが颯爽と現れる直前のハラハラドキドキの引きで終わって次回の"英雄誕生の瞬間"は盛り上がり、"ラティーファとリオのより強固になる絆"を過不足なく演出できたものを。ラティーファとリオの別れ前の会話も情緒マシマシで原作に劣らない味わいが生まれたと思う。

 長老アースラとラティーファが祖母と孫という設定もアニメで表に出せかも。ラティーファの同世代の友達となる銀狼獣人サラの妹ベラと獅子獣人のアルスランもアニメで登場出来たかも。訓練で培われるリオと4名のヒロインとの関係性の深化も描けたかもしれない。

 ああっ、タラレバがどんどん増えゆく。そんなもの今後も増え続けるのは勘弁して欲しい。が、この流れの感じでは無理とみた。

 第3章(巻)は今まで以上に情緒豊かな物語。それもアニメ3話程度でまとめる可能性は高くかなり不安。今回、物語評価を下げるが第3章を4話でまとめてくれるなら評価はまた上げたい。

〈作画について〉

 今回のワイバーンとリオの戦闘が製作会社の作画の試金石と思っていた。リオが初めてヒーローとして周りから認識され、以降は出逢う人々の多くから恩人として尊敬され続けるようになる重要なターニングポイント。だからこのシーンの作画はスタッフの総力戦で取り組むと予想した。

 結果、また作画評価を下げた。頑張りは感じられるものの贔屓目でまあまあのレベル。相変わらず人物の動作は直線的でロボット的でぎこちない。行動の予備動作も足りない。しなやかでなめらかな迫力ある動きは苦手。おそらくこれ以上のクオリティは望んでも無理。楽しみは減りゆくのみか。
{/netabare}

第3章 (ラノベ第3巻「決別の鎮魂歌」第4巻「悠久の君」より)
✴️第7話「約束の地」(8月17日 2:00 - 2:30)
{netabare}
 総合満足度75点。いきなり異文化の別世界に転移したかの展開。穏やかに稲穂たなびく和の世界観はとても落ち着く。夢の中のようなふわっとした背景美術がいい。

〈あらすじ〉

 神聖暦998年の秋 リオ14歳

 リオはヤグモの方々を巡り両親の手がかりを探しカラスキ王国にたどり着く。安土桃山時代の日本のような国。そこは魔法ではなく精霊術が普及していた。

 リオはその国内のとある村に到着。そこの巷で最も顔が広いと評判の村長の家を訪ねるリオ。だがなんと驚いたことにその村長ユバはリオの父方の祖母だった。

 ユバ曰く、リオの両親は訳あって内密に国を出たという。その時、帰れる見込みは無く事情を知る一部の者で建てた二人の墓があるそう。しかし二人が国を出た理由は自分からは教えられないという。

 ユバは孫のリオを大歓迎。結果としてリオは村で働き、ユバと一つ屋根の下で生活することになった。他にも家族はもう一人でその名はルリ。彼女はリオの父の兄の娘にあたる従姉で一つ年上の15歳だった。

 リオは昼間は猟師業、午後からは農作業の手伝いをするようになる。仕事は優秀で村の生活向上のために非常に協力的。料理も得意。リオは高度な精霊術で風呂小屋や石鹸を作ったりなど村の生活改善に大きく貢献する。そしてリオはユバたちからとても頼りにされるようになった。

 そんなある日、乱暴者として嫌われる隣村の村長の息子ゴンが交易途中で村に立ち寄る。さっそくルリの親友サヨの兄シンと諍いを起こし村中に警戒されるゴン。

 その夜、ゴンとその取り巻きはユバ宅に侵入しルリの部屋に夜這いに押し入る。そこには泊まりに来ていた親友のサヨも寝ていた。二人とも手篭めにしようとするゴンたち。が、リオの防犯のための結界が反応。リオの介入により未然に犯罪を防ぐことができた。

 ゴンに母の仇敵の面影を重ねるリオ。心の封印が解かれたかのようにどす黒い怒りで我を忘れゴンを半殺しにする。

 リオは今までは天川春人の人格に引きずられ甘かった己を恥じる。そして母の敵への復讐こそ本来の自分に相応しいと気付く。

 リオは弱い自分と決別して復讐の鬼となる覚悟を固めた。

〈ゴンにイライラ、怒りでボコボコ〉

 相変わらずのダイジェスト感丸出しがマイナス。今章も急ぎ足で淡々と話が進むのか。今回はゴンたちがユバ宅に忍び込む直前で次回に引くのが王道で理想的なのだが...。この感じではやはり3話以内で今章も終りそうで残念。

 原作小説によると、精霊の民の里からヤグモ地方の端迄、飛行術なら一週間足らずだが身体強化の徒歩で数ヶ月かかる遠方。しかもヤグモは大小三十以上もの国々が存在する広さ。あてもないリオは都市や村を順番にひとつずつしらみ潰しの地道な聞き込み調査の日々。数ヶ月が経過してようやくたどり着いたのが今回登場のカラスキ王国のとある村という状況。

 アニメではリオは冒頭にいきなり村に現れ、以上の苦労は一言説明で済ませた。これではユバにたどり着くまでの苦労がアニメではいまいち伝わらない。リオが長旅で和食にすっかり馴染みきってるのも時間経過が伝わらないから唐突な印象でしっくりこない。

 たた今回は、その落ち着きに風格も感じられる村長ユバ、粗忽だが好奇心旺盛で性格明るい社交的なルリ、ルリの親友で乙女の奥ゆかしさが輝く内気なサヨ、リオを妬むが妹サヨを大切に思う根の優しい兄シン。

 以上の4名の新キャラの演技演出がとても良い。人物作画も好感度高い。特にサヨは地味だが個人的に大好きなキャラなので次回もどう描かれるか楽しみだ。
{/netabare}
✴️第8話「王家の系譜」(8月24日 2:05 - 2:35)
{netabare}
 総合満足度65点。今回のダイジェスト感は前回以上。バトルの作画が相変わらずショボいのも痛い。ゆえにアニメ評価は相変わらず厳しい。

〈あらすじ〉

 リオは護衛として村の年貢の運搬兼交易隊に同行し、数日後初めてカラスキ王国の王都を訪れた。そしてサヨと二人きりになっての必要な買い出しの最中、身分の高そうな一人の少女の誘拐事件に遭遇する。リオは即座に犯人を無力化し少女を救うが、面倒事は勘弁と事後を少女の護衛役に託し、名も告げず立ち去った。

 その夕方、宿屋に戻るリオとサヨ。すると村の担当役人ハヤテとその両親で王国随一の臣下サガ·ゴウキとその妻カヨコがリオの前に現れる。そして彼らから両親の秘密を聞かされる。リオの母アヤメは王族だった。そして父ゼンは母の元護衛役だった。

 リオは翌日、祖父母である王と王妃に謁見して母の死の事実を祖父母に告げる。そして仇敵である冒険者ルシウスを討ち取る意志を伝える。

 王はその意志を尊重しゴウキの下での修行をリオに勧め、その手始めにゴウキとリオの手合わせが関係者に見守られながら行われた。しかし王国随一の武人ゴウキに難なく勝利するリオ。リオの実力は認められ、いつでも旅立てる状況になった。

 村に戻るとリオは両親の墓前で誓う。敵討ちという醜い自分を受け入れ、逃げずに前向きに生きると。

〈イベントぎゅうぎゅう、展開バタバタ〉

 簪のプレゼントといったサヨのリオへの想い深まるエピソードを忠実に再現したのはよかった。漫画になかったリオの初カムタン(異世界ラーメン)シーンも新鮮でよかった。武士道精神溢れるカラスキ王国の再現度は高い。サヨやコモモは可愛い。人物の表情作画や声優達の演技も感情豊かで申し分ない。

 とは言うものの尺が短か過ぎる。犯罪者ゴンの処遇、リオとサヨの王都デート、コモモ救出、リオとゴウキとの出会い、リオの両親の謎の解明、リオの母アヤメの死の真実と仇敵情報、リオ仇討ちの決意表明、リオとゴウキとの手合わせ。まとめ方は絶妙だが、これだけ盛りだくさんの内容をアニメで1話に収めるのはどうかと思う。

 アニメディア2021年7月号に掲載された監督インタビューによると、原作サイドからアニメは今期内でセリアとリオのドラマにひと区切りつけて欲しいという要望があったそう。そのため監督はアニメ構成には相当苦労されたらしい。急ぎ足の現状はその弊害。ただ、物語を圧縮しても原作の持ち味を大切に残そうというシリーズ構成も担う監督の努力は感じられる。その点は素晴らしい。今回も原作未読ならそれほど気にならなかったかもしれない。

 原作では、王族との繋がりなど何も知らないままリオは一度村に戻っている。そこにユバからの手紙を読んだゴウキとその妻カヨコが村を訪れ、リオと面談してリオの人柄を見極める。そして王との謁見のためリオはゴウキ達と共に再度王都に、という流れ。ゴウキの娘コモモ救出の恩人がリオと判明するのもその時。

 以上の原作のプロットと比べ、アニメのプロットはあらすじに書いた通りで大幅な改変あり。おかげで時間短縮に成功して効率的ではある。しかし初対面同士の信頼は段階踏んで深めることも大切で、王との謁見まで時間を掛ける原作の流れの方が自然だろう。

 ラノベ第3巻は、堪え忍ぶ心、忠義の心、惻隠の情など、原作の中でも日本的情緒の豊かさで心の琴線に触れること多く原作がより好きになった。

 原作ファンとしては現状とても残念に思う。今回の流れで次回で第3巻相当の3章が終わるのは間違いない。第3巻に対しては少なくともアニメ4話分の尺が欲しい。もっと原作の持つ情感ゆたかで緩やかな流れを味わいたかった。
{/netabare}
✴️第9話「それぞれの決意」(8月31日 2:05 - 2:35) 物語3.5→3.0
{netabare}
 総合満足度60点。今期中のセリア再登場のため、急ぎ足は止まらないどころか加速中。今回の後半三分の一からラノベ第4巻の内容に突入。話が大味でさらにつまらなくなった。尺相応に原作からの改変あったが、特にCパートはかなり大胆だった。こうなることは監督インタビューからある程度予想出来ていて驚きはない。もはや諦観の境地。物語評価は今回で下げ止まりにする。

〈あらすじ〉

 ユバとリオはルリに、リオが王族でルリとは従姉弟だと伝えた。そしてリオは二人に来年の秋の収穫祭後に村から去ると伝える。リオの素性は村では三人だけの秘密。そして翌日からはいつもと変わらない村の日常に戻っていった。

 翌年の田植えの時期、リオはサヨに年内に村を去ることを伝えた。サヨはリオに心底惚れていてそれに衝撃を受ける。そしてリオに付いて行けるようにと必死に残された期間に体を鍛え精霊術のレベルを上げようとする。半年後、サヨはリオに想いを伝えリオとの同行を切望した。リオのこれから進む道は仇討ちという人殺しの道。リオはサヨの想いには応えられないと同行をはっきり断った。

 神聖暦999年の晩秋。15歳になったリオは村から旅立ち精霊の民の里に帰郷する。久しぶりに旧交を暖めるリオとラティーファたち。そんなある朝、リオは目覚めると全裸の美女が隣で寝ていた。

〈サヨはさめざめ、心しくしく〉

 サヨの告白が今回の山場。リオに付いて行きたい一心で精霊術の修行に打ち込むサヨが健気でいじらしい。不憫な妹のためリオに土下座してでもサヨの同行を頼み込む、不器用だが優しい兄シン。切ないが大好きなシーン。ここをアニメで取り上げてくれたことは感謝。

 しかし、ゴウキとカヨコ率いる家臣団がリオの仇討ちを共に果たそうと随行しようとする件はアニメではカット。コモモの村に滞在の件も画だけで表現。コモモはラティーファとは違うタイプの可愛いいキャラゆえ、アニメでろくに描かなかったのは実にもったいない。原作3巻後半で村でリオを取り巻く二人のヒロイン。コモモは陽でサヨは陰となり彩り豊かな話だったがアニメでは片手落ちになった。

 また、原作でリオの中で眠っていた精霊が目覚めるのはリオが里を旅立った後のこと。Cパート、ここは今回一番原作から改変された部分と言えそう。原作で精霊と初めて遭遇するキャラはラティーファたちではない。次回からは原作からかなりアレンジされるのは間違いないだろう。

 原作と比べアニメは回を追う毎に不満蓄積中だが、どういう形で最終話を迎えるかは興味ある。しっかり最後まで見届けようと思う。
{/netabare}

第4章 (ラノベ第4巻、第5巻「白銀の花嫁」より)
✴️第10話「精霊の目覚め」(9月7日 2:05 - 2:35)
{netabare}
 今回の満足度70点。今回から最終話迄、描くポイントが明確なのは悪くない。次回への引きもいい。

 アニメは第4巻全部と第5巻の第2章迄の内容から必要最低限だけピックアップ。そして後半の残り6分程から第5巻の第3章の内容へ。つまり今回で第5巻の前半分迄の描写終了。

 この流れで予想すると、今期は第5巻の最後まで描くのだろう。前回と今回のカットされた所の大半は、物語上必要不可欠。ゆえにもしアニメに二期があるなら、その時に形を変えてでもある程度復活すると思われる。

〈あらすじ〉

 リオの隣りで眠っていた美女は、彼の契約精霊が実体化した姿だった。リオは彼女をアイシアと名付け、里の長老たちや里の大樹に宿る精霊ドリュアスに引き合わせる。そこでアイシアは常識外の実力を持つことが判明。リオの力の凄さは彼女の守護が原因だった。

 その後リオは、里から旅立つ前にラティーファと二人きりでじっくり話す機会があり、そこで初めて前世の天川春人と彼女は同じバスの乗客だったと知る。

 神聖暦1,000年、リオはセリアに再会するために、アイシアを伴い4年ぶりにベルトラント王国の王都に戻る。しかしその夜、セリアの研究室を訪ねるとそこはもぬけの殻だった。

〈アイシアふわふわ、セリアぎりぎり〉

 いつもふわふわして神出鬼没を特技の一つとするアイシアはリオの最高の相棒で頼もしい。セリアも21歳で適齢期とは言え、よりによって婚約者がリオを嘗て拷問した貴族。運命は意地悪で残酷だ。だが今のリオにはだれにも負けない力がある。

 ここからの展開は王道中の王道。ヒロインの尊厳に関わる最大のピンチを救う白馬の王子様の物語で原作で非常に盛り上がる所。ゆえにアニメに対して、原作者がここを確実に描かせたい気持ちは非常に解る。

 だが2クール目にこの部分を持って来るべきだった。本作がアニメ企画段階で1クールしか約束されてなかったなら、アニメ化は焦らないで見送るべき、と今回改めてそう思った。

 もし2期があって続きがあるとしても、原作ファンの多くにとっては、今期のスカスカさは許し難いと思う。

 演出上で滲み出る手腕から、シリーズ構成も兼ねるヤマサキオサム監督は非常に優秀と思う。原作側の拘り抜きで、構成をすべて監督にお任せだったらどんな出来だったろう。返す返すも残念だ。
{/netabare}
✴️第11話「白銀の花嫁」(9月14日 2:00 - 2:30)
{netabare}
 ほぼ会話劇で終始してアクションシーンが無かったのが幸いして、今回の満足度80点。今回は脚本と演出、声優演技のバランスが絶妙。作画は、動作はいまいちだがキャラの表情は秀逸。

 特にセリア、細やかに心情を伝えてくれて深く感情移入出来た。結果として、今回でセリアは本作のメインヒロインとしての座を不動とした感があった。

〈あらすじ〉

 リオはアイシアの協力で現状を認識する。セリアは政略結婚の危機真っ只中。婚約者はよりによって、嘗て己が手柄のため、リオを拷問して王女フローラの誘拐犯人に仕立てようとした男、侯爵家のシャルル・アルボーだった。

 そしてセリアとの再会は、アイシアが見つけた彼女の滞在先に侵入することで人知れず成功した。しかし、まだセリアの結婚に対する真意を十分に掴めないリオは思い切った事は何も出来ない。そこには、リオには親の仇討ちという最大の目標があることも大きい。

 リオとの再会後、依然精神的に追い詰められたままのセリア。作り笑顔で己の義務に忠実であろうとする。果たしてセリアのピンチを食い止めることがリオに出来るのだろうか。

〈リオはこそこそ、セリアぼろぼろ〉

 リオとアイシアのコンビは天下無敵。アイシアの諜報の活躍無くして、こんな短期でリオが必要な情報も得られることはないだろう。

 一方、貴族としての本分をわきまえ、意に沿わぬ結婚も自分を殺してでも受け入れようとするセリア。リオが訪れて嬉しい状況でも、悲しい現実の渦中の彼女。必死に笑顔を保とうとする彼女が不憫で切ない。誰が視てもセリアは不幸のヒロイン。次回、救われないと視聴者も浮かばれないだろう。

 次回の最終話は、王道のヒロイン救出劇になるのは誰でも予想出来ると思う。ただ脚本と声優演技はともかく、アクション作画が弱点の作品ゆえ、過剰な期待はしない方がいいかもしれない。
{/netabare}
✴️第12話 (終)「運命の再会」(9月21日 2:00 - 2:30)
{netabare}
 最終話は、ラノベ第5巻第5章と第6章を描いて終了後(第5巻のエピローグは除く)、ED直前とCパートで第4巻第2章から第3章を基にアニメオリジナル構成で描かれた。

〈あらすじ〉

 リオは、シャルルとセリアの結婚パレードの途上でその馬車に突入。シャルルを踏みつけ、セリアと念話で合意の上で彼女を掻っ攫った。逃亡の途中、セリアはアイシアに託し、自らを囮として追手を引き付けるリオ。数百単位のベルトラム王国軍の大部隊を振り払い、近衛騎士団団長にして王国最強と名高い『王の剣』アルフレッド=エマールの攻撃をかわす。そして王都からの脱出に成功した。

 王都郊外にたどり着き、アイシアとセリアに合流したリオ。しかしその時、東西南北のあらゆる方角で、六本の様々な色の眩い光柱が舞い上がった。その先に待つもの、それはリオと言うより、天川春人にとっての運命の再会だった。

〈セリアにこにこ、続きあるある?〉

 今回の満足度70点。最終話は脚本のまとめ方と声優の演技はそつなく、セリアがヒロインとして非常に魅力的だったのは救い。アクションシーンの作画は、一部を除き思った通りのチープさで残念。

 ここで終わると実に中途半端。これで2期が無かったら大ブーイングだ。

 本作の最終話終了時点では、円盤の予約はパッとしないようだが、原作の売り上げの伸び(累計発行部数200万部突破間近)と国内外のアニメ配信状況は好調のようだから、2期実現の可能性はかなり高いだろう。

 仮にアニメに2期があればまた視聴するつもりだ。ただ今期、ここまで原作を簡略化した以上、2期を楽しみに待つことはないだろう。
{/netabare}

❰全話視聴後の感想❱
{netabare}
 全話の個人的評価は65点。ヒロインが多く、主要舞台も3箇所あったゆえに、人間関係の構築を丁寧に描きれない点に不満が多い。セリアだけがヒロインとしての魅力が必要十分に描かれたものの、アイーシャ他精霊の民のヒロインたち、サヨ、コモモ等、描写に割く尺が圧倒的に足りない。

 リオの人間としての魅力アップには、出逢うキャラとじっくり交流して人柄を滲み出す時間が必要。そのために原作の描く範囲をもっと狭めるべき。また、バトルの作画がチープなのも、リオの強さも安っぽくなり、彼の魅力がいまいち伝わらなくなった。

 書籍第4巻と第5巻の話の順番を入れ換えた工夫は悪くない。だだ簡略化せず、腰を落ち着けて第1期は全12話を各巻を最低4話で3巻迄丁寧に、話の切りのいいところ迄描いた方が、視聴者にとって続きが気になり、アニメ2期の期待が高まり、原作抜きでも人気タイトルになり得た気がする。

 2021年4月で書籍既刊19巻とコミカライズ既刊6巻で、シリーズ累計発行部数130万部達成。アニメ放送直前の2021年6月時点では160万部突破。さらにアニメが終わる9月には、書籍第20巻とコミカライズ第7巻も刊行されており、累計発売も190万部に到達した。

 以上から、アニメは原作販促での効果はあったかもしれない。だが、一般的に軽薄なろうテンプレとみなされがちな作品になってしまった印象は拭えない。
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 11
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今観てる

4話までの感想{netabare}
原作未読、なんか色々と不思議。
最初制作はMAHO-FILMかと思ったw
絵の雰囲気が“うちの娘のためならは~”や“神達に拾われた~”っぽく感じだので。
作画はそこまで悪くないのだけどどことなくぎこちなく、そんな中ヒロインの顔だけは意地でもクオリティを死守してる様が、柳瀬雄之が血ヘド吐きながら手直し頑張ってるのかなー?と予感させる。
が、実際は全然MAHOとは関係なくトムスだった模様、いや実質はトムスじゃなくてワオワールド(“アニメガタリズ”やったとこみたい)ちゃう?
てっきりキャラデザは出口花穂だと思い込んでたよ、違いがワカランw
というか1話は凄い頑張ってたんだ、1話は。
正直本編よりOPの方がヘボくて「そんなことある?」と驚いたが、3話にして力尽きたかOP相応のクオリティになってひと安心と言って良いやら悪いやら…。

絵についてはそんな感じで内容の方、といいつつまたOPの話になっちゃうけど…これが心証悪い。
OP最後女性キャラがドドドと出てくるのが「うわぁ」と声を出さずにいられない。
転生モノとしては最近めっきり数の減った「元の世界に未練がある」タイプで(“聖女の魔力は~”のアイラとか居るので全く無い訳ではないが)ほんのちょっとは感心した…いや、したいところなんだけどOPが邪魔をする。
あれだ、スラム時代に一緒にパンを盗んだ同世代の男友人とか居ないのが残念なのかも、そういうのが居ればOPも「女の子まみれ」みたいなことになならなかったんじゃない?
元の世界に未練はあってもスラム時代には未練が無いのは、結局バーターにかけられたみたいであんまり深みを感じない。

ってところでの4話、刺客として襲ってきた新キャラのラティーファがよく分からん。
転生したの、いつ?
主人公と同じ時期なら──毒針使ったりそれなりの戦闘を繰り広げてたし、首輪つけられてずっと戦闘訓練させられてた…と思うのだけど、それにしちゃあメンタルが弱い・幼い。
見た目に関しては獣人の成長速度を知らんのでナントモ。
訓練だけでなく実際にコロコロしたことあんの?
よっぽどの手練れでなきゃ単身で追跡なんて…クライアントは結構貧乏?
ってかリオは生死不明じゃないんだ。
死体が見つかってないとはいえモンスターがうろつく世界でしょ?生存を確信したのは何でだろう。
指令としては「もし生きてたら殺せ」であって、帰還しないのは生存を明らかにすることになってヤバいと思ったのだが…最初から生存を確信されてるならいいの…か?
いやそうであるならセリアも疑われない?セリア宛の手紙なんて検閲対象でしょー。

今後その件に触れるならいいけど、現状な~んか雑さを感じる。
王女誘拐事件も5年間進展無いのん?{/netabare}

5話感想{netabare}
最初誤解を元に襲われて「またかよ!」と思ったが、いや、ひょっとしてこれは誤解が解けた後で人間と亜人とで素直に謝れる/謝れないの違いを描いた…のか?
その国や地域のトップに貸しを作るには体の良い展開だなぁと思わなくもないが…。
負けることで「そこらのなろうのチート系とは違うんだZE」アピールだとしたらちょっと志が低い。
ま、まぁ、いつもこんな感じで誤解されて襲われるのなら、ラティーファが転生者と思ってもおいそれと尋ねたりしない慎重さへの説得力にはなる、か?
というか身の上は尋ねられないの?
ラティーファが帰って来ないことで第二第三の刺客が放たれるんじゃないか?と思ってた私としては、リオがのほほんと逗留生活をしてるシーンが気が気でならなかった。
せめて追跡は断ち切ったとか、人間の手先ならここには来れないだろうとか語って欲しかった。
欲を言えば「私が居るとどんな災いをもたらすか分からない」と、それが叶わないとしても滞在を断る素振りをして欲しかった。
後で村が襲われて「お前が来なければ平和でいられたのに」と責められそうで…無いとは思うけどね、丁重にもてなされればされるほどそう予感してしまい安心して見れない。
なんかリオが「今自分の置かれてる立場」を気にしなさすぎというか、他のなろうでよくある自発的でない感じ、こっちから何かしようと思わなくても周囲がお膳立てしてくれる感じ。{/netabare}

6話感想{netabare}
まてい、ちゃんと前回の最後の方覚えてる?
ワイバーンの巣から卵奪ったらワイバーンが追ってきた、ってところで終わったんよ?
それを踏まえての6話冒頭、「リオ殿が里に来て1年──」とか言い出したので、ワイバーンの巣を襲った出来事からも1年経ったんだと思っちゃったよw
コイツら卵抱えて1年間逃げ続けてた?ってね。
よく見りゃ5話の祭の段階で1年経ってると分かるけど、だったら5話中に「リオ殿が里に来て1年──」と言えよと、何故6話に引っ張った?
もしくは卵を奪うシーンを「リオ殿が里に来て1年──」と言わせた後にするべきだったんじゃないかなー?
「リオ達が里で平和に暮らしてる裏で不穏な動きが起きている」というのを見せたくて卵を奪うシーンを5話に入れたんだろう、それは分かる。
が、紛らわしくすることで何か演出的な効果があるでもなく、単に気が利いてないだけな気が…。
細かいことかも知れないけど、こういう部分までちゃんと気を配ってるかどうかが脚本の良し悪しに繋がるんじゃないかなー、と思ったり。

なにより、ラティーファを刺客に送ったのに戻ってこないことでスティアードは次にどんな手に出る?を期待してた自分としては、何事も無く1年経っちゃったのが肩透かしでして…。
今後暗躍っぷりが描かれるのかも知れないが、前回の感想でも書いたけどそもそもそっちに気を向けないリオ達が不思議でならない。
いつかスティアードと対峙する──ケリを付けてくれないとスッキリしないので──とは思うのだけど、大丈夫かね?

視聴者の興味の向かせ方がズレてるというか…私の方がズレてるのか?
ボケっと見てても「何か大事なことを忘れてる気がする」って感じるんじゃないかなー?
王女誘拐の件も6年間遅々として進んでないということだろうか。
冤罪だろうが犯人をデッチ上げて処罰しなけりゃ威信に係わるって話じゃなかったのか?{/netabare}

8話までの感想{netabare}
ほげええええ、顔面ヘッドスライディングした気分。
主人公が王家の血筋って…あれぇ?何故だ?何故かすっごくガッカリ。
それが悪いってことじゃないハズなのに、何で私はこんなにもガッカリに感じるんだろう。
とにかく直感で「そりゃないよー」という気持ちが湧き上がった。

今までそんなこと匂わす伏線らしきものが無かったからか?
王家を示す短刀を親の形見として持ってるとか、一族だけに遺伝するアザがあるとか、なんかあったっけ?
パスタ屋のロッテとか、回収がずーっと先と思われる伏線なんて張ってる場合じゃないだろー。
天涯孤独の身から人情とチート能力で仲間を増やしてのし上がってく話だと思ったら、本人の努力とは関係無しにデカい後ろ盾が突如生えたような…。
転生者で女神だか精霊の加護を受けてるだけでもアレなのに、突然ドエラい設定が降って湧いた様に感じて…この唐突感がガッカリの原因かなぁ?
ついでに母親の仇も唐突だし、両親が駆け落ちする原因となったロクレン王国とやらの蟠(わだかま)りはどうなった?これから?

なによりブラックワイバーン製の衣装がヤグモ背景と合ってなくてキモい。
人攫いを倒した後「面倒ごとは避けたい」とその場を去るとか、目立たない様にする努力を一切してないヤツが言うことか?
交易が盛んで色んな人種や民族衣装が町に溢れてるならまだしも、作中見る限りそうじゃないし、キモいって。
小説じゃ気にならなかったのかも知れないが、アニメでやるとヘンテコこの上ないのでもうちょっと考えてくれよー。
そろそろ切ろうかと思ってるんだけど、早くこの地を去ってくれないかな。{/netabare}

9話感想{netabare}
前回王族の血統と聞いてガッカリした話の続きになるけど、「果たしてその設定によってリオにデメリットはあるの?」に対し「いいえメリットしかありません」がアカンのだろう。
逆に、もしデメリット──本人は一切関与してないのに一族を恨んでるヤツが居てそいつから命を狙われるとか──があるならまだ見れるかなぁと思いつつ9話に臨んだら…。
どうやら無いっぽい。
いやいや、血筋絡みでの面倒ごと起きんのかーい!
ロクレン王国(両親が駆け落ちすることになった原因)は本気でスルー?もう過去の話?
ルシウス(親父の冒険仲間、母親の仇)が変貌したのはそこからの差し金って可能性を…疑わないの?
というか、前回の人攫い未遂の話はどうなったん?背後に陰謀が絡んでる…とかじゃないの?
何事も無く安穏と1年過ごしちゃったよ…ゴンは出所したん?

1話の王女誘拐が一番印象強いけど、それ以外だってトラブルに対して表面的な対処はするけど根本はなにも解決してないエピソードばかりが続く。
他の方が書いてらっしゃる「全てが中途半端のつまみ食い」、正にその通り。
最後に全ての事件が巨大な黒幕に集約するって展開なのだろうか?
そうでないと困るんだけど、それにしたって中途半端が過ぎて忘れ物が溜まる一方。
深く掘り下げることなく次の出来事へ移ってしまうため、関心を維持しづらい。


話もそうだけど、絵もちょっと…。
1年逗留したカスラギから旅立つってシーンで…なンだその軽装は!?
ああああ!!!!
結構許せない、“チート薬師”より、“D-CIDE”の龍平よりイラっと来たかも。
お土産どっさり持たされるんじゃないの?実は嫌われてた?
折角日本風の地域を出したんだから三度笠と道中合羽くらい羽織ったっていいじゃない!ってかそうしろよ!!
数ヶ月海外旅行して帰ってきたら向こうの服着てたりしない?カスラギに行った形跡を残したくないのか?浮気相手の家感覚?
ちょっと近くのコンビニに買い物行く感じにしか見えなくて、もう当分戻ってくることのない決意や雰囲気なんてあったもんじゃない。
この絵ヅラでサヨとの別れをしおらしく描いたところで嘘臭くてうすら寒いだけだって。

と思ったら次の場面でビュンと空を飛んであっという間に精霊の民の里へ到着。
あっ、ホントに近所だったんだ、徒歩10分飛行30秒って感じ?(嫌味)
旅情も哀愁もへったくれも無いな、両方の村を毎日行き来すりゃいいじゃん。
それでいて持ち運べる家をリクエストって…だからさぁ「そういうのがあったらいいな」と必要性を感じる出来事を見せてないので多くを望む業突張りにしか感じないって。
雷雨の中飛び続けるとか、寒さに丸まりながら野宿するとか、長旅感をあらわす時間経過のシーンをなぜ入れなかった?
旅の装備を考えたくなかったのかなぁ…前回町中で目立たない衣装を描かなかった件といい、作画は結構一杯一杯なんだろうか?{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 7
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

大失速

なろうのテンプレアニメ。
前半はめっちゃ好きだったんだが、4話以降ぐらいからだんだんと興味を失っていき...

{netabare}
なんというか、酷いって感想よりもなんでこうなるかなぁって感じがして少し悲しい。
前半のセリア先生パートあたりは面白かっただけに。
個人的に今期No.1ヒロインはセリア先生でした。
2,3話の主人公とのやり取りは本当に良かったし、最初は先生がリオを気に掛けるという構図からだんだんと逆になっていくのも見ていて良かった。
3話でセリア先生を退場させたのが完全な間違い。

4話から10話ぐらいにかけては本当に酷い。
行く先々でヒロインが出てきて、キャラデザはかわいいんだが、掘り下げがなさ過ぎて全く何も感じない。
年数もすぐ経過して、すぐに別の場所に行くしキャラ、場所に何の感情もわかない。
そもそもヒロインは普通に先生だけでいいはずなのに、なんでこうハーレムにしちゃうかなぁという感想。
旅をしては現地妻を作って別のところに行っての繰り返し。
絶対にセリア先生との二人旅アニメにした方が面白かったと思う。

10~11話で少し取り返したんだが、最終回も酷すぎる。
ニセコイとやっていることが同じ。
あそこでセリア先生を攫ってセリア先生と結婚して終わりだったらたぶん評価あと星1ぐらいは上げてた。
まあ中途半端な終わり方をしたから結局どうなったかはわからないけど、何の前触れもなかったのでハーレム要因に加えるだけなんだろうなと。
それならあの金髪と変わらないじゃんと思った。
あの金髪、先生が攫われそうなとき結構心配してくれてたし。
最終回になって主人公が嫌いになってしまった。

まあ、最終回でサイコパス感が出てしまったと言え、そこまでの話での主人公の印象は良かったかな。
ぼくリメ、東リベ、転スラみたいに中身大人なのに子供のように見えるアニメが多い中で、このアニメは転生前(とは言っても高校生?)の年齢相応に見えた。

キャラ以外で言うと、ストーリーも前半はいかにもなろうという感じだったんだが、正直言うほど嫌いではないからまあまあ良かった。
テンプレだけど、キャラ魅力があったから普通に楽しめたといった感じ。
ただ、中盤はわけのわからないキャラが急に現れた敵と戦う展開が多くてあんまり楽しめなかったかな。
ラティーファの前世の掘り下げも薄くて、これなら前世要素いる?ってなってしまった。

それと、ルリの声がすごく耳が痛くなるような声だったんだが、声優が下手なのか?

ほんとに作りようによってはもっと面白くなったであろう惜しい作品。
OPとEDも両方良かったです。

↓一話毎感想
{netabare}
1話 3/10
おさまけか?
いつもの始まり方。なろうタウン。
OPの剣振る所ダサすぎて笑った。
前世の記憶と今の記憶どっちが正しいか葛藤してるところは良い。
ヒロインはめっちゃ可愛い全員。
特にあの銀髪の子は今期で一番かわいいかもしれない。
いや特に何も情報渡してないのになんであんなに銀貨もらえるんだよw
なんかご都合的に魔力の使い方を教えてもらえるw
久々の王道ゴミなろうって感じで一週回って面白かった。
ほんとヒロインめっちゃかわいい。
いや助けたなら今ちゃんと話せよ
なんで混乱させそうなことを言ってわざわざ連行されるんだよ。
普通に現場で転がってる誘拐犯を見せればいいじゃん。
バカしかいない。ほんとのこと話せよw
この王女たち自分がやばそうな奴に突き出しといてなんで被害者面...。いきなり王と謁見ww
ヒロインほんと可愛いし不快感はない。
もうこういうなろう系は一週回って楽しめるようになってしまった。
ED結構いい

2話 10/10
ほんとヒロインかわいい。
なんで差別される可能性あるのに学校に入れるんだよw
行かせる意味もないし。
キャラは全員可愛い。ほんとに。
12歳とか最高か?
まあ知識あってもイキらないのはいい。
このアニメ作画結構いいという。背景やたら頑張ってるし。
こういう系の作品主人公が都合よくみんな転生前に剣道やってるのなんなの?w
思ったより悪くないなこのアニメ。
ヒロイン補正大きいかもしれないけど。
転生前設定も結構生きてるのもいい。
ロリかわ。主人公がちゃんと中身大学生って感じがするのもいい。
年数経過しちゃった。17歳か。 
大人は結構差別しないのね。
戦闘あっさり 恋愛要素もあるのかな。
 
3話 10/10
一切ありません(大嘘) 強い魔物がいないとかいう分かりやすいフラグ。
魔法使えるじゃんw
さすおに系アニメか。フローラもかわいい。
ええ 先生もうでないの?
ついていってほしかった。
 
4話 5/10
なろうタウン
なんでスープパスタあるんだよw
ああ、他にもいるのか転生者。
親がどっちの親を言ってるのか分かりにくい。
主人公そこまで最強じゃない?
女の子に厳しい。都合がいい能力。
この子転生者なのか
謎リョナ 転生者なのに何でこんなカタコト
イキリ演出きつい。主人公ちょろw
このアニメの目的が分からん。
先生ちょっと出てくれるの嬉しい。
寝言で気づくって展開は書き方が下手。
東京言ってるんだから追及しろや 

5話 6/10
異世界語の下り痛いからいらない。
安定の頭の悪いMOB。
意外と主人公弱いのか?
当然のようなハーレム。
ほんとキャラめっちゃいい。なんだこのおっさん!?

6話 2/10
1年経過したw
旅立つ必要あるの?
ってか、ラティーファの伏線回収はなし
里で暮らしてるシーンが少なすぎて感情が置いてけぼり。
どうでもいいキャラの戦闘ばかり見せられてもなぁ。
主人公いつの間にこんなに強く。
ハーレムしだしたのがマイナスになってきてるのかなぁ。
ええ...実際の兄だと認識せずにこの子の話一端終わるの?
出た、四次元ポケットw 笑うわ。
序盤大好きだったけどさすがに酷くなってきた。
キャラに魅力がそんななかったのが2~3話との違いかな?
2~3話は先生とのやり取りが多かったのが良かった。
20秒ぐらいのCパートが一番面白い。

7話 3/10
ヒロインが出てきすぎだなぁ。
最初は先生だけだったから面白かったのに。
このださい服なんなんだ。旅アニメかな?
声優下手だな。
あーいつもの展開。
これ声優下手って言うか声入れてるマイクおかしいんじゃないのか?
即落ち2コマ。いややりすぎだろw 笑ったわ。
会ったばかりのヒロインが襲われたぐらいで殺そうとすんなや。
復讐とは。ほんとにつまらなくなってきた。

8話 2/10
ダメだ、ヒロインに魅力がなさすぎる。
キャラデザは好みなのに。
これが先生だったならかなり評価してたんだけど。
日本文化要素いらんなぁ。
なんで主人公は殺されなかったの??
これ前世要素いるか?
この世界の記憶だけでいいじゃん。

9話 4/10
ルリの声ほんと耳が痛い。
もう出ていくのか、展開が早すぎるしこれといった展開もないせいで何も思い入れがない。
何で連れてかないんだ?
ハーレムものじゃないのかこれ?
先生一筋ってこと? 本拠地はこの村なんか。
最後きついわw 

10話 7/10
精霊の子かわいい。
何で一緒に風呂入るんだよw
きついなあ。ラティーファ赤の他人なのかよ。
出た、なろう便利アイテム。これ何年経過してるんだ。
結婚式阻止するのはいいけど、主人公がちゃんと結婚するんだよね?
ニセコイはやめてほしい。

11話 9/10
髪型変わったか?
ほんと先生が出ると面白いの草
主人公普通に先生と旅しろよ。Cパート良かった。

12話 3/10
えぇ...。何の確証があってこの展開なんだよ。
主人公が急にきつくなった。
せめて普通に話し合いぐらいしてやれよ。
意思を確認したいだけでここまでやる必要あったか?
もうほぼ阻止してるようなもんだろw 
主人公をもっと先生への執着心の強い人間っぽくしてくれたらこの展開でもよかったんだが。
駄目だ、ギャグアニメだわこれ。
なんで「あんたの結婚相手を公衆の面前で攫う!」って言って攫うんだよw 
金髪なんかちょっと不憫だわ。
こいつ変態と思ってたけどふつうに先生愛してそうじゃんw
何でこんなキャラにした。作画が。
いや、マジで主人公サイコパスだろ。
正常な行動をしてる善人らが主人公に蹂躙される展開。
意外と作画頑張ってる。
こいつも前世関係あるの?
日本語演出だけのための異世界語下りいらないって。
は?これ結局セリア先生、金髪の元にいてもこいつの元にいても待遇変わらないじゃん。
てか2期ないのかよw スマホ太郎を思い出す終わり方だ。
{/netabare}

曲20段階評価
OP「New story」8.0/10
ED「Elder Flower」9.0/10
{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 3

71.6 24 学園でラノベ原作なアニメランキング24位
ようこそ実力至上主義の教室へ 3rd Season(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (214)
719人が棚に入れました
東京都高度育成高等学校、それは進学率・就職率100%を誇り、毎月10 万円の金銭に相当するポイントが支給される夢のような学校。しかし、その内実は一部の成績優秀者のみが好待遇を受けられる実力至上主義の学校であった。 3学期を迎え、DクラスからCクラスに昇格した綾小路たちは、林間学校へと向かう。そこで実施されるのは「混合合宿」と呼ばれる全学年合同で行われる特別試験。その名の通り、男女別に分かれ、必ず複数のクラスが混合するグループをいくつか作り、そのグループ単位で採点される試験である。 これまで敵として争っていた他のクラスの生徒たちとも協力しなければ、高得点を得ることができない状況、そして何よりボーダーラインに届かなかったグループからは退学者が出るというルールに慄く一同。波乱を呼ぶ激動の3学期が今、幕を開ける!


声優・キャラクター
綾小路清隆:千葉翔也
坂柳有栖:日高里菜
堀北鈴音:鬼頭明里
櫛田桔梗:久保ユリカ
軽井沢恵:竹達彩奈
平田洋介:逢坂良太
高円寺六助:岩澤俊樹
一之瀬帆波:東山奈央
橋本正義:阿座上洋平
龍園 翔:水中雅章
椎名ひより:高橋李依
堀北 学:梅原裕一郎
南雲 雅:斉藤壮馬
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

かなり面白かったですが、女子キャラがいい子ばっかりに…

 ラスボスの一ノ瀬さんが見たかったです。それが…昔犯罪した過去があるって…え?それだけ?でした。この作品の最大の失敗は一ノ瀬さんのスケールを想像より3ランクくらい矮小化したことです。ただ、それもブラフで本当は…なら最高にクールです。ぜひ、一ノ瀬さんラスボスでお願いします。

 一方で櫛田さんもです。スケールが小さくなった感じです。もっと堀北さんをイジメて欲しいです。あの悪い顔は強キャラだからいいのです。もっと最悪のキャラになってほしいです。

 坂柳さん…せっかく登場してきたヤンデレ系のキャラかとおもったら…なんか最期いい子になっちゃいましたね。普通の倫理観でした。

 この3人がどうも想像よりもこじんまりしたのが、なんだかなあという感じでした。全体的に仲良し度が高くなって、倫理観が普通に近づいてきてしまっている気もします。
 一方で堀北、龍園、高円寺あたりがどうなるかですね。ラスボスはこの3人の誰かかなあ?男女バランスよくキャラが活躍するのは上手いですが、特にこの3人のキャラ付けはいいですね。

 4期は決まってませんが、あるなら学校(ホワイトルーム)+新キャラ 対 綾小路ですね。まあ、負けるはずはないでしょうけど。

 ということで、キャラに入れ込むくらい面白かったです。正直設定とかゲームの内容とかどうでもいいくらい、キャラの作品ですね。
 その点では、面白かったですが、女子キャラをもっと悪くしてほしい…一ノ瀬さんせめて闇墜ちして、櫛田さんをズタボロにして高笑いとかしてほしい…






1話 この作品はリアリティは無いが真実はある。櫛田さん萌え。

{netabare}  なぜこの作品が人気なのかと考えると、我々がどこかで持っているマインド、教室とか受験戦争の心理が良く表現されている作品なんだと思います。
 つまり、本作は完全なフィクションであり現実味はありませんが、どこかで真実が描かれているのかな、と思います。

 友情や仲間意識はあるかもしれませんが、知らず競い合い相手を蹴落とすチャンスをうかがっている。そして善人のようにふるまう事もあれば、ダークサイドで行動してしまうこともある。疑心暗鬼があり陰で誰と誰が繋がっているかわからない。
 我々は学校卒業後に感じることがあると思いますが、クラスメイトの何年か後の進路を知って、初めて過小評価・過大評価に気が付く。つまり、本当の実力は教室内では全然知らなかったことに驚きます。

 さらに感情移入できない主人公を配置することで、そういう真実をメタ的に俯瞰できる構造が素晴らしいと思います。

 櫛田さん、一ノ瀬さんがいいですねえ…櫛田さんの悪い顔が最高です。萌えますねえ…そして、一ノ瀬さんのラスボス感にゾクゾクします。一ノ瀬さんが見た通り善人キャラでないことは1期からなぜか確信を持っています…というかここまで露骨に表の顔しか描かれないのはかなり意図的でしょう。1話を見ると今期で少し動きがありそうな感じでした(学校に喧嘩を売っている可能性もありますが)。

 主人公以外にこの2人を置いたことが最大の工夫でしょう。血の通っているキャラは主人公+この2人です。
 軽井沢さんが想像よりも都合のいいキャラになっているのが残念ですが、堀北とならんでこの2人は狂言回しですね。

 ということで、24冬の作品のラインナップノーチェックだったので、さっきアベマで見つけてテンションが爆上がりしました。1話からいきなり話が動いて面白かったです。{/netabare}



2話 早すぎる展開に戸惑うも、見せたい部分に集中する意図なら悪くないかも。

{netabare} ちょっとキャラ名と顔が一致しなくなっているので、公式サイトの一覧表みちゃってますが、話に絡む主要キャラが分かってしまうとそれで軽くネタバレなんで、ちゃんと覚えておいた方が良かったかも。

 多分この唐突感は原作やコミックよりも短いのではないでしょうか。いくらなんでも駅伝のところは端折りすぎでしょう。夜の布団の中での自分語りはなんだったんでしょう?

 今期の前半はこの合宿で行くのかなと思ってたら、いきなりの結論で戸惑います。
 ですが、今期は堀北生徒会長を描くのでしょうか?であれば、余計な部分はさっさと終わらせる構成は悪くないです。

 改変とか省略は私はアニメが見やすく、面白くなるならOK派ですので、どんどん話を進めて欲しいと思います。

 高円寺もなかなか正体を見せません。一ノ瀬・櫛田に並んで気になるキャラです。

 視聴継続は決定なので、面白い気付きや感動があれば次書きますが、本作は毎話でもいいかもしれません。{/netabare}


12話 かなり面白かった…けど不満も大きい。あと1話あるみたいですね。

{netabare} 12話で一終わりかと思ったらもう1話あるんですね。区切り的にはここでちょうどいい感じですが、春休み?クラス替え?まあ、その導入でしょう。

 最終話後に全体感をレビューしますが、とにかく面白さは3期が今までで一番面白かったです。が、それはレベルが下がったので面白くなったというマイナスでもあります。

 一ノ瀬さん、坂柳さん、櫛田さん…お気に入りのキャラ達が…{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 12

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

原作は「2年生編」からが本領発揮 →アニメ(「1年生編」)は準備期間?!

【レビューNo.118】(初回登録:2024/4/7)
ラノベ原作で
・第1期:2017年作品。全12話。
・第2期:2022年作品。全13話。
・第3期:2024年作品。全12話。

・第3期で「1年生編」が終了で区切りがよい
・何故か「2年生編」のみが図書館に置いてあったw
 → 「2年生編」を踏まえてのアニメ化部分の位置づけ
の観点から本作を語ってみようかと。

(ストーリー)
物語の舞台は進学・就職率共に100%と言われる進学校・高度育成高等学校。
しかし同校は
・能力別にA~Dクラスに振り分け
 ・上述進路の恩恵を享受できるのはAクラスのみ
 ・実力によってポイント支給額などの待遇が変化
  (同校ではあらゆるものがポイントで購入できる)
 ・基本個々の生徒のクラス変えはなし
  しかし試験結果でクラス単位での入替を実施
  → Aクラスを目指してクラス対抗戦でしのぎを削る
・勉強ができればいいだけではなく、多岐にわたる能力が求められる
 ・学力以外に運動能力、協調性、コミュニケーション能力などこれらを数
  値化して評価
 ・またこれらの能力を測るために特別試験を実施
・生徒の自主性を尊重する自由な校風の一方で、適性のない生徒は即時退学
 という厳しい方針
という独自の教育システムを採用していた。
主人公・綾小路清隆は入学試験の結果で、問題児ばかりのDクラスに配属さ
れてしまう。
しかし綾小路には「ホワイトルーム」という特殊な環境で育ってきたという
生い立ちがあり・・・
綾小路たちDクラスのAクラスを目指す挑戦が今幕を開ける!!

(評 価)
・「2年生編」からが本領発揮 →アニメ(「1年生編」)は準備期間?!
 原作「2年生編」を読んだ上での率直な感想がこれですね。
 アニメ(「1年生編」)では
 ・1クールで1学期を描いていく
  → 1年かけてライバルCクラス~Aクラスまでを紹介
 ・Dクラスの主要キャラ綾小路、掘北、軽井沢等の変化・成長のきっかけ
 ・「ホワイトルーム」要素をチラみせ
  (綾小路父、月城理事長等)
 という準備期間的な意味合いが強いのかなあっと。
 この辺りの準備期間を経て、「2年生編」でようやくクラス間競争や「ホワイ
 トルーム」からの刺客等が本格化していくいう感じですね。
 なのでアニメ化部分だと
 ・この学校の試験の特殊性
  → ゲーム性の高い頭脳戦要素
 ・クラス間競争の前哨戦(ライバルキャラ紹介)
 ・綾小路の暗躍(ダークヒーロー感)
 ・少しずつ構築されていく人間関係や各キャラの変化・成長の兆し
 という辺りを楽しめるかどうかがポイントになるのかな。
 ある意味「ダイヤのA」等スポ根モノに近いものがあり、この手の作品同様
 「3年間をかけて物語を描いていくんでしょ」って感覚ですね。

・ツッコんだら負けw特殊設定を素直に受け入れられるか
 本作は上述「ストーリー」で書いているように、物語を成立させるためにか
 なり強引な特殊設定を用いているので、この辺りを素直に受け入れられるか
 どうかってところですね。
 例えば真面目に高校教育という観点から考えると
 ・騙し合いや蹴落とし合い等教育としておかしいやろ!
 ・リスク(常に退学の危機)とリターン(Aクラスのみ優遇の進路)のバラ
  ンスおかしいやろ!
 等ツッコミどころ満載ではあるのでw
 また主人公・綾小路も(特殊な生い立ち故に)サイコパスなところがありま
 すし。
 逆にこの辺りを素直に受け入れられると、この特殊設定を活かした
 ・よく考えられえた試験内容や頭脳戦のスリリングな展開
 ・その中で垣間見れる人間模様
 等独自の面白さがある作品ではあります。
 あと女子生徒のキャラデザには定評がありますね。
 (「2年生編」だと恋愛要素も見どころのひとつ)

個人的には「2年生編」を観てようやく評価できる作品なのかなってところです
が、今後アニメ化されるのかどうか・・・
そんな感じで長い目でみることや特殊設定を受け入れられれば、回を追うごと
に積み重ねが生まれ、面白くなっていく作品ではありますね。

(追 記)
・アニメだと特別試験の内容を分かりやすくみせてくれるのはいいですね。
 原作だと最初に文章でずらずら説明されるのですが、私の頭では全く理解で
 きなくて(笑)
 試験が始まって何とか理解が追いつくって感じなので。
・ただ「1年生編」は原作未読なので推測になるのですが「アニメ化あるある」
 で、やはり綾小路の心理描写等結構削られえているのかなあと感じる部分は
 ありますかねえ。
 3クールもの尺を使ってますが、特別試験の描写などに結構尺を使わざるを得
 ないので意外と厳しいのかなあっと。
 原作勢の一部から「アニメはクソ」という批判が出ているのも、まあ分から
 なくはないですかね。
 個人的には、アニメはそれなりに面白いという評価ですので、健闘している
 部類かなと思いますが。
 (とはいえ「2年生編」がアニメ化されたら、「やっぱりクソやん!」で手
  のひら返しするかもですがw)

投稿 : 2024/09/07
♥ : 16

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

マジで下らねえ学園もの。ただ、昨今この系は貴重なので価値はあるのかな?

 最終話(13話)まで観ました。2024.04.01

 要約すると、社畜養成所の社畜候補性が嫌がらせ合戦をするリアリティーショーですね。

 社畜間で抗争しないで、理不尽な学校側を打倒するための活動をする方が生産的な気がします。コイツ等がエリートとして君臨する様な社会はおしまいですね。

 キャラクター達は個性的で、作画もまぁまぁでサクサク進むので最終話まで視聴出来ましたが、合わない人には合わないお話の様な気がします。

 しかし…、スクールカーストなんてコロコロ変化するのに、アホな理由で退学になったら、真面目に勉強しないでしょ…。

 後、肉体的に秀でた人物が有利な体育会的環境なので、女子とかハンデがある人物が不利過ぎて、カリスマがあることになっているクラスのリーダー達に説得力がありません。

 色々あったけど、3年生達はあっさり卒業してしまいましたが、こんなドツボにハマった様なアホ共を受け入れてくれる大学や企業があるのか心配です。
……………………………………………………………………… 

 2話まで観ました。2024.01.11

 いや…酷い話ですねぇ。学園は3年時にこんなくだらない試験をやって、落第したから娘さんは退学ですなんて、保護者に言えるの?

 私、娘がこんな目に遭わされたら、学校に殴り込んで赤猫這わせますよ!大事な娘の経歴に傷がついてしまいますし、いじめの対象にもなりかねません。

 これ、雰囲気は高校じゃなくて、スパイ養成学校や、特殊部隊の訓練ですね。可愛い女子を沢山登場させるために高校が舞台なだけなのが見え見えです。

 特殊部隊とかだと、登場する女子もムキムキなステロイドをオヤツ代わりにしているようなのしか登場させれませんからねぇ…。

 普通科の高校でここまで連帯責任とらされたら適わんわ!クラスの足手まといになってるとかで泣くか?

 ただ、嘘臭い高校リアルティーショー的な本作品ですが、所詮原作はラノベなので、かなりカットしてサクサク進むのは良い感じです。

 内容は酷いですが、ストレスは無いのでついつい最後まで視聴してしまいそうです。

………………………………………………………………………
 1話観てのレビューです。2024.01.04

 よう実も早3期目!ようやっとるな!今回はクラスを混ぜた混合合宿だそうです。

 いやはや…、下らないことしてないで受験勉強でもするヨロシ!相変わらず外部に開かれてない世界ですね。

 バカテスとかもそうですが、学園内でしか評価されんゲームみたいなのを延々とやっても意味ありません。進学希望なら、さっさと逃げ出してた方が良いです。

 クラスメートとの関係も連帯責任だし、こんな軍隊みたいな学園嫌だなぁ〜。人間関係も濃いし、陰キャには地獄です。

 クラスポイントも、格差がどんどん開いて、3年時には挽回不能になります。負けが見えたらさっさと転校するのが最適解ですね。

 ただ、本作品の様に、いつ勉強してるのか不明な陽キャがワチャワチャする話は、今や絶滅危惧種なので、その意味では貴重です。

 この茶番的学園生活に耐えられるなら、視聴継続しても良いかもです。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 7

64.3 25 学園でラノベ原作なアニメランキング25位
魔王学院の不適合者Ⅱ ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (141)
599人が棚に入れました
暴虐の魔王《不適合者》が魅せる新時代への軌跡 第四章《大精霊編》 原作:秋 氏によるライトノベル。WEB小説サイト「小説家になろう」にて2017年4月より連載が開始、そして、電撃文庫(KADOKAWA刊)より2018年3月から刊行。 現在までシリーズ累計部数は220万部を突破している大人気小説。イラストはしずまよしのりが担当。 2020年7月にTVアニメとして第1期の放送が開始し、これまでにない主人公の圧倒的な存在感や魅力的なヒロインたちは、国内外で多くの反響を得ました。 そして、放送から2年の時を経て、《不適合者》が帰ってくる! 原作でも人気の高いシリーズ最大のエピソード《大精霊編》が遂にTVアニメ化。 魔族と人間の戦争を阻止したアノスの前に現れたのは、暴虐の魔王を滅ぼす新たな“神の子”だったー。 あらゆる理不尽をものともしない《不適合者》の新たな戦いが始まる。 「この平和な時代に転生し、俺も一つ手加減というものを覚えた」

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

うーん、なんかどんどん小難しく、難解になっていきますね

チートが好きならこれくらいやれば良いんでしょ? と言わんばかりの超絶チートっぷりですね。

圧倒的に強い主人公ですが、そこが面白いというのは珍しいですね。
お兄様同様、アノス様というキャラを確立できたのが大きいのだと思います。

最初のネタですが心臓の鼓動で敵を倒すは本当に大概で、まあつかみはOKという感じですね。ここまでやられるともう文句をいうのも野暮というか…。
チートならチートでやりすぎなくらいやっちゃうのが良いのかもしれません。
その2期なので見たいですね。

他にも…
主人公のチートが映えるように多少は強敵も出てくる。
とりまきの中のぽっちゃり娘がきになる
作画はかなり綺麗

などなど、良い部分は結構あります。
できれば見続けたいです。

全話感想
うーん、なんかどんどん小難しく、難解になっていきますね。
専門用語も多くて陣営があれこれ入り乱れてキャラも多くて、どんどんわかりにくくなっていく。

アノス様がその気になれば一瞬で殺せる雑魚ばかりなのに、いちいち覚える必要ありますかね?

俺ツエーに期待するのは圧倒的な強さによる蹂躙だけで、小難しい内容をこね回すのは、もうちょっと普通の話にお願いしたいのですが…。

なんか小難しいことをグダグダ言われると、良いからアノス様全部ぶっ潰してくれないかな?
と期待しちゃってあまり内容を把握する気がなくなったちゃうんですよね。

うーん。いや本来は小難しい内容も好きなのですが、
俺ツエーには俺ツエーの楽しみ方がある、と理解して、頭を空っぽにして楽しもうとしているのに、小難しい内容を叩き込まれる違和感。

うーん、本作は俺ツエーだと思わないほうがいいんですかね?

まあ最後の親衛隊の歌は良かったですね。
彼女達はなんか和んで良いですね。特にぽっちゃりさんが。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 2

xokNW04341 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

様をつけろよデコ助野郎

大好評シリーズ()待望の2期。
あいかわらずで安心の出来。

2000年の時を超えて描かれる壮大なスペクタクルファンタジー。そんなスケールのデカい話が学園内で繰り広げられるというね。クールジャパン!エロゲラノベなろうあるあるの穴だらけでガバガバな設定にキャラが盲目的に従順すぎるご都合ルート一直線でツッコミが止まらない問題を逆手に取った馬鹿馬鹿しさがもう最高。

物語・アノス様におまかせ!なんでもアリなので破綻ナシ。
作画・ふつう以下。OPレベルでやってくれたらと思うと
声優・しゃーない、これはこれで
音楽・ふつう
キャラ・さすがアノス様!おれたちに(

OP・畝るベースと印象的なリフがカッコいい。ただ歌唱が…
ED・ふつう

01「世界を盾にすれば見逃してもらえるとでも思ったか」
02「魔法を封じたくらいで俺に勝てるとでも思ったか」
03「答えが間違っていたからといって満点が取れないとでも思ったか」
04「魔力が二倍だからといって実力差が埋まるとでも思ったか」
05「何を奪おうがお前如きが俺が俺であることを奪えはせぬ」


06「子供だからといって魔王じゃないと思ったか」
モノマネで強引に偽物っぽい構文差し込んでくるとはさすが。

リーベストォー。前期同様アンタやっぱ漢の中の漢だよォ。
やられ役ばっかだけどバトルでも活躍させてあげて。

2000年前のシンとレノ。死別した二人の切ないドラマがあるのでしょう。
EDを見るに二人の物語が今期のピークなのか。
結界破れるレベルのモンスターが雑魚すぎなのはまあお約束。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 2
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

話が難しめの2期だった

{netabare}
冬アニメから延期して夏に終了。
色々あった作品だけど、最後は綺麗にまとまっていたと思う。

2期は1期に比べると落ちるというのは分かるけど、1期が相当好きだったので自分は楽しめたかな。
まあ、客観的に見ると良かったとは言いづらい。

現に最初の方の話は少し悪い意味で難解だった。
冬と夏で合計2周してやっと理解できたという意味では延期は正解だったかもしれない(笑)
話が難解とは言え全部最後の展開に繋げるための布石だし難しいね。
でも、世界観が適当ななろうが多い中で、設定がしっかりと練られているところはいいと思う。
最後も家族愛の感じられる展開でちゃんと感動できたかな。
レノたちの関係性が尊い。
2期は1つの話で12話なので長々しかったけど、決め回に関しては1期相当の面白さがあったと思う。

なろうらしい回(雑魚相手に無双する回)は1期に比べて極端に少ないので、かっこいいシーンや決め台詞も少なかったけど、4話の最後のセリフはかっこよくて印象に残ってる。

声優は違和感あると言っている人もいたけど、自分は違和感なかった。
というか3年ほど空いているのでさすがに覚えていない。
OPとEDは相変わらず両方とも神曲。特にED好き。

私的評価:78点
私的ベスト回:4話
{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 2
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